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パラレルワールド・バトルロワイアル part2

13対決〜英雄の真髄 ◆UOJEIq.Rys:2011/09/24(土) 17:30:57 ID:ExHGcG.2
 これを好機と、全力で駆け出す。
 セイバーにではない。あのサーヴァントならたとえ、今の状態からでも迎撃して見せるだろう。
 走るのは部屋に備え付けられた、外に繋がる窓へと向かってだ。

「ッ、貴様……!」
 それを見咎め、思わぬ反撃に激怒したセイバーは剣に魔力を纏わせ、一閃する。

 窓を体で叩き割り、空中に飛び出す。
 同時に体を捻り、迫る黒刃に相対する。
 魔術回路を限界まで回し、右腕に渾身の力を籠め、限界まで振りかぶる。


 生きるか死ぬか。
 生き延びるために、迫りくる死に最後の一撃を叩き込む――――!


        ◇


 崩壊した窓から地面を見下ろす。
 死体はない。
 完全に蒸発した可能性もあるが、手応えはなかった。

「……逃したか」

 それだけを呟いて、自身も跳び下りる。
 そのまま危なげなく着地し、足を進める。


 未だに鈍痛が残る頭部をさする。
 あの時、セイバー自身は砲丸を両断するのでなく、弾くか打ち砕くつもりだった。
 とっさの判断であった事と、慣れ親しんだ剣と似ているが違う剣の違和感に、失敗してしまったのだ。

 この魔剣は選定の剣によく似ている。
 似ている分だけ、その差異が齟齬となる。
 その結果、魔術師を取り逃がしてしまった。

 砲丸の威力にヘルムは砕けたものの、ダメージはない。
 だが、次も似たようなことにならないとは限らない。
 やはり、エクスカリバーの捜索は急務だろう。


 それはともかく、これからどうするか。
 対策本部はもう調べ尽くした。
 キラと呼ばれる犯罪者に関する資料があっただけで、有益な物はなにもなかった。
 先の魔術師も含め、全くの無駄足だったのが腹立たしい。

「む………」

 ふと、小腹がすいたと思い、ハンバーガーの入っていた紙袋をあさる。
 人間、空腹だと苛立ちやすいものだ。
 が、中身はない。
 どうやら既に食べ尽くしていたらしい。

「……ふん」

 紙袋を投げ捨てる。
 期待してしまった分苛立ちがさらに溜まった。

 そこでふと思い出したことがあり、地図を広げる。

 目を落としたのは【F-7】の衛宮邸。
 そこに書かれた衛宮邸が自分の知る衛宮邸なら、もしかしたら何かしらの食料があるかもしれないと思ったのだ。
 それに場所は町村。つまり参加者達が立ち寄る可能性が高い。

「決りだな」

 目的地が決まり、迷いなく北東に歩みを進める。
 心なしか早足なのは、決して食べ物の為ではない……ハズだ。


【G-5/キラ対策本部前/一日目 早朝】

【セイバー・オルタ@Fate/stay night】
[状態]:健康、黒化、魔力消費(微小)
[装備]:グラム@Fate/stay night
[道具]:基本支給品、不明支給品0〜1(確認済み)
[思考・状況]
基本:間桐桜のサーヴァントとして、間桐桜を優勝させる
1:人の居そうな場所。さしあたっては、【F-7】の衛宮邸に向かってみる
2:間桐桜を探して、安全を確保する
3:エクスカリバーを探す
4:間桐桜を除く参加者全員の殲滅
5:次に士郎たちに合った時は、聖杯の器(イリヤ)を貰い受ける(積極的には探さない)
[備考]
※間桐桜とのラインは途切れています


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