したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

没ネタ投下スレ

1 ◆xrS1C1q/DM:2011/04/28(木) 15:23:38 ID:FOgw/IHM
予約が被った、矛盾が見つかったetc
様々な事情で投下することが出来なかった没ネタを投下するスレです
SSでもプロットでも大歓迎、思いっきり吐き出しちゃいましょう

2 ◆4etfPW5xU6:2011/06/06(月) 05:33:56 ID:???
 雲一つない、漆黒の夜空。
真っ黒なキャンバスに描かれるまあるい月と、無数の綺羅星。
その儚い月明かりに照らされて、淡く光を反射するのは数々の種類を誇る遊具達。
例えば、鉄柱に支えられ空中に張り巡らされたレール上を猛スピードで駆け抜け、乗客にスリルと興奮を与える大人気のコースター。
あるいは自らの領域に人を引きずり込み、無数の仕掛けで恐怖を与え、ついでに少年達にちょっぴり夢とロマンと勇気を与える屋敷。
はたまた、巨大な輪に籠を取り付けたような恋人達にとって絶好の密室空間。
時間が時間ならば訪れる者の視界を奪い、心を奪い、そして知らず知らず大量のお金を奪ってしまう摩訶不思議な力を放って止まない、人を楽しませるために生まれた機械達。

そんな彼らも、営業時間を終了した真夜中である今は、静かにその体を休めていた。
一日の疲れを癒し、また次の日も入場者に夢と希望を与えるために。
大人から子供まで、老若男女問わずその心を満たすために。
そんな夢のような施設――そう、ここは平穏な日常を送る一般人なら一度は訪れたことが有りそうな場所、遊園地。
その名もモチノキ遊園地であった。
最も、今の時間は真っ暗な闇が支配する深夜。
当然といえば当然なのだが、この時間帯には営業を行ってはいない。

わくわく、ドキドキ。

一般的な《楽しい》の象徴とも思えるこの場所、遊園地。
しかし、真夜中の闇に包まれて音を失い微かな星明かりに照らされながら沈黙と平穏に支配されている今は、見るものに常の影響力を発揮しない。

寧ろ、逆とすら思える。
 
不思議なもので、元の空間が楽しければ楽しいほど、明るければ明るいほど、反比例するかのようにその力を失った時に異様な雰囲気を醸し出してくる。
 暗闇に包まれたこの場所は、通常とのギャップからどこか重苦しい雰囲気を放ってそこに在る。
 身動ぎ一つせず、ただひたすらに。

3 ◆4etfPW5xU6:2011/06/06(月) 05:34:20 ID:???

「……ふぇ、ぇ……っ」
 
不意に、そんな沈黙を破るようなか細い呻き声が空気を震わし、大気と混ざり合い儚く霧散する。
 
「……ひっく、ぅ……」

また、ぽつり。
 
只でさえ一般的な娯楽施設よりも広大なスペースを持ち、入場者のニーズに応えられるよう多種多様な施設の存在しているため人探しに向いているとは到底思えないこの遊園地の敷地内。
その中でも一際人目に付き難い、出入り口から最も遠い間逆の地点に位置するエリア。
プロの手により丁寧に切り揃えられながらも、その魅力を余さず発揮しうっそうと茂る木々達が周りを覆うよう取り囲み、恐らくは自然に隠される形になった古ぼけた倉庫の中に声の主はいた。

 周囲の状況から考えるに今は使われていない倉庫らしく、古ぼけたダンボールがいくつか詰まれているだけの窓一つない狭い室内には十分なスペースが存在している。
当然、電気も通っていないのか明かり一つ存在しない真っ暗な空間から、微かに音が漏れ出していた。
普段の勝気さは身を潜め。
何かに怯えるように、何かから隠れるように、小学生くらいであろう体躯の少女が精一杯体を丸めて縮こまらせ、埃の積もる倉庫の隅に蹲って隠れている。
 見れば、何処からか走ってきたのだろうか疲労に荒々しく肩は上下し、酸素を求めるような独特の呼吸音がヒューヒューと微かに漏れ出している。
この年齢の少女特有の、キメ細かく透き通る様な肌には玉のような大粒の汗と血液らしき深紅の玉がいくつも浮かび、着ている服は無残にも至る所が引き裂かれ、何度も転んだのだろう、泥が跳ねて薄汚れた染みを作っていた。

さり気無く自身の周りに積み重ねられているダンボールは防衛本能の表れか。

 遊園地には似つかわしく無い姿で蹲る少女。
 ある意味ではこの舞台に相応しいとも思える様相の少女。
 果たして、彼女の身に一体何が起こったのであろうか。
 
「――――――」

 誰に向けられたかその言葉は、届くことなく儚く消えていく。
 儚く、消えていく。
 
 
 + + +
 
 
「――っくしょぉぉぉぉぉぉぉ!!」
 
 無造作に跳ねさせた髪の毛を掻き毟りながら、力任せに壁を殴りつける。

4 ◆4etfPW5xU6:2011/06/06(月) 05:34:55 ID:???
 ズキリ、と拳が痛むもそれが“痛み”として伝達される前に、マグマの如き感情の奔流に飲まれ意識の外へと頬リ投げられる。
二回、三回、四回と休むことなく容赦なく殴りつけられていく壁は罅割れ、パラパラとその破片を床に溢しながら少しずつ亀裂を広げていく。
物置としてしか使われていないのであろう年季の入った倉庫の壁は、拍子抜けするほどに脆い。
度重なる暴虐の果てに拳大の穴が開いたところで、漸くその動きが止まる。
ペースも糞もなく、ただひたすらに本気で振るい続けた拳の影響か、疲労に肩は上下しジワリと全身が汗ばんでいる。

少年――花菱烈火はどうしようもなくキレていた。
 
ここに連れて来られる以前のこと。
己の命よりも大切な主君を目の前で攫われ、守ることが出来なかった。
 絶対に守ると誓った少女をまた危険な目に合わせてしまった。
主君を救い、全ての因縁を終わらせる覚悟をした矢先にこんな所に連れて来られた。
その挙句に、人の命を弄ぶようなこんなくだらない殺し合いを行わせようとするキース・ブラックの存在。
人を人とも思わないその態度。
実験動物(モルモット)とでも言わんばかりに嵌められた首輪。
そして、なにより。

キース・ブラックを止めようとしながら結局止めることが出来なかった自分に。
またしても、誰かを守ることが出来なかった自分に。
余りにもちっぽけ過ぎる自分に怒りが抑えきれなかった。

「あの野郎……絶対ぶん殴ってやる」
 
 とは言え、幼い子供のようにいつまでも怒りに身を任せて時間を浪費するほど、烈火も愚かではなかった。
 未熟なのは、決して悪いわけではない。
 問題は、その未熟さを受け止め成長する糧に出来るかである。
そして、花菱烈火という人間は己の未熟さから目を逸らさずに弱さを受け止めることが出来る、今の自分に何が出来るのかを考えることが出来る人間だった。
 
主君――佐古下柳を救う為には、まずここから脱出する必要がある。
つまり、行うべきはキース・ブラックの打倒。

大きく深呼吸をし、キース・ブラックに対する怒りを吐き出し終えるとまずはとばかりにデイバックの中から名簿を取り出す。

「くそっ! アイツらも連れて来られてんのかよ――って、紅麗と木蓮もいんじゃねーか」

 思わず大声を出す烈火の視線の先。
広げられた名簿には、烈火にとって最も信頼の出来る仲間である火影の面々の名前が載せられていた。
 加えて、彼らと敵対する組織である『麗(うるは)』と『裏麗(うらうるは)』のメンバーの名前も。

5 ◆4etfPW5xU6:2011/06/06(月) 05:35:22 ID:???
 
 霧沢風子――そう簡単には死なねーと思うけど一応女。昔から無茶する奴だし心配。
石島土門――バカ。腐乱犬。頑丈だけどやっぱりバカ。心配。
水鏡凍季也――冷静沈着。滅茶苦茶強い。ただ、容赦が無さ過ぎてやり過ぎないか心配。
小金井薫――強い、がまだ子供。調子に乗り過ぎないか心配。

永井木蓮――最低最悪の野郎。嬉々として殺し合いに乗っかってる筈。
紅麗――ヤバい。無差別に殺して回るような阿呆じゃないとは思うが、目的の為なら容赦なく誰でも殺す筈。
 
「駄目じゃねぇかコイツらぁぁぁぁぁぁ!!? 特に紅麗と木蓮は何とかしねーと!」
 
 心配とは言ったものの、火影の仲間はそう簡単に死ぬわけがないと信じている。
 今までの経験から生まれる信頼からか、合流を急ぐ必要は無いと判断。
 寧ろ、彼らもここから脱出する為に動き出しているに違いない。
問題は、下の二人。
 ベクトルは違えど二人とも殺しを躊躇うような性格ではないと烈火自身が身をもってよく知っている。
 キース・ブラックをぶっ飛ばす前に、この二人を何とかしなくてはならない。
 今の彼に出来るのは仲間を信じて動くことのみ。

そう自分に言い聞かせ、はやる心を抑えつつデイバックの中から野球ボール代の大きさの球体を一つと、ブレスレットのようなものを取り出す。
どうやら、これが自分に与えられた支給品らしい。
キース・ブラックの思惑に乗っかるようで癪に触るがそんな事を言っている場合ではない。
『蔵王』と呼ばれる魔道具の中に腕を突っ込み、中に入っている物を勢いよく引っ張り出すと予想以上の重量からか指先を離してしまう。
ドスン、と音を響かせて床に落ちたのは、一般的なサイズのキャッシュケース。
何らかの罠を警戒しつつ一緒に落ちてきた鍵を差込みキャリーケースを開くと、相当な数の札束が丁寧に詰め込まれていた。
金額にして三億円は下らないだろうその札束を見ると、否応なく思わず息を呑んでしまう。

(ぬおぉ……こんだけあればアレも、コレも――っていかんいかん。今はそんなことしてる場合じゃ……いやでもちょっと位チョロまかしてもバレないじゃなくてぇぇっ)

 抗い難い誘惑。
 ともすれば引き込まれてしまいそうなソレを思い切り首を振って思考の端へと追いやり、危険な魅力を放つキャリーケースを閉じて蔵王の中に仕舞う。
 
続いて手に取るのはブレスレットのような物。
 一緒に付いてきた紙を確認してみると、これは『輪廻(りんね)』と呼ばれる魔道具らしい。
 説明によると、術者の年齢を操作する効果のある魔道具。
 ただし、使用者の性格も年齢に相応するものになると書いてある。
 
「全ッ然使えねぇ」
 
 お金も、年齢操作も、今の烈火には不要なものばかり。
 若干の期待があった分落胆しながらも、気を取り直して輪廻と蔵王をデイパックの中へと放り込む。
 そもそも、烈火は戦闘に於いて武器を必要としない。
 自身の力の源である八竜の型に応じた炎で戦闘を行える為、他の仲間のように魔道具を使用しないのである。
 キース・ブラックをぶっ飛ばすのに支障はない。

6 ◆4etfPW5xU6:2011/06/06(月) 05:37:39 ID:???
 そう考え、一先ず木蓮と紅麗を止めなくてはと立ち上がったところで――
 
「動かないで」
「……ッ!?」

 ――突如背後から首筋に鋭い切っ先を突付けられる。

(嘘だろ……? いくら焦ってたからってこんな傍まで近付かれて気付かないなんて有り得ねぇ)
 
 聞こえてきたのは女性の声。
 例え気配を消して近付いてきたとしても、ここまで近付かれて気付かないのはどう考えても有り得ない。
 まるで瞬間移動でもしてきたような、そんな錯覚を覚える。
 
「さってと……わかってるとは思うけど、妙な真似をしたら容赦なく殺す。
嘘を吐いても殺す。命令に逆らっても殺す。私の機嫌を損ねても殺す、いいわね?」
 
(少なくとも殺し合いに乗ってるワケじゃねぇみたいだな。……どーすっか――ッぐ!?)

「わかったんなら、ハイかイエスかで答えなさい。……次はないわよ」
「…………ハイ」
 
(両方とも結局イエスじゃねぇかこの野郎ッ!!)
 
 胸中で不満を吐き出しながらも、相手がどんな手段を用いて自分の背後に現れたかもわからず、一方的に生殺与奪権を握られている以上今は従う他に道はない。
 
「じゃあまず……そうね、貴方がこの殺し合いに乗ってるか否か」
「乗ってるワケねぇだろ! あのキース・ブラックって野郎は絶対ぶん殴る」

 この場面で嘘を吐くメリットもない。
 素直に質問に答えると、次々に質問が浴びせられる。

「次、この殺し合いに呼ばれた貴方の名前と仲間の名前、数。知っている危険人物の名前」
「花菱烈火。仲間の数は四、危険人物は永井木蓮って奴と紅麗って奴だ」
「仲間の名前は、どうしたのかしら」
「死んでも言わねぇ」
「……まぁ良いわ。次、永井木蓮と紅麗の特徴」
「木蓮は……バンダナに鬱陶しいキモロン毛で片目を隠してる奴で性格は最低の変態野郎。
木の魔道具を使って植物を操ったりする上に殺し大好きのイカレた男だ。
紅麗は、素直に殺し合う性格じゃねぇけど殺しを躊躇うような奴でもねぇ。
炎を使う奴で、普段は仮面を被ってる。髪型は俺そっくり。」
「ふぅ、ん……貴方とその紅麗の関係は何?」
「………………ぅだい」
「聞こえない」
「……………兄弟だよっ!」
「あらそう。それじゃあ次、貴方の支給品は?」
「キャリーケースと輪廻って魔道具」
「キャリーケースの中身も答えなさい」
「……三億円位の札束だよ」
「……………………………………………………」

 淡々と質問を繰り返す中で不意に相手の言葉が止まる。
 何かを考えているような一呼吸の後、今まで突付けられていた切っ先が首筋から離される。
 
「次の質問はどうしたんだよ……おねーさん」

 今までの不満をたっぷり込めて皮肉っぽく問いかけると、不機嫌そうな声が飛んでくる。

7 ◆4etfPW5xU6:2011/06/06(月) 05:37:59 ID:???

「るっさいわね! ……まぁ、いきなりこんな真似して悪かったわ。あ、もう振り向いてもいいわよ」

 素直に言葉に従い後ろを振り向く。
 そこに居たのは、二十歳代くらいであろう色気たっぷりの美女の姿。
 時代外れとも思える紫のボディコン姿を当然のように着こなしており、スラリとした肉感的な足を惜しげもなく露出している。
 胸元も際どい所まで見えており、何と言うかとても危うい姿をしていた。
 だが、烈火の視線はそっちではなく彼女の手元にある一つの球体。

「一応、“これ”を使って危険かどうか確かめて視たんだけど……やっぱ直接視ないとね」

彼女が持っていたのは『影界玉』と呼ばれる魔道具。
影を利用して移動したり遠隔視を行うことの出来る魔道具で、烈火の母親が使用していた魔道具でもある。

「成程……これで俺の影から移動してきたってワケね」

 『影界玉』はその名の通り『影』を利用する魔道具。
 烈火自身の影を利用して移動してきたのであれば、気配もなく背後を取られたのも頷ける。
 いくら烈火が数々の修羅場を潜り抜けてきたとは言え、影から影に移動しているモノの気配を読むことなど不可能に近い。
 ましてや、こんな異常な空間に連れて来られて常の力を発揮しろと言うのも酷だろう。
 
一方で、まだ説明していないにも関わらず当然とでも言わんばかりに影界玉の能力を把握している烈火に対し、不思議そうな警戒気味の視線が刺さる。
が、それに気付く様子もなく疑問が解消し一人コクコクと頷いている烈火に、先程までの高圧的な態度から一転した猫撫で声で目の前の女性が擦り寄ってくる。

「さって、と……初っ端からこんなことしといて信用もへったくれもあったもんじゃないけど――水に流してちょっとお話しましょうか、花菱烈火君」
 
 
 + + +
 
「やだやだやだやだー!! いいからつれてきなさいよ!」
 
もう嫌だ。
 幾多の闘争を経てきた花菱烈火の心は、折れかかっていた。
 
始めは良かったのだ。

「別にいーじゃない!! こんな大金持ってたってどうせ使わないわよ!!」
「だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!? だから駄目だって言ってんだろ!」
  
 ある程度の信頼関係を結んだ直後。
互いの名前とこの殺し合いにおけるスタンスの確認や、それぞれの持ちうる情報の交換。
 現在地点の確認からどんな支給品が与えられたか、またそれを用いてどんなことが出来るのか等々、対キース・ブラックの有意義な話し合いが行われていた。
烈火の順応性の速さと楽観的な性格から、最初の事は既に水に流されており、女性自身も相手が許している以上自身の非を過剰に悔いたりはしない。

8 ◆4etfPW5xU6:2011/06/06(月) 05:38:44 ID:???

また、お互いの経験からある程度はスムーズに話が進んでいた……筈なのだが。

女性――美神令子と言うらしい――の、キャリーケースの中身を知った途端の豹変っぷりは恐ろしいものだった。
 最初の尋問の時から目を付けていたのであろう。
実際に自分の目で、現金にして三億円以上だと確認した瞬間からあの手この手を使ってキャリーケースの中身を烈火から奪い取ろうとするのである。
 
時にはその豊満な胸ごと身体を押し付け耳元に息を吹きかけ篭絡しようとし。
 時にはヤ○ザの如く恐喝まがいの台詞で脅しをかけ。
 時にはハイヒールで足を踏みつけ直接的な暴力に訴える。
 
 それだけでは、ない。
 
 キャリーケースの中身だけではなく、果ては輪廻から食料までも奪い取ろうとする。
 別に烈火としては使いもしないお金や支給品など奪われても構わないのだが、こうも堂々と奪われそうになると妙な反発心が芽生えてしまう。
 美神の方も、普段の相方に対する女王気質が抜けきらないのか反発される程に欲望が増していく。
 結果としてたっぷり三十分以上も激論を交わした結果、食料以外の支給品をあくまで預けると言う形で烈火が折れることになる、のだが。
 
「これって……若返り効果があるのよね……」

輪廻の年齢操作効果を知った美神が、淡々と呟き、淡々と使用する。

そして。
 
「なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!?」

 悪夢が始まる。
 
輪廻に掛けられた制限が、一つ。
 それは、操作年齢の固定。
 若返りたいと念じれば七歳に、大人になりたいと思えば五十歳に、それぞれ固定されてしまう。
 その結果、若返りたいと念じた美神は七歳まで若返ってしまったのである。
 それだけではない。
 輪廻自身の持つ副作用として、性格までその年齢に準拠してしまうというものがある。
 これにより、GS美神は内外共に七歳にまで落ち着くのだが――

「かんらんしゃー! のーるーのー!!」
「………………」
「はやくつれてけー! ばかざるー!」

 真夜中だというのに観覧車に乗りたがる。
 駄々をこねる、暴れまわる、逃げ回る。
 それでも駄目なら泣き真似を。
 他の参加者に見付かれば、確実に誤解されそうな現場がそこにはあった。

「うぅ……勘弁してください令子様」
「やだ、かんらんしゃ!」

 女王令子と、下僕烈火の誕生である。

9 ◆4etfPW5xU6:2011/06/06(月) 05:40:53 ID:???
今更に今更ながら没ネタ投下!
後半の息切れ感が半端ない……

そして議論スレへの誤爆すみませぬぅぅぅぅぅっorz

10週刊少年ななしさんデー:2011/06/17(金) 02:25:09 ID:???
これは酷い幼女w


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板