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やらない夫は集われるようです ５
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― ｖ ― , ､ 人
r ＜ ￣ ｀i ｀Ｙ´
| | ﾄ､ ｉ
| | | i __人__
/ i i i ｉ | | | ｀Ｙ´
| |ノ从ﾉ i | | | .ﾊ !
| W ＼∨ /ｿ从／ /| | ハ
∧ .| | 三 ∨ｿ 三 V/ | | |ハ ５スレ目！
/ .ヽｿ ' .ノ ∧.|ソﾊ yヽ
{ .{ ┌―┐ ／ .／ ∧Σ{ i ヽ≦
从 ｉ＞ ノ / （ } ヽ ｿ
(从人ソｿ ≧＝.v.＝≦{ ＿ } 从ﾉソ '
/ _ ∞ _ ∧ ` ' '
/ イ::::〈 〉:::::ヽ ∧
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『やらない夫は集われるようです』
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01 「遊歴の女騎士」
前スレ(４スレ目)
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14429/1410394035/
１スレ目 ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14429/1363838511/
２スレ目 ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14429/1375583570/
３スレ目 ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14429/1390446789/
まとめて頂いているサイト様
『俺用チラシの裏』様
ttp://junkpaperforme.blog70.fc2.com/
『やる夫叙事詩』様
ttp://epicyaruo.blog.fc2.com/
『やるやら鍋』様
ttp://yymatome.blog.fc2.com/
『やる夫達のいる日常』様
ttp://yaruonichijou.blog.fc2.com/
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当たり前だろw
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まあ、邪術師とその下僕が活発に活動している地域でフリーの傭兵やってりゃ
高確率で怪しい連中がなんかしてるとこに突っ込まされることになるわけで、よほどの腕が無い限り死ぬわな。
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実際ドクオだってやらない夫いなけりゃ2回は死んでるしな
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なんだっけガンパレの決戦存在だっけ？
あんな感じに近いのかねえ。
確かあれって、何気ない一言で歴史を変えるみたいな存在だったような。
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>>305
一回目は泰介達に殺されそうになった時として、二回目はいつだっけ？
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>>307
2回目は安慈にぶっ飛ばされたとき
ついこの前のやらない夫と一緒の依頼のとき
まあ一回目はともかく2回目は明らかに身の丈に合わない依頼受けたせいだから、
自業自得といえないこともない
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>>308
ああそれか。
最近過ぎて逆に考えつかなかったわ。
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ようやく追いついた
面白いが圧倒的なカタルシス不足にやきもきする作品だなあと思った
話に起伏もないし結局やらない夫を絶望させたいだけなのかと疑ってしまう
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まだ一章だからそりゃそうだ、今カタルシス求めるの早すぎ。
多分まだ全体の工程の5割も行って無いと思うぞ
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完結するまでよまなきゃいいーんだよｗ
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逆にこのやらない夫がいきなりカタルシスを満たすほどの活躍をしたら
ご都合主義乙 ってなるわｗｗｗ 今はまだこのくらいの渋い活躍でいいかな
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主人公が主人公的に活躍して
カタルシスを得られるタイプの作品は他にもいっぱいあるから
そうじゃないこの作品は貴重だと思って読んでるよ
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>>310
きみ、前スレでも同じこと書いたでしょ。
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やらない夫は英雄ではなかろうし、本人は全然いい目は見てないけど、今までだけでも、英雄御一行、秘密結社、国家、神、最上位観測者に直接、間接問わずかなりの影響与えてる。それも意図せずに。どんな個人だ。一見地味だが、進行形で凄まじい事が起きつつあると思うのだが。各話の描写から察するに。
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コネとまではいかないが、ちょっとした会話や見てる世界の上位者は本当多いな、これからも増えるんだろうけど
一章がまだ終わってもいないがセイバーは本当にどうなるんだろうね
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ただ、やらない夫自身が過剰に自己を過少評価してるきらいは見られるかな
多分、天才達に囲まれて挫折したからだとは思うけど
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そのせいか、自分に関わる相手に対しても
どうせ期待はずれで分かれる事になるって風に見てる気がする
セイバーに対しても、終始そんな感じだったし
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前回投下が2/6か…
そろそろ投下が待ち遠しくなってきたなぁ
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鋭意制作中ではありますので、もうちょっと待ってね……。
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エタってないのが分かればいつまでも待ちます。
無理をなさらないよう体に気を付けてください。
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>>321
了解
楽しみに待たせてもらうよ
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アイサー
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うひぃ
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祝連載2周年
楽しみに待ってます
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え、もうそんなにたってたのか。
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>>326
ありがとうございます。
しかし、もう二年ですか。
何て言うか、ちょっとかかりすぎですよね。全然進んでないし。
ちょっと気合い入れ直して、がんばります。
ああでも、次話は、今月末辺りか、来月初旬辺りでｗ
皆様、こんな進みが遅い話ですが、よろしければおつきあい下さいな。
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楽しみに待ってます
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楽しみにしています。
好きなものを書いてください。
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2周年おめ
これからも楽しみに読ませてもらうよ
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１話がこの長さだとすると遅くとも月１で投稿してほしいね
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>>332
まあ確かにそれが理想ではあるけど、プロでもない一般人が無償で連載してる作品なんだから、ゆっくりでも読めるだけでありがたいってもんでしょ。
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ゆっくりでもいいので自分の納得のいく作品にしてほしいです
ずっと楽しみにして待っていますので
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まぁできるならひと月に一度投下しなくても顔だけでも出してくれたら
エタってないってわかるからうれしいんだけどね。
作者のリアル優先です。
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あんま急かすと逆にプレッシャーになるぞ
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>>336
>>332以降どう見てもわざとだろ。触らんほうがいい
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いいんだ
1話投下される度に最初から読み直すから
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なるほど、そういう楽しみ方もあるか
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>>338
読み直すたびに発見があるしな
「ああ、この部分の描写はそういう意味だったのかぁ」みたいな
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確かに毎回読み直すな
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毎回読み返すやつ多いんだなｗ 俺もだけど
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俺なんて投稿されなくても読み直すぜ！
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間隔空けば前の話忘れるしな
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どうもご無沙汰しております。
今更ながら１７話が出来上がりましたので、投下します。
よろしければ、お読み下さいませ。
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／ ／／ ヽ＼ ＼ (前略おふくろ様、昨日の夜は冷えましたですぉ。
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| /ｌ/|７ニイ´/〃| -Ｌ.l 冷えは、身体に悪いと聞きますぉ。
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彡彡 （__人__） ミミ お加減の方、お変わりありませんですかぉ？)
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, '´ _,-'´,-――-、 ヽ
／ ／／ ヽ＼ ＼
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| /ｌ/|７ニイ´/〃| -Ｌ.l
| l | （○） / （●） .｣ | (翠星夫の方は、今──、)
彡彡 （__人__） ミミ
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/ ｨi:i:､ヽ / /i:i:i＼ ::'，
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{ :| l V∧`ｰ≠´.::／ " /,..::} -‐ ‐- 丶 =ﾆ二 ´ ＼ :{:::＼
}::i i:. '， ､__,.彡´ .:: '' , -'" ∪ ｀ヽ､ :::.＼ ＼` ＼
}/::{:: ､ ／.:/ 人 ∪ ） ::＼ ＼ ＼ __
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l | l | （○） / （●） .｣ | (絶体絶命ですぉ……！)
彡彡彡 ∪ （__人__） .ミミ
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ヽ=三三三三三三=/
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l | / ｌ/|７ニイ´/〃| -Ｌ.l ! (どうして、こんな事になっているかと言いますと、
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彡彡彡 （__人__） .ミミ 切欠は、昨日のことになりますぉ。)
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ヽ=三三三三三三三=/
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l | / ｌ/|７ニイ´/〃| -Ｌ.l ! (翠星夫が上司達のいつも通りの命令で、
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彡彡彡 （__人__） .ミミ 截魔行の封印を破壊しに行ったんですぉ。
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l | l | oﾟ⌒| |::: ::| ⌒ﾟo.｣ | それで肉体は木っ端ミジンコの塩辛に──。
彡彡 :（＿| |::: ::|__）ミミ |
＼ `‐| ヽ::: :::/'´ ／ ああ、かわいそかわいそですぉ。)
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＼__/ /l / ／ , /l'| ﾄ､l ', (それで、いつもの通り、
l | / ｌ/|７ニイ´/〃| -Ｌ.l !
l | l | （＞） / （＜） .｣ | 上司二人に、再生して貰って、
彡彡彡 （__人__） .ミミ
＼ |r┬-/ ／ 今に至るわけですぉ。)
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｜｜ ┌┐ i⌒ヽ､___, '⌒ヽ､___, '⌒ヽ､___, '⌒ヽ､___, '⌒ヽ､__
l ! ﾉ l ⌒ヽ､___, '⌒ヽ､___, '⌒ヽ､___, '⌒ヽ､___, '⌒ヽ､__!
ヽ、｀¨´ ノ
｀¨¨¨´ __ __
/ :.＼ / __ ¨ ヽ _
/ ｨi:i:､ヽ / /i:i:i＼ ::'，
上司Ａ→ }:. /i:i:i:i:i:. V 〈 {i:i:i:i:i:i:i} ::::} ←上司Ａ’
〈::: {i:i:i:i:i:i:i}::}_ '，Vi:i:i:i:{ .:/{
_rｫ<:＼Vi:i:i:i/.:∧::ヽ､ } Vi:i:i:} ' .:ﾄ-v
/ { {::.V:. `zf／ :/ /::}V , r' V ﾆ=' /／ / 〉
/{ i. 丶 `ｰ==- ／ 〃::ﾉ :} r=彳i:i'， `ｰ=彡' ' ^>､
,{ i :::. ＼__,.彡 ／ .:/ / }V }i:i:i{i:i:i:iヾｰ=-=彡´／ / '，
/:! { i::.'， ＼ ／ .:／ / /.::}ｉ /i:i:i:i{丶i:i:i:＼ - ﾆ=- ,._/ }､
{ :| l V∧`ｰ≠´.::／ " /,..::}{ {:i:i:i:i:ｉ ::.＼i:i:丶 =ﾆ二 ´ ＼ :{:::＼
}::i i:. '， ､__,.彡´ .:: '' ' / .::}{ }i:i:i:i:i:. :::.丶i:i:i:.､ :::.＼ ＼` ＼
}/::{:: ､ ／.:/ /.:/ .:::{/i:i:i:i:i:i:i＼ :::. i:i:i:.､ ::＼ ＼ ＼ __
} .::{ '， ｰ ´ .:/ .::' ,,:::/i:i:i:i:i:i:i:i{､i:i丶 :::. :i:i:i:. ::.､ 丶 ＼ｰ=彡i:i:i:i:i＞‐=彡
; ::}: V/ .:/ 〃 " : }i:i:i:i:i:i:i:i:‘，＼:i:＼ :::. i:i:. ､ 丶i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i
ｨ ::{:V/ `=≦´.:/ /; {" }i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧ ヽi:i:＼ i:＼ ＼ 丶 ｀＜i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:
＿_
_, -' ´_＿＿＼
, '´ _,-'´, -――- ゝ、
／ .／ ／ ｌ ﾄ、＼
＼__/ /l / ／ , /l'| ﾄ､l ',
l | / ｌ/|７ニイ´/〃| -Ｌ.l ! (で、これで五度目ですので、
l | l | （○） / （●） .｣ | 上司たちの無言の圧迫が強いってわけですぉ。
彡彡彡 （__人__） .ミミ
＼ ｀ ー'´ ／ そんなわけで、反省の意をこめて、
／/ |ヽ 自縛してみますた。変な性癖に目覚めそうですぉ。
ヽ=三三三三三三=/
|三三三三三三 | あ、そうそう、それから、因みにですが、
（ | 翠星夫には、肉親はいませんですぉ。)
ヽ、___ ヽ ヽ
と_＿＿_＿ノ＿ノ
-
＿_
_, -' ´_＿＿＼
, '´ _,-'´, -――- ゝ、
／ .／ ／ ｌ ﾄ、＼ (しっかし、この上司達、ほーんと喋らないんですぉ。
＼__/ /l / ／ , /l'| ﾄ､l ',
l | / ｌ/|７ニイ´/〃| -Ｌ.l ! 喋っちゃいけないっていう、罰ゲームでも喰らってるみたい。
l | l | ‐┬┬ /‐┰┰ ｣ |
彡彡彡' （__人__） ミミ まあ、翠星夫へ命令する時に、一言二言は話すわけですが。)
＼ ／
／ ＼
, ､
,／ _＿＿ ｀ヽ
／ ／, -― ――- ､＼ ＼
＼_/ /l / ／ , /l'| ﾄl ',／ (実力のほどは、魂のみで帰還した翠星夫を、即座に再生させるぐらいですから、
| /ｌ/|７ニイ´/〃| -Ｌ.l !
彡彡 （○） / （●） ミミ 推して知るべしですぉ。)
ゝ （__人__） ,ﾉ
／ ー‐ ＼
＿_
_, -' ´_＿＿＼
, '´ _,-'´, -――- ゝ、
／ .／ ／ ｌ ﾄ、＼
＼__/ /l / ／ , /l'| ﾄ､l ',
l | / ｌ/|７ニイ´/〃| -Ｌ.l ! (ま、それも、不滅な翠星夫があってこそ、ですけどもね！)
l | l | （○） / （●） .｣ |
彡彡彡 （__人__） .ミミ
| |++++| 」_ ｷﾗｯ
＼ `ー''´ l ／
-
::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : .
: : ．．． : : .
: : というのも、こっちは、瑶境や神境と違って、死ぬんですぉ。 : : .
: : それも、ほぼ例外なく全ての生物が。 : : .
: : 神だって竜だって妖精だってですぉ。 : : .
: : : : : : : : 例え不老不死であろうが、アンデッドであろうが、 : : . :;:;:;;';':':'
: :_,.,.,;::;: : : 死に至れば、死んじゃうんですぉ。 : : .:':':'"´
"..:.:::;:;::: : : : : . _:,.; ._,:
:'''´: : . : : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : .:::;'": :
. : : . : : . : : . : : . : : . : : . : : . : :_.:_ _;::': . : :. ....::.:::;;;:';':'':'"´: : ｀_,.,...::.':'"...:.:::;;:;:;';:;':';;:''"´.. : : .. :
. __,.,:::;':;';'"｀ .. . ..:.:.:;:;;':':'"´ . _.,..:''"､:.:::.:::;;:;:;';';':''':'"´. : . : . : . : . ::
_..,...;'"´...:.:.:::.:::;;:;:';':':':'"´. . . . .,.,.;'::':"".｀""''''"´ . . . . . . : : . :
_,;::."'..:.:.:::.:::;;:;:;:;';::':':'"´ ｀´ . . . . . . . . . . . . . . . .. . . . ,.,:::
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::'".,:::;:':;'' ｀ﾞ"´ ´""''''""´. _ r￢f'｢¨T ｢¨ト､......､_
"´'" _r'T｢ 厶ィＶT厶⊥ Ｌ_ヽ ／＞､.ﾞ／^
_／｀yヽ r｢｀Y＾ー｀辷ト-､ r ｢ jイrヘ ヽ Vlト-- ､ -￣ﾆ_＜}:/.:::
─'ｰ─´ｰ─-- . l| l ノｰ-､ r'｢ | r＜-ﾆ ヽ ＼ヽｌ Ｌr ￢〉 ,ノﾆ、 ｀ ＼ﾞ';
rュ. | l , ′ j{ '^Y价r＜ ｀ヽ ＞‐､＼ ヽV＿／ /7⌒Vノﾍｰ∠
^ 。.. ﾊ / / ヽ V辷＜ -､ ヽ ノ 〉,ハ |｢ _∠ﾊ ,ﾊ rニVス
_＿,.. -──- _厶'′ ∠ -‐ 〉ﾆ ｀ヽ＞'’ _,ハ | l |厂 ｌ 〈!｜ lrﾆV
ヽ--…￢／￣ _,. - ／ /Y ヽヽ＞'’ ' , ; ^ : ;_;_:,.;_:_;_ :: ;_;_:,.;_:_;_ : ~
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/´.::;:.. ヽ f辷ﾘ く} /￣ 八∨...: . .::.::;／べ;:::.::'.:.￣ヾ::;:;;;,:;;∠,;;;;.:;::::;:､:;ﾞヾ
／〉 ::.:ﾆ;/ ヽー `く 〈 lVﾊ、.... ; . .::/ .::;:.::::.:;:::::.;::':ヾ＞ｰ-:.::'.:.￣ヾ::;:;;;,:;
,ノ.::.:::':::.:.:..;;.;／ 厂ﾚベ二_ 〉 ヾ込≧ｰ... ; .:└ヾ,;:::':::::;ｨ;;;;;;;;:;;ﾂ::::::;;;;:;:::::.;::':ヾ＞ｰ-
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┌────────────────────── ┐
│ │
│ 神境 │
│ │
│ ┌─── ┐ ┌────────────── ┐ │
│ │ 瑶境 │ │ 死境(地上) │ │
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│ │ │ │ │ │
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│ └─── ┘ └────────────── ┘ │
│ │
└────────────────────── ┘
【 三境のイメージ 】
＿_
_, -' ´_＿＿＼
, '´ _,-'´, -――- ゝ、
／ .／ ／ ｌ ﾄ、＼
＼__/ /l / ／ , /l'| ﾄ､l ', (理由は、まあ単純な話で、神境にも瑶境にもない、
l | / ｌ/|７ニイ´/〃| -Ｌ.l ! ｢死｣の力が地上には強く濃く遍在しているからですぉ。
l | l | （○） / （●） .｣ |
彡彡彡 （__人__） .ミミ しかも、あらゆる力に優先するという
＼ ｀ ー'´ ／ 世界法則のおまけつきで。
／/ |ヽ
ヽ=三三三三三三=/ まったく迷惑極まりない話ですぉ。
|三三三三三三 |
（ | そんな地上ですから、瑶境や神境から、
ヽ、___ ヽ ヽ その特徴を以て『死境』と呼ばれてますぉ。)
と_＿＿_＿ノ＿ノ
-
::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : .
: : 史代神の多くが、「死」の力を持っているのは、だいたいそのせいですぉ。 : : .
: ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : :
【 史代神の一例 】
,:'. /／／ // // iｌ ｌ::::ｌ::::::::
,:' ／／ /l|| ///i l ,'::::i.i:::::::::
,' / / ,ｿi |. i i ! l i /:ｌlンｉ:::::::::
,' ; .l ｌ ｌ !iｌl !i i:/ ﾒ､ｌ::::::::
,' ,: /| ｉ ｌ ｌ. iｌｌ. i ! ,i l:::::::::
,' / / l ｌ. il|ｉ ｌ ∧ﾒ !::::::::
,' ,' . ,'ｉ lﾊ ', i. iｌｌ X ',､::::::::::
,'f ,' ,' i i i! ! ｉ l i ｉl i i l.l! iヽ::::::::
li'} ﾊ: ,'i i､! ', ' ヾi i i ｉ ｌ l l ! i:::::::r^
i!.i ｿ il ir !ﾐ、､ i !､ ', ! ',l ｉ ', ',',::::i
l i ,' ﾊ i !! 廴ﾂ､ヾ ':､ i i i !ヽゝ::::l
!.li!.l|!| リ ` ｪ､..ヾ ヾ､ ヽ:､ i ! ﾊ､!ｌ ヾ､::l “闇夜を照らす月明かり”
! !从 """ヽﾞ:､ヽﾞ: ､弌itｰマ､:ヽi 「夜の月」月・ヤガミ／独立系天神
′ i .:: ヽ ｰ`=.公､`:i
､､＿ _,r:::i rｰ-‐ '''' ー ‐ --:: ､:ヽ::i
`''''"'''ｰ- ､､、､､､､､､ -‐ー''''''' /:::'. ｀`¨':':‐:::::::-::::::::､_ ヽ:;::l
'" ./" ﾞ:, ﾞ､ ヽ､,..:::::::::::::::／ , ` ､ `
__, ',::､ ﾞヽ ､:_:::::::::::r ;´ ' ヽ､ ` -､
`;;=--‐‐''''"" ',:::､ `'':::::::::::::;: ' i ヽ､,
i´ , ',::ヽ ::::;::i _ -t^ヽ､_ ﾞ`
l i ヽ::`:ー ':::::i .ﾉ:i ﾉ:::::::: 〉
' il ,.ゞ＝ｰ'"ﾒ /::::ﾚ:::::::::::/
i il _ ,ｨﾆ´ ﾆヽ ｰヽ:::::::::::::::/
i ill ,イ:::::iニニニｿ､ ヽ::::::::::/
i illl ´ lﾆニﾆ/ ヽ. ',::::::::i
i illl ／ﾆヽﾝ ヽ /::::::::!
i. illll , ' ＼＼ i ヽ , ':::::::::::i
神格属性／「守護」「善」「死」「呪詛」「智慧」「光」
-
::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : .
: : 死境の死から逃れる手段はただ一つ。 : : .
: : 「不滅」の存在になることですぉ。 : : .
: ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :
.
-
＿_
_, -' ´_＿＿＼
, '´ _,-'´, -――- ゝ、
／ .／ ／ ｌ ﾄ、＼
＼__/ /l / ／ , /l'| ﾄ､l ', (不滅の存在っていうのは、
l | / ｌ/|７ニイ´/〃| -Ｌ.l ! まあ不滅の魂を持っていると言ったら良いかもしれませんですぉ。
l | l | ｰ一 / ｰ一 ｣ l
彡彡彡 （__人__） ミミ 魂は常に保全され、どのようになっても、
＼ l＿ｊ ／ 輪廻の輪に取り込まれることはないのですぉ。)
／ ＼
_, -'´＿ ,＿_ ＿＼
, '´ _,-'´,―ヽ /:::::::::＼―- ゝ、
／ ／ ／ | |::: ::| ｌ ﾄ、＼
＼__/ /l / ／l |::: ::| , /l'| ﾄ､l ', (翠星夫のように、木っ端ミジンコに肉体を破壊されても、
l | / ｌ/|７ニイl |::: ::|/〃| -Ｌ.l !
l | l. l （○）| |::: ::| （●） .｣ | 自分のテリトリーで復活するんですぉ。
彡彡 （＿| |::: :::|__） .ミミ + 。
＼ ｀/ ヽ::: :::/ ／ + 。 だから、不滅の存在を倒すには、封印が必要なんですぉ。
／ ヽ /::: :::ヽ ＼
／ ,､ | |::: :::| l> ,> 逆に言えば、封印されている存在は、
＼ ﾘ, | |::: ::| l <
<_/ | |::: ::| ト-' 全て不滅存在というわけですぉ。)
ｉ | |::: ::| |
-
＿_
_, -' ´_＿＿＼
, '´ _,-'´, -――- ゝ、 (不滅になる方法は、二通りありますぉ。
／ .／ ／ ｌ ﾄ、＼ 羽
＼__/ /l / ／ , /l'| ﾄ､l ', 卒 一つ目は、世界に自身の存在を書き込むこと。
l | / ｌ/|７ニイ´/〃| -Ｌ.l ! 日 もう一つは、世界から自身の存在を完全に独立させること。
l | l | （○） / （●） .｣ | 生
彡彡彡 （__人__） .ミミ 土 前者が神代世代神や守護者や外法士などで、
＼ ｀⌒´ ／ 人 後者が飛宙とかですぉ。
〉 ⌒ヽ
. | ､ ＼＿|￣| ま、前者がほとんどで、翠星夫もそれですぉ。)
! ヽ ＿⌒)
＿_
_, -' ´_＿＿＼
, '´ _,-'´, -――- ゝ、
／ .／ ／ ｌ ﾄ、＼
＼__/ /l / ／ , /l'| ﾄ､l ', (当然、高位の力でないとその次元には至れず、
l | / ｌ/|７ニイ´/〃| -Ｌ.l ! いわば、超常の力を持っている証と言えますぉ。
l | l | （○） / （●） .｣ |
彡彡彡 （__人__） .ミミ つまり翠星夫は、
| |++++| 」_ ｷﾗｯ 超常レベルの強さを持つ存在なんですぉ！)
＼ `ー''´ l ／
-
__ __
/ :.＼ / __ ¨ ヽ _
/ ｨi:i:､ヽ / /i:i:i＼ ::'，
}:. /i:i:i:i:i:. V 〈 {i:i:i:i:i:i:i} ::::}
〈::: {i:i:i:i:i:i:i}::}_ '，Vi:i:i:i:{ .:/{
_rｫ<:＼Vi:i:i:i/.:∧::ヽ､ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
/ { {::.V:. `zf／ :/ /::}V | おっと。暇だったので考え事をしていたら、説教(威圧)が終わりそうですぉ。
/{ i. 丶 `ｰ==- ／ 〃::ﾉ :} ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
,{ i :::. ＼__,.彡 ／ .:/ / }V }i:i:i{i:i:i Ｏ ／＼ '，
/:! { i::.'， ＼ ／ .:／ / /.::}ｉ /i:i:i:i{ o ／ ／ }､
{ :| l V∧`ｰ≠´.::／ " /,..::} -‐ ‐- ＼／ ／> {:::＼
}::i i:. '， ､__,.彡´ .:: '' , -'" ｀ヽ､ <／ ＼` ＼
}/::{:: ､ ／.:/ 人 ┌─┐ ＼ ＼ __
} .::{ '， ｰ ´ .:/ //, '丶_ ,-' └─┘ 丶 ＼ｰ=彡i:i:i:i:i＞‐=彡
; ::}: V/ .:/ ｌ !::.:.{:::./ヽ ＿ ,-'"::.:.::./ｨ i:i:. ､ 丶i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i
ｨ ::{:V/ `=≦´.:/ / ｌ!::.::..ﾚ'::..::.:.:.::..:::.i::.::::.:.:.::.ｲ i:＼ ＼ 丶 ｀＜i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:
/::} ::}: V/ .::/ , / ﾚ:.l.::.|.::.::.::.::.::.::::.i::.:.::::.::.}/ i:i:丶 ＼ ＼ ｰ─｀Y⌒i:i:i:i:
〃::' :}:: V/ .::/ / 彡彡ﾚ'|::.::.::...::::.|:.::.ミ_ミ i:i＼ 丶 ＼ {_ ｀￣
{:::/ .:{:: `ｰｨ :/ / ／ﾚ '/ゝ| V´| ﾚ ｰ､ i:i:i＼ 丶 ::.､ }_
}/ ハ::. ／ / .: ／ ＼ :i:丶 ＼ ｰ=ﾆ二_
-
' r､,'ミﾐョｭ､_
| ｀` ､、 -､｀丶､_
!;:;:;:;:;:; ,..｀ 丶 ､ 丶、 _,.. -' ´
ｌ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;=ｭ､_ 丶 、 丶 ,. -'´,.. =;:;:
ｌ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;`ﾃ, ｀` ‐=ｭ､ ヽ.,r'´,. ':;:;:;:;:;:;:;:;:;
i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:; ヾｭ､ /ｰ=亠=」:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:; /, '￣ 7.'´;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;／ 次は、ここ。
i_;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:; // ,.'.' ;:;:;:;:;:;:;:;:;:; ／
｀ ｧ-ﾐ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:; // ,.,':' ;:;:;:;:;:;:;:;:;-‐'´ ＿＿＿.
'´ ｀`‐-;:;:;:;:;:;:;:' // ,.' ' ,;:;:;:;: ' ´ ヽ=.--7 /
｀ ‐ ､,' ニ〃 '´ ,r'⌒, ／／
ヽ ,.ィュ三｝r ─'´ ／_ ,rョ ／ｲ'|
,.ﾄ､ ,:'´ .{ ├' f `i ヶ´ i ,' ! ／' | | ,ｲ,ｲ ,ｲ
＼ i ﾊ i i ! ,' ,!」 ! |/ ﾚﾚ //
ヽ＿丶ヽ､! ｀L.| i ￢ / _/ /'
`ヾ､_,. _ }‐- .. ' ￣
_＿
／＿＿_｀ '- ,_
、ゝ -――- ,｀'-,_ ｀' ,
／、ｲ ｌ ＼ ＼. ＼
,' l､ｲ |'lﾞｉ/, ／ /ﾞｉ lﾞｉ ﾞｉ__／
! l.Ｌ|/ﾆﾞｲｉ/ 〃ｲ７ヽ|ｌ.ﾞｉ| l | (次の封印場所か。)
| ｣. （○）./ （●） | l |l￤
彡彡. （__人__） ミ_ミ_ミ_
＼ ｀⌒´ ／
／ ＼
-
_＿
／＿＿_｀ '- ,_
、ゝ -――- ,｀'-,_ ｀' ,
／、ｲ ｌ ＼ ＼. ＼
,' l､ｲ |'lﾞｉ/, ／ /ﾞｉ lﾞｉ ﾞｉ__／
! l.Ｌ|/ﾆﾞｲｉ/ 〃ｲ７ヽ|ｌ.ﾞｉ| l | ふむ。
| ｣. （○）./ （●） | l |l￤
彡彡. （__人__） ミ_ミ_ミ_ 次は、エスター帝国の東ですかぉ。
＼ ⊂ ヽ∩ <
| | '､＿ ＼ ／ )
| |＿＿＼ “ ／
＼ ＿＿＿＼_／
↑
ロープは解いた。
, '´ ＿＿_ ｀ ヽ、
／ ,.-―― - ､_ヽ ヽ、
／ ／/ ＼＼ ＼
＼,' lｲ/l / ／ /ﾄヽ lヽヽ／ (しっかし、ほんと、この本は怖いですぉ。
| /ｌ７ニイ/〃 | -Ｌｉ| l |
| l |（ー）/ （●） ｣ |l￤ 露わにされてない截魔行の封印情報を、
彡彡 （__人__） ∪ ミミ こうも容易く分かってしまうとは。
>ｌ^l^lｎ⌒ ´ く
彡三三ミY彡三三ミ＼--、 ヽ 力を取り戻し始めると、
＼i!i!i!i!i!i＼＼i!i!i!i!i!i＼E l | 露骨に情報の正確性が上がってきていますぉ。)
_, -' ´_＿＿｀'‐､
, '´ _,-'´,-――-、 ヽ
／ ／／ ヽ＼ ＼
＼_/ /l / ／ , /l'| ﾄl ',／
∧ | /ｌ/|７ニイ´/〃| -Ｌl | 了解しましたぉ。
＜ ＞ | l | （○） / （●） ｣ | 今回も翠星夫にお任せあれ、ですぉ！
V ∩彡彡 （__人__） ミミ
_ _ _| | ＼ ｀⌒´ ,／ (前は、大雑把な場所しか分からなかったのに、
UUU ,`⊃ ＼ 今では、おおよその場所が特定されているし、
`ー ' _'＿ | ） 封印されてる存在も誰か記してある。
| |／ 眉唾だと思っていたけど──、)
| |
-
::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : .
: : この黒書って奴は、本当に何でも分かるのかもしれない──。 : : .
: ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :
r､.,_
,.r_三ﾆー ＞z'．
／___ ￣ ―‐ ｀＞'．
／ ｀ ヽ、. , ＿,...≧三'‐'ー＝＝¨¨¨¨¨¨ﾆ三_
｀ヽ.／ ＿＿＿＿ ヽ_
| ／ ｀ ー ＿＿＿ ＼
＝＝＝＝=====zzzニ__－z . ヽ ↓' <ﾆ ￣i!
三三三三三三三三三｀ｉ≧z､ー＝＝=='三lﾆﾆﾆニ≧Zzrz.､二＿ － i!
､ 三三三三三三三三三三 ﾊ .三三三三 l三三三三三三三三三≧Zz.､二＿ i!
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-
┌──────────────────────────────────────┐
│ │
│ │
└──────────────────────────────────────┘
┌───────────────────┐
│ │
└───────────────────┘
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┌──┐
└──┘
□
-
┌────────┐
│ モスカウ子爵邸 │
└────────┘
. i
.傘 |
傘傘 r^t
.傘∩傘 ./.:::ﾍ
傘傘傘傘 .| : :::::|
. | . ［IIIIIIIIIIIIIII］_____________________________________________ .r".: ::::`i
.r'^ー--------..i..::::::::::::;;;;i|;;;;::::;:::;::;:::;::::;::::;:::::;:::;:::;::::;::::;::::;::::;::::;::::;:::;ヽ_|.:_;_;;;_;;|_____________.
/::;::;:::;:::;:::;:::; ::;:;::;;;| ..:::;:::::;;;;;i|;;;:;::::;::::;::::;::::;::::;::::;／|＼::::;::::;::::;:::;:::;:::;:::;::;..ヽ.;;;;;:;;:;;::;:;:;;::;:;:;;::;;::;＼
./;;;;_;.;;;_;;:;_;_;;;._;.;;;:;.;;| ∩ ::::;;;;;/;;_;:;;;_;;:;:_;:;:; ;_;::／＼|／＼;;;_;:;;_;_;;:;;_;:;;:;_:;;_;.:;ゝ.:-:;:-:-::-::-:-::-.-ヽ
.´|.::::::: ::::::: : :: :: ::: : :;;| ..:::::::::;;;;;i|;;: : : : : : : : : : :［IIIIIIIIIIIII］: : : : : : : : : : : : : :|;.:;ﾍ.;: ;ﾍ:.: ;ﾍ:. :;ﾍ.: :|
|: : i^i: : i^i: : i^i: : i^i| ∩ .:::;;;;;i|;;::i^i::: i^i::: i^i::::||: i'⌒`i: ||..:i^i::: i^i::: i^i::: i^i::|;.:|_j; :.|_j; .:|_j:: :|_j;: :|
|: : Ll:.:: Ll::.: Ll:.:: L.| . .::: .:;;;;;;i|;;;:Ll;::;:Ll;.:..Ll;: ［IIIIIIIIIIIII］ ;Ll;;: Ll;::::Ll;;:::Ll::i;;: : ;: .:.; :.: ;.: .:;.. :.; ;.i
|≡≡≡≡≡≡≡.| ∩...:::;;;;;i|!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i||: i'⌒`i...||;i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!| ≡≡≡≡≡≡≡|
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| : :i^i: : i^i: : i^i::...i^i| ∩.. ::;;;;i!|;;.:i^i:: :i^i: .:i^i: :|| r'⌒`.i..||;;;i^i:: :i^i: ::i^i:: i^i:..i:..LI;:.:LI: :..Li; ::LI;:::.|
| :: Ll;;: .Ll;;:. Ll; ::.Ll| .:: .:: :: ;;!i|;;::Ll:;:::Ll;;::.Ll;:::|| | ...l.....i ||;;:LI;; .LI;;: LI;;:.Li,::|;:; .;:. :;..: : ;.:;.: ;.:;;;.; :;|
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γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
｜ こちらです、やらない夫さん。 ｜ |∫|:. ＿＿ |∬|:.
乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ノ : ||. |∫|:. ||: : |: : ||. |∬|:.
||―|―|| |∬|:. ||―|―||. |∫|:. ||―|―||. |∬|:.
||: : |: : || |∬|:. ||: γ￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ ||: : |: : ||. |∬|:.
￣￣ |∬|:. │ わざわざ、どうも。 │ ￣￣ |∬|:.
====================|∬|======== ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿乂_ ==============|∬|======: :
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|{ ｉ | V寸ｘ､ i |⌒ﾊ-j| ｉ{ ｉ 八
八ﾄ､{ i{ {:rj ヽﾄ､{ 厶ｘハ 八 | i
,＼ . ゞ' ヽ´ ん心, !| | …………。
ｉ{ ヽ{ 、 弋::ソ》 / 八 i !|
八{ 八 ノイ ′ ! 八
＼ﾄ､ヽ / }／ ｉ 八 /
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′ }｢ Y／´ ノイ
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j / {:::::: ﾄ､＿__／ ￣｀ヽ
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八ﾄ､{ i{ {:rj ヽﾄ､{ 厶ｘハ 八 | i
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ｉ{ ヽ{ 、 弋::ソ》 / 八 i !|
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|{ ｉ | V寸ｘ､ i |⌒ﾊ-j| ｉ{ ｉ 八
八ﾄ､{ i{ {:rj ヽﾄ､{ 厶ｘハ 八 | i やらない夫さんは、お館様に直接呼ばれること、
,＼ . ゞ' ヽ´ ん心, !| |
ｉ{ ヽ{ 、 弋::ソ》 / 八 i !| わかっていたんですか？
八{ 八 ノイ ′ ! 八
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（●）（● ） | ん？
（__人__） |
（｀⌒ ´ | まあ、そういうこともあるかなって
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{ ﾉ 程度には。
ヽ ノ
ﾉ ヽ
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i ,′ { /｀i ／ ! } | ヾ |{
|{ ｉ | V寸ｘ､ i |⌒ﾊ-j| ｉ{ ｉ 八
八ﾄ､{ i{ {:rj ヽﾄ､{ 厶ｘハ 八 | i
,＼ . ゞ' ヽ´ ん心, !| | そうですか。
ｉ{ ヽ{ 、 弋::ソ》 / 八 i !|
八{ 八 ノイ ′ ! 八
＼ﾄ､ヽ / }／ ｉ 八 /
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′ }｢ Y／´ ノイ
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j / {:::::: ﾄ､＿__／ ￣｀ヽ
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／ ヽ､_ ＼
（●）（● ） |
（__人__） | うん。
（｀⌒ ´ |
{ |
{ ﾉ
ヽ ノ
ﾉ ヽ
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∨//////≧ｘ､___,， -‐ -=ミ __ｘ≦//////
＼////,／⌒ヽ ｘ≦/////／///
∨〃 ´￣∨/////／///,/
∨ ∨/,'／////,'/
／ / ∨///////ﾊ
/ / ′ ､ ∨/////′
′ / __ / / ‘， ∨/／ |
i ,′ { /｀i ／ ! } | ヾ |{
|{ ｉ | V寸ｘ､ i |⌒ﾊ-j| ｉ{ ｉ 八
八ﾄ､{ i{ {:rj ヽﾄ､{ 厶ｘハ 八 | i
,＼ . ゞ' ヽ´ ん心, !| | …………。
ｉ{ ヽ{ 、 弋::ソ》 / 八 i !|
八{ 八 ノイ ′ ! 八
＼ﾄ､ヽ / }／ ｉ 八 /
/ ＼` __ ..:::/／ | ／ ／
′ }｢ Y／´ ノイ
ﾉ :} {{__, ｲ ＿{{
j / {:::::: ﾄ､＿__／ ￣｀ヽ
/ ,ﾐｘ /＾Y´|//／ ＿_
/ ///,'/::::/ ｀¨´ ／ i
/ ///,'/::::/≧ｘ. / ,
__＿ ＿＿ __＿ ＿＿ __＿ ＿＿
└ｰｔﾉ └‐￢ | └ｰｔﾉ └‐￢ | └ｰｔﾉ └‐￢ | Ｏ Ｏ Ｏ
广ｰ┐ l二ノ 广ｰ┐ l二ノ 广ｰ┐ l二ノ
￣￣ ￣￣ ￣￣
／￣￣＼
／ ヽ､_ ＼
（●）（● ） |
（__人__） | …………。
（｀⌒ ´ |
{ |
{ ﾉ
ヽ ノ
ﾉ ヽ
/ |
-
∨//////≧ｘ､___,， -‐ -=ミ __ｘ≦//////
＼////,／⌒ヽ ｘ≦/////／///
∨〃 ´￣∨/////／///,/
∨ ∨/,'／////,'/
／ / ∨///////ﾊ
/ / ′ ､ ∨/////′
′ / __ / / ‘， ∨/／ |
i ,′ { /｀i ／ ! } | ヾ |{
|{ ｉ | V寸ｘ､ i |⌒ﾊ-j| ｉ{ ｉ 八
八ﾄ､{ i{ {:rj ヽﾄ､{ 厶ｘハ 八 | i
,＼ . ゞ' ヽ´ ん心, !| | やらない夫さんって、
ｉ{ ヽ{ 、 弋::ソ》 / 八 i !|
八{ 八 ノイ ′ ! 八 結構、近寄れない人ですよね？
＼ﾄ､ヽ / }／ ｉ 八 /
/ ＼` __ ..:::/／ | ／ ／
′ }｢ Y／´ ノイ
ﾉ :} {{__, ｲ ＿{{
j / {:::::: ﾄ､＿__／ ￣｀ヽ
/ ,ﾐｘ /＾Y´|//／ ＿_
/ ///,'/::::/ ｀¨´ ／ i
/ ///,'/::::/≧ｘ. / ,
__＿ ＿＿ __＿ ＿＿ __＿ ＿＿
└ｰｔﾉ └‐￢ | └ｰｔﾉ └‐￢ | └ｰｔﾉ └‐￢ | Ｏ Ｏ Ｏ
广ｰ┐ l二ノ 广ｰ┐ l二ノ 广ｰ┐ l二ノ
￣￣ ￣￣ ￣￣
／￣￣＼
／ ヽ､_ ＼
（●）（● ） |
（__人__） | そうかな？ 普通だと思うけど。
（｀⌒ ´ |
{ |
{ ﾉ
ヽ ノ
ﾉ ヽ
/ |
-
∨//////≧ｘ､___,， -‐ -=ミ __ｘ≦//////
＼////,／⌒ヽ ｘ≦/////／///
∨〃 ´￣∨/////／///,/
∨ ∨/,'／////,'/
／ / ∨///////ﾊ
/ / ′ ､ ∨/////′
′ / __ / / ‘， ∨/／ |
i ,′ { /｀i ／ ! } | ヾ |{
|{ ｉ | V寸ｘ､ i |⌒ﾊ-j| ｉ{ ｉ 八
八ﾄ､{ i{ {:rj ヽﾄ､{ 厶ｘハ 八 | i 人との距離みたいなものを、
,＼ . ゞ' ヽ´ ん心, !| |
ｉ{ ヽ{ 、 弋::ソ》 / 八 i !| 私とかドクオとかより、
八{ 八 ノイ ′ ! 八
＼ﾄ､ヽ / }／ ｉ 八 / もっと遠くに引いているような気がします。
/ ＼` __ ..:::/／ | ／ ／
′ }｢ Y／´ ノイ
ﾉ :} {{__, ｲ ＿{{
j / {:::::: ﾄ､＿__／ ￣｀ヽ
/ ,ﾐｘ /＾Y´|//／ ＿_
/ ///,'/::::/ ｀¨´ ／ i
/ ///,'/::::/≧ｘ. / ,
__＿ ＿＿ __＿ ＿＿ __＿ ＿＿
└ｰｔﾉ └‐￢ | └ｰｔﾉ └‐￢ | └ｰｔﾉ └‐￢ | Ｏ Ｏ Ｏ
广ｰ┐ l二ノ 广ｰ┐ l二ノ 广ｰ┐ l二ノ
￣￣ ￣￣ ￣￣
／￣￣＼
／ ヽ､_ ＼
（●）（● ） |
（__人__） | 気のせいじゃないかな。
（｀⌒ ´ |
{ |
{ ﾉ
ヽ ノ
ﾉ ヽ
/ |
-
∨//////≧ｘ､___,， -‐ -=ミ __ｘ≦//////
＼////,／⌒ヽ ｘ≦/////／///
∨〃 ´￣∨/////／///,/
∨ ∨/,'／////,'/
／ / ∨///////ﾊ
/ / ′ ､ ∨/////′
′ / __ / / ‘， ∨/／ |
i ,′ { /｀i ／ ! } | ヾ |{
|{ ｉ | V寸ｘ､ i |⌒ﾊ-j| ｉ{ ｉ 八
八ﾄ､{ i{ {:rj ヽﾄ､{ 厶ｘハ 八 | i あの方と、やらない夫さんを見てて、
,＼ . ゞ' ヽ´ ん心, !| |
ｉ{ ヽ{ 、 弋::ソ》 / 八 i !| 不思議に思ってたんですよ。
八{ 八 ノイ ′ ! 八
＼ﾄ､ヽ / }／ ｉ 八 / お二人のそれぞれの距離感が、
/ ＼` __ ..:::/／ | ／ ／
′ }｢ Y／´ ノイ アンバランスだなって。
ﾉ :} {{__, ｲ ＿{{
j / {:::::: ﾄ､＿__／ ￣｀ヽ
/ ,ﾐｘ /＾Y´|//／ ＿_
/ ///,'/::::/ ｀¨´ ／ i
/ ///,'/::::/≧ｘ. / ,
__＿ ＿＿ __＿ ＿＿ __＿ ＿＿
└ｰｔﾉ └‐￢ | └ｰｔﾉ └‐￢ | └ｰｔﾉ └‐￢ | Ｏ Ｏ Ｏ
广ｰ┐ l二ノ 广ｰ┐ l二ノ 广ｰ┐ l二ノ
￣￣ ￣￣ ￣￣
／￣￣＼
／ ヽ､_ ＼
（●）（● ） |
（__人__） | へえ。
（｀⌒ ´ |
{ |
{ ﾉ
ヽ ノ
ﾉ ヽ
/ |
-
! i
,Ｌ. __ /'
Y´￣二 ／〉
| /!
| .／ ｣!
ｌ !ｌ
| |ﾑ
│ | ∧
! |'/∧
| ! /L_ /l ,ｲ
| ｌ /￣〉 // ◎ /ム―７
| | /∧ / ﾆﾆフ //ニ７/
| ／｀i ′,∧ // /'￣７/ ,ｲ,ｲ ,ｲ
|Ｌ... _ │ /'/∧. ､二二フ // ﾚﾚ //
「￣ ` / ′/ ∧. /' /'
|.._＿ , ／〕､ ＿」.
/￣ ｀ ￣| ￣ ,〉
∠.. _ ／!-‐=ﾆ ／>..
∠￣ ￣二ﾆ､ 厶-､ , '／ 〉
r‐=≦￣ ` ∨ //｀ｰ'´
iＬ.. ＿＿＿＿r‐=ｉﾆﾆ｣二ﾆ´/'
｀ ￣￣￣￣ ´ ｀￣ ￣￣´
-
___
_______________ ＿ ,,,..斗≪:i:i:i{
}:i::i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i_≫ ´ ”“''*､i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ}
{:i:i:i:i:i:i:i:i:i:≫” ＼:i:i:i:i:i:i:i:ｉ/
Ⅶ:i:ｉ:i:i:iア ＼:ｉ:ｉ:ｉ:/
Ⅶi:i:ｉ/ ! ‘:, .＼/
∧:i:/ |{i. ‘, ヽ
.′∨ :/ i} :| {i i} Ⅶ Ⅶ
. i{ / :/ｉ} }ｉ | {i ∧ Ⅶ
. | i{ / } }ｉ | {i/―- } | Ⅷ 私に対しては、別にいいんですよ。
. | i{ j{ / i} :从| ,.斗=ミ ﾄ
. | i{ 从i{ ,.斗=ミ i}/ r'ﾊ }| :从! } 私にとってやらない夫さんは、恩人の一人ですし、
. | i{ :/ i{ 〃 r'i ハ 乂ﾉ ﾑｲ } やらない夫さんにどう思われようが、構いません。
. | i{ i{ {{ 乂_シ ,., .′ ムｲ こっちが勝手に恩人として接します。迷惑でしょうけど。
. | ,人 {i{/ ,.,. ′ ′ /
. | ＼ }乂_ _ , , ∨/// ですが、あの方へは、少し考えてみて欲しいんですよ。
. | ＼/ >., ／ ∨/// あれだけの信頼感を示されているのに、ね。
. | :|ｉ Ⅶ j{≧=- イ | ∨//
. | 从 Ⅶ j{ｉ:ｉ:i:i≫*.,,__{ｧ 人 Ⅵ/ 同じ女として、ちょっと思うところがあるので。
. |／ _j{:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ{ ＼ Ⅶ
. ∧ Ⅶ:i:i:/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:＼ Y⌒ヽ :} ──さあ、着きました。中でお館様がお待ちです。
. ´∧ Ⅷi/:i:i:i:i::i:i:i:i:i:i:i:i:≫*., } }/
. / :∧ }＼:i:i:i:i:i:i:i:i:／￣＼/ ｀ヽ
{ ＼ｉ:i:i／ {ﾆﾆﾆ} {
. Ⅵ ＼/ ￣ .＼ﾆ〈 { |
／￣￣＼
／ ヽ､_ ＼
（●）（● ） | (あの方、か……。)
（__人__） |
（｀⌒ ´ | どうも。
{ |
{ ﾉ
ヽ ノ
ﾉ ヽ
/ |
-
━━━━━━━━━・━━━━━━…━━━━━━━━━━━━…━━━━━━━━・━━━━━…━━━━━
＿＿
＿＿(,￣￣｀ ヽ
／ ｀ﾞ ヽ ..＿_,
ﾉヽ”} l ﾊ "、
/ / Y.j | .| i_ヽ ,; ﾒ、
{ " ソ}冫.| |、ﾈ仆 )ノj ﾉ ＼_,
{ヾ ﾉﾉ .| ＼《ﾟ昨 丶 ＼
《 八ﾉ .| |、 ＼¨ﾞ 冫 ＼
＿＿≦ノ、 | | ;,. ＼ ー ＼ 八
r-=~ ／/ ＞,i |｀__.＼ ヽ＿ , Y
|__.. 〆 /i| ┠＼---｀, 。-==く
＼__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人 _／
≫ ≪
≪ 大公妃殿下、万歳！ アルトリア様、万歳！ ≫
≫ ≪
／⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ ＼
／: : : : : :／＼: :ヽ : ＼: : : : : : :=- : ｔ - . . . . 、
，:´: : : : : ＞ ＼: ヽ : : ｀・; : : : : : : : : : : : : : : : : :＞ｸつ
／: : : : : :＞ ﾞ ,: : : : : : : : : :｀: : t: : : : : : : : ／／ _冫
ノ: : : : : : :／ ): : : : : : : : : : : : :{ ＼: : ／／ ﾞﾟ;;ヘ
ノ: : : : : : : / ノ: : ; : : : : : : : : : : ゝ、 ｔ´／y }~ ｒ 、，
⊂ 《 ＼: : : : : : :/ _,,,。 --==rt: : : ; : : : : : : : : : ／／:、{_,l ﾉj rく＼＼ﾉ
冫.＼ ＼: : : :/_,,, - ´´: : : : : : : : | |: : ; : : : :__....: - "／: : : ＼ " ﾚ} ＼ >'
⌒( ≫-=: ": : : : : : : : : : : : : : : | |_ : - ＜: : : : : : : : : , ｀´
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ｱﾙﾄﾘｱｻﾏprpr : : : : : : : : : : : : : : : :／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :┃
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└‐┐ └┘/7 └‐┐ └┘/7 |.:.:.:.::.:.:.:._＿＿＿＿＿＿＿＿_.:.:.:.::.:.:.:|
┌‐┘ | ＜ノ ┌‐┘ | ＜ノ |.:.:.:.:.:.:.:.|l￣￣￣￣￣￣￣￣l|.:.:.:.:: .:.:|
￣￣ ￣￣ |.:.:.:.:.:.:.:.|l: : : : : : : : : : : : : : : : ||.: :.:.: .:.:|
γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ : : : ||.: :.:.: .:.:|
｜ お館様、ヴィップデさんをお連れしました。 ｜ : : ||.: :.:.: .:.:|
乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ノ : : : ||.: :.:.: .:.:|
|.:.:.:.:.:.:.:.|l: : : : : : : : : : : : : : : : ||.: :.:.: .:.:|
|.:.:.:.:.:.:.:.|l: : : : : : : : : : : : : ／￣￣￣￣￣￣￣ ＼
|.:.:.:.:.:.:.:.|l＿＿＿＿＿＿ | 入ってもらえ。 |
|.:.:.:.:.:.:.:.:￣ ￣￣￣￣￣ ＼＿＿＿＿＿＿＿ ／
|.:.:（○）.:.:.: .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.::..:.:.:.|
|.:.:.:.::.:.:.:._＿＿＿＿＿＿＿＿_.:.:.:.::.:.:.:|
γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ ￣￣￣l|.:.:.:.:: .:.:|
｜ ではやらない夫さん、どうぞ。 ｜ : : : : : : ||.: :.:.: .:.:|
乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ノ : : : : : : : ||.: :.:.: .:.:|
|.:.:.:.:.:.:.:.|l: : : : : : : : : : : : : : : : ||.: :.:.: .:.:|
|.:.:.:.:.:.:.:.|l: : : : : : : : : : : : : : : : ||.: :.:.: .:.:|
|.:.:.:.:.:.:.:.|l: : : : : : : : : : : : : : : : ||.: :.:.: .:.:|
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￣ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
-
／||ミ
／ ::::||
／:::::::::::||＿＿＿＿
|:::::::::::::::||／￣￣＼|| ｶﾞﾁｬ
|:::::::::::::::|| _ノ ＼＼
|:::::::::::::::||（ ●） （●）|
|:::::::::::::::|| （__人__） | 失礼します。
|:::::::::::::::|| ｀ ⌒´ |
|:::::::::::::::|| }
|:::::::::::::::|| }
|:::::::::::::::||ヽ＿__ ノ
|::::::::::::::(___＿＿ノ´||
|::::::::::::::(_ノ ／ . . . ||
|:::::::::::::::||／ ||
|:::::::::::::::|| ||
|:::::::::::::::|| ||
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＼ ::::||￣￣￣￣
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-
／
/ __＿_
,､r＝:l:ﾚ´:::::::::::::＼
／:::::::::::|:l::::::::／￣:::::￢:、
/::::::::::::::::i::{;::::/::::::/:￣::::::::｀ヽ
{::::;ヘ::;ヘ:ヾ∨:::ヘ:::::/ヘ:::::::::::i
ﾉ:〃"｀!/'''""｀ﾞﾞ｀`ヾ;!｀ヾ!:::::::::ﾊ
｛::::ﾘ ￤ |! ｊﾐ::::::::::）
)小´¨＼ ／丁¨｀ ミ:::::｛ わざわざ、ご足労願ってすまないな、
〈::::', r＝=､ ,､r＝､ !::::::ﾊ
）┤弋シ 弋リ ﾘｰ､/ やらない夫・ヴィップデ殿。
{｀:| } ⌒}
ヾ:', 〈 んノ 俺がここの領主、モスカウ子爵さ。
ヽ _＿ ___, /ソ
＼ ､ ／ﾘ
＼ ／ L
／「ヽ ヽ - ´ ﾉ ト、
/::::::| 〉ｰ､ ┌''´ l:::::＼
_..,､.r::':/::::::::l ∧ oﾍ. ハ l::::::::::ﾍ:.､、
_..,､.r::'::"´:::::::::::/::::::::::l /＜ヽ_ ∨ ∧ l::::::::::::ﾍ::::｀ｰ:､.,_ ﾜｶﾞﾊｲﾊｼｼｬｸﾃﾞｱﾙ。ﾅﾏｴﾊﾏﾀﾞﾅｲｗ
,r::'::"´::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::／::l_/´＼γ;⌒;;／ﾍ_/l::＼:::::::ﾍ:::::::::::::::::｀::::..､
,'::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::／::::::::l ';;;;;;;;7 l::::::::＼／::::::::::::::::::::::::;::｀,
,'::::::::::::::::l::::::::::::::::::::／:::::::::::::::l 〉ｰ〈 !:::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::i::::::',
,'::::::::::::::::::!:::::::::::::::::::!::::::::::::::::::::l i;;;;;;;;;i l::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::;::::::::',
-
／￣￣＼
／ _ノ ヽ＼
| （ ●）（●）|
| （__人__）| どうも、お初にお目にかかりますだろ。
| ｀ ⌒´）}
| }
ヽ }
ヽ /
| ''⌒ヽ
| ヽ ヽ
/ __＿__,,,,,,,､
{レ´／／:::::＜｀:::ヽ
_人｛::／:::／:::::::::￣:::｀ヽ、
rヘﾍ∨ﾑﾍｊ"´｀ﾍｒ､:::ヾ::::::;j
/::;ｲﾘ ｊ_＿ j ミ:::::ヽｊ::l
!ﾊ::jjヽ､ ∠rｫｭ ﾐ::::::::::ﾘ 村の件は、聞いてるぜ。
￤ ﾍ ｾ} ゞｰ'′ ヾ⌒}
l く ソ丿 色々世話になったみたいだな。
i __ , イ/
', ￣_ ′ﾘ 礼を言っとくよ。
ヽ ／ iﾍ
ゝｰ ＜ ／ ヽ
＿／:::::／ヽ __／ /｀ヽ､、
／:::／:::::::/ ﾉ / ∧ / ｀ ｰ ､_
/:::／:::::::::::::l1 ト/ / ∧_/ ｀ヽ
{::::ゝ::::::::::／ﾚﾍ}｝j _/／´ /´ ｀,
-
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） 色々したのは、ドクオですよ。
. | （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ 俺は指示に従って手伝っただけ。
. | }
. ヽ } ま、礼は素直に受け取りますけど。
ヽ ノ
.> <
| |
| |
:;:::::::l::::!:::::::::/::/:::::::::::::::::::::l
',',::::::',::l::::::/:,::'::::::,::-－:､:::::', ドクオは神官だからな。
, -/〉;':,l:::/,へ,ｰ,､ヽ:::::::::｀ー〉
// `´ !:! ヽ:!:::::::::::::ﾉ 死者の鎮魂や死僕化を防ぐ意味じゃあ、適任だ。
!:! !:! !l ',:::::::::l
ヾ!._ l/ ,../- l:::::::::} ──もっとも、呆然としていた奴に、
ｧｯ､ /=‐´ !r‐､!
ｰ'- ｰテｱ /´ｨ .! 『お前は専門家だろ』とケツを叩いたのは、
, j /／ ,.‐、
! /., ´ /ヽ ヽ-、 お前さんだろ？
__ .lﾉ /´ r､ '., ', 丶
ヽ｀ー---‐ｧ , ' !. ', '.,. ' ,. ヽ ドクオ本人が言っていたぜ？
`ー― ´ ／ ', ! l ', ',._
ヽ .／lヽ ｜ l. l. ', '.,'.,
`ー‐ ' / ',ｱ、 l | ヽ. ', '.,
/ ',:::ヽ l ｀ .|
-
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） 出来る奴がやる。傭兵でも基本ですよ。
| （__人__）
| ｀ ⌒´） 俺なら、手間も暇もかかる方法しかとれないんでね。
| }
ヽ } 魔法、使えないから。
> ノ
/ ＼ ／て⊃
| ｨ |＼ `´ ゞ ＿三}
| | | ＼__／.
ﾉ| ,＿、
|ﾘ,_._,－￣￣___ `'"`-- 、
/|` ／＜´:::::::::::─- ＼
/ ∧ r' r::: ＿ , ::::::::::::ヽ
( 」::::: ,,、.r !⌒ ﾘ || ＿＿ヽ
/r i'`"` ヽ| .＿ |ﾉ | ,－-、|
/∧|`' ,／￣ ヽ::::::::::::: ｝ 確か、口に塩を詰めるんだったっけ？
/ ´ |`￣ヽ r兒`ﾘ ﾐ r─, ﾘ
{.! ヽ乍|.| `'~ ∨ '-.! 他、考えつくとしたら、火葬か。
! `'ﾉ '' ﾘ::/
| ヽ __,,,ｿ 確かに、相当な労力がかかりそうだ。
i --──' ﾉ |::ﾉ
ヽ - ／ |
` . ｲ |へ
ヽ＿__.／ ﾉ ＼
／| ／ ハ
／ ﾊ へ' ノ ``ヽ
-
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ 一）（●）
| （__人__） ま、そういうわけです。
| ｀⌒´ﾉ
| ,.<))／´二⊃ ──で、ドクオじゃなく、俺に用件とは？
ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃
ヽ､ｌ ´ヽ〉
,-/ __人〉
/ ./. / ＼
| / / i ＼
|" / | > )
ヽ／ とヽ /
| そ ﾉ
::::::::::::i:::l::::::::::::::://:::::::::::::::'ヽ
:,､:::::,､l:::l:::::::::::://:::::::::::::::::::::l
/ヽ//::l::|:::::::::,i/:::::::::::::::::::::::::',
// ｀`ﾞ´´ .l:l´~｀ヽl::::::::::::::/
ll l:l l',::::::::::r'
ヾl、 //, -‐/-l::::::::::〉 だいたい、わかってんだろ？
__l 7/´ / lr‐､/
￣ `ｰ== /ィ l すぐに出て行かずに、
, ｝ ノ
|､ /_／ しばらくここにいたってことはさ。
、 l/ ,
｀ｰ ‐―‐' ／
、 ／､
`ー― ' /. ',ヽ
/. ',::ヽ
-
／￣￣＼
／ ノ ヽ､＼
. | （●）（●）| 当て物は苦手なんで、
. | （＿人_）│
| ｀ ⌒´ | 正解を早く言って頂けると助かりますだろ。
| |
. ヽ /
ヽ /
.> <
| |
| |
::::',::::::',::::',:::::::::::::/:::::::!
::::_〉〉:::;:::::',::::::::/::::::::〈
/// /〉－‐‐r:,- ､:::::!
// l:l l::! !:::l
!l !l. l:l !:::,'
l「｀ヽl:l !ﾚ'´!/
_＿i,'ｰ ／' ! そうは見えんがな。
｀'-' 尓jｱ.｛
｜ ま、十中八九、正解だろうぜ。
! l
j / !｀ヽ__
､_ / l｀ー- .､｀ヽ-､
￣￣ / r‐､_ '.,. 丶ヽ
丶 / 丶 '., ', ヽ',
丶_＿／ヽ l ', ヽ
〔. |:丶 .l ｜
-
/:.:.:_:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.l:.:.〉:/:ﾘ:ヽ、
ﾉ:.'´_:._｀:.､:.;､ヽ:.:./:/:/'ノ:.:.:.:.i
ノ:´:.:.:,:/:rゝ/;tYl:Vﾑ;.Y､ｰ':.ヽ;!
l:.:,r:'´Y/ l:l ｀｀′ ';.l ヽﾄ:.:.:.:',
)k/:./l;'.__ l:! ﾘ ._ﾘ';.｀Y
〉-;.:'l l ＿｀ヾ､ _, ､, r'´_/. !r-! 村を燃やし、虐殺した男の調査。
l 'Y';.l ´ 赱〕`｀ '近l ｀ ﾘ< !
ヽ.ヽヽ. l ,'-,ノ そして、始末。
｀';Y', l, ,' ´
,.rﾊ'´｀丶、_＿ , ' __ これが、用件さ。
/: ヽ ＼ ヽー ／〉′.〉
／:ヽ: : ヽ l .!- ｨ' 〉′ /ヽ､
／: : : : ヽ: : :,ﾂ__ ...'｀-'.､' /ヽ: : :｀:､.､
,. :':´:-: ､: : : : :ヽ:〈 !ヽ .l:_: : :>: : : !:.',
f'´: : : : : : : :＼: : :',:ﾉ ｀￣￣ ｀ヽ,' li: :｀丶､: : :l: :l
i: : : : : : : : : :-: :_ヽ: '､ ー----､ﾉ,ｲ l: : : : l: : :!: :.l
!: : : : : : ; :-:-: : : ｀/:.!l ' ,ll!:::', l: : : : !: :.l: : :!
!: : : :.／: : : : : : : /: : ',ヽ､ー ''ノ:!l::::',l: : : : l: :l: : : i
-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━ ━━ ━ ・
─── ─────────── ─── ── ─…
─────────── … ……
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿ ＿＿
＿＿
┌───────── ┐
│ ドクオの話によれば │
└───────── ┘
.
-
【 再会後の会話の一幕 】
´￣￣￣￣￣￣＼
/ ／ ＼ 丶
│ ／＼ .| 子爵には、相当にお世話になってるんですよ。
| ／￣￣＼ |
＼ ／ 俺も、サーニャちゃんも。
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
／￣￣＼
／ ヽ､_ ＼
（●）（● ） | だろうなあ。
（__人__） |
（｀⌒ ´ | そもそも、今回の依頼、
{ |
{ ﾉ 子爵から直接受けたんだろ？
ヽ ノ
ﾉ ヽ 普通ないぞ、そんなの。
/ |
＿＿＿＿＿
／ ＼
/ ／ ＼ ヽ まあ、俺の場合は、
| ／ヽ |
| ／￣丶 .| サーニャちゃんのおかげでもあるんですが。
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
-
┌──────────────────────────────────────────── ┐
│ タニグチ家へ仕えだしてすぐに、リトヴャクさんは子爵からの強い要望で、子爵付きの侍女の一人となった。 │
└──────────────────────────────────────────── ┘
＿__
,.-‐ ¨`´ ｀`ヽ、
／ ヽ
, ' ／ ／ ヽ
/ / '. ヽ ヽ
/ / ./ '. ', ', ヽ ヽ
/ / ./ .／ '. '. '. ', ヽ ',
ﾉノ .l ｌ / ', ', ',. ', '. l
／ l l / ''"´ ヽ ﾄ､ ﾄ､_! ! l
, ' __! . l / ,_ ヽ! ＼ lⅥ l ,'
/ l /‐', ｌ',ｨﾃうﾘﾞ' ｧﾐ､_ ! λ ,'
ヽ、 . l ヽ、ヽ ヽ辻り 斥ﾘﾞ/! / l/ 断れない……。
〉､ ヽ ｀ヽヽ. ヽ, , , ゞ=' ﾚY ヽ
ノ } ） r‐〉 ヽ､! u ､ ' ' 'ﾉ } 本当は、わたしのそばに置いときたいけど……。
ヽ≠'′ ／⌒ヽ､__|ミヽ､ヽ､ ‐ ‐ ,. ＜ _／
/ / ヾ、,.へ)｀`i＞-ｧ＜‐ ､ ,.ィ"´ 変に突っぱねて、勘ぐられても困るし……。
{ ./ r‐／／´） rｪ､＿}:} __ Y
ヽ／ ＿＿ ､!:::{ '´,.）:ﾚ-‐ Y´:::} ‘，
〈 ´ ＼ い:! ´ ﾉ){/⌒ ';::::} ヽ、
ヽ' _ ／ア l:/ し'´ /::::k ／ /
〉 ´ ＼ .／ ＼ ノ∧ ｀´./y'´ Y /
,' 入. Y∨∧ ﾉ ＼ノ_ l
,' ＿＞'<ヾ､ /}./ .{ヽ､_ノ ヽ l
! / ´ <ヾ､__ノ// .‘， ﾄ､ 〃>､!
l ﾚv/Y´ ヽ､_.!. ヽｲ>′!
l ,.ィ" ﾚY〉 ./
ヽ､_,.ィ" / ＼ /
-
┌───────────────────────────────── ┐
│ どうも子爵は、当初から夫人が不義の子を設けていることを知っていたらしい。 │
└───────────────────────────────── ┘
´ ￣￣ =ミ
,，´ ｀ヽ、
, ヽ
／ / / } ‘，
, ′ / ∧ ,′
/ / / | /|ｉ | ∨ i
ノイ i ﾊ 斗/-|{ | /ヽﾄ､_ | i | i
|{ | ′Ⅵ′八{ ＼ヽメ、 | ﾄ､
八 | | y'ｆﾁ斧 ヽ x=ｭ､ | |{,ﾉ ＼
/ ＼ﾄ､{ 《弋うﾉ "{じ::ﾊ》|{i 八 バレてました。
′ ｀ ﾊ ゞ ' 八 , ' ‘，
ｉ{ ! ｀ ' 厶イ i
八 | ヽ ∪ _ ｲ | i|
＼{ヽﾄ､ i＞ イ }/ｉ , i{ 八
ヽ )ノ /＼≧≦i){ノ}／ }ノ}／ ）′
／ | | | | ／）
__,， fi´ ﾉ | | ｀ ／／ _ ／）
/ || ／イ:Ｔ:rへ ／ ｀こ7 _ 厶}／／
′ ヾ／ f⌒Y／ ヽ{ ,へ ヽ∨
ｉ !::／ ／ソくノ) , ′
| /7≧x.､ ／＼ .イ7く /r‐' /
| {: /三三ニ／ ｀くﾐ三三{ ′ /
| Vニニﾆ／ ＼ 〉三三}＿__{_
| ｀寸i／ ヽ ／三「 |
:;:::::::l::::!:::::::::/::/:::::::::::::::::::::l
',',::::::',::l::::::/:,::'::::::,::-－:､:::::',
, -/〉;':,l:::/,へ,ｰ,､ヽ:::::::::｀ー〉
// `´ !:! ヽ:!:::::::::::::ﾉ
!:! !:! !l ',:::::::::l
ヾ!._ l/ ,../- l:::::::::}
ｧｯ､ /=‐´ !r‐､! ま、その確認をとるための配置だな。
ｰ'- ｰテｱ /´ｨ .!
, j /／ ,.‐、 後は、意趣返しもある。
! /., ´ /ヽ ヽ-、
__ .lﾉ /´ r､ '., ', 丶
ヽ｀ー---‐ｧ , ' !. ', '.,. ' ,. ヽ
`ー― ´ ／ ', ! l ', ',._
ヽ .／lヽ ｜ l. l. ', '.,'.,
`ー‐ ' / ',ｱ、 l | ヽ. ', '.,
/ ',:::ヽ l ｀ .|
-
,_-_;:ﾆ二,:｀ヽヽ._ ログレスの法制度、貴族としての建前とあり方、
, :.ﾞ´:.:.:.:.:.:.:.:丶:.:.:,､:.:.:｀l ウチとシヅキ家との家格差──。
.., ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._:.:.:ﾞ:.:|,:丶二ヽ
.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.__:.:l:.:rﾞｰ'´｀ヽ',. ヽlヽ 現実問題として、こんなこと表沙汰に出来るわけないしな。
´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:r ´!:.! ヾ r.,', ヽ
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ l:l. l:l |.i/ | 俺に非がなくとも、シヅキ家に睨まれりゃあ、
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ ll ﾞ､＿......_, iィ;! タニグチ家は軽く吹き飛ぶし、社交界で立ち行かない。
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ゝ ﾞ - ´ __ ｰ'丶
;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{ ‐''て;:! `ｰ-, 俺には、当主として家を守る義務があるわけだ。
.l:.:.:.:.:.:.:.:.r ､'.､ `´ /
.' ,:.:.:.:.:.:.:| `' ) r . , -‐ ,
,.丶:.:.:.:l_.,-‐テ７ー-, , -〈 | l , ´ ,. ´
=- ._ ｀ヾ´l l / ゞ_.l__ ｜ ,′ ´｀ヽ_／ , ´
｀ ヽ'., ! ' ｀ヽ __ノ , ' l/´｀ヽ ヽ /
ゝ､_ ヽ´ / ,l ´｀ヽ j
'.,¨ｰ .、__,.. ,' ! l__,l、 /
', r'- ､ l ／〈 r ´ ／
! | `ｰ .l、 ＿/ ヽ ／
､ヽ ヽ::､:::::::::::::::',
'.,',. ',:!ヽ::::::::::,'
',l '! ',:::::::ヽ まあ、そんなわけで、寝取られ男とすりゃあ、
__」-'''ﾞ￣｀ l:::::::::l サーニャをこっち側に引き込むぐらいは、
l::, -l __ 許されると思うわけだ。
___,.x= l' ^ '., / ヽ_
￣ j. l / , ' ヽ 夫人には、精々いつバレるか、
l l / r― ､ .〈 / /｀ヽ 戦々恐々として貰いましょ。
! L.ﾉ ゝ. ヽ丶.〈 , ' / 丶_
}. __ 、 ,' ｀ヽ ヽ'__. 〈 / l
_ -‐'´ i / . ヽ ヽ_j､ ヽ j !
´ ' ./! ! ｀¨｀¨ ｜
`ｰ― ´ ./｜ ヽ l
/ | ヽ､ 丶 !
｀ー‐‐' | '.,｀::...､ ヽ 〈ヽ
l l::::::::::｀::::::::ー--- .......＿＿」丶 ...----'__jヽ
-
. ￣￣ .
／ ＼
/ | ‘，
. ′ | / ﾊ , ! ‘，
/ , |l / / }/ |{ i ',
′ / / 斗‐/}/ / 八 | }
/ ,' / }ノ / / |l /￣}ノ｀メ､ i !
ノイ |/ x≠ミ }/ x≠ミ､ i |{ | 私を近くに置いてるのは、
. 八 | 〃ん:ﾊ ん:ﾊ 刈 八{
/ 丶 { {{ 弋:ツ 弋:ツ 厶イ ′ 夫人への牽制でもあるんだって。
. ′ ト ゝ , l }／
i l| {ゞ__ 八 ‘， いつでも秘密を知ることが出来るんだぞっていう。
| 八 人 丶 r っ ｲ }
. И ＼ Y 个 イ l| 八
＼{ ハ ノ /_≧=‐-‐＜ }ノ 八 ／
{ ｀TT } )´
／ | | 、
イ ﾉ | ｀ .
__ . {{ ／人､ ／ ｀ ､
i ‘，_イ::{___ノ ト--:イ ハ
| {:::::::/⌒ヾ/,ツ /
| / 7^::{ .′ i
| .′ |::::::| 、/ |
__＿
／__＿
r‐｛{´:.:.:.:.:.:.:.:｀:.:.:...、
／ﾍ/ﾍ:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/ｲ: ://ﾍﾑイ!,イ!:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
| Vﾊ! |:! !l' ミ:.:.:.:.:.:.:.i
}ﾋゝ _,ﾘ__/ ﾐ:.:.:.:.:.:/ とは言っても、出来るのはそれぐらいだ。
ﾉ｀ ﾉ 弋ソ ` ヾ:.:.:.:/
i 「 ￣´ ｲこﾝ 不満を爆発されて、離縁されたら困るのは俺だ。
_,ﾍ. _ _フ
_ .....:.:.:.:.:./:∧ ` ノｲ!:ﾍ:.｀:.:.: - . . ._ そもそも、根回ししてこっちから頼んだ婚姻でもある。
／:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.iゝ-- ＜ l!:.:.:ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:ヽ
/:.｀ヽ:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:l ｀r.､ ∧ l:.:.:.:.:ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:', シヅキ家の後ろ盾は、俺みたいな弱小貴族には、
i:.:.:.:.:.:i:.::.:.:.:.:＼:.:／!／ヾヽｲ ハ/!｀:.:く、.:.:.:.:.:.:.:.;:.:.:.:}
_j:.:.:.:.:.:.ｌ:.:.:.:.:.iー:´:.:.:l ｀ｌ::::::::ｌ′ |:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:/:.:.:./ それだけでかいということさ。
/ヽ:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:l V:::/ l:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:./:.:.:./
／:.:.:.:.:.:.:.:.:. l:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.l l::::l l:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.j.:.:./
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i :/:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:l. l:::::l. l:.:.:.:.:.,'___:／!:./
-
,ｒ ヽ、 l. ､ ﾘ＼
_/-_ﾆ._ヽ ヽ ﾉノ/り ヽ
,ﾚ'´_,.rへ/,ヽV∠rヘ‐､/
l /´ ,ﾘ |ｌ l | l }.､ 〉
( { ｲ｛.-､_| ﾘイ | _! サーニャの扱いも、仁美の動向に直結するからな。
f＾ヽ| ‐ヶt｀ｰ '乏iナ ﾘ l
ヽ､｀ｌ ｌ ,' ノ 当然、気を使ってるさ。
ヽﾄ,.._ ! /´
. ,ｒ'〈ヽ. ｀ヽ--‐ ノ,.-､ だから、心配するな、ドクオ。
,rヽ ヽ｀l L..ｨく/ /､
／ ヽ ソ＿..ヽ-､′ハ ｀ヽ、
,∠-￢- 、 ヽ l .＿＿_ ヽ,'､.__〉 | ',
,' ＼. Ｙ ）ﾊ ｀l. l |
| __ Yﾄ. ￣￣ 〕´ ｌ| l l. |
. ｜ ／ ｀ヽ ハヽ 一ﾆｲl| ヽ | | |
,, ''
r‐{!─--...､
／:::::ﾍ::::::,::'::::::＼
〉ヾr-rik ,:::::／::::〈
〈::::/ ﾒ､| ｀「∧:::::::} それに、仁美とは、
}┤ェｧヽ ﾉ'"｀}:::/
ヽ| j ⌒/ } 夫婦として、それなりに上手くやっている。
! ｒ===ｧ /ノ r‐,
ヘ. | /ノ __ { （ 今はもう、不義もやめているようだし、
＿_j >=＜／{--､ 〉-､
／ '´ /i{ _∧／:: {- ､ 〉ｰ ヽ これで子供が出来れば、
/ i /ヾi!彡ﾍ:: / {-､ /!}.. }
, ヘi i| i! { 7 / ヽ/ ¨「_〃::::::／ タニグチ家としては、万々歳だぜ！
/ ´｀} i| i! /7 / /―ｧ ゝ-:::::/
| ﾆ} i| i!/ | / /fM | ::::::::::/
-
＿＿＿＿
／ ＼ 俺は、当時サーニャちゃんと外で会ってたんですが、
/ / ＼ ヽ
| /＼ | それをフレンダさんに見つかったわけですね。
ヽ /￣＼ /
,,.....イ.＼ / フレンダさん、子爵の命令でサーニャちゃんを護衛していたみたいです。
: | '; ＼_____ ノ.| ヽ ､
| ＼/ﾞ（__)＼,| i | それで、子爵に引き合わされたというわけで。
＞ ヽ. ハ | |｜
´￣￣￣￣￣￣＼
/ ／ ＼ 丶 でまあ、話の流れ的に、出会ったときの話になって、
│ ／＼ .|
| ／￣￣＼ | あの方がサーニャちゃんに渡された騎士章を見た子爵が、
＼ ／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ すっげえ驚かれて。
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
-
┌───────────────────────────────── ┐
│ 元々子爵家は、他の地方貴族と同様、カムラン公側につくつもりだったようだ。 │
└───────────────────────────────── ┘
, __,,::-:..､__
/i__,,r''ﾞ/::,,='''´:::.｀''ヽ
∧ﾞ､::i::〈::f::::::::_;;:-:::::､:.`:､
/:::::ヾ;:!､:､i;::'ﾍヽヽ;::::::::::､{
〈:::::/'!iﾞ |::|. |:ﾄ;::::::::〉 俺も貴族の端くれだしな。
/:､{.-|ト､,,_ ､,,|;'-‐jﾉ'ﾐ:::､{
ヽ;:l i┬r ヽ ''~Tﾕ~`.},=〈 それに、王室主導の急進的な改革も気に入らない。
iﾍ ￣ ,! !ﾞﾋﾞi.〉
{.｢i ヽ!. _,,/ 効果も必要性もわかるが、
`'ヽ. iﾗｰ''＾ヽ /
ヽ､ '-‐‐'''ﾞ /| 切り捨てられる方は、たまったもんじゃねえぜ！
iヽ､__ ,,／.／ヽ､ __ ,,.､
,.-| __,,r‐ﾞ‐''''i~｀i. |. l,,,___ 正直、今の王室には不信感を持っているさ。
/,f〈 | / ｰ{. l | l l;;r‐-ﾞ､ ､_
,,.::-／//ﾞ'ヾ､ノ/ r┴ ﾉ .ﾉ ﾉ.／ﾞ ,,ｨ''ﾞ:::::::ﾞi､ ここだけの話、先王の死に方も、怪しいしな。
-‐''ﾞ:::::ヽ::/';:-y-;;/ﾞ .~''ラ`''`''ﾞ~ ,,::''::::::::::::::::l::{
::::::::／;;r''::::::i¨ !ﾞ ' ,,x''ﾞ:::::::::::::::::::::l::::l､
;;;='''~..::::::::::::|. l '''' ,,:::--‐7'´::::::::::::::::::::::::::j:::::::}ヽ
::::::::::::::::::::::::.ヽ.oヽ､_ｘ''ﾞ:::::::∠.:::::::::::::::::::::::::::::/::;:;::: :!:.ヽ
:::::::::::::::::::::::::::::ヽ''ﾞ .ｿ:::::;;ｲ::::::ﾞﾞ''''ｰ-::;;_::::::::iﾞ;:;:;::::::::::::::..＼
ﾉ| ,＿、
|ﾘ,_._,－￣￣___ `'"`-- 、
/|` ／＜´:::::::::::─- ＼
/ ∧ r' r::: ＿ , ::::::::::::ヽ
( 」::::: ,,、.r !⌒ ﾘ || ＿＿ヽ
/r i'`"` ヽ| .＿ |ﾉ | ,－-、|
/∧|`' ,／￣ ヽ::::::::::::: ｝
/ ´ |`￣ヽ r兒`ﾘ ﾐ r─, ﾘ ──と、思ってたんだがな。
{.! ヽ乍|.| `'~ ∨ '-.!
! `'ﾉ '' ﾘ::/
| ヽ u __,,,ｿ
i --──' ﾉ |::ﾉ
ヽ - ／ |
` . ｲ |へ
ヽ＿__.／ ﾉ ＼
／| ／ ハ
／ ﾊ へ' ノ ``ヽ
-
::::::::::::::::::::＼::::::::::ヽ:::::::::::::/:ヽ
――::::､::::::::::'::,::::::::}:::::::::,:'::::::}
::::::::::::::/ > ､;; ;;ﾍ;;;;'::::::::;ﾍ:::::〈
::::::､-'// ,':/ ｀""ヾ∨:ﾍ
:::r ' |::! |::| U |::| }::ﾊ
::> ｣::|_ i!::! _!｣ !ﾊ}:| 吃驚もするよ。王家の紋章入りの騎士章だぜ？
/ ﾚ' ¨"≠ﾚゝ ／ ﾘ/ j/
"ﾓﾃエ ,'ェｧ / しかも、本物。
Ｊ ､ {
u ヽ | サーニャに詳しい話を聞くと、
i _ノ /
ヽ , ＿＿＿_ / それを渡したの、明らかにあの姫騎士殿下だ。
＼ ｀ ｰ--- ' , '
ヽ u .／
ヽ ＿_ノ
┌───────────────── ┐
│ ,'´｀' │
│ .l │
│ i │
│ _, ‐''"｀' ‐ '´｀ﾞ'‐､ │
│ ／ ,' , ､ ヽ │
│ .// / .l | | i | ヽ ヽﾞi, │
│ // /i ,i .|| | | |'､ ヽ ｀i| │ 聖騎士就任が確実な、ログレスの至宝。
│ " || | |/ |ﾞ､| ､|ﾞi､| ゝ__|, |ﾘ │
│ |ﾞi､|了而iﾞ'‐ ‐´而"i |リ 'i,i │ 確か、遊歴に出られているという話だったが、
│ .|| ||｀ﾞ'‐" ﾞ''‐'" ||', l|.| │
│ || |:'､ ' l''||, |ﾘ │ まさか、サーニャと繋がっていたとはな……。
│ || ﾄ､'i,__,.--'''ﾆ'''_ /_,||'i | │
│ ﾘ| |/´ﾄ‐-､´＼ヽ‐､' ｀ ﾘ ﾞi. l _,-ﾆ │ 騎士団を頼れというお言葉付きとか、
│ _,ﾘ/i´「｀＼, ゝ´i | ,l｀'ヽ‐-リ-‐'´=ﾆ │
│ -'｀ゝ´// | |''三ヽ､丶_､,ヽ'､,｀'i, ヽヽ''‐'7‐-- │ やめてくれと思ったね。
│ / / i' i。ﾚ'＼,___|｀'/´ '''ﾍ-ﾞ‐_l ﾞi, ﾞi,ﾞ'､、 │
│ | lﾟ'-‐'´ ﾍ ￣l|､/ ／｀''' | ‐-i ､,l i｀; │ 不穏を感じたサーニャが、
│ | ￣"'‐'｀'i'''''''iﾞ‐-‐‐'.,L,__| . l ‐l､| │
│ 丶 ﾉ|:. .:|｀'=､ﾆ‐´ ｀''‐-､_| | │ 騎士団へ駆け込んだりしてみろ。
│ ＼ ,ノ. |:.. .:| ｀‐ ､__,, ‐´ '｀' │
│ ｀'‐‐｀'ッ--､‐ '´ |::. .::| ,､'´｀i´" -'´ │ ウチはその瞬間終わっちまうぜ。
│ ,-‐'" / / ＼０. |::. ..:| 0／ヽ, ﾞi､;, │
│''' ‐ﾞ/ / ＿＿__|-‐-|＿＿ ﾞi, ﾞi,,‐´" │
│ __,,, -‐ '''"ﾆ‐-､,. || _,, -=｀ﾞﾆ',''''‐-ﾄ;,__ │
│ ﾞ､ _,, -'´ __,, ---'''--- ,,__ ｀'‐-､,_ / │
│ 丶_,, -‐'"´__,,,i‐'"".〈〉｀ﾞﾞﾞﾞ‐i,,,_｀ﾞﾞ'''‐- ､,._// │
│ 丶| _,, ,-'""i-‐| |i´｀'i i'´｀i| |'‐､l｀' ‐,､,,_ |/ │
└───────────────── ┘
-
,_-_;:ﾆ二,:｀ヽヽ._
, :.ﾞ´:.:.:.:.:.:.:.:丶:.:.:,､:.:.:｀l
.., ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._:.:.:ﾞ:.:|,:丶二ヽ
.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.__:.:l:.:rﾞｰ'´｀ヽ',. ヽlヽ サーニャを始末して、
´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:r ´!:.!::::::::::::::::ヾ r.,', ヽ カムラン公派に居続けるって選択肢もあるにはあったが、
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ l:l.:::::l:l::::::::::::::::::::|.i/::| ま、現実的じゃないな。
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/::::ll:::::::ﾞ､＿..:.:..._,:::::iィ;!
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ゝ::::ﾞ - ´:::::::__:::::::::::ｰ'丶 どう考えても、事後のリスクの方が大きい上に、
;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{::::::::::::::::::''て;:!::::::::::::`ｰ-, そこまでする義理もない。カムラン公とは縁戚でもないんだぜ？
.l:.:.:.:.:.:.:.:.r ､'.､ `´ /
.' ,:.:.:.:.:.:.:| `' ) それに、俺にしたって、彼女の境遇には同情している。
,.丶:.:.:.:l_.,-‐テ７ー-, , -〈 俺なりに、だがよ。
=- ._ ｀ヾ´l l / ゞ_.l__ ｜
｀ ヽ'., ! ' ｀ヽ __ノ そもそもだ、年端もいかない女の子に手をかけるってのは、
ゝ､_ ヽ´ 事の軽重を通り越して、悪とのレッテルを貼られるもんだ。
'.,¨ｰ .、__,.. ,' それを俺が受けるのは、御免被るね。
', r'- ､ l
! | `ｰ .l、
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.＼
:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.l::.:.:.:.:.:.:.:.l
:.:.:.:.:.f⌒ヽ:./|⌒ヽﾍ:.:.ゝ、
､rｧ//´^´｀′⌒ヽ! ＼:.:.:ヽ
.l:.l ヽ ヽ:.:.l
. |:.| } ヽl
. |:.! j , ｜
l:l ,v ヽ__／ ! そういうわけで、鞍替えさ。俺も腹括ったよ。
__ｌ」＿＿_ノ rｧ￢ ! 見方によっちゃあ、悪くない選択でもあるしよ。
_.........__ くﾝ⌒！
〈○ ＼ l サーニャの伝で、
ン´￣ ヽ .! 騎士団はおろか王室にまで名が伝わるし、
/ .l
! 反乱軍挙兵前の鞍替えならなら、道義的にもそう問題にならねえし、
_. -―' ,′ 俺の功績もアップ間違いなしだ。
r _＿.. - ´ ,′
,′ 何せ、俺は反乱軍の内情を知ってるんだからな！
/ 生き残るには、勝ち馬にのるのが、鉄則だぜ。
｀丶.. /
- 、 ｀ー- ､＿＿ノ
:.:.:.:.:.丶 /
:.:.:.:.:.:.:.:＼_,ハ
:.:.;.:.:.-───'- 、
:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ＼
-
´￣￣￣￣￣￣＼
/ ／ ＼ 丶 まあ状況は、子爵が言うほど、
│ ／＼ .|
| ／￣￣＼ | 楽観的ではなかったわけですが。
＼ ／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ 挙兵前も後も。
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
＿＿＿＿
／ ＼
/ / ＼ ヽ 親戚縁者らを説得しにまわり、
| /＼ |
ヽ /￣＼ / 特に舅であるシヅキ家には、土下座までして、
,,.....イ.＼ /
: | '; ＼_____ ノ.| ヽ ､ カムラン公側から王室派に鞍替えさせたらしいです。
| ＼/ﾞ（__)＼,| i |
＞ ヽ. ハ | |｜
／￣￣＼
_ノ ヽ、 ＼
（○）（○ ） | 一門から反戦軍が出たら、色々フイになるしなあ。
（__人__） u .|
ヽ｀⌒ ´ | 戦が始まってみれば、
｛ /
lヽ、 ,ｨ'.) ./ 騎士団の活躍で簡単に決着がつくかと思えば、
j .}ﾝ／／ ヽ
ﾉ '"´ ￣〉 | あの神霊が邪魔してるし、上手くいってないんだな。
{ 勹.. ｜
ヽ ､＿_,,ﾉ . |
-
＿＿＿＿＿
／ ＼
/ ／ ＼ ヽ
| ／ヽ | 実際今は、防衛に手一杯って感じですしね。
| ／￣丶 .|
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿
＿＿ ＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
─────────── … ……
─── ─────────── ─── ── ─…
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━ ━━ ━ ・
-
. i
.傘 |
傘傘 r^t
.傘∩傘 ./.:::ﾍ
傘傘傘傘 .| : :::::|
. | . ［IIIIIIIIIIIIIII］_____________________________________________ .r".: ::::`i
.r'^ー--------..i..::::::::::::;;;;i|;;;;::::;:::;::;:::;::::;::::;:::::;:::;:::;::::;::::;::::;::::;::::;::::;:::;ヽ_|.:_;_;;;_;;|_____________.
/::;::;:::;:::;:::;:::; ::;:;::;;;| ..:::;:::::;;;;;i|;;;:;::::;::::;::::;::::;::::;::::;／|＼::::;::::;::::;:::;:::;:::;:::;::;..ヽ.;;;;;:;;:;;::;:;:;;::;:;:;;::;;::;＼
./;;;;_;.;;;_;;:;_;_;;;._;.;;;:;.;;| ∩ ::::;;;;;/;;_;:;;;_;;:;:_;:;:; ;_;::／＼|／＼;;;_;:;;_;_;;:;;_;:;;:;_:;;_;.:;ゝ.:-:;:-:-::-::-:-::-.-ヽ
.´|.::::::: ::::::: : :: :: ::: : :;;| ..:::::::::;;;;;i|;;: : : : : : : : : : :［IIIIIIIIIIIII］: : : : : : : : : : : : : :|;.:;ﾍ.;: ;ﾍ:.: ;ﾍ:. :;ﾍ.: :|
|: : i^i: : i^i: : i^i: : i^i| ∩ .:::;;;;;i|;;::i^i::: i^i::: i^i::::||: i'⌒`i: ||..:i^i::: i^i::: i^i::: i^i::|;.:|_j; :.|_j; .:|_j:: :|_j;: :|
|: : Ll:.:: Ll::.: Ll:.:: L.| . .::: .:;;;;;;i|;;;:Ll;::;:Ll;.:..Ll;: ［IIIIIIIIIIIII］ ;Ll;;: Ll;::::Ll;;:::Ll::i;;: : ;: .:.; :.: ;.: .:;.. :.; ;.i
|≡≡≡≡≡≡≡.| ∩...:::;;;;;i|!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i||: i'⌒`i...||;i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!| ≡≡≡≡≡≡≡|
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| : :i^i: : i^i: : i^i::...i^i| ∩.. ::;;;;i!|;;.:i^i:: :i^i: .:i^i: :|| r'⌒`.i..||;;;i^i:: :i^i: ::i^i:: i^i:..i:..LI;:.:LI: :..Li; ::LI;:::.|
| :: Ll;;: .Ll;;:. Ll; ::.Ll| .:: .:: :: ;;!i|;;::Ll:;:::Ll;;::.Ll;:::|| | ...l.....i ||;;:LI;; .LI;;: LI;;:.Li,::|;:; .;:. :;..: : ;.:;.: ;.:;;;.; :;|
|;;:..,,;; ;:,,.: ;::,,.:;. ;;,:.;;i!i::.:.:::..::.;;i!Ii!;,.:::.:.:.:::;.: : .:: : :|| L...|., 」.||;;::...:.::: .:::..::.:.:;.:... ;;.|"` ""`` ""``"""`"
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／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
| （__人__） さて。
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