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208 金色の彼に花束を  ◆1yqnHVqBO6 :2011/07/27(水) 02:17:42 ID:MgNh.C8k


天井を埋め尽くしていた茨は幻だったかのように消え失せ。
雛苺を抱きしめたままの杉村は力が抜けたのか床へと仰向けに倒れこむ。

キャンチョメが歓声をあげながら杉村へ駆け寄ってくる。

「やったよ弘樹!!」

全身に傷を作ったキャンチョメは
同じく傷だらけの杉村に笑顔をむける。

「何やったか全然覚えてないんだけどな」

疲れきった顔の中に達成感を浮かべて杉村は応える。

「いや、もう凄かったんだよ!」

「どんな風に?」

ぼやける頭を起こすように頭を大きく振って、
杉村は尋ねる。

「ええっとねえ……」

顎に手を当ててキャンチョメは相応しい言葉を探す。

「足を動かして。
 両手を前に伸ばした……かんじ」

苦心してひねり出したキャンチョメの表現に
杉村は苦笑する。

「それ、誰でもできることなんじゃないか?」

「いや、違うんだよ!
ああ、もうなんて言えばいいかなあ!」

もどかしそうに手を振るキャンチョメを微笑ましそうに見ながら。
杉村はほんの一瞬の邂逅だった少年の姿に想いを馳せる。

――きっと君との出会いがなかったらこうすることはできなかった。
   だからこれは君への手向けだ。

眼に浮かぶのは誇り高き金色の眼差し。
暴火に負けない眩しき金色の髪。

「牙も爪も。
俺たちの武器じゃないんだよなやっぱり」

静かに、杉村は独り呟き。

――さようなら。
   やさしい少年王ガッシュ・ベル。


そして、雛苺の瞼が開く。


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