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安価オールジャンルロワ

139OP ◆e9Ji0lDUpc:2019/05/30(木) 22:54:37 ID:Skq6.xAI0
一言で言えば、カオスであった。
周りを見渡すと人種を問わず様々な者達がいる。
否、人種という括りは正しくはない。
何故ならその場には明らかに人間ではない者達、果ては将棋の駒にしか見えない者までいたのだから。

ここにいる全ての者達は訳も分からず混乱していたが、彼ら彼女らを混乱させたのは異形の姿だけではない。
皆、空中に浮いていた。というより、見えない透明な床の上に立っていたというべきか。
高度20m程度と言ったところだろうか。そのくらいの高さに位置する透明な床の下には、島が見える。
その島もまた彼ら彼女らを混乱させる要因となっていた。
明らかに自然に発生したものではない。
どこか別々の所から持ってきたものをマス目に区切って無理矢理くっつけた…そんな風に思えた。

あの島はなんだ?ここはどこだ?俺たちは何故集められたんだ?
そんな当然の疑問はすぐに解決される事になる。

「おはよう、諸君」

静寂を引き裂き突然声がした。
声の先に皆視線を向けると、そこにいたのは銀髪の少女であった。
いつからそこにいたのか、誰も気づかなかったというのはおかしな話に思えたがともかく突如としてその少女は現れた。
その少女には軍服の姫君、というような表現が似つかわしく思える。

「君たちにはこれから最後の一人になるまで殺し合いをしてもらう」

場がザワついた。
当然だろう。いきなりそんな事を言われて戸惑わない者はいない。
しかし、彼ら彼女らが事態を理解するより前に爆発音が響いた。
皆の視線は当然そこに吸いつけられる。そこには首なし死体が出来上がっていた。

「君たちに拒否権は無い。反抗すれば今の者のようになってもらう。備え付けた首輪を爆発させてね」

辺りは静まり返っていた。
皆既に自分達の命が軍服の姫君によって握られている事を悟ったからだ。

「殺し合いは会場に行って行ってもらうが、一定時間の経過とともに指定される禁止エリアの中に入っても今と同様に首輪は爆発する。無理矢理外そうとしてもだ。
地図やルールブックに食料、ランダムな支給品も手渡すので有効に活用するように。
なに、ただで殺しあってもらうわけではない。優勝した者は一つ願いを叶えてやろう。
それでは君たちを会場に送る事にしよう。どこが会場かって?今、見えてるじゃないか」

軍服の姫君がせせら笑う。
その場にいた者達は瞬時にその言葉の意味を察した。
この、足元に広がる奇妙な島がそれなのだ。

「では始めよう。おっと、隠していても仕方がないから余の名も伝えておこう。
余はアルタイル。生き残りたいのであれば覚えておけ」

そして彼ら彼女らはその場から消えた。
だが消えてなくなったわけではない。
本当に消えてなくなってしまうかもしれないのはこれからなのだ。
まとまりなど一つもないこの集まりは、これまた無秩序なあの島で生き残れるのだろうか?
軍服の姫君にすらそれは予想の付かない事なのだろう。

そして、会場にて―


「あーんクロちゃんパロロワ参加しちゃったしん!」

見せしめ:>>141


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