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【魔物】―愛しきあなたの仰せのままに―【人間】

1 ◆AjHcOnvj/E:2012/04/30(月) 23:31:38

遥か昔のとある国では、“ある噂”が国の人々に広まっていた。
その噂の内容を耳にした国の者たちは、ほとんどの人が馬鹿馬鹿しいと鼻で笑い、信じるのは幼い子供たちばかり。皆が皆、ただの夢物語だと口を揃えていたその噂。

内容はこんな物だった。

―――――、独りっきりの真夜中に、“ある呪文”を三回唱えると自分の願いを叶えてくれる魔物が現れ、彼らと契約を交わすと魔物は呪文を唱えた者の願いを一つだけ何でも聞いてくれると言われている。契約内容は簡単で、人間は願いを一つだけ叶えて貰うその代わりに魔物に己が死ぬまで“餌(生気)”を与え、魔物は願いを叶える代わりに人間から生気を貰い、その人間の死を見届けるべく人間が死に至るまで主従として付き従うというものだ。…しかし、契約の中で違反行為が一つある。これを守らなければ人間の寿命は半分に減ってしまうと言われており、その内容は“契約者(魔物or人間)に恋をしてはならない”だ。

この物語は、その禁忌を犯してしまった魔物と人間の悲しい末路を綴る場所である。



【利用規約】
・荒らしや中傷行為は禁止。
・ロルの長さ不問。短すぎるのも長すぎるのも禁止。最低でも200文字以上。
・初心者の方には寛大な心を。
・当スレッドは“NL限定”です。恋愛観は自由。
・一人一役厳守。
・伽羅予約された方は三日以内にPF提出を。三日以降は予約破棄になりますのでご了承下さい。
・キャラリセは二ヶ月に一度行ないます。用事がある場合は伝えて頂ければキープします。
・では、最後に。モラル持参!

―レス禁―

69Willy=alderton(人間2) ◆G5/G2EO0WU:2012/05/11(金) 19:26:14
ああ。……泣いたのか?
(自分の声が聞こえ無意識に顔を上げた相手は自分と目が合ったかと思うと明るい表情を浮かべ勢い良く立ち上がり段差を駆け上がった。それに少々驚き目を丸くしたが、内心少し安心した面もある。吃驚した、ずっと俯いているので泣いているのかと思った。そう思ったのだが、やはりよく見てみると目が赤く瞼も少々腫れてしまっている。白い腕も強く握ったのか赤い手跡がついてしまっている。一体何をしたんだろう…。相手には自分との契約をしっかりと果たしてもらわないと困るのだ。勝手に傷ついて、もし突然パッタリ逝かれてしまっても困る。だからこんな事をさせた相手にも多少の恨みを持つかもしれない。自分はそっと己の手を上げ相手の頬に触れた。そしてまだ目尻にほんの少し残った涙をそっと指で撫で、“泣いたのか”と静かに声を出し問いかけた。そうすれば相手は必ずは泣いた理由を話すはずだ、そう思ったのだ。だがそんな考えは必要が無かったようで、相手は何が入っているのか分からない謎の紙袋をぎゅっと抱きしめながらもじもじと眉を下げながら答えた。それは“何処かで鍵を落としてしまった”というものだった。誰かが泣かせてきたわけでは無く、自分でやったことだったのだ。しかし鍵を落として泣いていたとは相手は自分がそれぐらいで怒るとでも思っているのであろうか。何にしても面白い、そう思いクスリと小さな笑みを零し)
――別に良いよ。今度また作り直して貰いに行こうぜ。

(/素敵だなんてとんでもないwもう本当変な性格の子ですから;;/何言ってるんです!全然駄目じゃないです!そんなんだったら自分駄目駄目ですw)
>>61 Elk

70Willy=alderton(人間2) ◆G5/G2EO0WU:2012/05/11(金) 19:48:32
――でもそうだろ?じゃあ君の性格が悪いだけか。
(少女は自分に向かい“愚民共”と言いつけた。別にそのくらいの扱いを受けたくらいで自分は今更傷つくということは無い。だがカチンと来たのは「愚民」という言葉に“共”がついたこと。それは多分自分と自分の貴族の間柄以外の人間全て指しているのであろう。そうなれば自分は自分を奴隷扱いした奴等と一緒にされている。何故自分が少しお金を持っているくらいで、少し大きな家に住んでいるくらいで、あんなに偉そうにできるのだろう。あいつらだってそうだ。何故あんなに人をゴミのように扱えるのだ。などと今目の前に居る相手と昔の借金取り共の事を重ねてしまった。それに一度首を振りあんな奴等と比べたり重ねたりしては駄目だ、あいつら以上に最低な人間なんてこの世に存在するわけが無い。多分本当にただの妬みなのだ。借金の心配などまるでしなくて良くて、自分とは何もかも違う暮らしをしている相手にちょっとした妬みを持って、それでこんな状況。相手が震えていたのを見て上着を差し出したところ、吃驚したが相手はそれを受け取ったのだ。それに相手のほうを見ると、相手は自分の上着で顔半分を隠し此方を見上げる。そして戸惑いがちに自分の人差し指を捕らえ小さくではあるがお礼を言ってきた。一度目を丸くしてしまったがすぐに相手から自分の顔が見れないのを確認し小さく微笑んだ)
別に良いって、まあもっと素直に出来れば嬉しいんだけどなー?

(/全然いいです!寧ろさいk((/きゅんきゅんだなんて自分はDorotheaちゃんにズッキュンですw)
>>64 紅い髪を持った女性

71Willy=alderton(人間2) ◆G5/G2EO0WU:2012/05/11(金) 20:23:54
………そっすか。
(何だか相手の笑顔を見ると負けたような気になる。相手に見えないように下を向きむっと少し頬を膨らませながら馬鹿な自分に溜め息が出た。何だか自分は此処最近人に助けられてばかりな気がする。自分が情けなくてしょうがない。雨を吸収したYシャツがいつもより何倍も重く感じられる。だが今一番気になっているのは腕を絡められているということだ。これのが自然に見えると相手は思っているのであろうが、多分こっちのほうが逆に目立ってしまっているような気がする。はは…と乾いた笑みを零すと相手が此方に話しかけてきた。その内容は“周りが君を羨ましそうに見ている。全く人間とは面白い”だった。人間が面白いというところは認めるが、羨ましがられても嬉しくない。顔をあげ周りを見回すと確かに周りの男は此方をちらちらと見ている。自分と目が合った男達は何であんな男が…などと思っているのだろうが、相手は男。自分達の目が節穴だ。男と男がひっついてるのを見ても楽しくないだろう、と軽く息を吐く。相手が突然体を密着してきたため吃驚したがどうやら周りの反応が面白くて自分を使って楽しんでいるのだろう。面倒臭い…と思い相手の耳元で小さく言葉を発して)
ちょっと離れてください…。
>>67 eve=clerk

(/連レス失礼しました)

72Elk(天使①) ◆uCqPtRzS0o:2012/05/11(金) 20:55:37
>>69 Willy
だめな契約者でごめんね…。
(大好きで堪らない主人の艶やかな手が、エルクの赤く火照った頬を撫でる。そのウィリーの手はひんやりしていて、熱を持った頬には凄く染みて気持ちが良かった。しかし優しさが逆にこの状況を作ってしまったエルクを攻めたようで、一度止まったはずの涙がうっすらと目に浮かぶ。感情に素直な天使はひくっと鳴き、瞬きをしただけで長い睫毛から大粒の涙が流れ始めた。最初は鍵をなくしたことにウィリーが憤怒すると思い、涙を流していたが、今は違う意味で透明なキラキラした涙を流していた。こんなことで大泣きなんてしたくなかったが、優しい主人が自分には出来過ぎていて辛かったのだ。素っ気ない態度を取られる時もあるが、こういう時は一番に優しくしてくれる。それなのに自分は鍵さえもしっかり持っていることが出来なくて情けないことに激しく悲しむ。今回も喜ばせようとして失敗してしまったのだから。無意識に泣いて酷い顔を手で覆うとして、抱き締めていた紙袋は地面へと落下した。次々と目から溢れる涙を拭いていると、ウィリーの手に手が触れた。ウィリーの手だ、そう思いながら睫毛を下ろすと、その手をきゅっと握った。地面にはドーナツの砂糖が散らばっていた。)
鍵も、ひとりにさせたことも、ぜんぶ、ぜんぶごめんね。ウィリー…。
(/ギャップ萌です…!もうエルクがご主人様を大好き過ぎて困ってますw)

73eve=clerk (吸血鬼③) ◆XksB4AwhxU:2012/05/11(金) 21:03:30
>>62 Dorothea
(怯えた様子で、唇を震わせながら地面に座り込んだドロシアを困った笑顔を浮かべて見つめる。ドロシアと視線を合わせるために自分もしゃがみ込んで、ドロシアの頭を小さい子供をなだめるように撫でながら優しい笑顔を向けて)
怖がらせてごめんね ドロシアの血を飲んだりしないから安心して?
(ドロシアには言わないけど、ドロシアの血を飲んだら従者の悪魔が黙ってないだろう・・・。むしろどちらかが死ぬまで殺し合いをする事になりかねない。いくら退屈だからって死ぬまでの殺し合いは僕もしたくない。それに本気で怯えてる子から血をもらう趣味は僕にはない。吸血鬼の中にはそういうのを好む奴もいるようだけど何が楽しいのだろう・・・。慰めるように目元に涙をためたドロシアの目じりに軽くキスをして、自分の唇についたドロシアの涙を舐める。・・・しょっぱいと考えながら優しい笑顔をドロシアに向けながら)
怖がらせたお詫びに君のお願い・・・面白い事なら1つだけ聞いてあげるよ

74Duke=Avallone(悪魔⑤) ◆UaO7kZlnMA:2012/05/11(金) 23:16:00

>>45 吸血鬼(Clerk)
――残念だったな。
(絡められた腕を即座に振り解き、数秒。〝人間の男ならすぐに引っかかる〟と零した相手に対し、全く感情の篭っていない冷めた声色で言い捨てる。そもそも男は男でも、己は悪魔――その辺にごろごろと蔓延る低脳と一緒にされては不愉快だ。たとえ同族が簡単に相手に落ちようとも、己には絶対に効かない。身に纏ったコートの裾を揺らし、黒に近いワインレッドの髪を撫でる夜風を感じながら切れ長の双眸を据わらせる。此方の反応に怒りを示すどころかクスクスと笑みを浮かべる吸血鬼を見据え、眉間に僅かな皺を刻んだ。続いて窺うように向けられる視線に気付き、その意図を問おうと口を開きかけた瞬間――何を思ったか距離を縮め見上げてきた相手の行動により、発する筈だった言葉が喉の奥へ押しやられた。しかし予想外の事に驚いたのも一瞬の事で、上目遣いの瞳に一歩も退くことなく言葉を並べる。その表情と声色には、〝呆れ〟よりも〝理解不能〟という感情が滲み出ており)
…何だそれは――貴様に付き合ったところで利があるとは思えんが。


>>47 天使の契約者(Alderton)
嗚呼、そうだ。今日はあいつ――…天使を連れていないのだな。
(降り止む気配など微塵もなく、それどころかどんどん激しさを増していく雨。傘を広げているとはいえ、大分前から〝豪雨〟と呼べる規模になっていた雨をいつまでも防ぐ事は出来ず、コートの裾が徐々に重くなっていくのが分かった。ただひたすら大粒の雫を吸い込み続けたのだろうそれは既にぐっしょりと濡れているが、不快気に表情を歪ませるでもなく……ちらり、と濡れた箇所へ視線を遣る事さえせずに向けられた言葉を淡々と肯定する。嘘を吐いて誤魔化す必要は無いし、そうしたところで利など無いからだ。雨の中傘を差して佇む悪魔と、その前方で濡れ鼠状態になっている天使の契約者――この関係性を知る者は僅かとはいえ、何て異様な図だろう…と今更ながらに思った。そして同時に、相手の傍らに天使の姿が無い事に気が付く。それをそのまま口にすれば、軽く巡らせていた赤紫の双眸を相手へ向け直し)
(p/是非是非w Dukeの場合、お世辞にも気が利くタイプじゃないのでアレですが←オイ)

75eve=clerk (吸血鬼③) ◆XksB4AwhxU:2012/05/11(金) 23:32:34
>>68 Elk
(そんなに怯えなくても、捕って食ったりしないんだけどな・・・と心の中で思いながら、思わず苦笑いを浮かべる。天使の血の味に興味はあるけど無理やりもらう気は全くない。どうしたら怖がらないでくれるかなっと考えていると、先程まで怯えた様子だったのにふわりと微笑んで遊んでくれると言ってきた。ドーナツを分けてくれると・・・彼女は僕が吸血鬼と言う事をちゃんと分かっているのだろうか。食べた事ないからどうなるかわからないけど、血以外は体が受け付けないと思うんだけど・・・。でもせっかく微笑んでくれたのに暗い表情をさせるのはしのびない。悟られないようにエルクに笑顔を向けて)
ありがとう じゃあ1つだけもらおうかな
(正直いうと、血以外を食べたらどうなるかも興味がある。死ぬことはないだろうけど、もし食べれるのなら楽しい事が増えるかもしれない。こころなしかわくわくしながらお茶が出来る所に歩き出す)

76Willy=alderton(人間2) ◆G5/G2EO0WU:2012/05/12(土) 10:33:00
―馬鹿だな。俺だってお前に迷惑かけっぱなしだぜ?
(ほんのり赤くなった頬に手を翳す。相手の頬は少し熱くて、自分よりも気温が高くなっていた。優しく頬撫でると相手はまた何があったのか火がついたように泣き出してしまった。目からは大粒の涙が零れてくる。それに少々驚き目を見開くが、またふっと笑みを零した。いつもは素っ気無い態度をとったりする自分だ。きっと鍵を落としたといったら憤怒して家でも何でも放り出されるとでも思われて恐怖感を抱いていたのであろう。こういう時だけ優しくする自分。これが一番相手を引き付けているようなものなのであろう。相手のことは何があっても離さない。自分との契約、あの願いを叶えてもらうまでは何があっても絶対に。そのためなら自分は何だってする。きっと平気で嘘を吐き平気で嫌がらせをするであろう。だから誰にでも笑顔を振りまき、誰にでも近づけない隙間を作る。一定の距離を保ってみせる。だが相手は本気で自分のことを信頼し、自分のことを思い接してくれている。自分が一体何をして相手にこんなに好まれるようになったのだろう。それが不思議でならない。そんな事を思っていると相手の手が自分の手を優しく握った。自分よりも白く、とても小さい手。自分は相手に微笑みを向けながらもう片方の手で先程相手が落とした紙袋を拾った)
鍵ぐらい別に大丈夫だって。な?折角だしエルクの買ってきてくれたお菓子食べようぜ。俺さっき珈琲入れたから

(/ギャップ萌えwwいやいやこっちは性格歪みすぎで困ってますw)
>>72 Elk

77Willy=alderton(人間2) ◆G5/G2EO0WU:2012/05/12(土) 11:04:15
――天使?ああ、Elkのことかい?
(相手の言葉に少し首を傾げたが、すぐに誰の事か分かった。“天使”それはきっと自分の契約者のことなのだろう。自分はそんなに天使と一緒に居るようなイメージを持たれているのだろうか。相手は自分の問いかけに否定をすることも無く、嗚呼、そうだ。とだけ口にした。相手は多分とてもサッパリした性格だと思う。相手をじっと見詰める。相手は自分と同じ黒色の髪をしているが、ほんのり赤が混じっているような気がする。瞳は赤紫ととても切れ長で大人な雰囲気を纏っており、大人な振る舞いを見せる相手を見ていると何だか自分がとても幼く見えてならない。やはりこの雨の中、傘を差しても多少は濡れてしまうようで相手のコートの裾が濡れていた。相手はそれにちらりと視線をやりまた此方に目線を向けてきたところ自分が相手を凝視していたせいか目が合い小さく肩を揺らした。だがまた相手を見るとこの悪魔にも契約者が居るはず…何故居ないのだろう。そう疑問を感じこちらも問いかけてみて)
君こそ契約者と一緒じゃないのか?

(/きゃーwじゃあ無理矢理割り込んじゃおうかNA☆←全然いいです。寧ろそういうタイプが自分の心をくすぐr(()
>>74 白い悪魔

78Elk(天使①) ◆uCqPtRzS0o:2012/05/12(土) 15:03:39
>>75 Eve
そこ、座ってて。今…、お茶持って来るね。
(屋敷の間取りを記憶しているかのように、迷いもなくリビングへと入って行くイヴを小走りで追いかけて行く。広いリビングに置かれたソファーを指差して座って良いと言うが、許可なんて出さなくてもイヴは座ってそうだった。それから一人キッチンへと向かい、アンティークでお洒落なティーポットやティーカップを用意し、ドーナツをハイティースタンドに綺麗に並べて行く。紅茶を淹れるのはエルクの仕事の一つだった為、テキパキと素早くこなした。それを全てプレートに乗せれば、ゆっくりと歩き出し落とさないように慎重に運んで行く。ソファーに腰を掛けると、テーブルに食器を広げて行き、ティーカップに良く色の出た紅茶を注いだ。メイプルシロップで味付けられたドーナツや、シナモンが降りかかったドーナツ、チョコレートでコーティングされたドーナツ等と、他にも色々な種類のドーナツが目の前に広がる。一つだけと言ったイヴにどれが食べたいかを問う。青年が吸血鬼のことは知っていたが、まさかドーナツを食べたことがないとは思ってもいなかった。屋敷のソファーにウィリー以外の人と腰を掛けるなんて、初めてのことで少し気が張った。ダージリンの葉の匂いが部屋を漂った。)
──お待たせ。…何食べたい?

>>76 Willy
……、私、迷惑なんて思ったことない。
(愛する主人になら、身体がボロボロになっても、大切なモノを失っても、利用されても何でも良かった。この優しさが例え偽りの優しさだとしても、この微笑みが偽りの微笑みで、本当の気持ちは深海の其処に眠っていようと構わない。私をずっと傍に置いておいてくれるなら私はそれで良いと、エルクはそっと呟いた。どうしてここまで好いてしまったのか、恋とはよくわかんなかった。ウィリーがエルクの落とした紙袋を拾い上げると、泣き止んだエルクも濡れてキラキラとした瞳で微笑んで見せた。勢い余って握ってしまったウィリーの手を、赤面で恥ずかしそうにゆっくりと下ろした。それから珈琲を入れたと言うのに対し、色々な味の沢山のドーナツを買って来たと報告する。良かったと安堵する。鍵を落としてしまった時はウィリーと楽しいお茶を出来ないと絶望感で溢れていたから。完全に明るい天使に戻ったエルクは屋敷の扉を開け、ウィリーの腕を両手で引き、早く早くと連れ込もうとする。好きだよ、ウィリー。誰よりも好きだよ。言えない言葉を胸の奥で叫んで。)
──うん、あのね、いっぱい買ってきたの、ドーナツ。ウィリーと食べたいと思って…。
(/歪んでいるウィリー君に何処までも忠実に!犬のように付いてきます!!←)

79Cecilia=Grenville(貴族⑨) ◆joNtVkSITE:2012/05/12(土) 22:30:07

……え? あ、あぁ――あり――……っ、べ、別に、いら、ないわ。……何なの、恩でも売ろうとしているわけ?
(遠慮がちに差し出された上着と彼の顔を見て、一瞬思考が止まった。彼は――、一体。しかしそれも、今の状況と言葉で自分が寒がっているのを見て、自分も冷え込んでいるのであろうに上着を貸してくれたことを理解する。弱っていたこともあり、その濡れた手を上着へと伸ばしかけ、「ありがとう」と言い掛けたが――胸の前で手を止め、拒絶の意思を示すように上着を跳ねのけた。――違うだろう。そんな――そんな事はされてはいけないんだ。自分は高貴な身分の生まれ。決して恩を貰っては、いけない、から。振り払った右手を左手で覆い、俯く。そして――ああ、またやってしまった、と心中で泣き叫びたい、謝りたい衝動に駆られながら、思っている事とは正反対の言葉を発し、笑う。恩を売りたいからなのか、と。最低な自分の態度、言葉。果たして彼は怒るだろうか、呆れるだろうか。――ごめんなさい、本当は嬉しかった。本音を心中に隠したまま、気丈で高飛車に、傲慢に振る舞い、駄菓子屋の中にでも入るか、という彼の問いかけに応えた)
――その提案には乗るわ。……言っておくけれど、貴方の意見によるまでもなく、私も入ろうとしていたもの。
>>54 雨宿りの少年
(p:すいませんすいません本当にすいません((;; あれなんです、本音が言えない子なんです←/ウィリー君優しすぎてもうなんか…なんか!)
 
ああ、それは謝るわ、ごめんなさいね。――サプライズ、ってあるでしょう? 言い換えればドッキリ。たまにはこんなのもいいかしら――って。それに暇だって言ったじゃない? 退屈は嫌いよ。
(不満ばかりの表情と言葉に、内心平謝りながらも横柄な態度を取って。誠意など微塵も感じられない、笑みを浮かべての謝罪に、不満げな栗色の瞳を一瞥。いたずらっぽく微笑んで、ドッキリだのサプライズだのと誤魔化した。まぁ毎回毎回此方としても申し訳ないと思うのだが――止められそうもないし、と次からも不法侵入する事を決めた。……まぁ、好奇心は猫をも殺すと言うのだから、好奇心も程ほどにしないとね。私にはその好奇心を実行するなんて勇気などないのだけれど。と些か矛盾した思想を浮かべ、此処への不法侵入程度ならば大丈夫なんだけどね、なんて嘯いて。本音を言えばこの好奇心も相当頑張ったものなのだが。と、相手が長椅子にその小柄な体を沈めた所を見て、促された事だし自分も立ちっぱなしじゃね、と相対する椅子に腰を下ろした。自分の態度となんら変わらない毅然とした彼女はまるで玉座に踏ん反り返る女王のようだ、と内心思いながら、気だるそうな彼女との勝負に思考を向けるのだった)
――それもそうかもね、だけど私にとってはやっぱり同じだわ。……ばば抜き、ね。スタンダート結構、シンプルが一番じゃない。さて、じゃあ始めましょうか。
>>63 住人の少女

80Cecilia=Grenville(貴族⑨) ◆joNtVkSITE:2012/05/12(土) 22:40:19

……家に帰りたくない……
(その日は珍しく、あの奇妙で好奇心そそられる屋敷ではなく、自分の屋敷と周りの屋敷を繋ぐ小道をとぼとぼと歩いていた。言うまでも無く――落ち込んだように、俯きながら。けれどもそんな状態でありながらも何時もながらの日傘を差し、諸々の日焼け対策が万全なのが自分らしいと言ったところだろう。日差しは明るく、風は気持ちが良い。木々から漏れる木漏れ日は優しく降り注ぐし、走って通り過ぎる近所の屋敷の子供たちも見ていて心が温まりそうだ。だけど、その日は気分が晴れる事もないまま、行くあてもなく道を歩いていた。足だけで何処まで行けるだろう。このまま町を出て、他の場所まで行ってしまいたい。家に帰らなくて済むままに、何処かへ消えてしまいたい。そんな思いが募るまま、ふらふらと歩んでいく。途中一際大きい木の下に、子猫が眠っているのを見て、何も思わないまま猫の傍にしゃがみこんだ。その柔らかい毛を撫でながら、きっとこの子は飼い猫なのだろうな、と考えて、涙目になるのを堪えながら、子猫に向かって話しかけた)
――お父様が忙しいのは知ってるわ。だけど、でも――あんなのないじゃない……。
>>ALL

(p:意味が分からないの承知ですが、遅ればせながら絡み文です…! どなたか構って頂けるのであれば宜しくお願いします!)

81Dorothea=Holt(人間⑥) ◆AjHcOnvj/E:2012/05/13(日) 00:57:29
>>68 金色の女性

え、あ、――――、もしかして此れが無くて困ってた訳?全く、この鍵ならレンガ道に転がってたわよ。
(目の前で蹲る彼女の白髪に近い金色の髪がさらりと揺れるのを視界に捉えながら、少女は己の右手指先で弄ぶ鍵をぶらぶらと揺らして、小さく溜め息をついた。その理由といえば、何故かは分からないが目の前の彼女がじろじろと己の容姿を眺める様にして視線を向けるからで、何か可笑しいのだろうか、なんて眉根を歪めたのも束の間。はっと我に返った様に視線を外すその仕草が気に入らなかったからである。文句があるなら直接言えばいいのに、などと勝手な勘違いを脳裏で広げる少女だったがそんな思考は目の前の彼女が悲しそうに俯く所作によって停止される。先程から彼女は何故項垂れているのか分からない為、僅かに膝を折って屈み込み、顔を覗き込もうと試みる。――瞬間、再び顔を上げた彼女は何やら目を見開いたかと思えば、腕に抱えていたドーナツの入った紙袋を手放し、その手で己の手を包み込んだ。柔らかな体温に包まれながら述べられる礼の言葉から察するに、きっと彼女は己が拾ったこの鍵を落としてしまい屋敷に入れず、扉の前で蹲っていたに違いない。全く、なんてトジな女なんだろうか。そうは思っても少女の口元は穏やかに緩んでいた。人にお礼を言われるのは嫌いじゃないし、それに…。言葉を紡ぎながら向ける視線は手を握る彼女ではなく地面に転がる紙袋。ちらり、金髪の彼女を一瞥しては鍵を持つ指先を高く掲げてみせて。)
…うーん、そのドーナツをご馳走してくれるなら返してあげてもいいわよ?丁度、小腹が空いていたのよねえ私。
(/ドストライクなんて…!鍵を人質にドーナツ奪おうとする奴なのに!ww/純粋で天使らしい天使なエルクちゃん癒されます><)

82eve=clerk (吸血鬼③) ◆XksB4AwhxU:2012/05/13(日) 01:03:46
>>71 Willy
(下を向きむっと少し頬を膨らませながら歩いているウィリーを楽しそうに眺めながらウィリーの家へと歩みを進める。周りの人間の視線に人間って見た目に騙されるなんて本当に馬鹿で可愛いと考えながら笑顔を浮かべてみていると、ウィリーが僕の耳元で小さい声で離れてくださいと言ってきた。不満げにウィリーを見るが、ずぶぬれのウィリーをみて何かにきずいた様子で)
しょうがないな・・・ 離れてあげるから代わりに僕のお願いも聞いてよ?
(全然残念そうな様子はなく、ゆっくりした動きでウィリーから少し体を離す。自分のずぶぬれのドレスを見て小さいため息をつく。さっきは何も考えてなかったけどずぶぬれのドレスを持って屋敷に帰るのはまずい。無断で着てる事もばれるし、お詫びにどんな無茶な要求をされるかわからない。楽しい事ならまだいいが1日中傍にいてとかだったら凄く退屈で面倒・・・。眉をしかめて、めんどくさそうな表情をうかべながらウィリーの方を見て)
ウィリーの家についたら何か服を乾かせるものを貸して 濡れたドレスで帰ると面倒な事になる・・・

>>74 Duke
まぁ・・・君には楽しい事なんて1つもないかもね・・・
(悪魔が断るのも予想していた様子で、妖艶な笑みを浮かべながら腕を後ろに組んで大きく一歩下がり悪魔と距離をとる。この近くで人間たちが表向きに出来ないパーティーをしている事を思い出し行こうと考えたのだが、確かそのパーティーは男女ペアでなければ入れなかったはず・・・悪魔なら何があっても自分の身は守れるだろうし、パーティーにもぐりこめたらこの悪魔が帰ろうが何しようがどうでもいい。残念そうにくるりと悪魔に背を向けて顔だけ悪魔の方を振り返りながら、意地悪な笑顔を向けて)
ちょっと行きたいパーティーがあるんだけど男女ペアしかはいれないんだよね・・・
君は行きたくないようだし・・・君の主人であるドロシアでも誘ってみる事にするよ まだ起きてるかな?
(もちろん冗談だが、主人を愛しているこの悪魔なら主人の名前を出せばしぶしぶでもついてくるだろうと考えて、はったりをいう。)

83Dorothea=Holt(人間⑥) ◆AjHcOnvj/E:2012/05/13(日) 01:15:57
>>70 漆黒の少年

別に、……、誰に対してもこんな態度取ってる訳じゃないわよ。勘違いしないでくれる?
(性格が悪い、なんて。そんなの今更、態々口に出されるまでもなく理解しているつもりだ。性格が良ければ、こんな態度なんて取らないし、酷い言葉だって吐いたりしない。誰に対してもこんな態度ではない、なんて言うけれど真っ赤な嘘だ。初対面の相手にこんな口を利くのだからその他の相手にも勿論、こんな口調な訳で。でも勘違いしないで欲しかった。本当は目の前の彼にも申し訳無い、と。御免なさい、と。思っているんだ。口に出せないだけで。だから、嫌わないで欲しい。そうは思ってももう遅い。目の前の彼は己の事を嫌いな人間、として扱っているのかも知れないのだから。嗚呼、最初からもっと素直に話せていたら友達になれたかも知れないのに。そんな心内とは裏腹に仏頂面で腕を組む少女はやはり意地っ張りで。――然し、彼の上着で顔半分を覆う少女は少しばかりの素直さを覗かせていた。それは先程までの罪悪感から来たものかも知れないが、強気な態度で居るのに疲れたというのも一理あるであろう。指先に捕らえる彼の人差し指は冷たく、こんな雨の中で長話させてしまった事にまた申し訳なさを感じる中、顔を背ける少年の顔色は窺えず、怒っているのか、なんて不安に少女の眉尻は垂れ下がるばかり。小さく微笑む少年の表情を見れたら少女はどれだけ安心するだろうか。きゅ、と人差し指を握り締める指先に力を込めた少女は伏し目がちな栗色の瞳を揺らしてか細い声色でそう紡ぎ。)
わ、悪かったわね、…こういう性格なのよ。―――、あ、の…っ……、服、濡れてるし…その、わ、私の屋敷に招待してあげてもいいわよ?
(/ドロシアの素直じゃなささ加減に苛々してきた本体でs^q^/ウィリーくん笑ってくれたああああry)

84Dorothea=Holt(人間⑥) ◆AjHcOnvj/E:2012/05/13(日) 01:33:33
>>73 女装癖の吸血鬼

ん、……、―――…うんっ、約束よ。
(安堵故に座り込んでしまった己を見下ろす少年はそれはもう困惑した様に微笑んでいて、だがその笑顔すらも何処か楽しそうに見える少女はとても不機嫌そうに眉根を歪めてみせた。予想外の行動を仕出かす相手はいつだって苦手なのだ、そう、だから己に忠実な駒を愛してしまうのかも知れないな、なんて頭の片隅で考えていると己と視線を重ねる為小さく屈み込む彼をぼんやりと見上げては緩く小首を傾げた。すると告げられる台詞と共に伸びる掌、その掌が己の真紅色の髪へと覆い被されば、薄く頬を桜色へと染めて小さく頷いてみせる少女。口には出さないが頭を撫でられるのは嫌いじゃないのだ。薄く染まる頬はそのままに、何処か上目遣い気味に目の前の少年を見上げれば右手を差し出し、立たせた小指を見せつけ「約束よ」などと言葉を零す。差し出す小指は誓えと言わんばかりに彼に迫って。そんな束の間、ふと近付く彼の唇は留まる事なく己と距離を詰めた。まるで今にも唇を重ねようとばかりな距離感に思わずきゅ、と目を瞑る少女は目尻に柔らかな感触を覚え、薄っすらと双眸を開き、忙しく瞬きを繰り返してみせる。嗚呼、そうか。彼は己を慰めてくれたのか。変な勘違いをしてしまった事に紅く染まる頬を隠す様俯く少女は、少年が告げるお詫び、という単語に肩を震わせて。――お詫びという割りには面白い事限定、なんて何処まで食えない奴なのだろう彼は。そもそも吸血鬼がどれほどの魔力を持っているのか分からない為に、その類の願いは言えない。しかも大体の願いは契約者である悪魔に叶えて貰っているのだから余計に。そうなると願いなんて本当に絞られてくる訳で。暫し困った様にうーん、と言葉を零した少女は小さく彼を見上げて、)
面白くなかったら聞かないつもり?……そうねえ、どうしようかしら。…んと、じゃあ……面白い所に連れて行って。

85eve=clerk (吸血鬼③) ◆XksB4AwhxU:2012/05/13(日) 01:44:01
>>78 Elk
(一応家主にリビングのソファーに座っていいか確認を取りながら、ソファーに腰掛ける。紅茶を用意しに行ったエルクをソファーにべったりもたれかかりながら待つ。それほど時間もかからないうちに帰ってきたエルクはソファーに腰かけかわいらしいティーカップにきれいな色の紅茶を注いでくれる。ハイティースタンドにきれいに並べられたドーナツを前にどれが良いか尋ねてくる。初めて血以外を食べるのでまったく味が想像できず難しい顔でドーナツを見つめていたが、チョコレートがコーティングされたドーナツに目を止めると指をさしながら)
これ・・・この茶色いドーナツにする
(と言いながら手に取る。手に取ったまま鼻を近づけてそのドーナツの匂いを嗅ぐと甘い匂いが感じられる。少しドキドキしながら、恐る恐る一口食べてみる。・・・・・・。味がしない・・・。やっぱり血じゃないと駄目なのかと心なのかで考えながら、残念な表情を浮かべながら残りを食べていたが、突然吐き気がして口元を押さえて咳きこむ。そのせいで自分の食べかけのドーナツを床に落としてしまう。起きているのが耐えれないという様子で、青い顔でソファーの上に倒れ込む。)

>>80 Cecilia
(不機嫌な様子で黒い日傘で太陽の光をさえぎりながら、何かを探すように周りを見回しながら道を歩いている。主人が可愛がっている子猫がいなくなって心配なのはわかる。でも吸血鬼の僕に日中に見つけてきてと言うのはどうだろう・・・。助けてという契約がなければ無視するのに。・・・・でも主人の悲しむ顔を見たくない気がする等と考えながら、もう30分くらい探しているので、辛くなってきた。見つからなかったと言って屋敷に帰ろうかと思い始めていると、大きな木の下で丸くなって眠っている子猫と子猫の傍にしゃがみ込んで撫でながら話しかけている少女を見つける。やっと見つけたとほっとしながらも不機嫌な様子で子猫に近づき文句を言いながらひょいっと抱っこする。)
君・・・こんなところまで来てたの? 主人が心配するから帰るよ
(子猫と話していた少女に目をやり、一応笑顔を向けて)
この子猫は僕の主人の猫なんだ 子猫と遊んでくれてありがとう それじゃあ僕は失礼するね
(それだけ言うと、疲れている様子で少女に背を向け屋敷に帰ろうとする)
(/絡ませていただきました^^悪戯大好きななイヴですがよろしくお願いします)

86Dorothea=Holt(人間⑥) ◆AjHcOnvj/E:2012/05/13(日) 01:50:35
>>79 不法侵入者の少女

サプライズだかドッキリだか知らないけれど、会うなら手紙の一通でも寄越しなさいな。全く、――不在だったらどうするつもりよ?ていうか、次も侵入しようかしら、だなんて考えている様なら縁を切るわよ馬鹿女。
(相変わらずの事だが目の前の彼女には如何してこうまでも誠意が無い謝罪をしてみせるのだろうか。その悪戯孕んだ微笑と、訳の分からない誤魔化しが毎度の如く己の怒りに触れるというのに。今こうして謝罪の言葉を紡ぎながらも、どうせ心内では次回も不法侵入しようなどと思っているに違いない。ちらりと向ける視線は刺々しく、お見通しだとばかりに栗色の瞳は細められる。次回も不法侵入して来る様なら今度こそ警察に突き出してやる、この馬鹿。そんな風に悪態をつく少女だがこのやり取りが案外嫌いじゃないのが本音だ。だってこんな悪態をつく己相手でも会いに来てくれる彼女は、そう、言うなれば理解者の様な気がして。目の前で言い訳を繰り広げる姿を見るのも悪くはないというもの。まあ、口に出して言ってやるつもりは更々無いが。縁を切る、なんて嘯く少女だったがその口元はやや楽しげに緩んでおり。――次に、対面する長椅子へと腰を沈めた彼女を確認するなり、少しばかり眉尻を垂れ下げる少女。その理由というのも、折角遊戯をするというのにお茶の一つ出て来ないというこの現状。原因というのも己の契約者である悪魔が不在故。手に持つトランプをシャッフルしながら言葉を紡ぐ少女はそれはもう不機嫌そうに、)
…にしても。お茶の一つ出せなくて申し訳ないわね、セシリア。今、駒が不在みたいで。――帰ってきたら、貴女の好きなお菓子を用意させるから。

87Cecilia=Grenville(貴族⑨) ◆joNtVkSITE:2012/05/13(日) 02:16:54
ふふ、敵わないわね。……不在だったら――そうねぇ、とりあえず、まあ、その時に考えるわ。――というかちょっと、そこまで言う事ないじゃない?馬鹿とは何よ馬鹿とは。そっちの方が不用心なのが悪いのではなくて?――まあ、私のお得意先は何時でもこの屋敷だしね。
(くすり、と右手を口に当てて笑い、少し考え込むような仕草を見せて。笑いながら次回の予告をするも、相手の言い草に少しばかり眉を顰めた。失礼しちゃう、とばかりのその表情は自分が何をしたのか実に分かっていない素振りであり、相手の神経を逆なでするにはまたも十分。しかし、そんな皮肉の応酬にも笑みを浮かべる自分は、何時しかこの相手との会話に怯えを無くしているらしい。最初の時ほど根っからの臆病さを無理矢理隠して横暴に振る舞っていた訳だが、今となってはそれが素だったかもしれないと思うように、放つ言葉に罪悪感を覚えず、何か気楽な感じを覚えている。それはそれでどうなのかとも思うが。それでも。こんな自分と真正面から話してくれる者なんて、居ないものだったから、なんて。相手に隠すようにふふ、と微笑んで、相手を見た。何時からこんなに会話を出来るようになったかしら?それももう過ぎた事だけれど、成長、なんて呼べるものだったら良いのにね。すると彼女が今度は別の件に不機嫌そうな顔つきをし始めたのを見て、まぁまぁと諭すように宥めにかかってみる。それにしても確かに、普段ならばくっ付いている筈のもう一人が居ないとは、珍しい事もあるものだ。だから先程から不機嫌だったのだな、と思えば目の前の少女も何だか可愛らしく見えるというもの。例えそれが筋違いの勘違いだったとしても、うん、中々良いわね、なんて考える自分は変なのだろうか)
――あらそう?私は別に気にしていないけれど――そうね、どうせなら私は“貴方の淹れた”ミルクティーとキャラメルトでも頂きたいところね。あ、お菓子は別に既製品で良いけど。
>>86 住人の少女

88Duke=Avallone(悪魔⑤) ◆UaO7kZlnMA:2012/05/13(日) 12:58:11

>>57 天使(Elk)
(休日の正午過ぎ。主よりも大分早い時刻から活動を開始し、屋敷内から広大な庭園まで…全てを美しく整える。最も、普段からそれ程散らかっている訳ではない為、大した変化は無いのだが。人間の目では判断不可能な微量の汚れを見抜けるというのも、魔物――悪魔である己の特権だろうと思う。作業は滞りなく順調に進み、その間に目を覚ました主の元へ給仕に向かった。ティーセットを用意し、それを置いた台を押しながら廊下を進むその姿はさながら執事のようだが、行っている本人は使用人の階級はおろか…名称等一つも知らない。今まで生きてきた中で貴族を主とした契約は何度もあり、それで培った術をなんとなく実行しているだけだ。故に、完全ではない。やがて手製の菓子を添えたティータイムを終え、身支度を整えた主から〝用事があるから〟と留守を命じられた。勿論逆らう筈もなく、一礼して了解を示す。出掛けていく背を見送った後、己もコートを羽織り屋敷を出た。屋敷内での仕事は既に済ませてしまったし、散歩がてら菓子の材料を調達するのも良いだろう…そう思ったからだ。そんな訳で扉に鍵を掛け、少し進んだ先…――いつもなら素通りする隣の屋敷の玄関先で、蹲っている人影が見え足を止めた。それが誰かわざわざ確認するでもなく、口から零れたのは簡素な問いで)
―――…そんな場所で何をしている、此処は貴様が主とする者の屋敷だろう。
(p/初めまして、遅れ馳せながら絡ませて頂きました^^エルクちゃん本当天使で可愛くてしょうがないです!←落ち着け/鈍感過ぎる…というかデリカシーのない悪魔ですが、本体共々宜しくお願いしますねノシ)


>>65 Dorothea様
――それは御尤もですが…、心配なものは心配なんです。
(危険だから、と――そう発した事に対し返された言葉に、赤紫の瞳を僅かに伏せる。確かに己は、どんな危険からも彼女を護ると約束した。それが存在意義であり、役割だという事も改めて確認するまでもなく解っている。しかし、それでも心配なものは心配――そう告げると同時に、他者には絶対に見せない…母親に叱られて拗ねる子供のような表情を垣間見せた。現在主を抱きとめているこの行動も表情も、全ては彼女への想いから生じている。今までの契約では、ここまで入れ込んだ事はなかった。故に魔物と人間、両者の間で育まれる禁忌などに――興味は無かった筈なのだが…。抱きとめた事で間近に迫った、燃えるような紅蓮の髪。嗚呼、やはりあの紅薔薇のようだ――そんな事を考えていたが、更に縮まった距離と合わさった額に、その思考は中断された。伏し目がちに揺れる栗色の瞳に見入っていると、頬に添えられた手の感触と共に聞こえてきた〝ご褒美〟という言葉。先ほどは右から左へ抜けたも同然だったが、今度はしっかりと耳に入っていた。先に紡がれた言葉も聞いていなかった訳ではないが、主が〝此処で〟と望むなら忠実に――と、一旦閉じた瞼の下から鮮やかな紅に染まった瞳を覗かせ、妖艶な笑みを浮かべて見せて)
此処で、ですか?―――貴女がそれをお望みなら、有難く…。

89Cecilia=Grenville(貴族⑨) ◆joNtVkSITE:2012/05/13(日) 13:44:19

……そ。なら、きちんと首輪でも付けておく事ね。――どうせまた、逃げられちゃうでしょう
(ふと、自分に重なる影を感じ顔をあげれば、撫でていたはずの子猫をひょいと拾うように抱える黒髪金眼の青年が、無理矢理作ったとされる笑みを浮かべて佇んでいた。ああ、やっぱり飼い猫だったのね、という自分の勘が的中した事はさて置き、丁度いい愚痴り相手(一方的)だったその子猫を取られてしまっては、とそれと無く不機嫌そうに鼻を鳴らした。別に、暫く放って置いたって良いじゃない、此処で眠っているだけなのよ?諸事情から落ち込んでいた事もあり、皮肉気に笑って思ってもいない事を口にした。どうせ、また逃げちゃうでしょう。しゃがみ込んでいたが体勢を立て直そうと立ち上がり、今にも立ち去ってしまいそうな青年を一瞥する。ああ、あの屋敷の者か。多少は顔見知りであるが、どうやら主人である少女は不在らしい。この青年もこの猫を捜しに此処まで来ていたのだろう。ああ、また一人になってしまう。今は――せめて今だけ、話し相手になってくれる者を欲していた。だからか、何時の間にか彼の服の裾を掴んでいた右手と咄嗟に出てしまった言葉は無意識下に置いて行われていたのだろうけれど――これ幸い、と暗くなる声のトーンを抑えながら、出来るだけ自分が気丈に見えるように話しかけた)
――ひ、まなら、折角だし私の話を聞いてくれないかしら
>>85 黒髪の付き人(eve)

(p:絡んでくださりありがとう御座います!! 悪戯結構ですwwドーンとどうぞ!/うちの子も面倒だとは思いますが…!)

90Dorothea=Holt(人間⑥) ◆AjHcOnvj/E:2012/05/13(日) 14:40:26
>>87 不法侵入者の少女

馬鹿に馬鹿と言って何が悪いのか教えて頂戴よ、セシリー?―――、だって私に何かあれば駒が助けてくれるもの。用心する必要が無いわ。というか、そんな言葉で誤魔化されると思ったら大間違いなんだから。
(馬鹿女、と吐き捨てられた事が気に食わなかったのだろう。目の前で眉を顰める彼女の姿はそれはもう傑作で、思わず少女の口角はにたり、と意地の悪い笑みを描き、栗色の双眸に何やら不満げな彼女の姿を捉えて。何ていうか彼女は本当に自分の立場を分かっているのだろうか、そんな風に思うもののやはりこのやり取りは楽しく、彼女同様少女も口元に薄く穏やかな笑みを携えるもそれは決してみせず、顔を背けてしまうばかり。勿論、相手が己に隠して微笑んでいる事など此方も知る由が無い。Celia、なんて。態々嫌味の如く愛称で呼んで遣れば、挑発的に小首を傾げてみせ、続いては何とも身勝手なお姫様発言。不用心な事に関しては否定しない様子だが「だからって不法侵入は、ね?」何て目を細めるのもまた少女。――と、別件ではまあまあと宥めに掛かる彼女だが尚も少女は機嫌を損ねたまま、シャッフルし終えたトランプを相手へ配り終えては手札を指先で並べつつ、「貴女の淹れた」という単語にぴくりと片眉を吊り上げてみせる。レディなのだから紅茶の一つ淹れられて当然。貴族の中ではそう思われているのかも知れないが少女は特殊。箱入り中の箱入り娘故、紅茶など淹れた試しがない。幼い頃から詩よりも哲学、ダンスよりチェス。そうやって生きてきた。それを分かってか告げる彼女をじろり、それはもう不機嫌極まりなく睨み付ける少女は、次に悪戯に微笑んで、)
…あら、私が淹れてあげても一向に構わないけれど、……そうね。――…岩塩たぁっぷりの、刺激的なミルクティーで宜しいかしら?

91Dorothea=Holt(人間⑥) ◆AjHcOnvj/E:2012/05/13(日) 15:04:45
>>88  Duke

全く、相変わらずの心配性ね?……人間は悪魔と違って脆いのよ。今死に至らなくとも、いつかはその時が来る。それは貴方が一番よく分かっているでしょうに。―――、ねえ?Duke。貴方は私が滅んだ後、また誰かと契約をするのかしら。
(己を抱き止める至近距離の相手が赤紫の瞳を僅かに伏せるのを視界に捉え、思わずふふ、と静かに笑みを零す少女は、彼が垣間見せる拗ねた様な表情を見下ろしてゆっくりと、言い聞かせる様に言葉を紡ぐ。そう、時折相手が発揮させる心配性は自分への想いから来ている事くらい理解しているつもりで、理解してる上でその言葉を口にしている。相手は悪魔で己は人間。本当ならば絶対に相容れぬ存在――、分かっている、自分達の行為が禁忌だという事など。然し幾ら目の前の彼と燃える様な恋をしたとして、あくまでも己は人間。何千年の時を生きる彼とは違い、長くても百年の命。いつかは、彼を置いて消えて無くなるのだ。それは幾人もの人間と契約を交わし最期を看取ってきた彼が一番理解しているだろうに、そう言わんばかりにワインレッドの髪を人差し指に絡めては薄く微笑んでみせる。嗚呼、自分の最期を看取った後、彼はまた他の誰かと契約を交し、その他の誰かと愛を紡ぐのだろうか。その瞳が、唇が、指先が、自分以外の誰かの物になるのか。そう想うと酷い嫉妬が駆け巡り、思わず表情を歪めてしまう。人差し指に絡めた髪は少女の唇へ寄せられ、淡い口付けが落とされる。それと同時に零れる言葉は「死んでも離してやらないわ」そう、述べて。――そして、再び開いた彼の双眸が鮮やかな紅に染まるのを合図に同じく薄くながら艶かしい笑みを零せば、緩く瞼を伏せ、息を呑み。)
――――……、貴方のその目が好き。

92Cecilia=Grenville(貴族⑨) ◆joNtVkSITE:2012/05/13(日) 15:10:56
――知っている? 俗に言わせると、馬鹿、と言った方が馬鹿らしいわよ、ドロシア?……それに今日はどうやら留守みたいだけれど。その駒とやらは?
(意地の悪そうに笑む彼女は、どうやら己の言葉による自分の反応に愉悦を感じているらしい。全く、お互い趣味が悪いわね、と心中苦笑気味に皮肉を返して。だからかこの屋敷に来る前にふと聞いた話を口角を上げ気味にそれらしく頬杖をついて笑ってみる。まぁそんな事で目の前の少女になんら影響を与える事は無いと理解していても、それはそれで会話だもの。と楽しいやり取りに身を投じ。どさくさに紛れて、彼女は自分の愛称を呼び。普段ならばそれだけで、それまでの会話など忘れて心中で大喜びする程なのだが、その後に続く見ていて逆に清々しい程の横暴な態度。続いて付き人を駒と称しお姫様発言。それはそれで実に彼女らしいとも言えるのだが、まぁ。彼女にしては珍しく、例え嫌味が籠っていたとしても愛称呼びが聞けた事だし聞かなかった事にしても良かったのだが、つい何時もの調子で皮肉交じりに駒の不在を笑い。どうやらシャッフルを終えたらしいトランプを右手で回収し、横目で見ながらペアとなる同位の札を机の上に引き抜いて、何となく言ってみた言葉に反応する彼女を青い双眼でちらりと見れば、都合が悪いのか不機嫌そうに己を睨みつけている。ああら、地雷でも踏んでしまったかしら、なんて考える割には撤回する気もありはしない。悪戯っぽく微笑んだ彼女が放つ言葉を即座に否定し、さあ、まあ頑張ってやってみなさいなとばかりに意地悪く微笑んだ)
悪いけどそれは遠慮したいわね。……ああ、もしかしてこの家では客に対してそんな冗談染みた飲み物を出すのが定例なの?それが貴方の家のやり方なら口は出さないけれど――出来るなら、正規の手段で自分の腕で、私を唸らせるようなミルクティーを作って御覧なさいよ。
>>90 住人の少女

93Duke=Avallone(悪魔⑤) ◆UaO7kZlnMA:2012/05/13(日) 15:52:41

>>77 天使の契約者(Alderton)
――今はお屋敷だ。……主を買い物ごときに連れ出す訳にはいかないだろう、命令なら別だが。
(己が発した〝天使〟という単語に首を傾げ、次の瞬間には何を指しているのか理解したらしい相手。その反応に対し〝他に誰がいるのだ〟と心中で呟くと同時に、紡がれた名前に〝あの天使はElkという名だったか〟――と今更過ぎる認識を改めた。元々他者の名前を覚えるのは得意ではなく、顔は分かっていても名前と結びつかない事が殆どな己だ。現在名と顔がしっかり一致しているのは主である少女だけ…と言っても過言ではなく、我ながら記憶力が無いものだ――と薄っすら考える。自身を取り巻く環境に無頓着なまま生きてきたのがそもそもの原因だろうが、今更どうしようもない。実際今話している少年に対しても、〝天使と契約した奴〟程度の認識しかしていなかった。そんな事を考えていれば、先程此方がしたのと同じように投げ掛けられた問い。小さく肩を揺らした様子に構う事無く返答を言い並べ、最後にぽつりと付け足して当然のように言い切り)
(p/割り込んじゃいなYO☆(欧)多分会話が尽きたらさっさと帰ろうとするので、そこを狙っt←強者ですねwうちの悪魔は文字通り主一直線なのです)


>>80 十字架を身に着けた貴族(Grenville)
……、気持ち悪い………。
(いつもの凛とした立ち振る舞いではなく、何処かおぼつかない足取りのまま屋敷からは大分離れた小道を行く。というのも、主から言いつけられた所用を済ませた帰り――目的地の関係で、通り道にせざるを得なかった大聖堂から響く賛美歌を耳にしてしまったからで。幸い距離があった為にそこまでの影響はなかったが、数分経った今でも分かる程確実に弱っていた。人間と契約を交わし、その願いを聞き届ける力を持つ魔物の一種――悪魔。その辺の下級な輩と比べれば耐性はあるが、直接聖堂へ踏み入ってしまえば別だ。下手をすれば霧散してしまう。そんな訳で方向感覚が鈍り、実質彷徨っている状態だった。早く帰らなければ……そうは思うものの、ふらつかないようしっかりと地を踏みしめて歩く事で精一杯で。微かな吐き気に眉を寄せ、呟くように言葉を零す。やがて大きな木が生えている場所に差し掛かり、何となく巡らせた視線が猫――と見覚えがある気がする少女を捉えた。が、今の状況では名など出てくる筈もなく、その場を素通りしようとし)
(p/初めまして、絡ませて頂きました^^ノ…絡ませて、頂けてない気もしたりするんですが、お気に召さなければ絡み直しますので仰って下さいね!←初っ端から具合悪い感じのDukeですが、どうぞ宜しくお願い致しますノシ)

94Cecilia=Grenville(貴族⑨) ◆joNtVkSITE:2012/05/13(日) 16:13:56

……聞いてよ、それでね――……ん? あ、れ――貴方もしかしてドロシアの所の――って大丈夫なの?
(相も変わらず子猫の柔らかい腹を弄りながら、己が内に隠す黒い衝動を抑えつけるように愚痴を一方的に吐き出していた。さらさらと肌触りがよく気持ちが良いその毛を撫でていれば、この落ち込んだ気分もどうにか晴れるかもしれない、なんて。――と、そんな時、耳を澄ませなければ聞こえない程に微かな、気持ち悪い、なんて声が聞こえたものだから、少しばかりナーバスになっていたからなのか、敏感に感じ取ってしまい反射で立ち上がり振り向けば――そこには自らがお得意先と称しよく無断で訪問し無断で散策し無断で部屋を漁るという奇行も奇行、通報されて可笑しくない行動を毎度毎度取っている、そんな屋敷の主の付き人――最も彼女は駒と呼んでいるが――ではないか。会話する事こそあまり無いが、良くしている友人の付き人。それが如何してこんな道を、らしくもなくふらふらと顔を青くして歩いているのだろう?原因は分からずとも、このままでは倒れてしまいかねないし――、私に何か出来ることは無いか、なんて。自分が先ほどまで何をしていたかなんてすっかり忘れたような――頭から抜けたような、此方の事で切羽詰まった表情を作って、猫を一撫でして元の場所に寝かせたままにしておき、彼のシャツの裾を引っ張った。何処か良い場所は、彼を休ませられるような場所は――と一瞬周りを模索し、丁度いい場所にベンチを発見した為、そう離れていない近くのベンチへと連れて行こうとして)
大丈夫じゃないわよね……とりあえず、座りましょうよ?
>>93 赤髪の付き人

(p:わ、有難う御座いました!そういえば初めましてですね^^/いやいやいや絡んで下さった事が純粋に嬉しいですし、Duke君が素敵でしたので勿体ないですww/意味が分からない絡み文に付き合って頂き感謝です!此方こそ宜しくお願いします!)

95Dorothea=Holt(人間⑥) ◆AjHcOnvj/E:2012/05/13(日) 17:01:03
>>92  不法侵入者の少女(Cecilia)

ふっ、……それは私の方が馬鹿だと言い返したいのかしら?でもそれだとセシリア、貴女は俗と同格になると言っている様な物じゃない。―――、て、五月蝿いわね。アレはもう直ぐ帰って来るわよ。
(全く先程からああ言えばこう言うの繰り返し。相手と己、一歩譲らずなこの言い合いもそろそろ終わりにして欲しい、なんて頭の片隅で思考するも何やら頬杖を付きつつ口角を吊り上げ、俗での話を持ち出す彼女。そんな話を何処で伺って来るのやら、と両手を左右にひらひらと揺らげる少女は呆れ気味に栗色の双眸を細めて相手を見据え、小馬鹿にした様に小首を傾げるなりそう言い返してみせた。まるで、あくまでも俗の話だろうと言わんばかりに憎たらしく笑みを浮かべる姿は正しく悪魔。然し束の間、皮肉交じりに付き人の不在を笑う相手に思わず肩身が狭くなる様な雰囲気の中、不貞腐れた幼子の様に頬を膨らませる少女は己の付き人をアレ呼ばわりしながらも言葉を零し、表情を歪める。もう直ぐ帰って来るかなんて己にも分からないというのにそんな発言をした手前、本当に早く帰って来るのか不安になってしまったらしく。――右手に並べるトランプを一瞥、抜き取る同位の札をテーブルへと投げ捨てては準備完了、とばかりに頬杖を付き仏頂面。青い双眸が此方を伺うのに気付けばふん、とそっぽを向くばかりで、左手人差し指で肘掛けをかちかち、と一定のテンポで叩き、やり過ごそうと。料理や裁縫などの女性らしい事は苦手分野でしかない少女だが、だからと言って出来ないと言ってしまうのもプライドが赦さない。暫し経ち、苦し紛れに紡ぐ言葉は、)
なっ、…私の屋敷を馬鹿にしないで頂戴!――、だ、大体!何で私が態々腕を捻ってまでして貴女に紅茶を淹れなくちゃならないのよ。自分で淹れたらいいじゃない、その唸る様なミルクティーを。

96Cecilia=Grenville(貴族⑨):2012/05/13(日) 17:51:40

まぁ好きな方に取って頂戴な。……私が俗と同格?そんな事言わないで――別に道を歩いていれば誰しもが言い、誰しもが聞くような事よ、この世間知らず。もう少し視野を広げたらいかが?……って私別にそんな事言いたい訳じゃないのに。全くあれね、本当――貴方と居ると違う。
(……そろそろ潮時だろうか。全く如何して自分はこの少女と相対すると皮肉ばかりぽんぽんと飛び出すのだろう。その反対で心中では気遣いばかり平謝り。顔色は一切変わらないのだから、心中で何を思っていても全く伝わらないというのがこの難儀な性格。本当、楽しいんだけどね。うっかり楽しくなりすぎちゃうくらい。自分から俗の話を振ってきたわけだが、揚げ足を取られまるで此方が墓穴を掘ってしまったよう。不満げに眉を顰め、双眼で彼女を睨みつける。小馬鹿にしたようなその顔に、ついまた皮肉が口からは漏れ。ああ、いけない。遅ればせながら右手を口に当て、溜息交じりに微笑んで一息付き、目の前の友人に向けて笑いかけた)
あら、馬鹿にしてはいないけれど――そうね、身近な所の表現で、“茶化した”かしら。身近も何もないけれど。……嫌なら良いわよ?でもね、折角貴方とお話出来た訳だし、折角貴方が構ってくれた訳だし、折角こんな楽しい機会が設けられていたものだから――欲張っちゃった。無理強いする気は無かったのだけれど、思い上がっちゃったわね、私。たまにはドロシアが淹れてみるミルクティーが飲んでみたいなー、って思った訳なんだけれど、そうね、嫌ならしょうがないわよね。私は別にドロシアが腕を奮ってまでお茶を持て成す程の存在じゃあないものね。――ごめんなさいね。
(ふふん、と鼻を鳴らし、とりあえず“身近な所の表現”なんて瞬時に思いつく事も無かったので、それとなく誤魔化しが効くような言葉を言う。口八丁も良いところだとは自分でも思うのだが。――そしてミルクティーの件になった所で、あからさまにしゅん、と肩を下ろし、傷ついたように無理に微笑んで見せる。あの皮肉を交わしていた時の爛々と輝いていた瞳は輝きを無くし、鈍い青が渦巻いているだけ。右手で力なくトランプを切り、時折寂しそうに瞳を揺らして。そこには先程までの威勢は存在せず、年相応の気弱な女の子がソファに腰を下ろしているようで。伏し目がちに彼女を見る目も横目でトランプを一瞥し、ただただ静かに力無く微笑みを浮かべた。そして名残惜しそうに彼女を見据え、)
――ドロシアのミルクティー、飲みたかったなぁ。
>>95 住人の少女

97 ◆ejQgvbRQiA:2012/05/13(日) 19:47:36
(/ずっと参加したいなー、とは思っていたものの皆様のレベルが高くてついていけるかどうか……; こんな私でも貰えるのなら、⑦の子をいただきたいです;)

98Dorothea=Holt(人間⑥) ◆AjHcOnvj/E:2012/05/13(日) 19:58:53
>>97
(/レベル高いなんて!自分以外の方では納得ですが自分は粕ですかr←/⑦予約了解です。本日より三日以内にPF提出お願い致しますノ素敵PFお待ちしておりますね!)

99 ◆ejQgvbRQiA:2012/05/13(日) 20:19:14
>>98
(/参加許可ありがとうございます! それと、前のレスで忘れていたのですが東洋の妖怪はありなのでしょうか?
また、魔物の皆様は皆20前後なのですが、200歳など現実では有り得ない年齢も大丈夫なのでしょうか…?
空気読めよ、なんて言われそうな質問なのですがお願いします;)

100Dorothea=Holt(人間⑥) ◆AjHcOnvj/E:2012/05/13(日) 20:24:50
>>99
(/そんなそんな、お気になさらず質問して下さいませ;
東洋の妖怪有りです。というか魔物系(←?)なら何でも有りでry、年齢については実年齢と外見年齢を記載して頂けると助かります^^*)

101 ◆ejQgvbRQiA:2012/05/13(日) 21:04:03
【魔物PF】
名前/読み仮名:九十九 まより
年齢:398/15
性別:女
役柄:⑦の自由枠(九十九神)
性格:何事にも全く動じない、芯の強い性格。外見こそ少女のようであるが、内面はそれに似合わず落ち着いた大人の女性そのもの。物腰も柔らかく、先程記述した性格も合わせて大人の女性と見られることも多いが所々我侭な部分もある。その我侭な部分が出るときは普段の鬱憤を晴らすかのように駄々を捏ねて暴れまくる。自分の主人に対しては尚更である。普段から主人を主人と思っておらず、むしろ此方側が主人かのように振舞っている。なので忠誠心は低め。人間に捨てられた物、という経歴を持つので他人のことを全く信用していない。自身の過去や心に触れられようともするならば全力で拒絶し、魔力も容赦なく使って逃げる程。ので、彼女との信頼を築くのは非常に難しいと言えよう。
容姿:黒髪黒目のどこから見ても東洋人です本当にありがとうございました、な外見。黒の髪は非常に艶やかで、太陽の光を浴びれば輝くほど。髪質はさらさらとしたロングのストレートである。髪の切り口は皆ぱっつん、と切り揃えられており純粋な和風をうかがわせる。簪ではないが赤い花の髪飾りを頭の左横に付けている。いついかなるときでも赤い唐傘を持っており、流石に室内では閉じているが外に一歩でも出るとさしている。そのおかげか、肌は病的なまでに白い。その白い肌に乗せられた唇は小さく、瞳は穏やかな光のこもった眼。洋装をきることは滅多になく、いつも和装でいる。その中でも特に多いのが手鞠の模様の入った赤い着物である。帯は白く、着物の赤を際立たせている。体格は華奢、という言葉が良く合う。所謂和風美人、といった感じである。
魔力:天候の変化。ちなみに室内にも雲を発生させることができる。(流石に太陽は無理だが。)
備考:一人称は「私」、二人称は「あなた、我が君」等。唐傘の九十九神。一応神とはしているがその実態は魔物と然程変わらない。契約者への忠誠心は全く無く、ついでに興味もあまり無い。表面上の付き合いのみである。ちなみに呼び出されたのはこれが初めてで、そういう意味では多少疎ましく思っているかもしれない。


>>100
(/わわ、丁寧な説明ありがとうございます!おかげで助かりました* キャラはこれで良いでしょうか?多少、というかかなり美化が掛かっていますが……;)

102Dorothea=Holt(人間⑥) ◆AjHcOnvj/E:2012/05/14(月) 02:46:26
>>101
(/魔物なので美化くらいいいじゃないの、という訳でPFに不備御座いませんので参加して下さいませノ/和風美人hshs、信頼築いてみせますかry…どうぞ変態(←)ですが宜しくお願いしますね*)

>>皆様
(/あ、さり気無く>>100取って御免なさい☆←)

103eve=clerk (吸血鬼③) ◆XksB4AwhxU:2012/05/15(火) 00:21:02
>>84 Dorothea
面白い所ねぇ・・・
(手を口元に持っていき、眉をしかめ本気で思案している様子で考え込む。人間たちのパーティーはきっと面白くないだろうし、時間も遅いから音楽や劇の鑑賞なんかも出来ないし、僕にはおもしろいけど、悪魔崇拝者たちが行っている黒ミサに連れて行っても怖がらせるだけだろうし・・・。女の子が喜びそうな面白い場所・・・思いつくのは後1つだけだけどあそこは、誰にも言ってない僕のお気に入りの場所の1つなんだよね・・・。ドロシアが喜ぶかもわからないし・・・。悩んでいても仕方ないし、怖がらせたお詫びなんだし特別に連れて行ってあげるかと考えると、座り込んでいるドロシアをひょいっとお姫様抱っこして立ち上がる。一応周りにこちらを見ている人間がいないか確認していない事を確かめると、屋根の上に飛び乗る。そのまま屋根の上を歩きながらこの国で一番高い建物の屋根の上まで連れてくる。そっとドロシアを降ろして屋根の上に立たせる。落ちたりしないように用心で勝手に手を繋ぎながら、楽しそうに繋いでいない方の手で宝石のようにきらきら輝いている星が見える空を指さしながら)
上を見てみなよ 星が降ってきそうじゃない? ここは誰にも言ってない僕のお気に入りの場所なんだ
(/勝手にドロシアちゃんを移動させてすいません><喜んでくれるといいな・・・w)

>>89 Cecilia
そうだね 今度は逃げられないように部屋に閉じ込めておくことにするよ
(前にいる少女にどこかで会った気はするものの、今は気にしている余裕はないので彼女の皮肉を作り笑顔で流してさっさと屋敷に帰ろうとする。しかし、帰ろうと彼女に背を向けると服の裾を掴んで呼びとめてきた。眉をしかめて疲れている様子で振り返ると、気丈に振る舞いながら暇なら話し相手にならないかと尋ねてきた。正直言うと暇ではない。1秒でも早く暗い所・・・いや、屋敷の中の自分の部屋に戻りたい。ここで断っても話を長引かせるだけかもしれないと考えると、しぶしぶと言う様子で)
良いよ・・・でも屋敷でなら話を聞いてあげる こんな最悪な天気の日にこれ以上外にいたくないからね
(不機嫌な様子で天気の事を言いながら、彼女がついてくるかどうかどっちでも良いと言う様子で、背中を向けるとスタスタと早歩きで屋敷に歩いて行く。)
(/悪戯の許可を頂いてしまったwセシリアちゃんは面倒でも可愛いので問題ないです><)

104Dorothea=Holt(人間⑥) ◆AjHcOnvj/E:2012/05/15(火) 17:31:21
>>96 不法侵入者の少女(Cecilia)

世間知らず?ふん、次期当主が何を言うのよ。きっと私の方が視野は広い筈だわ。……って、本当にね。何でこう相対する度にこんな会話をしなくちゃならないのかしら。まあ、いいけれど。――――、で?、そんないたいけな少女を演じて私に紅茶を淹れさせようっていう方針ね。言って置くけど、その手は私には通用しないわよ。セシリー。
(全く、如何して相手と自分は会話を繰り広げるにつれて次第に皮肉の量も増え、口も悪くなっていくのだろうか。どちらかが素直に御免なさい、なんて言えればこんな風にはならないというのに。気だるげに細めた栗色の双眸は相手の澄んだ青色の双眸を捉え、思わず口元からは溜め息が零れる中、そうは思っても絶対此方からは謝る物か、なんていう思考も頭の片隅で渦巻いており。不満げに歪む相手の眉根に更にと意地の悪い笑みを深めれば、此方を睨む彼女に「何よ」なんて呟いてみる。こういう仕草も何だか自分とはよく似ていて、少しだけ複雑な心境。然し遅れ馳せ口元に手を添える姿に同じく一息付いては、続いて吐露される言葉に思わず表情を歪める少女。口八丁に言葉を並べ立てる相手に少しばかりの戸惑いの色を覗かせるが其れを顔には出さずふん、と鼻を鳴らし、「その手は通用しない」そう告げるもあからさまに落胆した様子の相手に戸惑いは悪化。其の普段には無く寂しげな瞳と力無い笑みに次第に少女の華奢な両肩はふるふると震え上がり、最終的には右手に並べる札を鈍い音立てて目の前のテーブルへと全て放り投げる始末。そして紡ぐ言葉は投げ遣りに。勢い良く腰掛ける長椅子から腰を上げては紅いドレスを翻し扉へと脚を運んで。)
…あああぁぁああああぁあああ!もう!わーかったわよ!淹れればいいんでしょ、淹れれば。――お腹壊しても知らないんだからっ!

105Dorothea=Holt(人間⑥) ◆AjHcOnvj/E:2012/05/15(火) 17:48:32
>>103 女装癖の吸血鬼(eve)

――――、え、ちょ、馬鹿っ…落ちる!
(面白い場所に連れて行け、なんて何とも面倒臭い提案をしてみせた己に嫌な顔色一つ見せず、暫し思案繰り広げる相手。その様子からするに本気で悩んでいるのだろうと察すれば、少しばかり少女の口元は嬉々故に緩く微笑みが携わり、期待に栗色の双眸は輝いて。然し相手はあくまでも吸血鬼。決して人間などが通う場所に連れて行ってくれる様な気はしない。もしかすればとても危ない場所に連れて行かれるかもしれないし、そう思考しては思わず不安げに少女の表情は歪んで行き。何処に行くの?そう問い掛けようと唇を開いた刹那、地面に座り込む己へと差し伸ばされる両腕。其の腕が背中と膝の裏へと回り込めば、軽々と彼に抱き上げられ、咄嗟に細い両腕で相手の首を捉える。何でお姫様抱っこなんて、そう思考する暇も無く――、ふわりと紅いドレスが靡くと同時に宙を浮く互いの身体。空を飛んでいるのだと把握するには数秒掛り、吸血鬼にもこんな真似が出来るのかと眼を見開いた。そして屋根を辿り、目的地らしき場所へ辿りついた彼の合図で恐る恐ると屋根の上へ脚を下ろすと、少しばかりの恐怖故に繋がれる手をきつくぎゅう、と握り締めながら空を示す相手の指先を追って、視線を空へと向けて。其処には絵本でしか見た事が無い様な星達が輝く夜空が広がり、空に視線を奪われる少女は驚いた様な口振りで小さくぼそりと、)
…絵本の御伽噺みたい。人間のお姫様と吸血鬼の王子様の話――、まあ、王子様が貴方っていうのは不満だけれど此処はとても素敵ね。
(/ロマンチックなシチュエーションにドロシアメロメロでs←/不覚にもお姫様抱っこにきゅんとした本体でしたノ)

106eve=clerk (吸血鬼③) ◆XksB4AwhxU:2012/05/17(木) 01:05:10
>>105 Dorothea
(宝石のように輝く星空に視線を奪われているドロシアの様子に、喜んでくれているみたいで良かったと自分も微笑む。悪魔崇拝者達のミサなんかに連れて行かなくて本当に良かった。あんなのに連れて行ってたら2度と口をきいてもらえなくなってたかもしれない。そんな事を考えているとドロシアがお伽話のようだと言ってきた。僕が王子様だと不満らしいけど・・・。その言葉に何か思いついた様子でドロシアと繋いでいる手をドロシアの手が自分の頬に触れるように手をあてて、じっとドロシアを見つめて)
どうしてそんなつれない言葉ばかり言うの? 僕の言葉が信じられない?君が信じてくれるならこのまま朝までここにいて太陽に焼かれてみせようか?・・・・僕は君以外もう何もいらない・・・僕の命は君の物だよ・・・永遠に愛してる 
(お伽話の王子様ぽかったかな?・・・と考えながら意地悪ではなく、ドロシアにお姫様気分を味わわせてあげようと、怖がらせたお詫び+サービス精神で言ってみたのだけど・・・。王子じゃないから今いちどうすればいいのかわからないな・・・。僕たち吸血鬼の間で聞いたことない話だから人間が作ったものだろうけど最後はどうなるのだろう。人間と吸血鬼ならほとんど悲しい結末にしかならなさそうだけど・・・。本であるならドロシアにタイトル聞いて暇つぶしに読んでみようかな。)
(/喜んでいただいて嬉しいですwそのせいでちょっと調子に乗ってしまいましたorz)

107Duke=Avallone(悪魔⑤) ◆UaO7kZlnMA:2012/05/19(土) 15:14:34

>>82 吸血鬼(Clerk)
だろうな―――下らん、私は帰るぞ。
(絡められていた腕が外され、距離をとった相手から向けられた言葉。それに対し心底どうでもよさ気に返すとともに、小さく――溜息に似た息を吐く。相手の口元を飾る妖艶な笑みもまるで効いていない、というか視界に入れてすらいないようで、その状態を保ったまま腕を組んだ。夜風は冷たいが、体温が無いに等しい自身の息は透明なまま外気に溶ける。その様を観察するでもなく次に紡がれた言葉を耳に入れると、〝行きたいパーティー〟という単語に分かり易く眉を寄せた。当然興味等ある筈もなく、〝下らない〟と吐き捨てその場を立ち去ろうと背を向ける。が、直後に聞こえた契約者――主の名前に反応し、身体ごと振り返る。冗談かとも考えたが、それでも許し難いと掴みかかる勢いで相手へ詰め寄り)
なっ、貴様!こんな下らない事にDorothea様を巻き込んでみろ――ただでは済まさん……!


>>91 Dorothea様
だからこそ、です――私は最期の一秒まで、貴女を護る剣や盾でありたい。この先幾つ契約を交わそうと、心からお仕えするのはこれが最初で最後です。
(ふわり、と甘い香りが鼻腔をくすぐる。香水の類ではない――もっと深く届く、愛しい人の香り。いつ感じても心地が良いそれを感じつつも、誘惑に負けて緩みそうになる表情を抑えて真剣な眼差しで言葉を紡ぐ。己は悪魔で、契約者である相手は人間――その力にも寿命にも、圧倒的な差がある事は痛いほど解っていた。悪魔に限らず、〝魔物〟と比べてしまえば〝人〟は酷く脆く…儚い存在だ。実際、百年も生きられずに死にゆく人間を幾度も看取ってきた。その時向けられる言葉は〝感謝〟だったり、〝後悔〟だったりと様々だが、結局は皆同じ道を辿って散る。今までの年数を数えただけで何百何千と生きてきた己とは違い、長くて百年という短い時を生きる主。その寿命が更に半分に減らされてしまっているのだから、此方にしてみれば本当に短く…僅かな時でしかないだろう。しかしだからこそ――彼女が刻む最期の一秒、一瞬まで傍らに在りたい。その時が過ぎ去り再び契約を結んだとしても、〝次の主〟へ捧げるのは表面上の――悪魔としての忠誠だけ。〝死んでも離してやらない〟そう紡いだ相手へと、迷いなく淡々と告げた。抱き寄せる腕にそっと力を込めると、炎を宿す心臓が脈打ち熱い吐息をつくり出す。そのまま紅の双眸を細めて)
私は、貴女の全てを―――…、
(愛しています――囁いた言葉は最後まで紡がれず、柔らかな口付けへと変わる。合わさった唇から伝わる熱と、流れ込む生気を感じながら静かに瞳を閉じて)
(p/なんだか物凄くラブラブで、打ってるこっちが恥ずかしくなってきますwDukeは大真面目なんですg←オイ)

108eve=clerk (吸血鬼③) ◆XksB4AwhxU:2012/05/19(土) 17:28:20
>>107 Duke
つまらないかどうかなんて従者の君が決める事ではないよ すべて君の主人であるドロシアが決める事だよ たぶんドロシアはああいうパーティーには参加したことないだろうからきっと興味を持つと思うよ
(掴みかかる勢いで距離を詰めてきたい相手に振り返る。相手の怒ってる反応に怯えた様子もなく、楽しそうに笑顔を返す。ドロシアをパーティーに連れて行こうというのは冗談だったけど、連れて行った方が楽しい事になるかもしれない。この悪魔は本当に主人が己の命なんだな。ふふ面白い・・・・。主人に嫌われたらこの悪魔はどうなるんだろ。相手の意思なんて気にせず、連れ去っちゃうのかな?それとも従者のまま主人の命が尽きるのを静かに見守るのかな?まぁどっちにしろ僕は2人に何もする気はないけど・・・。こういうのは傍観するのが一番楽しいからね。今回みたいに少し悪戯するぐらいが一番楽しい。それにしても人間を本気で愛してるとは・・・・。人間を愛すると言った時に思い浮かんだのは自分の主人。相手に悪戯を考えているような笑顔を向けていたが、思い耽るようなせつない表情を一瞬浮かべる。自分の考えていた事を忘れるように頭を軽く振ると、すぐに元通りの笑顔に戻す。服装も男性の物に一瞬で戻すと自分の左手を口元に持って行き、そのまま噛み切る。そこからわずかではあるが血が地面に滴り落ちる。その血を悪魔に見せながら、意地悪な笑顔を浮かべて)
ただでは済まさないって何をする気? 戦闘なら退屈だから相手になってもいいよ でも・・・・・君が怪我したらドロシア悲しむんじゃないの?

109Dorothea=Holt(人間⑥) ◆AjHcOnvj/E:2012/05/23(水) 19:25:31
>>106 女装癖の吸血鬼(eve)

――――、ば、ばっ、馬鹿じゃないの!そ、そういう言葉、冗談でも言うなんて信じられないわ!、
(夜空一杯に散らばる星達はまるで宝石の如く。夜空は星のキャンパスだ、そんな少し気障な言葉を頭の片隅に浮かべては一人思わず口元に薄い笑みを携えた。吸血鬼である隣の相手、彼がこんな場所に連れて来てくれると誰が思うだろうか。少しだけ、ほんの少しだけ彼を見直した様な気がする。風に靡く彼の一つに結わかれた黒髪を横目に小さく息をついては、今度あの悪魔を連れて来て遣ろう。そう胸に誓って。そんな事を考えている内に何時の間にやら繋いでいた掌は彼の白く冷たい頬へと添えられており、後に紡がれる台詞を耳にした少女は思わず頬を真紅に紅潮させた。“太陽に焼かれてみせようか”その台詞はその御伽噺に登場する吸血鬼の王子が述べた台詞と同じだったからだ。物語の中の姫はその後、王子と口付けを交し、二人は朝日を向かえ吸血鬼である王子だけが焼かれて消えてしまう。そんな悲しい結末を思い返しては、慌てて頬へ添えられる手を振り払い、ぶっきら棒に言葉を吐き出した。全く、冗談にしても心臓に悪い。そもそもそういう言葉は自分の主にだけ吐いていればいいものを、――そう言いたげに冷ややか且つ照れ臭げな視線を彼へと向けては先程振り払った其の手首を掴み、少しばかり閥が悪そうにして。)
…馬鹿言ってないで帰るわよ。早くしないとあの悪魔が心配するわ。……貴方の主人も。
(/サービス精神万歳!←本体ははあはあしているのにドロシアが素直じゃなくてすみません;/因みに吸血鬼の王子と人間の姫なんて御伽噺は作り物です←)

110Dorothea=Holt(人間⑥) ◆AjHcOnvj/E:2012/05/23(水) 19:57:43
>>107 Duke

――…、其の返事が聞きたかっただけなの。意地悪して済まないわね、Duke。
(向けられる真剣な眼差しと紡がれる言葉に思わず安堵した様に吐息が零れる。返答を想像出来ていなかった訳では無いが、いざ声に出してそう言われると安心してしまう。其れと同時に何か熱く切ない物が込み上げて来て、堪らず彼へと縋り付いた。何れ自分は彼を置いてこの世と離れなくてはならない。其れこそ変えられぬ運命だと言うのに、改めて考えると怖くなってしまった。彼の居ない世界が――、怖い。出来る事なら彼と一緒に生きて、長過ぎる時間を共に過ごしたい。何故、自分は人間なんて脆い動物に産まれて来たのだろうか。相手の首へと絡める両腕に力を込め、栗色の双眸に彼を映す。頬に影を落とす睫毛は憂鬱げのまま。抱き寄せる為廻り込む相手の腕に力が込められるのを感じ、吐き出される熱っぽい吐息を浴びれば、細められる紅色の双眸と視線を交えた。――“貴女の全てを”、きっと其の後に続く言葉は己と同じ。囁かれる声に小さく頷いては思わず目尻に浮かぶ涙を悟られぬ様にと、瞼を伏せて重なる唇の感触に酔い痴れる。この口付けが生気を与える為の作業でも、人間の己からすれば愛情表現の一種。言葉には出さなくとも想いが伝わればいい。そんな願いと共に、重なる唇深めようと顔の角度を変えたのも束の間、傍らの木に止まっていた鴉が喧しく音を立てて飛び立った。其の鴉は何やら勢い良く此方へと、)
…んっ、は、……あ!デュ、デュークっ…後ろ!
(/同じく画面越しに赤面している本体です←/鴉に邪魔させましたノwww)

111eve=clerk (吸血鬼③) ◆XksB4AwhxU:2012/05/26(土) 01:23:27
>>109 Dorothea
信じられないって言うわりに・・・・顔真っ赤だよ?
(僕の言葉に頬を真紅に紅潮させたて、頬にあてていた手を振りほどいたドロシアを楽しそうに見つめる。一応今いる場所は人間が落ちると命にかかわるので、ドロシアが動揺して足を滑らしたりたらすぐに助けられるように注意しながら意地悪な笑みを浮かべて、ドロシアの顔が赤い事を指摘する。じっと見ているとドロシアはそう言うことは主人に言えといいたげな視線をこちらに向けている。その視線から逃れるように体の向きを変えて無表情で星空を眺める。主人には絶対に言わない。彼女が僕に向ける感情はただの独占欲。自身を助けられるのは僕しかいないと思っているからこその独占欲なのだろう。冗談でもそんな事を言えばますます独占欲が増幅するかもしれない。そんな面倒な事になるのはごめんだ。考えただけでイライラしてくる。心の中で考えている言葉とは裏腹に表情は無表情だったのが一瞬だけ、寂しそうに星空を見つめる。自分の頭の中から考えを消すように軽く頭を振ると、ドロシアに視線を戻し笑顔を向けて)
そうだね あんまり君を独占してると君の悪魔に叱られるしね
(自分の主人の事には触れずに、ドロシアに一歩近づき来た時を同様ふわりとお姫様抱っこすると屋根伝いにドロシアの屋敷に歩き始める。早歩きで歩いたので数分も経たないうちにドロシアの屋敷の上に到着し、しっかりドロシアを抱きしめ直すと屋根から地面に飛び降りる。もちろん無事着地すると、ドロシアを地面に下す。珍しく真面目な表情で人差し指を立てた指を口元に持って行き、内緒と相手にわかりやすく示しながら)
あの場所は君の悪魔に教えちゃ駄目だよ あそこは僕にとって1人で居たい時に行く特別お気に入りの場所だからね
(/ツンデレなドロシアちゃんにいつかデレて頂きたいですねw/了解です^^)

112Dorothea=Holt(人間⑥) ◆AjHcOnvj/E:2012/06/02(土) 20:26:02
>>111  女装癖の吸血鬼(eve)

五月蝿いわね、――って!?あ、危な……っ、…、イヴ?
(勢い良く相手の腕を振り解いたものの、屋根の上という中々の高所の場で生身の人間である己が恐怖心を抱かない筈が無く、手を振り解いた反動でぐらりと揺れる身体に肩を竦め、咄嗟に彼にしがみ付く。真紅色の二つに結わかれた髪は風に靡いて揺らぎ、それを視線で追うようにして地面を見遣れば、その高さに改めてぞっと顔を青褪めた。こんな高所から落ちてしまえば一溜まりもない。きっと自分は木端微塵だ。そんな思考を駆け巡らせていると、ふと視界に入る相手の寂しそうな表情に小首を傾げてみせた。星空を金色の双眸が悲しみを帯びていて、何処か儚い。自分には何故彼がそんな表情(かお)をするのか理解出来ない為に静かな声色で、相手の胸元にしがみ付いたまま小さく見上げて声を零した。が、返って来たのはいつもと同じ、笑顔で。気にすることもないんだろうか、そう考えそれ以上問うのを止めた少女は「悪魔と吸血鬼の決闘も中々の見物でしょうけどね」なんて悪戯に返すだけ。もうそろそろ屋敷に彼は帰っているだろうか、だとしたらきっと帰りの遅い自分を心配している筈。そんな事が頭に過ぎると、居てもたっても居られぬ心境。すると、――ばっと先程同様に彼の両腕が膝裏と背中へと回され、そのドレスを纏う身体が抱き起こされる。己はそれに従うように相手の首へと両腕を絡め、変り行く景色をぼんやりと眺め、暫く経ち辿り着いた己の屋敷の前に足を下ろし、息をついた。有難うとさようならを兼ねて右手をひらりと揺らげ撤退しようとした己に、彼は内緒だと言わんばかりに口止めを決め込んだ。嗚呼、悪魔を連れて行こうという己の思考は読めていたらしい。その言葉に対し少女は解り易く肩を落とすと「はいはい」と告げて、厳重な扉へと足を進める。が、しかし。――先程まで開いていたはずの扉は鈍い音を立てて開くことを拒む。幾度も金色のノブを引いても一向に開く気配のないそれに、締め出されたのだと察すれば、項垂れるようにその場に座り込み、落胆の色を覗かせて。)
…う、嘘でしょ―――……。
(/デレを入れるのは中々難しいですね、ツンデレを目指してもツンツンになってしまいます^^;/締め出されるとかドロシアドンマイ過ぎry←)

113Dorothea=Holt(人間⑥) ◆AjHcOnvj/E:2012/06/02(土) 20:37:07
[:現在、参加or予約されている伽羅と空き伽羅の記載。

[魔物]
①…Elk様、 >>22
③…eve=clerk様、 >>15
⑤…Duke=Avallone様、 >>16
⑦…九十九 まより様、 >>101

[人間]
②…Willy=alderton様、 >>23
④…Eleanor=Imre様、 >>9
⑥…Dorothea=Holt、 >>4 (スレ主)
⑧…募集中。(自由枠/♂)従者は( >>101 )様です。
⑨…Cecilia=Grenville様、 >>26
⑩…募集中。(魔物退治を密かに行なう者/♂)

114eve=clerk (吸血鬼③) ◆XksB4AwhxU:2012/06/04(月) 15:20:18
>>112 Dorothea
どうしたの? ・・・・・ああ鍵閉まっちゃってるんだ
(あの場所を悪魔に教えちゃ駄目だと口止めしておいて良かった。彼女の残念そうな表情を見れば心からそう思う。他の所なら別に悪魔に教えても構わないけど、僕にだって一人になりたい時くらいある。そんな時に偶然ドロシアと悪魔にあそこで出会ったら、僕も不機嫌になってお互い面倒な事になるに違いない。さすがに口止めされたのに悪魔にいうなんて馬鹿な事は彼女もしないだろう。そろそろ日が昇ってくるころだろうし、自分も屋敷に帰ろうとさよならの意味を込めて右手を上げて手を振ると、くるりとドロシアに背中を向けて歩き出そうとする。すると後ろから落胆したような声で「嘘でしょ・・・」と呟く声が聞こえて不思議そうに振り返ると、玄関の扉の前で座り込み項垂れているドロシアが視界に入る。何故家の中に入らないのか疑問を持ちながら、傍に近寄り厳重な扉のノブを回してみてすぐに理解する。鍵が閉まってる。屋敷の主人なのに鍵を持って外にでなかったのかとドロシアのうっかりを楽しみながら、おもむろに自分の右手を顔の高さまで上げると右手首の所を口元に持っていきガリッと鈍い音をさせながら噛み切り血を流させる。痛みに片目を閉じて耐えながら唇についた自分の血を舐めとる。噛み切った右手を下げてわざと血を流れさせて、血を生き物のように操作して手のひらにある程度溜めると人差し指を鍵穴にくっつけて自分の血を流し込んでいく。ある程度流し終わると自分の血で真っ赤になっている人差し指を鍵を開けるようにくるりと回すとカチャリという音がする。音でちゃんと鍵が開いた事を確認すると人差し指を鍵穴から離す。すると指先には真っ赤な鍵の形をした物がくっついていて、左手でそれを握りつぶすとドアノブを握って玄関の扉を開くと、自慢気にに微笑みながら)
はい 開いたよ ・・・・右手痛いなー誰か手当てしてくれないかな・・・?
(痛いのは嘘ではないがわざとらしく言いながら、流れている自分の血を舐める。血を操作するのを止めたので服の袖が血で染まっている。ちょっと深く噛み切りすぎたかな?能力を使えば出血くらい止めておけるけど、お腹がすくからあまりしたくないんだよね・・・と考えながら、ドロシアの返事を楽しそうに待っている。)
(/なんだかグダグダな文章になってしまいましたorz 絡みにくかったらすいません)

115Eleanor=Imre(人間④) ◆864fRH2jyw:2012/06/10(日) 20:29:25
>>18 Eve

ありがとう、イヴ。……なら、ワタシも一緒にお昼寝するわ。それに、アナタもそろそろお食事でしょう?
(何かがすごいスピードで横を通り過ぎた、と思った瞬間には、窓から飛び出したらしい従者が今し方風に飛ばされたストールを掴まえて、日傘を片手にこちらに向かって来ていた。肩にストールがかけられ、次いでふわりと一瞬の浮遊感の後にロッキングチェアの上に降ろされる。誰かに抱き上げられたり運ばれたりするのはモノのように扱われていた昔を思い出すので嫌だったのだが、契約者である彼にそれをされるのは自分でも不思議なくらい気にならなくなっていた。でもそれは多分、彼をつなぎ止めていられるような気がするからなのだろう。そう客観的に判断して自己嫌悪に陥る。普通なら溜め息でもつく所なのだろうが、微笑む以外の表情を知らない人形には無理な話だ。穏やかに微笑してお礼を言う。そして向けられた面倒くさそうな表情に内心怯みつつも、立ち去ろうとする彼の服の裾を小さく引っ張って一緒に居ると告げた。彼が縛られるのを好まない事はよく分かっている。自分がその上で彼を離さない嫌な人間だと言う事も分かっている。けれども彼が目の前から居なくなってしまう事が何よりも怖かった。側に居てくれるなら自分は卑怯でも最低でもいい。それにそろそろ生気を渡す頃合なのは事実で、元々そんなに丈夫な方ではない為に吸血行為の後は若干体調が不安定になる。ならば寝てしまった方が楽だし、体調不良にも気付かれずに済むだろう。そう思い、取り敢えず屋敷に連れていってもらうように提案し)

(p/絡んで下さってありがとうございます^^/いえいえ、すごく素敵な従者様でエリノアにはもったいないくらいですよ>< むしろ何かと面倒な主人で申し訳ないですorz 重過ぎるようでしたら遠慮なく言って下さい、軽量化しまs(ry←/これから宜しくお願いしますねノ)

>>27 Willy

……あらあら、予報では晴れでしたのに。
(ぽたり、と空から降ってきた冷たい雫が頬を伝う。車椅子を操って散歩を楽しんでいた少女は、ハンドリムを回転させていた手を止めて空を見上げた。どうやら今日の予報は外れたようだ。指先で雫を拭って穏やかに呟いている間にも、どんどん雨脚は強くなっていく。なので車椅子の後ろに手を伸ばしてハンドルに引っ掛けてある傘を取ろうとしたのだが、濡れているせいで指先が滑って取り落としてしまった。何とか拾い上げるもその時にはバケツをひっくり返したような土砂降りになっていて、髪と服はびしょ濡れ。このままでは風邪をひきかねないので、今更ながら傘を差すと片手で器用に車椅子を操って出来るだけ急いで進み、雨宿りができそうな場所を探した。幸いな事にタオルは持っているので、水を拭えば多少はマシになるだろう。そんな風に考えていると前方に駄菓子屋が見えた。屋根の下に入り込み、傘を閉じて小さく体を震わせる。すると同じようにびしょ濡れになった少年が忌々しげに呟くのが聞こえ、顔をあげてそちらを振り返った。どうやら彼も雨宿りをしているらしい。車椅子に付いているポケットからタオルを二枚取り出すと、彼の目の前まで進んで行って一枚を差し出しながら声をかけ)
──宜しければ使ってくださいな。

(p/初めまして、遅くなりましたが絡ませて戴きました^^/これからどうぞ宜しくお願いしますノ)

116Eleanor=Imre(人間④) ◆864fRH2jyw:2012/06/10(日) 20:29:54
>>29 Dorothea

あ……ごめんなさい。……ええ、悪くはないですよ?
(出来ることならすぐにでもストールを追いかけたいところだが、現在車椅子に乗っていない少女にその術は無い。そんな時こそ従者に頼めばいいのだろうが、屋敷の中に居る彼のところまで届くほどの大きな声を出せるのかと考えるとあまり自信がなかった。何とか玄関まで戻れれば車椅子が置いてあるので、それに乗って追いかけようか。そう思った矢先に、柵の向こう側から声がかかる。視線を屋敷から声の主に向けると、通行の妨げ、という言葉に小さく頭を下げて謝罪を述べる。そして問いかけ……と言うには少し棘を含んだ言葉にも微笑んだまま、よく手入れされた芝生を愛おしげに撫でて居心地は悪くないと答えた。恐らく声をかけてきた彼女はこの辺りの屋敷の住人だろう。屋敷に籠りがちな生活をしているため近所付き合いはあまりないが、何度か屋敷の前の道を歩いているのを見たことがある。どこのお屋敷に住んでいるのか聞いてみようか、そう考えていると柵越しにストールが差し出された。共に紡がれた言葉に微笑を向ければ、小脇に抱えていた本を置いて両手を芝生につけて腕の力だけで少しずつ前へと進む。歩けば数秒の距離も少女には遠く、どうしても柵のところに辿り着くまで彼女を待たせることになってしまう。ようやく差し出されたストールに手が届く距離まで近づけば「お待たせしてごめんなさい」と謝罪してからストールを受け取ってお礼を述べ)
──…拾って下さってありがとう。

(p/絡んでくださってありがとうございます^^/こちらこそ仲良くしてくださると嬉しいです! これから宜しくお願いしますねノ)

>>31 Duke

(そこまであのストールに思い入れがあった訳ではないけれど、やはり手元から離れてしまうと寂しく感じる。空虚とまではいかないまでも、部屋の飾り棚が一つ空いてしまった時のような、そんな気分だ。暫くボンヤリと空を眺めてストールの行方に思いを馳せる。誰かが拾って使ってくれでもすれば良いが、道端に落ちてそのまま汚れていくのは悲しかった。その光景を想像して、にこにこと細められた瞳に少しの決意を宿らせてぱたりと手元の本を閉じる。世間的には一応貴族と言う事になっている少女だが、社交シーズンさえ殆どパーティ等には出席せずに外界との接触を断っているために特に日々の予定がある身ではない。時間はたっぷりとある。よし、と小さく声を上げれば先日門の所で降りた為にそのまま置いてある車椅子を目指して少しずつ進み始める。しかし1mも進まないうちにふと影が差し、顔を上げると今まさに探しに行こうとしていたストールが差し出されていた。「此方まで」の「此方」が何処かは分からないが、わざわざ持って来てくれたのだろうか。確か何処かの従者だったはず…と少ない記憶を手繰りつつストールを受け取れば、少しだけ笑みを深くしてお礼の言葉を述べ)
──…まあ、わざわざごめんなさいね。……どうもありがとう。

(p/絡んでくださってありがとうございます^^/此方こそよろしくお願いしますね!)

117Eleanor=Imre(人間④) ◆864fRH2jyw:2012/06/10(日) 20:30:39
(p/連投失礼しましたorz)

>>57 Elk

──…あら、落し物かしら。
(いつもならば昼過ぎまで眠っているのだが、先日体調を崩して一日中ベッドの上で寝たり起きたりを繰り返していた為に早く目が覚めてしまったらしい。時刻はまだ早朝で、従者である彼は絶対に起きていないだろう。状態を起こしてサイドボードの上の着替えを手に取れば多少手こずりながらもなんとかいつものドレスに着替え、ブラシで髪を梳く。そしてベッドにぴったりと寄せるように置いてある車椅子に何とか身体を移せば、残りの身支度とパンとコーヒーだけの軽い朝食を済ませて家を出た。朝の空気を胸いっぱいに吸い込みながらゆっくりとハンドリムを回して当てもなく散歩をしていると、不意に地面の一か所がきらりと光る。不思議に思って近づいてみると落ちていたのは鍵で、手を伸ばしてそれを拾い上げれば誰かが落としてしまったのだろうかと呟いた。昨日は雨が降ったので今も地面は濡れているが、鍵は全く濡れていないので落とし主が近くに居るかもしれない。鍵を膝の上に乗せると、先ほどより少しだけ速度を上げて辺りを気にしながら通りを進んだ。暫く人影を求めて屋敷が点在している辺りを選んで進んでいくと、ある屋敷の玄関で蹲っている人を発見し、もしかしてと思いつつ門の所まで近づくと声をかけ)
……どうかなさいました?

(p/初めまして、遅ればせながら絡ませていただきました^^*/本体ともどもよろしくお願いしますねノ)

>>80 Cecilia

(とある貴族の屋敷からの帰り道。舗装はされているもののそこかしこに凹凸のある道は車椅子の彼女には辛く、加えてこんな場所まで呼び出されて今の今までお茶会に付き合わされていた事もあり、表情こそいつも通り笑顔だが内心は辟易いていた。貴族社会というものは中々に面倒臭く、たとえ少女が望んでいなくとも多少の付き合いはしなくてはならない。今日のお茶会にしても、もし行かなければ有ること無いことを噂されて生活し辛くなる。…もっとも、少女の場合は行ったら行ったで憐みの目で見られ憐憫の言葉をかけられ、集まる女性たちの優越感を満たす為に利用されるのだからかなわない。そのような人たちにはもう慣れてしまっているので今更怒りなど感じないが、こんな道を通らなくてはいけない屋敷で開催する事には密かな悪意を感じずにはいられなかった。従者に頼んで付き添ってもらえばこの道も多少揺れるだけで辛くもないのだが、いくら気にしていないとはいえそのような事を言われている自分の姿は見せたくないので、そもそも少し出かけるとしか言っていない。横転しないように車椅子を操って何とか凸凹道を抜けると、いつもこのお茶会の帰りに寄っている場所へと向かう。そこにはいつも子猫が居て、戯れてから帰るのが習慣だった。しかし今日はその場所に先客もいて、人懐こい子猫だったので飼い主は居るだろうと思っていたがこの人がそうなのだろうかと思い、声をかけて)
──…もしかして、その子の飼い主さん?

(p/初めまして、遅くなってしまいましたが絡ませていただきますね^^*/どうぞ宜しくお願いしますノ)

118eve=clerk (吸血鬼③) ◆XksB4AwhxU:2012/06/11(月) 00:39:18
>>115 エリノア
(日傘を退屈そうにくるくる回しながら小さなあくびを浮かべ屋敷に戻ろうとすると、主人に服の裾を弱い力で引っ張られまだ何か用事があるのかと面倒だと思いながら振り返る。すると主人は一緒に昼寝すると言いだした。一瞬面倒だと考えたが、一緒に寝た方が面倒がなくて良いと考えなおす。要件はそれだけかと思っていたがそれだけじゃなく、そろそろ食事の時間じゃないかとまで・・・・。確かにそろそろ食事の時間、というか2日くらい食べてないからすごくお腹は空いてる。でも主人は僕が気づいていないと思ってるんだろうけど、僕が主人の血を飲んだら主人の体調が悪くなる事は知っている。血を飲んだら体調が悪くなる相手から血をもらうほど飢えているわけでもないし・・・。小さく微笑みながらいつも使う血をもらわない理由を述べる)
食事は昨日の夜にお腹いっぱい食べたからいらないよ 
(一緒に眠ると言う主人の要望を叶えるためにロッキングチェアに座る主人に近づくと、日傘を持っていたため子供を抱っこするような形で軽々と片手で抱きかかえる。車いすにちらりと視線を向けるが、また後で取ればいいかと考えると屋敷の玄関へと向かう。窓から戻っても良かったけど、いくら主人も自分も小柄とはいえ2人同時に窓から戻るのは難しそうだ。そんな事を考えながら玄関に到着すると、日傘を閉じて玄関のノブを回して扉を開き中に入る。完全に光を遮断している自分の部屋に向かおうとして、一応主人に確認しようと足を止めると抱っこしているおかげで真近にある主人の顔を見つめながら)
一緒に寝るのは僕の部屋で良い? それともエレノアの部屋の方が良い? 
(/ご主人様・・・TAT もう戻ってこないのかと思ってました。絡めて嬉しいです〜 全然重くないですwむしろ軽いですー逆にもっと重くても大丈ry・・・)


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