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アニメキャラ・バトルロワイアル3rd Part21
67
:
3rd / 天使にふれたよ
◆ANI3oprwOY
:2015/03/16(月) 02:46:27 ID:fxNQ5zpc
「―――ねえ、リボンズ」
混濁する意識の中で。
耳元に、ヴェーダを通じて彼女の声が聞こえていた。
状況がまるで見えていないような、静かで落ち着いた、いつもの声だった。
「どうするのかしら?」
「―――黙れ! 切断するッ!!」
告げたそれは、言葉通りの意味だ。
ただちにヴェーダと、そして聖杯とのリンクを完全にシャットアウトする。
食らった一撃の正体は触媒を選ばず伝染する、言わばウイルスだ。
即座に接続を断たねば、泥の影響は機体を通じて彼女にまで及んでしまうだろう。
だが、それは同時に、
リボンズ自ら、ヴェーダと聖杯の加護を断ち切ったに等しかった。
彼女の声が、途切れてしまう。
後は、極大の呪いを叩き付けられた不快感のみが、絶えず頭に流れ込み続け。
「―――がッ」
それでも、
「それが、どうしたッ!!」
神はここに健在だ。
呪いの槍撃を機体の左肘に受け、まさにこの戦い始まって以来初めての傷を、受けた直後であっても。
ツインドライブの片方が砕け散っていたとしても。
シングルドライブになって、だから何だ、負ける要素など無い、趨勢は覆っていない。
リボーンズ・ガンダムが、神が、落されることはあり得ない。
敗北など、未だ1%たりとて、あり得ない、あり得ない―――
「―――?」
あり得ない、ことが一つだけ、目の前に在る。
あり得ない、視線を、あり得ない方向に感じ取る。
この世全ての悪を叩き付けられ、初のダメージを受け、僅かに、ほんの少しだけ僅かに、降下、後退していたリボーンズ・ガンダムよりも、上空から。
四肢の半分をもがれたガンダム・エピオン。
満身創痍のグラハムエーカーが、此方を―――
「なにを―――」
体内で炎が湧き上がる。
リボンズがリボンズで在るがゆえに、無視できない、流せない感情に。
「見下ろしているうううううう!」
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