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アニメキャラ・バトルロワイアル3rd Part21

673rd / 天使にふれたよ ◆ANI3oprwOY:2015/03/16(月) 02:46:27 ID:fxNQ5zpc


「―――ねえ、リボンズ」





混濁する意識の中で。
耳元に、ヴェーダを通じて彼女の声が聞こえていた。
状況がまるで見えていないような、静かで落ち着いた、いつもの声だった。

「どうするのかしら?」
「―――黙れ! 切断するッ!!」

告げたそれは、言葉通りの意味だ。
ただちにヴェーダと、そして聖杯とのリンクを完全にシャットアウトする。

食らった一撃の正体は触媒を選ばず伝染する、言わばウイルスだ。
即座に接続を断たねば、泥の影響は機体を通じて彼女にまで及んでしまうだろう。

だが、それは同時に、
リボンズ自ら、ヴェーダと聖杯の加護を断ち切ったに等しかった。
彼女の声が、途切れてしまう。
後は、極大の呪いを叩き付けられた不快感のみが、絶えず頭に流れ込み続け。


「―――がッ」



それでも、



「それが、どうしたッ!!」


神はここに健在だ。
呪いの槍撃を機体の左肘に受け、まさにこの戦い始まって以来初めての傷を、受けた直後であっても。
ツインドライブの片方が砕け散っていたとしても。
シングルドライブになって、だから何だ、負ける要素など無い、趨勢は覆っていない。

リボーンズ・ガンダムが、神が、落されることはあり得ない。
敗北など、未だ1%たりとて、あり得ない、あり得ない―――


「―――?」


あり得ない、ことが一つだけ、目の前に在る。
あり得ない、視線を、あり得ない方向に感じ取る。
この世全ての悪を叩き付けられ、初のダメージを受け、僅かに、ほんの少しだけ僅かに、降下、後退していたリボーンズ・ガンダムよりも、上空から。

四肢の半分をもがれたガンダム・エピオン。
満身創痍のグラハムエーカーが、此方を―――


「なにを―――」


体内で炎が湧き上がる。
リボンズがリボンズで在るがゆえに、無視できない、流せない感情に。


「見下ろしているうううううう!」


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