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うにゅほとの生活2
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うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきます
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2019年1月13日(日)
「うう……」
連休を返上しているのに、仕事がまだまだ終わらない。
「……ゲームしたい」
スイッチを買ったばかりなのに、あまり遊べていない気がする。
俺の手元を覗き込み、うにゅほが呟いた。
「しごと、たくさんあるねえ……」
「終わらないんです……」
「なんで、こんなにあるの?」
「図面、前倒しで上げてほしいって言われてさ」
「まえだおし……」
「簡単に言うと、仕事の先取りだな」
「さきのしごと、いましてるの?」
「そうなる」
「どうして?」
「会社にも都合があるんだろ」
理由は知らないし、聞いたところで仕事の量が変わるわけでもない。
平社員は、上から与えられる仕事を黙々とこなすのみだ。
「さきのしごと、いましてるなら、あとのしごとなくなる?」
「なくなることはないかな。緊急の仕事も多いし」
「そか……」
「まあ、でも、来月か再来月かは楽できると思う」
「よかったー」
うにゅほが、うへーと笑う。
「ともあれ、いまは集中集中。早く片付けてゲームするんだ」
「やるきだ」
「ダクソ、ほとんど進んでないし……」
弟は、心ゆくまでゼルダを楽しんでいるらしい。
羨ましい限りである。
「あと、友達が誕生日プレゼントとして贈ってくれたSteamのゲームもあるんだよな。六本くらい」
「ろっぽん!」
うにゅほが目を見張る。
「積みゲーばかりが増えていく……」
「すごいねえ」
「そのうち、まとめて時間作って、ゲーム三昧しよう」
「たのしそう」
「きっと楽しいぞ」
そのためには、まず、この仕事をこなしてしまわなければならない。
千里の道も一歩から、である。
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2019年1月14日(月)
──ぴぴー! ぴぴー! ぴぴー!
ファンヒーターが電子音を鳴り響かせる。
「灯油切れたか」
「!」
うにゅほが、期待に満ちた目をこちらへ向ける。
「はいはい、いま汲んできますから」
「わたしもいくね」
「気にしなくていいぞ。今日、寒いし」
うにゅほは、俺の手に付着した灯油の匂いが好きである。
この冬も何度嗅がれたやら。
「でも」
「帰ってきたら、あっためてくれ」
「わかった!」
こうでも言わなきゃ、ついてくる。
その気持ちは嬉しいのだが、俺としては、うにゅほに寒い思いをしてほしくない。
灯油を汲んで戻ってくると、
「おかえりなさい!」
ぎゅー。
「あっためー……」
正面から抱きすくめられた。
「××、灯油タンク入れてから」
「あ、そか」
ファンヒーターに灯油タンクを戻し、チェアに腰掛ける。
膝をぽんぽんと叩いてみせると、
「うへー……」
うにゅほが、対面する形で、俺の膝を跨いで腰掛けた。
「あっためますね」
「お願いします」
ぎゅー。
「おきゃくさん、ひえてますねー」
「今日、ほんと寒いわ……」
「とうゆ、いれてきてくれて、ありがとね」
「……嗅ぐ?」
うにゅほの鼻先に、右手を差し出す。
「かぐ!」
ふんすふんす、
はー。
ふんすふんす、
ほー。
灯油の匂いを嗅いで幸せそうなうにゅほに抱き締められながら、俺も幸せな気分に浸るのだった。
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次スレに続きます
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