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【オリスタ】この街で生きていく【SS】

1 名無しのスタンド使い :2018/06/24(日) 02:36:56 ID:q01M4HzU0
プロローグ

Y市 伊勢乃森町

少し歩けば有名な建物やよくTVなんかで紹介される大きな港町があるところ。

それ以外の特徴はというと伊勢乃森は土地の値段が安い代わりに大人のお店や騒々しいネオン街が近くにあるというところだろう。

あと、この街で欠かせないことといえば、数ヶ月前まで街の人々を恐怖のドン底に陥れた『ウエンズディ事件』。

雨の日に次々と人が無差別に爆殺されていった事件だ。

警察に送られた犯行声明文の差出人欄に『ウエンズディ』と書かれていた事から『ウエンズディ事件』と呼ばれるようになったのだ。

そんな事件だがある日を境にパッタリと起こらなくなり、今や都市伝説と化している。

何かの呪いだとか、トリックだとか、陰謀論だとか色々と言われているが、僕は犯人を見たことがあるし、どのようにして爆殺したのかすべてわかってる。

僕も『ウエンズディ』と同じ『スタンド使い』というヤツなのだから…

2 名無しのスタンド使い :2018/06/24(日) 02:57:55 ID:SNpfYmIc0
【第1話Help!】

僕の名は緑川拡(ミドリカワ ヒロム)。
高校1年だ。

僕には『スタンド』と呼ばれる『ウエンズディ』と同じような不思議な力がある。

『ウエンズディ』は雨を爆弾に変える能力だったが、僕は違う。

いっそのこと同じ能力だったらと拡は考える。

そうすればこの不幸体質や標的にされることはなかったのに。

もう少し楽に生きれたのに。

そう考えているうちに拡は目の前の男性にぶつかる。

「ごめんよ」

男はそう言って、拡の落ちてしまった荷物を拾い上げる。

拡が見上げると、金髪の服にてんとう虫をあしらった端正な顔立ちをした男が立っていた。

『日本人?ハーフかな?綺麗な顔してるなァ〜』

「学ランの上着のポケットが破れている、すまないね」

男の指差した方を見ると、確かに学ランのポケット部分が破れている。
転んだ拍子にガードレールから突き出た釘に引っ掻けて破いてしまったらしい。

どうしてこうも自分は二次災害ばかり重なるのだろう、大事なところでいつも不幸が襲うから、学校行事で誰も仕事を任せてくれないし、それが原因でいじめの対象にもなってしまう。

そう考えていると、男は財布からいくらか抜き取り、拡に渡した。

3 名無しのスタンド使い :2018/06/24(日) 03:09:45 ID:SNpfYmIc0
「これで足りるかい?」

「い、いや、こんなに…そのォ…」

拡はまさかの対応に戸惑ってしまう。

「足りなかったらまた連絡してくれ、ぼくは汐華彩希斗(シオバナ アキト)イタリアから諸事情があってここに来た、数週間はここに滞在するつもりだ」

「はい…あ、ありがとうございます」

出で立ちからしてマフィアかなにかだろう。

拡はいままでの経験上名前も偽名を使っていることに気付いたが言わないようにした。

わざわざこじれるような発言をしてまた不幸な目にあったらたまらない。

この街に来るマフィアなど、ろくな人間ではないのだ。

拡はできるだけ話を素早く済ませて学校へと向かった。

4 名無しのスタンド使い :2018/06/24(日) 03:26:46 ID:J9D9Efnw0
放課後

拡はいつものごとくクラスの数人に囲まれていた。

「拡ゥ〜カラオケ行きてェなァ〜」

「き、今日はそのォ…」

もう手持ちのお金はさっき彩希斗からもらった数千円しかない。

それを渡すのはなぜだか悪い気がした。
いくらマフィアとはいえ相手の優しさを踏みにじるのは良くないと考えたのだ。

「財布だせやボゲッ!!!」

バゴォッ!

「ゲブッ」

乱暴なクラスメイトのパンチが拡の顔面に炸裂する。
あまりの激痛に拡はその場にうずくまり、財布を取られてしまう。

「こんなにあるじゃあねーかよォォ!」

「か、返して!」

このお金だけは盗られるわけにはいかない、助けて。

誰か助けて。

拡が心の中で念じると、拡声器が付いたスタンドが現れる。クラスメイトはそれが見えていない。

拡声器が付いたスタンドは大声で『Help!』と叫ぶ。

5 名無しのスタンド使い :2018/06/24(日) 03:38:08 ID:Mgyn6saM0
その叫び声に呼応するように、クラスメイトの全身におびただしい数のミミズがまとわりついた。

まるで拡を守るように。

「うげえええッ!き、気持ち悪ゥ!」

拡はその隙に財布を取り返し、校門の近くまで逃げ出す。

しかし、ぬかるみに足をとられて転倒してしまう。

「逃げてんじゃねェ!」

「テメーみてーなLINEグループにも入れてもらえねぇ無能な3軍ごときが調子に乗るなァ!」

拡はミミズを払いのけたクラスメイト追い付かれ、捕まり、リンチを受けてしまう。

もうお金を渡すしかないのか。

「君達、そのお金はぼくが彼に…ええと…拡くんにあげたものだ、返してやってくれ」

そこには彩希斗がいた。

「拡くん、君が生徒手帳を落としたから届けに来たんだけど…どうやらそれどころじゃあないみたいだね」

彩希斗は拡とクラスメイトの間に割って入る。

「なんだァ?オメーは?そういうことすると殴られちゃうぞ!」

クラスメイトの拳が彩希斗を襲う。

6 名無しのスタンド使い :2018/06/24(日) 03:58:27 ID:Mgyn6saM0
しかし、その拳は彩希斗のはるか手前で止められた。

「な、く、空中でパンチを…止めたァ〜?」

クラスメイトは驚いて震え始めた。
いや、『驚いて』どころではなく、明らかに『恐怖』していた。

「君の『恐怖』を増幅させた、ま、何をされているかわからない君に説明したところで『無駄』だろうけど…」

拡は、クラスメイトと彩希斗の間に手が出現し、パンチを止めているのがはっきりと見えている。

そう、彩希斗も『スタンド使い』だったのだ。

「ふざけやがってッ!」

もう一人のクラスメイトが彩希斗を殴ろうとした瞬間、彩希斗から心臓部分に宝石が埋め込まれた人形のスタンドが出現する。

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」

ドゴゴゴゴゴゴゴ!

「ドベェ〜ッ!」

スタンドのラッシュにそのクラスメイトが吹き飛ばされ、血だらけになったクラスメイトを見て他も逃げ去って行った。

「あ、あの…なんで助けてくれたんですか?」

「…君がいい人だからな」

「え?」

「校門で見てたけど、僕のお金を守ってくれた、それに…ぶつかったとき、真っ先にぼくの荷物を拾ってくれたろ?まぁ君も『スタンド使い』で親近感があったってのもあるがね」

拡はこの先一生関わらないと誓った相手に助けられるといった奇妙なこともあるなと考えつつ、彩希斗に改めてお礼を言った。

「お礼ならいいさ、せっかく会えたんだ、この先しばらく街にいる間よろしく頼むよ、まだ色々とわかってないから街でも案内してくれると助かるかな」

「は、はァ…」

『汐華…彩希斗さんかァ…悪い人じゃあ無さそうだしなァ…助けて貰った礼もあるし…街案内くらいなら…』

ーこれは僕の物語だ、何でもかんでも不幸のせいにして、常に誰かに助けを求めていたぼくが汐華彩希斗さんをはじめとする沢山の人との奇妙な出会いで、成長し、助けを求めるのをやめるまでの物語ー

7 名無しのスタンド使い :2018/06/24(日) 04:02:11 ID:Mgyn6saM0
登場スタンド

【スタンド名】
Help!

【能力】
本体が危機に陥ったとき、自動的に発動する。
スタンドが「HELP!」と大声で叫ぶと、
その声を聞いた生物は全て「本体を守る・助ける」ように行動する。
また、虫や小動物のような単純な思考の生物には効果が高いが、人間などには効果は比較的低い。


破壊力-D

スピード-A

射程距離-B

持続力-A

精密動作性-D

成長性-C

8 名無しのスタンド使い :2018/06/24(日) 04:04:25 ID:Mgyn6saM0
【スタンド名】
ガーネット・クロウ

【能力】
触れた人間の感情を操作する。
嘆いている人の「悲しみ」を弱めたり、
敵に本体に対しての「恐怖心」を植え付けることで攻撃を躊躇させたりできる。


破壊力-A

スピード-B

射程距離-E

持続力-D

精密動作性-C

成長性-A

9 名無しのスタンド使い :2018/06/24(日) 22:47:17 ID:QHytJNJk0
新連載乙です!

10 名無しのスタンド使い :2018/06/25(月) 16:36:50 ID:ASP8y5CM0
>>9
ありがとうございます!
拙い文章ですが完結までやっていきたいと思います。
仕事都合で更新は基本夜中になりそうです。
申し訳ない…

11 名無しのスタンド使い :2018/06/29(金) 03:48:26 ID:etdxhtn60
【第2話 街一番のダメ男】

お久しぶりです。緑川拡です。いじめを撃退してくれてから、僕と彩希斗君はそれなりに仲良くなりました。

同じ『スタンド使い』って共通点もあるしね。

さて、今日はそんな彩希斗君がなにやら僕に用があるらしい…

「あ、彩希斗くん」

拡は待ち合わせ場所に来た彩希斗を呼ぶ。

「いつから待っていたんだい?」

「20分くらい前かな」

「君は少し待ち合わせ場所に来るのが早すぎやしないかい?」

「僕が乗るとだいたい電車が遅れるから仕方ないんだよ」

彩希斗は改めて拡の不運体質にうんざりしつつ、そういえば仲良くなってからというもの彼はよくコンビニで買ったものがぬるかったりしていたなと、考えた。

「じゃ、少しぼくの買い物に付き合ってくれないか?」

彩希斗はそう言って反対側に視線を向ける。

そこで、大柄な男性が、女性を殴っているのを目撃した。


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