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【オリスタ】Change a gear,Change THE WORLD【SS】
5
:
◆gdafg2vSzc
:2016/06/22(水) 21:41:01 ID:ZWWtRpvo0
>>4
「朝から元気だなー、おめーは」
「ははは、元気だけしか取り得ないッスから」
バナナオ・レの紙パックにストローを突き刺し、ずちゅー、と一気に半分ぐらい飲む汀。
「ところで兄貴、覚えてるッスよね。今日……」
「ああ、覚えてる……学校終わった後、美良川の河川敷、兎橋のとこだったな」
この日、汀はある男と『喧嘩』の約束をしていたのである。
もっとも、先にけしかけて来たのは相手の方であり。
これまでも何度か汀や海鳴高校の他の生徒にちょっかいをかけてきている……面倒臭い相手なのだった。
「あの馬鹿、何回俺にボコられりゃ気が済むのかねぇ」
「あー、あれッスね。馬鹿は死ななきゃ直らないって奴」
「進化すると死んでも直らない、ってなるけどな」
にやにやと笑い、言うところの『馬鹿』の顔を想像する2人。
「まぁ、またボコボコに痛めつけてやるよ、あの野郎は」
「さすが兄貴、頼もしいッス」
残りのバナナオ・レを一気に飲み干して、紙パックをぎゅっと握り潰したところで。
予鈴が鳴り響き、生徒たちが慌しく動き出す。
「じゃ、また後で、兄貴!」
「おう、後でな、沼。さて」
空の紙パックをゴミ箱に放り込み、
「俺もマジメに授業に行きますかねっと……」
面倒臭そうに背伸びをして教室に向かいながら。
(しかし、さっきの幻覚といい、昨日の『あれ』といい……なんなんだ)
自分の身に起きた奇妙な出来事を、ぼんやりと考えていた。
そして。
この日を境に、汀一勝の日常は変わっていく。
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