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【オリスタ】Change a gear,Change THE WORLD【SS】
11
:
◆gdafg2vSzc
:2016/06/30(木) 21:45:01 ID:b03YRWrE0
>>10
「な、こいつ!?」
突如、顔を上げて笑う長濱に驚き、足を止める汀に。
「ボコるのはこっちだぁ!」
倒れこんでいたチェンジ・イン・パワーが起き上がりざま、拳を放つ。
「へっ、てめぇの遅い攻撃が、当た――!?」
その攻撃を先と同じ感覚で捌こうとした汀の目の前で……ビュゴォ!
先までより早い攻撃が、ガードするより早く汀のスタントの頬を捉え。
「うぐぅ!?」
(ば、馬鹿な!?)
ずしりとした攻撃のインパクトが汀の頬にも伝わり……じわり、と口の中に血の味が広がる。
「どうしたぁ〜!? 誰の攻撃が遅いってかぁ〜!」
(な、なんだ!? コイツのスタンドのスピードが、いや、パワーもさっきより上がってやがる!?)
チェンジ・イン・パワーの、先までより早く重い攻撃のラッシュが汀のスタンドを襲い。
ガードの間を掻い潜ったパンチや蹴りが、じわじわとダメージを与えて行き。
「ぐ、ぐうう……!」
遂に汀が片膝をついて座りこむ。
「あ、兄貴ぃ!?」
「大丈夫だ……沼ぁ」
背後で心配げに声をかける沼田に、汀は背を向けたまま手を振って答え。
ぺ、と口の中に溜まった血を吐き出し、長浜を睨む。
「へっへっへ〜、形勢逆転だなぁ〜、汀ぁ〜!」
「てめぇ……何をしやがった」
「汀ぁ、お前のスタンドが殴ってくれてよぉ〜、めっちゃ痛かったぜぇ〜、で・も・よぉ〜」
まだ痛そうに腹をさすりつつも、満面のドヤ顔を見せる長濱。
「お陰で、俺のスタンドの『能力』を発動できたぜぇ〜!」
「の、能力だと?」
「ああ! 俺のスタンド、チェンジ・イン・パワーは、俺自身がダメージを受けることでパワーアップするんだよぉ〜!」
「……!」
(……厄介だな。一気に仕留めないと、どんどん強くさせちまうか……どうする?)
長濱の言葉に小さく驚き、表情を強ばらせ、考え、沈黙する汀。
「てめぇがこっちを追い詰めれば追い詰めるほど、こっちが有利になるんだぜぇ〜! へへぇ、ビビって言葉も出ないかよぉ〜?」
その沈黙の意味を、自分に対する観念だと勝手に思い込み。
長濱が調子に乗ってまくしたてる。
「さぁ、さっき言った通り、俺がボコらせて貰うぜぇ〜!」
「は、ははは、なるほどねぇ……知らなかったぜ」
「な、何がだ!?」
拳を構え、再び攻撃の体勢を自分のスタンドに取らせながら。
汀が、長浜を指差し、小馬鹿にするような笑みを浮かべる。
「てめぇ、どMだったのかよ」
「な、なにいいいぃ!? 違うわぁ!」
「違うモンかよ、殴られてパワーアップとか。どMじゃねぇとそんな能力出てこねぇんじゃねぇかよ?」
「ぐ、ぐぐ、こ、この野郎……!」
あからさまな挑発に簡単に乗り、怒りを露にする長濱。
「野郎、ぬっ殺す! いけぇ、チェンジ・イン・パワー……」
「いいのか? そのまま突っ込んで来て?」
「はぁ!?」
そこに、汀の次の『一手』が放たれ。
チェンジ・イン・パワーの攻撃が止まる。
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