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【チラシの裏】
売れてるコンテンツはひと味違う。
♪ ＿＿＿_ ♪
／⌒ ⌒＼
(ヽ ／（ ●） （●）＼ /)
(((i ):::::: ⌒（__人__）⌒::::＼ ( i))) げ〜らげらぽ〜
／∠ | |r┬-| |＿ゝ＼
(＿＿＿ `ー'´ ＿＿＿＿ ）
| /
娘は先月頃から毎日ゲラゲラボーでダンダンズビドゥバである。
そして、売れているといえば、やはりアンパンマン。
この１年ほど、我が家はアンパンマン漬けである。
お〜れは すてきな γ⌒) )) ばいきんま〜
＿＿＿（⌒ヽ / ⊃＿＿
／⌒ ⌒⊂_ ヽヾ 〃/ / ⌒ ⌒＼
（⌒ヽ∩／（ ⌒） （⌒） |(⌒ヽ γ⌒)（ ⌒） （⌒） ＼ ∩⌒)
ヽ ﾉ| :::⌒（__人__）⌒ ::| ⊂ `､三 三 ／ _ノ :::⌒（__人__）⌒ 〃/ ノ
＼ ＼ ）┬-| / /> ） ）） ( （ <| | |r┬（ / / ））
(( （⌒ )､ ヽ＿ `ー‐' ,／ ／ ／ 三 ( ＼ ヽ ＼ ＿`ー‐' ／（ ⌒）
＼ ＼ / / /
娘はアンパンマンよりばいきんまんとドキンちゃんが好きだ。
ばいきんまんは「関が原戦線」にも登場させていたのだが、白状すると、
当時はアンパンマンをよくは見ていなかった。
(⌒) (⌒)
| |＿＿/ /
| ＼
/ (・) (・) ＼
| ／二二●二.＼| だから俺様の一人称が
|/ ／.| | | |＼|
＼|／|＼|／|＼|/ﾉ 「俺」になっていたのか
＼_|＿|＿|＿ﾚ
／ ○ ＼
（__（| |）__）
ゝ__） （__,ﾉ
真面目に見てみると、ばいきんまんは毎週悪いことをするのだが、
動機は「おいしいものを食べたい」とか「アンパンマンをやっつけたい」とかハッキリして、
「面白いから」といった悪事のための悪事はあまりしないので好感がもてる。
ちなみに愛する我が妻はドキンちゃんが嫌いだ。
, ｨ
／ |
/ | _,.. -―ｧ
_/ ｌ ／ , '
,.∧': :´: :{ /' ／
, ' : !_ﾉ: : : : :ゝ＿__Y´ _,.＜
／: : : : : : : :／'´ : : : : :.｀ ヾ: :.＼
. /: : : : : : : : :': : : : : : : : :i:､: : ､:ヽ: . ヽ
. ,': : : : :!: : : i/ : : : : : : : :/ !: : ｉ: . ':, .､:＼
ｉ: : :| : |: : : :|: : : : ; ｲ: :./ ｌ: : |､: : ',: :＼;ゝ
|: .:::|: :|: : : :|: : :X /／ !: :| ,∨:.ｉ : : ﾍ
|:::::::| :|:. : : :|／ `ー ｌ‐j´ !: :! : ! : !
|:::::::ヽ|::. : : :! !/ ,j :,' : :| : |
|:::::i´｀!::. : : :| ○ ○ ./:|/: : :.|ヽj
j∧ヽ_|:::::. : :.ｌxw , xwｌ:.:.:.:.,ｨ:.,' (⌒)
＼:|::::!: : : ｌ r ―--､ ,. ｲ:.:.:/ i/ あれは 稀にみる畜生よ ／/
ヾ､|ヽ:.:.:ｌ｀.ｰ`ｰr.--'＜´ |:.:/ ,__________／ /
,､へ:::.＼ｌ､__＿ｊ:::::::::/∧ !/ ／ く
/ヽ:＼＼::::::ﾍ !::::://:::∧ ,//⌒ヽ ＼、
,' ＼:＼＼:::ﾍ |::://:::/ ', ||Ｙ⌒ヽ| ／⌒＼ ヽ
i ｀ヽ＼＼∨〃;::ｲ .i | |L（:::: レ' ./^/Ｙ `l |
| i ＼ヽ>':／ | | | ゝ ○ | （::::| | |
| | ／..｀.¨´.｀ヾ | ヽ´〇(＿＿、 ／ ,/
| | '. . . . r<. . . .〉 | ＼ ソ 〇 ＼ ／
卜 ´ ＜
私は私で、しょくぱんまんがちょっとアレな奴でびっくりした。
＿＿＿＿
／ ＼ , -─ - ､
.. (. ） , -'´ l､ ｀ ､
＼ ∧ ∧ | ／ ﾉ ヽ ヽ
| ・ ・ | 冫 ノ彡,ｨ／ uヽ. l
| ○. | ｜○...| 7 l _,. l! l
|. 凵 | ﾚ'､r l＝-､;__,r-＝､_ l,_ ﾉ
|. ー | ヽlー─'l ー‐' ｀lﾉ /
|＿＿＿＿＿＿| ', ｀ /,ノ ナル過ぎるだろ コイツ
／ ＼／＼／＼ ヽ -─- ﾉi'
（__（|＿＿＿__|）__） lヽ､＿＿ ／ _l､
ゝ ）＿（_）__（__ﾉ| ＿,r 'ﾞ|ﾆ= ､ , 一' ´ ,ﾄ ､ ＿
/ ス＿＿､＿__ゝ..| -‐'.´￣／;;;;;;;;|＞／ヽ二二´ﾉ;;;;;;;;;;;;ヽ｀'';;;;
ノ / 人. .ヽ. | ;;;;;;;;;;;;<;;;;;;;;／／l :: ヽ /;;;;;;;;;;;_ - ';;;;;;;;
~⌒/ー‐/ー..〉ー ).ノ ;;;;;;;;;;／;;;< / / ::. ヾ;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;
（⌒ ） (＿＿)
ばいきんまんとドキンちゃんの他、
娘が好きなキャラはホラーマン、カレーパンマン、ハンバーガーキッドにあざみちゃん。
i ! ......:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:/;:.:;:.:|
ｌ ヾ､ ` , :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:':.:.:.:.:〈;.:.;.:.;,'ヽ |
__ ,,,r`ヽﾉ ￣￣二二￣￣,;:.:.,:-‐;､:.:.ヾ;.:./;.:.;i__| ホラホラ〜
.,...;:;'":;:;:;:;:;ｌ |:;:ｌ :r::';"｀'ｰ;-t‐-t-;:-t tr‐ ';" .iヾ;.:.ﾉ/,;,;,/;.;.;.￣` ､
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:| l:;:ｌ :ｌ:::i !:::iヾヽ i: / ﾉヾ:::i _ j::/:.i'／,;/;.;.;.;.;.; ; ; , , ＿＿＿
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ｌ ヾ! .ヾ､''___"／,; ﾉ,'_|:_!〈;:;;,:.`ー -‐":;,::.:.:;;/;.;.;.;.;.;.;.;.; ; ; ; ／ ＼
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀ヽ､ ;,:.:.:.:.:.:.:.; l/;,;,;,;,;ヾ:;:;:;:;:.:.:.:.:.:.:.;,:.:.:／;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.; ; ; ／ ＼ ほら〜♪
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:`' ‐'i"T;i:.:. ヾ,;,;,;,;,;/:.:.:.:.:.:.:.:|'T`;t/;;;;ヾ;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;., ／ ⌒ ⌒ ＼
ヾ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;| |ﾉ , ; ;｀￣:.:.i:.:.i:.:;i:ii;;!ﾘ;.;.;!;;;;;;;;;;__`､;:;:;:;:, ´:. | /// （__人__） /// |
`ヾ､_:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:! {ｿi-rt-t-r-i-t-rrﾘｿ)｝:.:.:.|_;;;;;;/,':.:.:.￣:.:.:.:.:.:.::: . (⌒) (⌒)
￣ヾヽ:;:;:;:;:;:;:;:'､:.｀`'=tﾆ!ﾆtﾆ!ﾆｿﾘ='‐'´:.:.:／;;;//:.:.:.:.:.:.:.:.r---‐ ./ i＼ ／i ヽ
……今イチ、好みの傾向がつかめない。
そんなこんなで、毎日毎晩、人形でアンパンマンごっこに勤しむはめとなっている。
ばいきんまん役は娘が譲らない。
＿＿＿（⌒ヽ
／: : : : : : : : : : : : :｀ヽ､ ／⌒ ⌒⊂_ ヽ は〜ひ
／: : : : : : : : : : : : ;.ｲﾉ＼ : ', （⌒ヽ∩／（ ⌒） （⌒） |(⌒ヽ
i: : : : : : : : : : ;. - '´ ′ │: } ヽ ﾉ| :::⌒（__人__）⌒ ::| ⊂ `､ ふ〜へ
|: : : : : : :/／_＿ l / ＼ ＼ ）┬-| / /> ） ））
|: : : : : : :L -‐{〒ぇ>‐rfデ1 (( （⌒ )､ ヽ＿ `ー‐' ,／ ／ ／ ほ〜〜〜
ヽ: : ｆ ヽ;| ￣ ト -〈 ＼ ＼ / /
＼:! ぃ ′ ./ ヽ＿ ノ │
`!ヽ.、 r_:三ヨ /
L:_| ヽ ‐ / ばいきんまん いたずらは やめるんだ
│ ＼ 亅
│ ＿_二二ニヱ‐ ､＿
r弋/ _ -‐ フ´ |￣ ‐- .._ ＿_
,. ‐ '"´ ￣＼=ﾆラ'´ ! ￣ ＼
_ ／ ／ / |／ ＿＿＿_」 / ヽ
／/ /. | ＼ / ',
/ 〈ヽ / | ＞ / i
/ ＼＼ L. _ │＿, -‐ ´ / |
まあ、ごっこといっても先月までは上のように簡単なレベルで済んでいた。
ところが、今月のはじめ……。
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | …………
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
. 丿,.:.:.:.:.:',:.:r'i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ,
／ ,:.:.:.ｨ ,i' 'i,i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. i
i : :.i: ｀`'‐､:.:.:.:.:.: i'
｀'ﾍ ':i _,.-‐''- _,.Lr‐;.:./
'‐<＞- ､,_r'"ﾟ´~｀iﾟ i' f /:.i
i,_ _,i '‐--‐'゜ /.:丿
. ヽ￣ L､ i 〈-'´ ん？どうした？
ヽ. __,,...-‐' / i,‐z,
ヽ - / _,.‐'´｀>､_
ヽ. __,.. - '-‐'_,.､‐'´:::::.:.:ヽ_
┌'｀]'"´~__,,.‐'´::::::::::::::::::::::::::..｀`'''‐‐-
_,,..､-‐'~'‐t-‐ 彡:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.....:.:
,r'´ ｨ'´ i／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ―） （―）＼ こいつが どーなっても いーのかー
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| |++++| 」_ ｷﾗｯ | (＾ヽ--△<＾)
＼ `ー''´ l ／ / ~▽
士 0 o 0 士
メ ＿＿＿ メ
/ へ`-L、
(~( し′｜ ）
,..-‐－- ､、
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/:::::::::::::::;;;;;;;;iii彡" :ﾔi､
.i::::::::::::;:"~￣ ::i||li
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ヾ;Y ,.,li｀~~i ┃ ┃┃┃
｀i、 ゝ'ﾟ ≦ 三 ﾟ｡ ﾟ ┛
ヽ｡≧ 三 ＝=-
-ｧ, ≧=- 。
ｲﾚ,､ ＞三 ｡ﾟ ･ ﾟ
≦｀Vヾ ヾ ≧
｡ﾟ /｡･ｲﾊ ､､ ｀ミ ｡ ﾟ ｡
娘はいきなり子猫のぬいぐるみを人質にとり出したのである。
また、先週はアンパンマンと仲違いさせようとカレーパンマンをそそのかしていた。
＿＿＿_ ＿ | 〉―- ､
／ ⌒ ⌒＼ , '" ニ__∠＝､: : : ｀丶、
／ （● ） （●）、 アンパンマンは ＜＿＿ ／: : : :＼ ＼ ､:ヽ : :＼
／::::::::⌒ （__人__）⌒＼ ／/: : ｌ: :ﾄ､ヽ＿､: :ｌ|: : :ヽ: :.',
| |r┬-| | ひどいやつなんだせ /: : : :|: :| :ハ＼ヽ.￣､|: : : :|: : |
＼ `ー'´ ／ (ヽ 〃: :. :.| ｲｌ.| ヽ ＼＼ゝ|: : : |: : |
> ＜ ( i))) ,'ｲ:. :.|: :| :|.',| ヽ ‐,==-|: : : |: ｌ:}
γ´ ,ヽ/ / |,ﾊ: :.{: :ヽ| ﾝ_ '´￣ }: : : |):|:|
/ /､:::.. 、 ＿./ | |: :|＼ } ｨ"´ , ""│:/ｌ.|∧| ええっと……
V |ｌ: :マﾍ <_) ノ|:/ｲﾙ
. ヽ|ヽ: :.|ﾄゝ‐┬ -ｧ彳|´＼
＼|. ＼| ／｀ヽ ::::::::＼
/⌒ヽ ヽ:::::::::::ｌ
/ ', }::::::::::|
アニメの再現なのだろうが、この場面を選択するセンスが卑怯すぎて笑えた。
【チラシの裏〜私はかつぶしまんが好きだ〜】おわり
┌─────────┐
│ 次 回 予 告 .│
└─────────┘
.
乙巳の変（大化の改新）の直後に即位した孝徳天皇の治世の頃、
帝の三男、表米親王は謀反の嫌疑により半ば流罪に等しい形で但馬国に下向した。
だが、親王は息子の荒島王と半島からの外敵を「大鮑の奇跡」による海戦で破り名誉を回復した。
┌─────────────────────────────────────┐
│ 孝徳天皇 │
│ ┌───────────┐ │ │
│ 広景 .| 表米親王 .│
│ │ ......| │ ..│
│ 高景 .| 荒 島 王 .│
│ │ ......| │ ..│
│ 氏景 .| （５代略） ......│
│ │ ......| │ ..│
│ 貞景 .| 朝倉宗高 .│
│ ├───┐ ...| │ ..│
│ 教景 頼景（以下略） | 朝倉高清 .│
│ ├───┐ ...| │ ..│
│ 家景 将景（以下略） | （７代略） ....│
│ │ └────┘ ......│
│ ├─────────────────────────┬──┬──┐ ...│
│ │ │ │ │ ...│
│ 孝景（英林） 経景 光玖 景冬 .....│
│ │ │ │ ....│
│ ├──┬──┬──┬──┬──┬────┐ │ │ ....│
│ 氏景 景明 元景 教景 時景 景儀 │ │ 景豊 ......│
│ │ │ 景職 │
│ ├──┐ │ ...| ....│
│ 貞景 景宗（以下略） 教景（宗滴） | ....│
│ │ || ....| ....│
│ ├──┬──┬──┬──┬──┐ || 景隆 ......│
│ 孝景 景高 景郡 景紀 道郷 景延 .┌→ 景紀 | .│
│ │ │ │ │ │ │ | .│
│ │ │ │ └───────┘ │ | .│
│ 義景 景鏡 景氏 景恒 景健 │
└─────────────────────────────────────┘
その後、子孫は日下部姓を名乗り但馬国の豪族として栄え、
平安末期に宗高の代で居住地である朝倉を姓としたが、改姓した途端に一族には試練が訪れた。
宗高の子の朝倉高清は、源平争乱で平家方の豪の者として活躍したが、壇ノ浦の戦い後に捕縛された。
鎌倉に送られ刑を待つ身となった高清だが、その後の展開は意外なものになった。
神託により、関東で暴れ誰も仕留めることが出来なかった巨大な白猪退治を、高清は担うことになった。
∧＿＿＿∧
| ノ ヽ
/ ●＿＿● | イノシシ──！！
ミ ∧（○ ○）∧ミ .. || ＼ ﾐ彡彡彡
ミ (ﾉ |∪| ノﾐ . || ｷﾞﾘﾘ・・ |）／￣ ＼ ヽﾉﾉﾉﾉﾉ
彡､ ヽノ ､｀＼ . || ノ __ | ｿｿｿｿ
/ ＿＿ /´> ) -=≡=====||────---------（`ー-､っ）≡ヽ |||||||
(＿＿＿） / (_／ .. ｃー''ヽ _,,,,,,,,,,,,,,,,,, ヽ<゛゛ヽ ／ヽ..|￣￣|
| / ...... |0三||に=======ヽ"'''ーー'"゛`／ヽ ヽ≡≡|
| ／＼ ＼ ー-ー ー--,,_＿(=)=======／ヽ ヽ ヽ |ヽ
| / ) ) . || "~"ー--,／ヽ ヽ ヽ／○〈丿
∪ （ ＼ ...... || |ヽ ヽ ヽ／ |===|
＼＿) ..... || | ヽ ヽ ／二|・・・ |
. || (＼ , |二ヽ／二二|￣￣
. || ヾ ヽ､|二二 二 二|,
. || にllヾ//､二二二｝三)
. || ／ '/＼＼i､i､i､i､i､i､
. || ／ /二 ＼＼ 二二ヽ
. || ／ /二二 ＼＼二二ヽ
. u／ /::::::::::::::/ヾ＼＼::::::::ヽ
高清は八人張りの強弓で見事に白猪を射止めて、源頼朝に大いに気に入られるところとなった。
鎌倉方の転向を許された高清は所領を安堵され、三つ盛木瓜の紋も与えられた。
朝倉一族は高清を祖として但馬国内でますます栄えたが、時代の変換時にまたも試練があった。
鎌倉幕府が滅亡した時、朝倉広景は子と共に足利尊氏のもとに馳せ参じた。
そして、建武の新政が始まると、足利一門で越前国守護となった斯波高経に従い越前国入りした。
＼ ノ _ -―――- _
＜ ＜ [￣￣＼ 厂]ノ┌┐[] O┌[￣＼ ／￣￣￣]
｀ヽ ／ ] ＼／／ ＼ ／ [
＼ 〉 , -‐ ､ _ -‐､ / [ Y ／￣＼ '⌒＼ 〈 _ }
∨ ,' ｀丶､ _ -‐ ´ ', /／ } ⌒{／'⌒; )ノ '⌒;＼∨ ′
｀ヽ、 ,' ｀ ｰ' ﾘ i. / {＼ _ . L..」 _ L..」 ｝厂 /{
＼ i / | / ｛ '⌒ V⌒ヽ '⌒V⌒ ]
∨ i | | i ./ 〉 / ＼ノ ｀ ´ 乂_ノ [
{⌒VL､ﾉ ｀丶､J ｷ | i /⌒i/ 〈＿_/ }i _≧=‐---‐=≦三 ＞ ＿＿＿]
| ﾄi. } ){ , ヘ ＼ i. | ／.キ＿ J_｣/ } /} 八 ‐ _□＿└┘_-￣
__{ Lﾊ} { ‐=ミ､＼ V | ./ , ｷ}＿)ﾊ }{仏}/Lﾆ=-‐ 〈 〈 〉､ ７ o | 〈＜⌒: .
／ .∧ {ﾘ} } 八 ` o､､_) }/_／∠ｷ=‐ ﾊし/ ｀ヽ=≦ ､__＿____〉 ′.:y′ o | ∨ ＼: .＼
/ ∧_),小､. -‐=≧=ミﾉ从‐≦二iキ≠ ｲ,小{ｰ彡'￣￣', / . : / ﾉ 〈/ ＼:.:.＼＿
. ﾍ/＞'⌒{ー=彡'小 ﾐ { } iニ二ノ. ',ｰ＜ ／ . : /＿＿／＼＿＿V { : : : : . ＼
ニ／／ ＞' | i f ∠仏､_ _}}iﾊヽ i i≦ﾆフ＞―- i. 厂￣ . : . : ] 「 └―-､: : . ＼
／爪 `ーjノ| | {小ﾘ小ﾘ小ﾘ小} } {厂／ } / . : : : :＿_[＿__厂￣￣]＿]¨¨ﾌ⌒ヽﾌ ￣￣]
,' ＼ ´￣｀≧くﾄ､ { {厂､￣_ __￣ ﾘ ノ ,' / ノ} ￣￣￣ ￣ ￣￣￣
/＼ ヽ＼ ≧个≦ /＞'´￣￣ ／∨
.〈 ＼ ＞'⌒ヽ. | ／ ／) ↑ 朝倉広景 建長７（1255）年生
〉 ＼ `ー‐'´ ｀V ／ / 正平7年(1352)年没 享年９８
↑ 斯波高経 嘉元３（1305）年生
正平２２（1367）年没 享年６３
高経は新政の頓挫後の南北朝内乱時、新田義貞を討ち取る武功をあげ、室町幕府内でも勢力を誇る大人物だった。
高経に属した広景親子も越前国内に領地を与えられた。越前朝倉家の始まりである。
だが、当時は敵味方が頻繁に入れ替わる混乱の時代で、尊氏と弟の足利直義が対立した時、高経は直義方となった。
この時、広景は高経とは決別し、その子と孫は尊氏から偏諱を賜り、高景、氏景と名乗り尊氏方として奮闘した。
しかし、高経の失脚など様々な軌跡を経て斯波家は幕府と和睦、越前国守護に復帰、朝倉家も斯波家の被官に戻った。
そして、斯波家は次代に管領、斯波義将という正真正銘の化け物を生む。
―-----―.／ ／ ヽ ／ ＼ ｀"''-..,,_ --― ＿＿＿＿
＿＿__,,.-''" .／ ヽ / ＼ "''-..,,_-‐'' .r‐--...._ .／;;.-､;;;;;ﾞー‐';;｀>､ _.-‐"´ .i
_,,..-''" .／ ＿ .| __ ＼ "'' .| ＼ ／ );,-'"´￣￣ ｀ヽ{＿〉､／ |
/ ／ﾐミヽ | .／彡＼ ヽ | ＼_/ ,.-.i /-､ ヽ/ .|
/ ／｀゛"''-,,ヽ|/,,..-''"´ .＼ '.,､_ ＿ | i ./ ヽ､ / ヽ i .|
＿＿＿＿,,..-/ ／ ＼. '., ￣￣￣￣ ヽ .i .{ .( ｡) ﾞ-' .(｡ ) .} /
／ / .／ i ＼ '., .ﾍ .,へﾍ:::::::___°__:::::::ﾑ< /
／ ./ ／l ＼ .| ／ .l＼ .',｀"'-.､ . ﾍ _,.ノ.v‐ ､｀r‐-,----‐ ;<_ノノヽ､ /
/ ,' .／l 〉', /｀"''-..,,_ ヽ /. _,,..-''"´ヽ ,'ヽ |＼ .', .＼ ヽ_.-‐" .｀‐'...;二＿_rﾆ >＜´ ｀ ‐- '
,' ／ヽヽ､ ',￣ヽ"'t j､''-,,_} i {,,-'',t j'"´/￣ ./ノ./ .＼ .', .ヽ ,.....∠ノ/;i i;;iー ヽ___
/／´ .＼二', ￣￣ ￣￣ ./-‐' .|:|.＼',＼ ,.-‐7::::::::Y::::/;;|Ｏ Ｏ|;|::::Y:::::::Y ‐-､
. ,.-'"|:| {{_j}',. l /{{_j} .|:| .＼ '-‐‐-|::::::::::|::ﾉ;;;i i;ﾍ:::|::::::::::レ´
. ／ |:| ｀´ .', , ､| , ､ ./ ｀´ |:| ＼ |:::::::::::|";;;/Ｏ Ｏ',;;;Y:::::::::::{
/ |:| ',. ヽ ヽ---‐' ,.' / |:| ／ {ー-‐ };;/ ヽ{ー‐".7
＿ l:l ', ＼ -―- .／ ./ .l::l ／ /二二.{‐ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ-}二二',
｀ヽ ヾヽ .', ＼ ／ / ,':,',,..-''"￣￣￣ ヽ----' | ___ | ヽ----'
―――-.,,_ヾヽﾞ"''‐-..,,_ l ヽ＼＿＿.／/ l _,,..-―‐/:/―-..,,_ i___j .i___j
↑ 斯波義将 正平５(1350)年生 ↑ 朝倉氏景 暦応２(1339)年生
応永１７(1410)年没 享年６１ 応永１１(1415)年没 享年６６
義将との関係を次第に改善しつつも、一貫して将軍方についたことが功を奏し、
朝倉家は斯波家の支配に呑みこまれることなく、越前国内にある程度の独立性を保った基盤を築いていった。
どうやら朝倉家は危機に対するリカバーに優れた一族であったようだ。
そのリカバー能力を最大限に発揮したのが広景から数えて７代の朝倉孝景である。
/: :/: : : : :/: : : : : : :..|: : : : :|: : : : :.}: }: : : : : :.::.
/: : ′: : : :′..: : : : : :.|: : : : :|: : : : /:/.:.: : |: |: |:.:.
′: |: : :|: : |: |: : : :|: : : |: : : : :|: : : ,: ｲ: : : : |: |: |ﾄﾍ
|:.|: :|: :./: :.:|: |: : : :|: : |j|: : : : :|: ／: :.||i: : : :|: |: {| }|
|:.|: :|:./ : :.:.|: |: : : :|: : |j|: : : :.イ: : |: :.ﾘＬ:.:./}: }/ﾘ ﾘ
|∨:.}:.:/⌒ |: |: : : :|: : |j|V´:..:∧ : |: /／__ 彳{
＼:j{ ハ |: |: : : :|ﾊ_j_トL≧ｭj;:ノｲ/ィ升う,ﾊ:.{
ヾ:.､_ Ⅵ: : : :|!r=ｧテミ じ'ノ {:.:八
＼__ﾘ∨:.:j代乂ﾂ 、 ",::ｲ
Ⅵ､Ｖ从 ,.,., ′ /
/ } ＼ 、 ′
ｲ} ∧ ＼ ｀ ー‐ ´／
. ／=j| .∧ ..,, ／ﾆヽ
／ﾆﾆﾆ| ∧ /｀¨¨ヽﾆニﾑ
／=∧=二| ∧ /、 ＼ニ}
. ／ﾆﾆニ∧ニ| .∧ ∨/⌒¨¨ﾆﾆ;
／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ∧=| ∧ j 1{ﾆﾆ／ニ/
／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}=| /:.∧｀ ´ }ﾊﾆニ}ﾆ/
↑ 朝倉孝景 応永３５(1428)年生
文明１３（1481)年没 享年５４
斯波家の内訌による越前国分裂の危機と応仁の乱のドサクサにあって孝景は、
結果として、守護代の甲斐家を叩きのめし、同じく守護代の織田家らもろとも主家を国外に追放し、
単なる被官の身でありながら、越前国において守護と同等の権利を幕府に認めさたのである。
孝景は一乗谷を本拠地と定めた。
孝景以降も朝倉家は知謀、武勇あるいは文治に秀でた当主が続いた。
また、朝倉教景（宗滴）をはじめとして一門からも優秀な人材が続出した。
ｰ=彡::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}/__
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小 ﾉ } ﾊ:::::j
ﾉｲ:ﾊ ｀ ＿__ Ｗ
､´￣ ／ } ,、
＼ ／ j ／ ＼
ｰﾍ __,. ´ ／.＼
__／ :, ハ ／ﾆﾆﾆ㌻ﾆ=-
ハ :, | :, .／ﾆﾆﾆ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-
/ } ／}j ∨ﾆ二／ﾆﾆﾆﾆﾆ／ﾆ／
/／,} .r―'゜/ﾆﾆﾆﾆ,，ﾆﾆﾆﾆニ/ﾆﾆ/
__,ィﾆ／ﾆ＼ | /ﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆ ′
/ﾆﾆﾆﾆ>=/ ﾊ | ./ﾆﾆﾆ＼ﾆﾆﾆ二二/ﾆﾆﾆ|
↑ 朝倉教景 孝景八男 文明９(1477)年生
天文2(1555)4年没 享年７９
優秀すぎて当主に謀反する弟が出たり、斯波家が幕府に越前国領有権を提訴したりと、
問題も発生したが、歴代当主はこれらを乗り越え、一乗谷の繁栄は百年を迎えた。
乙巳の変とかいうから別スレかと思ったｗ
本編進行現在の朝倉家当主、
朝倉義景が父の急死により家督を継いだのは弱冠１６の時である。
r:､ /ハ {ミ:、
j:{＼、{{ }:}＿ ＿ j} }:} , イ}
. {:にﾆン'´. . . .｀/´. . . . .｀ヽ}//ﾆ}:}､
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|. . l. .j. . .∧ .Vノ し )しハ|. ｉj }､ . .} | . !|.ﾘ
. . .ﾊ . ﾊ|. ヾ ゝ ′ ゝ ' /|. ﾚi ﾊ. .ﾊj . |j/
' . / Ｖ l. .| 、 "" ′ "" ,|./ j' V ∨
V ヽ| ｀ ._ ` ´ _. イ/j′ /
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ｨｰ…Tl´＼ ｀Ｔ´ ／lT…‐ ､
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／ ヽ ヽ::::／/__ｉ__l＼::::/ / ＼
{ }´/:/￣￣|::| ｀ ｉ/ } ← 朝倉義景
ヽ ｀ヽ ノ/ / |::| :､／ /' / 本編進行現在 ３８歳
相続直後、義景がまず手掛けたのは、
越前三国湊から大陸への直接貿易の開拓と輸入品をもとにした新産業の開発である。
また、義景は多くの公家を一乗谷に招き、京の文化を国内に広めた。
義景自身も歌道や学問に造詣が深かった。
_
,. -‐- ､ ＿ （( ｀
／: : : : : : : : :＼ /´::;::｀￣￣｀::':/⌒Y｀ヽ
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. l !＿ ‐---‐ '＿_ｌ. | .:::::::::::::/::::／/｀｢:::::::{」_::}:!::::::::::::::::::::::l
l r|＿ ｀ヽ ／ ＿ｈ.| . /::::::::::::::{ﾘ〃r=ﾐ !ﾊ {ハ::::V:::::::::::::::::::l::}
ﾉ l l||llii..￣lﾆ「||llii... ﾉ.} ! /::::::::::::::::::::ﾑﾘ込! r=ﾐ/: ::::::::::::::::::!:{
／ ヽj`'ー‐' |.| `ー‐''lﾝ ＼ ::::::::::::::::::::::::i , 込!::::::::::::::::::::::;:::}
. / __, V,.-‘-ｌ｣-’‐､V. _ ヽ |:::!::::::::::::::;:::人 ＿__ /:::::::::::;::::::::::::::_ﾊ
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:::::::::::::::::l.ﾊ.| ::::::｀￣￣ | l:|.|:::::::::::::: ／ヽ._ ,ｪ--っ/´￣ヽ
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:::::::::::::::// ''ニﾆ}ヽ '´ ／::::::::::::::::::::: ; ｖ{ | | ! ; ／ ヽ
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::::::::::/ ﾉT´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: / ; ｛:::|､ {:::l ＼ / ./ ＼
↑ 清原宣賢 当代の大学者 ↑ 三条西実枝 古今伝授継承者
天文１９(1550)年没 享年７６ 永正８（1511）年生 本編進行現在６０歳
外交では、北近江の浅井家とは優位な立場で友好関係を結び、
若狭国では武田家の家督争いに軍事介入し、両国への影響力を強めた。
なにより義景は流浪時代の足利義昭を保護し、元服の手はずを整え加冠役にもなった。
＿....:.:´＼／｀:.:.ｰ:..、_
「:.:.:.:__:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.__:.:.:.:ﾍ
,':.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾍ:.:.:.:.',
/:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:/Vﾍ:.:.:.:.:.:.:ﾍ:.:.:.:',
/:.:.:./:.:./i:.:.:i:. トｖﾍ:. i:.:.:!:.|:.ﾍ:.:.:.',
/:.:.:.//:/:.:l:.:.!!:.:| |:.:|:.:.:i:.|:.:.ﾍ:.:.:ヽ.
|/:/:.i:i:.:l:.:小八:.| |:.ﾊィﾑﾄ;.:}:｝:.:.:.ﾄゝ
|从:.:l从!/千ｭヾ:! ﾑｨﾋュリ ﾉｿ:.:/ﾘ
｀ヾ{ﾊ ￣ ´ ｀ ￣ ﾊ}:.:{
｀ｰ彡ﾍﾍ : ﾊﾉ:.:.ヽｰ
ミ:.ノ:.:.:ハ ＿｀´＿ /:!.:.:.:.:.:彡
彡:.:.:.:i（:.:.:＼ ー ／:.:.}:.:.:.:ミヾ
イﾊソﾊ!ヽト ヽ ___ ／彡ﾊﾘﾍ;.:.j｀ヽ
｀!从ｒ‐┤￣￣!￣￣├‐┐ﾉﾘ
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...,....-:::::::´::::::::::::::::::::::|:::::::l:::::l:;:;:;:;|;:;:;:; ｌ:::::l::::::::: |::::::::::::::::::::::::｀:::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l:::::l:;:;:;:;:|:;:;:;:; l:::::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l:::::l:;:;:;:;:;|;:;:;:;:;:l:::::l::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::::::::: ← 足利義昭
:::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::l:::::l:ヽ;:;:;:|:;:;:;:;:':l:::::l::::::::::::::::::::::::::::l::::::::::::::: 本編進行時３４歳
:::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::: i:::: i:;:;:;＼|;／:;:;:;i:::::l::::::::::::::::::::::::::::!:::::::::::::
さらに、義昭の将軍職就任運動への協力を約束し、
見返りに、祖父の代から争いの続く加賀一向衆との橋渡しをさせ、和睦をとりつけた。
義景は「朝倉」の名に恥じない当主であった。
しかし、永禄１１(1568)年６月２５日、
義景は嫡男の阿君丸を突如として失い、事態は暗転する。
／ ／: / / : : / |: : : : :|／:｀ヽ
/: ,.:/ /:: : :/::/ : : : : }: : : : : ヽ
/ :/ ,!: !: : :厶/ !: : : :/:: : : : : : : ',
i／ { |: | : /: : :/|:＼/ /:: : : : : : : ',
,‐---― ´￣｀ヽ `!: ! /フ⌒ヽ､/:X: : :/ : : : : : ｉ
. / ￣｀ヽ ﾄ<|: i/O(__ツ l/l/|: : / : : : : : : ｉ､
{ | }./|从 ﾟｏ ﾉ: /: :/: : : : :/ ＼
. Y⌒ ｉ /∧ .川 - ､| ∧: : : : :| ／ 何で……
／ | } .i ｀i ﾞヽ ′ (_ツ }/: :i : :/|/l／
＿／ / 厶-=´ ﾉ／＼ 0＜} /:|::/: : : :} 阿君丸……
￣￣／ | ./ー-ｧ-=´ .厂＼ ﾞ＞-‐i´: /|: /: :|//| : /|
／ |/ ／// !¨ ／―| /l :/ ﾟ｡∧: :/ .|::/ 何でなの……
. / } ∨ .i .|＿ン ＼|/ ０ |/ |/
/ / .∨＿ -― ￣ /
=＝＝＝==､､ / ｱ‐-‐ ﾞ´＼ ./
ヾ/ / Y /
享年わずか７のこの子を、義景は風をあてるのも嫌がるほど溺愛していた。
衝撃のためか、義景は直前に迫った義昭との出陣の約束を反故にした。
j:::::::::::::::::::::::::::::::/::ヽ/ヽ :::::::::::: ∧
/:::/:/:::/::: l:::|::ｉ:::ｉ::: ｀'" ヾ:|::|:|::i:::::∧
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{:i::l:l:l::::从ﾊ:::::l_Tユゝ、 Kエﾌ''ｲイ::::ﾉ i
iﾊハ∨ﾍヽ::｀ヽ i | //´
ヾ:::::ﾍい＼ 」 | ﾊ{、 ）
Ⅵ::::ヽ､:.:... ＿_＿ ,ｲ､ヽ二ノ
（.....ノﾉ::::::::八:.:.:.. ´ ー ハヾ丶彡′ …………
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｀>≫ィ彡ミ::_ゝｰ＿___ー‐_升彡ｲﾉハﾝ}
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失望した義昭は越前国を去り、濃尾の新勢力、織田信長の力を頼って上洛を果たした。
同じ頃、越前国内では噂が流れた。
. / / .:: :::l l !:::::! l l:::. l::. l l lヽ
/ .:/ :::: .::::l ﾄ !:::::! ｜ ,ﾍ ::. |ｲ:. l l ﾄ､ヽ
. / ::/ .ｌ :::::| ::::|:l lﾊ |-､|. | / !:: /|| l::: /: ! l ヽ ＼
/ ::/l .:l ::::::l ::::l::ﾚハl ヽ!:: |: / ＿|::__/_」Lﾚ:: /::: ! ! ＼!
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/:／ ｜ ::ﾊ :::::::/l: :::::l l:::ヽ＼)l::: :l/:::::::::::::::::::::::::|::::/::ﾄ;::: /l l
| .::/ l :::::/:::l:. ::::::lミﾐ､ ` ‐!::!. :|:::::::::::::::::::::::::::::｛|:/l/ l: / ! l
|::/ l ::::/!:::::ﾄ:::::::ハ ､|::|:: ::| ＼ l/ V
|' l :/ |::::::ｲ V_|＿_ ヽ!:: ::l ／
l/ ｜:/ 「￣￣￣ ¨ ヽ !､: ::ｌ 、 …………
_l ＿ ヽ l_ヽ :| __´:.:|:|
_ -┴―＞ ´ ヽ ＼ヽ !`ｰ- ／|:.:.:.:/ l
| ／ ヽ ト､ヽ!{「,ヘr ､l:.:.:/ l
/ ﾄ､|: : :`v': : : } ∨
/ l |: : : : lヽ : j ｝
阿君丸の没した日の朝、その乳母も亡くなっていたのだが、
これは乳母と仲の悪かった女官による毒殺で、その乳を飲んだため、
阿君丸も死んだというものだった。
・・・ムスカさんの義満＝やる夫、細川頼之＝やならい夫なやる夫スレがみたいなー（ﾁﾗｯﾁﾗｯ
女官とその夫は捕らえられ、義景の前で厳しく詮議された。
＼ ／
＜ わたしたちは無実です！ ＞
＜ ＞
＜ そんな大それたこと考えてもみませんでした！！ ＞
＜ ＞
／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨|＼
＿＿＿＿＿ γ´/ 丿ヽ
／.::::::::::::::::::::::::::.ヽ -‐ '´￣ ヽｿ ｀ 丿
|.:::::::::γ⌒Ｙ⌒ヽ::.| ／ ／/" ｀ヽ ヽ ヽ＼
|::::::::/ ＼:三::／i:::| //, '/／ﾚ´/ノ ヽﾊ ｀､ヽ
|:::::::〉（ ○）::（ ○）.| 〃 {_{ u. ⌒ u.⌒u ﾘ| ｌ │ i
.（@ ::::::⌒（__人__）⌒) ﾚ!小ｌ.（○）三（○）从 |、i|
| u |ｉ|!i|!| | 丿ﾙ|u. u.､_,､_,.u u. |ﾉﾚ ﾘ
＼ ｀⌒´ ,／ ヽu. |ｒ┬| u. j /／
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､. ゝ ,￣ イ／
: | '; ＼_____ ノ.| ヽ i .y' |ヽ／ | ＼
| ＼/ﾞ（__)＼,| i | /{ <l∽ ／＞ ヽ
＞ ヽ. ハ | |｜ l .! l／／ / }
夫婦は無実を訴えた。
毒殺の真偽はともかく、確かに満年齢で５か６になる子が、
毒がまわるほどの大量の乳を飲むかというと疑問符がつく。
この夫婦に対して、義景の下した判決は……。
／/: : : |: :|:,!:i,: :i:::＼: :ﾞi,::::ﾞ': ､: :i,: : : : ::|彡/ i,: : : : : : : |: : : ::|ﾞi,:ﾞi
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i/ i:l,: :N:|-‐''ﾞ, ` i: : : ,! i＿.ﾉ/|: ,!i,: : : ,!: : : :,i
!:i,: |: :|// .i: : :,!,.=,-::'ﾞ: i::,!::,!: : ,!: : ,!: ,!
.|::,!､i|: i =- |: :,!´ ﾐ: : : :i!／ i: :,!: : ,!|:,!
.|,! ﾞ.i: :ﾞ､ ,!:/ ﾐ: :／ i::,!|: :/ .i,!
! |: : /i: ､ |/ .κﾞ |/ .|/ ' …………そう
|: / И: 丶､＿＿ _ ' ＿___!
|/ ! .ﾞi,: : :,!i,: ,! ,.!≠'",´-―‐‐｀i
.ﾞi,: ,! .i:,! .fﾞ, f¨´,.．--､_,. ,ゝ､．---.､
.∨ .!' _ﾔ＜ |／／ ＼
,.．‐‐/ {,.．-､ .ﾉ':/ / ／ ﾞi,
L -‐{__{ ｀` }':/ ,! / ｀ヽ、
/7ﾞ ∥|:､ ,!/ .i _,. ． ヽ,
/ .iﾞ . //,! L`:､__/,! / ,.． '' ´ ｀ヽ,
,! .ﾋ=∠='/ .|¨¨¨¨¨ ./,．' ./
／/: : : |: :|:,!:i,: :i:::＼: :ﾞi,::::ﾞ': ､: :i,: : : : ::|彡/ i,: : : : : : : |: : : ::|ﾞi,:ﾞi
,!::,!: : |:,!ﾞi,!:::ﾞi,: i::::::::＼ﾞi,＞'ﾞ.｀`|: : : : ,!',.⌒ﾊ,: : : : : : :i: : : : | ヾ､
,!:/,!: : |:,|:::l:::::::>､i,‐‐''´/`// |: : : :,!ζ ﾊ .}: : ,!: : : :i: : : : |
i/ i:l,: :N:|-‐''ﾞ, ` i: : : ,! i＿.ﾉ/|: ,!i,: : : ,!: : : :,i
!:i,: |: :|// .i: : :,!,.=,-::'ﾞ: i::,!::,!: : ,!: : ,!: ,! ならば あなたたちは
.|::,!､i|: i =- |: :,!´ ﾐ: : : :i!／ i: :,!: : ,!|:,!
.|,! ﾞ.i: :ﾞ､ ,!:/ ﾐ: :／ i::,!|: :/ .i,! 湯起請で
! |: : /i: ､ |/ .κﾞ |/ .|/ '
|: / И: 丶､＿＿ _ ' ＿___! 身の潔白を証明してちょうだい
|/ ! .ﾞi,: : :,!i,: ,! ,.!≠'",´-―‐‐｀i
.ﾞi,: ,! .i:,! .fﾞ, f¨´,.．--､_,. ,ゝ､．---.､
.∨ .!' _ﾔ＜ |／／ ＼
,.．‐‐/ {,.．-､ .ﾉ':/ / ／ ﾞi,
L -‐{__{ ｀` }':/ ,! / ｀ヽ、
/7ﾞ ∥|:､ ,!/ .i _,. ． ヽ,
/ .iﾞ . //,! L`:､__/,! / ,.． '' ´ ｀ヽ,
,! .ﾋ=∠='/ .|¨¨¨¨¨ ./,．' ./
,! ,｡'ﾞ／ ,! | { _ ./
/ ./ ./ ,!_／¨ ＼ ,.．''´ ､.／
.{ ｀{∨ .｀i ）
ﾞi, ﾞ, ｀i |
湯起請とは湯の中の石を取らせ、火傷の状態で有罪無罪を決する裁判方法だ。
実際には熱湯を前にした態度で真偽を判断し、湯に手を入れないことも多かったのだが、
この時の夫婦は大釜で煮えたぎった湯の中へ無理矢理にと手を突っ込まされた。
━━┓┃┃ ━━┓┃┃
┃ ━━━━━ .. ┃ ━━━━━
┃ ┃┃┃ ┃ ┃┃┃
. ┛.... γ´/ 丿ヽ ┛
＿＿＿＿＿ -‐ '´￣ ヽｿ ｀ 丿
／.::::::::::::::::::::::::::.ヽ ／ ／/" ｀ヽ ヽ ヽ＼
|.:::::::::γ⌒Ｙ⌒ヽ::.| //, '/／ﾚ´/ノ ヽﾊ ｀､ヽ
|::::::::/ ⌒ ⌒ | 〃 {_{ ー ー ﾘ| ｌ │ i
|:::::::〉 （ ￣） （＿）| ﾚ!小ｌ （○） （○）从 |、i|
（@ ::::⌒（__人__）⌒) 丿ﾙ| ､_,､_, |ﾉﾚ ﾘ
| ゝ'ﾟ ≦ ﾟ ｡ﾟ 三 ≧ ﾟ'ゝ . j /／
＼ ｡≧ -=＝ 三 ≦｡ イ＿
-ｧ, 。 -=≦ ,ｧ|‐‐ ＼
ｲﾚ,､ ﾟ｡ 三＜ ､,Ｊﾄ
≦｀Vヾ ≦ ッ ッV´≧
｡ﾟ /｡･ｲﾊ ､､ ﾟ ｡ ミ´ ､､ ﾊﾄ･｡ﾞｉ ﾟ｡
当然、火傷を負った夫婦は有罪となり、日夜をとおしての火責め水責めで死に至らしめられ、
その一族も全て極刑に処せられた。
だが、それでも義景の悲しみは晴れなかった。
その後、義景は禅に傾倒した。没頭した。必要以上にのめり込んだ。
／/: : : |: :|:,!:i,: :i:::＼: :ﾞi,::::ﾞ': ､: :i,: : : : ::|彡/ i,: : : : : : : |: : : ::|ﾞi,:ﾞi
,!::,!: : |:,!ﾞi,!:::ﾞi,: i::::::::＼ﾞi,＞'ﾞ.｀`|: : : : ,!',.⌒ﾊ,: : : : : : :i: : : : | ヾ､
,!:/,!: : |:,|:::l:::::::>､i,‐‐''´/`// |: : : :,!ζ ﾊ .}: : ,!: : : :i: : : : |
i/ i:l,: :N:|-‐''ﾞ, ` i: : : ,! i＿.ﾉ/|: ,!i,: : : ,!: : : :,i
!:i,: |: :|// .i: : :,!,.=,-::'ﾞ: i::,!::,!: : ,!: : ,!: ,!
.|::,!､i|: i =- |: :,!´ ﾐ: : : :i!／ i: :,!: : ,!|:,! 円環の理の導きを待ちながら……
.|,! ﾞ.i: :ﾞ､ ,!:/ ﾐ: :／ i::,!|: :/ .i,!
! |: : /i: ､ |/ .κﾞ |/ .|/ '
|: / И: 丶､＿＿ _ ' ＿___!
|/ ! .ﾞi,: : :,!i,: ,! ,.!≠'",´-―‐‐｀i
.ﾞi,: ,! .i:,! .fﾞ, f¨´,.．--､_,. ,ゝ､．---.､
.∨ .!' _ﾔ＜ |／／ ＼
,.．‐‐/ {,.．-､ .ﾉ':/ / ／ ﾞi,
L -‐{__{ ｀` }':/ ,! / ｀ヽ、
/7ﾞ ∥|:､ ,!/ .i _,. ． ヽ,
/ .iﾞ . //,! L`:､__/,! / ,.． '' ´ ｀ヽ,
,! .ﾋ=∠='/ .|¨¨¨¨¨ ./,．' ./
,! ,｡'ﾞ／ ,! | { _ ./
/ ./ ./ ,!_／¨ ＼ ,.．''´ ､.／
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日常の会話も禅問答のようになった義景は家臣との意思疎通もあやふやなとなった。
そのおかげでか、
義昭と信長の上洛と幕府再興後、朝倉家の動きは妙なものとなった。
| ヽ／ |
ノヽ＿ ', ／ヽ. ,、 ﾉ ノl ノヽ＿
|￣ （ｰ-' /', ,／ Ｖ ヽ ´￣ﾉ￣ /
ﾉ も お ヽ /_, '-' ﾉﾊ,`ー- 、', ,、 〈 タ ち |_
｀i. う こ / N , ' , ' ,'＿ ' , v ', l. ン ょ /
ﾉ マ る 〉 | ,' ,=＝ ﾉ ￣゛ ' u', ﾉ. マ っ {
/ ジ よ /＼. !U ,ヽ丶 -､ lj .|r‐、 ） タ ち 〉
ヽ で | ＞´ ,-! lj ,' ﾉ__ ', .::::|ﾄ､ l〈 ン ょ .|
./ | _〉＼__|/', ,' 〉ｰ-､ '" ｝ / マ っ /
. ｀ｰ'｀`!´',´!`! ,.､ ヽ ', !(二ニ｀ヽ , ! /ｰ'ﾉ ! ＿|
,､| | |-|/ / ヽ>、' ,'"""' . u /＜´ マ マ 〉
, / /_,.{ l-.l' 〈 ヽ _,. '" | {） ジ ジ. 〈
l l | 〈',l. ',! ',_ ', /^l ヽー一 '" ', ヽ. で で .|' , ､ヽ
ヽ` ', ', - ´ l { { )) ', ! _ゝ┼､,-┬┤ l l |
', ' ,. - し'｀ / ', __,.!- '"_, -! -! ' ' }
', ヽ. _ / , -'"ー ' "´ '"´ ! ＿, -, | ← 武田元明
. ', ﾉ ノ / -ー―_= (￣ヽ | / | 本編進行時９歳
'´ ヽ 'ヽ' | /
若狭国守護、武田元明の拉致のように、周囲に混乱をもたらし、
見方によっては幕府への挑発ともとれる態度が朝倉家には続いた。
: : : : : : : |: : : : : ,!,|: : : : : : : : : :ﾞi,ﾞi,: : : : : : : : :i,: : i: : : : :|: : : : : :|/ /,!: : : : : : : : |: : : : : i
: : : : : : : ,!: : : : ,!:|:i,: : : : : : : : : |ﾞi,ﾞi,: : : : : : : : |､: i,: : : : :|: : : : : :!:/:,!!: : : : : : : : :|: : : : : i,
,: : : : : ::/:|: : : :,!:::|､: : : : : : : : : |:::ﾞi,ﾞi,: : : : : : : :|.i,::i,､: : : |: : : : : :| /: |: : : : : : : ::|: : : : : :i
:i,: : : : :,!::::|: : ::,!:::::i !ﾞi,: : : : : : : ,!::::ﾞi,ﾞi,: : : : : : : |::ﾞi,i:ﾞi,: : :!: : : : : |: /: : |: : : : : : : :|: : : : : :|
::i,: : : :,!:::::::i,: :,!::::::::|!::ﾞi,: : : : : : ,!:::::::ﾞi,ﾞi,: : : : : : |:::::|!::ﾞi,: :|: : : : : :!/: : : |: : : : : : : : : : : : : :|
,:::i,: : :,!:::::::::i,::,!:::::::::ﾞi,::::ﾞi,: : : : :,!:::::::::::ﾞi,!ﾞi,: : : : :|::::::::::::ﾞi,:|: : : : : |: : : : ::i,: : : : : : : : : : : : : |
､!::i,: : !::::::::::i,:,!::::::::::::l,::::::ﾞi,: : ::,!:::::::::::::::ヽ:ﾞi,: : ::,!:::,:．ヽ;:ﾞi!: : : : :,!}: : : : : i,: : : : : : : : : : : : :!
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i:::::::::ﾞi!::::::::::::::::::::::::::::::::::,! ヽＮ ｀` ー‐'''¨´ヽ!ﾞ ,!:/,!: : : ::,!': : : : :/ .i,: : : : : : : : : : : !
:!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i ,!/',!: : : ::,!,: : : : ,! ﾞi,: : : : : : : : : ,!
:ゝ、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾘ ./-',!: : : :/ ﾞi,: : : ,! i,: : : : : : : : ,!
: | i,｀＞ ．:::::::::::::::::::::::::‐〉- ,.． 'ﾞ ,!: : : / .ﾞi,: :,! i,: : : : : : ::,!
: :| ﾞi,: : ,! ..≧､.．;::::::::::::〕 ＿,,,,......,.． ,'" .,!: : :/ ∨ ﾞi,: : : : ::,!
､::i, ﾞi,::| ,.斗ﾍ ＼＼≧=---‐ﾆ≠´／ /､ｘ,,_,.ｘ-､ .,!: ::/ i,: : : /
..ヽ!斗 'ﾞ ｀丶．;r‐ 彡ィ''"´ ﾞ 勹||｀7: /----- =､ i,: :/
'" .|||| ＼ | .| ／ .i|| /／ ﾞi, |/
.||| ＿,,,,,,,ヽ_ | | ／_ ,i|!ﾞ .ﾞi,
,斗''" ｀`ーr‐=､斗-'' ¨ ´ ｀ ・ 女 .ﾞi,
朝倉家……、義景は明らかにキレを失っていた。
ざっつぁつぁっつぁ〜
┌───────────────────────────────────┐
│ そして、永禄１３（1570）年４月２２日……。 .│
└───────────────────────────────────┘
ざっつぁつぁっつぁ〜
.
【若狭国佐柿】
'';;';';;,.,
''';;';';;'';;;,.,
''';;';'';';''';;'';;;,., ざっつぁつぁっつぁ〜
ざっつぁつぁっつぁ〜 ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
vymyvwymyvymyvy ざっつぁつぁっつぁ〜
MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、
Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾Λ＿ﾍ
ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ
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＼ ｀ﾆﾆ´ .:::::／＼ ｀ﾆﾆ ＼ ｀ﾆﾆ´ .:::::／ﾆ´ ＼ ｀ﾆﾆ´ .:::::／
／｀ー‐--‐‐―´＼ ／｀ー‐- ／｀ー‐--‐‐―´＼-‐‐ ／｀ー‐--‐‐―´＼
ざっつぁつぁっつぁ〜
／ ｀ゝ ざっつぁつぁっつぁ〜
／ 、 、 ヽ
/ 「￣￣|￣￣ヽ λﾉ ,ゝ
/ |、 | Vﾚレ'￣｜人ﾉ
ノ ﾉ ＿ζ＿|＿＿___| / / ゝ ....＼
７ λ ＿ゝ￣ ＼―/ ミ .＜ おお！木下殿！
ﾉ ﾚ从人√ / ｜ lヽ） ＜
λ ＼＿ ^ ´ λ从ﾉ ...＜ 援軍 かたじけない！！
ﾉ ( | ／￣￣７ / ＜
"ヽ λ｜ /￣ヽ￣７ / ....／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
"ヽﾉﾚ λ l＿__|__/ /
/ ヽ ｀----' / ざっつぁつぁっつぁ〜〜〜〜〜〜〜〜！
/ ヽ --- /
/￣￣￣￣７――‐---＼＿______/
/ / .-/---、
↑ 粟屋勝久 生年不詳
───── じゅべべべべんっ！ ─────
_,,,..-.ｰ.─.-.-....､._
二ヽ,,..::"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:..､
／::::::::｀`:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ:::::::::::ヾ:::::＼:::::::::',
/:::::::::::::::i:::::i!::::::::::::::::ヾ:::::,,∠,､_:::::＼::::＼:::::',
i::::::::::::::::!:::::i i:::::::::l::::::::イ＼＼＼:::::::::＼:::＼::',
l:::::::i::::::::!::::i,,ゞ;::::::::i:::::::::l >≧r､＼::::::ヾ＼_::＞ 粟屋殿 これまでの孤軍奮闘
ｌ::::::i!:::i::::l;/i ._,,＼::::!､::::::l 辻ヾ〉 ＼:::ヾ）::::＞
i:::::ﾊ::::|::::l:::i〈｀（ﾍ＼! ＼:', ゞ-′ ラ∨/"´ 見事だった 敬意を表する
l:::i l:::|::::lヾ､ 弋i;） ヽ ＼ ┌::ソﾉ
∨ l::::l::::l:::＼ " ﾍ::::/ だが 俺たちが来たからには もう安心してくれ
＼|＼!＼ ′ ∨
ヾ ヾ ､ ｰ ´ , ゝ､
｀ ､ , ′ ／ ＼＿
｀ ｰ ＜ ／´ ／:::::￣｀ｰ-
_ノ´∧_∧ ／::::::::::::::::::::::
:::::´￣／ /〈::ヾ∧ /::::::::::::::::::::: ← 木下藤吉郎 ３４歳
:::::::／ / ﾉ::::〈 ヽ /::::::::::::::::::::
､＿ -─- ､＿
､＿ノ ｀ヽ
彡 ＼
ﾌ ＿/ , ──‐ ､ ',
〉´::::::|W /:::::/ /:::::/ ∧ ああ！
|:::::::ン /_:_/_/::／ ,/∧
ｲΤヽ ' ﾌw,, ,,,ﾝ /∧ 見たところ お味方は２千！
ﾉ | ,===ｧ ｿw''y ﾉ
＼| ｀ﾆ´ ､__／ N この数と この国吉城があれば
| _／:::从 ﾊﾉ
八＿......-‐::::::::::::::::::|∧彡' 武田信方や武藤友益の朝倉方にも
＿_|::::::::::::::r──┴､
∧／¨/Y⌒,ハ 丶 十分 対抗が出来る！
／/ ＼,/／.／o | ＼
／ ∧o / ／x≦=| ＼＿＿
.． ´ / ∨／≦三三＼ ／////二ﾆ=‐-ﾐ
_＿.． ´| ／ ＼／＼三三三／ ＼＿＿,ィ////// ／ ヽ
//| |__／ ///////// //////／ |/|
. ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 ﾟ |/ ﾚ ﾟ ..}|:./ヽ: : |
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V
＼_! ＿ ' !
ヽ ／ ｀t ／ え？
___,ｒ| ＼ { / ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
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／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
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／ ヽ
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/ : : : : ∨
／ :/: : ∨
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/ｨ r‐- { : : : : / / ＼
ﾘ : :ｌ:::::::::::丶 ﾘ: : _ -‐::::: ,:::┐ ｌ}
{彳 : :ｌ:::::::::::::::::: :1从从f´:::::::::::::::::: ::::′ ﾊハ
{メ :ｌ::::::::::::::::::::::ｌ丶 ﾘ:::::::::::::::::: ::/ ｉ/:::::::::::
{ﾘ: 丶:::::::::::::::::ｌ .! ｌ:::::::::::::::::::: ::/ i }/7::::::::::::::
{八∧「 ‐- ∨ ｌ:::::::::::::: -‐′ﾒｲ {:::::::::::::::
／:::::::::::{ ハ 〈 _ ￣ ハ乂 ｌ::::::::::::::
::::::::::::::::v : : ヽ _ ＿ 〃 }!_＿ }::: :::::::: ん？
y′::::::::::::::::::::::v: : : :＼ -‐ ／: : : : ヽ‐-廴]::::::::
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/: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : _: : : / 〈 {} |/ ﾚ {} } |:./ヽ: : | 粟屋殿 勘違いしているようだな
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V 俺たちは先遣隊
＼_! ＿ ' !
ヽ Tﾆｰ‐‐‐,‐'' ／ 本隊は…… ３万の軍勢は 今まさに
___,ｒ| ＼ ｀二二´ ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´ ここより南 熊川に集結中だ
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
. ／.: :: : : : : : : : : : : : : : : : ::: :. :＼
/.: .: : :: : : : : : : : : : : : : : : ::: :. :. :. :ヽ
, .: .: .: .:. :: : : : : : : : : : : : : ::: :. :. :. :. : 、
／ .: .: , .: :: :: : : : : : : : ::: ..: :. :. :. :. :. : ＼
_／.: .: .:..:/,.: .: .: .:.. .. .. .. :. :. :. :. :. :. :. :. :.ヽ.
７.: .: .: .:..:/, .: .: .: .:!.: .: .: :: :: :: :: :. :. ::. :. :.i |: : :. :. :. :. :. }
〔 /,.: .: .::「ﾟﾞ' =＜j |.: .: .: :: :: :: :. :/,.〕斗ｷ ''７:. :. :. i : : i（
ﾚ'}{.: .: .: .:i 〝:く . : .: :: :. :≠ √: : i ﾉ: .ﾊ{
＼i l: :小 ﾟ'vﾍ}ﾉiﾚ¨ ﾊ: :i斗::ﾚ'! な……っ！
'¨¨¨}へ{ i八 | 、 i /: iノ::ﾉﾚ'
へ..__ | | |: -=}7＾}／⌒ﾐ=-― さ…… ３万だと！！
. 八 ¨ﾟ --‐ ｉ ｰ= ﾟ¨ / └., }
. } ＼ ＿'__ , :′ / ;
:ﾉ 〕 、 ¨￣＾ ｨ＾| , i
.. ／＼ | i＼ { |／ ,
. ＼ﾉ ﾉ ｀¨´ __.У /
__...｡s' ﾟ'=- 、 / /
￣ヽ､
_ ,-─ ､,〉ゝ－-::... 、
,..::´:::::ヽ:::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::`＼_
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ
, ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::.／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
,/::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ｌ
l::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｌ ああ 俺たちの狙いは武藤某のような
|/|:::::::::::::/:::::::::::::::::ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｌ
|::::::::::::::::::::::::_:::/ ｌ:::::::::::::::::::|＼:::::::::::::::::::::::::::ｌ:::::::::| 若狭国内の親朝倉勢力じゃねえ
|:::::::::::::::::::::::::/≧､ ｌ::::::::::::::::::| ＼斗::::::::::::::::ｌ:::::::::ｌ
|:::::::::|:::::::::/l::/ｲ⌒ﾞ`ﾒ::::::|＼::ｌィ千代`:::::|:::::::::ｌ:::::l〉ﾘ これから国主連合３万は越前国に乱入し
|::::::::/|:: / ﾘ弋､ _ﾉｌ ヽ| ヽﾚ; __ｿ ｌ j|人:::::::ｌ:::::|
. |::::/ |:::fzlｌ ＾ー‐'´ ＾ ‐-'´ jｌノ:::::l::l::て 朝倉家そのものを制裁……
|/ ヽ.:::|ﾍ /ィ<"j ﾒ_／
ゝ;八 ; /ｲ ぶちのめしてやるんだよっ！！
＿> ､ ゝニ ｱ ｲゝ:::｀＞-､
〆y´ 'l‐<` 、 , <´/ ｌ）:::}:::::::::::::::` ､
/´ / 〈 lヽ､ ｀‘´. / /::::7::::::::::::::::::::ﾊヽ
γ ﾉ { `xｌ ／ ,/::::/::::::::::::::::::::::/::::l
八j :; ＾ ﾉ /∧ /::::/::::::::::::::::::::::/:::::: |
『 誠 の 太 閤 立 志 伝 』
次回＜その１９ ＵＲＵＷＡＳＩ ＮＯ ＢＡＢＹ＞
３月中にに投下出来たらイイな……
義景の哀しみは癒えることはなかったって、完全に八つ当たりじゃねえかｗｗｗ
実際問題、大名家の後継者が早世してしまうというのは深刻ですからね
典型的なのは嫡男病死〜養子指定〜新嫡男誕生〜養子粛清と大迷走した豊臣家ですが
朝倉家も阿君丸急死で大動揺した可能性はあるでしょうね
（というか、いざという時の後継者もいないのに上洛戦なんて大博打は二の足踏んで仕方ない）
英林〜義景の間の代も、後継者が若いうちに先代がポックリ逝く事があったし
前スレ最後で出てきた老眼と四十肩。
去年まったく同じ目にあったから痛いほど解るよ…。
ベイスターズもマトモに引継ぎできたのが大ちゃん→くみてふくらいだし
巨人も原→堀内で堀内かわいそうだったな…
大内とかたまにあるね嫡子を失ってって……
信長も火起請で手打ちにしてるんで、本人としては真っ当な裁判だと思ってた可能性がががが……
ホンマに中世の裁判は地獄やでー
養子失ったら実子ができて、で陶晴賢とかの暴走を気にしないで・・・って感じで。
濃密な次回予告だったなあ
まるで中世欧州の魔女裁判だぜ
中世武士選書の朝倉孝景はボリューム満点で面白かったね（ステマ
小さい子って「おしごと行っちゃうの？」って言うらしいねｗ
職場の上司も「ただでさえ行きたくないのにさ…」って笑ってたよｗ
肩の痛みが取れないなら、整形外科に早う行きなされ。
家族でスパもいいけど。
あのお方の場合
「ごちゃごちゃウルセエから両成敗」
みたいなツモリじゃね？
それを
ジューーーー！！
「で、どこに置く？」
みたいな、メンドくさいヤツが台無しに…
それ、逸話間違えてる。信長が自分で握ったという話が信長公記にあるんだよ
池田勝入の家臣の左介が盗みに入って証拠の鞘落としたんで、
潔白の証明のために火起請させたら斧を取り落とした
でも、池田勝入の家臣だから仲間が庇って訴人との間で一触即発
そこに通りかかった信長が、話を聞いて｢俺が火起請で握れたら左介成敗するんでそう思え｣
といって、同じように焼かせた手斧を握って三歩歩いて柵におき、｢これを見たか｣と言って左介を誅戮させた
ttp://alliance-souyaku.co.jp/AllianceKK/Hot-hitoiki-data6-8.htm
隆慶一郎が自著で作左の火起請に触れた時に
信長もさぞかしあきれ返っただろうってツッコミ入れてたなｗ
兄貴が勝つような気がするけど弟が勝つこともあるの？
長尾景虎、今川義元
そりゃ、長男＝後継者ってのが常識で
他の兄弟に比べても家督競争で一歩も二歩もリードしているからねえ。
逆に言えば、家督をガチ争いになったり奪われてしまったら、
無能以外のレッテルは貼られないわなあ。
>>66 義元さんの場合、何人抜きなんだよｗ
母親方の勢力もあるんじゃないかな、って感じかな
老眼はメガネ合うのをちゃんと付ければ怖るうに足らずですよww
乙ー
あー、そりゃそうか
上洛戦で当主戦死したら朝倉家終わるな
斯波義将って初めて聞いたけど、なにこの完璧超人
経年劣化は世の中の常だけど南北朝辺りまでは有能しかいない一族だったんだぞ
嫡流が続いてれば違ったんだろうけど斯波氏も義将の孫の代に嫡男、弟、甥と連続で早逝して嫡流が絶えちゃったからな
朝倉にとって嫡流が途絶えるとどうなるかは見てきた道なんだろうな
乙でした
3月はデスマーチなんで4月初めでもいいですよ、無理なさらずに
そしてようこそ絶望の老眼の世界へ
スマホのフォントも大サイズにしないと見れないんだぜ
らくらくスマホとあまり変わらんような気がする
南北朝時代には華々しかった吉良や今川といった足利一族をはじめ三管四職も、この頃だとほとんど
見る影もなくなっているな
老眼や四十肩の話じゃないけど、信長が糖尿だったんじゃないかという話がある。
感覚鈍くなってたから握れたんじゃないだろうか？
と、糖尿持ちで去年やけどをやらかした俺が書いてみる。
これ、信長が若い頃の尾張時代の逸話でして
その頃に糖尿になれるほどの甘味栄養を採れるのか？
親父も大概なんだけど、斯波義将と斯波氏最盛期を築いた人物だからね。
細川頼之との関係は大物政治家同士の与野党交代を繰り返した感じだね。
俺が聞いた話だと、握る直前に手に酒をかけてアルコールの気化熱で冷やしたって話だったが
信長公記にはそんな話出てねーよ
つか、原文がリンク先にあるんだから読めば良いのに
史料読まない奴は発言禁止にしたらどうだ？
まあ、>>82はソースよろといいたくなる新説だったけど。
史料読むやつでも長文語りはいらん、>>１の作品が見たいんや。
斯波と細川の後継勢力同士の争いだべな。
甘味栄養なるものは糖尿病の直接原因じゃないよ。
管領の後継勢力が滅びた後、幕府官僚の後継勢力が天下を制したと見えなくもない。
糖尿病は、厳密には膵臓の機能が止まって体内の糖分を分解できなくなる病気です
こうなると、大して糖分取ってないのに血糖値が天井知らずになってしまう
もちろん、糖分の食い過ぎで血糖値が高い人はいるけど、
単に食い過ぎて膵臓の分解機能を超えてるだけの可能性もある
あと、腎臓が故障して血中の糖分が尿にダダ漏れするという症例もある
ほうほう、で、信長がそういう症例だった（若い頃から）という何か記録でもおありなので？
阪神の岩田とか思い出した件
ポプラ社のコミック版日本の歴史の最新作が朝倉義景で驚いた、何故このチョイスかとｗ
徳川幕府の機構も
伊勢氏の流れを組む後北条氏由来だものなぁ。
旧来の家中組織と豊臣政権の残滓をミックスしたような感じでスタートしてるし
資料というか、その展開原哲夫の漫画に出てきた信長がまんま（ry
将門様みたいに祟らなくて良かったよな
徳川は関東に入ると、北条家の発給文書を提出させて徹底的に北条の軍事行政を研究してるよ。
北条の文書が他の戦国期の大名家に比べて大量に残ったのは、この徳川による収集のおかげ。
んで、そのあたりの研究の結果、軍制をそれまでの甲州流から、北条の仕組みを取り入れた北条流に
改定しているし。
それと、北条家の統治機構をそのまま使ったかどうかは別
あと旧支配者の発給文書を提出させるのは当然なんだ
それまでの領地や徴税を調べる一番確実な方法だし
被支配者側にとっても「我々はかつての領主からこれだけの土地や権利を安堵され認められていた」
ということを証明する保証書のようなものだから、当然大事にする
北条家の場合、提出先が後の天下人だったからこそ大量に保管されて現代まで残された文書量が多かったって話
> あと旧支配者の発給文書を提出させるのは当然なんだ
そうじゃないから北条以外の古文書があまり残っていないわけで。
諸大名が行政機構として古文書類を収集するように成ったのは、幕府の影響を受けた江戸中期くらいから。
金沢文庫や足利学校が著名なのは、ある意味それが特別な存在だったからなのかも
既に書かれてるように既存の権利関係の確認と追認の為でしょう
それまでの徳川は在地勢力はほとんど安堵するスタイルだったから
大規模にそういうのはやってなかったけど、関東へは転封だったからね。
先日の大河でもガチじゃない切腹（扇子腹）やってたけど、
このころになるとガチじゃないクガタチも有ったんですね。
あとバイキンマンの言葉遣いでも出ましたが、新城直衛のセリフの「バカ」は「莫迦」ですぜ。
真っ赤になるまで熱した斧（鉄）は、指で触れた瞬間、「オゥワチャッ！」と声をあげて反射で手を放してしまう。
よしんば意志の力で反射を抑えても、両手に重度の火傷を負い、障害が残る危険あり。
水・アルコールは、バケツに放り込んでも数分くらいは手で触れれる温度まで下がらない。
ただ、溶接工が使う（ホムセンで売ってる）皮手袋で掴めば、長時間は無理だが、
熱が伝わりきる数秒間ぐらいは耐えられる。
と考えると、信長は鷹狩に使う手袋か、皮革の切れ端か何かを使ったと考えるのが妥当。
鍛冶の知識を聞きかじっていたら思いつくかもしれない。
ただし、太田牛一が誇張して話を盛った可能性も有り。
火傷しなきゃ救われる分魔女裁判よりも有情かもしれん
裁判制度が急速に整備されていってるね。
大名支配下にある家中、国衆、惣村などの相論での武力行使を禁じる代わりに
裁判による解決をしやすくしたもので、ある意味では近世の幕開けかも知れない。
もちろん時代の限界はあるにしても
とにかく訴訟しやすい環境を整えるのに熱心だった。
代表的なのはやはり北条氏で、北条氏康の改革で訴訟費用が庶民でも払える程度にまで引き下げられ、また定期的に
判定を開き判決の迅速化を行うなどして、公儀としての求心力を強化していた。
溶接工で無くても分かる情報をどうも
普通、持てないのがキモなのに、
皮手付けたのに違いない（キリッ
wwwww
大関ヶ原展
ttp://sekigahara2015.com/
参加武将の鎧や刀などが大量展示
これで良かったのか悪かったのか。
ムスカさんにも寿命ってものがあるのに、鬼だな…
(波留によれば)たかだか2036年までの辛抱ですよ
春の珍事で終わるのか、それとも突っ走るのか？
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150411-00000079-nksports-base
ライデンフロスト現象
焼けた鉄と手の間に水蒸気の膜ができて短時間なら断熱される
後暗いやつやヘタレ（戦国基準）はモタモタしていい具合に温度が下がってかえって大やけど
現代でも行われている「火渡り」と同じ理屈（※諸説あります）か
面接に行ってきた。社長と面談だった。社長が脂ぎってた。
専門学生時代、ゴミ箱に転んで中指を骨折した。
2度寝したら、タチバナマコトとHする夢見た。
Gメン時代に郡山を「くんやま」と呼んで、会社の人に怒られた。
ウエストは６２ｃｍ
求める年収は600万って言ってたけど、200万でもいい、私が100万稼ぐから
次の放送は2週間後位は空ける
もう既にヤクルトにひっくり返されているけどな
おまけだと多分米粒サイズだろうがｗ
今年はホントに読めんわ。
どこからどこまでがフィクションなんだろうね？
知らなくても楽しめるけど知っといた方がもっと楽しめる気がする
イッチはタイムマシンもってるの？
正則知将説とか家康善人凡人説とか、正確性よりもギャップ優先でイッチは話作ることも多いじゃん
その辺じゃね？
歴史＝フィクションでええやん
オールフィクションでええやん
どの道ノンフィクション部分も「そう伝えてる資料があり、信頼されてる」でしかない
イッチがどんなふうに描き出してくれるのか、それを楽しみにしておけばええやん
>>155が二割くらい。
説明足らなくてごめん。
あまり気にしない方が良い。創作物は楽しくないとな。
そもそも研究者でさえ史料解釈を誤って酷いフィクションを騙る
のもありがちな訳だし。
その塩梅は読者の知識レベルや年齢や嗜好やらに影響されて奥が深い
新関が原なんて戦国モノの新スタンダードを確立したレベルに達してると思うよ
ファクサーにしたのはいい着眼点だったな＞新関ヶ原
何となく分かった。
つまり参考にしたいのか
……今年の大河は、奥さんの餌食になっているのかな……。
どう考えても主題も脚本も悪いからなんだけど。
女優に責任押し付けるほうが幸せになる人多いからな
愛称までつくし、ここまで語られるし。
歴史オタってメルヘン好きなのか？
昔の大河のオリキャラとかはそこまで気になんなかったんだけどな…
「風と雲と虹と」では藤原玄明という実在の人物が、鹿島玄明（名前だけ拝借したスーパー忍者）と鹿島玄道（史実の玄明の行動をとったキャラ）に分離してたし
「真田丸」でも面白くなるなら、真田信繁と真田幸村に分離してても良いような
確実に毛利勝永と真田兄は割を食うだろうということだ
やめて… やめてくれ…
マジでやめてくれぇ…
それで主人公を食うほど脇が活躍しても視聴者がそれで楽しいのかというと、だし
新選組！では主人公より佐藤芹沢、堺山南、山本土方など脇の方が光ってたし人気があったと思うよ
三谷は一人一人の登場人物を作り込むタイプだからどうしても群像劇になりがち
だから案外割りを食うのは幸村かも
クロカン・信包・バカ
だったなあ
真田信之は自分より優秀（笑）な弟にコンプレックスを持って事あるごとに張り合うけど、それを幸村がしれっと上回られて周囲が幸村を褒めるのをぐぬぬと悔しがる系噛ませ犬
毛利勝永は大阪の陣で真田幸村に助けてもらわないと何もできなくて、事あるごとに「幸村殿はすごい」を連呼して、十勇士辺りに「頼りない人だなあと苦笑される」系噛ませ犬
になるにムスカの魂を賭けるぜ
信雄「ぐう分かる」
葵三代の三成はかっこいいのに。
そもそも毛利勝永は出番があるのだろうか
官兵衛の時の勝家位の出番はあるんじゃないの？
ルイズは、八丈島から遠泳に成功させることができるんだろうか？
そりゃどっちが傑物か評価は変わるわな
いや、戦闘面だけといっても、のぶやぼ的統率なポイントじゃ
兄ちゃんや息子のほうが、上じゃね？
環境適化で高出力。成功ってそういうもんでしょ？
それとも目立った鉄砲玉の方が良い？
最後の突撃では一緒にかましているのだから、
さすがに毛利勝永は出るだろ。
大坂入城のときは、コトあるごとに下らないことで幸村に衝突して
落城・最終決戦前夜で初めて幸村と理解し合える友となって
幸村の突撃の血路を開くために、先に討ち死にしてしまうカッツンという展開に
このスレの寿命を賭けるぜ。
この兄より小柄出っ歯で大阪城一発屋の信繁が有名なのは、兄が徳川幕府から心底恐れられ、嫌われていたからと聞いたけど？
徳川って外様で身内って少ない排他的な家では？
直政とか反論で出されても
何だ煽りか？
徳川家には特に排他性はないと思うな。
領地拡張時に地元の侍をどんどん家中に組み込んでるし。
今日の試合展開はイッチが歓喜しそうだｗｗ
上司さん、巨人も勝ったんですからそこはまあまあ
今年だけなら…！
やりそうな気はする。
スマホとはいえ、ノブヤボの最新作がレーザー銃構えた信長とか見たくなかった…
織田信長という人物ならやってもなんだかありっぽく思えるあたりが怖い
弓と刀のほうが得意そうだからそっちを選ぶんじゃね？
そんなわけないだろ。家康こそ最新技術大好き人間だぞ。
信長は南蛮人に機械時計もらっても「そんなんこっちで修理できんからいらない」っていう保守派
あと一つの事例だけで保守だどうだと断定するのもどうかと
国産の江戸時計を作成させるまでやったのだが。
あと家康は日本で初めて大砲の集中運用もしている。
信長は、もうしわけないが、未だ誰も試していない新しいものを許容するような性格ではない。イメージと違ってね。
南蛮胴、香木、銅活字など、家康がそういうものへの食いつきが良かったのは事実だろう。
これのことかｗ
ロケラン構えた勝家から漂う戦国自衛隊臭…
こういう発言する人が揃いも揃ってみんな自信満々なのはいったい何故なのか
実は現代にタイムスリップした信長の小姓の書き込みとかだったらまだわからなくもないんだけど
そしてなぜ君は終わった話を蒸し返すのか。
彼女たちは運命の仲間にめぐり合えたのだろうか。
こういうの見ると口だけで何もしない歴オタよりまだマシ…いや、方向性違うだけでどっちもないな
戦国時代の近畿は冷遇されすぎやでしかし
仮にも信長の前の「天下人」だっていうのにねえ・・・
＜番外８ アイデンティティ＞
永禄元（1558）年、織田伊勢守家の織田信安は、
親子相克の果てに、子である織田信賢の手で尾張国から追放となった。
＼ﾞ''ヽ､ =/|ヽ､
三 ヽ'､ ﾌ‐-''､▽∧
─＿ )‐'' ,-‐|‐/ヽ､
─＿ _,,,‐'''ｌ二ﾉ／-ヽ'",,,/ |＼ ─__
≡∠_ノ‐'"＼// /／ ／ﾚｌﾌ＼ ∧
三 | ,‐''__／≡ ソ［_＼￣ |＼_ノ‐''
＝￣ -＿ ／ヽ/ 二＼三二 }＼ 」
＿‐＝ヽ、─- /_ノ'" ＿--＼‐ ﾚ' j ﾙi ヽ、
＝-＿=ノミ ゝ-/ヽ-､__ ─---- ＼＿＿,,ノ､__｝ ノ な バ
三二＝ 〈=<ｌﾍ ,-､ メ__ﾞヽ、ヽ' ｌ ﾒ､二‐_,､ ｿ ﾉ ･ ･
＝二-ﾉ=/ﾌ ﾚﾐ≡/◎ ﾞヽ,ゝ､ノL ‐=｛'"ﾞ '''ヽ"／ ･ ･
くﾉ二＝‐／|ｌ ~）〈‐／＿- ゝ '' ＼ ･ ･
─ ‐-＝彡',-─-,‐-＞､;ヽノ‐メ二〉─-｛ ＝''"ﾉﾞヽ ･ バ
＿ -_-- ﾌ'"==/ /:::/ ／,,"ﾞ=､ゝﾍ ﾞiｌ ≡三= ‐-､,| ｛ ･ カ
二＝‐_┌'≡ﾉ ／|:::ﾚ' ／ ｌ_,,_ ＼ﾞtﾉ,-‐メ≡＝ ﾚ .｝ ｌ| ･
＿ ＝､ニ彡ｌ|::〈ヽ'ﾚ'"￣ Yr'.|/:::::::::＼､≡=,<ﾉ / ･
─‐￣= ＿=ヾ,‐-┴-‐‐､ ﾚ!./::::.:＝= |} ﾞ‐二 ／‐ヽ
＿＿ --＝i ＼､＿,ニニ､ ||ｌ::::.:.:＿_ﾉレ二y L
＿──￣─＝|三i ﾞｌ:::| .|ゝ ヽ''「Y|ｌ／"＿ __￣ソ ＼
‐- 三|＝ﾞｌ.|:::| .|ﾌ ‐=［| |'::::::三二‐ ≠__ ＝=/ .,へ-､
＿ __ ,i'ﾍ=≡ヽｌ:::ｌ ヽメ-＝''ｌ |三三＝─ ｌ. ＼ニ‐ /／ ＼ /
＿--/__≡ﾍ三＼ヽ＼,ニ=､ノﾉ三二─ |ｌ ‐ﾚﾞi ∨
≡ ／≡三三＿‐-_ヽ､ ／ノ三≡= ノ ゝｿ ヽ
￣三=≠三ソ二二＝＝─ﾞ"'‐" ヽ､三ニ≡ ／ -─ ‐ﾍ
──三/≡／‐'''ヽ､ﾐ､三三三二‐ ヽ=__.／ ＼ - ヽ .＼ ← 織田信安
￣＿＝_=‐' 三三二=ﾞヽ､､三三二＝ /￣三二≡ ﾞi '' ," ｌ"
信安は、美濃国の斎藤義龍の下にはしるが、斎藤家も織田信長に滅ぼされる。
頼るものを完全になくした信安だが、幸いにも、
信長には信安をとことんまで追い詰める気はなかった。
_,,,,,,,,
, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,,
,r' ／＝ミ
/ 彡ll',''´
. / 彡lll
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ 俺だって 同族攻めを
. |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l |
|. ,' // やりたくて やってるわけじゃねえからよ
. ',. ,' , r'
. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l |
ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、
''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT''''''''''
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
. | | .l i / ./ | |
| | | l / ./ .| |
. | | | l / / | |
| | | ', / / l .l
信安は、美濃国内で信長から捨扶持をあてがわれる身となった。
一方、信安を追放した信賢の消息は、
永禄２(1559)年に信長に降伏して以降、自刃したともあり、
尾張国から退転したともあり、不明である。
|＼ イ|
|∴＼ // |
|∵∴＼ //：|
|∴ ∴ ＼＿＿ ;/ /： |
|∴∵ ∵ ＼;;;;;;;;;;＼ﾉ∵|
|∴∵∴∵∴＼;;;;;;;;/∴ |
|∴ ∴ ∴ ：⌒|⌒ ∵ |
[∵∴∵∴∵ ∴ 賢 ∴ ：|
/ ＼＿＿＿＿＿人＿＿）
| ＠ ＼ ＼ ●入●／
＼ ヽ | u /￣ 〉 | |
| | | | |＿＿＿＿__
／ ＼＼ | ⊂フ ／ . ／＼
／ ／ヽ ／＼ ／ ＼
／|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ |＼ ＼
／ | | ＼ ／
／ | ご自由に. | ＼／
| お持ち帰りください。. | ／
| | ／
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
↑ 織田信賢 生年不詳
だが、一説によると……。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
|.:.:.l.:.:.:.:| ' }.:.:|
|.:.:.l.:.:.:.:| 「￣￣ヽ 人:.:| あれえ？
|.:.:.l.:.:.:.:ﾄ､ { 丿 ／l.:.:.:.:|
|.:.:.l:.:.:.:.:|.:＞ . ｀ ー '" .. イ.:.:.:.l.:.:.:.:|
|.:.:.l:.:.:.:.:.|.:.:.:.:|｀ ｰ--‐r'´.:.:.:|.:.:.:.:l:.:.:.: |
|.:.:.l:.:.:.:.:.:レ'〈| !〉､.:.:.|:.:.:.:.l.:.:.:.:.|
|.:.:.l:.:.:.:.:.:.| ＼ ` |＼.:.:.:.ﾉ:.:.:. ﾘ
|.:.:.l／|:.:.:ﾊ ＼~｀ヽ ＾| ヽ/:.:.:,ｲ:,'
|:ﾝ、 |:.:.:ハ `く￣￣| /:.:／ ﾚ、
／ ＼レﾍ.:.:| ,ｲ ＼ │/／＼ ｀´＼
⌒ヽ、 ヽ Ⅵ／ |. ＼|'" ／ ヽ、 ∧
＼ ｀ｰ´ ￣￣￣￣＼>´ ∨ ',
＼ ,/ /｀ヽ、 } }
/.:.:.:.:.:.:ｲ.:.://.:.:/ ＼ヽ＼:＿:.｀ヽ
/.:.:.:|.:.:./|￣/｀,/- Vﾍ´＼＼}:.',
,' .:. .:|:.:/ ﾚ'/´⌒ﾐ､ ｲ⌒ヽVⅣ.:}i
i.:.:.:.:.:Ⅵ 〃| しﾊ ! iﾊＪ |ヾ !/:.|
|.:.:.:.:.:.:.:! { 弋_Ｃ)ﾘ 弋(うﾘ }│:.:|
|.:.:.l.:.:.:.:| ゝ -‐' ｰ- ' 〈:.:.:| 若やないか
|.:.:.l.:.:.:.:| ' }.:.:|
|.:.:.l.:.:.:.:| 「￣￣ヽ 人:.:| こんなところで なにしてはるん？
|.:.:.l.:.:.:.:ﾄ､ { 丿 ／l.:.:.:.:|
|.:.:.l:.:.:.:.:|.:＞ . ｀ ー '" .. イ.:.:.:.l.:.:.:.:|
|.:.:.l:.:.:.:.:.|.:.:.:.:|｀ ｰ--‐r'´.:.:.:|.:.:.:.:l:.:.:.: |
|.:.:.l:.:.:.:.:.:レ'〈| !〉､.:.:.|:.:.:.:.l.:.:.:.:.|
|.:.:.l:.:.:.:.:.:.| ＼ ` |＼.:.:.:.ﾉ:.:.:. ﾘ
|.:.:.l／|:.:.:ﾊ ＼~｀ヽ ＾| ヽ/:.:.:,ｲ:,'
|:ﾝ、 |:.:.:ハ `く￣￣| /:.:／ ﾚ、
／ ＼レﾍ.:.:| ,ｲ ＼ │/／＼ ｀´＼
⌒ヽ、 ヽ Ⅵ／ |. ＼|'" ／ ヽ、 ∧
＼ ｀ｰ´ ￣￣￣￣＼>´ ∨ ', ← 山内一豊
＼ ,/ /｀ヽ、 } }
信賢は、旧臣にあたる山内一豊の庇護を受けたとのことである。
また、山内家の菩提寺として一豊が土佐国に開創した真如寺には、
信安、信賢親子の墓が建てらた。
_,,.. -──- 、
,､‐'´:::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、
／::::::::∧::ヾ､::_､::::::::::::::::::::＼
/:::::ｲ/_ｲ ＼i´V__＼;;:::::::::::::::::｀、
,'::::::/l_,､、 '´ｒｰ`ヽ!:::::::::::::::::::ｉ
l::::ｲ/ｆi;;;i !:::ill;} ｊ|:::::::::::::::::::|
|:::ｌ { bil;｝ ヾ )ﾉ |:::::::::::::::::::::| むか〜し昔には
,!:::::| `''´. ~ l:::::::::::::::::::::.|
l.:::::| ’ |::::::::::::::::::::| 世話になったんやし
l::::::ヽ、 一'''´ |::::::::::::::::::::|
|:::::::::::`' ､, ／|::::::::::::::::::::| これくらいいいやろ
!::::::i::ｉ::::::::::`'.┬ - '´ |::::::::::::::::::::；
|:::::ﾊ:lｌ::::i::::::::::| |::::::::::::::::::::i
';:::i :l ＿ﾚ;..､ﾉ､ |:::::::::::::::|!::,'
,r'´ゝ「￣ ｒ' , |:::::::::::::::ｌ|:/
／ `、 ヽー-､, 〃 |／j ＼,'ｊ,'
,.' ＼ ＼ -一…---ヲ´＞t
/ ; ゝ、 `''ｰ------ｰ'''" ノ `ヽ、
; ,' `''ｰ ､,＿ __,,,.､-ｰ'''" ＼
「自分は織田伊勢守家の家老の子である。」
この事実は、一豊の人格形成に大きなウェイトを占めていたのかもしれない。
＜番外８ アイデンティティ＞おわり
, -─ - ､
, -'´ l､ ｀ ､
／ ﾉ ヽ ヽ
冫 ノ彡,ｨ／ ヽ. l ん？
7 l _,. l! l
ﾚ'､r l＝-､;__,r-＝､_ l,_ ﾉ 山内一豊のアレって
ヽlー─'l ー‐' ｀lﾉ /
', ｀ /,ノ いつのことだっけ……？
ヽ -─- ﾉi'
lヽ､＿＿ ／ _l､
＿,r 'ﾞ|ﾆ= ､ , 一' ´ ,ﾄ ､ ＿
-‐'.´￣／;;;;;;;;|＞／ヽ二二´ﾉ;;;;;;;;;;;;ヽ｀'';;;;
;;;;;;;;;;;;<;;;;;;;;／／l :: ヽ /;;;;;;;;;;;_ - ';;;;;;;;
;;;;;;;;;;／;;;< / / ::. ヾ;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;
/:::::,r'´ ヽ:::::::::l,
l:::::::l_,,_ _,,-‐-: :'l:::::::::l
ゝ::iｨ'"｀ﾞ`t‐l´￣~〕､:.l:::::::::l
ﾞﾋﾞ'--‐i ﾞ'‐-‐' 〉'´i丿
ﾞi `` : : : ﾘﾉ ま いーか
l r--‐‐ ｯ : :r､/
l ｀`''''"´ : :/::l'" テキトー テキトー
. !､,＿＿＿／: :l_
_,,（F-､, _,,-‐''''""´ !､,_
_,,,..-‐/''´::lﾞ`-､-V_,,, -‐''''"ﾉ;;;;;;;｀ﾞ`'‐ ､,_
,,-‐'""´￣:::::::::/:::::::,rﾚ'´ i､ヽ--‐ 丿::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;｀ﾞ`'‐-- ､
,ｨ'::::::::::::::::::::::::::::/＿／ i : ヽ ,ｨ':::::::::::::::::::l:::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:ヽ
r':::::::::::::::::::::::::::::::::::::,r i : : l:::::::＜⌒￣:::::::::::::::::::,i::::::::::::::;;;;;;;;;;ヽ
_l;::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::i :l::::::::::::::＞::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::;;;;;;;;;l
::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::ゝこヽ :l::_,,,..-‐''´:::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;l､
::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::／:::::::ゝ ,,ｨ ''´::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;ヽ
『 誠 の 太 閤 立 志 伝 』
＜その１９ ＵＲＵＷＡＳＩ ＮＯ ＢＡＢＹ （前編）＞
本日5/30（土）23：00頃から投下予定
_,, -―- ,,_
／::::::::::::::::::::::::::＼
/::::::::::::::::::∧::::::::::::::ﾊ
i::::::::::::::/| / ゝ-从:::::ﾊ
l:::::::::jl/´ﾚ` ｀゛ `l:::::i.
l:::::::::| 〃⌒ i::::::i わたし いっつも 怪我しとるから
}::::::::| 〃⌒ ､ ;:::::i
,::::::::∧ ｒ‐ ￢ ∧::::} なんだって いっしょやで〜
{:::::::::::::＼ ヽ _ノ_∠::从::|
|::::::::::::::::,, }_｀￣ i于ｰ､/}::!_ ＿
',::::/|::从/ ＼ ｀l < ﾘ / /￣
}ﾙ {／＼＿. ＼-| ﾊ ､| { -r--‐ '' ￣
_,, ＜ ∠ ＿ヽ}／ ﾊ∧ Ⅵ
_,, -‐＼ } ｀ﾛ ',ｰ'`ー'
＿| {/. 7ﾝ |l ﾊ
-‐ ¨ ヾ} } 7 |.| ﾊ
´￣ | / | } ﾊ
. | // ,ｨ'
楽しみだ
前話読み返しておさらいしてくる
投下します。
永禄１３（1570）年１月、
織田信長は、畿内及び近国２１ヶ国に幕府の名前による書状を発した。
_,,,,,,,,
, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,,
,r' ／＝ミ
/ 彡ll',''´
. / 彡lll 『俺は禁中御修理と天下静謐のため
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ 来月中には上洛するんで
. |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l |
|. ,' // お前らも合わせて御所様に参賀しな』
. ',. ,' , r'
. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l |
ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、
''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT''''''''''
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
. | | .l i / ./ | |
| | | l / ./ .| |
. | | | l / / | | ← 織田信長 ３７歳
| | | ', / / l .l
この上洛要請は、足利義昭が将軍職に就任以来、
幕府を無視するかのような態度を取り続けていた越前国守護大名、朝倉家にも届いた。
朝倉家の一門及び重臣は、対応策を協議するため、本拠地である一乗谷に集結した。
／ 厂 : : : .
／ |. l : .＼
. : / |: |: . l: : . ＼ ヽ :.
/ . : : : /ｌ :/ |: : . |: : :.|ヽ: : : .ヽ |≫l 要するに これは
.: :.l : : :/ |/ |ヽ: :|＼:｣／＼:: :.l |≫|
: : | : :/｀ |≧ｰ' ∨ ｀ ヽﾊ仆;＼|: | | わたしたちに対する最後通牒ね
|: :l: :/／/;ﾊ |l しﾘ |:. :| |l
|: :l: :.| l:しﾘ ｀¨´ //|:: :l :八
ﾉ:八: :ﾄ//｀¨ ´＿_ |:: . / :/
/', : 〉ヽ、 ' ⌒ヽ ／|:: /／ ヘ
∨ヽ: :＞ . ｰ─' . イ //／ ⌒l ＼＼
＼: : /: :＞ｰ┬ ´＿|_／ | (＼ | │
∨∨/厂Ｙ厂￣￣￣Ｌ.／⌒ヽ (＼ ヽ ＼/
／￣厂￣｀ヽ┴／￣￣｀// ＼ (＼＼＼〉 l
/ / Ｌ丿⌒ l/ ｀ ｰ─ヽ へ ＼〉 /
／ | ／/| |＼ |│ ／/〈 ／| ← 朝倉景鏡 ３５歳
〈 人＿／//| |│ ＼＿ﾉ人 ／ /| ＼ / /ﾉ
/／. /: /: : : : : : : : : /: : : : : :|: : : : : :ヽ: : : : : : ヽ: : ヽ＼＼
/ /: ://: : : : : : ,／: : : : : : :ﾊ : : : : : : ',: : : : : : : ヽ: :ヽ .ヽヽ
/: :/ : : : : : : //ｲ : : : : // |: : : : : : : | : : : : : : : |: : ﾊ Ｖ
': :〃:/: : : ､ // ||: : : : /ｲ !: :!: : : : :ﾘ､: : : : : : :ﾊ: : :|
|: :! ! |: : : : /ヽ |: : : :/〃 |: :| : : : /: :!: : : : : : | ヽ: :!
V:| |: V: : l_l { ＼_: : |_,{{ |: ﾊ_:_:./_!: |: : : : :!: :| V
V .|: :ﾊ:/､/≧=ｧミ: :| ヽ ーｊ/¨|: / |｀ﾘ､: : :/: :ﾘ
|: | ,ﾍ:ﾊ弋:::ﾉ ｀ヽ 〒ﾃﾆzzﾚ|: /: :/: :/ 上洛に応じなければ
|: :＼| ＼{ヽヽ 弋:::::ﾉ〃ﾘ/: :/: :/
/: : : : ＼ ' ヽヽヽ /ﾉ:／: / 織田軍が越前に攻め込んでくるのは
/: : |: : : : |＞ . ‐‐､ ｲイ : : ｲ
. /: : ｲ: : :/: ! : : 个.- ニ′-‐: ﾆ :´:｜: : : : | もはや明らかだな
/: /／⌒Y_ﾉ/⌒j′ |⌒ヽ-イ⌒ヽ: : |:ﾍ
. /: /′ { |´ ､ ´7 } 〉: ヽ:ﾍ
／::/ﾍ ヽ ヽ ′ / / / ＼: : :ﾍ ← 前波吉継 年齢不詳
／: ／ ＼ ＼ ＼-----/ ／ ／ ＼: :ﾍ
_,......::::::......._
／::,.. -‐''ニニ_ヽ:｀::..
／::::l-::/´::::/l:::::::l::::｀ヾ､:::..
/:::::::::l:::/:::/:ｲ l ,:::::l ,:::l:::::::l:::::
,::::::|:::::|:/-/- ､ l ,:ﾘ ,-l-;l::::l:::::.
! ::::|:::::| ィ≧t､ / ,..-ｭ､l/l:::::l
! ::::|:::::| 込ﾁ 込ﾁ /.l::::::l
l:::,-!::::l ｀ !::::::|
,::l,.|::::| _ l,::::::l 殿 いかがなさいますか？
}::: |::::ﾄ､ _,.ｲ!:::::,
,:::::|::::|:::≧ｭ､._ _,.,＜:::::l|:::::|
l::::::!::::l::::::::::l＿_二＿!_:::::::::|::::ﾘ
,::::::::l::::|:::::::l´￣||´￣￣!::::::,::::/
,::::::::::ﾄ,:::.///,ｰ,//////// ｲ:/ｰ- ､
/:::::::,.- l､:.///{/!//////{ l/ ヽ
,:::::::/ lﾍ:l//ﾉ lヽ､//// / `､
/::::,/ ,ｰ//__/_!/l ￣l; l, ヽ
/::< / //´￣ l//l￣ ´ { ノ ← 朝倉景健 ３５歳
/::::::ヽ { l/! l／ ､_ _／
|: . ∧: . : .l: . : . :＼:ヽ|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::八|: . |: .＼:.:.|
|: . | V: . :|:丶: . : .!＼i.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ｉ:.|＼j: . :ﾊヽ!
|: ./ ∨:.:|ヽ:ﾄ､: . |: . ﾊ : l人: . lヽ: .|
|:/ 八: .| |i ＼l､: . :| ′ ': .|: :|ヽ:.ﾍ:. :|
|′ }/ } ヽV: | ､ ‐- ィ |: .lﾊ:| ＼ヽi!
| .Ⅵ__ ＞ ＜ |:/ …………
__ノミ ｀丶＿j≧､. li
r─=='＼＼丶 / 人＿__
/ ＼ヽ-‐──､__x─‐..､ ヽ
} く::::::::::::::::::::::Kヽ::::::::::} ｝
/ ヽ V::::::::::::::::ｲ! ＼:::::::::| 八
_ __ ＿ ＿ ＿ ∧.
/∧'. ／__||-‐ . : . : . : . : . : . : ｀丶 》 xへ
}| ﾍV/／.::}}: . : . : . : . : . : . : . : . : ..｀丶／}.|
＞'´: . ＼: : /,': . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : ＼}.|
／: . : . : . : :.Ｖ/: . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . ヽ:＼
／: . : . : . : . : . :∨: . : . : :|: : : :|: : |: : : :ﾍ: : : : : . : . : .＼丶､__
／7: /: . : . : . : . : . :V: . : : :l:|: : :/|: :八: : : :.|ヽ: : |: . : !: . : :丶￣｀ヽ
/ /: . !: . : . : . : . : . : .iヽ: |: .l:::| :/:^}: / ヽ: : :| .: :!: : :.|: . : . : .＼:.ヽ
/:/i: |: . : . : :.l: . : . : .ｌ: . :l:..厂「`ト.|/ ＼:!.斗匕..l: :|: . l＼ト-､＼
/:/ |: . :ｉ: . : . :|: . :八: Ｖ: :| ｨﾁう＾｢ fうトﾐ i: :|: . |:ヽ}: . :l｀ヽ
l:/ |: . ∧: . : .l: . : . :＼:ヽ| ﾄ r'.:::ﾘ }ﾉﾟ.::ﾊ 八|: . |: .＼:.:.|
| |: . | V: . :|:丶: . : .!＼i.V辷ツ ﾋrソ : ｉ:.|＼j: . :ﾊヽ!
. |: ./ ∨:.:|ヽ:ﾄ､: . |: . ﾊ : l人: . lヽ: .|
. |:/ 八: .| |i ＼l､: . :| ′ ': .|: :|ヽ:.ﾍ:. :| いかがも何も……
. |′ }/ } ヽV: | ､ ‐- ィ |: .lﾊ:| ＼ヽi!
| .Ⅵ__ ＞ ＜ |:/ 攻め込んでくるというのなら
__ノミ ｀丶＿j≧､. li
r─=='＼＼丶 / 人＿__ 迎え撃つしかないじゃない
/ ＼ヽ-‐──､__x─‐..､ ヽ
} く::::::::::::::::::::::Kヽ::::::::::} ｝
/ ヽ V::::::::::::::::ｲ! ＼:::::::::| 八
. / ＼ V::::::::／l::|≠}:＞‐'i ＼_ ← 朝倉義景 ３８歳
く ヽー' l::| |::| ｝ 斗 ノ
／ : ┌: : : : : : : : : : : : : : :＼
, ' : : : : |: : : : : : : : : :ヽ : : : : : : ヽ
/: : : : : /| : : : :‘，: : : : :‘， : ‘, : : ﾊ
' : : |: l: /｜: : : : :‘， : : : : |: : : :|≫: ‘，
|: : : |: l厶-', : :| : :ﾄ厶-ﾄ : : |: : : :|≫ : ‘
|: : : :Ｖ x==ﾐヽ|＼{,x==ミ ＼|: : : :|: : : : |
|: :|: -〃んﾊ んﾊヽ-|: : : : :ﾄ: : : :|
. ヽ|: : | 乂ﾂ 乂ﾂ' ｜ : : : |ﾉ.: : :|
| : ﾘ | : : : /: : : :ﾉ
|: : ヽ ｒ‐┐ｒ 、__ト,| : : /:/|八{ え あれ？
V＼:.ﾊ＞ _￣ｒ ＼＼ヽ Yｲノ
ヽ∧/ｒ= }＿ヽ ｌ | ｜|┐
＿「￣＼厂||厂 } / 〉ト ＿ へ
/ l ＼l|Ｌ_/ / 从ﾏ ∧
. ／ ヽ ┌┤ ﾑヽ Уﾏﾂ ｝
. ／ 「 └个ｲ ＞ ´ 〉、 ＼
. ∨ └ イ ｜;| ＼＼＿_／仄 〉
∨ / / ｜;| 「 Χ 厂 ＼ /
〉 / 〈＿ノ ヽ＿ 〉 ＼ ＼ く
／ ヽ
// ／..イ '.
// / .′ ／／ ! '.
.′ ′ / ／／ i: ! '. |
i! i ! -/―／ j/ _j:/| ﾊ / '. ￤
i! i ! | ／ / |｀ﾄ､; | ′ } r=ミ
i! i ! ィ= ミ -ノ、V ヽ| / ,.=!! 〃
i!ハ '. / r/ﾊ! ⌒テﾐV从 ′ 《r⌒ﾋ》
ヽY 込ｸ ﾊ:/∧ / ／弋__ﾉ
小ゝ 弋ワ / ／‐､《__》_》 でも それは……
rく:人 ′ /／ f⌒ }＞─┐
ﾉ ヽ::ヘ. v_， ／ ィーｧ'´ ｲ 公儀に対する謀反となりませんか
（ ＼::＞ ､ _.. イ |／ _j
入 ﾞー‐} ー┬ __ .=＝＝く _ ..‐ ¨¨′
rく::::::::::ｱ ー―┘ r=＝‐ ¨¨. ----- ＜:::::( _ .. -―┐
{ ￣￣￣ヽ | ／ ´ ￣￣￣￣＜ {
ゝ ＿＿＿_j / ／／ ...:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:... Y ¨￣
/ イ r ⌒v:⌒Y :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |
／ | {: : :「j: : :｜ :.:.:.:.:.:.:.:.: ―― ､ヽ.:. ト __ _
{ ノ ﾉ: : :ﾉ: : : ﾉ :.:.:.:/ !:.:i:. |:::::::::ハ
）ノ ゝ_:ｲ:}:_／ :.:.:./ ヽ:.:|:. 厂 / }
/ //|:| :.:.:.i! ＼/ / ノ ← 山崎吉家 年齢不詳
///:ﾉ :.:.:i! ヽ ／
/／,!: ,!／i!: : : ¨＞ｘ'.,,＿ ﾞi,: : :| ﾞi,: : : |ﾞi,: : : ;|: : : : |ﾊ: : : :ﾞ; ﾞi,
/'ﾞ |: |': : i!: : :／,xァ=,‐ ﾞi,::|丶+--|=⊥;; |: : : :,i|: :ﾞi,: : : ﾄ､ﾞ,
.|: : : /|: :ｨﾞ ∥f/|/} ﾞi| ァ=ﾐx, ﾞi,: :i: : : :/ﾘ: : :ﾞi,: : :} .ヾ､
.{: : λ,|/:i 弋zﾂ f/|/} ﾞi} i,: |;i: :/i: : : : λ: :i
i: /.{: ;i: :i /i/и､ 弋zﾂ !! i∨)/: :i!: : : :;! .ﾞi,i 何を今さら
.i' i; iﾞi,:ﾄ､ " /i/и､ ,i:/ノ: : ;! ﾞ;: : :,! i!
! N ﾞi! 丶､ '"¨⊃ ,, '.|/|ﾍ: : ;! i: :/ いえ そもそも幕府って何なの
,．⊥,,,,≧､: ,,.. ． -ｪ '' ´ ∨ .|/
/ ＿//_弋｀Y¨¨¨´.ノゞγ'¨¨.ヽ, 本来 室町幕府は有力大名の協力が
./ ､ { >r-;.．-'---∠/ ﾊ
.／ i, }, _,.ﾋf¨ ¨ /, i, あってこそ成立するものでしょ
ﾞi, .}'i__,._イ /f_λ‐- . ,iﾞ .i. , i､,
ﾞi､ { / /¨''''| ｷゝ.,_,! .i/ > なのに今の有り様は信長にべったり
_fﾞ＾;､ｒ'''i ,ゝ'´￣ﾞヽ､ | i, ./ /
.r{ ﾞ, .}ν { / ｀ヽ,.i ＼ ζ
r!､ゝ､ﾞrﾞ ﾉ､-{ ﾞi, ＼ >--‐'' |
ゝ､ﾞγﾞ,,.:'ﾞ ∥.i .i, ﾞi, /^i |
＼ﾞｰ''" ./' /i i, ﾞi, ∧ .i i
ゝ- 'ﾞ' / i ﾞi, ﾞi, ﾍ.i i
|:/ |: : : : : : : :ﾞi,: i: : :|: : : /」__ ::/ ﾞi,: : : : | ヽ: : |ヽ: ＿_ : |: : : : : ,!: ヽ|: : |ヽ: : |
.!' |: : : : : /: : ﾞixl,: : |: :i/ |: :,￣¨"'''ｰ.ﾞi,: : : ! ‐''"¨￣､: : : : |: :,!､: :,!､: : : : ::! ﾞi,:|
i: : : : /!: : : {.r!: : : ::| ,ｘｧ'ﾃ℃ﾞﾞ ﾞi,: :| 〒ラCx,ﾞi,: : :!::,!､i,:,!:|ﾞi,: : : :,! .゛
.i,: : :/ .i,::|!:弋 i,: : : |./. .{/{/},'} ＼! |,'{/},'} .ﾔ.ﾞi,: !:,!ﾘ:|,!:,! ﾞi,: : ,! 頭を下げてくるならまだしも
ﾞi,: ,! ﾞi,|ﾞi,: :ゝ!: : : ! 弋;;::::ﾘ .ﾋ::;;;ｿ 〝 N:,!/ﾞi,: ,! .∨
ﾞi,! ﾞi,:/ i,: : :| 丶丶丶丶 丶丶丶丶,!:,!:,! .|/ それが この高圧的な態度
!' ﾞi,: :ﾄ､ ' .,!: ,!/
.ﾞi,: ! .＞．_ -―- ＜´!:/ 結局 信長は自分の立場を守るために
＿ﾞ斗r,r‐ﾞi､､i : ｡.,_ _,.．rィ≦x,,,＿|/_
／ .{::! .i, ｀丶､､ x=彡´! ﾞi::ﾞi ｀ヽ わたしたちの様な大国が邪魔なのよ
./ .|::| ゝ ｀Yr"´ ./ .|:::| .ﾞi
/ i, .|::| ｀` || ／ .|:::| ,! .i, ここで上洛しても 信長は
/ i, |_」．‐''"¨｀＞rｰf＜｀`=‐-；;| ,!/ i,
/ i,! .「 .|. } ≧ ,!/ ヽ、 難癖つけて越前国を奪おうとするだけ
.ﾞ, .,! ﾞi, ,ｨ'ii'〈 ./ i/ .〉
.ﾞi,.､ ,! .ﾞi, ,ｨ'ﾞ/ .|| ﾞi, ./ i ,.．'ﾞ /
ゝ｀ ｰ-= .,! ﾞi, ／/ ,!＝＝ |.＼ .／ .|‐''" ／
| `ー―{ .ヽ'ﾞ ,! ,! i l,｀ﾞ. .}-‐ i
| ' i, ,! .,! i, .i, ,! |
| ﾞi, .i .| i, | / .!
| .|ﾞi, ＼| |ノ / |
| .| .i, / |
,! .| .} ,!| |
. ＜´: : : : : : : :｀: .､
／: : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
. /:. : : : : : : : :γ: : : : : : ヽ: :.
. .': : :/: : : : : /´|: : : i: : : : : ',: :.
. /: : :,' : : : /:/ ﾊ: : :|ヽ : : ｉ:.i: :!
. . :': : : :|: : : : ｉ/-‐ ＼| ＼j: !: |
／ : : : : : ﾄ､:i: : レ＝ﾐ x=ﾐ､!ﾘ: {
. i: : : : : : : ﾉ 从 : | ﾋzｿ ﾋ:ｿ i'､: ヽ 迎撃に異存はありませんが……
八: : : : : : : `ｰi ヽj , .': i: : }
. 个 ､: :､: :＼: :ヽ . っ . イ : ': :/ その後は どのようにお考えなのですか？
）: :ヽ: : ヽ:i＝=≧ ry'ヽ: : : : : ／
. .': : : :ム: : }j､ミ ! r'二｀ ヽ: : /- ､
У￣ /: ／ﾆ≧rｫ'｀ヽ ! ヽ:ヽ ヽ
/ {: :{_〉ﾆﾆ ｨ い j /イ ',
_ノ´ !. /ヽ-'ｰ= 'i !┴i! { ! ≧､
. { V // ﾄ､ ／ ヽ. 冫
.. ', {. iﾉ i/У ∧-=＝ ／
＼=-ハ ｀V ヽ ヽ
. { ≧=- ＿＿ ∨ ／`ｰ ､ } ← 魚住景固 ４３歳
. │ il ≧=- ヽ. ／ ヾ
／″ l 、 l ヽ /||〆
／ / 人.ヽ |＼丶 、 ゞ'|.|´ ｀丶、
. ∠‐,―‐/ l| 少一ﾞ､ヽ .|､上_ヽ_ i ﾞiﾉ ､ ＼
／ / /十￣/ ＼ﾞ、 l ＼､｀ﾄ､ i. ﾄ、ヽ ヽ.丶、
_ イ ノ.／i .i./ x=＝= ＼. |≠==ミヽ|、 l. lヽ 丶 .ヽ｀ー
/ ｰ-'‐ ´.| l/.《 ||.、,ﾞl ヽ. ||.、,ﾞ.l 下ﾄ | | ヽ . ﾞl ｀、
. / l l | / - ‐' , ‐ - ' .| ヽ|./.| l l、l
i ./| | .l ⅵ | l_// .| | l丶l
. |/ | .| |./|{{ _. ｨ .| .|ｨｧl} |.l ﾄ、 l ﾞ ……すでに手は打ってあるの
|! | .| | ゝ|{{ ｰ-＝- ' | |), !l |. l | ＼ l
l .| .| l |ﾞ.＼ | /_ノ l. |ヽl | ＼
l .| | ヽ .i | !ﾞ丶 イ .|/|/ヽlヽ .| | |
ヾ∨ ヾ.ﾘ | .| ｀＞x ＿ . ＜|´ ' ﾞ,! l ,|
ヾ _.| ト, !
i ﾞ＝=y = ＝ ´´|
_ ｨゝ ||| '｀ー,- ＿ _
// |.| . -――――- . // |.| ＿
｢ ミヽ // ＞ ´ ｀ ＜彡┐|
| | _ヽ.> ´ ＼｜|
／| | ／ ＼|＼
∠ ／ ／ ./ .ｌ ｌ ヽ ヽ
/∠ イ /.| ｌ | | l. ヽ| |
, / ｌ / | | |＼|ﾍ. | |. Ν ＼
|/ ' ./ l .|ー/--乂|ヽ. ｜ --ヽ―.ｌ ｜ | ＼
| |/| | l |∨／示 ＼ | 示＼|｜ ﾘ .ｌ | ｢ 正確には すでに手を打っている者がいる
| ｜ | |.､ | / う:ﾊ う:::ﾊ ヽ / | , ｜
| l. | Ｎ ＼| { |ﾄ::ｲ| |ﾄ::::ｲ| .|/ ﾊ/ Ν わたしたちは その絵図面にのりつつ
|./| ､| ｜ 弋_ク 弋__ク ./ /丿 |
. ｜ ﾊ . ′ / .／ | ./ ' 独自に状況を回していけばいいわ！
. / ﾍ 、 |ヽ、 r―┐ / .／ ／ | / ｌ /
∨ / / ＼|＼|＞ . ー ' . イ／|／ |／l |/
./ / ≧r ―‐ ´ｌ＞ 乂.|
／/ /Xﾍ ＿ | Τ ￣￣ .| _
/ ／ヽ ／ /､ _| ＿＿_ ／ .>＼
| /ノ / ／⌒>-γ⌒ヽ ／ ＼
| | ./ / ｰ./ ./- ､ ∨ ＼
〉. ﾉ ／ { /ｰ‐{ } ／ ヽ
} ヽ.＿ .ｲ>､ヽ ､.＿ー//ｰ|.|､ / 〉
,__ ___
,. ':´|: :｀: : :｀:ヽ､
／: : : : |: : : ､:ヽ: ヽ:＼ ,. - ―---..､
/: i: : l: :A i:ヽ: :l: :l: : l i:､:ヽ /::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
l: : l: : l:/! |ﾞ､:i､: |ヾi.: | l: i: :| /rニニニニ､::::::::::::::ヽ
|: i: l: |/t―! ヾ ﾞ､|rt-;|;:|: :l: | il:::::::::::::::::ヽ::ヽ::::::::::::::::l
|: i:.ヽ|/r=, T;;ヽ |: :l: :{ A:::|.|ll::∧l_ヾ､:|::::::|:::::::::|
!: i: : :iヽU U .|: i: | |::V二 ´-r-｜:::::ﾄ､::::::| （確かに 現時点でも
i: l: : :|､''' ' ''' ,.!:/i/ |::::l! U ‐',,,l::::::ﾚﾞ:::::::|
!!l i vr,ヽ ､ _´｀_ , ィ;´// （……どう思う？） ､:::l''' ｀ !:::::l::::｀､::| 不安要素は多い……）
ヾi rﾉ--r-ﾞ-,´ ､:::lゝ､_ｰ_, イ:::::/:::::::ヽl
__ ,..-'―-rr―'--.､ ヾl |:rT==/::::/__:::::::::ヽ （だけど……）
/ | r'´,.AL ､/｀ ヽ ／>v</, -'/:/ ヽ:::::ヽ
/ ヽ _,.イ.liii l｀i､__/ ! ,. r ' l ,i,| / ,':::::::ヽ
ｒ'´ .V L__/ |!!!-i L_」 ,| ｀ヽ .l ､/L__/,'_｀､__{ ／ l:::::::::::ヽ
ヽ｀ヽ / / l l .i .ヽ_, r'::/ }fヾ〟_/ﾉ_,,.!!| / ,ゝ::::::::::ヽ
>.-､{ ........ー...........ー......... }::,.ィ' ,ﾉ >-'// l ｀/／ ,イ´ {::::::::::::::::::ヽ
i ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ | / {::{ _,l>'´ / /::::::::::::::::::::::ヽ
| i |ー ´￣｀ー '/i .| ヽ___,.rアlvL / l::::::::::::::::::::::::::::＼
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x＜::::::::::／::::;ィニ三三≧x､i:::::::::::＼
､＿.........-‐彡::::::::::::::／:::∠≫'"7:::ﾌフ''≪ﾐi:::::l:::::::::::ヽ
￣￣￣／::::::::::／::::::/:::::::::::::/／イ:::::::::::`!::::i:::::i:::::::
／:::::::::／:::::::::::/:::::/:::::イ::::::/i::::/i:::::::i::::l:::::l:::::::
／:::::::::::／::/:::::::::/:::::/::::::/ !::::/ l::/ i::l:::i::ﾉ:;:::j:::::::
／:::::::::::／::::::/::::::::::/i:::://l:::/ l::/ l/￣「从!:::/:::i::::::::
／::::::::::::／::::::::::/::::::::::/::i::/T"l/ j/ / 二ﾆﾆj::/:::::!::::::::
::::::::::／/::::::::::::/::::::::::/::从{_,xｬ云 "代;;;;j/::::::;::::::::::
:::／ /::::::::::::/:::::::::::∧l 〃代;;;ﾊ `ｰ/:::::::::;::::::::::
/::::::／::/:::::::::::/:::/ヽ ゞ''" , /::/:::::/:::/::::
/::::／:::::/::::::::::::/::/{ ﾍ __／::/::::::/:::/::::::: 開戦が不可避なのも また事実
. /:／/:::::/i:::l::::::::/:/:::::＼ﾍ "／／/::::://::/:::::::::
// /::::/ !::i::::::ﾄi::::::::/::::::::::>､__ ／／ /:::::://::/:::/:::::: そして なにより……
/ /::::/ {/{:::::l::{:::::/:::::::／:::::::::￣オ=―7:::::::/::::/:::/l:::::::
/::::/ /{::::i::::!:::::/:::::／:::::::::::::::::F￣￣7::::::/!:::/:::/ j:::::/
../:::/ /:::::::人{:::::::／￣`j￣ `＜＿ /:::／ jノ:／ ノ:::/
/::/ ／::::::::::::::::::::/ ヽ{ ＿,,,__／ィ"}"￣￣￣ }::{
:::/／::::::::::::::r―イ Y ／ ﾉ /ミ j`ー､
／::::::::::::::::::::i ＼ l ／/￣代 ノ /
:::::::::::::::::::::/人 `'''ー-ミ 乂__ ／ /＿ﾉ ﾄ､ / //
::::::::::::::::::/:::::::::ヽ ＞ ／ ／ 厂＼ノ Y
:::::::::::::::/::::::::::::::〈 ＜ ／ ／ / j
::::::::::::/::::::::::::::::::::! >、／ ''"⌒∨ /／
:::::::::/::::::::::::::::::::::i ζ / ／
:::::::::::::::::::::::::::::::::i i --― /ζ
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iヽ ,､
i､ ,､ ＿＿ |.|ヾ,､ //}.}
.{.{ヾヽ､,.l l``': :´: : : : : : : :｀: : :|.ﾄ､ヾ,､_//_.}.}
__ 〟〟L!ィ '´ : : : : : : : : : : : : : : : : :{.{: : >‐'ヾ: : ｀ヽ
￣｀｀ブ : : : : : : :ゞ-/: : : : ヾ: .ヽ
────── 殿は…… ────── : : : : : : : :ヽ､
／: : : ./{: : : : : : : l: : : : :.|: :i: : : : : : : : : : : 'i〟ヽ､
/: ／7: : : :i: : :/::/|: : :/-弋‐‐l､: : : |: : : : |: ,l::'l: : : : : :i: : i､: : i, ｀"'''‐
.! ´ l': : : : l; 孑/´.|: :/ .'i; :;l' .ヾ : :| : : : |:,i':::::'i; : : : l::';::|:ヾ: :'i,
j: : : : .l: : / |:/ ,,斗ｭ､. ヾ:::|: : : |/:::::::::'i; : : l::::',ﾄ:::::'; :|
/: :ｲ: :l: ;γ'lﾊ ' ﾏ;バヽヾ|: : : |:'ヾ::::::::'i: :/:::::::} ヾ::l: l
/; :/:|: :|:ﾚ', i';;;l l‐i;;‐} l: : : ﾘ,ﾉ.}:::::l::::lﾉ::::ｲ::l ヾ:::l
／'´ l: l::l: |/|::', ゞ_} 弋_;;" l: : : /.／:::ハ::::::::/ |ﾘ 'i:|
l: |::l:l::::|:::',ヽヽ , ヽヽヽ .l': : ﾑ;_; '´ﾘ 'l; : / |' !'
.l:l:ﾊ:::::ﾊ::::', ＿__, l': :/ i´ ∨
l' .∨ l;::l'｀ヽ､ , イ,l:./-.亠‐i
l;l' ｀` .,〟' ´´/''／ |
' r' ｀ヾ､＼‐‐ ｲ l｀ヽ,
r‐.､ l ､-.ヾ, ＼ .丿 ヽ,
|:::::::｀j.
────── 本来の力を取り戻しつつある！ ──────
j:::::/./ , ﾌi
i'::::/ i',..r '´: : : : :､: : : ::/ |:丿 ,／: :,i
|:::/ ｀ヾ､: : : : : ヾ,:': : |‐:'´: : : /
ゞ;| ヾ､: : :ヾ: : ヽ´'l, : : j: : :｀:-i,´
,| ｀ヾi;: ヽ.l; : : : .j｀｀"‐.､l,
i::| ヽ .ヾ; : : : . ..ﾊ ヽ,. |
i:::j .ヽ .ヾ; : : :/ i, ヾ|
i::::l ヽ ヾ; : / .i, i,
『 誠 の 太 閤 立 志 伝 』
＜その１９ ＵＲＵＷＡＳＩ ＮＯ ＢＡＢＹ （前編）＞
永禄１３年の初春、
若狭武田家配下で佐柿の国人である粟屋勝久は、窮地に陥っていた。
_ ─'─ーｬ__
_r´ 丶 , ｀ｱ
／ , - ´ ￣ヽﾙﾋｲ-、〉 ＼
. / < ＼ヽ,-─ヽ, ﾄ _ ヽ＼ ＜ ゆにぃばぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーすぅ！
/ `-ﾔ´ r= 、 ヽ| ﾘ ＜
／´ﾚﾙ、_ﾌ l＿丨 ﾘ ﾚﾄ ／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
ﾚ L＝, / ﾚ| ／ ／
`ﾚ,_ ￣ヽ＼_ - '" `-,/／ _ '::￣｀ -／ ／／
冫、ゝ ┴`─ヽ f｀::＼ _ '´:::::::::::::::::r" ／／
_, _ / /::（ ヽ::::::::::::「 |:::::::::::｀┐ r":::::::::::::::::::::::::|／／
／::::::::::::vヽ / /.:::::::! ｝ヽ、:::! !:::::::::::::::ゝ- ｛::::::::::::::::::::::::::::::!／ ／
::::::::::::／ ﾉ ! !::. ! | !:::||:::::::::::::::::! |:::::::::::::::::::::::::::::::::、 ／／
::::::::::::! ｲ. ! !::::／ / ! |ヽ !.::┌┐/ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ／／ ／
::::::::::::| Y ヽ´ rイ ﾉ. |:::::::::| 「/ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::￣!
::::::::::::! ! ノ ﾉ ｲ. ｝::::::::|/ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
::::r"` ! | ／ , ／|.:::::::/ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
ヽ ∠_ |.::::/. ∧::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_ ノ
⌒ヽ ヽ ／ヽ、l、`/ / ヽ::::::::::r── .,_ - イ ← 粟屋勝久 年齢不詳
::::::／ヽ ヽ ／ヽ ヽ ヽ`7 / ヽ::::/ /￣ ヽ ヽ
正確には永禄６(1563)年の夏以降、勝久は、絶体絶命の連続だった。
勝久が、主君であった武田義統に再度叛いたのは永禄４(1561)年のことである。
理由は、義統がほとんど従属的な形で朝倉家と結んだためだ。
_＿___
_,.イ´:::::::::::::::::｀:丶、
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ
,ｲr――――――‐-:､:::ﾍ
/:::L_＿＿＿＿＿＿__ﾉ:::::::i
i::::::「::-―一'ﾊﾞー―-｀ヾ::::::l
|::::::|:::エエ.::ヽ エエﾆ i::::::l
l::::::l::::_＿_:::::l _＿__ }::::::! はいはい 拙者のせい 拙者のせい
l::::::!:::`ー':::::j `ー ' l:::::::}
i::::::l:::. .:::::ヽ l::::::ﾑ-―-ｧ
l:::::l:::::. _＿__ i::::::{::::::::;ノ
〉:::ヽ::::. `‐一’ /:::::::厂く
/:::ヽ::::＼::::. ￣ /:::::::ﾉ::::::::ﾍ
/:::::::::::＼::::＼:::::..._,.イ:::::〃:::::::::::::ﾍ｀ヽ、
,.ィ´Y::::::::::::::::ヾ:::::三三二:::彡':::::::::::::::::::ヽ::::::｀
ｨ´::::::::::{:::::::::::::::::::}::::::::::::::::::::::::::「:::::::::::::::::::::::∨:::::
::::::::::::::::i:::::::::::::::::ﾉ:::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::へ､ヽ:::
::::::::::::::へ:::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::j::::::::::::_ノ:::::::::i::::｀ ← 武田義統
ィ::´:::::::::::i::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::r:::::::i:::::::::::::::::ノ:::::: 永禄１０（1567)年没 享年４２
義統は、これも叛いた高浜の国人の逸見昌経を、朝倉家の力により追放を企んだのだが、
越前との国境を臨む佐柿を領する勝久にとって、朝倉家のような大国の干渉は、
自領の権益がなし崩し的に侵犯される恐れがあった。
義統の要請で朝倉家が佐柿に軍勢が迫ったのが永禄６年である。
この時、勝久は、険阻な山城である国吉城に籠り、ゲリラ戦法を駆使して、単独で朝倉軍を退けた。
＿＿＿＿
| 国 吉 城|
|￣￣￣￣
∧
く⌒>
_］皿［-∧-∧､
∧_／＼_|,,|「|,,,|「|ﾐ^!､
/￣￣Π . ∩ |'|「|'''|「|||:ll;|
ﾊ,￣￣|「|￣￣￣￣|「|￣￣|
| 田 |「| 田 田 |「|［［［［|
_, -―'"⌒"'"⌒" ~￣'"⌒"~￣~￣"~⌒゛゛"'''
~,,,....-=-‐√"゛゛Ｔ"~゛Ｔ"~Y￣Y゛Ｔ"~Ｔ"Y"゛=Ｔ"Y"゛/ ﾍ
＼ ,,/＼_V＼ ,,/＼ Σ＿,,/＼ ,,/l | ,/ ノ r‐-⊥ L⊥ヽ_
,.-r '"l,,/７,／＼,/ _,|＼ ,,j / |/ L,,,/ {ｲ ｌ ｌ:::| |:::::VN':::::::::| ﾄ､} この佐柿で 国吉城で戦う限り
,/|,／＼,/ ,,/|,,,／＼,/ Σ|＼_,i_,,,/ ／ Ｎﾄ､ゝ」_l_:_」 l_::_::::/リﾚ
_V＼ ,,/,_V＼,/ ,,/＼,| ,, ∧,,|_,,/ ∨ 〉 ヽ' ム!ｲ わたしが敗北するいわれはない
,,/|,／＼,/ ,,/|,,,／＼,/ ／ ＿ i⌒L_ _./ ﾊ､ ´￣ /
_V＼ ,,/,_V＼,/ ,,/＼,| ＞, ／:::::::::| |::::Y:/ /二ァ'う┬L＿
. /:::::::::,ｨ ┤ し ' 厶／ ,ｲ| | 「::::::::l _＿_
ｉ:::::::::::L- ^ ／:::l ｌ ﾘ:::::::::::ト＜::::::::::::＼
. |::こ￣ _,ィ ー-､ 仁 Tヽ l:::r‐ヵ} |::::::::::::::::::ヽ
i:::::::￣::::F | ｲこ⊥_V:::| [. 7 l:::::::::::::::::::::|
. ＼::::::::/ｉ ﾉ ￢ ` ﾉ | ｒ/ /::::::::::::::::::::::|
. ヽ〈 ＼ ＿ ,ィ丁.「::::l / ∧::::::::::::::::::::::!
_,......::::::......._ ヽ＿∧ `ー-＜::::::::ｌ ゝｨ/ / ト-､::::::::::/
／::,.. -‐''ニニ_ヽ:｀::.. l:::ヽ＿＿_」:::::::::ゝ-ｧ' ∧ ,ｲ＜i^ｉ:::::/
／::::l-::/´::::/l:::::::l::::｀ヾ､:::.. i:::::::::::::::::::::::::::::::／ /::::〉∧ヽ7/:ｲ
/:::::::::l:::/:::/:ｲ l ,:::::l ,:::l:::::::l::::: ｉ:::::::::::::::::::::::／ ／::::/〃 `ｰ'/「
,::::::|:::::|:/-/- ､ l ,:ﾘ ,-l-;l::::l:::::.
! ::::|:::::| ィ≧t､ / ,..-ｭ､l/l:::::l
! ::::|:::::| 込ﾁ 込ﾁ /.l::::::l
l:::,-!::::l ｀ !::::::|
,::l,.|::::| _ l,::::::l ……厄介な場所であるのは確かね
}::: |::::ﾄ､ _,.ｲ!:::::,
,:::::|::::|:::≧ｭ､._ _,.,＜:::::l|:::::|
l::::::!::::l::::::::::l＿_二＿!_:::::::::|::::ﾘ
,::::::::l::::|:::::::l´￣||´￣￣!::::::,::::/
,::::::::::ﾄ,:::.///,ｰ,//////// ｲ:/ｰ- ､
/:::::::,.- l､:.///{/!//////{ l/ ヽ
,:::::::/ lﾍ:l//ﾉ lヽ､//// / `､
/::::,/ ,ｰ//__/_!/l ￣l; l, ヽ
/::< / //´￣ l//l￣ ´ { ノ
/::::::ヽ { l/! l／ ､_ _／
しかし、その後も朝倉家は、６〜８月を目途とした年一ペースで国吉城に襲いかかった。
勝久が、永禄８年（1565)年に義統の長男、武田元明を若狭国主として担ぎ出してから、
朝倉家の攻撃は一段と苛烈になっていった。
＼ヽ /: : : : : V: : : : : :ヽ,. /l
ヽ l:i, l: : : : : : : : : : : : : : :V: : l ヽ丶
l: :ヽ,l: : : :ハ: ::/`'-、: : : : : : l ＼ヽ ／￣ヽ,
. ＋ l : : : :/V Y ヽ/l: : : : l __|__ / あ │
l:: : :i',-‐ﾍ '二￣ l: : : : l │ │ l. │
i:: : l 三/ ￣ .l: : : :ﾚ'l │ |. │
,__i;: ::l , , ,ヽ ' ' ' ﾚ`i: : :l <. |. |
＼＼. ヽ; : : :l 、--‐r ｿl: :/ l, l
＼ヽ 丶、l, `' ‐'゛ ,i-'／ ヽ,＿／
ヽ丶 ヽ, _, -ｦ|:_:ﾌ
-‐‐- 、 ＼ ヾ,. ‐-‐' ／ |
ヽ |ヽ _______|、
チ楽生│ ┼ ,-┴‐`'二;;:::::::::::::`l ＿ ,,,.--‐- 、
ク.し.き. |＼ ,l:::;;;:::::::::::::＿;; --‐' ゛￣
シい.る ゝ ヽ , -'` ‐-‐ ' ￣, -‐ : :..
ョ.な の | 丶,-‐' ., N /l
.l. あ ./ ,-' ./i ,-, .::l .,- ,i _Y /--、
、 ./ l .,-┤ﾚ /ァ .:::i ＞-(___)_‐＜:. ,-‐
.`‐-‐ﾍ | .>-(゛`i 二> ￣/λヽ;￣:. .::,-'ヽ、
ヽ │ !イ`l'"ト-' .:: :.... . . .ﾚ'.:: ヽl. ...;-' :. :::.l:ヽ
┼ | ..:l,λ/ .: ::l
| :::| : :: l ← 武田元明 ９歳
l ::::l ..:: :..: l
そのことごとくの撃退に成功するものの、粟屋家の体力は、確実に削られていった。
戦国時代の、というより中世日本に魔境でない土地なんて、あんまりないんやで
だが、永禄１０（1567)年に義統が没し、
将軍に就任前の義昭が、元明の家督相続を支持。
当時、義昭が身を寄せていた朝倉家も元明を後押しすることを約束し、
自動的に勝久とも和睦となった。
_,. r‐‐ ､ _
／ ＼
,.ｒ' ﾞz..
7 ,. ﾐ
ゝ ヾ､ l `ヽ. .,〉 ……公儀の調停で
`^y 入`'w人 //″
,rﾉ~ 'i ` ‐'_> 朝倉も殿を立てるというのなら
_ __/::＼ ヽ. ,ｧ'
_／:.:.`＜丶:::::::｀`ｰ-､_^..<_,.-- ､ それは それで良かろう
. ／:'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼ ＼::::::::.:.:.:.I::::::L:.:.:.:.＼
|:::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾄ､. ＼--┐ヽ:::i､:::,∩:.: ,.､
|::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',:＼ ´､] ',.:.∨:lｭi:l レ'∠.
. i:::::::::::::::::::::＿:::::/::::::＼. ＼.＼:.:.}ｭ:}´.∠`'
. t_::::::::,.r:'::´_＿_::',::::::::::::> ＼｀´/l ｒ^ '
｀`ヽ_,r'´ P:::::／＼/＼｀ﾋ丿 .l
', !i ⊥∠ ∠ -‐'"´/ _l
l !i ″ _,.-,=＝＝＜__-1
} !i_,r,=＝‐' ＼l
{└ ' _,. -‐---､..,,____,.ゝ
. L...,. r‐'"´
ようやく訪れた安息の時だったが、その時間も長くは続かなかった。
永禄１１（1568)年、朝倉家は、またしても若狭国に侵攻、
それも国吉城には目もくれず、若狭武田家の本拠である小浜に直行し、
元明の身柄を確保する。
.....::::::::::──:::::..........
.／:::::::::::::::::::/::::::::::__＿＿:::＼
／:::::::::::::::::::::::::;ィﾎ孑"⌒￣¨ミﾒﾍ
/::::::::::::::::::::::::::/:::::::/;ィ :::/ ::::::::!::::::::::':,
,'::::::::::::|:::::::::::::::| ::::/:/ |:::/ |::::::/|::::::::::::::::.
.'::::::::::::::|:::::::::::::::|:::/:/ ｀|人｜:;' |::ﾄ;:::::::::: l
| ::::::::::: |:::::::::::::::l/行テﾒ、 ﾚ′ |;斗v::| :::| あなた やっぱり
| ::::::::::: |:::::::::::::::| 弋 ｿ ィ=-j/| :::|
| ::::::::;Ⅵ:::::::::::::::! ,,,,,, ヒﾘ j:::::| このままじゃ頼りないから
l :::::八-|:::::::::::::::| ' ,,,,,, ,::::::|
|::::::::::::`|:::::::::::::::| -‐ 、 ,:::::::| わたしたちのところに来なさい
| ::::::::::: |:::::::::::::::| ﾉ ::::::|
.八:::::::::八::::::::::::::|＞ .. .. ＜:::::::::::|
/ ::::::::::::::::∧:::::::::::|__ ≧y‐＜:::::| ::::::::::::::|
/::::::／⌒ヽ- ﾍ:::::::::| ￣テﾒx;;_ :::::/|:::::::::::::::|
| ヽ／ |
ノヽ＿ ', ／ヽ. ,、 ﾉ ノl ノヽ＿
|￣ （ｰ-' /', ,／ Ｖ ヽ ´￣ﾉ￣ /
ﾉ も お ヽ /_, '-' ﾉﾊ,`ー- 、', ,、 〈 タ ち |_
｀i. う こ / N , ' , ' ,'＿ ' , v ', l. ン ょ /
ﾉ マ る 〉 | ,' ,=＝ ﾉ ￣゛ ' u', ﾉ. マ っ {
/ ジ よ /＼. !U ,ヽ丶 -､ lj .|r‐、 ） タ ち 〉
ヽ で | ＞´ ,-! lj ,' ﾉ__ ', .::::|ﾄ､ l〈 ン ょ .|
./ | _〉＼__|/', ,' 〉ｰ-､ '" ｝ / マ っ /
. ｀ｰ'｀`!´',´!`! ,.､ ヽ ', !(二ニ｀ヽ , ! /ｰ'ﾉ ! ＿|
,､| | |-|/ / ヽ>、' ,'"""' . u /＜´ マ マ 〉
, / /_,.{ l-.l' 〈 ヽ _,. '" | {） ジ ジ. 〈
l l | 〈',l. ',! ',_ ', /^l ヽー一 '" ', ヽ. で で .|' , ､ヽ
ヽ` ', ', - ´ l { { )) ', ! _ゝ┼､,-┬┤ l l |
', ' ,. - し'｀ / ', __,.!- '"_, -! -! ' ' }
', ヽ. _ / , -'"ー ' "´ '"´ ! ＿, -, |
. ', ﾉ ノ / -ー―_= (￣ヽ | / |
'´ ヽ 'ヽ' | /
元明を拉致した軍勢は、若狭武田家の旗を翻しながら帰還した。
勝久は、主家の旗に対して一矢すら射かけることも出来なかった。
. ／.: :: : : : : : : : : : : : : : : : ::: :. :＼
/.: .: : :: : : : : : : : : : : : : : : ::: :. :. :. :ヽ
, .: .: .: .:. :: : : : : : : : : : : : : ::: :. :. :. :. : 、
／ .: .: , .: :: :: : : : : : : : ::: ..: :. :. :. :. :. : ＼
_／.: .: .:..:/,.: .: .: .:.. .. .. .. :. :. :. :. :. :. :. :. :.ヽ.
７.: .: .: .:..:/, .: .: .: .:!.: .: .: :: :: :: :: :. :. ::. :. :.i |: : :. :. :. :. :. }
〔 /,.: .: .::「ﾟﾞ' =＜j |.: .: .: :: :: :: :. :/,.〕斗ｷ ''７:. :. :. i : : i（
ﾚ'}{.: .: .: .:i 〝:く . : .: :: :. :≠ √: : i ﾉ: .ﾊ{
＼i l: :小 ﾟ'vﾍ}ﾉiﾚ¨ ﾊ: :i斗::ﾚ'!
'¨¨¨}へ{ i八 | 、 i /: iノ::ﾉﾚ' なんということだ
へ..__ | | |: -=}7＾}／⌒ﾐ=-―
. 八 ¨ﾟ --‐ ｉ ｰ= ﾟ¨ / └., } なんということだ……
. } ＼ ＿'__ , :′ / ;
:ﾉ 〕 、 ¨￣＾ ｨ＾| , i
.. ／＼ | i＼ { |／ ,
. ＼ﾉ ﾉ ｀¨´ __.У /
__...｡s' ﾟ'=- 、 / /
いや、そもそも籠城戦ならともかく、
城から打って出て朝倉家を蹴散らすまでの力は勝久にはなかった。
勝久は、朝倉軍が国吉城の眼下を通過するのを黙って見るしかなかった。
続いて、朝倉家は、若狭国における元明の代理人として、
叔父の武田信方を指名した。
` ､` ､` ､` ､` ､` ､/:::::::::::／ ヽ､::::::::::::::::::::::::/
` ､` ､` ､` ､` ､` .!::::::::／ ｀゛ ー- ::::::/ ど
.` ､／￣￣￣｀ヽl::::／ ,,,,,.- - ､,,,,,,,,,,,,,,_| う
く ワ な. l::::| ''"二 ＿ , -――‐┤ で
る ク ん |::::f'"´ ｀l=={ | す
. で ワ だ |::::l l ヽ | ：
し ク か |::::|ヽ_＿＿_ノ ヽ､＿＿,.ゝ ノ
ょ し |::::l//////人_､__,-_人//////｀)ノ´|::
う て ＞ ', ﾉ{|i!||l|li|l|}|l|iヾ､ ノ |::
!? /!:::lﾄ, /ｰt―――‐ｧ｛ / /|::
, "＼＿＿＿＿/ |:::!|:::', ｀ｰ一'"´ ﾉ
, ", ", ", ", ", " "ヽ:ﾊj >、 ｀ー一 ／
, ", ", ", ", ", ", ",. "／:.:.:｀ゝ､ _ノ - '´／ ,. - ← 武田信方 年齢不詳
, ", ", ", ", ", ", "／:.:.:.:.::.l:.|＼｀￣￣´,. - '"´´／:.:.:.
_,. -―- ､ ／￣￣＼
／ l l ／ !
| ／ ､! | ／| |
「l (O) __ |/_,.r=＝ﾆ＝=,〉}j | ‐┬‐ |
lニ コ lコ | | ／!|| ﾄ:;;;;/ﾄ､;;;;;|l| | ‐┴‐ |
[]|_|[] l二ノ /-'lﾊ/ ､-, /||! | ―ｧ |
__,.__,.._,.._,|/-lヽ､,,,,,,ノﾙﾘ < ／＼ |
,;',-､ `!:.:.:||:.:.', /｀ー-､_ | ┃ |
_,. -''" l !:.:.||:.:.:.ﾄ､ ,l_｀＞､:.:.｀ー―, _ ､ ＼ ･ ／
,. -''" | |:.:.:||:.:.:.:| l ヽ-､_:.:.:'‐'ヽ、｀ヽヽ ｀￣´
l ＿_,. -､ﾍ'ﾌ,ﾉ:.:.:.:≫:.:| r 、 l^! ';.:.､:. ﾆ ､:.:.ヽ
| | ﾄ-‐':.:.:.:.:..:ll:.:.:l ヽ＼ﾉﾉノ)/:. :. :. :. :. :l:.|--,
', ! l:.:.:.:.:.;ﾍ;.ヘﾍ;.!(二ﾆ○-く/:. :. :. :.／:/!:|二つ
', l 〈:.:.:／:./:.:.:./:.;'r'´,イ' | ﾄ､）: :. :. :. :../:.|:lニ⊃
', ! /´{--‐'7´:.:.:/o:l ｀´ （_,ハ_} :. :. : ／: /:. :|:ﾄ‐'
ｧー', !-';,:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:/:.:./ ／:. :. :. ／:. :./:. :. |:|
|三ﾚ' /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:o/ ／:ヽ:. :. :. :. :. :. :. :. :. |:| ← 武藤友益 年齢不詳
さらには、石山の武藤友益のように、信方に属し、
朝倉家の若狭国支配を受け入れようとする勢力も出始めた。
若狭国内の反朝倉勢力としては、昌経が高浜に復帰していたが……。
／ ﾁ |/ ! l ! | {
ィ´ーｹ __ lｲ ﾊ l ｀ヽ
∠ヽ ７ _ - .､ ／￣｀ﾉｲ
ハl ! '´ ￣ 二｀､ｰ ､ ／-_ !/
l { ! | ＜T::丁 ゝ ! ｲ:::ﾚ'｀ ﾘ
ヽ、ヽﾐ ￣ l ￣ l この混乱時
!ヽ｀ l | l
｀)｀ハ l l 幼児に国主を務めさせようというのが
｀Y ヽ - ／ /
_/{ ヽ 、＿＿ , / 間違いなのだよ
´/l!ヽ ヽ ー － ´ /
. l ll ヽ. ＼ / ｀丶､
! ヾ､ ＼ ＼ /ﾉ ヽ｀ ｰ- ._ ← 逸見昌経 ４９歳
ヽ ヽヽ ｀丶､ ｀ ー― ／ ヽ
若狭武田家の庶流で、本家を見限り、自身が若狭国をものにする野望を秘めた昌経は、
神輿として担ぎあげた幼児に情が移った勝久にとって、おいそれと手を組める相手ではない。
勝久は、若狭国内で次第に孤立していった。
永禄１２(1569)年、
幕府の意向で事態の収拾に乗り出した織田家の担当者である丹羽五郎左衛門に、
勝久は窮状を訴える。
/ ',
＿＿_ {＿ l
,. -──- 、 , － ´ ｀ヽ ,ゝ /
／ fｰヽ'´ (二ハ,ヽ /
/ l⌒ヽゝ ／ / ,ﾍ_ゝ､＼ V ／
｛ ヽ、 ,{_,ノし' '⌒ヾ＼ l￣￣
'、 ＞ f /,r‐ u k┴､ 御所様のお考えも
ヽ / Ｕ/ , -- 、|(⌒ }
｀ヽ､ { ∧ l , ‐- ､ _ 、, , l ﾉ ノ 若狭守の小浜帰還で固まっているわ
￣`'┘ Y´ヽ′, , 、｢ | /￣
ヽﾆゝ. ヽ_j _／ だから安心してちょうだい
_＞ｧｰ┬ Tｰ┬ヽ
/ / ,ｲ｀￣}、 l ヽ
/ l / ヽ＿,ハ ! l
ノ | / ', | l
｀ーr-V '､! 〉 ← 丹羽五郎左衛門 ３６歳
| / lｰ'7´
五郎左衛門からは力強い言葉を得たが、それでもタイムリミットは迫っている。
この次……、あと１回攻め込まれたら、朝倉軍、いや信方の軍勢でさえも、
勝久には退ける余力が既にない。
＼ ／
＜ おのれ 朝倉！ 信方！！ たとえ我がここで滅しようともっ！！ .＞
＜ ＞
／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
_／￣￣￣`ｰ-､ /
／ , ─‐-､_､_ｖ_ﾉ人 /
/ く ＼>--ヽ, ｉL｀Y,ﾍ 厶、
ノ ｀7´ ,ｨ= ､ ｀ﾘ ハ ／,ｲ !
/ {,ｨ廴_ﾌ `ニヽ ,ハﾄ! ／／/| |
}ﾊ ヽﾆﾍ、 / ﾘ ＿＿__ ／／／ ｌ i
ヽ､_ _」`ﾆ＿⌒厶ｨ′ ／:::::::::::::::::>' ／
__ ,r-､r-､::::::::::├┤:::::＼ ／:::::::::::::::::∠／ ／／
／::::::＼,-､ / /| ト､:::::::| |::::::::::├‐く:::::::::::::::::::::::| ／／
::::::::::::r' ﾉｉ / 〉 i} |:::::l l::::::::::::| }:::::::::::::::::::::i ／／
::::::::::::| ィ/ し′〃 「ヽ:V::r _‐ｧ' /:::::::::::::::::::::::ヽ __ ∠ _ニ- ´
::::::::::::| |′ / / ,ｲ:::::::| ﾚ′ ,′::::::::::::::::::::::::::::::::::::::「
::::::::::::| / / |::::::::ﾚ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
／⌒ヽ ⊿ ｌ::::::/ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
- ､ ＼} , く_ｺ `７ ∧::::::::::::::r-_- ､::::::／
入 ヽ ／-＜´::｀７ / ヽ:::::::// ヽく￣ ＿l＿
. ｨ ｨ ‐ｧ‐ ─ｧ‐‐ ┌─┐. ∠⊥z ﾊヽヽ
. イ l ﾆ 田 囗 田. 「￣! ／￣7 ｜囗｜ ‐┼‐ 土 ﾈｲ ､7 ⊥ ーｧ 土
才戈 、 ム ﾉＬﾑ 凵 ﾉＬﾑ 「￣! V. └─┘ ‐┴‐ Cト､｜Ｌ ／＼ ｲ⌒) つ （__, し′
. ＿ ￣
小 |二! ┐ l 囗 主 l ゝ ┼ ﾅ ､ヽ ｌ ゝ ナ ､ 士, l7 l7
｜ |メ、 Ｃ「丁 凵 月 `つ 9 ′ ﾉ `つ Ｃト （メ ） ￣￣￣ つ ！！
永禄１３年４月中旬、勝久は、国吉城に集めた配下の者たちに悲壮な檄を飛ばした。
そして、勝久の叫びが天に届いたのは、直後の４月２２日であった。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::]
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::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::./(_ [:::::::(
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::y゛ ｜ [:::::.l(
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::) ) （:::::」
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::f ｜ ゜┌─────┐
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::[゛＼、::::__,,/◎ ｜ │ 越 前 国 │
__,,,,,,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼ ^^^゛ 佐柿 [ └─────┘
"＾ ][::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::./ ( ,,___](
./＼｡.:::::::::::::::::::::::::::::::::::.;rf^＼v-､┌─────┐ ]( ｜ ＾"
｜ .l(:::::::::::::::_,-^Hl__ヾ │ 若 狭 国 │ .l[---f"
][ ^9--rt'" イ,,.｡--.｡]( └─────┘.r" __
.ヽ ◎ ● ☆熊川 ,,,,.;f"::::]、
」ヽ 高浜 ● 小浜 g( .／::::::::::::::::::](
ヽ-^ 丶. 石山 g゜ .／::::::::::::::::::::::〈、
ヽ、 ./'^ヽ｡.rf゛ [:::::::::::::::::::::::::::.＼
゜ヽ.｡、___ ./゜ ゝ:::::::::::::::::::::::::::::.＼、
゛＾^ヽ--r^^^r'゛ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::｜
'';;';';;,.,
''';;';';;'';;;,.,
''';;';'';';''';;'';;;,., ざっつぁつぁっつぁ〜
ざっつぁつぁっつぁ〜 ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
vymyvwymyvymyvy ざっつぁつぁっつぁ〜
MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、
Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾Λ＿ﾍ
ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ
＿＿,/ヽ＿ /ヽ＿＿,.ヘ /ヽ＿＿,.ヘ ＿,.ヘ ,.ヘ ざっつぁつぁっつぁ〜〜〜〜〜〜〜〜！
/＼＿＿_／ヽ /＼＿＿＿ /＼＿＿_／ヽ _／ヽ /＼＿＿_／ヽ
／'''''' '''''':::::::＼／'''''' '''／'''''' '''''':::::::＼ ／'''''' '''''':::::::＼
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| ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, .::::| ,,ﾉ(､_, )| ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, .::::|_, )| ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, .::::|
. | ｀-=ﾆ=- ' .:::::::| ｀-=ﾆ= | ｀-=ﾆ=- ' .:::::::|ﾆ=| ｀-=ﾆ=- ' .:::::::|
＼ ｀ﾆﾆ´ .:::::／＼ ｀ﾆﾆ ＼ ｀ﾆﾆ´ .:::::／ﾆ´ ＼ ｀ﾆﾆ´ .:::::／
／｀ー‐--‐‐―´＼ ／｀ー‐- ／｀ー‐--‐‐―´＼-‐‐ ／｀ー‐--‐‐―´＼
───── じゅべべべべんっ！ ─────
_,,,..-.ｰ.─.-.-....､._
二ヽ,,..::"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:..､
／::::::::｀`:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
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/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ:::::::::::ヾ:::::＼:::::::::',
/:::::::::::::::i:::::i!::::::::::::::::ヾ:::::,,∠,､_:::::＼::::＼:::::',
i::::::::::::::::!:::::i i:::::::::l::::::::イ＼＼＼:::::::::＼:::＼::',
l:::::::i::::::::!::::i,,ゞ;::::::::i:::::::::l >≧r､＼::::::ヾ＼_::＞ 粟屋殿 これまでの孤軍奮闘
ｌ::::::i!:::i::::l;/i ._,,＼::::!､::::::l 辻ヾ〉 ＼:::ヾ）::::＞
i:::::ﾊ::::|::::l:::i〈｀（ﾍ＼! ＼:', ゞ-′ ラ∨/"´ 見事だった 敬意を表する
l:::i l:::|::::lヾ､ 弋i;） ヽ ＼ ┌::ソﾉ
∨ l::::l::::l:::＼ " ﾍ::::/ だが 俺たちが来たからには もう安心してくれ
＼|＼!＼ ′ ∨
ヾ ヾ ､ ｰ ´ , ゝ､
｀ ､ , ′ ／ ＼＿
｀ ｰ ＜ ／´ ／:::::￣｀ｰ-
_ノ´∧_∧ ／::::::::::::::::::::::
:::::´￣／ /〈::ヾ∧ /::::::::::::::::::::: ← 木下藤吉郎 ３４歳
:::::::／ / ﾉ::::〈 ヽ /::::::::::::::::::::
／ ｀ゝ
／ 、 、 ヽ
/ 「￣￣|￣￣ヽ λﾉ ,ゝ
/ |、 | Vﾚレ'￣｜人ﾉ
ノ ﾉ ＿ζ＿|＿＿___| / / ゝ ....＼
７ λ ＿ゝ￣ ＼―/ ミ .＜ おお！木下殿！
ﾉ ﾚ从人√ / ｜ lヽ） ＜
λ ＼＿ ^ ´ λ从ﾉ ...＜ 援軍 かたじけない！！
ﾉ ( | ／￣￣７ / ＜
"ヽ λ｜ /￣ヽ￣７ / ....／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
"ヽﾉﾚ λ l＿__|__/ /
/ ヽ ｀----' /
/ ヽ --- /
/￣￣￣￣７――‐---＼＿______/
/ / .-/---、
この日、信長家臣である木下藤吉郎の率いる軍勢２千が、国吉城に入城したのである。
しかも、この援軍の目的は、勝久の想像を超えていた。
､＿ -─- ､＿
､＿ノ ｀ヽ
彡 ＼
ﾌ ＿/ , ──‐ ､ ',
〉´::::::|W /:::::/ /:::::/ ∧
|:::::::ン /_:_/_/::／ ,/∧
ｲΤヽ ' ﾌw,, ,,,ﾝ /∧ 見たところ お味方は２千！
ﾉ | ,===ｧ ｿw''y ﾉ
＼| ｀ﾆ´ ､__／ N この数と この国吉城があれば
| _／:::从 ﾊﾉ
八＿......-‐::::::::::::::::::|∧彡' 朝倉にも 信方にも
＿_|::::::::::::::r──┴､
∧／¨/Y⌒,ハ 丶 十分 対抗が出来る！
／/ ＼,/／.／o | ＼
／ ∧o / ／x≦=| ＼＿＿
.． ´ / ∨／≦三三＼ ／////二ﾆ=‐-ﾐ
_＿.． ´| ／ ＼／＼三三三／ ＼＿＿,ィ////// ／ ヽ
//| |__／ ///////// //////／ |/|
. ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 ﾟ |/ ﾚ ﾟ ..}|:./ヽ: : |
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V
＼_! ＿ ' !
ヽ ／ ｀t ／ え？
___,ｒ| ＼ { / ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::!
＞‐ ¨ ¨ v ¨ ‐- _
／ ヽ
´ {::
/ : : : : ∨
／ :/: : ∨
／ /ｨ .,': : : : } ＼
/ｨ r‐- { : : : : / / ＼
ﾘ : :ｌ:::::::::::丶 ﾘ: : _ -‐::::: ,:::┐ ｌ}
{彳 : :ｌ:::::::::::::::::: :1从从f´:::::::::::::::::: ::::′ ﾊハ
{メ :ｌ::::::::::::::::::::::ｌ丶 ﾘ:::::::::::::::::: ::/ ｉ/:::::::::::
{ﾘ: 丶:::::::::::::::::ｌ .! ｌ:::::::::::::::::::: ::/ i }/7::::::::::::::
{八∧「 ‐- ∨ ｌ:::::::::::::: -‐′ﾒｲ {:::::::::::::::
／:::::::::::{ ハ 〈 _ ￣ ハ乂 ｌ::::::::::::::
::::::::::::::::v : : ヽ _ ＿ 〃 }!_＿ }::: :::::::: ん？
y′::::::::::::::::::::::v: : : :＼ -‐ ／: : : : ヽ‐-廴]::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ: : ::ﾊ_ ｨ:: : : : : : : ／:::::::::::::::/
::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::＞: : ￣: :i!: : : : : : : : /::::::::::::::::::/
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞┴――‐┐;/:::::: イ::::::/
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}/:::「 ／:::::/
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｌ二二￣l:::{::::::ｌ ｌ:::::::/
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_::::::::::_::::{ ｌ:::::
／ /´ ｀ヽ. ヽ.
/ / ヽ ヽ
,' i i i ーﾍ
i l l l i i ート、
l .| i i l 、 .l ｌｌ l l i l l ハ ﾊ
| { l i i__丶 l il .l l.l i i i i i
| V´ i「Vﾙﾍ iﾘﾚ「「i｀/ l. | l | 粟屋殿
| Ｎﾊj___ ｀ヽ ノ _ﾚ_ﾚ ﾚｲ l | |
| | ´￣ ｀ ´ ￣｀ /⌒i .| i 勘違いされてるようですね
| |ヽ "" ! "" /ﾉ ｲー | |
| | ハ r 、 --‐ / '´| | | | わたしたちは先遣隊です
| | ｌく>| i ／ l | | |__|
| l-ﾍ. `| |＞-／}イ }__ﾉ ﾉ ーr'
/.| | く ヽ.! レ' ／__jj i 「`r‐‐'‐ 、
/ | | ヽ r‐‐く | | | i
i | |ヽ }. V.ﾉ ＼j / | |
| l i l| l ﾊ | ＼ ＼ i .|
| N＼ ｊ| }r┴┐ }、 ヽ. 〉 ｌ |
| ` /,￣| |/｀ヽノo〉ﾄ. }ｰ' V |
| /_ __} i/｀ヽ. Ｘ | l i. l
| /´ 7ｧへ> / 〉 .| | } l ← 前野長泰 ４３歳
} .ノ 〈/ f´O/ | | / l
_... -ｰ ￣￣ミ:::ｰ....､
〆:::::::､ヾ:::::〆ミ::::ﾐヾ::ヾヽ
. 〃r::::::::::ヾ::::::',:::::::::::ヽ:ヾ::::::::ﾍ
.!::.|:::::::l¨ヾ:::／ ｀ヽ::::::::l:::::l:::::::::l
|::::|:::::::|ﾞﾞ｀｀ ´´´ |:::::::|::::|:::::::::|
|::::|:::::::| |:::::::|::::|:::::::::| 本隊……
|::::|::::´|￣丶 ´￣|｀ﾞ:::|::::|┐::::|
|::::|:::::::|「::i::､ r.::i:|ｱ:/|::::|ﾉ:.:::::| 各国主が連合した３万の軍勢は
|::::|:::::(| 二ソ ^ (二.|ソ::|::::|:; ヘェ､
____. |::::|:::::::|､ ﾉ |:::::::|:::|ｨ^ j ここより南の熊川の地で
|＼ﾐ､ |::::|:::::::|::.ヽ o ィ:´::|:::| {
| ﾍ､彡三ﾆ==-,, |:::|:::::::|::::::::ゝzｬﾂ __|::/│:| 」 今まさに 集結中よ
| ! !ll .／ｿ. |∥|:::::::|-─|,,,,,,,,,,,,,,,,/ l!|､ ∠¨:|
|. ! l ノ .ﾉ .|￣|::::ﾉ|,,,,,,,,,,,,,,,｢￣｀,,ヽ､/l!彡ベ::|
| !. K r'_,-'''ﾆォ .|.,,,,,|ｿ,,,,|,,,,,,,,,,,rｿ,,,,,,,,,,,,,,,,,,ゝ,,,,,,,,,,,}:|
ヽi ノ￣´ .|,,,,,ﾘ,,,,,,,|,,,,,,,,,,|（,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,},,,,,,,,,,,/:|l
i. ﾉ＿＿_| ,,,,,,,,ﾉ,,,,,,,/,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,/,,,,,,,,,,,/l::|ll
i. / ｧ´,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,/,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,/,,,,,,,,,,,ｿ |::ヾ.
. i. ｲ〃,,,,,,,,,,,,,,,,,,y´,,,,,,,/,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,/,,,,,,,／::::::|､::::l
;;ﾔ 《 ,,,,,,,,,,,,,,,,〃,,,,,,,/,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,/,,,,／:::::::::::| l::::|
l∟ヽ,,彡ヾ,,,,,,,,,,,,,,《 ,,,,,,丿,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,/,,,ｲ::::|::::::::::::| |::::|
{ﾐ彡',,,,,,,,,,,ヾｯ,,,,,,,,,,,ヾ､,,{ ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,ﾄ/,,,|:::::l::::::::::::| !::::|
V,,,,,,,,,,,,,,,ｿ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,| ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,'|:::::l::::::::::::| |::::|
V,,,,,,,,,,,/,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,| ,,,,,,,,,,,,／,,,,,,,ﾉ:|:::::|::::::::::::| |::::|
V,,,,,/,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,ト-ｰ",,,,,,,,,,,,,,,ｿ !:::::!::::::::::::! !::::! ← 蜂須賀彦右衛門 ４５歳
V,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,∧|:::::|::::::::::::| |::::|
. ／.: :: : : : : : : : : : : : : : : : ::: :. :＼
/.: .: : :: : : : : : : : : : : : : : : ::: :. :. :. :ヽ
, .: .: .: .:. :: : : : : : : : : : : : : ::: :. :. :. :. : 、
／ .: .: , .: :: :: : : : : : : : ::: ..: :. :. :. :. :. : ＼
_／.: .: .:..:/,.: .: .: .:.. .. .. .. :. :. :. :. :. :. :. :. :.ヽ.
７.: .: .: .:..:/, .: .: .: .:!.: .: .: :: :: :: :: :. :. ::. :. :.i |: : :. :. :. :. :. }
〔 /,.: .: .::「ﾟﾞ' =＜j |.: .: .: :: :: :: :. :/,.〕斗ｷ ''７:. :. :. i : : i（
ﾚ'}{.: .: .: .:i 〝:く . : .: :: :. :≠ √: : i ﾉ: .ﾊ{
＼i l: :小 ﾟ'vﾍ}ﾉiﾚ¨ ﾊ: :i斗::ﾚ'!
'¨¨¨}へ{ i八 | 、 i /: iノ::ﾉﾚ' さ…… ３万っ！
へ..__ | | |: -=}7＾}／⌒ﾐ=-―
. 八 ¨ﾟ --‐ ｉ ｰ= ﾟ¨ / └., } 国主連合軍だとっ！！
. } ＼ ＿'__ , :′ / ;
:ﾉ 〕 、 ¨￣＾ ｨ＾| , i
.. ／＼ | i＼ { |／ ,
. ＼ﾉ ﾉ ｀¨´ __.У /
__...｡s' ﾟ'=- 、 / /
/::::::::::::/::::::::::::/:::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::',:::',
/:::::::::::/:::::::::::::/::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::!::::i
,'::::::::::::/:::::::::::::/::::::::::／::::::::::::|:::::::::::::i:::::::::i::::l
l:::::::::::/:::i::＿::/:::::::／|::::::::|::::::::|:::::::::::::l:::::::::l::::l
i:::::::::/:::/::::::/＞､/ i:::::::::l:::::∠⌒:::::::::|!:::::::|'ﾘ
_ノ::::┌i:::/::::::/斤心ヘ i:::::::::i::::ﾒ≦i::::::::::::i:!::::::!
＞:::::｛ ﾚ' |:::::7ﾚ近::｝ /:::／|:/近:｝l::::::::::ハ:::::!
_,＞::::::::i ヘ|:::/ ゞ‐" /／ ′ゞ‐' l:::l:::/ ∨ ああ 俺たち３万の軍勢は
￣｀￣｀＼:|:/ ′ ､ ∧!/
＼|＼ ___ __ / ′ ただちに越前国に乱入して
_{i ヽ _ ノ ／
// ｀＼ ＼ ／ 朝倉家をぶちのめしてやるんだよっ！
_,､-;'´;;;i `ｰ ､,｀_ノiヽ、
,､-;;"´;;;;;;;;/;;;;;l ／ﾍ l;;;;;ﾍｰ,,､
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;ヽ ／::::::::∨;;;;;;;;ﾍ;;;;;｀';;;;;;;､_
織田、幕府そして各国守護の連合軍は若狭国の鎮静化のみならず、
混乱の元凶と見なした朝倉家そのものを成敗すると言うのである。
翌４月２３日、都では元号が「永禄」から「元亀」に改められたこの日、
柴田勝家、森可成らの主力部隊を自ら率いた信長が国吉城に入城し、
ここを若狭国平定の本陣と定める。
_,,,,,,,,
, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,,
,r' ／＝ミ
/ 彡ll',''´
. / 彡lll
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ
. |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l |
|. ,' // ま 長くここに陣取るつもりは
. ',. ,' , r'
. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l | ないけどね
ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、
''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT''''''''''
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
. | | .l i / ./ | |
| | | l / ./ .| |
. | | | l / / | |
| | | ', / / l .l
翌４月２４日、
三河国の徳川家康、大和国の松永弾正ら諸国の援軍も順次到着。
中でも家康の意欲は旺盛だった。
_ｘ-‐‐‐v‐‐‐‐ｚ_
ノィ Xヽ
／ , ＼
∠イ ＜l ／ ＼ l> ヽ.ﾆゝ _,.ｨ.ｨ.ィィィｚ.z._
/ ｲ|/＼.ヽ、 _／／）ヽ! ヽ ,ｨッ‐--‐… ､ﾞ､ﾞ､ﾞ＼
/ｲ .| 〈￣｡`ﾐl l〃｡￣》 .| .ﾄ| i/ ､三三ﾆ´ ヽ, ﾞ ﾞ ゝ
|,=| ｀￣´"|.|ヽﾞ￣´）.|=､! 武名 武名 ﾒ==､ ,g=＝‐ :〉ﾞ ﾞ ﾞ|
||（| /!ヽ┘ .| |.）|| . l ,ニ｡; ､ﾆニ｡, :/ ﾞ ﾞ ﾞ |
|=ﾍ. rｪェエエェｪｧﾉ/=''| 武名を上げるぞ | 三( a :)ﾞ三´ |.lﾆヾ ﾞ.|
l| .ﾄ､ ＼＿_＿／//| | ／＼/ヽ !r=（0‘’;〉ｰ=a､ |.|_,|.| ﾞ |
ﾉ| .| l＼ <７ /,ｲ | N＿__ ／ ／ | . ヾﾆﾆ二ご二二ﾆブLン ﾞ ﾞ| 元気じゃのう
_厂| | .| ＼＂ ／ ﾉ（￣"＿／`ｰ､ | ﾄ､｀＾二^^"´．,ノ|ヾ,ﾞ ﾞ ﾞ l
_,-‐'/ .| | .| ヽ' ／ .ﾉ >'´_,. ＼ ./ハ._,.-‐く ヾヽ,､＿,.,､-'",, 'l／｀ヾ,ﾞ |
/ ./∧!.! ／ r'´￣ヽ ヽ. | ＼ | '' ,,'' ,, '',, '',∠ -‐'''":W､
／ ノｲ !‐-､ ./ ／{ヽ ヽ |i/ j_"_,"-ｧ''ブ: : : : :＼
_,. -‐‐-､! |‐‐‐-'--‐| { ＼ |i_,:'/ ／／.:.:.:.:.:.:.:. ＿＿ .:.:.:.:.:.ヽ
| .| ／ ＼冫____|i,. -‐'／ . / :/:::::::::::::::／:.:.:.:.:.:.:.＼::::::::::l
| ! 〈＼／ 厂 ／ﾉ〉 / :/::::::::::::::/:.:.:.:::::::::::::.:.:.:.ｉ:::::::::|
↑ 徳川家康 ２９歳 ↑ 松永弾正 ６１歳
総動員数は、藤吉郎が勝久に語ったとおり３万に達しようとした。
そして、やって来たのは連合軍だけではなかった。
熊谷直之をはじめとして、信方と友益を除くほとんど全ての若狭国内の国人たちが、
国吉城に馳せ参じた。その中には昌経も含まれていた。
! | ｌ |＼ / ﾉ ハ ヽ＼ ＼ ヽ ＼ ヽ
│｣ l lヽ 乂/∨'´ ＼ヽ ＼ ＼ ヽ ＼ ヽ
│ | | ｌ 冫 ′ ＼八＼ ＼ ヽ 丶､＿_ ＞
| l | | l/ _／ _,..イヽ ､＼ ｀ ＜ ＼
│l | ｌ ｲ ヽｰ=´_,. 彳ﾋ:ﾌ ＼＼ 丶 ｀ ､ ヽ __,
⊥l ｌ ﾚﾊ 、 ． ヽ＼＼ 丶､＿＿_, ＜
∨| ﾄｰ=彡'＾_,､ ．‥ ．ヽ＼＼ヽ＼｀ ＜ ＼
'ｌ乂ヽ､_,イﾋ:ﾌヽ , ． ∵ ∨＼＼ヽ＼ ｀ ､ヽ ＿,
|人＼ヽ、 ． ﾉ ' ′ 八 ヽヽ＼ヽ 丶､＿＿, イ
j∧乂ヽﾍ ∴． ＼ ｀ ノ / ヽ＼ ＼ ＼ヽ ＼
从八〈＼ ＼ ‥ ＿, ´ / ヽ ＼ ＼ ＼ヽ ｀ ､ ＿＿_,
＼ ヽ ヽ 冫 、 , ' 八 ＼ ＼ 丶､＿＿＿／
＼ｌ ＼ヽトﾐ丶、 ／ ／ ＼＿＼ ＞ ､ ＿_, イ
ﾉ ヽｌ八ノＶ＞ -イ ／ ／ ＼＼ ＿＿_
/⌒ヽ , '⌒Ｙ 厂丶 l __, ｲ ／ ｀ ､∠二二ヽ
ノ ヽ ＼＿ノ 丿 卜、 Ｖ j │ ／ ∠二二／￣＼
´ ＼ Y ,イ／/ 冫ﾄ ∨ | ／ ∠二二ﾆ/
ﾉ ＼ ヽ ﾉ ,'ﾆ| / ／ ｌ 厶∠l_／ ∠二二二/ ← 熊谷直之 年齢不詳
〈 ､ ＼＿厂 八｣ノイ ノ∠二二| ∠二二二 / 若狭武田家家臣
＼ 丶＿丿 ∠二| ｲ二二二二|ｰ＝ﾆ二イ二二二二/ 井崎の国人
／ ﾁ |/ ! l ! | {
ィ´ーｹ __ lｲ ﾊ l ｀ヽ
∠ヽ ７ _ - .､ ／￣｀ﾉｲ
ハl ! '´ ￣ 二｀､ｰ ､ ／-_ !/
l { ! | ＜T::丁 ゝ ! ｲ:::ﾚ'｀ ﾘ
ヽ、ヽﾐ ￣ l ￣ l 若狭国統治を諦めたわけではないが
!ヽ｀ l | l
｀)｀ハ l l 今は朝倉家を排斥するのが先だな
｀Y ヽ - ／ /
_/{ ヽ 、＿＿ , /
´/l!ヽ ヽ ー － ´ /
. l ll ヽ. ＼ / ｀丶､
! ヾ､ ＼ ＼ /ﾉ ヽ｀ ｰ- ._
ヽ ヽヽ ｀丶､ ｀ ー― ／ ヽ
３万の軍勢の投入の一手で、若狭国内の反朝倉勢力はひとつにまとまった。
やはり、これは数年来の五郎左衛門の調停の成果であろう。
_/:ヽ , ..-:: ─ ::: -.. 、 ,.. -.. 、
,. ‐ l:::::: ＼_／:::;r‐..::::;､:::::::ヽ:::｀ヽ／::.. ヽ
/:. .::';:::::::. /.::::::/ｰ ' ´ ｀ ーﾍ:::::::::ヽ､::::::. .::::ヽ
i::::::::;:::-::┴:::::{:::_:;ノ ＿ ＿ ＼:::Y＾Y1:::::::::::::::::::l
!::::::(;;_:::::::ｧ::/:::| / ｀ヽ｀TヽJｲ::::::::::::::::::/
ヽ:::::::::::７::::;j:::::l l:::::l:ﾘ:::::::::::::::／
ヽ､::;l::::,ｲ:l;;ﾉ l:::ﾉ:ト─‐ ´
し′l::! ＿_ ＿ ｀1::!
｣:l \´ ヽ , '´ ｀ヾ ,リ
fﾍ ! /// ＿＿_ /// !｀ヽ
ヽ-ﾍ ｛ | /ノ ﾉ えへへ 褒めて褒めて
￣｀ ､ ＿｀ ー ′ _／ ￣
rｰ'￣,TﾆT,￣ﾕ,、
_ - 亠r ､ _ ヽ / ＿_〉、
rく´ / て}￣ l ＼
_, -' ´ヽ / | ＝＝ l ＼
- ´ _ -! / | l ゝ
_ - ´ ＼｣＿,′ | l ,ｨく/
さらに同日、
友益が一戦も交えることなく降伏を申し出て、人質を送ることを約束する。
,. -―――- ､ 〃
／ :.:.:.:.:.`〃思 こ
,' :.:.:.:.:.:.|| い れ
|,. - .:.:.:.:.:..:|| ま
{二_,,,,,,,,,,,.--､,,,;,;,;,;,;,;|| す う
<-ﾚ――‐､__,r――-|| ？ け
| ﾄ;:::::::::::::ﾉl¨|:::::::::::::::|| る
| | ﾄ---'" l ヽ----く. と
| | l u ` :.:.:.:.:.|:ﾄ======＝
| | | ｰ=‐ :.:.:.;ｨ:!:|:|l
|ﾊ |｀i>、 ,., :.:／lﾊ|:|:ﾘ
ヽ!／:::|'l}|!|{il!l'´ |:::l/､
／::::／l , '⌒ヽ:::::ヽ__
-‐''"/:::::::/'´ ヽ'⌒ﾝ ::::::::ヽ｀ー-､
／￣￣￣￣￣＼':::::::::::::::::／￣ヽヽ:￣ヽﾐ､ヽ､::::::::::ヽ、
＼:::::::／ .:.:.:.:ヽヽ.:.:.:.:｀`ﾐ､｀ヽ､:::::::',
|／ .:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.:.:.:.｀`ﾐヽl､:::::',
| '"'''''''=-､,,_:.:.:.:`ｰ-.:.:.:.. `l:!::::::|
ど そ あ | ,r―‐‐- ;_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.､:.:.:.:.:.:. ||:::::::!
う. れ な ﾚ7 ｀ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.゛=-､:. ll:::::::|
ぞ で た | | ﾄ=､_/￣｀ -､｀ヽll:::::::|
： よ が | ヽ _ ノ ﾘ ` ､j:::::::l
. け | l ￣ ７´ { /!::::::/
れ | |j ,r〃介ｰ-_ﾉヽ._ //:::::/
ば | //川从lｲﾘm、 ` ー' ,':::::/
,> /`ヽ=‐-､__}l从}ﾘ / !::::/
/l ヽ `ー- ﾆ=-} U l:::/
/ `ｰ-- / ﾊ::|!
,ハ:.:.. 、 ｀ / ,.ｲ {:ﾊ',
／ ＼:.:.:.ヽ ''´ ／ | `! ヽ
信方は小浜に籠り応答がなかったが、これで若狭国での決着はついたも同然だ。
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ ﾞｉ よっしゃ！
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --! 若狭国は これでOK
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´| んじゃま 引き続き 予定どおり
ﾞｉﾞｉ ', .|
'r , ', .,' 全軍 越前国に進撃だ！！
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7''''''''
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
翌４月２５日、
織田軍が先頭となり連合軍は越前国に侵攻、本陣を敦賀の妙願時に移した。
ところで、この時、上洛戦以来の木下軍団は、一時的に解体され、
藤吉郎に与力としてつけられていた生駒甚助、加藤作内、浅野弥兵衛、山内伊右衛門らは、
信長の本隊に組み入れられた。
> >
＜/|／|／Ｗ＼|＼|＼ ＞ {:.:.:.:.:.:.:.:.:￣:.:.ヽ
/ } ゝ r‐=':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
| -―-､ ,-―-､ |ヾ |:.:.:.:.:.:._:.:,l:.:.／:.ｲ:.:.:.:.j:＼
（ ）⌒（ ） |^ |:.:.:.:.:/iY:.l:.r弋ｯ':.xイ/／
i`ｰ-‐' |:::: `ｰ-‐' ﾉ |:.:.:.:.{ (fﾍl/ ￣ ﾗ
〈 |::: / / | ヽ:.:.:.≧─ｉ -‐j＿
l ＿＿＿＿ /. | r‐＜ ト / /
| |========| } | i! | tｰ' /
| | ｜ / 〈 ◯ | ｊ | _ -‐,
｜ |/~⌒~⌒`| /| ≧ x ｭ | L ＿ レ Ｏ ｲ
| ￣￣￣￣/ |､ ＼ ヾ ー‐ﾔ ＼￣￣/ |
＿／ ＼＿＿＿_/／/＼ ､ ＼ ﾄ ヽ / o | ／!
／￣| | ＼ ＼ / / |＼ ヽ Y . ＼| ＼ Y o |ﾍ ／ |
| | ＼ ＼ /| / | | ＼ ﾐY | i ヽ ヽ |i o Y=＝彡．イ
| | ＼ ／|/ |/ .| | ＼ ≧= i!ｏ/ ｏ, ｉ 丶∧ I=＝f｀r､ .イ}
| | ＼/ヾY/ | | ─フ￣'二= ､ | 「￣l ｌ o | ／/,ﾉ jｰ=彡= '
| | |::::::::| | | ／／／￣ ＼! l ! | } | ／ﾉく
| | |:::::| | ｰ/ / ,イ￣｀ ヽ───＞‐､ 人
↑ 生駒甚助 ４５歳 ↑ 加藤作内 ３４歳
,.f込ｔﾝ:::::::::::｀ ヽ、 . ,.r ''"´￣｀`''‐ ､
／::::;. -‐ ´￣￣｀丶＼ ／:::::::::::::::;;:::::::::::::::::ヽ
〃::／ ＼ヽ、 ...... /::::::::;::::;;:::/ ヽ;::i､::::::::::::':,
. ll::/ l 、 ヽY ＿ .. i:::::::::/ﾚ' リ ヽ;lヽ::;::::::::::i
ll::l} ｌ | l | l lイﾆ}| . |::::::/.,r;==; ,r==;ヽ:::::::|
ll;;l} l､ | | ｌ、 -l‐七/ｖ' lミ彳、 |:::::| { i::::::::i i::::::::i } i::::::|
. _,'Vｉ l,x tT二ｔ,|ヽ,ノ,ｨT}｀'j ｌ ||〃へ.､ |:::::|. ' io:::ﾉ. io:::ﾉ ' |::::::|
／<//l､ ヽヽｨf_lｊ` ¨ ∠ノlﾉ.|| l ヽ> |::::::i ,__'__ i:::::::|
ヽ／/{∧ ＼＿. __'_, ,ｨ′l ﾚ. l .. |:::::lヽ （'⌒':） ／!::::::|
. / //'l | ＼__＜. ､ __`_´.ｲ,ヽ ＼,__ l . |:::::|;;;;;`'‐､.,_'ｰ‐' , ‐'";;;;|:::::::|
/ l_| |_! ｌ ｌ l'ー--,＜└vヽ ＼＼! .. |::::::l;;i､;;;;ィiﾞ `''''" ト､;i'l;;|:::::::|
. / ,ｨｰ-.‐| |'′ //lＹﾐヽ|l ハ 、 ヽ:. ... |:::::::i／ !__....,__i ヽ|:::::::!
/ /.::::::::::::{ ＼ｰtfﾉｌi 斤 l:::::|j＼ l:: . i:;:::::i i l i i:::::::i
/.:::::::::::::::ヽi＼ ヽ ￣l｣ |/ |::.Ｙ :::`': ... ﾒヽ;:l､_,.-; ヽ / r､. i::/|i､
. /.::::::::::::::::::::::|:::l ヽl_,､_ｒ､,_,､r､l'|:::::', :::::: / ``''7.'､__', ,'_,-'_i''ｿ ',
〈:::::::::::::::::::::::::l:::::＼ﾞ ' | l / ' ,}::::/ :::::: ... ∧ i ｀`''ｰﾛ‐''" i ∧
. ＼:::::::::::::::::::i､:::::::::＼ 仍} ,/:::::ｌ｀ヽ::: ... i. ', :| || |/ i
↑ 浅野弥兵衛 ２４歳 ↑ 山内伊右衛門 ２６歳
藤吉郎のもとには、実弟である木下小一郎と、
実質的に藤吉郎の配下である蜂須賀彦右衛門、前野将右衛門、
竹中半兵衛と堀尾茂助、若手衆に客分扱いの中村孫平次が残った。
.... ,,、＿_
__ ,..._ ,.. ､ ／ｨ彡'三三≧､
,／ ヽ _／ ｀`ヽ､＿ , 'ィ///ィ彡'三三ミ≧､
ヽｰ- ,.. '´ ￣|ヽ,､｀`ヽ､ / ,!ﾉｲｨﾉﾊf/r''^`ミﾐヾミ'､_'、
/ ／ |ヽ,| ヽ'^ヽ､ヽ. ヽ /!/fｗﾘ八 ヾﾐ'､ﾒﾐ､_ヽ、
｀ヽ| ,._ | ! ヽヽ／ {i |l|W小f l|l｛{ﾄミヾﾐゝ､__,
/'| i' '' "| | l, ,､ | | |ヽ, ）!l|l|fﾘfﾓﾘﾐ;ゝ:ｨ'tiﾃ!lﾄﾄﾐｿ}｝ ヽ｀`ヽ
ヾ.| l-─_| | /Ｈ-t | l l-' ,川h{i洲{´ l:{:｀~尢',l|l|巛 ＼ '､
| lテヲl/l,ﾘ'ｬ弋ァ | 从| ﾘﾉﾉ八ｲ ':,:.:.ﾊﾐﾘ!ﾄ､ﾐヽ、 ヽ
j l辷ﾝ 辷ﾝ ﾘ,ﾘ } | ノｨｼｲ卞ミ}＿ｰ_',:./ﾊ｝}l{ ヾミ'、
{ l￣ ￣ ﾉ-ｲ | ,.彳｛{/ﾘﾄﾐ'｀ﾆﾆ,´ｨi{l｛lﾄ't'､ ｀',ﾘ
l i!, l ` _ｰr｀ ,-- イ,_,ﾍﾉ`ﾘ ,. '´:/:::::|jﾂ ﾘ}}iliﾘt洲Wjﾘﾂ}｝ﾘﾄ､',ﾐヽ
｀`_ゝﾘ_メ l__＼|｀rｲ┐ ::::::::/:o::::|{ヾﾊﾘﾊ{ゞ'､' 'fｼ'､//{｛!ヾﾐミ',
/.:｀ヽi,.>´｀ヽ/~Y´｀ヽ :::::/:o:::::::|:.:.:｀ﾒ'､(ヽ丶 j入::ヾﾘゞ,ﾉﾘヾj
|.:.:.:.:.ll r=ノ トt | ::/:o::::::::::|:.:.:.:{:.八} | ）〈:.:ヽ:/o､fﾂ'ﾘﾄ､＼
|.:.:.:.:.ll | | l /:o::::::::::::|:.:.:.:V､_ﾘ |::. ヾ:.ヽ:::::{il､::::::::::::::ヽ
| | | } ヽ:::::::::::::::|:.:.:.:.:∨|｀` ‐::、.:}:..:'､::jﾘoヽ:::::::::::ゝ
↑ 木下小一郎 ３１歳 ↑ 竹中半兵衛 ２７歳
,.. -───--:､ , -───- 、
／::::::::::::::::::::::::::::::::丶 ／ ＼
,〃::::::;ｨ:／!:::::/l:::::;:;::::::::ヽ , ' ヽ
i´|::;ｲ,:rj:､|:::/'rj'く:､!::::::::::i / ヽ
ﾚ'/l.{:::ﾉ 'ﾞ {:::::ﾉ i:;l:::_::::| ! /lﾊ、 :|ヽ.ﾄiヽ、 .ヽ
i' ､__,__, ﾚ' il:::| |/| ｨ./､ﾆ､ﾄ、├土|ﾆ,ヽ. ﾄヽ
lﾄ､ヽ, ,...ノ:::l ' !/ lｲ} ､{;j ヽl‘{;iﾘ_, ,> ､ | ヽ
||､｀`lヽ､ ／:::::::::::::'､ ' |ゝ ﾉ ∠ィ Ｎ
｣,! ', ﾉ Liﾞ)_ iヽ;:::::::ヽ,'--'=‐' |ヽ 、` ､-＝ｦ イ ｲN
ヽl il,L,.>',"_,..＞:;::::::':､_ |/ ヽ.`r ､￣ ,／:| /l/ l'
/ ,)､ヾ,,' y'´,.-='､ｰ-‐" ヽ!ヽ､｢ lｲ_' ､._
/ ||＼ ｀`''‐'ﾞ-<"ヽ, , ‐'⌒`^７/二" ＿／ '´ ￣ ` ､
i |.| `''-､.,_ ! ／ / l.l.＿__´／'´ ヽ
l,..................l i＿. l. `''''''''" ,-‐'´,r ' ´ ￣￣ .|:l: . : ::!
↑ 堀尾茂助 ２７歳 ↑ 中村孫平次 ２４歳
そして、藤吉郎自身も含めた彼らは、
この戦では摂津三守護のひとり、池田勝正の組下におかれることになった。
＼
! ﾄ, ヽ
ノ ,! | | ﾄ, ﾞ､
,ｲ ./|! .ﾘ | ﾘ ! .|! | ﾄ|ﾄ}
,ｲ ,／ ./〃/ / | / .ﾘ/ //ｲ|.リ
/／ ／／ノノ //ﾞ ﾉ'/／//|.ﾘ/
´彡'ﾞ,∠-‐一彡〃 ト.､,,,,,,,,,,,ﾚﾞ
二ニ-‐'''"´ /｀二､ﾞﾞ7
,,ｧ''7;伝 ` {.7ぎﾞ`7ﾞ
ゞ‐ﾞ'' ,. ,. ,. ｌ`'''ﾞ" ,'
〃〃" ! | すまないね
! ｌ
! (....、 ,ノ ! 君にとっては役不足で
j `'ﾞ´ ,'
ｰ--＝==ｧ / 不本意かもしれない
_ ＿ ./
＼ ｀￣ ,/
` .､ /
:ﾐ:ｰ.､._ ／｀`'''ｰ-､ ← 池田勝正 ３２歳
`ﾞ三厂´
_,,,..-.ｰ.─.-.-....､._
二ヽ,,..::"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:..､
／::::::::｀`:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ:::::::::::ヾ:::::＼:::::::::',
/:::::::::::::::i:::::i!::::::::::::::::ヾ:::::,,∠,､_:::::＼::::＼:::::',
i::::::::::::::::!:::::i i:::::::::l::::::::イ＼＼＼:::::::::＼:::＼::', いえ この戦いは
l:::::::i::::::::!::::i,,ゞ;::::::::i:::::::::l >≧r､＼::::::ヾ＼_::＞
ｌ::::::i!:::i::::l;/i ._,,＼::::!､::::::l 辻ヾ〉 ＼:::ヾ）::::＞ 幕府のものでもあります
i:::::ﾊ::::|::::l:::i〈｀（ﾍ＼! ＼:', ゞ-′ ラ∨/"´
l:::i l:::|::::lヾ､ 弋i;） ヽ ＼ ┌::ソﾉ 摂津守であるあなたが
∨ l::::l::::l:::＼ " ﾍ::::/
＼|＼!＼ ′ ∨ 前面に出るのは当然です
ヾ ヾ ､ ｰ ´ , ゝ､
｀ ､ , ′ ／ ＼＿
｀ ｰ ＜ ／´ ／:::::￣｀ｰ-
_ノ´∧_∧ ／::::::::::::::::::::::
:::::´￣／ /〈::ヾ∧ /:::::::::::::::::::::
:::::::／ / ﾉ::::〈 ヽ /::::::::::::::::::::
..,,､;:::''::"::￣￣`-.､
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
〃:::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::', そう言ってもらうと助かる
｛/:::i:::i､::::i､:::ヽヾ＼ ::::::::::::::::i
｛!i::|ﾍ:!＼!＼!≧三ミ:::::::::::::::i では 今回はよろしく
{｛,,,,ヾ､ ´"'¨せ ∨Cヽ:::!
{ﾍ´f;ｊ｝ ´¨ るﾉ:::!
ヾ', i _ しﾍ:::l
', `" __, ./ ヾ
ヽ ￣ ., ./ : /;;〉ヽｰ＝￢
＼ ／ ; ／;;/タ://;;;;;;;;;
ヽ-ﾍ::: ／;;∠ク //;;;;;;;;;;;;
∨/;;;;∠ク i i;;;;;;;;;;;;;;
{ココ少′ ｌ ｌ;;;;;;;;;;;;;;
/￣ ! !;;;;;;;;;;;;;
/: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : _: : : / 〈 {} |/ ﾚ {} } |:./ヽ: : |
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V
＼_! ＿ ' ! はい こちらこそ
ヽ Tﾆｰ‐‐‐,‐'' ／
___,ｒ| ＼ ｀二二´ ／ …………ん？
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
| ヽ＼＿ ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|／/
|＼ /ヽ＿__,.∠≧､:::::::::::::::::::::::::::::::｀ !／
〈 ｀ { 〉::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!:::::::::::,
ヽ、 ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::/
/＼,,/｀i |! ./
ﾄ､ | ヽ ､ /' /
| ＼! ＼ ＿ _ ,ｲ〉,
| ＼ ＼ ´ こ / /./
| ｀''―‐n ＞ ..,＿＿∧ｲ/.|､＿＿＿
| !| 厂Y⌒V´ { |i | ＼
|,､ /￣ !/ | ヽｉﾉ |l | ＼
／ ヽ ﾚ⌒ｉ| ヽ / |l |
／ || ＼ ｀O |ｌ !
＿＿_ ,.. -‐'"´ ￣ヽ、_ ﾄ、
/ ￣ヽ ／￣￣ ＼| ヽ i、
ﾄ､ ＿_,／ ／ ,. ＼}/ i
＼＿_,. -― ､ ／ ／ ヽ ＼{
ヾ ＼ 〈 i' ／￣ ＼
〉 ／￣｀ ヽ | ./´￣￣￣＼ 〉
{、 ／ , ＼ !,/,..／ ￣￣ ヽ ｲ
i,二ニ { ／ ＿＿＿_ヽ,.-―――-､ ＿_/
| l､_ゝ , !＜ ｀ i .,i
| ヽ＼＿ ＼ |／/
|＼ /ヽ＿__,.∠≧､＿_ 、 i ／｀ !／
〈 ｀ { 〉 ´､込ﾝヽ｀ 〉 !イﾘ｀ ,
ヽ、 ＼ ￣￣ i ￣ /
/＼,,/｀i |! ./
ﾄ､ | ヽ ､ /' /
| ＼! ＼ ＿ _ ,ｲ〉, …………
| ＼ ＼ ´ こ / /./
| ｀''―‐n ＞ ..,＿＿∧ｲ/.|､＿＿＿
| !| 厂Y⌒V´ { |i | ＼
|,､ /￣ !/ | ヽｉﾉ |l | ＼
／ ヽ ﾚ⌒ｉ| ヽ / |l |
／ || ＼ ｀O |ｌ !
_,,,..-.ｰ.─.-.-....､._
二ヽ,,..::"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:..､
／::::::::｀`:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ:::::::::::ヾ:::::＼:::::::::',
/:::::::::::::::i:::::i!::::::::::::::::ヾ:::::,,∠,､_:::::＼::::＼:::::',
i::::::::::::::::!:::::i i:::::::::l::::::::イ＼＼＼:::::::::＼:::＼::',
l:::::::i::::::::!::::i,,ゞ;::::::::i:::::::::l >≧r､＼::::::ヾ＼_::＞
ｌ::::::i!:::i::::l;/i ._,,＼::::!､::::::l 辻ヾ〉 ＼:::ヾ）::::＞
i:::::ﾊ::::|::::l:::i〈｀（ﾍ＼! ＼:', ゞ-′ ラ∨/"´
l:::i l:::|::::lヾ､ 弋i;） ヽ ＼ ┌::ソﾉ あの 池田様…… こちらは？
∨ l::::l::::l:::＼ " ﾍ::::/
＼|＼!＼ ′ ∨
ヾ ヾ ､ ‐- , ゝ､
｀ ､ , ′ ／ ＼＿
｀ ｰ ＜ ／´ ／:::::￣｀ｰ-
_ノ´∧_∧ ／::::::::::::::::::::::
:::::´￣／ /〈::ヾ∧ /:::::::::::::::::::::
:::::::／ / ﾉ::::〈 ヽ /::::::::::::::::::::
..,,､;:::''::"::￣￣`-.､
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
〃:::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::', ああ 紹介しましょう
｛/:::i:::i､::::i､:::ヽヾ＼ ::::::::::::::::i
｛!i::|ﾍ:!＼!＼!≧三ミ:::::::::::::::i 僕の配下で
{｛,,,,ヾ､ ´ｒ＝=､∨Cヽ::::!
{ﾍｒ＝｝ るﾉ:::! 荒木弥助といいます
ヾ', i _ しﾍ:::l
', `" ＿ / ヾ
ヽ く _ ′ / : /;;〉ヽｰ＝￢
＼ ／ ; ／;;/タ://;;;;;;;;;
ヽ-ﾍ::: ／;;∠ク //;;;;;;;;;;;;
∨/;;;;∠ク i i;;;;;;;;;;;;;;
{ココ少′ ｌ ｌ;;;;;;;;;;;;;;
/￣ ! !;;;;;;;;;;;;;
／ 三二ニ= ､
,ｲ／ ,二二ﾆ ヽ､、
ハ{ / ＞‐-＝ ､ ＼_/,ｲ
/´二} {´ , -‐- ､ ＼ｰ'__}
/／, /｀ヽ、V /∠二ミ ､_ _ノ
{〈 ,{ V´ ｀ｰ〜´´´´´V/７//
､__｣ﾚ'ﾉ 〉 , ＿V´}/ 荒木弥助村重です
ミ三,-r´､≧ミ､ ｿﾑtｆ我`ﾚ/
ヽ! ´ | ｀￣ .'´ ＿ 以後 お見知りおきを
｣､ ､j /,r'´ ＼
{{ }ヽ -ー一 ｲ>ﾄ ヽ
. ィV__ ＼ ⌒ ／ノ {ﾍ ｀、
_.. ‐ ´::ノヘ｣|〉ーf＝i⌒lﾚ>/ ', /} ｀、
_.. -‐.::::::::::::::::::::／ ＼,｣ } ! {（/i V l ｀、‐- .._
r＜:::::::::::::::::::::::::::::::／ ＜ヽ.ﾉ rｋ! .ﾚ' >'´／ﾉ ｀、:::::::::::::::::｀ヽ
_)::::::ヽ、:r＝＝ '"´ ノ ヽ し' ,/ ／ ／ ｨ´ ヽ::::::::::::::::::/
ヽ:::::::::::||＼ ｀ ー…― - ⌒ヽ} -‐ '"´ ´／ﾉl , -‐- . ＼:::::::/
|::::::::::|| ヽ （ rﾍｫー─ '７'´ ｜ ／.::::::::::::::::::::｀丶 ｀く ← 荒木村重 ３６歳
|ｒ＝‐’ ､＝＝＝＝ァフ￢ｲ / ﾚ７ｧ:::::::::::::::::::::::::::::::::}＼}
. ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 ﾟ |/ ﾚ ﾟ ..}|:./ヽ: : |
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V 荒木…… ああ！
＼_! ＿ ' !
ヽ ／ ｀t ／ 本圀寺の際の活躍は聞いています
___,ｒ| ＼ { / ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::!
_ -―――=ミ
´ ／ ヽ
／ ／ ／￣￣￣ ニ=- ＼ __ノ}
{ { ′ ／￣￣￣＼ -=≧..厶ィ
У￣￣＼{ / ／ ／￣ ＼ /
/ -==ミx{: / ／ __ ,.＞‐ｧ′
/ ／ ／￣￣｀'"￣￣￣￣ヽ. / /
＼ {ヽ/ ∨ ;′
＞､＼ __＿ ＿_ } /
. ｰ=≦ニ二ノ､__ ＼ /,ｨ'´ __, L.′
ヽ{ ﾊ ｀¨¨¨ ¨¨¨´ ﾊ } 過分なるお褒めの言葉
＼ｌ |: ,ﾟ／
ﾟ. |:. / 光栄に存じます
i ､ _ ´_ /
| ＼ ´ ー ｀ ／ |
｢￣￣￣￣| ＼＿__／ .｢￣￣￣￣|
l ￣￣￣| |=/⌒Yヽ/⌒V| |￣￣￣ |
| /⌒ヽ| | { 〈 ′ | l:/⌒ヽ |
. -=ﾆニ二| V⌒ | | / i | |/⌒V .|二ニ=-
. 二二二二二二| }| | { / | |{ |二二二二
..,,､;:::''::"::￣￣`-.､
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
〃:::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::', 本当に
｛/:::i:::i､::::i､:::ヽヾ＼ ::::::::::::::::i
｛!i::|ﾍ:!＼!＼!≧三ミ:::::::::::::::i 僕にはもったいないくらい
{｛,,,,ヾ､ ´"'¨せ ∨Cヽ:::!
{ﾍ´f;ｊ｝ ´¨ るﾉ:::! 良く出来た男ですよ
ヾ', i _ しﾍ:::l
', `" __, ./ ヾ
ヽ ￣ ., ./ : /;;〉ヽｰ＝￢
＼ ／ ; ／;;/タ://;;;;;;;;;
ヽ-ﾍ::: ／;;∠ク //;;;;;;;;;;;;
∨/;;;;∠ク i i;;;;;;;;;;;;;;
{ココ少′ ｌ ｌ;;;;;;;;;;;;;;
/￣ ! !;;;;;;;;;;;;;
/:.:.:.:.:.::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/: : : : : : ::::i: ::::ﾊ:: :::::::: : :::ﾄ:::::::: : i: : :::::::::::ヽ
/: : /: /: ::::::|::::/ V::ﾄ::::::: :::| ＼::: :V: : :::::::::::|
|: :/: /: :/:::::|∠─ V| ヾ:::::::|￣ V:::::i:::::::::::::::::}
ﾚ.|:.::::|:::i:::::/:/ .､ﾊi ＼:::ﾚｨ--V::ﾄ::::::::::::::::ヽ
.|::::::|:::l::/|::ﾚｲ飛ゝ ヾ| 'ｊ及ｧVﾊ::::::::::::::::ﾊ
|::::::|:::K .V 辻 tｊ} 弋 ｿ ' ﾊ::::::::::::ﾄ;;ゝ
|::::∧:r-､ ゞ- '´ ￣ i .ﾋ V:ﾊ::::i::＞
|::/ |:|ﾚヽ i レｲ/'ﾘ::::::＞
ヾ. | ヽ∧ ＿ r‐ム::ﾊ／ …………
V:::/ ヽ､ ／'´
ヾi }＞ , イ
| ｀ - ´_ -┴┐
r‐'V/￣ /::＼
/ /:::::入 ./::::::::::|""＼
／:/ /:::::::::::∧ /::::::::::::|::::::::::::" - ､
／/:::::|V∧::::::/ ＼/::::::::::::::|::::::::::::::::::::::
／:::/:::::::| /:=:::i /::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::
.... ,,、＿_
／ｨ彡'三三≧､
, 'ィ///ィ彡'三三ミ≧､
,!ﾉｲｨﾉﾊf/r''^`ミﾐヾミ'､_'、
/!/fｗﾘ八 ヾﾐ'､ﾒﾐ､_ヽ、
{i |l|W小f l|l｛{ﾄミヾﾐゝ､__,
）!l|l|fﾘfﾓﾘﾐ;ゝ:ｨ'tiﾃ!lﾄﾄﾐｿ}｝ ヽ｀`ヽ
,川h{i洲{´ l:{:｀~尢',l|l|巛 ＼ '､
ﾘﾉﾉ八ｲ ':,:.:.ﾊﾐﾘ!ﾄ､ﾐヽ、 ヽ 摂津守 藤吉郎
ノｨｼｲ卞ミ}＿ｰ_',:./ﾊ｝}l{ ヾミ'、
,.彳｛{/ﾘﾄﾐ'｀ﾆﾆ,´ｨi{l｛lﾄ't'､ ｀',ﾘ 出撃の準備が整ったぞ
,. '´:/:::::|jﾂ ﾘ}}iliﾘt洲Wjﾘﾂ}｝ﾘﾄ､',ﾐヽ
::::::::/:o::::|{ヾﾊﾘﾊ{ゞ'､' 'fｼ'､//{｛!ヾﾐミ',
:::::/:o:::::::|:.:.:｀ﾒ'､(ヽ丶 j入::ヾﾘゞ,ﾉﾘヾj
::/:o::::::::::|:.:.:.:{:.八} | ）〈:.:ヽ:/o､fﾂ'ﾘﾄ､＼
/:o::::::::::::|:.:.:.:V､_ﾘ |::. ヾ:.ヽ:::::{il､::::::::::::::ヽ
ヽ::::::::::::::|::::::::∨|｀` ‐::、. :}:..:'､::jﾘoヽ:::::::::::::|
:／::::::::::::|￣￣ ｀ヽ .|.::..:.:.ヽ::::::::::::::::::::|
:､:O:::::::.:::|::::::::::::::::. |:.:.::..:.:..ヽ::::::::::::::::|
::ヽ:O::::::::|:::::::::::::::::::. .|:.:..::..:.:.:..:ヽ::::::::::::|
:::::ヽ:O:::::|::::::::::::::::::::::. ｜:.:.::..:.:..:.:.:.ヽ::::::::|
::::::::',::O:::|.:.:.:.::.:.:..::..:6ヽrﾍ:.:.:.:..::..:.:.:.:.:.:.:ヽ::::|
::::::::::',:::O|.:.:.:.::.:.:..::..:ヾｿt9ﾄ､:.:.:.:.::..:.:..:.:.:.:.:}､|
::::::::|:::l:::::|.:.:.:.::.:.:..::..::.:.ヽ/:｝:〉:.:.:.::..:.:..:.:.:.:./::ヽ
＼
! ﾄ, ヽ
ノ ,! | | ﾄ, ﾞ､
,ｲ ./|! .ﾘ | ﾘ ! .|! | ﾄ|ﾄ}
,ｲ ,／ ./〃/ / | / .ﾘ/ //ｲ|.リ
/／ ／／ノノ //ﾞ ﾉ'/／//|.ﾘ/
´彡'ﾞ,∠-‐一彡〃 ト.､,,,,,,,,,,,ﾚﾞ
二ニ-‐'''"´ /｀二､ﾞﾞ7
,,ｧ''7;伝 ` {.7ぎﾞ`7ﾞ
ゞ‐ﾞ'' ,. ,. ,. ｌ`'''ﾞ" ,'
〃〃" ! | ああ
! ｌ
(....、 ,ノ ! それじゃ木下君
`'ﾞ´ ,'
ｰ--＝==ｧ / 重ねてよろしく
_ ＿ ./
＼ ｀￣ ,/
` .､ /
:ﾐ:ｰ.､._ ／｀`'''ｰ-､
`ﾞ三厂´
::::::／::::::::::::/／::::::::::::::／／::::::／::::／:::::i:::::::::i::::::::::::::::l:::::::::::|
／::::::::::::::::/::::::::::::::::／´:::::::::／::／::::::::::::l:::::::::l:::::::::::::::::!::::::::::l
::::::::/´i::／::::::::::::／::::::,,,､,／:::::::＼,,∧:::::l::::::::,':::::::::::::::: ﾉ:::::::::;!
:::::/ ::::!/::／/:::::::::／ /::::::::::／´ ∨/::::i:::::/::::::::::::::::/i::::::::::/
:::::｀::::::／ ./::::::／ /::::／ ﾒ::::::!::/::::::::::::::::/ ｌ::::::/
:::／／ /::／ /／ ﾐk., /:::ﾍ::／::::::ﾊ::::::/ ｌ:::/
/／'., ' , ∨ / ﾞヾミk/:::::／）ﾉ:::/ /::::/ i:/
/ ゝ /::／i //:::/ /:／ /
ﾍ ／´ ',/／／´
'､
_ゝ
、 ／ ´ …………
;;', ／｀ ､ , ′
;;;;', ／ ｀` ､ , "
;;;;;ヾi `´
;;;;;＼＼
;;;;;;;;;;;＼＼
;;;;;;;;;;;;;;∧ ＼
_,.ィ'三三二ﾆ二三ミー ､、
,ｨ'´ィィィィ彡三ﾆｴﾆ二三ミミヽ
,ｨf//ｨ'ｨ'ｨ'ｨ'／ィｼ' ｀`ヾヽﾐﾐﾐヽﾐﾐヽ
ノｨ'//,'ｲ///,ｲ!lj/ l|lﾄﾐﾐﾐtゝ､ミ'、
//ｲ{|{lh{lilililil|l| |i,' li八ﾐヾ｀ヽヽﾐ':、
ﾊ{｛{N､',',',､{（(li| |l ,.........||＿!l|l|lﾄﾄゝﾐヽ丶、
!|l{lﾄi､',ﾐﾐﾐ','ji|l|l!:||:.i /:.:.,:'ｨﾘftiﾐkjljljlj|j|トミミミ≧ｭ､、
､ヾミﾐヽヽ',',}｝l|:.||: | ,':.:.: ｀`lF彡ﾄ'ﾘl|l|l|l|lﾄ､liトミ三ﾐﾐヽ
ハ',',}｝}iﾄＮ|}|ljj|:.|! !:.:.. |l ｛l|l{lﾘﾊﾄl|l|､}〉| ｀ヾヽヽ どうした？ 藤吉郎
ﾊﾘﾄﾐ',W八ﾘﾉﾂ'.:.ﾘ ,..、 |l |ﾄﾄWl|l|l|lNjljl| ヾｿ}
{{{{｛lﾘﾊﾘllﾂﾉ/.:.:/: '―' '、.:ﾘト､{｛､',NNhﾄ、 ﾉﾘ′ 池田摂津守に
,）}Ｗ/}｝ﾘﾉ,ｲ:,､'＿＿＿＿＿,.ﾒｨﾘj}j＞､{（(NﾄV、 ,ｲjﾘ
ｲﾉﾘ//ﾊ}l//ｲ/｀ ―----― ´ /ﾘﾉﾊﾉﾊﾄﾐヾミﾐﾐゝ､/ﾉ/ 何か問題でもあったか？
//ｲﾉﾊﾘﾉｲﾉﾄi{、｀:.:.‐;,-;,‐.:.:´ ｲﾂﾉ八ﾄﾐﾐト｀ヾヽ、ﾐ｛{{/ー- 、
｛{{i{i{i{(({i{i{i|l|l|ﾘﾊﾄi､,ｲi{,,,}iﾄ､ｨﾂ{fﾘｲ ﾊliliﾄミヾヽ',iﾄﾐヾWト､ ヽ
,}）}）}lﾄiﾄl|l|l|l|| `ﾂﾉﾘ{｛{M}｝lﾘｨfｲヾ! LlLlレ‐=ﾐ)}lト}|l|liヾ'、ヽ、
.ノｨﾒｲﾄ'､',',lililili|::..'´,ﾝiﾒ!ﾙｲl/lｲ八`/ {´￣/ Ｗ!,ﾘﾘﾊ ヾﾐ､i}
彡'´ 'ﾘ ヾ',lNi|l:.:.:、 ´jﾂ ヾ' / ,':: '、::/ ヾﾐ彡小、_, ﾘ
／ /| ヾ',W :. / ' ,':: ∨ X` ,ﾉ '′
,':| ',iﾘ .::ﾉ /::: / ∧`ー-、
/:::| }ﾄ、 / ,':::: / ∧､ 丶､__
/::::::| ,ノﾉヾ、ヽ /:: ／／:｀`丶、 ∧ヽ、
::::::／::::::::::::/／::::::::::::::／／::::::／::::／:::::i:::::::::i::::::::::::::::l:::::::::::|
／::::::::::::::::/::::::::::::::::／´:::::::::／::／::::::::::::l:::::::::l:::::::::::::::::!::::::::::l
::::::::/´i::／::::::::::::／::::::,,,､,／:::::::＼,,∧:::::l::::::::,'::::::::::::::::ﾉ:::::::::;!
:::::/ ::::!/::／/:::::::::／ /::::::::::／´ ∨/::::i:::::/::::::::::::::::/i:::::::::/
:::::｀::::::／ ./::::::／ /::::／,"￣ゞ"ﾒ:::::::!::/::::::::::::::::/ ｌ:::::/
:::／／ /::／ /／ /;）/:::ﾍ::／::::::ﾊ::::::/ ｌ:::/
/／'., ' , ∨ / ､/ｿ/:::::／）ﾉ:::/ /::::/ i:/
/ ゝ /::／i //:::/ /:／ /
ﾍ ／´ ',/／／´
'､
__ _ゝ いや…… 池田様に問題はない
、 ヽ、_ゝ ／ ´
;;', ／｀ ､ , ′ それどころか なかなか実のある
;;;;', ／ ｀` ､ , "
;;;;;ヾi `´ 人物に見受けられるが……
;;;;;＼＼
;;;;;;;;;;;＼＼
;;;;;;;;;;;;;;∧ ＼
.... ,,、＿_
／ｨ彡'三三≧､
, 'ィ///ィ彡'三三ミ≧､
,!ﾉｲｨﾉﾊf/r''^`ミﾐヾミ'､_'、
/!/fｗﾘ八 ヾﾐ'､ﾒﾐ､_ヽ、
{i |l|W小f l|l｛{ﾄミヾﾐゝ､__,
）!l|l|fﾘfﾓﾘﾐ;ゝ:ｨ'tiﾃ!lﾄﾄﾐｿ}｝ ヽ｀`ヽ
,川h{i洲{´ l:{:｀~尢',l|l|巛 ＼ '､ ふむ…… となると
ﾘﾉﾉ八ｲ ':,:.:.ﾊﾐﾘ!ﾄ､ﾐヽ、 ヽ
ノｨｼｲ卞ミ}＿ｰ_',:./ﾊ｝}l{ ヾミ'、 気になるのは かたわらにいた
,.彳｛{/ﾘﾄﾐ'｀ﾆﾆ,´ｨi{l｛lﾄ't'､ ｀',ﾘ
,. '´:/:::::|jﾂ ﾘ}}iliﾘt洲Wjﾘﾂ}｝ﾘﾄ､',ﾐヽ あの男か？
::::::::/:o::::|{ヾﾊﾘﾊ{ゞ'､' 'fｼ'､//{｛!ヾﾐミ',
:::::/:o:::::::|:.:.:｀ﾒ'､(ヽ丶 j入::ヾﾘゞ,ﾉﾘヾj
::/:o::::::::::|:.:.:.:{:.八} | ）〈:.:ヽ:/o､fﾂ'ﾘﾄ､＼
/:o::::::::::::|:.:.:.:V､_ﾘ |::. ヾ:.ヽ:::::{il､::::::::::::::ヽ
ヽ:::::::::::::::|:.:.:.:.:∨|｀` ‐::、.:}:..:'､::jﾘoヽ:::::::::::ゝ
ヽ丶ｨ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`丶
. -－-γ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'ヽ
／::::::::::::::::::::::`::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ、
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ
. /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|＼ｨ::::ﾒ::::::::::::::::::::::＼ィ
. ｌ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ｌ:::::::::::::::＼:::::::〆 ＼::::|＼::::::::::::::::::::::_＞ ああ…… 優秀なのには違いない
ｌ::::::/:::::::::::::::::::::::::::::ｌ ＼:::::::::::::|.＼ ,,,;;ｨ=≦≠＼》::::ｌミヽ::::＼___
ｌ::::/|:::::::::::::::::::::‐‐-ｌ─X´＼:::::::| ≧'´ |＼} } <／ 共に戦うのも良いだろう
ｌ/ |::::::::::::::::::::::ﾊ::::| ,,,ｨ≦ ＼.| j∧ ﾉ＿＼
| |::::::::::::::::::/ {ｌｨゞ" u }ゝィ／ ￣￣ だが 配下としては
ｌ::::ﾊ│::::| ﾉ´'
ヽｌ ｌｌゝ::|ヽ u ｌ~｀丶 / ありゃ なかなか厄介な男だぞ
ｌV_ 人 ＾ ｲ
丶､ ,♂ 池田様も苦労するんじゃねえの？
´ ゝｰ一 七ゞ´ ｌ＼＼
/´|/ ＿ ﾍ/ /ヽ
八 |＼〔三 〕/ ./ /:::::::＼
_ ,, .... ,,、＿_
, '/ｲ,ｨ/彡'三ミ≧'、､
ｲｨﾉﾊfr'ｨ/r''^`ミiliiﾐ'.ヾ'、
/!/fｗﾘ八l|l ll;ヾﾐ'､ﾐ_ヽ、
r!f;/ｗl|l|/,イ li_｛{ﾄミヾﾐゝ､_,
{i |l|W小fﾘﾘ}; i /:::ｨ'|tiﾄﾄﾐｿ}ミ≧､｝ ヽ｀
）!l|l|fﾘﾉﾊfifﾘ: i `|F彡ﾊﾐﾘ!ミ≧､ﾄ､ﾐヽ
川h{i洲{liliiﾘ |:: li /ﾊ｝|巛}l{ ヾミ'、
ノｨｼｲミﾐヾ/ - ;; /ﾄﾐ｝}lﾄﾐ{ﾄ' ｀',ﾘ …………
,!ﾉｲｨﾉﾊfr' ー―― ″jﾘﾂ}｝ﾘﾄ､',ﾐヽ
彳｛{/ﾘﾄﾐ',,i|､ ＝_::: ｨi{l｛lﾄ't'､｛{ﾄミヾﾐゝ､
ﾘ}}iliﾘｿﾉﾘfr洲Wrッﾁ/ll;ヾﾐ''三三ミﾐ､_ヽ、
＿ﾉ',:./ﾊ,!ﾉ :::ﾊfr'ﾉｨ// /::: `ミﾐヾミ'､_'、
,、＿,;;;;;/ i ヽiil ::::::i / / ヽヾﾐゝ､__,
／ ／ ｜ ヾ / / / ヽ
ノｲ彡彡彡イｨﾝ/イ彡彡彡ﾉノｲトﾐﾐ
／ィ彡彡/ｨｆイ/ｨ彡彡彡彡ﾉ川ﾄﾐミ
ｨ彡彡彡ﾉﾉ//ィ彡彡彡彡(,ｲiﾘｲ ヾi
三彡彡ﾉノィ彡彡彡彡彡ｧ'ﾉﾉ/ {i|
三三彡イ彡彡ミメ＜´ ,ｲ;ｼ'ノ `
彡彡彡彡イfｦ}fﾍヾ::／／:/:.......
彡彡彡ｿﾉ/ミ王ﾆｼ':／:.メ:.:,ｨ二ミ､
彡彡ﾉﾑｲ,! / ﾘテ／ ／ } /ﾐ.ﾟti入ヾ
ｿﾝﾉ/ / liﾘ' //,'′/ | l::::｀`ヽf´i
//ｲY ,ﾉﾘ／// ,' ! !:: !l|! 藤吉郎…… 前々から思っていたのだが
///{ｨ彡'" ,'iﾘ / 、 /ﾘ}
/ｲ{彡'´ l{/ ノ ヽ /l|lﾘ お前は ひと目見ただけで相手をざっくり評価し
iｲﾘ/ ,.､ ﾘ／ _ ,....::::::ノ/ﾘl|li
ﾉﾉｲ, ヾﾐﾞﾅ!､＿＿ ｀`;:‐ '´ /ﾉﾊl/! しかも その判断に誤りがない 驚くべきことだ
ﾘｲijｨ, l/` ‐ ､‐ミ＝==ｧ' ///ﾘﾉ,
ﾉﾉﾉﾊ} / ､、 ｀^ー- ' ,/ｲﾊﾉﾉ/ これは天性のものなのか？
ﾉﾉﾉﾂィﾘ{!、 ｀`,―-‐',.ィﾊ}｝////,
ﾉﾉﾉｲﾂｲ}｝!,、,ｨｼi}ｨﾘ､,ｲﾘﾘ｝}////,ｲ
{´'シイﾘﾉｿ{ﾂ//ﾉｲNｲﾘ洲}｛{l｛{｛{ﾘ}
ゝ'´ 'ﾍｼﾂｲﾉﾉﾉｲ!ﾘﾘ/ﾘ'ﾉハ!l|liﾘﾒｿ
/ {/ｲｼ{｛/ﾉｲイjﾘ//ﾉﾊN!Wﾄ、
. ／::::／::::::::／::::::: ／:::: /::i::::::::::∨::::::＼:::: ＼
/::::::/:::::::::::/::::::::; ｲ:::::::::/:::::ﾄ;::::::::::∨:::::::∧:::::∧
. /::::::/:::::::::::/::::::::/ |:::::::/::::::::! ＼:::::∧ :::::: ∧:::::∧
'::::::/:::::::::::/i:::::::/⌒ﾞi::::::ﾊ::::::::|￣｀∨::∧:::::::::∧:::::::i
i::::/:::::::::::/:::l::::/ __,,,Ⅳ| Ⅵ::i ィｔ=∨::::i:: ∨::∧::: !
|:/i::::::::::/::::::l:::l ん:刋Ⅵ! Ⅵ! 斥圷::::iﾍ:::∨::∧::!
' |:::::::/i::::::::ｌ::l〈 比::ﾘ ＼ ＼ 比::ﾘ∨ ∨∨::: ﾘ
. |::::/ ｌ::::::/::i ゞ-′ ゞ-′ jK_∨:::＞ ……俺はガキの頃から今に至るまで
. |:/ ｌ:::/小 く:. {__j ∨::::＞
′ !/ ! j___ソ＼!´ 多くの人間と出会ってきた
'､ ｒ _， /／
＼ ／! それも貴種から下賤の者まで様々にだ
｀ ､ ／ .:.:|
＼__ .. ´ ..:.:|
| ...:.:.:_jｰ 、
__j __ .. - ´ ヽｭ､、
ノ ハ_／ /:i:i:i:i:iヽ､、
.．＜/ /////∧ /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:
.．＜:i:i:i:i:/ ///////∧ /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:
/.:.:.:.:.:./.:.〃:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ::::::::::::＼
. /.:.:.:.:.:./.:.:/ :/:〃:.:.:. ハ､ .:.: ＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧:::::::::::::::.
/.:.| .:.:./.:.:/ :/:,:.:| .:.:.:.:|.:.:.:::ﾄ､:.:.:. ＼.:.:.:.:.:.:.:∧、::::::::::l
. .:.:/|.:.:/.:.:/ :/:/:.∧:.:.:. |.:.:.:::| ＼:.:.:.:.＼.:.:.:.:.:∧ヽ::::::::l 恩を受けたこともある
|:/ :|! :.:.:.:|:.:.| 厂厂∨:.:|.:.:.:::|￣｀ヾ下｀ヾ、.:.:.|: ∨＼:::'.,
|′:|!.:ｉ.:ﾊ|:.:.|:!:.刈圷∨ﾍ:.:.:.:', γてぅⅥ:.∧:. |ﾍ:::ﾄ､:::＼ヽ､、 ひどい目にあったこともある
. !:.:|′|:.:从:j 比:::Ⅳヽ:.:.:.', 比:::::Ⅳ:.∧:|:∧j |::::::::ぐ￣｀
Ｖ| Ⅵ:.Ⅵ 弋ｚﾘ ＼ ＼', _戈zソ ∨ /:|そﾚ':::::::≪´￣ ま この国で 俺ほど
. ＼ ∨Ⅵ ヽ ∨: ;_ノ／´￣｀ヾ
ヽハ < /ﾍ:/"´ 人にまみれた奴は他にいないと
ヽ ｰ_一 ／ |′
＼ . ／ﾍ 自負している
丶 __ ´ . ´ }､、
／ ::|＼ . ´ j::::: ト､、
／/:::::::| 〉く ,::::::: |:::::::｀::... ､
..．.:.:.´::::/ ::::::::| ./:.:.:.:＼ /::::::::::|:::::::::::::::::::::｀::... ､
_ ..．.:.:.´::::::::::::::::/ ::::::::: |/:.:.:.:.:.:.:/＼ /:::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::｀::... ､
. ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 {} |/ ﾚ {} }|:./ヽ: : |
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V 結局は……
＼_! ＿ ' !
ヽ ／ ｀t ／ ケーススタディの積み重ねってところかな
___,ｒ| ＼ { / ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::
／ξξξξξξξﾐ=、
,'ξ州州州州州州州州ξ=、
〈ξ州州州州州州州州ξﾐ｀ﾞ''-､,_
（ξ州州州i!i!i!州州州州州州ﾐ､,_
,-,'ξ州州iﾘ )))州州州州州ミﾐ｀ﾞ''-､,_
ｊ冫ξ州/!ﾘ }}}}}州州州州州ミﾐ､,_
'ξ州州,' （ { 州州州州州州ミﾐ､,_
,-ｰ=ﾐ州州i! .._＿ ! 州州州州州州ミﾐ､ なんにせよ お前の観察眼の鋭さが
ji i!州州!-=≠〉 爪州州州州州州ミﾐ､,_
ﾉ/,州州; ||||||||州州州州州ミ､ 人使いの上手さの要なのだろうな
乂ξ州州', _|llll〉 !州州州州州|ﾐ｀ﾞ''-､＿＿
((( ξ州州',、 _ ＿_,, i!州州州ﾘ|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
_,,..-‐''´/.:.:.:.:////| ' , 爪 ,,ｲ州州i!ﾘ |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ヽー
''´.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.://///| ｀゛!i!i!i!!"´ ／ i!ﾘ ｌ|.:.:.:.:.:.:.:.:.:/..:.:.:.:.
.:.:.:.:.:.:／.:.:.:,'.:.:.://////! ｀ヽ ／ /||.:.:｀ヽ.:.:/.:.:.:.:.:.:.
.:.:.:.:.:.:.:＼/.:.:.:ヽ/////〉 厶〉 〈,, へ //|.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ.:.:.:.:.:
.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.://///}ﾍ./ ⑪/ ＼／///〉.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ.:.:.:
.:.:.:.:.:.:.:,'.:.:.:.:.:.:.:.:.:{.////〉 /介个 、 / ///〉.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｝.:
:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ ///〉 〈/ || |l i! //////〉.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
,ｘ=ミｘ,,______
⌒≫辷彡j:州㏍Y刈州}iミメ､
, ｀ ⌒ｰ='" 〃泌i:i州ｉ:ｉミYミ刈iミi:i:j}从,
ｘ云=彡ｲi:ノ州i:i:iミ狄刈ミ㏍i:i:i刈ﾊ
、＿ﾆ辷ー=ｯｸ⌒ミ圭彡ｲi:ii|i|i|i:i:狄ミ刈ii㏍|ii:i州ﾊ
⌒＞ｰ=≠廴_彡ｲiｲi州j州jﾉ爻'´刈i:州:i|㏍i㏍爪
__;彡癶圭彡兆i:i:i:州i彡':::::::::::::'狄i州i:i:㏍i:i:i:乂 藤吉郎……
ー='⌒¨ ____彡仞州iji:}州/::::::::::::::::::::Yi:从i:i:i乂㏍j从
ｘ辷ｰ=ﾐ刈㏍州似｣_::::::::::::::::::,.州i:i:iＹﾄﾄi:i:i:i|i|i{乂 わたしはどうだ？
〃⌒¨ィ}:j州州}ﾉｲ寸赱ﾐｔ:::::::ri洲ilii|i从以爪ミi:ﾘ
⌒辷彡 ／ ﾉｲi:州ﾉﾘん{:::::::::::::::::::::::|:::::::::::Y乂ﾄミi:j:i:乂 わたしは お前から見て
／ ／ｘ彡狄=彡ｲ乂ﾊ: }::::::::::::::::|:::::::::::}})人i:i刈):ﾉ
〃 （ 爪｢i:ﾉﾉji:i;㏍乂, }:::. ｲ(i:i:iﾊi:i:iＹ､ 使いづらい厄介な人物か？
{{ ,ノ(んｲｲ州}j}:}:}jﾊ ＿ ﾊ乂i:iﾊi{{|ﾐ｀ﾞ''-､＿＿
） （ ｲ ﾉ乂}i}:i:＞ 'j}从 ヾ二-- }ｲﾊ Y心ハ{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
_,,..-‐''´/.:.:.J:////| ' ,ﾊ从｀ﾃﾁ~ﾘ 乂/ｸﾘk込}}:.:.:.:.:.:.:.:.:/ヽー
_,,..-‐''´.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:////j ｀Y从Y´ﾉﾘ／ !ﾘ ｌ|.:.:.:.:.:.:.:.:.:/..:.:.:.:.:.
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:,'.:.:.://////! ｀ヽ ／ /||.:.:｀ヽ.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼/.:.:.:ヽ/////〉 厶〉 〈,, へ //|.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ.:.:.:.:.:.:.
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.://///}ﾍ./ ⑪/ ＼／///〉.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ.:.
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l:::::::::::/:::i:::::::::/＿::／|::::::::|::::::::|:::::::::::::l:::::::::l::::l
i:::::::::/:::/::::::丁:::／￣i::::::::l:::ｰ∧一:::::::|!:::::::|'ﾘ
_ノ::::┌i:::/::::::/斤心ヘ i:::::::::i::::ﾒ≦i::::::::::::i:!::::::!
＞:::::｛ ﾚ' |:::::7ﾚ升::｝ /:::／|:/辻:｝l::::::::::ハ:::::! 正直に言わせてもらえば
_,＞::::::::i ヘ|:::/ ゞ‐" /／ ′ゞ‐' l:::l:::/ ∨
￣｀￣｀＼:|:/ ′ ､ ∧!/ お前のようなタイプは
＼|＼ / ′
_{i ｀ ￣´ ／ 実は 扱いやすい部類に入る
// ｀＼ ＞ _ イ
_,､-;'´;;;i `ｰ ､, _ﾉ iヽ、
_,､-;;"´;;;;;;;;/;;;;;l ／ﾍ l;;;;;ﾍｰ,,､
_,､-;ｰ'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;ヽ ／::::::::∨;;;;;;;;ﾍ;;;;;｀';;;;;;;､_
/::::::::::::/::::::::::::/:::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::',:::',
/:::::::::::/:::::::::::::/::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::!::::i
,'::::::::::::/:::::::::::::/::::::::::／::::::::::::|:::::::::::::i:::::::::i::::l お前には実力に裏付けられた自尊心がある
l:::::::::::/:::i:::::::::/＿::／|::::::::|::::::::|:::::::::::::l:::::::::l::::l
i:::::::::/:::/::::::丁:::／￣i::::::::l:::ｰ∧一:::::::|!:::::::|'ﾘ お前は 自分の知謀を披露したがっている
_ノ::::┌i:::/::::::/斤心ヘ i:::::::::i::::ﾒ≦i::::::::::::i:!::::::!
＞:::::｛ ﾚ' |:::::7ﾚ升::｝ /:::／|:/辻:｝l::::::::::ハ:::::! しかし それ以上のものは求めていない
_,＞::::::::i ヘ|:::/ ゞ‐" /／ ′ゞ‐' l:::l:::/ ∨
￣｀￣｀＼:|:/ ′ ､ ∧!/ ならば どうかその知恵を貸してくれと頼めば
＼|＼ ___ __ / ′
_{i ヽ _ ノ ／ 俺にとって いくらでも役に立ってくれる
// ｀＼ ＞ _ イ
_,､-;'´;;;i `ｰ ､, _ﾉ iヽ、
_,､-;;"´;;;;;;;;/;;;;;l ／ﾍ l;;;;;ﾍｰ,,､
_,､-;ｰ'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;ヽ ／::::::::∨;;;;;;;;ﾍ;;;;;｀';;;;;;;､_
.... ,,、＿_
／ｨ彡'三三≧､
, 'ィ///ィ彡'三三ミ≧､
,!ﾉｲｨﾉﾊf/r''^`ミﾐヾミ'､_'、
/!/fｗﾘ八 ヾﾐ'､ﾒﾐ､_ヽ、
{i |l|W小f l|l｛{ﾄミヾﾐゝ､__,
）!l|l|fﾘfﾓﾘﾐ;ゝ:ｨ'tiﾃ!lﾄﾄﾐｿ}｝ ヽ｀`ヽ
,川h{i洲{´ l:{:｀~尢',l|l|巛 ＼ '､
ﾘﾉﾉ八ｲ ':,:.:.ﾊﾐﾘ!ﾄ､ﾐヽ、 ヽ
ノｨｼｲ卞ミ}＿ｰ_',:./ﾊ｝}l{ ヾミ'、 …………
,.彳｛{/ﾘﾄﾐ'｀ﾆﾆ,´ｨi{l｛lﾄ't'､ ｀',ﾘ
,. '´:/:::::|jﾂ ﾘ}}iliﾘt洲Wjﾘﾂ}｝ﾘﾄ､',ﾐヽ
::::::::/:o::::|{ヾﾊﾘﾊ{ゞ'､' 'fｼ'､//{｛!ヾﾐミ',
:::::/:o:::::::|:.:.:｀ﾒ'､(ヽ丶 j入::ヾﾘゞ,ﾉﾘヾj
::/:o::::::::::|:.:.:.:{:.八} | ）〈:.:ヽ:/o､fﾂ'ﾘﾄ､＼
/:o::::::::::::|:.:.:.:V､_ﾘ |::. ヾ:.ヽ:::::{il､::::::::::::::ヽ
ヽ:::::::::::::::|:.:.:.:.:∨|｀` ‐::、.:}:..:'､::jﾘoヽ:::::::::::ゝ
_,,,..-.ｰ.─.-.-....､._
二ヽ,,..::"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:..､
／::::::::｀`:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::ヽ
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/:::::::::::::::i:::::i!::::::::::::::::ヾ:::::,,∠,､_:::::＼::::＼:::::',
i::::::::::::::::!:::::i i:::::::::l::::::::イ＼＼＼:::::::::＼:::＼::',
l:::::::i::::::::!::::i,,ゞ;::::::::i:::::::::l >≧r､＼::::::ヾ＼_::＞
ｌ::::::i!:::i::::l;/i ._,,＼::::!､::::::l 辻ヾ〉 ＼:::ヾ）::::＞
i:::::ﾊ::::|::::l:::i〈｀（ﾍ＼! ＼:', ゞ-′ ラ∨/"´
l:::i l:::|::::lヾ､ 弋i;） ヽ ＼ ┌::ソﾉ 怒らせたか？
∨ l::::l::::l:::＼ " ﾍ::::/
＼|＼!＼ ′ ∨
ヾ ヾ ､ ‐- , ゝ､
｀ ､ , ′ ／ ＼＿
｀ ｰ ＜ ／´ ／:::::￣｀ｰ-
_ノ´∧_∧ ／::::::::::::::::::::::
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:::::::／ / ﾉ::::〈 ヽ /::::::::::::::::::::
： |
： | ニ コ ッ
： |三＞―- ､
： |彡彡彡ィ::::｀` ー- 、
： //,ｲ´ｼ'´ィ彡彡'´ィミﾐ丶
///／／／／／／ｨｼ、ヽヽ
＼＿＿ ／///／,イ//ｨノノ／´ﾐ{fヽミ',ヽ
彡彡彡∨ｲノィf////ィ彡ｨ／ |li|トiＮlil|
彡彡イ/,イﾉノﾘ//,メ､!,'／ }ihl|lﾄh!li
イﾝﾉ/ｲf//ｨ彡'//==x'<_::::........ // !{l}jj｝l|
彳ｿｨ彡'ﾉﾉ彡ｲiﾘ ／卞'ｼ"i:.! ,::::::// li|liﾘ'ili|
ﾉイ彡彡彡イ!lil|/ / !/､=ﾐf､ﾝ´/lf{ jli|
彡彡イjiｼ'´,ﾉﾘﾘ / ':!.:｀丁/ﾉｲﾊヾj|ﾘ いや 納得した
ィﾘ/ｨﾒｲli,ィ彡" ／ | !ｲﾉﾉﾊlヾYi
//'´7Zｨ'彡'´^メ､_ 'ー--' ／{ｲ//ﾙ'ﾉ,ｲ! なるほど 確かに そのとおりだ
/ ,ｲ彡7ｨ', / 、 ｀ ‐ ､_, ／//lV/ﾘｲr'iﾘ |
/;ﾂ'´ｲﾙイｨ, ,､ﾝ;-､_, ,ｲｨﾉノﾊliW/小'ﾉ ,! わたしは そういう人間だ
､jl/ ,ｨｼｲ彡ｼﾉﾉﾙ､,.ｨ'frｼﾉﾉ//ﾊliliﾘ|｝{{ （
/ヽ、fr' '7ｼ'ｿ/ﾊﾂﾉﾉ八{lili/'ﾉﾉ/ 川{ l八! ',
ﾒ､ / '"ﾝ'ヾﾂﾉ ノﾉﾘ',/// /ﾉﾊ!( ヽ ,!
／ 了 | f{! ／ｿﾉﾉｲ／,ｲﾉﾘﾘ} ヽ. ソ
_,.ィ'三三二ﾆ二三ミー ､、
,ｨ'´ィィィィ彡三ﾆｴﾆ二三ミミヽ
,ｨf//ｨ'ｨ'ｨ'ｨ'／ィｼ' ｀`ヾヽﾐﾐﾐヽﾐﾐヽ
ノｨ'//,'ｲ///,ｲ!lj/ l|lﾄﾐﾐﾐtゝ､ミ'、
//ｲ{|{lh{lilililil|l| |i,' li八ﾐヾ｀ヽヽﾐ':、
ﾊ{｛{N､',',',､{（(li| |l ,.........||＿!l|l|lﾄﾄゝﾐヽ丶、 なればこそ 藤吉郎
!|l{lﾄi､',ﾐﾐﾐ','ji|l|l!:||:.i /:.:.,:'ｨﾘftiﾐkjljljlj|j|トミミミ≧ｭ､、
､ヾミﾐヽヽ',',}｝l|:.||: | ,':.:.: ｀`lF彡ﾄ'ﾘl|l|l|l|lﾄ､liトミ三ﾐﾐヽ これからも お前に力を貸そう
ハ',',}｝}iﾄＮ|}|ljj|:.|! !:.:.. |l ｛l|l{lﾘﾊﾄl|l|､}〉| ｀ヾヽヽ
ﾊﾘﾄﾐ',W八ﾘﾉﾂ'.:.ﾘ ,..、 |l |ﾄﾄWl|l|l|lNjljl| ヾｿ} わたしの能力が糧となり
{{{{｛lﾘﾊﾘllﾂﾉ/.:.:/: '―' '、.:ﾘト､{｛､',NNhﾄ、 ﾉﾘ′
,）}Ｗ/}｝ﾘﾉ,ｲ:,､'＿＿＿＿＿,.ﾒｨﾘj}j＞､{（(NﾄV、 ,ｲjﾘ お前が出世したならば
ｲﾉﾘ//ﾊ}l//ｲ/｀ ―----― ´ /ﾘﾉﾊﾉﾊﾄﾐヾミﾐﾐゝ､/ﾉ/
//ｲﾉﾊﾘﾉｲﾉﾄi{、｀:.:.‐;,-;,‐.:.:´ ｲﾂﾉ八ﾄﾐﾐト｀ヾヽ、ﾐ｛{{/ー- 、 その後 より大きな難問が
｛{{i{i{i{(({i{i{i|l|l|ﾘﾊﾄi､,ｲi{,,,}iﾄ､ｨﾂ{fﾘｲ ﾊliliﾄミヾヽ',iﾄﾐヾWト､ ヽ
,}）}）}lﾄiﾄl|l|l|l|| `ﾂﾉﾘ{｛{M}｝lﾘｨfｲヾ! LlLlレ‐=ﾐ)}lト}|l|liヾ'、ヽ、 お前に降りかかるのだろうからな
､__,.ノｨﾒｲﾄ'､',',lililili|::..'´,ﾝiﾒ!ﾙｲl/lｲ八`/ {´￣/ Ｗ!,ﾘﾘﾊ ヾﾐ､i}
｀ﾆ彡'´ 'ﾘ ヾ',lNi|l:.:.:、 ´jﾂ ヾ' / ,':: '、::/ ヾﾐ彡小、_, ﾘ
-'´ ／ /| ヾ',W :. / ' ,':: ∨ X` ,ﾉ '′
／ ,':| ',iﾘ .::ﾉ /::: / ∧`ー-、
/:::| }ﾄ、 / ,':::: / ∧､ 丶､__
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':. -‐|=彡' /^ヽヽ .:.:. /ノ:::: 〈丶、ﾍ ＼
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|′:|!.:ｉ.:ﾊ|:.:.|:!:.刈圷∨ﾍ:.:.:.:', γてぅⅥ:.∧:. |ﾍ:::ﾄ､:::＼ヽ､、
. !:.:|′|:.:从:j 比:::Ⅳヽ:.:.:.', 比:::::Ⅳ:.∧:|:∧j |::::::::ぐ￣｀
Ｖ| Ⅵ:.Ⅵ 弋ｚﾘ ＼ ＼', _戈zソ ∨ /:|そﾚ':::::::≪´￣
. ＼ ∨Ⅵ ヽ ∨: ;_ノ／´￣｀ヾ
ヽハ < /ﾍ:/"´
ヽ ｰ_一 ／ |′ お手柔らかにな
＼ . ／ﾍ
丶 __ ´ . ´ }､、
／ ::|＼ . ´ j::::: ト､、
／/:::::::| 〉く ,::::::: |:::::::｀::... ､
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_ ..．.:.:.´::::::::::::::::/ ::::::::: |/:.:.:.:.:.:.:/＼ /:::::::::::::|:::::::::::::::::::::::
同４月２５日、信長は早々と朝倉勢力に対する戦闘開始の号令を発した。
攻撃目標は、敦賀湾に突き出た小高い丘に築かれた山城、金ヶ崎城だ。
_,,,,,,,,
, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,,
,r' ／＝ミ
/ 彡ll',''´
. / 彡lll
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ .＼
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ ＜ 朝倉の援軍の足が 予想以上に遅い！
. |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l | ....＜
|. ,' // .....＜ ここは一気呵成にカタをつけるぞっ！！
. ',. ,' , r' .＜
. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l | ..／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、
''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT''''''''''
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
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金ヶ崎城は、三方を海で囲まれた天然の要害で、南北朝の動乱期には、
官軍の新田義貞が籠り、足利方の斯波高経と激闘を繰り広げた歴史を持つ。
＼ ノ
＜ ＜
｀ヽ ／
＼ 〉 , -‐ ､ _ -‐､ /
∨ ,' ｀丶､ _ -‐ ´ ', /／
｀ヽ、 ,' ｀ ｰ' ﾘ i. /
＼ i / | /
∨ i | | i ./
{⌒VL､ﾉ ｀丶､J ｷ | i /⌒i/
| ﾄi. } ){ , ヘ ＼ i. | ／.キ＿ J_｣/ }
__{ Lﾊ} { ‐=ミ､＼ V | ./ , ｷ}＿)ﾊ }{仏}/Lﾆ=-‐
／ .∧ {ﾘ} } 八 ` o､､_) }/_／∠ｷ=‐ ﾊし/ ｀ヽ=≦
/ ∧_),小､. -‐=≧=ミﾉ从‐≦二iキ≠ ｲ,小{ｰ彡'￣￣',
. ﾍ/＞'⌒{ー=彡'小 ﾐ { } iニ二ノ. ',ｰ＜
ニ／／ ＞' | i f ∠仏､_ _}}iﾊヽ i i≦ﾆフ＞―- i.
／爪 `ーjノ| | {小ﾘ小ﾘ小ﾘ小} } {厂／ }
,' ＼ ´￣｀≧くﾄ､ { {厂､￣_ __￣ ﾘ ノ ,' / ノ}
/＼ ヽ＼ ≧个≦ /＞'´￣￣ ／∨
.〈 ＼ ＞'⌒ヽ. | ／ ／)
〉 ＼ `ー‐'´ ｀V ／ /
↑ 斯波高経 正平２２（1367）年没
高経が、金ヶ崎城を落城せしめるには、兵糧攻めによる半年近くの時間を要した。
さらに、他国との境を臨む敦賀は、今は亡き名将、朝景宗滴の縄張りであり、
この時の金ヶ崎城主は、宗滴の流れを汲み（養子の子）、義景の従弟でもある朝倉景恒だ。
険阻な場所に築かれた城に、守る人物。城攻めは骨の折れるものになると思われた。
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／ |ﾆﾆﾆ{.∧リ＼ -－ .ｲﾆニ＼
／ﾆﾆ.|ﾆﾆﾆ∧ ＼ 丶 __／ﾆﾆニ／
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ィﾆﾆ二二/ﾆﾆﾆﾆニ∧ / {lili｝|ﾆ=／ﾆ{ニ{
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|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／ニ二∧ |ili| |二ﾆﾆ/ﾆニ|
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|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆヽﾆﾆﾆOﾆﾆ/=㌃´Oﾆ{二ﾆﾆﾆ|
|＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ＼ﾆﾆﾆ=/ﾆﾆﾆニ二{＿___ニ|
|ﾆ=＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ丶ﾆ./ -=ﾆﾆﾆﾆ二二| ｢ ＞ 、
|ﾆﾆニ＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ二二| |_{／¨7＼
|二二二 ＼ﾆ二二/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|_|ヾ/ /／ノヽ
|二ニﾆﾆﾆﾆ＼二ニﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=｣ﾆニ＼_/ 〉〉
↑ 朝倉景恒 年齢不詳
そこで、まず信長は、金ヶ崎城と尾根伝いにつながる支城、手筒山城への攻撃を命じた。
金ヶ崎城から救援が出てきたら迎撃、出なかったら手筒山城を踏み潰し圧力をかけるということだ。
先陣として、手筒山城の大手口に殺到した信長本隊の兵卒の戦意は高かった。
＿, ＿, ＿ ＿ ＿ ＿, ＿ ＿ ＿, ,
|_|_| |_|_| |_|_| |_|_| |_|_| |_|_| |_|_| |_|_| |_|_||
|￣|＿ |￣|＿ |￣|＿ |￣|＿ |￣|＿ |￣|＿ |￣|＿ |￣|＿ |￣|＿
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|＿| |＿| |＿| |＿| |＿| |＿| |＿| |＿| |＿|
´⌒ ,,＿∧ ∧＿Å ＃__＃ ∧＿∧ §＿§ ,,,,,,,,,,,, ↑＿↑ ∧,,∧｀）⌒｀）
´⌒（◆∀・） （ﾒ皿●）（ ・д・） （ ﾟ皿ﾟ ）（ ・∀・） （ ﾟ∀ﾟ ） （ ・д・） （・д・））⌒｀）｀）
(⌒━∪∩━〈＞∩━〈＞∩━〈＞∩ ━〈＞∩ ━〈＞∩ ━〈＞∩━〈＞∩━〈＞）⌒｀）
⌒⌒∧_∧ 个__个 tttttt ▲＿,,,,,, △△△ ∧∧ へへ ∧＿∧｀）⌒｀）
(´⌒（ ﾟ皿ﾟ）（◆∀・） （ ・∀｀）（´・∀・｀）（ ・皿・） （ﾟ∀メ） （・Д・） （ ・∀・ ））⌒｀）｀）
´⌒━∪∩━〈＞∩━〈＞∩━〈＞∩ ━〈＞∩ ━〈＞∩ ━〈＞∩━〈＞∩━〈＞
´⌒ ,,,,,,,,,,,, ↑↑ ∧,,∧ ∧,,,,,,,,, ／ゝ,,,,,, tttttt ▲,,,,,, △▼△｀）⌒｀）
(⌒（ ・∀ﾟ ） （。∀ﾟ） （ ・皿・）（ ・д・,,）（◆∀・,）（ ・д・,,） （◆∀・） （ ・皿・））⌒｀）｀）
´´━∪∩━〈＞∩━〈＞∩━〈＞∩ ━〈＞∩ ━〈＞∩ ━〈＞∩━〈＞∩━〈＞）⌒｀）
(´( l , Ｏ l , Ｏ l , Ｏ Ｏ 、 l l , Ｏ Ｏ 、l Ｏ 、l Ｏ 、l｀）⌒｀）
(´⌒( ´⌒( (⌒(´⌒88888 ∧＿∧ ∧＿∧)⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）
(´⌒(´⌒(´⌒(´（ ･≧･ ） （ ＾＾ ） （;:.@盆@）つ)⌒｀）⌒｀）｀）⌒）人
(´⌒(´⌒( つ / ヽ[| ⊂[） .( つ /ﾐ ｀）⌒｀）｀）⌒｀）(；0w0)ノ
(´⌒(´⌒(´⌒| (⌒) (⌒) | （| (⌒)）⌒｀）⌒｀）｀）⌒｀）｀）丿
(´⌒(´し'⌒＾ ￣ （＿）｀）し'⌒＾｀）｀）｀）⌒｀）｀）⌒｀）
なにしろ、戦力も、大義名分もそろっているうえ、
この日、都では帝が、信長のために戦勝祈願の神事をとり行っているというではないか。
南北朝の時とは違って、攻め手のこちらが正真正銘の官軍なのだ。
また、南北朝時代との違いといえば武器である。
,-‐-､ （.,;;;;;;;;;;;;)ﾞ,;;;;; ::;.:;");; :... :.. ....;;;; :: ;; : :.. __
. ,-､ / IIヽ ﾉ.,;;;⌒ヽ;;;;;::;;;); ::; :┌┐.┌i ┌┐ __ ┌┐ | | [][]
く ＼ ノミﾉﾟ,､ﾟ）,===========i,=..:::;;;;;;（,;;; ::,;;; ;;)",;;;:,;;; ｜└[][]L.ﾛﾛ | [][] | | ﾛﾛ |.[][] l└─┐
/∠◎ヽ≡/ ('-､っ'￣ソ￣￣ .,;;; ;;;;:;;;;;;;; ;): ;"':; ;;;; ::.｜┌┤.r‐┘│┌┘ | └┐└─┐l￣￣
(⌒ヽ ノミﾉ ・ ）,===========i,=..:;,;;;;;;;.);;;;;;;;;;;;;;:':; : ＿ヽ : └┘..凵 └┘ | l￣__l￣￣.┘
ヾ Δ≡/ ('-､っ'￣ソ￣￣.,;;;;;;;;;⌒;;ヾ;;;;;ノ,;;;; ノミﾉ ・ ）,===========i,=..:;;;;;; ':;,;; ;;;;;└┘;:: ,;;;:::;:......
ノミﾉ丶）,===========i,=..:;:;;;;;;;;);;;;;.;.,;;;;':;.;"':; /≡/ ('-､っ'￣ソ￣￣￣ :;;ヽ;;;;:";"; ;;;;;;;;;;);;;::";;::; ;;::;:...
/≡/ ('-､っ'￣ソ￣￣￣ :;;;:ヽ;; ノﾞ＿ヽ ;" ヾく彡ノ］ ,;;;⌒ヽ;;::;;;;;;;;;;（"':;,;;; ;;;;; ;;: : ::.. .
ヾく彡ノ］`‐‐´ヽヽ ヽ | ノミﾉ ・ ）,===========i,=..:::;;;;;;,;;;;;;";"（,;;;;;;;;;;;; ;:;;,;;;:)ﾞ:;;,;;;,;;;: ::..
（ ◆ ） ヾヽ > / `っ /≡/ ('-､っ'￣ソ￣￣￣ : ;;;;:;;;;;;;;;;;ノ':; ;;;; ::;.: :::;::...
∠≡∧≡ヽヽ ヽ | ￣ ヾく彡ノ］`‐‐´くｿ ,､ヽ / く. :;; ヾ;;;;;;;; :";";";":.:;;;;:::...
くｿ ノヾヽ > / `っ （ ◆ ）,--､ ￣ ヽ' `ー-' :;; :: ."; ;;;; ::;.:; ;; :..
| / ヽ | ￣ ／≡∧≡ヽ/ > "::;;::::.."
ノ ) / `っ くｿ ,､ヽ / く.
￣ ￣￣ ￣ ヽ' `ー-'
" " , " /／ ; ; , /' ' ' , , | <~,7|.:.:.:.:.:.:.:.:} ' ',
, , " ", {´ ; ; ; ; /, , ; , , , , , ; , , ,ヽ､_／,;,;,;,;,;,;,;,;ﾄ " ',
, " 〃 "' ﾉ' ' ' , " , " " ' ; ' ' ", ､ ', 〃 ',
', 〃 " , ;" , " " " ､ ; ;
,'〃〃 , ", }〃, " , , , ,' ,'
", r ､ " " ", , , , , , , , , , , , ,", , , ≧＝=ｲ, , , , '
三{ ヽ , , , ≦ ; ; ; ";/ ＝＝≧示ハ=ヽ=" " " /≧ﾋ卞 彡; ;ト
三i r､ ' 川; ; ; ; ;; ﾙ '´ 、込汐, ' / く ≧ｲ 〃ﾘ
三! { ヽ ﾄﾙ 从 ﾉﾘ ￣ ､ｰ 'ニ､ ﾄ,
三ヽ ヽく リ ´￣ ヽ ﾊ '' ,､
三三, } ＿ , イ , ﾐ{ ",ヽ
三三ヽ ノ／／ヽ ヽ ／ / } ',三
三三三三／ / > ､ ＿＿ /ヽ / ;三三ヽ
三三三三＞≦ / { ヽ､ ー＝ﾆ_ ア ｲ >' ,'三三三
三三三三三三三＞､ヽ iー､ ー‐ ／ニ/ , '三三三三
三三三三三三三三≧＞∧ ヽ｀ヽ /ー‐/ , , ,'三三三三三
三三三三三三三三三ヽ " , ヽ ､ー､ ＿_, r ヽ／ , ' "三三三三三 ← 佐々成政 ３５歳
三三三三三三三三三三ヽ ー,,ヽヽ ヽ ／ﾉ ,'三三三三三三三
この日の戦闘では、佐々成政の率いる鉄砲部隊が敵城に一斉射撃を試み成果を得た。
山間にこだまする轟音は、手筒山城の兵卒の士気を削ぐには十分だった。
それでも、手筒山城の守備をあずかる寺田采女正は、城兵をよく指揮した。
大手口の櫓からは、矢が雨あられと降り注いだ。
,,,＿＿、
| | '''' ' ,,,＿＿、
| | ''' '
/＼ ゝ | |＿,,, ,,,＿＿、
ｒ⌒○. ヽ／ _|_|_＿ '''' ' ＼,,
ﾐ/ ・Д) E)ｒ⌒ヽ| // / ´' ,,,＿＿、
) ）／|/≡ヽ｀)// / ,,〟 ,,,＿＿ ''' '
￣|￣|￣|￣|￣|￣|￣|￣|／'″ ,,,＿＿'''' '
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| | | | | | | | ,,〟 |"~"''‐''"~ ,,,＿＿、
| | | | | | | |／'″ -- rt ｢l [ﾄ, rt ｢l [ﾄ, rt ｢l [ﾄ, rt ｢l [[ﾄ
| | | | | | | |. ＼,, i i l i Y i i l i Y i i l i Y i i l i
二二二二二二二二二二］ ' _,,...-'.、 l' i i l l' i i l l' i i l l' i i l
. | | ＼ ＼ i' ,' '" i' ,' '" i' ,' '" i' ,' '"
￣￣￣￣￣￣￣￣ | | ＼ ＼ i/ i/ i/ i/
￣￣￣￣￣￣￣￣ | | ＼ ＼
さて、この時、信長本隊では、
伊右衛門が大手口への突撃を試みていたのだが……。
──── ＼ .／ ────
＜ それ〜！ 突撃やで〜！！ ＞ ──
────＜ .＞── ──
─────／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼ ─ ─ ─
,. ‐''":::::::::::::;::::`'-､
／::::::::::::::;;:::::/ ヽ:::::::::ヽ
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.l ヽ ,'::::::::::::i゛ ＼ ／`' i::::i
＼ ＼ !::::::::::::| ┃ ┃ l::::| ／ 〉
ﾞ／ ＼!::::::::::::! ,.._ !:::!／＼/
ヽ／ ＼::::::::! ! ｀`''7 !::| ＼/
ヽ |::::::| l, / ノ::i /
`､ i:::::l､ヽ.,_ `''''" _,..イ:::::i /
ﾞ､ ヽ;i ＼ヽ,.二l￣_,l |:::/ /
ﾞ､ ヽ`､ | ／ ﾚ' /
──── ──── ────
── ── ── ─
───── `、 ──── `、 ─── ──
───── ──────── ──! ─── ──!
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＼ 丶 i. | / ./ ／
＼ ヽ i. .| / / ／
＼ ヽ i | / / ／
＼
-‐
ー
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二 ＝ 二
￣ ￣
-‐ ﾋｭﾝｯ！ ‐-
／
/ ヽ ＼
／ 丶 ＼
／ / / | i, 丶 ＼
／ / / | i, 丶 ＼
,. ‐''":::::::::::::;::::`'-､
／::::::::::::::;;:::::/ ヽ:::::::::ヽ
_ /:::::::::::::／/／ `､::r､:::ﾞ,
.l ヽ ,'::::::::::::iﾞ ○ `' i::::i
＼ ＼ !::::::::::::| ○ l::::| ｽｺｰｰｰｰﾝ
ﾞ／ ＼!::::::::::::! ,.._ !:::───<<<
ヽ／ ＼::::::::! ! ｀`''7 !::|
ヽ |::::::| l, / ノ::i あれ？
`､ i:::::l､ヽ.,_ `''''" _,..イ:::::i
ﾞ､ ヽ;i ＼ヽ,.二l￣_,l |:::/ /
ﾞ､ ヽ`､ | ／ ﾚ' /
ﾞ､ ／ `ﾛ''" i. /
/ || |／
/ || |
櫓から放たれた矢が直撃し、伊右衛門の左ほほを貫通した。
＼ヽ∧∧∧∧∧∧∨∧∧∧∧、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ 、＿ノ
≧
≧ 痛い！痛い！痛い！ 誰が とって〜な〜
≧
／Y∨∨∨∨∨∨∧∨∨∨∨ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒~ヽ、＿
.＼
.＜ ヴァワワワワワワンッ！ ワン！！
,. - ── - ､ ＜
,. ‐ ´ ｀丶､ ／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
／ r.ﾐ:､ _＿_
. ／ ,. -.､ ヾ! ,ゝ-‐ ' ﾆ..:‐(_ヽ ....＼
,ｒ'ﾞ ! i::::::::::i ヾ:::::::::::;!| ＜ ギギャギャギャギャギャーー！！
,/,. l `'ｰ 'ﾞ `'ｰt:' ! ....＜
..// l ,! ,l ..／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
// .l u ,ﾉ-,' | ＼ ＿ ／ |
/ l _,... -:::‐::::::'::;´- 'ﾞ | ／￣ ￣＼ |
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/ u ∠:--=:ﾆ二~ﾞ`''ｰ !._ ｌ |
ヽ､ ,/ ヽ................., 、 ｀ヽ、 ▽▽▽▽▽７ u/
.＼ / ` ー──‐'ヽ、 ヽ △△△△/ ／ ￣￣ ＼
`ﾞ ヽ, ! ＼_ |＼＼＿
,;;.;,.;:,: ,. - ─ 'ﾞヽ.＿_,ノ | /ー＼ |＿ | ＼＿〉
|_/ ＼_| U ＼_|
↑ 五藤吉兵衛 １８歳 ↑ 祖父江勘左衛門 年齢不詳
※いずれも山内家が織田伊勢守家の家老時代からの郎党
この矢は伊右衛門の命令で、山内家郎党の五藤吉兵衛が、
草履を履いたまま伊右衛門の顔を踏みつけ、無理矢理に引き抜いた。
,. -───-: ､
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/ '':::::::::::::::::::::::::::::::''''' ヽ
!::::::::::ｨ::ハ:::;::::::::::::::::::::::::::!
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|::i/ﾚ'-i'' 'ヽi-ヾ,ヽ!:::::::::::::l
|::ﾊ -‐- -─- i::::::::::::::l うわ〜 イッタ〜
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|::::::ヽ | r---､! l,.!::::::::::::::l びっくりしたな〜
l::::::::::::`;'-'=,‐,='r''i~!:::::::::::::::|
!:::::::l､::r'"´'. ' l ' i::::::::iヽ:::l
i:l､:::|./､_＿＿＿_,l::::;l:/‐'ヽ!
'!ヽ;i'>l_＿＿＿,./／-‐'''"ヽ
!/ |.VVVVVVVV.lV＼!. i
| | | l
＿＿__
,,,='''''￣ ￣''''= ,,
／ u ＼
／ ヽ
/ v ● ● v ヽ
. / .| | ヽ
.i .| u | | ワオ〜ン ワンワン ワンワンワン
ヽ |. (_⌒_) .| / （御無事でなにより では ここは一旦退きましょう）
ヽ |ヽ. Ｔ .| .／
ヽＪ ヽ. '―'⌒'―' ,,= .しﾍ
| ^'^'^'^'^'^ ヽ
, -' "￣￣" '- ,
. '::::::::::::,::::，::::::::::::::::::`::..、
/::::::::/:::/ |::|ヽ:::,::::::::::::::::::::ヽ.
/::::/|:/､|/ ||- '､|､:::::::::::::::::::::::,
|::/, '.⌒i ,'⌒` ､､|::::::;;:::::::::::|
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|:::,!ヽ- ' '､::._ '.丿|:::::;;;;|::::;::::|
|:::i < |:::::;;;;;|:::;;::::| ほえ？
|::::､ _ .|::;;:;;;;;|;::;;;:::|
|::::::`..､ ` ’ ,ノ|::;;:;;;;;|;;::|;:::| なに言うてるんや？
|:::::::::::::`':: ､_ _,,..､-'' |::;;:;;;;;|;;;:|;;::;|
|:::::::i'!:::ll:::::::::| |::;;;;;;;!|;;::|;;:;;|
!:::::::| ､:i'',::::丿 |::;;;;;;;!i;;;;!i;;,';|
',:::::|,,-'''､´､ |::;;;;;,' ､ﾘi;;;' ;|
, 'ヽ::| ヽ ＼＼ ''''-､,|;;;;;ﾉ i ` <.ｿ
/ `.| `､ ＼ `ヽ､ ﾚ' / } } '＼
/ ＼ ＼ ＼ / j | `i
,,,
y‐~ ﾞi､
.,--､.,, .ノ ﾞl
.| `'ｰ､ .／ .ﾞl
.| `'ｰ''''''''" .|
.ﾞl .|
| ,lﾞ
.| ﾞl
ﾞt u _,,、 .ﾞl
| ,,､， .lﾞ ﾞ,! .lﾞ ギャニャ？
| .l、 ,〉 .`''" ..lﾞ
.ヽ .ﾞﾞ゛ _,,､ノｰIﾞﾞl ,/
＼ /'''l'''''l￣|i､ |ﾞ'i､| .|／
.`'-,,,ｭﾉ`x"`ｲ .ﾞ'＿ﾉ''゛ﾞl
.| ‘''ﾟ'''''''ﾟ'"＾ .|
＼ .／
＜ 邪魔な矢も抜けたことやし もっかい突撃やで〜〜〜っ！！ ＞
＜ .＞
／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
.|. ,.' ,,,.､-‐‐‐;=‐--.,､.,_
ｌ .! ,r '"::::::::;､‐'X';､‐''"／::;＞-､ ヽ､
|. l ／::::::::::::ﾂ ,r',ニﾞ､ ／-'" .／ !:ヽ､. ＼
| ', ／:::::::::::::::/ .r" ヽ'´ ／ .l:::::/lヽ ＼
| ﾞ､ ,.':::::::::::::::::;r' ﾞ､, ,ﾉﾞ､、 !::/ .l::::ヽ ヽ
|. ヽ,_r'::::::::::::::::; ' ﾞ'" --,=.l:/‐‐l::;'!:::', ﾞ､
| ,ｒ'::::::::::::::::／ ,､-‐､,. iﾞ 'ﾞ'; ﾘj::::::} ',
| ,ｒ':::::::::::::::;ｒ' , ‐'ﾞ: : : : : ﾞ:ヽ.､ '､,,,_,ノ '/::::/ i
| ,､';/::::::::::::／ﾞ､ ,r'ﾞ: : : : : : : : : : : ::ﾞヽ､ /::::/ l
| /'ﾞ/::::::::::／l〃ﾞ､/: : : : : : : : : : : : : : ::::;ﾘ /:::::/ / ,ｒｧ
l ' i::::::::／ ,〉:::::::>; : : : : : : : : : : : : : ::;;/ ./::::::/ ／ _,_ｒ=, /-ｯ
.l l:::::/ ,､‐":.ゝ‐' ヽ,: : : : : : : : : : : : ;.' ,r'::::;r'＿ _,､ -ニ -‐ ''" ,ｒ' ∠_
l ,..l:/'":.:.:,r'" ヽ ヽ､,,: : : : : : : ;r' ,ノ:::::;r'.､ --‐''''"~ ￣ ,､ ' ､''"
,／'":.:.:':.:.:.:.< ﾞ''i ／ﾞﾞ''ﾂ…ｪァ￢/"::::;r' __,.､-'''''`
,.r':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、 '"'ｰ /~~7"~￣/:::;r'::::／ _,.､ -‐ ''"´｀
＼ .／
＜ ヴァワワワワワワワワンッ！！ギャギャギャギャギャギャーー！！......＞
＜ .＞
／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
,. ‐ ´ ｀丶､ y‐~ ﾞi､
／ r.ﾐ:､ _＿_ .,--､.,, .ノ ﾞl
／ ,. -.､ ヾ! ,ゝ-‐ ' ﾆ..:‐(_ヽ .| `'ｰ､ .／ .ﾞl
'ﾞ ! u i::::::::::i ヾ:::::::::::;!| .| `'ｰ''''''''" .|
l `'ｰ 'ﾞ `'ｰt:' ! .ﾞl .|
l ,! ,l | u ,lﾞ
.l ,ﾉ-,' .| u ﾞl
l _,... -:::‐::::::'::;´- 'ﾞ ﾞt _,,、 .ﾞl
,! ,..-:':´::::::::::::::::::::r'´ | ,,､， .lﾞ ﾞ,! .lﾞ
/ u ∠:--=:ﾆ二~ﾞ`''ｰ !._ | .l、 ,〉 .`''" ..lﾞ
,/ ヽ................., 、 ｀ヽ、 .ヽ .ﾞﾞ゛ _,,､ノｰIﾞﾞl ,/
/ ` ー──‐'ヽ、 ヽ ＼ /'''l'''''l￣|i､ |ﾞ'i､| .|／
`ﾞ ヽ, ! .`'-,,,ｭﾉ`x"`ｲ .ﾞ'＿ﾉ''゛ﾞl
,;;.;,.;:,: ,. - ─ 'ﾞヽ.＿_,ノ .| ‘''ﾟ'''''''ﾟ'"＾ .|
そして、矢が抜けるや、
伊右衛門は、止める周囲を振り切って、再び先陣を駆けだしたのである。
なお、伊右衛門は、
この戦闘で、朝倉方の名のある士の兜首をとる戦果をあげる。
_,,,,,,,,
, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,,
,r' ／＝ミ
/ 彡ll',''´
. / u 彡lll
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ おいおいおい
. |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l |
|. ,' // なんだよ あいつは
. ',. ,' , r'
. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l |
ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、
''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT''''''''''
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
. | | .l i / ./ | |
| | | l / ./ .| |
. | | | l / / | |
| | | ', / / l .l
_,,.-‐''"￣￣｀ﾞ''''ｰ ､,,,＿
,.‐′ ／ ヽ,
／ ミ ヽ
_, -'′ ミ l 山内伊右衛門一豊
/ ／ ／ミﾐ7 |
ﾉ ﾉ ｲ ﾉ √ | l | 織田伊勢守家旧臣で
7 l / ﾉ/ /| .| / | | | | l |
ﾉｲ. | | | |,_|ﾊ/_ _,. -=ｻ十|ﾙ| l i :::::| 先年まで甲賀の山岡家に仕え
ヽﾄ､|. | | rｰrqヽ ‐'''Tﾜヽ |ﾊﾙﾍ|:::ﾉ
ﾚﾙ､| ー‐ﾉ ‐--‐' r'^ ﾚ′ 今は主に木下殿の与力となっています
l, ､ ,ｲ-rｲ
ﾊ ｀__ ＿___, ' |^''く
__,. -| ヽ ー , |: ｀'ｰ ､＿
_,. -‐''"____,,/ :|' ､＿__,,. イ ,ｲ .イ＿￣｀ヽ
／ｯフ''" ∠_ :ﾄ､ ／/ ＜￣⌒} ヽ ヽ ← 堀久太郎 １８歳
/=''''" "" ￣ﾌ ゝ｀''ー--‐''´ / .ｲ⌒'''ｰへ､_ └-､ 〉
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ ﾞｉ
lllミ_ u ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --! 伊右衛門つーより
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´| 猪右衛門だな
ﾞｉﾞｉ ', .|
'r , ', .,' ありゃ死ぬ すぐに戦死する
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ が……
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7''''''''
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ ﾞｉ
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --!
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l 命冥加に生きながらえたら
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´|
ﾞｉﾞｉ ', .| けっこう いいとこまで行くかもな
'r , ', .,'
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7''''''''
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
同日昼頃、攻城方の盛況は続いた。
城に一番乗りを目指した森可隆（森可成長男）が返り討ちにあうなど、
それなりのダメージは受けたが、戦意と数の力は圧倒的だった。
この勢いにのまれ、金ヶ崎城の景恒は、援軍を出すタイミングを逸した。
／:::::::::::::::::::::::::::::＼
.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::＼
/:::::::j:::::::::/::::::::: |:::::::::|:::::::::::.
{:::::::::|::::::::':::::: ／|:::::::::|::::::::::ぃ
} :::::::|::::::{:u:／ |::::::八::::::: | ﾘ
∨::/|::::::|:/｡≧=j::::/｡彳::ﾊ:|
／=i乂:､}:::/ﾘ{二二}::/l二ﾉ::ﾉ ﾘ クッ 敵の勢いは
|ﾆﾆﾆイl |::| ィ:/ ｣ /ﾚ､
／ |ﾆﾆﾆ{.∧リ＼u -－ .ｲﾆニ＼ 想像以上だったな
／ﾆﾆ.|ﾆﾆﾆ∧ ＼ 丶 __／ﾆﾆニ／
. ／ﾆﾆニ/ﾆﾆﾆﾆ∧ ¨¨不│ﾆﾆﾆ／ハ
ィﾆﾆ二二/ﾆﾆﾆﾆニ∧ / {lili｝|ﾆ=／ﾆ{ニ{
;′ﾆﾆﾆ二/――‐=ｧニ∧/ lili| |ﾆﾆﾆﾆ７ﾆﾆ〉
|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／ニ二∧ |ili| |二ﾆﾆ/ﾆニ|
|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｛ﾆﾆﾆﾆﾆニ＼{il／ﾆﾆ／=ﾆニ|
|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ＼ﾆﾆ -=ﾆﾆﾆﾆ／ﾆﾆイ /ﾆﾆﾆﾆ|
|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆヽﾆﾆﾆOﾆﾆ/=㌃´Oﾆ{二ﾆﾆﾆ|
|＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ＼ﾆﾆﾆ=/ﾆﾆﾆニ二{＿___ニ|
|ﾆ=＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ丶ﾆ./ -=ﾆﾆﾆﾆ二二| ｢ ＞ 、
|ﾆﾆニ＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ二二| |_{／¨7＼
|二二二 ＼ﾆ二二/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|_|ヾ/ /／ノヽ
|二ニﾆﾆﾆﾆ＼二ニﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=｣ﾆニ＼_/ 〉〉
さらに、ここで手筒山城に決定打が放たれた。
＼ .／
＜ 殿っ！ 搦め手からも敵が襲いかかってきた模様ですっ！！ .＞
＜ .＞
／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
/＼＿＿_／ヽ . /＼＿＿_／ヽ /＼＿＿_／ヽ
／ -‐' 'ｰ- ＼ . ／ -‐' 'ｰ- ＼ . ／ -‐' 'ｰ- ＼
|(（●）),(､_,)､(（●）)::|....|(（●）),(､_,)､(（●）)::|....|(（●）),(､_,)､(（●）)::|.
| |||||||:/,.ｰ-‐､i|:|||||:|::| | |||||||:/,.ｰ-‐､i|:|||||:|::| | |||||||:/,.ｰ-‐､i|:|||||:|::|
| |:|: ///⌒ヽヽヽ|:|:::| | |:|: ///⌒ヽヽヽ|:|:::| | |:|: ///⌒ヽヽヽ|:|:::|
| :|:|| | | || |::::::::| | :|:|| | | || |::::::::| | :|:|| | | || |::::::::|
＼ ||ヽｰ-‐ノ||..::／..... ＼ ||ヽｰ-‐ノ||..::／..... ＼ ||ヽｰ-‐ノ||..::／..
／｀ー‐￣‐‐―´＼..... ／｀ー‐￣‐‐―´＼..... ／｀ー‐￣‐‐―´＼..
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. /::/;::::::::::::::/::::::::::::::/:::::, ′/::::/::::::::::::::::/:::/ ∨:::::::::::::::::::::::::::::: |:::::::::::::::::}:::::
'::/ ′::::::::/::::::::::::::/:::::/ ;:: /::::::::::::::::/:::/ ∨::::::::::::::::::::::::::: |___::::::::::::|V::
::/ |::::::::::::::::::::::::::::::::: /＼ ′::::::::::::::::/:::/ Ⅵ∨:::::::::::::::::::/ ヽ::::::::| V
;::′│:::::::::|::::::::::::::::::::/..,,__｀|/::::::::::::::::ｲ: ｨ ／-リ__∨:::::::::::::/ ハ│:::: |
|′ |:::::::::::|:::::::::::::::: / ＼弋}::::::::::::／／ｰ==≦弌て歹／}:::::::::: / ／r' |:::::: |
| |:::::i:::::|:::::::::::::::/==== /:::::::::::::／＿_r=========== |ｉ::::::::/ 〉:. ／^!:::/
| |:::∧:::::::::::::::::ﾊ ′::::::／r――i| |i:::: / ⌒／'゜ j::′ ＼
. |::′∨::::::::::::{=====j::::::: /=彳 ゞ==========/:::::/r―彳/ ＜ なんだとっ！！
!:{ ∨::::::::｛:::::. ′::/ | /:::::::′ ∨ ＜
i| v:::::::｛:::::ﾊ |:::::/ ｀ ´ /:::／/ /‘。、 ／∨∨∨∨∨∨∨∨＼
i| /∨:::::{::::{rﾍ.|::/ r―――‐ 、 ::／ / |=＼
{二V:: { リﾆ=|::' |ﾊ￣￣￣｀´ヽ ／ ／ / jニﾆ＼
{ﾆﾆ∨ﾊﾆﾆﾆリ │} // ／ ／ ′ﾆﾆﾆヽ
∨二∨}ﾆﾆﾆ/ﾞl＼ 、 ＿____,ノ/ ／ ／ ,ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
∨ﾆﾆﾘﾆﾆ:.′| ＼ ー―‐ ／ ／ /ﾆﾆﾆ二二
手筒山城の搦め手口の眼下には湿地が広がっていたが、
そこを池田隊（＝木下隊）が泥沼をものともせずに攻め上がって来たのだ。
´⌒ ,,＿∧ ∧＿Å ＃__＃ ∧＿∧ §＿§ ,,,,,,,,,,,, ↑＿↑ ∧,,∧｀）⌒｀）
´⌒（◆∀・） （ﾒ皿●）（ ・д・） （ ﾟ皿ﾟ ）（ ・∀・） （ ﾟ∀ﾟ ） （ ・д・） （・д・））⌒｀）｀）
(⌒━∪∩━〈＞∩━〈＞∩━〈＞∩ ━〈＞∩ ━〈＞∩ ━〈＞∩━〈＞∩━〈＞）⌒｀）
⌒⌒∧_∧ 个__个 tttttt ▲＿,,,,,, △△△ ∧∧ へへ ∧＿∧｀）⌒｀）
(´⌒（ ﾟ皿ﾟ）（◆∀・） （ ・∀｀）（´・∀・｀）（ ・皿・） （ﾟ∀メ） （・Д・） （ ・∀・ ））⌒｀）｀）
´⌒━∪∩━〈＞∩━〈＞∩━〈＞∩ ━〈＞∩ ━〈＞∩ ━〈＞∩━〈＞∩━〈＞
´⌒ ,,,,,,,,,,,, ↑↑ ∧,,∧ ∧,,,,,,,,, ／ゝ,,,,,, tttttt ▲,,,,,, △▼△｀）⌒｀）
(⌒（ ・∀ﾟ ） （。∀ﾟ） （ ・皿・）（ ・д・,,）（◆∀・,）（ ・д・,,） （◆∀・） （ ・皿・））⌒｀）｀）
´´━∪∩━〈＞∩━〈＞∩━〈＞∩ ━〈＞∩ ━〈＞∩ ━〈＞∩━〈＞∩━〈＞）⌒｀）
(´( l , Ｏ l , Ｏ l , Ｏ Ｏ 、 l l , Ｏ Ｏ 、l Ｏ 、l Ｏ 、l｀）⌒｀）
(´⌒( ´⌒( (⌒(´⌒88888 ∧＿∧ ∧＿∧)⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）
(´⌒(´⌒(´⌒(´（ ･≧･ ） （ ＾＾ ） （;:.@盆@）つ)⌒｀）⌒｀）｀）⌒）人
(´⌒(´⌒( つ / ヽ[| ⊂[） .( つ /ﾐ ｀）⌒｀）｀）⌒｀）(；0w0)ノ
(´⌒(´⌒(´⌒| (⌒) (⌒) | （| (⌒)）⌒｀）⌒｀）｀）⌒｀）｀）丿
＿, ＿, ＿ ＿ ＿ ＿, ＿ ＿ ＿, ,
|_|_| |_|_| |_|_| |_|_| |_|_| |_|_| |_|_| |_|_| |_|_||
|￣|＿ |￣|＿ |￣|＿ |￣|＿ |￣|＿ |￣|＿ |￣|＿ |￣|＿ |￣|＿
| ＿| | ＿| | ＿| | ＿| | ＿| | ＿| | ＿| | ＿| | ＿||
|＿| |＿| |＿| |＿| |＿| |＿| |＿| |＿| |＿|
,.r'"~｀ヽ､
l ﾉ｀ﾞ`ヽ､
───── ─── ,i.,,__ i ──── ────
─── r'" ｀i } ── ──
── ヽ､＿,,..' ﾉ ───── `、 ───
`、 ─── {{ '‐-‐-､.,,,..=ｧ' ───── ─────
'iヽ!､., _,.j ） ────
_,..ｒ--‐‐--､..,, i ｀ﾞ~´ | ──
,.r'"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;｀ヽ､ | | ─ `、 ───
／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ,l | ─── ──! ───
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/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/l;;;;;;;;;;;;;/|;;l,l;;l,‐'i;;;`i､ ,.j ── ──
､ /;;;;;;;;;;;;;;;/l/l/､{;;/l/l/_l.-'l" /;;;;;ﾉ'‐--‐''"
..ヽ/l;;;;;;;;;;;;;/｀ﾞ'/‐-V/ ,''"Ｏ /'l､"｀l:::::::: ＼
/ //l;;;;;/ヽ､ Ｏ / ｀'-､__,/ |"'/:::::::: ＜ よっしゃーーっ！ いただきっ！！
/ ,j'|/l ｀'‐- ´ ＿,,,..､ ｌノ:::::::::: ＜
_,.､-'i" ｀i |￣::::::::::::| }::::::::::::: ／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
｀' ､::｀-､__ヽ. |::::::::::::::::| ﾉ::::::::::／
｀ﾞ'‐､ ~｀ヽ |::::::::::::::::| ／:::::::::/ ───── ─────
｀'ｧ-::::`i'‐‐-'l::::::::::::::j‐'､::::::::::ｲ ─ ──
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ｌ'''""~~´´:::::::/○ ｀‐-‐'"○/::::::/
大手口の攻撃を防ぐのに人をとられた城方に、この突入を防ぐ手立てはなかった。
同２５日、
千人以上の犠牲者を出し、手筒山城は落城した。
(:::( （:::::）
)::) )::ﾉ
(:( (:(
／ヽ＿ )) ))
|:::::::::::;;;ヾ ;;;;;::;;:;;:::ヘﾍﾍﾍ、
ヾ、/┌;;ヾﾍ、 ,,/|lilili||lil||「|}{}{|:::;;;;;::::::」
_/＼ /;;;;;;:::::;;;|::;;;V:|「| /::::::::＼＼::::;;:::/:/
く::::;;::: ＼＼:;;;;::::;:|::::;;;;:|「/:::: >;;＼|::::|「:;;:/::::ヾ、
,,,....＼;;;;;;,,/.;'';:::::; ┌ﾍ、.....,,,:＿＿＿＿＿＿＿.''ﾞﾞ,'::::,,
::,,;:,,; ,:.............:: ヽ::: ヽ .,,..| 手筒山城跡地 |:;,,,,,,;....;
:..,,,..:;:..,,: .,......,;,.,,. /,;;, / .,,..￣￣￣|::|￣￣￣:::::,,..::::::
.,,.;;::::.., ::,,;;...,.......,,;;.,,.;, .....:.,:;:, ,'.:,,:,:::::::.'''''':::::::::,. ...::'.:,,:,::::::
翌４月２６日、信長は金ヶ崎城に降伏を勧告。
景恒も、全兵の無事撤退を条件に受諾し、城を明け渡す。
,， -―…………―-
´::ｨ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀
／ ´／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
／ ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /i:!:::::::::::::::::::::::::::::. }
／ ／:::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::/i:i:i::::::i::::::::::::::::::::::::∨
／／::::::i:i:::i:i:i:i/:::::::::::::::::: ／vi:i:ｉ::::::i:::::::::|:::::::::::::::｀ヽ
.::::／/::::::i:i:i:i:i:／:::::::::::::::::／ ∨i::::::i:::::::::|::::::::::::::::::::::.
/'´ /:::::i:i:i:i:／ /::::::::::: ／ _,,..}j::::::::::::::::|:::::::::::::::i:i:::::.
′ i:i:i:/≧/:::::::: ／-==≦＿__|:::::|i:::::::::i|i:::::|::::::::i:i:i:::i
ｉi:i:i:i:i:ｉ:代ﾃ:::::::／_____ィ屯/／_,|:::::|i::::i::::i|i:::::|i::::i:i:i:i:i:i| 手筒山城を
|i:i:i:i:i|i_}__/::／⌒Ｌ..................../ j: /|i::::i:::i:|:i::::|i:::i:i:i:i:i:i:|
|i:i:i:i:i:i:| ::∧ヽ 〃 .|i:i:i:i:i:i:i:i:::｢{:i:i:i:i:i:i:i| 見殺してしまったのは
|i:i:i:i:i:i:| 〃 / .!i:i:i:i:iﾊi:ｉ::| }:i:i:i:i:i:i:′
|i:i:i:i:i:iﾊ/ |i:i:i/|| }i:i |,八i:i:i:/ 無念なことだ
Vi:/｀!i:i} ´￣ ｀ヽ ﾘj/rﾘ-!:i/ j://
|:{ ﾉ:∧ ⌒ /,:'|:i:i:ij/ /´
リ :, ／ |i/ ﾉ
′ ,,.. ´ |
ー‐＜ / !
∧ / ,， ´}
/ } /ィ |
{ | ,， ´ /i:＼
なお、景恒は、この年の９月に死去。この敗戦を恥じての自決とも伝わる。
翌４月２７日、金ヶ崎城の南、北近江を臨む疋壇城も無血開城。
戦闘開始からわずか３日で、敦賀内の城は全て連合軍の支配下となった。
あれは次男
アイツの出番がこれで来てしまう
同２７日、
信長は、藤吉郎ら一部の家臣に手筒山及び疋壇の両城の破却を命じ、
自身は国主たちを従えて金ヶ崎城に入った。
_ｘ-‐‐‐v‐‐‐‐ｚ_
ノィ Xヽ
／ , ＼
∠イ ＜l ／ ＼ l> ヽ.ﾆゝ
/ ｲ|/＼.ヽ、 _／／）ヽ! ヽ おお〜〜
/ｲ .| 〈￣｡`ﾐl l〃｡￣》 .| .ﾄ|
|,=| ｀￣´"|.|ヽﾞ￣´）.|=､! ここが金ヶ崎城か〜
||（| /!ヽ┘ .| |.）||
|=ﾍ. rｪェエエェｪｧﾉ/=''| なんか みなぎるな〜
l| .ﾄ､ ＼＿_＿／//| | ／＼/ヽ
ﾉ| .| l＼ <７ /,ｲ | N＿__ ／ ／ |
_厂| | .| ＼＂ ／ ﾉ（￣"＿／`ｰ､ |
_,-‐'/ .| | .| ヽ' ／ .ﾉ >'´_,. ＼ ./ハ._,.-‐く
/ ./∧!.! ／ r'´￣ヽ ヽ. | ＼
／ ノｲ !‐-､ ./ ／{ヽ ヽ |i/
_,. -‐‐-､! |‐‐‐-'--‐| { ＼ |i_,:'/
| .| ／ ＼冫____|i,. -‐'／
| ! 〈＼／ 厂 ／ﾉ〉
_,,,,,,,,
, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,,
,r' ／＝ミ
/ 彡ll',''´
. / u 彡lll
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ
. |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l | おい…… なんで あいつは
|. ,' //
. ',. ,' , r' あんなに ハイテンションなんだ？
. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l |
ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、
''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT''''''''''
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
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| | | ', / / l .l
_.z;〜ヾ〜''〜''z,
>〃;''`'`ﾞﾞﾞ`ﾞ''"'"ヾ:、
7 "/ 二二二二´ヾ
;' "/ ー------‐' `、
;';"〈 ‐=＝=､￣．,ｯ::キ'
;'.,.=､ヽ ,三三. ` ',.三.|
;' | r''|!| `ﾆ=ﾟ='〉@ 〈=ﾟ='| そりゃ ここが
;"| <_|i| @,...二ノ（. @）こ.|
,〃;ヾﾆli! ヾ､ー―（ g i ）‐┴ｯ 新田義貞の所縁の城だからじゃろ
_,,ノ 彡/::ヽ,ﾊ. ヾﾖﾖョｮｮｮｮｮﾖｦi!ヽ
-‐'''"/::::::::| :!iヽ. ｡ === /:}~"''‐- ..._
::::::::::|::::::::::ﾄ､ !i ＼,.,,..,,,..,,.,,..ノ ﾘ::|::::::::......
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::::::|::::::::::|.:..:..:..:..:..:..ヾ!i; !i; ;'/|::::::::::::|:::::::::::
なお
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ ﾞｉ
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --!
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´|
ﾞｉﾞｉ ', .|
'r , ', .,' ん？
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7''''''''
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
..,,､;:::''::"::￣￣`-.､
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
〃:::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::',
｛/:::i:::i､::::i､:::ヽヾ＼ ::::::::::::::::i 三河守は新田一族の末裔……
｛!i::|ﾍ:!＼!＼!≧三ミ:::::::::::::::i
{｛,,,,ヾ､ ´"'¨せ ∨Cヽ:::! 一応 そういうことに
{ﾍ´f;ｊ｝ ´¨ るﾉ:::!
ヾ', i _ しﾍ:::l なっていますからね
', `" __, ./ ヾ
ヽ ￣ ., ./ : /;;〉ヽｰ
＼ ／ ; ／;;/タ://
ヽ-ﾍ::: ／;;∠ク //;;
∨/;;;;∠ク i i;;;;;
_,,,,,,,,
, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,,
,r' ／＝ミ
/ 彡ll',''´
. / 彡lll
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ はいはい なるほど……
. |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l |
|. ,' // お〜い 三河守〜
. ',. ,' , r' ﾆﾔ
. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l | 徳川殿〜 竹ちゃんや〜い
ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、
''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT''''''''''
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
. | | .l i / ./ | |
| | | l / ./ .| |
. | | | l / / | |
| | | ', / / l .l
＿
_.. --ゝ ｀ヽ'´￣¨Ｚ_
＞ ＼
∠.._ , i
／ ,.ｨ./uヽ,iゝ |
/ｲ ｨ,ヘ'ｉ ﾋ'.へ｢＼. │
ﾚ|/lた･ﾗ :ヽ二’ﾌ:|∩ | あ
. l／ _┐ v／u ||9| l
`ｉ.r===＝ニヽ |ﾚ' l なんでしょうか？
i‘ー── '´／ i
,ハ. ￣ v ／ ,／! ヽ
ﾌ ヽ. ／ ,∠ -‐l ヽ
ｰz'ノ Z イ ヽﾄ､ i 、i
/ ,. -‐ .、 }ﾊ}ヽ|
l / ＼ |
| | ヽ. |
_,,,,,,,,
, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,,
,r' ／＝ミ
/ 彡ll',''´
. / 彡lll
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ 金ヶ崎城攻略 祝着 祝着
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ
. |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l | お前さんにとっては
|. ,' //
. ',. ,' , r' 先祖の借りを返したってところかな
. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l |
ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、
''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT''''''''''
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
. | | .l i / ./ | |
| | | l / ./ .| |
. | | | l / / | |
| | | ', / / l .l
-=ﾆ"￣"''‐-‐''"￣"ﾆ=-
∠´ ｀ﾆ=-
／ ｀ヽ,
/ !
i .i
.| /| |:| ﾄ,ヽ |
|. ﾉ ﾒ: リ:|.| |ﾉ｀> |
|. /ﾘメ, .＼ ﾘ ／ ,.ﾍ!ゞ, | はい！ 朝倉といえば斯波と共に
.| ./ ＼| |／ ヽ |
i⌒| | ＝＝ｏ=- .-=ｏ＝＝ | |⌒i 新田左中将の籠るこの城を攻めた相手
| Ｇ| | ヽ . __ ノ | | ゝ __ .／ | |∂|
,.ゝ,_.|.| | | / |.|_,ノヽ, 運命的なものを 俺は感じています
／ || ヽ!_ﾚ .／ ﾘ ヽ
---‐‐''７| ヽ. ＝========＝ｦ / |￣""''''‐‐--
--‐‐''７ .ﾚ| | ヽ ｀-ﾆニﾆニﾆ-'´ /.| .Ｎ""''''‐‐----
/ ﾚ| | ヽ. ≡≡ .／ | | |
./ .| |. ＼ ／ | | .|
/ _,, .| | ＼ ／ .|. | |
. /_,,-''" ＼ .| |＼ j ／| ﾚ‐、 |
. " ".ﾚN＼｀'‐-------‐'´／ﾘN ヽ |
_,,,,,,,,
, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,,
,r' ／＝ミ
/ 彡ll',''´
. / 彡lll
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ
. |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l |
|. ,' //
. ',. ,' , r' そうか そうか〜
. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l |
ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、
''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT''''''''''
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
. | | .l i / ./ | |
| | | l / ./ .| |
. | | | l / / | |
| | | ', / / l .l
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ ﾞｉ
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --!
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´| ところで…… 織田家もまた
ﾞｉﾞｉ ', .|
'r , ', .,' 元は斯波家の被官だったんだけど
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ そこんところ お前的にはどうなんよ？
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7''''''''
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
＿__ ,.-‐- 、
＞ ` ` ､
∠ ` ､
／ ヽ
. ./ /`ヽ ヽ
/, ' /|/|/ |. iヽ ヽ
~./ /`- ._ u . | |_,| !ヽ i
. //| /＝= 。_! !~,。 = 'ヽ. l^i i
||` _ _ / =,_ _ . ' | Fi |
|| / u |.Pi | あ……
i||/ _ 丶 .||~ |
. | ヽ` ____....--、 / | |
. | ヽ ￣￣￣￣ / | |
| ヽ #' / | __|_____
//__....../| ヽ_ ./ u | |┬ii.--
___....-- i.|~ / | / | | | ||
-- ~ ~ i.| / | / ＞...___....-^ | | | |
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ ﾞｉ
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --! 冗談だよ
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´| だが まあ お前さんも
ﾞｉﾞｉ ', .|
'r , ', .,' 後 振り返らないで
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ ﾆﾔﾆﾔ
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ 前見ろや 前を
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7''''''''
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
＿＿ _＿__
＜、 ｀｀`ヽｖ'´ ｀＞
__,,.＞ , ｀Y´ ､ ｀`ヽ、
,ｨ'´ ;'´( )ヽ ヽ
∠二ィ : . `､ > ___,,,..ノ 丿 .ﾍ
／: : ; . ｀´ `ｰ--‐''´ . : : |
∠:／,:ｨ: : : ,:ｨ: . ／| ﾄ､ . : : : |
/／/.: :, く/／ ＼!_,> . : : : : :|
'´ /:,:イ`>､＼ _,／ ／＼ . : : : : : |
|/ .kー-｡､〉 >-‐'ー｡､ |.:|‐-､: : !
|`ｰ:／'´ `ｰ-‐'´ | !か.|: /
|／ __‐､ u lﾉい/:〈 は…… はい……
`iｰ＿＿＿＿__ ,'/じ:' : :ヽ
l `ｰ―‐---‐' '/: : : : : : :.ヽ
'､ ー ／/: : : :∧: : : :ヽ
∧. ／,.r': : : :,/⌒'ヽ: : : l
ﾉ|: ,ﾍ__／,ｒ'´ﾉ: : :／ ＼.:|
|: : /｣:／ /: :,:ｲ ＼
ﾉノ＾｢ﾍ、 ﾉ／/ ＼
'´ |iﾟ:l ＼'´ /
|i :! Ｖ
_,,,,,,,,
, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,,
,r' ／＝ミ
/ 彡ll',''´
. / 彡lll
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ あ…… あとな
. |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l |
|. ,' // お前んとこ 御役御免
. ',. ,' , r'
. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l | もう帰ってええよ
ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、
''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT''''''''''
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
. | | .l i / ./ | |
| | | l / ./ .| |
. | | | l / / | |
| | | ', / / l .l
,. -‐- ､r'´ ￣ ~Ｚ.__
∠ ´ ,.＞
. ／ ￣｀＞
/ ,、 ｀＼
. ! / ＼ ＼. トゝ
│ , ,.ｲ /､._, ヽ |ゝ､ Ｎ
. | /ﾚ' ﾚ＼,/ /V '´ l＼!
|. r;=､ .ノ＝＝＝== ,, ,/==＝! ━━┓┃┃
| |.ト､| | ` ｰ--‐ " ＼ｰｧ"! ┃ ━━━━━━━━
| l ヒ |:|. r __ ＼l ┃ ┃┃┃
| `ｰ 1|、 ‘-,,' ≦ 三 ｡ ┛
ﾉ | ＼ ゝ'ﾟ ≦ 三 ﾟ｡ ﾟ
. / ,ﾍ、 ﾄ､ ＼ ≧ 三 ＝=-
/ ./＼.ヽ. ヽヽ､ -ｧ, ≧=- 。
,' , ./ ＼ヽ、ヽ ＼ｲﾚ,､ ＞三 ｡ﾟ ･ ﾟ
. /l/l/ |＼＼ヽ ≦｀Vヾ ヾ ≧
/ _..⊥._ ＼｀` ｡ﾟ /｡･ｲﾊ ､､ ｀ミ ｡ ﾟ ｡ ･
＿
,＞ ｀ヽ'",Ｚ._
/ ＜
i , ,ｨ ,ヘ、 ＼ っ
| ﾉﾘ_!ﾍ>:::>､iヽ
＿ j ｆﾆl| ゝ _i く っ え？ え？ え？
-‐: :￢'≦.＿ ￣ |ｈ|!v ~ v r_ ＼
-‐- ､::::: 丁Tﾍ.`^l （二ニｪ‐' ´ っ でも…… 俺たち…… ま まだ 何も……
:::::::::: } ...:::::::|:::|ﾆl, l＼ u┌┘
:::::ノ::::::::::::::::::: lムﾆl l￣ヽ._j 何もしていない…… 武功が……
::::...ﾉ:::::::::::::.... ,ﾉ: :|::::ﾊﾘ:::::::::::.}
::.ノ:::::::::.. r＜´: : : j:::;' l ..:::::::::l 武功をあげてないじゃないですかっ！
:::） ..::::::ノ ＼ /::/ l:::::::::::.. ヽ
:. ｀ヽ.ノ. `く ヽ, ..::::::::＼
..:::::｀ヾ:､ ＼ ＼::::::::::... ヽ,
､:::::::::::::..｀ヾ:､ j ＼ .::r',ﾆゝ、
. ＼:::. r',ニゝ､_ __,ノ ｀Y ヾ ＼
. /`-'ﾍ ヾ ;'三ﾐ､ l r‐､ヽヾi
_,ノ `ｰ--┐}ﾘ ヽ.) ＵJﾘ
¨´
_,,,,,,,,
, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,,
,r' ／＝ミ
/ 彡ll',''´
. / 彡lll んなことないよ〜
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ 一昨日は 金ヶ崎城の抑え役 ようやってくれたじゃん
. |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l |
|. ,' // 敵の後詰がなく 戦闘にならなかったのは結果論だし
. ',. ,' , r'
. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l | 考えようによっては これって最上の成果ってことだろ
ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、
''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT''''''''''
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
. | | .l i / ./ | |
| | | l / ./ .| |
. | | | l / / | |
| | | ', / / l .l
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ ﾞｉ
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --! それにさあ
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´| 三河国守護であるお前が
ﾞｉﾞｉ ', .|
'r , ', .,' この戦に 参加してくれただけで
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ 俺らの目的は達成されてんのよ
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7''''''''
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
＿､─-v-─;z_
＞:::::｀::::::::::::::::: :::::＼
／:::::::::.. .:::::::.. ..::::::::::ヽ
ｲ:::::::::::::::::::::::;､::::::::::::::::::::::l でも でも……
. l::::::::::::::;:ｲ::/v:ﾍ::lヽ、:::::::::|
. |:::::::/|/ﾆ|/ｭ ┌ﾘ_ﾆﾍｌ::::::::| 一乗谷方面の乱入は これからでしょ？
j::r=ｉ|＝=｡=,, _=｡=＝|r=､:|
|::|ﾋ'|| ｀ ー":|.|:`ー ' ||J:|::| 味方は いくらいても良いのでは……？
. |:::ヾ;l| u r:|｣:､ u :|レ'::::|
. ﾉ::::::::::＼ (二ﾆﾆ二） ,ｲ:::::::::::ヽ、
_,∠:-‐ｧｉ:::::::!＼ == .／ |:::::::ﾊ''ｰ-ゝ､._
-‐'''": : : : :/,/|::::::| ::::＼_／ |::::::ﾊ ヽ: : : : : :｀`'''‐
: : : : : : : :/,/,/|::::::| ::::: ,|:::j¨二二二¨l: : : : : : :
: : : ; -:､ム--‐ﾍ|:N＼.＿___／j;ﾙ| |:::::::::::::::| |:_;､_: : : :
: ／.rh ＼: : : : : :|},',',',',',',',',',',{|: :| |:::::::::::::::| | +++｀l: :
´､-ｔ( )ｧ-; > : : : |} ',',',',',',',',',',{l: :| とﾆ二二,￣ﾞヽ、! :
:＼`ﾞlし´／: : : : : |},',',',',',',',',',', {| :|‘r──－ .､` ＼
: : :.`:‐:'´: : : : : : :.|} ',',',',',',',',',',',{|:.L.｀⊂二¨_丶 ヽ
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ ｲﾗｯ
｀'','llミ_ ﾞｉ 朝倉方は狭隘な木ノ芽峠の先で防御を固めている
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --! 大軍を展開する状況ではない それに
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´| 今後は戦闘と交渉の二本立ての段階に入る
ﾞｉﾞｉ ', .|
'r , ', .,' 動いてもらうのは 現在こちらに向ってきている
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ 朝倉と縁の深い浅井軍が相応しい
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7''''''''
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l ということで 君らと浅井軍を交代…… 分かる？
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
＿__ ,.-‐- 、
＞ ` ` ､
∠ ` ､
／ ヽ
. ./ /`ヽ ヽ
/, ' /|/|/ |. iヽ ヽ
~./ /`- ._ u . | |_,| !ヽ i でも でも でも……
. //| /＝= 。_! !~,。 = 'ヽ. l^i i
||` _ _ / =,_ _ . ' | Fi | それじゃ せめて…… 予備隊として
|| / u u u |.Pi |
i||/ _ 丶 u .||~ | 後方に残してもらうわけには……
. | ヽ` ____....--、 / | |
. | ヽ ￣￣￣￣ / | |
| ヽ #' / | __|_____
//__....../| ヽ_ ./ u | |┬ii.--
___....-- i.|~ / | / u | | | ||
-- ~ ~ i.| / | / ＞...___....-^ | | | |
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ 八 ｲﾗｯ
ｲﾗｯ lllミ_ 八 ⌒ ｉ
(,lミ_ ⌒ ,,,､､､､, ､ --!
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´|
ﾞｉﾞｉ ', .|
'r , ', .,' …………
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7''''''''
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ ﾞｉ
lllミ_ 八 ﾞｉ
(,lミ_ ⌒ ,,,､､､､, ､ --! そうは仰いますけどね 徳川君
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´| その後方で駐屯する間 誰が 君たちに
ﾞｉﾞｉ ', .|
'r , ', .,' 飯を食わせるんだと思っているのですか
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7''''''''
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
-､─- ､ , -─;-
,. -─-ゝ Y ∠.._
´_ ﾆ=- ｀ゝ
∠´.＿__ ＼
. ,. ‐''"´ , , 、 ヽ
∠-ｧ‐ くl/l/::l l::ゝ 、 |
. /,.ｨ´,ィ ,ｲ/＼ll':u::l|:∠ヽl:ヽ､ |
／/ //ｲ＝＝=､::::;;'==＝＝::| r=､ ゝ え…… あ それは……
l/ :l `ｰﾟ／:::ij~ ,ｰﾟ-‐ ,ノ|.|ﾆ!} ＼
. l:／:::::::__::，v-‐''"v |Lン ﾄ､ ヽ、
/ ｢I二二二二二):／| | |`''ｰ-ゝ.._
/ ,ヽ. --- ::::／: .! ,| |
_∠-‐''7! ヽ ::::u::／::: | / |
/ l ＼／::: u | ,/ |
. / l |:::: | ,.ｲ | |
/ , ﾍ lﾄ､ |/,;1/｀ヽ、 |
. / ／ ヽl |;';`';ｰ-‐;';';';';|' ＼|
"´ （)） |;';';';';';';';';';';';'|
本陣単独で前進するっていうのもよくある。
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ ﾞｉ
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --!
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´| ……良いですよ いたけりゃいれば
ﾞｉﾞｉ ', .|
'r , ', .,' 食い扶ち 自分たちで確保出来るのならばね
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ ただし……
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7''''''''
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ 八
lllミ_ 八 ⌒ ｉ ....＼
(,lミ_ ⌒ ,,,､､､､, ､ --! ＜ 掠奪なんてしてみろ！
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l ＜
| l,〈. ゛'''ﾞ'`:::::::::::::::ﾞｉ. ''ﾞ´| .＜ 絶対 ぜ〜ったいっ！
ﾞｉﾞｉ ', .| . ....＜
'r , ', .,' ..＜ 許さねえからなっ！！
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ ...＜
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ ／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7''''''''
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
─フ ヽヽ ─フ /;;/⌒) r'ﾌ∠＼;;;;＼ lj^ >;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ─フ ヽヽ ─フ ヽヽ ─フ ヽヽ
-７￣ -７￣|;;;;) V r'/￣"'ﾗノ＼//u/／, r､ |ヽ;;;;;;;;;;;;;| -７￣ -７￣ -７￣
ヽ- ヽ-|;;//V r'l! o ヾ､/ /／=jﾉ"V |;;;|;;|V ヽ- ヽ- ヽ-
./;;|t j ljlヾ,, ヾ:: /o r'ﾉ^|;;/V
─フ ヽヽ ─フ ／;;;;`ｰ,=--+=ヾ､,,,,,､-'::::::::ヾ ,,,,,,,='/ ﾚ
-７￣ -７／;;;;ノ''"￣￣￣`三ju ,-:::u::::::ヾ:::::::::ﾉ 分かりました！ 帰ります！ 帰りますって！！
ヽ- ,,､-'`''";;;;ノノ^lj,-ｰ'"￣''-t-､>､ -u::::::lj::＼/
-ー'''''''""￣￣r'"_,,-''"u_,,､-ｰ''￣￣-',,,/`７-=,-､,-'
;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾉ/ / _,,ノｰ''￣二'-フ ￣`''''-// ─フ ヽヽ ─フ ヽヽ ─フ ヽヽ ─フ ヽヽ
;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ j /￣u ／￣￣￣''''-^､-'>-^-// -７￣ -７￣ -７￣ -７￣
同２７日、徳川軍が越前国から撤収開始。
ただし、これからの戦闘に未練を残したためか、その足取りはノロノロとしていた。
このように信長は、木ノ芽峠を越えての敵本拠への乱入を目指し、
部隊の再編にとりかかった。のであるが……。
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ u ﾞｉ
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --!
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l まったく あいつも
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´|
ﾞｉﾞｉ ', .| ガキん時から 変なとこで
'r , ', .,'
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ 意地はるから かなわんわ
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7'''''''' ……ん？
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
_.z;〜ヾ〜''〜''z,
>〃;''`'`ﾞﾞﾞ`ﾞ''"'"ヾ:、
7 "/ 二二二二´ヾ ﾋｿﾋｿ
;' "/ ー------‐' `、 r───────-､
;';"〈 ‐=＝=､￣．,ｯ::キ' ﾋｿﾋｿ ヽ,.ヘ､__,. '⌒,ゝ l
;'.,.=､ヽ ,三三. ` ',.三.| .....ヾ`く ／.／ヽ. |
;' | r''|!| `ﾆ=ﾟ='〉@ 〈=ﾟ='| . /＼_]| |｢_ ∠＿ _｣ │
;"| <_|i| @,...二ノ（. @）こ.| .｢::＝=｡lﾆﾆ｢:==｡＝::|r=､ |
,〃;ヾﾆli! ヾ､ー―（ g i ）‐┴ｯ ....ヽ::::￣:ｌ l::::￣:::::ﾉ||＾!| |
_,,ノ 彡/::ヽ,ﾊ. ヾﾖﾖョｮｮｮｮｮﾖｦi!ヽ .... ｌ ￣ L___.」￣￣u .||ン│
-‐'''"/::::::::| :!iヽ. ｡ === /:}~"''‐- ..._ ! ⊂ﾆﾆニ⊃ .∧. ﾄ､
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:::::::|::::::::::|..:..:..:..:.ヾ!i; !i; !i; ;/:::::::::|:::::::::::::.... :::::::::::::l. ＼ .／ l:::::::::::::::
::::::|::::::::::|.:..:..:..:..:..:..ヾ!i; !i; ;'/|::::::::::::|::::::::::: . ::::::::::::::ｌ ﾝく l:::::::::::::::
_､-〜:ゞ-〜:z_
ｨ: :,.-‐'-‐-‐'- ､ 'z
7 ;' 二二二二 '; :',
1 ;' ‐------‐ :} :!
} { ‐＝=:、 ,.a=＝‐| }
「r|:i;===,=､ ,.=,===;｢rﾍ 弾正忠……
|〔.|| ｀ﾆﾆ〈@ ;;〉ﾆﾆ´::!|_).|
人,lL二ﾆ（ @ '）ﾆ二a|!_人 ちょっといいかの？
ノ.／]ヾョｮｮｮ王ｮｮョヲ7[＼ ヽ
_... -‐''"|:::::{ヽ ,, === / i'::::::|`‐-､__
...:::::::::|:::::::';!iヽ､...____... イi!:ﾘ::::::::|:::::::::...
:::::::::::::::|::::::::lヾ:!i !i !i: !i ｿ|::::::::::|:::::::::::::::
::::::::::::::::::::|:::::::::|:.ヾ !i !i !i '/.:|:::::::::::|::::::::::::::::::
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ ﾞｉ
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --!
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l おお 松ちゃん
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´|
ﾞｉﾞｉ ', .| 松ちゃんも 三河守と同じく
'r , ', .,'
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ 帰還してOKよ
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7''''''''
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
＼┘ /,
〕 ､ ー=彡ィ
＜ , ハi i 、 ＼ ､ 、 ∠
≧／' / i、ﾄ ﾒ､ ＼ヽ ﾄ＼ ＼ヽ. __／
＜ ' i∧ ハ!､＼､ヽトヽ∠ヽ!__ヽ rヽ｀ヽ ＞
､ゝﾚ| r┴┴-ヾトヽ{:::ｨ弋ﾃ￢ 〕 イ＼､「
＞Ⅴヽ:::::::::::/}⌒ヽ::.￣.:_／ﾚ!}' }厶 ヽ
￣'へﾄ､｀ ー ' /､ ￣ ｲ' /ゝ
寸. ヽ! , ﾉ7
ヽ __,. -‐=ｧ′ｲ/
＼ ￣-￣ ｲ |′
＿| ＞--＜ / |＼＿
＿／'///| ,′ |/∧//ー‐-､
. ///ィ////丿i ＼/|///〔`ー＼ ← 筒井順慶 ２２歳
/／_ﾉ//// ､ ／ `|//// ＼
`―――───―――――○―――――───――――’
O
o
__､ｰvﾍl｀Y´ﾚイ‐ｚ__
＞.｀,．-──‐-..、＜_
ﾌﾞ／:::‐-:､;;;;;;;::-‐::::＼ヽ そりゃ もちろん帰るよ
ｲﾞｌ:::::::‐-:､;;;;;;;;;;;::-‐:::::::l ｢
. {:|_‐＝=ﾐ､:::::::::;ａ=＝‐:｣:} なにしろ大和国では 筒井のクソガキが
. r'= 〉:;三≧ﾞ;:::::'≦三:_:〈.rﾒ、
{に||:::＝=ﾟ〈:ａ:｡:〉ﾟ=＝ ::||う.} ま〜たチョロチョロしだしたんで
人ﾋl| r9ﾆ´/:a;‘'ヽ｀ﾆヽ::lﾚ'人
_Z,.ノ＜二二ゞ;＿∠二二＞ﾞｰ:ゝ_ あまり留守にしたくないからのう……
-‐''", i ｌii.li.{:iヾミヨヨヨヨヨヨヲﾉ:}li.ili.l i:.｀'''ｰ-
:ｉl|il|il|l| |l|||ﾊ ＼_.・ ー一 。_／ /|||||ｌ| ||l|iｌ|ｌi;l しかし……
|||||||||| |||l|||:＼、ﾌ^¨二二,ヽ,ノ´:||||||| ||||||||||
|||||||||| |||||||: :／／´,ｰ─- ､ﾞ>、||l|||l| ||||||||||
|||||||||| ||||||ﾚ' '／ ,二二,ヽ,〉､ヾ|||||| ||||||||||
|||||||||| |||l「 _,.,イ_厂＼ﾞ┘ヽ` .ヾ|| ||||||||||
|||||||||ﾚ'´ /:｛{{{ {:. ｝;>､_ ヽ||l|||||||
||||ｼ'｢| , ′:ヾﾐ;、 ; ジ´.:｀ヽ、 ヾ!||l||
ｼ´.:i| | ,ｲ|_: : :/||lｉ|: |: : : :_;|||ヽ. ｢|＼
ｉl||| l ／::|.|:｀メ:-|i|l:: { |-‐''´::|||/ﾊ. | |i:.
_,.ｨ.ｨ.ィィィｚ.z._
,ｨッ‐--‐… ､ﾞ､ﾞ､ﾞ＼
i/ ､三三ﾆ´ ヽ, ﾞ ﾞ ゝ
ﾒ==､ ,g=＝‐ :〉ﾞ ﾞ ﾞ|
. l ,ニ｡; ､ﾆニ｡, :/ ﾞ ﾞ ﾞ |
| 三( a :)ﾞ三´ |.lﾆヾ ﾞ.|
!r=（0‘’;〉ｰ=a､ |.|_,|.| ﾞ | 帰るのは
. ヾﾆﾆ二ご二二ﾆブLン ﾞ ﾞ|
ﾄ､｀＾二^^"´．,ノ|ヾ,ﾞ ﾞ ﾞ l わしだけで すむかのう
ヾヽ,､＿,.,､-'",, 'l／｀ヾ,ﾞ |
| '' ,,'' ,, '',, '',∠ -‐'''":W､
j_"_,"-ｧ''ブ: : : : :＼
／／.:.:.:.:.:.:.:. ＿＿ .:.:.:.:.:.ヽ
. / :/:::::::::::::::／:.:.:.:.:.:.:.＼::::::::::l
/ :/::::::::::::::/:.:.:.:::::::::::::.:.:.:.ｉ:::::::::|
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ u ﾞｉ
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --!
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´|
ﾞｉﾞｉ ', .|
'r , ', .,' へ？
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7''''''''
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
､＿ ＿
＜⌒ヽ ｀`v''´／-ｰz._
∠⌒,｀.-─----─- ､ ｀ゝ
7´／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ ヽ
1 /::::::::￣｀`:ｰ--‐':´:￣::::::::ヽ. !
l ,':::::::::￣｀`:ｰ---‐:':´:￣:::::::::ｉ. l
| {:::￣￣｀~ヽ::::::::: ,@"~￣￣:::} :| 今しがた入った情報じゃ
r‐､.}: :,,: =＝=､ : : : ,. =＝= :､: :{ , ‐､
. { f､|.!: :｀ﾞ＝=’ｦ , ヾ;‘=＝'" ｡ |.l'＾i } 浅井長政は朝倉と連携するために
! Ｌ|| %',ﾆニ=',ゝ@ aく `=ニﾆ@､||う'ﾘ
ゝヽｰ-----‐ゝ_@ , 'ﾉｰ-----ｰッ'人 小谷城で出陣の準備を整えている
ﾉ ~ﾄ｀ﾓェｪ:ｪ:ｪ壬王Eﾞｪ:ｪ:ｪェラ´1~ ゝ
/ ／!ヽ; : . ＿＿__ ｡ . : :/ !＼ ヽ ……とのことじゃ
,ﾉ／ ! ヽ; : : .ﾟ ￣￣ . : : :'／ } ＼.ﾞ､
,. イ´ :|:､ `''ｰ-------‐'''´ ,ｲ ヽ:､
''"´ l:. ::| ヽ! ﾚ' ,|:. :|.`''ｰ-
... .:..:.:.!::..:.:..: .:..:::ﾄ､ ＼i､ ,ｨ／ /.!::..: ..:..:. .:|:.:..:. .:
::..::::::::|:::::::::::.::::::::ﾄ､＼ `ヽｲﾙ1／´ /./|:::::.:::::::..:::|::::::.:::
━┓ ,,,,,,,,_
┏┛ ,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
.・ ミ＝＼ ヽ ━┓
｀'','llミ_ ﾞｉ ┏┛
lllミ_ ﾞｉ .・
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --!
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´|
ﾞｉﾞｉ ', .| え？ は？
'r , ', .,'
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ ……なに？
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7''''''''
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
_.z;〜ヾ〜''〜''z,
>〃;''`'`ﾞﾞﾞ`ﾞ''"'"ヾ:、
7 "/ 二二二二´ヾ
;' "/ ー------‐' `、
;';"〈 ‐=＝=､￣．,ｯ::キ' だ〜か〜ら〜
;'.,.=､ヽ ,三三. ` ',.三.|
;' | r''|!| `ﾆ=ﾟ='〉@ 〈=ﾟ='| 浅井が裏切って 朝倉と計り
;"| <_|i| @,...二ノ（. @）こ.|
,〃;ヾﾆli! ヾ､ー―（ g i ）‐┴ｯ わしらを挟み討ちにしようとしているんじゃよ
_,,ノ 彡/::ヽ,ﾊ. ヾﾖﾖョｮｮｮｮｮﾖｦi!ヽ
-‐'''"/::::::::| :!iヽ. ｡ === /:}~"''‐- ..._
::::::::::|::::::::::ﾄ､ !i ＼,.,,..,,,..,,.,,..ノ ﾘ::|::::::::......
:::::::::|::::::::::|..:.ヾ ﾞ; !i; !i; !i; !i;/::::|:::::::::::::::
::::::::|::::::::::|..:..:..ヾ!i; !i; !i; !i; ;:/::::::|::::::::::::::
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::::::|::::::::::|.:..:..:..:..:..:..ヾ!i; !i; ;'/|::::::::::::|:::::::::::
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ ﾞｉ
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --!
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ`| ━━┓┃┃
ﾞｉﾞｉ ', .| ┃ ━━━━━━━━
'r , ', .,' ┃ ┃┃┃
| l `‐ ｰ'ﾞ ,≦ 三 ｡ ┛ﾞ
,.l 丶 ゝ'ﾟ ≦ 三 ﾟ｡ ﾟ
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼≧ 三 ＝=-
| |.ﾞｉ ﾞｉ -ｧ, ≧=- 。
| | ﾞｉ. ﾞｉ ｲﾚ,､ ＞三 ｡ﾟ ･ ﾟ
| |. ﾞｉ. ﾞｉ ≦｀Vヾ ヾ ≧
| | ﾞｉ ﾞｉ ｡ﾟ /｡･ｲﾊ ､､ ｀ミ ｡ ﾟ ｡ ･
_,,,,,,,,
, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,,
,r' ／＝ミ そ そ そ そんな馬鹿な！
/ 彡ll',''´
. / u 彡lll 長政は俺の妹婿で……
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ 俺は幕府の代理人で……
. |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l |
|. ,' // 帝の御加護もある官軍で……
. ',. ,' u , r'r'
. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l | | な なんで……
ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、
''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT'''''''''' 長政が俺を裏切るんよ！？
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
. | | .l i / ./ | |
| | | l / ./ .| |
. | | | l / / | |
| | | ', / / l .l
_､-〜:ゞ-〜:z_
ｨ: :,.-‐'-‐-‐'- ､ 'z
7 ;' 二二二二 '; :',
1 ;' ‐------‐ :} :!
} { ‐＝=:、 ,.a=＝‐| }
「r|:i;===,=､ ,.=,===;｢rﾍ さあ？
|〔.|| ｀ﾆﾆ〈@ ;;〉ﾆﾆ´::!|_).|
人,lL二ﾆ（ @ '）ﾆ二a|!_人 しかし 今は理由を云々と
ノ.／]ヾョｮｮｮ王ｮｮョヲ7[＼ ヽ
_... -‐''"|:::::{ヽ ,, === / i'::::::|`‐-､__ 論じている場合ではなかろう
...:::::::::|:::::::';!iヽ､...____... イi!:ﾘ::::::::|:::::::::...
:::::::::::::::|::::::::lヾ:!i !i !i: !i ｿ|::::::::::|:::::::::::::::
::::::::::::::::::::|:::::::::|:.ヾ !i !i !i '/.:|:::::::::::|::::::::::::::::::
_,,,,,,,,
, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,, o
Ｏ ,r' ／＝ミ
o / 彡ll',''´
. / u 彡lll
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ ﾟ
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ O し し し しかし……！
° . |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l |
|. ,' // ほ…… ほらっ！
. ',. ,' u , r'r' C
. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l | | 妹の市からも陣中見舞いで
O ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、
''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT'''''''''' 小豆が届いたばっかだぞ！！
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
. | | .l i / ./ | |
| | | l / ./ .| |
. | | | l / / | |
| | | ', / / l .l
_､-〜:ゞ-〜:z_
ｨ: :,.-‐'-‐-‐'- ､ 'z
7 ;' 二二二二 '; :',
1 ;' ‐------‐ :} :!
} { ‐＝=:、 ,.a=＝‐| }
「r|:i;===,=､ ,.=,===;｢rﾍ
|〔.|| ｀ﾆﾆ〈@ ;;〉ﾆﾆ´::!|_).| んなもん 偽装に決まっとろうが
人,lL二ﾆ（ @ '）ﾆ二a|!_人
ノ.／]ヾョｮｮｮ王ｮｮョヲ7[＼ ヽ
_... -‐''"|:::::{ヽ ,, === / i'::::::|`‐-､__
...:::::::::|:::::::';!iヽ､...____... イi!:ﾘ::::::::|:::::::::...
:::::::::::::::|::::::::lヾ:!i !i !i: !i ｿ|::::::::::|:::::::::::::::
::::::::::::::::::::|:::::::::|:.ヾ !i !i !i '/.:|:::::::::::|::::::::::::::::::
_,.ｨ.ｨ.ィィィｚ.z._
,ｨッ‐--‐… ､ﾞ､ﾞ､ﾞ＼
i/ ､三三ﾆ´ ヽ, ﾞ ﾞ ゝ とにかく わしは帰らさせてもらうが……
ﾒ==､ ,g=＝‐ :〉ﾞ ﾞ ﾞ|
. l ,ニ｡; ､ﾆニ｡, :/ ﾞ ﾞ ﾞ | そうじゃな 弾正忠も帰る時 近江国内は
| 三( a :)ﾞ三´ |.lﾆヾ ﾞ.|
!r=（0‘’;〉ｰ=a､ |.|_,|.| ﾞ | 朽木谷を経由すればよかろう あそこは何度も
. ヾﾆﾆ二ご二二ﾆブLン ﾞ ﾞ|
ﾄ､｀＾二^^"´．,ノ|ヾ,ﾞ ﾞ ﾞ l 将軍家の避難場所となってる親幕府派の地じゃ
ヾヽ,､＿,.,､-'",, 'l／｀ヾ,ﾞ |
| '' ,,'' ,, '',, '',∠ -‐'''":W､ 領主には わしから話を通しておくからの
j_"_,"-ｧ''ブ: : : : :＼
／／.:.:.:.:.:.:.:. ＿＿ .:.:.:.:.:.ヽ
. / :/:::::::::::::::／:.:.:.:.:.:.:.＼::::::::::l
/ :/::::::::::::::/:.:.:.:::::::::::::.:.:.:.ｉ:::::::::|
同２７日、弾正もまた越前国から大和国に帰還を開始する。
（ ;;;）
,,,,,,,,_ ) ;;;;）
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - , （ ;;;）
ミ＝＼ ヽ __ｿ ﾌﾟｽ……
｀'','llミ_ u u ﾞｉ
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --!
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´|
ﾞｉﾞｉ ', .|
'r , u ', u うお…… わ…… お……
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7''''''''
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
一方、爆弾情報を投げつけられた信長は、部隊の再編もままならず、
金ヶ崎城で身動きがとれなくなってしまったのである。
翌４月２８日、
藤吉郎たちもまた、浅井家謀反の情報をつかんだ。
_,,r‐''''''''''‐-..,__
,r' : : : : : ; ;` ､;r: :`ヽ､
/; : : : ; ;/; : : : :_ヽ、; ; ; :`ｰ-,､
/; : : : ; :/: : : : :/;,`;､ヽ;r'´_: : ; ;|
i ; : : : : / : : : : /ヾヾヾv';´;,! ; ; l
!; : : : : ;!: : : : : ! l: ; ; l
!; ; : : _ !: : : : _,!ｰ-､ !; : ; !
l; ; : f´､l: : : :T'i''7ヽ ` ,r┼: ; l
!; ; : ヽ !: : : :T7´￣`i__,r''7l: : ; !
l; ; : : ; ;l`l : : : :l ヽ __ノ ト''7!i: ; ;! ちょっと……
l; ; : : ; ; l l: : : : l. ____ >'-l’: ; !
!; : : ; ; : ! .l: : : :l _,r'''´; ; ;l: ; ; l それ 本当なの？
l; : : ;r''''<___l: : ; ;l7'¨´; : ; ; ; ;il; ; ; l
!: : /__,,,_ !: : ; ﾄ､`､: : ; ; ; !l: : ; ;!
!: : l_,r‐-..,_`ヽl: : ; ;! ヽ`､; : ; l l : ; ; !
l : : ﾚ:.:.:‐-:､`ヽ､!: ; ; ! ヾ'､; l !: ; ; l
l: : : l:.:.:.:.:.:.:.:.:`:､:.`l; : ; l､ `'、 !: ; ; !
/: : : l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ;,`､ ; ヽ` ､___ヽ ! ; ; l
/: : : : :!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;,;,;,i;,;,:.:!: ; ヽ、 ￣`､!: ; ;l
-‐=━=-
...´::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..,
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'.
':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
ｉ::::::::::::::::::{ノ:::::::::ヽ}::ﾊ::::}:::::::::::}_》
|::::::斗匕八:::::::::::/}ﾉT￢ミ::::::∧
ﾄ:::::::Vん圷＼:::/ 仍ﾊV:::::/! ﾟ。
|V＼{{ 乂り ） 乂り }}ノx| :|」 あとから
|:::::::} ; r》 ）_｣
|:::::八 ﾉィ:{:| 「あれは間違いでした」
|:::::::::|＼ ´ ｀ ／ :::|:|:|
|:::::::::|:::|个 ィ:|::|::::::|:|:| ではすみませんわよ
|:::::::::|:::|::|::} `ー＜:::{::|::|::::::|:|:|
|:::::::::|:::|::lノ Ｖ_:}::::::|:|:|
|:::::::::|/{⌒ ＿___ ）＼::|从
<⌒＼::::| ＼/／ ￢x ' /￣¨¨ >
/ ＼ ヽ{＼/ ／ ￢}／ / ／ }
/ 丶 〔 ∧⌒〕 ／ / }
Ⅵ ] ∨ } i /
{ Ⅵ/] } } }/／ /
∠=――- ． r､ _
／:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;｀ヽ. {: ﾞ亠'7７‐ｧ
_/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ﾟ:;.､ /＝=､┬‐'´
．イ:;:;:;:;:;:;:;:;､:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ/￣ ､>'
,ｨ:; イ:;:;:;/:;,':;:/:ヽ:;:;:;:;:i:;:;:;:､: ﾉ:;:;:;:;:;ヾ/ 〉
. ,／ /.,.,.,./.,.,ﾄ,'､_: : ＼.,.|ヽ.,.ィ､.,.,i.,.,.,.,/ /´ そこまで言われると ちょい辛いなあ
′./:;ｨ:;:;:i:;:ｲﾘ: : :`ｰ': ヽ!'´＼!:＼!:;:;:/ /
{:;' {:;:;:ﾄ!`!,,￣￣`ﾞ: : :''´￣￣,,{ﾒﾉ / でも わたしらのつかんだ情報では
' ヽ:;:ｌ､:}: : :､: : : : : : : : :_,.ィ､/´ /
ヾ ﾞゝ: :/￣￣￣￣ ∨/! / 浅井の出陣目的は
＞ ， .ィ,′ /
_ノ_辷ﾊﾆr彡;ﾞ{ , /〉 朝倉との連携のための織田軍の糧道の寸断
／ iﾉLｨ仆､二Yﾉl ! /
／ /.:::〃v!|ヾｨ/:::{､.! ,' / これやられると厳しいでしょ
/ -‐､/::://::/:|.!:::::::::::.＼i_/!
{ ￣.{:::::V::;'::::V::::::::::::::::::ｉ:::| やっぱ警戒は必要じゃないの？
! __,!:::::::o!::::::::::::::::::::::::::{:::|
Y{´{:Y:::::::::|:::::::::::::::::::::::::::!::|_
〈ヽヽ):::::::o}::::::::::::::::::::::::〈::::,′
↑ 早田道鬼 年齢不詳
前野配下の川並衆
_,.ィ'三三二ﾆ二三ミー ､、
,ｨ'´ィィィィ彡三ﾆｴﾆ二三ミミヽ
,ｨf//ｨ'ｨ'ｨ'ｨ'／ィｼ' ｀`ヾヽﾐﾐﾐヽﾐﾐヽ
ノｨ'//,'ｲ///,ｲ!lj/ l|lﾄﾐﾐﾐtゝ､ミ'、
//ｲ{|{lh{lilililil|l| |i,' u li八ﾐヾ｀ヽヽﾐ':、
ﾊ{｛{N､',',',､{（(li| |l ,.........||＿!l|l|lﾄﾄゝﾐヽ丶、
!|l{lﾄi､',ﾐﾐﾐ','ji|l|l!:||:.i /:.:.,:'ｨﾘftiﾐkjljljlj|j|トミミミ≧ｭ､、
､ヾミﾐヽヽ',',}｝l|:.||: | ,':.:.: ｀`lF彡ﾄ'ﾘl|l|l|l|lﾄ､liトミ三ﾐﾐヽ
ハ',',}｝}iﾄＮ|}|ljj|:.|! !:.:.. |l ｛l|l{lﾘﾊﾄl|l|､}〉| ｀ヾヽヽ ふむ…… 動機はさておき
ﾊﾘﾄﾐ',W八ﾘﾉﾂ'.:.ﾘ ,..、 |l |ﾄﾄWl|l|l|lNjljl| ヾｿ}
{{{{｛lﾘﾊﾘllﾂﾉ/.:.:/: '―' '、.:ﾘト､{｛､',NNhﾄ、 ﾉﾘ′ 状況を鑑みれば
,）}Ｗ/}｝ﾘﾉ,ｲ:,､'＿＿＿＿＿,.ﾒｨﾘj}j＞､{（(NﾄV、 ,ｲjﾘ
ｲﾉﾘ//ﾊ}l//ｲ/｀ ―----― ´ /ﾘﾉﾊﾉﾊﾄﾐヾミﾐﾐゝ､/ﾉ/ 有り得ない話ではない
//ｲﾉﾊﾘﾉｲﾉﾄi{、｀:.:.‐;,-;,‐.:.:´ ｲﾂﾉ八ﾄﾐﾐト｀ヾヽ、ﾐ｛{{/ー-
｛{{i{i{i{(({i{i{i|l|l|ﾘﾊﾄi､,ｲi{,,,}iﾄ､ｨﾂ{fﾘｲ ﾊliliﾄミヾヽ',iﾄﾐヾWト､
,}）}）}lﾄiﾄl|l|l|l|| `ﾂﾉﾘ{｛{M}｝lﾘｨfｲヾ! LlLlレ‐=ﾐ)}lト}|l|liヾ'、ヽ、
､__,.ノｨﾒｲﾄ'､',',lililili|::..'´,ﾝiﾒ!ﾙｲl/lｲ八`/ {´￣/ Ｗ!,ﾘﾘﾊ ヾﾐ､i}
｀ﾆ彡'´ 'ﾘ ヾ',lNi|l:.:.:、 ´jﾂ ヾ' / ,':: '、::/ ヾﾐ彡小、_, ﾘ
-'´ ／ /| ヾ',W :. / ' ,':: ∨ X` ,ﾉ '
／ ,':| ',iﾘ .::ﾉ /::: / ∧`ー-、
. ／: : : :u: : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : :u: : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ | :/. |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 （・） |/:::::::ﾚ（・） }|:./ヽ : |
＜:: |. 小{ _,,.. - :::::::::::､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ::::::::::::::::::::､::::::::::::::: {ﾊ/ V ……とにかく 俺は
＼_! u ＿ ' !
ヽ ／ ｀t u ／ 殿に一報をいれてくる！
___,ｒ| ＼ { / ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼u ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!:::::
_,,,..-.ｰ.─.-.-....､._
二ヽ,,..::"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:..､
／::::::::｀`:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
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/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ:::::::::::ヾ:::::＼:::::::::',
/:::::::::::::::i:::::i!::::::::::::::::ヾ:::::,,∠,､_:::::＼::::＼:::::',
i::::::::::::::::!:::::i i:::::::::l::::::::イ＼＼＼:::::::::＼:::＼::',
l:::::::i::::::::!::::i,,ゞ;::::::::i:::::::::l >≧r､＼::::::ヾ＼_::＞
ｌ::::::i!:::i::::l;/i ._,,＼::::!､::::::l 辻ヾ〉 ＼:::ヾ）::::＞ 殿！
i:::::ﾊ::::|::::l:::i〈｀（ﾍ＼! ＼:', ゞ-′ ラ∨/"´
l:::i l:::|::::lヾ､ 弋i;） ヽ ＼ u ┌::ソﾉ 浅井の動きについて
∨ l::::l::::l:::＼ " ﾍ::::/
＼|＼!＼ ′ ∨ ご報告が……
ヾ ヾ ､ ‐- , ゝ､
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｀ ｰ ＜ ／´ ／:::::￣｀ｰ-
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（ ;;;） （ ;;;）
() ﾒﾗﾒﾗ （ ;;;）
ﾒﾗﾒﾗ 从ﾉ :ﾉ）;;;;从-, ﾒﾗﾒﾗ;;;;）
ﾉ从））从））从:ﾉﾉ）;;;;从（ ;;;）
lllミ_ u u ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --! .＼
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l ＜ うっせーよっ！
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´| .＜
ﾞｉﾞｉ u ', u | .＜ 浅井がなんだってんだよっ！！
'r , ', .,' ..＜
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,.l 丶 u ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ
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_＿ 彡／.:.／.:.:./.:.:.′.:.ｉｌ:.￤ ヽ. ＼
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-‐'´-‐ｧ'.:.:.:.:ｉ:.:._;/|:ｉ{ l|:.:.|ｉ:. ､ヽ. 丶
／.:.／.:.:ｉ:.:.厶|:ｌ|≧;|:.:.|l!:.:..、＼丶
∠. イ /.:./|:.i|＼!;l|｛iい:.:|iい､:＼. ヽ ＼
ｉ/.:.∧|:.i|、`!i｢￣`ﾍﾄ. ＼|＼{
/イ/.:.:|:.iぃ ; | ｀ お おい 木藤……
〃:／|/:∧ U } _ ＿＿
/／ /イ.:/ﾍ. ｀ ／ ｀ヽ
´ |〈;／}＼ =－- , -─- r 、 ＿_ l !
明智十兵衛 → .≫⇒-‐`ト 、 ／ / { └' ´ ｀ l什! }
４３歳 _／／ _厶 ＼ ／ l ｛`ー' ,ｨ_, イ,ﾊ_ﾄ､_トﾍ.ﾆ三三ァ′
ヾ三ﾆ７ / ＾! ~ / ヽ ｀T"ﾞ￣
｀ ーしｲl └- ｰ '， ﾚL 分かってる 分かってるけど
. r┤ ‘ /// ＿ f_ﾉ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ', └ﾍ⌒ ｰ〜'´ _ﾉ<´ ちょっと待って……
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : ! 〉‐┬r‐'Tﾞ| l
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:| | | ￣ |＿_」
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V ｀T１ | |
＜ : ｣_: : / 〈 ﾟ |/ ﾚ ﾟ ..}|:./ヽ: : | リ l !
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V
＼_! u ＿ ' !
ヽ ／ ｀t ／ え？
___,ｒ| ＼ { / ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::!
この時、信長のもとには、家臣のうちで聡い者たちが既に集まっていたのだが……。
_,,,, -‐''''.´￣ ￣'''ｰ=x
/''::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀'=､ . /.:;.:::/‐/.:::;:::/ |::/‐/.::::::.:.:./.:::::.:.:.:./.::::.:.:.:.:.|:::.:.:.､:.::
/::::::::::::::::::::._;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_::::::::::::::::::::| /.:ｲ.:/ _.|.:::/l::!￣!:'ﾆ/.:::::.:.:.:/.:::::::::／.::::::::;::::/i:::i:::::::}::
::::::,, -''ﾞ￣_ ,,. __ _x_ __ ｀'''::､::::::::i '´i_!:;ﾞ＿|:::;ﾞ_|:!－!′i::::::::.:.:/.:.::::::´.:::::.:.:. /.:/‐|:::}::::.:.!::
ﾞYﾞ ィ '´_,,,;;::==--竺:-=::ﾐ､-.`ｭﾉ | !′ ,|::;ﾞ ,ﾘ_＿/´ﾞ!::::::.:.;'.:.::::::::::／.:.:イ.::/‐-!:ﾊ::::::l:::
=:}''ｯ〔c_ﾞ::::::::::: ..:::::::::::::::::::..`‐ﾐ{ ﾚ´￣ !:′＿__,′}|:::::::.:i:.:.:::::::/.:ｨ:/r≠=ミ､i:;ﾞ､!:::::!::
:Tヽ;:;;/｀'ｧ‐｡x;;;,＿＿＿,,,;;;;ィTi､__ V´二.l'－―‐:{ ´)ｲ::::::::|:::::::::;'.:;ﾞ|/ ﾐ､･ ヾ!'ﾍ|::::;ﾞ::::
.{.iヽY （_ _ﾉ〉 K(´ﾟ ）｀l:/ }:::: /.:.::::::::::::::::::::::::ヽヽ!::::::::l:::::::::i::;ﾞ ! ヽ≧z″ゞ}::/.::::
::ヾ,｀| | ﾞー ,lｲ /;;:; ,:::::::::::::::::::::::::::::::::ゝｨ!:ｉ:::::|!::::::ﾊ:! ／ /.;'.:ィ:;ﾞ
,w'ﾞYl u rV'〉 .,!ソ'' "ﾐ !::;i::::::::::::::::::::::::::::| l ﾘ!::::|ヽ:::! ` u /ﾍ/ ,:/
, .}ミi､ ` ' /ﾐﾘ ﾐ ﾐ: ﾉ' j::::::::::::::::;::::::ｉ､::! ! ヽ::! ヾ､ _〉/′
ﾐ,, ヾiﾐヽ, -=ﾆニニ= ,,ムｼﾞ ,,ﾐ' /イ:::::::::::::ハ:::! ヾ､ ＼ ヾ､ ‘ｰ＝‐=､_厂
:::ﾐi, l:;:;ゞiﾐｘ､_ _,,,ｲﾐシﾞ 彡ﾞ:／ ′ﾉ.:.;ｲ:人{ ヾ:､ ｀ i 丶 ､｀Yj′
:::::::ﾐ､ヾ､:;ﾞヾi}ｴｹZﾞｴﾂﾞ:/ ミ:;ｨﾞ ,, イ;ｉ;{T/ / ヽ ヾ､ | ＞ /´
↑ 柴田勝家 ４１歳 ↑ 池田恒興 ３５歳
､_ ,.ｨ-
, ´: : : : : ｀丶
/: : : : : : : : : : ヽ
,': : : : : : : : : : : . ﾊ .... | | |
{: : : : : :: : : : : : : : : . } . | | |
i: : : : : i从从从从i: : j .. i､ _, -!--'- 、 ,'i
!:.「 乂＝=ｭ ｨ=≠ﾚ⌒}ﾉ .＿!＼ _, ' 丶 ／/
}: :ヽ! . . . , ﾘ / { .....＼ ` ー---=ニニニニニﾆ=-`ー' ＞
ソ}: :ﾍ... . . . ji / ﾑ ｰ'=----- ､------t'^tｰ-----,-t----~=-
ﾉ: :::∧. . ._,,,,_ ./ !. . ゝ i | |ヽ､_,,／/i i ＼, ノ | | |
ｲイ:/:::::ヽ. ; ; ; ./ ! ＞ | | | | |. ¨ | | |
r' |:::::::::::::::::::::::: ﾘ !､ヽ ...... | | ﾄ､. ! ｜ r:| | |
ィ/: : !::::::::::::::::::::::: / }:: !≧ｭ､ .､ .| | |:::i ん､_,,ふ .i:::| | | ,
ｨ≦///: : : ヽ:::::::::::::::: / ﾉ:: i !//≧ｭ､ ` ー====＝ニﾆへ,_ へﾆニ======-ー'
/////: : :. ⌒ﾍ::::::::::: r‐''イ: :.ﾉ !///// . | | |::::! ＜ -ｰ-ｰ-＞ .|:::| | |
///: ／⌒ヽ: 人::::: r': : ／/＼ ',///// ...... | | | u `>-=-く .|__| |
//'//////!: :ヽ: ヽ: /: :／ |///////// レ'＞ ､___ ,,,, .,__ノヽヽ､|
////////'!: : : : : : Y／ !//////// `-ミニﾘ| ＼＿i;;;i ／/ ヽへ <
//////,'|: : : : : : 〈: : . . . . |//////// . ／::/:{ヽヽ V / /::::ﾉ:::::＼
↑ 森可成 ４８歳 ↑ 金森長近 ４７歳
（ . ）（ ）（ ） （ . ）
（ ;;;） ( ) ( ) ( （ ;;;））
（ ;;;） ( ) ）.. ﾒﾗﾒﾗ )) ;;;;）
ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ;;） 从 ）从.. （ 从 ）（ ;;;）
（ ;;;）（ 从）(￣￣＼（从） ﾎﾞｵｵｵ
lllミ_￣＼＿） u (从从）
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --!
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| l,〈. u ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´|
ﾞｉﾞｉ u u ', u|
'r , ', .,' ぐ…… が…… ぎ……
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l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
尋常ならざる信長の様子を前にして、誰もが沈黙していたのである。
. ／: : : :u: : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : :u: : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 ﾟ |/ ﾚ ﾟ ..}|:./ヽ: : |
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V
＼_! u ＿ ' !
ヽ ／ ｀t u ／ う……
___,ｒ| ＼ { / ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼u ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!:::::
だが、無為に時間が過ぎるかと思われた中、
口火を切る者が現れた。
_____
,. ‐''三ヾ´彡ｼ,=｀丶、
／'".:=≡ミ_≧_尨彡三:ヽ、
/／.:;:彡:f'"´‐------ ｀`'ｒ=:l
/〃彡_彡′,.=､￣￣ ,.=､ |ミ:〉
'ｙ=､､:ｆ´===tr＝=､.___,. ==､._ゞ{
{´yﾍl'′ | /⌒l′ |｀Ｙ}
ﾞ､ゝ) `''''ﾂ_ _;`ｰ‐'ﾞ:::::ｌ{ 殿 ちょっといいかな
. ヽ.__ ,ｨnmmm､ .:::|!
,.ィ'´ﾄ.´ ´｀"｀"｀ﾞ″ .::::;'
イ´::ﾉ|::::l ＼ "' :::/
::::::::::::|:::::l ヽ、 ..:: .:::/.､
:::::: ::: |:::::ヽ ヽ、.......::::／..:::／!＼＼
::::::::::: |::::::::ヽ ｀`''‐--ｧt''′ |!:::ヽ:::＼
:::::::::::::|::::::::::::ヽ、 /i|iﾄ､ |l:::::::ヽ:::::＼ ← 佐久間信盛 ４３歳
:::::::::::::|::::::::::::::/:ヽ、 ∧|i|i|i|〉. ||::::::::::ヽ:::::::＼
信長にとって最も信頼がおける家臣、佐久間信盛である。
信長の統一する以前の尾張国は、織田弾正忠家、織田大和守家、織田伊勢守家と三派に、
さらに弾正忠家は、信長と同母弟である織田信勝との二派に分かれ、同族内で争ってきた経緯がある。
,..::::´:::::::::::::::::::::::::::￣,へ,. ' -‐
／‐─--...._::::::::::::::::::::::| ./
.〉、 o ＜〉∨i_i_ｊ/////０// ﾛ 〈|,' . `l￣..''‐-.._ /l｀''ｰ-..__ ｀‐-:､;;;;:::::::| ＼ /|
∨ }> / 〉 ロ ∨///////0/ /{ <> ,' `l ｀''-...''-､_/ ヽ ｀' ＼/､. 〈. |
Vﾍ ∨ ＜} o ∨/////// ∨ iコ;' `l i i｀‐､￣ ヽ. |＼| し ヽ'.
∨ ｡〈〉 ﾛ ∨///／ o 〈〉 i> ,' `l | | | | iヽ ` ‐└' __ ヽ
〈} <〕 ＜> ｀ヽ ｀Ｙ´ <> ＜i 〔]( /`l '/ | | | |`l ） ｀ 〕_,. ィi".
' 〔〕 ;_;_;＿___ | ﾆ=‐ァｧx ヽ. / `l ' // | i`l '--､-┰─‐--;--''〈=-'´ |
|<> .:∠Vヘ.__r｡Yｰ''ｰくr｡,__,.ｲ//∧::. ﾉ / `l ' //〈| ヽ ｀..二二二´‐> l /
辷Yﾊ ∨/Y´ }、 __｀Y/// /＾Y / `‐-...ヽ∠ __ __ |__. l|
∨〉.: Ｖ/|< ､__く{___.ｨ |'//Ｖ_// 〈 | ` ‐...＞ ヽ｀､.二二ﾆ〈 |=i. l|
寸{ ∨| ｀ﾆ二´ |'/ /.:::〈 l | | l|｀ｰ---─｀ '´ ||.|
| ∧ V{ x‐‐x }' //.::::::. i | l l| =＝ ＝ l|.|
| ＼＼/ ハ／／.:::::::::: i l. | l l:| i|. || |
‐ x | ｀ _＿__ ...:'.:::/ ├‐- ､ l |. l. l::| |::| |:|.|
〃三≧＜{ ＼ :::::::::::::::::/ / |:::. ` l l l l::| |:::|___j:ﾚ
三＞'′ 人 ＼ ﾉﾉ / / 八:::. | l ｀ ‐､i::‐--‐:::::::::::_/＿
＜ // ＼ ハ / / /＼ / ＿＿＿＿ ｀‐---─"´
↑ 織田信安 （織田伊勢守家） ↑ 織田信友 （織田大和守家）
永禄元（1558）年に尾張国から追放 天文２４（1555）年に信長が成敗
現在は赦免され
美濃国内で 捨て扶持を宛がわれる
/ / ! ′│ .| ﾟ｡ 、 ﾟ.
／／| | .| | ../| ‘｡ ! !
. ／イ | | .| | | | |ｉ | | | }
/ .l .| | .| | | | || | | | .′
／ ノ| .! | | /| | | | || | | _|_ /
´￣ ,:/| │ |＿¨丁≧=-｣ 乂＿_||_==≦丁¨~__| ./
〃 ‘ ｡∧ 灯苅うヾ イ苅う㍉, | ′ .′
/ ‘｡ ‘. ∧. 込:り 込:り //: : ′
∨ ‘｡∧ ¨¨´ ｀¨¨ .//: : / /
|ﾊ ゝミ { //..: : / /
| ﾊ {＼ //:|: : / /
リ |∨ l /丶 /￣｀¨¨´(___ ィ./ | ./ /
∨＼}/ ′ |´/／ /../{/
,， イ＼ {＿＿＿＿＿}〃 | ./／∨≧ｭ .,
. ,， : :´: : :.:/ lー‐|¨|‐―一/ |/ ∧: : : : : : ← 織田信勝 （織田弾正忠家）
〈: : : : : : : / .| |_,| /./ .| ∧: : : : : 弘治３(1557)年に信長が誅殺
そのため、信長の配下も、現在の立場に落ち着くまでには、相応の紆余曲折があった。
例えば、柴田勝家は、林通勝とともに信勝を擁立して、はっきりと信長に叛旗を翻した過去がある。
成政は、信長派に転向前、伊勢守家の指揮下にあった時、信長の暗殺を企んだという噂がある。
-‐=＝ﾆﾆ＝=-､
,. -=ｰｖ' -‐=＝=‐- ､ ＼
/ '//癶 ／ ／ ヽ ハ ＿_ _,,く!7＞-- ､
. {// //' / / ' ｲ V小／｀＼ _,,,, -‐''''.´￣ ￣'''ｰ=x ,, -ｰ'’ r‐ ､ `ｰ-､,
| i'/从/ / !{ l ii {ﾐﾊヽ } /''::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀'=､ ／ ,ィ´ l ヽ、 ヽ.
| { } }i {介ﾏﾄN､ {/}ﾊﾊ不 }} {ﾐi } } ! /::::::::::::::::::::._;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_::::::::::::::::::::| / ／ ノ ト L ー､ l
| | 川 f斤元 }ノ 斗ミ从从 {ﾐﾉ { | ::::::,, -''ﾞ￣_ ,,. __ _x_ __ ｀'''::､::::::::i } !-‐ l rｪｪ┐ 厂 」 j{.
| | ｲ'＾! !ゞ==' } {ﾑ'ﾌ'〉j | / | | ﾞYﾞ ィ '´_,,,;;::==--竺:-=::ﾐ､-.`ｭﾉ .ﾑ { ￤ 勺lレ l } 仏
| | 八ﾊ. | " ｀¨ ｲ {ﾊ. | | =:}''ｯ〔c_ﾞ::::::::::: ..:::::::::::::::::::..`‐ﾐ{ {ﾐ 厂￣￣￣￣￣￣￣`「 」ﾘ.
| | }| l小{ ､- ､ / ,'ｲ | | :Tヽ;:;;/｀'ｧ‐｡x;;;,＿＿＿,,,;;;;ィTi､__ ｰr┴┬r==くで弋.rー､ー┼ァjﾄ､
| | || l i少､ `ｰ'´ ／ / / } ! ,/ .{.iヽY （_ _ﾉ〉 K(´ﾟ ）｀l:/ }::::､ﾞ 〉rミj { fi} j ヽ { {ij } ｲ/ｿj! １
j,ﾉ || l i } |7｀ヽ.. イ { / / { | { ::ヾ,｀| | ﾞー ,lｲ /;;:;:ヾ ,/ 〉ｰ| ニ彡 」、 ミニ トイ } ﾄ､
. || i i | |￣｀ヾＴ卉'ｲ/ / l | | ,w'ﾞYl rV'〉 .,!ソ'' "ﾐ::j ／/7{. ﾊ ＿ヽ'__ -､ /jミﾐ/ ト}
/⌒ー'Ｔ¨下´}ノ Y {／ｰﾄ､__!＿｣_/ , .}ミi､ ` ' /ﾐﾘ ﾐ ﾐ:::: 〈/ j!彡 ＼〈r仁ﾆ二ﾌﾑ /´ / ∧
. l || | 广＞､____j＿,.ｲ { l | ﾐ,, ヾiﾐヽ, -=ﾆニニ= ,,ムｼﾞ ,,ﾐ'ﾞ::;ｨ { ヾ､ﾉj ヽ｀ー―-ｨ彡′ ／ /
.'l || | 〈 }_｣二.___ﾉ } l | :::ﾐi, l:;:;ゞiﾐｘ､_ _,,,ｲﾐシﾞ 彡ﾞ:／ ト､ ヽ、 ヾーrｰ┘ ノ ／
. || | {￣ / ＼ ｀7 | l | :::::::ﾐ､ヾ､:;ﾞヾi}ｴｹZﾞｴﾂﾞ:/ ミ:;ｨﾞ r‐ｭ 〉-､ ｀¨ﾆ ＿＿,, -′／ヽ /
｀ー'′ ＼／
↑ 林通勝 ５０代半ば
そのような中で、譜代のうち家督相続以前から一貫して信長の味方の姿勢を崩さなかったのは、
信盛と五郎左衛門ぐらいであった。
iｲ彡 _＝三三三ｆ ヽ / ',
!ｲ 彡彡´_ -_=＝{ 二三三ﾆﾆﾆﾆヽ ＿＿_ {＿ l
fｲ 彡彡ｨ 彡ｲ／ ｨ_‐- ､ ￣￣ ヽ ,. -──- 、 , － ´ ｀ヽ ,ゝ /
ｆ彡イ彡彡ィ／ ｆ ＿￣ ヾﾕ fヱ‐ｫ ／ fｰヽ'´ (二ハ,ヽ /
ｆ／ミヽ＝＝＝＝＝＝<|-'いシ lr＝〈ｆラ/ !ﾌ / l⌒ヽゝ ／ / ,ﾍ_ゝ､＼ V ／
ｲｲレ､´彡ｆ ヽ 二 _rソ 弋_ { .ﾘ ｛ ヽ、 ,{_,ノし' '⌒ヾ＼ l￣￣
ｆﾉ ／） 彡! ｨ ﾉ￣l '、 ＞ f /,r‐ k┴､
ﾄヾ__ら 'ｲf ／_ヽ,,テtt,仏 ! ヽ / Ｕ/ , -- 、|(⌒ }
|l|ヽ ｰ '/ rfｲｆ〃ｲ川ﾄﾘ / ｀ヽ､ { ∧ l , ‐- ､ _ 、, , l ﾉ ノ
r!lﾄ､{'ー‐ ヽ ´ ヾミ､ / ￣`'┘ Y´ヽ′, , 、｢ | /￣
/ ＼ゞ ヽ ヽ ヽ / ヽﾆゝ. ヽ_j _／
./ ＼ ＼ ヽ / _＞ｧｰ┬ Tｰ┬ヽ
／〈 ＼ ﾉ / / ,ｲ｀￣}、 l ヽ
-‐ ´ ヽ ヽ ＼＼ ＼ 人 / l / ヽ＿,ハ ! l
尾張国分裂期から信長を選び抜いた信盛は、情や縁に流されない判断能力に優れた人物とも言えた。
信盛の進言の内容は、ずばり「撤退」だった。
_____
,. ‐''三ヾ´彡ｼ,=｀丶、
／'".:=≡ミ_≧_尨彡三:ヽ、
/／.:;:彡:f'"´‐------ ｀`'ｒ=:l
/〃彡_彡′,.=､￣￣ ,.=､ |ミ:〉
'ｙ=､､:ｆ´===tr＝=､.___,. ==､._ゞ{
{´yﾍl'′ | /⌒l′ |｀Ｙ} 殿 やはり 退いた方が良い
ﾞ､ゝ) `''''ﾂ_ _;`ｰ‐'ﾞ:::::ｌ{
. ヽ.__ ,ｨnmmm､ .:::|! この地に留まるのはリスクが高すぎる
,.ィ'´ﾄ.´ ´｀"｀"｀ﾞ″ .::::;'
イ´::ﾉ|::::l ＼ "' :::/
::::::::::::|:::::l ヽ、 ..:: .:::/.､
:::::: ::: |:::::ヽ ヽ、.......::::／..:::／!＼＼
::::::::::: |::::::::ヽ ｀`''‐--ｧt''′ |!:::ヽ:::＼
:::::::::::::|::::::::::::ヽ、 /i|iﾄ､ |l:::::::ヽ:::::＼
:::::::::::::|::::::::::::::/:ヽ、 ∧|i|i|i|〉. ||::::::::::ヽ:::::::＼
_,,,,,,,,
, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,,
,r' ／＝ミ
/ 彡ll',''´
. / u 彡lll
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ
. |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l |
|. ,' // う…… いや しかし……
. ',. ,' , r'
. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l |
ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、
''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT''''''''''
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
. | | .l i / ./ | |
| | | l / ./ .| |
. | | | l / / | |
| | | ', / / l .l
iｲ彡 _＝三三三ｆ ヽ
!ｲ 彡彡´_ -_=＝{ 二三三ﾆﾆﾆﾆヽ 思えば おかしなことだらけだ
fｲ 彡彡ｨ 彡ｲ／ ｨ_‐- ､ ￣￣ ヽ
ｆ彡イ彡彡ィ／ ｆ ヾﾕ fへ‐ｫ 遅すぎる一乗谷からの援軍
ｆ／ミヽ＝＝＝＝＝＝<| lr＝〈 ﾘ
ｲｲレ､´彡ｆ ヽ ＿ __ノ λ ﾉ 早すぎる金ヶ崎城の降伏と撤退
ｆﾉ ／） 彡! ｨ ﾉ￣l
ﾄヾ__ら 'ｲf ／_ヽ,,テtt,仏 ! まるで木ノ芽峠から先に こちらを引き込むかのようだ
|l|ヽ ｰ '/ rfｲｆ〃ｲ川ﾄﾘ /
r!lﾄ､{'ー‐ ヽ ´ ヾミ､ / だが これらも浅井との連携と考えればシックリする
/ ＼ゞ ヽ ヽ ヽ /
./ ＼ ＼ ヽ / 残念ながら 浅井謀反の確率は高いと
／〈 ＼ ﾉ
-‐ ´ ヽ ヽ ＼＼ ＼ 人 判断せざるを得ない
_,,,,,,,,
, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,,
,r' ／＝ミ
/ 彡ll',''´
. / u 彡lll
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ
. |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l |
|. ,' // だけどよ…… まだ 証拠はないじゃん……
. ',. ,' , r'
. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l |
ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、
''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT''''''''''
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
. | | .l i / ./ | |
| | | l / ./ .| |
. | | | l / / | |
| | | ', / / l .l
_,,,,,,,,
, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,, o
Ｏ ,r' ／＝ミ
o / 彡ll',''´ お 俺たちは義軍だぞっ！官軍だぞっ！
. / u 彡lll
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ ﾟ 都では もったいなくも
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ O
° . |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l | 帝が戦勝祈願をなされたんだぞっ！！
|. ,' //
. ',. ,' u , r'r' C それが なんの証拠も無しに
. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l | |
O ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、 逃げ帰るなんて 出来ねえよっ！！！！
''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT'''''''''')
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
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j::＼ /:::::::::|/:::::::|／:::::| ／:::|
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`ミ￣::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::厶＿__
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弋￣:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/＿＿
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＞::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ （そうか……）
≦::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／/::::／::: |:::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::ミ三
￣/:::::::::::::::::::::::::/／__/／|/:::::/|::::::::/|:::::::::|::::::::::::::::ミ､ （弾正忠の焦りの原因は
. ／:::::/⌒|/::::::::/ ＿__≧､|::／ i: : /厶 |::/::::::::::::＜
フ::::::|厶〈|::::::|/ ヾ じ￣｀ ヽ .|／,≦__|/::::::::::::::::::ト､ 撤退の名分についてか……）
∠:::::::∧. { |/|/. `ｰ ´じ￣'/::::::::::::＼￣
￣／:::＼ `ー' |::::::::::::弋
,.イ::::::::::::|､ u i /::::|＼|
|／|::::: | ＼ ´ / /ｌﾙ'. ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
. 川/ ＼. ,-――ｧ .／ /: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ
__/. ＼ `ー―' .／ . /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
. / `ー――‐ ､ ＞､＿ , ´ /: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
/ ＼/ |: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
7￣￣￣ ｀ヽ. ＼ |: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
/ヽ＿,／ ＼ ＼_ ＜ : ｣_: : / 〈 {} |/ ﾚ {} }|:./ヽ: : | （しかし……）
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V （謀反がはっきりしてからの
＼_! u ＿ ' !
ヽ ／ ｀t ／ 撤退では遅すぎる……）
_____ ___,ｒ| ＼ { / ／
,. ‐''三ヾ´彡ｼ,=｀丶、 ／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／'".:=≡ミ_≧_尨彡三:ヽ、 ／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
/／.:;:彡:f'"´‐------ ｀`'ｒ=:l ／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
/〃彡_彡′,.=､￣￣ ,.=､ |ミ:〉 ::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
'ｙ=､､:ｆ´===tr＝=､.___,. ==､._ゞ{ ::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::
{´yﾍl'′ | /⌒l′ |｀Ｙ}
ﾞ､ゝ) `''''ﾂ_ _;`ｰ‐'ﾞ:::::ｌ{
. ヽ.__ ,ｨnmmm､ .:::|!
,.ィ'´ﾄ.´ ´｀"｀"｀ﾞ″ .::::;' …………
イ´::ﾉ|::::l ＼ "' :::/
::::::::::::|:::::l ヽ、 ..:: .:::/.､
:::::: ::: |:::::ヽ ヽ、.......::::／..:::／!＼＼
::::::::::: |::::::::ヽ ｀`''‐--ｧt''′ |!:::ヽ:::＼
:::::::::::::|::::::::::::ヽ、 /i|iﾄ､ |l:::::::ヽ:::::＼
:::::::::::::|::::::::::::::/:ヽ、 ∧|i|i|i|〉. ||::::::::::ヽ:::::::＼
_____
,. ‐''三ヾ´彡ｼ,=｀丶、
／'".:=≡ミ_≧_尨彡三:ヽ、
/／.:;:彡:f'"´‐------ ｀`'ｒ=:l ねえ 木下君 明智君
/〃彡_彡′,.=､￣￣ ,.=､ |ミ:〉
'ｙ=､､:ｆ´===tr＝=､.___,. ==､._ゞ{ あれ見てごらん
{´yﾍl'′ | /⌒l′ |｀Ｙ}
ﾞ､ゝ) `''''ﾂ_ _;`ｰ‐'ﾞ:::::ｌ{ 殿の横にある お市様からの引き出物の
. ヽ.__ ,ｨnmmm､ .:::|!
,.ィ'´ﾄ.´ ´｀"｀"｀ﾞ″ .::::;' 小豆入りの袋……
イ´::ﾉ|::::l ＼ "' :::/ (⌒)
::::::::::::|:::::l ヽ、 ..:: .:::/.､ ﾉ ~.ﾚ-r┐､
:::::: ::: |:::::ヽ ヽ、.......::::／..:::／!＼ ノ__ | .| | |
::::::::::: |::::::::ヽ ｀`''‐--ｧt'' 〈￣ ｀-Lλ_ﾚﾚ
￣｀ー‐---‐‐´
/::::::::::::/::::::::::::/:::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::',:::',
/:::::::::::/:::::::::::::/::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::!::::i
,'::::::::::::/:::::::::::::/::::::::::／::::::::::::|:::::::::::::i:::::::::i::::l
l:::::::::::/:::i:::::::::/＿::／|::::::::|::::::::|:::::::::::::l:::::::::l::::l
i:::::::::/:::/::::::丁:::／￣i::::::::l:::ｰ∧一:::::::|!:::::::|'ﾘ
_ノ::::┌i:::/::::::/斤心ヘ i:::::::::i::::ﾒ≧i::::::::::::i:!::::::!
＞:::::｛ ﾚ' |:::::7ﾚ升::｝ /:::／|:/辻:｝l::::::::::ハ:::::!
_,＞::::::::i ヘ|:::/ ゞ‐" /／ ′ゞ‐' l:::l:::/ ∨
￣｀￣｀＼:|:/ ′ ､ ∧!/
＼|＼ ＿ / ′ え？ は はあ？
_{i ´ ／
// ｀＼ ＞ _ イ
_,､-;'´;;;i `ｰ ､, _ﾉ iヽ、
,､-;;"´;;;;;;;;/;;;;;l ／ﾍ l;;;;;ﾍｰ,,､
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;ヽ ／::::::::∨;;;;;;;;ﾍ;;;;;｀';;;;;;;､_
.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.｀ー-,ｧ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼:.:.￣:二=‐'
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.::::::∧:::::::::.ヽ::.:.:.:.:.ﾆ='
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| :::::::|::::|::::::::|::::::.:.:.:.:.二=‐
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i :| :::::::|::: ﾄ､::: |:::::::|::|::.ゝ
::::::;:::::::::::::::::::::::::::::::{::|:::::::∧: |斗-|:::::::|::|::|
:::/:|:::::〃.:::::::::l::::::::ﾊ:|::;孑´|::| |:::ﾄ､::::|∧|
/.:::|::/:l::::::::::::::|:::::::|｜'| , ィＴ |:::l ∨､ }
:::::::{'.:::|::::::::::::::| :::::| ! {< {:}, |/ ＼
:::::::::::::|:::::; :::::::ｌ::::::| ﾘl ｀ ´ ,ｲ
:::::/.::::|:::/:;ハ:::l、::! } ……あれが 何か？
::/.:::::::|/:/ ,∧!.ヽl . ｨ' i
'.:.:;ィ.:::::/ヽ､ { ｀ ' ´ {
イ:/.:.::/.::::::/｀ｰ‐'´＞､ l
l/};イl::::::/ ｀ ｰ―ｧ――‐ '
｀ﾒ､}::/ /￣￣｀ｰ- ＿
X / f´￣｀ヽ
_____
,. ‐''三ヾ´彡ｼ,=｀丶、
／'".:=≡ミ_≧_尨彡三:ヽ、
/／.:;:彡:f'"´‐------ ｀`'ｒ=:l
/〃彡_彡′,.=､￣￣ ,.=､ |ミ:〉
'ｙ=､､:ｆ´===tr＝=､.___,. ==､._ゞ{
{´yﾍl'′ | /⌒l′ |｀Ｙ}
ﾞ､ゝ) `''''ﾂ_ _;`ｰ‐'ﾞ:::::ｌ{ うん あの袋……
. ヽ.__ ,ｨnmmm､ .:::|!
,.ィ'´ﾄ.´ ´｀"｀"｀ﾞ″ .::::;' 両端がひもで縛ってあるよね
イ´::ﾉ|::::l ＼ "' :::/
::::::::::::|:::::l ヽ、 ..:: .:::/.､
:::::: ::: |:::::ヽ ヽ、.......::::／..:::／!＼＼
::::::::::: |::::::::ヽ ｀`''‐--ｧt''′ |!:::ヽ:::＼
:::::::::::::|::::::::::::ヽ、 /i|iﾄ､ |l:::::::ヽ:::::＼
:::::::::::::|::::::::::::::/:ヽ、 ∧|i|i|i|〉. ||::::::::::ヽ:::::::＼
／:::::／:::::::::::::::::::/:::::::::::: |:|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::マ
⌒＞:::::::::/:::::::::::::'::::::::ｉ::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
. ∠:::::::::::/::::ｉ:::::::ｉﾚ|:::i::ﾊ:::ｉ:::::|:::::|､:: iヽ::::::::::::::::::::::::::マ⌒
／ /:::::::::::: |:::::::ｉ| |:::|:| |:::|:: :|､: | }:|-.!:|:::::::::::::::::::::::::::＼
⌒７::::/:::::::: |:::::: i!≧リ_|:::|ヽ:} _>r'寸､|八::::::::::::::::::::く￣
厶ｨ::::::::::::::|八{{´ {.う八 | ｀¨{' {ツ 〉 .|::ト::::::::::::::::::＼
∠/::::／::r┤ ゛ ー ｀ ー }::| }:::::::::＼{￣
{／|::::::{ ﾊ } ﾊ{.ﾉ::::::::＼{
レｉ:::ヽ._ ｀ /／::::::::::ﾏ⌒ 両端のひも？
|::::/::∧ r ヽ .::::::::::::::::＼}
ﾚ' {/|::::＼. {__ ノ ／:{:|:::ﾄ､{＼{⌒ …………あっ！
ﾚ'|从}＼ ／ |八{____
／ i ー ´,/ !フ´ {
{⌒￣｀ j ∨// |{/} ヽ
|{｀ヽ / }/ ノ}/∧ }.
／}//∧ {｀¨ …‐―‐‐'彡' / ,∧ / ＼
／ / ' / ,> i｀. ー. . . . .{´ / .∨ ｀
.. ´ 厶ノ 〈 |. . . . . . . . | /
. ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 ﾟ |/ ﾚ ﾟ ..}|:./ヽ: : |
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:| 縛っている？
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V
＼_! ＿ ' ! そりゃ そうでしょ…… ああっ！！
ヽ ／ ｀t ／
___,ｒ| ＼ { / ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::!
. ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : u:: : : : : : : : : : : : : :.、: : :u : : : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 {} |/ ﾚ {} }|:./ヽ: : | ....＼
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:| ＜ 殿！ 浅井謀反の
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V .＜
＼_! u ＿ ' ! ＜ 証拠は そこにありますっ！！
ヽ ／ ｀t ／ ...＜
___,ｒ| ＼ { / ／ ／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::
_,,,,,,,,
, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,,
,r' ／＝ミ
/ 彡ll',''´
. / u 彡lll
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ
. |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l |
|. ,' // うえ？ は？ ほえ？
. ',. ,' , r'
. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l |
ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、
''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT''''''''''
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
. | | .l i / ./ | |
| | | l / ./ .| |
. | | | l / / | |
| | | ', / / l .l
ノ! _
/l/ ,.:7 ／ﾚ'::/_,.ィ厶
/!/::/イ/ノ::::::::::::::::::::::::::＞=-＿
ﾄ､ /:::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾌ
ﾄ､ |:::∨:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::厶イ!
|::ヽ!::::':::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::彡'
l:::::::::::::::::::::::／::::::::::::::::l::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::/
ヽｰ-ﾄ:::::::/::::/::/::::::::j:::::::|::::|:::::::::::::';::::::::::::::::::::::::::::厶ィ
＼::::::/::::/::/!:::::::/::::::::|::::|::::::::::ヽ:';::::::::::::::::::::::::::::::/
-=彡'/::::/::ﾒ､l::／|::::::::::!::l:!::::ヽ::::::::}:::::::::::::::::::::::::::フ
-=彡ハ;'::/´＼ !:::::l:::::ハ::::::::';:::::::::::::::::::::::::::::::::::＞
-=彳从'i i::} lヽヽ:::|::/＿ヽ::::|:::､::::::::::::::::::::::::::
＿＿＿ ノ:7|ﾘ ヾ 'ﾘ/ィ_￣刈|:::ハ::::::::::::: ＼
￣7' ! , i;;j} 》:::::::ﾊ!:::::::: ＜ お市様から送られた両端が縛られた袋！
ト､ __ { ﾊ ､_ ′ ｀¨ ´ |:::::/}::::::､::: ＜
＼￣ .| ﾄ }V＝==, ／l从!/､ｰ- ＜ そいつは 我々が袋のねずみとなることを
| |ハゝ- __ノ __,. イ＿,..ノト､! ＜
ヽ | ＼`ー―…: :ヽ从ﾊ!ヽ ＜ 示したものに他ならねえっ！！
/: : ! ｀ヽく j: : : : :＼ ＜
／: :ﾊ:! ＼ ｀ヽ ∨／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
: . Y: : : :{: ! -―…ィ￣ ＼
＼ !: : : :l: }!: >.:.:／ ＿＿＿_〉
ヽ ヽ{: : : : /:|:／.:.／＿＿__>￣￣!
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ u ﾞｉ
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --!
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´|
ﾞｉﾞｉ ', .|
'r , ', .,' あ？ あ…… ああっ！！
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7''''''''
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
. ／: : : :u: : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : :u: : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 ﾟ |/ ﾚ ﾟ ..}|:./ヽ: : | ....＼
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:| ＜ 殿軍は この藤吉郎が承ります
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V .＜
＼_! u ＿ ' ! ＜ ですから殿は 一刻も早く御撤退を！！
ヽ ／ ｀t u ／ ...＜
___,ｒ| ＼ { / ／ ／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼u ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!:::::
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,r' ／＝ミ
/ 彡ll',''´
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!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ
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. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l |
ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、
''''''''7'ヽ ''' ／ u /`〉｀ﾞT''''''''''
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
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| | | l / ./ .| |
. | | | l / / | |
| | | ', / / l .l
＼ .....／
＜ ┌┴┐┌┴┐┌┴┐ -┼- ￣Ｔフ￣Ｔフ ＿＿ / / ＞
＜ _ノ _ノ _ノ ヽ／| ﾉ ﾉ 。。 ＞
＜ .....＞
／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,,
ﾟ r' ／＝ミ
o / 彡ll',''´
. / u 彡lll ﾟ
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ o
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ 。
. |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l |
|. ,' // ﾟ
. ',. ,' u ,/r'
. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l
ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ
'ヽ ''' ／
／| ヽ`ｰ--‐ _´､｀＼
/ ＿＿ ヽノ /´> )
(＿＿＿） / (_／
| /
| ／＼ ＼
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨| /┣¨ ) )┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
∪ （ ＼
＼＿)
同２８日の夜、後衛を藤吉郎に託した信長は撤退を開始する。
まずは、遠征に随行した公卿の日野、飛鳥井両中納言と、
伴廻りのみというほとんど単身で、信長は脱兎の如く越前を後にした。
撤退ルートは、弾正の忠告にしたがい、近江国の朽木谷ルートを採用した。
__､ｰvﾍl｀Y´ﾚイ‐ｚ__
＞.｀,．-──‐-..、＜_
ﾌﾞ／:::‐-:､;;;;;;;::-‐::::＼ヽ
ｲﾞｌ:::::::‐-:､;;;;;;;;;;;::-‐:::::::l ｢
. {:|_‐＝=ﾐ､:::::::::;ａ=＝‐:｣:}
. r'= 〉:;三≧ﾞ;:::::'≦三:_:〈.rﾒ、
{に||:::＝=ﾟ〈:ａ:｡:〉ﾟ=＝ ::||う.} はいはい♪
人ﾋl| r9ﾆ´/:a;‘'ヽ｀ﾆヽ::lﾚ'人
_Z,.ノ＜二二ゞ;＿∠二二＞ﾞｰ:ゝ_ お待ちしていましたよ
-‐''", i ｌii.li.{:iヾミヨヨヨヨヨヨヲﾉ:}li.ili.l i:.｀'''ｰ-
:ｉl|il|il|l| |l|||ﾊ ＼_.・ ー一 。_／ /|||||ｌ| ||l|iｌ|ｌi;l
|||||||||| |||l|||:＼、ﾌ^¨二二,ヽ,ノ´:||||||| ||||||||||
|||||||||| |||||||: :／／´,ｰ─- ､ﾞ>、||l|||l| ||||||||||
|||||||||| ||||||ﾚ' '／ ,二二,ヽ,〉､ヾ|||||| ||||||||||
|||||||||| |||l「 _,.,イ_厂＼ﾞ┘ヽ` .ヾ|| ||||||||||
|||||||||ﾚ'´ /:｛{{{ {:. ｝;>､_ ヽ||l|||||||
||||ｼ'｢| , ′:ヾﾐ;、 ; ジ´.:｀ヽ、 ヾ!||l||
ｼ´.:i| | ,ｲ|_: : :/||lｉ|: |: : : :_;|||ヽ. ｢|＼
ｉl||| l ／::|.|:｀メ:-|i|l:: { |-‐''´::|||/ﾊ. | |i:.
翌４月２９日、
同地では、領主の朽木元綱を説得済みの弾正が、護衛部隊を用意していた。
さらに翌日の４月３０日、信長は、なんとか帰京に成功した。
４月２８日の夜に戻る。
織田家の家臣たちも信長の後を追い、順次撤退を開始する。
／ ヽ＼ ヽ
_／イ , /, ﾞ .
-＝彡'゜/ / i { ＼ ､ Y
/ ｲ! ,ﾞ , !､ﾞ､ ヾ､ ､ ｉ| ! 木下 悪いが
〃i.:! , .:ﾊ! ヾ､ ヽ ﾞｰ=ﾒ､ ､ i ;.{
{′::!. i . .::!-!.:i :.｀ :. :. :.´ :. ﾄ. :!:ﾉヽ 俺たちは殿の親衛隊だ
!::ﾊ :.::ﾊ__!::!:.:i:. ｉ:. ::.i:. ::.ｉ::. ｉ::. |_}::（
､::::ヽ:::lfr≧､!::l::.:!:i:.::|:::.ｉ:::|:::.:!ﾊ:/‐}ヾ:.､ |￣|
ﾍ:::::::::ﾄ!`｀´`ヽ!､!:!:::lヽ:!:::!::::!-ﾘ‐ﾊ _＿_|___|＿__
Ⅵ::::ゝ､ / ﾞヽﾘ!:/-ﾘ!::;i:::Iｧ―':ﾄﾞ､ _／" _...＿-..,, ヽ 、
ヽ:::ﾄ､ ヽ !′ ﾚ !/ |::::::{ 三土三===ぃ==≡三土三
ヽ! ヽ｀ﾆ ー' ／ ′ ﾉ!::ﾊﾄ__ ./ .! | ゝ-イ│ゝ-イ）| ! '、 君を残すことにるけど
､_ ＜ / !ﾍ≧厶 / ! ! 、 し ~ ! ! t
_|∨ /″ ／ﾆΞ厶_ ,,ｌ | |、 .,,,."’’゛,,,,,. , | | |,, ……よろしくね
_ イ=､ / ／=ﾆ三三ノ: ヽ_ |`ﾞ'''=ヨ''＜⌒-⌒＞ﾞ''E=''´|
／. :/ﾆ/ ） ,' ／二三三／.: : : r: )＼ ｌ |│| ヽﾞ⌒"ノ .| | | |
ィ´}: : :/ﾆ/､ ＿／三三Ξ／.: :__＿:|: | 丶 t | ﾄ､ ﾞ￣" ..／| | |
/{{ ）:/ﾆ/ ´／三三三／: :ｰ=､―-<＼ ｰく＼ﾍ....ハ___゛ｰ;;;;;-イﾉ!___ハ...!
,: :ト､ノ:/ﾆ/ /Ξ三三／.: : : : : : :ヽ iヽト-ヘL: ヽ ､.`--W--'冫′ ￣｀ー
/::::::::::::/::::::::::::/:::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::',:::',
/:::::::::::/:::::::::::::/::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::!::::i
,'::::::::::::/:::::::::::::/::::::::::／::::::::::::|:::::::::::::i:::::::::i::::l
l:::::::::::/:::i::＿::/:::::::／|::::::::|::::::::|:::::::::::::l:::::::::l::::l
i:::::::::/:::/::::::/＞､/ i:::::::::l:::::∠⌒:::::::::|!:::::::|'ﾘ
_ノ::::┌i:::/::::::/斤心ヘ i:::::::::i::::ﾒ≦i::::::::::::i:!::::::!
＞:::::｛ ﾚ' |:::::7ﾚ近::｝ /:::／|:/近:｝l::::::::::ハ:::::!
_,＞::::::::i ヘ|:::/ ゞ‐" /／ ′ゞ‐' l:::l:::/ ∨
￣｀￣｀＼:|:/ ′ ､ ∧!/ はい！ おまかせください！！
＼|＼ ___ __ / ′
_{i ヽ _ ノ ／
// ｀＼ ＼ ／
_,､-;'´;;;i `ｰ ､,｀_ノiヽ、
_,､-;;"´;;;;;;;;/;;;;;l ／ﾍ l;;;;;ﾍｰ,,､
_,､-;ｰ'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;ヽ ／::::::::∨;;;;;;;;ﾍ;;;;;｀';;;;;;;､_
／´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : }}: : : : :｀:ヽ､
ﾍ||: : : : : : : , :r ,=_'_‐_´_ ｀ '‐= JL: : : : : : : : ヽ
|: ||:||, - , = r´': / ,-, フ ｀ '_r‐>-､= -､: : : : : : }
ﾍ: >/竺ヽ}: : : r //:|´ r‐'´／ ヽ: : ヽ: : : /
ヽ{ !焦ﾝﾉ 二 } ﾉﾆﾉ .ﾉ 人 ／_ノ ＼: :ﾍ:/
{｀'‐'-´ ‐::´:｀´ﾉ人､ ヽ ﾍ ´ﾉ ､ ヽ-‐,ヘ､ 僕も 本隊の退却を指揮する
{／::´::::::::::::／{ ・ヽ, ノ､‐｀/ ｀i / ｀＼
/:::::::::::, r ' ´ ﾍ ノ ヽ＿,,､ !､ / ｀ ､ 健闘を祈る
/,::: r'i´ﾟﾉ ｀ | ＼_ ノ ﾍ: :＼
'´ | ｀r _ - ､ | ／ ／: : : :
.| 'ヽ ﾜ ' | ／ ／ｸ: : : :
| ｀ _ , -― ' ‐ ､ ヽ､ _ , - ‐ ': : : : : : : :
ﾍ r '´ r｀ヽ､＜: : : : : : : : : : : : : :
ヽ ノ ヽ ＼: : : : : : : : : : : : : :
ﾍ , ‐ ´´ ￣￣ >==≧: : : : : : : : : : : :
' - -, ､r = ´ _, - ‐_, '''''／: : : : : : : ＼: : : : : : : : :
/‐=｀| r'´r―ﾂ ´ ~: : : : : : : :
{-‐i .|, -'―': : : : : ○: : : : : : :
rﾉ´=´ノ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
/::::::::::::/::::::::::::/:::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::',:::',
/:::::::::::/:::::::::::::/::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::!::::i
,'::::::::::::/:::::::::::::/::::::::::／::::::::::::|:::::::::::::i:::::::::i::::l
l:::::::::::/:::i::＿::/:::::::／|::::::::|::::::::|:::::::::::::l:::::::::l::::l
i:::::::::/:::/::::::/＞､/ i:::::::::l:::::∠⌒:::::::::|!:::::::|'ﾘ
_ノ::::┌i:::/::::::/斤心ヘ i:::::::::i::::ﾒ≦i::::::::::::i:!::::::!
＞:::::｛ ﾚ' |:::::7ﾚ升::｝ /:::／|:/辻:｝l::::::::::ハ:::::!
_,＞::::::::i ヘ|:::/ ゞ‐" /／ ′ゞ‐' l:::l:::/ ∨
￣｀￣｀＼:|:/ ′ ､ ∧!/
＼|＼ / ′ ありがとうございます！
_{i ￣´ ／
// ｀＼ ＞ _ イ
_,､-;'´;;;i `ｰ ､, _ﾉ iヽ、
_,､-;;"´;;;;;;;;/;;;;;l ／ﾍ l;;;;;ﾍｰ,,､
_,､-;ｰ'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;ヽ ／::::::::∨;;;;;;;;ﾍ;;;;;｀';;;;;;;､_
,. -──- .、
／:::_,_. .:;rｰ{:>.、
/::::::::{:::｀ヽ;/::::::::l::;::ゝ-::-,
l::_;::::-:Ｌ:::⊥::､:_::':::::::::::／
,.-:'´ .....:;:-〜(;_:::`:Tﾆ´
／::::: ::::::／:::/ _ニ`ヽ:ヽ, 藤吉郎 わたしの部隊は若狭国に進むわ
＿ /:::::: ..::::::::};_;ノ ｀ ヽ:l,
,.-:':´:::::::｀'y':::::::::::::/:::/ /´ l:! この事態に あのお馬鹿たちが
／ ::::::::l::::::::::::::::し'ﾞ r=;､, l
/: .:::::::::l:::::::::::::::::::l l_,ハ ! ハネっかえるといけないからね
l::::.. .:::::::::::::l::::::::::::|:::::l. , -=〒、 l::ii:::l, ヽ.
!:::::::::::::::;::::-:ｰ:!:::::::::::｀'ｲ _｣--..;';:::ヽ `, '´ l あと 国境の関峠に
ヽ､,.:-:'´:::,:-:':´>､::::::::::::'、 ﾍi::::::llll::::;〉 ＿_ /
｀'ー＜:::::∠-へ;::::::;:-:ゝ ` ｰ ' ´ / ｀! / あなたたちを収容する防衛施設を作っとく
￣ ｀Ｙ ,-､, -─ - ,_ l ,レ'
,} '二.--- _, --｀￣,ス、 そこまで なんとかがんばって
_,ﾕ ＿ - ´ _ - ﾍ. ヽ
/ (＿＿＿_ - ´ lニ=`Ｌ_
,ノ'´ / | ｀
,}､ / |＿
_,,,..-.ｰ.─.-.-....､._
二ヽ,,..::"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:..､
／::::::::｀`:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
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i::::::::::::::::!:::::i i:::::::::l::::::::イ＼＼＼:::::::::＼:::＼::',
l:::::::i::::::::!::::i,,ゞ;::::::::i:::::::::l >≧r､＼::::::ヾ＼_::＞
ｌ::::::i!:::i::::l;/i ._,,＼::::!､::::::l 辻ヾ〉 ＼:::ヾ）::::＞
i:::::ﾊ::::|::::l:::i〈｀（ﾍ＼! ＼:', ゞ-′ ラ∨/"´
l:::i l:::|::::lヾ､ 弋i;） ヽ ＼ ┌::ソﾉ 先輩も お気をつけて！
∨ l::::l::::l:::＼ " ﾍ::::/
＼|＼!＼ ′ ∨
ヾ ヾ ､ ｰ ´ , ゝ､
｀ ､ , ′ ／ ＼＿
｀ ｰ ＜ ／´ ／:::::￣｀ｰ-
_ノ´∧_∧ ／::::::::::::::::::::::
:::::´￣／ /〈::ヾ∧ /:::::::::::::::::::::
:::::::／ / ﾉ::::〈 ヽ /::::::::::::::::::::
信忠も必死で逃げてりゃ歴史変わってたのに
_____
,. ‐''三ヾ´彡ｼ,=｀丶、
／'".:=≡ミ_≧_尨彡三:ヽ、
/／.:;:彡:f'"´‐------ ｀`'ｒ=:l
/〃彡_彡′,.=､￣￣ ,.=､ |ミ:〉 木下君 大仕事を君に
'ｙ=､､:ｆ´===tr＝=､.___,. ==､._ゞ{
{´yﾍl'′ | /⌒l′ |｀Ｙ} 押しつけた形になってしまったね
ﾞ､ゝ) `''''ﾂ_ _;`ｰ‐'ﾞ:::::ｌ{
. ヽ.__ ,ｨnmmm､ .:::|! すまなかった
,.ィ'´ﾄ.´ ´｀"｀"｀ﾞ″ .::::;'
イ´::ﾉ|::::l ＼ "' :::/ せめて 君には 殿軍の心得を伝えたい
::::::::::::|:::::l ヽ、 ..:: .:::/.､
:::::: ::: |:::::ヽ ヽ、.......::::／..:::／!＼＼
::::::::::: |::::::::ヽ ｀`''‐--ｧt''′ |!:::ヽ:::＼
:::::::::::::|::::::::::::ヽ、 /i|iﾄ､ |l:::::::ヽ:::::＼
:::::::::::::|::::::::::::::/:ヽ、 ∧|i|i|i|〉. ||::::::::::ヽ:::::::＼
. ／::::／::::::::／::::::: ／:::: /::i::::::::::∨::::::＼:::: ＼
/::::::/:::::::::::/::::::::; ｲ:::::::::/:::::ﾄ;::::::::::∨:::::::∧:::::∧
. /::::::/:::::::::::/::::::::/ |:::::::/::::::::! ＼:::::∧ :::::: ∧:::::∧
'::::::/:::::::::::/i:::::::/⌒ﾞi::::::ﾊ::::::::|￣｀∨::∧:::::::::∧:::::::i
i::::/:::::::::::/:::l::::/ __,,,Ⅳ| Ⅵ::i ィｔ=∨::::i:: ∨::∧::: !
|:/i::::::::::/::::::l:::l ん:刋Ⅵ! Ⅵ! 斥圷::::iﾍ:::∨::∧::!
' |:::::::/i::::::::ｌ::l〈 比::ﾘ ＼ ＼ 比::ﾘ∨ ∨∨::: ﾘ
. |::::/ ｌ::::::/::i ゞ-′ ゞ-′ jK_∨:::＞
. |:/ ｌ:::/小 く:. {__j ∨::::＞
′ !/ ! j___ソ＼!´
'､ ｒ _， /／ 殿軍の心得？
＼ ／!
｀ ､ ／ .:.:|
＼__ .. ´ ..:.:|
| ...:.:.:_jｰ 、
__j __ .. - ´ ヽｭ､、
ノ ハ_／ /:i:i:i:i:iヽ､、
.．＜/ /////∧ /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:
.．＜:i:i:i:i:/ ///////∧ /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:
iｲ彡 _＝三三三ｆ ヽ
!ｲ 彡彡´_ -_=＝{ 二三三ﾆﾆﾆﾆヽ 殿軍の目的は
fｲ 彡彡ｨ 彡ｲ／ ｨ_‐- ､ ￣￣ ヽ
ｆ彡イ彡彡ィ／ ｆ ヾﾕ fへ‐ｫ 殿と主力部隊の離脱を助けるための
ｆ／ミヽ＝＝＝＝＝＝<| lr＝〈 ﾘ
ｲｲレ､´彡ｆ ヽ ＿ __ノ λ ﾉ 時間的猶予を作り出すこと
ｆﾉ ／） 彡! ｨ ﾉ￣l
ﾄヾ__ら 'ｲf ／_ヽ,,テtt,仏 ! だから君たちは 少数で敵を
|l|ヽ ｰ '/ rfｲｆ〃ｲ川ﾄﾘ /
r!lﾄ､{'ー‐ ヽ ´ ヾミ､ / この地に１日 最低半日は足留めしてもらいたい
/ ＼ゞ ヽ ヽ ヽ /
./ ＼ ＼ ヽ / 君たちの退却は 敵の足留め後のこととなる
／〈 ＼ ﾉ
-‐ ´ ヽ ヽ ＼＼ ＼ 人
iｲ彡 _＝三三三ｆ ヽ
!ｲ 彡彡´_ -_=＝{ 二三三ﾆﾆﾆﾆヽ
fｲ 彡彡ｨ 彡ｲ／ ｨ_‐- ､ ￣￣ ヽ この退却は整然と行われなければならない
ｆ彡イ彡彡ィ／ ｆ ＿￣ ヾﾕ fヱ‐ｫ
ｆ／ミヽ＝＝＝＝＝＝<|-'いシ lr＝〈ｆラ/ !ﾌ 殿軍の潰走は 主力部隊に波及し
ｲｲレ､´彡ｆ ヽ 二 _rソ 弋_ { .ﾘ
ｆﾉ ／） 彡! ｨ ﾉ￣l 決定的な敗北につながりかねないからだ
ﾄヾ__ら 'ｲf ／_ヽ,,テtt,仏 !
|l|ヽ ｰ '/ rfｲｆ〃ｲ川ﾄﾘ / 言い換えれば 殿軍はひとりでも多く
r!lﾄ､{'ー‐ ヽ ´ ヾミ､ /
/ ＼ゞ ヽ ヽ ヽ / 生き残らなければならない 殿のために
./ ＼ ＼ ヽ /
／〈 ＼ ﾉ 人身御供になれば良いなどと考えてはいけないんだ
-‐ ´ ヽ ヽ ＼＼ ＼ 人
_____
,. ‐''三ヾ´彡ｼ,=｀丶、
／'".:=≡ミ_≧_尨彡三:ヽ、
/／.:;:彡:f'"´‐------ ｀`'ｒ=:l
/〃彡_彡′,.=､￣￣ ,.=､ |ミ:〉
'ｙ=､､:ｆ´===tr＝=､.___,. ==､._ゞ{
{´yﾍl'′ | /⌒l′ |｀Ｙ}
ﾞ､ゝ) `''''ﾂ_ _;`ｰ‐'ﾞ:::::ｌ{ 木下君 あきらめたら
. ヽ.__ ,ｨnmmm､ .:::|!
,.ィ'´ﾄ.´ ´｀"｀"｀ﾞ″ .::::;' そこで試合終了ですよ……
イ´::ﾉ|::::l ＼ "' :::/
::::::::::::|:::::l ヽ、 ..:: .:::/.､
:::::: ::: |:::::ヽ ヽ、.......::::／..:::／!＼＼
::::::::::: |::::::::ヽ ｀`''‐--ｧt''′ |!:::ヽ:::＼
:::::::::::::|::::::::::::ヽ、 /i|iﾄ､ |l:::::::ヽ:::::＼
:::::::::::::|::::::::::::::/:ヽ、 ∧|i|i|i|〉. ||::::::::::ヽ:::::::＼
/::::::::::::/::::::::::::/:::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::',:::',
/:::::::::::/:::::::::::::/::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::!::::i
,'::::::::::::/:::::::::::::/::::::::::／::::::::::::|:::::::::::::i:::::::::i::::l
l:::::::::::/:::i::＿::/:::::::／|::::::::|::::::::|:::::::::::::l:::::::::l::::l
i:::::::::/:::/::::::/＞､/ i:::::::::l:::::∠⌒:::::::::|!:::::::|'ﾘ
_ノ::::┌i:::/::::::/斤心ヘ i:::::::::i::::ﾒ≦i::::::::::::i:!::::::!
＞:::::｛ ﾚ' |:::::7ﾚ升::｝ /:::／|:/辻:｝l::::::::::ハ:::::!
_,＞::::::::i ヘ|:::/ ゞ‐" /／ ′ゞ‐' l:::l:::/ ∨
￣｀￣｀＼:|:/ ′ ､ ∧!/
＼|＼ / ′ はい！ 胆に銘じます！！
_{i ￣´ ／
// ｀＼ ＞ _ イ
_,､-;'´;;;i `ｰ ､, _ﾉ iヽ、
_,､-;;"´;;;;;;;;/;;;;;l ／ﾍ l;;;;;ﾍｰ,,､
_,､-;ｰ'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;ヽ ／::::::::∨;;;;;;;;ﾍ;;;;;｀';;;;;;;､_
こうして、敦賀には、藤吉郎の部隊が残ることになったのである。
/::::::::::::/::::::::::::/:::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::',:::',
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i:::::::::/:::/::::::/＞､/ i:::::::::l:::::∠⌒:::::::::|!:::::::|'ﾘ
_ノ::::┌i:::/::::::/斤心ヘ i:::::::::i::::ﾒ≦i::::::::::::i:!::::::!
＞:::::｛ ﾚ' |:::::7ﾚ升::｝ /:::／|:/辻:｝l::::::::::ハ:::::!
_,＞::::::::i ヘ|:::/ ゞ‐" /／ ′ゞ‐' l:::l:::/ ∨
￣｀￣｀＼:|:/ ′ ､ ∧!/
＼|＼ / ′ …………
_{i ￣´ ／
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＼:|:/ ′ ､ ∧!/
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_,､-;ｰ'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;ヽ ／::::::::∨;;;;;;;;ﾍ;;;;;｀';;;;;;;､_
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ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : :u: : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ | :/. |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 （・） |/:::::::ﾚ（・） }|:./ヽ : |
＜:: |. 小{ _,,.. - :::::::::::､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:| 言っちまった やっちまった……
厶ﾍ ﾊ ::::::::::::::::::::､::::::::::::::: {ﾊ/ V
： ＼_! u ＿ ' ! ： 勢いにまかせて 俺は……
： ヽ ／ ｀t u ／ ：
：_,ｒ| ＼ { / ／ ： とんでもないことになっちまった！！
： ::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´ ： ｶﾞｸｶﾞｸ
／::::::/::::::| ＼u ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!:::::
＜その１９ ＵＲＵＷＡＳＩ ＮＯ ＢＡＢＹ （前編）＞おわり
横浜このまま突っ走れば
面白いですね
やっぱノブの逃走はこのＡＡ>>403かw
と八つ当たり叱責するという 恥ずかしい展開になったんだろか
財布忘れたとか、ガスの元栓閉め忘れたとか。
ノブさんあんまり賢くない？
無用に面目失ったり、その原因になった相を放置すると威勢も失う。
幕府と朝廷の二大看板のかかった大遠征が身内の裏切りで失敗しましたわ〜ｗ
うん、公の信用ぶち壊しだな＾＾；
>>421
賢くないと言うよりは、世間一般の書物に描かれるほど超然としたリアリストではないって感じやね
ここからノブ・秀吉・朝倉・浅井四者ともども泥沼のような３年間の始まりか・・・
さぁ金ヶ崎だ！
秀吉の人生最大の苦難の一つが始まるのかｗ
赤飯炊くのに使うんだよ!小豆粥とか!
まあ、造血効果とかの関係で戦場むきだしな。
力仕事とか事務仕事でも身体が疲れてるとき、赤飯の握り飯はすごく効くぞ。
この作者はギャップ狙いで登場人物の知力改竄多いから
その辺念頭に置かないと後日恥をかく
まあ話の筋が良ければ、俗説でもバンバン採用するけど創作なんだから堅いこと言うな
ギャップといえば誠とカミジョーさんが仲がそんな悪くないのも斬新といえば斬新だなー
昔フジで秀吉と光秀がマブダチの設定で
最後に山崎の戦いで互いに火縄銃持って西部劇の早打ちやってたドラマがあったんだがあれは何だったんだ…？
光秀・神に愛されなかった男・・・だったか。あれは爆笑だったな
だいぶ昔の大河ドラマ「秀吉」でも秀吉と光秀は仲良かったと思う
竹中直人＝秀吉の設定での、光秀 ｘ 秀吉の仲がよい、というのは
ドラマ的だけどけっこう好きだな。
リアルでは、おそらくそんな余裕は無かったとは思うけれど。
昔とちがうし、史実と違う性別はあてないんじゃね？
アイマス勢、前作では涼と律子が出てたよね
ノブノブ大好きな光秀が
ノブ「お前に日本任せて世界に出るわー」とかいわれて
ひで「いや駄目だって。お前じゃないと駄目なんだって！とまれよ！」
ってなった末の話だったな。
マガジンのやつ
>>448
椎名高志のジパングだったらまた違うだろ。
信長が世界（というかモンゴルに飛んでチンギスハンになるっぽい）に飛び出す落ちと
光秀の謀反に因果関係はないだろ。
あれはほんとに（打ち切りダイジェストだったからもあろうが）発作的に
信長の周囲に自分しかイないことに気づいて光秀は殺っちゃったという理由だったはず。
20年前に（マガジンで）してた『信長』と、サンデーのミスタージパンクで多分前者の作品であってると思うよ。
後者の方は後半SFノリがキツくて流し読みしてたから、うろ覚えになってた。すまん
ノブノブにしろカイ康にしろ誠秀吉にしろ人間臭くて好きだわ
完璧超人なんてそうそういないよ
創作でもそういう描き方ができるってのが面白い
史料にいろいろあるのは当然だが、あんまり目くじら立てても面白くない気がする
なにせ、史料は「勝者の歴史」でしかないからね
> 史料は「勝者の歴史」でしかない
それ典型的な勘違いだと思う。むしろ「敗者の言い訳の歴史」の面のほうが強いよ。
北畠親房とか、彦左とか、白石とか…明治の言論界は幕府系だったりするしなあ。、
＞完璧超人なんてそうそういないよ
ザ・マン「なんだと」
ネプチューンキング「またまたご冗談を」
極度の人間不信かもしれないw 投下乙でした！
もしくは、
松永「このタイミングでやってくるとは、見事!ぬぅぅ、わしが浅井の立場じゃったら!」
ノブ「…やべえ、プロが折り紙つけてんぞ」
勝者敗者とか以前に「ある一定の数がそろってる願望に沿ったもの」が残りがち。
だいたい「勝者」の定義もあいまいだし。世俗的成功をしなかったが名声は実態以上に大きく残った
なんてのも別に珍しくない。
江戸時代の民衆の側に立った義民に関するする史料なんか、「弱者」側だけど、冷静に見てみると
義民の自己犠牲とか盛りまくってたり、江戸時代前期のはずが後期や明治、下手すりゃ昭和成立。
義民伝承に引っ張られたせいで近年まで、「江戸時代は越訴（直訴）をするとそれ自体で死罪」と
いう誤った通説もまかり通っていた。実際は越訴OKという条件もあるし、訴えが正当なら処罰なしで
受理された例も多数にある。
この前のNHKのヒストリアの秀頼のでも徳川が豊臣の痕跡を消そうとして…とかやってて、豊臣主役の
物語とか特に規制とかされてないぞとツッコミが入ってたなあ
新井白石が「敗者」かというと、また微妙で。
政権中枢参加は吉宗の代替わりで挫折したが、学者・文学者としては亡くなるまで一貫して高評価で
多数の仕事をしていたうえに、朝鮮通信使での応対で日本のみならず朝鮮まで名声がさらに響いて、
死後も多方面の学問に影響を与え続けて、こちらの方面では大勝利としか。
学者としては大勝者の白石が書いたからこそ、正直誇張が過ぎてる家宣と正徳の治の高評価も
広く定着した。
知らず蔑ろにされてたとはいえ、仮にも官軍裏切ろうってんだから。
ここで朝倉が滅んでたら、のちのち越前に入ることになって対一向一揆対上杉という流れを嫌がったか。
…あるいは、近江人の計算高さを考えるとここで信長を殺せれば、周辺が切り取り放題になるという見方もできる。
この時点で義昭が浅井をけしかける理由も薄いし
3方を囲まれるもんな
徳川は完全に包囲される可能性があるんだなぁ
むしろこのスレは、まともな人が多い方
(本編が200弱、雑談が800強ぐらい)
アレ知ってると今なんて和やかな方だよ
ムスめさんがすくすく成長してるであろう事を祈る方が有意義だがな
アレの裏には「朝倉潰すんならウチに攻め取る権利よこせ」っていう意味があったのではないかと
少なくとも、敦賀と小浜のどっちかは要求する気だったんじゃないかしら
敦賀郡って、北陸経略する上では絶対確保したい要衝ですから
ノブも室町殿も長政もみんな欲しがる気はしますが
（秀吉の晩年には、準五奉行といっていい大谷JUMに預けてましたし）
＞長政がノブと同盟する際に「朝倉と事を構えるなら、まずウチに話を通して」と言ったそうですが
これが後世の軍記物の捏造
>>465
そこに付け加えると、
近江で浅井家を担いでいた惣村が
中央集権色の強い織田を危険視したって説もある。
あの辺は今でも
良くも悪くも土着自治の傾向が強くて
領主と惣村は上からの支配が優位か担ぎ上げる方が優位か
当時は多かれ少なかれそうだけど浅井家は「多かれ」の方で
惣村から担ぎ上げられた領主である度合いが強い土地柄だったから
有力大名の後ろ盾を必要とする国人領主だべ。
浅井氏の動向ってのは国人領主レベルで捉えると
特に妙な動きをした訳でもないしな。
金ケ崎では助かったけど、本能寺ではダメだったね
アメリカが利上げしても問題ないだろ
ユーロから見れば進展で上げ要因、利上げで下げ要因で相殺できるし
作ってたよ
のっぶに迫られる度、毎回焼かれてるｗ
信長殿は橋の下の鈍亀♪
ひょっと出て引っ込み♪
ひょっと出て引っ込み♪
もいちど出〜たら首を取ろ♪
この歌が戦後辺りまで草刈り歌として残ってたってマジすか司馬御大……。
ソースをだせソースを、ってとこだろう。
捏造とまでは呼べないが、純粋な創作でもないと思う。
小説は凄く面白いから別にいいんだけど、リアリティありすぎて
信じちゃう人が続出するのが難点。
巻き添えの朝倉家共々どしどし再評価していって欲しいと思います。特に久政。
太原雪斎をageる為に今川義元・氏真親子がsageられ、浅井長政をageる為に久政・義景がsageられ、
武田信玄をageる為に勝頼がsageられる・・・まあよくある話なんですけどね
義元は充分評価されてるし、氏真はどうしようもない
義元が評価されるようになったのってここ二十年くらいのことだよ
「ミコシで出撃したダメ武将」なんて書いてありました
氏真には「ダメ武将に徹しきった」とまであおり文がつく有様
光栄ののぶやぼ武将ハンドブックでもわりとひどい事書かれていたような・・・
少なくとも南北朝期からの系譜・推移を把握せずに
頓珍漢な評価がされてる傾向を感じる。
>>490さんの言う信玄アゲに関しては
父親である信虎も相当貶められているように感じる。
大名は自分の家をageる為に権力に迎合し、浪人は旧主家を
ageたり、権力におもねる事で再就職を狙う。
ただそれだけの事だし
正直、その祖父さんの名前も怪しいレベル」
こういう報告を幕府にしちゃうロックな大名もいますし
赤松とかいう関ヶ原で内通せずに寝返ったやつだったな、でも内通なかったので普通に改易。
赤座直保じゃないかしらん。赤松は、亀井琉球守（ハルヒ）のせいで腹を切らされた斎村政広（みくる）が出てきたくらいで・・・と思ったら、ネウロも赤松氏分家だっけ
いやな包囲網だｗ
一体どこから出てきたんだ。
まどかは現状少し前まで実に原作っぽく嫡男死亡で鬱ってるし
最期があの状態だから
まどかAAからしていっそ晴れ晴れしそうだし
そんなんされるとさやかの方が壊れそう。
本来ならそれってほむほむの役回りだけど
ほむらはまどかがいないそんな世の中は、って感じか。
さやかに至っては
最期があんな感じだから
まどか（ｒｙなのを併せて
最期の台詞が最早目に浮かび過ぎる。
あの御仁が未登場なのが気になる
だからと言って代表的にageられていた人を全否定する最近の風潮も好きになれない。
信長sage信玄sage幸村sage政宗sageとか
劉禅age諸葛亮sageとか
信長は革新者としての通説はとっくに崩れた
『信長の政略 信長は中世をどこまで破壊したか』 って本が一番読みやすく
信長Sageにもなってないのでお勧めできるかな
政宗はまだ評価高い分いいじゃん
あと、おらが殿様をageて下さい。ムスカさんのスレでもアミバ＆もこっちなんだよなぁ。
戦国の風潮からすればむしろ抜け目がなく頼りになるって面もあるんで味方としては安心感があるのでは。
ちなみに俺が一番怖いのは岡山の人
ギリワン爆弾正さんですら長慶さんには忠実だったといわれてきてるのにね
そりゃまあ後半生は逸話的には面白いけどある意味ｇｄｇｄだったからな。
まるで全て下が自主的にやった事のような言い方ですが、
上である徳川は圧力とか何もかけなかったんですか？
>>524
天下を取った『徳川』は２００年以上続く全国政府なのだから、多様な立場、見解を内包した存在であり、単純に
定義できない。一方で「負けた側」は名誉や権利の回復という単純な目的性で定義される。
当時「なんや、このキチガイ…」
現代「なんや、このキチガイ…」
富田長繁「俺がキチガイ扱いされるのも、あくまで現代人から見てじゃね…？（言ってやった言ってやった」
とりあえず川村投手コーチはDeNA２代目出負けコーチを襲名してい良いよ
初代はもちろんデニー友利
ぶっちゃけカーネル人形関係ないようなｗ
たとえば２００３年のホークスとかプロ野球記録が出てるくらいの打撃力だったし
／ ／'￣|
助けて やるちゃん！ .＞ |"￣｀ヽ、 /::: }
＞ ＼_ ,ヽ;:ｒ'ﾕ|,ﾉ-‐＜::─-.､_
パパが息してないの！！.＞ _,.-‐'"￣: :": : : ｀`ｰ-､__ |: : : : :｀ヽ、
＞ ,.イ´: : : : : : : :/|: :: : : :＼: : :｀|: : : : :: : : ﾍ
／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼ ／: : : : : : : : : ::/| |: :|:.: : :､::＼: :|: : : : ｉ::: : : :ﾍ
／/: : : : : : : ::ｉ: ::/ | .|: :|＼: ::｀ヽヘ|: : : : |::: : : : ﾊ
/: : : : :/: : : :|::/ | |. :| ｰヽ‐-:.:| |: : : : :|:::: : : : :}
━┓ ｊ: :ｊ: : :/: : :.:|::_|ノ | ヽ:| ,｀ﾞ` |: : : : :|::: : : : ::|
┏┛ ⌒ |: :|: :/:/{: : :ﾄ､:| | ` ／ |: : : ::ｉ:|::: : : :ｉﾘ
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／ノ (● Ｘ (●) ＼ヽ ・. |: : :: ::::∧ ' /|: :|: :/:::.:. :ﾄ､:|
｜ (●) /_ （⌒ (●) / |: : : :/:::::ｊ、 ｒ'´｀,) ,.ｲ:::|:/∨::;∧:::| `
｜ （__/ ￣ヽ__） ／ |: ::∧:::/|:::｀ー─┴ｒ-＜´ :ヽ〉λ::;/ ヽ:|
＼ ／´ _＿_／ |:;/ ∨ ∨:::|:::;イ{" // ｀ヽ、
＼| ＼ '" ヽ:|/ | |-､ ,.-// ＼
/|´ | / | |──-// ﾊ
／: : : : : : : : : : : : :｀ヽ､
／: : : : : : : : : : : : ;.ｲﾉ＼ : ',
i: : : : : : : : : : ;. - '´ ′ │: }
|: : : : : : :/／_＿ l /
|: : : : : : :L -‐{ >‐r ￣1
ヽ: : ｆ ヽ;| ￣ ト -〈
＼:! ぃ ′ ./
`!ヽ.、 r_:三ヨ / ………………
L:_| ヽ ‐ /
│ ＼ 亅
│ ＿_二二ニヱ‐ ､＿
r弋/ _ -‐ フ´ |￣ ‐- .._ ＿_
,. ‐ '"´ ￣＼=ﾆラ'´ ! ￣ ＼
_ ／ ／ / |／ ＿＿＿_」 / ヽ
／/ /. | ＼ / ',
/ 〈ヽ / | ＞ / i
/ ＼＼ L. _ │＿, -‐ ´ / |
ちなみに、部長も息してません。
２位で借金１とかｗｗ
|←交流戦| こいついっぱい貯金持ってるンゴｗｗｗｗｗｗｗ
￣| |￣￣￣ ┗(^檻^ )┳(*^○^*)┳(^ロ^ )┓三
| | ┏ ┗ ┗┗ ┏ ┗ 三
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
○○○ ○○○ ○○ ○ ○ ○
三┏( ^公^)┛┏( ^楽^)┛┏( ^猫^)┛┏( ^鷹^)┛┏( ^ロ^)┛┏( ^檻^)┛
三 ┛ ┓ ┛ ┓ ┛ ┓ ┛ ┓ ┛ ┓ ┛ ┓
|←交流戦| こいついっぱい貯金持ってるンゴｗｗｗｗｗｗｗ
￣| |￣￣￣ ┗(^檻^ )┳(*^○^*)┳(^ロ^ )┓三
| | ┏ ┗ ┗┗ ┏ ┗ 三
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
○○○ ○○○ ○○ ○ ○ ○
三┏( ^公^)┛┏( ^楽^)┛┏( ^猫^)┛┏( ^鷹^)┛┏( ^ロ^)┛┏( ^檻^)┛
三 ┛ ┓ ┛ ┓ ┛ ┓ ┛ ┓ ┛ ┓ ┛ ┓
投下中は勿論アカンで。
返す返す申し訳ない…
部長さーーーん！
はい…ご迷惑おかけしました…
スタメン８人がギリギリで今まで突っ走ってたんだから、息切れして当然。
しかもこれから夏場だろ？今はそういう時期なんだから、涼しくなってから本気出してもらおう。
>>563
パリーグはしょうがない。
セリーグみたいに昔から存在するドル箱カードの巨人戦が無いのだから。
ここが野球スレなのを忘れていたな
野球スレじゃねーよｗｗｗｗｗ
ええと、奥さんの大河感想スレから、ムスめさんの育成日記スレになっただろ！
別に凄い改革したって訳で無く、気が付いたら優勝に絡んでいたって感じに浮上してくる
このスレが終ったら、やる夫で学ぶ林羅山が始まるんですね
基本一芸に秀でてる人は二芸にも三芸にも秀でてることが多いのに
氏真さんは武芸文化教養と個人能力優れまくってるのに
なーんで政治だけダメダメなんですかね
信長が戦死して、柴田とか佐久間とか丹羽とか居ない初期の織田みたいな状態やろ
それをいうと、内政有能の戦争下手ってのは史実あされば山ほどでてくるわけで
なんでという問いかけ自体無駄なたぐいじゃないか？
たしかに三河争乱など支配・統制力の低下による領国の混乱は見られたけど
落ち目でこれをやるとどこも致命傷に成る。
あれだけの領国を1代で失ったらダメダメとしか言えんでしょ
ジャンピング土下座してものぶのぶは許さなそうだけど
実際問題、武田の家中は、勝頼が北条と手切れしたことが滅亡の原因だと判断していた、と、平山優氏は
「長篠合戦と武田勝頼」や「検証長篠合戦」の中で語っているな。
やだー！
ノブは割りと気にしてなかった模様
大名として生きる道ねえ……信玄を（自分がやったと絶対にバレない方法で）暗殺することかな
病死とか、人の手が入っていないように仕向けられればベスト
それで義信が当主になっていればまだ目はあったかも？
それ「勝頼が大名として存続できる道」じゃないじゃん…
カイ康「仲間が出来るんですねヤッター！」
信玄存命時のノブっちじゃ見捨てるくらいしかできないんじゃね？
信長「いよいよ武田を降そう！出陣だ！」
木曾義昌「どうぞどうぞ」
小笠原信嶺「どうぞどうぞ」
穴山梅雪「どうぞどうぞ」
小山田信茂「どうぞどうぞ」
武田逍遙軒「わしは逃げる」
真田昌幸「こりゃダメだ、オレも逃げる」
勝頼「 」
みたいな終わり方でしたからね・・・
落ち目になったら一斉に見捨てられるという終わりは、
特に国人連合体の色合いが強い家ほど起きやすいのかも。
つーか、アレだけ詰んだ状況下で最後まで抗戦した石田一族って凄いんだなあ・・・・・
織田家における徳川家みたいな扱いになるかもな
織田と徳川はお互いに素性は怪しいけど、平安時代から勢力のある由緒正しい源氏のはずの武田が北条を僭称する足利氏被官の伊勢氏の風下に立つのは
落ちぶれる感じがありありなような感じ
鎌倉時代後期にはほとんどの武家がどこの馬の骨ともしらぬ北条氏に
臣従まではしなくても風下に立ったんだから
三州錯乱は、桶狭間の戦いで当主を失った国衆らの家中騒動などが続発する状況下で
関東に軍神様来襲だったからどうしようもなかったな。
その後の戦いも一方的に押された訳じゃなくて一進一退が続いてたしダメダメって程は
酷くないと思う。
疑問がどんどんわいてくるんだが。
何故、淀は、徳川家に権力が移行するのを認めている感じだったのに、大阪冬の陣夏の陣という結末になってしまったのか。
福島正則は秀頼を育てるって言ってたのに、何で、大阪冬の陣夏の陣で味方しなかったのか。
wikiとか見て結末は知ってるけど、関が原⇒大阪冬の陣夏の陣、までの経緯が納得できない。
是非 １様には、大阪夏の陣冬の陣までの話を描いて欲しい
まずこれを書き終わりのに時間かかるだろうし
5年後の話しくらいに思うしかないなｗ
娘さんが嫁入りして孫にスレの続きねだられる頃まで待つことになるけどな！
それが歴史系やる夫スレの元ネタなのかもだけど
本屋か図書館であされば、分かる事もあるんじゃないかと
「まさか将軍を殺すなんてないよねーｗｗｗ」って具合に立場を悪用して、庇護者の長慶サンを何度も殺そうとしたDQNって周知されつつあるしな
当時の史料ですらキチガイ扱いしているのですが、それは…
たんに訴訟行ったら勢いでやってしまったみたいな感じで
後任の義栄の将軍宣下の手際が悪すぎるから
詳しい史料知らないけど
遠山城の秋山信友とか、武田征伐の小山田とか、あと能登でも降伏した一族を
近江まで連れて来て宿に泊めているところを襲撃して殺すなんてのもやってる
これは暗殺なのかね？ｗ
これが内弁慶ってやつか（違
暗殺とはっきり分かるような話でなくても、不審な死に方をした奴はいくらでもいる
http://daily.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1434938716/
直家は合戦しまくってるし、暗殺の結果合戦に成ったものも多いし。
まあ何より直家の暗殺譚自体が後世の作り話とかなんとか
天地無用といい、岡山では近親相姦とか得体の知れん闇がデフォなんだろうか?
知り合いの岡山人もなんか闇が深そうなのが多いし。
宇喜多さんの「実はいい人だった」説が、
たとえ史実で裏付けのある実証を 今更されても
反応に困るだけだわなｗ
劉邦と呂后から、恵帝が生まれることもありますし・・・
宇喜多さんの(息子が)実はいい人だった説
上司に怒られてそうｗ
受け継がれてるからなぁ・・・
でも突然このDNAの主犯って政宗じゃなくてｶｰﾁｬﾝの義姫じゃないの
家を残すのにもDQN成分が必要なのか
証明なんだよ。
ものすごく納得した
そういや恵帝も文帝も、優しい善人なんだよなぁｗ
乙坂友利高城ｗｗ
ttp://charlotte-anime.jp/character/
「木下」姓最後の文書発見 浅井・朝倉攻め…羽柴姓に変わる直前 兵庫・豊岡の旧家
ここらへんも次回やってくれるのかな？
ゲーム差とかは今は忘れて
今も昔もDQNは自分より強い者に対しては忠犬と化すよね(上辺だけ)
【悲報】可児才蔵、「センゴク」で存在を忘れられる
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/ / / | ヽ| ､ ヽ ヽ ヽヽ i ヽ.',
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| !l ､ ヽ! } /!| | ./| | | …………
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-─-＼ヽﾍヽ ＼ﾉr'T::丁:｢ ／ﾉ / / /=＝ ､
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/ _/,二 、ヽ |
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/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
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＜ : ｣_: : / 〈 （・） |/:::::::ﾚ（・） }|:./ヽ : |
＜:: |. 小{ _,,.. - :::::::::::､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ::::::::::::::::::::､::::::::::::::: {ﾊ/ V
＼_! u ＿ ' !
ヽ ／ ｀t u ／
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／::::::/::::::| ＼u ´ ∧＞､
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::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
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『 誠 の 太 閤 立 志 伝』
＜その２０ ＵＲＵＷＡＳＩ ＮＯ ＢＡＢＹ （後篇）＞
8/1(土）本日 22：00頃から投下予定
＜´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.／ |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
｀i:::::::::∠ヽ::::::::::::::.,イ::::/ :!::::／|::/::::::::::::::::八:::::::::ﾄ、::::::::::::::::::::＼
ノ::::::l´ /:::::::::::::/ .|:::/卜、__!/ !'::|:::::::::::ﾊ::| .,へ/ ＼:::::::::::::::::::::::::
／:::::::::入 !:::::::::::::::| :!/―≠土ﾐ=、 .!:::::::/ |ﾉ/,ｨ≦￣ / :::〈￣￣￣
ーｘ――ｧ::人!:::::::∧:::! /圦 代辷ｱヽ于.|::::/ /ｨ仍ヾ} /::::::::::::
./ / ﾙｲ |::ﾊ/、.∨ ー― レ' ー‥‐' /∧ /＼|
./ / .ﾚ｀ー〈 ∧ ∨
} / il ∧ u |! / }
| | /∧ i} / !
| | U ヽ ' u / |
| | 、 ｒ- _＿ ＿ .／ |
| | ∧ ´｀ー＝ー―'.／ .|
| ／￣ヽ | し个 ⌒ . イ |
|／ .＼ u ＞― ｱ ! ／＼ |
＼ 〈 ／| l／ .＼＿_{
＼｀ー―――''／ :|/ ｀
そういや小谷城以来全く出番無いなｗ
可児才蔵ってこの時期、誰に仕えてるんだ？
スレ主が唐突にやる夫小早川をそのまま大河原作で見てみたいとか書いてて笑ったｗ
これからが本当の地獄だ
やる夫小早川のファミリーって実も義理も……（震え
ムスカさんと部長さんの思いを、戦国時代もので例えて誰か解説しいてくれｗ
>>654 もう終わったんだよなあ
>>663 無かった
娘 寝ない もう少し待ってください
投下します。
元亀元（1570）年４月下旬、岐阜城下……。
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s｡ `''＜三三三三≧s｡ ￣^| || ||／ ｡o＜ﾆアi:i:
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ヽ |.:.:ｉヽ:ヽﾄ ｖ':::::}| ｒ':::::ﾘ |/:.:.:.:/!.:| 潮さん
|ｲヽ..＼ﾄ. V少 ｖﾆｿ 厶 イ:.:.!.:|
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,. -=ｰｖ' -‐=＝=‐- ､ ＼
/ '//癶 ／ ／ ヽ ハ
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| i'/从/ / !{ l ii {ﾐﾊヽ }
| { } }i {介ﾏﾄN､ {/}ﾊﾊ不 }} {ﾐi } } !
| | 川 f斤元 }ノ 斗ミ从从 {ﾐﾉ { | 来月には生まれるんだろ？
| | ｲ'＾! !ゞ==' } {ﾑ'ﾌ'〉j | / | |
| | 八ﾊ. | " ｀¨ ｲ {ﾊ. | | 困ったことがあったら 遠慮なく言えよ
| | }| l小{ ､- ､ / ,'ｲ | |
| | || l i少､ `ｰ'´ ／ / / } ! ,/ 大概のことは すぐに手配してやるからな
j,ﾉ || l i } |7｀ヽ.. イ { / / { | {
. || i i | |￣｀ヾＴ卉'ｲ/ / l | |
/⌒ー'Ｔ¨下´}ノ Y {／ｰﾄ､__!＿｣_/
/ l || | 广＞､____j＿,.ｲ { l |
,' l || | 〈 }_｣二.___ﾉ } l |
} || | {￣ / ＼ ｀7 | l | ← 林通勝 ５０代後半
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. -＝ミｰ―==ミ
／ : : ／ヽ: : : : : : : : :＼
. ': : : : :/ :/: : : : :｀ヽ: : : : : ヽ
/ : : : : : .' :′: : : : : : : : 、: : : : :.
/: : : : : : :{ :{: : : : : : !: : : : :＼: : : :.
{/ : : /: : : Ⅵ : : : : : ﾄ､: : : : : :ヽ: : :.
{: : : /: : : :人:ノ: : :､: { ＼: : : : : ＼:|
_ ､:乂: :ｰ==≦Ⅵ: : {≧==ミ ｰ=ミゝ: ヽ ｲ
/:r ｀ .．: ´ : : イ ､弋ﾘ〉 . :八'弋ﾘ ′}､: : : :＼:≧=彡'
ゝ＝＝≠彳:/:ﾊ ＼: ヽ . /:ｰ-: : _:ヽ 寧々様 それに御家老様まで
( ( 从 : : :. i ヽ: :.、 ∧〈: : : :ﾄ､ ｀ヽ
ゝY ノ : 八 , ､ ｰ=メ: :ヽ＼: :} ,}从:} わざわざ足を運んでいただき恐縮です
＞‐‐＜ : : :丶、`ﾆ¨ イ} :}: : }:＼ヽﾉ} ﾘ
.′:.:.:.:.:.:.:.ヽ: : : : ≧ｰ‐ ´ |ﾊ/: :/:＞､-=ﾐ
|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊ: ｰ') ｀ヽ__ムr-≦ミ ､}}:.:.:.ヽ
|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:'.ﾐヽ}:、 ゝ-{ ､ヽ ヽ ヽ }}.:.:.:.:.:.
|:.:.:.:.:.:／i!.:.:.:.:.:.ミヽ:.ヽ/ r ､＼｀ ＼.:.:.:.:.:.
i!ト､_ノ r″:.:.:.:.:ト､:ﾊ:.:.:＼.ﾊ ヽ} ヽ､:.:.|
i!:ｰz、〃:.:.＼.:.:|:.):ヽ}:.:.:.:/､:.:＼ : ､ﾄ
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|ｉ|:.､:.:.∨:.:.:.:.:.:.:.:＼{:.:.:ｲ≫:´:.:.:/ :. ヽ ← 潮 １０代後半
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// ,.-‐,ﾆ＝=-
,.--､ l l ／／´
/ ,..、ヽl_,../ /-‐‐- ､
/／ ,.ﾌ､ ll レ' ﾐｫz､
/／ ／ l ト､ ＼ ＼ヾヽ、
／/ / ／Vｱ＼＼＼: ＼ ヽ:ヽ っ
／ ,/ / / ﾉ ｌ '. ＼＼＼: ‘， ‘，!､
_z≦-ｧ'/ / // /l :l ＼ ∧ '. ＼‘， l l｀`＝=‐-
{{ 〈ノ λ:l:l〃 l '.ヽ、＼∧ '. ヽYl l八 _,.ノ 御家老様には このように
ヾ､乂__/,.イトlLL斗ヽミ=-二ー---=＝彡<＿
｀ミー‐''"´_,.ィﾌl::(ﾉl!ｨて,ヽk､_二=r'',ﾃiァﾄ トミニ=-ヽ 住まいまで用意していただき
｀`ー"/ / ///∧.ヽ､ン ヾﾐ ヽ-'ノ/!ヾ!:::ヽ:::ヽ､}＿,.ノ
/ / /l /l ∧ ､ /ﾉ、:＼::ﾐz,_ 心から感謝しています
./ /i乂／l lハ ＿ /､ヽヽ＼＼lヾゝ
.{ !i／ l '.ミ＞ （ ） ／l /ｌ ﾊ }`＜l
`l::::::へ l ﾄ､'.Y o ≧ｰ≦/ul/. Y | l ’＜
〈.:::::::＼ヽ ヽヾ!z､ ヽﾟ ／ 〉"ﾉ//／ r,ミ' |
|:::::::/〉 ヾ! ﾍ /,.イ<>ヾ／／//＿::::::::::::::ﾉ{
l :::::::::::::::::::::: ヾ/ <三<.／V.ﾚ-‐''‐-､ヽ {
./:l ::::::::::::::::::`ヽ、 ,ｨ州l!/ ／ ::::::::::::::::.＼) ‘
／ / / :::::::::::::::: .ヽ州州!／:::::::::: l: :::
.／ / /. / / i ＼ .∧
./ /. / /| / l. | | | | ∧
| | | | l ｰ斥」､ | | | |. |
| | | | ∨/ V＼ /l l j. !. |
| | 〃丶 | T≧=xz V 从 人才´,ﾉ |
| | |,| ｿ|. | 代以ソ,′ x===z / / |
| |、 ＼∧. | ｀¨´ 以ソ,'ム ′ l |
| | l :｀┤. | ｀¨´ }. ∨| |
| | | i: : ﾄ､ | / ∨ .| |
| | | |: : |::∨ ∧ ､＿ / ∨ ! ! 気にするな これが俺の仕事だ
| | | |: : |: :∨ ∧ ｀ ＞ ／: : ∨ //
| | |: : |: : :∨ ト ／: : : :∨ 〃
.ヽ |/ |: : |⌒Y∨ ∧ ＞- . : : : | : : ∨
.∨ ./: :/￣￣ﾞ∨ |ヽ人 : : : : : : : :| : : : |
/ ./: :/ ∨ | ,ﾍ .|: : : : : : : ::| : : : |
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. l::|l:::::::::::::i::j´ .|/ ／ / ｀|::::i:::::::::|
ﾚ {::::::::::::从 |:/l::::::::::| 感謝の気持ちは わたしも同じです
i::ゝ:::::::{ ,,x=≠ゞ ≠=zx,ﾘ l::::::::::il.i
. il::::l｀ ､;乂_ ノ::::::::::i l i 林様には 日頃から良くしてもらっています
i.l::::|::::::::::ﾄ ｀ ｲ::::::::::::i::l .i
. i l::::j:::::::::::i::｀:... . 丶ﾌ ...:´::::i::::::::::::i: | i
i |:::::i:::::::::::i:::: , -l｀ - ´ l-､::::::i:::::::::::i::::| i
. i |::::::i:::::::::::i／ l´ ゝl ＼:i:::::::::::i::: | i
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i j::;::ｬl l:::::::::::l | | .l::::::::::::lヽ:::| i
i ./∧/.l.j:::::::::::::l .ﾊ￣｀ ´￣ / l::::::::::::l l/ゝ i
i /:l~///l::ﾊ:::::::::::l ハ / l:::::::::::l l///ヘ i
i /::::|////lﾚ l::::::::::l ハ / .l::::::::::l l/////l i
, ァ≦￣￣ミ=- ､
／ ∠― ､ ミｭ､
.__// i `ヽ ヽ } ´＼
/ // i ', ヽ i ', ', 彡ﾏ ヽ
././ .{ .l .i i .} .} ', } }.∨ ∧
i .j | { i }, -ｲi },', } ﾉ i ∨ .i
i il t┼‐ﾏ､ {､ lﾏ､ハ}jﾑ l_, ィﾘ ∨i 殿からの指示があってのことだよ
i l l .{ iﾏヽﾏﾏ ､{ ﾏｨ芋芋ﾊ .l ヽ } } .ﾏ}
i l .l {､{示芯. 辷ツ,.l lﾉﾉ i .i ﾏ 木下は すでに重臣に数えられるが
i } .l .iヽ ﾏﾂ j : : : :l i' i./ }i
j ﾊ ‘， .ト',: : : : ` i { ./ i l 自分の知行地を持っていないという
.ﾑ' `ミｭ､ ',ヽ ｬ ァ イ i / j i
.,.ｲ , -'-.ｬマヽ=-｡ ,.ｨム.i j ﾊ / i ちょっと特殊な立場だからな
.// i } |i i､_トミ-彡 ´/ .} / ∧ / ノ
{ { ,' .} || i― ､ .} } ﾉ､/ / ∧ム ' けっこう 殿も気ィつかってんだよ
ﾏi .,' ji il .j -=ｧ} T´ ｀i / ､ .∧
` ﾉ ﾑ ./ / ノi T j .il .ll ヽ ‘，
ﾊ ノ' //i＜- ´ ./ l ヽ j ij| l l ‘，
/ｲ ./ ﾚマｧｭミｪ ' L. -.} .lj i l ‘，
//} ./ // ｀¨'' ==l .i l／.j }
// } i:::､ // .llﾏi i .,' .l
,/././j i:::::::::::i./:::::::::::::::: ､ .ll ﾏ l { .l
/j/ /.j }:::::::::l l:::::::::::::::::::::::::::::≧ﾘ､＿ ,j .j .,'
/i i/.ﾉ ﾄ .jj￣￣ - .､::::::://::::::::::ノ./ j /
i.{ i'{.j .j jj `//､:::::ア ,' /i ./
／ ＿ ｀Ｖ´＿ ／ ＞‐ ‐ミ ､ ヽ、
″ ´ ＿,ソ´￣／ ／ ′＼ ＼ ＼
// ／ 〃ｉ ＼/ ／ / ′ i| ｌ ヽ ヽ Y⌒ヽ、
. // / ,″ ＼.′〃 ,/ ,/ ｌ| | ﾊ Ⅵ､｀ヽ｜
// / {{＼ .′ {{､＿i{__ j{ ｌ| | i | !| | ｉ |
. ' ′ .′ '}}＼｀ｉ {{ハ 人 ｀ﾊ. ﾘ | l | /' !| | ｌ | それに 織田家は
|ｉ { 〃ｆ⌒| 亥f芹ミ心{ﾘ、 i| /jオﾅメj l,' !| | ｌ |
|l : |ｉ八 （| ｉ{ 込_ｸ Vﾙ'´rf斧ミ刈 ,ﾘ｜ ! ! 望む 望まないにかかわらず
|l. 、 |l iヽ| |{､ { 込,ｸ ' ｿ 〃 ,′//
ヾ. ＼ |ｌ ｌ |i l |i | ・彡' 〃 / // 勢力圏が急激に広がっている
＼、 '|ｌ ｌ |l | !',j /ｲ 〃 ,′//
}ｉ |ｌ ｌ |l | !∧ ` ー ｲ l ｛i / // こういう状況では 木下のように
|l |ｌ ｌ |ｌ | ∧、 /´!´ i ｌ|′//
|l |ｌ ｌ |ｌ ∧ l l| ＞--- イ| | ! l ｌ|i ｌ i 有能かつ地縁に縛られない男は貴重だ
ﾘ |ｌ l |l ′ｉ ｌ|[＞‐r‐＜}| | ! l ｌ|i ｌ |
〃 |ｌ ｌ | i／| ｌl｀冖岔冖´| |} ｉ ｌ ｌ|i ｌ |
〃 ,/!ｌ ,r≦| l | ｌ|＿｛＿｝＿! {｀ﾄ{ i ｌ|i ｌ |
{{ {{／ .＼刈／| ﾘ /{｀Ｖ⌒ ヽＶ' リ ﾘ≧x|＿
,r┴‐ｒ≦､ ヽ ＼l /' ∧｀〈/´⌒ , ∨ | / // , ｀,
. |l ｀ヽ ＼＼ ＼ﾚ'､ / ∧/ /¨二、 }ｉ ﾘ / // / |
/ / ／ , ､ ヽ ハY⌒ヽ、
′ 〃 / / / ', ｉ' |ﾊ､ |
i /{ ′ / / ,' i | ﾉ|´｀| i |
| ' }V ﾊ i | / l |,′| | l | あいつは
| i |,| {NＶヽj､ ｲ ﾉ | ﾘ ,ノ| | l |
| l {.| | ｀ {ヽﾚ'/イ .ィ ﾉ /く | | .' これからも出世するだろう
. l | !'| | ! ′ '´・'ｲ_r‐｛,ノ | j | ・ ・
', l |ﾊ !、 ､＿ /＾〈 ヽｉ 〉 ｜ | ; ……上がり目が絶対にない
ﾘ | ∧ Vヽ ￣ .ィゝ' / i| | /
ノ￣{'}ヽ. ',弌.￢＝´／ ｘ≦､__ ｌ l / 俺と違ってな
〃 |:| } }､ ｀Ｙ}' 〈 ,／ {:} ﾊ | l'
/′ |:| | | ＼jﾉ＞'´￣￣￣! j:j' | | ′
/ !:! ﾉ ﾉ_,.イ＾ﾊ | |:| |
/ / ,､ |､|"ﾞ｀､ ｀､
l / / | .|.ｌ| l .::::::::::l
| | l /_,. | .| |ト､ | , .:::::::::|
| | l/l/'´ // / ｀メﾉl /l .:::::::|
､ヽ ,ｨﾁ斤､′ 仡ミュ' !.:::l:::|
| ＼ {ｂ::::::ﾘ P::::::リ / .:::|:::ﾄ､ 林様……
ﾄ､ ｀トﾞ-‐' , ｀‐-'／l.:: |:::| ヽ
|::| ﾍ /:::|.::. |::::| ｀､ そんなことを言わないでください
|:::| ::::「｀ ､ ´｀ イ ｀|.:::. |:::::| ＼
|;:ｲ ::::| l ` ー ' ´ ! |.:: ﾄ､:::|
／';:::| :::|. |‐- ､ , -‐/ !.::. ｜:::ヽ、
/::::::::';::| :::| ヽ / |.:: |:::::;'::::::ヽ
l::::::::::::';:| :::| __＼／__ |.:::. |::::;'::::::::::::l
／:::::::::::::::::/:::ｌw/ヽ:::::::::::::｀ヽ
／:::::::::::/:::::::/:::::| ﾞ:,::::::::::::::::ﾊ
/:::::::::::::::/::/::/ｉ::::::| }::i::::::::::::::ﾊ
/:::/:::::::::/::/::/-ｌ/l::|"￣~ﾞトｌ|:::::::::::::::ﾊ 藤吉郎をはじめとして
///::/::::::{:::ｌ::/ / }| _＿|/ ｌ:::::::::::::::::ﾄ、
ｌ! {:/|:::::::::::i,ｨ=ま、/ 了::沁､ｌ::::::::i:::::::::! ヽ、 家臣の皆さまが 安心して遠くで働けるのは
iｌ ｌ::::::::i::{l b::r!/ lc::::r| l}:::::::ｌ::::::::::ヽ ヽ、
i ヽ::::ﾄ､杙_ﾘ 弋_ﾉﾘ ｌ::::::::ｌ:::::::::::::::ヽ ヽ、 ここで林様が わたしたち家族を
/｀i::ヾ} (i ｌ:::::::::ﾄ、:::::::::::::::＼ ｀ヽ、
/ !::::八 i￣ヽ ／!:::::::::ｌ ｀ヽ、:::::::::::::＼ ｀ヽ しっかりと守っているからなんですよ
/ ｌ::::::::::::＞ ､ ',. '´ .ｌ::::::::::ｌ ｀ヽ:::::::::::::::＼
/ .ｌ::::::::i´ i｀´ヽ ｌ:::::::::::ｌ /｀ヽ::::::::::::::::＼ その御恩を わたしたちは忘れていません
/ !::::::::ｌ ! 、,./ｌ:ｌ|:::::::::l /::::::::::ﾊ::::::::::::::::::＼
/ ｌ:::::::::ｌ ｌ / ｌ| !::::::::::ｌ /:::::::::::::::::ｉ;::::::::::::::::::::
/ ｌ:::::::::ヽ ', / i! ヽ::::::::ヽ::::::::::::::::::ｌ;;:::::::::::::::::::
{ ヾi冫､::＼‐､/, -－､ ｀ヽ:::}:::::::::::::::::ｌ;;;;;;::::::::::::::::
i /::::::::{、_ ,.0、 {＿_/}/::::::::::::::::::ｌ;;;;;;;;;;:::::::::::::
i {:::::::／ ＿| ｌ ヽ-－'::::::::::i::::::::::::::::::::ｌ;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::
i ',::::::￣ﾞ:::::＼^/ｰ'´::::::::::/::::::::::::::::::::l;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::
ヽ ヽ:::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::/:::::::::::::::::::::ｌ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::
＼ ／:::｀ー::、〇:::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::ｌ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
.i ::/:, i i:|: i | , :::';:.:.. ::...l .i l |: :|:l::: !:: .::: ! ';:::. |
| :l:/ |l: !:| l : l::. :i:!':;::i;::::::!. .l ll_!/-l:::/!i:: ::;'. l:::! l
l :::/ ';. 'l l |:.: |,'-┼‐'-!ヽ;:::::: l| !' |:,' ! | / .|:l .!
| .::/! ヽ.:| l l::i:! ＼:! ヽ ＼:::l ,.z=＝ゞl:' .l l:l: |
.! :l:::l lヽ!: l ';l ! ,.z=＝x ﾞ' ﾞ , ,’ |:. l |:!:.l
', ::::| | l.l.i';.. !. ',ヽ ,, , , " !: l il |:.|
ヽ :::! l.l.l.ヽ!. !: .lヽ、 ! |: l l.| ';::l
ヽ :'., i ! :l';:.';:.. |., l:.:l .l l ';::| ……ありがとうな
＼ヽ.|l i ::lヽ::.::.. ',ヽ ー .. ´ ／!:: !l .|. ヽ',
ヽ:ヽl l::l::::＼:::. ヽr丶 、 ／l::::|i:::: l l ';:i
.i':;ヽ::ll:::::::l:ヽ:::...＼ヽ ｀ ' - .. ' l::ヽ:::l|!:::. l ! !'
,' .:i:l::ll:::::::l:::,r＼::..:.'., ｀"'' -,-、 |:;'|l :、!:';:: ';:ヽ /
. / .::::!|ll;;:r‐<´ ヽ:ヽ::.: i // ':,l::l l.| ヾi-;::.';: i
/.:;: -''!´ ｀ヽヽ ヽヽ::::i';. i./ i:|',|.l. ',',ヽ::.i｀'ー ..... _
. -─-v -─- .
／ Z ＼
/ _ _ }ヽ
／∨⌒/´ / ｀∨ .ﾊ ⌒ ヽ
. ' ∧ ∨ / ｌ i i ∨ ﾊ ＼ ＼
/ . 'ﾄ、V i .ｌ l li ｌ| l l ! l l! ∨ ﾊ ヽ ヽ
. / / | ! !十十ト!l !ィ十十l ｌ l|/ ∧ l l! ｌli そうだな それじゃ
ｌ / .ﾘ i{ 「斧≦|从 !ﾊ≧斧k ｌ| ' ∧ ﾘ i! il|
| ｌl |l ｌﾊ Ⅴト‐ｿ 人! ｲﾄ‐ｿﾉ! l| ' ∨ ﾘ .ﾘ 木下が もっと偉くなった暁には
| ｌ| 从 i lﾊ ﾊ "" , "" / . ﾘ 〈 ∨ル'
| ｌ| // ﾘﾘ ﾊ iﾄ ｰ､-, ‐ ,.ｲ // ヽ ＼ 俺の一族を引き立ててもらうことで
. 从ﾚ/ __又´: :| ｌ|: : ＞. ∩＜: .ﾘ //ーく ヽ. ＼
「 i |l: : .| ｌ|: 〈＼:.:| |: :_:./ //: : : /7、_ ＼ ＼ その恩を返してもらおうかな
. | : |l: : 从l:〉 ＼ N |´ / //: : : // ! ＼
／| ∨: : : : 弋 --' ∨ //: : : // | ヽ
. ／ l| /: : : : /: : マﾇ. ∨i!: : : // |
／ ／jl| 从: : : : i: : : : : 人 ∨: : ::Y .'
.／ ／ ∧ 人: : 从: : : :': : : ＼＿ 〉、: l!/ ∧
／ //∧ }: : : :i!: : : : : : : 〈 ∨´ ∧∧
. /// ∧ |: : : : 〉: : : : : : :∧ } ∧ ∧
/// / 〈 !: : : i!: : : : : : : i ∧ __ _ノ / ∨ i i
/// / }ﾙ': : : :j: : : : : : : :l〈 i/i i! l| l
从{ﾙ ／: : : : :/: : : : : : : : i∧ /! | l| l
.人 ／: : : : : :/: : : : : : : : : :!:∧ / ! | l| ﾉ
／:＼: : : : :/: : : : ー-＝=j: : : :ー く l! | l| イ
く: : : : : ＼ :/: : : : : : : : : : : |: : : : : : } ﾙ ﾙ' ｲ .メ
/ ＼: : : : :/＞ -- .. _:_ :_:_:_j!_ : . :≦∨ // ／ﾙイ
. /:::::::::::＞-'::::::: ::::::::::::::::::::::::::::| ∨./イ／
|:i.:.:::i.::.::i.:.:.:.:::i.:..:.://.::/.:.::// /:/ .|.:.:i.:.:::i.:.:.:.:.::i.:.:.:.::
:i.:.:.:i.:.::.:i.:.:.::.:i:.::.// :/;ｒ´// ./;ﾍ,_ .|:.:ii.:.:.:i.:.:.:.:.::i.:.:.:.:
i::.:.i.:.:.:.:i.:.:.:.:::i:.://:./'´./'´ .// `"=ｪ,,_.|:.ハ:.:i.:.:.::.::i.::i:::.:
i:.:.ﾊ:i:.:.:i.:.:.:.::i:.:i ﾚf / /´ .|;ﾅ‐ﾄ､i.:.::.:i.:.:i.:.::
i:.:.| |;i:.:.i.:.:.::::レ´i:|./ ／ i' |:.i.:.:.:.:i:.:.i:.:.:
｀i;| .|;i:.:.i:.:.:.:.:ﾄ;| i _,,ｒー‐-､,, .|:i:.:.:./:.:/:.:.::
＼ヾi:.::ト:.:.:.{ヽ _,.ｒ=､ '´,ｒ=＝＝ｭ､ii.|:.:.:ｲ:./:.:.:.:
｀ }:.:i`､;:::{,｀,ｒ'"~ヾ. / ﾘ|./:i:.i:.:.:.::.
|ヾヽ;ﾄ､kヽ､.::::::::. ..::::::::...／.|:.:.i:.:i:.:.:.:.: あはは……
.|;i;｀ヽﾄ､:{ '､ ./i:.i:./:.:.:.:.:.
|.:.:.:.::i.::｀＼ ー‐ u /:i.:.:i/.:.:.:.:.::::
.|.:.:.::.:i:.:.:.:i:.｀;. ､ ／|:.:/:.:i':/:.:.:.:::.:
|.:.:.:.:.:i.:.:.:i.:.:::i.:.:｀i;...､ _, '´ .|:/..://.::.:.:.:.:::
.|.:.:.:.:.:i.:.:.:i.:.:.:i.:.:.:i.:.:.:.｀ T '´ .|':://.:.:.:.:.:.:.::.:
./ / / ＼ ∧ ＼＼
_＿ | ./ / ! !_斗､ .∧ ＼＼ ま 冗談はさておき 殿も今回の
| { { ヽ, 人 l xtﾃ∨ ∧ 〉 〉
∨ 〈 .∨∧ |斗‐- ＼ｖ/ん:::ｼ.∨.∧. / / 越前国遠征は 短期でケリをつけるつもりだ
∨∧ ∨ 丶|,,ｘんﾃ ｀ ・ ∨ ｀<
.∨∧ _∨ .ヽ<::ソ , ﾄ､ ＼ 木下が帰って来たら 元気な赤ん坊を
∨∧ / ,｀ヽ ∧ / ＞―-ヽ＿
.∨∧ ＼ 冫 ∧ _ ノ ∧ ｀ ､｀＞､ 見せられるようにしとかなきゃな
∨∧ 冖∨ ＼＿_ /: : ＼ ＼ ＼
.} / ＼ ＼ |￣ : : : : : : ＼ ＼ ＼
/ ./ ＼＜ ＞､＿ : : __ : . ＞ ､ .＼ ヽ
/ ./| ∧ ｀ー 7/￣ ∧: : ＞ ､ /
/ ./ .| | //: : // ∧: _ ＼ |/
/ ./ | l//: : // .∧ ∧＼ ＼
/ ./ ./ | : : : | | ! ∧ ＼|＼ ∧
{ { / | : : : | | |＞.､ ＼ ＼|
.＼＼ ﾉ: : : :∧ |: : :＼__ ≧
／ ヽ ＞ ／: : : : : :∧ | : : : : :ヽ￣
/ ／ : : : : : : : : ∧ !: : : : : :}
/ | : : : : : : : : : : :∧ !: : : : :/
.| ＿ 人 |: : : : : : : : : : : : : ｌ |: : : : {
.| ／ / ／ ∨ヽ: : : : : : : : : : : : ! |: : : :∧
.l ／ / ./ .∨ ヽ: : : : : : : : : : : ! |: : : : :∧
.| / | / ∨ ∧: : : : : : : : : | |: : : : : :∧
.| ./ !/ ∨ ∧: : : : : : : : :| !: : : : : : :∧
.|/ ∨ ∧: : : : : : : :| !: : : : : : : : :＼
. :´: : : / : : : ′ : : : : : : : :＼ : :ヽ -───-
/: : : : : :|.: : : :.| : : : : : : : : : : : :＼ ’， ｘ ´ ﾊ ｀ ､
.′ : : : : il : : : :|: : : : : : i : : : : ヽ: :.， γ´￣￣￣￣｀ヽ 〃 i ヽ ＼
': : : . . . . .il. . . ..|. . . . . .ﾄ､ . . . . . : ＼ ＼､ ／ はいっ！ ＼ /' ,ｲ ! ﾊ ﾟ｡
, : : : : : : : 八!: : :|、: : : : l八 :_:＿: : : : :＼ ＼ ￣ゝ＿＿_＿＿_,ノ￣ / , ／ } ! .|^ｰヽ. ﾟ｡
{: : : : : : : : :从 :__|:_: : : : :|. ¨＼: : : : : : : : :ヽ: :Y , ./ -‐≠ 从ｊ ﾘ_ i ｉ ﾟ｡
|.: : : : : i: : :√}从|＼: : :从 _≧ｭ､.,_: : : : : :＼ . , / ／ イ // / ｀ヽ! ! ',
八: : : :/: : :7 _ ヽ: :ゞ ,x≠ﾐ.、Y :￣弋=､: :, ﾉ , ,ｘｚｚミ ;ｲ / ｚｚ｡.. | ! ﾄ､
＼_/__,.．イ.: : :ﾉ{ ,.x≠ミ､ ＼丶 .}: : : : : :, )ﾉ / i 〃ん∨} レ 'f^)斥ﾐ､从. | }!
/ヾ、＿彡イﾞ: | ＼丶._ 从: : : : .:, . / i! '^ K )ﾘ iん/ﾊﾘv' } ｊ ′
. {: : ／: :／ヾ : :＼ ' ｰ一 从: : : : : :| / i! 八i ｰ 乂_ソ' / j ｲ!
／: :／: : : :.＼ : :＼ ＿. ｧ ,.: :{: : : : : : :l . / .i! j ' / ﾊ' .!',
ｰ=≦- イ: : :|: : : : : ＼: : ＼_ _ｨ": :｜ : : : : : | / i! ﾑ {￣ ｱ .ｲ i .!ﾊ
{ : : : : l : : : : : : : ヽ: : ヽ≧.. ｰ {. ‘,: : :l: : : : : : :ﾄ､ )、 . / i! i .〕ト ｰ ′ イ | !.i i
. 〉ﾞ: : : :.ヽ: : : :.} : : :{≧ｰ一 }. ‘; : }、: : : : 人_｀¨´ : ) / / i! ∨ﾉ i ﾟ ‐‐ ´i .| .| i! ,
乂 : : : ;ｘ}.: : :八: :.ﾉ ＼ ﾉ メ_メ : : : : :(} {:ｉ:ｉヾ¨´ . / / i ﾊ | | .! .! i ,
. _ ＞ｲ:ｉムイ: : ヽ(､ ..ﾇ⌒K }i:iﾑ: : : : :＼i:i:iム / / ! ∧.人 .人 j !从. ', ,
. /i:i:ｉﾑ 寸∧ : : : :{i:i＼、 ／ }ﾆ{ ＼.!:i:i:i:ヽ: : : : :.＼:i:iﾑ ./ / ＿i }=‐-ミ ｚ-‐=｀ |!ｰ ﾏ ﾊ ,
}:ｉ:i:i:i:ｉﾑ 寸ｉl : : : ;}:ｉ:i:i:i:ｉ〈､ ./ニヽ /:i:i:i:i:i:i＼: : : : : ヽ:iﾑ ′ ./ γ´ ! ﾑ |! } ﾑ ,
ﾉ:i:i:i:i:ｉ:ｉ:ｉﾑ 寸: : :/i:i:i:i:i:i:i:i:i∨二二∨:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:＼: : : : :):ｉﾊ / i 人 从 .! 八､ .} 从 } :､
『 誠 の 太 閤 立 志 伝 』
＜その２０ ＵＲＵＷＡＳＩ ＮＯ ＢＡＢＹ （後篇）＞
元亀元年４月２８日、夜。
越前国に侵攻中の織田信長は、北近江の浅井長政が謀反と判断するや、
遠征に随行した公卿と伴廻りのみというほとんど単身で都に向って駆けだした。
＼ .....／
＜ ┌┴┐┌┴┐┌┴┐ -┼- ￣Ｔフ￣Ｔフ ＿＿ / / ＞
＜ _ノ _ノ _ノ ヽ／| ﾉ ﾉ 。。 ＞
＜ .....＞
／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,,
ﾟ r' ／＝ミ
o / 彡ll',''´
. / u 彡lll ﾟ
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ o
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ 。
. |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l |
|. ,' // ﾟ
. ',. ,' u ,/r'
. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l
ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ
'ヽ ''' ／
／| ヽ`ｰ--‐ _´､｀＼
/ ＿＿ ヽノ /´> )
(＿＿＿） / (_／
| / ← 織田信長 ３７歳
| ／＼ ＼
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨| /┣¨ ) )┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
∪ （ ＼
＼＿)
この遠征は、企画意図から考えても、浅井家が裏切った時点で失敗だ。大敗北だ。
ここでとるべき方策は、どれだけ「敗北」で被るダメージを最小限にするか、
すなわち、主君かつ可能な限りの軍勢を無事に戦線離脱させるかということのみだ。
／´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : }}: : : : :｀:ヽ､
ﾍ||: : : : : : : , :r ,=_'_‐_´_ ｀ '‐= JL: : : : : : : :
|: ||:||, - , = r´': / ,-, フ ｀ '_r‐>-､= -､: : : :
ﾍ: >/竺ヽ}: : : r //:|´ r‐'´／ ヽ: : ヽ: : ..... _____
ヽ{ !焦ﾝﾉ 二 } ﾉﾆﾉ .ﾉ 人 ／_ノ ＼: :ﾍ . ,. ‐''三ヾ´彡ｼ,=｀丶、
{｀'‐'-´ ‐::´:｀´ﾉ人､ ヽ ﾍ ´ﾉ ､ ヽ- .. ／'".:=≡ミ_≧_尨彡三:ヽ、
{／::´::::::::::::／{ ・ヽ, ノ､‐｀/ ｀i / /／.:;:彡:f'"´‐------ ｀`'ｒ=:l
/:::::::::::, r ' ´ ﾍ ノ ヽ＿,,､ !､ / .... /〃彡_彡′,.=､￣￣ ,.=､ |ミ:〉
/,::: r'i´ﾟﾉ ｀ | ＼_ ノ .... 'ｙ=､､:ｆ´===tr＝=､.___,. ==､._ゞ{
'´ | ｀r _ - ､ | ／ {´yﾍl'′ | /⌒l′ |｀Ｙ}
.| 'ヽ ﾜ ' | ／ ﾞ､ゝ) `''''ﾂ_ _;`ｰ‐'ﾞ:::::ｌ{
| ｀ _ , -― ' ‐ ､ ヽ､ _ .. ヽ.__ ,ｨnmmm､ .:::|!
ﾍ r '´ r｀ヽ､＜: : ,.ィ'´ﾄ.´ ´｀"｀"｀ﾞ″ .::::;'
ヽ ノ ヽ ＼: : .イ´::ﾉ|::::l ＼ "' :::/
ﾍ , ‐ ´´ ￣￣ >== ::::::::::::|:::::l ヽ、 ..:: .:::/.､
' - -, ､r = ´ _, - ‐_, '''''／: : : : : ......:::::: ::: |:::::ヽ ヽ、.......::::／..:::／!＼＼
/‐=｀| r'´r―ﾂ ´ ~: : : : : : : : ::::::::::: |::::::::ヽ ｀`''‐--ｧt''′ |!:::ヽ:::＼
{-‐i .|, -'―': : : : : ○: : : : : : : ...:::::::::::::|::::::::::::ヽ、 /i|iﾄ､ |l:::::::ヽ:::::＼
rﾉ´=´ノ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .:::::::::::::|::::::::::::::/:ヽ、 ∧|i|i|i|〉. ||::::::::::ヽ:::::::＼
↑ 柴田勝家 ４１歳 ↑ 佐久間信盛 ４３歳
織田家の家臣たちも、小勢で敵を足留めする役割の殿軍……、
形として越前国金ヶ崎で見殺し同然にされる後衛役を残して、順次撤退を開始する。
その殿軍を、木下藤吉郎は自ら進んで引き受けた。
. ／: : : :u: : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : :u: : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ | :/. |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 （・） |/:::::::ﾚ（・） }|:./ヽ : |
＜:: |. 小{ _,,.. - :::::::::::､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:| 言っちまった やっちまった……
厶ﾍ ﾊ ::::::::::::::::::::､::::::::::::::: {ﾊ/ V
： ＼_! u ＿ ' ! ： 勢いにまかせて 俺は……
： ヽ ／ ｀t u ／ ：
：_,ｒ| ＼ { / ／ ： とんでもないことになっちまった！！
： ::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´ ： ｶﾞｸｶﾞｸ
／::::::/::::::| ＼u ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼ ← 木下藤吉郎 ３４歳
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!:::::
： |
： | ニ…… ニ コ ッ
： |三＞―- ､
： |彡彡彡ィ::::｀` ー- 、
： //,ｲ´ｼ'´ィ彡彡'´ィミﾐ丶
///／／／／／／ｨｼ、ヽヽ
＼＿＿ ／///／,イ//ｨノノ／´ﾐ{fヽミ',ヽ
彡彡彡∨ｲノィf////ィ彡ｨ／ u |li|トiＮlil|
彡彡イ/,イﾉノﾘ//,メ､!,'／ }ihl|lﾄh!li
イﾝﾉ/ｲf//ｨ彡'//==x'<_::::........ // !{l}jj｝l|
彳ｿｨ彡'ﾉﾉ彡ｲiﾘ ／卞'ｼ"i:.! ,::::::// li|liﾘ'ili|
ﾉイ彡彡彡イ!lil|/ / !/､=ﾐf､ﾝ´/lf{ jli| だ だが……
彡彡イjiｼ'´,ﾉﾘﾘ u / ':!.:｀丁/ﾉｲﾊヾj|ﾘ
ィﾘ/ｨﾒｲli,ィ彡" ／ | !ｲﾉﾉﾊlヾYi 危険な役目を志願したことで
//'´7Zｨ'彡'´^メ､_ 'ー--' ／{ｲ//ﾙ'ﾉ,ｲ!
/ ,ｲ彡7ｨ', / 、 ｀ ‐ ､_, ／//lV/ﾘｲr'iﾘ | お前も家中の敬意を獲得したではないか
/;ﾂ'´ｲﾙイｨ, ,､ﾝ;-､_, ,ｲｨﾉノﾊliW/小'ﾉ ,!
､jl/ ,ｨｼｲ彡ｼﾉﾉﾙ､,.ｨ'frｼﾉﾉ//ﾊliliﾘ|｝{{ （ そ その点は…… 良かったか……な
/ヽ、fr' '7ｼ'ｿ/ﾊﾂﾉﾉ八{lili/'ﾉﾉ/ 川{ l八! ',
ﾒ､ / '"ﾝ'ヾﾂﾉ ノﾉﾘ',/// /ﾉﾊ!( ヽ ,!
／ 了 | f{! ／ｿﾉﾉｲ／,ｲﾉﾘﾘ} ヽ. ソ ← 竹中半兵衛 ２７歳
. ／: : : :u: : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : :u: : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 |/ ﾚ ..}|:./ヽ: : |
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V その旨味を味わうのは
＼_! u ＿ ' !
ヽ ／ ｀t u ／ まずは生き延びてからの
___,ｒ| ＼ { / ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´ そのまた先の話でしょうがっ！！
／::::::/::::::| ＼u ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!:::::
藤吉郎は、絶体絶命の窮地に立たされた。
だが、そんな藤吉郎に手を差し伸べる者たちもいた。
10ぐらい離れてるイメージだった
,,,,,iiiiiiiiiiii,, /
,,iiillllllllllllllllllllii ／
illlll´l´l´l´llllllllli う〜〜撤退撤退
| ┃ ┃ﾞﾞ ﾞlll
| _- ‐┐_/ll
ヽヽ _/ _>､＿＿＿ 今 撤退のために
｀コ＿/ェェ |ェェェ、
/ｪ|｀ー‐´ .|ェェェェ＼ 全力疾走している僕は
|ｪｪ| |ェェェェｪｪヽ
|ｪｪ| ヾェェェェェェヽ ごく一般的な戦国大名
|ｪ;| ヾ_|＼ェェｪｪヽ
|ｪ| /| ｀ヾェェｪi 強いて違うところをあげるとすれば
|ｪ| ／ | |ェェｪ|
くii | ／ .| |ェェｪ| 摂津国の守護ってとこかナ──
＿＿ !!!!、ヽ | |ェェｪ|
＿＿二Xllll!!!、 ＿＿_.|＿＿|ェェｪ| 名前は池田勝正
XXX||XX!!!!、ヽ-TTT_|_|_|_|_|＿＿|━|二
XXX||xXXXXX|コｺ´ | |XXX/ |XX
XXX||XXXXXX| | | |XXX|LL|XX
XXX||XXXXXX| |/ //XXXX||XXX
XXX||XXXXXX|/ //XXXXX||XXX
XXX||XXXXXX| //|.XXXXX||XXX ← 池田勝正 ３２歳
XXX||XXXXXX| // .|XXXXX||XXX
;ヾ､,.､,､.､rﾂ ｯッｼ、:':' r':' _,､-'ﾞ_,
,､,､,ﾐｯﾝ､,._ _,､-'ﾞ_,､-'ﾞ. .退 金 越 そ
､ｨｯ ,:､ ﾞ''ゞ=ﾐ､~.: _,､-'ﾞ_,､-'ﾞ __, 出 ヶ 前 ん
}; ヾ ﾞ' {!li;:,. _,､-'ﾞ_,､-'ﾞ _,､-'ﾞ,::|＿| ....し 崎 国 な
ゞｧ''ﾞぐ _,､-'ﾞ_,､-'ﾞ _,､-'ﾞ,､-''" .|＿ た 城 に わ
,ﾍ:'_,､-'ﾞ_,､-'ﾞ..::｢┴_,ｴ ┴ ''"_|＿| ....の か あ け
└i'ﾞ-ﾆ,ﾆエ,.:|ﾆ｢ _ｴ ┴ ''"_|＿ だ ら る で
|エ | ﾆエ, |ﾆ｢ _ｴ ┴ __.|＿|_
|エ | ﾆエ, |ﾆ｢ _ｴ ┴ 「fj.||＿＿|＿＿| ＿|
|エ | ﾆエ, |[8] _ｴ ┴ └‐_|＿|＿＿l__,|⊥ |＿＿
|エ | ﾆエ, |二 _.ｴ 二..＿ |＿＿|＿＿| ＿|＿|＿
|エ | ﾆエ, |┴ _.ｴ 二..＿ |＿|＿＿l__,|⊥ |＿＿|
|エ | ﾆエ, |工 _.ｴ 二..＿ |＿＿|＿＿| ＿|＿|＿
|エ | ﾆエ, |工 _.ｴ 二..＿ |＿|＿＿l__,|⊥ |＿＿
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''ｰﾆ_''ｰ::､_ ﾞ┷ 工_二'‐-､,_|＿|＿＿l__,|⊥ |＿＿
二二二｀''ｰﾆ｀_''ｰ-､_¨''━､L|＿＿|＿＿| ＿|＿|＿
二二二二二二二｀''ｰﾆ_''ｰ ､_ |⊥ |＿＿
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{｛,,,,ヾ､ ´"'¨せ ∨Cヽ:::!
{ﾍ´f:ｊ｝ ´¨ るﾉ:::!
ヾ', i _ しﾍ:::l
', `"＿ / ヾ
ヽ ｀こ｀ / : /;;〉ヽｰ＝￢
＼ ／ ; ／;;/タ://;;;;;;;;;
ヽ-ﾍ::: ／;;∠ク //;;;;;;;;;;;;
∨/;;;;∠ク i i;;;;;;;;;;;;;;
{ココ少′ ｌ ｌ;;;;;;;;;;;;;;
/￣ ! !;;;;;;;;;;;;;
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ 待 .城 ふ
_,/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..;.':.:/:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:ﾘ ,.､､.,_ .... っ の と
ｫi:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:/:.:.:.:./:.:.:.:.:;i:.:.:.:.:.:.i:.:i ,ﾊ爪､,::ﾞヽ て .外 見
ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:./:.:.:.:./:.:.: /:.:l.i.:.:.:.:./V `l 'i 'i'｀ln:} い .で る
V:.:.:.:.:.:.:i:/ i :.:.:.:/ i:.:./:./:.:!.:.:.ｲ l ﾞｧ 人{ ...た .ひ と
V:.:.:.:.:.:.:ヽi:.:.: / i:./l/l/i.く´ `ｺfｪｴlﾕｭ と
人/ﾍ￣´ i:.／ .i;' _〉 /;.;.ヽ ヽ, ...り
／::::::::::ヽ ＼ ' ＼ / l;.;.;.;.;.| i'､ ...の
／::::::::::::::::::::ヽ. ＼_, -'´ ` ｰ' '!;.;.;.;.;| !;'!_. ..武
/:::::.＿:::::::::::::::::::ﾍ .>ﾊ '!;.;.;.;.| ｢ ||| 将
/::´:::::::::::::｀:::.､:::::::::ヽ／￣} ﾉ;.;.;.;..j |,,||| ..が
::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::ﾊ | /;.;.;.;／ __三｣ |||
:::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ:::::::::ﾊ´¨|､ __/;.;.;／lﾆl-'┴┴厂
::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::i. | i / >'′ | | l`'Y'））i
ゝ::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ､_::::::| } |, `ー' ,|-' 'ｰ'ﾆﾉﾉ,
:::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::}::::i / ノ /| l: : :"''|'′
:::::::::V::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽi/ / :| l: : : :.|
::::::::::::V:::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ /_:::| l: : : :|
/.:.:.:.:.:./.:.〃:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ::::::::::::＼
. /.:.:.:.:.:./.:.:/ :/:〃:.:.:. ハ､ .:.: ＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧:::::::::::::::.
/.:.| .:.:./.:.:/ :/:,:.:| .:.:.:.:|.:.:.:::ﾄ､:.:.:. ＼.:.:.:.:.:.:.:∧、::::::::::l
. .:.:/|.:.:/.:.:/ :/:/:.∧:.:.:. |.:.:.:::| ＼:.:.:.:.＼.:.:.:.:.:∧ヽ::::::::l
|:/ :|! :.:.:.:|:.:.| 厂厂∨:.:|.:.:.:::|￣｀ヾ下｀ヾ、.:.:.|: ∨＼:::'.,
|′:|!.:ｉ.:ﾊ|:.:.|:!:.刈圷∨ﾍ:.:.:.:', γてぅⅥ:.∧:. |ﾍ:::ﾄ､:::＼ヽ､、
. !:.:|′|:.:从:j 比:::Ⅳヽ:.:.:.', 比:::::Ⅳ:.∧:|:∧j |::::::::ぐ￣｀
Ｖ| Ⅵ:.Ⅵ 弋ｚﾘ ＼ ＼', _戈zソ ∨ /:|そﾚ':::::::≪´￣
. ＼ ∨Ⅵ ヽ ∨: ;_ノ／´￣｀ヾ ウホッ！ いい武士（もののふ）
ヽハ < /ﾍ:/"´
ヽ ｰ_一 ／ |′
＼ . ／ﾍ
丶 __ ´ . ´ }､、
／ ::|＼ . ´ j::::: ト､、
／/:::::::| 〉く ,::::::: |:::::::｀::... ､
..．.:.:.´::::/ ::::::::| ./:.:.:.:＼ /::::::::::|:::::::::::::::::::::｀::... ､
_ ..．.:.:.´::::::::::::::::/ ::::::::: |/:.:.:.:.:.:.:/＼ /:::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::｀::... ､
＼)、)ヽ､_ﾉし/ |;/ |; ; ;| !; | !; ; ;|!; ; |、 ＼; ; ヽ＼; ; ＼ ＼; ＼ |;
＼ / || |; ; ;| ヽヽ ＼＼＼＼ ｀丶_;,_ ｀ヽ_ ｀｀ ｀
. ヽ し, .| |; ;;| ＼ ｀ ＼＼ ェェェェェヨヨヨヨヨヨﾖ
Y ( ｀ ヾ | ＿ｪｪ ,-───-、
|_ __| |エエエｱﾞﾞ ´ |てり ｀
. ´ヽ＿| ｀ ＼ ,-─-ヽ 乂ノ__,-
| ｀ | ヽ |し) | ＿＿,-──
| | 辻__| そう思っていると
_ |ヽ | ─´ |
| | | | | |_,- 突然そのもののふは
. | | | | | !、 ,,,,,,,,,,
| | | | | ＼;;;;;;;;;; 目の前で僕の軍勢を
. |/ |/ | ＿,-‐-、
ヽ ､￣＿＿_,-ヽ とりまとめはじめたのだ……！！
_ |ヽ _ ヽ ￣
ヾ ヾ || ＼ ＿＿,-‐
. ヾ ﾘ ＼
＼ ／
＼ ／;;;;;;
＼ ／;;;;;;;;;;
￣￣ ヾ;;;;;;;;
ヾ;; _
ヽ/
///
:::::::i::::::::::i::::::::::::::::i:::::::::::,'､=＝ミ::::::l::::::::::::::::::彡＝ゞ､::::::::i::::U:::::',:::::::',:::i
:::::::l::::::::::l:::::::::::::::::l:::,／ ',:::::::::!::::::::::::::::::::l ',｀"ヾｿ;::::::::::::i:::::::::',:!
:::::::!::::::::::!:::::::::::::::ﾒ´::/ ',:::::::l;:::::::::::::::::::i ',:::::::/ ヾ;::::::::l::::::::::', や 殿
::::ﾊ:::::::::ﾊ::::::::::::::,' ';:;' _,,,､､,,,_ ヽ':,::::lヾ;::::::::::::::!_,,,､､,,',::/ ';:::::::!::ヾ;:::i
::;' !:::::,'::::l::::::::::::i 彡""´｀ﾞﾞﾞ`ﾞ'' '.;:! ＼:::::::ヾ"´｀｀ヾミr､ 〉::::ﾊ:::::入ゝ ら 軍
/ i::::i',:::::!::::::::::ﾄ `" ヽ ＼::: ｀´ /ヾ:::) //
',::i ',:::::';::::::∧ :::::::::::::::::::::: ヽ::::::::::::::::::::::,'ｿ:ｿ',ソ::::::＞ な を
ヽ ':,:::';::::iﾍ', :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ､ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,///ヾ＜
∨∨＼ ,ソ::::!/""´´ い
', ｀∀￣￣￣￣∀´ /へ;:::|
ヽ ', ,' , ' ヾ か
｀ ､ ', ,' , ´
＞ ､ ', ,'_ ＜く__ . ？
＜:.:.:.:.:.:| ＞二 二＜ |:.:.:.:.:.:.＼
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
,....::::::::.. ..
,..::::::::::::::::... ..
,.::::::::::::::::::::::... ..
,.'::::::::::::::::::::::::::::::... .. いきなり他人の兵をとって
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::... ..
/,::::ヾ,:iヾ;:::ﾊ,;:::::::!;::::ヾ;::::::::::... .. ..::: 殿軍をつとめろだなんて
!!;;〃i::i' `i:::i、ヾ;:::::!;:::i, ヾ;:iヽ;:::i,':::::::::::::........ ....::::
. !! ;l| i:i, 'i:i、 ヾ;;i.ヾi ヾi ヾiヾ;:::::::::::::::::::::::::: なんて人なんだろう……
.i; ;;| ヾ、 ヾ、 ヾ!||;i;i;i;i;i;i;!!!!!!!ヾ ヾ;::::::;'´_ '';:::
! |l;i;i;i;l;l;l;l|ヾ 〃;杰i"ヽ. i:::/ ,' i. ';::
ヽ,〃杰i| .,_ヾｼ__ , i/ ,''^'; ', ;:: しかし 彼のひきしまった
i ヾﾂ| ,,,. ,,,;;////"" ^i ! ;::
| ,//|///" / ,:::::: 態度を見ているうちに
! i' .,::::::::
｜ ヽ-='" ,‐''';;;::::: そんな変態じみたことを
! ＿ / '';
!、 ヽ___｀二ﾝ ; ためしてみたい欲望が……
. !、 ,,, ,,,,, .. ;
!、 ￣ ,.:
ヽ ,.::::
!、 _,.:::::::
ー‐=Ξ::::::::
i:::::
上杉謙信、足利義輝、義昭、島津義久、義弘、吉川元春、小早川隆景
このへんも同世代だね。１５３０年代組。
| や そ
/. り .れ
| ま じ
| す ゃ
_ - | ： ：
, '" ! ： ：
／ 丶＿
ん | !''! !'''、ヾ "!、 |/￣
//ﾙ |.! | | 人 ヽ,,''!,,弋
〃;;;i '!!, 代 !i、＼|ヽ!ヾ !
!! ;;;|. 'ヾ、ﾞ ﾞ.:;;;;iiiiiiii!!!!!!"" ヾ,
! !,;;ii||i;, ﾞ 〃;杰;"ヽ "､
"!?段;, ._ヾｼ- !. /
":;i|i; ,,// ///" !/
;;/
/
ヾ;;;:-
i、 _,, - _=-
i、ヽ-'''
i、 -‐'' ' ／
i、 ,,-'
. / i、 _,.-i;;
〃 ヽ--‐=|!!!;:
!!;:
!"
まずは、今回の越前国遠征において、
形の上では藤吉郎の上官となっていた池田勝正が、協力を申し出てくれた。
これにより、後衛部隊の数は２千を超えることになった。
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ
/: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|: : r ､ : : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ | :/ |:.:(ヽ､｀＼:|.: : : | V
＜ : ｣_: : / _ _|/ ﾚ. ＼ ＼ ＼ : |
＜:: |. 小{ ｀ﾞ'''''' ‐-＼ ＼ ＼_
厶ﾍ ﾊ U ､ r--‐-､ >､ ｀ヽ
＼_! ' ` ‐-､ ｀` `､ ふう……
_, r´:/ : :| ヽ r‐--っ ／＼ `､
_, r ´:.:.:.:./:.:.:.:.::| | ＼ ￣ ／ヽ :｀ヽ ヽ
:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:| ＼ ヽ _ , ィ ´ |::.:.:ヽ: : `､ `､
:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.| >-､ー_'/ !::.:.:.:.:ヽ: : ` 、 __ ＿__i__
: : : : ヽ:.:.:.:.:.:.／i! /ﾍ i. / 入 |＼.:.:.:.:.ヽ;,r'`‐´_,,..---┴‐,
.:.:.:.:.:.:.:.＼／:.:.:.:!'! /ヽ､ヽrk'´:_,r､ ｲ:.:.:＼／ _>-‐'´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
さらに……。
, -─- ､ ＼
,, -'" ｀ ＜ よう！ 藤吉郎！ この重要な任務
／ ＜
.／ .＜ 凡骨どもだけに任せてはおけないな！！
/ .＜
./ ／ ／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
/ / / ／ ./ / l | .l .ｌヽ
| l. l / ／ / ./ .l | | l / / l l.〉 > >
l、 | | l / ／ ./ ./ |. l | ./ ./ ./ | |./ ＜/|／|／Ｗ＼|＼|＼ ＞
ｌ、| | l // /／／| l / / /／／/ / / / } ゝ
ｌ、l | /l//／＿/ l / /／_|/_∠| / | / | -―-､ ,-―-､ |ヾ
/⌒ヽ | ＼ `ｰ' ゝl // `ｰ' ／|/⌒v' （ ）⌒（ ） |^
| ｌ⌒l l| ￣￣"/／|〉￣￣￣ .|/＾_l.l i`ｰ-‐' |:::: `ｰ-‐' ﾉ
ヽゝ(ｰ| ／| ´ ＼| ll ),l'ノ 〈 |::: / / |
lヽ_ ／ | ┌───7 /._／ l ＿＿＿＿ /. |
.l／ | l￣￣￣/ / / ,ノ! | |========| } |
/ |.. V´￣∨ ./ /,.-‐'" .| | | ｜ / 手伝うね
./ （;;） |＼ `ｰ‐'´ ／ / | ｜ |/~⌒~⌒`| /|
| ＿|＿＼ ／| ./ | | ￣￣￣￣/ |､
(| ,.-‐'" | ＼＿_／ .|/ _,.-─; ＿／ ＼＿＿＿_/／/＼
|／ .（;;） |─────┤ _,.-‐'":::::::::/ ／￣| | ＼ ＼ / / |＼
￣ |::::::::::::::::::::::::::::::|＾l::::::::::::::::::/ | | ＼ ＼ /| / | | ＼
↑ 加藤作内 ３４歳 ↑ 生駒甚助 ４５歳
. ／: : : :u: : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : :u: : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 （・） |/:::::::ﾚ（・） }|:./ヽ : |
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V
＼_! u ＿ ' ! 作内！ 甚助さん！
ヽ ／ ｀t u ／
___,ｒ| ＼ { / ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼u ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!:::::
,. -ｰ' 二二二 ｰ- ､
／／:￣__::::::::::::::::￣｀:::ヽ
. ／〃'::::::/´ﾉ〉):_ノ_ﾉ::::::::::::::::::＼
//´::::::__,ｨ:ゝ-':__,:::-──- ､::::::::::ヽ ここで義兄さんを置いて帰ったら
/ﾞ::::::::::／￣￣＼ ヽ＼ ヽ ＼::::::::ﾊ__
!:::::::／ヽ ヽ ', ヽ ＼ ヽ>,仁》 ..... , イ _＿,
＿ |::::ハ ', ｌ } ! ! ',<ノ||＼ ..... ,ィﾆﾆ二二二三三三三／
《ﾆﾊ_ゞ、 ＼ ＼ ! || | |__ || l | ＼> ,ィﾆニ二二三三三三三／
ｿ|| ＼＼ ＼ ＼ | .从,ｨ匕Lィ|| | | 〈´ ...... ,ィﾆニ二二三三三三三三>､
. | ', ＼＼,.＞一ゝ, |/ /,ｨﾁzノﾉ | | ｌ |ヾ . ﾑﾆニ二二三三∧ ∧三三三＞
ハ ＼ ＼ｨﾁ乏ﾗﾐヾ' ｀￣ / // ｌ ',） ﾑﾆ二二.三∧ / ∨ノ∨三ﾑ
￣:::｀ヽ、 〈/|:} ヽ,＼ ＼￣ 、 / // / ｌ ヽ ﾑﾆニ二三/ ∨ヽ |＼,ﾑ
／:::;:ｨ:::::＼ //| |＼＼ ｀ゝ -= ' ／!// / ! |ニ二三/ fびｸ `ー'1 ヽ!
:::／:::::ハ::::∨ﾑ'〉 ｢｀::ゝ,＼_个 ｰtヽ_ ／─ﾍ,ィ' l |l / ..... l=∧⌒〈 ｀¨´ 〉ｎ | 寧々に あわす顔が
:::::::／／__;／:::::| |::::::::::ﾍ !:::::｜ |::::ﾊ;:::::_::_:::ヽｌ ｌ| 〈:: .. ﾚ′弋,之 ､＿__,ﾍ V
:／;::/／/::::::::::: ! / :::::::::::::} |:::::::l! !/ ∨ } /::::/ / ﾊ｀ゞ レv个 , /} | ないからねえ
∨／!:::::::::::::::| /:::::::::::::::::| |::::ノ| ト-ｰく 〈_｣:::/ / /::::ヽ:: ..... L.......f^Y´￣｀ヽ
／／|:::::::::::::::ﾚ ::::::::::::::::::| |::_〉 } ─ｰ､ヾ才／} /::::::::::: .. ｢￣￣｀V /_,斗 l
／／／ﾍ::::::::::::::::::::::::::::::::::::! /:::〉ﾍ! ￣＼ヽ)=::､/ /:::::::::::::: ..... | .:::::::::::: 〈/ / |`ｰ-､_
／／／ 人::::::::::::::::::::::::::::::::|/::{ ｀入_ ゝ}_ソ/｀´}/:::::::::::::::: .. / .:::::::::::::::::ヽ |::::::::::: ￣≧x
／／ ／ |::::::::::::::::::::::::::::::::::::（＼__ ￣Z_r､_｢| ノ:::::::::::::::::::: ／.::::::::::::::::::::::::::＼ ＼:::::::::::::::::::::.',
／ ／ /ヽ;__::::::::::／:::::::::::::::〔 ゝ,＞､ _,ィ'７´}::::::::::::::::::::: ／.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>'／＼ :::::::::::::::.',
/// / | | ￣｀斗､:::::::::::::::＼r ､ Y 厶ﾉ:::::::::::::::::::::: ／.::::::::::::::::::::::::::::::::::::: く／:::::::::::.＼ :::::::::::.',
↑ 浅野弥兵衛 ２４歳 ↑ 杉原孫兵衛 ２８歳
信長本隊に組み込まれていた者のうち、織田家中の名立たる戦士である加藤作内、生駒甚助、
藤吉郎の義兄弟の浅野弥兵衛、杉原孫兵衛……。
また、手筒山城攻めでは負傷するも兜首をとる功をあげた山内伊右衛門が、
自発的に藤吉郎のもとへ駆けつけてきた。
,.r ''"´￣｀`''‐ ､
／:::::::::::::::;;:::::::::::::::::ヽ
/::::::::;::::;;:::/ ヽ;::i､::::::::::::':,
i:::::::::/ﾚ' リ ヽ;lヽ::;::::::::::i
|::::::/.,r;==; ,r==;ヽ:::::::|
|:::::| { i::::::::i i::::::::i } i::::::|
|:::::|. ' io:::ﾉ. io:::ﾉ ' |::::::| 藤吉郎はん
|::::::i ,__'__ i:::::::|
|:::::lヽ （'⌒':） ／!::::::| わたしも仲間に入れてえなあ
|:::::|;;;;;`'‐､.,_'ｰ‐' , ‐'";;;;|:::::::|
|::::::l;;i､;;;;ィiﾞ `''''" ト､;i'l;;|:::::::|
|:::::::i／ !__....,__i ヽ|:::::::!
i:;:::::i i l i i:::::::i
ﾒヽ;:l､_,.-; ヽ / r､. i::/|i､
/ ``''7.'､__', ,'_,-'_i''ｿ ',
∧ i ｀`''ｰﾛ‐''" i ∧
i. ', :| || |/ i
l ;;;| | | l;;; i
| ;;|. |. | |;;; |
| ;;|. | | !; | ← 山内伊右衛門 ２６歳
| | | | |. !
. ／: : : :u: : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : :u: : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 ﾟ |/ ﾚ ﾟ ..}|:./ヽ: : |
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:| 伊右衛門！
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V
＼_! u ＿ ' ! つーか お前
ヽ ／ ｀t u ／
___,ｒ| ＼ { / ／ 怪我の方は良いのか！？
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼u ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!:::::
_,,.. -──- 、
,､‐'´:::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、
／::::::::∧::ヾ､::_､::::::::::::::::::::＼
/:::::ｲ/_ｲ ＼i´V__＼;;:::::::::::::::::｀、
,'::::::/l_,､、 '´ｒｰ`ヽ!:::::::::::::::::::ｉ
l::::ｲ/ｆi;;;i !:::ill;} ｊ|:::::::::::::::::::| わたしが怪我すんのは いつものことやで
|:::ｌ { bil;｝ ヾ )ﾉ |:::::::::::::::::::::|
,!:::::| `''´. ~ l:::::::::::::::::::::.| それにな…… どうも わたしは
l.:::::| ’ |::::::::::::::::::::|
l::::::ヽ、 一'''´ |::::::::::::::::::::| 藤吉郎はんのとこにおるんが
|:::::::::::`' ､, ／|::::::::::::::::::::|
!::::::i::ｉ::::::::::`'.┬ - '´ |::::::::::::::::::::； 一番ピッタリくるような気がするんやなあ
|:::::ﾊ:lｌ::::i::::::::::| |::::::::::::::::::::i
';:::i :l ＿ﾚ;..､ﾉ､ |:::::::::::::::|!::,'
,r'´ゝ「￣ ｒ' , |:::::::::::::::ｌ|:/
／ `、 ヽー-､, 〃 |／j ＼,'ｊ,'
,.' ＼ ＼ -一…---ヲ´＞t
/ ; ゝ、 `''ｰ------ｰ'''" ノ `ヽ、
; ,' `''ｰ ､,＿ __,,,.､-ｰ'''" ＼
. / '
/ .,､,
,r',r ,.,i
.l l ' .ﾉ
l.'-,'"~"lr,
'‐､'i ' ヽ.=':,
~''‐､ .'‐,'i ,
"i, / ‐='‐- ;-,_, ､, , ノ ま そういうことだ
-' /. ヽ、, ､.i~ ',="' " ｀
/､_ , ､ .r =,'_' " こんな時に お前の側に
､, ./'‐､ ./
-､''‐‐ｯ ./ , ､ 俺たちがいなくて どうする
ﾂ /'‐i / ／.,r'-,
-'/' ﾉi'‐ ､ /"‐' "i, ,ィ' ／ ,ｨ'
./ / i ｀','ゝ〇y'" ／ ,.r'
' ./. i ,ィ'i ,ィ'' ノ ,.／
l ./ l / ｙ' ,,,' - '､,_
l. / l./"i ./ '' ;;- ､,,_'!､
l / l ,ィ' , ､､, '‐!
,@ l,ィ ノ" i‐/
'・ｌ,.ィi ,r' "'
r'" '-､__, , r ' "
::::;;;;;;,r''
上洛戦以降、藤吉郎と多く行動を共にしてきた作内たちであるが、
彼らは信長の家臣であり、藤吉郎のもとには与力としてつけられていたに過ぎない。
作内たちには、藤吉郎実弟の木下小一郎、
信長との契約として藤吉郎直属の配下となった蜂須賀彦右衛門、前野将右衛門、竹中半兵衛……、
／/| /ゝ/∧ ヽゝ ／: : :ヽ ,ｨヽ; : :ヽ : : :`､: : : .ﾍ
＼_| | ｀´"| | /: : l ﾐ v彡 l : : : l : : : i : : : :.ﾍ
／,| |.. | ハ |ヽ l : : l ＿L : : l : : : ﾄ : : : : l ／::::::::::::::::::::::::::::::::＼
ヽ/ ￣l￣` | │ / ﾊ |／ l : :十 ､ '´ -__L: : :!: : : :l : : : : :l . /::/: :::::::::::::i:::::::::､:ヽヽ:ヽ、
/ | ｲ行心 |/.| /千十j- | | ...| : :ﾘｬｔﾃ r ﾃTij| ｱ:.l : : : ﾊ.: : : :.l... /:/:: ::/::/::|::|l::::::::::|:::|:::|: :::|
/ / | | 代.ﾀ |/xﾃ云)》| | | | l.: :lﾊ`tﾘ, =i ゞ.+': : ! : : /ｿ}: : : : l .. /:::|:::::/:/:|:::|::||::::::::/廾‐|ﾍ :!
ｲ | | `ｰ' .|i j;;:ﾉ/|| ;| | | l : lゝ一､ `ー‐ l : :l : : /_ノ: : : : :l |:::::|::::|:::|廾弋||:::::/ ｨ示/|:l/
/. / | N , ' ﾅ|/ | / _人 |.: |:人 ＿ l.: l : :/l: : : : : : : l |::: :| ::|:::|イ示`i／ 弋:ｿ |∧、
N | | |:.＼ ‐- ,／∠:.:/::: 弋 |.l |:.:.:.:.ヽ ` ´ |: l : /｜: : : : : : l. ／:/ :| ::|V 弋::ｿ 」＼::ヽ
￣＾ |:.| |ィ-,|＼_ _ ィ≦':.:.|.:.:.:.:.:.:.| ゝ .|l: l:.:.:.:.:.:.:` - イ. !:l :/ｰ‐!.: : : : : : l /::::/:::/::::|::ゝ、 ' ／ 勿|ヽ::＼
:.:|:.:.| | ノ| | ´《＼:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.|| | .|: :l:.:.:.:.|l:.:.:.:.:.:.く.ﾉ:ノ＿ l : : : : : : .l. /::::/|:/|:::/|:::|::ｌ＼ ｀´／￣|／ヽ_ヽ:::ヽ
:.:|:.:.ﾍ|/| ﾒｌｌ |｀ヽ 斗/ ｀＼:.:.:.:.:.:.:|:| | .|:.:l|:.:.:.:l.|:.:.:.:ｨ´二￣ .i : : : : : : :l. /::::/､||: |:::|／厂|T'｀≧ ‐'| .╋ ./:.X｀ヽ::|
:::|::/ ヽ＼ヽ ｌ / ＼::::ﾘ | / ...|:.i l:.:.:.l l:.:r´ ヽ l : : : : : : :.l ｛:::/ .|ｌ: |: :|.:/ ./、 ハ 冫 ./.:/ |/
::::|/ | _/ /::ヽ|/ |:.| l:.:.:.l ﾚ1 丶 .l : : : : : : : l. V .|!/ヽ:|:.| |:.ヽ／[囗 | /.:/ .|
┴ 厶￣￣勹ゞ厂⌒´ヽ /:::::｛| ..|:.| l:.:.:.l/ l ヽ.l : : : : : : : .l. |｀ﾞ:| |.:.:[／.: :｀/ |:/ ./
↑ 木下小一郎 ３１歳 ↑ 蜂須賀彦右衛門 ４５歳 ↑ 前野将右衛門 ４３歳
そして実質的に藤吉郎の子飼いである堀尾茂吉、中村孫平次や若手衆と違い、
ここまで藤吉郎につきあう義理は、本来ない。
, - ―‐‐ - 、
／....:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.... 、
'...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:...＼
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..ヽ
./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｉ:.:.|＼:.:.:|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.}
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|ヽ}＼ヽ｣､.:.:.:ﾊ:ﾊ:.:.:.:,′
./ .:.:.:.:.庁ヽ:ﾄ､:.:| '／灯` ∨イ }|:.:./
.／..:.:.:.:.:.:{ {ハゝ '┘ { じ ﾋ儿/
.／....:.:.:.:.:.:.:. ＼┘ | 気のせいかもしれないけど
／....:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: Ｔ ＿＿ ﾉ
ｰ―一勹.:.:.:.:.:.:.:.:.:| ＼ 丨 | ／｛ なんていうかさ……
／...:.:, ｨ/.:.:.:.j. ＞ 廴＿_ノ个ー┘
∠ － 厶ｙイ }仆ｰ┴‐- 、
＿ｒ‐＜ 弐 川 ＼
, ´ '气竺竺竺彡 ′ ＼
／ .//＼
／ 丨 //
入､ ヽト='く ← 堀尾茂助 ２７歳
／ ＼､ xベｰ | ＼
＿＿＿___
. ...:´.::::::::::::::::::::::::::｀.. .
／.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
, '.:::::::::::::::::::::::::!:::::::>...:::::ハ:::::::::ヽ
' ...:..:.:.:::::::l.:::::::::|ヽ::Ｘく｀ヽ:::::',.::::::::::..
//.:::::::_ｊ!:::八:::::::::r''ィ´ｊ::ト 八::∨.:::::::::.
〃.:::::l.::/｣＞､ヘ:::::| l:::::::j }｀ヽ.::::::::::.
｜.::/!:::Y lﾉ:::} ヽ! ゞ''" /.::::.::::::::::::::! ああ 良い風が
|::/::jﾊ:} ゞ'"ﾉ 厶イ.:::::::::::::::!
ｊハ:::::::＼ ｀ ノ |.::::/.:::::l::| 吹いてきたみたいだな
|:::::::::｢｀ ´ l.::/.:::/::!:ｊ
|::::::::八 |/.:::/l://
!:::::/ ヽ:`ト.. . .イ.:::::/
,.ﾉ∠..＿｣ハ.:::ﾄｊ｀ ‐ ´ !/}/
／ ￣｀丶::::＼ ﾄ､__ ← 中村孫平次 ２４歳
＼::::＼ｰ ､ ｣::i ` ー- ､
＼::::丶...ノ::ﾉ
` ー‐ '"
しかし、彼らは、この時期には既に、藤吉郎のことを「上に立つ者」として認め、
自分たちは「木下軍団」の一員であると自覚していたようである。
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 {} |/ ﾚ {} }|:./ヽ: : |
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ （ ( ､ ) ） {ﾊ/ V みんな……
＼_! ) ） ＿ ' （ ( !
ヽ （ ( ／ ｀t ) ） ／ みんな ありがとう！！
___,ｒ| ＼ { / ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::!
そして、もうひとり……。
∧}＼｝＼ }＼ﾊ
|＼}＼|:::::::::::｀:::::∨::::::::{/∨|
｛＼{::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}∠ ＿
＿ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::´:::ノ
＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::⌒＞
＜￣::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼_
｀＞:::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::／
＜／:::::::: /::/{/{::::::::::::::∧_}::::｝::::＼:::::::::::::::::＞
∠:::イ::/ｲ∨＞ﾊ:::::/::/匕∧八:::::::::::::::::::::_:::＼
/_::::::::::Ｙﾞ弋ｯ∨l/ ''弋か Ⅵヽ|＼::::::＼￣ よう
-─|/|／ﾊ ｀¨ :j ¨"´ |::/∨ ＼厂
'"´ ..:::{:::. 〈{ . lﾑイ::::ﾊ/＼ 木藤 俺も残るぜ
／ ..::: -＜圦 .ｲ:::ハ/:／⌒ﾊ
r '´ ..:::イ⌒!￣ ｛ ＼ ｀_丶 ／ V }/斗允 i|
＼ ､_..:::／:::::| │ ∨:::/丶､_ .:＜ /／ ∧／//,'i|
｀ｰ- ..＿＿| / ｛ /／|_x彳 ｝ ／ /::::∨///i|
｛ / /:::::‐-:::::斤､／／{__／＼ /:::::::::∨//ｉ|
∨:/:::::::::::＼｝ 〈.::/ヽ／| ／｝.::/ ::∨/ｉ|
￣￣￣￣| Ｖ／| | |/ /／ ::ﾚ/ﾘ
| /／￣ｰﾍ ＿ ::|／
| // ＼／ ＼:|
│:// 〈＼:｛ ／ }｝ ← 明智十兵衛 ４３歳
|:// ＼〉∨ ﾘ
. ／: : : :u: : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : :u: : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 {} |/ ﾚ {} }|:./ヽ: : |
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:| え！？ 明十さん！
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V
＼_! u ＿ ' u ! 明十さんが
ヽ ／ ｀t ／
___,ｒ| ＼ { / ／ なんで そこまで！？
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::
＞、:::::::::::, '::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ソ、
＜::::::::::::, '::::::::::::::::,;:::::::::::::::;:::::::::::::::::::＞ー‐
＞、::,:::::::::::::::://l:::::::::::::/l:::i:::::::::::::::::＞z_ ま 焚きつけた……
zソ::,:::::::/:::,l://._l:::::/ｿ:' l::'l:::::::::::::::::::＞、
＜::::::ﾉ::::,'/:/_l:'ｨイ,'::// ＞ｰﾔ!::::::::::::::::::::＞ｰ と言ったらなんだが 殿に即時撤退を
￣＞:::::::l ! ぞ! / !ぞ!＼¨l::::::::::::::zー'
＞l ;l ー‐' . ー－' .l::,ヽ::::::::＼ 進言したのは 俺も お前と同じだしな
￣ニ! i : ,' ノ::＜￣
∠.::、 ＿ _ _' イ:ー≠ｰ
、 r_ ＿ヽ イ::::::へ' ,_
_ .l＼ イ,'V'¨ ヽ / ﾉ ィ-‐‐フ
/ ＞: : : : .へ、_ , ' 〈_ , ' ノ ＞ｰy'
_ イ / .}: : : l /ヽz＿ / ; ＞ ィ
＜￣ 癶 / l: : :〈 、 /＼ ＼ ヽ { . ' イ
／ V' >‐ｲー‐ ' ）/ー ＼ノ :.∧ l ／
l ゝ , ' .: ＞、＼ ; ; l ＼ : } .l /
. .l У .: ＼ l; /〉 ./ .: : ェ、 l . l
l 、: . : l l; l / ,' l , l
l : : : l;l ノ 〔ニニ〕, ,' V ,l
__ｰ-＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V:::'-‐,
＼:::::::::::::::::::::::::::::,:::,:,:::::::::::::::::::::::::::::::::::-－-,
_＜::::::/:/:/:/::l:::l:l/:ﾚ1:::::l::､::＼::ヽ､::::::::::::::＞__
ー-,::l:/,:::::::::::/:|:::::::::::::ﾄ､!:::＼::ヽ､:::＼:::::::::::／
／::::/:::::/:/::l:!:,::::l´|/;-ｰﾄ､!::＼::＼::',::::::｀＼
＞'´:/l/::::l-v!-l:::| /´,ｨtｵミ､ ﾄ:＼::::::::::＼￣ あとよ……
￣,ﾌ:-,:::::l:､r''_ぅヾl _うzｿ l:::lヽ､:::::::＼
￣ｲ::::∧ l l:∧)/l:::ﾄ￣ 俺が預かっている若い衆にも
´/|;ﾊ '｀- ',-<:::l ｀!ﾞ｀
. _, ― ､ ∧:/:!｀! _| 元気なのがいてな
ヽ ｀ ー ´ ／. l::l｀'( ´ ＼
｀ ､__ , ´ l |｀' ヽ ＼
／ ヽ ／ ＼ ＼
/_ l l｢l | ｀ヽ ヽ､
_／l｢ l| | l |_| ! ﾄ､!ヽ ｀ヽ､
_,..-''"／ l l l ヽ∧＿_/"´l ヽ | | ヽ ｀ヽ
/ l- '"´ 〃 ／ l フ' ／＼＼// / ∧
i | !| .i il i !/_ン,.r 'ﾉ ン/r'ﾉ人 ﾘ il li
! l l ﾘ l l代::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｿｌ| i l}
| !i !.',i il l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｲil ｌ i
l ! ', ', il ! .. :::. ﾘﾉ !ﾘ }
i i ', ヽ ',.N ､ ｼ /i ﾝ l!
',' ヾ, ゝ､ﾄ､ ｰｬ‐ｰｧ'´ , ',ノン/i ﾘ くひひ……
ヾ､ ヽ＼_辷ﾆ＼ ヽ..心.,.ｲンノ／ノ
ヽ､ｰ ゞ「::r‐､__丶...ﾈ、＼ﾆﾝ,ｫ'"
-`ーl::::;ヾ''＼~rT:､ヽ ヽ‐{. l_
:::::::::`::- ＼ `ヽ<::::ヽ. N |::::ﾞj'''l
ヽ:::::ヽ､ ＼_j ヽ ',::::i:::l
,. r '二ヾﾆ=-.､
／'´／ ,r'⌒､ヾ.､ヽ＼
,r'／／ //,r' ', ヽ＼､.ヽ
,r'//ン/ / /./ i }. ', ',ヾ ､ﾊ
/ ,' ,' / / ///,'; ,' .i ! ﾊ丶 ',
,' ,' 7,' / ./!/, '.,' / l i. ', , ∧
ﾊ ｉ l l ,' i,' ,' i ,' / !i/i } ', ､i
il l l | l! i /i ｿ ./ ﾉ /ハ i l i!
i | !| .i il i !/_ン,.r 'ﾉ ン/r'ﾉ人 ﾘ il li こういう修羅場を
! l l ﾘ l l代てﾉヽ'ﾝ'"〃.,r'ひ~);;ｿｌ| i l}
| !i !.',i il l `＝' :: ＝' ﾝｲil ｌ i 体験出来る機会
l ! ', ', il ! .. :::. ﾘﾉ !ﾘ }
i i ', ヽ ',.N ､ ｼ /i ﾝ l! 滅多にねえからなあ
',' ヾ, ゝ､ﾄ､ ｰｬ‐ｰｧ'´ , ',ノン/i ﾘ
ヾ､ ヽ＼_辷ﾆ＼ ヽ..心.,.ｲンノ／ノ
ヽ､ｰ ゞ「::r‐､__丶...ﾈ、＼ﾆﾝ,ｫ'"
-`ーl::::;ヾ''＼~rT:､ヽ ヽ‐{. l_
:::::::::`::- ＼ `ヽ<::::ヽ. N |::::ﾞj'''l ← 可児才蔵 １７歳
ヽ:::::ヽ､ ＼_j ヽ ',::::i:::l
＜￣:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.::.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:／
｀＞:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.::.:.::.:.:.::.:.:.:.:／
＜／::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::::_,＞
/:.:..:.:.::.:.:.:.:.:::.:.:..:.:.:.::.:.:.:.:.::ﾄ､:.::::.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:::.:.:／
厶イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::..:.:.:.ﾄ､ ＼:::.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:::＼ それによ そもそもだ
∠:::イ:.:.:.::.:i:.:.:.::.ﾊ:ﾊ.::|ヽ:.::| ＿Ⅵ:.:.:, --､:ﾍー‐
/_::::::::::.::.:i:.:.ﾊ,x==､ヽ ヽ| ´⌒´ ヽ!｛. ﾘ:.:.:＼ この殿軍は 朝倉に最もくわしい
/.:.::.:.:i::ﾊ. ! ノ:ﾄ|￣
￣ /.:iﾊ ﾊ. 〈j 厂:.:.:| 俺の役目であるべきなんだからな
ﾚ.i ヽヽ -‐ｧ ｲ:.::.:.ﾊ|
＼ ヽ、_,,,ノ ／ ! ヽ| ﾍ つーことで 俺にも一枚かませろ
丶､ ／ -''" ヽ
-――"''"|￣＼ 〉＼
|ハ | | ヽ / ＼
/ ＼ ﾑ | | / ヽ
/ 入 >'" ／ ..|／ ／ ヽ
／ﾑ-‐' .／<＼／ / ヽ
| ＼ ＼| ヽ / ヽ
| | ＼| | ヽ / |
| | | | Ｖ |
＼|＼!＼ ′ ∨
ヾ ヾ ､ ‐- , ゝ､
｀ ､ , ′ ／ ＼＿
｀ ｰ ＜ ／´ ／:::::￣｀ｰ-
_ノ´∧_∧ ／::::::::::::::::::::::
:::::´￣／ /〈::ヾ∧ /:::::::::::::::::::::
:::::::／ / ﾉ::::〈 ヽ /::::::::::::::::::::
＼|＼!＼ ′ ∨
ヾ ヾ ､ ｰ ´ , ゝ､
ﾌｯ ｀ ､ , ′ ／ ＼＿
｀ ｰ ＜ ／´ ／:::::￣｀ｰ-
_ノ´∧_∧ ／::::::::::::::::::::::
:::::´￣／ /〈::ヾ∧ /:::::::::::::::::::::
:::::::／ / ﾉ::::〈 ヽ /::::::::::::::::::::
_,,,..-.ｰ.─.-.-....､._
二ヽ,,..::"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:..､
／::::::::｀`:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ:::::::::::ヾ:::::＼:::::::::',
/:::::::::::::::i:::::i!::::::::::::::::ヾ:::::,,∠,､_:::::＼::::＼:::::',
i::::::::::::::::!:::::i i:::::::::l::::::::イ＼＼＼:::::::::＼:::＼::', なんか……
l:::::::i::::::::!::::i,,ゞ;::::::::i:::::::::l >≧r､＼::::::ヾ＼_::＞
ｌ::::::i!:::i::::l;/i ._,,＼::::!､::::::l 辻ヾ〉 ＼:::ヾ）::::＞ 明十さんや みんなの顔を見ていたら
i:::::ﾊ::::|::::l:::i〈｀（ﾍ＼! ＼:', ゞ-′ ラ∨/"´
l:::i l:::|::::lヾ､ 弋i;） ヽ ＼ ┌::ソﾉ この任務も 結構いけそうな気がしてきたな
∨ l::::l::::l:::＼ " ﾍ::::/
＼|＼!＼ ′ ∨
ヾ ヾ ､ ｰ ´ , ゝ､
｀ ､ , ′ ／ ＼＿
｀ ｰ ＜ ／´ ／:::::￣｀ｰ-
_ノ´∧_∧ ／::::::::::::::::::::::
:::::´￣／ /〈::ヾ∧ /:::::::::::::::::::::
:::::::／ / ﾉ::::〈 ヽ /::::::::::::::::::::
＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::/:::::::／/::/:::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
__＞:::::::::::::::::::::::/::/::::::::::厶ィ:::::／7:::／ /::/:::/:::::::::::::::::::/:::::::::::::::::＜＿＿__
-=≦::::::::::::::::::::::/-=彡:/::::::::::/'.:./／ ノ'_ ＼/::/::〃:::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::∠__
＿＿＞::::::::::::/.:.:.:./.:/::::::::::/.:.:/' 丁 二ミx /::/!://:::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::､:::::::::::彡'
＼::::::::::::::::::::::i.:.:{.:.< i/!::::::/ ヽんﾟ::} /:://∨:::::::/:::::::/!:::::::::::::::::i::::::::::＼´
＞:::::::::::八:ゝ-u| jﾉ!/ ｀ ｀´ i:/ !::::〃::::::/ /::::ノ::::::::/､:::::::::::::::`::....__
∠::::::::::::::::::::::＼_.:_.:.:.:l′ i:/ |:::::厶/::/}:::::::::/:::::::＼￣￣￣
_／::::::::／:::/.:1.:.:.: /'_ !:/ﾆﾐ'::/Y::::/:/:::L::::::::::＼__
￣￣／:::::::/.:.:.|.:.:.: /::;} |'vツ'｣`.:':::/:/::::::＼￣￣￣
／:::/::::/.:.:.:.:.;.:.:.:. !.:./ ／::::://::::::::::::ﾄ､､
⌒ノ'彡'.:.:.:.:.:.:.:，:.:. ヽ ｀ __ﾉ/ 〃::::::::i/:::::::::::::::＼＼
＿__ ／.:.:.:.i.:.:.:.∧.:.:. ｀丶 ｀ /:|:::/＼:! ＼::::::::l⌒ヽ
ヽ＼-― ､_／.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.＼.:.:. `::... ＼_ ／!' !/ 丶 ＼::|
＼＼ ＼.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:. ｀ _ ´ ` だろ？
＼＼ ＼.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:. _
＼＼ ＼i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞- ´
＼ ＼.:.:.. ｨ7´
∧ ＼ /
明智十兵衛もまた、危険な殿軍に自ら手を挙げたのである。
/: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : _: : : / 〈 {} |/ ﾚ {} } |:./ヽ: : | よしっ！ それじゃ
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V ここは くわしい明十さんに
＼_! ＿ ' !
ヽ Tﾆｰ‐‐‐,‐'' ／ 朝倉軍とは いかなるものか
___,ｒ| ＼ ｀二二´ ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´ 御教授を願いましょうか！
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＜
＞:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＞
＜:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／
＞:.:.:.:.:.:.:.:.:／:.:.:.:.:／:.:/:.:.:.／:.:.:.:.:/ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
＜:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:/.:.:.:/:.:／:.:.:.:.:.:./:.:.':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞
＞.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.i:/:.:.:./:.:/.:.:.:.:.:.:.:.ハ:.:.:i:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:＼
∠:::イ:.:.:./:i:.i.:.:.:.:.:ﾋ:.:∠|:./ハ:.:.:,:.:/ ＿:ハ:.:.ｚ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼￣
/:.:.:./:rjﾉ:.:.:.:./七＿i/｀ヽ| :/:/´ 七__j/jﾊ:.:.:.:/j:.:ハ￣
/_.:.:/:.:i ﾍ:.:./'´弋ソ｀ヽ j/j/ ´弋:ｿ｀ヽ }ﾊ/jｲ:.:.:.:.＼ ああ……
|/|／、( iⅥ ｀ー一 ー一 ′j/ノﾉ:.:.ヽ￣
jハ ヽリ | /' ｲ:.:.厂 今は非常事態だからな
/＼_∧ |! /ｰ'´:.:i{
j／ i.:.ハ ｀ ｀ /:.i:.ﾊ:.:ハ 下手な慰めはしねえ
j/ i:.ヘ -― ―- .ｲ:.:.j/ j/
jハ个 、 ￣ ／i/:.:八 本当のところを伝えるぞ
／ j/! ＞ ＜ |ヽ厂ヽ
/ .:::::::| ￣ |:::.i ＼
/ :::::::| 、 |::/ ヽ
_... -―/ 厂ヽ:厂 ヽ i / ヾ /＼ i｀丶、＿
" / { ∧ 丶 ! ′ ∧i i |
r:､ /ハ {ミ:、
j:{＼、{{ }:}＿ ＿ j} }:} , イ}
. {:にﾆン'´. . . .｀/´. . . . .｀ヽ}//ﾆ}:}､
／. . .,ゝ'´. . . ／. . . . . . . . . . . . ＼.// .＼ ...γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
／. -=彡.／. . /. . . . l. . . . . . . . . . . . ヽ. . . . ＼ .│ 朝倉家は 越前入国から２００年以上 |
／/ . . . .//. . . . . . . . . .|. . . |. . . . ヽ. . . . .',ヽ. ＼ｰ- .│ ..|
. / /. /.〃. . /. . / . /_./!{. . .! __ . . . . . i. . .}. . . . .ヽ ......│ 越前国を平定して守護職となってから ...|
/ ｲ../| .{. . .｜ ./. '.ｲ ∧| ' . j ＼｀ヽ| . |.j .ハ.￤ . . , .│ ..|
l/ | . .| . . . . l . {. ./ｨァﾐ V ｨァﾐ:､.| . |､/. . .｜. .i .| │ １００年が経過している .|
|. . l. .j. . .∧ .Vノ し )しハ|. ｉj }､ . .} | . !|.ﾘ │ ..|
. . .ﾊ . ﾊ|. ヾ ゝ ′ ゝ ' /|. ﾚi ﾊ. .ﾊj . |j/ .....│ そのため一門重臣たちも各々の領地で .|
' . / Ｖ l. .| 、 "" ′ "" ,|./ j' V ∨ ..│ ..|
V ヽ| ｀ ._ ` ´ _. イ/j′ / │ 半ば土着しつつあるが ...|
┌<} ￣ {>┐ │ ..|
ｨｰ…Tl´＼ ｀Ｔ´ ／lT…‐ ､ .│ 当主の義景のもとで それなりにまとまっている |
/ { r ''´￣二Ｔ＾Tニ⌒ヽ ヽ ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿,ノ
{ :、 ∨:::::::｀¨ｿ､_ﾉ、 ::::::::ﾉ / }
／ ヽ ヽ::::／/__ｉ__l＼::::/ / ＼
{ }´/:/￣￣|::| ｀ ｉ/ } ← 朝倉義景 ３８歳
ヽ ｀ヽ ノ/ / |::| :､／ /' /
γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
│ 朝倉軍の総動員数は４万 実質的には２万強 |
ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿,ノ
......γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
......│ 先陣を率いるのは 一門の朝倉景健と |
_,......::::::......._ .│ .....|
／::,.. -‐''ニニ_ヽ:｀::.. ..│ 重臣の山崎吉家ってところだな ..|
／::::l-::/´::::/l:::::::l::::｀ヾ､:::.. ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿,ノ
/:::::::::l:::/:::/:ｲ l ,:::::l ,:::l:::::::l::::: ..... ,. - ｀ ゛ ヽ､
,::::::|:::::|:/-/- ､ l ,:ﾘ ,-l-;l::::l:::::. . ／ ＼
! ::::|:::::| ィ≧t､ / ,..-ｭ､l/l:::::l / } ヽ
! ::::|:::::| 込ﾁ 込ﾁ /.l::::::l . / | ハﾄ､ | ’
l:::,-!::::l ｀ !::::::| . / l /／ i|,.斗─ | :|
,::l,.|::::| _ l,::::::l { /|__ ./ .ﾘ ﾘ＼| :| :|
}::: |::::ﾄ､ _,.ｲ!:::::, .. 丶 {´＼| _, } ﾊ/
,:::::|::::|:::≧ｭ､._ _,.,＜:::::l|:::::| . ｲ ィ＝ﾐ ィ＝ミ ﾑｲノ
l::::::!::::l::::::::::l＿_二＿!_:::::::::|::::ﾘ ...... ＿ ／| /〉//У￣￣｀ヽ .
,::::::::l::::|:::::::l´￣||´￣￣!::::::,::::/ / ｀ヽi＾ixx ､__, xxrvｨY´ rニニｲ}
,::::::::::ﾄ,:::.///,ｰ,//////// ｲ:/ｰ- ､ 辷＞ ､ 〉、`ｰ-､ .___ ,．-‐' /} { / 、 ｘ‐＝ミ
/:::::::,.- l､:.///{/!//////{ l/ ヽ ... ｘ‐＝ミ ﾉ/ ｀ｧ 〉r‐┤ r‐':.／}＼{＿У }
,:::::::/ lﾍ:l//ﾉ lヽ､//// / `､ ... {＿＿ ＼| / / l ./| | / | ヽ∠ニニソ.
/::::,/ ,ｰ//__/_!/l ￣l; l, ヽ ゝ─‐ヽ | / ∧ |/ .ｌ |./ |. ＼ ＿＿.
/::< / //´￣ l//l￣ ´ {
/::::::ヽ { l/! l／ ↑ 山崎吉家 年齢不詳
↑ 朝倉景健 ３５歳
γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
│ 逆に言えば 戦場で義景が前線に出ることはないが これは義景の資質とは無関係だ |
│ |
│ 当主は本陣にデンと構えるのが 長年で培われた朝倉家の戦闘スタイルなんだ ....|
ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿,ノ
ｰ=彡::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}/__ γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
ｰｧ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀＞ ....│ 朝倉軍で名高いのが 今は亡き朝倉宗滴が率いる１万が |
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::小 │ .|
-=彡ァ:::::::::::::::::::::::::ﾊ＼::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ......│ ３０倍の一向一揆勢力を打ち破った九頭竜川の戦いだが .|
/:::::::::::::::::::::::ﾉﾘ厂 ｀:::::::::::/＾ヽ:::::::个 │ .|
⌒7ｨ::::::::ト､::::::ﾚ' 云ｧ'ｲ::::::::ﾊ 〈 }:::::::｢ │ こいつは もう５０年以上昔の話だ ....|
/ ﾉ八リ云Ｗ ´ 小Ｗ {_/:::::::{ .ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿,ノ
小 ﾉ } ﾊ:::::j
ﾉｲ:ﾊ ｀ ＿__ Ｗ ..γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
､´￣ ／ } ,、 ......│ 義景が当主となってからの２０余年 ......|
＼ ／ j ／ ＼ ..│ .|
ｰﾍ __,. ´ ／.＼ │ 大戦の経験は 俺たちの方が上だ .|
__／ :, ハ ／ﾆﾆﾆ㌻ﾆ=- ...│ .|
ハ :, | :, .／ﾆﾆﾆ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=- │ 国吉城攻めをはじめとする若狭国出兵も |
/ } ／}j ∨ﾆ二／ﾆﾆﾆﾆﾆ／ﾆ／ .│ .|
/／,} .r―'゜/ﾆﾆﾆﾆ,，ﾆﾆﾆﾆニ/ﾆﾆ/ ...│ 俺たちから見れば小競り合いに過ぎない ....|
__,ィﾆ／ﾆ＼ | /ﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆ ′ ..... ゝ_＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ノ
/ﾆﾆﾆﾆ>=/ ﾊ | ./ﾆﾆﾆ＼ﾆﾆﾆ二二/ﾆﾆﾆ|
↑ 朝倉宗滴
天文2(1555)4年没 享年７９
,､ /i／| ／| イ' ｨ'
j::＼ /:::::::::|/:::::::|／:::::| ／:::|
ﾄ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|＿_,.ｨ
`ミ￣::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::厶＿__
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弋￣:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/＿＿
＼￣:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
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≦::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／/::::／::: |:::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::ミ三
￣/:::::::::::::::::::::::::/／__/／|/:::::/|::::::::/|:::::::::|::::::::::::::::ミ､
. ／:::::/⌒|/::::::::/ ＿__≧､|::／ i: : /厶 |::/::::::::::::＜
フ::::::|厶〈|::::::|/ ヾ じ￣｀ ヽ .|／,≦__|/::::::::::::::::::ト､
∠:::::::∧. { |/|/. `ｰ ´じ￣'/::::::::::::＼￣ だが それでも連中は あなどれねえ
￣／:::＼ `ー' |::::::::::::弋
,.イ::::::::::::|､ i /::::|＼| 他国への軍事介入を得意とすることからも分かるとおり
|／|::::: | ＼ ´ / /ｌﾙ'
. 川/ ＼. ,-――ｧ .／ 朝倉の軍制 兵卒の能力は高い
__/. ＼ `ー―' .／
. / `ー――‐ ､ ＞､＿ , ´ 宗滴の薫陶は 今も生きていると言えるだろう
/ ＼/
7￣￣￣ ｀ヽ. ＼
/ヽ＿,／ ＼ ＼_
. / ＼ /
/. ／´ ￣＼ .＼ .∧,
ヽ ＼/＼|
. / ﾍ |
/ ! |
. | ＼ | . |
.￣| ＼ | .ﾄ､
_,.ィ'三三二ﾆ二三ミー ､、
,ｨ'´ィィィィ彡三ﾆｴﾆ二三ミミヽ
,ｨf//ｨ'ｨ'ｨ'ｨ'／ィｼ' ｀`ヾヽﾐﾐﾐヽﾐﾐヽ
ノｨ'//,'ｲ///,ｲ!lj/ l|lﾄﾐﾐﾐtゝ､ミ'、
//ｲ{|{lh{lilililil|l| |i,' li八ﾐヾ｀ヽヽﾐ':、
ﾊ{｛{N､',',',､{（(li| |l ,.........||＿!l|l|lﾄﾄゝﾐヽ丶、
!|l{lﾄi､',ﾐﾐﾐ','ji|l|l!:||:.i /:.:.,:'ｨﾘftiﾐkjljljlj|j|トミミミ≧ｭ､、
､ヾミﾐヽヽ',',}｝l|:.||: | ,':.:.: ｀`lF彡ﾄ'ﾘl|l|l|l|lﾄ､liトミ三ﾐﾐヽ
ハ',',}｝}iﾄＮ|}|ljj|:.|! !:.:.. |l ｛l|l{lﾘﾊﾄl|l|､}〉| ｀ヾヽヽ
ﾊﾘﾄﾐ',W八ﾘﾉﾂ'.:.ﾘ ,..、 |l |ﾄﾄWl|l|l|lNjljl| ヾｿ}
{{{{｛lﾘﾊﾘllﾂﾉ/.:.:/: '―' '、.:ﾘト､{｛､',NNhﾄ、 ふむ……
,）}Ｗ/}｝ﾘﾉ,ｲ:,､'＿＿＿＿＿,.ﾒｨﾘj}j＞､{（(NﾄV、
ｲﾉﾘ//ﾊ}l//ｲ/｀ ―----― ´ /ﾘﾉﾊﾉﾊﾄﾐヾミﾐﾐゝ､ 錬度の高い軍隊か……
//ｲﾉﾊﾘﾉｲﾉﾄi{、｀:.:.‐;,-;,‐.:.:´ ｲﾂﾉ八ﾄﾐﾐト｀ヾヽ、ﾐ
｛{{i{i{i{(({i{i{i|l|l|ﾘﾊﾄi､,ｲi{,,,}iﾄ､ｨﾂ{fﾘｲ ﾊliliﾄミヾヽ',iﾄﾐヾ
,}）}）}lﾄiﾄl|l|l|l|| `ﾂﾉﾘ{｛{M}｝lﾘｨfｲヾ! LlLlレ‐=ﾐ)}lト}|l|li
.ノｨﾒｲﾄ'､',',lililili|::..'´,ﾝiﾒ!ﾙｲl/lｲ八`/ {´￣/ Ｗ!,ﾘﾘﾊ
彡'´ 'ﾘ ヾ',lNi|l:.:.:、 ´jﾂ ヾ' / ,':: '、::/ ヾﾐ彡
／ /| ヾ',W :. / ' ,':: ∨ X` ,
,':| ',iﾘ .::ﾉ /::: / ∧`
/:::| }ﾄ、 / ,':::: / ∧､
,ィｫｚzｫ、,,ｨｪｚｫｪｚ.x、
,ｚ＜洲㏍洲㏍洲㏍洲㏍＞ 、
ノ洲㏍洲㏍洲il!,zﾃ、洲㏍洲㏍r、
, '㏍洲㏍洲㏍洲ﾉ ﾊ㏍洲㏍洲㏍ﾄｫ、
洲㏍洲㏍洲㏍洲, ﾘ^ﾄ㏍洲㏍洲述三ミｫ、
ﾊ洲㏍i洲i!八i;ﾊ㏍| ﾊｼ、洲㏍洲㏍ｲ´ ﾐ辷ｫ、
!洲i;㏍!洲!/ !l|_i炒' .ﾘi!| ㏍洲㏍洲沙、 ﾐｯ、
.洲㏍洲㏍!,尨孕|浙Y::;, ｨ赱ｪ.㏍洲㏍洲洲ili三ミ=ｚ、.il
.洲㏍洲㏍' .,彬 .|:;:;: i|! 洲㏍洲㏍洲㏍洲洲㏍三ミﾐｫ、
〈洲㏍洲㏍! 炒 .|:;:;: ﾊ,zﾘ洲㏍洲㏍洲㏍梃ﾙ´|i! ｀㏍、
洲㏍洲㏍| ﾄﾘ . ﾉ、 |㏍洲㏍洲㏍洲火´ i!| ﾘｼﾊ,
〉㏍il㏍il!;iゞ、 .ﾘi,＿＿_＿, .ﾉ㏍洲㏍洲㏍洲㏍炎
∨㏍;i㏍i!洲 `''t,ｰ'-'-'‐';"´ 刈㏍洲㏍洲㏍ ならば やりようがあるな
）㏍洲㏍洲ﾄ、 .（｀￣￣´ ｼﾊ㏍洲㏍ﾊ㏍洲㏍
_ノﾙ㏍兆il!洲i;l,ﾊ_、 """ ﾂﾘ!_人㏍洲i.ハ洲i!八,洲㏍辷ﾐz、
ﾉ洲´ ﾊ㏍ﾘ、ﾒﾙﾍﾄﾘ刈ﾄ从ｼﾙ'（ ﾊ洲㏍、 辻ﾐ、 辷、 ＼ ＿
（ﾘﾉ´ ,/ ﾄ、i!ﾘｫ｀Yﾒｼﾘ!ﾄｼﾘﾄﾙiﾂ ,/,∨ 辻ミﾎ、,＿（_ ,＿ﾊ=ーｚ
.ゝ´./ i.∧ﾉ）ﾘ ヽ,｀Y刈jﾄｼﾘi´!,/;; ∨ ｀彬∧;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
,_z';;;;;;,/ ハi!| i;、 .,|;; ∨ ﾘ ∧;;;;;;;;;;;;;;;;;;／＿
＜;;;;;;;;;,/ （ , !; ,, . ,l;; .∨ ＼;;;;;;;＜＿;;;;;;＞-、
;;;;;;;;;;;,/ ﾍ、 .i, " ,| 〉 .＞、;;;;;;;;;｀l,i;i;i;i;i;
;;;;;;;;;/ ハ / /￣｀≠ーｚ辻 _＞;;;;;;;;;;|,i;i;i;i;i
;;;;;;;;| ／＼∧ ,,v / /: : : : :.＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|,i;i;i;i;
;;;;;;;| ,z＜: : : : :｝ 〉 x' ﾄ/: : : : : : : :.＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;i;i;i;i
;;;;;ﾉ ,z＜: : : : : : : : ﾚ' ; ´ .{: : : : : . ＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;i;i;i;
同２８日夜、木下軍団は速やかに朝倉勢を迎え撃つ準備にとりかかった。
藤吉郎は、半兵衛の献策をもとに、自軍を大きく３つの部隊に分けた。
::::::::::::::::::::::｜ .l.:::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::｜ ／ヽ-､ )＼::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::ﾟl、 ＜敦賀湾＞ / ②-3 l|___/,,,,,,,,,,,,^^^.ヽ.::::::::::::: 至
::::::::::::::::::::::::::::::::::::^) k:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ、.＼:::::::::::::::::::: 木
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::__,,,,,,,,_:::::〈 メ^^^｜:::②-2:./＾＼:::::l. ＾＾^^^'''''^^^ ノ
::::::::::::::::::::::::::./'"゜ ＾-､(＼-､。,,,,,,,,。。。。｡.｡.--t"゜ ｜:::::::::::〈 ____''''' ／"^::::::::::: 芽
:::::::::::::::.｡、::::::::::::::::::[ .＼::::::::::::::＾:::::::＾ゝ [::::::::::::::: 峠
:::::::::::::::::::::.l( ]r::::::::::::::::::::゛ヽ、 ＜敦賀平野＞ ／:::l^^^.｡:::::::::丿 /::::::::::::::::::::
:::::::::[ [::::::::::::::::::::::::::｜ (:::::.:::r t::::/ ﾉ::::::::::::
::::::::::::｜ .＼ .／-､:::::::〈 ^'´ ②-1 ／::::::::::::::::
::::::::::::[ ﾟ｡::::.:ヽ ③^^^丶,,,,,,,,______,,,,,,,,／ /:::::::::::::::::::
::::::::::::::]( t:::::ヽ .／./ .丿.:::::::::
:::::::)、 )、::::＼─＼、 メ ｜ r゛::::::::::::
::::::ﾟl(,, ﾟt,,:::::::::::::::｜ 若 メ゛ ^) 京 /::::::::::::
:::::::::::::.＼x、 ^^^^^^゜ ／ （ ./::::::::::....┌──────────┐
:::::::::::::::::::::」^ー゜ 狭 /゛ ｜ 街 .／::::::::::::....│ ① 関峠 .│
:::::::::::::::::::::.＼v。_ .／ ]( ／:::::::::::::::::::....│ ②-1 京街道谷口 .....│
::::::::::::::::::::::::::::::::::::＾'k、 街 メ゛ ｜道 /゜:::::::::::::::::::::::....│ ②-2 手筒山城 ...│
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::( /゜ ＼ 〈::::::::::::::::::::::::::::....│ ②-3 金ヶ崎城 .│
至::::::::::::::::::::::::::::::::.:::::::ヽ 道.／ ＼ .(:::::::::::::::::::::::::::::....│ ③ 笙の川河畔 .....│
佐._::::::::::::::::::::::::::::::メrr─''^^^^^^^＾＾＾゛ ,,,,.＼ヽ:::::::::::::::::::::::::: └──────────┘
柿:::＾丶①-──^^^:::::::＼ ,/::::至疋壇城::::::::::::::.┌─────────┐
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:::::::＼ il゜:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::│ :::::::::::::::::::::::は山地 │
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼｡.,,,,__ __／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.....└─────────┘
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::t。 ｡.-^:::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::^^^──t^^^:::::::::::::::::::::::
まず、自分たちが撤退するゴール地点を、
先行する丹羽五郎左衛門が防御柵を築造してくれる若狭国国境近くの関峠として、
収容部隊を配置した。
これには、前日から、
疋壇城で信長の命による城の破却作業にあたっていた藤吉郎指揮下の若手衆と南近江衆があてられた。
|
,.､ ,ｲ｀ﾄ, |＿＿＿＿＿＿ _,､ィ'' " ~｀`ヽVi_
,ｲi l`ﾄ, ｲ ! l .ｌヽ ,'＼ ／ _ ､__,.r'':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`"ヽ
,イｌ .ｌ ｌ l ヽ,ｲ!. ｌ .! .! ＼i ヽ ／ _,＞´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
ｰ､! .ｌ ｌ | l !,ｨ-'!‐l ''''' ' ヽ, ', ／ ヲ::::::::::::::::::＿:::::､､ヾ|!ﾚ/;:;:;＿;:;__:::::::::L_
ヽ, | jｲi ' .l ! ＼', ／ ‐ﾆ;::::::::::::F´ ￣｀｀´´￣ ミ::::::;ｋ、
ヽ, | /! ', ／_ ７:::::::::|゛ _..,,__ U u _,,､、`l::::::ド
Y ,. - ., .'!,／ ヽ f'ﾌ┐::l , -‐｀¨'<゛ ７''"´丶、 ｣::;r'`
! ＜ ( ,) ＞ i ,.イ ', ちょっ！ ｣:l / ｡ } { ｡ } |:{、
,i, i | l トｰi 1 l | !ｲ ! } 〈ｎl, ヽ _ ノｲlﾊゝ- ､ _,ノ !/ }
,ハ, ｌ ! ! .! ! ' ' / / ,' 浅井の謀反って！ l ,ﾊ ￣‐'''´ ・・ ｀`''‐ ｌ) /
, ' ヽ､ ／ ,.ノ / ヽ )! ＿_ u !_/ ど……
,..イrェェェェiヽ､ ,. イ/'" ／ `ﾍ ,ィi"二二´- ､い ､/
|￣￣￣'| ｀ ''' '' ´ ,イ_ ,,.／ ヽゞ、r:::::::ｖ‐::-､_ﾉ ﾉ どういうこっちゃっ！
| .! , ' ￣ ＞｀ｰ-‐--‐'',.イヽ
hｪｪｪｪｪｪ! , ' ／''>┘ﾆｰ-:ｧ
└＜／:::::::|.|::::
↑ 尾藤甚右衛門 ２０歳前後 仙石権兵衛 １９歳 → |::::::::::::|｣::::|
／ , ｀ﾞ'､
/ ./ ,':l /:', /l /ヽ l:', ﾞ､ '､
/ // ,'::l /:::::', /:'v'::::ヽl::::', ';'､ '､
;' ./ﾚ:;' ,'::::":∧:::"::::::::∧:ﾞ::::::', ';::', ; i
l /:"::l L;;:-' 'vｰ‐‐‐' 'v'ｰ､;i ';::::;:', i
i'::::::::{ lﾞ'‐‐-､__ ｰ-‐'ﾞ´J l i::::::::'､ i
/:;::::::::l l,ｨ,;'''‐;､ ,ｨ,;'''‐;､.l l:::::::::::'､', どうも こうもないわ
:::;ｲl::::::::l .l {;:::::::| {;:::::::|. l l:::::::::::::ヾ;､
,.';ｨ´ｌ l::::::::::ｌ ｌ ｀￣´ ｀￣´ i .i:::::::::::lﾞ'‐､ヽ, そういうことなんでしょ
／´ ', l .l::::::::::', i /l l:::::::::::::i ヾ､'､
／ r､i l:::::::::::', lﾞ''､ ￣￣ﾞ ／:::l i::::::::::::::i ヽ
l l i::::::::::::::',';:::::ﾞ'‐､_ ,.ｨ'´::::::;'.,':::::::::::::::',
l .l l:::::::::::::::::',';:::::::::} ﾞ'''''" ';::::::::,' ,':::::::::::::::::::',
Y/::::::::::::r‐‐'､';:::::ﾉ '､:::;' /r''''ﾞ､::::::::::::'､ ← 宮田喜八郎 １０代後半
//::::::::::::/ ヾ｀''､ ‐´ノ/ ヽ:::::::::::'､
／ , = '´ └ - ､＼.::ノﾙ| メ､_
／ ／ , , ｲ ｀ヽ:､丿
/ / ／ , ／/／ ! |, ｀',
/ / ,.ｲ ／| / /' ｌi | l li
,:: / /-l'－/'- ､,|_ / |/l l l',
i.::/ / / ＿| l /ー/､ ! l l l:|
l::,' /_＞－-､ヽ ／ / |/!/ l ｌ|
_｣_l l Y ,ｲ__ﾊ l! _＿ / l l:: l!
/ -､| :l ! しﾍ! -－-､ヽ l:: /:l
l ｌ｜ ゞこツ ｲ__ﾊ Y- l: /.:/ でも 関峠って……
', ゝl::| , , ! しﾍ! ﾉ｀//.:/
/丶､.l:|! .:i} ゞﾆｼ /ｲ／ わたしたちも前線に行かなくちゃ
／/ /.::::,lﾊ , , /´￣.i
/ / /.::::/:l-ハ ,'´ ヽ ,/ノ￣ ｿ いけないんじゃないの？
//￣/ .::/ /ｰ|＼ ｰ '′ _.. イ/._＿／
／l / /.:::/ l ' ー－ ７ｲ ＼:l:: |: l
/ / l l:: / ! / ! j:: | ｌ|
/ / / l:/ l､＿＿ / / ｣: l: /l! ← 戸田三郎四郎 １０代後半
＿＿_
, '´ ｀ ､
, ' .: .: .:. .:.:. . .:. ヽ
,' .: .:. .:.:::.::.:::.::..::::. .: :. ',
. l : ::.:i:!:::小:::::ﾄ､|:::::!|:.:.:.: l
ｌ :ﾄ､从_`ト＼|斗:_从:::::: l いや それは料簡違いだね
. ！|:.:N'"⌒ "⌒` ﾄ､:,′
Ⅵ:| ､ . lﾘ/ 収容部隊って
ヽﾍ. _......., /ｲ
ヽ >､ ￣ ／,〃 文字どおり「最後の砦」だよ
∧￣Ⅵ ＞-＜ |/￣:∧
/::::',:::〈└/7⌒Y＾Y＾〉::::/:::::',
. /::::::::|::〈/ / ! | Y:/:::::::::',
,. r::::´/::::／::|::/ | : ! ! '|::: ＼:::',｀ ｰ-.､
,.'::/:::: /:／::::::::|:| i !.: ! ! |::::::::::＼,:::::::::|::ヽ
,':::,':::::::::::::::::::::::::|:| i | : | |::::::::::::::::::::::::::|:::::',
,':::::!:::::::::::::: ┌‐┤! ! .! .! ├‐┐ :::::::::::::::!::::::', ← 徳永権之進 ２２歳
,'::::::l:::::/:::::::::└‐┤', ! ,ﾘ /┬┘:::::::::::ヽ::l::::::::', 南近江の国人
, ∧ /l /:.:.:.l:.:.:.ﾚ:.:.:l:.:Ⅵ:.ヽ ﾄ､
Ⅳ::.:ﾞ{:.:ﾞ{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｿ:.:.:V:.:ﾊ l,
ｌ､|:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｊ:.:l:.:ﾚ:.|
|:.`:.:.:.:.l､:.l:.∧:.:.l:.:.:.:.l:.:./l:.:.:.:/:.:.:.:/:./,!
ﾄ|:.:ﾄ､Ⅳ |Ⅳ ﾄヽl|:.:.:/ﾚ //レﾚl:./ﾚﾚｿl,
|:.:.:ヽﾍlﾍlヘN:.:ヽl:.:.7／:.l／レﾝィ:.:.:.ノ} やって来る味方は
ゞ:.:.:.:.:.:.:.､､:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._:._:.:.:.:.:.:∠
≧:.:.:.:.:.ｆゞヘﾄﾍ从从/〃ゞﾍ彳:.:.:.:.:≦ 必ず敵に追われ 場合によっては
ア:.:.:.:.:.ﾃ Z:.:.:.:.:く｀
lｲｨ」:.:/ ＿ ､ ／ , ― ヽ:.Ｌﾄﾄl 手酷く痛めつけられているんだ
/_|:.:| ー‐ｔ≧=ｭ},/ｒ=≦ｔ―ｧ |:.|_ヽ
｛{ |:.:| ゞ三三 ゞ三三 |:.| ｝} 受け入れる側が乱れたら 全てが崩壊する
ヽヽ:| l:///
ゝﾞl l'／ それだけ胆力を必要とする役目だ
ﾞlﾍ ヽ ｒ' /|
,-┬― 1:{ヽ ,.-ーー-､ /:.ｆー ┬ ､
l ! !:.| ＼ ￣￣ ／|:.:| | ｒ |
| | | l:ム ヾ川川川ｼ |｀ﾞヽ |｜|
| | | 〃 ヽ ｀¨¨¨¨´ ＿,ﾚ l |｜|
/∧∨ ,ム Y⌒Y⌒`´￣ ヽ ヽ ﾉ∨∧ヽ ← 木村隼人正 ２０歳前後
―// ﾍ∨{ l､ / / | l l／} //. | |ー-､＿ 南近江 佐々木源氏の傍流
:::::::::::::::;:::;'::::::::::::::::::::::.!:::/::::::::::::::::´/::::;/:::; ,'
::::::::::::::'ヾ! /:::::::::::::::::::lﾂ::::::::::::::::::::/::::::::::::;' /
ヾ::::::::;' ' ' l /::::::::::::;:' /
ヾ::∧ ´ /:::::::;:'l;:' ,:'
ヾ ＼ ｀ _,ｲ::::::/ .i／ …………
＿ ＼ ,..ィi7ﾞヾ::::::;'
| |｀ー- ´ ｀′ ヾﾞ
| l￣￣ ﾞ ＝--ｧ
|､ ト.､_ /
L_｀￣｀ﾞ=ﾞ> ./
/ー--/´ .λ
| | / ＼
|｀￣｀| / ＼
ﾊ /::::l ＼
, ,::::l. /:::::::! ,､ ､
;:l ,:::::::l /.:::::::::l./l .. ,':::'; ﾞ
.l:::l .;::::;'l::'::/'';::::::::'::! ,':::､;'::::::'; ﾑ
', l:::::l ;:::;'｀l::/ ';:::::::::l ,'/'l:::::::,i:::ｌ ,ｲ. ',
. .:::', ｌ::::::ｌ.;:::;'ヽ|'ﾞヾ､ ';:::::::! ,'/ |:::::;' l:::l ;:::; ｜
:::::', l:::::::':::; /ﾟ:｀>､ﾞ' ';::::l,.'' l:::/__l::::i ;':::; l
:::::::::::::::;:::;' ｀ｰ' .!:::/ ´二´/::::;/:::; ,'
::::::::::::::'ヾ! /, , lﾂ ７´/ /::::::::::::;' /
ヾ::::::::;' ' ' l ￣ /::::::::::::;:' /
ヾ::∧ ´ /:::::::;:'l;:' ,:' （追われる味方…… か……）
ヾ ＼ ｀ _,ｲ::::::/ .i／
＿ ＼ ,..ィi7ﾞヾ::::::;'
| |｀ー- ´ ｀′ ヾﾞ
| l￣￣ ﾞ ＝--ｧ
|､ ト.､_ /
L_｀￣｀ﾞ=ﾞ> ./
/ー--/´ .λ
| | / ＼ ← 神子田半右衛門 １０代後半
|｀￣｀| / ＼
_(＼---------------_
＞
＜
＞ (/V"~~~~~~~~~~~> 後衛の大事は了解や
~~|／ u |
/ ／~~~~~＼ | せやけど……
|ヽ ~~~~Oヽ ヽ
|ノ ーーー | ／"ヽ| 浅井勢の北上を喰いとめるため
/ヽ- V／~|｜
| ______ > / ここ疋壇城に
｜＼____> /__／
| ー ／ |/ 人を置いとかんでええんやろか
｜ ／ |
｜_______ |
| |￣￣￣￣~／~ヽ
(~~~~~| |＼_____／ (
) / | ｜
／} ,ｨ ,ｨ
_iW∨ﾞ":::::レ': ﾞﾒ::/w ,,
＿ﾉ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::"::}
＞:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::レｧ
'ﾌ´:::::::::::::::::::::::::;;;:::::::::::::::::::::::::ι
'ｱ:::::::::::::::::::::::::ﾐ `ﾞ''w､::::::::::::/,
"}::::::::/^}::::;-‐'゛ ､ `ｰi／"
´}:::::{ {::/ ､__ヽ, __ | 必要ない 木下殿は
ﾉ::::::ヽ_∨ {_./
从:::::::{ | ｉ ! そう判断されたのだろうし 俺も同感だ
＿从从{ .＼ ｰ _＾ノ
} ｀ヽ,､ ヽ, ｰ / 朝倉側からすると
_,.=-‐亠 ､ ヾ;､ .ヽwW/
／ ＼ ＼ ヾ;､ ∧ 今回の国土防衛のための出陣だからな
ヽ, ＼ ヾ;､|∧
,' ｀ヽ, ヽ, ヾi;i ヾ,､
{ ', .＼ ヾi ', ｀ヽ､
| ヽ, ヽ, .| . i ＼
ゝ ヽ, ヽ, | i i .＼
｀ヽ､| ∨ .| | .＼
ヽ, ヽ,￣￣｀ヾ､‐,,i | r--ｧ|
ヽ, ｰ- ＿ ＿＿ } ｀| ￣`'ｰ＜∋}､
／ ﾍ
/ ヽ、 ー . __＿ ,..， - ‐ｰー 、_ ＿,ﾊ
. / ￣｀`'‥…ー‐- ．，＿ -‐ｰ ､ |
,′/ . : . : :/: : : ﾍ V⌒ヽ!
| ./. : : : : :|: :l :|: . : : : . : . :ヽ . : . | 浅井が越前まで出張るのは
ﾚ |: : : |: : |: :! :! : : . : | : ﾄ : : :ヽ . : . l : . i j
|: |.: | : :ﾄ､| :| i : : : ﾊ: | ヽ: : : : ﾄ.: . l: : :N| | ; 朝倉の面子にかかわってくる
|八 :! :什ﾐ: :| {: : : :|_l: L__ヽ : : : : : :|: : : .l : l | ,′
. V :八戈ヾ.ヽ:l|: l≠手ミ,ﾊ: :|: : : j: : : : : :| .ｊ. :/ むしろ浅井は濃尾と都を遮断するため
Vi:| ー' ; ヽ:ヾ､戈孑ﾁi/! : :/: : :/.: :ﾉ: //
! / ｀ ￣" j:／|: : /|: /: :/k' 近江国内の南下に動いてるんだろうよ
､ / /／_ﾉ: : :/}::::|
／ ヽ ` ｰ ／´ j从V/:::::ﾄ､
/∧ﾍ:::::､ ー- イ / /::::::::::::::ﾄ､ヽ
//:::::Vﾍ::::ヽ . '´ ／／.:::::::::::::::| ｊ::::.＼
//:::::／Vﾍ::::::>ーｒ/｀ ｰ┐_ イ ...:::::::::::::::::::::::ｊ j::::::::::..＼
ノﾉ::／ Vﾍ:/ // ﾉ /´r..:::´.::::::::::::::::::::::::://:::::::::::::::::..ヽ
＿＿＿
, -'´:::::::::::::::::::`ヽ
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'i
|::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::l
. l::::l::::i__;;lＬ;;ｫ＿/!＿_i::::l::::l
. l::::l::::| ｰ‐- -‐‐ |:::l::::l
l :::l::::| ＿!__ __!＿ |:::l::::l 浅井の南近江侵攻……
l:::::l::::! ｌ||l ｌ||l |:::l:::::l
l:::::l:::|ヽ、 l￣l ／l:::l:::::l あ それって……
l:::::ヽ! _`i'ｰ-‐'l´ |/::::::l
ﾉ:::::::::::／`､! |/＼::::::::::::ゝ
. ´ﾉ::,-‐'´＼/`-､,-'ヽ／ー-､:ゝ
´/ ｀＼／´ ヽ
内治担当の宗家当主と対外担当の一門衆が分業してる節はあったようですね
. /: : ／. : : : : :ｲ: : / : . . . : : : :／ /. : :
/i: :〃: : :/: : / l:／|: : : / : : / : : : :.:／｜ . : . /. : : :
八| l : :/: : / /＼|: : / : : / : //: :,' |: : : : : : : : : : : : :
八| |: :./＞=ミｘ|: / : : / : /7: :/‐- ､|: : : : : : : : : : : : :
从:i ん心ｨ: : : /|: /厶ｨ,ニ ヽ |: : /: :／. : : : : : :
. / : 八 弋ｒツﾊ : / ﾙ' ナ＝ミ､ |: /／ /: : :／: /:
厶イ ｀ ニ´ ∨ ん.:心:/ /: ／: : :/: :
ｉ /⌒7／ 弋じヅ＾ /ィ: : : : :/: : :
|. / / ￣ /: : : : : : :／
l/ /ヽ ､ / : : ／. ィ: : : そ！ これから 浅井勢の矢面に
/ / 、 / : ／／ /: : :
｀ヽ / / Ｖ＞ _, 厶イ／ ( / : : : 俺たち旧六角勢が立たされるってこと
∨ ∧ ヽ ￣￣ ｨｰ=彳: : : :
､ / ハ ｀ イ //: : : ∠
/ ､ ＿＿＿＿ .. -‐=≦ 厶斗≦三ﾄ､
フｨ ／ ⌒ ﾝ ／￣｀ｿ Ⅵ l ´￣∠
了 l / ∨ ／ -､ Ⅵ, 彡
＿_ -=彡 , } ｒ /／ ｒ‐､ ｛ヽ `N ∠ イ
__／￣ヽヽ∠ｨ ｲ／ { /´ Y)＼Vl 7 ∠
＿ ｀＼／´ ） ＼ ﾊl|_/ 〉 ‐≦
＼ ＼ / ｒ ､ ¨´ｊ,___/ ‐彡' 浅井の連中とドンパチするのは
､ ∧ ｛ ,、 ` ﾆ仇ア¨Ｖ¨¨`
＼ ∧ ﾍ ﾄ＼ ‐, ﾄ/ .人 俺たちの宿命みたいなもんだな
. ＼ ∧ 丶 ゝヽ＼_ ┌‐ｯ' ￣ Y ￣
V ∧ ￣＿ ､ ＼>‐彡 ´ __ｊ
V ∧ ´ 三彡ｿ「｀ ／ ｛｀i丶
V 「 ＼ 三彡ｿ／ ﾉ l
V | ｀＝ ´ ｒ' , ‘’”￣￣
｜｜ , '／／ ー‐ ､ｧ
｜｜ ／ -‐' ＿ ￣
｜｜ ／ ｒ ` ‐-
,.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼.:/.:.:.:.:.:.ﾊ
,:/.:.:.:.:.:.:r､:.:.ﾄ､:.､:.:.:.:.:.:＼:.:.:/.:.:ﾍ
/.:.:.:.:/|:l ヽ! ヽ| ヽﾄ､:.:.:.:V.:./.:.:.i
/.:.:.:l/ |' , ィ'´ l ヽ:.:.:Ｖ.:.:.:.ﾊ
l:.:.|/! / ｉ:.:.V⌒ヽ!
Ｎ|イ￣｀ u ｉ:.:| /｀ |:i
|:.ﾄ Ｏ l:| ） ﾊ:i （なんか楽しそうね この人たち）
l:.| ﾊ Ｏ , , , | ／:.:|:i
l:ｉ ハ , , , ,|ｲ:.:.:.:.:l:.:i
| ' ＿ ノ⌒） ／ ｌ ﾏ:.:.:.:|:.:.i
l ゝ､ （/＿_.. イ |::.:.:.ｌ:.:.:i
|.:./」〉 /|:.:.:.:|l＼!
／l.:.:|/＼ _ ／ |:.:.:.:ｌ ｌ ＼
/ |:.:.l }/ l:.:.:.:.! l l
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : l､: : :＼
. ／/レ ´￣￣￣￣￣￣￣｀ ┘＼ﾄ､lヽ
/ V _ ────── _ l ',
/ , ／: : : :, : ; : : :. : : : : : : : : : : :＼l､l､ l
N/l／: :. : :.l: |: :|: : : :.:.､:. : ､: : : :ヽ :. : : |: :W|
|/: : .:: :.l: : :l: |: :|:.｜:.|:.:ヽ:.: |:. :.: :.:| :|: : :| : |.:| なんにせよ そいつは
l:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.∧:!:.:|:.:.|:.:.|､:.:l､:.:|:.: :. :.:| :l:ヽ |: ,':.:|
|:.|:.:.:.:|:.:ﾄ､ｌ‐Ⅵ:.:.|:.|:.:.|へlムﾄ､ヽ: |∨:.l:|:|/:.Ｖ 今の御役目を果たしてからの話
. Ⅵ:.:.l:.Ⅵｨう心ﾄ､ヽ|ヽｌイう心､ヽ|:.|:.|:.:ﾊY:l|V
ヽl､:lヽﾄｌ､ゞｚｿ｀ ヽl ゞZツﾉ l/!ｲ:/ｨl|/l1 ここは景気づけに
ヾ:lﾊ .::::::::. .::::::::::. ｌ'ノ_i'lⅣ
ﾞｌ∧ ､ , ｒｒく:.|:|ｿ パーっとやりますか♪
､ ｔ -‐ｧ 从:.lNー┐
＼ `こ´ .ｨ≦´￣￣ ∧
〃l￣￣｀ヽ、 . ´ |､∨ ム
| | ∨ __ｒi ー＜ _ ―| |､∨ ／}ーｚ――ｭ＿
_ｒ‐ｭｙー| |l V / ﾌ｀´ﾌ´ | |ﾑ ∨ ／／───‐(__ノ
〃 ￣￣//ﾑ ! / ｜／ _| | ∧ Ⅵ／／ ／
. ／| ｜| _| | / | / /,| | ﾍ.ゝ／ ／
/ l , L彡 | l,' l / /ノ| | ¨ /
. | l / l|｜ | / /／| | / /
指令を受けた収容部隊は、破却中の疋壇城に火をかけて、関峠に急行した。
続いて、朝倉軍を喰いとめるための最前線として、敵方の数の優越を活かせないように、
京街道谷口付近の狭隘な屈曲点に陣をしき、藤吉郎、十兵衛そして勝正が兵卒を率いた。
同時に、少数の兵を金ヶ崎城と手筒山城に入城させた。
, '"
／
ん | !''! !'''、ヾ "!、
//ﾙ |.! | | 人 ヽ,,''!,,弋
〃;;;i '!!, 代 !i、＼|ヽ!ヾ !
!! ;;;|. 'ヾ、ﾞ ﾞ.:;;;;iiiiiiii!!!!!!"" ヾ,
! !,;;ii||i;, ﾞ 〃;杰;"ヽ "､ 両城に人を入れる意図は
"!?段;, ._ヾｼ- !. /
":;i|i; ,,// ///" !/ 分かります
;;/
/ 時間稼ぎの偽装ですね
ヾ;;;:-
i、 _,, - _=- しかし……
i、ヽ-'''
i、 -‐'' ' ／
i、 ,,-'
. / i、 _,.-i;;
〃 ヽ--‐=|!!!;:
!!;:
_,,r‐''''''''''‐-..,__
,r' : : : : : ; ;` ､;r: :`ヽ､
/; : : : ; ;/; : : : :_ヽ、; ; ; :`ｰ-,､
/; : : : ; :/: : : : :/;,`;､ヽ;r'´_: : ; ;| ＿＿
i ; : : : : / : : : : /ヾヾヾv';´;,! ; ; l {:.:.:.:.:.:.:.:.:￣:.:.ヽ _,､-‐````.:::::::::::::``ーｧ,､
!; : : : : ;!: : : : : ! l: ; ; l r‐=':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼ ｀＞.:::::::::::::::;:::::::::::::::::::::::::::ヽ
!; ; : : _ !: : : : _,!ｰ-､ !; : ; ! |:.:.:.:.:.:._:.:,l:.:.／:.ｲ:.:.:.:.j:＼ ｀フ.:::::::/,l::ハ:::ﾄﾄ､:::::::::::::::::＞
l; ; : f´､l: : : :T'i''7ヽ ` ,r┼: ; l |:.:.:.:.:/iY:.l:.r弋ｯ':.xイ/／ ／ィ.::/!ｲ/,,' ､`,, ヽi:i::::::::::::ﾄ､
!; ; : ヽ !: : : :T7´￣`i__,r''7l: : ; ! |:.:.:.:.{ (fﾍl/ ￣ ﾗ |ｲｧ'"｀ヾ{_iii7'"｀ヾiii｢_::_:::ﾄl
l; ; : : ; ;l`l : : : :l ヽ __ノ ト''7!i: ; ;! ヽ:.:.:.≧─ｉ -‐j＿ {ﾊ､ ,ｲ^'､ ﾉﾍ::/.::V
l; ; : : ; ; l l: : : : l ____ >'-l’: ; ! r‐＜ ト / / ヽ} ｀｀ } ￣ ,}:〉:::ﾊ
!; : : ; ; : ! .l: : : :l _,r'''´; ; ;l: ; ; l i! | tｰ' / 'ｌi! _ﾏ_＿ riillt::ｲ
l; : : ;r''''<___l: : ; ;l7'¨´; : ; ; ; ;il; ; ; l 〈 ◯ | ｊ | _ -‐, ij |;二二} i:;liiﾚ′
!: : /__,,,_ !: : ; ﾄ､`､: : ; ; ; !l: : ; ;! ≧ x ｭ | L ＿ レ Ｏ ｲ ヽ､ 辷,,,,コ .:ｲ:{
!: : l_,r‐-..,_`ヽl: : ; ;! ヽ`､; : ; l l : ; ; ! ＼ ヾ ー‐ﾔ ＼￣￣/ . ／ム.＿_,／/.:/.ヽ
l : : ﾚ:.:.:‐-:､`ヽ､!: ; ; ! ヾ'､; l !: ; ; l ､ ＼ ﾄ ヽ / o | ／ :::::vl::'､::: '' l／.:::::::}＼
`―――─────――─────―――○―――――──────────――――’
O
..,,､;:::''::"::￣￣`-.､ o
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
〃:::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::',
｛/:::i:::i､::::i､:::ヽヾ＼ ::::::::::::::::i
｛!i::|ﾍ:!＼!＼!≧三ミ:::::::::::::::i 偽装部隊に 蜂須賀らのような
{｛,,,,ヾ､ ´"'¨せ ∨Cヽ:::!
{ﾍ´f:ｊ｝ ´¨ るﾉ:::! つわものをあてる必要はあるのでしょうか
ヾ', i _ しﾍ:::l
', `"＿ / ヾ
ヽ ｀こ｀ / : /;;〉ヽｰ＝￢
＼ ／ ; ／;;/タ://;;;;;;;;;
ヽ-ﾍ::: ／;;∠ク //;;;;;;;;;;;;
∨/;;;;∠ク i i;;;;;;;;;;;;;;
{ココ少′ ｌ ｌ;;;;;;;;;;;;;;
/￣ ! !;;;;;;;;;;;;;
.... ,,、＿_
／ｨ彡'三三≧､
, 'ィ///ィ彡'三三ミ≧､
,!ﾉｲｨﾉﾊf/r''^`ミﾐヾミ'､_'、
/!/fｗﾘ八 ヾﾐ'､ﾒﾐ､_ヽ、
{i |l|W小f l|l｛{ﾄミヾﾐゝ､__, ある
）!l|l|fﾘfﾓﾘﾐ;ゝ:ｨ'tiﾃ!lﾄﾄﾐｿ}｝ ヽ｀`ヽ
,川h{i洲{´ l:{:｀~尢',l|l|巛 ＼ '､ この部隊に与えた任務は
ﾘﾉﾉ八ｲ ':,:.:.ﾊﾐﾘ!ﾄ､ﾐヽ、 ヽ
ノｨｼｲ卞ミ}＿ｰ_',:./ﾊ｝}l{ ヾミ'、 手練れにしか
,.彳｛{/ﾘﾄﾐ'｀ﾆﾆ,´ｨi{l｛lﾄ't'､ ｀',ﾘ
,. '´:/:::::|jﾂ ﾘ}}iliﾘt洲Wjﾘﾂ}｝ﾘﾄ､',ﾐヽ 成し遂げられないものだ
::::::::/:o::::|{ヾﾊﾘﾊ{ゞ'､' 'fｼ'､//{｛!ヾﾐミ',
:::::/:o:::::::|:.:.:｀ﾒ'､(ヽ丶 j入::ヾﾘゞ,ﾉﾘヾj
::/:o::::::::::|:.:.:.:{:.八} | ）〈:.:ヽ:/o､fﾂ'ﾘﾄ､＼
/:o::::::::::::|:.:.:.:V､_ﾘ |::. ヾ:.ヽ:::::{il､::::::::::::::ヽ
ヽ::::::::::::::|::::::::∨|｀` ‐::、. :}:..:'､::jﾘoヽ:::::::::::::|
:／::::::::::::|￣￣ ｀ヽ .|.::..:.:.ヽ::::::::::::::::::::|
:､:O:::::::.:::|::::::::::::::::. |:.:.::..:.:..ヽ::::::::::::::::|
::ヽ:O::::::::|:::::::::::::::::::. .|:.:..::..:.:.:..:ヽ::::::::::::|
:::::ヽ:O:::::|::::::::::::::::::::::. ｜:.:.::..:.:..:.:.:.ヽ::::::::|
::::::::',::O:::|.:.:.:.::.:.:..::..:6ヽrﾍ:.:.:.:..::..:.:.:.:.:.:.:ヽ::::|
::::::::::',:::O|.:.:.:.::.:.:..::..:ヾｿt9ﾄ､:.:.:.:.::..:.:..:.:.:.:.:}､|
::::::::|:::l:::::|.:.:.:.::.:.:..::..::.:.ヽ/:｝:〉:.:.:.::..:.:..:.:.:.:./::ヽ
金ヶ崎、手筒山の両城に送られたのは、
彦右衛門、作内、甚内ら木下軍団の精鋭たちであった。
そして、谷口の前衛と両城の偽装部隊が撤退後の合流地点として、
京街道と若狭街道の近接地点、笙の川の河畔に陣をしき、
将右衛門、小一郎らを配置した。
. , - ‐ , , イ ￣ ￣ ｀ ‐ -t
ャｰ '´ , ― ― 、 |
. { , イ::::!ヽ::::::::::::::;::::::::::::::::ヽ |
. i ／ヽ;:::::::::!:::::ヽ:::::::!::ヽ:::::::::::::::::＼ ﾉ
／:::::::::|:::ヽ::::!::::::::::ヽ::!::::::::＼::::::::::::::ﾊ ,}
l::::::::::::::::i:::::::ヽ!::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::ﾊ ＼
|::::::::::N::::|ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::l ヽ >
|:::::::::|ﾞﾞﾞヽN;:::::::::::::i::::::i::::::ヽ:::::::::::∧:::::::::::!_ノ
|:::::::::| V:!::::::::ﾄ::::ﾄ;::::::ヽ:::::::::::∧ :::::::! 背水の陣……
|:::::::十―‐ 、Ⅵ:::::十;十弋:::Vi::::::::i:∧:::::::!
|:::::::::! ,ｨz=-. V V:::!;ェ===ュ::ﾄ:::::::::i、:!:::::::! というわけでは ないですよね
|::|:::::::! .ぅ;;;;l i:::| j ぅ;;;;;;:Ⅳ. V::::! i::::::::ﾊ
|::|::::::::} .込ﾘ |/ 込ツ .Ⅵ./::::::::::ﾊ
|::|::::::::ﾊ ｨーⅣ::::::::::::ハ
|::|:::::::::|:ﾄ、 ´ イ:::::::::::::::::::::::::::::!
|::|:::::::::|::| 丶,.. ￣ イ .|::::::::::::::::::::::!::::::!
|::|:::::::::|::| |:::::＞ .. ＜ ＿k-;:::::::::::::::::!:::::|
V:ﾄ:::::::|::|. ヽ:::::::::::ｲ , イ ヽ:;::::::::::::|::::|
. ヽ|ヽ:::::||. ヽ::／／ ｀＼::::|:/
. ヽヽ::::! ／／ ＼
/::::::::::::/::::::::::::/:::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::',:::',
/:::::::::::/:::::::::::::/::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::!::::i
,'::::::::::::/:::::::::::::/::::::::::／::::::::::::|:::::::::::::i:::::::::i::::l
l:::::::::::/:::i:::::::::/＿::／|::::::::|::::::::|:::::::::::::l:::::::::l::::l
i:::::::::/:::/::::::丁:::／￣i::::::::l:::ｰ∧一:::::::|!:::::::|'ﾘ
_ノ::::┌i:::/::::::/斤心ヘ i:::::::::i::::ﾒ≦i::::::::::::i:!::::::! ああ 川を背にするのは
＞:::::｛ ﾚ' |:::::7ﾚ近::｝ /:::／|:/近:｝l::::::::::ハ:::::!
_,＞::::::::i ヘ|:::/ ゞ‐" /／ ′ゞ‐' l:::l:::/ ∨ 平野部において 数で勝る敵に
￣｀￣｀＼:|:/ ′ ､ ∧!/
＼|＼ ___ __ / ′ 後方に迂回されないためと
_{i ヽ _ ノ ／
// ｀＼ ＼ ／ 渡河点の確保のためだ
_,､-;'´;;;i `ｰ ､,｀_ノiヽ、
,､-;;"´;;;;;;;;/;;;;;l ／ﾍ l;;;;;ﾍｰ,,､
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;ヽ ／::::::::∨;;;;;;;;ﾍ;;;;;｀';;;;;;;､_
. ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V あと 現地では 柴藁ほか 燃やせるもんを
＜ : ｣_: : / 〈 {} |/ ﾚ {} }|:./ヽ: : |
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:| 可能な限り用意しておいてくれ
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V
＼_! ＿ ' !
ヽ ／ ｀t ／ もうひとつ 前将さん
___,ｒ| ＼ { / ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´ 道鬼は まだいますか
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::
＿＿＿ ＿＿＿
. , -'´:::::::::::::::::｀:::::::::::::::::｀ヽ、
. ／::,:::::::::::::／::::::::／::::::::::::::::::::＼
／::／::::::::::::/::::::::::/::::::/:::::::/::::::::､:::ヽ
. /:::::/::::::::::::, /::::::::::/::::::/l::::::/!:: ::: :::l: :::ﾍ
/:::::/:::::::::::://::::/:::/!:::::/ :|:::/ﾞ|::::: ::::::|::::::::|
／::／:: ::::/::/ :!:::::|::::|T:::/|:/|::| |::::: ::::::|::::::::|
:::::::: :::::／::/:::::|:: ::|::::|ィ示卞V .|:::::::::::/::: ::/
:::: :::／:::::/:::,.-|::::::|::::|弋;;ｃl |:::::::Ｘ/::／＼
:::／::::::::/:::/ <|: :::ﾍ:::| ｀ ´た7／|＼ ヽ
::::::::::::::/:::::〉､ﾒ|::: :::ﾍ:| 弋ｿ!::::::|＼.＼|
:::::／:/:::::/: :::::|::::::::::∧ ＿ ´/::: :::| ∧ ∧ もちろんですわ
::::::／: ::/::／:|:|∨:::::::∧ ｀ ´ ／:/:::::::∨∧ ∧
／:::::／::´:: :::|:| V:::: :::::＼ ＿／::::/ｌ::|:::::::∨∧ ∧ 昨日から陣中に留め置いていました
::::／::::::::: :::::|￣￣＼::::::::::::ヽ､:: :::/ .|∧:_:::::∨_|＿|
:::::::::::::::::::::::::| ／｀￣ ｀ヽ|／ ∠／／￣| |＼
Z≦テ´7::／〉 ,､/ ｀lﾞ¨∠／／, | | ｀ヽ
∠;;;;/l´／.:.| |＼ Ｘ_Ｘ＿// |
. ∨. :.:.| |ヽ_>'´.::.:.:｀ｰ.､ ＼
|:.:.:.:.:| |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、 ＼
|:.:.:.:.:| |:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ ﾍ
_,,,..-.ｰ.─.-.-....､._
二ヽ,,..::"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:..､
／::::::::｀`:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ:::::::::::ヾ:::::＼:::::::::',
/:::::::::::::::i:::::i!::::::::::::::::ヾ:::::,,∠,､_:::::＼::::＼:::::',
i::::::::::::::::!:::::i i:::::::::l::::::::イ＼＼＼:::::::::＼:::＼::',
l:::::::i::::::::!::::i,,ゞ;::::::::i:::::::::l >≧r､＼::::::ヾ＼_::＞ よし
ｌ::::::i!:::i::::l;/i ._,,＼::::!､::::::l 辻ヾ〉 ＼:::ヾ）::::＞
i:::::ﾊ::::|::::l:::i〈｀（ﾍ＼! ＼:', ゞ-′ ラ∨/"´ あいつには これから特急で
l:::i l:::|::::lヾ､ 弋i;） ヽ ＼ ┌::ソﾉ
∨ l::::l::::l:::＼ " ﾍ::::/ 使いに行ってもらいます
＼|＼!＼ ′ ∨
ヾ ヾ ､ ‐- , ゝ､
｀ ､ , ′ ／ ＼＿
｀ ｰ ＜ ／´ ／:::::￣｀ｰ-
_ノ´∧_∧ ／::::::::::::::::::::::
:::::´￣／ /〈::ヾ∧ /:::::::::::::::::::::
:::::::／ / ﾉ::::〈 ヽ /::::::::::::::::::::
. --､_ _, ---､
／,っ ノ ‘,_ _/( tz､＼
｀¨ﾞｰく__ノヾ‘, _＿__ γ/ゝ.二7ー‐'¨′
{///∧‘, .ｨ:::::::::::::::::､::.ヽ. /'/////ﾉ
∨//∧‘, /.:::::ﾊ:::::i::､::.Y',::‘ 〃/////
∨//∧‘, ,::i:: ﾒ､l :::|､:;､ｨ:::}:::‘, f「f///// はいよ！
∨//∧λ. {::l!:f┬ﾄ､:!'ｨ┬}::}::ﾊ!,ｲ//////
V//,/＼＼(Vゝｰ' . ｰ' 'ｲ')ィ〃///// 追加料金 払ってくれるなら
＼////＼＼ﾄ､ﾏ 7 ﾉ≦′///／
＼////// fj> -イ ∨'///／ いい仕事しまっせ 旦那
＼///＼ |、 ,ﾉ ／//／
＼//∧t__ｧ〉ﾞ////
|////∨/////|
|//// ||/////,|
|//// ||/////,|
/////,'||/////,｝
/////＞l!'´二ニﾕ ＿
〈 ｀￣ ィﾌ／. . /´ ヽ
/￣l￣´／. . . . . {ﾉ ; ← 早田道鬼 年齢不詳
,ﾞ. . ..l. . . . .|. . . . . ,′ ,ﾞ
さらに、藤吉郎は某所へ、味方にも秘密とした使者を送り出した。
::::::／::::::::::::/／::::::::::::::／／::::::／::::／:::::i:::::::::i::::::::::::::::l:::::::::::|
／::::::::::::::::/::::::::::::::::／´:::::::::／::／::::::::::::l:::::::::l:::::::::::::::::!::::::::::l
::::::::/´i::／::::::::::::／::::::,,,､,／:::::::＼,,∧:::::l::::::::,'::::::::::::::::ﾉ:::::::::;!
:::::/ ::::!/::／/:::::::::／ /::::::::::／´ ∨/::::i:::::/::::::::::::::::/i:::::::::/
:::::｀::::::／ ./::::::／ /::::／,"￣ゞ"ﾒ:::::::!::/::::::::::::::::/ ｌ:::::/
:::／／ /::／ /／ /;）/:::ﾍ::／::::::ﾊ::::::/ ｌ:::/
/／'., ' , ∨ / ､/ｿ/:::::／）ﾉ:::/ /::::/ i:/
/ ゝ /::／i //:::/ /:／ / ・ ・
ﾍ ／´ ',/／／´ （彼らも……）
'､
__ _ゝ （当てにしてはいけないが
、 ヽ、_ゝ ／ ´
;;', ／｀ ､ , ′ 期待はもてる！）
;;;;', ／ ｀` ､ , "
;;;;;ヾi `´
;;;;;＼＼
;;;;;;;;;;;＼＼
;;;;;;;;;;;;;;∧ ＼
だが、秘密ということなら、ここでもうひとつ……。
ﾄ､ ∧ ／| ／| ／| _／|
|:.:∨:.:ヽ./:.:.:.:!'´:.:.:.:.:.::.:.!'´.:.:.:/
|＼ |:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.￣￣￣￣/
|:.:.:.V:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:／
ﾄ､|:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::∠ ＿
＿＿}:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.＜¨
＼:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.__:＞
＞:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.!:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:＞
＜_:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:!:.:.:.:.小:.:.:.:.:.:|ヽ:.:.!:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:＼
／:.:.／:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.::./!:.:./ !:.:.:./ !ハ:.:.:.:.:.::.:.:.:.ト ､>
厶イ:.:.:.:.:.::.:.:|:.:.:.:.:.::/ V |:.:/ |／ ＼:.:.:.:|ヽ|
厶イ:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:/―- ､_ |/ ｨ佗¨> |Tヽ＼ 木藤…… これは士気にかかわるから
/:.:.:.:.:/|:.:.:.:./ r ' 丐}ヾ’ ヾ''¨ ! ﾄﾐ.ヾ}
,厶ィ:.:.:| 从:.:.| ` '" |ﾉ 他の者の前では言えなかったが
ムｨ人 V ! ﾉ}
|7＞へ /V お前にだけには伝えておきたいことがある
_|/ ヽ ,. -‐ｧ /::: `ー-､
／／ ｀ 、 `' ´ ｨ ＼＿::::::::::::＼
／::::い ` r- く/ ￣ ヽ:::::＼
／::::::::::::＼＼ ヽ // !＼:::ﾊ
. ／::::::::::::::::／ ＼＼ ＼ ／/ ! Vﾊ
:::::::::::::::::／ ヽミ二二二二／ ! |:::|
. ／::::／::::::::／::::::: ／:::: /::i::::::::::∨::::::＼:::: ＼
/::::::/:::::::::::/::::::::; ｲ:::::::::/:::::ﾄ;::::::::::∨:::::::∧:::::∧
. /::::::/:::::::::::/::::::::/ |:::::::/::::::::! ＼:::::∧ :::::: ∧:::::∧
'::::::/:::::::::::/i:::::::/⌒ﾞi::::::ﾊ::::::::|￣｀∨::∧:::::::::∧:::::::i
i::::/:::::::::::/:::l::::/ __,,,Ⅳ| Ⅵ::i ィｔ=∨::::i:: ∨::∧::: !
|:/i::::::::::/::::::l:::l ん:刋Ⅵ! Ⅵ! 斥圷::::iﾍ:::∨::∧::!
' |:::::::/i::::::::ｌ::l〈 比::ﾘ ＼ ＼ 比::ﾘ∨ ∨∨::: ﾘ え？ 俺にだけ……？
. |::::/ ｌ::::::/::i ゞ-′ ゞ-′ jK_∨:::＞
. |:/ ｌ:::/小 く:. {__j ∨::::＞
′ !/ ! j___ソ＼!´
'､ ｒ _， /／
＼ ／!
｀ ､ ／ .:.:|
＼__ .. ´ ..:.:|
| ...:.:.:_jｰ 、
__j __ .. - ´ ヽｭ､、
ノ ハ_／ /:i:i:i:i:iヽ､、
.．＜/ /////∧ /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:
.．＜:i:i:i:i:/ ///////∧ /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:
|＼ |＼∧,／| ／|
ﾄ､|＼|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.厶イ
弋’.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.フ
弋￣.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.￣フ
__,.＞.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.＜__
_≧:.:.:.:./:.:.:.:.:.:./:.:.!:.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.::＼:.:.:く
／:.:.:/:.:.:.:.:.:./ |/ |:.:.:.,小:.:.:.:.ヽ:.:.:.:､:.:＞
∠ イ:.:/:.!:.:.:.:Tト､_ |:.:/ ,.ィ代:!:..ﾄ､_:.::＞
厶ｲ|:/|:.:/ f 忖 Ⅳ 忖ヽ ﾄ､!:..＼ ああ……
ｉ人从. ￣ ! ￣ ﾊハ｀¨´
!込 j ﾑ' 実は 朝倉軍にはな……
／:/ﾊ _＿ 人_
,. -＜: : : :|.:! ＼ ´ '' ｨ い: : ＞‐- ､
／: : : : : : : : :.ヾヽ ｰ ' /:/: : : : : : : ∧
/＼: : : : : : : : : : :.＞ミ ー--‐:ソ:: : : : : : : /: :ヽ、
/: : : ヽ: : : : : : : : / ￣￣ ヽ: : : : : :./: : : :.∧
|: : : : : ＼: : : : ／ ∨: : :/: : : : : : :ﾍ
|: : : : : : : :ヽ／ ヽ:/: : : : : : : : : 〉､
/: : : : : : ヽ:/ ∧: : : : : : : : /::入
ともあれ、木下軍団を中心とした殿軍は、それぞれの部署で、
一睡もせず、朝倉勢迎撃のための態勢を整えた。
翌４月２９日早朝、
木ノ芽峠を越えた朝倉軍先鋒隊が、戦場に姿を現した。
'';;';';;,.,
''';;';';;'';;;,.,
''';;';'';';''';;'';;;,., ざっつぁつぁっつぁ〜
ざっつぁつぁっつぁ〜 ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
vymyvwymyvymyvy ざっつぁつぁっつぁ〜
MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、
Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾Λ＿ﾍ
ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ
＿＿,/ヽ＿ /ヽ＿＿,.ヘ /ヽ＿＿,.ヘ ＿,.ヘ ,.ヘ ざっつぁつぁっつぁ〜〜〜〜〜〜〜〜！
/＼＿＿_／ヽ /＼＿＿＿ /＼＿＿_／ヽ _／ヽ /＼＿＿_／ヽ
／'''''' '''''':::::::＼／'''''' '''／'''''' '''''':::::::＼ ／'''''' '''''':::::::＼
. |（●）, ､（●）､.:|（●）, |（●）, ､（●）､.:|､（ |（●）, ､（●）､.:|
| ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, .::::| ,,ﾉ(､_, )| ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, .::::|_, )| ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, .::::|
. | ｀-=ﾆ=- ' .:::::::| ｀-=ﾆ= | ｀-=ﾆ=- ' .:::::::|ﾆ=| ｀-=ﾆ=- ' .:::::::|
＼ ｀ﾆﾆ´ .:::::／＼ ｀ﾆﾆ ＼ ｀ﾆﾆ´ .:::::／ﾆ´ ＼ ｀ﾆﾆ´ .:::::／
／｀ー‐--‐‐―´＼ ／｀ー‐- ／｀ー‐--‐‐―´＼-‐‐ ／｀ー‐--‐‐―´＼
────── じゅべべべべんっ！ ──────
ｌ:::|::::::::::::::::::::::::::::::::::、::::::::::::}::::::|:ｌ|::::::::::::::::::::::::::ﾄ.
|:::|:::::::::::::|::::::::ﾊ:::::::Ｎ:::::::::::ハ:斗七::アヽ:|ｌ:::::::::|:l
|:::|:::::::::::::|_l::斗ﾁ::升 ヽ::::/ ∨-‐∨ Y:::::::::|:|
|:::|:::::::::::::|∧/ |/-l- ､∨ rf爪笊刈l:::::::::|:ｌ
∨:::::::::::::ｌ rf芥笊圷 弋廴ｿ ||:::::::::ﾘ 木ノ芽峠まで引き込んだ織田勢を
‘,:::::::::::::ﾄ､ Ｖ廴ツ /／/ヽ|ｌ:::::::::|
､:::::::::|ﾋﾍ /／/ヽ ' ﾉ|:::::::::| 浅井勢と連携して叩くという
ｌ::::::::|｀ｰ'､ , - ....:::::::|:::::::::|
|::::::::|:::::::::＞- ＿＿ イ__:::::::::|:::::::::| 殿の目論見どおりにはいかなかったが……
l::::::::|::::::::::::::::::::rf_」＿ ￣ ＿}ノﾉ}::::::ｌ:::::::∧
∧::::‘,::::::::::::::::::::〉￣￣｀Y´￣￣ (__::/::::::∧:ヽ、
/::∧::::＜工工二 -- ､_人_ -─‐-/::::::/ー─- 、
/::/ }:::::::〔::.::.::.::.::.::.::.::.::.{::.::.::.}:-:､:::.::/::::::/.::.:〕 ハ
／ ／ ⌒/ Y ＼ ＼ ヽ
/ /／ / }ヽ ヽ 、
/ / ∧ Y i
j / / l / ＼ } } L
/ / __/ l / -―-ヽ j ﾄ __ 〃 )) でも それだけの大仕掛けには
ノ/ l'"／／j / ＿ ∨ ﾊ(( ｀i{ ノ⌒))
! i_∠_ ﾉ／ フ芍示ミi /^Y ｰ ※≪ 調整も全然足りてなかったし
{ ｛ {'"冽 弋(炒 ﾉ} ./ }((__人__))、
乂ﾄ､ ﾍ ソ ￣彡/ノ ノ癶＿＼＞"￣ 浅井にも 変な借りをつくらなくて
`''ｰ＼_ ､ ／ イ/ ／／
＿人 rｰ ｧ ／ __l┐ ／／ _,,.. -‐ 良かったじゃない
-‐ ￣-―｀ ｰ- ＿... ィ__,,.x彡⌒{ 〈 / ＞'"斗三
〈 ／ -‐ ＿＿ ＼ <气 <￣ ／ﾍ｛／>'" ＿
ヽ＞''"￣斗‐／￣￣ﾊ_)｝｝ ＞'" 〃 У '"￣ ＿
r'" -―/ ィ''"~:::〈:::／＼ jj / 斗＜￣}
{'" __／<::::::::::::::::::/:::::::::::::＼〃 └'"~⌒ｿ ＼
辷γ ノﾉ＼::::／ﾉ{:::::::::::::::::::::> ｰ=彡 / }
／ { ／〃 弋:{:::/代:::::::::厂/ ＿ ／ /
／: :,: : : : : : : : : : : : : : : : : : :､: : : ::＼
/: : : :!: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : :ヽ
': : : : {: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼ : : : :.
,:/,: : : λ: : : : : : : : : : : ＼ : : : : : : : : : ヽ: : :i
j,'/: :./:,' ',: : ､: : : : : : : ､: : ヽ: : : : : : : : : ',: : |
/: ｉ: : :i:,' ヽ: ＼: ヽ: : : :}: : : ', : : : : : : : : ｉ:ｉ: |
. /: : !: : :!l ⌒ ＼:j N:ハ:人: : : !: : : : : i: : : l:ヽ}、
. ,': : : ｌ: : :i! ,ィﾆﾐ ,ｨ==x､: l､: : : : :l : : :! : : :.
i: : : : ｉ : : ! lr'/l |ｒ'//|K ｉ : : : : ｌ‐､ : : : : :. とにかく 今は 連中を
人 : : λ: :.ｉ 弋:ｿ 弋:z:ｿ ! : : ／ｰ }: : : : : i
. ヽ､: :',ヽj , /: ／/ ） /:ｉ: : : : ,' 敦賀から追い出すことに専念しましょう
}: :ｉ: i:､ _ /イ,. -- '" : |: : ／
/イ}/ : ＞ . （ ） ,. ィ": /: : : : ,': :/
. /': :/ : : : ｲ＞ . __ . '" }＞i／: : : : /: : {
/ｉ: : i: : :／:j!`ｰ'-ｫ - ‐ '"´／:/: : : ／:ヽ: : ＼
/ｉ: : i: : :／:j!`ｰ'-ｫ - ‐ '"´／:/: : : ／:ヽ: : ＼
. {:.ヽ: !: /- ‐'ヽ i. _/:ヽ:i : : /_: : : : ＼: :i ← 魚住景固 ４３歳
／ヽ: :`ｰ!´ ￣｀ヽr┴ｫ' ´/{: : : ＼/ ￣ ｀ヽ:/
第一陣を率いるのは、朝倉景健、山崎吉家、魚住景固で兵数は５千。
後に続く部隊を合わせた総動員数は２万２千強。おおよそ十兵衛の予想どおりである。
だが、敦賀平野の入り口前で、景健たちは、先遣隊から少々意外な報せを受けた。
/＼_＿＿／ヽ
. ／::::::'''''' ''''''＼ 報告いたします
|:.､（●）､ ,（●）| ＋
|::::. ,, ノ( ,_､)ヽ,,, | 信長は既に敦賀から退きましたが
.+ |:::::::. ' -=ﾆ=-´ | +
. ＼:::. ｀ﾆﾆ´ ／ ＋ 織田勢主力は未だ後退せず
|ヽ ､ -´.,r'7:::゛` ￣!⌒'r- ,
/ｉ. ) ／ /::::::::::::: | ／ |｀「ｰ>ﾍ､-ｰ 金ヶ崎 手筒山 谷口を防衛線とし
..-／| ｀ ‐､.ｰ７´ / l:::::::::::::: |. | !,/ l i
: :::::::l /,',',',ﾍ,, / l:::::::::::::::: l l } | ／ 相当数が展開しています
::::::::::|ヽ/ 〉‐〈. ∨ /:::::::::::::::::: ﾞｉ ､,r' ／
: :::::::l l',',',',l ./::::::::::::::::::::::: ｿゝ=ｰ`
|:::::::::::::::,l|::::::| |:::| ヽ:::|ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
|:::::::::::::::| |:::::| |:::| ヽ:| ヽ:::::|ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
|:::::::::::l |｀.|::::|､ |:::| ;:|-‐ヽ:|'´ヽ ヽ::lヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::|
|:::::::::::| |--|l､_｀_ l:| ヽ ヽ,-r--ヽ| |::::::::::::l |::::::::::::::::::|
|:::::::::::::l r'///l | ´i r'///;l |:::::::::::/ |::::::::::::::::::|
|::::::::::::::l 弋_iﾘ ヽヽ_.ノ l::::::::::::|/::::::::::::::::::,'
|:::::::::::::::| |:::::::::::l::::::::::::::::::::l ん？ 主力が…… だと？
|::::::::::::::{ヽ､ ' ,|:::::::::::l:::::::::::::::::::::|
|:::::::::::::::| ｀ヽ､ - ､ ,.,イ:::::::::::/::::::::::::::::::::::|
|:::::::::::::::| |:::::｀ヽ､ ＿ _ '´ ,!::::::::::,r::::::::::::::::::::::::|
.|::::::::::::::| |:::::::::::＜ |_____,. ----/::::::::/ }::::::::::::::::::::::::::l
|:::::::::::::| |::::::::::} __][￣ﾞ´ /::::::/ {:::::::::::::::::::::::::::|
|::::::::::::|__,./-r'´ヽ || /:::::/'´ ／r---､::::::::::::|
,,,|] |],,, ,|] |];;|] |]
lニニl┴──┴ 、
|] |] ／ , ,. ! - ､_ ＼_|]
/￣￣ ─v|] |] ,,;;iiiiii:|] |] ヽ
,,,,;;⌒iiiiiiiii;;⌒";;⌒ヾ"⌒;:゛;,iiii |] |]'";;,,
,,,,,,,:::,;;'⌒;;;⌒iiiii"''⌒''' ⌒;:;"⌒;;iiiiiiii;:;⌒ヾ⌒⌒^;;)
"⌒::x""⌒;:;:;iiiiト､ ,.-7ii^^ ~;:;⌒''''""''"⌒､;;''"^iiiii"`´;:;ヾ
⌒ ;::::;:i^ :::::⌒ l l l l "'''''""⌒;:;;''",.,;;:;:;''⌒"";:;;:;⌒;:;:; ｿ
;:;:;::; ⌒.::: | |__| | ::: :´ヽ'';:;:;::::;:;:;:::⌒^^;;:"ヾ
:;:; ;:;:;''";:;:;:: , '´ ヽ ヽ'';:;: ;:;::;:;:;⌒;::::;:;:;;:;:;:;:;:;:''⌒';,
:;:; ::;:;::;:;:;::;:::</i=====iヽ>''' ;:;／⌒ヽ. "'''' :;⌒;::;:;:;,
:.:.. -/=i=====i=ヽ, :.:{_rｉ:::::::::}､ :..:.
"'''''""⌒ /〉 ψ 〈 ヽ 〈´ }三彡〉 ＿_
// / | ／ヲii:_:_:_::}}＼ ／.i .: i:＼
両城を臨む場所に移動すると、確かに、織田勢の陣旗が大量にはためいていた。
. : ´: : : : : : : : : : `:､
. ,.: ": : : : : : |＼: : : : : : : : ヽ
/: : : : : : : :,ﾍ!: : : : : : : :. ＼: :',
. ｉ: : : : : : : / 八 : : ＼ : : : ヽ:ヽ :.
. |: : :/ : : / _ _＼: : :!ヽ: : :.i: :.', :.
. .' : : ! : : :ｉ '´ ＼| ＼:|: : i: :.ヽ
. ,:' : : : i: : : :! ,xf灯 ｵ圷i从j : : i 取り残された部隊が多かったのか
:': : : : r'ヽ : 〃VJ:i 弋ﾘ !: : : i: ﾘ
i: : : : :ヽ 从:.{ ｀´ ､ |: : くﾚ′ それとも乾坤一擲のつもりなのか
|:从: : : :.￣:ヾ ／ : : : ヽ
｀ヽ:. : : : ＞ｭ . _⌒ ｪ＜: : : : : ;从
／: : : : :i : } ＝=┬ ＝!､ : : : :く
,:': : : ＿,斗'"_ ＿j＿ ＿ﾞTー ､＼
. 从 :./│ {＞-‐ ´E三ミ`-＜}_ j ﾊ: ﾊ
У ,べ/ ＿_＿,.ﾆ⊃､＿_ Vﾊヽ:j
. ／ / ｀ｰ=ｧィf'┴ﾄk ::: i＞‐'ﾟ ', ＼
ヽ￣∧ / j ! .!:! ＼| ヾ ,!
. ＼| ＼＿__j i j i:| | ／V
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
／:::::::::,///////////ヽ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
/:::::::::／'::::::/::::::/:::::::::::｀ヾ､ヽ:,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..
/::::::::ｲ:::::/::/l:::::ｲ:::::::::::l:::::l:::::ヾ､l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
,::::::::/::::::/＼ l::::/ l::::::::ｲ:::::|::::::::::｀!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
l::::::ｲ::l::/､. ＼{ |:::::::ﾘ l::::!::::::::::::|:::::::::::l:::::::::l:::::::::::::::::::::.
|:::::::|::lｲ {｀ヽ､ ＼!:::::/ |:::ﾄ､::::::::::|:::::::::::|:::::::::|::::::::::::::::::::l
|:::::::|::| ﾄ､_ﾊ｀ |::/ l::/ ､:::::: |:::::::::::|:::::::::|::::::::::::::::::::!
|:,:::::|ﾚ 乂(ｿ l/ l/''―-,_:: |:::::::::::|:::::::::|:::::::::::::::::::,
,::ﾄ､:| ん｀ヽ､l/|:::::::::::|:::::::::|:::::::::::::::::/ ……あれは欺瞞工作だな
l:::::ﾚ:! ﾄﾍじ_,∨,｀::::::::,:::::::::::!::::::::::::::::{
|::::::八 `＜(ソ ,::::::::::,__::::::::,::::::::::::::::ｲ 多勢が城に籠っていると見せかけ
|::::::::l ､ /:::::::::/-∧:::l:::::::::::::::,::!
|::::::::| ､ ｀ヽ /:::::::::/ __,ノ:::,:::::::::::::::::::| わたしたちを ここに足留めさせ
､:::::::! ヽ､_ /:::::::::/´ｲ::::::::,:::::::::::::::::::::!
ﾞ､::::| ￣ ;ニニ二/::::::::/:/::::::::::::,::::::::::::::::::::::| その間に 本当の主力を
､::! _ ｢ /::::::,ｲ /::::::::::::/l::::::::::::::::::::::|
､! _,.＜ ´ ｀ヽ､ /:::／ ./::::::::::::/-|::::::::::::::::::::::! 撤退させようとしているのだろう
／ ヽ ./:イ /::::::::::::/ |::::::::::::::::::::::|
/ / /::::::::::::/ l:::::::::::::::::::::::|
, -一ー- 、, ､
. ／ ´ ＼
/ , , ／ / .八 ヾヽ
i / / / ,ｲ／ ヽ. i .i i
i .| / i´ﾌフ/ ´ ￣ｻ|ヽ | .i i
. |/| | i/斗ﾒ ,＝ﾚ､i || , /ﾏ なら わたしたちだけで
| ヽ l|.〈 春| | |仍〉ﾉ /./)) ﾐ
. ,-一 ､＼ ￣ , ト- 'ﾉ/／ ）》)) 一気呵成に攻め落としますか？
(__｀｀ヽ ＼"" ""∠- '∠∠- ,
yﾆーﾏ＼ > 、 ー ／´ _ >
(_ ｀｀ ＼ﾉ＼,- ､ ≧ -＿＜i ／ ∠_ノ´,＿
, 一ーマﾆ>､ 〉 ´(::::::::｀>乂-―-ｭ､ ／(／ ´ 〈
/ , -- 、 ヽ､〉´ l:::::::::ﾉ廴j｀ー:::::ﾉーて／ ,､＿ノ
ヽ( ｀- ´ヾーフ/｀-ｲ://|::iヽ:::::ﾉ ヒ二ー―一 ヽ
｀ ヽ／ ￣ﾌ:/」､|:::i ｀´/ ヽ´ |￣ )::ﾉ /
<l /:::/ .i:::i￣ }ー-- フ ,／´ ノ
人 ｀´ i:::i ﾉ ／∠-一´
_,................_
_,...::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ､
／:::::::::::::::::::::l:::::::::::::::////ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::|::/:::::/:::lヽ
,::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::l/l:::ﾄ､ｲ::l::::.
l::::::::::l:::::::::::::,=､|:::::::::::::|/ ,t-､l/!:::ﾄ,
|:::::::::|:::::::::::::l {' |::::::::::::l 弋j {:ｲ ﾘ いえ…… 万が一のこともある
',:::::::|:::::::::::::ヽ._|::::::::::::| ｀ ,
}::::,'::::::::::::::::::ﾊ::::::::::::| _ / ここで 無理をして損害を出すこともない
,:/::::::::::::::::/ l:::::::::::| , '
l'::::::::::::::::::,＿ !::::::::::! _, / 城攻めは後陣が到着してからとする
/:::::::/:::::::/￣｀,::::::::::|￣::::l
/:::::::/-―'-- ､ ､:::::::::!-､::::|
. /::::::/ ヽ l ､::::l//!∧
/::::::::{ , ∨,:::l//ﾍ∧
,::::::, -' ', ∨､:,／ヽ/l}
/:::::l､ ヽﾉ ｰﾍ!-/ﾄ､/!
/:::::::::ヽ ,} l/l ヾ､
':ｲ::::::::::::l ,- ' ヽ! l
/:/:::::::::::::::! l ,'
,,.x＜::::::::::::::::::::`"::::::::::｀`ヽ､
x＜::::::::::／::::;ィニ三三≧x､i:::::::::::＼
､＿.........-‐彡::::::::::::::／:::∠≫'"7:::ﾌフ''≪ﾐi:::::l:::::::::::ヽ
￣￣￣／::::::::::／::::::/:::::::::::::/／イ:::::::::::`!::::i:::::i:::::::
／:::::::::／:::::::::::/:::::/:::::イ::::::/i::::/i:::::::i::::l:::::l:::::::
／:::::::::::／::/:::::::::/:::::/::::::/ !::::/ l::/ i::l:::i::ﾉ:;:::j:::::::
／:::::::::::／::::::/::::::::::/i:::://l:::/ l::/ l/￣「从!:::/:::i::::::::
／::::::::::::／::::::::::/::::::::::/::i::/T"l/ j/ / 二ﾆﾆj::/:::::!:::::::: そもそも 敦賀奪回という
::::::::::／/::::::::::::/::::::::::/::从{_,xｬ云 "代;;;;j/::::::;::::::::::
:::／ /::::::::::::/:::::::::::∧l 〃代;;;ﾊ `ｰ/:::::::::;:::::::::: わたしたちの出陣目的は
/::::::／::/:::::::::::/:::/ヽ ゞ''" , /::/:::::/:::/::::
/::::／:::::/::::::::::::/::/{ ﾍ __／::/::::::/:::/::::::: この時点で達成されたも同然
. /:／/:::::/i:::l::::::::/:/:::::＼ﾍ "／／/::::://::/:::::::::
// /::::/ !::i::::::ﾄi::::::::/::::::::::>､__ ／／ /:::::://::/:::/:::::: あとは 勝利に相応しい戦果を得るのみ
/ /::::/ {/{:::::l::{:::::/:::::::／:::::::::￣オ=―7:::::::/::::/:::/l:::::::
/::::/ /{::::i::::!:::::/:::::／:::::::::::::::::F￣￣7::::::/!:::/:::/ j:::::/ その好機は 城攻めでなく
../:::/ /:::::::人{:::::::／￣`j￣ `＜＿ /:::／ jノ:／ ノ:::/
/::/ ／::::::::::::::::::::/ ヽ{ ＿,,,__／ィ"}"￣￣￣ }::{ 敵勢撤退時の追撃にあるわ
:::/／::::::::::::::r―イ Y ／ ﾉ /ミ j`ー､
／::::::::::::::::::::i ＼ l ／/￣代 ノ / だから……
:::::::::::::::::::::/人 `'''ー-ミ 乂__ ／ /＿ﾉ ﾄ､ / //
::::::::::::::::::/:::::::::ヽ ＞ ／ ／ 厂＼ノ Y
:::::::::::::::/::::::::::::::〈 ＜ ／ ／ / j
::::::::::::/::::::::::::::::::::! >、／ ''"⌒∨ /／
:::::::::/::::::::::::::::::::::i ζ / ／
＿＿
_ｘ＜: : : : : : : : :｀: ､
,ｘ＜: : : : : : : : : : : : : : : : :＼
, ﾞ: : : : : :γ : : : : : : : : : : : : : : ヽ.
. /: , : : : : ,ﾍ{ : : : : : : : : : : : : : : : :､: 寸
7 :/: : : : / !: : : : : : : : : : : : : ヽ: : :ヽ ﾏ
': :′:.,: :/ {: : ﾄ､:ヽ: : : : : : : : : ', : : ｉ : ',
{ｉ i : : :!:/ ⌒从: ヽ N从ﾊ八从: : :i : : !:ヽi、
|{ |:. : :l:ｉ ヽ} xｆ苧ﾐ＼:|: : :} : : :ヽ
. 八}i: : 从 xf苧ミ 忙ハヽ } : ﾘ: : : : : :寸
/: :从: : { { 忙ﾊ V:zｿ ,': , ﾞ !: : : : : : i
,:′,': :∧: ｉ ゞ‐' /イ _/ヽ:.: : : : :}
. 7: : :{: : ヽ N､ ′ ,!´:}: : ∨: : :.ﾘ だから？
. {: : 八 : : ｀ｰ∧ , -､ ／: V: : :.ﾘ: : :, ﾞ
从: : : ヽ : : : :个s｡. ￣ .∠: : : /: : :/:. :./
. `寸 : ＼: : : : :.}i: ＞ｭ _ １:}: : ／: :／i: : ,'
. ｀ヽ : ',: : : : !ヽ- '- ‐ ' " ´ ￣,:' : : /: : ヽ: ヽ
八: }: : : _j:_ﾊ. ! {: : : :{: :,.斗- ､}
′_/_,.∠ ..._ ﾉ／ ￣ ＞ ‐ヽ: : :ヾ ﾊ
i: :{//////.{￣!/////////／N: :.ﾘ .∧
. {: λ//// ∧_.{//////// {. ﾉイ. ',
. 人,' .V//////i ﾄ､////// / i
|/////////// l//-ヘﾄ/､ l:!,/// l::::::ハ::::::::/l:::/:
|////////// ィ-､=- ､_/ !/// 七/￣ ､::/-l:/:::
|//,/////// 込__(ソ l// ,ィﾆ=-k'､_./l:::::
|//l//////!::::::::::::::::: / 込__（ｿ |::::
|//|//////!::::::::::::::::::...........::::::, l::/
|//|//////!::::::::::::::::::::::::::::::::::: /!::
|//|//////!:::::::::::::::::::::::::::::::::_ ,'_.|::: 谷口の連中は 皆殺しにする
|//|//////ﾄ､::::::::::::::::::::::::::::::..｀ ,_ノ|:::
|//|//////|/ ヽ､:::::::::::::::::::::: /- '.!:::
|//|//////|////ヽ､:::::::::::::: _ ,. ＜::::::: |::::
|//|//////|//////l｀ ー - ＜:::::::::::::::::::::::::::|:::::
|//|//////|//////|＿＿__ ＿＿_|:::::::::::::::::::::::::::::|:::::
|//|//////|///「￣ ｀Ｙ´ ｀ヽ::::::::::::::::::::!:::::
|//|//////|///l | {:::::::::::::::::::::|::::::
／ 〉 ＼
／ ヽ
// ／..イ '.
// / .′ ／／ ! '.
.′ ′ / ／／ i: ! '. |.
i! i ! -/―／ j/ _j:/| ﾊ / '. ￤
i! i ! | ／ / |｀ﾄ､; | ′ } r=ﾐ
i! i ! | -ノ、V ヽ| / ,.=!! 〃
i!ハ '. Kl ,r===､ ｘｧテミメ从 ′ 《r⌒ﾋ》
ヽY rし.:::::}ヽ刈 ／弋__ﾉ
小ゝ,,,, , ヽ:::ﾟソ / .／‐､《__》_》
rく:人 ,,,,, /／ f⌒ }＞─┐ 了解です
ﾉ ヽ::ヘ. ､ ／ ィーｧ'´ ｲ
（ ＼::＞ ､ _.. イ |／ _j
入 ﾞー‐} ー┬ __ .=＝＝く _ ..‐ ¨¨′
rく::::::::::ｱ ー―┘ r=＝‐ ¨¨. ----- ＜:::::( _ .. -―┐
{ ￣￣￣ヽ | ／ ´ ￣￣￣￣＜ {
ゝ ＿＿＿_j / ／／ ...:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:... Y ¨
朝倉勢後陣の到着は午前１０時。
さらに機会を探りつつ、その後２時間近く朝倉勢は行動を停止した。
その結果、昨晩から半日以上の時間が稼がれ、
織田勢主力の撤退は無事に完了した。
_,,,..-.ｰ.─.-.-....､._
二ヽ,,..::"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:..､
／::::::::｀`:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::u::::::＼::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ:::::::::::ヾ:::::＼:::::::::',
/:::::::::::::::i:::::i!::::::::::::::::ヾ:::::,,∠,､_:::::＼::::＼:::::',
i::::::::::::::::!:::::i i:::::::::l::::::::イ＼＼＼:::::::::＼:::＼::',
l:::::::i::::::::!::::i,,ゞ;::::::::i:::::::::l >≧r､＼::::::ヾ＼_::＞
ｌ::::::i!:::i::::l;/i ._,,＼::::!､::::::l 辻ヾ〉 ＼:::ヾ）::::＞
i:::::ﾊ::::|::::l:::i〈｀（ﾍ＼! ＼:', ゞ-′ ラ∨/"´
l:::i l:::|::::lヾ､ 弋i;） ヽ ＼ u ┌::ソﾉ ここまでは 作戦どおり……
∨ l::::l::::l:::＼ " ﾍ::::/
＼|＼!＼ ′ ∨
ヾ ヾ ､ ‐- , ゝ､
｀ ､ , ′ ／ ＼＿
｀ ｰ ＜ ／´ ／:::::￣｀ｰ-
_ノ´∧_∧ ／::::::::::::::::::::::
:::::´￣／ /〈::ヾ∧ /:::::::::::::::::::::
:::::::／ / ﾉ::::〈 ヽ /::::::::::::::::::::
だが、谷口の前衛部隊の危機もまた大きくなった。
また、偽装部隊にとっても……。
／:::::λ::::/:::::::::::::::::::::::::::::.＼
./::::l:::::::|::::､､,ｿｿ｀｀ヽ､＿::::::::::::＼
/::::./:::::::.|ソ,,／ゝ,,.∠´,,,,,｀､::::::::::::.＼/ヽ
!:::::|:::::::::::| 〆,,ノ´,,,,,},,,,,,,,,,,,,へ､::::::;へへ｀ゝ
!:::::|::::::::::::|,'''´／ ＞,,,,}〆─ ＼ ＼| ソソ入
!:::::|:::::::::::::|,,,,ﾍ／＞ﾍｿ ｨ―ヾ}ﾍｿ ｀ヽ､
!:::::|:::::::::::::|,,,,,,,Ｙ ∠} ヽﾞﾟﾞノ ヽ ｀〜 ｰ─､.／￣＼
!:::::!､:::::::::::|,,,,,,,´,,/´ ｿ＼＿＿ / ）
!:::::::丶::::::::|,,,,＿/ヽ u/::::::::::::::::::｀￣| 〆,＼ 作内 兵卒の様子は？
!:::::::::::|:::::::.|/ z==ｰ /:::::::::::::::::::::::::::::＼ //ミミミ.＼
.!:::::::::::.|:::::::.|､. ¨ /|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ト'､ミミミミ;,＼
!::::::::::::|:::::::::|:::｀ト ､＿＿／ .|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ＼ミミミミ
丿ｿ￣ |:::::::::|＼ｆ───f＝=a::::::::::::::::::::::::::::::::::::::λ ＼ミミ
r彡. |:::::::::| !＿＿＿.{=ｭｪﾘ､:_:_:_:::::::::::::::::::::::::::::::{
i .|::::::::| ￣￣￣｀¨¨ﾞ へ,へ
! |::::::| ､ / ./
.! ＿＿|:::::| ∠￣￣￣＼ 丶､ .| |
! ／ |::::|メ ＼｀ヽ. ＿＿｀ゝ､ｿ､ ヽ
!壬 |::::| ノ⌒ミ､ ＼ ヽ 〆 ヽ＿ヽ＿
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.: : : : : : : : : : : : : : : : ＼
,/:::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
:::/:::::::::::_,ィ＿_;:::::::::::j:::::::::::.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
/:_,.-,ｧ'´ j＿ﾉ:::::／ |::::::::::: : : : : : : : : : : : :.: : :i: :'､: : :.:.::::〉
'´ ／ ,／::r一 '´ /:::: : : |: : :ｉ: : : : : : : : : :i:. :.|: : '､:.:.::::/
| |:::::::j __,.-'´:/::::. : :j: : :| : | : ､: : : : : :|:.:.:|:.: :.'､:.:/
| |:::::,′ /:::::/:/::_,.-'´ !: : |: : ＼:＼:.:ヽ: :|:.:.:}:;.:.:.:〉′
／| l:::/ /:::::/:/r' ,.-'´!:i: :＼: : :＼:＼ヽ:j:.ﾉ/ ヽ′
: / V /::::://' ／:::::::::| |: : : ￣二ニ=-〉//） }｀丶､
:〈. / ｉ::::;ｲ/ ∧::::'､::::::ｌ: ト､_:_:_:_;.ィﾘ´///r' ﾉ ｀丶､
::ﾊ {. |:/´|| /:::::ヽ:::ヽ:::::ｌ:.:.:r＜` ' ノ //:ﾊ{. ｨ´ ｀丶、
:{ ', ! |i || ﾍ＼::::::＼:＼:l::::|￣￣￣ノｨ:ﾊ:}´| ＞
ﾍ. ', i |! ！ ', ＼l＼{ヽ|＼{ 〃|-'}}:|:| ,／
| |､ ', .:j ` ヽ u /|刈ﾘ:! ／
! | '、 ' ` ／||:|::.: :ｉ|
__! '､ }┐ r‐ｭ ／ ／|:|:: : i| ……正直 良くはない
{. '､ ﾉ ! ／ ／: :.:!:!: : i|＼.
∨ } {-､.|､ ／- ´:.:.: :.:.|ﾊ:刈、 ＼ /
V |(、 ｿ }!:.:`.ー'´:.:.:.:.: : : : :..:}! 川|.:＼ `〈＿
. N ￣￣￣￣ /:.:.: : :.:.:.:.: : : : : : : ;.j}:.:jﾊ{:.:.:.:.:`. ｀` ｰ-､
! |.:.:.: : : :.:. : : : : :.:／: : : : : : : :.:.:.| ＞ ,
!、 ,.|、: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:.:| ,. - '´
! ￣￣￣￣´ |:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : : : : : : :.:./ ,. ‐'´
! |:.:.:.:` ｰ'′: : : : : : : : : : :.:.:.:.:/ ／
将士はともかく、兵卒にとって、偽装目的のための３百ほどの少数で、
眼下で訓練された万の軍勢が整然と隊伍を整える様を見せつけられるのは、なかなかの恐怖の時間だった。
＿＿＿__ 从从从从从 ,,､,､､,,,';i;'i,}､,､
／ ＼ |i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i| ヾ､'i,';||i !｝ 'i, ﾞ〃
ゝ ヽ ｣i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!iト､ ﾞ､';|i,! 'i i"i,
/ u ,人/ uヽ , ´ ゞ=-一 ヽ `､||i |i i l|,
〉 ､ﾌ / /＼ Yﾍ / u ＿ l ',||i }i | ;,〃,,
/.', u Ｚ r' , ＼/ ヾ.ヽ l / ∠ u ! .}.|||| | ! l-'~､ミ
( ', ﾐ _} （、 ｛ 爪_ / /}i } | ﾑ i!r'⌒ｰ - r‐､ ,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ
/⌒ ﾄﾐ _｝ {_＼{_(ｲ_｡7∠ィiｌﾉ- 〈_＿､_八､＿＿__, ｌｲﾍ| .{/ﾞ'､}|||/／ u .i| };;;ミ
{.: .:::::::::::∧kｰ-＜｡≧⌒ミ ｛ｌ|ｌ!ニ, f} ﾓ ｪｧjヾ≧ｰtｧﾔ 八_ﾘ Y,;- ｰ､ .i|,];;彡
ゝヘ :::::{ ヽゝ 彡^ r_j__ｨ ィ ,l|||＿_ ﾍ 一' i| ー _ノ ｲ､ iil|||||liill||||||||li!=H;;;ﾐミ
ーr‐'.::::::ヽ }ﾄ、 ヽ‐--= ´/ ,i|l|l三| ヽ、 ﾄ､∧ ヽ_,／ x /ヾﾐﾐｯ､ { く；ｧｿ '';;,;'' ﾞ};;彡ﾐ
ヽ.: .:::::::} l|ｉ! 弋三- ´/ ,|ｌ|l|!厂} ＼_ゞヽ,ﾍ ﾄｪｪｪｪｲ /,rﾍﾞヾﾐﾐｯ､ ﾞi [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ ＿,,＿＿
／＾) .:::| `ｌ|ｉl、,ヽ‐ ⌒´ｉ|ｌ||ｌiィ / 〈ｰ ､ヽ ∧ こ.二ﾉ /,~;::'（ ヽヾﾐﾐｯ ﾞi }~~ ｝ ';;:;li, ﾞiミミミ=三＝-;;;;;;;;;''
￣ヽ.:::::| ヾｉ|ｌ|ｉ|l||ｉ|l|i|ｌ|r'／／ {'ｰ=ヾ＼/ ､＿__ /＼ゞﾘ rt// ,,,,-‐‐''''''}￣~フハ,“二ﾞ´ ,;／;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
∧.::{ ミミ'弍二二二／ ／ Σ ≠､_ } ゛.、 /＼ ＼"//// ;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''
ーヘ＞. ミミミ|彡彡´ ／＿ ＞- ゞ ヽ､,_＿ /,"fr,＼ /二７ ''''' ,r'~ `V ヽニニニ二､-'{ 十 ）＿＿;;;;/
そして、午前１２時過ぎ…。
.': : : : {: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼ : : : :.
. ,:/,: : : λ: : : : : : : : : : : ＼ : : : : : : : : : ヽ: : :i
j,'/: :./:,' ',: : ､: : : : : : : ､: : ヽ: : : : : : : : : ',: : |
/: ｉ: : :i:,' ヽ: ＼: ヽ: : : :}: : : ', : : : : : : : : ｉ:ｉ: |
. /: : !: : :!l ⌒ ＼:j N:ハ:人: : : !: : : : : i: : : l:ヽ}、 城に軽く仕掛けたけど
. ,': : : ｌ: : :i! ,ィﾆﾐ ,ｨ==x､: l､: : : : :l : : :! : : :.
i: : : : ｉ : : ! lr'/l |ｒ'//|K ｉ : : : : ｌ‐､ : : : : :. 反撃の矢数も少ない
人 : : λ: :.ｉ 弋:ｿ 弋:z:ｿ ! : : ／ｰ }: : : : : i
. ヽ､: :',ヽj , /: ／/ ） /:ｉ: : : : ,' 鉄砲もほとんど持っていない
}: :ｉ: i:､ /イ,. -- '" : |: : ／
/イ}/ : ＞ . r-ｧ ,. ィ": /: : : : ,': :/ 連中の欺瞞が明らかなのは
. /': :/ : : : ｲ＞ . __ . '" }＞i／: : : : /: : {
/ｉ: : i: : :／:j!`ｰ'-ｫ - ‐ '"´／:/: : : ／:ヽ: : ＼ 兵卒も理解したわ
/ｉ: : i: : :／:j!`ｰ'-ｫ - ‐ '"´／:/: : : ／:ヽ: : ＼
. {:.ヽ: !: /- ‐'ヽ i. _/:ヽ:i : : /_: : : : ＼: :i
／ヽ: :`ｰ!´ ￣｀ヽr┴ｫ' ´/{: : : ＼/ ￣ ｀ヽ:/
. / ＼: ∨/////! //!///ハ: : : : :ヽ. λ
/ ヽ:∨////l`ｰ''ﾄ ､//∧: : : : : :} 人
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
／:::::::::: -‐――‐- .:::::::::::::::＼
〃::::::/／ -‐――‐- ＼::::l::::::::‘，
/::::::::/ ,.ィ升:::::::::::::::::::::::::::::≧x ヽ:::::::::::::.
′::::〃::::/:/::::/:::从:::::|:::::::::::::::､ ＼!:::::::::::::.
{:::::::ｲ::::::/:ｲ::::/!:// ｉ:::::!ヽ:::∧::::}::::::｝:::::::::::::.
!:::::::|::::/才廾ﾄ// ハ:::| !:::}. ヽ:}::::::｝:::::::::::::｝
从::::[Ｖ ‐- ヽ| |:/廾ト!::::::}::::::::::::::｝
ﾘ:::::::| 〃!￣しヾ -- ヾﾊ:::}::::::}:::::ﾘ
|:::::::l ﾋＺソ ´!￣,しヾV!::::从:;′
. !:: 从 ゞミソ 人::::}:::/|
,′:::ﾘ! ' /ノ:::::::/ .| 頃合いね
!八:::::::＞ _ _ /::::::::::八 !
/:::::ヽ::::l::::::≧o｡ イ :::::::::/::::| ﾉ
′:::::ﾊ::::!::::f≧=- こ-‐ |≧ :::::::::::/::::/::::: !
Уr‐―ﾄ:::爪ヽ || く_:::::::::/::::/::::::: |
/ | ヽ｝‐ ⌒Y^^Y≠- ､ || /::::/､:::::::::|
斗′ V {￣:::::::＼:::::λ::::ﾒ､::::::::::＼/::::/ ヽ::: |
. f ﾔヽ::::::::::::::::::://￣ﾍ:::::::::::::::/ イ V:|
八 / ﾍ:::::::::::::::У ゝ:::::::::::::: ／ ﾍ
冫 .1 ヽ::::::／＝＝┤､:::::::::::/ i! !
. / ! `´/::| l|:::|ヽ::／ γ, }
,〟-‐:::::::::""":::‐- 〟 , ィ'
, r ´::::::::::::::::::::::::::::::::;x‐‐-ッ-ヽ '彡'-〟_
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ o .／::: _::_:::::`ヾ､‐,シ;､,
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ .o. / ｀ヽ､〟___;二ﾆ´イヽ ｀.ヽ、
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ .o. /:::::::: l,`ヾ､ヽ ,>､:::::ヾ､:::ヽ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ .o. /:::::::::::i､::l､ ｀X:､ ._ヾ;::ヽヾ;:',
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ o. /:::::::l:::::::| ヾヽ, X/_,､ ヾl､ ヾ',
:::|::::|::::::::::::::::::::::::ヾ:::/ o. /::::::::::|､:::::| ヾ､. ! l;;;ヾヽ .| ヽ, ヽ
:::|::|:::::::::::::::::::::::::::ヾ/ o /:::::::::i::::| ヾ::| ｀ `ヾ-'.､` l
::|::|::::::::::::::|::::|::::::|::::ヾ j::::::::ﾄ::|::::| Χl, |
:|:|::/:::::::::::|:::::ヾ:::::ヾ:::〉'ｲ|:::::| .|::::| / ヽ ' l
j:::/::::::::::::::|::|:､:ヾ_;;;;X´ヾ:|;::::| |:|/ /／ 。 .l 両城には魚住隊が５千であたる
::/:::::|::::::::::|::|::ヾ:ヾ::::::::ヾ:ヾ|:::| ! ./;‐<＼ l
|::::::::|:::::::::::|::|:::::ヾ::ヾ:::::::::ヾヾ:| /;;ゞ-.',ﾉ ､` ／ 残りは山崎隊を先陣として
|::::::l:|::::::::::|:l::|::::::::::ヾ:ヾ::::::::::::ヾ､, ｀゛´ ､` , ｨ ´
:::::::l::|:::::::::|:|:l:|::::::::::::::|｀ii::ヾ､::::::::｀ヽ､ , イ|:::::l, 谷口方面に攻めかかる
:::i::l:::|:::::::::|::::l::|::::::::::::|::|:|:|::::::｀ヾ::::::::::ヽ,'7i´ i | .|:::|ヾ､_
::ｲ|::::|:::::::j::::::|::l:l:::::::::j:::j::|::::/.|:::|__ヾ､:::::ヾ､!ミﾐﾉ ヾ;､
::|:|::::::|::::/:::::l::::Χ::::::j:://:/｀j::::j､_ ィヾ､::::ヽヽiミ .､, ヾ;､_
::|:|::::::l:/:::::/::::/ハ､::ヾ/ベソ::/＝＝=､､,ヘ:::ヽ ヽヽ,.｀l,
::|:|:::::/:::::/:::://:::::/:X:ヽ ,/:／ { ヽ:::l ヽ､ヽl
::|:|:/::::::/:::://::::::/::/ ヾ､:<,-- 〟 ｀ヽ､}::} }ヾ,
ついに、朝倉勢の総攻撃が開始された。
城攻めにかかる魚住隊には、
一昨日、無血開城による降伏で撤退した金ヶ崎城の兵卒が多数含まれていた。
＿, ＿, ＿ ＿ ＿ ＿, ＿ ＿ ＿, ,
|_|_| |_|_| |_|_| |_|_| |_|_| |_|_| |_|_| |_|_| |_|_||
|￣|＿ |￣|＿ |￣|＿ |￣|＿ |￣|＿ |￣|＿ |￣|＿ |￣|＿ |￣|＿
| ＿| | ＿| | ＿| | ＿| | ＿| | ＿| | ＿| | ＿| | ＿||
|＿| |＿| |＿| |＿| |＿| |＿| |＿| |＿| |＿|
´⌒ ,,＿∧ ∧＿Å ＃__＃ ∧＿∧ §＿§ ,,,,,,,,,,,, ↑＿↑ ∧,,∧｀）⌒｀）
´⌒（◆∀・） （ﾒ皿●）（ ・д・） （ ﾟ皿ﾟ ）（ ・∀・） （ ﾟ∀ﾟ ） （ ・д・） （・д・））⌒｀）｀）
(⌒━∪∩━〈＞∩━〈＞∩━〈＞∩ ━〈＞∩ ━〈＞∩ ━〈＞∩━〈＞∩━〈＞）⌒｀）
⌒⌒∧_∧ 个__个 tttttt ▲＿,,,,,, △△△ ∧∧ へへ ∧＿∧｀）⌒｀）
(´⌒（ ﾟ皿ﾟ）（◆∀・） （ ・∀｀）（´・∀・｀）（ ・皿・） （ﾟ∀メ） （・Д・） （ ・∀・ ））⌒｀）｀）
´⌒━∪∩━〈＞∩━〈＞∩━〈＞∩ ━〈＞∩ ━〈＞∩ ━〈＞∩━〈＞∩━〈＞
´⌒ ,,,,,,,,,,,, ↑↑ ∧,,∧ ∧,,,,,,,,, ／ゝ,,,,,, tttttt ▲,,,,,, △▼△｀）⌒｀）
(⌒（ ・∀ﾟ ） （。∀ﾟ） （ ・皿・）（ ・д・,,）（◆∀・,）（ ・д・,,） （◆∀・） （ ・皿・））⌒｀）｀）
´´━∪∩━〈＞∩━〈＞∩━〈＞∩ ━〈＞∩ ━〈＞∩ ━〈＞∩━〈＞∩━〈＞）⌒｀）
(´( l , Ｏ l , Ｏ l , Ｏ Ｏ 、 l l , Ｏ Ｏ 、l Ｏ 、l Ｏ 、l｀）⌒｀）
(´⌒( ´⌒( (⌒(´⌒88888 ∧＿∧ ∧＿∧)⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）
(´⌒(´⌒(´⌒(´（ ･≧･ ） （ ＾＾ ） （;:.@盆@）つ)⌒｀）⌒｀）｀）⌒）人
(´⌒(´⌒( つ / ヽ[| ⊂[） .( つ /ﾐ ｀）⌒｀）｀）⌒｀）(；0w0)ノ
(´⌒(´⌒(´⌒| (⌒) (⌒) | （| (⌒)）⌒｀）⌒｀）｀）⌒｀）｀）丿
(´⌒(´し'⌒＾ ￣ （＿）｀）し'⌒＾｀）｀）｀）⌒｀）｀）⌒｀）
彼らは、その屈辱を晴らさんと、勝手知ったる自分の庭を猛烈な勢いで駆けあがった。
この様子を見極めた偽装部隊は……。
> >
＜/|／|／Ｗ＼|＼|＼ ＞
/ u } ゝ
| -―-､ ,-―-､ |ヾ
（ ）⌒（ ） |^
i`ｰ-‐' |:::: `ｰ-‐' ﾉ
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| |========| } |
| | ｜ / 来たね
｜ |/~⌒~⌒`| /|
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| | ＼ ＼ /| / | | ＼
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. /: :l: :|: : :{:.＼: :.ヾ≦=ﾊ: : :|'二ヽ: : : : : : 〉
/ i: :l: :{: : : : : : :Yt::ツ/ ∨:kﾆ ) ): : : : /
└ ≧ヾftｯ＜: :.{ ￣ ∨ソノ /: : : :/
｀Y´ヽ ｀ヽ {＞ _}-イ: : : : :| ああ！ 蜂っつぁん！！
丶 f´￣ヽ | =- :_: : :|
ﾄ､ ＼ ヽ⌒ソ ! ＞-.
| ＞‐- _＼￣ ,l γ⌒Y |
| ー≦__! 乂 ﾉ f⌒i＿
| f三三| _ -= ￣
､＿!＿＿ ∧￣￣￣{
ヽ ＿＿ ニ≦三∧
＿＿_Ⅵl:.:.:.:.:.:.:.:.//三三∧ |/
Ⅵ:.:.:.:.:.:.//三三彡ｲ !ヽ(⌒
lﾞ:.:.:lﾞ:.:.:.:.:.:.:.lﾞ::::::::::::::ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ::::::::::::|:.:.:.:.:.:l:.:.:. 分かってる これで
l:.:.:.lﾞ:.:.:.:.:.:.:.;! ､:::::::: !三三!::::::::::;|:.:.:.:.:.:l:.:.:
,!:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:iヽ ｀'''" .， ｀"'''"´|:.:.:.:.:.:l:.:. わたしたちの第一の任務
ｌ:.:.:.:,l:.:.:.:.:.:.:.;!:..＼. ＿＿, ／ｌ:.:.:.:.:.:.l:.:.
ｌ:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:}ヽ､. ..‐.!:.:.:.l:.:.:.:.:.:.l:.: 「時間稼ぎ」は終了
ｌ:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.:.:,!:.:.:.:.:.l'''"┌'''"ﾞ´::::|:.:.:.:ｌ:.:.:.:.:.:l:.
ｌ:.:.:.:.:.ｌ:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:._:./､ :;;_|__';;;:::::::::ﾐ､:.:.:!:.:.:.:.:.l:. と いうことで……
ｌ:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:./'"゛ ｀'-l:.:.:.:.:.l
ｌ_;::-‐/:.:.:.:.:.:.:./ ｌ:.:.:.:.:l
,／ /:.:.:.:.:.:.:./-..,,,,,__,, -ｰ - ､..,,,,,,,...ｌ:.:.:.:.
lﾞ /:.:.:.:.:.:.:./ ｌ:.:.:.
＼ ..／
＜ 反撃無用！ 全員 速やかに退却開始っ！！ .＞
＜ ..＞
／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
／: : : :./:ヽ: : :ヽ､
／: : : : : / ¨'''㍉:ヘヽ
／.: : : : : : /≧.､乙 ¨ヾ: :,
／: : : : : : : :ｲ|ﾆ示ﾆ＞､_/: : l
___ ／: :／: :／:./: :||辷r㍉代∨: : :|
/ｰ､_Y´} ／: :／: :／: : /. |l_ ㍉ミ∨: : : :.!
〉ｰ ､.Y | ／´￣｀ヽ: :／／.ﾍ ｀ヽ ｱ:/: :{: : |
{⌒ヽ}: ﾉ ..:/ ｀ｰ=ﾆﾆ込 -r 7/:.:/: : :|: : !
| ¨ｲ / .／: :j > =＝≠=､､ ヾ/://:.:/l: : :.|: : |
ﾄ､___,ｲ ／: z─--ミ. //.:.:.:.:.:ﾆﾆﾆ≧ヽ 二二.从: :|: :.:l
{: : : : :.}: : :./::::_O_::::::Y〃:.:.:.:.:.:.:ﾆﾆﾆﾆﾆjﾆﾆﾆﾆ=ミ: :l: : :|
>===ﾍ: : :{:::::O:::::ヽ/ l|ﾆ､:.:.:.:.:.:ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.:.:ヽ: : :|
／ |ﾆﾆﾆﾍ∠三ﾆ㍉::∧j|ﾆ込:.:.:.:.:ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=:.:.}: :.:|
: : :.|ﾆﾆﾆﾆV:::::::::::V: : :∧ﾆﾆﾆ辷ﾆﾆ二二込ﾆﾆﾆ==ｲ: : : |
: : :.|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆヽ:V: : :./: ∧ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=.イ: : : : :.!
: : :.',ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ: : :.:/: /: ∧ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ!: : : : : |
: : : ',ﾆﾆﾆﾆﾆV: : : /: /: /: ∧ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|: : : : : :|
: : : : ',ﾆﾆﾆﾆ/: : :./: /: /: /: /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾊ: : : : :|
: : : : : ',ﾆﾆﾆj: : :/: /:.:/: /: /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆX: : :.|
: : : : : :｀¨¨´: : /: /: /: /: /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ込: : !
一矢を射かけることもなく、攻め手とは反対側に脱出し、
両城を放棄した。
かたや、谷口方面の攻防は熾烈となった。
織田勢にとって、今回の遠征は幕府の命、朝廷の認可という大義名分があったが、
朝倉勢にとっては、単純に国土防衛のための戦いだ。
＿, ＿, ＿ ＿ ＿ ＿, ＿ ＿ ＿, ,
|_|_| |_|_| |_|_| |_|_| |_|_| |_|_| |_|_| |_|_| |_|_||
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´⌒（◆∀・） （ﾒ皿●）（ ・д・） （ ﾟ皿ﾟ ）（ ・∀・） （ ﾟ∀ﾟ ） （ ・д・） （・д・））⌒｀）｀）
(⌒━∪∩━〈＞∩━〈＞∩━〈＞∩ ━〈＞∩ ━〈＞∩ ━〈＞∩━〈＞∩━〈＞）⌒｀）
⌒⌒∧_∧ 个__个 tttttt ▲＿,,,,,, △△△ ∧∧ へへ ∧＿∧｀）⌒｀）
(´⌒（ ﾟ皿ﾟ）（◆∀・） （ ・∀｀）（´・∀・｀）（ ・皿・） （ﾟ∀メ） （・Д・） （ ・∀・ ））⌒｀）｀）
´⌒━∪∩━〈＞∩━〈＞∩━〈＞∩ ━〈＞∩ ━〈＞∩ ━〈＞∩━〈＞∩━〈＞
´⌒ ,,,,,,,,,,,, ↑↑ ∧,,∧ ∧,,,,,,,,, ／ゝ,,,,,, tttttt ▲,,,,,, △▼△｀）⌒｀）
(⌒（ ・∀ﾟ ） （。∀ﾟ） （ ・皿・）（ ・д・,,）（◆∀・,）（ ・д・,,） （◆∀・） （ ・皿・））⌒｀）｀）
´´━∪∩━〈＞∩━〈＞∩━〈＞∩ ━〈＞∩ ━〈＞∩ ━〈＞∩━〈＞∩━〈＞）⌒｀）
(´( l , Ｏ l , Ｏ l , Ｏ Ｏ 、 l l , Ｏ Ｏ 、l Ｏ 、l Ｏ 、l｀）⌒｀）
(´⌒( ´⌒( (⌒(´⌒88888 ∧＿∧ ∧＿∧)⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）⌒｀）
(´⌒(´⌒(´⌒(´（ ･≧･ ） （ ＾＾ ） （;:.@盆@）つ)⌒｀）⌒｀）｀）⌒）人
(´⌒(´⌒( つ / ヽ[| ⊂[） .( つ /ﾐ ｀）⌒｀）｀）⌒｀）(；0w0)ノ
(´⌒(´⌒(´⌒| (⌒) (⌒) | （| (⌒)）⌒｀）⌒｀）｀）⌒｀）｀）丿
(´⌒(´し'⌒＾ ￣ （＿）｀）し'⌒＾｀）｀）｀）⌒｀）｀）⌒｀）
理屈がシンプルな分だけ、朝倉勢の戦意は旺盛だった。
そえでも、木下、明智、池田の三隊は、
隘路の地の利と鉄砲を駆使して、朝倉勢の第一波をなんとか喰いとめた。
,-‐-､ （.,;;;;;;;;;;;;)ﾞ,;;;;; ::;.:;");; :... :.. ....;;;; :: ;; : :.. __
. ,-､ / IIヽ ﾉ.,;;;⌒ヽ;;;;;::;;;); ::; :┌┐.┌i ┌┐ __ ┌┐ | | [][]
く ＼ ノミﾉﾟ,､ﾟ）,===========i,=..:::;;;;;;（,;;; ::,;;; ;;)",;;;:,;;; ｜└[][]L.ﾛﾛ | [][] | | ﾛﾛ |.[][] l└─┐
/∠◎ヽ≡/ ('-､っ'￣ソ￣￣ .,;;; ;;;;:;;;;;;;; ;): ;"':; ;;;; ::.｜┌┤.r‐┘│┌┘ | └┐└─┐l￣￣
(⌒ヽ ノミﾉ ・ ）,===========i,=..:;,;;;;;;;.);;;;;;;;;;;;;;:':; : ＿ヽ : └┘..凵 └┘ | l￣__l￣￣.┘
ヾ Δ≡/ ('-､っ'￣ソ￣￣.,;;;;;;;;;⌒;;ヾ;;;;;ノ,;;;; ノミﾉ ・ ）,===========i,=..:;;;;;; ':;,;; ;;;;;└┘;:: ,;;;:::;:......
ノミﾉ丶）,===========i,=..:;:;;;;;;;;);;;;;.;.,;;;;':;.;"':; /≡/ ('-､っ'￣ソ￣￣￣ :;;ヽ;;;;:";"; ;;;;;;;;;;);;;::";;::; ;;::;:...
/≡/ ('-､っ'￣ソ￣￣￣ :;;;:ヽ;; ノﾞ＿ヽ ;" ヾく彡ノ］ ,;;;⌒ヽ;;::;;;;;;;;;;（"':;,;;; ;;;;; ;;: : ::.. .
ヾく彡ノ］`‐‐´ヽヽ ヽ | ノミﾉ ・ ）,===========i,=..:::;;;;;;,;;;;;;";"（,;;;;;;;;;;;; ;:;;,;;;:)ﾞ:;;,;;;,;;;: ::..
（ ◆ ） ヾヽ > / `っ /≡/ ('-､っ'￣ソ￣￣￣ : ;;;;:;;;;;;;;;;;ノ':; ;;;; ::;.: :::;::...
∠≡∧≡ヽヽ ヽ | ￣ ヾく彡ノ］`‐‐´くｿ ,､ヽ / く. :;; ヾ;;;;;;;; :";";";":.:;;;;:::...
くｿ ノヾヽ > / `っ （ ◆ ）,--､ ￣ ヽ' `ー-' :;; :: ."; ;;;; ::;.:; ;; :..
| / ヽ | ￣ ／≡∧≡ヽ/ > "::;;::::.."
ノ ) / `っ くｿ ,､ヽ / く.
￣ ￣￣ ￣ ヽ' `ー-'
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`ミX ≧ｷ :;:ヽ//:; / ヾ:;:;:;:ｊi￣`i|￣'/ﾍ:;:;:;/" l:;ミヽ::;ヾヽｰ
ｨ/:;::ミ≧ニ彡:; /':;:; ﾊ:; ￣/∧ | /,,ヽ￣ ﾉ::;:;ヽ:;:;`ヽ＼彡,＿
//ハ､￣"" ヽ:;:;:;:;:;:;/:;ﾄ､:;:／ ／ ＼､ :;:;:;:;ｲ:;:/ハ::i:ﾘl;i;i､ヾ､＜ミｰ
i/:;:;ﾐヽ:;:; /イ≦:;/:;l:: , 〈,､ ,,/ ､:::::::〉'///／／:::::::::､ヾ＼ﾐヽ ヒヒヒ なんだこりゃ なんだこりゃ
i､/,:;彡:'::::::::::://ｨ:;ミ､:;/∧::l:: `ﾐェェ'ｲ /::／彡'":::::::::::::::::ヽﾄ:;::::::､ヽﾐ≧､
､＼'///ﾒﾒﾒﾒﾒﾒﾒﾒﾒi;i;l///≧､:_:_:_: ィＴヽ:_:_:_:_/ｨ:;:;::::::::::;ィ／／／l:;l∧＼ヽﾐ＼ミ､
'/≧ミﾒﾒﾒサ'//:;::::::l//l／:::|∧＼ﾐ二二´ィ／"::::::-／／ﾆニニニ=---=ﾐ､ヾミﾍ＼
/l////////ﾊ:;::::::i:;:;∨::::: l/////7ﾃﾃイ／::::::/／ｨ:::" ￣7⌒ヽ ヽヽﾄミﾞ:;ヽ
≧ミﾒﾒﾒ///ｿ:::::::;:;:;iX;ﾍ' ∨//////／::::ィ////::::: ヽﾆィ ヽヽ∨ﾒ::ﾐ､
しかし、それも一時的なものであった。
┳━┓┳┓┏ ┳┏━┓┳ ┳ ┳━┓┗┳┛┏━┫┳┏┳┓┳ ┳┓┏┏━┫ ┃┃
┣━ ┃┃┃ ┃┃ ┃┗┳┛ ＆ ┣━ ┏┻┓┃ ┃ ┃ ┃ ┃┃┃┃ ┳ ┃┃
┻━┛┛┗┻┗┛┗━┛ ┻ ┻━┛┻ ┻┗━┫┻ ┻ ┻ ┛┗┻┗━┫ .・ ・
＼ ...／三ﾆ￣￣￣￣ -_ -＿ -＝ｰ-ﾆ二二二三ﾆi
＜ 楽しいじゃねえか この野郎っ！ .＞-‐二 二三 ｲ//ﾉ_三二ニニ三三三三三三l ／ヽ ,,ィﾍ
＜ ...＞三三三三二ニニニニニニ三三三三三二三i l :.:. ｌ / :.:. l
／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼ニ三二二三三三三三三三三三三三三二ラ Y:.:. l:;:;:;,':.:.:. / ,.-=1
,ィミi l ヽ￣＿二二＝─二三三三三三三ニﾆ====‐二二ﾆﾆﾆ|ﾍ―'"￣￣ ､ﾐ::i :.:. ヾ/ :.:.:,/:;:;／:.:. l
ｒ=ﾍ ヽ,,,､ヽ.ニ i三三ﾆ─二三三三ニ= ￣ シ/oｧ:;:;:;:ﾒ:;:;`Ｏ､:;:;ﾐ ﾏ ⌒`ヽ､ ､ﾐ:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ｰ/:.:.:.:／
,,メ三ﾍ 三ヽ≧l､_,,ﾘﾆﾆ､三＞'''"´ 彡三ソ/〈:;:;:;:;:;ﾍ:;:;:;:ﾐ,ヽ::::::::''/:.:.` ミ:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.':.:.:.:./彡
/ ／ヽ'"i〉_'7≧/'"i i:;:;:;ﾘ､,, 彡:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;i:;:;ヾ:;:;:;ﾐ､ ｀ ｰ ､:./:.:.:.:.:.ヽ:.:.:＼:.:.:.:.:.:.:.ﾊ彡-､､
i＞///７ｲ/////ヽ三≧､シ:;:;彡,, 彡ｨ∨'ﾆﾆiｰ-ｚ‐=ﾐ; ﾒ:;:;:;彡,, くi :.:.:.:.:.:.:.:.ﾞ;:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.: ノ'
ﾍ//／／／ィ':;:;:;:;:;:;:;ﾐﾞ／:;:;:;:;:;:;:;彡,; ｲ彡;ﾊこﾄ,/ヽ/ ﾍﾆ'",,,/:;:;:;:;:;彡ィ彡＼:.:.:.:.:.:.,i:.:.:.:.:.:.≧＝/ミ´
`ﾆ＞ﾍﾒ:;:;:;:;:;:;ﾒメ":;':;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ミﾆ≧‐､ 彡':;l,,iｰ//;;;;;;;;;ｧ〉‐ヽ//i/:;:;:;:;:;＞/:;:;:;:;彡ｯｨ,,,ヽ:.:.:.:.:.:.:.／:;:;ﾐ
"ﾒﾒ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ﾐ:::ﾒ::::彡 ＼ ＼ー- ヾﾆ三ﾒ////l､≧ｨ‐升ｰィ///:;:;:;:;///ﾒ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヾﾒヽ:;ィ:;//:;:;:;ミ
"ﾒ,:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ﾐ:::ミ::::メ::::: ヽ ヽ ＼ li/:::::ﾒ/ﾊｋ'ェ'ｚ'ケﾒ'7彡:;::ミ///彡:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ﾍ:;:;:;:;:;ﾐ`
彡:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ﾐ:;:;:;ﾒ::::::: ヽ ヽ ヽ,ﾒ/;:::::;:;ミ≧ｰヽｰ'"'／ﾒ:::::::;:;l'//lﾒ彡:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/ｨﾒ:;:;:;:;ミﾞ
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彡':;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ミ:;:;ｼ:.:. 彡':;:;:;:;:;:;ミ//／|i ｲ彡:;:;:;:;ミ1 li∧ 彡ﾂッッッッヾ:;:;:;ミ`
彡ﾒﾒﾒﾒｯｯｯｯｯ彡'三三三三三三 ｯ彡ﾒ:;:;:;:;:;:;∧､ |l 彡ｨ:;:;:;:;:;ﾐ
"""""""`ｰ ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ彡ﾒ:;:;:;:;:;:;:;ﾐヽ `ヽ､l／" ﾒ彡':;:; ← 富田長繁 １９歳
￣￣￣￣￣イ彡:;:;:;:;:;:;ヾ ゛＜ i,＞'" 朝倉家家臣
朝倉勢の第二波、第三波は止むことも、勢いが衰えることもなく続いた。
／／ ＿ ,. -－ァ -‐-─-､＿、
/ ｆ ／-￣,／ ,.ィ/ ｒ:．’::xVべ､_;:::::＼ _ __,
, -─ ､､{＿ﾚ__⊥‐'" ／ﾐン ﾉ::;ﾄ「` ／_＞ ﾐ!､::::::::::└ィｗ､ノイしｗ_,.-‐ ￣
＿＿／/⌒ヾ `┐Ｌ __ｒ─＜.＿＿ 《ﾒ ｆ⌒｡ｭ _ ;ﾐミ＼ー='了:::::::::::::::::／ ,.
└''"￣ >,__〉┘ ｒ┘ ≦⌒` 〈} ｢( '／イｴェﾂ ミト、｛:::::::::::::::::《.､_C＿／
へ'（⌒ｌヨへへへ='⌒ｌ )┌⌒ ＼ ￣ニ‐- Y !ﾊ／:= /_ﾉ__シ ゝ杉:::::::;ド:^"::＾::::''べ＜
＾ ＾ ⌒￣`-＾ｰ＾-⌒ソ￣Ｌ ＼ ` =─ ﾞ!、)′ メミミ ／／彡:;／＾>-、::::::::::::::::
-､ `┐ 〈 } ｌ ｉ ＼ ￣Ｚハ＼ ｘ ミミミ ／／ ,.〔 ／ , ⌒､::::::::::::::
へ＼＿ i l 川> ∟｝｝｝｝ｌ ｌ ｉ ＼ ￣ニ─ ＿／＿,. -‐''"_. 〔_ ｒ'´ ／ )-､::::::
（ (ｌコ川二二二``''''''…─┴------┴┴‐──… __'' 二二￣-‐ '''" ,// ∟へｒ' ;へ ソｖ
//ﾉﾉ///ﾉ//ﾉ////,'￣〉￣｢ 777777.「「「「「 ｌ￣￣ ＼ `⌒ﾆｰ- __// ／､::`ー'ｌ |`ー-
彡彡彡ノノノ , ｲ ///> 「ノ///ﾉ,ｲ 川 l ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｉ 、. ＼ ＜二‐' ／／ ﾍ;::::| |::::::::
∧ 彡 ／ | 彡／ 〈 ノノ/// ﾉ 川 ｌ l ` ! ｉ 、 ＼ ￣=ｰ- 、 ／／`ｖ| |:::::::::
／ _ `ー ' ＼＿＿<彡ノノ// / ｌ ｌ ｌ ｉ ｀ヽ､ ≦二＿ .| |､::::::
＿ｊ└ュ ｢ Z...ィ / 彡彡ノノ/ /; ｌ ｌ ｌ l ｉ ｀ヽ、 二｀` ｌ | ﾚv
ー１「へ |┌‐┘ { 三彡彡ノノ// ﾉ ｌ ｌ | ｌ l ヽヾｰ ､＿￣`- ∟_
<7 N ヽ/ Lﾆ二ﾃ ＼_三彡彡ノノ// / ｌ ｌ | ｌ l ｉ ヽ＼-､
┌ｒ __｢∟ ／ 三 彡彡ノノ// ﾉ ｌ ｌ | ｌ l l
| { ,.‐┐└1｢'′ / ヽ、 三 彡彡 ノ// ﾉ ｌ ｌ //
N / ／ ’ｒｎ 、｛ ヽ 三 彡彡ノ// ﾉ ｌ
/／ 7/ ＞ ＼
(_ゞ ／
⌒ヽ、 ＿ ,. -､/
Y ＼/ ＿, ＿ ＿ ＿ ＿, ＿ ＿ ＿,
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l:::::::::::.:.l_l_:.:l_l|＿ﾞl_､:.:.:.:.:.ﾘ,.l!=ﾆli |l l:.:.i:.:.:..}ヾi ......＼
|::::::::::::.:l ';.:l,.ｨ!-=-､＼:.:.:/ｲiﾉ::ヽ`ﾘ. |:,ｲi;.:.:| !| ＜ 大将！ これ以上は難しい！！
|::::::::::::::ﾄ! /! iノ:::ﾊ `ﾞ {::;ii;::} | l!/ハ:l ＜
|:::ハ:::::l | {::;ili;;::} l::::::ﾘ / ｲ､ ﾊ ......／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
|::{ ヾ!､ヽ ゞ､;;ｿ `''´ !' ./:.ヽ.
|::ヽ ヽl ' r':.:.:.:.:ヽ.
|::::::`ヽ､...! , -─ 'ヽ ,ｲ:.ヽ.:.:.:.:.:＼
l:::::::::::::::::::＼ { } ／:::::.:.:.ト､:.:.:.:.:.＼
l::::::::::::::::::::;::::`ヽ､.._ ゝ-─ '´ ,ィ'ヾ､ヾ::::::.:.ヽヾ:.:.:.:.:.:.＼
/:::::::::::::::::::/:::::::::::;ｲ::７i ｰ--‐ '´ ／ ￣￣ ｀,.＞= ､:.:.＼
/::::::::::::::::／j:::::::::/ｒ'´ /! ／ ／／:.:.:.:__ヽ.:.:.｀ヽ､.
:::::::::::::／／,. -'´ l.._ ,.....／__ ／／:.:.:.／ ｀ヾｰ-- ｀=-
::::::::::／,イ､´ | /／ `_ｰ .._ ／／:.:.:／:.:.:.:.:
:;:-'´ ／ハヽ. |-‐7( _.ィ'7ﾞ'´ ,..＿,...ﾆヽ､／:.:.:.:.:.:.
::::::／:::: ::::::::/::::::::::::::::/::::::::::::::::／/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
＿.{／::::／:::::::/ :::::::::::::::::::::::::::: ／ /::::::::::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::::::
＼::::::／:::::::: /::::::::::::::ｨ/::::::::::＼. /::::::::::::::::::::::::::/ ∨::::::|:: ＼
＜::／／^ヽ./:::::::::::／/::-==ミ ヾ=z:::::::::::／ ::::: / __V :: |:: ＜ 分かった！
／::/⌒ヾ /::::::::／ .ィｲ∩(_ ヾ :::::::::: ／ l::::: / ''" ::::::::|:: ＜
￣ { / /:::::／ ∧ {::じ::::} /:::::::／ ::::/ィ“⌒ヾ:::::::l::: ＜ 総員 合流地点まで
八弋 :::／ 乂:: 丿 /ｨ≦ /:::://:ﾊ ｨ 〉::/::: ＜
ヽ.}:/ぅ、 `¨¨ 厶彡.{:::U:ﾉ }:/}::::: ＜ 全力でかけろっ！！
´ ⌒ ｀¨`''' ' //:::::: ＜
ゝ- .､ .:_ /::::::::: ／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
___ ヾ}∧ .:::/ /ィ ::::::
／:. :. :. :. ≧=-.. 丿 ＿ }::::::ノ
:. :. :. :. :. :. :. ﾊ. ヽ /´::::: ソ / 丿ｨ'
. :. :. :. :. :. :. :, ∧ ￣ ´ ´
. :. :. :. :. :. :. :′ ∧ ', ＼ ＜
. :. :. :. :. :. :. :. , .∧ ヾ ＞ _ ＜
. :. :. :. :. :. :. :. ′ ∧ /ヾヽ
. :. :. :. :. :. :. :. :., ∧ ./ ',:. :. :.
相当数の犠牲を出した前衛部隊は、波状攻撃のわずかな合間をついて、
笙の川河畔方面に退却を開始した。
＼ .....／
＜ 敵は逃げだしたわ！ これより追撃戦に移ります！！ ＞
＜ .....＞
／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
／ .,_ )> -=く_.ィ( `| ､
.}_,. -‐ミ､_,,..／＾｀` ､ ＼ ∨
〈_,. -‐｢^|/ |. ／＼ ヽ __.:
// _| . |^_,.∠斗ミ､ﾞ. |r:ミ__)-､
^| ｢＼| 癶爪hハ | |iん|f_）〈
. | i|ー '弋z少｜ / ル 八(_ﾉ . -=ミ
| l|爪ﾊ ノ .ｨ／r 彡 ^ｰ→'" ＼
| :. Vｿ ￣ / ⌒〉､／ ∠ニア
| |込、 ' . - ､ ′ .ﾞ / ／ー=彡＿
| /〉 ｀ ､＼__丿 ／ {八 ∠-‐=ｧ'´ ＼
| ／//Ｖ| ≧=-rイv-‐=ァﾆ≠ゝ-=＝v'" |
| ／/ i|「｀'ト .,＿｣厶-‐＜、'" ＼′ ／_,,.. -‐='
| |i |iV⌒|f⌒} |＼ Ｖ/／(_,,.. -‐ミ
| | .:′ 八 ﾞ | 〈ー '" ) ノ
|ｉ「〕iト ,,.._ _/..,,_/ﾊV .ﾞ (／)
|ｌ | '" )>､/ / ／／
| . 厶'" . '" ｀` 、.,_＼ ／/ （/7
/ ／ ∵〕=- -=ﾆｱ )ﾉ
_｣ .ﾞ ；=‐- -‐=ｱ′
／从 :! ﾆ=..,,_,,.／
. "＼//〉, _,j..,,_ ′ ア´
, /＼/ｱ'"〕7'厶｀` ..,,_ / /
／ / 厶ﾞ 〕7厶 ｀`=-ｧ'"
／ ／ ∨ 〕7厶 ..,,_/
／ ／ ｜〕7厶 ..,,_/
だが、朝倉勢もまた、敵殲滅のための追撃命令を間髪いれずに下した。
さて、狭所から開所に大軍勢が移動するには、先陣が後続に道を空けなければならない。
__
┌┐.┌i ┌┐ __ ┌┐ | | [][] ヽ/_,ヽ, ヽ､
｜└[][]L.ﾛﾛ | [][] | | ﾛﾛ |.[][] l└─┐ |/ ヽ、 ゝ
｜┌┤.r‐┘│┌┘ | └┐└─┐l￣￣へ /'''ー―' 、 ｊ `l
└┘..凵 └┘ | l￣__l￣￣.┘／,....,,_＼ ヽ ,､__＿, ゝﾉ ,
- ,,,_ └┘ (' .( ;ヽ く、 ,' （ `'ヽ、 ,'
‐-,,,,,_"''' ‐- ,,,,,__ ヽヽ' ,⌒ヽゝ ヽ C ヽ、,ノ、
~""''' ‐-,,,,,_‐-,,,,,_ ヽ||/ | ヽ、 ,､ く ゝ `ｰ‐ｰ-
~""''' ‐-,,,,,_ ｃ,,-‐''ヽ､ /ヽ ヽ、. ／__＼ヽノ ／＼
くゝ ,,-‐'' ヽ ,.-ヽ、 '､( ヽ く '､(ヽ く ,r゛
,、 `' "'ヽ,.-‐''"彡彡ヽ, ヽ' ,⌒ヽ ヽ' ,ヽ ,r'
／__＼'''''''''ー-/彡彡ヽ,.-'7゛ｃ,,-‐''ヽ ﾉヽ"'''ｃ,,‐'' ﾉヽ,r゛
'､( ヽ く /,.-‐''/ / くゝ-ー'''' ヽ 7' ,.r'
ヽ' ,⌒ヽヽ、 ヽ/.., /ヽ /彡ヽ彡ヽ ,､‐''ﾞ
''''''''''ー―─ ー―─--,,-ｃ ,,-‐'' ﾉヽヽ/ ,'...,;`/、 ヽ、 / / ヽ,‐' ﾞ
くゝ-ー'''''' ヽヽ ,' ,' ﾉ ヽ、 ＼ ｌ_,.-‐''"
／＼ ヽ,.-‐''"ヽ..ノ、,'/ `_,.-‐''"
'､(ヽ く /彡/ヽ(ミヽ､Yｌ ,.-‐''"
ヽ' ,ヽ / / ヽヽ､__`ﾉ
‐- ,,,,,_─ー―─---ｃ,,‐'' ﾉ ヽ、( _,.-‐''"
""'''――─---------ｰ'''"ﾞ｀
訓練された朝倉兵たちは殲滅のために必要な人数と陣形を確保するために、
隘路から抜け出した部隊から順次速やかな前進を続けた。
結果として、朝倉勢は瞬間的に京街道沿いに伸び切る形を見せた。
ヽ､ヾヽ､| ;;;;{ゝヽ::! ｊ／/ ー ￣￣ 7
｀`丶--､ ｀丶ｄ ;;;;| ｀ ` ヽ l::| __,.--￣ ／
｀`丶ーー｀`ヽ ;! j:::---'''''"￣ /
ヽ::::ヽ ,／::/:: /
::::::::::::}:::::::ヽ ヽ￣￣￣￣ 7 ／:::::/:::::
::::::::::::::::::{::::::i ヽ ヽ / ／ ｌ::::::/:::::::::: と いうことで 俺のターン……
::::::::::::::::::::ヽ::::| `ヽ ｀ー―‐'" ／. |:::::/:::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::ヽ::l ヽ、 ／ |::::/:::::::::::::::::: /
.:::::::::::::::::::::::::::::::::::t:| 丶＿ ,／ l:::/::::::::::::::::::::::: /
ヽ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::!L＿＿ ＿l:/::::::::::::::::::::::::::::. /
ヽ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l;;;;;;;;;;;;;;｀`ー－―ー'""￣;;;;;;;l:::::::::::::::::::::::::::::::: /
＜ 召 還 ！！ ＞ / ¨ ‐- __
＜ ......＞ / /
＜ 『 青 眼 の 白 龍 』！！！！ ....＞ / /
＜ ......＞ / /
／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼ / /
／ ヽ ＼ / _ /
|| ／ ヽ /. ,ｒ´ | ,/
||,ﾊ| /／ ﾉ ヽヽ / /ｆ ,! /
||ヽﾚ伐ﾃﾘ／,/ ／,.r`, / / } /
_,｣'‐'´￣i' '-イ"ﾚ' ´ ,／| /. / ,! /
|n () （） | ,∠-‐ ´＿ | /. ,! ,! /
|｀,.-―ァ'てj_,r'´:'￣::::::￣7 └-- ._,! ｌ /
,.!' ＜二ﾆ'ﾆ'‐､:::::::::::::::/} | ├ ┬ -'
「 ` ―- '´ ,.. ‐'‐'‐-ミﾐlﾆ＝､!' | |. {
∨) ｀ ¨{ {¨:::7>:> lﾆ＝､ ｒ'´￣ ｀丶 |. | |_
＼ ０ Ｏヽヽ{{f ｒ':::::::::::::`:--┐ ｀丶 、 i ｒ' |. ﾄヽ
〉､ ＞{{:::::::::::::::::::::::;.-` ､ } ト-､/ |. ! ｌ ヽ
｀7｀丶､0 ／ ∧:::::::::::::;r'´ ,.ｨつ＞､ _ | 〉/' ヽ ／ } | ｌ ヽ
＜二ﾆ‐-j:::::::::::7＼ / ∧:::::::::ｆ ,.' ,.' ´ ,.〈 ! _} | ヽ
`ｙ｀ ―,/ ＼. / Y_::::{ ｆ０ｆ ,ｒ' ,〉 ／ ,〉 j
＜ﾆ_‐-/::::￣/ ∨ |｀ｔ＼{ | {Ｏf ＼ ,.-'´
｀/ﾆ―/＼-､ ∨ ,／ ´|-､｀０廴 ! | {､ ／
￣ ｀┴-二〈 ＼ ` ‐-､｢`´ ,.- '´-' ／ ￣/´〉,､ |￣|rﾍ _,.‐´
｀ ‐- ＼_ `-‐ ' ´- '´ l､￣￣了〈_ノ<_/（＾ｰヵ L__」L/ ∧ /~7 ／）
＞ ／ /／ ／ 二ｺ ,| r三'_」 r--､ （/ /二~|/_/∠／
＞ '´ ／ ／ ,.- /＿＿」 _,,,ﾆｺ〈 〈〉 /￣ 」 ／^ヽ､ ／〉
＞ '´ ／ ,／ _,.- '´ ／:::::::::| （__,,,-ｰ'' ~~￣ ャｰ-､フ /´く／／>
`ｰ-､__,| `"
｀''‐､;;;;;;;;;;;;;｀ ､ .ｌ .;;;;;;; ヽ ヽ :::::ヽ
, -‐,, '''',=-,＝‐―- ､ .ヽ ;;;;;;;.. ヽ;; ヽ ;;ヽ'':::ヽ
ｌィ‐ｖｖｖ､｀ ´‐=‐-､ ／ ｌ..;;;; ;;i: .ヽ;;; ヽ; ;;;;;ヽ ;ヽ
ヽii､;;;;;;´Ｗｖ､ ヽ｀‐'"´‐=､ ,、 〉 ;;i:: );;;;,, ヽ;;;;;;;;;ヽ .;ヽ
｀'ii､,;;;;;;;;;;;´v>‐,￣ﾆﾌフ l ヽ /; ;;;;;;;;i:: l''"ヽ;;i;;;; ト;;;;;;;;;ヽ ;l
,,‐ﾅ､;;;,‐ﾅ｀''‐-､‐=ﾄﾆ=-ト''ヽヽ＿, ､ ﾉ' ;;;;;/l;i::/ ヽ; ;. |ヽ;;;;;;;;;;;i ;l
｀''‐Til! / ﾄ' ;;lヽ､ヽl |‐‐, / / Yヽ;;;;/ レ ヽ'' | ヽ ;;;;;;i ;l
Hi i:ﾀ /‐､| ﾄ-'l｀ヽﾆﾌ ! l ｲ /l ﾉ/ ヽl ヽ;;;;i ;l
ﾄli ﾀ ∧;;;;lヽ;;ヽｸ､ﾆ=llll/.|./{ ./ | /l´ ヽ;i l
ヽ_／ l;;;;| ヽ;ヽ‐ｸTl/ V .V ﾚ ﾄヽ ヽ l
ヽ;l ｀ lｳ｀''Y ノ´ lヽﾉ ﾄｙ' /￣/|
|};;l｀ヽl／ / ｀ｖ' /7 / / /7/7
/-l ﾄ､ | ／ ／ ﾉY ヽ /∠〃/ ￣/
ノ｀)ﾉヽ ｀l .／ .／ | i;;;ﾄ /_/￣ / /￣
／┐j´/ ヽヽ' ／ .／|´｀l | /＿/
／ｿ/l |' .( ／ヽヽ' .／／lヽノ/ ./￣/ /7/7
ノ/'Y Yノ ヽl／ | ヽ‐''" /ヽノ） /7ｸｸ / /
.|/l /.| /´ |,､ｒ､| lミl／l |､,､,l ./ / / ￣￣/
,､ l{|/ｔ-l.ﾄ .lﾄ |i |／lヽl,ノ l .l l | / ￣￣/ /￣￣
／,-‐'''''‐- ､｀''‐､ ヽlヽl ヽノ ｖｖｖ ./ /￣￣ ＿/
レ" ヽ／￣フ´l,,ノ‐''" /_/
｀'''－‐''
この側面を、金ヶ崎城から後退後に潜んでいた偽装部隊が激しく突いた。
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: ; / / ..‐´ ﾞ / ＼ ＿ ; :.:,;'
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::,;'' ,.,..; / /＼/^ / / / `. "';:; :.:,
; ./ / ,; ＼/ / / ;. ;:; :.:,
/ / / / / ｷ i^＼
;ﾞ ^--' ^--' ﾞ; ＼, ＼
';:.:,;' .; ;. ／丶, .ヽ
; :.:,;' i; 、,. ;i .i￣ ／--;"´
:. :;:; /i|lli; i . .;, ､ , , ` ,i|;iil￣
;:;:.:, /ﾞ||lii|li||,;,.il|i;,|il .:." .;,, .i|i,..,.i|||l´i,.il|lヽ , ;:..,;::.''"
..,.,; ｀;; ":':....:... .:. ,,:: ..:.::.:..;,.. .从 ::., ;:;..,
" ';:. :,;':.: ' ". ..: . ..:;" ..,.,;;: .:':.,,"'"
' ..
この一撃で朝倉勢は混乱し、動きが停滞した。
,ィli,,ｨ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ﾐ､
/l:;:;:;:;:ﾚl/"'`ﾍ/lＶﾏﾍ:ﾍ
ﾒ:;:;:;:;メ,沙ミｷi"';ヽ-,,,,,ヾﾊ
`彡:;:;:/ｨ､ﾐﾆラ'/,,,;;;;;､kヽl'lﾊ
ゞ彡:;:;l/:;:;:;／_ﾆヾ;;;;;ィ_ﾍ´:ﾊ:;ﾐ､ この〜 やってくれるじゃない
､彡':;:;:;:;:;:;l//〈＜ィ Ｔ Ｔ Ｔi､ﾍ:;:;l:;ﾐ
､＿マ彡:;:;:;:;:;:;ﾍ:.:.:.､ヽ二二二二ﾗ/i:;:;ﾐ,, 御礼に ぶっとばしちゃうよ〜
≧彡:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;メ:;:;:;:;:;:;:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.i:;:;:;彡
＞≧/彡ｺ ￣￣` ヽ:;:;:;:;ヽ‐-:.:.:._/／/l:;:;:;彡
／:.:.￣ ヽ ノ'):;:;:;:;ゝミヽ＞ﾐ､:;:;:;:;彡
:.:.:. :.:.l _ -‐彡 ｨ､:;:;:;:;:;:;:;ヾ､`ヽ､ﾐl:;:;:;:;彡,,,
:;:;:;:.:.;:;;ｌィ''´‐'''"_,,, ＞',ィ:;:;:;:;:;:;:;:;:;ﾄ,,ヽ ､ ヾ:;:;:;:;:ﾍﾞ
三三三＞ 二 -‐''"´ //i:;:;:;:;:;:;:;:;ﾐ＼ ﾍヾ:;:;:;:;:;彡
ﾆﾆﾆﾆ|ィ'" _ -‐ 彡 ィﾍﾊ'l:;:;:;:;:;:;:;:ﾐ､ ＼ ﾍ ヾ:;:;:;:;ﾐ
====='ﾆ' ィ ''´ ゛ヾくl l i:;:;:;:;:;:;:;:;ﾐ ＼ ﾐi‐ﾍ:;:;:;
:;:;:;:.:.:.:. :;:;:;:.:.:. Ｎ//,:;:;:;:;:;:;:;ミ ヽｰﾆ彡:;
:;:;:.:.:;:.:.:.ﾄ,､メｨ;ﾍ:..,､ / ,l:.:.彡:;:;:;:;:;ﾊｨﾍ,､＿ ｿ
:;:;:.:.ﾐ､:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ﾒ,:.:.:/:.:クi〆ﾍヽlｷi三≧vｘヽ､i;
ﾐミ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ﾋ,, l! "／ヽﾍ ,i l`/7､ヾ''1.､
ミ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ミ7i i" `ヽ＼ ' //ィキ'ﾍ ヽ
ﾐ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾒi,ｰヽ////l､_ヽ')ｻ Ｈ//∨
_ ,,,... ...,,,_
＞''"´ ｀ヽ､,.-‐-､
／ /l λ ＼
／ ／, / :!.,'::! l :ｌ ‘，
, ':/ / / , ' / / ,',' ::l .l ! ‘，
/ / / /｀`>､// / // __l斗 l l
/ / ,' //:l /／/｀`'/.／フ7￣ l ﾉ! l l
ｌ ｌ ｌ/ ｌ/,,,;ﾆ=;;-//／／ｧ=ﾆ::,l/ll :! :! _
__ ｌ l l! /´r':::心/ノ,／ r':::心 ヾ! / :l ,'〃}}
(へヽl l ｌ {. 弋;;;ソ 弋;;;ソ l/ :// /=､)ﾉ
ヾ､__ヽ/ヽヾ､;::::"´::::::::::::'::::::::::｀`::::::::ﾉ // /＿〃 富田！ いったん退きなさいっ！
（(二⊃ﾉ〉〉ヾ=-:::::::::::::/´ヽ;::::::::::::::::/,ｲ/ノ''／´l
l ｀`ヽ､//}'ヽ､ { ⌒ } ノ//ﾉ, ' ヽ、
ノ Ｙ:ﾉ ＞ ､ ヽ=‐′..ィ'"ノ/ ./ ／´
￣｀`ヽ、 l' ┌┴‐≧≦‐┴┐ .! ／ __
r‐―'''""´ヽ､ﾉ__,,,,_ノ､￣￣ｌ|「￣￣,.ト-rrl| /_,-‐''"´ ヽ、
└､ ‐=､;;;ノ／´ ヾ! ｀二ﾆ|ﾆ二´ // ヾ'ﾞ ／ヽ ,,r‐'′
ヽ ヽ/´ >'´:::::::｀{::}´::::::｀:::Y/ , ' ＼／
;=＝' -'/ヽ <´::::::::::::::::ﾉiiﾍ:::::::::::::::::::>/ ＼＿__
ヽ､. / Y:::::::::::;;ｲ_ｌ|l_.〉､;::::::::::/ヽ、 }-‐ｧ）
｀) ）./ / l:::::／l:::l"''''" l:::l＼:::{ ヽ / （:(
=＝'" .{ {. ｀´ l:::l ', .l:::l ｀′ .} , ' )!
ヽ、 ',. ＼! }. l;;;ｌ i , '
r‐'^レ'´ ヽr'´ |:: /＝=し'´ ::::`ｰ'´::`ｰ' :::|:: /:|::. |;:: |;:.::::ヽ
:::;::'´ ,,.. ---- ､､,,,_|::. / `ヽ､:::::::::::;:-─‐‐`´:::し'^l:;: j|;:.
´ ／;:;:;:;::::::::::::::::::::;:;:｀`ヽ､,,_ ..........:::}:;r'´::: :::|;: ハ
_/;:;:／;二二`ヽ､::::::;:;:;:;:;:;:;;三三ミ彡Y;:.. `'´i::::|
:;:;:/;/ , --､｀ヽヽ:::::::;:;!:::: ｀ヾY｀ヾ:三ミ三三==､、 ヽ|
r='^L..._{::{:i;!:}:} |::i;!:::::;:;!::::. ::::';:::::: ｀ヾ;:;:;::::::::::;:`ヽ､ └
ヾ;:;:;:;:;:::::::｀`'‐-､!::!|:::;:;:;|:::::. :::';:::: レ彡ニヽ::::;:;:;ヽ::.. え〜 でもよ〜〜
｀`''‐====彡./::;:;:;:;:';､:::. ::::';:: |'´ , -､ヾヽ;:;:;;;! /
.....:.／!::::::;:;:;:;:;ヾ:. ::::l::. {- ､{:{:i;!:} |:!;;://;;;
.....:..／ i:::::::::::;:;:;:;:;ヾ;::.....::::::::::!:::........:|_;:;::::￣ヽ､!j::<::ヽ;;;
..:.:... ...:..:.;／ ヽ::::.:.:.:::::;:;:;:;:|'´ ::::ﾄ､｀`'''''"´ ヾ〈;;;;
／ : : : : : : : : : /: : : : : :｀ : : : : : ヽ:＼
// : : : : : : : : : /＼ : : ＼: : : : : : : : v:ハ､
: : : : : : : /: : / 丶: : : : : : : : : : : ﾊ|V{ﾊ
ii : : : : : : : : : / }: : : : : : : : : : i:i:|ivi:ﾘ
|i : : : i : : i : :,::::::::::::::::::':|｀ヽ:i: : : : : : じじハ
|i : : : | : :ハ:i|::::::::::::::::::::j| jハ : : : : |: |i i|ハ, . ヘ、
ﾊ : : :iiﾊi:{ 八:::::::::::::::::::::::::::::::::|: : : : ﾊ: じj／: : : : : ヽ …………
V :ハ从,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| : : ,/,ﾊ: V: : : : : : : :/}
i爪: :＼:::::::::::::::::::::::::::....::::::: ﾉ : :/r' У: : : : : ,ｨ彡' ,. ヘ、
｀ ﾐ;ゝ.:: , `ｰ彡|＿/: : : : : :/ ＿／ : : : : :ヽ
丶 ､ ／ |Ⅵ: : : : : :/_,ｨ勿' : : : : : ,ｨ刋
,. :'" ＞ . ＿ . r: ´ ／ 丶: : : : i三彡': : : : : :ムｨ'"
/ : : : : : :_:_:_:_,≪r‐一 ´ ／￣￣￣｀'く: : : : : :/
ヽ : r＜´￣￣i i| ,ｨｰ…＜ ／ ＼: : / ／
,. '´ ` ､
／ ＼
,.' ／ ヽ
/ ／ / ∧
／ ／ / / /ヽ. i ,ハ
／ // / ／ / / i ! ! :!
´￣ i i /:i_ ,. ｲ ／ /::::::::::! :! | | __!
r'::二ミ､! / j ≠ミx j／::::j／:::::＿ ! /! |／ __:｀ヽ
|:::| |:::| |〃´ ヾ::::::::::::::::::::,.ｨ＝ミ刈 | /::::/ ﾊ::::i
ヾ＼ !:::| ! ヾ ! {:::::{ /_ﾉ:::L _
__{￣ヽ,.≫∧ ! ::::::::::::: .:.:.:.:.:.:. ::::::::::::: | 人:::V∧／｀ヽヽ 退 き な さ い
{ ヽ／∧ }∧ 八 :::::::::::. ｀ :::::::::::::: !イ二ヽ/::∧{`ー }::}__
{ {::::{ V:::/| /ヽ ､ _ _,. 人乂 ゞ{:::{_}}ヾ二 ノ 〉 と 言いましたわよ
＼ ヽ::ヽ/:::/ :| :/ ` ￣ イ／ヽ＿_∧::V 〉〉 〈
＼ ` =彳 ,j/ ＞ _,. f〔 Ｖ / ゞ=彡' /
r- ､ ヽ. ! | }二二V´,.二二l // / / ／
{ ＼----' 「≧=- ､r-- ' ! { 八 V / / ／ _
ゝ､ ＼ ノ ＞'´￣￣￣￣ヽ__ヽ } ヽ.＿＿ V/ / 〃 ／／＞､
{ ヽ :「￣ | : : : : : : : : : : Y´: :「￣￣￣｀ヽ 〈 /∧`ー／／／ {
_ ＼ ! } !: : : : : : 〈￣￣}: : :厂｀ヽ: : : : : | V/ ／／／ :／
∧＼ ヽ ! :| / ＼: : : : : : : : /厂ヽ: : : : : : : : r' 〈__／／ / ／
{ ヽ `ー V ! / | !: : : : :／ / |: :＼＿／ / V / / ／
＼ ＼＿_V/ :/ | ＼___/ : / !: : : :| } } { V / /
ヽ V / ＼＿/ : /`ー― !: : : :「 / :| / / ＿
} } { /: : :|ー――|: : : :「￣ V | { {＿__／／/
/ 八 八`ー '´￣￣ヽ /: : : :|＼ |: : : :| } 八 ／／ 冫
／ ／ ＼ ＼ 〈: : : : :| `ー |: : : :「￣￣`ー 八 /￣/ / ／
／/ / ヽ ＼ ＼／ ＼／ / ／ / / ／
､iヽ//" "", ,l//／:::::::ﾒ≦::::≧:::::::::::::ヾ:;:;//ミ
＿iヾｿ":::::ﾒﾒﾒ弐, ,〈l///////ﾑl､lﾍヽヽヽヽヽlXﾒl/ミ,
_i/ﾐ//:::::::::`:;ヽ :;l:;:`´liテ≧ｧl ﾅ :;-;‐ﾒ-i‐ﾊ///ﾒﾍ:;＼ミ､
ﾐヾV::::::::￣ ヽ:::ヽ'/チ/､ヽ/_ `',,`'ヽ'',,,`'ヽ',,ヽｨ,,,,ﾒi:;;ミ`ヽﾐ,
`ミX ≧ｷ :;:ヽ//:; / ヾ:;:;:;:ｊi￣`i|￣'/ﾍ:;:;:;/" u l:;ミヽ::;ヾヽｰ
ｨ/:;::ミ≧ニ彡:; /':;:; ﾊ:; ￣/∧ | /,,ヽ￣ ﾉ::;:;ヽ:;:;`ヽ＼彡,＿ う……
//ハ､￣"" ヽ:;:;:;:;:;:;/:;ﾄ､:;:／ ／ ＼､ :;:;:;:;ｲ:;:/ハ::i:ﾘl;i;i､ヾ､＜ミｰ
i/:;:;ﾐヽ:;:; /イ≦:;/:;l:: , 〈,､ ,,/ ､:::::::〉'///／／:::::::::､ヾ＼ﾐヽ
i､/,:;彡:'::::::::::://ｨ:;ミ､:;/∧::l:: `ﾐェェ'ｲ /::／彡'":::::::::::::::::ヽﾄ:;::::::､ヽﾐ≧､
､＼'///ﾒﾒﾒﾒﾒﾒﾒﾒﾒi;i;l///≧､:_:_:_: ィＴヽ:_:_:_:_/ｨ:;:;::::::::::;ィ／／／l:;l∧＼ヽﾐ＼ミ､
'/≧ミﾒﾒﾒサ'//:;::::::l//l／:::|∧＼ﾐ二二´ィ／"::::::-／／ﾆニニニ=---=ﾐ､ヾミﾍ＼
/l////////ﾊ:;::::::i:;:;∨::::: l/////7ﾃﾃイ／::::::/／ｨ:::" ￣7⌒ヽ ヽヽﾄミﾞ:;ヽ
≧ミﾒﾒﾒ///ｿ:::::::;:;:;iX;ﾍ' ∨//////／::::ィ////::::: ヽﾆィ ヽヽ∨ﾒ::ﾐ
,i≧i//ヽ＼､､≧＝‐''il"`,ｌ`ｰ,l＝ﾃ:;,､ヽ〉＼lヽ:;ヽ:;ミ､ﾄｰ,
彡i'i//`ｰ≧メ1l lヽィヽィ＼/`≦iヽﾍﾄ＼＼ヾﾐヽ＼＼ﾄ
ﾊi:;:;iツ-i ﾊ/ﾍ |ヽ| '"""""_ヽ;,/ハミ＼ヽ弋Ｎi:;ﾊ:;:;ﾐ≧＼
Ⅷｨﾍ ト|`';:: ,,／ ゝ≦三三ﾃ ///|､＼ミヽ≧:;ﾒ､＼ヽﾐ＼`
ﾍ ﾄ|ﾒ,,,,,,､ / ,,ｨ≦//,イ (:;iィ;' "´ヽ:;:;ﾊ＼ヾ＼､＼ｰ;ﾄヾゝヽ
,ソ ,ﾉﾒ"￣ﾒ/∧三ﾆ‐" u ﾄ:;:;ヽﾍ＼ヾﾐヽ:;:∧＼＼ﾐ､ ちっ 分かりましたよ
〈_ｨ//7 / ,メ／／〉-､, , ,,, , l∨l:;:;//ﾊヾ､ﾄ＼`:;:;ヽ＼ﾞヾ
｀`ｿ/ // ､ ﾃ ,,へ////／/l:;:;///ﾊ:;ﾊ:;ﾘ:;'i;ﾊi:;:;l､ヾ＼､_,,
/ " ム" ////７ ,ｨ＜l:;/////;/l:;:;:;ﾘ:::lヽ＼ヾﾄ＼ﾐ
〈 ,-ﾃ／´""""ヽ,,､ // ／／l:;///:/:/::;ィ/ﾘ::/l/;i::l:;i:;;i:::ヾ＼
ゝｔィ7/／ ／` 7,／／l/i::ﾒ/////iﾘ/／／//:/:iヽ＼ヾミ､
/ `´､､ ＿ ィ,,, //／／//i:/:///////／／
ヽ_ ≧≡ﾆラ"￣//// ,//／≦７三三ﾃ////::/
〈 `´ ,,／ //／/////彡≦:;:;／／/
`ﾍ"´､､､､ ＞"三ﾆ二≧彡７/／/:::::
￣≦三三ﾆ:::::::＞"／／::／:::::::::
､_ ニ三彡≧:;:;二:;:;:;/／／／／,:;:;:;:
しかし、朝倉勢は部隊の混乱を収拾しながら、なおかつ次の一手をうった。
r―{{ Y^y' / ／ } ＼￣＼
r'ﾞ 八 |/ / ／ ＿ハ | !＼ ヽ
| / ,,〔/ ／/ ／ ﾘ／ |／| |￣＼
ノ{ 〃 / , / ／ /／ イ | , | | |‐-l 丶
l､ ιｨ' | !{ ／―≠― ,/_⊥,_/ /／/ |／| | よろしい
ハ / し|｜l! | / /__ ''代ﾒﾟ}ﾒ / / |__,/ |
/ /| |｜ Ν rfﾃ示ﾟ｀ `/／ィ^＜´￣￣∨ / 代わって 真柄！ 出番よ！
.' √| l/ヽ、 ﾋi 弋彡' ′'' ﾉ ＼ ﾄ､ /
{ 〔 ﾊ｢ /＼乂 ' ' ' ' ` ／ | ＼
∨ ! / ／￣￣ ｀ヽ ｰ ' ィ>＼ | }
ヽ ＼/／ ＼＝='7〃>'⌒) ／ /
＼ /´ |^Y´｀lく ） ／ /
逃げる藤吉郎側の様子である。
/: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : _: : : / 〈 {} |/ ﾚ {} } |:./ヽ: : | よっしゃ！ またしても
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V 半兵衛の作戦 大あたりだな！！
＼_! ＿ ' !
ヽ Tﾆｰ‐‐‐,‐'' ／
___,ｒ| ＼ ｀二二´ ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´ (⌒)
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､ ﾉ ~.ﾚ-r┐､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､ ノ__ | .| | |
ここまで、作戦どおりに事が進んだおかげで、藤吉郎の緊張感もほぐれた。
悪く言えば、いささか気が抜けてきた。
だが、衝撃とは、こんな時にやってくるものだ。
,.-ｧxﾃこ'ｰ-.､
／7// }ヽ＼ ヽ｀ヽ､
,r' / ,' j ﾉﾊ ヽ',ヾ ＼ヽヽ
/ // i | //! i ヽｉ iヽヽ､ '.,
/ /i7 /i l,ﾉ ハ Nヽ i } i ',ヽ',. ',
ﾊ/リi ,' Nノ'ｏヾ､ゞ､`jﾒ ﾘl i } ', i
i i,' .{ |! i ｲﾄ`ｰ =' ' ､く.ﾟ'_)!ﾊ. i l
{ i| i l !li r .! ´'.i| ! | き 木下のオッサン
| l ! ',i l ＿_ ﾘ j i
!lN ﾊ ! /-ー'┤ ｿ! ﾘ } 敵が こっちに向ってくる
liハ ! ',', N ´￣-￣ ,r'ｿ ﾝ i l
', ' ゝ,ヾ､_ヾ丶､ ／ィﾉ/jｉ l ﾘ 少数は 少数なんだが……
ヽ' ,＼ ゞ､`ｰ ::`:::ｰ:'::lン／ﾝrｲノ
ｪftｬ､ヾ=ｪ_ﾆ＝ーｭ ::::l_-ン' ´'
rえｼf＝‐＜::::::::::::::::'k ;::fl:`i
,､'ふ/ ::::==､:j￣:):::::::::i:fl /::ｿ:::}
, - ' ｼ ..::::レ'''"￣::)~.:::::::::::K !.fl:::::ﾟ:`ｰ..､._
/ i:〉-'...::::::,r‐''':ヽﾟo.::::ヾふﾝ::::｡ﾟ:::::::::::::::i::lｰ- ､.
,' K_ ;r‐'´.:::::::ﾝヽ:::ﾟo:::::i}Ｑ::::｡:::::::::::::::::::ｉ::l. ヽ
j ';`i､..:::;r'´.::::/:::::::::ﾟo::::ｆl::｡::::::::::::::::::::::!:::i ',
/ i::ゞ:`ヾ::::ｼ::::::::::::::::::ﾟol}｡:::::::::::::::::::::::::i:::l i
. /.:.:.:.:.:./.:.:/ :/:〃:.:.:. ハ､ .:.: ＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧:::::::::::::::.
/.:.| .:.:./.:.:/ :/:,:.:| .:.:.:.:|.:.:.:::ﾄ､:.:.:. ＼.:.:.:.:.:.:.:∧、::::::::::l
. .:.:/|.:.:/.:.:/ :/:/:.∧:.:.:. |.:.:.:::| ＼:.:.:.:.＼.:.:.:.:.:∧ヽ::::::::l
|:/ :|! :.:.:.:|:.:.| 厂厂∨:.:|.:.:.:::|￣｀ヾ下｀ヾ、.:.:.|: ∨＼:::'.,
|′:|!.:ｉ.:ﾊ|:.:.|:!:.刈圷∨ﾍ:.:.:.:', γてぅⅥ:.∧:. |ﾍ:::ﾄ､:::＼ヽ､、 少数？
. !:.:|′|:.:从:j 比:::Ⅳヽ:.:.:.', 比:::::Ⅳ:.∧:|:∧j |::::::::ぐ￣｀
Ｖ| Ⅵ:.Ⅵ 弋ｚﾘ ＼ ＼', _戈zソ ∨ /:|そﾚ':::::::≪´￣ 朝倉の動きも乱れてきたな
. ＼ ∨Ⅵ ヽ ∨: ;_ノ／´￣｀ヾ
ヽハ < /ﾍ:/"´ よし！ そいつらは討ち取るぞ！
ヽ ｰ_一 ／ |′
＼ . ／ﾍ
丶 __ ´ . ´ }､、
／ ::|＼ . ´ j::::: ト､、
／/:::::::| 〉く ,::::::: |:::::::｀::... ､
..．.:.:.´::::/ ::::::::| ./:.:.:.:＼ /::::::::::|:::::::::::::::::::::｀::... ､
_ ..．.:.:.´::::::::::::::::/ ::::::::: |/:.:.:.:.:.:.:/＼ /:::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::｀::... ､
藤吉郎は、突出してきた少数の朝倉勢を迎撃しようとした。
が、しかし……。
. ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 ﾟ |/ ﾚ ﾟ ..}|:./ヽ: : |
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ u ､ {ﾊ/ V う…… な なんだ ありゃ
＼_! ＿ ' !
ヽ ／ ｀t ／
___,ｒ| ＼ { / ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::!
─────────────────────────────────
/´〉,､ |￣|rﾍ
l､￣￣了〈_ノ<_/（＾ｰヵ L__」L/ ∧ /~7 ／）
二ｺ ,| r三'_」 r--､ （/ /二~|/_/∠／
/＿＿」::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_,,,ﾆｺ〈 〈〉 /￣ 」 ／^ヽ､ ／〉
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::（__,,,-ｰ'':::::::::::::::~~￣ ャｰ-､フ /´く／／>
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ｰ-､__,| `"
ｰ''"~`'''`'''i,;;;;;~ ~¨~､~;;;| iヾ::::i／,ノﾞ..-'´,r'´
::::::::::::::::::::::i、 ` :｛ :i .∨ i ;;;;;;
::::::::::::i、 :::: >`i i':ミ:::⌒ヽ彡:::＼ :::
::::::::::|ヾ、 ::::::::｛:::: ::::::::_,,,ﾉ...:::: i!:::::::::
:::::::::::::::::ﾞ'､‐ ':::::､`ヽ､＿,､-''::::::::: ;;i! ／ …………
:::::::::::::ヽ､::::ヽ､:::::r'ヾ､ ::::::::::: __,,,,/∨ゝヽ ／;;;;
:::::::::::::::::::::::::::ヾ、:::::ヾ、~''"¨"'''"¨""~`'''''''''"::::::::: /;;;;;;;;;
::::ヽ､:::::`i''"":::::: ::::::::::::::: ／;;;;;;;;;;;
::::::::`i､ ::::::::::::: ,,-'";:;:;:;:;:;:;:;:
:::::::: ﾞ'''‐-''¨''''‐‐-‐-‐-'´
__ __ ＿ __
/::ヽ. ｢::::l /} ／:::/ /´::::/ /´::::> ,.-.､_ __,,..、
〈:::::::ﾊ |:::::ｊ '´ |:::::/ /:::::::/.／! /:::::/ /:::::/ ／::::::::ｊ__
';:::::::l l／ _ l::::ｉ /:::::::://:::/ /:::::/ /::::://::７ ,:'::::::::／::::::〉 _＿
V:::::l ／::::}. l:::::!ヽ一' l／ /::::::< └-' 〈_:/ /:::::／/:::::::/,.ﾍ. ／:::::/
Ｖ:::ﾚ::::::::ｒ' .l:::::l /:::;へ::::＼ /:::::< ー-'<::／／:::::::/／:ヽ
.';:::::::::／ ;:::::└‐:::ｧ ∨ 丶;::::>. ,'::::;ヘ::丶、 ´ /::::::::／':::::::／
.';::::〈 !::::;_:::::::/ ｀ レ' ｀¨ /:::::::< ヽ;;／::::>
ヽ::::〉 |::/ ￣ /::::;::::::::＼ ヽ'
.V Ｕ 〈:::/ ＼／
;;;;;;;;;;＼;;＼;;＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;//;;／;;;／／彡彡／;;;／;;;;;;;;;;,ノlノﾞ/
;;;;＼;;;;;;;;;;/::::::::::::::ﾞ'''‐-､;;;;;;;;;;;;;;;;/-‐'''" 彡_..-'´／／;;;;;;;;;／(
;;＼;; ＼/::::::::::: ::::::＼;;;;;／ 彡彡-‐'''";;;;;;;;;;;;;;;,:ノi
;;;;;;;;;＼i!::::::::::: :::::::::∨ 彡,::: ::,,,,-‐'''")＿
ヽ,､;;;;;;;i!::::::: ::::: :::::::::::::::: 彡／~_,,,,-‐'/_／
ゝ|;゜ヽ､i!,ｨ'"´:::::::::::::: ＼＼;;;;／／::::::::::::::::: :::: ／ ／;;;; /ヽ､
ヾ`i::::::`i!:::: ／::/::::＼ i //: ::::::: ::::::::: ::: /`ヽ;;;;/ヽ⌒ヽ
彡 i、;;;;i、::: __;;｛::: ｝|｛ :;;;_,,,,-‐''/彡 ::::::: ）;;;:;/::: ヽ
ノ;＼ |;;;ヾ;rｰi=､:::::: i;;i!;; ;;;; ;;;;/'( ﾉ_ノ''~:;:::::::::: ／ :::::ヽ
⌒ヽi、`i;;;;`ゝ`-'`ヘ,,,,-‐'"i!::r''`'‐-‐''`''''‐''¨ :::::‐'"::人从
ｰ''"~`'''`'''i,;;;;;~ ~¨~､~;;;| iヾ::::i／,ノﾞ..-'´,r'´ ＿＿从／ `-‐w-'´
::::::::::::::::::::::i、 ` :｛ :i .∨ i ;;;;;; ＼
::::::::::::i、 :::: >`i i':ミ:::⌒ヽ彡:::＼ ::: ＞ 久しいな
::::::::::|ヾ、 ::::::::｛:::: ::::::::_,,,ﾉ...:::: i!::::::::: ＼
:::::::::::::::::ﾞ'､‐ ':::::､`ヽ､＿,､-''::::::::: ;;i! ／;;;;;） これほど
:::::::::::::ヽ､::::ヽ､:::::r'ヾ､ ::::::::::: __,,,,/∨ゝヽ ／;;;;／
:::::::::::::::::::::::::::ヾ、:::::ヾ、~''"¨"'''"¨""~`'''''''''"::::::::: /;;;;;;;;;＞ 心躍る戦いは！
::::ヽ､:::::`i''"":::::: ::::::::::::::: ／;;;;;;;;;;;＼
::::::::`i､ ::::::::::::: ,,-'";:;:;:;:;:;:;:;:;∠
:::::::: ﾞ'''‐-''¨''''‐‐-‐-‐-'´ ）／W⌒＼(~~∨⌒ヽ
↑ 真柄十郎左衛門直隆 年齢不詳
そこに現れたのは朝倉家家臣、真柄十郎左衛門。
身長１９５ｃｍ 体重２３０ｋｇ 愛用の太刀は１７５ｃｍの「太郎太刀」、
全てが規格外のつわものだった。
. ／: : : :u: : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : :u: : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 ﾟ |/ ﾚ ﾟ ..}|:./ヽ: : |
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V （あ あれが 明十さんの
＼_! u ＿ ' !
ヽ ／ ｀t u ／ 言っていた化け者か……！）
___,ｒ| ＼ { / ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼u ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!:::::
─────────────────────────────────
|＼ |＼∧,／| ／|
ﾄ､|＼|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.厶イ
弋’.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.フ
弋￣.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.￣フ
__,.＞.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.＜__ 朝倉には 真柄という
_≧:.:.:.:./:.:.:.:.:.:./:.:.!:.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.::＼:.:.:く
／:.:.:/:.:.:.:.:.:./ |/ |:.:.:.,小:.:.:.:.ヽ:.:.:.:､:.:＞ とんでもない化け者らがいる
∠ イ:.:/:.!:.:.:.:Tト､_ |:.:/ ,.ィ代:!:..ﾄ､_:.::＞
厶ｲ|:/|:.:/ f 忖 Ⅳ 忖ヽ ﾄ､!:..＼ だが 木藤 何が出てきても
ｉ人从. ￣ ! ￣ ﾊハ｀¨´
!込 j ﾑ' 決して うろたえるんじゃねえぞ
／:/ﾊ _＿ 人_
,. -＜: : : :|.:! ＼ ´ '' ｨ い: : ＞‐- ､
／: : : : : : : : :.ヾヽ ｰ ' /:/: : : : : : : ∧
/＼: : : : : : : : : : :.＞ミ ー--‐:ソ:: : : : : : : /: :ヽ、
/: : : ヽ: : : : : : : : / ￣￣ ヽ: : : : : :./: : : :.∧
|: : : : : ＼: : : : ／ ∨: : :/: : : : : : :ﾍ
─────────────────────────────────
/, /i i', i i ヽヽ`､ヽ 丶 ',
/,' i ﾚ ' i i ヽヽゞヽi ヽﾘ i , i
,', i i i 《 ﾟ ヾﾘ ヽi/ ﾟ 》 i ﾚ i i オッサン……
,' i iヽ', ￣ ￣ i ﾒ i
i i i i ' ' i i アレを本当にヤッっちゃうの
i ',i i /ﾆﾆヽ i i ',
i i ', ,`､ ヽ─ ' , ' ,' ,' ｲ
', 丶 ', ', ＼ - ' ,' ,' ,' ,'
', ヽ ' , i 丶､,,__,,, ' i / / /ｰ..､.- ....___
__､ ヽ ヽ从 ー丶 ／::::::j/:j/:::::::::::', ヽ
, - ' /:::::::::::::丶､ ::::::::::i /::::::::::::::::::::::::::::::::::',
. ／: : : :u: : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : :u: : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ | :/. |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 （・） |/:::::::ﾚ（・） }|:./ヽ : |
＜:: |. 小{ _,,.. - :::::::::::､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:| あ ああ！ あんなの
厶ﾍ ﾊ ::::::::::::::::::::､::::::::::::::: {ﾊ/ V
＼_! u ＿ ' ! デカイだけのウドの大木！
ヽ ／ ｀t u ／
___,ｒ| ＼ { / ／ 弓や鉄砲の いい的じゃねえか！！
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼u ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!:::::
藤吉郎は、兵卒そして自分自身を叱咤激励するように叫んだ。
だが、衝撃は、これで打ち止めではなかった。
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;//;;／;;;／／彡彡／;;;／;;;;;;;;;;,ノlノﾞ/
;;;;;/-‐'''" 彡_..-'´／／;;;;;;;;;／(
／ 彡彡-‐'''";;;;;;;;;;;;;;;,:ノi
彡,::: ::,,,,-‐'''")＿
::::: :::::::::::::::: 彡／~_,,,,-‐'/_／
;／／::::::::::::::::: :::: ／ ／;;;; /ヽ､
//: ::::::: ::::::::: ::: /`ヽ;;;;/ヽ⌒ヽ /´〉,､ |￣|rﾍ
:;;;_,,,,-‐''/彡 ::::::: ）;;;:;l､￣￣了〈_ノ<_/（＾ｰヵ L__」L/ ∧ /~7 ／）
;;;; ;;;;/'( ﾉ_ノ''~:;:::::::::: ／ 二ｺ ,| r三'_」 r--､ （/ /二~|/_/∠／
!::r''`'‐-‐''`''''‐''¨ :::::‐' /＿＿」 :::::::::::::::::::::: _,,,ﾆｺ〈 〈〉 /￣ 」 ／^ヽ､ ／〉
i／,ノﾞ..-'´,r'´ ::::::::::::::::::::::::::::: （__,,,-ｰ'' :::::::::::~~￣:::::::ャｰ-､フ /´く／／>
i ;;;;;; :::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::: `ｰ-､__,| `"
i':ミ:::⌒ヽ彡:::＼ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::_,,,ﾉ...:::: i!::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
＿,､-''::::::::: ;;i! ／ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::: __,,,,/∨ゝヽ ／;;;; ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
'''"¨""~`'''''''''"::::::::: /;;;;;;;;; :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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‐-''¨''''‐‐-‐-‐-'´
ヽﾊ"':'i,＼'Y iヽﾊi '/i Y///彡 /.l／/／/.l／／／'"/イノｲ／ /￣/
'i ヽy＼iヽ"Ｙ l l ハl i/ﾉ/;///／／'l,ノ／／彡彡／-‐'フ∠ /7 / / /7/7
ゝヽ＼ヾ＼iヽ'l,∥Y |,|/l/yﾊ/ゞ'"''"" :.:.:;;::.:彡彡ソ∠彡シノ７ /∠〃/ ￣/
"'＼ヽゝh、ヽ、t＼ヽl,ly,l"',.へ,,""''::::;;;;;i|;i;i...:.:.彡彡ニ三ﾆ彡∠ /_/￣ / /￣
ヽミミ;;ゞ"'";;'",:-..,,_ ,r'"r'"'-; /巛巛》;;,:;;;三ニく彡＞K,"ﾌ /＿/
.￣ゝミﾐ;;; ::: ';-''-::;; r''"-'"':-,;ill||##〆#《li;;..:.;;彡ミ彡Ｅソ., ./￣/ /7/7
"';》ミゞ; ;'' ::'""'';;; ;''";i,, i;i;ll''""''__,,..,,_ ::::;;;ミ三《彡/^llゝ /7ｸｸ / /
. <ﾐゞミミﾐli;,i;i;;l;;ii,;;' :.ゞ巛',,..-'""::r.、);; :::;;;巛ミミ;i' ゝil ./ / / ￣￣/
. ＞ミミ#"''"___''';;ゞ''" l::;;;f::/_,,,..-""'',.: :::;;;Σ三ﾐ彡 ﾘヽ/ ￣￣/ /￣￣
. ヽミ ,.ｒ-‐::ｈ-;;i| .l::::;;;;ヽ;, ''"" ::;;;;;ヾミﾐゞソﾉ./ /￣￣ ＿/
. ";ヽ ":,,.-""''''; | .l::;;;;;;;;::::: ::;;;;ﾉ#ミﾐ《ノ/_/
》;; :: '''" ;'' .; i";;;;;;::::::::: ::::;;;;;;/;; し:::／"ゞ
. ;;彡 ; ;'",_ ,.''-:.,_:;;;::::::::: :::::;;;;;;/:: :;:-'"ミミ;, ＼
"i, l ,.,:....;''ヾ,;';:::::: :::;;;.l.:: ::i'" ハﾐ ＜ 十郎左衛門が一子 真柄十郎！
ヽ, "'‐';..-''"::::''''" ::;;.l.:: :|:: ； i, ＜
. i,"'':;;:: _,,...-‐二ニﾆ=-:.,_ ::;ｌ;::: ;:: ; ｌ, ／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
. ':. ;;: ,;'',.:=_＾＾ﾆ^-'＾－''" :l;: :ﾉ:: :;: 'l
:: : :r^''^---''''''"""" ::/:: ::／;;:: :;: .'|, ← 真柄十郎隆基 年齢不詳
.i, ':: ,.::::::..::.:.:..::::...:::;.,,,, ::: :／, ;;;:: :;: .| 愛刀「次郎太刀」（長さ１７０cm）
ﾄ、 "' " :;;;;; ／;;;; ;; 'l.,,
l ':,ヽ, ,;;;;;;;;;.....; ／;;;;; :;__,,,,....r-－'''""ヽ..,,;
ｌ、::; "':,,_ :::::,,....--－'";;;;::::....r-ー'''"::::::::::;;;;;;;:::::;;:o::ヽ0／
ｌ :;:. '''":::;;;;;;;:::,.-'''""...::....::....::..::.::.::.::;;;;;;;;;;;:::;;;,.-''''''""
─────────────────────────────────────────────
/: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
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＜:: |. 小{ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V
＼_! ＿ ' ! へ？
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| `l / // / | `l / // / / / く ヽ | `l / // / / / く ヽ
'! Lニ＿｀'' '! Lニ＿｀'' 「`L_ 'ー-' `ー'''! Lニ＿｀'' 「`L_ 'ー-' `ー''
'! ,、＿＿7 '! ,、＿＿7 i ｀`゛''ー、 '! ,、＿＿7 i ｀`゛''ー、
1 | 1 | | l｀￣｀'' 1 | | l｀￣｀''
i＿」 i＿」 'L_」 i＿」 'L_」
/＼ヽ ` ､＿` ‐` ､ヽ ､＼ ヽ ､丶､／", "ノ/
/ ヽ､ ヽ､` ‐ - ,//i从､- ー――ｰ- ､'" -‐ '"-‐l.
, 'ヾ＼__` `‐-／ilヾ ヾ＼､ , ｀ ヽ､/iﾉﾉi.! 十郎左衛門が次弟……
,／ヽ ､＼ー-二三 {,_,,ノ'‐- ､ ,ﾆﾆ二iﾉノi'､,＿,ンｌ// |.',
r "二ー-` ‐ - 彡" =ﾆ_ﾆ､＝ ./､`i゛ヾ,二_へ、_,ﾉ ヽ 真柄十郎三郎であるっ！
二二三―- ／ ミ`＜__・＞`i/ ', .|,r‐，､i〈｀ﾉ三彡＼
／iﾉヽ三二彡"／／ `ー-‐／ 彡 ヽ !`ﾆﾆ"彡}二-‐ '".＼
l| ＼二二/ ノ／ ／ , "_ '"`-_'lヽ￣ `ヽ二ﾆ三彡/, ―-----
､ヽ､ ヽ､三彡"ﾉﾉノ /〈,_i';;;i::__.,';i_| /ー-- --ー ' .!＿__
＼ ＼ヽ､`二二三彡"ノ ノ/／／／ ノ/iヾ ＼＼ヽ／ミ ＝=二三彡/ ￣
＼`ー-` ＝ー ‐ --ーｰ ' "ノ ／ _,,／／ / ､＼＼ヽ＼ヽ＼` ―--= / ＿_ﾉi
＼ ｀ 二三ﾆ 二ﾆ 二 -ー ' "ﾆ ﾆ - ‐ '__,ノ .＼ ヽ＼ヽ`ー- 二二三 -‐'.ﾉ
｀ '' ―-- ── -‐ '" ￣ / ﾉ/ / .| .|､. ＼ ` ､＼` ー--- -ー '／
, -ー, -‐', -‐.'／ ／ ／ ／ / /| | .i ヽ, ヽ､ ヽ､｀ ﾆﾆﾆ二三二ﾉヽ|ヽ
￣.／| / .／ ／ ／ ／ ／ ／ / i .i | iヽ .､ ＼ヽ`-‐―――彡"ﾉﾉiヽ
, ' /.|!,' / / / / / ／ / .,' .,'| l | i .i＼ヽ､` -＝二二三彡".| i
/ ,' il i l, "￣.＞/ ,' " ／. / / | .! .l l ' , ヽ､` ー- =＝＝ー|ヽ| |
i i ', ヽ / , '"/ i i/ i. ／ ／ / l | .| ヽ .ヽ､ ＼ー-- |ヽ ヽ| |!ノ
| ' , ヾヽ､_`l i ! | ./i,ﾉi |/ ./i/"iノ | ｀ ‐-)ヽ＼ li.ﾉi､ /ヽ' i ﾉ ./ |'
ヽ ` ‐- `ﾆ! ヽ､ヽ,__,| i | ヽ_i | .! .ﾉi ／ |ノi_ﾉ i | / ← 真柄十郎三郎直澄 年齢不詳
＼,,__ ＼ `‐-| ` ` ./,｀-‐ ' !. / .ﾉ ' 愛刀「末之青江」（長さ２２０ｃｍ）
￣￣ ヽ,__＿__＼..＿＿____＿／ ヽ､＿＿,ノ＿__,,ノ-ｰ---
───────────────────────────────────────────
/: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : _: : : / 〈 ○ |/ ﾚ ○ }|:./ヽ: : | ━━┓┃┃
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:| ┃ ━━━━━━━━
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ,;' （( ┃ ┃┃┃
＼_! ,. ‘-,,' ≦ 三 ｡ ┛
ヽ ゝ'ﾟ ≦ 三 ﾟ｡ ﾟ
___,ｒ| ＼｡≧ 三 ＝=-
／:/::::| ＼ -ｧ, ≧=- 。
／::::::/::::::| ＼ ｲﾚ,､ ＞三 ｡ﾟ ･ ﾟ
／:::::::::::/::::::::| ≦｀Vヾ ヾ ≧
｡ﾟ /｡･ｲﾊ ､､ ｀ミ ｡ ﾟ ｡ ･
規格外のつわものは、十郎左衛門だけではなかったのである。
十郎左衛門のサイズは、現在で言えば大相撲の逸ノ城（１９２cm２０７ｋｇ）が近い。
想像してもらいたい。
逃げようとするこちらに向って、殺る気満々の逸ノ城が２ｍ級の凶器を片手に迫りくる光景を。
＿＿＿__ 从从从从从 ,,､,､､,,,';i;'i,}､,､
／ ＼ |i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i| ヾ､'i,';||i !｝ 'i, ﾞ〃
ゝ ヽ ｣i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!iト､ ﾞ､';|i,! 'i i"i,
/ u ,人/ uヽ ぐ…… , ´ ゞ=-一 ヽ `､||i |i i l|,
〉 ､ﾌ / /＼ Yﾍ / u ＿ l ',||i }i | ;,〃,,
/.', u Ｚ r' , ＼/ ヾ.ヽ l / ∠ u ! .}.|||| | ! l-'~､ミ
( ', ﾐ _} （、 ｛ 爪_ / /}i } | ﾑ i!r'⌒ｰ - r‐､ ,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ
/⌒ ﾄﾐ _｝ {_＼{_(ｲ_｡7∠ィiｌﾉ- 〈_＿､_八､＿＿__, ｌｲﾍ| .{/ﾞ'､}|||/／ u .i| };;;ミ ヒャ……ハ
{.: .:::::::::::∧kｰ-＜｡≧⌒ミ ｛ｌ|ｌ!ニ, f} ﾓ ｪｧjヾ≧ｰtｧﾔ 八_ﾘ Y,;- ｰ､ .i|,];;彡
ゝヘ :::::{ ヽゝ 彡^ r_j__ｨ ィ ,l|||＿_ ﾍ 一' i| ー _ノ ｲ､ うう…… iil|||||liill||||||||li!=H;;;ﾐミ
ーr‐'.::::::ヽ }ﾄ、 ヽ‐--= ´/ ,i|l|l三| ヽ、 ﾄ､∧ ヽ_,／ x /ヾﾐﾐｯ､ { く；ｧｿ '';;,;'' ﾞ};;彡ﾐ
ヽ.: .:::::::} l|ｉ! 弋三- ´/ ,|ｌ|l|!厂} ＼_ゞヽ,ﾍ ﾄｪｪｪｪｲ /,rﾍﾞヾﾐﾐｯ､ ﾞi [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ ＿,,＿＿
／＾) .:::| `ｌ|ｉl、,ヽ‐ ⌒´ｉ|ｌ||ｌiィ / 〈ｰ ､ヽ ∧ こ.二ﾉ /,~;::'（ ヽヾﾐﾐｯ ﾞi }~~ ｝ ';;:;li, ﾞiミミミ=三＝-;;;;;;;;;''
￣ヽ.:::::| ヾｉ|ｌ|ｉ|l||ｉ|l|i|ｌ|r'／／ {'ｰ=ヾ＼/ ､＿__ /＼ゞﾘ rt// ,,,,-‐‐''''''}￣~フハ,“二ﾞ´ ,;／;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
∧.::{ ミミ'弍二二二／ ／ Σ ≠､_ } ゛.、 /＼ ＼"//// ;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''
ーヘ＞. ミミミ|彡彡´ ／＿ ＞- ゞ ヽ､,_＿ /,"fr,＼ /二７ ''''' ,r'~ `V ヽニニニ二､-'{ 十 ）＿＿;;;;/
兵卒の恐怖心は、あっという間に臨界点寸前までに跳ね上がった。
／ ｉ ヽ| ＼
// / |│ || ＼
// | ヽ! | ||＼
| | │ ｌ! | l |l |
ﾄﾊi､仆､{_＼ヽ {_, ﾘ ! オッサン！
. 小lｊ」″ i ｡ ﾞTヽ| |
|| {ﾉ ｰ一' | 卜 もう一度聞くが 本当に……
|| ト＿_ _ | ,′
|ヽヾ ┬ﾍ、 | /
ﾞ､ ヽ∨L__ゝ | |/ i
＼」ﾄ--- ' | |／
/｀ｰ‐┬＜j/r一'
| | ＼
| ＼ ＼
. ／: : : :u: : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : :u: : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ | :/. |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 （・） |/:::::::ﾚ（・） }|:./ヽ : |
＜:: |. 小{ _,,.. - :::::::::::､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ::::::::::::::::::::､::::::::::::::: {ﾊ/ V それ以上 言うな！
＼_! u ＿ ' !
ヽ ／ ｀t u ／ とにかく 合流地点に急ぐぞっ！！
___,ｒ| ＼ { / ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼u ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!:::::
うかつに手を出したら、反応によっては、兵卒たちの心が壊れかねない。
藤吉郎は、迎撃を諦め、笙の川河畔に急いだ。
合流地点では将右衛門の的確な援護があり、前衛部隊、偽装部隊共に防衛柵内に逃げ込むことが出来た。
,-‐-､ （.,;;;;;;;;;;;;)ﾞ,;;;;; ::;.:;");; :... :.. ....;;;; :: ;; : :.. __
. ,-､ / IIヽ ﾉ.,;;;⌒ヽ;;;;;::;;;); ::; :┌┐.┌i ┌┐ __ ┌┐ | | [][]
く ＼ ノミﾉﾟ,､ﾟ）,===========i,=..:::;;;;;;（,;;; ::,;;; ;;)",;;;:,;;; ｜└[][]L.ﾛﾛ | [][] | | ﾛﾛ |.[][] l└─┐
/∠◎ヽ≡/ ('-､っ'￣ソ￣￣ .,;;; ;;;;:;;;;;;;; ;): ;"':; ;;;; ::.｜┌┤.r‐┘│┌┘ | └┐└─┐l￣￣
(⌒ヽ ノミﾉ ・ ）,===========i,=..:;,;;;;;;;.);;;;;;;;;;;;;;:':; : ＿ヽ : └┘..凵 └┘ | l￣__l￣￣.┘
ヾ Δ≡/ ('-､っ'￣ソ￣￣.,;;;;;;;;;⌒;;ヾ;;;;;ノ,;;;; ノミﾉ ・ ）,===========i,=..:;;;;;; ':;,;; ;;;;;└┘;:: ,;;;:::;:......
ノミﾉ丶）,===========i,=..:;:;;;;;;;;);;;;;.;.,;;;;':;.;"':; /≡/ ('-､っ'￣ソ￣￣￣ :;;ヽ;;;;:";"; ;;;;;;;;;;);;;::";;::; ;;::;:...
/≡/ ('-､っ'￣ソ￣￣￣ :;;;:ヽ;; ノﾞ＿ヽ ;" ヾく彡ノ］ ,;;;⌒ヽ;;::;;;;;;;;;;（"':;,;;; ;;;;; ;;: : ::.. .
ヾく彡ノ］`‐‐´ヽヽ ヽ | ノミﾉ ・ ）,===========i,=..:::;;;;;;,;;;;;;";"（,;;;;;;;;;;;; ;:;;,;;;:)ﾞ:;;,;;;,;;;: ::..
（ ◆ ） ヾヽ > / `っ /≡/ ('-､っ'￣ソ￣￣￣ : ;;;;:;;;;;;;;;;;ノ':; ;;;; ::;.: :::;::...
∠≡∧≡ヽヽ ヽ | ￣ ヾく彡ノ］`‐‐´くｿ ,､ヽ / く. :;; ヾ;;;;;;;; :";";";":.:;;;;:::...
くｿ ノヾヽ > / `っ （ ◆ ）,--､ ￣ ヽ' `ー-' :;; :: ."; ;;;; ::;.:; ;; :..
| / ヽ | ￣ ／≡∧≡ヽ/ > "::;;::::.."
ノ ) / `っ くｿ ,､ヽ / く.
￣ ￣￣ ￣ ヽ' `ー-' ...＼
_.. -‐……‐- .. _, '´ ｀ ‐- .._ .....＜ 藤吉郎！ こちらに！
´ _／ , , ｀ヽ ..＜
_..二ニ=-‐…ﾆ´ ／ ／／ , ／ ／ (＾ヽ. ／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
´ _.. -‐≠ ／ ／ /＼〃 ／ !(＾ヽ ＼
／ ´ ／′／／ {斗-ｘ/ ィ| l } ＼ ＼＼
〃 ／ /／〃 ヽ｛::/ { ／ノﾉ ﾉﾉ ヽ ｀ ヽ
′ ′ ／ ／/ 〃 / { u ′{::ｊ イ| (＾ヽ }＼ ＼
/ ／ ／ / 〃 /｀∧ , '⌒ヽ / !| ＼ﾉ ヽ、 }、
／ ／ ,′″ ,' ,′ {＿ ノ , ﾘ ＼ ＞‐┘}、
/ ／/ , , / ﾉ…‐-＼＿ イ ＿ノ-‐ ￢=､ ｀￢{＾ヽ. ＼
｛ /〃{ ,ｲ / /_ｒ┘、 ﾌ⌒／ ＼ ｝ ＼ ＼ ＼
/ ∨￢{ ー ／ ／￣｀ヽ _ ..≧=＝￢┐ ＼ ＼ ＼
/ ｊ_ 二ニァ＝={ ｛>､ ` ＜ ＿ ￣ ￢、 ヽ ヽ
_」 ,≠´ く,小_} ＼ ＼＼-‐=ﾆ二￣ ￣｀＼ ｝
_{ ／ ／l｣｣ ヽ ＼＼ ＿ -‐=ﾆ二
/ ,′ ,′ }､ ＼＼￣ _.. -=＝二 { ＼ }
/ { ｛ l、＼ }＼＼´ ｛ ＼ ＼ /
. / ＼ ハ ∨ ＼＼=ﾆ二.._ ｀ `ー ＼ ＞´
/ ／{｀ ｰ- ⌒ヽ、 ＿ ／ } ／ ＼＼ ￣¨ ‐-＝＝‐ ´
しかし、雑兵をなぎ倒し足止めには成功するものの、
前野隊の矢も、弾も、なぜか十郎左衛門たちの巨躯にひとつとしてあたることがなかった。
,.ｲ /| ,.イ,. イ ,
∧ /::〃:::ﾚ':::::::::::/／/,.イｨ
_ _ ﾄ＼|:::V::/:::::::::::::::::／::::／::::::ノ
＼ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'´￣二ヽ、
,.=ミ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::≦ニ＝- ､
＿／:::::::::::::::::::::/_/_/::::::::::::::::::::::::::::::::::￣二ア´
_＞::::::::::::::::::::::::i::ﾊ∧「fミ､:::::::::::::::::::::::::`ー‐彡'
_フ:::::::::::::::::::::::iﾊﾚ'´ 示ﾐﾊ`::::|:::iﾊ::::::::::::::::_∠イ
￣/::::::／:人:∧!ヽ,._弋ソ Vﾊﾅナﾐ､::::::::::`ー＜_
∠:::::/::::,公从 ､ '´ 心jﾊ::::::::下､￣
´￣/::::イ{ r' r'ヽ. ゞ'/::::::ヽ::| `ｰ
∠ イ:::＼｀ _,.--､ ｀´,':::::ﾄ､:ハ!
/_,.イ:八 ヒ二:ヽ＼ ﾉ::::::| ヽ ち 悪運の強いこった
/:::/::|＼ ヽr' ,.ｲ::ﾄト､!
/＜￣! ＞r､ _,.. ＜二}ム、
_,.ｲヽ._ V_,. --ｧ' ´ _,.ｨ仁彡' ﾉ ﾊ
/ ﾄ､／ ／ ／ ／ ／ ／／--､
__{ {{ V /// /二／ ／ ／／::::／:｀ヽ
/´:::∧ V /// /ー―／ ／／::::::/:::::::::::::∧
i::::::::|: : / /// ////´＿／／::::::::::/:::::::::::::::::::::i
_.. ⌒'' .. _____
／ _,.. -=二ヽ ｀⌒ヽ
,.. _｣ ／彡=- 三ﾆ=- ＼＼
,′ ,..ヽ{/{_,,.. -―‐-=ミ ＼｀ ＼_.ィ
{ /／⌒´ ∨ ＼__ /}
ヽ { ∠⌒ ∨ .／ ,′
} 〉 ､__ ヽ{_／r‐ｔ屶 ∨⌒V
__ノ/} rｔ匀｝ 〈ヽ / _/
｀⌒. / u ﾉ ./／ 連中 悪い神様でも
. ヽ r‐く/
ヽ マ二⊃ /ヽ/ ついているんじゃないのか
:. ´ ／ /
｢￣}} ＿__ ,. ＜ {｢￣￣｀ヽ
| :}} } {{ |
| /V}/⌒厂｀⌒Ｙ{∨＾ヽ |
l ｝ } { / :{ 〈⌒ |
__{ 〈 } Ｏ / { / | 、 ← 荒木村重 ３６歳
__.. -=ﾆ／ い , { :{ﾆ＼ 池田家家臣
-=ﾆ二二=- ¨ L ＼ / 〉 ＼二ﾆ=-
ここで計画の一部変更を、織田勢は余儀なくされた。
_,,,..-.ｰ.─.-.-....､._
二ヽ,,..::"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:..､
／::::::::｀`:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::::::u::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::u::::::＼::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ:::::::::::ヾ:::::＼:::::::::',
/:::::::::::::::i:::::i!::::::::::::::::ヾ:::::,,∠,､_:::::＼::::＼:::::',
i::::::::::::::::!:::::i i:::::::::l::::::::イ＼＼＼:::::::::＼:::＼::',
l:::::::i::::::::!::::i,,ゞ;::::::::i:::::::::l >≧r､＼::::::ヾ＼_::＞ 本来なら この場所で
ｌ::::::i!:::i::::l;/i ._,,＼::::!､::::::l 辻ヾ〉 ＼:::ヾ）::::＞
i:::::ﾊ::::|::::l:::i〈｀（ﾍ＼! ＼:', ゞ-′ ラ∨/"´ 敵を いったん押し返してから
l:::i l:::|::::lヾ､ 弋i;） ヽ ＼ ┌::ソﾉ
∨ l::::l::::l:::＼ " u ﾍ::::/ 退却するつもりだったが……
＼|＼!＼ ′ ∨
ヾ ヾ ､ ‐- , ゝ､
｀ ､ , ′ ／ ＼＿
｀ ｰ ＜ ／´ ／:::::￣｀ｰ-
_ノ´∧_∧ ／::::::::::::::::::::::
:::::´￣／ /〈::ヾ∧ /:::::::::::::::::::::
:::::::／ / ﾉ::::〈 ヽ /::::::::::::::::::::
_,.ィ'三三二ﾆ二三ミー ､、
,ｨ'´ィィィィ彡三ﾆｴﾆ二三ミミヽ
,ｨf//ｨ'ｨ'ｨ'ｨ'／ィｼ' ｀`ヾヽﾐﾐﾐヽﾐﾐヽ
ノｨ'//,'ｲ///,ｲ!lj/ u l|lﾄﾐﾐﾐtゝ､ミ'、
//ｲ{|{lh{lilililil|l| |i,' u 八ﾐヾ｀ヽヽﾐ':、
ﾊ{｛{N､',',',､{（(li| |l ,.........||＿!l|l|lﾄﾄゝﾐヽ丶、
!|l{lﾄi､',ﾐﾐﾐ','ji|l|l!:||:.i /:.:.,:'ｨﾘftiﾐkjljljlj|j|トミミミ≧ｭ､、
､ヾミﾐヽヽ',',}｝l|:.||: | ,':.:.: ｀`lF彡ﾄ'ﾘl|l|l|l|lﾄ､liトミ三ﾐﾐヽ
ハ',',}｝}iﾄＮ|}|ljj|:.|! !:.:.. |l ｛l|l{lﾘﾊﾄl|l|､}〉| ｀ヾヽヽ うむ……
ﾊﾘﾄﾐ',W八ﾘﾉﾂ'.:.ﾘ ,..、 |l u |ﾄﾄWl|l|l|lNjljl| ヾｿ}
{{{{｛lﾘﾊﾘllﾂﾉ/.:.:/: '―' '、.:ﾘト､{｛､',NNhﾄ、 ﾉﾘ′ 自軍の このテンションでは
,）}Ｗ/}｝ﾘﾉ,ｲ:,､'＿＿＿＿＿,.ﾒｨﾘj}j＞､{（(NﾄV、 ,ｲjﾘ
ｲﾉﾘ//ﾊ}l//ｲ/｀ ―----― ´ /ﾘﾉﾊﾉﾊﾄﾐヾミﾐﾐゝ､/ﾉ/ 控えた方がよかろう
//ｲﾉﾊﾘﾉｲﾉﾄi{、｀:.:.‐;,-;,‐.:.:´ ｲﾂﾉ八ﾄﾐﾐト｀ヾヽ、ﾐ｛{{/ー- 、
｛{{i{i{i{(({i{i{i|l|l|ﾘﾊﾄi､,ｲi{,,,}iﾄ､ｨﾂ{fﾘｲ ﾊliliﾄミヾヽ',iﾄﾐヾWト､ ヽ
,}）}）}lﾄiﾄl|l|l|l|| `ﾂﾉﾘ{｛{M}｝lﾘｨfｲヾ! LlLlレ‐=ﾐ)}lト}|l|liヾ'、ヽ、
__,.ノｨﾒｲﾄ'､',',lililili|::..'´,ﾝiﾒ!ﾙｲl/lｲ八`/ {´￣/ Ｗ!,ﾘﾘﾊ ヾﾐ､i}
ﾆ彡'´ 'ﾘ ヾ',lNi|l:.:.:、 ´jﾂ ヾ' / ,':: '、::/ ヾﾐ彡小、_, ﾘ
´ ／ /| ヾ',W :. / ' ,':: ∨ X` ,ﾉ '′
／ ,':| ',iﾘ .::ﾉ /::: / ∧`ー-、
/:::| }ﾄ、 / ,':::: / ∧､ 丶､__
＿＿_
..::´::::::::::::::::〃⌒ヽ､
_ ／::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::＼
ｊ/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
i::::::/::::::i::::::::!:::::::::::::､::::::::::::::::::::::::::', ＼
|:::/::::::::ｉ::::::∧:::::::::::::ﾄ､::::::::::::::::::i､::l ＜ 小一郎！ 柴藁に火をつけろ！
､__Ⅳ::::/:::i:::::/__!::::::::::::匕ヽ:::::::::::::ハ:| .＜
. ﾌ::l::ｒ'l:::/!::/ｾﾐl::::::ﾊ:::尨_ハ::::::i:::ﾄ､`! .＜ これより ただちに関峠に向うぞ！！
´￣]八!/i」:瓜ﾘ !／ Ⅳ 小ハl ＜
ｊ､八i ´ ｊ〉 爪i ／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
ｊヽ､ ｔ＿ｱ .ｨ
_＿／/| ヽ __／/ |＼
,...-',,⌒ゞﾐ､::／::::| 〈 ／ .|::::＼ﾞ''ｰ-::､_
/::／.:::::::::::::..ヽ :::::/∧。V￣＼ |:::::::::＼:::::::::::::｀ヽ,
/:::::::::::::::::::..`ｰ-､::::|/＼丱／/ ヽ/|:::::::::::::::ゝ::::::::::::::::|::}
. |::::::::::::::::::::::::::::::;;_ヾ| |＿/ .|―ー＜::::::::::::::::::::|::::i
|:::::::::::::::::::::::::::::::..｀''ヽ､ |;;| |::::::::_ノ⌒ ｰ - ,,,＿＿ ＿
. l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..ﾞヽ.､ ,r‐'ﾞ ／/ ヽ
|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ヽf ヽ l / l
. l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,,-''',ﾆ,-'" ＼___ /
ヽ;::i:::::::::::::::::::::::::::::::::/ .／ l ＼X=-､,,＿_／
ヽl;:::::::::::::::::::::::::::::::| | ﾉ ` ､ ヽ ,ﾍ./::::::I
ヽ､:::::::::::::::::::::::::| l i´ ` ､ ﾉ ヾ|::::::::丿
藤吉郎は、朝倉勢の本隊が混乱から立ち直る前にと、関峠への退却を下知した。
＿＿＿___
. ...:´.::::::::::::::::::::::::::｀.. .
／.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
, '.:::::::::::::::::::::::::!:::::::>...:::::ハ:::::::::ヽ
' ...:..:.:.:::::::l.:::::::::|ヽ::Ｘく｀ヽ:::::',.::::::::::..
//.:::::::_ｊ!:::八:::::::::r''ィ´ｊ::ト 八::∨.:::::::::.
〃.:::::l.::/｣＞､ヘ:::::| l:::::::j }｀ヽ.::::::::::.
｜.::/!:::Y lﾉ:::} ヽ! ゞ''" /.::::.::::::::::::::! .＼
|::/::jﾊ:} ゞ'"ﾉ 厶イ.:::::::::::::::! .....＜ いいか！ お前ら！
ｊハ:::::::＼ ｀ |.::::/.:::::l::| ＜
|:::::::::｢｀ ´ ） u l.::/.:::/::!:ｊ .＜ あわてるんじゃねえぞ！！
|::::::::八 |/.:::/l:// ......＜
!:::::/ ヽ:`ト.. . .イ.:::::/ .／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
,.ﾉ∠..＿｣ハ.:::ﾄｊ｀ ‐ ´ !/}/
／ ￣｀丶::::＼ ﾄ､__
／ ＼::::＼ｰ ､ ｣::i ` ー- ､
ｒ::.く;;;;..＞ ＼::::丶...ノ::ﾉ :.
／ ` ー‐ '" ｜
! _ l 八
ノー=ミ;;;;｀ヽ:::. .:.:::::/ ヽ. ヽ
, - ―‐‐ - 、
／....:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.... 、
'...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:...＼
/.:.:.:.:.:.:.:u.:.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..ヽ
./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｉ:.:.|＼:.:.:|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.}
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|ヽ}＼ヽ｣､.:.:.:ﾊ:ﾊ:.:.:.:,′ ＼
./ .:.:.:.:.庁ヽ:ﾄ､:.:| '／灯` ∨イ }|:.:./ .＜ 山犬も 獲物とするのは
.／..:.:.:.:.:.:{ {ハゝ '┘ { じ ﾋ儿/ .....＜
.／....:.:.:.:.:.:.:. ＼┘ ＼ヽヽ ヽヽ| .....＜ 群れから外れた奴からだからな
／....:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: Ｔ ＿＿ ﾉ ＜
ｰ―一勹.:.:.:.:.:.:.:.:.:| ＼ 丨 | ／｛ ／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
／...:.:, ｨ/.:.:.:.j. ＞ 廴＿_ノ个ー┘
∠ － 厶ｙイ }仆ｰ┴‐- 、
＿ｒ‐＜ 弐 川 ＼
, ´ '气竺竺竺彡 ′ ＼
／ .//＼
／ 丨 // ＼
入､ ヽト='く ＼
／ ＼､ xベｰ | ＼
,...-:‐:::''''''::::‐:...,
,..:'´:::::::::::;､::::::::::::::::::｀':.､
/:::::::;:::; !::/ ヽ l'､::::､::::::::::ヽ
,'::::::::/l/_!/ ヽ!-くlヽ:::::::::::',
, -くヾヽ ,':::::/!ｨl':ヽ'｀ ´.i'':::ヾ.､'､::::::::i
, '´ ヽ ';-'ｰi !:::/,' .!;:､::| |r';:::| i !::::::::! ＼
／ ヽﾉ-'｀ｰ,.ﾉ l:::::l.' ヽ-' , ｀ー' ' .!::::::::| ＜ みんなと一緒なんやから
,' / ／ l::::::! ＿＿ ,, |:::::::::! ＜
,' ''' r '´ .!::::::l |! ! /:::::::::| ＜ なんも心配は ないんやで！！
,' .,' |::::::::ヽ ', / ,..:':::::::::::::! ＜
. ,' .i l::::::::::::::｀':-; ,｀ー ' ,.ィ:::::::;::::::::::::! ／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
. ,' .! |::::::|!::l;::::::::| ｀ "´ !::::::l |::::::::;'
. i ! ';:::::!'､|ヽ::ノ .';::::;' |::::::;' .| .!
i l＿ ,_-､‐'ｰ=''"´ヽ::!￣ヽヽ ,..:':;.' ｀l::::/￣｀ｰ.､,.､_＿ l i
! ! ヽ:', ヾ ｀'ｰ｀ﾆﾆ´- '´ ﾚ' ,':;-｀ー ! l
i ' !::l i ,i , ;'::i ヽ !
ヽ..,,_ !::;! ､l i ! .l / !::l !
｀" '''ヽ-'; ' ヽ l 'l .!' ,: ヽヽ,,... -‐ '' "´
￣｀' ‐- .,ヽ i , ! ' ,.. -｀''''´
｀ｰ! ::.. ', ...::: 'r ''"´
/ u ,人/ uヽ ',||i }i | ;,〃,,
〉 ､ﾌ / /＼ Yﾍ .}.|||| | ! l-'~､ミ
/.', u Ｚ r' , ＼/ ヾ.ヽ ,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ
( ', ﾐ _} （、 ｛ 爪_ / /}i } .{/ﾞ'､}|||/／ u i| };;;ミ
/⌒ ﾄﾐ _｝ {_＼{_(ｲ_｡7∠ィiｌﾉ- Y,;- ｰ､ .i|,];;彡
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ゝヘ :::::{ ヽゝ 彡^ r_j__ｨ ィ ,l|||＿_ …… { く；ｧｿ '';;,;'' ﾞ};;彡ﾐ ……
ーr‐'.::::::ヽ }ﾄ、 ヽ‐--= ´/ ,i|l|l三| ヽ、 ﾞi [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ ＿,,＿
ヽ.: .:::::::} l|ｉ! 弋三- ´/ ,|ｌ|l|!厂} ＼_ ﾞi }~~ ｝ ';;:;li, ﾞiミミミ=三＝-;;;
／＾) .:::| `ｌ|ｉl、,ヽ‐ ⌒´ｉ|ｌ||ｌiィ,,,,-‐‐''''''}￣~フハ,“二ﾞ´ ,;／;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;
￣ヽ.:::::| ヾｉ|ｌ|ｉ|l||ｉ|l|i|ｌ|r'／／;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'
∧.::{ ミミ'弍二二二／ ''''' ,r'~ `V ヽニニニ二､-'{ 十 ）＿＿;;;;/
この退却は、隊伍が整えられた整然としたものとして始められた。
しかし、計算違いも２つほどあった。
ひとつ目、敵軍の錬度が想像以上だったこと。
混乱から抜け出した朝倉勢が笙の川河畔に到着したのは、
藤吉郎が思うよりもずっと早かった。
,. - ￣￣｀´ ゛ ヽ､
／ ＼
／ > ヽ
/ ／ﾍ .､ ヽ ヽ
/ / // ﾞ､.} ! |
| i / | /,´/ ､___i |ヽ､ | | やっぱり逃げ道は若狭街道か
| | | /_ イ´/ |l｀ヽ | l |
| l | l´l / | ﾘ ﾘ| / そうよね それしかないもんね
i V{ l! ､ ´,-‐‐-､l} /|､ , -､
＿___ﾉヽ ヽ ,r'´ﾞﾞ｀ ,,, /,イ/ ,>'´ ヽ それじゃ 追いかけるとしますか
/--､ヽ､｀ヽ＼__ヽ ,,, l ,|,>'´ ／,ソ
ト､ ｀ ｀ヽ､ ヾ､ r ‐-, , イ/ / ／
｀ー-､ ヽ､ ｀- ' ,. ' / / ／ ／｀ー,
__ ＼ ＼ ヽ f=-､ー ,.ﾉ,=} / /／ __, ／ ,,ｨ
/___｀ ー､----ヽ ! , } rr_' __｀-i i´___ヽ､＼ //￣ ,/ ,／
{ ｀ヽ ヽr―--',.ノ'´ __Y｀f- ｀ ー<--=,< ム-==-､
￣｀ﾞー､ / } ,r |__|- / ヽ / ,. ―-,}i }
r,r {ー‐' ｀Y { //l|ヽ､ / | ヾ´ ／ ,/
{ ヽ ノ !,ヽ､ // | | | |｀ヽ､ / { ＼／ ,／
ヾ ーr' / | |｀ー'// | | | | .| | ヽ ヽ
ふたつ目、織田勢は笙の川を渡渉する際、朝倉勢が続けないように、
渡河地点に急増した防衛施設に火を放ったのであるが……。
ここが自領である朝倉勢は、他の渡河場所をあっさりと見つけだし、
たちまちに笙の川を渡ったのである。
/| _. /| _. /| _. /| _. /| _. /| _
__ ｜|| l __ ｜|| l __ ｜|| l __ ｜|| l __ ｜|| l __ ｜|| l
/ /∧l/ V / /∧l/ V. / /∧l/ V / /∧l/ V / /∧l/ V / /∧l/ V
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l/ `' l/ `' l/ `' l/ `' l/ `' l/ `'
,,＿∧ ∧＿Å ＃__＃ ∧＿∧ §＿§ ,,,,,,,,,,,, ↑＿↑ ∧,,∧
（◆∀・） （ﾒ皿●）（ ・д・） （ ﾟ皿ﾟ ）（ ・∀・） （ ﾟ∀ﾟ ） （ ・д・） （・д・）
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人人∧_∧ 个__个 tttttt ▲＿,,,,,, △△△ ∧∧ へへ ∧＿∧｀）人人
（ ﾟ皿ﾟ）（◆∀・） （ ・∀｀）（´・∀・｀）（ ・皿・） （ﾟ∀メ） （・Д・） （ ・∀・ ））
━∪∩━〈＞∩━〈＞∩━〈＞∩ ━〈＞∩ ━〈＞∩ ━〈＞∩━〈＞∩━〈＞
人人,,,,,,,,,,, ↑↑ ∧,,∧ ∧,,,,,,,,, ／ゝ,,,,,, tttttt ▲,,,,,, △▼△｀）人人
（ ・∀ﾟ ） （。∀ﾟ） （ ・皿・）（ ・д・,,）（◆∀・,）（ ・д・,,） （◆∀・） （ ・皿・））
´´━∪∩━〈＞∩━〈＞∩━〈＞∩ ━〈＞∩ ━〈＞∩ ━〈＞∩━〈＞∩━〈＞
人人l , Ｏ l , Ｏ l , Ｏ Ｏ 、 l l , Ｏ Ｏ 、l Ｏ 、l Ｏ 、l｀）人人
人人人人人人人人88888 ∧＿∧ ∧＿∧人人人人人人人人人人人人
人人人人人人（ ･≧･ ） （ ＾＾ ） （;:.@盆@）つ人人人人人人人人
人人人人( つ / ヽ[| ⊂[） .( つ /人人人人人人人人
入入入入入| (⌒) (⌒) | （| (⌒)）入入入入入入入入入
人人人し人人人人人人人人人人人人人
渡河した朝倉勢だが、すぐさま襲いかかたったりはしなかった。
代わりに織田勢をとり囲むように軍を展開し、ジワジワと距離をつめた。
/: : /u : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: u: ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/u |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : _: : : / 〈 ノ |/::::::::ﾚ ヽ }|:./ヽ: : |
＜:: |. 小{ _,,.. -:::::::::::::::､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:| くそ！
厶ﾍ ﾊ u :::::::::::::::::: ､::::::::::::: {ﾊ,;'
＼_! ' u ! どこまで基本に忠実なんだよ
ヽ 'ー―-- ／
___,ｒ| ＼ u ／ 厭らしいたらありゃしねえ
／:/::::| ＼ ヽ _ , ィ ´
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !
兵卒は戦闘準備のため前夜一睡もしていない。
体力、そして気力は尽きかけ、恐怖心を振り払うのも困難となってきた。
はるかに格上の織田相手にあんだけ粘り強く健闘したのに、雑魚なわけないよね！
隊列を組んでいるから敵は襲ってこない。理屈は分かっている。
だが、隊列を組んでいるから移動速度が遅くなり、敵に追いつかれる。
ここで、身軽に逃げだせば自分だけは助かるのではないか。こうした錯覚にとらわれる者も多かった。
＿＿＿__ 从从从从从 ,,､,､､,,,';i;'i,}､,､
／ ＼ |i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i| ヾ､'i,';||i !｝ 'i, ﾞ〃
ゝ ヽ ｣i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!iト､ ﾞ､';|i,! 'i i"i,
/ u ,人/ uヽ , ´ ゞ=-一 ヽ `､||i |i i l|,
： 〉 ､ﾌ / /＼ Yﾍ / u ＿ l ',||i }i | ;,〃,,
： /.', u Ｚ r' , ＼/ ヾ.ヽ l / ∠ u ! .}.|||| | ! l-'~､ミ
： ( ', ﾐ _} （、 ｛ 爪_ / /}i } | ﾑ i!r'⌒ｰ - r‐､ ,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ
/⌒ ﾄﾐ _｝ {_＼{_(ｲ_｡7∠ィiｌﾉ- ： 〈_＿､_八､＿＿__, ｌｲﾍ| .{/ﾞ'､}|||/／ u .i| };;;ミ
{.: .:::::::::::∧kｰ-＜｡≧⌒ミ ｛ｌ|ｌ!ニ, ： ： f} ﾓ ｪｧjヾ≧ｰtｧﾔ 八_ﾘ ： Y,;- ｰ､ .i|,];;彡
ゝヘ :::::{ ヽゝ 彡^ r_j__ｨ ィ ,l|||＿_ ： ﾍ 一' i| ー _ノ ｲ､： iil|||||liill||||||||li!=H;;;ﾐミ ：
ーr‐'.::::::ヽ }ﾄ、 ヽ‐--= ´/ ,i|l|l三| ヽ、 ﾄ､∧ ヽ_,／ x /ヾﾐﾐｯ､ ： ： { く；ｧｿ '';;,;'' ﾞ};;彡ﾐ ：
ヽ.: .:::::::} l|ｉ! 弋三- ´/ ,|ｌ|l|!厂} ＼_ゞヽ,ﾍ ﾄｪｪｪｪｲ /,rﾍﾞヾﾐﾐｯ､ ： ﾞi [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ ： ＿,,＿＿
／＾) .:::| `ｌ|ｉl、,ヽ‐ ⌒´ｉ|ｌ||ｌiィ / 〈ｰ ､ヽ ∧ こ.二ﾉ /,~;::'（ ヽヾﾐﾐｯ ： ﾞi }~~ ｝ ';;:;li, ﾞiミミミ=三＝-;;;;;;;;;''
￣ヽ.:::::| ヾｉ|ｌ|ｉ|l||ｉ|l|i|ｌ|r'／／ {'ｰ=ヾ＼/ ､＿__ /＼ゞﾘ rt// ,,,,-‐‐''''''}￣~フハ,“二ﾞ´ ,;／;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
∧.::{ ミミ'弍二二二／ ／ Σ ≠､_ } ゛.、 /＼ ＼"//// ;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''
ーヘ＞. ミミミ|彡彡´ ／＿ ＞- ゞ ヽ､,_＿ /,"fr,＼ /二７ ''''' ,r'~ `V ヽニニニ二､-'{ 十 ）＿＿;;;;/
関峠の標高差は９０ｍ弱。そこに至るまでの上り坂が、彼らにはまるで立ちはだかる絶壁のように感じられた。
そして、関峠までもう少しという地点で……。
__,ゝ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ﾍ、
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＞;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ト-､_;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ﾐ三 , ヽ＼
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ゝ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;| /rﾍヽヾ-='''ｼ ≡ヾr＝〈 ﾉ、
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::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;{ /! 三|三三 ヽ / Lｒ‐-､ ﾉ
二≡=‐､_:::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;`':::ﾚ| 三|三≡ ! `ヽ'‐′
三 '''‐-,,_ ＼_::::::::;:;:;:;:;:;:;:;:|/| !三三 l (∠L..___ l ……オオオ
二 ヽ}￣`ヽ､::::;:;:;:;:;ﾚｲ ヾ三二 l ｀Y
三三. l!三≡ミ､::::::;:;:;:;| ヾ三二 ヾ -‐'' ／
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ヽ,､;;;;;;;i!::::::: ::::: :::::::::::::::: 彡／~_,,
ゝ|;゜ヽ､i!,ｨ'"´:::::::::::::: ＼＼;;;;／／::::::::::::::::: :::: ／ ／;
ヾ`i::::::`i!:::: ／::/::::＼ i //: ::::::: ::::::::: ::: /`ヽ;
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ノ;＼ |;;;ヾ;rｰi=､:::::: i;;i!;; ;;;; ;;;;/'( ﾉ_ノ''~:;:::::::::: ／
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これ見よがしに追撃隊の最前列にあった十郎左衛門の咆哮がこだまし、
朝倉勢の鬨の声が続いた。
＼ ...／
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＿＿＿__ 从从从从从
／ ＼ |i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i|
ゝ ヽ ｣i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!iト､
/ u ,人/ uヽ う…… , ´ ゞ=-一 ヽ
： 〉 ､ﾌ / /＼ Yﾍ / u ＿ l
： /.', u Ｚ r' , ＼/ ヾ.ヽ l / ∠ u !
： ( ', ﾐ _} （、 ｛ 爪_ / /}i } | ﾑ i!r'⌒ｰ - r‐､
/⌒ ﾄﾐ _｝ {_＼{_(ｲ_｡7∠ィiｌﾉ- ： 〈_＿､_八､＿＿__, ｌｲﾍ|
{.: .:::::::::::∧kｰ-＜｡≧⌒ミ ｛ｌ|ｌ!ニ, ： ： f} ﾓ ｪｧjヾ≧ｰtｧﾔ 八_ﾘ ：
ゝヘ :::::{ ヽゝ 彡^ r_j__ｨ ィ ,l|||＿_ ： ﾍ 一' i| ー _ノ ｲ､： あ あ あ……
ーr‐'.::::::ヽ }ﾄ、 ヽ‐--= ´/ ,i|l|l三| ヽ、 ﾄ､∧ ヽ_,／ x /ヾﾐﾐｯ､ ：
ヽ.: .:::::::} l|ｉ! 弋三- ´/ ,|ｌ|l|!厂} ＼_ゞヽ,ﾍ ﾄｪｪｪｪｲ /,rﾍﾞヾﾐﾐｯ､
／＾) .:::| `ｌ|ｉl、,ヽ‐ ⌒´ｉ|ｌ||ｌiィ / 〈ｰ ､ヽ ∧ こ.二ﾉ /,~;::'（ ヽヾﾐﾐｯ
￣ヽ.:::::| ヾｉ|ｌ|ｉ|l||ｉ|l|i|ｌ|r'／／ {'ｰ=ヾ＼/ ､＿__ /＼ゞﾘ rt// ,,,,-‐
∧.::{ ミミ'弍二二二／ ／ Σ ≠､_ } ゛.、 /＼ ＼"//// ;;;;;
ーヘ＞. ミミミ|彡彡´ ／＿ ＞- ゞ ヽ､,_＿ /,"fr,＼ /二７ '''''
＿＿＿__
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〉 ､ﾌ / /＼ Yﾍ
//.', u Ｚ r' , ＼/ ヾ.ヽ ......＼
( ', ﾐ _} （、 ｛ 爪_ / /}i } .＜ も もうダメだーーーーっ！！
/⌒ ﾄﾐ _｝ {_＼{_(ｲ_｡7∠ィiｌﾉ- ＜
{.: .:::::::::::∧kｰ-＜｡≧⌒ミ ｛ｌ|ｌ!ニ, ／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
ヘ :::::{ ヽゝ 彡^ r_j__ｨ ィ ,l|||＿_
ーr‐'.::::::ヽ }ﾄ、 ヽ‐--= ´/ ,i|l|l三| ヽ、
ヽ.: .:::::::} l|ｉ! 弋三- ´/ ,|ｌ|l|!厂} ＼_
／＾) .:::| `ｌ|ｉl、,ヽ‐ ⌒´ｉ|ｌ||ｌiィ /
￣ヽ.:::::| ヾｉ|ｌ|ｉ|l||ｉ|l|i|ｌ|r'／／
∧.::{ ミミ'弍二二二／ ／
ーヘ＞. ミミミ|彡彡´ ／＿
从从从从从
|i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i|
｣i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!iト､
, ´ ゞ=-一 ヽ
/ u ＿ l ＼
l / ∠ u ! ＜ 逃げる逃げる逃げる逃げる
| ﾑ i!r'⌒ｰ - r‐､ ......＜
〈_＿､_八､＿＿__, ｌｲﾍ| ＜ 俺は逃げるぞーーーーっ！！
f} ﾓ ｪｧjヾ≧ｰtｧﾔ 八_ﾘ ＜
＿_ ﾍ 一' i| ー _ノ ｲ､ ／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
ヽ、 ﾄ､∧ ヽ_,／ x /ヾﾐﾐｯ､
＼_ゞヽ,ﾍ ﾄｪｪｪｪｲ /,rﾍﾞヾﾐﾐｯ､
〈ｰ ､ヽ ∧ こ.二ﾉ /,~;::'（ ヽヾﾐﾐｯ
{'ｰ=ヾ＼/ ､＿__ /＼ゞﾘ rt////
Σ ≠､_ } ゛.、 /＼ ＼"////
＞- ゞ ヽ､,_＿ /,"fr,＼ /二７
ここで、ついに兵卒の心は砕け、たちまちに隊列は乱れた。
押しとどめることは藤吉郎にも不可能だった。
. ／: : : :u: : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : :u: : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 ﾟ |/ ﾚ ﾟ ..}|:./ヽ: : |
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:| ＼
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V ＜ 待て！ 危険だ！
＼_! u ＿ ' ! ＜
ヽ ／ ｀t u ／ ＜ お前ら 戻れっ！！
___,ｒ| ＼ { / ／ ＜
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´ ／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
／::::::/::::::| ＼u ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!:::::
同時に、朝倉勢は、包囲殲滅の一斉攻撃を開始した。
／ ／ ≫=／^／ ／ ＼＼
/／〜-ァ 彡 ((＿ ((_/ / ／ 〉 ヽ
ｰ=二＿ ￣ ￣ノ/ / ／ / / ﾊ
r＜⌒ ＼ ／ ／ { { ∠__￣＞‐ ''"/ ／j ﾞ､
＜^⌒ヽ/＼ `く { ハ ! /＝=ミ< ／ ﾉ/ ト＼
＼ ＼ヽ ヽ ヽ ﾍﾞ､ { }ﾊ { ;:;:;:;:; __ У ﾉ
γ"⌒ ＼ ﾄ、ヽ} Y } } ヽ＼ ＼＼ ^ヾ / /／
｛ /⌒＼ﾉ ｝ノ―-}ﾉ ﾉ __∨ヽ ￣r‐- ､ ' ;:;:;シ イ( よーし
弋｛ 乂＿ ￣/ ￣ ￣＼￣ ＼乂 ノ ￣/__
＼ ､＿彡_L -‐＜ ﾍY 》､＿... -＜ ヽヽ 皆☆殺☆し の時間よ！
￣ }⌒＞､o ＼ }ﾄ､ {{ / ＿》⌒`ヽ＼ｿ
／⌒＼ ＼ ヽ 人＼!{/ﾌ￣ ｝‐-ﾐζ
＞'" ヽﾊ j/ / ￣Tﾍ―┴‐-＜ ＿
／ -―- ､__j }_j∠-――-、 j ＞ｲに}ﾌ ＼ ￣`ヽ
〈 / /￣:::::::}}--〉`ミこ／ ⌒ﾊ｝
`＜__ / //:::::::::::::;;j}二〕 ＼i、 ＜ノ
r＜~＼`ｰミ＿ ヽ //‐--‐イ }`''" }＼
＼ ＼＼ 「｀ト ＿＿／" =ﾉ/i= ﾉ ヽヽ
＿ ＿＼ ＼ヽ { } ﾄ､,,_`＜..,,＿....／/ ﾊ,,,＿_彡'" ｝ }
: :￣`＜ : : : :＼ ヽYl }､!:::::::77〜-､,,__／ /､,,,_/ ノ ﾉ
: : : : : : : `ヽ: : : :＼} !l jノ:::::://::〈こｰ∠＿/__／ ￣
: : : : : : : : : : `:ー--「T:::::::://:::::::::::::￣77ｰ／ ＼
ヽ: : : : : : : : : : : : : ﾊ i:::ノノ:::::〈こー---:癶 ＼＿＿
}: : : : : : : : :-‐'": :癶 `く::::::::::::::￣77:::7￣￣＼ ヽ ヽ-‐┐
ノ: : :-‐ : : : : : : ／: : : :＼`<::〈ミ二ﾆﾆ7: : : : : : : ＼＿ ﾉ::::乂ｦ
: : : : : : : : : : : :/: : : : : : : :｀＜ミｰ{ {彡癶: : : : : : : : ヽ ￣ ⌒"⌒
志村、そいつ名人越後ちゃうで
迫りくる朝倉勢、特に十郎左衛門の姿は、兵卒には魔物にしか見えなかった。
.＼ ＼ ／ , ＞ -―
./|＼ ＞ ―- ､ 、 ／ ,＞ ´ ___
/ .l / ＼ ／ ,＞ ´ ／/´
/ V ... ヽ＼ ／ ＞ー--- 、 ./;;;/
.′ ＼_ ::::::::.. ∨,＿＿＿＿／ ／ー―― ､;;ヽ /;;;/
. | ::::::::::::.. V;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ー;;;l ﾊ、＿／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;l /;;;;;l
.ﾊ ...... .:|::::::::::::::.. 〉z‐_ｰ＜;;;;;;;;// l:);;;;;;;;;｀;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;-;;从;;ー;';;;;;;/
∧ ::::::::::............:::/::::::::::::::::人＿＿二),,,/;l,,,,jﾑ;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;从;;;;;;;;／
＼::::::::::::::::::人:::::::＞;';≠≠彡彡彡彡く´;;;;V;;;;;;;;;;;;;;;;;;V;;;;;;;j;;;;;;;从￣
/;ー‐;;'ﾍゝ≧ﾆ彡彡ﾃﾑ〇/彡彡彡';;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i;;;;;;j;;;;;;;;;;;从
从;;;;;;;;;;;;;;;;Y;;;;０}ヾ⊥=､ﾐﾐゞヾヽ彡;Y;;;;;/ミ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;};;;/;;;;;;;;;;;;;从
.从;;ヾ;;;;;;;;;;;;ﾞi〃ﾂ´r‐zノ彡彡ヾ＼彡;;､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;人
从;;;;;ヾ;;;;;;;;;ﾍﾐ{三_ゝ{ﾆ彡ﾍT7ヾヾゞー;;;;;;;;;;;;;;;;;;;彡;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
从;;;;､;;;;;ヾ;;;;;ﾍﾐTVWヽ'ﾍ'ﾍ)}l|》ヾゞヾゞゝ‐;;;;'';;;;;;;;;;;;;;;入;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;从
从;;;;;;;ヾ;;;;;;厂"ヾ'ﾍl l ＿ ノ/ﾉヾヾiヾｼゞヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;从 V;;;;;;;;;;;;;;;;;;;人
.从;;;;;;;;;;;;;;;;{ ｀ヾヾゝ＝彳ヾヾ/ヾj;;;;;i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;从ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
);;､;;;;;;;;;;;;;;ヽ, .込巛巛ヾヾ彳;;;ﾉ;;;;;;;;};;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;};;;j;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;从
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,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ ＜ ひーーー 助けてくれ！！
.{/ﾞ'､}|||/／ u.i| };;;ミ .＜
Y,;- ｰ､ .i|,];;彡 ＜ 勘弁してくれーーーーっ！！
iil|||||liill||||||||li!=H;;;ﾐミ ＜
{ く；ｧｿ '';;,;'' ﾞ};;彡ﾐ ／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
ﾞi [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ ＿,,＿＿
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そして、初めのひとりが太郎太刀の餌食となった瞬間、殿軍は崩壊した。
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ヽ::::::::';''' ''`` 。
τ'::/ .;:
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(::::::::::::::::::::::::::::冫 `'`' 、,:'::::::`:::,,,, !:::::ノ ・
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朝倉勢は、逃げまどう人の集団となり果てた織田勢を、まるで収穫物を刈りとるかのように討ち取った。
殿軍だったものは、あっという間に半数以下となった。
. ／: : : :u: : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : :u: : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ | :/. |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 （・） |/:::::::ﾚ（・） }|:./ヽ : | ＼
＜:: |. 小{ _,,.. - :::::::::::､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:| ＜ ちくしょう！ ちくしょう！
厶ﾍ ﾊ ::::::::::::::::::::､::::::::::::::: {ﾊ/ V ....＜
＼_! u ＿ ' ! ＜ 生れてくるガキの顔も見ないまま
ヽ ／ ｀t u ／ ....＜
___,ｒ| ＼ { / ／ ＜ これで おしまいかよっ！！
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´ ＜
／::::::/::::::| ＼u ´ ∧＞､ .／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!:::::
藤吉郎も、死を覚悟するまでに追い詰められた。
が……、次の瞬間……。
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,-‐-､ （.,;;;;;;;;;;;;)ﾞ,;;;;; ::;.:;");; :... :.. ....;;;; :: ;; : :..
. ,-､ / IIヽ ﾉ.,;;;⌒ヽ;;;;;::;;;); ::; : ;;;; : ::, ;:;;;;, :: .
く ＼ ノミﾉﾟ,､ﾟ）,===========i,=..:::;;;;;;（,;;; ::,;;; ;;)",;;;:,;;; ::.. （";";;;;ﾞ; : ;":,;::.. ;: ::
/∠◎ヽ≡/ ('-､っ'￣ソ￣￣ .,;;; ;;;;:;;;;;;;; ;): ;"':; ;;;; ::. ヾ.,;;;⌒ :;.;;;;.. :.
(⌒ヽ ノミﾉ ・ ）,===========i,=..:;,;;;;;;;.);;;;;;;;;;;;;;:':; : ＿ヽ :: : .....::;;;;;; ⌒ヽ;"':; :;::.
ヾ Δ≡/ ('-､っ'￣ソ￣￣.,;;;;;;;;;⌒;;ヾ;;;;;ノ,;;;; ノミﾉ ・ ）,===========i,=..:;;;;;; ':;,;; ;;;;;;;);;:;,;;;:: ,;;;:::;:......
ノミﾉ丶）,===========i,=..:;:;;;;;;;;);;;;;.;.,;;;;':;.;"':; /≡/ ('-､っ'￣ソ￣￣￣ :;;ヽ;;;;:";"; ;;;;;;;;;;);;;::";;::; ;;::;:...
/≡/ ('-､っ'￣ソ￣￣￣ :;;;:ヽ;; ノﾞ＿ヽ ;" ヾく彡ノ］ ,;;;⌒ヽ;;::;;;;;;;;;;（"':;,;;; ;;;;; ;;: : ::.. .
ヾく彡ノ］`‐‐´ヽヽ ヽ | ノミﾉ ・ ）,===========i,=..:::;;;;;;,;;;;;;";"（,;;;;;;;;;;;; ;:;;,;;;:)ﾞ:;;,;;;,;;;: ::..
（ ◆ ） ヾヽ > / `っ /≡/ ('-､っ'￣ソ￣￣￣ : ;;;;:;;;;;;;;;;;ノ':; ;;;; ::;.: :::;::...
∠≡∧≡ヽヽ ヽ | ￣ ヾく彡ノ］`‐‐´くｿ ,､ヽ / く. :;; ヾ;;;;;;;; :";";";":.:;;;;:::...
くｿ ノヾヽ > / `っ （ ◆ ）,--､ ￣ ヽ' `ー-' :;; :: ."; ;;;; ::;.:; ;; :..
| / ヽ | ￣ ／≡∧≡ヽ/ > "::;;::::.."
ノ ) / `っ くｿ ,､ヽ / く.
￣ ￣￣ ￣ ヽ' `ー-'
予期せぬ方向からの銃撃が、朝倉勢の兵卒をなぎ倒した。
／ u / ／', ; i ヽ,＼ｒ:.、
/ / / ,〃／ ', i| ! Ｕ ｆk ii },.ｒ-.
ノ u ＿|_ ／// ,. ー'''"丁!`'' u | l!|_|}/} }
／''７ ﾌ /|_｀7 / ''",,==ﾘﾍ. ', !|( )_.} }
| u i /ｬ=≧、 "ｆ泛㍉ヾ,'; 弋个ヽ、
ゞ ! i |〃 んが ｒ'::::::ﾘ ﾉ`i} U i} }'、.))
Σ |∧', :{ ｒ'::::亅:::::::::::::::::::::ー-' u } u /ゞﾆ_i~" え？
. そ ノ ｆヽﾐﾍ ¨ ´ ’ 〃〃ｕ /! ,/７} /
、 ヽ |｀`〃〃 ,.__ _,,.、 ノ/／ノノ/ ノノ
. ゝ`ｰ- ﾉ圦 ( ) .／,ｰ '"´| ´
_,,.. -‐‐<_〃 ＼ ｀ ~´ 人 ヽ丶ゝ_,- .
──────────────────────────────
__≧';:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:} ヽ､＼:::::::::::::::::ｒ'''三 （ ゝヽ
ゝ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;| /rﾍヽヾ-='''ｼ ≡ヾr＝〈 ﾉ、
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;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:彡三. ￣|三三 ヾ ／ , イ ＼
::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;{ /! 三|三三 ヽ / Lｒ‐-､ ﾉ
二≡=‐､_:::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;`':::ﾚ| 三|三≡ ! `ヽ'‐′ む
三 '''‐-,,_ ＼_::::::::;:;:;:;:;:;:;:;:|/| !三三 l (∠L..___ l
二 ヽ}￣`ヽ､::::;:;:;:;:;ﾚｲ ヾ三二 l ｀Y
三三. l!三≡ミ､::::::;:;:;:;| ヾ三二 ヾ -‐'' ／
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. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 ﾟ |/ ﾚ ﾟ ..}|:./ヽ: : |
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:| は？
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V
＼_! ＿ ' !
ヽ ／ ｀t ／
___,ｒ| ＼ { / ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
「予期せぬ」とは、藤吉郎にとっても同じであった。
＿＿_
, '´ ｀ ､
, ' .: .: .:. .:.:. . .:. ヽ
,' .: .:. .:.:::.::.:::.::..::::. .: :. ',
. l : ::.:i:!:::小:::::ﾄ､|:::::!|:.:.:.: l いやあ〜
ｌ :ﾄ､从_`ト＼|斗:_从:::::: l
. ！|:.:N'"⌒ "⌒` ﾄ､:,′ きれいに決まったね
Ⅵ:| ､ . lﾘ/
ヽﾍ. _......., /ｲ 爽快 爽快
ヽ >､ ￣ ／,〃
∧￣Ⅵ ＞-＜ |/￣:∧
/::::',:::〈└/7⌒Y＾Y＾〉::::/:::::',
. /::::::::|::〈/ / ! | Y:/:::::::::',
,. r::::´/::::／::|::/ | : ! ! '|::: ＼:::',｀ ｰ-.､
,.'::/:::: /:／::::::::|:| i !.: ! ! |::::::::::＼,:::::::::|::ヽ
,':::,':::::::::::::::::::::::::|:| i | : | |::::::::::::::::::::::::::|:::::',
フｨ ／ ⌒ ﾝ ／￣｀ｿ Ⅵ l ´￣∠
了 l / ∨ ／ -､ Ⅵ, 彡
＿_ -=彡 , } ｒ /／ ｒ‐､ ｛ヽ `N ∠ イ
__／￣ヽヽ∠ｨ ｲ／ { /´ Y)＼Vl 7 ∠
＿ ｀＼／´ ） ＼ ﾊl|_/ 〉 ‐≦
＼ ＼ / ｒ ､ ¨´ｊ,___/ ‐彡' おっし
､ ∧ ｛ ,、 ` ﾆ仇ア¨Ｖ¨¨`
＼ ∧ ﾍ ﾄ＼ ‐, ﾄ/ .人 んじゃま ひと当たりすんぞ
. ＼ ∧ 丶 ゝヽ＼_ ┌‐ｯ' ￣ Y ￣
V ∧ ￣＿ ､ ＼>‐彡 ´ __ｊ 速攻だ
V ∧ ´ 三彡ｿ「｀ ／ ｛｀i丶
V 「 ＼ 三彡ｿ／ ﾉ l
V | ｀＝ ´ ｒ' , ‘’”￣￣
｜｜ , '／／ ー‐ ､ｧ
｜｜ ／ -‐' ＿ ￣
｜｜ ／ ｒ ` ‐-
.＼
_＿..... ＜ お う っ ！！
＿､ゞｒｍィＷ::イｚｧ｀ヽ､_ .＜
そ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ ／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
,ゝ:::::::::_::;;;;;::;;::::;;-; -ィ;;;;:::;::Zﾍ /＼
,ィ::::::{´ ｀ ｀´ ゝ:ゝ'} ＿＿_/::::::::ヽ-‐ｰ‐- ､._,ｨ
彡j ,, ＿... i l_,,,,-;;''''' }:::::从 ';::::::::::::::::::::::::;､;:へ､ﾍ:::::::::ﾌ
'f､ ィﾍテヽ ｀ ' ゞ｀ゝ ゝ:::ﾐ ';:::::::::::∠ﾚ´､ , -‐ ､';:::::',
,j! く{ _ j/,｀ヽ ';:::::::/ ヽ/ ヽr‐-､
{,ﾍ r') / /'"7 ＜●＞ l ＜●＞ l i
ヽ'､ '￣｀ヽ ,.／ ', ヽ､ ＿__ノ ヽ､ ＿_ノ ノ ＿
｀ヽ. ｀ , イ´ ｀‐-'´ヽ Eヨ _,-´-=ﾆ´ ｀ヽ
＼＿ , _', .-⊥_ ＞ｰ-‐''´ ＿ ｀‐､ ｀､
＿.. ／７7ゞ7ﾍ ＼ _r｀ゝ> ＿.. -, ...r-┐ ﾉ ,､ ', ） ﾉ ',
::::l ヽ--ゝ／::::ij:::::ゝ'::´::::-::''７':::::／:::::「￣└ｰ--‐'´ ﾉ ヽ 〉'´ ／ ヽ
:ハ ,ﾉ::::｀丶ニ≠-─::'´:::;ィ' _..ノ::::::::::: ｀‐-‐- ､._＿,ノ ',-‐ｰ''"´7_,､'´ ｀‐､._
ヽ::::ｉ r;':::::::｀ヽ::{_.. -─ …'‐- '､∠::-:'´::::::::::: l| |
続いて、街道に潜んでいた兵が、混乱する朝倉勢に襲いかかった。
ﾏ｀ヽﾑ_
..::::/ヽ、 ....::ﾏ:::::ヽﾉ、
..:::::;:--､ .::::::l,.--､ ､ .:; '"、ヾ::::::ﾄﾆ-.._
.::::::／ ヽ､.:::::i.:.:.:.:::l ヽ:!､ｱｪｭﾞ'Y::::';三-..二--...__
::::::::i! ヽ:l.:.:.:.::::l ､ﾑtｭ<ソ､::;::l三三二二ﾆﾆ=-
_,,....---:::::_ﾑ Y.:.:.:::::i ヽ'Y^i´::,'..:::l´ヾ-i三三ﾆ=-.._
...:::;;ｨ'´ ｀''ヽ.､ lﾐt.:.::::lヽ ヽ/＼,,;;;-‐v／ﾞｰi三三三三ﾆ=-..._
...:::::／ ｀ﾞヽ､ ゞミi:::::l. it､ ヽﾞ'ｰ-.､ ヽ-‐">=-――'''"￣￣ ,-､ r-､
:::::/ ｀ヽ､ヾﾐ;ﾍ >ﾑ___ノ ｀,:'"´ヽ }ｰ-:ﾝ l Y / .)
:::::! ヾﾐt､}ﾞﾚ1ヽ.._V _,...._ ﾚﾞヽン ＿.l |__ﾉ /__,.. '´ヽ
:::::､ ヾミt L_i'~;'´.:.:::::ヽ|｀Y´tﾑ ,. -‐ '´ ﾘ ﾉ ｀ー′＿,. '´
::::::ﾑ ヾモt､l.:.:.:.:::::::::::l‐' ヽンt ,. ' ,' ￣｀ヽ ＼
:::::::::ム ヾ三ぇ.::,ｨ ﾆ二ﾆ=ｰ-､ ＿,. --ｲ´ ノ ｀ｌ _,＿ ,..､ 丶、
ヽ:::::::::::ヽ､ ヾ三/ i､__ヾミﾐ三=- i ｛ ,.イマノ/ ＼＿）
ヽ:::::::::::::ヽ、 ＼ ,' ､ ｀ミミミﾐ三三三ﾐ､ ﾑ ､ ,.--'￣ ｀´ ｀＼/
｀ ､:::::::::｀::...、 . ＼ ,-､,ﾍ .l ､ミ:､ミミK'iミミ川ﾘ-'´ l 丶＿ r‐'
｀ ､::::::::＞-..__. r=＼. > < l从i lヾ!｀ヾi 'ヾ!ヾ!＜ ', ￣ﾑ
｀ ､:::::::::::::ｰ-..､ ＼ .￣´_＞'´ ,.へｼ |彡ﾐ､ヾ ,、 ｀ﾄ､ ', ,へ
｀ - :::::::::::::｀ヽ｀>､'´ ト-<ヾヽ、 l' ヾﾐｼL_,へ＿/ /｀t-ｲ',ﾍ ／／
/ : { ／ /: : : : -―――- 、: : : : : : : : :＼ , -―- ､/ﾏ ヾ/,//,ﾍ ｀´
/: :／:ー': :／ ＼: : : : : : : : : ヽ /: , - ､Tヽ|乂｀ー- ､ﾞ< /｀>､
!:/: : : : : 〃 ＼: : : : : : : : : V: / |´ 丶､ ｀ 'く／ .〉､
V--‐'´ / ―＜ ￣｀ヽ ヽ: : : : : : : : :VY(´ ￣￣ ,.. ´￣ヾi_,.／ ,＞、
∠.| ＿,／ ＼ l }: : : : r ､: : :| l| ,. ´ . ハ_,.≠ ／ヽ
丶-ヘ、 l .∠二二ｺ ｢Ｌl_ ノﾉ rﾍ、 ｀丶≠／〉、
_.. -― ＼ | ／: : :／: : : └‐j.ノ /⌒ヽ ｛「 ｛l
／ | . -‐十ｰ-､: -―-､: : : :＼} _｣ﾉ ｝
厶=＝-―-、 ／､ . -lｧ'￢ァﾅ￢t:-: }: : : : :| ノ _／´ ／
＼ ／/Yi{、／ ﾉ ｀ﾒ､｀寸:T"´ ィ _／ ／
_r‐＜r＼ ／ しﾘトゞ -‐ '´ ／ j: ﾉ: /／∠ -―- ､ ／
[ {{￣ ＼ ＼ l ﾋｿ ﾆ二.ﾅ l: :∠-―＜二工.｢｀
{!ゝ _r―ﾉ´ ＼ ＼ く:ﾊ '_ ﾋｿ ﾉ 了ﾉ ＼
し'＜ く ＼ ＼ く＼ヽV_） {_フ´ ／二二. ￣｀
＿r｢ｈ ＜ ＼ ＼ }／少ァｧ=≦壬＞---‐'´ ￣￣￣
／ -‐ゝ父￢一＞/ rr―ヒﾀ// { ／
/廴{乙ｧ' /＿ 厂￣/ゞミ|ノ＼/l
―一 'し'┘ └―ｧ /
伏兵は百に満たない少数だったが、朝倉勢を怯ませるには十分な働きをした。
. ／: : : :u: : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : :u: : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 ﾟ |/ ﾚ ﾟ ..}|:./ヽ: : | あ あれは
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V 南近江衆と若手衆じゃねえか
＼_! u ＿ ' !
ヽ ／ ｀t u ／ 半兵衛
___,ｒ| ＼ { / ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´ こいつも お前の仕込みなのか
／::::::/::::::| ＼u ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!:::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ﾊﾘﾄﾐ',W八ﾘﾉﾂ'.:.ﾘ::::,..、:::::::::|l:::::|ﾄﾄWl|l|l|lNjljl|
{{{{｛lﾘﾊﾘllﾂﾉ/.:.:/:::::'―':::::::::::'、:.:ﾘト､{｛､',NNhﾄ、
,）}Ｗ/}｝ﾘﾉ,ｲ:,､'＿＿＿＿＿,.ﾒｨﾘj}j＞､{（(NﾄV、 …………
ｲﾉﾘ//ﾊ}l//ｲ/｀ ―----― ´ /ﾘﾉﾊﾉﾊﾄﾐヾミﾐﾐゝ､
//ｲﾉﾊﾘﾉｲﾉﾄi{、｀:.:.‐;,-;,‐.:.:´ ｲﾂﾉ八ﾄﾐﾐト｀ヾヽ、ﾐ｛{{ 、
｛{{i{i{i{(({i{i{i|l|l|ﾘﾊﾄi､,ｲi{,,,}iﾄ､ｨﾂ{fﾘｲ ﾊliliﾄミヾヽ',iﾄﾐヾWト､
,}）}）}lﾄiﾄl|l|l|l|| `ﾂﾉﾘ{｛{M}｝lﾘｨfｲヾ! LlLlレ‐=ﾐ)}lト}|l|liヾ'、ヽ、
_,.ノｨﾒｲﾄ'､',',lililili|::..'´,ﾝiﾒ!ﾙｲl/lｲ八`/ {´￣/ Ｗ!,ﾘﾘﾊ ヾﾐ､i}
ﾆ彡'´ 'ﾘ ヾ',lNi|l:.:.:、 ´jﾂ ヾ' / ,':: '、::/ ヾﾐ彡小、_, ﾘ
/| ヾ',W :. / ' ,':: ∨ X` ,ﾉ '′
,':| ',iﾘ .::ﾉ /::: / ∧`ー-、
_,.ィ'三三二ﾆ二三ミー ､、
,ｨ'´ィィィィ彡三ﾆｴﾆ二三ミミヽ
,ｨf//ｨ'ｨ'ｨ'ｨ'／ィｼ' ｀`ヾヽﾐﾐﾐヽﾐﾐヽ
ノｨ'//,'ｲ///,ｲ!lj/:::::::::::::::l|lﾄﾐﾐﾐtゝ､ミ'、
//ｲ{|{lh{lilililil|l| |i,':::::::::u:::::li八ﾐヾ｀ヽヽﾐ':、
ﾊ{｛{N､',',',､{（(li| |l:::::::::;:::::::::||＿!l|l|lﾄﾄゝﾐヽ丶、
!|l{lﾄi､',ﾐﾐﾐ','ji|l|l!:||:.i:::::/:.:.,:'ｨl(・)tiﾐkjljljlj|j|トミミミ
､ヾミﾐヽヽ',',}｝l|:.||: |::;':.:.: ｀`lF彡ﾄ'ﾘl|l|l|l|lﾄ､liトミ .＼
ハ',',}｝}iﾄＮ|}|ljj|:.|!:::::!:.:..:::::::|l::::｛l|l{lﾘﾊﾄl|l|､}〉| ....＜ 知るかっ！
ﾊﾘﾄﾐ',W八ﾘﾉﾂ'.:.ﾘ:::;..:::::::u::|l::::|ﾄﾄWl|l|l|lNjljl| .＜
{{{{｛lﾘﾊﾘllﾂﾉ/.:.:/: '―' '、.:ﾘト､{｛､',NNhﾄ、 .＜ んなことより さっさと逃げるぞ！
,）}Ｗ/}｝ﾘﾉ,ｲ:,､ u .ﾒｨﾘj}j＞､{（(NﾄV、 .＜
ｲﾉﾘ//ﾊ}l//ｲ/｀ /~""''‐- -‐ｧ /ﾘﾉﾊﾉﾊﾄﾐヾミﾐﾐゝ ....／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
//ｲﾉﾊﾘﾉｲﾉﾄi{、/t‐-. - - ‐｛ｲﾂﾉ八ﾄﾐﾐト｀ヾヽ、ﾐ｛{{/ー- 、
｛{{i{i{i{(({i{i{i|l|l|ﾘ ゝ'"￣￣￣"イ{fﾘｲ ﾊliliﾄミヾヽ',iﾄﾐヾWト､ ヽ
,}）}）}lﾄiﾄl|l|l|l|| `ﾂﾉﾘ{｛{M}｝lﾘｨfｲヾ! LlLlレ‐=ﾐ)}lト}|l|liヾ'、ヽ、
__,.ノｨﾒｲﾄ'､',',lililili|::..'´,ﾝiﾒ!ﾙｲl/lｲ八`/ {´￣/ Ｗ!,ﾘﾘﾊ ヾﾐ､i}
ﾆ彡'´ 'ﾘ ヾ',lNi|l:.:.:、 ´jﾂ ヾ' / ,':: '、::/ ヾﾐ彡小、_, ﾘ
/| ヾ',W :. / ' ,':: ∨ X` ,ﾉ '′
/: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ -=o=-| :/ |:./ Ｖ: |.: : : | V
＜ : _: : : / |/ ﾚ-=o=-|:./ヽ: : |
＜:: |. 小{ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V
＼_! ＿ ' ! へ？ お…… おう？
ヽ ／ ｀t ／
___,ｒ| ＼ { / ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
この隙をついて、生き残ったものは関峠の防衛施設に逃げ込むことが出来た。
奇襲部隊に引っかき回された朝倉勢だが、やはり立ち直りは早かった。
,. - ￣￣｀´ ゛ ヽ､
／ ＼
／ > ヽ
/ ／ﾍ .､ ヽ ヽ
/ / // ﾞ､.} ! |
| i / | /,´/ i |ヽ､ | |
| | | /_ イ /'’ ‘'ｰ=:.|l｀ヽ | l |
| l | l xｧ示ﾐ ｯ示ミﾘ ﾘ| /
i V{ l {{ vぅﾘ vぅﾘ }} l} /|､ , -､ も〜う やってくれたわね
＿___ﾉヽ ヽ{ ｀ ｀~ ｀~ ´ ｲ,イ/ ,>'´ ヽ
/--､ヽ､｀ヽ .{ " ′ " ｲノ｀'´ ／,ソ ご褒美に 完全にすり潰して
ト､ ｀ ｀ヽ从 , -( ﾉ/ / ／
. ｀ー-､ }>.. イ/ ./ ／ ／｀ー, あげちゃうんだから
__ ＼ ＼ ヽ f=-､ー ,.ﾉ,=} / /／ __, ／ ,,ｨ
/___｀ ー､---,．‐-=厶rr_' __｀-i i´___ ｀ヽ -‐- 、,/ ,／
{ ｀ヽ / ',.ノ'´ __Y｀f- ｀ ー ', ム-==-､
.￣｀ﾞー､ ′ } r |__|- / i / ,. ―-,}i }
.r,r {ー‐' ｀ﾄ.、 { //l|ヽ､ /. l ´ ／ ,/
{ ヽ ノ| ＼ {ヽ､ //.| | | |｀ヽ､/ } ／´| ／ ,／
ヾ ーr' | / .| |｀ー'// | | | | .| | ヽ |.／ ,／
_,......::::::......._
／::,.. -‐''ニニ_ヽ:｀::..
／::::l-::/´::::/l:::::::l::::｀ヾ､:::..
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,::::::|:::::|:/-/- ､ l ,:ﾘ ,-l-;l::::l:::::.
! ::::|:::::| ィ≧t､ / ,..-ｭ､l/l:::::l
! ::::|:::::| 込ﾁ 込ﾁ /.l::::::l
l:::,-!::::l ｀ !::::::| いえ…… あれを見て
,::l,.|::::| _ l,::::::l
}::: |::::ﾄ､ _,.ｲ!:::::,
,:::::|::::|:::≧ｭ､._ _,.,＜:::::l|:::::|
l::::::!::::l::::::::::l＿_二＿!_:::::::::|::::ﾘ
,::::::::l::::|:::::::l´￣||´￣￣!::::::,::::/
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/:::::::,.- l､:.///{/!//////{ l/ ヽ
,:::::::/ lﾍ:l//ﾉ lヽ､//// / `､
/::::,/ ,ｰ//__/_!/l ￣l; l, ヽ
/::< / //´￣ l//l￣ ´ { ノ
/::::::ヽ { l/! l／ ､_ _／
だが、驚愕が続くのは、今度は朝倉勢の番であった。
_..．-―――‐-．._
, ''´ ｀ヽ ﾞヽ
.／ .,,- , "´ ヽ ヽ
./ ／〆 丶ヽ , ヽ
/ /／{i{ ﾞ,;. .,=､;' '.
/ | .:;' {l i ., :.､ ,,=､{{,..､}},,-､ |
/ { ::| ｀T¨|. | ::} {{::::｀ｒ "~; }} !
{ 弋:! ｨx､ ゝヽ::| } .ﾘ=_ﾞ, ` ,χ...:::::::;
_.乂 fﾘ}ヾ ヽ､j ., /､{{:::ｰ人ﾞ,-' '――､
l ﾞｿ ,' ./ ./ｒ i ゝｨ／ .,-‐"￣__{_ え？ あれって…… あ！
! '' ﾞ / ／,ノ::::ｿ}／ _..-―.ｯﾞ
ﾞ､ｒ‐､ .／ｨ‐'" fｰ::"{ ＜￣ｰ,=二..
ヽ.ｰ' ...::::::::::::::::ゝ､ｨ::::::￣／ ,-ﾞ､
ー――-､:::::::::::::::::::;;;f-!- / ／彡
ノ､::;;;_::-‐''" |. {/ /廴__...．=‐ ､
._. f"~￣ ,. - _,,''"￣ヽ廴/:::::::::::::::::::::::ﾞi '.
／.;ヽﾉ,...､´ ,,,''' ﾞ､￣￣￣｀ ヽ::} }
/.;.;.;.;.}".;.;.;'〃/ 丶 ､...ノ_.ソ
./.;.;.;.|!`.;.;.;.;.ｿ/ ＼. ￣
{;;:-‐!.;.;.;.;.;/ﾉ ゝ，
／／ |.;.;.;.ﾉ"´ _..．-::‐:::"ｿ
/━━ ゝｿ＼､;:::::::::::::::''::"::::::::::::::／
. { |:;|ヾｿ＼ヾ::::::::::::::::::::::／ i|
この時、朝倉勢は、街道に並行した南側の山脚部分に、はためく大量の陣旗を確認した。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
| Ｇ| |::::::::::::::::::::::| |::::::::::::::::::::::::| |∂|
,.ゝ,_.|.| | | / |.|_,ノヽ, ふっ ふっ ふっ ふっ
／ || ヽ!_ﾚ .／ ﾘ ヽ
---‐‐''７| ヽ. ＝========＝ｦ / |￣""''''‐‐--
--‐‐''７ .ﾚ| | ヽ ｀-ﾆニﾆニﾆ-'´ /.| .Ｎ""''''‐‐----
/ ﾚ| | ヽ. ≡≡ .／ | | |
./ .| |. ＼ ／ | | .|
/ _,, .| | ＼ ／ .|. | |
. /_,,-''" ＼ .| |＼ j ／| ﾚ‐、 |
. " ".ﾚN＼｀'‐-------‐'´／ﾘN ヽ |
_ｘ-‐‐‐v‐‐‐‐ｚ_
ノィ Xヽ
／ , ＼
∠イ ＜l ／ ＼ l> ヽ.ﾆゝ ＼
/ ｲ|/＼.ヽ、 _／／）ヽ! ヽ ...＜ 精強三河兵！ 徳川軍団！
/ｲ .| 〈￣｡`ﾐl l〃｡￣》 .| .ﾄ| ..＜
|,=| ｀￣´"|.|ヽﾞ￣´）.|=､! .＜ た だ 今 参 上 ！！
||（| /!ヽ┘ .| |.）|| .....＜
|=ﾍ. rｪェエエェｪｧﾉ/=''| ..／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
l| .ﾄ､ ＼＿_＿／//| | ／＼/ヽ
ﾉ| .| l＼ <７ /,ｲ | N＿__ ／ ／ |
_厂| | .| ＼＂ ／ ﾉ（￣"＿／`ｰ､ |
_,-‐'/ .| | .| ヽ' ／ .ﾉ >'´_,. ＼ ./ハ._,.-‐く
/ ./∧!.! ／ r'´￣ヽ ヽ. | ＼
／ ノｲ !‐-､ ./ ／{ヽ ヽ |i/
_,. -‐‐-､! |‐‐‐-'--‐| { ＼ |i_,:'/
| .| ／ ＼冫____|i,. -‐'／ ← 徳川家康 ２９歳
| ! 〈＼／ 厂 ／ﾉ〉
旗の主は、一昨日に越前国から撤収したはずの徳川家康だった。
家康が、戦場に未練を残し、昨日も若狭国でグズグズしていることは、
半ば笑い話として、織田勢の皆が知るところであった。
藤吉郎は、その家康にダメ元で救援要請の使者を送っていた。
────────────────────────────────
∠=――- ． r､ _
／:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;｀ヽ. {: ﾞ亠'7７‐ｧ
_/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ﾟ:;.､ /＝=､┬‐'´
．イ:;:;:;:;:;:;:;:;､:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ/￣ ､>'
,ｨ:; イ:;:;:;/:;,':;:/:ヽ:;:;:;:;:i:;:;:;:､: ﾉ:;:;:;:;:;ヾ/ 〉
. ,／ /.,.,.,./.,.,ﾄ,'､_: : ＼.,.|ヽ.,.ィ､.,.,i.,.,.,.,/ /´
′./:;ｨ:;:;:i:;:ｲﾘ: : :`ｰ': ヽ!'´＼!:＼!:;:;:/ /
{:;' {:;:;:ﾄ!`!,,￣￣`ﾞ: : :''´￣￣,,{ﾒﾉ / つーことで 大ピンチの木下さん
' ヽ:;:ｌ､:}: : :､: : : : : : : : :_,.ィ､/´ /
ヾ ﾞゝ: :/￣￣￣￣ ∨/! / ここは三河様のお力に
＞ ， .ィ,′ /
_ノ_辷ﾊﾆr彡;ﾞ{ , /〉 おすがりしたいって言ってましたよ
／ iﾉLｨ仆､二Yﾉl ! /
／ /.:::〃v!|ヾｨ/:::{､.! ,' /
/ -‐､/::://::/:|.!:::::::::::.＼i_/!
{ ￣.{:::::V::;'::::V::::::::::::::::::ｉ:::|
! __,!:::::::o!::::::::::::::::::::::::::{:::|
Y{´{:Y:::::::::|:::::::::::::::::::::::::::!::|_
〈ヽヽ):::::::o}::::::::::::::::::::::::〈::::,′
-=ﾆ"￣"''‐-‐''"￣"ﾆ=-
∠´ ｀ﾆ=-
／ ｀ヽ,
/ !
i .i
.| /| |:| ﾄ,ヽ |
|. ﾉ ﾒ: リ:|.| |ﾉ｀> |
|. /ﾘメ, .＼ ﾘ ／ ,.ﾍ!ゞ, |
.| ./ ＼| |／ ヽ |
i⌒| | ＝＝ｏ=- .-=ｏ＝＝ | |⌒i 行く行く すぐに行くよ！
| Ｇ| | ヽ . __ ノ | | ゝ __ .／ | |∂|
,.ゝ,_.|.| | | / |.|_,ノヽ,
／ || ヽ!_ﾚ .／ ﾘ ヽ
---‐‐''７| ヽ. ＝========＝ｦ / |￣""''''‐‐--
--‐‐''７ .ﾚ| | ヽ ｀-ﾆニﾆニﾆ-'´ /.| .Ｎ""''''‐‐----
/ ﾚ| | ヽ. ≡≡ .／ | | |
./ .| |. ＼ ／ | | .|
/ _,, .| | ＼ ／ .|. | |
. /_,,-''" ＼ .| |＼ j ／| ﾚ‐、 |
. " ".ﾚN＼｀'‐-------‐'´／ﾘN ヽ |
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. ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 {} |/ ﾚ {} }|:./ヽ: : | 頼んだのは俺だし
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V 期待もしていたけど……
＼_! ＿ ' !
ヽ ／ ｀t ／ 本当に来てくれるとはなあ
___,ｒ| ＼ { / ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::
／ｨ彡'三三≧､
, 'ィ///ィ彡'三三ミ≧､
,!ﾉｲｨﾉﾊf/r''^`ミﾐヾミ'､_'、
/!/fｗﾘ八 ヾﾐ'､ﾒﾐ､_ヽ、
{i |l|W小f l|l｛{ﾄミヾﾐゝ､__,
）!l|l|fﾘfﾓﾘﾐ;ゝ:ｨ'tiﾃ!lﾄﾄﾐｿ}｝ ヽ｀`ヽ
,川h{i洲{´ l:{:｀~尢',l|l|巛 ＼ '､ 迷いなく あの位置に布陣とは
ﾘﾉﾉ八ｲ ':,:.:.ﾊﾐﾘ!ﾄ､ﾐヽ、 ヽ
ノｨｼｲ卞ミ}＿ｰ_',:./ﾊ｝}l{ ヾミ'、 三河守の戦術眼は あなどれないな
,.彳｛{/ﾘﾄﾐ'｀ﾆﾆ,´ｨi{l｛lﾄ't'､ ｀',ﾘ
,. '´:/:::::|jﾂ ﾘ}}iliﾘt洲Wjﾘﾂ}｝ﾘﾄ､',ﾐヽ
::::::::/:o::::|{ヾﾊﾘﾊ{ゞ'､' 'fｼ'､//{｛!ヾﾐミ',
:::::/:o:::::::|:.:.:｀ﾒ'､(ヽ丶 j入::ヾﾘゞ,ﾉﾘヾj
::/:o::::::::::|:.:.:.:{:.八} | ）〈:.:ヽ:/o､fﾂ'ﾘﾄ､＼
/:o::::::::::::|:.:.:.:V､_ﾘ |::. ヾ:.ヽ:::::{il､::::::::::::::ヽ
ヽ::::::::::::::|::::::::∨|｀` ‐::、. :}:..:'､::jﾘoヽ:::::::::::::|
:／::::::::::::|￣￣ ｀ヽ .|.::..:.:.ヽ::::::::::::::::::::|
:､:O:::::::.:::|::::::::::::::::. |:.:.::..:.:..ヽ::::::::::::::::|
::ヽ:O::::::::|:::::::::::::::::::. .|:.:..::..:.:.:..:ヽ::::::::::::|
:::::ヽ:O:::::|::::::::::::::::::::::. ｜:.:.::..:.:..:.:.:.ヽ::::::::|
::::::::',::O:::|.:.:.:.::.:.:..::..:6ヽrﾍ:.:.:.:..::..:.:.:.:.:.:.:ヽ::::|
::::::::::',:::O|.:.:.:.::.:.:..::..:ヾｿt9ﾄ､:.:.:.:.::..:.:..:.:.:.:.:}､|
そして、徳川軍の着陣は、大逆転とまではいかないが、大きな一手となった。
/ / ﾉ / ､
.′ / / / ／ 〈 ! | }
_｜ / / / ／ / '. ｜ ｌ l
_{{ヾV / / 〃 / '. ! ! iｲ}__ 今度は ブラフじゃなさそうね
{{ヾV ｜ -/､ __/｜./ __}_八..‐/ / /{人 }
､､ﾉ | / Ⅵ｀ !/ ´ ﾚ ∨ / /i:Lノﾉ ん〜〜 あの位置に
r―‐くﾊ人丶Ⅳ ィ斧ミ ′ ィ斧ミヽ}/ .ｲi:iムィ´￣}
ﾉ＝＝ミヽ､ﾍヽ＼ 弋zﾝ 弋zﾝ／／ ﾉ ≠＝＝ﾍ 陣取られちゃうと……
く≧===ミヽ、＼≧xゝ' ' ' , ' '∠イ__¨´／ ＿ﾉ
rー――=ミ｀ヽ __＞‐く ゝ､`ー―- ､ -――-っ / 〉‐-ミ .ィ¨¨¨´
ﾉ＿__ , く￣ _ﾏﾑ斗<二ニﾆ=-=ﾆニ二ｿ ､/__ ｀丶≧≠´￣￣￣}
く≧===ミ丶/ ヽ ／ ｀ ー――っ ｀ヽ / ヽ ´￣￣ ヽ
＿＿_）{ ∨ .．⊆ニニニ ､ ∨ '. . ィ´￣￣
.． ´ 人 r‐┴―‐ ､}-:i´ー― ､｀ゝ-―‐-≧x､ィ{，-‐ ¨¨} V´ ヽ、＿＿
／ .．-―≠ ／| ヽi:i:i:i:i:i:i:i／/¨ﾏﾑi:i:i:i:i:i:i／ ､ ヽ ｀ヽ
./ / .／ / ／ ノ＿＿_ /ー‐ 〃i:/ ﾏﾑ‐一〈 ＿_〉、＿〉―― 、 ﾊ ＼
{ { / ヽ ﾑｲ人人ﾉ｀ヽ/ /i:i:i/ ﾏﾑ ヽ ,斗ヘト、 }ゝ ∨ .} 〉
ヽ ヽ 〈 ＼/ ヽ人} /i:i:i/ ﾏﾑ Ⅳヽ}ヽﾉ ヽﾉ }ノ /: )
.....::::::::::──:::::..........
. ／:::::::::::::::::::/::::::::::__＿＿:::＼
／:::::::::::::::::::::::::;ィﾎ孑"⌒￣¨ミﾒﾍ
/::::::::::::::::::::::::::/:::::::/;ィ :::/ ::::::::!::::::::::':,
,'::::::::::::|:::::::::::::::| ::::/:/ |:::/ |::::::/|::::::::::::::::.
. '::::::::::::::|:::::::::::::::|:::/:/ ｀|人｜:;' |::ﾄ;:::::::::: l
| ::::::::::: |:::::::::::::::l/行テﾒ、 ﾚ′ |;斗v::| :::|
| ::::::::::: |:::::::::::::::| 弋 ｿ ィ=-j/| :::|
| ::::::::;Ⅵ:::::::::::::::! ,,,,,, ヒﾘ j:::::|
l :::::八-|:::::::::::::::| ' ,,,,,, ,::::::|
|::::::::::::`|:::::::::::::::| -‐ 、 ,:::::::|
| ::::::::::: |:::::::::::::::| ﾉ ::::::| 関峠に軍を進めた時
. 八:::::::::八::::::::::::::|＞ .. .. ＜:::::::::::|
/ ::::::::::::::::∧:::::::::::|__ ≧y‐＜:::::| ::::::::::::::| 側面を突かれる恐れあり か
/::::::／⌒ヽ- ﾍ:::::::::| ￣テﾒx;;_ :::::/|:::::::::::::::|
. /:::／ ∧:::::| ＿ ||/:::::/ .| :::::::::::::! ……しかたないわね
/／ ∧:::|'⌒ ＼|||::::/ |:::::::::::::;
. ノ" ! Ⅵ `ﾏI⌒`ﾞ|ﾘ|:::::::/
（──- ,, | `｝ ,ﾑ ,ﾉ| | :::/
/::＼ ＼ | | / | ∨ | |::/
/:::::::::::X ＼ ﾉ 人 ／| i| Ⅵﾉ j∧
/::::::::::::〈 ヽ／ `´ | i| | i|/ ＼ヽ、
/::::::::::::::::::｝ | 丿 | i| | i| i }
朝倉勢は、関峠を遠巻きにする位置まで後退を始めた。
この後退に合わせて、奇襲部隊も関峠に無事帰還した。
N/l／: :. : :.l: |: :|: : : :.:.､:. : ､: : : :ヽ :. : : |: :W|
|/: : .:: :.l: : :l: |: :|:.｜:.|:.:ヽ:.: |:. :.: :.:| :|: : :| : |.:|
l:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.∧:!:.:|:.:.|:.:.|､:.:l､:.:|:.: :. :.:| :l:ヽ |: ,':.:|
|:.|:.:.:.:|:.:ﾄ､ｌ‐Ⅵ:.:.|:.|:.:.|へlムﾄ､ヽ: |∨:.l:|:|/:.Ｖ
Ⅵ:.:.l:.Ⅵｨう心ﾄ､ヽ|ヽｌイう心､ヽ|:.|:.|:.:ﾊY:l|V
ヽl､:lヽﾄｌ､ゞｚｿ｀ ヽl ゞZツﾉ l/!ｲ:/ｨl|/l1
ヾ:lﾊ .::::::::. .::::::::::. ｌ'ノ_i'lⅣ
ﾞｌ∧ ､ , ｒｒく:.|:|ｿ たっだいま〜♪
､ ｔ -‐ｧ 从:.lNー┐
＼ `こ´ .ｨ≦´￣￣ ∧
〃l￣￣｀ヽ、 . ´ |､∨ ム
| | ∨ __ｒi ー＜ _ ―| |､∨ ／
_ｒ‐ｭｙー| |l V / ﾌ｀´ﾌ´ | |ﾑ ∨ ／／
〃 ￣￣//ﾑ ! / ｜／ _| | ∧ Ⅵ／／
｜| _| | / | / /,| | ﾍ.ゝ／
, L彡 | l,' l / /ノ| | ¨
/ l|｜ | / /／| |
フｨ ／ ⌒ ﾝ ／￣｀ｿ Ⅵ l ´￣∠
了 l / ∨ ／ -､ Ⅵ, 彡
＿_ -=彡 , } ｒ /／ ｒ‐､ ｛ヽ `N ∠ イ
__／￣ヽヽ∠ｨ ｲ／ { /´ Y)＼Vl 7 ∠
＿ ｀＼／´ ） ＼ ﾊl|_/ 〉 ‐≦
＼ ＼ / ｒ ､ ¨´ｊ,___/ ‐彡'
､ ∧ ｛ ,、 ` ﾆ仇ア¨Ｖ¨¨`
＼ ∧ ﾍ ﾄ＼ ‐, ﾄ/
. ＼ ∧ 丶 ゝヽ＼_ ┌‐ｯ'
V ∧ ￣＿ ､ ＼>‐彡 ´ 木下殿 御無事でなにより
V ∧ ´ 三彡ｿ「｀ ／
V 「 ＼ 三彡ｿ／
V | ｀＝ ´
｜｜
｜｜
｜｜
:::::::i::::::::::i::::::::::::::::i:::::::::::,'､=＝ミ::::::l::::::::::::::::::彡＝ゞ､::::::::i::::::::::::',:::::::',:::i
:::::::l::::::::::l:::::::::::::::::l:::,／ ',:::::::::!::::::::::::::::::::l ',｀"ヾｿ;::::::::::::i:::::::::',:!
:::::::!::::::::::!:::::::::::::::ﾒ´::/ ',:::::::l;:::::::::::::::::::i ',:::::::/ ヾ;::::::::l::::::::::',
::::ﾊ:::::::::ﾊ::::::::::::::,' ';:;' _,,,､､,,,_ ヽ':,::::lヾ;::::::::::::::!_,,,､､,,',::/ ';:::::::!::ヾ;:::i
::;' !:::::,'::::l::::::::::::i 彡""´｀ﾞﾞﾞ`ﾞ'' '.;:! ＼:::::::ヾ"´｀｀ヾミr､ 〉::::ﾊ:::::入ゝ
/ i::::i',:::::!::::::::::ﾄ `" ヽ ＼::: ｀´ /ヾ:::) //
',::i ',:::::';::::::∧ :::::::::::::::::::::: ヽ::::::::::::::::::::::,'ｿ:ｿ',ソ::::::＞
ヽ ':,:::';::::iﾍ', :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ､ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,///ヾ＜
∨∨＼ ,ソ::::!/""´´ 隼人正！ 権之進！
', ｀∀￣￣￣￣∀´ /へ;:::|
ヽ ', ,' , ' ヾ ありがとう！ 本当に助かった！！
｀ ､ ', ,' , ´
＞ ､ ', ,'_ ＜く__
＜:.:.:.:.:.:| ＞二 二＜ |:.:.:.:.:.:.＼
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
. /: : ／. : : : : :ｲ: : / : . . . : : : :／ /. : :
/i: :〃: : :/: : / l:／|: : : / : : / : : : :.:／｜ . : . /. : : :
八| l : :/: : / /＼|: : / : : / : //: :,' |: : : : : : : : : : : : :
八| |: :./＞=ミｘ|: / : : / : /7: :/‐- ､|: : : : : : : : : : : : :
从:i ん心ｨ: : : /|: /厶ｨ,ニ ヽ |: : /: :／. : : : : : :
. / : 八 弋ｒツﾊ : / ﾙ' ナ＝ミ､ |: /／ /: : :／: /:
厶イ ｀ ニ´ ∨ ん.:心:/ /: ／: : :/: : お褒めに預かり 嬉しいよ
ｉ /⌒7／ 弋じヅ＾ /ィ: : : : :/: : :
|. / / ￣ /: : : : : : :／ だけど その言葉は
l/ /ヽ ､ / : : ／. ィ: : :
/ / 、 / : ／／ /: : : あの子に あげてくれないかな
｀ヽ / / Ｖ＞ _, 厶イ／ ( / : : :
∨ ∧ ヽ ￣￣ ｨｰ=彳: : : :
､ / ハ ｀ イ //: : : ∠
/ ､ ＿＿＿＿ .. -‐=≦ 厶斗≦三ﾄ､
.,,ｒ'" ｀ヽ,、
,r" .,/i、 .ﾍ, ｀ヽ、
､" ./::::::i, /ヽ l..:::i, . '、
/ .,/:::::::::::i /.,:::l i::::::::i 、 ヽ
/ .,、.,i:::::::::::::::i, /:::::::::v,,:::::::::l, ,li i
│ /:l./::::i::::|l::::::V,:::::::/i:::::::ﾍ::::::V::l, . |
.| ./:::l:::::::l-i:|-!::::::::::::::/ 'l:::/--l::::::;;;;l ..ﾚ
.l .i::::::::::::l-i-'｡.ヽ::::::::/ ´l/-｡､i:::::::::::! ..i
'!l:::::::: ﾍl |::::::l` i:::::/ ｲ::::::| ,!/::::::. i /
.i::::/i::::l,｀ ￣｀ Ｖ ￣ i::::i::::./ えへへへ
.V l::::l, /::::i "i/
.ﾞl:::＼ ＿＿ ./l:::/.
'!/ ヽ._ ヽ ﾉ ,／" iv
＿.|｀ヽ- -イ|＿ ＜
,,､ノ;;;;;;;||||| |||||;;;;;;;ヽ..,|
. ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 ﾟ |/ ﾚ ﾟ ..}|:./ヽ: : |
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V
＼_! ＿ ' ! え？ 半右衛門？
ヽ ／ ｀t ／
___,ｒ| ＼ { / ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::!
';｀ヽ
i､ ｨ､}::::::::｀ヽ|::｀Wヽ!＼|＼
|::＼i:::ﾞ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::} .∧
ｲ＼i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨::::i
ﾐ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
ﾄ､!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾐ=-
ゞ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;:xrｨ::::::::::::::::::ﾐ､ あの場所に
>::::::::::::::::::;;;;:x､r'"ﾞ~ﾞ" }:::::::::::::::::::ﾐ､_
｀ヾ;:::::::{~" !､:::::::::::::::::< 兵を隠そうと言いだしたのは
/,ｨ::::::{ , =‐-｀ヾ::r-､{｀`
｀ﾉ;;;:::;' ＿_ ､_ｨ,'"-ｯｧ i::i/ﾞi iﾐ=- 神子田なんだ
￣ 从', t‐~ｯﾃ ￣ ´ i:!(^ }､
| '; ￣ | | _/ﾐ` まったく たいした奴だよ
ヽ∧ .| !'"|:::;ヽ,
｀ヽ ｀ ^ ＿, / .|从{`
'.､ ー 二 ./ >〉ヽ､
i＼ / // ＼＿
〉, ＼ｨwWx.／ // }＼ ＼＿
/.∧ ￣ /:/ |
ｧ‐/ |::| /:/ |
,.-‐/ / |::| /:/ |
,.-'" / ,ｲ |::| ／／ /
.,,ｒ'" ｀ヽ,、
,r" .,/i、 .ﾍ, ｀ヽ、
､" ./::::::i, /ヽ l..:::i, . '、
/ .,/:::::::::::i /.,:::l i::::::::i 、 ヽ
/ .,、.,i:::::::::::::::i, /:::::::::v,,:::::::::l, ,li i
│ /:l./::::i::::|l::::::V,:::::::/i:::::::ﾍ::::::V::l, . |
.| ./:::l:::::::l-i:|-!::::::::::::::/ 'l:::/--l::::::;;;;l ..ﾚ
.l .i::::::::::::l-i-'｡.ヽ::::::::/ ´l/-｡､i:::::::::::! ..i
'!l:::::::: ﾍl |::::::l` i:::::/ ｲ::::::| ,!/::::::. i / いや〜 それほどでも
.i::::/i::::l,｀ ￣｀ Ｖ ￣ i::::i::::./
.V l::::l, /// /// ::::i "i/ ……ありますけど
.ﾞl:::＼ ＿＿ ./l:::/.
'!/ ヽ._ ヽ ﾉ ,／" iv
＿.|｀ヽ- -イ|＿ ＜
,,､ノ;;;;;;;||||| |||||;;;;;;;ヽ..,|
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ .... ,,、＿_
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ', ／ｨ彡'三三≧､
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : ! , 'ィ///ィ彡'三三ミ≧､
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:| ,!ﾉｲｨﾉﾊf/r''^`ミﾐヾミ'､_'、
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V /!/fｗﾘ八 ヾﾐ'､ﾒﾐ､_ヽ、
＜ : ｣_: : / 〈 ﾟ |/ ﾚ ﾟ ..}|:./ヽ: : | {i |l|W小f l|l｛{ﾄミヾﾐゝ､__,
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:| ）!l|l|fﾘfﾓﾘﾐ;ゝ:ｨ'tiﾃ!lﾄﾄﾐｿ}｝ ヽ｀`ヽ
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V ,川h{i洲{´ l:{:｀~尢',l|l|巛 ＼ '､
＼_! ＿ ' ! ﾘﾉﾉ八ｲ ':,:.:.ﾊﾐﾘ!ﾄ､ﾐヽ、 ヽ
ヽ ／ ｀t ／ ノｨｼｲ卞ミ}＿ｰ_',:./ﾊ｝}l{ ヾミ'、
___,ｒ| ＼ { / ／ ………… ,.彳｛{/ﾘﾄﾐ'｀ﾆﾆ,´ｨi{l｛lﾄ't'､ ｀',ﾘ …………
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´ ,. '´:/:::::|jﾂ ﾘ}}iliﾘt洲Wjﾘﾂ}｝ﾘﾄ､',ﾐヽ
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､ ::::::::/:o::::|{ヾﾊﾘﾊ{ゞ'､' 'fｼ'､//{｛!ヾﾐミ',
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､ :::::/:o:::::::|:.:.:｀ﾒ'､(ヽ丶 j入::ヾﾘゞ,ﾉﾘヾj
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼ ::/:o::::::::::|:.:.:.:{:.八} | ）〈:.:ヽ:/o､fﾂ'ﾘﾄ､＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::! /:o::::::::::::|:.:.:.:V､_ﾘ |::. ヾ:.ヽ:::::{il､::::::::::::::ヽ
／ .l:::::､ ＼
.,.:' ハ ﾊ l:::::::::､ |ヽ ' ,
/ /::::::､ ,::::::､ |::::::::::::､ . |:::::ヽiヽ ﾑ
. / /:::::::::::､ ,:::::::::::､!::::::::::::::::､.l:::::::::::::::＼ ﾍ
.,' /::::::::::::::::､ .,::::∧:::::::::::;''!::::::::::､!:::::::::::::::::::::､!
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.! l:::::::::;＿|;' ';:::::::::l./ ';::::::::::::::::::::::::::::::::;'
| ｜::::::::::, ヽ. ';::::::l | ;::::::::::::::::::::::::::::;:'
, ', !:::::::::::::, | ヾ:l ┬l=T「 l:::::::::::::::::::::::::/ え？ あれ？
', .';::::::ﾄ::::::,i┬┐ ｀ │| │! ﾚ'i:::::::::::::::::::/
ﾍ ';:::l ﾞ;:::::;││ ヽ _,. -‐､ ιl:::::::／|:ｿ 俺 なにか間違えちゃいました？
ヽl::! .';::::::､ ＜/ } ／.レ' ´
ヾ .';::::/｀=- ､ ,／ l
V ｀ﾞ ｰ- -ｲ l ＿＿
/´「｀ﾞ=ｰ-､! ﾏ´ 「i
ﾉ .| ,.=-ノ ＿ヾヽ.. | l
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＼ ／
＜ 偉いっ！ よくやった！ やってくれた！！ ＞
＜ ＞
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/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
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|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : _: : : / 〈 {} |/ ﾚ {} } |:./ヽ: : |
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V
＼_! ＿ ' !
ヽ Tﾆｰ‐‐‐,‐'' ／
___,ｒ| ＼ ｀二二´ ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
： |
： | ニ コ ッ
： |三＞―- ､
： |彡彡彡ィ::::｀` ー- 、
： //,ｲ´ｼ'´ィ彡彡'´ィミﾐ丶
///／／／／／／ｨｼ、ヽヽ
＼＿＿ ／///／,イ//ｨノノ／´ﾐ{fヽミ',ヽ
彡彡彡∨ｲノィf////ィ彡ｨ／ |li|トiＮlil|
彡彡イ/,イﾉノﾘ//,メ､!,'／ }ihl|lﾄh!li
イﾝﾉ/ｲf//ｨ彡'//==x'<_::::........ // !{l}jj｝l|
彳ｿｨ彡'ﾉﾉ彡ｲiﾘ ／卞'ｼ"i:.! ,::::::// li|liﾘ'ili|
ﾉイ彡彡彡イ!lil|/ / !/､=ﾐf､ﾝ´/lf{ jli|
彡彡イjiｼ'´,ﾉﾘﾘ / ':!.:｀丁/ﾉｲﾊヾj|ﾘ
ィﾘ/ｨﾒｲli,ィ彡" ／ | !ｲﾉﾉﾊlヾYi
//'´7Zｨ'彡'´^メ､_ 'ー--' ／{ｲ//ﾙ'ﾉ,ｲ! お前は 将来
/ ,ｲ彡7ｨ', / 、 ｀ ‐ ､_, ／//lV/ﾘｲr'iﾘ |
/;ﾂ'´ｲﾙイｨ, ,､ﾝ;-､_, ,ｲｨﾉノﾊliW/小'ﾉ ,! わたしを超えるかもしれないな
､jl/ ,ｨｼｲ彡ｼﾉﾉﾙ､,.ｨ'frｼﾉﾉ//ﾊliliﾘ|｝{{ （
/ヽ、fr' '7ｼ'ｿ/ﾊﾂﾉﾉ八{lili/'ﾉﾉ/ 川{ l八! ',
ﾒ､ / '"ﾝ'ヾﾂﾉ ノﾉﾘ',/// /ﾉﾊ!( ヽ ,!
／ 了 | f{! ／ｿﾉﾉｲ／,ｲﾉﾘﾘ} ヽ. ソ
.,,ｒ'" ｀ヽ,、
,r" .,/i、 .ﾍ, ｀ヽ、
､" ./::::::i, /ヽ l..:::i, . '、
/ .,/:::::::::::i /.,:::l i::::::::i 、 ヽ
/ .,、.,i:::::::::::::::i, /:::::::::v,,:::::::::l, ,li i
│ /:l./::::i::::|l::::::V,:::::::/i:::::::ﾍ::::::V::l, . |
.| ./:::l:::::::l-i:|-!::::::::::::::/ 'l:::/--l::::::;;;;l ..ﾚ
.l .i::::::::::::l-i-'｡.ヽ::::::::/ ´l/-｡､i:::::::::::! ..i
'!l:::::::: ﾍl |::::::l` i:::::/ ｲ::::::| ,!/::::::. i /
.i::::/i::::l,｀ ￣｀ Ｖ ￣ i::::i::::./
.V l::::l, /// /// ::::i "i/ でしょ〜♪
.ﾞl:::＼ ＿＿ ./l:::/.
'!/ ヽ._ ヽ ﾉ ,／" iv
＿.|｀ヽ- -イ|＿ ＜
,,､ノ;;;;;;;||||| |||||;;;;;;;ヽ..,|
そして、この日、神子田半右衛門は、
若手衆の中で頭ひとつ抜けた存在となったのである。
同２９日夕方、関峠の防衛施設に逃げ込んだ生き残りたちだが、負傷者も数多く、
兵卒の疲労も限界を越えていたため、これ以上の撤退もままならず、
藤吉郎たちは、徳川軍を盾にするようにして、朝倉勢と対峙した。そこへ……。
_＿＿__
,ィr'´~三:::ぐ匂〉｀~`::､
／'::::::ィ,.ィ＝:::`ｰ彡'::=ミ:::`ｰｔ
〃´:／イ::::::xｧｬ;ｧｬ:;ｧｘｧﾐｘ::::ヾ:､1_
/ｒ'::://:::xｧｰ’ ｀´`ｰｔｧﾏ
./〈:::/′ｧ' :i `圦
,′{::j,':rﾒ / , ;|!: i ヾ ヽ
. :.ィミY:ｲｨx |!__j ハ:. i! ! j }i :. Vヽ.
くく⌒〉{:( }:} |! i「Тiト:| /大:ﾌｲ/ } }ﾆi:!
∧:}ノｲi:ｙ:ｲ .:ﾄ､,ﾊ_ﾊ ﾄ､! ,ｲ,ｨ,.ｲﾚｧ' /;ｲ,ﾊ!ｺ:ﾉ 義兄さん
/ ﾌ/ ﾉ;ィi ヽ.:代:::':ﾂ`ｊハﾉﾚ'ﾋ:'::ｿ/ ,ｲ 〃1}jXヽ
_ .．才ﾆ彡' // 八 ト｀ ￣ 、｀ ￣'イ彡! ヾ:､ ｀ 徳川様がお見えになりました
＜.ィ ´＞ｘ. {:i / ヽ ヽ ､ _ ， ノ!: |: {_,､イ
三三三三≧:ヾ:､ /ハ `::≧ｭ:._ .．イ:::八 ヽ i: : ￣￣｀
三三三三＞':::ヾ!::`ｰvi ∨￣/:≦`ｧ7:::::::ヾ､ Ⅵ: : : : : :|三:__
三ｒ＝=彡': : : : : : :::::::∧ ヾ､/八ヾ､{/`ｬ:::::::jﾊ ヾ､: : : : :.ﾐく辷´
=/: : : { く: : : : : : : ::::::::::::. !彡!` `ﾆヾﾐ}､:::::::::ヽﾊ ヽ: : : : 辷
:{: : : : ﾊ:. : : : : : :.::::::::::::: :} | rt|==zｱ{ﾆ7〉）: ､: / } i::::::::::.: : :
ｧ::r=:::} j: : : : : : : : ::::ィ::::::! !^1j ｒｋヲ｝'r'ｿ: : Yﾐｰﾍ. !::ヽ､: :_:_
. ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 {} |/ ﾚ {} }|:./ヽ: : | （え……？）
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V （三河守が向こうから……）
＼_! ＿ ' !
ヽ ／ ｀t ／ 分かった すぐに行く
___,ｒ| ＼ { / ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::
/ !
i .i
.| /| |:| ﾄ,ヽ | おお お前が木下藤吉郎か！
|. ﾉ ﾒ: リ:|.| |ﾉ｀> |
|. /ﾘメ, .＼ ﾘ ／ ,.ﾍ!ゞ, | 名前は聞いているぞ
.| ./ ＼| |／ ヽ |
i⌒| | ＝＝ｏ=- .-=ｏ＝＝ | |⌒i 今回の働きも見事だった！！
| Ｇ| | ヽ . __ ノ | | ゝ __ .／ | |∂|
,.ゝ,_.|.| | | / |.|_,ノヽ,
／ || ヽ!_ﾚ .／ ﾘ ヽ
---‐‐''７| ヽ. ＝========＝ｦ / |￣""''''‐‐--
--‐‐''７ .ﾚ| | ヽ ｀-ﾆニﾆニﾆ-'´ /.| .Ｎ""''''‐‐----
/ ﾚ| | ヽ. ≡≡ .／ | | |
./ .| |. ＼ ／ | | .|
/ _,, .| | ＼ ／ .|. | |
. /_,,-''" ＼ .| |＼ j ／| ﾚ‐、 |
. " ".ﾚN＼｀'‐-------‐'´／ﾘN ヽ |
:::::::i::::::::::i::::::::::::::::i:::::::::::,'､=＝ミ::::::l::::::::::::::::::彡＝ゞ､::::::::i::::::::::::',:::::::',:::i
:::::::l::::::::::l:::::::::::::::::l:::,／ ',:::::::::!::::::::::::::::::::l ',｀"ヾｿ;::::::::::::i:::::::::',:!
:::::::!::::::::::!:::::::::::::::ﾒ´::/ ',:::::::l;:::::::::::::::::::i ',:::::::/ ヾ;::::::::l::::::::::',
::::ﾊ:::::::::ﾊ::::::::::::::,' ';:;' _,,,､､,,,_ ヽ':,::::lヾ;::::::::::::::!_,,,､､,,',::/ ';:::::::!::ヾ;:::i
::;' !:::::,'::::l::::::::::::i 彡""´｀ﾞﾞﾞ`ﾞ'' '.;:! ＼:::::::ヾ"´｀｀ヾミr､ 〉::::ﾊ:::::入ゝ いえ！
/ i::::i',:::::!::::::::::ﾄ `" ヽ ＼::: ｀´ /ヾ:::) //
',::i ',:::::';::::::∧ :::::::::::::::::::::: ヽ::::::::::::::::::::::,'ｿ:ｿ',ソ::::::＞ こうして生き永らえたのも
ヽ ':,:::';::::iﾍ', :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ､ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,///ヾ＜
∨∨＼ ,ソ::::!/""´´ 全て徳川様の御情けのおかげです！！
', ｀∀￣￣￣￣∀´ /へ;:::|
ヽ ', ,' , ' ヾ
｀ ､ ', ,' , ´
＞ ､ ', ,'_ ＜く__
＜:.:.:.:.:.:| ＞二 二＜ |:.:.:.:.:.:.＼
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
, -─ ＼
∠.-─;:- , ,ﾊ ヽ
／ ,.ｲ./|./ ヽ. L、ﾄ､ .|
. / ,ｲ /‐Ｋ｣!' :iゝl-ゝ!'＼i、 | 気にするな 朝倉は
ﾚ' .! ,ｲ ,ｲ＝==｡､: _"==＝｡＝:l. r‐ ､ !
|/ l/ l:::ｰ-／ ´ `ｰ-‐,,´ | Fヽ ! | 俺たちにとっても 織田家にとっても
!／ __-, -‐''" | Ｌｿ/ !
`T､--;‐=;==＝ﾆヲ l└ ' ､ ヽ 宿縁の敵！ だからよ……
／! `'ｰ-'---‐ '´ ／ｉ l ＼＼
／ _ヽ ｰ一 . ／ ! / |`ｰゝ､
,.∠-‐'' | ヽ. ／ i ,/ |
￣ /.| ヽ;:イ ﾉ /' l |
/ ! ﾄ､._ / ／ ! |
_ｘ-‐‐‐v‐‐‐‐ｚ_
ノィ Xヽ
／ , ＼
∠イ ＜l ／ ＼ l> ヽ.ﾆゝ
/ ｲ|/＼.ヽ、 _／／）ヽ! ヽ
/ｲ .| 〈￣｡`ﾐl l〃｡￣》 .| .ﾄ| これから 眼下の敵を
|,=| ｀￣´"|.|ヽﾞ￣´）.|=､!
||（| /!ヽ┘ .| |.）|| ぶちのめす作戦を たてようぜえっ！！
|=ﾍ. rｪェエエェｪｧﾉ/=''|
l| .ﾄ､ ＼＿_＿／//| | ／＼/ヽ
ﾉ| .| l＼ <７ /,ｲ | N＿__ ／ ／ |
_厂| | .| ＼＂ ／ ﾉ（￣"＿／`ｰ､ |
_,-‐'/ .| | .| ヽ' ／ .ﾉ >'´_,. ＼ ./ハ._,.-‐く
/ ./∧!.! ／ r'´￣ヽ ヽ. | ＼
／ ノｲ !‐-､ ./ ／{ヽ ヽ |i/
_,. -‐‐-､! |‐‐‐-'--‐| { ＼ |i_,:'/
| .| ／ ＼冫____|i,. -‐'／
| ! 〈＼／ 厂 ／ﾉ〉
/: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : _: : : / 〈 ○ |/ ﾚ ○ }|:./ヽ: : | ━━┓┃┃
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:| ┃ ━━━━━━━━
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ,;' （( ┃ ┃┃┃
＼_! ,. ‘-,,' ≦ 三 ｡ ┛
ヽ ゝ'ﾟ ≦ 三 ﾟ｡ ﾟ
___,ｒ| ＼｡≧ 三 ＝=-
／:/::::| ＼ -ｧ, ≧=- 。
／::::::/::::::| ＼ ｲﾚ,､ ＞三 ｡ﾟ ･ ﾟ
／:::::::::::/::::::::| ≦｀Vヾ ヾ ≧
｡ﾟ /｡･ｲﾊ ､､ ｀ミ ｡ ﾟ ｡ ･
家康は、朝倉勢との決戦を主張してきた。
下手に止めたら、自分だけで突っ込んで行きかねない様子だった。
＿＿ _＿__
＜、 ｀｀`ヽｖ'´ ｀＞
__,,.＞ , ｀Y´ ､ ｀`ヽ、
,ｨ'´ ;'´( )ヽ ヽ
∠二ィ : . `､ > ___,,,..ノ 丿 .ﾍ
／: : ; . ｀´ `ｰ--‐''´ . : : |
∠:／,:ｨ: : : ,:ｨ: . ／| ﾄ､ . : : : |
/／/.: :, く/／ ＼!_,> . : : : : :|
'´ /:,:イ`>､＼ _,／ ／＼ . : : : : : |
|/ .kー-｡､〉 >-‐'ー｡､ |.:|‐-､: : !
|`ｰ:／'´ `ｰ-‐'´ | !か.|: /
|／ __‐､ u lﾉい/:〈 ん？ どうした？
`iｰ＿＿＿＿__ ,'/じ:' : :ヽ
l `ｰ―‐---‐' '/: : : : : : :.ヽ
'､ ー ／/: : : :∧: : : :ヽ
∧. ／,.r': : : :,/⌒'ヽ: : : l
ﾉ|: ,ﾍ__／,ｒ'´ﾉ: : :／ ＼.:|
|: : /｣:／ /: :,:ｲ ＼
ﾉノ＾｢ﾍ、 ﾉ／/ ＼
'´ |iﾟ:l ＼'´ /
|i :! Ｖ
. ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : u: : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 ﾟ |/ ﾚ ﾟ ..}|:./ヽ: : |
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:| え いや はい その……
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V
＼_! ＿ ' ! （圧倒的格上の向こうから 足を運んでくるなんて
ヽ ／ ｀t ／
___,ｒ| ＼ { / ／ 変だなと思ったが 理由はこれか……）
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､ （どんだけ戦闘意欲が旺盛なんだよ この人……）
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::!
そうなった場合、助けられた手前、藤吉郎たちも参加を断るのもはばかられる。
藤吉郎は、いささか困惑した。
だが、幸いにも、この話に深くかかわる前に展開は変わった。
＼::::￣::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
_＿＿＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
_＞::::::/:::／::/::::::::::/::::::::/ :::::::::|:::::::::::::::
_,二=-::'／:::::/:::／l/|::/:::/ :::: | :::|:::i::::::::::: 木藤！ 来たぜ！
ー‐厶イ::::仏厶≧k::::/|::::::/|::/|:,'|:::::::::::
‐…‐＜:イ |:::::ｉハ じ ∨ |:::厶斗≦|::::::::::: お待ちかね 朝倉勢からの使者だ
∠人ﾊlV ｀¨¨ |/ ´じ 从/:::::::
＼. 厶::ﾊ `` { ¨¨´Ⅳ:/::::::
∨ | ｌ小 ､ ﾉ `∧:人＼
|, 八.ヽ∧ `ﾏ=‐- ､ /
｀ヽ∨ ／⌒ ＼｀ ＼ ｀ ー ''´ イ
｀∨ }＼ ＼__. ＜ ﾉ
',＼ ￣￣ ∨
. | ＿_彡 ／∨ /
/: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : _: : : / 〈 {} |/ ﾚ {} } |:./ヽ: : |
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V やた！ よし 通してください！
＼_! ＿ ' !
ヽ Tﾆｰ‐‐‐,‐'' ／
___,ｒ| ＼ ｀二二´ ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
,' , /:i /:i |:::| |', |
i /i /' /::::| |::::i |::uヽi::`,`ヽ |
i/ i/ i /ｰ-ﾋ--`|u|--ｴ--ｰ＼ ___ |
i i/|二ﾆ=ﾆ~ 二=ﾆニﾆ,:::| |─i`. ＼
.,|ヽ＿ﾟ_./:::::"ヽ_ﾟ＿, ｲ/:|.|─| | |`┬ｰ- え？ 使者？
/ | ==:/:::u::: u ~／':::|.|ﾆﾉﾉ | |ｰ--
__;;-ｰ''"~~.λu:/:::::::_::i ／'::::u::|.|ｰ' / |
__;;-ｰ''"~'/| .| (_,- u ::u:::::/| || |
| !i .| <__ __-ｰ''ｰ:-:::/::| |.| |
.| | .|x--二__＿__:::::/:::::| ./ .| .|
| |/~ﾆ二＼＼ 'i/::::: | | | .|
.| ,r┴'---,￣＼', |::u | |. | |
| <／￣￣＼こつ i / .,| .| |
!-ｰC'￣￣`こつ | / /!/,／ ＼ .|
|￣￣ヽ、 | / /| - ` , |
日没後、関峠の藤吉郎たちに朝倉勢が持ちかけたのは、
今回の戦闘終了についての調停案であった。
＿＿
_ｘ＜: : : : : : : : :｀: ､
,ｘ＜: : : : : : : : : : : : : : : : :＼ わたしたちは
, ﾞ: : : : : :γ : : : : : : : : : : : : : : ヽ.
. /: , : : : : ,ﾍ{ : : : : : : : : : : : : : : : :､: 寸 この越前国乱入を不当なものとして
7 :/: : : : / !: : : : : : : : : : : : : ヽ: : :ヽ ﾏ
': :′:.,: :/ {: : ﾄ､:ヽ: : : : : : : : : ', : : ｉ : ', これからも抗議していきますが
{ｉ i : : :!:/ ⌒从: ヽ N从ﾊ八从: : :i : : !:ヽi、
|{ |:. : :l:ｉ ヽ} xｆ苧ﾐ＼:|: : :} : : :ヽ 今日の戦いぶりに免じて
. 八}i: : 从 xf苧ミ 忙ハヽ } : ﾘ: : : : : :寸
/: :从: : { { 忙ﾊ V:zｿ ,': , ﾞ !: : : : : : i あなたたちが国境外に向うことを認めてもよい
,:′,': :∧: ｉ ゞ‐' /イ _/ヽ:.: : : : :}
.7: : :{: : ヽ N､ ′ ,!´:}: : ∨: : :.ﾘ ……と 考えています
.{: : 八 : : ｀ｰ∧ , -､ ／: V: : :.ﾘ: : :, ﾞ
从: : : ヽ : : : :个s｡. ￣ .∠: : : /: : :/:. :./
. `寸 : ＼: : : : :.}i: ＞ｭ _ １:}: : ／: :／i: : ,'
. ｀ヽ : ',: : : : !ヽ- '- ‐ ' " ´ ￣,:' : : /: : ヽ: ヽ
八: }: : : _j:_ﾊ. ! {: : : :{: :,.斗- ､}
′_/_,.∠ ..._ ﾉ／ ￣ ＞ ‐ヽ: : :ヾ ﾊ
i: :{//////.{￣!/////////／N: :.ﾘ .∧
. {: λ//// ∧_.{//////// {. ﾉイ. ',
. 人,' .V//////i ﾄ､////// / i
要するに、「見逃してやるから、とっとと出て行け」ということだ。
..,,､;:::''::"::￣￣`-.､
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
〃:::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::',
｛/:::i:::i､::::i､:::ヽヾ＼ ::::::::::::::::i
｛!i::|ﾍ:!＼!＼!≧三ミ:::::::::::::::i 今回の遠征は まったくもって公のものです
{｛,,,,ヾ､ ´"'¨せ ∨Cヽ:::!
{ﾍ´f;ｊ｝ ´¨ るﾉ:::!
ヾ', i _ しﾍ:::l
', `" _＿ / ヾ
ヽ ´ ., / : /;;〉ヽｰ＝￢
＼ ／ ; ／;;/タ://;;;;;;;;;
ヽ-ﾍ::: ／;;∠ク //;;;;;;;;;;;;
∨/;;;;∠ク i i;;;;;;;;;;;;;;
{ココ少′ ｌ ｌ;;;;;;;;;;;;;;
/￣ ! !;;;;;;;;;;;;;
､_｀ニ ⇒:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
､__｀≧=-.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
__｀ﾆ=-.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
___フ.:.／.:.／.:.:.:.:./.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
｀¨ア.:.:／.:.／.:.://〃.:.:/、.:.:.!.:.:.:.:.:.:.:､:.:.:.:
__彡:／.:.／;i≧劣;/!i:.:/!ｉいj:_ij_j:.:.!:.:､:.＼:.
｀¨7.:.／.:/代{ 〔入,|j/､j:じ斥;!!T:l:|:.:.:.＼:.∨
/／/.:/{｜ ￣ j ｀ `＾ ﾞｰ'_}} !从:.:.＼い|
´ 'イ:公; } ￣ /!｢}＼:.､{`
l//小. , - ､ 厶iへ:.:.:Ｖ^ 非難されるいわれも 恥じ入る点も
'イ|小. {_ ) ／.:.}.}:､:.:い|
／￣`￣] ､ ￣ イ厶ｨ;仏ハ| 俺たちには いっさいねえ
{∧ . /} ￣ .〃￣`う
__／ }、 Vくj_ ／ {_,厂 {
, -‐ ￣／__／ハ !:_: :`'ー＜__ _／} 〉
￣ 〈 i`ｉ￣ : : /￣´ ハ へ.
ハ ！| : : : / / ／}/ ＼
_,,,..-.ｰ.─.-.-....､._
二ヽ,,..::"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:..､
／::::::::｀`:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ:::::::::::ヾ:::::＼:::::::::',
/:::::::::::::::i:::::i!::::::::::::::::ヾ:::::,,∠,､_:::::＼::::＼:::::', 俺たちも そして三河守も
i::::::::::::::::!:::::i i:::::::::l::::::::イ＼＼＼:::::::::＼:::＼::',
l:::::::i::::::::!::::i,,ゞ;::::::::i:::::::::l >≧r､＼::::::ヾ＼_::＞ 公儀を全うするために
ｌ::::::i!:::i::::l;/i ._,,＼::::!､::::::l 辻ヾ〉 ＼:::ヾ）::::＞
i:::::ﾊ::::|::::l:::i〈｀（ﾍ＼! ＼:', ゞ-′ ラ∨/"´ 身命を賭することを
l:::i l:::|::::lヾ､ 弋i;） ヽ ＼ ┌::ソﾉ
∨ l::::l::::l:::＼ " ﾍ::::/ 厭うつもりはありません
＼|＼!＼ ′ ∨
ヾ ヾ ､ ‐- , ゝ､
｀ ､ , ′ ／ ＼＿
｀ ｰ ＜ ／´ ／:::::￣｀ｰ-
_ノ´∧_∧ ／::::::::::::::::::::::
:::::´￣／ /〈::ヾ∧ /:::::::::::::::::::::
:::::::／ / ﾉ::::〈 ヽ /::::::::::::::::::::
-=ﾆ"￣"''‐-‐''"￣"ﾆ=-
∠´ ｀ﾆ=-
ｺｸｺｸ ｀ヽ,
/ !
i .i
.| /| |:| ﾄ,ヽ |
|. ﾉ ﾒ: リ:|.| |ﾉ｀> |
|. /ﾘメ, .＼ ﾘ ／ ,.ﾍ!ゞ, |
.| ./ ＼| |／ ヽ |
i⌒| | ＝＝ｏ=- .-=ｏ＝＝ | |⌒i …………
| Ｇ| | ヽ . __ ノ | | ゝ __ .／ | |∂|
,.ゝ,_.|.| | | / |.|_,ノヽ, ｳﾝｳﾝ
／ || ヽ!_ﾚ .／ ﾘ ヽ
---‐‐''７| ヽ. ＝========＝ｦ / |￣""''''‐‐--
--‐‐''７ .ﾚ| | ヽ ｀-ﾆニﾆニﾆ-'´ /.| .Ｎ""''''‐‐----
/ ﾚ| | ヽ. ≡≡ .／ | | |
./ .| |. ＼ ／ | | .|
/ _,, .| | ＼ ／ .|. | |
. /_,,-''" ＼ .| |＼ j ／| ﾚ‐、 |
. " ".ﾚN＼｀'‐-------‐'´／ﾘN ヽ |
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:::::｀::::::／ ./::::::／ /::::／ ﾒ::::::!::/::::::::::::::::/ ｌ::::::/
:::／／ /::／ /／ ﾐk., /:::ﾍ::／::::::ﾊ::::::/ ｌ:::/
/／'., ' , ∨ / ﾞヾミk/:::::／）ﾉ:::/ /::::/ i:/
/ ゝ /::／i //:::/ /:／ /
ﾍ ／´ ',/／／´
'､
_ゝ しかし 双方の現状を鑑みて
、 ／ ´
;;', ／｀ ､ , ′ 今回に限り その提案を
;;;;', ／ ｀` ､ , "
;;;;;ヾi `´ 受け入れる選択肢はあるでしょう
;;;;;＼＼
;;;;;;;;;;;＼＼
;;;;;;;;;;;;;;∧ ＼
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:::／／ /::／ /／ /;）/:::ﾍ::／::::::ﾊ::::::/ ｌ:::/
/／'., ' , ∨ / ､/ｿ/:::::／）ﾉ:::/ /::::/ i:/
/ ゝ /::／i //:::/ /:／ /
ﾍ ／´ ',/／／´
'､
__ _ゝ
、 ヽ、_ゝ ／ ´ あなたたちの言葉に
;;', ／｀ ､ , ′
;;;;', ／ ｀` ､ , " 嘘がなければ…… ですが
;;;;;ヾi `´
;;;;;＼＼
;;;;;;;;;;;＼＼
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. - ── - .
. ´ : : : : : : : : : : : : : : : : : : ` : ､
／ : : : /:／: : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
/: : : : :./:/ : : : :γ´ : : : : : : : : : : : : : : : ヽ.
,' : : : : :,':/ : : : : : {: : : : : : : : : ＼ : : : : : : : : :.
ｉ : : : : ,': : : : : : : :λ: : : : : : : : : : ヽ : : : : : : : i
|: ,: : :,': : : : : / : / ＼: :､: : : : : : : :',: : : : : ',:､|
|/ : : i: , : : : :ｉ: :/ ⌒ ヽ:＼: ヽ: : : :ｉ : : : : : !: :.
. /: : : :/ｲ: : : : :!:/ ＼j N:ハ:人: : : : : ｌ: : :.|
/ : : : /:_:!: : : : :i,' ＿＿ ＿_ ヽ : : ,! : : :.
. i: : : : :i/ハ: : : : i!´ |r'//| 仇'| ｉ : /: : : : !
. | : : : :ﾊ ｰヽ : : ! 乂z.ｿ 弋ｼ ,! /: : : : /
.人 : : :i: :ヽ.＿ ＼j ､ /イ : : :／
ヽ: :',: : : : : ヽ. _ イﾊ : ,' 信頼できないと？
}: ヽ: : : :ヽ : ＞ . ´ . ＜ : i:i人:{
,. :' : 人: : : : :＼r'} ` ー - r"､ﾄ、: : : :ヾ､ `
. ,.': : ,イ: : :.ヽ : : : : ヽ.｀ ー─t ‐' ‐{ : ヽ: : : : ｉ :.
人: ,. ─ -- ‐}: : _ノ : ト ､ ! __｀ｰ_j : : : ｌ: i
. ／ /: ´ : : :////ヾr- r'´//// !,. イ: 人
/ i : : : : : ｉ/////,!//!//////: : :／ ヽ
_,,,..-.ｰ.─.-.-....､._
二ヽ,,..::"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:..､
／::::::::｀`:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ:::::::::::ヾ:::::＼:::::::::',
/:::::::::::::::i:::::i!::::::::::::::::ヾ:::::,,∠,､_:::::＼::::＼:::::',
i::::::::::::::::!:::::i i:::::::::l::::::::イ＼＼＼:::::::::＼:::＼::',
l:::::::i::::::::!::::i,,ゞ;::::::::i:::::::::l >≧r､＼::::::ヾ＼_::＞ いえ
ｌ::::::i!:::i::::l;/i ._,,＼::::!､::::::l 辻ヾ〉 ＼:::ヾ）::::＞
i:::::ﾊ::::|::::l:::i〈｀（ﾍ＼! ＼:', ゞ-′ ラ∨/"´ 朝倉ともあろう名家が
l:::i l:::|::::lヾ､ 弋i;） ヽ ＼ ┌::ソﾉ
∨ l::::l::::l:::＼ " ﾍ::::/ つまらない詐術をしかけるとは
＼|＼!＼ ′ ∨
ヾ ヾ ､ ｰ ´ , ゝ､ 思いません ただ……
｀ ､ , ′ ／ ＼＿
｀ ｰ ＜ ／´ ／:::::￣｀ｰ-
_ノ´∧_∧ ／::::::::::::::::::::::
:::::´￣／ /〈::ヾ∧ /:::::::::::::::::::::
:::::::／ / ﾉ::::〈 ヽ /::::::::::::::::::::
/.:.:.:.:.:./.:.〃:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ::::::::::::＼
. /.:.:.:.:.:./.:.:/ :/:〃:.:.:. ハ､ .:.: ＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧:::::::::::::::.
/.:.| .:.:./.:.:/ :/:,:.:| .:.:.:.:|.:.:.:::ﾄ､:.:.:. ＼.:.:.:.:.:.:.:∧、::::::::::l
. .:.:/|.:.:/.:.:/ :/:/:.∧:.:.:. |.:.:.:::| ＼:.:.:.:.＼.:.:.:.:.:∧ヽ::::::::l
|:/ :|! :.:.:.:|:.:.|:i⌒ヽ､V .:|.:.:.:::| ､__,,斗＜⌒ .:.: |: ∨＼:::'.,
|′:|!.:ｉ.:ﾊ|:.:.|:!:.刈「ミV:ﾍ:.:.:.:', ｨ斥::Ⅵ:.∧:. |ﾍ:::ﾄ､:::＼ヽ､、
. !:.:|′|:.:从:j 比:::Ⅳヽ:.:.:.', 比:::::Ⅳ:.∧:|:∧j |::::::::ぐ￣｀ わたしたちに しかるべき人物を
Ｖ| Ⅵ:.Ⅵ 弋ｚﾘ ＼ ＼', _戈zソ ∨ /:|そﾚ':::::::≪´￣
. ＼ ∨Ⅵ ヽ ∨: ;_ノ／´￣｀ヾ 国境までの道案内として
ヽハ < /ﾍ:/"´
ヽ ｰ_ 一 ／ |′ つけていただければ
＼ . ／ﾍ
丶 __ ´ . ´ }､、 ……と 思いまして
／ ::|＼ . ´ j::::: ト､、
／/:::::::| 〉く ,::::::: |:::::::｀::... ､
..．.:.:.´::::/ ::::::::| ./:.:.:.:＼ /::::::::::|:::::::::::::::::::::｀::... ､
_ ..．.:.:.´::::::::::::::::/ ::::::::: |/:.:.:.:.:.:.:/＼ /:::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::｀::... ､
対する藤吉郎は、こちらも要するに「停戦の証人のための人質をだせ」と答えた。
. : ´: : : : : : : : : : `:､
. ,.: ": : : : : : |＼: : : : : : : : ヽ
/: : : : : : : :,ﾍ!: : : : : : : :. ＼: :',
. ｉ: : : : : : : / 八 : : ＼ : : : ヽ:ヽ :.
. |: : :/ : : / _ _＼: : :!ヽ: : :.i: :.', :.
. .' : : ! : : :ｉ '´ ＼| ＼:|: : i: :.ヽ
. ,:' : : : i: : : :! ,xf灯 ｵ圷i从j : : i
:': : : : r'ヽ : 〃VJ:i 弋ﾘ !: : : i: ﾘ
i: : : : :ヽ 从:.{ ｀´ ､ |: : くﾚ′
|:从: : : :.￣:ヾ ／ : : : ヽ ……善処しましょう
｀ヽ:. : : : ＞ｭ . _⌒ ｪ＜: : : : : ;从
／: : : : :i : } ＝=┬ ＝!､ : : : :く
,:': : : ＿,斗'"_ ＿j＿ ＿ﾞTー ､＼
. 从 :./│ {＞-‐ ´E三ミ`-＜}_ j ﾊ: ﾊ
У ,べ/ ＿_＿,.ﾆ⊃､＿_ Vﾊヽ:j
. ／ / ｀ｰ=ｧィf'┴ﾄk ::: i＞‐'ﾟ ', ＼
ヽ￣∧ / j ! .!:! ＼| ヾ ,!
. ＼| ＼＿__j i j i:| | ／V
そして、翌４月３０日の朝、朝倉勢から人質が送られ、
生き残りたちの無事撤退は保証されるたのである。
/: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : : |: : :|: : : : :|: : | ,: : : ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.: :: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!jニﾆｺ| :/ |:./iﾆニＶ: |.: : : | V
＜ : _: : : / 〈fｴ:ｴi |/ ﾚ fｴｴ) |:./ヽ: : | 三河様 重ねて御礼申し上げます
＜:: |. 小{ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ＞ {ﾊ/ V ここまで上手く事が運んだのは
＼_! !
ヽ !ー―‐r ／ 全て 三河様のおかげです
___,ｒ| ＼ ｀ー―' ／
／:/::::| ＼ ヽ _￣ ィ ´
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
-=ﾆ"￣"''‐-‐''"￣"ﾆ=-
∠´ ｀ﾆ=-
／ ｀ヽ,
/ !
i .i
.| /| |:| ﾄ,ヽ |
|. ﾉ ﾒ:::リ:|.|:::|ﾉ｀> |
|. /ﾘメ, .＼::ﾘ::::／ ,.ﾍ!ゞ, |
.| ./ ＼| |／ ヽ |
i⌒| | ＝＝ｏ=- .-=ｏ＝＝ | |⌒i ん…… そうか
| Ｇ| | ヽ . __ ノ | | ゝ __ .／ | |∂|
,.ゝ,_.|.| u. | | u / |.|_,ノヽ, （木下藤吉郎…… たいした男だな）
／ || .!j ヽ!_ﾚ .／ ﾘ ヽ
---‐‐''７| ヽ ー‐--------一 / |￣""''''‐‐--
--‐‐''７ .ﾚ| | ヽ. ≡≡ ./.| .Ｎ""''''‐‐----
/ ﾚ| | ヽ. u ／ | | |
./ .| |. ＼ ／ | | .|
/ _,, .| | ＼ ／ |. | |
. /_,,-''" ＼ .| |＼ ／| ﾚ‐、 |
. " ".ﾚN＼｀'‐-------‐'´／ﾘN ヽ |
＿＿ _＿__
＜、 ｀｀`ヽｖ'´ ｀＞
__,,.＞ , ｀Y´ ､ ｀`ヽ、
,ｨ'´ ;'´( )ヽ ヽ
∠二ィ : . `､ > ___,,,..ノ 丿 .ﾍ
／: : ; . ｀´ `ｰ--‐''´ . : : |
∠:／,:ｨ: : : ,:ｨ: . ／| ﾄ､ . : : : | （今回の大敗も……）
/／/.: :, く/／ ＼!_,> . : : : : :|
'´ /:,:イ`>､＼ _,／ ／＼ . : : : : : | （こいつが朝倉から質をとったことで
|/ .kー-｡､〉 >-‐'ー｡､ |.:|‐-､: : !
|`ｰ:／'´ `ｰ-‐'´ | !か.|: / いく分かは 言い繕うことが出来るだろう……）
|／ __‐､ u lﾉい/:〈
`iｰ＿＿＿＿__ ,'/じ:' : :ヽ （なにより そのために 俺たちの軍勢を
l `ｰ―‐---‐' '/: : : : : : :.ヽ
'､ ー ／/: : : :∧: : : :ヽ しっかりとダシにしやがった……）
∧. ／,.r': : : :,/⌒'ヽ: : : l
ﾉ|: ,ﾍ__／,ｒ'´ﾉ: : :／ ＼.:|
|: : /｣:／ /: :,:ｲ ＼
ﾉノ＾｢ﾍ、 ﾉ／/ ＼
'´ |iﾟ:l ＼'´ /
|i :! Ｖ
/::::::::::::/::::::::::::/:::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::',:::',
/:::::::::::/:::::::::::::/::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::!::::i
,'::::::::::::/:::::::::::::/::::::::::／::::::::::::|:::::::::::::i:::::::::i::::l
l:::::::::::/:::i:::::::::/＿::／|::::::::|::::::::|:::::::::::::l:::::::::l::::l
i:::::::::/:::/::::::丁:::／￣i::::::::l:::ｰ∧一:::::::|!:::::::|'ﾘ
_ノ::::┌i:::/::::::/斤心ヘ i:::::::::i::::ﾒ≦i::::::::::::i:!::::::!
＞:::::｛ ﾚ' |:::::7ﾚ升::｝ /:::／|:/辻:｝l::::::::::ハ:::::!
_,＞::::::::i ヘ|:::/ ゞ‐" /／ ′ゞ‐' l:::l:::/ ∨
￣｀￣｀＼:|:/ ′ ､ ∧!/
＼|＼ / ′ …………
_{i ｀ ￣´ ／
// ｀＼ ＞ _ イ
_,､-;'´;;;i `ｰ ､, _ﾉ iヽ、
_,､-;;"´;;;;;;;;/;;;;;l ／ﾍ l;;;;;ﾍｰ,,､
_,､-;ｰ'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;ヽ ／::::::::∨;;;;;;;;ﾍ;;;;;｀';;;;;;;､_
/::::::::::::/::::::::::::/:::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::',:::',
/:::::::::::/:::::::::::::/::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::!::::i
,'::::::::::::/:::::::::::::/::::::::::／::::::::::::|:::::::::::::i:::::::::i::::l
l:::::::::::/:::i:::::::::/＿::／|::::::::|::::::::|:::::::::::::l:::::::::l::::l
i:::::::::/:::/::::::丁:::／￣i::::::::l:::ｰ∧一:::::::|!:::::::|'ﾘ
_ノ::::┌i:::/::::::/斤心ヘ i:::::::::i::::ﾒ≦i::::::::::::i:!::::::!
＞:::::｛ ﾚ' |:::::7ﾚ升::｝ /:::／|:/辻:｝l::::::::::ハ:::::!
_,＞::::::::i ヘ|:::/ ゞ‐" /／ ′ゞ‐' l:::l:::/ ∨
￣｀￣｀＼:|:/ ′ ､ ∧!/ 三河様…… 言うまでもなく
＼|＼ ___ __ / ′
_{i ヽ _ ノ ／ 朝倉そして浅井との戦いは
// ｀＼ ＞ _ イ
_,､-;'´;;;i `ｰ ､, _ﾉ iヽ、 これからです
_,､-;;"´;;;;;;;;/;;;;;l ／ﾍ l;;;;;ﾍｰ,,､
_,､-;ｰ'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;ヽ ／::::::::∨;;;;;;;;ﾍ;;;;;｀';;;;;;;､_
_,,,..-.ｰ.─.-.-....､._
二ヽ,,..::"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:..､
／::::::::｀`:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ:::::::::::ヾ:::::＼:::::::::',
/:::::::::::::::i:::::i!::::::::::::::::ヾ:::::,,∠,､_:::::＼::::＼:::::', 今後 三河様の武威に
i::::::::::::::::!:::::i i:::::::::l::::::::イ＼＼＼:::::::::＼:::＼::',
l:::::::i::::::::!::::i,,ゞ;::::::::i:::::::::l >≧r､＼::::::ヾ＼_::＞ おすがりすることも多々ありましょう
ｌ::::::i!:::i::::l;/i ._,,＼::::!､::::::l 辻ヾ〉 ＼:::ヾ）::::＞
i:::::ﾊ::::|::::l:::i〈｀（ﾍ＼! ＼:', ゞ-′ ラ∨/"´ その時は 僭越ではありますが
l:::i l:::|::::lヾ､ 弋i;） ヽ ＼ ┌::ソﾉ
∨ l::::l::::l:::＼ " ﾍ::::/ 主にかわって お願いいたします
＼|＼!＼ ′ ∨
ヾ ヾ ､ ｰ ´ , ゝ､
｀ ､ , ′ ／ ＼＿
｀ ｰ ＜ ／´ ／:::::￣｀ｰ-
_ノ´∧_∧ ／::::::::::::::::::::::
:::::´￣／ /〈::ヾ∧ /:::::::::::::::::::::
:::::::／ / ﾉ::::〈 ヽ /::::::::::::::::::::
＿､─-v-─;z_
＞:::::｀::::::::::::::::: :::::＼
／:::::::::.. .:::::::.. ..::::::::::ヽ
ｲ:::::::::::::::::::::::;､::::::::::::::::::::::l
. l::::::::::::::;:ｲ::/v:ﾍ::lヽ、:::::::::|
. |:::::::/|/ﾆ|/ｭ ┌ﾘ_ﾆﾍｌ::::::::| （おまけに こちらの気持ちもお見通しかよ）
j::r=ｉ|＝=｡=,, _=｡=＝|r=､:|
|::|ﾋ'|| ｀ ー":|.|:`ー ' ||J:|::| ああ…… 期待してくれていいぞ
. |:::ヾ;l| u r:|｣:､ u :|レ'::::|
. ﾉ::::::::::＼ (二ﾆﾆ二） ,ｲ:::::::::::ヽ、
_,∠:-‐ｧｉ:::::::!＼ == .／ |:::::::ﾊ''ｰ-ゝ､._
-‐'''": : : : :/,/|::::::| ::::＼_／ |::::::ﾊ ヽ: : : : : :｀`'''‐
: : : : : : : :/,/,/|::::::| ::::: ,|:::j¨二二二¨l: : : : : : :
: : : ; -:､ム--‐ﾍ|:N＼.＿___／j;ﾙ| |:::::::::::::::| |:_;､_: : : :
: ／.rh ＼: : : : : :|},',',',',',',',',',',{|: :| |:::::::::::::::| | +++｀l: :
´､-ｔ( )ｧ-; > : : : |} ',',',',',',',',',',{l: :| とﾆ二二,￣ﾞヽ、! :
:＼`ﾞlし´／: : : : : |},',',',',',',',',',', {| :|‘r──－ .､` ＼
: : :.`:‐:'´: : : : : : :.|} ',',',',',',',',',',',{|:.L.｀⊂二¨_丶 ヽ
＿
_.. --ゝ ｀ヽ'´￣¨Ｚ_
＞ ＼ ま 確かに
∠.._ , i
／ ,.ｨ./uヽ,iゝ | 今回の遠征で 徳川軍の力を
/ｲ ｨ,ヘ'ｉ ﾋ'.へ｢＼. │
ﾚ|/lた･ﾗ :ヽ二’ﾌ:|∩ | 見せつけるには至らなかったが……
. l／ _┐ v／u ||9| l
`ｉ.r===＝ニヽ |ﾚ' l 木下の言うとおり 次だ……
i‘ー── '´／ i
,ハ. ￣ v ／ ,／! ヽ 次の機会は きっと来る……！
ﾌ ヽ. ／ ,∠ -‐l ヽ
ｰz'ノ Z イ ヽﾄ､ i 、i
/ ,. -‐ .、 }ﾊ}ヽ|
l / ＼ |
| | ヽ. |
同日の午前、織田勢の生き残りと徳川勢は越前国から撤収し、
若狭国まで退いた（そこで人質は朝倉に返した）。
そして、「次の機会」は、誰しもの予想以上に早くやってくる。
さて若狭国から都への帰還を開始した藤吉郎たち生き残りだが、
ここで明智勢は別行動をとった。
∧}＼｝＼ }＼ﾊ
|＼}＼|:::::::::::｀:::::∨::::::::{/∨|
｛＼{::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}∠ ＿
＿ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::´:::ノ
＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::⌒＞
＜￣::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼_
｀＞:::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::／
＜／:::::::: /::/{/{::::::::::::::∧_}::::｝::::＼:::::::::::::::::＞
∠:::イ::/ｲ∨＞ﾊ:::::/::/匕∧八:::::::::::::::::::::_:::＼
/_::::::::::Ｙﾞ弋ｯ∨l/ ''弋か Ⅵヽ|＼::::::＼￣ 木藤 弾正忠への報告は任せた
-─|/|／ﾊ ｀¨ :j ¨"´ |::/∨ ＼厂
'"´ ..:::{:::. 〈{ . lﾑイ::::ﾊ/＼ 俺は このまま若狭国に留まり
／ ..::: -＜圦 .ｲ:::ハ/:
r '´ ..:::イ⌒!￣ ｛ ＼ ｀_丶 ／ V }/ 丹羽ッチの手伝いをしてくる
＼ ､_..:::／:::::| │ ∨:::/丶､_ .:＜ /／ ∧
｀ｰ- ..＿＿| / ｛ /／|_x彳 ｝ ／ /::::
｛ / /:::::‐-:::::斤､／／{__／＼ /:::::::::
∨:/:::::::::::＼｝ 〈.::/ヽ／| ／｝.::/ ::
￣￣￣￣| Ｖ／| | |/ /／ ::
| /／￣ｰﾍ ＿ ::|
| // ＼／ ＼:|
│:// 〈＼:｛ ／ }｝
|:// ＼〉∨ ﾘ
. ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : :u: : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 {} |/ ﾚ {} }|:./ヽ: : |
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V
＼_! ＿ ' !
ヽ ／ ｀t ／ 明十さん タフッっすね
___,ｒ| ＼ { / ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::
さらに、もうひとり……。
.... ,,、＿_
／ｨ彡'三三≧､
, 'ィ///ィ彡'三三ミ≧､
,!ﾉｲｨﾉﾊf/r''^`ミﾐヾミ'､_'、
/!/fｗﾘ八 ヾﾐ'､ﾒﾐ､_ヽ、
{i |l|W小f l|l｛{ﾄミヾﾐゝ､__,
）!l|l|fﾘfﾓﾘﾐ;ゝ:ｨ'tiﾃ!lﾄﾄﾐｿ}｝ ヽ｀`ヽ
,川h{i洲{´ l:{:｀~尢',l|l|巛 ＼ '､ 藤吉郎…… すまないが
ﾘﾉﾉ八ｲ ':,:.:.ﾊﾐﾘ!ﾄ､ﾐヽ、 ヽ
ノｨｼｲ卞ミ}＿ｰ_',:./ﾊ｝}l{ ヾミ'、 しばらく わたしも ひとりで
,.彳｛{/ﾘﾄﾐ'｀ﾆﾆ,´ｨi{l｛lﾄ't'､ ｀',ﾘ
,. '´:/:::::|jﾂ ﾘ}}iliﾘt洲Wjﾘﾂ}｝ﾘﾄ､',ﾐヽ 動いてみたいのだが よろしいかな
::::::::/:o::::|{ヾﾊﾘﾊ{ゞ'､' 'fｼ'､//{｛!ヾﾐミ',
:::::/:o:::::::|:.:.:｀ﾒ'､(ヽ丶 j入::ヾﾘゞ,ﾉﾘヾj
::/:o::::::::::|:.:.:.:{:.八} | ）〈:.:ヽ:/o､fﾂ'ﾘﾄ､＼
/:o::::::::::::|:.:.:.:V､_ﾘ |::. ヾ:.ヽ:::::{il､::::::::::::::ヽ
ヽ::::::::::::::|::::::::∨|｀` ‐::、. :}:..:'､::jﾘoヽ:::::::::::::|
:／::::::::::::|￣￣ ｀ヽ .|.::..:.:.ヽ::::::::::::::::::::|
:､:O:::::::.:::|::::::::::::::::. |:.:.::..:.:..ヽ::::::::::::::::|
::ヽ:O::::::::|:::::::::::::::::::. .|:.:..::..:.:.:..:ヽ::::::::::::|
:::::ヽ:O:::::|::::::::::::::::::::::. ｜:.:.::..:.:..:.:.:.ヽ::::::::|
::::::::',::O:::|.:.:.:.::.:.:..::..:6ヽrﾍ:.:.:.:..::..:.:.:.:.:.:.:ヽ::::|
::::::::::',:::O|.:.:.:.::.:.:..::..:ヾｿt9ﾄ､:.:.:.:.::..:.:..:.:.:.:.:}､|
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_,,,..-.ｰ.─.-.-....､._
二ヽ,,..::"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:..､
／::::::::｀`:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
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i::::::::::::::::!:::::i i:::::::::l::::::::イ＼＼＼:::::::::＼:::＼::',
l:::::::i::::::::!::::i,,ゞ;::::::::i:::::::::l >≧r､＼::::::ヾ＼_::＞
ｌ::::::i!:::i::::l;/i ._,,＼::::!､::::::l 辻ヾ〉 ＼:::ヾ）::::＞
i:::::ﾊ::::|::::l:::i〈｀（ﾍ＼! ＼:', ゞ-′ ラ∨/"´
l:::i l:::|::::lヾ､ 弋i;） ヽ ＼ ┌::ソﾉ なんだよ やぶからぼうに
∨ l::::l::::l:::＼ " ﾍ::::/
＼|＼!＼ ′ ∨
ヾ ヾ ､ ‐- , ゝ､
｀ ､ , ′ ／ ＼＿
｀ ｰ ＜ ／´ ／:::::￣｀ｰ-
_ノ´∧_∧ ／::::::::::::::::::::::
:::::´￣／ /〈::ヾ∧ /:::::::::::::::::::::
:::::::／ / ﾉ::::〈 ヽ /::::::::::::::::::::
_,.ィ'三三二ﾆ二三ミー ､、
,ｨ'´ィィィィ彡三ﾆｴﾆ二三ミミヽ
,ｨf//ｨ'ｨ'ｨ'ｨ'／ィｼ' ｀`ヾヽﾐﾐﾐヽﾐﾐヽ
ノｨ'//,'ｲ///,ｲ!lj/ l|lﾄﾐﾐﾐtゝ､ミ'、
//ｲ{|{lh{lilililil|l| |i,' li八ﾐヾ｀ヽヽﾐ':、
ﾊ{｛{N､',',',､{（(li| |l ,.........||＿!l|l|lﾄﾄゝﾐヽ丶、
!|l{lﾄi､',ﾐﾐﾐ','ji|l|l!:||:.i /:.:.,:'ｨﾘftiﾐkjljljlj|j|トミミミ≧ｭ 今回…… いや はっきり言って
､ヾミﾐヽヽ',',}｝l|:.||: | ,':.:.: ｀`lF彡ﾄ'ﾘl|l|l|l|lﾄ､liトミ三ﾐ
ハ',',}｝}iﾄＮ|}|ljj|:.|! !:.:.. |l ｛l|l{lﾘﾊﾄl|l|､}〉| ｀ お前の配下となってからのわたしは
ﾊﾘﾄﾐ',W八ﾘﾉﾂ'.:.ﾘ ,..、 |l |ﾄﾄWl|l|l|lNjljl|
{{{{｛lﾘﾊﾘllﾂﾉ/.:.:/: '―' '、.:ﾘト､{｛､',NNhﾄ、 失敗つづきだ
,）}Ｗ/}｝ﾘﾉ,ｲ:,､'＿＿＿＿＿,.ﾒｨﾘj}j＞､{（(NﾄV、
ｲﾉﾘ//ﾊ}l//ｲ/｀ ―----― ´ /ﾘﾉﾊﾉﾊﾄﾐヾミﾐﾐゝ､ 織田家に仕えてから今までの経歴は
//ｲﾉﾊﾘﾉｲﾉﾄi{、｀:.:.‐;,-;,‐.:.:´ ｲﾂﾉ八ﾄﾐﾐト｀ヾヽ、ﾐ｛{
｛{{i{i{i{(({i{i{i|l|l|ﾘﾊﾄi､,ｲi{,,,}iﾄ､ｨﾂ{fﾘｲ ﾊliliﾄミヾヽ',iﾄﾐヾW なかったことにしたいぐらいだ
,}）}）}lﾄiﾄl|l|l|l|| `ﾂﾉﾘ{｛{M}｝lﾘｨfｲヾ! LlLlレ‐=ﾐ)}lト}|l|li
､__,.ノｨﾒｲﾄ'､',',lililili|::..'´,ﾝiﾒ!ﾙｲl/lｲ八`/ {´￣/ Ｗ!,ﾘﾘﾊ
｀ﾆ彡'´ 'ﾘ ヾ',lNi|l:.:.:、 ´jﾂ ヾ' / ,':: '、::/ ヾﾐ彡小
'´ ／ /| ヾ',W :. / ' ,':: ∨ X` ,ﾉ
／ ,':| ',iﾘ .::ﾉ /::: / ∧`ー
/:::| }ﾄ、 / ,':::: / ∧､
/::::::| ,ノﾉヾ、ヽ /:: ／／:｀`丶、 ∧
/.:.:.:.:l ,ｨﾂ′ 丶、 ノ::./ /:::::::::::::::::::::`丶、 ∧
-‐|=彡' /^ヽヽ .:.:. /ノ:::: 〈丶、ﾍ
| ./:::::::丶', // ', ＼〉
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： | ニ コ ッ
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///／／／／／／ｨｼ、ヽヽ
＼＿＿ ／///／,イ//ｨノノ／´ﾐ{fヽミ',ヽ
彡彡彡∨ｲノィf////ィ彡ｨ／ |li|トiＮlil|
彡彡イ/,イﾉノﾘ//,メ､!,'／ }ihl|lﾄh!li
イﾝﾉ/ｲf//ｨ彡'//==x'<_::::........ // !{l}jj｝l|
彳ｿｨ彡'ﾉﾉ彡ｲiﾘ ／卞'ｼ"i:.! ,::::::// li|liﾘ'ili|
ﾉイ彡彡彡イ!lil|/ / !/､=ﾐf､ﾝ´/lf{ jli| わたしは
彡彡イjiｼ'´,ﾉﾘﾘ / ':!.:｀丁/ﾉｲﾊヾj|ﾘ
ィﾘ/ｨﾒｲli,ィ彡" ／ | !ｲﾉﾉﾊlヾYi わたしの知謀が役立つものであると
//'´7Zｨ'彡'´^メ､_ 'ー--' ／{ｲ//ﾙ'ﾉ,ｲ!
/ ,ｲ彡7ｨ', / 、 ｀ ‐ ､_, ／//lV/ﾘｲr'iﾘ | そろそろ証明しないといけないのだよ
/;ﾂ'´ｲﾙイｨ, ,､ﾝ;-､_, ,ｲｨﾉノﾊliW/小'ﾉ ,!
､jl/ ,ｨｼｲ彡ｼﾉﾉﾙ､,.ｨ'frｼﾉﾉ//ﾊliliﾘ|｝{{ （
/ヽ、fr' '7ｼ'ｿ/ﾊﾂﾉﾉ八{lili/'ﾉﾉ/ 川{ l八! ',
ﾒ､ / '"ﾝ'ヾﾂﾉ ノﾉﾘ',/// /ﾉﾊ!( ヽ ,!
／ 了 | f{! ／ｿﾉﾉｲ／,ｲﾉﾘﾘ} ヽ. ソ
/: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ -=o=-| :/ |:./ Ｖ: |.: : : | V
＜ : _: : : / |/ ﾚ-=o=-|:./ヽ: : |
＜:: |. 小{ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V どうせ ダメだといっても
＼_! ＿ ' !
ヽ ／ ｀t ／ やるんでしょ 君は
___,ｒ| ＼ { / ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
/:::.／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
,/::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ｌ
l::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｌ
|/|:::::::::::::/:::::::::::::::::ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｌ
|::::::::::::::::::::::::_:::/ ｌ:::::::::::::::::::|＼:::::::::::::::::::::::::::ｌ:::::::::|
|:::::::::::::::::::::::::/≧､ ｌ::::::::::::::::::| ＼斗::::::::::::::::ｌ:::::::::ｌ
|:::::::::|:::::::::/l::/ｲ⌒ﾞ`ﾒ::::::|＼::ｌィ千代`:::::|:::::::::ｌ:::::l〉ﾘ いいぜ 勝手にしな
|::::::::/|:: / ﾘ弋､ _ﾉｌ ヽ| ヽﾚ; __ｿ ｌ j|人:::::::ｌ:::::|
. |::::/ |:::fzlｌ ＾ー‐'´ ＾ ‐-'´ jｌノ:::::l::l::て だが 責を負うのは
|/ ヽ.:::|ﾍ /ィ<"j ﾒ_／
ゝ;八 ; /ｲ てめえと俺の首だからな
x > ､ ｰ ｰ ｲゝ:::｀＞-､
〆::::;//ﾊ` 、 <´/ ｌ）:::}:::::::::::::::` ､
／/:::::// ＼ ｀‘´ / /::::7::::::::::::::::::::ﾊ::l
ﾉ::::/::::::《〈 ヽ／ﾍヽ ／ /::::/::::::::::::::::::::::/::
, '㏍洲㏍洲㏍洲ﾉ ﾊ㏍洲㏍洲㏍ﾄｫ、
洲㏍洲㏍洲㏍洲, ﾘ^ﾄ㏍洲㏍洲述三ミｫ、
ﾊ洲㏍i洲i!八i;ﾊ㏍| ﾊｼ、洲㏍洲㏍ｲ´ ﾐ辷ｫ、
!洲i;㏍!洲!/ !l|_i炒' .ﾘi!| ㏍洲㏍洲沙、 ﾐｯ、
.洲㏍洲㏍!,尨孕|浙Y::;, ｨ赱ｪ.㏍洲㏍洲洲ili三ミ=ｚ、.il
.洲㏍洲㏍' .,彬 .|:;:;: i|! 洲㏍洲㏍洲㏍洲洲㏍三ミﾐｫ、
〈洲㏍洲㏍! 炒 .|:;:;: ﾊ,zﾘ洲㏍洲㏍洲㏍梃ﾙ´|i! ｀㏍、
洲㏍洲㏍| ﾄﾘ . ﾉ、 |㏍洲㏍洲㏍洲火´ i!|
〉㏍il㏍il!;iゞ、 .ﾘi,＿＿_＿, .ﾉ㏍洲㏍洲㏍洲㏍炎ｫ、|i! しかと心得た
∨㏍;i㏍i!洲 `''t,ｰ'-'-'‐';"´ 刈㏍洲㏍洲㏍洲㏍洲ｫ、
）㏍洲㏍洲ﾄ、 .（｀￣￣´ ｼﾊ㏍洲㏍ﾊ㏍洲㏍洲㏍辻ﾆﾃミ
_ノﾙ㏍兆il!洲i;l,ﾊ_、 """ ﾂﾘ!_人㏍洲i.ハ洲i!八,洲㏍辷ﾐz、
ﾉ洲´ ﾊ㏍ﾘ、ﾒﾙﾍﾄﾘ刈ﾄ从ｼﾙ'（ ﾊ洲㏍、 辻ﾐ、 辷、 ＼ ＿
（ﾘﾉ´ ,/ ﾄ、i!ﾘｫ｀Yﾒｼﾘ!ﾄｼﾘﾄﾙiﾂ ,/,∨ 辻ミﾎ、,＿（_ ,＿ﾊ=ーｚ
.ゝ´./ i.∧ﾉ）ﾘ ヽ,｀Y刈jﾄｼﾘi´!,/;; ∨ ｀彬∧;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
,_z';;;;;;,/ ハi!| i;、 .,|;; ∨ ﾘ ∧;;;;;;;;;;;;;;;;;;／＿
＜;;;;;;;;;,/ （ , !; ,, . ,l;; .∨ ＼;;;;;;;＜＿;;;;;;＞-、
;;;;;;;;;;;,/ ﾍ、 .i, " ,| 〉 .＞、;;;;;;;;;｀l,i;i;i;i;i;
;;;;;;;;;/ ハ / /￣｀≠ーｚ辻 _＞;;;;;;;;;;|,i;i;i;i;i
翌５月１日の夜、殿軍の生き残りは、山城国国境にたどりつく。
討ち取られた味方の数、１千３百強……。目的は達成するも、
藤吉郎の生涯の戦歴で最大の損害を被った「金ヶ崎の退き口」は、こうして終了した。
【越前国一乗谷】
/: : : : : : : : : : : : :/: : : : : : : :.;.ィ: /: : : : :/ : : : |:∧
. / : : : : : /:/: : : : :/: : : : : ://:/ |:.:|: : : : /:.ﾊ : : |: : :
/: : :/: : :/:/: : : : :/: : : : :.://:/ |: |: : : /!/ |: : j: : :}
': : : : : :.:/:/: : : : : : : : : : ://l/ 八:|: :〃 ｌ| ﾚ:/|: : :|
/|: : : | : :/ : : : : : :/: : :.:.:イ/‐- .._ | : |:| |／斗 |: :/;
. /: |: : : |: /: :ｌ: : : : /: : :／ |'＿＿＿ `八: |＼ ﾒ（ﾊ ｊ:.// 敦賀から勝報だぜ
/: /|: : : |/: : :|: : ／斗く: :| ＼∨(ハﾞ` ＼ 乂ﾘ/:/
／:, ' |: : :/: : : :|: : : :八 （ﾍ` 乂j ﾘ 丶 ／ﾉ 信長は なす術もなく敗走
. ´:／ |／ : : : : |: : |: : : ゝ辷 >、 ＿＿_ ／ﾍ
／ ／ : : : : : :.:|: : |: : : : : :.:/ ＞ .. （yx_ ノ ／＼: : :. 敵勢を全て国外に叩き出した大勝利だ
. ／: : : : : : : : :,: : : : : :., -┴- `≧‐-//＿／ l| i＼:＼
. ／: : : : : : : : : :/: : : : ／ ＼ ＼// ∨ | |＼＼:＼
: : : : : : : : : : : :/: : : : :.:） ＿_ ＼ //X | | |: : ＼ ｀`＼
: : : : : : : : : : :.': : : : : :（／ ＼ ＼ ∧__ﾉ| ﾘ ト、: : ＼
: : : : : : : :.／: : : : : :ノ┴- 、 ＼ `込:::::| / ! ＼ミ‐-
: : : : : :／: : : : : :／ ＼ ∧ ＼|i| ﾉ `＼
iヽ ,､
i､ ,､ ＿＿ |.|ヾ,､ //}.}
.{.{ヾヽ､,.l l``': :´: : : : : : : :｀: : :|.ﾄ､ヾ,､_//_.}.}
__ 〟〟L!ィ '´ : : : : : : : : : : : : : : : : :{.{: : >‐'ヾ: : ｀ヽ
￣｀｀ブ. . . . . . . : : : : : : :ゞ-/: : : : ヾ: .ヽ
／: : : : : : : : : l: : : : : ; : : : : : : : : : : ｀|´: : : . . : : : : :ヽ､
／: : : : : : : : : /:;l: : : :./{: : : : : : : l: : : : :.|: :i: : : : : : : : : : : 'i〟ヽ､
/: ／7: : : :i: : :/::/|: : :/-弋‐‐l､: : : |: : : : |: ,l::'l: : : : : :i: : i､: : i, ｀"'''‐
.! ´ l': : : : l; 孑/´.|: :/ .'i; :;l' .ヾ : :| : : : |:,i':::::'i; : : : l::';::|:ヾ: :'i,
j: : : : .l: : / |:/ ,,斗ｭ､. ヾ:::|: : : |/:::::::::'i; : : l::::',ﾄ:::::'; :|
/: :ｲ: :l: ;γ'lﾊ ' ﾏ;バヽヾ|: : : |:'ヾ::::::::'i: :/:::::::} ヾ::l: l
/; :/:|: :|:ﾚ', i';;;l l‐i;;‐} l: : : ﾘ,ﾉ.}:::::l::::lﾉ::::ｲ::l ヾ:::l
／'´ l: l::l: |/|::', ゞ_} 弋_;;" l: : : /.／:::ハ::::::::/ |ﾘ 'i:|
l: |::l:l::::|:::',ヽヽ , ヽヽヽ .l': : ﾑ;_; '´ﾘ 'l; : / |' !' ん 上出来 上出来
.l:l:ﾊ:::::ﾊ::::', ＿__, l': :/ i´ ∨
l' .∨ l;::l'｀ヽ､ , イ,l:./-.亠‐i
l;l' ｀` .,〟' ´´/''／ |
' r' ｀ヾ､＼‐‐ ｲ l｀ヽ,
r‐.､ l ､-.ヾ, ＼ .丿 ヽ,
|:::::::｀j. ＼:'i, ｀ゞ< i .ヽ,
|:::::::/i ____ ＼ l l l .ゝ,
j:::::/./ ,〟' ´ ヽ,>｀´ /:'i ﾌi
/: : : : :/: : : : : : : :/: : : : /l: :ﾍ: : :',: : : ﾍ
./: : : : :/: : : : : : : : :}: : : :./|:l＼:.ヽ: :l: : : : :＼
}: : : : :,': : : : : : : : : :|:..:..:/__i:| ヽ＼j_: : :ｌ: :.ﾄ.＼
|: : : : ｌ: : :.:.ｉ: : : : : : |:..:./＼l:| ヽ:..＼:.:i: : } ｀ヽ
|: : : : |: : :.:.|: : : : : : |:.芹ミx:ﾘ ,ｨ匕i: :.|
|: : : : |: : :.:.|: : : : : : |ｨf)うﾊ jr'::} l: :.|
ﾘ: :ｉ: :.|:.:. : :|'^|: : :ｌ: :| .ﾄr':::ｉ ﾋｼ l: :.|
/}: :|: :.|:.:. : :|ﾍｌ: : :ｌ: :| 弋ツ ´､､.}:.:.|
／八: i::八:.:. : ﾄ､}: : :ｌ: :| ､､､､ ′ 八:.| ですが これで わたしたちは
i人:.:.:ヽ:..:.',∧:.:.l:八 - .ｨ:./ }:|
＼:.:＼:.ヽ',:.:V:∧ ､ ／ j:/ iﾘ 公儀に対する謀反人ということに
ヽト.＼∧:.V､:', ≧ ´ ノ
/￣ ＼!ヽ＼-､ﾉ なってしまいました
/ 丶 ｀l
_ノ´￣￣｀ヽ､￣≧トi､_
__／ V＼r‐─-､ヽ
／ }. ヽ::::::::::.｀Y^ヽ
}｀ ー-- / ∨:::::::::j::::::::〉
／ |:::| ／ ｀丶、
／ イ | |:::匕 / ､
,' ﾊ ﾄ､ | ￣ / ＼
,′l | / / i | ヽ | / ＼
,′ l | ,|-‐メ ｉ |-‐弋￢‐-|、 | /／〔 :. ヽ､、
| /| | ﾄ、| ｉ | ＼ | ` | / | | ;. ‘, ＼
|//,| | | 斗x、 i. | =＝ミｘ､|＼｜ i|、 | |
/ ｲ ﾍ |⌒５ヽ ヽ ! P `卞、 N i|ﾍヽ| |! 誤解のないように言っておきますけど
|ヽ Ν ﾄｰｉ ` |｀ｰ‐ｉ!ヾ | lヽ | |‘,
| '＼| 弋リ 弋__ソ | |/ ﾉИ | ‘, わたしは 今の室町幕府も 現将軍も
| ハ〃〃 , 〃〃〃 | |‐' | | ‘,
| / 人 | / ! j ‘、 否定までする気はないわよ
|/ ＞ . ` .....イ| / }′ ‘
＞ ＿......::＜:;／ | /
r=┴-‐'"ﾞ´ |/
__,ノ|| : : :｀´ : : : : : : : : : : : : : : : ,:ヘ: :ヽ //i|
＞/|l／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:|｀ヾ､ ;＞＝ミ、
／イ: :/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : / : : : : : : ｀ヽ
/´ 厶ｲ : : : : : / : | : : : : : : : : : : : : |:| : /: : ＼: : : : : : 丶
ｰ≠=, : : , -≠ミ, |: : : : / : : : : : : : |:|∨: : : : : ヽ : : : : : : ＼
/: :〃 :/ ,イ:／ |: : : /ﾊ=-ミ: : : : ﾚ/: : : : : : : : : : : : : : iト-ヽ
厶イ:/ ム' ,,x=ミ l: : / V: : ト､: : }ﾊ: : : : : : : : : i : : : : i| もちろん 織田は叩くわ
从/ }〃r'刈 八 i ＝ミ: {ヽ : : : ﾊ: : : : : : : : : : : : : i| ・ ・ ・
, ヘj/ l:| Vリ ヽ r:心 ∨ /: |: : : : : : : : i : : :i: i| みんなで 徹底的にぶちのめす
/ ' ＼ l:| Ｖハ Ⅳ: 八 : : : i: : : ﾊ: : :ﾊ |
/ ｀从､ ′ |: :/一ヽ: : ﾊ: / |: / j/ そのうえで 幕府には 大名の序列を
/､ /,厶､ r::ｭ .ｲ|:/ ∨ j/ i/
7､ ＼ /´ ＞ ､＿_ ... ,r彡jハ、 あるべき姿に改めさせる
/ Vv.≧=-< r―'≠､ ヽr一'´ ／ ／＞..､_
. / ｀~/~´ i::::::::::ヽ:::'ー'ﾍ､∠_ /／ ｀ヽ それが これからの戦いの目的 目標よ
/ / ヽ､ハ､:::::::::::{::::{:､:::::::::::｀ヽ″ ､ ＼
. i / y' {:::::::::／ri7::::ヽ::::::::::::} ｀ー＼_
､ ムr一 ´ { ￣/:::/||{:::::::::::＼:::/ / ＼
_ ___ ___
__ /ハ .. -―-‐―-}:{､＼. //}:{
}:｢＼ }{／. : : : : : : : : : : }:{: ＼Ｖ:/ .}:{
}:{ 》'": : : : : : : :. :. :. :. :.}:{: : : ∨⌒＼.
}:{／′ : : ｉ: : : : : / : : : : ＼.､_/⌒ヾ: : ＼
ﾊ∀. : : : : |: : : : /. : : : : : ､:.｀^ｉ: : : : :＼: :.＼
__／:／: : : | : : |: : : ∧: : : :＼: :＼:.|:ｉ : : : : : ＼:ヽヽ ま くわしい算段は
⌒／:.ィ: : :.:|-‐∧: : | ヽ‐- ._!: :..:|:|ハ: : : : : :: : :
／7/:ｉ:|: : : :| :/ ＼| _＼: :il、: :| : : }、: :、: : : みんなが帰ってからにしましょ
/′|:|: : :/|汀ﾊ. ＾丁刈 ＼|: :./ }＼:＼: : | ﾉ
.|:|: :.ハ ﾋf} 弋ｰﾊ. |: : /ノV ＼ｉ＼!′ ……わたしは ちょっと
.lﾊ:∧: } 〟〟 〟〟 |: /〃￣￣＼
}/＼ て￣） _....|/ iｉ ﾄ､ 諏訪館に行ってくるわね
〕≧=――=≦ ／ || .{ ﾉ ﾉ
.〈 丶 ／￣｀ＴＴ´￣:＼| `〉 .／ ＼
＼＿｝: : : : ﾊ｣、: : : :｛ ＞ｧ-..、 ＼
＼ ＼／}{ }{ ＼_／ 八../⌒´ 〉
＼` }{‐}{⌒ ー---‐ ´ / ＼ ／
..＼}{ 「}{ ＼ /〉 ヾ､
__ r -r-―-ゝVム ､:.-､ ,. ':´|: :｀: : :｀:ヽ､
,.ノ: : : :｀:´:.ヽ:,:r:-､: : ヽ;;;;､ヽ! ..... ／: : : : |: : : ､:ヽ: ヽ:＼
ーァ: : : : ィ: : : :,i: : : : : : : : ヽ;;;r､| ..... /: i: : l: :A i:ヽ: :l: :l: : l i:､:ヽ
/: : :/i/_|: : / |:i: : :,: : : : : : |: : l l: : l: : l:/! |ﾞ､:i､: |ヾi.: | l: i: :|
|,i: : /- ､ l:./ /_|:_/_|:i: : : : :|: :.| |: i: l: |/t―! ヾ ﾞ､|rt-;|;:|: :l: |
!.l:i:.:| {_ｿ ´ -r-､/.|: : : :/: : | .. |: i:.ヽ|/r=, T;;ヽ |: :l: :{
ﾘ.!ヾ ' !_ソ' l: : : :/: /:/ ...... !: i: : :iヽU U .|: i: |
…… ヽ ､ ,/ィi,./: /ﾚ ...... i: l: : :|､''' ' ''' ,.!:/i/
/:i＼_ ＿＿__, r.―.i: :/ . !!l i vr,ヽ ､ _´｀_ , ィ;´// ……
/: i:,: ',| ト-､:__: : :| .. ヾi rﾉ--r-ﾞ-,´
,「/´ / ´ , ／ ／,へ: | . __ ,..-'―-rr―'--.､
/ | | | ／ ／／ !:.! . / | r'´,.AL ､/｀ ヽ
/,ｲ | |ー-／ ／／ .|:.:! . / ヽ _,.イ.liii l｀i､__/ !
,r|/ ヽヽ|:::/ ／ '´ ､ ! ヽ|:.:.､ .. ｒ'´ .V L__/ |!!!-i L_」 ,| ｀ヽ
| | ヽﾚ, - '´ .|./ .|:|ヾ.､ .. ヽ｀ヽ / / l l .i .ヽ_, r'::/
,.| ﾞ､ ﾑ !' |:.ﾞ､ ヽ .... >.-､{ ........ー...........ー......... }::,.ィ'
i人_.} ,.. |､ ! |:.:.:| i ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ |
/ | | ヽ｀ ,ハ |:|i:.| ..... | i |ー ´￣｀ー '/i .|
さて、義景のはじめの正室（細川晴元女）は、娘をひとり生んだあと早くに死去し、
その後に迎えた近衛前久妹は、子供が出来なかったこともあり、この頃には都に戻っていた。
また、義景は、娘ふたりと阿君丸を生んだ側室にも先立たれていた。
ｒ 、 ∧, ' ´ ､ レ､
|.!＾ ､」'‐ ﾞ<、!|
ｌ '-,‐'´ ﾞ'ｔ||ー、
.. ､' , ﾞ|! 丶
‐' ^ ､:.. : / ,'| 」 卜 丶 l ..ﾞ 、 ゝ
,' / / l 、 .l １|ﾍ | ﾞ､ ト、 l l ヾ ﾍ
''ｌ , .! 1 ＞ﾄ |、 ヽ | _!斗＜斥 |l ! ｌ |ﾞ'l ﾞｌﾞ:､
ｌ │ | |、 |ｌ , ﾒ＝l ､ | =＝=ﾒ､,l| ｌ | | ﾍ.l ﾞ ヽ
'' l ｲ | ﾞ､ |!|ィﾚc/ヽ l c/ヽ ヾ| l t l | |ｌ
' | '、l│ﾄ､| l | しｿ |:しｿ |ﾝ | ､' ） l l |
ﾞ ,l| l│ | l',,, ﾞ ｰ ' , ー ',,, /' ｌ ' ｌ | .|
l | リ ! ｌ """ ＿ _ """ィノ - ^/| ､ｲ │!
ﾘ ' ﾉ八 ﾄ ､ ｀ー ' _.ｲ! ツ ノソ ｌ 八|
、/ ＞ｭ､ _ _ ＜ l／ 〜♪
l＿二 ＿!_
. l´ ||´ ￣ ￣!＿
_ニ//- /, ＿, ｲ ゞｰ- ､
／ l､:.///{/!////ヽ l/ ヽ
/ lﾍ:l//ﾉ lヽ､//// / `､
/ ,ｰ//__/_!/l ￣l; l, ヽ
阿君丸が早世後、悲嘆に暮れる義景に対し、老臣たちは、
傷心を和らげるためには女性に勝るものはないと、ひとりの麗しい女性を引き合わせた。
それが、現在、諏訪館に住まう小少将だ。そして……。
|┃
|┃ ／. -=彡.／. . /. . . . l. . . . . . . . . . . . ヽ. . . . ＼
|┃ ／/ . . . .//. . . . . . . . . .|. . . |. . . . ヽ. . . . .',ヽ. ＼ｰ-
|┃ . / /. /.〃. . /. . / . /_./!{. . .! __ . . . . . i. . .}. . . . .ヽ
|┃三 / ｲ../| .{. . .｜ ./. '.ｲ ∧| ' . j ＼｀ヽ| . |.j .ハ.￤ . . ,
|┃三 l/ | . .| . . . . l . {. ./ｨァﾐ V ｨァﾐ:､.| . |､/. . .｜. .i .|
|┃ |. . l. .j. . .∧ .Vノ し )しハ|. ｉj }､ . .} | . !|.ﾘ
|┃ . . .ﾊ . ﾊ|. ヾ ゝ ′ ゝ ' /|. ﾚi ﾊ. .ﾊj . |j/
ｶﾞﾗｯ. |┃ ' . / Ｖ l. .| 、 "" ′ "" ,|./ j' V ∨ どう？ 愛王丸の様子は？
|┃ V ヽ| ｀ ._ ` ´ _. イ/j′ /
|┃三 ┌<} ￣ {>┐
|┃ ｨｰ…Tl´＼ ｀Ｔ´ ／lT…‐ ､
|┃ / { r ''´￣二Ｔ＾Tニ⌒ヽ ヽ
|┃三 { :、 ∨:::::::｀¨ｿ､_ﾉ、 ::::::::ﾉ / }
|┃三 ／ ヽ ヽ::::／/__ｉ__l＼::::/ / ＼
この年、小少将は、新たなる朝倉家の世継ぎ、愛王丸を出産していたのである。
..:: ノノノ ﾉﾉ ノ ::..
..:: ／ ヽ、::.. ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
..:: / ヽ ::.. ＊ ＊
..:: / ヽ ::.. ＊ 無限の可能性を持ち ＊
..:: / i ::.. ＊ 誰からも可愛いと言われてた ＊
..:: | ヽ γ＿_,ヽ ::.. ＊ 産まれたばかりの頃の愛王丸 ＊
..:: | ー― ） 'ヽ ::.. ＊ ＊
..:: ヽ(⌒ :::::::::::: ,(_,_,_)、:::::: i ::.. ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
..:: ヽ ヽ__) :::::::::::: / ,‐v‐､ ::: i ::..
..:: ＼ ヽ二ノ ノ ￣￣￣ヽ
..:: ヽ､ )ノ
..:: ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣
..:: ／
∧ ＿＿ ﾍVミx 〃 }}
＼ ＿{{_}L -‐''"￣ ￣ﾍV‐㍉〃〜-､j!
＿ `ミ＿ ＞''" ﾍV l } ＼
!i￣~`㍉／ ヽ ﾍV j j
ll ／／ l l ｀、 ﾍV '
V / / /l ｜ﾄ、 ､ / ﾉ / /
--‐／ ∨ / ; / l l ! ≒- L_ /／/ / /
／__ / / j_/- l ﾊl ﾍ__ﾄ イ / / /
"／ / / /l/ ,,,、l / } ㌢ﾜ斧ﾐ<ﾄ / / /
/ /／j / { yj笊 l/ 代;;;｝})〉 { /{ /
/／ { { / l/代;;ﾊ 乂;;シ ! l /j ! /
/ /} l λ ﾄ、 {{ ゞ;;;ｼ ﾉ j/ﾉ_人 /} 愛王丸……
{ ／ l l / ヽlハ " /ｲ / )/ j
j／ { ノ イ/ ﾍ ｰ ''’ / j / ﾉノ あなたには越前国を……
j ／ ノ }{ } }`ｰ- ...＿＿... イ j / ／
／ 八 j/ rﾋL＿ ＿jﾌﾚ わたしの全てを遺してあげるわ
Y/ | ||「 └ｭ-rr‐､＿
r-〜Y⌒`ミニ＿-|{{-‐彡-ー┴┐ ﾄ、
/{ 〈 ＿Y~Y＿ } ハ
/ ! i ヽ ￣ }_ﾒ ￣ ﾉ/ /
／ λ i ζ / {| l＼ }〈 /
〈＼ ヽl } 弋 ＿／/===! `ト､ ﾉ ｛
`､ j ￣／ / >┴ __} ￣ i
＼ { ／ ／ ／ ／ ｝ ζ
L ｜ ／ / ⌒ヽ/ ﾊ /
| ∠__ / ＿＿＿ ｛ |
l | ⌒ ￣￣ ｝ |
愛王丸のおかげで、義景は完全に蘇った。
だが、同時に、愛王丸は、朝倉家凋落の一因にもなるのであった。
時を４月３０日に戻す。
この日の夜、ほうほうの体で都にたどりついた信長は、二条御所の義昭と面会した。
, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,, o
Ｏ ,r' ／＝ミ
o / 彡ll',''´
. / u 彡lll
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ ﾟ
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ O 御所様！ 今回の不手際
° . |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l |
|. ,' // 面目次第もございませんっ！！
. ',. ,' u , r'r' C
. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l | |
O ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、
''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT'''''''''')
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
. | | .l i / ./ | |
| | | l / ./ .| |
. | | | l / / | |
| | | ', / / l .l
j:::::::::::::::::::::::::::::::/::ヽ/ヽ :::::::::::: ∧
/:::/:/:::/::: l:::|::ｉ:::ｉ::: ｀'" ヾ:|::|:|::i:::::∧
/:::/:/:::/:|:::::l:l:|::|:::|::: |:|::|:|::|ﾍ:::ハ
/:::/:/:::i:l::ｌ|:::::l从ﾘハ:: ｨ升サﾘ:::}::::ハ
{:i::l:l:l::::从ﾊ:::::l_Tユゝ、 Kエﾌ''ｲイ::::ﾉ i
iﾊハ∨ﾍヽ::｀ヽ i | //´
ヾ:::::ﾍい＼ 」 | ﾊ{、 ）
Ⅵ::::ヽ､:.:... ＿_＿ ,ｲ､ヽ二ノ
（.....ノﾉ::::::::八:.:.:.. ´ ー ハヾ丶彡′ …………
｀ヾﾆ彡:::::::::::::::::ﾄ､::.:.:... /::::jハ!ヽヽ
｀>≫ィ彡ミ::_ゝｰ＿___ー‐_升彡ｲﾉハﾝ}
//Ⅸｉ|:::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.|;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;|:.:.:.:.|
{｛/Ⅵ!:::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.|;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;|:.:.:. j
_＿........i_,ｘ≧::::::::::::::::.:.:.:.:.:.|ｰ┐〈;;;;;;┌′:.:.｀ｰ..､
::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i!::::!;;;;ゝ;;;;;l:::::::ｨ j:.:.:.:.:.:.:.:｀:.:.:.
:::::::::::::::::::::::::::::::::─＝ニ二三i!::::!;;;;;;i;;;;;;;l彡: ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i!::::!;;;;;;|;;;;;;;l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
__＿__
／｀ヽ＜:.:.:.:.:.:.:.:.ト､__
「｀:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:＼
rー┤:.:.:.:.:.:. ∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ いや……
| :.:.:.|:.:.:.:.: !ｉ:.:.:∨:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧
ｉ :.:.:.|:! :.|:.:|:!:i:.:.:∨:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.:.:.:.:∧ 浅井の腹の内を読めなかったのは
| :.:.:.|:! :.|:.从乂:.:Ⅳミヾ.:.:.:ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:〉
|:.ｉ:|:从:.i|イ⌒从ﾘ ミく ノハﾉ:.:.:.:.: : Y わたしも同じだよ 弾正忠
ﾘ从Уﾊﾘノ´ / //:.:.:.:.:.:.:.:.:八....ノ
/ j ぐｲ:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.:.:く もちろん 君も
.く ＿, //:.:.:.:.:i|:.:.:.:.:.:.:.ヾj
｀<´ イノ:.:.: ﾉ!:.:.乂Уﾉ 連中を このまま
', イｰ=彡イノ:.:.ﾉ从乂
ノゝ-＜ヽ_＿_∠￣￣::::::::::::| 捨て置くつもりはないのだろう？
Ⅵ-r―||:i:i:i:i:i|:::::::::::::::::::::::::ュ､、
_j:::j:::/ｲi:i:i:i:ｉ:|二ニ─／::::::::::::::
_ ... ィ´:::: / /i:/i:i:i; |:::::::: ／:::::::::::::
/:i::::::::::::::::/ /i:/i:i:i:i' ﾊ:::::::::::::::::i
ｉ:::l:::/:::::: / /:i/:i:i:i:/ /:::::::::::::::: :
ｌ:::l/::::::::/ /i:i:i:i:ｉ:ｉ/ /:::::::::::::
.ハｊノ::::/ /i:iﾍi:iイ' /:::: : : : :
. /:::/::::: / /i:i:i:Πi:ｉ /::::.:.:.:.
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ u ﾞｉ
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --! 当然です！
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´| 浅井長政は義弟ですが……
ﾞｉﾞｉ ', .|
'r , ', .,' いえ 義弟だからこそ
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ あやつには然るべき報いを！！
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7''''''''
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
信長と義昭は、ただちに善後策の協議に移ろうとした。
だが、ここで、両者の出鼻をくじくかのような報告があがった。
=≧｀ヽV.::〃⌒ヾ
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ
/":::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',.
/:::::::::::::::::::::::::::::::::/|:: ヽ､:::::::::::::'、
/:::::::::::u::::::ノ／:/:/ !ヽ::ヾ＼::::::::::ヽ
, ':::::::::::::: ／.::'^ーﾍ /¨´:::: ﾊ::::::::::::ヽ
／:::::::::: イﾍ :::-=tｭ､ハ 〈 ,ｨｭr' {ﾉ::::::::::::::', 御所様 弾正忠
〃:::::::::::::::::ﾚ''{ .:::::: ／/_!:.7:::::::::. j::::::::::::::::: |
{{:::::::::::::::: /! ;;;;}>､::::.. 人.j-{久:::イ!:::::::::::::::::::i 急報だ……
ヾ::::::::::__/::j :;;｛ .:::/／::冫ﾆ､ .:} /ﾊ:::::::::::::::::,'
ヽ／{::::::::::{ ;;;;ヽﾊ{,,__ｨ公弍ﾉ〃/)ヽ､_::::::/
, -‐／::::::::::::::::: ＼ ;;ﾍ_ヾv' ¨¨V:/;;;;/:::::〉::::::｀ヽ､
-＜::::::::::丶:::::::::::::＼ ;;;∧-く:::.ノ;;／::::.::l::::::::::::::::::＼
:::::::::::::::.::.::.::.ヽ::.::.::.::.::.＼;;;;;;｀￣／::.::.::.::/::::::::::::::::::::
:::::::::::::.::.::.::.:.::.::＼:.::.::.::.:.::.:＞rく::.::.::.::.::./:.::.::.::.::::::::::: ← 三淵藤英 ４０歳前後
::::::::::::::.::.::.::.::.::.::.::＼::.::.／.::.:lo::ヽ::.::.::/:.::.::.::.::::::::
_,....----､,,...,,
r‐''"彡;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;｀ヽ
. ／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;彡;;;;;;;;;;;;;ミ、＼
.ﾉ;;;ノ;;;;;;;ﾉ;;;;;;;;;;;／;;;;;ﾄ;;;;ﾐ;;;;;ミ;;;;＼
/;;;;;;;;;彡／,;;;;;;;彡ﾉ/ 入､ﾐ;;;;;;;;;ミ;;;;ヽ.
/;;;;;;::-＜彡ノ彡" ノ./´. ＼＼ ﾐ;;;;;;;;;i
/;;.／ ｀ヽ､ ´ /r i／´｀ ｀u＼;;;;;}
.り ､≦二ミ、＼ ,ノ´ / 彡ニミ,ｒ ヽ|_
.. ﾉ｀Y ＼,,_○ ,i ,!{ ノ i､○__ノ i ヽ
.|(.i |｀''-.,,..,.￣ ,.,..ﾉ.ﾉ （ ￣ ﾉヽ| 残念ながら 悪い報せだ
ヾ iヽ,, ´>.く ,‐､ .ﾉ‐、 ／|ｒ.ｲ
,-ﾉiゝi ｀ヽ、ii. ｀‐（___）-' ／ く|ﾉ ﾄ--、__
‐'"/::::| .人 X ,丶し‐、 i´! ノ .|: ＼＼
´イ:::::ヽ ｀ヽ ｀ -く-'ﾆﾆヽ＞ ／´ /:::::::∧
./:|:::::::::｀、 入,,_ ＞--く .ノ´ ／:::::::::::i::::i
.|::.|::::::::::::＼ .ﾍ､. ´ }} ,r´r ／:::::::::::::::/::::
i::::i::::::::::::::::::ヽ､._ ＼''-､,,,,,..ゞ ‐'.／,.r''´::::::::::::::::::/:::::i
ヽ::ヽ,::::::::::::::::::::::~"''‐- ::: ,,.ノｒ''"::::::::::::::::::::::::/:::::/ ← 細川藤孝 ３７歳
ヽ::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::イ｀''''"ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::/:::::/
/::／:::::::::―一＝ﾆニ::::::::::::::::::::､::::ヽ::::::::!::::::|
_,/::::::ﾆ二:::::::::::::::::::二二ニ＝::::::::::|:::::::|:::::::|::::八
/{:;:イ:Ｘ⌒ヾﾆ::::::::::＝ニ二二::::::::|:::::!:::::::::::::::::::::::::ﾊ
/ｨ/ /´ ＼、 ー====ﾆニ彡ﾍ:::::::::::::::::::::::::::::＼::::::}
{ 厶-――-､}} ,r=＼::::::::＼:::＼:::::::!:::{ 昨日…… ４月２９日に
,．-〃/ ＼、--､ ヽ ／ ヾミ､:::＼:::ヽ::|::::}
＿＿,．-‐ｧ′/.l{∧ ヾ弐ぅ } ,r==＝'′_,. -―― ヾ:::::::::::::.::/ 南近江で暴動が発生
／ ,.ｲ ｀トヽ._ ￣｀人､〃 ／´￣￣ ＼ u Y::::::::ハ、
.／ /.:.| .ﾊ }}￣￣,rテ^ヾﾆﾆ{ _,. -――'， }:::::ｲﾆYﾊ--､ 幕府 織田家の出先の方々に
-‐'′ ./.:.:.:| / |__ルx=f´/ ﾉ '､ ｀ヾ弐ぅｰ;}r===＝ァ'´} {ﾘ| '. ｀ ｰ-
./.:.:.:.:.! :{/´|￣｀}{ Y´ Y⌒ヽ ＼ ￣￣ﾉ / ノ／.:l '. 火がかけられた
＿__ ｆ:.:.:.:.:.:.＼∨ ;;''´｀;廴__ノ-一′ ｀￣￣ _,ｘ≠ｘ;ｧ'´／ l:.:.:.! ヽ
/／⌒＞ー､_:.:.:.ヽ;'';''´ ｀ヾﾆﾆヽ,;:'';, ､_,x=彳ィﾘ /‐'´ /.:.:.:! ＼ ……とのことだ
（＿,／ },;:'';; ;; `ー‐;;' ';, ,;'';, _ノ´ イ ｀Y/ .／.:.:.:.:.|
／） ;,, ｀ﾞ;￣};' ｀''´ ｀'; ／―一'´ ／.:.:.:.:.:.:/j
⌒ ｰ‐;‐ ''´／,, ;;''"´ ,,{;,, ,;''イ ／.:.:.:.:.:.:.:./:/
／^ｉ／⌒ヾ. ｀':;ｰ;;'' ｀ '; / ,．-一 '´.:.:.:.:.:.:.:.／:/
.／ ／ } ,;;'´ ';, ';; ;/／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:/
. ＿ ＿_
／￣ : : ｀Y´: : : ￣＼
ﾉ: : ／: : : : : : : : ｀ヽ : : ﾐ､
/: : /.: : :/: : : : : : : ヽ: ＼: ﾐ､
. /: : / / :/ i {ﾐＶｉ}:ｉ:ｉ ヽ＼ }: :ﾐ､
// /{ / :/ 人│ |:|:ﾄ､ :l_刈 : .::|
И/l И≠ナ-ﾐ| |从∠|L」: .::Ｎ
′} ,ﾊV< 何ｶヽ / <何｀>.:ﾄ､/
ﾉ,ゞﾑ ｀¨´" |:. ｀¨´.::ﾑ八 ,
`ｰ彡'／,:∧ ､ j:::. .::/个ｰミ彡
ｰ彳/ .//爪＼ z==ｭ ／ﾉl li:lヽﾐ=‐' なにっ！
. И /.从ｌﾄﾐ､ ＼ ／_彡ﾉﾉl:l:l:Ｎ｀
. Ⅵ刈川込_ ｀¨´ `-彡川Ⅳ
┌|￣¨|三三王三三|¨￣h_
一¨￣＼:i:i:i:|┐三王三┌|:i:ｉ:/:i:ｉ:￣¨ｰ--､_
:i::i:i:i:i:i:i:ｉ:ヽ:ｉ:|:i|.三.王.三.|:i|:ｉ/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iｰ‐-､_
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ:|:i|.三.王.三.|:i|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／｀l
/[／／ / ＿
. / / ./ ⌒＼
. .′ ／'.＿__ ＼
| | ／ ＼ ./⌒ヽ. ',＼}
. ＿_| | ,:′ .／⌒ ＼| ∨ | ′ γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
. ⌒ . ＼∨ ／ ,,.ィ７ ｝.ﾉ| │ そして この暴動を扇動しているのは |
＼く⌒′ ／/ ,癶ツ ノ ＼| . │ .....|
｀'', ー ′ .l＼ ', . │ あの六角承禎であるらしい…… .....|
｀¨云ｯ、 │ ', ＼| .... ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
￣ '. / }/＼
＼ }＿.: ノ / } ／＼二7:.
¨´ ,:′ / ／//// >'′:.
｀ .,___／ __,,. ｧ7//＞ '".: .: .:_У
／r<ヽ |'//＞ '".: .: .: :.． ´: : :
／.:_/r┴‐┴「.: .: .: .: : :／ _,. -‐
|:∨〈 :| | : : : : :／:／ : : : : : :
_,,. -‐ '"|://∧| 厶 : : '".:.:/ : : : : : : : :
,. : ´. : : : : : : : :|{─ 、￣/／..: .: : : : :/ : : : : : : ／:
／/.: .: .: .: .: : : : : : 〉､ ｀¨´∧/7: : : : :/ : : : : : : /: : : ← 六角承禎 ５０歳
/..:/.: .: .: .: : : /７ : :///7 /7´ 〈/: : : : :/ : : : : : : /: : : :
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ミ＝＼ ヽ
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,.l 丶 ゝ'ﾟ ≦ 三 ﾟ｡ ﾟ
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| | ﾞｉ ﾞｉ ｡ﾟ /｡･ｲﾊ ､､ ｀ミ ｡ ﾟ ｡ ･
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, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,,
,r' u ／＝ミ
/ 彡ll',''´
. / 彡lll
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ え…… 同時に……
： |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l | ：
： |. ,' u // ： 近江の北と南で……
： ',. ,' , r' ：
： ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l | ： え…… え……
： ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、 ：
： ''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT''''' ：
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
. | | .l i / ./ | |
| | | l / ./ .| |
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| | | ', / / l .l
＿....:.:´＼／｀:.:.ｰ:..、_
「:.:.:.:__:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.__:.:.:.:ﾍ
,':.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾍ:.:.:.:.',
/:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:/Vﾍ:.:.:.:.:.:.:ﾍ:.:.:.:',
/:.:.:./:.:./i:.:.:i:. トｖﾍ:. i:.:.:!:.|:.ﾍ:.:.:.',
/:.:.:.//:/:.:l:.:.!!:.:| |:.:|:.:.:i:.|:.:.ﾍ:.:.:ヽ.
|/:/:.i:i:.:l:.:小八:.| |:.ﾊィﾑﾄ;.:}:｝:.:.:.ﾄゝ （このままでは……
|从:.:l从!/千ｭヾ:! ﾑｨﾋュリ ﾉｿ:.:/ﾘ
｀ヾ{ﾊ ￣ ´ ｀ ￣ ﾊ}:.: 都と濃尾が断絶しかねない……）
｀ｰ彡ﾍﾍ : u ﾊﾉ:.:.ヽｰ
ミ:.ノ:.:.:ハ ＿｀´＿ /:!.:.:.:.:.:彡 （さすがに マズイな……）
彡:.:.:.:i（:.:.:＼ ー ／:.:.}:.:.:.:ミヾ
イﾊソﾊ!ヽト ヽ ___ ／彡ﾊﾘﾍ;.:.j｀ヽ （ひょっとすると これが……）
｀!从ｒ‐┤￣￣!￣￣├‐┐ﾉﾘ
┌'::::::|__;:;:;:;:;| ;:;:;:;:__|:::::::｀┐
_.,....-:::::´:|::ヽ::i:::::i:;:;:;:j;:;:;:;:l:::::i::::: ノ:::|｀::::::-......,
::::::::::::::::::::::|:::::::l:::::l:;:;:;:;|;:;:;:; ｌ:::::l::::::::: |::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::: l:::::l:;:;:;:;:|:;:;:;:; l:::::!::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::: l:::::l:;:;:;:;:;|;:;:;:;:;:l:::::l::::::::::::::::::::::::::::l:::::::
::::::::::::::::::::::::::l:::::l:ヽ;:;:;:|:;:;:;:;:':l:::::l::::::::::::::::::::::::::::l::::::
::::::::::::::::::::::::: i:::: i:;:;:;＼|;／:;:;:;i:::::l::::::::::::::::::::::::::::!:::
＿....:.:´＼／｀:.:.ｰ:..、_
「:.:.:.:__:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.__:.:.:.:ﾍ
,':.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾍ:.:.:.:.',
/:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:/Vﾍ:.:.:.:.:.:.:ﾍ:.:.:.:',
/:.:.:./:.:./i:.:.:i:. トｖﾍ:. i:.:.:!:.|:.ﾍ:.:.:.',
/:.:.:.//:/:.:l:.:.!!:.:| |:.:|:.:.:i:.|:.:.ﾍ:.:.:ヽ.
|/:/:.i:i:.:l:.:小八:.| |:.ﾊィﾑﾄ;.:}:｝:.:.:.ﾄゝ
|从:.:l从!/千ｭヾ:!:::::ﾑｨﾋュリ ﾉｿ:.:/ﾘ
｀ヾ{ﾊ ￣ ´::::::::::::｀ ￣ ﾊ}:.:{
｀ｰ彡ﾍﾍ : ﾊﾉ:.:.ヽｰ
ミ:.ノ:.:.:ハ ＿｀´＿ /:!.:.:.:.:.:彡 （弾正忠の限界なのか？）
彡:.:.:.:i（:.:.:＼ ー ／:.:.}:.:.:.:ミヾ
イﾊソﾊ!ヽト ヽ ___ ／彡ﾊﾘﾍ;.:.j｀ヽ
｀!从ｒ‐┤￣￣!￣￣├‐┐ﾉﾘ
_┌'::::::|__;:;:;:;:;| ;:;:;:;:__|:::::::｀┐
_.,....-:::::´:|::ヽ::i:::::i:;:;:;:j;:;:;:;:l:::::i::::: ノ:::|｀::::::-......,
...,....-:::::::´::::::::::::::::::::::|:::::::l:::::l:;:;:;:;|;:;:;:; ｌ:::::l::::::::: |::::::::::::::::::::::::｀:::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l:::::l:;:;:;:;:|:;:;:;:; l:::::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l:::::l:;:;:;:;:;|;:;:;:;:;:l:::::l::::::::::::::::::::::::::::l::::::::::::::::
:::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::l:::::l:ヽ;:;:;:|:;:;:;:;:':l:::::l::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::::::::
:::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::: i:::: i:;:;:;＼|;／:;:;:;i:::::l::::::::::::::::::::::::::::!:::::::::::::
： ',. ,' , r' ：
： ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l | ： …………
： ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、 ：
： ''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT''''' ：
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
. | | .l i / ./ | |
| | | l / ./ .| |
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| | | ', / / l .l
_,,,,,,,,
, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,,
,r' ／＝ミ
/ 八 彡ll',''´
. / ⌒ 彡lll
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ .＼
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ ＜ 柴田っ！ 佐久間っ！ 稲葉っ！！
. |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l | ....＜
|. ,' // .....／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
： . ',. ,' , r' ：
： . ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l | ：
： ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、 ：
； ''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT''''' ：
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
. | | .l i / ./ | |
| | | l / ./ .| |
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| | | ', / / l .l
_ , r ‐ ' ´￣￣｀ ' ‐ - ､ ＼ .／
r'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;｀'i ＜ はっ！ ..＞
{;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;} ＜ .＞ ,＿＿
};;;;;;;r'''´ _,m--- ,, _｀'''‐'-'} ／∨∨∨∨∨∨∨＼ ,. ≦三ミ 彡=ﾆ＼
|。‐,,,'''´-‐´｀￣‐;;;--｀,,。‐| . // 彡ｨ'￢''^ ー=ミ ヽ
iヽ;'´>､,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,;;;;;r'´ヽ ;r´｀} i〃 彡' ,=､― ,=､ {ﾐ}
,,r;;{ヽ; ' （ ・｀i'/i‐''''´! ・ } | r };;ヽ ｒｈ, f＝=r＝ｯｰｒ＝ｖゞ!
/;;;;;;;;;ﾍ ﾖ ｀ｰ' r' ｀ｰ‐´ | ' ﾉ;;; ヽ { ｒ) ー.'._ ,ゝ-'.::Y}
r';;;;;;;;;;;;;;;;;｀| =､= |'´;;;,r'´,;;;} .ゝ、 ｨnmmx .:::;ﾘ
{ ヽ､;;;;;;;;;;;;| ＿ |;;'／／;;;;;ヽ, . イ:|::::iヽ ,, .:::,′
´ﾍ;;;､ ヽ'､;ﾍ､ '´￣￣ ￣｀ ノ ／;;;;;;;）ヽ /ヽ ::::::::|::::| ＼ .:: .:::∧
!､'' ､ ;;;;;,, ヽ;;;ヽ､ , r;'／／;;;;;;;;;'''´／/ ヽ ::::::::|:::::.、 ヽ..__.:∠:.イ＼＼
ヽ;;;;;,,, ヽ､ ヽ;;;;｀ー‐‐´;;'／;;;;'''''' ´／ ::::::::|::::::::::.、 厂{ |::::::ヽ:::ヽ
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ 八 ﾞｉ .＼
lllミ_ ⌒ ﾞｉ ＜ 出撃準備！ 六角の死に損ないを駆逐だ！
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --! ....＜
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l ＜ そのうえで南近江は八郎右衛門に守らせ
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´| .＜
ﾞｉﾞｉ ', .| .＜ 浅井の南下に備えさせるっ！！
'r , ', .,' ＜
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ .／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7''''''''
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | | ※八郎右衛門 ： 中川重政 織田一門
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
＼ .／ :´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ : . . _ＮVLr=ミx. ─── 、
＜ 了解しました ＞::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼ ／Ｎ | }辻Ｚﾉ／／￣￣ ＼＼
＜ .＞::::::::. . . : -――…‐- .::::::::::::::::::', ／:ィｱ二Yア／／xく⌒Yヽｰく ＼＼
／∨∨∨∨∨∨∨＼.´ . .. -‐…‐-(ＹＹ) ｀ .,::::::::::i //77{{ 刀リ::::.イ_ （(, ｀Yl l l＾Ｙ^Ｙ ＼＼
!::::::::::::::. : :´ . : : ´ _,, ...-‐…‐-.（.ﾊ.).: . , ﾞｉ:::::. /::{（_}:爪_ｎ/::/ f⌒ﾏﾆﾆノん=しLノ| lｰ1:::|
j::::::/´ . :´ {D二二三三:::::::::::::::::::::::.:.:': 、 〉／ 厶ィﾆﾏ7二ﾉ::/_ノ ｌ ｌl | ｌ |│| |ｰ1:::|
＼{､ ´ .. -ｰ;;;ハッ /´ o Y゛''＜ﾆ二三ﾞｉﾞｉ:.Y. /二ｧｧ=ミx_/::/.l | |l | ｌ. ｌｌ |│乂_ﾉ_ﾉ あらあら
′,___/´:;:;:;:;:;:;;ﾞッ (, 八 ） ｀Y o }iｨﾞｉﾞｉ {f⌒l（_こ}_l/::/.l | |_|l |_|. ｌｌ |│ f´
/⌒ﾞッ:;:;:;:;:;; ｀二 ´ ﾍ,___.ﾍｲ;;lﾞｉ〉. 〉fr=ミ_ﾉ /::/Lj_|＿＿|_|レ'´l. ｌl |│ │ 人使いの荒いこと
､ｯ''ｊ }:::ﾝ ﾞｉﾞｉ゛ミ /ヽｉｲ 从_. | ｌlこ｝}l_/::/ f‐=＝| ｌl |│ │三
xミ_ (, ﾌ(, ヾ .{ッ '' / ）. 乂壬ノ/::∧f‐= , , , | |l |│ │⌒ でも 期待には
,.ミ,, ッ⌒''ミ_ｨｨ!､､ｯｘ __＿＿__ |/ ｀¨~7::/ ∧, , ﾉ | |／ .| l( る
／ 'z,, (, '' ‐‐-ニ二,, ｀i 八 〈_/Ｖ|l ﾊ __ , 厶イ | ト壬 お応えしますわよ
゛''‐- ,, ′くミｘ,, ｀ / r=ミx |l l ＞ 、 ／ _.」 | lrｧ=
゛''‐- ,, ﾞッ_.ヘ., ,..::}ﾞｉ ﾉ /l|_}HVljLl_/ l＞-ｎ-久_j. | |（ こj}
゛''‐- ,, ｼﾞｉﾞｉﾞｉﾞｉ_.ｘﾐﾞｨ 〉 ＼_ﾉし川ﾉ /ｌ | | | |Xxxx| |、 |
゛''‐- ,, ＼ﾞｉﾞｉ ///´ﾞｉ 〈二....ノ //| | | |厶===| | ← 稲葉一鉄 ５６歳
／ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ
. / .:/:.:.:／:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:/,ﾍｨ1:.:.:.:.:. 〉 （……わたしは なにを馬鹿なことを考えていたんだ）
{ .:/.:.:/:.:.:.:.:.:/.:.:,〈:.:.:.:j !ミｼ{:.:{i:. （
ﾚ'i.:.:/:.:.:.:.:.:ﾊ:.:/ ﾊ.:.:〈〈 }:.:!i:.:i: } （弾正忠の心は まだ折れていない…… そもそも
. 乂.:{ ,.へ__} |=}≧丈z}_} {ｨ孑ﾊﾘ
. -=彡 ﾚ{ - i 刈亠ｲ`ｿｿ il圷ﾉﾘﾉ ここで弾正忠を見限るなど わたしの見識が疑われてしまう）
=≦三:.:.:.:ヽzｿ ﾐ i| ′
z彡:.:.:.:.:.:.:ハ ヽ 」ｲ
/ ｨ.:}:.:.:.:.:こﾑ `ー―‐'´:.:ﾐ=- 弾正忠……
. {/ !:ﾊ:.:.:.､ミ=- ＼＿___/.:i:.ヽﾐ=-
|￣￣￣￣}―‐┴‐1^iﾊﾉ
厂`: : : : : : : : |:::::::::| ::l::| :|‐、
_ -‐ ´-: ､: ｀: :―-: :{＿_::j__j∧/ ﾑ` ‐- . . ＿
´: : : : : : : : : : :＼: : : : : : ｜ }::ﾍ::::ヽヽ ﾊ: : : : : : : : :｀f´: ヽ
.: : : : : : : : : : : : :ﾉ: : : : : : :|i :|:::::::}::::::ヽ＼: : : : : : : : : l: : : :!
: ヽ : : : : : : : : : : : : : : : : : |i :|::::::::ヽ:::::::', ﾊ: : : : : : : :/: : : :l
: : : `,: : : : : : : : : : : : : : : : !i :!::::::::::::}::::/|: :|: : : : : :∨: : : : :!
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彡.:.:-=彡:.:.｀:.ぐ ｀ｰ ､ >､j彡イ 君には 一刻でも早く美濃に戻って
イ.:ハ.:.:.ﾉ.:.:.:ﾘミ`ー=≠ー ､
ノﾉ从.:（((人ﾉ /´ ｀＼ まずは浅井成敗の準備を整えてもらいたい
///// ヽ｀ ー ｀ヽ ' 、
／'//// i ＼j そして 北近江へ出陣の際には……
／ / ｛ ＼
. イ ヽ |i:､、 ｝＿__ ｀ヽ/
// /, ｀ヾV/,＼ヽ、 く、 ｀ヽ ヽ
{/ﾍ// ////////7ｧｧ==…ヽ､、 ＼'､
Ⅵ/＼ ////////// ／｀＼ヽ､、＿__ ｀＼
くУ/∧ﾍ////////// / }/ﾍ＜ ヽ＼ヽ､、
////∧∨////////｛ / / |//ﾊ⌒ヽ ￣｀>/∧´￣｀ヽ､ _ ノ ）
{//// ヽゝ////////／ / ｲ///ﾊ、 '/ ハ ｀ ー──-rrx、 ＿／ ／
|//// ハヽ＼＼∨/ ／ /////小ヽ､、_＿____ //￢'´ く
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ﾘ:.:.:. /ｲ⌒ﾚ' ハﾘ┴┴ ｘｲハﾊﾉ
ヽ:.:.:〈て（ ヾ: ヾｿﾉﾘ
八:.:!ヽつ :. 、＿ ｲ
-=彡:.:.ｲj:.:ハ: ｀ ｰ/ わたしも 出よう
イノ:.:.:イ八:.:.ﾍ ､ ｀"/i
ｲ:.ｲ:.:.:.i:.:.:.: ﾐ彡 ｀ ー - 〈:::ト､
从ﾘ:.:ﾊ!:.:.:ヽ＼ー―ｖ「￣｀ヾミ
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く:::::::::::::::: /:::::::::トイﾍ::::: Ⅵ::::::∨:::::∧::::::::::'.,
∨:::::/::/::ﾊ : ::| Ⅵ::|∨::::::∨:::::∧:::::::::::'.,
Ⅵ:|:::|__| Ⅵ| Ⅵ|≦千ト∨:::::∧:::::::::: 〉 もちろん わたしは神輿で
}:::|:::|:干气:i| ハi ,zｪⅥﾘヾﾐ:::::∧:::::::/
i::::|:::川 ,,zｪi| ｲ辷У ミr=:､:!::::;' 軍の指揮をとるのは君だ
//::Ⅵﾘｲ辷ソ :.. に V:八
|ﾊ::::i !ﾍ :.:.. ﾑ ﾉ:::::::::ｰ::／ だが わたしが出ることによって
| Ⅵ､ﾊ ` ´ ﾉ_ ｲ:::::::::::＜,,__
Ⅵ:へ ＜__￣＞ ｲ::::::|:::::::::辷彡′ 浅井どもが公儀に叛く大逆人であると
}:::::::|::＼ ／/:/:: |:::::::ﾍ:::＼
ｰ=彡::::::!:::::|:＼ ／ ｲ/::::: |:::ﾍ::::ﾍミ=ｰ 世に知らしめてやろうではないか
ヾ=彡// :::::|::::| ー--― イｲ:!::::|::::::|:|:: |
イ:/i:::: : | : r─┬‐──＝＝厶 :|:::::ﾉハｊ
i/ i￣￣!i:i|///|//////|￣￣￣￣ ::::|
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この日、義昭は、将軍親征による浅井成敗を高らかに宣言するのであった。
その後の織田勢の動きである。
まず藤吉郎は、殿軍の働きに対して信長から感状とボーナスが与えられたが、
同時に、休むももなく堺に送られ、火薬等の物資調達の任についた。
/: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ', _,/ :.. ::.::::. :::::::::.. ::.. :::::爿
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : ! 弋ｌi ::ﾄ〃1::::..:::::::::ﾄ､:::::::.::::::i
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:| |ｉ :::|_＿ l::ﾄ:::::::|i:l_,.ゝ:::::::::::l
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V jl .::::l ＿_`i} V::j斗ぅﾃiﾄi:::::::|
＜ : _: : : / 〈 {} |/ ﾚ {} } |:./ヽ: : | ｌl ::::Ｔてテ| |/ ヾ'シl ﾄ:ｌ}::|
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:| |l ::::ﾑ ｀=' 丁Ｖノ:::::|/´}
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V |l :::::｀ヽ、 -‐ { {:::::::/ /
＼_! ＿ ' ! |ﾄ ::::::::::::::＞ ､.__,. ィ:ﾊ L:/ /
ヽ Tﾆｰ‐‐‐,‐'' ／ Nl:::ﾄ､:::ﾊ|:ﾚ7 `y〉 ん-､
___,ｒ| ＼ ｀二二´ ／ ヽl _>'´ | 〃＿_ / , ヽ
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´ ／! 「｀ '７{ ＿__）{_ / ,ﾊ
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､ /:::::l l / ＼__, -､. ￣_/::ヽ
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､ {:::::::l l / ヾヽ Ｚﾝ::::::::::｝
/ / ∧/| ヽ. ／:::_ ／:::::::::::＼:::::|:::::/::ｲ／ Z／⌒ :::::|
/ / ! /./ | i i i /／ /:::::::::::::ﾊベⅣレ'＾ ﾐ=-:::::::::|
/,. i / /i/ | !i .| .i /::::::::::::厂 ,ｨ≦≠ ミヽ:::::::::ア
'´ i /｀| /i/ ｀ｰ- |/ﾘ | ! i ／ :::::::::::::| 〃 ,,＿ ∨⌒Ｖ ´￣｀ヽ
ヾ〈 | i/ 仗 ァ ｀ｰ.iﾉ/ | ＜.＿::_;::::::::ﾊ -≠=- ､ '/托い ∨＾ ｌ /こヽ│
＿i ｀ｰ|/ ￣ 佗ア/'i / / ::::/| :', /ﾞ赱ハ ¨¨ .!ﾊ | {（とﾉ）|
（ 'ﾆ､',i i | i ,i ,(.| ! . |:::::/: |::∧ '¨ | |ノ | `ｰ‐ |
ヽ `､!|ヽ､ `ｰ=ｪｫ- /ﾉ//'、 . l／ |/:::ﾍ | |ィハ ﾍ
, -‐'´ ,'::::: : ｀､ ヽ ノ ￣ ./i／ ∨ `、 ＼ r ,∨ ｛ ＼
,. -‐'i´: : : : : !、:::: : : `,;;;;;;;;;｀´（ _,,..-´ ヽ ＿, ィ1 / :| ヽ __＿ヽ _
＼: : |!: : : : : i:::: : : : : : : : : : : : i,.-‐´/｀ｰ-. ＼ -＜-‐〜 ／ / |_ ｝／´ ￣￣
: : ＼||: : : : : i::::::..: : : : : : : : : 三三三: : : : | ヽ、 ￣￣ ／' ／ヽ ／
: : : : ||: : : : : i::::::::..: : : : : : : <￣￣￣>: : : | `ﾄ--‐＜ /_／ ｛
: : : : : |: : : : : : : : : : : : : ..,, : :| |: : : :( ／| r＜￣ 人_,,, -―――
: : : : /: : : : : : : : : : ....:::: : : : :| |: : : : :', ／ ∧ | ＼ / ｛
↑ 今井宗久 ５１歳 ↑ 千宗易 ４９歳
５月６日には、五郎左衛門と十兵衛が若狭国から都に帰還した。
,..:‐::::T::ヾヽ、 _,...:::‐:::─:::::‐:-..、 ／:::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::l::::::::ヽゞ´::;r:::::::::;､:::::::ヽ;:::::｀ヾ::_::::::::::::::::::::;X
ﾅ:::::::_:::_:ヽ::::::;r':::::(;_::- '´ ｀ヽ ::_;)::::ヽ::ヽr､:::::::::::::::::｣
f:::::f´::::::::::｀::::{:::;ノ´ ＼:::::l{´｀r1:::::::::::::::j
l::::::｀:ｰ:ュ:::;:::::7 _._ f´￣｀｀T::｀:ｆ:ﾘ::::::::::::;ノ
ヽ::::／::::::f::::/ ´ ヽ l _,ﾉ l:::::}:Ｌ:::＞'´
｀f::::::::::;`:ｲ ｀ ヾﾉ::|
｀¨¨´ l:::| ＿＿＿_ ＿＿＿_ |:::ﾒ、
l::| '´ヾニ'′ ヾニ'" ｀ |:::l ヽ あっちの方は
r_'1 ' ' ' ' ' ' l‐ヽ
'､｀、 /＾ ﾉ ガツンとやっておいたから
￣ヽ、 ＿,r┘ ,ｨ' ｰ ´
／ ｀ヽー t─‐ｧ─' ´ ｀ヽ
, - ´ / ＼ヽＶ／ _, ィ ´｀ヽ､
|ヽ / ソt‐' ´ | ゝ ← 丹羽五郎左衛門 ３６歳
ﾄ､ ﾄ､ |＼ ∧
＿|:.:.:＼|:.::ヽ!:.:.:.＼/:.:.|
＿＞:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|／|
＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.へ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.¨フ
弋´:.:.:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.く
＜:.:.イ:.:.:.:/.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.!:.:!.:.:.:.ヽ:.:_,＞ このまま おとなしく……
弋´.:.:.:.:.:.:/.:.:.:./ |:.:.!:.:.:.:!:.ﾊ.!.:.:.::.:＼
＜:.:./.:.:/:/T ト､∨:.:.:/!レ小:.:!:.小､> ってまでは いかねえが
＜:八 小| 代圷 |:.:Ⅳｲタヽ小|ヽ!
厶込､N ￣ ﾚ ! ￣ ﾑ、 当面は しのげるな
rｲ!.ハ , j 八 ＼
/ V ヽ ｰ : -' ｲ ＼_
,. -へ. ＼ >､ _, ィ ＼ /¨｢￣￣ `ー ､
/ ヽ ＼ / ', ＼ ! }、
/ / ! ＼ |＼ソ | ／ ＼
. / / , /マニ/ / ,厶 ∠、 ヽ、
/ / ', ∧ G〉/ / / ＼／ ＼ ＼
両者は、越前国侵攻の失敗にも係わらず、若狭国では、
親朝倉派の武藤友益から、４月２４日に交わした約定どおり、老母を人質として徴収し、
粟屋勝久、逸見昌経らの反朝倉派とは、変わらぬ協力体制の確認を行った。
,. -―――- ､ ,--一―_-_、 ,. -―--――- ､
／ :.:.:.:.:.` ／-''''〜､_______^γ''^-､ ／ ヽ.
,' :.:.:.:.:.:. . ／ ⌒''''--､,＼ヾ ! rﾍヾ ヽ / ヽ
|,. - .:.:.:.:.:..: / ノ ,-⌒ ―-'-'- .i/ ) / ﾉ / : ゝ.
{二_,,,,,,,,,,,.--､,,,;,;,;,;,;,; / ∠. { ﾚi / ﾉ ﾉ ﾙl｜ __,:'.......; ､ ヽ.
<-ﾚ――‐､__,r――-! ノ ／ ﾉ,-''^'-､_ .／ヽV ﾙ' |￣￣ﾚiﾙi´ :: | .l i`
| ﾄ;:::::::::::::ﾉl¨|:::::::::::::::|| ζノ ／./ (个j .i^Ｔj .| ﾚ'l ﾄ､._ | | _;: ｲ ノ r'
| | ﾄ---'" l ヽ----く. ) r⌒!i | | `^'r| ￣ﾉ ￣ 彳 ,.r'^
| | l u ` :.:.:.:.:.|:ﾄ ｝ぃ ! , ν j λ `_'___ ｲ,.ﾙ''´
| | | ｰ=‐ :.:.:.;ｨ:!:|:|l ゝ_,、 _____ / ＿ヽ､ ‐ ,∠-|ｰ-､
|ﾊ |｀i>、 ,., :.:／lﾊ|:|:ﾘ Y::::ﾍ ^ ' / .............__ ﾉ`ｰ┴ﾄ--‐'r┴‐'''´ {.__,.. -―
ヽ!／:::|'l}|!|{il!l'´ |:::l/､ i::::::::::＼ λ ::::::::::::::::7:::::::;;;;;;:::| ﾉ;;;;;;:::::::／／::::::::::::::
／::::／l , '⌒ヽ:::::ヽ__ /⌒'''' --^ﾆ'― ｲ :::::::::::::;ﾉ:::::::;;;;〕|::::| /::ﾉ/;;;;／／l:::::::::::::::
‐''"/:::::::/'´ ヽ'⌒ﾝ ::::::::ヽ｀ー-､.....'; r !.i i :::::::::::;i|:::::::::( (l |:::ﾚ://) Ｘ ／:::::ヽ;:::::::
↑ 武藤友益 年齢不詳 ↑ 逸見昌経 ４９歳 ↑ 粟屋勝久 年齢不詳
なお、この３名は、後に五郎左衛門の配下、あるいは家臣となる。
同６日、近江国守山では稲葉一鉄、貞通親子と斎藤利三が、
六角承禎に扇動された土豪と暴徒をボコボコに叩きのめし、南近江の流れを変えた。
>;;;;;;<;;;;;;;;;;;;;;;>/:.:.:/:.:.:/:.:.:/:. :..|l:. :. :..|l:. :. :. :. ヽ r―‐┴--ニ_‐-:::_｀`.....､
/:.:/ミミヽ／:.:l:.|:.:/＿/＿/:. :. :|l:. :. :..|l:. :. l:. :. :. ', 入:::::::::::::::::::::::::::‐-::､`ヽ:::`ヽ
{:. :ﾚ:. :./⌒､彡ﾘl:.| ー‐ｧ､＼ー-､:. :. /:. :. :l:. :. :. :..l ｆ￣ヽ:---＜::::::::::::::::::＼:::＼::V7
`､:.l:.:.:// .:} l:./ l:| ヽ（:llb::）ゝヽ,. ヽ､:. :/:. l:. i:. :.l |:::::::＞`ー- ､`::::::、_::::::::＼::::::〈
{:.l:.:〈（ ,ｲ〈:..{. ''￣ '' , ーニ'',ヽ:/:. :l:. :.l V::::ト ､ ` ＜ヽ:＼＼:＼::ヽ
｀ヽ:.:ヽ .y.ヽ:ヽ | （:lb:）ヽヽ､/:ｲ/ V:ﾊfr㍉_ぃ._,. -≦へ＼＼＼ ＼!
{_ヽヽ ) ヽ:） ,＿ , / ｀`''´`/"y´ﾘ ヽ::}>ゞ;冫 イ_じり |Xヽへ:ヽ「`
＞| ､／ノ |;;;;;;｀` ' ､ ./ `! " く "〃¨` ﾘ ﾒ! !::|
| {´‐-､ |ヽ､;;;;;;;;;;;;:..｀'.ｧ' /:l, ヽ ｀ﾏ7￣ヽ 厂Ｌ＿_冫-―
_| `弋ヽ} ',:.:.:.:..`ヽ､:／ ／`ヽ､ヽ ＼ ゝ==' ' ,. イ ,.〉 | ／
<y~Y`~シﾉ ヽ;;＿_／ , ｨ´ __ >:〉 ﾊー＜ ,. ＜:./ ./ イ
/;;;７´ｲ;;;,､'ヽ, ‐ , ィ'´ (￣,ィ'´ ＿_／/:.ヽ＜:.:.:.:.:.:./＿／ |
__/;;;;;ﾚ;´;;;;;;;;;;;;ヽ`_''ｽ､ `ヽ､､ ／ / |:.:.:∧:.:.:.:.:.:./ 0 /
ー'' ´ ｀ ､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l^~´ ,, -=ソ ,イ __＞, /,イ:::::ヽ:.:0/ 0 /
ヽ ー―‐- ､ ｀ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;|`ヽ､ヘｩ､ （( |ヽ 「ｒv´.//:./￣/＾ヽ /
ヽ ￣￣ ヽ ヽｽ ヽ |｜ |ぅし'/:./::::::/:.:./ 0 ／
↑ 稲葉貞通 ２５歳 ↑ 斎藤利三 ３７歳
５月９日、徳川勢を含む織田勢２万が都を発ち、１２日には近江国野洲に至る。
'';;';';;,.,
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''';;';'';';''';;'';;;,., ざっつぁつぁっつぁ〜
ざっつぁつぁっつぁ〜 ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
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vymyvwymyvymyvy ざっつぁつぁっつぁ〜
MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、
Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾Λ＿ﾍ
ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ
＿＿,/ヽ＿ /ヽ＿＿,.ヘ /ヽ＿＿,.ヘ ＿,.ヘ ,.ヘ ざっつぁつぁっつぁ〜〜〜〜〜〜〜〜！
/＼＿＿_／ヽ /＼＿＿＿ /＼＿＿_／ヽ _／ヽ /＼＿＿_／ヽ
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| ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, .::::| ,,ﾉ(､_, )| ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, .::::|_, )| ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, .::::|
. | ｀-=ﾆ=- ' .:::::::| ｀-=ﾆ= | ｀-=ﾆ=- ' .:::::::|ﾆ=| ｀-=ﾆ=- ' .:::::::|
＼ ｀ﾆﾆ´ .:::::／＼ ｀ﾆﾆ ＼ ｀ﾆﾆ´ .:::::／ﾆ´ ＼ ｀ﾆﾆ´ .:::::／ じゅべべべべんっ！
／｀ー‐--‐‐―´＼ ／｀ー‐- ／｀ー‐--‐‐―´＼-‐‐ ／｀ー‐--‐‐―´＼
同地の守備を佐久間信盛に命じ、同時に柴田勝家を長光寺、中川重政を安土、
そして森可成を宇佐山に入れ、南近江の足場の再建を目指す。
また、旧主の蜂起にあっても、蒲生賢秀をはじめとした、
木村、徳永らの六角家旧臣たちに揺らぎがみられなかったのは幸いだった。
: : : : : : : : : : :: ＿..!::: : : : : : : : : : : :: : ＿_: :: : : : : :
i′: : : : : : : : .∠_ ｀ﾍ1 '、: : : : : : : ,／ ＞: : : : : :
、:::::::::ﾊ : 〈 ｌゝ､_ ｀ l l l ｿ＿,,.-: : : : : : : :
!:::::::1''ﾘ|1: 〉 ＼ oゝ､l ヽ丶 「｡Oナrｌ: : : : : : : : ﾉ
<´::::::: 1б八: ''、_,, ｀''‐-.. ) ヽ丶ｙ-‐'´ ./..､/＼: : : ゝ
--:::::::::::＼ﾞ┤: : : : ﾐレ_ ヽ |: : : ヽ／ まったく乱世ってやつは
っ、:::::::::::::`''∟: : : : `ﾆレ ..-_ゝ l: : ７
r'′::::::::::::::: fヽ: : : : 丿 n........:..........＿ /: : : ｌ∟ 退屈しねえぜ
::::::::::::::::::::::│ "'ﾍ}冖 ｀｀'''‐ ‐''′ 丿: -〃
::::::::::::::::::::::│ ﾍ `"''′ 丿:::::::::`ｰ ､＿
:::::::::::::::::::::: ﾄ １ ゝ _ r′::::::::::::::::::::::::::￣
::::::::::::::::::::::::１ 'ヽ: ､...._∠::::::::::::::::::::::::: ← 蒲生賢秀 ３７歳
::::::::::::::::::::::::::ﾍ ﾍ ゞ ′::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::│
ﾐ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
ﾄ､!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾐ=-
ゞ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;:xrｨ::::::::::::::::::ﾐ､
>::::::::::::::::::;;;;:x､r'"ﾞ~ﾞ" }:::::::::::::::::::ﾐ､_
｀ヾ;:::::::{~" !､:::::::::::::::::<
/,ｨ::::::{ , =‐-｀ヾ::r-､{｀`
｀ﾉ;;;:::;' ＿_ ､_ｨ,'"-ｯｧ i::i/ﾞi iﾐ=- 俺も生半可な気持ちで
￣ 从', t‐~ｯﾃ ￣ ´ i:!(^ }､
| '; ￣ | | _/ﾐ` 本家と手を切ったわけじゃないからな
ヽ∧ .| !'"|:::;ヽ,
｀ヽ ｀ ^ ＿, / .|从{`
'.､ ー 二 ./ >〉ヽ､
i＼ / // ＼＿
〉, ＼ｨwWx.／ // }
/.∧ ￣ /:/ |
ｧ‐/ |::| /:/ |
,.-‐/ / |::| /:/ |
,.-'" / ,ｲ |::| ／／ /
＿＿_
, '´ ｀ ､
, ' .: .: .:. .:.:. . .:. ヽ こんなんでフラフラするのは
,' .: .:. .:.:::.::.:::.::..::::. .: :. ',
. l : ::.:i:!:::小:::::ﾄ､|:::::!|:.:.:.: l お馬鹿のやること
ｌ :ﾄ､从_`ト＼|斗:_从:::::: l
. ！|:.:N'"⌒ "⌒` ﾄ､:,′ 状況が変わったから動くのではなく
Ⅵ:| ､ . lﾘ/
ヽﾍ. _......., /ｲ 動いたことで状況を変えるようじゃなきゃ
ヽ >､ ￣ ／,〃
∧￣Ⅵ ＞-＜ |/￣:∧ ダメダメだよ
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,. r::::´/::::／::|::/ | : ! ! '|::: ＼:::',｀ ｰ-.､
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一方、浅井家の動きも、なかなかに早かった。
５月１９日、浅井家は、これまで一貫として近江国内で、
反織田の立場をとり続けてきた六角家旧臣、鯰江高次の鯰江城に軍勢を入れ、
また、承禎と同様に、南近江での一揆を志操した。
＿＿＿
／ , -‐｀ー‐ ､
/ ,／./.:::i /'⌒ヽ､ }〉
{:..:::/.: .::{:.ﾄ､ﾘ }ト.
}/^}:::::::ハﾄlく ｲﾉﾉ
/ｲ 7ヘ{ 代fﾄ＼},L.ｲ´ 浅井と
/ ゝ, ｀ 冫ﾄf7
_,〈 / ／ ｰ‐ｲ ′ 共闘することになろうとは
/ ｀ ｰ- ､ /-一‐-､}′
ｲ ｀ ｰ- ､ ゝ､ '⌒ r'′ 想定外であったな
／/ 丶､ ｀､‐ ´
/ / 丶、 ヽ
{ / 丶 }
/ / , ァ…￢rf｢ﾄ､
.′ ／, / vﾊVﾊ
′{ / / / i: vﾊ V}､
ｌ ｌ :. ::./ / / l::. vﾊ Vﾊ
ｌ | :.:::.. ::.V ,': l::::. vﾊ Vﾊ
ｌ | ::::::ヽ､V /.:: l::::::. vﾊVﾑ
ｌ | ::::::::::i l'.::::: ',::::::. :ゝ.三} ← 鯰江高次 ４３歳
| | ::::::::::{ {::::::::.. ヽ::::::. .::: 川
このようなせめぎ合いの中で、信長は近江路による美濃国帰還を断念し、
賢秀の協力を得て、帰路を千草越えによる伊勢国経由と定めた。
鯰江城の目と鼻の先である千草峠に織田勢が進んだのは、
まさしく５月１９日、まったくのギリギリの状態だった。
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ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ ﾞｉ
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --! 御所様の親征の決断は
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´| 頼もしい限り……
ﾞｉﾞｉ ', .|
'r , ', .,' とにかく 美濃国に戻ったら
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ 巻き返しの開始だ！
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7''''''''
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
だが、同日、千草山中の甲津畑で……。
/￣￣￣ヽ
| も ち |
| ん ょ |
| .だ ろ |
| ぜ い |
| |
＼＿＿_ノ
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ u ﾞｉ
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --!
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ´|
ﾞｉﾞｉ ', .|
'r , ', .,'
| l `‐ ｰ'ﾞ ,ﾞ へ？
,.l 丶 ‐''二､,, ﾞ''､ﾞ
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼ ''' ,r''7''''''''
| |.ﾞｉ ﾞｉ ゛ ' -､,,,,､ ` l
| | ﾞｉ. ﾞｉ i l. | |
| |. ﾞｉ. ﾞｉ l | | |
| | ﾞｉ ﾞｉ l | | |
l. l ﾞｉ ﾞｉ ,' | | |
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
i^、 ,＿＿＿＿/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:i
||^＼＿＿＿＿＿＿＿___{{二二二ニＹ/ |::l::::l::l:::::::l::l:::::l::::::|-、
lニニニl===={{ニ {（{をー{王{王{王{王{{T(iニ二__＿__| ト_, |::l::::::::l:::::::::l::::::::::::|-||
ヽミ~｀ヽつ ￣＼‐'ー'ー'￣| ||ヲ． ． { |:! |:::l:∧:::i:::::ソ:::ノ:::::ノ ||
｀゛ ー 、_ ！ .|_ ||{_９イ] _ヾ゛ー!!!ハ∀ヾ,--- ヾく＼_|、
｀ー、 ｀、 //// (二)＼〉＼_/: : : : : : : : : : ｀ヽ、
〉'⌒ヽ //// ヽ三}＜ / : : : : : : : : : : : : : : :ヽ、
！: : :！｀ー' ノ^ : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ、
！: : :！ ノ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::.:.＼
それが今やあんなショッピングモールになっちゃうんだからわからんね
＼ ／
＜ そのキレイな顔を ...＞
＜ フッ飛ばしてやる！！ .＞
＜ ＞
／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
__,＿_
／:::}i::::::::＼
./:::;ｨ-'-､::::::::::ゝ､_,
/::::::|::::::::::::::::::::::::::z‐'
ﾉﾞ{◎}ri|::::::::::::::::::::::::::::ゝｰ-
ﾊ. `ｰ' ヽ ワ／|ﾘﾊヾ::::::::
/lﾐト､ !､`- "::::::::::::::::::::
/:l_丿:＼／:::＼:::::::::::::::::::::::
/:::::::::::::/::＼::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ
/:::::::::::::∧:::::::＼:::::::::::::::::::::::{
/::::::::::::/ ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::|
|:::::::::::ﾉ ﾄ:::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ
信長は、何者かに狙撃されたのである。
,,,,,,,,_
,,,,,_ ,. ‐ `´ ﾞ ' - ,
ミ＝＼ ヽ
｀'','llミ_ ﾞｉ
lllミ_ ﾞｉ
(,lミ_ ,,,､､､､, ､. --!
,r'ﾞ''r' ___ ﾞｉ __,,,,,l
| l,〈. ゛'''ﾞ'` ﾞｉ. ''ﾞ`| ━━┓┃┃
ﾞｉﾞｉ ', .| ┃ ━━━━━━━━
'r , ', .,' ┃ ┃┃┃
| l `‐ ｰ'ﾞ ,≦ 三 ｡ ┛ﾞ
,.l 丶 ゝ'ﾟ ≦ 三 ﾟ｡ ﾟ
''''''''''Tﾞ´〈`ﾞｉ ＼≧ 三 ＝=-
| |.ﾞｉ ﾞｉ -ｧ, ≧=- 。
| | ﾞｉ. ﾞｉ ｲﾚ,､ ＞三 ｡ﾟ ･ ﾟ
| |. ﾞｉ. ﾞｉ ≦｀Vヾ ヾ ≧
| | ﾞｉ ﾞｉ ｡ﾟ /｡･ｲﾊ ､､ ｀ミ ｡ ﾟ ｡ ･
ﾀｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰﾝ
o
ゝ;:ヽ-‐―ｒ;;, 。
,,____＿冫;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼ ,,,,,,,, o ／
"｀ヽ;:;:;;;:::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:从 （;:;:;:;:ヾ-r
〈;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:） ０ ソ;:;:;:;:;:;:;:｝
,,__);:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ ゞｲ"ヾ,:;:,ｿ
(;:;:ノｒ-´^~;;r-ー⌒｀ ,.、
" ,,,, _;:;:⌒ゝｿ;:/
（;:;:丿 （;:;:;:;:;:;:;:;:;:)
ヾ;;;;;;;;;;;;/; ＼
´ /;:ﾉ 。 。
（）
ﾀｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰﾝ
だが、発射された２発の弾丸は、
信長の身体をかすめるものの、大事には至らなかった。
/.:;.:::/‐/.:::;:::/ |::/‐/.::::::.:.:./.:::::.:.:.:./.::::.:.:.:.:.|:::.:.:.､:.::::::､:.ヽ_
/.:ｲ.:/ _.|.:::/l::!￣!:'ﾆ/.:::::.:.:.:/.:::::::::／.::::::::;::::/i:::i:::::::}::::::.:.ヽ:ヽﾆ=‐
'´i_!:;ﾞ＿|:::;ﾞ_|:!－!′i::::::::.:.:/.:.::::::´.:::::.:.:. /.:/‐|:::}::::.:.!:::::::.:.:.ｉ､::i
| !′ ,|::;ﾞ ,ﾘ_＿/´ﾞ!::::::.:.;'.:.::::::::::／.:.:イ.::/‐-!:ﾊ::::::l:::::.:.:.:.:ﾄ､:l
ﾚ´￣ !:′＿__,′}|:::::::.:i:.:.:::::::/.:ｨ:/r≠=ミ､i:;ﾞ､!:::::!::::.:::.:i::! ｿ
V´二.l'－―‐:{ ´)ｲ::::::::|:::::::::;'.:;ﾞ|/ ﾐ､･ ヾ!'ﾍ|::::;ﾞ:::::::::ﾊ::!
/.:.::::::::::::::::::::::::ヽヽ!::::::::l:::::::::i::;ﾞ ! ヽ≧z″ゞ}::/.::::ﾊ::i ﾉ′
,:::::::::::::::::::::::::::::::::ゝｨ!:ｉ:::::|!::::::ﾊ:! ／ /.;'.:ィ:;ﾞ l::! ＼
!::;i::::::::::::::::::::::::::::| l ﾘ!::::|ヽ:::! ` /ﾍ/ ,:/ ﾘ .....＜ くそがっ！ なめた真似しやがって！！
ﾉ' j::::::::::::::::;::::::ｉ､::! ! ヽ::! ヾ､ _〉/′ ..＜
/イ:::::::::::::ハ:::! ヾ､ ＼ ヾ､ ‘ｰ＝‐=､_厂 .／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
′ﾉ.:.;ｲ:人{ ヾ:､ ｀ i 丶 ､｀Yj′
イ;ｉ;{T/ / ヽ ヾ､ | ＞ /´ ← 池田恒興 ３５歳
この時、信長との距離は、およそ２０ｍという近いものだったにもかかわらず、
下手人は、まんまと逃げおおせてみせた。相当の手練れである。
＼＼丶 _j＿|__ 〔 / / ／／
ヽ ＼＼ ｀ . / ／／ ／
／ :::::.. ／ -‐
＿＿__〃 _,. : ´￣￣￣￣｀` : ._:::::::ヽ.
:三三三三二二二}エ{二二二三三三三三三三
￣| |入_＿__ノ::| i::人_＿__ノ:i ｜'/T¨¨￣
| | 〃.::::| |:::::.＼ | | //| .＼
| | | l:::::::. } | //| .＜ 殿！ 殿！ だいじょうぶかいっ！！
| ト ｛ ､___j,ﾊ::::::.. ｕ ﾉ | //| .＜
￣￣丁 Tニ==―' ｝ i ::::ー----┼ ┼ 7T¨¨￣ ／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
| | _. ⌒¨¨⌒丶:::::::::::| ｜//|
| | ＼ ￣｀´￣ .ｲ::::::::| ｜//|
| |> . /＞‐--‐＜:J:::::::::| ｜//|
L.. | :::::＞､ }川_＿..::／ﾆﾆ| ｜//|
_＿,.＞へ.{ {:::: ｀ ｰ--―＜::::ｉ: : :ト--‐'" __ ← 金森長近 ４７歳
／／, ＼ : ＼:::.. 丶 ..:::::::::::ノ : : | ＼ ､＼ ヽ､
致命傷を負わなかったのは、信長の天運としか言いようがなかった。
_,,,,,,,,
, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,,
,r' u ／＝ミ
/ 彡ll',''´
. / 彡lll
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ あ ああ…… 大事ない
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ
： |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l | ： （おい ちょっと待てよ……）
： |. ,' u // ：
： ',. ,' , r' ： （なんか 変じゃね……？）
： ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l | ：
： ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、 ：
： ''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT''''' ：
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
. | | .l i / ./ | |
| | | l / ./ .| |
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, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,,
,r' ／＝ミ
/ 彡ll',''´
. / u 彡lll 俺が千草越えを決めたのは
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ つい先頃のことだ
. |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l |
|. ,' // つーことは 奴は 待ち伏せではなく
. ',. ,' , r'
. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l | 以前から 俺をマークしてたんか
ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、
''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT''''''''''
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
. | | .l i / ./ | |
| | | l / ./ .| |
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, - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,,
,r' ／＝ミ
/ 彡ll',''´
. / u 彡lll
!-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ
l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ
. |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l | …………
|. ,' u //
. ',. ,' , r' （朝倉 浅井 六角……）
. ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l |
ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、 （こいつらの一連の動き……）
''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT''''''''''
l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
. | | .l i / ./ | |
| | | l / ./ .| |
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| | | ', / / l .l
──────────────────────────────────────
＿....:.:´＼／｀:.:.ｰ:..、_
「:.:.:.:__:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.__:.:.:.:ﾍ
,':.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾍ:.:.:.:.',
/:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:/Vﾍ:.:.:.:.:.:.:ﾍ:.:.:.:',
/:.:.:./:.:./i:.:.:i:. トｖﾍ:. i:.:.:!:.|:.ﾍ:.:.:.',
/:.:.:.//:/:.:l:.:.!!:.:| |:.:|:.:.:i:.|:.:.ﾍ:.:.:ヽ.
|/:/:.i:i:.:l:.:小八:.| |:.ﾊィﾑﾄ;.:}:｝:.:.:.ﾄゝ
|从:.:l从!/千ｭヾ:! ﾑｨﾋュリ ﾉｿ:.:/ﾘ
｀ヾ{ﾊ ￣ ´ ｀ ￣ ﾊ}:.:{
｀ｰ彡ﾍﾍ : ﾊﾉ:.:.ヽｰ （異常だ……）
ミ:.ノ:.:.:ハ ＿｀´＿ /:!.:.:.:.:.:彡
彡:.:.:.:i（:.:.:＼ ー ／:.:.}:.:.:.:ミヾ （あまりにも……）
イﾊソﾊ!ヽト ヽ ___ ／彡ﾊﾘﾍ;.:.j｀ヽ
｀!从ｒ‐┤￣￣!￣￣├‐┐ﾉﾘ
_┌'::::::|__;:;:;:;:;| ;:;:;:;:__|:::::::｀┐
_.,....-:::::´:|::ヽ::i:::::i:;:;:;:j;:;:;:;:l:::::i::::: ノ:::|｀::::::-......,
...,....-:::::::´::::::::::::::::::::::|:::::::l:::::l:;:;:;:;|;:;:;:; ｌ:::::l::::::::: |::::::::::::::::::::::::｀:::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l:::::l:;:;:;:;:|:;:;:;:; l:::::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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:::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::l:::::l:ヽ;:;:;:|:;:;:;:;:':l:::::l::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::::::::
:::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::: i:::: i:;:;:;＼|;／:;:;:;i:::::l::::::::::::::::::::::::::::!:::::::::::::
ミ川川川川川川川川川川川川彡
三 三
三 手際が良すぎる……！！ 三
三 三 _,,,,,,,,
／ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.彡川川川川川川川川川川川川ミ , - ' ﾞ ｀` ‐ 、_,,,,,
. / .:/:.:.:／:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:/,ﾍｨ1:.:.:.:.:. 〉 ,r' ／＝ミ
{ .:/.:.:/:.:.:.:.:.:/.:.:,〈:.:.:.:j !ミｼ{:.:{i:. （ / 彡ll',''´
ﾚ'i.:.:/:.:.:.:.:.:ﾊ:.:/ ﾊ.:.:〈〈 }:.:!i:.:i: } . / u 彡lll
. 乂.:{ ,.へ__} |=}≧丈z}_} {ｨ孑ﾊﾘ . !-- .､ ,､､､､,,, 彡lﾉ
. -=彡 ﾚ{ - i 刈亠ｲ`ｿｿ il圷ﾉﾘﾉ . l,,,,,__ / ___ 'r''ﾞヽ
=≦三:.:.:.:ヽzｿ ﾐ i| ′ . |`ﾞ'' ./ `'ﾞ'''" .〉,l |
z彡:.:.:.:.:.:.:ハ u ヽ 」ｲ |. ,' //
/ ｨ.:}:.:.:.:.:こﾑ ー―‐'´:.:ﾐ=- . ',. ,' , r'
. {/ !:ﾊ:.:.:.､ミ=- ＼＿___/.:i:.ヽﾐ=- . ﾞ, ﾞ'ｰ ‐` l |
|￣￣￣￣}―‐┴‐1^iﾊﾉ ﾞ､''ﾞ ,,､二''‐ ﾉ l、
厂`: : : : : : : : |:::::::::| ::l::| :|‐、 ''''''''7'ヽ ''' ／ /`〉｀ﾞT''''''''''
-‐ ´-: ､: ｀: :―-: :{＿_::j__j∧/ ﾑ` ‐- . . l ` ､,,,,､- ' " / /.| |
´:: : : : : : : :＼: : : : : : ｜ }::ﾍ::::ヽヽ ﾊ: : : : : . | | .l i / ./ | |
.: : : : : : : : : :ﾉ: : : : : : :|i :|:::::::}::::::ヽ＼: : : : : : | | | l / ./ .| |
: : : : : : : : : : : : : : : : : |i :|::::::::ヽ:::::::', ﾊ: : : : : : . | | | l / / | |
: :,: :: : : : : : : : : : : : : : !i :!::::::::::::}::::/|: :|: : : : : .. | | | ', / / l .l
┌─────────────┐
│ ……の夢は ただひとつ ....│
└─────────────┘
.
┌─────────────┐ ┌───┐
│土と 緑と おまえたちと .│ │ 天 │
└─────────────┘ │ 地 │
...│ の │
┌───────┐ .│ 正 │
│水と ......│ .│ 気 │
│ .│ .│ .....│
│光と ......│ .│ よ ....│
│ .│ .│ ど ....│
│そよ吹く風 ...│ .│ み │
└───────┘ .│ な ....│
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...│ .く .│
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...└───┘
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
､ ､ ｌ丶 ｀t"ﾆ':＼':.:.:. :.:!.:ヽ_..'_..r:" / l i:,,''ｰﾍ ﾞ.∧ ﾞ､
.｀､ ｀､ l 丶 :l_丶ﾞ､i ﾞ;丶. -..._..r=彡' / l i{ヾ ﾍ １
..--ﾞ--- '---__､ V.!i､＼､ﾞ:ﾞ;:ｰ-.._ _,,".: ! ﾞ､_ i l ＼i
) ⊂ , :-=': : : :｀ﾞ'''i- !i ', ',''"ﾞ､彡ﾍ ｀ﾞｰ--‐'': : : ,' ﾞ''‐--..__
,r ',＞/ i: : : : : : : : i: : ヾ ', ',￣￣:ﾞ-i: : : : : i : : : . i. . .
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
┌─────────────┐
│ 朝霧晴れて 万物一体！ ..│
└─────────────┘
不 / ＼ /
退 / ＼ す 我 /＿
転 ￣／ .. __ ﾞ'、｀, ／丶 /ﾞ､_ ヽ ＼ 丶..‐__ノ ｀i i ／ で が ／
ッ く ´6i ﾞ! _ Y ｀'''''/'"ﾞ゛= ﾞ､ ￣ く ￣￣ 7-､＼. に 身 <
.！！ ＼ ｀,'-' 丿､ ／____ ''ﾞ! ＼ ..____,___ ノ ／ は ＼
f￣￣ 入....ｨ ﾞ, ､ , :､:ヾ｀;ﾞ;‐;､-､i: ／一 i i ,' ￣＼ |￣
／∨＼/ /ー| i: i!:ﾉi:!ii:i!i:i:iii::!ii､:ﾞ:i､i:i"‐ ﾆ!_', ', ､ ＼/∨＼|
. ､ ! ｀ .._ ＼/＿ Y ∥:i/:∥∥==､,i ∥ '〃三:,: i
l !ﾍ￣ /ﾍ‐-..,,__､,i:i:ii!:iY-=ヾ 〃 /／-=ﾆ二､ y ､ i
/ i ゞ>ｰ/..__ミ/:r‐`:-､:i:!ii∥" i! i! "´／-ミ三 'ﾞﾍ 7
ヽ |..___ ミ ミ､ﾍ:!:.fr,!ii:i ｀ﾞ ｀ﾞ /〃__/-､< !..._ｨ､
i , lﾐ !､r=-..ミﾍ:ﾍ:ﾍ!､iミニ=, /"_彡彡"ﾉﾉ/ /､_i.丶ﾍ /
ﾞ､ ､_!､ﾞ､ﾞ: ｰ-､ ＼＼＼ ! /くヽﾞ) ∥三!:､!iﾐ､｀ﾆ 7. /
, i lミ iミ:__: : :.｀ ﾞ ｰ=ﾆﾆ､｀ /ゝ:_彡 /_ ,.:彡 ､ﾐ､､＼ /／
l lﾞ､ , ﾊ ﾌ ﾄ-三: : :.:. ヾ_ /!.___... ＜ ｀´lﾐ:i ＼─ ──
＼/-rﾊヾ:彡:ヾ===≧==------.､ ' ﾊﾐ;i .i∧/ ﾞ､
. /＼ヾﾊ､ｰ 彡ﾉヽ彡''´ゝﾞ 彡' ,,' ,:丶 !ﾐ∧ﾞ /∧ﾞ､
', ｀ ﾍ ﾞ ミ:ﾐ: ":ﾞ,ｰ--r‐''" :.:丶 .: ; /i ､!:ノ厶 ﾞﾊ１ ﾞ､
､ ､ ｌ丶 ｀t"ﾆ':＼':.:.:. :.:!.:ヽ_..'_..r:" / l i:,,''ｰﾍ ﾞ.∧ ﾞ､
.｀､ ｀､ l 丶 :l_丶ﾞ､i ﾞ;丶. -..._..r=彡' / l i{ヾ ﾍ １
..--ﾞ--- '---__､ V.!i､＼､ﾞ:ﾞ;:ｰ-.._ _,,".: ! ﾞ､_ i l ＼i
) ⊂ , :-=': : : :｀ﾞ'''i- !i ', ',''"ﾞ､彡ﾍ ｀ﾞｰ--‐'': : : ,' ﾞ''‐--..__ ← 本願寺顕如 ２６歳
,r ',＞/ i: : : : : : : : i: : ヾ ', ',￣￣:ﾞ-i: : : : : i : : : . i. . .
＜その２０ ＵＲＵＷＡＳＩ ＮＯ ＢＡＢＹ （後篇）＞おわり
ＡＡからしてヤバイｗ
半兵衛は傍目には成功続きなのに目標が高いな
諸事情でカットされたっていうので
ツイに絵が載ってたよ
クレしんのアッパレ戦国で
名前のモデルに使われてたよな
斜め上に強ぇ
センゴクも金ヶ崎撤退戦を取り扱っていたけど、やはり面白いな。
しかし、２ｍちかい刀を振り回していたってどんだけ化物なんだよ！
ほんとこのメンバーの誰一人欠けなかったの奇跡だな
なんかこの頃立て続けに金ヶ崎を見ている感ｗ
素晴らしく黒幕然とした黒幕が出てきたｗ
真柄は息子も怪物だったのね
こいつは人外な黒幕だぜｗｗｗ
あんなもん振り回せるとか化け物
真柄仕様の草鞋のサイズにはﾜﾛﾀ。あんなフルアーマーダブル真柄が迫ってきたら怖いわな。
当時の平均身長を考えたら、
俺らの体感的に合わせるとしたら２ｍ５０くらいの印象だったかもねえ。
そりゃ恐ろしい。
朝倉ってこんな強かったんかｗ
考えてみりゃ初期織田包囲網の主力だからなあ、そりゃ弱い訳ないか。
150ぐらいの奴が頑張って逃げても大股で近づかれる
ホンダム以上にマガラガーＺが似合いそうで困るなｗｗｗｗ
モンゴル人力士が、帰国した時に乗馬してる姿とか見てみ。
似合い過ぎる
一揆衆は不退転戦鬼になるんだな
なんだか知らんが、とにかく良し
長距離を疾駆させたりしなきゃ、結構な重量に耐えられるし
末裔が敵込みででエロゲになるとは、真柄さんも思わなかったろうなｗ
前にBSの番組で、木曽馬使って戦国時代のフル装備で凄い勢いの突撃してたわ。
馬用の草鞋を履かせてたって話を聞いたことがあるな。
ただ、草鞋は豪雨の時は滑るから移動中に雨が降ると滑って足を折らないように
注意が必要だったとか
蓮如上人のAA配役が気がかりですよｗ
朝倉家とは、蓮如・英林孝景の世代からの縁ですからね
まどか勢の口調に違和感がある
このスレではAA元キャラの口調より雰囲気重視の口調だったっけ？
それならそれで構わないんだけど
やる夫スレのお約束
そやったね、心が狭うござんした
ムスカの人含め申し訳ない
顕如は不穏な感じですねえw 投下乙でした！！
なお伊達政宗は範馬勇次郎だった模様
祖父とか曽祖父は花嫁強奪とか種ばら撒きとかやってるDQNだし
ｶｰﾁｬﾝは言うまでも無く勝気すぎてDQN入っちゃってるし
子孫は幕末暴れた上にWW2では大陸で馬賊の頭領しちゃうし
政宗はただの平常運転by伊達家なんだよ
子孫はさておき、祖先の胤蒔きに関しては中世の東北だとむしろデフォだったらしいぞ。
相馬顕胤の妻が稙宗の娘で、その孫の相馬義胤の妻がやっぱり稙宗の娘とか
いくら戦国でもさすがに普通じゃないわ・・・
政宗になるまで根切りだとか親族潰しだとかはやらずにいたんだよな
伊達DNAと最上DNAで核反応した感じ
のぶっちの美濃侵攻も道三の種蒔きの結果やし
いつになったらベイスの話にたどりつくやら
後三十数年は連載続けるのにまだ戦国時代とか言っちゃだめだよｗ
さすがにもう限界みたいだけど・・・
伊達DNA（権謀術数何でもありの藤原北家）×最上DNA（戦上等兄弟相克何でもありの源氏）
その理論だと、足利尊氏・直義兄弟（父が源氏、母が藤原北家勧修寺流）が観応の擾乱で、ああいう展開になってしまったのも・・・
前作に出てたキャラがここで活躍してるのを見るとワクワクするね
海馬社長とか前作の段階でAA付きで出てたんだなあとか
朽木元綱なんか前作でもそこそこ登場してたのにまだAAないんだなあとか
政宗の祖父・晴宗は弟・実元に自分の娘を嫁がせるという叔父・姪婚やらしてるんだよなぁ……
その二人の子供が伊達成実だから、政宗からしたら成実は従叔父で従弟とかいう訳わからんことにｗ
父父父
父母父
母父父
母母父
全部たねむねとかだったような。
息子が、だったかな。
まーくんはその中でもレアな血が爆発したタイプだ。
最初朝倉家がまどっさんだったとき「なんでやねんっ！」って思ったけど
そういや赤座がQBだったｗ
もし良ければ参考にどうぞ
やる夫系雑談・避難・投下板（やる夫板）
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/12368/
やる夫スレヒロイン板（新）
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/15956/
やる夫長い理想郷板
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/14796/
【チラシの裏〜妖怪ウォッチ＆】
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ●） （●）＼
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼ コマさんが すき〜
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／
__ / }
＼ ｀ヽ.__j, ／_
j_＿_>┴⌒: : ｀: .、
／: :f'´: : : : :|: : : :､: :＼
. /: : : :|:.: :,!.:∧ﾄ､-､: ',:.:. :.'
l: :|: :..:ﾚ':/|/ !| ＼:..:l:.:. : !
|: :!: : :|:/ l′ ',: ! : |:|
|: :|: : :|′ , __l:.|::|:|′
|: :|: : :| ,ｨｚ ￣l/| ﾚ うん わかるよ
|: :|: : :ﾄ 〃 __ ,ｲ:.|
|: :|:∧トヽ. _＿`_',.ィ :;ヽ!ヽ
|ﾊj/ |ﾊ:;ィ/|::::::'v-:〉/:::::::::::）
/::::￣｀ヾ〃:::::::／ヽ
. ト-──:┬<´::/／::|
ト:､:_::＼::::|f>∨:::::::::|
ヽ ::: ｀:ヾ:::!::::/:::::::::: |
∧ ::::::::ﾍ:|::/::::::::::::/
| :ﾍ:::::::::::∨:::::::::::/l
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／ ＼
／ ＼ ロボニャンと
／ ⌒ ⌒ ＼
| /// （__人__） /// | オロチも すき〜
. (⌒) (⌒)
./ i＼ ／i ヽ
. 丿,.:.:.:.:.:',:.:r'i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ,
／ ,:.:.:.ｨ ,i' 'i,i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. i
i : :.i: ｀`'‐､:.:.:.:.:.: i'
｀'ﾍ ':i _,.-‐''- _,.Lr‐;.:./
'‐<＞- ､,_r'"ﾟ´~｀iﾟ i' f /:.i
i,_ _,i '‐--‐'゜ /.:丿 まあ 理解できるな
. ヽ￣ L､ i 〈-'´
ヽ. __,,...-‐' / i,‐z,
ヽ - / _,.‐'´｀>､_
ヽ. __,.. - '-‐'_,.､‐'´:::::.:.:ヽ_
┌'｀]'"´~__,,.‐'´::::::::::::::::::::::::::..｀`'''‐‐-
_,,..､-‐'~'‐t-‐ 彡:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.....:.:
,r'´ ｨ'´ i／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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／ ＼ あと ムダヅカイ
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
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＼ `ー'´ ／
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. ／: : : :-＝千＜／￣＞ / ｨ / ヾ､ ヽ
/.:.:.:.: /.:.:.:.:.:/.:∧`ｰ＜ l | ' `' ､ l
. ,'::::/::::/::/⌒ｲ::/ |:l_:::::::ヽ 'ヽ｣ ,_ __-' `' ､ _ |
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ﾚl（|::::: | ○ j::/:/::::| i,_ﾉ `- '''' '_ﾉ ノ
. l/|::::: | ○ん|/:∧| l`` ､ ,! 'ヽ'
. lﾍ:: ﾄ､ `‐'-' ﾉ::::: / ﾞ､-─ ' / ヽ､__
. _ﾑ:|-f`_r―ｧ≠!:::::/ へ？ ﾞ､ '' ノ ノ ,> ＼
/=､＼｢｀}ヽ/／ j／ ヽ-t─',､r ''"_／ /`'ｰ-
（ ＼{: ﾘ ∧ く Yﾞﾞ_,､r''／＿_／
ﾉ ＿,}Ｖ／ } ,､ -,,'""'l =,／ ＼
＿＿＿_
／⌒三 ⌒＼
／（ ○）三（○）＼
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼ ムダヅカイが だいすきです
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／
, -─ - ､
, -'´ l､ ｀ ､
／ ﾉ ヽ ヽ
冫 ノ彡,ｨ／ uヽ. l
7 l _,. l! l
ﾚ'､r l＝-､;__,r-＝､_ l,_ ﾉ
ヽlー─'l ー‐' ｀lﾉ / やめてくれよぅ
', ｀ /,ノ
ヽ -─- ﾉi'
lヽ､＿＿ ／ _l､
＿,r 'ﾞ|ﾆ= ､ , 一' ´ ,ﾄ ､ ＿
-‐'.´￣／;;;;;;;;|＞／ヽ二二´ﾉ;;;;;;;;;;;;ヽ｀'';;;;
;;;;;;;;;;;;<;;;;;;;;／／l :: ヽ /;;;;;;;;;;;_ - ';;;;;;;;
;;;;;;;;;;／;;;< / / ::. ヾ;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;
現在、娘の興味は、
アンパンマンから、妖怪ウォッチとプリキュアにシフトした。
毎日のように妖怪の話をしてくるので、
先月の初め、なんとなく、水木しげるの「妖怪画談」をわたしてみた。
. 丿,.:.:.:.:.:',:.:r'i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ,
／ ,:.:.:.ｨ ,i' 'i,i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. i
i : :.i: ｀`'‐､:.:.:.:.:.: i'
━┓ ｀'ﾍ ':i _,.-‐''- _,.Lr‐;.:./
┏┛ ⌒ '‐<＞- ､,_r'"ﾟ´~｀iﾟ i' f /:.i
・ .＿__ ⌒ ＿＿＿ ━┓ i,_ _,i '‐--‐'゜ /.:丿 こんなのも あるぞ
／ ―＼ ／ ― ＼ ┏┛ . ヽ￣ L､ i 〈-'´
／ノ (● Ｘ (●) ＼ヽ ・. ヽ. __,,...-‐' / i,‐z,
｜ (●) /_ （⌒ (●) /. ヽ - / _,.‐'´｀>､_
｜ （__/ ￣ヽ__） ／ ヽ. __,.. - '-‐'_,.､‐'´:::::.:.:ヽ_
＼ ／´ _＿_／ ┌'｀]'"´~__,,.‐'´::::::::::::::::::::::::::..｀`'''‐‐-
＼| ＼ _,,..､-‐'~'‐t-‐ 彡:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.....:.:
/|´ | ,r'´ ｨ'´ i／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
もちろん、字はまだ読めない。
絵をながめているだけだが、それでも夢中になった。
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼ わ〜
／ （●） （●） ＼ へ〜
.| :::⌒（__人__）⌒::: | ＿＿
＼ `ー' /￣￣⌒/⌒ /
（⌒＼ / 妖怪 / /
i＼ ＼ ,(つ 画談/ ⊂)
.| ＼ y(つ /,＿＿⊆)
そして、その日の夜中、突然、布団で泣き出した。
＿＿_＿_
／ ノ' ＾ヽ_＼
. ﾟ ／ ｡;'⌒） （⌒ヽ＼° こわいよ〜
. ／ o'ﾟ~（___人___）~o°＼゜
. | ﾟ |/⌒ヽ| ﾟ | ようかい こわいよ〜
＼ ｀ ⌒ ´ ／
: : /: : : : : /: :/l: :/ ヽ: ﾄ､: : :l: :l:.:. : :.:i: :
: /: : ヽ､:.:l: :/ !/ |:.l ヽ: |: :|_,.: : :.|: :
:.l:.:./: .: :｀|７ｰ-f ヾトf‐七弋:|: : : : :l: i:
:.ｌ: l: : : :./l/x云 ｨ气ﾐﾄ､.|: : : :./:/:
:.|: |: : :./r彳.ﾉ:.:} ﾄ ..ﾉ:.:.狄: : : :./:.:
:.|/l: : / { .{:んﾊ| {:.んﾊ:} .〉: : :/､:.: どーすんのよ これ
:/{ ｌ: ∧ 辷_ノ .辷_ノ |: : / }:/
l:.从 .} ¨¨ ' ¨¨ l: /_,ノ/
∨l丁八 ‐-‐ ノ|/:./|/
,..-‐－- ､、
,ィ":::::::::::::::::::;;;;;:ii>;,
/:::::::::::::::;;;;;;;;iii彡" :ﾔi､
.i::::::::::::;:"~￣ ::i||li
.|:::::::::j'_,.ィ^' ‐､ _,,. ::iii》
.|:::i´｀ `‐-‐"^{" ｀ﾘ"ﾞ
ヾ;Y ,.,li｀~~i ……正直 スマンかった
｀i、 ･=-_､, .:/
ヽ '' :/
` ‐- ､、ノ
>ムダヅカイが だいすきです
おおムス娘さんにはボンビーが憑りついておりますぞ。
しかし、翌日も、その次の日も、
幼稚園から帰って来ると、まず１番に本を引っぱり出したそうだ。
＿＿＿_
／ ＼ ♪
♪ ／ ⌒ ⌒ ＼
＿＿＿＿＿＿＿／ （●） （●） ＼ ＿
／ | :::⌒`（__./￣￣⌒/⌒ /
/￣ヽ ／ ＼ / 妖怪 / /
,r' ,r'´ ⌒ y ,(つ 画談 ⊂)
(＿(,ｿ___､,＿＿＿＿＿＿／⌒＼__ ￣￣(つ＿＿＿/＿＿⊆)
（ ／￣￣￣
￣￣￣
１ヶ月たった今も、思い出したようにながめ始めることもある。
なお、夜泣きすることもなくなった。
【チラシの裏〜妖怪ウォッチ＆妖怪画談〜】おわり
【チラシの裏】
, -―- 、
, -‐-､｛ _ ヽ
┌─────────────┐∠ ‐-ヽ }-‐- 、
│ 祝！プリキュア解禁！！ │（__, _ﾉ ﾉ 、 ',
└─────────────┘,ノ ｀ ー=' ヽ) }
人 r‐ ､ _ ∠._,ノ_,ノ}
〃 ｀ 人_) Y〃 ~ヽ , - 、 ﾉ
{( { /⌒ ＼ ‘い...:::ﾘ∠ ﾉ ｀Y
八｀¨ゝ ｛ f⌒ヽゝ≧=彡-､ ｀! } }
Y´ ＞一'´ ,二ﾆ=､ﾉノV jノ
{ 〃 ／ , -‐:／ ＿＿ ＼}
／人ﾊ / ／ 〃 ／ ｀jト＼
_,. ´ V .／ ／ { /＿ -‐'＾, ヽヽ
-‐=＝ ﾆ¨´ ／/ 〃 /／｣/＿ ', l! |
. イ八 { { /' ´￣｀ヾ> | ll |
／ . ´ 人 ﾍ人 ｛ ､ｧ弌ミX __ | 〃!
〃 . ´ ／ ヘ.f r ヘ. jy {;;{_ﾉ:}｀ ｀ヾV／ 人
,′ ／ ／ /{ （ 〈 ｀ 乂_ソ x弌ﾐ、/ ／ 丶、
{ / ／ / >--o‐ ､ , {;し炸/ ´ 、 、
‘｛ 〃 ／ ゝ-{__ｧ┘ 〉ゞｿ /´ ヽ ＼
‘， / / r‐-=､! 、 ` ｰ- / ＼ ヽ
‘， ,' { { | ＼ ｀ . イ) /＾>､_ ',！ '
‘， | , -‐…‐-=ﾆ、 @o 丶-r＜{ー' 〈｀{ / / /¨ヽ }ﾉ }
i | ／ ヽ- ､＠@＠レ┴- ､ ', `!｜,' / |〃 /
l ! 〃 ', ヽ ＼ヽ { し'Ｊ_| / 〃
} / / , ヽ―- '´ヽヽ.八 〈 / ／
〃 { } __｣二ニf~`Y-―ヽ ｲ、 /(
/ ､ ﾉ'´ (__ ＠_) 〃 ヽ い､_
／ ＞ ／｛ ／ ｛__jヽ / _ノ> ￣｀ヽ
_／ ｛ / } ヽ ＼_, ｘく _／ ＼>┬ ､__,ﾉV´＼ ヽ
｀¨¨´ﾊ、 人 ﾉ | 八 0 | l | } ∨ ( ＼ }
娘が三歳、幼稚園児となった今年、
私は、世間様にはばかることなくプリキュアを観ることのできる身分を手に入れた。
＼ へ〜 娘さんと一緒に ／ ＼ つき合いがいいわね ／
＼ プリキュアの映画 ／ ＼ うちの旦那 そういうの ／
＼ 観に行ったんだ ／ ＼ ダメなんだ〜 ／
, 、 , ＿
γ´/ 丿ヽ ＿＿≧::::＼ ト、ﾄ､
-‐ '´￣ ヽｿ ｀ 丿 ≦:::::::::::::::::::::::｀::::ﾍ|:)
／ ／/" ｀ヽ ヽ ヽ＼ ,r'´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
//, '/／ﾚ´/ノ ヽﾊ ｀､ヽ ., ' ::::::::l::l´::::::::::::::::::::｀l｀l:::::::::＼
〃 {_{ ⌒ ⌒ ﾘ|ｌ │ i| ヽﾙ:::::::|::|ﾉ⌒ヽノ⌒ﾍ|::|:::::::ト､|
ﾚ!小ｌ （●） （●）从 |、i| ﾚ:::(|::|（⌒） （⌒）|::|):::ﾘ
丿ﾙ| ､_,､_, |ﾉﾚ ﾘ .|::::|::| .|::|::::|
ヽ ゝ._） j /／ |::::|::|ゝヾ三三ｦﾉ|::|::::|
ゝ ,､__, イ／ ヽノ::::|::|::＞ｧrｭｬ＜::|::|::::し
.y' |ヽ／ | ＼ .冫:::ｨリ ./| {::} |ﾍ .リ､:::(´
↑ 近所のママ友たち
__ / }
＼ ｀ヽ.__j, ／_
j_＿_>┴⌒: : ｀: .、
／: :f'´: : : : :|: : : :､: :＼
. /: : : :|:.: :,!.:∧ﾄ､-､: ',:.:. :.'
l: :|: :..:ﾚ':/|/ !| ＼:..:l:.:. : !
|: :!: : :|:/ l′ u ',: ! : |:|
|: :|: : :|′ , __l:.|::|:|′
|: :|: : :| ,ｨｚ ￣l/| ﾚ あはははは……
|: :|: : :ﾄ 〃 __ ,ｲ:.|
|: :|:∧トヽ. _＿`_',.ィ :;ヽ!ヽ
|ﾊj/ |ﾊ:;ィ/|::::::'v-:〉/:::::::::::）
/::::￣｀ヾ〃:::::::／ヽ
. ト-──:┬<´::/／::|
ト:､:_::＼::::|f>∨:::::::::|
ヽ ::: ｀:ヾ:::!::::/:::::::::: |
∧ ::::::::ﾍ:|::/::::::::::::/
| :ﾍ:::::::::::∨:::::::::::/l
ムスメさんも健やかに育っているようで我が事のようにうれしいです
だが、実のところ、放送開始からしばらくの間、
プリキュアに対する娘の喰いつきは、非常に悪かった。
＿＿＿_ ,. -－‐- ､、
／_ノ ヽ_＼ ぱぱと いっしょなら <ii::::::::::::::::::::::::`ヽ、
／（ ●）（ ●）＼ ｨiｙ: ゛ミiii;;;;;;;;:::::::::::::::'i,
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ いちおー みるお il||i:: ￣~゛:;::::::::::::::!
| （ （ | 《iii:: _,,. ｒ'"^゛､_ヾ::::::::|
＼ `ー' ／ ｔ´ ゛}^"‐-‐' ´`i:::|
i~~´i|､. Ｙ:/
そ そうか…… ヽ:. ､,_-=・ /'
ヽ:. ゛ /
丶- -‐ ´
ところが、クローズが退場し、ロックが中ボスとなり、
トワイライトがスカーレットになる頃、（何を言っているか分からない人、スマン）
娘は、急激に熱中しだした。
,ﾍ
＿＿＿_ / /
／＼ ／＼ ／ / つよく！ やさしく！ うつくしく！
／（ ⌒） （⌒）＼／ /
／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼ / おかくご きめなさい！！
| |r┬-| |
＼ ｀ ー'´ ／
／ ＼
/ ＼
/ ／＼ ヽ
／ ＼
, ｨ
／ |
/ | _,.. -―ｧ
_/ ｌ ／ , '
,.∧': :´: :{ /' ／
, ' : !_ﾉ: : : : :ゝ＿__Y´ _,.＜
／: : : : : : : :／'´ : : : : :.｀ ヾ: :.＼
. /: : : : : : : : :': : : : : : : : :i:､: : ､:ヽ: . ヽ
. ,': : : : :!: : : i/ : : : : : : : :/ !: : ｉ: . ':, .､:＼
ｉ: : :| : |: : : :|: : : : ; ｲ: :./ ｌ: : |､: : ',: :＼;ゝ
|: .:::|: :|: : : :|: : :X /／ !: :| ,∨:.ｉ : : ﾍ
|:::::::| :|:. : : :|／ `ー ｌ‐j´ !: :! : ! : !
|:::::::ヽ|::. : : :! !/ ,j :,' : :| : |
|:::::i´｀!::. : : :| ○ ○ ./:|/: : :.|ヽj 昼間 毎日
j∧ヽ_|:::::. : :.ｌxw , xwｌ:.:.:.:.,ｨ:.,'
＼:|::::!: : : ｌ r ―--､ ,. ｲ:.:.:/ i/ プリキュアごっこで 大変なんだから
ヾ､|ヽ:.:.:ｌ｀.ｰ`ｰr.--'＜´ |:.:/
,､へ:::.＼ｌ､__＿ｊ:::::::::/∧ !/
/ヽ:＼＼::::::ﾍ !::::://:::∧
,' ＼:＼＼:::ﾍ |::://:::/ ',
i ｀ヽ＼＼∨〃;::ｲ .i
ここで、思わぬ災難が降りかかったのが、しょくぱんまんとホラーマンだ。
娘は、プリキュアごっこの時に、
ぬいぐるみのしょくぱんまんをロックに、ホラーマンをシャットに見立てて遊ぶ。
＼ わたしたちが 何をしたというのです！！ ／
＿＿＿＿ ＿＿＿＿
／ ＼ ／ ＼
( ） ( ）
＼ ∧ ∧ | ＼ ノ ＼ .|.
| × × | | ● ● .|
| ○ | ｜○.| | 00 .|
| 凵 ｜ | ∩ ∩ ｜
| ─ ｜ | ヽ工工工ﾉ ｜
|＿＿＿＿＿＿| |＿＿＿＿＿＿|
かくして両氏は、毎日、スカーレットになった娘にやっつけられる羽目となった。
そして、この晩夏、ロックがめでたく退治されると、娘の喜びもひとしおだった。
＿＿＿（⌒ヽ γ⌒) ))
／⌒ ⌒⊂_ ヽ / ⊃＿＿
（⌒ヽ∩／（ ⌒） （⌒） |(⌒ヽ 〃/ / ⌒ ⌒＼ わ〜
ヽ ﾉ| :::⌒（__人__）⌒ ::| ⊂ `､ γ⌒)（ ⌒） （⌒） ＼ ∩⌒)
＼ ＼ ）┬-| / /> ）／ _ノ :::⌒（__人__）⌒ 〃/ ノ ろっく やっつけた〜
(( （⌒ )､ ヽ＿ `ー‐' ,／ ／ （ <| | |r┬（ / / ））
＼ ＼ / / ( ＼ ヽ ＼ ＿`ー‐' ／（ ⌒）
ヽ＿ ノ │ / /
が、しかし……。
次の週、クローズが復活した瞬間、娘は、
たまたま手にしていたウィスパーのぬいぐるみをＴＶに投げつけた。
￣-＝＝＿＿＿＿ ─￣￣￣￣
───＿＿＿ ─ ￣-＝＝＿＿＿＿ ─￣￣￣￣
.. /⌒i /`l _ ,､
_,,..､ .| / ,..-､ ,､. l |/ 〉 .〈 .| ,.-､
l l | /´ l,､_ノ ,l | l |ﾚ' _,,」 .｀'´ 〉
| i' '´_,,、 ,! L.-ヾ=,' l､_,.. ､ 「Zノ
.| し''´ 」 _,.-'´ _, - '_´ ﾞl_,〉
.| ,,.-''´ (_,.- '´| L-'´ _) ＿ ＿
| .| ,.-'´ ,.-'" ／ ＼
..l､_ﾉ ｛,.- '´| | ／＼､ ,／゛ , ﾉし
, -､ _ |,i二― /,（〇）ヾ'（◯ ）) ⌒ ＼
__／ ／ ｀＞､ 三二― l゛⌒（__人__）⌒゛ヾ |
/ l, - -ﾉ､ l｀――､ ＼ ｀ヾソ ´ ﾉ、<
/ l | l /´ l| ￣￣⌒ 〆￣ヾ ﾊ ＼
/ l l -‐ ヾ ヽ 彡 ｀y_γ ）
{、 ＼ ＼ } ｲ ー:: ;-､ ヽーr ∨ ｿ /
'､ 丶--ヽ ／ ／イー‐´￣ ￣＼ ' , ' )/ j
＼ｰ----/ ＿ ／ 三二― ＼ ヾ＿／ リ
丶---{ { ／ 三二―
￣
───＿＿＿ ─ ￣-＝＝＿＿＿＿ ─￣￣￣￣
￣-＝＝＿＿＿＿ ─￣￣
,..-‐－- ､、
,ィ":::::::::::::::::::;;;;;:ii>;,
/:::::::::::::::;;;;;;;;iii彡" :ﾔi､
.i::::::::::::;:"~￣ ::i||li
.|:::::::::j'_,.ィ^' ‐､ _,,. ::iii》
.|:::i´｀u `‐-‐"^{" ｀ﾘ"ﾞ お おい
ヾ;Y ,.,li｀~~i
｀i、 ･=-_､, .:/ 何やってるんだ
ヽ '' :/
` ‐- ､、ノ
,, -──- ､._
-"´ ＼
/ ヽ.
/ ヽ も〜う やっつけたのに〜
| _ノ ヽ､_ .|
l oﾟ⌒ ⌒ﾟo l また はやく やっつけたいのに〜
` ､ （__人__） /
`ｰ ､_. ｀ ⌒´ ／ も〜う も〜う
/`''ｰ─‐┬''´
/ 丶. i |
./ 丶､_）|_ノ|＿
.| ￣ヽ._ ´ ヽ
ヽ､ _/´｀ヽ /
どうやら娘は、ロックやシャットは「劇中の悪役」として嫌いなのだが、
クローズは、「ガチの本気」で大嫌いのようだ。
, -─ - ､
, -'´ l､ ｀ ､
／ ﾉ ヽ ヽ
冫 ノ彡,ｨ／ ヽ. l
7 l _,. l! l （そういえば プリキュアごっこでも
ﾚ'､r l＝-､;__,r-＝､_ l,_ ﾉ
ヽlー─'l ー‐' ｀lﾉ / クローズは 出てこないもんな）
', ｀ /,ノ
ヽ -─- ﾉi'
lヽ､＿＿ ／ _l､
＿,r 'ﾞ|ﾆ= ､ , 一' ´ ,ﾄ ､ ＿
-‐'.´￣／;;;;;;;;|＞／ヽ二二´ﾉ;;;;;;;;;;;;ヽ｀'';;;;
;;;;;;;;;;;;<;;;;;;;;／／l :: ヽ /;;;;;;;;;;;_ - ';;;;;;;;
;;;;;;;;;;／;;;< / / ::. ヾ;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;
今、娘は、クローズが再び倒されることを期待しながら、
プリキュアを見続けている。
【チラシの裏〜娘のお気に入りはスカーレット〜】おわり
三三三三三=／ r'てﾐ孑三＼＿＿＿,___、
三三三三／ ヽソ三二{￣ ＼
三三二／ ／三三二三￣￣ミ｀ヽ孑' へ ＿＿_
三三／ ／三三ﾆ――ﾆ⌒ヽ ｿ ／￣￣ヾ , '´ ｀ ､
三／ ／~三三彡: : : : ヾソ＼ ＼/. ( ,,;ー―ヽ , ' .: .: .:. .:.:. . .:. ヽ
＿／三=='"ノ―‐、 / ーヽ .} {l // ,' .: .:. .:.:::.::.:::.::..::::. .: :. ',
:::::;;二 'ヽ゜ ノ /. | {l / 厶. l : ::.:i:!:::小:::::ﾄ､|:::::!|:.:.:.: l
ヾ;;; ￣ ,, ／,, |ヽ、| {__／ ノ ｌ :ﾄ､从_`ト＼|斗:_从:::::: l
┤'' |:::::::ヽ ノ. ！|:.:N'"⌒ "⌒` ﾄ､:,′
ヽ, . ＿_, |:::::::/ ヽ、 Ⅵ:| ､ . lﾘ/
＿_ヽ ー‐―'". } { {＿＿／ ヽﾍ. _......., /ｲ
＼、 l ;; ,; ／:} ヽ::; ;:: ヽ >､ ￣ ／,〃
＿＿弋=======＿＿＿ー':::::/ ＼∥ ,,,,,,,,;" ∧￣Ⅵ ＞-＜ |/￣:∧
======＿＿＿＿::::／ ;";,,; ヽ ノ /::::',:::〈└/7⌒Y＾Y＾〉::::/:::::',
ヾヾ '''' ／ 弋:. /::::::::|::〈/ / ! | Y:/:::::::::',
＼、 '',;",; ;;;''';／. | ヾ:::::::: ,. r::::´/::::／::|::/ | : ! ! '|::: ＼:::',｀
=========弋弋弋ヾヾヾ / | ヽ::::::::,.'::/:::: /:／::::::::|:| i !.: ! ! |::::::::::＼,:
次 回 『 誠 の 太 閤 立 志 伝』
＿＿
／l 二＞ 丶＜―-z
∧ ,ィ ﾅ====フ___ ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ
/ Y ≦ イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_ゝ
∧' ／ ＼ ,':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
弋` l / , -, ＞ .r'.ﾝ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::㍉
ヽ!ﾍ. | / , '´ ' ミ､ ミ И:::::::i{::,:::::::::::::、::::::::::::::::::::::::::::ﾄ
ﾏヽ,_l／ , .イ __ ｀ミ ＼ {::::!.!|::|:i {::i:::::::}:::::::从仆:::::::::::ﾘ
∨ ／ r くツ} ミr' ヽ ﾑ￣ ﾙ从!::|:! .!ﾙ!::ｨﾄ、/_!＿ソ:::::ﾙ
l, -､ ヽ '´ } ﾑ fﾊ!「｀エﾃぇﾑf´_＾-‐゛├ｲr}
Yﾏj〉 ム ﾘ ト-‐'´П トー--イ´, j.ｿ
∨ r' ﾘ lヾ' ＼ | { ,' ./ |
ヽ , -‐ 从リ ヽ,└´ /:. l
＼ ／ ヽ ﾄ´￣￣｀.／::. l
〉ﾆﾃﾑ､ | ト-‐-イ ,' ト、
ｰ≦ /, ィﾆニﾑｲ: : : ﾍ ___,ｨﾍ _ム-―ー彳 .>ー--、＿
__∧ ｨﾆﾆﾆｧ'.´: : : : : : ; ,_イ￣,∥ >=＜_ ／三三三三
_/:.∧l_ ,人=ニﾑ: : : : : : ￣三ﾉ三∥ ,ｲlililiililil} ／/三三三三
ィ. : ヽ/ﾒ､_ _ノヽﾆﾆ}-‐ 三／三三∧ /{lililililili∧. ／ ./三三三三
r. . ´: : : : : : ﾒ､ ,ｨ≦「: : : : : /三三=./ .V 'rーイ }／ /三三三三
＜その２１ NIGHTMARE＞
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/15956/1448112587/
本日11/21（土）23：30頃 投下開始
､ミ川川川彡 ,ｨｒ彡'";;;;;;;;;;;;;;;
ミ 彡 ,.ｨi彡',.=从i､;;;;;;;;;;;;
三 ギ そ 三 ,ｨ/ｲ,r'" .i!ｌi,il i､ﾐ',:;;;;
三. ャ れ 三 ,. -‐==- ､, /!li/'/ l'' l', ',ヾ,ヽ;
三 グ は 三 ,,__-＝ﾆ三三ﾆヾヽl!/,_ ,_i ､,,.ｨ'=-､_ヾヾ
三 で 三,. ‐ﾆ三＝,=＝‐ ''' `‐゛j,ｪﾂ''''ｰ=5ｒ‐ｫ､, ヽ
三. 言 ひ 三 .,,__／ . ,' ﾝ′ ￣
三 っ ょ 三 / ｉ l,
三. て っ 三 ﾉ ..::.:... ,_ i ! `´' J
三 る と 三 iｪｧﾒ`'7rｭ､,ｰ' i }ｴ=､
三 の し 三 ﾉ "' ￣ ! '';;;;;;;
三 か て 三. ｉヽ,_ﾝ J l
三 !? 三 !し=､ ヽ i ,.
彡 ミ ! "'' `'′ ヽ、,,__,,..,_ｨ,..ｒ,',",
彡川川川ミ. l _, , | ` ｰ､≡＝,ﾝ _,,,
ヽ、 _,,,,,ィﾆ三"'" ,,.'ヘ rｰ‐ ''''''"
`, i'''ﾆ'" ,. -‐'" `/
ヽ ! i´ ／
ノレ'ー'! ／ O
親孝行なムスめさんであった
まさか今日だとは！