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【攘夷でしょでしょ】私説・日本開国譚【ヤレヤレ開化】 その3
前スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1367717580/l50
前々スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1348143321/l50
注意点
その1.鬱ネタです。残酷な話も多いです。苦手な方はそっとスレを閉じてください
その2.過度のネタバレはお控えください(あまり意味をなさない気もするが念のため)
,. < \_
/ ≧x
_ノヽ / \ \
,. : ´ ヾ::L / l| ゚ , ゚,ヘ
/ i:ム /. ,' ; l| ,:! l| ハ ゚,ヾ
' Vム. l ,' | l| ,':| .ト, l| ||i
. , iVムi. ,' /! /| ノ/ .! }リ--、 l} |' ! l
_, ,' }.‘,‘:,. |. /_}/-i 7 |/ -:', /ト !リ ! ───とまあ、こんな風になる可能性だって あったんだ・・・
′ | / |Vム |-‐/〃-‐j/ / ,ィ〒テ.|゚, ,' 、 ゚,
,'| ,' LiVハ | ./ _,. ィ¬ bり { リ }.∧:‘,、 ',
,'| ,′ | ',}:::} _,xチz:刈 `彡' i }',ハ.Vムヾ、 「考えなかった」とは言わせない! そうだよね、準?
, i ゚, i .!/ }|:::| `夊c::ソ ,ィ/////ヽ// } !|.! Vム
V { .i ', ‘, .| |、-|:::| 、 ‘, ̄=彡 / |Ⅵリ .Vム
∧゚, |, ‘, ヾ、 ヽl ` .|:::|V .\ 、 __, ィ , ' | リ Vム キリシタンの自制心や一見いじらしい態度も、しょせんは
|:::|ヽ {‘, :ト、 ! ト、 }'|:::|.‘ , ‘, ` ´ .イ ! ,' .|:::|
|:::| \i |゚ ,/ ̄ ̄` |:::| ‘ , ‘, ____,//| | / .|:::| 力関係で不利な境遇で あったればこその方便だよ!
|:::| リ {,: /::/ ` 、\ \ レ j/ .| ,' }' .|:::|
|:::|. / /::/ ヾ′ < \ j/ |:::|
|:::| /. /::/ \ ` ̄ |:::|
_
/.ヘ . -‐…‐- 、 x.、
// ヽY _ '''二二 _ヽノ//} }
j i /7´ `丶//
/ ⌒V// \
〃〃 ∨i /// / i i iハ
/// ノ //ア二メ./ i ! i i !
. /// / ル〃んハ/ ノナメ ii∧
N/ / i i i l ヒ:ン んハ! // ハ
//レル'/i 从 i i |''' r , ゞ'厶イ从 i| 何だか おかしな言い方になるけど、キリシタンも詰まるところは
. // // ルノハ i 个ト . __ ..イル爪/ }}ハノ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
// // Ⅵ仄二ニr'"´ ̄`Y´ ノリ 同族。主導権争いともなれば、手の内は相似形。だから危ないのさ
. // // r‐=≧≦//:::/:.:.:.:.:.:.|_彡' ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
〈/ 〈/ ___」{〃jj`ヾ{::〉/.:.:.:.:.:.:.:.|
-‐== ニ二 =彡く′ jj::::i.:.:.:.:.:.:.:.:ノ
(( ____ .. -=r.::i ヽ〃::/.:.:.:.:.:.:./| ポジションが変わり世俗権力を握れば、西洋人がやらかした
 ̄ ̄ ̄ |:::.:.、 ∨.:.:.:.:.:.:.:i.:.|___
|:::.::ハ /.:.:./.:.:.:.:.i.:.:.:ノ.:ノ.:.:.:.:.\ アルビジョア十字軍(※)なみのことは やらかしただろう・・・
|::./.:.ト.、/.:.:./.:.:.:.:.:.j/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
/V.:.:.:ヽ:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧:.:.:.:.:.:.:.:>、 ̄ ̄
/.:.:.:.i.:.:.:.:.)i.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ ∨:.:.:/ヽ \
. /.:.:.:./j.:.:.:.:i丿:.:.:.:.:.:.:.:/ Y厂 \\ \
. /.:.:.:.厂/ヽ:.:イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i 〃 ヽ \ ノ>
┌────────────────────────────────────────────────────┐
│ │
│ ※アルビジョア十字軍(1209-1229)・・・南フランスに蔓延していた善悪二元論にもとづく異端カタリ派を討伐すべく、教皇 │
│ │
│ インノケンティウス3世の呼びかけに応じた北フランス諸侯による、内部むけ十字軍。異端審問に伴う酷刑や軍事行動に. │
│ │
│ 伴う掠奪暴行は凄まじく、犠牲者は10万人とも。結果的に南仏における古代文明の残滓が一掃され、王権が拡張した │
│ │
└────────────────────────────────────────────────────┘
/ / ! :| :|ヽ\ \:::::. ヽ
,' .:/ .::::/ ,' :,' .::iハ . ヽ:::: :::ヽ:::::. ヘ
i .:/ ::/ / ::/!: .::,' | |∨:|ヘ:::: : :::ヘ:::::::ハ
| .:,' / .:/ ::/,' :::/ |:.! |:.:| |∨::::::::∧::::::i、
| .::i:./ .:::::,イ _/:_;ノ リ l`ーf‐-、::::::::::ハ::::| !
|/:|/ :/,ィ"´/:.:/ / |/'_」」. i:`: :::::::|::::| |
,ィ| / ::::::/i,.≧==ミ .≦.== :::::::::::l::::| | いや、これは配役に引きずられた
/ | ,'::::/{ rT{::::::::::r ! {:::::rリ ‖:: :::::/ト、ハ| オアソビ
.. { | {::/::::::ヽ|:|乂、_,ノリ ヾ之' ,'|::::::::,'. | 乂 >1の 暴 走ですよ。流石に───
ヽ | |,' |::::|::::|`ト! ''' "´ 、 ハ|::::.::i ! `''ー
i |::::|::::l::::|ト、 /:::|:::::::| ヽ
.. ハ:: l: ::|::::|::::iハ \ ─ イ:|!:::ハ:::::| 「軍国日本だって、開発・運用能力があれば核兵器を使ったはず」
∧: !::::i:,.-、「|∧ > 、 _,. <:i::|:::|:::::.ヘ:::ヘ
/::::: _厶イ ./ |:.:.|` ー-L>、:::::::|::|:::|:::::::::.`iー\ ってな仮定と同じで、否定はできないが現に起きたことを正当化
/>< \ ヘ. i:.:.i ,'!ハ| `<ュ」::|::::::::.:.∧ `ー
,イ-― 、` 、\ ヽ|,イ /_||__〉 ハ`ヽ :::::.:.:.∧ する論拠としては、不適当に思えるのです・・・
/ :: :: :: :: \ \`'''" `''ー-イ>=<ヽ | !:: ヘ:::::.:.:.∧
/: . /: . :/: .;イヽ: . \: \: . : . : . : . \: . ヽ:::::イ-
/:/ /: . : j: . | | \ . :>:‐\‐:‐:-: . : . \: キ;;/二ヽ、、
,: /: ,′: .:.|: .:.| | `く . ,rテ气ミ、┬i- 、: . ヽ:':;;;;;ニ二:ヽ
j/l: .|: . : .:.| ,斗1 Y.Vi ::: レトj: |) }\: V::::::`ヽ ヽ', だいいち、あの幕府がそこまで
|! |: .|: . : .イ ,.rテミ V、:::_ ソ |:.| ノ: . :ヽj.:i::/i:il ',
|! |: .|: . : .小〈.Vi: ハ `ー '′ |:.|::::::::::::::〃!:l::ll 暴走を許すことはなかったでしょ。
l! |: .|: . : . }小.弋zン xww j:.j::::::::::::〃!:l::l
ヽ:j: . : . レ1ハ wx ' _ ., ,.イ|:.|ヽ::/l:i::';:l:ll
丶jヽ: /|:.|!: i>、 / |:.|-┴ 、';:ヽ:ソ
ノ ヽ/ |:.|` ー .ァく /|:.| /\
_ノ |:.| / |:.| /
_
/.ヘ . -‐…‐- 、 x.、
// ヽY _ '''二二 _ヽノ//} }
j i /7´ `丶//
/ ⌒V// \ あのねえ。キリシタン大名領の件は、ただの想像じゃないよ?
〃〃 ∨i /// / i i iハ
/// ノ //ア二メ./ i ! i i !
. /// / ル〃んハ/ ノナメ ii∧ 広大無辺に寛大で 底抜けに心が優しい神国といえどもA-10神に
N/ / i i i l ヒ:ン んハ! // ハ
//レル'/i 从 i i |''' r , ゞ'厶イ从 i| よる無差別銃撃以外、選択の余地がなかった事は明らかなんだよ
. // // ルノハ i 个ト . __ ..イル爪/ }}ハノ
// // Ⅵ仄二ニr'"´ ̄`Y´ ノリ
. // // r‐=≧≦//:::/:.:.:.:.:.:.|_彡'
〈/ 〈/ ___」{〃jj`ヾ{::〉/.:.:.:.:.:.:.:.|
' / /::: ,.イ ::: / |:: /´ | :::|! ::::: |\:::
.| ' / .'.::... / !: / |:::! !::::ハ ::::::|:::::\::::
.| | ::!:::::| ::::j -‐|‐|─ ト::| l::::| -‐─ヽ--ヾ::::
i⌒v::::|! ::|::::::ィ:´::| |: | |:::| ゝv ゝ:::::ヾ::::::ヽ でも彼らは、統一政権そのものに牙をむいたわけじゃない。
| v ::| i: l ::∧:::::| V -- ゝ \ __ \::::\ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
| |:::|:: !:::l:::| ヽ_:l _ __ __`_ー 「島原の乱」だって、さんざん追い詰められた挙句のことだし。
| | ::ハ::ij:::ハ::!イ`弋ゝ-'フ`` ´ !ノ__フハ
| | :::|:V:::::::ヽヽ  ̄ ` ´
, -v ,イ V::| ::::::ハ::\ ::::::::::: ,. :::::::::::::: 少なくとも海外情報の遮断・自国民大量処刑は、避ける余地も
, -<. `| ` ヽ| :::/ゝ∧`´ <:i
, '⌒ヽ ヽ ヽ ヽ/ヘ/::l! あったのでは? 前にも述べたが織田政権に武力介入した
! | | -.ハ V|!:::∧
l ー| | r トi_ノ ゝ |:|:::|:::,.\ ´ ` . イ 本願寺が存続を許されたのと比べて、バランスが悪い・・・
| 人 i´ト l_ノl ノ/:::j:/::|::::ゝ.、 イ:::: |::::: ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
>' ´ >Y ``ヽ、
,__,イ ,. i:i / \
/ , ' /i:j /' ./ // トi i i ヘヽ
/ ,イ// i ,/‐、イ/ 7./ i | i ' ム
,/ , '7// .l/izzzxヽ、/イ .!|Vj ! ヘ
/i / i// |. ヾト::::斗 彳´ リニi` ' i | ,ハ
/ j/ y':/ j _ヒzソ i沁ゞ //i∧ i
./ //! .// | ムリ|.//∨ .ヘ ! あほかっ
' // i //.i .∧ .| ___ ' ``.i ' ∧V .iヾ
j::,′lリ// , .i,.! ,': : : :/ 从 i::i j
|::| // j ,ハ |ヽ:.、 ヽ--' .イ 7 .iリi::iⅥ どのみち勢いを得ればノリノリで豹変することは、ことの最初から
|::| i::'| ∧ ト V i .∧ > . _. イi | / レ' !:i
|::| i:::|´ V ヽA V rt r< /: : T' ,′ .i::i 見えてたんだっ。宗教に限っていえば仏心は我が身の破滅なんだ!
|::| `´ .ィ:/ヾ/t|_j-i /: : : :i .イ: >x _ j::i
|::| ,.イ:xz===イハヾヽ/: : : : :i´: : : : : /ヽ
_ ____
´: : : : : : : : : : : : :`ヽ、
/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : _ヽ
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/.:.:/:.:.:.:.: / .:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::ヽ
/.:.:/.:.:.:.:. / .:.:.:/│:l :.:.:.:.\.:.:.: ヽ::::::::::::::ヽ
l.:.:/.:.: /.:.,' .:.:.:/.:.:l.: | \.:.:.: 丶.:.:.:.::ヽ::::::::::i しかし今回ご紹介した清正の迫害をはじめ、迫害の
| .:|.:.:.:.| .:l.: __/.:.:ハ | ヽ_\__\.:.::::::ヽ、:::;
| .:|.:.:.:.|.:イ.:./.:.:/.:ハ! \-\.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.ヽi 大半は弱い立場の穏健なキリシタンが対象───
.l .:|.:.:.:ハ.:.jィ仔テ女 ヽ ァ7仔i心、_.:ヾ.:.:.:.`ヽ
.l .:|: :ノヘ小ヘ::::::j| lヘ::::::j|│.:lヘ\:::::、.:.\
.| .:! ノ ハ{ r'仁j r'仁リ│.:|.:.!.:.:ハ |\.: ヽ 多数派と少数派の立場こそ、日本と逆転していますが───
ノ イ.:.: /てヘ .:.:.::: , :::.:.:.: /!.:.j´j.:/}}:| | ヽ.:}
/.: /.: /しゝ、 、 , /./.:/.:/|ノ人! j/ 「ナントの勅令※」(秀吉が死んだ1598年発布)みたいな懐柔策を
/.: /.: /.:./.:.:..:> イ_l.:./.:/|´.:.: |.:. l.: |
/.:.,.':. / j:/.:.:.:./ l_,ハ` ‐- <|_,,V.:厶l.:.:.:. |.:. l. | 採り、西欧とアクセスできる「利用価値」を残しても良かったのでは?
//.:/ /.:.:.:.///l ヽ /\_, '7/_ヽ.:.: !.:. l.: |
,'' /: :;,r‐‐〃´ ̄ゝ' r‐-..,,v,r‐‐ァ | l__// ̄`ヽ!: ヽ
/.:// i i .>イ从<´. ` ̄// / ヽ.ヽ ※ちなみにルイ14世が廃止。フランスの衰退を招いた
/::::::,' i .i i く__, イ.|.ト、__> // , \.ヽ
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穏健派の生き残り策を容認し温情で手なづける策は、政策技術的には可能だったかもしれない・・・・?
アンチ鎖国という観点からは、捨てきれない思いなのである……
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´/⌒\
// ヽ
// __}},,.. -―-
</^⌒ `丶 \
/ / /⌒ /::/∧ヽ \ \ \
/ / / //|:::|:|::: ハ
/ / ::|:|:::: ::| ヽ │
i l/|/|i∨:::::::jイヘ::::| :::| |: | てへぺろ☆
|│ | :| │ |⌒仏:\∨ レ__V|::/|: ハ |
|│ | :|:::八l Y{:::::ハ\/ 〃⌒ |/::|/|ノ: | ・・・と、いうところで、いったん つづくっ!
|│ |八:::::::l八乂ソ , _⊂⊃::/:::|:: |
| r(\\:::_⊂⊃ 、__(ノ ∠イ|:::::|::: 八 予定より早い切り上げですが、今日はちょっと
\ヽ\{:个 ._ /」:|:::::|V⌒⌒7
\ V\∨≧=r</ リ:::/ん'⌒ーく⌒) 重すぎて、投下に時間がかかりすぎてしまいました。
\ \ }ヘ_,ノY⌒\/:::/(_ ∨\
/} //∧]╋|::L./:::/ 丿 |_} \ それじゃみなさん、おやすみなさい…
/{/ ////∧ハ」::|/:::/ ( |{_ \
長い間おつきあいいただき、ありがとうございました。本当はもうすこし、先があったのですが
再編集して出直しです。
それにしても今日は、今まで無かったほど重いです。何があったんだろう?
話は変わりますが このスレでもキリシタンの端役で用いている まどか勢、ついに
新作劇場公開しましたね。でも映画館で見るべきかどうか、まだ迷っています。
情が移ったキャラの活躍シーンをもっと見たいという欲望と、完成された作品世界が
壊される不安のせめぎあい・・・風呂敷を広げっぱなしで放映終了した「エヴァ」は
ともかく「ヤマト」や「ガンダム」を思い出すにつけ、完成作品の新作は悩みの種です・・・
乙でした
合いの手入れようにもエラー出まくりだったし。
乙
まあ、穏健派と過激派の区別ってどうつけるのかな?
キリスト教だと、全部殺したあとに神に判断させるんだっけ。
乙
確かに宥和政策は見てみたい
とはいえ宥和政策は双方の強硬派をうまくなだめなきゃあいけないからなあ
そういう意味だと国内は安定政権があれば強硬派を弾圧出来るからまだどうにかなる
問題は今回出てきたような、国外から来て信徒を煽る強硬派宣教師……
結局、欧州でも融和策は、強硬派に引っ繰り返されて、血みどろの内戦になるからねえ。
ドイツ三十年戦争じゃ、最終的に宗教対立が引き金になって、
世界大戦の雛形みたいな惨禍になるし。
で、結局は領主の信仰する宗教を基軸にした一国一教制に。
融和すれば…制御できた…とか言われても
本場でも、日本と同じ…というか、もっと酷い殺し合いを国家間で繰り広げてたわけで。
つまるところ、江戸幕府が禁教令を徹底したのは、その成立過程と基盤の弱さに
あると思うんだよね。
三河の弱小大名が、コツコツやって何とか天下を取った。
しかし、それは地方領主の盟主ってだけで、頑強な中央集権化された政権じゃない。
だとしたら、国内統一を脅かす宗教・外国勢力・内乱の要因は、恐怖のタネなわけで。
島原の乱は、その三拍子が見事に揃ってしまっている。
二百五十年後の株式総会よりも、目の前の株式総会を
切り抜ける方に、経営戦略が動いてしまうのも、むべなるかな…で。
穏健派がずっと穏健派でいてくれる保証も、海外勢力とつるまない保証も
誰もしてくれないわけで。
ドイツ三十年戦争ほどではなくても、西国大名の毛利・島津当りが
外国勢力と手を結んだだけで沈没しちゃったのが江戸幕府の現実だったんじゃないかな。
乙
> キリシタンがデウスを祈りたいなら祈らせてりゃいい。実利が大好きな我ら
> 神州の民は、西欧文明をガシガシ取り入れて 美味しい思いすりゃいいやん!
ここは甘い気がするな
>>1 もキリシタンのことをだいぶ学んだのではないのか?
彼らは自分達の真実の教えは世界中で通用しなければならないと考えている
俺たち異教徒の考えなど尊重しないだろう
どうして大戦時の合衆国でイタリア・ドイツ系は収容所送りにならず、
日系人だけ収容所送りになったのか…
どうして欧米人が合衆国で金儲けをするのは良くて、
日本人が金儲けするとバッシングされたのか…
どうして米国内では住民の抗議で飛行中止になるオスプレイが
沖縄では何万人が抗議しても飛ぶのか…
どうして海外からの圧力で日本で
児童ポルノや二次元が規制されようとしているのか…
「異教徒は尊重しない」の一語に尽きる
>>1 の述べるような日本人とキリスト教徒が両立できる状況が
簡単に得られると思っているなら甘いと言わざるを得ない
>>13
> だとしたら、国内統一を脅かす宗教・外国勢力・内乱の要因は、恐怖のタネなわけで。
本編でも述べられているけど
徳川幕府以外…天皇や日本宗教界や徳川以外の大名もキリシタン弾圧に動いているじゃん
それだけじゃ説明がつかないな
> 西国大名の毛利・島津当りが
> 外国勢力と手を結んだだけで沈没しちゃったのが江戸幕府の現実だったんじゃないかな。
まあそれはその通りだな
攘夷しなかったのが、その証拠だわ
もっとも高杉晋作がクーデターを起こすまで長州は攘夷派だったらしいから
正確に言うと毛利が手を結んだんじゃなく、イギリスに渡航した長州の連中がイギリスと手を結んだ
この間の大河ドラマ平清盛でもそうだったが、
昔から日本の権力者は外国とのアクセスを制限したがるし
それが統治の安定につながったんだろう
キリスト教徒がどうして異教徒を容認するようになったかといえば
ナチスが先の大戦でやりすぎたからだ
大戦後、怒りに燃えるユダヤ教徒たちはキリスト教徒たちに異教徒を尊重するよう要求し、実現した
たとえばローマ教会が異教徒を認めたのは大戦後の第2バチカン公会議からだ
しかしそいつはキリスト教徒とは同じアブラハムの宗教の仲間で、かつ力のあるユダヤ人だからできたこと
イスラムや俺たちなどの力のない・あるいは差が大きい異教徒には適用されない
今、キリスト教徒は右傾化している
欧州では「キリスト教徒以外は野蛮人」と言い出し、イスラムやユダヤが迫害されているし、
合衆国はムスリムをいくら殺しても平気だ
世界はナチスの時代に戻りつつある
そんな中で、たまたまナチスの反動でできただけのキリスト教徒の異教徒尊重の傾向が
いつまでも続くと>>1 が考えているなら甘いと言わざるを得ない
別に他の大名が弾圧に動いたのも、徳川と同じで地方領主の寄合所帯の俺ら、
内乱だけは勘弁な…という理由からじゃない。
>>1 氏が散々描写してくれたように、キリシタンは決して妥協しない…
殺されても妥協を拒む…って事は、大名らが紐帯しなければならない
神仏を拝む地方領主とも妥協しないって事で。
つまるところ、殉教精神にみられるような徹底した信仰心が
出雲系を取り込むとか、融和策を基調とした地方領主の連合体という日本の
統治概念と、どうしてもミスマッチを起こしてしまった…という事じゃないかなあ。
> キリシタンがデウスを祈りたいなら祈らせてりゃいい。実利が大好きな我ら
> 神州の民は、西欧文明をガシガシ取り入れて 美味しい思いすりゃいいやん!
これ言ってる人もいるけど相手側(この場合キリシタン)にそれを受け入れる度量が必要だけどな
>1も書いてるけど日本側の為政者は「
隠れてやる分にはまあ、見逃してやるよ」と言ってくれていたのを無視したのは誰なのかとかな
>>17 激しく同意
しかも切支丹が忠実なのは外国から来た宣教師の教えだから
少なからず外国の利害に左右されたり代弁することになったり
それは為政者からしてみれば外国からの扇動に見えなくもない
あと>>1 は切支丹が統一政権に牙をむいた事はないって言ってるけど
秀吉の九州征伐の後に、コエリョが切支丹大名やフィリピン等の植民地に
軍事要請をしていたことを忘れていないか?
秀吉は既に関白で実質的な統一政府といっても問題ないと思うんだがな
あと更に、隠れ切支丹の存在も忘れてない?
さも切支丹全てが殉教か棄教かを迫られたように描写されてるけど
表面上棄教して密かに信仰を保っていた人たちがどれだけいたか
まぁ”隠れ”だけに派手に殉教した人たちの方が遥かに目立つんだけど
流れた血は抑えられた方だと思うけどなぁ
個人的には朝廷という神社仏閣の親玉から布教の許可を
得られなかったのが最大の敗因だと思うな
千年以上も共存し神仏習合すらしていた仏教ですら
後に排斥されるんだから何をかいわんやだが
一番手っ取り早いのは日本人の司祭をもっと早くに認めて教理だとかも
好きにいじらせて既存の文化・宗教との融和を図らせるやり方だと思う
日本人の方が主体的に行なってもいいんじゃないかな
絶対破門されるだろうし信仰者の良心的にはかなり堪えるものになるだろうが
どだい地球の反対側の指導者に現場の苦労は伝わらんし
>>17 激しく同意
しかも切支丹が忠実なのは外国から来た宣教師の教えだから
少なからず外国の利害に左右されたり代弁することになったり
それは為政者からしてみれば外国からの扇動に見えなくもない
あと>>1 は切支丹が統一政権に牙をむいた事はないって言ってるけど
秀吉の九州征伐の後に、コエリョが切支丹大名やフィリピン等の植民地に
軍事要請をしていたことを忘れていないか?
秀吉は既に関白で実質的な統一政府といっても問題ないと思うんだがな
あと更に、隠れ切支丹の存在も忘れてない?
さも切支丹全てが殉教か棄教かを迫られたように描写されてるけど
表面上棄教して密かに信仰を保っていた人たちがどれだけいたか
まぁ”隠れ”だけに派手に殉教した人たちの方が遥かに目立つんだけど
流れた血は抑えられた方だと思うけどなぁ
個人的には朝廷という神社仏閣の親玉から布教の許可を
得られなかったのが最大の敗因だと思うな
千年以上も共存し神仏習合すらしていた仏教ですら
後に排斥されるんだから何をかいわんやだが
一番手っ取り早いのは日本人の司祭をもっと早くに認めて教理だとかも
好きにいじらせて既存の文化・宗教との融和を図らせるやり方だと思う
日本人の方が主体的に行なってもいいんじゃないかな
絶対破門されるだろうし信仰者の良心的にはかなり堪えるものになるだろうが
どだい地球の反対側の指導者に現場の苦労は伝わらんし
>>19 ・20 oh……長文な上に二重投稿……すまぬ……OTL
織田信長の時代で、やっと国内の腐敗した宗教を政治から放逐したのに、
外国の宗教が政治にかかわる可能性は放置できないと思うけど
キリスト教を国内で認めるなら、本当に祈らせるだけで、実利を得ようとするのは間違っていると思う
それができないから、一切認めないってなったんじゃないのかな
>>16
欧州のイスラムの侵食っぷりはこっちの在日とかままごとな洒落にならんレベルだろうに
まあ、後はキリシタン認めて、欧州と対等に仲良くやって、
貿易と技術輸入でウハウハ…なんて国は、存在しなかったからね…実際問題。
地球の9割方の異教国家は、自分ちの宗教を破壊されまくって
三角貿易で冨と人口を吸い上げられ、異国に送られた人たちは、酷い差別に
今でも苦しんでるからなあ…。
鎖国をしなかった事によって、確かに技術的に遅れたけど
1、2世紀で取り戻せる程度のものだったわけで。
代わりに、布教の自由と奴隷貿易を認めていれば、他の植民地国家と同じく
酷い結果になってただけじゃないの。
まあ、一番良いのは、奴隷貿易とキリシタンの流入を防ぎつつ、
知識や技術の取り入れは積極的にする…が、近世の正着じゃないかな。
江戸幕府の鎖国令は、弊害もあったけど、
それなりに防衛的な意義も、きちんと機能したと思われ。
外国から技術を得るっていうけど、そうなった場合、江戸は衛生的なままで世界最大の都市でいられただろうか?
あの文化文明レベルだったから可能だったんじゃないかな
なので、そうなっていた場合、町中がクソであふれて、歯が長いゲタじゃないと歩けなくなり、病気等も発生しまくりで壊滅した可能性も
のんきに「鎖国してなかったら技術が得られた」とか考えるのもけっこう甘い
貿易で力を蓄えた地方の大名が反乱→内戦→西欧の介入→植民地化なんてのも
かなりの率でありえただろ、明治維新ですらそうなる可能性はあった
>>22
信長が倒した宗教=腐敗した宗教だというなら納得いかないわ
加賀の一向宗なんて「民衆が権利を獲得した」と海外で評価されていたのだわ
>>23
侵食ってなんだ?
イスラムがキリスト教国の中でイスラムの流儀を通すことか?
それは単にキリスト教徒が異教徒を尊重しないだけではないか?
異教徒は尊重すべきではないというなら、今の日本もキリスト教を弾圧しなきゃ
>>24
ウハウハだったか対等だったかかは解らんけどシャム王国とかロシアのモンゴルとかは
割りとキリスト教徒とうまくつきあっていたんじゃない?
イスラムもイスラムの支配に逆らわない限りは一神教の仲間としてキリスト教徒を尊重したとか聞くぞ
>>27
横レス失礼。
ドイツが顕著だが、イスラム移民(不法入国含む)が増えて軋轢を起こしてる。
何年か前に読んだ話だが、クラスの3分の1以上がイスラムだと即学級崩壊するらしい。
あとは単純にイスラム教に改宗する人が増えた。
相次ぐ聖職者のスキャンダルが原因だと思うが、詳しい理由は知らない。
少子高齢化も併せてキリスト教徒は減少の一途。
信教の自由は保証されるべきってのはあんたの言うとおりだと思うよ。
遅まきながら>>1 乙でしたー
今回も楽しく読ませて頂きました。次回も楽しみにしています。
>>27
日本国内の評価でなく海外の評価の方が正しい、とする根拠は?
今じゃ研究も進んで、加賀の一向宗も百姓が持つ国でもなんでもないってことが判明しているし
さらにいうなら、当時の加賀の民衆自治程度なら、郷村単位なら同時期にいくらでもあった
自分も高校のころは鎖国がなければ技術もそれほど格差がなくなり日本人も海外に出て活躍するかもと夢想したことがあるが調べると成功した国は欧米以外に存在しなかったのがわかった
エチオピアもビルマも清も風前の灯だったし鎖国も管理貿易の側面があった
西洋の様子もかなり正確に伝わっていて多少裕福な庶民は高等な数学すら発展させていた商業も高度な取引を成立させ幕末の開国に対応していた決して日本は遅れていなかった
むしろ現在では欧米のほうがおくれてみえる(政治力が低くてそうはみえないが)
キリスト教は日本の天皇家の権威に挑戦してしていたので定着するのは無理だったろうし幕府も滅ぼすべき邪悪とみていたんじゃないか?
>1の描写でも日本人の死生観では不気味に写る
>>27
欧州でイスラム教徒が嫌わるてるんじゃなくて、イスラム教徒の移民が嫌われてるんだが
礼拝の時間を勤務時間として認めろとか食堂にハラール食品以外を置くなとかを会社に要求したり
学校なんかだとクリスマスのイベントに参加しないんじゃなくてイベントを行うななんて言ったりするとかも聞く
他宗教に寛容であることは当然だがそれは相手にも求められることだぞ
>28
イスラム教に改宗する人間が増えてるのも聞いたことがあるなあ
それ以外にも若い世代は無神論者や無宗教者が増えてるなんては話もあるな
ドイツなんかだと、なんと宗教を信仰してると「税金」がかかるらしくそれを嫌ってるんだとか
>>30
たしかに海外の評価に合わせる必要はないわな
しかし「民衆が権利を獲得した」というのは民主主義につながることだろう
曲りなりにも今の日本が民主主義だというなら、
民主主義の萌芽を評価するべきじゃないか?
> 今じゃ研究も進んで、加賀の一向宗も百姓が持つ国でもなんでもないってことが判明しているし
その研究とはどういうものなんだい?
> さらにいうなら、当時の加賀の民衆自治程度なら、郷村単位なら同時期にいくらでもあった
それは結局「加賀が当時民衆自治で最も大規模だった」と言っているようだぞ?
>>32
ttp://aboutusa.japan.usembassy.gov/j/jusaj-portrait-usa08.html
>アメリカでは政治と宗教を明確に区別することは、憲法学者にとっても、ときとして困難である。(中略)
>地方自治体が公共の場所にクリスマスの飾りを施すことは禁じられている
どうもアメリカではいけないことらしい
政教分離的に考えて特定宗教のイベントを行政が取り上げるのはいけないということなんじゃないかな
>>33
戦国加賀は民衆自治なんてものじゃなくて、実質的には武士階層による寡頭体制だったってだけ
ただ、室町時代のそれまでの地方統治を担ってきた地元の大豪族・国人たちが没落して
その下にした中小豪族たちが新たに担うようになった、というだけの話
さらにその中でも内ゲバがあって、最終的に国内統治派と国外侵略派が争って後者が勝利
越前やら隣国に戦争をふっかけまくった
こういう、上層部が没落したけどそれに変わる一頭ぬきんでた存在が新たに現れず
武家の集団体制による一勢力というのは戦国時代かなりあった
>>33
>それは結局「加賀が当時民衆自治で最も大規模だった」と言っているようだぞ?
一揆をしなくても最初から権利を持っていたのだったら、
加賀の一向宗で「民衆が権利を獲得した」ってのは間違っているってことじゃないの?
もう一つ追加
加賀のことを「百姓の持ちたる国」と評した同時代の言葉があってそれが誤解を生んでいるのだけど
明治以降に日本人は百姓=農民と解釈するけど、中世から江戸時代まで、百姓という言葉は
「一般人、もろもろ、大衆」という意味で、農民に限定する言葉じゃない
やはり室町時代にで書かれた「百姓づくし」という本は様々な職人を紹介する本で
その中に商人や工人と混じって「農人」って出てくるのよ
つまり「百姓の持ちたる国」ってのは特定の第一人者がいない、混乱した国だという意味なんですね
>>36
百姓=一般人ならば結局「民衆が権利を獲得した」の内では?
>37
だれが権力掌握してるかも把握できないソマリアみたいな状況だっつってんだろ
旧教国で接触してるのスペインポルトガルだしな
衰退してるやつに無理にくっついても利益とれたかどうか疑問
キリシタンスルーの仮想世界か・・・
見える・・・見えるぞ・・・
熱田神宮に放火して朝廷激おこのビジョンが・・・
伊勢神宮と東照宮もファイヤーですな
でもそこまで焼かれるくらいならもうキリスト教でよくね?
まあ、単にデウスに祈るだけじゃなくて寺社仏閣を焼きまくるからなあ。
勝手に祈らせとけ、とか悠長な事は言ってられんな。
内乱のタネ。
つーか、大友も大村も、それで滅んだようなモンだろww
領主を改宗させて領民を強制改宗させるという手段も使うから、祈るだけじゃないんだよな。
そういう侵食の仕方をすれば、遠くない内に教会領の拡大や収入の一割税の要求もしてくる
だろうし。
キリスト教が布教すれば、そのうち、その子供たちは日本語を習わせるずにラテン語とかを習わせるようになるから、日本の社会で生きづらくなっていくよね
そうなると、統治するのってめちゃくちゃ苦労すると思うのだけど
>>44
信者増加が目的の宗教による政治介入だしなあソレ>強制改宗
宗教と対立したら比叡山を焼く事も辞さなかった信長が見たらどういう顔をしただろうか、とか思ってしまう
そもそも論としてですね、本邦の政権は天皇が関白なり征夷大将軍なり任命して
「天下の仕置は任せた」というのが流れなのですよ
朝廷が認めることにより体制の正当性のお墨付きが得られるわけですな
そこに教会が割り込んできて「いや王というものは神が決めるから。ぶっちゃけて言うと神の代理人たる俺様が」なんて許されざるよ
船頭は二人もいらない
いやいや、実権もなく便利に使える権威だったから残ってただけだろ天皇とか
政権取りに行った後醍醐天皇とかどうなったかw
逆に言えば、政権に逆らえば天皇ですらひどい目にあう
まして新参の外国の宗教がってことでもあるけどな
仏教も導入時はけっこうもめてたし
いや、天皇に実権があるとは >>47 は言ってないだろ。
天皇の名の下に、委任統治するって話しで。
そういった意味じゃ、>>1 氏が、本願寺だって蜂起してたじゃん!
キリシタンばっか弾圧されてズッコい!
みたいな意見も、意味がないんだよな。
本願寺のトップも、朝廷から身分貰って、形式的には
しっかり体制側の秩序に組み込まれてるわけで。
だから、朝廷が周旋すれば、怨敵・信長とも度々和睦もできる。
キリシタンの場合、蜂起したら、それこそ死ぬまで…だからなあ。
本願寺はぶっちゃけ政治勢力として権益をかけて信長と戦ったってだけだからなあ
これは比叡山にも言えることだけど、信長は宗教団体を武力を持った政治勢力として戦い
政治的に屈服させたわけだけど、思想やら宗教を否定したわけじゃないんだよね
寺を焼いて坊主を殺しても、天台宗や浄土宗を否定したり信仰することを禁じたりもしていない
安土宗論でも負けた日蓮宗に対しては「以後、他宗派に喧嘩を売ったり問題を起こさなければ信仰を認める」
と誓約しているし
(実は日蓮宗はそれくらい長年トラブルを起こしてきた宗派で、鎌倉以来ずっと時の権力者から危険視されてきた)
>>47
民主主義否定の次は二院制と三権分立の否定とか…
なんで現代日本を否定する人が、このスレには多いんだ?
船頭が何人もいるべきだから、二院制も三権分立もある
船頭が一人というのは「独裁」と言われて海外では嫌われるわ
もちろんまたもや海外に合わせる必要はないわけだが…
>>51
さすがにむちゃくちゃ過ぎるぞその論は
別に、天皇が委任するって話しだけで、その形式なら二院制とか三権分立とかも
Okじゃないの?
船頭の例えは、独裁政権の事ではなく、権威の正統性は一つに絞らないと
色々と困りますよって話しで。
ぶっちゃけ、南北朝みたいに正統性が割れると困るもんね。
一つの権威の下に、二院制・三権分立…を否定する人間なぞ
誰もいなかったと思うが。
まあ、そこら辺が、勝手に祈らせとけば? とかいう意見を
軽く見過ぎていると思う点なんだが。
欧米崇拝者にしては、宗教観が余りにも日本人的で…。
>>51
そもそも、あの時代にはあの時代に沿った社会があるわけで
それを無視して現代の社会を単に与えた所で上手くいかないでしょ
そこら辺、>>1 氏も、現代的な信仰の自由とか、宗教並列できる今を
基準にして、語ってる様な気がするんだよなあ…。
日本だけじゃなく、欧州でも激しい宗教内乱やってたのが現実で
何をもって、日本だけ弾圧と虐殺をやってた…などと断定するのか、さっぱり分からん。
ま、今だとイスラムテロが有名なように、宗教なんて対立の原因ってのが歴史上大半だしな
おおまかには同じ○○教な場合ですら、××派とか△△宗とか分裂して対立するし
>>53
例えば天皇と征夷大将軍の意向は割りと別れていただろうが
その場合は二つの正統性があったといえるんじゃないの?
天皇に逆らった将軍は当時的に全く正統性がない存在だったの?
>>54
それはいいけど今の船頭をたくさんにする社会を正しいとしている社会に生きている我々が
「船頭は一人で良い」というのは、やっぱりおかしいと思うよ
「昔の未開時代には船頭を一人にするという愚かなことをせざるを得なかった」とかいうならともかくね
敬虔で立派なキリシタンと、アレな為政者という描写を
繰り返しする事で、説得力を持たせようとしてるのかもしれんが
情に訴えるだけで、日本特殊原罪論などの、説得力は皆無と思われ。
船頭を一人にするのが愚か、とか本気で言っているのか?
>>57
そりゃ、イギリスと同じで、君主と臣下の意見が分かれて
それでも、一つの君主とルールを作りつつ、統治していってるんだよ。
その間に生まれた均衡から、平等なルールを作り、君主の独裁を防ぎ
平等にやっていきましょう…っていう憲法の原型ができるわけ。
だから、意見を飲ませるまではするけど、俺がお前の正統性を奪ってやる!
お前、これから家来に格下げ! とか、そういうのは基本NG、平将門。
船頭=権威、とするか、船頭=独裁者、とするかで意見は分かれるだろうけど
天皇は、そういう歴史的過程をしっかり経てるので、独裁者には当たらない。
そもそも委任統治の話しをしてるのに、船頭一人に全ての決定権があるなどと
解釈するのは無茶じゃないか?
たぶん、そういう歴史的過程を経てない、可哀想な国の人か
サヨクのファンタジーしか知らない人なのかなあw
せめて、イギリスとか日本の歴史を学んでいれば
立憲君主制の成立過程ぐらいは理解できると思うんだけど。
>>61
イギリス史に詳しい人間なんかそう多くないと思うぞw
てか日本の一般的な政治史思想史で重要なのは合衆国建国、フランス革命で
イギリス議会政治の比重ってマグナカルタ以外は低いように見えるし
例えば承久の乱では北条政子は「不義の綸旨」には逆らっていいような言いぶりだし、
大久保利通は第二次長州征伐の時に「非義の勅命は勅命に非ず」と言った
どちらも天皇の意向よりも「義」の方が正統性の根拠として重要のように言っている
これも日本国内で正統性を二つに割ったケースだが
>>47 的に鎌倉幕府や薩長の、この行為は完全な誤りだったでいいの?
>>60
正統性を奪うってなんだ?
例えば上の承久の乱や長州征伐のケースは
天皇が正統性を決定するのではなく、
義が正統性を決めるとしてしまったんだから
「奪った」の内に入ると思うんだが?
> お前、これから家来に格下げ! とか、そういうのは基本NG
これって「お前、これから人間に格下げ!」とか
「お前、これから国民統合の象徴に格下げ!」やったGHQのこと?
それを基本OKとするのが今の日本でしょ
日本人が天皇の臣民を辞めた戦後日本がNGとか…
このスレの民主主義軽視の酷さはなんなのか…
まあ、船頭って実際に、船の事をあれこれ仕切る人間だからねえ…。
委任政府の、お墨付きの話しを9割してたのに、委任する側を船頭と例えるのは
あんま妥当じゃないかもね。
といって、9割の部分を読み飛ばして、船頭=独裁者だ、
二院制、三権分立の否定だ! とか言い出すのも短慮としか。
南北朝を例に出すとかで、正統権威の乱立は、政治的混乱や戦乱を招く…
で良かったんじゃないかなあ。
>>63
あくまで勅命の是非を問うてるもので、朝廷を全否定してるわけじゃないのだが…。
つーか、だから、そういう意見の対立ややり取りから、マグナカルタとか
憲法の原型が生まれたわけなんだが。
独裁君主しかしらない御国の人は、君主に意見を言っただけで
正統性が二つに分かれちゃうから大変だなあ…。
別に、人間宣言しようが臣民という言葉が廃止になろうが
天皇が統治の正統性を保ってるってのは、今も変わらないよ。
新王朝が生まれたでなく、皇族が追放されて共和国家になったわけでもなく。
主権者たる国民が政治家を選んで、権威者たる天皇が任命して
一つの政治主体となる。
棲み分けがより明確になっただけで、立憲君主制をよりスマートにしただけじゃない。
なんでも対立の概念で煽って、さも高等な民主主義でござい
権威や君主をヘコますのが進歩でござい…みたいなのは流石に幼稚じゃね。
>>63
あなた、人が言ってもいないことを自分で勝手に解釈して
「お前は〜〜と言っているがそれは」と叩いているの気づいています?
それとも気づかずに無意識でやってる?
こういうのわら人形論法って言うんだっけ?
まあ、だから人民万歳!民衆サイコー!近代思想イチバーン!
みたいな連中は、簡単に君主をギロチンに掛けたり、教会を破壊したり、
古い価値基準を、いとも安直に破壊しちゃうんだよなあ。
で、結局は独裁者サマでしか、統治できなくなってしまうw
独裁を目の敵にしてたハズなのに、実に皮肉だよね。
まあ、欧米とか日本人は、そういうのよりは、ちょっとは賢いから
昔の君主とか、聖書とか、古いモノを形式的でも遺して
現実的な民主主義を実践してるんだよw
>>63 氏みたいなのが国家ビジョンを創ったとしたら、日本も鳩山王朝とかに
支配される国になってたかもねw
あと、そもそも、義の是非が正統性を左右する…ってのを否定したのが日本なわけで。
それは、中国とか半島の世界の話しでしょw
日本人は、そういった義による革命思想…孟子の本を船に載せると、その船難破する
から、という考えだよ。
ちょくちょく、君主の首を刎ねてたんじゃ、結局は義を建前にした
内乱上等の王朝交代が多発して、民も困るってんで。
アレな君主を一代島流しぐらいはするけど、ガチの王朝交代、権威の簒奪は
収拾のつかないバトルロワイヤルの門を開くから、各自自重する様に…が
日本人のルールで。
平和主義、民の為に天皇反対とかいう連中は、昭和の一時期の政治的混乱しか
視野に入らず、日本史全体を俯瞰する視点に欠けすぎてると思うが。
>>57
>それはいいけど今の船頭をたくさんにする社会を正しいとしている社会に生きている我々が
正しいとしていないでしょ
国会議員がたくさんいてそう見えるかもしれないけど、
実際には与党というのが主導するように、沢山の船頭をまとめる大船頭がいるわけで
>>63
>例えば承久の乱では北条政子は「不義の綸旨」には逆らっていいような言いぶりだし、
それゆえに、朝廷は実権を手放し、権威のみになっていったんじゃないの?
>>67
君の好みを抜きにすれば、たとえばギロチンで有名なフランスもうまくやってるんじゃね?
別に日本でそういうのがあっても不思議でもないし、歴史的正当性がどうこうって話でもない
好みや思想を抜きにすれば、政権なんて単に強いもの勝ちだよ。制圧し統治していればそれが正当
>>67 は,欧州の(当時としては)先進的な思想や国家像を信奉し,
寺を破壊したり,古い価値基準を変えようとした明治維新のことを言っているのかな
確かに結末としては,あなたの言うように
近衛という昭和版鳩山+革新官僚という先進的な方々が,
素朴な正義感に基づいて独裁体制を敷き…という結末になったね
>>57
天皇が正統を認めるというのは今の政府でもやっていることだ
内閣の任命式は陛下が執り行う
いささか形式的ではあるが、形は大事だよ
>>70
フランスも革命後から普仏戦争でのナポレオンⅢ世失脚→第三共和制成立あたりまでは
王制復古を含めた独裁と共和の間を行ったり来たりで
「うまくやってる」と言うにはちょっと不安定だったんじゃないかな
>>71
いや、それは明治維新の結果じゃなくて、昭和維新の結果だろう。
明治維新は、清国・ロシアに勝ったにも関わらず、その後、
軍部は冷や飯喰いにされ、膨張主義もストップされた。
ついでに、その後は大正デモクラシーという流れになる。
明治政府も、初期は共和制にするとか、キリスト教を国教にしようとか、廃仏毀釈だ、
英語を国語にしようだとか、無分別な単なる欧米化・近代化を推し進めたが
最終的には、それなりに落ち着いたバランスのとれた見解に落ち着いた。
>>74
廃仏毀釈でググれ
>>73
フランス革命も結局は、国王をギロチンの掛けた後に、必死に新しいシンボルを
こさえようと迷走しまくって、大勢人が死んだからなあ…。
今は安定してる様に見えるかもしれないけど、何か大きな揺れがあった場合、
しっかり安定できるかは、ちと疑問だよね。
万が一、収拾がつかなかった場合は、権威と権力を兼ね備えた
フランス版ヒトラーのご登場になるんじゃないの。
日本の場合、権力的には無力化された天皇家が権威を握ってるから
どんな権力者も、完全な独裁者にはなれないんだよ。
近衛がバカやれたのも、天皇のせいってより、彼を熱烈支持した
サヨクが神聖視する民衆の応援の賜物だしね。
イタリア、ドイツという社会主義先進国の成功例があり、尾崎秀実を介した朝日新聞の下駄履き
で世論を味方につけてたのも大きい。
フランスがギロチンに頼らざるを得なかったのは、革命では何も解決できず、文革や現代の
文革である仕分けショーのように、何かに責任転嫁をする必要があっただけのこと。
>>76
天皇が悪い方向に使われるとか、悪い方向に自ら行動する可能性もある
つい最近も国会動かせないからって天皇使おうってバカがいたばかりだ
便利に使えるものは、悪用もできる。これ忘れてるとひどい目にあうぞ
まあ、どうしてウヨクもサヨクも、天皇を絶対君主みたいに捉えたがるんだろうねw
立憲君主制とか、君臨すれども統治せず…とか、そんな難しい話しかなあ…。
君臨されては(本国が)統治できず、ということなんだろう。
プラハの春やチベット開放を再現するには、どうしても邪魔で、阻止するのには必要なんだよ。
宣教師→マスコミ・自称有識者
イエズス会→中共・民団・総連・創価
切支丹→在日・プロ市民
まんま今の状況だな。
ヘーゲルを左翼と述べる一部の保守派が
ヘーゲルとズブズブのプロイセン国家をモデルにした大日本帝国を崇めているのが笑える。
しかも日本の歴史上、一番の大失敗をやらかした時代だしな大日本帝国
アメリカのお情けが無ければ」いまごろ日本なんて無いぜ
大日本帝国っていうか、昭和の満州事変以後からじゃね。
それまでは、それなりに成功してたし、何でも大日本帝国で括るのは乱暴じゃない。
乱暴な他国ひとくくり論があふれるスレで今更とも思うが
1927年の方の南京事件で英米と協調して軍事制裁をせず、在中日本人が略奪虐殺の的
となってから、だろうな
天安門事件の時にもとっとと全面撤退しておけば、江沢民にたかられなくて済んだのに
開国の話なのにどんだけ話ずれてんだ
どうしても昭和の凄い悲劇があるって前提第一で話すとさ。
それを回避するのが超最優先になってしまって、当時の事情とかガン無視で、技術導入を何が何でも最優先にしろとか後付の極致になっちゃうんじゃないの。
純情可憐なキリシタンが殉教するのと、スペインなんかの海外布教政策に問題がなかったのかとは、全く別の話しでもあるしさ。
昭和の悲劇と殉教に対する情緒的で感情的な論旨としか。
絹織物とかも必死こいて国産化しようとしたけど
実際輸出黒字できるようになるのは幕末明治ごろじゃなかったっけ
兵器とかはやっぱ戦争ない状態じゃロクに開発進まんのじゃない?
兵器については改良をさせないようにしてたんじゃね?
わかりやすいのでいえば、船は大きいの作っちゃいけない法律があったし、しかもマストの数まで制限が
火器類は知らんけど、ぶっちゃけ連発化は鉄砲を作れる国のほとんどで(まともかどうかはともかく)試みられてるのに
凝った仕掛けの作れる日本で、独自の連発銃が作られた話を俺は知らない(あんまり詳しいわけじゃないので、あるかもしれない)
ガンガン開発させてちゃ、また乱世に逆戻りじゃん。
昭和でアメリカにボロボロにされるから、江戸幕府は統一政策をしちゃならぬ…なんてのは、後付で現代人の傲慢じゃないかな。
軍縮やら危険兵器の禁止なんかは、一定の安定を得るために、後のご時世でもやってる事だしね。
>>67
民衆とは、前より良くなると信じて、すすんで為政者を変えたがるものであり、
この一心で武器を手にして為政者に立ち向かってくる。
だが民衆は考え違いをしているのであり、やがてひどい経験をして、
従来にもまして悪くなったと思い知ることになるのだ。
――マキャベリ 『君主論』
ほんまマキャベリさんは偉い奴や
,. : :'':": ̄:`:丶.、.ィ ___
,:': :/:,.: : : : : : : : /´: : :<`
,,,;;''}'''^;;;,,': : : :, ': : ; : :ハ: : 、` 、
〈;;;;i゙:/「!;;;;;;;;;, : /:_;∠j: / i: i: : i. ヾ 、:.
:;;|:;'::!::!;;;;;;/.:/:/ ,':/ 神l:,ト: :l: : :i. ` 遅くなりましたが、あけおめことよろ。皆さん、初詣は行きましたか?
゙!;:::j:::ヾ'' :/l厶、,,_/ 」!_i: :j: l: :l
l;::::;!::/゙V ヤ,、)ミ` 行ヤ}:/: ハ:.l 作中の擬人化キャラ「神道」からお知らせです。
j::::i:!:ヘ._, ヒシ ビ/イィ:/ リ
!:::j::l: :::';|\ r‐; !イ j/
.l::::l::::i: : :'l./ユ丶,._ ..,.イ::::| ,、
j::::l:::::}、: : ヘ、 `ハ!、!:: :.l:::::! ノフ>.>
!::::!:/"`:、: :.ヘ`'゛幵 ヘ: : l::::|./ ヒミ!
!::::!,′ ヾ: :.ヘ ∪ ∨:.!::::! ,.ノ
.l::::j:! ::. .ト、: i l: :ト:;' |
j:::::|:}' :::. | ゙: l :.v┴、 .|
l:::::〈 ヾ! リ ,..┐,,|_| ,! l
!:::::/ `` ,,_゙i _/ ゙ー-'ノ゙〉 !
.l::::/ /'´ ̄ _,..-―:'|ヽ.ノ
.|::::`i:、 /__,,. -‐ ''"´ ....::〉:|
、,,_ ,、
_ニ=-`'':ー:'':"|:`:¨:`:'': -. ,,
,,.-''": : :,,:-:'': : : : :,: :.;!: : : : : : : 、: :`: .、
/.. -‐ァ'". . . :./: : :i: :/.|: :l: : : : : : :\: : \,,,,,,__
'" _,,,,ィ"/: : : :./: : : i :/ i: :l:、: : : i:. : . ヽ ヾ;,、;;;;`;;
〈;;/イ.: : : : :./: : : :;l:/ i: :l ゙、: : :i::. : : :.ヽ };;;;;;,、シ
.//シ/: : : : : :/: : : /j:l i: i ヽ: : i::: : : : :ヽ/:j;;;;;;;;;;,、
/'/;;;': : i: : : i:l‐:-:/、」| 神゙、゙、 _,x-+‐: : : : :V:|;;;;;;;;;;;;;〉 またしても、長期休載しておりました>1ですが…
ヾ;;i: :.::|: : :.l.:!: :/ ll` ゙:、´ \:、::. : :.ト、V;;;;;;;;;シ
|: .:::;l: : :|:|: /___|_ ゙!___ヾ:: : :.|:.ハ;;;/|
|: :/::l: : :|:!/ャ┯━┯ ┯━┯ッ〉: :.|イヾシ::| 一つには執筆に時間が割けなかったこともありますが前回、
l:/::::::i: : lハ 弋zシ 弋zシ 'rヘ:.|:l::::::::::. |
'゙|.::::::ヘ: :ト.、i. ,, /_,ィ!|:|::::::::::: | 中途で終わったので残りの投下分を膨らませていたそうな
| :::::::::ヽ|| ヽ. ー ┐ / |::l!|::::::::.: :|
,l: ::::::::::l!::| `''‐ .,,_゙ー′ - ''゛ |::!i:l::::::::.: :|
!l: :::::::::l.|::| _ _丿 ̄ ゙:、 l::l |l:::::::: : | そうしたら例によって収拾つかない雑談になった挙句、なぜか
j:|: :::::::::l l:::! _,n-'r`" `ヽn、,_ .|:j .|l:::::::. :.|
!:!: :.:::::::! l:::/ .|| || `` '"´ || l.l`ヾj ll:::::::: :.| 30年戦争だの黎明期のキリスト教事情まで調べるハメに…
.|:l: : :::::::l V lljj,,..--―‐┐、,,_ jj// i .l!:::::: :|
j:.|: : ::::::| ,' 、/´ O| ``ヽ | . |::::: : :.|
【>1の脳内 起承転結の調整中】
∧,,∧ ショボーン
( ´・ω・)
c(,_U_U ・゚・。・ ゚・。・゚・ 。・゚・
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クルッ ∧,,∧
ミ(・ω・´ )つ サッサ
c( U・ ゚U。彡・ 。・゚・
━ヽニニフ
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∧,,∧ 。・。゚・。 ゚・。゚・ できたよ〜
( ´・ω・)つ\・゚・ 。・゚・・/
⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ
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。
`ヾ:、_ー-‐l`ー‐- _
_,..-'',.´ , ,| :、` 、 `ヽ
,.-'_,../ , / ハ |、 ゙、 ヽ `、_
'" /, / ,.ム神゙、i゙: ̄i、 ゙く;;゙{;;;;,、
/イ ! / l:! ゙、゙:、 i. lヾ、l;;;;;;;;;,、
r! l / |! x_,,ヽ!、 .l;;;;;j;;;シ'''ヽ で、まあ、出来栄えには迷いもあるが自分なりに目鼻ついたんで、
ハ. {∧ィ=、 '"⌒ }、 |7,<ヽ. /
V〉/' ! ' ,、__N´ヽミド'、 こんどの土曜の夜か日曜あたりに投下することにしたそうよ。
「゙' ト ,、_ T_フ_,.イ,r:'′ ヽシ
l ||j!i!,.云「/ / i .}l
ハ | .|j!i/ // / i ,.ヘ:i 投下が決まったら、直前にまた連絡いたします。よろしくお願いしまーす。
/: :ヘ ,ノ |.!j ./イ ./ ! /!: :.i!
,'. : :,'//_じ'シi ./ / |:.|: : :.!
.i : : ;/,「 ,.、``!/、 ィ" |:j|: : :.l
l : / ハィ´i|゙:、' > / |:|.!: : !
j :,' .| / /| ゙i、/ { |:!.l : l
l. ! / ``' |,,-'′ | .|j. l: l
! l (、7'''''宀‐r- .、 | |l | |
. l | // | | l `マ リ | |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
そんなわけで、今年もよろしくお願い申し上げます
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
思い切り唐突ですが、今から投下開始します。
>>6 の続き
-‐  ̄ ̄ `丶、
/ ヽ 上から目線の過激派キリシタンも、日本という総体では少数派・・・
/ / /〃/{ { ヽ `ヽ. ∧
l / /斗/ハ ィー‐ヽ ∨ l
{ { レテく ヽ\{ヽ\ ヾ│ 物理的攻撃は「双方向でケンカ両成敗」ってことにすれば、
乂l f r'ハ __ 7ハ\リ l
(⌒⌒) .八,}弋ソ ''⌒ソノ ) 八 手なづけられたかも知れません。
. ヽ〃`ひ、 ノイ }ゝ" n "" { {´ 丶\
/ rz-、_ ,>‐r<_∧!>、 \丶
. , -‐" とノハ/ ヽ{>ロ<フ〈. ヽ \
// / / ヽ、__,/∨{ j><__〉\ 丶.ヽ
. {八 〃 ハ { /{ / 大 , < }ヽ } }
)/ ヽ(. ヽ人{ >‐ヽ/ j \/ ∨} ノ ヽjイノ
" ` ′ ヽ ヘ_,ん</__j_{_/ (( ( "
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/` V l .,′
`ー'′ ├-/
 ̄
,, - ´ ̄ ̄ ̄` 、
,. ´ ヽ、
/ 、\
ィ´ / ヽ ヽヾ;ト、
/ / l r i 丶 ', l;| \
/ / / ,l l ト、 i ', !l;| ヽ
/ / ,' / / / ! ! l l ', ! l };| ゙ 、
ノ i j ! l , ィ==、! ;l |l_L==- 、l ! |;| i ',
/ l l | ! 〃 / / _ | ハ l !| ヽ l\| l;;| } l i
l /| | ハ l ;'≠ニヽl l ヽl リr z==x、ハ } !;;| l l', l 双方向・・・両成敗?
レ' ! リ ', '、 lイ /:::::ヽV イ/:::::ヽヽ〃 メ,l;| i ! l !l
l ∧ ハ、l ト;::::::r} ト::::::r} / /`l;|/ |、 l リ ひょっとして───
', / l;|`| N ゞ--'′ ゞ='' / i_ノl;| lハ l
', / !;l ! ハ//〃" 丶 ´" // / ,'l l;| / l ,イ さっき言ってた「相手側の視点」のこと?
V l;'ハ l ゝ ., 、 ,' / ,l l;;l/ レ'|;l
!;l !l'、 |ヾ≧ュ .,_ , イ-i / / l/l;;l l;l
l;;l リ ', l_∨lr‐/ゝ_;;/ j ん-─‐|;;ト、 l;|
|;;! /〆|  ̄, - 'ィ天ヘ、 l ,' ,´|;;| ヽ__,、|;l
l;;lイ / ! l //¨//,'Y ,ヘヽ| !、 : |;;| \},|;|
-‐  ̄ ̄ `丶、
/ ヽ
/ / /〃/{ { ヽ `ヽ. ∧
l / /斗/ハ ィー‐ 、 ∨ l
{ { レテく ヽi>==、\ ヾ│ さよう。まあ こう言っちゃ何ですが、一向一揆でご存知のとおり、
乂l f r'ハ r'ハ 7ハ\リ l ヒ ャ ッ ハ ー
.八,}弋ソ 弋ソソノ ) 八 しばしば戦闘集団化していた当時の日本の仏教徒が・・・・
ノイ }ゝ" `_ "" { {´ 丶\
/ ,>‐r<_∧!>、 \丶
, -‐" ! ヽ{>ロ<フ〈. | \
// / / y ゝ { ;ヽ ,i 丶.ヽ
{八 〃 ハ { ,.-'‐!、 }_ = ゝ、__i、 }ヽ } }
)/ ヽ(. ヽ人,i' .,. i' `゙ゝノヽl_ ヽ! ヽjイノ
" ` / / ゝ,.| l __.!,r'/ `‐´ "
/` V l .,′´´
`ー'′ ├-/
 ̄
━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━
:..: ::|li ト、 /⌒ヽ
:..: ::|li :. \ __ /: : : : : : : . ... \\ | l i 川 | l i川 | l i 川 | | l i川| l i 川//
::.: ::l|i -一 ` : . /ニ∨: : : : : : : : :. ... 三 三
::.: . . ::li-‐'⌒>: ´: : : : : :``丶、` くニ',: : : : : : : : : . ... 三 やられっぱなしに甘んじる 三
:::. . . . . . :|li≠ー―ァァ'⌒: : : : : : : : :ヽ: :}ニY⌒ヽ : : : : i . 三 三
-‐ . . . . :i|i ;|i 〈/ : : : /: : : : : : : : :Vハニ」 ',: : : : :l 三 タマだと、お思いですか───? 三
::::..,. !li i|| |: : ,ーァ―ァ: /ヘ: :/: }L_ i : : : : l . 三 三
/' |i; l|l |イ: 代ッ/≠tッチv: :/77〉 l: : : : : l // | l i 川 | l i川 | l i 川 l i川 | l i 川 |\\
/: :i j|! |i :圦 ′ ーz彡f⌒Y |: : : : :鄯
::.: :J| i 八{ >'⌒_イ |/__」 | : : : : l
::.: ,. ‐- . . . . レ{j ; ⌒Tヽr‐レへ レ⌒| l : : : : : l
::.: / . . . . . . ._._. .釗!ー--┴‐卍v ,'///| l : : : : : l
::.: ∠ - ‐ ≠ :.|j「 ~,¨¨Tチヘ ////i| : : : : : : l
::.:. :jノし{ j|i |//∧ ////,八 _ !: : : : : : :.
::.:: ;: :レl|l∧///V /////ハ、_ノ</|: : : : : : : 、
::.: : _ 、 -‐=寸\V/〃/,.―-ミ/ハム∠.ィ┐: : : : : : : :\
::.: : . -=ニ示 丶丶 - ‐Иニ∨ //:: [」品〉ハ/ニニ! L: : : : : : : : :
::.: :. . (- ‐ - ‐ -ハ < < - ‐ ‐ vi/、//:: [」品///ハ_厂__人 : : : : : : : :
::.: .: : 丶‐ - ‐ マハ 丶ヽ - ‐ `マニニ ヽ品////ハ_ト、 丶 : : : : : :
:::.: :. :. . 丶‐ ‐ -丶一丶 - ‐ ヽ \\厶-‐_」 、 \: : : :
:::.::. :.: :. . __ . 二ニ=-‐≠┘ /ノ ー‐< ノ\ \: :
-‐==ニ二¨¨ ̄\ニニニ` 、 ヽ.__/´ `マニニニニ\ ヽ
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宣教師の記録では当然、キリシタンが 色んな攻撃を されていた「被害」のほうも、これでもかと語られているわけで・・・
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大村純忠の領内ですら『修道士アルメイダが説法中、大満坊なる僧侶の門弟が乱入して抜刀し、宣教師らを
殺害せんとした』なんて突発事件があり───(中公文庫刊 『完訳フロイス日本史9』第五章<第一部46章>)
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il|li : l: j : }: | \: : : : : : : : : : :i : : : :|
:!l|li: :Ⅵ /: :| ヽ : : : : : : : : l : : : :|
:il|li: : ∨: : :| ; : : : : : : : ,: : : :釗
il|li: : : :\: | i : i : : : : /: : : : , _ _
:il|li: : : : : :ヾ |: :i! : : :/: : : :〃 l^l l^lヽlヽl
il|li: 、 : : : :} |: :|! : /: : :// ... l二 二 二l
Ⅷ! :\ : : ト 、,. -‐-ミ j: :i|: ,' :/: :/ .. |_,l / / _,
Ⅶ 丶: : : |:||:|: : : : : : : ヾ‐-ミ_」L∠:._/ ,/_/ ヽ| ,、
Ⅵi : :\ |:||:|: : : : : : : : : : : : :`マァくニ〕 . ,//
Ⅵi __/ ≠: : : : : : : : 、: : : : : :′: :ヾ `´
. マニイ/ : : : : : : : : /}: : : : :}: : : : : :.
Ⅵ / : : :/: : : :/ |:i : : : ,!: : : : : :i
. ∨: : :〃 : Χ j:l : : :/| : : : : : ! マ ネ
∨ /j/「じ心 、 //: : /斗: : : : : ; 日ノ本で勝手な布教してんじゃないわよ
∨: :j/ ∨シ 〉 厶イ刀イ : : , : /
∨∧ ー'/:|: : // この邪宗めが!
∨:ヘ、 __, ' ,: : |: /´
', ヽ\ ´=´ イ /レ
V⌒Y 夭 j/
、_:」_,ノト
V^ ´ ヽ
、 丶 卍 ',
\ 丶 \ 、
\ \丶 \_」ト、
. \\ \\ 寸ニニ\
\ \ \\\ `マニニ\
\ ,へ
\ . / >_,ヘ、
く ... / ,-ァ /
< ... 二二_/ /_,へ
) ( ___ __/
/ ... | | {^二二~ }
/ .... | | ,-----' ノ /i
/ //{ l二二_//
/ /' \____/
/ 、ー、 __
'´⌒) ヽヽ ヽ ヽ
/ ,. < /.... ヽヽ_,、 ヽ ヽ
,. < ./ . \ノ \ノ
/ r 、
/'"/ ,、!
/ ,. 'ヽ ,.-― 、 .l⌒ ゝ
/ ./ .! / \!
// | /ヽ. /
'" l/ j/
/ ̄ ̄\
/ヽ ノ´ \
. (●)(● ) |
. (人__) |
|⌒´ |
. | /
. ヽ / いるまん様、お退がりくだされ!
ヽ __zrf-‐=、
,.イ⌒ヽミ¬ー-ヘ
,ィ‐-、 / ヘ ヘ 教会で狼藉とは恥知らずにも ほどがある。
<三ヲ~ ヘ ,、ハf^l ノ ヘ ヘ
〈 ¬、` .ヘ i^l 1 .| | / 〉 ヘ キッチリ制裁してやるだろ防犯的に考えて
`ーl ヘ ゞゞゞr'^ヽ 〉 ./ ヘ
. 廴 トォ ∨ ¨´j メ .ノへ ゙Y
\_ / 〕、 ヽ___/.〉、 l ./ l
ス´ / \ ム____/ l l / i l ... ヽ|/
lゝ/ .`ト、 |! ./ l l / ̄ ̄ ̄`ヽ、
X゙o `、 \ r'´ ./ ; l / ╋ ヽ
\o `  ̄∨`'< / 、 / .... / \,, ,,/ |
\o ヽ ',ハ Y ./ `ヽ、 \ | (●) (●)||| |
\ ヽ ヘ l /_l _ Y | / ̄⌒ ̄ヽ U.| ・・・・・・・・ゴクリ。
`゙'< ./ ノ '゙ ̄ `二ニ-‐  ̄!-‐…一--=、 .... | | .l~ ̄~ヽ | |
`゙'< / 〉 才 ̄ `<¨¨''ー-'´ヘ . |U ヽ  ̄~ ̄ ノ |
`゙'ー'´ / '゙´ `> ハ |  ̄ ̄ ̄ |
ルイス・デ・アルメイダ(1525-1583)。
日本最初の南蛮外科医(演者:Q太郎 @オバケのQ太郎)
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まあ幸い、すぐに背後から抱きついたキリシタンに短刀をもぎ取られ、取り押さえられて・・・
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__
/ \
/ _ノ三ニヽ、\
| (⑪)(⑪) | /^>》, -―‐<^} ふん、大それたマネするくせに他愛もない。
| (__人__) | /::::/,≠´::;:::::::::::ヽ.
.| ` ⌒ | /:::卍::::::::::/}:::丿ハ ))
ヽ. , ィ=/:::::i{l|:::::/ l/ }::::} ぶっ殺してやる!
ヽ ノ⌒) ヽ:::瓜イ-‐ ‐ ,:リノ
/ (_ ̄__/ ̄`ヽ{、_ 〜_.ノ 、 うぅ…
| /〃 \ '"∪`Y/∪
| ╋./¨\ \,_ ``ヾ}
人''" \ 、__ ` 、_/ ノノ
〈 " \ __.ヽ ヾ、._,)'´
ヽ. ヽ. 、__`ン{ 〃 < ぎゅううぅぅ・・・
ヽ、_ `'_,/
 ̄
_____________
/
< お待ちなさい!
|
\_____________
、 ..,
.゙''i、 ,,-
ヽ,,___
.,,-ー¬''''''''ヘ-,, ゙゚''"
./^,―、、 `'i、
,/ ,i´ .゙V' ̄^\ .`ヽ
.,i´ .,i´ .l゙ .゙l .:ヽ
.,i´ .l゙ .,●| ゙l .:ヽ .
.| .| l i● l.| .|
._| }、 l ゙ / ゙l
.,i´.`''ー、,\、/ ゙l, ,/ .,,--i、 .| 放しておやりなさい。
.゙l_ `'''ー-、、二ニ-‐'゛ .} .|
..ミ. ⌒''-、, ._,‐ ..,i´ .| ここが忍耐のしどころなんです。
.゚'y、 ゙゙''ー-、、,,,,,、,,r‐'゛ .,/ .|
.._,,,,,.,i´ ゙゙ー-,,,,,_ ,,,,/ .|
./゙゛ .` .`゙"'''ー'''''"゛ ,l゙
\、 ╋ , .|
`'―ト / |
.| | , .゙l
, ノ 、 、 ┏━┓
. l(● ●)| ┏┛
. | (_人_) | .・
. ヽ ノ
〔__≧<__〕 え・・・
| ╋ |
. | |
.し J
.|
|
.| ,.-'´
_ |. /
`` '- 、_. | /
ヽ、 | / |
`ヽレ'´ .,..'::``:.、| ,..::::..、
,.-''''´´ ̄ ̄ ̄ ̄``'-、 l:::::::::::::::|/::::::::::::i
,,.-'´ ,.-''''''ヽ ,-'''''''ヽ、 ` 、 ',::::::::::::|:::::::::::::::l
.,.'´ .'´ `、./ ヽ `.、 ` - '´.l`、:_:::::/
/´_ / ,' .Y i. `、 ! ~´
V_,,) _/ l ,.-、|,.-、 _,..r─ ' ' ' '- /、
.ヽ、,.-'''" ```` -,!_ |○| | |○| / `ヽ、
./ ・ ヽ. `-'.∧`-'' / 、 ヽ
./ ・ `V'i ,.r'-┴、,_,' ○ 、 ',
.,' ,.' ',,''" .i ,r‐-v‐- 、 ○ l 迫害に耐えることこそ、デウスの前で功徳を積むこと・・・
i _ _,,.-7´ .i _,.r-─-、,i !`'t‐‐- 、_`- 、 .!
', `' ' '-=','''''' ̄ ,/ ,.-v''" _,,.i `、`ーニ=-''',.r' ,'
', ``'─''"╋ ,' '´-->-、,,_ `'ー-''''"´ .,.'
'., i´`ヽ /v'"´゙` -'"~/乂乂╋`''- 、、,,__,,.._ ., ' 迫害こそは喜び。我らの救い主であるキリストが、
.ヽ, ,r''~`、 ,-'´ ` 、._ _,7`'-、,乂乂乂乂乂, '´ ヽ.. ',
.! ∧ ノ-─'''"´ `-、_  ̄ l. , `'''t-乂乂乂', .,'-' 司祭やファリサイ人の前で苦難を耐え忍ばれた
`'´ ヽ、,,,,..-'i `''─-─'、! i l  ̄ ̄>- ''
.| ╋ `'亠'''ヘ、', i , ' ことを、範としなければなりません
| `''''i'''"´
,,.-ニ__ ,r-'''''- 、
./ ``''-、_ _,r''"´ 、`,
.!. ,'´ , ' `'-、,,,__,,,.r'" ' , .iノ
ヽヽ ( _,,.r'''´ `''-、、,,,_ノ_,,.r'
`''''''''''''''´
___
/ _ノ ヽ
| (> <) クーッ !
. | ι(_人_) ・・・分かっただろ。逆上して危うくキリシタンの
| ` ⌒´ノ
. (^) (^) 教えを忘れかけたことに、恥じ入るばかりだろ
/;ノヽ /iヽ
L/| †. | Lノ
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激昂したキリシタンらに殺されかけたところを、司祭の訓戒で無罪放免にしてもらった、などという一幕もあった・・・
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しかしアルメイダの寛大な対応でかえって面目を失った僧侶側の怒りは、バウムクーヘンの皮のように蓄積して行く・・・
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( ⌒ )
γ⌒ ⌒ヽ
ゝ ノ プンプクリーン
| l |
___, ィ:´: ̄: :`: :ー: . .__
/}彡'´: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ、
/}/:/: : /: : : : : : : : :.l: : : : :..|:..: :.:ヽ _
{三}: :/: : /: : : : : :、: : :,.:|: : : : : |: : : : : V/∧ヽ
. ∧i∧;: : /: : : :i: : /}:X´ :|: : : : : | : : : : : ∨¨ヾ∧
/イ///〉´: : : : jxェュ/ ヽ,': : : : :/|: : : : : : :ヘ //∧
/ /∨/: : : : :..f{ xュ、 ㍉/イ: :/__ト、: : : : :.l: V///ソ
/: : /;.イ: :l: i:l 弋::ソ j/ xュ、l`.r.、..:.:|////
.: /:.{ |: :.|j从 ` xュ、 j}: |:::| :.:|/イ おのれェ・・・何よこれ!
,: : :..:.lヽ|: i:| ' 弋:ソ /:.: |:::| :人: |
. : :..: :..:|: :| 从、 r= 、 ノイ__|:::|__.: : :|
i: : : : :|: :|: : :|ヘ ` ー 、 ) /r':::::'::::'::::Y: :! まるで私が、引き立て役の小悪党じゃないのよ!
|: : : : :|: :|: : :| ヽ、 イ:f´:::::::卍:::::|-‐:':フ
|: : : : :|: :|: : ;| ` ー‐<___|:∧::::::::::::::::::;:ィi´ 頭のてっぺんだけ剃った みょうちくりんが、みんな大好き
|: : : : :|: :|: /心、 /} }ミ、三三∧:::::::::::::/..:..:| ミ ク アイドル
: : :..: :.|__,イ、`寸≧ュf彡 }三}三三ミ}:::::::::::{ :..:..:| この仏教さまから、宗教家のお株を奪えると思うなよ!
. i : :.,:ィ´xュヾヽ `寸f⌒ヽjヾリ三三V::::::::::::::i : : :|
. ;.イィ升三ミヾヽ/三ミヘ ヾ三三i/:::::::::::::::::| :..: :
. //三三三三三三三三ヘ 寸三ミュ、__ノ、:..:..i
,' 从三三j/三三三三三ミヘ `寸三il |三ミx:|
. i !三三三}i三三三三三三ミヘ `寸i! i三タ |
/| !三三彡リ三三三三三三三ヘ /:′ i¨´..:..|
. //| !三三三j}三三三三○三三ミ},ノ::,′ l: :..: :| .... ___
ゞ/ /三三三ミ{三三三三ミr=‐:':´:::::::; !:..: : : ... /|∧_∧| アイドル ウ タ
7: f=ニ三彡'三三三ミ>'⌒ヽ:::::::::::; |:..: : :i .... ||. ( | ( 宗教家なら教義で勝負しろっての───
/: :.l l三ミ> '"´ ,.ィ}:::/ヽ ,.: : : :| ||oと. |
|| |(__)J| 俺もためしに教会に行ってみっか……)
||/彡 ̄ ガチャ
ヘアスタイル \ | /
伴天連様。頭の頂きだけ剃るその 髪 型 は 、 . \|/ ← 心の優しい読者には、ザビエルの髪型に見える
アイドル / ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
南蛮の宗教家のトレンドなのですかのう? . // ̄:/ ̄ヽ l
\________ _____________/ | |O 人O ノ | これは、コローナというのです。
)ノ | >---< |
∧_∧ / ̄ ,--、  ̄ヽ | 「威厳と栄誉」を表しているのです
( ´∀`) ゝ ̄ _  ̄ ノ |
( つつ† | ̄ ̄†. ̄ ̄ l
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━─────────────────────────
, ‐ ´  ̄ ̄ `ヽ、
/ 、 、 \
,.'./ .:/ ;小:.. ヽ:. :\:.:.ヽ
. //:.:.:.:/.:./:. ./ i ヾ:.:.丶:. ...ヾ:ー'、
//,':.:... :.:厶:./- ヽ 弋:.‐\:.:.:. 丶:\
! |:l:j:.:.:´/ ィ天t、 ィ天女、-、:.. ヘ、:.ヽ 引き立て役にされて引き下がる仏僧じゃない。彼らの
! | :.!.:.:.:ハ´ち;;;j ち;;;;j !K }ヽ:.、.! ヽ!
ヽヾj:.ノ小 `::::. ' ::::´ ハイ: |`リ ノ 意地悪もまた、エゲツなくも大人げなくエスカレートしていった
、_ノイ:..:.:リ;:ゝ-‐っ ー- イ:.l::|:. i |
/´/:.:/ ‐<>.、 _., .イ_.l:.:l::|:. i |
/_/∠ ァ┐l !ノーソノl  ̄ ヽ、」::|:. .:i:ハ
, ./´ `∨イしリ / ハ / ヽ ̄`ヽハ
/ |====、∧/ >‐/{ヽ‐‐< l l ヽ r/7-、_
, ' / / / 7〃 {{ヾ〉\ |/ ̄ | 厂し' / /┐
. / / / / {{. \ | | ,/=(_/_/_,人
| / / イ o. {{ \| l/ 'ヾ、/
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『寺院にある住民の共同井戸から、キリシタンだけ のけ者にしていた』てな嫌がらせは序の口で・・・
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| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| お寺の井戸です |
| |
| 切支丹は使用不可だぞ ( ゚д゚)ゴルァ |
|_________________|
.||
.||
.|| _________________ .. ∧,,∧
.|| [_i;_;;i_ _,i__; i ;i_] . ミ,,゚Д゚彡
.|| i;:;i _ i_ _,i__; i ミ つ[_]
.|| i__,i__, i _;;i__;i 〜ミ ミ
.|| i ;_ i_ _,i__,i ;;iiww (/`J
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄⌒⌒ ̄ ̄ ̄⌒⌒ ̄⌒ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/; イx/i: : : : :/ }: : : : : : : : : {三ヘ
,,: : : :´/´/:.彡'j: :.:∠ヽ、 j/: : : : : : :.:.:.{三}_}
,,: ´: : : : : : :/ i 乂{ 心、 /i: : : : : : : :、_{三}: :`ヽ
/: : : : : : :.:.:/ , 弋::ソ^ ,: :/ : : : : :ー:.{三}: : : : ヽ
: : :.: : :.: :.:/ ト、 ノイ: : :/: : : ノ:.7ヽ: : : : :.∧
: : : : : : :/ ,,‐ ‐ 、! 、_彡': :./: : : : : :/ : : : :..: : :. お寺の井戸は、善良なる仏門の子らだけが
: : : : : :/ / ヽ、 ..:: /´:/: : ;, ´ ,: : : : : : :i
: : : : : : , 卍 }}:ヽ ̄‐- 、 /彡,, ´ /: : : : :.: :.:| 使って良い ものなのよっ。切支丹どもは
: : : : : i ! ___ }}: : :ヽ: : : :.`ヽ{ / : : : : : : : :
: : : : : |, :ノェェェェェェュY}: : : : :.ヽ、: : : :> /: : : : : : : : :′ ドブの水でも さらってろっての!
: : : :〃: {三三三三リ: : : : : : : :`ーくヽ /:.: : : : : : : :/
: :.:.!{: : :.:}三三三三} : : : : : : : : : : : } . / : : : : : : :/
: : 八 : : |三三三三|: : : : : : : :/: : :,' ,' / : : : : : : :/
: /: : ! :.:.|三三三三| : : : : : :./ : :./ /.:´: : : : : :.:.:/
/.:.:.:,′: |三三三三|: : : : : :/ : :./ /: : : : : : : :/
. ,z‐ ‐-、
/ \ ,=、
|`l| 」L .|l !
| | 7「 |! .l ハァ? 井戸は地元民の
. } . i' ’
} } ./ / 共有財産だろ!
| /
l ╋
ノ ./
( /
ヽ__, ./
__/ ./
ヽ、 __ノ
──────────────────────
夜分、切支丹の家に投石したり───
──────────────────────
,-==-ォ ● ←石
////////|  ̄`7ヽ
/////////| '⌒´ ノ
//////////l二ニ二
'////////´.: : : : : :.ヽ-、
l///////: :/-、'ヽ : : /: : :.フ
/|//////|イ \ l: :/トl: : :.ヽ 切支丹の家など
/..:|//////|:.l  ̄´ ´_ハ.: : :.ハ
/: : : :|//////|:.|_ /` 、 \/: : / これでも食らえー!
, : : : : : : : :V/////|:.}、>、 ノ l: :レ'
.. . : : : : : : : : : : : ハ ̄ ̄´V\ ___ _/、.:|\
/: : : : : : : : : : : :./ 、卍 ト、/ヽ_l: : : : :`: : 丶
. /: /: : : : : : : : : :./ i /::::::`ー=ニ二二ヽ: .、
,: : : :/: : : : : : : : :, |、__.ノ:::::::::::::::::::::ヽ/\: :) .〉: \
./: : :./: : : : : : : / /〉::::::::::::::::::::::::::::::::|//// /、: : : :ヽ
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
ェェェェェ
_____| |圭|
, ヘ、_人__人ヽ|圭|、
/ \__人__人__人\
/[ヤラナイオ].\__人__人__人\
卍 || r..⌒ヽ ||| |[__][__]| ||
クラエッ ヽ( ゚Д゚)、――――====二二二二*~● || |o===| ||| |[__][__]| ||
|| |====| ||| E二二コ.||
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
\__人_人从_人_人从/
/ ̄ ̄\ _) (__
/ ヽ、_ \ ) がしゃーん! (
(━)(━ ) .u |  ̄ ̄) ( ̄ ̄
(__人__) | 安眠妨害・・・っていうか /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
(`⌒ ´ |
{ | 普通に器物破損の現行犯だろ・・・
{ ij ノ
__ ヽ ノ __
| |=====> く=============| | あはははは! ざまーみろ!>
| | / l †. ヽ | |
| | / /l 丶 .l | |
| | / / l } l ̄ヽ____| |
/ ̄ーユ¨‐‐- 、_ l !__ノ /| |
_ / ` ヽ__ `- {し| / | |
/ ヽ `ヽー、} ./ /| |
ノ ヽ__ `ヽ./ / .|_|
/ ノ | /
/ |/
──────────────────────────────────────────────────────
しかも投石ならまだ可愛いほうで・・・フロイス「日本史」によればキリシタン宅に発砲してきた嫌がらせの例すら、記述されている
──────────────────────────────────────────────────────
────────────────────────────
昼間は昼間で僧侶らは、切支丹に出会うと唾を吐きかけ───
────────────────────────────
/::7ヽ '": : : : : : : : : : : : : : : : : :` 、 r─‐┐
/:://: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ l::::/:::::l
/::/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :`l::::rヘ:::l
/::/: : :/: : : : : : . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : l/: : : :ヽ
/:l/:./: : : : : : : /l: : : : : l: : : : : : : : : : : : : : :.l: : : : : ヽ
/: /: : : : : : : : :/ l: : : : : ト: : : : : : : : : : : :: : l l: : : : : : :',
. /: :l: : : : : : : : : :/ l: : : : : l ヽ: : : : : : : : : : : :l: :l: : : : : : :',
/: : :l: : : : : : : : :/. ',: : : : :l. \: : : : : : : : : :ト、 l: : : : : : :.', 真昼間から、いけ好かない奴らに
. /: : : :l: : : : : : : :/ __ ヽ: : :! __ \: : : : : : : :l:::〉l: : : : : : : :',
/: : : : :l: : : : : : :/ `ヾ、 ,ii,ヽ:l '´-‐ ̄ \ : : : : : l/ l: : : : : : : :.', 会っちまったわねェ・・・
/: : : : : :',: : : : : :.l. ,'圷、、 ヽl, r 〒 ア l : : : : : :.l l: : : : : : : : :',
. ,': : : : : : : ', : : : : :ハ `┘ ー┴' !: : : : :./ !: : : : : : : : :',
,': : : : : : : : :ト、: : :.l: l ノ l: : : : / l: : : : : : : : : ',
. ;: : : : : : : : : l \: l: ヽ. ` イ: :/l/ l: : : : : : : : : :',
i: : : : : : : : : :l ヽハ:| >、 ゝ, イ l: / l: : : : : : : : : : ',
l: : : : : : : : : : ! ペ l:::: / r .. _,、 '゛ l.‐l/ l: : : : : : : : : : :
. l: : : : : : : : : : l ッ `/ー/:l /: : :l !: : : : : : : : : : :
l: : : : : : : : : : :! / 〈: : :.〉 /: : : : : l. l: : : : : : : : : :
. l: : : : : : : : : : :l 。ィ l: : /: :ヽイ: : : : : : : :/‐- .._ l: : : : : : : : : :
l: : : : : : : : : : :.l _ じ ‐ '"/: :l: /: 〉‐‐〈: : : : : : :./:/ 卍 、 l: : : : : : : : : :
. l: : : : : : : : : : : l / l: : :l/: : l ハ: : : : : /: l i l: : : : : : : : : :
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ○)(○)
. | U (__人__)
| U |r┬-| 彡 な、何をするだあーッ
. | ` ⌒} 彡
. ヽ } (いきなり唾かよ・・・)
ヽ ノ
/ ╋\
/ /\ / ̄\____l⌒l
| | \ / ヽ \_____|
Σ(⌒ノ ゝ \__)
─────────────────
平手打ちにしたという
─────────────────
____,xェ=≠=ェュ、__
,. . :‐: ': :´: : :.__z彡'´ ̄`寸三心、: :`: :ー. . . . . . _
_,,: :.´: : : : : : : :./ ヾx: : : : : : : : : : : : : :`ヽ三ヘ
: : : : : : : : : : : , ' Y}}: : :‐:=:=:=:-:ミ:、: :.///_
: : : : /:.:.,, ´ : i }}}: : : : : : : : : : :ヽ: : ///: : `ヽ、
: :./:.// | 卍 | j}}}ヽ ̄ `rヽ≦三三彡′: : : : :.ヽ
: :.:/: : { :. | | ,{{リ \ 7:ゞァ´}7´: :/: : : :__: : : ヽ
/:..: : :.ヽ ‘, | | ,' V ∨:/ 〃: : /: ;, ´、 j: :i: : :ヾヘ
: : : : : : :.:.ヽ ‘, :、 人 / ‘, }:ゝイ: :〃 :/ xュヽ i /:./|: : :i: }イ
: : : : : : :./ \ .::ヽ ヽ`:.:.:´_,二フ´ } ,:/7: :.:/ j:/ 弋:ソ j}|/ !: :/!:.|:|
: : :.: :.:〃 ヾ´ 〉‐‐,フ二、 :.. / ,..イ:i /: :./ / ` ゝ j:// /i:| 貴様が! 転ぶまで!
:..: : :.:/ `¨¨´ (___j___;_ / //: : :| 7:// ̄ヽ xェ寸´/: : :从
:..: :.:/ /: : : : :ゝ ____/: :く: : : { i ∨ 〉:::::::〉 ´ ゞ' ィ: : : :/: :i 殴りつづけるッ!
.:.:.:/ / : : /: : : : : : : : : : : : :f´ ̄Y:/ヽ ー ´ / : /: : /: : :|
:.:/ /: : :/: : : : : :..: : : : : : : : :.| // /  ̄` 7: :´:.: :.:/: : /.:.: :.!|
/ ____ /: : :/: :::. : : : : : : : : : : : / |`7'´/ /: : : : :.:/: : / : : :.八
三心、_x≦}―‐ 、 /: : :/: : : ::、 : : : : :..: : : :./ /| !//∧ /: : : : : /: : /: : : :/
三三三三7⌒^^´: /: : : : : :`: : : _:_:_:_;ノ: ;' ! ∨/,∧ /: : : : : /: : /: : : :/
三三三三{_:_:_:/: : : : : : : : : : : : /:ゝ:.:_;ノ! | V//∧ /: : : : : / : : ′: :./
ミ三三三r‐≠:´: : : : : : : : : : : : : :/: / ,' ! } ̄__j /: : : : : :′: :.: : :.:/
ミ三三三| : : : : : : : : : : : : : : :_:/: {心、_ / | |f´ Y : : : : : : : : : : : : /
.| |
. <\<\ | |
<\\>\> |_|
<\<\\\/\ __
\>\> > <\\ |_|
<\/> </\.\\,>
> < <\ \,>
</\\ \>
l''| \,>
|_|
_
., - ´ `\ 平手打ち?
/ \
,l 、 | どう見てもグーだろヴィジュアル的に考えて!
,i .リ `ー-、 |
.リ _ノ (O )ノ ̄ ̄`ヽ、―ニ
i (○ ) __)⌒/ ´`ヽ _ 三,:三ー三,:
| ::⌒(__ノ/ ノヽ--/ ̄ , ` ` ̄ ̄ ̄
。ヽ 。 )( }. ...| /!
ヽo (__ン }、ー‐し'ゝL _
ヽ ー jr--‐‐'´} ;ーー------
ヽ ヾ┬-‐'ーr‐'"==
.. ノ ╋ 〈
───────────────────────────────────────────────────
ミ ク アバズレ
宣教師の報告を読めば、当時の仏教ちゃんが かなりの武闘派だったと感じざるを得ない記載も、ごまんとあるわけで・・・
───────────────────────────────────────────────────
─────────────────────────────────────────
フロイスはこれらの暴行を記述しつつ、迫害に耐える切支丹を以下のように賞賛している───
─────────────────────────────────────────
| ヽヽ _|_ ヽヽ | |
|\ . | .| | |
| . ノ ノ .・..・
/ ̄ ̄\
/ _,.ノヽ、__\
| ;;;(>)(<) ;| n /^, /人 __
人,.. | u(__人_),;;| l .^−f / ( くそ・・・ガマンだろ。迫害に耐えてこそ
\ ζ^ヽ __j # |++++| | ,ゝ えノ /
) ヾ ど, `ー  ̄ ̄ .ノ  ̄ / (_ キリシタンの教えだろ教理的に考えて!)
- < `´ーヽ ╋ ,ーー' > -
) ) 〈 __ (´
/^ / ,-、 ` f´ ヽ ^\
_,/ / \ j l
〈 ` . / \__/
\_,ノ
・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━
/::/ /::::::::::::::::::::::::/ /``丶、 /: : : //
/;::ゝ┴ー---、、;;_ ``丶、 /: : : : : : : : : ://、
,.-''´,.: >、_::::: : : : : : : : : ://: : : ',
,. ',. '/.: .: / , / /`丶: : : :::::::// : : : : : ゙、
/, '/.: .: .:斗-ィー',〃 /.: \::::://:: : : : : : : : ',
/.: .:.:./ ///〃 、/ ./l .: ヽ/ /::::::::::::: : : : : : :!
/ .:/.:./ .:,ィラ示ミ.〃 /`メ、,'イ. : ハ/::::::::::: : : : : : : /
_//.:.//jイ{。::::c} !,:/、!|`ト、: / ∧::::::::::: : : : : : /
_,. - ''´.:.:.:.:./:/.:.:'c弋;;;;ツ "オう`ミl、/, / ∧::::::::::: : : :/
. __,. ---ー',.´ /.:/〈::::::::::::::::::::::::::.... {。:::::c}ゞィ ./.:/.:.:!:::::::::::::/
´,. -ー "´ ./.:/.:.::.:.`、 :::::::::::::::::: c弋;;;;;ツっ:/./-、.:.|::::::/
,. ' ,. ' .:.:.:.:.:.:.:.\. ァ-ー、 ::::::::::: /:/ :.:/ア リ.:j;/
,. ' ,. ",. ' .,.' .:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.\ゝ、 _) ./.:/ .:./-ー'".:.:|
. // ,.' .;.'.:.:/.:.:.:,. -ー`=ーr=/ :/ .:∠,、.:.:.:.:.:.:.l
// / ,:' .:.:/:.:.:./ 〃:{::::::::://.: .:/// ̄ ̄ヽ:.:.l
:./ / .:/ / ̄ ̄`ー--┴、i:::::::/ .::/::::// ヽi
/ .:/ /ヾ、 二>、ヽ/ :/:::::::/ ゙、
/ .:// .:/ `t、__,.-ヘ_)/.:/::::::::/ `` 、 ヽ
┌─────────────────────────────────────────────────────┐
│ │
│ キリシタンたちが本来ならばちょっとした屈辱にでも幾度も自ら死を賭する人たちでありながら、 │
│ │
│ これほどの忍耐と沈着を示したことは、実際異常なことで、日本の習慣に全く反していることであった。 │
│ │
│ だが彼らは自らの信仰のゆえに、そして司祭に対する愛および修道士の訓戒によって、かくも自制した態度にでたのである。 . │
│ │
└─────────────────────────────────────────────────────┘
/ ヽ:::::::::::
/ :::::'、 :::::ヽ::::::::::
/ \ 、 ::::ヽ ::::::::ヽ:::::::
/ ,イ|\ ::ヾ`.、 :::\ :::::::``‐-.、:: 「歴史は勝者のもの」とは良くいうが────
{ {.l:l r''``<'、ヽ:::::``.、,,__:::::::::::\
{:|::::',::::::::',l:l ___``‐`i::r'⌒ヽ:::::::: ̄``‐-ゝ
l:ト;::::',::::::::',l:lヘ.)::ノ .7 .|::|ヾニ }:::::::::::::::::: 「島原の乱」を書いたある歴史家はキリシタンの偶像破壊や改宗の強要と
リ.ヘ;::ヘ:::::::ヘ `y'゙ .|::| .l /:::::::::::::::::::
.∨ヘ::::; ' ´ |::|./ ノ::::::::::::::::::::: いった「悪事」はいろいろ書くが、同じく第一次史料には頻繁に出てくるはずの、
ヾ |::|r(´:::::::::::::::::::::::
ヽ |::| '、::::::::::::::::::::::: 仏教側の「悪事」はスルーしちゃっているわけで・・・
- ´ |::| .ヽ::::::::::::::::::
`ヽ .|::| ヽ、:::::::::
',::ヽ、 |::|'"⌒ヽ、  ̄ ̄ キリシタンが「滅んだのは当然」というスタンスなんだよねェ・・・
ヘ:::::`ー'".|::|: : : : : ヘ , -'"
ヽ;/ リ``─-- 、 ノ
-‐  ̄ ̄ `丶、
/ ヽ
/ / /〃/{ { ヽ `ヽ. ∧ そりゃ たしかに『国内市場を食い荒らす外資』への、
l / /斗/ハ ィー‐ 、 ∨ l
{ { レテく ヽi>==、\ ヾ│ 警戒と敵意は ここの>1にも分かるんだが───
乂l f r'ハ r'ハ 7ハ\リ l
.八,}弋ソ 弋ソソノ ) 八
ノイ }ゝ" `_ "" { {´ 丶\ 西欧文明とアクセスしつづける実利のためだよ、
/ ,>‐r<_∧!>、 \丶
, -‐" ! ヽ{>ロ<フ〈. | \ もうちょっとその、手加減というか情けというか・・・
// / / y ゝ { ;ヽ ,i 丶.ヽ
{八 〃 ハ { ,.-'‐!、 }_ = ゝ、__i、 }ヽ } }
)/ ヽ(. ヽ人,i' .,. i' `゙ゝノヽl_ ヽ! ヽjイノ
" ` / / ゝ,.| l __.!,r'/ `‐´ "
/` V l .,′´´
`ー'′ ├-/
 ̄
//: : :/ : : : : :l、 : : : : : :__: : :| : : : l !: : :《 《: : : : : : :\
//: : :/: : /! : : l \: : /: : :l: | : : : :l:!: : : マヘ : : : : : : : '.,
〈/.: : :.|: : :l: ヽ: :.\_/\: :.:.l :|!: : : : l:!: : : :.マヘ:.: : : : :.:l: :i
l : : : |: : :l\、\: :、ィTヱァl: |l: : : : :l!__/ /マ》、: : : : l: :l
l: :l: :.|: : :l<ヒリ \: 、ゞー""'!!|.: : : :j!:ィヾ/ : /.: :ヽ: : : l: :l
i ∧: ト、.: !"く 、 /""|゛゛u/ |: : : /! ム,/ : /.: : : :.i: : : l: :l
|′∨: :\ |: : /:.l:.イ: :.イ: : : : : :l: : : l: :l
ト、: : :l 厶イ: :l: : / | : : : i : l: : : :l: :l 知るか んなもん! だいいち、一方的だわ!
V: :l l:、 ` ⌒ / イl:.:// | : : : l : l: : : :l : l
V:l l: :\ ハ∧、 |: : : !: :l: : : :l.: :l
V:j : : : ヽ._ ..ィ //´⌒ヽ | : : : l : l: : : :l.: :l 「逆のパターン」だって、例証は色々あるじゃないの・・・
l: : : : : :|:.:.:.:| , イ:/ ヽ. | : : /l: :l: : : :l: : l
l: : : : : :|:.:.:.:l / // _ | |: /: ,: :l: : : :l : : l 少なくとも「低レベルな信者」同士のばあいはね!
l: :,r----=´r' y' /´ : : ‐-ゝ、! ノ / : :l: : : :l: : : l
l / ___/-'´: : : : : |: : : : :} /:/: : l: : : :l : : : l
_|〈 l f : : : : : : : , : : ‐--: :j:::}/: : :l: : : :.l! : : : :l そもそも他人の縄張りで他人の信者を奪うのは、
|\l',::', j //r-| l : : : :/: : :卍: :-≦:::j′: :l: : : :.l i: : : : :l
_j: : : ヽ::f、 /::丿l: _/: : : : : :‐‐‐-〈::;ノ : : l: : : : l l: : : : :l 侵略以外の何者でもないわっ!
j ̄:/ヾ:|ヽ:`:::/: <:_: -‐  ̄: : : :_ : : : ヽ: : : l: : : : l l : : : : :',
/\: {: : : :ヽ ̄j_ -‐fー  ̄ ̄ヽ二フ_: : ヽ.: l: : : : l !: : : : : :'、
/: : : : ヽ i: : : rr-´: : : : { 、ヽヽ、: : : : : :ヽ:l: : : : l l: : : : : : :ヽ
──────────────────────────────────────────────────────
AAは割愛するが、調子こいてた時期の切支丹が「仏教徒の友人と宗教口論したあげく、偶像(地蔵)にこれ見よがしに放尿した」
とか、「護符の類いを行商していた僧を詐欺師よばわりし、刀で脅して護符を奪った」なんて例があることも、付言しておこう
──────────────────────────────────────────────────────
__
, ‐ ´ `ヽ
/..:/.:/ .;イ :. :.丶.:.: \
〃:.:./ .:./:.:/小:.: ',:.:.ヽ:.:.:. ', アイドル
l:{.:./ .:./\:! l ヽ:.:/.:.:.\:.:.! しかし仮にも宗教家ならキリシタンの心が益々離れる挙は、自重すべき───
i:}:ハ .:7ィ=ミj:ハ >=ミヽ:.:ヘヾ、
、_メ!.:i.:.ハ r'_;j r'_;j ∧:.:}:.fヾ
乂;イ.:.∧ /イ V:.:.| リ 勝手の違う新興勢力に信者の争奪戦で競り負け、
_/ j/_:ノ:.介 .、 ⌒ ,.イ:.l:|:..|:.:.:.!
´/:.:,':.:.:j:|:ノーf夭‐ヘ :j:|:.:l:.:.:.:! 「カッとなって手が出た」のが実態かと・・・
/.:.;ィ7´l:|\/ムヘ/`l:| `ヽ.:.:i
/.:/i // !| に不こ) !|l /!:.:.i 怪僧・日乗上人のロレンソ了斎への狼藉ぶりなど、改めて思い出すわけぞな
/.:/| ヽl l !|/〈/ i| ヽ」 !| !./│:.:.i
,......... _
、__,.ィ:´: : : ヽ: :.`くヽ_
7: : :_: : : :/:ヽ:‐: ヾ}:ヘ
/:jxタ=ミx: : : : : : : : :i》: :ヘ
´ {:i: : : :Vソ: : : : : : : :リ、.: : ヘ
l: : : : :V》: : : : :i:.rヘゝヽ-、i ・・・・・・
|: : : : : i__>‐ヾ{` ヽ
__r‐、__xt!: : :..: : | 卍`ヽ、 ヽ
r{ /r'_,ィ升i|: : :..: : :| :, ヘ
xf乂ノ三三fi|: : : : : :.|7ハ7ハ :.、 } ∧
{ミ三三彡'7t|: : : : : : |/∧/ゝ¨´ :.
. ハ三彡'////|: :..: : : :..|>‐ヾ' `ヽ :.
{三ミ//////|: : : : : : :| __ヽ__ノ:、 :.
`寸///////|: : : : : : :|r:':{{ :.:.:.i:{.、:ヽ :.
' / /::: ,.イ ::: / |:: /´ | :::|! ::::: |\:::
.| ' / .'.::... / !: / |:::! !::::ハ ::::::|:::::\::::
.| | ::!:::::| ::::j -‐|‐|─ ト::| l::::| -‐─ヽ--ヾ::::
i⌒v::::|! ::|::::::ィ:´::| |: | |:::| ゝv ゝ:::::ヾ::::::ヽ 宗教家が粗暴に ふるまえば、負け自認と見なされたハズ・・・
| v ::| i: l ::∧:::::| V -- ゝ \ __ \::::\
| |:::|:: !:::l:::| ヽ_:l _ __ __`_ー 思うに宗論では、相手に強みがあったのも事実なのでは?
| | ::ハ::ij:::ハ::!イ`弋ゝ-'フ`` ´ !ノ__フハ
| | :::|:V:::::::ヽヽ  ̄ ` ´
, -v ,イ V::| ::::::ハ::\ ::::::::::: ,. ::::::::::::::
, -<. `| ` ヽ| :::/ゝ∧`´ <:i ご存じザビエルがフカラなる禅僧と問答した逸話など見るに、
, '⌒ヽ ヽ ヽ ヽ/ヘ/::l!
! | | -.ハ V|!:::∧ 僧侶が強引な論法で煙に巻いていた実情も透けて見える───
l ー| | r トi_ノ ゝ |:|:::|:::,.\ ´ ` . イ
| 人 i´ト l_ノl ノ/:::j:/::|::::ゝ.、 イ:::: |:::::
──────────────────────────────────────
,.xzzzzzx、
,イ///=‐='//ヽ
,':Y´ u. `℡
l:::》___ ___ {/l
l:: :::::::::::八::ェェ::: V_ 日本の禅僧ってcrazy!
l::::.ヽ /!_ u.イ リ
乂::::} }::::::リ` l !ノ 「鹿児島でも忍室という80歳の僧侶と”霊魂が不滅かどうか”
l::V:::::―- ノ
i:::::::::::_,.イl 議論したが、明確に答えない。考えは首尾一貫していない、
,小:::::::::::l 人
/:::| ゝ==< | \ 肯定するかと思えば、否定する(1549年11月5日付け書簡より)」
_ - ´l :::::::|'´ 》::::《` | l` ー _
´ / | /:╋ヘ | \ `
l | ,.:::::::::::‘ | l
l ! !:::::::::::::l ! l
フランシスコ・ザビエル(1506-1552)・(演者:ラヴクラフト @クトゥルー神話)
┌───────────────────────────────────────────────────┐
│ │
│ いわずと知れた日本初の宣教師で、バスク人。バスク人といえば言語の特殊性が有名だが、じつは地味に商業捕鯨の ...│
│ │
│ 元祖でもあり、ザビエルの時代はその興隆期でもあった。黒船ペリーとの妙な接点を感じるのは、>1だけだろうか? │
│ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ │
└───────────────────────────────────────────────────┘
─────────────────────────────────────────────────────
ザビエル
このときフカラなる禅僧は、公案(禅問答)のルールを知らない宣教師に以下のような禅問答をしかけ、ドン引きされている
─────────────────────────────────────────────────────
_ __ ,.‐…‐-ミ /マハ
_ . : : .:⌒`: : : : : : : : . ヽマハ^ヽ
/∧ /. : : : : : : : : : : : : : .\: : :マハ : :.
γ//`厂. : : : : : : : : : : : : : : : : :.' , :マ/ : :',
|〈〈::/ . : : : : : :/{i : : : : : : : : : : : . i、} : : : :.
,. -―-ミ ,. -―-ミ |: :∨.: : : : : : :,' 八 : 禅i|>、 : : : : : 「l|:. :. : :i
. / \/ ',. | : :|. :i : : : : : 1 ̄`ヾ、 i|x≦、: : : ::|ll| : : : : l
{ } |: :|个: : : : : レ示ミヽ jN{r勿!}、: : :|ll| : : : : :l
: ; |: : :レ' | :i : : : :{r勿} ゞ="| : : :|l」: : : : : :l
. ', ,' |: : : : ::|八: : : :.` ¨´ ' '' } : :,' | : : : : : l ザ・ビ・エ・ル・くん♪
‘、 , ' | : : : : :| \:./∧'' (  ̄) /| :/ | : : : : : :l
\ / |: : : : : :| \/j ≧s。 イ ト、j/:\ |: : : : : : :l わたしのこと、知ってるよね?
丶 , ' |: : : : : ::| _ヽ!└=} x≪}__  ̄`|: : : : : : :.l
`ヽ/ |: : : : : :.:| /⌒ `{i . :厂ヘ、: . : .リ‐-ミ : : : : : : :l
____r‐- _ | : : : : : : | i 、 ,'{i ∧__∧ : 〃 ', : : : : : : l
≦ミ ー-^、‐- `ヽ ,⊥_: : : : : ::| | }/ {k: :/ ,' V/: :', } : : : : : : l
` ー‐≠x/::::::::ハ : : : : :| r==ミ/. : . :/ ′: : : : :∨ {: : : : : : : :l
/::::::::::,':::::ヽ :| }:::::::,' . : . / ,' : . === : } 卍 : : : : : : : l
{:::::::::::{:i::::::::::' , | ノ:::::::{. : . :,' .,' . : . : . : .├=┴ュ : : : : : : |
禅僧フカラ
. -―-......_
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._:.=―'''
,':.:.:.:.:.厂 ̄ ̄ ',
i:.:.:.:.:.:.} ´ ̄` }
r=、:/ ニ_ ,ニ, ・・・・知らんがな。
| ry ヽ tッ )) (ァ{
ヽ ', / 貴殿とはこれまで会ったことが無い
〉‐l `l __,ノ..,
' \ , -= '
___ノ \  ̄´i―- __
ノ| <\ >―‐ ' \ 丶
/ l \>-< /ヽ ヽ l
/ .| ∨ |\╋―┘丶 ヽ !
/ /∨ ∨ .∨ | / ト 丶 ヽ !
/ / ∨ ∨ Y /:/ .l l l l |
/77 _ ___ _
, -‐〃/ ´>‐=-:.:.:.:.:.> 、 rr-┐
,イ:.:.:〃/:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ|l:l|
. /:.:.:.:.:.|l:l:|/:.:.:.:/:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:ヽ|l:l|
/:.:.:.:.:.:.:|l::/:.:.:./:.:/:.:.:.:}:.:.:.:.:イ:.}:.:.:.:.Y/、
,':.:.:.:.:.:.「Y/:.:.:./jノ レ 禅.:.:.:/:.:イ:.:.:.:.i:.}:.:.ハ
l:.:.:.:.:.:.:|ll }':.:.イ斥示 ,イ:.:ノレ'`j:.:i:.:.:i:.ハ:.:.:', フン。百度も会ってるのに、知らんというのね。
. l:.:.:.:.:.:└イl:.ハ:l 込ソ //示テ7:./:.:.jノ:.:.:.:.:.',
!:.:.:.:.:.:.:.:.`!:iヘ:i , 込ソ/イ:.:リ/:.:.:.:.:.:.:ハ つれないなぁ……
l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:レ 个 `‐ - イ/j:./'1:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.', ム>- ≦vr'´jノ ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ あんた比叡山で、私に商品を売りつけてきたじゃないのw
i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i ,.ィ' ヽ_/ i:l ',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
l:.:.:.:.:.:.:.:.:, '´ ハ 云 ijハ 卍}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',
l:.:.:.:.:.:.:.:.{ j jノH' `ヽij } ,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:, あなたは嘘つきなの? それともBAKA? どっち?
i:.:.:.:.:.:.:.:.l ヽjノ l:.:l == .|.===l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
l:.:.:.:.:.:.:.:.:', / .l:.:.l l:::::::::::l{i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ
,.. -――― 、
.ィ////////////// ::..
////////////////// :::..
////////}´¨¨´ ̄ ̄ ヾ:::::::. (聖書にかけて)マジ理解できねーyo! いい加減なことを言わないでほしいne!
//////r ' ::::::
////// :::::: 商人でもないし比叡山には行ったことがない。BAKA扱いするなら、思い出せるよう説明きぼん!
///// `¨゙ミx, ,::::::
}\/ モ折ァ} r:::::::: l`ヽ、
{ l! :,:::::: l! i `ヽ、
ゝ=' :,: / ヽ-一'′ \_ ィ
ハ ´`ー ' イライラ / ,. ‐''"``'' -、 |
', / _ ::' / .r''" ,> ヽ_
: ` 、 〃 ´  ̄:: |. ///// ‐ _.,.. ‐''":/ /
` 、 ,:: l ///// /::::::::::/ /
\ ` ァ-‐'′ > / / /:::::::::/ i
:.:.:.ヾ /\ ! / ' /:::::::/´ヽ ヽ
:.:.:.:.:.\ ./.:.:.:.:ヾ ト、__,.ノ /// /::::, '-、 ノ 〈_
\:.:.:.:.:.\ /.:.:.:.:.:.:ハ、_ ヽ. /// // /::::/ ,ノ/ヽ 〉
:.:.:i}:.:.:.:.:.:.:}ィ.:.:.:.:/.:.:.:.:\ 〈 / / /:::::::ゝ'" ノ r─'′
:.:.'='"¨¨`Y}:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ ! / /::::::i´、ノ ,/ヽ |
:.:.:.:.:.:.:.:.:./╋.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:, 、一'′ /// /, /::::::::`ァ‐'" ,.ノ ヽ_
:.:.:.:.:.:.:.:.:.ゝ.イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:、 ヽ /// ///::::::::::,へ
__r‐-ミ
-‐━…‐- /∨r‐-ミ \
. . . . . . . . . .___. . . . . . . .{_人( rぅハ }‐-ミ
/. . . . . . . . .´. . . . . . `丶. . . . L」辷^ア 丿. . . . `丶
. -‐=ァ' . . . . . . .′ . . . . . . . . . . . . .\. . . .〈\. . . . . . . . . . . . \
/. ./ /. . . . . . . . |. . . . . . . . . . . . . . . . . .\. ∧ \ . . . . . . . . . . . .
. . . . ./ ./ . . . . . . . . .| . . . . . . .、. . . . . . . . . . . .\ 〉 ゚。 . . . . . . . . . . .
/. . ./ ./. . . . . . . . . . | . . . . . . {\. . . . . . . . . . . . .゚。 . ° . . . . . . . . . .
./. . ./ //. . . . . . . . . . .∧. . . 禅. { \. . . . . . . . . . . .° . . . . . . . . . . .|
//. . ./ //. . . . . . . . . . ./ . . . . . .{ -‐‐\. . . . . . . . . . . |. . . . . . . . . .|
. /. ./. . ./ / ′〉 . . . . . . . /-‐- 、. . . .{ \ . . . . . . . |∧ |. . . . . . . . . .|
.′. / . . { { { | . . . . . {∨ \. .{ V. . . . . . |/∧___|. . . . . . . . . .| しらばっくれちゃってw
. . ./. . . .人__{丿 { . /.. . .{{ \〉 x竓芋ミメ . . . . |. . } | }. . . . . . . . .|
.. . ./. . . . . . ./ ∧ ∨ |. . .{{ r竓芋ミ ′rし.:ハ }.. . . .ハ .} | }. . . . . . . . .|
. /. . . . . . ./ / | |. . .{_ _7 rし:ハ 乂__.ソ. . . . ぅノ } | }. . . . . . . . .| 1500年前、比叡山であたしに絹織物を
../. . . . . . ./ / } | 人 . {乂_ 乂__ソ /. . // } | }. . . . . . . . .|
.′. . . . . .′.′ } | \〉<⌒ 、 厶イ八 / } | }. . . . . . . . .| 売りつけて来たじゃない。
. . . . . . . .| } | }人 / / / 丿}.. ┐. . . . .|
. . . . . . . .| { 〈\」 _rく\-┐ ー- ' / _」⌒厂〉‐-ミ / /. . . . . .|
. . . . . . . .| {. \\/ 、\〉 ━‐-ミ . . ´........./ / / ∨ /. . . . . . | まだ、売れ残りが あるんじゃなくて?
. . . . . . . .| { . \ V..................... `丶 ≧=≦ /...............└く,/し'^ ′′. . . . .|
. . . . . . . .| { } し′ ............................ 厂 ̄∨.....................................| {∨ . . . . ∧
. . . . . . ./| { } | ................... \___|.......... |__ノ.............................. | { ゚。. . . / . ゚。
. . . . . ./八 } !..........................ー-ヘ、 丿‐-.............................. | { . . / . . . °
. . . . ./ \_〕 〉 ‘..................................... 厂\................................... | 〈 ∨. . . . . .
. . . . ′ / }............................. / }.}\............................. | . } . . . .
. . . { / /}....................... / / 卍_}......\ ..................... | . /. . . . . .
. . . { /八___ . -‐.... // /辷_}............〕iト ..____丿 /. . .ノ. . . .
. . . { / ′ /.............// /辷__}.................| ∧ ∨. / . . . . .
___
,.:<:::==ミ::、
i:r'"´ u. ハ
|:{___ ,...._ {:|
j::}::;;;::八:::ー:)Vハ ( ツッコムのも馬鹿らしいけど・・・)
{::〈ー '.:i__`¨´ i |
ヽ:ハ .:::{ |´
}::i -‐- ノ 貴殿は、おいくつになられる?
|、: ._⌒ イハ
/{ ヽ __/ }、
_ イニニ\ /ニ丶、
_ .<ニニニニニニ\_ /ニニニニ=- _
/ニニニニ>ニニニニニニ╋ニニニニニ/ニニヽ
'ニニニニニニニニ>ニニニニニ.\ニニ/ニニニニ∧
{ニニニニニニニニニニニ>ニニニニ`くニニニニニニ∧
|ニニニニニ}ニニニニニニニニニ>ニニニニニニニニニ∧
|ニニニニニ|ニニニニぃニニニニニニぃ:}ニニニニニニニ∧
. -‐…‐- .ニニニニ7
/ . . . . . . . . . . . \ニニく
/二二、. . . . . . . /. . . \. . \二-
.{二二二. . . . . ./. .{. . . . . . . . . . ‐ニ|
/ . . Vニニ}. . . ./ . ∧. . . . . . . . . . .V
. /. . . . |ニニ. . . /. . /. .}. .}. 禅.|. . .| . . .
. .: . . . . .|ニ7. . /. . / . /. /. . ./|. . .|. . . }
.:. . . . . .|ニ7. . /. /}. / }/. . ./托冖}. . .八 ───52歳だけど・・・
. .: . . . . . |<{__彡x..:圻¬/. ./{.ツ .: . /. . V
.: . . . . . .| }.\. .辷ツ |/ { 从./ . . . .
. . . . . . . . |/. . . \{、 / |. . . . . . . それが、なにか?
. . . . . . . .|. . . . /⌒ヽ`ト _´ イノ |. . . . . . . !
. |. . . . . . .| . . /{ \ { \ト . |. . . . . . . . !
. |. . . . . . .|. / 爪{\}ヘ `ト、. . . . . . !
. |. . . . . . . j/ 、 ∧___〉. 丶 ', . . . . . .!
. |. . . . . . /⌒ヽ \_{ .. . . 〈 . . . . . . .!
. | . . . . . { 、 ′. . . '. i. . . . . . .!
. |. . . . . . . 、 ',. . . V ', {. . . . . . . !
. |. . . . . . . . 卍 、 ', . . .∨ } | . . . . . . . !
|. . . . . . . . 、 、 j__. . . 「 {__j. . . . . . . . !
,.ィニ三三三ニ=x、
,イム=ニ三三三テ三℡
/'´ u. ヾ三三X
, u. V三三l
l u. V三三!
ヒ=ミ、 彡ニ=- V三人
Y丕う ィ丕ニ‐ u. i´/⌒i 52才の貴殿に、どうやれば1500年前に絹織物を売り
l リ i 厂j. l
i / ι' リ つけられると いうんです? 貴殿は日本の歴史を
i `='´` u. L彡'
i __ /| 知らぬのか? 人が住み着いてまだ1000年だ。
i ー ,.イ |_
i / λヽ
廴__,. イ ,.イリ三℡._ そもそも比叡山すら開いておりますまい・・・
,不、 ,.イ /三三三> _
_,. <三| \_,.イ /三三三三三三>
,. <三三三ニト、/三ヘ./ /三三三三三三三ニ
,.<三三三三三ニl l╋| /三三三三三三三ニニ
/::7ヽ '": : : : : : : : : : : : : : : : : :` 、 r─‐┐
/:://: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ l::::/:::::l
/::/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :`l::::rヘ:::l
/::/: : :/: : : : : :.,ィ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : l/: : : :ヽ
/:l/:./: : : : : : : / l: : : : : l: : : : : : : : : : : : : : :.l: : : : : ヽ
/: /: : : : : : : : :/ l禅: : : ト: : : : : : ┛┗: : : :l l: : : : : : :',
. /: :l: : : : : : : : : :/ l: : : : : l ヽ: : : : ┓┏: : : :l: :l: : : : : : :',
/: : :l: : : : : : : : :/ヽ ',: : : : :l. \: : : : : : : : : :ト、 l: : : : : : :.', チッ! チョーつまんない男ね あんたって!
. /: : : :l: : : : : : : :/ \ ',: : : :.!/ \: : : : : : : :l:::〉l: : : : : : : :',
/: : : : :l: : : : : : :/ r─- 、ヽ \: :l r──r┐: : : : : l/ l: : : : : : : :.', アイドル
/: : : : : :',: : : : : :.l l. l::::::::::〉 ヽl. ',::::::::::!/l: : : : : :.l l: : : : : : : : :', ( 宗教家の年齢聞くなんてサイテー!)
. ,': : : : : : : ', : : : : :ハ ヽ:::::/ ヽ::::ノ !: : : : :./ !: : : : : : : : :',
,': : : : : : : : :ト、: : :.l: l ' l: : : : / l: : : : : : : : : ',
. ;: : : : : : : : : l \: l: ヽ イ: :/l/ l: : : : : : : : : :',
i: : : : : : : : : :l ヽハ:| >、 ─( イ l: / l: : : : : : : : : : ',
l: : : : : : : : : : ! l::::/ ` r .. _,、 '゛ l.‐l/ l: : : : : : : : : : :
. l: : : : : : : : : : l `─ /:l /: : :l !: : : : : : : : : : :
l: : : : : : : : : : :! 〈: : :.〉 /: : : : : l. l: : : : : : : : : :
. l: : : : : : : : : : :l l: : /: :ヽイ: : : : : : : :/‐- .._ l: : : : : : : : : :
l: : : : : : : : : : :.l _.. -‐ '"/: :l: /: 〉‐‐〈: : : : : : :./:/ 卍 、 l: : : : : : : : : :
. l: : : : : : : : : : : l / l: : :l/: : l ハ: : : : : /: l i l: : : : : : : : : :
───────────────────────────────────────────────────────
海音寺潮五郎は「武将列伝・大友宗麟編」で、この実話をこう評した。「(禅では)相対的な有無は同じ。会ったのも会わないのも同じ。
しかし西江の水を一口に飲み干す底の禅的気合が西洋の合理主義とまるで合わなかったのは、余儀ないことであった」と───
───────────────────────────────────────────────────────
──────────────────────────────────────────────
だが生憎 ここの>1は、この逸話から もうちょっとアケスケな「類似例」を連想してしまう。
そう。1976年6月26日、日本武道館で開催されたアントニオ猪木とモハメド・アリの、「世紀の一戦」をである・・・
──────────────────────────────────────────────
寝技じゃなく、起きて戦えよイノキ。ぼこぼこにしてやんよ
_,,..,,,,_
∧_∧ ./ ,' 3 `ヽーっ
( ・ω・)=つ≡つ rv ! ,、 l ⌒_つ
(っ ≡つ=つ | | l/ | `'ー//-‐'''''"
/ ) ババババ | l | | / /
( / ̄∪ ヽ | l | l , -, / /
ヽヽ! j l、 V / ,./ /
ヽ' _ | l ,.--'´ /
l ´ ー イ l--‐‐ /
l / l /
ヽ { j _ ..---´´
ー --‐ ´
七 ヽ l、レ ノ | | 十_ヽヽ |! |!
(j `j |不 ノT ノ | 、_ 。。
・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━
__ _
. : : ´: : : : : : : : : : : .
/: : : : : : : : : : : : : : : : :\
/: /: : : : : : : ハ: : : :丶: : : : : ., フカラ師が やりたかったことは、ここの>1にも分かるんだよ。
/:/: : : : : : l: : /l{ ヽ.: :{: :.\: : : :′
/:///: :j :/l: / { \l\: :\: : :' ケンカ
j:ハ: :/: :__;/斗f'′ 丶ー_、」_l_: : :'ト | 要するに「宗論したいなら、俺のリングにあがれ」って作戦だな。
{ 厶': : : :灯f心. イ汀心 ハ: :|i :|\
_乂i:l: : : : } V)ツ V)ツ/ 八|i :| ) でも「禅問答」自体、「第三者にはワケワカメな会話」の比喩にされるほど
八:/: :八 .:.:.:.: ' .:.:.:.:./f'′jノ: |
_/ /: :/; :个 . 丶 ,.イ.:l: : : : : :| 仲間内に特化したルール……不利を察して、対話を拒絶していたのだろう
_厶イ: : : |: :rく≧-≦゚┐! :|: : : : : :.
/: /: : :rl:|爪 f{ f{ 爪l:|、:_: : : : .
. /: 厶-‐八l >'宍'<⌒^l:|\ `ヽ: :. 彼の信者は納得するだろうから、その限りで有効な防衛戦だとは思うが・・・
/: :f{ / | く/:介:\ > l:| } /}: |
-‐  ̄ ̄ `丶、
/ ヽ 政治力はあるが宗教家としては水準以下の仏僧がバテレンとの
/ / /〃/{ { ヽ `ヽ. ∧
l / /斗/ハ ィー‐ 、 ∨ l 宗論を避け、露骨な実力行使に走っていた例は ほかにもある───
{ { レテく ヽi>==、\ ヾ│
乂l f r'ハ r'ハ 7ハ\リ l
.八,}弋ソ 弋ソソノ ) 八
ノイ }ゝ" `_ "" { {´ 丶\ 例によってフロイス「日本史」西九州編Ⅲから引用すると・・・
/ ,>‐r<_∧!>、 \丶
, -‐" ! ヽ{>ロ<フ〈. | \ 彼はタケトという法華信者の狼藉について詳述している
// / / y ゝ { ;ヽ ,i 丶.ヽ
{八 〃 ハ { ,.-'‐!、 }_ = ゝ、__i、 }ヽ } }
)/ ヽ(. ヽ人,i' .,. i' `゙ゝノヽl_ ヽ! ヽjイノ
" ` / / ゝ,.| l __.!,r'/ `‐´ "
/` V l .,′´´
`ー'′ ├-/
 ̄
━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━
__,. -‐  ̄`ヽ、
_ /: : : : : : : : : : : : : :`⌒\
´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./^´´ `<:.:.:.:.:.:.:ヽ
/:.:/:.:.:/:/}/ ___,,ヾ:.:.:.:.:.:.';
///:/ /|:,/ イ y≦=ニ二、_}:.:.:.:.:.:.}
|/|:.:/斗≧===>=く::::::::::::::::::}}¨ト、:/⌒'.
|八 {{::::::::::::::j´ ヽニニ二ノ L//⌒) { 法華宗は超サイコーw
代二ニイ、:::::_.ノ ′Y/ ,ノ
ヽ| ` __ _,ヽ ( /
`t彡- 一¬^フ j/
ヽ、//----/ / |
,;;<x'´ `こ二 , ′|
゙/ rト、 ___.... イ / ∧、 />ヘ、
__/ ∨ `丶、 / | \_ </ />、
 ̄ ̄ ̄ ̄〈  ̄¨フ=弋, ∧ \ >―- / // \>
/ ∧ ヽ / } 、 ヽ \/ // /
タケト (演者:張維新 @BLACK LAGOON)
─────────────────────────────────────────
というわけで、還俗した元僧侶のタケトという人物が起こした教会妨害工作の例をご紹介
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かれは山口城下に流れ着いた よそ者で、教会から二つ街路を隔てた法華の寺院を管理・差配していたが───
────────────────────────────────────────────────
______
/::::::::::::::::::::::::`ヽ
/〃〃:::::::::::::::::::::::::::` 、
/:::::::::::::::/.ィ//:/"´``ヾ`ヽ
i:::::::::: //// /// ミ:::::::', 住職が機嫌を損ねて出て行って、
i|::::::, /// / ハ ミ:::::::',
从:j// 乂==-、,_ _,、-==ミ Y:::/ 「空き家になった寺がある」とな?
乂:::{_仁三三三}⌒{三三三气_}::{
/⌒YV三三三/ ∨三三三jY'^ヽ
{ {⌒j `ー─</ 、`ー─< } し'} おれは還俗しちゃいるが、法華の経典なら
\`ハ ヾ.:.::ノ ハ. /
`ー:. ーヤニニニニニニ= ァ // 諳んじている。寺を続けさせてやるぞ!
/ヽ ヽ / イリ
/ ̄ ̄`ヽ \___/ /ヘ:\
圭二二ニ=─-、_)、_____/ ∨::\、
/, ′/´ ̄ ̄`ヽ 八 / ',::::::∧`:::...、、
_ .. ´.::/ , -―- 、__ソ /二∧ j!:::::: ∧:::::.:.:.:` . . 、
. : :.:.::::/ / , -―- 、__ソ'///∧ ハ:::::::::∧:::::.:.:.:. . . . .
. . : :.:.:.:::{ / _ `ヽ∧////∧ / ! ::::::: ∧:::::.:.:.:. . . . .
. . : : :.:.:.::::::::l ////`ヽ丿 ∨/V〃\ / ! :::::::::: ∧:::::.:.:.:. . . . .
. . . : : :.:.:.::::::::l `Y/////ヽ }//{ ′ ! ::::::::::::: ∧:::::.:.:.:. . . . .
__{\{\{\{\
\:::::::::::::::::::::::::::::`ア
<:::::::::::::::::::::::::::::::::::>
∠:::::::::::/|::::∧::::::::::::\
これで宗徒の者どもも助かります /厶Ⅳニ ∨ニヘ::::::::::厂
/ / | 〈 ∨Ⅳ
よろしくお願いします / / | rェェ } ´)
xく._ 八 L. 」 ,イ
厂 ̄く ゝ、__/| ̄>
──| \ │ / / ̄ \
|__l く__∨__」
| | r─┐
| |  ̄ ̄ヘ
────────────────
しかし、あるとき・・・
────────────────
______ ______
/ __ ___ \ / __ ___ \
/ /_/ | \ ./ /_/ | \
| _/ \/ | | _/ \/ |
| / ___ /\ | | / ___ /\ |
| _____. | | _____. |
\ / | \ / \ / | \ /
\______/ \______/
\||||||||||||||||/ \||||||||||||||||/
 ̄ | |  ̄復活祭ワッショイ !  ̄! !  ̄
\\ │ | 復活祭ワッショイ !. │ | //
\\ │ | 復活祭ワッショイ !. | | //
. + | ∧__∧ ∧__∧ ∧_∧ | +
|( ´∀`∩(´∀`∩)( ´∀`) O
+ (( O ( .† ノ(つ.† 丿(つ .† | | )) +
| ヽ ( ノ ( ヽノ ) ) )│
|__|(_)し' し(_) (_)_)_.|
,ィ
/i イ/::/,イ へえ。復活祭っていうんだ・・・
ト、/:::|/::::::::::::::/
ゞ::::::::::::::::::::::::::::':: ̄フ 華やかなもんだな
≦::::::::::::::::::::::::::::::::::::< ハ
<:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ { `}
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::≦´ ,. :-― :.、 |^'{
`¨7::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ミ≠ /: : : : : : : :ヽ} !
/ィ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::< 从 : : : : : : : : ヘ !
|/|::::::::::::::::::::::::::::::::ト、 {:',: : : : : : : : : : ハ ',
. レ|:::::::小::::::|:::ツヾ リ|: : : : : : : : : : : | i
从/川 .刈∧|\ ヽi: |: | : : : : : : ::|⌒ヽ キリシタンって、ほんと信仰に
,,." `ー‐ 、 .|八:|: :: : |: : ル' i
f´ ヘ ,,.ヾ: :从:/: :ヽ .ノ 熱心だよね。あれは感心するわー
. j ∧ ./ヽ : : ″: : : : : :Y
/ 、 / i ', { ∨: : : : : : : : .:|
. / \ __,,,ォ≦ / .| ', i | : : : : : : : .:.:!
〈 ∨ ヽ . / | 〉 .| |: : : : : : : : : |
ト、. ∨ `¨ ./ | ,/', ゝ..,, }: : : : : : : : : |
────────────────────────────
仏教徒たちが、「キリシタンの復活祭のすばらしさや熱心な
振る舞いに感銘を受けている」のを知った彼は───
────────────────────────────
| : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : :, -‐ '' ./: : : ../:/
. V: : : : : : :/: : : : : : : : : : : : :/ ,-‐、/ : . //:/
V: : : : .|: : : : : :// :.// 〈;';';';'\/ /:./ __
, -‐ミ: : : : |: : : :/ ./:/ ./ 〉、;';'ノ\ {: | _/ノ ヽ
/ .,‐、 ヽ: :||: : :/ /:/ /ィ \ .\| -‐''¨  ̄ ノ キリシタンが何ぼのもんだ、異国の宗法ごときが
. / ./ ヘ .}: ||: :/ {/ -‐'' \ .\ ,<
-‐/ ./ ./ヽ{: } Y,彡'ミ三三三ミ、_ / \ \ < __ 調子に乗りくさりやがって───
./ { { { .Ⅳ∧ ___≧ミ三三ミ、/ .\ \ __,..-''三三三
. ヘ ', iヽ _j Ⅳ∧ ////////// >'' / \ __\三三三彡__
ヘ { |酛| ./////////// ,'' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ./ ノ }/////
. ヘ } .| |////////// ,''  ̄ ̄ _ ノ-‐ミ///
. ヘ /ヽ.| |//////,/_ ,'' _ _,..-‐──‐≦ }//
\\ }.| V////'´ ィ’ i | |///\_ノ \ ///
ヽ ゛ | \/ ,''¨ヽ i | .V//,/ \ .\///
> ! | r'' } i .|  ̄/ \/ ̄
,、_.厶 、__トト:ハノL.、
jV.::::::::::::∨{、 、__トト`:::::::::::::::::::厶イ ゾロゾロ・・・
Ⅳ¬‐、_:::::::ハ ≧::::::::::::::::::::::::::::::::≦ イヤガラセ
/=` 、_ ,>:┴そ:::::从V从ーV|::::::そ--.、 で、妨害工作って わけですね♪
=/ : : : : : : :`Yi = =Y!::ハ|. . . . .\
、- 7: :从: : :∧: :从 ー一 从{. . . .、.トN.い 面白そうなので のっちゃいますw
{≧='イ/ =ヽト|=|イ: : :{≧zz≦}{. .从h、ト| U }N\
/ー┘ :|ヘ、 ー 厶/:i__/::/| \.{ U -' .イ`つ \
/J ̄≧z≦ヽ{\_|::::::::く__}_/}`7Tて__j }
法華の信者たち
────────────────────────────────
・・・『その悪魔的な嫉妬の念から、それを堪えることができなかった』───
────────────────────────────────
_____________l_| ◎〜◎〜◎〜◎〜◎〜◎〜◎ |_l______________
///////////||ロ''''''''ロ''''''''ロ''''''''ロ''''''''ロ''''''''ロ''''''''ロ||ヽヽヽヽヽヽヽヽ
~~~~~~~~~~~~"|li ||=====================|| il|~~~~~~~~~~~~~~
|li || ╋ || il|
二l二l二l二l二|li ||=====================|| il|二l二l二l二l二
〜◎〜◎〜(゙.|li ||| ̄| ̄| ̄| ̄|| |ガラッ .|| il|.゙)〜◎〜◎〜
|li ||| | | | || | || il|
|li ||| | | | || | || il|
|li |||_|_|_|_||_| ∧_∧ .|| il|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|li ||| o . |_| (・∀・;) ||< おや、これは ご近所の法華門の方ですな?
|li ||| ̄| ̄| ̄| ̄|| |⊂ .† ) || il|\_____________________
|li ||| | | | || | | | |...|| il|
;;,, ,,;;;|li |||_|_|_|_||_| (__)_)|| il|;;,, ,,;;;
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄"''""''"''''"'''""''"""''''''""''"'''' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ゝ/´/////彡∧i‐-、
/////>≦_フ´゙゙‐-、∧
/////{::::::::::::::::ヽ=γ ̄>、
/////ゝ、ヽ:::::::::::::::ノ \::::::::::ヽ
,//// `  ̄ ̄ 〈⌒´i‐‐、´
γ⌒ヽ' ,, ヽ ノ i はい、そうですよっと。キリシタンの
i |i、`) 'ゝ二二二二7 ,
、` ヽ `‐-==- i 説教を聴聞いたしたく参上した!
、ゝλ i
∨i 、 .<三ヽ ノ
∨ \‐‐ ´/////////
〉 \/////////,i
/ {` 、 \ 、` ヽ////,i
ゝ´:::::::∧、  ̄ ‐-,-ヽ-‐iヽ
´::/::::::::::://∧:. /‐-‐∨ i∧、
──────────────────────────────────
復活祭の日の正午。彼は何食わぬ顔で配下の門徒をひきいて、教会を訪れ・・・
──────────────────────────────────
-‐.... ̄ ̄...ヽ__
_ /:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.::.:.:.\
ノ:.:.:.:.:.::.:./}:.:./⌒~¨¨¨ヽ:.:.:.::.ヽ
/:.:.:.:.:.:从{ 从:{, -‐=ニミ、 ',.:.:..::.:i というわけで お邪魔しまーす
/ィ:.:.:.:./_,ノ }! _____}:.:.:.::.:|
, - 、 |:.:.:./≦ ___r=ミ///////}¨込-‐、 信徒の方々と、同席させてもらいますよっと
i ', |/{:{,イ////// V/////ノ V/~} }
| i { }V/////  ̄ ̄ 〉y/
/⌒} } | i |  ̄ ̄ ヽ ` _ ノ ノ:\ __
___∠__|_/___.| ヽ r _ -‐ ─''7 }‐{: : : :∨_ -‐: : : : : : : :¨''
{}___, -‐''¨ ̄}__|.{ /ヽ \____ ,ノ ノ V: : : :∨.:.:.:.:.:: : : : : : : : : : :ヽ: : :
/ _,. ィ ヽ___/: : : :.\ ─ / /}: : : : :.∨.:.:.:.:.:: : : : : : : : : : }: : :
. / / i: : : : / : : ::.:.:.:.:.:/ヽ / ノ /: : : : : : ∨.:.:.:.:.:: : : : : : : : :.| : : : :
ヽ 、 ______|_/_: : : ::.:.:.:.:.:/ヽ_ `ー─'' ¨__,. < /: : : /⌒ヽV.:.:.:.:.:: : : : : : : : }: : : :
} }: : : ::.:.:.:./ >,__rニ_ |: : :./ |.:.:.:.:.\: : : : : : :i : : :/ : : :
{ , -‐──────': : : ::.:.:./ヽ ///∧ ./.l: :./ i |.:.:.:.:..:.:ヽ: : : : :.i : :/ : : : :
/:.ヽ __,.ノヽ: : : :/ \ .//// ', ./ |:./. i |.:.:.:.:.:.:: : : : : : : :i :/ : : : :.:.
/: :/} __,..-''  ̄{: : : / 〉: : | \/ 〉〈 ∨ |∧. i !.:.:.:.:: : : : : : : : :.i | : : :.:.:.:.:.
. /: : :| | \ 〉: :/ /: : :.| //,ハ |: :∧ ! |.:.:.: : : : : : : : : : i.| : :.:.:.:.:...
,. ''":::::::::::::::゛'' ,,
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::: |::::::::::ト:::::::::::::::::::',
/::::|:::::::i::/::::,|::::::::::| ヾ、::::::::::::::i いいでしょう。どうぞ皆さん、空いてる お席に・・・
|:::::|:::::::|::|:|/ |:::::::::|_,..i-、:::::::::|
|:::::|:::::::レ|:|-、|:::/|/イ元テi::::::::| (仲間を引き連れて来ているな───
!、ヾ::::::| リ ∨ノ ヒz少レ::::ソヽ
\:::ヘ  ̄ :. |/ヽ . ', あんまり良い雰囲気じゃないけど、
ヾ::i、 , 、 ∠_ /¨入
` `. .、 /|. ソ / \ 用向きが聴講なら拒むわけにもいくまい)
/λ ´ ノ`iヽ i / ゚ 。 ヽ
_,.-/ ./ ∧ f 、 λ ヾX ゚ ',
/ i∨ ╋| ∨ ', \ ヽ
修道士
仏教側は個人の感情の上での行動に過ぎないが、キリスト教側は過去の他宗教の否定
が教義としてプログラム化されてるから、欧州みたいに支配的になれば弾圧ルーチン
が組織的に起動してしまう。
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だが日本人の修道士が説教を始め、話が日本の宗派との違いにさしかかるやいなや、その憤怒に火がつき───
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, -‐─=ミ、_
/:.:.:.:.:.ノ乂:.ノ、::.Y
/:.:./'Ⅵ//ノヽ _Ⅵ
},‐、/  ̄ _ .}///,} けっ、デウスの徳なんてもんはなあ、お釈迦様だって全て
{ ム r─‐- 、 `ー‐{
ヽ_. \ _ ノ ,′ 備えていらっしゃるんだよ!───というわけで、やっちまえ!
,'{ ‐- ./}
___ノ `ー- _ /ノ
─────==ニ/ / ¨'' ‐-、 ¨'' r'
/ /ヘ ./¨刈 ┼、
/ _ /i ヽ/ Ⅵ/∧ { \
 ̄/ \/ .| ノ/,{ ∨Yヽ. \
{ ̄ ̄ ̄ / .| //,ハ ! l \
ワーワー
/: : :ヽ: : : : : : : : : : : : : ギャアギャア
,r;:;:;;;;;;;;;;;:;.ヽ /: : : : : ',: : : : : : : : : : : :
.:;;;;;;;;,ィイ''')ノ;;;;} 〈: : : : : : :',: : : : : : : : : : :
,. -─---rヘいシ'、、,, ``シ ト、: : : : : :',: : : : : : : : : :
,〃 い7 `'''゙,r;.:/ ト、: : : : : :.リ: : : : : : : : : :
,〃 , l ぃ;、 ,r‐ォ/ヽ ,,. - ─ 1: : : : : : : !: : : : : : : : : :
/ / / ヽ_フ i ! ,. '"´ 1: : : : : : : l: : : : : : : : : :
/ / / ハ ,r'´ ',: : : : : : :.レ彡'"´: : : : :
「 / ノ 〈 / i: : : : : : :|: : : : : : : : : : :
l_ノ ,.イ ヽ. ノ l: : : : : : !: : : : : : : :, -r
 ̄`ヽく .:.:.:.::::::::.:.,.'´ ̄ヽ \ _ノ |: : : : :./: : : : : :./_L
`ヽ.:.:.:::::::::::.イ´ \ ノレ.:-──‐- 、 `ー‐.イ: : : : :/.:.:::::::::::
,rく^i::::::::::::::/ \_/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ ,. .:.::::::::/: : :./.:.:::::::::::::::::
\r'´ヽ_」」‐っ7´ /.:.:..:.,'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l ! ,r─''´.:.::::::::::/: :/.:.::::::::::::::::::::::::
/ 11  ̄`1 ,r─ァ 、 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.リ_ノ.:.:.:::::::::::::::::::i: :/.:.:.:::::::::::::::::::::::::::
./ } } .人 , r┴ァ'´ ハ __ノ.:.:.:.:.::/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,シ.:.:.::::::::::::::::::::::::::|/i.:.:::::::::::: : : : : : : :
〈``ヽ ノノ'"´ / / /.:.:.:.:.\.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:シ ,′``''ーr 、.:.:::::::l ,l.:.::::::::::: : : : : : : /
:::',. V /_/-タ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ ,′ ,' ,'  ̄i l/:.::::::::: : : : : : : :/
l |\ _> 、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:../ `ナ、 /./ i |!::::::..:.:.:. : : : : :/
l | \ _/.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.// / ヽ_ /./.-‐ ヽ|::::::: : : : :: : : /
l |. '"´  ̄.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/\.:.:.:.:.:.:.:./ ./ / /尨 |::: : : : : : : : /
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配下の者たちが大声でわめき暴れて、教会の屋内に大混乱を引き起こしたあげく・・・
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/::: : : : : : : : : : : : : : ム
/::::::: : : : : : : : : : :、 : : : : :ム
_ /:::::::::: :/ :r::/: : : !: : :i: : : : : : |
>‐'´ `ヽ、_r'´;':::::::::::::::レ'::/: : : :ハ: i: i: : : : : :|_ ‐、 ムチャクチャしやがって!
>' ´ /´ ', ;'::::::::::::::::::::::i: :,イ:/ i:ハ::i: : : : :リ i __
r‐'´ / ヽ イ::::::::::::,、::::::レ' レ'‐',.ィ、_ i: :ノ: : i´ >'´ `ヽ
={ / , ‐'´`-' `ヽ i:i、::::::/ 〉:::/ ' 忙ソ'/: イィ: 从 ,, ‐'´ '; 「キリシタンを論破した」だと?
,イ ヽ _ノ¨´ ヽ ヽ::::| ∧/ , ‐'イイ: :ノ / }
/ ヽ _/´ \ `ーi ` 、 、 , ィ' 7 ∠_ _‐<'´ ̄ ̄`'´ みんな! こいつらが謝罪するまで
/ } /_ ,,,,,,, `ヽi ` ェ '´ / / ``ヽ、
〈 { /Y/ ヽ、 | ╋ __/ i i / ヽ‐、 教会から出すな!
L彡∧ | iii, ,,=‐‐‐‐、___∧_, / ,,〉'´‐7 `i i / / _ ‐'´ \
// i i ∧ii r‐〈 / i トニ´ i | ∨ ' /´¨ ヽ、
r 、 ij //´ ii ー'´ _イ i i / 〉‐‐‐---≪_______ ';
ijト 、\/ノ´ ii , ‐'´ ,‐ ___} iノ /´`ヽ `ヽ /
iii \\ ノノ / / ,、 `X‐‐‐ _ ‐‐'´ i i /
! レ'7 r,ヾ゙ー〈/ i¨ / /‐r'´ / / _ ‐ '
i∨ i i ヾミ ! (゙ー'´/ r‐='´ i i ノ ィ‐ '´
iiレ' i ∨/ ヽ `У /'´ _/ _ '´ ̄ ̄ ヽ
ヽ、 」ノノ \ し' / /´ ___/`ー‐' i
ドッカン
ドッカン
☆ゴガギーン
━━━━━'), )=
∧_∧ヽ\
( ) 〉 〉_ _ ____ _ ∧_∧
/ ⌒ ̄ / "'''"'| | ̄ | (Д´ )
| | ̄l | | | / \
. | ╋ | | | | | |╋ /\ヽ 逃がすか、このー
| | .| | | へ //| | | |
( | .| .ロ|_∧゙!l''ヽ /,へ \|_ | | |
| .lヽ \ | |´_ゝ`)ヽ\/ | \_ / ( )
| .| 〉 .〉 |タケトつ.| .| | |
/ / / / | | Y .. .| .| | |
/ / / / | |__) .. | .| | |
/ / / / └──┴──┘-- ̄ | |
(_つ(_つ ⊂ _)
─────────────────────────────────────
憤慨したキリシタンたちに反撃され、その場は ほうほうの体で逃げ出したものの・・・
─────────────────────────────────────
_.,,, -/\/\
/:::::::::::\ /
./:::::::::::::::::/ \
l: : : : : : : :\/\/!
l: : : : : : : : : : : : : : : l
ヽ: : : : : : : : : : : : : /
\ /
) (
/::::::::::::::::::::://⌒´ ヾミ::::::::::::::::`ヽ、
/::::/:::::;:イ// _____ ミ::::::::::::::::::ヘ
. /:::::::/::::./ // ∠才´ ̄` ミ:::::::::::::::.∧
/イ::::::/::::/ //∠才777ハr=;,、 ミ:::::::::::::::::∧
/ /::::::/i:::// 厶////////} `\:::::::::::::::::∧
. / !:::::/!/≧、_{////////// シ⌒ヽ::::::j ふん、ここからが
|:::/ハ/// V/////// ハ ,!::::::|
|:/ i{// ` ー一 ´ ).:/ /::::::.,' 作戦の本番なんだよ!
i′ V´ -、 ノ::::::/
! ノ ''"´  ̄  ̄`ヽ
ゝ‐'´ _ ,.'"´ ヽ_ 用意はいいな? 宗門の者たちよ!
'、 'ニ二 ` ∠_ -─ ──  ̄ ̄二二ニ ヽ_
', ∠´ . :.: .: .: .:. :. :. :. :. :. :.
_⊥ '"´ . :. :. :.: .: .: .:. :. :.: .::.:.:.:.:.:.:.:.:.:
_ '"´ . :. :. :.: .: .: .:. :. :.: .::.:.:.:.:.:.:.:.:.:
'"´ . :. :. :.: .: .: .:. :. :.: .::.:.:.:.:.:.:.:.:.:
, .:.:´ .:. :. :. :. :. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::
. /  ̄`ヽ . :. :. :. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::
\オーーーーーーーッ!!/
∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧
( ) ( ) ( ) )
∧_∧∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧
( ) ( ) ( ) ( )
────────────────────────────────────
大勢で町中を練り歩いて、「法華宗がキリシタンを論破した」と勝利宣言した───
多勢に無勢で、キリシタンらは歯噛みしつつも その光景を見守るしかなかった
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| | |
| | |_____
| | | ̄ ̄ ̄ /|
| | | / /|
| /\ | /|/|/|
| / / |// / /|
| / / |_|/|/|/|/|勝った〜ぁ♪勝った〜ぁ♪切支丹に勝った〜ぁ♪
| / / |仏|/ // /∧_∧ ∧_∧ ∧_∧
|/ /. _.| ̄|/|/|/ (・∀・ ∩ ∩・∀・ ) (・∀・ ∩
/|\/ / / |/ / ( つ ノ ヽ と ) ( つ ノ
/| / / /ヽ ( ヽ ノ (⌒) ( ) (_)
| | ̄| | |ヽ/| し(_)  ̄(__) (__)
| | |/| |__|/ 勝たんでええのに、切支丹に勝った〜ぁ♪
| |/| |/ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧
| | |/ (・∀・ ∩ ∩・∀・ ) (・∀・ ∩
| |/ ( つ ノ ヽ と ) ( つ ノ
| / ( ヽ ノ (⌒) ( ) (_)
|/ し(_)  ̄(__) (__)
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
. | |:::::::.:.:.:.:.:.!、;;,丿..........|. |
. :. ! |:::::.:.:.:.:.:.:ڪ.............| | :
. ,,:┤ l::::::.:┌ー┘ └┐......l |
. :. ィ'.:.:.:.:! |:::::::.└ー┐ ┌┘.....| ! ;
!::::::::::! !::::::::.:.:.:.:.:.:| l............l ! ;
. :. |:::::::::::l .|::::::::.:.:.:.:.:.:|.__」............! l :
:. !:::::::::::l |::::::_;;;;;;;;;;;;;;;_::::::|.:.:| :
!;::::;;;;;;> ※アメ、_ .//ノ/,ク7ァ┤; 腹立たしいけど・・・
:. Y´| ; |. |〃、_,,ニ''〃//、/ハ: !' :
. l:.l .::'λ !"`=''" ゞ='',{:.l : 山口は、異教徒が圧倒的多数の町。
:.l:.| ,:〃.!:.゙、""" ,"" ,!;.| ;
:. !:.l; /'ゝ!、:ヽ ,.. .ノ!l:.l : . キリシタンは借り物でしかない立場です
. :. l:.:|〃!|:.lゞヾ>=┬-;<´|:. !|:.l :
. :. |:.:!/l{ {::.:..`ヾ;、.__゙ーπi、:.!;'|:.!.| :
:.!;:!l::!::l!ハ;::::. ヾ、 ̄´_ヾl |,'ノlリ| : 自重するほか ありませんね───
:. リィ'l|:::|l:!::{゙、:::. ヽ!::.ヽ ヽ\'.:,|: !:
─────────────────────────────────────
司祭ペドロ・ゴメス師をはじめ司祭と修道士は、少数派の悲哀をかみ締めつつも
事態の悪化をおそれて キリシタンらに忍耐するよう説得したのだが・・・
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──────────────────────────────
憤激がおさまらないキリシタンは、公平な形式をととのえた公開
宗論をタケトに挑ませるべく、「城主に直訴せよ」と主張した
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/ 厂 : : : .
/ |. l : .\
. : / |: |: . l: : . \ ヽ :. これは日本ではとても非礼なこと!
/ . : : : /l :/ |: : . |: : :.|ヽ: : : .ヽ |≫l
.: :.l : : :/ |/ |ヽ: :|\:」/\:: :.l |≫|
: : | : :/` |≧ー' ∨ ` ヽハ仆;\|: | | 彼らが「宗論で勝った」というのなら
|: :l: :///;ハ |l しリ |:. :| |l
|: :l: :.| l:しリ `¨´ //|:: :l :八 公開討論すべきです!
ノ:八: :ト//`¨ ´__ |:: . / :/
/', : 〉ヽ、 ' ⌒ヽ /|:: // ヘ
∨ヽ: :> . ー─' . イ /// ⌒l \\
\: : /: :>ー┬ ´_|_/ | (\ | │
∨∨/厂Y厂 ̄ ̄ ̄L./⌒ヽ (\ ヽ \/
/ ̄厂 ̄`ヽ┴/ ̄ ̄`// \ (\\\〉 l
/ / L╋⌒ l/ ` ー─ヽ へ \〉 /
/ | //| |\ |│ //〈 /|
〈 人_///| |│ \_ノ人 / /| \ / /ノ
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
_--― ̄ ̄^ヾM,、,、
_> ` 彡  ̄ヽ、
_> //ヾ ヘ
〈 ̄ " ミ| / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|/ノ 、 | |
〈l / 、 、 | | キリシタンの言い分を認める。タケトとやら。宗論に応じろ。
i| /// / ll ゝ |
lヘ_| | ,∠_ /|//レレヘ ミ < それからなぜ、あのような行動に出たのか釈明せよ!
_`ヽ/|,〒=。,_, 。=〒゛//|´ <___|
/ ̄゛、 ゝ! `ー ", `ー " /_ノ 、 <´\_________________________
/ ,∧ i=`==、 ∧ ゛ 、 ゛ \
―┬─┬―=/ ̄ \ !二二!/ ̄ヽ=―┬─┬─┬―
! ! \ `ー'´ / ! ! !
山口城主(演者:ジース @DRAGON BALL)
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司祭を信頼していた山口城主はこの直訴を受理。「正式に討論せよ」と伝言する
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──────────────────────────────────────
しかしタケトは、公開宗論の出頭命令を三度にわたってスルー。あげく城主に泣きつく
──────────────────────────────────────
_
-‐: : : : : : : : ‐- 、
/: : : : : : : : : : : : : : : : \
_ノ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
. /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.i
/: : : : : : : : : : : :.:.:. .:.::.:.:.:.:.:: : : : : :|
. /イ: : : : : : : :.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:: : :.|
{! |:ハ : : : : :.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.}_ あ・・・あの、城主さま。もし宗論に負けて
. |! }ヽ\:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:; } っ
{ { }:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::::.// 評判おちたら、法華の信者たちから追放
ヽ、ノ {:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.// ⊃
} i\:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:{′ されちゃいます。穏便に収めてもらえませんか?
_,..-'''" ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
. / \
_--― ̄ ̄^ヾM,、,、
_> ` 彡  ̄ヽ、
_> //ヾ ヘ
〈 ̄ " ミ| / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|/ノ 、 | |
〈l / 、 、 | | うむ。キリシタン側も、署名入りの詫び状を一筆出せば矛を収めてくれるそうだ
i| /// / ll ゝ |
lヘ_| | ,∠_ /|//レレヘ ミ < 「勝利宣言は、真っ赤な嘘。負けた腹いせに暴れてゴメンチャイ」と書けばOKだ
_`ヽ/|,〒=。,_, 。=〒゛//|´ <___|
/ ̄゛、 ゝ! `ー ", `ー " /_ノ 、 <´\___________________________________
/ ,∧ i=`==、 ∧ ゛ 、 ゛ \
―┬─┬―=/ ̄ \ !二二!/ ̄ヽ=―┬─┬─┬―
! ! \ `ー'´ / ! ! !
───────────────────────────────────
だが───タケトが出した詫び状は、まるっきり要領を得ないものであり───
───────────────────────────────────
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| |
| 遺憾ながら今回は |
/  ̄ ̄ ̄ ̄ /_____
/ /ヽ__//
/ 勝てなかった気が ./ / /
/ / / /
/ しないでもないような / / /
/ . / / /
/ タケト / / /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ / /
' : | : : : : : :ハ: / |: : : |: : : : : : : : : : : : :.:|: : : }: : : : |//: : :|
: :|: . : : : : | } | |: : : |: : : : : : :.:|: : : : : :|: : : |: : : : |/,、: : :{
{ . : : |. : : : : : | | | |: : : ヽ: : : : : : ト: : : : : |: : : |: : : : |//: : : 、
| . : : | : : : : : :| l!l\ |: : : : |\: : : : | \_ : :j: : : |: : : : |/ : : : ト、、
; . : . : \: : : : :! ! `ー圦: : ! \: : ヒ´ \ハ: : |: : : : ト、: : : :| \
. : : : : : \ : :{_二二_ ヘ: :‘ \|二___}: :|: : : : ト }: :l: |
ハ : : : : : : : |\「 rヘz。ノ} 丶゛、 rヘz。ノ }ノ∨: : : : | /: :ハ |
/ ヘ : : : : .: .:.:| 丶 ̄ ̄° \ ゜ ̄ ̄`~ |: : : : |': :/ !| ・・・・・・書き直せ───
: : : : : :| | ヽ l ヽ l ヽ , ヽ l ヽ l ヽ |: : : : |: / リ
: : : : |八 |: : : : |/
゙、 : : !: :ゝ、 イ : : :/′
\: : ∨|: : :/ と二二ニヽ イ/| :!: : /
/  ̄ \: マ_∠__「ミx> _ <彡彳Y }:}: :/ ̄ ヽ
/ \ヘ ‖ ``――┬―¬'′ / ‖ノイ/ \
/ \|| | || /′
'" 〈 ̄ ̄ ̄ ̄\ | / ̄ ̄ ̄〉
丶 {╋} / ヽ
───────────────────────────────────────
見本を渡され書き直させられる羽目になり、かえって屈辱を長引かせる結果となる
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───────────────────────────────────────
で、まあ、こういう御仁がこういう目に遭わされて、素直に反省し改めるはずもなく・・・
───────────────────────────────────────
. /:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.::.ヽ
|:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.{~¨¨ヽ:.:.:}
__{:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.//.://:{{ }:.::|
/ ./⌒Y.:./乂_ // ___,..-}/ } ちくしょー。恥かかせやがって!
{ {ツ }/ r=====ミ_r====ミ}j !‐-= _
ヽ弋 \{////// {///>‐┐ ヽ これからも目いっぱい、嫌がらせしたる!
\ _. `ー─‐ _,x≪ {Ο} / \
| ヽ {. / ̄ }_| -‐ ヽ_ /二`ー──冖
_ ヾ_! _|ヽ { {{{{_ r¨ V ミ__ _ l {{{{〕〕〕 |C|
 ̄ヽ / ̄¨'' } / V { {/ / ヽ.___{ ∩}──‐┴┤
. /,{ ‐-ノ /ノ .V i i { ヽ | |ヽ { ̄ ̄
//  ̄ ̄}| V / }\ノ.| |ノノ ヽ
{ |  ̄ ̄}| / / / /.{ (_ _ / }
| | ー‐─} | /| ./ / { | | (_ _ / }
| | ー─-‐=ニ /i! | / { ', .| (_ _ /
ヘヽ__ノ | / { i!|`ー-=、 j__ヽ ゝ───'
¨ ̄ ̄ ̄ / ̄ ̄| | ./ \ i!| >ー─── ‐-‐=ニ
| / | |/ \| {
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' / /::: ,.イ ::: / |:: /´ | :::|! ::::: |\:::
.| ' / .'.::... / !: / |:::! !::::ハ ::::::|:::::\::::
.| | ::!:::::| ::::j -‐|‐|─ ト::| l::::| -‐─ヽ--ヾ::::
i⌒v::::|! ::|::::::ィ:´::| |: | |:::| ゝv ゝ:::::ヾ::::::ヽ
| v ::| i: l ::∧:::::| V -- ゝ \ __ \::::\
| |:::|:: !:::l:::| ヽ_:l _ __ __`_ー それからも搦め手の策謀をいろいろ仕掛けて
| | ::ハ::ij:::ハ::!イ`弋ゝ-'フ`` ´ !ノ__フハ
| | :::|:V:::::::ヽヽ  ̄ ` ´ いるんだが、まあここでは割愛しておこう
, -v ,イ V::| ::::::ハ::\ ::::::::::: ,. ::::::::::::::
, -<. `| ` ヽ| :::/ゝ∧`´ <:i
, '⌒ヽ ヽ ヽ ヽ/ヘ/::l! タケトは明らかに資格・行動とも問題がある住職だが、そんな彼が
! | | -.ハ V|!:::∧
l ー| | r トi_ノ ゝ |:|:::|:::,.\ ´ ` . イ 幅を利かすカオスな状況はキリスト教の進展にも有利だっただろう
| 人 i´ト l_ノl ノ/:::j:/::|::::ゝ.、 イ:::: |:::::
───────────────────────────────────────────────────────
たしかにオーラをまとった新人が「上から目線」の華やかデビューに成功すれば、反作用が出てくるのも社会の摂理にはちがいない
───────────────────────────────────────────────────────
_.. .,、-‐.、
/::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::∧::::::::::::::ヽ
_r‐v―、 l:::::::::::::::| ∨::::::::::ハ
,ィ´ 、 ヽ. ヽ_r-、 !::::::::;;;;;j-‐弋:::::fj::j
{ _.ヽ ,ヽ"゙ } } 〉-ハ::!xッ、; ゞ゙'´ ヾ::レ;;j お肉に
{ヽ ´i. ´l ,.じ';'/ ヾ ;._,、 j::ド、
ゝハ ゝ_人.ノシ ヽ -=‐ /l ミヽ レモン絞っといたでーw
/  ゙̄/i! ̄ ...,.、- .、,.,,.、彳ゝ-‐" { 彡:}
/ .,' i!‐ ´ /:::::::/ ゞニ╋二:lL}>'-、
{ ノ !。 /:::::::/ ‖ i! }:::::::::|`゙ .、
ゝ_ ノ..、-i!‐‐ " ^V:::::::∧ /,. .ノ{ |:::::::::} }
!!゚ /:::::::::{:ム ャ'/ ./__゙!:::::::::;' /
。i ./ハ:::::::{:~ハ ,' ,.イ、~~¨:}::::::ノ /
i! ,!{|:|}::::::ハ _.V ' ¨~¨~~:シ:/ ./
゚ !i ハ/:::::::::i ̄ヽ、¨~¨:シ:::/ /
i!.il /::::::::::::::::ヽ >'/ /
_.._ .,゚,..`、! !,!"-=、二ニヾミハ /:/ V
., <ーr-(..、、"ミ;゚::`"´ー:. >べ..ジ`ヾ、、 /
. /´ ̄`二ニゝ- 、,ヽ 、< ジョボボボボ・・・
{:.:.:.:.:.:.:.. .:.:.:.:ル'ハ
. ヽ::.:.:.:.:... .:.:.:.:.))ノ.ノ
<::::::::::.. __...:::___:.:.:.'ノ
_. -‐くヽ、._( _,))|r””!|:::::彡
〈:::.......::::::`::::‐- ニ⊆ニニ0:::彡
 ̄ ̄./ / ヽヽ A K B
`/ / ⌒\ /⌒ | | 伴天連の敗因は…たったひとつだわ……
| |ヽ神 / 神ノ | |
| | ( ) | | たったひとつの単純な答えよ………
| | ノ ̄ヽ | |
/ | <こ> | ヽ A K B マツコデラックス
| ⌒ | | 『伴天連は あたしを、 神 州 を怒らせた!』
イ 人 ー― ハ |
| 人 / |
| ノノ●●●●●レ |
ヽ (( \__/ / ノ
\_ヽ ノノノ
─────────────────────────────
AKBとアンチが、切っても切れない縁であるように───
─────────────────────────────
─────────────────────────────────────────────
しかし切支丹にも、仏教徒との関わりかたについては摩擦を恐れて忠告している者がいたのであり───
─────────────────────────────────────────────
....-‐………‐-....
......:::::::::c::::::::::::::::::::::::::::::....。
/ /...::::::: ::::/:::::::::::::....................、
..::::::::::::::/::::::: ::: ::/:::::::::::::::::::::/:::::::::::::::\
/:::::::::○:::′:::::::::::/:::::::::: 0::: ::/‐―…‥‐-o
′::::::::::::::。:::::::::::::′:::::::::::::::::/三二ニ-‐―-ミ。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ′/:::::/:::::::。o::::::::.
|o ::::::::::::::i::O:::::::: ‰:::::::::::l|:::::::′:/|::::i:::::::::::::::::::!
;::::::::::::::::::|::,>-< :|:li::::::::: l|:::::::::::/ .!: :l:::::::::::::|l:::|
:::::::::::::::::|:! ,ゝ`:|:l|:::: o::l|不辷‐-|:i::l::::/|:::::|l:::|
;:: /:::::::::从 (:iヾ |:|:l|::。:::::l|f斧=- {[|:{:/_,|: /|l:::|
∨::::::::/::::::>、丶i夊}l|::::::::lK {/ l}{rァイl|/ .|l l|
∧::::::::::/::/::`\ l|::::::::l| ` .ノ弋.!:!l| |i l|
/ ;::::::::::::::/::::: l| l|:::::::::| /´|:::l| |
/ i::: ::::::/:::::::::l| 丶l|:::::::::| ‐-,ィ {! |:::l| パードレさま、宗門のかたがた・・・
《 .′::::/ ::::::::::l| l|:: O | .:::l|:|:! |:::l|
〉 /:::::: /:::::: /:i::l| l|:::::::::|≧ol|: l|从_ノ:::l|
>个o。;;;_彡侈㏍___ l|::::::::i| 匕|: l| |::::l| 仏教を悪魔よばわりするのはNGです!
,x≪_, ヽミ. ̄ ̄ ̄l}l|::::::::l| }〉!::lト、 l|:刊
/ ○ ` 、{_ハ::::::l|/ λ | `l|::| 偶像の破壊も、思慮が浅い行為。
/ \ `⌒Y:::l| ..(__∧| .l|::|\
/ \ .| lト、╋ \,l|「\|
{ 〉 (_) o ∨丶\___i№ヽ____ _l|l _/ わざわざ反感を買うなど、愚の骨頂───
∨ }:: 〉=-‐……‐--‐……ヘ,\
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例のヴァリニャーノ巡察使も、以下のように現場の宣教師たちを戒めていた
──────────────────────────────────
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/´_______ )
/ / / ヽ l
. l | ┃__┃ | 、 仏教僧の不幸を喜ぶような態度は、いっさい見せるな!
/⌒` (_ ) ヽj
ヽ_ , ─ 、___つl
,−´l / / ノ / )
/ |ヽ ヽ、____ / / (^ヽ/ /、、
l ` ー──,‐ ´\ l )(ノノノ
ヽー───/ ヽ/ヽ __ ノ
. \ ╋ / | /l
ヽ / ヽ /.ノ
/ ̄` ―――- 、
ヽ,-――――-、 ヽ
/, -´ ` 、 ヽ ヽ
l ー' `ー ヽ l | 彼らとの友好関係こそが、
/ ( ̄ ) |,ー、|
/  ̄ ', 我々の成否の鍵だ
・━(,,___,, --" , 6 /
ヽ `-'`''―-,,_
_ -´ ` -- ,,__,, -- ":::::l::::/::::::::::`''―-,,_
‐ : ,-―‐-,, ー, , ー、l /:::::::::::l l::::::::::::::::::::::,::
_ ´:::::::/  ̄)l:::::>\//:__| |:::::::::::::::/::::
/::::::::::::::l  ̄ ̄`) /:╋:l /:::::\:::::::::',:::::::::::/::::::::::
l ::::::::::::::::|  ̄ ̄` ):::::::l/:::::::::::::::>:::::::::',:::::/:::::::::::::
| :::::::::::::::ヽ ―-、/ ヽ/:::::::_,,--''´::::::::::::::v::::::::::::::::
──────────────────────────────────────────────
彼もまた日本の宗教を「愚かしく汚れたもの」と 見なすことに変わりは無かったが、神道仏教の儀礼と高尚さに
ついては一定の評価を くだしていた。ひとまず日本に根を下ろすことが、最大の望みだったと思われる
──────────────────────────────────────────────
───────────────────────────────────────
しかし現場サイドが穏健派の方針に徹するのも、当時は無理だったのかもしれない───
───────────────────────────────────────
, ─ 、
(_l_l_l_ j
ヽ ⊂ノ , ──- 、
| |/ ______ヽ /^)、
| | | ノ ⌒ヽ⌒ヽ| /⊃ヽ_)
| | |─| >|< |/ _ノ (巡察使猊下は、現場の実態を分かっておられぬ!)
|__|⌒ `ー o ー| /
| |、 /⌒ー──つ/
| |ヘ ヽ、(二)ノ</
| \/\//
/ ╋ /
___
/ ____\
ゝ/ | ノ/⌒ !
/ |_| .| ( 奇麗事を言ったところで、見逃してくれる相手じゃないんだ )
| /^`u ,ヽ_ ノo
ヽ ヽ /⌒\_つ
\/ |
ヽ `──, ( )二l ( 宗論での勝ち負けなど、異教徒は無法な腕力で ちゃぶ台返しするだけさ!
j二二ヽ ̄ / `-ノ
/⌒ l ̄「 / 結局は・・・権力者を味方につけなきゃ信徒を守れないのが現実だ )
/\/ ╋|‐┴−´
./ / | l
─────────────────────────────────────────────────
こうした認識によるキリシタン大名領の宗教王国化が、秀吉の伴天連追放令の種子になったのは明らかだが───
そうせざるを得ない背景を、既存宗教の側が作っていたのも確かである
─────────────────────────────────────────────────
____
,. ‐''"´ ` ー- 、
/ \ \ 布教のとき現地の権力を味方につけるのは、侵略活動でもなんでも
,イ \ \::: : \
/ / ! :| :|ヽ\ \:::::. ヽ ない。宗教家のイロハでしかない……欧州においてもそうだった。
,' .:/ .::::/ ,' :,' .::iハ . ヽ:::: :::ヽ:::::. ヘ
i .:/ ::/ / ::/!: .::,' | |∨:|ヘ:::: : :::ヘ:::::::ハ
| .:,' / .:/ ::/,' :::/ |:.! |:.:| |∨::::::::∧::::::i、 ヴァイキングやマジャールのような蛮族がその代表例だが、最初は
| .::i:./ .:::::,イ _/:_;ノ リ l`ーf‐-、::::::::::ハ::::| !
|/:|/ :/,ィ"´/:.:/ / |/'_」」. i:`: :::::::|::::| | わりと純粋な政略で支配者が改宗。だがキッカケは何であれ西欧人
,ィ| / ::::::/i,.>''"アiヽ /´::::}`.|:::::::::::::l::::| |
/ | ,'::::/{ rT{::::::::::r ! {:::::rリ ‖:: :::::/ト、ハ| は改宗後は、不可逆的にこの一神教を受容していった・・・
{ | {::/::::::ヽ|:|乂、_,ノリ ヾ之' ,'|::::::::,'. | 乂
ヽ | |,' |::::|::::|`ト! ''' "´ 、 ハ|::::.::i ! `''ー‐
i |::::|::::l::::|ト、 /:::|:::::::| ヽ
ハ:: l: ::|::::|::::iハ \ (⌒) .イ:|!:::ハ:::::|
∧: !::::i:,.-、「|∧ > 、 _,. <:i::|:::|:::::.ヘ:::ヘ
/::::: _厶イ ./ |:.:.|` ー-L>、:::::::|::|:::|:::::::::.`iー\
/: : : : : : : : : : : : : : :._: : : : : :`ヽ
./.;/: : : : : : : : : : : : : : :/\\: : : : : : ヽ:
./ ´/: : : : : : : : : : : : : : :/ /⌒ヽ\ : : : : : :',
/´ /: !: : : : : : : : : : : : :.:/ ム: : : : : ヽ: : : : : : ',:
.|: :ヽ: : : : : l: : : : : : :ヽ二ヘ: : : : : : ヽ: : : : : l 「切支丹大名の統治下でも、おなじ現象が起きていた」と───?
:|: : : :\: : :ト 、: : : : :ヽ; : : :',: : : : : : ヽ.: : : :l:
.l : ∧:l ヽ: l:::::::\: : : : :l : : : ',: : : : : : : ',: : : , こら準、っていうか>1───暴言も たいがいにしてよ……
',: ,' iヽ ヽl:::::::::::ヽ: : : :l二二i: : : : : : : :',: : ,'
V l: ',::::::::::::::::::::::' ,: :.|l l|i: : : : : : : : i: :,':
:l:/:::::::::::::::::::::::::.',: l|___‖i: : : : : : : : l:;: 要は日ノ本の神仏も異教時代のヨーロッパ同様、
< ソ `7: :.l: : : : : : : : l,'
:',ヽ、,-‐= /: : ,l: : : : : : : : l 「まともに やり合ったらキリスト教に勝てなかった」
:∨ ヽ` ̄ i: :/::l: : : : : : : : l:
:丶_ ,... - イ l:/ヾl: : : : : : : : l: と、そう言いたそうじゃないの!
ギリッ _ ,.-┴ ‐l,' ,..:l: : : : : : : : l
< _ ,..-‐一' l: : : : : : : :..l:
:(_ヽ /:.:.:.:,;===l: : : : : : : : :l
://:.:`.:.:.:‖ 卍 l: : : : : : : : :.l:
:/ /:.:.:.:.:.:.:..:.:|| .!: : : : : : : : :l
__
, ‐ ´ `ヽ
/..:/.:/ .;イ :. :.丶.:.: \ 仏教徒がクリスチャンに、信教ゆえに劣ってしまうとは>1は考えません・・・
〃:.:./ .:./:.:/小:.: ',:.:.ヽ:.:.:. ', リロンブソウ
l:{.:./ .:./-‐:! l ヽ:.‐-:.:.:.\:.:.! ただし当時のキリスト教が、新鮮なうえ「近世科学」という点で日本の既成
i:}:ハ .:7ィ=ミj:ハ >=ミヽ:.:ヘヾ、
、_メ!.:i.:.ハ r'_;j r'_;j ∧:.:}:.fヾ 宗教より有利なポジにあり、日本人と相性が良かったのは認めるべき───
乂;イ.:.∧ /イ V:.:.| リ
_/ j/_:ノ:.介 .、 ° ,イ:.l:|:..|:.:.:.!
´/:.:,':.:.:j:|:ノーf夭‐ヘ :j:|:.:l:.:.:.:! だからこそ、社会不安をもたらすほど普及した。そう考えるべきかと…
/.:.;ィ7´l:|\/ムヘ/`l:| `ヽ.:.:i
/.:/i // !| に不こ) !|l /!:.:.i
_ (O)
| |__ __
|┌─┘ ____ |_ |
L二二} ,二} | __| |
,.二} | |__|
 ̄ ̄ [} [} _
r一'ノ
 ̄
r'ニニニ二二二ニニニヽ
| | @ | |
r ┤| |├、
| | | Π | | .|
l l l lニ コ | | .|
| l l |_| | | .|
l_l_l_______|_|_| カトリックの「優位性」の件ですね? ならば私の出番ですっ!
/ ィ ,イ / } !、 ヽ ヽ
. / ./| / l/x' l.ハ`x ヽ ! }
{ /| N レ;行ミ ≠ミト、!、ト、!
V |/ .!イ {r、::} トィ,.:} 〉! l |
. l | .| ゞー' 弋ツ ハ ! |
| ! ト、''''' { ̄j ''''' ィ'|l .| .l
j l !_|_l ` r - ャ<_j_| ハ.|
r'ニニYヽ ゞ、_,〃 /yニニヽ
}、 ニニ! ヾ ,ニ, //ニニン
__ _
. : : ´: : : : : : : : : : : .
/: : : : : : : : : : : : : : : : :\
/: /: : : : : : : ハ: : : :丶: : : : : .,
/:/: : : : : : l: : /l{ ヽ.: :{: :.\: : : :′
/:///: :j :/l: / { \l\: :\: : :'
j:ハ: :/: :__;/斗f'′ 丶ー_、」_l_: : :'ト | え? いやあの、呼んではいないけど?
{ 厶': : : :灯f心. イ汀心 ハ: :|i :|\
_乂i:l: : : : } V)ツ V)ツ/ 八|i :| )
八:/: :八 .:.:.:.: ' .:.:.:.:./f'′jノ: | 予期せぬ雑談になってきちゃったとはいえ。
_/ /: :/; :个 . 丶 ,.イ.:l: : : : : :|
_厶イ: : : |: :rく≧-≦゚┐! :|: : : : : :. 「布教」を許す気はありませんよ?
/: /: : :rl:|爪 f{ f{ 爪l:|、:_: : : : .
. /: 厶-‐八l >'宍'<⌒^l:|\ `ヽ: :.
/: :f{ / | く/:介:\ > l:| } /}: |
/ : /| \' :| /レ lレヘ :{ ; / ;.:|
// ィうヾ \ヽ
| j >=彳 ::::l |
| l ___| |__ ::::l|
/l | | | .::::l l::\
| .| | └─┐ ┌─┘ .:::::l l:::::::.\
l ! | :::| | .::::::j ,'::::::::::. l
| l| ::└ー┘ .::::::::j ,'::::::::::: ,'
', ', l _,;:ァ-rーヾー 、_.:::::::://::::::::::: ,' ミ ク
vイ´:/ !: : :!: : : :ヽ、`:x'/::::::::::: / でも仏教の扱いを見る限り、今回は何気に作中登場人物と
| l,'/> 、ヽ,: '、:ト、\:丶、:`l: 、: /
| ! i彳tぅミ ヽ!斗≦毛zミl: ! : ヾ 司会の かけあいが成立しているじゃないの・・・
l: ;イ}ゝ辷;j. ´ トィ':::j"|: l: : : !
. j : 八 ,,,, , ┴ー"'ォ ,': : : l
. ,'/ィ : : `..、 - """ィ|:!/l : : :l 公平を期して、自己アピールさせて頂きたい!
//j : : : : : _´>┬_,≦ノ|㍉_: : :!
ノ /: : : ァ´ {{:::{{ヾ− 〃:::〃ヾ,l
. /: : :/ 〃;;::::ゞ=三 彡':::〃 .}
. , ': : : :イ /' ::/ / ''〃/ j
/イ: : : { { .::/ ./ .:!l/ ./l
. l,': : : :i l、;;;;;/ /;;;;;;;;;;;j' ./: :!
{,ヘ: : : ', l ̄  ̄ ̄/ /: : :l
i| ', : : | 'r┐ ┌--/ /: :l: :j
,. ‐  ̄ ̄ `ヽ、
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
/.:.:.:.:./.:.:.:./.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:.:.:./.:.:.:./l:|:.l:、:.:.:.ヽ:.:.:.:.ヽ.:.:';
/.:.:.:l.:.:!.:.:.:./ |:l|:!:、ヽ.:.:ヾ:、:.:.:.\| うーん。ここから更なる、かつ激しく脱線の予感だが・・・
/.:.:.:.:|.:.l -‐/'/l:!|! ヽ` ー-ハ\.:.:.:ヽ
/:.:.:.:.:.:l:.l ィ_¨ヽ! | | ィ_¨ 丶、ヾ:、ヽ:.:ハ
|:./:.:.:.:.|:l r'::::::} r':::::::::}:.:.|'ヽ l\:'; まあ お手柔らかに頼みますワ
|/l:.:.:.:.:l:.! ゝ- ' , ゝ-- 'l:.:l ノ:.| ヾ
|'∧:.:.:.:l:.':、 '"'" '"'u"' /!/,:':.:.:.|
/ ヽ:.:|__::丶、 n ,.ィ':.//:.l:.:.:.:.:!
/´ヾ 7'ーr,!` ´ ト/イー-、:.:.:l
;' ヽ, / ./:ノーf夭‐ヘ// / ヽ.:.l
_!_,..∠、 / \/ムヘ// l !:.l
,. -======::.. 、
,.' ::::::::@ ...::::::::::::ヾ.、 pera
. || ::┌ ┐ ....::::::::::::::l.| pera
/|| ._.| |__ ....::::::::::|.ト、
!.||. |_ __| .:.::::::j.j::::| はい。われらは揺籃期に、爆誕の地ユダヤの信徒が動乱(AD.66-70)で離散・・・
| || | l .:::::::::://:::::l
l.|| _|,,,,」__.:::::::::://:::::::l
. ,ゞ-ァ7,´://:,' /  ̄';丶、:::::::! 拠点が東地中海のギリシャ語圏(ヘレニズム諸都市)に移るという、世界の普遍
,. :': : :,:' ,' !:イ⌒|!{ !{´⌒`.';: ',:ヽ;'
. / : : : : !: :{ :ゞlfハ.ヾ`Yf⌒ヽ! :l: :ハ 宗教の中でも異例の生い立ちが ありましたからね。そのとき、ギリシャ特有の
. , :': : : :ィ' : : ゙: :ヾ: :}トリ トリ .!: :!: : }
. / : : //: : : : : : :/ド" ー' ゙~ィ' !: :l: : :! 論理的議論に基づく教義の抽象的定義を研ぎすませていったのです!
. ,' : : /. / : : : : ノ\: : ;. :':≧≦彡 l: :リ: : l
∧/ /. /:::,、:γ l} l}ヽ:::┌┐:::::::::l: : !: : l
./ ∧: ! {:::::〉`{ 「 j 丿.┘└┐::,': :,'\ !
,' / {ヽ', ',:/,ハ.、ミェー<:::_ ,rっ:┘/: /::: ::.\
{ ', ヽ `: : ト'`^":::::::::::ノ, , .〈::;. ': :/:::: :::::::...\
` '、 `-`、ヽ:::::::::::ノ!:'.イノ!jY : :, :'::::::::::::::::::....
...:::::::\`ー'ノ:::::::::::":::::'::::::::::::::::::::::::::::......
,.-ー''''__二二二二二ヽ
. | r'´ ̄ | |ー-.、
| | @ | | `i
r'´ | | ┌┐ .| | |
! | |. ┌┘└ー┐ .| | j
. ',. | | └┐┌ー┘ | | /
'、 | | | | | |. /
`、 | |. └┘__|_|__ / そもそも安土桃山時代の日本人が考えつくツッコミを、
. `、,ゝィ7_ ̄\ ゝ弋、\ ̄`、
/ / /__` ヽ ≫f气 `、 ヽ、 あの理屈っぽいギリシア人が思いつかぬとお思いか?
. / / /.圷心 "∨J.}’! -ゝ「`
. | /l |∧弋リ ゞ-' .! .ハ .!
/V. ',! |.}、''' __ ,. "",ィ .,' .', ',
/ /| .| | >. 、 _,. イ|/ ∧ `、`、
/\__/ |,.-'´ 7/` r-j / /、_ヽ ヽ \
. / /´ // ゞ`ー'/ / /∧ \ \
/ / ,. -'''// __  ̄// //. ', .ヽ \
|__,.-'´// .// / / // //l l `、 `、
. // .{ { .rー' '--|/ //. | |. ', ',
/ ヽ:::::::::::
/ :::::'、 :::::ヽ::::::::::
/ \ 、 ::::ヽ ::::::::ヽ:::::::
/ ,イ|\ ::ヾ`.、 :::\ :::::::``‐-.、::
{ {.l:l r''``<'、ヽ:::::``.、,,__:::::::::::\
{:|::::',::::::::',l:l ___``‐`i::r'⌒ヽ:::::::: ̄``‐-ゝ
l:ト;::::',::::::::',l:lヘ.)::ノ .7 .|::|ヾニ }:::::::::::::::::: と、いうと?
リ.ヘ;::ヘ:::::::ヘ `y'゙ .|::| .l /:::::::::::::::::::
.∨ヘ::::; ' ´ |::|./ ノ:::::::::::::::::::::
ヾ |::|r(´:::::::::::::::::::::::
ヽ |::| '、:::::::::::::::::::::::
- ´ |::| .ヽ::::::::::::::::::
`ヽ .|::| ヽ、:::::::::
',::ヽ、 |::|'"⌒ヽ、  ̄ ̄
ヘ:::::`ー'".|::|: : : : : ヘ , -'"
ヽ;/ リ``─-- 、 ノ
\__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__/
≫ ≪
≪ 日本人はヘレニズムを嘗めたッ! ≫
≫ ≪
/⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
yylllllllllllllzzzy,,,.
.,yllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllly _ノヽ_ノヽ_ノヽ_ノヽ_ノヽ_
.,zlllllllllll llll llllll l lll llll lllllllllli ノ
llllllllllllllllll llll llll l lll lll llllllllllll! く 17世紀の日本人がいるポジションは
lillllllllll⌒フ《lllllllllllllllllllllll;》ミミ|lll! ) われわれグノーシス主義者がすでに
lllllll|llト .゙゙゙^ア^¨″ lllllll| ∠ 1500年前に通過しているッ!!
lillll|l|^ 《llll ヽ
llllll「 ___ _ . 〔l ⌒ヽ'⌒ヽ'⌒ヽ'⌒ヽ'⌒ヽ
.|li|《| '“ー≒=__ __≒“ 〕ミ
.i^}.′ .,v--o=ミ,,ハ彳o冖ァ . ノ ,,,yzlll
.゙('ll! ゙'-.-ー~ ~´ーー″.|l′ ulllllllllllllll
.}.〕 .,} (;llllllllll
.}]ヽ _ノ r / ).y /l ylll.`
} } |Γ ^ ' '‐ ‐ | | .,illllllllll「
.| 〔 ヽ /´ ^^'ーv‐'⌒> | }.ミillllllllllllllll!
} .゙'┐ (ノ〜ヘvヘへ ノ ノ | llllll「
_/ .ミ .\_ )「 ノ ミ|《l;|厂′
/゙┘ .\,, ^‐-─‐'''^ ノ ゙'‐ ¨''‐u、--
|,、....,, ゙「>,_ __,,l″ _, ..┌‐' '''''^′
.″ 冫.`¨゙′_メ‐'^´
__
, ‐ ´ `ヽ
/..:/.:/ .;イ :. :.丶.:.: \
〃:.:./ .:./:.:/小:.: ',:.:.ヽ:.:.:. ',
l:{.:./ .:./\:! l ヽ:.:/.:.:.\:.:.!
i:}:ハ .:7ィ=ミj:ハ >=ミヽ:.:ヘヾ、 その一言を使いたいだけのキャスティングだと、丸わかり・・・
、_メ!.:i.:.ハ r'_;j r'_;j ∧:.:}:.fヾ
乂;イ.:.∧ /イ V:.:.| リ
_/ j/_:ノ:.介 .、 ⌒ ,.イ:.l:|:..|:.:.:.! 「負けた側」なのに、ドヤ顔すぎるし!
´/:.:,':.:.:j:|:ノーf夭‐ヘ :j:|:.:l:.:.:.:!
/.:.;ィ7´l:|\/ムヘ/`l:| `ヽ.:.:i どうせ脱線パートなので、手短かに頼むよ?
/.:/i // !| に不こ) !|l /!:.:.i
/.:/| ヽl l !|/〈/ i| ヽ」 !| !./│:.:.i
/ミミミ、ミミ、 V///イィ/彡彡'´ ,二ミ、
/ミミミ、ヾヾ、ミ、 l′′ / ,ィ彡彡二三≡ミ、
./ミリ`ヽミミミ、ミミミヽ/,ノ//イィ ´ 彡彡三三彡i
|ミシ ` ミミミ、///,ィ彡彡彡彡'´`ヽ三≡=|
__レ'´ ` ̄`ー―=´ ̄ ̄ |三三ミ| 見かけに よらず口が悪いキャラだなお前……
j ノ ,、 、ヽ、 ヾミミミリ
/.l∠ミミヽ、 / j 、 ミミミ/ グノーシスとは、ギリシア語で「知識」を意味する。
{ ト、__≧ミ三ミ、 { 入 ,ィ、 ミミリ、
.ト .) `ヽ.弋_,>、_`ヽ ` レヾミ≧辷彡≡ミ、 ミ/r、|
V `ヽ`ー-'´ ノ 、_>tァ―ゥ、_, ` レ 7 |
|  ̄. / `ー`=´ ̄ / / ノ
l、 / _,′.:.:.. `ー‐'´ / /´ この知性的な面差しからして、名は体を現している・・・
/ |ヽ / ( ,ィ‐ 、 ヽ \ ,ィ′∧
_/ | / 廴 ノ-‐' ', ,.-‐'/ー'´ ├-、 そうは思わんかッ?
,ィ´ ̄ ,イ. ! !  ̄ i / ./ | `ー-、
/ | ∧ <__,ィ‐、__ | / / .ト、
/ .| Y `弋ー‐-、.\_,、 | __,/ | `ヽ、
. /. ,イ 廴 i、 `ー-‐`ーァ´ /'´ jゝ、 ヽ
. | / | |. ,>‐-<´ __,.イ |
./ .| ヽ、 Y ,/´ / , |
′ | `ー----‐'´ / / |
グノーシス主義 (演者:烈海王 @バキ)
__
, ‐ ´ `ヽ
/..:/.:/ .;イ :. :.丶.:.: \
〃:.:./ .:./:.:/小:.: ',:.:.ヽ:.:.:. ',
l:{.:./ .:./':__j:! l ヽ_:.ヽ:.:.\:.:.!
i:}:ハ .:7ィ=ミj:ハ >=ミヽ:.:ヘヾ、 強靭な知性───「脳筋」ですね分かります
、_メ!.:i.:.ハ r'_;j r'_;j ∧:.:}:.fヾ
乂;イ.:.∧.:::: ::::./イ V:.:.| リ
_/ j/_:ノ:.介 .、 `´ ,.イ:.l:|:..|:.:.:.!
´/:.:,':.:.:j:|:ノーf夭‐ヘ :j:|:.:l:.:.:.:!
/.:.;ィ7´l:|\/ムヘ/`l:| `ヽ.:.:i
| :::::|/ .、____≧、\: :::} ::ノ ,/,ィ≦__,ヽ|::::|
∨_:| :.\ 廴゚>、\|:::{ ::{: |/r<゚ノ /.:::::|ノ/ 軽口を慎みたまえ
ゝ-! . : : : :. ̄ ̄´. : `ヽ : :ノ.::: .` ̄ ̄ .:.:::::::|_/
. ト、 : : : : : : : /. : : | : :|::::: .\ : : : : ::::::ノ.:|
| ::l\ : : : /. : : : :__! : l__:::.: : .\::::::;/|::::.| 我らグノーシス主義者は個人主義のエリート志向!
| ::| :.\/.: : : : ::(__.r ヽ__): : : : .∨. ::::|:::: |
. | ∧ : ::::{ : : : : : : : ::.ゝ‐′. : : : : :.::}: :.::/.:::: | ヘレニズム思想とキリスト教と占星術、オリエント系諸宗派と
. |: : :.\.::.ヽ:. : : : : : : ___ : : : : :.::::/.:/..::::::::|
| : : : : :.Y´} : : : : /ィ==-\ : : ::/ Y.:::::::::::::::| ユダヤ教を混合し、新たな高みを見出そうとry
,.へ__ノ! : : : . \!、 : :.《トr┬r┬rイ》 :::} :/.:::::::::::::::::ト、_xへ __
::/´.: .::| : : : : : : .`\ 弋二ニ二ブ. :::ノ'′.::::::::::::::::|::::.:.\ .ヽ`ー―--、
:|_/. : | : : : : : : :.:.:.:::.\: : : : : : : : /.::::::::::::::::::::. :.:|:ヽ、_| ; | ; ; ; ; ; ; , \
:|. : : : ∧ : : : : : : : :.:.:.:.:.::.`ー---‐''´.:::.:.:.:.:.:.:.:.:. : : ::∧::::::::: | ; |; ; ; ; ; ; ; ; ; ,\
───────────────────────────────────────────────────────
で、まあ。原始キリスト教時代の教義の発展に大きく かかわったこのグノーシス主義について詳しく語りだすと、厄介な「教義」に
触れることにもなるし、帰って来れなくなることも分かった>1は「詳細はググレ」で済ませつつ、乱暴に端折っていくのだが───
───────────────────────────────────────────────────────
,, ;;;,,,;;;;,,,ヽ,
, ,;; ;; ;; .i ドヤァ!
i i,,,, ,, ,,, i
ni _\ /_ h ミ :::
.i_ト、`':: i;;; ~ .イノミ 彡= :::::::
! i ヽ::::: b ::::::i.iミ ミ=彡= :::::::::: もとより我らグノーシス主義者も、キリスト教徒には違いないが・・・
__ __ _ = ノ i \ ー-==-'/ i::::::::= 、 :::::::::::
/ `- 、 __ ,, 、 ,, \ _ _/:::::;;;;;;::; /  ̄ ` = - 、::::::::
/^/ '~ "' ' i ''"~::::::::::: ::::ヽ、_ ;;;::::::::: ヽ,::: だが我らは、ユダヤ人が奉ずるヤハウェとイエス・キリストの愛は
/ :::: ::::;;:: ;;:=''''' ::::::::: :::::::::: ::::::::::::: :::: i::
.i ::::::::::::::::::::: ::::::::: :::: ::::::::::::::i :::::::::::::::::::::::::::::: :: :::::::::: i: とうてい整合性が無いことに気づいたのだ!
/ `i-、, ,,/ / '" :::::::::::i ::::::::::::::::::::::::::::::::::_,,,!--''''~`ヽ、
/:::::::::::i \\ :::''" ::::::::::::::::::::::ハ、::::::::::::::::::::::::::::Y":::::::::ハ :::::::::.
( ::::::::::ノ:::_ _i__ i__ __ __ _,, ,, 、、 - == - 、:::::::::::::::::::ノ:::::::::::ヽ.ヽ::::::::
ヽ / " / ::::::::::::::::::__,,,,、- - -="""""`ヽ、:::::::::::::::
) ノ:::::::::::: :::::: :::::::::::::::::::::: __ノ~::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::: ヽ::::::::::::
i:: :::::::::::::::: ::::: :::: :::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::イ:::
i::::::::::::: :::::::: ::::::::::::::::::/~- - - -、、_ ::::::::::::::::::::::::::` = -' :::::::::i::::
ヽ__ __,r=''~~ ' ,、-'~ ::::::::::::::::i: :::::::`=、_:::::::::::::::::::::::::::::__ __ r'":::
ヽ、__ __ _r=''"、 ト-= ー .-十 - - 、 _ ` = ;, __ _,, r -'::::::::::::::::
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
,j;;;;;j,. ---一、 ` ―--‐、_ l;;;;;;
{;;;;;;ゝ T辷iフ i f'辷jァ !i;;;;; 正義を要求し掟を破る者すべてを罰する旧約の創造神と
ヾ;;;ハ ノ .::!lリ;;r゙
`Z;i 〈.,_..,. ノ;;;;;;;;> イエスの述べ伝う、父なる赦しと愛の神はおなじもの……
,;ぇハ、 、_,.ー-、_',. ,f゙: Y;;f
~''戈ヽ `二´ r'´:::. `! そんなふうに考えていた時期が、俺にもありました(反語)
マルキオン(活動時期は140-160ごろ)
(演者:範馬刃牙 @バキ)
────────────────────────────────────────────────
思い切り ざっくり言ってしまうと、グノーシス主義とは2〜3世紀に興隆した、哲学的・神秘主義的な要素がある
パルーシア
新興宗教運動で、この世の終末こと「キリストの 再 来 」が遅いことへの苛立ちがモチベーションとなっていた
────────────────────────────────────────────────
ノ;;;ノ ゙'''‐- ;;;;;;;;;;;;;;;;;.. -''"ヽ;;;;i
i;;;ノ 、 , ゝ;;l
.|/ /ヽ、___i ./_,..ノ\ i;| イブに知恵の実を食わせてくれた
,'ヽ.´''こニ‐-、ヽ /,-‐ニニ` |__
.|.ヽ| ゝ、 ○ ).`ヽ .ノ ( ○ .ノ rヾi 蛇って、ほんとは良い奴なんじゃね?
(ゝ.|. ゙''"´ { } `゙'''" |) ノ
ヽ \ ,.. - _ i i _ 、_ ノ /
ト| :i´,..-‐'' ゝ(__)‐' 、..,、ヽ/|ノi 謂われなく虐げられたカインやエサウ、(´・ω・) カワイソス
.i ゝ人ゝ ,..、_,..、 _ノノ / i
| ヽ ヾ''‐--'''‐'''ー-''" 'ノ' |
_,.| ゝ、 `''‐‐‐'´ ,.ノ´ .|_
. ,ノシ''''´ ノ i \ ノ i |`iゝ=ヘ、 ,......
/ ./ ' ノ ヽ`゙''''''''''´ノ ヽ .|`|`'''' `i`ヽヽと
・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━
,.-ー''''__二二二二二ヽ
. | r'´ ̄ | |ー-.、
| | @ | | `i
r'´ | | ┌┐ .| | |
! | |. ┌┘└ー┐ .| | j
. ',. | | └┐┌ー┘ | | /
'、 | | | | | |. / どうです? 何気に安土時代から現代にいたる日本の
`、 | |. └┘__|_|__ /
. `、,ゝィ7_ ̄\ ゝ弋、\ ̄`、 異教徒諸賢と、物言いが似ていると思いません?
/ / /__` ヽ ≫f气 `、 ヽ、
. / / /.圷心 "∨J.}’! -ゝ「``
. | /l |∧弋リ ゞ-' .! .ハ .! わりと黎明期から何度も、キリスト教には内外からツッコミが
/V. ',! |.}、''' __ ,. "",ィ .,' .', ',
/ /| .| | >. 、 _,. イ|/ ∧ `、`、 あったんですよね。「処女懐胎って何じゃそりゃ」とか、
/\__/ |,.-'´ 7/` r-j / /、_ヽ ヽ \
. / /´ // ゞ`ー'/ / /∧ \ \ 「キリスト自身はただの人間だろ」ってな物言いは・・・
/ / ,. -'''// __  ̄// //. ', .ヽ \
|__,.-'´// .// / / // //l l `、 `、
. // .{ { .rー' '--|/ //. | |. ', ',
───────────────────────────────────────────────────
グノーシスは百家争鳴的で教義もさまざまだが、大雑把にいえば人格(神格?)に問題のある「妬む神」ヤハウェを───
───────────────────────────────────────────────────
ぉ \ 《三三三三三三三三三三ミ、 /
皆 ね 俺ぃ .| 》三三三三三三三三三≧ミ、 /
殺 た は | 〃三三三三三三三三三三二ミ、 i 祀 偶
し む | {{三三三三三三三三三三三ニヽ ヽ !
じ 神 ! jハ三三三三三三ニ,ィ≡ミ、三ニ\ ! る 像
ゃ |__ |三ニ《弋rミ、三ニ《〔ぃ〕 川ミヽ !
子 / \三≧=彡三三ミ≡彡从ヾ`ヽ | 者 を
々 / _,.イ{三三三三三三三三 /》ハ___ヽ
孫 / ___,. -=≦_//∧三三三三≫-、三ニ // }三}-―-〉 .は
々 /≦//_/_,. -‐ { { |V∧三三≦_,.-=彳三ニ// /三三 /_
/ /ニ! { _,. -=≦ | V∧ ニ三三三三三 // /三三三三ニ \
\ /{{ {三|-=≦三三三∧ V | 三三三三三三//三三 ≫' ´ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ 厂| \ V//|三三三三三∧ V三三三三三三三三三 / 、____/
∧ :ト、 |\V :|三三三三三|ヽヽ三三三三三三三三三/ ヽ三三三∧
___/∧\ニヽ!V∧ |三三三三三| |三三三三三三三三三/ 根 V三三三
/ // \|三 | V∧V三三三三ニ| !三三三三三三三三 / |三三三
/:! |∧ |三三| V∧V三三三三 | |三三三三三三三ニ /| 切 |三三三
/ :| /|\\ !三三\_\ \三三三三||三三三三三三三ニ//! |三三三
/《 |/三 ヽ\ヽ三三三三 \|三三三三|!三三三三三三三 | |∧ り |三三三
/ 》/三三三\\三三三三三三三三三三三三三三三三三| |=∧ /三三三
.三//三三三三三三/\三三三三三三三三三三三三三三 :| |三∧ ぞ ハ三三三
三《__//三三/ \三三三三三三三三三三三三三 | |三三\ / ヽ三三三
三≧=≦三三三/ 》三三三三三三三三三三三三三ヽ三三三\____/  ̄\ニ
三三三三ニ/ ̄ /∧三三三三三三三三三三三三三三三三三ニ《
┌─────────────────────────────────────────────────┐
│ ヤハウェ(演者:島津豊久 @ドリフターズ) │
│ │
│離散の民ユダヤ人が、強大な諸民族に人種や言語、文化で同化してなお吸収されるのを防いだ、アイデンティティ ..│
└─────────────────────────────────────────────────┘
───────────────────────────────────
二次的な下位の神と仮定し、上位に『人知の及ばぬ神』の存在を設定────
───────────────────────────────────
\: : \\
≧=‐ミ*、 \: : \\
/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\ \,.rf''”Ⅳミ*、
:i:i:i/⌒≧x:i:i:i:i\ ./:i:i:i:i:i:}i}:i/≠i:,
:i〃:i:/.′⌒㍉.:i:i:i`ー-=イ:i:/⌒)`ー≠㍉i:i:,
{、 ”''*、:i:i:i:i:i:{i/ 〃 {,.斗*'i:i} 、
≧x _,,.. -‐==‐-‐=彡:i:i:/^lf''㍉、{x≦,,.ィ气}r } . \
:i:i:i:i:i\r≦''” “''*=‐:i:i:V{Y:i:i:i:i)i7 xftzぇ.i:i:i:, .\
:i:i:i:i:i:i:i:i≧=‐‐‐:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:公-彡.′ ⌒ 乂:i:i}..\. \
≧s,,,,___,.斗*''“:i:i:i:i:i:i:i:/∧fr、ヽ_,.ィ ,.'7.′i:i:l\ \ .\
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/i/..∧`ー=±彳.イ}:i:i:i:ハ _丿 .\ .\, ㍉
:i:i/:i:i:i,,., -‐=彡〃 { .{i 乂{v,ノ,x''゙ /}人:i:i:i:iV㍉、 \ i {、__
〃:/⌒x≦ . {从 {i 「” //,ノ } ):i:i:i:ir=‐-\ \.{__{ ヽ`
/:i:i:{ / ⌒ヽ 八. { {i`㍉、. . / }.イ .〉:i:i:ゝ-==ミ、 / / .}
./:i:i:i:iイ≧=- 、 l .Ⅵ \vz_′ } /:i:i:i:i:iノ } \ 〈__ ′ゝ′
{:i:i/ v V Ⅵ }升i .} .{:i/:i:i:i( :}/ / .\ \ \
/ .V V Ⅵ ヽ ∨i{乂:i:i:} .}_イ__,,,,..」」」」 \ \
\ .〉 V Ⅵ :, :∨ ):.′ }´:i:i:i≧x \ \ \
非実在の神(演者:第六天魔 織田信長 @ドリフターズ)
\____________________________________________/
○
ο
o
デミウルゴス
/彡彡彡彡彡三三三ニ 旧約の創造神は『世界種子の一部』と考えれば、イエスとヤハウェの性格の違いも
////´ヽ彡三三三三三三
i// _  ̄ ̄ ̄`ヽ,.彡r‐- 説明できる───原初の神は姿を見ることも出来ない、自己を神と自覚すら
レ′,/,,. ≧ ヽイ / デミウルゴス
| ,// ,.イ /__ 〉ノ, できない非実在。それが世界種子をばらまいて、現世創造主を生んだ────
ゝレ′ Xi/ / V /
) ´ヽ、__ ト、 /ゝイミ
|,,, ..、 `ヽ i / これがグノーシス主義の走りとなった、バシリデスの編み出した理論だ・・・
〈 ,.-' `ヽノ,イ
`´j _ .{ / |
`┬‐-' __ノ_ ノ :|
`⌒!´ `/ .} ,/
ヽ--‐'´ヽ、_/ /
/| /
────────────────────────────────────────────────────
禁欲主義によって真実を「覚り」、死とともに精神世界に帰着するのを目的とする。このあたりは何気に仏教に似ている・・・
────────────────────────────────────────────────────
─────────────────────────────────────────────
また独特の終末思想がある。ともあれキリスト教徒でもある彼らは二元論にもとづく神秘主義的な
神話を構築し、新約と旧約のイメージの矛盾を「解明」しようと試みてもいたのである───
─────────────────────────────────────────────
_____
, ´ ---> 「 世界が創造された後、霊魂世界のグノーシスを代表する
´_, / \
,ィ〔 )( / __, ゜, 福音がマリアの中でイエスの姿に受肉し、その刑死後、
/,人「 )レァ' _广 ノ( / ′
. │ ヽ / } ノ )「 r‐'´ } イエスは元の世界に戻った。だから霊魂の救いなんて無い」
. j/_ l/ 7て,ノ _厂\──
{'⌒V{ }「 jf´ ̄ ̄'^ヽ(__,_, /ノィ\l l| \
「 ̄ヽ リ f‐t_テ ラ'⌒ヽ( |{く│ | l| / ̄
. /|::::::::ノヽ 、_ ̄_ ノ^ヾ 八j/ | l| /
/ ー‐|_ i '⌒ヽ'⌒'⌒ _ , ‐_´ し' / / /
. / ト {_)ー‐'^ ー‐┐ )、⌒ヽ} / /
/ 八 ト----- ァ'´ ,ノ/ }__/ / /
. / \ー―一' // / / / /
{ | \ l}ノ( )ーく }_// ___ / / /
∨ \ } | ー―一 ' / / ′ l /
. ノ \`| \ |__ヽ // / / │i /
. / 、__| \ `ヽ,/ / / ! |/
{  ̄\ \ / / \
バシリデス(活動時期は130-150ごろ)
(演者:愚地独歩 @バキ)
_______
_ ´::::::::::::::::::::二二ヽ:::::\__
,. ´::::::::::::::::::::二二ニ丶::::::::::::::::\
/::ニ:::::::::::::::二二ニニ丶:::::::::::::::::::::::::ヽ
///::::::::::一=ニニ:::::::::::::::::::::::::::::\:::::ハ.
/::/:::::::::―一=ニニ::::::::::::::::::::、::::ヽ::::::::!::::::|
_,/::::::ニ二:::::::::::::::::::二二ニ=::::::::::|:::::::|:::::::|::::八
/{:;:イ:X⌒ヾニ::::::::::=ニ二二::::::::|:::::!:::::::::::::::::::::::::ハ 「 神は不可知だ
/ィ/ /´ \、 ー====ニニ彡ヘ:::::::::::::::::::::::::::::\::::::}
{ 厶-――-、}} ,r=\::::::::\:::\:::::::!:::{ プ レ ロ マ ア イ オ ン
,.-〃/ \、--、 ヽ / ヾミ、:::\:::ヽ::|::::} 神の世界は30の霊的存在から成るが、重要なのは
__,.-‐ァ′/.l{∧ ヾ弐ぅ } ,r==='′_,. -―― ヾ:::::::::::::::/ ビ ュ ト ス
/ ,.イ `トヽ._  ̄`人、〃 /´ ̄ ̄ \ Y::::::::ハ、 第一原理以下の8要素だ。その中で最弱の存在たる
./ /.:.| .ハ }} ̄ ̄,rテ^ヾニニ{ _,. -――', }:::::イニYハ--、 ソフィア
-‐'′ ./.:.:.:| / |__ルx=f´/ ノ '、 `ヾ弐ぅー;}r====ァ'´} {リ| '. ` ー- 「智」が誤って、物質界を創ってしまったわけだな。
./.:.:.:.:.! :{/´| ̄`}{ Y´ Y⌒ヽ \  ̄ ̄ノ / ノ/.:l '.
___ f:.:.:.:.:.:.\∨ ;;''´`;廴__ノ-一′ ` ̄ ̄ _,x≠x;ァ'´/ l:.:.:.! ヽ
//⌒>ー、_:.:.:.ヽ;'';''´ `ヾニニヽ,;:'';, 、_,x=彳ィリ /‐'´ /.:.:.:! \ この誤りをあがなうため現世に送られたのがイエスだ
(_,/ },;:'';; ;; `ー‐;;' ';, ,;'';, _ノ´ イ `Y/ ./.:.:.:.:.| プ レ ロ マ
/) ;,, `゙; ̄};' `''´ `'; /―一'´ /.:.:.:.:.:.:/j グノーシスの力を得て天使となった人間は神の世界に
⌒ ー‐;‐ ''´/,, ;;''"´ ,,{;,, ,;''イ /.:.:.:.:.:.:.:./:/
/^i/⌒ヾ. `':;ー;;'' ` '; / ,.-一 '´.:.:.:.:.:.:.:./:/ 入るが、同時に終末が来て他の者は火を浴びる・・・」
./ / } ,;;'´ ';, ';; ;//.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:/
ウァレンティヌス(活動時期は140-160ごろ)
(演者:花山薫 @バキ)
, ‐ ´  ̄ ̄ `ヽ、
/ 、 、 \
,.'./ .:/ ;小:.. ヽ:. :\:.:.ヽ
. //:.:.:.:/.:./:. ./ i ヾ:.:.丶:. ...ヾ:ー'、
//,':.:... :.:厶:./- ヽ 弋:.‐\:.:.:. 丶:\
! |:l:j:.:.:´/ ィ天t、 ィ天女、-、:.. ヘ、:.ヽ っ うーん。「ツッコミ」の部分は異教徒の現代人にも わりと頷けるけど、
! | :.!.:.:.:ハ´ち;;;j ち;;;;j !K }ヽ:.、.! ヽ!
ヽヾj:.ノ小 `::::. ' ::::´ ハイ: |`リ ノ ⊃ ここまで「設定」が発展すると、一見さんは ついていきかねるかも・・・
、_ノイ:..:.:リ;:ゝ-‐っ ー- イ:.l::|:. i |
/´/:.:/ ‐<>.、 _., .イ_.l:.:l::|:. i |
/_/∠ ァ┐l !ノーソノl  ̄ ヽ、」::|:. .:i:ハ
, ./´ `∨イしリ / ハ / ヽ ̄`ヽハ
/ |====、∧/ >‐/{ヽ‐‐< l l ヽ r/7-、_
, ' / / / 7〃 {{ヾ〉\ |/ ̄ | 厂し' / /┐
. / / / / {{. \ | | ,/=(_/_/_,人
// ィうヾ \ヽ
| j >=彳 ::::l |
| l ___| |__ ::::l|
/l | | | .::::l l::\
| .| | └─┐ ┌─┘ .:::::l l:::::::.\
l ! | :::| | .::::::j ,'::::::::::. l
| l| ::└ー┘ .::::::::j ,'::::::::::: ,'
', ', l _,;:ァ-rーヾー 、_.:::::::://::::::::::: ,' 当時の叡智が打ち立てた「有力な仮説」には、違いないのよ・・・
vイ´:/ !: : :!: : : :ヽ、`:x'/::::::::::: /
| l,'/> 、ヽ,: '、:ト、\:丶、:`l: 、: /
| ! i彳tぅミ ヽ!斗≦毛zミl: ! : ヾ だから二世紀末にはアレクサンドリアを中心に、当時一流の哲学者や
l: ;イ}ゝ辷;j. ´ トィ':::j"|: l: : : !
. j : 八 ,,,, , ┴ー"'ォ ,': : : l 宗教家がこの主義にはまり、キリスト教本流の最大の強敵になってたの
. ,'/ィ : : `..、 - """ィ|:!/l : : :l
//j : : : : : _´>┬_,≦ノ|㍉_: : :!
ノ /: : : ァ´ {{:::{{ヾ− 〃:::〃ヾ,l
. /: : :/ 〃;;::::ゞ=三 彡':::〃 .}
. , ': : : :イ /' ::/ / ''〃/ j
// ィうヾ \ヽ
| j >=彳 ::::l |
| l ___| |__ ::::l|
/l | | | .::::l l::\
| .| | └─┐ ┌─┘ .:::::l l:::::::.\
l ! | :::| | .::::::j ,'::::::::::. l
| l| ::└ー┘ .::::::::j ,'::::::::::: ,'
', ', l _,;:ァ-rーヾー 、_.:::::::://::::::::::: ,'
vイ´:/ !: : :!: : : :ヽ、`:x'/::::::::::: /
| l,'/> 、ヽ,: '、:ト、\:丶、:`l: 、: /
| ! i彳tぅミ ヽ!斗≦毛zミl: ! : ヾ でもこの運動には、宗教として決定的な弱点があった!
l: ;イ}ゝ辷;j. ´ トィ':::j"|: l: : : !
. j : 八 ,,,, , ┴ー"'ォ ,': : : l
. ,'/ィ : : `..、 ` ー' """ィ|:!/l.:.:. :l
//j : : : : : _´>┬_,≦ノ|㍉_: : :!
ノ /: : : ァ´ {{:::{{ヾ− 〃:::〃ヾ,l
. /: : :/ 〃;;::::ゞ=三 彡':::〃 .}
. , ': : : :イ /' ::/ / ''〃/ j
,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
,.;;;;''";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ、
,/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ、
/r‐''"゙`ー-、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::--ii'""\\
/;;;;i´ ({ {{´´´""" `i} 、 ヽ`、
./;;;;;;|/' ,〃、、 }} b )}~iiヽ |;;;;;i
j;;;;;;;/ _,.--、 / {{、__゙i}`!、;;;|
|;;;;;/ ,r'"¬、ヽ \ / ノ ,r-=-、ヽ;|
|;;;;! `.`、 ヽ | i ,.r,'.r'" ‘;|
:|;;| __,. --、_\ヽ| }.|:| ,!-,'r'',...-'".、_ ||
. _j;;| 'ヽ ◯_);;\,Y | `_j'" イ◯ _ノ` ,!_
/_`{ _ ̄ ̄-_ノ `). ( | ̄ ̄、_ J | r} なん・・・だと───?
| ,/i| '"´ ,.r''" ̄ { c } i  ̄¬、 ヽ :|(!、|
|//ト、 { ., -'ヽ ,/`ヽ、 ,) ♭ノ、トj
|``;'、i`.、 `、 !;¬( )-、,ノ / ,r''|///
\ニ'}--`i |  ̄ i /`ー|~/
`i:| i, | !、 __ __ / .ヘ J |,'|
j !、 `、 、 rニ三三三ニ`ヽ / ,ノ |、
ッ'''| `、.r`、 i'"__ニニニニ=ヽゝ }-'" |,))、
{ / ヽヽ、 ~ヽ、_,........__/~' ,. ',/ ,. ,='.' ヾ--
`<、 `-、`ー、-―──--、一,r'",.c''" }
`ヽ、 `、 ( `./ `、 /
`) `.、_ _,.-' `、 ノ
/ `、 `ー---一'" / `、 /
──────────────────────────────────────────────────────
エリート志向・個人主義的な性格が目立ち、強固な教会組織を持つ正統派キリスト教にくらべて組織力に とぼしかったのである。
──────────────────────────────────────────────────────
グノーシス キリスト教
↓ ↓
::::::::::::::::::::::: : : : :: ヽ エ〜
:::::::::::::::::: : : : \ ヽ マジデ〜? ハハハハハハ
:::::: ::: : : : ∧ ∧
::::::∧ ∧ \∧_∧Λ_Λ*’∀’)Λ
::::(・ ∀・)・・・ ( ´・ω・) ^∀^) )(^ワ
:::ノ( )ヽ______ (⊃l⌒i⌒l ) | | ∩
/ / \, ⌒'⌒ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄
__/_____/|| ||\ ______ \_
_|||_____||/|| ||\||______|||_
. |::::::::| |:::::::└ーi ┌ー’::::| |::!
|::::::::| |::::::::::::::::| !::::::::::::::i l::|
. |::::::::| |:::::::::::::::L.,」::::::::::::::| !:!
. |:::_;;;| |;、-r┬ァ'T'j''''1┬;!_|:|
l'' i|j_,.//‐'/ lTト l、l j`i
. l ,、. li //___ リ_lノ lル' l ___◎_r‐ロユ
l ヾ! l v'´ ̄ , ´ ̄`イク ! └─‐┐ナ┐┌┘ _ ヘ____
. ハヽ ト、 '''' r==┐ '''' /l jハ| /./┌┘└┬┘└┼────┘ロコ┌i
,レ'¨´ヽiへ. _ 、__,ノ ,.イ/|/ | </  ̄L.l ̄ ̄L.lL.! ┌┘|
/{ ⌒ゝ_/ } ー‐<!Lソ ,'i !
//ト、 ,/'´/、 〈、__,リ:::::!| `ヽ|ノ
. // ! {ヾ、ハ ヽ Y`f~´::::::::::v l おあいにくさま。グノーシス主義が盛んになった時期には、新約聖書の
,'イ. //|l、 { ヽ_ゾノ::::::、ー、:::ヽ |
. 〃 .,'/./|lヽ`¨´ ヾ、::::__ゝ ヽ_::}! 編纂も済んでいたのよ。保守本流の理論武装に死角は無いわ!
〃 iイ /,'.|i::ヽ.ヽ、_//∠_ _ノ !
. {{ !l .!{ ::|i:::} ! i;;_/ //. !
ヾ {i. ヾ、jj二ニr┴-- `ーヾ'⌒ .|
. ` .ヾ 〃/ マ二 }_,ノ
//:;' i !ー 一 '´l~::.
,','::/ ヽi !:::::::::| i:::::::.ヽ
────────────────────────────────────────
また、厭世的なグノーシス主義に対してキリスト教は はるかに現世肯定的だった。
キリスト教正統派の制度化にともない、グノーシス主義各派の大半が4世紀に消滅する。
────────────────────────────────────────
───────────────────────────────────────────────────────
ちなみにカトリック神学の祖・教父アウグスティヌスも当初マニ教という、グノーシス主義の完成形とも いわれる宗教にはまっていた
───────────────────────────────────────────────────────
神 様…
__,._,.---------,,,,__
,イ'___,,,,ノ ̄ ̄ ̄ヽ、`ヽ、 ど
/j ::::: //へ:::::::::::::: |
/_\川//__,,==ヽ、::::::く、 う
|<@Y:‖〆//´@ >-=:::::ヽ,
〆´ ̄:ノノ:::::: ` ̄// ̄::::::::| か
|:::::::( ̄:ヽ)::::::( ̄ ::ヽ、 ̄ ̄\
ヽ ゝVVY⌒YVVVゝ ̄\ イ ̄ヾ_:ノ わ
ゝヽ゛人人人人人ノ ̄| | ヾ ̄ゝ〆==
‐=〆´::|_:|_|_|_|_:|_:/人ヽ ヾ‐://:::::::: た 「私は肉欲に支配され荒れ狂い、まったく
‐ ゝ,,:∟:∟:∟:∟:∟イヽゝ ̄::::::::::)::::::
///^ヾ´ヾゝ゛ゝ゛ゝ゛ヾヽ、ヾ::::::::::::::: し その欲望のままになっていた!」
´ ^|::::〃〃〃川‖‖‖ ‖ ヽ::::゛ヽ::::゛:
/ ̄\,〃、〃,-≡-/ ̄ ̄:::::::::ヽ、:::::::::: に 『告白』より
| ::: /= ::Y= :::/=::::::::::ヽ:::::)イ::::
| ::::| ::::|_::::」_、 ::::::::::|〆::||:::| 勝
| ::::| ::::<、 :::::::\ ̄ ̄\/ | ::::::: |、 |
,,,r''‖ゝ:-人 _:: |ヾ|\__ノ || ::::::ヽ:| : ::: |:: ヽ |
/:::::::‖| 釻>---人::、:::::':::ノ ::::::::: :::):::::::| :::::|::::::
///::::::::‖/  ̄ノ /::ヽー::く :::: ::::::::::/ ::::| ::::::\:::::|::::::
::::::::::::::::‖|::: :: 人 \_ノ:::/::::人::::::::::::::::::::|::::::
/ ::::::‖| :::肉人 欲 ::::::::::::::ヽ:ー/--===--::: |-:::
::::::::::::::::‖::\::::-ノ´ ヽ、 :::::::::::: / :::::::::::::::::::::::|::::::
::::::::::::::::‖::: )ー、⌒´ヽー  ̄:::::イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::
┌──────────────────────────────────────────────────────┐
│ ヒッポのアウグスティヌス(354-430) (演者:ジャック・ハンマー @バキ) │
│ │
│16歳で年上の女性を妊娠させ11歳の少女と婚約しかけつつ年上の女性を愛人にした、無双のベルベル人ハーフ(父はローマ人) │
│ │
│新プラトン主義をキリスト教と一体化させて、キリスト教的世界観を形而上学的に基礎づける出発点になった │
└──────────────────────────────────────────────────────┘
───────────────────────────────────────────────────────
彼は受洗前の386年、ミラノの自宅で隣家から「Tolle, lege(とって読め)」という子供の声を聞き、傍らにあったパウロ書簡「ローマ人
への手紙」第13章13-14節の「主イエス・キリストを身にまとえ、肉欲をみたすことに心を向けるな」を読んで回心したという
───────────────────────────────────────────────────────
____
, ´ `ヽ..、
/ \
/ __ ヽ
/ハ/__ノ_´ `ヽ :. ヽ
, ' /イノ´___ { :.
. / , ' {ハ!f'´ ̄ヾ;;> ; }、 i !
/ / }ノ 、-ー、i{' i ! / ゙ヽ.. __... -'´ ヽ. } | i 善悪二神論は、神の絶対性を否定する迷妄でしかない・・・
/ ヾ 、 }}!.!.i ! /´´ .:.:::::::::ヽ / |
|. /{{ ´ゝミ从j しノ ,r.、.:.::::::::i:::ノ / | 「虚無からの創造」こそが、私が到達した真理!
i , '.::::人 `リ!_ノrfし'イ _ノ;;ノ`ヽ.:::::Y /、 ! i
/ .::!`)} _ 人≧圭≦、ニ¨ヽ. ハ }/イ} ノ
. / .:ハ'' j! ,( ノ /_.:::::`ヽ ゝニ=-< ノ.::/ハり′ノ`ヽ.__
/ , ;、 ∨ __r‐、}:.__)::::::).:.: . . : :::ノr/ / o ゝ
-‐ニ´/ ,,;,;''‐ .::}, )`こ)_}_ノj! ' . . : : _:_:ノ{{ノ´ / ノ\ (
.::' ,''゙´ .:::i´ `ーヾ`ヽr . . : : :r‐⌒)__>''| `ヽ ツ /
.:.::: / .::{! .::::∨__ノ: :‐ノ`¨゙゙:::::::::::::j )/`´
.::::: / .:::iヽ...:.:.::::ノ::::ノ´7´.:.:.::::::::::::::::::人`ヽ
く`i/ ゝ _
_ .. -‐ヽ' ´‐- ..,-、, '´ ` 、
/ i::::i 丶、
, ´¨ ´ `ヽ. ';:::', 丶
/ 、 ', ヽ::ヽ ヽ
,' , ! ト、 ', V=i-'丶 丶、
. i ! i |. V丶、 ',:i! ! ヽ ',
. | .ヽハ. |/,ィ==ァ .i:| i 丶 ', この、裏切り者ーっ!
. | ト、ヽ | ' 以シ /ヽ | ' ', i
i |,=ェ、ヽ| `¨´ ', | / i |
Ⅵ 代:シ , i |-、 | | お陰で転落人生まっしぐら。15世紀に中国で消息を絶って、
ヘ. | ヽ 、'⌒ヽ .ハ .|i::::ヽ | |
ヽ. | > . `‐ ' ./ !i/::::::;' 、 .| | いまや「幻の世界宗教」になっちゃったじゃないのっ!
',.| `7´i i!::::::/ /`‐-、| |
゙ ,/:::::| /::::::/ / \ |
,'´ !::::::i/:::::::::/ /{l \ |
i /|, 'i´ `,ヽ::/ /:::ヾ、 \_ |
|/::::::/ ̄|:::::ヽ/::::::::::`=ヽ_ ,.. -'"´ ヽ |
. l::::::/ :〓|:::::::::::::::::::::::::::/ヽ_,,.. -‐'"´\ |
マニ教(演者:亞北ネル @派生VOCALOID)
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なお下記のサイトによればマニ教はイラン生まれ。東方グノーシス主義の系譜が生んだ、原始キリスト教最大のライバルだった。
ゾロアスター
素性は、もともと二元論要素のある 拝 火 教。要素の多くが、イスラームの下地ともなった。一種ミッシングリンク的な宗教である。
(ttp://www.joy.hi-ho.ne.jp/sophia7/mani-ri.html)
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グノーシス主義やその派生たるマニ教のほかにも、ローマ帝国にはイラン起源のミトラス教、エジプト系のイシスとセラピス、シリアの
デア・シリア(女神)、小アジアのキュベレ(大地母神)とアッティス(夫神)などオリエントの様々な宗教が流入し、崇拝されていた・・・
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/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.
,'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:7.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ ちなみに私ミトラス神は、東洋では大乗仏教の一柱となり、ごぞんじ
{.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:,〃:∧::::i}:.:.:.:. : : : }
|.:.:.:.:/-一//≠―刈: : : : : : .: 弥勒菩薩となりました。原則、女人禁制で信者は男性のみの密教スタイル。
|.:.:.:.i::::ァ=ミ:::::ー示ハヽ! : : : : ; ,'
|.:.:.:.l∧Lム:::.:.: :└┘|i : : : :// ローマ帝国の駐屯軍団兵や解放奴隷をさきがけに大流行したんですが───
八.:.:.|.:∧ ' |i : : ;〃
\iN:.:i>、 マフ .イ/.: .:}
\N∨>-<∨.: .: .: .:,>=‐ァ-ミ 4世紀に、キリスト教徒の襲撃で欧州各地の神殿が破壊され、消滅しました・・・
{f`ヾ: .: :,{「}i: .:/: .:/ ヽ
/|::::::: }i / |i {i〃: .: :i{ ',
,' |/: :|i′|i.: .: .: .: .:i| }
_,,,-- 、___
ミトラス教(演者:MEIKO @VOCALOID)
_ _
´ ヽ.`:.
. :  ̄ : : )ノ - : .
_ _ _. : ´ : : : : : : : : : : : : : : ヽ
r . : : :| : : : : : : : : : !: : : ,: : : : : : :!- : . 私はイシス。ミトラスとは逆に、女性票を わしづかみにしたエジプトの女神よ!
!: : : : :i!.: : :/: :/ :/ :/|: : :∧,; : :|: : :!: : : {
ゞ=≠.:!: :./: : ,: /__ノ }:.,く,_!: :, : :.,: : : / クレオパトラの時代に一時、弾圧されたけど宮廷の女性の人気は
}: : :-=彡.:/ ',ィ乏ミ,.ノ .ィ乏リ,ィ: :/ニt'
≧: : }: :|: : :.{弋シ 弋ソ' }.:i{_:_:_:{ 凄まじく、ティプルスなど当代の詩人たちには作品の題材になった・・・
ヽ; :.|.:∧: : ミ、 ,.:', :!: : :/
}ノ'ゞ=' ,: .ト . r.´` ノ}.:/≧ソ' マリア
) ζ ヾ.. `| }- ´L_!' ζ そもそも子神ホルスを抱く私の像が、キリストを抱く聖母像の元ネタだから!
. : - -'¨.,: ! ,|i少::ー -≠、
| ヾ. :r} .Lニx: : :|: :/ .
, V i}:_:_:ノ:,' !
Lニニ-}.__ノ |.:_:_:| /
'.: :| ̄ : : : ¨ゝ|:!:-,= =!
イシス女神(演者:重音テト @派生VOCALOID)
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だがイシスも4世紀末、アレクサンドリア司教テオフィルスの主導でキリスト教徒に
神殿が襲われたのを皮切りに、大改宗の波の中で消滅する。
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オリエント ライバル
キリスト教がグノーシス主義をはじめ、これら 東 方 出身の諸宗教を駆逐できたのは───
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,,、--ー_=--、_ ___| ̄|__
_,rー''' ̄|'''~∠__\\\__ | r-----j j
/:::::_,,r--ノ __ \\`''''''\_ o  ̄ .ノノ
./~:::::::/ c=='∠_~\、~i ) /~rヘ) _ノノ
/:::::::::ノ ノ/⌒リ`▽_)i/ (r〆>| っ  ̄'''' ̄
|::::::::::ノ /ノ U u ) ( r-、 \⌒つ ____
へrY Cノ o ノ /(__ ~゙)) | o | r-----j j
| | o r-フーイ r''~)) __`ニ)) )  ̄ ノノ
ハ ( r'゙ U (( ⌒_,,,,,,_Uニノ _ノノ
6)~) \ /_,,r-ー''~___,、__ノ>'゙゙  ̄'''' ̄
\ノ ! /⊿-'゙ ̄7゙ ヘノ''゙ ○,r、 ____
./ i /:::::::::::::::::::ヽ-ト'゙  ̄ !------j j
(__ |::::::::n::::::::::::::イ n j^j_ノノ
\_ | YニY:::::::|| イ゙ oノ ノノ ̄~
\ ゙i ) )::::::ハ、 バ リ、  ̄''゙
\ \イ⌒rン--ti oに ノフ U !ニニニ=フ
\ 、\r--'~フノ∠ハVイ ノ /
\_ \`'-'''゙゙ノ ヘ、 o / . i
\_  ̄'ブ ハ-ロ ー十-
゙''''゙゙゙ `゙ ノ |
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r;ニニニニニニヽ
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★ ミシ ヽ . | レァ予 伝yリ|'''} + . ..
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第一に組織力の差であり、第二に他の宗教は密教的で閉鎖的、かつ信者にとり経済負担が大きかったこと、
また他宗教より非妥協的だったこと等が主因だった(主要文献:小川英雄著「ローマ帝国の神々」中公文庫)
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うーむ。何やら「原始キリスト教 被害者の会」みたいな ノリになっちまったな・・・
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/ 丶
. / / ヽ なお、グノーシス主義は弾圧により大半の書が失われ、長らく論敵
/ィ / /ハ ∧
/ / / __ / / / lハ | ト、 キリスト教徒の批判を通して断片が知られるだけだったのだが───
/ // ィ´/`/ / 斗-、.| l !
/ イ ///-r==ミ r=ミ| | l ノ
l / /{ {/ 人 {{ 以シ 似ノ} / /l/イ 1945年12月、エジプトの農夫が偶然発見したナグ・ハマディ文書に
し /人 ∨川小xxx 、xx/ / / イ
. //〃l::;':: -─-\ ー' ィ /// より、一気に研究が進んだ。その経緯は、AA化したくなるほど面白い
// !:リ/ ` ー ´ //
/ / /::::/ ヽ / (ttp://www5e.biglobe.ne.jp/~occultyo/gnousisu/naguhamady.htm)
// ィうヾ \ヽ
| j >=彳 ::::l |
| l ___| |__ ::::l|
/l | | | .::::l l::\
| .| | └─┐ ┌─┘ .:::::l l:::::::.\
l ! | :::| | .::::::j ,'::::::::::. l
| l| ::└ー┘ .::::::::j ,'::::::::::: ,'
', ', l _,;:ァ-rーヾー 、_.:::::::://::::::::::: ,'
vイ´:/ !: : :!: : : :ヽ、`:x'/::::::::::: / 「被害者の会」とは失礼な。食物連鎖ってご存知でしょ?
| l,'/> 、ヽ,: '、:ト、\:丶、:`l: 、: /
| ! i彳tぅミ ヽ!斗≦毛zミl: ! : ヾ 勝つべきものが勝ち残ったと考えていただきたい!
l: ;イ}ゝ辷;j. ´ トィ':::j"|: l: : : !
. j : 八 ,,,, , ┴ー"'ォ ,': : : l
. ,'/ィ : : `..、 ` ー' """ィ|:!/l.:.:. :l ───ともあれカトリックは、成長過程で内外の強敵相手に場数を踏み、
//j : : : : : _´>┬_,≦ノ|㍉_: : :!
ノ /: : : ァ´ {{:::{{ヾ− 〃:::〃ヾ,l 教義を研ぎ澄ませていきました。まさに百戦錬磨の宗教なのです!
. /: : :/ 〃;;::::ゞ=三 彡':::〃 .}
. , ': : : :イ /' ::/ / ''〃/ j
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ちなみに(ご自身がカトリックという『割引』要素はあるが)文化史家の竹下節子博士によれば、西欧人はキリスト教という一神教の
理念により人間と自然の距離感を変え、「人間中心主義」の伝統を獲得したのだそうな(竹下節子著「キリスト教の真実」より)・・・
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\ | /
。 / ̄\
* .─( ゚ ∀ ゚ )─
。 \_/
* / │ \
∧ ∧ / |
(\( ゚∀゚)) |さ/
> / / | +
/ /ヽ_/ / .|
`´ | い / 。
∧ ∧ | /
。 / ヽ_/ ヽ、 / | *
/ o oヽ / |
/⌒\ | ヽ─/ .|´ヽ / |
\ \ゝ. ヽ/ / 丿 / た | +
\ // | ./ *
> / | /
/ / .| /
/ /ヽ / 。 | /
/ / | / / | +
ヽ/ ヘ/ / |
/ ま |
/ .|
\ヽ l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l //
\ サイタマ /
二 一神教において超越するのは「創造神」だけ。宇宙も自然も人間も、 二
― サイタマ . ―
― 神の前では同じ位置。宇宙はサイタマによって創られたから秩序を保つ。.―
― サ イ タ マ ―
― 「神の似姿」たる人間には、その秩序を解明する能力と義務がある… .―
// \
// l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l ヽ\
┌─────────────────────────────────────────────────┐
│ │
│ 片や日本仏教はといえば、神道と折り合いをつけてからは日本国内の現地適応に特化。鎌倉時代になると道元、 ....│
│ │
│ 法然、親鸞などが思想性の高い諸宗派を生み出しもしたが基本、「外敵」の居ない島国で営業していたわけで・・・ .....│
│ │
└─────────────────────────────────────────────────┘
. :´: : : : :.l「 /l| . -―- rr=ォ
. /: : : : : : : : :.∨」 ´. : : : : : : : `: .∨/ /| -――-
/: : : : : : : : : :.:/.: : :. :.:.: : : : : :. :. :. :.|l l|´.: : : : : : : : : :.`: .、 _
. : : : : : :. :. :. :.: :/. : : :卍.:.: : : : : : : :. :. :.:|L_j|、 : : : : : : : : : : : : : : 「l/l| _
: : : : : : : : : : :.::/. : : :/: :.:: : : : :.: : : : :. :. :.\/ `ヽ.: : : : : : : : : :. :.ム/j| ノメⅣ
: : : : :. :. :. :.:/ . : : : /`ヽハ:: : :∧:: _.: : : : :.: :. ノハ:: : :,.: : : :. :. :.///ム/メ/←数珠
: : : : : : : :.:/イ.: : :. :.:レ圷示\ハイヽ:.: : : : : : :. :.ヽ´ ∨`\: : : : ////メ/\ 御仏には関係ないわ♪ 世界一と
: : : : : : : : : :ノ : : : : ::ゝ弋リ 卞示}::: : .:}:: : : : :.:l \ /,j≠メ/: : : : ::..、
: : : :. :. :.:. .:,{ハ : :j|: :从 ' 弋りノ:: : ;ハ:: : : : :} 「l「| /孑"´: : : : : : :: .:ハ 信じているの……今頃こんなもんと
: : : : : : :/ | .:ハ/ ヽ\ マフ /.: /ノ: :.:.lニ7 くノL'フ / / )ハ: : : : : :.:/.:.:.|
: : : .::/ jイ ´ 人:. >r j{;/ (:: :.ハ.:,くr、> _,nl^i,/ |::: : : : ( :.:.:. .:.ゝ いわれても手遅れなの♪
: : : :( /⌒/`ヽく ,〉- 、),ノレ′ ,「| | | ト、 彡 ノ:.: :. :. :.:.\ .:. .:. \
: : ノ: :ヽ / / `Y^Y´ {´ \ / {、 j lニ7 /イ: : : : :.:: :.:.\.:: : ::.ヽ
: :.:.: : :. :., /、_,/{ トイ :|、_,ィハ/ /jー==ヲ くr、> ノ.: : : : : :: : ::: : ::.: :.:: :ハ 日本人には、仏教しかないの♪
: : :. :. :.:: } /ニニ/ ヽ ノ ./ ノ!/寸/ / /二二ニ/ 「l「| ..:.:: : : : : ::.: :.:: :;: :.:: :.:イ
: : : : : :.:ノ/ニニニ/ / ./ ,i{ / /∧ /二二/ くノL'フ (: : : : : :.::{ /.:.: : :.: ノ だから、仏教が いちばんいいのよ♪♪
: : :.、 .:/〈ニニニ≧ ィ イ ,. っ/ /∨二〉ニニ/ /_.:ノ ヽ: : : : ::ノ: :.: : : /
: : :.(V `<ニニニニ>ー=l「´ `ーっ Vニニニ/ ´ ̄ |: :.:/(: :.:: :/ 仏教は、この世界でいちばんいい宗教♪
ヽ.:.;ノ ` <ニニニニ{| ,二う ∨ニニ/ ノイ );/
,\ニニニj|ーrー' 〈! `ー' いちばんすぐれた宗教なの♪♪
\ ` <ニリノ ヽ
_,.イ=\ \ /
ー=≦ニニ/ニ≧ー=ー<ニヽ
\ヽ l|l|l|l|l|l|l|l|l //
\ /
二 胎盤をもつ哺乳類との ...二
― ―
。_ ____ 二 生存競争なきまま、 二
/´ | (ゝ___) ― ―
__/'r-┴<ゝi,,ノ ro、 二 孤立した大陸で独自に ....二
∠ゝ (ゝ.//` ./`| }⌒j .― ―
} ⌒ /`ヽ、_∠l,ノ ・ヽ´ 二 進化していた有袋類に、 . 二
/ ´..:.} >、、___, .r、 ソ、`\ .....― ―
/ ..:.:.} / |∨ ` ̄ ....二 似ていなくもないかと・・・ . 二
/ ..:.:./ | 丶 // \
/ _、 ..:.:.:.{ .{.:.:. \ // l|l|l|l|l|l|l|l|l ヽ\
{ ..:Y .ゝ、 {.:.:.:.:. ヽ
|、 ..:/ 丿 .:〉 >.- ⌒ . ヽ
_ /: : : : _ノ /: : / : : : : : : ヽ
(⌒7´.:二 ̄-,イ: :ナメ、,イ./! : : : : ハ
/イ.:/-、:/r,≠ミ、/// l_ト、: : : : :'. あげく15世紀以降は、天文学や数学の理論武装も差がついていた・・・
/ /l イ /l':::::d 》/ リ`リ.i: : : :l
/./i .ゝ !{ ゞニツ ,ィf示/イ : : : l
// ∧/ ヽ|! ' ' ' , 〈::゚ソ// : : ∧j 「敵を知れ」とはよく言うが、相手の厭な部分を凝視することと取り違えては
//_/ノ> ⌒ヽ 、__ , ,´,/: : : :/
, ´ ̄ / !_ _ イ : : : / いかん。相手の美点や長所を知ってなんぼやろ。まして相手は、古代ローマ
/_ / ,.イ : :  ̄: : : :l: : /
/ ̄`ラ / | : : : : : : : : ! / 勢力圏の宗教界で、名にしおう道場破り・・・堪えて、学ぶ手もあったと思うぞ
/ / , < l : : : : : : : : l/
,,>i、 _ 「 ̄ヘ
V .l、\,、-‐'´ ̄  ̄``ヽ、.l | ヘ
i l/:_,、: : : :._: : : : : : : : :l ト、∧
/:〉'´: :´: :.`ヽ:´:`ヽ、: : : : : :l__./: : `ヽ,
. /:/: : : : : : : : : `: : : : : : : :\:.:.〈: : : : : : ヽ
/:./: : : : : : : : : :.、: : : : : : i: : :.:ヽ: :ヽ: : : : : : :\ 慰めになってない件。第一それ、私らの責任じゃない。
. /: i!: l: : : :.:ト、: : : : iヽ: : : : :.l: : : : :i: :.:ヽ: : : : : : : :\
/: : l: :l: : : : :|. \: :.:.l \: : : |: : : :.:|: : :.ヽ: : : : : : : : :\ 単に相手の育つ環境が、有利だっただけ・・・
. /: : :i!:./!: : : :.| 、_ .\:.l 、 \:.|!: : : :l: : : :l.ヽ: : : : : : : : :.:\
/: : : :l:/:.|: : :i!:.lィョュ、 `' `二、`!: : :./: : : / ヽ: : : : : : : : : :.:ヽ
/: : : : .l: :.|!: /∧!弋リ .乂!シ./:ト、ト.、,:.:/,、. ヘ: : : : : : : : : : :.ヽ そんな おっかない道場破り、いくら宗教だからって
/: : : :.: : : :||: ヽ.ゝ、. , `´.,ィ'''`'.`!/ン. `ヽ .V: : : : : : : : : : :ヽ
/: : : : : : : :.| V |ヽ、.`j 、 、 _ .r-イ-.、_,、-'´ i ∨: : : : : : : : : : ヽ ルール違反なんじゃないの?
i!: : : : : : : :.:.| |::::\'ヽ >-‐|:::::::::::::ヽ,/ 卍 ./ ∨: : : : : : : : : :.ヽ
. l: : : : : : : : : :| ノ:::::::::::ゝ'、ヘl .l::::::::::::::::::l!ヽ, /∧ ∨: : : : : : : : : : ヽ
. .l: : : : : : : : : :.| .∧::::::::::::::ノ . l l::::::::::::::::/::::::〉´、 ∧ ∨: : : : : : : : : : :l!
l: : : : : : : : : : |/::::::::::::::::/ .ゝ!:::::::::::::/:::::::/........ゝ--ヘ .i: : : : : : : : : : : :l!
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リスト オッカナイ
もっともこれに先だつ7世紀。同じく旧約を元ネタとする(ただし預言者名簿は欠落あり)上に「教団=兵団」という、さらに画期的 一神教
ジハード
がアラビア半島に爆誕。十字軍に先立つ聖戦でオリエントの諸要素を融合する一大文明圏を築いていたのだが、それはまた別の話…
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,‐ァ、 _ _ ,‐ァ、
《 ヘヾ/: : : : : : : `≧《 ヘヾ
/⌒ 〉》/: : : 卍:..i、 : :\ 〉》 チクショー
/: : 〃"〃 : : 人: : : :| \: : :ヾ:i
! : : i: :彳: :/ノ \: |`ヽヽ: : : 〉 とにかくだ。勝手にジャッジしてんじゃneee!
. l.: : .:l┌|/:i ● リ ● ヘ.:.:/i アイカタ
l.: : :.:| L=ヘ: ! || 、_,、_,|| lV: :| ちょっと三塚井。こっちサイドなら
. l : .: .:| i⌒ヽリ || (_..ノ||, 'レ、/⌒)
l: : : : /⌒ヾ. _>、 __ ,、イ/::ヽヽ/ 不信心な>1の代弁者を黙らせてよっ!!
!: : : :《 ヘ:::::::::|/ヽ/{__}Vヾヽ:::::::::::ハ
ヘ : : : |ヘ.=―┤ ハ == ト --‐"
災災災災災災災災災災災災災災災災災災災災災災災災災災災災災災災災災災災災災災
___ ___,. -- _
,. < }ノ > 、
. /./ イ| / / , \
/ / , ' ., ' |:}' // 、 ‘ ,
. //′ ,' / |:l. 〃 , , } ‘,
´ i , | / ,i|::! /_ イ /} / 、 .ト, 言われなくても突っ込むよ───
. |. , ' l ./ .!|::| //メ < //,' } | i‘,
. { / ,' i| , ニ||::| ,.ィ示芯}ミメ、. //} ハ ./ |.゚,
', /.| ! ',| { ,|l::| | |.圦_以 /´ x=ミ「 / ./ | 百歩ゆずって「論争で勝てないから手を出してた」と認めたとしよう
. ∧ { }'| i ‘ , |: l ', ! ゞ-く_ んリ 》' ./ ,| |
/:/ ヽ .| ゚, `!::| ', { 厶ィ 厶イ{ ,'| | だが敗北を認めれば、一神教が神道仏教を滅ぼした可能性は高い
/:/ ノ /! ゚, .|::| ト、. 、_ _ ’ / :!.|.| ', ,' }/
. |::| イj,ハ ハ iV|::| |、 ,イ |.| !,:∨
. |::| V_彡<.Ⅵ', !:> ,. < | ./リ |.゚,::゚, 禁教は合理的だったと思うけどね?
. |::|. , : ´ ̄≧x ゚,ム:, ! _/,.≧チ} , '| ,:| / レ ',::',
. |::| , '::::::::::::::::::::: ペ,ム\,.イハ/l/レ j/,' /. }:::|
. |::| ./::::::::::::::::::::::::::::::i:ゞ:::\\!\ :|:::|/ |:::|
/: : : : : : : : : : /: : : :.l: : : : : : : : : : : : :.ヘ
,:': : : : : :/: : : /: ,': : ,j: : l: : : : : : : : : : : : : :.ハ
. ,:': : : :/: : : : : ィ: :,'l: : :.l: : :l!: : : : ',: : : :',: : : : :.:ハ 当スレは「攘夷の研究」ゆえに、鎖国回避の思考実験を伴う…
/: /: /: :,': : : /!: .ハl : : l ',:.:',V: ':,: :l: : : : ハ: : : : : ',
,'::/: :,': : :l: : :/ l:.-!‐ V:.:l ヽ:', マ‐,-ヾ、: : : ヽ: : : l:.',
':.': : l: : : l: :ィ´ V:.|__, ヽ:', `` _\',_丶:`: : : :\: : l 神道仏教が「自由競争」に敗れて衰退しカトリックが国教化しても、
. l:.l: : :l: : : :l: :.! ,ィ:7オ心 ,ィオ弐心マ: : : : : :ヽ:!
',l: : :',: : : :V:イん:::::::ハ! .!ん:::::ハV `ゝ: : : : : :ヘ、 鎖国回避という主目的の副産物。「仕方ないよね」という立場っす
V:l: :.V: : ハ ',V ,)::::刈 .l ):::::リ,' ,'!ハヽ: : : :ハ`ヾ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
}:.l: : :マ: : ヽ ゝ辷:ソ , ゝ辷cソ ':l_ノ: : :ヽ: :,ハ
l:.j: : : :.ヘ r:ヘ : : : : : : : : ,': l: : : : : : lv: }
,':.l: : :/: l: l: ト、` 「  ̄ l ノ!: l: : : : : : :l V!
/.イ:.::/: :,': .l: l: ヽ V:::::::ノ ,ィ': l: :l: : : : : : :', リ
/: :/: : : : l: l: : : :,> ` ´ , イ : l: :.l: :l: : : : : : :ハ
. /: :,イ:: : : :.:l:.l: : : : : : :} ` ニ ´ l:.: l: : l:.:l: : : : : : : :ハ
〃' /; : : : :.:l:;l: : : : : : :.l ̄  ̄ V: : : l: l.: : : : : : : : :':,
/: : : : : : l: l: : : : : : ノ ゝ: : }: l: : : : : : _:_: : :', ... / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/:, ⌒ ` }: l_: : :, ィ::::ヽ、 ,<:::::ハ l.;l :_:_:/ ヽ:', . | フェアな競争なら仕方ないよね |
/:./ ,l: l///{ !:::::::::::>ーイ::::::::::::::::} l:.l//ハ V, . \_______________/
,:': / l:.l///ハ }::::::::::::::::l:::::::l::::::::::::::::ハ」:j///Λ ',:.
ネー(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
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キリシタンが勝っても、後世の我々はそれを合理化するしかない。キリシタンが敗れた結果を、現に合理化しているように・・・
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| | | ,′ , イ′ヘ, ト、 ヘ, ヘ,
| | | /| /| | l | | | |
│ │ l 八 / |/ | ,.イ ト、| | | | │
│ │ l ∨ 」>く `'<,_ ハ | j i まーたそうやって、微妙に炎上しかねない物言いを───!
│ │ | 厶ィ斗扞Tァ r于テミメ、 l / l|
| 八 八 ヽf^)-y仆、 刈 ::::::::::: ト、 .刈`《V./ リ
レ、 \ \|/ .人 V//( :::::::::::::::::: |V//( YY^l k ト、 ここの>1だって、神社でいろいろ願い事してきた くちだろ?
. 〉 〉、 \/〔 { ゞニ ┘ .、 └ -ニ゚_,/ .j l | 》 |V》,
_,《V \j\j| ` ` ,ノ / / |│|V》 | V》,
《V | ∧ \_ (´ `) __/ _/ ,ノ│| V》\j
V{ │ r―宀冖  ̄ ̄ ¬┐ ,/ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ミメ.リ V》,
′V .小 | | | / | /V》,
' / /::: ,.イ ::: / |:: /´ | :::|! ::::: |\:::
.| ' / .'.::... / !: / |:::! !::::ハ ::::::|:::::\::::
.| | ::!:::::| ::::j -‐|‐|─ ト::| l::::| -‐─ヽ--ヾ::::
i⌒v::::|! ::|::::::ィ:´::| |: | |:::| ゝv ゝ:::::ヾ::::::ヽ 宝くじ必勝祈願は毎回スルーされますた(投資額は10円だけど)
| v ::| i: l ::∧:::::| V -- ゝ \ __ \::::\
| |:::|:: !:::l:::| ヽ_:l _ __ __`_ー
| | ::ハ::ij:::ハ::!イ`弋ゝ-'フ`` ´ !ノ__フハ んなことより。現に多数の切支丹が当時は居た。
| | :::|:V:::::::ヽヽ  ̄ ` ´
, -v ,イ V::| ::::::ハ::\ ::::::::::: ,. :::::::::::::: ゆえに、禁教は大規模な迫害を不可避とした───
, -<. `| ` ヽ| :::/ゝ∧`´ <:i
, '⌒ヽ ヽ ヽ ヽ/ヘ/::l!
! | | -.ハ V|!:::∧ そこが問題なんでっせ?
l ー| | r トi_ノ ゝ |:|:::|:::,.\ ´ ` . イ
| 人 i´ト l_ノl ノ/:::j:/::|::::ゝ.、 イ:::: |:::::
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殉教者の総数は、現存している記録だけでも5,500名。推定では3〜5万人(カトリック側は、おおよそ4万人と見積もっている)。
これは現在の人口に直せば3〜40万人に該当。さらにその数倍の肉体的・精神的な後遺症を背負う犠牲者を生んだことを意味する
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: : : : : : : : : : : / / ヽ | | |: :
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: : : : : :.:.:/ /: :/ 」  ̄7 | |: :
: : : : .:∠___ /: : : :| _,.-‐ミ |: : :.〔 / |: :
: :. :∠____ ` 、 /.:.: : : : :レ.二二7 ヾ: : : :`ヽ.___ ゝ、 」: :
: :∠三三三二二≧o。 У: : : : : : : : : : : : : //// \ : : : : : : : : : : : { |: :
: :|三三三三三三三三≧o_: : __: :_: :_///ム-―┴‐≒-ミ __ / | _
: :ヽ三三三三三㌢ ̄/ 「`ヾ´ /  ̄ \ ヽ /
: : : :`寸三三㌢ / | l / |
: : : : : : : :.:/ | ヽ ( ノ
:.:.: : : : : :/ 」_ | `r―-----イ
: : : : : :.:/ _∠ミ `ヽ. | | |
_: : : : | ,.<三刈 Y '´ ̄ ̄` <____ | ,′
` ー=、 ∧_lL _,.イ ` < | /  ̄ ̄
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_ -‐  ̄ ̄二ミ'////∧ : : : : : : : : \ ___ ___/ \ ヾ
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´ \: : : : : : : : : : : : : : : : \ /: : : : : :
____
,. ‐''"´ ` ー- 、
/ \ \
,イ \ \::: : \
/ / ! :| :|ヽ\ \:::::. ヽ
,' .:/ .::::/ ,' :,' .::iハ . ヽ:::: :::ヽ:::::. ヘ
i .:/ ::/ / ::/!: .::,' | |∨:|ヘ:::: : :::ヘ:::::::ハ
| .:,' / .:/ ::/,' :::/ |:.! |:.:| |∨::::::::∧::::::i、 日本の近世封建社会は、その完成にあたってケタ外れの
| .::i:./ .:::::,イ _/:_;ノ リ l`ーf‐-、::::::::::ハ::::| !
|/:|/ :/,ィ"´/:.:/ / |/'_」」. i:`: :::::::|::::| | 人権蹂躙・・・つまり「信教の自由」の侵害を伴った───
,ィ| / ::::::/i,.>''"アiヽ /´::::}`.|:::::::::::::l::::| | ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
/ | ,'::::/{ rT{::::::::::r ! {:::::rリ ‖:: :::::/ト、ハ|
{ | {::/::::::ヽ|:|乂、_,ノリ ヾ之' ,'|::::::::,'. | 乂 そういう現代感覚の視点も、あって良いのではないかと・・・
ヽ | |,' |::::|::::|`ト! ''' "´ 、 ハ|::::.::i ! `''ー‐
i |::::|::::l::::|ト、 /:::|:::::::| ヽ
ハ:: l: ::|::::|::::iハ \ (⌒) .イ:|!:::ハ:::::|
∧: !::::i:,.-、「|∧ > 、 _,. <:i::|:::|:::::.ヘ:::ヘ
/::::: _厶イ ./ |:.:.|` ー-L>、:::::::|::|:::|:::::::::.`iー\
=ニ二二ニ=
, -―- 、
/⌒Y / 、 ヘ ヽ
. ,イ /l i!_/iハ!Tトi、 N. |
i/! i /! | l/r=、 r=、i/.!ハ! プギャー
iハi! レ‐ト、''┌┐''ノレj.i! i!
i! i! l ‐、ノ)ー<_ i! i! 現代感覚で「信教の自由」ってねえ。
i! i! .`ト.イy 〉-、:i、i. i! i! ヒャッハー
i! |`ー ' ̄ ::::::}| i! 当時は、欧州でも外道な宗教戦争やってたんだよ?
i! |:::`ー:::::::ー'.| i!
./:::i三`ー' _ノ そういう対比もできずに何言ってんだコイツがFAだよ!
/:::::::`ー' ̄ヽ
, :': : : : : : : : : : : : : : : : : : : `:..、
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ このスレに ついて回る「現代感覚」へのツッコミ、あざーっす!
,:': :/: : :. : : : : : :./: : : l: : : : : : : : : : : :':.
/: :/: : : /: : /: :〃:'|: : : ::!: : l: : : : :l: : : : : '.
. ,': ::,': : : /: : /: //:,' .l:.ト,: ::l: : :l: : : : : l: : : : : :' 確かに日本でキリシタン迫害たけなわの時代には、欧州でも
|: : |: : : l: ::/l::/ ,':/ |:.', V:l: : ;l: : : : : V: : : : ::l
l: : l: : : :l: :,'-!_'-|,'‐' ヾ -ヾヘ:_: : : : : :V: : ::l:.:| 凄惨な三〇年戦争(1618-1648)が、酸鼻を極めていましたな・・・
l: : :V: : :V!オ芍斗 乍芍=マェ-: : :.ヽ: :.|: |
. V: :.ヽ: :ハ 弋,ノソ 乂じノソ 》ヾ、: : ヘ: :|
V: :l: \ヽ , ー‐ ´ !:.ハ: :ト,: ハ;!
V:|: /: l |:.l V!:}:/: l -, , -r 、
,': : ト.、 lフ::.ヽ ,ィ' l-:': : : : : :', , - ´_ノ -―' 〃 }
/: : :.l:l::.丶 ゝ- ' ィ':j ,':: : : : : : : ハ / '´ ‐‐.::/./
/: : : ::l |: :r-| ` - ´ ,'-//: : : : : : : : : :'. l , ´ ̄- ´ /
/: : : : :..l l/ ¨`` - 、 / //V: : : : : : : : : ハ '. ァ− ´
. , -ナ- ‐―.; l / ', / , ' V:_:_:_: : : : : 、:', r二 ̄ ̄ 二7
/ 、 l l 、 / V , / / ヽ:', l  ̄ ̄ |
. / ヽ !l ヽ x≦三三フ/ミzx' j ヽ, | |
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言い訳がてら、脱線だらけになるが その辺りも考察してみよう───
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30年戦争で戦場となったドイツは悲惨をきわめ、人口減少も深刻だった─── ...┃
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/|: : :.:::|
l | : : : :|
| |: : :. .:|
| |: : : :.:|
iv'ヘ | |:|l==|
| ;`;| | |:|》: ::::| i'1
| ;'l:| i'`'i 、 /| |:|\ : | . |;'| ,、
!:`l'| ζ\ |;`;| ‖ 〕 .| |:| || | ./\ _.|;'| /.:〉
-、_|_.;l:| \';、\ :|':i;;| . i'1 ||/> r┘.:| |:| ||::| | ‖‐┘ .:|';|──へ./.:/_r‐
ー|_}:;| \';、.\|;';;;| ./〉 |;|_r// /| ̄\:| |:|  ̄ .:〃../>.::|;'|:::::::::::::::/.:/:::::::::::
-|_|`|_r:‐:‐:‐:‐\';、\;| r‐//┐_|:|::::::::;⊥、r/.::| .:::::::|/\/\ 《// ..:::|;'|:::::[]::::/.:/]:::::::[]::
ー|_};|::::::::::: : :: : {二l\;i`!、::://:::::::::::::::::::r| .::| /.:::::<\/ 〈:::.:... \ 》 ' .::::::::/|\_n::::::::::::::::::::
-|_| ̄/\:::::::/`|_{┬| |;、\::::::::i'|::::::r┴冂、 .:::::|::\\ _____:::::.:..〉″へ:::::/ .| |: : : |:|::::::::l`!へ、
ー|_}::/ 、';';〉.:/ /{_|┴lニニニニニl.r┴、_|_|_|:>:::::___|」__:l;_;_//..::. `〈 :| |: : : |:|::::::::| |: : :
-|_;l'_;_;_∠;/_/___l_,,:;;}┬┴┬┴┬┴┐::| .:::|_rェ┘__;!___;!__;|_;_;:::.:/ : :| |: : : |:|::::::::| | : :
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~゛'''' ┴'::⊥Λ二\.:| .:|ー:|__;!__;!__;!__:l__;l:::...\/<>::. ∠二
` , ' . ` ∨_,,,;;;;/. ~゛`┴ -'⊥ .」_;!__;!__;!__;!_;ト、 r─‐-、 ...:.:.:.::.:
, ~゛ ┴ ⊥. .,_..:::| ::/ ̄. ̄'"ヽ┴-、_;_;_;_;_;_;_
,, ` ~゛'' ‐-|\___ト--/.. ...:::::::./|
` ., ` ,. ' \|__;_;_;_;_;!─l二二二l/
. ` `
, ´  ̄ `ヽ
i r_・, r_・,j ドイツの古典『阿呆物語』(グリンメルスハウゼン著)には自身が傭兵だった
r!┌tr‐trォ{
`ゝ`ニニン、 著者の実体験にもとづく、30年戦争当時の実相が生々しく語られているよ!
f´斤' 介' 斤'
『大阿呆』ことジンプリチウス(「阿呆物語」の主人公)
(演者:間抜作 @ついでにとんちんかん)
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
ドイツの人口損失は、少なく見積もっても4割減(1,600万→1000万)と言われる─── . ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
,. ‐  ̄ ̄ `ヽ、
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
/.:.:.:.:./.:.:.:./.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:ヽ シラーの戯曲にもなった傭兵隊長ヴァレンシュタインが有名だが───
/.:.:.:.:./.:.:.:./l:|:.l:、:.:.:.ヽ:.:.:.:.ヽ.:.:';
/.:.:.:l.:.:!.:.:.:./ |:l|:!:、ヽ.:.:ヾ:、:.:.:.\|
/.:.:.:.:|.:.l -‐/'/l:!|! ヽ` ー-ハ\.:.:.:ヽ 戦争企業家ともいうべき傭兵の元締めたちが活動したこの「最後の宗教戦争」
/:.:.:.:.:.:l:.l ィ_¨ヽ! | | ィ_¨ 丶、ヾ:、ヽ:.:ハ
|:./:.:.:.:.|:l r'::::::} r':::::::::}:.:.|'ヽ l\:'; では、傭兵団の略奪暴行にくわえて フランスやスペイン、スウェーデンなど
|/l:.:.:.:.:l:.! ゝ- ' , ゝ-- 'l:.:l ノ:.| ヾ
|'∧:.:.:.:l:.':、 '"'" '"'u"' /!/,:':.:.:.| 欧州列国の介入もあり、ドイツに塗炭の苦しみをもたらした!
/ ヽ:.:|__::丶、 n ,.ィ':.//:.l:.:.:.:.:!
/´ヾ 7'ーr,!` ´ ト/イー-、:.:.:l
;' ヽ, / ./:ノーf夭‐ヘ// / ヽ.:.l
_!_,..∠、 / \/ムヘ// l !:.l
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
_,,,._______ _
C=fffr:、>________`ヽ
゙<タ z ,.-‐-、 ,ァ
丶゙ 、. ヽ' rz;包'ノ 飢えも渇きも、暑いも寒いも
ヽ\ }I 籹;;i{'
ヽ\゙t「zj!ノ ,.---、 苦労も文無しも、あなたまかせのおいらの世界♪
_,.-‐ェ:、__ }l::.}l tー'≧、 <;::..=、ぅ'
ヾ,r'ぅ尻;v' ヾ廴|l jl:::i rヘ ,≦ヘ::_'茎,’ 火付け強盗で日を送る
{:`=っ,ノ:、 }三lレ'ミi:7'Fj { ,j__,.‐ァミ;ノ\__
r'〔`女::._,,、ヽ r-===:'、`' ゙ー一'8;< `ー'' |! おいらは けちな雇い兵───♪
、 ( .r'´:. `T` ,:' `州fーァ ア |I,I,I,I,I,I,Iゝ }:
;;ヽ,_ {J彡三ミヘ / ノ '''' ,ノ <_ .7 ノ ̄).:} ,. -‐ '::
::'´ _、`ヽ j::;)_ cc'of_,,-'´ ̄ ̄ ̄ `ー┴'--、f_i_ / .:;;r'。,ァ_,:: (グリンメルスハウゼン著『阿呆物語』 )
::::..f´.)辷,;},,.-'´ { :,z;ァー< _..、
:::,n;:⌒r' :Y zー==ヘ;(_・}、_r'x >'
:::;:iトェェェf'´  ̄`ー-、ヽ:.(r'_>'
──────────────────────────────────
「阿呆物語」が描くところによれば───農家に押し入った傭兵団が略奪した
家畜を屠って たらふく飲み食いしたあげく食器もストーブも叩き壊し───
──────────────────────────────────
───────────────────────────────────────────────────
逃げ隠れしていた住民を捕らえて婦女子をレイプ。隠した金銭や食料を聞き出すべく拷問にかけ、しまいには
白状するのも待たずパン焼きカマドにくべて焼き殺した。そんな地獄絵図がありふれた光景になっていたという───
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∧_∧ ┯━━‖ ∧_∧
( ・∀・)つ,,:;@> ∧∧ ‖ ( ・∀・) ∫
( つ∧_,,;;:'`" ゙ (゚0:。*/) ‖ ∧_∧ ( つ━゚
/ (*>o</)・゚ ゜・。 (ノ~~ ノ .‖(・∀・ ) │ │ │ (´⌒ノ;;⌒`);;:`)゚
(_)と ノ | |〜 ‖( ) (__)_)(´⌒;;ノ;人;;⌒`)
〜O- つ (( (/|`J ‖│ │ │ (´⌒从;;从;;ノ;:`)
∬ 釗∫ ‖(_(_) (ヾ;;#゚;O。;;ノ;;"⌒`)
⊂ ∴ ⊃ ゞと从;;人;;"゙`)
(_・ノ (´⌒;;: ノ;;,つ;;ノ
し'
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___ -く⌒ヽ-‐‐ァ=‐-=ニニフ
-‐=ミ,. ....-‐‐<:::::::::::.`ヽ Y^ー-<:::::/
-‐==≠ <::::::::::::::::イ::::::::.`丶、 `_ー-=,彡
/ ⌒ヽ \::::::::::::|:::::::::::.\ ヽ /__>"´ ̄ `丶、
, ' / ヽ:::::::|:::::::::::::::::.ヽ ー と| / / _ \
/ / / ヽ ':::、:ト、:::::::l川::ハ l ! ' ∠、ヽ |
' / _イ 厶ハ ハ };斗ハ:::iノ ノ' 「`Y しし'ー' | | コガネムシとんでゆけ!
; i/ r| 八/テi | :i |:. 八,ィ 乂 | ,しイ /`iヽ _| |
{ { V| i |/ヾ ノヘ川 |i イ〃ゞ' 7 ' (,イ// i| |
'. 八_八 | | ヽl/八八´ 、、 , ィ′ { /. : :.l| | お前の父さん戦争で
V / / ヽ ヽ八i从 r‐v'´ /l ヽ `¨} ヽ /. : : : : :l |
'⌒ヽくヽ、 / \ヽ / /.::| | _ .⊥,ィ′: : : : : : :|i | お前の母さんポムメラント・・・
/ ヾ r八八 | _/ イイ:::| x:-┬=≦-‐ァ'": : // : : : : : : : : |l |
// _┌┤〃 | /  ̄「彳) ) l::::| /`ヽ:∧: : : : / : :/. : : : : : : : : : : : |l /| ポムメラントは焼けちゃった
〃 / ̄ ̄ `ヽ. | ,∧r‐┴┴‐-=八:l 〈`ヽ: :\\ : : : /. : : : : : : : : : : : : : :|', /.:i|
──────────────────────────────────────
現代においてなお、ドイツの少年少女は当時の悲しい歌を無心に歌っている───
──────────────────────────────────────
-‐  ̄ ̄ `丶、
/ ヽ
/ / /〃/{ { ヽ `ヽ. ∧ しかし───ただの「ヒャッハー」という理解では芸がない。
l / /斗/ハ ィー‐ 、 ∨ l
{ { レテく ヽi>==、\ ヾ│
乂l f r'ハ r'ハ 7ハ\リ l この戦争が「神聖ローマ帝国の死亡証書になった」という総括だけで
.八,}弋ソ 弋ソソノ ) 八
ノイ }ゝ" `_ "" { {´ 丶\ 事足れりとも思わない。この時代が生んだ偉大な知の巨人に
/ ,>‐r<_∧!>、 \丶
, -‐" ! ヽ{>ロ<フ〈. | \ 目を向けてこそ、30年戦争の「現代につながる意義」も見えてくる
// / / y ゝ { ;ヽ ,i 丶.ヽ
{八 〃 ハ { ,.-'‐!、 }_ = ゝ、__i、 }ヽ } }
)/ ヽ(. ヽ人,i' .,. i' `゙ゝノヽl_ ヽ! ヽjイノ
" ` / / ゝ,.| l __.!,r'/ `‐´ "
/` V l .,′´´
`ー'′ ├-/
 ̄
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
.,,,: ..,,,,,、 ,,,iiiiii、 : : : ,,,,,,,,、
.,lllllllllllllillllllii、 .,llllllllllト : .,illllllli,、 : 'l!!lllllii,,, ,llllllllllli、
: ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,iillii,,.,lllllllll,,,,,,,,,iilllii,, ゙゙゙lllllllli,,,,,,,iillllliiii、 ,illllllll!! lllllllllll:
: ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙ll゙゙゙゙゙゙llllll!゙llllllll゙゙゙゙゙゙゙゙゙ .liii,,,,,,,,,,,,illllllllllllllll!!!!!゙゙゜ ,,illlllll!゙゜ llllllllll″
.iliiiiiiiiiiiiilllllili.,illl!゙: :llllllll: `゙!!!!!!!!!!!!!!!!lllllli,、 ,,illlllll!゙` ゙llllllll"
.,,,,,,,,,,,,,,iiii,,,ll!゙゜ .llllllll| .,,iiii,,, ゙!llllllii,, .,,lllllll!゙: 'lllllll′
.'ll!!!!!!!!!!l!!!゙lllllllllllllllllllllll!!!!!!!!! ..,,,,iiiilllllliiiiiiiiilllllllllli,,,,: ..,illllllllliiiiiiiiiii,, : llllll!
.lllllliiiiiiiiillllii,,、 .llllllll: : ,,illl゙゙゜ .゙~゙゙゙!!!lllllllllli、 .,illllll!l゙°.゙lllllllli: ..,iil° lllll′
.llllllll|: .:llllllll゙: llllllll: llllll,, ゙゙゙!l゙ ,,illllll!゙: 'lllllllli、 ,,,ill!° llll゜
.llllllll| :llllllll llllllll| ゙!llllliiii,,,,,,,,,,,,,,,,ii,,, ,illllllll!゜ :llllllllli,,,,,,iiillll!゙ ,iiiiiiiiii,
.llllllllllllllllllllll llllllll| ゙゙゙!!!lllllllllllllllllllllll! .'!!lll!゙′ .'゙!!!lllllll!!!!゙゙` lllllllllllll:
.'゙!!゙゙°.゙゙゙゙″ .'゙!゙゙゙’ : `”””””` ゚゙゙゙゙゙°
/ z-─
/ /, /ィ// 〃
/ // 〉/ 乂{lハXVノ' /
/ /,イ〃,仏彡ムノ代込 (〃⌒㍉
〃,Yl〈 jll|イリ/ルイl{)イハヽヽハ{ ー=ミ
〈トyl:〉ハ从巛({l::::V彡イlリ从,)Y=ニ二ニ=、__ >r─=㍉、
乂从》代㍉ハ{::.l:::)l{::lj从仆リノニニニニニニニ、ヽ、_彡| {ー─ }
} 込ハ从ヽミ代ヽ}|j小リハ≦イニニニニニニニニニヽY .しー─ l jl 略奪・・・強姦・・・殺戮・・・暴行・・・!
v代Yハ小}}}川ハ从小ソ´ ト彡<ニニニニニニニニニニ}} ハニニ 彡′ /リ
ヽ㍉ミ巛代爪巛ル' ハ Vニニニニニニ=‐弋/ノ__彡イ 彡′
代>ミ辷=斗 /レ'イミ、 ニニニニニニ===ヽ さまざまな惨劇の数々、人の世に良かろうハズも無いッ!
_込キテ三壬毛 rー去\> ,ハ リ|ニニニニニニニ==',
`ヽミ≧=-弋 (( z彡イ 代ニニニニニニニ='l _
/ニニニニニニニ=>ー- __ノニニニニニニニニニ/ / `ヽー- 、
/ニニニニニニニニニニニニニニニニニ\ニニニニイ ./ \ \ー 、__
/ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニヽー==} く ⌒Y ヽ ヽ ヽヽ
{ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニノ====) ヽ ',
ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ}==} /⌒ ー-イ ',
ニニニニニニニニニ>彡ニ>'''<ニニニ(ニニ=lニ=| | .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:j
ニニニニニニニニ/〃 ヽ...:.:.:... `ヽニニニ|ニ=| | .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
ニニニニニニニV / ):.:.:.:彡 ´ ̄ ̄`≧ミ、人 __ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
ニニニニニニ∨/:::... <:.:.:.:.Y ヽ ) .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
─=ニニ/ / ..::..:. 代 二ノ .:.:.:.:.:.:.:.:/
`V { ......:.: .:.:.:.:.:.:.:/ グググ・・・
{l |:.:.:.:.:.:.:.:.:. 弋____ .:.:.:.:.:.:.:/
ヽJ、__ { `ー .....:.:.:.:.:.:.:.:.:イ
` ー\ .:.:.:.:/.ノ
\ ..:.:.:.:/.:/
> ー------ .:.:.:.:.:_.:∠..:イ
> 、 彡
 ̄ ̄
フーゴー・グロティウス (1583-1645)。
( 演者:範馬勇次郎 @バキ)
, '"  ̄ `ヽ っ
c // u .^ヽ ', っ
.///f / j ヽ ヘ ! キャー
ノイl | レト'Vハ斗ト、_> キャー
lハj | > < |レV )) 出たーっ、「生涯一度も子供時代を もたなかった人間」の異名を持つ男ッ!
(( ノ火ヽ"V ̄}"/゙) {
// 匸 }>示iくこ八 けた外れ───というか、もはや人外のたくましい「脳」を お持ちなんですねっ!
.// ! / /《小.》「`ヽ ヽ
V{ !ヽノ {: ト-イi }
レl∧く 人__j /八/
/ `7´/ l |'´
. ,ィフノノi/ x< ::::\ l|l lレ/:::::::>、 {三三ミ、
. 巛彡ィi| 〈 \::::V } ノ:::/⌒ヽ ト三三ミ、 ゴアイサツ
. V彡{ノj| ヽr‐t_テぅヽ| l {/rt_テラ´ ,ハミ三ミVハ ふっ。憧れているように見えて「人外」とはトゲがある 表 現 だが・・・
. }}i|ハ(.|  ̄,ハ ,ハ  ̄ /}八{l}} } }}l}
,ノリ川ハ_|ヽ / __} |__ `ヽ イ_ノリ// ///リ
. /////八ノヽ. 〈_,ノ {__〉 /ヽ} ∨/ ///( いかにもオレは近世欧州史きっての、神童のレコードホルダー。
,イ//{ { {l| \ノi `ー / レ' lVi{ {{{ l{ハ.
. /1{{{ {{∨ ‘, ー─=ニニ=‐一 / | iト!ミミミハ 11歳で大学生となり数学・哲学・法律を究め、15歳で法学の博士号を得た
、_|ノ{lハ ヽ_/ \ ` 二 ´ / │l{ハミミミハljハ
/ ̄「/ / i ヽ7'´ `Y/ ', ヽ‐‐<}jリ
\/ / ` ー─一' ヽ ) \
┌───────────────────────────────────────────────┐
│ │
│ 「国際法の父」と称されるオランダの自然法学者。14歳で名門ライデン大学を卒業、16歳で弁護士。フランス王 .│
│ │
│ アンリ4世をして“オランダの奇跡”と感嘆せしめた神童。「海洋自由論」で、現在の国際海洋法の基礎を構築。 . │
│ │
│ 名著『キリスト教の真理』において、神が全知全能にして永遠なる完全な善、万物の原因であることを論証した。..│
│ │
└───────────────────────────────────────────────┘
────────────────────────────────────────────────────────
この「生涯一度も子供時代をもたなかった人間」とよばれる天才はフランス滞在中に30年戦争の惨状を見聞。1625年に名著『戦争と
平和の法』を刊行した。国際法を自然法に位置づける発想は彼の独創でないにせよ。その理想主義は時代を3世紀は先取りしていた
────────────────────────────────────────────────────────
( ト、ト^ .:. □□ .:.:从. _ .:.:从ト、イ
( )ノミ. く\/ > .....::、(::. | |_ ′.ノ
`ヽミ/| ミ::. > く ..:ミVノ:.:. 匚 / ´ ̄\ .:({ノ
⌒メ、| {三 // > .〕 .:.:.{ {::.. / / ̄ヽ } Ooo
(ト、乂::. く/ // xヘ .::}ノ.:. / | / / .:.ノ!
=≡ヽミト、:.:.:. { (_/ / ノ/{:.. VL」 く/ .:}レ彡イ
≦三三ミヽ三ヽ `─‐ ´ /// |ノ彡.:.. . . :.:.. .:,ィ彡'彡' ./{⌒
≧≦三弋.三三ミ/ ̄ ̄`ヽ廴{_ノイ´ ̄ ̄`Y彡イ三三彡イ/
`ヽミヽ三ミヽミミ| ,x┐ 、ヽ ト、_ .{彡彡'≦三彡イ
三ミ/ 爪〈ヽミミノ≦-、\ ) } // /,.-≧.Yノ)三≧辷ノノ
三./ /j .))爪 / ´ \\! .{// 八 |彡イ彡三≡= 「キリスト教世界全体を通じて、野蛮人でさえ恥としなければならないような
⌒∨/ミ三ヾ| 、__,x=ミ.\〉.| {_,/ ,x=ミ_,^ .|三 川三彡′
{ {.ミ三三|. >、○」_ ヘ」Lノ l_○_.ノノ ヒ彡イ彡'三≡ 戦争に関する抑制の欠如が見られること、そして些細な理由から(中略)
三≧、三(⌒∧ `ー'⌒ヽ /⌒ー< .∧ ノ三彡'⌒ヽ
ミヽ弋三.ハ. ∨\. , r‐、 -、 /.} |彡イ川ノ 人々は武器に訴え(中略)、神の法も人の法もまったく無視されることを、
⌒ヾミ三彡{ {ヽ.ハ ./ ゝ( )-' / )/}_」≦彡イ⌒
乂_ノノ >'\ヽ∧ r'⌒ こ=、 ./`ヽ/∧三彡' 私は見た!」(『戦争と平和の法』より)
 ̄フ/ `{ ', }_[_,`ニユ]_ ′ ノ ∧彡′
`ー‐'´ .′ \ '⌒ー-─、__ノ^ / |
. | `ヽ /´  ̄`ヽ /´ |
. ,x| ∧ ノ/ ト、__
_,.イ .| `ー--‐ ´ / ∧ \ >、_
::::::::::::| ∧ | / / ヽ }:::::::::::
/ 丶
. / / ヽ
/ィ / /ハ ∧
/ / / __ / / / lハ | ト、
/ // ィ´/`/ / 斗-、.| l !
/ イ ///-r==ミ r=ミ| | l ノ かれの「戦争と平和の法」は大反響で、30年戦争のレギュラーの一人・
l / /{ {/ 人 {{ 以シ 似ノ} / /l/イ
し /人 ∨川小xxx 、xx/ / / イ スウェーデン王グスタフ・アドルフも愛読したほど。リュッツェンで王が
. //〃l::;':: -─-\ ー' ィ ///
// !:リ/ ` ー ´ // 戦死した後、読みかけのままだった本が机の中から見つかったとか
/ / /::::/ ヽ /
────────────────────────────
そして、戦後におけるヴェストファーレン体制の下・・・
────────────────────────────
,、、--‐.'∠,__
__,,,、-‐‐───-- 、、, ,,、‐'":::::::::::::::::::::Z゙´
_,、-'''''"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽf゙:::::::::::::::::::::::::∠´,,_
、ゞr ...:::::,、/:::://:::/i::::::::N:::::::..... ::::: :: :::::::::::::::,、-'''゙ ̄
/'"/.::::/ /::::/ /:::/ l:::::| l:::::::: ::: ::::: ::::::::∠ --───-- 、
/ , ::::/ /|:::/ |::i ,、r '|゙:| |:::::ハ::::: :: .: :. : ::/ \
/::::::/,_. |/ 、f'゙ .,,,,、、リ、、 .|::::| |::::::::..:: ..:::::| 何 |
//|/i ゙゙゙'ヽ ‘゙';;;;;;;;;;;;;゙l |:::| |::::::::::..:::::::.| 好 で |
/ /,,、-‐ =i'' ゙'、 , ,..ノ |/ .||r-- 、:::::| き そ |
/ ,';;;;;;;;;ノ .|:|゙ヽゝ、ヽ::| な. ん │
. ,' ゙ "´ |::| (ii l |::| ん な │
i |::| )i:lソ |::l. で に │
. i 、-‐ ''''' ‐ , |::| ト |::|ノ:∠ す 新 |
/,.、 ," ヽ .|::|__,,、-''|::|::::/| か. 教 │
/:/ \ !,, _ ,,、 ' i::ノ:::::::::::::|:::|" | が /
/::/ //ヘ、  ̄ ン'::::::::::::ノ|::::| ヽ,______ /
カトリックの領主
\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
../::::::::::::::::::::::::、::::::::::::::::::::::::::::::
い 領 新 ヽ:::::::::::::::::::::::::ヽ、,:::::::::::::::::::::::::
ま 民 教 〉∧i i゙i .|l, 、ヽ斗l' ヽ::::::::::::::
せ な が /`トl、{.ヽ.l!、 イ℃)ヽ,i::::::::::::
ん ん 嫌 >! (℃}`ヽ ヽ!"´´ ヽ l,:::::::::::
!!!! か い l 、 "/// ////// u |:::::::::
な i /// ヽ ._....-- 、. !::::::::
v-"!、u . .r‐''''"゛ l .il:::::::::
.、., i〟 .、 ,,/ヽl::::::::`-..、'!、 /・/ l::::::::
! ./ `'".!::::::::::::::::::::`''!-ii=--;;'''".ノ |:::::::::
″ !:::::::::::::::::::::::::::::::::`"''ァ'"゛'., ー''│:::::
,!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/]、,/ l::::::::
/:::::::::::::::::::::::::::::::::,,イ ,l'" ,!::::::::
iヽ,∧/i,7::::::::::::::::::::::::::::/ / ,l'l ,,i'!:::::::
┌, ‐''''ヽr‐┐:::::::::::::::/ __ /ノ |, \, ./ |::::::
. / 、 ゙ッ.l:::::::::,i'"/./゛.--ィ_.ゝ/i"\ |::::::
.| .''" .l /:::::://○iラ"、.フ゛ i' .l′ 'l::::::
.| ...〟 l::::./ ゙゙ノ,ljZr"''''''゙゙".、/ ./:::::
.,! 〈::./ .r'"'!ッ'"._ l'"´ =''゙/ !::::::
.:!. u -'" リ゙ .,iヘ,フ" ,, - ,,,7_,レ ,! /::::::::
カルヴァン派の領民
/:::::: ::. : :. .. . :.. ..::::::::::::: .:::ヽ
/::. :. :. .:::::...::::::.:::::.::::::::::::::::::::::::::::::::\ ,、_,ノー-、__,ハ.ィ
:::::.:::.:::::::::i、:::::::::ト、ヽ 、::::::::::::::::::::::::::、_ヽ-'
:::::::::::::i|::::|.ヽ:::::::l \\ヽ\:::::::::::::く グ ロ テ ィ ウ ス ウ ケ ウ ケ
:::::::::i|:| l:::|u ヽト、l /_,≧、ヽ. t::::,r-、} 範馬勇次郎は 自衛よ自衛!
::::l!::|'l| l::| 、 ヽイ/〃'㍉ リ u ヽ`tフ
:::ハ::「l_≧:いヽ^ヽ! ヾ=彳// 八 ∠、 ウ ケ
小 il{i´{{¨㍉/////////// ⌒ /i:|ヽ. これからはね、自衛以外の
l!|ハ ヽ ヾ=''///////,. -‐‐ 、 u l:レ }
/! ぃヾ///////// ヽ /l:|/ ホ モ
tヘ////rー‐' }/ ∠_ 戦争はご法度なの!
` ト、 ヽ / /|!ハ
l:| ` ー;'⌒ヽ _ ,∠.._ i: /: /:}
l! ,⊥ Y二.「: : \ |/: :/: :| /
_,.」 ヽr‐} ノ:ヽ: : : ヽ: :/: : :レ'⌒ヘ ,. 、 _z':
r'フ入. ヽ ゙t '.∠ ---―――¬/;.イ∨l! ト、/ : : :
}_,、_,ノヽ. 、 ヘ r‐{ |´l| ! li| | l: : : : :
 ̄ `ーヘ.フ. | ll | l |:/: : :::
,. '" _,,. -…; ヽ |タ l l.|: : :::::::
(i'"((´ __ 〈 } | | j: :::/:
|__ r=_ニニ`ヽfハ } 腹ン中が | | |: /: : :
ヾ|! ┴’ }|トi } パンパンだぜ| j | !: : :/
|! ,,_ {' } | l |:/ ::::
「´r__ァ ./ 彡ハ、 | !| : : : : :
ヽ ‐' / "'ヽ | |: : /::
ヽ__,.. ' / ヽ. | |/::::_;.
/⌒`  ̄ ` ヽ\_ | |:ー'´: :
/ i ヽ \ | |: : : : : :
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
欧州世界はあきらかに、現代感覚に通じる「信教の自由」「戦時にも適用される人権」等の概念を一歩前進させた。 .┃
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ┃
┃ 同時代に禁教・鎖国という「統制社会」に走った日本は、むしろ そのあたりにこそ着目すべきかも知れぬ……
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
__
___,. < > 、
/_, / / ィ ハ ヽ 、fj=ミ
. ≠フ. /ィ / ./// j/ ', ト, ', ゚ , ヽ\
-=彡' 〃 l , /レ'r匕 ト-V∨ ∨ .∧ヾ、 え? (話を振っておいて何だけど)ちょっとその理屈、おかしくない?
_/=‐ィ>' ∨}' ◯ ◯ }l ト,',、 ',
/>' ! , /| ,,,, ,,,, リ|/ |Ⅵヘ| グロティウスなんて、事情の異なる異国の学者の話だよ。
. /, ' |ハ i {.ト、 ,. ィi| ,' ',ハ j
∨ //.Ⅵ ,r≠≧=号=≦レレ' j/|:i ',ハ
. // ヾ,'::{:::::::}==大==}___,.r-、 Ll |::| そんな部分を対比するのも どうかと思うんだけどな・・・
|:| {:: i::::::::∨/|l>i´ Y{ } |:」
ヽ_,. ィ:::::::i::::::::::: ̄:i:::::| ./∧イ
,. <:::::::::::::::::∨:::::::::::::::::::}':____j'
<:::::::::::::::::::::::::::....
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::/::::/:::,::イ:l::::l::::l:::::::::::::ヘ
,イ::::/::::/::::/:::/ |:l::::|::::|::::::ヽ:::::::.
| |::::|:::::|::::zナナ |.ヘ弋オミ::::::::ハ:::::. いいえ。異国の歴史だけど我々の問題でもある
| |::::|:::::|/ __ イ:::心ヽ::::ハ::::} ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
| |::::|::::从Y⌒'' , l:::::ノ 〉)ヽ:|:::l
人人::ヘ:::| ┌‐┐ .,|'::::::ソ::::| なぜなら日本が参加している現代の国際社会は、偉大な神学者
ー=ニ~::イ弋ヘヘ:::\ 弋 ノ ノ::|川川::::|
______ノ /::::::::川:川 l> イ仄:::|川川::::| グロティウスの精神を父祖とする国際法に、礎を置く───
/::/:イ川:川/ `¨M¨´ 〉:::|川川::::|
/:::/r''' ̄{{ >イ从<´` ̄}} ̄`ヽ
/::::/ | || く__, イ.|.ト、__> }} |
/::::/::::|. || / /│| | || Y. |
────────────────────────────────────
「人間の理性」を重んじたグロティウスの理念は1946年、国際平和維持機構としての
「国際司法裁判所」(オランダ・ハーグの『平和宮』)の開設へと実を結ぶにいたった
────────────────────────────────────
、ヽ'ノ 、__,..-‐' ヽ` } ''´ヘ_',彡Z//
-ソ' , -'" ̄` } i /ヽ、_`ヽ三/ 自 然 法 な く し て
イ! / ,. _,.rニ_`ヽ ' -' ! ,-_、,, `''!ミl
ソ ヽ _,.ィ二ィニ-'´ィ ヽ'='=`' (三| 解 放 の カ タ ル シ ス は
' -‐ '"´´`"´´ _, ` ヽ、__ ヽ三、
ノ ,.-'" ̄ ,.ト、 ',ミニヽ あ り え ね ェ ・ ・ ・
_,.-‐'´ ,ィ r:-'、 イ ,ヽ ノミミ三ヽ、 ________
/ _,-'" ` ___ ヽiミミ三ニZ7/ニ、-、ミ三キニヽ,
、 ,' -'" ,.-_',´..--, } i三ニキ二くヱ、ヽヾ-、ヽr⌒ /´⌒`ヽ
`,=‐' : ,. ,.-‐' , -,'-' _, -―┴,)} iミミ、ヾミヽハヽ | ヽ_ `='、
r''ヽ、 ヽ 'i ( 、_,,,.∠-‐'" f i /ミミヾヽ,`fヽ ヽ|_ヽ、_,  ̄ヽ )
' r-、 ヽヽヽ ` −―_'' _ i./ミ三、iヾ、}iヽ-_ヽ__,
`ヽ-'、 ', ヽ ヽ r' ヽ!、-―}トtrノニ-―、_,
, ` ‐-' 、 ', ' ,ィ ',-ヽマ'´| i´` ̄` ← かれの近代自然法が後に、絶対王政の否定につながる
; `ー、ヽ ' r' `‐ .イ、 `T`ヽヽ-'´
=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=
rz_几_n
「独善的な正統主義はノー」、. f⌒U::.::.::.::.::.し'^)
r┘::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.乙ヽ
「自由・平和・寛容・調和が  ̄}::.:、-、、-、::.::.::.::.::.::ハ /⌒) _ i⌒ーヽ f_ヽ、,、 /7
亡=-、} } 川¬ ァ、::.::N:} ┌-`‐  ̄ノノ /7. 〉 {, ヽj/ ! r--┐r‐‐―┐ / /
人類の未来に必要」ですって?. ∠二二ミYl |l i/// }ヽ.ソ:| └ー7 ./ ̄ し"/ / `/ / r三 |└‐―┘/_/
__彡三三,> 朱 ル'// ハ (::.:| // ヽ_/ {_ ノ. 匚_」 ◇
「正統論」を究める私に. . , ´ -─=,∠ _ \ '// / } _ノ::ト、
/, / /´ ̄`゙卞;㍉ // イハ〔::.::/:::::ト、
喧嘩売る気? / // i ヘ、 ゝ__X イ/ }ノ:/::::::::|:::了
/ { i |ヽソ ___ソ イ〆:::::::::/::.:ノ
{ i 弋¬ー‐-,-、| , ´ ̄ /:':::::::::::/::〔__
__>‥=二./:::::::X´ _, ‐≦彡::::::::_;:<:广《__}}
/ ∠ --‐一く::::::::::〃 /:::孑_=≦二匸ノ_.ィ〃! 》´
/ / ,=、 ___<::::::::::::ノ) )`ヽー、 ⌒ヾ;一 ''´ l {{ l {!
/ / ,. =彳 〃 ニヽ:::::::: ー ' ノノ/ =≦-┴──┐ヽ ヽ
{ ` ー 、__」 !〃 _/ /ミ三;^i^i^l^ト、::.::.:\-‐─ァ ‐=ニ二,__ } l
ヽ ィ⌒丶、 } l _上 \ノ::.::.::.:{ }::.::.::.::.::ヽ 〃ー一 ´ ̄ ̄! !
ヽ ヽ 丶 _ノ j,.イ/::.::^个'::.::.::.::.::ヽ _,.イ了::.::.::.::.::゙、 > / ′
f^ヽ ヽ __, ィ::.:/::.::.::.::.:}::.::.::.::.::.::く{__,ハ广::! .::.::.::.::、:ヽ. ___ イ /
. r‐、ヽ } ヽ 〈::.ィヘ::./::.::.::.::.;イ::__.::.::.::.::.::.Y::.::.::.::.::ヽ::.::\::\\ ̄ // /
┌─────────────────────────────────┐
│ 朱子学 │
│ │
│ 何気に大政奉還の立役者で、教育勅語の元ネタ。 │
│ 後世、二・二六事件や満州事変に多少の影響を与えたといわれている。 ..│
└─────────────────────────────────┘
───────────────────────────────────────────────────────
禁教・鎖国で日本を縛った徳川幕府は、独自の高い倫理観や美意識はあったにせよ。中国じこみの官僚専制の枠を超えなかった
───────────────────────────────────────────────────────
───────────────────────────────────────
そして現代日本人が権威を認めている近代法は、朱子学ではなくグロティウスの系譜に・・・
すなわちキリスト教神学を背骨とする英知の系譜の先にこそ、置かれている・・・
───────────────────────────────────────
ー┼ /::/ ̄::::\_::{:l::jリ/∠三ミトx'´
二匸 {:::{:::::彡三::::ミヽ:彡三:::ミ:::::\ー'
(_ _/jノ:::/::f´  ̄`゙Y´ ̄ ̄`トミ、:::}:ト、__
┼ / ̄/:::::/:::ノィf圭{_ | ,ィf佳ハ i::::::\リ厂ヽ
/ 「ヽ { /´{::::::{:::l{ t‐t_テぅ レrt_テァ'ト、:\:\=一'
(_メ、 _,ノレ'⌒;人  ̄ノ }  ̄ ,小:: ̄\:}_,ノ
__|__ /::/Τ{ (| _ r{_}ュー- 、/ _} }「jヽ:::}
__{ {し';ノ}::::ト┴({ ー<二二>‐ },ノイjノ:::}人__
(_` /⌒ーイ{::/ 人 `こ二´ /」 ∨{:{  ̄`ヽ
l ___l/ ∨ { j/ iト\
. { `ヽ / / j ー―一'  ̄ ̄`ヽ. ___
∨ ,. ´ ̄ ̄ ̄ ̄\__ / | } \ ,,< \_
/ ´ ̄ 〉 ̄ ̄ ̄> 、_ ‘, / j__,∠ ̄ ̄/ ', \.
=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=
|| ‖ |//|| || ||//|│ 国│‖ || ||
|| ‖ | ii //|| //ii |│ 裁際│‖ || ||
|| ‖ |//|| || ||//|│ 判司│‖ || ||
|| ‖ | || // [l || l] // || |│ 所法│‖ || ||
|| ‖ |//ii || ii//|│ │‖ || || な、何を言うニカ? ウリは倭人の朱子学の師匠筋!
|| ‖ | || // || // || |└───┘‖ || ||
_||/ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\∧_∧ ∧_,,∧
竹島問題も慰安婦問題もな、 ( *´∀) <; > 通信使の儒学者が記すところの「穢れた愚かな血を
((⊂、 `つ⊂ ⌒ ,つ
出るトコ出てケリつけるモナ! Y 人" ( , ヽノ 持つ」「犬にも等しい輩」が、法廷でウリと対等の席に
,,(__)、_)〈_ 〈_〉,,
座すなど───中華の序列的に ありえないニダ!
/〉
//
__ ノ/__
<\ \ \/ \ ̄ ̄| ,ヘヘ _ / __\
\\ <\_\ \ | |\/ // Y ̄`マ /っ ´
ミミミヽ、 ア r―― \\\\ \ \| | V/ ゞ__ソ_/
-ー-ミミ)))ノ |二二二二l\ > \\ \/ | // 〈 〈_// / /_ヽ
/^\) ハへ ハ . |ニニニニ〉 \> V_/ \〈_// 〈
oOぺ) i (゚7Oo |三三三 〈  ̄ ̄ ̄ . ∧_,,∧ グヌヌ・・・
⌒_ノ (、つ ハ <`Д´# >
/トェェェエェ' ← じつは脱獄経験もある。35才の時、「信教の自由」をめぐる政争に巻きこまれ
/::::::::::::i ハ / |ヽ
::::::::::::::i 投獄されたが2年後、妻の手引きで書物運搬箱に隠れ脱獄した。 . / ! |ヽ
ト、::::::::::i ハ | | | |
. トェェイ . | ///
\(_ノミミ ハ レ'__/
=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=
_ ____
´: : : : : : : : : : : : :`ヽ、
/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : _ヽ ここからはわりとモロに、>1の私見だけど・・・
/ .:.:.:.:.:.:/.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::ヽ
/.:.:/:.:.:.:.: / .:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::ヽ ワ レ ワ レ
/.:.:/.:.:.:.:. / .:.:.:/│:l :.:.:.:.\.:.:.: ヽ::::::::::::::ヽ 現代日本人を守る現代の倫理や人権の価値観。それがどういう環境で
l.:.:/.:.: /.:.,' .:.:.:/.:.:l.: | \.:.:.: 丶.:.:.:.::ヽ::::::::::i
| .:|.:.:.:.| .:l.: __/.:.:ハ | ヽ_\__\.:.::::::ヽ、:::; 成長してきたか考えると、もろに西洋キリスト教文明圏なんですな・・・
| .:|.:.:.:.|.:イ.:./.:.:/.:ハ! \-\.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.ヽi
.l .:|.:.:.:ハ.:.jィ仔テ女 ヽ ァ7仔i心、_.:ヾ.:.:.:.`ヽ
.l .:|: :ノヘ小ヘ::::::j| lヘ::::::j|│.:lヘ\:::::、.:.\
.| .:! ノ ハ{ r'仁j r'仁リ│.:|.:.!.:.:ハ |\.: ヽ 感情的な反欧米論、いわゆるサヨク史観やネトウヨ史観を読むとき、
ノ イ.:.: /てヘ. , ./!.:.j´j.:/}}:| | ヽ.:}
/.: /.: /しゝ、 ,- -、 /./.:/.:/|ノ人! j/ しばしば ここの>1が感じるツッコミどころがある。それは───
/.: /.: /.:./.:.:..:>  ̄ イ_l.:./.:/|´.:.: |.:. l.: |
/.:.,.':. / j:/.:.:.:./ l_,ハ` ‐- <|_,,V.:厶l.:.:.:. |.:. l. |
//.:/ /.:.:.:.///l ヽ /\_, '7/_ヽ.:.: !.:. l.: |
,'' /: :;,r‐‐〃´ ̄ゝ' r‐-..,,v,r‐‐ァ | l__// ̄`ヽ!: ヽ
/.:// i i .>イ从<´. ` ̄// / ヽ.ヽ
──────────────────────────────────────────────────────
非難の対象たる欧米が編み出した価値観に「ただ乗り」しつつ、その論法で相手を「全否定したい」という感情を露呈させる点だ
──────────────────────────────────────────────────────
<1975年・カンボジアの首都プノンペン陥落直後の、某大手新聞のスタンス>
_人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> ポルポト派はアジア的やさしさ! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
_人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> NY紙が「カンボジアはキリングフィールドだ」だとーっ? <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
_人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> アジア人の生活も心も理解できない欧米人記者の救い難い偏見で充満だー! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
゜ ○ ゜゜ ○ ゜ ○ ゜ ゜ ○ ゜
o 。 ゜゚ ゚ . o ○o o 。 ゜゚ ゚ .
r⌒ヽ(⌒ヽ(⌒丶 (⌒⌒) '⌒)⌒)/ r⌒ヽ/,
、、;(⌒ヾ ,,,-,,, , - ,, ((⌒⌒)) ,,,-,,, , - ,, /⌒) ), , 。
、 ヾ (⌒ ミ ミ ミ ,アサピョ━ l|l l|l ━ン!ミ ミ ミ ,ミ ⌒⌒);;)/. ,
、\(⌒ゝ;(⌒ヾ `∩∧∧∩" ∧_,,∧ `∩∧∧∩" ⌒)/)) .,/ ,,
((⌒-丶(;;;(⌒ゝ;;(⌒ .ヽ( ゚ワ゚).ワーイ ∩#@Д@)'') .ヽ( ゚ワ゚).タノシー,⌒⌒);;;;;)))⌒)
(;;;;(⌒(⌒;;;(⌒ | 〈 ヽ ノ . | 〈 / ))⌒));;;;)-⌒))
ゞ (⌒⌒=─ とく__,,,,ヽ (,,フ .ノ とく__,,,,ヽ ─=⌒⌒)ノ;;ノ;;;::)
((⌒≡=─ 人从;;;; レ'~ ,;从;, レ' ,;从;, レ'~ ;;;从人─=≡⌒)丿;;丿ノ
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例えば東南アジアで共産主義が無双していた時期の記事を読めば───日本の「人道的な」左派メディアが「米帝」を
感情的に断罪する一方。現地情勢の分析では、ほかならぬ「米帝」ジャーナリズムに後塵を拝していた実態が見えてくる
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だが21世紀現在……少なく見積もっても75万人の自国民を虐待死に追いやったクメール・ルージュの奇行は、動かぬ史実である
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`マ \ _ ー―- 、 |┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓|
`マ ム ,ィ´ ヽ . |┃ 学校も、病院も要らない。貨幣も要らない。 ┃|
`マム' ヽ 、 、_ハ . |┃ たとえ親であっても社会の毒と思えば微笑んで殺せ(中略)。 ┃|
ヽ 、. マ.ム `i } , ヾ、 ... |┃ ┃|
`ヾ、ー、 \ヽ _ノ マム r ソ イj 7j ト, ... |┃ 泣いてはいけない。泣くのは今の生活を嫌がっているからだ。 ..┃|
\`ー=ァ) ヾ≧∨ マム } イュ、 、ヾ_/ハュj .. |┃ 笑ってはいけない。笑うのは昔の生活を懐かしんでいるからだ。 .┃|
`ヾー-、ノ`= r! ィ, ∨ マムィ、ヾv、ハ! ̄=ュ . |┃ ┃|
,ゝ ,、ヘ レ ' ''´({ハ マムハ_`ヾェ、_,ィ ... |┃ 【ポル・ポトの指令書より抜粋】 ┃|
ー==ー-' ィ、ハ ´,,ィ ノ ヾ ヾヽ、_.マム≦ `ゝ=-' ... |┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛|
__,,>'r、ヽ )' -' ̄ ,イア ,='ヾ_} マ ム .  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
_rイ,}l ハ 〉_,,、-、=<!r'´j´r ノ マ ム
_7 ヽj' { ゝ、´\ ミノ イ/ マ ム
・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━
,. ‐  ̄ ̄ `ヽ、
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
/.:.:.:.:./.:.:.:./.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:ヽ ま、このあたりは稲垣武著「悪魔祓いの戦後史」がお勧めだが・・・
/.:.:.:.:./.:.:.:./l:|:.l:、:.:.:.ヽ:.:.:.:.ヽ.:.:';
/.:.:.:l.:.:!.:.:.:./ |:l|:!:、ヽ.:.:ヾ:、:.:.:.\| 要するに「人権」という概念が反欧米のレトリックの権威付けにのみ特化し、
/.:.:.:.:|.:.l -‐/'/l:!|! ヽ` ー-ハ\.:.:.:ヽ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
/:.:.:.:.:.:l:.l ィ_¨ヽ! | | ィ_¨ 丶、ヾ:、ヽ:.:ハ その結果、直面する現状の情報分析力が劣化してしまっているわけだ
|:./:.:.:.:.|:l r'::::::} r':::::::::}:.:.|'ヽ l\:'; .~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
|/l:.:.:.:.:l:.! ゝ- ' , ゝ-- 'l:.:l ノ:.| ヾ
|'∧:.:.:.:l:.':、 '"'" '"'u"' /!/,:':.:.:.|
/ ヽ:.:|__::丶、 n ,.ィ':.//:.l:.:.:.:.:! ここの>1が「攘夷の系譜」を問題視するのも、まさにその点にある───
/´ヾ 7'ーr,!` ´ ト/イー-、:.:.:l
;' ヽ, / ./:ノーf夭‐ヘ// / ヽ.:.l
_!_,..∠、 / \/ムヘ// l !:.l
\ヽ l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l //
\ /
二 実際、禁教のエクスキューズにおいても、当時の「現実」だった人身売買を取捨選択し、 ....二
二 二
二 あげく信頼性の低い逸話まで挙げつつ現代感覚で断罪する論法があるわけで・・・ ...二
二 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 二
// \
// l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l ヽ\
.,Å、
.r-‐i'''''''''''i''''‐-、
o| o! 信教 i o !o
.|\__|`‐´`‐/|__/|
|_, ─''''''''''''─ ,、 / _
/ \ そもそも「人権思想」なるものの源流は、歴史的にみても「信教の自由」!
/ / i
| ● (__人_) ● | すなわち信教の自由こそが、まさしくキングオブ人権なのれす
! ノ
丶_ ノ
信教の自由(演者:キングカワイソス @2ch)
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
-‐  ̄ ̄ `丶、
/ ヽ
/ / /〃/{ { ヽ `ヽ. ∧
l / /斗/ハ ィー‐ 、 ∨ l キリシタンを抹殺した当時の日本は、「信教の自由」という概念を持たなかった。
{ { レテく ヽi>==、\ ヾ│
乂l f r'ハ r'ハ 7ハ\リ l そういう概念を生み出す宗教世界との対話を、拒んでしまったのだから……
.八,}弋ソ 弋ソソノ ) 八
ノイ }ゝ" `_ "" { {´ 丶\
/ ,>‐r<_∧!>、 \丶 そしてそれこそが、鎖国の本質なんだろう───
, -‐" ! ヽ{>ロ<フ〈. | \
// / / y ゝ { ;ヽ ,i 丶.ヽ
{八 〃 ハ { ,.-'‐!、 }_ = ゝ、__i、 }ヽ } }
)/ ヽ(. ヽ人,i' .,. i' `゙ゝノヽl_ ヽ! ヽjイノ
" ` / / ゝ,.| l __.!,r'/ `‐´ "
/` V l .,′´´
`ー'′ ├-/
 ̄
──────────────────────────────────────────────
ジジョウ
問題は「当時の 必 然 」ゆえに鎖国を合理化するか、それとも敢えて現代感覚で問題視してみるかであり・・・
ここの>1はわざと後者を選んでいる。そのほうが「鎖国」「攘夷」を理解するのに便利だと考えたからだ
~~~~~~
──────────────────────────────────────────────
〃 .:: ..: ! lヽ ヽ... ヽ:::.::.
.,' ..〃..:::: } .::i .:l }ハ :ヽ::::. :::::ヾ:::::ヽ
l .::://.::;:' , 〃../〃::/ i:l ',.:i',ヽ:::. :::::',:',::ヽ',
l .::///:///::://::::/ il i_Li_ヽ:::::::::l:::l::::i::! だが用語だけでは、ピンと来ない読者も多いかもな。
.| ::/:::'ノノナ フサフ` / イ /」_ぃ::::::::l:::l::::| i
.|,彳/:::::ノイメi" ___ チ´::7` ! ::::::i:::l::::| i (今更ながら)炎上の恐れも省みず、この「信教の自由」、
.〃| ::l::::〃(ヤ"i:ッ===ミ i、:::ゎ l::::::::lリiヾ乂
(( | ::|::〃::::ヾ、i::i ヾ-" ,ハ::::;;;;l li 乂、 タイムリーな時事ネタで考えてみよう。
` | ::レ i:::::::::::i::i .::::::::. ' :::::::::.,':::i::::',:l_X'' `ー
| :::.: i::::::::::::i::iヽ `ー' _ ,ィ:i::::i:: :::,i ヾー
| ::: i :::::__」i:::! ` , ,( ヽ l::!::::ヽ::ヾ
! :::. _ノ-'´ノl i::::!`ー、__トえ:::::::\\___::::::::心ヽ 日本国首相の靖国参拝問題だ。
ノマヾ、、 ヽヽ::::! 瓜 (`rー-l"rz, ヽ::::',:::::',
/ '⌒ヽ、 ヽヾ、_ノシヽ、_/乙女 `ー‐ k´/ ヽ、:',:::::',
| \\ ̄ >'´,-只-、`コ. l i | rヘ ハ:',::::::ヽ
,, ====、、
ゞ==== "
, ´ ̄`ヽ、
釣りでもしたいの準? ∠フ//ィナハうリヾー 、
ッ7、〃 !⌒_⌒ソ lヾ ス
`㌧ii 八、 l ソ ノノハiiソ
まあ靖国の擁護なら、. li`\゙~`卯ノィ' .li
li | | | ノメ、 li
敢えて制止しない li / イT{< \ヽ、li
ヾ/」」」ヽ> ヽ"
立場だけどね、ぼくは。 l'''i l'''i
l ! l !
l ! ヽヽ
L,! f┤
└ '" ゝ'
───────────────────────────────────────────────────
出典は思い出せないが靖国問題が大きく成りだした当初、とあるアメリカ人記者は、こんな勘違いをしていたそうな……
───────────────────────────────────────────────────
__
│ | 日本の政治家は ひどいな。ヤスクニとかいう
_☆☆☆_
( ´_⊃`) 自国兵士を慰霊する宗教施設に参拝している
( ∞ )
| | | そうじゃないか。中国が怒るのも無理は無い。
(__)_)
∧∧
(゚Д゚;) < 待てゴルァ。戦死者を慰霊する施設や行事自体は、
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
(ノ ● |) 貴国を含めて国際的にも一般的なはずだぞ
|_____|
∪∪
__
│ | 何を言う。アーリントン墓地はアメリカ国内にある施設だ。いっぽう君ら
_☆☆☆_
( ´_⊃`) 日本人は、よりによって中国に君らのための宗教施設を作り、わざわざ
( ∞ )
| | | 参拝のため政治家が訪中しているわけだろ? それはやりすぎだ。
(__)_)
∧∧
(゚Д゚;) < いきなり何言い出すんだ? 靖国神社は日本国内の施設だぞ!
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
(ノ ● |)
|_____|
∪∪
__
│ |
_☆☆☆_ えっ?
(;´_⊃`)
( ∞ )
| | |
(__)_)
∧∧
(゚Д゚;) < えっ?
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
(ノ ● |)
|_____|
∪∪
────────────────────────────────────────────────────
くだんのアメリカ人記者、「靖国神社は中国の国内に日本が建てた宗教施設で、日本の政治家は中国が憤慨しているのも
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
かまわず、厚かましくも中国に乗りこんで参拝している」という勘違い文脈で、中国の怒りの「正当性」を「理解」していたのだ。
────────────────────────────────────────────────────
__
│ | そ、それはおかしい。
_☆☆☆_
(;´_⊃`) 日本の要人が日本国内の宗教施設でおこなう宗教
( ∞ )
| | | 行事に外国が干渉するなど、それこそ論外だろう。
(__)_)
∧∧
(゚Д゚;) < ・・・・
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
(ノ ● |)
|_____|
∪∪
───────────────────────────────────────────
今でこそ日本に、何気に迷惑そうな物言いをつけたりもする(といっても参拝そのものは非難してなど
いない)アメリカだが、もともとは彼らにとって、想定外の外交問題だったことを暗示する話ではある・・・
───────────────────────────────────────────
別段、人権問題だけで、奴隷制やら三角貿易を非難してるわけではないと思うけどな。
当時の日本の領主は、農業国の人口の流出が嫌だっただけでは。
寧ろ、現在の近代的な人権問題に絡めて、当時の生の生活感覚を度外視してる論に思える。
───────────────────────────────────
じっさい「信教の自由」を重視する欧米の価値観からすると、日本の反体制や
中国・韓国がやっている靖国への干渉は、きわめて無理筋な行為に見えるようだ。
───────────────────────────────────
_ .. _
, :-:'´:: ::: :::``::‐..、、 .
../::::: : : ::::::::::::::::::、‐、:Y⌒ヽ
./:::::::::,:::::,::-‐ '´⌒`: : ::ヽ`ヽ`、
./:://'´'´ : : :: ::: ::i :::ミ .`、 γ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
i::: } : :: :::::::::ヽ::::ヽ、 | (首相が)仮に8月にこれまでどおり参拝しても、それは |
.,!: ::i ._,,;;;;,,,;川,,;,,,;;:: :: :::::::::`´:::::ヽ . . . | |
ノノ:::| ,弋ラ‐⌒ゞ:弋ュ:):::::::::::::::::::〈 ... | 憲法で守られた権利だと私は固く信じている! |
彡,::;:! ヽ./ .:::::〉 -‐'....:::::::::::::::人 ..... 乂_________________________ノ
‐'´ ',.i ゙´ ./、 .ソ:::. : : :::::::::::::/
ヽ;i / ,``ヾ:::\ : :.:::::::z‐'
,';i ‐'"、`",`ゝ' /:,, ::::ミ
.',;i ´´´.. :: /〃:::/、
〉;\.、,;;:::::::::;;;::/;/::::::~ヽ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
'´ ´'、‐-‐_;::-‐'´/:::::::::::::::`‐、 < >
__,〉‐- 、‐-'´`‐-‐‐'::::::::/::::::::::::::::`ヽ、 . < どんな理由であれ、信教の自由を犯す大義名分にはならない! >
_,./:::,フ〈/;'´⌒'´::,‐'´:::::::'::::::::::::/::::::::::::::´ VVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVV
..,..-‐´:'´.V '.A/''〉,-´::::;/: : :::::/:::::::::::/::::::/::::::::::
:::::::/: : ./n∩/::/}.::::::/´ : : :::::/:::::::::::/::::::::::::::::::::::
:::/: ./`';!!;:ゝノ:':::;/ ......::::::/::::::::::/:::::::::::::::::::::::::
日本版「ニューズウィーク」のジェームズ・ワグナー副編集長のコラムの孫引き
ttp://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2005/10/post_f297.html
(演者:リヒャルト・ワグナー @実在人物AA)
──────────────────────────────────────────────
日本も「信教の自由」の重要性をより強く意識していくことこそが、欧米の理解を得られる よすがになるだろう
──────────────────────────────────────────────
────────────────────────────────────────────
なおA級戦犯合祀そのものは、ときの靖国神社宮司(徳川家の子孫筋の松平永芳)が東京裁判への
反撃という意図をこめ、広範な合意を得る根回しを経ずにダマでやった一種の「不意打ち」であり・・・
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<1978年10月17日>
◇ ミ ◇
◇◇ / ̄| ◇◇
◇◇ \ |__| ◇◇
彡 O(,,゚Д゚) / A級だろうが「戦死者と同列」だと政府が公文書で通達したんだ。合祀に不都合はない・・・
( P `O
/彡#_|ミ\ 合祀を決めるにあたって権力の介入は認めない。靖国神社が決めることだ!
</」_|凵_ゝ
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
___ ___ ___ ___ ___ ___ ___ ___
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |
| 私は或る時に、A級が合祀され |
<三三ミ\_ | |
/三ミ丶 丶 丶丶 | その上 松岡、白取までもが(中略) ....|
/三  ̄ 124.|ノノノノ) | |
∠三_ノノ ̄ ̄ソ\イ | |
/_三彡/  ̄ Y | だから 私あれ以来参拝していない .|
Z 三彡( ∠二\ッレ=ヘ | |
丶ニノへ> ヒo丶ィoア/ ...| それが私の心だ |
ヒ((6 ⌒ _> | | |
\ \>/| <ニフ / | (富田メモより抜粋) |
\\/ ̄ |丶 / ̄> |___ ___ ___ ___ ___ ___ ___ ___ .|
`< /_ 7  ̄\ /_ . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ ̄\ \ /丶_/丶>
昭和天皇(1901-1989)
(演者:トランクス @DRAGON BALL)
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ダマシウチ
くだんの故・A級戦犯らに煮え湯を飲まされた恨みをもつ昭和天皇がこの独断専行に怒って参拝を止めたことは、
「富田メモ」で証明済み。>1を含めて彼らの生前の行状に疑問を抱く側にとり、火種たりうる やり方ではあった・・・
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─────────────────────────────────────────────────────
とはいえ。「身内の論争」に留めるべきだった日本国内の信教問題に、中・韓をして介入させうる外交案件になった点は───
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┏━━━━┓
┃ ∧_∧ ┃
┃( ´∀`) ┃
┃ 北荻 ┃
┏━━━━━╋━━━━╋━━━━━┓ ┏━━━━━┓
┃ ┃ ∧∧ ┃ ┃ ┃ ┃
┃ ∧∧ ┃/ 支\ ┃ ∧_∧ ┃ ┃ ∧_∧ ┃
┃ (,,゚Д゚) . ┃( `ハ´) ┃..<ヽ`∀´>. ┃ ┃ (´・ω・`)..┃
┃ 西 戎 ┃ 中華 ┃ 東夷 ┃ ┃..蓬莱(倭人)┃
┗━━━━━╋━━━━╋━━━━━┛ ┗━━━━━┛
┃ ㍊㍊㍊ ┃
┃ ㍊㍊㍊ ┃
┃( ´∀`) ┃
┃ 南蛮 ┃
┗━━━━┛
\______________________________/
○
ο
o
''":::::::::::::::::::::::::::; :;:::"' o
./::::::;;:::::::::::::::::::::::::;;;ノ ヽ;:::\ 。
/::::::::ノ""'''''‐‐-‐'''" ヽ:;;:| ビビビ ∧∧
|::::::::::|.. ┏╋┓╋╋ |ミ| \ \. /中 \
|:::::::::/ . . ┗╋┛┻┻ |ミ| \ (`ハ´ ) アイヤー!!
|::::::::|. ,,,┃,, ┛┗,,, |ミ| O¶¶⊂ )
.|.彡|. '''"""'' ''"""'' |/ [二二].. |
/⌒| -=・=‐, =・=- | (_(__)
| ( "''''" | "''''" |
ヽ,, ヽ .|
| ^-^ | ./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
._/| ‐-===- | .< 靖国参拝? 中国の許可は得たんですか? 得てないでしょう!
::;/:::::::|\. "'''''''" / \
/:::::::::::|. \ .,_____,,,./::\
─────────────────────────────────────────
中華序列の思想にもとづくものであろう。すなわち日本を含めて、「信教の自由」など意に介さない
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
有司専制主義の価値観を共有する国々の間であればこそ成り立った構図だと、>1は考えている
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
─────────────────────────────────────────
───────────────────────────────────────────
「政教分離」なる「名分」も幅を利かせてはいるが、ボーダーが曖昧で いかにもご都合主義───
───────────────────────────────────────────
<伊勢神宮にて、毎年1月>
/ |
┏━━━ / |━━━━━┓
┗┳┳━ |_| ━━━┳┳┛
┃┃ / ヽ ┃┃
┏┻┻ |======| ━━┻┻┓
┗┳┳ ヽ__ ¶_ ノ ━━┳┳┛
┃┃ (/) ┃┃
┃┃ (/) ┃┃
凸┃┃ (/) ┃┃凸
Ш┃┃ (/) ┃┃Ш
.|| ┃┃ (/) ↓農水大臣
∧_∧ (/) ∧_∧ ∧ ∧
( ・∀・) (/)(´∀` ) ( ゚Д゚) < おーい「日本の良心」、恒例の首相参拝だ。見てるかー?
(つ つミ (/)(⊃⊂ ) ⊂ ⊃
|_|_|_⑩(/)_|_|_|__| | アーアーアー
↑首相//ノ,,,,,,ヽ ////|| |〜 ∧_∧
//////////// |∪∪ (;∩Д∩
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | / ノ朝ノ
| 奉 納 | . (_, ) )
しし'
--------------------------------------------------------------------------
│::::::::::::::、_::::::::::::}:::::::::::::\___ _
└‐、:::::::::::::::> ´\::::::::::::::::::!三≧‐:::::::
)::::::/ `)::::\:::|:三:i::::::::::::
t::::/朱 | i f::::::::::::ヾ:三:|:::::::::::: そもそも靖国神社の前身は「招魂社」。国事に殉じて斃れた士の魂を慰め称揚
`il | l ヾ:::::::::::::!:三:!:::::::::::
{! 十r-:!_ }:::::::::::|:三:|::::::::::: する思想も、神道ではなく江戸幕府の公式学問だった儒学こそが真の起源!
|!ト、从ィテ斥; .l!::::::::::|:三:|:::::::::::
/ヽ!´{斗' i |!::::::::::{:薔:}::::::::::: カガミ
く ´゚! !.人:::::::::!三:|:::::::::::: 神道にパクられた挙句に本家の産地から叩かれるとは、悲劇と言うも皮肉なのだわ
ヽ _ ! ! ト、:/三/:::/:ア^’
‘. ` oj 、∨三/¨_ノ
/`ーァ′ ,ハ/';く
ヽ { 〉 / >/ハ
.| >! ム_´ーォ ::::::::¨ヽ
_ン/ `ー―ア¨´:::/::::::::::ヽ
∠_ / /::{::::::::::::::::::::::::::::
───────────────────────────────────────────────────────
>1が思うに靖国の本質は、「他者の信条(宗教)を統制してよい」と考える中国起源の政治思想と、他者の信条を尊重していこうと
する欧米起源の政治思想の衝突。春秋の筆法をもってすれば、キリシタン迫害を 合理化する価値観のブーメラン現象といっていい
───────────────────────────────────────────────────────
ここで作者が述べてる論も、実際は近現代で整備された学問からの孫引きで、当時の日本、及び、宣教師にこのような問題提起は不可能だろう。
人権の遅れの説明にはなるだろうが、鎖国回避のアイデアとしてはタイムテレビでも持ってこない限り意味がないと思う。
, '´ \
// ,イ \ まあ、靖国の話はここまでとしても───日本とは逆にリスクをとって
/ / / / l l ヽ
/ / ./ /ィl .イ l .! ト ハ 信教の自由を追及してきた欧米製ルールこそが、現代日本の盾・・・
. / / ./ /ハl/ i l ヽヽ\'、、 l
/. l 十ナ-ェ、_ リ __X‐弋\ \ l
/// l l l V,ィ示` ` ´ rァ‐-、ヽ、 \ \ l ヘルシングの少佐じゃないが、上述のように隣国の違法を
. // j :l l ト、{ h:::::}. h::::::::i:l ト ヽ ヽ. ハ
// .j :l l ハ. 、ノ::リ ,_ノ::::::リ’ l l\ ', ', l ハ 立証すべく戦うとき。日本の合法はいったい 誰が立証して
/ .l l |i. l -ゞ'’, ゞzッ’ j i lノ \ ! l ハ
l l /.|l | l " "" ノ l l_ノ ,入i l ヽ くれることになるのか───たまには思い出してあげry
V / l| | 小 ⌒ ./ /ム-' l ヽ
. // l //i \ / / / ヽ
レ j // |レ ’. > 、 _. _/ / / ヽ
レ/ / ,へ ヽ---ェニ-‐'フ /7/ i \
/'/ ィiヘ \/ニ-===ノ /ヲイ l l \
//' / |Lヽ-ニニヽ\ // ̄li l l .l \
,,...、-−―−..、.
.,.<.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`>..、
はーい、ダウト。. .,、イ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ.
,.イ:.:!/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ;j`::..、
墓穴を掘ったね準。 /:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/!:.:.:.:.:.`::..、
,:':.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/;!i.:.:.:.:.:.:.:.:..`::.、
/:.:.:.:.:.: /!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:/;/:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヘ
/:.:.:.:.:.: /:j:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:./;/:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
!イ:.:.:.: /:/.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:. /;/.:.:.:ヘ:.:.:i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}
! !:.:.:./:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ;'.:.:.:.:.:.:/;/:.:.:.:.!:.:ヽjヽ.:.:.:.:ハ:/
|: :/:/ :イ:|.:.:.:.:.:.:.:.:l.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:./;;/.:.:. /.:.:/ l.:.:./ j′
∨:イノ |:.||.:.:.:.:.:.:.:.:l.:.:.:l.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:/;;/:.:. /.:.:/ j:ノ
/::/ !:|∨ヽ;:.:.:.:.l:.:.:l.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:/;;/:.:.:/.:.:/
/::/ ヽ! ∨!∨.:.:l.:.:.l:.:.:.:.:.:.:/!:.:.:.:.:.:.:/;;/:.:.:/.:.:/
/::/ ヾ\.:.:! :∧:.:.:. / |.:.:.:.:.:.:/;;/:.:;イ:.:.;:'
/::/ 冫、>::/ ∨:/ .!:./!://;;////
/::/ / i!∨ ∨ レ' ':/;;/ ` く
, '"  ̄ `ヽ
// u.^ヽ ',
.///f / j ヽ ヘ !
ノイl | レト'Vハ斗ト、_>
lハj | ○ ○ |レV え?
ノ火ヽ"V ̄}"/゙) {
// 匸 }>示iくこ八
.// ! / /《小.》「`ヽ ヽ
V{ !ヽノ {: ト-イi }
レl∧く 人__j /八/
/ `7´/ l |'´
,, - ´ ̄ ̄ ̄` 、
,. ´ ヽ、
/ 、\
ィ´ / ヽ ヽヾ;ト、
/ / l r i 丶 ', l;| \
/ / / ,l l ト、 i ', !l;| ヽ
/ / ,' / / / ! ! l l ', ! l };| ゙ 、 いくら後知恵スレといっても、実現性は考えてみるべきだよ
ノ i j ! l , ィ==、! ;l |l_L==- 、l ! |;| i ',
/ l l | ! 〃 / / _ | ハ l !| ヽ l\| l;;| } l i たしか前回の最後に、こんな主旨の主張してたよね?
l /| | ハ l ;'≠ニヽl l ヽl リr z==x、ハ } !;;| l l', l
レ' ! リ ', '、 lイ /:::::ヽV イ/:::::ヽヽ〃 メ,l;| i ! l !l
l ∧ ハ、l ト;::::::r} ト::::::r} / /`l;|/ |、 l リ 「公儀のさじ加減で、この先生きのこるよう出来なかったか?」と…
', / l;|`| N ゞ--'′ ゞ='' / i_ノl;| lハ l
', / !;l ! ハ//〃" 丶 ´" // / ,'l l;| / l ,イ だがなるほど、こうして見るとキリスト教という宗教思想には、
V l;'ハ l ゝ ., 、 ,' / ,l l;;l/ レ'|;l
!;l !l'、 |ヾ≧ュ .,_ , イ-i / / l/l;;l l;l 公儀の統治原理の朱子学とも対立する因子があるわけだ……
l;;l リ ', l_∨lr‐/ゝ_;;/ j ん-─‐|;;ト、 l;|
|;;! /〆|  ̄, - 'ィ天ヘ、 l ,' ,´|;;| ヽ__,、|;l
l;;lイ / ! l //¨//,'Y ,ヘヽ| !、 : |;;| \},|;|
z以 i ! Ⅳ// // ,' l ! ヽl ハ ,' 以 / ハ
,く / |/ ヾヽ// , ' l、\ ソ } l / / / \
_/ {/ / `Y / ,' | l\二ノ l / / / └、
γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.∧
l ええ、たしかに…… (__;)
ヽ、___________,ノ
_人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__
__,ノ
).
ソ. 語るに落ちたね! そうともなれば、後のことは後のこと。当時の為政者には当時の平穏を守る義務がある!
,) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
⌒ヽ それとも何? そんな危険思想を放置して、動乱が起きないとでも思ってる?!
ノ. ~~~~~~~~~~
⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y´`
,. ‐'´_,. -‐ ''´ // / | | l ヽ
, '′/ _,. -‐  ̄ ̄(て ̄` ‐ 、 |. `| | l l. |
L_二ブ ト、 「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ,' / ノ ̄ ̄|
,.ィ'′ ヽ、 .l::|ヽ ヽ | ヽ_j / // |
// | 、、 ヽ |::l、 ヽ、、 | 禁教令 ヽ_ハ/′. |
/ l | | ハト,ヽヽ_,.>ヘ';:', ', ヽヘ | |
lイ | ', l ├-リ ヽ'´ィT¨ヽト;:', l、 l ハ| 危 険 思 想 に 認 定 |
l ハ ',ヽヽl,ィ'¨」 ゃら| ';:',lノ lノ | ・・・ ・・・ ・・・ |
∨::ハトゝ ゞヤユ 、  ̄7 ,ハ:::l、 _,.rイ ・ ・ ・・ ・・・ |
,'::;ハ」| ,ィ ヘ r‐:1 レ1 |::|7' / | |
l:::!. V:l ゝ、 ヽノ /リ ,ィ::」 l |.| :::::::::::::::::::::::: |
|::! ヽト 卜ト`ニT¨´,.イノ/イ l リ :::::::::::::::::::::::: |
l::| >'´/ / _,.ノ|/ l | :::::::::::::::::::::::: |
|::l ,r7′_,.レァ‐‐'′、 l i l.| __. |
l::j /,厶イ_:.:/ ヽヽ. :l |.| 〃 i `ヾ. |
/7 /:.:「 ゝL/.| ::::..... |l L⊥」|| |
/〈 /:.:.:.:', / // | :::: |l山奇.l.| |
∧',. ヘ /:.:.:.:.:.:', / 〃 | ヾー-‐シ |
/ ヽヽ V:.:.:.:.:.:;.イヘ トr'′ .|  ̄´ |
l `ヽ >、フ:.:.:.:/:.:./ l └────────────‐.┘
! | |ヽ;:/:..ノ/ /久、
| | ハ:.:.:.:.// ,':.:.:ヾ、
l ∨ ヽイヘ ノ:.:.:.:.:.:.:ヽ
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ソ. 語るに落ちたね! そうともなれば、後のことは後のこと。当時の為政者には当時の平穏を守る義務がある!
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⌒ヽ それとも何? そんな危険思想を放置して、動乱が起きないとでも思ってる?!
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,. ‐'´_,. -‐ ''´ // / | | l ヽ
, '′/ _,. -‐  ̄ ̄(て ̄` ‐ 、 |. `| | l l. |
L_二ブ ト、 「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ,' / ノ ̄ ̄|
,.ィ'′ ヽ、 .l::|ヽ ヽ | ヽ_j / // |
// | 、、 ヽ |::l、 ヽ、、 | 禁教令 ヽ_ハ/′. |
/ l | | ハト,ヽヽ_,.>ヘ';:', ', ヽヘ | |
lイ | ', l ├-リ ヽ'´ィT¨ヽト;:', l、 l ハ| 危 険 思 想 に 認 定 |
l ハ ',ヽヽl,ィ'¨」 ゃら| ';:',lノ lノ | ・・・ ・・・ ・・・ |
∨::ハトゝ ゞヤユ 、  ̄7 ,ハ:::l、 _,.rイ ・ ・ ・・ ・・・ |
,'::;ハ」| ,ィ ヘ r‐:1 レ1 |::|7' / | |
l:::!. V:l ゝ、 ヽノ /リ ,ィ::」 l |.| :::::::::::::::::::::::: |
|::! ヽト 卜ト`ニT¨´,.イノ/イ l リ :::::::::::::::::::::::: |
l::| >'´/ / _,.ノ|/ l | :::::::::::::::::::::::: |
|::l ,r7′_,.レァ‐‐'′、 l i l.| __. |
l::j /,厶イ_:.:/ ヽヽ. :l |.| 〃 i `ヾ. |
/7 /:.:「 ゝL/.| ::::..... |l L⊥」|| |
/〈 /:.:.:.:', / // | :::: |l山奇.l.| |
∧',. ヘ /:.:.:.:.:.:', / 〃 | ヾー-‐シ |
/ ヽヽ V:.:.:.:.:.:;.イヘ トr'′ .|  ̄´ |
l `ヽ >、フ:.:.:.:/:.:./ l └────────────‐.┘
! | |ヽ;:/:..ノ/ /久、
| | ハ:.:.:.:.// ,':.:.:ヾ、
l ∨ ヽイヘ ノ:.:.:.:.:.:.:ヽ
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/ / ! :| :|ヽ\ \:::::. ヽ
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|/:|/ :/,ィ"´/:`` / |/'_」」. i:`: :::::::|::::| |
,ィ| / ::::::/i,.>''"アiヽ /´::::}`.|:::::::::::::l::::| |
/ | ,'::::/{ rT{::::::::::r ! u. {:::::rリ ‖:: :::::/ト、ハ| ・・・・・・・・・・・
{ | {::/::::::ヽ|:|乂、_,ノリ ヾ之' ,'|::::::::,'. | 乂
ヽ | |,' |::::|::::|`ト! ''' "´ 、 ハ|::::.::i ! `''ー‐
i |::::|::::l::::|ト、 u. /:::|:::::::| ヽ
ハ:: l: ::|::::|::::iハ \ ´ イ:|!:::ハ:::::|
∧: !::::i:,.-、「|∧ > 、 _,. <:i::|:::|:::::.ヘ:::ヘ
/::::: _厶イ ./ |:.:.|` ー-L>、:::::::|::|:::|:::::::::.`iー\
, ‐ ´  ̄ ̄ `ヽ、
/ 、 、 \
,.'./ .:/ ;小:.. ヽ:. :\:.:.ヽ
. //:.:.:.:/.:./:. ./ i ヾ:.:.丶:. ...ヾ:ー'、
//,':.:... :.:厶:./- ヽu.弋:.‐\:.:.:. 丶:\
! |:l:j:.:.:´/ ィ天t、 ィ天女、-、:.. ヘ、:.ヽ っ
! | :.!.:.:.:ハ´ち;;;j ち;;;;j !K }ヽ:.、.! ヽ! うーん。まあ たしかにその点、ここの>1も認める「未知数」・・・
ヽヾj:.ノ小 `::::. ' ::::´ ハイ: |`リ ノ ⊃
、_ノイ:..:.:リ;:ゝ-‐っ ー- イ:.l::|:. i |
/´/:.:/ ‐<>.、 _., .イ_.l:.:l::|:. i | 理屈はどうあれ、日本版「30年戦争」が起こる可能性は否定
/_/∠ ァ┐l !ノーソノl  ̄ ヽ、」::|:. .:i:ハ
, ./´ `∨イしリ / ハ / ヽ ̄`ヽハ できないし、そういうリスク自体は歓迎するわけでもなし───
/ |====、∧/ >‐/{ヽ‐‐< l l ヽ r/7-、_
, ' / / / 7〃 {{ヾ〉\ |/ ̄ | 厂し' / /┐
. / / / / {{. \ | | ,/=(_/_/_,人
__,. -─-- 、_
, - ' _,´ --──‐- )
,イ´__-___,. -‐ '__,. - '´
`ー----, - ' ´ ̄ `` 、__
__,ィ ヽ. `ヽ.
, '⌒Y / 、ヽ ヽ ヽ.
/ / i /l/|_ハ li l i li ハ
. // 〃 /l i|j_,.//‐'/ lTト l、l j N i |
{イ l / l li //___ リ_lノ lル' lハ. ソ ___◎_r‐ロユ
i| /レ/l l l v'´ ̄ , ´ ̄`イ !| ll,ハ └─‐┐ナ┐┌┘ _ ヘ____
ハ| ll∧ハヽ ト、 '''' r==┐ '''' /l jハ| ll ll /./┌┘└┬┘└┼────┘ロコ┌i
〃 ‖ レ'¨´ヽiへ. _ 、__,ノ ,.イ/|/ ノ ll l| </  ̄L.l ̄ ̄L.lL.! ┌┘|
ll ll { ⌒ヽ_/ } ー‐<.__ ′ l| ‖
‖ ‖ ヽ, /、 〈 |:::::::| `ヽ ‖
‖ {. ハ ヽ Y`‐┴、::::v l ‖ ほーれ見ろ! ここの>1自身が七転八倒してるじゃないか!
‖ |iヽ{ ヽ_ゾノ‐一’::::ヽ. | ‖
‖ |i:::::`¨´-- :::......:...:.:.::.}| ‖ というわけで、おーいA10神、出番だ!
‖ |i::::::ヽ._:::_:::::::::::::::::::_ノ | ‖
‖ |i::::::::::::i___:::::::::::/ |
jj::::::::r┴-- `ー‐ '⌒ |
〃:::::::マ二 _,ノ
//::::::::::::i ー 一 '´ ̄::.
,、 /7 , 、
|\/ /,ヘ /二‐' フ/ !
/ 〈.ヽ'/ / //| |´ ヽ `} _
! .r、゙''| Y /ノ |/ .\/ /
ヽ/ } | r‐'"/
| .! ヽ"´
|/
!
_
f.:l: : :.`i ,r‐- 、、、
|:.!: : : : ! ___ | ̄}:. ', ___________________
!.:l: : : : :i rt'": : : : : : :..~"l' --':. ', /
,r.t−- 、‐-, | ゙i,.、------.、、、!: : : . ', < イェッサーイエス。ちょっくら切支丹 友愛してくる
|l.:.:FT.:l ̄ ̄rf'":. :.: .:.: .:: :.:. : l ̄ ̄ ̄"""""'''''''''─t'''"" ̄~f 、 |
|:.|:.:.~~.:.:l ,‐- ゙t、、、.: .: :.. :.: ::. _l:.: : :_: : : : .: .釻=☆=.:.:.:~"''ー'- ヽ、、 \___________________
k.::!:.:.:.::.:.:.l'  ̄ ̄ ̄ ̄r''":.: .:.: :.:.:.:.‐t、.: :. :.:. .:.:.:.:.: :. : :. : : : : :.:` 、
~"'''‐- ' | 'l、、‐'" ̄"""''''┬┬ ------'=
|─‐t i::_:.`t  ̄
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ヾ::::::::::::,.、-'
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__
, ‐ ´ `ヽ
/..:/.:/ .;イ :. :.丶.:.: \
〃:.:./ .:./:.:/小:.: ',:.:.ヽ:.:.:. ',
l:{.:./ .:./___;ノ l 、__:.ヽ:.:.\:.:.! なんという短絡的な堂々巡り───
i:}:ハ .:7ィ=ミj:ハ >=ミヽ:.:ヘヾ、
、_メ!.:i.:.ハ r'_;j r'_;j ∧:.:}:.fヾ
乂;イ.:.∧゜ __ ゜/イ V:.:.| リ 話を戻すけど、いまや迫害そのものは正当化しては
_/ j/_:ノ:.介 .、(⌒),.イ:.l:|:..|:.:.:.!
´/:.:,':.:.:j:|:ノーf夭‐ヘ :j:|:.:l:.:.:.:! ならない、という観点が必要になっているのです
/.:.;ィ7´l:|\/ムヘ/`l:| `ヽ.:.:i
/.:/i // !| に不こ) !|l /!:.:.i (皮肉にも、人道的な動機で得た結論じゃないんだけど)
/.:/| ヽl l !|/〈/ i| ヽ」 !| !./│:.:.i
──────────────────────────────────────────────────────
いずれ論考する予定だが、共存共栄という方向性が困難だった当時特有の事情は、確かに あったのである───
ただし。迫害そのものまで容認する史観は、やはり危険なトラップ。「切支丹」を「奴隷」や「人種」や「言論」に置き換えれば解る話
──────────────────────────────────────────────────────
ゴーッ
,. ,ィ´`ヽ、 < 取りあえず教会は、中の人ごとボッシュート!
___||__((〇ィ´ ゜`゛´`゙゙)____
`―---゙==゙o-ヽ∪-―"''"=ヽ-‐''゙
7 7 7
___ ___7 _/_/
7 / 7
,_/ _/ ,_/
..::;:., _/_/ 7
:、(ヾ;;:..人,.. _/
..;;ノ);;:::..⌒)..;: /
メラ .::.(⌒;(( ;;::))┐;;;::: .. //
ヽ( ゚∀゚)/ .::从,:;,.(;;;;;;;;;;;;)::λ;;(,,,.ノ) メラ . /|/ /
( ) ..;::人;;..,,:;i;\ ヽ,,;;:从;;:⌒);:..:;; ... / |/ /
/ ゝ ..:;);;:vノ ⌒);;::ジ; ╋;;;; \;;; \| /\/ヽ /|___
===);;_ン ⌒);;⌒,::;)从;;,,i;;(: レ 〉-┘―- _ /\√L `丶、
_>'´ メ_/⌒)―z \ ̄ `
 ̄フ ノ|/l \ヽ ヽ 〈 〈―‐ヽ
イ /戈 ヘ|`斥 | \}`¨´ ̄`ヽ
i | |'ll ll `l从 \ ゼンチョ
| N '' _ '' 之 r‐ヽ ひどい! 異教徒どもめ。
Ν个‐-l_〕ィ _ `ヽ
ノ⌒rヘη┰'"rny、ヽ 隙あらば切支丹を害さんとする!
\_ノ_/__{}_/ / 〉
r‐ム,、,、| ╋ト=〈==、 (やっぱりアイツら、実力で
У / { |i| Y^^'、r〜)
〈__/ノ} |i| {ヽ \ 〉 取り締まらないと駄目だ!)
∧_/{ |i| } | \__/
─────────────────────────────────────────────────
すでに述べてきたとおり。キリシタンの悪行とされる事例とて、異教徒の「仕打ち」が報復衝動を蓄積していた側面も
タチバ
また、否めない─── もとより「お互い様」ではあり、宗旨により視点が移ろいやすい問題ではあろうにせよ・・・
─────────────────────────────────────────────────
____
,. ‐''"´ ` ー- 、
/ \ \
,イ \ \::: : \
/ / ! :| :|ヽ\ \:::::. ヽ
,' .:/ .::::/ ,' :,' .::iハ . ヽ:::: :::ヽ:::::. ヘ ちなみに────
i .:/ ::/ / ::/!: .::,' | |∨:|ヘ:::: : :::ヘ:::::::ハ
| .:,' / .:/ ::/,' :::/ |:.! |:.:| |∨::::::::∧::::::i、
| .::i:./ .:::::,イ _/:_;ノ リ l`ーf‐-、::::::::::ハ::::| !
|/:|/ :/,ィ"´/:.:/ / |/'_」」. i:`: :::::::|::::| | 「キリシタンによる神社仏閣の破壊活動」の例には、
,ィ| / ::::::/i,.>''"アiヽ /´::::}`.|:::::::::::::l::::| |
/ | ,'::::/{ rT{::::::::::r ! {:::::rリ ‖:: :::::/ト、ハ| 根拠が怪しいため批判的・懐疑的に再検証を
{ | {::/::::::ヽ|:|乂、_,ノリ ヾ之' ,'|::::::::,'. | 乂
ヽ | |,' |::::|::::|`ト! ''' "´ 、 ハ|::::.::i ! `''ー‐ 要する例がけっこう混じっているみたい・・・
i |::::|::::l::::|ト、 /:::|:::::::| ヽ
ハ:: l: ::|::::|::::iハ \ (⌒) .イ:|!:::ハ:::::|
∧: !::::i:,.-、「|∧ > 、 _,. <:i::|:::|:::::.ヘ:::ヘ
/::::: _厶イ ./ |:.:.|` ー-L>、:::::::|::|:::|:::::::::.`iー\
=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=
<慶長14年・長崎>
_ ______________ _
(::.);;::.,-、________,-、..:;;(.::)
|;: ! | :;|
|;: `ニニニニニニニニニニニニ´ :;!
|;: |´ `| :;|
|;: | | :;|
|;: | | :;|
|;: | | :;|
,i';;`^:〕 ,'^';,(;;〕
(⌒;;从⌒ (⌒;;从⌒) ___
バキ (⌒;;从⌒从⌒从⌒⌒;;从⌒从 ドカ ... _火 '´ `火_
\xAD槇\xDE;;(´三(バキ´∪W⌒;;(アボーン´´ ;;) }. レノノハ))〉 < 偶像は、消毒・・・
(´⌒;;(´三アボーン(´⌒;;(´⌒―⊂;;(´;;ドカ) ... 火八(l ゚ -゚ノィ火
ドカ\xAD堯②泙\xC4;;(´三(´⌒;;(´⌒W;;( ;;;;;) バキ .. ((. ⊂{{i╋!}!⊃)、
.. (´⌒バキ;;(W´三(W´ドカ⌒;;(´バキ(´ ;;;;;) 炎炎
(´⌒;;\xAD\xF4(´三(´⌒;;(´⌒;;(スカ´;;;;;;;) . し'ノ
───────────────────────────────────────────────────
たとえば「長崎図志」ほか諸文献には、『諏訪、森崎、住吉の三つの神社は長崎開港前から市内三か所に祭られ、
慶長14年(1610年)までは存在していたが、同年キリシタンのために破壊もしくは焼却された』と記されているのだが・・・
───────────────────────────────────────────────────
──────────────────────────────────────────────────────
この記述を信じればこれらの神社はキリシタン全盛時代を無傷で生き延び、迫害前夜の慶長14年に破却されたことになる・・・
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
──────────────────────────────────────────────────────
__
, ‐ ´ `ヽ
/..:/.:/ .;イ :. :.丶.:.: \
〃:.:./ .:./:.:/小:.: ',:.:.ヽ:.:.:. ', 時系列的にツジツマが合わないため、近年は記録の信頼性そのものが
l:{.:./ .:./-‐:! l ヽ:.‐-:.:.:.\:.:.!
i:}:ハ .:7ィ=ミj:ハ >=ミヽ:.:ヘヾ、
、_メ!.:i.:.ハ r'_;j r'_;j ∧:.:}:.fヾ 「怪しいんじゃね?」と、疑義が呈されるようにも なってきている……
乂;イ.:.∧ /イ V:.:.| リ
_/ j/_:ノ:.介 .、 ° ,イ:.l:|:..|:.:.:.!
´/:.:,':.:.:j:|:ノーf夭‐ヘ :j:|:.:l:.:.:.:!
/.:.;ィ7´l:|\/ムヘ/`l:| `ヽ.:.:i
/.:/i // !| に不こ) !|l /!:.:.i
/.:/| ヽl l !|/〈/ i| ヽ」 !| !./│:.:.i
=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=
/I:I:I:I:I:I:I:I:】 __ 【:I:I:I:I:I:I:I:I:I>'´::.\ ,r¬__ノしク
ト、 _rくI:I:I:I:I:I:I:I:リ -=ニ二::.::_.::.::.:`''≪人I:I:Ⅳ::.::.::.::. 《I:I:I:I:I:I:I:I《
】「ト、 《I:I〈I:I:I:I:I:I:I:I:≫'"´::.::.::./::.::.::.::.::.::.:`丶、::.::\|IⅣ::.::.::.::.::.::.ⅥI:I:I:I:I:I:】
【I:I:I:\】I:/\I:I:I:/::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:\::.::.:|I【::.::.::.::.::.::.::.::ⅥI:Ⅳ⌒
_〕I:I:I:I:Ⅳ.::.::.:>'"::.:/ :.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.: \::.::.::.::.::.\:`⇒、::.::.::.::.::.::.:〈 ̄
⌒'くI:I:I:| .::.::.::.::.: /::.::.::.::/::.::.::.::.::.::.::.::.::.::\\ .::.::.::.::.::.::.:∧ :.::.::.::.::.::. |
\|::./::.::.::./ .::.::.::. | .::.::.::.::.::.::. \::.::.::.\::.::.::.::.::.::∨:∧ ::.::.::.::.::.::|
|/ .::.::.::.::.::.::.::. /|::.::.::.::.:|:.::.::.::.::.\::.::.ハ::.::.::.::.::.::V::∧ .::.::.::.::.::|
/.::.::.::.::.::./::.::.:/ :|::.::.::.::.:|:.::.::.::.: \::.::.::.::| :.::.::.:: |:.:|/〕ハ:.::.::.::.::.:| 「キリシタンに破壊された」という被害申し立ての記録
;:.::| ::.::.::.: |::.::./ |::.::.::.::.:|::.|\::.::.::.:\::.::| :.::.::.:: |:.:∨ :.::.::.::.::.:|
|::.:| :.::.::.::.:!¬ト __|::.|::.::.::.::.:| __><⌒ .::|=-|::.:: |ヘ:.| │::.::.::.::.| じたい、キリシタンが衰退し潜伏した江戸中期以降〜
|::.:| ::.::.::.: |::./| __レ||::.::.::.:: ∨ _,.斗ャ予一:|::.:/|`l::| │:.::.::.::. |
|::.:| :|::.::.:: い |Y⌒)戈::.::.|\∨/´し゚ノリ/::ノノ::.:: |/リ │ ::.::.::.: | 明治維新の時期に何気に増えてるのも、不自然・・・
∨|八.::.\:: `ヽ 乂_リ\| ゝ-''厶イ|/::. |ノ |::.::.::.::.::.:|
| ::.:: ∨|八::.::ハ ´ , ::::::. |::.::.::.::.| |::.::.::.::.::. |
|::.::.::.::.│| :\人:::f^ト、 |::/ .::. |\__|___ ::.::.::. | 「やらなかった」とは言わない。でもネガキャンで記憶を
| .::.::.::.: |│::.::.::_|/ }│|ヽ t- ク イ/::.::.::.:| //⌒^\ .::.::|
| .::.::.::.:│| ::.:: ∨ /リ│| /::.::./ / / /∧::.::| 上書きしたり盛ってる例が、混じっていると思われ・・・
. |::.::.::.::.::.|八::.::.::| 〔.││「>‐r<| ∠::.::./|/ / /|::.::|
| ::.::.::.::. | ∨`| | / 丿 // / / | :.::|
| ::.::.::.::.::| [ 八 ∨,ん冖╋. ∨゚ / // 丿::.::|
/^>》, -―‐‐<^}
./:::::::/,≠´:::::;::::::::ヽ. 切支丹ばかりフォローすんな!
/:::::::〃:┛┗::}::::丿ハ
./:::::::::i{l|::┓┏ノ/ }::::::} >1は近代主義の立場から「キリスト教受容」を奨励してるだけよっ!
/:::::::::::瓜イ○ ´○ ,':::::ノ
./:::::::::::::|ノヘ.{、 Д _ノノイ バンバン
|:::::::::::::::| ∩}`ス/ ̄ ̄ ̄ ̄/バンバン
. |::::::::::::::::| :ミつ/ 卍 ./ バンバン
. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\/____/ ̄ ̄ ̄
/ ヽ:::::::::::
/ :::::'、 :::::ヽ::::::::::
/ \ 、 ::::ヽ ::::::::ヽ:::::::
/ ,イ|\ ::ヾ`.、 :::\ :::::::``‐-.、:: いえ。独自の平等思想をもたらした仏教も、日本における近代思想の
{ {.l:l __,><'、ヽ:::::``.、,,__:::::::::::\
{:|::::',::::::::',l:l ___``‐`i::r'⌒ヽ:::::::: ̄``‐-ゝ 受容に肯定的な役割を果たしていると、ここの>1は思っております・・・
l:ト;::::',::::::::',l:lヘ.)::ノ .7 .|::|ヾニ }:::::::::::::::::::
リ.ヘ;::ヘ:::::::ヘ `y'゙ .|::| .l /::::::::::::::::::::
.∨ヘ::::; ' ´ |::|./ ノ:::::::::::::::::::::: 隣国のように儒教にもとづく序列的な価値観のみだったら、法治主義は
ヾ |::|r(´::::::::::::::::::::::::
ヽ |::| '、::::::::::::::::::::::: ともかくデモクラシーや人権思想を受容するのは、より困難だったかも?
‐- |::| .ヽ::::::::::::::::::
`ヽ .|::| ヽ、:::::::::
',::ヽ、 |::|'"⌒ヽ、  ̄ ̄
ヘ:::::`ー'".|::|: : : : : ヘ , -'"
ヽ;/ リ``─-- 、 ノ
───────────────────────────────────────────────
ミ ク
と、いうわけで。今回はとりわけ不利な扱いの仏教ちゃんを、またしても脱線がてらフォローしておくが───
───────────────────────────────────────────────
_
'´ `ヽ
j /rノハヽハ
_ γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄γ イi(゚ヮ゚|ノルリ
,- 、, . "´: ィ-ヘ: ヽ-‐、 l 明治期のイギリス人女性旅行家イザベラ・バード女史も、 l
/: : ヾ}; :{: {: : ト:ヾ´:}ヘ ̄} . l l
<: : : : : /i :.l: |: : {゛゙"} ト へ:/ ... l プロテスタント的な観点から浄土真宗を激賞しています───. l
/\:_:/ | :| 弋ト{ }ハリ: ; ヽ ヽ、__________________________,/
{: : イ {: f^{ :|ィチ斧 ィz|/ }\ヽ
ヾム }ゝ{:.:| ゞタ , ゞタイ/
ノ: :/ヽl、 、_, ノ:/ハ
{ : {: : :f´`ヽ-イ: : :从{ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
>-―ノヽ 「「| ''タヽヾ .. | (親鸞は)思想と行動の自由を謳い、伝統的な神道や国家の影響からの
/ ヘ ヽ_,ニ∨ニ'__ } .. |
| ヽヽ{ 只 ハ i ...< 解放を求め、また家庭は清浄の源でありその実例だとして、(中略)
', ',〈\イ {ヽハ } ', |
, ',ヽ^ヘ 7ヾ イ ', | 妻帯した僧の第一号となりました(『イザベラ・バードの日本紀行』より)|
. } ,、i,、\ Y/ { , \________________________________
| __ヽヽヽ-‐''"゛ヽ ,
. | >、`_ ヽ、―"ゝ ,
|/…ヽ、 ))` 〉
イザベラ・バード(1831〜1904)
(演者:やらない子 @2ch)
┌───────────────────────────────────────────────┐
│ │
│ (浄土真宗では外国式の神学校が組織され)、神道とキリスト教ばかりでなく仏教の腐敗を │
│ ,へ. - ‐- .へ .│
│ 阻止・攻撃することができるよう仏教学と西洋学が教え込まれます。いまこの瞬間にも ...〈:::::ハ:人从:::ハ:::::〉 ..│
│ .):イ> <)Y八:(, │
│ 京都ではすばらしい設備の新しい学校(西本願寺大教校]が建設されていて(以下略) . 人 ワ ".ハリ( .│
│ ....(ハ<v>_(ハリル │
└───────────────────────────────────────────────┘
___________________
|| ||
|| 【 建学の精神 】 ||
|| 真実を求め、 ||
|| 真実に生き、 ||
|| 真実を顕かにする ||
|| ||
〔二二二二二二二二二二二二二二二二二二二〕
∧卍∧
( ・∀・)
/;::::::v:::::、
|\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
| \________\
| | |
| | |
|\ | |
\| |
| |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.l |
∧卍∧ ∧卍∧ ∧卍∧
___( ) __ ( ) __( )
|\_⊂〔 ̄ ̄ ̄〕 |\__と〔 ̄ ̄ ̄〕 |\_⊂〔 ̄ ̄ ̄〕
| `l |ニ_ l | ̄| | | `l |ニ_ l | ̄| | | `l |ニ_ l | ̄| |
| |.| | l\| |_| | | |.| | l\| |_| | | |.| | l\| |_| |
| | | `l __ | | | | `l __ | | | | `l __ |
l | |_| |_l l | |_| |_l l | |_| |_l
ミ ク
【 開国後の仏教ちゃん 】
. ,.'´ ̄ヽ ,. ´: : : : : : : 、: 、 ,. : '´  ̄`ヽ
. /: : : : : :ヽニニニヽ: : : : : : :真宗:`: :、ニニニニニ、ヽ
/: : : : : : : :ト、: : : |i|: :/: : : : : : :ヽ : : \、: : : : |!|:
/: : : : : : : : ト、\_/j|:/ :/: : : : : : :ヽ: : : :ヾ、: : // !
. /: : : : : : : : : :}!\_//: /: : : :}: : : : : :}: : : : :ヽ\/: :i
/ : : : : : : : : : イ|: : : : /: /: : /!: : }: : :ハ: : : : :ハi|: : : ',
/: : : : : : : : : :/|i|: : : : :|斗‐ァ'-、|: /: : /⌒ヽ: : : : !i|: : : :\
,: : : : : : : : : イ: |i|: : : : :|ィf笊ヾ i:/: :ノf芹ァ!r、: :ヽ}i|: : : : : :ヽ 皮肉なことだけど、開国によって浄土真宗は
. i: : : : : : : : /八:i」!: : : : |`弋ソ ''´r=、 ヒソ i!}ゝ\jハヽ: : : : : : \
!: : : : : : :/: , ゝ:i: : : : トー─‐‐'´ , ー‐イ∧`ヽヽ} i: : : : : : : :ヽ 本格的に梵語を学ぶ留学先(英国)を得た!
|: : : : : /: : :i ヽ: : : :| ム: : ! ト、: : : : : : : :ヽ
|: : : : / : : : | 人 : : |ゝ、 ` ´ イハヽ`'、 //∧: : : :ヽ: : : : ,
/: : : :/: : : : :| ヽ: | ≧=-r '´ j/ j/ム-‐'´ j/::∧: : : : \: : ハ 西本願寺大教校。本学の目的は西洋哲学を
. /: : : :/: : : : : :| /jノ`ー-、 !`ヽ__,.::´>、___/:::::::∧: : : : : ヽ: : :,
/: : : /: : : : : : :i ,.イヽ ∧ ヽ }!:::::ヽ::::V::::::::::::::::::::::::,: : : : : : ト: : :, 積極的に導入し、もってキリスト教に対抗しうる
: : : : :/: : : : : ,.::.'´ ̄::::::i:::::ヽ r─〈 ト卍/i>-─、\:::::::::::::::::::::i: : : : : |ヽ: :
: : : :/: : : : : : {:::ヽ::::::::::::|::::::::ヾ:.:.:.:.`ーr=f´:.:.:.:.:.:.:.}:::::ヽ::::::::::::::::::! : : : : | ヽハ 仏教理論の再編と完成を目指すことです!
: : :/: : : : : : : :!::::::ヽ::::::::|::::::::::::V:.:.:.:.:./|⌒!:.:.:.:.:.:.:/::\:',::::::::::::::::::i: : : : :| ハ::}
: :/: : : : : : : : :|::::::::::ヽ::::|::::::::::::::V/´:.:! ト─‐く::::::::::>i::::::::::::::::::i: : : : | /::V!
< 西本願寺大教校・ 現在の龍谷大学 >
━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━
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, ‐ ´ `ヽ
/..:/.:/ .;イ :. :.丶.:.: \
〃:.:./ .:./:.:/小:.: ',:.:.ヽ:.:.:. ',
l:{.:./ .:./':__j:! l ヽ_:.ヽ:.:.\:.:.! 日本の近代仏教は西洋哲学に顔を向け、理論武装して生き残った・・・
i:}:ハ .:7ィ=ミj:ハ >=ミヽ:.:ヘヾ、
、_メ!.:i.:.ハ r'_;j r'_;j ∧:.:}:.fヾ
乂;イ.:.∧.:::: ::::./イ V:.:.| リ ─── これは日本仏教に元々、西欧思想に適応する素地があった証左だろうね
_/ j/_:ノ:.介 .、 `´ ,.イ:.l:|:..|:.:.:.! ギャクシュウ
´/:.:,':.:.:j:|:ノーf夭‐ヘ :j:|:.:l:.:.:.:! 鎖国抜きでこの機運が生じていたら、むしろ海外布教の夢 広がりんぐだったやも
/.:.;ィ7´l:|\/ムヘ/`l:| `ヽ.:.:i
-‐  ̄ ̄ `丶、
/ ヽ
/ / /〃/{ { ヽ `ヽ. ∧
l / /斗/ハ ィー‐ 、 ∨ l ちなみに───同時期の李朝末期を目にしたイザベラ・バードは『朝鮮紀行』にて
{ { レテく ヽi>==、\ ヾ│
乂l f r'ハ r'ハ 7ハ\リ l 「朝鮮人の受け容れる宗教は、努力せずに金を得る方法を教えてくれる宗教」という
.八,}弋ソ 弋ソソノ ) 八
ノイ }ゝ" `_ "" { {´ 丶\ えらく手厳しい見解を述べているんだが、その文脈で仏教の衰退ぶりを嘆いている……
/ ,>‐r<_∧!>、 \丶
, -‐" ! ヽ{>ロ<フ〈. | \
// / / y ゝ { ;ヽ ,i 丶.ヽ
{八 〃 ハ { ,.-'‐!、 }_ = ゝ、__i、 }ヽ } }
)/ ヽ(. ヽ人,i' .,. i' `゙ゝノヽl_ ヽ! ヽjイノ
" ` / / ゝ,.| l __.!,r'/ `‐´ "
/` V l .,′´´
`ー'′ ├-/
 ̄
━━━━━━━━━・━━━━━━…━━━━━━━━━━━━…━━━━━━━━・━━━━━…━━━━━
<朝鮮紀行中>
__
/`i、_ , ' ~  ̄ \ __/ .:::\ <朝鮮仏教僧>
/::::: /..::::..:.゛_7:::: ::.. ヾ)'::::::`i
ル:::::: /: ::..:::::/ `vヘ、: : ::∧:::::::リ ウキョキョ〜 ホルホルホル〜
(Yy∧ノ :ノ_.:ノ_ ノ __` 、:::) ゝ:/
)ノ リ:::〃 (●) (●)i:!:〉Yy ・・・・ ▲卍▲ ▲卍▲
(/ ソ::ハ ,, /i/ リ .... /|\. <,, `∀´>Ш Ш<`∀´丶> /|\
! ノ ::/iゝ. 〜 . イく ... ⌒⌒ ''( つ 鬼 つ ⊂ 神 ⊂ )''⌒⌒
.(::イ/ル|_.イ|_. ̄i'Y;ノ::ル ▼〜/ /″| | "ヽ ヽ〜▼
)ノ .|‐:‐i ヽ レ''~レ′ '\|~''\|
,へ , <\ , へ _
/:.:.:.:.\, -/:.:.:.:.:.:.:.∀':.:.:.:.:.\ __/:.:.:.i
/:.:.:.:.:.:.:./:/:.:.:.:.:.:,-ァ,ヽく`:.、:.:.:`く _}---{、_
i:.:.:.:.:.:.:.:./:/:.:.:.:.:.:/イ:/i/i:ヽ:.:.ヽ:.:..、.ヽ>、:.:.:.:.`7 『 この深山に隠遁してしまった瀕死の(朝鮮)仏教は、鬼神信仰を
}:.:.:.:.:.:.:.//:.:.:.:.:.:.':.:.:.l:.:ト‐|:.:.:',:.:.:.',:.:.:',:.:.', !:.:.:.:.:.}
ム:.:.:/:,ィ:.:/:.l : : /: : :/:.:.l !:,ィ:/ : : !l:.|:.l∧ : : : : : 上塗りされ、清国の仏教と同じようになかば神格化された大勢の
/ : : : :i /:./:.:.:!:.:.:.l,'‐-/、ト| レ:./,ム_ノ:l : : :| : : : : :
/ : : : : : :イ:.:.:.:.ヘ:.:.i:._二云xl/ /イ-─、:| : : | : : : : : : 聖者の下で窒息しかけている。
/:.:.:.:/ >"|:.,ィ:.:.{:.ヾ|{¨::て,} ,孑云=ェ、/:./ハ∧ : : :
// ̄ ̄ `´ j/ 〉、:.ヽ,_∨ `''゚´ 弋丿リ}!V:|/ ヽメ:.NI たとえば門徒のような日本の大きな仏教改革派の特色である、
レ ´ //`ト'、:N',u _′ '''/:.:./レ| |:.:.:.:.| ,.、
,/:.:.:.:.:.l:.:.:.',:.:\ (ヽノ .:i::../,':.,'j |/',:.:} / / 正義を求める崇高な目的や向上心は なにもみられない。』
ノ/i:.:., ''"|ト、:.:.ヽ::::`。、_. ィ、|:.:.:/ ,':/ / i /. )/ /
/:../ |: :ト,:.:.|::::iイ /ト:/:.:/ト:、ヽ / /¨ 〈
.:( /|:.:.',:|孑,'´\ ̄/'''/:.:./ヽ- 、',\ / { 二 ', ( 『朝鮮紀行』より )
ヽ /´ 」:.:.:.:| ヽ ∧ |:.:./リ、_ ::ヽ」:.', ..{ ゝ }
| ヽi:.:.:.:.|\__|/::::::》|:.:i。゚  ̄}:/ ゚゚ヽ〈} ′ /
i 乂人 ._ ̄ヽ::::/ ル′ ̄ケ¨ /,/`ー-/
━━━━━━━━━・━━━━━━…━━━━━━━━━━━━…━━━━━━━━・━━━━━…━━━━━
| 金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金
\金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
_
/:::::::\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
<`Д´# > < ・・・失礼な! 元々日本仏教の るーつニダ!
O--⊂ × ) \___________________
(∴) 彡(,,,(,,,(ξ⊃
( 壬辰倭乱では、義兵として名のある僧も居る筈なのに…?)
\ /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
丶 ☆ , '
∧卍∧ / ∧李∧
<;´A(::⊂.<`Д´ #> 坊主なんて紛らわしいもんが居るから
\ ⊃ ⊃ ヽ と
\__)__) < <\ \ 倭奴に つけこまれるんだっ!!!
〈__〉〈__〉
━━━━━━━━━・━━━━━━…━━━━━━━━━━━━…━━━━━━━━・━━━━━…━━━━━
: : : : :\:/: : : : : /: : : : : : ∠V⌒ヽ:.:.:..∨
ィ─/イ<: : : :/: : : : : : /: : /\:.:.:ヽ:.:..∨
/: : /!--‐ : :/: : : : : : : : : : : :/|ヽ: : : : : \!
:: :: |l !ヽ:::/: : : : : : : : : : : : :./ |: :: :: :: :: :\
:: :: |l::::!::::/: : : : : : : : : : : : : :./: | : : : : : :ト 朝鮮人が言うには「日本軍の先鋒は僧侶に化けて都市に入る許可を得て、
:: :: |::::::::/: : : : : : : :/: :l : : ,'/ |: : : | : :i : : : |ヽ
:: :: |!::::/ : : : : : : : |.-:┼-ミ/ |: : /.|: : |: : : :|: :| 守備隊を斬殺した。だから仏教を禁じているんだ」だって───
: :/::∨: :|: : : : /: :: ィ/ |/_`_ |: :/ |: /: : : : l: :|
:/l:.∨: : |: :/|!/」: / 笊少 ̄ヽ _|/ー云/: : : : : l: :|
...,'l:.:.∨l/ !|l |/| 乂/ r卞ィァ i!/: : :メ: :. :|
,'/: :: :: :l\ヽ ''' し′/:.:.i!//|: ∧i! 真偽は判らないけど、朝鮮で仏教が打ち立てられるよう講究されるべき ね!
|: : ', ||:.:.‐'ハ u , ''イ:.:./ !/:/メ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
|: :: :', ∨│ \ _ /:.:./ レ (
|: :: : ', ∨--ミ `::... __´. , ィ<|:.:/ ( 『朝鮮紀行』第4章「ソウルの風物」より概略引用 )
|: : : : ',: : :.\ ヽ:.:.:./|ヽ',\:.\.|/′
_∧: : : />-‐、::.:.、 l! ヽヘ〉V:.:.\
: /: : :/ \',>l、 // }:.:.:.:.:./ヽ、
/: : : {' ハ ,'ヽ、 ヽ==≠/V / ,ハ
/rヘ::>'"  ̄ ̄ ` <::
l〈 /: : : : : : : : : : : : : : \-l:::l うんうん。イザベラさんはキリスト教の布教成果も記述しては
l::/: : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ:::l
___/_L: : : :/l: : :/ヽ : :l: : : :.i: : l: : ', いるけど、そこに言及できるあたり、良く分かっているわね〜
/ 、_、_,.ィ゛: : :/ l/ 卍 ',: lヽ : : l: :l: : : ',
r-/ 、>┴‐- 、li: : :./ ',l ヽ: l: :ト, : : :
l:::\__, <T ̄li: : / __ __ ',:l: /:l : : : 朝鮮の衆生を救えるのは宣教師にあらず。東洋の普遍宗教の出番なのよ!
l:::::::::::::::::::::>: :li: /l ⌒ ⌒ リ:/:ノ: : : :
l::::::::::::::::::/: : :ヽl: ト、/// __ /// /: : : : : : : ( 仏教の潜在能力を、見せるときが来たわ!)
l:::::::::::::::/、_: : : : : l >.、ヽ_ノ ィ: : : : : : : : :
. !::::::::::::::::::::::` ‐r┴'"⌒>'T r<_ l: : : : : : : : :
ヽ:::::::::::::::::::::::::l /: l.イ`く/: :./ ヽ: : : : : : : キャク
` -r─---┴r-./: : : :l-〈: : :.} l: : : : : : : : /⌒ヽ ♪ (正直、欧米も日本も招かれざる列強だけど・・・)
. l: : : : : : : :l 〈: : : : :l l: : /__ /: : : : : : : : <`∀´ *> < 宗門復権の好機には乗るしかないニダ!
──────────────────────────────────────────────
かくてキリスト教と共に仏教も、朝鮮で一大勢力と なるにいたる。日本統治時代が終わると あっさり
消滅した神道と異なり、独立後も兎にも角にも根付いている辺り やはり普遍宗教の強みであろう
──────────────────────────────────────────────
────────────────────────────────────────────────────
村上専精、井上円了、島地黙雷、そして禅文化を英語圏にもたらした鈴木大拙……文明開化で流入した西洋の知と正面から
向き合い、近代仏教の礎石を築いた先人を思うにつけ。鎖国で出遅れた点では、日本仏教も属する国と同じ立場である
────────────────────────────────────────────────────
_,,..-‐v―‐--、 , クヘ
, =、/:::::::::;:':::::_:::::::::<<:「`ヽ、
l〔冫:ヾ‐:::::::::::ヘ:::::-、:::ヾヽ :::::\ おためごかしなこと 言わないでよ!
冫:::::::::::::::::ヾ:::::::::::::::::Vノ/:::!:::::::::::ヽ
/::/:::::::ト、 ::::::|\_::::::::::::V、__!!、::::::::::ヽ あいにくだけど19世紀と17世紀じゃ、事情ちがうから!
/::/!:::::::;L_\::::l ´ヽ::::::::::lr'rニ1!::::::::::::::ヽ
{::/::|::::::::|:::::::::\i:::::::::: 、:::川jレ,ハ:::::::::::::::::ヽ 「留学して理論武装」なんて、机上の空論。たぶんその猶予もなく
∧!:∧::::::ハ, ゚ lVベラ´ ';:::::::::::::::::ヽ
/:::冫::;ヘ::: ∧゚ ' _ _ 。 ルく !::::::::::::::::::ヽ 食い荒らされるだけ。あげく迫害されるのは こっちになるのよ?
/::::::::: /::;!ヽ{_ > 、_ イノL`ヽ !:::::::::::::::::::ヽ
,' ::::::::::;:::::! ,r┘‐‐ ' >、_ l::::::::::::::::::::ヽ
/ ::::::::::;::::::! ,.-‐ <,ム、 /´ ヽ l:::::::::::::::::::::ヽ 「信仰の自由」が危うくなるのは、こっちも同じ!
,′::::::::::::::::! ,′,//´「:::`{! 、 } l:::::::::::::::::::::ヽ
,!:::::::::::::::::::::{ / /.:/ /::. .:[! ハ 卍 l !::::::::::::::::::::::ヽ
,!:::::::::;:::::::::::::l// .:::/ ,!rー┐:[! | ! !::::::::::::::::::::::::ヽ
, ‐ ´  ̄ ̄ `ヽ、
/ 、 、 \
,.'./ .:/ ;小:.. ヽ:. :\:.:.ヽ
. //:.:.:.:/.:./:. ./ i ヾ:.:.丶:. ...ヾ:ー'、
//,':.:... :.:厶:./- ヽ 弋:.‐\:.:.:. 丶:\ ま、キリシタン大名の支配地では仰る
! |:l:j:.:.:´/ ィ天t、 ィ天女、-、:.. ヘ、:.ヽ
! | :.!.:.:.:ハ´ち;;;j ち;;;;j !K }ヽ:.、.! ヽ! とおりの予兆も ありましたな確かに───
ヽヾj:.ノ小 `::::. ' ::::´ ハイ: |`リ ノ
、_ノイ:..:.:リ;:ゝ-‐っ ー- イ:.l::|:. i | マルチリヨ
/´/:.:/ ‐<>.、 _., .イ_.l:.:l::|:. i | ただしまあ 殉 教 の収支決算で考えると、当方の
/_/∠ ァ┐l !ノーソノl  ̄ ヽ、」::|:. .:i:ハ
, ./´ `∨イしリ / ハ / ヽ ̄`ヽハ 被害者面は、如何な ものかと思えるわけですが・・・
/ |====、∧/ >‐/{ヽ‐‐< l l ヽ r/7-、_
, ' / / / 7〃 {{ヾ〉\ |/ ̄ | 厂し' / /┐
. / / / / {{. \ | | ,/=(_/_/_,人
| / / イ o. {{ \| l/ 'ヾ、/
,‐ァ、 _ _ ,‐ァ、
〃ヘ 》≦´ : : : : 、:`ヽ〃ヘ 》
《〈 / : : : : : i; : : : ヽ《〈 ⌒ヽ シャラーップ! 遺恨 重なるキリシタンどもが天下とっちまえば
i :/,: : : 人: : :| \: : : : ゛ヾ: : :.i
!〃: : `ヽ ヽ :l ノ\: : i: : i : : :l 寺は残らず潰される! 宗教戦争は食うか食われるかよ!
|レ! / ⑪:::::::::リ ⑪ i:\|┐!:. : :.l
|: Vl⊃ r‐‐v ⊂⊃::/=」 |:.: : :.l
/⌒ヽヘヘ ヽ ノ j//⌒i !:. :. :.l 説破できないならポアしかNEEEE!
\ //:::\>,、 __, イ7、〃 ⌒ヽ: : : :i
. //::::::::::/7 V{__}\/ヽ|::::::::/ 7: : : : !
゛‐-- "7 卍 == トー- /| : : : :ノ
__
, ‐ ´ `ヽ
/..:/.:/ .;イ :. :.丶.:.: \
〃:.:./ .:./:.:/小:.: ',:.:.ヽ:.:.:. ',
l:{.:./ .:./':__j:! l ヽ_:.ヽ:.:.\:.:.! お蔭様でここの >1も、お気楽な檀家で いられるわけやねw
i:}:ハ .:7ィ=ミj:ハ >=ミヽ:.:ヘヾ、
、_メ!.:i.:.ハ r'_;j r'_;j ∧:.:}:.fヾ
乂;イ.:.∧.:::: ::::./イ V:.:.| リ ───とは主題上 言えないけど、
_/ j/_:ノ:.介 .、 `´ ,.イ:.l:|:..|:.:.:.!
´/:.:,':.:.:j:|:ノーf夭‐ヘ :j:|:.:l:.:.:.:! も り あ が っ て ま い り ま し た
/.:.;ィ7´l:|\/ムヘ/`l:| `ヽ.:.:i
/.:/i // !| に不こ) !|l /!:.:.i
────────────────────────────────────────────────────
ともあれ。前回の投下の残りに尾ひれを付けていたら いつの間にかグノーシス主義やら30年戦争やらを調べだす
落とし穴にはまり、例によってgdgdな流れになってしまった。謝罪も反省もしないが、そろそろ風呂敷を たたんでいきたい
────────────────────────────────────────────────────
// ``ヽ、\
( ( ) ヽ
\ `ー --,. '"´  ̄ ̄``ヽ -- '_ ノ オ チ
`ー-/ \ ・・・・例によって収拾つかない雑談モードだし、手仕舞いが賢明かな。
, ⌒/ , / 〃 , 、 ヽ. 、 `V´ ̄\
// .:/ .:.:.::|::|.:.:|::|.:::|.:.:ト、__,:::.ヽ\ ト、 \ とにかくだ、禁教そのものは「歴史の必然」ではあった。
/.:.:::|;;|.:.::::::|::|::∧|ヽlヽl´ヽlヽ.::l L.ヽ|\ |
/.:.:.:.::l;;||:.:.:.:|ィレ'⌒l 〒=ミ、 ハ | l |\ | そこまでは、>1も認めているわけだ───
/.:/|:::/l/||::::::l/l/,ィテ ヒzシ 1 | |.:::| N \|
|/ |/\:||\::ヘ. 弋ソ 、 ー / lノ.:.::| |
|.:/l.:::;ヘ.' ' ' r‐┐ ' '〃 〃.::/ リ
|/ |.:/|:::.>.、 `ー _ .イ 〃 |/ ただし。敢えて>1寄りで言わせてもらえば、苛烈な迫害の理由は
|/ .|/\::|「( ̄-‐ 7 /⌒ヽ
/l  ̄_ >只く / / ', 彼らが売国勢力でも、粗暴なアウトロー集団だったからでもない・・・
_/ _// ムム./ _,/ i
_, . '´ / , イ / ∠__ |
/ 、 / / l i | / i | すでにサワリには触れているけど、別の理由を仮説にしたんだろ?
l `ーくi.:::',.:.:.:.:l i:.:.:.:.:| / |.:| | ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
l ハ.::l .:.:.:l i:.:.:.:.:!. /. |::| l
__
, ‐ ´ `ヽ
/..:/.:/ .;イ :. :.丶.:.: \
〃:.:./ .:./:.:/小:.: ',:.:.ヽ:.:.:. ',
l:{.:./ .:./-‐:! l ヽ:.‐-:.:.:.\:.:.! ええ、まあそうなんですが・・・・・・・
i:}:ハ .:7ィ=ミj:ハ >=ミヽ:.:ヘヾ、
、_メ!.:i.:.ハ r'_;j r'_;j ∧:.:}:.fヾ
乂;イ.:.∧ /イ V:.:.| リ ともあれエゲツない阿鼻叫喚ネタは、まだここからが
_/ j/_:ノ:.介 .、 ° ,イ:.l:|:..|:.:.:.!
´/:.:,':.:.:j:|:ノーf夭‐ヘ :j:|:.:l:.:.:.:! 本番だからね。ちぃと覚悟が必要やでー
/.:.;ィ7´l:|\/ムヘ/`l:| `ヽ.:.:i
/.:/i // !| に不こ) !|l /!:.:.i
/.:/| ヽl l !|/〈/ i| ヽ」 !| !./│:.:.i
___
´ ` 、
/ 丶
/ \
. / / ヽ
/ィ / /ハ ∧
/ / / __ / / / lハ | l i ト、
/ // ィ´/`/ / 斗-、. | l i l !
/ イ ///-r==ミ r=ミ| | l i l ノ
l / /{ {/ 人 {{ 以シ 似ノ} / /l/イ あと・・・ここまでスレ作っといて
し /人 ∨川小xxx 、xx/ / / イ 从|
. //〃⌒ヽ厂ト)}\ ー' ィ7 ///ヽ{ ∧ 今さらなんだけど───
// { i| V}\`T7´ / /ノ ∨ \
// ,小、 .し'ノ人 N∧_/l/l }_ \
/ / ∧ \ <三≧「≦ニ>/ /< `ヽ \ ここの>1、かなりビックリしてる!
/ / / ∧ \ | ヲイ`ト、ー〈/ / / ̄`ヽ \ \
__
___,. < > 、
/_, / / ィ ハ ヽ 、fj=ミ
. ≠フ. /ィ / ./// j/ ', ト, ', ゚ , ヽ\
-=彡' 〃 l , /レ'r匕 ト-V∨ ∨ .∧ヾ、
_/=‐ィ>' ∨}' ◯ ◯ }l ト,',、 ',
/>' ! , /| ,,,, ,,,, リ|/ |Ⅵヘ|
. /, ' |ハ i {.ト、 ,. ィi| ,' ',ハ j 「ビックリ」?
∨ //.Ⅵ ,r≠≧=号=≦レレ' j/|:i ',ハ
. // ヾ,'::{:::::::}==大==}___,.r-、 Ll |::|
|:| {:: i::::::::∨/|l>i´ Y{ } |:」
ヽ_,. ィ:::::::i::::::::::: ̄:i:::::| ./∧イ
,. <:::::::::::::::::∨:::::::::::::::::::}':____j'
. /:::::::::::::::::::::::/-≧====y'
-‐  ̄ ̄ `丶、
/ ヽ
/ / /〃/{ { ヽ `ヽ. ∧
l / /斗/ハ ィー‐ 、 ∨ l ここの>1は、根が俗人。「集団間の対立軸」
{ { レテく ヽi>==、\ ヾ│
乂l f r'ハ r'ハ 7ハ\リ l として関心がもてて理解もできる対象分野は、
.八,}弋ソ 弋ソソノ ) 八
ノイ }ゝ" `_ "" { {´ 丶\ 即物的かつ、いたって非宗教的だった・・・
/ ,>‐r<_∧!>、 \丶
, -‐" ! ヽ{>ロ<フ〈. | \
// / / y ゝ { ;ヽ ,i 丶.ヽ
{八 〃 ハ { ,.-'‐!、 }_ = ゝ、__i、 }ヽ } }
)/ ヽ(. ヽ人,i' .,. i' `゙ゝノヽl_ ヽ! ヽjイノ
" ` / / ゝ,.| l __.!,r'/ `‐´ "
/` V l .,′´´
`ー'′ ├-/
 ̄
\\ | l i 川 | l i川 | l i 川 |//
三 三
三 領土とか─── 三
三 三
// | l i 川 | l i川 | l i 川 l|\\
,. -――――- 、
,∠ ----- 、 \
/ : : : : : : : : : : : \ :| ヽ
/ : : : : ;{: : : : :人: :}: : : \ :| 〉
⌒{: :{/-\/ ―V\ : : : ∨__,/
∨ { ヽ: : ;ハ } sengoku ♪sengoku ♪sengoku ♪sengoku ♪
ハx=ミ ,x=ミ、 /: ∨}: ∨
/: {.:.:. __ .:.:.:/: /r ,ノ: :! 尖●島 行ったら お宝いっぱい大勝利
/ : 人 { } |: :{‐く: \: :\
{: :/ /` : . _´ ,.|: :|:\:\: \: :\
|: | |: : |: : |/{ V/|: :| ̄`ヽ \: \: :\
|: | |: : |: : { ‘、 |: :|`Y 人: : \: \: :\_
r' : | 、:‘、: `Y 〉_,|: : Y二): }\: : \: \:_: : |_
| : [_ \: /⌒ ]: : L`^⌒ヽ } : }_ } : :| | : : |
| : :| /_ \/ ,}_]: : :|「: : :|  ̄
 ̄ /_O`\____,/Oヽ : |  ̄
\_{ `ト .O__O/⌒  ̄
‘、 {` ー‐ ⌒ヽ)
ノ |_ ll__l---||_
rj「l__`ー' ヽlーj L---┐
|―┴┴―`ーrュ-‐< ̄.ィj .__jl
〜〜〜〜〜〜〜.. .|[][][][][][] i """ _..,,rr=''´ l〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
l ̄ ̄ ̄ ̄/7-‐'´ /
f jL-、 _-‐' -‐´~~
ヽ |  ̄ _j_ -‐'~´~~
`ー〜´~~~~
////
丗丗丗_n/L // 調子にのっちゃだめ〜
∠]_[∠/|ニト┐
[ロロロロロロロ]/// 逃げるから〜
_L三三三L/ /
//===/ / 追い掛けて〜
∠_/___/ /彡
\ ψ /彡 まぁるいせか〜い〜
ミ\___彡彡
\\ | l i 川 | l i川 | l i 川 |//
三 三
三 利権とか─── 三
三 三
// | l i 川 | l i川 | l i 川 l|\\
/ ̄ ̄ ̄\/\
/ (・) (・) (人)
(\ | ‥ ‥ |
L__∧ ▽ ∧ おれっちが「イラク南部のルマイラ油田から盗掘してる」だと?
\| \___/ |ス
| |_) 言いがかりも大概にしろよ サッダームw
| <科> |
| |
|\_____/| 話がしたけりゃイラク中の女を娼婦として差し出せ。まずは そこからだっしー♪
| _ |
ヽ__ノ ヽ___ノ
クウェート(演者:ふなっしー)
. /;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;`i
/;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;《》;:;:|
. /;:;:;:;:;:;:;:;;;;;,;---‐‐‐‐‐‐‐|,,、
/;:;:;:;:;:;:;/;━━;ノ ;;━━;; |;;;i
ー、;:;:;:ノ ,zェェュ i .i ,ェェュ_ |;;|
i'`;;'' '´ ー‐''´ : ::`'‐- ` |´
ヾ_| /i..、_;..i、 | < 久しぶりに切れちまったよ・・・
| . i,,iii|||||iiii,,ヽ .!
. ! . i !`‐ニニ‐'!i ノ イラク共和国防衛隊よ、ダスマン宮殿に逝こうか───
i ヽ ヾ`ー‐‐',ノ /
_________/::|、 ヽ ヾ......... , i ____________
:::::::::::/:::::::::::`ヽ、 ,ノ`ー--、_ ______>
::::::::/:::::::::,ヘ:::::::`ヽ、 /:::::::::::::::::::\::::::::::`ヽ
:::::::'-‐‐'´:::::::\::::::::::\ /:::::::::;へ、;;;;;;;;;;\::::::::::`ヽ
サッダーム・フセイン(1937-2006)
(演者・サッダーム・フセイン @実在人物AA)
\\ | l i 川 | l i川 | l i 川 | | l i川| l i 川//
三 三
三 政治思想(イデオロギー)とか─── .三
三 三
// | l i 川 | l i川 | l i 川 l i川 | l i 川 |\\
|┃三 , -.―――--.、
|┃三 ,イ,,i、リ,,リ,,ノノ,,;;;;;;;;ヽ
|┃ .i;}' "ミ;;;;:}
|┃ |} ,,..、_、 , _,,,..、 |;;;:|
|┃ ≡ |} ,_tュ,〈 ヒ''tュ_ i;;;;|
|┃ | ー' | ` - ト'{
|┃ .「| イ_i _ >、 }〉} _________
|┃三 `{| _;;iill|||;|||llii;;,>、 .!-' /
|┃ | ='" | < 過去スレは全部読ませて貰ったぞ!
|┃ i゙ 、_ ゙,,, ,, ' { \ 修正主義者の>>1 はシベリア送りだ!
|┃ 丿\  ̄ ̄ _,,-"ヽ \
|┃ ≡'"~ヽ \、_;;,..-" _ ,i`ー-  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|┃ ヽ、oヽ/ \ /o/ | ガラッ
. + ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ +
(-@∀@∩(@∀@∩ (-@∀@) あぁ インターナショナル 我等がもの♪
+ (( (つ 朝 ノ(つ朝 丿 (つ 朝 つ )) +
ヽ ( ノ ( ヽノ ) ) )
(_)し' し(_) (_)_)
\\ | l i 川 | l i川 | l i 川 | | l i川| l i 川//
三 三
三 民族主義(ナショナリズム)とか─── 三
三 三
// | l i 川 | l i川 | l i 川 l i川 | l i 川 |\\
. . (´・ω・`)・ω・`)
+ + +
+ キャッキャ
. ∧北∧ +. ∧南∧ フフフ +
怒ったニダ<ヽ`∀´> <´∀` > キャー コワイ〜
(つ つ (つ つ
. + ( ヽノ ( ヽノ +
レ〈_フ し(_)
三 ≡ = - 三 ≡ = - 三 ≡ = - 三 ≡ = - 三 ≡ = - 三 ≡ = - 三 ≡ = - 三 ≡ = - 三 ≡ = - 三 ≡ = - 三 ≡ = - 三 ≡ = -
,. : : ´: : : : : : `: .、
/: : : : : : : : : : : : : : \
_ /: : : : _ノ /: : / : : : : : : ヽ
(⌒7´.:二 ̄-,イ: :ナメ、,イ./! : : : : ハ
/イ.:/-、:/r,≠ミ、/// l_ト、: : : : :'.
/ /l イ /l':::::d 》/ リ`リ.i: : : :l
/./i .ゝ !{ ゞニツ ,ィf示/イ : : : l
// ∧/ ヽ|! ' ' ' , 〈::゚ソ// : : ∧j
//_/ノ> ⌒ヽ 、__ , ,´,/: : : :/
, ´ ̄ / !_ _ イ : : : / ───そういった価値観になら、同時代の体験的な
/_ / ,.イ : :  ̄: : : :l: : /
/ ̄`ラ / | : : : : : : : : ! / 意味でも強い実感が持てたし、今でも そうだ・・・
/ / , < l : : : : : : : : l/
/ ./ / .ヽ\__,ノ}: : : : : : : : :l
/ / ./ \_ノ: : : : : : : : : l
───────────────────────────────────────────
いっぽう宗教については、「迂闊に触るとヤケドする分野」ってことは理解しているものの───
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-─===─ヽ/へ
iiii彡≡≡≡|≡ヾ ヽ ______ ___ ,-───
彡≡≡≡≡|≡ミミヾ / \ _-=─=- / `
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ミiiiiiヽ \ _-=≡///:: ;; ''ヽ丶/ヾ ヾ .,! !,,!_´,,//_//
\iiiiiiiゞ ─ | / '' ~ ヾ/=/`''~~ /彡-
\iiヽ ── | / |=.| 二 | 三
━━━'/ ヽ━━━ ヽミヽ _,-=- _,-= ヽ| | ヽ| ── \三
⊂⊃,.:: :: ⊂⊃ ヽiiiii ⊂⊃ノ_⊂⊃ ヽ│|≡ , 、 || ヽ ,, 、ー ̄ \
::: |iiiii ヽ │|≡_≡=-、___, - -=≡=│ ⊂⊃ ⊂⊃ |=
|iii| ( о ) | | ,⊂⊃ | | ⊂⊃ |┤ / |/
( ● ● ) .|iiii| /_,,,,;;iiiiiiii;;;,,_ヽ |ヽ二_,( )\_二/ | ( 。つ\
》━━━━《 |iiiii|///;;;;───、ヾ. | /( )ヽ | / 丶ー
》 / ̄ ̄\ 《 |iiiiiiii|:::///\__/ヾヽ| / ⌒`´⌒ | /____」
《《 \ ̄ ̄/ 》》 |iiiiiiiiiii|::// ;; ; ;; 》::::::| / | |/ /
》》  ̄ ̄ 《《 》》》》》iiiii|::《 ;; ;; ;》 ;;》:( |_/ヽ_'\_/ | | |__/ //
《《《《《《《《《》》》》》》》》》》》》》》iii|/ 》 ;;》 》 ;;ミ ヽ 、\_ ̄  ̄/ヽ ヽ -─ /
巛巛巛巛》》》》》》》》》》》》》》IIII ヽヽ《 ;;; 》( \ |  ̄ ̄ _// ヽ_____/_ノ
巛巛巛巛》》》》》》》》》》》》iiiiiii ``《人/ \__ ヽ____/ /
※このAAはフィクションで・・・うあ何をするやめrくぁwせdrftgyふじこlp;@
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
__,、__
rt ,ィ‐ '"fヘ { 〉|_ノ^〉
,、 f-ノ ィチ<^ヽ-' `' `ヾ(_>、
ぅ `´ィチ"_ノ , Y:::う
ら |チ_ う´ , l | i | l ∨乙
|_,っ lテ )l l { {. .l朱i .| i } |ハ_)
|≧{{う´.| ハ l | l ,イl .l l リ !::ヽィ 新井白石いわく、キリシタンを滅ぼすため仏教を利用するのは
|{匂}ゝ、.|、| l寸7ヽ!/ リ寸7ノ /イ::て
l込人7>ハ.ィ芯}` ィ芯}`イ<ソ'´ 「前門の虎を追い払うため、後門の狼を招き入れるようなもの」・・・
| | `セ、ハl '' ''/l | ヽ
| | | ト,、 r‐ァ / .l |ヽ ヽ
l | | | 〉 ` =≦7^ヽ)ヽ ヽ ヽ (しょせん宗教など、蒙昧なる民を管理し教化する道具なのだわ───
l l ,イ{ Kヽ、 ! |' |<_ ヽ ヽ
{ |. .廴込>ヽ \_/_/x ,ィ ヽ ヽ__ 権力の正統化に特化した儒学こそが、幕藩体制の公式イデオロギー!)
} .| .l </ ̄ ̄`7儒〉、-‐.ト、  ̄ フ こ)
───────────────────────────────────────
それでも「日本では江戸時代以降 宗教の社会的役割が後退し、近代的な政教分離とは
似て非なるものながら、世俗主義が根を下ろした」という認識をもっていた
───────────────────────────────────────
/. . . . . . . . . . 、. . . . . . . :. \
/:. . . . .|.|.|、 . . .ヽ.\. . . .\:. :. :ヽ ,ノ
/:. . . . . .|.|.| ヽ . . . \.\. . . `:. :. ┴<
/:. . l . . . .|.|.| \. __.\.ヽ、 :. :. :. :. :. :.\
j:. . . |. .l ,斗H ´ \. . . `\.ゝT. .T. Tヽ . 〉 でもキリシタン禁教を調べ書いているうちに、不思議な感覚・・・
|:.:.. ..|. イ:.: |.|.| >‐テミ,|. .|-、|:. :| 〉/
|:.:.. ..|. .|: ‐Hリミ イ トュ:::: リ . | } }:.:.:| 〃
|:.:.. ..|. .|ヽ.j ,. 弋匕zソj . | ノ: ..| 本気で、恐くなってきている。日本が本当に非宗教的なら、鎖国の
|:. :. .ヽハ z=='′ | . |イ: . : | ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ヽ :.\ .ハ ' | . |.|:. :..:.| 動機で宗教がネックになる筈などないからだ。実はいまだに
_r‐く\:.:ヽ:ハ、 ーr7 .イ| . |:|:. :.:.:| ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
/ .\ \ヽ:.l:.イ> .._|j , '′ l.| . トi: . : .| 日本人を駆り立てている熱源。死をも厭わぬほど心を縛る鎖・・・
{−‐マ_く Ⅵ:.// /ハ フ|| /..| ./ ヽ :.:.|
| 二ヽj ミ .>'、..上_jノ || /1 |/ />L._
ヽ しj| i Y 、 /-、|| _/ .| /l./// /.ヽ それが───宗教?
\ .||川 ,. ,イ ||´/ |./:/ ,'. / ./ 二>.、
⇔ ⇔ ⇔ ⇔ ⇔ ⇔ ⇔ ⇔ ⇔ ⇔ ⇔ ⇔ ⇔ ⇔ ⇔ ⇔ ⇔ ⇔ ⇔ ⇔ ⇔ ⇔ ⇔
-―-
___ ,. : ´: : : : /: : : : :`: . ____
/∨/∧:/: : : :/: : : : : : : : :Y/////〉
},/∨//: : : : : :i: : : : : : : : : : }////
/: :/V: : : : ⊂ニ二 ̄`}≧o。L/: \
. /: : :|/i: :|: : /\: :て廴__}二二二≧o。:ヽ_
/: : : :|ノ: :i: : 斤ミk、: : : :}i|二二二二二二≧x、
, : : : : |⌒i:|: : 代ツ \ハ{i|二二二二二二二二}
. ,: : : : : | l:|: : { ' {リ二二二ニニニニニ/
. : : : : : :| )乂::ト ー 一 ノ: : : / ̄ ̄>二二/
i: : : : : | V: :`i ー i : : /}/ /ニニ/|
|: : : : : | }从ノ、 人: / ___,/ニニ/: : :|
| : :__ 斗ャ≦{⌒{く 卍 >「 ⌒ヽ/|: : : :|
/二二ー――┴rー――っ´ |: / |: : : : :|
. {二二二二二二| ,⊃i7ハ \イ | : : : : |
\二二二二二| ̄ :|//| 7 :l:i : : : i|
|`:'<二二二| :|//| / 从 : : ノ|
ノ: : :i: : : :「 ̄ ゝ |//| i /: : : :(: :|
{ : : : |: : : :} i |//| { {.:i:. : : : : :|
\ヽ l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l //
\ /
二 身過ぎ世過ぎの合間にこなす冠婚葬祭や季節イベントで、 二
― .―
― 体裁を整えるための単なるパッケージと思ったら大間違い。 .―
二 二
二 もっともっと強大で恐ろしい、根源的で圧倒的な存在・・・? .. 二
// \
// ll|l|l|l||l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l ヽ\
────────────────────────────────────────────────────────
本スレ主要文献のひとつ「日本キリスト教史」(五野井隆史 著)第6−4では概略、こう論評している。
『 制限貿易体制(海禁政策)は、明朝と冊封関係にあった朝鮮・安南をふくめ独自の華夷意識を持つにいたった国の貿易形態だった』
────────────────────────────────────────────────────────
|`゙'''ー===============ー'''゙|
. ゝl!i!li!lil!li!lil!il!ili!lil!i!li!lil!il!ili!イ
,.r''"=|_|^|_|_|__|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|^|='、,,
__,.r''"=/^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|=゙''-、__.
..`、エ@=@=@=@=@=@=@=@=@=@=@=@=@エr''´
ヽ::_丿 ヽ::_丿 ヽ::_丿 ヽ::_丿 ヽ::_丿 ヽ::_丿
..|::::[_]::::[_].┏━━━━┓:[_]::::[_]::::|
..|:.┌──┐┃.門 恩 迎.┃┌──┐.:|
.ヽ└──┘┗━━━━┛└──┘./
|:::::::::::::/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ:::::::::::::| ||〜〜┐
|::::::::::::| .|::::::::::::| .|| 歓 |
|__:| .|__:| .|| 迎 |
| ::::| | ::::| .|| 宗 |
| ::::| | ::::| .|| 主 |
| ::::| ニダー、今年も貢物 | ::::| .|| 国 |
| ::::| 少ないアルよ | ::::| || 様 |
,,,r,,,.,,,:,:,|,,,、 ∧∧ ,,,,L,,,,,:,:,::|,, ||〜〜┘
..| :::::| /支\ |' :::`| .||
`゙"゙',,¨゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙ ̄ ( `ハ´) '"`゙`゙゙゙゙ミ`゙゙゙゙゙゙゙、゙゙`""゙
∧,,_∧ ( ))) ) ∧,,_∧
、,.,,<♯`Д´> | | | <`Д´♯>,,.,、
(,⌒) |lll|lll|l )) (__)_) (( l|lll|lll| (⌒,).
..⊂、`ヽ⊃ >⊃ ..と< とノレ
∨ ∨ ∨ ∨ Σ ガンガンガガガン…
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
<1793年>
< わが清朝は「地大物博」、お前ら英夷を哀れんで>
< 交易してやっているだけアル! 朝貢(制限貿易)>
< が嫌だというなら、貿易そのものを止めるのコト!>
|:|\Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒Y
|:|i:i:i:| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | [ シナー ]
|:|i:i:i:| ミ{}{ . ▽
|:|i:i:i:| ∧∧ :| . . : : . : . : . : .:
|:|i:i:i:| / 清\ : ::|: . . : : :. . : . .
|:|o:!:| (# `ハ´)'')..::| . : : :. . : . : .
|:|i:i:i:| と r' ..:::| ドガッ . : : :. : . : . :
|:|i:i:i:| / 人⌒)そ:| . : : :. . : . . : .
|:|i:i:i:|__.(_,ノ_ _"__ミ{}{∧英∧ 三跪九叩頭を拒否ったの、根に持ってるの?
|:|/__ヽ__.,i.,__,,__,ヽ,_,_,ミ(´<_`;li)
,___.,`,.,__,,__,,,__ヽ,__`,_、 Σ(つ つ ぶっちゃけアンタら、上から目線すぎ───
ヽ,___.,`,.ヽ,__`,_..,__,,__,、,,_ ム__)__)ヽ,_\
,___.,`,.,__,,__,,,__ヽ,____.,ヽ_.,,,,ヽ,,__`____,.,_.\
↑
対清 英国使節 ジョージ・マカートニー(1737- 1806)
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『 日本におけるようにキリシタン禁圧を主要な理由にして推進された制限貿易体制は、 ほ か に 類 例 が な い 』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(いまさらながら、当スレにおける引用文献の傍線はすべてスレ主の選択です。念のため)
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x- 、 _ .────── --
__\\ ___ / / _ 一 ´
ャ───≦-- 、 ヾ. レ ´::::::::::::::::ヾ`ヽj!/ -< ´ ̄
`ー 、.>:´: ̄:::::: , ::::::ヽ::\::ヽ:::::ヽ:Y゙ー‐=ニ二::´:::\
./::::xァ:::一::::::::!:::ト!ヾ∠チヾlト、::::i!::_\ \::::::::\ コウサイ エッチ
/:::/./:/:::::::::i:::::ト、!゙ヽ仆zタ "゙i`l!::!::!ヾ! ヽ _____ \::::::::\ 布教はダメ! だから当然、交易もダメなの・・・
.// /:/!:::::/:::l:::::irf〉` / .j/:::!/:! \ヽヘ:::::::::::ヽ
ィ´!/ .!::/i:::::ト.:::!V 、 _ //:i::/ __ \ヾ::::::::::∧ つまりバテレンどもは、本気で神州を怒らせた───
厶-f¨´l::i .!::::{ ヾ!ヽ `ー` !/__ ム!==/ _ \ \:::::::::::∧
ヘ:! ヘ:::! l::ト.\ 〈 r一._´/ - ―‐ - 、二ー、 、::::::::∧
゙ ヾ ヾ! ` ー‐ ァ./∧ヽi/ ` ̄ ヾ.\:::::∧ .キリシタンどもは塵ひとつ残さず、消滅させてやるの!
rr―一 ¨ .ィ≦ラ! /x── - 、 i \::∧
l_!―ォ /i/x ∨/ ̄ ̄ヾ::::\ / V:∧
/二シ::::// j/:::::::::::::::::::::\:::ヽ. / V::∧
,ff:/_::::/.′ {::/ ̄ ̄ヾ:::::::i:::::l/ i::::::∧
/l./ ヾ」 V }::::::レ’ !::::::::∧
r'ニニニ二二二ニニニ、ヽ
| | .@ | |
rー┤| |├、
| | | Π | | |
l l l lニ コ .| | |
| l l |_| | | |
l__l_l______|_|__| っ
| / ,イ,へ 丶、 ヘ
| ,' / // \| \ ト、 ヽ ', つ
!j./l / ` ヽト、ヽ } おかげでマカオ商人からは私ら、フルボッコだったんですよね
. | | .!/.! ○ ○ l l |ヽ,' ⊃
l | | .l/////////////! | !.| 「日本が鎖国したのは宣教師のせいだ!」ってんで・・・
.| ! | ト、 ,-ー¬ .ィ| .| l
| l ! l l` r --.' <j ,' | |
| .l ', l |ャ-ミ≡彳ァトイ ,'! ! でも宗教が動機で鎖国したのも、その徹底性も日本は特筆レベル!
.| | ヽ| | l r´ )/ハy / | ',
三 ≡ = - 三 ≡ = - 三 ≡ = - 三 ≡ = - 三 ≡ = - 三 ≡ = - 三 ≡ = - 三 ≡ = - 三 ≡ = - 三 ≡ = - 三 ≡ = - 三 ≡ = -
へ γ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
/___\ | 日本の政策には一理あるね |
("・_ゝ・).... 乂______________ノ
(∪ :|; )つ ∧_∧
| | | . γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ ("・∀・")
(__)_) | 僕らもキリスト教は禁じるとしよう > .⊂(::::|;:∪)
トンキン . ゝ________________,ノ .. | | | . ∧李∧ ウェーハハハハ
(北ベトナム) (_(__) . <* `∀´> パク
コーチシナ "O⌒/ /⌒O,, ウリは李朝だけど、朴るニダね!
(南ベトナム) (,,フ .ノ
::::::::::::: レ' 禁教のビッグ・ウェーブを!
李氏朝鮮
. __ _____
|┌───―┐ L.__
||.:.:.○:.:.:.:.:.:.:| |.:.:.:.|
ちょっとちょっと… . ||:__厂l_.:.:.:.| |.:.:.:.|
||l__ _」.:.:.:| |.:.:.:.|
||.:.:| |.:.:.:.:.:.:.| |.:.:.:.|
神国ときたら自国民の迫害だけじゃ ||.:.:L.」.:.:.:.:.:.:.| |.:.:.:.|
lΤ{ア¨Τl丁{Τ|Τi|
飽き足らず、他の国にまで妙な . | レヘ、 _>'⌒ヽ! |釗i|
|ハ__゚.:::::::.゚_,.||釗i|
入れ知恵しちゃってるわけ? .. .| {u '_ u||i |
| l> ‘__┘,.イ||i |
| |i | ,ィr┴―j ! ト.i |
| |i /|,!:ー―ヘ.| |.:}|
| |i レ'厂l_.:./.| |イ |
. 丿jj{__ _l/.:ノ川 i|
}:| |.:./.: /.:.| i|
─────────────────────────────────────────────────
『 しかし、幕府の禁教政策が朝鮮やトンキン・コーチシナにおける禁教政策に強く影響したことも また事実であった。
ことに、トンキン・コーチシナ両政府は、江戸幕府をまねてキリスト教を禁圧したからである 』
─────────────────────────────────────────────────
____
,. ‐''"´ ` ー- 、
/ \ \
,イ \ \::: : \
/ / ! :| :|ヽ\ \:::::. ヽ
,' .:/ .::::/ ,' :,' .::iハ . ヽ:::: :::ヽ:::::. ヘ
i .:/ ::/ / ::/!: .::,' | |∨:|ヘ:::: : :::ヘ:::::::ハ アジアでの禁教の「起源」は、日本だったとはねえ───
| .:,' / .:/ ::/,' :::/ |:.! |:.:| |∨::::::::∧::::::i、
| .::i:./ .:::,イ ::_/:::/ リ !斗f‐-、::::::::::ハ::::| !
|/:|/ :/,ィ"´/:`` / |/'_」」. i:`: :::::::|::::| |
,ィ| / ::::::/i,.>''"アiヽ /´::::}`.|:::::::::::::l::::| | なるほど。こうしてみると>1を含め、現代
/ | ,'::::/{ rT{::::::::::r ! {:::::rリ ‖:: :::::/ト、ハ|
{ | {::/::::::ヽ|:|乂、_,ノリ ヾ之' ,'|::::::::,'. | 乂 日本人は概ね「神国の民」の系譜であり・・・
ヽ | |,' |::::|::::|`ト! ''' "´ 、 ,,,,, ハ|::::.::i ! `''ー‐
i |::::|::::l::::|ト、""゛ /:::|:::::::| ヽ
ハ:: l: ::|::::|::::iハ \ ` ´ .イ:|!:::ハ:::::|
∧: !::::i:,.-、「|∧ > 、 _,. <:i::|:::|:::::.ヘ:::ヘ 戦前の「国体」も、江戸時代というアンチクリスト期の思想
/::::: _厶イ ./ |:.:.|` ー-L>、:::::::|::|:::|:::::::::.`iー\ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
. />< \ ヘ. i:.:.i ,'!ハ| `<ュ」::|::::::::.:.∧ `ー 潮流で醸成されてきたという図式が、見えてきますやん!
. ,イ-― 、` 、\ ヽ|,イ /_||__〉 ハ`ヽ :::::.:.:.∧ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
/ :: :: :: :: \ \`'''" `''ー-イ>=<ヽ | !:: ヘ:::::.:.:.∧
__,. -─-- 、_
, - ' _,´ --──‐- )
,イ´__-___,. -‐ '__,. - '´
`ー----, - ' ´ ̄ `` 、__
__,ィ ヽ. `ヽ.
, '⌒Y / 、ヽ ヽ ヽ.
/ / i /l/|_ハ li l i li ハ
. // 〃 /l i|j_,.//‐'/ lTト l、l j N i |
{イ l / l li //___ リ_lノ lル' lハ. ソ ___◎_r‐ロユ
i| /レ/l l l v'´ ̄ , ´ ̄`イ !| ll,ハ └─‐┐ナ┐┌┘ _ ヘ____
ハ| ll∧ハヽ ト、 '''' r==┐ '''' /l jハ| ll ll /./┌┘└┬┘└┼────┘ロコ┌i
〃 ‖ レ'¨´ヽiへ. _ 、__,ノ ,.イ/|/ ノ ll l| </  ̄L.l ̄ ̄L.lL.! ┌┘|
ll ll { ⌒ヽ_/ } ー‐<.__ ′ l| ‖
‖ ‖ ヽ, /、 〈 |:::::::| `ヽ ‖
‖ {. ハ ヽ Y`‐┴、::::v l ‖ いまさら気付いたの? 戦後教育ってある意味
‖ |iヽ{ ヽ_ゾノ‐一’::::ヽ. | ‖
‖ |i:::::`¨´-- :::......:...:.:.::.}| ‖ 宗教上の「 ゆ と り 教 育 乙 」 だよne!
‖ |i::::::ヽ._:::_:::::::::::::::::::_ノ | ‖
‖ |i::::::::::::i___:::::::::::/ |
jj::::::::r┴-- `ー‐ '⌒ |
〃:::::::マ二 _,ノ
//::::::::::::i ー 一 '´ ̄::.
,ィ: : : : : : : : : : : : \ / /
,:':://: : : : : ,: :ィ: : l: : : :ヽ / /
/:,X: : : -/// jハ:l: : : : :ハ / /
y'´: : : //-ミ、/ xl V!: :.l: l ./ / まあ それで育った分には、その方が良い気もするのだけど・・・
/,イ: : :/ V::::ソ イニミ:l: ::l: :l ' ’
'/:/ハ: l `‐' , l:::V ,':/: :l / /
V: 八 l:..l __ `´ l/: : :| ./ , とにかく。神国という言葉の重さと恐さは、禁教の歴史を知らずには
l: : : ~l:.:! ` ノ: : Ⅳ, ’ /
|: j: : :l: ト:.、 /l: : :j / / 語れない・・・実際に興味をもって調べて書いてみて、はじめて実感が
l::/: :,j:/| ` - <:/:/:レ7' ,
〉: ::,'/::l l:./// / , ′ 湧いてくることってあるもんですね・・・
/: : ::l:l:.::l // / /
,': : >! '´__ -‐ // / ,:'
/, ' ! ̄ l,' ,: - /:.',
/ 、 ,| l:.. ハ: : :ヽ
, l r- ‐ ^ -'⌒ゝ- 、 ;': : : : : :ヘ マジでビックリこいた!
,' ト- ^ ‐' , -‐ヘ__r- 、- `{: : : : : : : :ハ
/ 〉ー ´::::::::::::::::::::::::::::::`:.< 〉: : : : : : : : :ハ
_
/:..: : : : : `::、
/: : : /: : : : : : へ
,': : : :l: : : : :j: /: ハ:',
l; l: : :l: : : : ,',ィ':/ : :l ゼンチョ
l:,:l: : :l: : : /ハ:{,)ト:リ そして・・・キリシタンと異教徒の論争のくだりで、ここの>1が必ず傍線を引いた
l: l: : .l:.: : : : : l: l:l ,′
l: :!: :,:l: : : : : :.l l:l 当時の日本人の問いかけ・・・あれ、やっぱり大事な要素だと思うんですよね
l::,': : l;!: : : : : :lL;!
,.ァ: : : :l.:l:: : : : : :, ヽ、
,イ/: : : : l: l: : : : : : ', \ そう。それこそが>1の注目点なんですがね。キリシタンとよばれた日本人───
,' l': : : : :l: :.l: : : : : : ハ / l ~~~~~~~~~~~~~
l ,/: : : : :,': : l: : : : : :',:.:'/ l
...................................
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::::::::::::::: 彼 ら は い っ た い 、 :::::::::::::::
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::::::::::::::: 何 者 だ っ た ん だ ? :::::::::::::::
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/ / / // ..::::: /::::/:::/::::::://:::::::::j::::::::::::::}::::::::::ヽ:::::::::::: l
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/ / // / / .: ::::/::/:::::;;;;;;/l::l::::::l:l::::::::::::::::::/:::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::l:: l
/ / { l/ / .: :::: :::::l::/:/ l:/`ト/l:::::l:l:::::::::::::::/l;;;/}:::}::::::::}::}:::::::::::::::::::l:: l
/ __,,イ{イ /l.::{ :::::..:::::l::l:/{ l:{ l:{::l::::::ゞ::::/::::/:77"ト:l:::::::/:;::::::::::::::::::::l::: l
j  ̄ l ! { { 代 :::::::::::l/{::: _,,,;;l__:ll::::l::::::::::://:://:::j/::l::`メ:/:::::::::::::::::::::l::: }
{ j ll Y ∧:::::::::l:l::::〃⌒`ミxヾ:ヘ::::::/::::::/:::::/:::::j::イイ:::::::::::::::/:::::j::: j
! { / /\::::トゝ ::::::::ヽ/:::::::::;云=ミxノ::ノ/:::::::::::::/::l:::/l:: j
! ! {イ .:::::>ゝ :::::::::::::::::: ....::::::ヾ</::::::::::::/}:::j:/::l::/
ヘ∧ { .::/l:l::λ 〈:::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::://ノ:::/::::j/{
゙、ヘ λ/::l:l::::l:\ :::::::::::::::::::::ー=彡::::::::::::/::::イ::::::/ l
\ {{:::l:l :l::::l\ `...ー:::::::::::::::;;;;;z彡イ:::::/:::::::::l::::::::::: l
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ヽ\ ノ ノ
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\ ` 、 `ヽ /l,二フ、
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/二二/rfz从ll l l l ll`ヽ)... /l/ /
/二二/∧処ソヽlノ圭从l ヽ. /l/ /
〈二二/爻、 __ ' //ノヽl/l/ /
ミz、 l l | ),ヽ (__ノ__, rz、 /ヾ ヽ_/
. ミ≧zlフz'´ヽr'´`l l |ノノ >-// /ー‐'' `/ つづくっ!
. 彡≧/」ヾ、ノ、ノノノノ/ /// / , ' /
,r'l´l ヽ__//l |. / / _,.. '〉
l`ヽヽ╋_//`ヽヽヽ、, '´∧
\ l Vヽ__,/ \\\/ ∧
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. \\\. <´ ヽ △, l l,V´ヽ//r=z,‐、_,..-'''`ヽ\\ l l
. \\\. ヽ } . /_/\/ lヾzz/_,..-''ヽ ヽ,..-''"´ \\\ l l
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長い間おつきあいいただき、ありがとうございました。
「仮説」のほうは ここまで書けば大体、読めてる方も多いかもしれないし、
いまさら勿体ぶるのも、なんですが……まあ作劇上の都合ですのでご容赦を
次回からやっと、本来の徳川初期、金地院崇伝が「伴天連追放之文」を起草した時代にもどります。
ともあれ。ネタばらしかも知れないが、>1が思うに・・・
「神国思想とキリシタン迫害は、不可分の関係にある。
鎖国と開国後の国家神道の誕生もまた、切支丹への反作用という歴史上の系譜なくしては考えられない。
すなわち西欧による布教史を定義せずして、神国思想を単独では評価できない(逆もまた然り)。
しかるに戦後の国家神道批判は知ってか知らずか、この論点を曖昧にボカす傾向がある。
そのうえで、非西欧社会の専制主義・教条主義にひそかにシンパシーを抱く。そこが弱点なのではないか?」
最近、「神道の虚像と実像」(井上 寛司著)というタイトルの本を読んで、つとにそんな感想を抱いております。
乙
実際、バックに味方してくれる国家や軍隊がいたからこそ
新教徒や旧教徒も、信仰の自由や人権を主張できたわけだしね。
そういうものがなかった連中、ユダヤ人やら黒人やらは20世紀に
なっても迫害されてる。
極東の果てで、自国から充分なバックアップが得られなかった
キリシタンが迫害されたのも、四方を海に囲まれて
統一政権ができたばかりの日本…では、政府が思想統一に流れるのも
無理もなかろうと思う。
キリシタンの時代と、天下統一の時代が重なったのが
彼らの最大の不運だったのかもしれない。
群雄割拠する時代ならば、伊達政宗や大友宗麟に庇護され
地域的に生き延びられた可能性はあるかもしれない。
そこら辺が、現実的な鎖国回避策で、
江戸幕府が数百年後の近代を意識して鎖国ノー、
近代人権ウェルカムは無理があると思うが。
まあ、もっとも天下統一を成し遂げさせたのは
皮肉にも、キリスト教徒がもたらした鉄砲だったわけだが。
乙
マニ教はマミさん主人公でやる夫スレ化されてましたね
>>203
あの……そのAAの人、ガッチガチの反ユダヤ主義者じゃあありませんでしたっけ
>>205
中韓レベルならまだいいんですが、今回アメリカが出てきたのがなあ……
靖国ってどうやっても戦前肯定的で、その「戦前の日独伊」をぶっ潰して
今に続く「戦後レジーム」をそのぶっ潰した後に新しく構築したのがアメリカですし
>>1 乙
すまん、予防線張りすぎて混乱する書きかただなあ
どこから突っ込んでいいか分からないくらいだ
誰か要約してくれないかな?
あっちこっちに論がとぶから分かりにくいんだよなあ…。
つーか、次は最近読んだ本を主に参考にしてるとか言ってるから、かなり手探りで書いてるんじゃない。
おおまかなビジョンみたいのはあるかもしれないけど、よく練って論旨を纏めて明瞭には、あんま書かれてない気がする。
西洋スキーみたいだから、ちと皮肉になるが日本人の悪文の典型だよw
心情的にはキリスト教排斥反対派だから変に仏教側を擁護したくないけど
かといって室町後期〜江戸初期の現状を見ると仏教側が論理・教義とかで
痛み分けに持ち込むのすらありえねえ状況だから仏教や為政者的には禁教くらいしか取りうる手段は無さそうだし
どっちの信者も数の差こそあれどろくでもねえのは一定数いるような感じだから正直褒められたもんではないし
て状況が積み重なって混乱しているような感じ
というか、>>1 氏が当時の海外布教に教会側にたいして問題はなかったと言い張っても、2000年に、ローマ法王その人が正式謝罪してるしなw
ヨハネ・パウロ2世が12日のミサで懺悔した内容は以下の通りである。
1.歴史上、あなたがた神の子(ユダヤ人)を苦しめた行為を深く悲しみ、許しを求め、真の兄弟愛を誓う。
2.(十字軍遠征、異端審問などでは)異端に対する敵意を持ち、暴力を用いた。これらカトリック教会の名誉を汚した行いについて謹んで許しを求める。
3.(アフリカ、米大陸などへの布教では)人種、民族的な差別に基づいた排他的な行いがあり、罪深いふるまいがあった。異人種の権利を迫害し、彼らの伝統的宗教や文化に対する侮辱的な態度を取った。(毎日新聞三月十三日より)
やっていたのに気付かなかったわ乙
古代のキリスト教が他宗教に勝った理由が組織力・現世肯定傾向などにあるなら
教義の合理性?の優劣の問題ではないのではないか?
>>1 の描くところによると他宗教は物理的にキリスト教に迫害されて敗れたようじゃないか
別段、教義の優劣の問題ではないように見えるぞ?
攘夷は「夷」の文字が示すように、中華思想から来ていて、
「外の世界の野蛮人を打ち払え」という人種差別だ
ただ野蛮人の根拠が「中華の教えを知らない」なのであり、
たしかに「野蛮人の教えは尊重しない」という信教の自由がない考えでもある
そんな野蛮人を日本が打ち払うのは古代では蝦夷を、鎌倉時代にモンゴルに対して、すでにしたこと
>>1 は蝦夷・モンゴルの教えを尊重しろというのか?
カトリックは現地の世俗権力よりローマ教会を優先するから
ヨーロッパでも世俗権力側から敬遠されてたし、
「売国奴」という批判もそれほど外れているだろうか?
ローマ教会に所属しないキリスト教徒…プロテスタントが
国に帰属する意識…ナショナリズムを育てたと言う話を聞くぞ
以前、この板のどこかでも話題になっていたが…自然法の根拠は結局キリスト教の神なのか?
だとするならば、日本人に自然法・人権が適用されない・されなかったのもうなずける…
そもそも、教義面がそんな優れてるなら旧教・新教に分離して
血みどろの宗教戦争なんかしないんじゃw
説法で解決できないから、宗教戦争したり、迫害されたアイルランドの7宗教団体が血みどろのテロに奔るわけでw
>>256 も言うように、キリスト教が宗論において仏教に勝っていたという根拠が示されてない
天文学や数学による裏づけ?があったというのもそこまで説得力を感じない
(というか逆に伝統的なキリスト教世界観が天文学や数学によって動揺していたのがこの時期だし)
そも宗論が成り立つか?というのが疑問というか当然の帰結では?
宗教という形而上学的なものの優劣を決めることが
単なる空中戦で終わらなかったという根拠は?
>>116 〜>>122 なんてそれの最たるものだろう
禅宗はそもそもギリシア哲学とは違った論理体系によって育まれたものなんだから
問答自体が噛み合わないのは当然だろうとしか
釈迦の論より、キリストの方が優れてると言いたいのなら、それ単なる宗教差別だよなあw
つーか宗論を論破して、片方の宗教潰すとか、どこが信仰の自由?
暴力じゃなきゃ、宗教抹殺はOKとか、とんだ社会ダーウィニズムだw
そういや先日のyahooニュースに載ってた記事で、韓国の反日文化の根源として「侮日」があり、
その理由として日本の神道を初めとする理解不能な「多様性」にあるとあったんだが、
それを思うに、日本がキリスト教迫害に走った理由としては、
多様性を否定し独善的ですらある一神教に対する文化的嫌悪感と恐怖が原因だったのじゃないかな?
つまり俺が思うに、かつての日本は所謂「戦う民主主義」ならぬ「戦う多様性」を知らず知らずの内に実践していたのではないかと。
まあ同根の新教さえ論破できなかったのに、仏教なんてこてんぱんだぜーとか言われても説得力ないよなw
つーか、信仰の自由を得るために、自由競争(笑)で仏教を淘汰とかワケワカメw
というか、そもそも修道会同志の諍いも収められず、プロテスタントの進出も阻めず、
日本の為政者の気も変える事もできなかったしなあ。
何一つ説得できてないじゃんw
やっと議論のたたき台が出て来た感じw
>>1 の論の釈然としない部分は平気で布教当時より未来の人物の理論を持ってく所だなあ
一級資料とやらの引用も恣意的だし、あの当時世界規模で文化侵略の真っ最中で
沢山の現地の文物を破壊しまくってたじゃないかw
もし信長が生きながらえてたら布教地域の文化は破壊されてただろう
日本人のポテンシャルを> 1は過大評価している。
戦国時代の日本人が世界に進出しても現地化して跡形もなく消え去っただろうな
しかし、考えてみると>>1 は、仏教の教義も、キリスト教の教義も
きちんと検討して、宣教師が釈迦の教えを、論理的に否定できたと
一度も解説も証明もしてないな。
単に、宣教師側の勝った、論破した、仏教側が悪辣だった…という記述を繰り返すのみ。
実際、どのように具体的かつ論理的に、ブッダの教義を否定したのか、いい加減きちんと
説明して欲しいな。
仏教の教えだと、死んだら無になる、だから、潔く妄執を捨ててあの世に行きましょう、だろ。
キリスト教の教えだと、ヒゲの長い唯一神が世界を創造して、善行を積んだものは天国行きで
永遠の生命を与える、悪い連中は地獄行き、最後の審判で決めるから…だろ。
なんか、キリスト教の方が、フィクション的じゃね?
大方教義そのものじゃなくて、自然科学で論破したんじゃないか。
少し前までは自分たちが否定してたものまで使って。聖書の訳本があったら、揚げ足取られまくっただろうに。
自然科学的に正しいから宗教的に正しいって……
宗教ってものをまるで判ってない輩がよく陥る錯覚そのまんまじゃないか
>>265
実際、ローマからの密入国した宣教師シドッチを尋問した新井白石は著書「西洋紀聞」で、外国の地理や国際情勢、
科学技術などについて適切に理解して評価し、シドッチ個人の人格も高く評価はしたが、キリスト教の教義については、
「神が万物を創ったというのなら、その神は誰に作ったのだ。世界は自然に生じたものだろう」
「神が万能なら、なぜノアの洪水の後も人間を不完全なままにしかできないのか」など、荒唐無稽扱いした末に
教義についても「仏教の真似をしたのではないだろうか」と散々な評価だった
正直、魂は永遠不滅で、最後の審判で大別されるっている教義と
生者必滅、最後は無に帰せる…という教義が、争論で噛み合うとはとても思えないんだ。
>>1 氏が、仏教が自然淘汰される様な、宣教師の凄い論法を知ってるなら
是非とも聞きたいものだが。
まあ、これまで散々、宣教師完全勝利!仏教自然淘汰!みたいな事を書いたんだから
中身についても、当然言及するよね?
個人的には、カルト以外の宗教に正誤なんてあるわけないし、もしもそんな事を言ったら
それこそ個人の「信仰の自由」の侵害になると思うけど。
当人が「論破した」という結果だけ主張しているのをそのまま信じるなら、林羅山(江戸時代初期の幕府の儒学者)が
「地球は丸い」と説くキリスト教の宣教師相手に、「世界は方形だ」と主張して”論破した”と言っているのも信じなければ
いけない。
もちろん17世紀前半基準の科学見識で考えても、地球が丸い事を前提にしないと遠洋航海は不可能なのだから、
林羅山の主張は論外。でも羅山は”論破した”と勝ち誇っている。
無論、そうだよね。
宣教師側も仏教や儒教側も、一方的に相手を論破したと言ってるだけで
だいたいは細かい矛盾をついてるだけに過ぎないんだよなあ。
そういうのを大マジにとって、論破できてたんだー、なんて考えちゃうのは
よほどお目出度いか、自分の頭でモノを考えられないかのどっちかなのか…。
林羅山そんなこと言ってたのかよw
ていうかその頃すでに地球儀が有ったはずなのにw
キリスト教や仏教の大本のギリシア哲学とインド哲学の対話記録が有ったと思うけど
お互いに尊重されてたぞ
まあ間にキリスト教イスラム教が出来て対話は中断したけど
あと>>1 の資料の扱い方も恣意的だな
宣教師も当事者だからその言い分を取り上げるのも注意が必要
仏教徒の方が蒙昧なイメージで騙るのはやめろ
>>260 「戦う多様性(物理)」ですね、分かりません
宗教(物理)の時代の戦国時代というか日本の中世にも
中世日本紀(中世日本神話とも)というものがありまして・・・・・・
せめて>>1 がここらへんに触れてくれたら話しに乗れるのに
>>1 は教義はともかくこの時代の日本の宗教事情についてはちゃんと調べてるのか?
いくつか本を挙げてるけど、どれも「戦後」のもので国家神道ありきの本だったり
キリシタン弾圧関係「だけ」の本の様に見受けるが
自称&公称&偽称「最高神祇伯長官」
吉田家が日本全国の神官を影響下に置こうとしたこととか
それが遡及的に天皇というか朝廷の権威向上に繋がったとか
江戸幕府の寺社請制度とその大雑把さから室町新仏教は排斥されたとか
寺社の幕府と朝廷への両属性とか
江戸幕府や秀吉が行った、混乱した宗教界の再編と
それによる新たなる(当人たちの意識は昔への回帰と安定第一)
宗教界の秩序再構築
そういった流れがあって、初めてキリスト教がどの様に受け止められ
受容または排撃されたのかを語れると思うんだがね
宗教とはちょいと視点が変わるけど
ある文明・文化・宗教が受容されるためには政治的・軍事的な要素が大きく絡んでくる
明治維新で日本が西洋文明を受け入れようとしたのは
偏に西洋列強の軍事力・経済力・科学力が圧倒的だったからで
しかしこの時代の欧州は世界中の海運ネットワークに食い込んでこそいたが
中国という日本にとっての防波堤にして先進地には阻まれていたわけで
しかも欧州が軍事的・経済的・科学的に他の国家・文明圏に明らかに
優越する様になったのは英がインドを制圧し産業革命が始まった18〜19c
翻って15c末〜16cの欧州に大陸の反対側へ外圧をかける事が出来たか?
答えはNOだ
そして外圧なくして日本が、欧州に対抗して欧州の進んだ文明?を受け入れる必要があるの?
この頃の西洋の科学技術は躍進していたが、あくまでも後の西洋の
軍事力・経済力・科学力の土台を築いている時代だ
あと>>1 はやたらと人権意識や近代の国際秩序にご執心のようだが
西洋と日本の気候・風土・社会制度の違いを越えて(越えさせて)
受け入れさせようというのだろうか
それは繰り返しになるが、圧倒的な文明の力の差なくしてはあり得ないだろう
明治維新後に一等文明国として認められるようにと
西洋式の様々なモノを受け入れざるを得なかったからだ
>>1 はせっかく国内が統一され新たな秩序を構築しようという時に
ユーラシア大陸の反対側の文化諸々全て違う思想・宗教をとりいれろというのか?
もしそうしても日本では土台が違うんだから西洋のモノとは変質せざるを得ないだろう
更には欧州情勢の機を見るに敏でないと、とりいれるもの自体を誤ることになる
さて、そこまでして欧州とのパイプを太く多くしておく必要があるだろうか?
現代日本人ならyesだが、当時の人にとってはあまり恩恵を感じないのでは?
大陸の反対側から来る技術が常に優れてい続けるか?という
疑問もあって当然だろう
第一これには大きな前提が伴う
要は幕府が上からの改革を実施すると共に
極東で一国だけ欧州とお付き合いを200年以上も
続けなければいけないということだ
そしてアジアで日本だけ文明開化を独り迎えるという・・・・・・?!
そんな無茶な
まあ、外圧こみで宗教布教されちゃうと、オーストリアの原住民みたく
数十万単位で殺されて、土地を奪われ、宗教や文化を破壊されちゃうケースもあるからなあ…。
ついでにキリスト教国家のスペイン・ポルトガルや、中南米なんかの無理やりキリスト教化された
植民地国家が、>>1 氏の言うように、近代化が標準レベルで行われたかというと…。
正直、既存宗教を一方的に悪役にして、西欧人の信仰を真似れば、近代化が根付くとか
明治の俄かキリスト教徒なみの短絡思想じゃないか…。
キリスト教を一方的に邪教視する国粋主義に反対するのは分かるが
それに対抗する>>1 氏の宗教問題とか人権の問題の解決方法が、
粗雑かつ乱暴すぎる気がするわ…。
正直、当時の独善的な宣教師や、神道・仏教・儒教側とレベル的には大差がないと思われ。
あ、失敬。
オーストリアではなく、オーストラリアね。
まあ、以下みたいのが、>>1 氏が理想とする白人国家の近代的成文法とかキリスト教の
素晴らしい『応用編』なんだよなw
キリスト教徒皆殺しはアレだとしても、やっぱ時の為政者が
何かを制限したくなるのも分かる気がするのだが。
ま、そういうのも>>1 氏に言わせれば、野蛮な非西洋世界のわがままになるんだろうけどさ。
(オーストラリア先住民アボリジニ)
牧羊産業が盛んになり始めた1830年代から、白人とアボリジニとの対立は大きくなってきた。
牧草地拡大に躍起となった白人は、武力、暴力、アボリジニ女性の略奪などにより
アボリジニ社会の解体を推し進め、次々に土地を取り上げて行った。
その時の根拠とされたのは
ア.アボリジニは政治制度がなく、成文法も規律ある社会生活もなく、
土地の所有関係をはっきりさせるものがないので、土地は未開.
未所有のものであるので、だれでも、自由に開拓してよい。
イ.神から与えられた土地を耕作せず、
無為に放っておくことはキリスト教精神に反する。
と言うものであった。
このように、19世紀から20世紀初頭にかけて、
アボリジニは虐殺、毒殺、病気、社会解体により人口が急激に減少(1930年代 6万人台)
していった。
オーストラリアの東南部では、1840年代に純粋アボリジニは消滅し、
1876年にはタスマニアでアボリジニは絶滅した。
>>278
何かの本から引用したような文章だけどソースとかあるの?
煽りとかじゃなくてソース付けたほうが説得力あると思うから
たぶん山川出版の『オセアニア史』じゃない。
しかし、これが文明国イギリス…いや同じ人間のする事か…。
彼らの人権やら信仰の自由は、「自分たち」にしか適用されないようだなあ…。
1788年よりイギリスによる植民地化によって、初期イギリス移民の多くを占めた流刑囚は
スポーツハンティングとして多くのアボリジニを殺害した。
今日はアボリジニ狩りにいって17匹をやった」と記された日記が
サウスウエールズ州の図書館に残されている。
虐殺の手段は、同じくスポーツハンティングや毒殺、
組織的なアボリジニー襲撃隊も編成されたという。
数千の集団を離島に置き去りにして餓死させたり、
水場に毒を流したりするといったことなども行われた。
また、1828年には開拓地に入り込むアボリジニを、
イギリス人兵士が自由に捕獲・殺害する権利を与える法律が施行された。
捕らえられたアボリジニ達は、ブルーニー島のキャンプに収容され、
食糧事情が悪かった事や病気が流行した事から、多くの死者が出た。
これによりアボリジニ人口は90%以上減少し、
ヴィクトリアとニューサウスウェールズのアボリジナルの人口は、10分の1以下になった。
さらに1876年には、タスマニア・アボリジナル最後の生存者である女性のトルガニニが死亡して、
多い時期で約3万7千人ほどいた純血のタスマニアン・アボリジニが絶滅した。
ニートが一番オリジナル仏教の精神に近いよ
・金を稼ぐための労働はいっさいしない
・食い物は他人に恵んでもらうが、くれた相手に感謝はしなくていい
・1日の大半を穏やかな気持で瞑想して過ごす
・俗世間のくだらない出来事はいちいち相手にしない
・女と接触しない
「宗教バカは規則とか戒律を絶対視して、どんなことがあっても守ろうとするからダメなんだ。
世の中に合わせて柔軟にやらなくてはいけないのに。」
「宗教ってテロとか起こすし、違う宗教同士で戦争ばかり起こすし、ロクなもんじゃない。
宗教が政治にまで深く入り込んでいるからいかんのだよな。」
「宗教をやっている奴らは自分たちが絶対に正しいと信じ込んでいて、
俺たちが何を言っても「サタンの言うことには聞く耳を持たない。地獄に落ちろ」と言う。地獄に落ちるのはそっちの方だ。」
「休みになるとどこかの老人ホームや福祉施設なんかに行って、ボランティアをして、「いいことをした」と優越感に浸っている。
そこまでは勝手にすればいいけど、それを俺たちに自慢するな!はっきり言って偽善者だね。」
このような発言をしたのは他でもない、立川のロン毛である。
粥を恵んでもらって、メシウマで悟ったのが仏陀だしなあw
まあ、キリストも30代までパラサイトニートで、一生童貞だったわけだがw
なんかムハンマドが一番リア充って感じがするw
この世の中に「唯一絶対なる存在(神)」が存在するだって?そんなのあるわけない。
「人生かくあるべし」とか「精神のレベルを上げる」とか、下らねえ。腹が減ったら食べる。眠かったら寝る。それでいいじゃん。
この世に正義とか悪とか、そんなものねえんだよ。
秘法とか修行と称してなんだかわけのわからん事をして何になるというんだ?あいつらバカだね。神秘体験なんてヤクでラリってるのと同じだ。
もし上の考え方に対して、「うんうん、その通りだ」と言う日本人がいたら、その人は無宗教ではない。立派な仏教徒である。
しかし、
釈迦 王子 → 目覚めた人
ムハンマド → 裕福な商人 → 預言者
キリスト → パラサイトニート → 神の子
立川のロン毛、ランクアップしすぎじゃねえw
>>285
イエスもムハンマドも預言者であるが、
ムハンマドがあくまでも普通の「人間」(それでも墓や遺物が崇敬の対象となっているが)
であるのに対して、イエスは「神の子」(単性論では神性のみが存するとされる)扱いで、
ランクアップのされ方がハンパない。
こうしたランクアップの背景には、当初は迫害されていたキリスト教が、
ローマ帝国権力と結びつくことで厳格・整然とした聖職位階制度を築いたこともあるんだろうな。
しかし、聖職位階制度は、「神の前での平等」を説く本来の教義とは真っ向から対立するものだ。
> 聖職位階制度
イスラムもプロテスタントもそういう部分から単純化したわけだしな
アフリカや東南アジアでイスラムが増えたのも単に白人憎しというわけではない
社会の必要性に沿って変化した、と言えばまあ批判するようなもんでもないと思う
仏教もインドから中国、日本と伝道の間で変質していったしねえ
問題は、腐敗しすぎて足場が崩れまくって、海外布教までしなきゃならない事態に陥ってる事じゃねえのw
>>289
このスレでは言及されてないがスペインやポルトガルの連中はイスラムから独立して
間もないので返って純化され熱狂的なキリスト教徒と化してる
こういう連中が新大陸やアジアで破壊的な布教をしている
>>290
「まさかのときのスペイン宗教裁判!」か
>>291
われらの武器は2つ!
唐突!恐怖!
さらに脅迫、だから3っつ、
唐突・恐怖・脅迫
教皇への狂信もあった!4っつだ
当の西洋人のコメディアンの方が、流石に当時のキリスト教の実態をわかっていらっしゃるw
流石、高学歴芸人w
>>293
モンティパイソンはイギリス人だろ。プロテスタントだ
プロテスタントがカトリックを揶揄するのは普通のことだ
このスレでよくある勘違いだけど
「プロテスタントのカトリック批判」を「キリスト教批判」と勘違いしてはいけないよ
あくまで揶揄しているのは「繁皇への狂信」を持つ人=カトリックだということだ
あのころの文献に、どっちがどっちを語ったのか忘れたがイスラム教徒のほうがまだましだって書かれてあってワロタ
アメリカンネイティブが、改宗してスペイン人と同じ天国に行くぐらいなら、地獄に逝かせて欲しいと嘆いたって話しもあるな。
まあ、国内のキリシタンが問題だったってより、来れなくなった連中の方が重要問題だったんだろうね。
>>287 、>>294
>あくまで揶揄しているのは「繁皇への狂信」を持つ人=カトリックだということだ
プロテスタントでも、
イギリス国教会は、教会組織の首長がローマ教皇からイギリス国王に替わった点を除けば、
カトリックとあまり変わらない感じがするけどな。
どのみち共産主義以外では、どこよりも虐殺・拷問・侵略・差別したという事実は変わらないじゃないかな。
まあ、近代法とキリスト教を「めぐんでくださるから、非西欧世界は問題にしちゃいけないんだろうけどさ。
しかし、人権を知っていながら虐殺や差別構造をどこよりも行うってのは、人権を知らなくてやってる連中よりも、遥かに邪悪だと思うんだが。
>>256 、>>274-276
19世紀においても、国際法の「文明」は必ずしも「ヨーロッパ文明」、
「キリスト教文明」だけを指すものではなかった。
ケンブリッジ大学の国際法教授、ジョン・ウェストレイク(1828-1913年)は、
国際法の領域において「文明的」であるというのは、
ある国の政府が、在住する外国人の生命や財産を保護しうるか否か、
自国民の安全と福祉を保ちうるか否か、にかかっているとし、
「国際法にとって、文明と文明の欠如との間の差異は、その質問に対する答えのうちにある。
たとえ現地人がアジアの諸帝国の仕方でそのような政府を備えるとしても、
それで十分であろう。」という見解を出している
(J. Westlake, 『Chapters of the Principles of International Law』, Cambridge, 1894.)。
H・A・スミスも、「一定の最小限の秩序と安定性」さえあれば、
「文明」の内容・質は問わない立場をとり、次のように言う。
「概括的に言えば、
英国は常に国際法を正規の国際的交流にとって不可欠のものとみなしていた。
すなわち、ある国家が一定程度の文明をもち、他の諸国家と普通の関係を維持しうるに
十分なだけの安定性を有するならば、この関係は一般国際法によって統べられるであろう。
それらの国家の文化がキリスト教的であるか非キリスト教的であるか、
ヨーロッパ的であるか東洋的であるかは、無関係だったように思われる。」
(Herbert Arthur Smith, 『Great Britain and the Law of Nations』, London, 1932.)。
<参考文献>
山内進「明治国家における「文明」と国際法」『一橋論叢』第115巻第1号 1996年。
>>299
それ著作の年代を見ると明治維新以降じゃないですかw
アジアに置ける日本の台頭をヨーロッパがどう受け止めるかの思考錯誤が
伺えるのですがw
オスマントルコが衰退したら途端にハゲタカよろしく啄ばんで来たぞw
所詮その当事の国際法などと言ってもヨーロッパの戦争の作法が明文化した物だからなあw
>>299
と言うか、日本やら中国やらは当時の国際法上、『二等国』ですが。
『一等国』=文明国家
『二等国』=半文明国
『三等国』=蛮族、国ですらない、無主地
つまり、別にキリスト教云々関係ないんだよ。文明の有無に関して言えば
ただ、文明国家と呼ぶにはキリスト教云々がかかわってくるだけで。
分かりやすい目安が『大使』と『公使』。
相互で大使を交換できるのが一等国。
A国は大使を送るけどB国は公使を送る。これはB国はAを二等国とみているから。
で、当然だけど、ペリー以降、日本には公使ばかりが送られている。
だから、『文明』と言う言葉の定義にキリスト教が必ずしも含まれていた事実はない。
「高等文明」的なニュアンスでキリスト教が含まれている事はあってもね。
>>299
>>274 /275を書き込んだ者だが
別に欧州諸国が日本などを文明国と見なさなかったとは一文字たりとも書いてないぞ
ただ欧州や米国の文明とは別の文明圏だっただけというのが趣旨だ
国際法も欧州諸国が勝手に作ったもので
それを全世界に適用させるなんてのは、本来ならおこがましい話
しかし実際にはその国際法に表立って反抗なんて出来なかった
それが欧州・米国の軍事力やら経済力やらに裏打ちされていたからね
そうなると日本は国際法を遵守し”文明国”にならなければならなかった
その”文明国”の基準は? 当然欧州諸国になる
国際的交流を行うのならば必然「ヨーロッパ文明」「キリスト教文明」を
受け入れるなりそれに倣わざるを得なかったわけだ
帝国主義の吹き荒れる19cに独自の文明を保つなんて出来なかったってそれだけの話
中世戦国の世にキリシタン大名が現れ九州にバロック建築が建てられ始めたその様子
を傍から見れば外国の侵略にしか見えないわな
やっぱり秀吉の英断は正しかったのでは
兵器の発達でヨーロッパ以外の国が対抗できなくなったのは19世紀以降だし
>>299-301
実態はジリ貧であるにしても、戦略的要地に位置していたこともあり、
オスマン帝国は19世紀においても帝国主義列強から「大国」と見なされていた。
オスマン帝国は、1856年のパリ条約により、
「ヨーロッパの協調」、即ち「文明諸国」の一員として認められ、
列強諸国とは「大使」を交換する数少ない国家一つとなった
(ちなみに、明治日本や清朝が列強諸国と交換した使節は「公使」)。
オスマン政府は常に列強国としての自覚の下に行動し、
実質上は既に放棄を余儀なくされた地域(エジプトやブルガリアなど)に対しても、
あくまでその宗主権を主張し続けた。
またオスマン帝国は、アフリカ分割にも参加の意向を示すなど、
その「大国」としての地位の承認を他国にも要求している。
近年の研究では、イエメンやリビアなどの「辺境」地域において、
「文明化」の主体となったオスマン政府の植民地主義的・帝国主義的姿勢も注目されている
(「辺境」地域への植民地主義的・帝国主義的姿勢は、同時期の清朝にも見られるだろう)。
>>300
「オスマントルコ」は、多民族多宗教国家であった現実を反映しない誤称だ。
外務を例にとっても、1878年のベルリン会議に出席したオスマン帝国代表2人のうち、
一人はオスマン国籍のギリシア系正教徒、
もう一人は、ドイツ人とフランス人の混血児のイスラーム教徒メフメト・アリー・パシャであり、
「トルコ」国家、「イスラーム」国家ではないことは明らかだ。
多民族多宗教国家であることを想起させるためもあり、
最近では、「オスマン帝国」「オスマン朝」といった語を用いている。
>>304
すんません!歴史的名称の変化には疎くなってるもので
ただ昨今のウクライナのEUへの編入問題と絡めてオスマンに関してはヨーロッパでは
イスラームと思われてるのでは?
まあEUの排他性についてはスレチだからこれ以上は論議しないが
まあ宣教師のトップが軍事行動を計画しただけで、もう充分アウトだと思うけどね。
逆に仏教側が、西洋に布教しにいって、教会壊しまくって、聖書の記述にケチつけまくって
あまけにトップの人間が軍事行動を計画した…なんてなったら、そらカルト視されんのは当然じゃないかな。
本国や教主は知りません、派遣スタッフが勝手にやった事です…なんて言っても
現地の人間は、到底納得しないだろう。
そういう流れに巻き込まれて、真面目な宣教師や信者が弾圧されたとしても、
一方的に日本側に非があると言われてもなあ…。
しかし、近代法などに関しても、ちとおかしな意見がある様に思えるな。
例えば、
>>すなわちキリスト教神学を背骨とする英知の系譜の先にこそ、置かれている・・
と書いてあるが、キリスト教以前のローマ法に、すでに自然権や法の下の平等は、謳われている。
現代の近代法の淵源を、全てキリスト教に求めるのは流石に無理があると思うが…。
寧ろ、異教徒のローマ法をキリスト教徒が推し進めたのが近代法で
明治以降、同様の法体系の輸入をした日本及び異教国家が、キリスト教徒の様な
法の淵源を持たない、などという意見はローマ法の存在を完全に無視した極論に過ぎないのでは。
>>禁教・鎖国で日本を縛った徳川幕府は、独自の高い倫理観や美意識はあったにせよ。中国じこみの官僚専制の枠を超えなかった
これも、朱子学を官学にしたんだから、法体制も同様だろう…という思い込みにしか過ぎないんじゃないかな。
第一に朱子学というのは、皇帝を頂点にして、地方領主などの封建制を否定した中央集権体制。
で、日本の場合は実におかしい話しで、官学は朱子学で体制は封建制のままという…。
>>1 氏が指摘するような朱子学的な制度の、中央集権体制なんて全然やってないんだな。
中央から派遣された役人が、大きな権限を持って、中央集権維持のために働くという制度は。
日本の法体制の淵源を求めるなら、やはり王朝制度に反発した、地方領主の政権が編み出した
御成敗式目などにいきつく。
もう一つおかしいと思うのは、現代的な信仰の自由や人権を謳いながら、
>>1 氏が明らかに、キリスト教と異教を差別している点だ。
現代的な平等で公正なルールの淵源は、ローマ法にあるにも関わらず
それがキリスト教にしか芽生えないものと断定し、それ故に
異教へ差別や排他を許容している点にある。
実際のところ、そういった誤った考え方は、大航海時代から始まり
多くの過ちと犠牲、今にも残る差別構造を生み出してしまった。
この点では、キリスト教徒は、寧ろローマ法にあった寛容や平等の概念を曲解し
自分たちのみに適用し、異教徒を劣った存在として差別し、財産か家畜の様に扱った。
キリスト教徒の平等性が、必ずも完璧ではなく、それどころか逆説的に他の信仰の自由や
人権を踏みにじってきた事実は考慮に入れなければならないと思うが。
そもそも「江戸幕府は”創設時に”朱子学を官学にした」というのはよくある勘違い。官学にしたのはかなり後の、
中期から後期の間ぐらいの、松平定信の寛政の改革のとき。「家康の時代から朱子学が官学だった」というのは
この寛政の際に、当時の林家が宣伝として誇張して言い出したこと。
家康、秀忠の時代は、幕府のお抱え学者筆頭の林羅山が個人的にやっているというだけで、幕府は特に普及や
支援活動をしていない。この時点ではあくまで仏教の補助扱い。そこから朱子学がはやったのは、林羅山など
各学者が研究と普及に努力したことと、平和な時代に仏教と違って世俗的ルールや政治学などが充実していた
ことによる。儒教のうち朱子学なのは、そもそも中国、朝鮮でも朱子学が主流だったから。
幕府が儒学の普及活動を公的にするようになったのは、五代将軍綱吉の時代になってようやくで、しかも朱子学に
限定してないし、同時に仏教普及にも努めている。
あと、江戸幕府が「中国じこみの官僚専制」をやってたなんてどこが出典なのか。基本的に中世から発展した
戦国大名の「家中」の仕組みの延長から整備されていったもので、中期あたりになるとかなり官僚制は整うが、
あくまでそれまでの封建的な「家中」の仕組みから発展していったもので、「中国じこみの官僚専制」からは程遠い。
逆に、どこが「中国じこみの官僚専制」なのか尋ねたいぐらい。
中国の法律書なども参考にはしていたが、あくまで”参考”どまり。
>>308
>第一に朱子学というのは、皇帝を頂点にして、地方領主などの封建制を否定した
>中央集権体制
江戸時代当時の儒学者なんかも、「それが理想だけど、本邦の現在は武家政治・封建制なのだから
それそのままは無理」と云っていたぐらいですし。
荻生徂徠なんか、「開祖の家康様の時代に中央集権的なきっちりした制度を整えてくれていれば、
こんな苦労はしなかった」なんていってますし(現実問題不可能だったわけですが)。
「ザビエルの見た日本」という本を書いたピーター・ミルワードというイエズス会の神父も
その著作内で、次のように書いていられる。
>>ザビエルが個人的には謙遜で、控えめでありながら、異教徒に対して無意識のうちに
優越感を持っていたことは、どう見ても残念なことである。
またヨーロッパ人として、彼は自分が正しくてアジア人と異教徒はまちがっていると確信していた。
ユダヤ教徒やイスラム教徒は言うに及ばず、ヒンズー教徒も仏教徒も人間として犯しがたい価値があり、神の恵みの道を歩んでいることをザビエルは認めようとせず、異教徒は偶像崇拝と迷信の
わなにかかっている者で、つまり悪魔の業だと思っていた。
このためにアジアの諸文化はヨーロッパのキリスト教文化に劣るものとみなし、
そのことを念頭に置いて、あの二人の改宗者をヨーロッパへ派遣した。
常に謙遜であったはずのザビエルが、少なくとも日本について書いた手紙の終わりの方で、
自分の国に対して文化の面から誇りを感じ、勝利者のような印象を残しているのは
遺憾なことと言わなければならない。
まあ、近現代を錦の旗にしてる割には…。
キリスト教徒が正しくて仏教とかの異教が間違ってるなんてのは、ザビエルの時代のレベル。
キリスト教徒が近現代法に通じてるから、他国よりは優越しているなんてのは
大航海時代や帝国主義、異教徒の迫害でよく使われた古いロジック。
勿論、現代ではそんな歪んだ考え方は、欧米諸国もローマ法王も恥ずべき考え方として
遺憾に思っているし、ちゃんと声明もだしている。
その時代に生きたザビエルらは、時代性から仕方がないとして、
近現代を最高の論拠にしながら
欧米やキリスト教徒の優越なんて、大航海時代や帝国主義の時代の
古臭い悪魔の教えをなぞって、名誉白人にでもなった様に悦に浸るというのも、
どうなのかと思うが。
>>310
補足&説明多謝。
あと、日本の家中の制度は、いわゆる科挙に受かった役人は徳を備えてるから
絶対服従しなきゃいけないんだ! という朱子学制度とは全然別だよね。
御恩と奉公という一種の契約関係で結ばれて、そこから両者には義務と責任が生まれていた。
正直、日本の法体制は独自すぎて、世界に類例を求めるのが難しいと思う。
だから優れてるとかじゃなくて、ガラパゴス的な意味で。
まあ古代ローマ人でも法の概念があるんだから、キリスト教徒じゃないからって
そんな悲観するものでもないと思うけどね。
じゃあ、キリスト教離れが進んでいる欧州では、神学的支柱を失うと
ただちに無法国家になるのかって、そんなわけでもないでしょう。
キリスト教だけが近代法を設計して保証するなんて、流石に極論すぎと思う。
書き込みが多すぎてよくわからんが
つまり>>1 さんは勉強不足で思想が偏ってて突っ込まれまくってるってこと?
司馬史観みたいなものだと思えばいいんじゃないの
(ぶっちゃけ>1の意見よりも読者のツッコミの方が面白い…)
ここの>>1 の >>189 とか読み返しましたけど、江戸時代の思想の多様性と発展を軽視しすぎですね
別に朱子学ガチガチではない
儒学の普及に努めた五代将軍綱吉も、朱子学限定でない上に、仏教や神道との混合。
井沢元彦あたりの影響で、朱子学信者みたいなイメージのある松平定信も、朱子学については「幕臣の統制などの
便利」と、割と利便性で冷静に見ている。松平定信については、学問吟味などで中国の科挙は念頭においてますけど、
家格制とかに相当配慮して控えめな代物で、「中国じこみの官僚専制」とは程遠かった実態の一つ。そもそも江戸
幕府は古代の律令制国家のような「中国の制度のコピー導入」なんてまるでしていない。
思想界を見ても、江戸時代前期の朱子学の消化研究から、日本の現状に即して独自に研究を進めた「古学(古と
ついているが、実際は原典テキストをその時点の現代に即して解釈しなおした学問)」、経世論(より実践的な政治・
経済などの論)、さらには近代に近い経済学理論まで生み出しているわけで。蘭学/洋学にしても、儒学/漢学の
教養がベースに発展している。
>>315
まあこの手の議論は90年代から始まっているわけだがなw
江戸時代の再評価に始まって戦国時代も研究が進んできたわけだし
いつまでも江戸時代暗黒史観なんて古いと思うけどな
ついこないだ死んだばかりのジョブズの話ですらウソ歴史だらけなのに
戦国時代だの江戸時代だので正確な歴史が分かるわけもなし
>>318
それ、歴史の話題で反論できなくなったときの、典型的な詭弁・強弁なのでやめておいたほうがよろしいです
>>319
そもそも俺、ここでは何の説を唱えてもいなければ反論してもいないんだけどな
いちいちつっかかるのやめたほうがいいと思うよw
ジョブズの話はまだ歴史になって無い
これからきちんとした検証が始まるのだが・・・
>>318-321
歴史学は、
過去の事象を事象が存在したのと同時期の記録に基づいて復元し、
それが、前代・同時代・将来との関係において、いかなる意味を有するのかを検討する学問だが、
「過去の事象」を扱うといっても、
扱う事象はある程度客観的に見られるようになったものだ。
まあ、綱吉の時代まで禁教令が出されなかったらもうすこし穏やかだったかも知れんわな
まあ、あと教育勅語の元ネタが朱子学ってのもなあ…。
確かに、天皇の侍講だった儒学者サイドから要望が出されたけど
憲法制定に携わった立憲主義者も、大きく関与してるからなあ。
そもそも、本来の主旨としては、個人の内心の自由に立ち入らないこと、
特定の宗教や思想に偏らず、一般的・普遍的な道徳を標榜したもの…だからなあ。
頭の悪い連中が、天皇絶対主義を表すものなんだー、とか教育勅語の一部の文面と
ウヨク、サヨクの説明だけを真に受けてるだけで。
実際は、紆余曲折あって立憲主義と伝統的道徳を、なんとかマッチできないかなあ…
という試行錯誤の果てにアレができたわけで。
なんつーか、いちいち自分の好む方向に捻じ曲げてるような…。
確か、教育勅語を作るにあたって出された条件ってのが
君主は人民の良心の自由に干渉しないものであるから、一般の命令を意味する詔勅とは違うこと。
特定の宗教宗派や哲学理論に立脚しないこと。
特定の政治的主張が入らないこと。
漢学、洋学に偏らないこと。
…で、明治天皇も山県のとっつぁんも、それでGOって話しで。
自由・平等・調和 etc を排した朱子学的な正統主義が元ネタ、なんて無茶苦茶だわ。
たぶん>>1 氏は、かなり勉強はしてるんだろうけど、偏った傾向の本しか読んでないんじゃ…。
>>1 はたぶん高二病なんだよ
歴史を学ぶ過程で罹るはしかみたいな物
情報知識を採取する過程で好みのものをつい集めてしまう
昔もそうだけどネット時代には特に顕著だな
いや、馬鹿なだけだろ
ヨーロッパにはヨーロッパの、日本には日本の、良い面と悪い面がある
それを知らずにヨーロッパは善、それ以外が悪と言うからおかしくなる
ついでに言えば戦国時代のことを語るのに現代の考え方を語るし、知識の偏りが過ぎる
これだとこんな考え方になるのもしょうがない
多分古代ローマだったネロが暴君扱いされる原因とか知らないと思う
当時のキリスト教徒はテロリストだし、結構外道で凄惨な事をしている
ヨーロッパがキリスト教を国教にした後もヨーロッパで様々な文明の様々な文化を破壊してるしな
そういう事を知っていると神の子が憐れすぎる
実際のイエスも某マンガに登場するような人物だったのかもね
久しぶりに幕間をゲリラ投下します。
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/イ圦く 弋ソ /x≦´\:: ヽ:: :⌒ヽ| ,..:r'
ノ八:: ::. (_ン }} }::\::ト、〉 〈:ノ
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f⌒\: :.∧:}\ ´ イ <´ `⌒ __,.. :::/´
|/ : : ∧ヽ ア爪::_::_L⌒__ __,/::ノ一'
/ | /: : :. ゝ┐: : :|\‐乂`::x::´::>く:: ノ`¨´
′ |厶 ⌒゙ く^ー‐|: : :/-、 , /へ\へ///へ\へ///へ\へ///へ\へ///へ\へ///へ
, __/ __ ‐=ニ{ '⌒ミ′ 〆 〆
. ′ ´ ¨⌒ ´ ` . `゙`ー'-\ 〆 コーヒー・ブレイク 〆
{ __,,... ` .. ヽ 〆 〆
`¨¨ 7¨´: : : : : : :|^⌒¨ ` 、ニ=- } 〆 映画「アクト・オブ・キリング」の所感 〆
′: : : : : : : ∧ \: : : : : :-‐ 、 〆 〆
. : : : : : : : : :/ : | {\_:_: /⌒\ 〆 或いは国家の共同幻想としての「物語」について.... 〆
i :_:_:_:_:_:_: : : : : | {; ', : : : : : : : : : :〉 〆 〆
|/: : :/ ¨⌒^ : : : : : : : : / へ///へ\へ///へ\へ///へ\へ///へ\へ///へ\/\
(~) おひさしぶりです、>1です。
γ´⌒`ヽ
{i:i:i:i:i:i:i:i:} また日時が空いてしまっているが、来週から本気出す
( ´・ω・)
(:::::::::::::) 5月中には投下します
し─J
*横からのアングルに注意*
l)
|`ヽ まあ遅筆は、リアルの責任にしやすくはあるんですけどね、色々と・・・
γ´⌒{i:i:i:}
( ´・ω) でもそうでなくてもキリシタン殉教史って、マジで筆が運びにくいのですお
( ::::::)
し─J
ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニl
_______________ ::|
| シネマハウス ~|::|
|i / ニ/ニ -/-、 / ヽ i|::|
| ',__/ O'゙ヽ α__, ''つ |::|
└───────────┘| (~) ・・・と、思っていたら>1の欝な気分を代弁してくれる映画が
|| ̄|| || ̄ ̄|| ̄ ̄|| || ̄|| ::| γ´⌒`ヽ
||_|| || ||// || ||_|| ::| {i:i:i:i:i:i:i:i:} やっているのでご紹介しましょう。題して───
||//|| || //||// || ||//|| ::| (・ω・` )
||_|| ||////||// || ||_|| :;| (::::::::::::)
||////|| || :;| Ο─J 、、、、、
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
\人_从人__从_从人__从人_人从ノ/
> <
> 「アクト・オブ・キリング」! <
> <
/Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒WY\
(~)
γ´⌒`ヽ
{i:i:i:i:i:i:i:i:}
( ´・ω・) 1965年のインドネシア動乱を題材にした、、迫真ドキュメントです。
/  ̄::ヽ ( っ¶っ¶ _ ,r─- 、
/ ̄\, -''" ::::::::::::::::::ヽ/ ̄ }
ヽ、_/ :::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ノ
/ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ゴォー
( . .:.::;;;.| ::::::●::,::-‐-、::●:::::::|
).:.:;;.;;;.:ヽ、 :::::::(__A__):::::::::::/ ズシーンズシーン
ノ. ..:;;.;.ノ `ァ 、__\\. ,,/
( ,.‐''~ ワー {:::::' ̄:::::::::::}\\::人 ゴー
(..::;ノ )ノ__. _ ヽ_::)r ´|`( ノ\\} 丿ヽ丿ヽノヽ
)ノ__ '|ロロ|/ \ .___. |ロロ|/ \ヽ.\ノヽノヽノヽ )ノ
_|田|_|ロロ|_| ロロ|_|田|.|ロロ|_| ロロ|_(.:;;.;;丶 丿ソ 从
公式HP:
h
ttp://www.aok-movie.com/
───────────────────────────────────────
監督の名はジョシュア・オッペンハイマー。姓からして日本人への つかみはOKだなおい
───────────────────────────────────────
───────────────────────────────────────
まあ端折って言うとこの映画、1965年9月30日にインドネシアで発生した
「9.30事件」の、大量殺戮にまつわるドキュメンタリーである───
───────────────────────────────────────
', \ r-、 ,、`^^ヽl^′
f^ヾ-、 { `l ,ィ'´ 乙 = ´ 。 , '
ヾ 、 \ \ | ァ _,r'´ そ´ _ '
` ,、\ ヾ=ミ、> r-、_l´ ヽ, ,、__rァ r彳
'"、 ヤ `> ', r'´ /r‐-‐=_'´ 」f´ 、=_, ‐- 、 、_
ヾ、`l └ュ r 、 `l f´ 」 'ー'_孑' =- ミ′ -`ー、_ | ,=r‐-
丶\ `}‐'rァ └-、_, -、 _ノ 〔_ r、 \ tァ === 乏_ヽ'′
\ {′ `′ }l ヾ=' rミー-、
゚ `^"ソー-、_r- 、_ `" " ,、 '"└′ \
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 ̄´ " `^′rミ⌒´ f'r'´
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⊂.:;;...∨ ∨ ⊂(;:゚-。メ) .,,.∧ .. .':''"'''(*゜-; V V::.,;:,⊃∧..,, _,,.. l∪∪ l∪';;; l:: ∪
(ノ(ノ ,,,._.,, _ ∧_,,_(;::(,゚:;..:;;゚)っ '"'''":,'::∴(;;)゚。(:;:(;:゚o;。メ)っっ∪''''∧,,. "'∪' '"'"
∧∧:;。;-(:)∧∧_ (:;。;-ζ ⊂.;;.: ;⊃ /) ヾ V V ::'.':''"'''" (;:゚o;(:)ヽ〜
(;;゚-:;::)⌒'(。;-;゚;;)っ l:: ∪ ,,,_∧ヽ;,::.;'ヽ⊂:;; ;:. ,,,∧⌒ヽ ,,,._.,,..:';..,, (;::。-:)゚::)∧_∧
‥∵∪:;∪''.': ,:,':: '"'"''"(';;;(:;);-゚:)ι(;::。-:)⊂ζ;;:-゚;;)-;。;;) (:。-;。*)::ヽ⊃⊃V⊂(;;。;-;゚)⊃
,:,'::∴'.': ∧_∧ ∧_∧ ,:,'::∴'.': '''V ,':::'.'V V,,,._... V V  ̄ ∧∧ノっ∴::,
∧_,,,. (*゚ o゚;;メ;;::.(,,'-`*) ∧_∧ (ヽ_ ,,..: ;...,∧ (*。Ο゚;;) ヽ〜 ,,,.(;-:;゚::)っ ,::',,,∧っ
.. ( ゚;;-;゚;)つ ''"⊂,:,'::∴'つ∧ (;;)゚。(:;:)⊂,:,':(:::)(;;。;-;゚) ∪∪'''"∪ (メ;。-:: ,,,._.,, ;(:;);-゚:)っ
───────────────────────────────────────────────────────
オハナバタケ
あまり知られていない この虐殺の発端は、スカルノ大統領が西側陣営に与しない容 共 的 な第三勢力を志したことにある。
あげく共産党が党員だけで350万人と半端ない大勢力となっちまい、対抗勢力の軍部と、そしてアメリカに睨まれちゃったのである。
───────────────────────────────────────────────────────
、―‐┴--:::::ニ_‐-::ニ_‐ ._ 西側資本主義に・・・
\r‐-:::::::::::::::::::`::丶、丶`ヽ
/::::::ヽr‐-::::_::::::::::::::`丶\\} |王| ┴ ソ 十/ l ! ! ! _
l::::::::;. ゝ‐-- `._丶 .:::::::::\\ヽ ニ|ニ|ニ 二 王 /レ、 レ | | | / ヽ
':::::::ト、 `メ、\::::::_\:\ ノ ヽ 口 我 Vン ノ ・・_. '´ /
ヽ:ハrt\ 、__.ィ'‐=.、\\ `ヾ:、ヾ _. '´ _. '
ヽ:} ゞッ ´廴ノ/ 〃 }\ハ _,. '´ _ '´
{ く ` /' イ ヾ _ -‐ ¨∠_/ / ヽ インドネシアに米軍基地は要らぬ!
ヽ Y7⌒ヽ /ヘt 、 _. - =‐- 、 / /:::/ __ `´〉 lヽ
\ ヾ== ' . ' _ ソ `Y / / /::::::/ `丶./ ノ }ヽ
ハ ー ´_ .....::´:/ // /:::::::ハ ヽ / ノ } わが国は民族主義・宗教・共産主義の団結を
_ /l::::ヽ/:::::::::::::/ / ´ } {ヽ:::::ヽ.丶ァ _、 ヾー イ /
_. ´ / l:::::∧:::::::::::::/ ´ / ヽ. ー---イ/ ヽ. __ ノ `´ 軸とするナサコム(NASAKOM)の道をとる!
.イ > l:イ;;;;;ヽ::::::/ / ヽ. _ 二ニ ´
! l r ´ /:::/ーイ::::V ハ /  ̄ ̄
l l | /::/;;;;;;/:::/ /{ ー イ
/ | l /:/;;;;;;;/:/ / . //
/ l ! .ハ;;;;// // 、 /
/ l l l;;;/;;;/ // / /
./ l l l;;;;;;;;/ / / 〃
l ! l;;;;;/ / //
| ヽV/ / 西
| ,ヘノ,イ { ビキビキ(^ω^#) < 要するに権力維持のため右派と左派のバランサーやるって
| <.ハン ヽ 魂胆だろ? でも西側資本没収に外資排除はやりすぎだお…
┌────────────────────────────────┐
│ スカルノ(1901-1970) │
│ │
│インドネシア共和国初代大統領。国父として今なお国民に敬愛されている。 │
│ │
└────────────────────────────────┘
───────────────────────────────────────────────────────
まあこのスカルノも独立後に失敗した政治家の例に漏れず、植民地時代の「負の遺産」否定に走るものの民族資本の確立は思うに
コンフロンタシ
まかせずインフレや食糧不足に悩まされ、国民の不満を外にそらすためマレーシアと 対 決 し、あげく国連脱退と迷走を続けた。
───────────────────────────────────────────────────────
落 _ _ ................ _ ら
ち く" ー- 、、_ "゙ミゞ-、 め
る ガ t‐`ーーー-= ミ''‐ 、`ヾ ゝ え
ウ ク | `・、 、,__ `、 `>ミくj ぇ
ウ .ブ ', ァ`ヾ、 `こ__、ヽ `、\ヾ ぇ
ウ ル .| i -‐'' ≡≡ヘへヘ メゝ っ
|.', .!≠'゙ U || )y !
.ニニニニニFニ',| u /" ̄`ヘu .kンニニニFニニニニニニ
. | |. ヘ U i 〉ノ、 ガ .| |
. | |. `ー---- フ''" } ク | |
. | | (こ_ ィ7" ! ブ | |
. ザパーー| |ーーン .(つ!、Y !. ル .| |
. | |/7,ィ_, | |' 冫/(.__| |_人/(
'--ー'ー'''"゙| | ' ̄~''| |''トハ,ィ゙/. | |
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,. ´、__ , `ヽ {ニニニヽヽ〉〉ニ{@)
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| ー゚r'' ゚ー |,「)! 〃 |:::::::〃:::|
トェェレェェヽ| l 〃___,. -'.:::::〃:::::| お困りのようだのう お若いの!
トェェェェュノ' j l〃:::::::::::::/::::::::::〃:::::::|
/::ヽ 二 ..イ {ニニニニニニ{@)::::ノ わが教え子のアイディット(PKIことインドネシア共産党の書記)を
/::::::/ル'ノトrイル'::::〃:::::::::::::::r-― 〃"´
. /.::`ヽ:L「爪|」77/.::〃」:::::::::::::::| 〃 遣わすゆえ、陸軍を抑えるのに使うといい・・・
|.::::::::::|::「:::|イ川/.::〃フ.::::::::::::::::j 〃
|:::::::::::|::ヽ:j介7:::〃イ.:::::::::::::::::/ 〃
|:::::::ヽL:::::ヽ7::〃ノ^ヽヘヘ::::/ 〃
|::::::::::::::: ̄ ̄{ニニニ)ノノノニニ{@)
,..-―‐^ヽ:::::::::::::::::::〃..ゝ--=ィ´:::::〃
,...::::::::::::::::::::::::>‐―-〃辷辷フ'':::::::〃
毛沢東
───────────────────────────────
政情の不安定化に伴い、スカルノは中共とかかわりの深いPKIこと
インドネシア共産党を、軍の対抗馬として活用する道に傾いていく
───────────────────────────────
────────────────────────────────────────────────────
とうぜん陸軍の反撥も避けられず、混乱は深まるばかり。しょせんスカルノは革命家であり、実務家ではなかったのである。
────────────────────────────────────────────────────
, -='"ヽ--─-ヽ
, ', " \
.// r゙ i
!i / i゙ !
!!. __ ヽ / __ i .| アカはノーサンキューだ
,-!. ̄rtj-}.、__,,=fjニ, ` r',-'、
ヽ/ `‐ ̄,/ ヽ` ̄_ノ !.! ノ 「指導される民主主義」なんて戯言につきあっていられるか!
.i. ' .': : ::`. / !_!´
.ヽ、./"ヽ,,,‐'`‐、 ,j'' /l、_
,,/!ハi゙"!_(二二!j".j / ノ i:>,
/:::::{::::ハ`ー''"ヽノ''"ノ‐"ノ }':::::`-..、
,..‐'"::::::::i:::::::`Vv,,,、,,,ノ‐"彡シ::/::::/ゝ、:::::`:‐-、
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
. . . . .
,.'"´  ̄ ̄ ̄``ス :
/ ,,ィシ′ ヽ :
./ ィイ ', :
i.:.:. :.:.:.:.:..: ,ィイ ,,,r=r'´ j :
l.:.:.:.:.:.:.:/⌒彡 ´'ー' ヽ :
l.:.:.:.:.:.:.:l い ゙' ーr' : __rry
. ',.:.:.:.:.:.:.ヽ_ノ ', ,r‐ ' : 「 ̄ ̄ ̄ ̄二二二「.:.:.:.:ll1
ヾ.:.:.:.:.:.:/ハ `''7 : 王7´ 二l>…ェェェ ━━y‐--- 、 _ __ __
ヾ.:.:.:/ ', `ヽ 〈 :  ̄ ̄  ̄\L(に)」 ("´ノ_,.ィ `ーr::::::::::::::::::::::::::::::
_エ´ ', ``''ーr‐' :  ̄ ̄(´ ̄ _):::i !::::::::::::::::::::::::::::::::
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\ l ', ;
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緊張が高まる中。陸軍司令官アフマド・ヤニ中将以下、6人の陸軍重鎮が殺されるというショッキングな事件が起こる。
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インドネシア政府の公式発表と二次資料によれば、この凶行の犯人は共産主義者ウントゥン中佐。だが陸軍首脳部の壊滅により
最高位に就いたスハルト少将は速やかに首都要所を制圧し共産党の動きを封じた。そして全国民に、共産主義の恐怖を訴えた。
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, = '" v -─ヽ、
// \ オーイオイオイ
// ヾ.i
!! ノ .i i' l インドネシア国民諸君! ジャカルタのハリム空軍基地近郊の古井戸から、
!. ,,,,__ 、 、`____ } !
{ハ´,ッ‐- ` -─、゙ヽ i'r‐< われらが6将軍の遺骸が発見された。革命評議会のしわざだ(棒)
V.!i`´/ / ヽ ー!!' j ! ノ
i,!! _,、:::__,、_ !i ,,/ レ' あまつさえ奴らは、イスラームの殺害対象名簿を作っていた!
,r.k {,,n─‐r、_}゙'v! / j''r-、
/":i::ハヽ、`ニ二、ノ ノ/::::}::::ヽ_ 共産主義者は神を信じない輩。奴らの粛清こそが聖戦ぞ!
, ‐"::::::!:::::'.、,` ",,,/'"/::/:::::j、::::`:‐....._
,...-'":::::::::::::ハ::::::::::`ヽ',‐'"<彡シ/::::/r、)::i''‐ 、::::`ヽ、
┌──────────────────────────────────────────────┐
│ スハルト(1921-2008) │
│ │
│インドネシア共和国二代目大統領。汚職では告発されたが、9.30事件がスルーされているのは言うまでも無い .│
│ │
└──────────────────────────────────────────────┘
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
____
/ ./ /| 9.30クーデターについてはスハルトが事前に情報をつかんでいたとか
_| ̄ ̄ ̄ ̄.| .|___
/ |____.|/ / 実は彼こそが首謀者って説もある始末。未だ「真相は箱の中」です。
 ̄ ̄~ |し |  ̄ ̄
し⌒ J
───────────────────────────────────────────────────────
かくして政情不安を収束する際の主要なスケープゴートにされたのが、在インドネシアないしインドネシア籍の漢族・・・華人である。
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/ /ィ:::::::::::::::::::::::::::|i:i, }::::::::::::::::::::≧o。}丶
ノ ´ ̄/::::::::::::::::::::::::|i:i:i:i:i i|::::::::::::::::::::::::::::::::>:。
{ /./:::::::::::::::::::::::::::::::Ⅵ .:j|::::::::::::::::::::::::::::::トヘ
乂ィ::::::::::::::::::::::::::::::::::/‘。:ゞ=彳\::::::ト、::::::::::::::゚:。} イ ヌ
 ̄} ̄´/:::::::::::::::::::::::::ノ 丶::::::::{ ,.斗ヘ\:::::::::::::゚:。 おい、毛沢東の走狗の華人ども!
{ /:::::::::::::::::::::/:/‐- .,,_ l\::::。 x====ミ::::::::::::::
} .:::::::::::::::::::::/:'"¨¨¨ヽ ゚:。: ィ升少 Ⅵ/`ヽ
. {/::/}:::::::::::〃 ィ升少 ヽ{弋ーク リ_) } よくも国を裏切り、われらの将軍を殺めて
/イ} /::::::::/ 弋ーク −…' }, /:
. ∨ィ/}:ハ −…' 、 jイ}):: くれたな・・・覚悟はできてんだろうな?
/ /、:{ ゝヽ ∪ /::::::::::
/:ゝ-- ヘ γ ⌒ ヽ ィ/j八::::::
. /:ィフ:::へ::\ ー−‐′ ィ }:ノ \
/イ/ 乂:{ > ___ イ / /
ブ ミ
プリブミ (『大地の子』を意味する。マレー系先住民)
_ ,へ
/ `ヽ. r-‐'::::::::\ ,..へ
/ ナ ', .|:::::::::::::::::::::\ _,,... :::''"´:::::::|
,' .ニ | .r|> ''"´ ̄ ̄`"'' <:::::::::::::::::!、 _
| イ | / , / ヽ;::::::::::::':,. / `ヽ
_| ッ | / 、/| | | | ', Y::::::::〉 /
'"´ `ヽ テ .! ./ /|,>-ハ /| ./|. | .|\/ | ?
バ l ン !∠__/|イ /l! \/ ァー<| / ', |::::::\ <
カ !. ノ ./ / |7 lり /l! Y 八!::::::r┘ ヽ、
ジ | ? ,.>/ /xx lり ノ| / `Y´ ` ー‐ ''´
ャ r-─ '´ / ./人 xx./レ ハ ハ
ネ |. レ'´∨ | \ l7 ̄`ヽ / / .|
l |: . . | .l > 、..,___,,.. イ ∠ | |
ノ /::: :: : .. . | l/ f⌒ヽ__,,,,メ-レ' \ ,!
? ./:::::::: ::: :: . . . / r' ( (-= 〈 ヾ /
ー ''´:::::::::::::::: :::: ::: :: . . l `ー´^~ \_ノ ヽ
:::::::::::::::::::::::::::::: ::::: :::: ::: :: .\_/::::::::o::::::::::ヽ /
華 人
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もともと財力を牛耳る少数派の華人と、政権をにぎる多数派の現地住民の確執は東南アジアで
広範にみられる現象だが、両者の融合がなかなか進まないインドネシアのそれは深刻だった。
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/メ、 :゚。 : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . :\: . : . : . : . : .\
{\____//: . :\> ..,,_____ : . : . : . : . : . : . : . : . : \: . : . : . : . 、_\__ ゴゴゴゴゴ・・・
、: . : . : . : . : . : . :ー―――…ァ=- 、: . : .、: . : . 。: . : . \: . :、: . : \
\: . : . : . : . /: . : ./ ヽ: . : ., : . :.゚ : . : . : .\: \ . : . \
-=彡/ . :/: . : ./ ..:..:..:...:..:..:.. ∨: .:, : . : ゚。: . : . : . : . :..\ー―ヽ
/: . :/: . : .| / .:..:..:..:..:..:..:..:..:. ∨、 :, : . : .。: .\: . : . : . : ー――ァ クルアーンにいわく、
-=彡:_._,: . : . /:..:.| | :..:..:..: :..:..:..: ∨\ . : . ゚. : . :.丶ー┬―… ´
. /: . : ./:...:/|/ :..:..:..:..:...:..:..:..: \: . :\: . : . : . :ー―――ァ 不信心な者と戦場で見える時は、首を打ち切れ
/: . :/}: ./ 'ト ...,,,_ ..:..:..:..:..:..:.. ___,,,.... ーrュ: \: . : . :.−… ´
. /: /:.:.:.j:.八 斗-≧ミ:、 _,.斗 ≦==ミ |/⌒:.:.:. : : : :\ 多く殺して捕虜に縄をかけ、身代金をとれ・・・
/イ:.:.:.:.:/}:.:.ハ 〈 |イr小 |イri斤} }〉 /ヽ }:.:.:. : :|`ー\
/_:_/ /:.:∧ :. 乂:zツ 乂:z:シ }: : }.:.:.:..:.|
//⌒ヽ}  ̄ ` ー‐ ´ {/ /:.:.:.:.:.:.|
--.:彳:.:.:.:/\:{
ハ /.:.:.:.:.:.:.:.ィ⌒ヽ
/⌒ヽ ‐ - ,. イヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ _____ __________ ,..--
|うァo。..,___ .. ´ |/___ リ\{\:.:.:.:.:.:.:.:ー<:.:.:.:.:.:.ヽ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.冫:.:.:.:
|/斗---} {、:::::::::…‐- `¨¨¨⌒ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ `ー
「 ̄ ̄ ̄:/---/,ノ _} イ: : : : :_`ヽ `¨¨¨¨¨¨⌒¨¨¨¨¨´
|: : : { / r<: : : : :><::::::::::}
「`ヽ___/ヽ_
ノ/ #`丶|
く/ /# / ト、 、:::uヽ
<i ,U{ ァ=、jノ jィ=x;;Uj アラー&アイヤー。共産主義者じゃなくても
、 i ヽ {. ∪ ;# ∪.!ハノ
ソ ,' i个xU r‐ァ 'ノU:| わたしらオワコンの悪寒なんですけどー…?
´ ,' |イル^/⌒Y'^V iイ
/ ,' {/::::/`¨¨ハ¨,ノjリ gkbr gkbr
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鍵となるのは宗教だった。プリブミはイスラムである。そのためもう一つの移民集団であるアラブ系とは通婚が進んで、軋轢も少ない。
だが華人は儒教・仏教・キリスト教が多く、通婚が進まない。タイやフィリピンの華人が血縁的には現地同化しているのと対照的だった。
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/〉
/´〉,、 r--┐〈//> /^ヽ、 /〉
l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/ ∧ /~7 /) 'v-ァ| </ ャー-、フ /´く//>
二コ ,| r--、 (/ /二~|/_/∠/ [二/ `ー-、__,| </
/__」 _,,,ニコ〈 〈〉 / ̄ 」
'´ (__,,,-ー'' ~~ ̄
\\ | l i 川 | l i川 | l i 川 | | l i川| l i 川 |//
三 三
/^\ ,.へ、_ 三 くたばりやがれ、共産主義者の華人ども! 三
i _ゝ、-──'- 、 L 三 三
/ , '" `ヽi // | l i 川 | l i川 | l i 川 l i川 | l i 川 | |\\
く_γ 、 ヽ,.
く,' / / _ハ ハ ハ_', ',
l ノ レィt=;!、イ レィ=!、i i え・・・?
i ヽ、 i i i ・ l l ・i lハノV / ̄ ̄ミト 。 ,, + '' " ̄ ̄
ヽ、' i l ハ ,, 'ー' 'ー',, ! |/i . / / ` =''"
.ノ ,' iヽ iヽ、. ( ̄ノ ,.イイ| l. \ ピーン! / / / / ,'
/ ハ_イレ^r/⌒iTi⌒ヽ──────────────────────────ヘ_,〈 / ,' /
/ .,' !/´:::::::,.ヘ、__ノハゝ、ノヽハ ! .\゙フヽ._〈 ケ=-''"´`ト 、
/! ゝ:::::::::〉、 /::::::ヽ /::、ノ `¨´ ` ̄ ̄´
ぐいっ!
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かくして。華人と共産主義者は無条件でイコール視されてしまい事実上、民族浄化されたのである。
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|
| ←針金
|
,,,,---''''''--,,,,
, ',−,,,,, ,,,--=''''7
/ / :.ヽ /:..:.. |
ノ ( ::::::[-]::::::::: |
( /i ノ ゝ、 l
/l l"−"l" ''''-''"
/ └ l l l ,、 从l |.\
\ ∨ヽ'ヽ/ lノ、/ヽノ /
'''-,,,,,/''::::::::::::::\__,,,--'' < ぷらーん
//l:::::::l''-,,_,,-'''l:::::::l >
. /./:.l:::::::l '''ー-''"l:::::::l ヽ_
/ /:::::l:::::::l l:::::::l \ -― ―- 、
ヽ(::::::::l_::::_l l_::::_l /:ヽ .. / \
/ ';::::: ゝ.ノ ヾ_ノ .l:::::\ ... / ' ,ニ、ヽ, ‐、\
/ ',::::::l ノ::::::/... / _/ニ/::::::`ハ:::::::\\ 絞殺なら、斬殺とちがい大量の血の始末も
ヽ_l:::::::l ,,,,,--''''::::::┘ .... l /_/::::::::::::::|lj|::|::::::、ミト 、
',:::::ヽ_ ,,,,--''''::::::::::::::::::::┘ . レ >'/::::::::::::::|:::/:T::|::::::::ヽ| ̄ せずに済む。針金で絞めるのも我ながら
',::::;,-'''-'''''''- ― ――┘. .. / イ フ::/:::::::::::∠|/:::::|:::|::::::::::|:',
|::. .:| |:::....:::| | / /::::/::::/:/'´ |:::::/|::ハ:::::::|\ いいアイディアだ。指でつかめないほど肉に
ヽ;;;丿 ヽ;;;ノ ∨ l/:/7:::イ/_. ニ、|::/ ヒ=、〉!:::|
. \/八 l/ | '´ ̄`レ , {::|:l:| 食い込むから、抵抗できなくなる・・・
r‐=‐`ート、 、 ノ ノ∨lノ
r'´ィ/ \ | ` ‐- _ イハ ウンウン !
r┼‐|l Vハ、_ / イ / __ヽ.
, -f‐'´ ||', ∨>― く ̄ ソ ヽ',
_/ノ ||、', rュ > '´ ィ< _’
丿 / {_ ハ 〈/ニ>'´ /´ ̄ |
. / /ハ /´ /__ _丿
l // ∧ イ ̄ /| |
. { / l `ー ' | | | |
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一連の虐殺での被害者は少なくとも50万人(〜200万人?)といわれるが、華人はそのうちの8割を占めている。
(ただし現実主義者のスハルトは軍人時代から華人を密貿易に活用しており、利用価値のある華人勢力は温存していた)
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金蔵が戦人の後釜なのかよw
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一連の惨劇がカンボジアのポルポトほど話題にならない一因として、加害者側が現役の官軍であり、間接的共犯者が西側という
点は見逃せない。当時のスハルトを物心両面で裏から支え武器や資金も援助していたのが米国であり、日本も一枚噛んでいる。
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|:ト、: ∧ ′ /ル} :| :.: |:.:.、
/ | ∨ゝ丶 ー ´ 什ノレ':.:. ∧:∧
/:.: ! :.:.:.:.:./:.:.≧ イ |:|:.:ハ:.:.:.:.∧:∧
,{:.: /}:.:.:.: / <ニノ マ¨アヽ:.:.:.:.:.:}:.:∧ スハルトくん♪ これが友人たる あなたの
/:.∨ | :.:.: i }_ __ У Y :.:. |、:.∧
/r<´ |:.:.:.:.| ト、 ` ´ イ |:.:.:.:.| ` ニ 、 デビューのため合衆国が用意した、ご祝儀の
/:_|`〈 ||:.:.:.:.| | >ー< / |:.:.:.:.| .// 〉
/ /∧ 〈 ||:.:.:.:.| | / .|:.:.:.:.|// ∧ 「デスノート」です。楽しく有効に使ってねw
'/´\∧.〈l|:.:.:. | .从`二ニニ/ USA. |:.:.:.:.|/ /´∧
. {/ Y | :.:. | .∧ / .|:.:.:.:.| / .∧
l | |:.:.:.:| ∧ / |:.:.:.:.|イ ∧
/ { | :.:. | -‐= 、========ュ :.:.|| ∧
/ ∧:.:. 厶斗´ 、ヽ 〉___o__l|ハノ| i:.
/ ,>/⌒ ´ ト、 〉 i} 〈 /| |:.:,
. / -‐=Y´ {´ , 一 ⌒ヽ Y_/=======' ∨ヘ 从∧
. _ イー´ i{ | _ イ ∠ニ|ーレ´ー――――――ト、∧ _r― ' ミY∧
| ∧ 乂 人. | | | \ニヾヽ ∨:!
/ ゝ _>' .}! | | 死ンDollar's List. |〉 `Y:i::| } |
. 〈. / >''" :.:.:. / 人 _|_________| l| }:: | /|l:|
∨ / :.:.:. /./:.〈 // こ二 ____ ノ.ノ:: | 〃|:.ル|
. `ー┬一 :.:.:. //:.:.:.:.:.У、__ // | | __ __ イ `ー イ 一' イ :. N:. |
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
._
|[]i.|回|
|_|_| (虐殺への)アメリカの関与のレベルは はっきりしていませんが、
.ヘri rヘ ´ー'1、riハ
`,へ l | |.| 7´ ジャーナリストを主体とする数千人におよぶ反体制 人士の名簿を、
\ l l {._/
`- ' , | インドネシア軍に「死のリスト」として渡していたのは明らかです……
|_∧_j
| |/
| | (中略)むろん日本もスハルト支持者として、自国を見つめ直してほしい……
| |ヽ
|_|/ハ
(__j_ノ' (『アクト・オブ・キリング』パンフレットの監督インタビューより概略引用)
ジョシュア・オッペンハイマー
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ちなみにお茶の間では お騒がせタレントとしてお馴染みの この方も、実は激動のインドネシア現代史の証言者だったりする。
北朝鮮とつるむかと思えば更迭されたタカ派の元自衛官を都知事選で応援するなど、いまいち定見が見えない怪人物だが・・・
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┌∧ムYヤァィ-――-<ニ=こヽ、
,.ィi/ >ニ≡三..._ \,,、Σヽ
>ヘ,,.ィ'´,ィ/ `ヽ、 .ハ `!ノ、
\/ , ./ / ,. ,. ヽ .ハ ノノjハ_,.ハ j
/ / ,' .,' .,' .l .ハ ',.ヽ i |彡ノノハ_,ィノ
l.i i .i ii i i ', .i i ',j j ノノイ |_ノ クーデター当時、あたしジャカルタのヤソオ宮殿にいたんだけどね。
ーi .ャ.ニ_‐┴┴-゙┴┴''ソ彡シソ./
`リ|||::|liハjl|::|||||斤イ{6リンノ.ソ 戦車の近づく音で目を覚ましたときは、窓を飛び降りて川に飛び込んで
j.i 〈  ̄´ ハ Y゙_シ′
(`ト、 ---‐' ,,ィリ''ヘ ) 隠れてたもんだわよ。アメリカ大使とツーツーの日本大使は頼れなか
ξ \ __ , ィ_''∠┐ '´
,.、.、 ,ィ・' ./::::::::::::::::;ィ った。あたしが預けた荷物すら、庭に投げ捨てたっていうしねえ・・・
/ ,ノ.,レ、,,ィ・"ィ‐''"´'ヾ≠7'" `ヽ、._ _....._
j´ fr´.,ィ.)、',.ヽ、.,へ _,,..゙ニ'' ‐- / .,ィミ=ュ
,k''7 | i .i.._`‐ャLニ○-._ f _,、イ _,.イ ぐ゙、、`:.、 ttp://www.webdice.jp/dice/detail/4161/
,.、 .,,ィ''゙´.ト 、、,,__ }^゙ヘ..ィ'゙| `ヾ┴ニ-‐''"´,ィ''ヘ;::::::ヾ;:::ハ
く 〉,,ィィ"´ .,、ゝ‐,ィ/ /:::::::://::::¨¨7"''^^゙:H゙~{{:::::::::ヾ;:::::::l::::リ
廴)" .f::::f;ィ゙ハ ./:::::::::{{::::::::::〃::::::::::::i:ヘ::ヾ、:::::::::!:::::::;;::<、 そうそう。事件当時のアメリカ大使ってさ、赴任する先々で
';::/::: i.,.ヘ ./__:::::!:::::::::{{::::::::::::::リ/ゝ、_゙;;;;、-‐'"::ヾ;::ヽ
.,':::::: i _Yヽ:';::::`ii:ヽ:、._!:::::::_;::ゥ'´ .f::{{::::::ヾ:::::::::i!:::リ クーデターや内乱起きるので有名だったらしいわよ?
,'::::::::: i" .', ヘ::::::::ii:::::::::::√´::::ノ ヘ::ヾ、:::::゙、:::::/シ′
,':::::::::::. !‐-! }::::::||:::::::::::l:::::::/''ンュ...__`;;--ャ-‐''"!
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│ デヴィ・スカルノ(1940〜 ) │
│ │
│インドネシア初代大統領の第三夫人。自己顕示欲が強いせいか しょっちゅう物議をかもす日本の色物タレント...│
│ │
│ 経緯は不詳ながら相当の資産を築いているらしいあたり、只者でないことは確かである。 │
│ │
└──────────────────────────────────────────────┘
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ともあれインドネシア軍部は、当時はまだ合法だった(むろん現在は非合法化されている)共産勢力を排除するため黒幕役に
フリーマン
徹しつつ、イスラム勢力およびプレマン(自由人の訛り)とよばれるヤクザ者を訓練して共産勢力にけしかけたのである。
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_ -―-
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
x≦.:.:.:.:.:,. -‐…‐-ミ.:.:.:\
/:.:.-‐- '".:.:.:.:.:.:.:.:.:: : :: `丶、_\
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:..:.:.:.: :: :: :: :: :: :: :ヽ ア ノ コ ロ
{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :: :: :: :: :: :: :} 虐殺当時のプレマンは、映画館のダフ屋で稼いでいたんだ。
ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:__.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
ソ:、:.:.:.:.:.:.:.Y´/vヘ`Y.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノ おれもメダン市のダフ屋でさ。シドニー・ポワチエの大ファンだった・・・
ー=彡\¨ニ=-∨___∨--‐‐ァ爪》
イ彡《 \: :: :: :: :: :: :___∠ 》乂i}
八从{ ≧=ァう不ゝ’=彡ル川リ それをアカどもときたら「アメリカは映画で人民を堕落させる」とか
ゞ,:{ヽ ノ{ }ハ ノイ仆"
''|、} ___,< } レ)、ー=ィ〃|《 ほざいて、商売の邪魔しやがったのさ。
| ヽゞz彡辷冬≧ノ,ノ ト、
ノ| ∧ >一`¨〃イ | \ー- _
x=水フ´ | 込 _こ__ノ / }、 }:: :: ::
/ニニハ /| ∨ 7 7 / i ヽ /: :: :: :
‐7ニニ/: ::‘ / ! ∨ / / ,′ /: :_: :-‐
/ニニ7¨ ‐-: :、_ ; ∨ / /_/: :¨: :: :: ::
ニニニ|: :: :: :: :: ::、‐-ミ. ∨/ -‐ニア: :: :: :: :: :: :: ::
ニニニ|: :: :: :: :: :: :\__`ヽ /,..''": :: :: :: :: :: :: :: :: :
アンワル・コンゴ
1,000人以上を針金で絞め殺して恐れられたが、いまは孫を愛する好々爺。
孫に、怪我させてしまった家畜の鳥に謝罪するようさとすシーンが印象深い。
,r' : : : :〃 .__ `ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
. /: : : : : :{. | | } : : : : : : : : : : : : : : : : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
i: : : : : : :ゝ |__¬ ノ: : : : : : : : : : : : : : : : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
l: : : : : : : :_:≧ェ≦==‐- : : :_ : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
ヾ> : :´ : : : : : : : : : : :______`>=,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
_,,...ュ≦: :-ー‥: :¨: : ̄ ,三――-ュ: : : ̄iミミ>ミ_:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
((≡二三三| ィニ三ヽ: :: /'≦二 ̄ ̄`: : : :ミ三,r'´¨`ヽ<:.:.:.:.:.:
` ̄¨ ―-∧<, {::乞i ': :了 {::夕フ.: : : : : :iミ∨ ,r'⌒f }彡i:.:.:.:.: おれ、あのころ華僑の娘とつきあってたんだけどさ・・・
'ミ', `¨¨´i : : : `¨¨´ .: : : : ::'ミi /て /∧::i>"´
ミi. ./..,, : : . .: : : : : :ミ|{: : : :,'ミ/ カノジョの親父の脳天、レンガでカチ割っちまったんだよネ♪
l { ) ::) .: : : : : : 'ミ|_::,,r'/∨
', ,.≧≦ミ三≧ュ.,_, : : : : : |-‐´ミュi
,.ィ彡三匕寸三ミミ彡´: .: : .: ::i : :!: : :∧
,r'i⌒Y⌒Y⌒゙Y⌒':,二二´-ー´ : : : : : : : ::ム :,': : : :∧
. /,≧=ニ}ーニ〉ー‐〉. ':, :;;;;;; ; : : : : : : : : :イ::. :/.: : : : : :゙i‐ュ
∧ ヾ , ' , ' /{(`\〉 .: : : ,. <// : :/: : : : : : : :}:.:.:〉‐
,' `¨´ ー^ ー_,ゝ、 `':,. .: : : ://///: : :/ :: : : : :/.:.:/.:./
i / ,:'¨`゛ !¨77¨´'////: :,.:' /.:.,:': ://
| / ! //.:∨/////: : >:´.:/ : ///
アディ・ズルカドリ(ヘルマンの仲間)
_,,,,,、----,―――--、_
.,,,―''"^ ,,/::::::::::::::::::::::::::::::`゙'''ー-,,
_,-::'^::::"":::::::::::"""^:::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;、 -''''''"`''-、
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,/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;/ i、
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'i、:::::::::::::::/ `i、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i, ,i
`i、,::::::::'i、 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'i ,i
'''-;;;_`−''゙::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ ,,/ キリッ!
`'''―;;;;;;_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_;;.".'=―''"^
|  ̄^"""'''''''''''"""^ ̄|
.| ,,_ _, .| / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| * "゚'` {"゚` | < 美女はぜんぶ犯す! 相手が14歳だったらタマンネ〜!
.| ,__''_ | \_______________________
| ー l
l, /
\ _,,/
`'''''――――'''`
民兵組織「パンチャシラ青年団」の指導者。安岡力也にクリソツ
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おそろいのベレー帽と炎のような赤い制服をまとうパンチャシラ青年団幹部たちの、粗野なうえに卑猥な
言動は、エルンスト・レーム大尉と突撃隊の「痛い」仲間たちを、意識的にマネているかのようですらある
────────────────────────────────────────────────
㍉ マム,イ7 リ 紗′
∴ミ )圭抄 〃 /′
寸圭|{:゛∴;.: 〃
以{ マム心、∴ハ/淤{
㍉ム )圭圭才´)圭ア
Ⅵ Ⅵ圭リ´ }ソ
リ :以Ⅳ:゛;.゛;
Ⅵ7
〃
________
ィ:.´o ̄ ̄ ̄ ̄⊂⊃ `ヽ
}ゞ、________.ィ
} ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´{
| .:.:.:.:.:.:.:.:.:|
ト . ィ
| ` ======:.´.:|
| .:.:.:.:.:.:.:.:.:|
| ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
ト . ィ
| ` ======:.´.:|
| .:.:.:.:.:.:.:.:.:|
{! ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i}
≧=- _____ -=≦
 ̄ ̄ ̄ ̄
⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ
○
о
。
: _|\,,,_
・ _/,-. \l\
:冫 { :、-z-、,,|_ 」,_ ・ ウッ……
;-、. :Z _人_) そ-、ヽz ┴-、 :
;- _ | \__L,=´ ,,>^´ `o゚((>))^丶 ヽ : 幼いころ、義理の父が殺されました。(自分はインドネシア人だが)
| >! ) ,′ / ´ | :
r┴< _ヽ__/ / { ノ´|>、_ ,ノ : 継父は華僑だった。それだけの理由で「共産主義者だ」と目をつけられ
入 i ,.- ´_/,ヽ、 \ ,ィ::|>‐r-ァ'´ :
,. -‐1 ヽ_,ノ ! / ;-、 `X≧、 `┴-'厶 ^´ 夜中に呼び出され、ドラム缶詰めの死体になって還ってきたんです・・・
` -、.| |ム ,≠‐-、Y_ ヘ、 , _,,) :
, ┴''⌒ヽ l'y_f .... -‐X.Y  ̄ ` ''i<L_
──────────────────────────────────────────
被害者側も わずかだが登場する。加害者たちへの非難にならないよう言葉をえらびつつも陰惨な
少年時代の経験を語り、犠牲者役を みずから演じたときに涙腺決壊するシーンは印象的である
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被害者側が更なる迫害をおそれて口をつぐむ中。官軍たる加害者側は「英雄」であり一見、自身の行動に屈託も無い。
オッペンハイマー監督の「再演」依頼に何の疑念もいだかず堂々と出演し、スター気取りで演出にも凝り始める。
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ノイ: : : : / ,,-==ミヽ、 ,,=='゙゙゙}: : : : : : : : : : : : : :
从 : : : f ´ `ヾゞ、 ィ'゙゙´ |: : : : : : : : : : : : : :
i|: : : : :| _,,,,,,,,,,,, ヽ:::. .::: ,,-─-,,,,、l: : : : : : : : : : : : :
l|: : : : :| ゞ=二{:::::}ニゝ <゙{::::::}ニ≫ヾ、: : : : : : : : : : : 女がレイプされちゃうシーンは、
ノ: : : : : } `二二ニ/ .:: \ヽニニ''´ ヾ : : : : : : : : :
/: : : : : :l . . .:: ::. 〟 ヾ: : : : : : : : あたしが女装して演じちゃうわね♪
/: : : : : : :|:: / `\ ヾ: : : : : : :
: : : : : : : |::: / ( r、 ,ィ、 )ヘ . . : :::::l: : : : : :
: : : : : : : |:::: / `´ `ー'´ ~ ヽ .: : ::::::|: : : : : :
: : : : : : : |: : :: .::゙ ,,─‐、__,,─、 ヽ . : : :::::゙、 : : : :
: : : : : : : :l: : : : :: -‐弋─----──-、 ...: : : : ::::} : : : :
: : : : : : : : l: : : : : / `''─---─'''´ ` . : : : : :::: ::::::} : : : :
..。*+ * 。 *。
..゜..*+。*★* 。* 。 *★*。+**∵
。.゜+゜☆゜* ∵☆*.* ..*.☆∵ ..∵☆゜+.゜・
。★。゜ ..。★.゜ * ゜.★。 .゜..★*
.. ゜*☆* ∵☆*..∵*☆∵ *..゜☆゜
+★。 。*★*゜゜ ..。★*
゜*☆* (´\r-、 --――-、 ./`/`) ☆゜∵
。★*.゜.゜(\. \! ´ ヽ // ,/) .*★*
. 。☆* (ヽ、 \ / ; / /) ゜ ☆゜*
。★ ⊂ニ i ___ ___ │ ニ⊃ 。★* 宇宙人? いいえ、幽霊です。
゜*゜ ⊂、 ( ! l;;:;:;:;V V;:;:;:;;l l.ノ ⊃ .☆゜∵
。 (/(/ ヽ., 、;:, ' 丶:;ノ /./ 、)ヽ).∵★ *。
゜*..☆(/ ヽ /./ 、)ヽ)☆゜∵
c〜 、_______ >‐―丶. _______ィ〜っ
{三゙;,> _____ _____ く;'三}
`ー‐" (/' | | 、)、)´ `ー‐"
(/'(/'| |、)、)´
| |
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マツコデラックスみたいなメタボ男が女装したり、いまなお死者の幽霊に うなされているアンワルの
心霊現象再現シーンでの幽霊の衣装が派手派手しい仮装だったり、ノリノリでふざけている。
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しかも殺戮者たちは手にかけた相手の大半が無罪であることなど、百も承知だった。
「白」か「黒」かの判定を殺人の実行部隊に告げていた新聞経営主じしんが、まともな根拠など無かったと悪びれもせず認めている。
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___
rュ,―― 、 r":::::::::::::::ヽ、
‖| / f::::::::::::::::::::::ヤ
‖ ヽ__/ !::::::::::::::::::::rイ (~)
‖ ヽ::::::::::::::::/ソ γ´⌒`ヽ そんな中、己の偉業を残そうと勇躍、主役格となったアンワルが取調べの拷問
‖ __ イ二二二ニト、_ {i:i:i:i:i:i:i:i:}
|| / /ヽ (´・ω・` ) を受ける被害者役を演じることで心境が変化するシーンは、実に生々しいです
|| ./ ! / ハ、(:::::::::::::)
||_ / | 〈_ ハ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/
__/〈 ! /\_ \ /
ヽ/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ Y ヽ__ノ /
―――| | |――──────――
| | |
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
(~)
γ´⌒`ヽ 因みにアメリカ人監督から自分たちの所業に疑問を投げかけられたさい、殺人者たちが
{i:i:i:i:i:i:i:i:}
( ´・ω・) 「インディアンを虐殺したアメリカ人乙w、大量破壊兵器が無いのにイラクを攻めフセインを
(:::O┬O
◎-ヽJ┴◎ キコキコ 処刑したアメリカ人乙w」と、まんま日本の掲示板の論法で反撥してたのはチト笑えんかった…
「『アクト・オブ・キリング』は人間であることの意味という難しい問いを投げ掛けます。
過去を持つということはどういうことか?物語を語ることを通じて我々はどんな現実を
作ろうとするのか?そして、最も重要なことは、我々は最も苦く、消化しがたい事実から
逃がれるために、物語を利用しているのではないか?という問いです」
\__________ __________________________/
| /
| /
.____________
|:::::| __ | |
|:::::| .//‐―ヽ| |
|:::::| | | ||.i. i
|:::::| ゝゝ_ノ |_____|
|:::::| 。 i
|:::::|____.|
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!::: :::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
(監督インタビューより )
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
(~)
γ´⌒`ヽ
{i:i:i:i:i:i:i:i:} とにかく色々と考えさせてくれる映画で、公開はミニシアター系とはいえ
( ´・ω・) ニュッ
):::::::::( 客入りはかなり盛況ですね。コメントもおおむね好評。映画賞も50くらい
(::::::::::::)
し─J 獲ったとか・・・ で も ね え
(~)
γ´⌒`ヽ
{i:i:i:i:i:i:i:i:} 自分が作っているスレに重なる要素を、どうしても感じてしまうだけに。
(・ω・` )
(:::::::::::::) よけい気分は複雑なのですな。
О─J
_____
||// (~) | (~) むろんカオスでアバウトな「南国ナチス」を、わが幕藩体制と同一視するのは乱暴に過ぎるが───
||/ γ´⌒`ヽ.| γ´⌒`ヽ
|| {i:i:i:i:i:i:i:i:}.| {i:i:i:i:i:i:i:i:} ク ニ カタチ
||. ( ´・ω・)| (・` ) 「国家の原型」が固められる過程で、異質性の高い国内集団を敵視し排除したという点、似通ってる。
||. (::::::::::::) | (:::::::::::::) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
|| し─J | し─J 個々の事例は悲惨な惨劇にもかかわらず それが「正義」とされる点は、特にね・・・
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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※1973年。スハルトの新体制確立と共に「共産主義者」への一連の虐殺には法的制裁が課されない旨、検事総長により確定した。
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被害者側ではなく加害者側の主張を取材する条件でインドネシア当局のOKをとりつけたオッペンハイマーは、殺人者たちが誇らしげに
殺人を再現する姿勢を、奇異に感じていたという。しかしパンフレットの監督声明から以下に概略引用するように、認識が変わったのだ。
────────────────────────────────────────────────────────
ッ='--、
l(0 ) n !``'h、
| ゙ー' | |j ! ヽ,|| | 『通常、殺人者に映画作家が近づく頃には、かれらは既に過去を断罪される
|,,,,__,,,|_ n-、_,||ノ
| r‐ュ | ||ノ_ノ_リ 立場であり、過去を否定・謝罪します。だが私が撮影した殺人者たちは今も
ヾ,--''、/_j___,ノ/リ 厂`'‐- .._
/ : : :介ーz<__」// |: : : : : : :ヽ 権力の座にあり、過去を責められることはない。だから私は最初のうち、彼ら
| : : : : ::〈 「`乂/ / 丿: : : : : : : |
| : : : : : /: | {::::} / `7: : : : : : : :│ には良心の呵責などないと思っていました。だが、それは軽率でした───』
. | : : : 〈: :│ {::::l /. :/. : : : : : : : : |
._
|[]i.|回| 『彼らは自分を正当化できる立場だが、その正当化を本当は信じていない。
|_|_| ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
.ヘri rヘ ´ー'1、riハ ゆえに自慢話はより大袈裟になり、より必死になるのです。
`,へ l | |.| 7´
\ l l {._/ 大量殺人を賞賛することはつまり、人間性の象徴。本作のパラドックスなのです』
`- ' , |
|_∧_j (傍線は引用者)
| |/
| |
| |ヽ
|_|/ハ
(__j_ノ'
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さらにパンフレットでは、オッペンハイマーの共同監督となった匿名のインドネシア人が概略、下記のような発言をしている。
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,. -─- 、
/:::::::::::::::::::::::::\ 『虐殺者を通じて、私はなぜ、汚れた体制のインドネシアが、古い政権
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::`、
l:::::::::::::::::◯::::::::::::::::::::l の装置を効率的に働かせているかを理解できました。その装置とは
l::::O::::::::::::::::::::::::::::::::::!
、::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ 全てのインドネシア人の頭の中にあるフィクション映画を永遠にループ
\::::::::::::::::::::::::::/ 丿丿ノ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ノ|. ` ー- -‐´ 再生し続けるプロジェクターです。虐殺者は映写技師であり、巧妙な
、 _,..:' |
. ヽ- ,__,,..-''" | ,.-|''iニ"_,.-' ,! ヽ- 、,_ プロパガンダ映画で国民を暴力に鈍感にさせ、現状に納得させるファン
. `、 | ,:;':' | |二-:' / ';:::::::::``''‐- 、_
ヽ |. ,r'゙,、 i-, .', ,.:'/-、r'":::::::::::,.:'"´:::::::`i タジーを作っている。我々が他の何かを想像する力を消去している』
ヽ .| ,.:'!,`ヽー' !丶i:' ./ `r:::::::,:'::::::::::::::::::::| ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ヽ、 .,..、| / ,.i‐:、_!"'、,i"i / ,:'´:::::::i:::::::::::::::::::::::|
|`; .,:'`フ .|゙ /:| ',r、 ,.i !ヽ,!.,' ./::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| (傍線は引用者)
i .';./ .∠,-' ,':::|. |、 i >'/ .i ./:::::::::::::::、!::::::::::::::::::::::|
. | ! ,:'゙ ,-!、 |::::| .|. `i,' '" ! /::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::|
'、 ` ´ r,!.|:::.! | |O | .,'::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::|
`i、 ヽi ',| | | .,'::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::|
,' !、‐--‐;':'i .i .|O |,':::::::::::::::::::::::::::::!:::::::::::::::::::::|
i::::::::`ー''"::,'::::::| | |:::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::|
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
(~)
γ´⌒`ヽ 以上、長々とご紹介いたしましたが、 本 題 は こ こ か ら で し て ・・・
{i:i:i:i:i:i:i:i:}
( ´・ω・)
ピョン (:::O┳O) >1のように自侭な想像力のおもむくまま「鎖国にあえて異議を唱えてみた」スレ作者には、この
ピョン し-||-J
⊂§⊃ 「人間の想像力を奪う仕掛けとしての『物語』」という指摘が、強く印象的だったりするわけです。
§ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
⌒ヽ〃⌒ヽ〃
:::::::::::::::::::::::::::::::: : :: :: : ::: : :
::::::::::::::::::::::: : : : :: この指摘を自スレに引き寄せると・・・
:::::::::::::::::: : : :(~)
:::::: ::: : : γ´⌒`ヽ 幕府の禁教を正当化する「物語」も禁教当時は、当然あったわけです。
::::: : : ::: {i:i:i:i:i:i:i:i:} ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
: : : : : (´・ω・`)
___ l⌒i⌒⊂)___ たとえば「排耶書」なる書籍。俵詰めされていくキリシタンの挿絵つきの「吉利支丹退治物語」
/ ⌒'⌒ /
__/_____/|| などは、まさに禁教を強行する公儀側を「正義」とする立場で民を啓蒙していたわけです・・・
_|||_____||/||
||| || ||
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
______, . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : _:_____ : : :`丶、 о
「「rァ''"´ _______________ ` : . `丶、 : : \
, : ´ |:||L_ィF.、__________ _ `` : ` : . 丶 : : \ 。
/: : :,. `ニニニ´-‐ァヽ‐-== .,____ _ ` 、 \: : ` : . 丶 *\
/ : : /: : : : : : : :/ : ハ::::::::::::::::::::::::::` : . `` \ +\: : : ` : . *\: :\
庸山: : : : : : : :/>、 : : 「 ̄ ̄ ̄\::::::::::::` : . \\ 。 \: :、⌒ヽ ヽ: : : .
i:〃 -‐―――'‐―‐┴‐┴ァ \_::::::::::::::` : . \丶.,___ \\ + ゚ ' , : : .
l圦: : : : : : :/⌒ : : : : ,. イ___xz、 /У〉〉\::::::::::::::` : . `ー一'⌒ヽ \\ ′: :
。 |: : `寸ーrく  ̄ ̄ ̄``ヾ/. :/ア⌒/ / //}\\::::::::::+::゚::` : . 。 х \\ . ' : :i
人:ト、:丶止‐ | /. : .:/ア / / /// \ヽ:::::::::::::::::::::::丶、 \\ :|
. ヽ ` ー厂`` j/. : 卍/,ア/ .::::::::/、 }: }\::::::::::::::::::::::::丶、 +。ヽ ヽ i : |
о '⌒^ァ=‐<x:::::::_厶 ' /::::::::‘__フ ,: ; \:::*:゚::::::::::::::::::\ . ', | : |
。 *, ,rf_」L. -=ニ / / ,.イ. : . : . /:/ 丶::::::::\::::::::::::::::.. * ’ ′ !| : l
≠-=ニニニニニニ{ {_,. -┬t<ニ/. : . : . :V / х i:::::::::::::|\:::::::::::::::.. i リ: ,′
/ニニニニニニニニニム マニj }ニ/、: : . : . : .〈 。 |:::::::::::::|。 ヽ::::::::::::::. |: : :/
 ̄ ‐- .,_{/⌒¨'⌒`` <二二二¨丶 /ニ7:::::\__, : . : . : . *・ |::*::::゚:::| i:::::::::::::::. ' : /
…‐- .,_ / / / , `マニニ\ \/::::::::::::.: : . : . : . : . |:::::::::::::| |:::::::::::::::i / :/
゚ 、 * ゝ( / / / / ̄`¨ -=ヽ._}:::::::::.: . : ノ::厶:::::::::.. l::::::::::::, |+゚:::::::::::| // +
ゝ -く__,人_ノ ̄アニ=- ¨ . : ‐=ニ:::::::::::::. /::::::::::/ ' ::::::::::::::l// ゚ †.
\`マニ´ニニニニニニ=- _ : : : : : : : : : : : : : : : :'‐=ニイ _ 。/:::::::::::::// _| ̄|○
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臨済宗・妙心寺聖沢院の名僧・庸山景庸(1559−1626 )は、『切支丹大名を改心させ、大名の土地に住む切支丹の首領を論破した
ため首領は逃げ去った』と伝わる(「宗統八祖伝」より)。彼の系統が禁教令に関与したのは事実だが、逸話は実証性なき「物語」だ。
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┏─────┓ . . ..::::::::::| || ./
│≡≡≡≡≡│ . . …:::::::| ||/ ||
┗─────┛ . . . .:::| || || | .
(◎) . ..:::| ||/ || .! : :
ヽ|ノ . .::| || || | : :
__(__)___(~)_______| || || | : :
γ´⌒`ヽ \|
 ̄|| ̄ ̄|| ̄ {i:i:i:i:i:i:i:i:}|| ̄||. だが そういう書物類は、現代では取り上げられる機会そのものが
==||====||=〔( ´・ω)〕=|| ほとんど無い・・・いわば『失われた物語』となっているわけです
\||__\ ̄ ̄∪ ̄∪ ̄\.
\ ||\______\ \,|| | ::: .:::
 ̄||. ||\|| :=: || ̄ \ | ::: ::::
 ̄||: || || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| \ ノ .:::: :::::
|| || ||.. \ ゙^ヽ, .:::::::
〔 ̄ ̄ ̄〕. \ `〜、
 ̄ ̄\ \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\.. \
\. ||\______\ . \
 ̄ ̄ ̄||~ ||\|| :=: || ̄. \
 ̄ ̄ ̄|| || || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| \
||. || ||
(~)
γ´⌒`ヽ 有名な「踏み絵」についても、ちょっと興味深い「物語」があります。
{i:i:i:i:i:i:i:i:}
( ´・ω・` )
(:::::::::::::)_ 切支丹がほぼ社会の表面から消え去ったあとも、踏み絵という慣例自体は継続されました。
/ し─J /|
_| ̄ ̄ ̄ ̄.| .|___ ただし切支丹という「絶対悪」がヴァーチャルな存在となることで、慣習は摘発行為ではなく当局が
/ |____.|/ /
 ̄ ̄~  ̄ ̄ 市民に提供する恒例の、ちょっとした娯楽行事へとその性格を変えてしまっているのです。
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
<長崎 丸山町にて>
|___| \人_人,_从人_人_人,_从,人/
|___| ) え い っ !! .(
|:::::::::::::::ハ .../⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ヘ
|::::::::::::::::ハ
|:::::::::::::::::ハ
|::::::::::::::::::ハ
|:::::::::::::::::::ハ
|::::::::::::::::::::ハ
|:::::::::::::::::::::ハ _ _
|::::::::::::::::::::::ハ |||| || ||
|::::::::::::::::::::::::ハ | ̄  ̄  ̄|
ハニニ/三三ニニハ  ̄|_| ̄| | ̄
ハ二ニ<三三三ハ // || || ‖
ム<>、ニV三三=ハ レ' ‖
| V二<三ニハ
|_______V二二二_》
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~~Y~Y~Y~Y~Y~Y~Y~Y~Y~Y~Y~~ ̄ ̄ ̄ ̄
∧†.∧
ξ (⌒(×ω×)つ チーン
↑
聖画像
r─'⌒`─ 、
_/´─、 : : : :' . \
/: : : : : : :\ . . . : ::} : : ヽ
/: : : : : : : r=z、?: : : : :| : : : :ヽ
ム: : : : : r'´─-、__l : : : :| ,_、: : :ヽ < 邪宗なんか、こうしてやるもんねっ♪
{ : :|\二< r≠ハ? : : :| レヽ: : ト、
∨:|l { ̄ ̄`?::::〉 { : : | ト/: : | `
?\\_ `´ | :∧|| : :/|`
? : 弋〉 __ ∨ |レハ 〈^'´`‐、_
?|\{ 丶< ノ , _, ┴7{⌒ ̄\ _{ノ`〈| /イ
,、 \‐- ` __イ/ ∫'| | \ λ`ヽ/ノ
_,_// _ノ 木、/: : ::/ | 〉-'rf/
/ ヽ_}^l r‐┼' ̄ ̄: : : : :{ /´r‐ミ ノ / /
{ ‐-、}、〉 / Ⅵ : : : : : : : : : :\_/r‐ヘ、フ/ /
\ヽ' イ ノ 〈: : : : : : _| ̄`─ュ | / /
ヽ{ | / \ { : : :r─' ̄レ'^ヽ' : |、 ' /
| | ヽ∠_ ソ: : : :/ / : : : : :| | /
| ヽ>‐'ヽ'//: : : : : : : : : : : : : : ヽ /二__,--、r'"___、 ヾト、.ヽ
ヽ } //: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ レ'"~,-,、 ! ! ' '" ̄ .ノ\ヾ:、
ヽ //: : : : : : : : : : : : : : : : : : : } ハァハァ K/ー'~^~_/ ヽミ:ー‐‐'" ヽ i
 ̄ /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ !〉ー―'"( o ⊂! ' ヽ ∪ Y」_ /
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ i ∪ ,.:::二二ニ:::.、. l 、... | こ・・・小萌太夫ちゃん。
\ ぐりぐり!./: : : : : : : : : : : : : : : : : : : } ! :r'エ┴┴'ーダ ∪ ! !l<
.i、 . ヾ=、__./ ト=. | 僕も踏んでほしいなあーっと!
ヽ 、∪ ― .ノ .,! \
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長崎丸山町の踏み絵は正月8日で、化粧し着飾った遊女たちが役人に源氏名を呼ばれると、右の素足で踏んだ。
かつて切支丹に恥辱を強いた「踏み絵」は長崎の男たちが美女を品定めする、楽しいセレモニーへと変質したのである。
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(~)
γ´⌒`ヽ
{i:i:i:i:i:i:i:i:} 然るにこれも開国期、激動の中では目立たぬことながら廃止されました。ガッカリした男性が居た
(u ´-ω-)
(:::::::::::::) であろうことは想像に難くありませんが……今や否定され、「失われた物語」になったと言えます。
し─J
━┳| マイノリティ
┳┻|(~) 一方で宣教師が残した克明かつ膨大な迫害の史料は、今でも少数派のクリスチャンには、
┻┳|⌒`ヽ
┳┻|:i:i:i:i:i:i} リアルに胸に迫る彼らの「物語」として、脈々と受け継がれているわけです・・・
┻┳|・ω・)
┳┻|::::::::)
┻┳|─J 「宗教の壁」ゆえに日本国内でマジョリティの共感や感動を呼ぶ可能性は、まず無いにしても───
┌──────────────────────────────────────────────┐
│ │
│ そういえばケネディ大使(カトリック)も、長崎の教会で踏み絵を見学して いたく興味を持ったとか。 │
│ │
└──────────────────────────────────────────────┘
,;:''""'':;,
,;: '';.., ,..,'' :, つまり、こういうことです。
,;:'';, ,; ; ; ; ''':,
,;'':.:. ; ; ; ; '';, プレマン
,'ii;:ii;:ii;:ii;;ii;:ii;:ii;:ii:;ii;;ii;:ii;;ii;;ii;;ii', 日本では「迫害者たちの勝利の物語」が既に、しかもほとんど気づかれぬまま破綻している。
,'ii;:ii;:ii;:ii;;ii;:ii;:ii;:ii:;ii;;ii;:ii;;ii;;ii;;ii', キリシタン ~~~~~~~~~~~~~~~
',ii;:ii;:ii;:ii;;ii;:ii;:ii;:ii:;ii;;ii;:ii;;ii;;ii;;ii,' しかし「犠牲者たちの受難の物語」は、未だマジョリティの公認を得ているとは言い難い。
';:.:.:.:./ \ ':
';::.:.:.:. .● ● ;' ヘ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
';:::.::.:. (__人__) ;' // /
'':;,:.:.:.:.:. . ,,:'' // /
,;:'':.:.:. ;, '':,. // VAIO /
;':: ""''':. ,// /
;::: ,; // /
':;:;:;:. """| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|:|:.:.:.:.:.:.:.:.:... | | | | |:.
|:|.:.:.:.:... | | | | |:.:..
|:|:.:... | | | | |:.:.:....
|:|.. | | |  ̄ ̄ ̄ ̄
|:|_______,| | |
|:|______ヽ| | これ間違いなく、日本人の潜在意識のトラウマでありジレンマであると>1は考えています。
==============|:| (~)――――┬ | |
※※※※※※◎ |:|´⌒`ヽ | | | ソ レ
※※※※※※※ |:|:i:i:i:i:i:i:} | | | マジョリティが信じた「物語」は破綻した。しかも破綻なくして、今の日本はないのです。
※※※※※※※ |:|・ω・`) .| | |
※※※※※※※ |:|::::::::l,)____| | | なのに我々は、それに代わる物語を持てない・または持ちにくい運命に陥った・・・
※※※※※※※ |:|ノーJ .\| |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
\
(~)
γ´⌒`ヽ
{i:i:i:i:i:i:i:i:} これはインドネシアのプレマンたちが未だ味わって
( ´・ω・)
(:::O┳::つ≡● いない、近代日本特有の苦悩なのではあるまいか?
ε´ヽJヘ⌒ヽフ ~~~~~
( ( ・ω・)
≡≡≡ ◎―◎⊃⊃
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ともあれオッペンさんの力作に敬意を表し、自分でも鬱になるこの私説を、もうちょい続けてみたく思っている。
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そうそう。当然ながら9.30事件による華人虐殺がきっかけで、中国とインドネシア間の外交関係は凍結するのだが・・・
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_,, -‐''""゙゙''‐-、
//´ `‐''''"⌒`ヾ、、
// ヾ 、
// r' ハ
i./ , .r' i
{|. i / i. | 毛沢東よ。貴様の思い通りにはさせんぞ!
'| ,,- 、,,_ '' ,´ _,,,,,,,,_ ,j |
rヽ.'"^rtiijッ、l -ィ'"tiij‐x. ゙ i´r''ヽ
ヽ ! ヽ-' ,r / 、 ` 、__ノ j .| ノ
゙!. " ' ` / j r"
ヽ . /_、__,,,,xヽ, r'. j-!
,rヾ 、 {´,r‐‐-- 、ヽ r'' / .j 、-、
/:|:ハヾ、`´ー‐--. `´ノ /./: : }::::ヽ
,ノ:::::::|: :ヾ! ` ー'~`ー''"./'"ノノ: /:::::;;`::‐..、
,, ‐":::::::::::|: : : ヽ、,、_ __,ノフ",,彡彡: /::::::/ヽ、::::::::`ヽ、
,, ‐'"::::::::::::::::::::ハ: : : : : `ヽ,,,="、、く彡彡 /:::::://=、))irヾ、、:::::::`ヽ、
/::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ: : : : : : / ハ ("ノ=彡 /:::::://!::::_ノノ::ヾ、、`ヾ、、:::ヽ
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
Lニ¬ 「」「」 _「 L_
/∠.._ __ L_ 」, -‐-、 /7
L -─-、ヽヽ\ ,ヘ从人从,M,、 | ''´, '⌒) } / /
「│ } .} V ,vレ'::::::::::::::::::::::::::::::^1ィ / r' / / /_/
L_フ ∠ノ ,イ:::: :::.. ::: ..:::: ::イ レ1_」 ∠/ ∠ゝ
N :/⌒ヾ、::.. :: ..::/⌒ヽ: レi Lニ.ヽ
. i :::l__‐-、` ー--‐'' , -‐ _i_ :1 <ノ
l :::l `ヽ.\.ヾ、.___,/ / '"´!:: 1
_,..-‐| ::i ー- 、\:、 ,.:'/, -ー |:: |‐- 、.
_,.. ‐''´ _| ::{.:::ヽ. \\,, ,v// /´:: }: ! `'‐、 それはこっちの台詞だ、米帝の傀儡めが!
,.. ‐'''´i⌒! !.ヾ:ヽ._。_ゝ_lll!_∠。_,ノ〃 :|:i⌒!`''‐、
‐''´ | F|:| `ミ≡vシ!│ミ≡彡'u, |:!,f; | \
. ト、_l:!ト、\U , |.│ 、v / ,イ|!_ジl
リ ::| L|ヽ.`ー'ヽ.| | / ー' ,.ィ_」:|: :|│
ミミノ ::l ヽト」`ーr-ゝ-'ー┬ 1_」/ l:: |彡
ミミミイ :! ヽ「`i┴r:┼‐i┴r'/j i:: |〃彡
ミミミミ!イ :::ヽ.~U` ー┴┴┴‐'´J/: :l〃〃彡
ミミミミミミ:ノリ:: :l`''‐:、.~ ー一 , ‐'´:l:: :イ〃〃彡
ミミミミミミミミミl::: :::ト、:::::::`::ー::'::´::::::;イ:: :::リ〃〃彡彡
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ヒ ュ ー マ ニ ズ ム カード
何だかんだで両国の手打ちの際、外交懸案にはならなかった。人道的価値観が冷笑的に利用される手札である点、北京は露骨だ。
この辺りもカンボジアとの事情の相違だろう。ちなみに私的な議論の俎上に上げても、なぜか日本非難に走る中国人がいるとか…
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∧∧
/ 中\: 人_人,_从人_人_人,_从,人从
( `ハ´)○ ) 許さないアル! 日本鬼子(
○'\ ´__ ̄) . ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
/ / (_∧ ∧
(__)⊂( ´Д`)つ < え? 俺がイの一番で矛先なの?
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
| / ヽ \ _ ,/ `ー;
| イ´ , ‐>-、_/  ̄`i / i
| _,‐′ `ー- - ´メ_ 〈
| / ー 、_ン
| / ヽ,
| // 、 l
..:. | .:. .:::. // { , i
.::::. | .::::. .:::::::. /.! ィ^ヽ. l ,V \ !
::::::.:|.:::::::::. .::.::::::::::.. | !//! \ |\!_,ェェ、\ |
..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. /| j !{ ィ〒、 ヽノ:::::/ x−、`、 \ | / ',
::::::::::::'´ ̄ ̄`_ヽ、::..::::::.. yヽ ヽ |{ i::::.} ::::::::::::: i::::::::::} ゝ ! / /リ ',
..:::::/ "´ ̄ ̄`ヾ:、:::::: \`l ゝ::ノ ::::::::::::: ゝ:::ノ //ノ リ i, バカジャネーノ
.:::::/ ,' / , `ゝ:: j{ :::::, :::::::::::::::::::::::::: / /_.ノ |
:::/:, .i ,' /ノメ-ノ ィ }:: iヽ. -─┐ //~ j
:::{:イ: .:| |イ┬-ミ::::´ソ7- |:: ,/ ', > 、 ` ー' .ィ´∨ !
:::ゝ:.:.:.lハ!::::::`ー'::::::て!ノリ:: / ヽ > r イ-‐一{、 i
::::ヽ:.:.:.:\. __ ハ:::: / ,ーメヽィーiン^ヽ, _入_ ,'
:::::/⌒ヾ_、`ニ¬i´レヾ::: ,' / 〉 (_;j 〈. ~\ 〈
:::/___ ,ニ-‐┴-、:::::_nっ / `-´ノ川`ー´ , ー-ヘ j
:::厶_,_, ̄,_/:.... X E)::: >、 //、 | i /::::::::::j′ ,′
:::| ヾ_,ノー-、,,__..._,r、 y´::: j\__ノレ′-り、_ /:::::::::::::::i i
:::トー=ゝ、.___`´ 〉 ノ::: /:::::::::::::::::::::::::::::::〈 ̄:.:.:::::_::::ヘ i ,'
:::}ト.、 l ..:::/:. `ー' ´|::: /:::::::::::::::::::::::::::::::::::∨:__ィ´:::::~~:::〉i!レ´
:::| :l:::::/::::.. |::: / ̄`ー 、::::::::::::::::::::::::::`ヽ‐-::::::_/
:::| :|:::::/::::::::.... __|:::-一  ̄`ー、_  ̄`ーx_`(Y´ ̄ ̄フ
:::`メ__,「  ̄  ̄  ̄  ̄`ー- 、.,___ )レ' ̄ ̄⌒ヽ、
/ `‐- 、 _,. ,.ィ'´  ̄_人_ /|
日経ビジネスオンライン
「インドネシアの華人虐殺930事件:『アクト・オブ・キリング』が語るもの」
h
ttp://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20140415/262868/
蛇足かもですが日本では映画公開と同じころ、「経済大国インドネシア」
(~) という書籍が2012年度アジア太平洋大賞と国際開発研究大来賞のダブル
γ´⌒`ヽ
セッセ {i:i:i:i:i:i:i:i:} っ 受賞の快挙を なしとげている点、申し添えておくとしまょう。
( ´・ω・) っ セッセ
_ と::::::::::つ□__ __ ガタン __ ゴトン
./ /|_ / ./|_ / ./|_ / /|___
|二二|/ |二二|/ |二二|/ |二二|///
○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄◎/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「経済大国インドネシア・21世紀の成長条件」(中公新書刊・佐藤百合著)
h
ttp://www.chuko.co.jp/shinsho/2011/12/102143.html
{::∨::{ {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ 西暦2000年、ワヒド大統領は華人規制を撤廃したよ!
:::::::::.\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/___, ア ガ マ
{ \::::::::.\:::::::::::::::::::.:/^´ \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::<´, 儒教も今では公認宗教の一つ。非公式な華人コードも
\__ ノ.::::::::::::::::::::/`^´ 尼 }}`ヽ::::::::::::::::::::::::::::::/ イ ム レ ッ ク
\_}:::::::::::::::::::::::::::/ . 7⌒ `、::::::::::::::::::::::::::::::.........., 廃止して、いまや中国正月は国民の祝日だ。商店街では
',::::::::::::::::::::::::::::::{ ´ ___ `、::::::::::::::::::::::::::::::/
八:::::::::::::::::::::∧:. __ 〃 ^⌒ ヾ }/⌒ヽ::::::、-‐ 赤い提灯が飾られ獅子舞踊りが見物できる。華字紙が
\::::::::::::::::{ \/ _) ハ / ヽ. }::::::::.
ー'.::::/|:::::::. ` 抖=ミ 乂__ソ 〉} ノ,/::::{ヽ{ 発行されTVニュースの中国語時間帯もできている・・・
`^´ |::::::::::. 〃 h ハ /:::::::.ゝ-ミ
八:::ト、:::::.. {{ 乂_ン 、 .::::::::::::::::::::ノ::\
\ \::.\  ̄ ̄} /}:/::::≧=- 乂:::::〉....‐-... ..:::‐-
',:ト. ヽ V´ , イ ./}::/::.\ `¨^ヽ::::::ノ`ー‐
ノ `个 __/ / :}:′`⌒ インドネシアは世俗主義を標榜するイスラム国として、
r‐― ≧=- -r \ , へ ___
|: : : : : : : : :斗-‐} ァ′:/: : : : : : . 多様性を尊重する本来の寛容な精神を取り戻した!
/|: : : : : : / /: : : : : : : : : : : : :\
/ |: : : :./ \ _,. -‐ /: : : : : : : : : : : : :/⌒}
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
/◆、
/◆◆◆、 むろん同書でもインドネシア政治の半端ない腐敗ぶりは、具体例を挙げて重視されていますが・・・
/ `◆◆◆
(~) `◆'
γ´⌒`ヽ 豊富な統計資料と綿密な調査で同国の可能性を裏付けた「経済大国インドネシア」は映画「アクト」
{i:i:i:i:i:i:i:i:}
( ´・ω・) とは異なる視点とインドネシアへの「愛」がある。欧米マス・メディアの分析とも歩調が合っている。
(:::::::::::::)
し─J
───────────────────────────────────────────────────────
事実、英誌「エコノミスト」もインドネシアを「黄金のチャンス」と特集し、米誌「タイムス」も「活気ある民主主義に変化したムスリム世界」
と絶賛している。だが「華僑の商店主から みかじめ料をカツ上げし、右派政治家の集会に献ずる」実相も、知って損はない希ガス…
───────────────────────────────────────────────────────
(~)
γ´⌒`ヽ
{i:i:i:i:i:i:i:i:} そーいやポスコの製鉄所って どうなってんでしょうね? 続報少ないけど。
[il=li] (ω・` )
)=(_ (:::::::∪) 個人的にはクラカタウという命名が、ちょっと不吉な響きに感じてます…
(-==-) し─J
`ー‐''
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
>┴< ⊂⊃
-( ゚∀゚.)- ⊂⊃
>┬<
==|======∀(~)∀====∀==∀======∀=======|= ともあれ。国家の成り立ちに「物語」は欠かせません。
. Yl γ´⌒`ヽ (:::::::::::::) 人 Y
. ||l . {i:i:i:i:i:i:i:i:} : 。 γノノ人ゝ .||
. ||l . °: : 。 ( ´・ω・) .|| それは統計的な数値には換算しにくく、主観が混じり易い曖昧な要素です。
. ||l . °: ( ) .||
. || 。 。 し─J .|| にもかかわらずどんな「物語」を選ぶかが、国運を定める決定的要素となって
. || °: .||
. || °: .|| しまう・・・「アクト・オブ・キリング」は、>1にそれを教えてくれた気がします。
─────────────────────────────────────
なんだか、また何気にダラダラしてきたようである。今回のコーヒーブレイクはここまで。
─────────────────────────────────────
.ヒ!
.ト|
r-、 _ .[ミ]、
_,....ヽy´_」 ./, '⌒ヽ、
, ´ ´ヽ ト!、 .ヒ
っ i ノ,イノハノ)〈 ヽ,_ー 'ノ
, "´ ̄`ヽ っ ルハ ゚ ヮ゚ノ〉 ?  ̄
二 三 i ノレノλリ〉 ,ヘ〈_kつ!'(つ
|从i;゚ Д゚リi ラメエェェ! ゝく/__i _i,ゝ
二 三 〈 (つYi(つ く/-i'_ィ,ァ"´
,く,/_,_,_r ;ゝ / ̄| ̄ ̄|
.。; .!,ン'´ '-´ / | |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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┗━┻━┛┗━━┻━━┛┗━━┻━┻┻━┛┗━┻┻┻━┻━┻┻━━┻━┻┛┗┛┗┛┗┛
というわけで、今月中には本編も投下します。よろしくです。
よく分からないけど、これだけボロクソに言われても
流されずに自分の作品を投下できる精神力はすごいですね
いや、煽りとかでは無しに
日本人がトラウマってるって……どこが?
そういう個人がいることは否定しないけどさ
>>361
>なのに我々は、それに代わる物語を持てない・または持ちにくい運命に陥った・・・
……本気で何いってんのこの人…
乙
おつかれ〜面白かったよ
キリスト教については、トラウマ云々よりまったく興味が湧かないっていうのが正しいような気がする。
申し訳ないが、禁教の実感が無い身としては、こうした掘り下げがないと全く理解できないのですよ。
またごっついのを題材に選んだものだw
またタイムリーに上映されてるね「アクト・オブ・キリング」
ショッキングな制作体制と重い題材で話題をさらってる映画でデヴィ夫人が報道しないと怒ってる
と映画評論家が怒ってる(まぁ平手打ち事件の裏側の事情は分かったが)
でも20世紀は戦争と虐殺の世紀と呼ばれるように何処彼処に虐殺は行なわれてる訳で
題材には困らないなw寧ろ気になったのは其れに託けての日本批判だな
別に批判するなとは言わないが当時の日本人が知らなかったとは言わせない
無論事件を知った当時の日本人が無関心だったのは否定しないが・・・
駄目だ何をかいても>>1 の批判にしかならないw
乙
前にも書いた気がするが
戦前の日本の歴史教科書では
「徳川幕府の禁教政策は正しかったが
鎖国で世界の潮流に遅れたのは良くなかった」という感じ
つまり終戦直前まで「徳川幕府の禁教は正しかった」というのが
日本政府の立場であり、
別に禁教当時だけの話ではないよ
今の「徳川幕府の禁教は間違っていた」という価値観が流布したのは、
キリスト教徒に占領された途端に唐突に起きたことなんだ
おっしゃるとおりジレンマだと思うよ
江戸時代再評価はここ20数年からの流れだが?
江戸時代暗黒史観は昭和後期には言われ続けてきた
白戸三平の漫画とか大真面目に語られていた
黒澤の映画もそういう歴史観で作られている
江戸時代を高評価ってのは、ほんと最近のことだよね。
現代が行き詰って、でも日本が現状よろしくないってのを認めたくなくて
あまり知られてない時代を理想化して持ち上げてるだけだと思う
たとえば今言われてる「江戸しぐさ」なんてのはデタラメもいいところだし
(一例をあげると、日本人が時間厳守しはじめるのは明治以降というか、それまで時計が街中にもなかった)
警官に相当する人が今に比べてものすごく少なかったってのも、犯罪がなかったのじゃなく
民間から人を雇ってて、雇ってる分を数に入れてないだけだし
リサイクル都市だっていっても、貧しくて新品買えなかっただけだし
今高評価されてる江戸時代って、たいてい創作や幻想の江戸時代で、リアル江戸時代じゃないんだよね
白戸三平を代表とする江戸時代描写は
当時まだ歴史学の主流であった唯物史観(マルクス主義史観)を土台としている
唯物史観においては(特に日本で強調されたのは)封建的な領主や特権層などの
権力や現体制への反抗・抵抗・階級闘争が殊更に強調された
それは唯物史観の規定するところの
原始共産制→古代奴隷制→中世封建制→近代資本主義体制→共産体制
という経済の発展段階説を日本でも適用できるものとする為だった
それにより日本でも社会主義革命が起きる・起こせるという
戦後日本で長らく支持された左翼勢力の理論武装であったのである
この文脈では封建制と見なされた江戸時代は圧制の時代でなければならない
そしてそれに敢然と立ち向かった”殉教者”が必要だった
戦後になってキリシタン弾圧・禁教政策が江戸時代の汚点・象徴として
社会的に認知されるようになったのはこういうわけである
しかし既に戦前から社会主義思想や唯物史観は日本に入ってきており
理論的な基礎は構築されていたと言っていい
当然政府はこれを取り締まり、政府は政府としての見解を持っていたわけである
故に、>>376 と>>377 は互いに矛盾しないのである
ちなみに日本の歴史学における唯物史観は1970年代頃から衰え始め
80年代には明らかに行き詰まり、ソ連崩壊によって終止符を打たれた、とされる
それが為に江戸時代の再評価はここ2〜30年のことと言われるが
あくまでそれは主流ないし注目を集めるまでになったのが、と但し書きを付けなければならない
社会的要請・需要に応えるものではなかったという面を忘れてはならない
ついでに言うと、今の歴史学もまた”物語”を失っている
唯物史観はとても極端でかつイデオロギーと不可分であった
それ故に歴史を演繹的に分析・定義し現実の政治に適用し運用し利用したのである
だからこそ歴史学は重要視され必要とされたのだ
その唯物史観亡き今の歴史学会にはその代わりとなる大きな”物語”が無いのである
人によってはこの状態を指して”無味乾燥”とも言う
”無味乾燥”の是非は置いておくとして(個人的には呪縛から解放されて何よりだが)
歴史学者の飯の種が減ったのは事実であり、「江戸しぐさ」なんてキワモノが出る始末である
>>378
江戸しぐさ・・・調べてみれば胡散臭いなw提唱者がNPO法人を営んでいる事も怪しさ爆発だしなw
警官が少ないとかリサイクル都市だとかは歴史の本に載ってたからと言って穿った見方をしなくていい
どうせ欧米の文明に対する反論で出てきた物だから
>>379
「大きな物語」論は80年代に提起されたものニューアカデミズムの言葉だ
それ以前には存在しなかったし、歴史を語る上では不要の概念だ
それを語る奴は大概胡散臭い自称歴史研究家だ
>>380 「大きな物語論」
仰るとおりで、すいません、話にしやすく口が滑りました
とりあえず主張したかったのは、世間に迎合する人の本ほど
書店で見かけるという(それも割合はほとんど)嘆かわしさと
それと同時に消費者=国民と”まとも”な学者との乖離具合です
昔からトンデモはいくらでもあったろうと言われればそれまでですが
乙
しかし、迫害された切支丹はともかく、キリスト教徒自体が
世界規模で視れば、迫害し、虐殺する側の圧倒的マジョリティーだったわけだしなあ…。
つーか、そもそもマイノリティ…社会的弱者の概念が
キリスト教国家が、マイノリティーとして圧迫し過ぎた結果
黒人達の公民権運動として生まれたものだからなあ…。
切支丹こそマジョリティだったかもしれないが、キリスト教国家自体は
当時最大のマイノリティーだったわけだし。
まあ、どうしても切支丹限定の虐殺に話しを収めて、残虐性をアピールする事で
一定の説得力を獲得しようって方法論だろうけどw
あ、失敬。
ここ逆ね。
切支丹こそマイノリティーだったかもしれないが、キリスト教国家自体は
当時最大のマジョリティだったわけだし。
まあ、間に挟まれちゃった切支丹こそ被害者だろうけど
一番悪いのは、軍事計画なんか立てて、幕府を刺激しちゃった
宣教師指導者だよねえ…。
もう一つ言うと、当時の欧米でも一国一教制がデフォで、人文学が発達してない以上
虐殺・迫害のみが宗教的問題の解決方法だったと思うが。
そして、そういった状況が打破されるのは、だいたい日本の開国と同じような時期で
幕府やら王朝やらが綻びて、民間の力が発展して、人文学の進歩に応えられるようになってから。
切支丹の迫害に無関心というよりは、例えば戦国乱世で人が大勢死ぬのは
歴史の流れで、酷い話しだけど仕方がないなー的な話しだけじゃね?
まあ、迫害者たちの物語は破たんした…というが、
当時としては、妥当だった面もあったんじゃないかな。
なにしろ、宣教師側の書簡にも、切支丹大名および信徒の放棄を
計画してたのは明らかだし。
代わる物語というか、禁教じたいには国内統治の正統性が云々…なんて
内部団結の意味合いなんて皆無じゃね?
宗教問題を封殺するだけのモノで、禁教政策に国家統一イデオロギーなんて
誰も求めてないと思うが。
日本人の大きな物語って、神主のトップが形式的な任命権を持つ…程度で終わりじゃね?
持ちえなかったのに、どこも分裂してないしな。
中国やらイギリスやらは、独立騒ぎがいまだに起きてるがw
まあこのスレの論法だと
「ヨーロッパにもあったが日本ほど酷くはなかった」
で済ませるんじゃね
踏み絵でのAAの選び方で長崎の人が怒るかと思ったが読んでる奴がいなかったか・・・
後映画の件なんだが白人が東南アジアに向ける視線は複雑だ
彼らは自分達が歴史的にやった虐殺や奴隷売買を直視できなくて第三世界や日本等から歴史の汚点を穿り返してるようにしか見えない
20世紀前半にハリウッドで西部劇が流行ったようにアレこそ「物語」の創出じゃないのか?
中国人はもっと複雑だ彼らこそ戦争中に白人に加担してる
それを他の有色人種に糾弾されないように
日本を悪役にしないと平静が保てなくなってる、それが古今の実相なんだろう
まあ、上でも誰かが言ってたけど『大いなる物語』自体が
1980年代に一時期、日本で流行ったニューアカの言葉だからなあ。
アンチキリストが近代日本の重要要件だった…なんて、キリスト教及び
それに肩入れする人間たちの自意識過剰じゃない。
例えば、明治天皇って、ロシアのニコライ神父が亡くなった時に、ちゃんと弔問の使者を出して
弔意を示してるよ。
逆に、キリスト教徒が異教徒の司祭に、そこまで礼を尽くしたとか聞いた事がない。
『大いなる物語の終焉』自体は、1980年代のマルクス主義の決壊によって
当時のシラけた日本の様子を、それっぽく語っただけのモノだと思うけどね。
そっから、なんか個人的な独自の「小さな物語」が始まるとか
それっぽい事言ってたけど、欧米とか東アジアなんかで、
また一部とはいえ、それなりに右傾化とか左傾化で、ウロウロしてるのを見ると
当時の世相にちょっと受けだけのシロモノで、すぐに後退しちゃったのも分かる気がする。
戦後にキリスト教会が差別された、弾圧されたのプロパガンダを盛んにする様に
なったのは、教会の大半が南北朝鮮系の影響下に置かれたからじゃないのか
童話関係がやたらと戦闘的になったのも、戦後済州島の大虐殺から畜産屠殺皮革
加工業従事者が大量に逃げ込んできてからだった。
元とか清とかってチベット仏教やムスリムを保護してたし別に問題もなかったろ
宗教アパルトヘイトやるまでもなく信者の居住地が離れてたってほどでもないし
宗教対立が生じるなら、それこそ公儀として宗教行政ちゃんとやりゃいいんじゃね?って風に思うんだよ
宗論対決の裁定者として公正に仕事してりゃそんなに問題にならんだろ?と。
>>391
元は兎も角、清代にやたら攻撃的な社会運動を繰り広げたには無視するのか?
チベット仏教は西蔵地域イスラムは西方異民族棲み分けが成されていたし漢民族は
あまり興味が無かったようで管理は緩やかだった
そもそもちゃんとした宗教行政などなされた国家は存在しない
江戸幕府の公議自体が、統一国家の唯一の行政機関じゃないからなあ。
地方領主の寄合所の、一応のまとめ役に過ぎないもので。
だから、他の地方政権が外国と個別取引する危険性を潰しておく必要性があった。
幕末は、それで装備の面で薩長に負けちゃったわけだし。
まあ、行政が近代レベルで公正&人道的に宗教問題を解決しろよ、
なんて、宗教問題が過熱した時代で、当時の日本だけに厳しく求めるなんて無茶な話しだと思うが。
後、もう一つ致命的だったのが、当時のキリスト教側に、棲み分けると思想自体がなく
他の宗教を異教異端とみなして、廃絶しようとしていた事だなあ。
しかも、それを宗教組織ぐるみ・国家ぐるみで行っていた。
その点を無視して、一方的に排除した側のみが攻撃に走っていた…と決めつけるのは
公正さを欠くと思うんだよな。
殉教者の犠牲やら、近代的思想を盾にしてさ。
>>392
さすがに辮髪強制は宗教となんの関係も無いだろw
意味不明なデタラメこきすぎ
現実に日本では宗教間論争を公儀の権威下で行なわせてそれなりに公正に裁いている
それを続ければよかっただけ
続けられなかった根拠があるなら別だが
>>393
公儀の弱さを強調してるけどさ、それは徹底したキリシタン弾圧という歴史的事実と思い切り矛盾してるだろ
>だから、他の地方政権が外国と個別取引する危険性を潰しておく必要性があった。
>幕末は、それで装備の面で薩長に負けちゃったわけだし。
それは禁教鎖国が結局破綻せざるを得ないという根拠であって、禁教鎖国を正当化する根拠になりえない
現に>>1 はその文脈でそのエピソードを紹介してるだろう
読んでないのか読解力がないのか知らんけど、後出しジャンケンで負けてるようなヘンなツッコミが多すぎるね
>>395
安価先間違ってないか?
辮髪強制とか訳分からん
もしかしたら>392で主語が抜け落ちたかも知れん
清代でキリスト教徒がと付けるべきだった
>>396
だから後出しジャンケンも何も>>1 がやってる
歴史的に体制の弱さと弾圧は正比例している
人を罵倒する前に根拠を示してくれ
(例 現実に日本では宗教間論争を公儀の権威下で行なわせてそれなりに公正に裁いている)
>>394
すぐに当時の西欧を持ち出すのは極端だろ
一神教を国教にしちゃってて他宗教への寛容を欠いている点がまず異なるし、
地方諸侯を日本の藩主と比定するとしても、教皇、周辺国にあたる存在がない。
西欧の王権はこれらの連中と政治的利害対立を乗り切っていかなければならなかったし
そこに宗派間対立がしばしば大義名分としてからまってきたわけだろ
ちょっと下手うったら周辺からよってたかってフルボッコになり得る立場
地球の裏側の海に浮かんだ日本の武家政権より圧倒的に不利で自由がないじゃん
読んでないのかもしれんが、現に宗教間論争をちゃんと管理できた例があるよ>>136 あたり
それこそ日本が西欧みたいな苛烈な弾圧なしで宗教間対立をコントロールできたかもしれない可能性を示唆してるだろ
>>397
誤解してたスマン
"やたら攻撃的"とかいうから生き死ににかかわる話かと短絡した
具体的に教えてほしい
典礼論争みたいなしょうもない話じゃないだろうな
>歴史的に体制の弱さと弾圧は正比例している
体制の弱さと弾圧の「激しさ」が正比例ってことか?
普通に考えればそんなアホな歴史法則はありえんけどな
現にキリシタン弾圧を見ても徳川幕府が信長の政権より弱いことになるw
>>136 あたりのエピで不満ならどーすりゃいーの?w
弾圧政策に振り切ったあとの時代に公正な宗論が成り立つわけがないのはわかるだろ?
それ以前の例から「別の道もあったんじゃない?」って話をしてることぐらい理解してほしいね
そうそう。
>>1 氏もそうなんだけど、日本で少々の討論があった=世界各国、公正な討論で宗教解決…とか
極論すぎだろw
じゃあ、何で植民地でキリスト教以外の宗教が根絶されちゃったのかとか
新大陸なんかに、宗教対立で押し出された人間が国家を建てなきゃならなかったとか
もっと大きな視点から、当時解決できなかった痕跡を見て取れるじゃない。
寧ろ>>1 氏が示す、ごく一部の例から、近代レベルで宗教解決できたなんてのを
真に受けるなんて、読み込んでるんじゃなくて、何も考えてないだけじゃないの。
読んでも、そりゃどこも大局的に解決できてない問題を、日本に近代レベルで求めるなんて
無茶だなあ、としか。
そもそも、来てる宣教師たちの祖国じゃ、サイアクの異端審問をやらかして、その延長戦上に
日本の布教活動があるわけでしょ、再征服活動…レコンキスタで。
あと、別に禁教鎖国を正統なんかしてないけどなあ。
ただ、当時の人類の知見だの意識レベルでは、基本的に対立しあう宗教が長期間
虐殺とかなしに共生しあうのは、かなりの至難だった…という歴史的事実を言ってるわけで。
徹底したキリシタン弾圧ができる=基盤が強い、とかも短絡的じゃない。
弾圧が起こる場合、基盤が著しく弱いか強いかのどちらかのケースがあるし、
あるいは反乱や内乱の結果、憎悪が累積した結果…とか色々なケースが考えられる。
清の海禁政策や、イベリア半島の異端審問など、動乱期の後の立ち上がったばかりの
新政権が、思想統一にやっきになるのは、これまたよくある事では。
そもそも正統化しようとしてるのは、そういった統治の必要悪を無視して
欧州は、現代思想を生み出したからいいんだ、とか
無茶なイメージ操作してる>>1 氏の方では。
可哀そうなキリシタンに同情するあまり、日本だけ特別悪玉論になってないかなあ…と。
ついでに言うと、そもそも>>1 氏も、宣教師も仏教側を『論破』することを
『討論』と名付けてるだけで、そこに一片の共生の思想も姿勢もないからねw
彼らの討論は、理解しあうためじゃなくて、異教の根絶のためだから、
苛烈な弾圧なしに宗教対立をコントロールする可能性とかw
討論に勝った(自己判定)!だから寺壊せ!…ですから。
>>400
近代レベルがどうこうとか君しか言ってないやん
「近代レベル」でこのスレ検索してみ?
誰もそこまで要求してないよバカバカしいw
一生懸命曲解してトンチンカンなイチャモンつけるって不毛だろ
西欧国家の凶暴なエピソードも無理筋な議論だって
17世紀当時の日本は到底弱いとは言いがたい戦力があったし
鎖国という自縄自縛に走った結果の幕末の方が、むしろ危険性は高かったってのは
別に特殊な議論じゃないだろ
むしろ世界史の常識の範疇じゃん
これすら否定するならマジで教養の問題だわ
江戸時代初期の人間に、幕末がどうこう言うのは、それこそ後出しジャンケンではw
鎖国や海禁政策の眼目は、戦力がどーのこーのじゃなくて、巨利を得るチャンスのある
貿易の窓口の問題だよw
近代性とか近代思想面に繋がるとかは、このスレの主旨だったと思うが。
そもそも、欧州の人口大激減の宗教戦争も、最終的にそこに繋がったから意義があった、
それに比べて日本は…って話しだったでしょ。
要求してないんなら、日本の当時の宗教間やら道徳レベルで対処しても構わんね、お終い…
じゃないのかw
鎖国令が一方的に害悪でしかなかった…とかが世界史の常識論なんて、
戦後の日本の一部偏った学者先生たちの論だよ。
少なくとも、幕末の頃から外国でも一定面の評価する学者もいたし、研究が進んだ今では
肯定論、否定論、色々な考察がされて評価は分かれてると思うが。
君の言う教養って、ホントに一般教養?
一部の思想や宗教界での常識…と思ってるだけのものじゃないのかなあ。
>>402
宗論の当事者の一方に「共生の思想」と「姿勢」を求めるのもなぁ・・・
えらい「近代レベル」の要求だよ
仏教側だって十分攻撃的だったわけだしさ
普通に公儀がちょっと仏教側に寄った裁定を下してもいいし
その仏教側寄りのさじ加減レベルで裁定しても全然OKやん?
それでコントロールできるだろ
弾圧は意味不明で正当化できないってだけだし
>>405
>鎖国令が一方的に害悪でしかなかった…とかが世界史の常識論なんて、
俺そんなコト言ったっけ?w
デメリットが確実にあったって話をしただけじゃん
論争は一生懸命頑張るけど説得的な議論ができない典型みたいな人だね
じゃあ、どっちも「共生」の姿勢がないから、.>>136 で示した「討論」での解決も無意味って
話しになる。
だから「近代レベル」の話し合いに寄る穏当な解決は意味じゃないって話しだが…。
なんか間違ってたかな?
弾圧は、そういった宗教に対する諸宗派の無理解…当時の限界の結果という話しだろ。
全然意味不明じゃないし、正当化できない気分は、現代人の宗教観の感覚だろう。
コントロールできるだろ、とか言ってるけど、コントロールする苦労と
統制する苦労を比べた結果、統制する方が楽で安全と考えた結果じゃないの。
イギリスやフランスやスペインの王様みたいにさ。
君の言ってるのは、キリシタンが可哀そうだから現代的な宗教感からくる
公正に対処して欲しい…という個人的な希望論じゃないのかい。
>>407
それは、すみませんでした。
素直に謝ります。
君が鎖国について、肯定論、否定論と共にあるとか知らなくて
鎖国を一方的に断罪しているんじゃなくて安心したよ。
デメリットもあったし、当時の人類の限界もあったし、公議の都合もあったよね。
現代的な自由思想や人道的に…とか、技術の遅れを招いたとか
後出しジャンケンで、江戸時代初期の侍を裁いても、現代人の自己満足でしかない。
>>408
まーた激烈にトンチンカンな事言い出したよ
そもそも宗論は「話し合いに寄る穏当な解決」を目的にしてないだろ
双方相手を打ち負かそうとするものだし、していいの
その上でちゃんと行政権に裏打ちされた裁定者が裁定を下す
で、その裁定者に「近代レベルの公正さ」なんて要求してない
そんなの要求するのはアホだけw
仏教よりでも全然OK
キリシタンが不当な裁定に泣かされても「サーセンw」としか言いようがないじゃんw
でも弾圧はいらんやろってだけよ
なんでそんなに理解力がないかな?
裁定されて、棄教しろって行政権に言われて改宗しなかった結果だろう。
話し合いによる解決が見られなかった場合、当時のどこでもある暴力措置が取られた。
行政処分と弾圧を完全に切り離してる時点で、近代レベルの公正さを求めてるよ…。
暴力でしか解決できなかった時代もあった…ということをどうしても理解できないんじゃ。
それこそ近代人の傲慢としか映らんのだが。
しかし>>410 の方法論だと、実にアジア的専制君主の、恣意的解決法で
>>1 氏が提唱するような、欧州の普遍的な公正さが重要…という観点から
かけ離れてると思えるのだが…。
なんか最近の番外編で、近代的な国際法の父の話しとかしてたよね、>>1 氏は。
よく読めよ…とか、後出しジャンケンはダメ…とか、近現代思想を求めるな…とか
論争は一生懸命だけど、説得力が云々…とか
全部ブーメランの様に思えるのは、自分の気のせいだろうか?
そもそもキリシタン自体、カトリックとプロテスタントでお互い殺しまくってたと思うんですけど(名推理)
もっと言っちゃえば、ユダヤ教徒に対するポグロムやゲットー、十字軍もあるしなぁ…
現代の視点で一方を盲目的に賛美してりゃ、「日本はー」になるのは当たり前だよね
>>399
こちらもごめん
やたら攻撃的という形容は誤解を招きそうだな
>>1 の前スレで出ていた太平天国の乱のことを言っただけだよ
あと典礼論争はいうほどしょうもなくないな
chinaに於ける宗教の変容現象にカトリックが拒絶反応を起こした事件だな
これが元でイエズス会が解散している
現代中国でも中国天主教愛国会は邪教認定を受けてる
おっとIDが変わってた
>>399
体制が強固の場合の弾圧も有るかも知れない
織田政権の場合はキリシタンじゃなくて一向宗に方を弾圧した
ID:yCdttWP20はやたら公正な宗論に拘ってるがそれこそ欺瞞以外の何者でもない
歴史上宗論が行なわれれば負けたほうは叩き潰されてる
誤字
×一向宗に方を弾圧した→○一向宗の方を弾圧した
まあ、仮に平和裏に行われだろうという、お花畑ファンタジーを前提にしても
討論によって片方の宗教を潰すのは、実質的な弾圧じゃないのかなあ。
人死にが出ないだけで。
>>1 氏やID:yCdttWP20の宗論の結果なら潰しちゃってOK、という姿勢や考えが
全く分からん。
宗教上の弾圧やら虐殺は、その腐った認識から行政が
間違ったと判定されちゃった方を、弾圧しちゃってもOK論に入っていくのでは。
そもそも、そういったロジックをキッチリカッチリ組み立てた後、
布教を妨げる国や宗教は、戦争・虐殺・奴隷化してもOK…という弾圧スタートを
どこよりも激しく地球規模で行ったのは、他ならぬキリスト教では。
そん形の宗論を容認して、人死にだけはかんべんな…とか言われてもなあ。
つまるところ、方法論としては近世レベルで、公正な近代的裁断なんか求めないーといいつつ
結果責任では、平和裏な言葉の解決、暴力を用いない行政処理、弾圧の発生の可能性ゼロ…
…とか近代レベルの結果を期待してるわけなんだが。
>>415
論争からズレる細かい点だけど、織田政権も一向宗を弾圧したってわけじゃないよ
教え自体はまったく否定していない
一向宗も一枚岩でなく、本願寺に従わなかった一向宗徒もいる
(そして本願寺はそんな村を焼き討ちしたが)
石山戦争は政治的・経済的な戦争であって、宗教的イデオロギーはまったく関与してこない
>>419
織田政権の頃はまだキリスト教の危険性(権力側の)は伝わってなかった
織田政権の方は石山本願寺を攻撃する理由が無かった
むしろ信徒の方の暴発が原因、宗教の危険性に権力者側が気づき始めた
トドメはキリシタンの島原の乱、どのみち鎖国になったと思うね
未だに宗教で揉めてる所を見ると社会が未熟な時代の弾圧は仕方が無いような気がする
あの時代日本にキリスト教が定着するにはイギリスみたいにカトリックから独立しなければいけない
最高宗教指導者を誰が務めるかとか天皇家との関係はとか面倒な事を徳川家がやる訳無い
宗論大いに結構!その結果キリシタンか既存宗教が淘汰されてもOK
ただし、弾圧はダメ、特に暴力的な解決は
vs
禁教令は貿易統制による大名統制の一部
そもそも当時の限界として行政の執行に暴力は不可欠
で、ぶつかってたみたいだけど論点がずれてるような
前者にも後者の主張にも飛躍ないし省略が見られる
前者は”禁教令”を出さずに宗論による淘汰ないし住み分けを
後者は”禁教令”が出ている以上、その実現の為には暴力も已む無し
と”禁教令”を前提とするかどうかで話が噛み合ってない
個人的には後者や>>420 の人みたいな意見だけどね
”禁教令”って秀吉が最初に出したみたいになってるけど
その大分前に朝廷から勅命として出ちゃってるし
織田政権とそれを継いだ豊臣政権の初期は有耶無耶だったけど
朝廷の権威を借りた統一政権になる・なったらそれで誤魔化す訳にもいかんしね
加えて当時のキリシタンが政権・幕府からどう見えるか
・既存宗教と軋轢を起こす、それも他宗教の存続を基本認めない
・宣教師はローマ教皇やパトロンのスペインの指示に従う
(日本の政権・幕府の裁定にも当然従うが、禁教令後も布教目的で宣教師を派遣している
また信徒の棄教を表向き勧めるが殉教は賛美する)
・もちろんキリシタンは宣教師の強い影響下にある
・宣教師は(自分達の安全の為とはいえ)スペインに軍の派遣を要請したことがある
あれ?これもう一向宗より性質悪くね?
あと>>1 は日本の宗教的な寛容さでキリスト教も大丈夫って論旨のこと言ってたけど
その宗教的な寛容さは江戸時代の様々な対寺社政策によって培われた事を考慮してない
自力救済の必要が無くなり、武装はしなくてよくなり
檀家制度で安定した信者を維持でき、葬式仏教化
寺社奉行によって各宗教勢力は幕府の統制下(かなり大雑把だけど)
etc
この中にキリスト教は入れたか?入ろうとしたか?
禁教令がその前に出ちゃってるからアレだけど、無理でしょ
近代化や国家の統一の為の必要悪・犠牲は、現代人としては痛ましく思うけれど
それを断罪するのは傲慢過ぎるだろ、その犠牲の上の国家に生まれてるんだから
その点、
・キリシタン側が、権力者や仏教側に、一方的に悪役にされて虐殺された。
・教会組織・宣教師・欧州各国の、布教方針や方法論が問題ありまくった結果。
と捉えるのか、温度差があるよなあ。
>>1 氏なんかはキリシタンが一方的な被害者で、
既存権力や宗教がともかく、悪辣で無分別で、必要のない弾圧をした…
というスタンスみたいだが、流石に首を傾げざるを得ないのでは。
当時の宗教問題の現実とか、権力者側の都合とか
禁教・鎖国のメリット・デメリットの比較が、ほとんどされていないのでないか。
そのうえで、現代人の感覚での弾圧非難やら、後世の技術革新やら、近代思想の輸入とか
後出しジャンケン的な要求を、戦国〜江戸初期に求めるから、なんか意味や意義が
見いだせないんだよな…。
>>1 が後出しジャンケン上等!これは思考実験だから!
ていうスタンスを前に言ってたけど、どこに行ったの?てなるよね
もしかしたら禁教せずに鎖国も回避できたんじゃ?が出発点だったはずが
現代の事例持ってきて”マジョリティが信じた「物語」は破綻した”とか
結局現代ってか戦後日本について語りたいだけやん、てなる
”過去を持つということはどういうことか?”を引用しつつ
その”過去”を都合よく取捨選択してるという矛盾
ここまでくると”マジョリティが信じた「物語」は破綻した”って
>>1 の新しい「物語」を見てね!としか受け取れんよ
そもそも、デッチあげで一方的に虐殺された華僑と
宣教師側から、蜂起の指示を送られたこともあるキリシタンを同列に見なすのが
こじつけというか、非難の為だけのミスリードなんじゃ…。
ID:yCdttWP20が言った様に、内部にカトリックかプロテスタント集団がいると
それを信奉する欧州国家が介入してきて、戦争を含めたややこしい事なると。
信じた「物語」が破たんしたって、そりゃ近代になって宗教問題が改善された結果というだけで
戦国〜江戸初期じゃ、世界史的にも常識的な「リアル」だったとしか。
>>426
前にも書いたけど戦前の日本の歴史教科書では
敗戦直前まで「キリスト教弾圧は正しかった」というポジション
それが敗戦直後には「キリスト教弾圧は間違っていました」に唐突になる
さいとうたかをの言う所「戦後、教科書の塗り潰された部分」にあたるのが
迫害側の物語
その物語が破綻したのはキリスト教徒に日本が占領されたせいであって
宗教問題が改善したせいではないよ
>>427 それって歴史が政治に従属するものって言っちゃってるんだけど……
やっとこ面倒くさいイデオロギーから解放されたかと思えば今度は逆か?
どっちにせよ「物語」に囚われちゃってるよそれじゃ
あと歴史教科書は必ずしも過去に優しいとは限らないし
政府見解を正確に反映するものでもない
というか教科書よりも日本国政府がキリスト教徒弾圧について
何らかの政府見解を示したことってあるの?
いや例え示してても政府見解と歴史学的正確さは一致しないこと多いよ?
宗教問題が改善したか物語が破綻したかについては
その物語がよく分からないので言及しづらいんだけど
幕末に禁教令を外圧によって解いてるのはどう物語では解釈されてるの?
いきなり話が敗戦に飛んじゃってるからちょっと困る
敗戦や占領政策にしても、信教の自由は当たり前の時代だったし
これは結果論だけどキリスト教徒が増えたりして
日本人の宗教的アイデンティティーを揺るがすことも無かったと思うんだが……
(某協会からは全力で目を背けつつ……カルトはどこにだってあるし)
その「正しかった」「間違っていた」の二択の移行が、戦前・戦後の錯誤な気がするなあ。
いってみれば、当時の戦争の勝敗に委託して、全く別の時代の事例を裁いてしまっている。
例えば、信長の一向一揆との抗争を道徳面のみで裁くなんて、歴史的にはあり得ないわけで。
「物語の破たん」自体が、そういった錯誤の産物で、
弾圧の必要性に迫られた時代から、宗教問題が近代になって改善されて
踏絵をする必要性のない時代に移っていった…
というのが、単純な歴史的な過程だったんじゃないかと。
「物語の破たん」は、キリスト教側とそれに盲信する人間たちが一方的に思い込んでいるだけの
もので、塗りつぶされた部分を単に「迫害者の物語」で一方的に断罪するのには
疑問を感じる人間が多いんじゃないかな。
無論、戦前の昔も今もキリスト教が100%悪いという決めつけ論が行き過ぎだったにしろ、
日本側が100%悪かったと裁いて、物語は破たんした…などと決めつけていいものだろうか。
どちらも片方の言い分を、一方的に盲信しすぎてると思うが。
なんというか、やはり「物語の破たん」とか言い出した時に、違和感を感じる読者が
多かったけど、戦前・戦後教育の転換や反動を、
そのまま歴史的事実だと断定しちゃった感じなんだよな。
文字通り、教科書通りって感じで。
>>427
それ良く調べてみると疑わしいんだよな>>428 が言う幕末に禁教令を外圧によって解いてるというのは
間違いで実際には明治初期にも弾圧してるんだよ
で外国に言われてようやく中止した訳で明治には既に「キリスト教弾圧は間違っていました」と
言わされている
あと>>423 が良い事言ってる、日本人の宗教的寛容さは江戸時代の醸成されてる
徹底的に徳川家康が喧嘩っ早かった日本人の牙を抜いたんだよ
>>431
最後は家康でなく家綱・綱吉だと思う
>>431 >>432
「五代綱吉ぐらいまでの徳川政権」という大まかなくくりにしておいた方が無難かと
>>431
あれ?
幕府が外圧で禁教令を解く
↓
維新政府がまた禁教令というか神道以外弾圧(廃仏毀釈)
↓
また外圧で禁教令を解く
って流れじゃなかったっけ?
どっちにせよキリスト教弾圧を止めさせられてるんだけど
この流れのせいで隠れキリシタンの人が
もう隠れなくていいんだーと出てきたところを弾圧されるという
可哀想なことになるんだよね
>>434
それもよくある誤解なんだけど明治の新政府は別に神道以外を弾圧してはいない
破壊活動もしてないしそれの推奨もしてない
神仏分離令を期にくそ坊主に復讐しましょうと国学者や神官や民衆がハッスルしてしまったのぜ
おいらはそのへんの時代に詳しくないのであれなんだが
徳川幕府は寺を地方の役所がわりに使ってた側面があるだろ
そのへんの関係で攻撃した、そこまで行かなくても不利になる扱いを新政府がやったってことはないのかな
>>436
一応神仏分離令は神仏習合の神社から仏教臭を取り除くための令なので、
神道に有利で仏教に不利な令ではあったと思う
それまでの力を削ぐ令でもあったのでソフトな弾圧と言えなくもない…が、
ある意味腐敗しまくっていた仏教が変わるきっかけだったとも言われてる
そして廃仏毀釈運動を起こし寺や仏像をボコボコに破壊しまくったのは寺による支配に虐げられていた民衆なんです
何気に6月になってしまいましたが、今夜〜明朝の時間帯で投下します。
(自分はスケジュール管理が苦手で、ゲリラ投下が大好きなタイプの
作者です。大雑把な点はご容赦ください)
いつ来るかは分からんが確認!
楽しみにしてます
狙ったように予測不能なアクシデントが立て続けに起きてしまい、
大雑把な予告時間をすら大幅にすぎてしまいました。
なんだか縁起が悪い気がしますが(苦笑)・・・今から投下します。
-‐  ̄ ̄ `丶、
/ ヽ
/ / /〃/{ { ヽ `ヽ. ∧
l / /斗/ハ ィー‐ 、 ∨ l
{ { レテく ヽi>==、\ ヾ│ さーて。今回もハードな展開待ったなしじゃけんのう。
乂l f r'ハ r'ハ 7ハ\リ l
.八,}弋ソ 弋ソソノ ) 八 あんじょう覚悟しときや!
ノイ }ゝ" `_ "" { {´ 丶\
/ ,>‐r<_∧!>、 \丶
, -‐" ! ヽ{>ロ<フ〈. | \
// / / y ゝ { ;ヽ ,i 丶.ヽ
{八 〃 ハ { ,.-'‐!、 }_ = ゝ、__i、 }ヽ } }
)/ ヽ(. ヽ人,i' .,. i' `゙ゝノヽl_ ヽ! ヽjイノ
" ` / / ゝ,.| l __.!,r'/ `‐´ "
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|  ̄/ ̄ / | ̄\|| )
| | |レ / . ‐=、´ キリシタンは神敵にして仏敵! 滅すべし!!
| | /二二i / )
` \ | |二二ニ / , '⌒r‐v'ヽィ'⌒Yソ、ト、!yヘ!ソ、ト、!yヘ!ソ、ト、!yヘ!ソ、ト、!yヘ!ソ
| \ __ /
| \ ヽ /| _
| \ ノ/ | \ \
ヽ____ __) ヽ
ヽ/
金地院崇伝(演者:クウラ @DRAGON BALL)
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というわけで、金地院崇伝の伴天連追放文が発令されたくだりからである。時に1614年1月───
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将軍秀忠の朱印状を捺された禁令は、即日全国に発布された。
───────────────────────────────────
,. ‐'´_,. -‐ ''´ // / | | l ヽ
, '′/ _,. -‐  ̄ ̄(て ̄` ‐ 、 |. `| | l l. |
L_二ブ ト、 「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ,' / ノ ̄ ̄|
,.ィ'′ ヽ、 .l::|ヽ ヽ | ヽ_j / // |
// | 、、 ヽ |::l、 ヽ、、 | 禁 令 ヽ_ハ/′. |
/ l | | ハト,ヽヽ_,.>ヘ';:', ', ヽヘ | |
lイ | ', l ├-リ ヽ'´ィT¨ヽト;:', l、 l ハ| 伴 天 連 追 放 文 .|
l ハ ',ヽヽl,ィ'¨」 ゃら| ';:',lノ lノ | ・・・ ・・・ ・・・ |
∨::ハトゝ ゞヤユ 、  ̄7 ,ハ:::l、 _,.rイ ・ ・ ・・ ・・・ |
,'::;ハ」| ,ィ ヘ r‐:1 レ1 |::|7' / | |
l:::!. V:l ゝ、 ヽノ /リ ,ィ::」 l |.| :::::::::::::::::::::::: |
|::! ヽト 卜ト`ニT¨´,.イノ/イ l リ :::::::::::::::::::::::: |
l::| >'´/ / _,.ノ|/ l | :::::::::::::::::::::::: |
|::l ,r7′_,.レァ‐‐'′、 l i l.| __. |
l::j /,厶イ_:.:/ ヽヽ. :l |.| 〃 i `ヾ. |
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∧',. ヘ /:.:.:.:.:.:', / 〃 | ヾー-‐シ |
/ ヽヽ V:.:.:.:.:.:;.イヘ トr'′ .|  ̄´ |
l `ヽ >、フ:.:.:.:/:.:./ l └────────────‐.┘
! | |ヽ;:/:..ノ/ /久、
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l ∨ ヽイヘ ノ:.:.:.:.:.:.:ヽ
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キター {~''~>`v-''`ー゙`'~ キター
レ_ノ キター キター
キター '' キター
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そして金地院崇伝の伴天連追放文と時をおなじくして1613年12月27日、
京都所司代・板倉勝重に京都のキリシタンの名簿作成の命令がくだされる
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` ヽ//:.|:.:.ヽ:.ヽ、:.ヽ、\:.:.:.:.:.:.\:.:.|:.:.}:.:|:.`ヽ、 / ̄ ̄:.:.:.:.:.:. う
/:.:.:./!:.!:.:.:.:.:!`ヽ`ゝ、:.:.\:.:.:.:.:.:.i_____|_:i- __`‐‐‐´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
,':.:.:/ ',:.ヽ:.:.:ヽ ,'え`ゝ`ヽ `ヽ:.___二≧--、 ̄ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ だ
i:./ }:.:.:∧:.:.ヽ ヾソ ノ-ヽ- _ゝ- .} |.|___ / r‐‐,
レ′ i:.∧|`,ヾ、 | | |ヽ| || ,′ ` ´ 京
. |/ |_iヽ、__ / /::::} || .i
| ゝ i \ ゝ - 、 //::::/ | | ! // . 都
/ |__ヽ‐‐ \__// ヽ二/::::::::/ } } ヽ / /
l  ̄ ― ヽ|ヽ |::::ヽヽ:::::::i // \ i i 行
__ヽ \ \\--=┐:::{二二}::ヽLi‐‐ ‐、ヽ 、 | |
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キリシタン弾圧係のお役人ズ(演者:高町なのは @魔法少女リリカルなのは勢)
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i:::::::::::::::::::::::::::::::r' ̄ ̄ ヽr―、く´ヽヽ
!::::::::::::::::::::::::::::::| !リ ' ! リ !
. |:::::::::::::::::::::::::::::::! ' L_!
!:::/´ヽ::::::::::::/ ,. ィ二く ̄ /∨
∨ } ゝヽ,! ̄ f‐tr‐ラ:: f´フ 「在京キリシタンの名簿を作れ」ねェ・・・
ゝヽ { `ー ' i´!
,.ィt´! !ゝ-, ヽ , !/ 気の進まん仕事だな、まったく───
/./. |∧ヽ | ! ーr‐i r' ̄ヽ
/. . i. . ',三ヽ' !、 _ _ェv'ニノ__ ゝ-、
/. . . . .ト. .∧三:\ \ ´ ー r'`ヽ―/" ,. ' ヽ
. /. . . . . .i ヽ. ∧三ニ\ ` 、 j ! ヽ ゝ / ,. L,
/. . . . . . .|. . ',. . .ヽ三三>、 >、ー‐'r': : | レ r ´ i
. / . . . . . . . . . ∧. . .∧三三ニ:`ーハ: :ヽ/: : : :ゝ ーく_,.≦ リ
/ . . . . . . . . . . . ∧. . . .ヽ三三三三: : :i: : : : /: :>‐、 イ
. /. . . . . . . . . . . . . . .ヽ. . . ∧三三三:ハ: :ヽ : /: : : /ト、`ー )!\
/. . . . . . . . . . . . . . . . . .\. . .ヽ三三三i: : :i: : : V´: : :|:.:.`ー':.:リ: : :\
京都所司代・板倉勝重(1545-1625)
(演者・後藤喜一 @機動警察パトレイバー)
──────────────────────────────────────────────────
善政家として知られる板倉勝重はキリシタンにも温情的で、名簿にのせれば良くて追放・悪くて処刑であることを憂えた
──────────────────────────────────────────────────
────────────────────────────
30日かけて名簿を作ったが、なるべく人数は削減しようとした
────────────────────────────
∧_∧ カタ
( ´∀`)__カタ___ _
( つ_ || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| 4千人が登録されましたけど、ここまでにしましょう
|\.|| VAIO |
'\,,|==========| ちなみに、ほんとうは7千人から居るんですけどね
/三勝重三三>=、三三三三三三三三\
{三三三,ィ ´ }三三三三三三三三三ヽ
,イーラ" i l三三三三三三三三三 ∧
/ j { _ゝ__ !、三三三三三三三三三 ∧
{ ィニヘ `ラ=fニ、― ヽ \三三三三三三三三三}
r /ヽ "/__ \ ` \三三三三三三三三!
∨― } 、  ̄ラ `i三三三三三三三リ
,イ j!′ ゝ _ jレ {三ニ/二ヽ三三/
/ `y′ ` }ニ/ く ヽ }三 /
! / _ /〃〃" ` ノ l り三/ そうだな。子供や奉公人は削除しておけ!
l ヽ>、ノ / " ( -‐' /三/
i ` _,ィく三/
! _ l l三:/ あんまり多いと、かえって大御所様を怒らせてしまう
l l、 ヽ , / ∨{
l 、二 / ヾ
j ` _, イ _L、_
{ i _ ,. < _,. -‐,. <///∧
ヽ { _,. < _,. -‐ ,. <////////∧
`ー―< _,. -‐ ,. </////////////∧
────────────────────────
というわけで家康に送られた名簿は1,600人になった
────────────────────────
, ===ミ
/ ≫  ̄`
. / ´ 丶
/ /// / .l l l ヽ
. / ' l ll .l l l ト、 lハ
' i.i i. l l l.! l lj斗jハ .|\ l l
i |.l l_」」_l.!ノ´ィチ心l !ミ ヽL l
| トl l.l{rtx′ 弋,シ ! / }ィ{⌒'ミV
l 圦lハヽV) / 厶ィ{ 乂 ノ/}
, ゝ ヽ小 ' _ _, 彡イ′Ⅵミz彡イ ←キリシタンの親戚
. ヽ {从ヘ>- イ ./// |
` ー= 才 //∧ |
/ィ ///⌒V |
/╋..し/// } .|
\____________________/
○
ο
o
_ _
, ´: : : : : : : : : ` :. 、
. /: : : : : : : : : : : : : : : : 、:\
. /: : : : : : : : : : : : : : : : : < : : ::.、
/: : : : : : : : /: : : : : : : : : : : ゞ: : :.ハ
. /: : : : : : : :.:.:i: : :/.:.i : : : : : : ミ: : :.:.ハ
|: : 》、!:.:.i.:. :/|: :.:i: : !: :./ イ:.i: !'''゙ミ:i :.トハ
|/:.|:.:.| : |:.:/ .| :.:,|: /:.:/!/ |: |:.| .ミ:| :.! .!|
. /: イ:i:.| : |: ト、ハ:/ !'|: // /:/リ ミ:!:.:| ,リ すいません。うちの従姉妹はイタイ子なもんで、
/: : : r-|: :ハ:|___卞- レ'/' V斗孑' ミ!:.:|
. /,イ: : ハ ヘN イf;;芥ヾ ィf;;芥ヾ .ハ}∧ うかつにも名簿に載っちゃったんだけど・・・
. / ./: i :|: \! ┴'┘ └'┴' / ノ:i :.ハ
. //レ'!:.:.| :ヘ i ァ'´i:.|.:| `\_
/'´ , r┴┴-へ、 __ _ /:: /'Vリ 棄教させとくんで、その───
/ヘヘ. { ` .、 `´ ,. イ ̄ ̄i\
. / .ヘヘ .八 \_ ー ´ .| .i ∧
| ヘヘ i \_,ノ i \ ,ノi ノ./ }
| } } i 《 ,=====、 i i/./ |
,ゝ:;:l´ i:::::::::::::::::::::::勝重:i
'´ /l ( ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::l
! | ヽー‐-‐ `i:::::::;;::::::::::::::::::l
:: ;;; ,, l !:/´`ヽ:::::::::::::|
:::;;;;ヽ l ミ=-‐' ,' l::::::::::::/ 「名簿から抹消しといて」ってことね。
ヾ::::::) l i ー-‐'ヾ:::::::く
ノ;::ノ 「 ' 〉;;;,-‐L よしよし案ずるな。そのように手配する
ヾ::) ヽ-┬┬ ' > ./く \
゙・━ ゝ┴┴ ' ,/ ヽ、
ヽ__,,,..-‐ '´ / | ヽ-‐ '´
ハハ
( ゚ω゚ ) Delしまーす
_(_つ/ ̄ ̄ ̄/_
\/___/
───────────────────────────────────────
もちろん非キリシタンの親族友人は棄教の説得をしていたし、しまいに本人に無断で名簿
から削除させてしまったりもした。穏便に収めたがっていた役人により、これも受理された
───────────────────────────────────────
────────────────────────────
ところが事態は、統治者側には意外な方向に進んでしまう
────────────────────────────
|: : | |___| |: : :  ̄: | | l.ヽ
|: : | |___| |: : : : : : |,ィ ,.-、 ,-、 ,-‐、 ,-、 ,-、 ,-、 | ヽヽ
|: : | | | |: : : : : : |┼ _' ─ 、_) ,_ 、_) /_' 、__) | ヽヽ
____.__|:_:_| | |└─-' :_|_──────────────┴ 、 __| |
|- -´  ̄フ´:. ̄::. ̄:`:.、 | | \ |
| /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ | |__〉
| /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ | |
| |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.「ヽ | |
| l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l、:l | |
| V.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.,:´}:.Nヾ | |,-‐─-.、 ,-、、_
| ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:/イヾ | / . . . . /} 〉 /:::::l:ハ:::ヽ γ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| ヽ.:.:.:.,、.:.,、イ ィ' 舐めるなよ、我らの .| l| . . ,、/‐l' .l::/,' ,l:/l | 京の教会も、残さず焼くんだって |
| /::::─::─::: ̄:Y、ヽ 信仰を・・ | |.ヽ.,'、‐` l::>、_..ィ、.... 乂______________ノ
| /::::::::,:::::::::─:::─:ヽ| l | | l. :`:.」 ´/:ヽ△:l、
| /::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ | |. |:. :.l:. ,l、 .l:. :. :`':〉< < 目障りなキリシタンどもも、これで
| /:,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ | |. l:. :.二',`l:. :l:. :. :l l |
| /::/::::::::::::::::l:::::::::、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ | l |´ |l |l ,l:. l:. :. :├' 年貢の おさめどきだね♪
| /::/:::::::::::::::::|:::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::| | l. ├:.'':.´」:. :ト:._」」
|:::|::/::::::::::::::::|::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::,:::| │ L/:. ,:. l:.、l>:. :. :. :.|
/::::Y::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::ヽ::::、::::::::::/::::::| | / `‐‐',:'┬'' !、:l :. l :ノ
l:::::::l::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::`:::l::::/::::::::::|ヽ | /. l| | l l
|::::::l:::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::/. │ /. |' / /| |
──────────────────────────────────────────
キリシタンは、これに不服を訴えた。誰もが自分自身の名が漏れないよう熱狂して主張し───
──────────────────────────────────────────
____
_,.-‐::': ̄:.:.:.:.:.: ̄:.:`ヽ、
,.イ´.:.:. : : : ::.:.:.:.:.:.:::.:.:.:.:.:.:.:.:.\
/: : : : : : :.:.:.:ィ|:.:.:.:.:.:.:....: : : : : : : ハ
/;/:.:./:.:./.;:.:.:/' |:.:.:.:.:|:./∨:.:.:|::.: : : :} みどもは無論、わが子も名簿に入れてくれ!
'"/:.:.:./:.:.::|::.|::/、 |:.:.:.:::|:| V::.:|i:.::.:.:.:|
j:.:.:.::|.:.:.::|:.:,|/ヾ_シ∨:.::|:jヽ彡|::|'|::.:.:.::| 父親だけで主の恩恵を独り占めにはできない
|∧::|:.:.::::|;/ _, ∨:.:|' ,, |/ |::.:/::j
`|:.::::/:::}, ≡≡, iヽ:|、≡≡.|:/:;/
|::;/〈 ト、 ´ | ` ` r'´_,〉
'" `~l、 `` ,/:7´
|:::ヽ、 、,.ヘ , /::/ , ― 、
V:::::;ヽ、,,_,,,/:/∨ i /⌒ヽi
,.-─--,.ィ´{;〉 〈、::`ヽ-─-.、 ,;-ヽi‐'´i^ ̄ ̄`ヽ、
/´ i| :| λ-、 ,-} } ハ . / ,/'| /ヽ ヽ. \
{ ヽヽ ハ / ,j/ ,/ } / , /, '/ | i , ヽハ 、 ヽ 善い お父うを持てて
| `ヽ、 \ ╋,,/ /|/ j レ'〃'{_{⌒.ヽ.l ⌒ リ| l │ i|
ト、 \ ヽ/,/:/" / レ!小lイア イテア从 |、i| あたしゃ幸せだよ!
ヽ|l l:;j !::;ノ | |ノ |
/⌒ヽ__|ヘ 、_,、_, ・.j /⌒i i
\ /:::::;| .l>,、 __, イァ/ /│ でも あたしが貸したエロゲは、
. /:::::/ '|.| ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |
`ヽ< || ヾ╋:::/ヾ:::彡' | パライソに逝く前に返してよね!
vvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvv
_,、x≦三三三三≧x、
,.ィ/::/::::::::/:::::::::::三三≧\
. ,ィ::::{{::{:::::/::彡=ミ::::::::: 三`ヾ':,
,ゞ:::::V/::/''"´ u. ミ、:::\\::::::ハ
. Ⅳ!/{⌒ヾ ____ ミミ::::::\\::ハ
. Ⅵi __ イ´二二` u. Ⅵγ¨Yハ!
V´__` /, ---。- Ⅴ{__}}::Ⅳ なんで こうなる?
`Y─゚| `  ̄ ´ / んノ:::::;′
i | | r-く:::::;′
、 L,,_ u. ′ | ヾj
. ', ′ ',
', ―‐ - / / ヽ
', " / / >'¨i
、_、__ / >'"´ ヽ
__j __>"´ _ゝ⊂⊃
∧ ∨ ヘ. r-、 ..<=====
___/ ;∨_/ヘ |/ /: : : : : : : : : : : : : .
. /´: : :./__///∧/\ _/: : : : : : : : : : : : : : : .
/: : : : : : : : {////: : : : : : : : : : : : : : :勝重 : : : : .
────────────────────────────
自分の子が名簿からもれると知るや、猛然と反発したのである
────────────────────────────
──────────────────────────────
いっぽうキリシタンを親族や友人・職場仲間とする非キリシタンらは、
「形だけでいいから」棄教をすすめ殉教を阻止することに、必死だった
──────────────────────────────
/: : :/〃/ : : :ハ : Z : : : : \: : : :
/: : :/: /// : : : : : :∨: : : : : :\:ヽ : :
. : : : : : : :/.:i |/ : : : : : : i⌒\: : : : 丶 : :
_/: ://: : :.:/.: :| i: : : : :.:|: :│: ⌒ヽ: : : : : : :
〈 |: ://: : :.:/ : /| i: : :/ : j: : :!ミミ : ∧ : : : : :
∧V:/: : //.: : :∧// : /| : i| ㍉: :∧: : : : :
|//:,′://| : .:/i|人/ : /._| : i| ヾミ : : : : : 棄教さえすれば、今までどおりだよ?
|i': :| : //イ: /: j|: / : / ̄| : リー ヾミ'; : : :
|i: :i| : / :|:/|: /乂: /-,.二i:/ ミ:い_ : :
|i: :|i.:イ y=ミ.|/ |/ 〃,_)ハ`ヾ Y⌒ お奉行様はね。「口先だけ棄教したら見逃す」って言ってるよ
|i: :|i/ハ{{. Jハ V::リ 〃 〈
|: :i|: :小ヾVツ ゞ'' rっ 〉 それくらいの妥協は私たちのために、してくれていいんじゃない?
'i :i|: :|j:ハひー j  ̄///// 厶
ヽ|i: :リ :/// 〈 イ`ー
\小八 / i_: :i
ヽ、 t_、 / V\ 家族や友達と死に別れてでも「信仰を貫きたい」って、なによそれ?
(ノ /> _ ´ ∨
/: :/⌒}>匕i / ぜんぜん分かんないよ。あんたの神様って、いったい何なの?
/二7`` /: / '"´ 〕^Y∧ /
ノ //| 二二∨人ヘ _/ /
. ヽ/ // -y‐ 7∧〈 ̄´ /
. /\ /∨ イヽノ/ _>ベ⌒i /
: /∨ ,'::::厶,f^ヽ } }:│_,/ /
. ┼┐ヽ : {.│ ノ//〈 } } l ` 厂 /
ノ j | | 爪/ V // / ヽ
ナ ヽ | | |∨ ij // /
Cト | | |/ 八. // /
l | | | ハ. V:::.. / 〈
〈 | | ヽ|| {ハ ∨:/ /
──────────────────────────────────────────────
説得に失敗することは、彼らとの別離を意味する。とうぜん無数の悲劇のドラマを生みだしていったのである
──────────────────────────────────────────────
,...---- 、_
,.:'/´ ̄ `ヽ丶、
// `ヽ \
|:' \\
__. |{ ヽヽ
〃ヽ丶、 || ヽ
llミ \...ゞ ̄ ̄`丶{! ',
||ミ /. / `ヽ、 }
, ´゙lトミ/. / / `ヽ |
. /... ヾ// / ヽ ヽ l!
/ / / , | ! ', |
' / ' | /_{ | ,ハ /
| / _| | { / {|_从` } / | /
| ' { |ハ |!圦{刈`i! .イ/ ハ }
| / .: ∨| ?{ ヒソ 圦/,.イ /
? .: }`! |ム 〉
/ / / | | { ` 、_ / あなたの真情は感謝するけど、
. / / ,' ノ | ト、 ィ
/ / //-、! | | ` ¨ { こればかりは譲れない
. / / /:::::::_`ヽ、 | |_ |
/ ./ /::::::::-、:::\::? !∧ !
/ / .イ:::,_:::::::::\:::\| | \>_.| むしろ、あなたがキリシタンの教えに
/ //,イ::::::::::_::::::〉:::: ! !//Y/ハ
´ / {:::::::::::::::__:::::::::〈| |///}、/† 目覚めてくれれば、共にパライソに・・・
/ |:::/::::::::::::::,::::/::::: | |¨´{/ハ ヽ
\\====||===/=========//
// \\
| | ふざけるなっ! | |
\\ //
//============||=====\\
γ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| そこまでにしておけ |
| |
| これ以上は待てない─── .|
| |
ヽ______________乂
-‐…‐- .._
_ . . : : : : : : : : : : : : : : :`ヽ、
.≠´: : : : : : : . : : : : : : : : : : : : : : :\
_____,/. : : : : : : : /: : _;_;_ア⌒ : 、 : : : : : : :\
 ̄`ア. . : ´ : : : : :, ': : : : :礀 ;_;_: : : : :ヽ、: :、 : : : : \
/. /. : : / : :/ /: : : :/ i; ̄`Z:_:_: : : :\ :\: : : :
'⌒, ' : ; : , ': : : :/ /: : :, ,: : :ii  ̄`Z :_:_: : : : : :\: :
/ : :/: / : : : / / : : //:, : :リ . -`⇒ 、: : : : : : \
' : :/: /: : : : :′ : : //:/: /' / `う:〉、: 、 : : : :
/: :,厶/: : :i: :_j_ i_ : !i/:/、厶/ __,ッ===斗z;メ: : :ヽ、 :
i/{{__j: ! : i : T: !:'Ti'v: :/ `7〃 ;乞、 マ(爻:\: : \ あ!
!!: ! i :釗: :!: i: :i:i/ / 'i{ {r付} }i'^マヘ:\: :
ii: ; :! : i: : i:!ヘ;从厶 Vッ, / ″ } !∨:\
リ/i: ! : i: : i:iv'; '´乃い // / // u ′j〉i: : :
ノ′|∧: |: : i从{ VJ} , / / / ′ { 八: :
∧{〉、ji:ヘ,\_`~ , } , イ : : \
. : /: :/:!{\./i/ / U /: : !; : : : :
/. :/: :/: 从 い. , − . i : : i:′: : :
/: :/: :/: //:/`ーヘ、 ′ / | : : i: : : 、:
'イ/: :, : //:/: : : :/介: . . . __ __ ´ j〉ーヘ. : :\
/ /: /. :/: : : ://:釗: : : :i :/: :し-‐… ´ `ァ−`
'イ/:/.'ィ: : : : : :′ !: : :_j;j厶イ\ /
ノイ:// 釗{ : : !: { : : 、 ) ̄ /! ) / .
i:'/ !∧ : i、: 、:__;ン ,ヘ.j / i .∠ ̄ /
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::o:::::::::::::::::::──説得は失敗したようだな。ならば参れ。処刑とする──::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::°::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::o::::0::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::O::::o:::::::::::o:::o:::::::::::::::::::::::::::::::::::o:::o::::::::::::::::::::::::o:::o::::::::::::::::::::::::::::゚:::゚::::::
:::: /o:::o:'、::/.::.::.::.::.j.::.人゚:::゚::::゚:::゚:::〉.::.::.j:.:ノ゚::゚/::::::::::'、:/∨::゚:::::゚::∨:::::::::::::〉:゚:::゚::゚:::゚:/::::::::::::::::::/:::::::::::::〈:::::::::::::
:::/::::::::::::::∨.::.::.::.::.::.::i.::.::.::.\::::::/ー=.::.:}.::\::〉.::.:j::.〈/::::::ノ:.:..:{::.:/.::.::j-=:.:\__::::::::::〉.::.j.::.〈/.::./:.::.::.::.:ヽ:::::::::
:::::::::::::::::::/:\.::.::.::.::.人:.::.::.::.::∨::.::.::.::.::.::.::.::.:: 〉:.::.:::.::/::F:::'、.::.:Y.::.::.::.:/::.::〃ヘ爪フ/.::.:人.:/:.::.::/.::.::.::.::.::.::∨::::
:::::::::::::::::,'.:.:.:.: \:/.:.:.:\:_/:.|\.:.:.:./:.\_∧ :.:. :/::::::::::::'、:.: |\/i.:.<_゚ノノ.:.:ト、/.:.:.:∧:/\:.:.:.:.:.:.:/\::
:::::::::::::::,′: : :/ : : : : : : : : : : j: : :}/ : : : : / 〈: : :/::O::::O::'、::|: : : : |: : : 〈彡' : : | : : : .:/ :〈 : : : : \_/::::::::::::::
::::::::::::/ : : : 人 : : : : : : : : : : : :|: :〈: : : : : ┌──〈: : : : : : : : 〉┴ー ┴i : : |ミl: : : :| :::.::.::.i: : :| : : : : : : : : : ::::::::::::
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:::::::::::|: : : : : : : :ヽ : : : : : . : : : |: : ヽ : : : : |:::::::::/: : : : {: : : : \ ::::::::::: | : : |│ : : |: :: : : |: : :| : : : : : : : : : : : ::::::::
:::::::::::|: : /: : : : : :::\ : : : \ :│ : :i{\: : :| : :人 : : : : 人 : : : : :入 ::::::::| : : |│ : : l : : : ::j : : ! : : : : : : : : : : : ::::::::
:::::::::::|:.:/: : : : : : : ::/::\ : : : : :i: : :八 : ヽ |: /イ)\:/ : :\:_/ :∧:::::::| : : |│ : : | : : : /: .:八: : : : : : : : : : : : :::::::
:::::::::::|/: : : : : : :::::/: : : : ヽ : : :ヽ : : : ヽ : :j/ 「 ̄| 〈: : :丶: : : : : : :_.:ヽ:::| : : |│ : : |: :/: : /: ハ: : : : : : : : : : : :::::::
:::::::: /: : : : : : :::::/: : : : : : :ヽ : : :∨: : : :∨{(l [] | :\ : : :y<⌒ヽ:ヽベ、 : |│ : : ∨: : : : : : : : ', : : : : : : : : : : :::::::
:::::: ;′: : : : ..::::/: : : 「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|: : : :i : : : : : : : : : : :::::::
::::::::: : : : : : ::::/: : : : `丁 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄丁: : : ::| : : : : : : : : : .:::::::::
( ィ
{\( :{ -‐‐‐- 、
ー==`: : : `:ー‐ :´: : : : : : : : : :\
_,≧=-‐: : : : : :∩-‐: : : : :>x': :ヽ
⌒>: : : : /: : :∪ : : : :/: : 7^ヽハ
/: : : : /: : :/ : : : : : : : : : / : : |: : i
° /´  ̄ ̄厂 ̄`⌒>'¬-≪:/: : ://: : : : : / : : : /: :.|: : |
c / ′ } ∨: /|:/: :,_\_/:/}: : /: : /}:l :| っ
′ 》┤ } i〃| /イd'で:汽ーz/: :/: : / 从 |
i / { { l :ひ=' ′/x仏ィ/ イ: : | っ
| ∧ ヽ __`フニ / { { :. ::::::::::/::. じ'^狄_ノ: : :| そ・・・そこをなんとか。
| ゙ `¨¨¨¨¨アア´ / ∧ V圦 r_‐- 、'::::..oア: : i: : /
| | /ヽ{___/ / 、_/{/|\ー--' _ . イ|: : 人∧ もう少しだけ時間を!
| | ' / |[ / ,j/厂「{ \ Nヘ(
| | ' \_/ __,|[,// ∧ \ ∧
| _| / . . : : :/: : : : : ^ヽ∠. / ', ',
γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
< いいんですよ、もう |
ゝ________________,ノ
/ / }}
/ / //
/ / _ __/
/ / >''" >"⌒`〜‐ミヽ、
j / / / _rYY>_ / ト ヽ \
{ ! 〈( / /ζ(;;;;;)ζ / l V > ―- 、 これ以上は、皆様の迷惑になるばかり
l l \// / `''ー''^゙/ / / l ヽ ∨\ヾ Y ヽ
乂! 〃>ー--‐彡 /ノ∠_}/l j l l ヽ j} } マルチレス
{ {{ /{{ /{从 / / _ `} / l ト ノ/ ノ お役人様、 殉 教 の準備はできています
\__ l l / ノY7ハ{ '"んミj/ } } `ト-rァ  ̄}
=彡 / {シ {(沙'"// / ハ { イヾー┘ さようなら。善きサマリヤびとよ───
/ { " ー=彡 / / l { l\ > ___
{/人 ー〜 `ミ二_彡イ └-! l `" ィ''" ``ヽ、
( l ト、 / 〃/__l { ヘ / ''" ̄ ̄二=-‐ \
l j ヽ--―フ-‐く:::::::::::l λ \ >'''" / __ -――-、 ヽ
l / ╋// \:::::::l \ ` ー-‐ ''" _斗''" \ ト}
j/ / { ヽ ヽ::l `、  ̄"'''ー=二 } }
// / / ∨ l `l \ 、___ ``ヽ、 〈( ノノ
/ / / / }l } { \  ̄ ̄ ̄`~"''ー- _  ̄
/ / / / l l l i \ \ __ ー―ミ、
、_ _彡 / / / / l l ∨ i 人 `、 \ `ヽ、 `"'''ー-- \ ̄`ヽ\
. /: : : :< 、:/: : : : : /: : : :ハ: v :/: : : : : :.| 、: :.:\
|: : : :/: ヽ.> : : : /: : : :/!: : ミ: V /|i: : : | ヾ: : : \
|: : :/: : : |: : : : /:/|: :/ .|: :./}ヘ:〈. |i.:.: :リ ミ: :ヽ: :.ハ
|: :/イ: : :i|: : |: i:/、.!:.l |:.//: / ヾ|i: :/ |ヾ.: :l^jノ
|: : :.|: x‐.! : ハ:|' \_ |'.// ,jノ/,,/__,|: :i:|リ
/: : : |/ ハ :.| |:|イ'了テ心‐〃 ィ丐ハ`ヾ从:リ
,': : : : i{ イ ヾ| レ八. う::::リ` ぅ:::ソ 〃,: :| ちょ、ちょっと!
.: : : : : :\ ゝ'. ‐`¨´ `¨- ' : : |
. : /: :/: : : :ヽ- 、 ///// ′////,'.: : :|
. /: /!: イ: : /: :!: /∧ , 〜‐┐ /: ハ: :!
/ィ l/ |: :イ: /|/ ヽ. /:::::::`V /j:/ l:ノ
/!.:レ':.|/: : | \\ {::::::::::::ノ .ィ: :ヽ‐.、 ´
| \: : : : :.:| ヽ > 二. ‐'' |: : : : : :\
/ 、 \ : : :| \ / |: : : : :/: /、
{ 、 ヽ \:从 / 久゙ハ ノ: : : :/ :/ ハ
. V \ 〉 : `: ̄ ´:、 〉O} ` ̄: : : |: : : :/ |
/ .\
/ .\
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\ ___________ . /
\ ./ \ /
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| | さあ‥ 逝こうか‥‥ | |
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.._| /_/━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ \_\.|_
/_/━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ \_\
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!
jしイ
ノ: :.:廴.ィ /{
/ : : : : : : :そ }/
ノ'⌒ヾ: : : : : 丶
}: : : : : : :.:ヽ }\
jし': : : : : : : : :.}ハ:.:.{
| ノ´:⌒ヽー-ミ: : :ノし: :.し イ
jし' : : : j -ミ: : : : :.、:.:}: : : : : ノ
! ノ': : : : :ノ: : : :`丶: : :ソ: : :./ !
jしイ '⌒`) /: : : : : : : : :Y´: : : /{ jしイ
ノ: :.:廴.ィ /{_//': : : :ノ : : : : :ノし{: :.:{/ ノ: :.:廴.ィ /{
/ : : : : : : :そ ノ /: : :/⌒ヽ : : ハ: :ノ: : :し イ / : : : : : : :そ }/
ノ'⌒ヾ: : : : : 丶 }: {: : : :j: : : : : : :/: :ノ}: `ヽ: :.:/ ノ'⌒ヾ: : : : : 丶
}: : : : : : :.:ヽ/:ハ: : :ノ: : : : :/ : : /: : : :}: :′ イ }: : : : : : :.:ヽ }\
jし': : : : : :ノし': : : : /: : : : :.!/: :/: : { : : : /: :し':八 .ノしイし': : : : : : : : :.}ハ:.:.{
| ノ´:⌒ヽー-ミ: : :ノし: :.jし' : : : :j -ミ: : : : :.、:.:}: : : : : :ノ| ノ´:⌒ヽー-ミ: : :ノし: :.し イ
jし' : : : j -ミ: : : : :.、:.:}: :ノ': : : : :ノ: : : :`丶: : :ソ: : :./ jし' : : : j -ミ: : : : :.、:.:}: : : : : ノ
ノ': : : : :ノ: : : :`丶: : :ソ: '⌒`) /: : : : : : : : :Y´: : : / ノ': : : : :ノ: : : :`丶: : :ソ: : :./
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_//': : : :ノ : : : : :ノし{: :.ノ /: : :/⌒ヽ : : ハ: :ノ: : :し イ _//': : : :ノ : : : : :ノし{: :.:{
ノ /: : :/⌒ヽ : : ハ: :ノ: :}: {: : : :j: : : : : :./: :ノ}: `ヽ: :.:/ノ /: : :/⌒ヽ : : ハ: :ノ: : :し イ
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/:ハ: : :ノ: : : :./ : : :ノし': : : : /: : : : :/: :/: : { : : : /: :し':八 .ノしイ : : :./ : : /: : : :}: :′ イ
. - - .
, ´ ` ヽ
/ , ! \
. /:/ .i .l:.. / j .:.! ;| r^ヽ ヽ
/ / .:! :l l :/ イ!: :l i! ! ヽ ヘ
. / l: :! .::! .:l./ ::! l ハ: :|l : ! ミ ヘ
::! ::l l .::l .::l 〃..:! L,l⊥;l_!_リ_, ミ ':
. l::! __! ! ._!r∧_ :ハ:!l.: .! .',:l !リ i/ _ ∨ .ハ
!ハ:j∧ ! :!::l ∨:l ::!ヘ::l ヘ! l/ ィて示ミ、 ∨zミ ∧ ・・・・・・
!!∨ハ .l .::!::{__,,';l,ヘ! .ヘ! 〃乂f::爿 〉 Ⅵr }Y ',
l/ V:.ヽ l〃灯f抃 `¨¨´ 圦:ノl \
| l:ト、 ヾ!{ 乂::ツ jr .ノ ! ヘヽ
. l:! ヽ从 ' r '´ ト、:}
. |! |リ∧ __ / l l ::! .リ
|.. l::ハ '- ' イ :| l ::!
|::ハ \ /! :l ∧j
|/ l > , イ :!_ ∧:リ! /
l ! ハ ノ!::! > - ´ , -‐ .ハl/ l/!/
|:l V: ! l::ト、 .:r:} .r'´ `ヽ
l:l ヽ :! !リ .ヽ::! `O ! ヽ / ̄`ヽ、__
l:! レ /! /', .l \ ./ >ー 、
|! ./! :/ j l/! /ヽイ //⌒ヘ
.′: :/ : : / : : : : : : :ミ} : : : : : : : : : : : :.
/ : :.:/: :/: :/: : : : : : : :|: :トz_ : : : : : : : : : : : .
/ : :.:/: :/: :/: : : : :i: : i: :i: :|㍉:ヽ: : : : : : : : : : i
. /: :/V: :/: :/ : : : :.:/: :/: :j: :| ヽミミ:、: : : : : : : |
i : :∨: :i: :∧ : : :.:/: ;イ: :/: :ハ iミ、ミ\: :/ : : |
| :i: :| : :|⌒ヽ、 :.:/ム=≠―メ ヽ: \ミY:.: : : |
|:ハ:|: :ハ≧=ミ、ノ ムイ≧=ミ、 ヽミヽj:.: : : :|
|{ ヽ: :代}.,)i}ヾ イ.,)::i}`ヽ iミ;/⌒i: : : |
ヾ ∨.:|弋リ 弋:;リ 〃 レ′ノ }:.: : | ・・・・・
i :.:i "' , ¨´,, ´ ノ: : : |
|.:八 ´ ,イ´: : : : 八
|∧ ヽ _ /: :|: : : : :/i \
|| .i: : :\ ` , i:.: : :|: : : :/ :| ヽ
|| .|!: : : :|`ト.、_ . < |: : : |: : : : : :|
リ 八 : :.:|Vバ 「 八 : :|: : : : : :|
/ :ハ_斗´ \ / \j : :∧:リ
,..-―‐´ ̄ ,/ >v<´ / ̄ ̄`ヽ、
∧ . : . : . : :八 / ! \ /. : . : . : . : >.、
/ i . : . : . :/ . :\ / | ヽ_ノ. : . : . : . : / . : /ヽ
. / ヽ. : . : . : . : . :|「 | // . : . : . : . : / . : / \
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヘ
. .: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :..:i:.:.
i: : : : : :..: : : : : : : : : : : : : : : :..:<Y|:..i
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. :i: : :.:::::::::::::::::::.. : : : : :′: ;{ i{j:.{'! i从
,′: :.::::: :::::::::::::: : : : /: : i:.ト、j从i
. /:/:i: : :::: : : ::::::::: : : :/:..: :.|:.| ′ ふ……
〃j/}: : | :: : : :::::::: :..:/: :..: :.|i:| /
/ / |: :..|:i: : : ::::i:: : /: |: i:../从 /
. j/}i:|ハ:..:.:::/|: ://: |:,ハ:}:¨¨´
. //j从i }: :/ ,: : /: //、リ
/ { j:./__i: :/j;// / ヽ、
. ,.イ /: : :j/`7ヽ、 l
/: : : : : : : : : : : :.`: ーヘ、
. /: : : : ;,‐ ― ‐ 、: :: : : ヾヘ
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【¨‘ ふ ,‘】 ;
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説得も空しく刑場にむかう殉教者にたいし、可愛さあまって
憎さ百倍で罵声を浴びせる「遺族予備軍」も少なくなかった
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/:::::::{ ∨::/:/:::::::::/:::::/:::/:::::::::/::::::::::::::ヽ
. /::::::::::ハ 〉'::::/:::::::::::/:::::/: //::::::::::/::::::::::: i::::ハ
/::::: /::::/::::::/:::::/:::::::::〃:/// /:::::::/::::::::/:::::|:::::::::.
. /:::::_/ィ:/:::: /:::::::':::::::ィ:::::/ ./\ /:::://::::::/:/::::}z:::::::|
/:::::::: : /:/::::::/:::::/ |::::/ |:了´/≧、\:/ /:::,ィ:::::/::: / ミ : :|
. /::::::::::: /:/ ⌒'::/:::{:::|::/ |/‘ 'fて_小|/ヽ// // |::/ |::::,::|
/::::/::::::/:/ ハ|/i::/}/i/ o.゚.、乏zノ { / /ム斗'- }::/::|
. /::::/::::::/:::{ ( { |' ! ' '¨ ィ示ミ、 /:/::::, ふざけんな、家族や友を捨てて何が神だ!
/::::/::::::/::|:::ヽ ー、 化ノ:} 》/://::/
. /::::/::::::/::::|::::::ハ、__ / ヾー 'o.'/://} / 私はデウスを呪う、キリストを憎む!
/::::/::::::/:: : |:::::::/::::::::::} ィ ´¨>、 .'ィ:/ /'
. /::::/::::::/:::::::::| : /::::::::::::j /- 、 ⌒>_〉 / }:'
/::::/::::::/:::/::::::|::/:::/:::::::/ 、 / ∨:::´/ ' / __
ノ /:::/}::/:::,イ|:{:::ム フ ヽ ヽ :∨/ /O / \
イ/:/ |/::/ /:」_/ ヽ \ ` ー- ' イ へ! x ―‐ \
/ ' /:::/__r’ ∨ ヽ \ <´:/i: :| 〈 `ーく _ ヽ
. // ハ \ ∧:::¨´::::::/:: / }/ ', ヽ、__ノ ,ィ´ i
, <´. / ', \ / }::/i::::::/|::/ / ハ 乂 / __ {
/ ∧ /∨r 、|^ ヽ:/ .|:' | ∨ / |
──────────────────────────────────────────
そのトラウマからキリスト教を嫌悪する人々もまた、次第に増えていくことになる
あげく積極的な迫害者へと変わる人すら現れたのは、加藤清正の迫害でもご紹介したとおり・・・
──────────────────────────────────────────
-‐  ̄ ̄ `丶、
/ ヽ
/ / /〃/{ { ヽ `ヽ. ∧
l / /斗/ハ ィー‐ 、 ∨ l 切支丹弾圧の凄絶なさまは、殉教への共鳴だけでなく、
{ { レテく ヽi>==、\ ヾ│
乂l f r'ハ r'ハ 7ハ\リ l 恐怖や嫌悪をも生んでいた。時代が下り、迫害の苛烈さと
.八,}弋ソ 弋ソソノ ) 八
ノイ }ゝ" `_ "" { {´ 丶\ 巧妙さが進行していくにつれ切支丹への「邪宗」という
/ ,>‐r<_∧!>、 \丶
, -‐" ! ヽ{>ロ<フ〈. | \ イメージもまた、民衆レベルで根を下ろしていった・・・
// / / y ゝ { ;ヽ ,i 丶.ヽ
{八 〃 ハ { ,.-'‐!、 }_ = ゝ、__i、 }ヽ } }
)/ ヽ(. ヽ人,i' .,. i' `゙ゝノヽl_ ヽ! ヽjイノ 長い脱線話になるが、その具体例をひとつ、ご紹介しよう
" ` / / ゝ,.| l __.!,r'/ `‐´ "
/` V l .,′´´
`ー'′ ├-/
 ̄
━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━
∧ ̄`ヽ
y-{:ヘy‐‐、∨
/: 道 ヘVハ__, : ´ ̄,,,ーx,. ──‐- _
>───: ´ ̄`ー{ ,,::_ ,:' ___ !ヽ: : :.||:::'' ; ,: ' ´ `ヽ
,>' ``ヽ :; /ハヽ ゚ィ''ヽ゚ -'.从}.: :...||:: .::!:::::::::/::...- Y
7 ,--∨ /||: : :Y:::ニ彡:}/ ,': : : j.!: : : : :::::::/::::ヽ ;,,,.. : :/
ヽ、 Y:::::>-:、::::::i.7::||: ハ>--<_,. 7: : : /ハ :::::::〃 `ヽ:::::::}___ イ
>-- ∨{:::. ∨::{::::V: : : ヘ _:╋ _,ノ: : :./::::∧ ::::::7 .} ̄
|:: ',`V:::ム: : : : : : : : : : : :.〈:::::::::::::\::7 ::| どうやら私にも、「求められるとき」
Y ,v y.i .} ヽ:::ム: : : : r----v: : :Y::::::::::::::〈ヘ { .ト. レY
彡'_/./ j / ヽ::ヘ: : : ヽ-:::::::i: : :.|::::::::::::::∧ { ヾ_--' が来たようだ・・・自首しよう
 ̄ー' ∨',: : : :__:  ̄: : : |:::::::::::::} ー'
∨Y: : i:::::>x: : :|>tT:7
}-|: : :|ニニ |: : |>i V
>'、:::::::ー'::::::::::::: ̄::::::::|_::::V
/ \::::::::::::::::::::::>'´ Y
/ V:::::::::,.::´: |
〃 , / i:::::/:::::. |
/ 〃′ |:::7:::::: i
ジョアン道壽(演者:キン肉スグル @キン肉マン)
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以下はその典型例である。1614年、家康の命による一斉検挙で、駿府にて捕縛された
ドウジュ コンフラリヤ
ジョアン 道 壽は浄土真宗から改宗し、組 ・ 講 における財務担当のキリシタンだったが───
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__ ______
/ `/´ ` ' 、,、
/ / ヘ
/ / ヽ
/ / i / 釗 |i
/ / i | :| | i i i
/ i l斗|-メ┤ /!ー!-、./ | |
/ ,イ |i i ト/ Wヘ ./ :| ∧ノリ i :i 転ぶ「ふり」だけで良いのだ、
|/ l ,.イ リ、 ∨久三ミヘ:/ 彡三ミ ! / ! ',
! / | ∧ヾヽ\辻;;ソ .辻;;ソ/ イ / ' , 聞き入れては もらえぬのか?
∨ ! i∧>ー-ゝ ∠ /イ/ ヽ
ソ i○ヘ __`__ /○!′ \
__ ノ レ′ ヘ イ イ ハ!
/ ノ ノ Wノ/イ ,>-<, :ト、ソノノイ/ノ/ ,イ / }
////>-''"´/ /:| n .> <. n |::i\`ー-、,,レヘノ
, - ´ / i::::!/';;;;;;'\/:::i ヽ ` ー 、
/´ / i::::::! /;;;;, /::::::i ヽ `ヽ,
/ ヽ / i:::::::∨;;;;;;∨:::::::::i ヽ /ヘ
駿府町奉行 彦坂九兵衛 光正(演者:シャマル @魔法少女リリカルなのは)
/∧
/ |. |
/ ._⊥ ⊥
l/ 道 `ヽ
/ .ィ ⌒ヽ_,、/⌒', |
ト、..| | ・ | l・ |│ わが信仰に 左様な斟酌はいらんですよ!
l | _L_ ノ ヽ_ノ`V
レイ/ r、_`┴‐'___┐ |_
/ |:| |‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐| │ \
.、--イ| |:| ト、____/ /!| || ̄`‐‐:、
|:| |:|\ _____.//|:| ||
╋
───────────────────────────────────────────────────────
自首したあげく、「表向きだけ転べ」という奉行の説得を拒み、7人の仲間(ペドロ・ジョウチン助九郎・ペトロ宗休・マヌエル・レオ・
ジョアン庄次郎・リオゴ清安)とともに入牢。ただし仲間のうち、マヌエル1名だけは言語・聴覚障害者だったため釈放されている
───────────────────────────────────────────────────────
──────────────────────────────────────────
ジョアンら7人は4,2メートル四方の狭い牢内に、一般囚人40人とともに七ヶ月拘留されるも・・・
──────────────────────────────────────────
_______ _______ _______
|| ____ | | || ____ | | || ____ | |
|| | || .|| || | || .|| || | || .||
||.  ̄ ̄ || ||.  ̄ ̄ || ||.  ̄ ̄ ||
||. || ||. || ||. ||
||. || ||. || ||. ||
||. |三三| ...|| ||. |三三| ...|| ||. |三三| ...||
||______| | ||______| | ||______| |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧
道
(´◎` )ゝ _〉=@=...ノ 切支丹どもよ、入る牢屋はあいつらと一緒だ
(i_†___, ) (・∀・,,)
|____| ⊂||‐V−,|) 狭くて不衛生な場所だ、音を上げるなら今のうちだぞ!
| | .| )))) |=〃=,
(___(__) (_(_,〕
†
ゾロゾロ・・・
__[警]
( ) ('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`) ← 一般囚人の群れ
( )Vノ ) ノ ) ノ ) ノ ) ノ ) ノ ) ノ ) ノ ) ノ ) ノ )
| | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |
| |┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃| |
| |┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃| |
| |┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃| |
|_|┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻|__|
/ \
\
.\
\
 ̄ ̄ ̄ \
/ /
.へ._/  ̄ ̄\/
| _/ ヽ
_⊥ //| ヘ.道
 ̄ ̄` / │| { ,V
、 │|  ̄`く
\/ ∧\ /  ̄`v ┘
\ |\\| くフ } 如何なる苦難のときも、迷える子羊を
\ | `rへ_ /
\ / ヽ 救うのがキリシタンの務め・・・
╋ ',
| }
.イ | ∧
.│ / / |
iーj;二二;,__r‐、 地獄に仏とは良く聞くが・・・・
{~タ-―=二、`ヾ、~l キリシタンこそ真の救い・・・
,-r'"_,,........,__ ` -、 `i) /|
彡;:;:;:;:;/~_Z_ ̄`ー、_ `l、 ,.-=-.、. ,..ィ"~~~~~:::::ヽ
7:;:;:;:;:/. `ー-ヲ t‐-、!`ヽi::r ,:、 ,..ム.゚.,..゚..,.、l ,r'"::;;;_;;::::::::::__:::::::\
;:;:;:;:;/ / ,.、 `!~|:::)::/ / :K"/ r:'" ,iii ~\ ,,...-,-、 /,.r''" ヽ:::::::::::i!
:;,;-〈 / Fニニヽ | .|:::l:::ヽ ラ-{ `"・ ・ ・ 。。 llL_/! /-v" `丶、 i" ,.-。-ュ-.ヽ:::::::::;!
' fヽ ヾ--" l,/::/r'" /`ー!: |~r-。、~`-、゚_ lソ / l ` 、 i ,r・')、 |:`''''' " ヽヽ:::::::ヽ
| ` 、___,..- '"|::::ゝ / l ノ i/`"'" ´゚-y' ./メ, / (・・)`丶、 '''ヽ l :~ ヽ! ,..-、 ヾ;:::::::::|
ヽ / レ"`‐.、_./ .レ /:; r-ニ、 K ./ 「 r'' //~~`''ーヾ'ー、 ノ l f'" '"~ノ l |::::::::L
ヽ _,.-‐−―`ー"ヽ_l ヾ `ー'",.! | |_/ | /、,,..-i'''t=ニ;ラ",l|`ゝr' ヽ ヽ-‐" //'"二
`,.-―'''''''''''<.,_ i" l ヽ....,,-" く__/ `ヽy:|`T"~、.,,__ `,i|ヾ | ヽ、 ,.:-‐-'',/,.r‐''"
'' " l i. ` / |,~`-、 | :i| F‐'''"| ! |ヽイ、_ ,..-‐f彡ゝ--‐"
| `: 、_ ノ ヽ ヽ'、 l!;;;;;;;/ / /:::::::`t''''丶、
l ~ '' ー― '' " /"`'' -、 r|ヽ ,......,,..;:"/:::r:、:::::::ノ
───────────────────────────────────────
かえってほかの囚人たちを入信させて洗礼を授けてしまう
───────────────────────────────────────
,.、 〈^ヽ┐ _ _ _ _ _
< \ \j┘ /ヽ、| / /ヽ、| / /ヽ、| / /ヽ、| / /ヽ、| /
ヽ. └-‐┐ |__ コ |__ コ |__ コ |__ コ |__ コ
| __ | / | / | / | / | / |
| | ` <_/|_ゝ <_/|_ゝ <_/|_ゝ <_/|_ゝ <_/|_ゝ
/__,ゝ
ーr .、 ,.ィ
V \ ,.zx.、. ,. < /
_ z ー ヘ/.:.|:.:.ヘト、/ /
,. z.:.:¨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_ 人__人 _≦z_ァ 「囚人どもに、禁制の説法を広めている」だと?
. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._.:z.一'’ト.'`Y´`Y´jリヘ:.:.:.ヘ, ,.z、
/:.:.:.:.:.:.:.,.z' "´ ..:: .`ヘ.| _.」イ__ .!:.:.:.:.:リ .,<>" なめてんの? からかってるの?
/:.:.:.:,.z.'":: .: ..:: {ニラヤ≦}´ 、j:.:.:.:.:/ ,<>"
イ从イ :::: .: ..::: イノ /、ヘ ヘ'イ<>"
ヤ/l′ :::::::. ..::::: .,.イ ./ l V  ̄.ヤ " キリシタンどもって一見、物腰は低いくせに、
ヤ ゝ .:::::::::: Y ./ ヾ とz__ノイ^=ー.、
| .:::::: ,.ィl_,/ . .: γ///////∧ トコトン公儀を小ばかにしたマネしくさりやがるの!
,ィz ,<> "./ . .: .//////////リ
l. ,.イグ,<>" ...::::::/:::::.....::::...... //////////.ソ
_ __ 人 __=ォ:::::::::::::::::::::/:::::_::::.... イ////////_,.イ もはや罰を下さなければ、コッチの立場がないよね?
> `Y´>ー一" .〈 z⌒l>ーイ::l::::、......./Y´
. ,.イ///>" ヾ/__j 」_///レ⌒ヾ_ン
//>"´ .| __ V;;;;;;;;;lー‐{;;/⌒ヾ
.  ̄ l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;j .メー<⌒ヽ
∨: : : : : : : : : : :| ヽ
∧: : : : : : : : : : | '.
.: ヽ== ヘ===L _ }
/: : . . ヽ  ̄ ¬- 、、 /
/: ./| : : . . \ }/
/: ./ :|: .!: .{ Ⅵ: . i ' . やむをえぬか・・・
|.:i.:|: .Ⅳ|: . X尓ミ: . |ヘ ヽ、
|.:|.:| 八 ∨リ セオy\Ⅳ 〉 \
Ⅵ:| i: ト、\" `ヾ Νイ: :! i ∨ | :! `ヽ\
ヽⅣヽト ソ ` リ八ヘ:Ⅳ ∨ :| :i|ヽハ! :}
ヽ\\`ヽ - (⌒)|ハト、 ∨. :| :リ } }
`ヽ_ ィ: : : : :リ: : : :\Ν∧/ / /
Ⅵ: : : : : ;‐=ニ八ハ
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1616年11月1日、7人は牢から出されて灼熱の十字の烙印を額に押され、その熱鉄は骨にまで達した。
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_
/:::: :::::\ ....
::::::ヽ ......
.::ノ ..
‐< . _ l'''l _ l'''l /:l
...::::::) . |;;,,. /;, | ∟,|::|_,、 ,_ ,| ∟,|::|_,、 ,、|:::L
, -= ::::ヽ .. |;;,,. ヽ;;l ソ/;, |::;――-;::/ ,.、_|::/_ |::;――-;::/ |/7:/ ● ● ●
(::::::::::: :::::ノ ヽ;;l _、-''7 ソ ヽl /,;/ /:;.―-;::::/ ヽl /,;/ !/
>:::: ::j . ___、-'''゙´:::,、-゙、;:::::''7 ∠-' `´ /::/ ∠-'
(_:::: :::::r' |:::::::::::;;、-''´ _ニコ::!―i / ´
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i ! ......:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:/;:.:;:.:|
. l ヾ、 ` , :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:':.:.:.:.:〈;.:.;.:.;,'ヽ
. r`ヽノ  ̄ ̄二二 ̄ ̄,;:.:.,:-‐;、:.:.ヾ;.:./;.:.;i
. l |:;:l :r::';"`'ー;-t‐-t-;:-t tr‐ ';" .iヾ;.:.ノ/,;,;,/
| l:;:l :l:::i !:::iヾヽ i: / ノヾ:::i _ j::/:.i'/,;/
l ヾ! .ヾ、''___"/,; ノ,'_|:_!〈;:;;,:.`ー -‐":;,::.:.:;;/
. `ヽ、 ;,:.:.:.:.:.:.:.; l/;,;,;,;,;ヾ:;:;:;:;:.:.:.:.:.:.:.;,:.:.:/
`' ‐'i"T;i:.:. ヾ,;,;,;,;,;/:.:.:.:.:.:.:.:|'T`;t/
| |ノ , ; ;` ̄:.:.i:.:.i:.:;i:ii;;!リ;.;.;!
! {ソi-rt-t-r-i-t-rrリソ)}:.:.:.|
'、:.``'=tニ!ニtニ!ニソリ='‐'´:.:.:/
─────────────────────────────────────
それから駿府の大通りを引き回され、安倍川のほとりに引っ立てられ───
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//ヽ
ゞ_./〉- 、
〈////\
\////\
\////\
..\////〉、 ゞ\_ .ヾ.、
.\{//∧,ィチ` : : ̄ ヾ}_
≦ニ三彡,ィァ'.: ;ィ ,:ィ: : : :ノ : : `ヽ
ヾミ/イ./イ/ / :/: :,、: : : : : : : :\
/イ⌒/./: :/ : :/.: :ハ : : : :ヽ.: : : : :',
. 彡 ⌒.{∨ :/ / :{/{/ ∨.}:.: : :〉 :ヽ : :}'´.:`ー- 、
//-‐-、八: { :{イ心.|i _ィ}八} l : :/ : :l : : : : : : : :\
. /イ/////∧∧{ } ゞ′ ,フ:心}ノ ,′,' : :ノ: : : : : : : : : : :Y 非力な坊主あがりだからとて公儀が目こぼし
/,〈///>/、〈/}ハ{. ' .ゞソノ//: ://,' : : : : : : : : : : : |
./∧:///////∧、}ハ }` , イ: ://" ,': : : : : : : : : : : : :| すると思っているのなら、大間違い・・・
// ゞ、//////∧\ヽ二 ./}}>、;/´ {:.: : : : : : : : : : : :.:|
.//'、___/>、////∧∧ヾ-y/jj/// ∨.: : : : : : : : : : :.:|
./` ー. イ / .∧</∧∧///> 、{ ∨.: : : : : : : : : :.:| 貴様の両手の指を断ち、足の腱も断つ!
{'、_.ッイ /./ { .}>.\//////////>、 ∨.: : : : : : : : :.:|
| .| { { {.,イ//////`ヾ/////////∧ .∨.: : : : : : : :.:| 邪宗を捨てぬばかりか広めんとする者への見せしめなの!
| j八{ /.//////{.////\////////} .∨: : : : : : : :|.\
.ゞ -- ^ {////// ∧//////`ヾ/////} ∨.: : : : : :.:| \\_
. ゞ///////ゞ////////ゞ////, ∨.: :.: .: :.:|ト、゙ \.\\
ヾー////.≧ー//イ/////{/>, イ}}?.ノ∧ : : :|レ\ \.\\
イ∧ヾ}.o/////.o} }//////,.イ///////j///\:.| \ `ー三二ニ=―
,.、 ,.<//////}∧V./////∧V////_/_///////,イ/////.\ ,......ィ/ア. \}:/\
イ////>.、/,/イ∧∧V//////,.イ///////>.、///////,.ィ ´////∨ \\ ゞ //\
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,. :':": ̄:`:ー:-:-:-:─:一:':´: : : : :
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ノ_:_:_:_:_:_: : : : : :,:' ╋ _`ヽ: : :
_,,..-‐''二-,,=!_:_::::::\: : :!rォ┬(オノ i: : : お役人様、私どもは正しい教えのために
ゝニ二ニ-‐',ニ-‐'´ー `ヽ::{_\:i`´にノ- 、 ,!:
/___ ` }::::r:::::ゝ (_‘__,ノノ 受ける苦難を、恐れたりはいたしませぬ・・・
_,r┴‐-、:.} r__ノ--i、::::::`:-
,// / / )'-一''´ `ー---r-‐''~
r‐'フハ一ゝr' / ゝ
`^`^⌒ ̄´ `゙´ `ヽ、
` ̄ ̄`ヾ-'
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そこで両手の指を切り落とされ、あげく両足の腱を裁たれて、放置されたのであった……この過酷な刑罰は、家康
直属のエリート将校の身でありながら後に凄絶な火刑に遭う高名な殉教者・原ヨハネ主水も、味わった受難である。
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その日の夜、キリシタン仲間が禁制を破ってジョアンらを救い出し小屋に保護したが・・・
この負傷がもとでジョアン道壽とペトロ角助が相次いで死亡する。ジョアンは享年50であった
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l ―。,、。- !
/|_∧ `¨ゝ_'¨ ,
i ∧ ( - )/
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/ ヽ !`ヽ'7
/ l7 ,,..-- < ヽ
/ ̄ ヽ'´ ヽ
/ <> .! .i
. { i , ./
∧ :::::::::::.. .//
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i ∠> ./:::_ ノ ./ヽ. i
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. - ─ - .、_
, "´ / ̄`ヽ、
/ , '⌒ヽ ` 、
/ / `ヽ、
,' / ! .| |! ヽ .i ヽ:ヽ ヽ ヽ
,' / / / i! .jヽ |; ト i :', ヽ ヘ
;. / / / |__ハ / | |! ! ∨! :i ヘ ヘ
/ / , |斗匕゙∠ニム゙ヽ| />ト、|, :ト、 ':, ',
/ | / l /ィ゙イ云ハ`ヽ ! ./イ云jヾ∨:/∧ ; i
. / :| ハ、 { リ〈 {:::::;;;:i / ./ {::;;;:} 》 ∨ :∧ ! !| 罪無きものを、なぜ こうも
. / リ { ヽ ヽ八 、,V辷ソ // 、Vシ / : :l;. | リ
/ ,.イ ./ \\ヘ.`\ ′ ヽ  ̄` ∧ ∧ :!! ! 苦しめねばならぬのか・・・
// | ./! / ゝ、 ヽ、 ′ ハ∨ ! /'| :/
. !/ |/| ./ γヽ}`ヾゝ r‐ ュ ハ、リ j/ |/
. ′ ! ∧ |、 {{ }} .イ!`ヽ`ヽ /′
ヽ! ヽ!ヘ!ヘ..久 > 、 ,. <{_ノ`ヽi }
,.イヽ `ヽ、,,,,,,,>,ー<ノ八⌒ リ
,. イ | ヘ へ `ヽ;;/zト.`ヽ、
. < | ヘ ヽ ,> /⌒ヽi:::. \` ー―- 、
.. < | ヘ ∧::::::/ヽ:::.. \ ヽ
/´ | !ヘ./ l::::::', l:::::. 〉 ヽ
,' \ | 、ヘ |::::::::', l:::::::..、,/ ',
,' ヽ \,| ';::ヘ |::::::::::',!:::::::::!、`\ ',
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彦坂九兵衛はこういって嘆いたという・・・いっぽう生き残った者たちはハンセン病患者の信徒らとともに活動を継続。
だがそのハンセン病患者らも後日、棄教と引き換えの好条件での介護を拒否して殉教を希望、切り捨てられている
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なおジョアン道壽らの殉教は同時期の同地域、という条件に限定してさえ氷山の一角。慶長18年・1613年5月に来日した
英国使節ジョン・セーリスが、新教徒ながら嫌悪感もあらわに残した証言からみても かなりの大量殺りくだったと見られる
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.゙'i;;.! l;;/ .l;;;;l `'''″ !;| |;;;;| l゙;;;;;;;! .l;;;;,!
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`'" :!;;.! `''"
!./
、,.λ∧
.† ,,.,.,,,,, 、,.,,,,.,,,) ノ;;;(#゙;;0゙),,, ∴、 .† 、ノ⌒;;,、,.、,. .†(、.,,,.,,、∧,.,,
<@;;, (メ_;;。#)@;;';;@)(@∴U(゙p;`;,)ξ;,と@;, (、0;'。#)っ@)~ と´#;;メつ#!i;-゙)っ.†
"'`''"";""゙'";;'""∵""''"""゙'" .† ~;゙`'゙゙;''∨"".† "'`;"""∵∵`'
、,.λ∧
.† ,,.,.,,,,, 、,.,,,,.,,,) ノ;;;(#゙;;0゙),,, ∴、 .† 、ノ⌒;;,、,.、,. .†(、.,,,.,,、∧,.,,
<@;;, (メ_;;。#)@;;';;@)(@∴U(゙p;`;,)ξ;,と@;, (、0;'。#)っ@)~ と´#;;メつ#!i;-゙)っ.†
"'`''"";""゙'";;'""∵""''"""゙'" .† ~;゙`'゙゙;''∨"".† "'`;"""∵∵`'
見るに堪えない・・・
 ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧
( ´⊃⊂ヽ ≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪
⊂ ノ←英国使節団長 《 》
人 Y ジョン・セーリス 《 「皇帝の宮廷のある駿府近くに来たとき、予らは処刑された 》
(((し (_) 《 たくさんの首をのせた断頭台を見た。その傍らには、たくさんの. ..》
《 十字架と、なおその上に縛りつけたままの罪人の死体とがあり、 ..》
《 また仕置きの後、刀の切れ味を試すために幾度も切られた他の 》
《 死骸の片々もあった。駿府に入るには、是非その脇をとおらねば ..》
《 ならないので、これはみな予らにもっとも不快な通路となった」 ...》
《 》
≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫
' / /::: ,.イ ::: / |:: /´ | :::|! ::::: |\:::
.| ' / .'.::... / !: / |:::! !::::ハ ::::::|:::::\::::
.| | ::!:::::| ::::j -‐|‐|─ ト::| l::::| -‐─ヽ--ヾ::::
i⌒v::::|! ::|::::::ィ:´::| |: | |:::| ゝv ゝ:::::ヾ::::::ヽ
| v ::| i: l ::∧:::::| V -- ゝ \ __ \::::\ さて。えらく長々した前触れになったが、
| |:::|:: !:::l:::| ヽ_:l _ __ __`_ー
| | ::ハ::ij:::ハ::!イ`弋ゝ-'フ`` ´ !ノ__フハ 本筋は これから・・・
| | :::|:V:::::::ヽヽ  ̄ ` ´
, -v ,イ V::| ::::::ハ::\ ::::::::::: ,. ::::::::::::::
, -<. `| ` ヽ| :::/ゝ∧`´ <:i なるほどジョアン道壽は宗教者としては見上げた
, '⌒ヽ ヽ ヽ ヽ/ヘ/::l!
! | | -.ハ V|!:::∧ 信仰心の持ち主だが、同情したり感動したりする者
l ー| | r トi_ノ ゝ |:|:::|:::,.\ ´ ` . イ
| 人 i´ト l_ノl ノ/:::j:/::|::::ゝ.、 イ:::: |::::: ばかりでは無かった。反発する世論も生まれていたんだ
___ ___,. -- _
,. < }ノ > 、
. /./ イ| / / , \
/ / , ' ., ' |:}' // 、 ‘ ,
. //′ ,' / |:l. 〃 , , } ‘,
´ i , | / ,i|::! /_ イ /} / 、 .ト, まあ妥当な反応だよね
. |. , ' l ./ .!|::| //メ < //,' } | i‘,
. { / ,' i| , ニ||::| ,.ィ示芯}ミメ、. //} ハ ./ |.゚,
', /.| ! ',| { ,|l::| | |.圦_以 /´ x=ミ「 / ./ | 「逃げ道はある」のに、敢えて死を選ぶ・・・
. ∧ { }'| i ‘ , |: l ', ! ゞ-く_ んリ 》' ./ ,| |
/:/ ヽ .| ゚, `!::| ', { 厶ィ 厶イ{ ,'| | 「キモイ」「コワイ」「ウザイ」と思わなきゃ、
/:/ ノ /! ゚, .|::| ト、. 、_ _ ’ / :!.|.| ', ,' }/
. |::| イj,ハ ハ iV|::| |、 ,イ |.| !,:∨ どうかしてるってもんさ───
. |::| V_彡<.Ⅵ', !:> ,. < | ./リ |.゚,::゚,
. |::|. , : ´ ̄≧x ゚,ム:, ! _/,.≧チ} , '| ,:| / レ ',::',
. |::| , '::::::::::::::::::::: ペ,ム\,.イハ/l/レ j/,' /. }:::| (それはそうと今回もボク、出番少なそうだね)
. |::| ./::::::::::::::::::::::::::::::i:ゞ:::\\!\ :|:::|/ |:::|
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ちなみにペドロ・モレホン神父は『続日本殉教録』の中でジョアン道壽らの殉教の詳細を記録し・・・
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___
カタカタ| † || / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(;∀; )< 『彼らの名は永遠の記憶に値し、日本に君臨したどの偉人・国王・将軍よりも幸せな人々である・・・』
_| ̄ ̄||_)_\__________________________________________
/旦|――||// /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄| . | ←イエズス会員ペドロ・モレホン
|_____|三|/
━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━
____
,. ‐''"´ ` ー- 、
/ \ \
,イ \ \::: : \
/ / ! :| :|ヽ\ \:::::. ヽ
,' .:/ .::::/ ,' :,' .::iハ . ヽ:::: :::ヽ:::::. ヘ
i .:/ ::/ / ::/!: .::,' | |∨:|ヘ:::: : :::ヘ:::::::ハ
| .:,' / .:/ ::/,' :::/ |:.! |:.:| |∨::::::::∧::::::i、
| .::i:./ .:::,イ ::_/:::/ リ !斗f‐-、::::::::::ハ::::| !
|/:|/ :/,ィ"´/:`` / |/'_」」. i:`: :::::::|::::| | ・・・・とまあ手放しの賞賛を惜しんでいないが、
,ィ| / ::::::/i,.>''"アiヽ /´::::}`.|:::::::::::::l::::| |
/ | ,'::::/{ rT{::::::::::r ! {:::::rリ ‖:: :::::/ト、ハ| 流血をきらう奉行の説得を押しのけてまで信念を
{ | {::/::::::ヽ|:|乂、_,ノリ ヾ之' ,'|::::::::,'. | 乂
ヽ | |,' |::::|::::|`ト! ''' "´ 、 ハ|::::.::i ! `''ー‐ つらぬく彼の態度は、かならずしも「異教徒」全ての
i |::::|::::l::::|ト、 /:::|:::::::| ヽ
ハ:: l: ::|::::|::::iハ \ ´ イ:|!:::ハ:::::| 賛同を獲得できたわけではなかった
∧: !::::i:,.-、「|∧ > 、 _,. <:i::|:::|:::::.ヘ:::ヘ
/::::: _厶イ ./ |:.:.|` ー-L>、:::::::|::|:::|:::::::::.`iー\
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ジョアンら一行が刑を受けるべく、安倍川へと引き立てられていくのを見送った群衆の中には───
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∧ ̄ ̄ \
, ┴‐'― 、 | がた
_/V・__} ', |
(__n_ l し1 ごと
( ‐‐ ) /|. |
{⌒‐‐‐' /丁 / )))
___ ノ ト――イ /Vハ
__/ { ,  ̄ V´ ̄ ̄` ‐‐┴‐:、_
/ ‐‐‐‐< V´ ╋ 、 ヽ ,. ,-:‐:‐- .、
/ / \{ `/ } ', ... .r'ー'::::::::::::::::.ヽ
l l `‐‐、_ / /⌒ヽ } . i'::::::::::;;;;;;;;;;;;;;:::.l ))))))
| | --' ̄ ̄` / `‐┬:、 イ / ⌒ヽノ l.::::√ニ::Tニ:l;ノ
`‐‐、_ | ∠/ ̄ ̄ { | | ヽ;:l、:::::::::|.:::/
`‐┬‐┬‐┬┴'´ ノ ノ ノ ....⌒';i-ー'ノ、;\_;ィト/ `1ーi'"⌒゙
 ̄`|_ノ ― -イ / / ..... :ノ ヽ、-╋- _/ 、
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| )))))
| ワ ゴ ン |
‐‐─── ──── ──‐‐ ‐ ─‐‐‐‐ ─────‐‐─── ──── ‐ ─‐‐── ──── ──
/¨ /¨ \
/, i i ヘ
/ , l .l l\ ヘ _, l ! い`
!/} i .i ', ヽ l_,イiヽ l! ! .!リヽ八
i! i :! ⊥ヽ ', .リrリ¨nフli .l |y }、ヘ
リ! :| .',.リ不ヽi ー リ.! | |/ ,',、!`
', i!'_ヽー彡 } i/ .! ¨´.l',!
',i!' ミヽ 〈, ! i/! .N
...... '.! |丶 _ -― | l .! {
Ⅳ ! リ 、 ¨ /レ′リ` :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
i! > - < ', :::::::::: : : : : : : :::::::
', ./ \,,_ :::: : : : : :::::
_ノ } ./ ,....<:::::::::::>ー- 、_ ∧_/ ∧_/ ∧∧
_,,,.:::::::ヽ、_ _,.....<::::::::::::::::::/ /::::::::`¨ ...... (д´(д・ (д` (д゚,, )
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/ / . i/ / / / i \ \,
// i i l ___/ / / i | ヽ }
// | | l /\__,//! '! ,ハ i . 〈 ...┏━━━━━━━━━━━┓
/ /| | | /| _≫‐ミ 、| / | /i ハ l . ∨ ┗━━┓┏━━┓┏━━━┛
/,ハ| | l,/i |/\ {.ン\〈_,ノ ,/_,|厶j__ l i | ┏┛┗━┓┃┃
/{二} | 、、 ` ̄` `}イ不ぅ寸| i l | | ┃┏━┓┃┃┗━━━┓ ┏┓ ┏┓┏┓
、| |\\\\\ヽ 〉、ー勹| i l | | ┏┛┗━┛┃┃┏━━━┛ ┏┛┗━━━┓ ┃┃┃┃
\ヽ| || U /\\ | i l | | ┃┏━━┓┃┃┃ ┗┓┏━━┓┃ ┃┃┃┃
i iト| |l .∠二二ヽ、 |V八、 | | ┗┛ ┏┛┃┃┃ ┏┛┃┏━┛┃ ┃┃┃┃
| i|| | U ////////{__〉 从 ヽ| | ┏┛┏┛┃┃ ┏┓ ┗┓┃┃┏┓┗┓┗┛┗┛
|/'i|| || |'///////// U ∧ \ |\| ┏━┛┏┛ ┃┗━━┛┃ ┃┃┃┗┛┏┛┏┓┏┓
| i| i iト| { ̄ ̄`'〈// 'ヽ } 丶| ` . ┗━━┛ ┗━━━━┛ ┗┛┗━━┛ ┗┛┗┛
| i|ハl |i、 \____.) / 、{
|/| lハ|| \ イ / ,ハ 、 い
_.ノ || 丶 ___,..イ .リ / / | ハ i |
一≧x,,__ ` / }/| /|/ |/ ', ハ|
二二二三≧x,,_{ |/ }/
二二三 三 三 ≧x,_
‐‐─── ──── ──‐‐ ‐ ─‐‐‐‐ ─────‐‐─── ──── ‐ ─‐‐── ──── ──
(⌒⌒) (⌒⌒)
___ 川 川
_∧__ \ (Д´) ∧_∧ ∧_∧ この強情っぱり!
/ \ | ─ノ⊂(Д・ #)、(Д`∧ ∧
l 道 | | ... ┌ < (^ニ /l .(Д゚# ) 融通のきかない、愚か者め!
l ● ● | |/| .... (_┌ (_ 凸ニ ○v
・・・・・ ヘ⊃ 、_,、_,⊂⊃j_/ し l l l \
/⌒l,、 __, イ|
. / /ーー \ )))))
| l | ) ヘ.
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| )))))
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「なんとか穏便に助命してやりたい」という奉行の彦坂はじめ周囲の温情を台無しにして、あえて
酷刑をえらぶジョアンらに追いすがって罵る異教の人々もまた、少なくなかったのである
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: : : : : : : : : : : : : : : : : :, : : '´: : : : : : : : : : : : :/: : : : l: : : :.l: : : : : : : : : : : :{
: : : : : : : : : : : : : ,: : :'´: : : : : : , : : :´: : : : : : \: : :,ィ: : : : j: : :.:l: : : : : : : : :ヘ
: : : : : : : : : : ,: :'´ : : : : : :,.: :´: : : : : : : : /: : : :\/: : : ,' !: : :.j!: : : l: : : : : : ヽ
: : : : : : : : :/ : : : : : : /: : : : : : : : : : ,:': : : : : :/ ,':.\,' l: : :,' !: : : l: :.l: : : :ヽ: :丶
: : : : : : :/ : : : : : : /: : : : : : : : : : :,:': : : : : : / ,': : : /ヽ,': :/ l: : : l: : l: : : : :ヘ`ヾ:.へ、 殉教に感動し切支丹を賞賛する声がある
: : : : :/ : : : : : : /:: : : : : : : : : :,ィ'´: : : : :./ ア: :,:'ア心j:.X_ /!: : ,l: : l: : : : : :ハ ` -
: : :/ : : : : : :./: : : : : : : : : :/: : : : >'´ .イ:./イ::::,' ,:'/ /:,': :./l: :.:j: : : : :ト:、:':, 一方、こういう声も世論に顕れ始めていた
:/: : : : : : : : : : : : > '´ァ':´: : : >´ ,オ´ /ノ::/ /:/: :/: l: :,ハ: : : :.l ヽ:',
: : /: ,ィ: : :> '´ _, .: '´ - < ´ ´ l ,':::::/ l: :,': /: :j: /: : :V: :. l 丶
/:.:,:': : /:.ヽ  ̄:. 丶:.':, ゝV:ン' V:ノ: : /,:': : : :.V: : l
: :.,:': :/: : : : ゝ、__ V:.', ´¨` V: :./:': : : : : : :V:. ! 司祭が消え棄教者が増え、さらに世代交代
:./:/: : : : : : : /: : :ハ V:.', 丶': : : : : : : : l: :l:,′
/: : : : :/: : : : : : : : :} V:.', >: : : : : : : : :V が進むことにより、居もしない切支丹を邪宗
: : : : : :/: : :/ : : : : : ,' V:.l _ ´ l: : j: : : : : : :/
: : : : :/: : :/: : : : : : ,' }:.l −ァ´ l: :.ハ: : : : :.,' として忌む声が多数派となっていく・・・
: : : : : : : : : : : : : :./ l:.:! / j:./ }: : :.:/
: : : : : : : : : : : : / ,、.!: l / 〃 ,/: :/
\ ぷぁああああああん! /
. ,---┴───┴───┴---,
/ l"l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l"l \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
. | , l' l' V1. | (´_ゝ`) 'l 'l , | < さて、画面を京都に戻しますよっと
| l -'-─────┴─────-'- l | \________________
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |
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|ニ,. _,,..──..,,_ ,ニ|
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| (二二) |. | (二二) |
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慶長19年(1614年)、京都の四条にあったイエズス会の教会と
修道院もまた、大久保忠隣ひきいる300の兵に破壊される
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<修道院炎上中>
______
_ | ╋ 炎上中 |
`)) | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ジ
( ) ∧ ジ ャ
( ) <⌒> (⌒ ⌒) ャ |
ウーウー.( .人 /⌒\ \( ,, ⌒)// | ン
人/ ヽ ______]皿皿[-∧( ⌒ ,, ,, ) ン
( ( )( ) )三三三∧_/\_|,,|「|,,,! ( ,, ) !!!
__| ̄田 ̄田 / ̄ ̄Π . ∩ |'|「|'''|「( )
/__,|==/\=ハ, ̄ ̄|「|ガシャーン |「| | * +
/_| ロ ロ 「 ̄ ̄ ̄ | | 田 |「|\xAD德\xC4 田 |「|[[ *
|ll.|ロ ロ,/| l⌒l.l⌒l.| | |「| |「|ミミミミミミ ++*:
λワー ∧ λワー λワー
λワー | | λワー λワー
/ ̄`丶、
___/: : : : : : :  ̄ ‐- _
◯ /´: : : : : :.|: : : : : : : : : : : : : : : : : :`丶 °
o /: : : ´: : : :.| : : : :ヽ: : : : : : : : : :\: : : : \
//: : : / : : | : : : : : \: : : : : : : : : :\: : : : ヽ
/: : : : :/ : : : |:.l: : : : ハ \: : : : : : : : : :\: : : :ヽ
/: : : : : /: : : / |:.l: : : : | ヽ \: : : : : : : : : :\: : : ',
/:/ : : : : /:|: : :/ |:.l: : : : |ー-\<\: : : : : : : : : ヽ: : i 修道院がなくなっても、信仰は捨てない!
/: /: : : : : :./ ┼: /-‐レヘ: : : :| x行代心\ : : : : : : : : \!
/: /l : : : : : ,': :/|:./x行外ヘ.: : :l {ハト イlj゙ヾ\: : : : :\ : : ヽ
∨ .| : : : : : : /: lYハノトイ| ヽ : | V込:: リ |\: : : : 厂lヽ| O
| : : : : i / : : :l V少 ,\| ///` |: : ヽ: : :| : |
', : : : :.|ヘ: : : :|. //////// |: : :.: |∨ :│
ヽ: : : |:∧: : :} ^^ ,': : : : | : : :│
\:|:l ヽ:.:ゝ /: : : : :,': : : 八
O 。 ヾ{ ∧|: : :> イ-/: : : : :/: : : : : :.ヽ
l: :|: : : : : : |> ー=r< Ⅳ: : : : :∧: : : : ヽ : 丶
l: :|: : : : : : |\:_/ } //: : : : :/<\ : : : \: :\
|: :|: : : : : : |/ _/__//: : : : :/ // \ : : : \: :\
|: :|: : : : : :/ l'´ //: : : : :/´//,二-ヘ: : : : :\: :ヽ
∨ : : : : ∧ |: //: : : : ://// ヽ: : : : : \: ',
/: : : : : ∧ヽ | ╋//: : : : :/´// ',: : : : : : ヽ
内藤ジュリア(1566-1627)
┌────────────────────────────────────────────┐
│ │
│ 丹波国のキリシタン大名・内藤ジョアン(如安)の妹。夫の死後、仏門を離れキリシタンに改宗。 . │
│ │
│ 名家の出であることから、宣教師が近づけない身分ある女性への布教に尽力。有名どころとして ....│
│ │
│ 宇喜多秀家の正室・豪姫マリアを改宗させた。慶長19年(1614年)、高山右近や兄のジョアンと │
│ │
│ ともにマニラに追放されるも、現地で女子修道会(聖ミカエル会)を結成、邦人のキリシタン信仰に貢献 .│
│ │
└────────────────────────────────────────────┘
────────────────────────────────
修道院に住んでいた修道女たちも、棄教を拒否したので───
────────────────────────────────
', /}
メ / ..,'
マ、 / /
マ、 / /
} `ヽ ,r /
.i! ヽ // /
i! ァ ヘ ,.r'::_ノ ./
.i!. ァ .ヘ У/,r,/ /
i! ァ .ヘ ム ././ /
.i! ァ ヘ r 、 ,/{. /:::::::/,/,fヽ
i! 〇 ミヽ ヾ ヽ / ,./ /::::::::::/./ノ:::::!
r'´ ,f{ 王r 、 .、 ゝ, ,ィf≧ 、} 、 - ..,,,r' ,' レー 、 ノ:::::::::::①::::::::::i
i! / { マム ヽ マ ス{i!l ,ィ´ k´ ⌒,i!},ィ':::::/ 彡ミ:::::::::ハ 大御所様の命を甘くみるな!
} /.{! il { ∧ ゞ'" ` ヾ // , 、 リ、ヽ.´∠::::/: ∧マ ∨::::::i!
| / .ゝソ ∨ ∧ /《.レ|/。::::。!イ⌒ヽ ∧マ ∨:::i! 邪宗門の輩は、女子供でも容赦はない!
レ ∨ ∧ー- ,,..,ィ 》ー‐.'《 ゙ー- ..,,__,.ィヘ }::::i!
{ ミ )) __..,ィfゝ ({芥}) .>ー ^ヽ、 ((, !ミ/ .r|::::i!
マム ̄ " 〕 ,八 〔 `ー-/ / .l::::::i!
マム ,ィヽ ∧ .,> / / i|,ィ″
マム / .ゞ ヽ_ノ. ヽ. / /
マム/ ,::::::' ';:.. ヽ ./ /
,,..-ー " マム ,;:::::;' ';:::. ';:,/ /ヽ,,.._
イレィ= 、 マムノ;:::::,' ';::.. / / ゛ー-.ァ__
/ィー-..,,, ゙ー.、 マム:::,' ';:::::;, / / √¨" リ/
∠ハ レ'´|,ヘ`ヽ,:::::::マム. ':;:::,/ / / /_,>
/ ヽ:::::::::::::::l/,ィ:::::::,'マム __ヽ/ /::::::., /ヽ
7__,ヘ::::::::::::/_>;:::;' マム_,,..-‐'ヽ__/ ./ /::::::::::::., ソ 、¨
/_`ー-..,, '::ヽリ. マム __ / /___,...-ヘ l"一
レ' ソミ.、 ,/ ∨∧__,,.- ''".∧∨`V`ヽ/ `゙
,ィf_ ` リ. ∨∧ .∧∨ }ハ,..-ハ
{ レ' ,ィ,". ∨∧ ∧∨ ゝ, ヽハ
` ̄ " ゞ-゛ ゞ-'' ヽミ三ソ
:⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒
.., ,; .: ,,。, ::;;, ;ヾ :::…… ::; ;; :::;;,; .: ,,。, ::;;
,,; ヾ::: :; ;;: ;; :::;; ;; ;;ヾ ;; []):::;; ヾ ..,:: ::;
:ヾ ;., ;;. .., ,; .: ヾ,,。, ::;;, ;; ::; ;;ヾ :::;; ..,:: ::; ;; :::;;
.., ,; .: ,,。, ::;;, ;;ヾ :::;; ..,:: ::; ;; :::;;,; .: ,,。, ::;;
,,; ヾ::: :; ;;: ;; :::;; ;;ヾ ;; :::;; ..,:: ::; ヾ ;; :
二二二二][二二二二二二二二][二二二二二二二二][二二二二二二二二][二二二
oO0o(⌒)0o○Oo(⌒)0oO0ooo(⌒)0oO0oo(⌒)o○oO0o(⌒)0o○Oo(⌒)0oO0o
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_ヽ彡川ミノ三レ勿/__
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__ヽ彡川ミノヽ彡川ミノ三レ勿/__
,ィミ川彡ヾィミ川彡ヾ,ィミ川彡三ヾ三\
(・ω・` )}三(´Д` ;)三(´Д` ;)三}三ll三}
ヽ彡川ミノヽ彡川ミノ三 ヽll.ミノ三レ勿/
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四条・五条の河原で「俵責め」とされる。裸にされて全身をしばられ、
二重の俵に入れてうず高く積み上げられるというものだ
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季節は冬。ときに雪が降り積もることさえあるなか、寒気は容赦なくキリシタンの身を蝕む
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食も与えられず、飢えと拘束の苦しみに耐えられなくなると・・・
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__ __
,ィミ川彡三ヾ三\
.(TДT ;)}三}三ll三 } <転んだ、転んだ!
_ヽ彡川ミノ三レ勿/__
,ィミ川彡三ィミ川彡三ヾ三\
.(・ω・` )}三(´Д` ; )三}三ll 三} < 「信仰の薄いやつめ、なぜ疑ったのか?」
__ヽ彡川ミノヽ彡川ミノ三レ勿/__
,ィミ川彡ヾィミ川彡ヾ,ィミ川彡三ヾ三\
(・ω・` )}三(´Д` ;)三(´Д` ;)三}三ll三}
ヽ彡川ミノヽ彡川ミノ三 ヽll.ミノ三レ勿/
_
__⌒>:.ミー‐、 __
⌒>―:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`:....、 _
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.く⌒:.:.:.ミ 、
/:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.:.:.ヽ
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. /:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:イ:.:.:ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
/:./:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:|:.:.|:./ |:.:/ l:.:.:.|:.|:.:.:|:.l:.:|:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
,:.:/:.:.:.:.:j:.:.|:-|‐十十ト |/ |十|十‐|-、:|:.:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i
|イ:.:./:.:.:|:.:.|:.ハ| V 八 |ハノ 八ハノ:.|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| よし。転んだ奴は釈放してやれ。
|:.:.l|:.:.:ハ:.:.:.-r竓芹坏 竓芹抃-|ノ:./.:.:j:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
|:.:.||:.:.:| |:.:.:[ 辷zリ _辷zツ /:/:./:リ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. | 引き取り手の者から、請人手形をとることも忘れるな。
ヽ八:. | |:.:.八 , /:/:./:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |
ヽ|八:.:.:.ゝ ` /ノ:./:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |
_ \:.:ト ー一 /:.:/イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| 転ばない奴は二俵ずつ棒に吊るしながら
/ニニ=- __ V\:> イ /:.:./ l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |
,イニ7 ー=ニニ= 厂/  ̄ 7‐≦zノ/:.:./ .| :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: | 市中を引き回し、辱めてやるんだ!
/}}:ニ7 \ 辷7 〈 /天ヽ /:ノ | :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |
′ノ'ニ7 〉 / ヽ//Y] ∨ 〕ニ、 .| :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |
レノニ7 ∧ \ ./| 〈_// / |-ニニミx__:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
────────────────────────────────────────────────────
最初は「サンタ・マリア」をとなえ「パライソへ召されたいから早く打ち殺せ」と言っていた者も、「もう転ぼう」と次々に転びだした。
だが、このとき拷問された修道女らは、8日間にわたる責め苦にも耐え抜いた・・・
────────────────────────────────────────────────────
──────────────────────────
中には、キリシタン仲間にひそかに救出され───
──────────────────────────
救出のチャンス!
お、警備が手薄だ♪ ∧_∧_∧
∧,,∧ __ __ (´∀` ≡ ´∀`)
(・ω・;) ,ィミ川彡三ヾ三\ ..... ( †. )
/ っっ .(TДT ;)}三}三ll三 } | | |
`u-u'. _ヽ彡川ミノ三レ勿/__ (__)___)
( }
`7 __) __ノ
_乂// ノー ソ )
///イハ__少'
///
○
/⌒ヽ
∧/∧ヽ | スタコラサッサ!
(´Д` ,,) U○
/ U U/ ヽ それっ、逃げるぞ!
∧/∧ ∧/∧ヽ |
(´∀` ,,)(・ω・ ;) U′
U U U U
──────────────────────────
父親のもとに送りとどけられたにも関わらず・・・
──────────────────────────
V::::::::::l _,, -‐- 、.,,_ /::::::::::::::::::::::/ ,:!:::::::!
\:::::::! _,..ニ - ''゙´ 父 `''ー .._ ,/ :::::::::::::::::::::/.ィ/::i:::::!
_>''゙~ ゙>'V::::::::::::::::::::::::'::彡::/::::::i
_,,ァ・''゙´ //::::::::::::::::::::::.<:::::/::::::V ,.ィ
,,. ・''´ //::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::;/ ,.::::::i
,.ょ―━ー―-- ニ..,,,__ //:i、:::V:::::::::::::::::::::/:::::/ ,,/::::::::!
´,...-t'': :::::::゙::ー:―-- ....,,,_ `゙''< ,//,.;;∠、 ト、::三::;ィ::':::::/,.<::゙::::::::::::;' 助かって何よりだ
::::;;::/:::: :::::::::::::::::::/::::::::::::::::i丶、,`ー _ >'´,,.ィ:';イjf;リ 冫l::::!´ヽi:::::::::::::¨::::::::::::::::::::::/
::/:: :::::::::::::::::::::ィ/::::::::::::::::::::::i:::::::::::`:::::--::'::゙!::::!ヾニ三‐' J !:::i〈 ノ::::::::::::::::::::::::::::::::/ 娘よ、匿ってやるから案じるな
´/::::::::::::::::::::::://:::::::::::::::::::::::::{:::::::::::::::i、:::::::::::::l:::!  ̄ ,!:::l ´/::::::::::::_:;;:>':テニ´__
_!::::::::::::::::::::/ /::::::::::::::::::::::::::/X:::::::::::{\:::::::::::l::l u ;'::::トイ:::::::: ::::'::::::/` ー ..,, ̄ ̄ ー―ァ
l::::::::::::::::::/ .∨::::::::::::::::::::::/`ヾi\:::::ヘ ヾ、::込 ,ハ:;シ;;;;;;::::::::::::::/  ̄ ̄/ /
∨::::::::::::::! ∨::::::::::::::::::{ /::;\ `ヾー-一 ー-‐ ,イ、::::::::..:.  ̄ ̄ / ,/
∨:::::::::::l V::::::::::::::::::∨ゞ、::l\ ::::: ,/_,l: 不::::.:.. //
ヘ;::::::::::! \:::::::::::::::∧:::::ぶ.、\ ∠ィ'::::::::::l::::::.:.:. //` 、
ゞ、::::::、 ` 、:::::::::::::ヘ::::l¨゙i::゙;::;≧ー:彡-i::::i¨゙'l:::::l::::::.: : . // \
∧_∧ いかに禁令にされたとて、婦女子まで
(゚Д゚,,)
(|†. |) 辱める公儀の なしざま、無体にすぎる・・・
∧,,∧ 娘御は確かにお預けしましたぞ、ご尊父。
( ´・ω・)y━。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.,::::::::::::::::::::::,::::::|
::::::::::::::::::::::::::::/:,'⌒',: /|::::::::::::::::::::::::::::::::::,':::::::j、::::::::::::::::::::',::::|
:::::::::::::::::::::::::::j::::`ー:'/ |::::::i:::::::::::::::::::::::::::j|:::::.j \::::::::::::ハ:::',::|
:::::::::ハ::::::::::::|:::::::::/ |::::::|:::::::::::::::::::::::::j.|::::.j \:::::(__)::',|
:::::/ ',:::::::::|::::::::/ |:::::|::::::::::::::::::::::::j |::::.j \,::::::::::::|
::::l l:::::::_|::::::/ ./゛ハ:::::::::::::::::::::j j゛''ト、,,,,____ メ::::::::::::|
:::弋_ノ:::::::.|゛゛i''''''''''゛|::j l::::::::::::::::::j j::::j \::::::|
::::/:::|:::::::::::::ハ:::,' .|:| l.::::::::::::::j j:/ U \::|
:/:::::|:::::::::::::j. ',:| ! l.:::::::::::j ./ `:| ・・・ノーサンキューだってヴァ───
:::::::::|.:::::::::::j `|. l:::::::::j }|
::::::::::|:::::::::ハ. l:::::j .j|
:::::::::::|:::::::|:::',. V j:|
::::::::::::',:::::|:::::',. ┯━━┯ ┯━━━┯━ .j::|
::::::::::::::',:::|:::::::',. | | | .| j:::|
::::::::::::::::':;|:::::::::i | | | | j:::::|
:::::::::::::::::::::::::::::| | | | | ./::::j:|
ヘ:::::::::ト,::::::::::::弋.| |. | | /::::ノ::|
!:::::::| ',::::::::::::::::l゛'ト、,,_ | 、____,. | レ::::ノ:::::|
',::::::| ',:::::::::::::::l::.l. ',::|',''..-..、,,_ ._|__,,,、:i-‐''/::ノ:::::::|
',:::::| ',:::::::::::::l::l ',| ',:::::::::::/ ゛゛゛| |. /イ::::::::::::|
∧父∧
(;´Д`) え?
⊂ ⊂ )
/:.:.::/ : : : : : : : : :.:i:.:::.:.:.:.:.:.: : : i:: : : : : : : : : :`ヽ、
/:.:.:/::.:.:.:.:.:{.:.:.:.:.::/|;:.:|:.:娘:.:.:.:.}.:.:.:|:::.:.:.:.:..:.. : :ヘ‐-、::\
/:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:|;/:__ /ノ::∧:::::::.:.:.:.λ:\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧  ̄`
/:.:.:/:.:.:.:.:::.:.:.:.|:.:./ /::/ ∨:::::.:.:.:ハ:.:ト、::.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:ヘ 衰弱していて、為すがまま連れて来られたけど・・・
/:.:;/:.:.:.;j:.:.::::.:.::|;/__l:;/__ ∨::.:.:/ __|/_∨:.:.:.:.:}.:.:.|\:.:ヘ、
j:/7;/:∨:::.:.:.::|マテZ弐ゞ }::.:/ 'チ弐7ハ::.:.:/.:.:.:| \::l
´ /:.::::(∨::::.:.:.|、弋z;:リ j;/ ん'::リ/::::}::./:.:.:.:.:| ` 私は転んでいないってヴァ!
/:::::;ィ::`∨::::.:.:| i  ̄i , i ̄i {:::::j;/:.:|ヽ:.:l
j:/ |:∧::∨::::.:|、.! ! ! ! ,〉::::::::.:.j j/ 信仰の邪魔はしないでほしいってヴァ!
´ ´ ∨:ヽ::::|::>.、.!_こユ__,,.-‐r:'´:i::::::::.:/
Vi`ヽ:| λ::} 〈:アー-、j:;/'|:::::::/ r'⌒⊂"ヽ、
,イ´、 ` ∧___} //ヽ|::::/ { :::r‐'"^ヽ }
/´`ヽ \\ ヘ ╋| // j:;/ヽ、 `ー辷 ̄ j
{ \ \\ ∧ | // i '´ 〉 `t_, ,イ
| i::, \ \\.ヘ| // |,' ,.イ ノ j
∧ ∧∧∧
(´・ω・`)゚Д゚ ) 「「ええええっ?」」
/ つ⊂ \
____, -‐  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `丶、
/´ /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
/ : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : \
/: : : : /: : /| : : : : : : : : : : /: : : : : : : : : ヽ
/: : /: :/: :{/ | :娘 : : : /: : /: : : :│: : : : : : '.
/: :〃: : :,': :.∧ |:l: : : : :./ | :ハ. : : : |: /: : : : : |
\ /// : : /l: :/ __\ハ: : : : / j/ _,斗: : :j/: : : : :l: :|
. ―‐- /'´/⌒V:│;〃アf心ヾ: :Vー孑ゥ≠ミ: : / : : : : : l: |
. --― / V:l小. {ト イ| ∨ f{ノ::Ⅵ ∨: : : :.j: : :| |
_, -'´ { V: : } Vヒソ |トーイソ/: : : : ∧.:.:|: | わが信仰のあかしは、
∧ '; : { '' ' -―v` ー〃: : : : : :/ヽ'; :|: :|
レ ヘ、 ヽ:ゝ ._ f )′: : : : : /_ノ: V|\| これからだってヴァ!
\ j/⌒\>ゝ .. _//:.: :/∨: :/\ |
`/ \ : : :_|厶-―< ^}/|/
__/ / マ'弋\ `ヽ\ ∨
/ { / / ∨ヘ \\∧
(____`ー{ _,/ |川 \ヽ|
`ーr‐ゝ、_,∠ ノ|川 ヽト,、
| | ノ// l\\
\ \/ // // |⌒\》
∧父∧ っ
( ;´Д)
オロオロ / ⌒ヽ、 お、おい。あのなあ!
/ ,へ、\
/ / ヽ、二二つ
,○、 /
/⌒ヽ、 / | |
(__ノ、 \/ / | |
\ ,/ | |
` ̄ / ノ
/ /
/ /
/ /
〈___)
. ,:''"""'':, : .; ° ゚ ゚ ゚ +
. '., ゚ ゚ ,' ,:'""':, ,: 。 。
. "''''''". , : '゚` ' :, :, ,:゚ ゚ ゚ ,.:'゚ ゚':,
、゚ ゚:. + + ゚ ゚ ; + ゚;
;. ,+ ;. + ,.::'"゚ ゚ ゚ ゚;゚゛'::.., ;
゚ : ., ;. ;. + ,.:゚ ' : ., .,゚:, ,:
___
. .: ´:. :. :. :. :. :. :.`:. . 、
/:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :\
/:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.-=ニヽ さらば地上の父よ!
,.イ:. :. :. :i:. :|:. :. :. :. :|:. :|:. :. :.ヽ:. :. :. :. :.\
/_.>:/: !:. |:. :. :. :',:.! : |\:. :. ',:. :. :} :. : :. \ 私は天にまします真の父のもとへ参りますってヴァ!
/:.〃:. :. :.{:. :|:. :!:. :. :. :. ,|:. 1⌒\:. , :. :.|:. :. \:. :\
/:. /|:. :. :. :|:. :|:._,Lヽ娘:. :|、:.| ヽ.,:. : |-、:、:. :ヽ:_:>
∠.. / |:. |:. :. |:. イ、:.| \:. :l.ヽ! ,ィ=ミ.|:. :.|ヽ}:.lヽ:. :ヽ r、lヽ
|:. |:., :. ',:.j ヽj _,. ヽ:.! ' 〃 |:. :.|.イ:. ! \:.j r‐、l l .}
|:. |!:ヽ:. :':, ィ=ミ. |:.:.:.|:.|:./-- 、__ , -―ヽ._ |
|:. ||:. :.ヽ:. '〃 '_ ィ1 .,|:. /::::::::::::::::///ム-―、-‐ ' ヽ::} 二つ
|:. ||:. :. l:ヽ:.:\ マ `'} ,イj:/!::::::::::::::://// / j:レ'
|: ハ:. :.|ヽ:lヽ:. ヽ. __ゝ -_.' イ !:::::::::::: //// / / .リ
レ ヽ: | /\:_:>: {ヽ、 j::::::::::::://// / _ .. - '
ヽ! /ヽ:::::::::::::::::l、_ ヽ /|::::::::: //// /_.. -― ´
ムヽヽ::::::::::::::ヽ  ̄ ヽ ' |::::::: //// ./' ´
r、 r、 /  ̄ ヽヽヽ::::::::::::::\、╋_.. ノ|::::::///イ! ハ
fヽ │l .レー .<ヽ \\\:::::::::::ヽ |:::///: : l! / .',、_/\ ダッ!
ヽ ヽl .レ' ー- ヽ_ヽ: ー:-:-: \ |//ノ: : ノ V;;;;;;;;;;;ヽ/ヽ
\{/ −-- .._ ヽ ̄ ―-ゝj':_: < V;; ̄;;;;;;;;;;;;ll;',
,.ヽ _.. -‐ ´ ヽ \ : : : :_:_ノ:ス: : : : ヽ l /\;;_;;;;;;;;;;;;ll;;l
/ /ヾ= 、__ ‐ ´ / ̄マ!  ̄/: : :l l: : : : ノ l /;;;;;;;;;;;;;`;ー;;;ll-!
し' _ム;-;;;;;} /: : : : :| |: : : / .,イ;;\;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;ヽ
{;ll;;;;;;;;;;;;;;;;;\ j: : : : :/ .!: : / /;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l l; |
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
< おーーい! >
< もどってこーい(怒)!! >
VVVVVVVVVVVVVVVVV
-―‐‐- 、
__, :'":::::娘::::::::::::::ヽ
>::::::::::∧:::::::}\:::ヽ:', というわけで俵責め、
/:::/:::`メ、∧:::ム匕|::j_l:|
//|:::{::ハ三 ∨三 |:::|.八 続行ぷりーずってヴァ!
|:::V::j'' (⌒v ''l:::爪: ゝ
∨レ个トvz ≦j:∧厂
ヾY^V7⌒',
人_人__,人
ヽノVVゝイ
__ __
,ィミ川彡三ヾ三\
{三{※}三}三ll三 } ∧∧
_ヽ彡川ミノ三レ勿/__ (;゚Д゚) ・・・・ま、俵はいくらでもあるけどな
,ィミ川彡三ィミ川彡三ヾ三\ (| |)
{三{※}三{三{※}三}三ll 三} 〜| |
__ヽ彡川ミノヽ彡川ミノ三レ勿/__ し`J
────────────────────────────
わざわざ戻ってきて、俵にふたたび潜り込んだ修道女までいた
────────────────────────────
\ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
≧ <
-=ニ な め る な 邪 宗 め が ! ≦
≧ ≦
/Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
\ヽ\ .,-‐‥ ‐ー- ー ̄``ヽ/ / \、 || // _//
____ン_f勹<´ `ヽ_.._ \/ \ |! ,// _/ /
-‐=冫≠ \ ヽ. \ | /´ //
/ア| 〃==-ー== \ヽヽ ヽ / /´
/ ノ l{ / /ヘ ヽ ヽリ ヽ .i ,;:''"゙゙''::., -‐
/V ,′i| | }i }人从 iヽ ヽ i | _ -ァ ::; −―==ニ二二ニ=―‐ ‐
_/ {(ヘ i| .仆ヾ.ノ イfチハノ/レ|/ | | ___ ‐ ニ-‐ フ..,:,::'、
ヽ{. {j 辻リ ヒ'ソ i _,.イ ,.-‐ ニ -‐ ´_,. -‐'´ \
_ゝハ _' ,イノ ー/ '' 、r―´ | ゙i\_
. f7 _弐r‐ヘ '─'-<_/⌒メ / \L -、 |! \ ゙i
ン 厂 〃-‐=テ ̄ /.:.;:.:.:/  ̄ \ノ || \゙i
/ ノ {{ /.:.:.:;:.:.:{ /` / |.|.
¨て /ヽ _ {:.:.:.:.;:.:.:i _/` ̄ //
冫 ゝ_∨  ̄冫、.:;:.:.:i―― //
{{ >―-チ | \_ i_ノ |.|
ヾ、 丿 ||
ト==ー≠==彳
,イ,イ
/i i:::i.l::i
i:::::i i:::i.レ゙
i:::::゙´:レ゙
/:::::::i'゙
/:/i::::i ト、 i:ヽ. i:ヽ ,へ
i/,ィ .i::::i i::ヽ i:::ヘ i::ヘ /:::/
/::i i::::i ヽ::ゝ ヽ::ノヽ:ノ/:::/
レ゙ レ゙ ¨ .//
<`ヽ、
ヽ.: メ{
,. イ } .: .:て
(: . { / .:7⌒ヽ ` \ 、 从
\.V .: .{ ” ヽ V⌒`
` :..、ヽ ` , ヽ、 } | ,;
从 ).ノ ” \、 )`ー' ,ノ
⌒ヽ、 ( ' . .: }ヽ , ( . .:.:r' ”
}て \ 。 : ノ .: ソゝ; . ヽ,.ソ 从
r人 { ` 、 " .: ,; .: ., / ⌒ヽ`−ァ
}. :. ノ , ,;:. ) .: , " / }/
从,,ノ.:/ ,;.: ' .ノし': .: ," ( /
⌒ヽ .;/ .: ,,; 从 .:.., 从 ヽ /
}/ `,;.: ",, ;.:て , ,, ,,, .:. `,;" 〉 '
ノ{ ゙ 、 ,”,; , .: ,; " / ,, ; ”
⌒ヽ ノ{ .: ." ∴.: ,; .:"
\”. :. ,し'/; ,;;: ; :..
` . ,. .: ( .: #. .:ノ{从:.: . "
___,,,.:; ,, ,; ,; .:.: ,; .; ;,.; て__
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
───────────────────────────────────────────────────────
なおも転ばないものは薪を積んで「焚刑にするぞ」と脅された・・・この脅しに屈して転ぶ者もさらに増えたが、頑として棄教を拒む者も
おり、やがて実際に焚き殺される殉教者も出始めたのである(ただしこの時点ではまだ、国内外への追放にとどまっているが)。
───────────────────────────────────────────────────────
─────────────────────────────────────────
ジュリアをはじめとする修道女らも「俵に詰めたまま焼き殺す」と脅されても、棄教しなかった。
けっきょく彼女は他の修道女とともに、兄の如安や高山右近とともに、マニラへの追放処分となる。
─────────────────────────────────────────
; l´ ̄`ー--.、/´ヽー─-:.、__ .
j,ノ | . `ヽ、
/ ,| :| ヘ:: ヘ .
. / ノ / ,/ | |:|'| |::u λ:: ハ ;
;/ ,./ / / /u :| |:| | :|、::: \ }
/ ,ィ'/ / ,| | | |:| | :| \: \
/ / / ::j ,/ ヽ| ヽ、 |j. ヽ| ,ノ∨ i:: ハ .
|/ j ::::| ハ `\、_ ヽ、|_,/´ ∨ |::|、 | ;
| ::l |::ハ 二ニ=" }‐{ ゛=ニ二 ハ. lリ| |/ 殉教は覚悟の上。信仰を守り
;∨ |ヽ、|::::j、::. ::,ノ , ヽ、::: ..::{:::j,/: |
. ヽ、|| .i:::::ヽ、 ̄ __,  ̄u,ィ:i::|: | ; パライソに赴くまでのことですっ
| /| :::::i:::`>‐r- -r‐<:|:::j:: :|: |
|/ :| :::| /´ { } |:/:: :j | .
./ :;| :::|' |\/| ,ノ /ハ | ;
;/ :::/'| :::| | † | / ,/ } |
ノ}
/ l|
〃 ヘ _____メ}
{{ ∧) __. ._ . '´ ̄ __ノ
八 /:.厶孑: ´ : : : : : :` :>:.、 /r x=彡´
_. :-‐: : : ‐-r=Y: :.|´: : : : : : : : : : : : : : : : :丶. / ノ /
. ィ: x-‐ ‐-孑七ヾ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ハ、/__≦、_____
i: 〃 /: /: /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : }≧{《《}三ニニ=─: : : : `:>x
、{ /:// 〈:/ヘ-!: : :|: ハ: : |: :│: ヽ: :‐=ニノ!彡ハヽ`ヽ ̄ ̄ ̄¨¨≧x: : : :〉
` '/ /乂/_!___|. . ノl.| l: : |: : :|:ヘ: ハ: :l: : : :|:.:.:.| 乂_ >―x ,イ: :./
!| .' : ;': : |: : レへ!| !|、!、: :|、: x-|‐}: : :l:|:.:.,'  ̄¨¨T ) (: :'"´
|! |: :.l|: : |: : |!イチ芋ゞ 斗斧芋ミ!: | }}、/ } / ヽ!
|: :{ l: :|l: :.{〈{ ら心 kし心}〉:リ〉.} レ `
|/ 八:|\从.弋zノ 弋zツ/乂ノ
,x≦≧x=、〃{ 小 丶 ( ( 〃―‐-- ....、
升r:::::::::/ {{ )'´ > っ ,.イヽ)r-‐‐<´ ̄  ̄` なぜお前たちは、口先だけでも
r、 Ⅴ_}}={{ ゙ii /!! ≧ェ 壬メ ハ/´ `^ー、_._._
ヾ<三{U {{ ヾ __{{ / ≧x_|:::≠/ //{l f⊃ 刈l 棄教してお上を満足させないんだ?
r彳个x乂x≦ `>〈 V ̄f¨¨/≦二´.八 ff=彡 }
 ̄  ̄ 《 |\\_|_/ / ん r=乂 ノ
∨壬七ニ【 】ニ=―‐{r====≦´ ハ 司祭どもでさえ、都を立ち退いたんだぞ!
∨ /〈 〉 >―t___ <//>x、__
∨ /ヘ. ∨ハ !| >x_. \///A、
∨ ∧ } } f⊃ ノリ 〉 /:::::fj:\
人 L二二二二二ニニ彡 |/rx::::::::::::::∧
───────────────────────────────────────────
役人たちを大いに呆れさせたと言う。俵責めは大阪や堺でも実施され、71人が棄教しなかったため
1614年4月15日、敦賀からの船旅で津軽に流刑。結果的に東北地方へのキリシタン伝道をもたらす
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────────────────────────────────────────────
大阪の俵責めは、おりしも大阪冬の陣へと時局が急転する前夜の時期にあたる
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【西】 【東】
_.. :::==ニ>⌒ヽ
// / . ! _人_/// ___
, ' / { ノ } ( _/ ̄ ̄ ̄ Γl
/ ./ l } } ハ ( // ノ弋' l l
{ { l└1 .} ( / __ 二 \_ l l
', ', ---| { |.Y⌒ ( く /ヽ } !
\二二ハ `ー┴‐┐ ./\_) ィ >-┬1 !
,. --―‐" | 下二ニニ__. ヽ, Y〈 { / V /
`ト----‐く‐┘ ヽノ ヽ. 〈 ∨ __
. `  ̄ ̄´ \ノ\_)  ̄
・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━
【西】 【東】
、_ _ -‐
_ >一ー―――- 、__ , ---―- 、 _ .. -‐
 ̄ } _ -‐ッ' `ー--、}
「 ̄ 「 ,.-、 ',
| } / \ 、
i jノ ノ `丶、 ヽ
| `゙´ ヽ }
/ ヽ |
: . . . /ヽ, -‐-、,r"ヽ 丶 .ィ´:、 . : : : :
: : : : : : : : : : / 〈 ⌒/ ゝ /⌒ヽ ヽ ∨ 、: 、. : : : :_ .. -‐  ̄
 ̄ ―- __: : : : / `´{ / ∠、 \ \__ノ \}_ .. -‐ "
 ̄ ―┘ `¨´、 /- /丶、 >‐'
`゙'、__/`−-' ̄
,, -- ,,
/ ヾj
∠_ リ
/ ,ィ⌒/^\⌒ヽ
∠_ / : : :/: : : :\: : :ヽ
/ /: : : :〃:!:|:i : :i|ヽヽ: :ハ
∠ ‖: : :∧ハ|!!ヽ: ノlハハト: : : | 東西どっちが勝っても、切支丹は
/ 乂| i〈(( ))i!乂ll(( ))リ ∧、 インフェルノ
!ヾヘ`゙´ ::::::::::::`゙´〃i:| 地 獄 行き確定ですかーっ?
‖\ミ> / ̄ ̄', ィ彡'ヾ
/: : |: >、 ( __.) ノ|: i : ゛、 選択の余地なさすぎ! ><
/ : : i: |::::::::r| |ュ::::::::!: i \ \
╋
─────────────────────────────────────────────────────
しかしその不穏な情勢下においても切支丹禁制自体は東西両政府の争点たりえず、大阪方は家康の意に沿うのみだった
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───────────────────────────────────────────────
織豊時代〜関が原前後の時代と異なり、一般信徒の後ろ盾となる有力な切支丹大名は、もはや無い───
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,..-‐'''" ̄ ̄ `'丶、
,/ \
/ ヽ,
./ l
/ | ||_|l__li_li__l|__| |
l 「‐二‐-.._ __.-─ | |
.| | 、_(゚,;) l', '(゚,;)フ.| |
| | | /| |
.| |、_ `' ト'| |
.| |:::ヽ _ /::::| |
|_ |:::::::::\ ´ - /::::::::| | ,ィ'´::::::>─`ヽ、
` - 、|::::::::;;;;:| `丶- '"|;;;;;;;;:::::|__, l ... /::|::/::::::::::::::::::ノ、
_l. i '''‐-ゝ、___,∠>'`i─ 、 _ イ: 0:::::::::::::ヾ、:;ノ:::::ミ、
_,. ─''" `i‐-..__ _,,..-‐'' ├-,、 . / r。、从、:::::;、::::::::::/
_,.-| |  ̄╋ |. | ヽ . ゝr,,, Y'イ::::::j/
高山ジュスト右近・1587年失脚 / .'r= ,,,,,ノ 彡ヘ
,イ{: : : :ゞ=彳--'´: : :ノ: \
,へ--―ン⌒ヽ . /: : :∧: : : : ヾ、__/:/: : : :.\
| r | ./: : : : :∧: : : : ╋: : : :/: : : : : : :ヘ
| し | 有馬ドン・プロタジオ晴信・1612年刑死
, -――/二二二二二二λ―――-、
\_____________ノ
(巡丿/\(巡_) / ̄ ̄|
, ′┗( 0 0 )┛ /′ |
人 ←--イ ∠ __/
弌 ̄ ̄ヽ`ヽ  ̄ ̄__/
\ ╋__/
小西アウグスティヌス行長・1600年刑死
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中央政権にとってキリシタンは、とっくに政治的媚態で泳がせてよい対象では、なかったのだ・・・
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__
, ‐ ´ `ヽ
/..:/.:/ .;イ :. :.丶.:.: \
〃:.:./ .:./:.:/小:.: ',:.:.ヽ:.:.:. ',
l:{.:./ .:./-‐:! l ヽ:.‐-:.:.:.\:.:.! 話が先走るけど、東西の関係が決定的に決裂してからは大阪方も、
i:}:ハ .:7ィ=ミj:ハ >=ミヽ:.:ヘヾ、
、_メ!.:i.:.ハ r'_;j r'_;j ∧:.:}:.fヾ 明石ジョアン・ジュスト全登以下のキリシタン部隊を配下に置くなど
乂;イ.:.∧ /イ V:.:.| リ
_/ j/_:ノ:.介 .、 ° ,イ:.l:|:..|:.:.:.! キリシタンとの接触を図っている。だが、大阪方とてキリシタン信仰に、
´/:.:,':.:.:j:|:ノーf夭‐ヘ :j:|:.:l:.:.:.:!
/.:.;ィ7´l:|\/ムヘ/`l:| `ヽ.:.:i 政策レベルで積極的なアプローチをしていたわけではない
/.:/i // !| に不こ) !|l /!:.:.i
/.:/| ヽl l !|/〈/ i| ヽ」 !| !./│:.:.i
. , -=≡ミx、
. 〃 -‐ ' ヽ´ ̄`丶
. ‖ / / ハ ヽ ヽ
{{ イ / |i .} } i ∨ハ
/7 |.-八 ./―.∨ │ } そもそも例の鐘銘事件の遠因にしてからが、淀殿の仏道への篤信にあるわけで…
レNヽl○ ヽ/ ○ | i |
. { i⊃ 、_,、_, ⊂⊃ 7ト |
. /⌒ヽl ヘ レ/⌒i | 「戦友」でいられる期間限定で迫害フリーになっていた大阪に、身を寄せただけの
\ .| | >,、 __ イァ/ ./ | ニート
. \| | :::\;;;╋;;;;;/ヽ=/ :| キリシタン将兵は多かったでしょうね。まあ世俗的な意味でも、牢人が多かったし…
. | |i:::::::ハY||Y;ハ:ヾ::ノ } :|
──────────────────────────────────────────
けっきょく故 松田毅一教授が評するように大阪方に従軍したキリシタン将兵らは、まだしも恩を売る
余地がある豊臣方に一縷の、しかし空しい望みを賭けて敗色濃厚な陣営に入ったと いえるだろう
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───────────────────────────────────────────────────────
カツモト
ともあれ上方では、豊臣秀頼の家老にして家康との連絡役を勤める、摂津茨木城主の片桐且元が取締りを担当したのだが───
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<大阪城下>
㍗______㍉
ハiti!i!i!i!i!ゝi!i!i!i!iti!
/ゞ≠=''⌒⌒ヾ=㍍孑
匕イ' | 匸匸公匸{ レ′
v、⊥-‐¬イィ仝`ヽ冖ヽ、____,、
,. f戒オ^ハ^^^^^^^^^^^^^ハ^T7′
jミーェァ〆仝\LL____Lレ'ィ仝、ヽ、_ャ_,
li 〃`!宀宀宀宀宀宀宀宀宀宀十イ
_,、ftー‐‐‐f_ t|ハヽt廴山_Lゝ' ,二二.`ー、__山__!.い、__,、 ゞ;'
,_イr'冫T宀宀宀7 rjレクゝ〜〜〜¬'´幵幵幵!`iー〜〜〜i‐/,.、ゞネ,
〆√ ̄;ゞミ;ゞ;ミゞミ;「ム__ _厶tiヽL山___山_|!_!_!_!_!_!_!_!_!!山___山_,L ,.ゞぃソゞ;
_ ,,. ハゞ;ミ爻ゞ;ミ父爻;ゞゞレ' _/ミY^^i^^i^^i^^i^^i^^i^^i^^i^^i^^i^^i^ゞ;ミゞ;斗ゞミゞ
ゞ父ゞ父ゞミ;ゞ;爻爻ゞミ;ゞミ沒辷二v_____山___山___山___山___山__山,.ゞ;ゞミゞ:杉ゞミ
ゞ;ミ爻爻ゞ;ミゞ;ミゞ;ゞ沙ゞミ;ゞ父ゞL,人^^^^冖宀t、光ネ比疋光比疋ゞ;ミゞ;t,、、,ゞ爻ゞ
_ '癶/乏ゞミ爻ゞ泛幺〃ゞ父ミ;ゞ沙〆__,,.ゝtゞゞゞゞゞ`ヽ込戈予疋光ゞミネ片┤ゞ父ゞミ
ュ.-‐フt辷弍仏孑¬冖丁〆_へ池幺孑宀'丁 山 |,ィぇ、 |苡ゞ;ミゞミゞ;ゞミミ父;ゞ;ミゞ;ゞ爻
孑フ∠.ヽィ,_,_,_,_,. -‐宀冖Tフ´_,_,._ -‐宀冖! _,_,_レ'´^ヽゝ. !ゞ;ミゞ;ゞ父ゞ;ミゞ;爻ゞ;ミミゞ;ゞミ
_片7丁__ ̄ _ nn|__| 丁^_山,、-t宀冖iT丁叩| |!|{{{{!{{{!|,.、,.xゞミゞ;ゞ;ミミ;ゞ父爻ゞ;爻ゞ;ミゞ;ゞ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
|::::::::::| __"'''-,,,,_,,,.-'''"""|:::::::::::| キリシタン名簿を作成する!
l:::::::/.,,'-、\ /'\ヘ:::::::;l
>::::l ____\ ハ / /二 ヽ::::/ キリストの教えを棄てたくない者は
(<:| ---'--ヽ| | /'----- l/ヽ
-ヘ__| " _ _ "" l) / 死ぬ準備をして所定の広場に集まれ!
| | ´‐--‐` |ィ "'''---
--,| ヘ ,--------、 /|--,,,,,,,,,
ヘ \ ヽ-------' / /
ヘ \__ " / /
\ /-、 """",,\ /
豊臣家 片桐且元(演者・太田功 @機動警察パトレイバー)
\ | | / /
\ | | / //
\ \ | | / //
\
ハハ
(ロ゚=) ハ ハ ∧∧ ∧ ∧
ヘn |╋、 ヽ (∀゚=) (∀゚ =) (Д゚*=)
`ー、`(´`´_ノてγ(´) ⌒ヽ / =ヽ / =ヽ 殉教こそ、われらの望むところ!
/ ̄/⌒ノ `ーヽ_ノ ヽ / |╋ Y(´9/ ╋ = |
(__,ノ | | //=ノ / | | ヽ |(´ヽ | |
(_) / | Y (_/ / /`ー|\ ` ノ
:::::::::::::::::::::::::::::l‐--____../
:::::::::::::::::::::::::::::| / \l
:::::::::::::::::::::::::::/. " \\
::::::::::::::::::::/||||| ̄ ̄ 。_l
:::://m\.| ‐‐‐‐‐‐ "'ヽ
::::|l ( ヘ |||| u - ,l MJSK?
:::::\__" u l
:::::::/ l )_ -- ´l
___/ | |
---.....____ \ u |
---,,,_ "-- 二-- ,,,,,,--"
"''-,,,, l 7 "/:::、
─────────────────────
この布告に 思った以上の人数が集まってしまう
─────────────────────
──────────────────────
広場にやってきたキリシタンは、じつに300人・・・
──────────────────────
r‐ーi、 ,,,,,,,,,、 .,,,,_ ,,,,,,,,、
.r‐―ー''′ .冖'''''''''',! .,,,,,---〃 .―--i、 l゙ `] ,,,,,,ノ .(,,,,,,,,,,,,,,,,,,,〟
.|,,,〟xvi、 r┬-┬" | _,,,、 .,,,,,,,│ / │ | __,,,,,,!
l゙ ゙ll゙ .|:| ,| .rブ┴¬''" "''''''''',! | l゙ ‘^| .,l'|~''冖'''''''''''i、
r‐''" ''"" ."'''''''"'''''l.|,,,,,,,,,,uxxn .'r‐―".| | .,/゙'-,、 l゙ .l゙.}---――┘
し-ッ- .''!i,'''''''" ,/゛ ___ ⌒゙7 .| ゙l、 ._/ .,/ | lー'''l, ,,.
.,/ .,,┤ ト. ゙''-、 { .〈,,,,,i´ .,―-" │ `''''''"` ,/ l゙ .||、 `'ー-ー" .ヽ
: 'ヽ. ,/ .| | `'-,,/ ヽ_ ._,,/ `-,,,,,,,,,,,,,,-'"` .{,,,,,,,l゙ \,,_、 ._,,,/゛:
‘` "'''''" `` ゙゙゙゙゙"^  ̄^
l! i i! | r'.二ヽ、 || i |
| i | l i^Y゙ r─ ゝ、 l! i i! |
i| l i ヽ._H゙ f゙ニ、| | i | l
|| i | r'.二ヽ、 \`7ー┘! .i| l i
l! i i! | i^Y゙ r─ ゝ、 「:ト イ .|| i |
| i | l ヽ._H゙ f゙ニ、| . | | l! i i! |
i| l i /'´ ̄ )/ヽ \`7ー┘! l l _,rーく´\ , --、 | i | l
|| i | ./ Y/´ /,へ、 「:ト イ .l | ,-く ヽ.\ ヽ Y´ / .i| l i
l! i i! | く、 {./ // ├(⌒ヽ . | | { -! l _」_ノ‐′/ .|| i |
| i | l \ ヽ ヾ」 | ./ / l l ヽ ゙ー'´ ヽ / l! i i! |
i| l i ヽ ヽ !! /Y { .l | /) ゝ、 ノ_ イ .| i | l
|| i | `ヽヽノヽ( ( )ヽ _ / :/ ヽ | ..i| l i
l! i i! | \ i ノヾ `‐-" l | | || i |
| i | l . i } ノヽ | l! i i! |
i| l i | :{ l , :l | i | l
|| i | . |: :| ( ヽノ i| l i
l! i i! | |: : :| ヽ、 \ || i |
| i | l i.| :: | ヽ、i \ l! i i! |
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
|::::::::::| __"'''-,,,,_,,,.-'''"""|:::::::::::| いくらなんでも、こんな多人数を
l:::::::/.,,'-、\ /'\ヘ:::::::;l
>::::l ____\ ハ / /二 ヽ::::/ 処刑・追放処分にはできん・・・
(<:| ---'--ヽ| | /'----- l/ヽ
-ヘ__| " _ _ "" u . l) /
| | u ´‐--‐` |ィ "'''---
--,| ヘ ,┬┬┬┬-、 /|--,,,,,,,,,
ヘ \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ /
ヘ \__ " / /
\ /-、 """",,\ /
__-------__
/":::::::::::::::::::::::::::"''-;_
,-"___:::::::::::::::__ ヘ
/:::::| ,,...., "''''''''""..::::.. |:::::::; 58人だけ選び出して俵につめ、
|:::::::/::;:::::::;;;:., l l ,,;;;:::::;;;::ヘ:::::;;
|:::::/'';;;;;;:::::;''''' '''';;;;;;;;:::;;:; .|::::| 市中引き回しの上で追放処分とせよ!
|::::| """ ..;;;:::::;;;;; "" u |::/
ソ | u "''''''" |/ l
||( | ,-─ ─--、 |)) |
\ | """" | /
|\ /|
| `''───-'''" |
/ヘ / /\
__ __
,ィミ川彡三ヾ三\
(TДT ;)三}三ll三 }
_ヽ彡川ミノ三レ勿/__
,ィミ川彡三ィミ川彡三ヾ三\
.(・ω・` )}三(´Д` ; )三}三ll 三}
__ヽ彡川ミノヽ彡川ミノ三レ勿/__
,ィミ川彡ヾィミ川彡ヾ,ィミ川彡三ヾ三\ っ
(・ω・` ).}三{/ ,二二、\Д` ;).}三ll三} ∧__∧ っ
ヽ彡川ミノ/ /\ | /ヘ ヽll.ミノ三レ勿/ ( ´・ω・)
I二二二二二| |―‐((_))―| |二二二二二二I二○==○
ヘヽ/ | \,/ / 〈_ノ=レ'
( ( \二二二/ (_vノ(_y)
※実際には、二俵ずつ棒に吊るしながら引き回された
、,r''" 、 `''ーv ,....、,.........、| \_____/ | 」_-‐ , -、 Z 、/
、_Z丶`、 / ', ' _ - `r /ニミ :彡三| ヽ_ 〉、`7'(" ̄ フ'/ri
} 、 ,、,、,、,,、,、,、,,_ = ネ /:::/``""'lヽ┘ . だ お /. i ´ノ、 `'"´ i_/
Z ,_ } 、;;;ァ { z` i:i;/_ }l!{ | ┃ れ |. r‐'ヽ.F==i l ヽ
'ーn' へ 、r, へ f''Y |::i:!r‐、 r'r‐! ┃ た |┘\ iL´ ̄,ノ/ /
,r--─‐ヾ:」  ̄<ll.> ̄ lソ ̄```'ヽ-、_ |::|:|`゚'゙l」 `゚゙| ┃ ち | ヽ ノ  ̄/ //
. / ⌒ヽ lヽ F=ヲ/ / | `ー-!:liハ F==ァ|. ┃ も. | `╋´r一',∠/
く ヽ \ヾ'=='゙,./ | /// ヾl;i:l'ヽ-‐/i ┃ キ |ヽ }rイ
// r‐、 l! `ー‐'´ , |// { `T´ / リ .| ヽ / |>‐- 、
! r‐|__ ヽ、{ i╋ | |´ ̄ ̄``''ー-、ヽ╋``/ ┃┃ シ \.`、 r'" ,,.. ノ
Y´|. lニ,ノ、 \ | i ! | ,.、__,..、_ヽ、<_ ・. ・ タ /ヽ ! `ー'",」./
ヽ_,ゝ⊥ィ'`ー'' | ヽ i | ,.ィ´__i `ー-、 / ン / i. く ̄ ̄ ヽ/
| ノ ヽ !. | └‐''ソ| l / , 〉 /__ ___ ヽ ∧i  ̄`L ヽ/
| ヽ__ \. ど -`‐'‐,'ー'-'/_,. ‐'''"\ / / `` / |_| | i`ヽ、_
ノ!  ̄ ̄ ̄ ̄二ニ=‐ 〈 ``ソ"´ヽヽ |/ / / └─‐┘\
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すると・・・幸か不幸か? 処罰を免れたキリシタンたちは、市中を俵づめで引き回される
仲間のあとを、大声で信仰をカミングアウトしながら追って行ったのであった
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弾圧側にとって、『殉教』という価値観はまことに厄介なものであった。ある大名は「法律は死を恐れる
者のため作られた。だが死を恐れぬバテレンやキリシタンでは、不安が千倍する」と評したという。
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|:.:.|:.:.:.|:.:.:.|:.:.l.:.:|:.:.:.|:.:八:.:.\:.:.\:.:,斗-:|:.:.:j:.:.:.:|:.:.:./:// ':.:.:.:.:l,:.:.:.:.:.:.:.:.:.l,:.:N
|:.:.|:.:.:.|:.:.:.|:.:.l.:.:|ヽ∧:.| \斗匕仄ヽ:{ |:.:/:.:./:トヽ/:/ ':.:.:.:.:l,:.:.:.:.:.:.:.:.:.l,:.:.:|
∨|:.:.:.|:.:.八:.:.:八十‐- 、__ И:./:.:.| } 〉′ ':.:.:.:.:l,:.:.:.:.:.:.:.:.:.l,:.:.| 表向きだけでも棄教してくれれば、
|:.:.:.|:.:.:.:.|:\:.:.:N _, 辷zzz彡 /イ:.:.:.:レ / ':.:.:.:.:l,:.:.:.:.:.:.:.:.:.l,:.:|
八:.:.|:.:.:.:.|:.:.:.:ヽ{辷zzァ |:.:.:.:.|‐_ ':.:.:.:.:l,:.:.:.:.:.:.:.:.:.l,:.| いくらでも目をつぶってやるのに───
N八:.:.:ト、:.:.:.|ハ 、 }イ:.:.:|「⌒ ':.:.:.:.:l,:.:.:.:.:.:.:.:.:l,:.
\| \|込、 __ 八|:.:.:ハ ':.:.:.:.:l,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
|:.:.:> ー` ,/ |:./ 〉\ ':.:.:.:.:l,:.:.:.:.:.:.:.:.:. あれでは、取り締まる側を挑発する
八:.:.:.N `・ ., イ 斗' ノ′ / 「ニニ=- _ ':.:.:.:.:l,:.:.:.:.:.:.:.:
\{  ̄_∧彡'´ ./ |ニニニニ=- _:.:.:.:.l,:.:.:.:.:.:. 結果しか生まない。なぜ判らない?
/_//∧ / |ニニニニニニニ=- _:.:.:.:.:.
/ニニ///Y∧ / |\ニニニニニニニニ=-
/ニニニ/ Y 〔__〕ヽ// | \ニニニニニニ斗-―
r fニニニ/' | //| l / | \ニニニ/ニニニ
. - ─ - .、_
, "´ / ̄`ヽ、
/ , '⌒ヽ ` 、
/ / `ヽ、
,' / ! .| |! ヽ .i ヽ:ヽ ヽ ヽ
,' / / / i! .jヽ |; ト i :', ヽ ヘ
;. / / / |__ハ / | |! ! ∨! :i ヘ ヘ
/ / , |斗匕゙∠ニム゙ヽ| />ト、|, :ト、 ':, ',
/ | / l /ィ゙イ云ハ`ヽ ! ./イ云jヾ∨:/∧ ; i 正直、罪のない人間を罰するのは
. / :| ハ、 { リ〈 {:::::;;;:i / ./ {::;;;:} 》 ∨ :∧ ! !|
. / リ { ヽ ヽ八 、,V辷ソ // 、Vシ / : :l;. | リ 心苦しいのだがな・・・
/ ,.イ ./ \\ヘ.`\ ′ ヽ  ̄` ∧ ∧ :!! !
// | ./! / ゝ、 ヽ、 ′ ハ∨ ! /'| :/
. !/ |/| ./ γヽ}`ヾゝ r‐ ュ ハ、リ j/ |/
. ′ ! ∧ |、 {{ }} .イ!`ヽ`ヽ /′
ヽ! ヽ!ヘ!ヘ..久 > 、 ,. <{_ノ`ヽi }
,.イヽ `ヽ、,,,,,,,>,ー<ノ八⌒ リ
,. イ | ヘ へ `ヽ;;/zト.`ヽ、
. < | ヘ ヽ ,> /⌒ヽi:::. \` ー―- 、
.. < | ヘ ∧::::::/ヽ:::.. \ ヽ
彦坂 九兵衛
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良心の呵責に苛まれた刑吏も多い。先述した奉行の彦坂九兵衛などはその典型である
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──────────────────────────────
そうこうするうちにも、宣教師の追放は始まっていた
「伴天連は京都を去れ、さもなくば焼き殺す」という布告とともに・・・
──────────────────────────────
,. ― 、
`t‐_‐イ ,. ― 、
WWj ___ `t‐_‐イ
_rニL _ / ヽ WWj
/ 、____l | ヽ---イ r‐ ' ̄`ー 、
| | ', |_| ヽノ人ヽン ハ ー ―' l |__
H l \\/|、_,|ヽ く__l ! |__| )
| |ー┴―'|ヽヽ-、 | |丁| | l | | ̄ ̄ ̄ ̄ \
V | / ̄ lノ`| | |―┴ーリ \
| l lノ、__ _|__,|_U| |_\_________\_
| | |ヽく_|_-_|_〉rュ | | !rュ ``丶、――――‐\
/|, !l. | | | | l | | | __|__|__ ̄__|__l
|_| l l |―| | |ー┴―| | |‐、、――イ' | | ! |
| | | | |―| | |ー――| | | い―‐┴―┴‐┴―‐┴― 、
ヽ|_|_|_|_|-'|-'|____| | | ノ ノ___________ノ
{____l |_}__ノ | | |__|_|ニイ ヽニニノ
 ̄  ̄ ̄ └‐┴┘
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まだ20代の若き新米キリシタンだったとき、ヴァリニャーノをして「彼が入信しただけでも、日本伝道の
実りがあった」と言わしめた高徳の信徒・高山右近も、一族郎党とともにマニラ追放の運命におちいる
───────────────────────────────────────────
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
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::::::::|l::::::li:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
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ーヘ _,. -―|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
lハ 磷厂 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
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〈 |:::::::|::::::::::::::::::|l:::::l:::::::::::::::::.
:. |:::::|::::::::::::::::::||:::::|::::::::::::::::::.
|ゝ- |:::::::|i:::::::::::::::::||:::::|::::::|L ┘
|::::} |:::::::|L -‐t..、,二、 ̄
|::::: ー=≦ └ ´,. :,.ニ≠´ :、
L -‐ 斗 彡'´ -=ニ  ̄)`ヽ
∠=‐ ´ ,. ´ / ̄::>┴- 、
╋ / /:::::/ {
高山 右近
⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ
○
о
。
∧∧∧∧∧∧∧∧
| .___1.___.|
| | `´ |
| / \ / |
(∂|_/ 〔 ・〕 〔 ・〕 | 前田家の客将・高山右近───あの男が全国のキリシタンにおよぼす
ヽ| "| 〉" メ|
.| u ___ | __ 影響力は無視できん・・・万一でも大阪方につかれたら厄介だ
\ /__// ̄ ̄⌒/⌒ /
(⌒ / 追放 / /
i\ \ ,(つ リスト../ ⊂) 先手を打つぞ! 右近とその一族の身柄を拘束しろ
| \ y(つ__./,__⊆)
| ヽ_ノ |
| |_
ヽ、___  ̄ ヽ ヽ
と_______ノ_ノ
徳川家康
───────────────────────────────────────────────────
大阪の陣をひかえ、なおも25万〜37万人と試算されるキリシタンがいる状況下において彼らの厚いと声望を得ていた
高山右近(当時は前田家で1万5千石の知行)が大阪方に抱きこまれる可能性は、家康にとって不安材料であった
───────────────────────────────────────────────────
,,,,,......,
,.. ', '::::::::::::::::`...,
,‐., '':::::::::::;;'''"~ '\
,',,':/:::::::::::;''' ヽ
/,:::::::::::::::;'' ´ ゙、 御意! (これで あの忌々しいキリシタンの総領に厄介払いできる!)
/ ;:::::::::::::::; ,.:"` i
i ';:::::::::::::; i |:::; ,!
i ';:::::::::::; i' |:::; i' ・・・・というわけで前田家当主・利長どの! 貴殿の客将たる右近と
゙、 ゙、;::,.'' ! |:::; i'
/'、 ,, 、,i,.‐'' _,,....-' !;:::, i その妻・娘、さらに故人たる長男(ジョアン長房)の遺児5人、ならびに
/ 入、'‐ァ,.‐、゚‐'" ,| ,. -‐''、
,/ヾ/ ,.ヽ' / `'i ! ./! ` 、 ,. -‐ 小西家の遺臣・内藤如安を、京都所司代に引き渡していただく!
,. ‐'"" ̄>-' ,ヽ`)ニ) !,.ノ,/ ヽ
,.‐' / ー 、 ノ )`ー‐'"'"~//,... -‐ '/'"
金地院崇伝
○
γ ´⌒\
l\__ ⊥
l∂´οο/ 是非もなし・・・ (優れた人物だし、出来れば慰留したいが)
ゝ● σ ノ
前田利長
(演者:餃子 @DRAGON BALL)
◯
/ ̄ ̄ ̄ ̄\
/______ヽ
/ \ / |
(∂| (●) (●) |
ヽ| "" "" |
| ● ___ ●| / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
\ /__/ / < 右近殿。表向きだけでも棄教し、時節を待たれよ!
/ヽ /\ \_________________________
-―――-
. : ´: : : : : : : : : : : : : : :` : .
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
.::: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.
/:::: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.
. /::::: : : .:/ : : : : : : i : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.
/::::::: : : /::: :i|: : : : l|: : : : : : l: : |i: : : } : : : : ! i: : l
. /::::::::: : : {:::::_」L: : : 」L: : : : : 」: :」L: : ハ_: : : :l :|: : |
′::::::: : : :Τ -‐―- ..,,_ __Τ: : | もう、そのような事は言ってくださるな
'::::::::::::: : : :| 斗=テ示ミ `` ‐ァ千=ミ |: : :
:::::::::::::: : : : | ゝ Vrツハ / / Vrツノ /|: : : |
釗:::::::::::: : : : |  ̄ |  ̄ ′: : :| 俸禄から残された金子の全てと、これまで
l::::::::::::: : : : ||` | ' !: : : :
|::::::::::::: :: : :|ト、_ ´ ′ f‐く| : : : ! 嗜んで参りました茶器を用意しておきました。
|:::::::::::::::|: : ||'/∧ 人/,|: :i :|
|::::::::::i:: |: : ||///, 、 -‐― 、 ////,|: :|: : | 受け取ってくだされ
|:::::::::i|:::|: : ||/////\ ¨¨ //////,|: :|: i |
L__|L_!: : l|///////}丶、 ィ////////,|: :|: l: |
`ー┘ ̄二ニj ≧≦ |ニ二  ̄ ̄L⊥-┘
r</:::::::::\ /::::\ >、_
-‐{ { ` ー―‐`―――´‐一 ´ } ‐- _
-‐ `ト、 ╋ ,.、< ト<`ヽ
/ `` ー--====-‐ァ''゙ ヽ |::::ヽ| \
/ _/ |::::::::! ヽ
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右近を惜しむ人は多かった。しかし右近はこの旅立ちをむしろ喜び、
利長への感謝から秘蔵の茶器を贈ろうとする。利長はこれを謝絶した。
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────────────────────────────────────────
かつて日本史上最強の独裁者・豊臣秀吉の棄教圧力を敢然と はねのけ信仰を貫いた
高山右近は「生ける伝説」であり、宗門の者たちの絶大なカリスマだったのである───
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<1587年7月・伴天連追放令の公布前夜>
: : .:::〃:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
: |: :::||:::|::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||:::|
: L.::」L」___」::::::::::::||:::::::|L::::::::::::___」L」
: ::| ――- .,_ ̄ ̄  ̄´ _,. -― ':::::::
: ::| 、斗rぅ示、`` /´,ィぅ芯^ア ;:::::::::
: ::| ` 、Vrツ ゝ , 、 Vrツ' ;:::::::::: 棄教するくらいなら、領地を返上し
: ::| | ;:::::::::::
: ::| | ハ:::::::::: 追放を甘受するのみです!
: :ハ -ノ `ヽ:::::::
: :|∧、 ___ __ / 丶
: :|/∧\ (二二フ′ ,. 'リ
: :|∨∧ \ ー ∠7/
刈 V∧ 、 ,.ィ劣'゙/
ハ `<、 ー-、 `ア壬二ア /
\ ` ー‐――一'/
╋
高山右近
/ /
/ レ
| "
/ __
、 / / =< ヽ//
、ヘ / /\ ヘ
- 'ヘ / /゛ ヘ | ば・・・ばかな! 天下人のオラの威光が、
V' /" U/ヘ/ヽ
/ /、 // ̄/ V
 ̄| /ヘ、リレλノ _ - キリシタンどもには通用しねえというぎゃ?
| /L)~| 、 ̄ ""
ヘ /゛ヘノ ~ γ-、
\ ヘ 丶~フ_/ ノ |
゛ \\二 _// /
// ___ヽ 'ー' /≡
豊臣秀吉
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以下脱線。秀吉の「伴天連追放令」には、より寛容な内容だった前日付の覚書があったことは以前、ご紹介したとおりだが・・
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/ヾ ;ヾ ;ヾ ;ヾ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■/ヾ ;ヾ ;ヾ ";; ;ヾ ;ヾ" ;;
;ヾヾ "// ;ヾ ";ヾ________________ /;ヾ ";ヾ ; ;ヾ ;ヾ ;ヾ ; ヾ
;ヾ ;ヾ ;ヾ ;ヾ ;ヾヾ ";ヾ" _______________/ ;ヾ ;ヾヾ ";ヾ" "; ;ヾ"
ヾ ;ヾ; " ;;ヾ 〃"ヾ ;ヾ" ヾ ;ヾ | 伊 | ";;ヾ ;ヾ ;| |ヾ ;ヾ ; ;"ヾ ;ヾ; " ;;ヾ 〃";
";ヾ ;ヾ ;"ヾ ; ;ヾ ;ヾ" ; / "; ヾ| . 勢 | ; ;.ヾ | |ヾ __ ;;" ";ヾ ;ヾ ;"ヾ ; ;ヾ ;ヾ"
;ヾ ";ヾヾ";ヾ";ヾ";ヾ ヾ " " _______|___ .|____|_ |;ヾ ;ヾ 〃 ";ヾヾ ;ヾ " " ; ; ; ;ヾ ;ヾ";
"; ;ヾ" ;ヾ" ;ヾ ;ヾ ;;ヾ ;../ ;ヾ ;" | |;../ ;ヾ ;" ;
; ; ;";ヾ ;;"ヾ ; ;"// ヾヾ _________.__| | ";"; ;;"ヾ ; " ;ヾ ;ヾ;_" ; ;";ヾ
; ;ヾ ;"ヾ ; " ; ./; ";. ; ;ヾ ;ヾ ; ;ヾ ;ヾ ;ヾ.|:: .| ;";ヾ ;ヾ ;"ヾ ; ;" ; ./; ";
""ヾ;" ";ヾ ;;ヾ ; "ヾ; ;";ヾ ;;" ;ヾ ;ヾ.;|:: .|" "ヾ;" ";ヾ ;;ヾ ;; " "
"".. ;ヾ ;"ヾ "ヾ ";ヾ ;ヾ ";ヾ ; ;";ヾ ";ヾ ;";ヾ ".;|:: |ヾ ;".. ;ヾ ;"ヾ ;";ヾ ";ヾ ; ;";ヾ ";
`;ヾ ヾ | || |];;;" ヾ; ヾ " ;ヾ ;ヾ ;ヾ ヾ ;;ヾ .|:: |ヾ ;ヾ ;ヾ ;;ヾ | || |];;;"ヾ;ヾ;"
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|ii~||| | | ]|wwwij|wwjw"wwwwwwwii |wwwjww|jw"wjwwww|jwwwwww
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くだんの伊勢神宮の神宮文庫で発見された覚書の写し「御朱印師職古格」は、
実際の追放令との内容の落差ゆえ、信憑性に難が残る点はすでに述べたとおり。
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仮に本物だとしても神宮にのみ進達された可能性が高く、検討に慎重を要する代物であることに変わりは無い。が・・・
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__,l`r-::‐::‐::-::-:.、_
,-‐=ニ":: : :: :.:;i: :: :: :::(.j:::`ヽ、___
,ィ´~,ィ´::,:: : :: :: ::;|: : :|、:: : :: :: :: ::ヽ、`ヽ
>‐メ:::/:.:: :: : :;,ィ´ヽ:: :|ヽ:: ::u: ::i: : :ゝ`ヽ〉
\,,|:;/:: ;/:: ::;/ || 神:| `ヽ:: :: :i:;∧:;〉,,/
'゙7: :;/::: :;フ~`||、 ヽ| ,斗π:i:: ::|::|
||: :;i : ;ハァォリz zテヤ7:λ:;l::| 「諸侯の信仰は規制するが、それ以下の士卒・庶民の信仰や
. |:|/:|:.;/::(}、ヒz:リ / / / ヒz:リ {)::V: :{
. |:: ::|/:: :: :ヽ ノ:: :: :: .:| 布教」を、それも九州限定で許容するって───?
j:.: ::|. ̄布教 ̄ ̄`Y´ ̄ ̄ ̄ ̄|:.:|
|:: :.::| お断りしますi.i |::.:|
|: :: ::| ヽ( ゚ω゚ ) i.i |:: :| そんな半端な対症療法でいいのかしら? 大友宗麟の軍勢が
|: :::,f.| (゚ω゚ )/ ∩ノフ'7 |:. ::|
|: ::.:j | i i ,ィ´ ´ィフ ,ィ' ヘ::.:| 日向に攻め入ったときは、八幡宮の鳥居も舗装道路の建材に
|: ::;ノ .|_ ノ´ヽ、 _,,ア___〈 孑 ,〉::|
|::/ ,f´ `ゝ´ j´`ー'λ:| 化けちゃったしねえ…
─────────────────────────────────────
これが「本物だ」と仮定したばあい。現に公表された追放令との矛盾点の謎に
ついては、その原因を劇的な「高山右近の公然たる抵抗」に求める推測もある───
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__ _
. : : ´: : : : : : : : : : : .
/: : : : : : : : : : : : : : : : :\
/: /: : : : : : : ハ: : : :丶: : : : : .,
/:/: : : : : : l: : /l{ ヽ.: :{: :.\: : : :′
/:///: :j :/l: / { \l\: :\: : :'
j:ハ: :/: :__;/斗f'′ 丶ー_、」_l_: : :'ト | つまり。キリシタン諸侯の中心人物・右近が公然と独裁者に抗った姿は、
{ 厶': : : :灯f心. イ汀心 ハ: :|i :|\
_乂i:l: : : : } V)ツ V)ツ/ 八|i :| ) キリシタン信仰の権威と栄光をいやが上にも高めてしまい───満座の
八:/: :八 .:.:.:.: ' .:.:.:.:./f'′jノ: |
_/ /: :/; :个 . 丶 ,.イ.:l: : : : : :| 中で思惑が外れた秀吉の態度を、秀吉自身の想定を越えて硬化させたわけ
_厶イ: : : |: :rく≧-≦゚┐! :|: : : : : :.
/: /: : :rl:|爪 f{ f{ 爪l:|、:_: : : : .
. /: 厶-‐八l >'宍'<⌒^l:|\ `ヽ: :.
/: :f{ / | く/:介:\ > l:| } /}: |
/ r'´  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `丶、`ヽ、
丶.ヽ、 `丶.丶、
`丶`丶、 ____ \ \
`>'´  ̄`ヽ、 _} }
,.-‐ァ'′ `く ‐∧ ∧ まあ、原文が無い覚書だから信憑性こみで議論の対象だし、
/ / / ,イ| | ヽ /:厂`ヾ、/_〉
. / / / / /| l | ト、 | l | | |:{ ヽ `ヽ 右近がどんな態度をとろうが大筋は同じだった気もするけど…
/ / /| l lレ廾| N l弋_工lメ ||:| 、 ヽ |
{.イ /| | | 伐ニミ ヽヽr〒テミl| l_ |:ト、 l | |/ ̄ ̄ ̄>
|/ /!ハ、ヽ._トh::::} h::::lリ ! }|:| ヽ、l| | ト┬< ̄ だけどそれ、仲間内で大受けする右近の「ヒロイズム」が、
{\ /l / |l | ヽ {_l `ー' , `ー'/, レ' |:| l | l| /|lr┴<
>、ヽ「∨ || | ヽ、 マ ̄} // /,イ トヽノ l∧ ! {__ \ かえって事態の悪化を促進したってことだよね、結局w
// _〉、ヽ.`ヽ、/,l| ト、∧ >、ニィ彡/ /|/_|/Vl:| ヽ| | `ヽj
. //_ノ 、\ }/ | l |レ=≠=、/斤=彳/::::::;:`ヽ !:l /`ー--、
/:ハ 、 \ノ/:| | | |<´:::://l { /,|/:::/:::::::::lヽヽ. ノ|ヽィ―‐'′
|::l ト、_ >'´ :::::| レN/ //l ト、∨/::: /:::::::::::::::ト、\ヽ[_丿 | (やたっ! 今回は3カット出演できた♪)
|::l し'´:::::::::::::::::| /ヘニ/ /:| |::/V:::::l/::::::::::::::::::|ノ \ヽ. |ー1
|::| 〉::::::::::::::::::::::|{ // {::| |/:::::::::: | ::::::::::::::::::|―‐、 ヽ} r┴く
レ' /∧:::::::::::::::: ∧ //! V/:::::::::::::: |::::::::::::::::::::!ー-┘ └r‐'´
// ヽ.:::::::::: / ::::V `、 [/!:::::::::::::::: |::::::|::::::::::::| |
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ともあれ高山右近は折しも雪の降る金沢を発ち、京都に送還される。そこから長崎へ護送、マニラへと追放される段取りとなる。
内藤如安や一族郎党とともに京都への旅路につく彼を慕い見送るキリシタンは多く、彼の配流はあたかも凱旋のようであったという
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____ _
. : : ´: : : : : : : : ``丶
. : ´: : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.
/ : 〃: :/{: : : : : : : : /: : : ,.イ: : : : : : ::::.
ーァ仆-┘'ー一'´ ̄´^` 、/ ノ : : : : : : :::::.
/〃:{ -‐‐-ミ ,. -‐=ニ`ー-ァ : : :::::::,
/ : /:::ハ <てうヽヽ イてう >/ : : : :::::::i
, ': : : /:::/::::ハ `¨´ j ` ¨´/ : : : : ::::::::!
. /:/: : /::::::::::∧:. 〈 、 /: : : : : : .:::::::::|
〈://: /::::::::::/::::::', ': : : : : : : : .::::::::::|
∨.:/::::::::::::::::::::::::、 - --- /.:〃 : : : : : .:::::::::::;
. ∨―- 、_:::::::::::::::\ = `〈: : : :/: .::::::::::::,'
`^` 、」L::丶 不〃..,_/::::::::::/
厂 `ト`二 ´ ト、:::::::::::`>′
x≦ ̄ ̄`ヽ/ ` .,_ ト、ー-、¨´
∠/:::::::`ヽ {` ., ` ┴―1
. / `丶::::::::. 、 ` ╋ .,___,ノ‐- .,_
/ \::::. } } ト、iヽ
/ ヽi | |::::! ハ
\ 正義の人ジュスト! あなたこそキリシタンの希望の星!/
∩∧∧∩∩∧∧∩ ∩∧∧∩∩∧∧∩ ∩∧∧∩∩∧∧∩
ヽ(゚ワ゚*)ノ ヽ(゚ワ゚*)ノ ヽ(゚ワ゚*)ノ ヽ(゚ワ゚*)ノ ヽ(゚ワ゚*)ノ ヽ(゚ワ゚*)ノ
| †. | | †. | .| †. | | †. | .| †. | | †. |
≡二三二≡=‐=≡二三二≡=‐≡二三二≡=‐=≡二三二≡=‐≡二三二≡=‐=≡二三二≡=‐
∧∧∧∧∧∧∧∧
| ___1.____|
| | `´ |
| / \ / | やっぱキリシタンどもに人気あるわアイツ・・・生かしておくの自体まずくね?
(∂|_/ 〔 ・〕 〔 ・〕 |
ヽ| "| 〉" メ|
| u ___ | ←かつては秀吉の天下統一戦争に従軍する高山右近の部隊を、
\ /__/ /
/ヽ /\ . 「千人で一万人の働きをする」と評するほど買っていた
親はともかく年端もいかぬ子供まで殉教させるのはカルトにしか見えねえ…
────────────────────────────
『そう思い直した家康は、長崎に追っ手をかけた。』
────────────────────────────
∧∧∧∧∧∧∧∧
| ___1.____|
| | `´ | キリッ
| / \ / |
(∂|_/ 〔 ・〕 〔 ・〕 | やっぱ保険をかねて、船ごと沈めとけ!
ヽ| "| 〉" メ.|
| ___ |
\ /__/ /
/⌒〜" ̄, ̄ ̄〆⌒,ニつ
| ,___゙___、rヾイソ⊃
| `l ̄
| |
< 機先を制すのだ!者ども、かかれ!! > | |
< > | |
∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨ | |
,;; | |
\ |\ ;;,. | |
ヽ, | ) ,/ | |
| ( | |
,;; |ヽノ | |
ヽ, | ( /彡. |二|
|ヽノ 、-〈巛. |二|
,rt、 ,-‐、 | ,rt、 ヾミ |二|
ハハ彡 /ト'ヾヽ l=j, (,、 i`i`彡0fト'ヾヽ ヽミ彡/ |二|
ゞゝ──ゝ /、 ゝX 彡ゝoノ ハハ/ソ/⌒ゝ / ゝ 彡ゝoノ /| iヽ |二|
( ' Y''''ノ\ 彡 /、 ゝx彡ヾ > )、__ノ彡ミ= | 、ノ 彡くミヽノミ= o,| ||ol. |二|
`‐' ̄\ ヽノ ( ' Y''ノ 彡く/彡' \ `‐' ヽ____/ゞ | ヽ へ /〈|`‐' |〉 |二|
''''''''""""" ̄ ̄ ̄ 〉____,/ | `‐'ヽ ヽノ |// | | |川リ ー' | ,;' ) / c|、____, |っ へ |二|
"""" ̄ ̄ /\|リjilji 丶ゝヽ〉____,/ゝヽー' / | y ノヽ | / (ヽ | 川リl | ,;' ). |二|
-‐ _,,. .-‐ ヽソゝゝ `''' 川リ| `''' ,'ヽ 丿 /\// // ヾ| ヽ |ー| / / (ヽ / |二|
-‐ _,,. .-‐ ,-‐'''" ゝ ノ-ー'7ゝ ゝ ゝ' ヽ ヽ ヽソゝ/ // /ゝ ノ ゝノ ゞ /ヾ, ヽ'
_,,. -=━━| -ー / 彡 / / / . .. ヽ 〉 ノソヽ/ゝ . . /ゝ /ゝ /⌒、ヾ
-‐'''""-‐'''ヽヽヽ/ / .:-‐' / // / . // / ゝ /ゝ // ||()|(\ヾ
,,,-‐'''"" _,..:-//,..:-‐'"// //_,..:'_,..:' /ゝ/ < < / / || |(丶|
-‐'''"",,,,, /ゝ /ゝ // _,..:' / ゝ` / / / ||()|(丶|
-‐'''""_,..:-‐'"_,..:-‐'" /ゝ / / / / // / // / \|(丶|
_,..:-‐'"_,..:-‐'"_,..:-‐'"_,..:-‐'"_,..:'' _,..:' / / // / / / / / / \\|
_,..:-‐'" _,..:'' _,..:' / / / \
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『いっぽう徳川家との対決を前にした大阪方も、右近を勧誘せんと長崎に向かった』
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| \: ゜ . . . ・ 。 . : 。 : ゜ * / ̄ ̄|
| \ :. : . : : . ゜ *. . / |
\ | . . . 。 ゜ . * : / /
\__| ゚ * * . _| / ゚
゚ , . | ̄\, . . . 。 / |__/。 : : +
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, ' ゛゛゛゛゛""" ゛""゛"゛゛ ""_ ゙ _"" ""゙ヾ
_ ,r〜〜、_ ヽ> ´⌒` くノ 一足おそかった・・・
ヾ>レ'´ ̄ヾ}ソ |___」 \
(ゝノノノ))) (イ , ) \\
ノ从从从l ノノl从ノ从 | ̄ ̄\ \
/ くl|ー'j> <l___l> | \
ヾ⌒ゝ__」 く/_〜'> \ |
゙"(_/|_j' し'ヽ_) \__|
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西軍使節 東軍刺客
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しかし両者が到着したのは、右近の船がマニラに出航した直後だった』と、イエズス会年報は伝えている
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ともあれ。ちょっと時間を戻して高山右近の一行が京都に着くと、以下のような「温情」が彼らを待っていた
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_ _ _
, ´; ; ; ; ; ;ヽ; ヽ、
/; ; ; ; ;ー- 、;_;ヽヽ; };ル
/; ; ; ; ;r' 〃~`}バミ、
,'; ; ; ; ; ;l , - ―--'' ,、_`}
l; ; ; ; ; / f― 。` ム_`"
l; r‐、; ;l ゝ .ノ ' ヾ'八 女は不憫ゆえ、「京都に留まっても
l;.{ いソ ヽ ,;; ノ }
.!;ゞゝ l 良い」との御沙汰が届いているが?
'; ; ーハ '⌒ ー l
∨ ゝ l
l ヽ } ノ
l 丶 、_ _ノ
rL_ _ /
ノ  ̄  ̄∧ 斥{
_「: : \ 、ー-, / .V / ヘ,
_ - 一二=': : : : : \. ヽノ/ニャ' ̄ヽ ヘ
' , -- : ̄: : : : : : : : : : : : :\/: : : :\_, 、}\ー-、
/: : : : : : : : : : : : : 勝重: : : : : : : : : : :} ヽ: : : ヾ ニ_-_、
板倉勝重
___r-、 -―‐-- 、
/:::::|::::i::::::::::::i:::::::::::ヽ_
/:/:;'!::::ll::!::、::::ヘ:::::::::::::::、
/::;':::ム|::::!`i`ヾ:::::ヘ:::i::::::::::!
i゙:;イ::::!::l!:::| -ト、ヾ::::i:ヾ:::::::::!
V l::::::}仍( レ]` !::::トl:|::::::::!
゙、:::lバ' ー' l/lハl:::::::l ・・・そのようなご配慮は、無用に存じます
ヾ >゜...,.ィ::::/::::::l:::::!
,/::/:;:/::::|:::l:::::l
. /::/i:::/ ⌒ヾ:l::::!i:::l、 (どのみち信仰を許されぬ国に居ても、詮なきこと・・・)
{:/ォУ N::::!:゙、゙、
,.rY''゙/ ||:l.::l;::ヾヽ
. |〈 !/_ /, ,l!::l,:::ト:::::ヾ:、
. |╋「 /´ /::::::l:::l::ヾ::::ヽ
// イ ト、::::::::::lシト::::|
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誰ひとり、これに従うものは居なかったという。なお先述の内藤ジュリア(如安の妹)も
俵責めの拷問に転ばず、兄や高山右近らと同行してマニラに向かうこととなる。
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4月1日、全員が長崎向けの海路に出発。金沢を出立して150日目、長崎のトードス・オス・サントス教会に迎えられる───
亡妻ガラシャの信仰生活に大きな影響を与えたこともあり、右近と親交があった細川忠興は赦免の口利きを申し出たが・・・
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゛ ゛ ゛ ‖゛ ゛ ゛ ゛ ヽ
ノ⌒` ´⌒ヘ゛゛゛ ヘ
//____ヘ゛ ゛ ゛ ヘ
/ ̄ ̄~v~ ̄ ̄ヘ゛゛゛ ヘ
o |゛ ゛ ゛ )
_二ヽ ノ /二 |ヘヘヽ" / 将軍家に執り成してやってもよいのだが?
ヘb)ニУル、b)二7|ヘヘ"/
| | 川
| | ニノ| |
ハ |///
ヘ 、__ ////
|\ ― /|/
| \__/ |____
ハ ハヽ ヽヽ
` ――――-´ノ ヘ ||
`  ̄ ̄Y ̄ ̄ ヘ||
細川忠興
,. -‐…━…‐-
/::::.: : : : : : : : : : : : :` : .
/:::::::: : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
':::::::::: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
i::::::::::::. :i: : : :i!: : : : : : : : : : : : : : :.
|::i::::i|::: j|: : _」L: -‐__┤: : : : : : : : :.
レヘ==ミ^´ ≠笊ぅフ|: : : : : : : : : :. 最初に追放されていらい、
|::::::代てぅ ` ̄´ | : : : : : : : : : :.
|::::::ハ } |: : : : : : : : : : :. 余生はデウスにささげるつもりでいる
|:::::::::::. `` ! : : : : : : : : : : .
|::::::::::人 - ― |i : : :i|: : : : : : }i
|i::::::::::::个 ¨ ´|{ : :_」L: :」L: :j」
|{:::::::::::::i!:::::≧r ´ ,.オ´::>‐、
` ̄ ̄´^⌒>┤ /,.-‐ ´ >‐-
_「≦-┴≠´ -‐ ´ >=ミ
/ ∧_╋__ -‐ /::::::::::Уヽ
────────────────────────────────────────────
右近はこのように応じた。後日、幕府の威光には逆らえず豊前・豊後におけるキリシタン迫害者と
なる忠興ではあるが、この時は「これで右近もその足跡に花押を捺したわけだ」と評したという
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───────────────────────────────────
まず11月7日にはイエズス会司祭62人、神学生50人、その他大勢のキリシタンが
追放され、福田湊から3隻の船に分乗してマカオに出帆している。
───────────────────────────────────
く /
人_人_人_人_ /二二ニニ===ー―‐‐' ノ 船 お >
(. //´ ヽ に ら \ _____
な 足 ( // 〉 乗 | / / \
| を (. // ___r冖‐、__. } れ | ゝ ヽ
| 休 ( // _∠-―‐く_/二ゝ―' ノ ぇ | / ,人/ ヽ
| め (. ヽニニr彡_,ィ_ミ、 {!__} く // っ 〉 、フ / /\ Yヘ
っ る ( {V∠ノム}ミ=- }! } ヽ ・・ /.', 、 Z r' , \/ ヾ.ヽ
/ `コ匸e] L)ミ j}´ ̄} ) ( ', ミ _} (、 { 爪_ / /}i }
⌒Y⌒Y⌒´ ,r=ニ二¨ \=イ/_{=ァ\∠ゝ- イ ⌒V⌒Y\/⌒ トミ _} {_\{_(イ_。7∠ィilノ-
ィ三/´ `ヽ、\三彡' ヽ } { {.: .:::::::::::∧kー-<。≧⌒ミ {l|l!ニ,
_r‐ノ⌒´ ̄ _ミ} } `丁´ / / / ―==rニ) \,ゝヘ.::::::{ ヽゝ 彡^ r_j__ィ ィ ,l|||三!
,イ/´ ノミ}{ { 厶ノ-‐' ,, 辷} ーr‐' .:::::ヽ }ト、 ヽ‐--= ´/ ,i|l|l三|
_,イ{l{ ヽ― ´_,≦三ミゝ\__廴__/ .r{{‐y‐ァ' / ヽ .:::::::::} l|i! 弋三- ´/ ,|l|l|!厂}
/_圦,ゝ-―¬}丁´ ` ̄ ̄/ヽ=イ rゝイ {_ ィ' /^) .:::| `l|il、,ヽ‐ ⌒´i|l||liィ /
厶}_,. -r-i_ / / /{彡廴彡{.  ̄ヽ.:::::| ヾi|l|i|l||i|l|i|l|r'//
_//_廴} \_ / (_ィヘ/^}___} ∧.::{ ミミ'弍二二二/ /
r仁二) =-、〈\_Y { イ∨ { ̄^\_ ーヘ>. ミミミ|彡彡´ /_
/二X^\ ヽ | } ー' } -r‐-イー\_r¬―=rっ `ヽ、ミミミ}彡彡 /:::::\
/ー=イ\\ } | / ー/ \=‐} ィー{ //ミ) `ミミ{彡 /:::::::::..
/ ,/ ` `rz彡、__ゝ-― ´ ̄て /-=/ }=‐つ〉 ー'ー' \ {:::/^)
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レジデンシャ
秋月の 司 祭 館で、司祭となる勉強をしながら働いていた当時27歳の同宿の青年も
この時、殉教者の小指を形見として懐中に忍ばせつつマカオへの旅路に就く。
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/ヽ
/ / .,ヘ.
/ / .i┐ l .l.
/ / .l` .l .l .l.
/ ,.' .l l l .l
/ / .l l .l l
/ / .l l .L 」
/ '-、 .l ./  ̄
`<. > 、
` < .>.、 ,.--┐
` < > ./ ./
`" / /} /
r' / / /
 ̄ ./_/
, -、
ヽ X  ̄\
, ゝ、{ / ̄ ̄\
{ ‘, | '´ ̄`ヽ
\ ヘ__| | { :,
r' ヽ__.メ} 乂,乂_丿 ′
丿 ,
′ / /
, { /
′ /
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/ ̄”¨ /
/ \_/
/ ̄”¨ {
/ \_/
/.:.// .:.:.:.:. / .: i|:.| :.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:| ,.斗‐‘,:.:.:|:.:.:.:.:.:. |:.:| l\:.:.:.: | .: |.:.:.:.:.:.:.:.:
. /.:,:' | :.:.:.:.: .゙.:.:.: i|:.|:.:.:.:.:.:.:.: i |:.:/'",.≠=ミ‘, :.:|:.:.:.:.:. /: :| |⌒ヽ : | .: |.:.:.:.:.:.:.:.:
. l / :|:.:.:.:.:. | :.:.: 八:\:.:.:.:.:.:.|:Ⅳxく,ノ心 / ∨|:.:.:.:.:/.:.:.i| |ハ, ',:.| .: |.:.:.:.:.:.:.:.:
. |′ ,:.:.:.:.∧ :.:.:l:.:.\{\:.:.:.N: Vzグ ′ |.:.:.:,:' |: :八|__} ∧|\|.:.:.:.:.:.:.:.:
. ‘,:.:.:.l '. :. | : .:.:.:.沁\| |/ |:/ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /
‘,:.:.| \| .:.:. ‘,:.'.} ノ' r┬' .:.:.:.:.:.:.:.:.:. i|.:,′ おれはまだ聖職者じゃない。
‘,:.| \:. :.|∨ , │.:./.:.:.:.:.:.: 八{
‘.l: \|〈 / ノイ :/ .:.: / / 半端な同宿の身・・・
` , -─ . ′ ∨.:.:. /} ′
‘:, / ‘,.: /
‘:, ´ V おれの「時」は、まだ来ていない・・・
,. 、 ‘,
`¨´ ', ‘,
-─…‐-ミー─- ,,_ ‘,
/ \,\///`777777777ヽ
/ V/\`7777777777∧
ザザザザザザ・・・・
┌┐
/~'7;; |/~''7 〜〜〜 〜〜〜
〜〜〜〜 ( ( ̄| (
、___`t-'ーイゝ-i
ヽ] ̄二二二7
〜〜〜〜 〜〜 ""〜〜〜〜 〜〜〜〜〜
┌┐
/~'7;; |/~''7 〜〜〜
( ( ̄| ( ""〜〜〜〜 〜〜〜〜〜
、___`t-'ーイゝ-i 〜〜 ┌┐
ヽ] ̄二二二7 /~'7;; |/~''7 〜〜〜
""〜〜〜〜 〜〜〜〜〜 〜 ( ( ̄| (
〜 、___`t-'ーイゝ-i 〜〜
〜〜 〜〜 ヽ] ̄二二二7
〜〜〜 〜〜 ""〜〜〜〜 〜〜〜〜〜 〜 〜〜〜
. .―v': : : : : : : : : -- .
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/:/: :/: :i: l:l:l:.l: l|: : :l: :l: : |: : l: : |: : : l| :|
〃:i: : l: : :l: l:l:l:.i: l|: : :i: :i: : i: : i: : |: : : i| :|
| i: i: : l: : :l: i从ハ:i|: :/i:/i: /i: /i: /i⌒刈:リ (マカオ追放は、もっけの幸いさ・・・司祭になる
i l: i: : l: : :i/ィ芹刈:/ ノ' j/ ノ' j// /:/ コ レ ジ ヨ
. 八i: : |: : Κ Vヅ' / ,、_./:/ 教育機関は、もはや海外にしか無いのだから)
\ト、: i:∧ ′ /: : :/
丶:込、 -― /i:/i/
` / |
`ト-"r―┴―┐
┌――┤ | ∧
iハ ノ ハ / ` ー‐ _
/ _} / / i / `
/}___i |/^╋_i / / ∧
/ i l:.:.:.:.:.:.i / / ∧
∧ i |:.:.:.:.:.リ / / '.
ペトロ・カスイ・岐部 (1587-1639)
(演者:前原圭一 @ひぐらしのなく頃に)
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彼は後に、キリシタン迫害たけなわの時代において最も劇的な足跡を残す司祭となる───
──────────────────────────────────────────
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翌11月8日、右近は内藤ジュリアと14人の修道女、イエズス会司祭38人、神学生15人、
その他キリシタン350人と共にエステバン船長のジャンクで出帆した────
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,,-''/-‐=‐''"::::::::"`ヽ,-、::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;_;;ミ
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|:::::::::::::::::::::::::::::"''ヽ、::;:;:;:;:;:;:;:;:;|
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゙i:::::/ ゙、l、::::::::::‐=;;_`ヽ::;:;:;:;:;:;:;| | ̄"'i'"::::_゙、-''フ ` "'''-,,,_
レ、| ,, -‐゙、 |゙i::"''‐`:;:;:;:;:;,/l_;:ノ:::L_,,-‐'''"__,,/ヽ ヽ__
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>゙、゙i, l)ノ |;:;:;:;"ir''"" ,,ニ-''"-'''`-,_ノ:::::::::::::| ........|;:;:
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,,-'",,-''" ̄,,-'"∠;;;;_、-─''''''""'‐'i,,,-‐'''"""_,,-‐'''"/_;;;;;-‐-,,_゙、 _,,,-'/::"'""''ー'"::::゙';:;:;
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// / ""'''''ー‐-< \_,,,┬-、/`ー'''''"" "''''''
_,,/_/_,,,-─'''" ,,,-i'''Tフ ‐=;,,__ \ |‐'"
_,,,-‐'''" ___,,,-‐''" ゙ ̄ '''"" _,,-'" |
|`フ'''"" ̄ <,,,_\ / ← 一族とともに流罪の海路を
゙ヽ、 ヽ、 _,-‐‐,,_\_ノ__,,,,.----────----
"'''ー--─`-,_`ー=,-=ニ"'''‐-‐-、 __,,,,-───ヽ、 ,,_';zー─----------─────''''''''''─‐ 進む高山右近
"''ー-ニ二,_ ̄ ̄--,,,,_ ゙''-,,,_、ヽ
"''''ー‐‐,,,,_"""'''''ー─--,,,,____`
""''''''ー‐---.,,,,_ """''''''ー─------.,___
""'''''''ー─----╋,___ ""''''ー--,,,,,__
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急な寄せ集めの老朽した中国船によるマニラまでの船旅は、順風なら二十日以内の航路を一月余もかかる難行苦行だった
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:'/ /' / / ,:'//,: ' / ' / / ,:'/ , :'/ /' / / ,:'/ ,: ' / /:::::/ l | i ,:':'/,: ' / ' / /
,: ' / ' / / ,:'/, :'/ /' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'/, :'/ /' / / l /:::::::::イ::::/|ピカッ!:'/,:'/,: ' /
/,: ' / ' / / ,:'/, :'/ /' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:' / / ,:'/,: ' / ' l:::::::ヽ>::::> l/,: ' / ' / /
:'/ /' / / ,:'//,: ' / ' / / ,:'/,。 。 /' / / ,:'/,: ' / ' | \:::::::::>::>|'/,: ' / ' / /
,: ' / ' / / ,:'/, :'/ /' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'/, :'/ /' / / ,:'/,/::::// / / ,:'/,:'/,: ' / ' /
:'/ /' / / ,:'//,: ' / ' / / ,:'/ , :'/ /' / / ,:'/ ,: ' /l \::\::ヽ |/ ,:':'/,: ' / ' / /
/,: ' / ' / / ,:'/, :'/ /' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:' / / ,:'/,: ' / ' / /::::/ >::> || / ' / /
/' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'/, :'/ /' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'/, / / i \::\::ヽ' /:'/,: ' / ' / /
:'/ /' / / ,:'//,: ' / ' / / ,:'/,。 。 /' / / ,:'/,: ' / ' / l <::::< >::>| l ' / ' / /
/,: ' / ' / / ,:'/, :'/ /' /。っつっっつっつ゚/ / ,:' / / ,:'/,: ' / ' / / /::::/!::/ l / ' / /:'/,: ' /
/ / ,:'/,: ' / ' / / ,:''__っ゚ー==っ。つ つ。っっつ ザッパーン,:'/,: ' / | \::\ヽ |l: ' / ' / /
/' / / ,:'/,: ' / ' /,,r'"~ __。っつっっつつ゚っっつ。,:'/,: ' / ' / / ,/:::://l ' / ' / /:'/,: ' /
:'/ /' / / ,:'/ / ,,r'"彡三三。ヽ っ。つ っ。つ / ,:' /,: ' / ' | \::\ヽ |' / ' / /
/,: ' / ' / / ,:/ //彡≡≡≡ミミ っ。つ。っつつ/ ,:'/, / / ,:'/ . . . . :/:::://l::::i:/ ' / / ,:'/,
,:'/, :'/ /' / ///// ,:'/, ヾヾヾ っ。っっっ/ ,:'/, / / ,:'/ . . . . : :| /::::/ /l::::l / / ,:'/,: '
/' / / ,:'// //////:'/,: ' / ヾヾヾヾっっ。っ。っ/ ,:'/, / / ,:'/. . . ! |::::::| ヽ \:: / / ,:'/,: '
:'/ /'/ ///////// ' / ' / /i i i彡っっ。つ゚っ/ ,:'/, / / / / ,:'/, :'/ /' / / ,:'/,: ' /
彡彡ミ/ ////////// / 彡彡ミミ===彡彡っ。。つ っ。彡彡ミミ彡彡ミミ彡彡ミミ彡彡ミミ彡彡ミミ彡ミミ
彡 / /////////////彡彡ミミ ≡≡≡彡。つ っ。≡≡彡彡ミミ≡彡彡ミミ彡ミミ≡彡彡ミミ彡彡ミミ
/ /// i i i i i i i i i 彡彡ミミ彡彡ミミ⊂彡。彡ミ≡彡彡ミミ≡≡゚彡。ミミ≡≡≡彡彡ミミ彡彡ミミ彡ミミ
彡彡// i i i ヽヾヾヾヾ。ヾヾヾ゚つっっ。三彡彡ミミ三三三三彡彡ミミ三三三三三彡彡ミミ三彡ミ。っつっ。彡ミミ
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小ぶりな船ゆえ甲板や通路に人があふれ、暴風や逆風のなか、水夫らは船底からの浸水のかい出しに追われた・・・
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___________: : : : : : : /: : : : : : : /: : : : /: : : : : : : : : : : : :/ : : : / : : : : : : : : :
二 二二二二二二二二二_\.: : : /: : : : : : //: : : : : : /: : : : : : /: : : : : : : /: : : : : : : //: :
\\/: : : : : : : : : :/ : : : :/ : : : : : :/: : : : : : : //: : : : : : : : : : :
| !: : : : : : /: : :/ : : : : : : : : : : :/ : : : : : : :/: : : : : : : /: : /: :
____________」__|: : : : : : : : :/ : : : /: : : : : : : : : : : : : : : :/ : : : : : : : : :/ : : :
三_三三三三三三三三三三/ト、_____________________
‐´0 〈_ 三三三三三三三/|! l|二二二二二∧_∧二二二二二二二二二二二二二二
`Д)/フ!三三三三三゙/|!l |! i| (Д`u )っ
○∠/'''l| 三三三三/|!l |! i|! i| と }:{ /
___{o| |l′.l| 三三三/|!l |!l |!l |!l |____ / ハ ヽ____________
_ノ| |l ,/:三三゙/|!l |!l |!l |!l |/_∠__ (__ノ L_)∠___∠___∠___
三 └‐'" 三三./|!l |!l |!l |!l |/___∠___∠___∠___∠___∠__
三三三三三/|!l |!l |!l |!l |/∠____∠___∠___∠___∠___∠_
三三三三/|!l |!l |!l |!l |/___∠___∠___∠___∠___∠___∠
三三三/|!l |!l |!l |!l |/_∠___∠___∠___∠___∠___∠___
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食糧難で病人も続出。高齢の神父ら4人が死亡している。そんな中でも右近は、泰然と祈りや読書に励んでいたという
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慶長19年こと、1614年12月21日。西欧でもその信仰心で名高い右近はマニラで、マニラ総督
による礼砲が鳴り響くなかガレオン船の出迎えを受け、凱旋将軍のごとく大歓迎を受ける──
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:::| ̄|_:::: ロロ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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:::|_|::::::::::::::::| _|:::::::::□:::::::/ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ̄|_:::: ロロ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::: |_|::::::::::::::::::::: // ..:..:::::.::::..:.:.: ::.:::.:::::::::::| _|::::::::| ̄|_::::ロロ::::::::::::::::::::
::::...: ヽ/ ''⌒ヽ ;;;::::::|_|::::::::::::::::| _|:::::::::□:::::::/ヽ:
ヽ ヾ ,,ソ ,,) _ ::::::::::::::|_|::::::::::::::::::::: / /:::
::::::... ,,ノ、 ,,ノ ::::... ヾ ::::... ヾ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ/:::::::::
:. :::... ヾ :::.... ヾ ::::.. リ ::::. ,,リ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::.. ::.. ,,リ ::::.. ソ::... ::.. 彡.. ::.. ヾ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::... ,, 、 彡 ,, 、 =- ,, 、 - ::::.. ,, 、 ,,ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
く< ヾ 、 ‐ く< ヾ 、 ミ、 く< ヾ 、 ‐ く< ヾ 、 ミ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
\''ノ、 ミ、、 \''ノ、 'ミ、、 \''ノ、 ミ、、,,\''ノ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ゞ ,,彡 ミ \\ \\ \\ \\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
,ソ \\ \\ \\ ......:::::::::\\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
\\ \\ ......:::::::::::\\::::::::::::::::::::::\\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
<歓迎するマニラ市民たち>
\ ! ! b i e n v e n i d o ! ! /
f,} イ { r.、 パヽ
ノ ヽノ } .} `´
ヽ / ‘. .{
__ _>=ミ、 _ノ ヽ_, ィ
_ `ヽ _r- 、 / ̄ ̄`ヽ _ __ >イ´:
_> \ ヾ' { ./::::::::::::::::::::/ __>:.:.`ー' ̄< ヽ::::::
ヽ _⊥ __ >^\ /:::::::::::::::::/ ア:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ァヽ::
`ーイ/ ̄`ヽ r-、 __r、 , <:.:.:.:.:ヽ \:::::::7::::::::::::::::::/ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ ヽ
く:::::::::::::::::‘.__ 厂Yヒァ-- 、 とア\ ヽ___>x ./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}. ヽ/::::::::::::::::::/ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!
ー-、ハ:::::::::::::::::::V:.ヽ/:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ > ⌒ヽ Y ヽ!ハ:.:.:.:.:.:.:.:./ _/::::::::::::::::::::ヽ Ⅵ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ
:.:.:.:.:.} /ヽ:::::::::::::::::V/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ::::::::::::}'´¨`ヽ ヽ ヘ:.:.:.:,、イ><::V::::::::::::::::::::く ハヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
:.:.:.:./ .}:::::V::::::::::::::::V:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ:::::::::/!:.:.:.:.::ハ >^⌒> ´ ̄ ̄へ::::::::::::::::::::ヽ }::}' \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./V /
≠^ー'::::::::V:::::::::::::::::V:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Y仁!>==イ_> ´:::::::::ト-、:.:.:.:.:.:.:.:∧::::::::::::::::::::::`<ニヽ ヽ:.:.:.:.:.:./イ /:::::
:::::::::::::>::´^ー=-::::::::::ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}:.:.:ハ!¨¨¨ヽ {::::::::::::::::/:.:.:/:.:.:.:.:.:.:./:.:}ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::` ̄^゙V^'^ヽイ:::::::::::
>:::´::::::::::::::::::::::::::::::::::::}:.:.:.:.:.:.:.:.:ハイ::::r^ヘ::{ー- }:::::::::::::/:.:.:/ヽ_:.:.:.:.:.:/!:.:ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>へ:.:.:hイ ././ヽ_L=<_|___!::::::::_ノ:.:.:/>-=^ ̄ゝ._}:.:.ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::>< }} ヽ| /./ \ ヽ }_:::/:.:.:.:./⌒ヾx ヾヘ:.!ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::><{ り .L======_/ ⌒ ゙Y:(_ ^¨).イ ヾ=====”.ヽ_}::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;
>< ||:::::::::V .}! , ー 、 ∧_ア´`! i |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i
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ジャンクが接岸する波止場には、日本の高名な聖人を一目見んものと黒山の人だかりができたという
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礼砲のとどろく中、儀仗兵に警護されて総督官邸へと案内された右近は、感激の挨拶をかわした
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__,, --- ,,__
, -'"´ ´~` 、
/ シルバ .\ 閣下の令名は、ここマニラにも鳴り響いております!
/ _ _. \
/ /::Oヽ /c \ ヽ
j / i::::cし| .|:::c入| } ', 右近様はじめ亡命者となったキリシタンのために
| | cし ' ノ 弋ヽ:ノ |. i
, ー――| ///` ー ′ , 、 `ー ´/// | 数軒の屋敷を準備しました。禄をもって召抱えましょう
/, ー‐- 、 .|:::::::. / / i ヘ \ ..:::::::人____
/ ハ:::::::::i | .| ', }::::::/ __ `ヽ
!rく⌒ヽ、 /ー,\:::{ | .人 | ノ::ノ , -"/ `ヽ \
`i/ `レ >`ー‐´ヽ,__ノ \__ノレ-´/:::く / ̄ ̄ヽ `ヽ\
└―-、/ \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ / ヽ, -'"´
| /::::::::::: ::::,、:::::::::\,.-┴‐′
<ニー- 、_. ヘ |_::::::: :', `‐、::::::',
\ ゙"``弌_ ~)::: |::| 〈ヽ ::〉
\ /\__ノ:: /::| ´¨´
\::::::::| \ / :/
フィリピン総督フワン・デ・シルバ
_,. --‐―-
..:::´::::::::::::::::::::::::::::::::::::` : .
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..
,:::::::〃:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
::::::::|l::::::li:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
|:::::::」L:::」L::::::」::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
ーヘ _,. -―|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
lハ 磷厂 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
l/ |:::::::l::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::.
〈 |:::::::|::::::::::::::::::|l:::::l:::::::::::::::::.
:. |:::::|::::::::::::::::::||:::::|::::::::::::::::::.
|ゝ- |:::::::|i:::::::::::::::::||:::::|::::::|L ┘
かたじけない・・・ |::::} |:::::::|L -‐t..、,二、 ̄
|::::: ー=≦ └ ´,. :,.ニ≠´ :、
L -‐ 斗 彡'´ -=ニ  ̄)`ヽ
∠=‐ ´ ,. ´ / ̄::>┴- 、
{ / /:::::/ {
/{_╋/ /::::::/ 、 l
. / /:::/
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厚遇を約束され、その後もひきつづき貴顕の祝宴の席に招かれたり招待したりと忙しかった右近ではあったが・・・
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慣れぬ船旅が祟ってか体調を崩し、マニラ到着後、わずか40日後(1615年2月4日)に客死した。享年64。
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,...-::'''"~ ̄``''''‐..、
,、-''".:::::::::::::::::::::::::::::::::::::` -、
,.:'"..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ,
,:':::::::::,::'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:::::::,::::::::':, わが家族よ。神の教えに従うように。
\:::,::':::::,:::'::::::::::::::::::::::::::::,. ‐'く',l、:::::',::!
\;;;;,::'::::::::::::::::::::::::::,.: '" ゝ,、 !丶.i 私はわが主を仰ぎに行く・・・
ヽ;;;;;;;::::::,:::',::::'::/ `' '、 _,._
ヽ、;;;;,:';;;'::::r'"`' ', ,, '' ' '',''‐-,
`'ゝ:::,' .' .、-ィ=‐ ‐、 。 ',_,,', "''"
,..-‐'''"ヾ"´ヾミヽ、 ,. - ...._/ / ゙''‐- ' ;'_ ゙
,.r: ' ~ , ' ';:::i 「`゙、ミ、_ヾ, l ''"` '-=,.-‐'´
,.‐' / ',:::l | `‐,_',ヾ', , ! !'''゙゙ ̄` ' '゙
,,、-='-‐''"´ ',::| | ´ i::i"'', i l
_,.:'''"‐'" ';l | ╋. `‐、 l .l
,-'":`:.、 i l /;;' ,.、‐',,.| l
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右近の遺骸はマニラのサンタ・アンナ教会に埋葬されるも移転。第二次大戦では米軍の爆撃に遭い遺骨の行方は不明となる
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しかし日本カトリック教会は現在、彼の遺骨と思われるものを持ち帰り鑑定中。没後400年(2015年)の列聖化をめざしている。
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..:。 ..:。 +
゜
. ___
|...右....| 泣かないで ありがとう…
| 近:.:|
| の..:| ..:。 +:。 ..:。
| 墓:.:|
,,,. | ..::.| ,'"';,
、''゙゙;、). |...::::.:::.| 、''゙゙;、),、
゙''!リ'' i二二二二!゙''l!リ'''゙
‖ `i二二二!´ ‖
昌 |: ̄ ̄ ̄ ̄:| 昌
| ̄:|_|;;;l"二二゙゙l;;|_| ̄:|
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| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| 。゜. 。゜.
 ̄|三|三三|三三三三|三三|三| ̄ 。゜∴゜ ((( ))) ∴ ∴
| |::: |: : : : |:: | | 。゜ ( ´Д` ) ゜ ゜゜。
| |::: |: : : : |:: | | ⊂(|||╋⊂) ジュストの遺骨、とうとう見つけた
/_|::: |: : : :.|:: :|_ヽ |||i||||||
_|___|;;;;;;;;;;|,;,;,,,,,,,,,,,,,,,;,;,|;;;;;;;;;;|___|_ ,,,, _ _ (|||(|||||) ,,,,, _, _,,
l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ''''''''' '''''''''
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なお右近の臨終に立ち会ったモレホン神父はマニラ市民の求めに応じて、かれの伝記を書いている。
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『日本殉教録』より
___
カタカタ| † || / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(;∀; )< 神は、私たちのドン・ユストをむかしのヨブのように試し、見事な信仰を見せてくだされた・・・
_| ̄ ̄||_)_\_______________________________________
/旦|――||// /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄| . | ←イエズス会員ペドロ・モレホン
|_____|三|/
━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━
,--i、,,,,_ .__, : : .,,,,,,
.,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,} ||″゙'L,,,、 ー‐¬'''‘゙゙^.゚L :|゙゙゙ス :--i :}`::,!
:| ..| ,ゝ: --...・'''''''゙、 :| .| | | 、: : ,.} l゙:
:| .l―――┤ .,!: /ヘi、: |,,,,,,,,,,,,, .,,,,,,,,,,,:-イ ―--: : :| | |: : : : : : .,,,v-ー''''': 丶
:| .l,,,,,,,,,,,,,,,,,⊥ .巛 .,f° .|''''''''″‘'''''''",,,,,、 ,,,,, :、 .| | `゙゙゙゙゙| 广゛.゙l,,.,、、,,,,、.,.
,! ,!| --. .| ゙l ` ,,i´_ :| ニフ ニフ ;: : 、 .| :| | | | ] .l゙
.,i´ 〕| ''''''" .:lr″ 'h,!`゚'i | :-┐.ーi、 :: : , ` ,′| | | r-、 ,i´ │
: ,i´ ,l゙.": ''''''''l∵ ,,r'h,_ . | |_,,,` ,,,__、│ .| .| .| | | ,l゙ .i、 .,″│ /'''i、
゚''!l'・r,|: .'ll广'.l,″ .,,r巛'″ ,!''''''''" .'冖''''''..,l゙ │ | .| | |、 .,l″,i´ .,l゙ .,″ :| :|、 ,rー:'''r,、
│ .|] : ゙'l, ゙k,,,,|i,、゙< ――i、 :ッrr+',,i´ ,l゙ " ′ 〔 ゚=i、,,,,.v/°.,l° .,i´ │ │ `"'…‐: ーi、 ,i´,r'''ッ ゙ト
.,″.l゙.| .-: :゙*'":l゙ ]゙k ,ト .:I'""゙″ ._,,,,,〟 ,r": :/ .i、 ゚=,_ ._,x┘ h,,.,l゙ `ヘ_,_、: : ._,| l, .゙l,_,/ .l゙
'ヘ。,i´゙l____,,/ ゙< .゙l,r‐'''''"″.'k..,r" ゙l__,,r° .~`''''''''`″ ″ :  ̄` ̄` ゙X_,,,r°
。*o*゚*。/l 。*゚*。*。
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*。゚・。:゚。 、 | .l、、ノ :゚*。*。
。゚・。o゚*゚ / ̄ ̄ ヽ 。・゚*。゚。o。
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てなワケで───
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右近の生涯は17世紀から18世紀にかけて、西欧諸国でバロック劇として幾度も上演された。
かれは鎖国たけなわの時代、西欧社会において最も有名かつ尊敬される日本人となったのである。
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――――| | | | | | | | | |
――――| _ ∧∧_ _.∧∧ _ ___ ___ __ 「実子を信長の人質にさしだし、キリシタン領民を守った高山右近」
――――| ミ,゚Д゚,ミ |(,゚∀゚,) | |. ∧∧ | | | |
――――| |(,l_''|''_l,) |(l_''|''_l).| |ミ,゚∀゚,ミ .| | | 「坊主ヤクインに陥れられても、一夫一婦の教えを説き続けた右近」
――――| ___ ___ ,∧∧ _ ∧∧_ ___
――――| | | | | | (,゚Д゚,)| | (,゚ー゚,)| | 「まさに高山右近こそ、キリスト教国家の君主の理想像だ・・・」
――――| | | | | |(,|,"l",|,) | (lつとl) |
━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━
,. - ' "´ ̄´"' .、
/:::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、
'::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:/:/:/:.:./::ト、ヽ
i::::::::.:.:.:.:.:.:.:.イ/!/:.// }:.} !:.}
!::::::::::::.:.:.:/ / /// {/ ,'/
!/:/::::イ ¬ー-- r‐'〃 − 、
{/::r‐く/ 〈{うメ イ}`ハ /::::::::r‐)
く::人::!そ ! !´ !' 人::::;ノ . / /
}::::/}`ー、 _,´ 丿 r'二Y⌒ . / /
` ′ヽ :::}丶、 ´ー'/‐< ̄`r ' _______,、-,'"__/__,,、-─''''"""""""''"''''
r(´j ` ーr彳‐ニ二ヽヽ/ . /::::,、-': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ァ'" =ニ<_,,,,、
_}  ̄`T" ̄´ Y { / ヽ /;;;;/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :( -='''''" ̄,、-<:::::::::
_,. - ‐1 ! ‐ 、__ |_ / !|/ ! ==!: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ;-'" -─-.╋ / > "''
/ / || ╋ /!l/ ! ... | `''──────-、,: : : : : : ; ' / / / フ'‐- ,、-‐ニ
', 、 ヾ`''‐-、/゙''‐-`-<-/ ̄7"_,、-' _,、-'
細川ガラシャ珠 . ヽ l :.!.... \ r‐''""'''‐、 て"~_,、-‐'" ,
\,' ::|:::::::::::::::::::::::... \ ヽ ● \`''´ _ノ-─''>
,' .:|;;;:::::::::::::::::::::::::::...::.. \ ヾ\ \ `''--'て
, ' ..::/ヽニ, 、;;::::::::::::::::::::::::::1_| ト-  ̄ ̄ ̄-x-x;; ;
, ' ..:::/. `''‐ニ'_-、::::::::::::/ / ∧ トJ>イ l |_/ /
. / .:::, ' `''-=、:::::::-(/ U" / -'~~~~(_/
. / ..::/ "'-、;;:::;__/ イ/| r'" / //
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ちなみに忠興の正室・細川ガラシャも「気丈な貴婦人」なるオペラの題材となり、1698年にオーストリアのハプスブルク家で上演される。
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「野蛮な異教徒の夫を己の殉教で改心させる」という、事実と異なる筋だったが───
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i
|
_ , --、 ‖
.,_ ',..::-―. `, __,- ‐ー ‐´`=ー - - , -‐‐ 、
'´/´..:::::::::::::...`l、 `il´ ,´, -‐' ‐ヘ、
ノ.:::::::::::::::::::::ノソ i i'´ i i iヘー-、__ ,.--ー-ー,-,、
` ̄丶、:::__,./ノ__ l /j l ヾ、ヽー丶ー‐ ' ´ ̄ `ー'
,-‐´::::, ^,p-}、_ l (i,ヾミ、 ヽ 、 `、ヽ、 、
_|ノ´ ̄`,.`'''''' λ /` ̄`ヽ´ ̄ヽ ヽ、`ヽ、 _ノj
* ,r'´::::フ ハ:;ヘ + /..:::,:::.\::::::,::‐イー- - 、ヾv/
{`:.v:,' |::::::::i i:::::::i,:0::::j'::´〆j、`ヽ__ヘ-T、ヽ、
{`ヽ i..:::i:i ト、::::::l l::::/..::::::/..:,イ:::::l'`ヽ,ゝ ヽi j i .j
`ヽ jI-‐'フ ヾj::::::| /:/..::::::/.:::{ l:::::i i、_j , j ノ
+ /´/| ̄l , 、__ i.l:::::l、 /.:::i´:::::::{:::.丶 j:::::l `-' ヽ.'´
` ' j.:::,.`、ノ__:::::::..丶、ノ i:::{fj /,}:::::l:::::::::.`:::::::.vl:::::i
* /,) ゞL-‐:;イ:::::::::..ヾ イ{ニヘ /j/::::::i:O::::::::::oハ!::::::.l
iL=ノ::::::::::::::|::::::::::__イ ,ゝ--イ i:::::::ノ..::::::::_,r、.::::i::::::::i +
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/.:::::::/.::::::::::::::::/.:::::::〃.:::::::::::::::::::ノ.:::::::::::::::ハ
.:::::::::/.::::::::::::::::/.::::::::::|/.::::::::::: イ::::::::::/.::::i:::::::.
. ;:::::::/.::::::::::/.::/::::::::::::::|=-‐彡 -=l::::::/.:::/:|:::::::i
イi::::/.:::::::::/⌒'i:::::::::::::::i| ≫=ミ/ イ:::::::/:::ハ::::::|
从/.:::::::::::{ く|:::::::::::::八化しハ j{ /.:::::厶ィヽi::::ノ
. 〃/.:::::::::: 八 i |:::::::: N\乂。ツ /彡 'ィ心゙Y::/
;:{/.::::::::::::/.:::.ヽ八::::::::| o.i゚(::::::::::::ヽ (弋ジ/:::′
/.::::::::::::: /.:::::::::::::::l::::::::| | ゚J ' (::::::)゚。|
. {:::::::::::::::::{::::::::::::::::::|;:::::::| しlj ⊂ー_ァ 。゚しio::| __
,:::::::::::::i「三≫x::::|ヘ::::::、 イ:lj:::.\ 〃::::::.ヽ
、::::::::::::::::::〃::::个 ヽ_:.ヽ、 {>ー=≦〔 人:::、::::::.\ ノ:::/⌒)
. \:::::::::/∧::::/ `ヽ\::::::::::::{/`ヽ ` ー-ミ:::::ー-‐=彡
` 'く/.::::V ∨`ニ=彡‐-=ニ 、 ー-=彡
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政略結婚のコマとされていた西欧の姫君たちの共感を呼んだ───
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│ │
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┌──┐
└──┘
□
, ‐ ´  ̄ ̄ `ヽ、
/ 、 、 \
,.'./ .:/ ;小:.. ヽ:. :\:.:.ヽ ・・・とまあ、ここまで進めたところで後半、雑談モードになりますが。
. //:.:.:.:/.:./:. ./ i ヾ:.:.丶:. ...ヾ:ー'、
//,':.:... :.:厶:./- ヽ 弋:.‐\:.:.:. 丶:\
! |:l:j:.:.:´/ ィ天t、 ィ天女、-、:.. ヘ、:.ヽ 右近って国内ではパッとしないが海外でメジャーな日本人の、はしりだね・・・
! | :.!.:.:.:ハ´ち;;;j ち;;;;j !K }ヽ:.、.! ヽ!
ヽヾj:.ノ小 `::::. ' ::::´ ハイ: |`リ ノ 日本史においては「負け組」キリシタンの、代表格の小大名にすぎないのに。
、_ノイ:..:.:リ;:ゝ-‐っ ー- イ:.l::|:. i |
/´/:.:/ ‐<>.、 _., .イ_.l:.:l::|:. i |
/_/∠ ァ┐l !ノーソノl  ̄ ヽ、」::|:. .:i:ハ でも欧州でヒーロー右近の「引き立て役」にされるのは、秀吉や幕府なわけ。
, ./´ `∨イしリ / ハ / ヽ ̄`ヽハ
/ |====、∧/ >‐/{ヽ‐‐< l l ヽ r/7-、_
, ' / / / 7〃 {{ヾ〉\ |/ ̄ | 厂し' / /┐
. / / / / {{. \ | | ,/=(_/_/_,人
| / / イ o. {{ \| l/ 'ヾ、/
━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━
(天正17年2月25日、現在の暦で1589年4月10日)
\__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人___/
≫ ≪
≪ 誰だ、聚楽第の南鉄門にオラの悪口を書いた不届き者は? ≫
≫ ≪
/⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
_.. ..‐::´/ __________l ̄l_______l ̄l________
_/::::::::::::/ ;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;|::|二li______il二|;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;
_/:::::::::::::/ ____ ;;;;;l;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;l;;;|::|二li 南鉄門 il二|;;;;;l;;;;;;;;;;l;;;;;サl;;;;;;;;;;l;;;
,..::::´::::::::::::::::::::: ̄:::::::::::._/... ;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;|::|二li / ̄ ̄ ヽ ;;il二|;;;;;;;;;;l;;;去;;l;ル;;;;l;;;;;;;;;
/:::ノL:::::::::| ヽ、:::::;:::::::::::/ ;;;;;l;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;l;;;|::|二li | | ;;il二|;;;;;l;;;;;;;;っ;;;;太;;;;;;;;;;l;;;
/::::::::⌒::::::::|´|ヽ |/_:::.::/ ;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;|::|二li | | ;;il二|;;;;;;;;;;l;;;;て;l;閤;;;;l;;;;;;;;;
_ .. -─':::::::::::::::、::|`' , .!::∠ ;;;;;l;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;l;;;|::|二li | | ;;il二|;;;;;l;;;;;;;;;ヨシ;;;;;;;l;;;;;;;;;;l;;;
`'' ‐-.._:::::::;-‐、`(●) (●) |::::`::-、 ;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;|::|二li | | ;;il二|;;;;;;;;;;l;;;;w;l;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;
=ニ二::::::::::::::::|6 \___/、| -──`.  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄"' ̄' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄"' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
‐=.二;;;;;`‐t \/ ノ
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じっさい天下をとった後の秀吉が精神の安定をいちじるしく欠いた、秦の始皇帝的逸話を持つ暴君だったことは否定できない。
─────────────────────────────────────────────────────
\__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人___/
≫ ≪
≪ 警備責任者の17人は、鼻と耳を削いで逆さハリツケにしろ! .≫
≫ ≪
≪ 近隣の町民もクジ引きで63人ほど処刑だ。あと、町も焼いちまえ! ≫
≫ ≪
/⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
( (;;、(,,, 、 (;; ;;''')) 、
(;;(( )) ) ノノ ,,) (
(( ,,,;) ( ( ,;;) (",)ソ;ソ ⌒)
.(;;、(;;⌒'') ) ノ ヽヽ ,,ノ ('"⌒;; ノ;;
,,,.. ;;⌒'')、 ( _ ⌒) ) )) ノ''⌒;;)⌒)..,,,
(;(、(( .,,;;;;⌒),, ( ( (,, ( (⌒;;;;,,.⌒) )));)
::⌒;ソ⌒;;;;''')ノ,)ソ_,,,.....=) ノ--''''""""" ̄ ̄`゙゙ー‐-- ノ、,,,,,,,_,_ (;; `)⌒;;,,.⌒) )));)
(;((( (⌒.从从''"""^ )ノ ....;;;;;;;::.. ""'''''从从,,,,,,'-、,,, ,,,;;))
'';,,,,)_,'从从,,,,、 .'';;;" ::::::;;;;;;,,,.... ;;;;;;:::::,,,' 从从,,,, )),)
,,,;;;;;; ΛΛ ,、... ::::;;;;; / ⌒・〜
,,,;;;; / ⌒ ) ::::;;;;; / ;・ ヽ;),、..
/ ;:/ つ.・. ( ) ∪:::::::::.
〜( ) V V ;;;;;;:::::::::,,,
〜 ⊃
(『多聞院日記』『鹿苑日録』『言経卿記』より)
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ポルトガル語にも堪能な右近は、秀吉による禁教のさいローマ教皇あてに「太閤さまにサタンが入った」と報告している。
もとより禁教政策それ自体は当時の諸々の必然性に基づいており、狂気の独裁者の一時的気まぐれだったわけではないが・・・
──────────────────────────────────────────────────────
───────────────────────────────────────────────────────
ラスボス
しかし26聖人の仕掛け人・秀吉がいささか注文どおりの「悪役」としてキャラ立ちしていたせいもあり、日本の禁教史は初発から劇的
要素を備えていた。引き続く禁教の悪化もあいまって欧州ではキリシタンが善玉、神国の当局は悪の極北扱いだったことが分る・・・
───────────────────────────────────────────────────────
/ / ..::/.::/ .:::::: /.::::::/.:::::!::::::..!.. l ::ヽ`ヽ
i / .::::::!::/l ..::://.:::/!:::::/l::::::::l:::::l:::....l !
! ! l .:::::::/l/__l/ //日l:::/.:::!::::/!:::::!:::::::!::!:l
l /l/l .::::::/ __ `ヽ、 l/ .::::l::/.:l:::/l:::::::!::!::!
V く l .:::/ ¨ 疋タ` ヽ、ノ .::::::_j/ -―l:::/.∧l 内政は内政だ!
∨ー!::/ `¨ /fr芹、:::/l/.:/
j/iヽl/ /.:::::┴'..:::/./ j/ 他国が好き勝手に善玉・悪玉を決めて論評するとは何事か?
. l::∧ { ::::::::::::::/.:/
. __/V ::ヽ /..::::::::::/.:/
/i/ ! ::::::ヽ _ .:::::/ j/ そんなんだから、鎖国するしかなくなったんだ。
.三l :: l :::::::ヽ、 __‐-..::::/
.三 !.:::::.ヽ、:::::::::ヽ、 ....:::::/
三ニl:::::::::::::\::::::::::::::ー匕\
日本・江戸時代ver.(演者:キョン @涼宮ハルヒの憂鬱)
__ l /
, ‐ ´ `ヽ ′/
/..:/.:/ .;イ :. :.丶.:.: \
〃:.:./ .:./:.:/小:.: ',:.:.ヽ:.:.:. ', マイン・カイザー
l:{.:./ .:./':__j:! l ヽ_:.ヽ:.:.\:.:.! おお、おひさしぶりです我が 祖 国
i:}:ハ .:7ィ=ミj:ハ >=ミヽ:.:ヘヾ、
、_メ!.:i.:.ハ r'_;j r'_;j ∧:.:}:.fヾ
乂;イ.:.∧.:::: ::::./イ V:.:.| リ しかし、考えようによっては西欧の列国政府は、キリシタンに同情こそすれ
_/ j/_:ノ:.介 .、 `´ ,.イ:.l:|:..|:.:.:.!
´/:.:,':.:.:j:|:ノーf夭‐ヘ :j:|:.:l:.:.:.:! その救援のため外交上の介入をしたわけでもない・・・言い換えれば「布教は
/.:.;ィ7´l:|\/ムヘ/`l:| `ヽ.:.:i
/.:/i // !| に不こ) !|l /!:.:.i 侵略の地ならし」なる当時の非難が、空虚だったと実感できるよ状況的に。
::::::::::::::/ |::::::::::::::::∧:::::::::::::∧::::::::::::::::::::::!::::::::::::|::|
',::::::::::;′|:ハ:::::::::/ '.:::::::::/ V:::::::::::::::::::|:::::|::::::|::|
∨::::l.日|! |::::::/ '.::::; ′ ∨::::::::::::::::|:::::l::::::Ⅳ
. ∨:| |:::/ }; '_..-'´ ∨:::::::::::/:::l::|::::::|
∨ |/ _..-'´ ',:::::::::/:::::ハ|::::::| ま、この時点では連中も、地球の裏側の強国に
,.. '. ' ::::/::::/::::|::::/
'´ |::/:::::/|::::l::::′ 軍事干渉できる時代じゃなかったしな。
ー‐---一' |/::::/ }:∧:|
,′:/ /リ `
,:::::/ /
/:::/ ′
. | /V/
l| 厂7
. ! /∧|
/:/
__
, ‐ ´ `ヽ
/..:/.:/ .;イ :. :.丶.:.: \
〃:.:./ .:./:.:/小:.: ',:.:.ヽ:.:.:. ',
l:{.:./ .:./-‐:! l ヽ:.‐-:.:.:.\:.:.! でも、そこを認めると禁教側にとっても「騙るに落ちた」感ありません?
i:}:ハ .:7ィ=ミj:ハ >=ミヽ:.:ヘヾ、
、_メ!.:i.:.ハ r'_;j r'_;j ∧:.:}:.fヾ
乂;イ.:.∧ /イ V:.:.| リ キリシタンたちは、欧州の武力や財力に屈したのでも先物に事大したのでもない。
_/ j/_:ノ:.介 .、 ° ,イ:.l:|:..|:.:.:.!
´/:.:,':.:.:j:|:ノーf夭‐ヘ :j:|:.:l:.:.:.:! 純粋に、欧州文明の精神的要素に共鳴していただけ・・・
/.:.;ィ7´l:|\/ムヘ/`l:| `ヽ.:.:i
/.:/i // !| に不こ) !|l /!:.:.i
/.:/| ヽl l !|/〈/ i| ヽ」 !| !./│:.:.i
___
´ ` 、
/ 丶
/ \
. / / ヽ
/ィ / /ハ ∧
/ / / __ / / / lハ | l i ト、 ま、だからこそキリシタンへの憎たらしさもいや増したんだろうがな・・・
/ // ィ´/`/ / 斗-、. | l i l !
/ イ ///-r==ミ r=ミ| | l i l ノ キリシタン
l / /{ {/ 人 {{ 以シ 似ノ} / /l/イ 欧州側にすれば、自分たちの宗教に心を寄せてくれた日本人と、
し /人 ∨川小xxx 、xx/ / / イ 从|
. //〃⌒ヽ厂ト)}\ ー' ィ7 ///ヽ{ ∧ 「キリスト教は侵略アイテム」なんて公式見解を発する日本当局の
// { i| V}\`T7´ / /ノ ∨ \
// ,小、 .し'ノ人 N∧_/l/l }_ \ どっちに心情が傾くか・・・尋ねるだけアホ臭い話でっせ
/ / ∧ \ <三≧「≦ニ>/ /< `ヽ \
/ / / ∧ \ | ヲイ`ト、ー〈/ / / ̄`ヽ \ \
____
ソ---彡: : : : : : : : ヽ、
___ノ: : : : : ' ' ' '. . . . . ., .、"ヽ、
ヾ;; : : ' '. . . :.; : .; : : : :;; : ; : : : : ヽ、
ノ; '. . : : : : ;;; : ;;; : ; : :;;;;; :.;;;: ;; : : ::ヽ、
.|''. : : ;;; : : :;;;;: /|:/ |;.:日;;:/|; |;;;;:.; :;;;;;,\
ノ;;;;;,;;,;;;;; : : : /|/-\、/ノ .|;/ .|/ヽ;:.;;::,/´
 ̄|;;;;;;__;;;: : : :| \せχ `- ; _彡|:;;;:|
.|;;;;;/-|||;;: :.|.,  ̄ |.せχ;;;;|;/|
|/|;;|:|::|:ヽ;:/ し .ヽ. ̄|;;/ 言っておくが、禁教だけが鎖国時代の日本のイメージではない。
ヽ;ヽヽ:ヽ|::: / .|;|
ヾ|;;~|ヽ::::: .__ /|
.|;;;/:ヾ::::. ./''''''''"/ ./ 伊万里焼に浮世絵、ジャポニズムなんて言葉が生まれる前から大人気だ!
/::::::::\::.. ヽ---´ ./
ノ´:::ヽ::::::::::\:.. ~ / むろん鎖国政策についても、日本の立場が判っている人物は居たんだ
.-・~ヽ::::' .\::'':::::::ゝヽ-- '"
/:::::::::::::'''ヽ' \ '''''''''∧、
:::'''' ::''' ヽ >、 /:::' ヽ,
' ヽ /' ラ ヽ' |
=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=
,、- '' ゙ ̄,ヽ、_
/ ,、-''`゙ヽ `ヽ
/ !゙ | `. 「地球は、全人類の共有であるから
├--''゙ / i
, .,L _;.;;;;、 ヽ ゙ヽ、./´`!i 鎖国は、天理には反するとは思うが・・・」
,、-';;、-''゙!,.、ヽ-- '゙`_,/'゙!G.ノ!
/,;-'゙ ,,-';゙!--゙i-i'"  ̄ ', Yi,
/ "./ヽ, ! ゙;;_,,ノ ! ゙ヽ,
/ ./  ̄;T! ,/ ノ. 丿i ┬-─ '',゙ニ'- 、
/ ,,/ ゙''ニ゙- / i/ / i / `i
.,_,i _,;;'゙ ,、-''゙ヽ、_/,、-''` / i / i
i  ̄_,.フ /i / ! i´ )、 ,/ ! i i
! ̄ ̄ ! / ! / ,i !'i゙ './!-、,/ / !
i ○ i ! ! `y゙i .i !. / ゙> ノ /
! !、-ヽ;゙↓ / i ! ! ./ /./ /
i ○ !`' ゙i. i ! i. / // /i
! ! i_,,_ ! ! .i/. // / i
! ! //゙ ゙̄'' - '゙´ ̄ ̄ / i
エンゲルベルト・ケンペル(1651−1716)
(演者:亜内武文 @逆転裁判)
ドイツの医師・博物学者。欧州に日本をはじめて体系的に伝えた人物。
=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=
結果として社会がぶっ壊れたらある意味侵略されるより性質が悪いと思う
_,:-=====‐-、
/''二 ̄ ) ゙ヽ
ir'"r-__,,,,,,.:-'" ヽ 「日本のような自給自足可能な自然ゆたかな島国では、国内に動乱や内乱を
r_,,r''"´`i'''ヽ r‐:、 l
/"r'.!__..-' `'";'ノ,! ,' ひきおこす恐れのある外部からの原因を断ち切ることは、当を得ている。」
ヽ_,r'i゙ 、 'r:< ,'
ヽr‐=''''` ,!. 丿, `i (1727年刊『日本誌』付録第一章より概要抜粋)
`( _,,-‐'" l _,.!>、__
`'''".)、i ,.:-:'" ,.:' i. `'''ー--,-.、
,.:|.i゙''ヽ / .| r'" `:、
,:r' |,!,ノ.ヽ/_ | ,' i
,-'"/ ,ィ゙i | ,' `‐<" ,' .|
i'| .<,:' .|.,' | ,' ,:' i |
l |. / |.i | ,' ,:' | |
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/.:.:.:.:.:.:.:.日:.:ィi.:,、.:.ヽ 人
/イ.:.:.:.:i|:/__,V'、|l_j:.:.:.l `Y´
lr:l:.:.l -ー -、 レヘ!'
l l:.| | |:l カンパイ
`ーi;| ' ,N この良心的なドイツ人にProsit!
| `ー  ̄ , ' 。 ゚。
,,rへ、_ ` 〔´__ . ~(,.)´)´)´))゚
/l :ヽ、 ゙7'r'Yヽ、゙ー、 . |~U~゚ ̄|゚o)
: : |: : : ヽ/、;:;;;}イ/^ー:r「ニ| u. | O
.: :.>': : ヽ/::::|/ ノ| | | |
iへ/ 「 ̄ヽrー´ i.L|______,|
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「日本誌」は享和2年(1802年)、第一章の全訳「鎖国論」がオランダ通詞・志筑忠雄により
紹介されると「鎖国正当化の理論」として、日本の知識人たちの必読書となった。
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ちなみに「日本誌」にも、現代の歴史家(辻達也「江戸開府」)から根拠無き創作と判定されている当時のデマが、紹介されている
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_,:-=====‐-、 「1611年、喜望峰でオランダ海軍に捕らわれたポルトガル船から、在日ポルトガル人
/''二 ̄ ) ゙ヽ
ir'"r-__,,,,,,.:-'" ヽ カピタン・モロの、国王あての書状が発見されたという。そこには『九州のキリシタン
r_,,r''"´`i'''ヽ r‐:、 l
/"r'.!__..-' `'";'ノ,! ,' がポルトガル人と同盟して倒幕し、家康を殺すから軍艦を送れとあった。首謀者の
ヽ_,r'i゙ 、 'r:< ,'
ヽr‐=''''` ,!. 丿, `i ひとりが佐渡奉行・大久保長安であり、それが彼の死後処罰の原因である───」
`( _,,-‐'" l _,.!>、__
`'''".)、i ,.:-:'" ,.:' i. `'''ー--,-.、
,.:|.i゙''ヽ / .| r'" `:、
,:r' |,!,ノ.ヽ/_ | ,' i
,-'"/ ,ィ゙i | ,' `‐<" ,' .|
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,---、 :| ::::| |:::::::::|:::::::゙| | | \
)~~~( | ::::| |:::::::l:|:l:::::゙| | | |\
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 ̄ ̄ )__( ̄ ̄\ ::::| |:二二二]| |::: :: :: | |: \
\| |.~ ̄| ̄~.| |艸 0:| | ∧∧∧∧∧∧∧∧ タ イ ヘ ン ナ モ ノ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ゚|゚ | |:: ::艸:::|:0 | | .___1.___.| 死んだ大久保宅の居間の床下から、陰謀の計画書が
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ 艸:|:: 艸 | | | `´ |
\ ::|艸:: 艸::| | / \ / | 入った石製の箱を見つけちゃった。どうしよう(棒)。
\| ::艸| (∂|_/ 〔 ・〕 〔 ・〕 |
\ ::| ヽ| "| 〉" メ|
\ :| .| u ___ | __ 「キリシタンを広め、外国軍を導きいれて
\| \ /__// ̄ ̄⌒/⌒ / ジブン
. , ――‐ (⌒ /計画書/ / 家康の六男(松平忠輝)を王とし、長安は
| ヽ _ ヽ i\ \ ,(つ / ⊂)
|\|___| | \ y(つ__./,__⊆) 関白になる」とな。不届き千万(棒)
.\l___.| | ヽ_ノ |
| |_
※ 経済官僚・大久保長安の死後における失脚(1613年)は、政敵である本多正信・正純父子によるものとするのが定説。
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だがこの知日派の書も1850年に「異人恐怖伝」と解題された折、「鎖国は天理に反する」の箇所が咎められ、絶版にいたる・・・
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. ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(;´Д`)< すみませんすぐどかしますんで
-=≡ / 幕ヽ \______________ oノ
. /| | 府|. | | 三 ぽいっ!
-=≡ /. \ヽ/\\_ ヽ∧_ _,,..-―'"⌒"~⌒"~ ゙゙̄"'''ョ ミ
/ ヽ⌒)==ヽ_)= ゝ 禁書\ やめなよ ⇒ ...゙~,,,....-=-‐√"゙゙T"~ ̄Y"゙=ミ L____
-= / /⌒\.\ || || ||´・ω・`| > T | l,_,,/\ ,,/l | ゚ ゚
/ / > ) || || ( つ旦O ,.-r '"l\,,j / |/ L,,,/
/ / / /_||_ || と_)_) _. ,,/|,/\,/ _,|\_,i_,,,/ /
し' (_つ ̄(_)) ̄ (.)) ̄ (_)) ̄(.)) _V\ ,,/\,| ,,∧,,|_/
=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=
,.イイ
/二 ゙゙̄ヽ、
,.へ ー-、 )ヽ
__l___!__,.r===ァ'<ミミ っ
| jハ、___ノ ヽミ} つ
`┬プ ゚ー、 ノ/))
i ヾ===、 } rノ ,._'フフ
,. ‐--、_ ゙、} /γ} } ィj,.-''"ノノ
,.r-=ニ二二ニ=ー---L`==',.-‐''" -'',-'
,.-''"  ̄! | _-'_ノ--っー--、-、
r' | |_ノ ,r‐''"~、 `i `!
| O O { し`ー´ j ヽ | ヽ
\ _Y" |:::::| ノ-、∠ | \
`ー‐---‐‐、───'''""ヾ | |:::::| j / | \
し r---ヽ | |:::::レ / j \
| ヽ | |:::::::j / / \
{_ ノ |
(__ ' '/
Koreanよ。文明国を /
か ら か っ ち ゃ > ノ |
い け な い よ ! __> ノ l
_,,..-''"::::::::::`''‐-、
7/}/)/ヽ/ヽrf::::::::`''――‐''´::::::ヽノ l
. __ }__::::::::ヽ:::::r':::::::::::::::::|
. /::::::::`''-..,,_`"''――''"´_,,..-''´::::::\
ようつべで、よう言ってくださった /:::::::::::::::::::::::::__::::::::--:::::::::::::::::__,,..-―‐丶
 ̄ ̄ ̄ ̄| ̄/ ̄l ̄l ̄\ ̄ヽ|
来日したら歓迎するモナ! ! ヽ‐’´| `’‐‐' γ|
\__ _______________/ ! __^_,,..ィ ヾl
∨ ___ ', ヽー―‐/ ./
∧_∧ ||\ \  ̄|  ̄| ヽ }:::::::::/ /l
( ´∀`) || | ̄ ̄||: | / \  ̄ _,,.-' / |
┌( つ/ ̄||/  ̄ ̄/ |=| _,,..ィ圭/  ̄ ̄ / .|圭≧x..,,_
| ヽ |二二二」二二二二二二二二」 _,,ィf圭圭圭圭l、‐..,,__ _,,..-''"/|圭圭圭圭
 ̄]|__) | | | | 朱|圭圭圭圭圭|メ、 >‐< ,佳|圭圭圭圭
/ ̄\ / | / | 圭|圭圭圭圭圭|示、/ ゞツ \ ,イ圭|圭圭圭圭
◎ ◎ [__」 [__」 テキサス親父(演者:テリーマン @キン肉マン)
――――――――――――――――――――z____________________
,. : : ´: : : : : : `: .、
/: : : : : : : : : : : : : : \
_ /: : : : _ノ /: : / : : : : : : ヽ
(⌒7´.:二 ̄-,イ: :ナメ、,イ./! : : : : ハ
/イ.:/-、:/r,≠ミ、/// l_ト、: : : : :'. しかも哀しいかな。ケンペルのポジション自体、テキサス親父的
/ /l イ /l':::::d 》/ リ`リ.i: : : :l
/./i .ゝ !{ ゞニツ ,ィf示/イ : : : l なもの。残念ながらマイク・ホンダとおなじリングには立てない…
// ∧/ ヽ|! ' ' ' , 〈::゚ソ// : : ∧j
//_/ノ> ⌒ヽ 、__ , ,´,/: : : :/
, ´ ̄ / !_ _ イ : : : / どんな正論でも、当の発言者が当事国の世論や価値観に
/_ / ,.イ : :  ̄: : : :l: : /
/ ̄`ラ / | : : : : : : : : ! / どれほどの影響力を持ちうるかは、別の問題だろう。
__
, -  ̄` ヽ
/: 、 、 `ヽ
, ': : . \ ヽ : : \
,': : : :, . . , イ: . ', ', ヽ丶ヽ: : : : :ヽ カイザー
; : : : ;': ; ; i : i l; : : :'; : '; : : : `ヽ`ー:-:、ト、__ マイン神国よ。お約束のケンペルを評価したところで、事態は変わらない。
,' ;': : /: ; i:i| : i !:lヽ: : '; : :: ;: : :、: \:ヽ`ー、`
l ; : :,': :l: i|-!‐l-',i ヽ、ヽx‐:-;--:、 :`ヽ: ヾヽ!
i i : ;i: : :イ ,r≠ミ、', r≠ミレト- 、: ハ: ハ 自ら情報弱者の身空に甘んじておきながら日本は、いつしか断交相手の、
!ハ : !: : ハ〈Vi: ハ ` V、:::ハソ |ソ/ ヽ!:ソ ・ .・ .・ ・ ・ ・. ・ ・
ヽ!: ヽ : ハ弋zン 弋zン j lノ: : : ハ それも民間人学者の論説に、すがりついていた。まさに不安の自覚……
Yノヽ: Yハ´xxx ' xxxイ| |: : : : : :ハ ~~~~~~~
ノ メ Y l:!:ゝ ー ' イ: :.| | : l: : : : :ハ
´ T: : :`jノ:l|: |: : >, く´ ト,: : :! |: : i: : : : :ハ いっぽうハプスブルク朝の要人は、聖名祝日に細川ガラシャの歌劇に
l: i :ノ : j: :i:ィノ ̄ハ イ ̄ 〉`!:|‐,--: : : : :ハ ~~~~~
j: l: :i:r ノ _ ィノイ ト!jノヽ〉ミ、 l:|/ `ヽ: :',ハ 落涙していた。娯楽と言えばそれまでだが、欧州世論は後者に傾く…
イ: j: i/ /, 7rー‐、オ,'⌒`ヽ、ヽ!| イハ : ',:ヽ
/:j / /ヽ l j ' ´(⌒ヽYィ⌒) `i ∨ / i: : :',: ヽ
/:/; :./ ィノ ハ、 _ノ l. ∨ュ ノ l: : ハ: : :\
. /j:/: :/ イ ハ _--`_Y´-―、 ソヽ i: : :ハ: : : :\
//:/: /イ !l X´. / !| ヾー、ノ j \ l: : : :ヽ: : : : \
. //:/: / ヾ、 ヾ/ o!| ∨´ / \ ゝ: : : : \: : : :ヽ
- ‐-、,-‐- 、
/.:,.:/.:,.:.:.:.:、.:.:.:.:.┛┗
. ///..:l.:l.:l.:.:.,.:.:.:!.:l.:.:┓┏
/!'..:i.:.:i.:l日.:|ヽ.:l、l、..:|、.:.:.', だからそのオペラ、史実まるっと無視したファンタジーだろ!
l,.ハ/ー' `l ー lノ|.:l.:.:i|
l/!l● ● レ|、:.ハ|
ヽ⊃ 、_,、_, ⊂⊃|ノ/ 日本特有の事情は、フィールドワークをやった
/⌒ヽ__.!ヘ ゝ._) レ/⌒i!
\ /: : : : .>,、 __, イァヘ __ /! ケンペルこそが判っているんだ!
. /: : : : : /<∧ ∧>: : :|: : : : :l
`ヽ< : : |:.〈ヘ只/〉: : :.ヾ: : :ノ
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なおケンペルの鎖国論は「キリスト教は、日本の祖先神やミカドへの崇敬心の一致に背反するものと観られた」と明記している。
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- ‐-、,-‐- 、
/.:,.:/.:,.:.:.:.:、.:.:.:.:.┛┗
. ///..:l.日.:.:.,.:.:.:!.:l.:.:┓┏
/!'..:i.:.:i.:l∧.:|ヽ.:l、l、..:|、.:.:.',
l,.ハ/ー' `l ー lノ|.:l.:.:i| そうとも! 最終的には皇室の処遇が問題になるわけだ
l/!l● ● レ|、:.ハ|
ヽ⊃ 、_,、_, ⊂⊃|ノ/ そこをどう考える?
/⌒ヽ__.!ヘ ゝ._) レ/⌒i!
\ /: : : : .>,、 __, イァヘ __ /!
. /: : : : : /<∧ ∧>: : :|: : : : :l
`ヽ< : : |:.〈ヘ只/〉: : :.ヾ: : :ノ
"'^`~゙゚"'^`~゙゚"'^`~゙゚"'^`~゙゚"'^`~゙゚"'^`~゙゚"'^`~゙゚"'^`~゙゚"'^`~゙゚"'^`~゙゚"'^`~゙゚~゙゚"'^`~゙゚"'^`~゙゚
' / /::: ,.イ ::: / |:: /´ | :::|! ::::: |\:::
.| ' / .'.::... / !: / |:::! !::::ハ ::::::|:::::\::::
.| | ::!:::::| ::::j -‐|‐|─ ト::| l::::| -‐─ヽ--ヾ:::: たしかに、その辺りのキリシタンの青写真は歴史の謎ですな
i⌒v::::|! ::|::::::ィ:´::| |: | |:::| ゝv ゝ:::::ヾ::::::ヽ
| v ::| i: l ::∧:::::| V -- ゝ \ __ \::::\
| |:::|:: !:::l:::| ヽ_:l _ __ __`_ー 北野典夫著「天草キリシタン史」を拾い読みしてたとき、何気ない
| | ::ハ::ij:::ハ::!イ`弋ゝ-'フ`` ´ !ノ__フハ
| | :::|:V:::::::ヽヽ  ̄ ` ´ 話なのに>1のアンテナに引っかかった例があるんだよね
, -v ,イ V::| ::::::ハ::\ ::::::::::: ,. ::::::::::::::
, -<. `| ` ヽ| :::/ゝ∧`´ <:i
, '⌒ヽ ヽ ヽ ヽ/ヘ/::l!
! | | -.ハ V|!:::∧
l ー| | r トi_ノ ゝ |:|:::|:::,.\ ´ ` . イ
| 人 i´ト l_ノl ノ/:::j:/::|::::ゝ.、 イ:::: |:::::
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イルマン
それは1569年(永禄12年)、修道士ルイス・デ・アルメイダが河内浦(熊本県 天草市)に布教に訪れた時期のことである───
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ポルトガルの交易船誘致に熱心な小領主・天草鎮尚の後援と、家老の野田の受洗(洗礼名ドン・レアン)も
あって長さ15里、幅5里以内のささやかな領内35か村では、キリシタンが爆発的に増えていた・・・
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| | |
ヽ / | | | ヽ l / ☆ 「♪ ジングルベル
. ⌒\|/ | | | r 降誕祭ですな! ∧ ジングルベル ♪」
/´  ̄ ̄`\ | | /´  ̄ `\ ∠: * ゝ __
/ / ⌒ヽ ⌒ヽヽ / (・ ・) ヽ ∠: : ::丿ゝ /ヽヽ、 `\
l | ・|・ | | _l ヽ、__ノ l /o :://:\ /ヘ ヘヽ\ ヽ<
| l l、 j | \ ヽ_/ /) _∠: ://: : :ノノヽ || ^| |^ | l-、ノ
| /⌒`ー ⌒ ー⌒ヽ ヽ__,─、_ノ´/  ̄ ̄ `ヽ / * : ノノ: ゝ l ーc ー 丿
| \ \二⌒二ノ ノ / /)ノ)ノ: : O/ノ::)):\ヽ└、-フ ノ
/ ` ー── イ、 | | | l / | (| | : //: ://.: : ゝ__` ┬─イ
(/ ╋ _|、)|_|/ | /ヽl ー ┐/: : ノノ: : : (uu_) ̄ ̄ )
| / ``ヽ / ヽ、 ヽ_ ┌─, : : //: : :○ ゝ |二二二|
_ノ | (_) | \xAD\xF4__ィ _ーノ:/^ヽ/: : : * : : : ヽ l───|
ヽ、____ノヽ __ ノ /二二ヽ_/ヽノ^ノ : : : : : : :フ___l
// | ( __ / ´: : : : : : :_フ| | |
// | ノへ::/へヘ::/ヽ::ノ __|─|─ |
// ノ / //| | ̄/.l (__(__)
/`ー──ヽ、|二l二l二|´l./
l lヽl_l.___|/ ◯
/ ヽ /⌒ー─' 丿 o
`ー ( _/
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そんなある日。天草鎮尚の長男・太郎冠者 久種が、城下町の川ぞいの道を散策していると───
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/l/|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ:: : ..:.. :..\_ノト、 } \|\ \|. || .\{i}三三三三三三三
,/l/. | ̄「 ̄「 ̄「 ̄:「 ̄「 ̄「!\: : : : : : : : : : : : : : : : : L:.: o: :.0:.:: .\| ∨ ,ノ\|\ \|| |
「「「「!/ │ ̄ ̄^ ̄^ ̄^ ̄^ ̄^\|\: : : : : : : : : : : : : : : : \O.:。.:::.(;;).::\ノ⌒ヾ_〉\|\ \ | ┌┐ ___
´  ̄| ; | \|\ロ: : : : : : : : : : : : : : `ー-、o::O.く!:.\_ノ .L_ノ\|\ロ \|__.,|__,!_〔\
___,|. | \,| |┬‐┬‐┬‐┬‐┬‐┬‐┬‐┬‐┬‐┬‐┬‐┬‐┬::| | |\\
/} /l | Ll_」_ロ┬‐┬‐┬‐┬‐┬‐┬‐┬‐┬‐┬‐┬‐┬‐┬‐┬ロ. | \\
//| | |/ \| ト、 ̄ | ゙̄| ゙̄| ゙̄| ゙̄| ゙̄| ゙̄| ゙̄| ゙̄| ゙̄| ゙̄| ゙̄|、| ト、 | \{二
/ | |/ Ll |\三三三三三三三三三三三三三三三三三{iiLl |\ \ |
|/ \|\: : : : : : : : : : : : : : |o: :.0:。o。.O:::oO\_ノト、 } \|\ \ |
/|/ \|\: : : : : : : : : : : : ヾO.:。.:.(;;).:.O.:.o.0:.\| ∨ ,ノ\|\. \|_
/ \|\: : : : : : : : : : : \o::O.く!::.o:.:0.:.0:.:\ノ⌒ヾ_〉\|\
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\|\: : : : : : : : : : : :\:.:(;;).:.O.:.o.:.:.:()::.:\_ノト、 } \|\
____ \|!: : : : : : : : : : : : : `ー-、: :.0:。o。 .O:o.\| ∨ ,ノ \|\
|| ̄ ゙̄||/| |!: : : : : : : : : : : : : : : : :.\ ::O.く!::.o:.:0.::\ノ⌒ヾ_〉\|!
||_____∠L__| /|!: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽO:..:.。.O:::o:. :O\_ノ .L_ノ|!
 ̄/| ̄/| /|/|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::\:.:(;;).:.O.:.o.:.:.:()\_ノ゙ト、/|!
/ |/ | /|/L{: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.\o::O.く!::.o:..:.0: \|./|/
∧_∧
( ´Д` ) ん?
( 久種 .)
| | |
.(_人_)
, -、 _____
/⌒ヽ-'⌒r‐‐'`!、 x<::::::::::::::::::≧x
/ .`' ヽ、 \<___:::::::::::::::::::::::',、
イ`ヽ、ヽ , ー‐≦二>\`...、``ヽ::::::::::::::::i::.
, -、., ' /ィ/ ̄ ̄_ー>',.:.// ,\:::..ヽ、`ヽ;ヘ::::::::ヽ ノし
,/ l/ /´ `ーハ 7 ./⌒メx′/.\:::..\ ヽ:::::::::|! て
.l´ ', / ,/ ,ノノ.l/,'.,从、.}イ / ,' .\::::..ヽ V:::::l| (
/ | 乂__.イリ `/イ il/' 、__n.l从`メ、|_ l ヽ、::\ l::}'′
,' 乂 .イ′ _/ 从:!. ` <.l `.! l \:::.Ⅵ-、
.八 >---‐イlハ、 / ; .l:: lゝヒiヽ从 ' l 〕ヾ‐′
\ ー― ' ./,' l `>-、 .l ノ.,i! _、´ ` イ/ l l ノ从.、ヽ、
\  ̄´ l| ー┴―く_〉lリ ヽ.\ _ イイ',' ,'.从 l从ー'
\ ヽ i .レ 〃ヽ . ` ヽ _.lー'从.!' .l リl `
.\.ハ .l ,爪__,' >-----‐イ//.イ' /.|メ{
\ヘ .l / .l| i| /l:::イ / 从l ,'ィ 从ゞ.{、 おーい。ぬしは、長兵衛どんがたの
ヽ .l,' ,' ,||:::::::|::ソ、__..∠/ 从_ヽ}``
Ⅴ ,' /:||::::::::::::>::'::// ∠ _ .〕 次郎丸じゃったなぁー
l. ,' ./:::そ)<´:::::::/ ∨ ,' ヽ \
,' ,'レ':/::}:::::::::::::::/ o v/ >‐',
,' ./.::/.:::::l!:::::::::::::;' / / ',
/ ./.::::i!:::::::l!::::::::::::;' / l./ /
イ //.::::::::l!:::::::l|::::::::::,'0/ l,' /
/ /./.:::::::::::}{:::::::l|:::::::::,' / l| ./
天草久種(演者:浜面仕上 @とある魔術の禁止目録)
(?〜1572? のちに受洗。洗礼名ジョアン)
/ / / | 、 `ヽ | |' ,
ヽ/ |.次郎丸 l | |/ ',
/ l. l. |. | l、..、.. | _l_| ヽ ',
l | l. l.| l斗十z、、 . | '/l |`lヽ、,l l
l | l. l.|/|/l从| ヽ ヽ|/. l/l/ヽ,/l ,' ,' ,、. | あーい! 若殿様。
l |.l. 、.从|,r===、 ヽ| ,r===、 l ,' ,' / ヽ|
从|ヽヽ ヽ /,' //|
V\ \ ___ // ∧|
\ lヽ ̄ ( ) ア / ∧
从\l ヽ ` ´ , イ l/l/ ∧
ヽ|ヽ\> _ イ( (. / ノノノ
∧二二ヾzイ |\ /l > ー<彡'-,、
───────────────────────────────
ちょうど通りかかった まだ10歳前後の、顔見知りの少年と でくわした
───────────────────────────────
/ / / / \| | \
/ | 次郎丸 |\ \ ヽ
| | / / / | | ト Vハ
| / , |│ |/ | ばってん、今でにゃ、クリストバンちゅう
\|/ | | |八| `ト- |ーヘ | |八
| l | |__ 厶イ\ | |ハ斗劣ト | | |\ 名前に変えとるもん
| | l | /斗劣ト、\| | _):j | }|/| | |
N│ V〃_):j | \リ 乂 ソ | |i八_
|人 レ小. 乂 ソ ー リ リ\ > γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
|丶 \ゝ ー ' ::::: 厶イ| ∨ | そりゃ、なしてまた・・・? >
八 |\___>::::: 、 ノ 厶 ノ 〉〉 ゝ________________,ノ
⌒ ゙V人 込. イ ノ /
/\ \∨≧=- _,. {入 ノ く\
/ ハ 〈 У ノ 〉ハ おっどみゃ、ああた、
| | ⌒ア{\〉 _人 \У/} │
∨| く \ ╋/ / / く | キリシタンになり申したけん
∧∨ \____\/_人 У 丿 / 丿
,イ ,イ /,' /〃ノ, イノ! _
./ l,ィノ /´ /´ У‐'´ /// ._,
l、ト、 i ,イ ー<‐</
.',ヽヽl//.:/ 二ミ=-‐′
⌒ヽ', l / `ーミx__ノ
V l ー-<
_ / , 、 \_\
`ー/ / l l i \ 、ヽ、
/ ,'.l--.、_ ', ヽ、 ヽ ヽ_ ヽー キリシタンって何か、
ノ,'.从l从ィハ .lヾ=、__>‐-、.、 、\ヽ、
iハ从l、lA-、Vハヽ}メ‐ .ト、i、\}、 、 、 、ヽ、.`ー ぬしに分かっとかい?
.リ | l}.ハ l} ``ト}、`ーrt、l-、\{`ハ l. ヽ l \ ̄
l |!., l.l.ー' ` ゞ'_ ` .Vi .|!l、ハV ト`_
ツイ人! , }l| l从メ、ヽ\
メ´rハ. { u ' リ ' メ`ー`、__
/,' .,' .lヘ `ー〜 从}、 ト、_
ハl i l ,ヘ ヽー――ァ /,' リ}イー`、
ノ'{ ', .l | .l .\` ̄ ̄ イ , /. | /
./ ∧. | .| l ≧ー<ヘ / .,. ,.′,
/ 八 ∧lハ ! l .ヘ|\', ヘ ,' ,′ ,' .イ..:::::
\. \.\
次郎丸
//. l l`l、 l 、 l / _,l ∧. l | l l l
. l//ィ l/l/l∧l、 ヽ|/'l´/l/ ヽl | |/ l
/ノl l l 芹心ヽ l l/イス示 l l l l 天地ば造らした主を信じ、御心のままに
ヽ|、 l 処,ソ ヽl 処ソノ从 イ ノ l
| ヽ、l/// , ///ノ///l/ l 行う者のことじゃっかなん!
|,、 ト、 /// /| l
ヽ|ヽ >、 ( ) Y レl/ ノ
, ――- . |∧ト、> - ‐'ノ//rイl / /
i| レ'{厂ヽ.! ヽ-、 |\「ヽ
ソ ー' | Nヽ> | ,.リ _ヽ-'
ゞ u j人トソ厂\ | ト、ト、\
〈ー-- 、 r爪 、ヽ! \> そん主ていうとは何のことか、
〉 ̄`ー' _,.イ!乂从ゝ>――`ー┐
`ー--- 、 !∠三二二 ̄`` ‐- ̄ヽ ぬしゃ知っとっとかい?
r―r‐r(ヽ 冫/:.//:.:.:`ヽ`` 、:.:.:.:.:.:
/ ̄l V |(^ヽ //:.://:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.`ヽ:.:.
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ヽ::∧ 〈 ヽ { {:.//:.:.:.:.:.:.:.:|//:.:.:.:.:.:.:.:
イ{:::∧_ヽ \〉//:.:.:.:.:.:.:.:/
/{:::ヽヽ∧ `Y´//
ハレルヤ状態!
.。:+ ** +:。. / / 彡'/ ミ、 ハ ヽヽ .。:+ ** +:。.
.*° ゚:。 | ! 次郎丸 } ! ハ .*° ゚:。
:゚ ゚ /L」 // /l ! :| |、L」 :゚ ゚
+ ゚// |7兀廴 |イ 厂刀T ! ‘. + ゚
゚. |八 {Y'人ハ\|:レY'人ハ| | ! ゚. *
゚*. .。゚ И :ト{{`Y´ノ , {`Y´,ムイイ八 ゚*. .。゚
゚ * +o+ * ゚ ト、|}  ̄ __  ̄ 从 :| ト、> ゚ * +o+ * ゚ デウスとその御子、イエズス・キリシト(はぁと)!
ハ 込、 (⌒) イ ,イソ Y
.。 +*+ 。. { 人〕> _ イミ jハノ ノリ .。 +*+ 。. 若殿様は、デウスもキリシトも知らっさんとや?
*° ゚:。 乂{__/¨j {ミγ′ _彡' *° ゚:。
+ + 厂 ̄\ ∧ γ´ Y彡イ`ヽ + +
゚. +゚ 〉‐- __∧╋{ミ{ γ´ }_ 〉 ゚. 。+゚*+。
゚'* +o+ *゚ / γ´¨¨`ヾミY 彡' } ゚'* +o+ *゚ *
八 r/77z 「「「h j ノ Y | ゚'*o+*゚
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_ >:::::::::/:::::::::/ //: /:/ / `
≧=- ::::::::::/::::::::://::::/:::}/::::/// / /::: ヽ __ \
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> :::::::{::::/::::::::::::::::::::::::::::::: /:/ミト{/ / :::/ , ! \
<:::::::::::::::/ :::::::::::::::::::::::::::: /イ{/¨tノ7{::/、 |/ /} ! 「  ̄ `
> :::::::::::::::,ヘ:::::::{::::::::::::/ ゙ ` ー‐{彡{::::∨ , |/:}/ , } ∧
 ̄/ ::{ {/( ∨ :!:::::::::::{ ::://<゙tノ`V /}∧ ∧
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_ -<ノ:/::/ :::::::::::{:::::::: / ハ: |ノ
//´ ≦::::/::´:::::::::::|:: ∧::::::: /八{
:.:.:.:\ _ノ: :〈 </ ::::::::::::::::!:::::::::::::::: ≦´ニニへ ノ ばってん、我らには八幡大菩薩、そのほか日本の神々が
:.:.:.:<: : : : : : : : : : 〈::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ( へ<¨`ヽ:く /
:.:.:.:.:.:.:\.: : : :. ∨: : ヽ:::::::::::::::::::|::::::::::::::ヽ:: <` 二´ / 昔から居らすじゃっか。おかしか教えば、新しがって
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\: : : :∨: : :.\ ::::::::::::!::::::::::::::::::へ::::: __ /
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\: : ∨.: : : :.\ ::::::\:::::::::::::::::::::> , 信ずることは ようなかろうに!
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\.: : : : : : : :.\/i \::::::::::/7:、\_¨¨¨´
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ \.: : : : :.:\ `/く{:Уi : 〉: \}:.\
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ \.: : : : :./::::::::_ / : | /: : V:.:.:\
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|'⌒ /⌒∨⌒¨¨ニ=ヘ
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| |/ ,′/次郎丸 | |
// | | :i i | ヽ |__,/ヽ
| | :| : i| | |
i \_| /| : i| l: ィ⌒ ト | │
| | l ィ⌒| : i|\ | |y≠ミV| │
| | | 斗==ミ八 八イト{::しi 犲: : : :ハ| だいぼさつ?
八| :伐 iト{::しi ∨ V__ソ/厶:| : :|
. i :/| : | : 八乂_ン . :::::::│:|∧| にっぽんの かみがみ?
. |八|/\|\: : :ゝ::::::: 八| :八
| 八: :.\_> , , .イ :/ :ハ
|人∨\: ゝ _ イ: :|_// 〉
乂 : :|\| ∧≧=- <∨: : : / /|⌒ヽ
{ ` | { } _/⌒{: : :_彡'´ 丿 |
| 人 |、 / {: :〃´/ }_,, ´ |
| | \e|_,,/e___乂{{ :_彡'´___ノ{
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. / /,ィ / ,イ \ l l \ ヽ
//// / / // ヽ l l 、 ヽ .!
. 〃/ ,イ ! / イ 次郎丸 l .! ! ヽ .! !
. i/ / ! i / / i l ! .! l ヽ .! l
〉' ト i / i :i | : : : !: : : .! l .! ヽ l キリシトの教えこそ、人間ば救うもん。
/ ,イ \ .!/ .! _!_: i |: : :从 : : .! l: i , イ \
. / /:.i :i斗‐ i´「ヽ: :ヾ: : :| .! i/-レ-!Λ:.! .! ≧`=- デウスこそ本物の神様。
/:イ: :.i: : : : :ト lィ=!!=≦\ :\! .! /≦==レ、_!:! : : : i: : i
レ'.!: :.!!: : : 斗ヾ{__)::::::トヽ \_|`レ {__):::::..,〃/ : : i∧: i
| i: : !i.: i : ヾト 乂_ノ:::::::::::::::::::::::乂_ノ"/: : : イ: :レ' ほかの神は、人ば だまくらかす
ヽ \!ゝ:!\: :ト、  ̄":::::::::::::::::::::::::::::::: ̄/: :/:/: /ヽ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
/\ト、: : :i:ゞ """" ' """" ∠: :イ : :イ:./:. :.ト、 悪 魔 で ご ざ す ば い
. /:::::/ヾ\: :!:::> ‐ ‐ イ: :ノ/ノ: : : : ノ: i ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
〉:::::!:::、::::::ヽ::::::!:i > __ <人:!:/イ:; "=-:_:_:_: イ
. /:\::ヽ::\::::::::::::::ヽ _ 、_/:7 : : :.>∠:_=- :/::::::::〉、
∧:::::::>::;;::::\::::::::::::\ ̄╋ l: :i: :/: :_; -:".:イ::::::::/::::i
i::::ヽ:::i::::::::: ̄"::ヽ:::::::::(=\ /ヽ:/:, -:":_; -:"ノ:::/::::::::::|
_,..__,..
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{;:二;::#二}
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く;:/
_ -‐ァ
,イ , ´ -= ‐- _
/ |/ ¨ - _
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/ ‘,
/,イ { | ヽ ‘,
/// ∧ |、 l ‘,
l / ∨ | \{\ | > なんば言うか。罰かぶっぞ、わりゃあ!
{ / |―-、Vヽ | _ -― \| |_ {
Vイハ |―┬三∨三=┬― .| 'ィV 〈
/ ノ ヽ」 ‐-三 /三三=-‐ | /ア } {∨
//| ∧ 〈 _ ノL ノイ/ _/ 〈
-‐∨ヽ∧ __ _ ⌒ / /:∨:\
/: : : : : : レ'∧ }v―‐vv〉 イ ハl: : : : : :|_
/: : : : : : l: {∨v\  ̄ ̄ < |W、/: : : : : :l: :`ヽ__
/|: : : : : : : : V >-- < ′ }.: : : : : : : : : :|: : `ヽ、
/ : : l: : : : : : : :.ム ∨ /: : : : : : : : : : :l : : : : :l
. |: : : :.l: : : : : : : : ム ‐- _ ∨ _ -‐ /: : : : : : : : : : : ノ: : : : : |
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
\__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__/
≫ ≪
≪ いま言うたこつば取り消さんば、こん刀で斬り殺すぞ! ≫
≫ ≪
/⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
. 二二二二二二二二二二┌ ┬‐v─ v 、//////////> '"二二二二二 \'/////////
. _________∠| / / / .〉-、///> '"────────_>ァァ77777
. / }─〉////////////////,L.{__∧_/ーヘ }} "二二二二{`'ー'"~ ̄ ̄`77//∨∧/////
. {_/ /く>く>く>く>く>く>く>く>く>く>く><>// //〜〜〜〜〜 }77/ {{// ∧∨/////
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`'ー‐< ̄ ̄{二´ /────‐ //// ....::::: `∨//∧∨////
────────── ̄ ̄\フ´─────‐ `¨¨7 / ///\.'/∧∨///
二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二゙'ー'゙ー'^'ー'ー'゙ニ==-\__`\_
. ────────────────────────────/'//////////,
/ / / / / li │ i| | ヽ
/ / │ |i 次郎丸│∧ i| | ∧
| │ |i | | l/∧ |_/ ハ
| | i | \八| ‐匕斗=ミ│ / } | 若殿様は、おるが色身(肉体)は
\_| | |/|,斗弘\ /〃_ノ::ハ 》 ∧ 八\|
| :| |〃_ノ::ハ \/ 弋_,ソ |/ イヽ/ \| 斬りきらっしょう。ばってん・・・
|/|八 小弋_ソ ¨¨´ 厶イ|/´|} } 人
\|ヽ八 ¨´ ′ // /, |_/ / 〉
| │// _ .ノ /イ 川/ / /ヘ
| 人 | 厶イ/ / /ハ
|八 介 イl_/// __ノ}リ
ヽ| | > _ -=≦ {{ / ___彡
|人|\/∧ /У _彡'^⌒\〉
/⌒>゙ |/} {{ / /´ ヽ
ノ{ { ∧__ _乂._彡/ ゙.
/'⌒\ \/ ∧╋/{{ ∨
〃ヾ:〃ヾ
*'”::::゚'*。 {i::::i} {i::::::i}
〃::::::::::::::ヾ i!::::i! i!:::::i| __
{i:::::::::::::::::::∧ i!:::i! i!::::i! .〃::::::::ヾ /::::::::::::::ヽ
{i::::::::::::::::::::::∧i!::i! i!:::i! .゚。::::::::::::i} //:::::::::::::::::/
ゞ:::::::::::::::::::::::∧¨___¨ .゚。::::::::::i}ニニニ゚'*。 ..//:::::::::::::::::/
∨.::::::::::::::::::::::::::::::::::i} ,ィ::::::::::::::::::>:::::::::.i}i| .//::::::::::::::/
.∨:::::::::::::::::::::::::*'” .|i::::::::::::::::::::i} {i:::::::/ .|i::::::::::/
゚'*。::::::::::::i} . ̄ ̄‘:::::::i} ≧- _|i::::/
゚'*。:::::i} ‘:::::i} '::::.`守
゚'** ≧=-
,' / \,x≦, イ
, .,' _,,.. -‐ ''≠=≠=‐-─ - ∧ ∧
{ }, '´ ,x≦ ` ̄≧x、 ∧
釗 / \ ', `トx
{ ! , \.} | \
, イ! } l | 釗 釗 ヽ
/ ` ̄ ` / ,' !次郎丸 .ゝ‐--┘
/ / i} | } /
/ / ヾ | , ヽ アニマ
| /! / \ | / おっどんが霊.魂まで殺すことは
} li { ,x.∧= ,vヘ ヾ i ∧‐-x, 人 / li ヽ
| / / ‘, / ∨ ヾ ./ }! /! ./x、 i} ` 出来らっさんと!
/ , {! l ∧! ∨ ∨ ∧リ } ,イ /i! ` 1 \
/,ィ il {! ,{ヽ| __ ヽ / _.,リハ/ ! / l} ト-=‐-
' i{ ', ヽ { ,x≦≠、 ∨ 'x≦=ミx、! ∧ l ,
‘, 〉 ヾ ,,イ´ ` '´ ヾl/ | ,l/l /
\.{\ |`ヾ ::::::::: _'__ :::::::::: ,イ } / |∧/
ヽ \ | { , ::::::::::::ヽ ハ / ハ/ /∧
/ ∧ヽ! ゝ {:::::::::::::::, ,イ /,彡' / , ∧
/ 入 ∧l `i. 、 ` ´ <´ ., /彡 / 》
// 、 ` ヾ=≠ミ≧ __ ≦´i ,ィ彡' ,. / /} ,イ
,x≦ ´ ゝ---ミ=‐-ヽ: : :,イ ` 《,イ ,彡' ´,リ / ,彡' / ,
───────────────────────────────
少年は、顔色も変えずにそう言い放ったという
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──────────────────────────────────────────────────
あどけない少年の堂々とした態度に太郎冠者は驚き、また率直な感動も覚えて、半ば戯れに握った刀の柄を手放した
──────────────────────────────────────────────────
_
__/ニヽ ´_ =_ヽ
/::::::::::::}/ミヽrヘ)
|:::::::|:|イ/、ヽ}ヽ==ィ っ
レ;::::Ⅵ/ト 。`l/lハ=- !! そ、そうか。殺せんとか・・・
///}:::::ヽ/ヽ'' >゚'l/ハー っ
、_'くr=彳:::::: ̄:::::`三=- 判った判った、もう止めちゃるけん。
--r{_{::::::::::::-=:::_:::ヽ
ヽ::|:::「||/ツ=-::::::::/
|::|::::ト|/:::::::::::ヽ::::}
';::::::ヽ:::::::::::::::::::::|
|:::::::|::::::::::::::::::::::!
|:::::::|=-::::::::::::::::{
|::',::::';::::::::==ミ::ト、
|::::';::::}-==:::::::ニニ::Yヽ ヽヽ
ヽ::::::::フ::::::=彳::=彳.:.:.:.:.:.:.∧
|::/::/:://!.:.:|.:!.:.:.:.:.:.:.:.∧==ミ
|::::/=彳__|/.:./:、:';.:.:.:.:.:.:.:.::V
`フ::/!.:/.:/.:./!.:./人.:.:.:.}.:ヽ:.',
ヽ三三三三/:::::::::::::/::::::ヽ::::::::::::::::ヽ{三三三ニ'ー:'´/
. `¨フ',',ニ, '::::::::::::::/::::::::::ヽ::ヽ\ヽ:::::::ヽニ/`',三ニ, '
. ,'::::| ,.゙::::::::::::/::: ,イ::::::::::::::::::::::::::',:::::::::ヘ::::::::::',>'
,::::::}.{::::::::::::::/:::::/..|::|::::ト,::ヽ\\::::::::::', ',:::::::::}
―|_‐' `ー_‐_/}/|,' }::!::::', \\`ヾ::::::::: ',:゙,:::::::{
|::::ヽ /::::::::{_{`_丶,.ト.、::::{, '´'ー ,_:::::::::}:}::}:::::::|
|:::::: }{::::::::::| ',ソ笊', ヽ',.,イリ笊',/:::::::ハハ{::::::::!
|::::::::ハト,::::::',弋刈ノ 弋刈ノ}::::::::|ノ..|:::::::::! 子供でさえ、このように立派な
|:::::::| .',:ヘト:ト ' イ:::::::::| .|:::::::::!
|:::::::| {:::{`:ヽ r_ァ , '}::::/:/ !::::::::{ 信仰を持つようになったとかい。
|:::::::| トハ:: |::{`ト 、 , ,ィ´,イ/},' . !::::::::{
|:::::::| .ヽ}ヾ `ト`, < .{ { ´ .´ |:::::::::! 嬉しい限りじゃ・・・
|:::::::| . ,.イ,'ト、 `ヽ'{丶、 .|:::::::::!
|:::::::| _, < /../`' | .|` ー ,_ |:::::::::!
|:::::::|'¨! /- {_}丶、 . { .| , ‐ヽ::::::!
|:::::/ { /.}: : : : ╋\_,ィニ', ', / }:::::|
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その場に居合わせた切支丹の大人たちは、少年の受け答えぶりに喜びあったという。
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┌──────────────────────────────────────┐
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┌───────────────────┐
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┌──────┐
└──────┘
/ ヽ:::::::::::
/ :::::'、 :::::ヽ::::::::::
/ \ 、 ::::ヽ ::::::::ヽ:::::::
/ ,イ|\ ::ヾ`.、 :::\ :::::::``‐-.、::
{ {.l:l __,><'、ヽ:::::``.、,,__:::::::::::\ 当時は、こういう実例が日本全国に
{:|::::',::::::::',l:l ___``‐`i::r'⌒ヽ:::::::: ̄``‐-ゝ
l:ト;::::',::::::::',l:lヘ.)::ノ .7 .|::|ヾニ }::::::::::::::::::: ゴロゴロ発生していたわけで───
リ.ヘ;::ヘ:::::::ヘ `y'゙ .|::| .l /::::::::::::::::::::
.∨ヘ::::; ' ´ |::|./ ノ::::::::::::::::::::::
ヾ |::|r(´:::::::::::::::::::::::: まあ、微妙にマジョリティとズレはじめてた
ヽ |::| '、:::::::::::::::::::::::
‐- |::| .ヽ:::::::::::::::::: 集団が生まれていたのは確かだ
`ヽ .|::| ヽ、:::::::::
',::ヽ、 |::|'"⌒ヽ、  ̄ ̄
ヘ:::::`ー'".|::|: : : : : ヘ , -'"
ヽ;/ リ``─-- 、 ノ
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むろんそれは新人信者にありがちな、鼻持ちならない独善や気負いといった類いのものもあっただろう・・・
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─────────────────────────────────────────────────
だが反体制だの、まして売国奴だったとは言えない。時の政権に逆らう点では一向一揆のほうが激しかったのだ
─────────────────────────────────────────────────
. /:.,:.:./:.:/:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.: ',:.:.:.l:.:.:.:.:.',:.:.:.:.:',:.:.:.:.:',:.:.:.ヽ
/:.イ:./:.:.:./:.: ,:.:.:.:.:/:.:.:.:.:ィ:.:ィ:.:.ィ:.:.日ハ:.: ト、:.:.:.:.',、:.:.:.',:.:.:.:.:.',:.:.:.:
´ .l:/:.:.:./:.:./:.:.:.:./:.:.:/ |:'.l:.:/.l:.:.::.:/ l:.:.' ヽ:.:.:.l ヽ:.:.!、:.:.:.:.i:.:.:.
|':.ィ:.:':.:./:.:.:.:ィ:.:/ l:/ l:.:.:./ |/ ヽ:.:l ヽl :.:.:.:.!、:.: いや。ウヨサヨ程度の反体制なら、まだ良かったと考えるべきだな・・・
―|ハ:. l:.イ:.:.:.イ l:/`ー、 |' !:.:/ ' !:' _ .−〉:.:.:l‐ヽ
' ヽ!' l:.:./:l ' ィ=≧ェ.、 |: ' _ェ≦=、/:.:',:.'
{ l:./:.:l __ヒラ_ >- ' ゝ -<_ヒラ_ .':.:.:.:' ! ヤ ツ ラ
!ヽl':.:.:.:! , ':.:.:./ ' 切支丹はそんな生易しいものじゃない。次元のちがう存在だった・・・
! !:.:.:ハ i: ':.:.:.ィ
.! l:.:.lー:. !j l.:. /i:. / l
l !:lヽハ l.:.:. / .!:/ !
! l:l ヽ /:.: / !' !
, ‐ ´  ̄ ̄ `ヽ、
/ 、 、 \
,.'./ .:/ ;小:.. ヽ:. :\:.:.ヽ
. //:.:.:.:/.:./:. ./ i ヾ:.:.丶:. ...ヾ:ー'、
//,':.:... :.:厶:./- ヽ 弋:.‐\:.:.:. 丶:\
! |:l:j:.:.:´/ ィ天t、 ィ天女、-、:.. ヘ、:.ヽ
! | :.!.:.:.:ハ´ち;;;j ち;;;;j !K }ヽ:.、.! ヽ! ・・・・・・・・
ヽヾj:.ノ小 `::::. ' ::::´ ハイ: |`リ ノ
、_ノイ:..:.:リ;:ゝ-‐っ ー- イ:.l::|:. i |
/´/:.:/ ‐<>.、 _., .イ_.l:.:l::|:. i |
/_/∠ ァ┐l !ノーソノl  ̄ ヽ、」::|:. .:i:ハ
, ./´ `∨イしリ / ハ / ヽ ̄`ヽハ
/ |====、∧/ >‐/{ヽ‐‐< l l ヽ r/7-、_
, ' / / / 7〃 {{ヾ〉\ |/ ̄ | 厂し' / /┐
,r..:'" ̄::`::.、
/:::::::::;:::;日::::::ヽ
.lィ::l:iv、l:/l:/j,レ:::::!
'f.l::l zテォ'.ィ'ェl:l:ト! そうだろう? 八百万の神を、御仏を
,..-';`ミ,i:l k l:l:レ'^ヽ、_
./::"::::ー、`l、f=ァ .,ヘ';:/'゙ベュ) 「悪魔」と呼んだとき、>1も感じたはずだ!
/::i::::::::::::"'弋'!ー',イ>|'_ノ´`ー -,,_ _
. }:::゙|::::::::::::::::::::~゙:_戈;f" 、 イ/ `i
/:::::::!;:::::::::::::::::::/',r.テ \xー.ォ、__ノ
::::::::::::ヾ!:::::::::::::l .l r' ` 、_冫y"
:::::::::::::::::\o:::::l .ト、 ヽ,_ノ"ー'
:::::::::::::::::{::::{\代 l>ー、,_ノ
::::::::::::::::::}::::| | iーへ::::::\
__ _
. : : ´: : : : : : : : : : : .
/: : : : : : : : : : : : : : : : :\
/: /: : : : : : : ハ: : : :丶: : : : : ., まあ・・・一神教への免疫がなかった時代特有の、盲点だったんやろね。
/:/: : : : : : l: : /l{ ヽ.: :{: :.\: : : :′
/:///: :j :/l: / { \l\: :\: : :' 「八百万の神=悪魔だから死ね。史ねじゃなくて死ねw」なーんて宗教、
j:ハ: :/: :__;/斗f'′ 丶ー_、」_l_: : :'ト |
{ 厶': : : :灯f心. イ汀心 ハ: :|i :|\ 日本人には想定外だった。それがブレイクするという空前絶後の現象・・・
_乂i:l: : : : } V)ツ V)ツ/ 八|i :| )
八:/: :八 .:.:.:.: ' .:.:.:.:./f'′jノ: |
_/ /: :/; :个 . 丶 ,.イ.:l: : : : : :| 改宗した本人は、自分が「怪物」になったとは思わない。そこが恐ろしい所。
_厶イ: : : |: :rく≧-≦゚┐! :|: : : : : :.
/: /: : :rl:|爪 f{ f{ 爪l:|、:_: : : : .
┌────────────────────┐
│ │
│ そう。かれらは「次元」がちがう存在・・・.... │
│ │
└────────────────────┘
┌────────────────┐
│ │
│ 神国の「 天 敵 」 となっていた。. │
│ │
└────────────────┘
|;;|
ャ、 i;;i
゙ヾッ、,_ |;;|
`ヾッェ、,_ |;;|
`ヾキュ、 i;;;| ,,
`''℡、 i;;;{ ,シ
ヾキッ、 {;;i ,;シ'
ヾ、ハ, i;;;| /ソ
`H! ノ,,ノ ノ;ノ
゙i;;;i!. /;;;/ //
゙i;;;゙i, ノ;;;/ //
i;;;;;i, /シ _,,,ッ';r'´
,,_ ッ、゙i;__i /;;;;シ' _,,r;;'~ン'´
`''''≡ッ;、,,,_ >i,,,∨ヾレ‐''~;;シ'~´
`''‐ニッュ-、,,,_ ,,,、,,,rォィソ'  ̄`ヾくソ‐'´
`''''‐-ニッッェ、,,,,,,,_,,,,,,,,,,,,r===┬{::::::::::;;;;;;;;ノ,)i'''''‐--、,,,,_
`''''──----------弋i,::::::;;;;;;//''‐-、'''''ヾ、,,;;゙~二二ニニニニ====─
,,r'~シィミッr、く‐,:;;;メ;;;;;\  ̄
,,,r‐'~,シ'″i:;;;;i⌒iバヾ,::;;;;;;;;ハ
_,イ~;;シ''~ {;;;;;;| ヾ、\゙''‐-、,,,ノ
_,,,r‐'~シ‐' |;;;;;| ゙ヾ;\
,,,,r‐''~r-‐''~´ j;;;;ソ ヾ;゙i,
,,r‐'~,r‐''~´ /シ´ ヾ;;i!
,,,r-‐ニ-‐''~´ /シ ゙i,ハ
,rッニ‐''~´ // ゙iハ,_
 ̄ // ゙i;;リ
,,;;;シ´ ゙i;;i,
ィ‐' ゙i;;!
/'~ ヾ!
┌───────────────────────────────────┐
│ │
│ 彼ら自身そうとは気づかぬまま、いつの間にか そうなっていたのである─── .│
│ │
└───────────────────────────────────┘
┌──────────────────────────────────────┐
│ │
│ それは宣教師に「托卵」されて生まれた、同族たる神州の子らを滅ぼすカッコウの雛。 .│
│ │
└──────────────────────────────────────┘
,--―,--、__ . . : : : : : : : :: :: : : :: : : :: :: :: :::: :::::: :::::::::: ::::
 ̄`ヽ ―、--'、__`ヽ、 . . : : : : : : : :: :::: :: ::::: ::::: ::::::
\―-\ \ ヽ `ヽ' , . . : : : : : : : :: :: : : :::::::
|\ー lー-- 、_ ヽ . . : : : : : :: ::::: ::
、 l ヽ |  ̄` . . : : : : ::::::
ヽ、_ヽl . . : : : :
` /^l . . . :
ッツ,ッツッツッ/ :|ゞ,..-― -..、 . .
ッツッツッツツツツ/ イレ'. ヽ
ッツッツツツヅ:;:ヾ;:;:;;| :l:: . ::',
ツツ:;; __ : :;;:;::; /ヽ ,.. -∧. . : : :::|ッ
;;:;:;: : ≠≧ァ=={ / ,.-'"::ヽ、 . . : :: ::;人〆
:: : : : :レク/: .:/ , ( ::l≧=-=;';'ヾゞゞ彡
^´ : :/ K::::: ::\ ヾ、;;;;:;;:;::;;;;ゞゞゞ〆
| ヽー-ァ\_ `ヾ、;;:;;:;;ゞゞゞ彡 ヽ、 ノl
ヽ、 _::ノ //:::::::  ̄ ̄::;:;:;;;;ゞゞゞ彡 l \ / , |
 ̄ _//_ : : :: : : :::;;;;;ゞゞゞ彡 | ヽ,ヽ / ヽ/_ |
´7/⌒` : : ::;;;;;;ゞゞゞ彡 | ヽレ l/ \/__, |
レ : : : :: ::;:;;:;;ゞゞゞ彡 | \|/ | `ヽ/__, l
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│ │
│ 西欧文明による日本への第一撃にして、ある意味で最大最悪の一撃─── │
│ │
└──────────────────────────────────┘
., -―=''''''¨¨´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄"゛'''=―-、
―-=三 だから、絞め殺さなければならないの。 三=-─
.`‐―= ..,,,,___________,,,,..=―‐´
,、
|::i
トi∧
__...... ヽ::::丶
ヽ:::::::−:::::::........__ 幺:::::::ゝ
丶、:::::::_:::::::::::::::::::ヽ 〈:::::::::::/
<:::::::::::::::::::::::::::≧、 ゝ:::::i _ /::}
 ̄〉::::::::::::::::::::::::::::. _ ヽ::::\ ....._ /::::/ /:::/
 ̄//|::::::::::::::::::::::::::::::.-..,, ィ―::::::::::::::::::/ /:::/
イ`ヽ リ |:::::/レ′¨¨¨  ̄ ヽ:::::::/`゛¨ /:::/
i/⌒ヽ::. レ' イヽ i:::::i (:::::)/:::::/
___ i::::. i,' ヽ:::...ゝ‐::::::::::ヽ―:::::::/
.:::::::::::::::::::::.ヽ'―:::::. ゝ:::::::::::,イヽ/::::i:::::′
/::::,  ̄/ ̄/::::::::::::::::ヽ,......、 ....:::::::少 ' ,':::::,′
i,'i:::} /_/ i:::::::::::::::::::::ア:::::::.} ....::::::::::' ,::::::'
ヽ', /ヾ¨::::::::::::::::メ|:i:::iレ' .:::::::::::::::::....
`/:::::::::::::::ト、:::::::ゝ レ'‐'/::::::::::::::::::::::::::::..
〈::::::::::::::::::::::::::ゝ、 ,.:::::´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::、
丶:::::::::::::::::≦‐'イ::::イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
i:::::::::::::::::::::::::::://::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
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ゝ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,'
,.:::::´イ::::::::_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,
_::::::::‐_ `¨¨ 〉::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::, ., -―=''''''¨¨´ ̄ ̄ ̄ ̄"゛'''=―-、
_::::::::ィ:::::/ /} ヽ::::_::::::::::::::::≦≧:::::::::::::::::::, . ―-=三 雛のうちに・・・ 三=-─
,.:::::イ::::::::::( _i::::. _ ¨¨¨¨¨/:::::::::::::::::::::::::, . .`‐―= ..,,,,______,,,,..=―‐´
.::::>''´,、ヽ::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.≧ニニニニニ7:::::::::::::::イ7::::/
.:::::>'' マ、 `ー ―― ―――イ::::>''´ ,::´.:::/
{>'' 幺::::.... イ:::>''´ ,:::´ .::/
一向宗をやっとこさ大人しくさせたのにそれ以上にヤバくなりかねないのを放っておく方がおかしくないか
織田家の武将だった秀吉
家臣団が真っ二つに割れた家康
__
, ‐ ´ `ヽ
/..:/.:/ .;イ :. :.丶.:.: \
〃:.:./ .:./:.:/小:.: ',:.:.ヽ:.:.:. ',
l:{.:./ .:./-‐:! l ヽ:.‐-:.:.:.\:.:.! しかしまあ、本当に「とりあえず ぶっ殺す。話はそれからry」レベルに
i:}:ハ .:7ィ=ミj:ハ >=ミヽ:.:ヘヾ、
、_メ!.:i.:.ハ r'_;j r'_;j ∧:.:}:.fヾ 発展しちまうとは、この治郎丸くんも考えていなかっただろう・・・
乂;イ.:.∧ /イ V:.:.| リ
_/ j/_:ノ:.介 .、 ° ,イ:.l:|:..|:.:.:.!
´/:.:,':.:.:j:|:ノーf夭‐ヘ :j:|:.:l:.:.:.:! 交易目当てで気軽に容れた宗教が、それまでの日本には存在しなかった
/.:.;ィ7´l:|\/ムヘ/`l:| `ヽ.:.:i
/.:/i // !| に不こ) !|l /!:.:.i 価値観を持つ日本人集団を大発生させたってのは、考えさせる話だねい
/.:/| ヽl l !|/〈/ i| ヽ」 !| !./│:.:.i
.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l,:.:.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:.:!:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:
l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:l.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,、:.:.:.l,:.:.:.:.:!:.:.:.
l:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:l:,:.:.l :l:.:.:.:日:.:.:.:./.:l:.:.:.l.',:.:.:.:.:.:.:.
l:.ll:.:.:.:.:.:.:.:.l: ',:.l: :l:.:./: :.l:.:.:/: :.l:.:.:l: :l:.:.:ハ:.:.: 「歴史名称キリシタンを、敵性と判定。
.!'l:.:.:.:.:.:.:.:.l: :.:':!: :.l/: : :.l:./: : :.l:./: : l;/: :.',:.:
l:.:.:.:.:.',:.:l:._:._: ': : : : :!': : : :.!': : : :'__ l:.: 当該対象を有機情報連結ごと解除せよ」。
.!:,'`i:.:.',:!: : : : :``:.‐、: : : : : -‐'´´: : : : :l:.
',lヽl:.:.:l`: :____: : : 、: : : : : :.____: :l:
l l l:.:.:l: :'ゝ_{:::。::},: : : :、: : : : ' 、.{::。::}_/` それが神国の、最終決定・・・
ヽ、l:.:.l: : : : :  ̄: : : : : i: : : : : : : ̄: : : l
ヽl:.:.l: : : : : : : l: : : : : : :.l
.',:.:.:l : : : : . .l : : : : l
.i:.:.l . . . . l . . l
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,イ \ \::: : \
/ / ! :| :|ヽ\ \:::::. ヽ
,' .:/ .::::/ ,' :,' .::iハ . ヽ:::: :::ヽ:::::. ヘ
i .:/ ::/ / ::/!: .::,' | |∨:|ヘ:::: : :::ヘ:::::::ハ
| .:,' / .:/ ::/,' :::/ |:.! |:.:| |∨::::::::∧::::::i、
| .::i:./ .:::,イ ::_/:::/ リ !斗f‐-、::::::::::ハ::::| !
|/:|/ :/,ィ"´/:`` / |/'_」」. i:`: :::::::|::::| |
,ィ| / ::::::/i,.>''"アiヽ /´::::}`.|:::::::::::::l::::| | やっぱ、それしかねーか・・・けどさあ、あのー。
/ | ,'::::/{ rT{::::::::::r ! {:::::rリ ‖:: :::::/ト、ハ|
{ | {::/::::::ヽ|:|乂、_,ノリ ヾ之' ,'|::::::::,'. | 乂 哲学じみた話になっちまって恐縮だけど・・・
ヽ | |,' |::::|::::|`ト! ''' "´ 、 ,,,,, ハ|::::.::i ! `''ー‐
i |::::|::::l::::|ト、""゛ /:::|:::::::| ヽ
ハ:: l: ::|::::|::::iハ \ ` ´ .イ:|!:::ハ:::::|
∧: !::::i:,.-、「|∧ > 、 _,. <:i::|:::|:::::.ヘ:::ヘ アト、イマサラダケド ソレ、ベツノ キャラノ セリフデッセ…
/::::: _厶イ ./ |:.:.|` ー-L>、:::::::|::|:::|:::::::::.`iー\
. />< \ ヘ. i:.:.i ,'!ハ| `<ュ」::|::::::::.:.∧ `ー
. ,イ-― 、` 、\ ヽ|,イ /_||__〉 ハ`ヽ :::::.:.:.∧
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,. ‐''"´ ` ー- 、
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,イ \ \::: : \
/ / ! :| :|ヽ\ \:::::. ヽ
,' .:/ .::::/ ,' :,' .::iハ . ヽ:::: :::ヽ:::::. ヘ
i .:/ ::/ / ::/!: .::,' | |∨:|ヘ:::: : :::ヘ:::::::ハ
| .:,' / .:/ ::/,' :::/ |:.! |:.:| |∨::::::::∧::::::i、 もしも宣教師や切支丹の言うとおり、八百万の神々や
| .::i:./ .:::,イ ::_/:::/ リ !斗f‐-、::::::::::ハ::::| ! ~~~~~~~~~~~~~~~~
|/:|/ :/,ィ"´/:`` / |/'_」」. i:`: :::::::|::::| | 菩薩のほうが悪魔だったら、どうなさるお積りかね?
,ィ| / ::::::/i,.>''"アiヽ /´::::}`.|:::::::::::::l::::| | ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
/ | ,'::::/{ rT{::::::::::r ! {:::::rリ ‖:: :::::/ト、ハ|
{ | {::/::::::ヽ|:|乂、_,ノリ ヾ之' ,'|::::::::,'. | 乂
ヽ | |,' |::::|::::|`ト! ''' "´ 、 ハ|::::.::i ! `''ー‐
i |::::|::::l::::|ト、 /:::|:::::::| ヽ
ハ:: l: ::|::::|::::iハ \ ´ イ:|!:::ハ:::::|
∧: !::::i:,.-、「|∧ > 、 _,. <:i::|:::|:::::.ヘ:::ヘ
/::::: _厶イ ./ |:.:.|` ー-L>、:::::::|::|:::|:::::::::.`iー\
____
ソ---彡: : : : : : : : ヽ、
___ノ: : : : : ' ' ' '. . . . . ., .、"ヽ、
ヾ;; : : ' '. . . :.; : .; : : : :;; : ; : : : : ヽ、
ノ; '. . : : : : ;;; : ;;; : ;日;;;;; :.;;;: ;; : : ::ヽ、
.|''. : : ;;; : : :;;;;: /|:/ |;.:/:|;;;:/|; |;;;;:.; :;;;;;,\
ノ;;;;;,;;,;;;;; : : : /|/-\、/ノ .|;/ .|/ヽ;:.;;::,/´
 ̄|;;;;;;__;;;: : : :| \せχ `- ; _彡|:;;;:|
.|;;;;;/-|||;;: :.|.,  ̄ |.せχ;;;;|;/|
|/|;;|:|::|:ヽ;:/ し .ヽ. ̄|;;/ W・・・What?
ヽ;ヽヽ:ヽ|::: / .|;|
ヾ|;;~|ヽ::::: .__ /|
.|;;;/:ヾ::::. ./''''''''"/ ./
/::::::::\::.. ヽ---´ ./
ノ´:::ヽ::::::::::\:.. ~ /
.-・~ヽ::::' .\::'':::::::ゝヽ-- '"
/:::::::::::::'''ヽ' \ '''''''''∧、
:::'''' ::''' ヽ >、 /:::' ヽ,
' ヽ /' ラ ヽ' |
まるでバイド化した人間みてーだな
本人はその異質さを認識できてないから迫害と感じるが
その認識できてない異質さゆえに周囲は剣を向ける
悪魔の証明を出すなよ…
.| ' / .'.::... / !: / |:::! !::::ハ ::::::|:::::\::::
.| | ::!:::::| ::::j -‐|‐|─ ト::| l::::| -‐─ヽ--ヾ::::
i⌒v::::|! ::|::::::ィ:´::| |: | |:::| ゝv ゝ:::::ヾ::::::ヽ だってそーだろ。科学が、絶対的な信頼を得る以前だよ?
| v ::| i: l ::∧:::::| V -- ゝ \ __ \::::\
| |:::|:: !:::l:::| ヽ_:l _ __ __`_ー
| | ::ハ::ij:::ハ::!イ`弋ゝ-'フ`` ´ !ノ__フハ 「イザナギとイザナミがキャッキャうふふして日本列島をこさえた」
| | :::|:V:::::::ヽヽ  ̄ ` ´
, -v ,イ V::| ::::::ハ::\ ::::::::::: ,. :::::::::::::: VS「ヤハウェが週休1日で天地創造した」。このどっちが本当か
, -<. `| ` ヽ| :::/ゝ∧`´ <:i
, '⌒ヽ ヽ ヽ ヽ/ヘ/::l! なんて、誰にも証明不可能。となると勝負どころは、設定の妙…
! | | -.ハ V|!:::∧
l ー| | r トi_ノ ゝ |:|:::|:::,.\ ´ ` . イ
| 人 i´ト l_ノl ノ/:::j:/::|::::ゝ.、 イ:::: |:::::
=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
| ポ チ |
| かてて加えて天下統一期の日本宗教は、政権の走狗化待ったなし、だったし─── |
\___________________________________/
<慶長19年(1614年)8月18日>
∧∧∧∧∧∧∧∧
| ___1.____|
| | `´ | おーい臨済宗五山の住職ども!
| / \ / |
(∂|_/ 〔 ^〕 〔 ^〕 | 近日、落慶予定の方広寺の鐘に「国家安康」って
(ヽ "| 〉" メ.| /)
(((i ). u ___ | ( i))) あるけど、これは俺への呪詛だよなー(棒)?
/∠ \ /__/ /___ゝ\
(___ ____)
| /
| / __ _
/iiヘ,, ‐::----::‐.._ ///ヘ
,/-:..´: : : : : : : : : : :::///_. ヾ\
ま、鐘銘を書いた清韓文英は、(故太閤派閥の)田舎坊主。 /::/: : : : : : : : : : : : ///|: : ヽ// ハ、ハァ…
/// : : : ヘ 臨済宗:\ヾヽ|:: : ::×
「君臣豊楽」「右僕射」への林羅山殿の解釈にも、異議アリマセン / /: : : :/ ヽ: ::|ヽ : :: : `,_ヽ',: : : : :ヽ
/{: : :´/ 丿 ヽi ヽ\`: ::|::::i ',: : : : : ヽ
/: :!: : /イ== == i::::|:ヘ: : :::::: : : : ヽ
ナカマ /: : :.!:./:::| ′ u |:::|∠|ヽ::: : : : : : :ヽ
(結局 気骨を見せた禅僧は、妙心寺の海山だけか───曲学阿世と /: : : :|V |:::ト, 丶フ .イ: |≦-,__',: : : : : : : :ヽ
/: : : : ,' ヽ| >-、-t ´ |::/|´:⌒:`',: : : : : : : : `、
言われても、公儀に試験され知行を増減される身だものねエ) /: : : : ,' /::::::「ii | |// i⌒i>::',: : : : : : : : ::`、
/: : : : : i ./:::}:::::| ii |´\ /i卍.i:::::::',: : : : : : : : : :`、
────────────────────────────────────────
まあこれは日本にかぎらず多神教では有り勝ちな現象だが───軋轢を避ける「政治の知恵」
に動機づけられた、ただし何気に「やっちまったze」感の事例、無きにしも非ずであり・・・
────────────────────────────────────────
___ ___
//⌒ヾ.、 ,ヘ_____ //⌒ヾ.、
// , >`´ |: : `ヽ: : : : : : `ヽ、.// ゞ,
// /,: : :. :.:. :.|: : : : : : :.:. :. ̄`ヽ《〈/`ヽ,//
〈《//:. :.: : : : :.ト、:. :. :.: :. :.:.:. :.\: \ヽ: : : く
//: : : : : : : : i:.| \: : : :\: : :. :.\:.:\i: : : ヽ
//: : : : : :i:.: : :.∧{ u. \___\:. : : :.\: :\: : : ',
/'i : : : : : : | : r十、i!神 '´`ヽ、`'.\:.: : : :\i`ヽ: : i
|: : : : :| : |: : : l u. . ィ=≠ァト、: : : : \j:. :.| つ、つまり あれだ。私も複雑な気分なんだけどさあ。
|:.:.ト、:∧ハ: : {气テ、 f'´V爪__/∧jiFト、 : : }: : |
|:.:.| ヘト、ヽハ: ハ、 Vi'} ヽ 辷ッ/ {::(i_l::|_ノ\j:.:.:.|
|:.:.| ヾ、: jハiハ`‐´ ,  ̄;;;;; 〉-イ¨:/: : : :|:.:| 神仏習合っていうか本地垂迹っていうか、要するに
|:.:.| `i\ヾ人''' _ u. . イ /::,イ:. :. ::.:|:.:|
Ⅵ l: : : :》vっ≧‐ ┐'´_ノ}, /: / |: : : :.:.|::.| あたしは「権現」ということで拝んでくれれば、みんな
|: : : i|ヽ, -‐/ ハ ̄ i/: / .i:.: :. :. |:.:|
|:.|: :.i|/ ./,イ__入 .〃 /`ヽ.!:.:. :. :.|.:.| 平和に丸く収まるってことで・・・
____ |:.|: :.ll /ij/´/ \,イ' :/ ',.: : : : |:..|
,. ´:::::::::::::::`ヽ |:.|: /''´ /: :/___ /.:./ 卍 l: : : : |:.:|
/7i、:::::::::::::::::::::::::\ |:.i/{ /: : :/ `ー´ i : :i |: :. :.:.|.:.|
i::{」 V´:::::::::::::::::::::::::\ 〉':7-/:.:.:./ |.:.:.| il |:. :.:. :|:.:|
|::::| ト》、::::::::::::::::::::::::::::', /::::/ /: : :/ `ー-''’{: : |ノレ'⌒ロ,ト:.: :.:.il.:.|
|::::| |i::::}:::::::::::::::::::::::: :: ト、 /::::/ /: : :/ |:il:.| |::::: :¨:::::|: : :.|l: | .. ,‐ァ、 _ _ ,‐ァ、
ヽ.| |::::il::::::::::::::::/ ::::: | ::Yヽ/ /: :.:./ /lハ:.| | :::::::::::: |.: : :|l :| .. 〃ヘ 》≦´ : : : : 、:`ヽ〃ヘ 》
| l___|_ , <:::::::::::::::::::::/ /:. :.:/ _, イ | || | :::::::::::: | : : l }:.l 《〈 / : : : : : i; : : : ヽ《〈 ⌒ヽ
| | ̄´ \___/ ./.:.:.:./ _人 | | :::::::::::: ト、: :| l/ .... i :/,: : : 人:卍| \: : : : ゛ヾ: : :.i
|: :| ,_/ ,〈_:.:.:/ `\ | :::::::::::: | }:.| !〃: : ―u.ヽ :! ―\: : i: : i : : :l
|: :| _/¨7 厂`:/ \l::::::::::::::::', l:| |レ! / ○ u. リ ○ i:\|┐!:. : :.l え?
,イ : | 《/___/: : :__/: : :.∧ i|::::::___∧ || .... |: Vl⊃ 、_,、_, ⊂⊃::/=」 |:.: : :.l
ミ≡./: : ハ=彡「 ̄::::ムイ:::::\/:::::\ /{::::::| i! i! i!ハ| ... /⌒ヽヘヘ u. ゝ._) u. j//⌒i !:. :. :.l いやあの、
/: : 人__} 乂、: : :/::::::::/:::::::::::/::::\ /::::::| ::::| i! i! i!|∧ ... \ //:::\>,、 __, イ7、〃 ⌒ヽ: : : :i
\/ `ジ、 ::::::::/:::::::::::/:::::::::::|\____/ ::::::::∧ ::| i! i! i!|_.∧ . //::::::::::/7 V{__}\/ヽ|::::::::/ 7: : : : ! ちょっと・・・
──────────────────────────────────────────────────
くわえて古代ギリシャのアレクサンドロス大王や古代ローマ皇帝にみられるように、世俗権力者の神格化という現象も
カピタン・モール
珍しくない。秀吉も天正16年(1588年)、ポルトガル船隊司令官ジェロニモ・ペレイラに、以下のように言い放ったという。
──────────────────────────────────────────────────
,〟'~/
, i ./ ./ ,,.. -‐,ニ‐ ,,〟┐ .. _人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__
. / | / /‐''~ ∠ -‐''~ | . __,ノ
/ |/ / .| .. ). 日本では偉人となった諸侯こそが死後、神に祀られる!
/ .| / _ | ... ソ.
/i ./ | _, -‐''~ ̄‐'"´ ,i ,. . ,) 諸侯は皆、神になるべく努めておる(伴天連はお呼びじゃねえ)!
. i゙ ヽ | ‐''~ , ‐'" / ,. -‐''~/ .⌒ヽ
| \ " ,,. ‐'´/, -‐''~ / ノ.
| ,. --; ,,.._ -‐''~ / / .. ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y´`
ヽ, _,| ~ ヽ, /ー-、 /, ‐'/ ... £__
>''~ 、 |,〟 ヽ ‐'~ ヽ, , ‐'"´ / / ̄ \
/. ;、 ! \ ヽ``;'-、 i, / 〜 & | AD.1595:::|
/ __,i.__\. ヽ \ ヽ i `_', 、 i,_,〟' .. ~ | ::::|
'‐ '~ '‐、.,l,''r'、 \_\- ,.X i '/ i | -'=-‐ッ ..... | 畜 ::::::|
r;‐、.,i゙i.!__i;、 ,,,~,:r;i'~_ノ ` _.ノ / ,〟'~ せやね(棒) .| ::::::|
、, --┴ヽヽ`|"" ィ _,.、"" ,、_/‐''~ | 生 :::::|
` ヽi.\. ヾ;─'''i /,`''ー‐-;、_ ...行く末めでたき | :::::::|
} 〉i i.`'、''=='~, ‐'~〟| ,- 、_|  ̄`'ー、 政権じゃないけど、 .| 塚 :::::::|
祟りはカンベンね .| :::::::::|
豊臣秀吉 | ∬ ∬:::| チーーン、、、
∧∧ | ii ,,≦≧、 :ii :::::|
/⌒ヽ). _ | 旦‖===‖旦::::::| _
〜(,, )-┘二二二二二二二二二└--ff---\--
=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=
,.ィr==-‐
//
//
. /::/ ヽ、_
. <: : :< _ゝ::`ヽ./:`t‐::-:-:、.__
\: ::\,_ ,ィ´:: :: :: ::〈: :: : : : : :: :: :: :: ::`:ヽ、
\: :::`γ´: : : : : : ;ィ'|∨: : i、: :: :、:: :: : :: :: ::ハ./゛ヽ
>::/ ,ィ´:/:: ::/ | ∨:::|ヽ、: ::ヽ;: :: :∧:.::/ /::`:ヽ ね、豊国大明神や東照大権現でも分るでしょ?
. ,イ´:::ソ/7: .:i: ::/-‐、 | 神::| ヽ:: ::ヽ::(__;):ヘ ヘ;:i:: :;〉、_______
/: : :: : :: : :/: ::/|:;/ | V::| ゛‐-V;:::ヽ:: :ヘ::u::ヘ j:: :.::λ::: : : : : ::`ヽ 要するに私は「体制側」。国造り神話と釈迦の悟りの
/: : :: : :: : :: :/: : :.:;ハ マテォ、 | V:| ___`ヽ:;|:: : :ヘ:: :: :j::. :: ::`ヽ::〈 ̄`ヽ:.:`ヽ、 ツッコミ
/: :.:,rヘ、: : :: ::/: : :::/::λ ヒ:z;リ V ィチテ:マ7:: :: ::∧::/:: ::/ヽ,ヘ: :λ \:::`ヽ 整合性なんて、細けぇ実証は要らんですよ───
: : :: :::\ \,r'} |yヘ/:: :: :} `-‐' ...::::::... ヒ:z;リ ハ:: : :;/: :/: :.:/ > `>::ヘ `ヽ::.:\
: : } ̄ ̄_丶 ,| |:: ::/ j ' `-‐" V::/i´|:.::/ / ∠ λ::.ヘ \:.::ヽ
: : : ̄::.:7\〃 \ ヘ/: :::ヽ、 τ_っ .{ ∨ } j/゛,ゞ_____{-キ:: :ヘ,イ´〉 \:::\
: : :: : ::/ \ \ ヽ、:: :::`丶.、 __ -‐<,ノヽ-/ /´\ヽ {: :: :〈, /"7 }:: ::`ヽ、
: : :: ::/ \ \γY^)::ヽ | λ ,r'": ::.:/ ,/ 卍 .〉〉 ヽ、:: :ヽ、/ ノ: :;λ:: ::
: : :::( \ / / ,ヘ、:::ヘ. |_/´ /: : : : :/ ./ ,j____i´ " ヽ::: : ヽ、____/:::;ノ `ヽ
: : :: ::\ 〈 , λ: ::ヘ 7ィ:: : ;厂`ヽ、|:::::::::::::| メ /::::ヽ:: :: :: :;ノ ` ̄
ヽ、: : : :`t‐-─‐--‐ァ ヽ._,メ、 \: .:\ 〉: :〈 ニ )、、::::::::::|-‐"´ ヘ,/ニニン:ヽ:: :::\
\:: :: :: : :: : :: : ://:::::::::ヽ./\_,)ヘ:.::) λ:::廴二,λ| |::::::::::}:::::/::::/:::::j:::::;j://`ヽ:: ::`ヽ、 ∧
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R.N.べラー著「徳川時代の宗教」第7章によれば、「主従関係の忠誠」という価値観は封建制初期においてこそ日欧に共通するが、
西欧では普遍的価値観キリスト教がそれを弱め、他の諸価値をもたらした。逆に日本の神道・仏教・儒教は、その強化に作用した…
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むろん そういう国情でも・・・というか、そういう国情なればこそ。権力者に おもねって栄達し───
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<慶長14年(1609年)6月4日>
,..).、__
..,,_ .イ:::・:(< アホー
,__ !:::::`'::::::::!ソ ドアホー
/;;;;;;;;;;;;丶 `>:::::ノ
 ̄丶;;;;;;;;;;;ヘ ... く/ゝゝ
-ヽ |;;;;;;;;;;;;;;;L__
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;丶__
;;;;;;;;;;; へ;;;;;;;;ハ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ カラスの鳴き方が不吉だし、狐も徘徊して、
ヽ;;;;/v_ヘ;/_ へ;;;;;;;;<__
;;;;丶 ニ\V /ニ 7ノ~;;;;;;/ 城中のものどもが怯えておる!
;ヘ '| ヘ uリvu ノ| |;;;;;/ っ
'・ヘ_ " ̄ 〈L  ̄" _// ⊃
ヘ (ニ三)メ/ノ お布施の銀子は はずみますゆえ、招魂作法を!
_ ノ|\ ー /|ヘ _
-|⌒ ヘ  ̄ ̄ ノ ⌒|―|
-|゛ へ゛ ( ノ へ゛ |―|
豊臣秀頼(1593-1615)
(演者:バーダック @DRAGONBALL)
/: : :/ / : : : :
/ : : : / /: : : : : : :
/: : : : : //: : : : : :-‐=
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : :
______∠≦卍三三三三≧x: : : : :_:_
. \: : : : : : : : : : : : : : : : : :V、三三\: : : : おまかせくだされ♪
\:\: : : : : : : : : \ : : V\三三〉: : :
. \:\: : : : : : : : : \: :V: :ヽ ̄ ヽ:
. /: : j\: : : :x===‐ : V: :{{|______|L この義演、亡き太閤殿下のご愛顧をたまわり大僧正となり三宝院門跡となり、
/: : : :/ \´: : :\: : : : ∨{{/ ̄
. /: : :/:〈 斗ャ≦下}==: : V{ / ̄ 准三宮(皇后・皇太后・太皇太后に准じる身分)を宣下され、醍醐寺復興まで
. /: :/r==zュ}__{i{ 匕ツ ノ/: :\ : ∨ {(⌒
// /{{___}/ \___Χ: : \:.\:∨ゝ 介 援助され申した身。骨身おしまず、さっそく七日間の祈祷を執り行いましょうぞ!
/: :/〈 \: : :\:.`{(8ー}{
. // ∧\ `'ー--≧、_____
Vハ ー=¬冖ア /\_____
:, ヽ(___/ ___/___/
′ (____}「 ̄ ̄ {
}_____,,.. :≦ __{
_,,..二ニ} __ -=  ̄ __
-=___ ̄__ -=ニ「 ̄____. -=ニ二二
/ /ニニニニニニ\\ニニニニニ( C
醍醐三宝院門跡・義演大僧正(1558-1526)
(演者:BIG-AL @VOCALOID)
<慶長11年(1606年)7月20日> │ <慶長13年(1608年)6月5日>
ハ │
ノ ヽ │
/ .ノ │
i ( │
i `ヽ. │ ( ^ν^)
ノ | │ / つ¶つ¶
,. '"  ̄ ~ ̄~`ヽ、 | │ / ̄ ̄ ̄ ̄\
,' i │ |) ○ ○ ○ (|
i (ヒ_] ヒ_ン ) i │ /″ ν. \ ウィンウィン
!"" ,___, "" i フワフワ ...│ (( (( (( /_________\ ウィンウィン
.',. ヽ _ン ./ │  ̄ \_\__/_/ ̄
ヽ、 ,.ノ │
` ー--─ ´ │
_人人人人人人人人人人人人人人_
> 人魂が!怪光がぁああっ!!<
^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^
⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ
○
о
。
{ {V∨/: :/: :--―卍‐--、: : : :\i\: : : : : : : :/: : : : : :/
{∨::\{: ::{: :{: : : : : : : :、: : : :\: : : :\i\: : : /: : : : : :/
\: : ::\{: : \: : : 、: : \: : : :\: : : ∨ム/: : : : : :∠
>ー:r\{∨\: :\: : : \: : : :\: : V.ム: : : : : : :/
/:ィ: :/l} \: :\: : : : : 、: : :、: :\}: : : :/ 〜♪
/:/⌒{ハ{ :{ ヽ: :.\斗ャ'\: : \⌒: :/
}/ j∨={ ――‐--、 ∨_,.二≧x :\:: :∨=〉\ ( ふ・・・破格のギャラを受け取るからには、祈祷くらいしてやるけどさ。
〈=={、 _,.二二 、____{ _弋ソ,|: : 〉\{=/:>⌒
∨=ム 、_弋ソ }´:l`└――ー|: /::/==/: :\ たしか三年前は「人魂が出た」と騒いで臨時祈祷、昨年は「怪光を見た」、
__,∠∨=ムー――┘ :| ノイ::/==/: : :_:_:\
\∠/V=ム ヽ! /〈==/: : : >⌒^ しかるに今年は、カラスとキツネとなw
/`i:∨ V=ム __ -‐ァ'’/: :}ー{―――ァ
/ / ∨ ノイ∧ `ヽニニニ/ /ノイヽ{ /
´ ̄ ̄`ヽ '/ ) | \  ̄´ / / ./ 本当に怖いのは駿府のタヌキだろうに。豊家も先が見えたのう・・・ )
/´丁 ̄´/ / :!__\_/__/ ./L}}
}_{__/ ∧ {二ヽ=| |=/ ニ} /ハ{{_}}___
┌───────────────────────────────────────────────┐
│ │
│ この義演、真言宗の貴族僧侶である。実兄の二条昭実が関白職を秀吉に譲ったバーターで僧職として栄達を . │
│ │
│ 極め、秀吉の死後も豊臣家の御用祈祷師として足しげく大阪城を訪れては、多額の布施を受けていた─── . │
│ │
└───────────────────────────────────────────────┘
<慶長19年12月 大阪冬の陣・絶賛上映中>
_________
| 大阪城 合戦中 |
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧ < ベニヤガ モエテキタゾー
( ). <⌒> (⌒ ⌒)
( ) /⌒\ \( ,, ⌒)//
() _____]皿皿[-∧( ⌒ ,, ,, )
( ) #==三∧_/\_|,,|「|,,,! ( ,, )< ショウカイソゲー
( ) ##  ̄Π . ∩ |'|「|'''|「( )
( ) #..━┳┃ ̄|「|ガシャーン |「| | * + < エングンヲヨコセ! ザクデイイザクデ!
( ) ##╋-田 |「| 田 田 |「|[[ *
从从从# .━┻ |「| |「|ミミミミミミ ++*:
λワー ∧ λワー λワー
+.:♭*♪.♪*
.♪* +.:♭*♪.♪*
:♯゚♪。 ♭*♪.♪*
*:.♪.:。. *:.♪.:。.*:.♪.:。.*:.♪.:。.
゚ +.:♭*♪.♪*
< ドンガラガッシャン、ドンガラガッシャン!
___
/| /: :/ー‐ァ
. /: l/_:_:_: : : :<
/:<卍:ー-、\: : : :\ . '_
. /::r-\: : : : ヽハ : 、ー一.、
/: : : {⌒ \:ハ: :}/}: : :\ お、やっとるやっとるw わが「元」パトロンの、滅亡の序曲が。
 ̄/: : {_勹j={_勹rV(_)〕: 、⌒
⌒乂i 、_'_ 八从{ー-ゝ
. x:\ー'⊆テヽ\ー―‐┐ 有馬温泉で湯治しておれば、下界の銃声や砲声すら あたかも管弦の調べの如し♪
. /////{ヽ _ノ///>////}
//└┐/{7V/}―‐//////{ ここはひとつ宿舎の裏山に一同をあつめて、「鉄砲聞きの宴」と しゃれこみますかw
. 〈////└―‐////{//////}
/`'ー-\//{//{⌒{`'ー---v′
. ゝ、______} ヽ ∨ハ { /{ .. \ つきあっといて何だけど・・・猊下にゃ地獄すらなまぬるいっすねw
///// ‘, ∨ハ/`'ー-/ :、 ...  ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
. //////>、 __,}___∨///./ } ∬ ∬
。。 ・;∧〜∧ ・。。。 ∬
o0o゚゚ (´∀` ) ゚゚oo
。oO ( (( ー----‐ )) ) O0o
(~~)ヽ (´^ヽO,
(⌒ヽ (⌒)(゙゙゙)~
/~゙゙ヾ⌒`ゝ-(~´`(⌒(⌒~ヽ~ ~~ 、、
ゝー ′ス '" マ``"ソ
───────────────────────────────────────────────────────
カ レ ラ
・・・とまあ、権力者の凋落は平然と楽しんでいたことを日記に書き付ける、面従腹背というも したたかな仏僧も いたりするのだが…
───────────────────────────────────────────────────────
──────────────────────────────────────────────────────
ともあれ宗教家が政権の圧力で教義すら歪める国情には、「個人の信仰」という観点から納得できない日本人も居たはずだ
──────────────────────────────────────────────────────
. , -=≡ミx、
. 〃 -‐ ' ヽ´ ̄`丶
お、おう───天才あらわる。神仏習合で宗教も .‖ / / ハ ヽ ヽ
ス ミ ワ ケ .{{ イ / |i .} } i ∨ハ
権力者も、めでたく共存共栄できますね(棒) /7 |ハ八 /ヘ |∨ │ }
レNヽl -‐ ヽ/ ー- | i .|
. { i = =U.| 7ト |
(でもナンでしょう? この満たされぬ設定厨魂と . | ヘ⊃、_,、_, ⊂⊃レ i |
. | |/⌒l、 __ イァ_i | :|
いうか、政治優先的な抱きあわせ商法感・・・) . | ./ /;;;;╋;;;;;/::::::| |ヽ :|
. | l l::ハY||Y;ハ:::::::| |:::} :|
=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=
, ‐ ´  ̄ ̄ `ヽ、
/ 、 、 \
,.'./ .:/ ;小:.. ヽ:. :\:.:.ヽ 倉地克直先生はじめとする歴史家によれば、この時期は儒・仏・神の三教が融即
. //:.:.:.:/.:./:. ./ i ヾ:.:.丶:. ...ヾ:ー'、
//,':.:... :.:厶:./- ヽu.弋:.‐\:.:.:. 丶:\ する「天道思想」ってのが定着する時期・・・宗教から倫理への移行期だそうなんだが
! |:l:j:.:.:´/ ィ天t、 ィ天女、-、:.. ヘ、:.ヽ
! | :.!.:.:.:ハ´ち;;;j ち;;;;j !K }ヽ:.、.! ヽ!
ヽヾj:.ノ小 `::::. ' u.::::´ ハイ: |`リ ノ
、_ノイ:..:.:リ;:ゝ-‐っ ー- イ:.l::|:. i | だが「紫衣事件」や諸宗法度と、「カノッサの屈辱」を比較するにつけ・・・幕藩体制が
/´/:.:/ ‐<>.、 _., .イ_.l:.:l::|:. i |
/_/∠ ァ┐l !ノーソノl  ̄ ヽ、」::|:. .:i:ハ 宗教をして体制強化の便利な道具扱いにする点、西欧より露骨な感は否めない
, ./´ `∨イしリ / ハ / ヽ ̄`ヽハ
/ |====、∧/ >‐/{ヽ‐‐< l l ヽ r/7-、_
, ' / / / 7〃 {{ヾ〉\ |/ ̄ | 厂し' / /┐
. / / / / {{. \ | | ,/=(_/_/_,人
──────────────────────────────────────────────────────
宗教が政権の「御用宗教」化した世界では教義の切磋琢磨はなく、その栄枯も単なる政権との距離関係が ものをいう。
──────────────────────────────────────────────────────
l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
|::r- 、__, -‐┐:::::::::::::::::::::| 家康様の神葬は、神仏習合の教義をもつ山王一実神で執りおこない、
l:::|.山王一実.|::::::::::::::::::::::::!
|└‐'" ̄`'ー┘:::::::::::::::::::::| 「権現」の神号とするのが相応しく存ずる。唯一神道の吉田神道では
|-―――‐----- ..._:::::::|
_| ‐- 三‐ ´ ̄ r |  ̄└-z_ 神号が「大明神」───豊国大明神の不吉な前例は記憶に新しい。
{_,....__ ‐ ‐  ̄ _) く__/^ヽ -‐ ''Z_
{ソ_.ゝ{l kッ二 -'≡ l^ } -ニ `ーz__ _人人人人人人人人人人人人人人_
/ 三.|≡ ミ三彡 三〃 ユ.ノ ‐- ,,_∠_ > な なんだってー!! <
_,.-‐へ、 ≧_,=Lr''-==≦‐‐-z._ rリ′"'' ,.-―- 、 乙  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
三二三ヽ シ ,、,,、,___ ミ ‐ー /二ニ二\/ .. _,,.-‐-..,,_ _,,..--v--..,_
二 ニニミl ヾ_/「 _>ー-'''Yヘ′-‐/三二二ニミヾ、 ... / `''.v'ν Σ´ `、_,.-'""`´""ヽ
二二二ユ、___ _ `7 ̄ |┐____/三三二ニ二ミヾ、 i' / ̄""''--i 7 | ,.イi,i,i,、 、,、 Σ ヽ
ニニニ.二_/:::: ̄フミ.三=、,.. -==ヲ「::::::::ヽ三.二二二ニミヾ、 . !ヘ /‐- 、u. |' |ノ-、 ' ` `,_` | /i'i^iヘ、 ,、、 |
二二三〃::::::::《  ̄ |  ̄ 》::::::::::::\.二二二二二ヾ . |'' !゙ i.oニ'ー'〈ュニ! iiヽ~oj.`'<_o.7 !'.__ ' ' ``_,,....、 .|
. ,`| u ..ゝ! ‖ .j (} 'o〉 `''o'ヽ |',`i
南光坊天海(1536?-1543) _,,..-<:::::\ (二> / ! _`-っ / | 7  ̄ u |i'/
(演者:人造人間20号<ドクター・ゲロ> @DRAGON BALL) .... |、 \:::::\ '' / \ '' /〃.ヽ `''⊃ , 'v>、
!、\ \. , ̄ γ/| ̄ 〃 \二-‐' //`
=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=
アゼン・・・
. , -=≡ミx、
. 〃 -‐ ' ヽ´ ̄`丶
. ‖ / / ハ ヽ ヽ (公家も幕閣も反対している、知られざる教義をトンチでごり押し・・・)
{{ イ / |i .} } i ∨ハ
/7 |.-八 ./―.∨ │ }
レNヽl○ ヽ/ ○ | i | ドサクサで、手前の天台宗がらみの神道を復興させたいんですね分ります・・・
. { i⊃ 、_,、_, ⊂⊃ 7ト |
. /⌒ヽl ヘ レ/⌒i |
\ .| | >,、 __ イァ/ ./ |
. \| | :::\;;;╋;;;;;/ヽ=/ :|
. | |i:::::::ハY||Y;ハ:ヾ::ノ } :|
────────────────────────────────────────────────────────
そんな時代にも、秀吉にも家康にも屈しない京都妙覚寺の日奥という反骨の法華行者もおり、その系譜は不受不施派(他宗の法会
に出仕を拒む)として切支丹同様弾圧された。悲田宗・三鳥派と改称しつつ明治まで続いたが、社会勢力に成長しうる余地はなかった
────────────────────────────────────────────────────────
-‐  ̄ ̄ `丶、
/ ヽ
/ / /〃/{ { ヽ `ヽ. ∧
l / /斗/ハ ィー‐ 、 ∨ l 時あたかも織豊政権〜徳川幕府の時代。宗教に対する政権の統制が確立しつつ
{ { レテく ヽi>==、\ ヾ│
乂l f r'ハ r'ハ 7ハ\リ l あったこの時期に、キリスト教と出会ってしまったのが切支丹の運の尽き───
.八,}弋ソ 弋ソソノ ) 八
ノイ }ゝ" `_ "" { {´ 丶\
/ ,>‐r<_∧!>、 \丶 「サザ●さん」と「ちびま●こちゃん」しか許されない世界に、最高に面白くて
, -‐" ! ヽ{>ロ<フ〈. | \
// / / y ゝ { ;ヽ ,i 丶.ヽ 設定の確かな、パワーインフレもののバトル漫画が密輸されたが如しだ!
{八 〃 ハ { ,.-'‐!、 }_ = ゝ、__i、 }ヽ } }
)/ ヽ(. ヽ人,i' .,. i' `゙ゝノヽl_ ヽ! ヽjイノ
" ` / / ゝ,.| l __.!,r'/ `‐´ "
/` V l .,′´´
`ー'′ ├-/
 ̄
=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=
ヽ. / / //! /:::::::::::::::::::::::::\ /
Y / ./ 」::∨::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ i 喋 .日
光 !`ーL l! /´〉::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. |. べ 本
|  ̄!/./':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ .l る ..語
.あ. ..! 〈/ │::::::::::::::::::::::::r、::::::::::::::::::::i`i! | 場 で
| l! |::lヽ、:::::::::::::::::'zヽ:::::::::::iヽ:!ヽ ヽ. 合
れ ./ .| ,l∧_! ヽ!ヽl\:::《ッノ从:l! Y \ /
\ ∠..._ 〈\〃 ∧. ヽ厂/イ ̄\ .| // ̄ ̄´
>―--‐ '´ ̄ ̄ / ヽ.|l / ハヾ=、`ー'_ .イ-‐三‐、 ‐-、!
/ \、〉 〈ヘ. ` ̄「 ̄-―- 、 ヽ
/ γY _ヽ|| Y.`二´ ̄ ̄ ト、
〈 弋ノ .// ̄l} / ̄/ ̄ ̄ `ヽ ∨ヽヽ
〕!=‐-' '__,,{!"´ ̄/ i ! \、
/ ̄Y´ ̄ ̄//_.∠-‐- 、 / /‐- 、 Y
_/-‐'´`´ \l!
カノッサを出すのにアヴィニョン虜囚と教会大分裂には触れないんですかね
_ _ __
|主 | 、ノ | --|- ヽ/// ,フ_ |ニ|ヽヽ.ノ ┌┼┐ノ十ノヶ┐斤_.斤
. llll亅|/ヽ l, 丿 フヾ.ヽ c_,ノ ノ 亅|.メ | | ,人亅.ー|‐ノノ亅 |三|
 ̄ ’ ̄ ̄  ̄ ´ `
l;;:l i;;:::::└ー┐ ┌ー┘:::::;;;! l;;;;ヽ
l;;:l i;;::::::::::::::::| |:::::::::::::::::;;;;! l;;;;;;;|
l;;:l i;:::::::::::;;;;;l__!;;;;;:::::::::::;;;;! l;;;;;;;|
l;;| i;;_;;ァア'/゙`゙'''""ヾミ丶、;! l;;;;;;;;l
゙y''7 /;'イl _!l .! !`〈;;;;;;;;|
,;' ;'.!,.iイ'l"!` ´ !l`!|、;';:ヽ;;;l
. ;;' i .|'l .|ヾ_゙ __リソiノリ.: : Y ───と、いうわけなのです。
. ,;l l .::!i゙;ャ''"゙` " ̄ヾ;';'ト、; ,:!
,:' .l!l ::{ハ ゙、"" , """;'';: lリ' ;.:}
゙、';.:!ミゝ 、_ ,,. ;ム' !;',';'ハ アウグスティヌスかく語りき、
メ!|ヽ';:,`;.、 _,.、 ,,.ィ'",;' j',';'イ.! ゙、
,'ハ'; ';:.';,';::|シ./.j''´'"!,;';';,',;'' .;. '; ` トマス・アクィナスかく語りき・・・
/,',:i_ヾ,jィ-ry././;`ハ ''y',',';_ハ ::',
/´.:`i l;::::リ,' j .レ ,' ;'ノ';','';;;;;;;;'',ゝ、;
,'!. ::l |;;:::;;| ' i'''i',',';;;;;;;;;;l i .:}
、
_|_ | 、 | -┼─
| \ \ | ___ | | __
| | / |\ | |
| 、| _/ | ヽ_/ | __
. , -=≡ミx、
. 〃 -‐ ' ヽ´ ̄`丶
. ‖ / / ハ ヽ ヽ
{{ イ / |i .} } i ∨ハ セッテイ
__/7 |ノ八 ./`ヽ∨ │_} おお、なんと明瞭にして心地よくも首尾一貫した教 義! これぞ信仰!
く ● >Nヽi⌒ ヽ/ ⌒ |く ● >
. \/ { i⊃ 、_,、_, ⊂⊃ \/!
. /⌒ヽl ヘ ゝ._) レ/⌒i | そーですとも。体制にお墨付き与える簡単なお仕事がメインの、あげく組織や
\ .| | >,、 __ イァ/ ./ | コンテンツ
. \| | :::\;;;╋;;;;;/ヽ=/ :| 教義まで公儀の都合でいじられてる宗 教 なんざ拝んでる場合じゃねえ!
. | |i:::::::ハY||Y;ハ:ヾ::ノ } :|
───────────────────────────────────────────────────────
細かなツッコミをすればキリスト教も腐敗や癒着はもちろん、欧州に広がる過程で土着信仰との「習合」もあるし、神仏習合とて教義を
合理化する宗教家の努力があった。だが地域の王権から独立した教会の軸をもつカトリックには、王権の都合を克服する要素がある
───────────────────────────────────────────────────────
「`' ―- 、,_ ∠、 ―――- 、 __/ l
ヽ. / \ l
ヽ. / ,ィ \ ハ
\ / / / / l i ヽ ヽ \ / l まあアレですわ。ヤマトやガンダムみたいなヒットアニメは設定がシッカリ
/ j .ハ j l ヽヽ ヽ ヽ \ \ `<、 l
.j / l_l_ l l ヽヽヽ_ヽ__`__.\ \\-、 .l しとるから、信者を呼ぶ。そしてそういう大人アニメの信者になったファンは、
. l |. l l ハ l 弋 \\\ \\> ヽ\`ト、
.l li .l l l fTテヽ \ 'Τ圷ヽ、:f ( `ナ、 \\ かつて親しんだ子供アニメに、急に冷たくなっちゃう。そういう話ですわな。
l l.l l l ハ .b::::l b:::::::::l | ノ ノ| l\、
', ,ヽヽ、 l ヘ弋n! .ヒ辷ッ |‐'´l l l
ヽ \\ ヘ "" ' __ "" ,イ |. i l l l 当然ながらイザナギとイザナミなる「色魔」は、太閤秀吉を含む敬虔な
ヽ }i| \>.、 ヽ ) / .i|:|__. i l l ハ
jj.l i. /: l l |l:>.、イ ノ | >,‐ 、_ヽ ヽ 日本人を騙くらかして寄進を貪ってきた、悪魔となるほかなかったかと
〃ノ// l | |l, イ|_ __/ || .∧ _,. >、 \
ノ ノ_ィ ノ /l l/ | ィl |ハ . |レ //´/ ヽ,、. \
' ノ / / rl || lハ| || ヽ,/.!|. // / ハ \ \
/ / / .l.| || ,.-H-、 ∨リ // / / / ヽ、\ \
/__,∠∠___ l| || 〈/7介、 \__,//_/ l / |_ \`、‐、
/ f \ | || ,イ| .l l>'´ \ ̄\ / V 人 ヽ、\\
/ / ', l i i 、 .il l || ./ハ| L| 、 , ヽ ヽ\ V. ヽ \\
/ / / `'L_! .l {ト r| l !V/ .{{ | .| | l. ェ_l ', `‐-< ヽ ヽ ヽ l
./ / / // 「¨セン' | ヘ / }} `|`-L,_L,イ } `\\ \ リ
/ ./ // 入 / .人 l! ○ ヽ / / l } \ \
. / / j j l \∠__ノ ハ ll \/ / .人ヽ ヽ \
/ j l l l l |  ̄ ̄ヘ. ll  ̄ ̄7ー―┬--r ´l l ', ヽ、 ',
l l l j ! ! l ハ_ ヾ、 / < i l li l l il ',ヽ ',
l l l l l l ! i.l >、¨Ti' ̄ / 人 l l l.l l l l i ヽ ',
────────────────────────────────────────────
ちなみに国産みのイザナギ・イザナミ夫婦神を祀る滋賀県の多賀大社は秀吉の信仰も篤く、1588年、
「生母・大政所の延命祈願を聞き届けてくれた」というので一万石もの寄進を受けたという(豆)・・・
────────────────────────────────────────────
, ‐ ´  ̄ ̄ `ヽ、
/ 、 、 \
,.'./ .:/ ;小:.. ヽ:. :\:.:.ヽ
. //:.:.:.:/.:./:. ./ i ヾ:.:.丶:. ...ヾ:ー'、 . キリシタン
//,':.:... :.:厶:./- ヽ 弋:.‐\:.:.:. 丶:\ あげく迫害の惨劇は否応なく被害者側をして、迫害者の悪魔性の証明と
! |:l:j:.:.:´/ ィ天t、 ィ天女、-、:.. ヘ、:.ヽ
! | :.!.:.:.:ハ´ち;;;j ち;;;;j !K }ヽ:.、.! ヽ! とられたでしょうし。欧州にも多くの目撃情報が届くことにより、下記のような
ヽヾj:.ノ小 `::::. ' ::::´ ハイ: |`リ ノ
、_ノイ:..:.:リ;:ゝ-‐っ ー- イ:.l::|:. i | 評価こそが欧州世論の主流であったことは、知っておかねばなりますまい・・・
/´/:.:/ ‐<>.、 _., .イ_.l:.:l::|:. i |
/_/∠ ァ┐l !ノーソノl  ̄ ヽ、」::|:. .:i:ハ
, ./´ `∨イしリ / ハ / ヽ ̄`ヽハ
/ |====、∧/ >‐/{ヽ‐‐< l l ヽ r/7-、_
, ' / / / 7〃 {{ヾ〉\ |/ ̄ | 厂し' / /┐
. / / / / {{. \ | | ,/=(_/_/_,人
| / / イ o. {{ \| l/ 'ヾ、/
=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=
、ー、 、_ iヾ_ _
\;;;;;::::`:::::;;;;:`;;\ 『(日本での)男、女、子供の(切支丹の)残虐な迫害、既婚・未婚女性の
''ミ;;;;;;;;;;;;:::::::::;;;;:::;;;;i
\;;;;::::;;;;;;;::::;;;;::::;;;'、 異常な迫害方法を詳述することは読者には不愉快であろう。このことを
ヾ;;<´~`、'',´ ~ >;;;i
|;;;'_,、-'゙ ゙'ー、,_;;;| 語ることを私は恥じ、宗教に関して、あらゆる原始キリスト教迫害の中
i゙l| <&i> <&i> !゙i
゙、j. | | i ! | | i / でも読んだ記憶がないようなものである』
i,| | _゙_゙_ | |/
゙Xニ-‐-ニX゙ パトリック・バークレー 『万国旅行家』(1735年刊)より
_、- −-ァ''ブ'、,ミ,il||li彡<\ー ― -ァ、
,';`\;;;;/;;( ./ /./''Xヾ゙' ` >、;;;;;/;;;;;;゙i
i;;;;;;;;;;;>';;;;;;;;;゙、. 〈 `!. ∠;;;;゙、/;;;;;;;;;;;;|
|;;;;;;;;;;;\;;;;;;;,i、i''ー''''iニi゙'''''゙,ノ゙i;;;;;;ゝ;;;;;;;;;;;|
i;;;;;;;;;;;;;;;`i;;;;|;;;`~ ~ ´゙i;;~ ~ ;;;;;|<´;;;;;;;;;;;;;;i
パトリック・バークレー(演者:矢張政志 @逆転裁判)
…まあ、こういうのを牽強付会っていうんだろうねぇ…
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交易の実利のため迫害を見て見ぬフリしてたオランダは、欧州世論でフルボッコ。
ヴォルテールの著書でも、オランダ人が踏み絵に応じていたことが揶揄されている。
────────────────────────────────────
! / / / ,' | l ハ ヘ、ヽ、_,
. | ! l l / / ,イ ! i ! l ヽ ',` ̄
. l | l l ,/ 〃 ,/ /蘭 l j l│ ! l
ノ | ! │ | /_// // / ,' ∧ / | / j l│
ノ l ァ| |尢/‐=乞t/ / /∠ニ「厂! / ,/ / リ
イ 八{´l !|<f{矛:下 ' u. イ孑代フ.j/. / /
. Vハ | r';;z j r';;zリ /}, '// き、切支丹は大して教義を知ってるわけじゃない。
ヽ ', |u.  ̄ ,  ̄ チ' /
`ヘ lヽ _ u. 厶 ./ いくつかの賛美歌やお祈りの方法に盲従する、無知な人たち。
', {.代ト、 u. , イ | /
\_'i| > 、 _ , イ/ V l./
/ ヽj {`ヽ ′ かれらはただ、頑固なだけ───
. _ / 「´ ヽ} \
オランダ (演者:長門有希 @涼宮ハルヒの憂鬱)
=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=‐=
!;i, l;;,_ ,
ヽ;:::、 、 |;:::i . /;|
. i;;;::;\l;、l;::::;、 /:;;l /l ,
. i::;;::::::':、::::::::;;;_/;:::;;;|_../;i' //
`、;;、_ l::;;;;::::::::::;;::...:::...:::;;;::::;;:;:l/;;/-, 悲劇のすべてを(目撃していたくせに、迫害者と友好をかわして
__`ヽ\l:::::::;;:::::::;::....:::::;;::::;;:::::::;il!::/-/
`-'';;:::::::::::::::;;;;:::::......::;;::::::::;;;::::;;;::;;;;シ-- いた)反キリスト教的著者フランソワ・カロンら、キリスト教の名に
>;;:::::;::::_:.:::_;;;;::::......._::-、::::::::;;;::/´
`>:::::;;;/'':: `'''-''、 、__, :ヽ::::;;;> とってスキャンダルで不名誉な著者らの切支丹への中傷は、
''i;;;;::>:_ 〉__ ( ::_、:::;;/
i;:/::::::.ヽ、_ _/::::l;;;l ___,,,,,,,,,, 彼らがキリストを真に否定していればこそ(の言動)である!
________,--|:::: ___ヽ__`-' ''-'',_-_'_´::l;〉ヽ;;´::;;;;;;;;;;:::i:::i
/::i;::::;;;;;;;;;;;;;:〉ニ';i:::::::__,-'´:::、...,::::`'.-、_:::::|ン'::|;;;;;;::::;;;;;;;;::l:::;;i
/::l::::::;;;;;;;;;;;/::::;i;シ|::,;;;;;;;, ::::;;. .;;::: ,,;;;;;;,,:::|メ;/、:::;;;::::;;;;;;;::::l;;;;i,
/;:::l:::;;;;;;;;;;;;<;::::;;;`-|::''''''' __ 、....,, __'''''''::::lノ;;;;::i:;;;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;i
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ノ;::;;;;;;/: `....''''''''..ミ-、i、_.li i! l / l / |./l/_//:___,,,-:::::`-ィ_;;;;:::;;;;;;;i
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┌────┐´;l_,;;; :. ..... ヽ;;::::|-:ヽ、_;;ill||lii;;, /'--!.:::'.、__;;;;;;;__,;;;;;;;::::l_|;;、;ヽ=:::;;ヽ
│ バークレー . | |i(:::::::::::::::::::::::___ノ:::<|::::::::::i'''i||||||!' :|::::::::::i''::/............:::::::::::::::ノ:i;;l;;::::、;;;、_;;\
├────┴──────────────────────────────────────────────
│
│『私はむしろ、明らかにキリストの死と復活を教えられ、洗礼を受け、棄教するより命を捨てた無知な日本人を信頼したい。
│
│ そして(クリスチャンでない証として踏み絵に応じた)学のおありのあるオランダ人とは契約は結ぶことはしますまい!』
│
└───────────────────────────────────────────────────
_
'´ `ヽ
.j /rノハヽハ ケンペルの「日本誌」に いかな正論が含まれようと所詮、「同人誌」レベル。
イi(|^ヮ゚ノル
ノj〈_j条iつ、. ,.==、 欧州のマジョリティを代弁するものと見なすのは、早計すぐる・・・
-===(((.Uj_ヽ,>===|(゚,)+@
し'U `==´ あいにく、かつ当然ながら上述のような論評こそが圧倒的多数を占めていたのだよ、ワトソン君。
━━━
_____
ィ ´::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
. /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
/:::::::::::::::::::::::/::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::. べー
. |::::::::::::i:::::|:::/}:::::::::|::::: !:::::ト、::|:::/:::::::::.
. |:::::i::::::|::/∨ Ⅵ:::::|日:ト、::| ム∨}::::::::::i オ レ ヤツラ
. ||:: |:::: レ \ \j. ∨ ∨/ ∨::::i::: | 要するに西欧の世論では、神国ニッポンは西欧の
八:ハ从! __\_ _/__ ,}:::/: 八
Y⌒i 代 乂ノ 代乂 ノ/:/⌒! ` 宗教をディスる「偶像崇拝者の未開国」ってか?
.. 乂 /) , 彡´__,ノ
,ィ二/´ {_ __ 人 サ コ ク
〈 : : :{ }> _( l )_ <: :∧ ほっとけ! 没交渉してりゃ済む話だ(っていうか、誰がワトソンだ?)。
. `ー廴_ノ!: : :〈:/介i :〉: : : i : : :.
|: : ::{: | }:{|: }圧!::ハ : :.‘,
─────────────────────────────────────────────
ともあれ。自分が聞きたいことを言ってくれる「知日派西欧人」を 祀り上げて、相手がわの一般的世評とその
背景からは逃避してしまうある種の「情弱体質」は、江戸時代から続く日本のウイークポイントかもしれない
─────────────────────────────────────────────
───────────────────────────────────────────────────
家康・秀忠二代に仕えた譜代の門閥・大久保忠隣が非情な失脚・配流の憂き目にあわされた際、世人は家康政権を
「強き御政務」と評した。この幕府の強権確立により神州は、その全体主義社会としての相貌を露わにしてゆく───
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|ヽ /!
∠二ニ;;;;ヽ-ーー-、,,_ /;;;/ __
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ';;;;;;;/ /;´;;;;;;;;;;;;;`ヽ、__
__/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;レ;;;;;;;;;;;,、 ,.';;;;;;;r-''""''ヾ;;;;;;;;;;;;`>
三 千 /;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヘ´ ` ヾ;ヽ /;;;;;;;ゞソ;;;;;/;;;ヽヽ;;;/´ ヽ/
口 口 ,';;'´∨!;;;;;;;;;;;;;;⊂⊃;;;;;;;;⊂⊃;;;;;;;;;;;;;;;;! };;} {;;;;;;;{ {;;;;;;/;;;;;;;} (__
{;;{ i/!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヘ;;;;;;! };;} ヽ;;;;;ヽゞ彡;;;ソ'
! 十 ヽ; |;;;ヘ;;;;;;;;;;;、____ク;;;;;;;;;/ \! //_,,、-ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i ! |
! の ヽ、 '´ ';;iヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;∠;/ /´ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,、;;;;;;;」 _ノ
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!三三! 七_ ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'ー-、、,,,__,、_ /;;;/\;;;;ゝ ゝ `` 十 ,
| 耳 | (乂 ) ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`';;;; 〈 ヽ′ レ ) ヽ (メ`)
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;く `"''ャ;;;;;;;;;;;;;;;;;}
! ! /丁ヽ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ゝ ヾ;;7;;;;ソ ー-、 ー`z
ヽ ∨ ノ _./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ. /;;/ ー′ /レ
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!、 / /_/ ∨;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\/;; / 木 又 の
/__ フ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;;/ ノ
┼''つ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ .─i─
ヽ __l l /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; /"´ の
/  ̄`"''ー、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ`¨7;;/ ノ
 ̄/ \ ┌;;;;;;;;;L ̄ ̄``""'コ;;;;;`;;, /;;/
/a) ,、-'';;;;;;;;;;;;;;;;! 〉;;;;;;;;;;;∨;;〈
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;} {;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
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そしてその完成過程は切支丹という「亜種」の、文字通りの絶滅政策を伴わずにはいられない性質のものであった───
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/:::/::r:. 斗斥.,_ __/斗子ミ |:::::::::::::::::::::::::::::::::、
. /:::〃::| ハ.ゝ Vッ>:. / Vツ_ノ :::::::::::::::::::::::::::::::::::\ つづくっ!
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.:::::/:::/::::::ヘ:. | ハ::::::::::::::::::::::::',::::::>゙
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|:/:::::::|i:::::li:::::込 マァー一ヽ ∠__i::::|i:::::::|L: ´
|/´ ̄  ̄  ̄__\ ー‐一' /∨:/ L:」レ ┘‐ァ=、,. -‐
/´ /{丶、 イ /::/ / /:::ア
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/ i|::::; ,∧ V∧// / /:::/
,' |::::| / 、  ̄ ̄ // '.::/ /
,: |::::| / ー╋一'゙ / |:/ /
と いうわけで今回はここまで。おつきあいいただき、ありがとうございました。
切支丹を主役にしたのが>1の運の尽きw どうしても彼らサイドからモノを見、考えなければなりません。
自分でも自分の思考法や価値観がドンドン変容してしまうことに、ビックリ仰天しています。
作者は主役がわに立つ法律家みたいなもので、その立場と価値観に寄り添い、その希望・苦悩・葛藤を考察しないといけない。
かれらの側から見た鎖国期の日本が「酷烈非情な全体主義社会であった」という結論にすら、首肯するしかなくなる。
白状すれば日本の鎖国の主因としてキリシタンにテーマを絞ったとき、宗教に不熱心な自分でさえ心理的抵抗があった。
批判的コメントのなかにも、自身のかつての心情にかぶっているものが無いとは言えない。
そんなしだいで、弁解がましい気もするが>1が感銘を受け座右の銘としている文章を、次コマでご紹介しておきます。
>>588
自レス失礼
厳密にはアナーニ事件か
あと英国国教会とか文字通り国王が教会のトップだな
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┃| |┃
┃| 偉大な情報部員はしばしば、上司の聞きたくないことを報告するという憂鬱な任務も果たさなければならない。 ..|┃
┃| ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ |┃
┃| 偉大な情報部員は、未知のことを少なくとも部分的に認知可能なものにしようとする。 |┃
┃| |┃
┃| 自分の敵と同じように考えようとし、意見の合わない相手のいうことに注意深く耳を傾ける。相手の性格や ..|┃
┃| ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ |┃
┃| 衝動を理解するためには、自分自身の価値体系に挑戦しなければならないことを知っているからである。 ...|┃
┃| .~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ |┃
┃| デイヴィッド・ハルバースタム著「ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争」 |┃
┃| 第25章『忠臣ウィロビー』の章より抜粋。ただし傍線は引用者 |┃
┃| |┃
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___
γγ>1ヽ`ヽ 「上司」を多数派読者たる非クリスチャンの日本人、偉大ではないけど
(ヽi. ( ) iノ)
\. ̄ l  ̄ ./ 「情報部員」を>1、そして「敵」をキリシタンや西欧だと読み替えてみなっしー。
i | |ノ
) (__人__ )| 要は梨の気持ちが知りたけりゃ、梨の中の人になって梨汁ブシャー! ってコトなっしー
./ j 丿 し' .ヽ
(._/⌒\_.) ちなみに日本学者ドナルド・キーン先生も、戦時中は対日情報士官なっしー。
それではまた・・・
___________|\
[|[|| To Be Continued....! >
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/
自由極まる乱世を押さえつけるという観点から見れば強権もやむなしと思うがね
とりあえず乙
とはいえ「キリスト教側肯定」てのはハードル高いようにも
国内のキリシタンと西欧キリスト教世界とがごっちゃになってるようにも見えるので
温度差があるだろうその辺を一旦分割したほうが良いようにも思います
うーん、侵略が起きなかった=布教は無害、宣教師は侵略の先兵ではないって
証明にはならなくない?
禁教したから海外のスパイが入り込めず侵略失敗ってケースにはならんの?
布教を受け入れても植民地にならなかった国ってどこかあったっけ
嘘、大げさ、紛らわしいの伝聞報告の演出で、「十字軍を編成してくれ」と狂い出す馬鹿が寄付金
をくれるんじゃないかと期待して醸成した“世論”じゃないのか
さすがに広告代理店がでっち上げを請け負った記録があるわけじゃないだろうが
情弱体質は悪いとは思えないけどなぁ
国内で完全に循環できた時代なわけだし、その循環をゆがませる要素を排除するのは間違ってはない思うけど
ま、現代日本でも、寺で仏像ぶっ壊しまくってたイスラム教徒が逮捕されたみたいに
宗教で直接制限されたり迫害されたりはなくても、マメに教義を実行しようとして
反社会的活動をして結果逮捕や刑罰をうけるってのはあるしな
実に不快な結論>>1 よ、ありがとうw
こういう>>1 の論理を突き崩すのは快感に成りつつあるなw
取り合えず疑問、ケンペルが当時の日本の知識人に引用されたのかねぇ・・・
ケンペルを引用しつつその当人を民間人学者とこき下ろすのは底意地が悪いとは言わんかね?
>>1 の宗教論を悪いとは言わんが確かに日本神話を地の底に落とすのは当時の日本人にとっても
邪教認定を受けても仕方が無いと違いますか?
キリスト教の主神以外は悪魔認定なのは当たり前じゃないかw
この論理が全ての異文明を破壊する原動力だわ・・・
てか神道・仏教が体制べったりで国も上手く利用していこうとするのが駄目だとなると
宗教は政権や国と距離を置くべき、もしくは宗教が体制を覆そうとする方向にならんか?
そもそも神仏が悪魔だとするとそれを信仰する側(先祖含む)も
悪魔の手先とみなしていることになり、神と悪魔は対等でない=悪魔の文化は根絶
という結論になりかねんのでは・・・
当時のキリスト教って政権とったあとも異教を許容してくれんの?
それこそ、
「君らの神の正気は 一体どこの誰が保障してくれるのだね?」
だよなあw
当時のスペイン・カトリックの布教活動をみれば、ガチで文化侵略と異教撲滅に血道を
あげてたとしか評価できんもんな。
レコンキスタ…再征服活動の延長線上に、海外布教があったのを忘れちゃいかんでしょ。
ケンペルが同人レベルでダメなら、最近のローマ法王が当時の海外布教DQNすぎましたって
公式発表してるじゃんw 超公式w
苦い意見こそ真実、だから受け入れろ、と主張するならキリスト教側も
そういった意見を受け入れるのがフェアってもんじゃないかな?
1.歴史上、あなたがた神の子(ユダヤ人)を苦しめた行為を深く悲しみ、許しを求め、真の兄弟愛を誓う。
2.(十字軍遠征、異端審問などでは)異端に対する敵意を持ち、暴力を用いた。これらカトリック教会の名誉を汚した行いについて謹んで許しを求める。
3.(アフリカ、米大陸などへの布教では)人種、民族的な差別に基づいた排他的な行いがあり、罪深いふるまいがあった。異人種の権利を迫害し、彼らの伝統的宗教や文化に対する侮辱的な態度を取った。
しかし思うに、当時のカトリック側としては、異教撲滅が正義であり
江戸幕府では邪教弾圧が正義だったんだよなあ…。
そのどちらかの正義が、一方的に正しく、もしくは間違っていた…と断言するのは
客観性をかなぐり捨てて、どちらか一方に肩入れした場合のみでは?
ケンペルの意見だけを都合よく取り上げるのを愚と断じるならば
カトリックの意見だけを、全面的に取り上げるのは愚ではないのだろうか?
まあ後、当時の海外布教してた修道会組織が示す教義が、
国家権力を縛る先駆的教義を示した…ってのも真っ赤なウソじゃないかなあ。
そもそも、当時の宣教師は、権力者に逆らわないで布教しましょう
権力者が無礼討ちしても、仕方がないよね…って書簡を遺してるし。
所謂、近代国家成立前夜まで、王権と分けられながらも教皇権は、国家権力とつるんで
好き勝手やって、腐敗と教義の堕落を進めてたのは、日本の仏教と同じで。
それから、原始キリスト教のパンクな考え方が啓蒙思想となって、教皇権の抑制→政教分離
になるのが普通の歴史の読み方じゃないか?
教皇権の確立を貫く、当時のカトリック信者になったところで、近代啓蒙の恩恵など
受けられはしないと思うのだが…。
実際のところ、カトリック教会は
実になが〜い間、国家に介入続けし、つい最近まで権力側にすり寄ってるんだよなあ…。
例えば…。
フランスでは革命前の封建社会において
カトリック教会権力と王権が分かちがたく結びついており、
民衆の日常生活にも教権は深く介入、浸透していた。
このため、革命後の新政府は旧勢力の一翼を担っていた
カトリック教会の影響力を政治や社会から排除しようとした。
第一次世界大戦後のドイツでは、政教分離を求める機運が高まった。
しかし、こうした動きに反発した教会側は大規模なキャンペーンを張り、
憲法制定国民議会に圧力をかけた。
1920年代から1930年代にかけて教皇庁は断絶していた国家と教会の関係の正常化を図り、
多くの国々とコンコルダート(政教条約)を締結した。
ピウス11世時代にはムッソリーニと結ぶことで、バチカン市国を成立させた。
またピウス12世はヒトラーのナチス・ドイツとコンコルダートを締結している。
というか基本的に権力者と争わない方向性だよね
「しかも哀しいかな。ケンペルのポジション自体、テキサス親父的なもの。残念ながらマイク・ホンダと
おなじリングには立てない」という理屈が意味不明なんですが。
「ケンペルの「日本誌」に いかな正論が含まれようと所詮、「同人誌」レベル」ってあの、『日本誌』の
内容(なお実際に出版された『日本誌』はケンペルの死後、執筆途中の草稿がまとめられたもので、
収録以外の資料がさらに膨大な上に、当時の欧州の価値観にあわせた改竄もある)を同人誌レベル
扱いなら、「同人誌レベルでない」定義は何です?
あと、同人誌扱いとか、民間人学者のケンペルの『日本誌』を多く利用していたのが情けないことの
ようにいわれるなら、同じようにそれで日本知識を予習していた「文明国側」のシーボルトやペリーは
どうなるのですか?
そもそも、『日本誌』やケンペル自体の研究資料調べて上でいってるのでしょうか。とてもそう見えないの
ですけど。
それと、すでに繰り返し言われていることですけど、ケンペルとかに限らず、どうしていちいちテキサス
親父とか情弱にすがられてるとか、あからさまな貶し言葉で価値付けをするのでしょうか。
>>596
ええと、あの程度で「全体主義社会」あつかいなら、当時の欧州などもそれこそ全体主義社会だらけでは。
こういっては何ですが、めざわりな功臣を粛清して君主の権力確立なんて君主制社会では別に珍しくも無い話。
これも今まで毎度のように指摘されているはずですが、どうしてこう「その事例や理屈なら、同時代の
欧州やキリスト教の方がよほど問題だろう」という話を、いまだ繰り返されるのでしょうか。
あと、江戸時代後期の日本人がケンペルに多くを拠った(この話の根拠も正直疑わしいですが)のを
間違いとするなら、その理由は「民間人学者が書いた」ことではなく、「江戸時代後期といろいろ事情が
変わっている100年以上前の話である」ということではなのでは。
それにケンペルの時代の学者はアマチュアとプロの教会が現代に比べてずっと曖昧な上に、
そもそもケンペル、正式な大学教育経ていて博士号とかの資格も取ってるのですが。
同人扱いのアマチュアの根拠は何です?
大友軍が日向でやらかしたこと見ればキリシタンが主流になればあれと同じことが
全国でやらかすだろうよぶっちゃけそれって戦国時代が平和にみえるぐらいの凄惨な大乱になると思う
普通に統一政権が許容できる範囲越えとるわな
・ケンペルは、別に無理して日本擁護論を発表する意図なんかなくて
日本誌はm未発表の草稿のうち、本人の死後に纏めて発表されたもの。
・ケンペルの学業は、当時の一流の学者たちにも高評価で
同人どころか、優秀な成績を修めて、博士号もちゃんと取っている学者先生。
・ケンペルの著作を評価するのが情弱なら、
ケンペルの学業を高評価している欧州も結局は情弱という事になる。
……という事か。
そもそも
欧州のキリスト教徒的マジョリティの意見=論理的な真実
という根拠もないしなあ。
偉大ではないけど情弱ではない報告者殿は、情弱な愚かな我々に
資料の意図的な選択を戒めて下さった訳だが……。
>>1 の人は日本がスペインかどっかの植民地になってれば良かったって立場なの?
貴重な在来種を保護するために特定外来生物を駆除するのは間違ったことだろうか?
ブラックバス放流する奴とかマジ死んでいいよね
つーか、日本人が、悪辣な仏教とか神道捨てて
偉大でピュアなキリスト教に全面改修してれば、大好きな西洋型国家になって
自分の理想通りになるんだけどなあ…って立場。
植民地になる危険性とかは、幕府・神道・仏教や情弱の言いがかり。
文化衝突は、劣った宗教は、優れた宗教に淘汰されるべき。
……という、実に宗教戦争が何故なくならないかよく分かるご意見。
つーか、日本人が、悪辣な仏教とか神道捨てて
偉大でピュアなキリスト教に全面改修してれば、大好きな西洋型国家になって
自分の理想通りになるんだけどなあ…って立場。
植民地になる危険性とかは、幕府・神道・仏教や情弱の言いがかり。
文化衝突は、劣った宗教は、優れた宗教に淘汰されるべき。
……という、実に宗教戦争が何故なくならないかよく分かるご意見。
ケンペルについて解説したやる夫スレ
ttp://yaruok.blog.fc2.com/blog-entry-2387.html
>>619 、>>621-622
既に過去スレでもたびたび指摘されているが、
>>1 は、西欧近代文明を絶対的な基準と考える西欧近代至上主義者だな。
>>623
ああ、ケンペルの扱いに違和感があったが吉良邸さんとこのスレ見たのもあるか
マイナーだからって軽視していいとは思えんよなあ……
てか>>1 は「事実」と「当時の認識」とを混同してて、しかもどっちを重視したいんだか良くわからん
すごい勢いでレスが増えたw
キリスト教の勢力圏って本拠ヨーロッパを除くと異文明が破壊尽くされた南北アメリカや原住民が
根絶やしにされたオセアニアが大票田なんだけど、他の地域は土着宗教やキリスト教派生イスラム教が
根強い抵抗勢力になってて余り食い込んでないんだよな
日本もそうだけど他の地域も白人勢力にまだ社会構造を破壊されてないんだよなw
もし徳川が弾圧し殲滅してなければ九州の帰属問題が発生してたかも?
まぁ、あれだよね
昔の「江戸時代暗黒史観」や「過剰な江戸時代礼賛」みたいなもんでしょ、>>1 の内容はさ
イデオロギーが先にあって、歴史がその後をなぞるみたいな構成だからボコボコにされてるわけで
個人的には>>1 の本編へのツッコミが一番面白いのでガンガンボケてツッコまれてくれ
>>もし徳川が弾圧し殲滅してなければ九州の帰属問題が発生してたかも?
基本的に悪辣な幕府や宗教界よりは、優秀で平等な西洋思想や
優れた宗教であるキリスト教世界に支配された方が
住民は幸せになれるという、大航海時代〜帝国主義の時代の
西洋人のモノの考え方だからなあ…。
切支丹の虐殺は最大限に攻撃するけど、ケンペルが祖国ドイツの人口大激減を嘆いたように
外の世界のキリスト教の人死には、テキサス親父とか同人誌レベルの意見とかで
ともかくシャットダウンするからなあ…。
情弱でない報告者殿を全面信頼して、「当時」、布教やら貿易の全面受け入れをしても
無問題、寧ろハッピーな未来が待ってるぜ!……なんて納得できる上司様がいるかなあ…。
西洋がヒャッハーしてる時代は、海禁政策でやり過ごして、啓蒙思想やら国際ルールやらが
それなりに温まってきた時代に開国した方が、得だと思うが。
どうも
当時のヒャッハーなキリスト教社会 = 現代の平等で安全な西洋型近代ルール
というのは、ショートカットしすぎだと思うんだが…。
アメリカ独立戦争やら、フランス革命やら、三十年戦争やらを経て、ようやくその雛形が
白人国家の間でのみ、おぼろげに姿を現し始めるんじゃないかなあ…。
たぶんに情弱な我々としては、欧州を含む日本国以外での惨状を見るに
弾圧された切支丹に同情はすれども、当時の宗教対策としては
偏見と血に塗れていようが、意味なり意義を感じてしまうんだよなあ…。
逆に>>1 の、ソイツは華僑への言いがかり虐殺と同じだ、
鎖国擁護はテキサス親父の同人誌的戯言と同じだ、
真実は、虐殺告発者の自分と、西洋近代ルールにあるんだぜ!
…とか言う意見を聞いても、何か腑に落ちないんだよなあ。
>>623
後、ケンペル先生、アンタ全然、日本政府マンセーする気がないなw
こんな歌、将軍の前で歌って訳されたら、どうする気だったんだw
四・
天の御子 偉大な将軍
この遠い異国の 支配者よ
財宝にあふれ 力をほしいままにする人よ
私はあなたの玉座の前で 誓って言おう
あなたの富も あなたの栄華も
あなたのまわりの美女たちも
あなたの栄光は すべて
わが愛しい人に比べれば 何の価値もない
五・
虚栄の宮殿よ 消え去れ
宝あふれる国よ 消え去れ
この世で私の心 をとらえるものは
いとしいあの人の 心だけ
わたしの心をとらえる フロリメーネよ
わたしの心をそそる ただひとつのもの
わたしたちは おたがいに もとめあう
私はあの人を あの人は私を
キリシタンの弾圧の描き方=被迫害者の描き方、がどうも上手くなかったように思う
情に訴えかけようとする、これが古い。そして客観性を疑われる
例としては「同じ日本人なのに」の強調やや
迫害における残虐な諸行為の詳らかな描写
前者はそもそも、キリシタン弾圧の同時代や少し前の日本人が
同じ日本人同士で殺しあうのが日常の戦国時代だという盛大なツッコミ待ち
後者は受け手の人間の倫理観(これ自体は真っ当)に訴えかけるものだが
散々使われたおしており、また受け手としては嫌なものをこれでもかと見せられる事から
(是非はともかく)反感を買いやすい
そもそも情に訴えかけるというのは理屈がなっていないからだと思う人もいるだろう
真面目に歴史と向き合うなら感情は切り離すものだ、と
〜〜の感情の代弁者、義憤に駆られた人の話は一般的に見ても話半分がいい所
これほど穴ボコだらけの学ぶ系スレは初めて見た
ここまで批判されて平然と続けられる>>1 は凄いよ、別の意味で尊敬する
ただ論理的矛盾以前に話が飛びまくる上にギャグをよく挟むから何を言いたいのか、何が主題なのかちっともわからないんだよなあ
弾圧された切支丹が純情可憐なのと、当時のキリスト教社会の海外進出政策が人畜無害
だったのとはイコールじゃないからなあ。
やっぱ、一番の問題は、宗教淘汰やら文化破壊、弾圧も是とする、当時の教会や>>1 みたいな
西洋キリスト教世界の考え方じゃないのかなあ。
そういう考え方を改めずに、日本に持ちこんだから、どちらかの寺院が破壊尽くされるか
片方が弾圧されて根絶やしにされるか…という関係になったんじゃないだろうか。
幕府や神道や仏教の態度が強硬化したのも、元々の原因は、そういった教義やら
宣教師の言動にあったのではないか。
緻密であるとか以前に、世界をかけて布教するには、あまりにも独善的すぎる教義だった。
純情可憐な切支丹たちを地獄の状況に陥れてしまったのは、
寧ろ>>1 が掲げるような西洋至上主義、キリスト教による差別・淘汰主義だったのでは。
とりあえず、どこの時代、どこの国に行っても、他国の宗教を侮辱して寺院を破壊すれば
信者もろとも命の危険に晒されるのは当然じゃないだろうか。
そういうのを、殉教史だの聖戦だのと美化する風潮が、弾圧と虐殺を招いたのなら
自業自得としか言いようがない…。
日本の為政者や宗教界は、そんな異常な宗教姿勢に対向していっただけではないかなあ…。
そろそろ「>>1 が何を話したいのか、このシリーズの主題は何なのか」を整理しなおしたほうがいいと思う
連載の長期化と具体例の出しすぎと話の脱線とで読者が論点を共有できてなくて
>>1 への批判が何かすれ違っているような気もする
今回だとケンペルの話とか無くてもいいんじゃないかな
>>633
一番の問題は「宗教淘汰やら文化破壊、弾圧」を
日本がやったら非で
西洋がやったら是とする
作者のダブルスタンダードな姿勢だと思う
当時の幕府は殺さないようにいろいろ気を使っていたのに、自分から死ぬことを希望したいたんでしょ
その結果その通りに死んだからってそれが虐殺ってのはなぁ
その上、その所属している宗教組織が死ぬことを止めようともしていないわけでしょ
江戸時代中期に密入国したシドッチなんて、新井白石が敬意を表したぐらいの人格者で、キリスト教
弾圧のピークも過ぎてたこともあって、穏便にローマに送還しようとしかけど、シドッチ本人が目的も
果たせずに送還されるなど恥辱だと拒否するなどしてできず。
それで収監するが、個人的にキリストに祈るのはOK、収監も軟禁どまりで結構な生活費も支給。ただし
キリスト教禁止は国法なので日本人への布教はするなと、当時としてはものすごく寛大な処置だったのに。
シドッチは世話役の老夫婦に洗礼施した上に、それが露呈したらその老夫婦に「死んでも信仰を捨てるな」と
まで言い放った。
結果としてシドッチと老夫婦は過酷な牢獄に入れられて獄死だったが、正直、シドッチが悪いと思えてしまう。
>>637
遠藤周作の「沈黙」と好対照だよなあ>シドッチ
あれは日本人キリスト教徒による創作だけど、やっぱあのラストは単純な殉教とかよりも好きだ
乙
「すべての人は、上に立つ権威に従うべきである。なぜなら、神によらない権威はなく、
おおよそ存在している権威は、すべて神によって立てられたものだからである」と
聖書にあるのにキリシタンたちが日本の権力に逆らった理由が解らん?
欧州では世俗権力と折り合えたじゃないか
日本に来た宣教師たちも、まずは権力側への布教を重視したじゃないか
>>435
そのハッスルした人たちの暴力を
なぜ明治政府は止めなかったんだぜ?
常識的に考えて明治政府の「計画通り」だろ…
>>608
今でも許容されていない
例えばフィリピンではイスラム教徒であるモロ族は弾圧されているし、
アメリカ合衆国で日本人が金を稼ぐとバッシングされるだろ?
>>639
>そのハッスルした人たちの暴力を
>なぜ明治政府は止めなかったんだぜ?
明治新政府は止めましたけど。神仏分離は廃仏毀釈ではないから、粗暴な行為はやめろと具体的に。
調べたらすぐ出てくるはずのこと。
>>614
> 「しかも哀しいかな。ケンペルのポジション自体、テキサス親父的なもの。残念ながらマイク・ホンダと
> おなじリングには立てない」という理屈が意味不明なんですが。
俺もその部分、意味がよく解らんかったわ
> 「同人誌レベルでない」定義は何です?
文脈を鑑みれば「欧州のマジョリティを代弁するもの」だろう
>>640
「やめろ」と声をかけておしまいなの?
暴力を振るう人間は捕まえないの?
>>641
これ以上は専門の資料を調べないと分かりませんが、少なくともこちらでは
「過激な運動家は処罰され、文化財の保護策も出された」とあります。
ttp://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%D1%CA%A9%D4%CC%BC%E1
「廃仏毀釈 処罰」で検索しても処罰例はいろいろ出てきます。先に云っておきますと、「全員処罰
してない」とか、後付で認定条件をどんどん厳しくしていくなんて事はやめておきましょうね。
「捕まえていない」と主張するなら、せめて下調べをしてからにしましょう。現在でなら
検索サイトでその程度の事は簡単にできるのですから。
なお鹿児島などでは公権力がやったともいいますが、各大名領地の自治がまだ
残っていた時期のことです。
>>639
「欧州では世俗権力と折り合えた」んじゃないの
屈服したんだよ!少なくとも中世では世俗権力より教会権威の方が上
日本から見れば宣教師達の行動は天皇を中心とした権威と対立している
そして死を省みない信者達は日本社会からはケガレに満ちた邪教徒にしか見えない
親どころか子供すら喜んで殉教させるのは物凄い違和感があるよね
その時点で物凄いアレルギー感じてしまう
>>641
> 欧州のマジョリティを代弁するもの
そんなレベルで語られてないと思うが?
多少オペラや何かで引用されようが貴族のゴシップレベルだな
日本研究など、たいして為されてない
>>639
日本の権威は自分たちの神が与えた権威じゃないって解釈だからだろう
> 欧州のマジョリティを代弁するもの
キリスト教が絶対正義。
布教を妨げる行為は悪。
異教徒を滅ぼすのは聖戦。
キリスト教徒が殺されるのは殉教。
つーのが欧州マジョリティなら、単に知的欲求によって書いたケンペルの方が
よほど客観的な視点だと思うけどなあ。
結局、今のローマ法王が悔悟してる時代でも、欧州マジョリティが何でも正しいとか
言ってるんなら、考察する気があるのかすら疑わしいんだが…。
>>638
自分もあのキリストならアリだと思うけど、
作者自身は「浄土宗のようだ」と批判されたらしいね
キリスト教徒が真面目に他宗教への攻撃性を排除するつもりなら、
ああいう信仰のあり方を模索すべきじゃないかと思う
>>645
日本に比べれば、
中国の方は、同時代の欧州の美術だけに限らず、
思想・学術全般に影響を及ぼしているよな。
啓蒙思想家は、中国に大きな関心を寄せていたし。
いわゆる神の下の平等を勘違いしちゃった人とか
進歩的日本人()な人とかそういうのもいたんだろうね
それと仲間が殉教したんだから今更裏切るとか恥しらずなことできない死ぬしかない
って人とかもいたかもしれない。そっちならまあ多少わかるかな
日本人信者が人畜無害でも、キリスト教全体から見れば、共産主義とタメ張るぐらい
殺しまくってる宗教だからなあ…。
殺しまくって、ご立派な西洋サンに恥ずかしくないのか、西洋様怒ってらっしゃるぞ!
とか言われても、その西洋サンが本国でも、植民地でも異分子を殺しまくってるじゃない…
って話しだよなあ…。
侵略がなかったらから安全です、キリッとか言われてもさ…。
信者の数が一定の影響力を持ったら、イギリスのカトリック勢力とか、
三十年戦争みたく、そこをテコにして介入 → 虐殺と弾圧のデスゲーム
になるのは、西洋サンの歴史が証明してくれてるわけだし。
やっぱ近世にキリスト教全面受け入れなんて、飲めんわなあ…。
そもそも、殉教させるのを嫌って、棄教重視の方針を重視した江戸幕府と
異教徒は消毒だぜ、ヒャッハーの西洋サンのどっちが野蛮かというと…。
自分の宗教が攻撃された時ばかり、殉教だ、異教徒は野蛮だ、だの言い喚くのは
あまりにも増上慢と手前勝手が過ぎるんじゃないだろうか。
ついでに迫害される以前に、侵略計画を練ってたんじゃ、更に何をいわんや…だよなあ。
イエズス会本人が、そういった侵略に関する書簡を公開してくれたわけなんだが、
西洋びいきの日本人が、それを真っ向否定とか、何だかおかしな話しだ。
とりあえず>>1 の書き込みを無視してツッコミを先に見に来たが、正解だったようだw
そもそも>>1 の描きかたでも幕府の役人は表向き棄教したことにすれば見逃すみたいな温情を見せてる
天皇家や幕府の権威に殊更楯突かなければ「隣の変わった考え方をした住人」と共存したんじゃないか?
結局キリスト教の持つ排他性が首を絞めたんじゃないのか?
キリスト教自身異端との論争で論理性を高めたが攻撃性は強められたので他宗派との共存は無理になった
この辺はマニさんスレでやったなぁw
遠藤周作の小説でもそうだね。
密航してくる宣教師でも、ともかく殺すのはしのびないから、棄教してくれと。
まあリアルでも、女抱かせて、豪華な食事を与えると、結構棄教してくれたらしいがw
後、神道・仏教が権力者にすりよるなんてサイアク!
国家権力が、宗教統制して、国教以外を弾圧とか超恐怖全体主義だー!
…とかさ、完全にカトリック教会や西洋国家の十八番じゃね?
江戸幕府が始めるはるか以前に、彼らはたった一つの宗教を国教として
他の宗教を、完全に根絶してなくね?
それも、地球規模で、千年以上の時をかけて、遥かな犠牲者を出して、つい最近まで…。
思うんだが、>>1 が根拠にする西洋近代って、カトリック教会のやり方の見直しから
始まったんじゃないかなあ。
確かに、王権と宗教権威が切り離されたおかげで、
国家権力の上位に、普遍的なルールが君臨するという構造の基になったかもしれないけどさ。
実際のところ、その後の教会組織は、国家権力と癒着して(>>1 が非難してる神道・仏教みたく)
他宗教を撲滅、王権を走狗にしてやりたい放題…。
で、そういう精神の一極支配や権力との癒着から、もっと原始キリスト教的な意味での
個人の人権とか、信仰の自由とか、政教分離なんかが生まれたのでは。
この点、単に江戸時代にキリスト教を受け入れれば、自動的に西洋近代の道に通じるとは
単純に思えないんだよなあ。
我々が受け入れるのは、当時の排他的で独善的な、教会組織の支配下にあるキリスト教では
なくて、原始キリスト教に立ち返った見直しとしての視点だけで、わざわざ国宝を全部壊して
全員改宗せんでも、歴史を学んで応用するだけで充分じゃないの。
>>656
フランスのカトリックとか王族貴族と接近して特権的立場を得てたから
一応は身内のシエイエスから批判されるわで、挙句フランス革命が起きたら迫害されたからな
秀吉のキリスト教迫害はその頃に啓蒙思想やデカルト以降の哲学が出てきていたならともかく
せいぜいフランシス・ベーコンが活躍してたかどうかって時期で啓蒙思想の嚆矢とされるホッブスよりも前なんだよなあ……
>>655
> キリスト教自身異端との論争で論理性を高めたが攻撃性は強められたので他宗派との共存は無理になった
じゃあ今の日米同盟は不可能じゃないですかー
>>656
> わざわざ国宝を全部壊して
> 全員改宗せんでも、
廃仏毀釈のことですね
解ります
>じゃあ今の日米同盟は不可能じゃないですかー
何を言ってる?訳が分からんw
>廃仏毀釈
廃仏毀釈は改宗とは関係ない。明治の日本人は神道に改宗したわけじゃないし
仏教を捨て去ったわけじゃない
>656のツッコミ所は人権とか信仰の自由とやらに原始キリスト教は関係ない
ヨーロッパに措いても政教分離は言うほど簡単じゃない君主ですら戴冠の際頭を下げなければいけなかった
>>658 訂正
>>655 → >>654
なんか近世のキリスト教はダメだけど近代のキリスト教はOKつー意見が多いけど
近代でそんなに変ったか?
アメリカ合衆国はインディアン殺しまわっているし、
スペインはモロ族殺しまわっているし、
ロシアではポグロムしている
日本が近代キリスト教を受け入れたのもただの外圧であって
ここの皆さんが主張するような近代キリスト教の寛容さにうたれたわけじゃあないしな
>>659
キリスト教徒は異教徒と共存は無理…なら日本とアメリカが協力するのは不可能っしょ
実際、米国は靖国参拝に理解を示さなかったろ
近代のキリスト教じゃなくて、キリスト教の見直しやら、啓蒙思想の発達があったからじゃね、
単純に。
>>1 がいうような宗教淘汰はダメ、昔の布教方法は酷かったゴメン…と先々代のローマ法王も
謝って、他宗教との会話を重視するようになったからなあ。
今更、キリスト教がオンリーワンで、他の宗教は悪魔の教えで、文化的意味なんかなくて
全部潰しちゃうべきなんですー、なんて近世レベルの意見を主張するなんて
人種差別主義者か、原理主義者みたいなカルトしかいないでしょ。
後、外圧から意識改革が進むのは、ローマ教会組織も日本も同じで、
別にそれが悪いとは思えんしな。
現実的に、切っ掛けはそんなもんでしょ。
軍事同盟は、そもそも欧米は、国益のためならどこでも組むからなあ…。
そんな日本人的感覚じゃ、欧州事情は複雑怪奇…のレベルからちっとも進歩してないんじゃ。
連中は、靖国批判しながら、有益なら日本をアジアの前線基地として使い続けるだろ。
ちと考え方が、島国日本的で、潔癖症に過ぎると思えるが。
>>660
>キリスト教徒は異教徒と共存は無理…なら日本とアメリカが協力するのは不可能っしょ
実際無理だったな、戦争で日本はアメリカに屈服したし日米同盟は敵の敵は味方の論理での軍事同盟
日本側はかなり譲歩している
>近代でそんなに変ったか?
本質は変わってない、今更現代で虐殺は無いだろうと言う休戦状態
一皮向けば容易く民族浄化は行なわれる事はユーゴで学んだ
日本が近代キリスト教を受け入れたと言うが実はキリシタンはかなり教えが変質して明治でカトリックに「改宗」したし
信教の自由は回復したがキリスト教が日本で増えたわけじゃないな
まあ、アメリカも、昔見たく原住民殺しまくって
土地接収して、無理やりキリスト教に改宗させる近世レベルじゃ改宗は無理だけど、
今は靖国批判で揉める程度だからなあw
逆に時代が下がっても進歩がなかったなんて言えるのは、普通の感覚から言って
どうかしてるとしかw
まあ、日本同盟が気に入らなくて、靖国問題が超重要…みたいな考え方の人なら、
そんな捻じれた思考をするのかもしれないけどさw
失敬、誤字。
× 土地接収して、無理やりキリスト教に改宗させる近世レベルじゃ改宗は無理だけど、
○ 土地接収して、無理やりキリスト教に改宗させる近世レベルじゃ同盟は無理だけど、
>>660
あー、だから君の心の祖国中華人民共和国の属国になれっていうことね。
>>663
>逆に時代が下がっても進歩がなかったなんて言えるのは、普通の感覚から言ってどうかしてるとしかw
そういう進歩主義的な無邪気な感想は冷戦終結前に言ってくれ
誰もソ連が崩壊し民族主義が台頭して現代に民族浄化が行なわれるとは思わなかった
ユーゴでの事件は先進諸国に無力感を与えた。「何も変わってなかった」と
後、靖国と日米同盟はイコールじゃねえ
靖国で文句を言う奴は居るけど日米同盟が揺らいだ事は無い
サイパンで日米両国の兵士がお互いに追悼を述べ合う仲だぞ
ま、廃仏毀釈がキリスト教レベルのジェノサイド弾圧であってほしいとか
靖国でもめてるから日米同盟ダメになって欲しいとか、
そっち系の願望から、歴史を斜め読みする典型だよなあw
ぶっちゃけキリスト教が危険でウザかった頃は距離置いて
マイルドになった後だけ付き合うって方が楽だったんじゃないかなあ
異教排斥も奴隷化もしないキリスト教徒は良いキリスト教徒
積極的に寺焼くキリスト教徒は付き合わねーって感じで
仲良くした方が利益がある知人相手でも
自分ちの宗教に文句つけてくるような奴、状況さえ許せば縁切りたいよ。
特に文句つけてこない人間なら普通に付き合うけど
同じキリスト教徒でも、教皇権とベッタリなスペイン・カトリックと縁が深くなるより
時代が下がったイギリス・フランス・アメリカみたいに、
教会組織の影響力や既得権を排除した国と付き合った方が、西洋近代に近づくだろうしなあ…。
なんでもかんでも、西洋・キリスト教で一括りにしないで、もう少し
対応を慎重かつ選択的にしても良いと思うが…。
近世にガチのカトリック教徒になるのは、日本にとって本当に西洋近代の近道だったんだろうか。
今回の日本におけるキリスト教の受容と排斥のお話って
問題が単なる宗教問題だけじゃなくて異文化交流やら何やらが絡むから
プロでも下手に手を出すのをためらう鬼門だったのでは、と
日本の戦国時代の各大名・国人ごとの情勢
織豊政権による統一へと向かう政情の変化
統一後の豊臣政権・江戸幕府の支配構造に宗教・外交・交易政策
統一政権とは別個に存在しつつも宗教勢力への影響力を持つ朝廷
朝廷と統一政権との微妙な政治バランス
日本のこれまでの宗教史
日本のこれまでの外交史
日本史だけでもどれだけカバーすればいいのか分からん
そこに教皇とスペイン、宣教師に新教やらオランダ、イギリス、ポルトガル
そこでさらに>>1 は現代からの視線や価値観を持ち込んだらそら収集つかんよ
それも「近代化」なんていう広範かつ当時にない概念持ち込んだら
日本人のアイデンティティーの確立と国民の創出なんて一大分野
論文探したらとてつもない量が出てくる、素人が手を出すもんじゃない
あとはまあ、日本人論とか国民性なんて語るのは床屋の政談だけにしとけと
報告者殿の報告書は、キリスト教徒の迫害への義憤ばかりで、
総体的な情報分析に乏しいでゴザル。
情や感情に流されて、物事を把握しようとすると、大抵おかしな話しになるでゴザル。
>>1 の意見だと、宗教的に諍いが起きてる国は、優れたカトリックの教えに改宗して
劣った宗教を駆逐すれば、万事OKみたいだな。
悪役はいつも劣った宗教と権力者で、カトリックはいつも正義の味方で常に犠牲者側。
既存宗教が、権力とつるんで迫害をするのは絶対に許さないが、
カトリックが、同じ手法を九州の大名やナチスなんかとやってた事は、
完全にケロッとスルー。
真面目な日本人信徒を煽って、美しい殉教史を血のインクで綴らせて
信仰のダシに使った教会組織の考えそのものだな…。
なーんか言いがかりばっかりだなw
へんな連中に食いつかれてるけどまあがんばって完結させてちょ>>1
声援に答えるべきだな。
キリシタンの不屈の信仰心を熱く書き綴ってきたんだから、
>>1 が飽きて放棄しちゃダメでしょ。
今日の官兵衛で
のびちゃんコエリョがすごい空気読めないキャラだったなw
ノリノリでキリスト教を褒め称えるコエリョと笑いながらブチ切れてる竹中秀吉のシーンはよかったね。
この後の宣教師さんは?
・のびちゃん、軍事派遣を要請。
・巡察師ヴァリニャーノ、真っ青になる。
・秀吉、マジギレ。
…でお送りしまーす♪
>>649
民心時代なら、陶磁器と諸子百家の孔子と孫子か
まあ、そういった豊かな文化を捨てて、共産主義を導入しちゃうんだよなあ…。
目先の最先端の思想に飛びついても、過去の遺産を大切にしない国には、未来がないよな。
生存報告です。例によって日時は特定しませんが今週中に、また
コーヒーブレイクを投下します。
>>673-675
ありがとうございます。まあ歴史スレというか文明論スレに近いうえ
「正義の反対は悪じゃない、別の正義だ」史観を意識的に導入した結果、
何気に「自分(非クリスチャンたる日本人)が『悪役』になってしまう」という、
作者自身にすら心理的抵抗のある思考実験・・・
好意的レスをもらいにくいのは覚悟しているものの。やはり創作意欲の
励みになるのは、好意的レスでございますw
ともあれ。現に近代文明の母胎として機能したキリスト教と、近代国家にして非西欧
かつ非キリスト教国という世界史最大のイレギュラー・日本の関係は、考えれば考える
ほど根深い。単純な勧善懲悪話にする気などない点、改めて申し添えておきます。
>>現に近代文明の母胎として機能したキリスト教
この点が、どうにも腑に落ちないというか…。
近代文明の母胎として機能したのは、聖書や教会の権威が失墜して
「理性」によって、世界を把握しようとした17世紀からの「啓蒙思想」だった筈。
「啓蒙時代」に、近代文明としての「理性による思考の普遍性と不変性」を欧州は獲得し
国家制度や科学の分野においての合理化を果たし、西洋の時代を築いた。
いわば、古い体質の宗教権威から脱却して、理神論や無神論に傾いたからこそ
聖俗一致を続けて、合理化が遅れた他の文明文化を凌駕し得た。
その証左に、海外布教などをローマ教会と密接に関わって行った
スペイン、並びにその植民地群は、現在でもカトリックの教えに忠実だが
近代化は遅れている。
キリスト教が近代化に有用となる、「個人の信仰」や「政教分離」なども
けっきょくは、教会組織がそれを握り続けている間は、近代的な「理性」として
発現しなかった。
宗教戦争や、教会の腐敗などにより
教会組織から、それらが引き離された時、キリスト教は有効面を発揮する事ができた。
近代国家が始まったスタート地点が、ローマ教会からの政治的影響力を排除できた新大陸や
過剰介入を退けたフランスだったのは、その為。
たぶんに、現在近代化していると一般に思われているキリスト教国家は
過去に一度は、ローマ教会と喧嘩をしている。
アメリカしかり、イギリスしかり、フランスしかり、ドイツしかり…。
逆に、古い時代の形態で、ヤハウェに拝跪している国は近代化が遅れている。
同じ神を崇めているとはいえ、聖俗の分離が進まなければ「理性」を獲得できず、
合理化ができないから。
あと、無理にわざわざ「善玉」「悪玉」を設定する必要性があるのかが、とても疑問。
近代化に至る道を、客観的に語るだけでよかったのでは…。
>>681
あのう……
>「正義の反対は悪じゃない、別の正義だ」史観を意識的に導入した結果、
>何気に「自分(非クリスチャンたる日本人)が『悪役』になってしまう」
この時点で矛盾があるって気づきません?
仮に>>1 氏がいうように、キリスト教が近代化の母胎ならば、
近代化を果たした先進国では、キリスト教への一層の信奉が深まるはず。
しかし実際には、欧州ではキリスト教離れが深刻化して
ローマ教会は、古い信仰体質を持った、過去の植民地国家に活路を見出そうとしている。
移民国家として、宗教的な統合を必要とするアメリカは別だが
そのために聖書絶対主義に陥り、あやしげなID論などを信奉して、理性に反した
反近代の道に進んでいる。
その点、無批判に17世紀以前のローマカトリックを受け入れれば
近代化が果たせた、という意見には、強い違和感を感じる。
寧ろ、キリスト教圏にいながら、教会や聖書の在り方に疑問を抱き、常に懐疑的に
理性によって、捨取選択を繰り返した人間たちこそが、近代の母胎なのでは…。
創作スレ造りに好意レスが励みのなるのは当たり前だな
ただ、それしか見ないのは問題
まぁ問題点を見直したらスレの大前提が崩れるから難しいが・・・
こちらとしてはそれにバンバンつっこみを入れるから問題無いねw
取りあえず >>681 の日本人が悪役云々は>>1 の描き方では日本の方が相当譲歩してるように見える
文化侵略しに来てるキリスト教徒の方が「悪役」だよw
西洋の近代の創出というのは、実のところ「親殺し」的な、皮肉かつ悲劇的なものである。
近代理性の萌芽は、ギリシア哲学から生まれ、イスラム経由で西洋に回帰した。
キリスト教とは、「理性」によって創造主を理解し、神を「証明」できると考えた。
いわゆる>>1 氏が述べる、非常に複雑で高度な神学教義も、その熱意の産物であった。
しかし、その「理性」こそが、神学研究に勤しんだ教会組織の、鬼子となった。
制度化された組織や教義は、世俗に塗れ、信徒たちが納得するような「理性」的な
存在ではありえなくなっていたのである。
ここに、神学的「理性」を持って、教会組織や、彼らが掲げる教義に異議を唱える勢力
プロテスタントが誕生して、「宗教改革」が始まる。
西洋近代化における、最初の萌芽である。
その後の動きに対向して、カトリック教会は「反近代化」運動を20世紀まで続ける事となる。
西洋での退潮を補うために行われた大航海時代の「海外布教」も
そういったカトリック教会の「反宗教改革」…理性による選択的信仰に対する
「反近代運動」の延長にあった。
実のところ、彼らの構築した複雑な神学的理性とは、
世俗化した教会組織を擁護する教義でしかなかった。
理性的な普遍愛を説くよりは、植民地で異教徒を裁いて焼くほうに向かう。
かの聖人フランシスコ・ザビエルでさえ、日本渡航前には
異教徒を宗教裁判にかけて、焼き殺しているのである。
この「宗教改革」から、二つのキリスト教は、壮絶な殺し合いを始める。
徹底した「宗教戦争」を経験した後、多くの人間は神学的「理性」の限界と過ちに気づいた。
>>1 氏が同人誌的意見と切り捨てたケンペルの宗教批判も、当時のヨーロッパでは
ごく当たり前のものであったのである。
ここに、神学的「理性」から脱却した、普遍的かつ不変性のある「近代的理性」が誕生する。
「啓蒙時代」の訪れである。
最早、宗教的権威としての人格神は放逐されてしまった。
キリスト教は、ヨーロッパの精神世界の支配者の座を追われた。
キリスト教は、確かに西洋世界の基盤であり、近代的「理性」を生み出した。
しかし、それは本来的な意味では、彼の王者が望んだ従順な御子ではなかった。
キリスト教を苗床とし、母胎としながら、その腸を食い破って生まれた忌子であったのである。
ローマ教会は、自分が生み出した反逆児を殺し尽くす事に、数世紀を費やしたが敵わず、
現在では、彼らが葬り去った多くの神々と同じく、小さくなって消え去る運命にすすり泣いている。
極東の小さな島国にすむ我々は、そういった近代化の波及の末で、
そしらぬ顔で成果だけを模倣しようとしているだけののかもしれない。
非キリスト教徒の自分が語っても、説得力がないかもしれないので
キリスト教徒の佐藤優氏の意見を抜書き。
日本では、キリスト教が近代主義と親和的で、知的な宗教であるという印象があります。
これは、現代に影響を与えている日本のキリスト教が、
明治期以降、日本の近代化の過程で導入されたからです。
このキリスト教は、啓蒙主義の嵐をくぐり抜けて、
近代的な世界観と折り合いをつけることに成功したキリスト教です。
もっともキリスト教が啓蒙主義とつけた折り合いは、表面的なレベルにとどまり、
神学的に深く考察すると、キリスト教は人間の理性と衝突します。
20世紀まで、いわゆる「反近代運動」を続けたのは、他ならぬローマ教会や
プロテスタントの原理主義者だからなあ。
プロテスタントは、ガチで今でもやってるがw
ライトノベルの題で有名な、ローマ教会の「禁書目録」には、近代思想を生み出した
近代の哲学者は、ほとんどが載ってるそうだw
まあ、和辻哲郎や>>1 氏みたく、単に開国すればいい、改宗すればいいってわけではないんだな。
キリスト教をベースにしながら、そこから脱却して「近代思想」に軸をシフトさせる事が、肝心なワケで。
それができなかったから、スペインやローマ教会は没落していったんじゃないか。
キリスト教を服用するなら、「啓蒙思想」と一緒じゃないと超危険だわ。
開国のタイミングは、16世紀じゃ全く意味ないんじゃないか。
ヘタすりゃ、スペインやローマ教会の巻き添えを食らう。
宗教戦争を経た17世紀以降がベターかな。
17世紀だとまだイギリス国教会とローマカトリックとの違いは判別できない
日本人にはその区別が付かないからイギリスも鎖国に巻き込まれた
また日本の為政者から見たらイギリスのやり方すら思いつく物でもない
やっぱり18〜19世紀以降の成熟した思想が入らないと政教分離には辿りつけない
近代こそは、キリスト教における最大最悪の涜神行為だったわけだ。
ただ、近代思想の創設者たちも、最初から「神殺し」を目論んだわけではなく
当初は、「神」の存在を、理性の源泉とし、証明しようとしてたんだな。
しかし、古いキリスト教世界観から離れて、個々人が理性によって神を求めた結果
教義や聖書の誤謬までも明らかになってしまった。
その為、理性=真理=神=宗教…と、現実と宗教を、緻密な神学でコミットしてしまった
キリスト教は、近代思想や科学を前に、宗教としての信奉を失っていってしまった。
先進国で、キリスト教離れが進むわけだな。
彼らは、今の我々の様に、宗教をフィクションだとか、何かの比喩だとかは思わなかった。
現実にあるものであり、世界の原理そのものと捉えていた。
原理を突き詰めると、歴史的宗教の祖語にどうして行き当たってしまう。
世界は、ヒゲの長い老人が7日で創ったものではないし、人間はその肋骨から創られていない。
神に創られていないなら、人間は混沌であり、道徳基準によって、死後に永遠の生命を与えられる事もない…。
信仰の大前提が崩れちゃったんだな…。
複雑に進化しすぎた生物が、環境に変化できずに絶滅するのと似てるなあ。
教義面が複雑でなく、単純素朴で原始的な宗教の方が、長続きしそうだ。
イギリスと日本との関係が途絶えたのは主に、同じ新教国であるオランダとの、日本および
東・東南アジア貿易での競争に敗れたのが主な理由で、もっぱらイギリス側の都合で手を
引いていて、日本側のキリスト教規制の都合はあまり関係なかったはず
もうしわけありません
他の方のスレなのに、自分のスレの投下の名義でコメントしてしまいました
>>694
ググったw
イギリスの件は「巻き込まれた」とは書き込みしたが歴史的には確かにその通り
日本から見て南の東南アジアが勢力圏になったのでイギリスが手を引いた
それと東南アジアに入植してた日本人を徳川が「見捨てた」のも有る
琉球もそうだけど海外の貿易拠点を丸々捨てたのは痛い、其処からインドのイギリス人と交易すれば
海外の情報を収集出来たかも知れない
誤解されてるけど、鎖国後の幕府も海外情勢の情報収集は続けていた
問題はその集めた情報を活かせなかったことで
あと海外の日本人拠点って交易もだけど同時に軍事も担っていたんだよね
17世紀東南アジアは日本人傭兵が各地で大きな戦力になっていた
日本の統治者が切り捨てていなかたら、それはイコール海外の戦乱と繋がることでもある
どちらがよかったかはなんともいえないな
一ついえるのは、切り捨ててなかったら国内の平和はまずなかった
まあ、実際、西洋だって、自分たちが何をやってるのか、説明できるとは思えんしね。
トライ&エラーを繰り返しながら、近代に辿り着いたわけで。
イギリスにしたって、嫁さん変えたいから、宗派の総本山から独立…とか醜聞でしかないw
>>698
通ってた大学が英国国教会だったけど、聖職者の人がドヤ顔で「ナチスに迫害されました」とか言ってんのがおかしかった。
そら、イギリスと戦争してたんだから迫害されんだろw
むしろ、清教徒とか弾圧してた側やんけ。
>>697
窓口が一本しか無いのは拙かった
複数から情報を集めて分析するを言う習慣を捨て去ったから一つの窓口からの情報を鵜呑みにして
外交失敗するケースが増えてしまった、先の大戦もそう
江戸時代のオランダは一度フランスに占領され国家消滅の危機にあったが出島の総領事館はそのままだった
まぁ極東の日本に何か出来たかは分からんが
しかし、西洋の近代化の道のりを再勉強してみると、
やはり近代化というのは、脱ローマ・カトリックなんだよなあ…。
(脱キリスト教ではなかったが、後にそうなっていく…)
>>1 氏ご自慢の、西洋の公正・公明な国際ルールや、科学技術や人権思想も
教会組織の定めた教義やルールから外れて、各国家や個人が理性で求めた結果なんだよな。
だから、近代化の早期結実を唱えながら、16世紀に日本カトリック計画を勧めるとか、
矛盾してなくね?
カトリック教会から、近代思想を禁止する「禁書目録」やら、近代思想は間違いだとかいう
教皇の勅書が届いて、国教の地位に最後まで居座り続けるわな…。
政治でも科学分野でも近代化が遅れて、スペインみたくジリ貧。
清国かロシアに占領されてしまうでしょう。
あと、聖俗一致した天皇は、革命されてギロチンに掛けられてしまいましたとさ。
>.>1氏が、教会組織の教えや指示に、
どこまでも忠実で、模範的な日本人信徒の宗教態度を力強く描写されると、
なんだか、どんどん近代が遠ざかっていく気がする…。
例によってゲリラ投下
*********************************************
コーヒーブレイク : とある文明論の書評
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(~)
γ´⌒`ヽ なんだかんだで、またしても間を空けてしまい申し訳ありません。
{i:i:i:i:i:i:i:i:}
( ´・ω・) 生存報告兼ねてコーヒーブレーク。
(:::::::::::::)
し─J
(~)
γ´⌒`ヽ
{i:i:i:i:i:i:i:i:} 今回は、最近(図書館で)読んだ文明論の書籍を紹介します。
/)`・ω・´)
ヽ:::::::::::::) ニーアル・ファーガソン著・仙名紀 訳の「文明」です
し─J
h
ttp://www.amazon.co.jp/%E6%96%87%E6%98%8E-%E8%A5%BF%E6%B4%8B%E3%81%8C%E8%A6%87%E6%A8%A9%E3%82%92%E3%81%A8%E3%82
%8C%E3%81%9F6%E3%81%A4%E3%81%AE%E7%9C%9F%E5%9B%A0-%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%95%E3
%82%A1%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%82%BD%E3%83%B3/dp/4326248408
(~)
γ´⌒`ヽ なお副題は、「西洋が覇権をとれた6つの真因」・・・そう、要するに文明論について
{i:i:i:i:i:i:i:i:}
(・ω・` )-、 まわる古くて新しい最重要テーマ。「西欧の覇権」の謎に迫るというものです。
,(mソ)ヽ i
/ / ヽ ヽ l
 ̄ ̄ ̄ (_,ノ ̄ ヽ、_ノ ̄ 英米圏では一定の支持・権威がある書籍とみていい。英国では本書が映像化され放映されましたし。
,,,ノニミ=ミ-、、
.∩「)') /=7 ̄ ̄〜7)、、 西洋文明のように「他」を圧倒したケースは、
n._|_{|_||_| |彡二フ''"~^^"`}.)) ほかには見当たらない!(本書30P)
ヽー` },r'フ ,へノノ 、、 ,, }ノ ,、-ーっ
{ ' ̄ ( ノ―-〉} ! イ迯 '〈ョ{ _ノ 二ニフ
ヽ .∧ ヾ i フ,” j`〈 ,,,/ ,/
ノ^~} {ー=7、 \ イー=='/ー---、,,,,、_,-ー〜' ̄ ̄! ̄)ー-ー―――;;「{'" ∠ニ 、
ノ | ヽー フ ヽ \. \___二}' ヽ ヾ } // / --- ー―-{ ヾフー--ーー'
| |_,,,ノ" 入 \ ミニ/ { ヽ } } / / /  ̄ ̄ {―"
ノ| └―''''` } 、 \ \ V''""ヽ レ /// / |
/| 入ゝ ヽ ヾ `旦 ヽ V / / ,,,,,-―ーー"" ̄
| { ノレ ノノヽ 〉 \ \ 〉 }//,,,-ー'''"
| |人ー―'''" ノ ヽ_| ヽ 〉 ヽ } //
| | |ヽ ,ー< | } }∩ } |
| | | ’ | '| .} <○、} |
| | | ノ 〉 | |() 〉 `<) {
ヽ { | / ` | | ^ヽ 〈 |
り | | | `ー'| |
ニーアル・ファーガソン(1964〜 )
スコットランド出身の歴史学者。ハーヴァード大学教授。2004年に雑誌「タイム」の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれている。
┌─────────────────────────────────────────────────┐
│ │
│ 「全ての文明はある意味で似たりよったり」だとか、「ヨーロッパ文明もユーラシア東端の文明より優れているとは . │
│ │
│ 断定できない」といった比較文明論を、ハーヴァード大学の歴史学者ニーアル教授は「ナンセンスだ」と一蹴する。 .│
│ ~~~~~~~~~~~~~~ │
└─────────────────────────────────────────────────┘
/ ヾ、ー、,
/ ト、ー、
/ ノ ノ / ゝヽ、
ノ ,,r´ -ミ'‐"´´ 、 `、`、
/ ,_ソ /, ' r"´´´ ヾ ヘヽ
ノ , __丿/´ __,,,,,,,,,,,ゞー'' | ヽ
/ イ / ̄ i ヽ
ノ 丿丿 〈 i
リ , ' ,' , -ー‐-----''''""´ ヽ |
ノ 丿 :::. :' ヽ i 「なんらかの理由によって、15世紀末ごろからヨーロッパの
,--、、、 ,' ヽi ゝ, Y⌒',
|i ヽ 、、、ヽ ___, 、_,i ヾ, _,,,,-‐t、、__ /r / 幾つかの小国がラテン語を崩した地方言語を用い、ナザレ
'、' ヽ ,〃"でヅ''ゝ、i |彳´ゞ┘ニ=. | /
ヾ i;, `゙ゝニ==彡';; いミ三ニ"´ | / 生まれのユダヤ人の教えを宗教として押し立て(中略)、
ヘ ゞ `゙ー‐'''" :. ヾ  ̄`゙ヽ |丿
ヽ ヽ ,,r 、;: ' ヾ、 | 東洋の偉大な諸帝国を制圧し、新大陸を手にし、あらゆる
ゝ、_, / ヽ、_' : )ヽ | .ソード ワード
ヘ / `゙゙ー-‐"´ \ | 欧州風の生活様式に転換させた。刀ではなく言葉の力で」
ヽ i; ___,,i_i,,__,, 丿 ノ ノ
\ '; `゙=ー'ー'ー'ー'一"´ |i / /
\ i; `゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙""´ ;: ノノ (『はじめに―――幸せはどこにあるのか』より概略引用)
ヽ `ー,一" ノ/
\ ノ'
`ヽ /
`゙ー、____________,,/
(~)
γ´⌒`ヽ ところが・・・上記の「総括」そのものには共感できる反面。内容は読み辛いというか冗長というか───
{i:i:i:i:i:i:i:i:}
/´⌒ヽ ) 膨大な情報で煙に巻かれるだけで、>1の主観ですが いまいち説得力がないって気がするんですよ。
( __ )つ ⌒゚
' '''"''"" "'゙''` '゙ ゙゚' ''' '' ''' ゚` ゙ ゚ ゙''` `
┌───────────────────────────────────────────────────┐
│ │
│ 序文「はじめに」で著者は、18世紀の文豪サミュエル・ジョンソン著「幸福の探求」(1759刊)の一節を引用する。 │
│ │
│ それはアビシニア(エチオピアの旧名)の王子ラセスと、哲学者イムラックの以下のような問答である。 │
│ │
└───────────────────────────────────────────────────┘
;;;;;:;;:;::;:::;::::;::::: ::::: ::: ::. .
::::::::: ::::: ::: :::::..
::::: ::: :: .....
. , ― 、- 、 なぜヨーロッパが、これほど強くなったんだ? 彼らは交易や征服のためアジアやアフリカにたやすく
<< ) ):::: : .
U( (U_つ.::::.. .. . 訪れるのに、その逆は無い。なぜ欧州の諸王に我らの法で枠をはめられず、逆の風しか吹かない?
ラセス王子
__. /⌒ヽ
/ \ . ( ^ω^) 彼らが我らより強い権力を持っているのは、我らより利口で知識が豊富ゆえ
/ /⌒\ ヽ /\ ヽ、 ブーン
( @ ) l/ \`o ヽo' だお。だから、無知な我らが支配される。これは世の常だお。我らが家畜を
ヽ、_/____( ヽノi~|_//
〜 〜∠_______>ノ .,,,、、) 支配しているのと同じだお。なぜそうなったかは不明。天なる神の思し召しだお
〜 レ  ̄ ̄ ゚ ゚
哲学者イムラック
◇==================================◇
(~)
γ´⌒`ヽ
{i:i:i:i:i:i:i:i:} ───で、本書ではラセス王子とイムラック博士の悩みを解き明かすべく、西洋覇権の原因
( ´・ω・)
(つ⌒Y^() として「6つのキラーアプリケーション」を紹介しておりますので、以下に列挙してみますが・・・
O_,(_)_ノ
| |
\ / ____ , -‐……‐--. . . 、 \ | | /
\ / /. : : : : : : : :ヽ-‐.: :_;. --- .._: : : : : : : :\ \ /
_ 争 も _ /, -‐==ミ: : : : _,ィニ-‐……ー-: 、`ヽ、: : : : ヽ、 _ 争 _
_ え っ _ . .:´: : : : : : : ≠:7: : : : : : : : : : : : :ヽ、 ヽ| : i : : :, _ え _
_ : . と _ /.: : : : -‐: :7´: : /:,ハ : : : :ヽ : : : ゝ-- :\ | : :! : : : , _ : _
_ : _ /, -‐/.: : : : :i : : /ィ:爪: : :\ :\ : : :\: : :`ト : !: : : :′ _ : _
〃 /. : : : : : : |.:イ :ハ:| \: .、\: : xィ¬ト、: :| : : ! : : : : :,
/ \ /.: :/.: : : : /l : |/Гト、 / |_,ノ0:::ヽ : : :i : : : : :′ / \
/ | | \ | .:/.:/. : : :i: i : | |ノ0:::ト ::::::::::::: |: :∩::::::ト: : : !: : : : : : :, / | | \
∨i: |: : : : |: :ヽ| |::∩::| :::::::::::::::: !.::∪::::::| |: : :i : : : : : : ′ ,ィ /〉
|: |: : i : :', : | |::∪::| :::::::::::::::: !: : : : : :||: : i : : : : : : : :, / レ厶イ
ヽハ: : :、: :ヽ| l : : : |::::: , ::::└――┘ ! : : i : : : : : : : ′ / ⊂ニ、
い、: :\/  ̄ ̄ ', : : i : : : : : : : : , _, -‐' ⊂ニ,´
r 、 _ ヽ: :〈 <  ̄ フ |: : : ! : : : : : : : :′,.-‐T _,. -‐'´ ̄
くヾ; U| | : \ /| : : :i : : : : :_, -‐' | /
r―' ヽ、 | : : : \ イ: : :| : : :i_,. -‐ |/
`つ _  ̄ ̄Τ`ー―-- L: : : : : `: : . . . __ .:〔: : :|: : :r┬' |
n ⊂TT⊃◎`ヽ. |  ̄ ̄ `ーr-、__ノ  ̄フ / | n
| | ⊂井⊃ n ∩ _ n ∩ _ L_ / / | | L_ r 、
し (⊂ト、) LUイ⌒)) LUイ⌒)) ⊂ニニニニニニニニ イ ∠〜'ニニニニニニニニ⊃ .| n } )|
 ̄ ∪〃 ∪ 〃 ∪L二ノ
┌───────────────────────────────────────────────────┐
│ │
│その1.競争。 │
│ │
│ヨーロッパ全土が政治的に細分化され、国家形態が王制でも共和制でも、競争に熱心な企業がひしめいていた。 │
│ │
└───────────────────────────────────────────────────┘
. 彡ミ ミミヾ ヽ Y i r/ 彡,,,三 ミ ミミ,
,彡ミ ミ;'" "" "'''''" :::. "'ミ ミ
,彡彡,,;'":: ..............::::::::......:::::.... :. ヾ ミ,
彡彡;'"..:: _ ::::::: ..:::__ :::.. ヾミミ クラーク三法則・第三節によれば───
彡三ミミ, ..::.../;;;,,,"ヽ:::::l l./;;;;,,"ヽ::..ミ彡三ミミ;,
彡;;;;;;;;;;;;;Yミ/"l;;;;;;;",,;;;;;;l===l;;;;;;;,,,,, ;;;;l‐-ミY;;;;;;;;;;;;ミ 「充分に発達した科学技術は、魔法と見分けが付かない」。
ミ;;;;;;;;;;;;;彡/"ヽ;;;;;;;;;;;_/ ::l ヽ;;;;;;;;;;_/'ーミミ;;;;;;;;;;;彡
ヾミミミ彡;  ̄ ̄:: ..:l ::  ̄ ̄ ミミミミ彡 これを大前提となし、さらに───
l l ヽ;;;l::. r'"..::..::.."ヽ .::l ,/,l'
l l ∂ l::::... ..::`ーニ ニ−'::.. ..::: l∂/ ,;l 「充分に成長した童貞は、魔法使い」。
ヽ、ヽ....:::l :::... ____ ..::: l' ::.....,/
\__,,:l : .;:rT_|__|__|_Tヽ, .:::: l、._/ これを小前提となしたばあい、必然的に得られる結論は───
r-―/:ヽ ''" ̄.............. ̄"'' ::: / ̄r^ヽ
/∧ii, :l、ヽヽ ..:::: :::: //:://"ヘ
. /,i'iiii, ii, l \ \ ::::::::.. /::/ .::l liiiiii;,ヽ わ た し
/,i'iiiiiiii, ii, l "'ヽ\ :::::::..............//'" .:l liiiiiiiii;,ヽ 「ロベスピエールこそが、欧州が生んだ最大の科学者」ッ!!!
/,i' iiiiiiiiiii iii, l "i "''ー――'" / ..::l liiiiiiiiiiii;, \
/,i',;iiiiiiiiiiiiii ,iii l. l:::::::::::;;;;;;;;;::::/ ...:::l liiiiiiiiiiiiiiii;,ヽ\
//,iiiiiiiiiiiiiiiiii ii l:::.... l,,,...:::::;;;;;::::/ ...::::::l liiiiiiiiiiiiiiiiii;,,ヽ ヽー-、
‐''"''l l l l lii;,;; ;iiil _ii l_,,,..-―lー-;_,..,,_/-―-,,__ :l liiiii'"// //"''ー--,,
_,,-'"l l, l l _l_l__/i, l" :l :. i l ヽ_;;;"''-,/,,_// // //
┌───────────────────────────────────────────────────┐
│ │
│その2.科学革命。 │
│ │
│17世紀の西ヨーロッパで、数学・天文学・物理学・化学・生物学などの分野で画期的な進展が見られた。 │
│ │
└───────────────────────────────────────────────────┘
/⌒ヽ
\ ⊂[(_ ^ω^) (肉体言語で)議会討論を申し込む!
\/ (⌒マ´
(⌒ヽrヘJつ
> _)、
し' \_) ヽヾ\ ビタァン!!
丶_n.__
[I_ 三ヲ (
 ̄ (⌒
⌒Y⌒
 ̄ ̄| ┌‐┐
__|_ _l__|_ ┌‐┐
^ω^) /⌒ヽ \ / (^ω^) _l__|_
7 ⌒い _( ^ω^) X. /⌒ヽ / ヽ (^ω^)
| l /フ ̄⌒ヽ n/ \ (^ω^ )_ l / ヽ
\ \ (/l、__\__ソ (^Vヽ  ̄ 、 \ l |
\ /っ / ,(_\ ー' 人 ̄ )(つ
│/_/ /__ノ 〈__r‐\ \
___)─' └--' └-┘ (フ
│ | │
┤ ト-ヘ
┌───────────────────────────────────────────────────┐
│ │
│その3.法の支配と代議制。 │
│ │
│まず英語圏で、社会的・政治的秩序の最善と思われるシステムが確立された。 │
│ │
│その根底には私的所有権という概念があり、資産所有者が政治的代表に選出されるようになった。 │
│ │
└───────────────────────────────────────────────────┘
l  ̄` '' ニ _ 、三 ニ
歩 い た こ |  ̄ ,ィ''ニ=‐、 ―`三 、
.く く の ,れ | ,f r'ィ/ニ'''ー- 、
ぜ .ら ま か | _,.、 -ゝ', i/ 二ニミ、`ヽ、
で れ ら |ー,/´- ―-- 、 `ヽ、ヽ、
.も れ も i'//- ,ィ1r 、、` 、 \\\、
死 ば |//,/ , /.//^i| !fヘ ヘ.\ \、\
な |l ! l /i' /√``||lヽ\\\ \`
せ |',i|! | li trェ、|ゞ、\、、ヾ、\`
て √ヽ!| 、l|  ̄ r'"ヘミヽ`ヾ、
、_______r‐'''´l 'i゙、,|j l/乂_ノ‐ヾミミ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| r ´ ', 〉リ'l . 、_| ,∠、二‐-ミミ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ゙、' `'ー,ィ´:::::::::::::l  ̄
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ! ,>、_/:::::::::::::::::ノ //
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::lー-''´ /::::::::::::::::::/ ' '三ニ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l_,,. -'''´:::::::::::::::::::::::l ニ三
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ ノノ
_rj>‐='、j、!r‐、 ヽ
, -‐'  ̄``丶、/`,ゝ、´ヽ,ィ }
/ ヽ'::./:>'、'、 /
,.-‐' , -:ァrr‐、-、、.._ ヽ:/ノ::ハY
\//// |:| ヽヽヽト、 `>::./.::l!
//::/ |:| |:l !| ||゙、`´:..: :/:::::j:!
//l::::l |:| l:| !! !! |゙、‐ '´.::/::j (キリコ先生。「死なせる」のって病原菌の
|:| |:::|{‐-!、 ヾ リ_,,リ-|:!ヽ::, ‐、:.:/
ヾ ヽ!,゙、、‐ャゥ, ´、-ャゥ;リ ノ/ハ ノ/ ことですよね? 解説文的に考えて・・・)
// ! ` ̄ , ``´ //_/´
|::! ヽ、 __ //'ヽ`ヽ
l:::| ,r`丶、__ .. イ:i-;__)_
ヽ!/ _j_Y`_二ニ>'´ ヽ
_,. -‐'j| __/l::::::}´::__/ ヽ
〈 、_ノ'::':´/:ノ:r '"´ }
┌───────────────────────────────────────────────────┐
│ │
│その4.現代医学。 │
│ │
│医療の面で19世紀、20世紀には目覚ましい進展が見られ、(中略)多くの熱帯病などが制圧された。 │
│ │
└───────────────────────────────────────────────────┘
.. / ̄\
| |
\_/
_|__
/ \
____ / ノ ヽ、_ u.\ さて、今日も私を待つ皆のために
| ○ / <●>:::: <●> \オプーナを生産する作業に戻るとしよう
◎ | (((i ) | (__人__) u |
|/ | ヽ \ u ` ⌒´ /
__ | \ / ̄ヽ \_ _/フ  ̄ \
| | \ ヽ/ _ i |
__ | | | : | T| |─|
\\ \ | :  ̄ | |
/ ___ \
⌒/ \ .\
/ \ /___
. ⌒ / \
\ (_/ \ /___
\ / ⌒ / \
\ (__/ \ /___
\ \ / ⌒ / \
|\ \|.. (__/ \ / \ 糸冬
| .\ \ / ⌒ ⌒ \ -------------
| |\ \ | (__人__) | 製作・著作 KOEI
| | \ \\ ` ⌒´ /\
┌───────────────────────────────────────────────────┐
│ │
│その5.消費社会。 │
│ │
│産業革命の結果、大量生産をうながす技術が開発され、需要が喚起された(以下略)。 │
│ │
└───────────────────────────────────────────────────┘
____
/__.))ノヽ
.|ミ.l _ ._ i.) 大型補強が機能しとらんで
ヾ _________ (^'ミ/.´^ .〈^ リ
\ ,.r‐''''...................-、 .しi r、_) |
/:::::::::::::::::::_ ::::::::ヽ | `ニニ' / \ /// ̄ ̄ ̄ヽ /
メ !::::::::::::::::::::::}十{::::::::::::::i ノ `ー―i ::メ | | `,
!::::::::::::::::::_,,、-'''''' ̄ ̄`'ヽ :: ─| ! , / \、
─ |ミシ ̄ ̄ _ノ'' 'ヽ、_ !'''" ::ニ─ i~ヽ─( {;,・;})({;,・;})
ニ─ .(6ミシ 《;.・;.》 《;・;.》 | 二─ ヽヾ ( 6 ゚ 。`ー '( ) -'
ヽ し: "~~´i |`~~゛ .i / | /"ヽエェェェヺ ゙ 原は勇退 うちが監督復帰
. ミ:::|:::::..... f ・ ・)、 ..:::i / ゚ | 。゚ lーrー、/ ゚。 ポヒャーヒャヒャヒャヒャ
ノ |::::ヽ:::::( トュェェェュュイ:/ 。 ゚ : 。 。 ゚ |● ιヽニニソ・ 。 ゚
/ _ ノヽ:::::ヽ:::ヽ, -rー /ノ ・ 。 。 o | o ゚ `ー/ ’ :。
/ | | |\:::`ー-ニニニソ:|。\ : 。 , -―‐- 、
. | |.r‐-‐-‐/⌒ヽ- .| | | \ ./ ノノリノハ
ヽ、 |_,|_,|_,h( ̄.ノ.ヽ | | | |. ヽ l ノ /-‐ ー||
ー-ヽノ| `~`".`´ ´"⌒⌒) | | |. l .ノ ^ ヽ^|' 僕の抑えは必要ありませんねー
ノ^ //人 入_ノ´´ ̄│ | | | (6リ 」 .|
ブハァー .!l|\ ▽ /
今年もカモやな ノー `ーi´___
/| |\\_/./| | |\
/| | | | | .\ 22/ | | | | |\
┌───────────────────────────────────────────────────┐
│ │
│その6.労働倫理。 │
│ │
│西洋では大量の労働力が集約的に合理化され、貯蓄が増え、資本蓄積が継続的に進められるようになった。 │
│ │
└───────────────────────────────────────────────────┘
・
・
・
(~)
γ´⌒`ヽ
{i:i:i:i:i:i:i:i:} 以上、個々の「アプリ」についての解説では、興味深い膨大な逸話を用意してくれる本書ですが・・・
(・ω・` )-、
,(mソ)ヽ i 「アプリ」そのものは本質ではなく、その副産物にすぎない、というのが>1の直観です。
/ / ヽ ヽ l
 ̄ ̄ ̄ (_,ノ ̄ ヽ、_ノ ̄
(~)
γ´⌒`ヽ
{i:i:i:i:i:i:i:i:} あんのじょうamazonの読者レビューでは、大半の意見が納得しきれない読後感を表明
(*´・ω・)
_(::::つ/ ̄ ̄ ̄/ しており、その指摘も>1には頷けるものが多い。いくつか概略を拾ってみましょう。
(´ \/___/)
[i==========i]
<以下、amazonレビューより概略引用>
r 、
| \
ー―-、 ____|_ ヽ_
´ `ヽ. 「6つ全て説得力がなく、無理やり感があった。
\/ :,
i' -― ‐- i この人の授業で、ハーバードの学生は大丈夫?
l し l
ゝ、 rっ / 日本の学者の方がよほど、誠実に学問に取り組んでいる気が・・・」
/⌒ ,.-ー-、___,ノ^)
`⌒ィ 〈
゙ー--、 \ 「6項目は原因ではなく、文明を語る上での素材に過ぎない。」
r‐ 、 , -‐ォ
| \ / |
| -――- | 「欧米寄りの視点が気に食わぬ。ヒトラーやスターリンの大虐殺を批判しながら、
| / ヾ |
l/ ー' 〃ー' `, 核兵器開発が戦争の抑止につながった点を強調するのは気分が悪い」
i - - ',
|  ̄ ̄` ´ ̄ ̄ i
i ∪ |__ , -―- 、 「少壮ながら国際的な影響力を持つ歴史家だけに、ユニークな
ヽ r――┐ / ! __,r‐、
ヽ ` ̄ ̄´ { ! / ノ 〈 視点だけど・・・ミスリーディングも感じる。」
> | \ ,.-ノ / /
γ´ >、 Υノ /
{__ ! !;.-' /
\ | イ
f^ヽ /',
|:.:.:. ヽ / !
|:.:.:.:.:.:.ゝ-─-< |
/:.:.:.:.:.:.:.:.. u ', 「日本の江戸時代を評価していないことには反論したい。
,'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ,
,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.: ‐- , 物質的には大した進歩がなくても平和で、貧富の差のない社会は偉大なはず・・・」
!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.: l
';.:.:.:.:u.:.:.:.:.:.:.:.: -― /-──- 、
ヽ、:.:.:.:.:.:.:.:.::.: / ヽ
/:.:゙"''':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:... / ノ
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. | /
◇==================================◇
(~)
γ´⌒`ヽ --------- ・・・とまあ、なんとも冷めた意見が圧倒していますね。とにかく分りにくいのは確か───
{i:i:i:i:i:i:i:i:} ------
( ´・u) ------ つつーーー… ただし本書は単純な西洋礼賛をしているのではなく、むしろ「西洋文明の衰退」に
○!:::::::::::::) --------
` tし‐' ---- 強い危機感を抱いており、以下のような警告をしている点が重要だとも思います。
,. -┴- 、
、/__:__ヽ
、ifミッ''"tiツハミL、
{!、 _ ,"弋彡イソ
tぇ:,ィtiッ レ!ヽーァ='´ ̄ ̄`` ー- 、___
__, -‐<`` <´ ̄ ̄ヽ!_ぅ_ー,、 ; / ノ ,r'⌒!
( . : : : :`丶、`丶、 `ヾニ´jィ'´/ . : .: /: : :/ 「西欧の優越を脅かす真の敵は、中国の台頭でもイスラム
`丶、_: : : : : : : 丶、_ 二ニキ`兀7´ . : : : .:_,.ッ'": : :/
`ヽ、: : : : : :|:l: : : : :|: :j/_,. -―――┬----- イ: : : : : / 過激派でもCO2でもない。西欧人が先祖伝来の自らの文明に
` ー--{: '、: : :ノ:'´l丁 : : : : : : : : :jl、:. : : : : :.ヽ_: :/
l: : ',: : :| j少 : : : : : : : : ::}:ヽ: : : : : : : :ヽ 自信を失っていることにあるのではないか?」
l: : : l `-イ!、_ : : : : : : : : : :.:.:t,: : : : : : : : _〉
,': : : :.'、__lニ ニl__:_:_:_:_r‐ '´ ̄`ヾ: :, ‐'´ ̄: ヽ
/: : : : 8!: |:.. l」 : : : : :\: : : : : : ヾ:、‐: ミ_: : :',-、
/ ミ、_:_: : :j!:.. : : : : : : :ヽ: : : : : : ヽ:-=: : : : :',:ノ
/_、ヾニ=-:.ノ|:.:.. : : : : : : : :.ヽ: : : : : : :\: ',
/_; ー-: : :ノノ`「厂 ̄: ̄: ̄ヾ~´丶: : : : : ヽ、 ',
(~)
γ´⌒`ヽ ちなみに彼の主張の要約については、日本語字幕つきの動画をご覧になったほうが手っ取り早いかも。
{i:i:i:i:i:i:i:i:}
(u ´-ω-) 学者としてはかなり若手で、恋愛ドラマに出演してもセーフな二枚目。しかも天下のハーヴァードで教鞭をとる俊英・・・
(:::::::::::::)
し─J 実のところ主張自体は英米保守層に受ける定番にすぎず、カリスマの秘密は外見じゃないかと邪推してます。はい
h
ttp://www.ted.com/talks/niall_ferguson_the_6_killer_apps_of_prosperity?language=ja
(~)
γ´⌒`ヽ ただ・・・だからこそ英米保守層の標準的価値観を知るスタディケースとも思えるわけで。ともあれ、かれの言葉の
{i:i:i:i:i:i:i:i:}
(`・ω・´) パズルを拾って>1なりに繋ぎあわせてみると、おのずとその主張が見えてきます。一行で言い表しますと───
m9:::::::::)
し─J 「/(^o^)\ナンテコッタイ 西欧\(^o^)/オワタ ああ救いのメシアよщ(゚Д゚щ) カモーン」ってことです。
◇==================================◇
_,. -―,.、
_,. '" .:. ヽト-、_
_,. -'´ .: 丶、_ ``ー_ッ'" ̄`丶、
_, '´ 〃 >ー'""丶ソ ` ̄ ̄:.:.:.:.:.:.:.:......:.`ヽ、
,. " 丶.: "":. /彳ニ=彡'ヾミ、.:.:.:.:.:.:.: :.:.:.:.:.:.:.:.. ヽ
/ . '.:.:.:.:.:.:.:. 、,l /r'',二,_,.、ti} .:.:.:.:.、 l 「(中国の台頭を目にして)500年におよぶ西洋優位の時代は
l :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.v':,(ヾ'、r。ュ;;t,。ッf7:.._.:.:ノ 、ヽ. l| l
{ .: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. し! `゙ラ、_)゙´l|':.:.:.:.:.:.:.:z、 _ ヽ ,トシr' 終わりに近づいているのではないか、という感触を持った」(5P)
'、 .: :.:.:.:.:.:.:.:.:.,. - /,ヘ '卞= 'ライ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:} 丶 :.:./
ヽ .: .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:{ヽ` ー-彡イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.ノ-、 / :./
l:. .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{:.:.:.:.|:.:>‐。‐f´:.|:.:.:.:.,、_:.:.:ヾ"' _,ィ":.:.l なぜなら西欧の優位を保証して来た上記6つのキラーアプリを
l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}/:.:|。:.:|:.:.:|:i:.:.:. t::.ヾ::. .:.:.:.:.:.:.:/
`ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./|:.:.:{。:.:.!:.:ノ:l:.:. r- ニ..:.:.:.:.:.:.:.:.:./ 他の地域社会でもダウンロードしはじめたからだ!
'、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /:.:|:.:.从__|/:.:.l:.:.、ヾ:.:_:.:.:.:.:.:.:.:.:/
ヽ、:.:.:.:.:.: /:.:.:ヽノ「l:.:|:.:.:.:',:.:.:.、___,,. ィ"
/`丶、:.:,イ:.:.:.'、;.:.:.lニ ニl!:.:.:.:.',:/ |:.:..... ',
!:.:.:.:.:.:`´:ト-、_',:.:.:.:l」:.:L_ノ:. ノ!:.:.:.:..... 」
──────────────────────────────────────────────────────
ダウンロード
要は、西欧優位の根源だった科学や制度を 獲得した非西欧社会の台頭で、「文明」がSATSUGAIされると懸念しているのである
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
──────────────────────────────────────────────────────
┌─────────────────────────────────────────────────────┐
│ │
│ 「文明は、突然に崩壊する」(509P)とニーアル教授は力説する。第6章「労働」の末尾でローマ帝国崩壊の「速さ」に注目し、 . │
│ │
│ 「ローマの人口は半世紀で3/4も減少。『文明の終わり』はたった一世代で起こる」と指摘。つまり彼自身が「1世紀前から ...│
│ │
│ 英国の知識人につきまとう恐怖」の囚人なのだ。「最後の審判」が近いと信じる福音派アメリカ人への共感すら、垣間見せる。....│
│ │
└─────────────────────────────────────────────────────┘
____
|三三三三|
|三三三三| __
,,,,.. |三三三,,,/. |==|
ヾ"";,, .|三三;;::"". |==|
,,,.:/" =| |三三;;:,,..‖ ̄/ ,|==|
__|===|.. |三三三"ヾ:::::;;".;;.ヾ;;:" __
|:::::::::,,|===|/|三三三三|:::::::::::::::|,=,\|llll;;::::|
|:::::::::::|===|:::::|三三三三|:::::::::::::::|.=|;;":\::::::|
,,,,,, |:::::::::::|==;:":::::::|三三三三|:::::::::::::::|.=|:::::" ,,;;"\
‖|_/|;;::::/\,=";,,\:|,,:;;,::;,三三|::::::::::::::::|\,|::::/\ヽ,,:
::::::::::::::|/,,\";==.|;;" |三;;""::三:|::::::::::::::::|::";/";;::::::,=
::|::::::/\::::;;/ ==|:::""ヾ""" .三|::::::::::::::::|/\\::;;;;/
::::/ヾ";;:,:/|===|\::::::"\-.三|::::::::::::/\";:ヾ::/\
─;;" ̄ ̄ヽ",--,⌒ヾ~ ̄ヾ───ヾ,,;;:_...;:""ヾ;;,,,,,,,,::;;""ヾ─
(~)
γ´⌒`ヽ
{i:i:i:i:i:i:i:i:} ニーアルには、西欧の強みであるキラー・アプリをダウンロードした非西欧社会が、フン族やゲルマン民族
. ( ´・ω・`)
⊂:::::::::::⊃ のような「野蛮で粗野な暴力をふるう文明破壊者」となることへの危惧があるのです。とりわけ中国への注目
し-Ο ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
,'´. `ヽ 度はかなり高い。その環境破壊やアフリカ外交を批判しつつ、重要な分野で「西欧を越えた」と断言します。
{ }
ヽ、_ __,,ノ
◇==================================◇
___ nnm
____/ \ ____. | i i i | われら中国は、もはやベルトコンベアに張り付く工員だけの国じゃない!
/ニ/ \ニハ n-┴1
乂/r三ミ、 r三ミ、 Vノ い l
./ ゞニニイ ゞニニノ V ゝ j 特許出願件数で、2007年にドイツを追い越した。
{ 口 } | ',
\ 人 / | ', 実際の取得数でも、2004年〜06年の間に英露仏をごぼう抜きさ。
.\ / | ',
ンノ____ ,ノ|ー- 、_____| : 科学者論文の総数もアメリカの次席につけ、スパコン能力も二位だ…
/\ A j i | i
x< \__∧_|/ l ヽ |
/ ⌒ヽ |::i l ____ } 14歳の数学力試験でトップ5は台湾・韓国・香港・シンガポール・日本と東洋人ばかり
. ' Y l:::l l ̄
i | l::::! l ニーアム教授の母国スコットランドは、国際平均500点を下回っているねwww
| 「 ̄ ̄i}i |::::|
| |:: = |{l l:::::| |
| |: ニ|il |:::::| || 中国と言うドラゴンは、いまや天空高く舞い上がろうとしている!
(「結論───ライバル同士」より)
(~)
γ´⌒`ヽ
{i:i:i:i:i:i:i:i:} ところがその一方で、ニーアルには明らかに「非西欧社会による西欧アプリのダウンロード能力
_( ´・ω・ )__
_|ヽ(__0=t/ ━ヽ には、限界がある」と値踏みする、奇妙な余裕も感じられるのですな。例えば以下の例がそう。
____二コ__  ̄ … (_))
 ̄ ̄(◎〒=ニ二_ノ キュイーー‐ン
◇==================================◇
,..::::⌒\ _
__/:::::::::::::::::::::::::::::\
/ ̄/ ̄:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 森羅万象───文明も生命も成功も、それらすべてに導いて
/彡::::::::::::::::::: |\\::::::::::::::::::::\
/::::::::::::,'|:::::::|-‐\|\|:::iへ:::::::::\ くれるのは知識と科学だ。知識と科学以外のものに導いて
′:::|::::/_l:∧:| ィ芍 |从ヘ i:::::| ̄`
::::/|::|::,芯|′ノ ´ ) 八\ もらおうなどと考えれば、無頓着や無知、異常をもたらすだけだ!
|/ :|::|∧ { rイ|:∧、
|∧∧ ` __ /! ||:::∧\⌒ヽ
|ト、 ヽ_ノ / 乂|::::::::'\):::::::::\ (アンカラ大学本部の壁に記された、アタテュルクの箴言)
|| ト、 / |::::::∧:::::::::::::::::::\
乂ノ |卞、 |∧:| ‘,:::::::::::/⌒\____
__ _|::::::::ト. ,′ {  ̄ア \
r‐' ヽ ) _/ >l::::/ } / / / ヽ
. ノ \/ \ / / /___∨ , -‐  ̄/ / ‘,
| \_ノー‐ } / .′  ̄ ̄` / / |
| ゙ゝ_ノ / / |__ ___/ / |
_/ |___:::::::ト-‐=::¨__/ __)\
〉 i |: / | //|::::}::::::::厂//'/ -‐ ‘,
‘, ! / :|,'/∧:::::::::/'//// / |
i V⌒′ \ ∨/∧::::/'/// / |
| { \ ∨//∨// / \
ムスタファ・ケマル・アタテュルク(1881 - 1938)
───────────────────────────────────────────────────────
第二章「科学」の後半でニーアルはトルコ近代化の父ケマル・アタテュルクを激賞し、その事績にかなりのページを割いている。
アルファベット導入、衣服の西洋化、西暦の導入、そして何より世俗国家化。西洋文明を目指さぬ国は国たりえぬの信念ゆえだった。
───────────────────────────────────────────────────────
(~)
γ´⌒`ヽ
{i:i:i:i:i:i:i:i:} しかしこの賞賛は、「トルコが先進国首脳会議に参加するはずはないと判った上での、(勝者の)余裕かな?」
( ´゙゚'ω゚')
(:::::::::::::) と、深読みできなくもありません。というのも第二章のむすびでは、ニーアルはこう疑問を投げかけているのです。
し─J
◇==================================◇
,. -┴- 、 フフフ
、/__:__ヽ 西洋が科学方面で優位を保てるかどうか定かではないが・・・
、ifミッ''"tiツハミL、
{!、 _ ,"弋彡イソ 非西洋諸国は西洋優位の方程式───つまり私有財産権、
tぇ:,ィtiッ レ!ヽーァ='´ ̄ ̄`` ー- 、___
__, -‐<`` <´ ̄ ̄ヽ!_ぅ_ー,、 ; / ノ ,r'⌒! 法の支配、真の代議制を拒否したままで、科学だけダウン
( . : : : :`丶、`丶、 `ヾニ´jィ'´/ . : .: /: : :/
`丶、_: : : : : : : 丶、_ 二ニキ`兀7´ . : : : .:_,.ッ'": : :/ . ロードして利益を得ることが来ると考えているのだろうか?
`ヽ、: : : : : :|:l: : : : :|: :j/_,. -―――┬----- イ: : : : : /
` ー--{: '、: : :ノ:'´l丁 : : : : : : : : :jl、:. : : : : :.ヽ_: :/
l: : ',: : :| j少 : : : : : : : : ::}:ヽ: : : : : : : :ヽ
l: : : l `-イ!、_ : : : : : : : : : :.:.:t,: : : : : : : : _〉
,': : : :.'、__lニ ニl__:_:_:_:_r‐ '´ ̄`ヾ: :, ‐'´ ̄: ヽ
/: : : : 8!: |:.. l」 : : : : :\: : : : : : ヾ:、‐: ミ_: : :',-、
/ ミ、_:_: : :j!:.. : : : : : : :ヽ: : : : : : ヽ:-=: : : : :',:ノ
───────────────────────────────────────────────────────
西洋文明の強みは「各人の創造性を最大限に引き出す社会制度」であり、「文明の核心は、学校教育。試練にあったとき思いだす
教科書の内容」とするニーアルは、孔子の教えを軸とした中国や服従崇拝のイスラムには、限界があるとみているのだ(511P)
───────────────────────────────────────────────────────
(「結論───ライバル同士」より)
リ , ' ,' , -ー‐-----''''""´ ヽ |
ノ 丿 :::. :' ヽ i
,--、、、 ,' ヽi ゝ, Y⌒',
|i ヽ 、、、ヽ ___, 、_,i ヾ, _,,,,-‐t、、__ /r / (西洋文明は)資本主義だけでなく、政治的多元主義(複数の
'、' ヽ ,〃"でヅ''ゝ、i |彳´ゞ┘ニ=. | /
ヾ i;, `゙ゝニ==彡';; いミ三ニ"´ | / 国家・複数の権威)に関するものだ。科学的手法だけでなく
ヘ ゞ `゙ー‐'''" :. ヾ  ̄`゙ヽ |丿
ヽ ヽ ,,r 、;: ' ヾ、 | 思想の自由に関するもので、民主主義だけでなく法の支配と
ゝ、_, / ヽ、_' : )ヽ |
ヘ / `゙゙ー-‐"´ \ | 所有権に関するものだ。現在でも、西洋はこれらの制度で
ヽ i; ___,,i_i,,__,, 丿 ノ ノ
\ '; `゙=ー'ー'ー'ー'一"´ |i / / 他の地域より優位に立っている。
\ i; `゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙""´ ;: ノノ
ヽ `ー,一" ノ/
\ ノ'
`ヽ /
,,-===-、
∧∧ ,,,,,,,,,,,,, . (彡=三=ノ
;/ 支\: グギギィィィ....... ミ,,,,,,,,,,,,,ミ 巛 ・∀・) ¶
:(;l|l;`ハ´); . (`c_´*) /ソヾ▼" フつ
;(6 9: 凵と ヽ.¶ .¶ /∪= タリ=| .‖
:ム__)__); とと_人)凵凵 . ノ__(__)_)[戸
───────────────────────────────────────────────────
「中国には政治的競争がない」「ロシアには投票権こそあれど、法の支配はまやかし」「イランは思想の自由が欠ける」・・・
ニーアルは、これら三国が「革新的開発力で西洋諸国に遅れをとっている原因」を、こうした弱点に求めようとする。
───────────────────────────────────────────────────
┏━┓
┏┛
,. --- 、__,. : :  ̄ ̄: : : 、 ・
/⌒>: : : : : : : : : : :、: : 、:ヽ、,. : ―- 、
/:/:,: :/:/: {: :,:l--、V: :V: V⌒>ヽ: : ヽ
/:/': :/:/-:{: ∧: :}_、:,l|: }、}: :|_〉' ∨: :} あれ? ちょっと待つの。なんだか分りにくくなってきたの。
{/':,': /:{:{:,ィ-、{ ∨ V }: ,:.ト、:} |: :イ
/: :{人:从{{ } 乂_ノ /イ: | }/ }:/リ
{: :/乂\:}ゝ' ⊂⊃': /イ / 最初に戻るけど、この異人めの主張する「文明」の定義ってナンなの?
,: { /:人⊃ ( ヽ /: /
\ {:/ ` =-r-= {: ∧
リ /} /V `ヽ
r-<_,/_r/ / ∧
/||:| {==ミ' ,..::://⌒}
/ ,||:|__,| / //イ |\
/ ∧ニ」\//イ }
(~)
γ´⌒`ヽ
{i:i:i:i:i:i:i:i:i} そろそろ独り語りが きつくなって来たので、掛け合う相方にご登場いただくことに
(´・ω・`)
/ , ヽ lヽ、 したんですが────よりによって本編最恐アバターの貴女でしたか、なのは嬢。
ニ(_つ'Y|l/ニニニii
ニニl !|lレ'~`iニニii
、_
-―‐-、\ヽ、
 ̄.>ー-、 ヽ} r‐-v-―- 、
/.: :.\ ,、ィ´ ̄.\
'//.: /.: 、彡Yヽ ̄`ヽ:.\
/ イ.: /.: /.: :.∨,ハ__ > \:.\
// /.: /.: 〃/.: //.: /l| :ヽ. :.V }' \:.ヽ 「最恐」なんて失礼にもほどがあるの。正義感あふれる公僕を
./ ./ ! .:ハ:. /.:/.: ./メ、/人|匕人::.|ハ.:,' Y :.ヘ
/ハl ∨ l,| !:::./ ○ ○ ヽイ// |ハ } 恐れるのは犯罪者だけ。つまり邪宗門キリシタンだけなのよ。
リハヘ:;'."" """Y'「) ノ
〈:.ト 、 r―‐、 イノ´
.从 >、 ̄ ̄_ イ |' それはそうとこの異人の危機感ベクトルをみるに「文明=西欧」
_rト三 トハ、 ~~~~~~~~~~~~~
,r<´ V ^ V `ヽ、 という定義が前提で、イスラムや中国は、単に攘夷すべき蛮族
∧ ∨∨ `>、 ~~~~~~~~~~~~~~~~~
∧ ヘ ∨ ./ , ヘ に位置づけられている気がするの。これちょっと酷くない?
./ V:∧_ /7鄽\ / Y ',
(~)
γ´⌒`ヽ
{i:i:i:i:i:i:i:i:} 前段と後段の落差が「お前がいうな」状態ですよ、なのは嬢───
( ´・ω・)
/<▽>ヽ
|::::::;;;;::/ しかし実は、ニーアルの「文明」がamazon日本語レビューで「分りにくい」と
|:と),__」
|::::::::| 不評なのは、まさにおっしゃる通りの前提にあるとも思えるのですよ。
|:::::::|
|:::::::|
|::::::|
し'_つ
──────────────────────────────────────────────────
ニーアルは、「西欧文明圏の人間には言わずもがなで分るが、そうでない者には、分る人にしか分からない」
仕掛けを仕込んでいるように、>1は読み取っていたりする・・・
──────────────────────────────────────────────────
l|| .| (~) (~) ||l ゴウン
i|| !___ γ´⌒γ⌒`ヽ _||l ゴウン
l|| \ {i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:} \
l|| \ (・ω・` 三 ´・ω・) \ ともあれ。「6つのキラーアプリ」を生み出した西洋文明の本質についてニーアルが、
i|| ゴウン\゙'〜〜〜〜〜〜'゙\ ヽ ~~~~~~~~~~~~~~~~
l|| ゴウン \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ 自らの言葉ではそうと断定しないにも関わらず───注意深く かれの関心の重点を
i|| !|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||l
l|| !|| ||i 洗い出すと、必然的に抽出できる要素が唯一つあるのです。それが───
, イ
_ , ´ /
<_`ヽ、 / _,.イ
\ `ヽ、 / , '
\ \ _ / , ,:'
\ ,.. ---.、:ヽ,.. : :――--. 、 {/ /. : : ̄: :`ヽ、
_,.... ---/:,.-ァ: : : : : : : : : : : : : : : 、: r {ト-'''´ ̄ `ヽ、: 、
/: : _,. - /イ /: : : :,: : : : : : : : : : : : : ∨:、 `ヽ、 ヽ:}
/:, ´ //: :/: : /: : : /: :.,.: :{: :,: : :ヽ:ヽ:{\ \ l: |
/:,.:' / {: :/: : :,|: :!: :|:i|:.ハ: ト、ヽ、,:.|: :|:|! `丶、 ', /:/
|/{ / イ:.:/| : /:|:!:|>x{:| ヽ,ィ≦、:|: :}:|!  ̄`イ:/
{: ::. Ⅵ | : |: {ト:{ ィ示ミ て斥}イ/i}' ィ:_,イ
マ: :\ マ:|Ⅵ:ム マソ , ゞ-' ム:| ああ、なるほど。そういうこと。私が相方に起用された理由は。
ヽ_ ゝ ` |:|- 、 -‐ ,.イ: /
|:| ≧= -- イ /:イ__,.--- 、 ニーアルが(いまや危機に瀕したところの)『文明』と呼んでいる
/ヾ`r''´ { |/|_ / / ヽ
,.イ |{!-ァ |-v-/ 、_,イ __\ 唯一無二の要素・・・
/__ /<〈 l /_/ | / ヽ
{ ヽ、 ,{///>rr/////! !,イ /
ヽ -/ }////-'{/////{:: \ _二{ それは───
}ヽ / /∨イ:/::|\///|イ ヽヽ、`ヽ、 \
_,.-ァ,. ´ \ ,' ∨//:/Y !///77> ,イ::} \ \
=− ― ̄_ − = -_− =− ― =  ̄ _ =  ̄ − _―_=− ― =  ̄ _ =  ̄ − _―_
ニ −=  ̄ ‐ _ ― − _ニ −ニ−=  ̄ ‐ _ ― ̄‐ _=−−=  ̄ ‐ _ ― ̄‐ _=− ̄‐ _
\ヽ l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l //
\ キリシタン /
二 あの忌まわしき邪宗門の教法のことか、なの・・・ 二
// \
// l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l ヽ\
/⌒ヽ
( l
,,... -‐‐‐- 、 _ .) .ノ
シ´ `ヽノ
../ `ヽ、
/ ./ / ヾ、
./ ///、,ィ' /! .ヽ
l :::,..、 .7l/_L/,_ト/ ! ,イ ,`、
| :::l l.〉| 〈. '`7-ヽ.`iX | ./ , ;i. i:.. l
| : ::l ( .l 、i `ヾ;シ^' |__,ノ_ノ/::! , l::::|
l :.:::し, | ヘゝ ´ィ=z、_7///:::/!
l: :::: :!il l 、 ゞ-',.゛イ〃:/ 願わくは御名の尊まれんことを。
! :::.:::::!.| .! _ ...._ ´ ノ | ::|
/ l ::.:: !.| | 、. ` ー ' , イ,. | ::|
/ / : | | | \ ,. イメ. | ::| 御国の来たらんことを───
/ / .::: .| | | _≧-≦:::::::::::| | . ::|
/ .:/ ::: .ノ / ̄~∧ ,ヘ ̄~ヽ | |. ::::|
/ ..:::γ二二_ /;;;;;;;ノ_ ∨ キ;;;;;;;;;ゝ___|__/と
/~弋;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ /####ヽ\;;;;;;;;;;;;;ヽ;;てヽ
/ .て;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,ーヘ####ノー 、;;;;;;;;;;;;\そ
て;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l####ノ ╋ヽ###)';;;;;;;;;;;;;;;ヽて
=− ― ̄_ − = -_− =− ― =  ̄ _ =  ̄ − _―_=− ― =  ̄ _ =  ̄ − _―_
ニ −=  ̄ ‐ _ ― − _ニ −ニ−=  ̄ ‐ _ ― ̄‐ _=−−=  ̄ ‐ _ ― ̄‐ _=− ̄‐ _
人 (~)
`Y´ γ´⌒`ヽ 人 Exactly,まぁーむ! ニーアルは日本を、「西洋以上にラジカルな政教分離が進んでいる」
{i:i:i:i:i:i:i:i:} `Y´
(`・ω・´) 「ヨーロッパのプロテスタント国より宗教行事が少ない国」と評していますが、まさにそれ故に
(::::::::::::)
し─J こそ この「前提」が日本人読者に意識しにくく、主題の雲隠れ感を味わってしまうのです!
'‐ ̄、::ヽ _
, -―-.、_i:::i /ハ_ー、 ,-‐ 、
/::__::::::::::::::::ー'- ‐-'-'-.......、 // 7/
// /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ |:| // _―_-、
' /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ|// __//___
, /:::::::/:::::::::::::/:::::,::::::::::::::::::::::\:::::::i_iニ二__::::::::::::::::::::::....
/::;|::::::/:::::/::|._/_::::/|::|::::|_:::::::、:::ヽ:、|―- 、 、  ̄ ̄ ̄` 、::::\
/::/ |::./|::::/:::::,´--、`!. 、ト.´i、\`::、|:::::i:::! 、\ 、\ \:::::ヽ
l::/ |/ |:::|:::::‖代オ ,,==、、 ヽ:::::::|:/ ヽ 、_ヽ_ヽ_ ::::::i
、::\//_、|\|、`弋リ !ホムヽ |:::// ー― ┬‐−、 ` 、 i::::::l
\::::::::::< | ! 、 弋ツ '' !//ノ i_i \/ /:::::i
 ̄ ̄ ! \ ー- '//´ i/レ
\| 、__ イ//
○ , -―|ー-― ',ソ、_
/ /:::::::/ _ \ さんざん引っ張っといて、拍子抜けも甚だしいの。
-、,、 /| / ‐-/ / - ‐i\
'`| i |.,'-,_ | | .!_./_ / // |::::ー― 、_ いかにもキリシタンどもの眷属らしい「わが仏?のみ尊し」ぶり・・・
! | |./ // Y,-v-―_-、 //, |::::::: /
| ′/、 <_/|\`、//ヾ/ i |___ /
、 |\ / /:ト、 、ー_' ― 、 | !、 いっそ素直に、自分の言葉でそう主張すりゃいいじゃないの?
_|ヽ/:::::::\| |::|、i_!  ̄`、_> | /
< /:::::::::::::::/| |::| |:::::| | |
\:::::::::::/ | |:::| |::::| /| |
(~)
γ⌒ヽ まあそのあたりは、非クリスチャン読者を想定しての「政治的配慮」もあるかもですが───
{i:i:i:i:i:i:}
(´・ω・) ともあれ第6章「労働」では、かれの本音・・・「キリスト教=文明」なる信仰表明が、露骨に表出していると感じましたね。
(:::::::) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
し-J
,,,ノニミ=ミ-、、
.∩「)') /=7 ̄ ̄〜7)、、 G.K.チェスタトン「英国小史」(1917)にいわく。
n._|_{|_||_| |彡二フ''"~^^"`}.)) 「キリスト教は文明と同義であることは自明だ」!
ヽー` },r'フ ,へノノ 、、 ,, }ノ ,、-ーっ
{ ' ̄ ( ノ―-〉} ! イ迯 '〈ョ{ _ノ 二ニフ
ヽ .∧ ヾ i フ,” j`〈 ,,,/ ,/
ノ^~} {ー=7、 \ イー=='/ー---、,,,,、_,-ー〜' ̄ ̄! ̄)ー-ー―――;;「{'" ∠ニ 、
ノ | ヽー フ ヽ \. \___二}' ヽ ヾ } // / --- ー―-{ ヾフー--ーー'
| |_,,,ノ" 入 \ ミニ/ { ヽ } } / / /  ̄ ̄ {―"
ノ| └―''''` } 、 \ \ V''""ヽ レ /// / |
/| 入ゝ ヽ ヾ `旦 ヽ V / / ,,,,,-―ーー"" ̄
| { ノレ ノノヽ 〉 \ \ 〉 }//,,,-ー'''"
| |人ー―'''" ノ ヽ_| ヽ 〉 ヽ } //
| | |ヽ ,ー< | } }∩ } |
| | | ’ | '| .} <○、} |
| | | ノ 〉 | |() 〉 `<) {
ヽ { | / ` | | ^ヽ 〈 |
り | | | `ー'| |
───────────────────────────────────────────────────────
『(西欧の一般人にとって)それ(キリスト教)は、文化や文明を意味していた』(英国小史)───つまりはキリスト教文明の価値観や
道徳律こそ人類文明の唯一の解答だとする、英米人の信念の肯定。ニーアルの関心を注意深く読むと、結局その方向に行き着く。
───────────────────────────────────────────────────────
ヽ、_,人_,ノ、_,从,人.ィj、ノv1人.ィj、ノv1人.ィj、ノv1人.ィj、ノv1人.ィj、ノv1人.ィj、ノv1人.ィj、ノv1
)
‐=、´ Get Your Kicks On Route 66!(ルート66でわくわくしよう)
)
○o ╋ , '⌒r‐v'ヽィ'⌒Yソ、ト、!yヘ!ソ、ト、!yヘ!ソ、ト、!yヘ!ソ、ト、!yヘ!ソト、!yヘ!ソ、ト、!yヘ!ソ、ト、!yヘ!ソ、ト、!yヘ!ソ
゜._/\
|||| \ ※ボビー・トゥループの1946年の歌。「ルート66」はテキサスからオクラホマ、カンザス、
/ \ ミズーリと「バイブル・ベルト(聖書地帯 )」を貫いて走る大幹線。キリスト教保守派の
 ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ 拠点として歴史的にも重要であり、「アメリカのマザーロード」という異名を持つ。
|| 田 ||
_||___||_ヾ タンタターンタタン
┴┬┴┴┬┴_λ..
| | -_ヽλ...;::λ...。λ.....
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
○o ╋
_/\
|||| \彡
/ \
 ̄ ̄) ̄ ̄ ( ̄ タン !
( 田 )彡
_)___(|_
┴┬┴┴┬┴_
< < -_
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
第6章「労働」でニーアルは、ロックまで取り入れて信徒の熱意を掻き立てるアメリカ教会の
「自由競争」の活況ぶりを羨み、翻って母国イギリスをはじめ欧州でのキリスト教の退潮ぶり (~)
γ´⌒`ヽ
を、細かな数値データで実証。危機的状況への焦燥を隠しません。このあたり、米国人読者 . {i:i:i:i:i:i:i:i:}
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ (・ω・` )
の心をくすぐるだろうことは、想像に難くありません。 ヾ(::::U::::)
し─J
─────────────────────────────────────────────────
序文でニーアルが、彼の「偏見」に理解を示してくれるであろう非西欧系識者として、インド人のノーベル経済学者
アマルティア・センや中国人のノーベル平和賞受賞者・劉暁波らの名を挙げているのも、興味深いところである
─────────────────────────────────────────────────
,.------ 、
/:.:.:.,.----、:.:ヽ'´  ̄ ̄ ̄ `ヽ、 / ̄ ̄\
/:.:.:./ / ><:L:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
|:.:./ /</!_」:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ ̄ ̄ヽ\| 第5章『消費』にも、その本音は出てる気がするの。民主主義と資本主義の
|:.:| i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:../:.:.:.:.//:,小\:.:.:.:\!
|:.:| |:.:.:.:.:.:.::.:.:.:|:.:./:/斗=ミ/ |: : |: ヽ: : :i! 最終形態を構築した、(かれら)プロテスタント マンセーの自画自賛・・・
Vヽ 八:.:.:.:.:.:.〃^V|/:,ィ爪_∧/j :N: : :|: : :|
\_> ヽ:.:.:.:八 }!:.:| 以 {/:/ハ: :ト、: :! WASP読者の自尊心をくすぐる、英米圏保守派の御用学者って感じだね
ヽ:.:.:/`!:.:! 〉//: / / j/
r‐‐< 、_|:.:| ー ,.イj/j/j/
_」 _ ,> ヽ!--<j/
/ / / ̄ ̄ヽ まあ私らの世界でいえば、西尾幹二や渡部昇一ポジなのかもだけど
/ // //  ̄ V
/ // / /
∠二二二 / / /
(~)
γ´⌒`ヽ ええ。反共というポジからいえば、ニーアルは日本の保守論客と同じ視座にあります。「共産主義というカルト」は
{i:i:i:i:i:i:i:i:} ~~~~~~
( ´・ω・` ) 「労働者の作業着を起源とする しまむr・・・ジーンズ・ファッションを自らは生み出せず、ソ連人は闇市で、月収に
(:::::::::::::)
し─J 該当する大枚をはたいてでも西側のジーンズを欲しがった」と指摘するあたり、目の付け所も「シャープ」ですな
___ ,.---、
,. --- 、 ,. '´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ/∠二_ヽ
/:.:.,.>テミ'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:ヽ:ヽ
/:.:./ 〈ハ/:./:.://:.:.:/:ハ:.:i:.ヽヽ:.:.:.:.:ト、:.:ハ:.:.:.
|:.:.i {:.:|-//<_j/ Vレ-┼!:.:.N:.:ヽ:.:}:.:.:. その厄介な共産主義との冷戦も、1989年11月のベルリンの壁崩壊で
|:.:.| :.:.:V:,.ィf芹ミ ,ィ芹刈:|:.:.:|:ヽ:.:}ハ:.:.i
V八 V:.:{{ {以 以リ 灯j/!:.:.}/ }:.:.| 自由主義的資本主義モデル、つまり「西洋の勝利」。レーガンとサッチャーと
\:.\ (|:.:| ゞ '´ , `` }:.:| j/ //
\:.:\_. !:.:!ヽ. -‐ ,イ.:.| ´ 教皇ヨハネ・パウロ2世ら、カリスマ指導者の力とやらで大団円と書いてるの
 ̄ 乂ゝ}` _,. イ _ノノ
/ \ {ヽ \
/\\ \=〉 /冫、 その割には、悲観論くさいの。キリスト教衰退の風潮って、そんなに脅威なの?
/ \\/ V_,/ / ∧
/ \ / ̄/∧ヽ V ヽ
(~) ニーアルにとっては そうなんです・・・「キリスト教は破滅している。ロックの時代だ」と公言したビートルズ
γ´⌒`ヽ
:::::::::::.: . .. {i:i:i:i:i:i:i:i:} . . . .: ::::::::以降のフリーセックスな若者文化と無神論者フロイトの席巻が欧州の宗教を弱体化させたと嘆き、一方で
:::::::: :.: . . /彡ミ゛ヽ;)ヽ、. ::: : ::
::::::: :.: . . / :::/:: ヽ、ヽ、i . .:: :.: 在欧イスラムの若者が欧州に溶けこまず狂信テロに奔る姿に、福音派の「最後の審判」を重ねるのです。
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ヽ、_ノ ̄
|\ ___ __
| \∠ _:. :. :. \ / /
| >:':.  ̄ ̄:.ヽ、:. :ヽ. / /
j/:. :._:. :.--:. 、:. :. ヽ:. :.ー:. :.‐:.- 、 / /
/:., .: ¨:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. : \ / / /
/:/ :. :. /:. /:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.ヽ j / /
j〃 / :./:. :. /:/:. /:. :. :. :. :. :. :. :. :. :ヾム.≦ _ あはは! >1が頭を抱えているの
l :. : , ' :. /:. :. . /. ./. ./.. ..j i ヽヽ : : マj- _:. :. \
/| :. :. / :. :/:{:. ; 斗:.十-j:、:. ハ:. , r‐-:.、!:.',:. :, :. } \ ヽ:. :. \
/:. :.|:. :. :/l:. :. :,':. l:/ :/l: /l:. ∧:..l ヽ: l \::.iヽ}:. :.',: lヽ \. \:. :. \ 要するにこのカリスマ教授、地金は
/: .:.:.:.∧:. :.l ハ:. :.lヽ:jl:. :.l l/ .j:/_ ヽj ヽ!__ ',l:. l:. :. l:.j ヽ ヽ \:. :. ヽ
/:. :. :./ ヽ:.j |.ム:. |,:. :.>、:j_r==ミ z==.、j:./:. :.//\ l ',:. :. :.', WASP版の心配性な国士さまなの!
. {:. :. :./ レヘ:.!ヽ/: ハ´ wwx xww ヽ/:. :〃 \ | . l:. :. : :l
.j:. :. :.l `j l:. :i:ハ _' _ ∠: イl \j j:. :.:.:.:.|
l:. :. ハ |:. l:小、 l 〉 /:. // /:. :. :. :l
ヽ:. :. ヽ |:. l: |. 丶、 ヽ._ ノ イ:. ,:./ _/:. :. :. :/
\:_:, ゝ ヽ l: |__ェ=i> _-_ <i=/:. :/  ̄フ:. :. :./
ヽj  ̄ ̄ ̄  ̄ ¨/:./7 ∠ -
ィ7.ゝ- 、 z― ,〃=く
/// ヽ二ヽ z― 、// _ ヽ
,r≠ ┴'、 / 〈∠, / ¨ マヽ
ト、 __
\`ヽ、 , -‐. .… ‐-. / /
〉--ケ: : : : : : : : : : : :.`ヽ / /
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : :\-─‐-.、
/∠: : : : : : :./: /: ハ: : l: :ヽ: :l: : : lト、-、: : \
. /: : :/: :/: :.:/‐十廾/ |ハ‐寸卞l|: : :.|| | \: : ヽ
/: : /|: : |: : :.|:.x=ニミ/. ト、`x=ニミ:l: : :.|\} :} : : |
|: :./ :|/|:i:|: |《 |::::心 |::::心》: :_:| |: : :.| ・・・・・でも、ちょっと奇妙なの。
',: :| ' 从ト、ゞ弋zソ 弋zソ;/ノ |: : /
ヾ{ヽ、. |:} ' ノ/´ |: /
\ ト、\ ‐ ' /リ ,イノ} ニーアルは、非西欧社会による西欧キリスト教文明の
` ト __ ィ ´ ′ / ′
| | 「ダウンロード能力」を、かなり冷徹に見切っているんでしょ?
, イ゛_ _ `フ丶.
' `丶=====_ノ′ ` 、
/ {二笊二} ヽ
───────────────────────────────────────────────────────
まあ実際、時事問題に話題を振っちまえばプーチンも習近平もイスラム国も、リアルタイムでは粋がって世界の紙面のトップを飾って
いるが、長い目で見れば西側の掌の上でのバカ踊りと>1は見る。資本というリーサル・ウェポンを持たぬ側に、最終的勝利は無い
───────────────────────────────────────────────────────
_
ト\
ヽ \ ___ , - ―,イ
__〉 `ヽ. . ´: : : : : : : : : . . . / /
. ': : : : : : `Y´: : : : : : : : : : : : : : : : : `ヽ-‐…‐-
/: : : : : : :=ニⅦ)ミ=‐: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `ヾ
. /: :/::/ ̄/ }ミミ/: : : : : : : : : : : : : : : : : : \: : : : :\: \
//: / ./ 人ミ/: : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : ヽ: :}
,'/: : / / /|: :./:./: : : : : :./: : :/j: :ハ:.: : :.}: : : :l: : ヽ:.:.:.lメ、
|: : :イ //|: :.l: :|:.,': : :.,': : :/: ://: / |: }: : l: : : :l: : : :',:.:.:l ───このWASPマンセー史観の英語圏の
|: : : l ',:.ィ=ヽ!:l: : l: : /===‐:/ イリ|:__j : :.:,': : : : l: :.!
|: : : l . ヽ{ /{l{ l: : |: x≦不ミj/ ノ l: :lミ:.:/j: : : : .l: :} 御用学者は、ほんとうは何に怯えているの?
ヽ: : :{ \{:l人: |:《弋zっタ 7テミチ: :/: l: : : :./乂
\ハ リl: : :|メ、`‐-‐' 込ソ'レ': : /: : :./
ヾ`丶 ノ.ll',:.:.l , //}: /l: : :/
| ヽ;ハ __ _ ノ|/ l/ l}ハ/ たしかに、妙な「思わせぶり」を冒頭で書いているよね。
} !`ヽ、 , イ リ 〃
ノ { ´ ̄ ′ ジャズ演奏家の名言を引用して「全てを演奏してはならない、
. イ¨\ `ヽ _
/ ¨`ー-、`丶ー- -‐} }ト、 わざと抜かす。抜かした部分が演奏した個所より重要」か…
/ `ミ二二二=彡 `ヽ
/ {二{只}二}. ヽ (『あらたな史観の試み───英国版への序文』より概略引用)
(~)
γ´⌒`ヽ ・・・その疑問に触れる前に、心配性のニーアルさんに「大きな希望」を
{i:i:i:i:i:i:i:i:}
_( ´・ω・ )__ もたらしている、ある素晴らしい場所にご案内しましょう。中国の温州市です。
_|ヽ(__0=t/ ━ヽ
____二コ__  ̄ … (_))
 ̄ ̄(◎〒=ニ二_ノ キュイーー‐ン
[浙江省・温州市]
| ̄|
| ̄| | | 冂
| ̄| | | | | | |
| ̄|__| |┌┐ | ̄| | ̄| ┌┐ | ┌┐| ̄ ̄| 冂
| || |冖L」 |―| ̄| |_厂|-┌┐_冂 ||| | 冂
<二ミz、 ,. -─ ァ
>v'´  ̄ ̄ `ヽ. / ,r ' ´
. /:./:.:.:.:.:.:.:.:.l.、:.:ヘエ二ミヽ、
/ィ:./:.:/:.l:.:|:.l:ト、l:.l、:.:l:.:.l \ ヽ:ヽ 温州って、あの温州みかんで有名な?
. /l:.l:.l:.トN ハl,ィiZt l:.l|:.:lハ } lヽl
l:.lハ:.ト ィfハ Vツ Nハ } ∨ l:.:l
l:.l ハNミ ゞ' 、 l|レ' ノ:/ まあ温州みかん自体は日本原産で、温州市とは
从 |lヽ、ー , ィリ -ニ彡'
__7i-‐ ' iス 何の関係もないみたいだけど(豆)
/〃/、ェ。/ , 冫⌒ヽ、
/ /l_/^>_'__/ / o ヽ、
{^ Y.〈o∠ノ__ ,..{-‐ '^ ー '/
ヽ}<ヒi> 丶 /
/、。/{_}Vi 。 >ニアミ
\/ i:i Vi-─ _'_,. l l:::::l
(~)
γ´⌒`ヽ
{i:i:i:i:i:i:i:i:} ちなみに訳書では「恩州市」になっていて、最初は戸惑いました。amazonの
___( ( ´・ω・)(;;゚;;) ← 温州みかん
/ \  ̄ ̄ ̄__\ レビューでも指摘されているけれど、いまいち翻訳に難がある模様・・・
.<\※ \____|\____ヽ
ヽ\ ※ ※ ※| |====B=|
\`ー──-.|\|___l__◎..|ヽ で、この温州は昔から、中国でもキリスト教が盛んな地域なんですよ。
 ̄ ̄ ̄ ̄| .| ̄ ̄ ̄ ̄|
(本書によれば、温州人口800万のうち14%がキリスト教徒)
────────────────────────────────────────────────
ニーアルのクリスチャン都市・温州への熱い語り口は、ハッキリ言わせてもらうが異様である。田中角栄と周恩来が
日中国交締結を声明したときの日本メディアとおなじくらい見境がない。「恋は盲目」状態といっても過言ではない。
────────────────────────────────────────────────
(~) 本書は第6章「労働」で「中国のエルサレム」という項を設け、7世紀・唐朝のネストリウス派から筆を起こして
γ´⌒`ヽ
{i:i:i:i:i:i:i:i:i:} ∫ 17世紀のイエズス会・19世紀の新教モリソン師・雍正帝の弾圧・太平天国と、伝道の軌跡をまとめた挙句…
( ・ω・ ) ∫
(__つ=||||____
 ̄ ̄\≠/ いまや中国では「150年前に英国宣教師の蒔いたタネ」が毛沢東時代を乗り越え発芽したと、興奮しまくってる。
 ̄
,,,ノニミ=ミ-、、 アジアにおける倹約意識と勤勉の高まりが、西洋化の最も驚くべき副作用の
.∩「)') /=7 ̄ ̄〜7)、、
n._|_{|_||_| |彡二フ''"~^^"`}.)) 一つを生んだ。───中国において、キリスト教が広まりつつあることだ(本書443P)
ヽー` },r'フ ,へノノ 、、 ,, }ノ ,、-ーっ
{ ' ̄ ( ノ―-〉} ! イ迯 '〈ョ{ _ノ 二ニフ
ヽ .∧ ヾ i フ,” j`〈 ,,,/ ,/
ノ^~} {ー=7、 \ イー=='/ー---、,,,,、_,-ー〜' ̄ ̄! ̄)ー-ー―――;;「{'" ∠ニ 、
ノ | ヽー フ ヽ \. \___二}' ヽ ヾ } // / --- ー―-{ ヾフー--ーー'
| |_,,,ノ" 入 \ ミニ/ { ヽ } } / / /  ̄ ̄ {―"
ノ| └―''''` } 、 \ \ V''""ヽ レ /// / |
/| 入ゝ ヽ ヾ `旦 ヽ V / / ,,,,,-―ーー"" ̄
| { ノレ ノノヽ 〉 \ \ 〉 }//,,,-ー'''"
| |人ー―'''" ノ ヽ_| ヽ 〉 ヽ } //
| | |ヽ ,ー< | } }∩ } |
| | | ’ | '| .} <○、} |
| | | ノ 〉 | |() 〉 `<) {
ヽ { | / ` | | ^ヽ 〈 |
り | | | `ー'| |
─────────────────────────────────────────────────
ニーアルによれば「1949年に50万人だった中国のプロテスタントは、いまや4千万人。推定値では1億1千万人」と、
夢が ひろがりんぐ状態なのだ。「すでにヨーロッパよりも中国でより多くの人たちがキリスト教を実践している」そうな
─────────────────────────────────────────────────
、
_|_ | 、 | -┼─
| \ \ | ___ | | __
| | / |\ | |
| 、| _/ | ヽ_/ | __
リ , ' ,' , -ー‐-----''''""´ ヽ |
ノ 丿 :::. :' ヽ i
,--、、、 ,' ヽi ゝ, Y⌒', 温州はいわば、アジアのマンチェスターだ。労働倫理が、もっとも
|i ヽ 、、、ヽ ___, 、_,i ヾ, _,,,,-‐t、、__ /r /
'、' ヽ ,〃"でヅ''ゝ、i |彳´ゞ┘ニ=. | / 裕福な起業家から最も貧しい工場の働き手まで、全ての人を
ヾ i;, `゙ゝニ==彡';; いミ三ニ"´ | /
ヘ ゞ `゙ーU.'" :. ヾ U. ̄`゙ヽ |丿 活気づけている。アメリカ人より長時間働き所得の多くを貯蓄しry
ヽ ヽ ,,r 、;: ' ヾ、。 |
ゝ、_, ○/ ヽ、_' : )ヽ |
ヘ 。/ `゙゙ー-‐"´ \ | だがさらにすばらしいことに、温州市民は西洋から労働倫理
ヽ i; ___,,i_i,,__,, 丿 ノ ノ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
\ '; `゙=ー'ー'ー'ー'一"´ |i / / ばかりかプロテスタンティズムも輸入していた。宣教師が百年前
\ i; `゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙""´ ;: ノノ
ヽ `ー,一" ノ/ に建立した教会は、いまでは毎週日曜に満席になっている!
\ ノ'
`ヽ / (452−453Pより概略引用)
(~)
γ´⌒`ヽ
{i:i:i:i:i:i:i:i:} おーい、もどってこーい───
( ´・ω・)===く|
(::::::::::::::0‘‘ ・・・意地悪くて済まぬが ぐぐったら簡単に出てくる温州の環境汚染ぶり、置いときますねっと
し─J
「【環境問題】 中国・温州市の汚染川が大炎上!」
h
ttp://blog.livedoor.jp/sekaiminzoku/archives/36825363.html
───────────────────────────────────────────────────────
英語圏でカリスマとされる一代の論客が『中国における宣教成果』とやらを、ろくに検証もせず手放しで熱く語りまくるその感情移入
ぶりには、戦前のアメリカ人伝道師がタイムスリップしたかのような めまいすら覚える。>1にはそっちのほうが痛いっつーか、怖い。
───────────────────────────────────────────────────────
ドヤァ!
_,. -'´ .: 丶、_ ``ー_ッ'" ̄`丶、
_, '´ 〃 >ー'""丶ソ ` ̄ ̄:.:.:.:.:.:.:.:......:.`ヽ、
,. " 丶.: "":. /彳ニ=彡'ヾミ、.:.:.:.:.:.:.: :.:.:.:.:.:.:.:.. ヽ
/ . '.:.:.:.:.:.:.:. 、,l /r'',二,_,.、ti} .:.:.:.:.、 l 温州でキリスト教徒のボスといわれる熱心な信者にして起業家・張漢平
l :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.v':,(ヾ'、r。ュ;;t,。ッf7:.._.:.:ノ 、ヽ. l| l
{ .: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. し! `゙ラ、_)゙´l|':.:.:.:.:.:.:.:z、 _ ヽ ,トシr' はマックス・ヴェーバーのイメージどおりの、資本主義の精神とプロテス
'、 .: :.:.:.:.:.:.:.:.:.,. - /,ヘ '卞= 'ライ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:} 丶 :.:./
ヽ .: .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:{ヽ` ー-彡イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.ノ-、 / :./ タンティズムの倫理を結びつけた、生きた化身だ!(453P)
l:. .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{:.:.:.:.|:.:>‐。‐f´:.|:.:.:.:.,、_:.:.:ヾ"' _,ィ":.:.l
◇==================================◇
, ': : : : : : : : : : : : : . .
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
/. : : : : : : : : ' ´  ̄  ̄ `丶: .
/ : : : :/: : / ¨〟 キリスト教が現代中国で もてはやされているのは、凄い勢いで変化
/::: : : : : /:/ ____ ヽ
し:/ ̄Y´彡 / へ|///////|へ\ | している社会で苦闘する人々に、倫理的な枠組みを提供するからさ
|ミ三 // | ´ \/ ` |\|
r┴─〈///.| ● ● . |//|¬
\'';;;;; ∨∨ ______ l/.N / 役人は堕落してるわビジネスは騙しあいだわ、労働者は雇用主から盗むわ
〉、_| | | jv./
厶イ//ゝ. ! ノノ> 若い娘は結婚詐欺するわベビーフードは毒入りだわ校舎の建材は欠陥品だわ・・・
∠斗|//>ゝ───‐</>
´/\ /:\ /ヘ
/:::: : : :`:´: :i╋i : : : : \ でもキリスト教徒仲間はみな勤勉で正直。信頼できるのさ。欧米の産業革命初期と
/::::: : : : : : : : : ゙:':": : : ヘ: : :〉、
〈 \: : /:::: : : : : :i⌒i: : : :∨ /ヽ 同じく、宗教的コミュニティは信頼できる。ネットワークと同僚の輪を与えてくれる・・・
r'_\ \::: : : : : : : ゙:':".: : : :∨ヾヘミ
´〃´ `i::´::: : : : : : : : : : : : : : :ヽ (454P)
ノ:::: : : : : : : : : : :_: : : : : : :ゝ
`T 〟、: :_:_:_:_:/ \:_/
\. /| /
\_ / \_ ./
´f‐‐t` ´f‐‐t`
└‐┘ .└‐┘
ザン・ハンピン アイハオ
張 漢 平。世界三大ペン製造会社の一つ「愛好」の社長
_ イ
__{_\ __ / |
>--、: :>: ´: : : : `: : .、 { / }
/:,: -: : : : : : : : : : : : : : : : : :rく ̄ ̄ ̄`ヽ、
,/ィ/: :,: : : : : : : : :,: : : : : : : :ヽ: | \ ̄ ̄ ヽ:ヽ
/: ' {:イ: ,: :/:,: /: /:ハ: :}: :|: : : : :Ⅵ ヽ }: }
|: | |: :|: l: |_:{_:Ⅳ }:ハ-}:、: :l:|: :} \ } /:/
{: l {: :{: :、{ィ斧 斧ミ、Ⅵ}_/ ∨ ,:./
、{ ∨\:} Vり Vり' |:イノ イ/ ・・・要するにこのニーアル先生、疲弊した欧州に代わって
\ {人 ´_ ,}: }
Ⅵ >, `` イ: / 「キリスト教文明の衣鉢を引き継いでくれる」夢の投影先を、
r-'^リ∨` `¨- {-{:イ
/ ⌒\ \==ィ介} }^ヽ 中国に委託している───それが>1のリテラシーか
/⌒ヽ \__ヽ __, { /∧
{ \ 、_〉 : : ∨ 、∧
| } |||: : : : :|||__} }
(~)
γ´⌒`ヽ
{i:i:i:i:i:i:i:i:} 実情はどうあれ・・・中国と言う社会には、自分たちの文明の行く末に不安をかかえる先進国民をして、それを
( )
(:::::◯::::) 移植するフロンティアの魅力があるのは確かですね。ぶっちゃけ「王道楽土」満州帝国もそうでしょう
し─J
────────────────────────────────────
たぶんそれは壮大な錯覚に終わると、>1は思うが。とりあえず>1のバイブル
「専制国家史論」(足立啓二 著)は、欧米人にもお勧めできる名著と言っておこう。
────────────────────────────────────
イ
_ / l _
......:.:.:.:.:.:.:.:ニ=- | //:.:.:.:.:.:.:.ミ:.、
___ト /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\|r〈:./⌒ ̄ `\:.\ それはともかく、本書で『意図的に抜かされた部分』
⌒>-―:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.フ:ハト ヽ:.ハ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ:./:.:. \ :.:N に戻ろうか。amazonレビューにもあったけど・・・
/:.:./:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.l:ト、:.:.:.斗-‐ミ:.:.:.:.N:.:.:.:.} `ー― |:.:.l|
/:.:./:.:./:.:/:l:.:.:.|:.ハ| ヽト,z=fミx |:.:j:__:.:.:, ;.:.:リ
/://:.:./:.:/:.:.|:.ΧΤ!. ′爪イ》|.:ハヘlソ /:.:/ この「文明」って本、中国については近代以前の停滞
l! i:.:.:, :.:':.:.八:.:〃笊、 之り |イ:.:レ:/ 7:.:/
∨|:.:.|:.l:.|:.:ト、ト 乂j〉, |:.:|:./ // にも現代の急成長にも関心が強いけど、江戸時代の
:.:.:|:.l:.|:.:|:.|「 ´ ` _ |:.:j′ '´
ヽ|:.l:.|:.:lN:.:.入 `` ./|イ斗⌒ー┐_ 日本には文字どおり、一字一句も触れてないの。
|八|.:廴|:.:.| ≧o 。_ .ィ ノ / / \
ヽ「 |:.八 _r=ニ斗/ / /⌒Y
l/ / / [不] ′ / /⌒ハ もしかしてそこが該当箇所だと、>1は考えているの?
〈 ∧ / レ / / }
/ \Ν |イ V / V
:(~): まさにその通りなのです、なのはタン!
:γ´⌒`ヽ:
: {i:i:i:i:i:i:i:i:}
:( ;ω;): 読めば読むほど、日本の扱いは「触れないわけには行かないが、必要最低限にとどめたい」、さらにいえば
:(:::::::::::::):
: し─J: 「可能な限り矮小化したい」ってな悪意すら感じ取れる。扱いかたがアタテュルクや中国とは雲泥の差です!
───────────────────────────────────────────────────────
とにかく「文明」における日本関連の記述は ちぐはぐだ。近代化の成功に触れる時も本質からは微妙にズレている一方、先の大戦
での「悪行」もソ連やナチスと比較し、三下扱いで具体例は省略する。要するに善悪をこえて、存在そのものを消したがって見える
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
───────────────────────────────────────────────────────
──────────────────────────────────────────────────
以前、本編でキリシタン時代の日本人に洋服の普及が進んでいたことをご紹介したおり、「洋装化と開化は別だろ」
とのツッコミレスがあったと記憶している。しかるにニーアル教授もまた、明治日本での洋服の普及に注目していわく・・・
──────────────────────────────────────────────────
,.-‐…¬冖ニ==‐- .._
/ `丶 .. .:`ヽ、
《〈:. `丶..: .: ;>
V〉,:. .. .: .:`'く
ィ⌒V_____ .. .. .: .: .:.: ::;>
/-‐  ̄ ̄  ̄ ̄ ‐- _.. .: .:.:.:/、
. ゙ / (/' / '/ `¨'《⌒「iTニニ=‐- .._
〃 ,′// / '/ i ' i i i i V^7大=‐- .._ `ヽ、 えへへ。舶来ものの帽子なの。
ii // 'i イ⌒iト /{ i-ii‐iーiミi 〔ノ(_jト、> `ヽ、 、
|レイ 〃釗 ii f衍ミレ゙ v j_」Lハ_j j` / jレ' 7 . , 似合うでしょ?
. 八 Ⅵ{ │ |i ハ爪j V⌒坏ミメv' '/ ム / . ;
\ 、/| N| 以 爪_,ノjア´ '/ / / ; ;
)ヘ レヘi | ´ , _V少^7 / /^ Y´ ,′,′
从 ` `厶イ 厶ィ,ノ . :゙ .: ゙
. 小、 「 ̄ j ー=ィ' /⌒´ ー= -‐ ´
| |l\ `ー ' ,. / イ
乂ィ⌒辷=≦ ムイiト、
,ィ´ 辷y'´イ`ー=≦ 乂 `>、
◇==================================◇
,,,ノニミ=ミ-、、 日本では西洋の文化や制度のうちどれが最も大切か判断できなかった。
.∩「)') /=7 ̄ ̄〜7)、、 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
n._|_{|_||_| |彡二フ''"~^^"`}.)) ひたすら全てをまねて、洋服やヘアスタイルも模倣した(本書485P)
ヽー` },r'フ ,へノノ 、、 ,, }ノ ,、-ーっ
{ ' ̄ ( ノ―-〉} ! イ迯 '〈ョ{ _ノ 二ニフ
ヽ .∧ ヾ i フ,” j`〈 ,,,/ ,/
ノ^~} {ー=7、 \ イー=='/ー---、,,,,、_,-ー〜' ̄ ̄! ̄)ー-ー―――;;「{'" ∠ニ 、
ノ | ヽー フ ヽ \. \___二}' ヽ ヾ } // / --- ー―-{ ヾフー--ーー'
| |_,,,ノ" 入 \ ミニ/ { ヽ } } / / /  ̄ ̄ {―"
ノ| └―''''` } 、 \ \ V''""ヽ レ /// / |
/| 入ゝ ヽ ヾ `旦 ヽ V / / ,,,,,-―ーー"" ̄
| { ノレ ノノヽ 〉 \ \ 〉 }//,,,-ー'''"
| |人ー―'''" ノ ヽ_| ヽ 〉 ヽ } //
| | |ヽ ,ー< | } }∩ } |
(~) ニーアル教授は第5章「消費」で、「日本人は日本の発展には西洋の衣服が必須条件だと信じて真似したら、
γ´⌒`ヽ
{i:i:i:i:i:i:i:i:} 結果的に綿産業と紡績工場が必要となってしまい、非西洋社会初の産業革命を経験した」と説きます。
(・ω・` ) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
⊂::: ⊂ ノ ウワベ
し─J 「日本人は近代化の真の意義など理解できず、服装を真似たら まぐれ当たりで近代化した」と匂わせるのです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
───────────────────────────────────────────────────────
むろん日露戦争の歴史的意義は、ニーアルも外さない。「日本は陸上および海上において決定的な勝利を納め、世界に次のような
信号を発した。神が定めた西洋の優位など無かった。正しい組織と技術をもつアジアの帝国は欧州の帝国に勝利した」(366P)
───────────────────────────────────────────────────────
| . |
. . -+- . -+-
戦艦「三笠」 . | . |
. -|- . -|-
lニl lニl
─||─ ─||─
|| ||
|l |~l |~l . |l
l二! ; l-i ::l-i : l二! とりかじー!!
|| i-l i-l,: :,,||
| . l"! |i--lニニl-lニニl--|i |
!、 ==lニil二l、 i ̄i~` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~´i ̄i ,l二liニl==. ,!
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ、
. /_:_,,_,,_:_,,_,,_:_,,_,,_:_,,_,,_,,,_:_,,,___i
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___
<_ ̄\_ , ´ /⌒
>-、_>-――-. .、 /, ,. - ´
/^>´: ,: : : : : : : : :、: r「: ̄`ヽ、
, :/:/:.,://l:{: |: {:l:l:|:l: ∨{\`ヽ: : .
/:/':,':./:{_{:l∧:}ム斗|:|: }: :、 ヽ ',: :|
{: |{/l/从笊、 ィ笊、|:l:/、:∧ } }: ;
、:{ 从{ムVリ Vり }'リノ ∨ ,':/ 皇国の興廃、この一戦に在り。
\ {/ 人 ' _ , ,}/' /イ
>... _...イ「 -、 _ 各自奮励努力せよ。
/⌒>}r, / / `ヽ
/ / /=/ /' __ ヽ
{=、 /l_,{ / 「 {== ´  ̄ ノ 「本日、天気晴朗なれど波高し───」
\/{YO-ィ' ∧ イ
/ ^}-}イ { `ヽ /::}
{\/| /|:| l|,..::>} |::::|∧
/{\::/{ |: ̄:::>´| | |::::|'/l}ィ
/{/! 〈〉l/|  ̄{/>´ヽ. | |::///::∧
/l::|/{、/_∧、 イ、「//=イ:://::}、
/{::マ{/ー' \__,..イ::::::::Ⅵ ̄:イイ:、{Y
────────────────────────────────────────────────────────
しかしニーアルは、「説明がむずかしいのは、どうしてアジアで日本だけが急速に生産性を高め、(同時代にイギリスの投資と技術指導
を受けていたインドや中国は)そうではないのかという事だ」と疑問を抱きつつ回答は用意しない。日本について彼は常に、はぐらかす。
────────────────────────────────────────────────────────
───────────────────────────────────────────────────────
つまり。ニーアルの不安の根源は、ほとんど触れられない日本という存在である。彼は日本の発展を認めざるをえないが、それをどう
定義すれば良いのか戸惑い、日本をスルーしている。彼は江戸時代を知らないのではない、書けないのだ。それが>1の裏読みである
───────────────────────────────────────────────────────
: : : : : : : : : : |: : : :/: : : : : :.|: : : : : : :イ: : : :ハ: : : :}: : : : : |: : : : : : |
: : : : : : : : : : |: : :/: : : : : : :.|: : : : / }  ̄/ ̄} : : ハ: : : : :.!: : : : : : !
: : : : : : : : : : |: :ム、: : : : : :|: : / ムイ_ ; : /: : : : : :.|: : : : : : | フッ
: : : : : : : : :./,!:/⌒!ヽ : : : : |/,x≦ニイ ミ、/: :/ : : :}: : : ハ } : } : }
: : : : : : : : :{ リ へト、: 、: : : { V⌒;::| ムイ: : : :; : : / }ハハノ
ヽ: : : : : : : :、 〈 く !: \: :ヽ 乂zノ_ , {: : : /: : / 言わんとすることは分ったの。
\ : : : : : \ヽ |: : : :\: :、 、: /: :_/
ヽ: : : : : : :>、 | : : : : :|`ー` ヽ ´
'.: : : / ` '.: : : : :| / なるほど。江戸時代に触れたら、「禁教」に
∨´ 、 : : | ー 、 ノ
_}二ニ==ミ 、 \: ! __ ∠´_ 触れないわけに行かないものね───
厂 >=ァ、}>,. ´ ` ヽ
ノ ´ / / / \
(~)
γ´⌒`ヽ
{i:i:i:i:i:i:i:i:} こういうスレ作っているせいか、なんとなくニーアル教授のジレンマが分かって
___ ( ´‐ω‐`)
l__ o _ヽ __(::つ旦と) きちゃうんですよ。非西欧・非白人、そして何より大事な点は、非クリスチャン───
|: ・ :l //\  ̄ ̄(;;゚;;) ̄\
|:_・_:|// ※ \_______\
 ̄ \\ ※ ※ ※ ※ ヽ なのにG7の一員。欧米の歴史家にとって日本はパラドックスであり、厄介な「反証」・・・
. \ヽニニニニニニニニニニフ
´  ̄ ` ヽ/./ 〉 _ -‐  ̄/´ ,. ─:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`}_:.:.:.:へ
/  ̄ ̄ 丶/ / / /  ̄`/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. , ─:.:.:.:.:.:l´ヽ、:.
. /  ̄ \ / / /'´ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.//l:.:.:l:.l:.
/ ,.. ─ 、 ヽ/ ∠ __ _,. -//:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.//:l:.:.:.l:.l:.
ミ/:::::::::::::::ヽ  ̄ ̄ //:.:.:,.ィ:./:./:.:.:.:.:.:./:.:.:./ /:.:l:.:.:l:.l|: ・・・・わりと どうでもいいの。
. {::::::::::::::::::::} / , '´l/:.:/:-─-/、://:.:/:.:./:/ l:
l ヽ、::::::::::::/ // /,.-/:.:./:./:.:// /:.:/:.:/:./、l:
ヽ、__  ̄ __,. ヘ\ /′ // //:/ ,ォ'。´ ̄lヽ//:/:.:/:./_ l/ 「西欧文明でいちばん大事な要素は、キリスト教」?
ヽ  ̄ _/\} / /:.,イ/ l V.{;;;}::l /´/ィtャ弌iヽ
、 ><  ̄ /l /:/ l:{`ーl 弋ニソ f.:゚;;;;〉} } ふん、だ。異人学者の自惚れなど、リアルを生きる
./-‐-{弋二i'´-_}│ l:/ ヽ弋l , 込zク/
l l >'´ l'´:::l__,〉 |l \ ヽ 、 __, ` /l:.: 日本の知ったことじゃないの。
´ ̄` l l l::::::ト`ニニニニ ァ、 l l\ /:/:.:
. ─ 、l l l::::::l、 __.〈 } ,. - l -、rァ、_,. - スl、__ヽ _ -‐ ´ /:/
二>'′ l l::::::lー──'´ / // /-/r-L|_l__ -lヽ、 /'´ 小難しい話は飽きたから、もう行くね。
l {ニ}. / / / / Lo_ ol l/ ´_ ̄_`
l´ ̄l─l / / / l l|l ̄/ / また本編で、遭うとするの。
rヽ.__l l { ̄`ヽ、 \\ l/l_/`\. / /
(~)
γ´⌒`ヽヾ
{i:i:i:i:i:i:i:i:} あまり聞きたくないけど・・・
(::::: ´∩
(::::::::.. ノ三】 何を しに行く おつもりで?
 ̄ ̄と とノ ̄ ̄ ̄
ヽ | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |/
三 三
三 知れたこと─── 吾は神州の守護者・・・ ...三
三 三
/| | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |ヽ
< ̄ `ヽ、
\ \ ,. ´ ̄>
\ ヽ / /
\ | / /
__ ∨ } ,. . .-――-. .、ィ:/ /_
,. : :´: : : :`.}-,/: : : : : : : : : : : ∨-ィ´: : : : :\
/: : :, -―-./-/: : : : : : : : : : : : :{__ィハ-‐- 、: : :. ヽ | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |/
,: : :/ /⌒{: : : : : : i: : : : : : : :∨ \:ヽ }: : }... 三 三
{: : { / /Ⅵ: : : : : :.l: : : : : : : : :}、 ヽ}/: :./ 三 邪宗門キリシタンを、屠りし者─── .三
、: :| / / {:∧: : : : : : : : : : : : : /:∧ /: :./ 三 三
}从{__/ `乂',: : : : : : : : : : /ノ':/:}\}:_:∧ .../| | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |ヽ
{: :从イ/{/{从イイ:./i/イ ´\_〉
ヽ:} ,..====、イ:/ ,....、
/⌒ヽイ `Y´ `ヽ、
,ィ´ { || {!/ /⌒ヽ
i \_ | || /\ ||!、___/ ノ
、 ` ! !!//\\||!、 /
/ \ ,:'Ⅵ,/ (___) \|! ∨__/´ ∧
/ ,>´{三三三三三三三彡 ',
. / / `ー} {-´ 、 ',
,イィ _,.イ
/ し―'ーヘ ^)ノ )、
l、_ィ'´ ̄7/ jノ
// _,.イ
トィヘ_,ィ_,// ト、j7__,ィ ,イ ,ィイ `i :|
ノ .__/ >ィr―' し' (ノrイ ノ |
'⌒' ̄ <_ノ:|」 _,.ノ / ^)/
|しイ /´ ̄ _,
J(´ ⌒)ノ
.l / .`´ ̄`て ,,. ,l ./ . / / / / .,i/″ 〃
{ ´(_ メ{″ ll ,/ ,/ / !'゛ ,,rシ _,, / ,/
..\、 .,i′ .、 ン'./ ./.! ./ / / , 'ノし'ニr'" ._..;;ッ← ._,, -ッ″ ,ノ
ゝ /| ,〃 _ / て ./ |.i′./ _.. -'" . / . / ゛ ._..-''シ'" ,/´. / / /
l、 / .| '" ゙‐' 〔ノし' / . `" `¨´ / .,/゙ .,..r'"_ / ´ .;;ア ./ /|″ │ ,/
!ヽ./ ゙‐'''" .,/ レ'″,/ _..-" l゙ ._ノ゙/ ._..ノ__/
.| ~'''"゙´ __ノ¨ _...-'"゛ ./ .,..-'゛ l -‐=ニ′
¨゙゙弋 .、 廴r'''"゛ し'"゛ _ッ-¨′ _,, ‐
. ! .,〃 _,, -‐._,,,,.... -- /゛ __,, イ″ _,,..-‐'"゙.仁二ニ
! .゛} _,, ニニ ̄ _,, ー''゙゛ ''''"゛ _,,,,,...廴ノ -―''''"´ . _,, -ー
.i .〉 .''''"゛ イ―‐'″ -‐''"゛ __ii;;ニ″
lゝ'゛ ,,__、 _,,,.. -ー' 仁,_
,ゝ 夕 _z--ー'¬―-`-デ゙''―z_ ー''''''゙゙゙´ `'''― __ ´゙二ニニ==‐-′
/ _..- .r'"゛ `''-..,,ぐ- ..,_ `''ー ..ii`-`-='
}ノ'´ } ノ `'゙'‐ .`゙''ー ..,、 厂“'''''''― ..,,, `゙'''ー-.
.″ `''ー、, \、 `''ー、,_,,,, __
\ l¬r- `''ー ,,, .`¨″ `¬r-
ヽl . ´゙''ー ,,, ¬r- ,,_
\ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
≧ <
-=ニ いざ赴かん、 わが戦地へ!! ≦
≧ ≦
/Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
(~)
γ´⌒`ヽ
{i:i:i:i:i:i:i:i:} ・・・行ってしもうたか
( ´・ω・)
(つ⌒Y^() まだ話は終わっていないんだけど。
O_,(_)_ノ
| (~)
| (~) γ´⌒`ヽ.(~) ____ さて。読者の中には、日本から目をそらすニーアル教授の「文明」を、
| .γ´⌒`ヽ{i:i:i:i:i:iγ´⌒`ヽ | SALE |
| {i:i:i:i:i:i:i:i(・ω・`{i:i:i:i:i:i:i:i:}  ̄|| ̄~ 唾棄すべき西洋中心史観と切り捨てる方も、いるかもしれません。
| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|
| |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::::|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
:::::::::::::::::::::::::::::::: : :: :: : ::: : :
::::::::::::::::::::::: : : : ::
:::::::::::::::::: : : :(~)
:::::: ::: : : γ´⌒`ヽ しかし本書で>1が注目した箇所は、やはり欧米を「克服すべき宿敵」と位置づけて
::::: : : ::: {i:i:i:i:i:i:i:i:}
: : : : : (´・ω・`) 研究を怠らない、中国のシンクタンクの分析です。ニーアル教授が第6章「労働」で
___ l⌒i⌒⊂)___
/ ⌒'⌒ / 何気に嬉しげに? 引用している中国の戦略家たちの評価を、以下にご紹介して
__/_____/||
_|||_____||/|| おきましょう。(以下は本書456−458P)
||| || ||
◇==================================◇
, ィ
,イj /リ
ム/! //!
ノ=‐⌒マリー、
/ ` _
/ ムニム 世界中で西洋が優位にある理由を探すよう、
マニ’人__
/  ̄ マ} 私たちは求められた・・・
/ _ノ
ん__ ーュ、_ /
ェニニニニニニ>ニニュ、_/
ムニニニニニ ムニニニニニ_
ムニニニニ ニニニニニニニニ_
/ ̄ ̄` マニニニニニニニニニニ
` マニニニニニニニニニ
/ ` マニニニニニニニ
`マニニニニニ
中国社会科学院のある学者(匿名希望)
lii;;,. "!li;;、.
''!!l|li;;, ''!|||li;、
, -'"~  ̄ ̄"""''ー、.
/ `ヽ、
/ \
|il|||lli:. ,il||||||||lllii;,. , \ 我々はまず強力な武器に、その次に最高の政治システムに注目した。
===・ ======・;ll i `、
.' |!|||l!;,. ''!lll||||||||l!!' ノ .,;;iilll|||||||lii;;、 そのあと、西洋の経済システムに焦点を当てた。
(~. `y''_ , ' ,;;i|||||||||||||||||l|||li;.
_),_,,,ヾ ̄ ,, -‐…ー-‐'".,;;il|||||||||||||||||||||||||||li;
l!__;-‐''jjiii;;;"T!;,. .,,,;;;;iill||||||||||||||||||||||||||||||||||i; ・・・だが過去20年間に気づいたことは、西洋の文化の中心はあなた方の
,;ill|||||||li;''!||||ll|llil||||||||||||||||||||||||||||||||||||ll!'''""''!i;
;i|l|l||||||||li; !'" "''!l||||||||||||||||||||||||||||!'" `. 宗教、つまりキリスト教だという点だ。だからこそ、西洋は力強かった。
|l|||||||||||||l .;iil|||||||||||||||||||||||||||||!' !
┌────‐┐
| 私 は |
l パンダ !
|___ ___| ノlノ:|
l | _,. イ::'::::ノ
/ミ_| / '" ,.-::::::ヽ
/:::::::::V l-=・-:l__ 社会的・文化的な営みにおけるキリスト教の道徳的基盤は、
|::::::::::::| ヽ:::::::ノ ▼
|::::::::::::|、、 __ノ 資本主義の浮上とその後の民主政治への移行を成功させた。
|:::::::::::::ヽ_,.-── 、,. '":ヽ
ヽ::::::::::::::::彡::::,:::::::::::::::::::::::::',
`┬───'\:::::::::::::::::::,.-| これについて私たちは、なんの疑いも持っていない。
_| ミ `ー──' !
/::::| ,.-'"´ ̄ ̄`ヽ
/::::::::::::', /::::::::::::::::::::::::::/
彡___|__彡_____ノ
,~! ,,,f..、
l.:::! I::::.!
l.:::::I,. ..l,,::::!:
f.::::'''ヽ,,,,,,,i::::::::i
. f.,,::::::::::::::::::::::::::::ヽ キリスト教徒は神の超絶性を理解して自らの判定基準として受け入れたため、
./'.゙..゙゙'''::::, -'"~`ヽ,l
{ ..'! . ..!, 自由・人権・寛容・平等・正義・民主主義・法の支配・普遍性・環境保護などの
i:,_ ...f.:! ,/.,!
,',:::::::,:''''" `ヽ、 ,.::::;:;,i: ような概念の真の意味が理解できるようになった。
/:::::i:..;f !__! ,,,!::::::::::,,,i:
こ,:!.''\:::'':":::"::" 、:::/ノi
/::::::::,ヽ,''゙l''ー、., -'"ノ:'.:,i
::::::::::::::::::ii,,i::::,,,,ii-'"~ ::::::::l
ズオ・シンピン
もう一人の学者・ 卓 新 平
l`ヽ、 _
____|:: ::`ヽ、 / ̄::/
\:::::―-、:: ::::::\、 /:::::::/
/ ヽ..:::::-―''' `ヽ 、 /:::::::/ キリスト教は中国においても汚職減少、貧富格差の縮小、
,/ _`ー ミ `ヽ、 /:::::::/
,l l/ 、 l ` v \ /:::::::/ 慈善事業拡大、汚染防止などの「共通モラル」を提供しうる・・・
'ゞL、、.. ! l `ヽ, l:::::: |
ヾ、ソ、ヾ /" ○ \ ヽ |
(_ ,, ○ ノ \. Y ヽ
/:: ` " (ゝ、ヾ | / ___, ヽl l
/:::::::r-ー--― ゝ 、) l / |
ノ:::::/ ノ レ ノ
 ̄ r┘.....::::::| /
∠イ::::::::/ 、 /
ノ:::::/-イ:`ー-.ヮ三ニ、/
/::/F:::;;r-‐''"
 ̄  ̄
ザオ・シャオ
経済学教授・ 趙 暁
___
, -' _ `丶、
{, -'´´ j `丶、`、
l rヽ、 /ヽヽ ', 西洋文明の核心は・・・キリスト教だ!
',.,r'ニヽ r'二ニヽ',l
r'{ ゙--' }゙`ヾ--' } )
ヽ丶--'´_, `--'´ヘ´ヽ ╋
/゙、 ヽ /ト、゙--' 〉--ヽ、
_ -ィ ',ヽ´ ̄ ̄ノ ', `┬- 、_--(__, }
,-' | ',  ̄ ̄ / | | ヽ (__, )
/ | ', / | | }´{_, /
,-' | ト _j | ', ゙lヽ-- ィ
} | ', ', ゙, / | l| | | ',
/ } | ', ヽ ! / | リ | | ',
ユアン・ジミン
クリスチャンの映画作家 ・ 袁志明
────────────────────────────────────────────
あげく江沢民が党幹部の集まる席上で「(可能であれば)キリスト教を中国の公式宗教にしたい」と
言ったとする伝聞までニーアルは紹介しているが、もとより本気かどうかはおろか、真偽も不明である。
────────────────────────────────────────────
(~) このあたり、さすが本気で欧米とガチンコする覚悟で取り組んでいる分析ならではだと、>1は
γ´⌒`ヽ
{i:i:i:i:i:i:i:i:} 完全に同意しています。中国が侮りがたいのは、こういうクールな分析力があることです。
;; (´・ω・`) _。_
_旦_(っ(,,▼)_c(__ア~旦~ 旦~(,,▼)(,,▼)
|  ̄ ̄し゛し゛ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l
(~)
γ´⌒`ヽ __ まあ「地上の皇帝(人間)を神人化し、天の神(怪力乱神)を対立物として排除した」人治社会が、
{i:i:i:i:i:i:i:i:} |;;lヽ::/
( ´・ω・`)∫ |;;| □o 理屈で分っているからといって一神教を実践できるかどうかは、別の問題ですがね。
(:::::::::つc□ .i===i=i
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| (このあたりの詳細は、足立啓二著「専制国家史論」がお勧め)
─────────────────────────────────────────────────────
戦前日本史学の巨人・津田左右吉をして「人間性を無視している」と極言せしめた中国思想(儒教)の呪縛は、未だ健在である。
ニーアルの一見、唐突と言うも奇矯な中国クリスチャンへの熱いまなざしは、>1には日本へのあてつけにすら感じられるのだ
─────────────────────────────────────────────────────
───────────────────────────────────────────────
なおニーアル教授が愛してやまない温州では最近、公認の教会が当局の言いがかりでぶっ壊された模様。
───────────────────────────────────────────────
打てー |三江教会|
__ __ .__ | ̄ ̄ ̄ ̄
. ( | ( | .( | ミ ミ ミ .. ╋
. || || || .. ○ ○ ○ <⌒>
/// || /// ||/// || /⌒\ / \
/二\/二\/二\ 凹凹 | |_|[] |
// || ヽヽ || ヽヽ.|| ヽヽ . | ‖ ‖[][]|
// ( )ヽヽ___)ヽヽ )ヽヽ |[][] . .|
//  ̄ ヽヽ ヽヽ ヽヽ ... | 用 |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
从
))λ::)λ )) メラメラ
λ(::::::::;)λ(((
(:::(::∧∧人)))ゴゴゴ
λ)/★\:::::λ 人_人,_从人_人_人,_从,人从
(:::::(# `ハ´)::::::) )十字架が目立ち杉アル!(
'ヽ;;;(つ と);;;ノ ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
∧∧
∧∧ / ╋ \ 昨年まで温州政府がHPで建築様式を賞賛していた
/╋ \ ●╋● (; `ハ´)
(`ハ´ l|i;) (;l|i`Д´) ..(つ つ 公認教会なのに、ひどいアルヨー!
⊂ と ) ⊂ つ
∧∧ どうせ都市計画の都合で教会の跡地を狙ってるのコト!
−=≡ /╋ \∩ 信者は座り込んで抗議するヨロシ!
−=≡ ( `ハ´;)彡
−=≡ ⊂ ⊂彡 从∧∧ フーッ!!
−=≡ ( ⌒) 〜γ (゚Д゚#)
−=≡ c し' 三 Vv Vv'
◇==================================◇
,.ィニ三三三ニ=x、
,イム=ニ三三三テ三℡
/'´ u. ヾ三三X
, u. V三三l
l u. V三三! そもそも俺にいわせりゃ、布教対象としては日本人が
ヒ=ミ、 彡ニ=- V三人
Y丕う ィ丕ニ‐ u. i´/⌒i 大本命。中国人は当て馬でしかなかったんだけどね・・・
l リ i 厂j. l
i / u. ι' リ
i `='´` L彡'
i __ /|
i ー ,.イ |_
i / λヽ
廴__,. イ ,.イリ三℡._
,不、 ,.イ /三三三> _
_,. <三| \_,.イ /三三三三三三>
,. <三三三ニト、/三ヘ./ /三三三三三三三ニ
,.<三三三三三ニl l╋| /三三三三三三三ニニ
<ニ三三三三三三ニ! ノ三{ /三三三三三三三三三
フランシスコ・ザビエル
────────────────────────────────────────────
日経ビジネスオンライン:温州三江教会強制撤去事件の真相
h
ttp://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20140520/264948/
────────────────────────────────────────────
─────────────────────────────────────────────────
いずれにせよ───
一見、キリスト教徒とは水と油のごとき多神教社会・神州日本が非西欧社会で唯一、近代化を達成した事実は───
─────────────────────────────────────────────────
=− ― ̄_ − = -_− =− ― =  ̄ _ =  ̄ − _―_=− ― =  ̄ _ =  ̄ − _―_
ニ −=  ̄ ‐ _ ― − _ニ −ニ−=  ̄ ‐ _ ― ̄‐ _=−−=  ̄ ‐ _ ― ̄‐ _=− ̄‐ _
リ , ' ,' , -ー‐-----''''""´ u. ヽ |
ノ 丿 u. :::. :' u. ヽ i
,--、、、 ,' u. ヽi ゝ, u. Y⌒',
|i ヽ 、、、ヽ ___, 、_,i ヾ, _,,,,-‐t、、__ /r /
'、' ヽ ,〃"でヅ''ゝ、i |彳´ゞ┘ニ=. | /
ヾ i;, u. `゙ゝニ==彡';; いミ三ニ"´ | /
ヘ ゞ `゙ー‐'''" :. ヾ  ̄`゙ヽ |丿
ヽ ヽ u. ,,r 、;: ' ヾ、 |
ゝ、_, u. / ヽ、_' : )ヽ u. |
ヘ / `゙゙ー-‐"´ \ |
ヽ i; ___,,i_i,,__,, 丿 ノ ノ
\ '; `゙=ー'ー'ー'ー'一"´ |i / /
\ u. i; `゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙""´ ;: ノノ
ヽ `ー,一" ノ/
\ ノ'
`ヽ /
=− ― ̄_ − = -_− =− ― =  ̄ _ =  ̄ − _―_=− ― =  ̄ _ =  ̄ − _―_
ニ −=  ̄ ‐ _ ― − _ニ −ニ−=  ̄ ‐ _ ― ̄‐ _=−−=  ̄ ‐ _ ― ̄‐ _=− ̄‐ _
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英米の歴史学者に暗黙のうちに一種の不安を与えているのではあるまいか───? ニーアル著「文明」における、江戸時代への
奇妙な「黙秘」と中国布教史への不自然な饒舌は、英米人の歴史観を脅かす要素が、実はそこにこそあるからではあるまいか・・・?
───────────────────────────────────────────────────────
────────────────────────────────────────────────
第5章「消費」の冒頭でニーアルは、2つの語録を引用している。ひとつは明治日本の政治家・井上馨の言葉。
「日本を、欧州諸国のように変えていく」という決意表明。そしてもう一つが、トルコの作家の以下の疑問である。
────────────────────────────────────────────────
, -ー 、 .,,/ }
_./ ヽ- ´ .ノ
.// 'ー-ァ
/:/ / く `ヽ
,:::// / / ハ i 、 。
//,:/ / | / | i | j .| 、 .}
. ′.::/ /:| , | / | i | ハ .| \j___ ,
‘.::,; l:::|| .i_|_j\ | i ノ i リ .| ..ノ
i人 /^|.| 仆x心\ リ レ .V | | ヽ、" 偉大な民主主義を神の言葉よりも真剣に考える西洋は・・・
′| :( ヘ|∧ |ゞ-゚ ノ 、j仆ミ ̄l .| ミ\i
ヽ:\,' \l. Y(u゙ノ 》 リ ノ:::. ヽ (中略)
冫(゙)::. ヽ ノ `¨^ /ノ'::::::::.__ }
´|/゚:::|::.、 メミー- , /ソ:: ヽ) ヽ′ 真似せざるを得なかった敵国が達成した民主主義に我慢できるのだろうか?
_ ヾ|ヽ.:::..、` ー k _ノi.)人:: }
. ,-=ー--`ヽ(》-》=;;;=;;.../|- ::::::::::}° ソ
, _二>ーミヽ、ヾ=,| |》、|\ノ
/ ー 、>,.| .|ヾゝ_
| // ̄ ̄ヺ⌒゙| ト ヾゝ\
| / / /――<| : ト } ヾゝ` −- 、
.| | | t /::::::. | .: |. ヽ._ ヾ゙ゝ、 ヽ
. | :| |/丶丿:::. | :: | }:.|/:.:ヾ、ゝ、i i ゙.
|::| 《 | :::: | ::..| }:.:.:.:.:.:.:i ヾ、ゝ tj__
ヽ :. { ./} :::: | ::: | ノ.:,-、.:.:.:.i |7ヾ=ノクミヽ
. | ::. { ./ }::::::. ,| .::: |´ ヽ }.:.:.:.:.:i | ト、\::::::ヽ
. | :::.,/ j:::::::::... / | :::: | lイ|.._:.:.:.;i, |ノ ヽ \::::::...,
| :::::〉 }\::::::::.. / .:| .:::: :| |x 冫:.弋:..| .} )彡” ゙
ヽ ::{ ノ .\:::〈 `i| :::: :リ レ ノ==tミミミヽ } ′
オルハン・パムク(1952〜 )
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井上馨の決意と並べてこの疑問を引用している辺りに、ニーアルの日本への葛藤があるように、>1は感じている。
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{i:i:i:i:i:i:i:i:} │ ともあれ。つづくっ!. │
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というわけで、今回は ここまで。いずれにせよ日本とアメリカを含む西洋の対立軸の基本は
人種ではなく、ことの始めから終始一貫、宗教だった希ガス
本編は、できれば来月末までには・・・(予定は未定で うんたらかんたら)
乙
思うんだが、近代思想の基盤がキリスト教だったとしても、そこから脱却しないと
今のイスラムなんかと同じ、宗教国家のままなわけで。
道徳基盤=発展なら、17世紀のキリスト教の退潮と供に
西洋の近代化…躍進が始まった理由も説明できない。
中・近世までなら、イスラムの方が国力も知識も技術もあった。
基盤というより、踏み台としてキリスト教は機能して、踏み倒されたんだよ。
教授が苦悩するキリスト教社会と、西洋近代社会が調和的に共に発展しないのは、
単にそんだけ。
キリスト教を何でも主軸に置くから、宗教から距離を置く事が近代化に繋がるという
テーゼを理解できない…つーか認めたくないんだろうね。
主役を交代させて大当たりしたのに、前の主役に未練タラタラで、
彼の過去の栄光に幻惑されてる。
中国は、自分の倫理のなさをキリスト教でカバーしようとしてるけど
近代との相性の悪さ…宗教性という点に気づいてない点、やはり分析が甘い。
倫理や道徳は、歴史的な経験値でしか得られないから、あの『大国』が
キリスト教を輸入しても、上辺だけになるだろうね。
まあ、歴史的権威を自分たちで全部破壊しちゃったから、もう他にすがるしかないんだろうけど。
日本が発展したのは、もっと簡単で、この国は中世から徹底して
行政サイドから、宗教が抑え込まれたからだろう。
西洋でも宗教排除に始まるのが、17世紀。
他は、未だに宗教国家か人治国家。
言ってみれば、一向宗とキリスト教排撃によって、この国は完全に政教分離を
16世紀に完成させてしまった。
清国やロシアに、国力で圧倒的に劣りながらも、システム面で勝てる下地があった。
イギリス的な、経験的な法の支配から派生した、近代政治なんかは容易に理解できる。
ただ、一神教に根差す人権思想なんかが理解力がないのはいなめないけどね。
どっちにしろ、キリスト教国家群でも、近代化を果たした先進国はごくわずか。
宗教=近代化、先進国文明…などと結論ありきの研究をしてるようじゃ
日本や、近代化できなかったキリスト教国家の存在は無視するしかないわなw
乙
最近どこだったか「ユダヤ教系宗教と日本人の宗教はレイヤー(階層)が違う存在」ていう文句を
見たのを思い出した
>>755
オルハン・パムクについてだが、パムクの西欧寄りのモノの見方については、
敬虔とは言わないまでもイスラームに多少なりとも価値を認めているトルコの大部分の人々が、
「パムクは自分たちとは異なる感覚にある」と違和感を感じているほどだぞ。
このあたりの事情については、
新井政美編著『イスラムと近代化―共和国トルコの苦闘』(講談社、2013年)を参照するといい。
まあ、教授ご自慢の、プロテスタントの倫理も新しい経済活動に即した合理化されたキリスト教だしね。
17世紀以降、旧いキリスト教を換骨奪胎して、思考の自由や合理化を確保したからこそ、西洋は有利になったわけで。
ただ、その過程で宗教としては衰弱死するまで弱まってしまうけど。
イスラムも、西洋の17世紀みたく宗教の合理化を果たせば、イスラム圏は近代化するけど宗教としてのイスラム教は衰えるだろうし。
現代人のごく一般的なカトリックの人が17世紀にタイムスリップしたら
宗教的な意味でもいろいろとキツいだろうね
その点、>>1 氏も教授も中国の研究者も、あんまりにも短絡的でご都合主義だと思うよ。
近代社会=キリスト教、で簡単に繋げちゃうんだもの。
近代に繋がるプロテスタント倫理の場合、キリスト教信仰が問題じゃなくて
「個人」が理性によって道徳を合理的に建築する点が重要なんだよ。
教会組織を離れて、「個人」で自律的に考える…というプロテスタントの信仰形態が
後の近代思想に繋がるか、近似値になるんだから。
その背景には、ローマカトリックの衰退があるから、ようやく17世紀にできる様になった。
所謂、「宗教改革」が近代の最初の萌芽と、歴史書によく書かれるのはそのため。
そこから宗教臭を完全に消すと、近代思想や近代哲学になる。
構造的に「絶対」の視座を持ちながら、その中心に「個人の理性」を置いた点で
もはやキリスト教信仰から離れてしまった。
だから、教授が嘆くように、先進国でキリスト教離れが進む。
自分で考え出した西洋人は、「親離れ」ならぬ「神離れ」をしちゃったんだね。
そういった息子の自立を嫌って、徹底的に邪魔したのが20世紀までのカトリック。
>>764
宗教改革以前だと自然科学分野ではイスラム教世界の方がキリスト教世界よりも進んでいたからなあ
異教徒への接し方は接する相手や地域、人的資源や財政その他現実的な事情に左右されるから割愛するけど
近代とは何か…と定義する時、キリスト教信仰の1バリエーションか何かと考えてる時点で
ハーバード大学の教授も、中国の研究者たちも、給料泥棒だよ。
例えば、「近代社会とキリスト教」(元東大教授、森安達也著)だと、近代について
次のように書いてある。
トレルチは啓蒙主義こそ、ヨーロッパの文化と歴史における厳密な意味での
近代の開始であると述べている。
啓蒙主義の思想をおおまかに述べれば、人間は理性の正しい活動によって
真実の認識に到達できるはずで、それによって人類の幸福が得られるということである。
つまり、絶対神中心の考えをやめて、理性の自律をなにより重視したわけである。
その傾向として、普遍妥当の認識手段によって世界を解明するということ
さらに、普遍妥当の実践的目的に身を捧げつつ、実際生活を合理的に
秩序立てるということをあげている。
だから近代国家かどうかを、見分けるポイントは
キリスト教国家か、非キリスト教国家か…とかじゃないだろう。
キリスト教国家でも、「個人の理性」を保障してない国は、非近代国家なわけで。
だからファシズムに走ったドイツやイタリア、スペインがローマカトリックと
政教条約を結んだのも、分かる気がするわ。
また、無神論国家でも、その中心が神じゃなくて、単一のイデオロギーに過ぎない場合は
旧い宗教国家と、構造的に同じ。
日本が非キリスト教国家なのに、近代化しておかしいなんてのは、
キリスト教との色眼鏡でしかないじゃない。
16世紀、17世紀の早い段階で、「神離れ」をして、合理的に社会を秩序付けた結果に過ぎない。
G7のメンバーの共通項なんて、そんなもんだろう。
どっちにしろ、16世紀にキリスト教だろうと、大きく宗教に傾くのは逆に
近代を遠ざけるね。
カトリックならなおさら。
日本の開化時代における、代表的なキリスト教徒、内村鑑三が
近代人とは何かと、考えた時
「主観的にモノを考えるヒトの事である」
と定義したのは、すこぶる慧眼だと思う。
カリスマ教授などより、よっぽど洞察力があるわ。
中国脅威論と、EUの行き詰まりに、キリスト教離れ
そこにハーヴァード大教授という箔付けがなされた
”売れる”本なだけなんじゃないの?
16世紀のカトリックの衰退を契機に、近代が生まれた事も
17世紀以降、近代が生まれてから、キリスト教が影響力も信者数も激減した事も
何の説明も考察もないしな。
西洋の優位性とか、キリスト教の素晴らしい信仰態度とか、数え上げるだけで
何でキリスト教が近代以降衰えたか、全然向き合おうとしない。
ロックのせい? フロイトのせい? そんな所に問題の本質はないだろう。
なんつーか、>>1 氏の思考パターンにかなり似てる気がするんだが…。
偉大なるキリスト教文明を誇りつつ、そのキリスト教をとことんまでコケにして
痛めつけた近代も同時に誇り、キリスト教社会こそ近代社会だとのたまう。
要するに、自分のアイデンティティーに関するものを、全て手放しで
褒めちぎりたいだけじゃないか。
そりゃ、大衆にウケてカリスマになれるわw
心底くだらんが。
またマイナーな本のレビューから始まってるな
ニーアル・ファーガソンの本は何か誤訳が批判の的のなってるなw
日本語の体をなしてない
内容も批判が多いし、良くある西洋文明賞賛論の類だな
こんなのがハーバードの教授なんだからアメリカの保守層と付き合う日本の政治家は大変だなw
ケマルの言葉って明らかに日本の明治維新を意識してるとしか思えないが?
専制国家史論(足立啓二著)については読んでないので論評出来ない
ただ中国社会は多分「幸運」なんだろう
自分から地球文明に貢献出来るとは思えない
全部外部からの留学で賄ってるようだし、もし西欧文明が衰退したら自壊するだろう
乙
久しぶりに来たわ、乙
>>684
イスラエルが近代化していないとは初耳な見解なのだわ
>>705
英語はゲルマン語の方言とされている。イギリスは>>705 の事跡に参加していないらしい
>>728
ふむ「シュリーマン旅行記 清国・日本」(1869)と同じような見解
同書より「もし文明という言葉が次のことを意味するならば、(中略)
宗教――キリスト教徒が理解しているような意味での宗教の中にある最も重要なことを広め、
定着させることを意味するならば、確かに、日本国民は少しも文明化されていないと言わざるを得ない」
>>758
近代、欧米人がキリスト教離れしたおかげで発達したというなら
トップが就任する時に聖書を使って誓う国が、近代、大国になった理由が説明できないだろ?
>>770
「キリスト教の衰退はロックやフロイトのせい」というニーアル氏の理解では
17世紀にキリスト教は衰退していないんじゃないか?
>>730 では「近代でもキリスト教は活躍した」と言いたそうだぞ
>>774
>>758
近代、欧米人がキリスト教離れしたおかげで発達したというなら
トップが就任する時に聖書を使って誓う国が、近代、大国になった理由が説明できないだろ?
別に、簡単に説明できるけどな…。
所謂、政教分離などに見られるように、近代化した国は、古い宗教的因習を
政治や科学や教育の分野から蹴りだした。
西洋人自身が、カトリックが多くの分野を支配していた中世を暗黒と呼び
17世紀以降を、蒙を啓いた時代…「啓蒙」と名付けたんだよ。
そこから、宗教を主軸にした旧時代との断裂…
深刻なアイデンティティー・クライシスが生じ、反動的に回顧が始まる。
所謂、保守派とか原理主義の登場だね。
だから、アメリカで近代化が強く起こるのと、原理主義という言葉が生まれるのは
ワンセットだった。
アメリカは、17世紀に起きた、この近代の相克を解決しないまま
政治や科学の分野などでは、急速に近代化を進めつつ、
精神面では17世紀以前に退行を強めている…という歪な状態なわけ。
政教分離を謳いながら、聖書にトップが宣誓する。
自由・平等を謳いながら、17世紀以前の宗教的非寛容や差別が横行する。
ノアの箱舟やID論なんかを、国民の大半が盲信している…とかね。
それが近代化を無自覚に推し進めて、キリスト教と近代のいいとこどりだけ
しようとしている大国の内実なんだよ。
アメリカは、歴史が浅い移民国家だから、他の国みたく歴史文化を
全体的なアイデンティティーにできず、キリスト教の支配に頼るしかない。
まあ、神離れしつつ、やっぱ家庭の纏め役には神様に頼ろうって欺瞞を続けてる。
その欺瞞のツケが、近代社会との矛盾やら、頭の中身がノアの箱舟だったりするわけ。
大国になると同時に、そいいった永遠に解決できない社会問題も抱え込んじゃってわけだね。
正統派的な近代国家だと、宗教は世俗化して、よりリベラルな形になり
精神面や文化面のみに存在を許される、穏やかで平和的な後退を見せるけど
アメリカじゃ原理主義化が進むからね。
宗教を強く信じすぎる社会だと、頭がノアの箱舟を盲信的に信じる世界になっちゃうという点では
巧く神離れができない国は、大変だなあ…と思うよ。
差別の温床になったり、近代システムの阻害になるからね。
まあ、どのみち「世俗化したキリスト教徒」か、「ラディカルな進歩派」が存在できなければ
近代国家への道は開けないという点では同じだよ。
その反動を巧くコントロールできてないってだけ、アメリカは。
旧秩序を守ろうとしたカトリック組織の影響力を、政治から締め出したってのは同じだし。
イエズス会の活動なんかが、教会組織と戦わざるを得なかった近代国家では
禁止されたのを見ると、同じく鎖国は宗教離れという点では、近代に近づいた事象とも言える。
宗教離れっていうより、中近世以前のカトリック秩序からの脱却と言った方がいいかな。
まあ、そこから穴を埋めるべく聖書原理主義に走るか、
キリスト教をさらにリベラル化させて、より近代的になるかは、また分かれるところだろうけど。
どのみち、カトリック宣教師たちが伝えようとしている本当の主題…教皇至上説やら
カトリックの国教化やら、アリストテレス的疑似科学なんかは、近代に移行する最大の障害でしか
ない。
近代思想に繋がる、キリスト教の純度の高い「普遍・絶対」を学ぶなら、
「教会組織」を主軸にしたイエズス会よりも、
17世紀以降の「個人の理性」を主軸にしたデカルトの様なキリスト教徒から学ばないと危険。
だから鎖国を解くタイミングって、かなり難しいと思うんだよね。
16世紀に、カトリックを国教化しなかったのは正解だとしても。
つーか、アメリカはイスラム並に原理主義者が大半で、
一宗教が、政治にも強い影響力を持っている時点で、色々お察しだなw
公平・普遍・合理が西洋の優位性を保障するなら、近代の反動から、原理主義化が進むアメリカが
いつか脱落する日が来てもおかしくないんじゃない。
今は圧倒的な国力と技術力を誇ってるけど、新大陸の文明が凋落の憂き目を見る可能性は
数百年後にはあり得るかもよ。
まあ、リベラル思想も根強いから、中国みたく確実にコケるとはいい難いけど。
イスラエルについて言えば、そもそも西洋近代化の鬼子こそがイスラエル。
所謂、ユダヤ人が優秀というイメージは、それこそ近代化によって形成された。
啓蒙思想によって解放されたユダヤ人は、近代思想の影響を最も強く受けて
近代思想や近代科学の申し子の様な活躍・活動をしたから。
それが、古い体質のキリスト教徒の嫉妬や差別を招き、各地でユダヤの迫害や虐殺が起こる。
キリスト教が、単に近代の美質に向かうのではなく、強烈な反近代を副作用として
生み出した端的な例だった。
西洋の近代化に同化しようとして、キリスト教社会から散々な目に遭わされたユダヤ人は
また古い民族的アイデンティティーに立ち返らざるをえなかった。
ユダヤ人が近代に深く通じる事になったのも、古い宗教アイデンティティーを持ち出して
イスラエルまで建国しに行くはめになったのも、そもそもが西洋近代の歪な影響から。
西洋で解放されたはずのユダヤ人が、なんで宗教国家を新たに建国しなければならなかったのか。
近代的ユダヤ人と、宗教国家イスラエルの矛盾は、誰によって生み出されたのか。
>>780
戦前のシオニズム運動を知らんのか?
ユダヤ人は自前の国家が欲しかったんだよ!
19世紀の国民国家運動が世界に様々な悲劇を生んだ、その中の一つだよイスラエルは
イギリスの空約束から生まれアメリカの援助下で生きながらえてきたイスラエルは
これからツケを払う事になるかも?
>>780
はてさて。
シオニズム運動の契機は、ドレフェス事件などのユダヤ迫害に
西洋に同化しようとしていたユダヤ知識人が失望したのが契機だよ?
シオニズム運動を知らないの?
そもそも国土一寸も持たないユダヤ人が、いくら19世紀だからって
いきなり一国建国独立なんて夢想はせんよ。
同化の望みを絶たれて絶望したから、シオニズム運動は切実で現実的な動きになったわけで。
まあ、それは世界に光をもたらす筈だった西洋近代化の反動…ホロコーストに現れるような
人種差別政策によって証明されてしまったわけだが。
まあ、これが偉大なるキリスト教文明の一端なんだよなあ…。
こういう人たちに他の連中は文明化されてないとか言われても、何というか困るよね…。
米中部ミズーリ州セントルイスの路上で8日夜、
白人警官が黒人青年(18)を射殺する事件があり、9日夜に黒人住民らが抗議デモを行った。
現場は、今年8月に武器を持っていなかった黒人青年を白人警官が射殺した事件を巡り、
大規模な抗議デモが起きたファーガソンの南方約20キロ・メートル。
セントルイスの警察は、巡回中の警官から逃げようとした青年を追跡した際、
青年が3回発砲したため、警官が発砲したと説明。
しかし、青年の母親はAP通信に「息子は銃は持っていなかった」と主張している。
地元メディアによると、8日夜には黒人住民ら約300人が事件の調査を求めて現場近くに集まり
一部が警察車両を壊すなど一時騒然とした。
9日夜もデモ参加者が商店や民家のガラスを割るなど、不穏な情勢が続いている。
>>772
近代トルコ史好きで色々調べてます。ケマルに関しては完全に同意。
トルコ革命の概念は明治維新のローカライズ版だと思う。
まぁ、ツール自体はフランスやらスイスやら、色々引っ張ってきているけどね。
時代は少し下るけど、1930年代に駐土大使になった人(名前忘れた)が
アンカラの大統領公邸に挨拶に行ったら、
ケマルの執務室に日本研究書が沢山あってびびったという逸話が残っているよ。
ニーアル・ファーガソン氏の本は読んだことがないので>>1 の解説だけを基に話をさせてもらうけど、
どうにも文明化=キリスト教なのか文明化=西欧なのかはっきりしない。
最初は前者かと思っていたのだけど、そしたらクリスチャンが多いはずの南米やブラックアフリカが全く説明できないよ。
16世紀にカトリックに改宗すれば、近代化できるんじゃなかったっけ?
>>784
>どうにも文明化=キリスト教なのか文明化=西欧なのかはっきりしない。
全くもって同感。
ややこしいのが、
他者から見た西欧はキリスト教圏だし(近代)文明だということ
それで余計にはっきりしないんじゃないかと
多分国教がキリスト教であることとキリスト教文化圏であることは
ノットイコールなんじゃないか
>>785
出来ません
少なくても西洋的な文明国は多分無理
日本も受け入れたのに苛烈なキリシタンが生まれたように伝統的な社会が破壊され
精神的な西洋の奴隷になります
文物を受け入れるのには歴史的な葛藤が必要だったんだよ
単純に宗教がキリスト教であるってだけじゃ、近代化しないんじゃない。
スペインとか植民地国家群みたく。
そこから別の区分や、命題の設定が必要になるんだろうけど、教授がそれを指し示さないから、
キリスト教圏=近代化 みたいな大雑把で厳密でない括りになると思う。
>>784
> どうにも文明化=キリスト教なのか文明化=西欧なのかはっきりしない。
> 最初は前者かと思っていたのだけど、そしたらクリスチャンが多いはずの南米やブラックアフリカが全く説明できないよ。
何が説明できないの?
>>774 で引用されている「シュリーマン旅行記」の所を、もう少し長く引用してみよう
>もし文明という言葉が物質文明を指すなら、日本人はきわめて文明化されていると答えられるだろう。
>なぜなら日本人は、工芸品において蒸気機関を使わずに達することのできる最高の完成度に達しているからである。(中略)
>だがもし文明という言葉が次のことを意味するならば、(中略)
>宗教――キリスト教徒が理解しているような意味での宗教の中にある最も重要なことを広め、
>定着させることを意味するならば、確かに、日本国民は少しも文明化されていないと言わざるを得ない
「キリスト教=文明」ならば非キリスト教徒が、いくら物質文明が発達しようと文明化されていないことになるんだよ
>>787
その通りなんだけど、幕末・明治期の日本や同時代の他文化・他文明圏の目線としてね
西洋みたいに近代化したいけど、何をどうすれば近代化できるかと
とにかく何でも取り入れたり何なりと試行錯誤に苦心したわけで
日本でもキリスト教文化圏では”蛮習”とされる文化を切り捨てたりしたりと
間接・直接を問わずキリスト教文化の影響を受けたわけだ
要は「近代化とは〜〜である」なんて正解が簡単に分かる訳もなく
また国や地域によっても違いが出てくる
それを一括りに大雑把に十把一絡げに語ると訳わかんなくなるよと
同じキリスト教圏でも、近代化に失敗したスペインと、成功したイギリスとでは何が違うのかな?
>>790 訂正
×「キリスト教=文明」ならば非キリスト教徒が、いくら物質文明が発達しようと文明化されていないことになるんだよ
○「キリスト教=文明」ならばキリスト教徒の南米・ブラックアフリカは文明化されているし、
非キリスト教徒が、いくら物質文明が発達しようと文明化されていないことになるんだよ
>>790
宗教を否定した共産主義国家、中国を礼賛している件について
それも中国国内にいる(非常に少数だが)キリスト教徒の存在でお茶を濁そうとしているけど
温州でも人口の14%て……それに現在中国で発展しているのは温州だけじゃないだろうと
あとは「文明化」の言葉遊びがしたいのならどうぞご自由に
文明化=近代化(普遍的なルールや人権を守る)ってなら、
キリスト教国でも、全然文明化してない国があるけど、それはどうなの?
って質問じゃない。
例えば、お隣の韓国とか、治安のクソ悪いアフリカ地域とか
精神的に文明化されてるって言えるのか?
そもそも西洋人自身が、ユダヤ人問題に見えるように、20世紀まで
完璧とは言いがたい精神文明だったんじゃないかなあ…。
寧ろ、宗教の限界を感じて、より合理的で普遍的な近代思想を発達させたから
(ベースにキリスト教があるにしろ)、ようやく21世紀あたりでユダヤの虐殺を止めたんじゃないの。
いわゆるシェリーマンが言ってるような立派なキリスト教は、実のところ
近代啓蒙思想が生まれた17世紀ぐらいから生まれたリニューアルしたキリスト教徒でしょ。
それ以前のキリスト教を見れば、民族移動レベルで人身売買ビジネスやって、
タスマニア島でマン・ハンティングやって、アメリカ原住民やユダヤに暴虐の限りを尽くして
人を家畜扱いしても当然…って精神文明じゃないの。
そんで、その蛮習は20世紀まで…いや、いまでも続いてるかもしれんが…。
逆説的に、あんま差別や行跡が酷いから、反省勢力が近代思想やリベラル化したキリスト教を
生み出さねばならなかったんじゃないか…。
>>795
そこらへん含めて教授の「文明化」の言葉遊びに付き合う必要はないかと
西洋の相対的な地位低下やキリスト教離れで自信を失った・失いつつある
西洋のキリスト教徒の内輪向けの本なんだから
わざわざ自分から相手の土俵に上がらんでもいいだろうと
つまるところ、我々が西洋を見習うとすれば、謙虚に反省やら見直しをして、過ちを改めた姿勢を
見習うべきで、キリスト教以外は下等…みたいな傲慢な誤った考え方を見習うできではないと思うが。
上から目線で文明の優劣を述べるのではなく、今ある自分たちの行為を客観的にみて、工夫や内省を繰り返すことで、普遍性を得ること…それこそが近代キリスト教や近代思想の神髄ではないだろうか…。
>>795
.治安が文明化の基準だというなら
今の中国政府がデモをする香港市民を治安維持のために弾圧したら
それは文明的なのかい?
偉いのは、近代思想を生み出したキリスト教徒で、
それ以前のキリスト教徒の精神文明・行跡など、人類の恥以外の何物でもないな…。
差別と侵略と虐殺と腐敗と圧政の温床だわ。
>>799
治安維持が文明化なんて一言もいってないけどな…。
キリスト教国が精神文明なら、なんでモラル低下から治安がクソ悪いキリスト教国が生まれるのかって。
キリスト教で善導して犯罪率下げればいいじゃない。
それができないから、治安が悪化したままなんでしょ。
キリスト教が文明化の魔法のステッキじゃない証拠では?
要するに欧米陣営にとって富裕なキリスト教徒なら仲良しグループの一員で
富裕な異教徒は他人、貧乏なキリスト教徒は仲間未満って認識なんじゃないの
現在勢力が強いのが富裕なキリスト教徒のグループだから
共通の文化=キリスト教が仲良しグループの条件になるんでは
問題は、貧乏でモラルも低い国も、近代以前の野蛮なキリスト教も
まとめてキリスト教文明圏に入れちゃってるくせに、
一部の近代化に成功した国だけの成功例をもってして、
キリスト教信仰=文明化・近代化としちゃう点じゃない。
キリスト教国でも、スペインや南米、アフリカなどのお世辞にも近代化してない国々(精神面も)。
そもそも、カトリック教会組織は、近代始祖デカルトの著作から発禁処分にして、
近代を目の敵にしてきた歴史的事実。
だいたい西洋人自身が、物質文明や近代科学、リベラル思想を持って、キリスト教精神文明を
激しく攻撃して、自分達の宗教を著しく衰退させた事実(シュリーマンなんて片腹痛いな…)。
等々、そういった問題点は一切ガン無視で、西洋=近代=キリスト教で簡単に完結する
短絡さ加減は、なんなんだろうね…。
思うんだが、>>1 氏や教授や中国シンクタンクみたく、キリスト教圏を
イスラム圏や儒教圏みたく、一枚岩のイデオロギーで構成された文明圏として捉えるのが
そもそも間違ってるんじゃないかな。
キリスト教は、世界的宗教の中でも、17世紀以降は変化が著しく激しい宗教で
いくつかの流れを生み出した後、カトリック宗教組織から離れた一部の人間たちや国だけが
近代に辿り着いたんじゃないのか。
問題なのは、成功した国家の変化の要因だけど、それを理解するのが面倒臭いから
単に分かりやすい、キリスト教圏と非キリスト教圏という、乱暴なカテゴライズで終わらせてしまう。
日本人がキリスト教から影響を受けたとしても、それはイギリスやアメリカなんかの
政教分離とかも受け入れてるキリスト教で、
国教の地位に居座り続けようとした、ローマ・カトリック教会組織のキリスト教ではないだろうに。
キリスト教原理主義とも言われる福音派やら根本主義派(ちと古いか?)は
アメリカでは政治的にも無視できない勢力を持ってたりする
カトリックもまとめてキリスト教保守派とか言われてる人たちね
そういった人達のアイデンティティはもちろんキリスト教徒であることだし
神の教えに従って生きている事だ
人工妊娠中絶への反対運動やインテリジェント・デザイン論やらが出てくる一方で
世界最先端の科学技術を持つのがアメリカなんだよ
そういった人たち向けの本だと思えば
近代化に反感を覚えるのは西洋人・アメリカ人も同じと分析したほうがマシかと
宗教を否定して「神を殺した」のはいいけど
じゃあ宗教が社会において果たしてきた様々な役割はどうするの?
っていうのは大きなテーマで、今も確固たる答えの無い問いだ
>>宗教を否定して「神を殺した」のはいいけど
じゃあ宗教が社会において果たしてきた様々な役割はどうするの?
っていうのは大きなテーマで、今も確固たる答えの無い問いだ
同意。
ともかく先進国がキリスト教だから、カトリックでもなんでもいいから改宗すればいいんじゃない…
なんてのは明治の猿真似日本人か、戦後の韓国人並のバカ意見だわ。
学ばないといけないのは、17世紀にキリスト教世界で何が起こったのか。
どういった内在的な変化が起きて、中近世と近代は、線引きされたのか。
何故、キリスト教から生まれた近代思想は、キリスト教と敵対関係になったのか。
そして、近代思想との軋轢で、衰退していくキリスト教の果たしてきた役割を
どういった形で復元していくのか(教授みたくマンセーするだけ、原理主義に走るとかは除く)。
そういったところまで、きちんとケアするのが「考察」ってもんだろう。
まあ、保守層にウケるだけの教授の本なぞ読んでも、近代における「文明化」について
理解や知識は1ミリも深まらないだろーけど。
何か「政教分離」してない意見が多いな・・・
人の行動論理に一々教会にお伺いしてきたのが中世ヨーロッパだろうに
結局日本がキリスト教を受け入れたらローマ教会の秩序に組み込まれるのがオチ
そこから這い上がれたのは西洋の一部の国家くらいだわ
極東の一小国がそこから逃れるのは無理
鎖国して正解だったわw
>>807
ぶっちゃけ地球の反対側のローマ教皇やらの秩序に取り込まれるのは
距離的な意味で難しかったんじゃないかな?
逆に言うとイエズス会が日本での布教を独占して
日本人の司祭育成を禁止したのが致命的だったんじゃと
イエズス会や西洋人としては業腹だろうけど
日本人聖職者が日本でのキリスト教を纏める体制を作っていれば
行政側からの要請で寺社との(物理的な)闘争を止めたかも知れない
その時点でイエズス会や西洋人からは「あれはキリスト教ではない」って
確実に認識されるだろうけど、軟着陸としてはこれ位しか思いつかん
要はキリスト教のローカライズ。
意外とカトリックとか正教とか言っても地域や国によって全然違うし
(というか地球人口の何割とかを精神的・文化的に同化とか無理)
ワンチャンあったかも知れない
つくづくイエズス会の、対抗宗教改革で生まれた原理主義的な所が悔やまれる
それだけの熱情がないと日本まで来てないだろうけどね
>>807 はあくまで思考実験ね
秀吉や幕府の判断が誤りだったとか、近代化をもっと早く出来ていたとかではない
秀吉や江戸幕府は
キリシタンがイエズス会や後の他の外国人宣教師の指導下にあったのを危険視していたし
イエズス会がカトリック教会やスペインの代弁者であった事も邪魔だった
当初のイエズス会には日本との外交や通商に関する権利まであったから
交易だけするにしても邪魔になってくるわけで
純粋に布教を行おうにもパトロンの意向を無視出来ないし
交易の利益で釣ろうとするのもしょうがないとは思うんだけどね
ローカライズが成功するとしたら、ローマカトリックが、異教との共存を認めないとダメでしょ。
それが可能になったのは、つい最近の世紀だから無理じゃない。
どのみち布教によって国教化するのが目的だから、それなり成功されても困るしなあ…。
近代化や政治の邪魔にならない程度にキリシタンの数を押さえて、他の宗教との軋轢も押さえて
全方面に納得させる……禁教した方が早いと思うわな。
宗教統制が簡単…なんてのは、我々現代人の感覚で、当時はどこも宗教絡みでモメまくってたしな。
その筆頭がキリスト教でしょ。
まあ、何度も言われてるけど、江戸時代の人間は近代化が必要になる事なんか分からないから
先読み的に、民主主義にキリスト教が必要だったからキリスト教化すべきだった…
なんてのは、全く意味をなさない論なわけで。
足りないね、って論ならともかく江戸時代キリシタン化は、諸々の事情で無理っしょ。
他のある程度、文明が発達した地域がキリスト教化しなかったのと同じで。
>>ぶっちゃけ地球の反対側のローマ教皇やらの秩序に取り込まれるのは
距離的な意味で難しかったんじゃないかな?
逆に遠いから、なんかのんべりだらりと古いカトリックの教えを墨守しちゃうんじゃないかな。
ほら、地方の方が伝播した文化が濃密になるじゃない。
近場にいて、ガチで喧嘩別れした連中が先進国になったんだから。
後、アメリカみたく宗教迫害を受けて、信仰の自由の必要性が強った国とか。
欧州みたいな宗教戦争を経ないと、近代思想が生まれる隙間も生じないと思うよ。
キリスト教が立派というより、ダメになった宗教が猛省して
より普遍性を高めた結果かなあ…。
高め過ぎて、生みの親のキリスト教まで批判し始めるが。
まあ、でも日本人がキリスト教をローカライズする過程で、
なんかイギリスみたいに自前のキリスト教組織もって、そこから近代に至るってのは
可能性としてはあったかもしれないなあ。
ローカライズすぎて、ヤハウェが八百万の一柱になっちゃう可能性もあるけどw
そうすると絶対性や普遍性が得られなくなるから、バランスの難しいところかな。
どっちにしろ、教皇と教会組織のために働いてるイエズス会には、
善意の人達であれ、退場願わないといけなくなるが。
後の、近代化した国々がそうしたように。
>>808
近世のとば口の安土桃山時代にキリシタンがアレだけ原理主義的思考になったのは
布教したイエズス会が熱狂的な布教活動を行なったのが原因だな
本拠地のスペインのレコンキスタ以降の宗教回復運動で返って原理主義に純化した所為
イスラム教に対抗するために海外布教にも熱心でその影響かにある国では逆に古い体質のカソリックが残ってしまった
いわゆるラテン気質って奴、コレは厄介で近代化が遅れてしまった原因
もし日本が国教化したら既存の宗教勢力を根絶やしにするまで行くしその影響化で
古い中世が残ってしまう
その当時のイタリアで起こってたルネサンスは別に近代化とかには関係ないからね
>>812
キリスト教以下の一神教をよく判ってない意見だな
別にGODが八百万の神と同一視するような要素は無いぞ
神じゃなく主とか訳語としてデウスって呼ばれるのはスピリチュアルな物じゃないって
当時の日本人や宣教師を理解していた
後イギリスは布教されて千年くらい経ってるし土着の宗教は根絶やしにされてる
国王が当時の王妃と離婚したかっただけで、言わば我が儘
教義とか破棄されてるわけじゃない
そして近代化は偶然だ
×当時の日本人や宣教師を理解していた→○当時の日本人や宣教師は理解していた
>>814 の方
>>813 は
唯一神 The God が八百万の一柱になるくらいでないと
日本でのローカライズは成功しないという事かと
どうであるにせよ、ありえなかった”IF”の話をしているという前提は忘れないようにしよう
史実以上に個人の想像・妄想が入り込んでしまうものだから
>>816
キリスト教のネタ元のユダヤの神の方かい?
嫉妬深いタタリガミだなw
>>801
>>795 は表面的な治安しか問題にしていないじゃないか
仮に中国政府が人々を弾圧して、中国が欧米より治安が良くなったら、中国は欧米より文明国なのか?
>>803
デカルトって「神の存在証明」をした人だぞ。彼が近代だというなら「神はいる」が近代の前提ということになるな
>>805
前スレでも言われていたことだが西洋人の間では科学と宗教の分離は明確じゃないんだよな
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%97%E6%95%99%E3%81%A8%E7%A7%91%E5%AD%A6
>17世紀に誕生した近代科学は、キリスト教と密接な関係にあったのである。リン・ホワイト(英語版)は「近代的な西欧科学はキリスト教の母体のなかで鋳造された」[10]と表現している。
>>810
ローマ教会が認めたかどうかは知らんがクリスマスはケルトの風習とキリスト教が結びついたとかいうし習合はできるだろう
>>813
ttps://kotobank.jp/word/%E3%83%AB%E3%83%8D%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%B9-150964
>ルネサンス
>14世紀イタリアに興り、16世紀までに全欧州に展開した学問上・芸術上の革新運動。
>欧州近代文化の基礎となった
よくこう言われているんだが、どうして関係ないと主張するんだい?
>>814
イギリスで土着宗教が根絶やしにされている?
ttp://www.christiantoday.co.jp/articles/10427/20120417/news.htm
>英公立学校の学修シラバスの中に、ドルイド教と魔術教育が初めて含まれることになった。
>ドルイド教はブリテン諸島にキリスト教が到来する以前から伝わる土着宗教
>>818
ドルイド云々はそれこそ滅んだ土着宗教を今改めて教えようって内容じゃないか。
しかも、ドルイドの事は史料が少ないから未だにどんなものだったのかは不明確なんだぞ。
>前スレでも言われていたことだが西洋人の間では科学と宗教の分離は明確じゃないんだよな
だーかーらーキリスト教保守派が疑似科学のインテリジェントデザイン論
唱えたりしてるってレスなんだろーが、そのまま書いてあるだろう
>17世紀に誕生した近代科学は、キリスト教と密接な関係にあったのである。
>リン・ホワイト(英語版)は「近代的な西欧科学は
>キリスト教の母体のなかで鋳造された」[10]と表現している。
当たり前だ。17世紀に欧州で誕生した(近代)科学が
キリスト教やそれに付随する倫理・哲学もろもろ影響ない訳ないだろうが
問題は伝統的なキリスト教世界観・倫理観を打ち壊す様な研究や発見を
当時の知識人たちが行って更にそれを発展させたことだ
そしてそれを本来なら教会が取り締まるなりするところを
当初は隠れて行っていたものの後には国家の後援を受けて行う事が出来るようになった
そういった科学や研究を取り巻く環境を無視して「科学」それだけを取り出せば
>>「近代的な西欧科学はキリスト教の母体のなかで鋳造された」
この文脈も理解できるが、それに一体何の意味がある?
「近代化」や「近代文明」を語る上で?
というかキリスト教でも何でも、宗教を信じる事と科学者である事は矛盾しないからな
かのアインシュタインも神の存在の否定はしなかった
彼に信心があったとも聞かないけど
>>818
治安の件だが、中国の治安維持の方法が野蛮だからって
キリスト教国でモラルが低い国があるのが免罪されるわけではないと思うが?
治安の高さ=文明化なんて、誰も一言も言ってないぞ??
モラルとキリスト教の話しで、治安の話しが出ただけで。
治安の高さが文明化だなんて表面的…とか君が勝手に設定して勝利宣言してるだけでしょ。
専制政治で治安維持するのも、モラルが低くて治安が悪いのも
どっちも精神文明からほど遠いね、で終わり。
つーか、ダメな政治の国は暴動が起きれば弾圧するしか解決方法ないしね。
そもそも、アフリカ・南米はもちろん欧米諸国も弾圧の歴史には事欠かないし。
キリスト教が便利で絶対的な精神文明じゃないっていう証左でしょ。
西洋宗教を取りいれただけじゃ、ダメな国はダメっていう。
そもそもアメリカって、カトリックとプロテスタントの宗教対立が過熱して
本国の治安維持のために、弾圧されて追い出された人間たちが建国した国じゃなかったっけw
>>デカルトって「神の存在証明」をした人だぞ。彼が近代だというなら「神はいる」が近代の前提ということになるな
そりゃそうだ。
つーか、近代の生みの親は、「神の証明」のために近代科学なんかを追い求めた
とこのスレでも何度も言及されてるし、誰も反対などしとらんが?
問題なのは、デカルトが、その神の証明を「聖書の文章」や「教会の世界観」で
証明しようとしたのではなく、「個人の理性」で行おうとした点だよ。
「我思う、ゆえに我あり」…コギト・エルゴ・スム。
この有名な文句を言ったからこそ、デカルトは「近代科学・近代思想」の始祖とされる。
しかし、この考え方は、古いキリスト教組織や世界観では、越権行為以外の何物でもなく
最初から危険視されて、異端や禁書扱いされてしまう。
当たり前だが、デカルトの考え方では「神の証明」の「ために、聖書の文章や教会組織の意向に
いちいち拘らないで、真理のみを追究するっていうものだからね。
デカルト個人の信仰はともかく、宗教団体としては見解の不一致・過去や聖典との整合性が
取れなくなる恐れがあった。
まあ、のちのリベラル思想や近代科学が、キリスト教を衰弱させる最大の要因になったのだから
真実よりも宗教統制…弾圧が必要とした教会組織は、先見の明があったわけだがw
キリスト教が一般的な科学分野を、統制できなくなった最大の要因であるのが
カトリックだったデカルトの篤い信仰心というのも皮肉な話しだけどね。
で、独自性を得た近代科学は、もともとは信仰から発したものだけど
キリスト教世界観や、根本的な教義との不整合を起こしてしまう。
特に進化論なんかは、キリスト教の根源を揺さぶるものだった。
進化論では、生物は勝手に進化した事になっちゃうからね。
創造主が理性的に人間を創ったのだから、
人間は理性的な存在である…というキリスト教の最大の前提の一つを揺さぶるものだった。
インテリジェントデザイン論は一見科学的見えて、疑似科学でしかないけど
何者かが宇宙や我々を計算して創ったに違いないという
創造主を失わないための「神の証明」の苦しい解答なんだよね。
しかし、キリスト教の精神文明の根幹って
創造主が理性的に創ったから、人間は神の教えに忠実ならば
理性的な存在になれる…っていうものなんだよなあ。
それが崩れちゃえば、彼らの精神文明とやらも拠り所を失う。
宗教離れが進む欧州で、彼らは理性をちゃんと維持してくれるのかな。
逆に信仰と科学が同根であるが故に、大きな祖語が生まれた時
彼らは、酷く苦しむ事になってしまったわけだが…。
キリスト教が科学を生み出し、発展させたんだぜー…なんて、能天気に言いながら
16世紀に古い体質の宗教組織に入信するとか、随分と無思慮で無神経な話しだと思うがなあ。
あと、キリスト教の土着信仰との習合は
キリスト教に飲み込まれた宗教や文化の残滓に過ぎず
共存を目指したものでないのは誰でも分かると思うが。
クリスマスに門松飾られても、神社や寺は全部壊されるっしょ。
宗教問題の着地点には、ほど遠いね。
つーか、教授にしろ君にしろ、リン・ホワイトとかの自分に都合の良い一文や一事例を
適当に拾い上げてるだけで、歴史の流れや全体的な問題を全く考えたないじゃないのか…。
まあ、保守派か、その意見に迎合するだけの人間なら仕方ないかもしれんが…。
普通の人間が問題にするのは、「キリスト教が近代科学を生み出した」という
誰でも知ってる一点的な一般知識じゃなくて、その前後の社会的な影響だよ。
16世紀にレコンキスタの延長になるイエズス会の活動・宣教・信仰形態から、
デカルト式の「神の証明」に辿り着くのか…ってのを問題を話し合ってるの。
そういうのを吟味するのが>>1 氏のいう「思考実験」じゃないのかいw
あとルネサンスの復古運動による文化発展と、17世紀の近代化による飛躍は
部分的な知識面では繋がるかもしれないけど、質的に違うものだってのは
たぶんキミ以外は理解してると思うよ…。
イスラムの方が熱心に、優れた古い文明文化を取り入れて、キリスト教社会を圧倒していても
17世紀に大逆転されちゃったように。
>>818
がフルボッコにされてるな・・・
ルネサンスについてはちょっと古い理解だな
それ以前にも文芸復興運動は行なわれてたし中世のキリスト教支配の打破を目指した物でも無いけど
ttp://homepage2.nifty.com/k-katsunori/renais.htm
>英公立学校の学修シラバスの中に、ドルイド教と魔術教育が初めて含まれることになった。
それを読んだけどドルイド教が現在まで存在してたわけでは無いな?
ここまでの流れで何となく感じていたところだが
西洋人(西欧でも)の皆が皆「近代科学」や「近代文明」の発展を
理解し貢献し賞賛していたわけではないぞ?
それは割合は減るだろうが現代でも同じ話
>>826
だからこその教授の文明論なんじゃないのかな?
西洋人のアイデンティティーの危機という需要に応じた
教授の本は的違いもいいところなんだけど
西洋人にとって「文明」とは何か?
という「文明」の問い直しの気運は間違いなくあるんじゃないか、と
>>ここまでの流れで何となく感じていたところだが
西洋人(西欧でも)の皆が皆「近代科学」や「近代文明」の発展を
理解し貢献し賞賛していたわけではないぞ?
それは割合は減るだろうが現代でも同じ話
それはそうだろうね。
少しは知識のある一般教養人なら、キリスト教宗教と近代科学の
複雑な関係に思いを巡らせて、手放しに賞賛するなんてできないだろうからなあ。
イケイケのネオコン親父なんかが
西洋科学の発展とか、キリスト教精神文明の高さとか
長所や過去の栄光だけ見て、短絡的にアイデンティティーの回復に務めるんだろう。
部分的な長所を数え上げて、マンセーするだけじゃ何の解決にもならないだろうにね。
気休めにはなるかもしれないが。
結局、ネオコン親父的な考え方って、帰納法なんだよな。
だから、
「キリスト教が近代科学を生み出した」→「キリスト教社会は、皆科学的」
「キリスト教が近代文明を生み出した」→「全てのキリスト教国は、文明的」
これ、前提が正しくても、結論の範囲を無意識的に広げちゃった時点で、
結論が必ずしも真理にならないっていう典型的な例だよね…。
早すぎる一般化で、「A,B、Cの猫が鼠を捕った」→「全ての猫は鼠を捕る」
みたいな。
帰納法の考え方でよくやる間違い方っしょ。
まあ、世界規模の文明論で「思想実験」なんてシミレーションをやるなら、
とんでもない数の事例とその働きを理解して、緻密に演繹して、「近代化の法則」を
割り出さないといけないだろうけど…。
そんなレポートの提出を求められたら、怒るしかないかなw
逆にキリスト教化したのに近代化してない国の特徴あげてみようぜ
なぜ上手くいったのかよりもなぜ上手くいかないのかの方が理解しやすいんでは
まず代表的な例で、ブラックアフリカ諸国かな。
西洋の植民地化により、キリスト教の布教も進み、人口比率では日本より遥かに多い。
しかし、民主主義といった近代政治では、とても真っ当なレベルとはいえず
外装的に憲法や政党などの体裁はあるが、イギリスの分析などでは
内実は、ほとんどの国が落第点とされる。
政治紛争が起きると、解決法として内戦・虐殺が頻発するし、治安も世界で最悪レベル。
理由の一つに、文明国である西洋国家の無神経な分割統治がある。
ヨーロッパ人は、低級なアフリカ人をキリスト教や近代政治で「善導」できると考えていた。
>>1 氏みたくごく単純に。
しかし、実態や結果は讃嘆たるものだった。
良心的な西洋人は、自分たちの都合によってアフリカを切り分けてしまった。
それこそ、土着宗教や民族などの地域的な事情を一切考慮せず
キリスト教と近代政治の導入で、安定と善導がもたらされると考えた。
しかし、そのため文化的求心力を失ったアフリカ諸国は、国家としてのまとまりを欠き
多くが専制的な独裁体制の道を歩まざるを得なかった。
無論、そんな体制下では汚職や紛争が続発し、あらゆる分野で近代化が遅れた。
ヨーロッパ人の短絡的な、未開国家への植民地化を伴う西洋化という「施し」が、
人工的な国境線も含めて、現在に至るまでの禍根を残す事になった。
もう一つ。
キリスト教化といっても、17世紀以前と以後では、いくつかの流れがあると思う。
大雑把に大別しちゃうと、
・ローマ・カトリック教会組織の様に、宗教団体の既得権を保持・拡大するために布教する連中。
・キリスト教の教義・信仰から、普遍性などを抽出して、近代的な文明化を果たそうとする連中。
両者は、同じ信仰を同根としながら、17世紀以降は激しく争い合い、
後者が勝利を収めた国が、近代化を果たし、
その成功例に引かれた、遅れを取った国々が倣って近代化を成し遂げた。
このため、結果的にキリスト教圏全体が、キリスト教の発展と供に近代に至った様に見えるが
その内実は、近代化勢力と聖職者グループとの熾烈な争いの果てに
近代化したと言える。
大航海時代に、宣教師を送っているスペインなどでは
長くローマカトリックの既得権と、政治の癒着が続いた。
信仰、結婚、思想、言論、教育の分野を、カトリックが独占して、
財産や司法の面でも特権的立場を維持し続けた。
カトリック教国の代表みたいな国だが、政治的迷走と内実から
第二次大戦後は、長く孤立し、民主主義国家と認められる事はなくハブられる。
その後、政治の近代化により、カトリック組織は既得権と影響力を失い
他のキリスト教近代国家と同じく、信徒の減少が進む。
こうしてみると、キリスト教は、近代に、「思想」として強い影響力を与えたが
その事がかえって、既得権や影響力の低下につながってしまった…という皮肉な話し。
しかし、アフリカの例の様に、近代政治と新興宗教だけでは、安定をもたらす求心力には
足り得ず、伝統的宗教を自ら失おうとしている欧州の危機は、なかなか深刻だと思う。
教授なんかが、危機感を持つのも分かる気がするが、西洋人が自分たちで始めた事だしなあ。
そこら辺を巧くクリアしないと、西洋みたいに宗教消滅か原理化という
致命的な副作用に悩まされそう。
16世紀に鎖国しないで、スペインみたいなローマカトリック組織の影響下におかれるとか
伝統宗教を根こそぎ根絶とか、近代化の妙手と言えるかな?
>>822
> 専制政治で治安維持するのも、モラルが低くて治安が悪いのもどっちも精神文明からほど遠いね、で終わり。
それだと専制政治に対しては反抗して治安を乱す方が文明的…ということでいいのかな?
>>824
でも、このスレだと>>770 とか>>803 とか「近代はキリスト教離れの上でなった」みたいな主張の人が多いじゃないか
彼らは間違いだった、でいいのか?
>>827
教会が共存を目指していなかろうと共存できればいいんじゃないか?
>>830
それのどこが「イタリアで起こってたルネサンスは別に近代化とかには関係ない」の根拠なのか解らないな?
「関係もない所も多い」くらいしか書かれていないように思われるが?
「イタリア・ルネサンスはわれわれの時代の指導者と言われなければならないのである」「自由意志の主体としての人間の在り方は,たしかにそのまま現代でも通用する人間観」とか
むしろ関係がありそうな言いぶりだが?
>>833
「キリスト教=文明なのにキリスト教国でも文明化されていないのがある」と主張しているようだが、
キリスト教国ではあるが不信心者が多い国なら文明化されていないということはあるかもしれないぞ
信心深い国で文明化されていないことを提示しないとダメじゃないか
それと文明化されていない…という点の根拠はなんだろうか?
「キリスト教=文明」と考える人にとって表面的な治安や物的な物が、文明の根拠ではないことは>>822 や>>790 で明らかになったはずだぞ
>>それだと専制政治に対しては反抗して治安を乱す方が文明的…ということでいいのかな?
テロ活動なら野蛮、民主的なデモなら文明的…じゃない。
つーか思ったんだが、真っ当なデモなら治安悪化とはいわずに、単なる一政治活動でしょ?
キミは、どこの専制国家の出身なんだい?
>>「近代はキリスト教離れの上でなった」みたいな主張の人が多いじゃないか。彼らは間違いだった、でいいのか?
キリスト教離れといっても、初期のように部分的に政治や科学の分野から蹴りだして、
信仰だけは保持するのもいれば、理神論・無神論に至る人間もいる。
どちらにせよ、宗教中心の考え方から、個人の思考中心に切り替わったのが近代の端緒。
イスラムみたいな宗教至上の状況から、国教の地位から排除する事から近代政治は始まった。
また極論で分けて、正しい、間違ってるの論法に持ち込もうとしてるなあ…。
>>教会が共存を目指していなかろうと共存できればいいんじゃないか?
スペインじゃ、近代までカトリックしか信仰が認められない時代があってね…。
>>それのどこが「イタリアで起こってたルネサンスは別に近代化とかには関係ない」の根拠なのか解らないな?
ルネサンス自体の評価はいまだ定まらず、迷信・宗教性が強く残滓した中世の一形態か、
近代に至る運動なのかは、分かれるところ。
しかし、ルネサンスの近代への貢献があったとしても
それは、キミが期待するようなキリスト教の手柄じゃないわな。
寧ろ、教会を離れて「自由意思の主体としての人間の在り方」を模索したからだぜw
つまり、キミの嫌いな宗教離れ、教会勢力の影響力の排除した部分が近代に繋がるんだがw
芸術分野で、教会の指示に従わず、好き勝手に描き始めた…とかね。
>>信心深い国で文明化されていないことを提示しないとダメじゃないか
スペインでは、西側諸国に民主主義化してないとされてる時代の方が
カトリック信仰が強く、ほとんどの人間が神の存在を信じていたカトリック信者だった。
その後、近代化・民主化は進んだが、神を信じる人間は少なくなっていき
聖職者を一家から出す事を名誉と感じる家庭も減り
信徒や聖職者の確保などで、教会側は強い危機感を持っている。
これでいい?
つーか、信心深さだったら近代以前の方が遥かに強いじゃないかw
近代文明化してからだよ、教授が嘆くように信仰が薄くなったり無神論が出たりしたのはw
>>835
近代化とは民主主義だったのか…?
だったら民主化されていない今の中国は近代化されていないのか?天皇主権である大日本帝国も近代化されていないのか?
治安も近代化に必要なのか?だったら治安の悪いイスラエル・デトロイトは近代化していないのか?
近代化ってなんだろうな?よく、このスレでは言われるが実ははっきりと決めた人がいない気がする
>>836
> ヨーロッパ人は、低級なアフリカ人をキリスト教や近代政治で「善導」できると考えていた。
あるある
ttp://www.amazon.co.jp/Embracing-Defeat-Japan-Wake-World/dp/0393046869
>日本社会は本来的にガン体質で、未開の野蛮なものと認識されていた。アメリカの義務はその遅れた日本人を文明化することで、
>そこには民族的優越意識に基づく宣教師の情熱があったと指摘する。
ただし日本の場合はうまくいったという認識らしいな
「アメリカ人は、日本の戦後改革をとかく自分たちの手柄にしたがる」(ライシャワーの日本史)
>>837
キリスト教の普遍性がないと近代化できないんだ…?じゃあ日本人は近代化できないのかい?
>>841
じゃあ民意を得た治安悪化は文明的だと
じゃあイスラム国はイラク政府から見ると治安を悪化させているがイラクのスンニ派住人からは支持されているというし文明的ということになるか
>>842
僕もスペインは信心深い国だと思うが、文明化と近代化・民主化は別だろ?
>>それと文明化されていない…という点の根拠はなんだろうか?
ブラックアフリカへの政治調査も、近頃までスペインを近代化してないとハブっていたのも
全部、文明化した西洋諸国の言動なんだがw
つーか、キミの基準の場合、政教分離できてない国でも、キリスト教精神文明があるなら
近代文明だと言い張るのかい?
じゃあ、中近世と近代の区分って、それこそ何?
西洋は全部近代?
まさか、分けたのは西洋人でしょうに。
近代思想をよく理解して、政教分離を始めとした
近代政治システムが、きちんと機能・保障している…が、「近代」文明化の根拠・基準かなあ。
単に16世紀以前の古い宗教体質で、信仰の自由や、言論の自由、政教分離を認めてない国は
「精神」文明が高かろうと低かろうと、「近代」文明化してないと言えるだろうね。
>>844
中国は政治的に近代化されてないでしょ。
大日本帝国は、立憲君主制でいいところまでいったけど、ツメの甘い部分があって
近代て金部分と非近代的が混在した。
アメリカは、その混乱を解いただけ。
それで、変な自身なつけちゃったけど。
>>近代化とは民主主義だったのか…?
政治面ではそうじゃない。
>>キリスト教の普遍性がないと近代化できないんだ…?じゃあ日本人は近代化できないのかい?
近代政治でいえば、普遍性が必要で、信仰自体はさほど重要性をもたなくなった。
近代思想が発達して定着したから、先進国で議員が全員キリスト教徒じゃないと
国会が開けない…なんて事はないでしょ。
発端がそのまま絶対条件にはならないって学習して欲しいなあ…。
キミの言だと、キリスト教徒以外は、政治家や科学者がなれなくなるぞ?
>>じゃあ民意を得た治安悪化は文明的だと
誰もそんな事言ってないパート…いくつだっけ?
精神文明で治安維持できない、弾圧で抑え込んで治安維持、選挙もしないでテロ行為に走る
全部野蛮でしょ。
また、一例を出して、無理やり残りも一般化してるよ…。
個別に文明的か野蛮か、自分で考えるって思考法がないのかな…。
>>僕もスペインは信心深い国だと思うが、文明化と近代化・民主化は別だろ?
政教分離もしないで、カトリックが出版物を検閲できる状態だった国を
文明化されていると思える方が、理解できない。
本当の意味で高い精神文明とは、個人の生命や人権、言論や学問や信仰の自由を
守る思想と、それを保障する国家にあるんじゃないかい。
なんか文明化の話しをしてたんじゃなくて、単にキリスト教信仰を盲信して
信仰=精神文明…ってだけで勝手に完結してるんじゃ…。
そこに何の根拠があって、そういった古い型のキリスト教国家が
バタバタ否定されて政教分離が主体になったのか、説明して欲しいわ。
キミの大好きなキリスト教徒は、スペイン人も含めて、そういった体制にノーを突きつけたよ。
つーか、近代に進んだからこそ、西洋の歴史や宗教を学ぼうってんで
中近世のままで停滞しているキリスト教国なんぞに用はないよ…。
政教分離もせず、学問や信仰の自由も認めず、永遠に中世やってて下さい。
そんで、我々は精神文明で他は野蛮なんだー、とか言ってればいい。
どうせ後から泣いて、近代文明化するんだから、アホウの極みだが。
これはこれで、文明化とか民主主義をやたらと持ち上げ過ぎな視点による意見だと感じた
例えば専制政治を否定することが文明的、精神的に高い行為だとしているけど、そんな単純なものか?
あくまで個人的意見だが、民主主義は専制政治に比べてメリットが多い制度だとは思うが
だからって文明的に優れた高度なものだとは思わない
まぁ、完全に無秩序なのよりは専制政治は文明的ではある。
専制政治と現代の民主主義を比較すれば、民主主義の方が文明的に優れた高度なものであるように。
なんか2人で長文レスを繰り広げてるなw
近年「近代化とは幻想である」という議論も持ち上がってるけどな?
古代ギリシアも民主主義だが別に近代化はしてないし日本には近代化以前に
「近世」という特殊な時代区分が有った
これは日本が近代化に成功した時「なんで成功したんだろう?」と言う疑問に対する
一種の答えみたいなものか?
江戸時代の研究再評価はまだまだ揺れ動いてるわ
教授のしたいこと、ないしその受け手の望む事を考えれば
真剣に考えるだけ無駄だと思うんだけどなあ
要するに自分達こそ文明の担い手、発信者であって
その定義や文明国の基準すらイジる事で優位性を保とうという政治なんだと
現状を説明する為に過去の歴史を振り返る事はあっても
現状の認識を歪める為に歴史をつまみ食いするのは、歴史学ではない
つまり真摯に学問的に対応するだけ無駄
ああ、全くその通り…。
>>818 クンは
>>それのどこが「イタリアで起こってたルネサンスは別に近代化とかには関係ない」の根拠なのか解らないな?
>>「近代的な西欧科学はキリスト教の母体のなかで鋳造された」
…とキリスト教が近代を生んだ事を事を誇りながら、
古い体質のキリスト教国家が、近代化に失敗してるのをツッコまれると
>>僕もスペインは信心深い国だと思うが、文明化と近代化・民主化は別だろ?
とか、手のひらを反す。
要するに、自分の好きな文化や宗教の「優位」を誇りたいだけのプア・ホワイトと同じ精神構造。
その為に、シェリーマンやリン・ホワイトの都合の良い記述をつまみ食いしたり、
文明化の基準やポイントが、議論によってコロコロ変わる。
臭いものにはどこまでもフタで、完璧超人的な宗教像・文化像じゃないと我慢できない。
そりゃそうだ。
歴史の流れを学ぶのではなく、自意識を満足させたいだけの自慰行為に過ぎないのだから。
>>853
おお言いたい事を全て言ってくれた、グラッチェ
大体、「近代化」=「文明化」論を、最も強く主張して
各国につきつけたのは、他ならぬ西洋じゃないか。
近代化できてないから。俺たちが支配してやんよw とか言って、
植民地支配の根拠としてフル活用したんだろう。
日本での不平等条約の改正に応じなかったのも、それが理由だろう。
身内の失敗者の存在を誤魔化すために、近代化しなくても、同胞のスペイン君は
文明化してましたよ、精神文明です…って、ご都合主義が酷すぎて呆れるしかない。
「キリスト教化」と「近代化」と「文明化」。
3つの要素を、どう捉えるのかで、議論の祖語や温度差が生まれると思う。
>>1 氏や教授は
キリスト教化=近代化=文明化
で、正しいキリスト教文明が、無謬の精神発展の末に、近代化=文明化したという論。
>>818 クンに至っては、近代化を誇りつつも
キリスト教=文明
という、地域区分も時代区分も超越して、どこのキリスト教国も
地域や時代も超越して、もれなく文明化していた完全精神文明論。
中近世から、近代にすすむ意味・意義がないし、それを文明化と呼んだ西洋人自身も無視。
狂信者じゃない限り、キリスト教国の歴史が完全に精神的だったなんて誰も信じやしない。
問題なのは、キリスト教信仰を、どの時代であれ、誰であれ、一律に無謬としか捉えてない点。
それ故、間違いや誤りを一切認められない。
これは、単に盲信・偏愛の感情に由来する無批判な捉え方だろう。
しかし、そのキリスト教への無批判と全肯定こそが、最も近代から遠いもの。
近代を一言で言えば、「精神の合理化」。
盲信するのではなく、より純度の高い普遍性を得る事を、自らに課したために
その精神をもったキリスト教徒たちが、近代思想・近代科学を生み出した。
そういう西洋人を偉大な精神文明の担い手と呼ぶのには、何の抵抗もない。
彼らは、腐った教会組織や、それに癒着した国家権力と戦い、
身をとして近代への扉を開いたのだから。
我々が近代に進むときに必要なのは、単純・盲目的な「キリスト教信仰」ではない。
時には、教皇とすらケンカをして、普遍性や真実を求める、ガッツのある信仰から生まれた
思想・精神。
それが進化しすぎた果てに、元の母胎であった宗教や信仰まで浸食してしまったが
その近代の相克を解くのは、なかなかの難問。
ただし、単に復古的にキリスト教マンセーの時代に逆行するのは、原理主義に走るのと同義。
教授の短絡さと、中国シンクタンクの分析の底の浅さは、そこにある。
盲信に依る信仰こそが、中世的であり
理性に依る信仰こそが、近代への扉を開いた。
地域区分を単純に眺めて
キリスト教文化圏から、近代文明が発生したのを見てとっても
全てのキリスト教信仰が、全て近代に繋がったのでないのは、歴史が簡単に証明してくれる。
早すぎる一般化…というもの。
もう一つ。
近代に進むと、キリスト教圏で、教授が嘆くような伝統宗教の消滅…
深刻なアイデンティティー・クライシスが起きる。
さらに、精神文明は、近代を生み出したキリスト教国のみに存在するのではなく
地域ごとに、歴史や環境によって各民族は育んできた。
近代化=キリスト教化=文明化 の短絡的な考えで、それを単純に排除するのは
近代の反動に備える意味でも、愚策。
単純にキリスト教化しただけで、近代化もせず伝統文化を破壊したのみ…
というアホウな結末になりかねない。
非キリスト教国は、キリスト教を受け入れるなら、虐殺と差別の果てに
ようやく他の精神文明を認めるようになった20、21世紀を待った方がいい。
>>1 氏みたく、単純に早く近代化すればいい…とは思えない。
16世紀に開国して失うものは、復元不可能なものがたくさんあるだろう。
そういった意味で、
16世紀に教会組織の栄光を至上命題をする
保守派最右翼のイエズス会らの宣教師たちから、キリスト教化する事。
また、それによって固有の伝統宗教・伝統文化に壊滅的な打撃を与える事。
それらが21世紀を生きる我々から見て、
本当に賢い近代化の近道だったのか…というと、
否定的にならざるを得ないと思うが。
もう一つつけくわえるなら、近代政治にキリスト教信仰が必要条件なんて意見は、
それこそ政治から宗教を切り離した近代思想から逆行する。
近代政治に必要なのは、キリスト教から生まれた近代思想であり、
信仰そのものの有無は、今や絶対条件ではない。
時間的な経験の差から、より習熟してるかどうかの範囲の問題。
キリスト教国でも近代思想に至らなかった、もしくは受け入れなかった国は
どんなに信仰心が篤くても、近代に辿りつけないのは自明の理。
逆に、非キリスト教圏でも、近代思想をちゃんと学べば、暴力に頼らない近代政治はできる。
母胎であったキリスト教の歴史はもちろん学んだほうがいいが、
今日的に、政治家や科学者になるのに、いちいち洗礼を受けなきゃならない理由はない。
そもそも近代化を果たした先進国が、キリスト教離れを起こしても
きちんと近代政治をやってるのが、なによりの証左。
逆に盲信的信徒の減少とともに、合理的政治は定着し
少なくともユダヤ人の虐殺や人民裁判はなくなった。
ネオコン親父の宗教観で近代政治を語られても、本当に困る。
>>847
「政教分離=文明化」という考えもありかもしれないが「キリスト教=文明」と考える人にとってはそうじゃないだろう
>>727 にあるようにニーアル氏的には「日本は西洋より政教分離が進んでいる」と考えているが
でも「日本は西洋より文明が進んでいる」とニーアル氏は考えていなさそうだぞ
>>848
近代化の定義が政教分離だというなら
イギリス国教会のあるイギリス、国家神道の大日本帝国、宗教教育を必修とする戦後ドイツ、大統領就任演説で「神」を連呼するアメリカ合衆国は
いずれも近代化していないことになるが?
というか政教分離ってなんだ?
「ローマ教会の政治干渉を排除すること」を指すならば上記の国々は政教分離していると言えるが
「政治から宗教色排除すること」だったら政教分離していない
>>853
>>844 は「スペインが近代化に失敗した」とも何とも言っていないと思うぞ
単に「文明化と近代化は別問題なのに、なんで>>842 は文明化の話題で近代化の話をするんだ?」ということだろう
古い体質のキリスト教国家が、近代化に失敗してるのをツッコまれる→スペインのことを言う、で手の平返しになるということは
「スペインは古い体質のキリスト教国家で、近代化に失敗してる」ということになると思うが、
「スペインが近代化に失敗した」とは一体なにが根拠なのだろうか?
「キリスト教から近代的な西欧科学が生まれた」に対する反論が「古い体質のキリスト教国家が、近代化に失敗してる」ということは、
「近代的な西欧科学」と「近代化」はセットだということだと思われるが、
それを失敗したということは「近代的な西欧科学はスペインになかった」ということかい?
>古い体質のキリスト教国家が、近代化に失敗してるのをツッコまれると
プロテスタントたちは「自分達こそ本来のキリスト教の信仰である。ローマ教会は後から教義を歪めた連中」という認識なわけで
その彼らが自分達の信仰を「新しい」と認識しているのだろうか?
>>856
ニーアル氏こそキリスト教=文明とはっきり>>728 で言っているじゃないか
近代化の定義に関しては
>>775 は「政教分離など」
>>795 は「普遍的なルールや人権を守る」
>>845 は「近代思想をよく理解して、政教分離を始めとした近代政治システムが、きちんと機能・保障している」
>>846 は「政治的な近代化とは民主化」
文明・文明化・文明的の定義に関しては
>>728 は「キリスト教は文明と同義」
>>790 は「文明とはキリスト教徒が理解しているような意味での宗教の中にある最も重要なことを広め、定着させること」
>>795 は「文明化とは普遍的なルールや人権を守ること」
>>841 は「民主的なデモをすると文明的」
>>846 は「精神文明で治安維持をすると文明的」
>>847 は「政教分離をして、宗教団体が検閲しないと文明化」
>>850 は「秩序があると文明的」
などがあったようだ。近代化の定義に関しては政教分離とする主張が多いようだが、
文明の定義に関してはカオスだなぁ
>>727 にあるようにニーアル氏的には「日本は西洋より政教分離が進んでいる」と考えているが
でも「日本は西洋より文明が進んでいる」とニーアル氏は考えていなさそうだぞ
宗教を基準にする個人的な嗜好に、何の客観的判断の価値があるのか理解できないし
それを没論理的に盲信できる理由も分からない。
単にキリスト教が個人的に大好きなんだね…としか。
>>862
政教分離は、大半の近代国家の憲法や法律に明確に記されている。
一宗教が国教として、政治に介入する事は固く禁じられている。
ただし、国民国家のシンボルとして残滓を遺すのは、どこの先進国でも統治上の必要から
認められている。
その則を超えて、政治介入したり、個人の権利を侵害した場合は、
近代国家はその動きや影響力を憲法を根拠に排除できる。
憲法に定められてるのに違憲としない場合は、外装的近代国家と呼ばざるを得ない。
>>単に「文明化と近代化は別問題なのに、
なんで>>842 は文明化の話題で近代化の話をするんだ?」ということだろう
政教分離だけでも、近代国家の基本的な定義がなしえていないのは明らか。
宗教政治をやってたスペインでは、国教が政治に介入したり、個人の権利を侵害した場合、
防ぐ手段がない。
そんな国を、現代レベルでは一般に文明化しているとは言えない。
イスラム原理国家や儒教圏と同じレベルの宗教的権威政治。
キミの言う文明化の根拠は、個人的な宗教の嗜好なだけ。
あと、政治の近代化と、科学技術の有無に何の関係性があるのか意味不明。
文明化の定義では、
>>818 クンやニーアル氏的には、近代ルールが定着していない
制度的に未開国でも、宗教基準で大半が支配されてる状態でも
キリスト教なら全部文明的という、支離滅裂なモノ。
キリスト教が無謬な存在である根拠が、個人的な思い込み以外にない。
>>1 氏や教授の場合、キリスト教道徳が近代=文明化の土台とされ
近代化=文明化には、キリスト教信仰が必要不可欠とするモノ。
制度上は、近代ルールが完備していなければならず、それを保持できるのが西洋優位の根拠。
ただし、信仰が篤い国が近代化に失敗した例や、近代化した先進国で信仰が逆に薄まっている
点には、教授のように理由を提示できない。
>>865 訂正
>>818 クンは、近代ルールが定着していない
制度的に未開国でも、宗教基準で大半が支配されてる状態でも
キリスト教なら全部文明的という、支離滅裂なモノ。
キリスト教が無謬な存在である根拠が、個人的な思い込み以外にない。
ごめん。
そういや教授も、近代化ルールの保持が優位性の根拠だったね。
流石に、キリスト教=文明化 みたいな>>818 クンとは違ってたのを後半書いてて思い出した。
現代的な意味での文明化は、文明化とは普遍的なルールや人権を守ること。
領主や宗教組織の、恣意的な価値判断に任すのではなく、
公正さを持つルールや手段によって、社会が運用されていく事。
デモも治安維持も、その原則に則って行わなければならないし、
近代国家ならばルールが定められている。
精神文明しか眼中にないんじゃ、現代レベルの文明化の理解なんて無理じゃないの?
イスラム原理主義者とか、儒教圏の人達と精神文明レベルで仲良くやっててよ。
スペイン人みたく、結局は未開の宗教国家じゃイヤだ…と泣いて国教を止めるはめに
なるんだろうけどさw
流石に長文で何が言いたいのか意味不明になってきたぞw
レスも増えて、このままだと1000まで行っちゃうぞ!
近代化とは工業化!文明国とは威信値が〜〜(Victoria脳)
つーか、キミのいう政教分離もできてない状況の精神文明が
>>1 氏やネオコン教授のいう人類文明の唯一の解答なわけ?
文脈を読むと、教授にしろ中国シンクタンクにせよ
キリスト教を唯一の文明化の模範解答とする根拠は
一般的な意味での、キリスト教文明が近代化に繋がるから…という文脈だと思うが…。
>>818 クンは、>>728 だけ読んで
そっかー、キリスト教が唯一の文明なんだー、
じゃー別に近代化しないでも文明化でいいよねー。
と、教授の希望や中国シンクタンクの分析とは、全然違う考えに行ってると思うんだが…。
>>818 クンって、ちょっと大丈夫なのかなあ…。
>>750
キリスト教徒は神の超絶性を理解して自らの判定基準として受け入れたため、
自由・人権・寛容・平等・正義・民主主義・法の支配・普遍性のような
概念の真の意味が理解できるようになった。
こーいうのが、教授や中国シンクタンクが キリスト教=文明化 とする主張でしょ。
要するに近代思想でしょ、これらは。
民主主義もばっちり入ってるねw
>>1 氏や教授は、キリスト教徒なら真の意味で、こういった近代的な境地に達するから
唯一の文明、人類の唯一の模範解答としてる。
これは、まあ合ってるかどうかは別に理解できるよ。
信仰を最終基準にしてる時点で、近代的に色々アウトだと思うがw
しかし、そーいうのまったく実現してなくても、キリスト教なら何でもかんでも文明化している…
なんてのは、>>728 だけを読んだキミの勘違いか極論でしょw
誰そんなも事いってない…パートいくつ?
その一文とか一例を見ただけでで、すぐに分かった気になるクセは止めた方がいいよw
まあ、どっちにしろ教授や中国シンクタンクや、それに賛意する>>1 氏の
キリスト教徒は神の超絶性を理解して自らの判定基準として受け入れたため、
自由・人権・寛容・平等・正義・民主主義・法の支配・普遍性のような
概念の真の意味が理解できるようになった
ってのも、17世紀以降の、デカルト式キリスト教徒なんだよね。
教会組織の見解に従うだけじゃなく、自分の頭で考えて、そういうのを極限まで高めようってのは。
そういう姿勢を見習おうってんなら、やっぱスペイン式のキリスト教を全面的に
受け入れちゃダメじゃないw
あいつらは絶対的に 教会組織>>普遍性 なんだから20世紀にもなって政教分離もできないw
まあ、17世紀初頭ならともかく、現代でもヤハウェへの信仰がないと
普遍性求める気になれんわー…とか言ってるなら、
アメリカ人とかはもうちょっと進歩して欲しいわ…。
しかし、唯一神の超絶性が近代をもたらすのなら、ユダヤ教徒もイスラム教徒も
同じように近代化してないとおかしいけどね。
ついでに、キリスト教文化圏は一律、早期に近代化してないとおかしいw
信仰のみを近代化の源泉としてる時点で、教授の矛盾や苦衷が生まれるんだよw
神を盲目的に崇めたり、教会組織の見解に唯々諾々と従うのは、
実は近代から最も遠いモノなのに。
信仰する事…だけじゃ中近世との区分ができない。、
信仰する形態が個人主義に切り替わった点が重要なんで。
>>1 氏なんかが重要視する宗教道徳の高さとかは、実はあんま近代化には関係ない。
中世カトリック教会体制なら、いくら精神文明的モラルを高めても、近代には行き着かない。
しかし意地悪な事をいうようだが、
キリスト教徒は神の超絶性を理解して自らの判定基準として受け入れたため、
自由・人権・寛容・平等・正義・民主主義・法の支配・普遍性のような
概念の真の意味が理解できるようになった
というのが教授の主張なら、中国だろうがどこだろうが
キリスト教が根付いたとしても無駄じゃないかw
だって、結局は普遍性を高めた結果、唯一神なんて古代人の妄想で
そんな髭の長いお爺ちゃんは、存在しないって結論に行き着くんだもの。
西洋の近代化した先進国みたく。
同じ事が、どうして中国で起きないと教授は考えてるんだろうねw
神様のために普遍性を高めた結果、子供がオバケを信じなくなった様に
神様を信じられなくなったとしたら、西洋の近代化と宗教の関係は
実に哀しくて滑稽な結末を迎える運命にあるんじゃないかなあ…。
しかも、それが彼らの文明の源泉ときてる。
砂上の楼閣の上に立った文明だなあ…。
文明と科学と宗教を、連結合体させてしまった彼らに残された道は二つ。
宗教の消滅と共に、文明の源泉を失う。
もしくは、アメリカの様に中世的迷信を真実として生きる。
どっちにしろ、ロクでもないなあ…。
教授の苦しみって、実のところ相当酷い状況なんじゃ…。
言葉の定義に迷ったときは辞書を使うことにしているので「文明」や「civilization」を調べてみた
ttp://ejje.weblio.jp/content/civilization
>研究社 新英和中辞典
>civilization
>開化,教化.
>日本語WordNet(英和)
>civilization
>2社会的発展(例えば法的、政治的、宗教的に複雑な組織を伴う)の先進の状態の社会
どうやら「civilization」は宗教を広めることや宗教的に先進的なことを指す場合もあるらしい
キリスト教徒は「キリスト教が先進的な宗教である」と考えている人が割りと多いらしいし、
とするとニーアル氏やシュリーマンの言う「文明」の意味の場合で「civililzation」は使われることもある…ということになる
少なくとも彼らだけが使う言葉とは言えないようだ
(もっとも彼らの原文で読んでみて「civilization」や「civilisation」を使ったのかどうかを確認しないと確信は持てないが…)
>>864
> 政教分離は、大半の近代国家の憲法や法律に明確に記されている。
「大半の近代国家」じゃ曖昧すぎるな。「世界の国の内、何パーセントで採用されている」とかで頼む
明確に記されているなら具体例を頼むよ。それで政教分離の定義が解るじゃないか
ID:H/Rul3Dk0氏の>>818 に対するヘイトの強さはどういうことだろうか…
僕が>>818 を書いたんだが、なにか気に障ったならスマン
質問の意味やら意義が皆無だと思うよ…。
ここでは、>>1 氏や教授の書いた文脈での近代化に関する「文明化」を言ってるので
文明化の語義はともかく、その条件下での文明化をテーマに彼らは話してんじゃないの?
何でその条件を、急に取り払うのか逆に聞きたいな…。
政教分離だが、パーセンテージで指し示す意味が分からないな…。
民主主義が近代政治を示す制度のように、信仰の自由を保障するのは
近代国家の単純な要旨の一つ。
パーセンテージの高低は定義と関係ないっしょ。
採用してる国の多い少ないで、民主主義の定義が変わらないのと同じで。
数国に減ったとしても、一宗教が特権的な立場にいてはならないと思うよ。
別にヘイトしてないけど、このスレでは意味のない範囲での文明化論に
話しを広げるのは、単にキミの好みじゃない?
>>1 氏や教授のいう、近代化を前提にした文明化論に絞って欲しいのだが…。
まあ、文明化=キリスト教なら、どうぞうどうぞ、そういったネオコン親父たちは
勝手にインテリジェンス・デザイン論とか唱えてて下さい…と思うよw
個人の自由だし。
ただ教授が嘆くように、キリスト教型は、お先が暗い。
近代化と信仰を両立するのが、難しいから。
>>818 クンみたく、近代化を切り離して信仰を守るか
近代化を受け入れて衰退させていくか、どちらかの厳しい選択。
>>818 クンのおかげで、教授の絶望的な苦悩がよく理解できたから、感謝してるけどね。
ネオコン親父的な考え方に解答も未来もないのが、よく分かった。
しかし、本当の意味でのキリスト教信仰が、普遍性や真実を絶対的に求めるものなら
中国だろうが、南米だろうが、一時的に定着しても、
最終的には神の存在を、まっとうに信じられなくなるな。
近代情報を昔のスペインみたく、宗教組織が検閲でもしない限りは。
キリスト教=文明化論 でも、結局は近代が生まれた時点で詰んでないか?
キリスト教を受け入れれば、スペインみたいな超カトリック国だったとしても
普遍性や真実を高めた結果は、神への無関心や信仰の消失に行き着くんだから。
まさしく徒労。
もし日本人が宣教師やシェリーマンの言うように、キリスト教信仰を唯一の文明化とするなら
20世紀以降に、それは急激に失われてしまうからなあ…。
そういった西洋人は、自分の設定した定義で、文明人としてのアイデンティティーを失うわけだが
(教授みたいに)。
そんな21世紀に破綻しつつある文明化論に、日本人がつきあう必要があるのかね?
大昔のシェリーマンの言に従っても、今の教授みたくアタフタするだけだぜ?
神様の消失と共に、ポンッとはじける文明基盤。
その定義に、西洋人の自己満足と自爆以外に、何の意味がある?
近代化や近代文明については、ひとまず置いといて
なぜ現代アメリカにおいてこういった本が出版されたのか
それの理解の一助になると思うので下記の記事を読んでみて欲しい
>ttp://kousyou.cc/archives/3731
>進化論教育は罪か?スコープス裁判と原理主義が変えたアメリカ
以下要約
アメリカにおけるキリスト教原理主義から話が始まるがここでは割愛
題にある進化論を巡る「スコープス裁判」で原理主義は退潮・失墜するんだが
聖書を基本とした信仰中心の生き方を望む人達は少なくなかった、と
聖書の批判的な見方やリベラルな思想に反感を覚えるが
原理主義のような過激な思想も受け入れられないという
いわば穏健な宗教保守思想の受け皿として1930年代以降登場するのが「福音派」
WWⅡ後から60年代のリベラルの時代の中でもそれを受け入れられない人びとを
中心に着実に支持を集め、いわゆるアメリカの保守本流を形成する。
WWⅡ〜60年代のリベラル派はというと公民権運動や同性愛者の人権、
フェミニズム運動などが一気に活性化しリベラリズムの時代をアメリカは謳歌する
しかし60年代後半になるとドラッグ、ヒッピー、フリーセックス、伝統的家族観の崩壊、犯罪の増加
伝統的価値観の解体など「行き過ぎたリベラル」が社会的に問題視されるようになる
そういった社会問題を背景に原理主義に限らず広く福音派などの宗教保守派が糾合
巨大な宗教保守勢力を形成しレーガン政権を支援し強い影響力を及ぼした
一度作り上げられた巨大な保守勢力はその後も共和党と強固に結びつき
宗教保守派の考える中絶禁止、同性愛結婚の禁止、学校での祈りの強制、
宗教教育といった各種政策を主張する巨大な政策圧力団体として今なお勢力を保っている
要約終了
以上の様に
簡単な図式には当てはめずらいアメリカの「保守」と「リベラル」の
二つの思想の対立であり、科学か宗教かという二項対立では決して解決出来ない
彼らが依って立つ価値観を巡る政治闘争でもあると
で、本題の教授の本だけど
思いっきりアメリカ国内向けに書かれた物だとは分かってもらえると思う
アメリカ人がアメリカの事情込みアメリカ向けに書いた本の内容で
日本やその他の国の文明や近代化を語るのは滑稽というかナンセンスだと思うのは自分だけかな?
>>宗教保守派の考える中絶禁止、同性愛結婚の禁止、学校での祈りの強制、
宗教教育といった各種政策を主張する巨大な政策圧力団体として今なお勢力を保っている
まあ、これをキリスト教精神文明=文明化と呼ぶのか
近代文明化に背を向けて、未開の中世世界への退化と見るのか。
そこら辺が、>>818 クンとの祖語なんだよあ…。
原理主義者が、進化論を禁じるのは「文明」を守るため…って言ってるのは、興味深いね。
確かに、教授やシェリーマンのお仲間は、それなりにいて一緒にトチ狂ってるんだなあw
しかし、そうなるとキリスト教化による近代化を目指す>>1 氏は、
イエズス会にせよネオコンにせよ、何で近代化を妨げる保守派最右翼ばっか推薦するんだw
まあ、移民国家でキリスト教に頼るしかないアメリカ国内の
保守派が、リベラル派に口喧嘩で勝つために、
キリスト教=絶対的な文明 と主張して、関係ない俺たちまで、非文明のレッテルを張りに来た…と。
で、そいつを>>818 クンや>>1 氏は、個人的な嗜好・偏見から鵜呑みにしてるって話しか。
まあ、>>818 クンの「文明」なら、やっぱいらんわな。
独善的で偏狭で、他所の事情に塗れてて、どうせもうすぐ壊れるかトチ狂うかのどっちかだからw
ある意味、>>818 クンの存在や主張が、キリスト教信仰の全てが、単純に近代に向かうどころか
反近代にも強烈に作用しうる…という証明だよなあw
教授にいたっては、精神文明と近代化文明の、美味しいところのつまみ食いかよ…。
つくづくダメなオッサンだな…。
まあ、ニーアル・ファーガソンって自説のゴリ押しのために、ケインズはゲイだった…とか
腐ったレッテル張りして、謝罪に追い込まれるおバカさんだしなあ。
盲信する方がどうかしてるわw
なんでここまで他人のスレで長文を垂れ流せるんだ…。
しかも話題ループしてるし。
どっちにしろ、キリスト教中心主義なんてアメリカの特殊事情でしょ。
民主主義とキリスト教に、切り離せないほどの保障性があるなら、
ヨーロッパは、キリスト教離れとともに、どんどん専制化してないとおかしいw
どっちが正しいなんてのは相対的… というよりむしろそれこそ根無し草的に考えると
また面白し。
議論がどこかに収束するという証明も無いので、ダラダラと続きそうでんな。
いいネタを選んだもんだよ。
少なくとも、スペイン・カトリック系とその植民地群は、近代はどこもパッとしなかったのは事実。
勝馬に乗れってんなら、基地外カトリックじゃなくて、世俗化したキリスト教徒とつきあわないと。
作者生きてるんかい?
作者推薦のモラルの高いキリスト教国家アメリカがアレな状況だからなあw
人種差別に放火に略奪、破壊活動w
流石、メル・ギブソンを生んだ国だw
>>891
あれ、 オーストラリア人じゃ? と思ってググったら子供の頃移住してたのか。
ハハッw
アメリカ社会が、現代社会のモラルの手本?
スコッチ教授も、ご冗談がお好きなようでw
> 勝馬に乗れってんなら、基地外カトリックじゃなくて、世俗化したキリスト教徒とつきあわないと。
プロテスタントで重商主義のため布教なしOKばオランダと取引してた史実通で正解ってことですな・・・
正直、オランダとの取引で問題といえるのは自国の不利益になる情報(本国が占領されてたとか)を隠されたぐらいだよね。
>>889
そういう「カトリックは受け入れる必要がない論」に対しては、
>>1 的には「日本はプロテスタントも弾圧した」「ニーアル教授のようなプロテスタントの思想は受け入れられるのか?」ということだと思う
信仰はともかく、近代思想は取り入れたんじゃない、普通に。
ニーアル教授は、信仰と近代思想は不可分みたいな、時代錯誤を主張してるが。
その根拠に持ってきたのが、アメリカ人のトホホな宗教事情でしょ。
どっちにしろ、カトリックとプロテスタントの差異とか、各国の近代化事情なんか江戸幕府に、予知能力者でもいない限り、理解できっこないっしょ。
現実的に、16世紀にアホウな狂信者共を排除 → 遅れながら近代を取り入れる
がリアル事情の受け入れ方んじゃないの。
>>1 氏の主張は、江戸幕府がキリスト教や近代化に対して、我々現代人なみの知識を
持ち合わせてるという、ムtyクチャな前提で開国を勧めている。
結局、16世紀に、ヴァチカンを通して、カトリックを日本の主軸にする…ってのが
もう作者が「近代化」について、たいして理解してない証左なんじゃないかな。
そんな事をしたら、それこそスペインみたく17世紀から始まる近代化の波を
カトリック組織が、はじく事になる。
儒教、仏教、神道は、確かにカトリックを迫害したが、結果的にそれで良かったんだよ。
彼らは結局、カトリックほどには国教化されなかったし、三つが鼎立する事で絶対化もされなかった。
カトリック狂いや儒教狂いにならなかったから、近代化がスムーズに進んだんだよ。
後発の近代化を目指す国として、これほど絶妙な好条件はないんじゃないか?
結果論だが、鎖国がトータル的に、日本の近代化には良かったんでは。
キリスト教のジレンマにも陥らず、伝統文化も保全されたんだから。
不勉強・不備な部分は、「学問」として学べばよいのであって、
今更、ヤハウェを拝まないと近代化できない…とか正気の沙汰とは思えない。
16世紀にカトリックを受け入れてたら、こういう指示にも従わないといけなくなる…。
ダメな方のキリスト教徒より、17世紀以降の先進的になったキリスト教徒に影響を受けねば…。
「反近代主義宣誓」
教皇ピウス10世はカトリック教義の近代の学問との各々の融和を押さえつけた。
「近代主義」という中傷のレッテルのもとに彼は反近代主義の粛正活動を導入し、
改革派神学者、特に釈義家や歴史家に対し文字通りの狩りをした。
フランス、ドイツ、北アメリカあるいはイタリアで、さまざまな仕方(禁書目録、破門、聖務停止)の
粛正が知的エリートに対して行われた。
近代の誤謬についての新しい禁書目録と反近代主義の回勅、
一般のカトリック聖職者に押し付けられた詳細な『反近代主義宣誓』(1910)は
「近代主義者」をあらゆる機会に絶滅するものであった。
そもそも、作者氏は仏教徒なのだから、
ご自身や教授の定義では、
キリスト教信仰がない=近代化を受けいれてない、
という日本やイスラムや中国と同じレベルになるが…。
近代思想にキリスト教信仰が絶対必要なら
何故、さっさと改宗しないのか?
要するに無意識的に「絶対」の概念を理解していれば、キリスト教信仰がなくとも
近代思想は理解できると、ご自身が考えている証拠だろう。
自分が改宗しないくせに、他人には改宗せよなどとは不可思議な話しだ。
だいたい作者の提唱する攘夷論だって、いわばペリーショックや、
満州問題が拗れた時に、ごく一時期に発症する程度のシロモノだしなあ。
おおまかに見て、日本人は反英米路線よりも、英米の戦略路線に乗って
シビアに国益を稼ぐ時代の方が長い。
一部の例外を持って、16世紀以降から、連綿と攘夷思想が低層に流れてる…みたいな
捉え方はどうなのかなあ…。
異国・異教に対する偏見・誤解はどこにもあるが、長い鎖国をしたにも関わらず
日本人は、一時期を除けば、そういったものに余り拘泥する事の少なかった稀な連中だった。
寧ろ、作者が薦める熱心なカキリスト信者の方が、反近代アレルギーにかぶれて
理性的に近代を受け入れられなくなったんだよねえ。
キリスト教国家は、理性的な近代ルールを尊守してる?
とんだお笑い草w
スウェーデン モスク襲撃相次ぐ NHKニュース
中東などから移民や難民を大勢受け入れてきたスウェーデンで
イスラム教のモスクを狙った襲撃事件が相次ぎ、警察は移民の排斥を訴える者による
犯行の可能性があるとみて捜査を進めています。
スウェーデンの都市ウプサラで1日、モスクに火炎瓶のようなものが投げ込まれたうえ、
建物の壁に「帰れ」と落書きされる被害が出ました。
けが人は出ませんでしたが、スウェーデンでは去年の
年末から各地で、モスクに火が放たれたり、窓ガラスが割られたりする事件が相次いでいます。
スウェーデンは、内戦が続くシリアからの難民5万人以上を受け入れるなど、
中東などからの移民や難民の受け入れに寛容な政策をとってきましたが、
国民の一部の間で移民排斥を訴える声が高まっています。
警察は、今回の一連の事件は移民排斥を訴える者による犯行の可能性があるとみて捜査を
進めています。
一方、首都ストックホルムでは2日、イスラム教徒への連帯を示す集会が行われ、
現役の閣僚など数百人が参加しました。閣僚の1人は「モスクへの攻撃は人々を恐怖に
陥れることを狙ったものだ」と事件を非難し、移民に寛容な社会の継続を呼びかけました。
スウェーデンでは、去年9月の議会選挙で移民の規制を強く訴える極右政党が
第3党になっており、移民や難民の受け入れを巡る議論が激しくなっています。
フランスでもw
近代ルールに則ったキリスト教国は、イスラムや中国のような無法国家を最終的には凌駕する…
のか、これでw
[AFP通信] 新聞社での殺傷事件以降、フランスにあるモスク(イスラム教寺院)に対する
複数の襲撃が発生- 当局
フランス西部のイスラム寺院に手榴弾が投げ込まれる
仏ル・マンのサブロン地区で、何者かがイスラム寺院の敷地内に手榴弾4発を投げ入れた。
Le Main Libreが伝えた。
Le Main Libreによると、現地時間で8日00時30分頃に爆発が発生した。
手榴弾1発が爆発したが、けが人はいなかったという。
>>898
前スレ914より
>実利が大好きな我ら神州の民は、西欧文明をガシガシ取り入れて 美味しい思いすりゃいいやん!
>>1 的には「16世紀に改宗しろ」ではなく「16世紀に明治維新のような西洋文明受容を前倒しにできたのではないか」ってことだろう
16世紀じゃまだアジアの諸帝国の方が文化・経済・軍事等の色んな面で優位だし、
18世紀ぐらいに入っても、例えば中国とヨーロッパの国家体制の優劣が論じられるくらいの水準で、
明治維新の如き大転換をする機運になり様がない。
西洋の文化・学問の移入自体は18世紀初頭から禁制が徐々に緩くなって漸進的に行われてたから、
それくらいが良い塩梅だったと思うけど。
近代化が17世紀にはじまって、18世紀以降にようやく顕著になるからなあ。
予知能力者でもいないと無理でしょ。
だいたい西欧文明は、限定的だけど熱心に受注してた面もある。
宗教至上主義の狂信者をシャットアウトしてただけで。
まあ何度も言われてるけど、現代人の知見があるから言える意見であって
その時代の人は、そんなの知る由もないんだよなw
16世紀に開国して輸入できるものは、
反動保守のカトリック教義と、それに守られた宗教的支配構造や
アリストテレス的疑似科学だよw
17世紀に革新派のキリスト教徒が、保守派カトリックと激しく争って
近代法治や近代国家や近代科学を生み出す。
キリスト教国家のごく一部だけどね。
鎖国 → 開国の流れは、近代国家だけに的を絞ったという点でも有利に働いたと思う。
ヴァチカンやらスペインやらの強い影響下にあった状況じゃ、もう…。
だいたい前倒し論だと、たかだか100年ぐらいの近代化の差が短くなるだけだしなw
その代わりに、千年以上培った文化でも、キリスト教ドグマに反するものは、悉く失われる。
偶像崇拝の仏教とか、多神教の神道なんか完全消滅だろうし
アマテラスを祖とする天皇家も、どうなる事やら…。
たかだか100年のために、そういうの全部危険に晒すのもなあ…。
キリスト教を受け入れるにしても、近代化が一段落ついてからにした方が
結局は、色々とお得だったんじゃないの。
だいたい日本と違って、西洋に全面的に開国していた国々、
またはヨーロッパの列強以外の国が
日本よりもガシガシと近代化を取り入れて、美味しい思いをしていたのか…
というと、全然そんな事はないわけで。
西洋文明の受注を、上辺だけの「実利」としかみていなかったから、
部分的発展にしか繋がらなかった。
日本人の場合、意識こそしなかったものの、近代化の「原理」…宗教主軸の視点を
普遍性・合理性に移す、という社会体制ができてたから、どこよりも近代の実利を貪る事ができた。
禁教令こそは、精神的な意味での真の「近代化」だったんじゃないだろうか。
ここの作者や教授の錯誤は、「近代」が「キリスト教」から生まれたからといって
近代=キリスト教、もしくはキリスト教信仰の一形態が近代…などと考えている点だ。
これは、近代が始まった、科学で神を証明しようとしたデカルトの時代や
数世紀前の建国神話に縛られてるアメリカ人と同程度の認識レベルでしかない。
民族宗教のユダヤ教から生まれたキリスト教が世界宗教になって、重なる部分があっても
別物となったのと同じで、キリスト教から生まれた近代もまた信仰を基軸にしたものから離れた。
だからこそ、近代が生まれた瞬間に保守派カトリックは目の敵にした。
実利だとかキリスト教が近代を生み出したとか、表層的な面しかみてないから
ヴァチカンの指示に唯々諾々と従って殉教していく伴天連信徒をみて、西洋文明の利点みたいに
捉える。
そういう宗教組織が個人にも国にも、強力に介入できる時代こそ、近代と分かつべきものなのに。
9月から更新がない…
山本七平とか岸田秀みたいな文章を書きたいがために
理屈をこねくり回してる感じがする
>>912
むしろ囲んで棒で叩かれながらここまでよく頑張ったとしかいえん
殉教者の受難に耐える姿を褒め称えてたのに、本人には全然ガッツがないのな。
所詮、白人国家の上辺だけ見て、名誉白人になりたがるような有色人種なのかもな。
<<914
俺はけっこう応援してたけどねww
まあヨーロッパに比べて日本は…みたいな感じで比較したらネトウヨに攻撃されてもしょうがないよね。
>>914
俺はけっこう応援してたけどねww
まあヨーロッパに比べて日本は…みたいな感じで比較したらネトウヨに攻撃されてもしょうがないよね。
>>913
話しがあっちこっち行くし、勿体ぶった言い回しばっかして、結局何が言いたいのか分からんスレだったな…。
>>915
だいたいあの当時の西欧より中国やインドのほうが何倍も発展してると思う
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イギリスがアヘン売ったり、近代工業を起こしたのも、要するに西欧に売るものがなく、銀が流出するだけだかからなんだよな。
日本が鎖国してたのも、中国とやってりゃ良かっただけで、あの時点で西洋とどうしても貿易しなきゃいけない理由はなかったから。
作者さんと同じで16世紀と18世紀以降の事情が、ごっちゃになってる。
>>921
中国とインドが勃興している今、作者の言う「キリスト教精神」とやらでどう捉えているのか。気になるね
経済力・軍事力・科学力を高めるだけなら、誰でも普遍応用できる「近代思想」のみで充分可能。
キリスト教信仰は特に必要ない…日本がそうであるように。
民主主義や近代法治が絶対不可欠…なんて考えるのは、西洋絶対優位の時代だけで、軍事力や経済力の差がなくなれば、中近世以前の力がルールの時代に戻るだけ。
アイツラ民主化してないから、俺たちいつまでも優位だぜ…なんて甘い考えは捨てた方がいい。
>>922
あっちはまだ古代の気質を保持して「現代化」には邪魔な要素が多い
インドは植民地時代が有ったからまだマシだが
>921
あの頃のスペイン・ポルトガルは現地住民皆殺しとかやって危険な存在だった
新大陸発見からまだ100数年、近代など欠片も無かった
新大陸の富を吸い上げて欧州以外を圧倒するのはまだ200年くらい掛かるね
中東の奴らの安定しなさは異常。
欧米がイランちょっかいを出したからでしょ。
フセインは独裁者だったが、厄介な土地をそれなりに治めてた。
何でもかんでも、民主化・近代化が一番…とかいって無茶すると、ああいう事になる。
ここの作者さんみたいなのが、地域の事情も考えずに、無神経な押し付けをするから…。
オスマン帝国の崩壊から語らんといかんような
あとサウジアラビアの成立あたりも(親米だけどイスラム原理派寄り)
ここ何人ぐらい見てるの?
俺含めて2 ,3人しかいない気がする
キリスト教で思い出したけど、統一教会 鳥取 襲撃で検索すると面白いよ(笑)
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