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やるやらは銀行を襲うようです
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この物語は、97年にアメリカで起きたノースハリウッド銀行強盗事件を書く予定です。
基本的に史実準拠ですが、一部に作者独自の解釈、オリジナルの設定が含まれます。ご了承ください。
最後に>>1はやる夫スレ初心者です。
どうぞよろしくお願いいたします。
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乙、二人の強盗の過去話とかかな?
しかし、警察官が自殺かぁ
やっぱ、こんな本物の殺し合いを体験したらどっかおかしくなっちゃうのかね
それ以外の可能性ももちろんあるんだろうけどさ
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乙
日本だったらやる夫が死んだあたりでなぜか警察側が責められそう
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日本のマスコミは糞だからなー
そんな場合でもほとんどの人が警察が悪いなんて思わないだろうに
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>>462 >>470
アメリカだと470氏が言うように素人でも弾が作れちゃうんですよね。
後、やるやらコンビがメインで使っていたAK用の7.62mm弾の価格なんて17円くらいですから、銃弾についてはあまり問題にならないのかも。
後、アメリカでは同じ7.62mm弾を使うSKSが害獣駆除用ライフルとして人気だそうです。
>>471
現在テキサスタワー、アウトローバイカー、マフィア、テロ事件(アルジェリア、モスクワ劇場、ムンバイ)を考えてますが、当分先ですね(汗
>>487
二人組の過去話になります。
調べてみるとこの二人も波乱万丈な人生を送っていたので。
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後、「まったりやる夫」の管理人様。
まとめていただいた拙作なのですが、1話分抜けているみたいです。
ご確認いただけると幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
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>>490
アウトローバイカー
ヘルズエンジェルスなんかですね、日本ではなかなか取り上げられない
ジャンルなので是非お願いします(ギャングスタラップ抗争なんかも興味深いテーマですが)
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こんだけ撃っても犯人以外は死ななかったのか。運が良かったな
通り魔だったらいきなり無数の市民に対して撃つから相当数死んでたろうな
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>>488
まあ、今回のケースは単なる強盗だから別に問題ないよな。
通り魔とか動機が不明なら救命活動が不十分なのは批難されるべきだけど。
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「銃があれば身を守れたのに」って話があるけど、
アメリカといえども西部劇よろしく銃携帯してあるけるわけでもないので
結局死ぬんじゃね? 護身用にライフル持ち歩いていたら当然警察が飛んでくるし
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少し短いですが、外伝を本日19時〜20時くらいに投下します
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了解
>>495
アメリカは確か州によっては携帯も自由
無論一部の州であって携帯許可が必要な州もあるし、厳しいところは携帯自体が原則禁止だったりする
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了解
襲う方がよっぽどの間抜けじゃなきゃ、襲われる方が先に撃たれるんだから、
防衛のために携帯する自由を与えられてもたいして意味ないような……。
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撃たれて死ぬやつがゴロゴロいる環境で、どうせ先に撃たれるから
武装するなというのも説得力が無いんだろう
あと周りの人が代わりに撃ってくれるかもしれないし
書いていて思ったが、凄いクソだな >銃所持
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州法によって規制はマチマチだしまた隠し持つのはNG、てものある、というか結構多い
周りが警戒できるように誰が見ても銃の携帯がわかる状態で持ち運べよ、て趣旨らしいな
他にも弾丸を装填している状態はこうしろ、とか色々と複雑
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まあ、白豚どものメンタリティは「明白な運命」とか言ってネイティブ虐殺してた頃から脈々と培われてきたもんだから仕方ない
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>>501
言っちゃ悪いが農耕技術持って人口増加して他地域に拡張した人間集団でその手の言動
やってないのはいないと思う。18世紀以降は記録と被害者に当たる集団が生き延びてるから
目立つだけで
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拡張じゃなくって、新大陸のウマい所全部占領したから独立するぜヒャッハー
叛乱されたから制圧するぜ、先住民は皆殺し、というコンボなので世界最悪なのは間違いない
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そろそろ投下します。
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やるやらは銀行を襲うようです 外伝
Case1 ラリー・やらない夫・フィリップスJr
, ノ 、 、
. l(● ●)l
| (_人_) |
ヽ ノ
1970年9月20日日曜日。
ラリー・やらない夫・フィリップスJrは、22歳のラリー・ユージン・フィリップスsr(シニア)と26歳のドロシー・クレイの長男としてカリフォルニアで生まれた。
だが、彼は戸籍上ではラリー・やらない夫・ウォーフィルという名前で登録されていた。
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. /ニYニヽ
/ (0)(0)ヽ
/ ⌒`´⌒ \
| ,-) (-、.|
| l ヽ__ ノ l | もう臭い飯はうんざりだっていうwwwww
\ ` ⌒´ /
ラリー・ユージン・“でっていう”・フィリップスsr(シニア)
それには彼の父親、フィリップス・シニアが関係していた。
彼は1968年1月に仮釈放されるまで、1年ほどコロラド州の少年院に入所していた。
しかし、仮釈放中にコロラド州グランドで窃盗罪を起こし逮捕、少年院に逆戻りした。
その後、少年院内での態度が問題視され、コロラド警察病院精神科へ送られる。
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/ニYニヽ
(ヽ /( ゚ )( ゚ )ヽ /)
(((i )/ ::::⌒`´⌒::::\ ( i))) あばよー、犬ども!でっていうwwwwwwwwwwwwwww
/∠_| ,-)___(-,|_ゝ \
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| `ー'´ /´
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1969年4月18日、彼は警察病院から脱走。
地元警察の捜索を振り切って西へ逃亡した。
コロラド州警察は逃亡から72時間後、彼を指名手配した。
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// 〃ハ ヽヽ ヽ \=┤ ‘,
/イ l |l l 、 || l| ゙, ノト、 }
//ハ l |l||ト、 || l| i | |ヘ l
,///ハl ll十┼|li \|┼--リ l l ∧ヘ l
〃/ i ハハ 圷 ㍉ ィ〒ミ| ⊥/ / ハ ヽ l
″′|| '. *( ●)′ (●)*ノ| l )/斤 lヘヽ!ダーリン、一緒に逃げよう!
|l l i|/ ,ハ⊂⊃、_,、_,⊂⊃|!§/ ヘ l
|l |l / /./§> 、ゝ._) ィ´人§ヽ| ヘ ヘ
|l |/_./ / /,. ィく 「´ 「》、_ _\| .| ∧ ヽ
|l |/仁二]/´/}§ ξ /:/‐->} ハ ヘ
八/ {二二] ::::::|∝ ξ´/:::::/[二二] V Y
./∧ヽ、 [二} /:::::/ £ /:::::::::::::[二二.] }∧ l|
// Vヘ ̄)ソ::::::/ /::::::::::::::::}|└≧} / / | l|
/ ′ V | /::::::::l //:::::::::::::::::ヽ彡´ | / / | l|
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ヽ {:::::::::::`V/:::::::::::::::::::::::::::}三::::} |l | / /
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彼の逃亡を手助けしたのは、フィリップスの妻、ドロシー・クレイだった。
彼女はストリートガール(売春婦)で、シニアは彼女とユタ州ソルトレイクシティまで逃亡した。
彼らの逃亡は、自分たちの家族が警察に通報したことで、一時窮地に立たされた。(シニアとドロシーが家族に居場所を連絡していたため)
1969年10月27日、ソルトレイクシティの警官が、路上でシニアの運転する車を停止させ尋問した。
が、ダニエル・アイラ・ウォーフィル名義の免許証を持っていたシニアは、その場からまんま逃れることに成功した。
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既に結婚済だったのか
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/ , '´:∨ `ヽ (__人__) /´`ヽ ト、: : : : : : :.l l: : : : : : : /: : ..
. //: : :/ヽ、 ', /´`ヽ、 ,.ゝ'," i^ti `ー- 、: :l l: : : : : :./: : : ..
. 《: : : / /: : ヽ、 '>i_,.....,_ ト,´o_,<.ト'"ノ、 / ` ^' ヽ、::/: : : :
\/ i:.:.: : : /`ヽ、 ゝ `゙'ー-- --y' / `゙
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ー-、:i .l ` 'ー-- .,,__ ./ /: : `ヽ、
その11カ月後、ドロシーはカリフォルニアの病院でやらない夫を出産する。
勿論、病院に提出した出生証明書に書かれた両親の名前、住所などは全て偽装されたものだったが。
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/ニYニヽ
/ (0)(0)ヽ
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| ,-) (-、.| それじゃあドロシー、いってくるっていうwww
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ヽ:::: ~~⌒γ⌒)
ヽー―'^ー-'
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/ 〃ハ ヽヽ ヽ \=┤ ‘,
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. //ハ l<ll十┼|li \|┼--リ│ i|ヘ l
//ハlレ!小圷 ㍉ ィ〒ミ |、i|∧ヘ l
〃i ハハ レ*( ●)′ (●)* |ノハ ヽ l ほら、やらない夫、パパにいってらっしゃいしなさい
〃′|| '. *⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃/ lヘヽ |
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|l / / r ヽヽ::::::|ヽ ,1ー:::::ヽ l ヘ ヘl
|/ ノ { V:::::::::∨yヽ/::::::::::/, 1 ∧ .ヘ
|l | |ノ''::"::::::::::ゝ ノ::::::::::: r" | ∨ ハ ヘ
. 八ノ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:y |ゝ}ヾ∧ l|
/∧ヽ {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::} | / /ヽ| l|
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| (_人_) | パパ、いってらっしゃい
ヽ ノ
シニアはダニエル・アイラ・ウォーフィルの名前で、ロサンゼルスで印刷屋で働いた。
ドロシーとやらない夫は、ロスではなく、デンバーの郊外で暮らしていた。
一見すると何の変哲もない家族であった。
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く\ レ' 7´::::::T
∩、ヽ 〉ノ.::::::::ノ
「jjjjト、\ ∠ 二二ニヽ. ___
V:::::::.\\: : .: .:.::ヽ `¨¨`ヽ / \ ‐‐-.、
V: :. :.:ノヽ >. :. :.:::.:} :!::! / /: : : : : `ヽ
'.: . ノ. :.:ノ.:.:.:.::::::/ l!ノ /´  ̄ ̄ ノ: : : : : : : : : :.)
レ'´.: .:.: .:.::::,. イ 〈{:.警.:{} l! 〈 `T 三二 > ‐rr --く
{. . :.::::.:.,. イ .リ リ ヽ _ノ::, ,,´、、〉.:::.::i |: : :_ノi FBIだ!全員床に伏せて手を頭の上に組め!!
`ーー‐'´ i F. B. I ! ヽ:〉゙゙´ノ.:::.::://: /.::::}
{ ノ ノ.:::.:.:::.:.:.::///.:::::::.::L
「L__ _ _____ _ __ `T. : .:. :; :; :;; :. .: ヽ::.::.::.::.://.:.::::::::::::「  ̄ `ヽ
「 二二二 二二二 二二 ヽ─ ─ ──ヽ 三三三 三三三三ニ \:::.://.::,. イ:::::::::::::::.:.:.:.
r─ =} TLL ( ⌒ヽ´` ` ``¨¨ ¨ ¨ ̄ ̄  ̄ヽ二二 ニニ ニ ニ ニニ ニニ `フ´  ̄ ̄  ̄ `ヽ、:;;;;
 ̄  ̄ 「 ̄ ̄  ̄ヽ ノ.:`ヽ 「i i ii i´  ̄ ̄  ̄ .: .: .: .: .: .: .::.:::_∠ ,. -‐‐‐- 、 ヽ
 ̄| ̄i::: . .::: .ヽ ニニニニ l i il ll「二二L _. . :.: .: .: .T ii i / ,.ィ彡三三 ミミヽ
`ーヘ:::. . :. :.: .\ i | i il ll: :eァ ___」リ. :. :. :.:.l リ V// . .: .: .: .: .: .: ヽヽ
\: :. : ::. :: :.`フ⌒ヽ ii ̄( ニつ ⌒「二二ノ / .: . . .: .: .: . :`ヽ ,.:.ヽ}
`ヽ: ::. : :: .: .: .: .:.ノ ( ニつ ノ / . .: .: .: .〈{:.警.:{}. :. :. :.V:/
しかし、平穏な時間も長くは続かなかった。
1976年9月22日。
やらない夫が6歳の誕生日を迎えた2日後、FBIがデンバーの自宅を強襲した。
地元警察でなくFBIが出張った理由は、シニアが州をまたいで逃亡したため、管轄がFBIに変わったためだ。
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こうして、家族の面前でシニアは逮捕された。
彼は数カ月〜1年ほど懲役を務めた後、仮釈放?された。
どういうわけか、シニアは警察病院から逃亡後の逮捕なのに1年で出所している。
通常であれば偽名の仕様やライセンスの偽装などでもう少し重い刑に処されるはずなのだが、このあたりは調べてみても不明な点ばかりで
しかもFBIは捜査資料を公表していない。
出所後、シニアはドロシーとやらない夫の元へ帰って3年ほどは一緒に暮らしていた。
だが、1980年シニアとドロシーは離婚した。
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この出来事は、10歳のやらない夫に重大な影響を及ぼした。
シニアは仕事のため家を空けることは多かったが、やらない夫のことを深く愛していたという証言がある。
ロッキー山脈のふもとで、自分の若いころの犯罪活動を自慢したり、法執行機関に対する嫌悪感を言い聞かせた。
少なくとも、やらない夫はシニアに畏敬の念を抱いていたこと、そして目の前で法執行機関に父親を奪われたことを
忘れなかったことだけは確実であると言えよう。
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1980年、やらない夫は母親についてロサンゼルスに引越すことになった。
一方シニアはデンバーに残って自分の印刷店を開いた。
しかし、1983年に自分の経営する印刷屋で偽札を作っていることが露見し逮捕されている。
露見した理由は、怖気づいた共犯者が捨てた偽札が入った袋に、彼の印刷店の名前が印刷されていたためだった。
結局シニアは有罪判決を受けたが、5年の保護観察処分に落ち着いた。
その後、シニアは犯罪から足を洗ったらしく、この事件以後の逮捕歴は少なくとも見つからなかった。
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きっつい経験だなぁ
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. | (__人__) │今日もジムでしっかり鍛えないとな。
| `⌒ ´ |
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,,,,,,,.... _,,. -‐''"´ ゞ `゛''‐- .,,_ __....,,,,,,,
/ /"" ー‐---、 /ー‐--- "''ヽ ~ヽ、
./ ヘ / ソゞ Y ゝヘ ヾ ii
i ミ Y 〆ミ ミ|彡 三ヽ ソ /i
ヽ 人 入___ 水 》 ノヽ/
釗 丶ヘー ヽ_三 __彡|ゞ,,__ /ゝ' | |
|ヽ || |ー―┬ーー''""''''''ー┬ー--‐/| ヽ、 |
| | |ミ< ヽ、___::;;::_ ノ 彡 / |/|
13歳になったやらない夫は、ごく普通の少年時代を送った。
彼は大金をつかむことを夢見ながら、9年間の学校生活をおくった。
思春期の彼が興味を持ったのは、ボディビルディングだった。
アーノルド・シュワルツェネッガーやルー・フェリグノのようなボディビルダーになるため、彼はボディビルを6年ほど続けた。
1985年には、ヴェニスビーチにあるゴールドジムの会員となり、少なくとも5年にわたって同ジムの会員資格を保持し続けた。
結果的に、それは実現されない夢の一つになってしまったが。
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やる夫は体重130キロあったそうだけど、
やらない夫はマッチョだったのか?
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中断かな
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すみません、ブレーカーが落ちた上にPC再起動に時間がかかってました。
続きを投下します。
)::::::::::::::::::::, ´ )::::::::::::::===彡::::::テ
(:::::::::::::::::// ヽ:::_:::::::::::::::::i l::::l:::::ハ二))
>:::::::,.' ′ | ):::::::::::::::l i:::i:::::(、二))
て::::/ ll l | !| {::::::::::::::::| l::i:::::::::ハ〈
しl | l | | | _!H‐'フ|/て::::::::::彡ミ::::::::( !l
l l l _L | |ノ rT´㍉ | (::::::::ミ彡::::::ィ l|l
ll ヽ ´ rr、 ヽ__ソ | l! {::l l::::;:::) | リ
ハ v) l l | リ /::// | |
,' ハ 丶 リ ,| |//´ | |
| 〉 、 ` lレ' | h、 | |
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ノ' |r j / rr、 〃 | | 〈 \ | |
/' ノl j/ ㍉ト( ノ l ( \ | |
ヽヽ/ヽ j! > ´ / / ハ | |
シャロン・“真紅”・サントス
1984年、やらない夫は同じ学校に通っていたシャロン・サントスと交際を始める。
彼女とやらない夫は後に結婚し、9年間一緒に暮らし、子どもを一人もうけた。
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/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| u ( ●)(●)
. | (__人__)
| ` ⌒´ノ
. | } さーて、今日も一日しっかり鍛えないと
. ヽ } そういや、もうすぐおふくろの誕生日なんだよな
ヽ ノ コンピューター買ってやりたいんだけど、何買ってやればいいんだ?
/ ヾ ソU
__/ ヾ ! \__ ナァ、アンタ
/''" ̄"' \ ∠  ̄ヽ ん?あんたたしか…
. | / ゞ ヾ/ ヾ丿
ヾ ソヽ ソ | |
. / へ/ ヾ_ | ソ |
| | |丶、___人___/_/
| 人 ∧ミ< ゝ、_UU_ノ /'/
ヾ ソ /\ミ巛 / 人 ヾ //
( 二ソ | (  ̄ T ) |
1989年。
やらない夫は自分の人生がうまくいかなくなり始めていた。
ボディビルダーとして成功する兆しも見えず、彼の生活は少しずつ荒れ始めていた。
このころ、彼はシアーズで400ドル相当のスーツを万引きしようとして、軽犯罪容疑で捕まるなど転落の兆しは見え始めていた。
そして。
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____
/_ノ ヽ_\
/( ●)( ●)\
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \ 同じジムのエミールだお
| ( ( | もしよかったら力になろうか?
\ `ー' / プログラマーだから、少しは力になれるお。
,,,,,,,.... _,,. ''"´ ゞ `゛' .,,_ __....,,,,,,,
/ /"" ー‐---、 /ー‐--- "''ヽ ~ヽ、
./ ヘ / ソゞ Y ゝヘ ヾ ii
i ミ Y 〆ミ ミ|彡 三ヽ ソ /i
ヽ 人 入___ 水 》 ノヽ/
釗 丶ヘー ヽ_三 __彡|ゞ,,__ /ゝ' | |
|ヽ || |ー―┬ーー''""''''''ー┬ー--‐/| ヽ、 |
それが決定的になってしまう出会いが起こった。
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投下終了です。
途中で投下が遅くなって申し訳ありませんでした。
>>509
いつ結婚したのかは不明なのですが、恐らく少年院に入る前から面識はあったのだと思います。
二人とも地元では有名な悪だったそうなので。
>>518
かなり筋肉がついていたのは間違いないようです。
写真を見る限り(恐らく17、8歳?)おっそろしいくらい胸板が分厚かったので。
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乙です
やらない夫はボディビルダー・・ってどんな風に稼いでいたんだろ?
大会賞金とか指導員とかですかね?
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格闘家やスポーツ等をやってる人間が犯罪起こすパターンって多いのかな?
乙!
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少なくとも、二人がかなり鍛えていたのは間違いないようです。
ですので、映画44ミニッツでラリー(やらない夫)と、エミール(やる夫)の役を演じたお二人はかなりマッチしてました。
ちなみに、ラリー役の人はアンドリュー・ブリニアースキーという、ロシア系アメリカ人でボディビルをやってました。
エミール役の人は、元総合格闘家のオレグ・タクタロフ氏で、これまたいい配役でした。
特に、やる夫は純粋なアメリカ育ちでなく東欧人なので、同じスラヴ系のオレグ氏は雰囲気がぴったりでしたね。
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乙
AKも自動小銃では重い部類だし、銃弾って数が増えるとかなり重い
そりゃあんだけぶっ放したんだから、相応に鍛えているわな
アーマーは耐9mm程度でもかなり重いし
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乙ー
それは偏見だと思う。もやしが犯罪起こしてもプロに簡単に始末されること多いだけで
格闘や軍隊で訓練受けてると錬度の高さから厄介なことになってるだけだと思う。
現に韓国の犯罪者は徴兵で訓練受けてて厄介とか聞いたことあるぞ。
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>>525
まぁ、それはさすがに偏見だと思いますよ。
ただ、>>528氏のいうとおり人よりも色々訓練を受けてる分、強いから厄介なんですよ。
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>>524
この時点ではまだやらない夫は学生だったはずなので、母親の収入とか父親の離婚後の慰謝料?が出てたのではないかと思います。
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いや、そうじゃなくて
スポーツに人生かけてても三十の後半にもなればキツくなるだろう
スポーツはスポーツだから、商業的なものが発端じゃないんで必ず行き詰まる
そんでスポーツに見切りをつけてもうまく切り替えられない人間は他のジャンルより多いんじゃないかな?
芸術家が自分の作品に絶望したり、自分の作品の評価等を発端に心を病んだり(ハゲタカと少女の写真家とか)
それと同じようなに、スポーツで生計を立ててる人がそういう環境に取り巻かれてるんじゃないか
-
乙
>>527
確かに言われてみればその通りだ
M16だけならともかくAKにG3だもんな
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>>531
あぁ、なるほど。そういうことですか。
たしかにそれはあるかも>うまく切り替えられない
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質問いいかな?
やらない夫がボディービルダー以外の道へどれぐらい関心や展望があって、それに準備してたか教えて欲しい
他の道が開けてたら、やる夫と出会っただけでは強盗なんかしないだろう
やる夫と会う前からこうなることが決まってた、みたいな描写だし
どれぐらい行き詰まってたのか
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30の後半までスポーツ頑張る人あんまりいないっしょ
高校生ぐらいで、限界を感じて人生設計を変更する人がほとんどじゃない?
野球やサッカーみたいなのは、プロでも30歳前後で引退を考えるし
漫画家とか小説家とかに比べたら、スポーツに打ち込んでた人間を歓迎する会社はずいぶん多いと思うが
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>>534
そんなの答えられたら凄いぞ・・・・・・
個人的には、この事件の犯人は犯罪組織のバックアップが無かったらしい、というのが興味深いと思った
それで何度も強盗を成功させてしまうというのだから・・・・・・マジで武装強盗になる事が自己実現だったのだろうか?
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>>534
その辺は資料にもあまり載ってなかったのですが、少なくともボディビルダー以外の職についてはどう考えていたか不明です。
やらない夫は後に不動産仲介免許をとったようですが、これは大がかりな不動産詐欺を行うために準備していたみたいですね。
実際のところ、彼が一番興味を持っていたのはどうやって大金を稼ぐか、それだけだったみたいですね。
少なくとも89年ごろからやらない夫は軽犯罪をちょくちょくやらかしてた、みたいなことは書いてました。
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>>535
ここのない夫がやる夫と会ったのも20手前くらいだからなあ
いわゆるブルーカラーとして歓迎するところは少なくないだろうな
軍……はない夫の幼少期の経験を考えるとちょっと考えにくいか
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犯罪組織のバックアップが無かった
資金洗浄はどうやっていたんでしょう?ベン・アフレックのタウンでは
カジノを使ったように描かれてましたけど。
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>>537
詳しい所をありがとう!
追い詰められて、というより夢見るギャング的な性格だったのか
最初は知能犯をやろうとしてたけど結局は銃を使った方が早い、と
それでも準備はしっかりしてたのは違いないな
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>>536
犯罪組織のバックアップについては、どの資料も全く記述はなかったですね。
ただ、シニアについては地元のギャングとのつながりがあったかも、程度には書いてました。
>>539
ディスカバリー・チャンネル曰く、二人とも一匹狼の犯罪者で資金洗浄を行ってくれる地下組織を知らなかったそうです。
>>540
いえいえ。
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ジュニアや2世はよく聞くけど、
同名の親子の親をシニアと呼ぶ事があるというのは知らんかった
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・プロ格闘家の収入なんてトップ以外は微々たるもの
・格闘技は比較的高齢(30過ぎまで)続けられる。
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さて、やらない夫編が終わったので次回はやる夫編を投下します。
来週投下できないかもしれませんが、7月中には投下しますので。
次回もどうぞよろしくお願いいたします。
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楽しみにしてます。
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作者です。規制に巻き込まれたらしく書き込みできないため投下は少し先になりそうです(汗
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oh sit!
一刻も早く規制が解かれる事を願っております
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はあくー、ゆっくりお待ちしております
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test
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規制解除されたみたいですね、今夜01:00に外伝2話投下します
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真夜中の銀行強盗シリーズ乙です
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ちょっと早いけど人いますかね?
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見てはいる
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ありがとうございます。では後もう少しで投下します
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wktk
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うぎゃー。今から投下?すまん朝が早いので先に乙しときます。明日帰ってからみますねー
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見てくれてる人がいる! うれしい! では投下開始ます。
やるやらは銀行を襲うようです 外伝
Case2 エミール・やる夫・マタサレヌ
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∧ ヽ、_ | `¨¨´ ',、 ヽ::::::::::::::::::::::::::l l: : : : : : : : : :
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/ , '´:∨ `ヽ (__人__) /´`ヽ ト、: : : : : : :.l l: : : : : : : /: : ..
. //: : :/ヽ、 ', /´`ヽ、 ,.ゝ'," i^ti `ー- 、: :l l: : : : : :./: : : ..
. 《: : : / /: : ヽ、 '>i_,.....,_ ト,´o_,<.ト'"ノ、 / ` ^' ヽ、::/: : : :
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1966年7月19日火曜日。
エミール・やる夫・マタサレヌは、ヴァレリア・ニコラスクとヴィオレル・ドミニク・マタサレヌの長男として
ルーマニア共和国西部の都市ティミショアラで生まれた。
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/ :::::⌒, ゝ⌒:::::\ 偉大なる人民の指導者、チャウシェスク閣下万歳!
| `ー=-' | (くたばれ、チャウシェスク! 自由万歳!)
\ /
ヴィオレル・ドミニク・マタサレヌ
彼の父親、ヴィオレル・ドミニク・マタサレヌは、ルーマニアの反体制派のメンバーであった。(とされている)
_, -‐ ' ´ ̄ ̄ ¨ヽ
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/:. :. :. :. _, - ' ´ ,r'´ ゙̄ヽ
く:. :. :. :, -' __, -‐ '´____|
ヽ/_, -'´, -ォi'¨´ \ ヽ \
,ゝ':. :./ /|lト、 ヽ \ ヽ ',
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l:::: i:: l┬::cr ヽヽ┬crl| l
l:::: l:: l l:::::::j l::::j {!|
';:::l ト:⊂⊃‐ ‐⊂: !
'、:ヽ:| ヽ| (__人__) .ノ l. オペラ歌手に、ウリはなるニダ!
ヽ lト、 . ´ー-'´/ /
l ト从 ー┐ r‐:::イ:/::/
ヽ| Vィ´ {X}ik'´l/!'´
ヴァレリア・ニコラスク
そして、母親のヴァレリアは国立歌劇場のメンバーであった。(とされている)
が、二人はこのままルーマニアに居続ければ二人とも逮捕され、息子は孤児院送りとなるのは明白であった。
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_, -‐ ' ´ ̄ ̄ ¨ヽ
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く:. :. :. :, -' __, -‐ '´____|
ヽ/_, -'´, -ォi'¨´ \ ヽ \
,ゝ':. :./ /|lト、 ヽ \ ヽ ',
\/ |-!|ー\、 \ ト、! i
l:::: i:: l \ ヽヽ―/l| l チャンスニダ!
l:::: l:: lィ==ミ ィ=={!| このままこの国から脱出するニダ!
';:::l ト:⊂⊃‐ ‐⊂: !
'、:ヽ:| ヽ| 、__ノ、__, .ノ l.
ヽ lト、 |iliiiilill|/ /
l ト从 ー┐ r‐:::イ:/::/
ヽ| Vィ´ {X}ik'´l/!'´
そんな二人に絶好のチャンスが訪れたのは1974年であった。
ルーマニアの会社が、イタリアへオペラ興行を行うことになったのだ。
ヴァレリアは夫と息子をツアーのメンバーに加え、監視の緩んだ隙をついて夫と亡命した。
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| - | ここが俺達の新天地だ!
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_, -‐ ' ´ ̄ ̄ ¨ヽ
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/:. :. :. :. _, - ' ´ ,r'´ ゙̄ヽ
く:. :. :. :, -' __, -‐ '´____|
ヽ/_, -'´, -ォi'¨´ \ ヽ \
,ゝ':. :./ /|lト、 ヽ \ ヽ ',
\/ |-!|ー\、 \ ト、! i
l:::: i:: l ノ_ノ_ノ ヽヽ_ノ_ノ| l
l:::: l:: l l:::::::j l::::j {!|
';:::l ト:⊂⊃‐ ‐⊂: !
'、:ヽ:| ヽ| (_人__)ノ l ウリたちのアメリカン・ドリームをつかむニダ☆
ヽ lト、 / /
l ト从 ー┐ r‐:::イ:/::/
ヽ| Vィ´ {X}ik'´l/!'´
二人は亡命後、イタリアからアメリカへ移住した。
何も知らない新天地で、アメリカン・ドリームを掴もうと考えたのだ。
二人はカリフォルニア州ロサンゼルス郊外のアルタデナへ移住し、そこで地中海スタイルの美しく大きな家を月額1100ドルで借りた。
祖国ルーマニアとはなにもかもが正反対の地ではあったが、彼らはほどなく定住した。
ヴィオレルは地元のギルバード・エンジニアリング社で働き、ヴァレリアは新しい生活のためにある計画を考えていた。
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- - 、
/ (≡ ≡)ヽ
(ヽ (_人_)/^) すごいすごい!
ヽ / 庭にプールがあるお!
. | |
.し J
そして、幼いやる夫は家の庭にプールがあることをとても喜んでいた。
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О ゚ 。 ノ 、。 ゚ О
∩/。◎ ◎。ヽ∩ コイツヘンナナマリダナ!
弋ゝ (_人_) ノノ やめてくれお!
| | コノデブヤロウガ、コレデモクラエ!
| |
√ r─―ァ.)
ー'' 一
やる夫はパサデナのハイスクールへ入学したが、取り立てて優秀な生徒ではなく、目立つこともないごく普通の学生であった。
しかし、やる夫はハイスクールに入学してからずっといじめにあっていたという証言がある。
同級生たちと同じ地域で育っていなかったことや、ルーマニア訛りの独特のアクセントがある英語、太った身体が災いしたのであろう。
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, − -
/ (● ●
ゝ (__人) コンピュータのほうが面白いお
_( つ/ ̄ ̄ ̄/_
\/ /
この結果、やる夫はますます内向的になっていった。
同世代の友人たちと遊ぶことはなく、暇な時は家の周りをぶらぶらするか、コンピュータの雑誌を見ていたという。
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. ̄└r''"´]_ l| | r゙=゙┐ |└ァ::/ / /
、ヽ、 ,ゞ´_::::| l| |「二:::7 .|.l └′/ / /
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┌<二三三三三≧
∨三三三三三三7
∨‐' ´ ̄ ̄二二ユ_
. r==ニ二ニ三三三三三二≧
`ヽ三斗‐〒:: ̄`::.:‐<三/
/:: /:: | !|゙\::.、 \:. :.ヘ
|::. i::.::.: l ノ_ ヽ,, ト、ハ
!::.:|:.:.从 ≦゚≧ミ:≦゚≧トN
. |:.(|:.⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃i/ ウリにかかれば楽勝ニダ!
'、:ヽ:. :.! |r┬| j:|ソ ぼろもうけニダ!
ヽ ヽ:|>、 `ニニイ!//
. ( ⌒ ){i <,!トゝ `l( ⌒ )
1983年、ヴァレリーは発達障害者の介護資格を取得した。
ヴァレリーが考えていた計画は、自宅の一部を介護施設に改装し、介護施設を経営することであった。
後に、彼女が“ヴァレリーのヴィラ”と名付けた介護施設には、6人の男性の患者が入所していた。
彼女は患者たちから月1000ドルから4000ドルの介護報酬を得ていた。
やがて、彼女はやる夫にも手伝いをさせたが、後にやる夫はこの施設に入所している患者を殴りつけ、訴えられることとなる。
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/_ノ '' ⌒\
/ ( ● ) (● )\
/ ゝ \ おいおいおい、なんで俺に相談もなく勝手に施設なんか
.. | ‐=‐ |
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が、夫ヴィオレルは、この妻の介護施設計画に反対であった。
元々大きな家を借りようと提案したのはヴァレリーだったが、自宅をこんな事に使うと知っていれば、彼は反対していた。
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_, -‐ ' ´ ̄ ̄ ¨ヽ
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/:. :. :. :. _, - ' ´ ,r'´ ゙̄ヽ
く:. :. :. :, -' __, -‐ '´____|
ヽ/_, -'´, -ォi'¨´ \ ヽ \
,ゝ':. :./ /|lト、 ヽ \ ヽ ',
\/ |-!|ー\、 \ ト、! i
l:::: i:: l┬::cr ヽヽ┬crl| l
l:::: l:: l l:::::::j l::::j {!|
';:::l ト:⊂⊃‐ ‐⊂: !
'、:ヽ:| ヽ| (_人__)ノ l 安月給のくせに稼ぎ頭のウリになんて言い草ニダ!
ヽ lト、 ` ⌒/ /
l ト从 ー┐ r‐:::イ:/::/ ナンダト、コノヤロウ!
ヽ| Vィ´ {X}ik'´l/!'´
/: i_lil__|:i
二人はこのころから夫婦喧嘩が絶えなくなった。
だが、二人は離婚せずにそのまま夫婦として暮らし続けたが、夫婦仲は完全に冷めきっていた。
夫婦生活にとどめを刺したのは、97年のやる夫の死であった。
やる夫の死後、ヴァレリーは施設の入所者を虐待していたとして逮捕され、施設は経営破たんし閉鎖された。
そして、ヴィオレルとヴァレリーは離婚。
ヴィオレルはマスコミに祖国ルーマニアへ帰ることを仄めかしていた。
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/ \
/ ─ ― ヽ
/ ( ●) ( ●)'
| (__人__) | 介護なんてくそ喰らえだお
\ ` ⌒´ ,/ やる夫はコンピューターの勉強がしたいんだお
/ ー‐ ヽ
1985年、やる夫はポモナにあるデブライ工科大学のエレクトロニクス工学科に入学した。
やる夫は興味を持っていたコンピューターを極めようと考えたのだ。
やる夫は在学中に友人を作り、バイクに興味を持つなど普通の学生生活を送った。
そして87年、21歳で電子工学の学位をとったやる夫は、大学を辞めてコンピューター部品の小売業を中心とする会社を立ち上げる。
納税申告書もきちんと書かれていたため、初期のころはそれなりに成功していたとみられている。
が、彼が強盗を生業とするようになると、単なるペーパーカンパニーと化した。
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/( ◎)―(◎)\
/:::::( ((__人__)))::: \
| |r┬-| | あれは……やる夫君かの?
\ `ー'´ / 銃なんか持ってあぶないのー
やる夫が銃に興味を持ち始めたのは、少なくとも大学のころからだと言われている。
近所に住む80歳のウォルター・ケネディは、やる夫が同年代の友人たちと、玄関先で銃を見せびらかしている姿を何度も目撃していた。
そして母親のヴァレリーは銀行強盗事件後、インタビューにこう答えた。
γ:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
γ:::::::::人::::人::人::::人::::::::ヽ
(:::::::::/― ― \:::::::)
\:/(●) (●) \ノ
. | (__人__) ,|
\ `⌒´ /
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往年のヴァレリー
“息子は銃を愛していたし、それが趣味でした。”
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/ '' ノ\
/ ( ● ) (● )
/ :::::⌒ 、_ ゝ⌒ \ おい、やる夫! お前最近仕事もしないで何を遊んでやがる!?
| - |
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rヽ /(●) (●) \
i ! / (__人__) \
r;r | ヽ | ` ⌒´ | うるせーんだお、クソおやじ
〈 } .\ ./ テメェ、オヤニムカッテナンテクチヲ!
l / / \
ヽ l / \
そして、家族の不和はやる夫にも容赦なく襲いかかった。
ヴィオレルとの口論は日常茶飯事となった。
彼はやる夫に大学に戻って卒業して、しっかりとした会社で仕事をするように熱弁をふるった。
やる夫にとってみれば、そんな親の言うことなど小言以外の何物でもなかった。
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/ ─ ― ヽ
/ ( ●) ( ●)'
| (__人__) | さて、今日も一日しっかり鍛えるかお
\ ` ⌒´ ,/ ん、あれはたしか……
,,,,,,,.... _,,. ''"´ ゞ `゛' .,,_ __....,,,,,,,
/ /"" ー‐---、 /ー‐--- "''ヽ ~ヽ、
./ ヘ / ソゞ Y ゝヘ ヾ ii
i ミ Y 〆ミ ミ|彡 三ヽ ソ /i
ヽ 人 入___ 水 》 ノヽ/
釗 丶ヘー ヽ_三 __彡|ゞ,,__ /ゝ' | |
|ヽ || |ー―┬ーー''""''''''ー┬ー--‐/| ヽ、 |
1989年にはいっても、家族とのトラブルは絶えるどこか激しくなる一方、仕事もあまりうまくいかなくなったやる夫は荒れ始めていた。
このころから、彼は自宅から90分の場所にあるゴールド・ジムに通っていた。
そして、彼はそこである人物と出会う。
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/ ̄ ̄\
/ _ノ ヽ、_ \
. | ( ●)(● ) |
. | (__人__) │
| `⌒ ´ | そういや、もうすぐおふくろの誕生日なんだよな
. | | コンピューター買ってやりたいんだけど、何買ってやればいいんだ?
. ヽ /
iヽ / i
| ー-―' _|
,,,,,,,.... _,,. -‐''"´ ゞ `゛''‐- .,,_ __....,,,,,,,
/ /"" ー‐---、 /ー‐--- "''ヽ ~ヽ、
./ ヘ / ソゞ Y ゝヘ ヾ ii
i ミ Y 〆ミ ミ|彡 三ヽ ソ /i
ヽ 人 入___ 水 》 ノヽ/
釗 丶ヘー ヽ_三 __彡|ゞ,,__ /ゝ' | |
|ヽ || |ー―┬ーー''""''''''ー┬ー--‐/| ヽ、 |
| | |ミ< ヽ、___::;;::_ ノ 彡 / |/|
ラリー・やらない夫・フィリップスJrという男と。
彼らはパソコンと銃という共通の話題を持っていたことで急速に親しくなった。
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, r ' ⌒ ヽ、
. / ヽ,
/ ,,ヽ、_ヽ
. | __,ノ 彡(○ ) _.. ‐'''''''''''' ‐ 、
| (○ ) 彡 | ,r' \
. | 入,__) /_,ノ ,, ヽ,
|. ゙'ー'´ r ( о) ミ ヽ、,,,_ ..i
. | ゙ヽ、__ノ i. ミミ( ○) .|
ヽ、 ノ\. \(_入_ノ /
/::ヽ、_ /ノ:::::| ノ__,,/,____/
. /:::::::,::::\ゝ、◇ノ::::i:::| ./ゝ/ノ:::::::::::::::::\
. |:::::::::|:::::::::\¶/::::::::|:::| |ノ//::::::::::ヽ,::::::::::|
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彼らの死後、カリフォルニア州警察の調べで、彼らは少なくとも計五回の銀行強盗と現金輸送車襲撃を行っていたことが判明した。
1993年7月20日コロラド州リトルトン 現金輸送車を強奪(122,500ドル?を強奪)
1995年6月14日カリフォルニア州ウィネトカ 現金輸送車を襲撃。警備員二名を銃撃し、一名死亡
1996年3月27日カリフォルニア州ウッドランドヒルズ 現金輸送車襲撃。二名負傷
1996年5月2日カリフォルニア州バンナイズ バンク・オブ・アメリカ ウッドマンアベニュー支店を襲撃 (755,048ドルを強奪)
1996年5月31日カリフォルニア州ウィネトカ バンク・オブ・アメリカ ロスコー大通りの支店を襲撃 (794,200ドルを強奪)。三名が負傷
そして、1997年2月28日カリフォルニア州ノースハリウッドにおいて、彼らは最後の犯行に及んだのであった。
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短いですが投下終了です。
これで、「やるやらは銀行を襲うようです」外伝は完結しました。
ご声援くださった方々、本当にありがとうございました。
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乙です
それにしても凄い額だな・・・
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乙でした。
「少なくとも」ってことは、ひょっとしたらそれ以外で何かある可能性もなくは
ないってことかあ……うーむ。
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乙です・・割と普通の連中が堕ちていったんですね
ドラッグ・薬物の摂取なんかはどうだったんでしょう?
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乙でした
こんだけの強盗がよく成立するなアメリカ・・・
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>>575
最終的には約160万ドルほどですが、もしかしたらこの他にも“収入”があったのかもしれません。
>>576
少なくともAK突撃銃を使用した強盗事件、という点ではこの五件だけのようです。
もしかしたら、細々とした犯罪にも手を出していたのかも。
>>577
ドラッグ等の記述は何処の参考文献にも記載はありませんでしたね。
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ふむ
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>>579
ありがとうございます、鎮静剤は純粋に「仕事」の為に服用していたんですかね?
あと次回の構想なんかも(ゲス顔)
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ほ
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乙かれさまです
-
超待ってました
乙でした
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最初から一気に読んでしまった
乙です
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>581
鎮静剤は仕事のためだったようです。
次回構想ですか?
スレもまだ余ってますが、次回予告ここに投下してもいいんですかね?(汗
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