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やる夫で学ぶ柳生一族(やる夫板Ⅱ版9)- 1 :1:2013/06/02(日) 23:47:09 ID:7ctFEg7A0
- _,........_ _ ........、_
_..彡゙'ゞ7‐">、 ..r彡゙'マ冖 コ 、
ノ l |’ |^'、 `{゙lヽ、 _/ f | ./│ `l Yゝ
___,,......-''´ ゙′ "'′ "ニ.. ゝ、......../ ゙゙ ‐′ `’ ゙ー......,,___
__....一''""` __..-tニ亠''"´ `"''ー-..__
_..-‐"´ __..rfフ''"` "''ゝ、、
_..r'" ___,,..........----;jメ‐" ___............---:ェュ―-rっ--r┬―-----........__ "'- 、
..ィ二....--‐冖 ̄ ̄ 〈"l ,,..二....--‐‐'''''' アナ ''< '、 't '、 L1 ヘ '、 _r''ン ̄"`^'''''っ--....ニゝ、
 ̄⌒ ヽヽ ` ̄ / ノ′ \>、 ヘ_ヘ_ 'l ヘ ヘ_ヽ _..<ン′ _/ ノ  ̄′
ヘ ゝ ,ノ / `ヽニゝ、_ 'l ゙ 、 l、1 ゝヘ_..-''ニr''´ _r' /
`くヽ、 ,,ノ ノ′ `ー ニ心 ゙'くニ┬‐' エ辷"′ _ノ'ン′
`‐こコレ‐ン'´ ´ ゙ヽこ'<二 \ っ __..-‐彡''´
_..-‐彡‐"亠こー 、 `゙コtニ ここニ 二‐''"
__-‐ニ一'"´ ゙ヽ ゙' 、 ヘニゝ ゙゙'匸゙‐-__
''く..r''´ ヘ-′ ゙'-フ `ー..r┘
このスレは、「柳生新陰流」を担った剣豪の一族「柳生一族」を
史実をベースとしつつ、適当にエピソードを盛り込んでいく形で紹介するスレの
やる夫Ⅱ版9でアリマス。
【前スレ:やる夫で学ぶ柳生一族(やる夫板Ⅱ版8)】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1353250063/
- 2 :1:2013/06/02(日) 23:47:39 ID:7ctFEg7A0
- ■ 基本、史実ベースではありますが、史実においても意見が分かれていたり、
当方の知識不足などにより、若干の創作が入ることもありますので、
「大体こんなもん」程度に捉えて頂ければ重畳ー。
■ 次回の投下告知については、現スレで行います。
最近は土曜の夜にしております。
【現スレ:やる夫で学ぶ柳生一族(やる夫板Ⅱ版9)】
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1370184429/
■ 以下、過去のまとめを載せて頂いてるサイト様です。
ありがとうございます。
【『やる夫で学ぶ柳生一族』まとめ】
ttp://yagyuo.g.hatena.ne.jp/inugamikoubouathangul/
【やる夫+まとめ -戦国系- 「やる夫で学ぶ柳生一族 まとめ」(※55話以降)】
ttp://yromtm1059.blog117.fc2.com/blog-entry-328.html
【多元 - 「やる夫で学ぶ柳生一族 まとめ」(※現在54話まで)】
ttp://tagenmatome.blogspot.com/2009/07/blog-post_06.html
【やる夫観察日記-「柳生」】(※19話まで)
ttp://yaruokansatu.blog44.fc2.com/?q=%CC%F8%C0%B8
■ あと、以下は>>1が別にやっていたスレであり、こちらもご覧頂ければ重畳ー。
【多元 - 「やる夫で紹介する歴史伝奇 まとめ」
ttp://tagenmatome.blogspot.com/2009/06/blog-post_9780.html
【やる夫短編集 阿修羅編-「やる夫で紹介する歴史伝奇」】
魔岩伝説 : ttp://mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-3203.html
魔界転生 : ttp://mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-4180.html
【やる夫短編集 阿修羅編-「やる夫で紹介する武芸者列伝」】
男谷精一郎 : ttp://mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-3898.html
上泉信綱 : ttp://mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-5056.html
■ 姉妹スレ(というかなんというか形容しがたいが、無関係じゃないのは確かなスレ)
【朝鮮伝奇小説家・荒山徹を語るスレ9】
ttp://awabi.2ch.net/test/read.cgi/korea/1326129643/l50
- 3 :やる夫で学ぶ柳生一族(その63):2013/06/02(日) 23:49:58 ID:7ctFEg7A0
-
|┃三 ガラッ
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|┃/⌒ ⌒\
|┃(⌒) (⌒) \ おるい!
───|┃:⌒(__人__)⌒:::::\ 今戻ったお!
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|┃ __ ヽ
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i/: : : : : : : : : : : : /: : : : : }: : : : : : : : '.
l〃:/ : : : : : : : : : : : : : : : / : : 、: : : : : :!
{: :/: :/i : : : : : / : ノ: : : /lヽ : :ヽ : : : : l あら、随分とご機嫌のご様子で…。
Y : :{⊥ハ : : / /--ノノ 八: ヽ:__ ヽ: : j 何か良いことでも?
ヽ从T卞、\{ 笊示x \/´l: : :Y
! 上シ. 上シ j リ : /
'. ノ oイ: : /
. ヽ | :ノ:/
\ ‐一' . ′!≦ニ二三三三i
\ ,. ィ |:\  ̄ ¨ ヽ′
ノ:千! ト、:丶
(: : :r┤ __,丿 i : : 冫
〉:丿广 ̄ / |.: :く
- 4 :やる夫で学ぶ柳生一族(その63):2013/06/02(日) 23:51:03 ID:7ctFEg7A0
- _..- ―-- 、
_..-''゙゙´ ヽ
/ \
/ , --、 .,.-- 、 ヽ
/ /´ `ヽ /´ `ヽ ヽ …ああ、良いことだお。
,′( -―- l l -―- ) !
; ヽ_ ノ ヽ _ノ | 十兵衛が…この十兵衛が、自分の力で、
{ ''"⌒( i )'⌒"' } 父上に、ようやくお認め頂けたんだお…!!
', ` ─'^ー - ´ /
ヽ、 /
,> __ _ _ _ _ <
/ // ./ 〃 ヽ 、ヽヽ
/ l ! / l...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.'´:.:ヽ.....! ヽ、!
i , 'l ..:l.:.:.:|.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:l:.:.. ',l
! / , '人:.ト;.:.:l、:.:.:.:ト:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.!:.:.;':.:.: i
! l .:/..:.// ヽ!ヽ ',ヽ__ lヽ:.:.:.:._;リ;/_,イ:.:.:. /
| l /:.:.:.:/:/ ‐'"_二ヽ`ヽゝヽ:.:.〃=く l:.:. /
!i :.!:r ‐く:.l -マ´!:;;c' ヾ レi:;;c' ノィ ´
'、l|:l( ヽ,` ` ー‐'- ー'‐ ! ………。
ヽl:.l、、 ー, '; .,'
ヽl:.ヽ''_,, . ノ /
` 、ゝ:.!\ _ _ ,.'
_,,.. -― '' " ̄_,l \  ̄'' ∠,
< ,. -‐'"´.:':.:l:. : : :`ヽ、 / /
ヽ/,. '´ /:.:.:.:.:.l : : : `: ーiく ̄`
, '´ /:.:.:.:.:.:.:.:;' : : : : :!:.:ヽ
/ i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;' : :.l:.: ',
! .:.:!;.:.:.:.:.:.:,-ノ..,, _ ヽ i
ヽ :.:.:.ヽ/_' / /`'"ヽ、---- 、\
/ `) :/ ` - 、 ,.へ、 ` ヽ
- 5 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/02(日) 23:51:21 ID:5MYKr/DI0
- 埋まりかけてたの気づかなかった、新スレ立て乙
- 6 :やる夫で学ぶ柳生一族(その63):2013/06/02(日) 23:51:51 ID:7ctFEg7A0
- ________
/ \
/ \
´ ̄` ´ ̄` \
/ \ やっと…やっとなんだお…!!
/,-‐-ヽ /-―-、 ヽ ヽ
とつ 丿 ゝ oとう' | 今、やっと十兵衛は父上に…!!
| 。/ 人 ヽ .; O |
|O ゝノ ゝ _ノ ゚。 |
\ `´ ̄` ´ U /
\ /
. ヽ _____ イ く
7 ヽ
ノ′ /′ / − ヽ、 │
/′ ′ / { ヽ ヘ、
./ ′ | 、 '、 ヘ
.l | .│ |. i ′ } | ヽ.|
.{ l. │ ′ | ..、 | ノ、 .l
│ i. | | 、 ノフ 、 l.丿 | |
│ ヽ ヘ ヽ ,..ィ/ン'''/ .〃 /| .| .|
弋 `ヽ、 ゙ゝ、 ヘ ヽ ∟ '、ヘ ノ'ン⌒ -─ー_j/ ./ '、 丶 /.l
ヘ、 ノヽ lゝ、>fぅr ̄ ̄''lゝヘ ゝ / f'フ゛ ``'i{ミゝ..、 } rー / 丿
\.. .//´ Y1-〃 l}__ │ `|/ -{_....、 .| ゙|)-ゥ / ´.|/ ……良かったですね。
` .{ |.l┤. 丶゙ゞ 丿 / |二-┘ 丿 ` ,'ハ 、_フ
゙ 、ヽ '|'、 ''''''''''""´ .| `゙゙'''''''''''′ ,'ゞ_ノ ノ
\ '从 -丶丶 _'、 ‐‐ ‐ ,'ニ ン
_____,-ニ之 ... _l丿 lヒニ--一‐'''''' ̄フ
'、 / ./
__--っ‐ ゙ゝ ー--ー ./ '-―ー--/
`ー‐" _-‐'´ `ー、  ̄ / `\
_..-‐"´ |ヽ、 /| .│
′ ′ ヽ -'´ | |
- 7 :やる夫で学ぶ柳生一族(その63):2013/06/02(日) 23:52:42 ID:7ctFEg7A0
-
γ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| |
| ああ…本当に、本当に、良かったお…… |
| |
乂_____________________ノ
.
- 8 :やる夫で学ぶ柳生一族(その63):2013/06/02(日) 23:53:55 ID:7ctFEg7A0
-
\ヽ, ,、
`''|/ノ
.| \ヽ, ,、
_ | `''|/ノ
\`ヽ、| .|
\, V" _ |
`L,,_ \`ヽ、|
|ヽ、) ,、 \, V"
/ ヽYノ `L,,_
/ r''ヽ、.| |ヽ、) ,、
| `ー-ヽ|ヮ / ヽYノ
| `| / r''ヽ、.|
|. | | `ー-ヽ|ヮ
ヽ、 | | `|
/ ̄ ̄\ |. |
/ _ノ ヽ_ \ ヽ、 |
| (≡)(≡) .l ヽ____ノ
. | (__人__) | /_ノ ' ヽ_\
| ` ⌒´ | /(≡) (≡)\
. | } /::::::⌒(__人__)⌒::::: \
. ヽ } | |r┬-| |
ヽ ノ \ `ー'´ /
┼ヽ -|r‐、. レ |
d⌒) ./| _ノ __ノ
【やる夫で学ぶ柳生一族 その63:「十兵衛、『月之抄』を著す」】完
- 9 :やる夫で学ぶ柳生一族(その63):2013/06/02(日) 23:54:13 ID:7ctFEg7A0
-
【その63の新規登場人物一覧】
観世左近大夫重成 : ユーリ・キリアン(カレイドスター)
観世左近の付き人 ......: ケン・ロビンス(カレイドスター)
柳生道場門弟その7 ..: 虎丸龍次(魁!男塾)
とある大名 : 城戸光政(聖闘士星矢)
十兵衛に斬られた牢人 : 海蛇座の市(聖闘士星矢)
その63解説役1 : ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール(ゼロの使い魔)
その63解説役2 : タバサ(ゼロの使い魔)
- 10 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/02(日) 23:56:02 ID:drrb4fPc0
- 乙!
もう決まりだろうけど、一応オリオトライ先生にいっぴょー。
あんな嫁が欲しい。
- 11 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/03(月) 00:00:04 ID:paNXe4e60
- 乙でした
解説役はイカ娘に一票入れときます
- 12 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/03(月) 00:04:17 ID:sXytDIB20
- 乙です。
解説役は進撃の巨人、ミカサに一票
- 13 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/03(月) 00:10:05 ID:nrXAVETs0
- お疲れ様でした。
解説はイカ娘に一票。
ところで
>私ならず山にわけ入ぬれば…
って一文は柳生十兵衛が二人いた証拠だって、鶏林大学の黄算哲教授が言っていましたね!
- 14 :やる夫で学ぶ柳生一族(その63):2013/06/03(月) 00:12:37 ID:Em2ICZbA0
- てなとこで今回は終了でアリマス。
本日もお付き合いありがとうございました&お疲れ様でした>ALL
ギリギリ収まるかと思いましたが、
ちょいと溢れたので、ラストだけ次スレという塩梅に。
まあ、ともあれようやく「その63」は終了であります。
ここで宗矩が十兵衛に門弟への指南を譲ったかどうかについては、
裏付けとなる史料がないので、確言はできないのですが、
時期的には、おそらくこの辺りだろうというところで、ご了承頂ければ。
なんせ、宗矩も既に70越えてますし、江戸柳生流の規模を考えると、
自ら指南をするなんてのは、まず考えづらいですし。
(実際には、再出仕してすぐ後くらいの可能性もありますが)
ともあれ、宗矩にしても、本格的に後の事を考える頃合になった訳で、
次回(その64)からはそういう流れになっていくかと。
ただ、次は『月之抄』の解説編ということで、久々の外伝にしますので、
そっちはもうちょい先ということで。
よろしゅうですー。
あと、その64の解説役投票結果をば。
【次回解説役投票結果】
6票 : イカ娘(侵略!イカ娘)
5票 : オリオトライ・真喜子(境界線上のホライゾン)
2票 : ミカサ(進撃の巨人)
1票 : 八雲紫(東方)
てなわけで、次はイカ娘とオリオトライ先生で砂。
おお…見える。なんか処刑されてゲソゲソ言ってるイカ娘の姿が…!
それではではー。
- 15 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/03(月) 00:14:22 ID:oWI6Q24E0
- 池上遼一の月之抄の元ネタはここからか、乙ー
- 16 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/03(月) 02:08:41 ID:nSdW.m5o0
- 乙
長命なのはなにかと後世に利するな
- 17 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/03(月) 13:40:25 ID:f.xdRmg20
- その代わりに本人は「死ねない」のでストレスマッハの生き地獄という諸刃の剣。
北信愛なんて息子に先立たれ、政情から隠居も許されず、80間近で戦争に狩り出され、
そして91歳で死ぬまでこき使われていたんだから…
- 18 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/03(月) 18:35:33 ID:Pp4h23Ds0
- 乙でした〜
- 19 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/08(土) 09:50:01 ID:y/ndc6l2O
- 尾張柳生が新陰流正統かは怪しいって本当ですか?
ここだと兵庫が正統説になってますけど
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10107607740
尾張柳生の十一世柳生厳長氏(故人)は、『正伝新陰流』という著作において
尾張柳生の祖利厳が石舟斎から一子相伝の栄誉を受けたことを名誉として
尾張柳生こそが新陰流の正統(宗家)であると自負しています。
たしかに石舟斎は、死の一年まえに、一子相伝のための書である『没滋味(もつじみ)手段口伝書』に
生年七十七歳六月吉日、今日迄は、子供、一類に一人も
相伝これ無きなり
花押
宗厳 七十七歳
巳六月吉日
と追記している。これは事実です。
ところが石舟斎は、兵庫に与えたのと同じ『没滋味手段口伝書』をこの三年前に弟子の能役者でもある金春七郎にも送っている。
そして、これにも
未だ弟子を取り申さず候、然れども貴所へ初めて相伝せしめ候
と認められており、それどころか、これ以前に三好一族ほか何人にも印可、目録を与え、
しかのみならず、「これは自分の五人の子供にも相伝していないものだ」と書いている。
つまり石舟斎は、自分の出す印可状を権威づけるために
「あなただけに特別に与える」と勿体をつけたのだと見るのが妥当で
したがって、尾張柳生が新陰流の正統であるという話も、かなり怪しいということになるんです。
- 20 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/08(土) 10:12:50 ID:509kAQJM0
- 当時の偉い人(将軍)は江戸柳生の方を指南役にしてたんだから
石州斎ごときが誰を正統と言おうが関係ない
- 21 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/08(土) 10:21:08 ID:uFOB20ic0
- 柳生家の人たちにとっちゃ重要な意味を持つ肩書きだろうけど
教えをこう武士たちにとっちゃそれほど意味ないだろうしな正統だなんだとか
- 22 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/08(土) 13:44:28 ID:CQw2nZZk0
- 将軍に近いところにいるというのが一番効いてると思う
- 23 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/08(土) 14:09:07 ID:y/ndc6l2O
- >>20
>石州斎ごときが誰を正統と言おうが関係ない
>19の説明を鵜呑みにするなら石舟斎自身も誰かを正統と指定した意識は無いみたいですけど
- 24 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/08(土) 14:57:39 ID:2jTx8vKA0
- > つまり石舟斎は、自分の出す印可状を権威づけるために
> 「あなただけに特別に与える」と勿体をつけたのだと見るのが妥当で
ここが怪しいな、金春七郎に口伝書を与えた時点では
「これは自分の五人の子供にも相伝していないものだ」は当然ではないのか、3年後なんだろう?兵庫に与えたのは
ちと論理が破綻していないか考えてみてはどうだろうか
- 25 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/08(土) 15:34:04 ID:y/ndc6l2O
- >>24
破錠してるしてないで言うなら
三好一族ほか何人にも「これは自分の五人の子供にも相伝していないものだ」として印可を送っていながら
その後に金春七郎に与えた印可状に「未だ弟子を取り申さず候」と記されてる事自体が破錠している気がしますし
文面をそのままの意味で取るのは難しくないですか?
それにいろんな人に送られてる「これは自分の五人の子供にも相伝していないものだ」という免状の一つを
兵庫助が与えられた事をもってして“尾張柳生が唯一の新陰流正統で他の系統は傍流”と主張するのも
中々に厳しい理屈のような気がします。
- 26 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/08(土) 17:47:42 ID:2jTx8vKA0
- >>25
何が言いたいのかよくわからないのだが
石舟斎の折り紙つきが流派の継承にどう関係するのか、あなたの意見が聞きたい
> それにいろんな人に送られてる「これは自分の五人の子供にも相伝していないものだ」という免状の一つを
> 兵庫助が与えられた事をもってして“尾張柳生が唯一の新陰流正統で他の系統は傍流”と主張する
これは誰が言ってるの?あなた?
- 27 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/08(土) 18:35:08 ID:y/ndc6l2O
- >>26
>これは誰が言ってるの?あなた?
石舟斎の“折り紙つき?”があるから兵庫助が宗家として流派を継承した
と言ってるのは柳生厳長氏以来の尾張柳生家で
>石舟斎の折り紙つきが流派の継承にどう関係するのか
については自分は関係ない(折り紙を兵庫が石舟斎から宗家と認められた証とするのは厳しいのでは)と思ってます。
2jTx8vKA0さんの質問の意図に上手く答えられてないかもしれません
わかりづらい点はご指摘の程お願います。
- 28 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/08(土) 20:15:32 ID:2jTx8vKA0
- >>27
折り紙は師匠が弟子のうでを認めた時に与える免状だから、そんなに特別なものじゃない
剣のうでと流派を継承して宗家を名乗るのは全然別物
だから尾張柳生も印可状や目録があるから宗家みたいな主張はしてないと思うよ
あとは>>1さんにフォローしてもらいましょう
- 29 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/08(土) 21:09:10 ID:y/ndc6l2O
- >>28
>折り紙は師匠が弟子のうでを認めた時に与える免状だから、そんなに特別なものじゃない
本来ならそうかもしれませんが
尾張柳生では、柳生厳長氏の『正傳新陰流』から現代の尾張柳生宗家の方の著作まで一貫して
「うちが新陰流宗家で他は分派だ。その証拠に兵庫助が一子相伝の印可状や目録を伝授されている」と主張していますよ。
ただ厳長氏以前もそう主張していたかどうかは
少なくとも文書では残っていないので不明みたいですね。
もっとも下手をすれば日本一柳生の事を研究されてる>>1さんが
敢えてこのスレで尾張柳生正統説を取られてるなら
何かちゃんとした根拠があるのかもしれませんね。
あとは>>1さんにフォローしてもらいましょう
- 30 :1:2013/06/08(土) 23:28:20 ID:oDenYcj.0
- どもどもです。
さて、次回の投下ですが、今んとこ毎度のように日曜夜21時からにしようかと。
今度は久々の外伝であるところの「月之抄」解説編でアリマス。
あんまり長くするつもりはないですが、まあ、なったらなったというとこで。
よろしゅうですー。
柳生の正統について>
尾張柳生家の主張する「柳生の正統」説についての回答ですが、
かなり話が長くなる上に、外伝で書こうかしらんと思ってたネタだったので、
詳細に付いては、それまでお待ち頂きたく思う所存。
(ぶっちゃけ、明治以降の柳生一族に絡む話なので)
ただ、ざっくり言うと、
尾張柳生家が主張してるような意味での「柳生の正統」なら、
そりゃ江戸時代当時なら江戸柳生のことを指すわけですが、
ただ、当時は当時として、この平成の現代ではウチこそが柳生の正統なのだ、というのなら、
それはそれで間違ってるわけでもない、という感じでしょうか。
要するに感覚が違うんで砂。
現代の感覚で、当時の文献やら状況やらを解釈・批評しても、
当時、それがどう受け取られたかは別物ということで。
なお、当方がこのスレで尾張柳生家正統説を取るのは、いくつか理由があるのですが、
そのうちひとつに、「だって、そうしないと兵庫助のキャラが弱過ぎる」というものがあるのは
改めて表明しておこうかと思うところ。
今回はひとまずこんなところで。
ではではー。
- 31 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/09(日) 07:07:41 ID:Wn3vhVCg0
- >兵庫さんのキャラが
あるあるwww
「人気のセ・実力のパ」みたいなもんで、
人気(正統のお墨付き)まで取られたら兵庫の立つ瀬がないというw
- 32 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/09(日) 10:05:51 ID:84MOZ.IE0
- だから石州斎は正統を尾張に与えたと想像も出来る
自分の家督なんて将軍家御指南役のネームバリューに及びもつかないから
そもそも五男の宗矩を腕で徳川に推挙したのは石州斎だしね……
- 33 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/09(日) 13:54:48 ID:qULpvod.0
- 叔父さんに面子や家督を全部取られて(しかも剣技はともかく手腕じゃ絶対かなわない)
他の一族は不器用だけど忠勤や義理を果たしているのに当の本人は職場の先輩を斬り殺し、
退職後はぶらぶらニート生活を送って無収入のくせに逆賊の娘と強引に結婚し子供もこしらえ、
遂には就職の世話もしてもらったというプライドと剣技は百人力という…
いかん涙が出てきた。
- 34 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/09(日) 15:07:47 ID:84MOZ.IE0
- お爺さんっ子は三文安いって本当だったんだ……
いやこの場合は百文か
- 35 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/09(日) 16:15:52 ID:IuVfpv42O
- 兵庫の事ニートって言うけど、その間も剣の修行をしてて
その剣で500石っていうかなりの高給取りで就職できたんだからニートとは言わないでしょ
(これが完全に金にならない趣味に没頭してたならニートだけど)
- 36 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/09(日) 17:07:21 ID:.ME.ufvg0
- この板でそのネタに突っ込むなw
- 37 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/09(日) 17:49:25 ID:mxXxL3oA0
- 兵庫ちゃんを現代の価値観で見てやるなよ・・・救いようが無いだろ。
- 38 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/09(日) 20:00:10 ID:5DSplz220
- お前ら兵庫の事バカにするけどなぁ
30代ニートの身分で10代中ほどの少女と結婚した勝ち組なんだぞw
- 39 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/09(日) 20:11:53 ID:HXJeeYg60
- ちょっと新陰流学んでニートになってくる!
- 40 :1:2013/06/09(日) 20:52:33 ID:Pjn5DTQg0
- どもどもです。
毎度ながらで申し訳ないところですが、現在まだ作成中であり、
結構掛かりそうですので、とりあえず23時目処で。
すみませぬー。
- 41 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/09(日) 20:58:18 ID:jfpEGyEo0
- 把握〜
- 42 :1:2013/06/09(日) 23:00:59 ID:Pjn5DTQg0
- どもどもです。
本日の投下ですが、どうもまとまらなかったので断念しまする。
申し訳ない限り。
というか、多少言い訳チックになりますが、
どーもまとめづらいなあと思うところ>月之抄
すみませぬ。
- 43 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/09(日) 23:03:57 ID:OeQENPbo0
- >>37
当時の価値観でも柳生新陰流の正統(笑)
石州斎の秘蔵っ子(笑)だったんじゃね?
- 44 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/09(日) 23:09:36 ID:HXJeeYg60
- あら、了解ですー
- 45 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/09(日) 23:54:23 ID:IuVfpv42O
- 現代の価値観で兵庫をニート()って言うのは
現代の価値観で宗矩の事を「剣に純粋じゃない」「権力に汚い政治家」扱いするのと一緒でしょ
それが本当に現代の価値観に当て嵌めれてるか非常に微妙な点も含めて
- 46 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/12(水) 10:19:21 ID:Fi7ovsHI0
- そもそも当の「正伝新陰流」自体、どこまで信用できる本なのかね。
どうも胡散臭い印象があるんだが。
- 47 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/12(水) 19:06:46 ID:tUe6mgqAO
- 新陰流正統に関する話と江戸柳生に関わる話は基本嘘だろうけど
厳長さん自身がガチで信じてたのか、本当に厳長さん以前からそういう言い伝えがあったのかはちょっと気になる
- 48 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/12(水) 19:12:08 ID:46bErXz.0
- 寄生獣の作者が
「柳生が将軍家に仕えたから他の新陰流が遠慮してそれで後付で正伝扱いになったんじゃね?」
みたいなこと言っていたなたしか
- 49 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/12(水) 20:37:08 ID:WYZxXvk60
- 柳生って忍びの技で出世とかいってるけどどんなもんだったんだろうね
- 50 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/12(水) 21:17:37 ID:MroKnAPIO
- それについては以前似たようなことを>>1が説明しただろ
- 51 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/14(金) 16:03:28 ID:MIL2gcb20
- 兵庫ちゃんは既に2009年初め頃のこのスレで盛大にフルボッコレスされてるんだ・・・
何が言いたいかって言うともうやめたげてよぉ
- 52 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/14(金) 16:31:26 ID:beicd/IU0
- せがわ版はタコ入道だしなw
- 53 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/14(金) 18:25:34 ID:lzt76ifs0
- 話を盛られてすらこの評価ってのがな・・・>兵庫助
十兵衛よりはマシな気もするけど。
- 54 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/14(金) 21:20:19 ID:4IUm9lwsO
- 宗矩と違って記録があんまりない兵庫介は尾張の伝承準拠に書くしかないから
余計に胡散臭いし宗矩に対して嫉妬心を持った人物に書かれがちな感じ
- 55 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/14(金) 21:38:13 ID:/PSJ9kW20
- コンビニコミックで津本陽原作とみ新造作画の柳生兵庫助が現在刊行中…。
- 56 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/14(金) 22:41:59 ID:0m53EqTg0
- 津本原作の宗矩は18歳の兵庫にぼこられるくらいクッソ弱かったけど
とみ先生の漫画版では普通に強くて良かった
- 57 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/14(金) 22:49:56 ID:beicd/IU0
- 魔界転生では宗矩の腹パン一発で兵庫タコ撃沈
あれあんまり転生補正なくて全盛期の強さらしい
- 58 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/15(土) 00:58:49 ID:VT2Sm5KE0
- とみ先生のはやらない夫一家が非道の極みに書かれてて泣いた
- 59 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/15(土) 01:43:49 ID:ZsnIJ/Jw0
- でも、とみ先生の江戸柳生は強いからマシ
宗冬でさえ信じられないくらい強い
- 60 :1:2013/06/15(土) 18:44:50 ID:YQMoL8wU0
- どもどもです。
先週失敗したので、今週は何とか頑張りたいところ。
というわけで、毎度のように日曜(6/16)の21時投下を目指す所存。
よろしゅうですー。
あと、尾張柳生関連については、
近々「寛永の尾張柳生」ってタイトルで1話入る予定ですので、
その時にでもいくらか書こうかと。
実際、尾張柳生系の逸話は、厳長先生以前は確認できないのが結構あるので、
扱いに困るものがあるのですが、まあ、その辺は補足しつつというところで。
それではではー。
- 61 :1:2013/06/16(日) 21:00:47 ID:hOh6MERg0
- どもどもです。
今日はどうにか投下できそうなのですが、
もうちょい掛かりそうですので、少々お待ちを。
一応、目標22時からということで。
相変わらず分量的には少なめになりそうなので恐縮ですが、
よろしゅうですー。
- 62 :1:2013/06/16(日) 22:05:12 ID:hOh6MERg0
- どもどもです。
とりあえず今回投下する分がまとまったので、
22:10から投下をば。
- 63 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/16(日) 22:08:54 ID:weMbNRic0
- おっすおっす全裸待機なう
- 64 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/16(日) 22:11:16 ID:hOh6MERg0
-
/ ̄ ̄\ 今回は久々の外伝だろ。
/ ⌒ ⌒ \
| (●)(●) | しかし、前の外伝が3年前っていうのが
| (__人__) | 随分と昔に感じるよな。
| `⌒´ .|
ヽ │ ___
__,, -ヽ ノ -、 / \
/⌒ヽ | \><ヘl ヽ \ . / ⌒ ⌒ \ という訳で、
{::: l \ ヽ };;{ | | i } / (⌒) (⌒) \ またやらない夫と二人で解説だお!
{:::::.. 〈;;,, ヽ V;;;}ノ l彡 ヽ | (__人__) | 今回は十兵衛の伝書「月之抄」を解説するお!
|:::::::: ヽ--、 \ >--'⌒ヽ::. } \_ `⌒´ /
|::::..... }_,,.-‐''"~ヽ_,,.-し':: )_, . / ,r' lヘ></| ,r'⌒ヽ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄!:: / .::ノ::::::::::. ノ ̄ ̄ ゛''‐- ., { i | | };;{ / / l :::}
_ヽ,, .;::: _,,.-‐''"ー''--'' ̄ ゛''‐_ / ミ_l V;;;V / ,,;;〉 ..:::::}
`ー---''" ゛''‐- .,,_{ .::,r'⌒'--< / 、--/ ::::::::| ゛''‐-,,_
( ::'し-.,,_,r'~゛''‐-.,,_{ .....::::|'ィ ,_| ||
ヽ .::::::::::(,::. ゙i :!. || | ||
 ̄''--''ー゛''‐-.,,_ :::;. ,,r'_ || | ||
゛''--ー´ ゛''‐- .,,_
- 65 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/16(日) 22:12:36 ID:hOh6MERg0
- ____
/_ノ ヽ\
/ ( ●) (●)、 しかし、この二人だけの解説スタイルは、
/::::::::⌒(__人__)⌒\ 書くのは楽だけど、色気のないこと甚だしいお、
| |r┬-| |
\ `ー'´ / 誰か一人、女性キャラを呼んでくるとかないのかお?
⊂⌒ヽ 〉 <´/⌒つ
\ ヽ / ヽ /
\_,,ノ |、_ノ
/ ̄ ̄\
/ ヽ、_ \
(●)(● ) |
(__人__) | まあ、家伝書の時も俺達二人だけだったしな。
(`⌒ ´ | その4の時はたまたまネタがあったってだけで、
{ | 今回は元に戻っただけだろ。
r、 r、ヽ /
ヽヾ 三 |:l1.ヽ / じゃ、早速始めるだろ。
\>ヽ |` } > <
ヘ lノ `'ソ ヽ
/´ /,1 | |
\ ノ .| | |
- 66 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/16(日) 22:14:03 ID:weMbNRic0
- すまない・・・ホモ以外は帰ってくれないか!
- 67 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/16(日) 22:14:09 ID:hOh6MERg0
-
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|_|
| ._ .|_|
| |月| .|_|
| |之| .|_|
| |抄| .|_|
|.  ̄ .|_|
| |_|
| |_|
|________.|_|
└───────┘
【柳生十兵衛伝書「月之抄」】
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) さて、この「月之抄」、
| (__人__) 十兵衛自身は知名度が高いが、それに比べると、
| `⌒´ノ 然程知られてると言うほどでもないな。
| ,.<))/´二⊃
ヽ / / '‐、ニ⊃ 当初は本編で軽く済ませる予定だったんだが、
ヽ、l ´ヽ〉 読んでるうちに、もう少しまとまった解説を入れてもいいかな、
,-/ __人〉 ということで、今回の外伝となったらしい。
/ ./. / \
| / / i \
|" / | > )
ヽ/ とヽ /
| そ ノ
____
/ \ そりゃまあ当初は
. / \ 半年程度で完結させるつもりだったから、
. / /) ノ ' ヽ、 \ .ボリューム的に「月之抄」単体の解説とかないお。
| / .イ '=・= =・= u|
/,'才.ミ) (__人__) / むしろ、今、5年目だってことが
. | ≧シ' ` ⌒´ \ 完全に想定外だお。
/\ ヽ ヽ
- 68 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/16(日) 22:15:47 ID:hOh6MERg0
- ____
/ \
/ ─ ─\ で、この「月之抄」だけど、
/ (●) (●) \ 概要としてはどういうものになるお?
| (__人__) |
\ |\ / /|
/ /⌒ノ \/ ( )
| / / | |
/ ̄ ̄\
/ ヽ_ .\
( ●)( ●) | 一言で言えば、
(__人__) |
l` ⌒´ | 「十兵衛による新陰流(江戸柳生系).研究の集大成」
{ |
{ / というところだな。
_. -: ´Λ _.へ` 、
r<: : : : /:|: :、  ̄r' \ :\_ 本編でも書いた話だが、
/: : :l : : : : : :\`IエL>、 >ヘ::Λ 十兵衛本人曰く、蟄居中は、ずっと新陰流の研究をしていたから、
|: : : ト、: : : : : : : : : : : : : `ー/ : : V | それを伝書という形にまとめたのがこれって訳だ。
〈: : : :::: _ -¬-−―-、: : く:r 、: : : V } 十兵衛の書いた伝書の中では、最大のものと言っていい。
/: : :_ン´: : : : \ ,___, ィ ): : :`く : : : ヘ|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
- 69 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/16(日) 22:17:34 ID:hOh6MERg0
- ____
/ ⌒ ⌒\ そういえば、「昔、飛衛といふ者あり」で、
. / (●) (●)\
l^l^ln ⌒(__人__)⌒ \ 「愚夫、故ありて東公を退いて、素性の国に引籠ぬれば、
ヽ L |r┬-| | (中略)めぐるとし十二年は古郷を出ず。
ゝ ノ `ー‐' / 何の道にか心をいささかもなぐさめむぞなれば、
/ / \ 家とする道なれば、明くれ兵法の事を案じ」
/ / \
. / / -一'''''''ー-、. って書いてあったお。
人__ノ (⌒_(⌒)⌒)⌒))
/ ̄ ̄\
/ ヽ、_ \
(●)(● ) | そうだな。
(__人__) | そして、その「兵法の事を案じ」の内容が、
(,`⌒ ´ | この「月之抄」の序文に載ってるんだ。
{ nl^l^l
{ _l / まずはそいつを紹介しよう。
ヽ、 (, <
/ ヽ \
/ ヽ \
.、-ー'''''''一- ヽ ヽ
((⌒(⌒(⌒)_⌒) ゝ__丿
- 70 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/16(日) 22:19:49 ID:hOh6MERg0
-
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|_|
| ._ .|_| 「寛永三年拾月日、さることありて、君之御前ヲ退テ、
| |月| .|_| 私ならず山にわけ入ぬれば、みずから世をのかるゝと人は云めれと、
| |之| .|_| 物うき山のすまひ、柴の庵りの風のみあれて、かけひならては、つゆ音ノウモノナシ。
| |抄| .|_| 此世の外ハよそならし、侘ても至つれつれ、先祖の跡をたつね、
|.  ̄ .|_| 兵法の道を学といへとも、習之心持やすからす」
| |_|
| |_|
|________.|_|
└───────┘
., ──‐、
/ \
. .| _ノ ヽ まず、「月之抄」は、この文章から始まる。
| ( ●) (●) この伝書を書くに至った経緯の説明だな。
| (__人__) , -―ーっ ついでに、十兵衛自身の履歴の言及にもなっている。
| ` ⌒´ノ ( ゝ彡 ̄
. ン } ゙| ̄'| この辺りは、さっきの「昔、飛衛といふ者あり」と同じだな。
/⌒ヽ、 ノ .|, | 役目を致仕することになり、実家に戻ったが、
__/ ノ \_ィ ´ー‐ィ' ∫ 暇で他にすることもないので、先祖からの兵法研究に
| | / / r_____ ∬ 手を付けることにした、というところだな。
| | / / |i ┌‐┐
| | ( 〆⌒'──r─≒、.((| |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄└‐┘ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
___
/ \ 「私ならず山にわけ入ぬれば、みずから世をのかるゝと人は云めれと」
iニーヽ /─ ─ \
iニ_  ̄ ̄/(●) (●) \ っていうのが、十兵衛自身は不本意だったけど、
⊂ノ ̄ ̄| (__人__) | 周りは「十兵衛様は自ら世間と距離を置かれたのだ」なんて
⊂ ヽ∩ `ー´ _/ 言われてたって解釈できそうだお。
'、_ \ )
\ \ / /| 致仕したことを結構後悔してるニュアンスがあるお。
|\ ヽ / |
- 71 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/16(日) 22:21:19 ID:hOh6MERg0
-
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|_|
| ._ .|_| 「殊更此比は自得一味ヲあけて、名を付、習とせしかたはら多かりければ、
| |月| .|_| 根本之習をもぬしぬしが得たる方に聞請テ、
| |之| .|_| 門弟たりといへとも、二人の覚はニ理と成て、理さたまらす。
| |抄| .|_| さるにより、秀綱公より宗厳公、今宗矩公ノ目録ヲ取あつめ、
|.  ̄ .|_| ながれをうる其人々にとへは、かれは知り、かれは不知、
| |_| かれ知たるハ、則これに寄シ、かれ不知ハ又知たる方ニテ是をたつねて書シ、
| |_| 聞つくし見つくし、大形習の心持ならん事ヲよせて書附ハ、
|________.|_| 詞にハいひものへやせむ、身に得事やすからす」
└───────┘
/ ̄ ̄\ で、兵法研究を始めて当たった壁が
. ./ _ノ ヽ
| ( ●) (●) 「皆、言ってることが違う」
| (__人__) ∫
| `⌒´ノ ∬ ということだったわけだ。
. ヽ } | ̄| 柳生庄には石舟斎の代からの門弟がまだ残っていて、
ヽ ノ |_|) 彼らの中には、上泉伊勢守からの教えも知っている者もいたが、
____/ イー┘ | そんな彼らですら、いざ学んだ教えを問うてみると、
| | / / ___/ .人によって話が異なっていたというんだな。
| | / / |
| | (  ̄ ̄ ̄⌒ヽ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
____
/ \ まあ、宗家の宗矩が江戸にずっといて、
/ ─ ─\ 教本だってない状態がずっと続いてる訳だから、
/ (●) (●) \ その辺り、ズレが出るのは仕方ないのかもしれないお。
| (__人__) |
/ ∩ノ ⊃ // ∩ノ ⊃ そもそも、それに気付けたのも、
( \ / _ノ \/ _ノ
.\ “ / . \ “ / ・ 時間の余裕がある
\ / /\/ ・ 新陰流の門弟が大勢いる地域に住んでいる
\ \ ・ 彼らから話を聞き出せるだけの立場である
\ \ \ ・ 彼らの話を聞いて判断できるだけの知識・腕前がある
> > >
/ / / これらの条件を全部クリアしてた十兵衛だから、というのがあると思うお。
- 72 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/16(日) 22:22:57 ID:hOh6MERg0
-
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|_|
| ._ .|_| 「折ふし関東へひとゝせくたりしに、夏の稽古はしまりける寛永拾四年五月初日より、
| |月| .|_| 秋終に至テ是ヲ学、老父の相伝一々書留テ此ヲ寄スル也。
| |之| .|_| (中略)
| |抄| .|_| さるによって、おもふその至極を一巻ニ述る。
|.  ̄ .|_| 老父に捧捧ハ父の云ク、これ不残やき捨タランニしくハあらしと也」
| |_|
| |_|
|________.|_|
└───────┘
/ ̄ ̄\
/ ⌒ ⌒ \ そして、柳生庄でできる研究は一通り済んだ、というところで、
| (●)(●) | 十兵衛は寛永十四年、江戸の夏稽古に参加し、
| (__人__) | .そこで宗矩からも教えを受け、自分なりに一巻にまとめてみたわけだ。
| `⌒´ | これが十兵衛最初の伝書「昔、飛衛といふ者あり」だな。
| }
ヽ } その後の展開については、
人_____ノ"⌒ヽ .その42( ttp://tagenmatome.blogspot.jp/2010/12/42_23.html )でも
/ \ .書いた話だから、詳細は省くぞ。
/ | ̄| \ .\
.( ヽγ⌒) ゝ i
 ̄ ̄\__/ ̄ ̄ ̄(⌒)__ノ ̄ ̄ ̄ ̄
___
/ ノ ヽ_\ 「玉栄拾遺」でも
/(● ) (● )\
./ (__人__) \ 「寛永十四年江戸麻布ノ柳生下屋敷ニ入リ、
| し | Y | 沢庵ト同居、家流印可論文ヲ書ク」
\ `ー ' /
.と⌒ヽ `> 〈´ とあるから、宗矩からの指示もあったかもしれないお。
ヽ V´ ヽ なんにせよ、かなり意気込んで書いてただろうに、
ヽ / 、 「焼き捨てよ」とか言われたら、そりゃショックだお。
- 73 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/16(日) 22:24:33 ID:hOh6MERg0
-
/ ̄ ̄ \
/ __,ノ `⌒
| ( ●) (●) まあな。
| (___人__)
|. ` ⌒´ノ ここで少し余談になるが、
| | 「昔、飛衛といふ者あり」は、
iヽ | 別の意味でもかなり変わった伝書であるんだ。
}:::.`> ー-´-くヽ- 、___、
_/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 7¨:.ヽ それは「弟子が師匠に向けて書いた伝書」だってことだ。
__/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.::::::::::\
,.-<:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ 普通、伝書ってのは、
r´.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.:::ヽ 「師匠が弟子に伝えるため、自らの教えをまとめたもの」なんだが、
}:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.:::::::::::::::::::\ この場合、十兵衛が書いたものを宗矩が確認し、
f:::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i: /.::::::::::::::::::::::::::::ヽ 合格していれば印可を許すという、相当変則的なものになっている。
/.:::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V::::::::::::::::::::::::::::::::::::.\
/.:::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::rヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
____
/ \
/ ─ ─ \ そう言われてみると、あれも変な伝書なわけだお。
/ -=・=- -=・=- \ まるで大学の卒論みたいなノリだお。
| (__人__) U | 当時、こんなことやってたの、この二人くらいじゃないかお?
\ ` ⌒´ /
- 74 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/16(日) 22:26:24 ID:hOh6MERg0
-
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|_|
| ._ .|_| 「父かいしんてんしん(以心伝心)の秘術
| |月| .|_| 事理一体、本分之滋味ことごとくつきたり。
| |之| .|_| 此ほとの予かむねの雲はれにけり」
| |抄| .|_|
|.  ̄ .|_|
| |_|
| |_|
|________.|_|
└───────┘
/ ̄ ̄\
/ ノ ヽ /\'ー、 ,, ..,、
| ( ●)( / .\` 、 . // / 話を戻すが、その後、和尚の助力もあって
. | (__人/ \ヽ、,.// ../ 印可を認められた十兵衛は、
| ` / ``77 / ようやく考えがまとまったらしい。
. ヽ / / / / .その心境を元に、一句読んでいる。
ヽ.. / fヽ、/ / , -,./
/./ r-、 ヽ ∨,ノ / 即ち ──
|. \ 〈\.\,〉 `, f
| . \ (ヽ ヽ `.. |
| .\ \ ノ
- 75 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/16(日) 22:27:39 ID:hOh6MERg0
- ,.' ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;::;;;,;,..''""゙
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,:;;:'""''''''''
\ ,. ' ::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ,,,......,,,,,;:;''" .. .:.. . ::... . :.. . :. .. . :.:.
::: : ' , , '゙ ::::::::::::::::::::::,,_,,,..;''""''''" . .. .. . .. . . . . .. .. . . .. .::...
,.,;:;:;:;:; ゙ 、 ,,,,,_____,,,,... ''" .,,,;:;;:;,,,..;:.;:;;:;;::''"" :.:.. .. .. . . ,,.,,,...,.,.,,_,,,,,,,,,...;;;
.,;:,.'""""'''''''::::;:;:;;,..,,.,.,:;;:'""'''''''' . :.. . :. .. . :.:.. .. ,,...;:;:;;:''""'''"";:;.:;;'' ::.....;;;:.; "''"''';:;:;;,,.._
. .:. . . . . .. .. . . :. ......,,,,__...,,;:;'''""'''';;;.......,,,,...;: """''''''''"''''"'''''''''''''''':;:;:'''""''''"":;:;''"''
. . :. .. . :.:.. .. . . .. .. .. . .............................................................................................. ""''''''''':::::......"""''''''"""''''…
.. . . . . :. .. ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:,.,.,_
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ....,,_,,,...;:;::''"
:.:.. .. . . ..::::::::::::::: :::::::::::::::
::::::::::::::: 尋行 道のあるしや よるの杖 :::::::::::::::::;;:;;,..,,.,.,:;;:'""''''''''
::; ::::::::::::::: :::::::::::::::
:::.., 人::::::::::::::: つくこそいらね 月のいつれば :::::::::::::::
:..:... ) ::::::::::::::: :::::::::::::::,:‘
:.. .::ふ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ノ : : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: . ..; ', ,:‘
::. f⌒Y^ :、 : ( . : : :γ⌒ゞ ................................................................................. ...:: ’‘ ’‘.; 。 ,.. . ..; ',
:.:. .人 : : ゞ⌒ :Y⌒⌒ .、 : : . 。 ,:‘. 。 ,.. . .; ', ,: ‘
) ⌒ヾ ( ノ . : : , .. ' ,:‘. , ;
) ) . : :)⌒ . : : :: . .. .. ' ,:‘.
.: 丿 ( . : / . : : : , ,:‘. ..; ', ,:‘ ’‘ ,
: ノ ) ノ . : . . ‘ ` , .. . + ’‘ :: . ..
::..Y⌒⌒ヽ: : . : . . , ,:‘.。 + ,..::: ' ,:‘. , .. . +
- 76 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/16(日) 22:30:16 ID:hOh6MERg0
-
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|_| 「尋行道のあるしやよるの杖 つくこそいらね月のいつれば
| ._ .|_|
| |月| .|_| よつて此書を月之抄と名付ル也
| |之| .|_| ここに至テみれは、老父のいはれし一言、
| |抄| .|_| 今許尊感心不浅也。如此云ハ、我自由自在を得身に似り。
|.  ̄ .|_| サニハあらす。月としらは、やみにそ月はおもふへし。一首
| |_|
| |_| 月よゝし よゝしと人のつけくれと またいてやらぬ山影のいほ(庵)
|________.|_|
└───────┘ 寛永拾九壬午二月吉辰筆ヲ染」
/ ̄ ̄\ 即ち、「月之抄」の題の元となった歌だ。
/ ノ \ \ 複数の解釈ができる歌ではあるが、現状>>1は
| (●)(●) |
. | (__人__) | .「兵法の道を求める時、未だ至らない間は
| `⌒´ ノ .先代の習(教え)を杖として頼ることになるが、
. | } .道に至れば、その心持は闇夜に月が上がったようになるので
. ヽ } 習に頼る(とらわれる)こともなくなる」
ヽ ノ
/ く. \ という塩梅に解釈している。
| \ \
| |ヽ、二⌒)、
∩_
〈〈〈 ヽ
____ 〈⊃ } つまり、この題は、
/⌒ ⌒\ | |
/( ●) (●)\ ! ! 「月(道)に至るための習をまとめた抄(抜書・解説書)」
/ :::::⌒(__人__)⌒:::::\| l
| |r┬-| | / という意味になる訳だお。
\ ` ー'´ //
/ __ /
(___) /
- 77 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/16(日) 22:31:44 ID:hOh6MERg0
-
/ ̄ ̄\
/ _ノ .ヽ、\
| (●)(●) | そういうことだな。
. | (__人__) .| 家伝書にも、
| . '´n`' .ノ
.ヽ . | | } 「よく習をつくせば、ならひの数々胸になく成りて、何心もなき所、物を格すの心也。
ヽ.. ノ .ュノ (中略)此位にいたらん為の習也。ならひ得たれば、又習はなく成る也」
/ { ..ニj、
|. | "ツ \ という下りがあるが、それと同じような意ということになるな。
|. | .l |ヽ、二⌒)
_____
/ ― \
/ノ ( ●) \ その解釈に従うと、「月之抄」は、
. | ( ●) ⌒) | 江戸柳生における習の土台となることを目指して
. | (__ノ ̄ / 書かれたもの、ということになるのかお?
. | /
\_ ⊂ヽ∩\ だとすれば、秘奥の書である家伝書よりも
/´ (,_ \.\ 流派の伝書として広まっていたのかお?
. | / \_ノ
- 78 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/16(日) 22:33:50 ID:hOh6MERg0
-
/ ̄ ̄\
/ _,.ノ ヽ、_
| ( −) (−) いや、それがなあ…。
| (___人__) この「月之抄」の最後で、
.| u. ` ⌒´ノ__
| _/  ̄\ヽ 「右は自得のために書あつむる所也。くはしくは録に在之べし」
人、 '、/  ̄ ヽ '、
_,/(:::::ヽ、 __'-r´ ̄ヽ v って書いてるところから見ると、
_, 、 -― ''"::::::::::\ :::::::::::::::j_γ | .基本、自分のためにまとめたものを、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ r、 他の者にも読めるようにした、というものらしいんだな。
丿;;;;;;;;;;;:::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゞニニ彡〉,
. i ;;;;;;;;;;;;;;;;::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::( :::::::::::::::::∧^ 最後の署名も、十兵衛自身の名があるだけで、
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ :::::::::::::::::∧i 誰かに宛てたというものではないし。
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::|;;;;;:::::::::\::::::::::::::::::::::::::::∧ ::::::::::::::::∧|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;丿;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ :::::::::::::::::::v
;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ ::::::::::::::::::ノ
____
/ \
/ \ そうなのかお…。
/ \ まあ、伝書自体、そうホイホイ出すようなものでもないから
| \ ,_ | 誰かに宛てたものでもないければ、
/ u ∩ノ ⊃―)/ .広まらないのも無理はないけど…うーん。
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
- 79 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/16(日) 22:35:06 ID:hOh6MERg0
-
/ ̄ ̄\
/ _ノ \ で、まあ、今回はここまでなんだ。
| ( ー)(ー) 本文の解説はこの次から、ということで…。
. | u. (__人__) 申し訳ない。
| ` ⌒´ノ
. | }
. ヽ } / ̄ ̄ ̄\
ヽ ノ / ⌒ ⌒ \ できれば1話で完結させたかったけど…。
i⌒\ ,__(‐- 、 / u (ー) ::::(ー)ヽ 次は何とか終わらせたいお。
l \ 巛ー─;\ | :::⌒(__人_)⌒:l
| `ヽ-‐ーく_) \ `  ̄´ /
. | l i⌒\、___ ィヽ
| | .l \ 巛ー゙‐;\ ザパァアァァァ‐─────‐‐‐ ‐ン
リー──‐‐t____. | ヽ-‐≠ー '′
l " ~ ̄ ̄⌒ヽ`ヽ.|゙ ̄ ̄⌒ヽ ̄ヽ
───`ー───ソ | |┴‐─-r |i' |───────┐
| | | |,_|, __| |,
|_、| __|. (´_)゙_) |,、;──‐─────‐───────‐─
l'___)__) ,゜ '≒~゚ ⌒ ~ " ~  ̄ ー 〜
; °。 ;从ヾー~ 〜"~ 〜
゚ ° 。 ゜ ` 。 '、从;_゚ノ'〜~ 〜´⌒ ´〜
); ;゚ 。 ; 从 、 ,j ´ヾ。'~〜〆";、〜ッ)ヾ
ソ 人´; ノ'〜、~ ソ 〆´( ゞ 〜 、〜 〜' ⌒ ー
〆〜ヾ、゜〜 ヾ 〜´ " ,゚ __ __¨ ./
リ' 〜ー 〜' ソ〜 ー〜 _) _) \
- 80 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/16(日) 22:39:40 ID:hOh6MERg0
- てなとこで今回は終了でアリマス。
かなり短めになってしまい恐縮ではありますが、
お付き合いありがとうございます&お疲れ様でした>ALL
できれば本文の内、技法解説部分の手前までは進めたかったのですが、
そこまで行かなかったのがちと残念。
できれば次で最後まで進めたいところ。
それではではー。
- 81 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/16(日) 22:46:09 ID:jaNNTdm60
- 乙
- 82 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/16(日) 23:50:20 ID:95PSuk/k0
- 乙乙
- 83 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/06/17(月) 13:11:24 ID:xRPRHViw0
- 乙
相変わらずなげえw
- 84 :1:2013/06/22(土) 16:40:54 ID:lTVGLuWQ0
- どもどもです。
さて、次の投下ですが、今んとこ予定通り明日(6/23)の21時からにしようかと。
前回途中までだったので、次で最後まで進めたいところでアリマス。
よろしゅうですー。
- 85 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/23(日) 21:03:51 ID:YelGZJ3g0
-
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( −)(−)
| (__人__)
| u. ` ⌒´ノ
__|___ }
/ \ }
/ ─ ─\ ノ という訳で再開だお。
/ (−) (−) \ヽ、 今回で終わるのかお?
| u (__人__) | _|_________
\ ∩ノ ⊃ / | | | ……まあ、その、申し訳ない。
___( ` 、 _/ _ノ \ | | |
| | \ “ / ___l || | |
| | | \ / ____/| | |
| | |  ̄ |_|___________|
 ̄ ̄ ̄ ̄("二) ̄ ̄ ̄l二二l二二 _|_|__|_
- 86 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/23(日) 21:06:11 ID:YelGZJ3g0
-
/ ̄ ̄\ じゃあ、解説を続けるぞ。
_ノ ヽ、_ \
(●)(● ) | さっき紹介したのが、
(__人___) | 最初の前書にあたる箇所だ。
| .| 「月之抄」の構成は、
| .|
ヽ 、 ,イ .・ 無題の前書
/ヽ,ー- ト、 .・ 序
_, 、 -─ '".:.ヽ:.:.\__ /ノ ト、__ .・ 浜法之落索(兵法之落索)
__ ,. ー 、...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.... ・ 本文
\ r 、 _ \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::'ー、
} }/ ) V::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ という形になっている。
/:ゝ/ ./ __ V ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:.:.:.\ 「進履橋」が単独の目録として機能する家伝書と比べると、
}:::::ゝ ソ ,Y i::::::/::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:.:.:.:. \ こちらは、3つの前書と本文という一体型の構成だな。
____
/ \
/ ─ ─\ 最初の前書はさっき紹介されてたからいいとして、
/ (●) (●) \ 残り2つの前書はどういう内容なんだお?
| (__人__) |
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
- 87 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/23(日) 21:07:09 ID:YelGZJ3g0
-
【序】
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|_|
| ._ .|_| 「新陰流兵法目録
| |月| .|_|
| |之| .|_| 序 閑長老作
| |抄| .|_|
|.  ̄ .|_| 夫兵術者、保身、亡敵、斉家、治軍、制国、平天下之道也。
| |_| 庶人得之則保身。勇士得之則亡敵。大夫得之其斉家。
| |_| 戦将得之則治軍。諸侯得之則制国。天子得之則平天下(後略)」
|________.|_|
└───────┘
/ ̄ ̄\
/ _ノ \ そうだな。
| ( ●)(● まず、「序」については、
| (__人__) 「新陰流兵法目録」という題から始まり、
. | ノ 兵法の在り方やその来歴、また、伊勢守や石舟斎への賛が
| ∩ ノ ⊃ 漢文体で記されている。
/ ./ _ノ
(. \ / ./_ノ │ 兵法の来歴は中国の春秋時代にまで遡って書いてるが、
\ “ /___| | .内容そのものは割とありがちなもので、十兵衛の独創感というのはないな。
. \/ ___ /
_____ ━┓
/ ― \ ┏┛
/ノ ( ●) \ ・ というか、
. | ( ●) ⌒) | 序の下に「閑長老作」ってあるけど、
. | (__ノ ̄ / ここだけ誰かに頼んだってことかお?
. | /
\_ ⊂ヽ∩\
/´ (,_ \.\
. | / \_ノ
- 88 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/23(日) 21:08:25 ID:YelGZJ3g0
-
/ ̄ ̄\
/ _ノ \ その辺りは正直わからん。
| ( ー)(●) .尤も、十兵衛の身近で、こういう漢文体の文章を書ける人といえば
. | (__人__) まず沢庵和尚が挙がるから、その変名の可能性はあるかもしれんが。
| ` ⌒´ノ
.l^l^ln } どっちにせよ、
. ヽ L } ここは箔付的な部分の強いものだから、
ゝ ノ ノ それほど重視する箇所でもないかな。
/ / \
/ / \
. / / |ヽ、二⌒)、
.ヽ__ノ
____
/_ノ ヽ_\ あるいは、和尚に教えてもらいながら、
/( ●)( ●)\ 十兵衛が書いたって可能性もあるかもしれんお。
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \
| ( ( | じゃあ、次に進めるお。
\ `ー' /
- 89 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/23(日) 21:10:20 ID:YelGZJ3g0
-
【浜法之落索(兵法之落索)】
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|_|
| ._ .|_| 「浜法之落索」
| |月| .|_|
| |之| .|_| 夫兵法者、亘竺・支・日三国有之。
| |抄| .|_| 於土者、七仏師・文殊・上将、
|.  ̄ .|_| 提持智恵剣、載断無明賊、
| |_| 一切衆生莫不嬰其刃。
| |_| 可謂兵法濫觴(後略)」
|________.|_|
└───────┘
____
/ _ノ \
/ ( ●)}|)_ また漢文かお!
/ :::::⌒ (_ノ、) しかも今度はインド(竺)にまで話が遡ってるお!
| |┬‐' つか「浜法」ってなんだお!?
| |_|___
\ `ー‐'ノ
/ ̄ ̄\
_ノ ヽ、_ \ ああ、これは正しくは「兵法之落索」だ。
(−) (− ) |
.(__人___) | この頃は、割と平気で当て字や近い字を
.__(,__ | 宛てることがあったからな。
//___ \_ | 「兵」が「浜」になってたってことだろ。
| ./____\-` /
| / ,. 〉-`_. 〈 実際、十兵衛も、他の文章で
.| {(,/ ⌒`ヽ 「重兵衛」「光厳」「三吉」とか書かれてあったりすることもあるしな。
ヽ } ヽ
} ヽ ィ ヽ
- 90 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/23(日) 21:11:48 ID:YelGZJ3g0
-
(⊃ ̄ ̄\
(⊃ _ノ \ ちなみに意味としては、
(⊃ ( ●)(●) 「兵法家訓」といったところだな。
| (__人__) 転じて、「柳生家訓」とも言える訳だ。
| ` ⌒´ノ
| } \ 実際、文末には
/ヽ } \
/ ヽ、____ノ ) 「歳次天文廿三年甲寅三月日 柳生但馬守宗厳書之」
/ . | _/
| / ̄ ̄(_) と書いてある。
\ \ /| JJJ (
\ / /⊂_)
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \ つまり、「石舟斎が定めた柳生家の家訓」ということかお?
| (__人__) |
./ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
- 91 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/23(日) 21:13:25 ID:YelGZJ3g0
-
/ ̄ ̄\
_ノ ヽ、_ \ まあ、一応そうなるんだが、扱いに困るのは、
(●)(● ) | この日付が天文二十三年(1554)ってことなんだな。
(__人___) |
| u | この日付が正しければ、
| .| 石舟斎…この頃だと新左衛門宗厳はまだ26歳、
ヽ 、 ,イ 伊勢守に出会う永禄六年(1563)の9年前だ。
/ヽ,ー- ト、 つまり、新陰流入門前に定められたものということになる。
_, 、 -─ '".:.ヽ:.:.\__ /ノ ト、__
__ ,. ー 、...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.... なのにこの家訓、伊勢守への言及はおろか、
\ r 、 _ \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::'ー、 .無刀についてまで言及してあるんだぜ?
} }/ ) V::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/:ゝ/ ./ __ V ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:.:.:.\
}:::::ゝ ソ ,Y i::::::/::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:.:.:.:. \
___
/ \ うーん…。
/ _ノ '' 'ー \ .ということは、これは石舟斎直筆の写しではなく、
/ (●) (●) \ 十兵衛が伝え聞いた柳生家家訓を記述した後、
| (__人__) | .石舟斎の名前を記したってことかお?
\ ` ⌒´ /
- 92 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/23(日) 21:15:50 ID:YelGZJ3g0
-
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ー)(ー) そう考えるのが妥当だろうな。
. | (__人__)
| ` ⌒´ノ ただ、内容について言えば、尾張柳生家に伝わるという
. | nl^l^l .天正十七年(1589)付の柳生家憲と共通する部分も多いから、
. ヽ | ノ 日付がおかしいのは単なる十兵衛のミスで、
ヽ ヽ く 内容自体は、実際に石舟斎のものと考えてもいいと思う。
/ ヽ \
____
/ノ ヽ、_\
(●) (● ) \ そういうことかお。
/⌒(__人__)⌒ \
| ) ) u. | ちなみに、何か面白い点はあるかお?
\ `ー'´ / 漢文だと返り点や送り仮名が入るから、
⊂⌒ヽ 〉 <´/⌒つ PCだと原文をそのまま紹介しづらいのが困りものだけど…。
\ ヽ ヽ /
\_,,ノ| 、_ノ
- 93 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/23(日) 21:17:37 ID:YelGZJ3g0
-
/ ̄ ̄\ そうだな。
/ ノ ヽ、.\ 例えば、
| (●)(●) |
/ ̄ ̄ ̄ 丶人__). | 「宗厳数年当流(新陰流)・他流稽古鍛錬以工夫之上、
/ \ ._|_____ 新分別肝心之一二、或十人而六七人、或十度而六七度、
, --'、 / `〉 無刀而得必勝之工夫」
/ ⌒ ) / /
,′ ノ / / っていう箇所がある。
l T´ .._ ./ r'´ ̄ヽ 伊勢守から印可を受けた後も、新陰流以外に
ヽ ノ ./丶、 / (  ̄ l 他流の稽古もして、無刀を完成させた、という訳だな。
`'ー'´ | .`'ー'――┬― --、/ _.ノ 「成功率は十回やって六・七回」って言ってるのも面白いな。
____
/ \
/ ─ ─\ 印可を受けた後も、
/ (●) (●) \ 兵法研究に励んだってことかお。
| (__人__) |
./ ∩ノ ⊃ / この頃には自流派も立てていただろうに、
( \ / _ノ | | 他流派の稽古を積んでいたってのは
.\ “ /__| | 随分と熱心なもんだお。
\ /___ /
- 94 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/23(日) 21:19:04 ID:YelGZJ3g0
-
/ ̄ ̄\
/ _,ノ `⌒ あと、似たような意の文は、他にもこんなのがある。
| .( ⌒)(⌒)
. | (___人__) ・ 「不可廃余流、立他流嗜道可、相尋所以者、何於此道修行。
| ノ 于世上輩必知極意之一二者儘多矣」
.| | .・ 「一文無文師也。温故知新則於此道有日新之功、非可必勝他流。
人、 | 今日之我勝、昨日之我上手奇妙者、在鍛錬工夫之上」
,イ:. ト、ヽ、 __ ,_ ノ
,. -ーー -‐ ´:::::::::::::::::::::::::::::7 家伝書の紹介の時、
/..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: メ、 石舟斎の兵法思想についても言及したけど、
{ :::::::::::::::::::::.ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. 、_ ( ttp://tagenmatome.blogspot.jp/2009/11/blog-post_22.html )
| ::::::::::::::::::::::..`、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::..`ヽ
'| ::::::::::::::::::::::::::::i_::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ::ゝ 「一文は無文の師、他流に勝つにあらず。
ト、:::/ / ̄`` ハ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!:::::::.ヽ 昨日の我に今日は勝つべし」
`,ヘ ´:::::::::::::::::. ハ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::_,rー'、
}:,∨ :::::::::::::::::: ト、:::::::::::::::::::::::::>< ̄\::..\ という言葉は、ここでも挙げられているな。
. }:::∨::::::::::::::::、-''゙~ ̄ ̄ ̄ ̄:::::::::...\ ム:::::ヽ
l::::∨ :::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.、/...:::::::::ヽ}
{::::::\,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/" ̄:::::::::::::::::::::::::ノ
____
/ \
/ ⌒ ⌒\ というか、引用されてる部分は
/ ( ●) ( ●)ヽ 漢文か和文かの違いがあるくらいで、
l ⌒(__人__)⌒ | 内容的には同一だお。
\ ` ⌒´ /
/ ヽ
- 95 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/23(日) 21:19:59 ID:YelGZJ3g0
-
/ ̄ ̄\
/ _ノ \ その他、面白い文としてはこれかな。
| ( ●)(●)
. | (__人__) ・「所存覚悟・分別仁於執心懇望者、可相伝。
| ` ⌒´ノ .努々面太刀以下、不極稽古、嘲弄他流、
.l^l^ln } ..好仕合而於高瞞人者、不可相伝家宝」
.ヽ L }
ゝ ノ ノ 要するに、技を極めることを怠って仕合ばかり好んだり、
/ / \ 他流派を馬鹿にしたり、高慢な態度を取るような者に
/ / \ 印可を与えてはいけない、ということだな。
. / / -一'''''''ー-、.
人__ノ (⌒_(⌒)⌒)⌒))
___
/ \ 柳生といえば、「御留流なので他流試合を禁ずる」って話が結構あるけど、
/ ─ ─ \ 石舟斎の頃から、そういう下地はあったということかお。
/ (●) (●) \
.| (__人__) | __ 尤も、理由は御留流云々と言うより、
\ ` ⌒/ ̄ ̄⌒/⌒ / 「仕合ばかりを好んで、稽古を怠るようなことがあってはならない」ってところおね。
(⌒ / / /
i\ \ ,(つ / ⊂) ・ 「疎奥儀好仕合者、其身非受恥辱耳矣」
| \ y(つ__./,__⊆)
| ヽ_ノ | なんて風に、「奥儀を疎かにする者は、仕合しても恥をかくだけだ」とも書いてるけど。
- 96 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/23(日) 21:22:25 ID:YelGZJ3g0
-
. / ̄ ̄ ̄\ しかし、前にも出た話だけど、
. /─ ─ \ 石舟斎って、この時代の兵法者としては
/ (●) (●) ヽ かなり変わり者だおね。
| (__人__) .|
\ `⌒ ´ __,/ 「強弩・矛戟不為翼。遯及死者、此術也」
. / \
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄Y ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| とか、兵法は手柄を立てるより、
(,,) | (,,) まず生き残るためのものだ、といった感じだし。
| | |
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) まあ、小なりとはいえ領主だからな。
.| (__人__)_ 家の当主が生存を重視するってのは、
| `⌒´. ̄ 考え方としては別におかしくはないだろ。
.| ノ
ヽ .,ノ )/´二⊃ 実際、家康もそれを買ったからこそ、
> /"/ '‐、ニ⊃ キンッ 石舟斎に誓紙を入れた訳だろうし、
./⌒ヽ l ´ヽ〉〆ヽ その後の繁栄を考えたら、正解だったと言えるだろ。
( ヽ/ __人〉ヾ_ノ,ゞ
.\ / / { /
- 97 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/23(日) 21:23:12 ID:YelGZJ3g0
-
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ―)(―) シュポ 「序」と「兵法之落索」については
.| (__人__) チリチリチリ…… こんなところだな。
| .,ノ )/´二⊃
人 /"/ '‐、ニ⊃ これらのポイントは、「将軍家御流儀」ではなく、
./ ヽ l ´ヽ〉〆ヽ ただの「兵法」としての新陰流(柳生流)の由緒や思想が
( ⌒ヽ/ __人〉ヾ_ノ,ゞ どういうものかが記してあるということだな。
.\ / / { /
. __
-´ ``ヽ
. / ⌒ `ヽ つまり、「家伝書」は将軍や大名を念頭に置いてるから
/ `ヽ ヽ 統治者にとっての兵法とは、って話になってたけど、
. (( / (●) ヽ 普通の門弟相手の新陰流の由緒や理念は、
|::⌒(__ (● ) } .ここで書かれているものが教えられていたのでは、ってことかお?
ヽ 人__) ⌒::::. |
ヽ(__ン | 「まあ、そういうことだな」
人. / | |
/ _ノ ノノ
|
- 98 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/23(日) 21:24:23 ID:YelGZJ3g0
-
/ ̄ ̄\ ( ;;;;(
/ ._ノ ヽ、\) ;;;;)
| (●)(●)/;;/
| (__人__)l;;,´| さて、それじゃそろそろ本文の紹介に入ろうか。
| ./´ニト━・' .l 流石に全部紹介するのは難儀だから、
| .l _ニソ } 概要の他、>>1が面白いと思った箇所の抜粋になるけどな。
/ヽ、_ノ /
__/ / ノ__
/ / / `ヽ.
/´ ./ ,. ヽ.
ト、_,/. |、 ヽ
| |/ /
___
/ \
/ ノ \ \ そりゃまあ文章量だけなら、
/ (−) (−) \ 家伝書の倍はあるんだから、当然だお。
.| u. (__人__) | __
\ ` ⌒/ ̄ ̄⌒/⌒ / 全部紹介してたら、年が明けちまうお。
(⌒ / / /
i\ \ ,(つ / ⊂)
| \ y(つ__./,__⊆)
| ヽ_ノ |
- 99 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/23(日) 21:25:15 ID:YelGZJ3g0
-
…で、今回ここまでだけど、
この更新の遅さ、どうにかならないのかお?
このままじゃ本気で ./ ̄ ̄\
完結する頃には年が明けるお? ._ノ ヽ、 \
____ (−)(− ) l
. / \. (__人_) | 俺に言うなよ…。
. / ノ ヽ、\ ヽ⌒ ´ .u l でも、どうしたもんだろうなあ…。
/ (−) (−) \ { /
. | (__人__) | ヽ /
\. ` ⌒´ /. / `ヽ
> <. /. <⌒ <)))\ l
/ /(((> ⌒> l ヽ_ヽ、___ ,イ
l. ___/_ノ. , ─l. |- 、
. l. ー‐⌒ヽ⌒ヽ l /⌒ ̄ ̄ ̄ l また
ヽ、. |_ノ `/ , ─―──´ __ __¨ ./
 ̄ ̄ ̄`ー ′ `ー ′ _) _) \
- 100 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/23(日) 21:27:13 ID:YelGZJ3g0
- てなとこで今回は終了でアリマス。
今回もお付き合いありがとうございました>ALL
時間だけは21時投下できましたが、遅々として進まず、恐縮するところ。
一応、来週には何とかなるとは思うのですが…。
それではではー。
- 101 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/23(日) 21:34:39 ID:ieS2xdz60
- 乙でした〜
- 102 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/23(日) 21:44:26 ID:GvhJv.Iw0
- 乙でした
- 103 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/23(日) 21:47:24 ID:nU96nDjU0
- 乙
- 104 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/23(日) 22:25:13 ID:widT44V20
- 乙です
- 105 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/23(日) 23:37:23 ID:q2Il3Udk0
- おっつ〜
- 106 :1:2013/06/29(土) 16:21:58 ID:CtIMm./w0
- どもどもです。
さて、投下予定ですが、いつも通り、日曜日(6/30)の21時目標で。
今回こそ月之抄解説編を完結させたいところ。
よろしゅうですー。
- 107 :最中★:<お茶ーっ!>
- <お茶ーっ!>
- 108 :1:2013/06/30(日) 20:58:31 ID:35yzB5kk0
- どもどもです。
今日こそは最後まで進めたく思う所存なのですが、
まだ書き終わってないので、もうちょいお時間をば。
かなり遅くなりますが、23時目標にしたく。
すいませぬ。
- 109 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/30(日) 23:05:59 ID:35yzB5kk0
-
なんで今回も終わってないんだよオイ!
___
/ \ ___
/ノし u; \ ;//・\ ヽ\;
| ⌒ ) ;/ (_ ̄ ̄/・\\;
| 、 );/ /rェヾ__) ⌒::: ヾ; や、やる夫は知らねーお…!
| ^ | i `\/´-'´ u; ノ;; >>1が前日に酒飲んでモンゴル相撲してたのが
| | \ヽ 、 , /; 悪いんじゃないかお…!?
| ;j |/ \-^^n ∠ ヾ、
\ / ! 、 / ̄~ノ __/ i;
/ ⌒ヽ ヽ二) /(⌒ ノ
/ r、 \ / ./  ̄ ̄ ̄/
- 110 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/30(日) 23:06:24 ID:35yzB5kk0
-
/ ̄ ̄\ さて、「月之抄」本文は、
/ _ノ \
| ( ●)(●) 【習の項目名】
| (__人__) 解説文
| `⌒´ノ
| } という形の短文が、
ヽ } ( 230項目ほど続く構成になっている。
_ヽ ノ`ヽ、_ )
. _/|\ ` 、,__ 、小 L  ̄ ヽ ( 最初は太刀の目録から入り、
_, ハ \ ` ァ、 /ヘ,レ―‐‐、__i__,) 続いて技法について、そして様々な心得や、
. , -‐ ´ ,ゝ \/ _ 又/ ,ヽ\丁 .刀以外の槍や長刀、和(やわら)について、
/ ヾ. \ , イ{`< _ ,ィ 〉〉〉| 新陰流の由緒や起請文についての話など、
. / `゙ヾ\ ヽ/ ヽ\`く´ / `ー(/ | 多岐に渡る内容になっているな。
. ! ´⌒` ヽ / `ーヲ`〈 i !
____
/ノ ヽ、_\ で、それぞれに対し、
(●) (● ) \ 石舟斎と宗矩の教えを紹介して、
/⌒(__人__)⌒ \ 場合によっては、それ以外の伝も紹介してる訳だから、
| ) ) u. | 「新陰流(江戸柳生系).研究の集大成」って文句は伊達じゃないお。
\ `ー'´ /
⊂⌒ヽ 〉 <´/⌒つ 江戸時代にこれだけ書くなんて、
\ ヽ ヽ / 十兵衛も大したもんだお。
\_,,ノ| 、_ノ
- 111 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/30(日) 23:08:37 ID:35yzB5kk0
-
/ ̄ ̄\
/ _ノ \ ( ;;;;( そうだな。
| ( ─)(─ ) ;;;;) あるいは「新陰流の技法・心得の教本」と
| (__人__) /;;/ 言ってもいいかもしれん。
. | ノ l;;,´
| ∩ ノ)━・' で、話を進めるが、それらの項目は
/ / _ノ´ 大体、「技法⇒心得⇒その他」という順に並んでいる。
(. \ / ./ │ まあ、厳密に区別されている訳でもないけどな。
\ “ /___| |
. \/ ___ /
____
/⌒ ⌒\
/( ●) (●)\ じゃあ、まずは技法から紹介していくお!
/::::::⌒(__人__)⌒:::::\
| |r┬-| |
\ `ー'´ /
- 112 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/30(日) 23:10:11 ID:35yzB5kk0
-
【本文】
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|_| 『遠飛(燕飛) 面太刀ナリ
| ._ .|_| 遠飛 猿回 月影 山陰 浦波 浮舟 切甲 刀棒
| |月| .|_|
| |之| .|_| 三学
| |抄| .|_| 一刀両断 斬釘截鉄 半開半向 右旋左伝(転) 長短一味
|.  ̄ .|_|
| |_| 右之太刀のくたき三つづゝ有之
| |_| 老父云、此五ツは構をしてたもつを専とする也。待之心持也。
|________.|_| 亦云、めつけは二星、身の受用は五箇、三学、思無邪ノ心持専なり。
└───────┘
九箇
必勝 逆風 十太刀 和卜 捷径 小詰 大詰 八重垣 村雲
右之九ツは構ヲシテ居ル者ニ、また構をしてセンヲ仕掛、
打ソンして二ノメヲ勝稽古、残心の習也。これ老父ノヲシエなり』
/ ̄ ̄\ ( ;;;;(
/ ._ノ ヽ、\) ;;;;)
| (●)(●)/;;/ これが月之抄本文の最初の項目だ。
| (__人__)l;;,´| この辺りは従来の伝書の目録と同じく、
| ./´ニト━・' .l 太刀の名の列挙と、簡単な注釈が付く形になっている。
| .l _ニソ }
/ヽ、_ノ / この後、天狗抄、極意之太刀、活人劔…という具合に続いて、
__/ / ノ__ いずれも個別の太刀そのものについての解説はないな。
/ / / `ヽ.
/´ ./ ,. ヽ.
ト、_,/. |、 ヽ
| |/ /
-―─- 、
/ \
′ ⌒ ⌒ ,
i ( ―) (― ) i ま、そこはしょうがねーお、。
| (__人__) | 文章で書いてたらキリがないし、
、 ノ 結局は体で覚えるしかないって事だお。
⊂⌒ヽ > <_/⌒つ
\ 丶′ 7
\ ノ ト、_/
- 113 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/30(日) 23:14:04 ID:35yzB5kk0
- ____
/ \
/ ─ ─\ ところで、文中に出てくる
/ (●) (●) \ 「老父」ってのは宗矩の事でいいのかお?
| (__人__) |
./ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
/ ̄ ̄\
/ _ノ \ ああ、そうだ。
| ( ●)(●) 「月之抄」では、宗矩と石舟斎の事を、それぞれ
| (__人__)
| `⌒´ノ 「老父」(宗矩)
| } 「亡父」(石舟斎)
ヽ } (
_ヽ ノ`ヽ、_ ) と呼んでいる。
. _/|\ ` 、,__ 、小 L  ̄ ヽ ( 宗矩からの教えの場合は「老父云」「老父の伝に」、
_, ハ \ ` ァ、 /ヘ,レ―‐‐、__i__,) 石舟斎の教えの場合は「亡父云」「亡父の伝に」という塩梅だな。
. , -‐ ´ ,ゝ \/ _ 又/ ,ヽ\丁 たまに表記揺れすることもあるけど、そこはあまり気にするな。
/ ヾ. \ , イ{`< _ ,ィ 〉〉〉|
. / `゙ヾ\ ヽ/ ヽ\`く´ / `ー(/ | さて、それじゃ次に移るぞ。
. ! ´⌒` ヽ / `ーヲ`〈 i !
- 114 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/30(日) 23:15:06 ID:35yzB5kk0
-
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|_| 『習之目録之事
| ._ .|_|
| |月| .|_| 目付三之事 二星 嶺谷 遠山
| |之| .|_|
| |抄| .|_| 二星之目付之事
|.  ̄ .|_|
| |_| 老父ノ云ク、敵ノこふし(拳)両のウテ(腕)也。此はたらきをえる事肝要也。
| |_| 亡父ノ目録ニハ二星、不断ノ目付、左右ノこふしと書セル也。
|________.|_| 私云、二星付り、色ト云心持アリ。是ハ、二星はアテ処ナリ。二星ノウコキヲ色ト也。
└───────┘ 二星ヲミント思ふ心より、色々心付ク心第一ナリ。重々ノ心持、至極まて是を用ルナリ。
(略)
老父かしら書ノ目録ニ二星付タリ不断用ルト書モアリ。
亦云、二星敵モロテにて持時よしと書セル目録もあり』
(ヽ三/) ))
__ ( i)))
/⌒ ⌒\ \ ここから先は太刀とは別の技法についての解説かお?
/( ●) (●)\ ) これは目付についての解説だおね。
./:::::: ⌒(__人__)⌒::::\
| (⌒)|r┬-| | 太刀の時と比べると、結構記述が細かいお。
,┌、-、!.~〈`ー´/ _/ .宗矩、石舟斎のそれぞれの指導の他、
| | | | __ヽ、 / 場合によっては、自分の見識も載せてるお。
レレ'、ノ‐´  ̄〉 |
`ー---‐一' ̄
/ ̄ ̄\
/ _ノ ヽ_
| (●)(●) 柳生系の新陰流の場合、
. | (__人__) 個別の太刀以上に、実戦に於いて、
| `⌒´ノ ) ;;;;) 何に注意するべきか、どのように動くべきか、
. | } .) ;;;;) という部分が重視されているからな。
. ヽ } /;;/ .さもありなんといったところか。
ヽ ノ .l;;,´
. / ∩ ノ)━・' この後も、目付や拍子、構、間合などの解説に、
( \ /|_ノ ヽ かなりの項を割かされている。
. \ "" /_ノ |
\ /___/
- 115 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/30(日) 23:18:52 ID:35yzB5kk0
- , -‐- 、
{ ^L..`"¨"、"ヽ
`T´ ,)ヽ ヽ \〉
い、 ヽ ト、 .! !
`'〈_Y´〉 -}_ ! !
_,l>、 ̄`ヽr 弋`Y
, ''"´ -‐ ヽ\ \. `ソ
r‐-┬ '."~ ̄j`i {. lヽ.‐---、-- !.∠..___ ̄ |
ゞタ弋' ーrィへト, \ \\  ̄ \_. 〉
ム1入. / } `'</`Yら、 \ ̄,小、
. /´. 弋,j___ソ| `' <._ぅ `ヽ,.ト、ヽ
r勿、 ,r─- '、 ':, ヘ.
`<北孑{ \ \"´',
. / .\. } `r へ,
. /. ,>‐`弋''''ヘ, ヽ ',
〈 ,.ゝ'´ `7⌒ヽ. `^^
`"´ ` ̄´
【仕合う人たちの図】
∩_
〈〈〈 ヽ
____ 〈⊃ } 格ゲー辺りで例えたら、
/⌒ ⌒\ | |
/( ●) (●)\ ! ! 『キャラ性能は性能として、実際の対戦時は駆け引きが重要。
/ :::::⌒(__人__)⌒:::::\| l 強キャラでも、下手が使ったら宝の持ち腐れ』
| |r┬-| | /
\ ` ー'´ // といったところかお?
/ __ /
(___) /
/ ̄ ̄\ ( ;;;;(
/ _ノ ヽ\ ) ;;;;) まあ、そうだな。
| ( ─) (─)/;;/ 現実には体力ゲージなんてもんはない訳だから、
. | (__人__) l;;, 斬ったらその時点で勝負が付いてもおかしくないんだ。
| ∩ ノ)━・'
. | / ノ´ } それを踏まえると、この記述量は
. ヽ / / } 当然かもしれんな。
ヽ/ / ノ
- 116 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/30(日) 23:20:24 ID:35yzB5kk0
- /| ト、
/ |, -‐ ,へ ‐- .| l
| `ー/ ヽ ̄ |
rL__/\/ ヽ_--ヘ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/. / \| / \ | | MSの性能の差が戦力の
|_r‐― ._ヽ/_. -― i、ト、 | 決定的差ではないということを教えてやる
/ | く二>∧ く二> |\ゝ ノへ.________________
/:::::L._r-‐ '´ l>`ー-r;」::::::::\__
/::::::::.从 r_=ニ} ハ}:::::::::::::::::::::./
く:::::::::::::::::: `ト、  ̄ / |::::::::::::::::::::/
\::::::::::::::.」__`-―‐ ' - r、:::::::::::/
\::::::::::| ( 三」|L三})L__ィ''´
 ̄_」______} { -―''--=――'}
/
―――――――y―――――――――´
____
/⌒ ⌒\
/( >) (<)\ そういえば
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \ こんな台詞もあったお!
| /| | | | | |
\ (、`ー―'´, /
 ̄ ̄ ̄
__
/ \
/ ゝ_ \
(○)(○)U | おいばかやめろ
(__人__) |
・━(\_∩ | ほら、もう次に移るぞ!
ヾ(_ \ |
{ \ \ \
/ \_\ \ / .)
| |___ \ “ /
\___ \/
- 117 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/30(日) 23:21:57 ID:35yzB5kk0
-
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|_| 『西江水之事
| ._ .|_|
| |月| .|_| 引歌ニ、
| |之| .|_|
| |抄| .|_| 中〜に里近くこそ成にけり
|.  ̄ .|_| あまりに山のおくをたすねて
| |_|
| |_| 父云、心をヲサムル所、腰より下ニ可得心。是専一トス。
|________.|_| 油断ノナキ事、草臥サルサキニ、捧心万スニ心ヲ付ケサセンカタメナリ。
└───────┘ 油断ノ心アレハ、ナラサルモノ成り。其心持肝要也。
夫ヲ忘サル事ヲ、心ノ下作ト云也。三重五重モ油断ナク、勝タルト思ふへからす。
打タルト思ふへからす。夫に随イ油断ナクスル事肝要也。上泉武蔵守親ニテ候。
宗厳公之伝これより外ハナシ。此心之受用ヲ得テハ、師匠なしと云ナリ。
受用ヲ得テ、敵ヲウカヽイ懸ケ引キ、表裏アタラシク取ナシスルより外ハ是なし。
是無上至極の極意也。亡父ノ録ニ西江水之事、付心也。
置所、シムル心持一段大事口伝ト書ル、引歌はま一のことし』(続く)
/ ̄ ̄\ ( ;;;;(
/ ._ノ ヽ、\) ;;;;)
| (●)(●)/;;/ 次は本文でもあった「西江水」についての解説だ。
| (__人__)l;;,´| 解説を読む限り、姿勢に関連した内容のようだが、
| ./´ニト━・' .l これそのものについては、これ以上深入りはしない。
| .l _ニソ }
/ヽ、_ノ / ここで重要なのは、この次の記述だ。
__/ / ノ__
/ / / `ヽ.
/´ ./ ,. ヽ.
ト、_,/. |、 ヽ
| |/ /
- 118 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/30(日) 23:23:24 ID:35yzB5kk0
-
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|_|
| ._ .|_| 『亦云、此西江水之習ニ、亡父ノ用ト、老父ノ用ニ替りタル差別アリ。
| |月| .|_| 亡父ノ用ハ、ケツヲスボムル也。これ西江水ト号ス。
| |之| .|_| 老父ノ用ニハ、ケツヲハル也。これ西江水ト号ス。
| |抄| .|_| すぼめたるヨリハはりたる方身モ手モクツロキテ自由ナル心アリト也』(続く)
|.  ̄ .|_|
| |_|
| |_|
|________.|_|
└───────┘
___ て
/ \ そ ……!?
iニーヽ /─ ─ \ これ、石舟斎と宗矩で、言ってることが違うお!
iニ_  ̄ ̄/(●) (●) \ 石舟斎は、「尻をすぼめろ」と言ってるのに、
⊂ノ ̄ ̄| (__人__) u | .宗矩は、「尻を張れ」と言ってるお!
⊂ ヽ∩ `ー´ _/
'、_ \ ) どっちが正しいんだお?
\ \ / /|
|\ ヽ / |
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) そう、そこがポイントだ。
. | (__人__) この「月之抄」が書かれた理由は、
| ` ⌒´ノ ,r'゛ヾ 「人によって言ってることが違う」のを
.l^l^ln } `‐= ) 整理するというのがあったわけだからな。
. ヽ L } ゝ-´ );;;;;;)
ゝ ノ ノ .) ;;;;) そこに、この習を創意した本人である石舟斎と、
/ / \ ./;;/ その子にして自分の師でもある宗矩とで、言ってる事が違うわけだ。
/ / \ .l;;,´ こういうものを十兵衛がどう判断するかが、「月之抄」のポイントのひとつと言っていい。
. / / |ヽ、二⌒)━・'
ヽ__ノ
- 119 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/30(日) 23:27:11 ID:35yzB5kk0
- / | ´ |
/ ;;;,,, | / ,,;;;|
| ,,/ ゙゙゙ ` / ;;;;;;゙、
ヾ ,,;;;;| ‐-、 ヽ
| / `ヽ、,,,,,,,,,, `、
/ | ゙゙゙;;;;; ヽ
/ | ! ;;;
/ / | \ヽ l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|ll|l //
/ / | \ /
/ / 、 | , 二 Q : 尻はすぼむるべきか、はるべきか? 二
/ | | ;;; ― 十兵衛の判断は───? ―
/ ;;;, | ;;;; // \
;;| ;;;; / ;;; // l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l ヽ\
.| ;; / ゙
| /
| ,,,,;;;;/,,
| ,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,,,,,
| ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙ |;;;;;;゙゙
| |;;;;
| |;;;
| |;;
| | ||;;
| | | |;;
| | | |;
| .| | ヽ
- 120 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/30(日) 23:29:27 ID:bH5mqYkM0
- 尻一つで!
- 121 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/30(日) 23:30:00 ID:35yzB5kk0
-
【A : 「どっちもアリ」】
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|_|
| ._ .|_| 『然レとも、是ハいつれニても、主々カ用エン方可然也。詞ハ替れとも心之置所一つ也。
| |月| .|_| 心ヲ定テしつかなる時ハ、捧心能ミユルナリ。秘事至極ナリ。
| |之| .|_| 抑此習ハ、亡父年シ老シテ体足心ならサルに、冬天ノ寒時ニ、
| |抄| .|_| 外ニアルセッチン(雪隠)エ通ふに、山中之事なれハ、氷とけず、なめ(滑)ト也テスヘリ、
|.  ̄ .|_| 老父かなひがたけりけれども、通ふとて、たヲれんとせし時、此心持ヲ、得道して今此西江水ト秘シテ、
| |_| 無上至極、極意ト号ス。此所に至レハ万事ハ一心トナリ、一心ハタ西江水一ツニ寄ス所ナリ』
| |_|
|________.|_|
└───────┘
____
/ ノ ヽ\
/ (○)}liil{(○) えー!?
/ (__人__) ヽ 「どっちもアリ」っていいのかお、それ!
| |!!il|l| |
\ lェェェl /
/ ヽ
しヽ ト、ノ
| __ |
!___ノ´ ヽ__丿
/ ̄ ̄\ まあ、その判断の是非はともかく、
/ _ノ \ 十兵衛のスタンスが、ここから見えてくる。
| ( ●)(●)
| (__人__) 「相反する教えがあったとしても、
| `⌒´ノ 根本に理があるなら、両論記載とする」
| }
ヽ } ( というわけだ。
_ヽ ノ`ヽ、_ ) この場合だと、理想的な姿勢を如何にあるべきか、という問に対し、
. _/|\ ` 、,__ 、小 L  ̄ ヽ ( 石舟斎、宗矩の両人が、それぞれが良いとする姿勢の取り方について
_, ハ \ ` ァ、 /ヘ,レ―‐‐、__i__,) .直接的な形は異なるが、「理想的な姿勢を取る」という根本に関しては
. , -‐ ´ ,ゝ \/ _ 又/ ,ヽ\丁 同一なわけだからな。
/ ヾ. \ , イ{`< _ ,ィ 〉〉〉|
. / `゙ヾ\ ヽ/ ヽ\`く´ / `ー(/ | 補足として、石舟斎が述べた習についての言及もあり、
. ! ´⌒` ヽ / `ーヲ`〈 i ! その点を補強しているな。この逸話は前に紹介した通りだ。
(石舟斎の西江水会得の逸話( ttp://tagenmatome.blogspot.jp/2009/08/11.html ))
- 122 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/30(日) 23:32:23 ID:35yzB5kk0
-
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|_| 『真之活人劔之事
| ._ .|_|
| |月| .|_| 老父云、是レ新陰流之、タテハ也。ヲツトツテ、ひつさけたる構也。
| |之| .|_| 太刀之内ニも是アリ。新当流ニハ下段之太刀ヲハ、殺人刀ト、コロシ不用也。
| |抄| .|_| 陰之流ニハ、是ヲ活人劔トイカシテ用ル也。心ハ、構ヲ不用(もちいざる)ユエナリ。
|.  ̄ .|_| 下段の活人劔ハ構ニアラデ、敵のハタラキニ随ヒ構トスルニより、殺人刀ヲ、
| |_| 陰ニハ活人劔ト遣ナリ。上段・中段・下段・長キ・短キ共ニ構ノナキ所ヲ
| |_| 構とする心持真之活人劔也。構なくして、敵のはたらきニ随テ構になす所、
|________.|_| 新陰之流之タテハ是也。不切、不取、勝ス、負ザル流也。是根源也。
└───────┘ 亡父ノ録ニハ真之活人劔之事、付構ナキ心持一段大事根本也。
口伝ニ有。不切、不負サル口伝、重々可秘者也。ト書ル。
亦云、当流ニハ所作ヲ捨テ、心ニアル本理ヲ構トスルナリ。構ハ不知トいへり』
/ ̄ ̄\ ( ;;;;(
/ ._ノ ヽ、\) ;;;;)
| (●)(●)/;;/ さて、ここからは習であると同時に、
| (__人__)l;;,´| この頃の江戸柳生系の新陰流の思想について
| ./´ニト━・' .l 言及してある箇所を幾つか抜粋して紹介しよう。
| .l _ニソ }
/ヽ、_ノ / まずはこの「真之活人劔」からだ。
__/ / ノ__ 基本は構についての話だが、
/ / / `ヽ. .後半から宗矩や石舟斎による「新陰流とは」の話になる。
/´ ./ ,. ヽ. .詳細は長くなるから紹介に留めるが、なかなか面白いぞ。
ト、_,/. |、 ヽ
| |/ /
____
/ \
/ ─ ─ \
/ (●) (●) \ (老父云)「不切、不取、勝ス、負ザル流也。是根源也」
| (__人__) | .(亡父云)「不切、不負サル口伝、重々可秘者也」
\ ` ⌒´ ,/
/⌒ヽ ー‐ ィヽ 「兵法之落索」でも書かれていたけど、
/ ,⊆ニ_ヽ、 | また随分ストレートに言ってるもんだお。
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |
- 123 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/30(日) 23:34:16 ID:35yzB5kk0
-
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|_| 『真実之無刀之事
| ._ .|_|
| |月| .|_| 父云、此心持ハ、手ぶりにてセンよりハ、何にても取り持テすへし。
| |之| .|_| 座敷ならハ、盃はちなになりとも、すハと云時ハ、手に取、持合テ、取心持真実ノ無刀ト云也。
| |抄| .|_| 諸道具ハあるにまかせよ、かたなナクシテ不被切心持ヲ可知ト也。
|.  ̄ .|_| 万事ヲ、無刀ト可心得。活人劔ノ心持ノ根本也。至極也。亡父ノ録ニ理なし。
| |_| 亦云。此心得、亡父ノ自由也。陰ノ流ニモなし。亡父此かたの儀也。
| |_| たとヘハ手ニハ長短とも、何ヲ持モ無刀之心持にてすへし。
|________.|_| 此心持ヲ以、亡父ハ無刀流我か法ナリトいはれしと、老父かたりたまへし也。
└───────┘ 無刀ノ心ニハ、太刀も鑓モ道具ハナクシテ、道具有也。是真実ノ無刀心持也。
亦云、真実ノ無刀之事、古語云ク、空手地鋤頭。
歩行騎水、人従橋上過、橋流水不流。ト書にアリ。是は、秀忠公御稽古之時分之目録ニアリ』
/ ̄ ̄\ ) ;;;;)
/ _ノヽ_\ ) ;;;;)
| (─)(─) /;;/ この辺りも面白いな。
. | (__人__) l;;,´ 内容的には、家伝書内での無刀についての言及とほぼ同一だが、
| `∩_ノ)━・' 石舟斎の話が載っているのがポイントといえる。
. | |_ノ
/ヽ | |_
| \_/ ノ ヽ
\ /_| |
| \ / _/
「此心得、亡父ノ自由也。陰ノ流ニモなし。亡父此かたの儀也。
___ たとヘハ手ニハ長短とも、何ヲ持モ無刀之心持にてすへし。
/ \ 此心持ヲ以、亡父ハ無刀流我か法ナリトいはれしと、老父かたりたまへし也。
/ ⌒ ⌒\ 無刀ノ心ニハ、太刀も鑓モ道具ハナクシテ、道具有也。是真実ノ無刀心持也」
/ ( ⌒) (⌒)\
i ::::::⌒ (__人__) ⌒:: i この箇所だおね。
ヽ、 `ー ' /
/ ┌─┐ ・ 無刀は石舟斎が編み出したこと。
i 丶 ヽ{ .茶 }ヽ ・ 石舟斎の言う「無刀」は、刀を持たないという話ではなく、
r ヽ、__)一(_丿 道具の違いや有無に囚われない心そのもの。
ヽ、___ ヽ ヽ
と_____ノ_ノ 「無刀流我が法」の意味も、文脈全体で見ると、多重的な意味を持つわけだお。
- 124 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/30(日) 23:37:09 ID:35yzB5kk0
-
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|_| 『無刀取心持之事
| ._ .|_|
| |月| .|_| 父云、無刀ニテ無理リニ取ト云心ニテハナシ。
| |之| .|_| 万事無刀之心持ニアル心ヲ以テ、極意トセリ。
| |抄| .|_| 偏ニ取間敷ニモアラス。拾人シテハ六七人、
|.  ̄ .|_| 拾度ニシテハ六七度ハ、取モセンモノ也。
| |_| サレハ取リテ頼ニセンモノカ、鑓ナリ、刀ナリ、
| |_| 不叶所ニテハ、取テミヨ、ヤラレンヨリハ、取ルへし』
|________.|_|
└───────┘
/ ̄ ̄\
/ ノ \ \ 無刀関連でもうひとつ挙げようか、
| .(●)(●) | これも内容的には、家伝書と、
. | (__人__) | 前述の「兵法之落索」にあるのと、ほぼ同内容だが、
| `⌒´ | ) ;;;;) 最後の一文が面白かったので挙げてみた。
. | | .) ;;;;)
. ヽ } /;;/ 『サレハ取リテ頼ニセンモノカ、鑓ナリ、刀ナリ、
ヽ ノ .l;;,´ 不叶所ニテハ、取テミヨ、ヤラレンヨリハ、取ルへし』
. / ∩ ノ)━・'
( \ /|_ノ ヽ 「無刀取りなんか確実にできるもんでもないんだから、頼りにすんな。
. \ "" /_ノ | 何にもない時に、やられるくらいなら取る、くらいに思っとけ」ってとこだな。
\ /___/
____
/ \
/ ― ―
/ ( ●) (●)' …「練習して確実に成功できるようになれ」とかじゃなくて、
| u (__ノ、_,x ,--、 .どうしたって確実に成功するとは限らないのだから、
\. `ー< ヾ zヽ ズズ… やるならどうしようもないときだけにしとけ、ってのは
____/ ー‐\/| | .随分と割り切ったもんだお。
| | / / __ノ
| | / / | まあ、実際、刀や槍があるなら、
| | (  ̄ ̄ ̄⌒ヽ. | 自分からやるようなもんじゃないのは同感だお>無刀取り
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
- 125 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/30(日) 23:38:36 ID:35yzB5kk0
-
/ ̄ ̄\
/ _ノ .ヽ、\
| (●)(●) | …さて、本文をある程度挙げていったわけだが、
. | (__人__) .| やる夫、ここまでで何か気づいたことはあるか?
| . '´n`' .ノ
.ヽ . | | }
ヽ.. ノ .ュノ
/ { ..ニj、
|. | "ツ \
|. | .l |ヽ、二⌒)━・
___
(⊃ \
(⊃ _ノ ヽ、_ \ ここまでで、かお?
(⊃ (ー) (ー) u.\
/| (__人__) | うーん…。
/ \____` ⌒´ / 「全体的にミもフタもない」というところかお?
( \
\_ | \
ヽ| ト、 ヽ
ヽ | > )
- 126 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/30(日) 23:40:27 ID:35yzB5kk0
- ,, -‐ 、
/' ヽ そうだな、それも間違いじゃない。
/ ̄ ̄\ ./ i しかし、この「月之抄」本文のポイントは、
/ ._ノ ヽ、\ / ...........i
| (●)(●) | / ..:::::::::::::::| 「十兵衛による宗矩へのインタビューとして読める」
| (__人__) | / ..::::::::::::::::::l
.| ` ⌒´ .} ./ ..::::::::::::::::::::! ということなんだ。
| }/ .::::::::::::::::::::/ 石舟斎のそれと違い、宗矩の教えについては
ヽ ./ .:::::::::::::::::::/ 伝書だけではなく、十兵衛が直接宗矩に尋ねて回答を得ていると
.ヽ . ./ .:::::::::::::::::::/ .思われる箇所がある。
,. ‐'"´ `'‐,r''"~ .:::::::::::::::::/
..:./,. -‐‐- 、 l′ ..:::::::::::::/| つまり、江戸柳生、即ち、当時の最大流派の達人が
:,' / !.:::::::/:i..:..l 流派宗家に対し、次々と質問を投げかけて、
r 、 / !::::::::::: i..:..i ひとつひとつ答えを貰ってるわけだ。
l .......`:i i !:::::::::: ゙、:.i
! ::::::::::/ i i:::::::::: ヽ:i ある意味、とんでもなく豪華なシロモノだぞ。
.! ::::::::/ i .....i::::::::::: ヽ
.ヽ ::::::| `、 `、 .....::::::::::::l:::::::::::: `,
/ \:::l. `、 ヽ::::::::::::::::::::l::::::::::: /'''ー─----、
`ヽ `、 .::::\:::::::::::::::|::::::::: /,, ,. ‐;''
- 127 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/30(日) 23:42:24 ID:35yzB5kk0
- ___
/)/ノ ' ヽ、\
/ .イ '(●) .(●)\ インタビュー…。
. /,'才.ミ). (__人__) \ なるほど…そう言えばそうだお。
. | ≧シ' ´ ⌒` | .あるいは、対談集とも言えるかもしれないわけお。
. \ ヽ /
(⊃ ̄ ̄\
(⊃ _ノ \
(⊃ ( ●)(●) そういうことだ。
| (__人__)
| ` ⌒´ノ その辺りもあってか、
| } \ 随分変わった項目も含まれている。
/ヽ } \ そいつも幾つか紹介しよう。
/ ヽ、____ノ )
/ . | _/
| / ̄ ̄(_)
\ \ /| JJJ (
\ / /⊂_)
- 128 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/30(日) 23:44:35 ID:35yzB5kk0
-
つ、次こそは
終わらせてみせるだろ・・・多分!
´___
:/ u\; ____
;/ ノル(<)\; / ;u ノ し ヾ
;| (>) _) \;./ ⌒ \ で、ここで終わってどーすんだお!
;|::: ⌒(__ノェソ / ヽ 馬鹿なの?死ぬの?
.;\ u ´ ソ / ^ │
` ;\ , | │ 1話分で1ヶ月以上掛かるってどうなんだお!?
,ヾ \_ n^^- \ , _/
;/ ∠_;i  ̄丶/ ̄ \ __ __¨ ./
;( ⌒) ´ ノ \ _) _) \
- 129 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/30(日) 23:46:56 ID:15RGTe8E0
- 乙
- 130 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/06/30(日) 23:47:14 ID:35yzB5kk0
- てなとこで本日は終了でアリマス。
一向に終わらぬまま、お付き合いありがとうございます&お疲れ様でした>ALL
なかなかどうにも終わらず、どうしたもんかというところですが、
とりあえず本文に踏み込めたので、なんとか来週で終わらせたいところ。
もうちょいとお付き合い頂ければ幸いでアリマス。
それではではー。
- 131 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/30(日) 23:57:49 ID:cZntKQYU0
- 乙でした
- 132 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/07/01(月) 00:09:57 ID:K6ijgxlc0
- 剣に生きる人同士のやり取りが残されてると考えるととんでもない資料だ乙
- 133 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/07/01(月) 12:47:32 ID:/4LtdOOg0
- 乙でした。尻は結局どっちなんだ…
- 134 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/07/01(月) 19:28:39 ID:hFFamklg0
- >>133
尻は一つではないと言うのは、ケツの穴の収まりが悪い話だな。
- 135 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/07/01(月) 20:08:01 ID:iU4fPox60
- 忍法背孕み
- 136 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/07/02(火) 23:22:09 ID:3IQ18.B20
- 乙ですた
- 137 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/07/04(木) 17:07:14 ID:z.Tcjt1E0
- 月之抄は李衛公問対の剣術版みたいなもんってことか
- 138 :1:2013/07/06(土) 18:20:58 ID:n5cGl.VE0
- どもどもです。
さて次回の投下ですが、いつも通り日曜(7/7)の21時からを目標にする所存ー。
明日こそ終わらせたいものでアリマス。
よろしゅうですー。
>>137
「対話」というには、石舟斎や宗矩の教えに対する十兵衛自身の意見は少なめなので、
「インタビュー」という形容にしてみたり。
その意味では、「木村助九郎兵法聞書」に十兵衛と木村助九郎の兵法対話があるので、
そちらの箇所は李衛公問対の形式に近いかもで砂。
- 139 :怖〜い夏のホラー祭り、八月二十三日から開催だお:2013/07/07(日) 00:26:27 ID:WeBHyo5M0
- ほいほい〜
- 140 :1:2013/07/07(日) 20:57:07 ID:LyQgZ6tY0
- どもどもです。
もうちょいかかりそうで申し訳ないのですが、
何とか今回で終われそうです。
22時目標ということでよろしゅうですー。
- 141 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/07/07(日) 22:02:11 ID:LyQgZ6tY0
- m n _∩ ____ ∩_ n m
⊂二⌒ __) /⌒ ⌒\ ( _⌒二⊃
\ \ / (> (<).\ / /
\ \´::::⌒(__人__)⌒:::: .\/ / やっと今回で終了だお!
\ \ |r┬-| / /
\ \ `ー'´ / /
`ヽ、'' ̄V ̄ ̄'' ノ
/ ̄ ̄\ /
/ _ノ ヽ_ ..\ /
/| (−)(−) |イ まったくだろ。
.イ..| (__人__) | `ヽ、 随分予定より掛かっちまったなあ…。
i | ` ⌒´ u i ,,,;;)
トxヽ、ノ) . ノ (_,, "':、
i ../.(ヽ、.イ x/ ノ ノ
ヽ./ヽ、 .\ i´//
`ヽ  ̄V\ノ'"/
Y /
.i i
.|_____|
.| ./
.| y ./
.|/ ./
.i⌒ii/ .イ
|川| ../ |
illl.||/| |
""" ィ" ̄)
- 142 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/07/07(日) 22:03:13 ID:LyQgZ6tY0
-
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|_| 『師匠之心持之事
| ._ .|_|
| |月| .|_| 老云、ヨメガシウトニ成トイヘバ、これそ習ニスルト云儀モさしてあらす。
| |之| .|_| 諸事万法ニ入り、其心ヲ心ト心にて、師弟ト成テ可知ト云々。
| |抄| .|_| サル人ノ云。我かゑたる所ハ、再々セルモノ也トいへり。
|.  ̄ .|_| 父云、四つノヲシヘアリ。
| |_| 主人ト子ト徳ト深キ執心ノ人ト、是四ツニハ不残可伝者也。
| |_| 其のくるゝ人ニ、ヲシヘヨト云バ、ヨクニ似タレトモ、
|________.|_| タカラヲ入テ習ぬれハ、アダニセザルナリ。
└───────┘ ソツヂニモサヌモノ也。古今伝授モ黄金ヲツム也。
云、師道上手ノヲシヘハ、本ヲハつサザルト』
/ ̄ ̄\ .........::::::::::...r‐ ' ノ.
/ \........::::::::_ ) (_ まず、初っ端からパンチのある項目を挙げよう。
|::::::: : |.....:::(⊂ニニ⊃) こいつは兵法指南をする際の心得というところだな。
.|::::::::::::: |....: ::::`二⊃ノ 面白ポイントを訳すと、
|::::::::::::: |..: :::: ((  ̄
.|::::::::::::::: } [l、 ・ 相伝する者は、「主君」「子」「金を出した人」「熱心な人」の四者である。
ヽ } /,ィつ ・ 大金を払って習ったものならば、それなりに大切にするものである。
/ ヽ . ノ .,∠∠Z'_つ それにホラ、古今伝授だって金を積むじゃろ?
/ ''⌒ヽ ./ .r─-'-っ
.| ( / } ./ ):::厂 ´ こんな感じか。
| / .// .ト /
____
/ ノ ヽ\
/ (○)}liil{(○)
/ (__人__) ヽ トバし過ぎだお!
| |!!il|l| | もうちょっとオブラートに包めお!
\ lェェェl /
/ ヽ
しヽ ト、ノ
| __ |
!___ノ´ ヽ__丿
- 143 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/07/07(日) 22:08:17 ID:LyQgZ6tY0
-
, '´  ̄ ̄ ` 、
i r-ー-┬-‐、i
| |,,_ _,{|
N| "゚'` {"゚`lリ
.ト.i ,__''_ !
/i/ l\ ー .イ|、
/ | l  ̄ / | |`
.【主人:家光】 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
.| 今の話を宗矩に当てはめると、.|
____ | 大体こんな感じになるな。 |
/ \ \_____________/
/ ─ ─ \
/ (●) (●) \
| (__人__) |
\ .`⌒´ ,/
/ ー‐ \ 友矩、宗冬も
【子:十兵衛】
,.、_、,、_, ,、、.,、,、、
x': : : : : : : : : : : : :ヾ
,ミ: :ミY´ヾヾヾヾ〃ヘ: :ミ
ミ: ミ 彡:ミ
.爻{ ====ミ ,x====ヘ: ミ . ;;;;;;l _、‐--― ´ 、一--- .,j;;;;;j,
ハ〈i| -=tッァ }-{ rッァ=-}リ,ハ ...... ;;;;;i! ヽj辷'> i <i辷T ゝ;;;;;;}
い仆---- イ{ `ー--- 仆./.. ゙r;;リl!::. ヽ ハ;;;ヾ
\_l └r ' /シ′ ......<;;;;;;;;ヽ .,.._,. 〉 i;Z`
. レヘ ─‐ ,仆リ . f;;Y゙i, .,'_、-ー.,_. /ハぇ;,
.´イ\  ̄ / | .!` .:ヽ, `二´ /戈''~ 他何人か
【徳(の人):鍋島元茂/細川忠利など】
,ィ''''''''" ̄ ゙゙'' 、 ,r ' ., , .ii, , .))``` ヽ,, . .... ,ィ:´ ̄ ̄`ヽ
,r''~ w"www''''""ナヽ ./:;:;:;:;:;:;:;:./厶川//`;;;;;;;ミ .... f`、__(_(_((iii,ヘ__ノノノ .`、 . フ ノァ ... /:.:.:.:.. .:.: ヽ
,r"ミr''"''''' ー'""" アシ''゙、 .... /:;:;:;:;:;:;:;/ /y-、ツム、:;:;:;:;:;ミ' . < 彡 .:: :::ノノ::::.. ´彡'、 .、ー' イ ) i:.:.:.:.:.: ハ
イ ''}´ ゙' 、ィ、__ t゙'iiミ} ./:;:;:;:;:;:;:;〈 イ!{ 〉|!:;:;:;:;> f 彡ri、 ::::'' ::::::, ,, , ミ .'i .´フ /´i!フ r- - 、ツ ツl . .i:.:.:.:.:.: i
イ, ノリ r"""リ{~ヽ ̄''''}{ミ ゙'l ...... /:;イ:;:;7ミハ从|_ i | /ノレ:;:;ト、) (,(ノl vゝニニノ'((ニニニノノミ f ..l/ィr-/r、_(/レ i! i!i! 彡 ソ . |:.:. ,ィ i ,i ト、 ゝ-
( lイ  ̄:::-(,,、lヽ ̄ノ:| jヽ) {/ノ:;:;/!Ⅵ ミセ示ミ メtッテ }:;:;ヽ frゝ '─’ゝ l `‐¨‐'´ / /,.....〈 V ==t r-ッノi 彡 ノ ... { ノ !イ川 !ゝ_ゝ、_ .〉
( ィt:|ツ r''ヽ;ノ'、, 'ィ::'|/l,}リ ∠,_/:;ヽリ ´ ̄ √ ̄` ハ:;〈 '、゙.', r__ゝ........:::::yノlj....../l从|‖》 / ゙テ〒' /' l > ._j { 辷ァ , ,ィャ .}  ̄`'
ノ.{゙=:| /:/ ,、― -、;j '': |シ ) .... /:;:;:;:;:;:;:ハ -' /_ノ|レ . < ,t', ャ,-----.ァ::::::,',-.' ..... / l// ヽ‐' i!《゙Уイ \ ..... } ,ハ / |:. ヽ ハ
{ 〉i::|. ゙'" ミ,、-、;}, l 从 ) ......./:;:;:;:;:;:;:;:;:;| ', ` ー一 イ:;:;:;:;| ',/ ', .' ,r--ァ/ :::: / 'ノ ..',. l (  ̄ ) ヾ/ ヽrー 、 ) .....彡, /∧ 、___, /i ∨ ヽ
,,,{ ;l| :`'' 、 'ー'' ,、-' ::::〉"ヽ _〉:;:;:;:;:;:;:;:;:;j ヽ ` , イハ:;:;:; ! ,'. ヽ  ̄ ´::::::, .'::::l l l  ̄ イ ノノ::::/l ヽ' ../ / ,∧ `ニ´,イ: :} ' ,乂
,,r⌒ヽ| :::::::`'ー ''"'ー'´::: / ......7:;/:;:/ >、|\r‐ミ ー- ′ト、:;:;:; j__ . ヽ´,' ::::ヽ__, .'::::::::::l .ヽ......∧ .`ー-ー´ / /::::::l/l/l〉、 / ,イ: : : : :゙ ー‐.',ィ´: 〉、iヽ、 他大勢
【深き執心の人:木村助九郎、荘田嘉左衛門、村田与三など】
- 144 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/07/07(日) 22:09:04 ID:LyQgZ6tY0
- ____
/ \ つまり、シグルイに出てた言い方をすると、
/_ノ ヽ、_ \ 「義理許し」「金許し」「術許し」ってとこかお。
/(●)三(●)) .\ こんなこと書いていいのかお?
| (__人__) |
\ ヽ|r┬-| / / 一応、他にもまともなことも書いてるけど…。
/ `ー'´ \
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( 一)(●) まあ、この時期だと、
| (__人__) 概ねどこもこんなもんだぞ。
| `⌒´ノ
| ,.<))/´二⊃ 実際、石舟斎や兵庫助にしても、
ヽ / / '‐、ニ⊃ これと同じような形で印可を授けてる記録があるしな。
ヽ、l ´ヽ〉
,-/ __人〉
/ ./. / \
| / / i \
|" / | > )
ヽ/ とヽ /
| そ ノ
- 145 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/07/07(日) 22:10:10 ID:LyQgZ6tY0
- _____ ━┓
/ ― \ ┏┛
/ノ ( ●) \ ・ うーん…。
. | ( ●) ⌒) | でも、鍋島元茂や細川忠利も「徳の人(金を出した人)」扱いなのかお?
. | (__ノ ̄ / むしろ大名衆の門弟の中では、きちんと修行していた人たちじゃないのかお?
. | /
\_ ⊂ヽ∩\
/´ (,_ \.\
. | / \_ノ
/ ̄ ̄\
_ノ ヽ、_ \ それはそうなんだが、
(●)(● ) | 宗矩の場合、「御流儀」としての格式もあるから、
(__人___) | 金さえ出せば印可を出す、なんてしたら、
| | .却って流派の名に傷が付くだろ。
| .|
ヽ 、 ,イ その意味では、この場合の「徳の人」というのは、
/ヽ,ー- ト、 「印可を与えれば、流派にとってメリットがある人物」という
_, 、 -─ '".:.ヽ:.:.\__ /ノ ト、__ 解釈の方が妥当だろうな。
__ ,. ー 、...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:....
\ r 、 _ \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::'ー、 実力はどうあれ、
} }/ ) V::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ .大藩の藩主orその直近の縁者という立場が
/:ゝ/ ./ __ V ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:.:.:. 家伝書まで授ける程、厚遇した一因であったのは
}:::::ゝ ソ ,Y i::::::/::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:.: 間違いないだろうし。
- 146 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/07/07(日) 22:11:14 ID:LyQgZ6tY0
-
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|_| 『三段一無ト云習之事
| ._ .|_|
| |月| .|_| 父云、稽古之心持也。三つツヽ三段ナリ。
| |之| .|_| 身手足自由ヲ得る、三学也。
| |抄| .|_| 太刀構色々ハ三ヶ三見ナリ。勝負亦三拍子ナリ。
|.  ̄ .|_| 是ヲエル心三段ナリ。一とハ一見也。
| |_| 三段ヲ得テハ、三段モ一ツニ成ト也。無とハ心ナリ。
| |_| 三段モつニ成、一つモ又無ト成り、無ハ心也。
|________.|_| 末ヨリ本へ入ルナリ。本より末に出レハ、序・破・急習之数々也。
└───────┘ 本ハ唯一無ナリ。亡父ノ録ニ理なし』
__
/ _ノ\
/. (●),
| (__ノ、) もちろん、直接的な教授方法についての習もある。
. | | こちらは稽古についての心得を記したものだな。
. ヽ |
ヽ ノ さっきのは流派の経営に絡む部分が多いから
ヽ ( 「指南の心得」と言われたら、こちらの方がイメージは近いかもな。
> ヘ
| |
| |
____
/ \
. / \
. / /) ノ ' ヽ、 \ なら、最初からこっちを出せば
| / .イ '=・= =・= u| よかったんじゃないかお?
/,'才.ミ) (__人__) /
. | ≧シ' ` ⌒´ \ 「(面白い方を先に出したら) いかんのか?」
/\ ヽ ヽ
- 147 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/07/07(日) 22:12:20 ID:LyQgZ6tY0
-
/ ̄ ̄\
/ ノ \ \
| .(●)(●) | では、もうひとつ、
. | (__人__) | >>1が個人的にウケた習を紹介しよう。
| `⌒´ | ) ;;;;)
. | | .) ;;;;) お題は「多数の敵と戦う場合」だ。
. ヽ } /;;/
ヽ ノ .l;;,´
. / ∩ ノ)━・'
( \ /|_ノ ヽ
. \ "" /_ノ |
\ /___/
____
/⌒ ⌒\
/ (⌒) (⌒)\ おお!
/ ::⌒(__人__)⌒::: \ 面白そうなネタだお!
| u .|::::::| ,---、
\ `ー' しE | 「一対多」で敵を蹴散らすなんて
/ l、E ノ リアル無双っぽくて格好いいじゃないかお!
/ | | 正直、またミもフタもない答えが返ってきそうだけど、
( 丶- 、 ヽ_/ 早く教えるお!
`ー、_ノ
- 148 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/07/07(日) 22:13:46 ID:LyQgZ6tY0
-
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|_|
| ._ .|_| 『多敵ト仕合心持之事
| |月| .|_|
| |之| .|_| 亡父ノ録ニ理なし。老云、多セイニ無セイならぬ也。
| |抄| .|_| 然レとも、知テとへ仕なしの心もある也。
|.  ̄ .|_| 拾人きり掛ルトモ、一方より追イ懸ケ、出タラン敵ヲ打テ取心持也。
| |_| タセイモ、一人ト成仕懸心持専也』
| |_|
|________.|_|
└───────┘
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) 【多数と戦う場合】
| (__人__)
| ` ⌒´ノ Q : 多数の敵と戦う時はどうすればよいのでしょう?
| }
ヽ } .A : (そもそも多数の敵と戦う時点で)いかんでしょ。
ヽ、.,__ __ノ
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! _
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| _´_ _` 、
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: /‘=’ニ ‘=’u‘. お、おう……。
i └‐' ー' u‘. …まあ、そんなこったろうと思ったお。
ヽ !
- 149 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/07/07(日) 22:15:29 ID:LyQgZ6tY0
-
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) だってお前、多数相手ってのはそれだけ不利なんだぜ?
. | (__人__) 石舟斎だって、「多勢に無勢 兵法のほか」と言ってるくらいなんだ。
| ` ⌒´ノ ,r'゛ヾ 一対多なんて状況にならないようにするのが最上なのは言うまでもないだろ?
.l^l^ln } `‐= )
. ヽ L } ゝ-´ );;;;;;) それに、万が一、
ゝ ノ ノ .) ;;;;) そうなってしまった時の方策も載せてるだろ。
/ / \ ./;;/
/ / \ .l;;,´
. / / |ヽ、二⌒)━・'
ヽ__ノ
____
/ \ 「10人相手でも、走って逃げれば、
/ \ 追いつくのはバラバラだから、そうなりゃ一対一だ」ってことかお。
/) ノ ' ヽ、 \
/ .イ(ー) (ー) u | …なんかどこかのコラ画像を思い出すような話だけど、
/,'才.ミ) (__人__) / そのまま逃げてしまうのもアリだし、確かにその通りではあるお。
.| ≧シ' ` ⌒´ <
/ / ヽ
- 150 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/07/07(日) 22:17:26 ID:LyQgZ6tY0
-
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|_| 『追懸心持之事
| ._ .|_|
| |月| .|_| 亡父ノ録此儀ミエザル也。老云、追イかけものハ、
| |之| .|_| 能きほと成と奥ヘハ、遠キモノ也。
| |抄| .|_| 打テハ打チハヅスモノ也。とらへて切つク心持よし。
|.  ̄ .|_| 不知セシテ、同し所より立出テスルニハ、
| |_| 敵のあゆムアシニ我か足ヲツレテ、ハコビカゝレバ、敵しらぬもの也。
| |_| 馬などにてハ、なるほとながく追マハシ、
|________.|_| 草臥ラカシ、ヒトリタヲルル心持ヲ思ふへし。これ専也』
└───────┘
/ ̄ ̄\
/ ⌒ \ そして、「走って逃げろ」と説いた習の次に、
| ミィ赱、i .i_r赱
. | ::::::⌒ (__人__) Q : 逃げる敵を斬る場合はどうすればよいのでしょう?
. | トエエエイ. A : 追い掛け回して疲れ果てさせ、動けなくなってから捕まえて斬れ。
. ヽ `""´}
ヽ ノ と言ってるのが、なかなか実用性のある流れだよな!
/ く
____
/ \
/_ノ ヽ、_ \ 「走りながら斬っても斬れないから、捕まえてから斬れ」
/ (●) (●) \ 「追いかける時、馬があるなら、それに乗って追い掛け回せ」
| (__人__) u |
r、 r、\ ` ⌒´ ,/ とか、もう時代劇なら悪役確定モンじゃないかお。
ヽヾ 三 |:l1 > ー‐ ヘ なんつー習だお…。
\>ヽ/ |` } ヽ
ヘ lノ `'ソ イ | |
/´ / ./ | | |
\. ィ_ノ .| | |
| | |
- 151 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/07/07(日) 22:18:26 ID:LyQgZ6tY0
-
【追懸心持之事(イメージ図)】
∧_∧ ∧_∧
( 追手) <丶`д´>
三 ( つ つ (つ ,ノつ
三 人 ヽノ / ゝ 〉
(__(__) (_(__)
∧_∧ ∧_∧
<`Д⊂彡 三追手 )
⊂ ノ 三G( こつ γ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
人 Y 三(_,\ \ | つまりこういうことだな! |
し (_) 三___) 乂____________ノ
∧_∧ . . ∧_∧ ∩
( フ追手)フ ::∧_∧: ⊂(追手 ,)/
( )ノ :< ∩∩ >. \ ) γ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
/ / / ::(´ ノ ノ:: ( ( | | ぐう畜にも程があるお… |
(_)_) ::( ̄__)__):: し(_) 乂____________ノ
_ (⌒Y´ ̄ヽ ∧_/( ̄))∧_∧
γ´ `ヽ_`と.__ )( ∩( 《 ( 追手) ゴロン
)) ,、 , ) <、_,.ノ ヽ、.__,ノ l つ つ
((_/し∪V .ヽ.__ノ!__))
∧__∧ :::∧_∧: ∧_∧
( ) < ;∩∩>. ( 追手 )
( つ ::(´ ノ ノ:: (つ と) ゴロン
.ヽ___ノj ::( ̄__)__):: (⌒Y⌒)
∧__∧ /⌒"ヽ、
( ) __ ( __ ) 〈 ゴロン
と ヽ ( ̄)).∧_∧ /´ `⌒) UV''VU,_)
(__ト、__丿 〉 》∩入_) ( .__つ´
ヽ、.__,ノ ヽ、__,.>
- 152 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/07/07(日) 22:19:48 ID:LyQgZ6tY0
-
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|_|
| ._ .|_| 『カラメ取心得之事付け道具
| |月| .|_|
| |之| .|_| 亡父ノ録ニ此儀無之。
| |抄| .|_| 老云。一人ヲ二人シテ、カラメ取事、成ニクキ物也。
|.  ̄ .|_| 然ルニよりハため所ノ心持専也。
| |_| ツラ・コシ・コビンノマハリ・ムナイタ・眼ツボ・フグリ、
| |_| かやうの所ヲフミもし、打モシ、ツキモシテ、取心持専ナリ』
|________.|_|
└───────┘
.r-、 _00 /::::'┴'r'
.|::::'´::::r┘ !「`L00、|.l└ク_;厂 /
.|::::「|:::| l| |Ln:::r┘|.l _lニユ、 ./
. ̄└r''"´]_ l| | r゙=゙┐ |└ァ::/ / /
、ヽ、 ,ゞ´_::::| l| |「二:::7 .|.l └′/ / /
. \\`´ |:::|. l| l 〈::/ 、 ! '/
____
/ ノ_ ヽ,,\ ちなみに、これの更に次の項目は、
/ ≦゚≧ミ:≦゚≧ この「相手を絡め取るための習」だ。
| (__人__)|
| |r┬| } 「絡め取るのはなかなか難しいから、
| | | | } 顔面・腰・小鬢の廻り(側頭部)、胸板、眼、陰嚢などを
. |. `ニニ } 踏んだり打ったり突いたりしろ」
. ヽ }
ヽ ノ いいよな、このそのまんま感!
/ く
____
/ノ ヽ、_\ r ⌒j ていうか、これって要は
/( ○)}liil{(○)\ / /
/ (__人__) \/ / / ) 「ボコれ」
| |i|||||||i| / / / /
\ |ェェェェ| / '` ´ / ってことじゃないですかー!
r´ (⌒'ー―- イ′ ´廴 やだー!
/ > 、 ヽ _  ̄ ̄ ̄)
/ -、 } (  ̄¨´ ホントなんでこんな嫌な具合に連続してるんだお!
/ ヽ._ __ \
` --‐'´ `゙' 、_.)
- 153 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/07/07(日) 22:21:30 ID:LyQgZ6tY0
-
/ ̄ ̄\ 家伝書の時もそうだったが、
/ ⌒ \ 宗矩はこういう
| ミィ赱、i .i_r赱
. | ::::::⌒ (__人__) 「具体的に何があったかはわからないが、
. | トエエエイ 多分何かあったんだろうなあ」
. ヽ `""´}
ヽ ノ と思わせる発言があって、ニヤニヤできる。
/ く この3つの習の流れを見た時は、>>1も笑いが止まらんかったしな。
___
/_ノ ヽ\
/ (○) (○) \ もうちょっと真っ当なのはないのかお!?
/ u (__人__) \ こういう黒いのはもういいから!
| |i!i!i!i!| u |
\ u |;;;;;;;;;| / 「そうだなあ…。
/ `⌒´ \ じゃあ、こんなのはどうだ?」
(<<<) (>>>)
|、 i、 ,i /
ヽ_/ ヽ__/
| |
- 154 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/07/07(日) 22:22:22 ID:LyQgZ6tY0
-
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|_| 『二刀仕掛之心持之事
| ._ .|_|
| |月| .|_| 亡父ノ録ニ理なし。老父云、二つハひとつ也。二つ一度に打事なし。
| |之| .|_| 一ツハタテニ用、一つを遣心持也。
| |抄| .|_| うち物と手利剣ヲ思ふへし。身ノかゝり、二寸五分ノ心得専也。
|.  ̄ .|_| かけめの心持ニテまつ一方打ふサキ、仕をふさぐ心持専也。
| |_| 脇差・小刀・サヤ・ハナ紙・道具ニ取テハ、
| |_| リウシケン・サンクワウ・車ヒシ・野ロマエなとゝ云ものも、
|________.|_| ナゲ出し、敵の気ヲちらして可勝、ハかり事也。
└───────┘ 所作に気ヲトラレヌヤウ専也』
, ァ
/  ̄//---------------------- 、
/ _//二二二二二二二二二二二二ア
./ /〈/
/ -r´ _
',. \. γ `ヽ _
ヽ| \ _ノ /|__| ほら、二刀を使う場合の習だぞ。
' ノ (●)(● /// 二刀流といえば武蔵&二天一流ってイメージが強いけど、
.〉 (__人) /// 新陰流も二刀についての教えがあるんだ。
/ `ヽ、_ノ /// まあ、若干「外の物」的な扱いではあるけどな。
.,' ヽ ///
. | 丶 ///
.|. γヽ. \ ///
| /\. \ ///
| { \ \ ///
} `――‐`ヽ <\ ///
./ \ 、.< //
/ _____ 〈 ヽ`<
./ / ( _ ` `ー-\>
/ / `ヽ ヽ ̄ ̄ ̄
/ / ` ー'
/ /
____
/⌒ ⌒\
/ (⌒) (⌒)\ そうそう、こういうのでいいんだお!
/ ::⌒(__人__)⌒::: \ 記述を見るに、片方は防御、片方で斬るって感じおね。
| |::::::| ,---、 レイピアとマインゴーシュみたいなイメージが近いかお?
\ `ー' しE |
/ l、E ノ 使い方の心得は、
/ | | 「無刀」の延長線上にあるのがいかにもだお。
( 丶- 、 ヽ_/
`ー、_ノ
- 155 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/07/07(日) 22:23:46 ID:LyQgZ6tY0
-
/ ̄ ̄\ ( ;;;;(
/ ._ノ ヽ、\) ;;;;)
| (●)(●)/;;/ まあ、さっきも書いたが、
| (__人__)l;;,´| >>1が個人的にウケた箇所を抜粋しただけで、
| ./´ニト━・' .l 全体としては、ごく真っ当な習が殆どだぞ。
| .l _ニソ } 個別に紹介するとキリがないから端折ってるだけで。
/ヽ、_ノ /
__/ / ノ__ あと、それとは別に面白い点としては、
/ / / `ヽ. 他の流派や人物についての言及が
/´ ./ ,. ヽ. ちょこちょこあるのもポイントだな。
ト、_,/. |、 ヽ
| |/ /
_____ ━┓
/ ― \ ┏┛
/ノ ( ●) \ ・ 他の流派?
. | ( ●) ⌒) | あと、人物ってどういうことだお?
. | (__ノ ̄ /
. | / 「うん、これも抜粋で紹介しよう」
\_ ⊂ヽ∩\
/´ (,_ \.\
. | / \_ノ
- 156 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/07/07(日) 22:25:10 ID:LyQgZ6tY0
-
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|_| 『朝日夕日ト云事
| ._ .|_| 老云、新当流ニアリ。敵ノ眼也。左ヲ朝日ト云、右ヲ夕日ト云。
| |月| .|_| これへ太刀先ヲサシムケ、遣ふ心持。チンシユト云事。
| |之| .|_| 老云、冨田流ニアリ。敵ノアタマヲ、目付、ヒトヘ身成テ打コム心持也(後略)』
| |抄| .|_|
|.  ̄ .|_| 『テツチト云事
| |_| 卜伝流ニ有。父云、手ノ内ヲシムル也。
| |_| 打チツクル所ニテ、シメテサガラヌ心ヲ遺也』
|________.|_|
└───────┘ 『三越之サンヂント云事
父云、新当流ノ習ナリ。敵ノかを、ムネマテノ間、上・中・下とシテ、
太刀サキノムケ所ニ用ナリ』
『三所ノ切分・切留・切返しト云事
父云、ヨシオカ流に用ゆる表裏ノ心也。
切留ハ小詰也。切返しハ切返ス也』
/ ̄ ̄\
/ _ノ ヽ_
| (●)(●) まず、他流派の習についての言及だ。
. | (__人__) 新当流、冨田流、卜伝流、吉岡流などの名前が挙がってる。
| `⌒´ノ ) ;;;;) これは宗矩からの教えとあるから、
. | } .) ;;;;) .宗矩がこれらの流派の習を十兵衛に教授したようだな。
. ヽ } /;;/
ヽ ノ .l;;,´ 宗矩の若い頃だと、これらはかなり隆盛していたから
. / ∩ ノ)━・' .案外、宗矩自身が稽古したこともあるのかもな。
( \ /|_ノ ヽ
. \ "" /_ノ |
\ /___/
____
/ \ そういえば、「飛衛」の序文で宗矩について
/ ─ ─\
/ (●) (●) \ 「若年より此道に心をつくり、
| (__人__) | 太刀のみならす鑓長刀の類にいたるまて、
./ ∩ノ ⊃ / 兵道とさへいえは不聞といふことなし」
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| | って書いてるけど、こういう教授があったのが
\ /___ / この一分の背景だったのかもしれんお。
- 157 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/07/07(日) 22:26:20 ID:LyQgZ6tY0
-
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|_| 『すたれと云習之事
| ._ .|_| (前略)アミダノゐんト云習、
| |月| .|_| 父云、是ハいきとうとふみ(伊岐遠江)ガ工夫也(後略)』
| |之| .|_|
| |抄| .|_| 『ニヲヒト云習付カグト云心持
|.  ̄ .|_| 父曰く、アナ作が流に是有。長太刀ニよし、槍ニ入ル時、付カケノ時ニ、
| |_| ハナイキヲツムルナリ。カダ心得ナルニヨリ、ニヲヒト云なり。おもしろし』
| |_|
|________.|_| 『サミタレト云事
└───────┘ 父云、ホウゾウインが流ニアリ。敵入掛る時、一拍子後へクツロゲ、
鑓ヲサカテニ取ナヲシテツク也。十文字ノ家ニ秘スル也』
/:l
./ /:/
./ /:/
/ /:/
≧=
/ ̄ ̄ \ ./ /
/ \ヽ / / また、剣術以外にも、槍や長刀についての教えも結構ある。
| ( ●) / /
. | (___ノ) / / 「伊岐遠江(伊岐真利:伊岐流)」
| ノ / / 「アナ作(おそらく穴澤盛秀:穴沢流)」
. | } nn/ / 「宝蔵院流」
ヽ ノ i.i/ /
/ 弋  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ / / これまた宗矩が若い頃隆盛していたり、
i _ \ | ___r/ / 付き合いのあった流派だな。
i ´ `< `弋 ̄ ̄ ̄ / / |
i `< \ / /
| `'< \.._/ /
| |. \ ∨
ハ ,| ゙i 、ゝ
ハ. ,| マュ-/
=‐- .
 ̄¨ ¬―- _,ィ'^l'^h -‐=ニニ=‐-
/ } | | .i_ , ・ ´ \
/. / | | .|二ニ=‐-ニ㍉ヘェェ_‐/ \
ノ / / , l \ヾヾ / ィ==-、 ヽ 武芸者が剣以外も修めるのが
. / / / | /, ―、 f ● ) ハ 普通の時代の生まれだから、
―――――‐/ /―――t-_ノ | `ー' ` ー '' | この辺りが詳しいのは納得だお。
.l ノ ヾミL_ 八 ( 人 ) |
. | /  ̄ ~ヽ `ー ' `ー ’ /
| / \ " ⌒ ゛ /
| | イ =‐-、 \
| | / ヽ |
- 158 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/07/07(日) 22:28:00 ID:LyQgZ6tY0
-
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|_|
| ._ .|_| 『和之事
| |月| .|_| 是ハ七郎左衛門工夫ニヨリ目録トス。
| |之| .|_| 此一流良移心当流和ト云(後略)』
| |抄| .|_|
|.  ̄ .|_| 『起倒流乱目録
| |_| 体スクナルニヨリ勝アル心ナリ、出テ入ル心持、
| |_| 平敵ニ随マハリ居ル身スグナリ(後略)』
|________.|_|
└───────┘
/ ̄ ̄\
ノし. u:_ノ` ,,\. あと、これは宗矩からの教えではなく、
/⌒` ( ◯)(O): 良移心当流や起倒流なんかの和(やわら)についても
.:| j( (__人__) .教えを載せてるだろ…ッ!
:| ^ 、` ⌒´ノ: 二つとも、開祖が柳生門弟だから、その縁だろうな…ッ!!
| u; ゙⌒}:
ヽ ゚ " }:
ヽ :j ノ: _____
/⌒\ ゚ (´ . :/ ノし \ 何気に柔道の祖流のひとつの
:| ゚ \〜、,⌒\. _ :/ u ⌒ ゚ \ 起倒流が柳生と繋がってるのが
:| \j(, \ r \ :gj }`hi、. :|, 。 :j } 面白いところだお…ッ!
| \ 〆ー───〆 八 ヽ ( u 〃ノ
| :j \__゚___' ,ノノー`Y \ \/⌒ヽ〜ヽ っていうか、なんでいきなり
| |: ー──‐‐\ . ィ ´ ゚ / \ 手四つなんだ…お…ッ!?
| ゚ :j |: \、__/l ゚ :j \
- 159 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/07/07(日) 22:29:01 ID:LyQgZ6tY0
-
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|_| 『紅曲之事
| ._ .|_| 父云、二星之勤ヲ色ト云、曲にいろの付ク心持也。
| |月| .|_| 能々心ヲ付テ、動キニ我心ソミテくれなひのちしほニそめよと也。心持面白し。
| |之| .|_| 分五郎流ニハ、紅葉之目付、観念大事ト秘する心持同意也。
| |抄| .|_| 亦云、分五郎流ノ紅葉観念と云ハ、我心ヲ敵に付しハ、近クよせぬもの也。
|.  ̄ .|_| よそよそしく或ハ向ふの山の紅葉なとを見ル心ニテ仕掛レハ、
| |_| 近クよるニも敵心ヲ付さるヲ打テあとへ退ク也。
| |_| サルニより、かたて太刀、センタンノ打を用いルトいへり(後略)』
|________.|_|
└───────┘ 『太刀一はいニウツト云心持之事
是ハうで迄太刀ト云心也。我か眼ノ下より、太刀サキマテ太刀に遣なし、
打心持太刀一はいの打也。是ハ助九より工夫ノ所也(後略)』
『鏡ト云心持之事
是ハ、細川越中殿工夫之所也。
敵を鏡ニスルト、我ヲ鏡ニスルト。二つノ心持アリ(後略)』
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ⌒)(⌒) で、だ。
. | u (__人__) こっちは他流派というより、
| |r┬|} 特定個人の教えについての言及だな。
| | | |} 疋田豊五郎、木村助九郎、細川忠利の名前が確認できる。
. ヽ .u `ニ} あと、名前自体は上がってないが、「思無邪」の習は、
ヽ ノ 鍋島元茂の影響がありそうだな。
/ く
| \
| |ヽ、二⌒)
,-'" ̄ ̄ ̄\ ゙
/\, 、/ ヽ ;:
i (○) ;(○) u i ; 疋田豊五郎の教えが宗矩経由というのも、
ヽ (__人__) / ; もしかしたら、若い頃、直接学んだ可能性もあるかも
i 、\ ; .しれないおね。
| ! /__} ;
,-| . |ー-、/ ゞノヽ しかし、随分と幅の広い伝書だお。
{_ i、___,l | | ; 柳生以外の教えにもかなり言及してるお。
)ソ(___i)---| |
ゝ-i--i´ ;
`-゙
- 160 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/07/07(日) 22:30:06 ID:LyQgZ6tY0
-
/ ̄ ̄\
/ ノ \ \
| .(●)(●) |
. | (__人__) | その辺りは十兵衛が
| `⌒´ | ) ;;;;) 兵法をどのように捉えていたか、という
. | | .) ;;;;) 証左とも言えるかもな。
. ヽ } /;;/
ヽ ノ .l;;,´ この他、小太刀についてや、
. / ∩ ノ)━・' 馬上での習などにも言及してある。
( \ /|_ノ ヽ
. \ "" /_ノ |
\ /___/
___
/ \
/ ─ ─ \ あと、数が多い上に長いから端折るけど、
/ (●) (●) \ 沢庵和尚からの教えや、陰流、新陰流、新当流について
.| (__人__) | __ 由緒や事跡を述べていたり、
\ ` ⌒/ ̄ ̄⌒/⌒ / 起請文のテンプレなんかも載ってるおね。
(⌒ / / /
i\ \ ,(つ / ⊂) この辺りは兵法伝書というより、
| \ y(つ__./,__⊆) 十兵衛の覚書みたいな感じだお。
| ヽ_ノ |
- 161 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/07/07(日) 22:32:05 ID:LyQgZ6tY0
-
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|_| 『右ハ自得ノタメニ書アツムル所也。
| ._ .|_| クワシク録ニ在之ヘシ。
| |月| .|_|
| |之| .|_| ひとつふたつひろはぬたまも残るらん
| |抄| .|_| 我をかなる袖のせはさに(光廣) ※烏丸光広
|.  ̄ .|_|
| |_| 紙数スミツキ一四一まい
| |_|
|________.|_| 寛永拾九年午壬三月吉辰書之終ル 平三厳』
└───────┘
___
/ \ で、ここで〆が入って、終わりかお。
/_ノ ヽ_ \ 最初の方でも上がってたけど、
/(●) (● ) u. ヽ あくまで「自得のため」のついでなのおね。
| (__人__) | .この「月之抄」は。
\ `⌒ ´ /
/ \ まあ、注釈がつけてる時点で、
| ̄ ̄ ̄ ̄|~| | 他人に見せるのも意識はしてたようだけど。
. / | | .|-、 ノ |
. // (つ .|と  ̄” ノ
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) まあな。
. | (__人__) だから、この伝書が当時他者の目に触れたか不明だし、
| ` ⌒´ノ ,r'゛ヾ 後世の影響もどの程度あったかどうか定かではない。
.l^l^ln } `‐= ) .この辺りは他者への教授/披露を前提にした家伝書と対照的だな。
. ヽ L } ゝ-´ );;;;;;)
ゝ ノ ノ .) ;;;;) ただ、それはそれとして、
/ / \ ./;;/ 当時の新陰流の習や十兵衛の兵法観などが
/ / \ .l;;,´ 詳細かつ率直に記された武道史上の一級史料と言える。
. / / |ヽ、二⌒)━・'
ヽ__ノ
- 162 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/07/07(日) 22:32:40 ID:LyQgZ6tY0
-
/ ̄ ̄\
/ _ノ \ それに、当人の伝書では
| ( ●)(●) 記述のなかった石舟斎・宗矩の習について、
| (__人__) この月之抄がカバーした功績は大きいと思う。
| `⌒´ノ
| } さっき「インタビュー」と書いたが、
ヽ } ( 別の言い方をすれば、
_ヽ ノ`ヽ、_ )
. _/|\ ` 、,__ 、小 L  ̄ ヽ ( .原作 : 柳生石舟斎/柳生宗矩ほか
_, ハ \ ` ァ、 /ヘ,レ―‐‐、__i__,) .編・著.: 柳生十兵衛
. , -‐ ´ ,ゝ \/ _ 又/ ,ヽ\丁
/ ヾ. \ , イ{`< _ ,ィ 〉〉〉| こういう感じにもなるかな。
. / `゙ヾ\ ヽ/ ヽ\`く´ / `ー(/ |
. ! ´⌒` ヽ / `ーヲ`〈 i !
____
/ \ そう考えると、
/ ノ \\ 十兵衛の伝書というより、
/ (−) (−) \ あくまで「江戸柳生系新陰流の伝書」として
| (__人__) | 見た方が適当なのかもしれないお。
./ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | | 宗矩が、これをどう評価したのか
.\ “ /__| | 記録が残ってないのが残念なところだお。
\ /___ /
- 163 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/07/07(日) 22:34:24 ID:LyQgZ6tY0
-
/ ̄ ̄\ ) ;;;;)
/ _ノヽ_\ ) ;;;;) 確かに、それがないのは残念なんだが、
| (─)(─) /;;/ 「焼き捨てよ」と一喝された「飛衛」の時と違い、
. | (__人__) l;;,´ 宗矩からの酷評はなかったようだから、
| `∩_ノ)━・' 少なくとも、最低でも容認レベルには達していたとは思う。
. | |_ノ
/ヽ | |_ 実際、宗矩自身が教えた習が大量にあるわけだから、
| \_/ ノ ヽ 間違ってたら指摘しただろうし。
\ /_| |
| \ / _/
____
/ \ .宗矩もこの年、72歳だし、
/ _ノ ヽへ\ 後の事を考えたら、せめて兵法に関しては
/ ( ―) (―) ヽ 間違いのないようにしたい、と考えるのが自然だお。
.l .u ⌒(__人__)⌒ |
\ ` ⌒r'.二ヽ< 自分を除けば、
/ i^Y゙ r─ ゝ、 自流派を最も理解/習熟してるのは十兵衛だろうし。
/ , ヽ._H゙ f゙ニ、|
{ { \`7ー┘!
- 164 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/07/07(日) 22:36:50 ID:LyQgZ6tY0
-
/ ̄ ̄\
/ _ノ \ そういうことだな。
| ( ●)(●) だからこそ、自分の目が黒いうちに、
| (__人__) 教えられるものを全て叩き込むのがベターではある。
| `⌒´ノ
| } だから、なんとか十兵衛が容認できる程度には達した時点で、
ヽ } ( 宗矩としては一区切り付いた感はあったんじゃないかと思う。
_ヽ ノ`ヽ、_ ) まあ、この辺りは>>1の推測だけどな。
. _/|\ ` 、,__ 、小 L  ̄ ヽ (
_, ハ \ ` ァ、 /ヘ,レ―‐‐、__i__,)
. , -‐ ´ ,ゝ \/ _ 又/ ,ヽ\丁
/ ヾ. \ , イ{`< _ ,ィ 〉〉〉|
. / `゙ヾ\ ヽ/ ヽ\`く´ / `ー(/ |
. ! ´⌒` ヽ / `ーヲ`〈 i !
___
(⊃ \
(⊃ _ノ ヽ、_ \ だから、本編で宗矩が
(⊃ (ー) (ー) u.\ 「肩の荷が下ろせるか…」という
/| (__人__) | 気持ちになれたかもしれない、と描いた訳かお。
/ \____` ⌒´ /
( \ しかし、流派の後継者としてはともかく、
\_ | \ 柳生家の次の当主としてはどうなのかお?
ヽ| ト、 ヽ
ヽ | > )
- 165 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/07/07(日) 22:37:48 ID:LyQgZ6tY0
-
/ ̄ ̄\
/ .⌒ ⌒ \ _,, その辺りについては、
| (⌒) (⌒) .| l;l この後の本編で描かれることになるさ。
. | (__人__) .| _,_,|,|_,
| `⌒´ |, ト-=y 丶 というわけで、「月之抄」解説はここまでだ。
. | } ヽ `i, ̄‐^l .随分長く掛かってしまったが、
. ヽ } ヾ~ ` i, 十兵衛の兵法家としての集大成ともいえるこの伝書、
ヽ ノ _ ヽ、 ;i, 興味を持ってもらえたら嬉しいな。
,,_,i y,ソト,,__ ヽ、 ;i,
,/r-'"j / / ii, `ヽ、-x,,゜r ;i
,,/'/__.L、 /ヾ、"i `ヽ `;i i,
,/ /_iーヘ,ヽ、 , /i" ヽ、 i `、'i iヽ、
_,) ヽ " ネメ、_ii"~ _Yri l, ヽ、
_,,,>t 、ヾ、 ゞ;;/ / ,¬ V⌒l
,y`;,,__ ,i /ii' / r-/| l l
_/^,,, ヘ l /iil / l"v' y } l
v=4⌒ヽ、 j --,,,if /iii| ,, 〈-ヘ_,、 <、 / i|
ヽ, ,, i、 _,,tv /iiiii ム、 / / ヽ、ヽ、_x--ー‐- 、
__,,,l ii Yi___,lk / }iiiiil ヘ __,,,,,,___/ `x'"^ ,,,,, \
^ ̄⌒ヽ ヘ、 ,ノiiiii|、__,,,y,,_,,,/ ヽ、 ,/ ,,,-‐‐ `',, ヘ,、
,,,_ \ ヽ `>- liiiiiiil ¬">-− ヽ ヽ i i/ _,, / } i
"- ,, } / /iiiiiiil / l l l lK ^~' / |
\ーヾ /iiiiiiiil / i i | |i`'ヽーミ_/ /
,ヘ
____ / /
/\ /\ / / 「月之抄」は『史料柳生新陰流・下(今村嘉雄)』に、
/( ⌒) (⌒)\/ / 他の十兵衛の伝書も含めて全部載ってるお!
/ :::::⌒(__人__)⌒:::::\ / ちょっと(というかかなり)高いから、
| |r┬-| | .図書館で借りて読んでみるのが、一番手軽だと思うお!
\ ` ー'´ /
/ \ それじゃ、また本編でよろしくだお!
/ \
/ /\ ヽ
/ \ ノ
U ヽ ノ
- 166 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/07/07(日) 22:38:42 ID:LyQgZ6tY0
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【やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5) : 「月之抄」解説】 完
- 167 :怖〜い夏のホラー祭り、八月二十三日から開催だお:2013/07/07(日) 22:41:00 ID:fTsWdx2k0
- おっつー
- 168 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5):2013/07/07(日) 22:42:57 ID:LyQgZ6tY0
- てなとこでようやく外伝その5、終了でアリマス。
本日もお付き合いありがとうございました&お疲れ様でした>ALL
当初は1回で終わらせるはずだったのに、
気が付けば1ヶ月以上掛かってしまいどうしてこうなった。
とはいえ、剣士としては有数の知名度を誇る十兵衛の伝書であるにも関わらず、
存外に知られてない「月之抄」をざっくりとはいえ紹介できて満足でアリマス。
十兵衛には、これ以外にも「武蔵野」「朏問集」「行川の流」など色々伝書があるのですが、
基本、「昔飛衛といふ者あり」と、この「月之抄」が十兵衛の伝書では双璧かなーと。
月之抄は今回解説した以外にも、大量に習があるので、
実際読んでみるのが一番なのですが、現在、入手可能な書籍で、
「月之抄」を全文掲載してるのが「史料柳生新陰流・下(今村嘉雄)」くらいしかないのがちと厄介。
(単体の出版物もあったらしいけど、絶版で入手不可)
これはどんなに安くても万は越えるので、気軽には薦めづらいのでアリマス。
>>1も神田の古本屋で改訂版を上下18000円くらいで手に入れたのですが、
これでもかなり掘り出し物でしたし喃。
読むなら、置いてある図書館に行くのがベターかと。
単品で出てくれればいいんですが喃。
さて、ともあれようやく外伝も終わったので、次回からはまた本編でアリマス。
内容は、「寛永末期の江戸柳生」か「寛永の尾張柳生」のどちらかの話になるかと。
ちと構成を迷ってるところもあって、どっちになるかはお楽しみというところで。
あと、今気づきましたが、>>156のところが誤字があったので訂正
× : この一分の背景だったのかもしれんお。
○ : この一文の背景だったのかもしれんお。
それではではー。
- 169 :怖〜い夏のホラー祭り、八月二十三日から開催だお:2013/07/08(月) 03:22:17 ID:272PFODU0
- お疲れ様でした。
途中なんJ語とか使ってるの見てふと思ったんだけど、宗矩って野球選手に例えると野村監督辺りなんでしょうかね。
- 170 :怖〜い夏のホラー祭り、八月二十三日から開催だお:2013/07/08(月) 20:14:12 ID:G78nMCjoO
- >疋田豊五郎、木村助九郎、細川忠利の名前が確認できる。
木村助九郎の方でも十兵衛の言動を書き残してるらしいし(Wikipedia情報)
魔界転生で十兵衛と木村助九郎が仲が良かったのもそれなりの根拠があったんですね
- 171 :怖〜い夏のホラー祭り、八月二十三日から開催だお:2013/07/08(月) 21:41:15 ID:M69omagY0
- 月之抄はネットに一部載せてた人がいるからほんの少しだけ読めるけどね。
ttp://web.archive.org/web/20110918020505/http://www.shuhari.info/dw_01heiho.html
- 172 :怖〜い夏のホラー祭り、八月二十三日から開催だお:2013/07/09(火) 21:37:47 ID:ITIhyui20
- 馬に乗って追い掛け回せだの絡め捕る前にボコれだの、身も蓋もない話があるのは
剣術に妙なファンタジーを期待する手合いが少なからずあったからなのかな、という素人の感想
- 173 :怖〜い夏のホラー祭り、八月二十三日から開催だお:2013/07/09(火) 21:44:51 ID:3Q/1NHtE0
- むしろ実践の機会がそれなりにあったのではw
- 174 :怖〜い夏のホラー祭り、八月二十三日から開催だお:2013/07/10(水) 17:29:04 ID:c46FwHMI0
- 読み返してて思ったんだが
今では30代男性未婚率が30〜40%もあるから
魔法使いも割と普通に居るんだよなぁ。
魔法剣士ネタで笑ってたのはほんの数年前なのに
世の中の変わりようはエライもんやで。
- 175 :1:2013/07/13(土) 17:41:11 ID:zrmuXwMI0
- どもどもです。
次の更新ですが、呼び出しとかがなければ、
いつも通り、明日(07/14)の21時からを目標にしようかと。
で、次回になる「その64」は、久々に尾張柳生家の話になる予定。
「柳生の麒麟児」が本編に本格登場する予定でアリマス。
よろしければー。
>>170
それが「木村助九郎兵法聞書」で砂。
宗矩が亡くなったことをきっかけに、子孫のために教えを取りまとめたそうで、
その中に、十兵衛が伊香保(群馬県の温泉地)に湯治に行った時の対談が載ってるのでアリマス。
(つまり、十兵衛の湯治に助九郎も同行したということになりま砂)
対談以外にも十兵衛の教えや宗矩からの教えなども載ってて、
この辺、流石に門弟筆頭と称されるだけあるなーと思うところ。
今月の「十」でも登場してましたし喃。
それではではー。
- 176 :怖〜い夏のホラー祭り、八月二十三日から開催だお:2013/07/14(日) 14:10:17 ID:5rVwEfO.0
- こうなると宗矩ってやっぱ今まで相当戦闘経験あるとしか思えないけどなあ
それも戦場とはまた別に
嫉妬で他の同僚に暗殺されかけて逆に刺客を全滅させて
その後同僚と揉めないように黙っていたみたいなことが何度かあったとか?
(でもそれだったらなんか噂が記録に残っているか?)
- 177 :1:2013/07/14(日) 21:07:11 ID:W66dEep60
- どもどもです。
今日、投下する予定でしたが、
いざ書こうとすると、存外に進まなかったので、今日はちょいと無理そうです。
なので、この後もうちょい書いて、なんとかなりそうなら明日のこの時間に投下、
駄目そうなら、来週に延ばすということで。
すいませぬー。
- 178 :怖〜い夏のホラー祭り、八月二十三日から開催だお:2013/07/14(日) 21:10:24 ID:EEek06SY0
- おっと了解。
久々にオプさんの出番、楽しみなような不安なような。
- 179 :1:2013/07/15(月) 20:37:34 ID:jSNf0SI20
- どもどもです。
あの後、しばらくやってみましたが、なんかうまく行かない感じ。
つか、最後に尾張柳生メインの話をしたのが、4年前のその22(元和年代の尾張柳生)、
清厳の討死をカウントしても2年以上前と、随分間が開いたせいで、どうも書きづらくてなんともはや。
同時期の江戸柳生と比べて、一次史料も殆どないですし喃。
(まあ、史料自体はあるので、書こうと思えば書けるのですが)
てなわけで、ちょいと今回は無理そうであり、すいませぬ。
来週は何とか頑張りたいところ。
それではではー。
- 180 :1:2013/07/20(土) 20:39:39 ID:3CccxbOw0
- どもどもです。
先週は失敗しましたが今週は何とかしたいところ。
目標は毎度のように日曜21時からというところで。
よろしゅうですー、。
- 181 :怖〜い夏のホラー祭り、八月二十三日から開催だお:2013/07/21(日) 16:32:10 ID:pwA0c9.c0
- ほほーい
- 182 :1:2013/07/21(日) 20:54:57 ID:b9o0npMs0
- どもどもです。
なんか毎度の有様ですが、相変わらず完成してないので、もうちょいお待ちを。
今日も微妙な量になりそうですけど、とりあえず23時から投下で。
すみませぬー。
- 183 :1:2013/07/21(日) 23:07:01 ID:b9o0npMs0
- どもども、お待たせしました。
それでは今から投下を始めます。
タイトルは「やる夫で学ぶ柳生一族(その64)」で。
- 184 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/21(日) 23:14:00 ID:b9o0npMs0
-
このスレは、「柳生新陰流」を担った剣豪の一族「柳生一族」を
史実をベースとしつつ、適当にエピソードを盛り込んでいく形で紹介するスレです。
【今回のメイン柳生 : 柳生兵庫助利厳(やぎゅうひょうごのすけとしとし)
.島新六(しましんろく)/柳生七郎兵衛厳包(やぎゅうしちろうべえとしかね)】
/ ̄\
.| |
\_/
|
/ ̄ ̄ ̄\
/ ::\:::/::. \ 尾張柳生家当主にして新陰流正統三世、柳生兵庫助利厳だ。
/ .<●>::::::<●> .\
| (__人__) | よくぞこのスレを開いてくれた。
\ `⌒´ / 褒美として新陰流を学ぶ権利をやろう。
/,,― -ー 、 , -‐ 、
( , -‐ '" )
`;ー" ` ー-ー -ー'
::
:::::: ./ ̄\
:::::::::::::::| .|:::::::: .
:::::::::::::::::::::::::::\_/:::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::)\:::::::::::|:::::::::::::/(ヽ:::::::::
::::::::::::::::::(O V  ̄  ̄ V O)::::::::::::::::
.:::::::::::::::> \ / <::::::::::::::::::::: 柳生兵庫助利厳が三男、島新六だクポ。
::::::::/ .<●> <●> \:::::::::
::::::| (__人__) .|:::: よくぞこのスレを開いてくれたクポ。
<⌒\ ` ⌒´ /⌒> 褒美としてこの新六と稽古していくといいクポ。
┴^^^/,,― -ー 、 , -‐ 、:::::
::::::( , -‐ '" ):::::
...::::::::::::::`;ー" ` ー-ー -ー':::::::::
::::::::::::::::::::l l::::::::::
- 185 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/21(日) 23:14:34 ID:b9o0npMs0
- ■ 基本、史実ベースではありますが、史実においても意見が分かれていたり、
当方の知識不足などにより、若干の創作が入ることもありますので、
「大体こんなもん」程度に捉えて頂ければ重畳ー。
■ 次回の投下告知については、現スレで行います。
最近は土曜の夜にしております。
【現スレ:やる夫で学ぶ柳生一族(やる夫板Ⅱ版8)】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1353250063/l50
■ 以下、過去のまとめを載せて頂いてるサイト様です。
ありがとうございます。
【『やる夫で学ぶ柳生一族』まとめ】
ttp://yagyuo.g.hatena.ne.jp/inugamikoubouathangul/
【やる夫+まとめ -戦国系- 「やる夫で学ぶ柳生一族 まとめ」(※55話以降)】
ttp://yromtm1059.blog117.fc2.com/blog-entry-328.html
【多元 - 「やる夫で学ぶ柳生一族 まとめ」(※現在54話まで)】
ttp://tagenmatome.blogspot.com/2009/07/blog-post_06.html
【やる夫観察日記-「柳生」】(※19話まで)
ttp://yaruokansatu.blog44.fc2.com/?q=%CC%F8%C0%B8
■ あと、以下は>>1が別にやっていたスレであり、こちらもご覧頂ければ重畳ー。
【多元 - 「やる夫で紹介する歴史伝奇 まとめ」
ttp://tagenmatome.blogspot.com/2009/06/blog-post_9780.html
【やる夫短編集 阿修羅編-「やる夫で紹介する歴史伝奇」】
魔岩伝説 : ttp://mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-3203.html
魔界転生 : ttp://mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-4180.html
【やる夫短編集 阿修羅編-「やる夫で紹介する武芸者列伝」】
男谷精一郎 : ttp://mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-3898.html
上泉信綱 : ttp://mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-5056.html
■前回
【やる夫で学ぶ柳生一族(その63)】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1353250063/716n-
では、はじめます。
- 186 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/21(日) 23:15:01 ID:b9o0npMs0
- 【>>1からのお願いコーナー】
毎度お馴染み、今回も次回(その65)の解説役を投票で決めたく。
ルールは以下の通りでアリマス。
・ 支援の際、以下の条件を満たすキャラについて名前なりAAなりを挙げて頂いた後、
集計を行い、投票数が最も多かったキャラを次回の解説役にする。
(例:支援。○○(キャラ名)とかでOK。作品名もあると更に吉) ※一応、1人1票でお願いします。
【条件】
・ 女性キャラ。または外観が女性のキャラ(女装美少年込み)
・ AAが複数ある(できれば20行以下のバストアップAAが3種類以上があると嬉しい)
既出キャラ有りなので長門なり翠星石なりも投票数次第で再登場可でアリマス。
でもできれば作中の登場人物に割り振り済みのキャラはややこしいのでご勘弁をば。
ちなみに、票が同数のキャラが複数いた場合、恐縮ですが、その中から>>1が使いやすいキャラを
選ばせていただく所存(AAの使い勝手がいいとか、そのキャラを知ってるとか)。
あと、解説役の相方は>>1が適当にチョイスします。
よろしゅうですー。
【過去、投票で決まった解説役-1】
その13 : マシロくん(舞-乙HiME) ......その32 : 閻魔あい(地獄少女)
その14 : 渡良瀬準(はぴねす!). .. : 輪入道・骨女・一目連・山童・きくり(地獄少女)
その15 : 佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱) .その33 : ドロッセル(ファイヤボール)
その16 : 綾崎ハーマイオニー(ハヤテのごとく!). .. .: ゲデヒトニス(ファイヤボール)&AA色々
その17 : 宮小路瑞穂(乙女はお姉さまに恋してる) ..その34 : ゆの(ひだまりスケッチ)
その18 : 菊地真(THE IDOLM@STER) .... .: 宮子・ヒロ・沙英・吉野家先生(ひだまりスケッチ)
その19 : 木下秀吉(バカとテストと召喚獣). ....その35 : 山口如月(GA 芸術家アートデザインクラス)
その20 : ドリィ&グラァ(うたわれるもの) .. 大道雅 (GA 芸術科アートデザインクラス)
その21 : 祇堂鞠也(まりあ†ほりっく). .その36 : 田中井律(けいおん!)
その22 : 大佛はずむ(かしまし) ...... 秋山澪(けいおん!)
その23 : マコ(みなみけ). ....その37 : イカ娘(侵略!イカ娘)
その24 : 佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱) ※2回目. ..... 諌山黄泉(喰霊-零-)
その25 : 渡良瀬準(はぴねす!) ※2回目 その38 : なし
. : シモン(下妻市非公式マスコット) ..その39 : 羽衣狐(ぬらりひょんの孫)
その26 : 藤岡ハルヒ(桜蘭高校ホスト部) .... 三浦あずさ(THE IDOLM@STER)
. : 須王環(桜蘭高校ホスト部) ......その40 : 神代マヤ(世紀末オカルト学院)
その27 : 宮小路瑞穂(乙女はお姉さまに恋してる) ※2回目 ケンシロウ(北斗の拳)
. : 菊地真(THE IDOLM@STER) ※2回目 ..その41 : インデックス&上条当麻(とある魔術の禁書目録)
その28 : ティエリア・アーデ(機動戦士ガンダム00) .. ナージャ・アップルフィールド(明日のナージャ)
その29 : 草薙素子(攻殻機動隊) .その42 : 佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱) ※4回目.
. : タチコマ(攻殻機動隊) ...... 渡良瀬準(はぴねす!) ※4回目
その30 : 渡良瀬準(はぴねす!) ※3回目 ......その43 : ラミア・ラヴレス(スーパーロボット大戦)
. : 木下秀吉(バカとテストと召喚獣) ※2回目 ... ゆっくり霊夢&魔理沙(東方Project)
その31 : 佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱) ※3回目 .その44 : 嵐山歩鳥(それでも町は廻っている)
. : レベッカ宮本(ぱにぽに) ..... 辰野トシ子(それでも町は廻っている)
- 187 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/21(日) 23:15:25 ID:b9o0npMs0
- 【過去、投票で決まった解説役-2(今回含む)】
その45 : イカ娘(侵略!イカ娘) ※2回目
キュウべえ(魔法少女まどか☆マギカ)
その46 : 来海えりか(ハートキャッチプリキュア)
花咲つぼみ(ハートキャッチプリキュア)
その47 : 佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱) ※5回目
泉こなた(らき☆すた)
その48 : 秋月涼(THE IDOLM@STER DearlyStars)
秋月律子(THE IDOLM@STER)
その49 : 泉野明(機動警察パトレイバー)
シャーロック・シェリンフォード(ミルキィホームズ)
その50 : 佐倉杏子(魔法少女まどか☆マギカ)
巴マミ(魔法少女まどか☆マギカ)
その51 : セシリア・オルコット(インフィニット・ストラトス)
やらない夫
その52 : 佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱) ※6回目
キョン子(涼宮ハルヒの憂鬱@二次創作)
その53 : ヘンゼル(BLACK LAGOON)
グレーテル(BLACK LAGOON)
その54 : イカ娘(侵略!イカ娘) ※3回目
インデックス(とある魔術の禁書目録) ※2回目
その55 : ドラゴンキッド(TIGER&BUNNY)
暁美ほむら(魔法少女まどか☆マギカ)
その56 : 佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱) ※7回目
セイバー(Fate/stay night)
その57 : ニャル子(這い寄れ!ニャル子さん)
柳生九兵衛(銀魂)
その58 : 比良坂初音(アトラク=ナクア)
綾崎ハーマイオニー(ハヤテのごとく!) ※2回目
その59 : 邪神モッコス(ゼノサーガフィギュア)
柏崎星奈(僕は友達が少ない)
その60 : 長門有希(涼宮ハルヒの憂鬱) ※2回目
綾波レイ(新世紀エヴァンゲリオン)
その61 : みどろさん(涅槃姫みどろ)
輿水幸子(アイドルマスター シンデレラガールズ)
その62 : 藤乃静留(舞-HIME)
赤セイバー(Fate Extra)
その62 : 藤乃静留(舞-HIME)
赤セイバー(Fate Extra)
その63 : ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール(ゼロの使い魔)
タバサ(ゼロの使い魔)
その64 : イカ娘(侵略!イカ娘) ※4回目
オリオトライ・真喜子(境界線上のホライゾン)
- 188 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/21(日) 23:15:40 ID:b9o0npMs0
- 【寛永二年(1625)時の柳生一族系譜】
大膳永家
:
<柳生家>
:
├─────┐
柳生永珍 中坊源専
:
├─────┐
家厳 重厳
| (七郎左衛門)
| (松吟庵)
├───────────────────────────────────────────┐
宗厳 .妹
(新左衛門) .【江戸柳生】 |
(石舟斎) .(大和柳生藩) <幸徳井家>
├───┬───┬────┬───────┐ |
厳勝 久斎 徳斎 宗章 宗矩 友景
(新次郎) (五郎右衛門). (又右衛門) .|
| (但馬守) |
| 【尾張柳生】 | |
├────┬────┬────┐ ├─────┬─────┐ |
純厳 利厳. 妹 厳倚 三厳 友矩 宗冬 .友種
(久三郎) (兵庫助). (権右衛門) .(十兵衛) .(左門) .(主膳)
| (幼名:七郎) .(刑部少輔) (幼名:又十郎)
|
├─────┬────┐
.清厳 利方 .新六
.(新左衛門) .(茂左衛門)
- 189 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/21(日) 23:16:39 ID:b9o0npMs0
- 【第1部(その1〜11)のあらすじ】
時は戦国、乱世の時代。
大和国柳生庄の領主、柳生新左衛門宗厳は、上泉伊勢守秀綱創始の新陰流の正統を継ぎ、
後に名を石舟斎とあらため、その剣名を天下に上げた。
しかし、長男新次郎厳勝の不具廃嫡、豊臣家による所領の没収、
新次郎の長男、久三郎純厳の死など、柳生家に辛く重い苦難が襲い掛かる。
だが、徳川家康の招きに応じ、「無刀取り」を以って家康に指南を請われた際、
末子・又右衛門宗矩を推挙したことで、再び柳生家にも光が差す。
その後、関が原の戦にて徳川家に味方したことにより、柳生家は旧領を回復、
更に家康が幕府を開いたことで、宗矩が将軍家剣術指南役となり、
柳生家、そして柳生家の新陰流…「柳生新陰流」は、一気に繁栄の路を進む。
そして、柳生家の家督を宗矩に、新陰流の正統を兵庫助に継がせた石舟斎は、
慶長六年(1611)、78年の生涯に幕を閉じたのであった…。
【第2部前編(その12〜24)のあらすじ】
石舟斎の死後、宗矩は正式に家督を継ぎ、新たなる柳生家の当主となった。
またその翌年、柳生庄にて宗矩に待望の嫡男・七郎…後の柳生十兵衛三厳が誕生する。
そして、大坂の陣による豊臣家の滅亡、一代の英傑・徳川家康の死を以って、
戦国の世は完全に終りを告げ、新たな時代「江戸時代」が始まる。
その新しき世において、柳生家は将軍家指南役となった宗矩の「江戸柳生」、
尾張徳川家指南役となった兵庫助の「尾張柳生」の二家に分かれ、
宗矩は「坂崎事件」を解決するなど、剣術指南の枠を超えた才を発揮し、柳生家を発展させ、
兵庫助は新たな時代の剣、「直立たる身」の工夫を編み出し、新陰流を発展させる。
その後、時は寛永・三代将軍家光の世に移り、尾張においては後の柳生連也斎厳包こと新六が誕生、
江戸においては十兵衛が小姓を致仕するなどがあったが、その末に、遂に宗矩が諸大夫成を遂げる。
「柳生但馬守宗矩」がここに誕生したのである。
【第2部後編(その25〜63)のあらすじ】
晴れて但馬守となった宗矩だが、知己の禅僧・沢庵が紫衣事件で罪に問われ、
また自身も主君家光より難題を出されるなど、次々と苦難が立ちふさがる。
だが、大御所・秀忠の逝去によって赦免された沢庵より
「剣禅一致」を説いた「不動智神妙録」を受けた宗矩は、
真の大将の剣、『活人剣・治国平天下の剣』を確立することに成功、
これを家光に教授し、信任を確かなものにする。
そして、宗矩の惣目付就任、柳生藩一万石の大名への立身や、
柳生新陰流の全国への広がり、嫡男十兵衛の赦免など好事が続き、
途中、江戸時代最大の一揆「島原の乱」の発生や、次男・刑部少輔友矩が夭折するなど、
暗い影がないわけではなかったが、概ね、江戸柳生家は繁栄の絶頂を謳歌していた。
そして、ここから語られるのは、その頃の尾張柳生家の物語である──。
- 190 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/21(日) 23:18:35 ID:b9o0npMs0
-
さて、時は寛永二年(1625)のとある日まで戻る。
場所は尾張名古屋城三の丸の尾張柳生家屋敷…。
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| .l|l l:〃:;):; l ⌒ | |ヽヽ
,,,,,,,,,,,,,,,,|゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚l|l''''''''''''''''''l :〃 ;),, l゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚|゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚| ;丿:;〃
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l:l,,,l |:::::::::::::::::l|l |_|:| : |:l: /~~゙ヽ' |::::::::::::::::::::::|::::::::l|柳l| ”ー、,,,,,_
l:l,,,l |:::::::::::::::::l|l : ::.l: ヽ;;:;丿,,,,-' |::::::::::::::::::::::|::::::::l|生l|.,l: `゚‐
""""|:::::::::::::::::l|l ._,,,,,,,,,,,,、lr''''''゙゙゙~ |::::::::::::::::::::::|:::;;;,.l| l|゙` ,'''゙゚゙"ヽ
.lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll,!'''゙゚゙"ヾl| l| *i,,,'l_ :;:;::゙:;
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .'l_ :;:;::゙:;|l" ̄:;:ヽ `─"'
`─"' ヽ_,,丿 .,.,:;;.,;
- 191 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/21(日) 23:18:59 ID:b9o0npMs0
-
γニヽ
ヽ__ノ
。. .ヘ、┴ノソ、 .。 オギャア!
゚/<>::<>ヽ゚ オギャア!
.ヘゝ(_人_) ノ〆
/ ̄\
.| |
\_/
|
/ ̄ ̄ ̄\
/ \ / \ ははは。
/ ⌒ ⌒ \ 新六、そう泣くでない。
| (__人__) |
\ `⌒´ / 大きくなれば、
/,,― -ー 、 , -‐ 、 俺自ら手を取って教えてやるからな。
( , -‐ '" ) .元気に育つのだぞ。
`;ー" ` ー-ー -ー'|
この年、尾張柳生家の家長である兵庫助利厳の三男として、
新六…後の連也斎厳包は生まれた。
この時、父・兵庫助は48歳。
- 192 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/21(日) 23:20:48 ID:b9o0npMs0
- _/`゛' .、 ,.r‐.、
,'´`゛' .、: : :ヽ /`゛' .、:ヽ、
,': :,. -‐‐ '‐、,ハ ム-‐‐- .,_ : :ト、
,':./:.:.,. ‐'"´, r.'"´ ̄ ̄゛'‐ :.`¨¨''‐-- .,
i:.//: : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :`' 、
/:./: : :/: : : : : : , ィ": : /:./: ハ:ヽ. : : : : : : :ヽ
. !:./ : :./: : :/: : :/: : : :/: : /: :.!:ハ: :ハ : : : : : : :.ヽ
. !: i : :./: : :/: :,ィ': : : :/: :/: /:/:,'.i!:.ハ: :ハ: : :ヘ : : : :ヘ
. !:.:i: : ,' : :./: :/ : : ,ィ',: :./: /:/ /. !.!:.:.!',:.ハ : : ハ: : :ヘ: ',
! :.i: : !: : ,': :,' : : :/_,,..、、、/:イ:/ | |: :!.!::.ハ : : ハ: :.: :ハ:',
. ! : i:.: !: :.:i:.:.i :.:.:.//:// / ソ i .|,,.! !,,_ハ : : :.|: : :|: :!:i
!: :.| /l: : .|: :| : /,>‐= 、 ,/ /´!.リ | i`'i: : : :|: : :!: i!:.!
. !: :.:| { !: : :!: :! ,'/::::::::::、iハ , ''."'メリ.|: :.:.:.!: : :!:.:il:.| では、あなた…。
!: : :|: : !: : ヘ: 'ハ!{:::::::::::リ ,' ::::ζ } ! :.:.:,': :.,'!: :!| ! お体に気をつけて。
. ! : : |: :.ハ: :ハ:ヽ.', ヽ-‐ ' ! ::::,/,イ.,': :.:/: :/,':.:,' リ
!: : :.i!: !:.:ヘ: :.',ヽ \''' , `"'' ./: ,.イ: ,.'.,.':./ /
. !: : :,'i: :|: :!: ヽ ',:.ヽ ゛ "",.イr'" /.//
!: :. i i: :l : |: : :.|ヽ|. \ `ー ‐.' .イ:| !イ /
. !: : :! !: :!: :.| : : !:.:.| `' ., ,. r '":.:.:.:.| |
. !: :. ! i: :.!: :.:|: : :!:.:,' ` ‐7´:.:.:.:/|:.:.:.:.:|:.|
!: : :!. !: .!: : :.!: : |/. ト.、:.:/. }:. : :.!: !
!: : ,' !:.:ハ_/´:!: :.!:ヽ ト.、'‐._ ハ: :.,':.:.|
!: : ,' ./,r'" : : : ',:.:.! : :.\ | .ヽ : /゛!:.ハ:ハ
!: :_,ィ'" : : : : : : : ',:.:! : : : :.ヽ `゛'‐.,! . ハ/: :.!/: :.`'‐.,
!/===‐- .,_ : : : : :ヽ: : : : : :.ヽr‐'" ̄`ハ: :/: : : : :| |ヘ.
お珠
/ ̄\
| |
\_/
|
/ ̄ ̄ ̄ \
/ ::\:::/::::\ うむ、お前もな。
/ <●>::::::<●> \ 五郎太夫にもよろしく伝えてくれ。
| (__人__) |
\ ` ⌒´ / 「ええ、それでは」
 ̄(⌒`:::: ⌒ヽ
ヽ:::: ~~⌒γ⌒)
ヽー―'^ー-'
〉 │
母は島清興(左近)の娘・お珠である。
二人の兄(清厳、利方)とは母が違うとも言われているが、ここでは同腹説で進める。
- 193 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/21(日) 23:21:22 ID:b9o0npMs0
-
そして…
┼┤│ ││;;;||-|-|-|-|-|-|-|-|-||::::::::::::::::::::::::: ||-|-|-|-|-|-|-|-|-|││
┼┤│ ││;;;||-|-|-|-|-|-|-|-|-||::::::::::::::::::::::::: ||-|-|-|-|-|-|-|-|-|││
┼┤│ ││;;;||-|-|-|-|-|-|-|-|-||::::::::::::::::::::::::: ||-|-|-|-|-|-|-|-|-|││
┼┤│ ││;;;||-|-|-|-|-|-|-|-|-||─────||-|-|-|-|-|-|-|-|-|││
┳┥│ ││;;[田田田田][田田田田][田田田田][田田田田] |..│
┻┥└─┘,,|/=======================================;;;|..│
ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ
ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄
 ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄
==@==@==@==@==@==r─ー─‐-──ー┐@==@==@==@==@==@==
─────────‐| .東 鳩 屋 │─────────
:: : :| |;;| :::: :::: :____`ー─-─-‐ー─┘____:::::::::::::: :| |;;| :
| |;;| ::||三三三| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|三三三||: | |;;|
| |;;| ::||三三三|__|__,,ノ___,ノ___,,|三三三||: | |;;|
| |;;| ::||三三三三||::::: :::::::: :: ::: ::::: ::||三三三三||: | |;;|
| |;;| ::||三三三三||:::::: ::: :: :::::::: :::: ::||三三三三||: | |;;|
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| ̄ ̄| ̄ ̄|. ||三三三三||:::::: ::: :: :::::::: :::: ::||三三三|| ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄
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- 194 :怖〜い夏のホラー祭り、八月二十三日から開催だお:2013/07/21(日) 23:22:17 ID:6987iQxg0
- 最強柳生候補の一角だっけ?>連也斎
- 195 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/21(日) 23:22:48 ID:b9o0npMs0
- ,.イ⌒´ ̄`` ヽ
/ ヽ
/, /| ヽ
イ,',' / ___i |i ヾヽ
//| ! | _|'ヽl |从从 ヽゝ ようこそおいでくださいました。
{ l イiiil 'イiii> lソ お珠様。
、 '___ /'
ヽ., /
r≦| >''´ |ト,
|  ̄l /´ゝ、
.,. −'´`゙ L/ `−、
./ o ヽ
/⌒ l
| o .! l
| ヽ' | 〉
| i/ o | 〈
{ | i l
.} | o i |
林五郎太夫
(はやし ごろうだゆう)
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : ,ヽ.: : : i
/: : : : : : : : : : i : : : : : : i : : : : ヽ: : : : : :∨:/:}: : : |
' : : : : : : : : : i: { 、: : : : 斗=‐- : i.: : :i : : |:' /|: : : |
i: : : : : : : : i: _{_:| \: :´: |\: \: } : : | : : |/: ,|: : : |
|i : : i: : : : :|´八j, \: { 泝示ミメ、: :} : : |: /:|: : : | 五郎太夫殿。
|l : : |: : : : :| ,斧ミメ ヽ r'///} 》:/: : : j、: :|: : : | .暫く厄介になりますね。
|l : : |: : : : :|ハし'ハ 乂_ツ /: : : :,' }: :|: : : |
. 八: : |!..: : : {. 乂ツ /: :/: /ノ: : !: .: :| ところであの娘は…
\{ヽ : : ヽ } 厶イ: /: : : : :}:.: : {
\\\ ___, ,.jノj: : : : /:i : : :.
\ゝiヽ / /: : : :/: :|: : : :.
|: :|:`>: . __ ´ /.: : : /:..: :| : : : :.
|: :|: : : :/: ヽ /: : : :/:`ヽ:j : : : : :.
j : |: : :/´/} 〃 : : /´::::::::\ : : : :.ヽ トタトタトタ… >
_厶‐|: :/::/、 /|: : : /:::::::::::::::::,.\: : : :.゚,
/{´!::::j:ノ::/ ̄`ヽ/:::::j: : :/:::::::::::::://⌒ヽ: : }
生まれて暫くして、新六は、母と共に三河国三州御油(現在の愛知県豊川市)で
旅籠問屋を営む林五郎太夫のところへ移った。
何故、二人が尾張の屋敷を出ることになったか、その理由は不明であるが、
その行き先が林五郎太夫のところであることには、ひとつの縁によるものと思われる。
- 196 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/21(日) 23:24:34 ID:b9o0npMs0
- n /)
(ヽ n | | // /)
(\ヾヽ. | | (\ | レ' / '/
\゙ ゝ ` .し'^) ヽ ー'ヽ (_
、ニ二` '⌒ノ ゝ、 ノ― ′
\,.-'' ヘ_ /- 、`<
〈_,.-'"^ ヽ _ ___ / ` ス
/、 : : : ヽ ./ _>'":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ、 / /・〉
ヽ・', : : : ヽ /(_>'.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:..:ヽ. / /・/
ヽ・、 : : : :V .イ/:/::::::/::::/::i:::::i:::::::::ヽ:::(_X_) /: :/
ヽ : : : : i::/:::::/:::/:/:://i::|::::::l:::i::::i::i::::::Y::::::ヽ . : :/ わーい、おかーさん!
ヽ: : : : :.|:i::i::/:::/!::l:イ卅トi!::::代トォi:::i::::/::::::i::::} . : : :/ 元気だった!?
ヽ: : : : |:i::l::l:::イ:l::::ト! ゙ ゙、`V, " リ }::トソ::::::ノ::/.. : : :/
ヽ: . リ|:::l::/ |::l::ト '⌒ , ⌒`/::イ):::::ノイ! : : :./
ヽ: : .: :レV |ヾKヽ. r.┐ イ::://:// . : : :/
ヽ: : : : i : :.ヾヾ \iヽニ イーソ ツ: :i : : : :./
ヽ:ヾ :i : : ハ { :.} |: i: :i : : :./
\:: :', : i: ヘ ヽ--/ ノ: i: /: :/
\:ヽ V: \___ V_ ,イ: :V/ /
\/ < 介y < i: /
i <`V V/ Y
| フー{ |
|_,. イ _;_;_;_;\_: : |
|: :< -: : : : シ::::|>
/777ヾ ̄ ̄不:::ヘ
/:/ i: i:ヽ : : :ノ i: i:i:ヘ
/:/: :i :i : : : :/ : :i : i:i::ヘ
お辰
. /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.\: ヽヽ
. /: : : : : : : : :/ : : : : : : : : : : : ヽ: : :.ヽ:.ヘ‘,
/: : : :/ : : : : {ヽ : ヽ : : : ヽ: : : : :‘,: :‘,',‘,
.':.:..: : :|: : : : : :! \.斗‐‐- \: : : :}: : : i/|!: :.
i: : : : : | : i: |:_.:| ヽ{\{ \j \: :|: : : |/|:: ::. あらあら、この子ったら
|i.:i: : : :| : |イ,jノ ,x=≠ミ、`j: : : :j、| : ::. はしたないわよ。
|l:.| : : : ヽj丿 __ '"´ /: : : ,': }: : ::.
|l:.|: : : : : :ハ ,ィ'"¨゙` /: :/ / /!:.: : ::. でも、元気そうで何よりだわ。
. 八j: : : : : : ハ j 厶彡/'´:.:|:: : : ::.
\: \: :.ヽ __ , , }: : : | : : : ::.
\: \: \、 ` , ' |: : : ,i: : : : !{
i:\j\_:ゝ>: . / j: : /:|: : : :八
|: : : i: :|: : : | : 介ー ´ ,/: :/: :!: : : : : :ヽ
|: : : |: :|: : : |.:厶} , ‐/: :/:`\ : : : : : : \
j: :_斗-ヘ: : :|´::/二二二ニj,/:::::::::::::`¨ ̄::7ァ 、
/r{´|::::::::::::\{::::{ /:::::::::::::::::::::::::::::// ヽ
五郎太夫のところに兵庫助の娘・辰が嫁いでいたからである。
(つまり、兵庫助から見て、五郎太夫は婿ということになる)
その縁で、五郎太夫のところで二人が過ごすことになったものと思われる。
- 197 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/21(日) 23:25:39 ID:b9o0npMs0
- γニヽ
ヽ__ノ
.ヘ、┴ノソ、
./<●::●>ヽ クポ…?
.ヘゝ(_人_) ノ〆
_ -――‐- 、
/_ __ \
/'´  ̄ー- 、 \
,ヘヘ , -‐  ̄ ̄ ヽ}-、__
ハヘ- '´ __ ` l ` -、
/´ , -'´ __ ‐- 、 ヽ
/ _, -'´ /´ / // ! ヽトヘ_
l,イ / / / / / | l | { ノ 'ァ
/ / / -l‐ト-、/ l l_! ! l Y'<K
/ fヘ __/ ! // | ./ l l! /! l`ヽ! ! | ト、 \
(`ー、l Y L l // l / .| ハ / | l !l | / l ! ヽ この子が新六?
/(二 ’ /ノトv'V ,r≠=x l/ i∨ _ VV / ハ | ! かーわいい!
{ニ_ ,ィ〃 ノ l ⊂⊃ ,、__ '´⌒ヾ l/ /r、 , ┐ |
レ {二 ,-'´ l { ´| ⊂⊃/ /__,ィl }'´,∠_ ! 新六、おねーちゃんだよー!
L_ ト-、_ ` ‐´ , レ''´ 「 ヘ ' r‐┘! 今日から、あなたはウチの子だからね!
\ l i! l__ _,ィf ヽ ヽ、 ニ} l
r‐'´\_ ヾ、 l==x、ァ´/ / `ー-lヘ_)V
| i! {:l l r―ー`-トノ-=ニノ _ -‐┘
「 i! ̄{:l !{ ,介 、 } } ̄ヾ
| i! l:>、 ヽ_ノ l!ヾ_.ノ / / 〉
| i!_/ > =`ー/ハヾー'´_ィ/ -、 / /
` ー-、 /  ̄/" `l ̄', ̄`ヽ, -' ._|
∧ / : : : : / : : : : /: : / ヽ: :!: i: : : : i : : : ヽ
{ヽ.′: : : 厶-‐i-:/}: :/ !:.}-t‐ミ、|.: : : : :i
ト、:!.: : : : :|: / j:/' jノ j:ノ }:ハ: :j: : : : : !
|: :|i : : : : |/ ,斗≠ミ、 x≠ミx.∨: : : : : ;
|: :|l : : : : | { ん::ハ ん:ハ }! : /: : /
|: :|l : : : : | 乂:ツ 乂ツ /: /: : / アラ駄目よ。
|: 八:.: : :..ト、 ,.,.,., ,.,.,., /: /: :,イ この子は、お父様(島清興)の名を
|: : :|:\: :.ヽ ヽ //j,ノ: | 継いでもらうんだから。
|: : :|: : |\__:ゝ ,.‐-、 .ィ:.i: : : : |
. j: : :j:.: :|: : : : 个: . ‘ ー ' . イ..: : |: : : :{
. ,': : /..: :.| : : : : |: ` ー‐ ´{: :l: : : :|: : : : :ヽ
厶-ー‐-:| : : : : | |: :|.: :.:├‐‐--ミ、
/´::| |:::::::::::::| : : : : | }ヽ!..: : :|::::::::::::::| |ヽ
. {ヽ:::| |:::::::::::∧: : : :.{‐-、 ,.-‐/|:.: :丿 :::::::::::| |::::}
そのこともあってか、当初新六は、「林新六」と林姓で呼ばれたこともあったという。
ただ、基本は母方の姓から取った「島新六」であったという。
ともあれ、こうして新六は、幼少時を三州御油で過ごしたのである…。
- 198 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/21(日) 23:26:42 ID:b9o0npMs0
- _ _,. 〃 _
> ^ミ 、 {{: : : : :≧=-ヘ、
/: : : : :⌒ヽ:-=ミ : : : 丶: : `: .
. : : : : : : : : : : イヘ \: : : : : \ : : \
′: : : : / :/: : |{ ` : :、 : : :\ハ : : : ヽ
はーい、早速ここで御高説の時間ねー。.... . : : : : : : : : : : :.| {: ヽ\ }: : : : : : : : :',
イカ娘、今までの流れで足りないところを i: :′: : :|: :|: : :|:{ ', ト、,, : : : : : :i
分かる範囲でいいから解説しなさい。 |: l: : : : :|: :、: ‐十弋ト } 斗ヘ:|: : : : }: :|
|: l: : : : :|:{: :\ { _\ ャテ示l : : : ハ: l
ま、アンタは生徒じゃないから .. : :{ : : : 人{ : 孑ヤて^ し }7/: : : }/
漏れがあっても厳罰はなしよ。 .... 八: : 、: : : \:圦 し1 ー'/イ: : :′′
抜けがあったら補足してあげるから、 ..... \{\: : : : \`¨´ ′ 八:/ /
ほら、スタート! . \}\: : : : ヽ r ア .: : / /
ハ: :ヽ : : : ハ ー ' イ : / /
仁ニ=-ヘ: : : : :}ト . _,ィ{八: {_
|_/ ̄\ i : : : 八_〔 川: : :| }
, -=ニ二ニ=-ミ |: : :イ /⌒Yヘ: : V
\ 〉
_ ______ \/
/: : : : : : : : : : : : : : :  ̄\
: : : /|: ;ヘ: : : :./|: :ハ: : : : :ヽ
: /ニ=|/ ヘ: :./ |:/ _,.ゝ: : : : :! ぐぬぬ…
イ´ん,心` ∨ 'イ.心 ヽイ^' わ、わかったでゲソ。
込::::ノ l::'''::l ;': :l
.::::..  ̄ `ー´ /: :/ ./\ (こいつは千鶴と似た感じがするでゲソ。
::::::: u . ' .::::. |: :{. ¨|: :「 逆らうと怖い目に遭いそうだから、ここは従うしかないじゃなイカ)
人: ヽ \:ヽ
\ ⊂==っ , イ: :|. ヾ: \. ): )
- 199 :怖〜い夏のホラー祭り、八月二十三日から開催だお:2013/07/21(日) 23:27:00 ID:6987iQxg0
- 色々継がねばならん名前があって大変よね
- 200 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/21(日) 23:29:42 ID:b9o0npMs0
- / / \ \
/ / ____ \ \
/ / , . : ´ : : : : : : ` : . 、 ヽ \
/ / /: : : : : : : : : : : : : : : : \ :, \ ええと…。
〈 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\ } / じゃあポイントとして2つ挙げるゲソ。
‘. / : : : : : : : : ∧: : : : : : : ∧: : : : : : : ヽ /
∨: : : : : : \: :{ 、 : : : : / }/: : : : : : | /} 1 : 新六とお珠が尾張を離れた理由
|/\: : : : / ≫x、 \/_,x≪:八: : : : : :|∨ 2 : 新六の姉・お辰について
|: \;/| 〃んハ んハ Y|ハ;/∨ |
|: : :/)|从弋:り 弋:り 从 : | } : : | まず、最初の「1」については、
l: :/ ハ:{{ ー }}⌒{{ ー }}: : |ノ : :| これは、「お珠による島家再興のため」というのが
|/ / }ヾ====='’ ' ヾ====彳: : | : : :| 一応の理由として考えられるでゲソ。
{ .′/{__\ ,.-、 /| : :|: : : |
,:| { ∨ :|:ト . _ .. イ }:i| : :├‐;x | 既に大坂の陣も遠くなったとはいえ、
/: ', ヽ } |:| //| : :|〃 ヽ 徳川家と敵対した島家を再興しようという訳だから、
//: } ∧ |:|\ _/// |: : | || `、 ..尾張徳川家指南役の家として、落ち着くまでは
〃: : : { { : :‘{ // |: : | || 自宅で育てるのを憚った…というところでゲソ。
./:{: ○ : \__,ノ: : :}‘、 〃 ! : : | || `、
/: : \: : : : : : : : : / \_,/ |: : | ||ヽ
/: /: : /: /: : l:.| .|: :! ヽ: :i: : : : !: : : : : : : 、: : : :.:!
/: :/: : : : : !: ::ハ:.| .!: | !:.:ト、: : :.!: : : : : : : : !: : : !
!: :l.: : l: :_:_:l:_:|_ |:| .|:,| |:.| _ヽ: :_!|: : : : : : : :!: : : |
あら、それっぽい。 ..... .!: :.l: : :l. : : :!: | `i:ヽ |:/、_,.-ナ'  ̄ヽ:| ̄: : : : : :l: : : :|
. |: :.i|: : :l: : : ::、:| -tt / r==-___V: : : : : : : : l : : :|
でも、島家再興については、 ...... |: :| |: : :!: : :T= tVテiヽ ちi::::iリ /::,: : : : : : : l: :i: :|
お珠の兄である友勝(左近の次男)が |: :! |: : : !: : : i、{:::iJリ 弋- ソ /: :/: : : : : :,l: :i: :|
家康に赦されたという話もあるから、 . !: :| .!: : : :ヽ: :i ゝ-''  ̄ /: :/:/: : : : :/: : /!:,'
その辺りは微妙なのよねー。 . .!: | !: : : : :\:、 ' /:./:/: : : : /,':/:/ /
. !:.! ヽ: : : : : :i`ヽ _ ,.., 'イ: : :/: : : :/:/:// /
単に家名を残すと言うだけなら . .!:、 ヽ: : : : :ヽ Y ̄ ̄´ノ /: : : : : :/:/:.:/
一応、残ることは残ってるわけだし。 `ヽ ヽ: : : : :\ `ー ' l: : : : :./: : /:./
\ ヽ: : : : : :iヽ ,.|: : : /: : : : /! ___
ヽ ヽ: : : : |: :`ヽ_,. .- '´ |: : /: : : : /:-‐'///////l、
>'.!: : : |: : :///l,} |:./: : : :////////三三ミl|
__///,,|: :/: : :/ \,| / ,!: : : : :////////三-' ヾィ
- 201 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/21(日) 23:31:06 ID:b9o0npMs0
- ./ l ヽ
/ l ヽ
/ l ヽ わかってるでゲソ!
/ _ -―― ― - _ l \ だから、「一応」と留保してるんじゃなイカ!
/´: : : : : : : : : : : : : : : :: :` ヽ、 :l \ それについては次の「2」の点と合わせて話すから、
/: ! : !: : !: :|: : : : : : !: !: ハ: : : : \ ヽ ちょっと待ってて欲しいでゲソ!
/: : !: : ハ\ハ: !: : : : ムイ∠ ヘ: :/V: ヽニニ=´
`ヘ:从:| f⌒心\:/ー 仇⌒ヽV: : :/( で、「2」については、兵庫助には2人の娘がいて、
|: |: ! ヒリ ヒリ |: : :!:ハ: :l そのうち一人がお辰だと言われているでゲソ。
/: |: { 、、 ' _ 、、 !: : l: : : l ただ、このお辰、「正傳新陰流」によると、
/: : |: :\ マ´  ̄ ) _ハ: : |: :l: l 最初、水野善太夫に嫁いで、その後、林五郎太夫に再嫁したというから
/: :/ |: : | !> 、 __"´ ィ |: : :l: : l: l それなりの歳である可能性はあるでゲソ。
/: :/ |: :/~7ヘ」_ヽ rくY~\|: : :l: : l: l
(: :( |: :| ハ Y ハ ヽ ノ: : :l: : l: l', でも、兵庫助の嫡男である清厳が
ヽ: :ヽノ: :ノ>r---个 , ィ}|: : :l: : l: :ヽ、 元和元年(1615)生まれだから、この年、まだ10歳なんだゲソ。
): :/: ://:`ヽ ∧ レヘ: : :ヽ: :ヽ、: :ヽ それを考えると、このお辰が兵庫助の娘であったとすれば、
/: :/l: : l 入: :ヽ、} ヘ √: :/\: : \: : }ゞ: :ゝ 清厳よりかなり前に生まれていることになるし、
/: ://: :/ ヽ: :/ (: : :/ }: : : }: :{ ゝ: ゝ そうであれば、元和元年でまだ19歳のお珠が生んだ子と考えるのは
{: : 〈: ( / ´ `´ \ /: : :∧: \: :\ .無理があるんじゃなイカ?
ヾ、_〉:丶/l `l `〈: : 〈 〉: : 〉:/
,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ニ:.:.、-‐ \
/:.:/:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:./:.:.:.:.:.:./:.ヽ:..
. /:.:/:.:./:.:.:/:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ハ:.{:.:.:.:.
まあ、お珠を娶ったのが . :.:./|:.:/:.:.:/:.:.:.:.:.:/_/:.:.:.:./:.:.:.:.∠:._/. }:.}:.:./:.:.
元和十年頃(1610)の14歳の頃って言うしね。 |/ i|:.i:.:.:/:.:.:.:.:.:// /:.:.:.:./:.:.:.:./:._/ `//:./:.:.:.|
.... { ‘;.:.:./:.:.:.:.:.:.:八,:.:.:.:.:.:{:.:.:.:.:{气ミ、_//:./:ハ:.:.|
仮に翌年に生まれたとしても15歳か。 .. { ‘;.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.{:/:.:.:.:.〉:.:.:.{ 炒/ {:.// }:.:
その歳でバツイチってのは、 ....... ‘;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{{:.:.:.:.:.:∧:.:{ 乂 //
ちょっとないわねぇ…。 ....,. ニ=‐- ミ }:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/{{:.:〉:.:.:.:.:.:\:、_ / //
... ,. -=ニニ= __ /> ;.:.:.:.:./ i:.:.∧:.:.:.:.:.:{Y^> r┘ ,.: '
で、どういう話になるのかしら? /ニニニニニ=_ /////> ,,_ i:.:.:.:ハ:.:.:.:.{‘ 'r ′ /
/ニニニニニニニ=_ ⌒\ ///゙> :.:.:.:.:.}:.:.:./__/:{
ニニニニニニ}ニニニニ=_ V////}]::.:.:.:∧:/:.:八:{
ニニニニニニ}ニニニニニ{ }////}]::.:.:/⌒V/:.:.} \
- 202 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/21(日) 23:34:44 ID:b9o0npMs0
- /⌒\
{ ‐i :,
∧ニ| /´ ̄`\
\7 . : : : : : : :,
, -――‐- 、{ . : :/⌒ヽ : }
/ . -一……=ミ、\_:, ∨
// : . :八-|、 \ \:, :, つまり、この話では作劇上、「いないこと」にしている
.〃 ,x‐: . . :/ }人:\ \ ′ ′ 「兵庫助の正室」が、このお辰の母親である可能性が
/ // \: ;/ ,x:=ミ\: . :ヽ{ :, あるってことだゲソ!
′ . :{ ,x:= んハ Yi: . : : :}V ′
;i : : :〃 んハ V:り 从;/∨ ; } そして、兄である清厳・利方と新六が母が違うという説も
l|: : . : :从 V:り ' -- 、|: :|: :| ,′ / 踏まえて考えると、この新六の御油行きは、
||人: : :|\ / } ! | / /
.ー=\|、 { ノ ∧ ∨ .′ 「側室の生んだ末の子だから養子に出された」
,,‐xヘハ 、____ /{_;∧ :, .: 、
//⌒V| i : :| : :} い :, ∨ / \ という見方もできると思うんだゲソ!
{ /入 | |,:斗xノ_ /}│:|i:、 \\: . \ 当初、林姓を名乗ることもあった、というのが、
.:, r_}| | || い、 / / || {\ \\: : . その証として見ることもできるんじゃなイカ?
/ 、 八:| | || \\/ / 、 |\ : : \\: :
.{ ー‐' : :}| . :| |/ \/ \ノ〉: :ヽ: : : :, ヽ
.. _ _,. 〃 _
> ^ミ 、 {{: : : : :≧=-ヘ、
なるほどねー。 /: : : : :⌒ヽ:-=ミ : : : 丶: : `: .
.. . : : : : : : : : : : イヘ \: : : : : \ : : \
確かに「兵庫助の正室」は、 ...... ′: : : : / :/: : |{ ` : :、 : : :\ハ : : : ヽ
本人の記録が全くないこともあって、 ...... . : : : : : : : : : : :.| {: ヽ\ }: : : : : : : : :',
実在したかどうか不明瞭なんだけど、 i: :′: : :|: :|: : :|:{ ', ト、,, : : : : : :i
「お珠が産めたとは思えない子供」の存在を考えると、 |: l: : : : :|: :、: ‐十弋ト } 斗ヘ:|: : : : }: :|
お珠以外に妻がいた、という可能性はあるわね。 |: l: : : : :|:{: :\ { _\ ャテ示l : : : ハ: l
.. : :{ : : : 人{ : 孑ヤて^ し }7/: : : }/
ただ、後の話によると、割と早い段階で 八: : 、: : : \:圦 し1 ー'/イ: : :′′
尾張の柳生家下屋敷に戻ったというから、 . \{\: : : : \`¨´ ′ 八:/ /
島家再興説にせよ、養子説にせよ、 . \}\: : : : ヽ r ア .: : / /
「1」の理由としては推測以上のものにならないかな。 ハ: :ヽ : : : ハ ー ' イ : / /
仁ニ=-ヘ: : : : :}ト . _,ィ{八: {_
|_/ ̄\ i : : : 八_〔 川: : :| }
, -=ニ二ニ=-ミ |: : :イ /⌒Yヘ: : V
- 203 :怖〜い夏のホラー祭り、八月二十三日から開催だお:2013/07/21(日) 23:35:53 ID:6987iQxg0
- でぃ、DVがあったので幼子を守るため説
- 204 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/21(日) 23:37:54 ID:b9o0npMs0
- /,.  ̄ ̄ ̄  ̄ ─ - 、
/ ` 丶、
/ l 丶、
/ :l \
/ ! _ , -─  ̄ ̄ ─- 、 ヽ
/ l /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\ヽ, まあ、そりゃそうだゲソ。
/ l /: : : : : :/: : : :{ : : : /ヽ: :}\: : : : : ヽ、 この件について記述のあるうち、一番古い史料になる近松茂矩「昔咄」でも、
/ l /: : : : : : /∨ヽ:八 : / u }// \ : : : : l
/ !/: : ヽ: : :/| i |十ー-∨ / _.x\:/V: 「故ありて、姉婿三州御油林五郎太夫といふ者の方にて成長し」
〈 ____.l/: : : : :V干F=t-r =千て「 !: : l
 ̄ ̄ ̄ ゞ :r‐ヘ: : : l {i:::::::`7 {i:::::/ {:∨ とあるだけで、理由については不明じゃなイカ。
l:{ ハ: : l ゝ-‐‐'  ̄´ }:l 推測以上のことなんかできっこないでゲソ。
l :\_/}: : } u , ' :l .それでも、幼少時に「島新六」と名乗っていたというのは、
,′: : : : l: : :ト、 __ イ: :|: : l .複数の史料で確認できるから、何かしらあったのは間違いないと思うでゲソ。
/: : :/: : : :l: : :K > _´__, <, : l: :l: : :l
/: : :/ : :l : :l: : :l 「ヾ 、 //`l: : l : :l
/: : : / / : l : :l: : :lV `,\.__ __.// l: : l ; :l
/: : : : / /: : :l : /l: : :l \\ // l: : l ヽ
. 丶..........\.........\ /...../:.:./:.:.://\:\:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::;:.:... ヽ
\..........\....... \/.:.:./:/:.:.:.i:/ ヽ:}\:.:.:.:.:.:.:.:::;:.:.:.:.:.:.:.:.:..
. \..........\ .. /:./:.:}/:./:.:./{{ }} ';:::.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.
. \......../V ./:.:./:.:.{:.:::{_j:L., }}-十ハ:.:ミ:.::.:.:.:.:.:.:.:::}:.:.:
\/_ i:.:i:.:.:.i:.:.:.::':[ ヽ:. ,:/ ,j/ハ:.:.:.`:.:.:.:.:.:.:.::{:.:.:|
. |.....|:.:|:.: :|:.:.::::::X斧ム / 斧:心v:.:/:.:.:.:.:.:.:::::::i::
. |.....|:.:|::.八:.:.:::{{ {::(_, {:::.(__ }/:.:.::.:.:.:.:::::::::|リ
そうね。 ..... | . 」 :|/:.:.:.\:{ 辷ツ 辷ツ:.: /:.:.:.:.:::::::::/′
今わかる範囲だとそのくらいだろうし、 | ...ヘ.{\:.:.:.:.::\ , /:.:.:/:.:.:.:.::::::::://
今回の御高説はこれでオッケーよ。. \...{ 丶:.:.:::. ` ー--‐ 厶ィ:':.:.:.::::::::::://
\............;:.:.::\ V / ;.:.:.:::::::::::::/
じゃ、本編に戻るわよ。 ... \.......}:.:.:::::::\ ¨ イ:.:.::::.:.::; '′
\リ:.:::::::.:.::{ \_ 。o个 |:.:::.:.:.:/ー‐┐
}/}:.:.:.:./\} -‐‐j::.:.:.:./ニニj
}ニj:.:.:./ >´ }:.:.:./ニニニ{__
r≦二}:.:/ / }:./ー=ニ=个=- ニ=- _
- 205 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/21(日) 23:39:46 ID:b9o0npMs0
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,. -‐ ¨ ̄ i\
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// ! ヽ,
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. l', |.|! / : : : : : /: :ハ: : : : : : : !: : : : : :` 、 | //
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\ ||l| | |l , ´ \/ Ⅳ⌒゙ \/` \_|ノ : ∧ : : : : : \i|
|i ||l|. | |.! l!/ , |: :i〃⌒゙ヽ 〃⌒゙ヾ \/: :Ⅵ/ヽ: : :!
イ 早 |i |l|| | | !. l!i! i! ,,. |: :} 〃〃 〃〃´ |:イr 'ちノ: : :| 続 次
カ い |i {l |}/_|i!l 'l|li l|.!. |: :| '、 |: : rイ: : : : :| .く .に
ち ね |i ,●/-‐|-} l|li ||l!. |: ハ r‐--ー、 /ハi!: : | : : : : | .で
ゃ ! |i/.:::::.ヽ、"i;:l|〃l| ||ii. i: :l:\ .イ_ _,,ツ イ/'/l: : : |: : : < ゲ
ん |i.:::::::::::::..`、//,';,/'||. |: :|: :l.` ,, ___ _,, ´ /: :ハ| : : :i: : : : :.| ソ
! |i:::::::::::.. l/;:,/',〃' . |: :|: :| ` 、 |: :|ヽ!: : :|: : : : :.! !!
|il:::::::::::.. l-‐':;,// |: :|: :| ,. j !: :! ア` …‐:_ |
|il::::::::::: .:l=‐'〟 /l! |: :|: .|!_,..'/ |: :| / ::.|
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li!:::::::::::...:イ'〃 . / / . !: : | { ,,__|: :| i::\__ __
|i`ー,-≦カ" /_./ ./|: :l _:ヘ:ニヽ,_,,./!. .:.! . .:j j
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,ノ ,':,:::::个、\,_// . | .i!: :|::. ゝ- 、 ヽ !: :l..:::::::::/ / . _) _) \
- 206 :怖〜い夏のホラー祭り、八月二十三日から開催だお:2013/07/21(日) 23:41:37 ID:6987iQxg0
- 乙乙
規制が解けたので、久しぶりに佐々木さん(涼宮ハルヒの憂鬱)に一票
- 207 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/21(日) 23:48:04 ID:b9o0npMs0
- てなとこで一旦終了でアリマス。
なんか遅く始めた割にすぐ終わってしまい、
申し訳ない&お付き合いありがとうございます>ALL
さて、久々の尾張柳生編であり、
ここから寛永期の尾張柳生家の話をしていく訳ですが、
そうなると、やはり連也斎こと厳包がメインになりま砂。
兵庫助の話については、厳包の話が一段落してからになるかなーと。
せっかくなので、なるたけ色々書いていこうかと思うところ。
よろしゅうですー。
あと、次回(その65)の解説役については、
ひとまず毎度おなじみ佐々木さん(ハルヒ)に一票で砂。
それではではー。
- 208 :怖〜い夏のホラー祭り、八月二十三日から開催だお:2013/07/22(月) 00:02:33 ID:FQIXOml60
- 乙でした
自分も佐々木さんに一票
- 209 :怖〜い夏のホラー祭り、八月二十三日から開催だお:2013/07/22(月) 22:54:13 ID:JOCX8UYo0
- おっつ〜
- 210 : 7/30の6:00〜18:00の間サーバ移転につきしたらば停止だお:2013/07/22(月) 23:40:42 ID:4hsqvI1A0
- 乙
- 211 :1:2013/07/27(土) 20:44:00 ID:yhsXq1cw0
- どもどもです。
さて、次回ですが、いつも通り日曜21時から投下を目標にしたいところ。
新六こと厳包が元服するところまで話が進むかしらん、という塩梅でアリマス。
解説役の方は、今んとこ佐々木さんに2票で砂。
では、よろしゅうですー。
- 212 : 7/30の6:00〜18:00の間サーバ移転につきしたらば停止だお:2013/07/27(土) 20:59:19 ID:s6CzWGuw0
- なんとなくアザゼルさん
- 213 : 7/30の6:00〜18:00の間サーバ移転につきしたらば停止だお:2013/07/27(土) 21:17:48 ID:yMtNnAlA0
- 茨木華扇ちゃんで
- 214 :1:2013/07/28(日) 20:56:49 ID:tqAitfBk0
- どもどもです。
何か毎度のパターンな有様ですが、
目標にしてるところまでまだ全然行ってないので、そこまでは書いてから投下しようかと。
今んとこ、23時目標で頑張る所存。
すいませぬー。
- 215 : 7/30の6:00〜18:00の間サーバ移転につきしたらば停止だお:2013/07/28(日) 21:59:23 ID:P0NsFYCs0
- 待ってます
- 216 :1:2013/07/28(日) 23:04:47 ID:tqAitfBk0
- どもども。
お待たせしました。
今から投下します。
- 217 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/28(日) 23:05:33 ID:tqAitfBk0
- |
_ 人 _ ______
`Y´ ./i ` ヽ' ,
| ./ i \.\
/^ヽ / i _______ \ \
/ / / i /i . . . : : /| : :ト、: : :.`ヽ/
/ / .\i/. . .|斗一メ|:斗十‐|: :ハ
/ / ./: : : n|ァ=キミj}_:ノf示リ: : :|
/ l ,--、 /: : :r 、_;j {{ ::_i| ′ ハ } }! : : ! さあ、続きだゲソ!
ノ ,. 1 l __」 L___| : : ヽ{.{ { lレぅリ ヒソ 〈: :: / 人
<__ノ l l 廴__ ヽ: : :{`^//´┌――ァ ノ: ::/ `Y´
l l 丿 「 ̄| /.:ト⊂⊃ >-、`二 ´_イ./: ::/
廴_ 丿 ∠__ノ ,、/ / .nト、/ ノ _,}\/ト、ノっ`}>:i
`- '´ }_}_}ハー‐ ´}'′ l /´i: .:|
_ /ノ / l`¨′.|: :i
`¨´ 「´◎ l .〈: :〈
人 \ ◎ ◎l /: .:\
`Y´ `iー‐┬―ヘ .\/
} } .{
/ 人 i
⊂ ⊃ ⊂ ⊃
`ー′ `ー′
- 218 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/28(日) 23:07:03 ID:tqAitfBk0
-
そして年が過ぎ、寛永十年(1633)、
尾張名古屋・広井郷──
.... . .....::::::::::::::::::::::::::::::::::::/./
...::.'::....::':..:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/,/
\ ....::.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: // //
\\ `~ー'--..、__,-..、_, _ _ .//, ,' ., .´ ,/
.、 .\\ ~`" ゙''´ `''-,//,/'/ / ,/
\, \\_,__,__,__,__,__,__,_ro。 .'i,` -、_/,,;../.:::: /
、\ ,\\ニ/ニ/ニ/ニ/ミ'i/ヽーk _ ,,‐,_ _,、_ _ /゙`‐ 、 ~``-:..、_/ /
.\\\::\\ 'ニ/ニ/、,'/、::ll\l、,,,,,zvvv、__,,.... .:......::::......'::nr-/ロii/,-'',-",-l~`` ‐ 、::_`-、_´
\ '\\r`'',^´:'ニ/ニ/、,'/l'/`'、、::\;;ゞー、ri=令iーュ/互.iョi;;;_,,,三/,-",-'',-"-| || |:| |:| |:`-:、_`-、
\`r''^´/ :/ニ/ニ/、,'///, -|´'ェ ̄/、>/尺ニ∧::品:::,ノ:::::,/ ~`'‐、_<」,-" :| || |:| |:| |:| |:| ゙ -
,,_r''^´llli||'´.::/ニ/ニ/、,'/-´''llレl|エエ/||ヽロl:::二}_」l但iく;;;,,:<"K",Kミ、i|l|`''‐ 、-'| ||\_|:| |:| |:| |:| |
llllllllllllli||.:::/ニ/ニ/、,'/.lレllレll_,l|,,エ/=||=|`、ミ平平'不、.「}{::|"I''i/,,|_i_,_|l|:l:l:l:l |`:| || ll|.\:::|_|:| |:| |
llllllllllllli||ー^ー'^ーo、/! lレllレllレl|エ/_,-''"|´八:l:::l:::, -<´.|ilヽ|lヽ,|l::::llilll゙|lト、l:l::|ミ:| || ll|7ヽ\ .| |:| |
|i、、il||||||i||:::_||_:::::|| | llレll「~ llレl| ̄lvzN'_|ノ::::l`:::|く,_ ,` |il::::|llll:|:::::::::::_|l、 \l:|ミ:| || ll|7ヽ\\ .| |
llヽ、lllllll||_:::||::::: || | llレll、__,'lレl|_llll'''"ll´ll:::::li|::::::: lX,,::-''卷」lllll|ll::::::::`|l、k`'' | || ll|7ヽ\\\.!
llll`、、llll||:::_||:::::_|| | llレllレllレlレl|_ヽlllll::::::|:::::::i:::::: \l_:::「ヽヽlll|llllllllll|l、llt、k | || ll|7ヽ\\\
lllllllヽ、ll||─、:_:: || | llレllレllレl_/lヽl´ .l:::::::::::::: . .:::::l:::::ヽヽll/ミ_rくllt,lltll`ー| || ll|7ヽ\\\
lll llllll`、'' /l_:::_|| | llレllレll/l/llノ`ー',,`:::::::: :::´~゙`-''il三il|'' \lltllt_!_| || ll|7ヽ\\\
llllll/`J l__|_,|| | llレll,イ/ ,/:::::::::::::: ::::::::;;;..l.三ii|:::.. . \|\\ _l|7ヽ\\\
ll/ ./、_/_/|_,||_| lll/, ' l/'':::::::::: . . :::::il三__|、_,-_、 |::::::`-、`- 、.\\\
'" /,:::/_:::、l_|l二lニ|/l//`:::::::: : >-''、っ:::::く_」,/|li::::.. ::~゙-、`- 、、\
/_l'レ'-<_〉:|::::二l|/,/`:::::::::.. "'_,,ィニ´入_|\li:::.. ..:゙`- 、ヽ
ミg、::ロ´r-、':::|_::::::: |/`:::::::::::'':::::: `ーェ_r:::::::::::>i-|::::..\lilr────
ミoミ/ ̄ ̄/]::::::::::::::...:::::::::::::::::  ̄`_ーz,,_.:::::_ノ:::r─'ー|:::\、 ̄ ̄
- 219 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/28(日) 23:08:14 ID:tqAitfBk0
-
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ヽキ/
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,ノ ヽ, .// ピャー!
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ヽ ノ .//
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゙ー‐ ヽ ̄'゙
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;;⌒`) ヽ_,, ノ
;;⌒`)≡≡,,ノ ヽ
- 220 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/28(日) 23:08:39 ID:tqAitfBk0
-
{
\ |l|w/L ,r_/
\\{w└ ¨ ´ /
\´ 彡x
> ; ’ ∠─ バシッ!
/ }|
/´ヾ, r、r‐|^`
// }´
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.
- 221 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/28(日) 23:09:20 ID:tqAitfBk0
- ,∈三>
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ノ ヽ .// ピャー!
γ ヽ //
< (・) l //三=
ゝ / .//
ゝ> < //
i ニニ''三=
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ノ,へ_ t _三=
〈/  ̄`
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ヽキ/
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l ,> .//
ヽ ノ .//
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;;⌒`)≡≡,,ノ ヽ
- 222 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/28(日) 23:09:49 ID:tqAitfBk0
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、 ノヾ ' バシ!
)ヽ/ ヽ、ノ|ノ´
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, '´⌒`Y´⌒` 、 ,、 /
, キ人_,/
` ) て
\ ,,_人、ノヽ /´⌒Y,. ピシッ
)ヽ ( \
- < > ビシッ!
) て
/^⌒`Y´^\
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- 223 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/28(日) 23:10:11 ID:tqAitfBk0
- ,,, ,γ ― 、
/キ\ .,;'⌒ヽ γ' ヽ ノヽ
| キ | 〈 〉 (,,,,__(⌒) ,ノ
ヽキ/ ヽWイ ( ノ ヽノ, 、
i l ピャー! `、ヽ ピャー!.`´ヽ.ノ `、ヽ、 ピャー!
| l ./| ヽ ヽ ./| ヽ ヽ ./|
,ノ ヽ, // ,ノ ヽ, // ,ノ ヽ, //
/ (・i_ _ // ./ (・i_ .// / (・i_ .//
l , ,> // .l ,,> .// l ,> //
ヽ ノ .// ヽ ノ // ヽ ノ //
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゙ー‐ ヽ ̄'゙ ゙ー‐ ヽ ̄'゙ ゙ー‐ ヽ ̄'゙
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ノ ヽ ピャー! // ノ ヽ ピャー! // .ノ ヽ .// ピャー!
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ノ,へ_ t _ .ノ,へ_ t _ ノ,へ_ t _
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- 224 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/28(日) 23:10:28 ID:tqAitfBk0
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)ヽ/ ヽ、ノ|ノ´
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) て バシッ
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` 、ハ, ビシッ
^ < て
\ ,,_人、ノヽ ドッ ./'Y''~ヾ
)ヽ ( `
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, キ人_,/
` ) て
\ ,,_人、ノヽ /´⌒Y,. ピシッ
)ヽ ( \
- < > ビシッ!
) て
/^⌒`Y´^\
- 225 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/28(日) 23:11:33 ID:tqAitfBk0
- , ‐ 、
乂_人
\ヽ
ヽ .
V,
V,
V,
rfキ
.  ̄ ̄ .
/ __ハソ从 ヽ
. / ト、´ ´^`V} .
{ 以} = = } よし、流石にここまでだろう…。
. .人_ノ u. /⌒ヽ. , やめ!やめ!
x─¬=个< {__丿 /
└=圷」 j. `二二三丸 . ´ おい、生きてるか、七郎?
_`二下ミx._ r仏_ノ 厂´
. < ,〃⌒リヾ=ミ/ 叺ニミY
{ {込,__,厶ヘ.ヽく └'^灯
`ー=彡'  ̄`Tニ二T
乂_彡'
内藤浅坊
(ないとう あさぼう)
, ' ' ´ ` :,
;' `,
; .:,';' .,:'; :,'
,: ´ ´ ,;
.)\ ___ /( _ ;: `' ; '
(O V V O) ' ;,'./| ,;'
>!l|! \.;#;;メ/ < ; .//´ , :'
/;..;;(;;;;;);;.;;;(◎);.;\' //, ' ' う、うむ…。
| メ;;.;メ(__人__);.;;;.;メ;; .| //
⌒\ メ#;;;;.メ メ; ;;メ;;.;;./ //
メ;; メ; ;;.メ; ;;;; ; メ.つ
柳生七郎兵衛
.(やぎゅう しちろうべえ)
- 226 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/28(日) 23:13:06 ID:tqAitfBk0
- 、 i ,
‐◎‐
' ||`
||
||
_.,,,,,(´ `)__
,,,-'''' `'''''"  ̄~゙゙''ー.,_
,/ ii ll ii 'ヽ,
,/ ___,,,,,,,》‖《,,,,,,,, ヽ
l |ヽ/'' _ _`ヽ.,/| i
! l∂ゝ , ―― 、 `,l l あのなぁ…いくら強いからと言って、
ヽ し' u. | l | / 7・8人を一度に掛からせるのは無理があるだろう。
ヽ, ヽ ゝ..____,ノ ,/ ,/
`ー..,,_\,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,`,,,,,,,,,,/イ (普通に一対一でやっては)いかんのか?
_||||巛 ̄ゞl_l_l_l_l_l_l_ljilノ' ̄[厂コ~ヨ
E~ ̄|] ̄ / ̄ ̄ ̄ ̄ l_,,,,[L___,,,ヨ
E,,,___|]..-‐'';, ヽ
/ ̄\
| |
\_/
)\ | /(
(O V  ̄  ̄ V O) /)
> ::\:::/:: < ( i )))
/ .<●>::::::<●> \ / / (それでは稽古にならんから)いかんでしょ。
| ### (__人__) ## .|ノ /
. <⌒\ . `⌒´ #メ# / ,/>
^^/__ /´ /
(___) /
この当時、9歳になっていた新六は、尾張に戻り、名を「柳生七郎兵衛(通称七郎)」と改めていた。
そして、近所の同年代の子供を集めて、一対多で打ち込ませるなどの稽古をしていたという。
- 227 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/28(日) 23:15:36 ID:tqAitfBk0
-
/ ̄\
| |
\_/
)\ | /(
(O V  ̄  ̄ V O)
> ::\:::/:: < 大体、一対一で
/ .<●>::::::<●> \ この七郎の相手になる者はおらんクポ。
| ### (__人__) .## |
<⌒\ ` ⌒´ #メ# /⌒> このくらいでちょうどいいクポ。
^^/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \^
rfキ
.  ̄ ̄ .
/ __ハソ从 ヽ
. / ト、´ ´^`V} . まあ、お前が納得してるなら、
{ 以} = = } 別にいいんだが…。
. .人_ノ u. /⌒ヽ. ,
x─¬=个< {__丿 / そろそろ日も暮れるし、
└=圷」 j. `二二三丸 . ´ 今日はここまででいいか?
_`二下ミx._ r仏_ノ 厂´
- 228 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/28(日) 23:16:44 ID:tqAitfBk0
-
/ ̄\
| |
\_/
)\ | /(
(O V  ̄  ̄ V O) ミ ミ ミ
> ⌒ ⌒ < /⌒)⌒) そうクポね。
/ .<⌒> <⌒> \ (⌒)/ / じゃあ、今日、七郎に打ち込んだ者に
| ### (__人__) ##.| ゝ / 新陰流を学ぶ権利を…
<⌒\ ` ⌒´ #メ#/ / /
^^/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \/ .ノ
、 i ,
‐◎‐
' ||`
||
||
_.,,,,,(´ `)__
,,,-'''' `'''''"  ̄~゙゙''ー.,_
,/ ii ll ii 'ヽ,
,/ ___,,,,,,,》‖《,,,,,,,, ヽ
l |ヽ/'' _ _`ヽ.,/| i
! l∂ゝ , ―― 、 `,l l そっちじゃなくて、銭だろ。銭。
ヽ し' u. | l | /
ヽ, ヽ ゝ..____,ノ ,/ ,/ 「自分に打ち込んだ奴には銭をやる」って言ってただろ。
`ー..,,_\,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,`,,,,,,,,,,/イ 大体、元服すらまだのお前が、そんな権利を出せるのか?
_||||巛 ̄ゞl_l_l_l_l_l_l_ljilノ' ̄[厂コ~ヨ
E~ ̄|] ̄ / ̄ ̄ ̄ ̄ l_,,,,[L___,,,ヨ
E,,,___|]..-‐'';, ヽ
- 229 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/28(日) 23:17:57 ID:tqAitfBk0
- / ̄\
| |
\_/
)\ | /(
(O V  ̄  ̄ V O)
> ノ ⌒ < む…それもそうクポね。
/ .<●> <●> \ では、七郎に打ち込んだ奴に渡すから並ぶクポ。
| ###. (__人__) u. |
.´⌒| ∩ノ ⊃ #メ#/⌒> また次も頼むクポ。
^( \ / _ノ | | ^
.\ “ /___| |
\ / .___ /
...... (⌒Y⌒)
... _ ( ヽ( )'´ )
<三∋、 (>>、 . -'(_)-'
ヽ.  ̄ ヽ. .... ヽ.
λ ピャー! λ .. λ ピャー!
ノ ヽ ... ノ ヽ ... ノ ヽ /,´⌒ヽ_
γ ヽ . γ ヽ . _γ ヽ_ ヽ ノ (_/ (ヽヽ /⌒ヽ
l(・) (・)l .. l(・) (・)l .. ヽ_l(・) (・)l_ノ ...._γ´ ヽ'_ ヽ| . ノ( ○
ゝ V / ...... ゝ __ / . ゝ / ...... l◎ ◎l . γ ヽ
`> < . `> ̄< . `> < . ゝ、 ノ .. l● ●l ピャー!
/ \ / \ / \ / \ . `> <´
(ノ´| |` 、) (ノ´| |` 、) (ノ´| |` 、) .... (ノ ヾ) ...... / \
| | . | | . | | . i、 ,i ..... ´ | | `
tl ̄tl . tl ̄tl . tl ̄tl ..... `uーu'´ .. tl ̄tl
この頃、七郎兵衛がやっていたのは、
「竹刀や木刀で一対多で打ち込ませ、自分はそれをひたすら防ぐ」というものであった。
そして、自分に打ち込めたものには銭を与えたという。
- 230 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/28(日) 23:18:55 ID:tqAitfBk0
- ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...:::... ...:: :........ ... . .....:::... ...::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::.:::.. ....... .....:: .. ...:: :.... .... ....:::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..:::.. ... ....:::::... ...─- 、 .. .. ...:::.. ... ....:::::... ...:::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::...::: .........:::: :...... / ヽ ..:: :.... ...:::.. ... ....:::::... ..::::::::::::::::::::::::
::::::::::::.. ...: :.... .::::..... ...:::.. l ..... ...:::.. ... ....: ::::... .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::.:::.........: ::... ... ヽ / .. ... ...:::.. ... ....:::::... ...: :..::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::. :. .:::::: ::.... .::::..... ` ー--‐' .... ...:::.. ... ....:::::......:: :::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... ...:::.. .... ... .. .: .. ..: .:::.. ... :. .:::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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- 231 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/28(日) 23:19:47 ID:tqAitfBk0
- / ̄\
| |
\_/
)\ | /(
(O V  ̄  ̄ V O) /) …というわけで、
> ::\:::/:: < ( i ))) 昨日よりは上手く防げたと
/ .<⌒>::::::<⌒> \ / / 我ながら思うところがありましたクポ!
| ### (__人__) ## .|ノ /
. <⌒\ . `⌒´ #メ# / ,/> やはり日々精進あるべきですクポ!
^^/__ /´ /
(___) /
. /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.\: ヽヽ
. /: : : : : : : : :/ : : : : : : : : : : : ヽ: : :.ヽ:.ヘ‘,
/: : : :/ : : : : {ヽ : ヽ : : : ヽ: : : : :‘,: :‘,',‘,
.':.:..: : :|: : : : : :! \.斗‐‐- \: : : :}: : : i/|!: :.
i: : : : : | : i: |:_.:| ヽ{\{ \j \: :|: : : |/|:: ::. ふふ…よかったわね。
|i.:i: : : :| : |イ,jノ ,x=≠ミ、`j: : : :j、| : ::. でも、じっとしてなさい。
|l:.| : : : ヽj丿 __ '"´ /: : : ,': }: : ::. 手当てが済まないと、晩御飯も出せないんだから。
|l:.|: : : : : :ハ ,ィ'"¨゙` /: :/ / /!:.: : ::.
. 八j: : : : : : ハ j 厶彡/'´:.:|:: : : ::. 「わかりましたクポ!」
\: \: :.ヽ __ , , }: : : | : : : ::.
\: \: \、 ` , ' |: : : ,i: : : : !{
i:\j\_:ゝ>: . / j: : /:|: : : :八
|: : : i: :|: : : | : 介ー ´ ,/: :/: :!: : : : : :ヽ
|: : : |: :|: : : |.:厶} , ‐/: :/:`\ : : : : : : \
j: :_斗-ヘ: : :|´::/二二二ニj,/:::::::::::::`¨ ̄::7ァ 、
/r{´|::::::::::::\{::::{ /:::::::::::::::::::::::::::::// ヽ
- 232 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/28(日) 23:21:07 ID:tqAitfBk0
- / ̄\
| |
\_/
)\ | ./(
(O V  ̄  ̄ V .O)
> / .ヽ.<
/ <=> <=>\ 剣と比べると、
| u. (__人__) | 読書はなかなかままならないでクポ…。
<⌒\ `⌒´ ./丶
^^/ |\ ./|/⌒>
/ /⌒ノ \/ ( ) ^
| / / | |
/^ \ ,ヘヘ、
l/, 二=‐宀ー〜-、
l / ` ヽ、
l i / / / i i ヽ
l i/ i / / iハ i i ヽ
. l i i/ _厶L/_i iハi i i i
| レi i ///∠/ノ i ナナトi i i|
. l |i i レ欠}f^ テマト|| i ハi 大丈夫。
l ハ ト`辷ソ .じ:ソソ iノ / i 毎日勉強すれば、
l l i ヽ 、 ゙^' /ノ /// .こっちも上達するんだから。
. l i i i|\ ー' , イ「//
l ii ハ | ` -r 'i´ハ i | ほら、もう一度読んでみなさい。
l i i i__i .< | ノノ i i |
l i i/ i | \ 、 iヽ\;iハ |
l .<,,__ il \r=ーl iハ ト、
. /ム ̄`'' ミヽ \ l | | ヽ
夜、居住している下屋敷に戻ると、母・珠の手当てを受けた後、読書をする。
それが終われば床に入り、七郎の一日は終わる。
- 233 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/28(日) 23:22:48 ID:tqAitfBk0
-
そして、朝になると…
/ ̄\
| |
\_/
/≡) )\ | . /(ヽ
. /_ノ .(OV  ̄ ̄ VO)\\
/ / > ::\::::::/:: < \ \ くっ…手が腫れて、帯が…。
( く ./< >>:::::<<>u\ .> ) は、母上、申し訳ないですが、帯を…!
\ / u (__人__). \'./
<⌒ ヽ| `⌒´ u |/⌒>
^^ \ / ^
, :'⌒ヽ , -、
/: :, -─>-‐……←一‐-: .____
. /: /: : / : : : : ,.:´ ̄ ̄: : : : : : : :.`ヽ
,: : : : /: : : : :./: : : : : : : : : : : : : : : : : \
,: : : :/: : : : :/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.
,: : :.∧:\: /:.: : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.
;. : :.{\\/:..: : : /: : :/: : : : : : : :,/ : : : : : : : : }
i: : : ヽx‐/: : : : /: : :/.斗‐‐///} : : i: : : : : :|
|: : : { { : : : : |: : /:./:// /' |: : :| : : : : : !
!:.: : i:.ヽ_! : : : : }/'"¨¨` ´ jハ: j: : : : : :′ はいはい。
; : : :| : : | : : : : | 气!/ : : : : /
. ,:.: : : |: :.八: : : : ト、 { /: /: / /
,: : : :, |: : : :|ヽ: : :| r‐ .ァ ノ: /: /ノ
,:.: : :/:.{:..: : :| \{ ヽ__ ' /jノ/
. /: : :/: ∧:.: : | 、 ` _______ /
/: : :/__ム-ヘ:.:..|ヽ_`> ./:|: : : :|
,: : /⌒ヽ\ヽ.{‐- 、 _,{:..: : :|
,: :/ \ヾ \ ヘ : : |_
,: / ヘ〉 \===}\{〉`゙ .、
,: :{ }〉 \ { ゝ ゚,
例の稽古の翌日には、叩かれた箇所が腫れて、帯も上手く結べなかったという。
その度に、珠が七郎兵衛の後ろに回り、帯を結んでやったという。
- 234 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/28(日) 23:24:37 ID:tqAitfBk0
-
/ ̄\
| |
\_/
)\ | /(
(O V  ̄  ̄ V O) /)
> ::\:::/:: < ( i ))) ありがとうございます、母上!
/ .<⌒>::::::<⌒> \ / / では、行って参ります!
| (__人__) |ノ /
. <⌒\ . `⌒´ / ,/>
^^/__ /´ /
(___) /
/^ \ ,ヘヘ、
l/, 二=‐宀ー〜-、
l / ` ヽ、
l i / / / i i ヽ
l i/ i / / iハ i i ヽ
. l i i/ _厶L/_i iハi i i i
| レi i ///∠/ノ i ナナトi i i|
. l |i i レ欠}f^ テマト|| i ハi
l ハ ト`辷ソ .じ:ソソ iノ / i …ええ、行ってらっしゃい。
l l i ヽ 、 ゙^' /ノ ///
. l i i i|\ ー' , イ「//
l ii ハ | ` -r 'i´ハ i |
l i i i__i .< | ノノ i i |
l i i/ i | \ 、 iヽ\;iハ |
l .<,,__ il \r=ーl iハ ト、
. /ム ̄`'' ミヽ \ l | | ヽ
/⌒ 、 \\ \ l | ト、 i
- 235 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/28(日) 23:25:17 ID:tqAitfBk0
- , ,,,,
/:ヽ/::::::l____、__
/::::::/::::::::::::l::/::::::::::::::`ヽ,,,
. /:::::/::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::}:::::ヽ,
/:::::/::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::}::::::::::ヽ,
. /:::::/::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::ヽ,
l:::::::|:::::::::::::::::{:::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::;::;;ヽ
l:::::::|::::::::::::::::{:::::::::::::::::::/|::::/.|::::::::;:::::/:::l.l;l
l::::::|::::::::::::::::::{::ヽ:;:::::::::l. l::/ |:::::/l:::/,l:::l リ
/::::::|::::::::::::::::::ヽ;::::lヽlリリ .´ .|ソ .// レ′ ………。
/:::::::::|:::::::::::::::::::::ヽ;::} `. ,ゝ .´
/:::::::::;||:::::::::::::::::::::::|ヽl__, /
. /::::::::::;|::|;:::::::::::::::::::::| |.`ー-..′
/:::::l:::::::|::::|:::::::::::::::::::::|`-亠--、
./:::::::l:::::::|:::::|:::::::::::::::::::::| //ヽ, タタタタタッ…!>
::::::::/l::::::|:::::::|::::::::::::::::::::| // l
:::::/:/::::::|::::::::|::::::::::::::::::::|// lヽ,
- 236 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/28(日) 23:26:00 ID:tqAitfBk0
- |
|:
。
|
!
:|
: ポトッ…
:!
.;: 。
、 . | .。
゚ ,、人,、'
`^⌒^´
- 237 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/28(日) 23:26:21 ID:tqAitfBk0
-
/`ヾヽ /:.:\
/⌒ヾjV}}、___/ /:.:.:.:.\
/.:.:彡'⌒¨¨^:.:.:.:.:.:.:^¨¨⌒ヽ:.:. Y
// :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: \\j
/.:.:./.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\\:.`\
/.:.///.:/.:./:./:./.:.:.:.:.:Y: }.:.:.ヽ ヽ .:.:.:.:.
/.:.///.:/.:./: :i:.:.i ;./`Y:|:、|:.: :i:.}:.:.: :i:.: :i
.:.:/'イ/.:.:i _仏斗匕 | |:.}:.:|`ト|=ミ、:.|: :i:|
i:/ :|{.:{: |{:.|八八从{ }:从八八リ川:.:从
|{ |{:.{: |{.:| ,ィ芹冬ミ ィ芹冬ミイ刈//:i あの子に、あれほどの剣の才がなければ、
八 |乂:リ从 戈rリ ,戈rリ 彡イ|/: :| こんなことには…。
\|:.:.:.i:|乂\ 、 | ./l.:l:| i: :|
|:.:.:.l:| |l小. , - 、 .゚/ :l.:l:| |:.i:
|:.:.:.l:| |l:.{:.:.i:.. 、 イ:|:i:}l:.l:| |:.|:i
|:.:.:.l:| |l:.{:.:.|:.:|:i>ー< ::|:.|:l:}l:.l:| |:.|:|:i
|:.:.:.l:| |l∧:.|斗} い、从| |:.|:|:|i
从:.斗{{彡':{........、 /........ /小}}jト:〔||i
//i:i:i:i{{、 \ ´ // | }}:i:i:i:i:iト、
//:i:i:i:i:i:i{{:i\ ..斗:i:i:}}:i:i:i:i:i:i:i:i:,
//;i:i:i:i:i:i:i:{{:i:i:i:i≧=---=≦i:i:i:i:i:i:i:i}}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:,
そして、その度に、
七郎兵衛に見せぬよう、奥に入り、珠は涙したという。
- 238 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/28(日) 23:27:26 ID:tqAitfBk0
- _, ィ ´ `>、__
, ィ´ ヽヽ、
. // ,.. -‐: ―:―: ‐:- 、_ヽ \
. / :/イ: : : : : : : : : : : : : : : : `ヽ ヽ
,イ /: : : : :.l: :l: : : : : : : : :i: : : : : : :ヽ ヘ
ム/: : : : : : /、/ヽ: : : : : /ヽ:l; : :..: : :ヘノ 「正傳新陰流」にある尾張柳生家の伝承によると、
. /ヘ:..: : : :/ ' ,≧xヾ: /_x≦_ト、: :.: : ;ハ} この頃には、新六は三州御油の姉夫婦のところを離れ、
. ヾ.: :/l 〃rJハ ` rJハヾ, ト、: / 尾張名古屋の広井郷(現在の名古屋市中区辺り)にある
l:∨: l {i 弋::リ 弋::リ j} l: lY:l 尾張柳生家下屋敷に戻っていたそうだゲソ。
l:.:{ !: l ' l: レ':.l
l: : :l: :ト、 _ ,}: :l: : l また、この頃には姓も柳生姓に戻り、
. : : l:.l: :l: へ、 ´ ` , ィ´l: :.! : :. 名も、「七郎兵衛」に改めていたらしいじゃなイカ。
. ,: :.;':.l: :.l: l: :.l:`i ‐ ‐ i´: :.l: :l: :.l.: : :.
. ,': :,': :l: : ltf'¨tf´_ __,`7¨trl: : l: : : :. ただ、どういうきっかけでそうなったかは、
/: :/イl: : l {{ ヘ ` ´ 〃 }}l:..: lヽ:..: :. 全く記録がないので不明なんだゲソ。
. /; イ ,: : ;' {i ヾ 〃 i}l: : l \ :.
./ ,: : ;´/ ヾ〃 {l: : l ヽ、
,.ィ/: :/:.{ }: : lヽ、 `ヽ、
. /: : : ://: :/へ、:、、: : : :`: : : :ヽ: : : : : :ヽ: : :.ヽ
まあ、推測するなら、 .... /: : /: /:/: :/:| ヽ:ヽ\: : : : : : : !: : : : : :ヽ: : : :ヽ
. /: /: : /: /: : l:.| .|: :! ヽ: :i: : : : !: : : : : : : 、: : : :.:!
1 : 元々、何かしらの理由で ..... /: :/: : : : : !: ::ハ:.| .!: | !:.:ト、: : :.!: : : : : : : : !: : : !
一時的に預けてただけで、 .... !: :l.: : l: :_:_:l:_:|_ |:| .|:,| |:.| _ヽ: :_!|: : : : : : : :!: : : |
落ち着いたので呼び戻した。 .!: :.l: : :l. : : :!: | `i:ヽ |:/、_,.-ナ'  ̄ヽ:| ̄: : : : : :l: : : :|
. |: :.i|: : :l: : : ::、:| -tt / r==-___V: : : : : : : : l : : :|
2 : 戻す予定はなかったが、 . |: :| |: : :!: : :T= tVテiヽ ちi::::iリ /::,: : : : : : : l: :i: :|
新六の剣才が見出され、 .... |: :! |: : : !: : : i、{:::iJリ 弋- ソ /: :/: : : : : :,l: :i: :|
改めて柳生家に引き戻された。 . !: :| .!: : : :ヽ: :i ゝ-''  ̄ /: :/:/: : : : :/: : /!:,'
. .!: | !: : : : :\:、 ' /:./:/: : : : /,':/:/ /
このどちらかというところかしらね。 . !:.! ヽ: : : : : :i`ヽ _ ,.., 'イ: : :/: : : :/:/:// /
. .!:、 ヽ: : : : :ヽ Y ̄ ̄´ノ /: : : : : :/:/:.:/
お話としては、2の方がドラマチックだけど ... `ヽ ヽ: : : : :\ `ー ' l: : : : :./: : /:./
もしそうだとすれば、当初、新六が島姓を. \ ヽ: : : : : :iヽ ,.|: : : /: : : : /! ___
名乗っていたところを踏まえると、 ヽ ヽ: : : : |: :`ヽ_,. .- '´ |: : /: : : : /:-‐'///////l、
新六による島家再興の話が考えられる訳で、 >'.!: : : |: : :///l,} |:./: : : :////////三三ミl|
それが、新六の剣才故に断たれたとなると、 __///,,|: :/: : :/ \,| / ,!: : : : :////////三-' ヾィ===―- 、
母・お珠の心境は相当複雑でしょうね。 . ,.-ニ --|///:|:/: : :/ / !: : : :///////i-'´ ,.―三三三ミ:.、 \\
- 239 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/28(日) 23:28:47 ID:tqAitfBk0
-
─ 尾張柳生家道場
|┃三 / ̄\
|┃ | |
|┃ \_/
ガラッ. |┃ )\ | /(
|┃ (O V  ̄  ̄ V O)
|┃三 > ::\:::/:: < 今日も稽古に来たクポ!
|┃ / .<●>::::::<●> \ 爺、早速頼むクポ!
|┃ | (__人__) |
|┃三 <⌒\ ` ⌒´ /⌒>
|┃三 ^^/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \^
/|
, -t ― //-、
,イ,..、{ // \
l 心_ j/∠_ _}
―=ニ二{__ノ,ン_,) ) _}) はっはっはっ!
ト= ,>‐-┬'" fl  ̄l`ー 、 _A_ 七郎様、元気で結構!
^-ヘ.:.:.:.:.::| |l | }/ | |\
\ヽ、.:.:\_」l | / /  ̄ ̄\/l では、心置きなく早速始めますぞ!
r== >、ヽ.:.:.:.::V / l/ ヽl>
ヽ ヽ、>一' /__.... -‐、/ ー- ..__ ||
/l ヘ Vv-、⊃' ||
/ヽニミr-<⌒ヽ′ /
. //_l∠_...-^ー-'`‐'′ /
/: : :// , -一' ./
/l: : :// / {
|_|: : l l /
高田三之丞為長
(たかだ さんのじょう ためなが)
- 240 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/28(日) 23:30:03 ID:tqAitfBk0
- / ̄\
/ | |
// . \_/
/// )\ | /(
/// (O V ̄ ̄ ̄VO)
( ( > \ / < \ さあ行くでクポ!
\ \ / <○>::::<○>.\. \ヽ どりゃああああああああああっっ!!
\ \ / (__人__) \ ) \ヽ
\ \. |::::::| |ノ ノ \
<⌒ \ ヽ `ー'´ / /
^^ ./ /  ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
// /  ̄ ̄ ̄ ̄) )
/ ( ⌒ ̄ ̄ ̄ヽ ノノ/
_/ / `ー―――、 ) ノ/
ー=二三 __ノ ノノ/ /
ノ/
/
r.―.-、
__/:::::::;へヽ
___ ノ::::::::::::::/ ( )
//:::/ ` <_:::::::::::;ノ `´zー--、
◯.///i::,;j、 >イ ̄´ _j_ノ:;r-、::.、 甘いっ!!
ヾキj<{ { k>'゙/ } ト、_ノ:::/::ヽ::.、 まだまだ無駄な動きが多いですぞっ!!
j く>、(O)>≦ヽ j、_ ( )`゙ヾ:::::::::::::ソ{
_,r、-、 __/ > ヽァ ≦-ツ {、 ヾ、 / / ゝz=' ∨ だからこのように打たれるっ!(バシッ!)
/>ー-〃,、ヽ \ |.o //ト、-ヘミi ̄´ .j/ .//// }´て jヽ. Y ∨
.〈 ./::::{{/ 'ーミノノノj ! i |. }\i::::} 〃...//// } `´/ヽ { ノ}、 「へべっ!?」
ヾ::::::;ゞー'´-ニ彡―ヽ_j | . {ヾ、_≧=彡 .////! } o ./ /`ー--'==彡' ヽ
`´ \_jj \ .∧//∧ヘ_ノ.////////i////////}
i! `ー=='/////∧ //////////ヘ.//////j
゙、 i::::::::::|///////`ー'//´/´`ー-、//,`ー///}
ヽ |::::::::::!/////////彡 /{  ̄ ̄ ̄´`゙
`ミz_}::::::::{ 、////////ノ{ /
- 241 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/28(日) 23:30:49 ID:tqAitfBk0
- _.,,, -/\/\
/:::::::::::\ /
./:::::::::::::::::/ \
l: : : : : : : :\/\/!
l: : : : : : : : : : : : : : : l
ヽ: : : : : : : : : : : : : /
\ /
\ /
\_/
)\ | /(
(O V  ̄  ̄ V O)
> ノ \U< ううむ…。
/ .<●> <●> \ まだまだ爺には及ばないクポ。
| (__人__) | 早く一本くらい取りたいものだクポ。
<⌒\ ` ⌒´ /⌒>
^^/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \^
、 .. -ッ ‐…ー,- 、
`、'- 、 /::::::/_.ィレ〈./ \ _..-.'´
`'、 `/、_:::::::l( l _..`‐'´.-'´ . -- 、
. `メ-、_`ー、). -、_.' -‐'´_,.-ヘ´ /;::::::::::::l 甘い!
〈:∠ニ''ー( )-_‐'ニ._-、 l | ;:::::::::::::| .甘いですぞ七郎様!!
ト、ヽ._`’ンiーiン´_`’ ノ ノ } } ;::::::::::::::l この三之丞とて、この歳まで鍛錬を重ねてきた身。
. l:::`‐r‐' ´「`` ‐.ニ-''´ ハ ト;::::::::::::::l いくら七郎様とは言え、その歳で私に及ぶのは…無理!!
`、::::| l ./ V ;::::::::::::/ .
. r´`, `、:! l ,イ | ;:::::::::::ム-へ._ さ、型の稽古をなさいませ。
. `'<¨ヽ. >、 ! .イ {>、} ;:::::::::::ハ::::::::::::. `ヽ
ヽ >‐…ーッ‐-、_∠∠ヽ..___.ノ...∠-'´ /.} ;:::::::::::::::';::::::::::ヽ::::::`r、_ 「わかったクポ」
_.=`´..:..:...:../,.-'´ | ./;::: ;::::::::::::::::::l:::::::::: l:::::::: l:::::`、
l|..:..:..:..:..:..:/.:./ └ーr‐-―┬‐…'''´/ ;::::,,;;;;;;;;;;::::::::::}::::::::: l:::::::: l:::::: l
. li..:..:..:..::..;'.:../ l l _../ ;:::::::::::::::::`''::::l::::::::: l::::::::: }::::: l
ヽ..:..:..:..:{..:.l l /´ ̄...::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::: /::::: ∠../
- 242 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/28(日) 23:32:03 ID:tqAitfBk0
- \ 、 /:::::::::::::::::::::::::l.:.:.:.:.:.:.:.:l ヽ _
\ \ /:::::::::::::::::::::::::::l.:.:.:_)`‐> l,-‐'/
``‐、``‐、:::::::::::::::::::::::、、,'´ ヽ ,-‐'´/
\ ``‐-、:::::::::::/ ) ,-‐‐‐'´_/l ヽ
l::\ ``‐く ´, ,-‐'´ _/ l ヽ
l:::::_\ > ̄``‐、/ _/__ ヽ ヽ
ト三二`‐-、 / l ,-‐'´二二>ヽ / l、 (…とはいえ、わずか九歳で、
ヽ ‐く``‐-、‐、 ,-‐' ,-‐'´―> / / l ヽ これだけ打てるとは…末恐ろしいものだ)
l、 \ 灯‐、,__/,-‐/灯 / / / ヽ
l::l、 `‐-‐'´´ _l、 ``‐----´ / / .(御兄弟の中で、兵庫助様の剣才を最も強く継がれたのは、
ヽ ``‐-、__,-‐/.:.:.:.: ̄l``‐-、,-‐'´ ̄ /`-、 .まず間違いなくこの方であろう)
_,-‐'´ヽ::::::::::::::::::::l.:.:.:.:.:.:.:.:.:l l l ヽ
/ ヽ::::::::::::::::l.:.:.:.:.:.:.:.:.:l lイ ヽ
_/ \:::::::::::ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:l / l 冫
/ ヽ:::::::::::l.:.:.:.:.:.:.:.:l / l ,-‐'´/
/ ,-l \:::::l.:.:.:.:.:.:.:.:l / ,-‐'´ /
( l \ ヽ::l.:.:.:.:.:.:.:.:l / / /
- 243 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/28(日) 23:33:02 ID:tqAitfBk0
-
...................................
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::: :::::::::::::::
::::::::::::::: この方の剣才を磨くため、 :::::::::::::::
/ ̄\ ::::::::::::::: :::::::::::::::
| | ::::::::::::::: この三之丞、労を惜しまぬぞ…! :::::::::::::::
\_/ ::::::::::::::: :::::::::::::::
)\ | /( ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
(O V  ̄  ̄ V O) 一ッ!ニッ…! ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
> \ / < ...................................
/ .<●> <●> \ ミ. ,
| u (__人__) | ミ //
<⌒\ `⌒´ /⌒> //
^^(⌒ヽ ィヽ .//
l \ \ , | //
| \,, \ | | // ブンッ
| \ \_ ヘ//
| \_r' ソイゝ
| r_ゝィ'〆
- 244 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/28(日) 23:34:52 ID:tqAitfBk0
- -=ニ=- 、
/:./ \ / /
__v}:/ _/ / 悪いけど、また続くわ!
//7ー- _ /:.:.:.:.:}:ト、 _ _/jr '′ せめて次の次くらいで終わるよう、祈っといてね!!
^⌒ヽニニニニ=- 1:{:.:{:.:.//ノー==-=ニ二三} ]ヨ
' -=ニニニ}/ニニニニニ\-=¬冖/≧{
`ー}ニ=≦二}}ニ} \、_,/}う^′
}ィ77ハ_}__{7 >=ァ′
{/〉-=ニニ{Jミrv//:/
Yニニニニニ}ニV /:/
/ニニニニニ/ニニ}/^
/ニニニ=≦ニニニノ
/三三/ }ニニニ7
/ニニニ7/ハ }ニニ7
ー '⌒V/メ^}ニニ/
{_タ^ }ニニ=-
` マニニ\
` マニニ=- _
マ///ハ
Ⅵ{{[
}う[{ __ __¨ ./
ー ' _) _) \
- 245 : 7/30の6:00〜18:00の間サーバ移転につきしたらば停止だお:2013/07/28(日) 23:36:21 ID:6avaIHi.0
- 乙
柳生家として考えれば剣才は喜ぶべきところなんだろうけど……
- 246 : 7/30の6:00〜18:00の間サーバ移転につきしたらば停止だお:2013/07/28(日) 23:37:41 ID:bQaJU22A0
- おつ
- 247 : 7/30の6:00〜18:00の間サーバ移転につきしたらば停止だお:2013/07/28(日) 23:42:42 ID:euB/9XFQ0
- 乙でした。
この大雑把アマゾネスめww
- 248 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/07/28(日) 23:42:57 ID:tqAitfBk0
- てなとこで終了でアリマス。
本日にこんな時間にお付き合いくださり、ありがたや&お疲れ様でした>ALL
予定では、今回で何とか七郎兵衛の元服まで行きたかったのですが、
こんな遅々としたペースで申し訳ない限り。
多分、次回で元服やって厳包を名乗るところで前編終了、
その次で後編になって、兵庫助と他の武芸者の絡み&元服後の厳包の話をやって、その64終了、
といった具合になると思うのですが、さてどうなることやらと。
気長に付き合っていただければ幸いでアリマス。
あと、その65の解説役投票途中経過はこんな感じで砂。
【その65解説役投票経過】
2票 : 佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱)
1票 : 茨木華扇(東方)
アザゼルさんは一応男なので条件外ということですいませぬ。
それではではー。
- 249 : 7/30の6:00〜18:00の間サーバ移転につきしたらば停止だお:2013/07/28(日) 23:47:17 ID:euB/9XFQ0
- んでは、同作品より、佐久間りん子嬢に一票
- 250 : 7/30の6:00〜18:00の間サーバ移転につきしたらば停止だお:2013/07/28(日) 23:48:46 ID:PkXQyGjg0
- 義仙が一族中で6番目で六郎で、
七番目で七郎、
って中国だとなるんだろうけど、日本はそこらへん割とアバウトだよね。
乙乙
- 251 : 7/30の6:00〜18:00の間サーバ移転につきしたらば停止だお:2013/07/28(日) 23:53:42 ID:euB/9XFQ0
- 嫡男が三郎なのも多いしな。
- 252 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/07/29(月) 07:31:55 ID:vP3/26MY0
- そろそろ佐々木さんだろう
- 253 : 7/30の6:00〜18:00の間サーバ移転につきしたらば停止だお:2013/07/29(月) 20:22:16 ID:lVB4k65k0
- 佐々木さんでぜひ
- 254 : 7/30の6:00〜18:00の間サーバ移転につきしたらば停止だお:2013/07/29(月) 23:34:04 ID:Uj.1Yh8c0
- 俺が! 俺達が! 佐々木派だ!(佐々木さんに1票
- 255 : 7/30の6:00〜18:00の間サーバ移転につきしたらば停止だお:2013/07/29(月) 23:48:42 ID:4h.JJCCo0
- さすがに佐々木派多いな。
ここは2位枠狙いで八雲紫(東方)を。
- 256 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/08/01(木) 13:49:15 ID:s9C8ig/w0
- 本気を出したら毎回佐々木さんになってしまうので普段は自重してるからな。
前回のホモ談義から一年経ったしそろそろ良いでしょ
- 257 :1:2013/08/03(土) 21:30:40 ID:FZ9tHLAw0
- どもどもです。
次回ですが、毎度のように明日の日曜21時を目指す所存。
多分、七郎兵衛が元服するとこまでかなと。
話の分量によっては、尾張柳生編はもう1話増えるかもでアリマス。
よろしゅうですー。
あと、解説役についてはこんな感じ。
【その65解説役投票経過】
5票 : 佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱)
1票 : 茨木華扇(東方)、佐久間りん子(アザゼルさん)、八雲紫(東方)
流石の佐々木さん安定枠で砂。
2位に誰が入るかというところです喃。
それではではー。
- 258 : 怖〜い夏のホラー短編祭り、八月二十三日から開催だお :2013/08/03(土) 22:01:36 ID:QtS2bSrk0
- ここはあえて解説役でダダに一票w
- 259 : 怖〜い夏のホラー短編祭り、八月二十三日から開催だお :2013/08/03(土) 22:07:16 ID:2SfT8JyM0
- ダダ(ウルトラマン)?
- 260 : 怖〜い夏のホラー短編祭り、八月二十三日から開催だお :2013/08/03(土) 22:49:05 ID:hWOtQe.o0
- 月之抄の時出したかったけど、 月影ゆり(ハートキャッチプリキュア)
- 261 : 怖〜い夏のホラー短編祭り、八月二十三日から開催だお :2013/08/04(日) 19:18:20 ID:1htnCJ.w0
- ね、念のためさっきー(佐々木さん)!
- 262 :1:2013/08/04(日) 21:04:31 ID:.wg3FniI0
- どもどもです。
毎度ながらこの時間になっても終わってない有様であり、
23時目標でも間に合うかどうか微妙なのですが、
とりあえず書けるところまで書く所存。
駄目そうなら、それはそれで告知しますので、すいませぬ。
- 263 :1:2013/08/04(日) 23:03:40 ID:.wg3FniI0
- どもどもです。
結局、元服まで進めなかったのですが、
一応、区切れるところまでは進んだので、今から投下します。
よろしゅうですー。
- 264 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/04(日) 23:04:29 ID:.wg3FniI0
- /: : : : : : :/: : : l レ^ 、\: : : :\_
, : : : : : : : : / : : : :., l l ヽ:ヽ: : ヽ: :`:、
/: : : : : : : : : : : : : :/ _l.l i :lヘ : :ヘ : :.‘,
,: / :../..: :..:l : : :l : :/ l.!ヽ l l } : : : : : :.‘,
i :, : :/: : : :..l : : :レ,.イ芯ト ゙' !.l l:ハ : i : : : :.',
l :!..:/ ハ: : : :! : : :《ヒiミ刈 リ ./ l :.l : : : : :l
l ハ/ :{ .| : : :.ヽ: :.八::::。リ __ T ト..: : : :..l
l,' .l : :ヽl : : : : :ヽム `¨´ 仏}i .レ: : : : : :l:! はーい続きよー。
l : : : ヽ : : : : ヘ` i'ミ:マノ : : : : : :..从 やっぱり今回で終わらなかったけど、
: : : : l:ヽ: : : :.ム _ ;`"/ : : : : /:./.′ .ま、そんなもんよ。
l: : :.ハ: : ヽ: : : i { ` , ムイ: /レ
从:/: ヘ: : : マ: :l ゝ - ´ イ: :./ じゃ、始めるわよ。
 ̄ ./≧.ヘ: : : iノ-。._ .<!: : ,
/ .//////ム : :∨//ハ.!: : : :l :./
/ /////////,ム : :¨'' ‐.、! : : :Ⅳ
/ ///////////,}ム : :ム マ: : l
/ ////////////,!/ム :..ム、_ヽ:ム
/ ////////////////ム : }/////フ7- _
/ヽ. .<//////////,//////,', :l/////./ 、
. /////////////////////////} :!,'///.,' . 丶
////////////////,//////////,'!////l. : . . . . . . . . . . .‘,
. ////////////////,,'///////////////,| | . . . . . . . . . . .i ', 、
////////////////,,'////////////////,| | . . . . . . . . . . .l . .', 丶
. ////////////////,','/////////////////| | . . . . . . . . . .、.ヽ. .ヽ .i
////////////////ヽ////////////////'マ「| . . . . . . . . . . . 、 、. . . .l
. //////////////// .V'/////////////// .l」 . . . . . . . . . . . . .、 . . .:'
///////////////ム V/////' -─┬─' . . . . . . . . . . . . . . . . . . ../
. ///////////////,/ム マ>''"l/////,'|___ ._. . . . . . . . . . . . . ヘ
///////////////////,> .`.<!///////,\ > . . . . . . . i
ヽ///////////////////////> 。l/////////l\ / ` 、 . . . l
- 265 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/04(日) 23:06:06 ID:.wg3FniI0
-
|┃三 / ̄\
|┃ | |
|┃ \_/
ガラッ. |┃ |
|┃ / ̄ ̄ ̄ \
|┃三 / ::\:::/:::: \
|┃ / <⌒>::::::<⌒> \ おお、やっておるな。
|┃ | (__人__) |
|┃三 \ ` ⌒´ /
|┃三 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
/ ̄\
| |
\_/
)\ | ./( て
(O V  ̄ ̄ ̄V O) そ
> \ < 父上!
/ .< ●>\ ミ. ,
| u (__人_) ミ //
<⌒\ /⌒> //
^^(⌒ヽ ィヽ .//
l \ \ , | //
| \,, \ | | // ブンッ
| \ \_ ヘ//
| \_r' ソイゝ
| r_ゝィ'〆
- 266 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/04(日) 23:06:43 ID:.wg3FniI0
-
/ ̄\
| |
\_/
|
/ ̄ ̄ ̄ \
/ ::\:::/::::\ うむ、そのまま続けよ。
/ <⌒>::::::<⌒> \ 今やっている分が済めば、俺が相手をしてやるぞ。
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
 ̄(⌒`:::: ⌒ヽ
ヽ:::: ~~⌒γ⌒)
ヽー―'^ー-'
〉 │
/ ̄\
| |
\_/
)\ | /(
(O V  ̄  ̄ V O) 分かりましたクポ!
> \ / <
/ .<●> <●> \ ミ. ,
| u (__人__) | ミ //
<⌒\ l;;;;;;l´ /⌒> //
^^(⌒ヽ `ー' ィヽ //
l \ \ , | //
| \,, \ | | // ブンッ
| \ \_ ヘ//
| \_r' ソイゝ ブンッ
| r_ゝィ'〆
- 267 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/04(日) 23:09:04 ID:.wg3FniI0
-
/ ̄\
| |
\_/
| /)
/  ̄  ̄ \ ( i )))
/ ::\:::/:: \ / / 新左、茂左、
/ <●>::::::<●> \ノ / お前たちも弟に負けぬよう、
| (__人__) | .,/ 稽古に励むのだぞ。
\ ` ⌒´ /
/__ /´
(___) /
_
/O \
|. ° |
\_,/
| /0 ̄\
/ ̄ ̄ ̄ ̄ \ . |:::::::::::::::::|
/ \ はーい! \___/
. / ヽ ___
/ / \ | / \ , --、 勿論ですよ、父上!
| ● ● | / ⌒ ⌒ \( ((( )
ヽ ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ / . | ・ .. ・ | `lー゛|
/⌒ヽ_\ ゝ._) / /⌒i .... | ヽ二フ |/ /
\ /:::::/;l三三三三三三三l / ./ /\____/ /
. /:::::/ |_ ___ ヘ、__/ ....../__/__ __ヽ /
柳生茂左衛門利方 柳生新左衛門清厳
.(やぎゅう しげざえもん としかた) (やぎゅう しんざえもん きよとし)
この年(寛永十年)、七郎兵衛の兄二人、
長兄・新左衛門清厳は10歳上の19歳、次兄・茂左衛門利方は5歳上の14歳であった。
- 268 : 怖〜い夏のホラー短編祭り、八月二十三日から開催だお :2013/08/04(日) 23:11:10 ID:k0.cizqo0
- オプーナたちは集団で出てきたらどのスレでも家族になるな
そしてやるオプーナが一番偉いな
- 269 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/04(日) 23:12:27 ID:.wg3FniI0
-
そして、型の稽古が済むと、今度は兵庫助を相手の稽古になる。
/ ̄\
.| |
\_/
|
./  ̄  ̄ \ ./|
./ ::\:::/:: \ .// どれ、七郎。
/ .<●>::::::<●> \ // それでは始めるか。
| (__人__) |//
\ `⌒´ ,// 打ち込んでくるがいい。
/ ー‐ < 、//\
/ / (⌒^ヘ>ー 、 }
{ ⌒ー―一'⌒>へ.__/
/ ̄\
| |
\_/
)\ | /(
(O V  ̄  ̄ V O) .__
> ::\:::/:: < // 行きますクポ!
/ .<●>::::::<●> \ //
| (__人__) u. | //
<⌒\ ` ⌒´ /⌒//
^^ / ,\.//
しイ ト 、ノ/
- 270 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/04(日) 23:14:20 ID:.wg3FniI0
-
/ ̄\
/ | |
// . \_/
/// )\ | /(
/// (O V ̄ ̄ ̄VO)
( ( > \ / < \
\ \ / <○>::::<○>.\. \ヽ はああああああっっ!!
\ \ / (__人__) \ ) \ヽ
\ \. |::::::| |ノ ノ \
<⌒ \ ヽ `ー'´ / /
^^ ./ /  ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
// /  ̄ ̄ ̄ ̄) )
/ ( ⌒ ̄ ̄ ̄ヽ ノノ/
_/ / `ー―――、 ) ノ/
ー=二三 __ノ ノノ/ /
ノ/
/
____
\ :\ \、ノし/
\ :\ Σ:. て
\ :\ __ /^Y\ バシッ
_人 \ :\ \
) |\ :\ |
⌒Y \ \ :\\、人/
 ̄|\ :`):. て バンッ
/ ̄ . ̄. //Y^
/ ヽ、_ :::._.ノ \ :\,、 ふむ…まだまだ甘いッ!
/ <●>::::::<●>γ⌒ゞ7 速ければよいわけではないぞ七郎ッ!(ビシッ!)
| (__人__)_/ ヘ__ソ `)
\_ ` ⌒/ / ゞ、久>、 「グハッ!」
/ `ー---ー"′ _/ \ \
ヽ / /ヽ\ )
i ``ー--ー"´ / ヽ、__ノ
- 271 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/04(日) 23:15:52 ID:.wg3FniI0
- _.,,, -/\/\
/:::::::::::\ /
./:::::::::::::::::/ \
l: : : : : : : :\/\/!
l: : : : : : : : : : : : : : : l
ヽ: : : : : : : : : : : : : /
\ /
\ /
\_/
)\ | /(
(O V  ̄  ̄ V O)
>!l|! \ / < うぐぐ…。
/ .<二> <二> \ また一本も当てられなかったクポ…。
| (__人__) u '
⌒\ `⌒´ /⌒>
/ ̄\
| |
\_/
|
/ ̄ ̄ ̄\ 七郎、これは仕合ではないのだ。
/ ::\:::/:: \ お前が正しい太刀を振るえるよう、
/ .<−>::::::<−> \ 俺や三之丞が打太刀をしておるに過ぎん。
| (__人__) |
\ `⌒´ / いらぬ欲を出すでない。
/,,― -ー 、 , -‐ 、
( , -‐ '" )
`;ー" ` ー-ー -ー'|
- 272 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/04(日) 23:17:55 ID:.wg3FniI0
-
/ ̄\
| |
\_/
__|___
/ \ とはいえ…始めたばかりの頃と比べて、
/ ─ ─ \ 随分と臆病は消えたようだな。
/ <●> <●> \ この歳で、俺の太刀を眼前にして、
| :::::: (__人__) :::::: | 瞬きせぬとは大したものだ。
\. `ー'´ /ヽ
(ヽ、 / ̄) | 「鳥飼い」を続けた甲斐もあったものよ。
| ``ー――‐''| ヽ、. |
ゝ ノ ヽ ノ |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
\、 _,-‐'´ ̄ ̄l ̄``‐-、
`、ヽ'´:::::::::::::::::::::::l.:.:.:.:.:.:l \
l\ヽ::::::::::::::::::::l.:.:.:.:.:.:.:l ヽ
l:::::\\:::::::::::/,-‐‐'´'´/ V
l:::::::::::\\::::/ ヽ l ____,
l::::::::::::::::\ \l _ 冫 _l-‐'´ ,-‐'´ まったくですな。
_l:::::l‐、==、`、/´ \,-‐' ̄ ,-‐'´ ̄
/ /l::::l 灯ヽ、X l___,-‐'´て 本来なら、この年頃の子供には
/ / l:::::\`ー‐´```‐灯 ̄=, ヽ/ まだ仕合は早いですが、七郎様なれば、
、_,-‐‐‐'´て / / l:::::::::ヽーl―十、、 `´/l'´ l l .そろそろお許しされてもよいかと。
ヽ / / \l::::::::::::::::l.:.:.:.:´ l  ̄ / l l ___
ヽ \.、 / l::::::::::::l.:.:.:.:/ // l l``‐、´ l ``、
凵 \、 \ l:::::::l.:.:.:.:.:l /イ l l l l (/l
l \、 ヽ lヽく___/l / _ // l l l、
‐、 l \、 ヽl l l ll ll _// l/l``‐-、l ヽ
_/ l .\、ヽ l l / / // l l ,-、 l
l \\`' /´/ l / ´-`l
- 273 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/04(日) 23:18:57 ID:.wg3FniI0
-
/ ̄\
| |
\_/
__|__ そうだな…。
/ ::−:::−\ もう少し丈が伸びれば、許すとするか。
/ <●>::<●>\
/ (__人__) \ 相手との体格差があり過ぎる状態で、
| `⌒´ | 仕合に慣れると、変な癖が付くかもしれぬしな。
\ /
/ \
/|
, -t ― //-、
,イ,..、{ // \
l 心_ j/∠_ _} なら、さほど先の話でもありませぬな。
―=ニ二{__ノ,ン_,) ) _}) この年頃の子供は、気が付けば大きくなっているものです。
ト= ,>‐-┬'" fl  ̄l`ー 、 _A_
^-ヘ.:.:.:.:.::| |l | }/ | |\ 「ははは…そうだな、違いない」
\ヽ、.:.:\_」l | / /  ̄ ̄\/l
r== >、ヽ.:.:.:.::V / l/ ヽl>
ヽ ヽ、>一' /__.... -‐、/ ー- ..__ ||
/l ヘ Vv-、⊃' ||
/ヽニミr-<⌒ヽ′ /
. //_l∠_...-^ー-'`‐'′ /
/: : :// , -一' ./
/l: : :// / {
|_|: : l l /
- 274 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/04(日) 23:20:54 ID:.wg3FniI0
-
/ ̄\
.| |
\_/
|
/ ̄ ̄ ̄\ では、今日の稽古はここまでだ。
/ \ / \
/ ⌒ ⌒ \ 今夜は下屋敷で
| (__人__) | 家族揃って過ごすとするか。
\ `⌒´ / さあ、行くぞ、三人とも。
/,,― -ー 、 , -‐ 、
( , -‐ '" )
`;ー" ` ー-ー -ー'|
_ .....
/O \ . ,.-─- 、
| | /'○: : : : :ヽ
\_,/ i: ∩ : : : : ::i
/ ̄\ \ .ヽ∪: : : : :ノ
| .| / ̄ ̄ ̄ ̄\ `ー-‐´
\_/ / \ ,. -─- 、
)\ | /( / ヽ / \
(O V  ̄  ̄ V O) .|. |. / ⌒ ⌒`、 「「「はいっ!!」」」
> ⌒ ⌒ < | ⌒ ⌒ | .l ⌒ ⌒ .l
/ .<⌒> <⌒> \ ヽ ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃メ l . . l
| (__人__) | ヽ / 、 ー /
<⌒\ ` ⌒´ /⌒> 三三三三三三|...... ヽ\ /
^^/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \^ | _ | / ヽ三三三三三三〉
こうして、七郎兵衛の少年の日々は過ぎていくのであった…。
- 275 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/04(日) 23:24:07 ID:.wg3FniI0
- _,....-──-、、、
./ `\ ヽ
./ _,..-―‐-\ ヽ
/ /: : : : : : : : : : :\>
./.__ /: : : : 、: : : : : :ト: :|: :l 真貴子。
 ̄ゞ: :N: : \: : |\: : : :|:|::|: :| 「鳥飼い」ってなんだゲソ?
/.l:: :l::、: :l\! \ ノ }:ハ:ノ
/: :l:: :l:l\:| | |,, {:l:ノ
/:::/l:: :lf⌒ト ''' ノ.f⌒ヽ
 ̄ ̄ ̄`ー'  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ー'  ̄
.... _,
. 瓜∧ , ..............
. ∨\__. ,〃...............................
「正傳新陰流」によると、 ...... ∨/}_j } /.l:レ:.ア............:.....\.......
新陰流に伝わる”「条件反射」の心理教育”とあるわね。 .. }^ヽ:::jし......ィ...、................:........\:.:.
.... _ -=ニム,/....../..ハ :.、ヽ:.:.,...:...........:.:.:..
「使太刀(習う側)」が「打太刀(教授側)」に打ち込み、 ..... -=ニニニニ7......∧.{ :. : ⅩミN.........:.:.i:|
それに対し、打太刀側は当たらぬように打つことで、 ...... /ニニニニニ/|..i:./......ト{_ }^ 拆心...:.:.:.:|:|
「己に太刀は当たらない」という信念を養成する…とあるけど、 ... /ニニニニニ/ :|:.|...:.:.:.:拆心 Vツ.:.:.:.:.l |
要するに、子供の頃から打つ事、打たれることに慣れさせる事で、 . /ニニ=ニニ_{. |:从:.:.:.:.小 ツ :..:.::.:.:.: ′
打たれても瞬きひとつしないような心を作る稽古、ということね。 ニニニニニ= { ' \:.:.:.ー- ' ァ!:.:.:./
.... ニニニニニニ=___,. }\:.:...、 ー- }:.:.:/-- ミ
同書によると、十兵衛が隻眼になったのは、 ..... ニニニニニニニTニ=-77介::.....__/:.:.:.{/////{
この訓練の際、誤って目に太刀が入ったからではないか、 .... ,ニニニニニニΝニニ{ァ7:.{xヘ -‐ i:.:.{/ノ ̄三二ニ=- ミ
とあるけど、この辺りは、根本となる十兵衛の隻眼説が ニニニニニ|ニニニ7:./_/ :.:.{___ ニニニニニ=_ .
創作の可能性が高いことを踏まえると、推測の域を出ないわね。 ..... \ニニニiニニ,/:/{ \ 三 ̄〕:{/ニニニニニニニ= :.
=ニニニ/ /{{{ i 〕r ァ }}ニニニニニニニニ= :.
=ニ / {{{{ }じ'’ }}ニニニ7ニニニニ=_ ,
/ {{{{ 7 {{ニニニ{ニニニニニ= _{__
- 276 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/04(日) 23:26:32 ID:.wg3FniI0
-
そして時は流れ、寛永十四年(1637)。
兵庫助60歳、七郎兵衛13歳の頃…。
./ ̄\
| |
\_/
__|__
./ \ よいか、七郎。
/ :::\::::/\
/ <●>::::<●>\ . 「棒心ノ語云。真言ハ不思議ナリ。
| (__人__) | 観受セントスレバ、除ク無明ヲ。
\ |\ / /| ト、用ユル時ハ…」
/ /⌒ノ \/ ( )
| / / | |
/ ̄\
| |
\_/
.)\ | /(
.(O V. ̄  ̄ V O)
> :::: .< 『棒心ノ語云。真言ハ不思議ナリ。
/ . ::\:::/::. \ 観受セントスレバ、除ク無明ヲ。
.| <●>::::::<●> . | ト、用ユル時ハ…』
<⌒\ (__人__) .__,/⌒>
^^/ `⌒´ \^
_/((┃))______i | キュッキュッ
.. / /ヽ,,⌒)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(,,ノ \
/ /_________ヽ.. \
. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
- 277 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/04(日) 23:28:23 ID:.wg3FniI0
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/ ̄\
| |
\_/
_|___
/ \
/ ::\:::::::/::\ 「…ハヅミテ悪シ。昔ノ教也。
/ <●>::::::<●> \ 今ハ観受シテ、除無明位好シ」
| (__人__) |
\ ` ⌒ ´ ,/ …今日はここまでじゃ。
. /⌒〜" ̄, ̄ ̄〆⌒,ニつ
| ,___゙___、rヾイソ⊃
| `l ̄
. | |
/ ̄\
| |
\_/
)\ .| /(
(O V.  ̄  ̄ V .O)
> :::::. < 『…ハヅミテ悪シ。昔ノ教也。
/ ::\:::/::. \ 今ハ観受シテ、除無明位好シ』
| <●>::::::<●> |
<⌒\ (__人__) __,/⌒> …ありがとうございますクポ。
^^/ `⌒´ \^
_/((┃))______i | キュッキュッ
.. / /ヽ,,⌒)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(,,ノ \
/ /_________ヽ.. \
. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
- 278 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/04(日) 23:33:07 ID:.wg3FniI0
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/ ̄\
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\_/
|
/  ̄  ̄ \
/ ::\:::/:: \ うむ、よいか七郎。
/ .<●>::::::<●> \ お前に流祖伊勢守様以来の教えの全てをこうして教授するのは、
| (__人__) | いずれ成人した暁には、兄二人を支えて、
\ ` ⌒´ / .我が柳生家と新陰流を隆盛させんがためだ。
/,,― -ー 、 , -‐ 、
( , -‐ '" ) このこと、しかと心得ておくのだぞ。
`;ー" ` ー-ー -ー'
l l
/ ̄\
| |
\_/
)\ | /(
(O V  ̄  ̄ V O)
> ::\:::/:: < 勿論クポ、父上!
/ .<●>::::::<●> \
| (__人__) |
<⌒\ ` ⌒´ /⌒>
^^/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \^
この前年(寛永十三年)から、兵庫助は、
流祖伊勢守・二代石舟斎の教えと、自身の教えの全てを、七郎兵衛に対し教授し、
これを筆記することを許している。
この時の七郎兵衛の伝書は、後に「新陰流兵法目録(連也口伝書)」と称され、
尾張柳生家の秘書として残されることになる。
(この伝書については、またいずれ述べる)
- 279 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/04(日) 23:35:26 ID:.wg3FniI0
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| |
\_/
_|_
. /´ ̄  ̄`\
./ ::::\:::::::::/::::: ヽ 正直、新左衛門の病も、あまりよくないしな。
/ < ○ > :::::::: < ○ > ヽ 最悪のことも考えればならぬ…。
./ l
.| (__人_) .| お前も、くれぐれも体に気をつけよ。
..ヽ u. | -┬-| / いくら腕が立とうと、病には勝てぬのだからな?
ヽ、 .` ⌒ ´ /
/:::::::::|::\゙_>介 √!;:::::::\
. /:::::::::::::::\:::ヽ };;{ |::/::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::ヽ::ヾ::}〃:::::::::::i:::::::i
/ ̄\
| |
\_/
)\ | /(
(O V  ̄  ̄ V O)
> ノ ⌒ < わ、わかっておりますクポ。
/ .<●> <●> \ それに、まだ新左兄の病も治らないとは限りませんクポ。
| u. (__人__) |
<⌒\ `⌒´ /⌒>
^^/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \^
なお、この頃には長男である新左衛門は病に冒され、
藩主・徳川義直の近習を辞して、屋敷の離れにて療養していたと思われる。
- 280 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/04(日) 23:39:04 ID:.wg3FniI0
-
./ ̄\
| |
\_/
|
/ ̄ ̄ ̄\ だといいのだが…。
/ ::/:::::\::\
/u <−>::::::<−> .\ なんにせよ、俺も今年で還暦だ。
| (__人__) | .この先、新しい子を成すのは流石にな…。
/ ∩ノ ⊃ / 茂左とお前が頼みだ。
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| | ホント頼むぞ。
. \ /___ /
/ ̄\
| |
\_/
)\ | /(
(O V  ̄  ̄ V O) /)
> ::\:::/:: < ( i )))
/ .<●>::::::<●> \ / / 承知しましたクポ…!
| u. (__人__) |ノ /
. <⌒\ . `⌒´ / ,/>
^^/__ /´ /
(___) /
- 281 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/04(日) 23:41:17 ID:.wg3FniI0
- r'⌒^ニヽ
ノ⌒^ ーx、 _人 _ノ 人
〈 \ {_ノ⌒ }
} \ 人 く ⌒ヽ
{ :. ^Y´ ̄`丶、r'⌒⌒ ,ノ ノ }
} \ }__ \^´ _⌒丶 -={
ノ⌒'〜x \|`ー―――- 、 \\ \ { r'⌒ ー ⌒
( , } 〉 : /: :|: : : : : : : \ ^ヽ\ }ノ .: _,ノ
〜' ノ ニ=- / : : |/斗: : :‐ト、:| : : \ ⌒ヽ /ヽ人 ノ⌒ン'⌒
ニ=-ノ⌒ヽ __ |: : : : }ハ ': : :=ミ、:八: : : : :ヽ ^:. }/´ ̄ ̄)⌒^ また続くでゲソ。
⌒ヽ ^ン' -=} ⌒´ |___: : {り ∨,ノハ Y|: : : : : : } ^'く{__,/
⌒ン'⌒⌒ く __ / V} 弋り 从: : : : : : \ \一 ´ ̄} ー そういえば、ここ数年、
ノ r'⌒^Y⌒ヽ, _ ‘´ ̄ 〈 _ノ{ ' .:.:.:.:. |:\: : : :厂:. \___〉^⌒ 海なんて見てないじゃイカ、と>>1は言ってるでゲソ。
⌒ _ノ ⌒)´ ̄_ノイ⌒>ー\ :.丶 __ | : |ノヽ/: : :|、 ^ヽ.:.:.:.:.:.:.
〜'⌒ヽ ⌒) /y ⌒^ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ }\ _____ | : | :、: \ :|: \ }.:.:.:.:.:.:.
=- |! ⌒´__ '⌒/.:.:-==.:.:.:.:.:.:.:.:.:/: :/、 ,ハ | : |⌒\: :\:_;>≠ニ二二二
〜'⌒ _」L._,r.:.:⌒.:.:.:.>'´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:-=:/:/.:.:.{\ / /人: 'く \{\:__;/: \____
⌒_r.:.:⌒.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_nn_.:.:._nn_r「hr‐f/: :/ュLユr\:{/ \: \}\: \: :\: : : : : : : : :
――一====ニニニニニ二二二:{: : {____,,/ __ \: \|\: :\: :\ ̄ ̄ ̄
. . . . . . . . . . . : : : : : : : : : \:___;/ /\ /\: \|\: :\: :\――‐
. . . . . . . . . . . : : : : : : : :/⌒>―一 ´ / `'く l\: \|`ー‐\: :\―
. . . . . . . . . . : : : : : : : : : : : : : { (_______,,. < ヽ、 \ |\|\:  ̄|_/\: :\
. . . . . . . . . . . . . . : : : : : : : : : ∧__,ノ \{ \ |\: ̄| : : : : :|_;/\
. . . . . . . . . . . . . . . . . . ,:し'- 、 \ l | ̄|___;|
. . . . . . . . . . . / 〃⌒}}\ \ ⌒ヽ\: :\
. . . . . 〈、\{{__,ノ′ \ ヾニ、 人 } : : }___
}∧ :. \ :. \ ヽ\: : : : :| __ __¨ ./
/ \\ \ } |__| _) _) \
- 282 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/04(日) 23:50:49 ID:.wg3FniI0
- どもどもです。
今回もお付き合いありがとうございます&お疲れ様でした>ALL
今回で何とか厳包の元服まで進めたかったのですけど、
書いてみるとそれなりに伸びたので、また次回ということで。
あと、尾張柳生編については、やっぱ2話分割にして、
次回の厳包元服で「その64」終了、それ以降の尾張柳生のあれこれは
「その65」で書いていこうかと。
江戸柳生に話が戻るのは、この調子だと9月入ってからかもで砂。
気長にお付き合い頂ければ幸いでアリマス。
で、次回解説役投票経過はこんな感じで。
【その65解説役投票経過】
6票 : 佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱)
1票 : 茨木華扇(東方)、佐久間りん子(アザゼルさん)、八雲紫(東方)
ダダ(ウルトラマン)、月影ゆり(ハートキャッチプリキュア)
2位が激しく票がバラけてる感じです喃。
さてどうなることやら。
それではではー。
- 283 : 怖〜い夏のホラー短編祭り、八月二十三日から開催だお :2013/08/05(月) 00:00:07 ID:MP7i/i4Q0
- 乙
- 284 : 怖〜い夏のホラー短編祭り、八月二十三日から開催だお :2013/08/05(月) 00:02:02 ID:3W7o2A.Q0
- 乙でした。
んでは、白井黒子嬢に一票
- 285 : 怖〜い夏のホラー短編祭り、八月二十三日から開催だお :2013/08/05(月) 00:08:29 ID:ah/E/5t20
- 乙でした
解説役はダメ押し一票のつもりで佐々木さんに
- 286 : 怖〜い夏のホラー短編祭り、八月二十三日から開催だお :2013/08/05(月) 01:11:14 ID:gnRVBeas0
- 乙乙
- 287 : 怖〜い夏のホラー短編祭り、八月二十三日から開催だお :2013/08/05(月) 06:51:08 ID:CnaRxF9A0
- おつでした(遅い)
そして私も月影ゆりさんに一票
- 288 : 怖〜い夏のホラー短編祭り、八月二十三日から開催だお :2013/08/05(月) 07:48:43 ID:ohJKq9XU0
- あっそうか、清厳は病気だったね……
- 289 : 怖〜い夏のホラー短編祭り、八月二十三日から開催だお :2013/08/08(木) 01:59:11 ID:IyLkG2A20
- ゆっかりーんに一票
- 290 :1:2013/08/10(土) 02:34:54 ID:j6OGzuT.0
- どもどもです。
本日からパシフィック・リム上映開始であり、
そして明日からはコミケでありますが、当方は割といつも通りな有様でございます。
つまり、次も日曜(8/11)の21時開始目標にする所存。
多分次こそ、「その64」ラストになるかなと。
よろしゅうですー。
あと、解説役はこんな塩梅で砂。
【その65解説役投票経過】
7票 : 佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱)
2票 : 八雲紫(東方)、月影ゆり(ハートキャッチプリキュア)
1票 : 茨木華扇(東方)、佐久間りん子(アザゼルさん)、
ダダ(ウルトラマン)、白井黒子(とある科学の超電磁砲)
2位は紫かゆりさんのどっちかで砂。
さてどうなることやら。
それではではー。
- 291 :1:2013/08/11(日) 20:30:07 ID:cr0ROBjs0
- どもどもです。
今日の投下ですが、全然進まなかったので無理です。
申し訳ない。
多分、スレ完結は来年に持ち越しであり、
下手すると宗矩が死ぬところまで辿り着けないんじゃなかろうかという気も。
6年掛かりとかどんな大長編なのかと。
ではではー。
- 292 : 怖〜い夏のホラー短編祭り、八月二十三日から開催だお :2013/08/11(日) 20:38:31 ID:0qjQoU320
- りょーかーい。
リアル大事に。
今日死ぬほど熱かったですし
- 293 : 怖〜い夏のホラー短編祭り、八月二十三日から開催だお :2013/08/11(日) 23:02:37 ID:4M6FU/oU0
- コミケは瘴気が集まって雲になっていたそうな。
常人ならば3分ともたぬ。かまえて近づくでないぞ。
- 294 : 怖〜い夏のホラー短編祭り、八月二十三日から開催だお :2013/08/13(火) 22:32:04 ID:i4/BGVR.0
- ネタ抜きで臭いからな、いやマジで
- 295 :1:2013/08/17(土) 16:58:16 ID:MNRtim.w0
- どもどもです。
先週は失敗してしまったので、今週はどうにか更新したいところ。
目標自体はいつも通りの日曜(8/18)の21時からで。
よろしゅうですー。
- 296 : 怖〜い夏のホラー短編祭り、八月二十四日から開催だお :2013/08/17(土) 22:15:22 ID:5e3D6w0U0
- ほいさ〜
- 297 : 怖〜い夏のホラー短編祭り、八月二十四日から開催だお :2013/08/18(日) 22:06:25 ID:cDpwBb3w0
- やっと繋がった
今日の投下はあるのでしょうか
- 298 :1:2013/08/18(日) 23:07:18 ID:SsyYQDnw0
- おお、繋がった。
何度か試して駄目っぽかったのですけど、割と前から回復してたようで砂。
で、今日の投下ですけど、
時間的に微妙なのと、まだモノができてないので、
残念ながら再度来週に延ばします。
二週連続で申し訳ない限り。
ではではー。
- 299 :2013年 8月21日(水) 1:00 - 8:00メンテだお:2013/08/20(火) 19:38:48 ID:zGNtYTxc0
- どまどま〜
- 300 :24から短編祭りだお:2013/08/23(金) 16:26:59 ID:ArBbj9qQ0
- twitterを何気なく「柳生新陰流」で検索したら
大東流合気武道(大東流合気柔術+小野派一刀流)師範で教授代理のU先生という方が
自流派に伝わる小野派一刀流についていろいろツイートされていて
その流れで新陰流についても言及なさっているのを見かけました
>>1さんの参考になれば幸いです
- 301 :1:2013/08/25(日) 02:40:20 ID:l/5JzHC.0
- どもどもです。
納品合わせの徹夜明けだったので、
気が付いたら蒸し部屋で寝てて暑い暑い暑い。
あと、一瞬スレが書き込みできなくなって焦りましたが、復活したようで何より。
重畳重畳。
さて、次回更新ですが、目標は変わらずであり、
日曜(8/25)21時投下を目指したいところ。
よろしゅうですー。
>>300
どもどもです。
なお、件の先生は当方の相互フォローしてる人が相互フォローしてたので、
「知り合いを6人辿れば、誰とでも繋がる」という言葉を思い出したり。
- 302 :24から短編祭りだお:2013/08/25(日) 11:16:01 ID:Hd7AHdoE0
- ほいー
- 303 :1:2013/08/25(日) 21:03:47 ID:l/5JzHC.0
- どもどもです。
毎度ながら遅れる有様であり、申し訳ない限り。
多分23時は割ると思われるのですけど、3週連続投下失敗は嫌なので、
意地でも今回は投下する所存ー。
すいませぬ。
- 304 :24から短編祭りだお:2013/08/25(日) 22:36:00 ID:QgcV4UPU0
- 23時から投下とは!
明日に支障が御座いませんか>>1殿
- 305 :24から短編祭りだお:2013/08/25(日) 22:36:09 ID:.XCNYwc60
- 乙です〜。
全裸待機で待ってましょう。
- 306 :1:2013/08/25(日) 22:44:08 ID:l/5JzHC.0
- どもどもです。
23時からというより、23時すら割って、
多分今の調子だと3時とかになるんじゃないかという趣なので、
リアルタイムのお付き合いは流石に申し訳ないところ。
明日以降にでも観て頂ければ。
なお、当方の日曜の就寝時間は大体5時以降なので、その辺は大丈夫です。
起きたの夕方16時とかですし。
生活サイクルgdgdです。お恥ずかしや。
- 307 :24から短編祭りだお:2013/08/25(日) 23:00:39 ID:bdqa82Ww0
- 了解
か、体にはお気を付けを……
- 308 :1:2013/08/26(月) 05:22:41 ID:V9QvOiJc0
- どもどもです。
なんとかラストまで書きあがったのですが、
今から投下すると、寝るのが朝7時になりそうなので、流石に諦めます。
ただ、書きあがった気楽さもあるので、今日、帰ったら投下する所存ー。
多分、夜の23時以降になると思いますが、よろしければー。
ではでは。
- 309 :24から短編祭りだお:2013/08/26(月) 18:45:36 ID:95zNM51g0
- ほいー
- 310 :1:2013/08/26(月) 23:41:12 ID:V9QvOiJc0
- どもどもです。
23時から投下しようと思ったら、いつの間にか寝落ちしてました。
すいませぬ。
というわけで、今から投下します。
- 311 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/26(月) 23:42:33 ID:V9QvOiJc0
- / へ: .\-ミ: : : : :\: : : : \: :\
/: : : : :′ ヽ:.ヽ \ : : : :\: : : : :\: \
/: : : /: : | |: ./ : r、: :/V: : : : :ヽ: : ヽ
, =-ミ /: /: : : : :..! |:/ |: !/: : :.i!: : : : : : : : :
∠ L___ /: /: : : : : : :ハ / レ_.== V:.|: : : : : : : : : : : :.|
/へ ヽ //: : /: : :!: ト、 / ら心\|: : : : : : : : : : : |
/// へ .}_. .′:/: : :人: | > ¨~ V:::::: } 》: : : : : : : : :i{: :.! ぶっちゃけ寝不足で頭が痛い!(>>1が)
/ </ // 〉 ,: : : : : : : 个 行心 弋zソ /: : : : : : : : : ::{: :;
<<) </ 〉.| . : : : :.:.:!《 V::: } /: : /: : : : : : : :/:/ なので、サクサク投下するよ!
厂三三ミ .ト / |: r: : : : :八 弋ノ , /:.:,イ: : : : : : : :/!::′ 場面は前の続きから!
. //////////\ ノ‐' .|: ト : : : \: :\. _ ノヽ r /: : : : : : : :八: |
/////////////.\ < 人| \: : : : :r=. ∨ !: : : : : : : :/ )!
. ////////////////.〉 )ハ: : : 人 ', } {: : : : : : :./ .ノ
/三ニ― .///// !: : : : :\. _ノ 乂: : : : /
//////////// --< >――= ミ ノ: : : : \r=ミx イ: : : : :/
//////////////////V / /. z≦\三三三三三}}=c... < /: : : : /
//////////////////./ / ///////.\/⌒V:==:}}: : : :\ ハ: : : :/-==ミ
////////////////// ̄ ̄ ̄ミx ///////////\  ̄〉 >ーミ\ {r: ::/三三三V
///////////////// / .\///////////\____ノ \{/: :{ ̄\三ニ}}
- 312 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/26(月) 23:44:25 ID:V9QvOiJc0
- さて、それから暫く後、秋も終わりの頃…。
/0 ̄\
|:::::::::::::::::|
\___/
___
/ \
/ ─ ─ \ では、父上、母上。
| ・ .. ・ .| そろそろ…。
| ー |
/\____/ヽ
l l__ __ヽ_.\
\ \:::::::::| |::::::::::::::!__ヽ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ ̄\
| |
\_/
__|__
/ \
/ :::─:::::::::─\ うむ、道中、気をつけるのだぞ。
/ <●>:::::<●> \
| u (__人__) | 有馬は名湯で知られる地。
/ ∩ノ ⊃ / ゆっくりと体を休め、しかと癒してくるがいい。
( \ / _ノ | |
.\ “ /___| |
\ /___ /
/:`>-:‐:…‐-く´`ヽ
/: :/: : :-‐─:-: : :` ̄`: .、
,: :./: :/: : : : : : : : : : : : : : : \
,: :/: :/ : /: : : : : : : : : : : : : : : : :、
,: ∧:/ : /: : / : : : : :ハ: : ヽ: : : : : :゚,
,: :{:∨: :/ : 〃: _/__: :/ l: : : i: : : : : : :.
,: :.|: {: : {: ://: ´/: / |_!_: |: : : : : : :}
i: :.|(|: : iV,厶≠ミメ jノ `jハ: : : : : ' 今のあなたは病身なんだから、
. j: :八: : :|:《 ヒ::::」` 行ミメ ,: : /: / あまり無茶をしては駄目よ。
,: /: :,:.\{ヽ ,,,, ヾ-' /: :/jノ
,:./: :/: :|: :i: } 、 ' '''厶イ ´ 太左衛門、豆頭、
,:/: :/: : :|: :|: j \ ^ . イ:i | 新左衛門の事、よろしく頼むわね。
,:': :/: : : :|: :|/ ` .r‐:´/|: : :,: |
. ,: :./: : :.,斗 :| |: ノ |: :/: :|
.: :/: :/:::::ヽ.{\ jヽ::ヽ!ノ、: :j
./:.//_::::::::::::::::::\-‐‐‐‐∨:::::::\
病に掛かっていた清厳は、湯治の為、有馬へと向かうことになった。
- 313 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/26(月) 23:45:34 ID:V9QvOiJc0
- _,;‐-、_ .______,
/,. ..::. 'i∠三;;;:.:`‐、.
し;;、"''./_,. ゛u.`ヾミ;) …はい。
`"/ _- ) . .:.:_.::;`ト-‐、 お任せ下さい。
i.;'"゛ . : :.::- )::::!:.:;;` `i
,,イヾ、 .: : . `;::;ノし;:.. 丿
/ `‐、`'ー、,,___,.ノ;( し' _,,..........._
,ゞ、 ,,イ`マニヽ-‐".} ...... ,.._ f )
ノ`''ミヽ!_ ‐く,、:.::).:.:.ノ .. | yr'⌒ー〜⌒ヽr'⌒)
./ ` 、,`''‐二ニ二し‐''1 ...... Y (-) (-) ゙Y 新左衛門様のお役に
{`'.、 ゛''‐-、,,;_;;;...-‐''",l .. i _(三三三三).uノ きっと立ってみせますので…。
|`‐、_`‐、,,__,,,,,、-‐'イ .. (\ツ ゞへ ヽ
.{ヾ、, `''‐-‐-----‐''";! . Y `ーイ
ヾ‐、ニッ‐------''"/ ..... | i
`ゞ,,、,`_''''''';;,__';;;/ . | |
_,,)`“”‐r;''”`'”{, . ヾ ー ― ― /
/⌒';`r=,、;}' r-y‐-ゝ ..... 7 ーrr--r‐"
ゞ___i___,;;ィ人!、__!.:.:;;)) ...... ( _) (_ )
`'''''''''''" `''''''''''''”
武藤太左衛門儀信 . 槍持・豆頭(仮名)
.(むとう たざえもん よしのぶ) (ずず)
/ ̄\
| |
\_/
|
/  ̄  ̄ \
/ ::\:::/:: \ うむ、頼むぞ。
/ .<●>::::::<●> \
| (__人__) | (…ん?
\ ` ⌒´ / どうも元気がないような…気のせいか?)
/,,― -ー 、 , -‐ 、
( , -‐ '" )
`;ー" ` ー-ー -ー'
l l
- 314 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/26(月) 23:47:04 ID:V9QvOiJc0
-
/0 ̄\
|:::::::::::::::::|
\___/
___
/ \
/ ⌒ ⌒ \ …茂左、後の事は頼むぞ。
| ・ .. ・ .| 達者でな。
| -― |
\____/ ヽ
/__/_ __ヽ__\
_
/O \
| ° |
\_/
|
. /  ̄ ̄ ̄ ̄\
. / \
. / ヽ 兄上!
. | \ / ', 死亡フラグ立てるのはやめて!
. | u ○ ○ | 縁起でもない!
i⌒ヽ ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ /
ヽ ヽ |::::::| ,/_,/⌒) ちゃんと病気を治して戻ってきてよ!
∧__,ヘl三三三 |;;;;;;|三三;i'´::::ヽ/ 兄上はこの家を継ぐ身なんだから!
ヾ_:::ッリ ____.`‐´ ._|::::::::ハ
i | |. | | >'''´
- 315 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/26(月) 23:48:18 ID:V9QvOiJc0
-
/0 ̄\
|:::::::::::::::::|
\___/
___
/ \ 新六。
/ \ / \ お前の剣才は大したものだが、慢心してはいかんぞ。
| ・ .. ・ |
| _/ }ー' | 父上や高田爺のことをよく聞き、真摯に励めよ。
(/、 〈 __/^)、 よいな?
ハ Y` , |、)|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ{ ヽ_ゾノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
`¨
/ ̄\
| |
\_/
)\ | /(
(O V  ̄  ̄ V O) /) 勿論ですクポ!
> ::\:::/:: < ( i ))) 七郎は、次の宗家になる兄上を助けて、
/ .<●>::::::<●> \ / / 新陰流をもっと隆盛させてみせるんですクポ!
| (__人__) u. |ノ /
. <⌒\ . `⌒´ / ,/> あと、新六はやめて欲しいクポ。
^^/__ /´ / あれは幼名だから、ちゃんと七郎兵衛って呼んで欲しいでクポ!
(___) /
- 316 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/26(月) 23:49:32 ID:V9QvOiJc0
-
/0 ̄\
|:::::::::::::::::|
\___/
___
/ \
/ \ / \ …ふふっ、そうだな。
| ⌒ .. ⌒ | では、帰ったら、私と勝負して、
∩_| `ー'. | .一本取れたら、ちゃんと呼んでやろう。
⊂ ) )_____/
ヽ≡ニヽ_ __ヽ
\ l::::| |::::::::::::::
/ ̄\
| |
\_/
)\ | /(
(O V  ̄  ̄ V O) 約束クポよ!
> ::\:::/:: < 兄上!
/ .<●>::::::<●> \
| (__人__) | 「…ああ、約束だ」
<⌒\ ` ⌒´ /⌒>
^^/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \^
- 317 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/26(月) 23:50:47 ID:V9QvOiJc0
-
/0 ̄\
|:::::::::::::::::|
\___/
___
/ \
/ \ / \ では父上!母上!
| ・ .. ・ | 行って参ります!
| `ー' |
/\____/ヽ
l l__ __ヽ__\
\ \:::::::::| |::::::::::::::!__ヽ
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| ワ ゴ ン |
/ ̄\
.| |
\_/
__|___
/ \
/ \ i||i / .\
/ .<●>::::::<●> \ …おう。
| (__人__) | しっかりとな。
\ .`⌒´ /
ノ \
___ ,ィ===、
/三三ミ、 ////三ヘ
/ ///イ≧ゝ ‐〈乂== 三ヘ、_
/ // / >= ヾ彡二二ニ‐- 、
/ /// // / イ二ニ 、 \
/ /// // / / / / \\ヽ \
/ /// // / / / / / | |! | } 、 ヽ ヽ\ ヽ
/ /:{/ イ | / // / / / /! !! | | ヘ ヘ ヘ ヽヘ
./ //.{ /.| l! イ //イ / / / / | | ! ! | | | ハ | ハ
. /イ |イ l | | イ/ /|/ / / / | | | | | | | :| :! |
/イ/ ∧: | ! ! /_/z/7/ ̄/ ̄ l! / /イ 丁 :! :! | :!
// //∧:!:| |7 / /_/ェュ/、 / /r=、 / /| | l ! …体にだけは、気をつけるのよ。
/ //川∧.l | /ィ升代7ミ / /ィ升 〉/ // / :/! /
:://州川.ヘヘ :!ヘ弋:辷ソ 辷ソ / // /| / |/
/州川川 | ヽゝゝ , ∠,/// !/ / 「…ははっ!」
/川州川 | | 7l\ イ / |! /
川州川∧∧ :| | \ r_7 イ|i:|/ |!
州川州/∧∧|イ > .、 _ , イ|川:|l:トュ、l!
川州川:/; ;ヘヘ \ / ヽ, l:|川リN; ; \
こうして、兵庫助の嫡男、柳生新左衛門清厳は有馬へと旅立った。
- 318 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/26(月) 23:51:54 ID:V9QvOiJc0
-
((./ ̄\))
..| :::::::::::::.| ̄\
/\_/::::::::::::\ それでは…!!
|:::::::::::::::::::::::::::::::::: |
|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
.\ ::::::::::::::::::::::::/
ノ:::::::::::::::::::::::::::::\
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: .|
|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |
|______________| ))
◎ ◎
── これが兵庫助が見た、新左衛門の最期の姿だったのである…。
(※ 新左衛門のこの後については、
「その45」( ttp://tagenmatome.blogspot.jp/2011/02/45.html )のラスト以降を参照)
- 319 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/26(月) 23:52:29 ID:V9QvOiJc0
-
そして翌年、寛永十五年(1638)…。
__,冖__ ,、 __冖__ / /// ̄\
`,-. -、'ヽ' └ァ --'、 〔/ / | | ))
ヽ_'_ノ)_ノ `r=_ノ / \_/
__,冖__ ,、 ,へ (( | ))
`,-. -、'ヽ' く <´ 7_//  ̄ ̄ ̄ \
ヽ_'_ノ)_ノ \> / ::\:::/::\ 何故、有馬で湯治していたはずの新左衛門が
n 「 | o゚< >>::::::<<>゚o 島原で討死したなどとなる!?
ll || .,ヘ / ` (__人__) | どういうことだ、これは!?
. n. n. n ヽ二ノ__ { |r┬-/ ' |
|! |! |! _| ゙っ  ̄フ ` ⌒´ /
o o o (,・_,゙> /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
/ヽ_/',
/ ^/ , >― -- 、
,' / ,' / ヽ
j ,' ,' ,' ,' ∧ ハ
,' ,' l l /::::', ',
,' l ! l l ノ::::::; リ|
! l ', ヽ!l|/ l:::ノ|ノリ ………。
,' l ',\N >
,' l. l |ヾ、、_/
,' l l l‐┴―、..、
,' ト l |::::::::/ ヽ
,' l l l l:::// ヽ
/ / l l l//
兵庫助のところへもたらされたのは、
清厳が島原で討死にしたという知らせと、その遺書と遺品であった。
- 320 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/26(月) 23:52:59 ID:V9QvOiJc0
-
_____
/ ヽ____//
/ / /
/ / /
/ / /
/ / /
/ / /
/ / /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
清厳の遺書
_
/ \
|. |
\_,/
\
/ ̄ ̄ ̄ ̄ \
/ . . : : : :\
. / . . : : : : : :ヽ 「茂左、新六、後も兄弟云候也。
/ . . : : : : : : : :| .母一人女儀に候間頼上申候」か…。
| . . : : : : : : : :|
ヽ . . : : : : : : :/ だから、死亡フラグを立てるのは
\ . . : : : : : :/ やめてって言ったのに…!
l三三三三三三三l
| : : : : ,:.|
/ ̄\
| |
\_/
/≡) )\ | . /(ヽ
. /_ノ .(OV  ̄ ̄ VO)\\
/ / > ::\::::::/:: < \ \ 兄上っ…!!
( く ./o゚<>> <<>゚o\ .> ) 結局、最期まで、”新六”だなんて、
\ / u (__人__). \'./ ズルいでクポ…!
<⌒ ヽ| `⌒´ u |/⌒>
^^ \ / ^
- 321 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/26(月) 23:53:44 ID:V9QvOiJc0
-
_
/O \
|. ° |
\_,/
|
/ ̄ ̄ ̄ ̄ \
/ . . : : : :\
. / . . : : : : : :ヽ (…でも、こうなった以上、
/ . . : : : : : : : :| 悲しんでばかりもいられないよ…)
| . . : : : : : : : :|
ヽ . . : : : : : : :/
\ . . : : : : : :/
:;l三三三三三三三l
| __ __ |
| |:::::::::| |::::::::::| |
- 322 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/26(月) 23:54:26 ID:V9QvOiJc0
-
_
/O \
|. ° |
\_,/
\
/ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ヽ
|. ヽ、 ノ | 兄上が亡くなられた今、
| u ● ● | この家を継ぐのは僕なんだから…!
ヽ ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃/
ヽ ./
|三三三三三三三|
/ ___ ヽ
こうして、長男である清厳が亡くなったことで、
尾張柳生家の嫡男には、次男である利方が据えられることになった。
柳生茂左衛門利方、時に19歳である。
- 323 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/26(月) 23:55:05 ID:V9QvOiJc0
- . 瓜∧ , ..............
. ∨\__. ,〃...............................
. ∨/}_j } /.l:レ:.ア............:.....\.......
さて、ここで影の薄かった . }^ヽ:::jし......ィ...、................:........\:.:.
次男・利方にスポットライトが当たったわね。 _ -=ニム,/....../..ハ :.、ヽ:.:.,...:...........:.:.:..
長男である清厳が亡くなった以上、 ..... -=ニニニニ7......∧.{ :. : ⅩミN.........:.:.i:|
次男の利方が嫡男になるのは .... /ニニニニニ/|..i:./......ト{_ }^ 拆心...:.:.:.:|:|
ごく普通の話ではあるんだけど、 /ニニニニニ/ :|:.|...:.:.:.:拆心 Vツ.:.:.:.:.l |
ひとつ補足すべき点があるのよねー。...... /ニニ=ニニ_{. |:从:.:.:.:.小 ツ :..:.::.:.:.: ′
.. ニニニニニ= { ' \:.:.:.ー- ' ァ!:.:.:./
はい、イカ娘。 ニニニニニニ=___,. }\:.:...、 ー- }:.:.:/-- ミ
御高説よろしく! . ニニニニニニニTニ=-77介::.....__/:.:.:.{/////{
,ニニニニニニΝニニ{ァ7:.{xヘ -‐ i:.:.{/ノ ̄三二ニ=- ミ
ニニニニニ|ニニニ7:./_/ :.:.{___ ニニニニニ=_ .
. \ニニニiニニ,/:/{ \ 三 ̄〕:{/ニニニニニニニ= :.
=ニニニ/ /{{{ i 〕r ァ }}ニニニニニニニニ= :.
,ィ´ ̄ ̄ ̄`> 、
,.イ′ __ `ヽ、
/ / ,. ィ:´: : : : : `: ー、ヘ`ヽ、
/ / , イ: : : : : : : : : : : : : :.`:ーく
/ ,' /: : : : :l: : : : : : :l、: :l、: : : ハ`ヽ 任せるでゲソ!
/ l/: : : : :.l: l\: : : : ;' ヽ:レヾ: : :.} ここでポイントになるのは、清厳の遺書にある
 ̄` ヽl: l: : : : :_l{_:! ヽ: :/ ,ィくヽ ;.\:l 利方と七郎兵衛に宛てられた一文なんだゲソ!
l: j;ハ: : : l ,ィ云ヾ ` 弋リ ' l: l´`
l: : :∧.: :!{i弋リ , ¨´ !:.l 『茂左、新六、後も兄弟云候也
l.: :/:.∧:.l ` ´ _ 八.:、 母一人女儀に候間頼上申候』
,: /: /: :ヘiヽ く _ソ , イ:ヽ: :ヽ、 ,
:..:__: : :.;ヘ:.ヘ ≧- ` イ ヽ}: :.ヽ: : :`ー<: : つまり、
,:..{ `ヽ'ヽi : :, ; }} l':ヽ: : ヽ--、: : :.ヽ
/: :ヽ Y !: :ト、-、 ' }} V:ヽ\: `ヽ_ヽ: : ヽ 「茂左、新六、後々までお前達とは兄弟である。
/: :./ l l !: :lヾ:、 ,リ }ヽ:.ヽ`ヽ、:`ヽV: ハ__ 母上はお一人なので、どうかよろしく頼む」
, ィ´: :./‐:‐:l l、 l: : { ヾ:、〃 / `ヽ<:¨ヽ `ヽ: :ゝ-、: :}
, ィ´: ; ィ/::::::::::___} lx:ハ: :ヽ、 `´ /- .._ リ:::::} ̄,ヽ: :} ノ: :ヽ という遺言なんだけど、少し穿って読むと、
/: ; ィ´ /:::::::/ 、 ' ヽ、}ヽ : `:.┐ ,/、: : : :ゞ::_:;ノ、__'x' : :! \:/ 「母一人」という個所が引っかかるんだゲソ!
. /: : / ,::::::::ノ ヽ ,: `i }: : :.{__xヘ ヾ:}` ー' }:ト、:l ゞ:_: `7
.r‐': : { {::::f´ \ :∨ ノ ` ー-、: : :〉 ヽ }:} }ヽ;ノ:../
.}: :.r‐' 〉、:> 、_ `7´ / ` ´ ;:'()}} }: : 〉
/: : :> i `ゝ __`}ー '´ ,::' ,:' lヾ'′
- 324 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/26(月) 23:56:10 ID:V9QvOiJc0
- >  ̄ ̄ > _ i
/ `ヽ >. i
/ __. . . ――. . . . __ \ >..i. どういうことかというと、
/ ./.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \. i 清厳と利方・七郎兵衛兄弟は、母が違っており、
/ ./.: : : : : : : : : : : : : : ∧: : : : : : : `ヽ .i 清厳の母…この話ではいないことになっている「兵庫助の正室」が、
\/: : : : : : /\ : : : : : : / ∨ ∧ : : : : ∧ i この頃、まだ生きていたのではないか、ということだゲソ!
/.: : : : : ∧ | \.: : : / ∨ ∨.: : : : : i
/.: : : : : : | 十==- \/-‐==キ ̄ ∨.: : : :i もし、三人が同腹の兄弟だったら、
._ |/\: : : : | / ん::ハ だ:下\∨ /:: i わざわざ「母一人」「どうか頼む」なんて書かないと思うゲソ。
/ `.i \: : | { ト.イ_j.} ト.イ_j.}. } ∨ヽ:.i 書いたとしても「孝行せよ」とする方が妥当じゃなイカ?
/ i .\| .乂_::ノ 乂_:ノ .i |丿:.:i
{ i { ∧ 丶 _ - ., i.:.i : : .i 自分と利方・七郎兵衛が異母兄弟で、
∧ ∧ ゝ|: :i ヽー‐ ': : : : : : : i イ:. |: : : i 彼らと自分の母の血が繋がっていないからこそ、
∧ ∧__ ∧: :ゝ ∨.: : : : : : : /イ :i: :|: :< わざわざその世話を依頼したでのは、と
__/\ .∧ : : `ヽ∨∧`>┘ _ -<| | .|: :.i.::!: : ∨ 推測できるんじゃなイカ、ということだゲソ!!
i / ゝ ヽ : : ∧_∨∧┐_| !___| .|: :.:i∧: : ∨
/ | 〈 // }. : : : i ∨:∧ \ .ゝ∧ ∨:.:i∧ : : \
i | .∧ `ヽ―i ∧.: : : } ∨: :∧\\ー _ -‐∧ ∨:.i:∧: : : : > - __ - <
| ! >‐―=¨ 〉 : : ! i : : : i \ || ∨:i \\ : : \
> _ `ヽ! _ /: :∨//|: : : : |. .\ || \i .\i: : : : i
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄: : : : / .厂ゝl: : : : | \ || .\ \ : : i
ゝ ー―‐‐´ /:∧ |: : : ::| \.\|| } .\:.i
_ _,. 〃 _
> ^ミ 、 {{: : : : :≧=-ヘ、
/: : : : :⌒ヽ:-=ミ : : : 丶: : `: .
はい、お疲れ様。 ..... . : : : : : : : : : : イヘ \: : : : : \ : : \
′: : : : / :/: : |{ ` : :、 : : :\ハ : : : ヽ
清厳・利方・七郎兵衛の三兄弟で、 . . : : : : : : : : : : :.| {: ヽ\ }: : : : : : : : :',
母親が明確なのは、 i: :′: : :|: :|: : :|:{ ', ト、,, : : : : : :i
実は妾腹である七郎兵衛だけで、 ..... |: l: : : : :|: :、: ‐十弋ト } 斗ヘ:|: : : : }: :|
兄二人は不明瞭というのが ..... |: l: : : : :|:{: :\ { _\ ャテ示l : : : ハ: l
この兄弟の面白いところよね。 ..... : :{ : : : 人{ : 孑ヤて^ し }7/: : : }/
八: : 、: : : \:圦 し1 ー'/イ: : :′′
さて、家を継ぐことについては、 ..... \{\: : : : \`¨´ ′ 八:/ /
利方がごく自然に受け入れたけど、 \}\: : : : ヽ r ア .: : / /
もう一つの件については、 . ハ: :ヽ : : : ハ ー ' イ : / /
誰がどうするのか…それを追うわよ! 仁ニ=-ヘ: : : : :}ト . _,ィ{八: {_
|_/ ̄\ i : : : 八_〔 川: : :| }
, -=ニ二ニ=-ミ |: : :イ /⌒Yヘ: : V
- 325 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/26(月) 23:56:46 ID:V9QvOiJc0
- そして…
/ ̄\
| |
\_/
)\ | /(
(O V  ̄  ̄ V O)
> ::\i||i/:: < 七郎は、兄上の分まで
/ .<○>::::::<○> \ 強くなってみせるクポ…!
| (__人__) |
<⌒\ ` ⌒´ /⌒>
^^/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \^
/ ̄\
| .|
\_/
)\ | /(
(O V  ̄  ̄ V O)
> ノ \U< でも、もし病に掛かったり、
/ .<●> <●> \ 思わぬ災難に掛かったら困るクポ…。
| (__人__) |
<⌒\ ` ⌒´ /⌒>
^^/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \^
/ ̄\
| |
\_/
)\ | /(
(O V  ̄  ̄ V O)
> \ / < だから熱田神宮で
/ .<●> <●> \ 兵法修行大成の祈願をするクポ!
| (__人__) |
<⌒\ ` ⌒´ /⌒>
^^^/,,― -ー 、 , -‐ 、
( , -‐ '" )
`;ー" ` ー-ー -ー'
l l
七郎兵衛は兵法修行大成の祈願をするため、熱田神宮へ向かうことにした。
- 326 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/26(月) 23:57:19 ID:V9QvOiJc0
-
\、 _,-‐'´ ̄ ̄l ̄``‐-、
`、ヽ'´:::::::::::::::::::::::l.:.:.:.:.:.:l \
l\ヽ::::::::::::::::::::l.:.:.:.:.:.:.:l ヽ
l:::::\\:::::::::::/,-‐‐'´'´/ V
l:::::::::::\\::::/ ヽ l ____,
l::::::::::::::::\ \l _ 冫 _l-‐'´ ,-‐'´
_l:::::l‐、==、`、/´ \,-‐' ̄ ,-‐'´ ̄
/ /l::::l 灯ヽ、X l___,-‐'´て おや、七郎様。
/ / l:::::\`ー‐´```‐灯 ̄=, ヽ/ どこかへお出かけになるので?
、_,-‐‐‐'´て / / l:::::::::ヽーl―十、、 `´/l'´ l l
ヽ / / \l::::::::::::::::l.:.:.:.:´ l  ̄ / l l ___
ヽ \.、 / l::::::::::::l.:.:.:.:/ // l l``‐、´ l ``、
凵 \、 \ l:::::::l.:.:.:.:.:l /イ l l l l (/l
l \、 ヽ lヽく___/l / _ // l l l、
‐、 l \、 ヽl l l ll ll _// l/l``‐-、l ヽ
_/ l .\、ヽ l l / / // l l ,-、 l
l \\`' /´/ l / ´-`l
/ ̄\
| |
\_/
)\ | /(
(O V  ̄  ̄ V O)
> ⌒ ⌒ < ああ、爺かクポ。
/ .<●> <●> \ これから兵法修行大成の祈願をしに、
| (__人__) | 熱田神宮へ行くんだクポ。
<⌒\ ` ⌒´ /⌒>
^^/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \^
- 327 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/26(月) 23:58:01 ID:V9QvOiJc0
-
/ ̄\
| |
\_/
)\ | /(
(O V  ̄  ̄ V O) /) 兄上は惜しくも亡くなられたけど、
> ::\:::/:: < ( i ))) その死に様は御立派だったというクポ!
/ .<●>::::::<●> \ / /
| (__人__) |ノ / その兄上の名を汚さぬためにも、
. <⌒\ . `⌒´ / ,/> この七郎はなんとしても兵法修行を
^^/__ /´ / .大成させねばならないんだクポ!
(___) /
/|
, -t ― //-、 ヽ人_从人__从_从人__人_人ノ
,イ,..、{ // \ < >
l 心_ j/∠_ _} < 甘い!甘いですぞ! >
―=ニ二{__ノ,ン_,) ) _}) < 七郎様! >
ト= ,>‐-┬'" fl  ̄l`ー 、 < >
^-ヘ.:.:.:.:.::| |l | }/ | Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒Y⌒W
\ヽ、.:.:\_」l | / /  ̄ ̄\/l
r== >、ヽ.:.:.:.::V / l/ ヽl>
ヽ ヽ、>一' /__.... -‐、/ ー- ..__ || 「……えっ?」
/l ヘ Vv-、⊃' ||
/ヽニミr-<⌒ヽ′ /
. //_l∠_...-^ー-'`‐'′ /
/: : :// , -一' ./
/l: : :// / {
|_|: : l l /
- 328 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/26(月) 23:58:39 ID:V9QvOiJc0
-
/////////////|:::::::::::::::::::::::| |:::::::::::::::ヽ、 >=-,
..><. {/////////////|::::::::::;ノ`'ソj }:::::::::::::::::::><//>'゙
< :><////////////.!ノ´'´ 彡, i:::::><//>'´
>< ><////////゙ ik ><//>'´::::::::::i
> <//,〃 ソ ><////>'゛ー-、::::::::{
k///.< <ゝ ___ ノ<//////>'゙´}_ \::::| 亡き兄上様のためというその御志は立派!
{///>'´ー< `>'´ `゙<//////,>'゙´=z j゙ ∨ ヾ| ですが、七郎様にはひとつ、肝心なものが足りませぬ!
l//ム ヾミz、 `゙、 { }//,>'´ ,z彡 } } /  ̄ \ それに気づけぬ限り、兵法修行の大成は…無理!!
∨/∧ トヾミニミz、j ノミz≡彡゙イ ノ ム 〃 ヽ
∨/∧ `ヽ_ヾツノ`ー-― '゙ 、ヾツ__/,/ ̄ ¨゙ マ:.\ { j
/ ヾ//>、 .:j | | i::. 〃 ヽ::.\乂 ノ
/ / ヘ////`ー-、_ノ´.: ̄ ̄:.`ミ、__彡'゙ { {:::::::.\  ̄ ̄
z=〃 / {///////////j:::::::::::::::::::::.Y´ ヽ_ }::::彡=、ー--=、
/ ./ ∧//////////.i:::::::::::::::::::::::i / ノ'゙´ .\ `ヽ
} { \\////////.|:::::::::::;;;;; j::::! / / ∨ \
. \\ Χヽ///////|::::::::::::::::::::: |__彡'゙´ 〃 〃´ ̄\ .
\\ / .\/////!===≡'´ {! 〃 ヽ
\\.{ / j! 〃 }'´\::.\
> .ヾ、 ノ { / / ヽ
 ̄ ̄ ̄ ̄ \ \ ,' ノ' ̄ ̄`ー-----===彡ヾ 人 / j
ヾ \ ノノ´j レ'/.::::/:::::::::
::::.\ \| l l ノ //.:::::'::::::::::::::::
- 329 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/26(月) 23:59:28 ID:V9QvOiJc0
-
/ ̄\
| .|
\_/
)\ | /(
(O V  ̄  ̄ V O)
> ノ \U< む、無理ってどういうことだクポ?
/ .<○> <○> \ 何が足りないって言うんだクポ?
| (__人__) u. |
<⌒\ ` ⌒´ /⌒>
^^/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \^
ヾ 、,.―-- 、 . xz
Y - 、:::////.ヽ'゙
j!::::::::{:j//////}
{ゞ、::::ヽ/////.j そうですな…。
、 i:}:::::}/////,〉
/ /::::ノ`ー=====z、
ヽ´,{:::::{ 〃
∠`斗゙ ヽ::j  ̄`゙ー==<,∧⌒Y
入' { ◯ }ー-、./`ー、
../ ト=ヘ i ,-、 i゙ /
..ヽ ゞ' 〉-┬―┬―------ヾ-'..j. /
\`Y゙. ! ! `゙´、 ノ
ヾ!. { | j }
ヽ | { ノ /
\ ヽ. } / /
} l l. ´j_/
ヾz、 { | __/{
/ニ≦三≧ーz彡≧゙`ー-、
/ ` ̄ ̄ ̄´ ヽ
/ \
{ \
i \
- 330 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/26(月) 23:59:58 ID:V9QvOiJc0
- ___
,,-''" _,,`ヽ‐-、 …では、七郎様に、この刀を差し上げましょう。
_/ / ̄~ ̄~,.イ::::i \ /' よく刀身を御覧下さい。
/⌒ヽ‐'"__/ / ̄`''i:::::::::::|_ ./" 、 _,ヘ
ゞ―' ̄~ _,,..へy"‐-;;;__ ( ..::):./" i /` 、`‐ソヽ , --‐ '"`ー " ̄)
,/ ̄` 、::::::.. 〈 `i | 、::::-◎",_・ソi|i"ヾノ/^ ̄~`、ヘ/_,,,,,,......::::―――――――--:::::::::::......,,
〈 ヽへ:.. ::;:;,:`::-ヘ~` -''"|_,,.....:::―‐'''''''"" ̄ ::::::::.....,,
ヽ;:. /.:::, 〜‐:┐,,..:::―'''''' "" __  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ''''''' - __ ::::::::::...,,
`ー--ヽ_ソrl´||「 ̄ ,,,..::::――‐'''''''''''"""" ̄ヽ ̄ ̄ _,-‐""_''''''――-:::::....,,,__ ‐ _ :::::::::::...,,
┌‐''""ヾtヾヘ`〒::::::::::::::::: .::::.. \_ソ -、〜` ;;,._ ` 、 \ `'''''‐- ,,, `ヾ`::::::::..,,
`‐'''"" ̄`~" ̄~`ヽ:::::::::::::.. ..::::::::::: t--ヾ _. "''''-;;,, `;;, `;,丿 "''''‐-;;,,, \::::::::::..,,
,; -‐'''"" ̄ ̄\ ソ:::::::: ノ  ̄`ー''` :;,__)、__) "''‐-;;,, ::::::::::.,
/ _....,,,__ `ー、_`ー-、 ` ヘ "''‐-;,.
 ̄ _ > `ー、」 i ‐、 " ヽ
,,/ `‐' `ー' " y、
, ''" ノ、
i ..::::::`;,
i .:::::::::::::::::;,
\ ,,,, ::::::::::::::::;;,
\__ \\ :::::::::::::::::;;;,
`ー、. \\― 、 \::::::::::::::::::.、
\ \ ;, `ヽ、 \_ `ー'"'''-,,
\ `;;, `ー、 / `ー'~`- "ヽ
\ .::::::.、_ | |
>" ヽ i ,-―''''"
/ ノノ i / ノ-''"`ー- ;;,,,,;;-‐
.................:::::::::::::::::::::::::::::::::/ /::... i / 、 /::::::::::::::::::::::::::"""
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::( `ー /::::::::::::::::::i /.....::::`ー――‐'.................::::::::::::::::::::::::::::::::::::
- 331 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/27(火) 00:00:31 ID:GRhUBEPE0
-
/ ̄\
| |
\_/
)\ | /(
(O V  ̄  ̄ V O) .__
> ::\::::::/:::.< // よく御覧くださいって、
/ <○>::<○>\ // 爺、この刀…。
| u . (__人__) | //
<⌒\ ` ⌒´ /⌒//
^^ / ,\.//
しイ ト 、ノ/
. i |
乂 イ
| /ー―一 、 |
し′ 、_j
- 332 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/27(火) 00:00:51 ID:GRhUBEPE0
-
イ|
,.イ |,|
,.イ;;;;.,ク
,.イ;;;;.,ク
,.イ;;;;;,ク
,.イ;;;;.,ク
,.イ;;;;.,ク
,.イ;;;;.,ク
,.イ;;;;.,ク
,.イ;;;;;.,ク'
,.イ;;;;;;,ク'
,.イ;;;;..,ク'
,.イ;;;;..,ク'
,.イ;;;;;.,ク'
,.イ;;;;;;;ク' ...................................
,.イ;;;;;;,ク' ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
,.イ;;;;;;,ク' ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
,.イ;;;;;.,ク' ::::::::::::::: :::::::::::::::
r ,.イ;;;;;;,ク' ::::::::::::::: :::::::::::::::
人 ゞ_イ ::::::::::::::: 完全に錆びてるクポ…! :::::::::::::::
,.イミミミシ'ー' ::::::::::::::: :::::::::::::::
,.イミミミシ´ ::::::::::::::: :::::::::::::::
,.イミミミシ´ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
,.イミミミシ´ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
,.イミミミシ´ ...................................
,.イミミミシ´
,.イミミミシ´
弋ヽン'
- 333 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/27(火) 00:02:41 ID:GRhUBEPE0
- /|
, -t ― //-、 .ええ、錆びております。
,イ,..、{ // \ ですが、この刀は、きっと七郎様の兵法大成に
l 心_ j/∠_ _} 役立つことでしょう。
―=ニ二{__ノ,ン_,) ) _})
ト= ,>‐-┬'" fl  ̄l`ー 、 _A_
^-ヘ.:.:.:.:.::| |l | }/ | |\
\ヽ、.:.:\_」l | / /  ̄ ̄\/l
r== >、ヽ.:.:.:.::V / l/ ヽl>
ヽ ヽ、>一' /__.... -‐、/ ー- ..__ ||
/l ヘ Vv-、⊃' ||
/ヽニミr-<⌒ヽ′ /
. //_l∠_...-^ー-'`‐'′ /
/: : :// , -一' ./
/l: : :// / {
|_|: : l l /
/ ̄\
| |
\_/
)\ | /(
(O V  ̄  ̄ V O)
> ノ ⌒ < いやいやいや、
/ .<●> <●> \ 爺、流石にこれは訳わかんねークポ。
| u. (__人__) |
.´⌒| ∩ノ ⊃ /⌒> …まさかこれで木を切れとか、
^( \ / _ノ | | ^ そんな話になるわけじゃないクポよね?
.\ “ /___| |
\ / .___ /
- 334 :24から短編祭りだお:2013/08/27(火) 00:02:32 ID:IeTSdOeI0
- …え? このエピソード、マジ? AAから出たネタじゃなくて?
- 335 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/27(火) 00:03:29 ID:GRhUBEPE0
-
\、 _,-‐'´ ̄ ̄l ̄``‐-、
`、ヽ'´:::::::::::::::::::::::l.:.:.:.:.:.:l \
l\ヽ::::::::::::::::::::l.:.:.:.:.:.:.:l ヽ
l:::::\\:::::::::::/,-‐‐'´'´/ V
l:::::::::::\\::::/ ヽ l ____,
l::::::::::::::::\ \l _ 冫 _l-‐'´ ,-‐'´ まさか。
_l:::::l‐、==、`、/´ \,-‐' ̄ ,-‐'´ ̄ .ただ、七郎様は少し御心違えをしておられる。
/ /l::::l 灯ヽ、X l___,-‐'´て
/ / l:::::\`ー‐´```‐灯 ̄=, ヽ/ その錆び刀でも眺めながら、
、_,-‐‐‐'´て / / l:::::::::ヽーl―十、、 `´/l'´ l l 「何の為に兵法を修めるのか」を
ヽ / / \l::::::::::::::::l.:.:.:.:´ l  ̄ / l l ___ .見つめ直されるとよいでしょう。
ヽ \.、 / l::::::::::::l.:.:.:.:/ // l l``‐、´ l ``、
凵 \、 \ l:::::::l.:.:.:.:.:l /イ l l l l (/l
l \、 ヽ lヽく___/l / _ // l l l、
‐、 l \、 ヽl l l ll ll _// l/l``‐-、l ヽ
_/ l .\、ヽ l l / / // l l ,-、 l
l \\`' /´/ l / ´-`l
/ ̄\
| .|
\_/
)\ | /(
(O V  ̄  ̄ V O) …まあ、爺がそういうなら、
> ノ \U< 少し考えてみるクポ。
/ .<●> <●> \
| u. (__人__) | じゃあ、ちょっと行ってくるクポね。
<⌒\ ` ⌒´ /⌒>
^^/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \^
- 336 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/27(火) 00:04:06 ID:GRhUBEPE0
-
< スタスタスタ…
\ 、 /:::::::::::::::::::::::::l.:.:.:.:.:.:.:.:l ヽ _
\ \ /:::::::::::::::::::::::::::l.:.:.:_)`‐> l,-‐'/
``‐、``‐、:::::::::::::::::::::::、、,'´ ヽ ,-‐'´/
\ ``‐-、:::::::::::/ ) ,-‐‐‐'´_/l ヽ
l::\ ``‐く ´, ,-‐'´ _/ l ヽ
l:::::_\ > ̄``‐、/ _/__ ヽ ヽ
ト三二`‐-、 / l ,-‐'´二二>ヽ / l、 …さて、これが何かきっかけになればよいが、
ヽ ‐く``‐-、‐、 ,-‐' ,-‐'´―> / / l ヽ どうなることか…。
l、 \ 灯‐、,__/,-‐/灯 / / / ヽ
l::l、 `‐-‐'´´ _l、 ``‐----´ / /
ヽ ``‐-、__,-‐/.:.:.:.: ̄l``‐-、,-‐'´ ̄ /`-、
_,-‐'´ヽ::::::::::::::::::::l.:.:.:.:.:.:.:.:.:l l l ヽ
/ ヽ::::::::::::::::l.:.:.:.:.:.:.:.:.:l lイ ヽ
_/ \:::::::::::ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:l / l 冫
/ ヽ:::::::::::l.:.:.:.:.:.:.:.:l / l ,-‐'´/
/ ,-l \:::::l.:.:.:.:.:.:.:.:l / ,-‐'´ /
( l \ ヽ::l.:.:.:.:.:.:.:.:l / / /
- 337 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/27(火) 00:04:25 ID:GRhUBEPE0
-
- 熱田神宮 -
:;"” ::, /;;///", ;;;ミ, :;":, ;;;ミ ;:;. :;",,, ;;ミ _
::, ;;;;::li;;i;;;/;"” ::, ;;;;:; :;"” ::, ;;;; ,;:;ミ //
:;"” :::li;;i;;l;;:;:;"” /;;/::, ;;"、 ;:; :;"” ::, ;ミ, //
:”:;"゙"/;;;/” ::, ;/;;;;;;:;:;"” , ;;;;: ;:; :;"ミ` //
;;;";:/;;;/:, ;;;/;;;/:, ''""'";;:;";;;: _ミ //
:, ;;"、 ;:; :;"” ::, ;ミ, ヽヽ //
, ;;;;:;";;;:;, :;;:;,:,:;,:,:;;;._ミ ヽヽ ○ヽ○ヽ○l ○l l○l l○l./○ /○ //
/;;;/;", ;;ミ ==二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二==
;;;/ヘYゞt'ゞk'tyメ,,゙_ / \
YゞKヘY〆ゞゞメヾ`ゞ/ \
kゞ,Yハ'ソ;ヾヘゞYソYゞ \ ______
ゞt;ゞ〃ゞヘッ';'ゞ \
ヾゞtゞkゞゞ/____________________________\
;;、`''"ゞ,:,_ヽ二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二/
;;;: ;:; :_______/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ___________
_____||_||_||;;;:::|._l_ l ll ll ll l|;;;;::| l_,.ll,._ll_,.ll,._ll_,.l..|;;;;::|l ll ll ll l|;;;:::||_||_||______
. || || || || || ||;;;:::|l__l l.._|l_.,|l_.,|l.._||;;;;::| || || .|;;;;::|l_.,|l_.,|l.._|l _||;;;:::|| || || || || ||
._||_||_||_||_||_||;;;:::|!;;;;;‖‖‖‖;;||;;;;::|‖‖‖‖‖‖|;;;;::|‖‖‖‖!,|;;;:::||_||_||_||_||_||_
:::::::_:::::::::::::_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
=| |==| | : : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | |==| |=
=|_|==|_|__:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::__|_|==|_|=
;;;;;;;;;;;;;;;;;;//二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二\\;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;//'二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二\\;;;;;;;;;;;;;;;
 ̄  ̄
/ ̄\
| |
\_/
/≡) )\ | . /(ヽ
. /_ノ .(OV  ̄ ̄ VO)\\
/ / > ::\::::::/:: < \ \ 熱田大神よ。
( く ./< >>:::::<<>u\ .> ) 何卒我が兵法修行を大成させ給え…!
\ / u (__人__). \'./
<⌒ ヽ| `⌒´ u |/⌒>
^^ \ / ^
熱田神宮は、寛永の時点で創祀1400年以上を数える尾張有数の大社である。
また、三種の神器の一つ「草薙剣」を祀る神社でもあった。
- 338 :24から短編祭りだお:2013/08/27(火) 00:04:35 ID:IeTSdOeI0
- …あ、さすがに木は切らないのねw
- 339 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/27(火) 00:05:02 ID:GRhUBEPE0
-
/ ̄\
| |
\_/
)\ | /(
(O V  ̄  ̄ V O) .__
> ::\::::::/:::.< // ふう…。
/ <●>::<●>\ // まずはこんなところかクポ。
| u . (__人__) | //
<⌒\ ` ⌒´ /⌒// さて…。
^^ / ,\.//
しイ ト 、ノ/
. i |
乂 イ
| /ー―一 、 |
し′ 、_j
- 340 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/27(火) 00:06:09 ID:GRhUBEPE0
-
イ|
,.イ |,|
,.イ;;;;.,ク
,.イ;;;;.,ク
,.イ;;;;;,ク
,.イ;;;;.,ク
,.イ;;;;.,ク
,.イ;;;;.,ク
,.イ;;;;.,ク
,.イ;;;;;.,ク'
,.イ;;;;;;,ク'
,.イ;;;;..,ク'
,.イ;;;;..,ク'
,.イ;;;;;.,ク'
,.イ;;;;;;;ク' ...................................
,.イ;;;;;;,ク' ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
,.イ;;;;;;,ク' ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
,.イ;;;;;.,ク' ::::::::::::::: :::::::::::::::
r ,.イ;;;;;;,ク' ::::::::::::::: 爺から貰ったこの錆び刀。 :::::::::::::::
人 ゞ_イ ::::::::::::::: :::::::::::::::
,.イミミミシ'ー' ::::::::::::::: 折角だから、眺めてみるかクポ…。 :::::::::::::::
,.イミミミシ´ ::::::::::::::: :::::::::::::::
,.イミミミシ´ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
,.イミミミシ´ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
,.イミミミシ´ ...................................
,.イミミミシ´
,.イミミミシ´
弋ヽン'
- 341 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/27(火) 00:06:33 ID:GRhUBEPE0
-
/ ̄\
| |
\_/
)\ | /(
(O V  ̄  ̄ V O)
> ノ ⌒. < …でも、どう見ても、ただの錆び刀だクポ。
/ .<●> <●> \ , こんな風になるまで放っておくとか、ひどいもんだクポ。
| (__人__) | .//
<⌒\ `⌒´ /⌒> // どんな刀も、手入れをしなけりゃ錆びて当然だクポ。
^^(⌒ヽ ィヽ .// この刀も、持ち主が手入れしてれば、まだ使えただろうに。
l \ \ , | //
| \,, \ | | //
| \ \_ ヘ//
| \_r' ソイゝ
| r_ゝィ'〆
- 342 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/27(火) 00:07:00 ID:GRhUBEPE0
- _,..-''"
_,,,.-、_...____
,. ‐'"゙゙"'‐ミ`´ `''i,i、゙i、│/
-'" \. lヽ│゙l
/ ,. ―ッ _,,...、 \ | .ヾl│
/ ,/ ,.'-‐-.、 ゙l ゙l | ."〉
l. | /...、 丿/.,、 .|,,,,,..-'"/
|_,.-'"゙ /_/ンノ .} .丿 /
.'";;;;;;;_,-"iー‐'''゛_/ / _/
_,.-'"-'";;;;,.-'" ゙゚'''''''" ,/_,.-'´
,,.-'"-'";;;; ,,r'"\ _,,,, -シ,‐" ...................................
,,.-'".-'";;;;;,.:イ ` ̄ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
,.-'".-'";;;;;;;.-'" ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
_,.-'",.-';;;;;;;;;_,ィ" ::::::::::::::: :::::::::::::::
.-''",,-'";;;;;;;,.-'" ::::::::::::::: …兵法だって同じだクポ。 :::::::::::::::
_.-''´_.-'";;;;;;; ,.イ ::::::::::::::: :::::::::::::::
-''"_,.-''";;;;;;;;;;. へ ::::::::::::::: 稽古を怠れば、腕は落ちるクポ。 :::::::::::::::
-''"_.-''";;;;;;;;;;;_.-" ::::::::::::::: :::::::::::::::
.-''";;;;;;;;;;;;;_.-'" ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
;;;;;;;;;;; _.-'" ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
'" ...................................
- 343 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/27(火) 00:07:29 ID:GRhUBEPE0
-
/ ̄\
| |
\_/
)\ | /(
(O V  ̄  ̄ V O)
> \ / < だから、兵法修行は日々の精進なんだクポ。
/ .<=> <=> \ , 父上だって、爺だって、あの歳で毎日稽古は怠ってないクポ。
| u. (__人__) | .//
<⌒\ `⌒´ /⌒> // 「兵法は時代によって、恒に新たなるべし」
^^(⌒ヽ ィヽ .//
l \ \ , | // 伊勢守様も、曾御爺様も、
| \,, \ | | // 皆、そうやってきたから、この教えがあるんだクポ。
| \ \_ ヘ//
| \_r' ソイゝ
| r_ゝィ'〆
- 344 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/27(火) 00:07:57 ID:GRhUBEPE0
-
/ ̄\
| |
\_/
)\ | /(
(O V  ̄  ̄ V O) …皆、そうやってきたんだクポ。
> \ .i||i / <
/ .<>> <<> \ , だからこそ新陰流は、
| u (__人__) | .// 今、こうやって七郎たちにまで伝わってきたんだクポ。
<⌒\ `⌒´ /⌒> //
^^(⌒ヽ ィヽ .// ..でも、兄上が亡くなられた今、
l \ \ , | // .この新陰流を継ぐ者は ──
| \,, \ | | //
| \ \_ ヘ//
| \_r' ソイゝ
| r_ゝィ'〆
- 345 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/27(火) 00:08:26 ID:GRhUBEPE0
-
/ ̄\
| |
\_/ て
)\ | /( そ
(O V  ̄  ̄ V O)
> \ / < …「継ぐ者」…は………?
/ .<○> <○> \ ,
| .u (__人__) | .//
<⌒\ `⌒´ /⌒> //
^^(⌒ヽ ィヽ .//
l \ \ , | //
| \,, \ | | //
| \ \_ ヘ//
| \_r' ソイゝ
| r_ゝィ'〆
- 346 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/27(火) 00:09:29 ID:GRhUBEPE0
-
..
..
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|:
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: ピチョン……
:!
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、 . | .。
゚ ,、人,、'
`^⌒^´
- 347 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/27(火) 00:10:02 ID:GRhUBEPE0
-
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|
:
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|:
。
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|
o
.; ピチョ…ン……
.O
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rー ''''''¨¨´ _ ,, 、、 r - ゚ー 、、、,,,,,___
,、 r ' ´ 。  ̄`¨'' ー 、、,,_
,、r ' ´ ゚ __,,,,,,,,、、、、゚ ,,,,,__ ・ `'' 、
,、r '´ ,、r゚ 。- '''¨´´ ̄ ゚ ・ ・  ̄``¨''' 。 、 `
,、r '´ ,,、、r -。゚ ー r'ゝ、_,r'ヾゝ-'´!、 ー 、、゚ ¨`ヽ 、
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r '´ , r'´ , r' ´。 .r゚、 _r'´ `ヽ . ,ゝ゚。 ヽ `ヽ、 ヽ
, r' ,r'´ ,r ' \`¨''`¨'' ‐ ''¨´''''¨´/ ヽ `ヽ、 ヽ、
r' ,i' ,i' `¨'' ー---─ '''¨´ ヽ 'i ヽ
{ { { } } }
'i, i, i, ノ ノ 丿
ヽ .ヽ ヽ、 , r'´ ,r' ,r'
`ヽ、 `ヽ、 `''' ー- 、、,,,,,,,,,,,, _ ,,,,,,,、、 r '´ ,、r'´ , r '´
- 348 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/27(火) 00:10:30 ID:GRhUBEPE0
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_,,,、、 -ー ' ´
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rー ''''''¨¨´ _ ,, 、、 - - ゚ー 、、、,,,,,___
,、 ' ´ 。  ̄`¨'' ー 、、,,_
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,、 '´ ,、 ゚ 。- '''¨´´ ̄ ゚ ・ ・  ̄``¨''' 。 、 ` …………ン……
,、 '´ ,,、、 -。゚ ー r'ゝ、_,r'ヾゝ-'´!、 ー 、、゚ ¨`ヽ 、
,、 '´ ,、 '´ ゞ'´ _,,,,、、、、、,,,,,_ ヾ・、゚ `゚ヽ。、 `ヽ、
'´ , '´ , ' ´。 .r゚、 _r'´ `ヽ . ,ゝ゚。 ヽ `ヽ、 ヽ
, ' , '´ , ' \`¨''`¨'' ‐ ''¨´''''¨´/ ヽ `ヽ、 ヽ、
' ,i' ,i' `¨'' ー---─ '''¨´ ヽ 'i ヽ
{ { { } } }
'i, i, i, ノ ノ 丿
ヽ .ヽ ヽ、 , '´ , ' , '
`ヽ、 `ヽ、 `''' ー- 、、,,,,,,,,,,,, _ ,,,,,,,、、 '´ ,、 '´ , '´
- 349 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/27(火) 00:11:10 ID:GRhUBEPE0
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- 350 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/27(火) 00:11:57 ID:GRhUBEPE0
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\ \ 丶 / / /
\ \ 丶 i | ./ / /
ヽ \ \ 丶 i | / / / /
ヽ \ \ 丶 i. | ./ / / /
ヽ \ \ ヽ i. .| / / / /
ヽ \ \ ヽ i | / / / /
ヽ \ /
\ /\ /| /゙i
\ \、_ハノ ヽ、|/ |ノ (,ハ_、// ---‐‐‐
‐‐‐‐--- \)' '(
/ \ -----‐‐‐‐‐
ー―――――――― ヽ,) 見えた………ッ!! (,,r'
__________ / \ -----------
二二二 ヽ 見えたぞッッ!! ,r' === 二二二
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ _) (_  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
--------‐‐‐‐‐‐‐‐ ,) 俺の兵法の道……ッッ!! (, ‐‐‐‐‐‐‐‐-----
/-、 、-\
---‐‐‐‐‐ /ヘ '" ヘ ‐‐‐‐---
/ //7/ヘ /l ト、 |\、 /\ /\゙i
/ / / V | ,l ヽ| V ゙i
/ / / \
/ / / 丶 \ \
/ / / / | i, 丶 \ \
/ / / / | i, 丶 \ \
/ / / / | i, 丶 \ \
/ / / | i, 丶 \ \
/ / / | i, 丶 \
- 351 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/27(火) 00:12:22 ID:GRhUBEPE0
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- 352 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/27(火) 00:12:54 ID:GRhUBEPE0
-
そしてその日の夜。
名古屋城三の丸の柳生屋敷、兵庫助の部屋…
 ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄
|| || ||
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|| || ||
|| || ||
||_____||_____||
||_____||_____||
||O ※※※※||※※※※※||
||※※※※※||※※※※※||
____||※※※※※||※※※※※|| ____
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ ̄\
| |
\_/
|
/ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ::::\::::::::/:::: ヽ …………。
| <●>::::::::<●> |
\ (__人__) __,/
/ ` ⌒´ \
_/((┃))______i | キュッキュッ
.. / /ヽ,,⌒)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(,,ノ \
/ /_________ヽ.. \
. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
- 353 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/27(火) 00:13:37 ID:GRhUBEPE0
-
γ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| 父上。 .|
| 七郎です。 |
乂_____ノ
γ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| 今、入ってよろしいでしょうか? |
乂______________ノ
/ ̄\
.| |
\_/
|
/ ̄ ̄ ̄\ ,
/ − − \ -
/ <●> <●> \ …ん?
| (__人__) | ああ、いいぞ。
\ `⌒´ /
/,,― -ー 、 , -‐ 、 (…七郎?
( , -‐ '" ) それにしては何か違うような…)
`;ー" ` ー-ー -ー'|
- 354 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/27(火) 00:14:43 ID:GRhUBEPE0
- |//||///
|//||///
|//||///
|//||///
|//||/// γ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
|//||/// | では、失礼します。 |
|//||/// 乂__________ノ
|//||///
|//||///
|//||///
|//||///
|//||///
|//||///
|//||///
|//||///
|//||///
イ./:||///
/ |//||///
/ 「|//||///
! ' |//||/// スッ
j |//||///
′ |//||///
/ |//||///
/ /|//||///
- 355 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/27(火) 00:15:23 ID:GRhUBEPE0
- ,ィ
/:ノ
,.x<´:/
_,.x<´: : / ,ィ
r‐=': : : : : : ∠.x===ニ≧、 _,.x<:ノ
,、. ∨. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \ /. : : リ
,.<: ::\V. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \__ /. : : : :/
x<: : : : : : `: : : : >───'‐┤: : : : : W: : : : : : : : : :: ::/
/:_,.>: : : : : : : :7'´ _____|: : : : : : i: : : : : : : : : : :ソ
///. : : :_: :: :: ::ム-< ,.x<三_,|: : : : : : |: : : : : : :_,.>'´
. ///. : :x'フ: : : : x'ヘミニi k'x<´じア: : : : : : :W: : : : : ト、_ ,.ィ 父上…!
. !゙ /: : :///: : : :: ::ハ弋_じ` `¨´/: : : : : : : }ヽ: : : : : : : :` ー‐</ つい先ほどなのですが、
. i: : / { i: : : : : : : :ソ <゙ ノ,イ: : : : : : |) ハ: : : : : : : : : : : : / .俺は少し、強くなったような気がします。
{:.:/ {リ: : :リ}::...::∧ ヽ__. ノイ∧: : :: ::ソ'´: : x: : : : : : : : :/
. |/ リ: : ソハ: : :∧ ′- .∧: x:.:/. : : : : ::ハ`ー─‐ ',
/:..:ソ !: :: ::リ}: ヘ /.://イ: : : : x‐、: :`ー=:ン
i:/ ハ: :/ .}: : ヘ、 ,. :::/イ<二フ三ニ ' V__/
/ ,.x/: ;:イ ̄ソ:;イ: ヽイ 7'⌒i | / X
/ /イ`ヽ/イ.ノ'´ .| .∧: : | | ' '⌒ヽ `>、
. _,.x</ /: : : ::7 イ _リ .∧:.:.:.:| | > ‐x _
_,.x< _,.x /ノ: : : : ::{ ! >' ,' /: : : : :| | _ ____ ,. ` ー──
-=' -‐ ' ´ /イ: : : : : :八 ∨ /`ー‐∧: :: :: ::| | _,.x<´. . . . . . . . . . . . . . . . . . . ..
柳生七郎兵衛(覚醒)
__|\/|__ パーン
\ /
<< >>
/ \
 ̄\/|\/ ̄
/ ̄ ̄ ̄\
/::− :::: −:: \
/ <○>::::::<○> \
| (__人__) |
\ `⌒´ /
ノ \
- 356 :24から短編祭りだお:2013/08/27(火) 00:15:56 ID:K/a6m4mc0
- 遺伝子仕事しろwwww
- 357 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/27(火) 00:16:54 ID:GRhUBEPE0
-
((。))
|
/  ̄  ̄ \
/ − :::: −::\ …アンタ ダレ?
/ .<○>::::::<○> \ ウチノセガレノ シチロウハ ドコ?
| (__人__) u |
\ ` ⌒´ /
/,,― -ー 、 , -‐ 、
( , -‐ '" )
`;ー" ` ー-ー -ー'
l l
/ /_
/  ̄
/ _
/ // 、、,,,,,,, ,,,,,,,、、 \|
// / / /  ̄ ̄ | 、、--
// | // |_ |  ̄ ̄
/ || | || く__'''''ー-------ー'''''| |ヽ
/ .|| | .|| ┌ー-''ー-,,| //-ー'''''__ | .) 父上…?
|| | || |\ ”,,,、ヽ '''' ̄,,,” |.|| |ヽ ─== どうなされたのです?
|.|.| |.| |  ̄ / '''  ̄.|| | |/
.| | | | |.× ノ  ̄| || ____ 七郎は、前の前におります!
| | .λ\\ \ u. | || \ \
| | | | ||\ 、--ーー、 |.| | /\ .\
\ .| .|| //\  ̄ ̄.´ / .| /| || / .| \
--ー'''''''''''''''''ーー--\ ソ// \ / |. / |/ レ \
/ / / // /ヽ─ |/ / / / \
/ / // / \ / /
./ / |/ / ノ / /
/ || |''''ー 、、--ー| |
- 358 :24から短編祭りだお:2013/08/27(火) 00:17:11 ID:wVcWJyLA0
- おいまて、ということはあの忍者も柳生一族かいw
- 359 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/27(火) 00:17:52 ID:GRhUBEPE0
-
, (⌒ ⌒)
(⌒ ( ) ⌒)
( ) )
(_ヽ_ハ从人_ノ_ノ
| || | |
ノ L,l ,|| |、l、
⌒:::\:::::/::\ だから待てっての!
/ <○>::::<○>\ お前、今朝まで2頭身だっただろうが!
/ (__人__) \
| u. |::::::| | 強くなるとか以前にAA変わってるじゃねえか!
\ l;;;;;;l /l!| ボンボンもなくなってるし!
/ `ー' \ |i
/ ヽ !l ヽi
( 丶- 、 しE | ドンッ!
`ー、_ノ �堯�l、E ノ >
レY^V^ヽ
_/ /__
. '"´ ̄ \
/ へ |\|
/ / /-――¬\ \
\__/ / /≦二  ̄/ヘ l /
\ / / へ l/ {j 〈 / ち、父上…。
_,> _l ' 、 {j `7 V l そんなメタなこと言われても困ります。
/7| /| / :||\l
__,/| 〈 l | メ u. / \ 多分、母方の御爺様(島清興)に
_,/ ゝニl\| _\ __ ∧ \ | 似たのではないかと…。
__/l /l 「|l 〈_ -┘/ 「 ̄ス、|
∧/ / |l ヽト――イ ト| //l| 「お前、俺に似たって史料に書いてあるっての!
∨ー  ̄/ l| | Vノ // l|/⌒\ あと、ボンボンどうした!?
∨ー∧ ヽヽ \ V.//二. \ 大切なことだから2回言ったよ!?」
∨_人 ___| | __ >―'´ 八_)
/ ̄ 丶------' __ / 爪
___/ / l ヽ
/.:| l
- 360 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/27(火) 00:19:15 ID:GRhUBEPE0
-
/ ̄\
| |
\_/
_|__
/ \
/ノ ::::\::::: u. \ まあ…メタネタはここまでとして…。
/ <●>::::::<●> \ .とりあえず、お前は七郎なんだな?
| (__人__) u. |
\ u.` ⌒´ /
ノ \
/´ ヽ
ト、 |:::::::\{::::::::::::\, ィ´  ̄ `ヽ、 |、
|::丶 ',::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: \ |::!
|::::::`\:::::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、__,ノ:::|
ヘ:::::::::::::::ヽ::: /: /:/:/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::___,ノ
\、 ヽ、::::::::::::V::,イ,イソ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
ヾー-`--‐'´ル'/y'゙::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::: \:::::: ヽ
\:::::::::::::::: ,勹::::;ノ ::::::::/`'' ‐- .__::|:::::::::::::::ヽ、:::ヘ
__ _,.-‐ ´,ゝ、__:::::〈 //:::::::::::,㌧.___ `!::: |::::|:::|: |ャ:: |
\/ `ヽ、''´,,ィァ' ア´イ´/-、::/'| ::::::::::: /‐ヘ\_,|`7_>|:::::|::: !:::!::| ∨:| とりあえずと言われるのも微妙ですが、
ノツ`>、 /''´//;ノ::|1´ \ \|::::::::: ,イニニ^¨´',ノv'_フj:::: !: /::;ハ:! V:| まあ、そうです。
〉、ィ o/ /ヽr'‐'´::/___:!ヽ、 \ `ヽ、::| ! { `¨´ノ|::: |/|:/ || V!
`¨´ / ノ::.::, =.ニ二ヽrー-- 、ヽ r_'ヽ ー 、__r ′ィ´/|::: レ'|′ |! リ
ヽ、__,ノ、/::., -‐r_ァ'´_ ̄ ̄ }ヽ.人 |l | | 、ァ, イ|ノノ:;'|::!::::| ノ 「そうか」
イ/ ノ/::.'´:`¨_´__  ̄ヾ、:::\ヽ !l | |ヽ__,.イ j_レ|:/_j_|:::ノ'´:}、_
/ ,' / ´ィ´::.,ィコ´___'__j ̄ ̄` :::}ヽ:∨ ! |-':::Vィ',ィ^Vノ-r`':::::_'__:::}、_
,ノ///::.::./:rミ´、____>、 ::::::,′j::ヘ ヽ!_/ィ´:ヘ |!、::j l::::/ i`ヽ、ノ、 そうです。
i/´::.: /::.::.:`ヽ___{____,:::::::ノ /::::;ハ、::.´::.::.::.::.:`´::|:::::|: ー、|rチy'i j
|::.::/::.::.::.::.::.::ゝ、_`_ァ'´:::::::`ー':::::,'/ `ヽ、::.::.::.::.::./ヽノ::___:::`:く 〃 ━━━━━━━━━━━━━━┓
|::/::.::.::.::.::.::.::.::.::.// ̄ ̄`ゝ、__,〃 `iヽ、::.::.|:::::::V´`ヾ::::: ソ. ┃
|,'::.::.::.::.::.::..::.::/::.;ハ:::::::::::::::::/`\ ,ノ:::::::\|:::/ ヽ/ ┃ そういうことになった。 ┃
┃
┗━━━━━━━━━━━━━━
- 361 :24から短編祭りだお:2013/08/27(火) 00:20:26 ID:wVcWJyLA0
- このまま進むのかw
- 362 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/27(火) 00:21:30 ID:GRhUBEPE0
-
/ ̄\
.| |
\_/
__|___
/ \
/ \ i||i / .\ …化けおったな。
/ .<○>::::::<○> \
| (__人__) | 何があった?
\ .`⌒´ /
ノ \
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : / / / \: : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 人二/ / \: : : : : : : : : : : : _
‐- __: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/''‐;;: : : <'' -、 /: : : : : : : : : : \
_二-: : : //イ/: : : : : : : : : : , ィ / ̄‐'/, 、'' 、ヽ \ /: : : : : : : : : : : : : :
 ̄: : : : : : : / // /: : : : : : : : : : / /∧ // c \ヾ\ \ /: : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : :{ レ'/: : : : : : : : : : // / \_/ 人 / `\二ゝ ヽ/: : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : ヽ ヽl: : : : : : : : : / // // ̄ ̄ ノ./ノ: : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : :\l: : : : : : : : :/ / / /ヘ/ △: : : : : : : : : : : : : …俺の、兵法者としての道が見えたんです。
 ̄ ̄/: : : : : : : :/|: : : : : :公-‐ ̄ /´'7ム ムヽ: : : : : : : : : : : :
/: : : : : : : : : ヽ: : : : : / \ / \//ノ レ': : : : : : : : : : : : そうしたら、色々わかるように思えてきました。
/: : : : : : : : : : : : |i: : : : l ヽ 、 >;<''''r': : : : : : : : /i: : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : | l: : : l \ \ ,, -‐'‐''‐` .|: : : : : : /i/ .l: : : : :
: : : : : : : : : : : : : : | l: : | \ '" /l: : : : /l:/ |: : : : :
: : ::/ /: : : : : : : : l ヽ | ヽ / /: : :イ /' |: : : : :
./ /: : : : : : : : : :l ` / /: : : :| l: : : : :
_/: : : : : : : : : :|ヾ / .\ / /.|:| |: : : /
: : : : : : : : : : : : : :| \ /ソ穴ミ レ' / |l |: : /
、: : : : : //: : : : i.| \ ∠ |// ノ ,イ .\ ! |: /
.l \: / //i: : l.l:| \,, ,,/| l`T ./ ´ l l i \ レ
..| ヽ // |: : :| !  ̄ l`∨ / |l .l .\
l レ |: : | | 冫/ || l |
- 363 :24から短編祭りだお:2013/08/27(火) 00:21:57 ID:EoL96qPc0
- キツネが化けてるんじゃないですかね
- 364 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/27(火) 00:22:31 ID:GRhUBEPE0
-
/ ̄\
| |
\_/
|
/  ̄  ̄ \
/ ::\:::/:: \
/ .<●>::::::<●> \ …そうか。
| (__人__) | では、試しに明日、お前と同じ程度の腕の者と
\ ` ⌒´ / 仕合ってみるがいい。
/,,― -ー 、 , -‐ 、
( , -‐ '" )
`;ー" ` ー-ー -ー'
l l
x<::/ _____
\:::::><:::::::::::::::::::::::::::ハ_ |
/≧丶:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ /|
イ:::::::_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ__/:::|
/::::::イ::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ /
ハ:://::::/:::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::、:::::::::::/___/
/:::::/ ,':::/:::::::::N:::::::/ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ::::::::::::::ハ::::::::::::::::::::::::/
|::::/ |::::|:::::::::::!::!:::/______ハ:::::::|::::::!:、::::::::::::::::/ はいっ!
{:/ !::::|::::::::::|::|::/ィ 、_ _ . xイ|::::|:::|::::|:::::、 ,
{| |:::||::::::∨:j|::!、じ > ヽ < じ!:N:::|::::|::::::::≧=ン
';::!ヽ::::l::::|::ヽ` ´ /! ` ´! .!:::j:::/::::::::::::/
ヽ 丶::乂:、 ヽ! / j:::::/::<こ_,
ヽヽY从::.、 、__ , /::::/::::::::::::x ´
|こ|::::|ヽ イ |::V-、 ̄´
_ 八 ヽ::| \ / |:/ ハ _ x―
/ > 、 , x \ j ー ´ ン´ 〉ーz__x<´ ヽ
- ′ >- ´ 丶 `ー――――‐ ´ / ヽ ヽ
/ Χ / 丶
/ ヽ_______/ ハ
/ ハ
/ ハ
- 365 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/27(火) 00:22:58 ID:GRhUBEPE0
-
/ ̄\
.|:::::::::::::::|
\_/
|
/ ̄ ̄ ̄\
/:::::::::::::::::::::::::::\ …あと、それとな。
/ :::::::::::::::::::::::::::::::::: \
|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
\ :::::::::::::::::::::::::::::::::/
/,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
( :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: )
`;::::::::::::::::::::::::::::::::::::: '
l :::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
- 366 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/27(火) 00:23:33 ID:GRhUBEPE0
-
γ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| ただ今この時より、 |
| 「七郎兵衛厳包」と名乗るがいい。 |
乂_________________ノ
── こうして七郎兵衛は、その名を「厳包(としかね)」と名乗ることになったのである。
- 367 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/27(火) 00:24:50 ID:GRhUBEPE0
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\ヽ, ,、
`''|/ノ
.|
_ |
\`ヽ、|
.\, V
. `L,,_
.|ヽ、)
.|
./ ,、
/ ヽYノ
| .r''ヽ、.|
| `ー-ヽ|ヮ
| .`|
ヽ, .|
ヽ,/´ ̄ `ヽ、ノ
/0 ',
{o :} . / ̄\
': / . | .|
ヽ、___,., / \_/
| )\ | /(
/ ̄ ̄  ̄\ .(O V ̄ ̄  ̄V O.)
/ ::\:::/::\ > ⌒ ⌒ <
/ <=>::::::<=> \ .<=> <=>\
| (__人__) | .(__人__) .|
\ .`⌒´ / `⌒´ /⌒> ┼ヽ -|r‐、. レ |
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \^ | ....d⌒) ./| _ノ __ノ
【やる夫で学ぶ柳生一族(その64)「柳生七郎兵衛厳包登場」】完
- 368 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/27(火) 00:25:20 ID:GRhUBEPE0
-
【その64新規登場キャラ一覧】
島新六/柳生七郎兵衛厳包 : モーグリオプーナ/ドモン・カッシュ(機動武闘伝Gガンダム)
内藤浅坊 : オリマー(ピクミ)
新六の練習相手たち : ピクミン(ピクミン)
お辰 : 柚原このみ(ToHaert2)
林五郎太夫 : 河野貴明(ToHaert2)
解説役(その64)その1 .....: オリオトライ・真喜子(境界線上のホライゾン)
- 369 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/27(火) 00:27:33 ID:GRhUBEPE0
-
どもどもです。
昨日投下の筈が丸1日遅れになってしまった上に、更に寝落ちで投下が遅れて恐縮ではありますが、
ともあれ御付き合い有難うございます&お疲れ様でした>ALL
なんかまた時間が掛かってしまいましたが、
どうにか後の連也斎こと七郎兵衛厳包を正式に出せたのでやれやれ。
いわゆる「柳生一族の黄金期」の最後を飾る剣士であるので、
当初から出すことは決めてたのですが、結構な年月が経ってしまい、
今、ようやく出せてほっと一息。
というか、久々に尾張柳生家メインの話が書けて、ちょっと気が楽に。
島原篇で清厳が討死して以来、尾張柳生家は全然出番なかったので、
どっかで出せればなあと考えてたのですが、
なにせこの時期、江戸柳生家と全然絡まないので
出しようがなかったというのがあり、なんともはや。
一応、一説では十兵衛が蟄居中、尾張に出向いて兵庫助に師事したという話も
あったりしますが、まあ、創作臭ガモガモですし喃。
ともあれ、次も尾張柳生のターンは続きます。
本来1話で済ます予定でしたが、思ったより厳包幼少編が延びたので、
後編は兵庫助や利方の話が増えるかと。
よろしゅうですー。
で、次回(その65)の解説役投票結果については以下の通り。
【その65解説役投票経過】
7票 : 佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱)
2票 : 八雲紫(東方)、月影ゆり(ハートキャッチプリキュア)
1票 : 茨木華扇(東方)、佐久間りん子(アザゼルさん)、
ダダ(ウルトラマン)、白井黒子(とある科学の超電磁砲)
1位は次で8回目となる佐々木さんで確定として、
さて、2位は紫様とゆりさんのどっちかで砂。
なお、ゆりさんはともかく、紫様についての当方の知識たるや、
大阪やる夫スレ(※)くらいでしか知らない有様なので、
もし出てきた場合、唐突に餓狼臭が増えるかもしれませんが、
まあ、「そういうことになった」ということで。
それではではー。
※【大阪やる夫物語】
ttp://mukankei961.blog105.fc2.com/blog-category-294.html
- 370 :やる夫で学ぶ柳生一族(その64):2013/08/27(火) 00:35:16 ID:GRhUBEPE0
- 【おまけ&補足】
最後に登場してからもう5年くらい経ってますが、
七郎兵衛の母方の祖父こと島清興(俗に言う島左近)はこちら。
__,.ァァ ー-- ._
. r:i´:.:.:/:,'.:.:.:.:.:.:.__> 、
ノ:.j:.:.:.:|/:.:.:.:.://_____ヽ.-、
. |:j'´ヽ∠.-‐''¨´ ̄ ヽ.___, ヘノ_
. |' /.:.:.:.:.:.:.:〉: 〉
. /_ | / ーァ___,ノ:|/、
ヽ.ゝ、_ノ ノ __,. -‐''ヾ.__:::___::::|,ノ、 最後に出たのが、関が原の時(その6)じゃから、
ハヾ〉 ゝ'<ゞ.フ¨フ゛ /:l:::{,.イ Y::::/ 作中で23年後、リアルで5年前になるのう。
. 〈 ´7 ' .ヘ `‐'´| /.:.:!:: Yァ l:::/:〉
|〉 | ! 〈 `¨ / ,' :/:l:::::|' /'´V::} ワシが出ておったこと自体、
|:.:V、_,ノ´`ヽ、_ ,' !:/.: !:イ|1 {::;ハ 知らぬか忘れてる者も多かろう。
|:|:ヘ ̄¨¨''ー 、', l ,'|1:|: l:||ノ| ソ:/ ネタも寝かせ過ぎるのは考え物じゃな。
VV 〉 ̄¨''ー'' `,' / Vl: リ' | ソ:}
i | ,ノ _, ィ | V_,.ノ| {, イ
. _____ `ゝr_、___/_,.‐ ¨´ ヽ、 {::ハ
,.ィ¨ ̄.::.::.::.::. ̄¨'' -、_,.---――} |:::::::r'´ ̄ __/  ̄ ̄ ̄
/.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::. ̄.::.::.::.::.::.::.::._人|:::::::} ___,.-‐'¨.::.::.::.::.::.::.::.::.:/
. /::.::.::.::.:|.::.::.::.::.::.::.::.::.______} ̄¨¨{ ̄-‐'´.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::./.::.
i ::.::.::.::.::|.::.::.::.::.::.::./::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::./.::.::.::.
島清興
あと、念のため補足ですが、
「高田三之丞が錆びた刀渡して諭したら七郎兵衛大覚醒。明鏡止水に目覚めて大変身」はGガンネタであり、
史実ではンなもんありゃしねーのでアリマス。
ただ、
1 : 七郎兵衛が熱田神宮へ兵法修行の大成を祈願したこと
2 : ある日、兵庫助の元に七郎兵衛がやってきて、”自分は強くなったように思います”と述べた
この辺りは七郎兵衛の逸話として残ってるものですので、
完全な創作と言う訳でもない、というところで砂。
2については、更に続きがあるので、それは次回やった上で、更に補足を入れようかと。
ではではー。
- 371 :24から短編祭りだお:2013/08/27(火) 00:43:28 ID:IeTSdOeI0
- ああよかった、ガチで信じるところだった…w<錆びた刀で希望の未来にレディゴー!
- 372 :24から短編祭りだお:2013/08/27(火) 00:51:14 ID:EoL96qPc0
- 1と2を組み合わせるとイカにもという話になるなw
乙
- 373 :24から短編祭りだお:2013/08/27(火) 10:35:38 ID:fpP6ZJEo0
- 乙乙
遺伝子が変な仕事をしすぎて困るw
- 374 :24から短編祭りだお:2013/08/27(火) 22:33:41 ID:TNf79.9U0
- 乙でした
やる夫も覚醒したら石川賢版に……と思ったらそちらはもう既出AAだった
- 375 :24から短編祭りだお:2013/08/28(水) 20:13:46 ID:/mj94/J60
- 乙でした〜
- 376 :1:2013/08/31(土) 14:30:08 ID:3xpi3MJo0
- どもどもです。
こないだご紹介してた、やる夫大阪スレ(http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/15956/1377535092/)で
ウチのスレの名前が挙がってて、先方の作者さんにも前から読んで頂けてたという話が。
毎度楽しみに読んでるスレなので、やれ嬉や。
当方がなんJの事を知ったのも、こちらがきっかけでしたし喃。
で、次回の投下ですが、
毎度のように日曜日(9/1)の21時からにしようかと。
なお、月曜朝から健康診断があるので、今回は無茶しない模様。
あと、>>370をちょっと訂正。
>作中で23年後、リアルで5年前になるのう。
↓
>作中で38年前、リアルで5年前になるのう。
それではではー。
- 377 :名無しのやる夫だお:2013/08/31(土) 16:23:12 ID:l2pEBbCA0
- ほいほい
- 378 :名無しのやる夫だお:2013/08/31(土) 23:20:16 ID:BtT5Lo3w0
- http://www.bs-tbs.co.jp/edo/
>#74 2013年9月2日放送予定
>テーマ:「柳生一族」
>ゲスト:俳優 千葉真一さん
> 文教大学付属高等学校講師 河合敦さん
>
>次回の「謎解き!江戸のススメ」は、柳生一族。江戸時代のCIA長官として活躍した柳生宗矩。
>その巧みな裏工作と太平の世に打ち出した柳生新陰流の剣の極意とは?
>剣客ヒーロー柳生十兵衛の謎多き人生…幕府の隠密として諸国を巡った12年間の謎に迫ります!
サニーがゲストだったり「巧みな裏工作」とかいう文言があったり……なんかもう見るしかない感じですな。
- 379 :1:2013/09/01(日) 21:10:10 ID:UL79a1Lg0
- どもどもです。
起きたら19時過ぎており、しかも全然書いてないというこの有様。
明日が健康診断でなければ、また朝までかけて書いて、
明日の夜投下というのも考えたのですが、ちょいと厳しいので、今回は断念ということで。
すいませぬ。
>>378
うち、BS入ってないんで残念無念。
しかし、扱う内容が多いので、ざっくり紹介になりそうです喃。
まあ、内容がどうというより、サニー千葉を呼んで、十兵衛の話をするって時点で
既に大勝利気味なので、それはそれで。
- 380 :名無しのやる夫だお:2013/09/01(日) 21:18:15 ID:5wNU1VII0
- 寝杉ィ!
- 381 :名無しのやる夫だお:2013/09/01(日) 21:17:25 ID:5wNU1VII0
- 寝杉ィ!
- 382 :名無しのやる夫だお:2013/09/01(日) 23:42:49 ID:e9PY8LNM0
- 380 :名無しのやる夫だお:2013/09/01(日) 21:18:15 ID:5wNU1VII0
寝杉ィ!
381 :名無しのやる夫だお:2013/09/01(日) 21:17:25 ID:5wNU1VII0
寝杉ィ!
- 383 :名無しのやる夫だお:2013/09/01(日) 23:54:15 ID:MPoec0po0
- こ、これは時空ががががが
- 384 :名無しのやる夫だお:2013/09/02(月) 00:11:48 ID:iqnX2VfE0
- 寝杉とはいったい・・・うごごご
- 385 :名無しのやる夫だお:2013/09/02(月) 08:36:22 ID:fEY4EKTg0
- また朝鮮妖術か
- 386 :1:2013/09/07(土) 17:25:23 ID:q/HdeDjo0
- どもどもです。
先週失敗したので、今週は何とか頑張りたいところ。
予定はいつも通り、日曜(9/8)の21時からを目指します。
ちなみに、今日でこのスレ始めて、ちょうど丸5年なんで砂。
>1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/07(日) 00:15:27.50 ID:i2jNfP490
> えー、初VIPです。
> やる夫シリーズも色々ありますが、
> 剣豪ネタの話とかは見当たらないように見えたので、
> ひとつやってみようかと。
>
> てなとこで、取り上げるお題は、
>
> 「柳生一族」
>
> であります。
まあ、途中で仕事が詰まったり、ちまちま投下が遅れたりもしたので、
5年間週1ペースを固持できてるとは言えませんが、
それでも、大体週1で4年分はやってる訳で、こんなに延びるとは当方も予想外。
しかも、最低あと半年は掛かる訳で(現状予測では終わるのは来年の春)、
数えで6年もやることになると思うと、なんともなあと。
当初から読んで下さってる方も、今までの5年の間に読み始めて下さった方も
今までお付き合いくださり、改めて、ありがとうございます。
まだ暫く掛かる見込みですが、最後までお付き合い頂ければ幸いです。
それではではー。
- 387 :名無しのやる夫だお:2013/09/07(土) 21:17:01 ID:dbSay/rM0
- ほいほい〜
- 388 :名無しのやる夫だお:2013/09/08(日) 11:25:20 ID:OFDGzMD20
- しかし5年てすごいなw
ナニこれだわ
- 389 :1:2013/09/08(日) 21:11:30 ID:2lyMBDIM0
- どもどもです。
毎度ながら全然間に合ってない有様であり、
何時投下できるか謎ですが、今日はどーにか投下したいなあと思うところ。
てなわけで、予定時刻は見えておりませんが、投下自体は何とかする予定です。
すいませぬ。
- 390 :1:2013/09/09(月) 01:02:52 ID:R9O66szo0
- どもどもです。
随分遅くなってしまいましたが、今から始めます。
タイトルは、「やる夫で学ぶ柳生一族(その65)」で。
では、投下します。
- 391 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/09/09(月) 01:03:09 ID:R9O66szo0
- このスレは、「柳生新陰流」を担った剣豪の一族「柳生一族」を
史実をベースとしつつ、適当にエピソードを盛り込んでいく形で紹介するスレです。
【今回のメイン柳生 : 柳生兵庫助利厳(やぎゅうひょうごのすけとしとし)
.柳生七郎兵衛厳包(やぎゅうしちろうべえとしかね)】
/ ̄\
.| |
\_/
|
/ ̄ ̄ ̄\
/ ::\:::/::. \ 尾張柳生家当主にして新陰流正統三世、柳生兵庫助利厳だ。
/ .<●>::::::<●> .\
| (__人__) | よくぞこのスレを開いてくれた。
\ `⌒´ / 褒美として新陰流を学ぶ権利をやろう。
/,,― -ー 、 , -‐ 、
( , -‐ '" )
`;ー" ` ー-ー -ー'
/ /
/ /
ヽ  ̄ ̄`¨''' ー- .._ .l
/ ̄`` ヽ / l
/ ヽ/ ! l
/ .イ ./ / /----‐‐‐ヽ ヽ /./|
// l/ l l /-----‐‐‐‐ヽ l ∠-' / 俺の名は柳生七郎兵衛厳包!
/ | l ./ /| l>-、! 、_. -<| .l l / 柳生兵庫助の三男だ。
l/l /l !`’-‐〉 ’-‐ l/l lヘ-<
l l / ト、メ、 ヽ .l /‐' ___` ー/ そこのお前!剣士なら、
r ┴'''''77li、 ‐_‐- /|/r'''´ /ハl‐' 俺との剣術ファイトを受けてもらおうか!
. | .//||\ ,.イ /.lヘト .// ||
ノ-‐ ノノ:::::| |  ̄ / .ト、 //::::||
/ ̄ ̄`¨/ ∠_ ̄`ヽヽ___/_`l /:::::::|L___
/ `==''´ `'ー- ̄ -‐'''¨´ ̄て_)、  ̄`\
- 392 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/09/09(月) 01:03:46 ID:R9O66szo0
-
■ 基本、史実ベースではありますが、史実においても意見が分かれていたり、
当方の知識不足などにより、若干の創作が入ることもありますので、
「大体こんなもん」程度に捉えて頂ければ重畳ー。
■ 次回の投下告知については、現スレで行います。
最近は土曜の夜にしております。
【現スレ:やる夫で学ぶ柳生一族(やる夫板Ⅱ版8)】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1370184429/l50
■ 以下、過去のまとめを載せて頂いてるサイト様です。
ありがとうございます。
【『やる夫で学ぶ柳生一族』まとめ】
ttp://yagyuo.g.hatena.ne.jp/inugamikoubouathangul/
【やる夫+まとめ -戦国系- 「やる夫で学ぶ柳生一族 まとめ」(※55話以降)】
ttp://yromtm1059.blog117.fc2.com/blog-entry-328.html
【多元 - 「やる夫で学ぶ柳生一族 まとめ」(※現在54話まで)】
ttp://tagenmatome.blogspot.com/2009/07/blog-post_06.html
【やる夫観察日記-「柳生」】(※19話まで)
ttp://yaruokansatu.blog44.fc2.com/?q=%CC%F8%C0%B8
■ あと、以下は>>1が別にやっていたスレであり、こちらもご覧頂ければ重畳ー。
【多元 - 「やる夫で紹介する歴史伝奇 まとめ」
ttp://tagenmatome.blogspot.com/2009/06/blog-post_9780.html
【やる夫短編集 阿修羅編-「やる夫で紹介する歴史伝奇」】
魔岩伝説 : ttp://mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-3203.html
魔界転生 : ttp://mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-4180.html
【やる夫短編集 阿修羅編-「やる夫で紹介する武芸者列伝」】
男谷精一郎 : ttp://mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-3898.html
上泉信綱 : ttp://mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-5056.html
■前回
【やる夫で学ぶ柳生一族(その64)】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1370184429/184-370
では、はじめます。
- 393 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/09/09(月) 01:05:56 ID:R9O66szo0
-
【>>1からのお願いコーナー】
毎度お馴染み、今回も次回(その66)の解説役を投票で決めたく。
ルールは以下の通りでアリマス。
・ 支援の際、以下の条件を満たすキャラについて名前なりAAなりを挙げて頂いた後、
集計を行い、投票数が最も多かったキャラを次回の解説役にする。
(例:支援。○○(キャラ名)とかでOK。作品名もあると更に吉) ※一応、1人1票でお願いします。
【条件】
・ 女性キャラ。または外観が女性のキャラ(女装美少年込み)
・ AAが複数ある(できれば20行以下のバストアップAAが3種類以上があると嬉しい)
既出キャラ有りなので長門なり翠星石なりも投票数次第で再登場可でアリマス。
でもできれば作中の登場人物に割り振り済みのキャラはややこしいのでご勘弁をば。
ちなみに、票が同数のキャラが複数いた場合、恐縮ですが、その中から>>1が使いやすいキャラを
選ばせていただく所存(AAの使い勝手がいいとか、そのキャラを知ってるとか)。
あと、解説役の相方は>>1が適当にチョイスします。
よろしゅうですー。
【過去、投票で決まった解説役-1】
その13 : マシロくん(舞-乙HiME) ......その32 : 閻魔あい(地獄少女)
その14 : 渡良瀬準(はぴねす!). .. : 輪入道・骨女・一目連・山童・きくり(地獄少女)
その15 : 佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱) .その33 : ドロッセル(ファイヤボール)
その16 : 綾崎ハーマイオニー(ハヤテのごとく!). .. .: ゲデヒトニス(ファイヤボール)&AA色々
その17 : 宮小路瑞穂(乙女はお姉さまに恋してる) ..その34 : ゆの(ひだまりスケッチ)
その18 : 菊地真(THE IDOLM@STER) .... .: 宮子・ヒロ・沙英・吉野家先生(ひだまりスケッチ)
その19 : 木下秀吉(バカとテストと召喚獣). ....その35 : 山口如月(GA 芸術家アートデザインクラス)
その20 : ドリィ&グラァ(うたわれるもの) .. 大道雅 (GA 芸術科アートデザインクラス)
その21 : 祇堂鞠也(まりあ†ほりっく). .その36 : 田中井律(けいおん!)
その22 : 大佛はずむ(かしまし) ...... 秋山澪(けいおん!)
その23 : マコ(みなみけ). ....その37 : イカ娘(侵略!イカ娘)
その24 : 佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱) ※2回目. ..... 諌山黄泉(喰霊-零-)
その25 : 渡良瀬準(はぴねす!) ※2回目 その38 : なし
. : シモン(下妻市非公式マスコット) ..その39 : 羽衣狐(ぬらりひょんの孫)
その26 : 藤岡ハルヒ(桜蘭高校ホスト部) .... 三浦あずさ(THE IDOLM@STER)
. : 須王環(桜蘭高校ホスト部) ......その40 : 神代マヤ(世紀末オカルト学院)
その27 : 宮小路瑞穂(乙女はお姉さまに恋してる) ※2回目 ケンシロウ(北斗の拳)
. : 菊地真(THE IDOLM@STER) ※2回目 ..その41 : インデックス&上条当麻(とある魔術の禁書目録)
その28 : ティエリア・アーデ(機動戦士ガンダム00) .. ナージャ・アップルフィールド(明日のナージャ)
その29 : 草薙素子(攻殻機動隊) .その42 : 佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱) ※4回目.
. : タチコマ(攻殻機動隊) ...... 渡良瀬準(はぴねす!) ※4回目
その30 : 渡良瀬準(はぴねす!) ※3回目 ......その43 : ラミア・ラヴレス(スーパーロボット大戦)
. : 木下秀吉(バカとテストと召喚獣) ※2回目 ... ゆっくり霊夢&魔理沙(東方Project)
その31 : 佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱) ※3回目 .その44 : 嵐山歩鳥(それでも町は廻っている)
. : レベッカ宮本(ぱにぽに) ..... 辰野トシ子(それでも町は廻っている)
- 394 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/09/09(月) 01:06:20 ID:R9O66szo0
-
【過去、投票で決まった解説役-2(今回含む)】
その45 : イカ娘(侵略!イカ娘) ※2回目
キュウべえ(魔法少女まどか☆マギカ)
その46 : 来海えりか(ハートキャッチプリキュア)
花咲つぼみ(ハートキャッチプリキュア)
その47 : 佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱) ※5回目
泉こなた(らき☆すた)
その48 : 秋月涼(THE IDOLM@STER DearlyStars)
秋月律子(THE IDOLM@STER)
その49 : 泉野明(機動警察パトレイバー)
シャーロック・シェリンフォード(ミルキィホームズ)
その50 : 佐倉杏子(魔法少女まどか☆マギカ)
巴マミ(魔法少女まどか☆マギカ)
その51 : セシリア・オルコット(インフィニット・ストラトス)
やらない夫
その52 : 佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱) ※6回目
キョン子(涼宮ハルヒの憂鬱@二次創作)
その53 : ヘンゼル(BLACK LAGOON)
グレーテル(BLACK LAGOON)
その54 : イカ娘(侵略!イカ娘) ※3回目
インデックス(とある魔術の禁書目録) ※2回目
その55 : ドラゴンキッド(TIGER&BUNNY)
暁美ほむら(魔法少女まどか☆マギカ)
その56 : 佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱) ※7回目
セイバー(Fate/stay night)
その57 : ニャル子(這い寄れ!ニャル子さん)
柳生九兵衛(銀魂)
その58 : 比良坂初音(アトラク=ナクア)
綾崎ハーマイオニー(ハヤテのごとく!) ※2回目
その59 : 邪神モッコス(ゼノサーガフィギュア)
柏崎星奈(僕は友達が少ない)
その60 : 長門有希(涼宮ハルヒの憂鬱) ※2回目
綾波レイ(新世紀エヴァンゲリオン)
その61 : みどろさん(涅槃姫みどろ)
輿水幸子(アイドルマスター シンデレラガールズ)
その62 : 藤乃静留(舞-HIME)
赤セイバー(Fate Extra)
その62 : 藤乃静留(舞-HIME)
赤セイバー(Fate Extra)
その63 : ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール(ゼロの使い魔)
タバサ(ゼロの使い魔)
その64 : イカ娘(侵略!イカ娘) ※4回目
オリオトライ・真喜子(境界線上のホライゾン)
その65 : 佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱) ※8回目
八雲紫(東方)
- 395 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/09/09(月) 01:08:03 ID:R9O66szo0
-
【寛永十五年(1638)時の柳生一族系譜】
大膳長永
:
<柳生家>
:
├─────┐
柳生永珍 中坊源専
:
├─────┐
家厳 重厳
| (七郎左衛門)
| (松吟庵)
├───────────────────────────────────────────┐
宗厳 .妹
(新左衛門) .【江戸柳生】 |
(石舟斎) .(大和柳生藩) <幸徳井家>
├───┬───┬────┬───────┐ |
厳勝 久斎 徳斎 宗章 宗矩 友景
(新次郎) (五郎右衛門). (又右衛門) .|
| (但馬守) |
| 【尾張柳生】 | |
├────┬────┬────┐ ├─────┬─────┬─────┐ .|
純厳 利厳. 妹 厳倚 三厳 友矩 宗冬 .六丸 友種
(久三郎) (兵庫助). (権右衛門) .(十兵衛) .(左門) .(主膳)
| (幼名:七郎) .(刑部少輔) (幼名:又十郎)
|
├────┬────┐
.清厳 .利方 厳包
.(新左衛門) (茂左衛門) .(七郎兵衛)
- 396 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/09/09(月) 01:10:39 ID:R9O66szo0
- 【第1部(その1〜11)のあらすじ】
時は戦国、乱世の時代。
大和国柳生庄の領主、柳生新左衛門宗厳は、上泉伊勢守秀綱創始の新陰流の正統を継ぎ、
後に名を石舟斎とあらため、その剣名を天下に上げた。
しかし、長男新次郎厳勝の不具廃嫡、豊臣家による所領の没収、
新次郎の長男、久三郎純厳の死など、柳生家に辛く重い苦難が襲い掛かる。
だが、徳川家康の招きに応じ、「無刀取り」を以って家康に指南を請われた際、
末子・又右衛門宗矩を推挙したことで、再び柳生家にも光が差す。
その後、関が原の戦にて徳川家に味方したことにより、柳生家は旧領を回復、
更に家康が幕府を開いたことで、宗矩が将軍家剣術指南役となり、
柳生家、そして柳生家の新陰流…「柳生新陰流」は、一気に繁栄の路を進む。
そして、柳生家の家督を宗矩に、新陰流の正統を兵庫助に継がせた石舟斎は、
慶長六年(1611)、78年の生涯に幕を閉じたのであった…。
【第2部前編(その12〜24)のあらすじ】
石舟斎の死後、宗矩は正式に家督を継ぎ、新たなる柳生家の当主となった。
またその翌年、柳生庄にて宗矩に待望の嫡男・七郎…後の柳生十兵衛三厳が誕生する。
そして、大坂の陣による豊臣家の滅亡、一代の英傑・徳川家康の死を以って、
戦国の世は完全に終りを告げ、新たな時代「江戸時代」が始まる。
その新しき世において、柳生家は将軍家指南役となった宗矩の「江戸柳生」、
尾張徳川家指南役となった兵庫助の「尾張柳生」の二家に分かれ、
宗矩は「坂崎事件」を解決するなど、剣術指南の枠を超えた才を発揮し、柳生家を発展させ、
兵庫助は新たな時代の剣、「直立たる身」の工夫を編み出し、新陰流を発展させる。
その後、時は寛永・三代将軍家光の世に移り、尾張においては後の柳生連也斎厳包こと新六が誕生、
江戸においては十兵衛が小姓を致仕するなどがあったが、その末に、遂に宗矩が諸大夫成を遂げる。
「柳生但馬守宗矩」がここに誕生したのである。
【第2部後編(その25〜64)のあらすじ】
晴れて但馬守となった宗矩だが、知己の禅僧・沢庵が紫衣事件で罪に問われ、
また自身も主君家光より難題を出されるなど、次々と苦難が立ちふさがる。
だが、大御所・秀忠の逝去によって赦免された沢庵より
「剣禅一致」を説いた「不動智神妙録」を受けた宗矩は、
真の大将の剣、『活人剣・治国平天下の剣』を確立することに成功、
これを家光に教授し、信任を確かなものにする。
そして、宗矩の惣目付就任、柳生藩一万石の大名への立身や、
柳生新陰流の全国への広がり、嫡男十兵衛の赦免など好事が続き、
途中、江戸時代最大の一揆「島原の乱」の発生や、次男・刑部少輔友矩が夭折するなど、
暗い影がないわけではなかったが、概ね、江戸柳生家は繁栄の絶頂を謳歌していた。
そして、その頃の尾張柳生家では、兵庫助の三人の息子のうち、
長男であった清厳が島原にて討死するという悲劇があったものの、
末弟である七郎兵衛厳包が、その剣才を発揮し始めていたのであった…。
- 397 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/09/09(月) 01:11:54 ID:R9O66szo0
- 【前回の概要】
/ ̄\
| |
\_/
__|_ 質問 : 気が付いたら一番下の倅が
/ \ どう見ても別人になっていたのですが…。
/:::::::::::::::: \ _
/:::::::::::::::: || | 回答 : バージョンアップに伴う仕様です。
|:::::::::::::::::::::::: ∩! ,ヽ _ ご了承下さい。
\:::::::::::::::: | ー ノ
| ::::::::::::::: | i j  ̄ ̄ ̄|
| ::::::::::::: ゝ__/____i
.... / /
/ /
ヽ  ̄ ̄`¨''' ー- .._ .l
/ ̄`` ヽ / l
/ ヽ/ ! l
/ ̄\ . / .イ ./ / /----‐‐‐ヽ ヽ /./|
| | ..... // l/ l l /-----‐‐‐‐ヽ l ∠-' /
\_/ . / | l ./ /| l>-、! 、_. -<| .l l /
)\ | /( .. l/l /l !`’-‐〉 ’-‐ l/l lヘ-<
(O V  ̄  ̄ V O) .... l l / ト、メ、 ヽ .l /‐' ___` ー/
> ::\:::/:: < ⇒ r ┴'''''77li、 ‐_‐- /|/r'''´ /ハl‐'
/ .<●>::::::<●> \ ..... | .//||\ ,.イ /.lヘト .// ||
| (__人__) | . ノ-‐ ノノ:::::| |  ̄ / .ト、 //::::||
<⌒\ ` ⌒´ /⌒> .... / ̄ ̄`¨/ ∠_ ̄`ヽヽ___/_`l /:::::::|L___
^^/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \^ ./ `==''´ `'ー- ̄ -‐'''¨´ ̄て_)、  ̄`\
【バージョンアップ前】 【バージョンアップ後】
【おめでとう!「しちろうべえ」は、「しちろうべえとしかね」にしんかした!】
- 398 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/09/09(月) 01:13:11 ID:R9O66szo0
-
/ ̄\
| |
\_/
|
/ ̄ ̄ ̄ \ 仕様って言われても、
/ u ノ .\ だってお前、ボンボンがないんだよ!
/ u <●>:::::::\ ボンボンが!
| (__人__)|
\ u .` ⌒/ 大事なことだからまた2回言ったけど。
/ |
☆Newボンボン☆ 、、
↓ i ,. -ー―ー-‐' .)_
_ lヽ-/, ,--- ::_ ヽ
( ,) ト、_ヽ r/ rt;ミ-, _.l ヽ 大丈夫ですよ、父上!
.l i ヽ_ メl /l'' 〈'tマ l ホラ、俺のボンボンはここにあります。
,l__L...、ー--' l1、 l ! ー- " ソ /リ
, ''" _,,. -\-_/ ヾl ~/l l / ちょっと生える場所は
/ー‐''''" ヽ''''ー-ゝ-イ ll .変わりましたけどね。
l , -‐''''''ヽ、 l、-.、  ̄'''-、--'
.、l ;;;; ;;;ヽ /ヽミヽr、- _L_,
l ;;;; ;;;; }--';;;ヾ=,-、 l, --、,-、.ヽ
i ;;;; ;;;; l;;; ;;; i;;;l ! /;;;;/、i. l
!;;;; ;;; l;;;;;; ;;; 〈 ;;`ーメ; / i ,;;;ヽ
l;;; ;; /;;; ;;;;ヽ;;; ;; ;;ー-ー';; /ヽ
l;;;; __; l;;;; ;;; __,.-イ l;;; ;;;;ー-ー'';;/
.l ;;;''"  ̄'''''" ;;;l,,.._\;;_ _,,ニー''
l ;;; ;;( ,.、 ヽ/ ̄
l ;;;; ;;;; _,,.l.j'''" ;;;
\ ;;; _,,. -''";;;O ;;;;
- 399 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/09/09(月) 01:13:49 ID:R9O66szo0
-
/ ̄\
| |
\_/
___|___
/u \ おお、そうか…。
/ :::\,::::、/:::: \ ボンボンがなくなったわけではなかったのだな。
/ < ●>::::::<● > \ それは重畳。
| '" (__人__)"' u |
\ `⌒ ´ / ボンボンがないとゆっくりできないからな。
/ゝ "` ィ `ヽ.
/ /
/ /
ヽ  ̄ ̄`¨''' ー- .._ .l
/ ̄`` ヽ / l
/ ヽ/ ! l
/ .イ ./ / /----‐‐‐ヽ ヽ /./|
// l/ l l /-----‐‐‐‐ヽ l ∠-' /
/ | l ./ /| l>-、! 、_. -<| .l l / ところで父上。
l/l /l !`’-‐〉 ’-‐ l/l lヘ-< 俺と仕合う相手は誰ですか?
l l / ト、メ、 ヽ .l /‐' ___` ー/
r ┴'''''77li、 ‐_‐- /|/r'''´ /ハl‐'
. | .//||\ ,.イ /.lヘト .// ||
ノ-‐ ノノ:::::| |  ̄ / .ト、 //::::||
/ ̄ ̄`¨/ ∠_ ̄`ヽヽ___/_`l /:::::::|L___
/ `==''´ `'ー- ̄ -‐'''¨´ ̄て_)、  ̄`\
- 400 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/09/09(月) 01:14:31 ID:R9O66szo0
-
/ ̄\
| |
\_/
|
/ ̄ ̄ ̄ \
/ ::\:::/::::\ うむ。
/ <●>::::::<●> \ 昨日までのお前と、ほぼ互角の腕前の者を
| (__人__) | .呼んでおいた。
\ ` ⌒´ /
 ̄(⌒`:::: ⌒ヽ …入って来い!
ヽ:::: ~~⌒γ⌒)
ヽー―'^ー-'
〉 │
/ . ̄ ̄ 、 /ヽ
, ⌒ 、 \ o*…━ ・ ハ :}
.{ } *゚ ゚*,
.ノ % %
` ー \⌒/ %
Y ∮
.{ jl_
.i ィ ⌒て /⌒ヽ 先生、参りましたクポ!
% / .::::::. r⌒////⌒\、
% ___ ._ ′ :::::: ノ_ノ//人(
‰  ̄ {ニニヽ / ゚ヽ⌒
⌒%:::::. ゞニ ' ./ \
⌒‰。__´` ./ / / `:*。
// 人{ 、 , / Yヽ
/⌒ , } { }ノ
\ \ / / j
)//)/人 /
/ ,
/ ,ィ ̄ ̄ ) /
)\ ./ (ゝ /
⌒ ⌒
【厳包の相弟子】
- 401 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/09/09(月) 01:15:27 ID:R9O66szo0
-
/ /
/ /
ヽ  ̄ ̄`¨''' ー- .._ .l
/ ̄`` ヽ / l
/ ヽ/ ! l
/ .イ ./ / /----‐‐‐ヽ ヽ /./|
// l/ l l /-----‐‐‐‐ヽ l ∠-' /
/ | l ./ /| l>-、! 、_. -<| .l l / なんだお前か。
l/l /l !`’-‐〉 ’-‐ l/l lヘ-<
l l / ト、メ、 ヽ .l /‐' ___` ー/ てっきり高田の爺でも出てくるかと思ったぞ。
r ┴'''''77li、 ‐_‐- /|/r'''´ /ハl‐'
. | .//||\ ,.イ /.lヘト .// ||
ノ-‐ ノノ:::::| |  ̄ / .ト、 //::::||
/ ̄ ̄`¨/ ∠_ ̄`ヽヽ___/_`l /:::::::|L___
/ `==''´ `'ー- ̄ -‐'''¨´ ̄て_)、  ̄`\
| \ ● /|
| |\\ | //|
/  ̄ ̄ ̄ \
/ |
/ ノ ヽ |
| (・) (・) | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| Σ ⌒◯ ⌒| / ンなわけねーだろ!
| ___ | <
| /__/ / \ ホラ、さっさと始めるっつーの!
/| /\ \______________
この相弟子は、厳包と互角の腕前で、
昨日まで仕合をしても、勝ったり負けたりというものだったという。
- 402 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/09/09(月) 01:16:03 ID:R9O66szo0
-
/' -―-、 /| ,/
/ し '´ ー' _」//
_〕 / /|
/ l/\ `¨´ / いいだろう!
l / レ彡ハ ト、 ∠, それでは早速、剣術ファイトだ!!
Vヘ. Y }!丿lヘ l|ノ _/ r‐-、
ヽ\.ノ ,、 l / | ヘ、マ\ 〉 _ノ
{\ /l`┬く_ノ ! / j/ / ⊥,-‐ァ―‐/ /
7V フ|/∨ └、_j/\、 / / / | (__ ∧
- ///| ∧l // / / \ l
l/´ | / |  ̄ // | 丶---' 〉
イ \ / 丶 __/ | ―v′
ヾ_ ノ《 , -- 、 、 / ',
| \ / \ \_,∧ 丶
`ヽ 丶 l | / l l
ヽ ゝ .ヘ  ̄` ー/ -‐' ヽ ヽ
| ヽ 丶._∠ ,へ _ ∧ _ ',
| ゝ7⌒! ヽ / ̄` ヽ |/´ 〈
ヽヽ〈´ ̄ ) 〈` ー \/ 〉
ヾ〈  ̄_) 〈丶 _ /rュ。 /
〈二 ィ′ \ / ゝ'__/
/  ̄ ̄`¨¨´ヽ
/ |
/ ̄\
| |
\_/
|
/ ̄ ̄ ̄ \
/ ::\i||i/::\
/ <−>::::::<−> \ (…三之丞も言ってたけど、感染ったのか?
| u (__人__) | ホントなんなんだ剣術ファイトって…)
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
. \ /___ /
- 403 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/09/09(月) 01:16:47 ID:R9O66szo0
- | ヽ、 | `-′ .`ー ..,,__) l
l::: ヽ_\:: ::::/
\::: / `ヽ
ヽ 、 \::::: , .l /__ , , l
\  ̄ ̄ ::::::i l i |l_:::::`゛''ー-l l |
..、 ヽ、_, -| l.| ./`|,、`゛''',.=.| i | ハ,r.ー、 剣術ファイトォォォォォッ!
、ヽ -ー ''´::::::l |::::| `lー_´ r,'、’_`l |. l /|,/ `/ ,,.., レディィィィッ・ゴオォォォォォォーーーーッッ!!
..\ \ _,,`',ー_-ー,|:l::l ,!>` :::/~゙i l/ ,' l l
i. ヽ `lヽソl r==--, / /:ノ / ' l .,.-'′.ヽ
r' ''´ | `ヽ、`二゛/l l:::し' ー' ,-'/_,,
./ l ', .`'ー ´ゝ| .ー l,_ゝ '、
l ,,..ー―-- ;;ノ l::、 |::: l , ー '__ ノ
| ,r',.-ー''゛~゛''、 ー、 l .| /l l_,,.、
.l / ヽ ヽ, | ー- ,,.>, ,,.. -ー'''~゛´゛ )
..| .l ) ミ-.. ,i / ゞー'' / ̄゛´
. ヽ_,! ,/_ \ /\ \ _.__,,/
ヽ, ヾ, ,,.-''.´ \ ::`ーr'
_,,,_
/. \
/ ',
', /
\,,_,,/
`ヽ,
(⌒-―- v'⌒)
/ `i
/ i
,'´ ̄`ヽ― i ク、クポッ!?
ゝ,__,ノ u. i
! /
\ /
,>−- <´/\
と´/ / i゙iヽノ i. \
/ / i .i '⌒'⌒ ゙
| ',__,,/ i
>、 丿
/ `r‐y.´ `'.y´
ゝ、_,,丿 ! |
ゝ、__,丿
こうして二人の仕合が始まったのだが…。
- 404 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/09/09(月) 01:17:16 ID:R9O66szo0
- ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i--、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ゙''- ..,,_,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ´゙'''''''''―'ー'ー''''''ー'―、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,/ \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ T'i、 \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::|ヽ !、゙''ヘ、 .\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ.-、 \ `.''ー- ..,,,,_____ . _,,,,.. -.‐.´ \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 必勝ッ! 逆風ッッ!
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l .ミ=..,\  ̄ ̄ .>::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| .!、 .ゝヽ __/._.、::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 十太刀ッッッ!!
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ヽ ヒヽー、 _/゛ _..‐'"´ l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::.,-ィ::::::::::::::::::::.l ヽ_ . \\ ._,,_,,,,,.. -',゙ ,,-‐'`゙゙ ゙̄" l::::::::::::::::::::::::::::::::::::: おうりゃあああああああーーーーっっっ!!
:::::::::::/: : !::::::::::::::::::_.|. `'''ー-,,,゙!li ri;;;;ニ二.. -''''"゙ゞ-′ ._/゛ |::::/ヽ::::::::::::::::::::::::::
.、::::./: : :!::::::::::::::::::l.l, !  ゙゙̄''''―---‐'" |::/ |:::::::::::::.|\:::::::
|::.|: : : .|::::::::::::::::::ヽ\ l .|/ |::::::::::::::| \::::
.:l::::/: : : .i::::l 、.:::::::::::.l \|/ / |:::::::::::::.|
: l/: : : ." :! \:::::::::| \ / 、 ノ |:::::::::::::.|
: : : : : ヽ\ \::::.| \ `^゙゙゙゙___-ー'''"゙二`-、 / ノ::::/ゝ::::|
: : : : : : : \\ \| `ー .l `,゙''''''''''''" .// / ヽ/ ヽ/
: : : : : : : : : ヽ ヽ \,.'、/ヽ___ / . / /
: : : : : : : : : : \ \ `~゙''''''―-- .-'" /
| \ ● /|
| |\\ | //|
/  ̄ ̄ ̄ \
/ |
/ |
| (○) (○)|
| Σ ⌒◯ ⌒|
| ___ | (アカン)
| /__/ /
/| /\
- 405 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/09/09(月) 01:17:49 ID:R9O66szo0
- l │ 、 ,i′ ,{ \, ヽ\ て
ノ | ., llノ|゛ l \ ヽ ヽ/ !
\ ! メ/ . ,i'! / ゙h、 ゙l、 .!l
..l.| ./ ./ │ ! ゙i,゙'i、 l / l_z¬r
.リ ./ / . iゞ ! _-‐==l...lヽ、 .しイ .ヽ
,イ / i l゙ l _,,..-一ー¨¨ _l ヽ..ヽ 从__
'/ !゛ lゝ l -┬'''"´ _,,,.. --・''' ̄´ l ゙ly ヽ, } ハ
./ / .l゙ .! _,,.. -;;ニニ-ー'''゙゙゙´ l .゙乂 \ ∪ l /!
/ / !、 ,! _...;;;;ニニー''''"゛ ! .l .ヽ ∨{
│/ .、 ! │ _,,.. -''^゙´ l l .\ |
/./ 从 } ! -‐'″ l, .l ヽ, │
!/ N ヾl │ ! l ヽ
/ . ! ,! ! ∧ ヽ
! l ! ! lハ ヽ
.|!、 .l | ! . l .ヽ /
|,ヽ 〔 ! ! ! /
)._ ヽ l ! ! / ._/゛
ヽ ヽ ! │ ! ! , /
.ヽ .`-ゝ l ,! '“゛
ィて L ! ,..-'" _
)ン ) ! ,..-'" _..-'゙//
ム .l ! ,..-'"゛ i.て
|ハ l ! _..-'"゛ _.. -''''" ._..-'´
│ ! _.. -'" ,..-‐"゛ _..-'゛_そ
'l./ .l _,, -''"゛ _,, て|,! -‐='゙′ て
.ヽ l _,, ‐'"゛ , て¨ ̄l}  ̄ ̄
、 ! |. .._,, ー''"゛ ゙,゙ニ=―'||
.l'、 .| |,,.. -‐''"゛ -‐¬¨¨¬--'"゛ l′
! ゙'ゞ ._,,,.. -ー'''"゛ て-‐== l
- 406 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/09/09(月) 01:18:10 ID:R9O66szo0
- | ヽ、 | `-′ .`ー ..,,__) l
l::: ヽ_\:: ::::/
\::: / `ヽ
ヽ 、 \::::: , .l /__ , , l
\  ̄ ̄ ::::::i l i |l_:::::`゛''ー-l l | どうした!?
..、 ヽ、_, -| l.| ./`|,、`゛''',.=.| i | ハ,r.ー、 そんな動きでは俺を捉える事などは…無理ッ!
、ヽ -ー ''´::::::l |::::| `lー_´ r,'、’_`l |. l /|,/ `/ ,,..,
..\ \ _,,`',ー_-ー,|:l::l ,!>` :::/~゙i l/ ,' l l さあ、勝負はまだまだこれからだ!
i. ヽ `lヽソl r==--, / /:ノ / ' l .,.-'′.ヽ
r' ''´ | `ヽ、`二゛/l l:::し' ー' ,-'/_,,
./ l ', .`'ー ´ゝ| .ー l,_ゝ '、
l ,,..ー―-- ;;ノ l::、 |::: l , ー '__ ノ
| ,r',.-ー''゛~゛''、 ー、 l .| /l l_,,.、
.l / ヽ ヽ, | ー- ,,.>, ,,.. -ー'''~゛´゛ )
..| .l ) ミ-.. ,i / ゞー'' / ̄゛´
. ヽ_,! ,/_ \ /\ \ _.__,,/
ヽ, ヾ, ,,.-''.´ \ ::`ーr'
| \ ● /|
| |\\ | //|
/  ̄ ̄ ̄ \
/ ,:' /,';;;}: .|. やめて ください
/ _, 。ィ' li:.、ヒ |
| : ⌒';,゙i, ri:.:i .::' | しんで しまいます
| Σ ,:' /,';;;}:.ヾ |
| _' {;!゙': | .…いやマジでマジで。
| /__//
/| .┃ \
仕合の結果は十本やって十勝という厳包の圧勝で、まるで勝負にならなかったという。
- 407 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/09/09(月) 01:19:36 ID:R9O66szo0
-
そして、その仕合が終わった後…
./ ̄::\
| : : : ::|
\_:;;;;/
|
/  ̄ ̄ ̄\ うーむ…。
/; . . : : : :\ 何か工夫の一つも立ったのかと思って、
/ ∪ . . : : : : : : \ 試しにやらせてみたが、えらいことになりおったな…。
| . : : : : : : : :|
\_ . : :〃 : : : :,/ 化けるにも程があるだろ。
/⌒` . . : : : : : : :`ヽ.
/ . . . . : : : :..: : : : : ,: :\
| \ ● /|
| |\\ | //|
/  ̄ ̄ ̄ \
/ ,:' /,';;;}: |
/ _, ゞ'|li:/ヒ|
| : ⌒';(○)(○) せ、先生ッ…!!
| Σ ,:' /,'◯ヾ |
| _' {;!゙': |
| /__//
/| .┃ \
厳包に負けた弟子が兵庫助のところへやって来た。
- 408 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/09/09(月) 01:20:11 ID:R9O66szo0
-
/ ̄\
.| |
\_/
|
/ ̄ ̄ ̄\ ,
/ − − \ -
/ <●> <●> \ ん、どうした?
| (__人__) |
\ `⌒´ /
/,,― -ー 、 , -‐ 、
( , -‐ '" )
`;ー" ` ー-ー -ー'|
| \ ● /|
| |\\ | //|
┛┗ ̄ ̄ ̄ .\
┓┏ ,:' /,';;;}: |
/ _, ゞ'|li:/ヒ| いくら師とはいえ、
| : ⌒';(○)(○) .このような依怙贔屓、堪忍できませぬ!
| Σ ,:' /,'◯ヾ |
| _' {;!゙': | 今、この場で腹を切らせて頂きます!!
| /__//
/| .┃ \
- 409 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/09/09(月) 01:21:00 ID:R9O66szo0
-
/ ̄\
| |
\_/
_|__
/ \ そ
/- :::::: -:::: u \て おい、ちょっと待て!
/ <○>::::::<○> \ 何がどうしてそうなるのだ!?
| (__人__) u. |
\ u.` ⌒´ / 依怙贔屓とはどういうことだ!?
ノ \
| \ ● /|
| |\\ | //| 七郎の強さですよ!
┛┗ ̄ ̄ ̄ .\ .昨日まで互角だったのに、
┓┏ ,:' /,';;;}: | .今日は段違いの強さでまるで手も足も出ない!
/ _, ゞ'|li:/ヒ| というかAA変わってるし!
| : ⌒';(○)(○)
| Σ ,:' /,'◯ヾ | 先生が、我が子だからと
| _' {;!゙': | 七郎の奴に特別に奥義を伝授したからでしょう!!
| /__// .そのような扱いへの意趣を晴らすには腹を切るしかない!
/| .┃ \ .ああもう切るよ!切るからな!絶対切るからな!
- 410 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/09/09(月) 01:21:38 ID:R9O66szo0
-
/ ̄\
| |
\_/ 落ち着けッ! | \ ● /|
__.|_ | |\\ | //|
/ ::\ヽ _=  ̄ ̄三 `\
/ :::<○ | ─= ̄=ノ --'从__ ヽ─
| (__ノ __-= ̄ ̄ 二= ,,・_ ≡三;:;:;ノ、 (○)|= へべっ!?
/ `⌒ ̄ ̄ _ ―, ’,∴ ・¨= 三二、_,)、.三≡
( < ――― -―= ‐_ ―=、・∵ 三≡ ≡ト==イ ノ_=
\_) / ’,∴ ’ / ヽ`ニ ̄ヽ  ̄
- 411 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/09/09(月) 01:22:30 ID:R9O66szo0
-
/ ̄\
| |
\_/
|
/  ̄  ̄ \
/ ::\:::/:: \ 少しは落ち着いたか。
/ .<●>::::::<●> \
| (__人__) | まずは俺の話を聞け。
\ ` ⌒´ /
/,,― -ー 、 , -‐ 、
( , -‐ '" )
`;ー" ` ー-ー -ー'
l l
| \ ● /|
| |\\ | //|
/  ̄ ̄ ̄ \
/ ,:' /,';;;}: .|.
/ _, 。ィ' li:.、ヒ |
| : ⌒';,゙i, ri:.:i .::' | はい…。
| Σ ,:' /,';;;}:.ヾ |
| _' {;!゙': |
| /__//
/| .┃ \
- 412 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/09/09(月) 01:22:50 ID:R9O66szo0
-
/ ̄\
| |
\_/
__|__
/ \
/ ::─:::::::─.\ まず、俺は依怙贔屓などしておらん。
/ <●>:::::<●> \
| (__人__) | . 第一、奥義だろうがなんだろうが、
/ ∩ノ ⊃ / その日に教えて、すぐ身に着くような類のものではないのは
( \ / _ノ | | 日々、励んでおるお前ならわかるであろう。
.\ “ /___| |
\ /___ /
| \ ● /|
| |\\ | //|
/  ̄ ̄ ̄ \
/ u. ,:' /,';;;}: |
/ _, ゞ'|li:/ヒ|
| : ⌒';(●)(●) …それは、確かに。
| Σ ,:' /,'◯ヾ |
| _' {;!゙': |
| /__//
/| .┃ \
- 413 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/09/09(月) 01:23:51 ID:R9O66szo0
-
/ ̄\
| |
\_/ あ奴が一日で何故あそこまで強くなったのか、
| 正直、俺にもわからん。
/  ̄  ̄ \
/ ̄\/ ::\:::/:: \/ ̄\ .昨日の夜、急に来て、
| / .<●>::::::<●> \ | )) 自分が強くなった気がする、と言うので、
(( | | (__人__) | | お前を呼んで試したのだが…結果はこの通りだ。
| \ ` ⌒´ / |
| \ ● /|
| |\\ | //|
/  ̄ ̄ ̄ \
/ u. ,:' /,';;;}: |
/ _, ゞ'|li:/ヒ| …すると先生ッ!
| : ⌒';(○)(○) やはり俺とあいつでは才能が違うということなのですか!?
| Σ ,:∪,'◯∪|
| _' {;!゙': | 何をやっても、一生俺はあいつに勝てないのですか!?
| /__//
/| .┃ \
- 414 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/09/09(月) 01:25:02 ID:R9O66szo0
-
/ ̄\
| |
\_/ 馬鹿野郎ッ! . | \ ● /|
__.|_ | |\\ | //|
/ ::\ヽ _=  ̄ ̄三 `\
/ :::<○ | ─= ̄=ノ --'从__ ヽ─
| (__ノ __-= ̄ ̄ 二= ,,・_ ≡三;:;:;ノ、 (○)|= ぶべらっ!?
/ `⌒ ̄ ̄ _ ―, ’,∴ ・¨= 三二、_,)、.三≡
( < ――― -―= ‐_ ―=、・∵ 三≡ ≡ト==イ ノ_=
\_) / ’,∴ ’ / ヽ`ニ ̄ヽ  ̄
- 415 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/09/09(月) 01:25:38 ID:R9O66szo0
- / ̄\
.| |
\_/
__|___
_y' `=、
,イ ヽ、 諦めるなよ!!諦めるなお前!!
、j' t
} ! どうして腹を切るんだ!!そこで!!
'、 -=、_,ハ、__,.=- |
iV <●>::::<●>V^i もう少し頑張ってみろよ!!駄目駄目駄目駄目諦めたら!!
`゙! `.(__人__)¨´ jリ
_jl | rェェェュ | ,fに丶、 周りのこと思えよ!!応援してくれてる人達のこと思ってみろって!!!
f"´ ∧ 、'、__ノノ∧:::} ヽ
,. - ―へ、 ∧ `ー‐ ' ハ/:/ ノ^>、_ あともうちょっとの所なんだから!!
/ ヽ、__ ゝ--- 'イ::/ / `丶、
/ 、 i「 `ヾ ̄´::::::/ rァf´ ヽ 俺だって還暦になって!まだまだやれるって頑張ってるんだよ!!
/ ; :'| || l:::::::::::ん'.// ; ;' / ',
ト.,_ '、_ ', | ; || |:::::,イて// ' / / '、 ずっとやってみろ!!必ず目標達成できる!!だからこそ!!
,ハ `' 、ヾj | || 「レ' {ソ ,' / ,. -__,. }
/ ` ヽヽ l| || H { l, ' ,. -_ '、 Never Give Up!!!
/ ソ! ;| || iJ l f_ / '´ '、
_ ん- 、 、 ,ノ ', l! || ||| l ト、' _,. -__,.ヽ
`¨`ヽ'^'ー ミヽヽ ノ ,};:' || ||| | | ,ゞ彡'´ -‐ ーミi
| \ ● /|
| |\\ | //|
/  ̄ ̄ ̄ \
/ u ,:' /,';;;}: .|. せ、先生…。
/ _, 。ィ' li:.、ヒ | いいこと言ってるのはわかるんですが、
| : ⌒';,゙i, ri:.:i .::' | コピペはどうかと…あとなんかキモいです。
| Σ ,:' /,';;;}:.ヾ |
| u. _' {;!゙': | 「うるせえ!黙って聞け!!」
| /__//
/| .┃ \ アッハイ
- 416 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/09/09(月) 01:26:37 ID:R9O66szo0
-
/ ̄\
| |
\_/
|
/ ̄ ̄ ̄ \
/ ::\:::/::::\ まあ…暑苦しいコピペはともかく、
/ <●>::::::<●> \ 確かに七郎の奴は腕が上がったが、
| (__人__) | 俺の見たところ、お前とて懸命に励めば、
\ ` ⌒´ / .あの腕に達するのは決して不可能ではない。
 ̄(⌒`:::: ⌒ヽ
ヽ:::: ~~⌒γ⌒) …まあ、三年といったところか。
ヽー―'^ー-' 腹を切るというなら、それからでも遅くなかろう。
〉 │
| \ ● /|
| |\\ | //| て
/  ̄ ̄ ̄ \ そ
/ u. ,:' /,';;;}: |
/ _, ゞ'|li:/ヒ| せ、先生…!
| : ⌒';(○)(○)
| Σ ,:∪,'◯∪| 本当に、俺も三年間、懸命に励めば、
| _' {;!゙': | 今日の七郎の域まで腕を上げられるのですか…!?
| /__//
/| .┃ \
- 417 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/09/09(月) 01:27:03 ID:R9O66szo0
-
/ ̄\
| |
\_/
|
l^ヽ /^l /  ̄  ̄ \
ヽ `_/ / ./ \ / \ おう!
r'ヽ ヽ / ⌒ ⌒ \ 嘘ではないぞ!
ゝ、 r'ヽi| (__人__) | .だから安心して励むがいい!
`ヽー、ノ \ ` ⌒´ /
| \ ● /|
| |\\ | //|
/  ̄ ̄ ̄ \
/ ,:' /,';;;}: |
/ _, ゞ'|li:/ヒ|
| : ⌒';(●)(●) わ、わかりました…!
| Σ ,:' /,'◯ヾ | 先生のお言葉通り、懸命に稽古致します!!
| _' {;!゙': |
| /__// 「おう、頑張れ!」
/| .┃ \
- 418 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/09/09(月) 01:27:26 ID:R9O66szo0
-
そして、この弟子がその後、三年間、懸命に稽古に励んだ結果…
r≦三ミ=ニ三
ィ'´::::〉ミ=-‐=ニ彡'´_ィ 先生のお言葉を信じ、
_ _ | :::::く彡ニ=‐彡'≦彡'´ィ 稽古に励んだ結果、俺もこの強さを手に入れたぞ!
ィ / ...`ヽ レrュ:::::〈_从< ̄r‐<_
| '.:::::::{ ヾ' {::::::::::::;ィノ::::: ヽ:::` 、`ヽ _ 勝てる!これなら七郎に勝てるぞォォォォッ!!
| .:::::::__ノ >=< ...:ノ::: :::::.、...::\ \
| ::´ヽ r ´ :::;ィ´ ̄:: ....::::ノ ヽ_ .::〉 ....:::::\
l 〈:::::_>ヘ ..::::〉 '´ ̄.....:::ハ `ヾ、 ....:::::〉 ん?>
「::. ..<´:::.ィ::_::_;:イ::::::_::: -‐ ´ :::ヽノヘ廴_/
\.:l:::...::_::::-‐::::::ニく::ー''´:::.... :: .:::::ハ :::ヽ
` <:::::: -=ヘ人_::::::-‐''´::..`ー' 〉 .::l
 ̄ ー─-==‐ .::::ィ:::...:`ヽ::::l
人<二_:::..... |:::::ト、
-‐  ̄ ̄ ヾ 入 ヽ .:ハ::::l }
/:: ............ `寸ニ≧ュ:::::::::__人イメ
| .:::::、::.__ `:::::::_ ::`ー=≦r〈__」ア´::〉
V{ \:.`ー= _ ::`ヽ=≦ニメ ̄从{:::ノ
{::::, ::::}>-ミ二≧==''´:::::/乂{
∨ハ...:/{:: / ヾ=─=::´::〈ヾ从、
V::Ⅵ:::ー,' V{:::::._ ∨弋 ミ、
:. :ヽ::{ ヾ´::::: 人`ヽ`ヽ}
::::〉ヽ \:::. ヾ ィノ
〉 L ':::\ フ....::::_メ〈し
_,.ィ'´ ..... ..:::::〉 r'´`'::::::::ィ::::::j
弋__ィ、_ノ⌒ー '  ̄ ̄ ̄  ̄
【厳包の相弟子(成長後)】
この弟子の腕前は確かに上がり、かつての七郎と同じ腕前にまで達したという。
- 419 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/09/09(月) 01:28:14 ID:R9O66szo0
-
しかし…
、、
`丶、、
,=-、_ ヽ、ヾ、、_,,.、
/;;l ヾヽー:、 ーァゞ_,ヾL-..,,_
l;;;;;l ヾ.ヽ、 \ _ノrtュ'ィァニYl ̄ ,_ おお、お前も随分腕を上げたな!
!;;;;;\ ヾ、`ー:ヽ;;上ニミl_{リ!,.=、lリ /、`l ヽ 三年前の俺と同じくらいの腕前か?
l;;;;;;;;;;\_ ̄''r={、l ,,-tーヾニ'ヽ<__ ノ / l
ヽ;;;;;;;;;;;;/ ー-ヾrjlニ-l~~ヽ、_\__ヽ= /l
\;;;;;;;l l/ゝ' 了二ニ/ ,.._二ヽヽ;;l
ヽ、;ヽ_l (''''ーl~ー-- イ~ ,-方ヾj
/ /l`ー=''_,,. ィ"^ヽ、_ ヽ-j`~
,-ー' //l / l ヽ ヽ 、__ ノl、 ̄
/ , -'"r'"/L ,>ー=ーー-、!,,.-'ーヾ}、
/ / / 「/二l = l l__ l 〉ヽ_,,.t、
/ / /,/γヽ/==! l ,.ィ'Tヽ/ l'' ,-L!
/ / /rニ-''"ゝノ/ / l l/ Y l! _ノ=イ
/ /,-、 / /L_// / l /l l // ト、 ヽ
/ _j _ニ-' // / / / lヽ /l.ヽ ノ/ / l l ヽ
/ / / / / / / / ヽ/l ヽY! / l l、 ヽ
l j、/ / /;;;/ / / //! l「~ l ll ヽ
 ̄ ̄ l / /;;;;/ l l / l ll l l} l ヽ
ヽ_/ /;;;;;/ l l // l ll l l 「 l
l;;;;;// l l // l l ll / /l l /
l;;// ヽ l // ⌒ l l l //l、l_l、、/
l;;l / /ヽ //l / ヾll // ヽ/ `"
【厳包(成長後)】
r≦三ミ=ニ三
ィ'´::::〉ミ=-‐=ニ彡'´_ィ
_ _ | :::::く彡ニ=‐彡'≦彡'´ィ ( )
ィ / ...`ヽ レ○:::::〈_从< ̄r‐<_
| '.:::::::{ ヾ' {::::::::::::;ィノ::::: ヽ:::` 、`ヽ _
| .:::::::__ノ >=< ...:ノ::: :::::.、...::\ \
| ::´ヽ r ´ :::;ィ´ ̄:: ....::::ノ ヽ_ .::〉 ....:::::\
l 〈:::::_>ヘ ..::::〉 '´ ̄.....:::ハ `ヾ、 ....:::::〉
- 420 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/09/09(月) 01:28:46 ID:R9O66szo0
-
ヽ、
\> \ / x/
\X_ヾハ〆 ,ィ㌻ , ァ--、
_>ンァ=ュУxン´ /⌒ ヽ ,ィf//ニニム
ァ{:o、 亡j`ヽ〈, / i/>x /ニニニニニi
f'tス乂ゝ彡む,ノi /:. 卜、 ァ´}ニニニニニニj
{ミY.i`''≦㌢ンy/,' l ノ\::::.寸三三三ヌ よし!
ァf≧ュ、 マj、_,三 _ノィ/:::;ム ` へ::゙.、::::ヌ゙寸ァ´メ''マ .では、久々に剣術ファイトだ!!
//ィ У"¨ ̄¨7´ r−‐゛>.〆/ ゝ、,,/` 、 :::::;, ァ-、:::::\ 〉 イヤーッ!!
///` / ,' ..:/:::::/ ̄x</ / ア/^\\..:--. ::::\::..∨
│| lァ |o }__...::::/|:::://::;/ '` '' ノ,{ ヤヌ\メ:::::.\::ヽ;:} 「グワーッ!?」
│1 / ̄ ̄^`´,-‐マ::::∨/ /|! `''7∧ト、 xェェマ`x\ヽヾ::::}:/:j
ヽ/ ァirx<カヽ/ j/ \..〃〈 〉´ 釗 ℡ ',メ:::レ:::;'
斗-=ニメ/::::{x<斗/ン==-.. ヽ \ノ l_ェュj⌒ヤリ::;イ
入:::::::::::::,-=二 ̄^\、 ! ',、_ | / マ,, ヌ:::::::|
{心ゝ:::::::{ :. ji .ノ 丿 `.| / / ',::::リ
^/ \::::ヽ、 ノ _.-=‐''" ../ 〉、__,,! /;; __ !::/
/l レ^i \:::::^ン''"/¨\\ヽ℡、 / ヽく/!'" 'ヌ"
,‐/::::ム x/_./ ̄ ` <ト、::/ ‖ li ニュ_^ヾ、≧{ ,ィ´'´/ /、
ィン::::// ^ i / ゙∨"'' ‐''x_.ン ,イ ̄>ニ_ ` ヽ_ / /ヘ ,'ヽ\
ィ:::::::;':ミヽ, !"7^\ .! iコl ! ィ´ ,イ >ー=二´マ ゝ._ノ、. ヽ.\
//゙、;/'X:;':/ |l \| tコ l| ! / { ,,ュ } ト、 マニニニム. ヽ \
その頃には、厳包の腕前は更なる高みに達しており、
二人の差は、生涯縮まることはなかったという…。
- 421 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/09/09(月) 01:29:31 ID:R9O66szo0
- ,. '´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`...、
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`:..、
. , ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ.:.ヽ、
/:.:/:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:ヽ:.:.ヽ、
. j:./:,:.:.:.:i:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:i:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.: ハ
/ ':/:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.i:.:.:.:.∧:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.: ハ
/l i:.i:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.,' |:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.∧
. / l:.: l!:.:.:.:. !:!:.:.:!:.:∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,':.:.:/―ト:.:.:.:.:.:.:ト:.:.:.:.ト:.l
/ |:.:.:lト、:.:.:!:!7丁:!:.ハ:.:.:.:.:.:.: /i:., ' ,iリ.:.:.:.:.:.i:.!.:.i:.i:.:l というところで、解説だ。
. / .|:.:.:l:!∨:.从 ,ィァ==ミ∧:.:.:.:.//ィ云示 ル!.:.:.:.:.,':.:!:.:i:.:!リ 担当は、8回目の解説役になった僕と…。
l ∨:l:i.:∨:.:.l rし.::::ハ ヽ/ .rし.:::ハ l:.:.:.:/:.:/.:.:i:.l
| ∨リ.:.:∨ハ V.:::::゚ノ ヽ:::゚ソ イ.:.:,/:.:,':.::.:.l:入
ヽ _... ;;Ⅵ:.:.:.リヘ、 ゝ .ハ,/:. /:.:.:.:.:!ゝ:.ヽ、
. /;;;;;;;;;从:.:/;;;;;;;Yヽ、 、_ ァ . イ:.:/Vl/:.:/'l:.:| ヽ `\
.. 〈;;;;;;;;;/;;;;;;;;! ;;;;;;;《 ≧ー -≦ \!/ 丶/,〝 |/
. ∨;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;《 ー ‐ ' 》;;;;;;;;;;;;ヽ ′
. ∨;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;《 》;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
∨;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 《 》;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
∨;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 《`ー――‐'》;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
::: :: : : : ,.'´ 二`ヽ、_____ ,. --- 、 : : :
┼ |::|'´ ̄ `ヽ;‐r''"<´__ `ヽヽ
/ゝ、.,____,.ィ-'>、ヽ、 `ヽ!:::|
:::: :::: !_「 ̄`>---<`ヽ、.,_二ンヽ.
r'" _>'"  ̄ヽ_7- 、 \
* 〈 !/ / ハ ヽ_/ヽ_.ノ '、
この私。 / i /| /i / i i ヽ__,.へ,__
幻想境の賢者こと、八雲紫よ。 .....: : : : ::i i / レ´ ̄!、 | / !.___i iヽ、_ri、
::: ::: レ、,へi' ´ ̄ヽ レ' , ! /`i !
このスレも5周年ということで、 イ .7" ´ ̄`ヽ! ,ゝ.| |
区切りのいいタイミングに + ! /、 ' "/ゝ、! | | i
解説役になるというのも ...... 。 / !/'ヽ. ー ‐ /// / ハ _ __人 __ _
悪くはないわね。 . 〈 | / `ヽ、.____ / / ./ / i `Y´
/ヽ! ハ __/ i/__,.イ / i ', !
i / /´ `ヽ:::::::/i / | 〉
ノヾン´ i::::i ハ i ハ 〈
〈 , ノ::::| ヽ! / ! i
- 422 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/09/09(月) 01:30:01 ID:R9O66szo0
- _ -  ̄` ー
/ \
, ' ,、 、 ヽ さて、それじゃあ早速、解説と行こうか。
/ / ,ィ ィ/ ヽ ! | ヽ
,' l , -‐-x i / イ-─リハ l ヘ ', 今の話についてだけど、
i l ァ≠、/ ィニテ!/ l ! 出典は尾張藩士・近松茂矩の「昔咄」だよ。
,'.| ゝトヘヒノ , ゞ-ィ fヽ | l
! ! ヽ_', _ __ | f ' i i 尾張柳生家自身の記録にはないけど、
{ ト ヽ、 ,イィ/ ィ i l,' これは元文三年(1738)に著されたものだから、
トゝヽヘ_、-、_` t - イ /!ィハ/ソ 逸話の真偽はともかく、かなり早い段階から
r z' ,k-、 厳包の剣才を評価する逸話が出ていたと言えるね。
_ ┬ ヘ 只 /`7-、
/ ', ', ヽ/ ヽ' / / \
. ,,、 __,,.......,,,_,〆_゙l!
l!ヾ、、'´ ‖ l!_,.,="゙
,,l!'' ヾ、、 〆 _,,=''゙l! ヽ、
-==≠l!=、、_ヾ、.,‖,,=''" l! `l
厳包の享年が元禄七年(1694)で、 _ i!. l! ,-゙¨"ミ彡" !ヽ-イ ̄ ,ト、 !
近松茂矩が元禄十年(1697)生まれだから .... /.`ヾ,゙¨゙ソi _L__ィ_,.- 'ト、__,r'i゙´ヽ!__,>ヽ、
自身は入れ違いとはいえ、生前の厳包を ..... `!、. /`イ '´!、 'i゚、 ___ .l、 l` x_'
知っている人がいる時代の著作だから、 ... ,>i 'i ,..-‐-、 'iヽ'゙´_,. __ ` |. i /!'´
逸話と言っても、何かしらの事跡があってのことかもね。 `T 'i ,.-..、 `、ヾ l´::::`lソ! ノ/ l
. ヽ,i. 'i 〈 i;、::`i`ヽ.! r::':::_j.| ! ィ' / !、 〜♪
あと、一応補足だけど、 ,' ヽ, l ゙i.ヾ-‐'  ̄,,,.!l,.' レ' ヽ
厳包が熱田神宮へ兵法成就の請願をしたのと .... / ! iヽ". i' `l ., イ ィ.| `、
今回、昨日まで同格だった相弟子に圧勝した話は ,.' | !i `¨'_.ェ.`.ー' .!_.,| / !.| ヽ、
それぞれ別の話だから、そこはよろしくね?... ,r' l、 !|` | |! ̄ ̄i/ .ノ i i
/ `x.'.y'´゙>┴-‐'Ti ィ,r'´ヽ、 |i i、 !
i' .i l / r_〆´:::::::::::::::::=!<i ヽ、ノ | |'_j
- 423 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/09/09(月) 01:31:16 ID:R9O66szo0
- - ―‐ -
, ´ ` 、
/ ヽ
/´ l ハ
/ ! ヽ ヽ それにしても、なかなかエグい話だよね。
/ / j、 ハ ハ
′ i / ,/ \ | ∧ 「息子だから依怙贔屓したんでしょう!」
l { j! / / / ヽ l !ハ .「ンなわきゃねーよ。
i |! /i / イ ノ -―- ∨リ l l お前だって頑張れば強くなれるよ。ホントだよ」
| ヽ l{ 斗匕ノ /i/ _ r=ェ、 y′ i| ト, ↓
lj! ト、{X=r示く / " "乂り` ハ l l ハ 強くなったけど、厳包はもっと強くなってました。
|イ {ヽ! バ 乂ぃ ゛ー′り j i ト l その差は一生縮まりませんでした【完】
! l l {、∧ ,′ リ イ /ハ,ノ
j{ j{、 ,ハ ′ i ソ ノlイル って、要するに「ものが違う」ってことだもんね。
,{ lゝ ヽrゞ, > ., ヽニ ア ィ /´ノノ i′
iハ iゞしヽ! ` `t - イ ,j /´ まあ、兵庫助も「強くなれる」とは言ったけど、
ゞ , _,、 lj /イ ,、 「厳包に勝てる」とは言ってないから、別に嘘じゃないけどさ。
__rユシー- ´! / |ー- ,/ !
,ィ ´ v′_ i _ j `ー _
/ 、 ぃ ` / fi `ヽ
, ‐ ‐ 、 , - - x
原文だと、 .. | \ ./ /
| \ / /
『此前の試合を見るに、 .. ! /  ̄ ̄又 ヽ /
兵助(厳包)はもはや此地位に至るべく候。 | / x≦ニ´^<二X二´
貴殿は今三年はかかられんと存ぜしに、 . ‐‐、ゞ イ , } }__ )
案のごとくに候』 .... ./ , lハ |人ハノ| 人ノイ ! /  ̄ i
/ ‖ |!//lイ卞ハ .)ノィェャ |ノ/` y' !
とあるから、 ... / .‖ |V,ハ !弋サ ヒノ'/ { / !
__/ ‖ |.爻| i rー--y' ゝ/ |
「別に依怙贔屓とかしてないけど、 ..... {,-廴j几.ィ七⌒//>ゝ--/ / |
まあ、普段のお前らの試合を見てると、 . 丿 / { / 〉ー7) _/⌒´ ̄,' z.、 人)
そのうちこのくらいの差は付くだろうなーと ゝ−‐! V/:::‖ ‖ (ノー′ `⌒´
思ってたら、やっぱりそうなったわー」 V {::::::::::||><:{
Y::::::::::リヽ廴!
とか言ってるしねえ。 j::::::::::::ゝ 弋{
ミもフタもないとはこのことかしら。 ゝ:::::´/ \
- 424 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/09/09(月) 01:32:02 ID:R9O66szo0
- . ‐―‐‐ .
. : ´: : : : : : : : : : : : : : : :` : . .
/.: .: .: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :. :.\
. /. : : : : :, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
. .: : : : : : : :i: : : : : : : : : : :イ: : : : : : : : : : : : : :丶
/: : : : : : :/: : ! : : : : : : : : :/ |: : : : : : : : : : : : : : : : ,
/: : : : : : :/.: :/|:. : : : : : : .:/ .!:.:.:i: : : : : : : : : : : : : : :, あと、話は変わるけど、史実における
. /: : : : : : : : :_厶|i : : : : : : / 斗 :十 -:. :. : : : .: .: .:i : : :. 七郎兵衛こと厳包は、結構頻繁に名前が変わるんだ。
//: :!: : : :´「 / |l : : : : : / ハ:.:.| ヽ:i : : : : : : : : | : : :|
/イ : :| : : : : |/ 八 : : : : ′ Ⅵ 从 : : : :|: : : .:| : : :| 当初、諱は「厳知(としとも)」と名乗っていたともいい、
. / |: :i:| : : : : ァ圻示ミx : : :i x圻示ミャ : : : ,: : : : :| : : :| また、名にしても「七郎兵衛」以外に、
| :从 : : : 《 ir{:...:} i ハ ヘ:| ir{:. .:} i 》.: .:/ : : : : : : : : 「兵助」「兵庫」とも名乗っていたとあるね。
. Ⅵ:ハ i:. :.{ 込....ソ } 込.....ソハ : / : : : : : : : :/
/: : : ハ{`:. \ , ノ:イ : : : : /: : : ′ ただ、頻々と名が変わるとややこしいので、
ノイ.: : :八 :. /. .: .: .:/).:.:.i| この話では、少なくとも諱は「厳包」で統一するよ。
. / : / : : 个:. / : : : : /ィ: : :八 名については、当分「七郎兵衛」にして、
. .'.: イ: : : : :k人 丶 ' / : : : : ∧ : : : : ハ 区切りが付いたところで、また変えるかもしれないけど、
|/ | : : : : |///> / : : : : //,: : : : : : :| .ひとまず、そういうことでお願いするよ。
{ 八 : i、:从////> ィ7 :/ : ///,: : : : : : :l
. ハ { \: }/∧////> </∠ノイ ア:イ///, : : ハ.:/ なお、「連也斎」の名は、老後に入道してからの名だから、
ヽ }ヘ{ Ⅵハ//」 /////ア イ/イ.: :/ ノ' この名で呼ぶのは当分後だね。
「 ハ 厂 ヽ  ̄㍉ ノ' //
ムイ l / 廴___ ,,圦 ノ'
. ,.....-‐:::::::―::::::く::::\ j/ x<::::>::::::―::::::‐-.....、
/:::::::::::::::::::::::::::::::::\::::\ x<::::>::´::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
..... ____,,.....,,,,___
, .'" |l⌒ヽ、 `γヽ
l´ lゝ、 `nイ lヽ
_,!ィヽ_,.r-、_,.イ⌒L,.ィヽイ___ノ
!、_,.-、__,.イハ-ノ-i ハ ヘ_>
まあ、この時代の武士の名乗りが | ', レイ.rィ-、 ハノ-トノイ i
複数あるのは、よくあることですしね。 . ゝ、\i |イ'ト ,i. ,rt イ ノ
..... (ヘヽイ ヘ"`´ ヒ!'ハイ)
じゃ、そろそろ本文に戻りましょうか。 ^ヘγヽiゝ、 ー ン !
,.イ⌒V、T 「´7ヽ、
〈 'γ⌒l),.ヘ
ゝ_r`⌒´/ ,イ_ニノ
iヽ、 / i イヽ
- 425 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/09/09(月) 01:32:25 ID:R9O66szo0
- \〈〉\ ..- :.:.:.:.:...、,.... ┌──────┐
\〈〉\,ヘヘへ /:.:.:.:. .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. │ 佐 │
\〈〉しし〈へ./:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:、.:.:.:.:.:::\ .│ 刀 々 │
〈\〈〉 / /:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:l.:ヽ.:.:\.:ヽ. │ を.. 木 │
__j rく /:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:..:./.:.:,;:入.::ヽ.:.:.:ヽ.ヽ. │ .か .が │
/:: ::\ /〈:!:..:.:.:.::....:.:.:..:./.:.;.':/ ヽ:..:.!:.:.:.:.l.:.:! │ つ │
/ ::`ヽ、::\ il.,' .:.:!:.l.:.:___イ.:/;/, -‐‐ヽ:!:.:!:.:l:.:.| │ い │
/:: :: :: :: `ヽ/ ll.!.:.:.:ヾト´:/ '// _,rzxト|/:|ノ:イ:.| │ だ │
/:: :: :: :: :: ::./ ,'.l:ト、ベィ卞ォ 孑_,l7:.:.:!);':|:.:!ヽ │ │
/:: :: :: :: :: ::.厶-、 /.::ト!:`tヘヾニソ , `¨/:.:.:,'.:.:.イ:ハ:.!. └──────┘
/:: :: :: :: :: :: :: :: :: :.,':.:l、:.:.:.:.`ヽ、 -- ‐ /.:.:/.://' リ
〈:: :: :: :: :: :: :: :: :: ::.{.lヽ!ヽトー、ーヾ t _ , イ/〆.∠::__`
ヽ:: :: :: :: :: :: :: ::__::rー‐r::、ヘ!∨:|ー―/:: :/__:: :: :: ::
` ̄ ̄ ̄ ̄/ /::../:: ::  ̄ ̄ ̄:: ::ー<:: :: :: :: :: :: ::.∨
/ j ::/:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::..:|
/ ,.イⅥ:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::i
\__ソ_j_j─┬─┬-┬───-x、、:: ::_;;人
└</`ーハ`ヽ. /:: :: :: :: /\\
┌──────┐ i∧ 〈::.∧ \_/ :: :: :: :: :∨ \\
│ │ l: ∧ ヽ∧. ∨:: :: :: :: \ \\.
│ 必 虎 │ l :: ::L ___j:: } ___∨:: :: :: :/ .\\.
│ 勝 眼 │ j__::__:: :: :: /__ ノ:: :: :: :>イ_| \\
│ 形 流 │ __j__>ー----―< / :i . . . \\
│ で の | / :: :: :: ::>────‐< :: メ、 \\
│ あ │ / :: :: o:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::ヽ. \\
│ る │ ..<:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: o.:: :: :: :: :: :: :: :: :: ::.\、 \\
│ │ ...<:: :: :: :: :: :: :: :: ::::::::::.:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ヽ、 \\
└──────┘ . .≦ヘ. `ヽ :: :: :: :: :: :: ::::::o::::::::: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: .\ \\
//////∧ \:: :::::::::::::::::::::::: :: :: :: :: o :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: : \ \\
////////∧ ヽ:::::::::::::::::::::::: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::_::_::_::_:: :: :: :: ::../ \!
i/////////∧ ___∨:::::::::::: :: :: :: :: :: :: ::/ ̄ ̄ ̄ ̄ ;:::::::::::/⌒V: :: / __ __¨ ./
V////////,く ̄ ∨:::::: :: :: :: :: :: ::./ ,::::::::::/ j:: ::/ ._) _) \
- 426 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/09/09(月) 01:35:51 ID:R9O66szo0
- てなとこで今回は終了でアリマス。
こんな時間の投下であり、ノー反応でもあるので、見てる人がいるかどうか不明ですが、
お付き合いくださってる方には、ありがとうございます&お疲れ様でした>ALL
それにしても、佐々木さんのAAにこんなもんがあったので、思わず使ってしまいましたが、
これは一体どこのどちら様がどういう都合で作ったのか、謎です喃…。
さて、5周年目の回ではありますが、特にこれといった工夫もなく、
いつも通りな塩梅であり、尾張柳生編の続きでアリマス。
厳包のエピソードはかなりの数ありますが、今回のは個人的に結構好きな話で砂。
次回からは、兵庫助の方にもカメラを移しての話にしようかなーと。
なお、来週・再来週ですが、
当方実家に帰る用ができたので、次回更新は最速で9/29になるかなーと。
遅めの夏休みで恐縮の至り。
あと、解説役については、
ゆりさんと紫様のどっちにするか思案した結果、今回は紫様に。
大阪やる夫スレばりの紫バッバver.にできたら愉快なのですが、さてどうなることか。
とりあえず、次回の解説役については受付中ですので投票よろしゅうですー。
それではでは。
- 427 :名無しのやる夫だお:2013/09/09(月) 01:37:43 ID:OW7k9ei20
- 乙ッしたー
- 428 :名無しのやる夫だお:2013/09/09(月) 10:52:17 ID:/eIe7lLw0
- 乙乙
リアル大事に−
しかし佐々木さんが刀をかついだらのAAは、
誰が何を意図して作ったのだろうかw
- 429 :名無しのやる夫だお:2013/09/09(月) 11:09:39 ID:cV68nUFg0
- 乙でした〜
- 430 :名無しのやる夫だお:2013/09/09(月) 21:52:33 ID:tYKlpRKY0
- 乙でした
こんなバケモンほんとにどないせえっちゅうねんw
- 431 :名無しのやる夫だお:2013/09/14(土) 21:33:17 ID:Iah2cF3s0
- ここの柳生一族の話は筒井に責められる所から始まるけどそれ以前は木沢長政に従ってたんだな柳生家
木沢長政と松永久秀の両方に仕えてたってなかなか面白い
- 432 :1:2013/09/23(月) 00:45:24 ID:tkGUGxIc0
- どもどもです。
先ほど実家から帰ってきました。
尤も、さっぱり書き溜めてないので、投下はやはり来週以降でアリマス。
申し訳なし。
さて、それはそれとして、久々に柳生庄に行ってきました。
前に行ったのがこのスレ始める前の2006年春だったので、かれこれ7年ぶりで砂。
見落としてたものや新しい発見がないかと思って行ってみましたが、
色々と収穫があったので当方満足でアリマス。
で、今、ふと気づいたことが。
「そういや今の柳生庄の紹介ってやってないなー」
というわけで、今の尾張柳生編が終わったら、
江戸柳生編に戻る前に、外伝で「現代の柳生庄観光案内」をやろうかと。
最早今年中の完結は諦めたので、書けるものは書いちゃえと思う次第。
来年春どころか、6周年行きそうですけど、気長にやる所存ー。
それではでは。
>>431
石舟斎の父・家厳の代で砂。
太平寺の戦いで長政が討ち取られて、筒井順昭が木沢家に付いていた
土豪衆を順次落としていく訳ですが、その一つが、このスレの冒頭であった
小柳生城の戦いというわけでアリマス。
これは後の柳生家にも言えることですが、色々繋がるもんです喃。
- 433 :1:2013/09/28(土) 19:39:07 ID:3S9peTAs0
- どもどもです。
先週&先々週は実家でゆっくりしてたのでノー更新だった訳ですが、
明日はいつものように、明日の21時から投下しようかと思う所存ー。
話としては、今度は兵庫助メインの話で砂。
寛永時代の話なので、武蔵も出てきたりします。
てなとこで、よろしければー。
- 434 :名無しのやる夫だお:2013/09/28(土) 19:40:32 ID:fl1evG5I0
- ハイホー
- 435 :名無しのやる夫だお:2013/09/28(土) 20:27:49 ID:pIVYqMbg0
- おおー武蔵楽しみです
- 436 :1:2013/09/29(日) 20:54:27 ID:7RZgMVJw0
- どもどもです。
本日投下予定の分ですが、
どうも今日中だと投下できるだけの分量にならなさそうなので、来週に廻します。
毎度の事ながらすいませぬ。
ではではー。
- 437 :名無しのやる夫だお:2013/09/29(日) 20:55:25 ID:czgYTkAc0
- わかりますた
- 438 :1:2013/10/06(日) 00:32:58 ID:ARmbj6TE0
- どもどもです。
「日曜に投下するよ!」→「またダメだったよ…」展開が続いてて、
我ながら非常にアレですが、懲りずに予定だけは
日曜(10/6)の21時からの投下にしようと思う今日この頃、
皆様いかがお過ごしでしょうか。
最早自分でも、「なんとかなったらいいなあ」などと思う有様ですが、
よろしければー。
- 439 :名無しのやる夫だお:2013/10/06(日) 00:38:36 ID:4XV6UMAk0
- 乙です。
無理されなくても結構ですよ。
私も色々あって最近スレに戻ってきたばかりですのでw
作者も読者もマイペースで良いんじゃないでしょうか
- 440 :1:2013/10/06(日) 21:23:14 ID:ARmbj6TE0
- どもどもです。
我ながら情けない話ですが、現時点でまるっきり進んでおらず、
どーにもアカン感じでアリマス。
申し訳ない。
エタらせる気は毛頭ないのですが、
とにかく手が動かんのでどうしたものかと。
こう、「告知→ダメ」が続く狼少年状態なのは忸怩たるものがありますが、
告知すらしなくなると、本気で書く踏ん切りがつかなくなりそうなので、
今後も告知はしつつ、なんとか書く意志だけは保つ所存。
すいませぬ。
ではではー。
- 441 :名無しのやる夫だお:2013/10/06(日) 21:26:23 ID:jNbTrAV.0
- むーん
- 442 :名無しのやる夫だお:2013/10/06(日) 21:30:01 ID:w5RADlz60
- りょーかーい。
さふいう時は、ちゃうせんやうじゅつにたよるが吉。
- 443 :名無しのやる夫だお:2013/10/06(日) 21:46:15 ID:wYn46r/Y0
-
> エタらせる気は毛頭ないのですが、
といってくれるだけで、嬉しいですな
季節の変わり目、ご自愛くだされ
- 444 :名無しのやる夫だお:2013/10/06(日) 22:04:37 ID:4XV6UMAk0
- 乙です
マイペースで行きましょう
- 445 :1:2013/10/12(土) 15:31:01 ID:zMaxo.hk0
- どもどもです。
さて、明日更新できたらいいなあと思う今日この頃であり、
予定だけは日曜(10/13)の21時から投下を目指したく思う所存。
しかし、今日は暑いです喃…。
ではでは。
- 446 :名無しのやる夫だお:2013/10/12(土) 17:08:08 ID:VkDU90wc0
- 秋だけあって、クーラーがよく効く今日この頃……
- 447 :名無しのやる夫だお:2013/10/13(日) 22:14:42 ID:yzuv4.Z60
- 今日の投下はあるのですかな
- 448 :名無しのやる夫だお:2013/10/13(日) 22:15:30 ID:JLzK.6nU0
- 柳生時間的には、まだ投下予告時間にはなっていない
気長に待とうぜ
- 449 :1:2013/10/13(日) 22:20:03 ID:P.6NZ9qM0
- どもどもです。
手だけはどうにか付いたものの、
何か気が付いたらいつの間にか寝てたので、一旦明日廻しにさせてください。
時間は21時で。
すいませぬ。
- 450 :1:2013/10/14(月) 21:01:51 ID:A.Xyioxw0
- どもどもです。
今日は投下できそうなので、もう1時間半ほどお待ちをば。
- 451 :名無しのやる夫だお:2013/10/14(月) 21:15:30 ID:cIGc0pB.0
- 期待して待ちます
- 452 :1:2013/10/14(月) 22:41:35 ID:A.Xyioxw0
- うし、なんとか今日の投下分本文完成ー。
細かい補足とか告知とかの分もあるので、23時開始にさせてください。
よろしゅうですー。
- 453 :1:2013/10/14(月) 23:00:50 ID:A.Xyioxw0
- どもどもです。
どうにかできたので、今から投下します。
あと、ついでに解説役の候補が今んとこ決まってないので、
なんぞあれば投票頂ければベネ。
- 454 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/14(月) 23:01:43 ID:A.Xyioxw0
-
「 ̄ ̄|
 ̄7 / __
/,へ\ /::/ 、\
く/ \> |::::| \ヽ. /7\
|::::|__.';ハ_ |::|`|::|
[][]r┐ , '" \\ |:::|r `7:/、.!::!
r'.ノ / r‐─'>'"´ ̄ `ヽく/イ ,.-───-
, ─ ┐/ ゝ‐/. | `ヽrヽ /
// ̄| | ! / ̄ ,.' ,' / , ,' ∨ヽ/
` .//,_r'´]_ノ| ./ _メ、/| ∧| ヽ」__ 随分間が開いちゃったけど…続きよ。
.//{__r'´ ./ |/ 'Tテむr // __」 トイ
` ヽ.| ! .∠ イ 弋_ソ '´ ァr|、 /イ|、
| 人 (| |xx , り,ハ/-' \
/ ,' | ) 八 __ x!/|. `'' ー─
/ / / /ハ \ /!/
! / /, '" ̄`ヽ| ハ` r-イ | |
.| /::::::::::::::::::::::', |\|\-、 !ヽ
ノ |:::::::::::::::::::::::::::|\ !ヽ \ |:::} ̄Y ´{
( r':::::::::::::::::::::\} ̄`Y´ ̄{/|ヽレ'ハ‐┘
_ノ ) ノヽ;:::_l_::::::::::;::イ\_/|ヽ- ' /、::::\リヽ. 、ヽ.
} ̄ヽァ‐/´:::::::`ヽ.__ノ::::::/ !\._/::::::ヽ:::::':, ,ハ ', ',
|__.ンヽ/ ̄`ヽ:;__/::::::::::::| ./:::::::::::::::::::::::::::::}. | /´{ | |
| /ヽ-へ.__/ \::::::::、レ'::::::::::::::::::::::ノ:::ノ\リく_」. ! !
.ノ / ‐-'、 ,ハ::::::::゙:::::::::::::::::''":::::::| `' 、 /
l、 \ r!::::::::::::::::::::::::::::::/l::::|、 \
- 455 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/14(月) 23:03:12 ID:A.Xyioxw0
-
さて、ここで時は少し戻り、
寛永七年(1630)、名古屋に一人の男がやって来た。
___ /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/
/: : : : : : : : : 〕iト. /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ …ここが名古屋か。
/: : : : : : : : : : : : : : : 〕iト. /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/
/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 〕iト._彡′`ヽi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/
/≧=- _: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \: : : : :\i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/
/三三三三≧=- _: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: \{l(O)l}zi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/
{三三〕iト.三三三≧ _: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : } ̄{: :\i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ ザッ
Ⅶ三三三〕iト.三三三≧ _: : : : : : : : : : : : : : : : } {: : : :}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/
Ⅶ三三三三三〕iト.三三三ュ、_: : : : : : : : : : : : 八 `ー圦i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/_ -=≦
\三三三三三三ニ〕iト.三三i:ュ、: : : : : : : : : : : : `ー/: : }i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: _ -=≦
\三三三三三三三ニ〕iト.三ニi:ュ、 : : : : : : : : : : /: : :∧i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:_ -=≦
\三三三三三三三三__〕iト.三i:ュ、: : : : : : : /: : : {: : \_ -=≦
\三三三三三三三三三ニ〕iト.三≧=‐≦: :_ -=≦
〕iト.三三三三三三三三/〕iト._ -=≦
〕iト.三三三三三/_ -=≦
〕iト._ -=≦
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- 456 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/14(月) 23:06:00 ID:A.Xyioxw0
- ´ ̄ ̄`弋ミ三ィ彡三ミ、ヾ、V゙YⅥ彡三三ミ芍彡'ィ彡
-―-≧=━圭孑彡三ミヾ\゙:.゙}ハ'〃´≦ミ三彡'/尨
>メ二>=ミ三三彡三ミ、ヾヽ!'彡三三ミ、:...彡'ィノソ
__ ノ´-∠ニメ彡三斗彡三ミ、:.ヾ:.、:У,彡三≠-ヾ≦彡ノと
―'´、__ノ彡ィ彡三ミゞ-、ミ、ヾリソ豸'´ `ヾ:彡三、三彡"
‐━=ニ三≧ライ彡ゞ-、ヽ 、 ̄´/,∠ ,..ィ ヾ三≧≦〆′
, -===、ニ彡イ尨′、.ヾィバ !v {,ィ<,_,、_ `ヾ三ミ三
/フメ三彡ム/,ィニニ彡ハ:゙ :}''´`≧≦,=.‐ゞミ ミ≧ヾメ
,.-、__/,ィ'≧三ヾミ:{ ' -=ニ弍冫} ,::::::`ー二≦¨"、:.:. ゞァ‐ミミ フフ…悪くない。
,-=ニ二彡'ク彡三;ム} -‐=‐.:'::_ノミ、::::::.`ー━―-、:.:./,イ〉 |ミ
,.-━、__ェァオ彡イニィ{〉{ ィ',.ィ: :,イ__,ィ、`゙)::.、:. ⊂ニ、::.:.ヽ!}_)} {ゞ
ー=二 _ノイメ√彡{〈゙ト,〈: : _`ィ::::二..__:. `ー__:. ヾ:: }yノ /ミ、
〃 ̄`ー" _メ≦ィソ彡、j!'.ィ、_ノィ―`´―メ、ヽ__,,,})/.:: /、_ノヾ.ヽ
,ィ━‐-、{ , -=、 ノ{´/ノ{リ从'ハ`ヾくえ二ニニ二ゞ>';//:/.:: :|ミ、ヾ、
;i;i;i;i;i;i;i;i;i>ミ `ー}ナ´_ノ'!メ'/ ::ヘ ゙ヽ-━━‐-イ::::/.:.:/イ:::: : ::┃、}ソミ
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i\___ー彡ヘ,′ ::‘,: : : : : : : : : ::::/..〃::::: : : : :┃リ、ハ
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i`;i;i;i;i;i>-、ノ{ ::.‘,: : : : : : : ::ノ;イ;;:::::: :: : : : ┃从ヘ
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i/´-' ゙、 :::::;;>= __.イ ;;;::::::: :: : : : ┃トミ、
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i/、 ゙、 ::::;;;ハ;;;:::::: / .;;;;;:::::::: :: : : : ┃ミニ
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i,′`、 :.、 :::;;;! ::::::;;/ .;;;;;;::::::::::: :: : : : .┃〃ヾ
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;〃 ヾ:. .:::.! :::;;;! :::;;,′.;;;;;;:::::::::::::: :: : : : ノ、′)'
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i/.::::.、ヾ. ヾ::::::} ::::;;| ::;/ .;;;;;;::::::::::::::: :: : :/ヾi;`━、k
宮本武蔵玄信(新免武蔵)
(みやもと むさし げんしん/はるのぶ)
この頃、自流派を円名流と称していたとされる宮本(新免)武蔵である。
当時47歳。
- 457 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/14(月) 23:07:40 ID:A.Xyioxw0
-
>>465 訂正:円名流→円明流
( 〉三彡ミミ刈//ノイ{{//川ヘミ川|彡ヲ刈三ヾー'
>ャッv彡三彡ミミゞゞ{{{ヘ{≧ミミ刈}〃川彡彡}!}三≧≠⌒
{! >ミミ三三≧ミミ>ミミミミ川川彡彡彡三彡≦三ミミ≧xイ_,r
_ `y∧/彡≧ミミ/ ゛ヾリ〃´ "シ≦ミ≦三≧ミ<
/,≧x=>ミ三三彡゛ "彡ミ≧彡三ミト-
,ム三ミX三三≧イ _, -=一'{ .r=- 、 }三ツ彡彳´ ゛ミ、
{;'´ ̄7>ミ三彡彡! ,r'´ ̄ ヽミミ 、 l 川√ ゛>ヽ ソ三≦ミミ、 ゞ、_ノ
,!_,〃,f彡三彡彳 ヽ、ニ二 _ヾミミッ | r彡"_ 二ニ ヶ レ⌒)ミミミゝ とりあえず、暫く逗留できる宿を探さんとな…。
,f"ヽ_//〃ァ7ハ 八 >- ィハY 、l Y ≦ -イ },ノ/三ミシ彡≠、 名古屋は不案内だが、ま、どうにかなるだろう。
{、_ム彡"ヘ//彡"三ハ_ノ ゝ、 _ノ l l ヽ、 ノf_/三ミミツ
,x三ミ=-=彡≦三彡f { )ヽ / , 、 \ ,r´ イハミミⅦ!{ _ノ
,r≧三彡7/彡ヲ ゝ { 〉 ゝ--< ハ ,ノ Vルミリゞ=≦、
_,ル′ //彳彡イ ∧.( ノ二 ー' 二ヽ {ノ ノ トミ三≠≦ミミッ'⌒
,イ/彡イ川i! ヽ入 ̄`ー. ̄.一' ̄ / / ドミ三三ミミ≦、
ノ ル1{ リ彡! ヾ ,r'  ̄ `ヽ 〃 |ミ三ミミ≦、__ ヾ!
_,ム斗イ 八 .,r'⌒ヽ/ { } / \γY⌒ヽ .厂`ヾー-<⌒ヽ
.//////// / ヽ.(´ `) ゝ ー 一 7 ( ノ )ヘ 〉/////>
<///////// ノ ハゝ,___,ノ´ ゝ、_ノ ゝ ./////////∧
この頃、まだ兵法修行の旅の途中だったとも、
尾張徳川家での兵法指南役となることを求めて、この地にやってきたとも言うが、詳細は不明。
ただ、目的はともかく、武蔵が名古屋に来ていたことは確かと思われる。
- 458 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/14(月) 23:10:22 ID:A.Xyioxw0
- 、 `:.、
、 、、 、 `:.、
、\ヽ、 :.;;:.,..;,:,.,.,..,,..:...;...,..,,,.、丶
| | 「「「「「「「「|.|.|.|.I.I.ITT.l.l.i.i /`:.、
|_|_|」」」」」」」」」」」」」.I.I I l.l.i.i./ ''''"^ /"""∧__/.:::
,,...ヽ、、\ヽ、、丶、ヽ、ヽ、、、 、、`;,,、 / .::::/""/,;;::::
| 厂「干幵幵幵lロiニフニニli`゙lxi:i::i':,、 ,:''"/,, .::::/ ,, /,;;;;;;;;;
|ノ川 !│L⊥⊥ロ|ノ:::::圀||ミ|x|:i::ト、 `:,、 / /iiiiIIIイiii而i'竺竺
|j_j乢山Liア"毛[i「`゙ヽ:::::||ミ|x|:i::| i゙;.、 ,;'""´,;' ,;'""´,;' ''7,,,:: ,./:::,,乍==ニ!
凵L」 ::::::′ 下[||○ :::::||ミ|x|:i::| l : ,:'' ',:'゙,;'",;' , ,,,,, , ,, /,:, ,,,,;'',,, ,, ,竹iT竹TTi| ㈹ |
| {::::::::::{ 津[||亭 }::_|| |x|:i::| l i_ └-L竹TTロ何呵可 竹T竹T!ii|:i:i:|::i:| | |!iL乢__|
|⌒}::::::::::: 盛[|i斗ャヤi|| i: |:i::| l [__ └┴--==L鄴」 |州州:i:i:|::i:| | |!i|‐-==|
| };;;;::::::::::ー---[||二ニ二|| :: |:i::| i⊥ニ ..  ̄¨二上十┤:i:|::i:|_|_|!i|=‐-=|
|密密密密密密[||三ニ=-|| :: i/ ̄ .. . _ ̄]L上止H_j|匝市|
| ITITITITITITIT[|H‐!T!「〕!-=ニ_ ̄ , ,. . _ ̄ ̄¨¨エ!iiIII止
LI:I:I:I:I:I:I:I:I:I:I:I:I:乢斗也三 ̄_ _、,,、,,_
匚 ̄ ̄ -=ニ二 ̄ 、ィ=彡ミミヽ、
[ _ -=ニ二 ̄_ . . 〈,巛ハヾヘミr、
{三三二 ̄_ _ _ . . _丿ソ/リlヘヾヽy〉 さて、どこかよいところはないか……ん?
フノりノノll.iノソノ》,
__彡リ)));ノノハ//リ'ヽ__
/´;;;;;;;;::::..《" 〉巛l 《lリノハ::::::;;;;;;;:::\
/;;;;;;;;;;;;;;;,,,:::::::` ':::::ヾソノヽ:::::::::;;;::;;;;;;;;;;;;ヽ.
l;;r-=レ;;;;;;;;::::::::::::::::::::::'::::::::::::::::::;;;;;;;;;:;;;_:::l
i__,_/;;;;;;;;;;;:::::::::::::/;;:ヽ:::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;l___`i
/ / l;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::: ::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;/` , \
.//〉 l、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;イ:: 〉 l
| _ノヽ,ミ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノヽ j /
( _ノ,イ 〈;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ゝ- ヽノ)
ヽ-" │(;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;j /´ j` /
ヽ │ `);;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ l / ノ
そして、武蔵が名古屋城下を歩いていたところ…。
- 459 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/14(月) 23:12:35 ID:A.Xyioxw0
-
γニヽ
ヽ__ノ
、┴ノ 、
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
ゝ(_人_) ノ
__〔__≧<__〕__ ))
.(( | ワゴン. |
| | スィー
 ̄◎ ̄ ̄ ̄ ̄◎ ̄
. ,ィフノノi/ x< ::::\ l|l lレ/:::::::>、 {三三ミ、
. 巛彡ィi| 〈 \::::V } ノ:::/⌒ヽ ト三三ミ、
. V彡{ノj| ヽr‐t_テぅヽ| l {/rt_テラ´ ,ハミ三ミVハ
. }}i|ハ(.|  ̄,ハ ,ハ  ̄ /}八{l}} } }}l} あれは…馬ではないな。
,ノリ川ハ_|ヽ / __} |__ `ヽ イ_ノリ// ///リ ワゴンか。
. /////八ノヽ. 〈_,ノ {__〉 /ヽ} ∨/ ///(
,イ//{ { {l| \ノi `ー / レ' lVi{ {{{ l{ハ. フフ、ということは、
. /1{{{ {{∨ ‘, ー─=ニニ=‐一 / | iト!ミミミハ あれに乗っているのは…。
、_|ノ{lハ ヽ_/ \ ` 二 ´ / │l{ハミミミハljハ
/ ̄「/ / i ヽ7'´ `Y/ ', ヽ‐‐<}jリ
\/ / ` ー─一' ヽ ) \
前からこちらに来る武士が一人いた。
- 460 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/14(月) 23:13:38 ID:A.Xyioxw0
- -=三 =-=三 / ̄\
| |
\_/ヽ
\
-= =-=三=/  ̄  ̄ \
-=三= / ;;;;;;;;;;;;;;;;\
/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
| (__人__) |
-=三 =-=三 =-=三\ ` ⌒´ /
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| スィーッ
-=. =- =..- | ワ ゴ ン | /
.二三 | | . /⌒ / / /
|______________| /(: / ,/{ /:/ / /{//⌒´ /⌒
◎ ◎ / /{/ / } ∨ 厶イ{/{/ /// ,//
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /{/ / ー─=彡 ´ ̄ ̄ ̄¨´ / .厶イ{/∠
/{: / //  ̄ 三二 三二ニ=ミ゙¨¨¨¨¨¨´/ ̄ ̄ ̄`ー<_
{/V { { {/ ̄/ / -三二ニ==─ァ´ ̄ ̄`¨¨ア___彡
{ \ V爪/ ///⌒7/⌒ア⌒゙く三二ニ=ミ'く ̄ ̄ ̄
. \ `¨/^¨¨¨¨´〈} 彡 / / ̄三二ニ=ー─< \___
>/ `7 =彡/-‐=ニ=ミ 三二ニ=ミメ、__
ヽ 匕⌒\  ̄〕三=彡'⌒ ̄ミ ミ -=ミメ、 \_∠.ノ}
フ 弋ニフ `ソ ̄¨7三二ニ=ミ ミメ、 \ ` .ノ
く `ヽ / / / \ ̄ミメ、 \ \ ><二> .\
`¨´ }//⌒ヽ /¨^ハ \_ \ ヽ \ < ̄ ̄ \}
T ‐- .ノ´ヽ\ / ノ'⌒', ー─=ミメ、 \ ` ̄ミメ、
〕¨´ } ´ / :} ‘, ミ \\ `¨¨¨¨\\ \
{___ ´ ,/ ,' ‘ 、 \\ ー=彡 ヽ \ \
-=ニニ`¬ / / _ \ヽ \\ <\: \
/ニニニニ/ ‘, / / ´ \_ `⌒゙<`ー─
-‐ /=ニニニニ/ ', / ノ\ \\ \
/ /=ニニニニ/ :} -=ニニニニ\__ー‐マ¨゙>ー─
. / ./=ニニニニi ⌒\ /_ ─ -=ニニニニニニニニニニ=-`ヽ
- 461 :名無しのやる夫だお:2013/10/14(月) 23:15:02 ID:0Ev3tEm60
- ああ、あの出会いか。
- 462 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/14(月) 23:15:19 ID:A.Xyioxw0
-
////////// ')|)lllll/ |ll/ /l/ \llll/≡ミミlll
///////// ill |lll/ ヾ= 、`l| =|=l≡ミミ))
/| l l l l l l′ //lシ iillllllllllllllllllllii, // }llllll//
| \l l l l l、 || 、__ ヾlllli, l / //彡彡
.| ハミミミー、_ ` ヽ`=、、 ヾllli /// ノ||彡彡
..ア トヾミ\ヾ、ヽ ゞ≠` _ヾlllシ /lllllll彡彡(( _ 、
. | `l/lll| 乂-卅―--、 , ∠_ イ|川|川 | つノ クルリ
. `l ,、'''´, `ヽ、_  ̄ _ドシ川l | | |ミミゝ
\ ,、`、,, 、'、`i 三ヨ/ミミ三三ミミヽ
|'´ ,、'´l , ―、 )ミミミミ川 ミミ
| 、'´ '´ _ /7´ミミミ川|`l川`!
/\,、'´,' __,、‐'´--、`_´〉{ミ|ミミミ|ミミ| |
. | \,' 、  ̄ ̄ヽ-' /l `l|`l 川`l、ミミミ
. / `l '´ ̄ ̄`ー、_,/川ミ ヾ川川、ヾミ 、
| `l | ヾミヾ≡\ミミ=、 `ト
そして、お互いが行き過ぎたところで、武蔵が振り向き、後ろを見返すと…。
- 463 :名無しのやる夫だお:2013/10/14(月) 23:16:28 ID:4sgDxj/g0
- この有名な話をまだやっていなかったのか
- 464 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/14(月) 23:17:31 ID:A.Xyioxw0
-
/ ̄\
| |
\_/
|
/  ̄  ̄ \
/ ::\:::/:: \ …………。
/ .;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; \
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| ワ ゴ ン |
先ほど、行き違った武士もまた、その場で立ち止まり、こちらを向いていた。
- 465 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/14(月) 23:18:47 ID:A.Xyioxw0
- ___,,r=ー--、,,,,,__ ,、
__ノ\ // .,、-='ミV/////彡彡彡ヽ、 / `ヽ、_
) エ `ヽ、. / ミミ y// 彡彡彡 三\ ヾ<゙ エ 7
〈 フ / /ミミ\///// /彡彡 ミ\ l ii フ _l
゙i, ッ / /彡.彡=、_川/ 彡=ー'''))-、三 三ミ) | ッ /
゙i, /゙. ,ノ彡/ )):.:.:`'''ー''゙)):.:.:.:.:.:((:.:\_彡三 ) !r''' ̄⌒
!'゙ (彡 |:.:ノヘ、゙l:.:.:l:.:((:/ ,へ、,,_)):.:゙i,三三ミヽ )i
/ | l 彡ノi/゙\|i :.|:.:.)//゙゙゙`''ヘ、(('i=y'゙iミミ゙ヽ、
/\ l .l彡rt, ,,==、゙i, l:.:.:(/゙゙,,m==、_ _ノh,/ .ノミミト、_,r'''゙,r=-、
/ エ \ i )゙i、| .( (())i,:.i:.:.:/:::::(.(())ノ`:.:.:.:.:.:lノヽ,ミミミ==''゙
) フ > ノ((/.゙i, :.:.:.;;,,ン i i(:::::.:.Zニ,__:.:.:.:.ノ.゙i:.:.:.:iミミミヽ==、 \
< ッ / ./人川ヽ、( :.:.:/=ミー、::.:.:.:.:.:ノ,イ ,ノ:.:.:.:.゙i;;;\ミナ-、_ .゙i,
\ _,rー'''!゙ Vハメ.|:.:.:i:>、:.:`-=r''゙゙:.:.:.:.:.:.ハ y''゙::.:.:.:.:.:.:.`i;;;;;i、ヽ
`' ( ゙! r'''゙i:.:.\(ノ<ニ=ニ>、__,r.:./:/:.:.:.:.:.:.:. ノ::i;;;;;;;゙l`''=、, ヽ
_ニ /;;ir=':.:.:.:.:.゙i,'゙ヽ-=r''゙゙゙:.:.:ノ/:.:.:.:.:.:. / :::ノ;;;;;;;/;;;;;;;;;;;゙'
_,、-/;;;;;;;l:.:.:.l :::.:.:..゙i, :.:.:.:.:.)):.:./ /:.:.:.:.:.: :./;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;;;;;;
_、r''゙゙;;;;;;;(;;;;;;;;;;;;i:.:.:.:い:.:.:. `=ー--ー'゙:. /:.:.:.: .:./;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;
- 466 :名無しのやる夫だお:2013/10/14(月) 23:19:19 ID:sR0vO72U0
- >>453
では、紫→紫(男なのでダメ)→EASY(AAがない)→ロリカード(作者繋がり)
ということで
ロリカード(HELLSING)に投票しておきましょう。
- 467 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/14(月) 23:19:29 ID:A.Xyioxw0
- ミミニニ=、_
.ミミ三ミミミミ \
ミミミミ川川))))) !ニニニニ ̄7
 ̄ ̄~'''=-'''''\(__ _,r' /''7 /~/
/ `ヽ-t、,_ \ i r-、 ̄ / / `'゙
/''~~~`ヽ、\ ハ、/\ ∠/
ヽ、 .\) い ゙i
___, 、 \ i i ,、_/ /~7 i^i
.てつ_`-' \ iノ/つ / / い,
ニニヽ `--! ⌒∧.Yy_`ヽ, ∠ノ i__i
ニ--' こノ⌒ / \/ ゙゙̄i,
ー _ -ーノ ./ .( r-、_ノ /~7 i^i
-f ̄  ̄ニー>、 ヽ~~ `>-、/ / い,
,,,rー''''' ̄,=-''゙ >⌒ニこ ノ_ノ i__i
//゙゙゙ _,,,=,,、-''゙゙`'`r'''゙゙゙
/イ--t-t==''エ__,i___r-! /~7 i^i
/ ̄~⌒⌒⌒⌒'゙/ / / い,
:::::::::::::::::::::::::::::::/ .∠ノ i__i
::::::::::::::::::::::::::::::i
ハ::::::::::::::::::::::::i /~7 i^i
ト-、_:::::::::::::i, / / い,
ヽハ:.:.:.:\::::::::i ∠ノ i__i
い i゙i,:.:.:.:.゙i:::::::i
ハ i \:::: ゙i::::::i, /~7 i^i
ヽヽ い\.ノ:::::::i / / い,
い い i\`<ニエエ=、 ∠ノ i__i
ヽヽヽ \ \ヽ` ゙ ノー、
\ \\\ \ ̄ _) /~7 i^i
\ ハ >--\  ̄/ / / い,
\ V~ ) `'''''イ ∠ノ i__i
- 468 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/14(月) 23:20:58 ID:A.Xyioxw0
- ___ nn
`下リ /〉 ト、 /〉 ト、 〈Vノ.レ>
. 〈/ 〈/ ∪〈/ ∪ c,) ⌒( /〉 ト、
メ))ノ< `弋. \_ .〈/ ∪
xァ({((リノ彡、__{ヽ ) ,/〉 ト、
/⌒Y⌒V⌒V ,{::.Y ‘ーr彡}:::/`ー ノ て 〈/ ∪
(( トニ.}_ノ、_/.:(\__人 <
〉¨ヽ,\{xっ::::: |l ,x‐ { / /〉 ト、
ゝニ二¨__ヨ:: || ./く 〈/ ∪
/ヾ≡彡 || ,/|| \ ,/〉 ト、
〃/.:::::::.Vr、ノ /.:| .リ / 〈/ ∪
/.:::::::::::::::}‘フ { > / ,/〉 ト、
{:::::::::::::::::::/!〈/|」ゞ >  ̄> 〈/ ∪
/..:::::::::::::::://.::VVV.::| <, /〉 ト、
(( |:::::::::::::::::/ |:::::::::::::::::( > 〈/ ∪
/.:::::::::::::::リ ノ.::::::::::::::::/ / /〉 ト、
/.:::::::::::::::ノ 〈::::::::::::::::::/  ̄7 〈/ ∪
/.::::::::::::::/ }::::::::::::::::| く /〉 ト、
(( >:::::::::::::::/ ./.::::::::::::::::| > 〈/ ∪
. r─┴、:::┌‐′ /.::::::::::::::::::/ < /〉 ト、
ヽニ 、 `T └、::::::::::::_ノ \ 〈/ ∪
`ー′ く__〉 / /〉 ト、
く ヽ>、 /. 〈/ ∪
└──' >
- 469 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/14(月) 23:22:42 ID:A.Xyioxw0
- (| \ヾ } } } トミヾヽ ,))} 、∨ /// /,//l ///ノ川 l }\ ___
,メ、_x≦ヾ } } ト / j/∧ミ、《( { }.} ,V!{ {∨//,ノノ/,イノノノ ノ,/ `下リ
(/⌒ヾミヽ}}|,リ/ノ/,///}} } 》 /ノリ/リノ爪.∨((/// /≦三ミ \ 〈/
/`ー=ミ三}|l|l|/{ {{{ { {////V/////// |l トヾ\ }lV /彡三三 <,
 ̄\__/jリl//{ {ト、V,/,{ {///////// |l | l}} } }| !| {.Y ,ィ彡 __> /〉 ト、
,/ヽ _}/!{{{ { { ヾミヽミ{ { V///// /// 川 リリ リ,川l |リ///∧.\ 〈/ ∪
{ ,//爪爪ヾミ三ミ,》ミヾVノl l l//////////彡イリ }///!{ }}// \
/.:./{ ト、辷三三ミ/ \ミヾ!.{ {///ノノ∠三三彡イノ/川 ///, / /〉 ト、
/.:.:.:.:.{、ミミ三三≧シ }〉`ー─‐一''´ }三三彡彡イ ノ //∠___ 〈/ ∪
/三ヽヾ三三彡/ _ ,ィ j(、_ 〃  ̄ヾミr‐、三彡イ/、__ノ/
/⌒ヾ ミ三三{∧彡ミ辷彡'{ { ヾミミ辷彡ミ=、 }、 }彡 / / /〉 ト、
.:.:.:.:.. トミ三三入_》 `≦,\_ ヘ!/ _ノ/,ニ≧‐' .{ノ,/彡'  ̄ ̄Z 〈/ ∪
.:.:.:.:.. ヾミ三三彡{ `ー、`⌒ー}ミノ r=√ _ノ /!¨ ー─一 ´ /〈
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: . \ x‐=っ__ノ { _ ∠二x‐ ./ |、 __ / <, /〉 ト、
::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : { rf' ̄(_/ ´__)`ー‐=ミヽ .イ .| \ \,/ __> 〈/ ∪
:::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : ヽヽ\r、ゝ-′ ,二ニ=f'} } ,ノ `ー─‐/ \
、::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::.. \ V`二二ノーク`7′ / ´ ̄`ヽ / , \ /〉 ト、
. \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧├ }. r'>/′/ ,__ ∨ /.::/ .〈/ ∪
\:::::::::::::::::::::::::::: : ∧.ト<`ー‐ク'/ /_∠__>─、| /.::::>
\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄,ノ| ヽ二二イ /\ { /.:∠ /〉 ト、
::::{\_______/ {.\___/.:::::..\___ Y /.::/ 〈/ ∪
::∧ 〃 \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..\ ∨ /.:::.\
- 470 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/14(月) 23:24:17 ID:A.Xyioxw0
- >≧≠ミミ/ ,ィ |::::::::{ vr _,ャ
.///彡≦ミf'’ /::::! y! ノ:::::::ノ , x≦三彡'´
川//彡'7彳 /::::::::::、 l{ f:::::::::/ f彡"´
リ川リ'///ハ/::::::::::::::\ ' {::::::;/ イ ハハハ…すまねぇな。
'八Ⅶ{v'ノⅣrへ:::::::::::::::ミ、_, ゞ' 久しぶりに、「活きた」奴と逢えたんでなぁ…。
ノハリ///lK ~`ぇ=≧≠ヽ
イノ )///'八 ィ彡'⌒-一' ∧ ー―- 一 ⌒ヽ アンタ、柳生兵庫だな。
ー彡彡彡'川ヽ ノ } ー一 ミソ
三三三≧彡彡ヘ 7 ん'⌒ ) /′
≧=≡三彡彡爪 弋 f;' -‐― - /〃
ヲ彡'≦三三彡'川ヽ  ̄ /, ¨´ ̄ア / / ノ
巛彡"//////ノノル'∧\ ノ (⌒二彡 ' / ′ /
人ミv'///'ムイ/////'ハ ( (__八 _ < ノ /
彡ヘ》≦彡'ノノ/////,人 ヽλ_`¨´ _ ,-‐ 彡 /
三彡リ彡イ'////ムイ川≧x  ̄
- 471 :名無しのやる夫だお:2013/10/14(月) 23:25:29 ID:0Ev3tEm60
- ほんとに剣に関しては無双だなげんしんくんはw
- 472 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/14(月) 23:25:45 ID:A.Xyioxw0
-
/ ̄ ̄ ̄ ̄ \
/ \
| |
| |
| |
\ /
\ ____/
|
|
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ \
/ \ / \
/ ...::::::\ :::::::::: /::::::.. \
/ _ .::::::::::::\:::::::/:::::::::::.. _ \ ああ、そうだ。
/ /,..::::::::::.ヽ\:::::;;;;;;;;;;;;;;;;;::::/,..::::::::::.ヽ\ \ そして、お主は…武蔵だな。
/ < {:::::::::::::::::} >::::;;;;;;;;;;;;;::< {:::::::::::::::::} > \
/ \ ヽ;;;;;;;;;//::::::::::::::::::::::::\ ヽ;;;;;;;;;// \
/ / i \ ヽ
| / ∧ ', |
| { / ヽ } |
| ヽ___/ __ \___ノ |
| ヽ ´ ` ' |
\ /
\ /
お互い、向き合ったところで、
武蔵が、「久々に『活きた人』を見た。あなたは柳生兵庫であろう」と問うと、
兵庫助もまた、「そなたは武蔵であろう」と返したという。
- 473 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/14(月) 23:26:58 ID:A.Xyioxw0
- ィ彡'/)ノヾ 川///ィ彡三彡'彡三ミヾ}
/ミヾリ彡({ {///////ィ彡イ三≧三彡三\
.|彡三三ミヽ{ { { { リ///彡イ≧三ニ≦,三≧=‐'⌒
/ _彡イ ̄`ヾ《トヾ|リ/リノ/,ィ彡=<三ミヽ≦ミヽ,
|三彡 ! 、 \ヾ川リ_/ |ミ三≧三三ミヽ
> ,ノノ \ `ー'¨./ , ミ三三彡ニミヾ|
.|彡',ィ三ヽ 〉 / / \彡イ三ミヾリ
ノ ({〈!⌒ヾミ\_」 ,′ ,/__,.イ三ミヽ トニ三ミミ}({ .フフ…俺も運がいい。
/ 廴} 弋辷xミ_| | ,/彡三彡'´ ̄`ヾ |辷彡'ミミ|ノ`ー' 尾張に来て早々、ここで最高の剣士と
({((,//{  ̄´ ヽ レ'´.<弋t三ァオ'´ リラ./ミヾミヽ .ばったり出会えたんだからな…。
、_/ 》!|/ ト .} `  ̄´ / /!ヾ、トミ三彡'⌒
({ノ川 /| /´_,ノ l'¨ /_ -、 ヽ , イノ .ト} ||ミ三≧ヽ
,/ィ彡' /∧ / r‐' `(_)、..ノ \_ /,イ} ト巛ミ三≦三ミヽ
|//ィ//,′ ∧. {〈__,x─-'-、 、`ヽ/)_ノ lヾミ三三ミヾ}} ヾ!
{{/| |,__| ∧ `iヾニニ:.ミヽ___,リ /'´ .∨リ))ミ))ヾ川ト、_
/7 ノ| ∧ `ー--‐'´ // .| ̄\‐、ノ((ミ三彡'⌒
/.::::/ .| ∧ /´ ̄ ̄ヽ , イ ト、 |::..\ミ三彡'⌒
./.:::::::| | ヽ、 / / / /.:::::::::\
/ ̄\
| |
\_/
|
/ ̄ ̄ ̄\
/ ::\:::/:: \ それは俺も同じことだ。
/ .<⌒>::::::<⌒> \ お主には、一度会ってみたいと思っていたからな。
| (__人__) |
\ `⌒´ / …どうだ?
/,,― -ー 、 , -‐ 、 .行くところがまだ決まってないなら、暫く俺の屋敷に留まらんか。
( , -‐ '" )
`;ー" ` ー-ー -ー'|
- 474 :名無しのやる夫だお:2013/10/14(月) 23:31:01 ID:1ABlXq1I0
- 中野梓(けいおん!)を推しておきます
すでに誰かに使われてるかしらん
(過去ログ調べる気力はなしorz)
- 475 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/14(月) 23:32:29 ID:A.Xyioxw0
- (,、i;!|、.,i.l|リjィ!rグ(‐!,.il/ |ッ,i,ミミソソ
''vノノ..i,,/"ヽ'二./ :::::j゙".、.'゙/"ノノミ
.|l' / 'ヽ..!l二リ,二.,゙"゙',,,,/ノノノ
|.l/ ,;'!'!'jlll!゙!'".くl=セノ
:/ ''''''ノノ""ヽミ'ミ
./||li (( kミ
ノ _:::::'i|:/ ヽ
| {''ヽL __ノ
,_ ---- ー、 ゛/ ト,o:|::;:_ii,,,,,,,,_ _,,,,,,,,, いいのかい?
/ _ \ i /'" !;;''' 'ニ_ _:''ヽ 俺みたいな奴をホイホイ泊めちまって。
\_ヽ /| ,_,,,ノ ノo_ フ:::: '
,ー‐、 | ヽ| ! 、 俺は尾張徳川家での兵法指南役を
.__ ヽ |/ .| ノv、 ..望んでるかもしれない男なんだぜ?
:''-、 i ト__ノ| }ト, ヽ
ノゝ | ヽ 、 ト ヒ _ニ=‐‐ ′ /::
トーゝ |、__ト-′.. ノ ー‐ ,/::
ニ_'ー´ . ! _ _,.,,.... -・';/::::
'ー-―‐''ト ::::::::ノ::::
/ ̄\
| |
\_/
|
l^ヽ /^l /  ̄  ̄ \
ヽ `_/ / ./ \ / \ なぁに、構わんさ。
r'ヽ ヽ / ⌒ ⌒ \ では、決まりだな。
ゝ、 r'ヽi| (__人__) |
`ヽー、ノ \ ` ⌒´ /
こうして、武蔵はしばしの間、兵庫助の屋敷に滞在したという…。
なお、この時、兵庫助は53歳。
武蔵とは6歳差であった。
- 476 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/14(月) 23:34:28 ID:A.Xyioxw0
-
そして暫くして…
/ /
/ /
ヽ  ̄ ̄`¨''' ー- .._ .l
/ ̄`` ヽ / l
/ ヽ/ ! l
/ .イ ./ / /----‐‐‐ヽ ヽ /./|
// l/ l l /-----‐‐‐‐ヽ l ∠-' /
/ | l ./ /| l>-、! 、_. -<| .l l / 兄上。
l/l /l !`’-‐〉 ’-‐ l/l lヘ-< あの武蔵が屋敷に逗留しているというのは
l l / ト、メ、 ヽ .l /‐' ___` ー/ 本当ですか?
r ┴'''''77li、 ‐_‐- /|/r'''´ /ハl‐'
. | .//||\ ,.イ /.lヘト .// ||
ノ-‐ ノノ:::::| |  ̄ / .ト、 //::::||
/ ̄ ̄`¨/ ∠_ ̄`ヽヽ___/_`l /:::::::|L___
/ `==''´ `'ー- ̄ -‐'''¨´ ̄て_)、  ̄`\ ※ 本来ならまだ6才で、「新六」を名乗っていた頃ですが、
ややこしいので厳包時AAで。
_
/O \
| ° |
\_/
/
/ ̄ ̄ ̄ ̄ \
/ \
. / ⌒ ⌒ ヽ
/ ● ● | ああ、本当だよ。
| ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |
ヽ /
/⌒ヽ_\ / /⌒i
\ /:::::/;l三三三三三三三l / ./
. /:::::/ |_ ___ ヘ、__/
`ヽ< | | | | ヾ:::彡'
柳生茂左衛門利方
(やぎゅう しげざえもん としかた)
- 477 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/14(月) 23:36:15 ID:A.Xyioxw0
- _ ∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::l::| | l|::::::::::::::::::::::
__三二ニ=-‐ _ノ〉::::::::::::::::::::::::::::::::::l::斗-く:::::::::::::::::::::
_ _ , _,ィ二 ィカ::::ハ:::::::::::::::::::::/ `n┴‐ァrー、―
ーfヵ( 丶==彡'´ ゞ' V/⌒ハ:::::::∠、 nーU./、 ヽ.ノ厂
ゞ'^ヽ  ̄ ̄`二ニ゙/-‐' |/: : : \∪/ /'n おおっ!
`ニ二´ l〉 -‐ ニ -− /n― /: : : :n― ∠. xn_U/ では、どのような仕合だったのですか?
/ / ∠._∪./: : : : ∪/: : : ヽ/_∪ 、/ /
丶 く /:n‐ /: : : : : : /: : : : :/―n / // 俺も用がなければ、すぐにでも来て、
\\ \ /: ∪/: : : : : : : : : : : : :/n _U、/n // この目で見たかったのですが…。
/{ \丶 _ _ /: : : /: : : へ、: : : : : : /_∪: : :xn_∪//
/∧ \ ´ −-/: : : /: : :/ \: : : : : : : : : : ∠._U/ ///
∨/ヘ. ヽ. ,: : : : : : :/ '\: : : : : : : : : : : ∧///,
ノ///\ ヽ |: : : : : :{ 'ヽ: : : : : : : / V//
////// \ ー|: : : : : : \ ヽ: : : : /l| |//
/////////丶/: : : : : : : : : \ /: : : / | ノ//
_
/O \
|. ° |
\_/
ノ
,,.-‐ ´ ̄ ̄`ヽ、
/ u. ヽ
/ , ー- i
| / ● | ………え?
│ ● ,_, ⊂⊃ |
. l ⊂⊃ヘ、_)´ .ノ
ヽ/⌒i イ
/ /三三三三彡ヽ
|:::::::::| i
ヽ
- 478 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/14(月) 23:37:10 ID:A.Xyioxw0
- ト、 |:::::::\{::::::::::::\, ィ´  ̄ `ヽ、 |、
|::丶 ',::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: \ |::!
|::::::`\:::::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、__,ノ:::|
ヘ:::::::::::::::ヽ::: /: /:/:/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::___,ノ
\、 ヽ、::::::::::::V::,イ,イソ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
ヾー-`--‐'´ル'/y'゙::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::: \:::::: ヽ
\:::::::::::::::: ,勹::::;ノ ::::::::/`'' ‐- .__::|:::::::::::::::ヽ、:::ヘ
__ _,.-‐ ´,ゝ、__:::::〈 //:::::::::::,㌧.___ `!::: |::::|:::|: |ャ:: |
\/ `ヽ、''´,,ィァ' ア´イ´/-、::/'| ::::::::::: /‐ヘ\_,|`7_>|:::::|::: !:::!::| ∨:| いや、「………え?」ではなく、
ノツ`>、 /''´//;ノ::|1´ \ \|::::::::: ,イニニ^¨´',ノv'_フj:::: !: /::;ハ:! V:| 父上と武蔵の仕合ですよ!
〉、ィ o/ /ヽr'‐'´::/___:!ヽ、 \ `ヽ、::| ! { `¨´ノ|::: |/|:/ || V!
`¨´ / ノ::.::, =.ニ二ヽrー-- 、ヽ r_'ヽ ー 、__r ′ィ´/|::: レ'|′ |! リ さぞかし、見事なものだったでしょうに…!
ヽ、__,ノ、/::., -‐r_ァ'´_ ̄ ̄ }ヽ.人 |l | | 、ァ, イ|ノノ:;'|::!::::| ノ
イ/ ノ/::.'´:`¨_´__  ̄ヾ、:::\ヽ !l | |ヽ__,.イ j_レ|:/_j_|:::ノ'´:}、_
/ ,' / ´ィ´::.,ィコ´___'__j ̄ ̄` :::}ヽ:∨ ! |-':::Vィ',ィ^Vノ-r`':::::_'__:::}、_
,ノ///::.::./:rミ´、____>、 ::::::,′j::ヘ ヽ!_/ィ´:ヘ |!、::j l::::/ i`ヽ、ノ、
i/´::.: /::.::.:`ヽ___{____,:::::::ノ /::::;ハ、::.´::.::.::.::.:`´::|:::::|: ー、|rチy'i j
|::.::/::.::.::.::.::.::ゝ、_`_ァ'´:::::::`ー':::::,'/ `ヽ、::.::.::.::.::./ヽノ::___:::`:く 〃
|::/::.::.::.::.::.::.::.::.::.// ̄ ̄`ゝ、__,〃 `iヽ、::.::.|:::::::V´`ヾ::::: ソ
|,'::.::.::.::.::.::..::.::/::.;ハ:::::::::::::::::/`\ ,ノ:::::::\|:::/ ヽ/
_
/O \
|. ° |
\_,/
|
/ ̄ ̄ ̄ ̄ \
/ \
. / / `ヽ ヽ
/ ● ● .| ああ、そういうことか。
| ⊂⊃ ⊂⊃ |
ヽ r‐-、 / あのね、七郎…。
\_ /⌒l`ニ` /
l/ /三三三三三l.
/ | l ___ ヽ
- 479 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/14(月) 23:37:59 ID:A.Xyioxw0
- _
/O \
|. ° |
\_,/
|
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ u ヽ
| __ノ ヽ、_ | 父上と武蔵殿、
| ● ● U .| 別に仕合とかしてないよ?
ヽ ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ /
\ └┘ /
:;l三三三三三三三l
| __ __ |
| |:::::::::| |::::::::::| |
/ /
/ /
ヽ  ̄ ̄`¨''' ー- .._ .l
/ ̄`` ヽ / l
/ ヽ/ ! l
/ .イ ./ / /----‐‐‐ヽ ヽ /./|
// l/ l l /-----‐‐‐‐ヽ l ∠-' / …………え?
/ | l ./ /| l>-、! 、_. -<| .l l /
l/l /l !` -‐〉 -‐ l/l lヘ-<
l l / ト、メ、 ヽ ∪ l /‐' ___` ー/
r ┴'''''77li、 | ̄| /|/r'''´ /ハl‐'
. | .//||゙i,| | ,.イ /.lヘト .// ||
ノ-‐ ノノ:::::| |  ̄ / .ト、 //::::||
/ ̄ ̄`¨/ ∠_ ̄`ヽヽ___/_`l /:::::::|L___
/ `==''´ `'ー- ̄ -‐'''¨´ ̄て_)、  ̄`\
- 480 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/14(月) 23:39:06 ID:A.Xyioxw0
- \::::.......::/ . .:::::::::::::::::::::::::| :::|_::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ:::ヾ::::::::::::::::::::::::::::::.. ::::..
`‐丶:::::/ .:::::::::::::::::: :::::/| :::|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヾ::.ヾ:::.. :::::::::: ::::......
....:::/ .: . ::::::: :::::i. | :::| ヾ:. ヾ、:::... ヾ:::... ::::::::::::::::::::...
::::::::::/ .: :::::::: .:::::| |. :::|. ヾ:...ヽヾ::::...ヾ::::::::::::::::::::::::::
::::::::/ .: ::::::::: . :::::|‐-| ::| ヾ::..ヽ_ヾ:::::..ヾ::::::::::::::::::::::
:::::::i .: .::::::::: .::.:::: :::::|` 、.! ::i ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .ゞ:..ヽ~ ヾ:::. ヾ::::::::::::::::::
 ̄.| .:i ::::::::::::. ::::::::..::::| 、.._ .! :i、 ヽ / ,. -‐ '",... ヾ:.ヽ‐-ヾ::..ヾ::::::::::::::
.,. '| ./| :: :: ::::::..::::::::::::::| ∩i .i、.` ‐-/ ヽ'""",.. -‐∩. ヾ:.ヽ'.| ヾ: ヾ::::::::: そ…そんな筈ないでしょう。
| .i::| ::. :: ::::::::::::::::::::::|. ∪ i ヽ,..` ‐' `'"~ ..._ ∪ , '"ヽヽ. ヽヾ::::::: 仮にも天下に名の聞こえた武蔵と、
..:::| .|::| :::i :: ::::::::::::::::::::|-‐ '""ヽヽ. | ゛ ‐‐ '" .| ヽヽ、|:\::::: この尾張で最高の剣士である父上。
:::::| |::::|. :::|:、 、 :::::::::::::::::|. ヽヽ. |ヽ | ./丶、:::::::
:::::| |:::::!. ::|、ヽ 、 ::::::::::::::i ヽヽ. .| ヽ | /::ヾ:::::::::::: 剣を交えてみるのが当然ではありませんか!
::::;:|.|'" ,!. :|:ヽヽ`、 ::::::::::i ヽ | ヽ .| /:: i: lヾ::::
'" !l '".::! i::::ヽ .lヽ. ::::::! `.| ./ u. //!:: |i::l ヾ:::
,. '" | .:::::::!. i::::::` ‐! ヽ、 ヽ レ' /.、 !::. iヽヽ. ヾ
.......::::::::::::::ヽ i:::::/ヽ. ヽ、. ヽ. r─── '" ̄ヽ. /::::::ヽ.ヽ: ヽヽ.
::::::::::::::::::::::::ゝヽ/::::::::ヽ. ヽ. ヽl'"  ̄ ̄ ̄ ̄`‐.| /:::::::ヽ.、:ヽヽ ヽ \.
‐- .._ , '" ヽヽ:::::::::| ヽ. ` 丶 | /|::::::::i::::ヽヽ.ヽ.\ヽ. .
. , '" ̄ `.._::::::| ヽ. lヽ、._____// / |:::::i:::|ヾ:ヽ ヽ、 \ .
/ ゛ .' 、. ヽ. ヽ ____/ ./ |::::::|ヾ|、.ヾ|.
. / ` 、 ヽ / |:::::| ! ` 、
_
/O \
|. ° |
\_,/
|
/ ̄ ̄ ̄ ̄ \
/ \ そんなこと、僕に言われても…。
. / ヽ
/ ノ ヽ u. .| なんなら今、座敷におられるから、
| = = | そっと様子を見てきたら?
ヽ ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ /
\_ /⌒lゝ._) / 「ええ、そうします」
l/ /三三三三三l.
/ | l ___ ヽ.
- 481 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/14(月) 23:41:34 ID:A.Xyioxw0
- _/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/
@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==
l」/'' l」/'' l」/'| l」/'' l」/'' l」/'' l」/'' l」/'' l」/'' l」/'' l」/'' l」/'' l」/'' l」/'' l」/'' l」/'' l」/'' l」/'' l」/''
─= ‐ ┠─┠─┼─┼─╂─┼─┼─╂─┼─┼─┨| |
─┨ ┠─┠─┼─┼─╂─┼─┼─╂─┼─┼─┨| |
─┨ ┠─┠─┼─┼─╂─┼─┼─╂─┼─┼─┨| |
─┨ ┠─┠─┼─┼─╂─┼─┼─╂─┼─┼─┨| |
━┫ ┣━┣━┷━┷━╋━┷━┷━╋━┷━┷━┫| |
//┃ ┃//┃//////////┃//////////┃//////////┃| |
━┛ ┗━┗━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┛|_|_
二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二
二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二
──────────────────────────────────
:::::::::::::,,|;;;;i|,|:フi:::::::::::::::::::::::::::::::,,|;;;;i|,|:フi:::::::::::::::::::::::::::::::,,|;;;;i|,|:フi:::::::::::::::::::::::::::::::,,|;;;;i|,|:フi
:::::::::f----イ/::::::::::::::::::::::::::::f----イ/::::::::::::::::::::::::::::f----イ/::::::::::::::::::::::::::::f----イ/
,,.,,. ,,.. ,,.. ,,,, ,,,, ,,,,
,.., ,,.. ,,,
/' -―-、 /| ,/
/ し '´ ー' _」//
_〕 / /| .…おお、ちょうど障子が開いてるな。
/ l/\ `¨´ / さて、どれどれ……。
l / レ彡ハ ト、 ∠,
Vヘ. Y }!丿lヘ l|ノ _/ r‐-、
ヽ\.ノ ,、 l / | ヘ、マ\ 〉 _ノ
{\ /l`┬く_ノ ! / j/ / ⊥,-‐ァ―‐/ /
7V フ|/∨ └、_j/\、 / / / | (__ ∧
- ///| ∧l // / / \ l
l/´ | / |  ̄ // | 丶---' 〉
イ \ / 丶 __/ | ―v′
ヾ_ ノ《 , -- 、 、 / ',
| \ / \ \_,∧ 丶
- 482 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/14(月) 23:42:35 ID:A.Xyioxw0
-
/ ̄\
| |
\_/
__|__
/ \
/ :::─:::::::─\
/ <−>:::::<−> \ ………これで。
| (__人__) |
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /___| | パチリ
\ /___ /
( 〉三彡ミミ刈//ノイ{{//川ヘミ川|彡ヲ刈三ヾー'
>ャッv彡三彡ミミゞゞ{{{ヘ{≧ミミ刈}〃川彡彡}!}三≧≠⌒
{! >ミミ三三≧ミミ>ミミミミ川川彡彡彡三彡≦三ミミ≧xイ_,r
_ `y∧/彡≧ミミ/ ゛ヾリ〃´ "シ≦ミ≦三≧ミ<
/,≧x=>ミ三三彡゛ "彡ミ≧彡三ミト-
,ム三ミX三三≧イ _, -=一'{ .r=- 、 }三ツ彡彳´ ゛ミ、
{;'´ ̄7>ミ三彡彡! ,r'´ ̄ ヽミミ 、 l 川√ ゛>ヽ ソ三≦ミミ、 ゞ、_ノ
,!_,〃,f彡三彡彳 ヽ、ニ二 _ヾミミッ | r彡"_ 二ニ ヶ レ⌒)ミミミゝ
,f"ヽ_//〃ァ7ハ 八 >- ィハY 、l Y ≦ -イ },ノ/三ミシ彡≠、 ……なるほど。
{、_ム彡"ヘ//彡"三ハ_ノ ゝ、 _ノ l l ヽ、 ノf_/三ミミツ ふむ……。
,x三ミ=-=彡≦三彡f { )ヽ / , 、 \ ,r´ イハミミⅦ!{ _ノ
,r≧三彡7/彡ヲ ゝ { 〉 ゝ--< ハ ,ノ Vルミリゞ=≦、
_,ル′ //彳彡イ ∧.( ノ二 ー' 二ヽ {ノ ノ トミ三≠≦ミミッ'⌒
,イ/彡イ川i! ヽ入 ̄`ー. ̄.一' ̄ / / ドミ三三ミミ≦、
ノ ル1{ リ彡! ヾ ,r'  ̄ `ヽ 〃 |ミ三ミミ≦、__ ヾ!
_,ム斗イ 八 ,ハ { } / 厂`ヾー-<⌒ヽ
.//////// / ヽ ゝ ー 一 7 ハ 〉/////>、
<///////// ノ ハ / ゝ ./////////∧
ヽ-‐‐-)>
ミ/二二ミ
彡|メ ゚Д゚)リ (………あれは、碁か?
_∧|二|∧ チッ…これじゃ、仕合をするにしてもしばらく掛かりそうだな)
/⌒ ○|\
- 483 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/14(月) 23:43:45 ID:A.Xyioxw0
- >≧≠ミミ/ ,ィ |::::::::{ vr _,ャ
.///彡≦ミf'’ /::::! y! ノ:::::::ノ , x≦三彡'´
川//彡'7彳 /::::::::::、 l{ f:::::::::/ f彡"´
リ川リ'///ハ/::::::::::::::\ ' {::::::;/ イ
'八Ⅶ{v'ノⅣrへ:::::::::::::::ミ、_, ゞ'
ノハリ///lK ~`ぇ=≧≠ヽ …よし。
イノ )///'八 ィ彡'⌒-一' ∧ ー―- 一 ⌒ヽ これならどうだい…!
ー彡彡彡'川ヽ ノ } ー一 ミソ
三三三≧彡彡ヘ 7 ん'⌒ ) /′
≧=≡三彡彡爪 弋 f;' -‐― - /〃
ヲ彡'≦三三彡'川ヽ  ̄ /, ¨´ ̄ア / / ノ
巛彡"//////ノノル'∧\ ノ (⌒二彡 ' / ′ /
人ミv'///'ムイ/////'ハ ( (__八 _ < ノ /
彡ヘ》≦彡'ノノ/////,人 ヽλ_`¨´ _ ,-‐ 彡 /
三彡リ彡イ'////ムイ川≧x  ̄
/ ̄\
| |
\_/
|
/ ̄ ̄ ̄ \
/ ::\:::/::::\
/ <●>::::::<●> \ むむっ…!
| u. (__人__) | そう返したか…。
\ ` ⌒´ /
 ̄(⌒`:::: ⌒ヽ ならば……。
ヽ:::: ~~⌒γ⌒)
ヽー―'^ー-'
〉 │
ヽ-‐‐-)>
ミ/二二ミ
彡|メ ゚Д゚)リ (………こうなったら、意地でも仕合するまで
_∧|二|∧ この場に残ってやる…!)
/⌒ ○|\
- 484 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/14(月) 23:44:34 ID:A.Xyioxw0
-
数刻後…
/ ̄\
| |
\_/
|
l^ヽ /^l /  ̄  ̄ \ ……よし!
ヽ `_/ / ./ \ / \ 今日は2勝1敗で俺の勝ちだな!
r'ヽ ヽ / ⌒ ⌒ \
ゝ、 r'ヽi| (__人__) | そろそろ夕餉の時間だぞ。
`ヽー、ノ \ ` ⌒´ /
( 〉三彡ミミ刈//ノイ{{//川ヘミ川|彡ヲ刈三ヾー'
>ャッv彡三彡ミミゞゞ{{{ヘ{≧ミミ刈}〃川彡彡}!}三≧≠⌒
{! >ミミ三三≧ミミ>ミミミミ川川彡彡彡三彡≦三ミミ≧xイ_,r
_ `y∧/彡≧ミミ/ ゛ヾリ〃´ "シ≦ミ≦三≧ミ<
/,≧x=>ミ三三彡゛ "彡ミ≧彡三ミト-
,ム三ミX三三≧イ _, -=一'{ .r=- 、 }三ツ彡彳´ ゛ミ、
{;'´ ̄7>ミ三彡彡! ,r'´ ̄ ヽミミ 、 l 川√ ゛>ヽ ソ三≦ミミ、 ゞ、_ノ
,!_,〃,f彡三彡彳 ヽ、ニ二 _ヾミミッ | r彡"_ 二ニ ヶ レ⌒)ミミミゝ
,f"ヽ_//〃ァ7ハ 八 >- ィハY 、l Y ≦ -イ },ノ/三ミシ彡≠、 チッ、昨日は俺の勝ちだったのによう…。
{、_ム彡"ヘ//彡"三ハ_ノ ゝ、 _ノ l l ヽ、 ノf_/三ミミツ
,x三ミ=-=彡≦三彡f { )ヽ / , 、 \ ,r´ イハミミⅦ!{ _ノ 「はっはっは。
,r≧三彡7/彡ヲ ゝ { 〉 ゝ--< ハ ,ノ Vルミリゞ=≦、 なんなら、明日は釣りにでも行くか?」
_,ル′ //彳彡イ ∧.( ノ二 ー' 二ヽ {ノ ノ トミ三≠≦ミミッ'⌒
,イ/彡イ川i! ヽ入 ̄`ー. ̄.一' ̄ / / ドミ三三ミミ≦、
ノ ル1{ リ彡! ヾ ,r'  ̄ `ヽ 〃 |ミ三ミミ≦、__ ヾ!
_,ム斗イ 八 .,r'⌒ヽ/ { } / \γY⌒ヽ .厂`ヾー-<⌒ヽ
.//////// / ヽ.(´ `) ゝ ー 一 7 ( ノ )ヘ 〉/////>
<///////// ノ ハゝ,___,ノ´ ゝ、_ノ ゝ ./////////∧
て
ヽ-‐‐-)> そ
ミ/二二ミ
彡|メ ゚Д゚)リ (本当に一日、碁だけ打って終わったー!?
_∧|二|∧ .どういうことだ、これは!?)
/⌒ ○|\
- 485 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/14(月) 23:45:33 ID:A.Xyioxw0
- ┌──────┐
│::::::::::::::::::::::::::::::::│
│::::::::::::::::::::::::::::::::│
│::::::::::::::::::::::::::::::::│
│::::::::::::::::::::::::::::::::│
└──────┘
┌───┐
│::::::::::::::::│
│::::::::::::::::│
└───┘
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│ :: │
└─┘
┌┐
└┘
□
・
- 486 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/14(月) 23:46:40 ID:A.Xyioxw0
- / /_
/  ̄
/ _
/ // 、、,,,,,,, ,,,,,,,、、 \|
// / / /  ̄ ̄ | 、、--
// | // |_ |  ̄ ̄
/ || | || く__'''''ー-------ー'''''| |ヽ
/ .|| | .|| ┌ー-''ー-,,| //-ー'''''__ | .) 父上!
|| | || |\ ”,,,、ヽ '''' ̄,,,” |.|| |ヽ ─== 何故、武蔵と仕合しないのですか?
|.|.| |.| |  ̄ / '''  ̄.|| | |/
.| | | | |.× ノ  ̄| || ____
| | .λ\\ \ | || \ \
| | | | ||\ 、--ーー、 |.| | /\ .\
\ .| .|| //\  ̄ ̄.´ / .| /| || / .| \
--ー'''''''''''''''''ーー--\ ソ// \ / |. / |/ レ \
/ / / // /ヽ─ |/ / / / \
/ / // / \ / /
./ / |/ / ノ / /
/ || |''''ー 、、--ー| |
/ ̄\
| |
\_/
__|__
/ \
/ :::─:::::::─\
/ <●>:::::<●> \ うん……?
| (__人__) | まあ、そうだなあ…。
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /___| |
\ /___ /
- 487 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/14(月) 23:47:55 ID:A.Xyioxw0
-
/ ̄\
| |
\_/
|
/  ̄  ̄ \
/ ::\:::/:: \ …仕合をせずとも、
/ .<⌒>::::::<⌒> \ お互い、相手の位は見て取れる、ということさ。
| (__人__) |
\ ` ⌒´ / お前もいずれわかるようになる。
/,,― -ー 、 , -‐ 、
( , -‐ '" )
`;ー" ` ー-ー -ー'
l l
/ /
/ /
ヽ  ̄ ̄`¨''' ー- .._ .l
/ ̄`` ヽ / l
/ ヽ/ ! l
/ .イ ./ / /----‐‐‐ヽ ヽ /./|
// l/ l l /-----‐‐‐‐ヽ l ∠-' /
/ | l ./ /| l>-、! 、_. -<| .l l / は、はぁ…。
l/l /l !` -‐〉 -‐ l/l lヘ-<
l l / ト、メ、 ヽ ∪ l /‐' ___` ー/ (ううむ…そういうものなのか…?)
r ┴'''''77li、 | ̄| /|/r'''´ /ハl‐'
. | .//||゙i,| | ,.イ /.lヘト .// ||
ノ-‐ ノノ:::::| |  ̄ / .ト、 //::::||
/ ̄ ̄`¨/ ∠_ ̄`ヽヽ___/_`l /:::::::|L___
/ `==''´ `'ー- ̄ -‐'''¨´ ̄て_)、  ̄`\
こうして、武蔵を屋敷に招いた兵庫助であったが、
二人は終日、酒を呑み、碁に興じるなどして、ついぞ剣を交えることはなかったという。
- 488 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/14(月) 23:49:08 ID:A.Xyioxw0
- .. ‖ _>、、-‐'´`ソ/‐- 、 _ ||
|i _||-'´ .|| ‖ ヽ、 .||
はーい! ヾ、 ./ .|| || .‖ .ヽ||__
前回から久しぶりの登場よ! ... , ┬ 、ヾ、__||/´`¨゙゚ヾ、‖ _,.. -‐ ッ‐'T¨゚゙´
.. / i ヽ、 / /\_,.. -‐'´,-─‐ '〈 ヽ
ところで貴女、 ... / 人 ソ __ / .ヽ_,. -,' 〉. )
あんなこと(前回ラストの”流れ”)を ヽ、 / .l ノ_,.-‐' .| .Y /.┬i /‐-</フヽ
できるのを黙ってるなんて、 ヽi、.i |` ´ | ! ヽ、__,.. -t'´ ! `、ノ _ノ .|
意地が悪いじゃない。 ..... ! .l |. L__ | j i ヽ、 __,ィ'´ _,!
.. ト、_ヽ .!、. |_ヽ i.、 _,.-/-‐/| j イ l ,.-'´
…私としては、 . ¨゙ヽ,.\ l` l `,ヽ、|.ヽ _,ィ-─..、l / /! | ヾ
いずれ来る死合に備えて、 .. / ゙> |i ヾ.:;' V´ ヽ、:'ノ'´ , / | .| | ズズズ…
ウォーミングアップの相手を . / /,| ! ` ´/_ノ|'´! | 、 .|
探してるんだけど?(ニッコリ .. // ,r'ノ ,〉、. ' レ' | | | ! !
._ _,,,....-' ´ / ./ /:::::::::ヽ、.`ー‐ .,<;/ i'`ヽ、_ . | |
.--ッ─--─' 7´,/ .ノ:::::::::::::::!::`.ー_;:'´'´:::j l:::/:::::::`ヽ.、| !、
´  ̄ ̄ ̄ ` 丶、
/ 、
., ' \
/ \
./ ヽ
∧ ヽ ヽ
/ '. '. } '.
| i ∧ i ハ u .i …人を餓狼世界の住人にしないでくれ。
! _|,. '^ヘ‐ 、, | 、.l」i|,、., | | 僕は至って普通の人間だよ。
'. | 八\ ト、 | i| | 前回のラストだって、僕にもなんだかわからないんだから。
∧ 八x行うミ \ . 行テY| /
ヽ {\ 《 {:::::r'| \/ |:::リ ∧ / ' それはともかく、
| 八_|` ー-ゝゞ= ' , ` 八i/ | 今回の解説に入っていいかい?
| | | ,
! i 八 ι / |
八 |ヽ ∧ \丶._ ^⌒/ ハ 人 八
\| ∨ ヽ八ト-‐' ∧ハ ̄l;/,ハ/ }/ ヽ
/ /
∠二 _ {
/ `ヽ '.
./ \___\
- 489 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/14(月) 23:50:37 ID:A.Xyioxw0
- ...... (Y)
あらケチね ,,..-ー7" `ヽー- ..,,
...... /,,.-ー'"´ ̄ ̄`゙ー-'、ヽ、
< いやケチとかじゃなくて。 /'"i´ |l⌒ヽ、__,ノ´⌒l| ヽ '.,
...... l:::,.ゝ '、r-、__!r-、__,r-i_ノ_,.イ l
まあ、仕方ないわね。 .. ',::`γ´ ハ λ ハ ゝ r'"i
じゃあ、武蔵が名古屋に来た際、 .. ヽ;:i レイ._,.レハノ.,_レヽノ i::ン
兵庫助と出合った逸話についてね。 ノレ´ i. ・ ・ i. |'
...... 7 从" へ "从 i
これの出典は何からかしら? 〈./ ri.>r---,.イレ'ヽ 〉
__ハ/⌒iイヽニンYー'、 ハイ<{
...:.:.:.:.:.: ̄:.:.:.:.:...
/:.:/:.:.:.:.:.:.:.:`:.:.、:.:.:\
.:':.:.:.:':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:.:.\:.:.ヽ
/:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:、:ヽ:.:.:.:.:.:.ヽ:.ハ
.':.:.: ':.:.:.:.:.:.:.':.:.:,:':. ト、:.:、:.: i:.:.:i:.:.:i 逸話自体は結構有名だけど、
!:.:.:.l_:.:.:.イ:.:./ィ:./ ヽ:.i:.:.l:.:. l:.:.:l 寛政二年(1790)に神武流開祖・安建正寛が著した「兵術要訓」に、
.:l:i:´l:.:/`メ:, ' /:´ ̄ メ、:l:.i: l:.:.:l
.': ll 小ィfラト、 ィfハオト、:l:ハリ:.:.:.! 『宮本武蔵武芸修行の節、尾州へ往き、
./:/:.!:ヽハ 乂:ノ Y::ノ´リ' ノ:i:.:.:.! 途中柳生兵庫に行きちがいて、武蔵とどまりて見返り、
/:.':,ィ:i:.:.:.ハ , /ー´:.:.l:ハ:.l 兵庫も又とどまり、互に見合いて武蔵が曰く、
{:ハ:l .lハ:.、:、 ヽ ー一 イ:.:ノ:.: 人 l:.! .久々にて活きた人を見し、定めて兵庫にあらずやという。
ヽ ` `ー`ー>. _ <ムイハ从 ノ' 兵庫が曰く、足下は武蔵にあらずやという。
‐、/| ノ' } それより兵庫が宅へ同道して、久々兵庫が方に滞留せしが、
./: : : //´l /: : :ゝ. __ 酒を呑み、碁を打って楽しみ、終に剣道試みることなしと聞けり。
./: : : : ://_ ` /: : : _ -−、ヽ 是等は理外の妙にて以心伝心なり』
./ /: : : 〃- 、ヽ:´: : :, ´ ヾ!
/ /: : : 〃 /: : : : :/.i }:i とあるのが初出のようだね。
_/ /: : : :/ /: : : : : : :'j ' .':.ヽ
>―、ヽ : : /, ': : : : : : // .':.:.:.:.\
>ニヽ !: :,'/ : : : , ´ /´ ` ー 、 / ――‐`ー
- 490 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/14(月) 23:53:46 ID:A.Xyioxw0
- ..... /nヽ-‐ー- ..,,__
,-、 ,,ィ´/ ̄ ! | "''ヽ、
',\\,// ,' ! | ',
', iヽ、Y/ ノノ
これが初出だとすると、 . ヾ、/,(ー-' ̄ヾ""ヾヽー-..,,_,..
随分時代が後になってからの話ね。 .. >iーu´i~>、‐-'") ,..,
150年以上、後の話じゃない。 / 'ト;;≧-i、`i"`、i`ー''´`
..... 〈 ヽ!、'ヾ)' ヾミ..,,_ヾ、、_ゝ
というか、尾張柳生家の記録にもないのかしら? ヽ、`-ナ‐ , ゝ,,__,,
`  ̄〈 /' イ:: i
\ ´ /丶、 ,//
/`'`,.‐`;;"1i、ゝヾi、_'ヽヽ
/ `´丶=、イ|i',',ヽヽ
_,,.. -ー― -ー―- 、- 、
,.: ::´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`゙':::`ヽ、
, ':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
/:::::::::::::::::::::,::::::::::::i:::lヽ:::::::、::::::::::::::::::::::::゙ i、
/:::::::::::::::::::l:::!:::::::::::l::::l ゙、:::::i:::::::::::::::::::::::::::゙, 尾張家の史料上では確認できないね。
,':::::::::::::::::::::l:::i:::::::::::il:::i ゙、::::i:::::::l:::::::::::::::::::i そもそも、武蔵が尾張に来た年自体、結構曖昧なんだよ。
!:::::::::::::::!:::::li:,'i::::::::::,':l::, ̄``゙、::i::::::!::::::::::::::::::゙、 (寛永元年とする説もあり)
イ:::::!:::::::::l_;;;l lj l:::::::,' l:' ゙、:i,::::i:::::::::::::::::::::ヽ
,'/l:.:.i:.::.::.::l:.:.l i,' l:::::,' l! ,,ィttーァ、-:.:l_,,.._:::.:.:.:.i:.:i:.゙、 伝承とされる話では、
/ .l:.:.l:.:l:ヽli.:;ィftt-、' ' 弋'o;;ノ l:.l:.l -、゙,..:..:.l:.:.ト:.゙、 これと似たような話が伝えられてるというけど、
' l:.、!:.l:.:.:l.iヾ;or';ナ ~´ .i::.:il _iノ.,':i:::l::li:::l `ヾ、 .尾張藩最後の指南役だった柳生厳周の言という伝聞なので、
l、,'、:li::::l, `¨´ ' ,'::::l, - '::イ::.l゙:l.l:.l .この「兵術要訓」の話が元の可能性はあるね。
l:.、:!゙、:l _, ./.:.:l::l::,i::/ l:,' j! ',i
l:.:l、:、:.:l` 、,'^、. /l::::::l:.i/l,' i' そういう意味では、信憑性としては
. l::l ゙、ヽ:.,-'-t, lー,- - '゙l´ ,':::::!l:_,,..-ー-、 あまり高いとはいえないけど、
l:!. , ',_ーt ト'゙./,,-tー-' jl::::,'、l:.:.:.:.:.:.:.:i 当時有数の剣士同士が邂逅するというのは、
.i' .l ._/l ,l.ノ. ,'::::::/、,,、_,,,_ l::,'::::`.:.:.:.:.:.:.i 逸話としては魅力的だよね。
iト、゙-'´_,,-'゙ィ:./,XXXXXl'l::,'-:.:.:.:.:.:.:.i
`、ヽ‐-‐´:.:|:':`゙ー--ー''゙:::i:.:.:.:.:.:.:.:.:.i
- 491 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/14(月) 23:56:27 ID:A.Xyioxw0
- ...:.:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`.:.:...
.:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`.:.、
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
.':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、:ヽ あと、オチ(最後まで仕合しなかった件)については、
/,:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.: 丶:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、.:.:. 「兵術要訓」によると、
/:i:.:.:i:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.、:.:.:. ハ:.:i
/:':l:.:.:.l:.:i:.:!:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:. ト、:.:.:.:.:.:.!:.:.i:.:.:.:.i:.:.:.:.i:.:l 「二人が仕合をしなかったのは、
ハi:.:l:.:.:ハ-:.、!:.:.:.:.:.:.l:.:.:./ ヽ:.:.:.:.l:.:.:l:.:.:.:.i!:.:.:.:l:.:! 互いに身の隙がないことが、剣を交えるまでもなく分かり、
,. .-、l:.:.!:.:,ィfz、ヾ:.:.:.i:.:!:≠ー、_ ',:.: l:.:.:l:.:.:.:.l:l:.:.:.:l:.l .それが分かるが故に、仕合をしなかったのだ、
./: : : : l:.ヾ:l .r':心ヽ:.:ハ'.:/.ィfェ、 !:./:.:.:':.i:.:.:l:.l、:.:.lリ ..これが達人というものだ」
/: : :ヽ : : 、 、! 弋ソ` ヾ }:´ r'し小 !:':.:./:.:ハ:.:.l:.l 、:.lー 、_
/: : : ‐:-ヽ : 、ハ , ' 弋zン '/:.:.,:':.:/ }l:.:.!:l .l:.!: : : : :\ という風になってるね。
/: : : : : : : : : :`ヽ ゝ 、_ イ /_'‐从:.:.:l/:': : : :,: : : :ヽ .まあ、これは元々、この逸話が、
/: : : :__: : : -': :―: : :`ー‐ `´ー:- ― -: ´: : : ヽ_ヽ:!:__ _:ノ:- ‐:-:、`、 .上手達者とはどういうものか、というのを解説をする際に
./: : ´ : ´: : : : :, : : :´: : : : : : : : : : : : : : _: : : : ´`: : 、: : : : : : : : :  ̄` : : : ヽ .挙げられたものだから、というのはあるだろうけど。
. /:,: :': : : : :,: : :´: : : : : : : : : : : : :_ : -,: :´: : : : : : : : : : :` : : 、 : : : : : : : : : : : `、
〈 `" 》 ヾ、,--、//'" 〈〈_)`フ
)'"^""'''厂`ヽ''ー‐"===''"ヽ、j
ヽベ ノ''"'Tヽ ノ^i、,,..,、‐-<
/""´ _i,,_ ', i`''" i, 、`__ ',. ', ',
あら。 .... イ ! i __ム,`ハォi ィ',''i7リ_ i ! ', i
私としては、できれば”これ”で /ノイ! i', `ヾじ`'、i、 ナじ'フi | ',i., `、,,_
我を通せる世界の方が好みね。.... ,―‐='"、 iハ,,...ゝ〈 `∨ ル i人_,,..-‐`―-、
(拳を握り締めながら) .... 「 ̄ ,,.. シ''" ', .__丶__, イ i ヘ、二 ̄`''i
...... __ .”これ”→/ ヽ ,ゝ ´ // ,' /,ー'´ `i |
まあ、それはともかく、 . ヽ) | / _,、__/'i//7i'i">'´/ ,'イ7' | ト、
その後、名古屋の武蔵がどうしたか ノ( ,| / ,-'^''"i /,' ','7i´,'」/ イ i iヾ,/ ', |ヽ::,,_
その後を追っていきましょうか。...... ( ヽ、_,/'|/ ,ト/, i | i /7 `-"--'/,i |i |ノ '、 |ー-..,,"''ヽ、
丶、__,,.. -7 ,Hノヘi ,'// レ、-,_ヽ レ/| |、!) 〉 | ヽ、 !
/ i、' '71 / ` `ーヘ,! i ',>ー、, ,-‐''" .| )'
- 492 :名無しのやる夫だお:2013/10/14(月) 23:57:31 ID:4sgDxj/g0
- 「久々にて活きた人を見し」というくだりは年代的にも良い、凄く良い
創作だとしても優れてると言わざるを得ない
- 493 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/14(月) 23:58:57 ID:A.Xyioxw0
- さて、こうして名古屋に来た武蔵に対し、尾張徳川家も興味を持ったらしく、
当時の藩主・徳川義直の御前で、武蔵が仕合をしたという逸話がある。
''"~::::::::::::::::::::::::::::::::::/__/:::/ / ヤ:::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ≦二.___
:::::::::::::::::::::::::::::::::::,:ィ ィタ/:メミ、 ./ ヤ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ̄::フ
'"^ヽ、:::::::::::::::::::::{ ,':ム、 ヤ l |:::::::/ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::;>‐''"
_>:::::::::::::::::ヽ、f ゙ l. {::::/ .ヤ:::::::::::::::::::::::::<___
_,.ィ´:::::::::::::::::;rー-ミ | ,、 ,{:/==ミ.Y´`Y::::::::::::::::::::::::::`> へえ〜。
-ュ=ニェ::::::::;ハ/ヾ.', ヤ ltl ゙≦=== j オ |:::::::::::::;>‐'"´ その武蔵ってのは、強えのか。
,.イ:::::::::ヘ. {,.ぇ',. ヘ.____`_ 、 -‐'' j lノ,イ::::::ェ≦_,
ムュ、_:::::::::::ヘ.___ヤ '"´ 〉 .j¨´::::::::;>'"´ いっちょ、オラ、見てみてぇぞ。
`゙ <::::::::::::ヽ、 ゙ー-一 ,.イ::>'"´
゙Z_::::::::::|>.、_ ¨¨ / .|"
,.天弓| ヘ、ヘ. __ / ./ ヤ>=ミ、、
/了´ .水=、ヽ、 ./ ,. _,Kニミぇマ、
{.∧/.オ / '"〉'"Yヽr'"^ ¨Fミ、 \ ゙Yヘマ,
_,.-|.| ∨ .| ヤ .| ト、 | ノ .| | |,L.__
,.ィ",.-人l 〈 |.个 ./ │〉 .i 小. |_ノー--ミァ===
‐/¨¨{''" _,.,ュ=弋卞ミ火 ', ヾ.| 、 レ |. / ,に二二二ア三三
ヘ彡" ,マ ヽ.`¨ヘト、ヘ ヤ /,.仏孑',.ィ二二≧ぇ ヤぇ、
ヘ.,.-''"~ ヽ、 \. `¨゙テ〒"~ / / /三三三三ヤ ヤミ
.徳川義直
(とくがわ よしなお)
.イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;//////;;;;;;;ミヾヽ
.</////;;;/;;///;;/////;;;;;;;ミミヾヽ
ア;;;//;;/´´ `へ;;;;///ゞミヾヽ
../ゝ::〆 ];;;ミミミミミミ]
.∠ゝ、 〆´`ヘ ¬;;;;ミミミミミ
ヽツゝ] ´ ´:ツ⊇ヽ へミミミミミ/
./¬ノ__ /`ゞヾミ;;;;;] エエ、ワカリマシタ。
( < 、ゝ ゞヽミ;;;;( .デハ、ソノヨウニ取リ計ライマス。
ヽ `´ `/ミミ;;]
.ヾゝ〆二=ゝ | |
.ヽゝ二二 > / |
ヾ二二/ /| |
ゝ / | |
.ヽ .ノ / ヽ
ゝ---/ | |
〆ヘ| / |ヘ
へ二//ゝ|ゝ / ゝ
寺尾左馬(土佐守直政)
(てらお さま)
- 494 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/14(月) 23:59:48 ID:A.Xyioxw0
- ー┼ /::/ ̄::::\_::{:l::jリ/∠三ミトx'´ ┼ノr┬r┬
二匸 {:::{:::::彡三::::ミヽ:彡三:::ミ:::::\ー' イ 土lコ土
(_ _/jノ:::/::f´  ̄`゙Y´ ̄ ̄`トミ、:::}:ト、__ 亅 / l l ヽ
┼ / ̄/:::::/:::ノィf圭{_ | ,ィf佳ハ i::::::\リ厂ヽ __
/ 「ヽ { /´{::::::{:::l{ t‐t_テぅ レrt_テァ'ト、:\:\=一'  ̄ /l l
(_メ、 _,ノレ'⌒;人  ̄ノ }  ̄ ,小:: ̄\:}_,ノ (__
__|__ /::/Τ{ (| _ r{_}ュー- 、/ _} }「jヽ:::} __
__{ {し';ノ}::::ト┴({ ー<二二>‐ },ノイjノ:::}人__  ̄ /
(_` /⌒ーイ{::/ 人 `こ二´ /」 ∨{:{  ̄`ヽ (__
l ___l/ ∨ { j/ iト\ __|_,レ‐、
. { `ヽ / / j ー―一'  ̄ ̄`ヽ. ___ | ,ノ
∨ ,. ´ ̄ ̄ ̄ ̄\__ / | } \ ,,< \_ │
/ ´ ̄ 〉 ̄ ̄ ̄> 、_ ‘, / j__,∠ ̄ ̄/ ', \. ‐ァ
. , '⌒ヽ ,'⌒ヽ / `ヽ/'"´ _ `゚ 、{__ i ヽ. /--、
__ 人___,ノイ|人___,ノ,ィ'⌒ヽ '"´ ̄`ヽ. } '´ ` 、 | ゚。 (_ソ
. /⌒ヽ }\|_ _j ト-- {l人_,ノ ` i -── \ i
乂___,ノ_,ノ ノ  ̄ `ー一'^ヽ___/ -─- 、レ'´ \ j |
{ ̄ _ -───-- {__/ ̄ ゙ヽ } ', /
... /「 ̄ r‐ァ ´ ̄ ̄l { ノ /{ }ー―くノィ
/ │ / \ ` ブ¨´ イ\ / i \._
,′ 八 __{ / _/ ト、 ` _ --─、/ | │\
..... i \__/`ー-----一' _,ノ | \__ // ト、 } }
゚。 } / / |ヽ._____, -─  ̄__/ \__ ̄ ̄ ー一 ´/ | l V\ /
∨_____ _/ ノ /\__/ ̄/ ̄ ̄ `ヽ__/  ̄\ ̄ ̄ ̄ | | l `!
... \ / `了´ / `ヽ / }{ Y´ ̄ `ヽ ', l l |
n n
(ヨ ) ( E)
/ | ハ,,ハ ハ,,ハ | ヽ
\ \/( ゚ω゚ )/( ゚ω゚ )ヽ/ / お断りします
\(uu / uu)/
| ∧ / ←仕合相手×2
この時の仕合では、武蔵は二刀を構え、片方の木刀を相手の鼻先につけたまま、
場を大きく一回りしてみせ、「勝負はかくの如く」と言って、相手に選ばれた2人を圧倒したという。
【近松茂矩『昔咄』】
『宮本武蔵がなごやへ来りしを召され、於御前兵法つかひ仕合せし時、
相手すつと立合と、武蔵くみたる二刀のまゝ、大の切先を相手の鼻のさきへつけて、
一間のうちを一ぺんまわしあるきて、勝負如此ニ御座候と申上し。
又一人立合しも、これにも手もなく勝ちぬ。此仕合の御座席、さだかならず。虎の間共云』
- 495 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/15(火) 00:01:46 ID:kVCftcpw0
- \:::::::::::::::::::ヽ、 |:::::::\
ヘ::::::::::::::::::::::ヽ |:::::::::::::::!
∨:::::::::::::::::::::ヘ:::::::::::::: | ___
∨:::::::::::::::::::::::::::::::::::::{_ x< ::::/
x≦ ̄ ̄ ̄≧=-:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::::/
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ-=ニニ二二才
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∠_ やるなぁ、おめえ。
'────- _:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_>'´
-=====<::::::::::::::::::::::::::z=V:::::',:::::::Y´ハ:::::::::::z=- でも、ちょっと気の使い過ぎなんじゃねぇか?
. /::::::::/:::::::::::::/ ∨:::}、::::7-i. }-'´ `Yヘ-、_ オラ、できればもっとおめぇの技が見たかったぞ。
/::::::::::::::{::::7::::/ _,z::/=}:/ r ,ノ ヽ }: :.',: : >x
7:::::::::>' ',:7|:ト{ tッ -'L ゞ' .}' }' , # ';.7: :.} : : : : : :\
{>'´ }'´Vハ 7 '´ ̄;;'',,, ,' ';;, 7: :.,': : : : : : : : :\
r≦: : : : : :ト.ゝ' ー= ' ,イ _} -=== 7: :/: : : : /:: : : : : : ー
> : : : : : :|: {: :|>.、___/:/ /: :/: : : : /: ; : : : :r===ミ
/ ,.!: : :ヘ: :.|: :i:∧ 〃 _,. イ: :/: : : : /: : : / ヾ.
i,'/|:.|:.:{: : ',: :',: :>z__,. -‐: : : : :./: : : : /: : :./ }
|!{ V: ヽ!: : :.',: :ト、_: : : : : : : : : : : :/: : : : : {: : :.7......_ i
______
/⌒´ \ / /
ヽ/ , ‐'´ ......;
やっぱり? ノヽニ-‐''´ ..:::::::::
,ノ川 .ノノ., /=--、
\___ ____ノ壬チ彡/彡 j `ヽ-‐''´ ̄`゙ ‐‐'´
ヽii|ミミミ`|/`こ´彡キ彡三彡ミ彡ノ__ノ
メヾヽミミヽミ/彡‐゙´''!彡三三三シヽソチ=-ミ/ ./
ミミミミミミシ '.( ./ ヽミミミ三=ミミュ─--ナヽ=ノ_:::: ,/
ミミ/ ̄`´ヽ、 i 、 rュ、_ヒミミミミッ _ニ彡''-=,''´| ` ̄´ ̄i
'´ ̄`ヽ ヽ ヽ.`ヒ=彡‐''^ )彡ミ三ミ ,r==i´ |
:: =ニ''/彡 .i ヾナ-,rク´ `ヽ彡ミ三メミ‐' i ト、
:: /彡'´ _ ' ヽ. |/ ノ,レ'^ヽ|彡ミキ);;;;;;;;;i \
/ミヲ/=、 ヽ \´ -'' ̄ ヽ、ミヾキ、;;;;;ノ \/i | _
ミ彡/./-、ノ⌒ :::.. 、r''ヽ、_,rヽ ヽ;;;;ヽヽこ_ i、  ̄ ̄
ミ' ._メ‐'´`ノ :::::/ ',、゙ ' /`iヽ|;;;;;;;ノ;;;;;;;;;;;;\._
iミノ/´'´ ̄ :::/、 !'_ノ/^'i| ヽiヽ-、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;iii`==──-
::::´ /'' / /// ヽ. \_,\;;;;;;;;;;;;;;;;;!!ii;;;;;;;;;;;;;;;;;;
:: // _, ./ '´r'' ‐''`' 'iヽ ヽ iヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;!i;;;;;;;;;;;;;;;
: '' / / r‐'´r‐''´ニ-'二_,ノ´ ノ .) i / |iiiii;;;;;;;;;;;;;;;;゙;;;;;;;;;;;;;
'ヽ .( ヽ_` ̄`''ー─---‐.'´ ィ .i:::/ .|iiiiiiii;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
リヽ、::ヽ-=  ̄`  ̄`''´ ノ :/ |iiiiiiii;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
リリi|ヽ-‐====-‐─=キ-── ' ´ / |iiiiiiii;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ハ,,ハ ハ,,ハ
川!\::::  ̄ `ヽ、 / |iiiiiii;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ( ゚ω゚ )( ゚ω゚ ) 「気力って言うか」「…筋力?」
この試合を見た義直は、
「なるほど確かに武蔵は名人だ。だが、天性の気力を使い過ぎる。
その気力を忘れ、技を用いた仕合を見たいものだ」と延べたという。
- 496 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/15(火) 00:03:45 ID:kVCftcpw0
- // /| ,个、
/, -| 〈 /| /―ト、
〈.″√| /\ソ |// ̄ノY
\ゝ| |/ O O | …で、どうだ?
\|. ∟_ .__」 オラのところに仕えてみねぇか?
λ| /〃 | 〃
6丶 レ ノ /
`´|/⌒i 二二´ /レ
,!ト _=|、 = ∠ |
/|| |_\__/= |`
て= ̄ ‖`」、三 / |
/)- ' ̄ ̄〕 \ /
{〃 ´ ̄ ̄ア`ヾ√ ̄ ̄ ̄
ー` ̄7`ー――――-/
ヽ √ ̄::::::::::::::::::::::::::::::/
ィ彡'/)ノヾ 川///ィ彡三彡'彡三ミヾ}
/ミヾリ彡({ {///////ィ彡イ三≧三彡三\.
.|彡三三ミヽ{ { { { リ///彡イ≧三ニ≦,三≧=‐'⌒
/ _彡イ ̄`ヾ《トヾ|リ/リノ/,ィ彡=<三ミヽ≦ミヽ,
|三彡 ! 、 \ヾ川リ_/ |ミ三≧三三ミヽ
> ,ノノ \ `ー'¨./ , ミ三三彡ニミヾ|
.|彡',ィ三ヽ 〉 / / \彡イ三ミヾリ
ノ ({〈!⌒ヾミ\_」 ,′ ,/__,.イ三ミヽ トニ三ミミ}({
/ 廴} 弋辷xミ_| | ,/彡三彡'´ ̄`ヾ |辷彡'ミミ|ノ`ー' …有り難いお言葉ですが。
({((,//{  ̄´ ヽ レ'´.<弋t三ァオ'´ リラ./ミヾミヽ
、_/ 》!|/ ト .} `  ̄´ / /!ヾ、トミ三彡'⌒
({ノ川 /| /´_,ノ l'¨ /_ -、 ヽ , イノ .ト} ||ミ三≧ヽ
,/ィ彡' /∧ / r‐' `(_)、..ノ \_ /,イ} ト巛ミ三≦三ミヽ
|//ィ//,′ ∧. {〈__,x─-'-、 、`ヽ/)_ノ lヾミ三三ミヾ}} ヾ!
{{/| |,__| ∧ `iヾニニ:.ミヽ___,リ /'´ .∨リ))ミ))ヾ川ト、_
/7 ノ| ∧ `ー--‐'´ // .| ̄\‐、ノ((ミ三彡'⌒
/.::::/ .| ∧ /´ ̄ ̄ヽ , イ ト、 |::..\ミ三彡'⌒
./.:::::::| | ヽ、 / / / /.:::::::::\
この仕合についての信憑性はともあれ、
後に書かれた尾張徳川家の記録「尾張公徳川氏系譜」には、
『天下無双の達人宮本武蔵至る。卿これが武芸を見て曰く、
凡骨に非ず、妙紳に入る。これに仕を勧む。肯かず。
客遇し、留る三年』
という記述があり、尾張徳川家も武蔵の武芸を高く評し、
仕官を誘ったが、武蔵はこれを断ったので、客として3年間遇した、とされている。
(なお、この系譜の記述は、義直ではなく、子の光友の項にあり、多少の混乱があると思われる)
- 497 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/15(火) 00:09:45 ID:kVCftcpw0
-
実際に武蔵が尾張家に仕官を求められたり、三年間、名古屋に滞在したかどうかは不明だが、
ともあれ、名古屋に逗留し、弟子を取るなどしていたのは確かと思われる。
´ ̄ ̄`弋ミ三ィ彡三ミ、ヾ、V゙YⅥ彡三三ミ芍彡'ィ彡
-―-≧=━圭孑彡三ミヾ\゙:.゙}ハ'〃´≦ミ三彡'/尨
>メ二>=ミ三三彡三ミ、ヾヽ!'彡三三ミ、:...彡'ィノソ
__ ノ´-∠ニメ彡三斗彡三ミ、:.ヾ:.、:У,彡三≠-ヾ≦彡ノと
―'´、__ノ彡ィ彡三ミゞ-、ミ、ヾリソ豸'´ `ヾ:彡三、三彡"
‐━=ニ三≧ライ彡ゞ-、ヽ 、 ̄´/,∠ ,..ィ ヾ三≧≦〆′
, -===、ニ彡イ尨′、.ヾィバ !v {,ィ<,_,、_ `ヾ三ミ三
/フメ三彡ム/,ィニニ彡ハ:゙ :}''´`≧≦,=.‐ゞミ ミ≧ヾメ で、それで名古屋に根付いたのが、
,.-、__/,ィ'≧三ヾミ:{ ' -=ニ弍冫} ,::::::`ー二≦¨"、:.:. ゞァ‐ミミ 「円明流」というわけさ。
,-=ニ二彡'ク彡三;ム} -‐=‐.:'::_ノミ、::::::.`ー━―-、:.:./,イ〉 |ミ
,.-━、__ェァオ彡イニィ{〉{ ィ',.ィ: :,イ__,ィ、`゙)::.、:. ⊂ニ、::.:.ヽ!}_)} {ゞ もうちょっと後になって寄越した
ー=二 _ノイメ√彡{〈゙ト,〈: : _`ィ::::二..__:. `ー__:. ヾ:: }yノ /ミ、 ..養子の(竹村)与右衛門に跡を継がせたんだがな。
〃 ̄`ー" _メ≦ィソ彡、j!'.ィ、_ノィ―`´―メ、ヽ__,,,})/.:: /、_ノヾ.ヽ (「その22」参照)
,ィ━‐-、{ , -=、 ノ{´/ノ{リ从'ハ`ヾくえ二ニニ二ゞ>';//:/.:: :|ミ、ヾ、
;i;i;i;i;i;i;i;i;i>ミ `ー}ナ´_ノ'!メ'/ ::ヘ ゙ヽ-━━‐-イ::::/.:.:/イ:::: : ::┃、}ソミ
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i\___ー彡ヘ,′ ::‘,: : : : : : : : : ::::/..〃::::: : : : :┃リ、ハ
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i`;i;i;i;i;i>-、ノ{ ::.‘,: : : : : : : ::ノ;イ;;:::::: :: : : : ┃从ヘ
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i/´-' ゙、 :::::;;>= __.イ ;;;::::::: :: : : : ┃トミ、
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i/、 ゙、 ::::;;;ハ;;;:::::: / .;;;;;:::::::: :: : : : ┃ミニ
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i,′`、 :.、 :::;;;! ::::::;;/ .;;;;;;::::::::::: :: : : : .┃〃ヾ
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;〃 ヾ:. .:::.! :::;;;! :::;;,′.;;;;;;:::::::::::::: :: : : : ノ、′)'
;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i/.::::.、ヾ. ヾ::::::} ::::;;| ::;/ .;;;;;;::::::::::::::: :: : :/ヾi;`━、k
- 498 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/15(火) 00:11:21 ID:kVCftcpw0
-
そして、いくばくかの後、武蔵は名古屋を去っていった…。
_、,,、,,_
、ィ=彡ミミヽ、
〈,巛ハヾヘミr、
_丿ソ/リlヘヾヽy〉 じゃあな。
フノりノノll.iノソノ》,
__彡リ)));ノノハ//リ'ヽ__
/´;;;;;;;;::::..《" 〉巛l 《lリノハ::::::;;;;;;;:::\
/;;;;;;;;;;;;;;;,,,:::::::` ':::::ヾソノヽ:::::::::;;;::;;;;;;;;;;;;ヽ.
l;;r-=レ;;;;;;;;::::::::::::::::::::::'::::::::::::::::::;;;;;;;;;:;;;_:::l
i__,_/;;;;;;;;;;;:::::::::::::/;;:ヽ:::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;l___`i
/ / l;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::: ::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;/` , \
.//〉 l、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;イ:: 〉 l
| _ノヽ,ミ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノヽ j /
( _ノ,イ 〈;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ゝ- ヽノ)
ヽ-" │(;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;j /´ j` /
ヽ │ `);;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ l / ノ
一説には、仕官に際し、千石を要求し、
これが兵法指南役筆頭である兵庫助の五百石を越える石高であったため、
尾張徳川家側も了承できず、流れたという話や、
柳生の高弟・長野五郎右衛門に著作「兵法三十五ヶ条」の欠陥を指摘され、
これに恐れ入って身を引いた、などという説もあるが、真相は不明である。
- 499 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/15(火) 00:12:36 ID:kVCftcpw0
-
また、「昔咄」によると、名古屋を出てしばらくした後、
、 , `ヽ (
{ } {., } }! 、
、{ Χ ,ハ ノ{ ハ ;} ,!
`ト、 { }! { }! レ' / 八 ,リ
, `ヽ、 { j} (乂j 八 ル イ / 〃 -‐'′
{ ( }} i{∨ 〉 { ハ( { レ′八 , ′ ,. -一'′
{ヽ. \廴八 V ) | {ノ ヽノ j レ′ ィ′
、 \ヽ、 いハ ( ノ ヽ / / /〃ヽ ,ハ
\ 、、 ヽ - ニ二..¨¨` 、 / ∠厶辷彡'′
ミ ヽ .. ´...:::::::::::.....`ヽ ヽ ( 〃 / / ノ
`ヽ 、Y′ .:::::::::::::::::::::::::::. ' . / / / ヽ、
lヽ\ミ'Y .:::::::::::::::::::::::::::::::: ', Y / _,ノノ
{八 {\〕 !: :::::::| ::::::/ .::/.::::: } ′ ̄≠´ …こんなことなら、
! \ミ{ 八 j釗{ / ノ∠ rj ,′ /厂 彡ァ'⌒ 最初から兵庫助殿に弟子入りするべきだったかッッ!
ヽ、 〕卜、ヽ|| / ‘´,.-┐ r: / 〃 /∠、
、 ミヾ、ヽ儿f¨¨´ /η ∠_ ′/厶彡'⌒ 邪ッッ!!
`ーi ) ー',、 、`ニ´=彡 ,, 辷 ´∠.. _
}ゝ ー'  ̄ イノ :jfヽ、 _ `ヽ
,.-‐=弌_トrrrrrrt'T孑" / Vニ}、 __ ヽ\ \
/ ∠ `モ辻コ斗 ´xく /ゝ‐'"´ ヽハ `rx. `ー―‐- ..
. , / / ヽ 八` ¨´∠=介'" (_xく⌒アi [ ヽ-い `ー―- `ヽ
/ ′ーr┬-、 \厂\ ̄ ̄介ー‐'⌒Y゙ー' j _Lヽ`  ̄ `ー- 、 \ '、
,′i辷彡ノ __j \ \<⌒辷彡、___,厶-= ″´ __.. -r‐= / _,ノい、
. i {{ 廴/У / >、 「 ̄「 ー'" _.. -‐ イ ヽ `ー'辷 く‐ --、 }、
. | 廴 (__.イ (_/\_,ノ ゝ ..__ -=≦У ∠ノ ,ハ }{ \ } \
. ! ´ } ゝ、  ̄ ゝ (  ̄ // / ノ ,ハ ヽ '⌒¨` 、 ヽ
などと言い、仕官できなかったことを悔いた、などという話も載っている。
【近松茂矩『昔咄』】
「宮本武蔵御かゝへなかりしかば、帰りは木曽路を経て何方へやらん行きしが、
岐岨の御領分を見て、同伴の人へ語りしは、今度なごやへ入ると仕合をせず、
あたまから柳生が弟子になりて尾張殿に仕へん事を、無分別にて大兵法を遣ひ、損しぬ。
生涯の残念也といひし由。胸中にいかなる工夫か有りし、いぶかしゝとなん」
- 500 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/15(火) 00:14:16 ID:kVCftcpw0
- .. _, -- , _____
.ゝ‐====、、‐ ´ >''´<¨l`l
.i .| ., ィ‐''`ヽヽ, ./ / .`| .|、
…折角の餓狼が ..... .l .|´ . \ヽ, ./ / .i i .`',
もう消えてしまいましたわね。 ヽ、ェェニニニニニニゝ辷匕-‐‐‐--、_/ / リ
面白くありませんわ。 ... ,' ̄ <⌒'ゝ < ̄ ̄`ゝヽx--‐‐、 ∠
.. ヽ_______>^ヽ‐ハ‐--ゝ と______>γ i
まあ、餓狼というより、 . l .i .ト!┼ト弋 .!::::';,:┼弋ハ. `¬‐''´
鬼(オーガ)ですけど。 ..... | .l .lソ::┬┬ゞ':::::::::┬┬::::l l |
| l l:::::::|iiii|::::::::::::::::::|iiii|:::::l .l |
板垣先生は相変わらず | . ', .l.....::`´:::::::::::::::::::`´::...l l .|
土下座世界に行ったままですし |. .', . ト、  ̄ ̄ イ. .l |
このままではいつになったら | ', ! `.....−-^-−.....´ .l / .|
バキが再開するのか… | . .', .! . ./i!:::::::::::i!\. .l./ .|
. | l>O<l./ .〃:::::::::::::ヾ . i>O<i′.|
. -―- .
´:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.`.ヽ.
:.:./:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.::/ヽ
:..'.:.:.-―/i-:、:.:.:.:.∧.:.‘.
:.!.:.:,.:./ !.:.:.,ィ:./ -.-:、!ヽ
:.|./'r―r‐}メ !/ _ ‘.:.:|:.‘.
:.'.i ! ノ ' -r-ト、!:.:.‘. はいはい餓狼ネタはもういいから。
.:.:| ヽ二 ! !,.'!.:.:.:‘.
:.、ト 丶 `ヾ∨!:.:.:.‘. さて、それはそれとして、
:.:.|`ヽ : .:|:.:.:.:.‘. これが兵庫助と武蔵、及び、名古屋における武蔵の話になるね。
.:.:| -- .,.':.|:.:.}:.:.‘. 実際のところ、記述についても若干怪しいところがあるだけど、
:..:| . .イ.:.:,.':.:∧:.:.:.! 武蔵が名古屋に逗留し、弟子を取ったことについては事実と考えていいと思うよ。
ヽ| , 、 ,ィ≦:.:!:/|:.:/ }:.:/
__ |/i≧ ´!ノ }:/'´ |/ /'´
ニ:| L _ '
ニ `┐ }ニ=―- 、
:ニニ└、 ヽニニニニニヽ
- 501 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/15(火) 00:16:43 ID:kVCftcpw0
- . ____,,.....,,,,___
, .'" |l⌒ヽ、 `γヽ
l´ lゝ、 `nイ lヽ
_,!ィヽ_,.r-、_,.イ⌒L,.ィヽイ___ノ
まあ、流派も残ってるものね。 ...... !、_,.-、__,.イハ-ノ-i ハ ヘ_>
じゃあ、仕官についてはどうかしら? . | ', レイ.rィ-、 ハノ-トノイ i
. ゝ、\i |イ'ト ,i. ,rt イ ノ
尾張家から仕官を勧められて . (ヘヽイ ヘ"`´ ヒ!'ハイ)
断ったとか、その割に、 ^ヘγヽiゝ、 ー ン !
後で後悔したとか、色々あるじゃない。 ,.イ⌒V、T 「´7ヽ、
〈 'γ⌒l),.ヘ
ゝ_r`⌒´/ ,イ_ニノ
iヽ、 / i イヽ
|ヽ|l:.:.:.:/|:l:.:.:.:.:.:..|:.,rー'''゙¨ヽ、:.:.:.:.|:.:.:.:|:.:.:.|:.:|
|/ l\/ l/|:.:.:.:l:.|!´ l:.:.:.:.:|:.:.:.:l!:.:.:|:.:| 武蔵の生涯や言動を鑑みるに、
|_/|/ ヽ、|:.:.:.!/ /:.:.:.:.:.|:.:.:.:.l:.:.:.|:.:| 少なくとも、武蔵が仕官し損ねて後悔したという話や、
|`ヽミ l:.:.:./ _,,,.. -ー/li.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:|:.:.:.|:.:| 兵庫助以上の石高を求めたので仕官できなかった、というのは
|ィト,/` l,/´ l:/|`:.:.:./:.:.:.:.:|:.:.:.|:.:| おそらく創作なんじゃないかな。
|ソ,/ ___ ' i:.:.:.:/:.:.:.:.:.:|:.:.:.|:.:|
|` ./,、 ̄`_ヽ|:./l:.:.:.:.:./:.:.:.:|:.:| ただ、後に家老になる寺尾左馬と交流があることを踏まえると、
| ,ト!(:.:rテ'/ ´ /:.:.:.:./:.:.:.:.:.:l:.:| 尾張家と接触があったという話は、それなりに信憑性があるから、
| ' ヾニ_ / /'ノl:.:.:/:l:.:.:.:.:.:.|:.:|
/iヽ ヽ 、_ ,/_' -‐':.:.:|:.:.:.:.:.:|:.:l 「(武蔵が)尾張家からの仕官の誘いを断った」
ヽ` \  ̄ ィ‐':.:.|:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.|:/
l`ヾ、 l--──‐─‐.' ´:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.l/ というのが、まずあって、
_'、 \. |イ:./l/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,:.:.:.:.ノ:.:.:/l/:.:.:.:.:./' その理由として石高の話が後付けされたり、
l l \ `'i Y |:.:/ノ_ -‐!/l:./l:.:.:/ /:.:.:.:./l 後に後悔した、なんて話が追加されたんじゃないかな。
〉、 ヽ | \ ` ´ レ i/ il_/
- 502 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/15(火) 00:19:54 ID:kVCftcpw0
- ___
. -='´:::::::::::::: `::...、
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::. \
. /.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::... \
/:::........./.....................}......ヽ.........:::::::ヽ
. /:::/::::::::::::::::::: /:::::::::::::::::∧::::::::::::::::::. なんにしても、「昔咄」が書かれたのは元文三年(1738)、
. ':::::::::::::::::i::::::: /イ:::: /:::/ ';:::::::::}:::::::', 武蔵が名古屋に来たという寛永七年(1630)から100年以上後のことだからね。
.::::::::::::::::::|::: /' |:: // ⌒|:::::::::::::::: | それに、作者である近松茂矩自身、尾張家の家臣でもあるから、
i:::{::::::::::::∧/ }:/´ ィ f示}イ::∧:::::::| ある程度の御家贔屓があると考えた方が妥当だろうね。
|::::::::::::::::iィ f示 乂t リ }/::::iヽ::::
|::::: \::::|乂t リ |::::: |イ:::::. 実際、本文ではかなり端折ったけど、
|::::::::: {ヽ{ ′ /:::::::::::::::::{ 柳生流の高弟である長野五郎右衛門(※)が
|::::ハ:::::::个:.、 /ヽ一' .イ:::::::://}∧ 武蔵の書いた「兵法三十五カ条」が書き損ないだと指摘して、
}イ }\ト{ V≧/  ̄} <}/イ}イ´ これを恥じた武蔵が身を引いた…なんて話についても、
/  ̄} ̄ {:′ そもそも「兵法三十五カ条」自体、武蔵の作がどうか怪しいものがあるから、
i 7 \ まず創作だろうしね。
. _, r7-/| ′ \ _rx _
/ }マr{^ゝ==イ丶 r‐一 r「7 \
ヽ マ:ハ :} r「7´ / ^ヽ ※兵庫助の高弟、長野数馬と同一人物かどうかは不明。
i \/′ {____,r「7´ }
| / -=7 ⅩⅩⅩⅩ {′/ /
| / /ⅩⅩⅩⅩⅩ{ }
. __
,.---─´ `ヽ、__,.へ-、
____..ノ::::::::::::::::::::::::::::::::____:::::ヘヽ、
なんにしても、尾張だけでも、 .. ノ::::::,.-─-、::::::::::::::::::ノ,.-─,7:::::::::iヽ.
それなりに逸話があったという訳ね。 _,/::::://´ ̄`ヽ、ノ´ ̄`7ー'-、/ノゝ-'、!__,!
. i:::::::〈〈:::::γ´ ̄i ___,/....,,,__/ ̄__,`7___ハ
円明流も、その後、 ..... __i:::::::::_ゝr'´ ,.-γ^´ ⌒´く 'r、/〉')、
名古屋で随分隆盛したというし、 . /::::::::::/--- ヽ/_,.'" -ーハ ハー- i 、ヽ/^ヽ、,_/)
やはり大したものね。 . i:::::::::::i -=ニ'ィ´ ,.ィrー!、i./,ィ'-ォ、トハノ`^ 、 i
. 「i ,.-、_,rー、7 / レ´ハ.i !ヒ_,,!´ ヒ_,,!'!/ i 7
さて、武蔵の話はここまでにして ! ゝニγ`ヽ \!、/ ハ" rー┐ u从 ノ /
次の話に移りましょう! `゙ーヽ> `ゝー-、!>.,_、__.ノ_,.イーへ _ノ
パパラパー! .. └-、____ /i 7゙'ーヽ7ヘV トr'´ i/
l::::: ̄`ゝ、___,.イ、 `ゝ〉、__,.イ´ ノ
___ ,ゝ;;;;::::-─=ニゝiー'-ヘ-ィヽ、. | / ___
-=ニ ̄:::: と__ ` `ヽ〉ヘ_,. '" :::::::::::::: ̄ニ=-
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
- 503 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/15(火) 00:21:37 ID:kVCftcpw0
- /""''ヽ、 _,, ---、 `ヽ、 ./ ヽ、
い .,' /'"`‐ュ-r, '-‐─┐', ヽ、 /
い , | /" ',_ヨ_|、、==/ | 'i./
汗 ('"|, `二,, -ュ_ゝ、_'-' ノ_"、-ヽ,ノ,' ふ
か `ッ7 -/-/ , '|/‐|--< ヽ,,-、 ヾ
い ,' i ,'i./_', / |i_'、 i | `'i | い
.た ,' .| i !━';/ ━━'i ;' ||
わ | | ', , ,, .| / i || (
,-、_| .,' |. |" ._,,,,, | i' .| | ', )
i' ヽ. | .| ヽ、 '、__.ノ ,| ‖| !|<
,-''、_ノ| i' 〜 .'; .| !| `丶,.., -‐'´"''" ̄`/ i| ヽ、 ノ
ヽ !_i__', ヽ- '`-' | i | |_;::-‐":::: :::::::::::;',' ,' ヽ---‐'
`'´ヾヽ 、 |.,' | ,!' :::: :::::::::;','コ |
`ヾ、`ヽ、 !'〉.| , ' :::::::.... ::;; ヾ、;',''::ヽ |
ヾ "''>'´/,' ::::::.... i',ヽ、'i 'i::::::::',| パ
ヾ i':::::/〈"'''ッ- ,,,_::::::::::i', ',. ' |:::::::::ヽ タ
' ,i .!/_=,,ノ::::::::::::::::::r-ii-| ノ:::::::::::::',
'ヽ / i':::::::::::::::::::::::7 i`'' , .人;;-‐、::ノ パ
"-!、::::::::::::::::::| /::::::::', ',_,i>i' タ
`‐- 、:::::::'::::::::::::::', 'i"i,'
` ‐- 、:::::::', |'-、
` ‐--...ノ__ `ヽ、
` ‐-、ヽ、 __ __¨ ./
`ヾヽ ._) _) \
- 504 :名無しのやる夫だお:2013/10/15(火) 00:29:05 ID:tKhvkPhU0
- 乙
武蔵って自由人だったんだんぁ
- 505 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/15(火) 00:35:14 ID:kVCftcpw0
- てなとこで、今回はここまででアリマス。
本日もお付き合いありがとうございました&お疲れ様でした>ALL
前に更新してから随分間が開いてしまいましたが、
ともあれ、なんとか兵庫助と武蔵の絡みの話を書けてやれやれと。
史実に於いては微妙な話ですけど、逸話としては見栄えする話しですし喃。
後半は殆ど武蔵の話ばっかりになりましたが、まあ、そんなこともあるということで。
あと、尾張徳川家に武蔵が仕官を誘われたとして、
それを断った理由は不明瞭なわけですが、当方個人は、
「向いてないから」「気が乗らなかったから」辺りなんじゃないかなーと。
軸が武士というより、あくまで武芸者(芸道者)、という感じで。
さて、おそらく次回が寛永の尾張柳生編のラストになるかと。
それが済んだら、外伝その6「現代の柳生庄観光案内」編をやって、
その後、江戸柳生編の最終章(と言っても3話分あるので、今年で終わるかどうか怪しい)に移ろうかと。
やる夫一次大戦スレさんが終わってしまったので、
現行の歴史スレだと、ウチが一番古いことになってしまったようですが、
何とか完結まで頑張る所存ですので、気長に見守って頂ければ幸いでアリマス。
最後に、次回(その66)の解説役候補についてをば。
【その66)解説役投票経過】
1票 : ロリカード(HELLSING)、中野梓(けいおん!)
では、また次回もよろしゅうですー。
- 506 :名無しのやる夫だお:2013/10/15(火) 00:35:54 ID:OrLW..NU0
- 乙です。
武蔵と兵庫、碁を打ったりいっしょに酒を飲んだりしながらも、お互いに「隙を見せたら斬ろうかな♪」みたいな緊張感があったに違いない! などと妄想してしまう。
- 507 :名無しのやる夫だお:2013/10/15(火) 00:42:32 ID:OrLW..NU0
- やる夫一次大戦スレさん終わってしまいましたねぇ。あっさりしてたけど、いいラストでした
作者さまにおかれましては、ぜひぜひ歴史スレ最長記録を更新しつづけてください
それと、あずにゃんに一票
- 508 :名無しのやる夫だお:2013/10/15(火) 00:47:15 ID:6NFVyeSA0
- 乙乙
兵庫との邂逅の漫画が「乱」であったなあ。
なんか自作の刀の鍔のデザインを自慢しあったり、
書画について語り合ったりしてた。
二人ともデザインセンスあったというか、
それぞれに「道」をある程度極めつつあったので、それに即して
書画がどうこうと。
解説は佐々木さんが今回なのでパス
- 509 :名無しのやる夫だお:2013/10/15(火) 00:51:53 ID:RBGDfxU.0
- 乙
- 510 :名無しのやる夫だお:2013/10/15(火) 00:51:58 ID:kZShXRpw0
- 乙でしたー
正直逸話はうそ臭いなwぐらいがちょうどいいと思う
- 511 :名無しのやる夫だお:2013/10/15(火) 00:52:04 ID:ifnaI2Xw0
- 乙
最初の出会いの瞬間で格付けが終わったと妄想するのもアリだとも思う
- 512 :名無しのやる夫だお:2013/10/15(火) 06:35:56 ID:uzCordZc0
- 乙です。
>>511
猫の喧嘩みたいにどちらかが目を逸らしたんですな
- 513 :名無しのやる夫だお:2013/10/15(火) 18:39:00 ID:C3lgLD0g0
- 円明流って明治の頃まで愛知で伝承されてたそうな。
結構盛況だったような。
- 514 :名無しのやる夫だお:2013/10/16(水) 00:52:38 ID:UCWwxYvY0
- この二人なら、今さら○○より強いって格を上げるより
○○よりも下って烙印を押されるデメリットの方が大きかったのでは、とひねくれた考え方をしてしまう
- 515 :1:2013/10/19(土) 06:47:44 ID:FQvT.oOI0
- どもどもです。
明日は夕方から外に出るので、ちと早いですが、今のうちに告知をば。
と言っても、別段いつもと変わることもなく、
日曜(10/20)21時目標で投下したいなあと考えてるので、
もし無事に投下できたらお付き合い頂ければ重畳ー。
あと、現状の解説役投票経過も更新。
【その66)解説役投票経過】
2票 : 中野梓(けいおん!)
1票 : ロリカード(HELLSING)
明日の投下が済めば、おそらく「その65」が終わるので、
次回解説役でこのキャラを、という方は今のうちに投票されると吉かと。
全体の票数も少なめですからチャンスかと。
それではではー。
- 516 :1:2013/10/19(土) 06:58:29 ID:FQvT.oOI0
- あと、武蔵関連の話について、
一つ、書き漏れてた史料の記述があったので追記をば。
/⌒ソ/⌒ヽ、
. / // ..\ ._,
/ // .`ヽ,.._,ィ''´ `'ー- 、 /i
/ // \,. _..ノ .|
. / // ⌒´ .|
/ // |
/ // |
. / // 柳生新陰流縁起 |
/ // . |
/ // 柳生兵庫厳延 |
./ // . |
/ // |
ッ芝ヾシ⌒ヽ、 |
.ヾニジ \ ._,.イ⌒ヽ |
`ヽ,.._,ィ''´ `'ー- 、 . |
.\,. _., 、 . .リ
⌒´ \._,ノ
兵庫助の孫(&利方の子)になる兵庫厳延の著「柳生新陰流縁起」にて、
> 「一、二刀遣之新免武蔵守ハ寛永之比発向仕候」
という一文があるんで砂。
尤も、この一文だけの上に、何故か尾張柳生家/新陰流の系譜について
言及している個所で並んでるので、若干扱いに困る記述ではありますが、
・寛永の頃、武蔵と尾張柳生家に何かしらの関わりがあった可能性があること
(少なくとも、武蔵の尾張来訪を伝承する程度には
尾張柳生家が武蔵を評価していたのではないかということ)
・これが書かれたのは、おそらく17世紀末以降(つまり元禄以降)と思われますが、
その時点で、既に「武蔵と言えば二刀流」として認知されていたということ
この2点が伺えるのではないかなと。
- 517 :名無しのやる夫だお:2013/10/19(土) 16:37:22 ID:pjJHCqmA0
- 進撃の巨人のミカサに一票
- 518 :1:2013/10/20(日) 20:44:45 ID:awkorCYk0
- どもどもです。
どうも目というか頭が痛いのと、今回出す予定だった御仁について、
どう書くかが固まりきらなかったので、今週もすいませぬ。
申し訳ない。
- 519 :名無しのやる夫だお:2013/10/20(日) 21:11:26 ID:lDzpz2AQ0
- オイオイ進撃ヒロインならエレン一択だろ?w
と言うわけでサシャに一票www
- 520 :名無しのやる夫だお:2013/10/20(日) 21:43:03 ID:8L8afZcE0
- 腹筋ネキディスったな!
- 521 :1:2013/10/26(土) 13:45:03 ID:5fjlWfT.0
- どもどもです。
先週は失敗したので、今週はどうにか投下したいものだ、と
割と毎回言ってる割に、成功率が然程でもないところが
なんとももにょる有様ですが、だが、私は諦めない。
てなわけで、投下についてはいつも通り、
日曜(10/27)の21時を目標にしたいと思うところ。
よろしゅうですー。
あと、解説役の投票状況については、
【その66)解説役投票経過】
2票 : 中野梓(けいおん!)
1票 : ロリカード(HELLSING)、ミカサ(進撃の巨人)、サシャ(進撃の巨人)
そういや昨日から大刀剣市で砂。
明日までやってるので、雨が止んだら行こうかしらん。
ではではー。
- 522 :1:2013/10/27(日) 21:04:20 ID:O2tqpQdI0
- どもどもです。
今日は何とか投下できそうなんですが、もうちょい掛かりそうなんでお待ちをば。
22時半目処でお願いしまする。
すいません。
- 523 :名無しのやる夫だお:2013/10/27(日) 21:36:41 ID:khVSyNwQ0
- 楽しみにしてます
解説役はお久しぶりのニャル子さんに一票で
- 524 :名無しのやる夫だお:2013/10/27(日) 21:43:42 ID:EIVRs7VE0
- うーむ
安心院なじみさんで
- 525 :名無しのやる夫だお:2013/10/27(日) 22:04:14 ID:S5Ve0JPw0
- 待機
ミカサに一票
- 526 :名無しのやる夫だお:2013/10/27(日) 22:04:42 ID:S5Ve0JPw0
- 待機
ミカサに一票
- 527 :名無しのやる夫だお:2013/10/27(日) 22:05:33 ID:gBZSTlmQ0
- 柳生スレで月影が連戦連敗というのは、面白くも悲しいので
月影ゆりさんを
- 528 :1:2013/10/27(日) 22:33:20 ID:O2tqpQdI0
- もうちょい掛かりそう。
でも、今、〆のシーン手前なので、全部書いて必ず今日中に投下する所存。
あと1時間お待ちを。
- 529 :1:2013/10/27(日) 23:40:53 ID:O2tqpQdI0
- ううむ、もう1時間…。
でも、これだけは一気に最後まで投下したいので。
すまぬ…すまぬ…。
- 530 :名無しのやる夫だお:2013/10/28(月) 00:32:57 ID:89m.L0gE0
- おk把握。
>>1さん、ふぁいと!!
- 531 :1:2013/10/28(月) 00:35:13 ID:nDyxwfCg0
- 本文ようやく書き終わった…!
もう30分だけ下さい。
なんとか解説部分を入れるので。
申し訳ない。
- 532 :1:2013/10/28(月) 01:08:21 ID:nDyxwfCg0
- できた…!
既にもうこんな時間であり、これから投下するのも
いささか恐縮なのですが、投下すると決めたので今からレッツ投下。
1:10から投下します。
遅くなって申し訳ない。
- 533 :名無しのやる夫だお:2013/10/28(月) 01:12:37 ID:e0HAIKTY0
- おお待機と思ったが明日みますw
- 534 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 01:15:38 ID:nDyxwfCg0
- ____ ______
// ̄ヽ、─-//、 ̄l | -ー-、
/〈〈 、 `〈_k ヽ| |
/ 、`ゝ-r'^ー'yへ`、,._!/、
i 、r'、_,.-'"´, ̄ , `"'ヽ,ヘ> こんな時間の投下でごめんなさいね。
'r,ィ´ / /__i_,ハ ハ,__ i ハ i
〈イ レヘイ -─ レ' --ヘノ ハノ でも、今日投下すると決めたからには、
Y´ | |" "|ソ /〉 投下するのがワイのジャスティス…!とか>>1が言ってるけど、
ゝ、 |.ハ 'ー=-' ,.イ〈 / /_つ .なんJ語の使い方も適当でこんなのいいのかしら?
ノヽ|,r>'ー‐r´ィ´ ̄`Y , -、ヽ
〈/´ ,.イ/}><{/ 、し⌒'='^ー'´ ともあれ、始まりますわよー。
}>,<{ |7::::::::::|7、_ ィ〈イ` ̄/||
〈ノ / |l:::::r'"|l / ̄ヽ、l|::::::/ ||
/ l|:::::ゝト| 〈 ヽ、二/ ヽ/
rく ,イ|::::::::::l | ハ  ̄
「へヘ,7 ||___:::::| | ',
// ,ィ7´|| oヽ;| | ',
./ /./ |ト、____!| | ', ヽ、
// rく / ||o ノ| | ヽ >、
(フ ヽイ、_,|lニ二__|」__r、_〉-iイノ
ト-'7`'ー'^'ーヘ_r'-|´ ̄
.....:::::::::::!二!::::::::::::::::::::'二!:::::::.....
- 535 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 01:16:15 ID:nDyxwfCg0
-
さて、武蔵以外にも、この頃、尾張柳生家と縁のある武芸者がいた。
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| /.:.:.:.:.:|:.':.:.:.: /:/ }:.:.:.:.:.:.;.:.:.:.′〉.:.:.||:.:.:.:.:.:.:.:.:|: |
/ :. .:.:.:.|i:.:.:./ // /|:.:.:./イ:.:.:/ |:|i∧:.:.:.:.:./: . | 父の行綱は祖父の三男になります。
/ | n .:|i:.:./7/ー- 」:.:/ }:.:厶==-‐|冖〉:.:.:./┐∧ なので、嫡孫というわけではありませんが、
| i 〉. |i:厶ム-‐=ミ .:/ :/ , -‐=≠ミ 「 // i/ } 血を引いた孫ではありますね。
| i{∧八(_弌.炒ハ:./ ノ′ ′弌.炒ハ |//, /ニ=-
_ -=ニ仏 {` ”¨ }′ ”¨ " j/, /∧ニニ=- _
_ -=ニニ7 ∧ 〉 /_.//〉 Vニニニ=- _
_ -=ニニニニ7 / /}Α /:/}∧〈 Vニニニニニ=- _
. 〈 Vム Vニニニ7 / // ∧ _ _ /}/ / } } Vニニニニニニ=-
/∧ Vム Vニニニ{ { { { 、 / //7 /ニニニニニ7//:∧ニ}
/ 〉 Vム Vニニ∧∨_ \ \ r: .:っ -‐く //7 /ニニニニニ7//:/ 〈
. ′ |」ニi |ニニニニニ= \ \ -‐==ァ " }∧ //7 /ニニニニニ7//:/ ,
/ |」ニ| |ニニニニ=‐/  ̄三二ア / }_,/ /.ニニニニニ7//:/ ′
. / |」ニ| |ニニニ7 / / -‐ -〈___,/.ニニニニニニ7//:/
|」ニ| |ニニニ7 { .′ _ -== } .ニニニニニニニ7//:/
/ |」ニ| |ニニニ7 / ,′ }\ニニニニニニニ{{{/
上泉孫次郎義胤
(かみいずみ まごじろう よしたね)
新陰流流祖・上泉伊勢守秀綱(武蔵守信綱)の孫にあたる人物、上泉孫次郎義胤である。
(この件については諸説あるが、今回は伊勢守の三男・行綱の子が義胤であるという説で進める)
- 536 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 01:16:50 ID:nDyxwfCg0
- /::::::/:::::/::::::::/i::/::::::::::/:::/ l::::/::::ハ:::::::l::::::l:::::i ヽ!
::::::/:::::/:::::/:::://:::::::::/::::/ /::/l:::::l-l::::::!:::::l、::::| `
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::/_l:::∠__イ_/:::::::/ !:////_...l::::r"l::::/::l:::l ヽ!
/ !:/__≧l /::::::/ /ソ ィ≡云彳 !/::::!::l `
弋i/ ̄辷少"/:::/ / / l/ リ}::八!
:: ´` ̄ // ' l::/
/ l/ ⌒
/ ー── ) お前は新陰流をやるのに向いてない。
:::::´ / ー- ´ 代わりに居合をやってみろ。
: / ̄ ̄ ` ー 、
::\ _ .... ∧...._ _ _  ̄ `
:::: \ ' ´ .... /::::::' , `ー
::::::::::::::::....、 Λ:::::::::.
::::::::::::: ::::`:: 、 イ}:::::',::: ヽ
::::::::::::::: ::::::::::`::::::-::::´/::}:::::ヘ ヽ
:::::::::::: :、 :::::::::::::::r:::::}:: } ヽ
\::::::: :::ヽ i:::::ノ i \
.上泉行綱 ※
(かみいずみ ゆきつな)
この行綱は新陰流を修めていたというが、
息子である義胤に対しては、「お前は器量がないので新陰流は授けない」といい、
代わりに、長野無楽斎槿露(十郎左衛門正次)に師事させ、居合の無楽流を学ばせたという。
※ 後に姓を「石森」に変え、石森源左衛門尉と名乗ったという。
- 537 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 01:17:18 ID:nDyxwfCg0
-
/ : : ′: : : : : : : . . i \
. /: : : :/ /.: :/: : : : /: : /: . . | :..、\
//: :/ /.: :/: : : : : : : : : : : : : : : . | .:.:. `
. / i: : :′.: :/.: .: : : : ://: //i|:.i:}:.|:.:.:/:...:.:.i.
|.: :i : ://.: .: : : : ://: // |:.|.}:.i:.:厶 :.:.:.|:.
|∧: :.′ : : : : : : /: //ー=|:.|.}:.i/:./_:.:.N:i
{ ∨/v ,」.: : : :/: /厶=¬:j }:./ }迯}:.:| i:| 最初は井伊家で寄宿し、
}: :|圦: : :/}/( 迯ソノ j/ 〈 」N 後に備前の池田家に仕えたといいます。
} 八{riヘ:{ ′ { /
r=ァ/}/\__ ` ′ 廻国をしたのは、その後のようですね。
__/==-ノ \ ノ/
/======- . 7ヘ 、
/============- ≧=- / \、
... /==================-=ニ」 \
=======================襾 \
後に、無楽流を修めた義胤は、諸国を巡り、武者修行をした末…
- 538 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 01:19:40 ID:nDyxwfCg0
-
/ ̄\
| |
\_/
|
/ ̄ ̄ ̄ \
/ ::\:::/::::\
/ <●>::::::<●> \ …して、こちらに着かれたという訳か。
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
 ̄(⌒`:::: ⌒ヽ
ヽ:::: ~~⌒γ⌒)
ヽー―'^ー-'
〉 │
/ノ/ / / / /i | /|i / / ! ヽ、 li ヽ ヽ、
'´ | !| l i| / // l! | ,/ |i | / /! / l } i l| |! i \
│i!| ll ! | // / l! |!l | |i / ,/_l/-─ |ナ弋 l| |i l !`ヽ
|/ |i l! l| ! /-‐‐!‐l广゙ | |l / / / 、_,,ニニ二ミi| | liハ l
l′| ! l| l| {/ 、_,,ニニ二ミ! |l / / ィ'" f";;ぅ゙ゞl i| | | ト |
jr| !| !l ,ハ ィ'' f";;ぅ゙ゞ, |! / ゝ - ゞ-' " |, 从レ i } はい。
! !ヽ| / ゝ - ゞ-' " l/ / リ,ノ / できれば、尾張徳川家で仕官をしたいと思い、
l ハ ヽ{ヽ ' イ_/ .この度、兵庫助殿に御紹介をお願いできないかと…。
{/ ト 公 、 /ソ_
' ノ 个,、ヘ ゙ ´ 仆 、` ゝ - 、__ _
, . -r ´f ィ:: r\ イ:i l }::: ::: ::: ::: ::: :::
_ . , - ´::: ::: | | l:: ヽ \ - ‐ ─ /ノ::l | |::: ::: ::: ::: ::: ::: :::
::: ::: ::: ::: ::: ::: ::| l t::: :::ヽ ` 、  ̄ / ,イ:::/ l l::: ::: ::: ::: ::: ::: :::
::: ::: :: ::: ::: ::: :::t t ヽ::: :::\ ` 、 ,. ' /::: / / ト、::: ::: ::: ::: ::: :::
::: ::: ::: ::: ::: ::: :::ヽ ヽ ヽ::: ::: \ − /::: / / ノ\\::: ::: ::: ::: :::
名古屋に着き、尾張徳川家への仕官を求め、尾張柳生家へ赴いたのである。
- 539 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 01:21:34 ID:nDyxwfCg0
-
./ ̄\
| |
.\_/
__|__
/ \ よろしい。
/ :::─:::::::─::\ 他ならぬ伊勢守様の御孫とあれば、
/ <●>:::::<●> \ 紹介するのは吝かではない。
| (__人__) |
/ ∩ノ ⊃ / ただ、その前に腕前だけは
( \ / _ノ | | 検分させて頂こうか。
.\ “ /___| |
\ /___ /
\ ー- _
_ -=ニ . . ._. . : :. : : : : . . . . .\ {
. . : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : : : . . \\
. /. . : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:-‐:.:.:.:.:.:.:.. : : \ . . :.\
. _//. . :/:.:.:.:.:/:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : : : . . . . /
/. /:.:.:.:.:/:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.=-‐:.:.:.:. : : : . . . }/ /,
. /. /: ー=イ .:.:/:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.-‐:.:. : :‐=ミ /彡
. /. /. : : :.:.:|:.:./:.:.:.:.: '⌒i:.:.:/:.:.:.:.-‐:.:. : : . . . 〈- ミ
//./. : : .:|:′:.:.:{ r'^ぅ7//.:.:.:_:.:ニ=ァ:.彡'. . . . \
//i. |. : : ノ/:.:/小vy /:/ //-‐=≦〔:.∨ ./ハ
. / |.リ /://ア⌒ヽ_}′ (:ソ 〉//./ } ありがとうございます。
r=ミ/:/^ :' ヽ///У′ } では、お相手は…?
⌒'くニ=ミ 、\ .:: 「,イ{
ニ= ` \\\ ::. 釗 (できれば手頃な腕前の人だと嬉しいんだけど…)
. _ ニ= \\\ :::::. __ ,-‐┘
 ̄三二 \ニ=- _:::.. \>┘
_ _ \ニニニ=:.. 」
/ ニニニニ= _ /
/ / ニニニニ=\
. // ニニニ=-
- 540 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 01:24:24 ID:nDyxwfCg0
- \ 、 /:::::::::::::::::::::::::l.:.:.:.:.:.:.:.:l ヽ _
\ \ /:::::::::::::::::::::::::::l.:.:.:_)`‐> l,-‐'/
``‐、``‐、:::::::::::::::::::::::、、,'´ ヽ ,-‐'´/
\ ``‐-、:::::::::::/ ) ,-‐‐‐'´_/l ヽ
l::\ ``‐く ´, ,-‐'´ _/ l ヽ
l:::::_\ > ̄``‐、/ _/__ ヽ ヽ
ト三二`‐-、 / l ,-‐'´二二>ヽ / l、
ヽ ‐く``‐-、‐、 ,-‐' ,-‐'´―> / / l ヽ 無論、私がお相手致す。
l、 \ 灯‐、,__/,-‐/灯 / / / ヽ
l::l、 `‐-‐'´´ _l、 ``‐----´ / / 流祖伊勢守様の御孫と言えど、
ヽ ``‐-、__,-‐/.:.:.:.: ̄l``‐-、,-‐'´ ̄ /`-、 容赦はしませぬぞ!
_,-‐'´ヽ::::::::::::::::::::l.:.:.:.:.:.:.:.:.:l l l ヽ
/ ヽ::::::::::::::::l.:.:.:.:.:.:.:.:.:l lイ ヽ
_/ \:::::::::::ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:l / l 冫
/ ヽ:::::::::::l.:.:.:.:.:.:.:.:l / l ,-‐'´/
/ ,-l \:::::l.:.:.:.:.:.:.:.:l / ,-‐'´ /
( l \ ヽ::l.:.:.:.:.:.:.:.:l / / /
高田三之丞為長
(たかだ さんのじょう ためなが)
/: : : :/: :/: : : }: : : :! : : : : : : : :\: : : :{: : : : :〉.{: : :.、
/: :/.: : /: :/: λ: : :| i: 〈 : /: : : |: 、: {: : : : : :{: : : :..
// /: : : :i :/: ;ニ: |i: | i : :∨ハ: : :|: : 〉: : : 〉: : : : : ト、: 、
' //: : :|/}:/トニ: |; :| | : : 〈 }〈 : j」: :i ∧:/:∧: : : | \
/ /: . : |_i〔_j _ニ:[`;| | : √ ̄:.}〉:|:|: :|: : :{: : :∧: ト、|i
/:/∧ | }{^7=ミ|,八:. :{ ァ冬ミ、Ⅵ:」: : :}: :/ ∧j ヽ \(^o^)/
/ /∧ N ニ ニ \{ Viソ^ j「}:/:/ /j:/}Ν
. / /// | ニ ニ ` u ` ー一 j/}/ /く′」 }、
i ////!|ニ ニ / //; 〈 ,/ /,///\
: u// //∧{ J 釻^ u. // イj/}:}////\
Ⅵ,: ////∧ __ /ー=彡' | }/}:}//////
_ 、__}i {/////∧ `丶ヽ イ j/ } }/}:}//////
r‐┴- ミV,//////∧ u i〔// / j/」:}//////
_``丶、ヽ.∨//////介=--‐≦ . u // ///////
ー- ‐ .〉///////|{{\Y´ /U // /////////
この時、腕前を検分するために相手に立ったのは、門弟筆頭である高田三之丞であったという。
(兵庫助本人が相手をしたという説もあるが、ここは三之丞説で進める)
- 541 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 01:25:14 ID:nDyxwfCg0
- 。
_.__ _, -、イ
、 , イ ,' `゙、ィ z≦~フl'彡゛ヽ
ヽ.vl::::.|,〃ャ.〆´ヘ ̄`‐'';´ ヽィ' ̄ヽ、
~l|ヘマO"__ャ ;}ム、 λ)rイ~ ̄ 〉 では、行きますぞ!
スッ-ゞヤO ,人 `マlン'´ ィ´ 剣術ファイト・レディィィ・ゴォォォッッ!!
ヽ〈 ィ/lー lノム ヾヌ _,/
_,r''"´ lマン~` l~ ヘ l ア´ そりゃそりゃそりゃそりゃそりゃぁぁぁぁっっ!
O .____-‐-、xーー=二ー'≦ヽ `マ ∨‐'' ̄`<_」,l l' おいとしぼうっっ!!(バシッ!
ム、,--‐~ l |''"´ ̄ ̄´::::::::::::::::::` ̄::::! ll !::::::::::::::::::!フ礀
,-Tレ | !:::::::::_>=-、,,_:::::::::::-、,,_ l.ヽ/::::::::::::::::〇 v
___,-‐< ノ‐'`  ̄ ̄ ̄`` ̄"´ ̄ ̄~~~~'~7~>-ヽ:::::::::::::::ノ,ノl /
彡, --‐" ヽ_::ヽ:::::ヽ‐-'ン::::メュo
~ !(´`‐:::::::__ヽ:::::::‖
!\::` ̄~:::::::::::,,'
了|::::::::::::::::l l=-o
入:::::::::::::::|l:l"
___,--='ニニニ¬ー-、ムィ〃:::::::::::l ll!
_∠":::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ-----:::::::::::::::l ム
「::::::::::::::::::_,-‐'冖ー-__::::::::::::::::::::::::::::::::::::::! |l
{:::::::ー-=ー-、 ̄ ̄ ̄ ̄:::::::::::::::::::::::::::::::::::::!.N
ヽ 、_-、:::::::``+-ニ-、,,__:::::::___, -、:::::::::::::://}
~ヽヽ、_ f fl⌒~' ーー一;ー=、"'''‐'_/ン
〃/ // l / / / ,、i l| ! /li / l ! !l iト ` ヽ
/イ / / ! / / // ! i! il /i| j/゛ヽ il、 │ト il 丶
,〃 / / il レ″, 彳" | il l ,‖イi!| ヽ、レil !l |ヽ|l!|
/ / / i|| l// / l l ,イ〃!| ! ,,.-イ | ll |‖ilヽi
, / / /l! l/ / // / 〃 l l_,,仏孑l ト,,l !ハil l ト
l/ .l彳/,l!|゙゙'コ;;ュ、..,,___,,,// / .〃 |lィ"';,:).ll |ハlj ! |, | | ヽ
/|リ i《|イ.,l;;i|7''テ''宀''ミミツr,.ムッ/′ィiy ゝ- ' l|/ l!从゙i|リ|''―-―ー 、 う、うわああっ!?
l/从.!/ 彳i|゛ (,: '“:ノ r゛レミ / ´゛ ` ー''"´ ゙リ::/リ.ル `
.{ハ| !{ 、,,___二ニ - '´/ ' l//|;:l (なんだこのノリ!?
ハ,!|! ヽ  ̄ . ,リ! l::! なんていうか…20年くらい前のノリだ!
:::::ヽ! ヽ リlii} l::! やりづらい…っ!)
`゙く仏、 ι _.. / ,l「:リi| l::!
゙ヽ._"' |i /::::::lii| !:}
!ハ ハt.ヽ、 _..,,, -;;ャ /::::::::lii| l;:| /
::::::レ' ::::::::`:.、 r ´_..-彡′ /:::::::::;タj .l:゙ji /
::::: ::::::::::::::`::.、 `゙ ─ "´ ,lリ:::::::::,}iリ ノ:∧ /
::::: .::::::: ::::::::`::...、 ""´ xil :::::/ii/ /:/ ヽ.ノ /
、ヽ .:::::::: ::::::::::::` ...、 ,.ィl「/ ::/iク ノ/i / .i
.\\::::::: ::::::::::::::::::` ー:::´:::::/ /ii//:/ l / ,/
そして、居合による三本勝負ということで仕合が始まったが、最初の一本を、まず三之丞が取ったという。
- 542 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 01:25:59 ID:nDyxwfCg0
- \、 /:/: : : : : : : : : : : : : : :≧=-
-=; : : : : : : : : :′: : : : : : : : : : : .、
/: : /: : /: : /: / : : i : : : :、:\. 、.\
. //: : :/: : /: : /: //.: :釗 : :/{:〉 : : :. \ `
. /.: : / : : : : : : ://: /: :i : :/:{:∧ : : :. 、:ヽ
/イ: : : : :′: i ://}:/}: :.: : : :/.\:Ⅵ: i: :.\
|:.: : {/: : : :j//_」′. :.:./ /.:|,. 乢: : : :.
. И:.:.{.{: : : .:厶=ミ }: :/ / /___∧: : N …ちょ、ちょっとすいません。
|i: n{..:.:.:/弌炒'`}:/}/ j′⌒^ Νi| } 少し失礼してよろしいですか?
. 八{ Ⅳ:/ ノ′ u Νi|
j\!Ⅳ { u すぐ戻りますので。
. i`ー:、 u ´ /
. |∧〉:\ ,. -_‐ .i′
′}∧ ::::、 .::|
. i ::::::::::....__.:: |
. | u / |
__ /| /′ \≧=- _
_ -=ニ〔 「{ { u /′ } }} }ニニ=----‐ァ _
/|
, -t ― //-、
,イ,..、{ // \
l 心_ j/∠_ _} ふむ…?
―=ニ二{__ノ,ン_,) ) _}) まあ、私は構いませぬが…。
ト= ,>‐-┬'" fl  ̄l`ー 、 _A_
^-ヘ.:.:.:.:.::| |l | }/ | |\ ああ、俺も別に構わんよ>兵庫助
\ヽ、.:.:\_」l | / /  ̄ ̄\/l
r== >、ヽ.:.:.:.::V / l/ ヽl> では、お早めに。
ヽ ヽ、>一' /__.... -‐、/ ー- ..__ ||
/l ヘ Vv-、⊃' || 「ありがとうございます」
/ヽニミr-<⌒ヽ′ /
. //_l∠_...-^ー-'`‐'′ /
/: : :// , -一' ./
/l: : :// / {
|_|: : l l /
さて、二本目となったところで、義胤が中座を申し出たので、一旦休憩ということになった。
- 543 :名無しのやる夫だお:2013/10/28(月) 01:27:19 ID:/h61YRbY0
- 二十年になるのか……(愕然)
- 544 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 01:29:24 ID:nDyxwfCg0
-
/ ̄\
| |
\_/
|
/ ̄ ̄ ̄ \
/ ::\i||i/::\ うーむ…。
/ <−>::::::<−> \ どうもいかんな、あれでは。
| u (__人__) |
/ ∩ノ ⊃ / なんだか顔色も良くなかったし、まさかとは思うが、
( \_/ _ノ | | このまま戻ってこない、などということはなかろうな…?
\ “ / .__| |
\ / ___ /
\、 _,-‐'´ ̄ ̄l ̄``‐-、
`、ヽ'´:::::::::::::::::::::::l.:.:.:.:.:.:l \
l\ヽ::::::::::::::::::::l.:.:.:.:.:.:.:l ヽ
l:::::\\:::::::::::/,-‐‐'´'´/ V
l:::::::::::\\::::/ ヽ l ____,
l::::::::::::::::\ \l _ 冫 _l-‐'´ ,-‐'´ …私の見たところ、
_l:::::l‐、==、`、/´ \,-‐' ̄ ,-‐'´ ̄ どうも動きが悪いように思えます。
/ /l::::l 灯ヽ、X l___,-‐'´て
/ / l:::::\`ー‐´```‐灯 ̄=, ヽ/ あれでは何度やっても
、_,-‐‐‐'´て / / l:::::::::ヽーl―十、、 `´/l'´ l l 私から一本取ることはできますまい。
ヽ / / \l::::::::::::::::l.:.:.:.:´ l  ̄ / l l ___
ヽ \.、 / l::::::::::::l.:.:.:.:/ // l l``‐、´ l ``、
凵 \、 \ l:::::::l.:.:.:.:.:l /イ l l l l (/l
l \、 ヽ lヽく___/l / _ // l l l、
‐、 l \、 ヽl l l ll ll _// l/l``‐-、l ヽ
_/ l .\、ヽ l l / / // l l ,-、 l
l \\`' /´/ l / ´-`l
先ほどの仕合で動きが良くなかったのと、
中座した後、義胤がなかなか戻ってこないのとで、
二人は、「まさかとは思うが、逃げたのでは…」と考え始めた頃…。
- 545 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 01:32:02 ID:nDyxwfCg0
- / : : ′: : : : : : : . . i \
. /: : : :/ /.: :/: : : : /: : /: . . | :..、\
//: :/ /.: :/: : : : : : : : : : : : : : : . | .:.:. `
. / i: : :′.: :/.: .: : : : ://: //i|:.i:}:.|:.:.:/:...:.:.i.
|.: :i : ://.: .: : : : ://: // |:.|.}:.i:.:厶 :.:.:.|:.
|∧: :.′ : : : : : : /: //ー=|:.|.}:.i/:./_:.:.N:i
{ ∨/v ,」.: : : :/: /厶=¬:j }:./ }迯}:.:| i:|
}: :|圦: : :/}/( 迯ソノ j/ 〈 」N お待たせしました。
} 八{riヘ:{ ′ { /
r=ァ/}/\__ ` ′ では、改めて二本目をお願いします。
__/==-ノ \ ノ/
/======- . 7ヘ 、
/============- ≧=- / \、
... /==================-=ニ」 \
=======================襾 \
./ ̄::\
| : : : ::|
\_:;;;;/
|
/  ̄ ̄ ̄\
/; . . : : : :\ お、おう。
/ ∪ . . : : : : : : \
| . : : : : : : : :| (意外にあっさり戻ってきたな…。
\_ . : :〃 : : : :,/ .心なしか、顔色も良くなったような…?)
/⌒` . . : : : : : : :`ヽ.
/ . . . . : : : :..: : : : : ,: :\
義胤はようやく戻ってきた。
そして、再び仕合が再開となった。
- 546 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 01:33:09 ID:nDyxwfCg0
-
さて、その二本目以降の試合であるが…
{\{乂(/ ≧=-‐=ニ _\\\, \、 \. ∨}\
\ j 〕i ー-= __≧=- _、 }\、 \〈{≧=‐-
_彡' 〉∨,\ {, ., ー-====-== ト、 j_`丶 \\、`
/′.∧〈\ \{\ j≧=ァ x<‐=ミ, jハ.∨介 \i\\ サイクロン居合!
//; 〉Ⅹ{、、 \、 xく冰心 ,ノ/ }∧ jト、Ⅵjヽ \}
/ //i | | uj\\``\ヘ`㌣¨” u { jⅥj 〉ハ Ⅵ
/ N ijレァ弌寸` u ー }j 八 |Νn j 小
. ′ i | |代炒 ノ] _ j u ん'^人{
{ ,八{从、u u ゝ ,. -‐- ., J (_/{_ -‐==≧z _
. Ⅵ;い } /r<//// 〉, u 八ニニ_ }ニニ=_ rヘ `、
. ` ^∧ J {ーァ/> '" } } } .:: : ー┤} ∧ニニ= r‐ 、 〉- 厶-、
__〉,〉. ∨/ { ,: / u ;.′:. u. |}\,/ 〉ニニ}、 j __人_,r‐ '゙ 〃_ノ }
〃 \\ \ ー=彡' /::: :: 」 } / _}ニニ{ `、 { /{ / ア^
_{{__ \\ 、 u ー‐ }jレ'::::::: :: u |}. ′ }ニニ{ `、 ; / Yニ”¨ヽ
/ニニニ=_\ \\`::::...j_ _/::::::::ノ .: }j|{ 」ニニ} u }_ ,.xァ{ .: にニ ,ノ
... /ニニマニニ=_ \\:::::::::::::::::: u . : j { ]ニニ{J 「 ̄ ー---‐ ;ァ7ア//〉-‐ (〔{ ̄ {
. /ニ= 寸ニニ_ \\:::::::::::{ u } }. ]ニニ{ i | し u {/////{ j  ̄こア′
=- マニニ=_ ``丶、:::::::::.... u } }=--‐=,]ニニ} ′ j ∨/////≧=-‐ '"
}ニニ=_ ` 、\ / / ]ニニ{ /=-‐ >--‐= '"
寸ニニ=_ } \ 〉 〉., :/ /∧ _/ 」ニニ}/ u し J -‐
マニニ=_} 丶 ,/ //∧.::/ // } |ニニ7 _ -‐
u U マニニ=_ \,/ / /〉. // / //. |ニ/"
て
..|/////,} .} , イ > て
ト<///{ _ k゙>'゙´>'´ {::.\
><>イ `Y゙>'゙´=、 }:::::.ヽ こ、これは…っ!?
{=≡kゝzソz=彡kチ/ 人:::::::::}
ヽ`ー`'ー、_`='ツ イ j::::::ノ
,j////}:::;;::| ̄ ´ ,ノヾj´/
../,へ.//.!:::::::! /! 〃´
./ ヾ,j::::::::i /彡'゙{
ヽ ,`ー-=彡゙//::::::::`=
なんと、二本目、三本目とも、義胤が取ったのである。
これにより、仕合は義胤の勝ちとなった。
- 547 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 01:34:01 ID:nDyxwfCg0
-
仕合後、これを不思議に思った兵庫助は、義胤に尋ねた。
/ ̄\
| |
\_/
_|___
/ \
/ ::\:::::::/::\ 孫次郎殿、見事なお手前でござった。
/ <●>::::::<●> \ これなら推挙するのも問題ありませぬ。
| (__人__) |
\ ` ⌒ ´ ,/ しかし、あの仕合、二本目以降は動きが
. /⌒〜" ̄, ̄ ̄〆⌒,ニつ まるで違っていたが、中座の際、何かなされたのかな?
| ,___゙___、rヾイソ⊃
| `l ̄
. | |
/ノ/ / / / /i | /|i / / ! ヽ、 li ヽ ヽ、
'´ | !| l i| / // l! | ,/ |i | / /! / l } i l| |! i \
│i!| ll ! | // / l! |!l | |i / ,/_l/-─ |ナ弋 l| |i l !`ヽ
|/ |i l! l| ! /-‐‐!‐l广゙ | |l / / / 、_,,ニニ二ミi| | liハ l
l′| ! l| l| {/ 、_,,ニニ二ミ! |l / / ィ'" f";;ぅ゙ゞl i| | | ト |
jr| !| !l ,ハ ィ'' f";;ぅ゙ゞ, |! / ゝ - ゞ-' " |, 从レ i } ああ、あの時ですか。
! !ヽ| / ゝ - ゞ-' " l/ / リ,ノ /
l ハ ヽ{ヽ ' イ_/
{/ ト 公 、 /ソ_
' ノ 个,、ヘ ゙ ´ 仆 、` ゝ - 、__ _
, . -r ´f ィ:: r\ イ:i l }::: ::: ::: ::: ::: :::
_ . , - ´::: ::: | | l:: ヽ \ - ‐ ─ /ノ::l | |::: ::: ::: ::: ::: ::: :::
::: ::: ::: ::: ::: ::: ::| l t::: :::ヽ ` 、  ̄ / ,イ:::/ l l::: ::: ::: ::: ::: ::: :::
::: ::: :: ::: ::: ::: :::t t ヽ::: :::\ ` 、 ,. ' /::: / / ト、::: ::: ::: ::: ::: :::
::: ::: ::: ::: ::: ::: :::ヽ ヽ ヽ::: ::: \ − /::: / / ノ\\::: ::: ::: ::: :::
- 548 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 01:34:51 ID:nDyxwfCg0
-
すると、義胤はあっさりとこう答えたという。
,ィ _
// _.. -‐'ン'´
_ .. ___/ /''´ -<ー=二ニー
 ̄_ニー ー´ーマ_ニ=ー
_ィニ _ / \
/ ./ // | \ 、.\
// / / / l | ヽ ヽ、.\
. /,イ / / / l l ヽ \`゙ヽ
/ / / ィ / / .l l ヽ l ヽ .i ヽ
/ ,イ ./ ! l / / / .l l、 ハ l ヽ ト.ヽ 厠です。
// // | ハ l / ///l / /| ハ ', | \
/' ,' / l ,' .l ./_//_ | / ./ l/_ヽ i | ! 太いのが出ました。
. l/| .| l ! ! /二/ニ`゙l 〃 / /_二二_V l | .|
ノ l 从|l ソ /r示rj〒ミ l ./l / k示rj〒ヽV|! .l !
_ l入. |./!/乂弋_ノ !/ l/ 弋_ノ.ノ lハ 小!
_,r‐f ̄} l⌒ 乂リj/ / / l lン'!リ`f⌒Y⌒if'''ヽ-、
───'─‐'弋ノ辷ノ辷ノ‐'‐┴──────────―'―'ー`ヾ=人ニハ辷辷}─── 、
ヽ
__|\/|__ パーン
\ /
<< >>
/ \
 ̄\/|\/ ̄
/ ̄ ̄ ̄\
/::− :::: −:: \
/ <○>::::::<○> \
| (__人__) |
\ `⌒´ /
ノ \
- 549 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 01:36:24 ID:nDyxwfCg0
- ともあれ、こうして腕前を証明した上泉孫次郎義胤は、
尾張徳川家に仕え、居合を教授することになった。
\ ー- _
_ -=ニ . . ._. . : :. : : : : . . . . .\ {
. . : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : : : . . \\
. /. . : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:-‐:.:.:.:.:.:.:.. : : \ . . :.\
. _//. . :/:.:.:.:.:/:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : : : . . . . /
/. /:.:.:.:.:/:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.=-‐:.:.:.:. : : : . . . }/ /,
. /. /: ー=イ .:.:/:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.-‐:.:. : :‐=ミ /彡
. /. /. : : :.:.:|:.:./:.:.:.:.: '⌒i:.:.:/:.:.:.:.-‐:.:. : : . . . 〈- ミ
//./. : : .:|:′:.:.:{ r'^ぅ7//.:.:.:_:.:ニ=ァ:.彡'. . . . \
//i. |. : : ノ/:.:/小vy /:/ //-‐=≦〔:.∨ ./ハ
. / |.リ /://ア⌒ヽ_}′ (:ソ 〉//./ } この時の仕合の縁もあって、
r=ミ/:/^ :' ヽ///У′ } 柳生の門人でも、うちの居合を習う人が多かったそうです。
⌒'くニ=ミ 、\ .:: 「,イ{
ニ= ` \\\ ::. 釗
. _ ニ= \\\ :::::. __ ,-‐┘
 ̄三二 \ニ=- _:::.. \>┘
_ _ \ニニニ=:.. 」
/ ニニニニ= _ /
/ / ニニニニ=\
. // ニニニ=-
/ ニニニ=- !
/ / ニニニ=-
. / / ニニニ=-- 鄯
. / / ニニニ=-‐ ′
/ . ニニニ=-‐ /
/ ' ニニニ=‐ - /
この義胤の流派は、民弥流(または上泉流、無楽流上泉派とも)と称され、その後も尾張を中心に栄えたという。
- 550 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 01:37:31 ID:nDyxwfCg0
-
なお、余談であるが、この人物、名の変遷がやたら多い人物である。
\、 /:/: : : : : : : : : : : : : : :≧=-
-=; : : : : : : : : :′: : : : : : : : : : : .、
/: : /: : /: : /: / : : i : : : :、:\. 、.\
. //: : :/: : /: : /: //.: :釗 : :/{:〉 : : :. \ `
. /.: : / : : : : : : ://: /: :i : :/:{:∧ : : :. 、:ヽ
/イ: : : : :′: i ://}:/}: :.: : : :/.\:Ⅵ: i: :.\
|:.: : {/: : : :j//_」′. :.:./ /.:|,. 乢: : : :.
. И:.:.{.{: : : .:厶=ミ }: :/ / /___∧: : N
|i: n{..:.:.:/弌炒'`}:/}/ j′⌒^ Νi| } 一部は、伝書での記述ミスもあるとは思うんですけど、
. 八{ Ⅳ:/ ノ′ u Νi| まあ、結構変わったのは事実ですね。
j\!Ⅳ { u
. i`ー:、 u ´ /
. |∧〉:\ ,. -_‐ .i′
′}∧ ::::、 .::|
. i ::::::::::....__.:: |
. | u / |
__ /| /′ \≧=- _
_ -=ニ〔 「{ { u /′ } }} }ニニ=----‐ァ _
「上泉孫次郎義胤」の前には「上泉大学秀秋」と名乗っていたといい、また、尾張に仕えて後は「上泉権右衛門秀信」と称し、
その後、姓を「民弥」に改め、「民弥権右衛門宗重」となり、更に隠居して「民弥是入」または「上泉是入斎」となったという。
この他、「岡村新之丞」と名乗ったともいう。
(それ以外に、部分的に「孫次郎」ではなく「孫四郎」、「義胤」ではなく「義郷」だとする記述もある)
これらについては、名が変わったのではなく、この民弥流の「孫次郎義胤」とは別に、
もう一人上泉姓の人物がいて、混在されているのではないかという説もあるが、
とりあえずここでは孫四郎の別名として扱う。
- 551 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 01:40:23 ID:nDyxwfCg0
- _,,.. -ー― -ー―- 、- 、
,.: ::´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`゙':::`ヽ、
, ':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
/:::::::::::::::::::::,::::::::::::i:::lヽ:::::::、::::::::::::::::::::::::゙ i、
/:::::::::::::::::::l:::!:::::::::::l::::l ゙、:::::i:::::::::::::::::::::::::::゙,
,':::::::::::::::::::::l:::i:::::::::::il:::i ゙、::::i:::::::l:::::::::::::::::::i という訳で、これが上泉伊勢守の孫、孫四郎義胤の話だ。
!:::::::::::::::!:::::li:,'i::::::::::,':l::, ̄``゙、::i::::::!::::::::::::::::::゙、 ここで紹介した話は、出典が曖昧な逸話だけど、割と知られているのと、
イ:::::!:::::::::l_;;;l lj l:::::::,' l:' ゙、:i,::::i:::::::::::::::::::::ヽ 話のオチが付いてて面白いのとで、使わせてもらった。
,'/l:.:.i:.::.::.::l:.:.l i,' l:::::,' l! ,,ィttーァ、-:.:l_,,.._:::.:.:.:.i:.:i:.゙、
/ .l:.:.l:.:l:ヽli.:;ィftt-、' ' 弋'o;;ノ l:.l:.l -、゙,..:..:.l:.:.ト:.゙、 出典が分かっているものだと、『昔咄』では、
' l:.、!:.l:.:.:l.iヾ;or';ナ ~´ .i::.:il _iノ.,':i:::l::li:::l `ヾ、 大体同じ展開なんだけど、厠オチがなくて、
l、,'、:li::::l, `¨´ ' ,'::::l, - '::イ::.l゙:l.l:.l 勝負の後に、
l:.、:!゙、:l _, ./.:.:l::l::,i::/ l:,' j! ',i
l:.:l、:、:.:l` 、,'^、. /l::::::l:.i/l,' i' 「扨々藭妙なるお手の内でござります、
. l::l ゙、ヽ:.,-'-t, lー,- - '゙l´ ,':::::!l:_,,..-ー-、 私さへ此の通り勝てる術が無くなつて見ますると
l:!. , ',_ーt ト'゙./,,-tー-' jl::::,'、l:.:.:.:.:.:.:.:i 恐らく天下に勝つものはございますまい」
.i' .l ._/l ,l.ノ. ,'::::::/、,,、_,,,_ l::,'::::`.:.:.:.:.:.:.i
iト、゙-'´_,,-'゙ィ:./,XXXXXl'l::,'-:.:.:.:.:.:.:.i と、三之丞が賞賛したという風になってるね。
`、ヽ‐-‐´:.:|:':`゙ー--ー''゙:::i:.:.:.:.:.:.:.:.:.i
i:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,':.:.:.:.:.:.:.:.i
__,..- '-、
当の尾張柳生家の伝書である ,. '" ̄  ̄`゙ヽ、. ヽ_
『柳生新陰流縁起』だと、 ... .〈.(⌒ヽnノ⌒ヽ, ヽ. \
r'、_r'-、_,.''、_,.-、ノ __ ノ.、/ ',
・三之丞と仕合して負けた。 . ヽレル_イヽハ_i_ハゝニヽ:::::ヽi
'ゝ|ハ.'l.) ´i_ンi ゝ |´:::::::::l
・これを悔しく思い、 .... 〈人" _ "ノイi i_,;;;::ノ
その後、紀州で無楽流を極め、 ノiノ`>rγ´ヽ 〈
改めて戻った。 . /⌒l).`レ〈.,_,__,.) 〉∞
(ゝノ_ゝ_,./ /i }>イ<{ノl
・その腕前を見て、兵庫助が ...... _(_ノ:::::r'=、__ノ.イγ'"::::::ノ
「其器量祖父伊勢守ニも違申間磁敷」 /::::::::γ`l/ 、ノ:::゚ω゚)ノ
と述べて、感心した。 . /,,゚∀゚//,...--...,,,,/ ヽ、:イ
∞ 〈γ( (´ `γヽ、_,ゝ
という風になってるわね。 . |) ゙ー`ヽ〉、ノヽ!´
それ以外だと、『武術名家伝』辺りの、 ヽヽノ
「兵庫助自身と立ち合って、 . ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
これに引き分けた」とする説もあるわね。 .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
- 552 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 01:44:07 ID:nDyxwfCg0
- ... _, ´  ̄ ̄, ==ヽヽ、
それにしても、なんでこの人、 .... //⌒ヽ、 // `)) ' 、
こんなに何度も改名したのかしら。 . ,-〈(__,イノu<ゝ____ノノ_____ゝ、
... 〈 r´ ̄ゝー、--,─´ ̄`ヽ、_イ
そもそも出自からして、 ... ´-〈レ ル-_〈ヽλリ__-ルゝ i
... )ゝi ● ● アi 〈 〈
①伊勢守の嫡男・秀胤の子 .... i人" ε "",i,〉イ イ〉
②伊勢守の養子の秀胤(①と別人)の子 ノ〉〉`' ,---,_ '´〈イ 〈 〈
③伊勢守の三男・行綱の子 .... .i〈 _,r´/イ//[><] 〉 〉
④伊勢守の実子(四男) ... _r´ ̄ ̄ゝ〈 ,'i/ /、__,,,〉 イ 〈
... ゝ〈((从ル)フ == __┬', ヽ、 イ
という風に諸説が入り組んでいて リ、゚ヮ ゚从/i! i! L,__,_〉´
非常に分かりづらいし…。 .... ⊂ゝ⊂)) ,'.i! i! ',ー'
. ,' .i! i! ',
____
,..::'´:::::::::::::::::::::::`::...、
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ まあ、それだけ伊勢守が有名で、
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 子孫の評価にも影響が出た、ということなのかもね。
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::ヘ
.':::::::::::::/:::::::::::::::/::/、::::::::::::::::::::::', この中で③を選んだのは、
i::::::/::イ}イ/}ィ:::://イ⌒ヘ:::::::::::::::::::::: 尾張の上泉家に伝わる文書によると、
|::}イ:Ⅵ} rfハ}イ/ r示ミ、}ィト{ヽ:::::::::::i 「伊勢守三男・源左衛門尉行綱の子として、
|::|:i:::}::ト ゞ゚' 弋zりイ:::::|イ::::::::::::| 小田原で生まれた」とされているのが論拠だよ。
ノイ::::ハ∧ ' |:::::::::::::::i:::::′
/:.:.}イ从}イ\ ` ´ イ::::ィ:::i::/:::/ ちなみに、新陰流は教わらなかったけど、
/:.:.:.:.:.:.:/ _≧-r‐ ' /イ从イ/イ/ 上泉流軍法は教わったので、
/:.:.:.:.:.:.:/ ,..::ー:.:':.:./ } \ 居合をする前は、そちらで口に糊をしていたと
. /:.:.:.:.:.:.:.;ィ:-‐':.:.:.:ヽ/ 、 _rf>=ヘ .いうようになっているね。
/:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:/ヽ_´ ̄//.:-:.:‐.:.:\
. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./\ __... 7イ:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:} なんにせよ、最終的には、
. ゝ=ー- ---‐一 ¨7:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{:/:.:.:.:.:.:.:.:.:./ .祖父の名に恥じない兵法者として
{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:./ 名を立てたようだから、大したもんだよ。
. ゝ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:./
- 553 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 01:46:32 ID:nDyxwfCg0
- さて、話は戻り、
寛永十五年七月…
_
/O \
|. ° |
\_,/
|
/ ̄ ̄ ̄ ̄ \
/ \
. / ヽ
/ ノ `ヽ | 父上、お呼びでしょうか?
| ● ● |
ヽ ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ /
\_ /⌒l /
l/ /三三三三三l.
/ | l ___ ヽ.
/ ̄\
| |
\_/
|
/  ̄  ̄ \
/ ::\:::/:: \ うむ。
/ .<●>::::::<●> \
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
/,,― -ー 、 , -‐ 、
( , -‐ '" )
`;ー" ` ー-ー -ー'
l l
前述の通り、尾張柳生家はその嫡男であった清厳が討死したため、
次男であった茂左衛門利方が嫡男となった。
この年、利方19歳。
- 554 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 01:46:53 ID:nDyxwfCg0
-
/ ̄\
| |
\_/
_|___
/ \
/ ::\:::::::/::\ 話というのは他でもない。
/ <●>::::::<●> \ .茂左衛門、お前、江戸へ行け。
| (__人__) |
\ ` ⌒ ´ ,/
. /⌒〜" ̄, ̄ ̄〆⌒,ニつ
| ,___゙___、rヾイソ⊃
| `l ̄
. | |
_
/O \
| ° .|
\,_/
|
/  ̄ ̄ ̄ ̄ \ l_
/ \ /
/ ノ ヽ ヽ > え、江戸へ…!?
| u ○ ○ ', \
| ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |
ヽ {_ノ /
\ l⌒'、 _/
.l三三三三三 '、 '、l
/ ___ l | ',
- 555 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 01:47:19 ID:nDyxwfCg0
- _ ,-‐、
/ \ )
| 。 | ̄ ̄ ̄ \
\.0 / \
/.  ̄ ヽ
/ ノ `ヽ | …父上、では、僕はどのよう準備すれば…?
| ● ● u. |
ヽ ⊂⊃、_,、_, ⊂⊃ /
\_ /⌒l /
l/ /三三三三三l.
/ | l ___ ヽ.
/ ̄\
| |
\_/
__|__
/ ::−:::−\
/ <●>::<●>\ 準備自体は然程、気にするようなことはなかろう。
/ (__人__) \ お前はまだ御役を受けておる訳でもないし、
| `⌒´ | 旅の支度自体は、下人たちがやりおるのだし。
\ /
/ \
- 556 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 01:47:54 ID:nDyxwfCg0
- _
/O \
|. ° |
\_,/
|
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ u ヽ
| __ノ ヽ、_ | いえ、そうではなく、
| ● ● U .| 柳生の正嫡たる我が家の嫡男として、
ヽ ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ / 江戸で振舞うべき心得のようなものは…。
\ └┘ /
:;l三三三三三三三l
| __ __ |
| |:::::::::| |::::::::::| |
/ ̄\
| |
\_/
__|__
/ \
/ :::ノ:::::::ヽ \ …何を言っておる?
/ <●>:::::<●> \ 別にこれが初めてでもなかろう。
| (__人__) | .いつも通りにすればよいのだ。
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | | というか、お前は何の話をしておるのだ?
.\ “ /___| |
\ /___ /
- 557 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 01:48:48 ID:nDyxwfCg0
- _
/O \
|. ° |
\_,/
|
/ ̄ ̄ ̄ ̄ \
/ \
. / ヽ
/ ノ `ヽ u. | えっ?
| ● ● |
ヽ ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ /
\_ /⌒lゝ._) /
l/ /三三三三三l.
/ | l ___ ヽ.
/ ̄\
| |
\_/
__|__
/ ::ノ:::::::ヽ\
/ <●>::<●>.\ えっ?
/ (__人__) \
| `⌒´ |
\ /
/ \
- 558 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 01:49:10 ID:nDyxwfCg0
- _
/O \
|. ° |
\_,/
|
/ ̄ ̄ ̄ ̄ \
/ \
. / ヽ
/ ノ ヽ u. .| …江戸の柳生家に赴くというお話では?、
| = = |
ヽ ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ /
\_ /⌒lゝ._) /
l/ /三三三三三l.
/ | l ___ ヽ.
__|\/|__ パーン
\ /
<< >>
/ \
 ̄\/|\/ ̄
/ ̄ ̄ ̄\
/::− :::: −:: \
/ <○>::::::<○> \
| (__人__) |
\ `⌒´ /
ノ \
- 559 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 01:49:56 ID:nDyxwfCg0
-
/ ̄\ / ̄\
| | | |
\_/ ンな訳あるかーっ! ヾ,;_/ ”;
__)_ ・ i!/´ ̄ ̄`ヽi! ;
/ \ _ ∴ ,’ / ヽ
/ .::ヽ _ -―= ̄  ̄`ヽ i! ;;::.:.、| へべっ!?
/ -―=二三 ̄ ̄ ̄ ; ’; '" :::::;;|
| / ,;’ | /
レ' ___ ,-―ニ二三_'" __,〉 i!_/
/ ノ´ ̄ ̄ /´ `ヽ
,/ / ,-―‐、/ |
/ / 「 / |
{ {-、 } | r |
| ヽノ | ! / i |
| \ | / _/ |
| r、 \ ヽ ノ r'〈 |
,} / \ \ `ー-‐" | ヽ__,ノ
/ / \ ヽ / }
,/ / `ァ ! / /
/ ノ ,/ / / ,、 /
- 560 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 01:50:56 ID:nDyxwfCg0
-
/ ̄\
| |
\_/
__|__
┛┗./ \ ( ;;;;(
┓┏ _ノ ,、ヽ、_\) ;;;;)
/ ;;;(○)::::::(○/;;/ 行き先は尾張藩江戸屋敷に
| :;:, (__人__) l;;,´| 決まっておるだろうが!
\. ∩ |++++━・/
,,.....イ ヽ .|| `ー‐´ /-、. 江戸におられる若様の指南役を送れと
: | 'f「| |^ト、__ ノ .| ヽ i .殿より仰せがあったのだ!
| |:. :: ! }__)\,| i |
>.ヽ ,イハ | ||
_〃⌒ヽ
/O \-─`‐──‐-、 な、なるほど…。
|. ° | ゚ ヽ それならわかります…。
.\_,/ ゜ ° ヽ
l U ; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; l⌒ '"⌒ ヽ、
|;;;;;;;;;;;;;;;;;; u. ; |ー \
. ! u. _ノ′ヽ、__ ∪ ,; \ ,rー、
ゝ。((-‐) ;;;;;;;;;;;)::。 i'′⌒ ̄ ̄` ̄ ̄ ̄ヾ`ヽ ヽ
( ⊂⊃、_,、_,"'⊂⊃ ノ ヽ、____"___,、___ソノ__ノ
´ ´ `゚~゜´^" ´~`゚゜`⌒ ´"´´゚^゚^ ~゜゚`´^゙^ ^´'゜´^゚´ '゚^´゙ ^ ゚゜
- 561 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 01:52:47 ID:nDyxwfCg0
- _
/O \
|. ° |
\_,/
|
/ ̄ ̄ ̄ ̄ \
/ \
. / ヽ でも、指南役とするなら、
/ ノ `ヽ | 七郎の方がよくないですか?
| ● ● |
ヽ ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ / ぶっちゃけ七郎の方が僕より強いし。
\_ /⌒l /
l/ /三三三三三l.
/ | l ___ ヽ.
./ ̄\
| |
\_/
|
/ ̄ ̄ ̄\ 江戸詰めの藩士たちへの教授役も兼ねるからな…。
/ ::/:::::\::\ いくら強いとはいえ、あいつはまだ十四だぞ。
/u <−>::::::<−> .\ .同い年の若様ならともかく、大の大人が、
| (__人__) | .元服したばかりの子供に教授されるなど、世間体が悪いだろ。
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | | .その点、お前は一応大人だし、
.\ “ /__| | うちの嫡男でもあるわけだから、まだなんとかなる。
. \ / ___ /
- 562 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 01:53:27 ID:nDyxwfCg0
-
/ ̄\
| |
\_/
|
/  ̄  ̄ \
/ ̄\/ ::\:::/:: \/ ̄\ 大体、俺もとうとう還暦を越えちまったしな。
| / .<−>::::::<−> \ | )) お前には今のうちに御役目(尾張徳川家兵法指南)に慣れてもらわんと困る。
(( | | (__人__) u. | | その辺りもあるんだよ。
| \ ` ⌒´ / |
_
/O \
|. ° |
\_,/
|
/  ̄ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ヽ
| ノ ヽ、 .ヽ あー、なるほど。
| u − − | 確かに…。
ヽ ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ /
ヽ l⌒i _/
.l三三三三三l l三l
/ ___ l | ヽ
- 563 :名無しのやる夫だお:2013/10/28(月) 01:54:04 ID:/h61YRbY0
- 安心院さんで
- 564 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 01:54:04 ID:nDyxwfCg0
- _
/O \
|. ° |
\_,/
/
. / ̄ ̄ ̄ ̄ \
. / \
/ \ ヽ とにかく、承知しました。
. / ● | では、早速出立の準備を致します。
| 、_,、_, ⊂⊃ |
ヽ /
\ /
(`ヽ l三三三三三三三l
ヽ、/ ___ ヽ
/ ̄\
| |
\_/
|
/ ̄ ̄ ̄ \
/ ::\:::/::::\ うむ。
/ <●>::::::<●> \
| (__人__) | …あと、もう一つだけ申しておく。
\ ` ⌒´ /
 ̄(⌒`:::: ⌒ヽ
ヽ:::: ~~⌒γ⌒)
ヽー―'^ー-'
〉 │
- 565 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 01:54:41 ID:nDyxwfCg0
-
/ ̄\
.| |
\_/
|
/ ̄ ̄ ̄\
/::::::::::::::::::::::::::.\ …くれぐれも
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::: \ 江戸の柳生家には関わるな。
| ::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |
\ ::::::::::::::::::::::::::::: / よいな。
/, ::::::::::::::::::::::::::::: ヽ、
( ::::::::::::::::::::::::::::::::: )
`; ::::::::::::::::::::::::::::::::: '
l ::::::::::::::::::::::::::::::::: l
_
/O \
|. ° |
\_,/
|
/ ̄ ̄ ̄ ̄ \
/ \
. / ヽ
/ ノ `ヽ | …わかりました。
| ● ● u . |
ヽ ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ /
\_ /⌒lゝ._) /
l/ /三三三三三l.
/ | l ___ ヽ.
こうして利方は、江戸の光義(後の光友)の指南役として、上府することになったのである。
- 566 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 01:55:15 ID:nDyxwfCg0
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└┘
□
・
- 567 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 01:55:47 ID:nDyxwfCg0
- そして、時は進み、場所は変わる。
4年後の寛永十九年(1642)、江戸の尾張屋敷…。
/\
//\\
.///.\\\
.///:|| || ||\\\
.// .|_||_||_||_||_.|| \\
.//  ̄ ̄ ̄ ̄´ .\\
_____________________________//:: : :: : : : .... .\\____________________________________________
ソソソソソソソソソソソソソソ.//:::::: :::: ::: ::: :::: ::::: ::: ::: : . .. . . . \\ソソソソソソソソソソソソソソソソソソソソソソソソ
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⌒/癶)))))))))))l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」((((((((((癶⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒
⌒/⌒ヾソソソソソソソソソソソソソソソソソソソソソソソソソソソソソソソソ_/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/
⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/
⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/
二二二((二二二二二二((二二二二二二((二二二二二二((二二二二二二((二二二二二二((二二二二
|:|| || || || || || |:|| || || || || || |:|| || || || || || |:|| || || || || || |:|| || || || || || |:|
|:||_||_||_||_||_||_|:||_||_||_||_||_||_|:||_||_||_||_||_||_|:||_||_||_||_||_||_|:||_||_||_||_||_||_|:|
__ __. |:||_||_||_||_||_||_|:||_||_||_||_||_||_|:||_||_||_||_||_||_|:||_||_||_||_||_||_|:||_||_||_||_||_||_|:|
| || |......|:|| || || || || || |:|| || || || || || |:|| || || || || || |:|| || || || || || |:|| || || || || || |:|.........................................艸艸.
|_||_|......|:||_||_||_||_||_||_|:||_||_||_||_||_||_|:||_||_||_||_||_||_|:||_||_||_||_||_||_|:||_||_||_||_||_||_|:|.............................................艸艸
.  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 艸艸艸
\_________________________________________________________________________________________________________________________________ヾヽ
ソソ>=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l==l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l==l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l==l=l=l=l=l艸艸-、,、 艸艸艸
|""=二=二=二=二=二=二=二=二=二=二=二=二=二=二=二=二=二= 艸艸艸⌒ヽヽ/
|=二=二=二=二=二=二=二=二=二=二=二=二=二=二=二=二= 艸=彳艸艸 _ソ:’;;:
|((二二二二二((二二二二二二((二二二二二二((二二二二fnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnn (,!。:;;
| | | |::::| | | | | | | | |ヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘ 彳艸艸 艸艸丿艸
| | | |::::| | | | |ヽ. ヽ. ヽ. .| | | |:|`⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒艸艸艸⌒艸艸艸:::;,、
| | | |::::|__|_|__|_| ヽ. ヽ. ヽ. .| | | |:||_ _.i _ _;i _ _i _ _i.__,.i _艸彳 ソ。゚;::
| | | |==========================| | | |:|| 艸ヽ、丿;;::::艸艸艸
| | | |==========================| | | |:||_ _.i _ _;i _ _i _ _i.__,.i _ _;i _ _ 艸⌒ヽ艸艸艸艸
| |___________| |=============| |___________| |:|| 艸艸艸(jj,,;;〃
| | |_|_____________|_| | |:||_ _.i _ _;i _ _i _ _i.__,.i 艸艸艸艸 )::;;
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::::::::::::::::::::/= = = = = = = \:::::::::::::::::::: ノ⌒´
⌒`´ ,.r''" ""
- 568 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 01:57:06 ID:nDyxwfCg0
- /|
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/:::| // /::|:: ノ:/ /:|/::: |
/:::/:: /::::///://:^ 丿:ソ |//
/:::::|:::://;/::/:://;; /::/ ; ノ /
(:::::|::|:: ||/::: //::::/ /:/~^/ /::/ /^^\
|::::||:::: ||::::i:r:::::/;;;// /;; /;;::/ j ; ) |
|:::し:へ:::::||::/;;/:// ;; //、‐´/ ;; /;;li::::::|
/;::;;;;_;;::||:::;/;j::: ///~~^ ;;/;^// ;⌒ | はあーーーーっっ!!
/:::;;/;; ヘ_;;;-´フ〜;://⌒りヘ:)
/::: /|∧;: :; 、 /~´ ̄  ̄ア ノ 丿
|::: / | (&:::/_;;;;: く/):::;;;;;/ヘ ; 丿
\| | ノ ( <>ノ ミ /;/ii::::::i::) |;::/~
\ヽつ _/ヘ;/丿::::/:::::::::/::ノ
─ く::ノ: /:::::/::::::::::/
/⌒∩ /i;;;;;;;;;::;;;~^;::::::::::::j:::::::ソ
/;;;;:::: し∩ /i;;;;;;;;/:::::::::::::::::::::/:::::(;:
く;;;;へ;;;、;/ /;⌒;;;;;;;;:::::::::::::::::::/;;/
/;;;;;;;;:::::| く/^ヘ;;;;;:::::::::::::ノ:::::::::::イ
レ⌒ ̄\ _、(:: ⌒\::::);;;:::::ノi丿
|;;:::: √⌒ ;;;人 ));;;;;;/::く
(;;;::::::/::: ソ ::;;ソへ^;;彡/~::::|
L;::::;;:::::: ;;;: ノ^こ;;;;;;/:::::::::::::|
\;::::::::::::;;:::/;ト;;::::;;;ヽ:::;\:::::::::|
/;ii;;::::: ̄:;;;:::;:ヾ;;|;;::::::::;\;::::::::::::::|
(:::;;;:::::::::::::::::::;;;;ii;/\;;;:::::::;;;;;::ヽ::::::イ
\;i;;;;;:::::::::::;;;ii;ノノ j;;;;;ヾ:::::::::::::::/::ト
ヽ ─:;;;イ≡/ ヽ;;;;;;::::::::::::::::::|:::;\
し/ ヾ;;;;;ii;;::::::::::/;::ノ::::ト、
ヾ;iii;;;;::::::/::イ::;;::;:|))
(iii;;;;;;;:::::;;;::;;;::;;ノ::人
\;;ii;;;;;;;;;ii;;;、::: )
ヽ:: /
V
徳川光義 ※
(とくがわ みつよし)
※ 後の光友
- 569 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 02:00:03 ID:nDyxwfCg0
- _
/. /o \
// . |. ° |
/// \_/(⌒\
/// ___|___ \ ヽ
( ( ./ \ \\ \
\ \ ./ \ , , / ヽ、ト\ヽ 甘いよ若様ッ!!
\ \ | ○ ○ | | \ヽ それそれそれっ!!
\ \l ⊂⊃、_,、_,⊂⊃ l,ノ ノ \
\ ヽ / / 「うわっ!?」
/ /  ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
// /  ̄ ̄ ̄ ̄) )
/ ( ⌒ ̄ ̄ ̄ヽ ノノ/
_/ / `ー―――、 ) ノ/
ー=二三 __ノ ノノ/ /
ノ/
/
- 570 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 02:00:56 ID:nDyxwfCg0
- 、
i \
| \
__ .| l
-=ニ._ ̄  ̄`く.jj l
\ ヽ ヾ ├v' _,Z.__
ヽ i ′ ∠_
/´ ̄ `ン / , -‐ゝ、
/ -‐=/ / ,.ニミ;ヘ i== \
∠ -ーァー! /,.イ / }. /__ヽー‐-ゝ …ふうっ。
/ │l {=ゝ,_{ _,∠=;y'ヘ\` .やっぱりまだ茂左衛門には敵わないや。
∠- Z´」トゝLЧ` ´Р」 ./イノ'´
`‐ヽ."´ _4._ "´/‐'__
_ -nー- _ r',ニ,=>,、ニ__イ二ー=ヘ. _, -,ヶ‐- ,、_
<´ !{ `{ /¨´ ̄ ̄_二 -‐' 「 // /'´ >
` 、-ニ_ ゝ ヽ L__ ‘ー _, -‐' / , / ' ,._-ァ'´
` ート、_ \! | |ヽ、__,∠ -ァニ´ / / / _/「
| .ファ、」│l // / ./∠.-ヘヽ |
| / ,.イ\ ヽ、_` ー---‐ '´ / \ ヽ |
_
/O \
| ° |
\_/
|
. /  ̄ ̄ ̄ ̄\
. / \
. / ⌒ ⌒ ヽ いえいえ。
. | ● ● ' , 若様も、4年前と比べて、随分腕を上げられましたよ。
. | ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |
i⌒ヽ /
ヽ ヽ. /_,/⌒)
∧__,ヘl三三三三三三三;i'´::::ヽ/
ヾ_:::ッリ ___ _|::::::::ハ
i | | | | >'''´
利方は、江戸にて光義の指南役としての役目を順調に務めていた。
この年、既に23歳である。
- 571 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 02:01:50 ID:nDyxwfCg0
- l丶 丶| ヽヽ `_ヽ、l /~~~^ヽ、 ,/~ ヽ
| ヽ v__------´ `ゝ'//~^\ ∨ ____,,, \
l / ~ ________/ /~ ~´___ \ ヽ__ , /~_,┬-------一`
_ --`ゝ , ----┤ べゞ〃\ ヽ ヽ ヾ< /~ ` ~ ~ '''''ー、
, - ~ / / ______>、 {`,---- 、 \ t、 ヽ  ̄< ̄ ̄ ̄~
~ ̄¬ヲ //~ ̄ 〔_\ | ` ┬ 、ヽ、 l / .、` 、 ヽ \
/,-;.l / , へ _/ \l L ;ヽ,1/;;;;^;ヽ、ヽ ヽ~~ヽ ヽ
;彡 //´, ;┌^ヽ _____^ー.''-〉-、i,,ニ;´`、 ├-- ,,,,,,,\ ちぇっ、師匠みたいなこと言うなあ。
/// / | ‘彡ゝ ^` ,→ '-{-´ 丶 l  ̄ 2年前、兵庫助に誓紙を入れたんだから、
~/ , , ヽ 冖冫 ,-ご、 { ~ 一応、兄弟弟子なのにさ。
~^^~^'-- 、 ` 、~^ ,〕 `ニ;'' ノ
` y´  ̄ ヽ / まあ、教授されたのは最初の頃だけだから、
丿 丶、 / .実質、僕の師匠はお前なんだけど。
, / ヽ 丶 __ /
| \ , ---------<_,-, ヽ ┬--- ″
、-ン-ゞ~Σ,,,,、 `-┐ 丶 丿
.く ̄/ \ \ Γー- 、 \ 人_____
V 丶 \ \ `^\ 卜''\ \
_
/O \
|. ° |
\_,/
|
/ ̄ ̄ ̄ ̄ \
/ \
. / ヽ とは言っても、
/ ノ `ヽ | 極意について、若様の疑問に答えきれない
| − − u .| . 不肖の師ですけどね。
ヽ ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ /
\_ /⌒lゝ._) / まあ、弟が来れば、それも解決するかと…。
l/ /三三三三三l.
/ | l ___ ヽ.
なお、2年前の寛永十七年(1640)十月、光義は、兵庫助宛の誓紙を入れているので、
形式上、兵庫助の弟子になるが、実質、この頃は利方が光義の師であったと言える。
- 572 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 02:04:00 ID:nDyxwfCg0
- |. `く '/ l レ' /l. |/ l l ,.ィ
ト、 | │ l / / |/ レ' /
l `! . | | l |レ' | // /.
!. \ヽヽ l | V// /, ,// /
.=ミ≧ _ゝ-゙>┴=v'〃 /" '∠= ニ彡
\ ,ヘL / /`,;:..:; 」r 、 ´/ そういえばさ、
`!l.∨' ∠_ ' '' _,. -y'ハ.}/ そのお前の弟って どんな奴なんだ?
ヾ|. ,ヘニ'-テ!i.fヒ'-'フ´/'ン′ 確か、僕と同い年って話だけど。
.!∧.'"" d ''"" /´
ヽ 丶、 '^; . イ
_/ゝ┘ `¨´ , ‘ーくヘ._ ,
、-ー'´::::::::|-ー-ヽ.∠-─ ./::::_」{::¨ス
/`i:::::::::::::::::l } /::::::::コ」:/ ヽ
_
/O \
|. ° |
\_,/
|
/  ̄ ̄ ̄ ̄\ うーん…。
/ \ 最後に会ったのが4年前なので、
/ ヽ 随分変わってるかもしれませんが…。
| ノ ヽ、 .ヽ
| ● ● | ただ、一つだけ確実に言える事があります。
ヽ ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ /
ヽ l⌒i _/ 「…へえ、それは?」
.l三三三三三l l三l
/ ___ l | ヽ
この年、藩主たる徳川義直の命により、厳包は江戸へ上府するように命じられていた。
一説には、光義の兵法上の疑問に対し、利方が答えきれなかったため、
これに答えるべく、厳包が上府することになったという。
- 573 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 02:05:08 ID:nDyxwfCg0
- _
/O \
|. ° |
\_,/
|
/ ̄ ̄ ̄ ̄ \
/ \
. / ヽ
/ ノ `ヽ | 強いですよ。
| ●iiiiiiiiiii ● |
ヽ ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ / .間違いなく。
\_ /⌒l /
l/ /三三三三三l.
/ | l ___ ヽ.
,、 . ,ノl ./i
./ .,! / .!/ / |...,/l
./ /′ / . |/ l ,、
./ l゙ / .,ノl./ ! ノ !
l'、| ! .l .,./ i″ ./ ./
l .゙| .しー、 /゛ ,l,゙.. -" /
|. ! ./ ._ / / /
ヽ./ ./ 'ー''''''''ヽ...'"ノ ' /
l ./, , / .,ノ! へえ…そりゃ楽しみだなぁ。
!/ トヽ ___.,i..゙')'../
.. -―-.-‐i ム、゙''゜''^/ノ..,,,,,
l, , ‐( `ヽ―‐' ´ ゙l
.\ .!.ヽ ヽ .'"゛ ,./ ´゙゙'''ー、,,,
l.::::::.. `'ー .-'"´,,/ `'-.
\:::::...`ー....-ー:::::::/ \
│lヽ::::::::::::::::::::::::::∠..________..._,ノ
l, l.,,゙―――¬'''゙'i、、 |
- 574 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 02:06:21 ID:nDyxwfCg0
-
そして…
l'、.l .l.''ニ'" _,.. ー ─==..,,_ !..l
.,/ .l ゙'! ..l ,.. -;;V!!'" _,,,.. -ー''′  ̄ ̄`゙''ー / . l | .,i7
/ .,./ ._..;;> l l, .,.;;シ'"゛ ._,, ー''''"゛ l, || ,l゛!
/ .,,-/,, <‐´ . l . l ,..!─=二ア" ._,, ‐= ̄ ̄ ヽ ヽ i゙.! ,/ .
. ,/ . / 'i、 l . l. -'゛ ._.. ;;/ ,..-'"゛ l. .ヽ ! .| ., .ll' .l゙
" ,/゛ ゙ト, l ...l,ー''゙“ / .,/´ l : ! .l| ,! i′
/ ゙/!、 l ヽ/ . / l l l.! l l
ヽヽ.ヽ .ヽ / l | .!l iリ
ヽヽ,.l ヽ l l.l.l 「
,,〃 .ヽ ゙Λ ヽ ,! ! .i'
,-/゙ . l. ..゙!y ヽ l ! ., i′ ._..-'"
./ノ゙ / /ヽ ` ヽ ! ! .iリl゙ ._.. ‐'" ./
, '".ii| ./.l│ .ヽ ヽ ! | ./iリ‐' /,/
/ ...// .,/./ .゙く'' 、 ヽ ヽ. / l./ .ll゙ /.l/ l
.l ./ ././ ヽ ゙'-,ヽ ヽ / リ l / /
././ ././ ヽ `\ \ / l ./ !
〃゛ ,// \ \ ./ / / l
..,i″ ,i./ ヽ \ .,,.. -'''",/ / i ,/ .,!
〃 \ \ / /.i′|. ,/
,,,_. /゛ ___\ \/ ,イィ _,.イ !〃 .l! /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ´ ., ヽ \ / し―'ーヘ ^)ノ )、 i'/l゙ ! / ,,, -''
`'ミヽ..,ヽ \ l、_ィ'´ ̄7/ jノ l// ,! /.'L..-'"
\ ゙''ゝ \ // _,.イ/゙´
_,,,..\ トィヘ_,ィ_,// ト、j7__,ィ ,イ ,ィイ `i :|/
___,,.....-- i_、 ._,,.. -''''"゛ _..=ン\ ノ .__/ >ィr―' し' (ノrイ ノ |
.´ ─==‐''"´ . _ .'~´ ''ミ\ '⌒' ̄ <_ノ:|」 _,.ノ / ^)/
──=二三三 _,, -'''ジ'´ ._y/._,..\ |しイ /´ ̄ _,
,..-'',゙.. -'''" '"゛.″ /\ J(´ ⌒)ノ
∠ソ‐'" / `-、 `'-、l
- 575 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 02:09:03 ID:nDyxwfCg0
- ゞミ三三 /,ィ仁 ///, / _ 二三ゝ、\ }ヽ ノ.
`ニ==彡'// ///// / . x≦、くヽ `ヽミハ \ ノリハ | ).
ミ三三ニ./イ/´///// / / rt_ヾ\\ \l__ `ニ彡'ノノル'! ヽ
\ニ二三ノl ///// l/ / ⌒ヽ、 ゞ' ハ. ヽ \ \\ミ三二彡'’ . i さあどうしたどうした!!
ー=≧彡'ノノ |./'/// // ミニ¬ \> ,\ Vハヾミ寸㌣´ く.
ヾミ三二ニノ/' //ナ" ̄ /' ` {=、∠ノノヽ | l |㌧、\`ヽ .厶,
ィ彡≠ァ彡/k'´ / / -―=' 〈ー 、\∨ l |ハハヾ∧ ヽ
´/ //// ! / / / ,x≦  ̄`丶、 -―>rt_l }/ //j l|/|/l/∧ レ、⌒Y⌒ヽ⌒Y⌒ヽ⌒Y⌒ヽ
/// ,/| ' / / /ヘ.  ̄ `丶 \ /ヽゞ' V // //リ/|/ト、/l
/ // / | :. / 〉、 \ \ .:ー/// /////|/| 'l|
/' / | :. / / \ ヽ l .: /// /// |//l/l i!
/ | :: /-、 { 〉 ,イ}__ノ / .:/イ /// ///l/ | ト、._人,.ヘ.__人_,.イ_,.ィ
/ | :: 八 └ 、 j / >‐' //´'//// ///〃 j`‐'
| :. { \_ \ / / イ //// /// / 、- '
\ ∧ :. -、\ 丶ヘ.)/ ィ≦ '//// / /// / _ ) 次の相手は誰だあッ!?
:. \ '/∧:. \_ノ'´ イ //////// / // )
: \ '///\ ., <ハ|/ ///// / /´ ´)
:. . . \ '///\__ . ィ≦{ }// '| /// / ´)
- 576 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 02:10:42 ID:nDyxwfCg0
-
/∧_/∧ /∧_/∧ オロオロ 無理無理無理無理無理だって!!
(( ゚ ゚ ДД゚ ゚;)) ((;゚ ゚ ДД゚ ゚ )) オロオロ
// \\ // \\ オロオロ もう出れる奴全部出たから!もう終わりだから!
⊂⊂(( ヽノヽノつつ ⊂⊂ヽ// )) つつ オロオロ
しし((_)) ((_))JJ
∨\|. / _/ / ,ィ7´ ̄ `ヽ / ./ / / ,
∨ /\ / /´〈 ./ . / `⌒ヽ ∨ / // //
∨ / 〈 / ∨ / /〈 「 \_}\ ∨/ / ./ うっひょー!
\ \ ∧/\∨ / \ _, _ ̄\. ∨、<_./ あいつ、つええな!
_.ィ≦| ∧ル「rュN/≧ij≦_><__`/ /\ j `<.__ _ .江戸まで呼んだ甲斐があったぞ!
`ーへ. ヘ `ー{!‐′ `┴‐‐' ム\\_人 }.Y´: : \
>ヘ ;! /〈__ヒ〉⌒ー\ __ ノ ノ: : : : :リ`ー
__/\/ / ヽ;: :. ヾー‐ァ′::;./; ト>'´\ __/X: : : : : /``ヽ
/\__厂 \: : / | \ i!  ̄. ; / ト、 __ __/`ヽ\: : / . :.
/: :_: : :\: : : : :| 、 l ヽ` ー‐ < / ∧/´: : : ̄ : : : : : / __X
レ´ `ヽ: : ヽ: : : \\ ヽ . ' ___,|: : : : : : : : : : : / ´ \ __
ノ }: : : : \: : : \  ̄ ̄ ` ヽ _/ ´ /: : : : : : : : : : :/ ,
/´ 人 /`ヽ.: : : : ヽ.: : : :\ ::; :; , /: : : : : : : : : : : :{ .;:;. __ _ノ
/ / .}: : : : : : \: : : : `: ー -─- ─く.: : : : : : : : : : : : : :|> -‐ ´ /
/ ' .人: : : : : : : : : : ー - : : _:_: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :レ'´  ̄  ̄ ̄
この年、江戸に着いた厳包は、早速義直の命により、
家中の柳生流、一刀流の剣士三十余人と、それぞれ二・三本ずつ仕合するように命じられたが、
これに全勝したという。
この年、厳包18歳である。
- 577 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 02:11:55 ID:nDyxwfCg0
- . . .
, 'O ' ,
:. ° :
' , . . ., . '
:
, '` ` `` ` ` ' 、
, ' ' 、
. , ' '、
,' , ' ' 、 : .『四年ぶりに会った弟が、
: ○ ○ : 化物じみた強さになっていた件について』
' , ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ , '
,'⌒' ,_' 、 ゝ._) , ' ,'⌒; …なにあれ。
' 、 , ':::::,';;; ; ;; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; : ,' .,'
. , ':::::,' :. . . . . . . . . ' ,、. .,'
. ` 、', : : : : ' ,:::彡'
、
i \
| \
__ .| l
-=ニ._ ̄  ̄`く.jj l
\ ヽ ヾ ├v' _,Z.__
ヽ i ′ ∠_
/´ ̄ `ン / , -‐ゝ、
/ -‐=/ / ,.ニミ;ヘ i== \
∠ -ーァー! /,.イ / }. /__ヽー‐-ゝ …凄いな。
/ │l {=ゝ,_{ _,∠=;y'ヘ\` 話通り…いや、話以上だ!
∠- Z´」トゝLЧ` ´Р」 ./イノ'´
`‐ヽ."´ _4._ "´/‐'__
_ -nー- _ r',ニ,=>,、ニ__イ二ー=ヘ. _, -,ヶ‐- ,、_
<´ !{ `{ /¨´ ̄ ̄_二 -‐' 「 // /'´ >
` 、-ニ_ ゝ ヽ L__ ‘ー _, -‐' / , / ' ,._-ァ'´
` ート、_ \! | |ヽ、__,∠ -ァニ´ / / / _/「
| .ファ、」│l // / ./∠.-ヘヽ |
- 578 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 02:12:31 ID:nDyxwfCg0
- \:::::::::::::::::::ヽ、 |:::::::\
ヘ::::::::::::::::::::::ヽ |:::::::::::::::!
∨:::::::::::::::::::::ヘ:::::::::::::: | ___
∨:::::::::::::::::::::::::::::::::::::{_ x< ::::/
x≦ ̄ ̄ ̄≧=-:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::::/
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ-=ニニ二二才
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∠_
'────- _:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_>'´
-=====<::::::::::::::::::::::::::z=V:::::',:::::::Y´ハ:::::::::::z=- 七郎、見事だったぞ。
. /::::::::/:::::::::::::/ ∨:::}、::::7-i. }-'´ `Yヘ-、_ おめぇが着くのをオラ、ワクワクして待ってたけど、
/::::::::::::::{::::7::::/ _,z::/=}:/ r ,ノ ヽ }: :.',: : >x 待ってた甲斐があったぞ!
7:::::::::>' ',:7|:ト{ tッ -'L ゞ' .}' }' , ';.7: :.} : : : : : :\
{>'´ }'´Vハ 7 '´ ̄;;'',,, ,' . 7: :.,': : : : : : : : :\
r≦: : : : : :ト.ゝ' ー= ' ,イ _} -=== 7: :/: : : : /:: : : : : : ー
> : : : : : :|: {: :|>.、___/:/ /: :/: : : : /: ; : : : :r===ミ
/ ,.!: : :ヘ: :.|: :i:∧ 〃 _,. イ: :/: : : : /: : : / ヾ.
i,'/|:.|:.:{: : ',: :',: :>z__,. -‐: : : : :./: : : : /: : :./ }
|!{ V: ヽ!: : :.',: :ト、_: : : : : : : : : : : :/: : : : : {: : :.7......_ i
/ 、 _,.ヽ、:i: : : :',: : : : : ー-: : _,. イ: :: : : : : : :.i: : :,'::. ヽ
Y ,. 〃 ∨: : :ヘ: : : : : : ̄: : : : : : : : : : : : : ヽ: i::_彡 } -'
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :ヽ、__,ノ:::|
>:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ::::::::::::::::___,ノ
:Y:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:/:.:.: :::::::::::::::::::\
/:.:.:.:.:.:.:.:.:/:./ `ヽ:.:.:::::::::: \:::::: ヽ
:.:.:.:.:.:.:.:.:/:∧、 |:.::|:::::::::::::::ヽ、:::|
:.:.:.:.:.:.:/:/\ヽ\ ! :!::: |::::|:::|: |ャ::|
:.:.:.:.:.イ:,气、__ヾ_, ,}:.:|:::::|::: !:::!::| ∨
:.:.:.:./|/  ̄ヽ ,/.:.:.j:::: !: /::;ハ:!
:.:.:,イ | {:.:.: ノ|::: |/|:/ 恐れ入ります。
:.:.l ト | \:./|::: レ'|′
:.:.| l ト _____,r‐' ´/::!::::|
:.:.| | | ´゙ー{:.:.:.:.//_|:::ノ
:.:.| | T´:.:.:./ ./ イ:/
 ̄>〉 /:.:.:.: / ,/ l/
///イ|:.!:.:./- 、__
:.:// |:|:./ /ィ/
なお、この日、義直は厳包が着くのを昼から待っており、
「もう着いたか?」「今着いたか?」と何度も尋ね、着いたと聞いた途端に、まず仕合を命じたという。
- 579 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 02:13:31 ID:nDyxwfCg0
- \////\
\////\
_____,,, -------......,,,_ .\////\ ____
</////////////////////`''ー、イ./////ヽ____ _,,ー'''゙//////
` ̄ ̄ ̄ ̄ヽ/////////////////////////////\__,,ー'´///////∠_____
_____`ゝ、////////////////////////////////////////////////
///////////////////////////////////////////////////////////./ …後で、おめぇには、
 ̄.⌒''-i、.////////////////////r‐‐、../////////////////////////// オラが兵庫助から伝授された
`''-、////////////.∧/./ |////////////////////////./ .新陰流の大事について、相伝するからな。
_//////////////|. ∨ |/\/// ̄ ̄ヽ/////////// .楽しみにしてろ。
/.////////////////| |⌒\. .|/.ヽ ̄ヽ |////////∠_____
. /://////////////////:| .ヽ{.シ/ くヲ/..|/////////////// ト、__y_ム_ノ
. //////////////////////\ / ( ̄/.///////////// /三三三三三ミ
/://///////////////////:|lヘ.  ̄´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ゝ_/三三三三三三ミ
.イ──--―=―-、/////////ヽワ/ / |. i ./三三三三三/ ̄ ̄
////////////∠‐ / /.|. | /三三三./∨ \
//////////|///l. ´. / / | /三三三ノ ヽ
/////_..-'". i彡'´\ ./ /. | | /三三三三| ゝ
l//// \ / / // /三三三三三| _/ ̄ ̄
|::/ \__,-'⌒ヽ // /三三三三三三| /
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 人二/ / \: : : : : : : : : : : : _
‐- __: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/''‐;;: : : <'' -、 /: : : : : : : : : : \
_二-: : : //イ/: : : : : : : : : : , ィ / ̄‐'/, 、'' 、ヽ \ /: : : : : : : : : : : : : :
 ̄: : : : : : : / // /: : : : : : : : : : / /∧ // c \ヾ\ \ /: : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : :{ レ'/: : : : : : : : : : // / \_/ 人 / `\二ゝ ヽ/: : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : ヽ ヽl: : : : : : : : : / // // ̄ ̄ ノ./ノ: : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : :\l: : : : : : : : :/ / / /ヘ/ △: : : : : : : : : : : : :
 ̄ ̄/: : : : : : : :/|: : : : : :公-‐ ̄ /´'7ム ムヽ: : : : : : : : : : : :
/: : : : : : : : : ヽ: : : : : / \ / \//ノ レ': : : : : : : : : : : : ………!
/: : : : : : : : : : : : |i: : : : l ヽ 、 >;<''''r': : : : : : : : /i: : : : : : ありがとうございます!
: : : : : : : : : : : : : : | l: : : l \ \ ,, -‐'‐''‐` .|: : : : : : /i/ .l: : : : :
: : : : : : : : : : : : : : | l: : | \ '" /l: : : : /l:/ |: : : : :
: : ::/ /: : : : : : : : l ヽ | ヽ / /: : :イ /' |: : : : :
./ /: : : : : : : : : :l ` / /: : : :| l: : : : :
_/: : : : : : : : : :|ヾ / .\ / /.|:| |: : : /
: : : : : : : : : : : : : :| \ /ソ穴ミ レ' / |l |: : /
、: : : : : //: : : : i.| \ ∠ |// ノ ,イ .\ ! |: /
.l \: / //i: : l.l:| \,, ,,/| l`T ./ ´ l l i \ レ
..| ヽ // |: : :| !  ̄ l`∨ / |l .l .\
そして、仕合にて厳包の腕前を確認し、これに満足した義直は、
後に人を払った上で、厳包に「一流兵法の大事」を相伝したという。
- 580 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 02:14:28 ID:nDyxwfCg0
- l丶 丶| ヽヽ `_ヽ、l /~~~^ヽ、 ,/~ ヽ
| ヽ v__------´ `ゝ'//~^\ ∨ ____,,, \
l / ~ ________/ /~ ~´___ \ ヽ__ , /~_,┬-------一`
_ --`ゝ , ----┤ べゞ〃\ ヽ ヽ ヾ< /~ ` ~ ~ '''''ー、
, - ~ / / ______>、 {`,---- 、 \ t、 ヽ  ̄< ̄ ̄ ̄~
~ ̄¬ヲ //~ ̄ 〔_\ | ` ┬ 、ヽ、 l / .、` 、 ヽ \
/,-;.l / , へ _/ \l L ;ヽ,1/;;;;^;ヽ、ヽ ヽ~~ヽ ヽ
;彡 //´, ;┌^ヽ _____^ー.''-〉-、i,,ニ;´`、 ├-- ,,,,,,,\
/// / | ‘彡ゝ ^` ,→ '-{-´ 丶 l  ̄ …そういうことか!
~/ , , ヽ 冖冫 ,-ご、 { ~ わかったよ、七郎!
~^^~^'-- 、 ` 、~^ ,〕 `ニ;'' ノ
` y´  ̄ ヽ / まったく、お前は
丿 丶、 / 茂左衛門の言った通りの奴だよ!
, / ヽ 丶 __ /
| \ , ---------<_,-, ヽ ┬--- ″
、-ン-ゞ~Σ,,,,、 `-┐ 丶 丿
.く ̄/ \ \ Γー- 、 \ 人_____
x<::/ _____
\:::::><:::::::::::::::::::::::::::ハ_ |
/≧丶:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ /|
イ:::::::_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ__/:::|
/::::::イ::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ /
ハ:://::::/:::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::、:::::::::::/___/
/:::::/ ,':::/:::::::::N:::::::/ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ::::::::::::::ハ::::::::::::::::::::::::/
|::::/ |::::|:::::::::::!::!:::/______ハ:::::::|::::::!:、::::::::::::::::/
{:/ !::::|::::::::::|::|::/ィ 、_ _ . xイ|::::|:::|::::|:::::、 , …恐縮です。
{| |:::||::::::∨:j|::!、じ > ヽ < じ!:N:::|::::|::::::::≧=ン
';::!ヽ::::l::::|::ヽ` ´ /! ` ´! .!:::j:::/::::::::::::/
ヽ 丶::乂:、 ヽ! / j:::::/::<こ_,
ヽヽY从::.、 、__ , /::::/::::::::::::x ´
|こ|::::|ヽ イ |::V-、 ̄´
_ 八 ヽ::| \ / |:/ ハ _ x―
/ > 、 , x \ j ー ´ ン´ 〉ーz__x<´ ヽ
- ′ >- ´ 丶 `ー――――‐ ´ / ヽ ヽ
/ Χ / 丶
また、厳包が上府した理由となる、光義の兵法上の疑問についても、
これを問われた際、厳包はよく申し上げたので、光義はたちまち得心したという。
こうして、厳包は主君、及び家中で大いに面目を施した。
- 581 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 02:15:54 ID:nDyxwfCg0
- .. ゝ/_ , -- ' T  ̄ ̄Y ` - 、
ゝ, ヽ, -⌒ ̄`´ ̄⌒ ヽ、ノヽ、
ヽ((>o<))〜、〜、〜、、i ヽノヽ
<_/⌒`,_⌒,、⌒,⌒ヽヽゝi、_ヽノヽ
へぇ…。 .. <.iイi(y-(イ ヽy- レヽイノゝノY,_ノ ´
寛永後半に、利方・厳包の兄弟は、 iヽiT[) [_,')アノイ.. ヽ|
江戸に上がってたのね。 ...... Yイi " "iノイ iλ
.. /i i`ヽ,_`´ _イヽi / i`,
しかも、厳包については、 .... ゝYレ´ ((>T´イ<))Y-イ、レヽ,
三十人抜きの逸話付き。 ..... .ノ//_,-,-'´| ̄`/' - ,ハ<((ヽノ
随分と豪気なものね。 . /⌒ヽ,/ヽ、 | / /_, ヽi ヽi
i 、ノイ -,(⌒ヽ/~~ヽノレ´ [><]
-──-
, '"´ `丶、
/ \
/ ヽ
, ' ',
. / ', この辺りの話は、『昔咄』のものが主体だね。
// / ./ ハ 流れとしては、
. // l: ,' / l
ハ ! / | | 1:最初は利方が光義の兵法指南をしていたが、
| | _l」⊥.、| -‐‐,イ‐- ...,,| .光義の兵法上の疑問に、利方が答えられなくなった
| !.! ヽ/l // .| / ↓
', .{イ示ヽ', ./ ィfテミメ、 ! / 2:利方が、「私より弟の厳包の方が腕が上なので、
', ヽ .ハ ヤ:::} ヽ/ rテ:::::} 》ノ /} / そちらを召してお尋ねされると良いでしょう」と薦めた
. l \/ ヽ ゞ'' 弋zシ/ _./! ,' ↓
. | 八 ヽ  ̄l レ' | 3:その後、召された厳包が、江戸の屋敷で30人抜きをして、
ヽ 、 _. ,' .,' | 更に光義の疑問にも完璧に答えて、
/ \ / r/ヽ / ハ ,' 以後、厳包は「生涯甚だ御出頭なしり」となった。
. 厶イ八 ハ ハハ /-‐´ イ≦ ´ / / V /l .ハ ',
,ヽ! .\, イ ^ ‐---- 、 イノ/ ヽ/ j/ ヾ、 というところだね。
| ヽ, ´ ^ヽ‐--r > ヽ まあ、厳包の面目躍如と言ったところかな。
| ヽ, \./ / ヽ 連也の弟子である嶋槇右衛門の『明話之目録』でも
| ヽー────‐、 ∨} _,,,... -‐ 、 大体これに沿った話になっているそうだよ。
| / \\,.. ./ ヽ
| .i ー─' / ヽ
| i / __./ ヽ
- 582 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 02:17:40 ID:nDyxwfCg0
- . -‐====‐- .
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.`丶
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}:.:.:.:.:.:.:.`丶:.:.:.丶
/:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ト、:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.ヽ ただ、『柳生新陰流縁起』だと、
/:./:.:.:.:.:.:j:.:.:.:.:.:.:.:.} \:.:.:.:.:.:.ヽ}:.:.:.:.:.'. 厳包の30人抜き云々の話は載ってなくて、
,:.:,′:.:.:.:.{:.:.:.:.:.:.:.Ⅳ ヾ、_:.:.:.:トr-、:.:.'. 単に、利方21歳の時に光義の兵法指南になり、
}: !:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.l , ´二!:.}:.:l:.V }:.:.:'. .その後、9年間指南して、利方が知ってる限りのことを
!:.:!:.:.:.:.:.:.:.Vl:.:.:.:.:l ´,xィだ示゙V:.:.:.Vリ:.:.:. '. 全て伝授した後、病気で致して、それ以降は
!:. '.:.:.:.:.:.:.:_Lへ__l ゝ‐ ゚´!:.:.:.:.:.',:.:.:.:.:.:.'. 厳包が指南を勤めた、となってるね。
.l:.:.:.:\:.:.:.:.:.レイみ>.、 ""!:.:.:.:.:.:.ト、__:.:ト\
,!:.:.:.:.:.:f⌒「丶 `¨´ , l:.i:.:.:.r┘::::::: ̄`丶 まあ、『柳生新陰流縁起』は、
/イ:.:i:f¨¨ヽ-ル\ ‐ ´ lハ:ハ」:::::::::::::::::::::::::ヽ この利方の息子である厳延が著者だからね。
.//[二ヱ´ `¨¨、ー-r‐ ´! ,/ ).l::::::::::::::::::::::::::::::'. 『昔咄』にある通りだとすれば、
´ ヽ 'へ.__ r'´^\く 〉l:::::::::::::::::::::::::::::::::', 利方はあまりいいところがないから、
`ー- 、 ハ!::::::::::::: ̄\ (_」::::::-‐:::::::::::::::::::::::'. 息子としては伏せておきたい、というのはあったかもね。
「´ ヽ/::::::::::::::::::::ヽーイ:::::::::::::::::::::::::::/:::::::',
ハ____トヘ;:::::::::::::::::::::::::\;_ -:::::::::::/::::::::::::::'.
ハ_::::/\::::::::::::::::::::::::::::ヾ::::::::::::::/:::::::::::::::::::::l
/:::::::::/:::::::::::::\::::::::::::::::::::::::へ::::::::/::::::::::::::::::::::::l
(Y)
,,..-ー7" `ヽー- ..,,
/,,.-ー'"´ ̄ ̄`゙ー-'、ヽ、
まあ、兄としても、兵法者としても、 . /'"i´ |l⌒ヽ、__,ノ´⌒l| ヽ '.,
面目丸つぶれだものねえ、これじゃ。 ...... l:::,.ゝ '、r-、__!r-、__,r-i_ノ_,.イ l
心中、相当複雑な気持ちだったでしょうね。 ',::`γ´ ハ λ ハ ゝ r'"i
ヽ;:i レイ._,.レハノ.,_レヽノ i::ン
さて、利方としても、 .... ノレ´ .i.-─ ─-i. |'
このままじゃいられないだろうし、 .... 7 从" _, ".从 i
どうなるか、見てみましょうか。 ...... 〈./ ri.>r---,.イレ'ヽ 〉
__ハ/⌒iイヽニンYー'、 ハイ<{
-=ニ ̄:::::ヽゝ、ノY rー'-、ノ:::::::: ̄ニ=-
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ー'" ̄ ̄ ̄
- 583 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 02:19:20 ID:nDyxwfCg0
- _
/O \
.| °.|
\,_/
\
/  ̄ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ⌒ ',
| ● ', …助かったよ、七郎。
| ⊂⊃ 、_,、_, | お前が来てくれて、上様も若様もご機嫌だ。
. ', {_ノ /
'、 /
l三三三三三三三l /⌒)
/ ___ ヽ /
,ィ
/:ノ
,.x<´:/
_,.x<´: : / ,ィ
r‐=': : : : : : ∠.x===ニ≧、 _,.x<:ノ
,、. ∨. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \ /. : : リ
,.<: ::\V. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \__ /. : : : :/
x<: : : : : : `: : : : >───'‐┤: : : : : W: : : : : : : : : :: ::/
/:_,.>: : : : : : : :7'´ _____|: : : : : : i: : : : : : : : : : :ソ いえ、兄上の力になれたなら、
///. : : :_: :: :: ::ム-< ,.x<三_,|: : : : : : |: : : : : : :_,.>'´ 俺としても本望です。
. ///. : :x'フ: : : : x'ヘミニi k'x<´じア: : : : : : :W: : : : : ト、_ ,.ィ
. !゙ /: : :///: : : :: ::ハ弋_じ` `¨´/: : : : : : : }ヽ: : : : : : : :` ー‐</
. i: : / { i: : : : : : : :ソ <゙ ノ,イ: : : : : : |) ハ: : : : : : : : : : : : /
{:.:/ {リ: : :リ}::...::∧ ヽ__. ノイ∧: : :: ::ソ'´: : x: : : : : : : : :/
. |/ リ: : ソハ: : :∧ ′- .∧: x:.:/. : : : : ::ハ`ー─‐ ',
/:..:ソ !: :: ::リ}: ヘ /.://イ: : : : x‐、: :`ー=:ン
i:/ ハ: :/ .}: : ヘ、 ,. :::/イ<二フ三ニ ' V__/
/ ,.x/: ;:イ ̄ソ:;イ: ヽイ 7'⌒i | / X
/ /イ`ヽ/イ.ノ'´ .| .∧: : | | ' '⌒ヽ `>、
. _,.x</ /: : : ::7 イ _リ .∧:.:.:.:| | > ‐x _
_,.x< _,.x /ノ: : : : ::{ ! >' ,' /: : : : :| | _ ____ ,. ` ー──
-=' -‐ ' ´ /イ: : : : : :八 ∨ /`ー‐∧: :: :: ::| | _,.x<´. . . . . . . . . . . . . . . . . . . ..
- 584 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 02:21:06 ID:nDyxwfCg0
- _
/O \
|. ° |
\_,/
|
/ ̄ ̄ ̄ ̄ \
/ \
. / ヽ いや、お前がこれほど腕を上げてるとは思わなかった。
/ ノ `ヽ |
| ● ● | …昔からお前は強かったけど、
ヽ ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ / 今では、僕とは比べ物にならない程の腕になってる。
\_ /⌒l / お前と仕合すれば、まず僕じゃ歯が立たないね。
l/ /三三三三三l.
/ | l ___ ヽ.
/ /
/ /
ヽ  ̄ ̄`¨''' ー- .._ .l
/ ̄`` ヽ / l
/ ヽ/ ! l
/ .イ ./ / /----‐‐‐ヽ ヽ /./|
// l/ l l /-----‐‐‐‐ヽ l ∠-' /
/ | l ./ /| l>-、! 、_. -<| .l l / 兄上、そんな謙遜をなさらずとも…。
l/l /l !`’-‐〉 ’-‐ l/l lヘ-<
l l / ト、メ、 ヽ u .l /‐' ___` ー/
r ┴'''''77li、 ‐_‐- /|/r'''´ /ハl‐'
. | .//||\ ,.イ /.lヘト .// ||
ノ-‐ ノノ:::::| |  ̄ / .ト、 //::::||
/ ̄ ̄`¨/ ∠_ ̄`ヽヽ___/_`l /:::::::|L___
/ `==''´ `'ー- ̄ -‐'''¨´ ̄て_)、  ̄`\
- 585 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 02:21:56 ID:nDyxwfCg0
- _
/ \
|. |
\_,/
\
/ ̄ ̄ ̄ ̄ \
/ . . : : : :\
. / . . : : : : : :ヽ …そう、僕なんかよりお前の方がずっと上だよ。
/ . . : : : : : : : :|
| . . : : : : : : : :| 殿も、若様も、そして何より父上も、そう思ってるだろうさ。
ヽ . . : : : : : : :/
\ . . : : : : : :/
l三三三三三三三l
| : : : : ,:.|
/ /_
/  ̄
/ _
/ // 、、,,,,,,, ,,,,,,,、、 \|
// / / /  ̄ ̄ | 、、--
// | // |_ |  ̄ ̄
/ || | || く__'''''ー-------ー'''''| |ヽ
/ .|| | .|| ┌ー-''ー-,,| //-ー'''''__ | .)
|| | || |\ ”,,,、ヽ '''' ̄,,,” |.|| |ヽ ─== …兄上?
|.|.| |.| |  ̄ / '''  ̄.|| | |/
.| | | | |.× ノ  ̄| || ____
| | .λ\\ \ u | || \ \
| | | | ||\ 、--ーー、 |.| | /\ .\
\ .| .|| //\  ̄ ̄.´ / .| /| || / .| \
--ー'''''''''''''''''ーー--\ ソ// \ / |. / |/ レ \
/ / / // /ヽ─ |/ / / / \
/ / // / \ / /
./ / |/ / ノ / /
/ || |''''ー 、、--ー| |
- 586 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 02:23:01 ID:nDyxwfCg0
- _
/O \
|. ° |
\_,/
\
/ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ \
(´ (..,,___ ヽ
` ー--|. | …いや、ごめん。
| ⌒ ⌒ | 変なこと言っちゃったね。
クルッ ヽ ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃/
ヽ ./ 気にしないでくれ。
l三三三三三三三|
| _ .|
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :ヽ、__,ノ:::|
>:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ::::::::::::::::___,ノ
:Y:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:/:.:.: :::::::::::::::::::\
/:.:.:.:.:.:.:.:.:/:./ `ヽ:.:.:::::::::: \:::::: ヽ
:.:.:.:.:.:.:.:.:/:∧、 |:.::|:::::::::::::::ヽ、:::|
:.:.:.:.:.:.:/:/\ヽ\ ! :!::: |::::|:::|: |ャ::|
:.:.:.:.:.イ:,气、__ヾ_, ,}:.:|:::::|::: !:::!::| ∨
:.:.:.:./|/  ̄ヽ ,/.:.:.j:::: !: /::;ハ:!
:.:.:,イ | {:.:.: ノ|::: |/|:/ …いえ。
:.:.l ト | u. \:./|::: レ'|′
:.:.| l ト _____,r‐' ´/::!::::|
:.:.| | | ´゙ー{:.:.:.:.//_|:::ノ
:.:.| | T´:.:.:./ ./ イ:/
 ̄>〉 /:.:.:.: / ,/ l/
///イ|:.!:.:./- 、__
:.:// |:|:./ /ィ/
- 587 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 02:24:22 ID:nDyxwfCg0
- / /_
/  ̄
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/ // 、、,,,,,,, ,,,,,,,、、 \|
// / / /  ̄ ̄ | 、、--
// | // |_ |  ̄ ̄
/ || | || く__'''''ー-------ー'''''| |ヽ
/ .|| | .|| ┌ー-''ー-,,| //-ー'''''__ | .) ところで兄上。
|| | || |\ ”,,,、ヽ '''' ̄,,,” |.|| |ヽ ─== 江戸の案内てがらの話でしたが、
|.|.| |.| |  ̄ / '''  ̄.|| | |/ .ここはどこでしょうか?
.| | | | |.× ノ  ̄| || ____
| | .λ\\ \ | || \ \
| | | | ||\ 、--ーー、 |.| | /\ .\
\ .| .|| //\  ̄ ̄.´ / .| /| || / .| \
--ー'''''''''''''''''ーー--\ ソ// \ / |. / |/ レ \
/ / / // /ヽ─ |/ / / / \
/ / // / \ / /
./ / |/ / ノ / /
/ || |''''ー 、、--ー| |
_
/O \
|. ° |
\_,/
|
/ ̄ ̄ ̄ ̄ \
/ \
. / / `ヽ ヽ
/ ● ● .| …あ、ホントだ。
| ⊂⊃ ⊂⊃ | そういえば、この辺りは来た事なかったな…。
ヽ r‐-、 u.. /
\_ /⌒l`ニ` /
l/ /三三三三三l.
/ | l ___ ヽ
- 588 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 02:25:05 ID:nDyxwfCg0
- _
/O \
.| °.|
\,_/
\
/  ̄ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ⌒ ', おうい、そこの門番。
| ● ', ここはどのあたりかな?
| ⊂⊃ 、_,、_, |
. ', / 僕らは尾張徳川家の家中の者だけど。
'、 /
l三三三三三三三l /⌒)
/ ___ ヽ /
_
/■\|| ここは虎ノ門だモナ
( ´∀`, || 尾張様の御家中なら、あちらに行けば下屋敷があるモナ
( ○
| | || こちらは初めてかモナ?
(_(__||
- 589 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 02:26:08 ID:nDyxwfCg0
- / /
/ /
ヽ  ̄ ̄`¨''' ー- .._ .l
/ ̄`` ヽ / l
/ ヽ/ ! l
/ .イ ./ / /----‐‐‐ヽ ヽ /./|
// l/ l l /-----‐‐‐‐ヽ l ∠-' / ああ、俺は先日江戸に来たばかりでな。
/ | l ./ /| l>-、! 、_. -<| .l l / 兄上に案内てがら、江戸を連れ歩いてもらっていたんだ。
l/l /l !`’-‐〉 ’-‐ l/l lヘ-<
l l / ト、メ、 ヽ .l /‐' ___` ー/ ここいらはどちらの家のお屋敷があるんだ?
r ┴'''''77li、 ‐_‐- /|/r'''´ /ハl‐'
. | .//||\ ,.イ /.lヘト .// ||
ノ-‐ ノノ:::::| |  ̄ / .ト、 //::::||
/ ̄ ̄`¨/ ∠_ ̄`ヽヽ___/_`l /:::::::|L___
/ `==''´ `'ー- ̄ -‐'''¨´ ̄て_)、  ̄`\
_
/■\||
( ´∀`, || そうモナねえ…。
( ○ この辺りで目立つお家と言えば…。
| | ||
(_(__||
- 590 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 02:26:57 ID:nDyxwfCg0
- _
/■\||
( ´∀`, || 柳 生 但 馬 守 様のお屋敷かモナ?
( ○
| | ||
(_(__||
\: : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : /
ー―――ゝ : : : : : /: : : : : : : : :/: :/
: : : : : : : : : : : : : : :, : : : : : : : :〃:/ャー――――
\: : : : : : : : : : : :/: : : : : : : ://:/\\ l
−、_: : : : :h: : : :/ : //:/  ̄`\\ \
____ >: :l |: : :/: :/// ftリ〕\\ 〉
―――‐: : : : : : :l | : /: //^\ _/`ァイ个
\: : : : : : : : : :N: :l: /ハ l ≧ァ'´ / ! ………………ッッ!!
 ̄ ̄ ̄`才::l: :|/L_l l _ / |
_/: : :::|:/ヘ、ム-ギ´ / l|
/: : : : : : : |': : : ¨´! | j
―一: : : : : : : : : : : : : : : :∧ 丶 /_
: : : : : : : : : : : : : : : : : : :/: : :\ _ `゙
: : : : : : : : : : : : : : : : : : ': : : : ::/\ /´ _
_
/O \
| ° |
\_/
|
. /  ̄ ̄ ̄ ̄\
. / \
. / ヽ
. | \ / ', ()
. | ○ ○ |
i⌒ヽ ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ /
ヽ ヽ |::::::| ,/_,/⌒)
∧__,ヘl三三三 |;;;;;;|三三;i'´::::ヽ/
ヾ_:::ッリ ____.`‐´ ._|::::::::ハ
i | |. | | >'''´
- 591 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 02:28:41 ID:nDyxwfCg0
-
(二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ)
//_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__| |_ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽ
二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
//_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===○
| |││││││││││││││││|| .||
| |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| 柳 ||
| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| 生 ||
___________| |││││││││││││││││|| ||____________
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄``````````````````````````````` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
_
/■\||
( ´∀`, || ほら、そこに見えるのが柳生様の上屋敷の門だモナ。
( ○ 先日も、上様が御立ち寄りされたとかで、賑やかなものだモナ。
| | || さすが天下の名人というのは違うモナね。
(_(__||
- 592 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 02:29:45 ID:nDyxwfCg0
- ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\三 三 !三三三三三三三三三三三三
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\三三l|||iiiiii三三三三
___ / , ,,,;;;;iiiiiiilllll|||\三 !|||||||llll三三三
|\{ { i .iill|||||||||||ll!( o ソ )| 三 }三三三三三
\ \ヽ ||||≡/ ´ ー ' |三 }三三三三三
| ヽ- ‐‐- 、 , /|三l|三三三三三
| |≡il三三三三三 あれが、江戸の柳生家の屋敷…ッ!!
. / リ |三三三三三
./ !三三三三
.\ |三三三
. \ .i三三三
、 r‐ ' " ゜\ l三三三
ー-―'"゜ \ .|三三三
\________ ___________\ .l三三
. | / .i三三
. \ └――――――‐/ l三三
\ / /三
__
/ ゝ-、 ヘニョン
)} {( ヽ,
ヽ__,/´ ̄ ̄ ̄ ̄\
:; / \ {
. / ヽ ;
;: / \ u / .| .ガクガク. し、七郎…。
| ○ ○ | ; .ちなみに聞くけど、父上から、
ヽ ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ / .江戸の柳生家について、何か言われなかったかい…?
;; \_ {_} / {
ガクガク… lr'⌒)三三(´ j三三l. ;
; /ヾ三}_ {彡'`}__`、
; l ノ | .| l |│ ;
- 593 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 02:30:18 ID:nDyxwfCg0
- / /_
/  ̄
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/ // 、、,,,,,,, ,,,,,,,、、 \|
// / / /  ̄ ̄ | 、、--
// | // |_ |  ̄ ̄
/ || | || く__'''''ー-------ー'''''| |ヽ
/ .|| | .|| ┌ー-''ー-,,| //-ー'''''__ | .)
|| | || |\ ”,,,、ヽ '''' ̄,,,” |.|| |ヽ ─== いいえ、まったく。
|.|.| |.| |  ̄ / '''  ̄.|| | |/
.| | | | |.× ノ  ̄| || ____
| | .λ\\ \ | || \ \
| | | | ||\ 、--ーー、 |.| | /\ .\
\ .| .|| //\  ̄ ̄.´ / .| /| || / .| \
--ー'''''''''''''''''ーー--\ ソ// \ / |. / |/ レ \
/ / / // /ヽ─ |/ / / / \
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./ / |/ / ノ / /
/ || |''''ー 、、--ー| |
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| ° |
\_/
ノ
,,.-‐ ´ ̄ ̄`ヽ、
/ u し ヽ
/ ー-" i
| ノ' ○` J | (父上ーーーーーっっ!?)
│ "○ u |
.l⊂⊃ ,_,⊂⊃ ノ /⌒i
/⌒ヽヽ、_ `i´ | ι / / ./
\ /:::::/ミミ三|r┬|三彡 ヘ /
`ー'
- 594 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 02:30:52 ID:nDyxwfCg0
-
,,,,_________
⌒ヽ、 ノ⌒`''''−- ,,_ ガシッ
ヽ (⌒ ノ \ __,,--
`−へ,,,,,____ \"''ヽ ___,,--−−''"" ̄
 ̄''''''−----- 、
__ ,, ----─ '''  ̄ ̄ \ /⌒,! /⌒,) \ ___ \
 ̄ Y ノ / / /"`ヽ _ .\ \ i
∟___Y /./ / \\ \ λ !
/ .// :/./゙`) \.l | `┘ __,--−
'--::`! // ./ \ `! / _,,--−''" ̄
ヽ-.// ./ 〉 〉 〉" /
ヽ-/ / / /
- 595 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 02:31:32 ID:nDyxwfCg0
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|. ° |
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. / ヽ
/ \ / . | …七郎、帰るよ。
| ●iiiiiiiiiii ● |
ヽ ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ /
\_ /⌒l /
l/ /三三三三三l.
/ | l ___ ヽ.
/ /
/ /
ヽ  ̄ ̄`¨''' ー- .._ .l
/ ̄`` ヽ / l
/ ヽ/ ! l
/ .イ ./ / /----‐‐‐ヽ ヽ /./|
// l/ l l /-----‐‐‐‐ヽ l ∠-' /
/ | l ./ /| l>-、! 、_. -<| .l l / …兄上?
l/l /l !`’-‐〉 ’-‐ l/l lヘ-<
l l / ト、メ、 ヽ u. .l /‐' ___` ー/
r ┴'''''77li、 ‐_‐- /|/r'''´ /ハl‐'
. | .//||\ ,.イ /.lヘト .// ||
ノ-‐ ノノ:::::| |  ̄ / .ト、 //::::||
/ ̄ ̄`¨/ ∠_ ̄`ヽヽ___/_`l /:::::::|L___
/ `==''´ `'ー- ̄ -‐'''¨´ ̄て_)、  ̄`\
- 596 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 02:33:16 ID:nDyxwfCg0
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. / . . : : : : : :ヽ
/ . . : : : : : : : :| い い か ら 帰 る ん だ 。
| . . : : : : : : : :|
ヽ . . : : : : : : :/ 話があるなら後で聞くよ。
\ . . : : : : : :/
:;l三三三三三三三l
| __ __ |
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ー―――ゝ : : : : : /: : : : : : : : :/: :/
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−、_: : : : :h: : : :/ : //:/  ̄`\\ \
____ >: :l |: : :/: :/// ftリ〕\\ 〉
―――‐: : : : : : :l | : /: //^\ _/`ァイ个 …………。
\: : : : : : : : : :N: :l: /ハ l ≧ァ'´ / !
 ̄ ̄ ̄`才::l: :|/L_l l _ / |
_/: : :::|:/ヘ、ム-ギ´ / l|
/: : : : : : : |': : : ¨´! | u. j
―一: : : : : : : : : : : : : : : :∧ 丶 /_
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: : : : : : : : : : : : : : : : : : ': : : : ::/\ /´ _
- 597 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 02:33:51 ID:nDyxwfCg0
- :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :ヽ、__,ノ:::|
>:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ::::::::::::::::___,ノ
:Y:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:/:.:.: :::::::::::::::::::\
/:.:.:.:.:.:.:.:.:/:./ `ヽ:.:.:::::::::: \:::::: ヽ
:.:.:.:.:.:.:.:.:/:∧、 |:.::|:::::::::::::::ヽ、:::|
:.:.:.:.:.:.:/:/\ヽ\ ! :!::: |::::|:::|: |ャ::|
:.:.:.:.:.イ:,气、__ヾ_, ,}:.:|:::::|::: !:::!::| ∨
:.:.:.:./|/  ̄ヽ ,/.:.:.j:::: !: /::;ハ:!
:.:.:,イ | {:.:.: ノ|::: |/|:/ …わかりました。
:.:.l ト | u . \:./|::: レ'|′
:.:.| l ト _____,r‐' ´/::!::::| すいません、兄上。
:.:.| | | ´゙ー{:.:.:.:.//_|:::ノ
:.:.| | T´:.:.:./ ./ イ:/
 ̄>〉 /:.:.:.: / ,/ l/
///イ|:.!:.:./- 、__
:.:// |:|:./ /ィ/
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/: : : : : : : : . . | …分かってくれれば、それでいいさ。
|: : : : : : : : . . |
i⌒ヽ : : : : : : : . . / さあ、帰ろう。
ヽ ヽ : : : : : : . . //⌒ヽ 皆がお前を待ってるんだから。
∧__ヘl三三三三三三三l、:::ヽ /
ミ:::ッ|: : : : . ヘ:::::_V
`ヽ<|: : :: : : : . 彡´
- 598 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 02:35:12 ID:nDyxwfCg0
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.γニヽ
ヽ__ノ ...... ヽ-‐‐-)>
, ┴ 、 ミ/ -- .ミ
/ ヽ 彡|メ リ
ゝ ノ . _∧ -- ∧ テクテク…
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- 599 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 02:37:17 ID:nDyxwfCg0
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/ .: .::::: .::::::::::::::::::::::.:::::: /~:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ. ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
./ / .::: .:::::::::::::::::::::::::::: /::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::_____ヽ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
./ .::: .::::::::::::::::::::::::::: /:: :::,;: -─ '"~ ̄ ヽ. ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/ i :/ ::::::::::::::::::::::::::: /;: - '"~ _ -‐'"ヽ. ::::::::::::::::::. ::::lヾ:::::::::::::::::
l .::/ ::::::::::::::::::::::::: .i l. | _ , -‐'"~, -‐┐‐ヽ. :::::::::::::::::: ::l. ヾ::::、__
l .:/|. .:::::::::::::::::::::::: .l~~゛三二_─‐--、 ヽ\_ ,. _'"~ 、ノ::::ノ _ヽ . ::::::::::::::::: :l |:::ヽ
. i / | :::::::::::::::::::::: |ィ '" 、ノ::::),..~-゛`'ヽ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ i : ::::::::: :::|l. l |:::::::ヽ、 (…フン、江戸の柳生が何ほどの物だというんだ。
. | ./ .| |:::::::::::::::::::::: .|‐--‐' '"~ .::l l. l ::::::: :l l |ノ::::::::::::: いつか、この厳包が、尾張の柳生こそ、
. | l |. |::::::::::::::::::::: | .:::丿 .|. l ::::: :| l. |:::::iヽ、__ 剣に於いては上だということを天下に証明してみせる…!)
. |.l | |:::::::::::::::::::l|: | .::く |. |. ::::. :|/|.|::::::|
. |l .| |.ヾ:::::::::::::|.| | :::::::::ヽ | |.| ::: .|::::|l:::::::
l | ヾ:::::::::::| |. |、,' ::::::::ヽ | |.| : .l:::::::::::: |
l |. ヾ::::::::l l |,'\ |.|.| .l::::::::: |
. l | ヾ:::::i. l. |ヽ. \ l|.| / /::::: |
. l| ヾ:ヽ l | ヽ ヽ ⊂二二二二> . | /|/::::::::::::: |
ヾ、 l | | ヽ ......... / | /::::::::::::::::::::| |
l. |::::| .| .ヽ. .::::::::::: / .| /::::::::::::::::::::::::|.
l |:: ::| |.|. ヽ. ::::: / |/ :::::::::::::::::::|
l | ::|l .| :::ヽ / ::::::::::::::::| :::::
l. | :::::::| ::::::::ヽ. / .....:::::::::::::::/ .:::::
./.l| ::::::::l :::::::::::::ヽ. / ...::::::::::::::::::::::/ .::::::
./ ::::::ヽ ::::::::::::::::ヽ / ...:::::::::::::::::::::::::::/ .:::::::::::
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/ ノ `ヽ | (…とか、考えてるんだろうなあ…)
| − − u. |
ヽ ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ /
\_ /⌒lゝ._) /
l/ /三三三三三l.
/ | l ___ ヽ.
- 600 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 02:37:55 ID:nDyxwfCg0
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/ u ヽ
| __ノ ヽ、_ |
| − − U .| (まあ、でも、ひとつわかったよ…)
ヽ ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ /
\ └┘ /
:;l三三三三三三三l
| __ __ |
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- 601 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 02:38:29 ID:nDyxwfCg0
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/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
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/ ヽ
| ⌒ ⌒ | (だからこそ、僕が必要だってことをね…)
| .● ● .|
ヽ ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ /
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l三三三三三三三l
| __ __ |
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- 602 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 02:40:17 ID:nDyxwfCg0
- .
──── こうして、尾張柳生家の人々の時は流れ、
「寛永」という時代が過ぎていったのであった… ────
..
- 603 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/28(月) 02:40:58 ID:nDyxwfCg0
- \ヽ, ,、
`''|/ノ
.|
_ |
\`ヽ、|
.\, V
. `L,,_
.|ヽ、)
.|
./ ,、
/ ヽYノ
| .r''ヽ、.|
| `ー-ヽ|ヮ
| .`| ,、
ヽ, .| ヽYノ
ヽ,/´ ̄ `ヽ、ノ .r''ヽ、.|
/0 ', `ー-ヽ|ヮ
{o :} . .`| 、、
': / . | i ,. -ー―ー-‐' .)_
ヽ、___,., / |. lヽ-/, ,--- ::_ ヽ
| ( ,) ト、_ヽ r/ rt;ミ-, _.l ヽ
/ ̄ ̄  ̄\ .l i ヽ_ メl /l'' 〈'tマ l
/ ::\:::/::\ ,l__L...、ー--' l1、 l ! ー- " ソ /リ
/ <=>::::::<=> \ , ''" _,,. -\-_/ ヾl ~/l l /
| (__人__) |ー‐''''" ヽ''''ー-ゝ-イ ll
\ .`⌒´ / , -‐''''''ヽ、 l、-.、  ̄'''-、--' ┼ヽ -|r‐、. レ |
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ 、l ;;;; ;;;ヽ /ヽミヽr、- _L_, .d⌒) ./| _ノ __ノ
【やる夫で学ぶ柳生一族(その65)「寛永の尾張柳生」】完
- 604 :1:2013/10/28(月) 02:44:20 ID:nDyxwfCg0
- どうにか本編部分はこれで投下完了でアリマス。
当方自身もちと限界なので、登場キャラまとめ・後書き・解説役決定は明日夜に…。
こんな時間までお付き合いさせて吸いませぬ&ありがとうございました>ALL
ではではー。
- 605 :名無しのやる夫だお:2013/10/28(月) 02:47:55 ID:tZWbsa1c0
- 乙でした。
- 606 :名無しのやる夫だお:2013/10/28(月) 02:49:25 ID:/h61YRbY0
- 乙でしたー
いいお兄ちゃんじゃないか
- 607 :名無しのやる夫だお:2013/10/28(月) 02:58:11 ID:HyjcqRFw0
- 乙っしたー
- 608 :名無しのやる夫だお:2013/10/28(月) 02:58:51 ID:f87/gPjY0
- 乙。この利方なら関係修復できそうだなw
- 609 :名無しのやる夫だお:2013/10/28(月) 10:58:23 ID:cFr6txw20
- 乙です。
利方と宗冬、 厳包と光厳は好一対のような気がしますね。
ああ、清厳と友矩も病気・若死にで似てるのか。
- 610 :名無しのやる夫だお:2013/10/28(月) 11:16:13 ID:KHlqCIU.0
- 乙乙
本当に好一対だなあ。
- 611 :名無しのやる夫だお:2013/10/28(月) 13:14:57 ID:89m.L0gE0
- >>1乙です〜。
なるほど、確かにこの厳包なら利方兄ちゃんいないと多分気性的に暴走するわな。
良くも悪くも「厳包は利厳に似てる」ってのはこういう事もあるのか。
- 612 :名無しのやる夫だお:2013/10/28(月) 17:25:52 ID:biDj2RqI0
- 慶安御前試合をどう扱うのか楽しみです
- 613 :名無しのやる夫だお:2013/10/28(月) 18:17:55 ID:QCs/EG2c0
- 乙でした。
尾張の兄弟は二人とも江戸にいたことがあるのか。
慶安試合の時が最初じゃなかったとは。
あと解説役投票はハトキャ勢でまだ未登場のはずのゆりさんに。
- 614 :名無しのやる夫だお:2013/10/28(月) 20:19:03 ID:w4zFOP5k0
- 乙でしたー
ドモンのボンボンから何か生えてるw
- 615 :名無しのやる夫だお:2013/10/28(月) 21:16:59 ID:x3zX8Gz20
- 乙でした
宗冬の腕が破壊され・・・大名から落ちるまであと・・・日
- 616 :名無しのやる夫だお:2013/10/28(月) 22:29:59 ID:hOEeUGSs0
- 乙です
胸冬の腕を叩き折るのもいろんな解釈ができそう
真にどうしようもないほどの実力差とみるか
上辺だけの怒りのスーパーモードに酔ってしまったとみるか
- 617 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/29(火) 00:50:38 ID:Gede0iR60
- 【やる夫で学ぶ柳生一族(その65) 新規登場人物一覧】
上泉孫次郎義胤 : 黒子テツヤ(黒子のバスケ)
上泉行綱 .....: 赤司征十郎(黒子のバスケ)
徳川光義 .....: 孫悟飯(ドラゴンボール)
厳包の相弟子 : モーグリ(ファイナルファンタジー)
解説役(その65) ......:八雲紫(東方)
- 618 :やる夫で学ぶ柳生一族(その65):2013/10/29(火) 00:51:18 ID:Gede0iR60
- どもどもです。
昨日は4時間オーバーの末に、投下終了が夜3時前という有様であり、
御付き合いくださった方、ありがとうございます&お疲れ様でした>ALL
後半は若干駆け足気味でしたが、
なんとか寛永の尾張柳生編を書き終えることができてやれやれと。
これで江戸・尾張とも寛永末期(19年)まで進んだので、
ようやく第2部の終わりが始められるなと。
で、今回、ようやく尾張柳生家の次男・利方にスポットライトを
当てることが出来て、当方満足でアリマス。
剣術の面で言うと、どうしても厳包の影に隠れてしまいがちな人物ですが、
「尾張柳生家の存続」という点においては、彼はかなり重要な人物ですので、
その辺りは、また当方の推測も含めて、色々書いていきたいで砂。
というか、先に書いておくと、
彼と宗冬がいなかったら、下手すりゃ慶安から元禄くらいの時点で、
江戸・尾張両方の柳生家が断絶してたんじゃなかろうかというとこですし喃。
そして、「弟」である宗冬と違い、「兄」である利方の心境は、
この件について、相当複雑なものになってたでしょうし、ああ今から書くの楽しみ。
厳包についても、前回と今回で結構たんまりと書けましたが、
他にも剣士としてのエピソードがあるので、それらも今後書いていくですよ。
(最大のイベントであるところの慶安御前試合はモチのロンでアリマス)
次の尾張柳生編は、それほど間が開かないので、少々御待ちいただければ。
なお、次回は予告通りの「外伝その6:現代の柳生庄観光案内」をやる所存ー。
せっかくだから写真もペタペタ貼っていこうかと思いますので、
1週で最後まで進めたいところ。
で、最後に、次回の解説役投票結果でアリマス。
【その66解説役投票結果】
3票 : ミカサ(進撃の巨人)
2票 : 中野梓(けいおん!)、安心院なじみ(めだかボックス)、月影ゆり(ハートキャッチプリキュア)
1票 : ロリカード(HELLSING)、サシャ(進撃の巨人)、ニャル子(這いよれ!ニャル子さん)
最後の追い上げでミカサがトップに。
次点が複数候補いるので、3人のうち、誰にするかはつらつら考えまする。
それではではー。
- 619 :1:2013/10/29(火) 01:35:27 ID:Gede0iR60
- 誤字一個見つけたー。
>>583
>お前が来てくれて、上様も若様もご機嫌だ。
↓
>お前が来てくれて、殿も若様もご機嫌だ。
気が付いたら訂正していきますんで、
皆さんからもご指摘頂けると当方ありがたやでアリマス。
- 620 :名無しのやる夫だお:2013/10/29(火) 22:22:42 ID:AcOCi.AQ0
- とりあえずオプさんに一言。
向こうもあなたと関わりたくないと思ってんじゃね?w
- 621 :名無しのやる夫だお:2013/10/29(火) 22:51:32 ID:ijsGtcWQ0
- いや・・・コンチワーって訪ねていったら案外
フツーにびっくりされて、フツーにご飯食べてくよう勧められて
フツーに親戚扱いされそうな気もする・・・このスレのやらない夫なら・・・
- 622 :名無しのやる夫だお:2013/10/29(火) 23:13:02 ID:tO7Bms860
- 思いの外尾張柳生もキャラが立ってきて何より
取りあえず十兵衛と厳包の邂逅は見てみたい
- 623 :名無しのやる夫だお:2013/10/29(火) 23:23:48 ID:tw9wRMgY0
- >>621
別に宗矩は利方に含む所はないだろうしなあ。
とりあえず来たら話は聞こうとするだろ、確実に。
そもそも江戸と尾張の対立っていったって、
ほとんど兵庫助の一人相撲なんだし。
- 624 :名無しのやる夫だお:2013/10/30(水) 22:27:23 ID:fBrojPRk0
- 若い兄弟が会うには、宗矩の存在は大きすぎて
普通に接しただけでも、良かれ悪しかれ影響受けちゃうような気がする。
- 625 :名無しのやる夫だお:2013/11/02(土) 11:08:55 ID:Saa5swlg0
- >>623
兵庫のほうが勝手に敵意むき出しにしているだけだしな
宗矩のほうは兵庫の息子たちに対して何の悪意も侮蔑もないわけだし
- 626 :名無しのやる夫だお:2013/11/02(土) 11:24:50 ID:u63SegC60
- でも尾張柳生に悪意向きだしの黒宗矩もいいよね
- 627 :1:2013/11/02(土) 16:55:15 ID:fGIJYo3c0
- どもどもです。
今週は予定通り、外伝その6「現代の柳生庄観光案内」にしようかと。
投下予定は、いつものように日曜(11/3)の21時を目指す所存ー。
相も変わらずやるやらコンビの二人旅になるかもですが、
少しくらい華があった方がいいかもしれぬ、という気もしたので、
解説候補に上がってたうち、誰か一人を出そうかしらんと思ってたり。
それではではー。
- 628 :名無しのやる夫だお:2013/11/02(土) 19:51:26 ID:aQuO3IDg0
- 了解
奈良のあたりは現代でも交通の難所な深山のイメージあるなあ
- 629 :名無しのやる夫だお:2013/11/03(日) 09:32:57 ID:AA7XB2Wo0
- 承りー
それならあずにゃんに一票しとくかなw
- 630 :名無しのやる夫だお:2013/11/03(日) 13:08:26 ID:AyXpV8Zs0
- 了解
佐々木さんは前回出たので今回はパス
- 631 :1:2013/11/03(日) 21:08:20 ID:Q1t6IMeY0
- えー、どもどもです。
本日の予定投下時間になってしまった訳ですが、ここで一句。
l丕丕l________________________
|來來|》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《゙|
|**| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|《》|
|**| |゙《゙|
|**| 艦これで イベント戦に のめりこみ |《》|
|**| |゙《゙|====∈
|**| いざ気がつけば 予定時間 |《》|
|**| >>1 |゙《゙|
|**|______________________|《》|
|坐坐|》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《゙|
l丕丕l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´
「詠んでる場合かー!」とかシュトロハイム風にツッコまれそうで
なんともアレですが、どうにもすいませぬ。
来週は何とか…ううむ。
ではでは。
- 632 :名無しのやる夫だお:2013/11/03(日) 21:21:13 ID:/WMavmk20
- 時間泥棒ですよねえ(現金も奪っていくけど)
イベント開始が丁度連休とかもうね
では来週ーw
- 633 :名無しのやる夫だお:2013/11/03(日) 23:36:57 ID:clGnTDZk0
- OK把握。
というか、このスレにも艦これの嵐が・・・・wwww
- 634 :名無しのやる夫だお:2013/11/04(月) 02:24:22 ID:81xgr77.0
- 今気づいた。
E4あとちょっとが削れないのよう……
- 635 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/11/05(火) 20:14:16 ID:5YbcRaP20
- E-4以降に挑戦しているならイベント終了まで透過がなくても仕方がない
- 636 :1:2013/11/09(土) 18:17:40 ID:VzB0ttpQ0
- どもどもです。
さて、今度の投下ですが、当方が未だE4をクリアできてないので、
そっちが今晩中にクリアできれば、なんとか明日の投下分くらいは書けるんじゃないかしらんと
希望的観測をするところであり、なんとも運次第で申し訳なし。
とりあえず、書いて投下できそうなら
毎度のように明日の21時を目標にするところでアリマス。
それではではー。
- 637 :名無しのやる夫だお:2013/11/09(土) 18:43:36 ID:tqLanC3w0
- E-4は連続10時間かかって気が狂いそうだったから取り返しの付かないミスしないようにがんばって。
- 638 :名無しのやる夫だお:2013/11/10(日) 01:59:53 ID:yGfNk5ZU0
- E-5はE-4より簡単とか言ってたけど、
実際やってみたらそんなことなかったぜ、げふう(白目)
今回4も5も本気でストレス貯まるから、
楽しいBGMとか、気分転換しながらがんばっておくれやす
- 639 :1:2013/11/10(日) 13:45:18 ID:FeF1pbtc0
- どもどもです。
「信じて送り出した艦隊がE4マップでまるで歯が立たず、資源を使うだけ使って帰ってくるなんて」
というのが当方の現状であり、即ち、
. _ _ | ̄ ̄ ̄|
,―/  ̄ ̄ ̄´/ ・ |十・-|- | が |
/. | iヽ ・ |土・/ヽだ | : |
/ | | | ・ llll」/ヽヽ | : |
/ ̄`、| |;;|. ・ | ̄ ̄| | ・ |
/ ::|| |;;;| ・ |二二| め  ̄ ̄ ̄
/ :::::|| ,--−―-、 | |__|
/ :::::/.|______/. ,--−--i. | ⌒)
−、/ ::::::/ ;;;;;;;ii|. | | ・ ´
ヽ :::::/ ;;;;;;;;;iii| | |
i. ::::::/´ ;;;;;;;;;;iiii| | |
l.::::::/ ;;;;;;;;;;;;iiiii| L====|
:::::::|:::/ ;;;;;;;;;;;;;;iiiiiii| |
というところで砂。
おまけに14時間掛けて削ったゲージも、
起きる頃には戻ってるでしょうし、まさにゲンナリ。
カンジ並にぐにゃりますよもう。
てな訳で、おそらく起きる頃には夜になってそうなので、
今のうちに、今日も無理ということだけお伝えしておこうかと。
申し訳なし。
ではではー。
- 640 :名無しのやる夫だお:2013/11/10(日) 14:50:13 ID:8wCnYBq60
- 平均レベルが50位の艦隊しかなかったけど、どうしても眼鏡艦隊組みたかったから女神10個かって強引にE4抜いたなぁ
今はE5で資源切らしてるけど
- 641 :名無しのやる夫だお:2013/11/15(金) 13:44:51 ID:HqEgOQ5s0
- イベント失敗した人の愚痴が酷いですなぁ今回
- 642 :名無しのやる夫だお:2013/11/15(金) 20:30:38 ID:2EmCuzEc0
- ツインテールで投げキッスとかあざといな、ムネリン
- 643 :名無しのやる夫だお:2013/11/15(金) 23:09:31 ID:JpXfrwXw0
- ご存知、ないのですか!?
あのツインテールそ、剣豪からチャンスを掴み、大目付の座を駆け上がっている、
超剣豪アイドル、ムネノリちゃんです!
キラッ(はあと)
あのハートマークに、編集のノリノリを見た。
- 644 :名無しのやる夫だお:2013/11/16(土) 11:47:27 ID:PRGNby720
- このスレ的に1には剣豪武蔵はとってもらいたいもんだ
大食いでレベリングしてたら手が震えます
- 645 :1:2013/11/16(土) 23:17:49 ID:fBr0GBsY0
- どもどもです。
「艦これのイベントクリアにまず必要なのは、
バケツでも資源でもねえ、プレイヤーの時間だ!」
という有様な現状を踏まえ、ぐうぐう寝てました。
いや、すっきり。
てなわけで、これからE4にリトライしてきますので、
おそらく明日の投下は絶望的であり、なんとも申し訳ない限り。
というか、イベント延長で、上手く行っても来週はE5チャレンジで、
再来週は当方が実家に帰らねばならんので、
現状では次の投下は12/8になりそうであり、すいませぬ。
あと、「十」の宗矩は初見が「なに…これ…?」でしたが、
ここまで来ると、どういう方向に突っ走ってしまうのか楽しみになってきま砂。
今から十兵衛とやりあうシーンがどうなってしまうか気になってしょうがねえ有様。
少なくとも、死んだはずの元主君がツインテールにして投げキッス飛ばしてきたら、
助九郎じゃなくても、完全に固まるのは当然で砂。
原作だと助九郎は、この後、「こ、これはどうしたことでござる?」とか言う訳ですが、そりゃ言うわと。
むしろ「自分にできる事があればなんでもするから訳を話してください」とか続ける助九郎超善人。
宗矩がこの後、なんと返してしまうかが気になるところ。
てなとこでそれではではー。
- 646 :名無しのやる夫だお:2013/11/16(土) 23:48:41 ID:K4ULdWXA0
- 「超剣豪アイドル、ムネノリちゃんです!」って何だ?
と思いつつ、そのワードそのままグーグル検索かけたらお茶吹いた件について。
アイマス曲に合わせて魔界転生ネタなんて俺得じゃないですか〜w
但馬守に「魔法をかけて!」
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm11669577
- 647 :名無しのやる夫だお:2013/11/17(日) 00:39:44 ID:d.Wr.p3o0
- もしかして: 超剣豪アイドル、宗矩ちゃんです!
って何だよグーグルwww
- 648 :名無しのやる夫だお:2013/11/17(日) 01:19:28 ID:d.Wr.p3o0
- >>645
・リラックスする
・ゲージ全部削れてから数時間かかるものだと覚悟する
・社会人なんだからいざとなりゃ魔法のカード使ってしまえばよかろうなのだ!
ぐらいの気持ちでやる
・眠くなったら、E-4ボスが口上述べてる所でクリックしないで(そこでゲージ回復が一旦停止される)、
しっかり寝る
・帰ろう、帰ればまた朝鮮できるから、を合い言葉に、絶対大破で突っ込ませて轟沈させない
で頑張ってくだせい。
- 649 :名無しのやる夫だお:2013/11/17(日) 10:22:28 ID:Vtuto4VQ0
- ツイーと読む限り正直8日どころの話じゃなくなりそうな気がしますが、お待ちしております。
- 650 :名無しのやる夫だお:2013/11/17(日) 22:12:27 ID:1WM7yzTE0
- E-4クリアなら捨て艦戦術お勧め
駆逐艦が有名だけど
2-2とかで重巡ドロップさせて
捨て艦重巡4に砲2門主主か主副つんで
金剛型2とともに突っ込む
金剛型が大破したら撤退
中破は進撃
- 651 :名無しのやる夫だお:2013/11/18(月) 08:34:39 ID:DMaYzFSA0
- もうやる夫の艦コレにすればいいんじゃない?
- 652 :1:2013/11/23(土) 17:55:09 ID:uFY2E1Lw0
- どもどもです。
さて、ここ最近艦これにドはまりして更新が止まってしまった訳ですが、
ようやく一段落したので、スレ更新をちゃんとやろうかと。
(”一段落”の内訳についてはご存じの方もおられるかもですけど、まあ、それはそれで)
てな訳で、明日(11/24)の21時投下を目標に頑張る所存。
お題は前述の通り、「外伝その6:現代の柳生庄紹介」で砂。
よろしゅうですー。
- 653 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします:2013/11/24(日) 17:38:46 ID:fec4KYPE0
- E7クリアして真武蔵ゲットしたのか、羨ましい
- 654 :1:2013/11/24(日) 23:05:19 ID:F/q.IEsY0
- どもどもです。
今日の投下分を書いてる途中、気が付いたらコタツ寝しており、今、目が覚めた有様。
コタツ恐るべし。
投下するにも微妙な分量だったので、今回も無理そうです。
艦これはどうにかなって、どうにか今日投下できるかと思ったのですが、すいませぬ。
なお、当方はE4クリアしたところで力尽きた模様。
来週は都合により無理なため、更新は再来週以降になるかと。
なんかもう相変わらずな有様で申し訳ない限り。むむむ。
ではではー。
- 655 :名無しのやる夫だお:2013/11/24(日) 23:07:15 ID:ofne5Bas0
- りょうかーい。
矢矧堀はほんまの地獄やで……
運が良い人は1回目で出るけど、
悪い人は100回やっても出てこないという……
- 656 :名無しのやる夫だお:2013/11/25(月) 01:57:44 ID:oN/aBg420
- Sで0.4%A勝利で0.2%だそうな
500回まわせばいいんだね(にっこり)
- 657 :名無しのやる夫だお:2013/11/25(月) 22:07:32 ID:23W7onoU0
- 500回まわすのに、資源どれだけいるんですか(震え声)
- 658 :名無しのやる夫だお:2013/11/25(月) 22:31:42 ID:yr.fy.dI0
- 後2回で200出撃になるけどホロは影も形も見えないよ。
- 659 :1:2013/12/07(土) 15:17:19 ID:dcqdw7iY0
- どもどもです。
秋の京都の紅葉は毎度ながらよろしい感じであり、堪能してきました。
次は春だな!
さて、前回失敗したので今回は何とかしたいところ。
もうかれこれ1ヶ月以上更新してない訳ですし。
というわけで、目標は毎度のように日曜(12/8)の21時投下で。
さあ、投下できるか否か。
それではではー。
- 660 :1:2013/12/08(日) 21:06:15 ID:W1VP9yoU0
- 毎度の有様ですが、まだ投下できるほど書けてないので、もうちょいお待ちを。
ここで投下できないと、また感覚忘れそうなので、なんとか今日中に投下はする所存ー。
とりあえず2時間ほど時間を下され。すいませぬ。
- 661 :名無しのやる夫だお:2013/12/08(日) 22:27:42 ID:pcqX6QjU0
- 今日は深夜投下かー
明日が普通に仕事なので朝に見ます
頑張って
- 662 :1:2013/12/08(日) 23:12:10 ID:W1VP9yoU0
- どもどもです。
まだ投下するには量がつらい感じなので、もうちょい書きます。
なので、投下時間については現状「できたら投下」くらいで…。
すいませぬ。
- 663 :名無しのやる夫だお:2013/12/08(日) 23:53:24 ID:xqXHXbUY0
- りょーかい
- 664 :1:2013/12/09(月) 00:40:52 ID:Gz7shEAk0
- お待たせしました。
どうにか一区切り付くところまではどーにか書けたので、今から投下します。
尤も、あんまり分量がないんで、すいませぬ。
タイトルは「やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6)」になります。
では、始めます。
- 665 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/09(月) 00:45:03 ID:Gz7shEAk0
-
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WWWwwwjij,,.、,、,,,vWWwjjwvjiiijwwiijijyyywWwWWjjwv,,.、,、,,,jiiijwwiijijyyviiijwiijijywWw
',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',
.ノ 、 、
今回は外伝だお。. − −) l 随分間が開いてしまって
- − 、 (人__) | 申し訳ないだろ…更新頻度的に。
− −) ヽ ヽ ノ
(人__) ノ r へ、
r へ、 G| _/^○
GL _ィ`○ / /、__ノ
〆 /`ー' (___/
 ̄´
WWWwwwjij,,.、,、,,,vWWwjjwvjiiijwwiijijyyywWwWWjjwv,,.、,、,,,jiiijwwiijijyyviiijwiijijywWwji
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- 666 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/09(月) 00:45:33 ID:Gz7shEAk0
-
さて、皆さん。
随分間が開いてしまったが、今回は予告通り、
「現代の柳生庄」観光案内の回だ。
/ ̄ ̄\
/ _ノ ヽ、_\ . ____
.. | ( ●)(● ) | / \ >>1が今年の9月に行ったのに、
. . | (__人__) │ / ─ ─ .\ これを投下してるのが12月というのは
| `⌒´ | / (●) (●) \ 生暖かい目でスルーしてもらえると嬉しいですお。
. | | | (__人__) .| .コタツの中から失礼ですお。
. ヽ / \ .`⌒´ /
ヽ / > く.
/ く.[ニニニニニニニニニニニニニニニニニニ]ゝ ヽ
| ヽ、二/ 〈〉 〈〉 ヽ__,ノ l
. | / 〈〉 ヽ |
| / 〈〉 〈〉 〈〉 ヽ /
ヽ、_ヾ-‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐ゞ___/
- 667 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/09(月) 00:46:17 ID:Gz7shEAk0
-
ところでやらない夫、
/ ̄ ̄\ 今回もまたやる夫たちだけなのかお?
/ _ノ \ しかも今回は文字通りの男二人旅だお。
| ( ●)(●) んー、嫌か? .____
. | (__人__) ./ノ ヽ、_. \
| u ` ⌒´ノ /(−) .(−) .\
. | } ./ (__人__) . \
ヽ } .| `⌒´ |
ヽ ノ \ ー― ./
/ く.[ニニニニニニニニニニニニニニニニニニ]ゝ . ヽ
| ヽ、二/ 〈〉 〈〉 ヽ__,ノ l
. | / 〈〉 ヽ |
| / 〈〉 〈〉 〈〉 ヽ /
ヽ、_ヾ-‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐ゞ___/
- 668 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/09(月) 00:46:46 ID:Gz7shEAk0
-
/ ̄ ̄\ 嫌って程でもないけど、
/ _ノ \ たまにはもう一人くらいいてもいいと思うお。
| ( −)(−) 前(外伝4)の時、 .____
. | (__人__) それで酷い目に ./ノ ヽ、_. \
| u ` ⌒´ノ .遭っただろ… ./(●) .(●) .\
. | } ./ (__人__) . \
ヽ } .| `⌒´ |
ヽ ノ \ ー― ./
/ く.[ニニニニニニニニニニニニニニニニニニ]ゝ . ヽ
| ヽ、二/ 〈〉 〈〉 ヽ__,ノ l
. | / 〈〉 ヽ |
| / 〈〉 〈〉 〈〉 ヽ /
ヽ、_ヾ-‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐ゞ___/
- 669 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/09(月) 00:47:14 ID:Gz7shEAk0
-
とはいえ、気持ちもわからなくもないし、
少し伝を辿ってみるか…ちょっと待ってろよ。
/ ̄ ̄\
. / ヽ、_ \ ____
|(●)(●) | / \ とりあえず、
|(__人__) | /⌒ ⌒ \ 怖い人でなければ、誰でもいいお。
| `⌒ ´ .| / (⌒) (⌒) .\ 言ってみるもんだお。
| ̄| | | (__人__) . .|
(⌒)〉. | \ . `⌒´ /
| | ヽ ノ > ー‐ \
| |___/ く.[ニニニニニニニニニニニニニニニニニニ]ゝ ヽ
ヽ__ / 〈〉 〈〉 ヽ__,ノ l
. | / 〈〉 ヽ |
| / 〈〉 〈〉 〈〉 ヽ /
ヽ、_ヾ-‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐ゞ___/
- 670 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/09(月) 00:52:02 ID:Gz7shEAk0
-
/ ̄ ̄\ さて、繋がるかな…?
/ _ノ \ .____
| ( ●)(●) ./ \
. | (__人__) /_ノ ' ヽ_. \ どんな人が来るのか楽しみだお…。
| ̄|. `⌒´ ノ / (≡) (≡) \
(⌒)〉 PRR… }. | (__人__) //// | (できれば年上お姉さんタイプの人が来てくれたら、
| | } \ `⌒´ / 夢のようなんだお…!)
| | ノ > ー‐ \
\ \ く.[ニニニニニニニニニニニニ`.ニニ´ニニ]ゝ ヽ
\ / 〈〉 〈〉 ヽ__,ノ l
. | / 〈〉 ヽ |
| / 〈〉 〈〉 〈〉 ヽ /
ヽ、_ヾ-‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐ゞ___/
- 671 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/09(月) 00:53:02 ID:Gz7shEAk0
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- 672 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/09(月) 00:54:21 ID:Gz7shEAk0
- -――‐-
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/:::::::/:::/::: //)イ:::::::::::::/|:::::::::::.
/:::::::/|::/:::::/ ⌒ |:::::::::::/ jハ:::::::::ト
/:::::::/ /::::::::/芹圷 )イ/ `ヽ|::::::::N
/:::::彡' /:::::::::::/ Vツ 芹圷 j:::::::ハj と、いう訳で、
_ /::/ /イ::::::Κ | "" Vツ /::/ 今回、同行することになった中野梓です!
/:::::::::彡 ̄ _И/ 人 r‐、、 "" /イ\ .柳生中学校3年生になります。
/::::/ ̄ /: : : :\ヘ\\ ー ′ _ イ:::::|:::::::\
. _/彡 _/: : : : : : : :ハ: \\ r―<::::::::::人:::::::::ハ . よろしくお願いしますね!
/⌒ __/: : : \: : : : : :| : : ∨ ト フ:::::/ \:::::|
匸 ーへ⌒\: : : : : : : |: : \: : 芥: :\⌒ }::::|
) ⌒\): : : : : :ノ: : : : : : || |\: ハ ノ::ノ
/ ィ ): : : / : : : : : : : し|\): :| _//
(_/ | ハ r ├=彡: : : : : : : : : フノ : l」: | ⌒ ̄
| | し└' |: : |: : : : : : : : : : \: : :.|
└' |: : : : : : : : : : : : :.O: : :.:|
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| :::::::::::(⌒) U .| | | / ゝ :::::::::::/
| ノ | | | \ / ) /
ヽ / └ー.┘ ヽ / /
- 673 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/09(月) 00:55:23 ID:Gz7shEAk0
- ____
/_ノ ヽ、\
/(●) (● ).\ や、やらない夫?
/ (__人__) u \ 確かに怖くないし、可愛いけど、
n|i 7 ` ⌒´ n| この子は別の意味でまずいんじゃないかお?
l^l | | l ,/) U l^l.| | /)
', U ! レ' / ー‐ | U レ'//) 外見白饅頭の男二人が、
{ 〈 ノ / .女子中学生を連れ歩くとか…職質は勘弁だお!
..i, ."⊃ rニ /
."'""⌒´ `''""''''
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) 大丈夫だよ。
. | (__人__) この子は柳生庄…現在の奈良市柳生町に住んでてな、
| ` ⌒´ノ .知り合いに頼んだところ、今回、案内してくれるってことになったんだ。
. | }
. ヽ } 地元だから知り合いも多いし、
ヽ ノ .そうおかしなことにはならねーよ。
i⌒\ ,__(‐- 、
l \ 巛ー─;\
| `ヽ-‐ーく_)
. | l
- 674 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/09(月) 00:56:18 ID:Gz7shEAk0
- , -──‐- 、
/.::::::::::::::::::::::::::::::::\
/.:.:.:/::::::::::::::::::::::\::::::::.\
/.:.:.:/:/:::::::/::::::::::::::::::::\:::::::::.\
/.:.:.:/:/:::::::/::/.::l.: . |.:.:.:.|.:.:.ヽ.:.:.:.:. |
ノ.:.::..:l.:.l.:.:.:.:l.:/.」_l.:.:. |.:.:._L_.:.:.|.:.:.: . |
/.:.:.:{: : l:.:l.:.:.:.:l/´ |∧.:.:|.:∧∧`メ、.:.:.: |
./:.:.:.:∧.:.l.:.l.:.:.:/ VV リ.:.l.:.l.: :| そうですよ。
/.:.:.:.:/ V.:.l.:.:.}斗== ィr=ミ、 :l .l:.:/ それに、うちの地元は、お二人みたいに
,'::.:.:.:.:l l:.:.:.:V VV::〈 歴史や剣豪好きの人が来るのは珍しくないですしね。
l.:.:.:.:.:.| l.:.:.:.{ ''゙゙ ' ゙゙'' ∧.:.:.ヽ
l.:.:.:.:.:.| l.::|:.:.ヘ r‐ァ ノ.:.:l.::::ハ 今回は張り切って案内しちゃいますよ!
l.:.:.:.:. | l.:.|.:.:.:.:V> , イ.:. : l::/.:.:.|
l.:.:.:.:. | Ⅵ.:.:.:.:.| \ `二´ ト、/.:.:.:::∧.:.:.:|
l.:.:.:.:. |, -‐ \: | \__ ノト、.::/V }::::/
ヽ.:.:/ \ //ハヽ }::::::\>く
V V// } V \.:::::\ ヽ
{ V C し' ヽ.::::::〉 }
____
/_ノ ' ヽ_\ そういうことなら
/(≡) (≡)\ よろしくお願いするお!
/ /// (__人__) ///\
| |r┬-| | 女子中学生の案内で観光とか、
\ ` ー'´ / それはそれで素晴らしいシチュエーションだお…!
- 675 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/09(月) 00:57:19 ID:Gz7shEAk0
-
/ ̄ ̄\
/ ノ( \ やる夫…一応言っておくが、
| ヽi!lノ ⌒ | 万が一、この子におかしなことをしたら…わ か る な?
| (①)(① ) | .頼むぜ…なあ、おい。
___,-‐{ (__人__) ト、_
/ \{ `⌒ ´ |: : : :`ヽ、 も、ももも、もちろんだお…!
/ \ イ: : : : : : \ やらない夫、目が怖いお…!
/ u \ //: : : : : : : : . \
| u |ー,/⌒`ヽ: : : : : : : : : |
\ u √(フノ^ヽ 〉: : : : : : : : /
/ ~\ " ヾ: : : : : : : :/
, -‐ァ −- 、
/:::::::::,′::::::::::::::丶
/::::_::::::::i::::::::::−- 、::::ヽ
/´:i::´::::::::::::!::::::::::::::::::::::::/^ヽ
l::::::|:::::::::::::::::::::::_::∧:::::::::|::::::::i (大丈夫かなーこの人たち)
|::::::l::::::::::::::::l´:::::::し':::::::::l:i:::::::l
/:::::ハ::::::::::::::i::::::::::::::::::::::ハ!:::::::!
,′:,′ ヽ:::::::::::!::::::::::::::/r '!:::::::!
i:::::::i i:\_.⊥ _,/ ノ!::|:::::::|
!:::::::! レィ'===='r ′レ!:::::::!
l::::::::l _,ノ-―――-ヽ. |:::::::|
!::::::::! ,/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`. !:::::::|
|::::::l/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i::::::::|
|::::::::||:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:::::::::|
|::::::::||:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:::::::::l
|::::::::|!:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l::::::::::li
- 676 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/09(月) 00:57:57 ID:Gz7shEAk0
-
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(● さて、じゃあ、前置きも済んだことだし、
| (__人__) そろそろ案内を始めるとするか。
. | ノ
| ∩ ノ ⊃ まずは、行き方についてだな。
/ ./ _ノ
(. \ / ./_ノ │
\ “ /___| |
. \/ ___ /
____
/ \ そういやどうやって行くのか、
/ ─ ─\ 調べてなかったお。
/ (●) (●) \
| (__人__) | 中野さんは普段どうしてるんだお?
./ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
- 677 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/09(月) 00:58:29 ID:Gz7shEAk0
- /::::::::::::/::::::::::::::::}::::::::::ヽ::::\::::::::::ヽ_
. /::::::/::::::/:::::::::::::::::::l、:::::::::::ハ:::::::ヽ::::::::::lへ
/:::::/:::::::/.!::::::::::::::::/j∧:::::::::::l:::::::::::l:::::::::|:::::ヽ 私は、遠出する時はもっぱら家の車で送ってもらいますね。
|::::/:::::::/__l::::/:::::::/l:/⌒\::::::!::::::::::l:::::::::|:::::::::丶 バスもあるけど、時間が掛かるし、本数も少ないから…。
}:::':::::::/´ !/j::::::/ / V::|:::::::::::!::::::::|\:::::::::\
|::l::::::::l _ l/ ,ィfう「゚圷}:::::::::::}Y:::リ \:::::::::\ . あと、私のことは「梓」でいいですよ。
|::l::::::::l ィfヤ心 弋ぅツ l:::/:::::l }::/ \::::::::\ 皆にもそう呼ばれてるし、年上の人に
}∧:::::::ヘ 乂ぅツ ´,,,, /:/::::::// \::::::::\ さん付けで呼ばれると、却って変な感じがするので。
i! }从:::::'. ,,,,, 、 l:/:::::/´ ヽ:::::::::ヽ
ヽ::V:::ヘ 、‐ ァ j:::::/、_ ',:::::::゙,
八:.:.:人 ` ィ}:/≦丶 l:::::::::::l
/丶:.:\:.:.:> ≦匕..-──--ヘ l:::::::::::l
/::::::/>、j` ,斗≦--、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ }:::::::::::!
/::::::/ __/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヘ:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:\ |:::::::::/
___
/ ⌒ ⌒\ やだこの子かわいい…。
/ (⌒) (⌒)\ そういうことなら遠慮なく呼ばせてもらうお!
/ ///(__人__)///\
| u. `Y⌒y'´ | バスってことは、
\ ゙ー ′ ,/ 奈良市内とのバスなのかお?
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
/ rー'ゝ 〆ヽ
/,ノヾ ,> ヾ_ノ,|
| ヽ〆 |´ |
- 678 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/09(月) 00:59:08 ID:Gz7shEAk0
- / ̄ ̄\
/ _ノ \ だな。
| ( ●)(●) 梓ちゃんが言った通り、JR奈良駅、または近鉄奈良駅とのバスがある。
| (__人__) 奈良市内←→柳生で、片道50分程度ってところだな。
| ` ⌒´)
| } JR奈良駅西口(西口1番) : ttp://jikoku.narakotsu.co.jp/jikoku_pdf/Bstop_PT.exe?99+0
ヽ } .近鉄奈良駅(東向4番) .: ttp://jikoku.narakotsu.co.jp/jikoku_pdf/Bstop_PT.exe?37+0
> ノ
/ \ /て⊃ あと、ここでも検索できるだろ。
| ィ |\ `´ ゞ _三} 【奈良交通バス案内システム】 ttp://jikoku.narakotsu.co.jp/form/asp/ejhr0001.asp
| | | \__/.
, イ::::: ̄  ̄:::::`::: 、
イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
__/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
イ:::/.:.:.:.:.:.:/.:.:.:/.:: /.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ-.、
//:::::i.:.:.:./.:./.:.:.: /.:.:l.:.:.:.:.::|.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::i:::::ヽ
/ ./:::::::l.:.:/.:.:.:.|:::::∧.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.: ハ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:::::.∧
//:::::::::::i.:.:|.:.:.::::|::::| l 、.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:::l ヽ.:.:.:| l.:.:.:.|:::::::::∧
/ l:::::::::::::::l.:.:.:.:.:.:.|::::l_i l斗.:.:.:.:.:.:.:.:A i_l.:.:.:|.:.:.:.:.:l、::::::::::∧
l| l:::::::. ∧.:.:.:.:.:l::∧|| レ ヽ.:.:.:.:.:.:ノ レ i ..:/.:.:.:.:.|ヽ::::::::::∧
|/:::::::::/ l.:.:.:|.:.:.:レヽ| _` ヘ.:.:.:.|´_ レi.:.:.:.:.::| ヘ:::::::::∧ 朝はまだ、1時間に1本程度は来るんですけど、
/:::::::::/ |.:.:.:|.:.:.:i ィ=ぅ笊ミ ヽ.:.| イぅ笊ミx l.:.:.:.:.:.l ヘ::::::::∧ 10時を過ぎると、2時間に1本程度になるんですよね…。
/l:::::::./ i.:.:.:.:|.::ヘヽヒ::::ノ ` ヒ::::ノノ ,.:.:.:.:从i ヘ:::::::.∧
i::::|:::::/ i.:.:.::|:.:.:ヽ ∧/.:/l レ 〉::::::::i .最終バスもかなり早いから、これを乗り過ごすと
l:::::|:::/l , イ ´ l.:.:.:.:.::i`丶"" ' "" ハノ.:.:.::| `ヽ、 |:::::::::| 別ルートで帰るしかなくなりますよ。
/:::::|::::iイ |.:.:.:.:::ト 、_ _ _ イ l:.:.:/.:| \ |::::::::::| .行かれる場合、帰る時間に気をつけてくださいね。
/|:::::::|::〈 i.:.:.:.:::| ` ー 、 _ ー´ ノl.:/:.:i i i::::::::::i
l ,:::::::::::|ヽ l.:.:.:.:ト‐、 ヘ´ 孑 /.:.::l / |::::::::::| 【柳生→奈良市内最終バスの時刻(13/12/08現在)】
i::::::::::::| i .ヽl\| T ∧ イi´ /:ノi/ i| |::::::::::i
|::::::::::::| l ヽ / ヽ l .ヘ / ` / l i::::::::::| 平日 : 16:56
|::::::::::::| ヘ ./ \ ハ ∨ ヽ/ ,l |::::::::::| 土日 : 17:05
|:::::::::::ヘ ヽ / ヽ 〈 o ヘ .| |/:::::::|
- 679 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/09(月) 01:00:12 ID:Gz7shEAk0
- ____
/ \
/ _ノ ヽ、_.\ む…やる夫達みたいな観光客だと、土日がメインになるけど、
/ (●) (●) \ 17時が最終となると、ちと不安だお。
| u. (__人__) |
/ ∩ノ ⊃ / もし最終バスに乗り遅れたら、
( \ / _ノ | | どうすりゃいいんだお?
.\ “ /__| |
\ /___ /
___
., -‐ '"::::::::::::::::::::::`> 、
. /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/:::::::::::::::::::::::ィ:::::::::::::::::::l::::::::::::: \
,':::::::::l:::::::::::::/|:ト,:::::::::::::: ト,::::::::::::::::`ヽ
イ::::::!:::|:::::::l ム+!-、:::::::::::| V::::|:::::::::::::トゝ
/:::::::::: |:: |:::::::!/ _L 、::::イ厂l::/:::::::.:::::}
. /::::::::ハ::: !:::lハ::::レ'朽.ヾ ヽ/,チモミ〈|::::::::::::/ 歩きましょう(きっぱり)
. /::::::::/ .ヽ }::::::::ヽト弋_ソ ト' リ 〉l:::::::,イ
/::::::::/ Ⅵ::::::::: | ,,,,,, , `´ イ レ':∧
::::::::/ l:::::::::::| __ "" j: |l::::::: | 「oh…」
:::: / !::::::::::| ヽ...ノ ノ::::|ハ:::::: |
::./ l:::::::::|>、 イ:::::::::ハ::::: !
' 入:::: l`ヽ、`' ‐r< |:::::::/ l:::::::!
, -< |ヽゝ ,ィV,、 ト、_lイ/ !::::::l
/ | ト / 〉仆、j l>、_ !:::::}
. / \ ヽ' //l!!ト、v |;;;| >、 .!:::::l
. { く V〈/.ハl } | |;;;| } !::: |
- 680 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/09(月) 01:04:51 ID:Gz7shEAk0
-
/ ̄ ̄ ̄\
/ ─ ─ \ …ちなみに、柳生から奈良市内まで、
/ <○> <○> \ 歩いたらどのくらい掛かるのかお?
| (__人__) |
\ `⌒J´ /
/ \
-―…‐-
::::::::::::::::::::::::`⌒丶
::::::::::::{:::::::::::::ヽ::::::::\
::::::/::∧:::::::::::::}:::::ヽ:::ヽ
:::/V⌒}:::::::::::∧:::::::::}:::::.
::レ'7i心lハ:::::/⌒ヽ:::::i::::::}
::i{弋)ソ ∨ riかY::::::::八 そうですねー。
::|(//) 、ヾン/レ:: /\} 私も歩いたこと無いですけど、
::| (//)::::∧ .柳生のバス停から近鉄奈良駅まで、大体17.5㎞ってとこですね。
::| `/「h 八/::ハ
::|\ _fY ,i lハイ:: /:::::::::} 【柳生公民館から近鉄奈良駅】
∧ { ! }〉∨::/ :::::| ttp://□oo.gl/maps/0uy06 (※NGワード対策。□を"g"にしてください)
\ハ j. 厶イ:::::::::|
∨/} }ム__/ │:::::: | 歩いて3時間半掛かるみたいですね?
/《/7`ー─ヘ. | ::::::::|
∨/::.::.::.::.:: /} |::::::::,′
/::.::.::.::.::./::ノ |::::::/
::.::.::.::.::.::.ノV /::::/
::.::.::.::.::./::. 〉 /::::/
::.::.::.::./::.::/ /::::/
::.::.::./::.: / /::/
- 681 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/09(月) 01:05:24 ID:Gz7shEAk0
- ____
/ノ ヽ、_\ r ⌒j 17時のバスを逃したら、そこから3時間半歩きって、
/( ○)}liil{(○)\ / / どんな罰ゲームだお!?
/ (__人__) \/ / / ) .休憩も含めたら、奈良に着くのは21時頃じゃないかお!
| |i|||||||i| / / / /
\ |ェェェェ| / '` ´ /
r´ (⌒'ー―- イ′ ´廴
/ > 、 ヽ _  ̄ ̄ ̄)
/ -、 } (  ̄¨´
/ ヽ._ __ \
` --‐'´ `゙' 、_.)
/ ̄ ̄ \
_,ノ ヽ、,__ \
(●)(● ) | それに交通量の少ない山道だから、
(_人___) U | 夜、歩いて変えるには、ちょいと不安なものがあるわな。
'、 │
<二ニヽ | まあ、バス頼りの場合、「最終の時間に気をつける」しか対策が無いな。
./-‐ `i 、 ___,. イ あとはタクシーが呼べるなら呼ぶくらいか。
{/´、 ',┐ \
しrヽ V ヽ
ヽ、_ ヽ ィ }
\ \ ノ i
- 682 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/09(月) 01:07:34 ID:Gz7shEAk0
- ____
/⌒ ⌒\
/( ●) (●)\ でもな…実はもう一つ、
|:::::⌒(__人__)⌒::| .別のルートもあるんだぜ?
| 「匸匸匚| '"|ィ' それがこの、JR関西本線「笠置駅」ルートだ!
, ヘー‐- 、 l | /^''⌒| |
-‐ノ .ヘー‐-ィ ヽ !‐}__,..ノ || 【笠置駅から柳生町公民館】
''"//ヽー、 ノヽ∧ `ー一'´ / | ttp://□oo.gl/maps/5k0u0 (※NGワード対策。□を"g"にしてください)
//^\ ヾ-、 :| ハ  ̄ / ノ |
,ノ ヽ,_ ヽノヽ_)ノ:l 'ーー<. / |. 縮尺を変えて、大きな地図で見れば、
/ <^_,.イ `r‐'゙ :::ヽ \ `丶、 | 奈良市内ルートとの距離の差は一目瞭然だぞ。
\___,/| ! ::::::l、 \ \|
____
/⌒ ⌒\
/ (⌒) (⌒)\ おお…!
/ ::⌒(__人__)⌒::: \ やっぱり山道だけど、距離にして5km、
| u |::::::| ,---、 1時間程度で駅に着くってのは有り難いお!
\ `ー' しE |
/ l、E ノ 笠置駅自体は1時間2本くらいしかないから、
/ | | 駅に着いたら少し待つかもしれないけど、
( 丶- 、 ヽ_/ 3時間半歩くよりはまだ楽だお!
`ー、_ノ
- 683 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/09(月) 01:08:40 ID:Gz7shEAk0
-
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( 一)(●) ちなみに、>>1が柳生庄に行った際、
| (__人__) 最初の時は奈良駅からのバスだったが、
| `⌒´ノ .2回目は笠置駅からの歩きだった。
| ,.<))/´二⊃ どちらから行くかは個人の都合次第ではあるけど、
ヽ / / '‐、ニ⊃ ..京都方面からだと、笠置からの方が融通が効くように感じたな。
ヽ、l ´ヽ〉
,-/ __人〉 まあ、どちらも山道(ただし舗装はされてる)だから、
/ ./. / \ 体力に自信がなければ、奈良市内からのバスで行くのが安全だろう。
| / / i \ .または笠置駅からタクシーというのも手だな。
|" / | > )
ヽ/ とヽ /
| そ ノ
-―─- 、
/ \
′ ⌒ ⌒ , 今の話は、公共の交通機関によるものだから、
i ( ―) (― ) i 自分の車があるなら、それを使う方がベターだと思うお。
| (__人__) | 駐車場もあるし。
、 ノ
⊂⌒ヽ > <_/⌒つ ルートとしては、奈良市内から県道33号線か、
\ 丶′ 7 国道369号線で行くのがよさそうだお。
\ ノ ト、_/
- 684 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/09(月) 01:09:45 ID:Gz7shEAk0
- -――――- ♪
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ /
.:::::::::::::::/::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::ヽ あと、純然たる移動ではなく、観光というなら、
/:::::::::::::::;':::/:::::::::::::::::j::::::::::::::::::::. こちらの「柳生街道(滝坂道)」ルートもありますよ。
,':::::::: /:::/|:::::::::::::::::::::::|\::::|::::::::::i
/|:::::::i::|::⌒|:::{::::::::i:::::::/|⌒i:::|:::::i::::|\ 【柳生街道「滝坂の道」コース(約12㎞)】
/::::::|:::::::i::Ⅳ |:八::::::i:::::/ j/ V|:::::i::::|::::::\ ttp://www.kintetsu.co.jp/zigyou/teku2/teku-nara03.html
/ :::::::|:::::::N,ィうテミハ :::!::/ィうiテト│::::::/\:::::::ヽ
/:::::::::/ハ:::::i:::.、V::.ソ ヽレ' V::..ソ :::/V ヽ::::::::::. 【柳生街道「剣豪の里」コース(約9km)】
. /:::::::::/ レ:V^7ゝ , /:イ ::| '::::::::::, ttp://www.kintetsu.co.jp/zigyou/teku2/teku-nara04.html
/:::::::::/ {;:::{ { い、 、 , ∩/h::iト 、 i:::::::::,
::::::::::;′/∨トヽ丶.\ _ ノノ // リ \ |:::::::::i かつて昔の南都(奈良)から柳生庄に向かう街道で、
i::::::::::| { l::\ ` 、‐‐/ /:::/ }│:::::::| 道中、色々な寺社や史跡を見る事ができますよ。
|::::::::::| | ∨|/丶、 }_{ /∨|/ │|:::::::::|
|::::::::::| | ∨ ̄\ |八 / ̄│ / |│:::::::|
|::::::::││ / o\「o ∨ |│:::::::|
|::::::::│ ∨ / }| ∨ /│:::::::|
/ ̄ ̄\
/ _,ノ ヽ、_
| ( ⌒) (⌒) 実際に歩いた方の体験談によると、
. | (___人__) このルートだと大体20㎞、約5時間半程度掛かるみたいだな。
| ` ⌒´ノ
.| | 【柳生街道を歩いてみました-街道歩き旅】
人、 | ttp://kaidouarukitabi.com/rekisi/rekisi/yagyuu.html
,イ:. ト、ヽ、 __ ,_ ノ
,. -ーー -‐ ´::::::::::::::::::::::::::::::::7 この辺りはルートが長い分、かなり個人差が出るんだろうが、
/..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、 かつて柳生庄を目指した武士・武芸者達の姿を思いながら
.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. \、_ 歩いてみるというのも、なかなか乙かもしれないな。
::::::::::.\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... ヽ
:::::::::::::..ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...ヘ
:::::::::::::::::::V:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |::
:::::::::::::::::イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l::
::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:|
- 685 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/09(月) 01:11:02 ID:Gz7shEAk0
- ____
/_ノ ヽ\ 春日大社の裏手からの街道というのが、
/ ( ●) (●)、 柳生家と春日大社の縁を彷彿させるお。
/::::::::⌒(__人__)⌒\
| |r┬-| | あと、途中にある「峠の茶屋」が
\ `ー'´ / 江戸時代から営業してるってのも面白そうだお。
⊂⌒ヽ 〉 <´/⌒つ 建物も当時のもので、草餅やわらび餅が名物だそうだお。
\ ヽ / ヽ /
\_,,ノ |、_ノ 食べログ「峠茶屋」 : ttp://tabelog.com/nara/A2901/A290101/29004882/
/ ̄ ̄\
/ _ノ \ ここを通った武芸者達が、飲み代として置いていった
| ( ●)(●) 鉄砲や槍、鉄扇、あと、神道無念流の伝書があるって話だが…
. | u. (__人__) いくらなんでも飲み代にそんなものを置いていくとは信じがたいな。
| `⌒´ノ
.l^l^ln } こちらのサイトでその写真が掲載されてるだろ。
.ヽ L }
ゝ ノ ノ 【柳生街道(滝坂の道)探訪(06.04.03)④峠の茶屋〜地獄谷石窟仏・・・】
/ / \ ttp://barakan1.exblog.jp/3449665/
/ / \
. / / -一'''''''ー-、.
人__ノ (⌒_(⌒)⌒)⌒))
- 686 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/09(月) 01:12:14 ID:Gz7shEAk0
- ____
/⌒ ⌒\
(ヽ /( ●) (●)\ /) …で、やる夫たちはどのルートで行くんだお?
(((i ):::::: ⌒(__人__)⌒::::\ ( i))) まだ午前中だから、どのルートでも問題ないお!
/∠ | |r┬-| |_ゝ\
(___ `ー'´ ____ )
| /
| /
| r /
ヽ ヽ/
>__ノ;:::......
/ ̄ ̄\
/ _,.ノ ⌒
| ( ー)(ー) まあ、理想を言えば、
.| (___人__) ここは柳生街道ルートを行きたいところなんだが、
| ノ 実は>>1もまだ行った事が無いんでな…。
| |_,-‐、_ -、 いずれ行ってみたいとは思ってはいるんだが。
.人、 厂丶,丶 v 〉
_,/::::ヽ、.,ヽ., ___,く_ソ __ノ という訳で今回は、
_, 、 -― ''"...:::::::::\::::::::::::::::::::( 〔"ニ‐-、 今年、>>1が柳生庄に行った際、使ったルート…
/.::::::: ':、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r /⌒ヽ:::::: ) .つまり、笠置駅から山を越えるルートで行こうと思う。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V/..... ̄ ',::::|
:::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈 :::::::::::::::... ',::i
:::::::::::::::!::::::::::::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::ハ ::::::::::::::::::. ',
- 687 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/09(月) 01:13:18 ID:Gz7shEAk0
- _ __ _
, . :.:..:´..:.:.:.:.:.:: : :`丶、
, . :´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : ヽ、
,.:'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、.:.:.:.:.、.: : :.\
/.:./.:.:.::/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.:}.::.:.:.:.}.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:./.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.`ヽ.}
′.:.:.:.:./:l:.:.:.:.:.:.:.:.::./:.ト、.:.:.:.|.:.:.:.:.:|.::.:.:.:.:./:`ヽ
|:.:.:|.:.:.:./l.:l.ノ:.:.:.:.:.:/メ:.|、.:.:.: |.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.',
|.:.:.|.:.:.:レ リヽ.:.:.:.:.;' リ \:|.:.:.:.:.:|.:.:.:.:/.:i.:.:.:.:.:l あの…それ、私も一緒に行くんでしょうか?
',.::ヽ.::| ,r=、 ;.::::/ ,.zテミヽ.:/.:.:.:|.:.//.:i.:.:.:.:.:l
'; . ヽ|V ト。:} V イ.:.c:j /.:::::: ト、.:/.:/i.:.:.:.:.:|
V.:.ハ ヽヒツ ヒ少ノ '.:::::|:::| }:/ l.:.:.:.:.|
i.:.:.:.:; ,.,, , ,.,,, l.::::::|.::レ' l.:.:.:.:.|
|.:.:.:.:} u ./.:.:./:/:.、 l.:.:.:.:.|
|.:::::::|\ ` /.:.:./:/.:ヽ::ヽ、 l.:.:.:.:.ト、
ヽ..:::|:./ >.. _ ,. イl.:.:/l/.:.:::::i.:::::::.\.:.:.:.:.:l.:.',
ヽV/.:::/::/,r‐く l:/ /.::::::::|.:::::::::::::.\.:.l.:.:l
/.::::::/.::// ハ ヽ /.::::::::::::|.::::::::::::::::::.\.::l
/.::::::::::/::// / } ト、/.::::::::::::/.:::::::/.::::::::::::::}.:|
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) いやいや、流石にそれはない。
. | (__人__) いくら舗装されてるとはいえ、女の子に
| u. ` ⌒´ノ 1時間山道を歩かせるってのは無いよ。
. | }
. ヽ } 先に柳生に帰っておいてくれ。
ヽ ノ mm 後で合流しよう。
/  ̄ ̄ ̄ つノ
| | ̄ ̄ ̄
- 688 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/09(月) 01:14:03 ID:Gz7shEAk0
-
/ ̄ ̄\ ブロロロロロ…>
/ _ノ \
| ( ●)(●) よし、じゃあ俺達も出るとするか!
. | (__人__) …どうしたやる夫?
| ` ⌒´ノ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ mm
/  ̄ ̄ ̄ つノ
| | ̄ ̄ ̄
____
/ \ …いや、柳生庄に行くなら、
/ ─ ─ \ 今、梓ちゃんちの車に乗せてもらった方が
/ -=・=- -=・=- \ .早かったんじゃないかお?
| (__人__) U |
\ ` ⌒´ / 「あ」
- 689 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/09(月) 01:15:01 ID:Gz7shEAk0
-
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ⌒)(⌒)
. | u (__人__) ま、まあ、
| |r┬|} 流石にそこまで甘えるのはどうかと思うだろ。
| | | |} .一応、先方とは初対面なんだし…。
. ヽ `ニ}
ヽ ノ ほら、行こうぜ。
/ く
| \
| |ヽ、二⌒)
____
/ \
/ \ …確かにそれもそうかお。
/) ノ ' ヽ、 \ じゃ、行くとするかお。
/ .イ(ー) (ー) u |
/,'才.ミ) (__人__) /
.| ≧シ' ` ⌒´ <
/ / ヽ
- 690 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/09(月) 01:15:53 ID:Gz7shEAk0
-
/ ̄ ̄\
/ _ノ \ しかし、このペースでこの外伝、
| ( −)(−) 今年中に終われるんだろうか…?
| (__人__)
| u ``⌒´ノ ____
| . } / \
ヽ .} / ⌒ ⌒ \ 悩んでもしょーがねーお。
ヽ ノ / (−) (−) \ 書き続ければ、いつかは終わるお。
/ \ | (__人__) |
/ / } | \_ `⌒´ _/
/ /. | | / ヽ
| | .| | | | |
| | || | | | | |
(__) | |し__) ヽ ヽ | |
| } | (_) _ |_)
| | / | / | |
| |/ / / | | __ __¨ ./
(_⌒) ヽ_⌒) (_⌒) ._) _) \
- 691 :名無しのやる夫だお:2013/12/09(月) 01:18:44 ID:qoiHiPjE0
- 乙です!
- 692 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/09(月) 01:20:13 ID:Gz7shEAk0
- てなとこで今回は一区切りでアリマス。
できれば1回で終わらせたいなー、などと言いつつ、
実際にやったら、なんと柳生庄に到着すらしてないという有様であり、
なんともすいませぬ。
次回は柳生庄に入るところからスタートの予定であり、
ぼちぼち写真もアップして行こうかと。
アップローダーも長持ちしそうなところを選びますが、
もし写真が消えてたらご連絡下さい>まとめの方々
あと、今回は三人目として解説役候補の内、あずにゃんをばチョイスしました。
何気にこういうチョイスは新鮮で砂。
面白くいけそうなら、今後の外伝でもまた考えてみようかと。
それではではー。
- 693 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/09(月) 01:37:22 ID:Gz7shEAk0
- 1コマ抜けてた…。
>>687 と>>688の間に、これが入ります。
___
., -‐ '"::::::::::::::::::::::`> 、
. /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/:::::::::::::::::::::::ィ:::::::::::::::::::l::::::::::::: \
,':::::::::l:::::::::::::/|:ト,:::::::::::::: ト,::::::::::::::::`ヽ
イ::::::!:::|:::::::l ム+!-、:::::::::::| V::::|:::::::::::::トゝ
/:::::::::: |:: |:::::::!/ _L 、::::イ厂l::/:::::::.:::::} じゃあ、笠置から柳生に向かう道で、
. /::::::::ハ::: !:::lハ::::レ'朽.ヾ ヽ/,チモミ〈|::::::::::::/ 柳生側の入口になるところに
. /::::::::/ .ヽ }::::::::ヽト弋_ソ ト' リ 〉l:::::::,イ .大きい標識がありますから、そこで待ってます!
/::::::::/ Ⅵ::::::::: | ,,,,,, , `´ イ レ':∧
::::::::/ l:::::::::::| __ "" j: |l::::::: | 山道に入ったら、基本、一本道ですけど、
:::: / !::::::::::| ヽ...ノ ノ::::|ハ:::::: | 入口になるところで分岐がありますから、
::./ l:::::::::|>、 イ:::::::::ハ::::: ! .そこからご案内しますね。
' 入:::: l`ヽ、`' ‐r< |:::::::/ l:::::::!
, -< |ヽゝ ,ィV,、 ト、_lイ/ !::::::l
/ | ト / 〉仆、j l>、_ !:::::}
. / \ ヽ' //l!!ト、v |;;;| >、 .!:::::l
. { く V〈/.ハl } | |;;;| } !::: |
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ⌒)(⌒)
| (__人__) ああ、よろしく頼むよ。
| ` ⌒´ノ
,| } 「はい、それじゃあ!」
/ ヽ }
く く ヽ ノ
\ `' く
ヽ、 |
| |
- 694 :名無しのやる夫だお:2013/12/09(月) 10:01:51 ID:fJSwfTCE0
- 乙乙
……12月半ばにまた艦これイベントとか言ってるんだが、
いつからだろうか……
- 695 :名無しのやる夫だお:2013/12/09(月) 10:52:45 ID:ZI80MIuE0
- 乙
柳生に帰る……ツインテール……はっ、この女もしやっ!
- 696 :名無しのやる夫だお:2013/12/09(月) 18:36:46 ID:ZXiiVsd.0
- ほぼ奈良県民の俺のバイク散歩コースじゃないですか
- 697 :名無しのやる夫だお:2013/12/09(月) 19:35:57 ID:MYMEXtmw0
- 実家から歩いていけるコースだな
- 698 :名無しのやる夫だお:2013/12/09(月) 19:51:07 ID:J0mN9nKY0
- 乙
奈良の辺りは現代でも酷道扱いされてる道があるくらいだからなあ
- 699 :名無しのやる夫だお:2013/12/10(火) 14:55:16 ID:XFoqaHF60
- 遅れたがおつ
地味にレポはよい
- 700 :1:2013/12/14(土) 16:54:23 ID:TbY7LP620
- どもどもです。
先週、どうにか投下できたので、今週も何とかしたいところ。
目標は変わりなく明日(12/15)の21時からにしたくー。
今週からようやく柳生庄各所の紹介になる予定。
ではでは。
- 701 :名無しのやる夫だお:2013/12/14(土) 22:54:24 ID:ne6bXpi20
- ほほーい
- 702 :名無しのやる夫だお:2013/12/14(土) 23:03:56 ID:p7AMPt7A0
- おつです。
いわれてみれば武神を祀る春日大社と柳生に縁があるのは、なるほど納得
あと、あずにゃんの活躍も楽しみです
- 703 :1:2013/12/15(日) 20:39:55 ID:UuUf/GUk0
- どもどもです。
現在進行形でまるで書けてなくてディ・モールトどうすんのという有様ですが、
ここで落とすと、多分今年中に外伝が終わらないので、
区切り付くとこまで書いて投下する所存ー。
すいませぬ。
とりあえず、12時より前に投下できるとは思えませんが、
投下できる目処が立ったら告知しまする。
ではではー。
- 704 :1:2013/12/16(月) 05:08:38 ID:R8m5zfzg0
- どもどもです。
せめて夜が明ける前までに投下したかったのですが、
どうも区切りが悪いので、明日というか、今晩帰ってからまでで延ばさせてください。
多分日付変わってからになりそうですが…むむむ。
- 705 :名無しのやる夫だお:2013/12/16(月) 05:13:31 ID:QuQ3g0jM0
- 了解〜
年の瀬ですしあまり無理されないように
- 706 :名無しのやる夫だお:2013/12/16(月) 21:24:23 ID:NgtPSIdk0
- つ、ツインテール宗矩に、どじっこ属性までつけるとは……
せがわ先生恐るべし……
まじで超時空剣豪宗矩ちゃんで売り出されたら萌えてしまいそうだ
- 707 :名無しのやる夫だお:2013/12/16(月) 22:01:46 ID:2MOp3waM0
- >>706
まか☆てん の連載開始への下準備が進んでますな
- 708 :1:2013/12/17(火) 04:56:35 ID:KMIxWDqM0
- どもどもです。
どうにか投下できるところまで書き溜まりましたが、
既に朝5時であるので、もう一日延ばさせてください。
なお、明日は会社の歓迎会で酒が入る模様。
すいませぬが、ではではー。
>今月の「十」
助九郎「どうして…どうしてこうなった!?」(AA略
原作でも結構好きなシーンなので、
もうちょいねちっこく助九郎の恐怖と混乱、
宗矩の悪意と歓喜を描いて欲しいところではありましたが、
不足分をツインテが埋めてるような、全然別の場所が隆起してるような謎の有様で砂。
とりあえず、来年、更に盛り上がると嬉しげなのですが。
- 709 :名無しのやる夫だお:2013/12/17(火) 10:47:54 ID:5/05kM0A0
- すべて飲み込んで「……紀州藩をお救いくだされ」と言い残すしかなかった助九朗の苦渋が、
あとになれば痛いほどわかる名シーンのはずなのに、
ツインテールのせいで、
「”あんたのおとやん超時空剣豪ムネ☆リンになりはてましたがな!”とか死んでも言えない!」
という別の苦渋に読み取れてしまうこの恐ろしさ
- 710 :名無しのやる夫だお:2013/12/17(火) 22:34:48 ID:8C3Xufos0
- 月の抄の現代語訳載ってるブログ
http://blog.goo.ne.jp/nagaikazuaki
- 711 :名無しのやる夫だお:2013/12/17(火) 23:47:27 ID:OM8LGai20
- 田舎の貧乏旅行なら冬の雪国以外なら
レンタルサイクルおすすめじゃぜ。
徒歩なら時速4キロだが、自転車なら時速16〜20キロだから4〜5倍早い。
終日借りて1000円程度だし小回りも効く。
このスレを見てるのはメタボのおっさんだろうから
ダイエット効果も気休め程度にはあるし万々歳じゃぜー?
- 712 :1:2013/12/18(水) 00:11:58 ID:IyrIQhog0
- どもどもです。
現在激しくべろんべろんであり、ぐでんぐでんであり、即ちへべれけですが、
12:30から投下するですよですよですよですよ(残響音含む
内容は前の続きであり、即ち外伝6「現代の柳生庄の観光案内」でアリマス。
ようやく柳生庄にやるやらコンビとあずにゃんが参りますですよ。
よろしければー。
- 713 :1:2013/12/18(水) 00:33:28 ID:IyrIQhog0
- お待たせしました。
では、今から投下します。
- 714 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 00:33:58 ID:IyrIQhog0
- ┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃
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┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃
┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃ __
┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃ _..-''''゙゙゙´ ゙゙゙゙'''-、
┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃ / \
┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃ / U __ __ ',
┃┃┃┃┃┃ / ___ __ l
┃┃┃┃┃┃ ___ l ( ● ) ( ● ) .| 日曜夜には投下するって
┃┃┃┃┃┃,,..-''''゙゙゙´ ゙゙゙゙'''-、 流石にこれは .|. u  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ | 予告しておいて、
/ U \ 引くおー…。 | | 火曜の夜中はねぇだろ…。
, ' ___ __ .ヽ | U ( 人 ) | 常識的に考えて…。
. / ( ● ) ( ● ) '.,. | ` ┬‐ ´ ` ┬ ´ |
/ u  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ '., l  ̄ ̄ ̄ ̄ l
,' .l l l
l U. ( 人 .) .l l l
.'., `.┬‐ ´ ` ┬ ´ .,' ', ,'
. ' ,  ̄ ̄ ̄ ̄ / \ /
ゝ、 / >- -<
/` ー――――― ‐=''' く ,,-'" ヽ
/ \ / \
/ ヽ / ヽ
. /. '., / ',
/ / i l. / / i l
. l | | |. l | | |
. | | | |. | | | |
- 715 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 00:34:40 ID:IyrIQhog0
-
=笠置山山中=
;;;彡ソ;;;ゝ);;));ヾ;;) ノ::;;ヽ;;;;ゞヽゝ'´ゞ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ;;;;ゞヽゝ'´ゞvゝ、7-ー<ヾ:'(゙'〆、,,;">-、7-ー<
ヾミ;ソ(;;;;;;フノハ:;:;ミ;;(;;;ゝヾミゞ(〆、,,;".:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ ゞゞ' ヾ ヾ ゞゞ' ヾ ゞゞ'ヾ ゞ:;ヾ:;ゞ;;';:":;ヾ ゞ;
〃;;;彡;;i!;:i!|/〃;;;彡;"'ハ,,;)ヾ.:.:バ:.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;>>、;ヽ、:;;:y':/;:. :;:'':;:;:;ゞ;ゞゞ;ゞ;:'':;;:,'ミヾ:,;:ゞ'ゞ';
::':.,|:;;:i!;;i!;:i!|`ヽ\|;;レ;/;;'';;..;.;.;.;.゙:.~.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.`‐ヽ:::;:;:::/:;;/ソ;;:';;ゞミ:;.;;ゞ;:;ゞ,:;i''`ヾ;ミ:;;:,ゞ:;ゞミ,
ヽ.:;};;:i!;;i!;:i!|;γ  ̄ ̄ ̄ヽ/.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;´ゞvゝ、7-ー;,'ミ:;ミ,"ゞ;", |; i;;;;:|!;;;;;;;;.`;;:ソ:;:ミゝ
;:;:Y;;:i!::i!:;;:i!|| はあ |.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;">>、;ヽ、 ;:yバ:.:.:.:.:|: |::.;;;;::l .:|;;;;:|
;:;:;:|;;:i!::i!;;:i!:|、乂___ノivヾ;;) ::::;:;:;;:;;;:;;:;;;;;;;:;:;:;;::.;.;.;;:;:;:;.`‐ヽ:::;:;:::/ヾミ;ソ(; |: |::.;;;;::| .:|;;;;;|:.:.:
;:;:;:|;;:i!;:i!;;i!;:|XゞV:从XゞViv:l;,ゝ);)':;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;~^:.:>ー !i!;;:;:;yゝミノ|: |::.;;;;::l .:|;;;;;|:;:;:;
八ゞivXx::イ八X、 γ从Wwv~ '〃::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;Yγ´ ̄ ̄ ̄ヽ.:::.::.:.:|:i ::|;;;;:: :| l |:.:.:
iソゞiv,l|V::从|lililレ/X、w,,'~""´,ヾゞ"、 ヾ:;:::;ミ| はあ .|:;::;:/.|:|: :|;;;;::| :: ;| |:;:;:;
_、八ゞiv,l|iv:l;,イイ、八イ,,~=-:;:;:;:;ヾ;;;;゛ ヾ:.::;:;:: ゝ_____,ノ;|:;:;{;:|:|: :|;;;;::| :: :| |:.:.:.:.:.:
V从;、lW:八ヘ{V::从Xゞヾ;:;:;:;:;:`,,;;;:゛ ヽ:;.:;.:;.:.;.;从イ、X|;::i!;::;;リ'ヾ:|:|: :|;;;;::| :: :{ |;:;:;:;:;:;、
ハ、;vvヾヘwゞ,,;;' γ´ ̄ ̄ ̄`ヽ";゛ .ヽ;.:;.:;.;.;.;;.:ミivV|;;:i!;;:;;:|`:;;;;|;};;;;;;;: :| :| :: |,l|V
;;;;、lW:八ヘ{V::从| ひい… .|゛ .;;:.;:.;;;......;;.;:.ハ、;vvヾヘwゝ)|:;.:|;;;;;n ::| :: |从X
ゞゞV:从XゞViv:l ゝ_____,ノ ;;.:;.:;.:;ゝ...;,イiv:l;,イイ、八,::.|:;::| ::{リ ::! :!:|:;ハ、;v
ゝX、 γ从Wwv~ ';.:;.:;.:;.:;.:;゛ .';.:;.:;.:;....;:.;...;;;;;.....ミYミ ; , ;|:;.:: ::r : :| :i |ゞ,イiv:,イ
ハililレ/X、w,,'~".;:.;;:.;:.;:.;:.;:.;゛ . ';.:;.:;.:;.;:.;;;;;;;;;;;:.;:.:;.:;ミ; /.::/ :::|i :.:| :l;ハ:从Xゞ
fハイイ、八イ,,~=-;;.;:.;:.;:.;:.;:.゛ ヽ;.:;.;:;.:r;;;;;;;;:;.:;.:;.:;.:ノ,;ノ : ::八 :ゝ::ヽ\_,,.,.
ハ{V::从XゞY‖//〃゛ ヽ;.:;.:;.:;........;;;..;.;:;.;;:´.:: :/.::::ヾ::\::\::ー、 ,
从,,;;''~"/‖Y彡ツ〃゛ ヽ;.:;.:;.:;.:;.:;.:;r.:;.:;.:;.:;.:ミYY :从XゞY‖/
【大体の現在位置】
ttp://□oo.gl/maps/80JGr (※NGワード対策。□を"g"にしてください)
- 716 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 00:35:15 ID:IyrIQhog0
- ___
/ ヽ / \ ひい…ふう…。
/ ;;( >) (<) 笠置駅で下りて、府道/県道4号線を柳生方面に歩き始めてから、
| l|lii!:::::(__人__):i もう随分経つお…!
| ::::::u; / / ;::::|
/⌒ヽ `⌒´_/ 運動不足にこの山道は堪えるお…。
/ \ ー‐ /`i .まだ舗装されてるからマシだけど…。
/ , ⌒ヽ ヽ / /
r´ / \ ヽ /
{ < : (__ノノ
.;i /\ ヽ ; | |
; / /; \ i :. | |
(_ ) (_ヽ. | |
/ ̄ ̄\
/ノ ヽ、_ \
|(●)(● ) | だから1時間は歩くって
|(__人__) u. | 最初に言ったじゃねえか。
{(`⌒ ´ |
{ | いくら日頃がデスクワークとはいえ、
{ ノ 流石に体力無さ過ぎだろ…。
ヽ ノ
/⌒'' |
/ / |
- 717 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 00:36:02 ID:IyrIQhog0
- ----
/ \
/ ヽ ちなみに山中は1本道だが、
前半はともかく、 / 何も無い道が延々続く上に
後半はどうでもいいお! .リ i カーブも多いので、
/ u . | .車には要注意だ。
しかし、山道が延々続くから、 .〉 |
本当に合ってるかどうか ./ | なお、>>1は道中あまりに
不安になってくるお…! ,- ) ::::リ .暇だったので、80-90年代の
/ } 〈 , :::::::リ ::::|. ロボアニメ主題歌を
¨¨¨¨¨ 、 | | ヽ' .::/ } :::, 歌いながら歩いたそうだ(※)
/ i l! | \ ', 、 リ .: ′ } :::, 勿論、無人の時だけだがな!
′u | | |l ! u. ヽ } ゝ-、_ ゝ...:/ ::::,
/ ! (___人___) } /`{ }ィ ´ ^≦x、 ', ト
i u !ililililil| / __ 〉-==ニ ´ .::}
! {ililililiノ / / :::
ゝ イ..ノ} ィ/ ,, /
7 ..ノ} ! ノ / / 〃 / .:
/ .ノ |´ / / .....ィ:::i‖ / :::}
/ | / .:::::::::::}/ ノ :::}
※ 参考例 : ttp://www.youtube.com/watch?v=tzBRjjTLWKc
⇒ この辺を歌いながらスキップしつつ歩くと、妙な具合に脳内麻薬が出てハイになれます。
なお、誰かに見られた場合は色々諦めましょう。
- 718 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 00:37:04 ID:IyrIQhog0
-
/ ̄ ̄\
/_ノ `⌒ \
_ .| (● ) (⌒ ) .| 大丈夫だよ。
| ! | (__人___) | .1本道って言っただろ?
| ! | ` ⌒ ´ .| 確かに不安になっては来るが、
| ! ,.-,| | .山道に入れば、まず間違えやしないよ…ほら!
._,ノ ┴、/ ,/ .| /
.r `二ヽ ) i ヽ /
.| ー、〉 / 〉 <
.| r_,j j / ̄ '' ̄ ⌒ヽ コッチデス-! コッチデスー!>
.| ) ノ/ { ィ, }
ノ ,/ | |{ |
- 719 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 00:37:39 ID:IyrIQhog0
-
r‐┐γ77
|||_/ //
| ⊂ニ7
r┤ / j
_j.....\_ ム┐
{:i\j....j... ̄.....j!、
. }::i::i:≧=--=彡リ
r'i:0::i::i::i::i::i::i::i::i} ....-──-
}:i:0::i::i::i::i::i::i::i::i| ...:::::´::::::::::::::::::::::::::::::`:...、
. |::i::i::i::i::i::i::i::i::i::i /:::::::::/:::::::::::::::::::: i::::::::::::::::\
. |::i::i::i::i::i::i::i::i::i::i| / ::/::::::/::::::::::|:::::::::::::|::::::::::::::::::::::ヽ
|:i::i::i::i::i::i::i::i::i::i:| r彳 /:::::: i::::::::::/|:::::::::::::ト、::::::::::::::::ヽ::ハ
|::i::i::i::i::i::i::i::i::i::i:l/:′:|:::::::: |:::::::/ :::::::::::: | 、:::::::::::::::::i:::::
|:i::i::i::i::i::i::i::i::i::i::|::i::::: |:::::::: |::::: '⌒|::::::::::: | ⌒ヾ::::::::::::|::: |
. i::i::i::i::i::i::i::i::i::i::ij|::|\:|:::::::: l:::/ ゝ ::::::: | \::::: |::: | やらない夫さーん、
|::i::i::i::i::i::i::i::i::i::/:|::l :::::|:::::::: |/ __ \::: | __ |:::: l |::| やる夫さーん!
|::i::i::i::i::i::i::i::i::/:i::l::トγ|::::::::::y灯Iぅ、 \ yf磷ヾ :::/:::|/
!i::i::i::i::i::i::i::/i::i八l { |::::::::::ゝVzり ヒzソノ レ::::::|:| こっちですー!
. !i::i::i::i::i::i::/::i::i::i::ハ ヽ|::::::::::| , |: i::: |:|
V::i::i::i::i::i::i::i::i::i::i::i:|⌒} :::::: | ''' ''' 川::: |:|
. V::i::i::i::i::i::i::i::i::i::i:|.....|:::::::: ト、 v::: ァ 仏:::::リ:|
ヽ::i::i::i::i::i::i::i::i::i:|.....ゝ:::::::|.. >.. ィ....|::::: /:::|
V::i::i::i::i::i::i::i::i:l、........\{ ..........i..≧=-=≦.. ヽ |/}/`ヾ!
V::i::i::i::i::i::i::i:|:i\.....\......... |...........................| ..............}!
V::i::i::i::i::i::i::|::i::i:ト、..... `ー=|...........................|=一...../ヽ
V::i::i::i::i::i::i::i::i::l \ ........ |...........................| .... /:i::i:ハ
V:i::i::i::i::i::i::i::i:| \.... |...........................|_/{::i::i:/:i‘.
Y::i::i::i::i::i::i::i:l |i:i\|...........................|i:/:i::i/:i::i::i}
- 720 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 00:38:15 ID:IyrIQhog0
- ____
/_ノ ヽ_\ おおっ、梓ちゃんだお!
/。(⌒) (⌒)。\ .後ろに柳生の里への看板もあるお!
/::::::⌒(__人__)⌒::::::\
.| ヽr┬-/ | やっと…やっと辿り着いたお!
\ `ー'´ (⌒)
> ノ ~.レ-r┐、
/ ノ__ | .| | |
| 〈 ̄ `-Lλ_レレ
|  ̄`ー┬--‐‐´
/ ̄ ̄\
/ _⌒ ヽ おう、やっと到着だ。
| ( ●) ) しかし、「剣聖の里、柳生」か…。
.| (__人)
| rつ 【柳生の里への看板】
.| ((三) ttp://kie.nu/1yga
ヽ ( <
ヽ /∧ ∨ この地と剣豪・剣術の縁を考えれば、
∠ /⌒ ∧ ヽ .この表現も然程過大でもないな。
( \ / / ___) .「剣聖」って表現は、ちと好みではないけど、
|\ '' /| .ま、それは>>1の個人的な好みに過ぎんしね。
| \_/ |
【笠置からの柳生庄入口】
ttp://□oo.gl/maps/571hU (※NGワード対策。□を"g"にしてください)
- 721 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 00:39:05 ID:IyrIQhog0
- ___
., -‐ '"::::::::::::::::::::::`> 、
. /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/:::::::::::::::::::::::ィ:::::::::::::::::::l::::::::::::: \
,':::::::::l:::::::::::::/|:ト,:::::::::::::: ト,::::::::::::::::`ヽ
イ::::::!:::|:::::::l ム+!-、:::::::::::| V::::|:::::::::::::トゝ
/:::::::::: |:: |:::::::!/ _L 、::::イ厂l::/:::::::.:::::}
. /::::::::ハ::: !:::lハ::::レ'朽.ヾ ヽ/,チモミ〈|::::::::::::/ 今でも「柳生」と言えば、
. /::::::::/ .ヽ }::::::::ヽト弋_ソ ト' リ 〉l:::::::,イ まず、「柳生一族」「柳生新陰流」「柳生十兵衛」という具合に、
/::::::::/ Ⅵ::::::::: | ,,,,,, , `´ イ レ':∧ 剣や剣豪に関係する単語が連想されますしね。
::::::::/ l:::::::::::| __ "" j: |l::::::: | (違うのが連想される時もありますけど…)
:::: / !::::::::::| ヽ...ノ ノ::::|ハ:::::: |
::./ l:::::::::|>、 イ:::::::::ハ::::: !
' 入:::: l`ヽ、`' ‐r< |:::::::/ l:::::::!
, -< |ヽゝ ,ィV,、 ト、_lイ/ !::::::l
/ | ト / 〉仆、j l>、_ !:::::}
. / \ ヽ' //l!!ト、v |;;;| >、 .!:::::l
. { く V〈/.ハl } | |;;;| } !::: |
/ ̄ ̄\
/ ⌒ \
( へ)( へ) |
.(__人__) .| そうだな。
l` ⌒´ | 地名であり、一族の姓でもあるが、
{ | 同時に「剣」もイメージさせる…そういう名なんだ。
{ _ | 「柳生」は。
(ヽ、ヽ / )|
| ``ー―‐'| ..ヽ|
ゝ ノ ヽ ノ
- 722 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 00:39:54 ID:IyrIQhog0
- ____
/_ノ ヽ\
/ ( ●) (●)、 まあ、その辺りは、
/::::::::⌒(__人__)⌒\ グーグル先生にでも聞けばいいってことだお!
| |r┬-| |
\ `ー'´ / ホラ、あと少しで柳生庄なんだし、
⊂⌒ヽ 〉 <´/⌒つ 先に行っちゃうお、やらない夫?
\ ヽ / ヽ /
\_,,ノ |、_ノ
/ ̄ ̄\
/ _,ノ `⌒
| ( ●) (●) なんだ、ゴールが見えたら
.| (___人__) 急に元気になりやがったな。
| u. ノ まあ、いいけど。
.| |
人 丿 それじゃ、現代の柳生庄を堪能させてもらうとするか!
/⌒ \ __ _ /
/ \ 「「おー!」」
./ 人 ./ ヽ
〈 < / \ \
- 723 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 00:41:40 ID:IyrIQhog0
-
=柳生庄(奈良市柳生町)=
;;⌒ 、
(;;; ,,;; ヽ、 _,,,...:-‐‐=-..,,,_
(_,,, ;;ノ,r'":: :: ::\,,....., ;;⌒ 、
,,r'":: :: :... ::: . ::; :::.`'::.、 (;;; ,,;; ヽ、
,:r'::: :: .::: :: :: :; ::: .:: `':.、 (_,,, ;;ノ
,r'":::.. ..:: ..:::. .... : :: :; :: ::. ::`'::、_
,r'":::: ...::: :...::: :: ;,,, - '''' ''':‐-,, ,, ::. ::`'::、_ __,, - ''""
,r'"...::::.. ......::::: " ''''‐- ,..,,,... __,, -‐- ,... .-‐‐''''"
,r'":::,,,,,, :::::......:::::: ... _,, - ''" ""'''"" `'' -,..
:::..... -‐" "'' -‐‐‐-,..,,.
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iッ、_,ッi ..... ● ●) l
,'´ ヽ ... - − 、 (人__) |
/ )ミi 从リ)l、 コッチデス! .● ●) ヽ ヽ ノ
l ヽ(l |^-^ノi l .... (人__) ノ / ヽ
| l (|_)芥i_|)| / ヽ l| (_ノ
ヾ く/_i_> '' . (| , し' | |ヽ \
(_ノJ ...... ヽ(_ノ . (_ノ.(_/
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【柳生庄(北側)】
ttp://□oo.gl/maps/SLtGS (※NGワード対策。□を"g"にしてください)
- 724 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 00:42:14 ID:IyrIQhog0
- , ── 、
/ \ ) )
/ヽ、_ ヽ
(⌒) | さて、最初はどこから
((___) | 行けばよさそうかな?
( ´ .|
{ |
ヽ ノ
ヽ ノ
〉 \
| ヽ
_ ____
,. .:.:´.:.:.:::::::::::.:.:.:..`丶、
,.:.'´.:.:.::::::::::::::::::.:.:.:.::::::::.:.:.::`ヽ、
,.:'.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
/.:.:.:.:.;'.:.:.:.:.:./.:./.:.|.:.:.l.:l.:.:.:.:.:.:|.:.\.:.:.:.:.\
/.:.:.i.:.::l.:.:/.::/.:./ l.:.ト、.:l l.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.:ヽ、
_ノ.:.:.: l.:.::|.:.|.:.:|.:./__」_l_ V.:l.:.:.:.:.:.:ト、.:.:.:.|.:.: : |:.ヽ`ー'
/.:.:. }.:. :.l.:.::|::.|.:.:|/´ l/ V.:.:.:.:./:l⌒ヽ. |.:.: : |..:::|
/.:.:.:.:.:/.: : .l.:.::|.::|.:.:{ , テミヽ |.:.:.:./ リ _ニl/ |.:.:.:.ノ.::.:}
.:.:.:.:.:. ∧ ミミ.:.: ト、ト、V´んハ` |:/ イんハ V:::::::::::::/ そうですね。
.:.:.:.:/ ヽミ{.:. {.:.:\|ヽV:りノ ヒソノノ}.:.:/.:/l/{ まず、道沿いに近いところから順に行きましょう。
::/ ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.| , .レ'.`Y´.:.',
|.:.:.:.:.:.: :| {.:.:.:.:.:l.:.:.:.:', だからまずは…「十兵衛杉」です!
|.:.:.:.:.:.: :| `ーー' ノ.:.:.:.:.:l.:.:.:.:.i
ヽ.:.:.:.:.:.::ト、 イ.:.:.:.:.: ∧.:.:.:.l
\.:.:..:|〈 丶、 ___, <ノ |.:.:.:.:.:.,' i.:.:.: l
,. イヽ::| `丶、 ∧ |.:.:.:.:./ l.:.:.: l
__,. '´. : :.|: : :.{ ,r V ',`ヽ |/|/ l.:.:.:..l
/. ヽ: : : : : :.|: : : ト、 / >ⅩくVi: : ',:.ヽ、 l.:.:.:.:.l
/. : : : : \: :.:.:.:|: : : :ヽ V //l l ト、l:. く: : :i: `ヽ、.:.:.:.:.|
/. : : : : : : : \: :. ̄フ: :.| // l l V}: : 〉: :|: : : : }.:.:.:.::|
- 725 :名無しのやる夫だお:2013/12/18(水) 00:43:37 ID:whmyvZQg0
- せきしゅーさいさまって、なんか剣聖のイメージがないんだよな
けんごーっつうにもガツガツ感がないし…。
- 726 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 00:44:01 ID:IyrIQhog0
- ___
/ ⌒ ⌒\
/ (⌒) (⌒)\ 十兵衛杉!
/ ///(__人__)///\ 本編の「その42」で十兵衛が植えた話が出た杉だお!
| u. `Y⌒y'´ | 今でもまだ残ってるとは聞いてたけど、
\ ゙ー ′ ,/ 実際に見る事ができるとなると、wktkするお!
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
/ rー'ゝ 〆ヽ ここからどう行くんだお?
/,ノヾ ,> ヾ_ノ,|
| ヽ〆 |´ |
.  ̄ ̄ ̄ ミ .
/ ...:.:.ヽ:.. ヽ:.. :... \
. ' ..:.:{..i ..:. ..:.:.:.ト :_: ..ヽ.. ..:rx.
/.......:.:.:L{:. :: .:.:.|:|´i:.、:.i.` :∨..::|...:ヽ
/.ィ .:/:|∧:..:..:.:.}:| }∧トi:. :.i...:.:| ...:.:: この県道4号線をまっすぐ歩くと、
ノ' {.i .:..:ト:{ __ハ :.:/リ,イ笊iy:. :.ト、:.! ...:.:i 右手に柳生小学校が見えてきます。
从 ..:.:V´iぅ:ミV ヒツ小:..!y}:.} ...:.:|
r‐ {\バ ヒツ , ::::.|:..|ノイヽ .:{ 学校を過ぎると、途中、右側に入れる道があるので、
{ | .:.:. 小 :::: --. }:.:..iト..廴:}:ハ そこに入って、道なりに進むと、十兵衛杉ですよ!
| l }:.人込. ‘ー ’ イ:.:/}:...}.. ≧x}
__j. { 〈/ム::{i ≧ァ --< ノイ/.. / `ヽ 【柳生小学校前から十兵衛杉へのルート】
r{ ( \V-ミ.从:.. \入_∧_/`く ..:ノ ttp://□oo.gl/maps/b9LIu (※NGワード対策。□を"g"にしてください)
/´{ 、 ヽ. ヽミ..丶:..i 〈 /i|トV / ./ .....:イ
ヽ._〉ー'`’ 〉 トi.:i.:}.:{:.. ∨ハl!∧./ .../彡 ...ノ 途中から道がかなり狭くなりますから、
{ { .ノノ..:.:::人:......《 从...》....::/:.. ≦..∧ 気をつけてくださいね。
乂_ イ//...:/ 〈` `イハト'...:r' ....:ハ:::.',
`ー<ノイ::} }丶../ノ ||≦ノ ...イ .∧::.i
- 727 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 00:44:37 ID:IyrIQhog0
-
=十兵衛杉=
ヽ='イ彡三≧=イ三彡 j!/彡 i!ト ( ̄7イ. . イハ
ゞ‐=-‐'´  ̄¨ー-!7''イソ´ ミヽ!,, ヾY : : ヾ l.
r、j 彡 : :lr'イ !{ ヽ__ . } l|
Y|}ィ ミ{ト'' ヘ `ヾ、_,,ィ'彡三≧=イ三 .ニノ
T'' __,,ィ =ュ'' ヾハ ,,ィ´ __ ==--'´
ノソvゞ,、 `ヾ` ミ Y/j/ ィ´
ィ’ノ!fy彡ヘ_rィY ミ }!j/j/ j:
. {イヾ''tソvゞソxfyヾ  ̄ヾミ!|-':;`´
〉イ/ソfyゝ=-yソfミ`ヽィ ミl!
. /j/j/ ヾミイj ミl|!
/1j!/j/'´  ̄`ミ ノ彡 ̄ヾ!|
. //j/イ ゝ''  ̄ミl!
ノX/j/´-― ー-、 j ゙''ヾ!
r'ミY彡yィ彡 イ{ Yイ ー ゝ;'
. '-yイ!/´ rイ>=ュ、 '' ミノ
ヾj// Yミr ヾミヽY-=三ニミ|i`ヽ
/j/jィ ソ' イ彡≧ l| =‐-{l (_)
/j/lj/j/イ `'' 三ヾ! ::;l|、`ヽ
/j/i/j!/ ソ ミ i! ミ≧、 ハ }
/ミヾ!j/ ィ /: : j|ミ フ彡 {〈 \j
, イ´ミヾソイ/j彡!:: j ミソi Y_ ≧ニ ゞ、ハヘ`ヽ、
´ミヾ、 ソイ//イj l: :イ ミ|l|j:; ィミュ ,,ソイミ、>‐=-: ≧ュ、____
ソイ/シ/: :;' jソ彡 _,.、ヾl|jハ `ーミヾ ミiイ r' ⌒ヾミー、: : : : : : : ̄ ̄
ソイ/!///:_ノ /_ ソ' )人/_jハヽ, Y: : :ハヽ.j/j/ >ュ、ミ: : : : : : : : : : :
/!l///r''´;_:_:: r-'j __,ィ''≦ミ=ィ´ r'/: : :i/lソ j r' ,イ `≧ュ、_: : : : : :
/!イ,ソ´ヾミ} ヾ!/イ≦'´}-'イュミュハ \: : : ::イ彡ハ、__ソ⌒ヾ /// ィ ̄ ̄/j
ヾミイ 彡ソ ハ 川イx ヘ ヾイ/ヽ、ヾrf;::彡ヽ `ヾ=-ュ`=-、j/j/j
: : : : : :/ ;;:'ソ: : ∨イ: : :ヽ: : : : : : : : : :ミヾ: : : :`''ー--{ イ彡 ミ、: : : : ̄¨
: : : :/ 彡: : : : :ヘ!: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :`ー=、'' ヾ,、: : : : :
【十兵衛杉の写真】
ttp://kie.nu/1ygb
- 728 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 00:45:32 ID:IyrIQhog0
- ____
/⌒ ⌒\ これが十兵衛杉かお。
/( ●) (●)\. 間近で見ると、随分でかいお…。
/ (__人__) \
| | 十兵衛が植えたという伝承が本当なら、
/ ∩ノ ⊃ / 樹齢400年弱ってとこかお?
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
.. -───‐- ..
...:.:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`:.:...、
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
.:.´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
. /.:.:.:./.:.:./.:.:..:.:/.:.:.:.:.:. |.:.:.:.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ
/.:.:.:./.:.:./.:.:.: /.:|.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:l.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:\:!
〃.:.:.:/.:.:/.:.:.: /:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:l.:.:.:.l:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:|、 いえ、それが、ちょうど40年前の
/|.:.:.:.:|.:.:.|.:.:./.:.:.:∧.:.:.:.:.:.:.|:. /|.:.:.:l∧.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:,.:|:.\ 昭和48年の夏、二度の落雷を受けたせいで、
/ .:. |.:.:.:.:|.:.:」:.厶イ ∧:.:.:.:.:.:l/`ト:.⊥_|_.:!.:.:.:.:|:|//:.|.:.:.: \ 今はもう、枯れてしまってるんです。
.:.:.:.八:.:.:ハ.:.Ⅳ | V:.:.:.:/ ノ:.:.ノ j .:|.:.:.:/.:|:.:/:./\.:.:.:.:.ヽ
.:.:/ Y.:.:V ィ穴ミx V.:./ xう穴㍉ .:|.:./.:.:.|V:./ 丶.:.:.:.:.:.. 「そ、そうなのかお…」
:/ |.:.:∧《 {///} V {///i} 》:ノノ:.:.:.:! V ヽ:.:.:.:.:.:.
|.:.:.:∧ ゞ少 ゞ少' |.:.:.:.:.:.:.:|ノ ',:.:.:.:.:..
|.:.:.:.:∧::::::.. .:::::::: |.:.:.:.:.:.:.:| ':.:.:.:.:.:.
|.:.:.:.:.:∧ ′ ノ.:.:.:.:.:.:.:| i.:.:.:.:.:i
',.:.:.:.:.:.:.:ト ‐ - / |.:.:.:.:.:.:.:′ |.:.:.:.:.:|
V:.:.:.:.:.:|ィ个:...、 _ イ |.:.:.:.:.:./、 |.:.:.:.:.:|
V.:.:i:.:.|::.:l::.:| V  ̄ / ノ.:.:.:.:./::.:.丶 |.:.:.:.:.:|
/\|ヽ|::.l::.::| \ / /}ノ};イ::.::.::.::.:.:\ |.:.:.:.:.:|
. /::.::.::.::.::.::.::.|::.::| く不>、 /::.::.::.::|::.::.::.::.::.::.:: \ |.:.:.:.:.:|
{::.::.:::.::.::.::.::.::.:|::.::l/〃人ヾ\/::.::.::.::.::|::.::.::.::.::.::.::.::.::.} j:.:.:.:.:ノ
- 729 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 00:46:24 ID:IyrIQhog0
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,':::::::/:::::::j::::::::::::!::::::::::::::::::|::::::::ヽ::::::::::::::ヽ
i:i:::::::j:::::::;'::::::::j::::!::::::::::|:::::::i::::::::::::}:::::::::::ヽ::i
,r'{::|::::::i!::::::{:::::::∧::i:::::::::::i:::::::ト、:::::::!::::::::::::::::!:!':.、
/:::::i::';::::::';::::/!:::⌒ ';:ト:;::::::::!::::::j"⌒ヽト、:::::::::j!:!:::::ヽ.
. /:::::::::::i:::';::::::';/"';:/__、'j '::::::i::::/ ,__V V::::j::i!j::::::::::::ヽ でも、この樹は、
. !:::::::::;' ';:∧:::::i y'斥ミ、 ';:::レ" ,ィ斥ミ、 i!:/イ;' `ヽ::::::::::i 今もしっかりと、この地に立って、
j::::::::i! j_レ\!〈 r:::ハ V r::ハ 〉レレ;_j ';:::::::::i この柳生庄を見てくれてるんです!
,':::::::/ ( i!::::::i _Vとノ ヒとノ, !:::::j ) ;::::::::! 柳生小学校の校歌にも入ってるんですよ?
i:::::::j `j:::::::: xxxxx , xxxxx .:::::::!' i::::::::!
|:::::::i i!:::::∧ ∧:::::i !:::::::! 【柳生小学校校歌(1番)】
i:::::::i i!:::::j ` 、 ` ' / j::::::! j:::::::i 柳生平に朝が来る
|:::::::! !:::::i! >.., __ ,. イ i:::::i !:::::::! .十兵衛杉が呼びかける
i:::::::j レV,....-−ーr/j iVー−-...,Vj i:::::::i 風さわやかな白い道
|::::::i /..:i..:..:..:..:../:j \ / i:\:..:..:..:..i:..ヽ j:::::::| なかよしこよしかけ寄って
i:::::::! {..:..:.!..:..:..:.;'..:..:..i y' j.:..:..:';.:..:..:i.:..:..} !::::::i .きょう一筋の坂に向く
|:::::::! i..:..:.,.:..:..:..>.:..:.! イij`ヽ !..:..<:..:..:.,.:..:..i |::::::i .登るよ登るよ真剣の
i:::::::| j..:..:..:..:..:..:.\.:..:.! ((_八_))i.:..:./.:..:..:..:..:..! !::::::! 柳生 柳生 小学校
|:::::::! }..:..:..:..:ヽ、..:..\ヽ`イj`"ノ/:..:.,/:..:..:..:..{ !::::::|
i:::::::i !..:..:..:..:..:ヘ..:..:..:..\v!ij'/:..:..:..7:..:..:..:..:..i i:::::::i 【※参考】
|:::::::i ';..:..:..:..:...:..V:..:..:..:..:.Y:..:..:..:..:../:..:..:..:..:...;' |:::::::! ttp://www.naracity.ed.jp/ele02/index.cfm/12,2765,12,268,html
i:::::::j i!.:..:..:..:..:..:.ヽ:..:..:..:..:!O:..:..:./~.:..:..:..:..:.j j:::::::|
/ ̄ ̄\
/ ヽ、_ \
(―)(― ) | まあ、考えてみりゃ
(__人__) | ここの人たちにとっては、
(`⌒ ´ | 生まれた時からずっと立ってる樹だもんな。
.l^l^ln |
.ヽ L ノ 枯れてる、枯れてないとか
ゝ ノ ノ そういう問題じゃないんだな。
/ / ヽ
/ / |
- 730 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 00:47:29 ID:IyrIQhog0
- |:: :|: .::| .:|:. l:|
|::.,: :r.:| ::|:. l:|
|: |:: |::.. ::. j:|
|: |::. ::| .:|: ::|
|: |::. ::l .:|: ::|
|:i ::| :: :| l |
|:|: :| ::| :: ;| |
|:|: :| ::| :: :| |
|:|: :| ::| :: :{ |
|;} : :| :| :: |
|: .:| ;n ::| :: |
, . |: ::| ::{リ ::! :!:|
; , | .::| ::r : :| :i | .‐‐‐‐‐‐───‐‐- 、,,_
;; /.::/ :::|i :.:| :l;ハ._,,. `゙゙'''''ヾ、,,
ノ,;ノ : ::八 :ゝ::ヽ\_,,.,. :, `゙'ヾ、___''_´_ .,.---、、
;:´.:: :/.::::ヾ::\::\::ー、 ,;;____ .|;;::.:.;;;|:|
.: :::.,.‐‐‐‐、. !:::::;! ____ _,----、 _ , |::..::;:::|.|
___. |::;:;:;:;:|..| |.:.:.:| |::;;;:| _. | |:::;:;::;;|.| || || |.:.;::.:.:|:|
r‐v'i |:::::;:;:;|.:| 「 ̄ ,. -‐‐‐‐‐‐-,._ ! i'i'i.| |:;:::;:;:;|:| || || |.:.:.:::::|.|
|:::::|.l iヽiヽ r; |::::;:::;;|:.| l,. -‐‐‐‐‐‐-v´i !| |.l| |::;:::::;;|.| ┌-----┐
|:.:.:| | ! ll !.| !|:.:.:;::::|..| |::::::;::;:;:;:;:;;;;;;;;|::..! ll |:!l |:.:;:::;:;|:| ┌┴‐‐‐─┴┐
|....:| | ! i! !.| l|;;;;;;;;;;|..|_ |::::::::;::;:;:;:;:;;;;;;|:...! .!l|:lr';;;;;;;;;;;;ト1 └‐─‐‐‐─‐┘
. ̄.´l ! | i.| ̄ ̄ ̄! l_ |:::::::::;::;:;:;:;:;:;;;|:.:.! ,!,| | ̄ ̄ ̄´!_
 ̄ ̄ ____|___! ̄i |::::;:;::::::::::::;:::::|:...! [ ̄ ̄ ̄ ̄]
|:;:::::::::::::::;:;::::|./ |:::;:::;::::::;:;:;::;;::|:::.!  ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄´ |:;:::;::;:;;:;:::::;;:;;;|::::!
|;:;::::::::;;:;:::::;;;;;|..::!
【十兵衛杉の周囲】
ttp://kie.nu/1ygd
_____
/ ― \
/ノ ( ●) \ 十兵衛杉の周辺が
. | ( ●) ⌒) | 墓地になっているのも、その辺りの関係かお?
. | (__ノ ̄ /
. | /
\_ ⊂ヽ∩\
/´ (,_ \.\
. | / \_ノ
,. -──‐-.、
, . .: ´. : : : : : : : : : :`ヽ、
, .:.´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:...:.:.::...:.:.:.:.::.:.:.:\
/. : : : : :/: : : : : : i: : : : : ::、:ヽ: : :\
/: : : /: :/: : : : : : :.:|: : : : : : |: :i: : : : :ト、
i: : :.:.|: : {.:.:.:l: : : :l: :ト、: : : : :.|: :|: : : ,.イ: :',
|: l: : |: :ム: :l: : : :l: :|ー\: : :.|: :レイ:∧: :.', あ、ここのお墓は遺跡だけじゃなくて、
|: l: : Ⅳ Vヽ: :∧/ i: : :|: :レ:.//:./: : :', 現役のお墓もありますから、気を付けて下さいね。
V: : .{ r=r.テ V rテ テ V.:/: :.レ'/.:∧: : : :',
V: :ハヽヒソ トヒ辷ツV: : :.ハ::::l::::ト、: : : ', この辺りは元々、中宮寺の墓地で、
i: :i:::} ,,, .,,,, /l: : : レ'::::l:: | ',: : :.i .十兵衛がここに杉を植えたのも、
∧:l:::i __ u l/: : :/: l::::l:::| l: : :.| 先祖以来の墓地だから、といいますし。
/: ∧ :ゝ、 ` ,. イ: :.:./、:::l::::l:.:| l: :.:.:|
/. : i ',.:.:.:| >r- < /: : /: :i:丶、: :| l: : : |
,': :.:.:l \:|イ: :/.:/\ /l : /: : :|: : : :\. l: : : |
i:.:.:.:.:| ,.イ::::,':/: : レ芥ヽ.l:/. : : :.|: : : : : :\: : : |
- 731 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 00:48:37 ID:IyrIQhog0
-
(⊃ ̄ ̄\
(⊃ _ノ \
(⊃ ( ●)(●) 中宮寺と言えば、
| (__人__) 芳徳寺ができる前の柳生家の菩提寺だな。
| ` ⌒´ノ 今でもまだ残っているのかい?
| } \
/ヽ } \
/ ヽ、____ノ )
/ . | _/
| / ̄ ̄(_)
\ \ /| JJJ (
\ / /⊂_)
, - ´ ̄  ̄ ` - 、
, ´ :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ヽ
/ :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::、 :: ::\
, ' :: :: :: :: i :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :ヽ, :: ::ヽ
/ :: :: :: :: :: :| :: :: :: ::i :: :: :: :: :: :: :: :: ヽ :: :r !
i :: :: :: :: :: :::|::i:: :: :: :|, :: :: :: :: :: i :: :: ::', :: |:: :`.,
|:: :: :: :: :: :: :! |: :: :: ::!ヽ, :: :: :: :::| :: :: ::|:: ::|:: :: ::', …さっき前を通ったじゃないですか。
|:: :: :: :: :: ::∧:!:: :: :: | \::: :: ::| :: :: ::|:: ::| :: :: ::' ここに来る途中にあったのが中宮寺ですよ?
' l :: :: :: :: :/- リ!:: :: :::!-‐´ ヽ :: | :: :: ::l :: :lヽ:: :: ::',
|:: |:: :: :: :::/x=z ヽ;: :: | x=zヽ :|:: :: :: i ',/ .' :: :: ::
|:: :!:: i, :: ,'{´んミ ヽ,::! ん:ハヾ|:: :: :: :! ! i :: :: :', 「「…えっ?」」
|:: ::V::ヽ,| ヾ_:リ ` 弋__:ノ .|:: :: :: :|´ , :: :: :i
|:: :: | :: :::ヽ |:: :: :: :|. i:: :: :: l
|:: :: |:: :: :: |、 ' u /|:: :: :: :|\ |::: :: ::|
|:: :: i :: :: :::! ヽ, ‐‐ //|:: :: :: :,' .\ .| :: :: ::!
|:: :: lヽ :: ::| |`fヽ , __, '´/ !:: ::/:/ `'、:: :: ::!
|:: :: | .ヽ :| ,' | .| ヽ / ',:/ !´ /\ ::|
|:: :: | /`! .| .|, -、| / .,' / ヽ
|:: :: | _i ', | .レ'オyヽへ / , ' ',
|:: :: | {,ヽ ', | / ,イ.|| .i Y ヽ/ / l
- 732 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 00:50:24 ID:IyrIQhog0
-
=(真言宗)月吹山 中宮寺=
vwwwwwwwwwwwwwwwwwv
:ll----------------------ll
,,r'゙:;;:; ;::; :;;:; ; ;:;:; ::;:; :;:; ;:;::;:; :;:; ; :;:;゙゚'i、
,r''゙;;:; ; ;:;:; ::;:; :;:; ;:;::;:; ;;:; ; ;:;:; ::;:; :;:; ;:;::;:; :゙゚'i、
.,,r''゙;;:; ; ;:;:; ::;:; :;:; ;:;::;:; ;;:; ; ;:;:; ::;:; :;:;,,,ソ “゙゚''''' ''゚゙゙゚ 彡ミ;
,,r゙‰‰‰‰‰‰‰‰‰‰‰‰‰ (彡ミ彡ミ彡ミ彡゙》ミ
《《,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; (彡:;:彡ミ; ;:;; :ミ;;:;:;
,r'~二二二二二二二二二二二二二 ヽミゞ ゞ::;ゞ; :;:ミ;:;:彡
゙~l~~~~~~~~~~~~~~~~ニニニwニニニ~~~~~ ( ,.-‐-,._;:;:;ミ 彡ミ:
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ‖ |目 .,.-‐-v ivr━i、
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ‖ | |:.中;;;|:.i.'''゚゜~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄llllllllllllllllllllllllll |:;宮:::|:.!.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙ |:;寺;;;|::!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
.|;::::;;;;;|..!
【現在の中宮寺】
ttp://kie.nu/1yge
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/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::゚.
/::::::::/::::::::l::::::::::::::::∧::::::::::::::::::::::::::::Y⌒ヽ
|::::::::':::::::::∧::::::::::::/ ヽ::::::::::::::::::::::::::|:::::::::|
|:::::/::::::::/ !::::::::::/ '⌒\:::::::::::::|::::::|:::::::::|
|:::,'::::::::/⌒j八:::::′ ∨::::::: |::::::}:::::::::|
V::::::::/ _,. ∨ ィfた抃|:::::::::|::::/l:::::::::| ホラ、ここですよ。
|:::::::{ fた心 弋ぅシ|:::::::::|::/ |:::::::::| さっき通ったでしょ?
_斗‐ぅ::、 弋.ツ 、、、、 |:::::::::|/ |:::::::::|
/ ニ)::::ハ 、、、 , |:::::::::| .|:::::::::| 当時の建物なんか残ってないし、
/ r‐':l::::::入 |:::::::::| .|:::::::::| 集会所も兼ねてるから、わかりづらいのも
| }:::::|::::::::fへ ` ィ |:::::::/ |:::::::::| 仕方ないですけど…。
l___.|::::八:::::| _>‐ <ノ`‐|::::/ .|:::::::::|
f:..:..:..:..\:::|\l>'..:..:! >T< j/:..`ー-、::::::::|
|:..:..:..:..:..:.i::j/:..:..:../:.:.| ./∨\ /:..:.l:..:..:...:..:.\::|
l:..:..:..:o:..:|/:..:..:. /:.:.:.∨/}{ヽ .l__j:..:..:.}:..:..:..:..:..:..:.丶
|:..:..:..:..:..:.|:..:..:..:〈:..:..:..:} l .}{ i |:..:..:..:/:..:..:..:..:..:..::..:..:i
|:..:..:..:o:..:.∨:..:..:.丶:..:.l i 凡 l |:..:..:./:..:..:..:..:l:.:..:..:..:.:|
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) あー…言われてみれば石碑あるわ。
| u (__人__) 「中宮寺」って書いてあるな。
| `⌒´ノ
__|___ }
/ \ }
/ _ノ \\ ノ よく見れば、石仏なんかもあるお。
/ (─) (─) \ヽ、 でも、建物の見た目が普通の集会所だお。
| u (__人__) | _| これじゃ注意しないと見落としちゃうお。
\ ∩ノ ⊃ /
( `.、 _/ _ノ. \
- 733 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 00:51:17 ID:IyrIQhog0
- _,, ,-,‐,77/////77ァァ, ,_
///////////////////,>,、
/////////////////////V///ヽ
///////// i///////v/////∨///ヘ
.////// /厶 l///////,ハ//////i/!//ハ まあ、ここが柳生家の菩提寺だったのは、
j///// // !'///////`ト/////Y//!//∟ もう350年以上前の話ですからねー。
!////∠__―-∨///// V,ト//////!////ハ 中宮寺にあった柳生家のお墓は、
j////' 「下示半Vv'// ニ二ヾ!∨///イ//i///,| .全部芳徳寺に移されてますし…。
l'//ハ 弋zシ ヾ/ 下示半∨//,l//,!///j
l//iィ! 弋zシ i///,{'//j//l/! 今は柳生下邑の檀家寺になってます。
!/イノ.i , l////!/ !//リ
.|/ハ {:. ,ィ|'///,l \j//,|
λ/;、 \ _ ノ | !///,! ヾ/イ
|V/ト:--イ丶、 `’_,.‐rィ'''" './/'// ∨l
| ヘ!  ̄ο `i.‐/ o ゙、\ //ィ/ l/l
| 人 ο | { o ヽ、ニイ'′/ ,'/,!
! / ,!/ .|'/ _//j!|
j i '!i |,,::::::''' /,!/イ!j
.! i′ {:| j! ./ i!//'/
____
/ \
/ \ うーん…古い石仏や墓石もあるけど、
/) ノ ' ヽ、 \ 磨滅がひどくて、よくわからんお。
/ .イ(ー) (ー) u |
/,'才.ミ) (__人__) /
.| ≧シ' ` ⌒´ <
/ / ヽ
. / ̄ ̄\
. / \ まあ、文和二年(1354)に
. | _ノ ヽ、. .| 石舟斎より六代前の当主、家重が葬られたとあるから、
. !. (一)(ー) | それよりは前から存在してる寺だしなあ…。
, っ (__人__) | 芳徳寺より300年は古い訳だ。
. / ミ) `⌒´ /
. / ノゝ / 十兵衛も最初はここに葬られたというし、
i レ'´ ヽ 色々惜しいな。
| |/| | |
- 734 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 00:52:05 ID:IyrIQhog0
- ____
/ \
/ _ノ ヽへ\
/ ( ―) (―) ヽ まあ、残ってないならしょうがないお。
.l .u ⌒(__人__)⌒ | 次はどこに行くのかお?
\ ` ⌒r'.二ヽ<
/ i^Y゙ r─ ゝ、
/ , ヽ._H゙ f゙ニ、|
{ { \`7ー┘!
, -──‐- 、
/.::::::::::::::::::::::::::::::::\
/.:.:.:/::::::::::::::::::::::\::::::::.\
/.:.:.:/:/:::::::/::::::::::::::::::::\:::::::::.\
/.:.:.:/:/:::::::/::/.::l.: . |.:.:.:.|.:.:.ヽ.:.:.:.:. |
ノ.:.::..:l.:.l.:.:.:.:l.:/.」_l.:.:. |.:.:._L_.:.:.|.:.:.: . |
/.:.:.:{: : l:.:l.:.:.:.:l/´ |∧.:.:|.:∧∧`メ、.:.:.: |
./:.:.:.:∧.:.l.:.l.:.:.:/ VV リ.:.l.:.l.: :| じゃあ、次は
/.:.:.:.:/ V.:.l.:.:.}斗== ィr=ミ、 :l .l:.:/ その芳徳寺に行きましょう!
,'::.:.:.:.:l l:.:.:.:V VV::〈
l.:.:.:.:.:.| l.:.:.:.{ ''゙゙ ' ゙゙'' ∧.:.:.ヽ 柳生一族に関する史跡としては
l.:.:.:.:.:.| l.::|:.:.ヘ r‐ァ ノ.:.:l.::::ハ 一番メインだから、最後に廻すのもいいかなと思ったけど、
l.:.:.:.:. | l.:.|.:.:.:.:V> , イ.:. : l::/.:.:.| .距離で言えば、一番近いですから!
l.:.:.:.:. | Ⅵ.:.:.:.:.| \ `二´ ト、/.:.:.:::∧.:.:.:|
l.:.:.:.:. |, -‐ \: | \__ ノト、.::/V }::::/
ヽ.:.:/ \ //ハヽ }::::::\>く
V V// } V \.:::::\ ヽ
{ V C し' ヽ.::::::〉 }
- 735 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 00:53:08 ID:IyrIQhog0
- ___
/ ⌒ ⌒\
/ (○) (○) \ おっ!?
/ ///(__人__)/// \ もう芳徳寺に行っちゃうのかお?
| u. `Y⌒y'´ | いきなりクライマックスだお!
\ ゛ー ′ ,/
/ ー‐ ィ
/ ̄ ̄\
/ ⌒ ⌒ \
| ( ●)(●) | ホントだろ。
. | (__人__) | あそこには柳生一族の墓所もあるし
| \_) | 言うなればメインディッシュだろ。
. | }
. ヽ } こんなに早めに行っていいのかい?
ヽ ノ
/ く
- 736 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 00:54:08 ID:IyrIQhog0
- ___
.:.´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`丶、
.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:\
_/::::::::/:::::::::::::/:::::::::::::::::::::::ヽ
/::| :::: /:::::: //|:::::::::::::| ::::::: ハ
/::: |:::::::|::::: /'⌒ |:::::::::::∧::::::::|:::| …実を言えば、
/:::::∧:::::|::::/ 、|八::::⌒| :::::::::::| 芳徳寺と柳生藩家老屋敷については、
|::::::」(|:::::∨二 ∨ |/::/::::リ それぞれ門限があって、
|/ヽヽ ::::|'⌒ヾ x=ミ |∨::イ .秋以降だと、芳徳寺は割と早めに
/ 、ヽ_}ノ)::::|u . 、、 イ/ ::| 閉まっちゃうんですよね。
ト`ー'´`ァ1 :::ト (::::> 人|::::::::::|
_/{`二了八::::|\>─ァ≦⌒八:::::::iト、 だから、後に廻すと、
ト--'´ V /\| >< | l∨ /}:::::小::ヽ 全部見終わる前に閉まっちゃう可能性もあるから、
. /| ;〈 ∧/爪∨ │∨斗く }ハ:::ヽ 先に行っておいた方がいいかなーって。
/::::::〉 ∨> / /ノ|ハ 〉< 〈 / ,`ヽj:::::::'.
. /::::::∧ | \人ノ| |し / (つ-(_/_人::::::|
|::::::〈 ノ \l│|.l/ ∨`ーニ二} 〉:::|
/ ̄ ̄ ̄\ あー、門限かあ。
/ _ノ ヽ 確かに、全部見れずに終わったらキツいよなあ…。
| ( ●) | ____
| U (__人). / \
| ⌒ノ. / ノ \\ 確かに、11/1〜3/31の間は、
ヽ } / (●) (●)\ 午後16時で門を閉じるとあるお。
_ > } | u (__人__) | こりゃ確かに早めに行った方がいいお。
 ̄ ̄` 、__ノ \ ` ⌒´ /
 ̄`'‐- 、 > ー‐ <
ヽ / / ̄彡ミヽ、
V ヽ / / ヽ ヽ
ヽ Y / | |
入 ヽ ノ ヽ ノ
- 737 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 00:54:45 ID:IyrIQhog0
- !\ _, -――- 、 __ -'' フ
.|\ `丶、... -'';;;_> ――-`ニ <;;;;;;;;;;;;;;;/|
fヽ ト、;;;;;;;;;;..イ´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\;;/.! !
r‐_´l f´rヽ,`)/::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ソ /
ヽ┘`′<¨/:: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: く _
\ \/::::::::::/::: ∧:::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::Y‐ュヽ
ヽ、 - }!:::::::::l::: / ∨:::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::l‐-、ヽ そういう訳で、
. '´ /:|::::::::ハ: ! _,Ⅵヽ:::::::::::::/∨:::::::|::::::ハ ¨ / じゃあ、行きましょう!
'´ /::::!:::::::ハ:l¨ ´ ヽ| V::::::::廴_∨:::::!::::::::::∨
. / イ::::::l、::::|_.xヒ=、、 ! V::/ |::::::|:::: ト、::| 「「おー!」」
. ____ / イ !!::::::::ト、!i ノ ヾゝ` !ムx=、. !:: /::::::| Ⅵ`丶、
. -‐''´:::::::::::::::::::::`> 、 / / 八|:::::::::| 弋__リ 辷リ 》 イ:∧::::::| リ `丶、
::::::::::::::::::::::::___:::::::::: l イヽ__丿|::::::::::! .:::::::::::: ヽ-′/::|/::!:レ' \ ヽ
::::::::::>‐''´ `ヽ::::|、 | ! \!:::::::::::! ' :::::::: ハ:::::::|::: | ¬_\ !
: / `ハ 」-‐''¬''ヽ::::::::!、 / ̄ } ノ ',:::::::::::| | \ l
/ ..\ ‐个‐、 ::::::::::::::::::::| \ !_ノ ィ′ l::::::::: | ./ /
| .:.:.:.:.: \ / ` ‐-ァ::::/ ヽ_.> 、_ < l ! !::::::::::|/ _ /
\――レ'´ | 丁} ィノ‐レ ! !‐/ !:::::ト、!-‐  ̄
` ―- 、_ / ソ└彡う イド\| レ′ .//:::::ノ `
\_ .ィ´ヽノ .l レ 彳ト、 い. ` !_ .ィ‐> イ
|  ̄ レ'´|| ハ`リ、 | |:::::::::::!
| /|レ′` ヽ\ ./ !::::::::::::|
_ / r‐- 、 // \X ヽ:::::::: !
- 738 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 00:55:56 ID:IyrIQhog0
-
/ ̄ ̄\
/ _ノ \ …といっても、
| ( ●)(●) 要は国道369号線まで出たら、まっすぐ行って、
| (__人__) 入り口で左に折れるだけなんだけどな。
| ``⌒´ノ ____
| . } / \
ヽ .} / ⌒ ⌒ \ 大人なら歩いて15分程度だし、
ヽ ノ / ( ●) ( ●). \ 大した距離でもないお。
/ \ | (__人__) |
/ / } | \_ `⌒´ _/
/ /. | | / ヽ 【十兵衛杉⇒芳徳寺のルート】
| | .| | | | | ttp://□oo.gl/maps/AMTep
| | || | | | | | (※NGワード対策。□を"g"にしてください)
(__) | |し__) ヽ ヽ | |
| } | (_) _ |_)
| | / | / | |
| |/ / / | |
(_⌒) ヽ_⌒) (_⌒)
, へ'  ̄ ̄ ` 、
/:::::::::::::::::::::::::::::i:::::::\
/::::::::::::::::::::ハ::::::::::::::!::::::::::.ヽ
,'::::::::::::::::::i:::/::i:::::::::::::::|:::::ヽ;:::`,
,-|::::i::::::::::/レ:ハ::|:::::::::|i:::|、:::::.i:::::ト、
. /:::|::::|:::::::::,':::ノ i:ト;:::::::i !;:| `;:::::::!:::i::} もー。
,':::::ト;:::i::i::::::k,' i| V:::i, .!i l:::::::|::|::| そんなこと言ったら、
,'::::i:::| Viハ::::| `ニ' i ∨ `ニ".|:::::i:ハ::| 私なんて、これ、通学路ですよ。
. ,':::i:::| ソ::..v|弋ホテ 弋ホテ}:::::ii::::!:|
. ,i::::i:::i |:i::::} ~ ~ i::::::| i:::i:| なので、このルートとは、
. i::::i::,' i:::i::ハ, ''' ' ''' .ノ|::::::| |:::i:| 別の道から行ってみましょうか。
,i:::,':,i i|:::!| > . ^ . / |:::ノi |::i::|
. i:::,i:,i `,::|'::{ ヽ ` 7lヽ、 .ノノ .i::i::|
i:::i::i ,. - '" /:::.i. ヽく、|::マ`.く, i:::i:| (←柳生中学校3年生)
- 739 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 00:56:43 ID:IyrIQhog0
- .| |
.| |
.┌───────┐ | |
.│ 柳生郵便局 〒| | |
.└───────┘ | |
.| |
_____ .| |
| | .| |
| | .| |
| | | ̄ ̄ ̄|. | ./
| | | =::= |. | /
| | | [二] |. | /
| | |___|. | /
__|_____|____|. |___|/
【柳生郵便局】 γ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
ttp://□oo.gl/maps/9zKaY | ……………. |
. 乂______ノ テクテク…
゚゙'ー、,,,
゚゙'ー、,, ゙゙`ー、,
゙゙゙゙',ー、,. ゙゙'ー、_
.ll .゙゙''ー,,, ''ー、,_ _
.ll .~~゙lー、、:i┿l|
.ll .lミミl*li柳l|ヽi:ー,、
.l:──--、、、...lミミl*il生l|__li゙゚態N、、 ,
, l l l llll|ミミミミミミミlミミl*ll焼l|~~トlー-i゙l~~冫
lj,,',,',,',,',,',,',,',,',,',,',,',lミミl*ll窯l| llヾヾiー ゚l゙~i:!』,,
l| l .l lミミl*ll元l| ll .l il!ヮ ';li,''ll l㌍l゙li....
l| l .l__..lミミl*ll冖l| ll l.ill ̄~~~''゙`゙'''`
l| l---i .l _,,,,,wil"~l*ll!l!l!l'゙゙“゙~
l| ,,l,,、、-''~ """
ll゙`
【柳生焼窯元】
ttp://□oo.gl/maps/J4jvV
(※NGワード対策。□を"g"にしてください)
- 740 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 00:57:28 ID:IyrIQhog0
- / / / /___
| | | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | | |
| | | | J A な ら け ん 柳 生 マ ー ケ ッ ト. | | | |
| | | | .| | | |
 ̄..| | | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | | | ̄ ̄ ̄
| | | | .|| ̄ ̄ ̄||. | | ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄| | || ̄ ̄ ̄|| | | | |
| | | | .||___||. | | | | | ||___|| | | | |
| | | |::::::::::::::::::::::::::::: | | | | | ::::::::::::::::::::::::::: | | | |
| | | |::::::___________: | | [|] | | ::::::::::::::::::::::::::: | | | |
| | | |:::::|_|_|_|_|_|::| | | | | ____ | | | |
| | | |:::/_____/| | | | | |// / / //| :| | | |
 ̄ ̄ ̄ ̄|______|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |二二二 |/  ̄
【JAならけん柳生マーケット】
ttp://□oo.gl/maps/NYd4H
γ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| ……うーむ…. |
.____________________ 乂______ノ テクテク…
|_________☆__________|
| ○ | 柳 生 駐 在 所 .| 日 |○
| ___ |!| ̄//| ̄//| ̄//| ̄//|| |
| |||||||||| .| ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄| |
| |ロロ ロ| .| | ̄|.| .|.| ̄| | |
| |ロ ロロ| .| |_|.| ____ |.|_| | |
| . ̄ ̄ . | | ヽ=@=/...| | |
| | | ( ,,,´w`) <よっ、梓ちゃん、お客さんかい?
| | | ( У ||) .| | |
| | | |=@=| | | | ソウデスー!>
| | | (__)_) .| | |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
【奈良警察署 柳生駐在所】
ttp://□oo.gl/maps/XvEmL
(※NGワード対策。□を"g"にしてください)
- 741 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 00:58:21 ID:IyrIQhog0
- __
/ノ ヽ\
/(−)(−) \
| (__人__) | …当たり前だが、
| | ここの店や施設は、
. | | .全部「柳生」の名が付くんだなあ…!
. ヽ /
ヽ /
/ ヽ
| |
| |
____
/─ ─\
/( −) (−)\. そうだお、やらない夫…。
/ (__人__) \ ここは柳生だから、郵便局や窯元も柳生だし、
| | 農協や交番も柳生なんだお…!
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
- 742 :名無しのやる夫だお:2013/12/18(水) 00:59:23 ID:gw3vAYjI0
- 柳生博 物館
- 743 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 01:00:01 ID:IyrIQhog0
-
どっちを向いても、や・ぎ・ゅ・う♪ .γ⌒) ))
___(⌒ヽ / ⊃ ̄\
/⌒ ⌒⊂_ ヽヾ 〃/ / ⌒ ⌒ \
(⌒ヽ∩/( ⌒) (⌒) |(⌒ヽ γ⌒)( ⌒) (⌒) | ∩⌒)
ヽ ノ| :::⌒(__人__)⌒ ::| ⊂ `、三 三 / _ノ ::: (__人__) | 〃/ ノ どっちを向いてもや・ぎ・ゅ・う♪
\ \ )┬-| / /> ) )) ( ( <| | |r┬( | / / ))
(( (⌒ )、 ヽ_ `ー‐' ,/ / / 三 (( \ ヽ \. `ー‐' } ( ⌒)
\ \ / ヽ \ } / /
参考 : ttp://www.youtube.com/watch?v=xC4dGIzdrDQ
-‐  ̄ ̄ ‐- 、
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.丶、__ ノ
:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:i:.:.\
:.:.、:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.l:.:.,、:.:!:.:.:.:.:|:.:.:ヽヽ
:.:.:.\:.:.:.l_:.:.:.:.:.:!:.ハ:.:|:.:.:.:.:l、:.:.:.N
:.:.:.:.:.:.`7:.:ヽ:.:.:.:l.:し':.:|:.、l:.:ハ:.:.:.:!
:.:.:.:.::::::i:.:.:.:.i:ヽ::.!:.:.:.:.:!/ lメ、_,ハ:./
::::::::::::::|:.:.:.:.l:::::::h:.:.:.:l r三ュ| !′ えー!?
::::::::::::::!:.:.:.:.|:::::〈〈:.:.:.:i. | l !└i なんでいきなり70年代!?
=‐---l:.:.:.:.:|:::ノヽ':i.:.:.! ! __ /
..:..:..:..:.!:.:.:.:.:!`丶!:.:.!:.:.l / |′
..:..:..:..:l:.:.:.:.:l..:..:..:.ヽ:l:.:.l. { __l
..:..:..:..:!:.:.:.:.:!..:..:..:..:..}!:.:.! ̄
:.:..:..:..|:.:.:.:.:i..:..:..:..:..ハ:.l
..:..:..:..|:.:.:.:.:|..:..:..:../ リ
..:..:..:..|:.:.:.:.:l..:..:/
..:..:..:..l:.:.:.:.:.l/
..:..:..:..l:.:.:.:.:.:!
..:..:..:..,!:.:.:.:.:.l
- 744 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 01:01:43 ID:IyrIQhog0
- ---
, ´ / \ 梓ちゃん…。
/ イヒリ ) ヽ そろそろ隠さなくていいんだお?
ー 、 ', 堂々と言うがいいお。
, ‐| (ヒリ ____.ノ i
f {__| ゝ __ノ- ' | 「実は自分は裏柳生だ」…って!
j | ー ´ ノ
' ̄ ヽ {li、 /Y=- .._
/ ∧ .ィゝ _ ィ / | ヽ
ああ、やる夫の言う通りだ…。 ′ 〉 |l!_ -/}¨¨ ..<:/ | \ヽ人_从人__从_人__从_从人_人从
なンなら今すぐ抜いたっていいンだぜ…? /-=f / '`::´::::::::/ ; ≧ <
_ / / / ′::::::::::::′ < -=ニ 何言ってるのこの人達ー!? ≦
/ ヽ / 彡 > ,':::::::::::::::::| ./ 、≧ ≦
. /タ ィ赱 ! { ヾ,f ′:::::::::::::::| / /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒WW⌒Y\
/(_,、__, | .ゝ ------- −= ニリ ,'::::::::::::::::::::| / \ }
l ー } / ./ :::::::::::::::::: | ./ ヽ ヽ
__,j. j / ./ ::::::::::::::::::::::| / |“, ゝ
≦ ̄ ̄ ̄ ̄/ニニ/j 、_ , / /} ./::::::::::::::::::::::::::| ,′ `} l `
/二二| | ´/, / { ′:::::::::::::::::::::::::| / { ゝ ‘,
i | ノニニニ| | / /∧ / y ::::::::::::::::::::::::::::::|′ ', ' 、 ヽ
l | ` ̄ ̄}iヽ / /ニ∧ / o/:::::::::::::::::::::::::::::::::| ゙ {ニニニニ}\ .Y ヘ
|ノ ノ f//≧x. ノ,ニニニ} / ′:::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヽ } __ ヽ
..ノ彡 j///////|=/^ヽj、 / o/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧゙ | / ヾ!
. ////////j/ ヽ f f::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ハ ./ ヘ
- 745 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 01:04:21 ID:IyrIQhog0
-
_| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|__| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|_| ̄|
|_ _|| | ̄ | | | | ̄ | |  ̄|
r┘└へ| |二コ ┌'| |二コ ┌| |二コ ┌'| |二コ ┌┘
〈 〈] ゚,、〈| | o ヽ| | o ヽ| | o ヽ| | o └「 ̄\
ヽ-ヘ_>ノ_ノ|_|、_ハ/|_|、_八ノ|_|、_ハ/|_|、_ハ/`⊇.ノ
/ ̄ ̄ ̄\ 柳生庄の人間が、皆、新陰流と忍びの術を
/ _ノ ヽ、 \ 心得ておることを我らが知らぬと思うてか!
|o゚((●))((●))゚o | ____
| (__人__) | /⌒ ⌒\
.| |r┬-| | o゚((●)) ((●))゚o それとも
.| .| | | } /::::::⌒(__人__)⌒::::: \ やる夫たちに恐れをなしたかお!?
, -‐ (_) `ー'´ } , -‐ (_) |r┬-| | .小娘!!
l_j_j_j と) ノ l_j_j_j と) `ー'´ /
/ / / / \
/!|., ′ / イ / ! ヽ
. ! ∨ /./ /./ , / | ’,
. / 〈/ / // ィ /! / i
.ィ′ /、!/ 、/_l / | / | / | !
.´ / |`丶、.!'´ | .X |/ ! ∧
. /.. _ ` !/ `ー!'‐--l .ハ \_ な、なんなの!?
l `` '' ‐ ′ ''==-、 | /| |
| 、、_ /| ./ ! ! ねえ、ちょっと、ねえったら…!!
. ハ u. /`'‐- 、 ``/ イ l|
ハ ! |ヽ. / / ! /| ! !
∧ | | \/__ / _ノ , /| ! ! 「フハハハハ!来るがいい!」
! V | >-`≠ァ 'T ̄| / /ヽ.! |! 「裏柳生、おそるるに足らずだお!」
\ レ-‐ニニ、 / ! |ィ / / ! !|
// ィ 7 i_/、\ / |/ / .| |!
! r'´.レ'´/ .| Ⅳヽ\ / / .! l
.∧ヽイ/ | lヽノ ノ \/ ) | |
- 746 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 01:05:31 ID:IyrIQhog0
- .
`
\ ,,_人、ノヽ
)ヽ (
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ - < >━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
) て
/^⌒`Y´^\ プッツー……ーンッ!
.
- 747 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 01:06:12 ID:IyrIQhog0
- , -──--─‐-.、
ヽ人_从人__从_从人__从人_人_从人__从ノ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iヽ.
< >i:i:i:i:i:i:i:i┛┗i:i:ハ
< あーもう!そんな変なことばっかし >:i:i:i:i:i:i:i:┓┏:i:i:i:i:,
< 言うんやったら、ウチもう知らん! >:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}
< >:i:i:∧:i∧:i:i:i:i:i:i:i:i:iト、
Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒Y⌒WY⌒ 、:i:i:i:/ V ,.ヘ:i:i:i:i:i:i:i:|:i:i:\
/:i:i:i:レ:〉|:i:i:i:i:/ ヽ.〈:i:i:i〉 ー'´ ヽ:i:i:i:i:il:i:i:i:i:i:ヽ
,.':i:i:i:i:i:/ ヽ:i:〈 二二ニ ∨ ニニ二 ∨:i:ij.ヘ:i:i:i:i:i:i:、
/:i:i:i:i:i:i/ 〉:i:1 / l | 〈 {:i:i:i{ ヽ:i:i:i:i:i:ヽ\人_从人__从_从人_从ノ/
/:i:i:i:i:i:, ′ ノ:i:ハ / | ___ l l ,:i:i:i{ .、:i:i:i:i:i:i:、> <
/:i:i:i:i:i:i/ /ヽ_イ:i:i:ハ.| | ト'`'`'`ヘ l ∨:i:i:iトヘ.. ヽ:i:i:i:i:i: > もう帰る!! <
/:i:i:i:i:i:i/ rJ:..:..:.|:i:i:i:iヘ._ .| レ、r、r、,j l .ノ〉:i:iノ:..:..\ 、:i:i:i:i> 勝手にしぃ! <
./:i:i:i:i:i:/ _丿:..:..:..:.∨:..li〉:..:フーr-、___,--r'ヘ:..:..∨:..:..:..:..:..:.}. ヽ:i:i:> <
/:i:i:i:i:i:/ /:..:..:..ヽ:..:..:..:..:..:..:/:..:..ハ__,∧___j:..:.,ゝ:..:..:..:..ノ:..:..:..:ヽ /Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒WY\
/:i:i:i:i:i:/ ノ:..:..:..、:..ヘ.:..:..:..:..:..:.\/ r‐ゥ r‐、ヽ、:..:..:..:..:/:..:..:..:..:..:ヽ 1:i:i:i:i:,
./:i:i:i:i:i:/ /:..:..:..:..:..\:ヽ:..:..:..:..:...イ {/∧ ヽ_〉|:..〉:..:..:..レ′:..:..:..:..:\ 1:i:i:i::,
/:i:i:i:i:i:/ ノ:..:..:..:..:..:..:..:/l`:..:..:..:..:.ヽー1/ ゙ヽr‐'ノ:..:..:..:..l゙ヽ:..:..:..:..:..:..:..:\ .l:i:i:i:i:,
.j:i:i:i:i:i:/ ノ:..:..:..:..:..:..:./ .|:..:..:..:..:..:..:..∨ハ ハY:..:..:..:..:..:j \:..:..:..:..:..:..:.\〉:i:i:i:,
,:i:i:i:i:i/-':..:..:..:..:..:..:.ノ |:..:..:..:..:..:..:..:..\∨/:..:..:..:..:..:..| \:..:..:..:..:..:..:.\:i:i,
j:i:r‐'":..:..:..:..:..:.., ′ .l:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:...| ヽ:..:..:..:..:..:..:.\,
r--ヘ:..:..:..:..:..:./ .〉:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..{ \:..:..:..:..:..:rー‐ヘ
/ __ ヽ:..:., ´ .∧:..:..:..:..:..:..:..:.○:..:..:..:..:..:..:..:..:.| ヽ、:..:.〈_ー 〉
`ー─/`´ /:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..| ー′ハ ̄
/:i:i:i:i:,′ .j:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:.| |:i:i:i:i|
- 748 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 01:07:30 ID:IyrIQhog0
-
え゛っ…!?
て あっ、その…ごめん!悪かった!!
. ./ ̄ ̄\ そ ふざけすぎた!すまん!
_ノ ヽ、 \
(○)(○ ) | .___ て
(__人__) u . |/ー ー .\ そ う、うわ…!?
ヽ`⌒ ´ /(○ )) (○ ))\ な、泣きながら怒ってるお…!?
{ / (__人__)) \ ちょ、ちょ、ごめんだお!
ヽ | )r┬リ u. . | やる夫たちが悪かったから、
ン \ ` ⌒ ´ / 泣き止んでほしいお!!
i´ . ン \
| . / \
, (⌒ ⌒)
(⌒ ( ) ⌒)
( ) )
(_ヽ_ハ从人_ノ_ノ
| || | |
ノ L,l ,|| |、l、
´:::::::::::::::::::`丶
/:::::::::::::::::::::::::::┛┗::\
/:::::::::::::::::::::::::::::::::┓┏ :ハ 今頃謝ったかて遅いわ!あほう!
'::::: /:::::{::::::::::::|:::::丶}::::i::rヘ、 もう知らん!!知らんわ!!もう!!
i|:::::{:: /八::::::::::|\:::::|::::|人::::\ あんたらで好きなように行ったらええねん!!
/八::::∨\ハ ::::: |/∨|::::|: ∧:::::::\
.::::::/ |\{ィテ心V\|ィテ心! ::|)′ 、::::::::\
. /::::::/ :|:::::i 辷ソ//// 辷ン! ::|_ \:::::::::\
/::::::/ _|::::ハ l ! .l ! |:::i|三> \:::::::::\
. /::::::/ 八 :|个 ー( イ|:::リ/「ハ. \:::::::::\
. /::::::/ / ヽ|⌒\≧=乏三 | / |マ∧ \:::::::::ヽ
/::::::/ ′ハ {三\三彡'´ |│∧ \::::::::::.
,′:::: ,′ } |‖‖| |│|:∧ ヽ:::::::::.
- 749 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 01:08:33 ID:IyrIQhog0
-
/⌒`"⌒ヽ、
/,, / ̄ ̄ ̄\
/,//:: u. \ これこの通り!!
;/⌒'":::.. u |⌒ヽ 本当に悪かったから!
/ /、:::::... |ヽ_ \ 反省してるから!
__( ⌒ー-ィ⌒ヽ、 /⌒`ー'⌒ )
━━━`ー──ゝィソノ-ヾy_ノー─━━
:::::::::::::/ ̄ ̄∨ ̄ ̄\ ::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::| / ̄ ̄ ̄\ |::::::::::::::::::::::::: そうだお!
::::::::::::::::::__|/ _ノ ヽ、_ \|__:::::::::::::::: もう絶対こんなことしないから、
::::::::::::::/ / ((>)) ((<)) \ \:::::::::::::::: 泣き止んでくれお!頼むお!
:::::::::::::::::| | o゚ (__人__) ゚o| |::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::(⊥_⊥)\___`⌒´__/(⊥_⊥):::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/...:.:.:.:.:.:...... `}ミ:.:.:.:.....:.:.:...ヽ. `、
て人 , ,/..:.:/´ ..:.:.:.:.:.... ...:.:.:.:.:.┛┗:..:.丶:.‘,;
っ ;' 〃V:/..:.:.:.:.:.:′:.:.:.... .....:.:.i:.:.┓┏.:.:.:.:ヽ:}
ノ /i`:///:/:.:.:.ノ:.:.:.:...........:.:.:.:|:.:.:.: i:.:.:...iミ/:ヽ
`ヽ. .’:{ミ}i.i' :i:.:.:./|:∧...:.:.. ..:.:.:.:.:{:..i : |:.:.:...lニ{:.:...‘,
i.八j:|i{.:.|_:厶斗七i:.:.:^乂}:.ハ:.|:.:.|}:.:.: |ノ!:.:.:.:.‘. ,
|..:.:.}:|':!:.i/ {!ハ:l{:.:.:.:.:,介ー':!ーリ:.:.: {:.:}:.:.:. .. | ;
|.:.:ノ!.:八{ _、_‐ト 八:.:{/斗 }/};r‐v}:.,|.:. :.:.. |
}.:.:!:l :.:.:V'どうミx、 N ,z≦zミ/‘ソ 厂}、:.:.:.:.:.|
;リ.:.:{:i:.:.:.:i} }! ///// て ぅ'´ ‘ / 卜:.:.:. | ひっく…そんなん言うても…
,厶廴V .: 人 {{ , / {i’ 'ノ:.:.:..|
. ハ r‐/´ ̄` (乂r‐ 、 _ _,{ イ⌒ヽ、 ,∠⌒ヽ:.:{ …う゛う゛ぅ〜〜…いややもう…!
.′ V∨  ̄`i`ー一} `く /⌒`i:|
. i } \≧.、 {′ {ヽ ̄´| `く }:{
| ,′  ̄´`ス i j}ノ j 。 ノ ,:.:|
| ./ /}:ノ ノ′V /| o { /:.:.i て
,j ./ ' 〈‘ ヘ /yヘ } }、 ∧:.:‘, っ
.; }イ 八 V/}!:ハ/^} トヽ./}:.:ト:.:.‘, ノ
// / o ∨/{ノ!:{〉Ⅵ! ト {イ:.:i} ヽ { `ヽ
∨ / O. {:{ /:j::∨}}{ ヽ.リ:|:. リ ハ{
- 750 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 01:10:05 ID:IyrIQhog0
- .
●┃┃
━━━━ ● ● ● ● ● ● ● ● ●
●┃┃
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- 751 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 01:10:37 ID:IyrIQhog0
-
/ ̄ ̄ ヽ
/ ヽ
/ ヽ
| _,.ノ '(ゞ、_| …いや、ホント悪かった。
.| ( ー)ヽ ヽ 普段なら俺が止めるところなんだが、
.ノ| U (___人_\\__ . つい柳生にいると思うと、調子に乗っちまった…。
/ | `⌒(⌒_ \
{ .ヽ. し「、 \ せっか好意で案内してくれてたのに…。
{ ト `ヽ. ___´ノ ヽ、 i
.| | | / /
_-─―─- 、._
,-"´ ゝ \
/ ヽ
/ ::::/::::::::\::ヽ つい、同年代の同類と
| / ヽ `::::´ /`ヽ 同じようなノリになっちゃったお。
l ( >ノ::::::::::ヽ<.;l
` 、 (__人_) .;/ すまなかったお…。
`ー,、_ /゚ もうこんなことしないお…。
/ `''ー─‐─''"´\o
. .:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶、
/ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. \
.:′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:,′.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/ .:.:/:.:.:.:.:.:.:.:./ .:|:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ::.:.:.:.:.
.′::/ :.:.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:|:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
i .::::′:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.∧ :|:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.|:.:.:.:.:ハ:.:.l:.:.:.:.: |
|.:::::|:.:.:.:.:.|:.:. : 'i:..′{ :|.:.:.:.:.:.:.:.∧ .:ト、:.:.:.:.|:.:.|:.:.:.:.:lト、
/|::::::|::.:.:.:.:|:.:.:/ |:.| '. l:.:.:.:.:.:.:/ l: l| '. .:.:|:.:.|:.:.:.: リ:.:i
/ :|::::::|:::.:.:.:.|:.:,′|:.| ∨l:.:.:.:.:| |リ } .:.|:.:.|:.:./|:. ト.
′:|::::::l ::::: ∧{ ̄ヽト--┤|:.:.:.:.jー‐j/´ ̄∨|:.:.l:. |:.: l:.:.|:|
i .:.:|::::!::V :.:| ,.ィf行うy. レト、:.:/ ,ィf示うy_j: ,′!::/:.: l l …う゛う゛……。
l ::::l::::|::::∨:l〈{ {トrイjト゛ V {トrイハ j/l/:.:.:.| |:.:.: l |
| ::::l:: |:::::八| (⌒)-r') (⌒)‐r') |: :.:.:.lノ!:.:. l:.| ホントですよ?約束ですからね?
|:::::八l:::::::::.:. /レl// /l/レl/ | :.:.:.:| |:.:.:.l:.| 次はもう許しませんからね?
l:::::::::::|:::::.::.::.:. ' j : :.:.:| |:. /:.:l
/j :::::::: |::::.:.:.:.:.j、 / :.:.:.:.| |:/:.:.:.l 「「するする!約束する!!」
/|:::::::::l!::::.:.:.: 从 ‐- -‐ .イ:.:.:.:.:.:.| |::::.:.:.:l
.′|:::::::::::|l::::.:.:.:.:| 丶. イ | :.:.:.:.:.l| |::::.:.:.:ト、
i |:::::::::::||::::.:.:.: | ,r∧> 、 ,. <ハ、 .| : :.:.:.:リ |::::.:.:.:| |
| |::::::::::八::::.: : しイ : | \_ `¨´ _/ |::\_! : :.:.:/ l:::.:.:.:.l |
/ ̄ ̄ ̄::.\:::. |::.::.::.:| `¨¨´ |::.::.: | :.:,.イ'ー┴…┴、!
/ ::.::.::.::.::.::.::.::. \{::.::.::.:| /V^Vi |::.::.::j/::.::.::.::.::.::.::.::.::.:ヽ
.′::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:: ,′::.: l /: :_j_: : '. l ::.::.:{::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:: l
i .::.::.::.::.{::.::.::.::.::.::.::./.::.::.::.::{ /.:/:| |:.:|:.: V .,′::.::.:V::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:: |
| .::.::.::.::.∨::.::.::.::.::/.::.::.::.::.::.V.:/l:.:| |:.:ト、: ∨.::.::.::.::.:∨::.::.::.::.::}::.::.::.::.::.|
- 752 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 01:11:35 ID:IyrIQhog0
- . -────‐- 、
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/:::::/::::::/:::::::/:::::::::::::::::::i:::::\:\
/::::::::/::::::/:::::::/::::::::::::::::::::::|::::ヽ:::ヽ:ヽ
/::::::::::{:::::/:::::::::{::::::!:::::::::::::::::ト、::::::::::|:::|
|::::::::::::l::::{::::::::::∧:::|、::::ヽ::::::iー}:::i::::::l:::l
|::::::::::::|::::l:::::::::{斗t:|'ヽ::::::|:::::j rヽト;::::}::ト. …だったら、許してあげます。
ハ:::::::::::|::::ヽ::::::l,x=テミ、\:l:::/ ィチ万Y:::l:::::、 でも、私が泣いてた事、
/::::Ⅵ::::::l:::::::::ヽ〃 ん゚:} |/ Vツ。':::::}::::::::、 他の人に言っちゃ嫌ですからね?
/::::::八:::r'{::::::::::::::ゞcマツ .::::. xw}::::::ト、::::::ト、
/::::::::{ 弋i」::::::::::::ハ xwx ′ ハ:::::| '.::::ヽ::、
/::::::::::j |:::::::::::::}:i <ヽ ∧::::::! '.::::::ヽ:ヽ
/::::::::::/ |:::::::::::::|;ト. (__ノ .イ:::::::::/ '.::::::::ヽヽ
/::::::::::/ ∨:}:::::::::|__}> _/}从::::::/─‐- j:::::::::::::`l
.'::::::::::::{ , -Ⅵ\:::l |\ / ,′ レ ′: :/: :\:::::::::::|
.'::::::::::::::l {: : :\: ヽゝ| ゝく /: : :./: : /: : : : : :l:::::::::::|
l:::::::::::::::| ト、: : : : /: : ∨/父ヽV: .ィ´ /./: : _. - 、|:::::::::::l
|:::::::::::::::l f__{: : : : \: : {// lト、}/: :> {/ :/ ∠ゝ、〉::::::::::|
|:::::::::::::::| r-ヽ \: : : :/: : Ⅵ Ⅳ: :/ : / ─ -、}|:::::::::::|
|:::::::::::::::| {` ゝ、: :\: :ヾ /:/ : / ニ二j |:::::::::::|
/ ̄ ̄\
/ _ノ ヽ、_ \ 言わない言わない!
.| ( ●)(● ) | 誰にも言わないから!
.| (__人__) │
| `⌒´ | (さっきの駐在さんとかスーパーの人が、
.| u | .じっとこっち見てたのは…言わない方がいいか)
r、 r、ヽ /
ヽヾ 三 |:l1.ヽ /
\>ヽ |` } > <
ヘ lノ `'ソ ヽ
/´ /,1 | |
\ ノ .| | |
____
/ ノ \\ やる夫だって
/ (●) (●)\ 絶対黙ってるお!
/ ∪ (__人__) \
| ` ⌒´ | (もしあと一歩間違ってたら、
\ /⌒)⌒)⌒) //⌒)⌒)⌒) 間違いなく職質モンだったお…!)
ノ | / / / (⌒) ./ / /
/´ | :::::::::::(⌒) ゝ ::::::::::/
| l | ノ / ) /
ヽ ヽ_ヽ /' / /
ヽ __ / / /
- 753 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 01:12:03 ID:IyrIQhog0
-
=もみじ橋=
木木 木
;'゙'゙;'゙'゙ 木 木 木
,,;:,、,;,,;:,、,;,,;:,、,;,,;:,、,;,,;:,、,;,,;:,、,;,,;:,、,; ,,;:,、,;,,;:,、,;
,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,ィ| |゙ヽ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
l i l l ii llll i l l i ll i i ,,ィ''| ,广゙゙゙゙゙゙ヽ.|` 、li i lill ii i lil li li illl iii li ili i i ii liliii
llllilil iillll illll illlll llll,/`| ,./ ゙, l'ヽ li i i i i i i l i li li li l l ii i i
.,,/| レ` ヽ | `r、l ii i i i i i l l l l l l l l l l l l
._,ィ'′ | ./ ゙'|、 .| `'i、
/ .| .|,/ ヽ .| `'i
| .| ノ` '┤ ;;;: |
| .| ,/′ ヽ;;;;;;;;;|
| l |,/′ :::::::::: ヽ;;;;;|
l ,i´ ヽ;|
|,i´ :;;|
;'゙'゙;'゙'゙;'゙'゙'―――――――――――――――― ;'゙'゙;'゙'゙;'゙'゙;'゙'゙;'゙'゙;'゙'゙;'゙'゙;'゙'゙;'゙'゙;'゙'゙
【もみじ橋】
ttp://□oo.gl/maps/woBCK (※NGワード対策。□を"g"にしてください)
__
, ´::::::::::::::::::::` 、
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ_
/`i::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::i::ヽ
i::::::|:::::::/:::::::::::::::::,ィ:::::::::::::!:l::::l::::::::::l:::::',
|::::::!::::::!:/::l:::::l::::/ |:::::::::::::|:l、:l::::::::::|::::::i
l::::::l::::::|:i::::l:::::l:/ l:::::::::::::}ハ::|:::::::::li::::::l
!:::::lヽ:::!:!::::!:::::!--‐'!:,::::::::/ー|::|:::::::::!l::::::l じゃあ、気を取り直して、
|:::l `!:|::::l、:::| 、 lハW, - l/|::::::/ l::::::l あらためて、芳徳寺に行きましょう!
|:::::l |::l::::|cにニヽ r ニヽ/::::/:i. l::::::l
|:::::! l::ヽ::!、 ////////// i.l/::::| !:::::l ちょうど、この角を曲がったところにある
l:::::l _!:::::`i:.`i 、 _(二コ _, ィく_!::::l:::l !:::::l この、もみじ橋からも芳徳寺に行けるんですよ!
!::::l/:.:.ヽ:::::l:.:.:! \ ̄/ !:.l:.:.|::::l:/ヽ. l:::::l
l:::::i:.:.:.:.、:.:.\l:.:.:lr/^^くv'^ヽ:.!:.:l/':.:.:.:} l:::::l
!::::l|:.:.:.:.:.\:.:.:.ヽ{__ } _{_':.:.:.:/:.:.:.i !:::::!
i:::::l !:.:.:.:.::.:.:ヽ:.:./:.:.:.`.く!/:.:.:.i:.:/:.:.:.:.:.:.| l:::::l
. l:::::l. ヽ:.:.:.:.:.:.:.:∨:.:.:.:.:.:.o〉:.:.:.:.:.V:.:.:.:.:.:.:/ !:::::!
/::::/ !:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.o〈:.:o:.:.:.:.:.\:.:.:.:.} l:::::l
,/::::/ ヽ:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:./ l:::::l
/::::/ i.Y:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/i:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.〉 !:::::l
- 754 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 01:14:41 ID:IyrIQhog0
- ヾミ;ソ(;;;;;;フノハ:;:;ミ;;(;;;ゝヾミゞ(〆、,,;".:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ ゞゞ' ヾ ヾ ゞゞ' ヾ ゞゞ'ヾ ゞ:;ヾ:;ゞ;;';:":;ヾ ゞ;
〃;;;彡;;i!;:i!|/〃;;;彡;"'ハ,,;)ヾ.:.:バ:.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;>>、;ヽ、:;;:y':/;:. :;:'':;:;:;ゞ;ゞゞ;ゞ;:'':;;:,'ミヾ:,;:ゞ'ゞ';
::':.,|:;;:i!;;i!;:i!|`ヽ\|;;レ;/;;'';;..;.;.;.;.゙:.~.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.`‐ヽ:::;:;:::/:;;/ソ;;:';;ゞミ:;.;;ゞ;:;ゞ,:;i''`ヾ;ミ:;;:,ゞ:;ゞミ,
ヽ.:;};;:i!;;i!;:i!|;:;:;:;:);;;;;;/''ヽV/.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;´ゞvゝ、7-ー;,'ミ:;ミ,"ゞ;", |; i;;;;:|!;;;;;;;;.`;;:ソ:;:ミゝ
;:;:Y;;:i!::i!:;;:i!|v,l|V::从X、ノメ.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;">>、;ヽ、 ;:yバ:.:.:.:.:|: |::.;;;;::l .:|;;;;:|
;:;:;:|;;:i!::i!;;:i!:|、lW:八ヘ{V::从ivヾ;;) ::;:;:;;:;;;:;;:;;;;;;;:;:;:;;::.;.;.;;:;:;:;.`‐ヽ:::;:;:::/ヾミ;ソ(; |: |::.;;;;::| .:|;;;;;|:.:
;:;:;:|;;:i!;:i!;;i!;:|XゞV:从XゞViv:l;,ゝ);)':;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;~^:.:>ー !i!;;:;:;yゝミノ|: |::.;;;;::l .:|;;;;;|:;:
八ゞivXx::イ八X、 γ从Wwv~ '〃::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;Y;;:;:;:;:;:;:;:;::l;;:;;;:;:|:.:.:.:.:|:i ::|;;;;:: :| l |:.:
iソゞiv,l|V::从|lililレ/X、w,,'~""´,ヾゞ"、 ヾ:;:::;ミ从";:;:;:;:;::|;;i:;:;;:l;:;:;:/|:|: :|;;;;::| :: ;| |:;:
_、八ゞiv,l|iv:l;,イイ、八イ,,~=-:;:;:;:;ヾ;;;;゛ ヾ:.::;:;::从ゞ;)ゞハ|;;::;!i!;|:;:;{;;:|:|: :|;;;;::| :: :| |:.:
V从;、lW:八ヘ{V::从Xゞヾ;:;:;:;:;:`,,;;;:゛ ヽ:;.:;.:;.:.;.;从イ、X|;::i!;::;;リ'ヾ:|:|: :|;;;;::| :: :{ |;:;
ハ、;vvヾヘwゞ,,;;''~";:;:;:;:;:;:;〃""";゛ ヽ;.:;.:;.;.;.;;.:ミivV|;;:i!;;:;;:|`:;;;;|;};;;;;;;: :| :| :: |,l|V
;;;;、lW:八ヘ{V::从ivヾ;;) ................゛ ;;:.;:.;;;......;;.;:.ハ、;vvヾヘwゝ)|:;.:|;;;;;n ::| :: |从X
ゞゞV:从XゞViv:l;,ゝ);)'.;:.;:.;:.;:.゛ ;;.:;.:;.:;ゝ...;,イiv:l;,イイ、八,::.|:;::| ::{リ ::! :!:|:;ハ、;v
【芳徳寺旧参道】
ttp://kie.nu/1ygf
/: : : : : : : : : : : : : : \
_/ : : : : /: : : : : : j: : : : : : ::ヽ
./ : /: : : :/| : : : : : :/|: : : :|: : : : :.
.|: :/: : : :ム|: !: : : :/-|: :| :| : トヽ:}
|: {: : : :/ |: ! : |:/ |:/ヽ |: : :|: Y:ヽ
l: : : : l' __ |N: : !' ,-jL_.l: l : : |:/{: : : , この橋を渡ると、
. : ハ: : !,イらミ、乂| ,ィら示V : : |、/!: : : 、 石階段があって、そこから
. ,} :从:{ 弋zリ 弋zリ 'j: : : | N: : : : , .芳徳寺に出る事ができるんです!
. / l : : :ハ ,,, ' ,,, /: : : :|" |:|: : : lヽ
' /!: : : :Λ , -、 {: : : : : N: : :| ! 元は、こちらの方が
|/ |: l: : : jゝ. ` ’ ,ィ!: :/: ′ | : : :! | 芳徳寺への参道だったそうですけど、
. / : |八: :V__/7ト <ノ} | /l/___l: : : | | 今は、国道369号線から入れる方が
/: : :/{::::ヽ}:::::/:::| ヽ / j l':l:::::::::::::::::ハ: : :! | 新しい参道になってますから、
/: : :/:::::::::::::::/:::::::/介\ /:::::{::::::::::/::::. : : | . こちらは旧参道ってとこですね。
: /!: !::::::::::::/ヽ:::://!lメ<ヽ::::::::/:::::::::::} ,' |
. |:i Y:::::::::::::i 'フ{ ゝ'|:!|> {::/::::::::::::::::::l/ !
___
/ \
iニーヽ /─ ─ \ 何気に結構急だし、
iニ_  ̄ ̄/(●) (●) \ 見た目よりも距離があるから、
⊂ノ ̄ ̄| (__人__) u | .新参道の方が楽だおね。
⊂ ヽ∩ `ー´ _/
'、_ \ ) よっ…はっ…と。
\ \ / /|
|\ ヽ / |
- 755 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 01:15:14 ID:IyrIQhog0
-
/ ̄ ̄\
/ _,ノ `⌒
| ( ●) (●)
.| (___人__) さっきの橋のたもとに、
| ノ 石舟斎の屋敷があった、なんて話もあるらしいな。
.| |
人 丿 …おっ、どうやら抜けたかな?
/⌒ \ __ _ /
/ \
./ 人 ./ ヽ
〈 < / \ \
____
/⌒ ⌒\
/( ●) (●)\ おっ、参道を抜けると、
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \ いっきに開けた場所に出たお!
| |r┬-| |
\ `ー'´ (⌒)
> ノ ~.レ-r┐、
/ ノ__ | .| | |
| 〈 ̄ `-Lλ_レレ
|  ̄`ー┬--‐‐´
- 756 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 01:15:42 ID:IyrIQhog0
- ."ヾ ;ヾ ;";ヾ"ヾ ;ヾ ;";ヾ"ヾ ;ヾ ;";ヾ;";ヾ" ::ヾ:::;ヾ : ;":ヾ"::ヾ::: ;ヾ゚ : ;"::;ヾィ
.;ヾ ;";ヾヾ ;ヾ ;";ヾヾ ;ヾ ;";ヾヾ ;";ヾ" ::ヾ:::;ヾ :":"::ヾ::゚ ;ヾ : ;::ヾ : ;"::;ヾゞ`
."ヾ ;ヾ ;";ヾ"ヾ ;";ヾ"ヾ ;ヾ ;";ヾ" ::ヾ::: ;ヾ:"::ヾ::: ;ヾ : ;"::;゚:: ;"::;ヾゝ''ヽ,'
"ヾ ;ヾ ;"ヾ ;''`´ヽ´,。''¨´" ::ヾ::: ;ヾ : ;"::;ヾ"::"::ヾ"::;ヾ: ;ヾ : ;"::;ヾヽ,
."ヾ ;ヾ ;";ヾ, '´゚´" ::ヾ::: ;":"::ヾ : ;":;ヾヾ :: ヾ"::ヾ::: ;ヾ : ;;ヾ、_, ,ィヾ´
/ "::ヾ::: ;ヾ"::ヾ:::"::ヾ::: ヾ :;"::ヾ: ;"; ヾ::: ;ヾ : ;"::;ヾゞ、_`´
./ "::ヾ::: ;ヾ: ;"::;ヾ"::ヾ::: ;ヾ ;"::;ヾ::;:;ヾ : ;"::;ヾ.,ィ、 ヾ、_,'
.,.' ":::::ヾ::::ヽ"ヾ":::::ヾ::::: ;ヾ:::: ;"::::;ヾ>'゙´ヽゞ,,'’ゞ''¨´ _
/、 "゚ヾ:::::;:;ヾ::::;"::::;ヾ>'゙´ゞィ、,,'’`ィ、,, ,ィ、 __ _,,. -‐¬ '"´.:.:.:.:.:.`
,' ゞ、":ヾ:;ヾ:,ィ、_.ィ、_〃 : : : : : : : : : : : : :ヾ、, ,, ,,, ,ィ-、,,,,.:.:ヽ、 ヽ^ニ- ─ く >¬-‐'"´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
! ,、ィ、 `^´^゚´ : : : : : : : : : : ァ=====ォ、 : : : : : : :゚´: : : :´"´: : : : : : :ヾ、,., ,,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;> '´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.,';、.x,,;..ミvゞ、´:: :: ::: :: :: :: ::: : : :: .;ノ________,,'__,ヽ、 : : : : : : : : : : : : : :: : : : : :: :: :::.:.:.:,;.:.:':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
w爻爻爻彡v、`゙'<: : : : : : : : : :i咋l㏄i℡!区 ̄! : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : .ィ゚~~~''~''~''~^~~~''~''~''~~~''~''~''~~~''~''~''~~~''~''~'
爻ミミ爻炎彡ミx゙'<;`゙'<, 三三三三ww三三三w三三三三三三三三三二ニニ≡=‐ィ、ィ、wwwwwwwwwwwwwwwwww
゙'爻ゞ炎炎彡ミメ `゙'<;;`゚゙'<ミミミ三三三三三三三ミミ三三三三二ニニ≡=‐三三三三三三三三三三三三三三三三三三
爻ミミ森ミ爻 彡ミx `゙'<;:;`゙'< ,ィ,w、、,.,.ニニ≡=‐'''''''゙゚゚゚゚ !爻爻爻爻爻‐=≡ニニ二三三三三三三三三三三三三
゙'爻ゞ炎 炎 彡ミメ `゙'<ァ'´ : : : : : : : :.、.,.,., ォwwwwwwwwwww、,,,,,,
w炎 爻忝'>'゙´` ww ゝ、 : : : : : : : : : : : : :::、,..,,..,,.,. ~~~~~'''''''''''' ゙'<wwwwww、 , , , ,, ,
;;;;..... .;;;;.. ;;;;.;;;;... ww ,、`゙'<__ : : : : : : : : : : : : : :ヽ、,.,.,.
;;;;..... ;;;;.;;;;..... ;;;;.;;;;..... __ /ヽゝ 〈无〉`゙'<、__ : : : : : : : : : : ::.`ヽ、,.,.
ww ww www 〈尤〉 ,.ィ {ツ/ア ,、、 `゙'<、_ _ : : : : : : : :: :`ヽ,.
;;;;.;;;;.... ,ィ''ヽ ,ィ‐、 l/∠i' } {/´ kソィ、 `゙'‐- -、__ : : : :.ゝ
;;;;.;;;;.... www ィ¨_`メヽ、,! /´ ヾ! / |/〈kソ ;;;;.;;;;..... :::: `゙'<ヾ
´ ゚。 /⌒ヾ〉 、__'〈丿 //´ ;;;;.;;;;..... ;;;;.;;;;.....ww www`゙'<
;;;;.;;;;.... ∨ >、 `ト,、/⌒ヾ〉 ;;;;.;;;;..... ww `゙'<
____
/⌒ ⌒\
/ (⌒) (⌒)\ なかなか見晴らしがいい場所だお!
/ ::⌒(__人__)⌒::: \ 結構広々としてるし…!
| |::::::| ,---、
\ `ー' しE |
/ l、E ノ
/ | |
( 丶- 、 ヽ_/
`ー、_ノ
- 757 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 01:17:15 ID:IyrIQhog0
-
=小柳生城石碑=
''" "゙" ゙" ゙"'' _____
゙" "''" "゙" ゙"/::ヽ____ ヾ"
゙" ゙" " ゙"'' ゙" |ヽ/:: ヾ''"
゙" ゙'" "゙" ゙" .|:: |: 石 | ゙
゙" ゙ ゙" ゙"'' |:: l: 舟. .|
゙" ゙'" "゙" ゙" .|:: |::: 斎 | ゙
゙" ゙ ゙" ゙"'' |:: l: 塁 |
゙" ゙'" "゙" ゙" .|:: |:: 城 .| ゙
゙" ゙ ゙" ゙"'' |:: l: 祉. .| ''゙"
゙" ゙" ゙""'"Wv,_|:: l .|、wW"゙"
゙" ゙"''" ".wWWlヽ::'ヽ|:::::_::______:.|::\W/ ゙"゙''"
"'' ゙"''"゙" V/Wヽ`―――――――――lV/W "'
゙""' ゙"''" "゙"WW''―――――――wwww' ゙"゙''"
【石舟斎塁城祉石碑】
ttp://kie.nu/1ygh
-――――- ♪
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ /
.:::::::::::::::/::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::;':::/:::::::::::::::::j::::::::::::::::::::.
,':::::::: /:::/|:::::::::::::::::::::::|\::::|::::::::::i
/|:::::::i::|::⌒|:::{::::::::i:::::::/|⌒i:::|:::::i::::|\
/::::::|:::::::i::Ⅳ |:八::::::i:::::/ j/ V|:::::i::::|::::::\ ええ。
/ :::::::|:::::::N,ィうテミハ :::!::/ィうiテト│::::::/\:::::::ヽ だって、元々、この辺りには
/:::::::::/ハ:::::i:::.、V::.ソ ヽレ' V::..ソ :::/V ヽ::::::::::. 小柳生城があったところですから。
. /:::::::::/ レ:V^7ゝ , /:イ ::| '::::::::::, ほら、そこに石碑もありますよ!
/:::::::::/ {;:::{ { い、 、 , ∩/h::iト 、 i:::::::::,
::::::::::;′/∨トヽ丶.\ _ ノノ // リ \ |:::::::::i 正確には、城郭があった場所は
i::::::::::| { l::\ ` 、‐‐/ /:::/ }│:::::::| ここよりもう少し上だったそうですけど。
|::::::::::| | ∨|/丶、 }_{ /∨|/ │|:::::::::|
|::::::::::| | ∨ ̄\ |八 / ̄│ / |│:::::::| 参照:【柳生城-気分はコクジン】
|::::::::││ / o\「o ∨ |│:::::::| ttp://gfi402.web.fc2.com/narakokujin2-37.htm
|::::::::│ ∨ / }| ∨ /│:::::::|
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( 一)(●) なるほど、ここがかつて、
| (__人__) 筒井軍1万を相手に、
| `⌒´ノ 若き日の新左衛門宗厳が、
| ,.<))/´二⊃ 父・家厳と共に立て篭もった場所か…。
ヽ / / '‐、ニ⊃
ヽ、l ´ヽ〉 思えば、この話も、
,-/ __人〉 ここから始まったんだなぁ…。
/ ./. / \
| / / i \
|" / | > )
ヽ/ とヽ /
| そ ノ
- 758 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 01:18:13 ID:IyrIQhog0
- -――‐-
_/::::::::::::::::::::::::::::::::\
/::::-厂/:::::/::::/:::::::::::::::::::\
/:::::::/:::/::: //)イ:::::::::::::/|:::::::::::.
/:::::::/|::/:::::/ ⌒ |:::::::::::/ jハ:::::::::ト
/:::::::/ /::::::::/芹圷 )イ/ `ヽ|::::::::N
/:::::彡' /:::::::::::/ Vツ 芹圷 j:::::::ハj そしてホラ!
_ /::/ /イ::::::Κ | "" Vツ /::/ その先が、目指す目的地ですよ!
/:::::::::彡 ̄ _И/ 人 r‐、、 "" /イ\
/::::/ ̄ /: : : :\ヘ\\ ー ′ _ イ:::::|:::::::\
. _/彡 _/: : : : : : : :ハ: \\ r―<::::::::::人:::::::::ハ
/⌒ __/: : : \: : : : : :| : : ∨ ト フ:::::/ \:::::|
匸 ーへ⌒\: : : : : : : |: : \: : 芥: :\⌒ }::::|
) ⌒\): : : : : :ノ: : : : : : || |\: ハ ノ::ノ
/ ィ ): : : / : : : : : : : し|\): :| _//
(_/ | ハ r ├=彡: : : : : : : : : フノ : l」: | ⌒ ̄
| | し└' |: : |: : : : : : : : : : \: : :.|
└' |: : : : : : : : : : : : :.O: : :.:|
|: : : : : : : : : : : : :/: : : /
|/: : : : : : : : : : : : : :/|
∠-― : : : : : : : : : : : /: |
/: : : : : : : : : : : : : :O: : | : |
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : |: : \
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :|: : : : :\_
/⌒\: : : : : : : : : : : : : : O: : : : |: : : : : : : :〉‐┐
/ / \: : : : : : : : : : : : :/ : : : ; \: : : /zミ7
/ / / \: : : : : : : : : / : : : /  ̄  ̄
/ / / /\: : : : :/: : : : /
/ ̄ ̄\
/ ー ‐\ おお、あれか!
| ( ●) ( ●) ___
| (__人__) / ー ー\ ηノノ
| `i i´ノ / ( ●) ( ●) ノ, ∃ あれだお!
| . `⌒ } ./ (__人__) ヽ ./ ./´
ヽ .} | `i i´ | ./ /
ヽ ノ \ _ `⌒ / ./
/ ヽ / ⌒ /
/ ヽ, ./ . /
/ / } | .| | |
.| .{. .| | ヽ、 \ |
.| .|. .| | |\ ヽ .ノ
- 759 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 01:19:42 ID:IyrIQhog0
-
γ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| あれが…芳徳寺か! .|
乂____________ノ
[]ニ立ニニ立ニニ立ニニ立ニニ立ニニ立ニニ立ニ[]
/ ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; \
rzzz_rzzz_rzzz_rzzz┐ / ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;\ ┌zzz_rzzz_rzzz_rzzz_rzzz
||‐─||‐─||‐─||‐─|/; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;\ ||‐─||‐─||‐─||‐─||‐─
d‐─d‐─d‐─d‐─V二二フ二二二フ二二二フ二二二フ二二二フ二二二フ二二フ;d‐─d‐─d‐─d‐─d‐─
 ̄ ̄ || ̄  ̄ ̄  ̄;| | ̄|  ̄|  ̄| ̄ ̄| ̄|  ̄|  ̄| ̄|  ̄|  ̄| ̄ | ̄| | ̄| ̄| ̄|  ̄ ̄  ̄ || ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄
|| |_|_|__|__|__|_|__|__|_|__|__|__|_|_|_|_|_| || ||
__|| _____;|| rzzzzzzzz |||| ::::::::::::::::::::::::::::: |||| ||;;____||____||_
ΠΠΠΠΠΠΠΠ|| || ;;; ;;;;;;; ||| |||| ::::::::::::::::::::::::::::: ||||ニニニニニll; ||ΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠ
ヾ; ;ゞヾ; ;ゞヾ; ;ゞヾ; ;ゞヾ; ;ゞヾ;;ゞ ;;||| |||| ::::::::::::::::::::::::::::: ||||;;;;;|;;;;;|;;;;|| ; ;ゞヾ; ;ゞヾ; ;ゞヾ; ;ゞヾ; ;ゞヾ; ;ゞヾ
; ;ゞヾ; ;ゞヾ; ;ゞヾ; ;ゞヾ; ;ゞヾ; ;ゞヾ;;||| |||| ::::::::::::::::::::::::::::: ||||;;;;;|;;;;;|;;;;|| ヾ; ;ゞ; ;ゞ ヾ; ;ゞヾ; ;ゞヾ; ;ゞヾ; ;ゞ
ヾ; ;ゞヾ; ;ゞヾ; ;ゞヾ; ;ゞヾ;| ̄|ヾ:...ゞ||| |||| ::::::::::::::::::::::::::::: ||||;;;;;|;;;;;|;;;;|| ; ;ゞヾゞヾ ; ;ゞヾ; ;ゞヾ; ;ゞヾ; ;ゞヾ
; ;ゞヾ; ;ゞヾ; ;ゞヾ; ;ゞヾ; ; |芳|;;ゞヾ ||| |||| ::::::::::::::::::::::::::::: ||||;;;;;|;;;;;|;;;;|| ヾ; ;ゞ; ;ゞ ヾ; ;ゞヾ; ;ゞヾ; ;ゞヾ; ;ゞ
ヾ; ;ゞヾ; ;ゞヾ; ;ゞヾ; ;ゞヾ;|徳|ヾ;.ゞ;;||| |||| ::::::::::::::::::::::::::::: ||||;;;;;|;;;;;|;;;;|| ; ;ゞヾゞヾ ; ;ゞヾ; ;ゞヾ; ;ゞヾ; ;ゞヾ
; ;ゞヾ; ;ゞヾ; ;ゞヾ; ;ゞヾ; ; |寺|; ;ゞヾ||| |||| ::::::::::::::::::::::::::::: ||||;;;;;|;;;;;|;;;;|| ヾ; ;ゞヾ; ; ヾ; ;ゞヾ; ;ゞヾ; ;ゞヾ; ;ゞ
从 从 从 从 从 .从| |从 .;;.||| |||| ::::::::::::::::::::::::::::: ||||;;;;;|;;;;;|;;;;|| ;;从 从 | 从 从从 从 从|
X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X|. .|⌒ヽ .|||. |||| ::::::::::::::::::::::::::::: ||||;;;;;|;;;;;|;;;;|| X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X
.X⌒X /i───────il:.:',
./f───────┴i:.:',
./ト────────┴i:.',
/. | . . ... .....:..:.:.:.::.::.:::.:::|;::::',
./[ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄]:',
./ | . . : : : : : :.:.:.:.::.::::::::::::::;|;;:::',
/| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|',
./ | . . ..: .::.: :::::::::: ::::::::::::::::::::::::;;;;;;|i;;;',
/.i‐┴―――――――――――─┴‐:',
./ | . . ..: .:: .::: ::::: ::::::::::::::::;::;;::;;;;;;:;;;;;;;;;:|i:',
/_」 : : : : : :.:.::.:::::::::: : : : : : :.:.:.:.::.::::::::::||:.:',
/| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|:',
/ | |::.',.
【臨済宗(大徳寺派) 神護山 芳徳寺(芳徳禅寺)】
ttp://kie.nu/1ygk
- 760 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 01:22:45 ID:IyrIQhog0
-
/ ̄ ̄\
/ _ノ ヽ .____ さて、今回はここまでだ。
| ( ⌒)(⌒)/⌒ ⌒\ 次回は芳徳寺の解説からになるな。
. | (__人__) .(●) ( ●)\
| ` ⌒ノ ⌒(__人__)⌒:::::\ あと、関係ないけど、梓ちゃん、
. ヽ } . |r┬-| . | 怒ると関西弁になるのかお?
.ゝ_,. ノ____`ー'´___./
-(___.)-(__)___.)─(___)─
. -────‐- 、
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/:::::/::::::/:::::::/:::::::::::::::::::i:::::\:\
/::::::::/::::::/:::::::/::::::::::::::::::::::|::::ヽ:::ヽ:ヽ
/::::::::::{:::::/:::::::::{::::::!:::::::::::::::::ト、::::::::::|:::|
|::::::::::::l::::{::::::::::∧:::|、::::ヽ::::::iー}:::i::::::l:::l
|::::::::::::|::::l:::::::::{斗t:|'ヽ::::::|:::::j rヽト;::::}::ト. もー!
ハ:::::::::::|::::ヽ::::::l,x=テミ、\:l:::/ ィチ万Y:::l:::::、 恥ずかしいから蒸し返さないでください!
/::::Ⅵ::::::l:::::::::ヽ〃 ん゚:} |/ Vツ。':::::}::::::::、 また怒りますよ!
/::::::八:::r'{::::::::::::::ゞcマツ .::::. xw}::::::ト、::::::ト、
/::::::::{ 弋i」::::::::::::ハ xwx ′ ハ:::::| '.::::ヽ::、 「「うわ、ごめんっ!」」
/::::::::::j |:::::::::::::}:i <ヽ ∧::::::! '.::::::ヽ:ヽ
/::::::::::/ |:::::::::::::|;ト. (__ノ .イ:::::::::/ '.::::::::ヽヽ
/::::::::::/ ∨:}:::::::::|__}> _/}从::::::/─‐- j:::::::::::::`l
.'::::::::::::{ , -Ⅵ\:::l |\ / ,′ レ ′: :/: :\:::::::::::|
.'::::::::::::::l {: : :\: ヽゝ| ゝく /: : :./: : /: : : : : :l:::::::::::|
l:::::::::::::::| ト、: : : : /: : ∨/父ヽV: .ィ´ /./: : _. - 、|:::::::::::l
|:::::::::::::::l f__{: : : : \: : {// lト、}/: :> {/ :/ ∠ゝ、〉::::::::::|
|:::::::::::::::| r-ヽ \: : : :/: : Ⅵ Ⅳ: :/ : / ─ -、}|:::::::::::| __ __¨ ./
|:::::::::::::::| {` ゝ、: :\: :ヾ /:/ : / ニ二j |:::::::::::| .._) _) \
- 761 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/18(水) 01:27:22 ID:IyrIQhog0
- てなとこで今回は終了でアリマス。
こんな時間までお付き合いありがとうございます&お疲れ様です>ALL
日曜投下予定だったのが、2日遅れになってしまい、すいませぬ。
さて、ようやく柳生庄に辿り着き、次回は芳徳寺の解説になります。
あと、投下してから気づきましたが、十兵衛杉からだと、柳生藩家老屋敷の方が近いで砂。
まあ、そこまで差がある訳でもないですが、ぎゃふん。
まだ結構物量ありますけど、
来週は3連休ですし、なんとか今年中にこの外伝を終わらせて、
来年からは第2部最終章を始められるようにしたいところ。
それではではー。
- 762 :名無しのやる夫だお:2013/12/18(水) 01:32:17 ID:/zUYk7/E0
- 白饅頭と白長が中学生を泣かせる事案が発生乙
- 763 :名無しのやる夫だお:2013/12/18(水) 02:25:59 ID:RD8rYN.20
- おまわりさんこいつらです乙
- 764 :名無しのやる夫だお:2013/12/18(水) 03:48:43 ID:DVz3rjcg0
- 乙
日野の土方歳三の墓に行ったら一帯がみんな土方という名字だらけだったのを思い出したw
- 765 :sophnuts★:<お茶ーっ!>
- <お茶ーっ!>
- 766 :名無しのやる夫だお:2013/12/18(水) 06:27:34 ID:BbhMyvDs0
- 乙でしたー
来週は3連休、というのは執筆時間が多く取れるという意味なのか
艦これのイベントが起きるから察してw という意味なのか
まぁもう色々今更なのでごゆっくり納得いくまででいいんじゃないかな?かな?
- 767 :名無しのやる夫だお:2013/12/19(木) 06:00:46 ID:yXLDWjDo0
- 柳生烈堂「汝の為したいように為すがよい。俺はそうしたぞ」
- 768 :名無しのやる夫だお:2013/12/19(木) 14:41:48 ID:9N4LJd1A0
- おつでした
>>730
十兵衛杉の存在感がスゴイ
あと関西弁のあずにゃんは新鮮でイイ!
- 769 :まとめサイトのひとつ:2013/12/19(木) 23:04:39 ID:M0N7wtCM0
- 今回は>>1様が写真を撮ってアップローダで掲載していらっしゃるので、写真を保存しました。
(現時点では「十兵衛杉の写真」「十兵衛杉の周囲」「現在の中宮寺」の三枚のはずですが、見落としがあればご指摘ください)
当まとめサイトを更新する際には、自前で利用可能な無期限のアップローダがあるので、それを使用します。ご安心ください。
- 770 :1:2013/12/20(金) 02:27:58 ID:Anr94ICE0
- どもどもですー。
何気にこの外伝の残りレス数を計算したら、
あと80くらいは要りそうなので、果たして今週末に終わるか否や。
そして明日のROM提出が無事に済むかどうか。
なお、済まなかった場合はワイ将休出の模様。
ぎゃふん。
>>769
いつもありがとうございます。
年が明ければ、とうとう数えで6年目になってしまいますが、
お付き合いくださり有り難い限りでアリマス。
なお、今回の写真については、全部で7箇所あります。
場所は以下の通りです(”kie.nu”でページ内検索されると便利かと)
>>720 【柳生の里への看板】 ttp://kie.nu/1yga
>>727 【十兵衛杉の写真】 ttp://kie.nu/1ygb
>>730 【十兵衛杉の周囲】 ttp://kie.nu/1ygd
>>732 【現在の中宮寺】 ttp://kie.nu/1yge
>>754 【芳徳寺旧参道】 ttp://kie.nu/1ygf
>>757 【石舟斎塁城祉石碑】 ttp://kie.nu/1ygh
>>759 【臨済宗(大徳寺派) 神護山 芳徳寺(芳徳禅寺)】 ttp://kie.nu/1ygk
お手数をお掛け致しますが、
ご対応頂けましたら幸いです。
よろしくお願い致します。
- 771 :まとめサイトのひとつ:2013/12/20(金) 07:55:52 ID:OHFAcB4k0
- >>770
ぎゃー全然見落としてばかりやー! すみませんありがとうございます。
そうかkie.nuでページ内検索すればよかったんだった。うっかりしてました。
- 772 :名無しのやる夫だお:2013/12/21(土) 01:46:51 ID:PpXsqMeU0
- おつ
本当に柳生の里は田舎だなw
そして貴重な観光資源になっとるなぁ
- 773 :名無しのやる夫だお:2013/12/21(土) 12:41:53 ID:JrBAH3jE0
- あずにゃんに案内して貰えるというだけで羨望の的だというのに泣かすとかwww
裏柳生じゃなくて悪いが剣道4段の某が剣を馳走致そうか(抜きつつ
- 774 :1:2013/12/21(土) 13:32:20 ID:/PiRgkjU0
- どもどもです。
この次の投下ですが、こないだは火曜日にまで延びてしまいましたが、
なんとか今度は日曜(12/22)の21時を目指したいと思う所存ー。
これで何とかラストまで描き切ってしまいたいところではありますが、さてはて。
よろしゅうですー。
- 775 :1:2013/12/22(日) 21:04:26 ID:uHXuo3Ck0
- どもどもです。
なんとなく自分でもそうなるんじゃないかと思ってたのですけど、
それを言っちゃあお終ぇよ、というところではありますが、
全然書けてないので明日(12/23)の21時に延長しまする。
すいませぬー。
- 776 :名無しのやる夫だお:2013/12/22(日) 21:28:41 ID:l3ij0JlM0
- 了解であります
- 777 :1:2013/12/23(月) 21:08:24 ID:MpgWiE1E0
- どもどもです。
手は付いてるけど、全然書き溜まってないので、延ばさせてください。
またぞろ何時頃区切れるか不明なので、投下できそうなら、
改めて告知しまする。
すいません。
- 778 :名無しのやる夫だお:2013/12/23(月) 21:30:10 ID:rgHMkLIE0
- 新春時代劇は影武者徳川家康だそうで。
ムネリンはどうなる事やら。
- 779 :名無しのやる夫だお:2013/12/25(水) 00:23:27 ID:eqgsx9vk0
- 宗矩は内藤剛志、兵庫助は原田龍二か
http://www.tv-tokyo.co.jp/kagemusha_ieyasu/cast/
キャストの写真でも漂う黒宗矩感w
- 780 :名無しのやる夫だお:2013/12/26(木) 13:43:11 ID:c2QS5Zkg0
- スケベ親爺感の方を自分は感じたwwww
- 781 :1:2013/12/28(土) 23:48:52 ID:F3VbHDE.0
- どもどもです。
先週と同じく、書けるだけ書いて平日更新しようかと思ってたら、
なんかバタバタした挙句、今まで引っ張ることになってギャフンと。
すいませぬ。
で、次の投下ですが、12/30(月)の21時を目標にしようかと。
最後まで行ければいいなあとは思いますが、やるだけやってみる所存ー。
よろしゅうです。
今度の影武者版宗矩>
当方としては
「その方、父親は好きか?」
「父上は…大嫌いにござる!」
が愉快な出来になってるかどうかが肝で砂。
できれば、柳生庄にドヤ顔で帰ってきて、ぐぬぬ面の石舟斎を前に
満面の笑みで裏柳生衆を育成、とかいうシーンも入ってたら言うことなし。
- 782 :名無しのやる夫だお:2013/12/28(土) 23:54:30 ID:WxAKPZw60
- 影武者徳川家康を見てたと思ったら、
いつのまにかトクチョンカガンを見ていた。
そんな風になったらいいな
- 783 :名無しのやる夫だお:2013/12/30(月) 14:45:34 ID:QeVjsjlI0
- 大河ドラマの葵徳川三代で秀忠やってた西田敏行が今回は家康だからな〜。
今回の家康は年相応に見えて良いかもしれない。
- 784 :1:2013/12/30(月) 21:02:11 ID:4d7WME3s0
- どもどもです。
画像のアップロードがもうちょい掛かるので、
あと5分ほどしたら始めます。
- 785 :名無しのやる夫だお:2013/12/30(月) 21:03:49 ID:VgCxdrUo0
- そういえば、>>1的にセキガハラ二巻のボケ老人石舟斎はどんな印象?
- 786 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:05:23 ID:4d7WME3s0
-
というわけで続きだろ。
…ギリギリだけど、なんとか年内に
外伝が終わらせられてホッとしてるだろ。
/ ̄ ̄\
/ _ノ ヽ、_\ . ____
.. | ( −)(− ) | / \ そして来年こそ
. . | (__人__) │ / ─ ─ .\ 「本編を」完結させてみせるお!
| `⌒´ | / (⌒) (⌒) \
. | | | (__人__) .|
. ヽ / \ .`⌒´ /
ヽ / > く.
/ く.[ニニニニニニニニニニニニ`.ニニ´ニニ]ゝ ヽ
| ヽ、二/ 〈〉 〈〉 ヽ__,ノ l
. | / 〈〉 ヽ |
| / 〈〉 〈〉 〈〉 ヽ /
ヽ、_ヾ-‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐ゞ___/
- 787 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:06:37 ID:4d7WME3s0
- l_l|"|〜|"|〜|"|〜|"|〜|"|〜|"|〜|"|〜|"|〜|"|_l
l_|◎〜◎〜◎〜◎〜◎〜◎〜◎〜◎〜◎_l
.|| ロ''''''''ロ''''''''ロ'''''''ロ''''''''ロ'''''''ロ''''''''ロ'''''''ロ''''''''ロ||
二l二l二l二二l二l二l二||..|li.|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|___l' ̄ ̄ ̄'| |
〜◎〜◎〜◎〜◎〜◎|li.|| |拝|____| |
┌──────┐. |li || l観| ___| |
│ 芳徳禅寺 │. |li || l料|| ||lliilllil! | |
└──────┘. |li || l二|| ||lliilllil! | |
|li || l百|| ||lliilllil! | |
|li || |円l| ||lliilllil! | |
|li || | ̄|| ||lliilllil! | |
|li || |l! .|| ||lliilllil! | |
|li || |l! .|| ||lliilllil! | |
""''""''"''"""''""''"''"'''''"""''""''"''"'''''"""''""''"''"'''''"""""''""''"''"'''
【芳徳寺入口】
ttp://kie.nu/1zTw
/ ̄ ̄\
/ ─ ─\ じゃあ、早速拝観させて頂くとして…
.| (●)(●) | 大人は拝観料200円か。
____. .| (__人__) |
/ \ .`⌒´ ノ
/ _ノ ヽ_\ } でも、受付の人がいないお。
/ (●) (●) \ } どうするお?
| (__人__) | ノ.ヽ
/ ∩ノ ⊃ /∩ノ ⊃| |
( \ / _ノ | |/ _ノ | |
.\ “ /__| | /__| |
\ /___ //___ /
, ´:::::::::::::::::::::::` 、
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶
, ':::::::::/::::::/:::::::::!::::::::::::::::::::i::::::::ヽ
/:::::::::::/::::::::i:::::::::::|::::l:::::::::::::::|:::::::::::ヽ
, ‐i::::::::/::i:::::::::::l::::::l:/|::::!::::::::::::::l、:::|::::::::i
/::::::!:::::::l::::|:::::::::::!:::::l/|:l:::::::::::::: ハ:::l:::::::::|
,′::::|::::::::!:::|:::::::::::!-┼ -、l、::::::::::/_⊥ハ::::::::!
!::::::::::!:::::::|::::!::::::::::|ヽl__- 、{ ヽ::::/ l/ !:::::,′ 芳徳寺は、隣に児童福祉施設があって、
l:::::::::::ハ::::::!:::::ヽ::::::l/!_,ノ`iヽ V' ィ'フiヽハ::/ そちらでのお仕事もあるから、
!:::::::::::! ヽ:{ヽ:::::::\{ ヒ_ソ ヒ.ソ /:::!'i 受付に人がおられない事が多いんですよ。
l:::::::::::::! 丶i:::::::::::| . i:::::l::|
イ::::::::::::l l:::::::::::! "" " ,′:l::l そういう時、入口の脇に箱がありますから、
l::::/::::::l l::::::::::ト、 o ,.イ:::::::l/ 拝観料はそちらに入れてください。
l::/::::::::! ,.イ!:ハ:::::!、` 、 _, ヘ:::::::::::::! 両替機はないので小銭を用意した方が安心ですね。
!′::::/ /:.:.:l.:′i::::| `丶_ノiヽ/:::::::ヽ:::::i::|
/::::::, -‐':.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.ヽ! /゙介i !:.iヽ:::::::;ハ:::N
,/:::/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:i///l i.ヽ:.!:.:ヽ/ ヽ!
- 788 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:07:15 ID:4d7WME3s0
- ____
/ , .:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.::.ヽ
/、 /.:.:./..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ
{.:.:. ─ ´:.:.::.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:..:.:r- 、
` ┐.:.:.:/.:.:.:/i:.:.:.:.:.:.:.人:.:.:.:.:..:.i.:.:.:.:...i:.:.
/´i.:.i.:.:i.:.:.:/_|:.:.:.:.:.:.:i-ヽ:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:人:.:.:.
i:.:.|.:.|.:.:|:.:.:.i ヽ:.:.:.:./ ヽ:.:.:.:i.:.:.:./:.:.::ト.:.:.:\ ちなみに芳徳寺は、江戸時代、
.|:./i.:.i.:.:i..:/__ ヽ.:/ イ=ミ、:|::.:.:.L.:.:i \.:.: ずっと、「”法”徳寺」だったってご存じですか?
/.:.i |.ト.:.:.:.《.ト';ハ. ´ ヒ;;シ / .:.:.h }ノ ヽ.:.:\
./.:.:/ 〉ヽ.:.:.| ゞソ `¨ /:.:.:.:ノ / \.:.: 幕府からの御朱印に「法徳寺」とあったせいで、
/.:.:/ ./:/.::ヽ. i ´´ `--┐ /:.:.:./- ´ ヽ.:.:\ .公式の寺号は、そちらで名乗っていたんだそうです。
/.:.:/ イ{:.:.::{ ヘ | i /:./i \.:.:ヽ 尤も、内輪ではちゃんと「芳徳寺」としていたそうですけど。
/.:.:/ r-人i、 > 、 _`_´ / } __ ヽ.:.:\
/ ,-7 ヽ ヘ / / ヽ</ _ ヽ \.:.:
〈ヽ ヽ{  ̄ヽ _ , ─7 i / ヽ ./ /r_ / ヽ } ヽ.:.:ヽ
くLニ ヽ .i .ヽ i .├ yY、 y _ y´  ̄` 、 /| \.:.:ヽ
ヽ _ } i/ i /ノi i ヽ { ヽ i ´ ./ 〉 / i ヽ.:.:
i. i / // /i } .} ∧ └-└ } / |
/i | | { / / レ / 7 ┬ ´ i
____
/ \
/⌒ ⌒ \ それは初耳だお。
/( ・ ) ( ・ ) \
| (__ |
\ _l /
/ ー \
/ ̄ ̄ \
__ノ `⌒ \ 確かに玉栄拾遺でも、「法徳寺」表記の箇所があったな。
(●).(● ) | 俺は表記揺れの類だと思ってたが、
(__人___) | あれはそういうことだったのか。
, =二ニニヽ、 |
/ 二 ヽ、`,┘ ト、
/ -、 }、j┘ イ ⌒ヽ
/ /{_/_ ,/ }
/ ノ∧ ィ }
| | / i | |
- 789 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:09:30 ID:4d7WME3s0
-
=芳徳寺境内=
Д_____________________Д
[[]!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!![]]
|-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.|
|.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=|
ノ-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.ゝ.
ノ=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.ゝ、
キIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIヤ.
ノ_二三_-==-_─ ̄三─≡ ̄-三==_-二=三≡-_─_二三_-==ヽ、.
/二=_-三 ̄≡_-==─≡_- ̄_=≡_二三二=_-三 ̄≡_-==─≡_- ̄_=\,,
,,_,,,-''''=_-三 ̄≡_-==─≡- ̄_=≡__二三二=_-三≡_-==─≡_- ̄=≡_二三''''-,,_,,.
_,_,,_,,,-'''____________________________________ "''-、,,,_,,_,_,,_
ヽ @==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@ ヤ
`ヽ丶.}{ |艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸| }{ /
\}{ |l|! ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄::┣━Д━┫:: ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄γ∴⌒∴⌒ .;}{./
}{ |l|!: ::::::::|iiiiiiiiiiiiiiiii|iiiiiiiiiiiiiiiii|iiiiiiiiiiiiiiiiii|jjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjj|iiiiiiiiiiiiiiiii|iiiiiiiiiiiiiiiiii|ir;(∵ ∴丿;∵;∴ヾ∴ヽ
γ;;⌒ノヽ;;);⌒ヽ|:::::::::::::::::| :::: :: ::::::| :: :::: :::::::|| |__||__||__| .| :: :: :: :::::| :: :: : (:;;ソ∴∵丿∴ゝ∵∴):∴::∴):
r;;ゞ(;:: 丿;:: ;;;;;ヾ;;),,):.__|.___|..___||=.=.======= |____|____`(∵(;ゝ(:::∴ ソ)::〆:ソ":(∴;(∴;ヾ
(:: ;;;;ソ;; ) ;::ソゝヾ) ;;):::)==ii==ii==ii==ii==ii==|^|_________|^|==ii==ii==ii(ソ∴∵丿 ∴(;ゝ(:::∴ ソ)::〆:ソ"
(::: :(;;;;;( ;::). (;ゝノ ::)Y...|| ̄ ̄`゙r| ̄ ̄ ̄/l--------------------lヽ ̄ ̄ ̄|(∴ミ∵丿 ;`ベ∴;(∴ ∴(;ゝ(:::∴ ソ
((:::(::;〆;;;ゝ;:: ;::))( ;::),ブ__||_________||________/l----------------------lヽ____(∵ゝ丿;`ベ∴;(;ゝ(:::∴ ソ)(∴ ∴::〆:ソ
`ベ(; ゛(;;; (:::: ソ)::〆:ソ|il!li!li|il!li!li|il!li!li|il!li/l------------------------|ヽ (;ゝノ∵∴;(∴)::(:;;ソ∴∵丿∴ゝ∵:(:;;
【芳徳寺境内】
ttp://kie.nu/1zTx
, -──‐- 、
/.::::::::::::::::::::::::::::::::\
/.:.:.:/::::::::::::::::::::::\::::::::.\
/.:.:.:/:/:::::::/::::::::::::::::::::\:::::::::.\
/.:.:.:/:/:::::::/::/.::l.: . |.:.:.:.|.:.:.ヽ.:.:.:.:. |
ノ.:.::..:l.:.l.:.:.:.:l.:/.」_l.:.:. |.:.:._L_.:.:.|.:.:.: . | さて、入って正面左側にあるのが本堂です。
/.:.:.:{: : l:.:l.:.:.:.:l/´ |∧.:.:|.:∧∧`メ、.:.:.: | 創建当初のものは、宝永八年(1711)に全焼して、
./:.:.:.:∧.:.l.:.l.:.:.:/ VV リ.:.l.:.l.: :| 正徳四年(1714)に再建されたものが現在のものだそうです。
/.:.:.:.:/ V.:.l.:.:.}斗== ィr=ミ、 :l .l:.:/ あと、平成に入ってから奈良市に文化財指定されて、
,'::.:.:.:.:l l:.:.:.:V VV::〈 本堂は解体大修理の末、創建当時の禅宗形式に戻されたんですよ。
l.:.:.:.:.:.| l.:.:.:.{ ''゙゙ ' ゙゙'' ∧.:.:.ヽ
l.:.:.:.:.:.| l.::|:.:.ヘ r‐ァ ノ.:.:l.::::ハ ちなみに右側の新しめの建物は資料館です。
l.:.:.:.:. | l.:.|.:.:.:.:V> , イ.:. : l::/.:.:.| >>1が7年前(06年)に行った時はなかったはずなので、
l.:.:.:.:. | Ⅵ.:.:.:.:.| \ `二´ ト、/.:.:.:::∧.:.:.:| .最近できたか、改築されたもののようですね。
l.:.:.:.:. |, -‐ \: | \__ ノト、.::/V }::::/
ヽ.:.:/ \ //ハヽ }::::::\>く
- 790 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:10:30 ID:4d7WME3s0
-
__ ━┓
/ 〜\ ┏┛
/ ノ (●)\ ・ ん?
. | (./) ⌒)\ それとは別に、確か昭和の初めの頃にも
. | (__ノ ̄ \ .荒廃したのを再建してなかったか?
\ |
\ /
. \ ⊂ヽ∩
/´ (,_ \.
/ \. \
./ / |. \ソ
( y' .|
___
., -‐ '"::::::::::::::::::::::`> 、
. /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/:::::::::::::::::::::::ィ:::::::::::::::::::l::::::::::::: \
,':::::::::l:::::::::::::/|:ト,:::::::::::::: ト,::::::::::::::::`ヽ
イ::::::!:::|:::::::l ム+!-、:::::::::::| V::::|:::::::::::::トゝ よくご存知ですね。
/:::::::::: |:: |:::::::!/ _L 、::::イ厂l::/:::::::.:::::} ええ、維新後、一時は廃寺直前までなったのを
. /::::::::ハ::: !:::lハ::::レ'朽.ヾ ヽ/,チモミ〈|::::::::::::/ 橋本定芳和尚という方が苦労して再興されたんです。
. /::::::::/ .ヽ }::::::::ヽト弋_ソ ト' リ 〉l:::::::,イ
/::::::::/ Ⅵ::::::::: | ,,,,,, , `´ イ レ':∧ でも、建物としては、あくまで修繕の範疇で、
::::::::/ l:::::::::::| __ "" j: |l::::::: | .形式などに変わりはないようですからね。
:::: / !::::::::::| ヽ...ノ ノ::::|ハ:::::: |
::./ l:::::::::|>、 イ:::::::::ハ::::: !
' 入:::: l`ヽ、`' ‐r< |:::::::/ l:::::::!
, -< |ヽゝ ,ィV,、 ト、_lイ/ !::::::l
/ | ト / 〉仆、j l>、_ !:::::}
. / \ ヽ' //l!!ト、v |;;;| >、 .!:::::l
. { く V〈/.ハl } | |;;;| } !::: |
____
/ \
/ ─ ─ \ 廃寺直前まで行ったって、
/ -=・=- -=・=- \ さらっと言うけど、結構大事だおね…。
| (__人__) U |
\ ` ⌒´ /
- 791 :名無しのやる夫だお:2013/12/30(月) 21:11:17 ID:FZ14KPgY0
- なんか公式で法である必要あったのかな
- 792 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:11:17 ID:4d7WME3s0
-
=本堂内部=
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii┌───────┐iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|....||||||||||||||||||||||||||||||. | 山 護 神 .│||||||||||||||||||||||||||||| .┌────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ||||||||||||||||||||||||||||||└───────┘||||||||||||||||||||||||||||| .└────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|....|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;||iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii||;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| .┌────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;||iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii||;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| .└────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|....|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;||iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii||;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| .┌────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;||iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii||;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| .└────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|....|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;||iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii||;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| .┌────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |.________||iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii||.________ | .└────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|....| ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ . || | .┌────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | || || | .└────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|....| || || | .┌────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |____||______________||____ | .└────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|....|::::::::::::::::::::::::::::::://:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ丶:::::::::::::::::::::::::::::: :: ::| .┌────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |::::::::::::::::::::::::::::://:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ丶::::::::::::::::::::::: ::: ::::| .└────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|....|::::::::::::::::::::::::::://:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ丶:::::::::::::::::::::: :: ::| .┌────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |::::::::::::::::::::::::://:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ丶::::::::::::::: :::: :::| .└────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|....|::::::::::::::::::::::://:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ丶::::::::::::: ::: ::| .┌────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡:| .└────
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|: | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
【芳徳寺本堂内】
ttp://kie.nu/1zTy
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) そしてここが本堂か。
. | (__人__). rm、 御本尊の釈迦如来坐像の左右に、
| ` ⌒´ノr川 || 左に宗矩、右に沢庵和尚と列堂の木像が
. | },.! ノ' それぞれ安置されてるだろ。
. ヽ r / .|
ヽ ノノ ノ 昔はこれに、お藤の像もあったそうだが、
/ / ./ 廃藩後、行方知れずになったらしいな。
| /
| i´
___
/ \
/ ⌒ ⌒\ 流石に奥への立ち入りは禁止されてるけど、
/ (⌒) (⌒)\ 撮影は大丈夫そうだから、撮らせて頂いたお。
| :::::⌒(__人__)⌒: | .本尊のあるところは撮影禁止も珍しくないから、
\ ヽ_ノ / .これはありがたいお。
ヽ , __ , イ
/ _ ヽ …写真が暗くて分かりづらいのは
| l.. _,,台=ゞc^ゞ >>1の腕の問題なので勘弁してくださいお。
ヽ 丶-.| |;;;(((二(()
/`ー、_ノ
- 793 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:12:50 ID:4d7WME3s0
-
【柳生宗矩像】
ttp://kie.nu/1zTz
【沢庵和尚像】
ttp://kie.nu/1zTA
【列堂和尚像】
ttp://kie.nu/1zTB
,. -─────────‐- .、
/ \ :::::::::::::::::::::::: / \
/ \ :::::::::::::::::::::::: / \ で、像を望遠で撮ってみたお。
/ _ \:::::::::::::::::/ _ \ …ちょっとボヤけてるけど。
/ / /::::::\\::::;;;;;;;;;;;;;;;;;:::://:::::\\ \
/ | |:::::::::::::::| | ::::;;;;;;;;;;;;;::::| |::::::::::::::| | \ 宗矩の像は慶安四年(1651)の宗矩七周忌に
/ \ \::::::// :::::::::::::::::: \\:::::// \ .宗冬が京の七条大仏師・康看に依頼し、
/ ../ ̄ ̄\ ̄ / ::|:: \  ̄/ ̄ ̄\.. \ .沢庵和尚の像は、明暦三年(1657)に
、 / ::::: | | | ::::: ヽ 列堂が大仏師・康春に依頼し、できたそうだお。
/ヽノ} . | ___. | | | | 列堂の像は由来が不明なのが残念だお。
/ /______,/´:::::::::::::.ヽ.__ \__/\__/ |
/ /,ィニr:=ミ::::::::::::::/ニ二二二ニlEr ミ! . | | |
. / / /.:::::::ゞ='::::o::::/.:;;:::-===-く` { \ , ‐ ァ..┬──、| |
/ {/´  ̄ ̄ ̄,.ハ:::〃.::::::::::::::::::::::.ヽ.ヽ ∨ l. | | /
{, ´ ,.-=≦二`´,::i::::::,イ三三ム::::::iハ ヘ.,/ ' / /
{ . '´ i⌒{::{:::::{三{'゜}三}:::::}::}{// ' ̄ ̄ ̄ ̄ /
i. r ´ , -――‐}. ヾヽ::.゙守三ヲ.::::/:/, ' /
. ,' '  ̄ ̄ ̄〈 ー'\:::::::::::::::::::彡'/ /
, -――ヽ , -`  ̄ ̄ ´/ }
} V / /
/ ヽ / /
/ ̄ ̄\
/ ヽ、_ \
(●)(● ) | 宗矩の像にせよ、沢庵和尚の像にせよ、
(__人__) | 当人を知ってる身内が依頼してのものだから、
( | 実際の顔に似てる可能性は高いだろうな。
. { |
⊂ ヽ∩ く
| '、_ \ / )
| |_\ “ ./
ヽ、 __\_/
- 794 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:13:32 ID:4d7WME3s0
-
=資料館=
.‖ ‖
________ _______‖ ‖
| //. .:; || || | |. | |‖ ‖
|.// .|| || | |. | |‖ ‖
| || || | |. | |‖ ‖
| || || | |. |./ ‖ .‖
| || || | | / ‖ .‖
| || || | / /‖ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 〔i| || |,/ / .‖
| || // || /‖ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ||. //./ / .‖/
| || . / / /
| ||/ /‖ /
| ./ ' / ‖/
| / / . /
|,/ / ./
【芳徳寺・資料館内部】
ttp://kie.nu/1zTC
-――――-
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
.:::::::::::::::/::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::;':::/:::::::::::::::::j::::::::::::::::::::.
,':::::::: /:::/|:::::::::::::::::::::::|\::::|::::::::::i で、廊下を渡ると、
/|:::::::i::|::⌒|:::{::::::::i:::::::/|⌒i:::|:::::i::::|\ 資料館に移れますよ。
/::::::|:::::::i::Ⅳ |:八::::::i:::::/ j/ V|:::::i::::|::::::\
/ :::::::|:::::::N,ィうテミハ :::!::/ィうiテト│::::::/\:::::::ヽ こちらは、芳徳寺蔵の
/:::::::::/ハ:::::i:::.、V::.ソ ヽレ' V::..ソ :::/V ヽ::::::::::. .柳生関係史料が展示されていて、
. /:::::::::/ レ:V^7ゝ , /:イ ::| '::::::::::, なかなか見ごたえがありますよ。
/:::::::::/ {;:::{ { い、 、 , ∩/h::iト 、 i:::::::::,
::::::::::;′/∨トヽ丶.\ _ ノノ // リ \ |:::::::::i
i::::::::::| { l::\ ` 、‐‐/ /:::/ }│:::::::|
|::::::::::| | ∨|/丶、 }_{ /∨|/ │|:::::::::|
|::::::::::| | ∨ ̄\ |八 / ̄│ / |│:::::::|
|::::::::││ / o\「o ∨ |│:::::::|
|::::::::│ ∨ / }| ∨ /│:::::::|
- 795 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:14:20 ID:4d7WME3s0
-
【十兵衛著:月之抄】
ttp://kie.nu/1zTD
【柳生新陰流目録】
ttp://kie.nu/1zTF
【新陰流の木太刀】
ttp://kie.nu/1zTG
,, -─- 、._
/ ヽ 十兵衛の「月之抄」をはじめとする、
| | 江戸柳生系の新陰流関連の伝書や目録、
| ノ ヽ、 .| 柳生家の史料(藩主が用いた鎧や藩印、印籠)、
| (●)(●) | それに芳徳寺に関連する史料、か。
| (__人__) |
ヽ `⌒´ ノ これ以外にも蔵されてるようだし、
/ ∩ノ ⊃ ヽ, 柳生家/柳生系新陰流を研究にするに際し、
{ / _ノ } ここに蔵された史料は参考になるな。
| / / ィ |
____
/ \
/ ─ ─\ この月之抄も原本かどうか確認できてないけど、
/ (●) (●) \ 可能性は高そうだお。
| (__人__) | しかし、分厚いもんだお…。
./ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | | 逆に、「柳生新陰流目録」は比較的年代が新しいようだし、
.\ “ /__| | 収蔵物にも幅があるようだおね。
\ /___ /
- 796 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:15:10 ID:4d7WME3s0
-
【二蓋笠の紋入り鎧】
ttp://kie.nu/1zTH
【宗冬の印籠・脇差】
ttp://kie.nu/1zTI
【疋田系の新陰流目録】
ttp://kie.nu/1zTJ
_____ ━┓
/ ― \ ┏┛
/ノ ( ●) \ ・ あと、何故か疋田系新陰流の目録があって、
. | ( ●) ⌒) | 確認したら、どうも豊五郎の弟子・香取平左衛門忠宗の系統の
. | (__ノ ̄ / 目録じゃないかという話を聞いたけど、
. | / どうしてそんなものがここにあるかは謎だお。
\_ ⊂ヽ∩\
/´ (,_ \.\
. | / \_ノ
/ ̄ ̄\
/ _,ノ `⌒
| ( ●) (●) まあ、創建以来、350年以上経ってるわけだからな。
.| (___人__) その間、色々あったんだろ。
| ノ
.| | 剣術に関わる人間なら、誰でも
人 丿 足を向けたとしておかしくない土地なんだし。
/⌒ \ __ _ /
/ \
./ 人 ./ ヽ
〈 < / \ \
- 797 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:16:11 ID:4d7WME3s0
- /::::::::::::/::::::::::::::::}::::::::::ヽ::::\::::::::::ヽ_
. /::::::/::::::/:::::::::::::::::::l、:::::::::::ハ:::::::ヽ::::::::::lへ
/:::::/:::::::/.!::::::::::::::::/j∧:::::::::::l:::::::::::l:::::::::|:::::ヽ . 本堂と資料館の方は、こんな感じですね。
|::::/:::::::/__l::::/:::::::/l:/⌒\::::::!::::::::::l:::::::::|:::::::::丶
}:::':::::::/´ !/j::::::/ / V::|:::::::::::!::::::::|\:::::::::\ 昔、資料館が無かった時は、本堂の裏側で
|::l::::::::l _ l/ ,ィfう「゚圷}:::::::::::}Y:::リ \:::::::::\ . これらの品が展示されてたんですけど、
|::l::::::::l ィfヤ心 弋ぅツ l:::/:::::l }::/ \::::::::\ .今回はそちらには行けませんでした。
}∧:::::::ヘ 乂ぅツ ´,,,, /:/::::::// \::::::::\
i! }从:::::'. ,,,,, 、 l:/:::::/´ ヽ:::::::::ヽ じゃあ、本堂横から抜けて、奥にある
ヽ::V:::ヘ 、‐ ァ j:::::/、_ ',:::::::゙, .柳生一族の墓所の方に行きましょうか。
八:.:.:人 ` ィ}:/≦丶 l:::::::::::l
/丶:.:\:.:.:> ≦匕..-──--ヘ l:::::::::::l
/::::::/>、j` ,斗≦--、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ }:::::::::::!
/::::::/ __/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヘ:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:\ |:::::::::/
/::::::/ li´/|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l ノ:::::::,′
/ ̄ ̄\
/ _ノ ヽ .____ おう、いよいよってとこだな。
| ( ⌒)(⌒)/⌒ ⌒\
. | (__人__) .(●) ( ●)\ 楽しみだお!
| ` ⌒ノ ⌒(__人__)⌒:::::\
. ヽ } . |r┬-| . |
.ゝ_,. ノ____`ー'´___./
-(___.)-(__)___.)─(___)─
- 798 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:16:56 ID:4d7WME3s0
-
=芳徳寺歴代住持の墓所=
,ヘ ,ヘ
___ >< ___ ><
┌┐. | |>< ┌┐. | |><
─┘│ .| ::::::: |><..┌┐ ││ .| ::::: |><
└─;| ::::::: |,< ┘└─┘└─;| ::::: |,<
(;;⌒`; `;;゙、| ::::::: |`;;゙、(;;⌒`Y;,;´;)`;;゙、| ::::: |`;;゙、
vvwvw )(. | ::::::: | )(vvVvwMvvwv)(.| ::::: | )(
;;;;;;;;;;;.__( )i二二二( )___;;;;;;;;;;;;;;;;;;__( )i二二二( )___
__|i二i二i二i二i二i二i|_ __|i二i二i二i二i二i二i|_
|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:; | |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|
【芳徳寺歴代住持墓所】
ttp://kie.nu/1zTK
___
/ _,ノ ー \
/ (●) (●)ヽ、 …あれ?
/. (__人__) ヽ 途中にあるこのお墓はなんだお?
| `i i´ .| 写真で見た柳生一族の墓所とは違うけど…。
\ _. `⌒ /
/ ⌒ `ヽ、
/ . ,9mー )
| | `ーー‐'゙
ヽ、 \ |
|\ ヽ .ノ
/: : : : : : : : : : : : : : \
_/ : : : : /: : : : : : j: : : : : : ::ヽ
/ : /: : : :/| : : : : : :/|: : : :|: : : : :.
|: :/: : : :ム|: !: : : :/-|: :| :| : トヽ:}
|: {: : : :/ |: ! : |:/ |:/ヽ |: : :|: Y:ヽ ここは芳徳寺の歴代住持のお墓です。
l: : : : l' __ |N: : !' ,-jL_.l: l : : |:/{: : : , 第一世列堂和尚から代々の住持の方のお墓になります。
. : ハ: : !,イらミ、乂| ,ィら示V : : |、/!: : : 、
. ,} :从:{ 弋zリ 弋zリ 'j: : : | N: : : : , 写真で中央にあるのが列堂和尚のお墓で、
. / l : : :ハ ,,, ' ,,, /: : : :|" |:|: : : lヽ その左にある同じくらい大きいのが、
' /!: : : :Λ , -、 {: : : : : N: : :| ! 先ほど話に出た定芳和尚のお墓です。
|/ |: l: : : jゝ. ` ’ ,ィ!: :/: ′ | : : :! |
. / : |八: :V__/7ト <ノ} | /l/___l: : : | |
/: : :/{::::ヽ}:::::/:::| ヽ / j l':l:::::::::::::::::ハ: : :! |
/: : :/:::::::::::::::/:::::::/介\ /:::::{::::::::::/::::. : : |
: /!: !::::::::::::/ヽ:::://!lメ<ヽ::::::::/:::::::::::} ,' |
. |:i Y:::::::::::::i 'フ{ ゝ'|:!|> {::/::::::::::::::::::l/ !
. |:!. 人:::::::::/| /:::.イ!l:ハ |:{::::::::::::::::::::{ |
- 799 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:19:03 ID:4d7WME3s0
-
(⊃ ̄ ̄\
(⊃ _ノ \
(⊃ ( ●)(●) 荒廃した芳徳寺を再興した方というのは
| (__人__) 知ってたけど、こんなに扱いが大きいとは思わなかったな。
| u. ` ⌒´ノ
| } \ 単に寺を再興した以外にも、功績がある方なのかい?
/ヽ } \
/ ヽ、____ノ )
/ . | _/
| / ̄ ̄(_)
\ \ /| JJJ (
\ / /⊂_)
, -─ ‐-
/ :: :: :: :: :: :: :: :: `::.、
.: : :: :: :: :|:: :: :: :: :: :: ::;\
/ :: :: :: :: :: /|::i :: :: :: :: :: :: :: ::'
..::|:: :: :: :: ::/ .|::|:: :: ::|::i、:::|:: :: :.
/ :: |:: :: :::/:/ |::|:: :: ::|::! ' : |:: :: :i::!
/:: ::|:i:: ::!/ V' :: :: |リ | :|、:: ::|::|
':: :: /| :|:::| \ |:: ::/ ノ V !:: /i ! そうですね…。
,:: :::/ .| :| :: ! テチミx ヽ/ テチミx |::/::|:| 簡単に言えば、
.: :: :' |:: \| 乂_::ノ 乂::ノ /!':: /::!
|:: ::,' ,:: :: :| , .: :::i:, :::| ”「柳生」の名を蘇らせた人”
|:: ::| ,:: :: |、 _ ,':: :: |: :: |
|:: ::| __ ,: :::|r/\ _ , ィ |:: :: |:: : | というところでしょうか。
|:: ::/ニニ\:|{ ヽ / _ ゝ.! ヽ!:: :/、:: :|
|::/三三三 `ニヽ .i ‐_コ !ニ',|, ´\ ::!
|:i三三三ヽ三ニ |.| ノ |三ヽ三ニ ヽ
|:|三三三 |三 ∧ r' V|ニ/三三ニ!
- 800 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:20:27 ID:4d7WME3s0
- ____ ━┓
/ \ ┏┛
/ \ ,_\. ・ そりゃどういうことだお?
/ (●)゛ (●) \ 確かに幕末こそ目立ちはしなかったけど、
| ∪ (__人__) | .明治以降、柳生家は子爵家として存続してたし、
/ ∩ノ ⊃ / 尾張柳生家も東京に碧榕館道場を構えたりと、
( \ / _ノ | | 頑張ってたと思うお?
.\ “ /__| |
\ /___ /
/ ̄ ̄ \
__ノ `⌒ \
(●).(● ) | そうだな。
(__人___) u. | 明治から昭和初期の頃に書かれた武道関係書を見ても、
, =二ニニヽ、 | 柳生については相応に項が割かれているし…。
/ 二 ヽ、`,┘ ト、 世間的に消えたとも、死んだとも、到底言えないだろ。
/ -、 }、j┘ イ ⌒ヽ
/ /{_/_ ,/ }
/ ノ∧ ィ }
| | / i | |
_ __ _
, . :.:..:´..:.:.:.:.:.:: : :`丶、
, . :´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : ヽ、
,.:'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、.:.:.:.:.、.: : :.\
/.:./.:.:.::/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.:}.::.:.:.:.}.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:./.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.`ヽ.}
′.:.:.:.:./:l:.:.:.:.:.:.:.:.::./:.ト、.:.:.:.|.:.:.:.:.:|.::.:.:.:.:./:`ヽ
|:.:.:|.:.:.:./l.:l.ノ:.:.:.:.:.:/メ:.|、.:.:.: |.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.',
|.:.:.|.:.:.:レ リヽ.:.:.:.:.;' リ \:|.:.:.:.:.:|.:.:.:.:/.:i.:.:.:.:.:l ええと、そういうことではなくてですね…。
',.::ヽ.::| ,r=、 ;.::::/ ,.zテミヽ.:/.:.:.:|.:.//.:i.:.:.:.:.:l
'; . ヽ|V ト。:} V イ.:.c:j /.:::::: ト、.:/.:/i.:.:.:.:.:| お二人とも、世間における「柳生の剣」について、
V.:.ハ ヽヒツ ヒ少ノ '.:::::|:::| }:/ l.:.:.:.:.| プラスのイメージのものって、どういうものだと思います?
i.:.:.:.:; ,.,, , ,.,,, l.::::::|.::レ' l.:.:.:.:.|
|.:.:.:.:} /.:.:./:/:.、 l.:.:.:.:.|
|.:::::::|\ ` /.:.:./:/.:ヽ::ヽ、 l.:.:.:.:.ト、
ヽ..:::|:./ >.. _ ,. イl.:.:/l/.:.:::::i.:::::::.\.:.:.:.:.:l.:.',
ヽV/.:::/::/,r‐く l:/ /.::::::::|.:::::::::::::.\.:.l.:.:l
/.::::::/.::// ハ ヽ /.::::::::::::|.::::::::::::::::::.\.::l
/.::::::::::/::// / } ト、/.::::::::::::/.:::::::/.::::::::::::::}.:|
- 801 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:21:38 ID:4d7WME3s0
-
/ ̄ ̄\
/ _ノ \ …まあ、世間のイメージで言えば、
| ( 一)(●
| (__人__) 「将軍家御流儀」
| `⌒´ノ 「活人剣」
| ,.<))/´二⊃ .「無刀」
ヽ / / '‐、ニ⊃ .「剣禅一致」
ヽ、l ´ヽ〉 .「治国平天下の剣」
,-/ __人〉
/ ./. / \ 主だったところだと、この辺りだろうな。
| / / i \ プラス方面だと。
|" / | > )
ヽ/ とヽ /
| そ ノ
___
/ ヽ、_ \
/(● ) (● ) \ いわゆる、
/:::⌒(__人__)⌒::::: \ 「天下一の流派」「平和の剣」「人を活かすための剣」ってとこだお。
| l^l^lnー'´ |
\ヽ L /
ゝ ノ
/ /
- 802 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:22:58 ID:4d7WME3s0
- < : : : : : : : : : : : : >、
,‘: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
, : : : :/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
/: : : :/: : : :,: : ∧: : : : : : : : 、: : : : : : ::、
/: : : : ' : : : /: :/ ∨: : :!: : : : }: : : ト、 : ハ
,:^v: : :!: : |: : : ‘: :,'__ ∨: :|: : : :∧: : :!::::,: : :.
/ : r=::、|: : :!: : : ! / `∨:| : : /´`.: :,::::::.: : : :. そうですね。
/: : : /::::::::|: : :i: : : |/x≦ミ、 .::! : / ∨:::::::|: : : i 定芳和尚は、それこそが「柳生の剣」だと主張し、
: : : : / ∨::::!: : :ト、: ::!' んr'::, 、 / x≦ミ、:::::! : : , .芳徳寺再建のための協力を求めて、
: : : / ∨:l : : |: \{ 弋: ン }' 'ん': :} 》::::,: : :/! 各界にそれを説いて廻ったんです。
: : / 、!: : :!: : |` , , , , 、 ゞ=゚'' //|/}/ |
: / ! : : : :| ' ' ' ' ! : :!: : : , .実際、芳徳寺だけではなく、
/ ,: : : :| 、_,、_, ,: : :|!: : : :. この後行く正木坂剣禅道場も、
’: : : :|、 /: : :リ, : : :. 和尚の尽力によって再建されてるんです。
‘、 : { r}> イ : : : :/ ,: : : i
___\::、\ ァ、 ´ |: : :/ ’: : : ;
_, - ´ ! ∧` `' { ∨={!:/ ∨ : {
/ 、 | ∧、 /,爪ヽ { 、>、 ∨: : 、
/ :. ! ∧\/ /イハ∧! } }>、 ∨: : :、
/ ̄ ̄\
/⌒ ⌒ \ …単に寺を再興しただけじゃなかったのか。
. |( ・ ) ( ・ ) |
. | (__ │ ____
| _| .u | / \
. | ー | /⌒ ⌒ \ じゃあ、今の柳生のイメージの確立には、
. ヽ / /( ・ ) ( ・ ) \ その定芳和尚の功績がかなり大きいってことかお?
ヽ / | (__ .u |
> < \ _l /
| | / ー \
- 803 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:23:57 ID:4d7WME3s0
- .  ̄ ̄ ̄ ミ .
/ ...:.:.ヽ:.. ヽ:.. :... \
. ' ..:.:{..i ..:. ..:.:.:.ト :_: ..ヽ.. ..:rx. はい。
/.......:.:.:L{:. :: .:.:.|:|´i:.、:.i.` :∨..::|...:ヽ 実際に正木坂剣禅道場が再興したのは、
/.ィ .:/:|∧:..:..:.:.}:| }∧トi:. :.i...:.:| ...:.:: 昭和40年のことですけど、
ノ' {.i .:..:ト:{ __ハ :.:/リ,イ笊iy:. :.ト、:.! ...:.:i .運動自体は、戦前からずっとしておられますね。
从 ..:.:V´iぅ:ミV ヒツ小:..!y}:.} ...:.:|
r‐ {\バ ヒツ , ::::.|:..|ノイヽ .:{ 署名帖には宇垣一成、徳富蘇峰、清浦奎吾、寺内寿一、
{ | .:.:. 小 :::: --. }:.:..iト..廴:}:ハ 鳩山一郎、藤原銀次郎、犬養毅、村山竜平、野間清治、
| l }:.人込. ‘ー ’ イ:.:/}:...}.. ≧x} .長谷川伸、吉川英治…といった名が並んでいたとありますから、
__j. { 〈/ム::{i ≧ァ --< ノイ/.. / `ヽ .相当広く長く説いて廻っていたと言えます。
r{ ( \V-ミ.从:.. \入_∧_/`く ..:ノ
/´{ 、 ヽ. ヽミ..丶:..i 〈 /i|トV / ./ .....:イ そして、吉川英治、山岡荘八、五味康祐などとも交流があり、
ヽ._〉ー'`’ 〉 トi.:i.:}.:{:.. ∨ハl!∧./ .../彡 ...ノ .創作における柳生一族の姿にも影響があったと思われます。
{ { .ノノ..:.:::人:......《 从...》....::/:.. ≦..∧
乂_ イ//...:/ 〈` `イハト'...:r' ....:ハ:::.',
`ー<ノイ::} }丶../ノ ||≦ノ ...イ .∧::.i
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(● 政治家や軍人、実業家にマスコミ、作家と、えらく幅が広いな…。
| (__人__) それに、吉川英治や山岡荘八、五味康祐とも縁があったとなれば、
. | u. ノ .確かに、世間における柳生のプラスイメージに
| ∩ ノ ⊃ 影響があったと考えてもよさそうだな。
/ ./ _ノ
(. \ / ./_ノ │
\ “ /___| |
. \/ ___ /
____
/ヽ /\
/(●) (●)丶 うーん…この人は柳生家の縁戚なのかお?
/::⌒(__人__)⌒:::uヽ ここまでやるとなると、何かしらあったと思うお。
l |r┬-| l
\ `ー'´ /
- 804 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:24:57 ID:4d7WME3s0
- ..... ── ‐......
....:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....
/::::::::::::::::/:: ,イ::::::::::|:::::::::::\
/::::::::: |::::::/::::/ |:::::::::::|、::::::ヽ;:::\
.::::::::::::::|:::/::::/ ::::i::::: | ヽ:::::::',:::::::ヽ 経歴を見た限り、血縁的な繋がりはまずありません。
__|::::::::}:::::|/::::/、___ V:::::: |─';::::::i:::::!:::::.
./:::|::::::,'::::: |:::/ .', i:::::| V:::|::::| ::::| 明治23年に岡山県後月郡で生まれて、日本画家を志した後、
|:::::{::::/::::::::|/x=z、 リ';:::! x=zヽ:|::::} :: | .仏画を描くためには経を理解せねば、と得度され、
|::::::V:::::::::::i { んヽ V ん', } i:::/::i:::| .修行を経て、大正15年に芳徳寺の副住職に赴任、というのが
|:::::/:::::::::::,' 辷リ 辷ノ :レ'V V 柳生に来られた経緯ですから。
.:::/:::::::::::/ , i::::::.
,::::{::::::::::/ '、 , ::::i:::. 柳生子爵家とも、尾張柳生家とも
':::::',::::::/ \ ‐ ‐ , イ:::::|::::} 特筆するほどの関わりは無かったようですし、
.::::::::|ヽ:{ i 、 < : |、::::!:/ .「定芳和尚自身が柳生に惚れ込んだから」というのが
.::::::: | ` .イ\  ̄,i、 |:::::::| ヾ|′ 一番大きな動機と言えますね。
.::::::::::| -‐ ´|ニ', ` 、__/ }ヽ';::::::::.
|:::::::/三三三',三ヽ /-ヽi ヽ─‐-、
|::::::{三三三三 ' 三∧ /| i iVニ ',三三\
____
/ \
/ u ノ \
/ u (●) \ …マジかお。
| (__人__)|
\ u .` ⌒/
ノ \
/´ ヽ
- 805 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:26:05 ID:4d7WME3s0
- /: : : : : : : : : : : : : : \
_./ : : : : /: : : : : : j: : : : : : ::ヽ .『柳生に道場がないのは、あるべきところに
/ : /: : : :/| : : : : : :/|: : : :|: : : : :. 毛がないのと同じで、まことに不自然至極。
|: :/: : : :ム|: !: : : :/-|: :| :| : トヽ:} .柳生の剣は人を損なわぬ。
|: {: : : :/ |: ! : |:/ |:/ヽ |: : :|: Y:ヽ .どうすれば力を用いずして世の中をおさめられるか、
l: : : : l' __ |N: : !' ,-jL_.l: l : : |:/{: : : , .それをきわめてくして無刀の位に到達したからこそ、
. : ハ: : !,イらミ、乂| ,ィら示V : : |、/!: : : 、 天下の剣となった日本武道の奥の院じゃ。
. ,} :从:{ 弋zリ 弋zリ 'j: : : | N: : : : , だからここに道場をおき、誰にでも何にでも使って貰って、
. / l : : :ハ ,,, ' ,,, /: : : :|" |:|: : : lヽ 柳生の精神を活かして欲しい。
' /!: : : :Λ , -、 {: : : : : N: : :| ! 今やっておかぬと、あと三百年はできぬからな』
|/ |: l: : : jゝ. ` ’ ,ィ!: :/: ′ | : : :! |
. / : |八: :V__/7ト <ノ} | /l/___l: : : | | …これが、道場建立の際の定芳和尚の言葉だそうです。
/: : :/{::::ヽ}:::::/:::| ヽ / j l':l:::::::::::::::::ハ: : :! | 山岡荘八の「剣禅一致の聖地」と題された文章に載っていて、
/: : :/:::::::::::::::/:::::::/介\ /:::::{::::::::::/::::. : : | .その後の「春の坂道」における柳生の剣の思想と
: /!: !::::::::::::/ヽ:::://!lメ<ヽ::::::::/:::::::::::} ,' | .重なるものがありますね。
. |:i Y:::::::::::::i 'フ{ ゝ'|:!|> {::/::::::::::::::::::l/ !
. |:!. 人:::::::::/| /:::.イ!l:ハ |:{::::::::::::::::::::{ |
/ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ─ ─ ヽ 確かに作中の主張と似てるお…。
| (●) (●) |
\ ∩(__人/777/
/ (丶_//// \
/ ̄ ̄ \
_,ノ ヽ、,__ \
(●)(● ) | 山岡荘八は、一時期、柳生庄に住んでたからな…。
(_人___) U | かなり深い交流があったとしても不思議じゃない、か。
'、 │
<二ニヽ |
./-‐ `i 、 ___,. イ
{/´、 ',┐ \
しrヽ V ヽ
ヽ、_ ヽ ィ }
\ \ ノ i
- 806 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:27:25 ID:4d7WME3s0
- , -──‐- 、
/.::::::::::::::::::::::::::::::::\
/.:.:.:/::::::::::::::::::::::\::::::::.\
/.:.:.:/:/:::::::/::::::::::::::::::::\:::::::::.\ この他、「剣聖会」「神護山三ツよし会」などの結成や
/.:.:.:/:/:::::::/::/.::l.: . |.:.:.:.|.:.:.ヽ.:.:.:.:. | 広報のための執筆や出版などもしておられますね。
ノ.:.::..:l.:.l.:.:.:.:l.:/.」_l.:.:. |.:.:._L_.:.:.|.:.:.: . |
/.:.:.:{: : l:.:l.:.:.:.:l/´ |∧.:.:|.:∧∧`メ、.:.:.: | また、剣以外にも、地元の福祉活動にも尽力し、
./:.:.:.:∧.:.l.:.l.:.:.:/ VV リ.:.l.:.l.: :| 知的障害児のための施設を自費で建てておられますね。
/.:.:.:.:/ V.:.l.:.:.}斗== ィr=ミ、 :l .l:.:/ さっき芳徳寺の隣に児毒福祉施設があるって言いましたけど、
,'::.:.:.:.:l l:.:.:.:V VV::〈 その前身になるものです。
l.:.:.:.:.:.| l.:.:.:.{ ''゙゙ ' ゙゙'' ∧.:.:.ヽ
l.:.:.:.:.:.| l.::|:.:.ヘ r‐ァ ノ.:.:l.::::ハ そして、昭和47年に82歳で亡くなられるまで、
l.:.:.:.:. | l.:.|.:.:.:.:V> , イ.:. : l::/.:.:.| ずっと柳生のために頑張られたんです。
l.:.:.:.:. | Ⅵ.:.:.:.:.| \ `二´ ト、/.:.:.:::∧.:.:.:|
l.:.:.:.:. |, -‐ \: | \__ ノト、.::/V }::::/ だからこそ、単に芳徳寺再興時の住持、というに留まらず、
ヽ.:.:/ \ //ハヽ }::::::\>く かつて「御流儀」として天下に名を轟かせた柳生の名を
V V// } V \.:::::\ ヽ 再び「天下の剣」として「蘇らせた」と呼ぶに相応しい人だという訳なんです!
{ V C し' ヽ.::::::〉 }
/ ̄ ̄\
/ ヽ_ \ …確かに、そうだな。
(●)(● ) | ____
(__人__) U | / \
l`⌒´ | / _ノ ヽ_ \ .そこまでやられちゃ、
. { | / (●) (●) \ その表現も納得だお。
{ / | (__人__) |
ヽ ノ \ . `⌒´ ,/
/ ^ヽ / \
| | | |
- 807 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:28:26 ID:4d7WME3s0
-
/ ̄ ̄ ヽ
/ ヽ
/ ヽ …とはいえ、
| _,.ノ '(ゞ、_| その尽力や功績を批判する訳では決してないが、
.| ( ー)ヽ ヽ 和尚の仰るところの「柳生の剣」は、
.ノ| U (___人_\\__ 史料から読み取れるものと、
/ | `⌒(⌒_ \ かなり違うものになってるよな…。
{ .ヽ. し「、 \
{ ト `ヽ. ___´ノ ヽ、 i
.| | | / /
_-─―─- 、._
,-"´ ゝ \ そうだおね…。
/ ヽ 仰られた考え方自体は肯定されていいと思うけど、
/ ::::/::::::::\::ヽ .史実の柳生…この場合、江戸柳生の剣やその思想は、
| / ヽ `::::´ /`ヽ やはり和尚の仰ってるものとは違うと思うお。
l u ( ○ノ::::::::::ヽ○.;l
` 、 (__人_) .;/ その意味では、和尚は、柳生を「蘇らせた」というより、
`ー,、_ / 「新生させた」と言った方が妥当なようにも感じるお。
/ `''ー─‐─''"´\
__ __
, ´::::::::::::::::::::::::::::::::::` 、
/:::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::、::::::::::::::::\
, '::::::::::::/::::::/:::::::::::::::::、:::::::::::\::::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::/::::::::!::::::::::::::::::::|::::::::::::::::ヽ::::::::::,::::::.
/::::::::/:::/:::::::::,i:::::::::::::::::::::|ヽ;:::::::::::::::',:::::::::',::::::',_
i::::::::/:::/:::::::::/ !:i:::::::::::::::i:::! ',:::::::i::::: !::::::::::!:::::::iヽ
/:::::::: |::::|:::::::::/ リ|:::::::::::::::!::| 、::::|:::: |::::::::::|:::::: |:::|
.::::::i:::::!::::!::::::/_ .i::::::::::::::|::! __ ヽ!:::::|::::::::::|::::::::!:::!
|:::::::|::::|::::|::::/  ̄` ';:::::::::::;'リ ̄ .`i:::::::::::::::!::::: |:: !
|:::::::|::::|::::|V __ ヽ::::::/ |::::::::::::::|:::::::i::::|
|:::::::|::::',:::| { テユx、 ヽ/ イテチミ|::::::::::::|::::/:::::: …ここまで和尚の話を書いておいて、
|:::::::|:::::ヽ|, 辷_::ノ 辷_:::ノ !::::::::::::::!:/::::::::| そこは言うんですね。
|:::::::|:::::::::::i |::::::::::::::|':::::::::::|
|:::::::|::::::::::::. ' |::::::::::::::|::::::::::::| 「まあ、なあ…」
|:::::::|:::::::::::::l |::::::::::::::|::::::::::::| 「違うもんは違うんだから、しょーがねーお…」
|:::::::|:::::::::::::|、 r─ U ,|:::::::::::::,i::::::::::::
|:::::::|:::::::::::::| ' ,  ̄ / !::::::::::::i.!::::::::::::!
|:::::::';:::::::::::::! riヽ , '.|、 |:::::::::::,'.|::::::::::::|
|:::::::::,:::i::::::::| /| \ ` ´ / |ヽ.!::::i:::/.|::::::::::|
|::::::::|ヽ!\::|´.|.: .i \ ./ !.: iレ'|/ |::::::::::::|
|::::::// `! .:|.: .:', ` V、_ i.: .:|.: .: .:` .'、::::::::::!
', ´.: .: .: .: .: .:|.: .: :. / fi、 \/.: .:| .: .: .: .: .: `.ヽl
- 808 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:29:19 ID:4d7WME3s0
-
/ ̄ ̄\
/ノ ヽ、_ \
|(●)(● ) | まあ、この件については、
|(__人__) | このスレの最後…エピローグか総括の時にでも
{(`⌒ ´ u. | 語ることになるだろうし、今はここらで止めとくか。
{ |
{ ノ ぶっちゃけ、これ以上続けると、
ヽ ノ .観光案内と全然関係ない話になるし。
/⌒'' |
/ / |
____
/ \
/ ─ ─\ …そのエピローグや総括をやるのはいつになるんだお?
/ ‐=・=‐ ‐=・= \
| u. (__人__) | 「………………まあ、いつかは」
\ .`⌒´ ,/
, -‐ァ −- 、
/:::::::::,′::::::::::::::丶
/::::_::::::::i::::::::::−- 、::::ヽ
/´:i::´::::::::::::!::::::::::::::::::::::::/^ヽ
l::::::|:::::::::::::::::::::::_::∧:::::::::|::::::::i
|::::::l::::::::::::::::l´:::::::し':::::::::l:i:::::::l (アカン)
/:::::ハ::::::::::::::i::::::::::::::::::::::ハ!:::::::!
,′:,′ ヽ:::::::::::!::::::::::::::/r '!:::::::!
i:::::::i i:\_.⊥ _,/ ノ!::|:::::::|
!:::::::! レィ'===='r ′レ!:::::::!
l::::::::l _,ノ-―――-ヽ. |:::::::|
!::::::::! ,/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`. !:::::::|
|::::::l/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i::::::::|
|::::::::||:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:::::::::|
|::::::::||:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:::::::::l
|::::::::|!:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l::::::::::li
- 809 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:30:38 ID:4d7WME3s0
-
=柳生一族墓所=
ヾ;;) ノ::;;ヽソ;;;ゝ);;));ヾ;;) ノ::;;ヽ;
(;;;ゝミ;ソ(;;;;;;フノハ:;:;ミ;;(;;;ゝ
;;;彡;;i!;:i!|/〃;;;彡
,|:;;:i!;;i!;:i!|`ヽ
:;};;:i!;;i!;:i!|;
Y;;:i!::i!:;;:i!
:|;;:i!::i!;;:i!:|
二l二l二l二l二| ̄| | ̄l'二l :|;;:i!;:i!;;i!;:|
|li || | | 八ゞivXx::
|li ||∧ l | iソゞiv,l|V::
|li ||| i. l | _、八ゞiv,l|iv
|li ||| |. .l | V从;、lW:八
|li ||| | l_| ハ、;vvヾヘw
""''""''"''"'''''"""'' | | ゚;~'',;;;;;;;;,,,__,,__,ヽ::;.:".:;.:'"゙:.:;;;;、lW:八ヘ{V::从iv
゙,゙゙|:',;''゚ ;~,;;”:;,`:;,':;~゚''゚ ;~'',_,,_ヽ__,,_____ヽ,,__,,i;::;.:".:;.ゞゞV:从XゞViv:l
:.;ii;..'' ~'',;''゚ ;~'',;'',;'; ,,,_/,,___,,____/_,,____,,_;ii'"゙:.:゙,:;ゝX、 γ从Wwv
゙゙:;i;;;v'゚ ;~,;''゚ ;~゚''゚ ;;,,,/_,,___,,_____/,___λ,__,__ノ'"゙:.:゙,:;ハililレ/X、w,,'~
;: ;:;'',;'',;''゚ ;~,;;;;;;,___,,_____,,___,___,,____;,`:'.:.:;,`:;,':,:;.,:;fハイイ、八イ,,~=
゚ ;~ ;~,;;;,___,,____/_,,___,___,,____;,`:'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.: ' :ハ{V::从XゞY‖/
;~,;;;,____/_,,___,____/,,____;____/,`:'.:.:;,`:;,':,:;.,:;从,,;;''~"/‖Y彡
【柳生一族墓所・入口】
ttp://kie.nu/1zTL
/::::::::::::/::::::::::::::::}::::::::::ヽ::::\::::::::::ヽ_
. /::::::/::::::/:::::::::::::::::::l、:::::::::::ハ:::::::ヽ::::::::::lへ
/:::::/:::::::/.!::::::::::::::::/j∧:::::::::::l:::::::::::l:::::::::|:::::ヽ
|::::/:::::::/__l::::/:::::::/l:/⌒\::::::!::::::::::l:::::::::|:::::::::丶 さて、思わぬところで話が延びましたけど、
}:::':::::::/´ !/j::::::/ / V::|:::::::::::!::::::::|\:::::::::\ こちらが柳生一族の墓所です!
|::l::::::::l _ l/ ,ィfう「゚圷}:::::::::::}Y:::リ \:::::::::\
|::l::::::::l ィfヤ心 弋ぅツ l:::/:::::l }::/ \::::::::\ 中宮寺から移された石舟斎や春桃御前、家厳の墓や、
}∧:::::::ヘ 乂ぅツ ´,,,, /:/::::::// \::::::::\ 宗矩、十兵衛、宗冬など代々の柳生藩主の墓、
i! }从:::::'. ,,,,, 、 l:/:::::/´ ヽ:::::::::ヽ それに、厳勝や宗章なども含めた、
ヽ::V:::ヘ 、‐ ァ j:::::/、_ ',:::::::゙, 一族の方々が眠っておられるんです。
八:.:.:人 ` ィ}:/≦丶 l:::::::::::l
/丶:.:\:.:.:> ≦匕..-──--ヘ l:::::::::::l
/::::::/>、j` ,斗≦--、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ }:::::::::::!
/::::::/ __/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヘ:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:\ |:::::::::/
/::::::/ li´/|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l ノ:::::::,′
/ ̄ ̄\ 遂に来た…って感じだな。
/ _ノ ヽ .____
| ( ⌒)(⌒)/⌒ ⌒\
. | (__人__) .(●) ( ●)\ この写真だと見えないけど、
| ` ⌒ノ ⌒(__人__)⌒:::::\ .墓所を囲む壁の外にも、
. ヽ } . |r┬-| . | いくつか墓石が立ってるお。
.ゝ_,. ノ____`ー'´___./
-(___.)-(__)___.)─(___)─
- 810 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:31:26 ID:4d7WME3s0
- _ __ _
:l. | ̄ | | ̄ | _ , ---, __. _ , ‐┐ __ ._
:l ,| | | | //| ___ . | ̄| | | | | | ̄|| ::| ̄ | . | | 、\ ̄|
:| | ̄ ̄l.. ...:::.. ... | ̄ ̄l | ̄| l/ _ /| | | |_ | |_|::.:.:..:| ,──┐ _|...:::::... ...: :.| | :| ̄| | _
:l::l  ̄ ̄ l::::::::::::::::|_| ̄ |_|| l | ̄ ̄| | |_|/ |l二二l::::l二| ̄ ̄ | |_::::::::::::::::: |_| :| l 二l::::|\
:|:::::: ̄ ̄ , ,, __. ̄_| l | | |二二l_/l:::::::::::: : | |_|_| _l\|_|、:::::::: | | ̄
.|:: ,,...,, / ,/l_.ノl ̄l | | |___l/:::::::::: _| | ̄ l::: |\ \ | ̄ |:::::::::| |
/::: _ ::::::| ̄ ̄| :| .| l::::::::| | |__::::::::::_:::: ,,.,,,, / | l─┘| \\  ̄ \:::| |
. / _/l | | :| .l/l::::, |__| /|/|_|_|| |_, |___|┐二l . _,,., \l二二二ll\_|
| ̄ | l:: | | :| ̄l /l二二二l// /|| ::::|  ̄ ̄ ̄ |::::::::: ,,,.., ::| |:::::| | ̄
w,, | | l:: | | :l::::/| ̄ ̄ ̄ ̄l/| ||// / ̄|_____| ̄|:: :|_|\\. _
| | l:: | | :|__l二二二二二二 |_|l/ ''"' ,| ̄|────| ̄|┐ \ \| |─
/|__| /.|__|//l:::::::::::::::::::::::::::::::::::: / |_|____|_|│ ,,wv.,. \.|_| ̄
_,l: ̄ ̄ ̄,l 二二二二l/ |─, ┐::::::::::::::: ,,iiv,, / ____ :|  ̄
.| ̄ ̄,,/l二二二二二l// :l |:::::::::: | ̄ ̄|____| ̄ ̄| ,,iw,, ...:::::::::
_ ̄ ̄| |:| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |:| :l_|::::  ̄ ̄  ̄ ̄ .....::::::::::::::::
_ |_|,|_| ̄ ̄ ̄l,l_,|_|,|/ ,,ww,,v,, ''"' ''" ...........:::::::::::::::::::::::::::
:::::..... / ̄ ̄ ̄/ ....................:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄
【柳生一族墓所・内部】
ttp://kie.nu/1zTM
【墓所配置参考:柳生にて】
ttp://www.geocities.jp/yagyu_kaeru/tindou/tindou3.html
. ´: : : : : : : : ` .
/: : : : : : : : : : : : : : : \
, : : : : : : /: : : : : |、: : : : : : : ,
/ : : : : : /{: : : : : : ! ∨ : : : : ∧ そして、こちらが内部です。
′: : : : :,::∧: : : : : |-‐∨: : : : : :. .墓石の配置は、中央に宗矩の墓、
: : : : : :/|/ ’: : : : :! 、: : : : :Y: , .それを囲むように近親者の墓が並び、
r|: : :i :/ ! ヽ: : リ ∨: : : !: ∧ 12代目の柳生藩主・俊順までの墓があります。
|:|: : :!/,x≦ミ、 八:/,x≦ミ、∨: : : : : i 上泉伊勢守(武蔵守)の供養塔も
!:|: :小《 弋う ' 弋う 》 ! : : |: : :| こちらになります。
! ! : :!:i ,, : ,, }: : : !: :|
} |: : |:::. ,、 /| : : |: :| ちなみに、兵庫助以降の尾張柳生家や
∨ : |:小 {:::} /| : :|: : : 仙台に行った柳生権右衛門の家は、
}: : |::::::| >、 ,< |: : :リ: : | .それぞれ別の寺が菩提寺になっているので、
!: : !::ハ| /\ ー ´{_ !/レ |: : | こちらにはお墓はありませんね。
<⌒ー‐イ∧ ヽ / } ∨ヽ=―-、!
/. . . . . . . . }. .∧〃爪 /. .| . . . . . . . :.
i . . . . . . . .〈 . . /// |ヾ / . .{. . . . . . . . .}
- 811 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:32:01 ID:4d7WME3s0
-
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) 江戸柳生家の方も、最後の藩主になる俊益以降は、
. | u. (__人__) .こっちにお墓はないんだよな。
| ` ⌒´ノ 東京の広徳寺に葬られてるから。
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
i⌒\ ,__(‐- 、
l \ 巛ー─;\
| `ヽ-‐ーく_)
. | l
____
/ \
. / \ 明治以降、ここは廃寺直前まで行ったのは、
. / /) ノ ' ヽ、 \ 菩提寺としては、広徳寺の方が身近だったから、
| / .イ '(ー) (ー) u| というのもあるのかもしれんおね。
. /,'才.ミ). (__人__) /
. | ≧シ' ` ⌒´ \
/\ ヽ ヽ
- 812 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:32:29 ID:4d7WME3s0
-
. .○
. .○
. .□
/´:::::::::::`\
./______∧
[二二二二二二二]
|::::::;;;;;;;;;;;|
|::::::;;;;;;;;;;;|
|::::::;;;;;;;;;;;|
|::::::;;;;;;;;;;;|_
/└─-─┘\
|´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ソ
ソ::::::::::::::::::::::::::::::::ソソ
/ ソ ̄|;;;;;;;lll;;;;;;;| ̄ソ \
|´ ̄ ̄ |. [廿] .|´ ̄ ̄.|
|:::::::::::::::| |::::::::::::::|
|:::::::::::::::| ̄ ̄ ̄|::::::::::::::|
. ̄ ̄ ̄|_______|´ ̄
【宗矩の墓】
ttp://kie.nu/1zTO
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ─)(─) さて、折角来たことだし、
| (__人__). rm、 せめて手の一つも合わさせないとな…。
| u. ` ⌒´ノr川 ||
| } .ゝ ノ'
ヽ } .| ||
ヽ ノ _| ||
/ ⌒'' ̄_ .ノノ
| ,─ ィ ̄ ̄
| i
____
/ \ もっともだおね。
/ ─ ─\ 実際、ここに来た>>1も、
/ (一) (一) \
| u. (__人__) | 「スレでは微妙な描写になった箇所もあってすいません」
\ `_⌒ ´ / .「なんとか最後まで書き切るので御寛恕下さい」
. ノ / )ヽ く
( \ /__ノi ) , ) とか言って複数の墓を廻ったりしてたお。
. \ ゙ / ヽ ヽ/ /
\_/ \_ノ
- 813 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:33:24 ID:4d7WME3s0
- ....-―‐- ...
.....::´ .:: :::. .: .:: .:::. :`::.
/.: .: / .:.: .:.:. :. :.. :.:..:.. :.:\
/.:/: /: ..:.:,.イ:. :..:{ :..:.:.:..i .:..:..:..
厶.:彡/.! ..:-l‐{十.:.. ..:.:.}斗i一. l }
/..:.:.}. ‐:!.:|.i .:..|ハ:ト、.:.i ..:./iハ|:.:.. .∧
. / ..:.:,仁.:.| 从..:.{ __ミ `{∨ ム__}!:リ:.ハ::ヽ あと、写真では分かりづらいですけど、
/ ..:.:.:{:ミ:._| .:.:.ト》'fう::iヽ '行::iV}/:.:i:.:..' いくつか墓石が倒れたり崩れたりしてる箇所がありますね…。
.′ .: ハ:〃| .:.小. Vツ ヒツノ'|:...:.|:.:.:.'.
.′..:.::′ \.|:....:| xxx. ' xx}:...:.l:.:.:.:.i
.′ .:.:i |:. .:{、 U __ .イ: ..:.|!:.:.:..l
.′: ..:.l |:. .:| >, ‘ー ' イ }.:..:.:ハ:.:.:.l
.′..: ..:l ,. -- .i.: :.{,ノ\ ` ¬チ、 _|:.:.:.′}:.:.:.|
i ..:..:..:.:l / 从.:ト、 ` ーrく 厂´リ:イ/⌒ヽ:..|
| .: .:..:.:|′ \,ト -≧、廴l{ハj] /' 「i{ /⌒≧_、
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●)
.| (__人__) >>1が柳生庄に来た数日前、台風が来てな、
| u ` ⌒´) その影響か、いくつかの墓は倒れていたんだよ。
.| } 一応、直せそうなものだけでも直しておいたが、全部は無理だったな。
ヽ }
ヽ ノ
/⌒ く
|ヽ. ヽ/ ̄ ̄ ̄ヽ
.|∧ i ' |',
| ∧ `‐‐ー ´}
.| ヽ、__ノ_ノ
___
/ \
/ _ノ \\ 部外者がお墓に手を触れるのは、あまりよくないかとは思ったけど、
/ (●) (●)\ .明らかに倒れていたものを放置するのもどうかとは思ったし…。
| u :::::⌒(__人__)⌒: |
\ ` ⌒´ / 普段、散々ネタにしてる分、
ヽ , __ , イ せめてこれくらいは…というところだお。
/ _ ヽ
| l.. ヽ
ヽ 丶-っー――――,、
/`ー、_ノ、___/ノ
- 814 :名無しのやる夫だお:2013/12/30(月) 21:34:44 ID:ocxGOMZk0
- 将門公「ネタにしといて挨拶もないのはよくないよね(ニッコリ)」
- 815 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:34:37 ID:4d7WME3s0
-
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) …さて、お墓参りも済んだし、
.| (__人__) そろそろこちらはお暇させてもらうとするか。
| ` ⌒´ノ
.| } 梓ちゃん、次はどこだい?
.ヽ }
i .ヽ '' ,,, ノ !
li _>\ ( li
/⌒ ̄" ゛ ヽ !
/ ノ、 }\
< < | ` '{.> )
\ , ーっ ),,、/
`ー=ミ} (彡 }
-――――-
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
.:::::::::::::::/::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::;':::/:::::::::::::::::j::::::::::::::::::::.
,':::::::: /:::/|:::::::::::::::::::::::|\::::|::::::::::i
/|:::::::i::|::⌒|:::{::::::::i:::::::/|⌒i:::|:::::i::::|\ そうですねー。
/::::::|:::::::i::Ⅳ |:八::::::i:::::/ j/ V|:::::i::::|::::::\ じゃあ、すぐ先にある
/ :::::::|:::::::N,ィうテミハ :::!::/ィうiテト│::::::/\:::::::ヽ .正木坂剣禅道場に行きましょう。
/:::::::::/ハ:::::i:::.、V::.ソ ヽレ' V::..ソ :::/V ヽ::::::::::.
. /:::::::::/ レ:V^7ゝ , /:イ ::| '::::::::::, 芳徳寺を出て、
/:::::::::/ {;:::{ { い、 、 , ∩/h::iト 、 i:::::::::, 正面の道を下りれば、すぐ着きますよ。
::::::::::;′/∨トヽ丶.\ _ ノノ // リ \ |:::::::::i
i::::::::::| { l::\ ` 、‐‐/ /:::/ }│:::::::|
|::::::::::| | ∨|/丶、 }_{ /∨|/ │|:::::::::|
|::::::::::| | ∨ ̄\ |八 / ̄│ / |│:::::::|
|::::::::││ / o\「o ∨ |│:::::::|
|::::::::│ ∨ / }| ∨ /│:::::::|
- 816 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:37:32 ID:4d7WME3s0
-
=正木坂剣禅道場=
/\
//\\
///.\\\
///:|| || ||\\\
// .|_||_||_||_||_.|| \\
//  ̄ ̄ ̄ ̄´ .\\
__________________________________//:: : :: : : : .... .\\_____________________________________
ソソソソソソソソソソソソソソソソソ//:::::: :::: ::: ::: :::: ::::: ::: ::: : . .. . . . \\ソソソソソソソソソソソソソソソソソソソ
================y//_______________________________________________\\y==================
⌒/⌒/癶)))))))))))l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」l」((((((((((癶⌒/⌒/⌒/
⌒/⌒/⌒ヾソソソソソソソソソソソソソソソソソソソソソソソソソソソソソソソソ_/⌒/⌒/⌒/
⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/
⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒/⌒
二二二二((二二二二二二((二二二二二二((二二二二二二((二二二二二二((二二二二
| | | . .| | .|
| | |_________| 柳 | |
| | ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| |_|_|_|_|_|_|_|||_|_|_|_|_|_|_| .生 ||| ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄| |
| | || || || || || || |_|_|_|_|_|_|_|||_|_|_|_|_|_|_| .正 ||| || || || || | |
| |=||=||=||=||=||=|| |_|_|_|_|_|_|_|||_|_|_|_|_|_|_| .木 |||=||=||=||=||=| |
| | || || || || || || |_|_|_|_|_|_|_|||_|_|_|_|_|_|_| .坂 ||| || || || || | |
| | ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| |_|_|_|_|_|_|_|||_|_|_|_|_|_|_| .剣 ||| ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄| |
| | || || || || || || |_|_|_|_|_|_|_|||_|_|_|_|_|_|_| .禅 ||| || || || || | |
| | ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄|| |_|_|_|_|_|_|_|||_|_|_|_|_|_|_| .道 | ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄| |
| |ii ii ii ii iii ii||ii ii ii ii iii ii|| | ||| | .場 | ii ii iii ii||ii ii ii ii iii ii| |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
【正木坂剣禅道場】
ttp://kie.nu/1zTP
-―…‐-
::::::::::::::::::::::::`⌒丶
::::::::::::{:::::::::::::ヽ::::::::\
::::::/::∧:::::::::::::}:::::ヽ:::ヽ
:::/V⌒}:::::::::::∧:::::::::}:::::.
::レ'7i心lハ:::::/⌒ヽ:::::i::::::}
::i{弋)ソ ∨ riかY::::::::八 というわけで、ここが正木坂剣禅道場です!
::|(//) 、ヾン/レ:: /\}
::| (//)::::∧ 【芳徳寺・正木坂剣禅道場周辺】
::| `/「h 八/::ハ ttp://□oo.gl/maps/mdhrf (※NGワード対策。□を"g"にしてください)
::|\ _fY ,i lハイ:: /:::::::::}
∧ { ! }〉∨::/ :::::| .芳徳寺から歩いて1分以内ってところですねー。
\ハ j. 厶イ:::::::::|
∨/} }ム__/ │:::::: |
/《/7`ー─ヘ. | ::::::::|
∨/::.::.::.::.:: /} |::::::::,′
/::.::.::.::.::./::ノ |::::::/
____
/ \
/ ─ ─ \ ホントに目と鼻の先だお。
/ -=・=- -=・=- \ あと、関係ないけど、グーグルマップにも
| (__人__) U | 「柳生一族の墓」って、地図上の表記に出るのかお…。
\ ` ⌒´ /
- 817 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:38:10 ID:4d7WME3s0
-
/ ̄ ̄\
/ _ノ \ 元は、友矩の屋敷があった場所で、
| ( ●)(●) .それを弔うために建てられた透関院が廃寺した後、
. | (__人__) 前述の通り、橋本和尚の尽力によって、
| ` ⌒´ノ 昭和40年に完成したとあるな。
.l^l^ln }
.ヽ L } 建物自体は、興福寺の別当だった一乗院や、
ゝ ノ ノ 京都所司代などの建物を流用してできているそうだ。
/ / \
/ / \ 【参考:【やまと建築詩】正木坂剣禅道場(奈良市)】
. / / -一'''''''ー-、. ttp://www.nara-np.co.jp/graph/gra030629_house.html
人__ノ (⌒_(⌒)⌒)⌒))
_ ____
,. .:.:´.:.:.:::::::::::.:.:.:..`丶、
,.:.'´.:.:.::::::::::::::::::.:.:.:.::::::::.:.:.::`ヽ、
,.:'.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
/.:.:.:.:.;'.:.:.:.:.:./.:./.:.|.:.:.l.:l.:.:.:.:.:.:|.:.\.:.:.:.:.\
/.:.:.i.:.::l.:.:/.::/.:./ l.:.ト、.:l l.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.:ヽ、
_ノ.:.:.: l.:.::|.:.|.:.:|.:./__」_l_ V.:l.:.:.:.:.:.:ト、.:.:.:.|.:.: : |:.ヽ`ー'
/.:.:. }.:. :.l.:.::|::.|.:.:|/´ l/ V.:.:.:.:./:l⌒ヽ. |.:.: : |..:::| .現役の道場で、ここで試合が開かれたり、
/.:.:.:.:.:/.: : .l.:.::|.::|.:.:{ , テミヽ |.:.:.:./ リ _ニl/ |.:.:.:.ノ.::.:} 合宿が行われたりすることもありますよ。
.:.:.:.:.:. ∧ ミミ.:.: ト、ト、V´んハ` |:/ イんハ V:::::::::::::/
.:.:.:.:/ ヽミ{.:. {.:.:\|ヽV:りノ ヒソノノ}.:.:/.:/l/{ 道場内でも宿泊可能ですけど、
::/ ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.| //// , ////レ'.`Y´.:.', 少し下りたところにも新築の宿泊施設がありますね。
|.:.:.:.:.:.: :| {.:.:.:.:.:l.:.:.:.:',
|.:.:.:.:.:.: :| `ーー' ノ.:.:.:.:.:l.:.:.:.:.i ちなみに、十兵衛の時代の正木坂道場は、
ヽ.:.:.:.:.:.::ト、 イ.:.:.:.:.: ∧.:.:.:.l もう少し麓側にあったそうで、
\.:.:..:|〈 丶、 ___, <ノ |.:.:.:.:.:.,' i.:.:.: l 今だとそこは駐車場になってますね。
,. イヽ::| `丶、 ∧ |.:.:.:.:./ l.:.:.: l
__,. '´. : :.|: : :.{ ,r V ',`ヽ |/|/ l.:.:.:..l
/. ヽ: : : : : :.|: : : ト、 / >ⅩくVi: : ',:.ヽ、 l.:.:.:.:.l
/. : : : : \: :.:.:.:|: : : :ヽ V //l l ト、l:. く: : :i: `ヽ、.:.:.:.:.|
/. : : : : : : : \: :. ̄フ: :.| // l l V}: : 〉: :|: : : : }.:.:.:.::|
- 818 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:40:28 ID:4d7WME3s0
- .  ̄ ̄ ̄ ミ .
/ ...:.:.ヽ:.. ヽ:.. :... \
. ' ..:.:{..i ..:. ..:.:.:.ト :_: ..ヽ.. ..:rx.
/.......:.:.:L{:. :: .:.:.|:|´i:.、:.i.` :∨..::|...:ヽ
/.ィ .:/:|∧:..:..:.:.}:| }∧トi:. :.i...:.:| ...:.::
ノ' {.i .:..:ト:{ __ハ :.:/リ,イ笊iy:. :.ト、:.! ...:.:i 道場は、普段は閉じられてるので、
从 ..:.:V´iぅ:ミV ヒツ小:..!y}:.} ...:.:| 外から建物を見るくらいしかできないのが残念ですね。
r‐ {\バ ヒツ , ::::.|:..|ノイヽ .:{
{ | .:.:. 小 :::: --. }:.:..iト..廴:}:ハ じゃあ、こちらはここまでにして、
| l }:.人込. ‘ー ’ イ:.:/}:...}.. ≧x} 今度は「一刀石」のある天石立神社に参りましょう!
__j. { 〈/ム::{i ≧ァ --< ノイ/.. / `ヽ
r{ ( \V-ミ.从:.. \入_∧_/`く ..:ノ
/´{ 、 ヽ. ヽミ..丶:..i 〈 /i|トV / ./ .....:イ
ヽ._〉ー'`’ 〉 トi.:i.:}.:{:.. ∨ハl!∧./ .../彡 ...ノ
___
/ ヽ、_ \
/(● ) (● ) \ 「一刀石」とは、また懐かしい単語だお…!
/:::⌒(__人__)⌒::::: \ 本編で出たのは、「その2」の時だお?
| l^l^lnー'´ | .5年以上前の事だお。
\ヽ L /
ゝ ノ
/ /
________
/) / .) \
/ ./::/ ./:::/ ) \
l .l/ // ∠___ | それを言うなよ…。
l / / / _、,,.ノ | しかし、あの頃はお前も
r /___) | 十兵衛じゃなくて、宗厳だったんだよなあ。
/ / u. |
/ ノ | まあ、とりあえず行こうぜ。
{ jヽ /
.| i > 人_
| |/  ̄ ヽ
.| | ィ ヽ
- 819 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:42:09 ID:4d7WME3s0
-
(⊃ ̄ ̄\
(⊃ _ノ \
(⊃ ( ●)(●) しかし、梓ちゃん。
| (__人__) 天石立神社って、こっちの道でいいのかい?
| u. ` ⌒´ノ 殆ど山道というか、農道みたいな感じになってるけど…。
| } \
/ヽ } \
/ ヽ、____ノ )
/ . | _/
| / ̄ ̄(_)
\ \ /| JJJ (
\ / /⊂_)
_ -‐ ´ ̄ ̄``丶
. , '´:/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
. /:::::::::::/:::::::::::::::::::::|:::::::\::::::::ヽ::::::::::::\
. /:::::::::::/::::::::::::::::::::|: ト:::::::::::|::::::::::|:::::::::::Y‐:}
’:::|:::::::|:::::::::::::::::::::ハ | ∨:::::|::::::::::|::::::::::::|:::ハ 「みたい」というか、農道なんですよ、ここ。
. |:::::|:::::/!:::|:::::::::::::::L」| ∨:::|::::::::::|:::::::: /|::::::::', 剣禅道場から神社までの道は、
. |:::::|::::レイ「∨::::: / リ`¨ V::|::::::::::|:::::::/:::|:::::::::i 芳徳寺の一般墓所の前を抜けて、
. i:::::∨| ィ、 ∨ / -チキミ」::/:::::|_/::::::|:::::::: ! 奥にある茶畑に向かう山道を辿ることになりますから。
. ∨: Ⅵ〈fうヾ ∨ ´i┘ } 》/::::::::トヽ::::::/|:::::::::l
. ∨:ト! 弋ノ ヽン |:::|::::| |/ !:::::::::| 【正木坂剣禅道場から天石立神社(航空写真)】
. |:::ハ ,,,, ,,,,, ,::::::|::::|ノ !:::::::::! ttp://□oo.gl/maps/N2hOy (※NGワード対策。□を"g"にしてください)
. |::::::::l ′ /:::::/::/ ∨::::ハ
. l::::::::ゝ 'ゝ /::: /!:/`> 、 ∨:::::∧
. Ⅵ:::::::!::!> 、__ <|:: /イリ:: :|: :: :> 、 Ⅳ::::∧
`| ト:::|::|/:/:/ ヽ /!/ /:: :|: : : : : : :ヽ!:::::::::∧
|::ゝ'´: /: /ァくヽ. /:: : :!: : : :: :: :: : :\:::::∧
___
(⊃ \
(⊃ _ノ ヽ、_ \
(⊃ (ー) (ー) u.\ おまけに細い道だから、
/| (__人__) | .結構分かりづらいお…。
/ \____` ⌒´ / 行く時は、道に注意した方がいいおね。
( \
\_ | \
ヽ| ト、 ヽ
ヽ | > )
- 820 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:43:09 ID:4d7WME3s0
-
=天石立神社=
::: i ;川: :.|:, :,':,;':,;',.:' :. ,: ';:';, ,: ,ゝ` , '; :. '` :, :' 、ゞ´ ,ソ:,:' ;. ;,: ゝ|゙.:.|:,、: :|、:j i; : : :::: :
: ::i ;!州: :!:;,:ゝ、;.:' :. :,ィ:';: :, :,.イ ` ,:、` :, :',.:`:Y´:,:':,: :,く:, :,: ゙:, | ` ::| ::| !: :: : :::
:. :|. :!ノ :!:.:!::..,ゞ:, 、 :. :,:' ;. ;,: ゝ ,.:'` :, :'´ ,‘ ,,;::!:.,ゞ;,: ,ぐ ゞ|:, 川;.::| ! 川 : ::
:|..:川人:!;,;':,:'`:,: ,: : .,ゝ; :': ゞ` .、 シ` :, :',.:` :. ノ:;,;':,:'`:,: ,:, :,':,;;:';i ,:,:,ゝ| |: : ::: ::
. ::i从::川::|: .| !:.,:!:, :,.ィ:, ): :,ゞ`::.、,,、 ,,- 、ソ` :, :' ´ ,ソ!;,;':,:'`:,: ,: : .,ゝ; :' :,、 ハ:|,,-,、 : :
.!;:川:《:!::!゙|ゞ;::!:.,ゞ;,: ,ぐ:.、ー――――――――`;シ` :, :'―:,` :,そ― ;`り‘ ,,:,:':,: :,く:, :,: ゙:く≦ソ : :
: 《:川: ! | |::;|:;':,:ゝ:,.、:、 |::弍ニニニニニニニニニぞ; :' ` ,: : :, 、ニ!:, ,.:` :´ ,ソ',.:' :. ,: ';:';, キゞ : i !
: ::|リ:! |.:i:.|;;:':Y´:,:':,: :,く:, :,: ゙:,`ー―― ┐┬――弍ミ:x.、 ;, : ' ` :,シ`:, :i :.そ:, 、;,;':,:'`:,: , : :|`´ 川 .!
.: :|ソ::!゙川 !:,';;':ゞイ:i:!` 、:,: ,:ゞ-` .! | ーイ:.,':`;, :' , '`ゞ,.:` :´ ,ソ:, :,':,;':,;',.:' :. : :! / :!:! !:
.: :|ソ::!゙川 !: |:|ゞぐ`;|:,、:゙|:,ゝ | ̄ ̄ ̄i .! ̄ ̄ ̄戈ゞ;'`:,:: , ̄: ., ::‘,,! ,:, ,,!:,';;':ゞイ:i:!`ー升≧=≦
: ::|リ:! |.:i:.|`:!:!:,:':,ゞ,;'; ,:ゞ;,:':,ゝ . ̄ ̄ ̄! | ̄ ̄ ̄ ̄ ` 、:;. ` :, :':. ̄,;:`|: ,|,.:` :´ ,ソ::,'`ヾ、,..イ : :`ヾ
: 《:川: ! | |,;'|:|;:'´`ヾ! :!`| |` ! | ´ゞ:., :, ::|戈;: |`゙|戈‘.:|:.::i !戈:!:;\ : ::!: :
.!;:川:《:! i∧.|:|`` ! :! .! ! |::::トァ ´`ン`::,|:.,!; :'_|:| |`:、シ!: :|:i:|: : :|川戈マ
. ::i从::川: ∧.! .| :| .| | . マ二/:::! i `シ"|: |` |!|:| ri===ァ!: :|:i:|: i :|!:|.!: :.`\
:|..:川人:!: :'i .!∧.! ! .|:..:|!:: |::| ,n.::;__j:::|戈!|:|:r.!: :i´ :!: :|:i:| i; ;|: !j: :l: : : ヾ
:. :|. :!ノ :!: i : ::, ! .|| | .|.:.:|!:: |::| ,,≦圭ハ|.:!.」_;L;|≧!|.|: :|:.::| :|: :j: :! !:,:| !: ::! : : :
: ::i ;!州゙人: ∧ | __|| | _.|:.:.|!:: |::ト=イ,,゙ ´゙゚゙゚´ ̄:|.:::|` .!|:|: :|:.::| :|:..:|:!j l: :j ::| ノ!: : : :
::: i ;川,': :∧ : :,二二||二二二 .,ィ:.:.::|:.:.|!:: |.:|´ ├┤ヾ,,'!|.|: :|:.::|: :.|.: 川: : /,./ :./ : : :
: 人: ;,: !:. :. ∧ ∧ || ___ l: : :.::.|:.:.|!:: |;;|:.、 ├┤ミ,.」|:|: :|::..| ,.;|:/:./:.:/ ./ ,ノ : : : :
/: : :\:∨: : :∧ ∧ ̄ |_|_,オ≧=- .|:.:.|!:: |.: / ´ヾ``!ー=!: :!: :| `7::/ :,:'.::/ / ,.イ : :
: :: :: :.∧:∨: : :.:\::\ <≧≡彡':|:.:.|! / .:/ `ヾ、≧::! .:|:,/≦イ_,ノ´ ,./ ! : :
: : : : : :∧::\: : : :.:\::\ `ヾ 三>、゙|/ .:/ 弌x、:`゙゚´>=< : . ,.イ: : :| : : :
ノ:. :./`ヾ: : :\、: : :.\::≧= 、 ミ圭彡/_.:/ `ヾ`ヾ从三乂≧=ヾ、ノ :,,:
,.イ´ `ヾ:_:_!`ー≦:∧ ̄`___ _,,´ .イ \!艾≧三≧≦彡イ :|:
., ,.ィ , _ ,,―< .ノ!-仝=イ 又彡イ≦三≧≡!人
i/,.'´, < ̄ ̄>< >'::´ ̄|:..:|ノ `ヾソ戈三≦≧三
【天石立神社・入口】
ttp://kie.nu/1zTQ
/ ̄ ̄\
/ ⌒ ⌒ \
| ( ●)(●) |
. | (__人__) | おっ、鳥居だ。
| \_) | 距離としてはそれ程でもないけど、
. | } 道を抜けて茶畑が広がってるのを見ると、
. ヽ } 「あれ?ここで合ってる?」と思っちゃうから、
ヽ ノ 少し行った先に鳥居が見えると安心するな。
/ く
- 821 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:44:15 ID:4d7WME3s0
- __ ,ィ< ̄ ̄>=--、____
八_ /
: ≧x、_ ,ィ< ̄ ̄>r==-===--、_ /
. 戈 /天≧ァ=-、/ .|
戈 l, /
| ./,_\_ .|\___
 ̄>、_ 个/;;;;;;;;;;;;;;;;\__ . !;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\
. ̄`ヽ|:\;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;人_. .|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;∨\ _
乂__人 .∧;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\_______/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;∧/;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|戈_;;;;;;;;;;;;.∧ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ;;;;;;;>、;;;; |;;;;\ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_|入;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
ミ< ̄>x、/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;戈;;;;;;;;;戈 ;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;≦三二入;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
【天石立神社・御神体と社殿】
ttp://kie.nu/1zTR
___
/ \
iニーヽ /─ ─ \ 鳥居を抜けると、
iニ_  ̄ ̄/(●) (●) \ なんだかでかい石が立ち並ぶところに出たお…。
⊂ノ ̄ ̄| (__人__) u |
⊂ ヽ∩ `ー´ _/ 前に社殿があるし、
'、_ \ ) .もしかして、これが御神体なのかお?
\ \ / /|
|\ ヽ / |
, -──‐- 、
/.::::::::::::::::::::::::::::::::\
/.:.:.:/::::::::::::::::::::::\::::::::.\
/.:.:.:/:/:::::::/::::::::::::::::::::\:::::::::.\
/.:.:.:/:/:::::::/::/.::l.: . |.:.:.:.|.:.:.ヽ.:.:.:.:. |
ノ.:.::..:l.:.l.:.:.:.:l.:/.」_l.:.:. |.:.:._L_.:.:.|.:.:.: . |
/.:.:.:{: : l:.:l.:.:.:.:l/´ |∧.:.:|.:∧∧`メ、.:.:.: |
./:.:.:.:∧.:.l.:.l.:.:.:/ VV リ.:.l.:.l.: :| そうです。
/.:.:.:.:/ V.:.l.:.:.}斗== ィr=ミ、 :l .l:.:/ 「前伏磐」、「前立磐」、「後立磐」、「きんちゃく岩」の四石が
,'::.:.:.:.:l l:.:.:.:V VV::〈 .ここの御神体ですね。
l.:.:.:.:.:.| l.:.:.:.{ ''゙゙ ' ゙゙'' ∧.:.:.ヽ
l.:.:.:.:.:.| l.::|:.:.ヘ r‐ァ ノ.:.:l.::::ハ 伝承によると、最初の三石は
l.:.:.:.:. | l.:.|.:.:.:.:V> , イ.:. : l::/.:.:.| 投げ飛ばされた天岩戸の扉石だそうです。
l.:.:.:.:. | Ⅵ.:.:.:.:.| \ `二´ ト、/.:.:.:::∧.:.:.:|
l.:.:.:.:. |, -‐ \: | \__ ノト、.::/V }::::/
ヽ.:.:/ \ //ハヽ }::::::\>く
V V// } V \.:::::\ ヽ
{ V C し' ヽ.::::::〉 }
- 822 :名無しのやる夫だお:2013/12/30(月) 21:44:49 ID:ocxGOMZk0
- 石川賢版柳生十兵衛死すの十兵衛VS武蔵戦の回想エピで出てきたアレか
いつものようにやりたい放題やってたのに
原作リスペクトなネタが随所にちりばめられてたという
石川御大の漫画家の力量の高さと山風への愛がよくわかる恐ろしい漫画だった
- 823 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:45:17 ID:4d7WME3s0
-
=一刀石=
――‐──へ、 ,へ
:: :: :: :: :: :: :: :: ` ∠`´ \
:: :: :: :: :: :: :: :: \
:: :: :: :: :: :: :: :: _ -― `ヘ、
:: :: :: :: :: :: ::.| ̄ `-´\
:: :: :: :: :: :: ::.l へ .:: :: :: :: :: ::`!
:: :: :: :: :: :: ::.| /:: :: ヽ .: :: :: :: :: :: :: |
:: :: :: :: :: :: ::.| /:: :: :: :: :: \77777777ハ ヽ
:: :: :: :: :: :: ::.|/:: :: :: :: :: :: :: :: \///////,! \
:: :: :: :: :: :: ノ \:: :: :: :: :: :: :: :: rく///////|_ ィ77ハ
:: :: :: :: . ´ :: :: \:: :: :: :: :: :: :ノ \///////////{
:: :: / :: :: :: ヽ :: :: :: :: イ ヽ /////////ヽ
./ :: :: :: :: ', :: /:: { 、 /////////}
〃 :: :: :: :: :∨ :: :: | ノ |//___ イ
/ 〉 :: :: :: :: ∧ :: :: | / `ヽ}、////////{
./ / :: :: :: :: :: ∧:: :: Y´ ヽ,//////∧
/ / :: :: :: :: :: ::∧ :: | | //////∧
./ / :: :: :: :: :: :: ∧ .| | ///////∧:;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.:;,`リW,
. / :: :: :: :: :: :: :: ∧! ∧ ///////∧" '' "゙ __ .:;.:'"゙:.:゙,
/ :: :: :: :: :: :: :: :: ト ∧ ///////∧ /ヽ _ /ヽ
'"'"''"' ̄'"'"''"''"'"''"' ̄ ̄'"'"' ̄ ̄ ̄ ̄'"'"''"'"'"''"'"'"''"' / ..:::'l ::.: .:.::\
【一刀石】
http://kie.nu/1zTS
-――‐-
_/::::::::::::::::::::::::::::::::\
/::::-厂/:::::/::::/:::::::::::::::::::\
/:::::::/:::/::: //)イ:::::::::::::/|:::::::::::.
/:::::::/|::/:::::/ ⌒ |:::::::::::/ jハ:::::::::ト
/:::::::/ /::::::::/芹圷 )イ/ `ヽ|::::::::N そして、奥に抜けたところに
/:::::彡' /:::::::::::/ Vツ 芹圷 j:::::::ハj この「一刀石」があります。
_ /::/ /イ::::::Κ | "" Vツ /::/
/:::::::::彡 ̄ _И/ 人 r‐、、 "" /イ\ .直径7・8mはある花崗岩で、
/::::/ ̄ /: : : :\ヘ\\ ー ′ _ イ:::::|:::::::\ 真ん中から二つに割れていることから、
. _/彡 _/: : : : : : : :ハ: \\ r―<::::::::::人:::::::::ハ
/⌒ __/: : : \: : : : : :| : : ∨ ト フ:::::/ \:::::| 「ここで修行に励んだ宗厳の前に天狗が現れ、
匸 ーへ⌒\: : : : : : : |: : \: : 芥: :\⌒ }::::| .これを一刀に斬ったところ、
) ⌒\): : : : : :ノ: : : : : : || |\: ハ ノ::ノ .天狗は消え、二つに割れた岩が残った」
/ ィ ): : : / : : : : : : : し|\): :| _//
(_/ | ハ r ├=彡: : : : : : : : : フノ : l」: | ⌒ ̄ という伝承がいつしか流れるようになりました。
| | し└' |: : |: : : : : : : : : : \: : :.|
└' |: : : : : : : : : : : : :.O: : :.:|
- 824 :名無しのやる夫だお:2013/12/30(月) 21:46:49 ID:tpUBWJ/.0
- 梓ちゃんの本当の姓が柳生ってベタネタないかなー?
- 825 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:46:53 ID:4d7WME3s0
-
,, -─- 、._
/ ヽ
| u .|
| ノ ヽ、 .| .この時、サイズの分かるように
| (●)(●) | 比較写真を撮りたかったんだが、
| (__人__) | あいにく、台風の影響で足元が
ヽ `⌒´ ノ .雨でグズグズになってて諦めたんだ。
/ ∩ノ ⊃ ヽ,
{ / _ノ }
| / / ィ |
____
/ \
/ ─ ─ \ まあ、でも、無理やり登るだけは登ったんだお。
/ (●) (●) \ 大人でも3・4人は楽に乗れるサイズだお。
| (__人__) |
\ `⌒´ ,/ あと、思いっきり山の中なので、
/_∩ ー‐ \ まだ暑い頃に行くと、虫が結構いるから注意だお。
(____) |、 \
| |/ /
| ⊂ /
| し'
\ 、/ /
\/ /
_/ /``l
(____/(_/
- 826 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:48:56 ID:4d7WME3s0
- ___
/ \
/⌒ ⌒ \ さて、一刀石も見たし、次はどこかお?
/(● ) (● ) \
| ⌒(__人__)⌒ |
\ `⌒ ´ /
/ ⌒ヽ
. /::.::.::.::.::./::.::.::.::.:l::.::.::.::.::.::\::.::.::.::.丶::.::.:.:.\
/::.::.::.::.::.::./::.::.::.::.::.:l::.::.::.::.::.::.::.:丶::.::.::.::.:\::.::.::.:ヽ
. /::.::.::.::.::.::.:,'::.::.::.::.::.::.:l::.::.::.::.::.::.:.ヽ:.:.:ヽ::.::.::.::.:ヽ::.::.:.ヘ
}::.:/::.::.::.::.:;::.::.::.::.::.::.::.:l::.::.::.::.::.::.:.:.:ヘ::.::.:ト::.::.::.::.:.:',::.::.:.:.
_|::.':/::.::.::.::l::.::.::.::.:.l::.::.:.i::.::.::.::.::.::.::.::.:.l::.::.| ヽ::.::.::.::.l::.::.:.:|
/::.∨::.::.::.::.:.|::.::.::.::.:.l::.::l∧::.::.::.::.::.::.::.::.|ハ:.レ´\::.::.:l::.::.:.:|
/::.::.::.::}::.::.::.::.::.:|:.:;'::.::.:.:l::.::| ヽ::.::.::.::.::.::.:.:| i:| -‐ ハ:.:.:|::.::.:.ト、
. /::.::.::.::.::|::.::.::.::.::.:|/::.::.:.:.ハ::.:|-─\::.::.::.::.:.:| jkfラト、 }:.:.:|:.:l:.:.|:.:.\ じゃあ、旧柳生藩家老屋敷に行きましょうか。
/:./::.::.::.::.ト::.::.::,'::.::}::.::.::.::.|´j::ノ ヽ::.::.:.:.:| .ん).:ハ l:.:.:|:.:l:./::.::.:.:.ヽ 距離で言えば、柳生陣屋跡の方が近いんですけど、
. }:./::.::/::.::.j .ヽ/::.::.:l::.::.::.::.| ,ィfラえトミ \ハ:.| 弋ぅ.ツ l八|∧'::.::.::.::.::.:ヘ .屋敷の方は閉館時間(17:00)がありますから。
. |/::.::,'::.::.::.| j::.::.::.l::.::.::.::.| f〈 ト_)::rj}` ´,,,.、 l::.::.::.::.l::.::.:.:',::.::.::.!
/::.::.:i::.::.::.:| |::.::.::.|::.::.::.::.| 乂ぅン j::.::.::.::.:|ヘ::.::.i::.::.::.l 【正木坂剣禅道場⇒旧柳生藩家老屋敷のルート】
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}::.::.::.::.l::.::.::.;′ |::.::.::.::.V|: :/: :.> ^ ´ ィ. : : ハ::.::.::.,'リ |::.::.l::.::.::.|
|::.::.::.::.l::.::.::| |::.::.::.::.::.|:/: : : } jヽ > . ィ: : : : :/: :}::.:://\|::.::.l::.::.::.|
|::.::.::.::.l::.::.::| }::.::.::.::.::.|: : : : :! ヽ_z-‐' ./: : : : : /: : j/: : : : 丶 :l::.::.::.|
|::.::.::.::.l::.::.::| 八::.::.::.::.:|\: : :レ´7ー.、 /: : : : :./: : : : : : : : : : : :.\::.::.:|
|::.::.::.::.l::.::.::| /ヽ::.::.:.|:./:/// j ヽ ./: : : : :./: : : : : : : : : : -‐: ─ヽ:.:!
|::.::.::.::.l::.::.::| ノ: : : \:j:.i/ /:./ / ! .lヘ V: : : : : /: : : : : : :./: : : : : : : : :ヘ
|::.::.::.::.l::.::.:./: : : : : :i: : : l 〈:./ / l l l l: : : :/: : : : : :/: : : : : : : : : : : : l
|::.::.::.::.l:.:.:/: : : : : : : :j: : : ヘ V ':.} l l l l:.r<: : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : :}
- 827 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:50:24 ID:4d7WME3s0
-
=移動中=
/ ̄ ̄\ '_
/ _⌒ ⌒. 、
| ( ●)(●) おっ、あそこに見えるのは柳生中学校か。
| (__人__)
| ``⌒´ノ ____
| . } / \
ヽ .} / ⌒ ⌒ \ そういや梓ちゃんも
ヽ ノ / ( ●) (●) \ 木剣体操とかやるのかお?
/ \ | (__人__). |
/ / } | \_ .`⌒´ _/ 昔、NHKの「その時、歴史が動いた」で
/ /. | | / ヽ 「柳生中学では木剣体操をしている」って話があったけど。
| | .| | | | |
| | || | | | | |
(__) | |し__) ヽ ヽ | |
| } | (_) _ |_)
| | / | / | |
| |/ / / | |
(_⌒) ヽ_⌒) (_⌒)
. /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::ヽ:::::: \
/:::::::::::::::::::::::|::::|!::::::::::::::|::::::::: !:::::::::::i_
/::::::::/:::::::/::::::::l:::ハ:::::::::::::!::::::::::|:::::::::/::::
/::::::::/:::::::/:::::::::/l:| ∨:::::::|::::::::: ! ::::: l::::::
. イ::::::::/:::::::/:::::::::/ィ':厂 ̄Ⅳ ::!::::::::::|::::::: |:::::: あ、やりますよー。
/ !:::: /::::: /T:/:::/|/ , x=z、∨::/::::::|_::: /!::::: というか、あれって全校行事だから
/ V ,′:∧; !」/ / 'チi└i リ|:/::::::: h∨ !:::::: .毎年、九月中旬に小学校と合同でやるんです。
ィ|::::/ ∧《fぅ、 ヽ-′/:::::::::::レ/::: |:::::: .運動会でもやりますしね。
/彡|:/:::::::ハ ヾ′ /:::::/::::/「::/|::::::
/::::::::::::!:::::::::!::::ハ ' /:::::/::::/ !/ !:::::: あと、運動会ではその他、
. /::::::::::::::::::::::斗/ ヽ <フ /:::::/ ∠.... |! !/::: 日本剣道形もやったりします。
/::::::::::ム-‐'´/″ `丶、 /:::::/::/ ̄ ̄ ヽ j ::
/::::::::::/ / ___Z::: 彡'  ̄ ̄ ̄7´ :::
. /::::::::: / / ヽ`丶、 `丶、 〃
. 〃::::::: / / \ `ヽ、 \ /:
/l::::::::::/ / ∧ ヽ ./
! |::::::::,' / ∧ レ'´
| |:::::::! / l /
- 828 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:52:33 ID:4d7WME3s0
-
, r ' ⌒ ヽ、
. / ヽ, 小学校から全校行事として剣を振るう…だと?
/ ,,ヽ、_ヽ
. | __,ノ 彡(○ ) _.. ‐'''''''''''' ‐ 、
| (○ ) 彡 | ,r' \
. | 入,__) /_,ノ ,, ヽ,
|. ゙'ー'´ r ( о) ミ ヽ、,,,_ ..i やらない夫…。
. | ゙ヽ、__ノ i. ミミ( ○) .| やはり柳生庄の住人は
ヽ、 ノ\. \(_入_ノ / .今も密かに鍛錬を続けているんだお…!
/::ヽ、_ /ノ:::::| ノ__,,/,____/
. /:::::::,::::\ゝ、◇ノ::::i:::| ./ゝ/ノ:::::::::::::::::\ 梓ちゃん、
. |:::::::::|:::::::::\¶/::::::::|:::| |ノ//::::::::::ヽ,::::::::::| .実は本名が柳生姓だったりしないかお?
. |:::::::::|::::::::::::::::|::::::::::|:::| . |^::::::::::::::::::::::|:::::::::|
. |:::::::::|::::::::::::::::|::::::::::|:::| . |^::::::::::::::::::::::|:::::::::|
__ __
, ´::::::::::::::::::::::::::::::::::` 、
/:::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::、::::::::::::::::\
, '::::::::::::/::::::/:::::::::::::::::、:::::::::::┘└:::::::::::ヽ
/:::::::::::::/::::::::!::::::::::::::::::::|:::::::::::┐┌::::::::,::::::.
/::::::::/:::/:::::::::,i:::::::::::::::::::::|ヽ;:::::::::::::::',:::::::::',::::::',_
i::::::::/:::/:::::::::/ !:i:::::::::::::::i:::! ',:::::::i::::: !::::::::::!:::::::iヽ
/:::::::: |::::|:::::::::/ リ|:::::::::::::::!::| 、::::|:::: |::::::::::|:::::: |:::|
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|:::::::|::::|::::|::::/  ̄` ';:::::::::::;'リ ̄ .`i:::::::::::::::!::::: |:: !
|:::::::|::::|::::|V __ ヽ::::::/ |::::::::::::::|:::::::i::::|
|:::::::|::::',:::| { テユx、 ヽ/ イテチミ|::::::::::::|::::/::::::
|:::::::|:::::ヽ|, 辷_::ノ 辷_:::ノ !::::::::::::::!:/::::::::| …それ以上続けるんやったら、
|:::::::|:::::::::::i |::::::::::::::|':::::::::::| ウチもうホンマに帰るで?
|:::::::|::::::::::::. ' |::::::::::::::|::::::::::::|
|:::::::|:::::::::::::l |::::::::::::::|::::::::::::|
|:::::::|:::::::::::::|、 r─ U ,|:::::::::::::,i:::::::::::: 「「ごめんなさい(土下座)」」
|:::::::|:::::::::::::| ' ,  ̄ / !::::::::::::i.!::::::::::::!
|:::::::';:::::::::::::! riヽ , '.|、 |:::::::::::,'.|::::::::::::|
|:::::::::,:::i::::::::| /| \ ` ´ / |ヽ.!::::i:::/.|::::::::::|
|::::::::|ヽ!\::|´.|.: .i \ ./ !.: iレ'|/ |::::::::::::|
|::::::// `! .:|.: .:', ` V、_ i.: .:|.: .: .:` .'、::::::::::!
', ´.: .: .: .: .: .:|.: .: :. / fi、 \/.: .:| .: .: .: .: .: `.ヽl
/.: .: .: .: .: .: .: .:|.: .: .:ヽ/ /| |ヽヽ ヽ.: .:! .: .: .: .: .: .: .: .i
- 829 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:54:11 ID:4d7WME3s0
-
....:::::´ ̄ ̄`::ヽ..
ー=≠´::::::::::::/:::::/:::::::::::::\ r-
...:::::´:::::::::::::::::/:::::::: /::::::::ヽ::ヽ::::. 'ミケ
/´::/::/::::::::::/:::;イ/:::::/:::::::::::::ll:::::l、::l 'ミケ
//:::::(::/::/::::::::/::/ i/:::::/::;|::|::::::::ll:::::|:ヽ|_ _ノ
/ /::::::::::::y:/::::::::::i:::ナヽ!::::::込」::ト::|::::|:::::|:::(:::`X、/ / まあ、そういうことを言いたくなる気持ちも
/ /:::::::::::::/{イ:::::::::/,L. 、|::::/ 厶リ`l::|:::l:::::;ヒ少'...XX、 わからなくはないんですけどね。
// /::::::::::/ λ::爪.《'「゚ヽ.|:;イ -去=<j::::::/:/.XXXX ,ィ=
. // /:::::::/ ,/::::N:::ハ `'''’/ "k'..,以:::::f< XXXX./:::::. うちも校訓からして「真剣」だし、
/' /:::::/ /:;:::::::::/ `} "" ' ''''//:::/XXXX./::l::::::::::. 校歌もこういう感じですから。
.‖/:::::/ !'{:::::/ {: :^公、 、 ,_,>ー'>'.XXXX./ |::|::::::::::!
レ::::::/ \{ !: : : ヽ: >、_/-.、jスXXXX./ |::|::::::::::| 【柳生中学校校歌(1番)】
//::/ V.: : : :ト、Y´: : :\XXX./! |::j::::::::::| .世に高く 秀でし里の
i:/::/ ハ : : : } ./゚: : : : :/.X./: :ノ /:/:::::::::/ 誉れある 土の香りよ
!:::/ _{: \: :| {゚: : : : : } /; ; ィ′ /:/::::::::;イ! .曇りなき 剣をしのび
j::/ ,.イ ∧ : :`:},ヘ: : : : :/: ̄; ィ′ /:::::::::/ l:! .正義の光 尽きざる真理
./:イ _」: ;レ’,イ: : ヽИ: : : : : /: :/ /::::::;イ !:| ただ一筋に 求めん我ら
|::::i |/ 〃ゝ : : : Y>、_/: ヽ;ハ. /:::/ノ // .ああ故郷の柳生中学
|;:::| / l匆 ヘ: : : : |弋_ : : :イ . /// //
|ト:::i | /k匆 \: : :k ,): :!:| /::/ /
| ヾヽ、 , i V k ヾニJ / : ノノ/:/ _,/
| \  ̄, _λ `ー‐'「zr/´,.イ´ :_; イ::/  ̄
 ̄ ,ィく;| ム / ./ ̄ ̄ /-′
じヘ、 〉、 し /j-、_」-'′
ー'.〈 `ーァ‐'´
. } }
____
/ \
/ ─ ─\ .まあ、伝奇ネタは脇に置くとしても、
/ (●) (●) \ 子供でも「うちはこういう歴史がある土地なんだ」というのが
| (__人__) | わかるっていうのは、いいことだと思うお。
./ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
- 830 :名無しのやる夫だお:2013/12/30(月) 21:54:21 ID:tpUBWJ/.0
- さすが柳生、女の泣き落としを駆使する術も心得ておるわ
- 831 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:55:59 ID:4d7WME3s0
-
=旧柳生藩家老屋敷=
(二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ)
//_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__| |_ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽ
二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
//_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//_| |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|_|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
○====○====○====○===.| 凸::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;|. |=── ,-r_'Zヽ1Yヾ_ュ-、───
| E三三ヨ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| .| ::::::::r'`7ヽ,イ_スTゝ‐zヘjヽ
| E三三ヨ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| .| :: l`スZ_Y_い_,-ヘlイ_j、T,ゝ7:
| E三三ヨ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.| .| _,ト'Tヽ_ノ、 メ、7イ-rヘいKス
___________| ≡ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | .| レvート、/7-、f`ナV-、ハノ、lヽィ 、
\/\/\/\/\/\| |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | .| ,レ'Tー!7´ト、_K´Yヽノ、j-イ゙Y、
/\/\/\/\/\/| |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ̄| ,ゝiくヽレくY_ノvヽい'ーくメゝト!、
""" ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""""""""""""""""""""""""""" ̄'''''''''"""" ̄ ̄ ̄ ̄"""""""""
【旧柳生藩家老屋敷・門前】
ttp://kie.nu/1zTT
___
., -‐ '"::::::::::::::::::::::`> 、
. /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/:::::::::::::::::::::::ィ:::::::::::::::::::l::::::::::::: \
,':::::::::l:::::::::::::/|:ト,:::::::::::::: ト,::::::::::::::::`ヽ
イ::::::!:::|:::::::l ム+!-、:::::::::::| V::::|:::::::::::::トゝ
/:::::::::: |:: |:::::::!/ _L 、::::イ厂l::/:::::::.:::::}
. /::::::::ハ::: !:::lハ::::レ'朽.ヾ ヽ/,チモミ〈|::::::::::::/ はい、到着!
. /::::::::/ .ヽ }::::::::ヽト弋_ソ ト' リ 〉l:::::::,イ ここが旧柳生藩家老・小山田主鈴の屋敷です。
/::::::::/ Ⅵ::::::::: | ,,,,,, , `´ イ レ':∧ .幕末も近い嘉永元年(1848)に建てられたもので、
::::::::/ l:::::::::::| __ "" j: |l::::::: | .奈良県下ではほとんど唯一の武家屋敷の遺構だそうです。
:::: / !::::::::::| ヽ...ノ ノ::::|ハ:::::: |
::./ l:::::::::|>、 イ:::::::::ハ::::: ! 昔、山岡荘八先生が買い取って住んでおられたんですけど、
' 入:::: l`ヽ、`' ‐r< |:::::::/ l:::::::! 先生の死後、奈良市に遺贈されて、
, -< |ヽゝ ,ィV,、 ト、_lイ/ !::::::l 今は資料館も兼ねて公開されてるんです。
/ | ト / 〉仆、j l>、_ !:::::} 入場料は大人一人350円ですね。
. / \ ヽ' //l!!ト、v |;;;| >、 .!:::::l
. { く V〈/.ハl } | |;;;| } !::: |
- 832 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:57:20 ID:4d7WME3s0
-
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( 一)(●) 小山田主鈴、及び、幕末の柳生藩については
| (__人__) これも紹介したいところだが、
| `⌒´ノ ここでやると、また話が延びるからな…。
| ,.<))/´二⊃ いずれまた、別の機会にやろうかと思う。
ヽ / / '‐、ニ⊃
ヽ、l ´ヽ〉
,-/ __人〉
/ ./. / \
| / / i \
|" / | > )
ヽ/ とヽ /
| そ ノ
____
/_ノ ヽ\ とりあえず、主鈴については、
/ ( ●) (●)、 元は岩代国(福島の辺り)出身で、
/::::::::⌒(__人__)⌒\ 江戸の柳生屋敷で雇われた後、仕事を認められ、
| |r┬-| | . 最終的に家老にまでなった御仁だということを
\ `ー'´ / わかっておいて貰えればいいお。
⊂⌒ヽ 〉 <´/⌒つ
\ ヽ / ヽ / .米相場の取引で利益を出して、
\_,,ノ |、_ノ .柳生藩の藩財政を立て直したんだお。
- 833 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 21:58:31 ID:4d7WME3s0
- __________
r´ ´\ \
( \ \
\ \ 柳生の里 \
\ \ \
\ \ \
\ \ \
\ \_________\
\ r´=========r´
\ 《 三三三三三三三三三=
ヽゝ==========ゝ
__________
r´ ´\ \
( \ \
\ \ 新装 \
\ \ 柳生の里 \
\ \ \
\ \ \
\ \_________\
\ r´=========r´
\ 《 三三三三三三三三三=
ヽゝ==========ゝ
【「柳生の里」と「新装 柳生の里」】
ttp://kie.nu/1zTU
/ ̄ ̄\
/ _,ノ `⌒
| .( ●)(●) そうそう、ここの窓口で売っている柳生観光協会刊の
. | (___人__) 「柳生の里(\1000)」「新装 柳生の里(\1500)」は、他で置いてない上に、
| ノ これにしか載ってないような情報が結構あるので、
.| | 興味がある人は買って損はないと思う。
人、 | 一応、ネットの古本屋に出ることもあるが、同名の写真集もあるから注意だ。
,イ:. ト、ヽ、 __ ,_ ノ
,. -ーー -‐ ´:::::::::::::::::::::::::::::7 >>1もこれを発見したのは偶然だったが、
/..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、 正直、今回最大の収穫だったと思ってる。
.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. \、_ .内容的には、新版の方が情報量も多いのでお勧めだな。
::::::::::.\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... ヽ
:::::::::::::...ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...ヘ、
:::::::::::::::::...ヽ::::::、-─────- 、_,. -−──ー、
::::::::::::::::::::::::::::// ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ー´ ̄ ̄ ̄ ̄/
:::::::::::::::::::::::::// / / /
:::::::::::::::::_//__ ./ / /l _
:::::::::::::::{ _____ `ヽ / / /:::.l / /
::ー::::::{ _____}`'ー'´ ./ / // ~""''' ‐- ...,,__/ /
:::::::::/ _____} ./ / // // /
、::::/ ____} / / // // ,/´)
:::::/ ̄ ̄ ̄ヽ ./ / // // L,.-'´}
/ ヽ─-、./ /,.ー// // ,.-'´ ./
l ヽ:::::::::::::::::::// // / ̄ ̄ ̄ヽ
ヽ::::::::::::::// //,./ ヽ
ヽ::::::::// ,.</ l
ヽ ̄~""''' ‐- ...,,__< // /
- 834 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 22:00:37 ID:4d7WME3s0
-
=家老屋敷内=
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii: .. (;;;;∧;;;;). . :iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|....||||||||||||||||||||||||||[[][][][:: . . . . :][][][][][][][]]|||||||||||||||||| .┌────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||.|.|.|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| .└────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|....| ̄ ̄ ̄||.. . .‖:::::::::::::::::::::::::::::::: |┌┬┬┬|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | .┌────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||. . . .‖:::::::::::::::::::::::::::::::: |├┼┼┼|| | .└────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|....| ||. . . .‖:::::::::::::::::::::::::::::::: |├┼┼┼|| | .┌────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||______...‖:::::::::::::::::::::::::::::::: |└┴┴┴|| | .└────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|....| ||[][][]| ‖:::::::::::::::::::::::::::::::: | | ̄ ̄ ̄^|| | .┌────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||[][][]| ‖:::::::::::::::::::::::::::::::: | | v´||ii:|| | .└────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|....| ||[][][]|_‖:::::::::::::::::::::::::::::::: | | . 、,..|||.|| | .┌────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | || ̄ ̄^‖:::::::::::::::::::::::::::::::: |_|___v.`|| | .└────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|....| || ̄ ̄ ̄// ヽヽ  ̄ || | .┌────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |___||____//_____ヽヽ_____.||_____ | .└────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|....|::::::::::::::::::::::::::::::://::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ丶::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :: ::| .┌────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |::::::::::::::::::::::::::::://::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ丶:::::::::::::::::::::::::::::::: ::: ::::| .└────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|....|::::::::::::::::::::::::::://:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ丶:::::::::::::::::::::::::::::::: :: ::| .┌────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |::::::::::::::::::::::::://:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ丶::::::::::::::::::::::::: :::: :::| .└────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|....|::::::::::::::::::::::://:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ丶::::::::::::::::::::::: ::: ::| .┌────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡:| .└────
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|__________/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ.___________
";゙゙''";;''"';='"゙゙'; "'; ;'"'' "';'/∵ .∴ ∵ ∴ ∵ . ∴ ヽ''";;'='"';'"゙゙'; "'; ;'"'' "'
";゙゙=''";;''"';'"゙゙'; ="'; ;'"'' / ∴ ∵ ∴ ∵ ∴ ヽ''";;''"'=;'"゙゙'; "'=; ;'"'' "'
";゙゙''";;''"';'="゙゙'; "'; ;'="'' | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´|''";;''"';'"゙゙'; ="'; ;'"'' "'
【屋敷内】
ttp://kie.nu/1zTV
____
/⌒ ⌒\
(ヽ /( ●) (●)\ /) 屋敷内はこんな感じだお。
(((i ):::::: ⌒(__人__)⌒::::\ ( i))) 室内が資料展示スペースになってて、
/∠ | |r┬-| |_ゝ\ 柳生藩の資料や、山岡先生の作品関連の資料などが
(___ `ー'´ ____ ) .展示してあるお。
| /
| /
| r /
ヽ ヽ/
>__ノ;:::......
- 835 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 22:01:35 ID:4d7WME3s0
-
【柳生藩藩札】
ttp://kie.nu/1zTW
【柳生杖】
ttp://kie.nu/1zTZ
【「春の坂道」台本】
ttp://kie.nu/1zT-
【柳生焼(山岡先生直筆入り)】
ttp://kie.nu/1zU0
-――――- ♪
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ /
.:::::::::::::::/::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::;':::/:::::::::::::::::j::::::::::::::::::::.
,':::::::: /:::/|:::::::::::::::::::::::|\::::|::::::::::i 柳生藩関連の資料の幾つかは
/|:::::::i::|::⌒|:::{::::::::i:::::::/|⌒i:::|:::::i::::|\ 芳徳寺資料館のものと被りますけど、
/::::::|:::::::i::Ⅳ |:八::::::i:::::/ j/ V|:::::i::::|::::::\ こちらの方は幕末前の家老家の品ということで、
/ :::::::|:::::::N,ィうテミハ :::!::/ィうiテト│::::::/\:::::::ヽ .また少し違ったものがあったりしますね。
/:::::::::/ハ:::::i:::.、V::.ソ ヽレ' V::..ソ :::/V ヽ::::::::::.
. /:::::::::/ レ:V^7ゝ , /:イ ::| '::::::::::, 山岡先生関連だと、「春の坂道」の台本や著作
/:::::::::/ {;:::{ { い、 、 , ∩/h::iト 、 i:::::::::, あと、直筆入りの柳生焼なんかもありますね。
::::::::::;′/∨トヽ丶.\ _ ノノ // リ \ |:::::::::i
i::::::::::| { l::\ ` 、‐‐/ /:::/ }│:::::::|
|::::::::::| | ∨|/丶、 }_{ /∨|/ │|:::::::::|
|::::::::::| | ∨ ̄\ |八 / ̄│ / |│:::::::|
|::::::::││ / o\「o ∨ |│:::::::|
|::::::::│ ∨ / }| ∨ /│:::::::|
- 836 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 22:03:40 ID:4d7WME3s0
-
/ ̄ ̄\
/ ⌒ ⌒
| ( ●) (●) よし、一通り見終わったし、
.| (___人__) じゃあ、次のところに行くか。
| ノ
.| | 残るは…柳生陣屋跡だな。
人 丿
/⌒ \ __ _ /
/ \
./ 人 ./ ヽ
〈 < / \ \
-―─- 、
/ \
′ ⌒ ⌒ ,
i ( ―) (― ) i さっき通った道を少し戻るけど、
| (__人__) | それほどの距離でもないお・
、 ノ
⊂⌒ヽ > <_/⌒つ 【旧柳生藩家老屋敷⇒旧柳生藩陣屋跡】
\ 丶′ 7 ttp://□oo.gl/maps/gSy0V (※NGワード対策。□を"g"にしてください)
\ ノ ト、_/
< : : : : : : : : : : : : >、
,‘: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
, : : : :/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
/: : : :/: : : :,: : ∧: : : : : : : : 、: : : : : : ::、
/: : : : ' : : : /: :/ ∨: : :!: : : : }: : : ト、 : ハ
,:^v: : :!: : |: : : ‘: :,'__ ∨: :|: : : :∧: : :!::::,: : :.
/ : r=::、|: : :!: : : ! / `∨:| : : /´`.: :,::::::.: : : :. 柳生茶屋の前のところから
/: : : /::::::::|: : :i: : : |/x≦ミ、 .::! : / ∨:::::::|: : : i 陣屋跡に向かう分かれ道があって、
: : : : / ∨::::!: : :ト、: ::!' んr'::, 、 / x≦ミ、:::::! : : , そこから階段でも、ぐるっと廻ってから入るも、
: : : / ∨:l : : |: \{ 弋: ン }' 'ん': :} 》::::,: : :/! どちらでも行けますよ。
: : / 、!: : :!: : |` , , , , 、 ゞ=゚'' //|/}/ |
: / ! : : : :| ' ' ' ' ! : :!: : : , 「じゃあ、手前の階段から行こうかお」
/ ,: : : :| 、_,、_, ,: : :|!: : : :.
’: : : :|、 /: : :リ, : : :.
‘、 : { r}> イ : : : :/ ,: : : i
___\::、\ ァ、 ´ |: : :/ ’: : : ;
_, - ´ ! ∧` `' { ∨={!:/ ∨ : {
/ 、 | ∧、 /,爪ヽ { 、>、 ∨: : 、
/ :. ! ∧\/ /イハ∧! } }>、 ∨: : :、
- 837 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 22:05:16 ID:4d7WME3s0
-
=忠魂碑=
''" "゙" ゙" ゙"'' / ̄ ̄ ̄ ̄\
゙" "''" "゙" ゙"/ / ̄ ̄ ̄ ̄ヾ"
゙" ゙" " ゙"'' ゙" | ../:: .|゙''"
゙" ゙'" "゙" ゙" .|:: |::: 忠 .| ゙ "
゙" ゙ ゙" ゙"'' |:: l: |
゙" ゙'" "゙" ゙" .|:: |::: 魂 .| ゙ "
゙" ゙ ゙" ゙"'' |:: l: .|
゙" ゙'" "゙" ゙" .|:: |::: 碑 .| ゙ "
゙" ゙ ゙" ゙"'' |:: l: |
゙" ゙'" "゙" ゙" .|:: |::: | ゙ "
゙" ゙'" "゙" ゙" .|:: |::: | ゙ "
゙" ゙ ゙" ゙"'' |:: l: |
:::::::::::::::::: ^ : ;_;_:,.;_:_|_..| :;∠´... .. ̄\
゙" _;∠,;;;;.:;::::;:、:;゙ヾ /´.::;:..\::.:、:... <::.´ ̄`ヽ
.::;/べ;:::.::'.:. ̄ヾ::;:;;;,:;/〉 ::.:ニ;;.. ,/ ̄\:::..ハ''
:/ .::;:.::::.:;:::::.;::':ヾ>ー-, ノ.::.:::':::.:.:..;;.;;:;::.:./.::、:/´ ̄`
└ヾ,;:::':::::;ィ;;;;;;;;:;; ツ::::::;;;;:.:;:べ、___,,/ ̄`ヾ;:::.:..:;.:..
【忠魂碑】
ttp://kie.nu/1zU1
_____
/ ― \ おや…これは「忠魂碑」?
/ノ ( ●) \ 明治以降の柳生庄出身の戦死者追悼の慰霊碑かお。
. | ( ●) ⌒) |
. | (__ノ ̄ / 陣屋跡のすぐ側にあったのかお。
. | /
\_ ⊂ヽ∩\
/´ (,_ \.\
. | / \_ノ
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ─)(─) この写真だと分かりづらいが、
| (__人__). rm、 後ろの方に戦死者の名前が刻んであるだろ。
| ` ⌒´ノr川 || 西南戦争でも柳生庄出身者が出征して、
| } .ゝ ノ' 戦死者も出てるのが分かるな。
ヽ } .| ||
ヽ ノ _| ||
/ ⌒'' ̄_ .ノノ
| ,─ ィ ̄ ̄
| i
- 838 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 22:06:39 ID:4d7WME3s0
-
=柳生陣屋跡=
`ヾ;Y/j`Y´/`Y´川!//,;',;'`ゞ :
:;,:V:弍/./シ;!;:,:.;:://;,;',;',;',;',;'ゞ
弍::i/;./.:.戈,;'シ,;',;//,;' `,;' ,;',;',;',;ゞ
.::∧∀.:∧マ,;',;',;//,;' ,;',;'>,;',;',;'ゞ、
ト、.゙ヘ.::〈,;;!.∨ / |,;' `,;':,;' ,;',;',;',;'シ
| |,;゙;;|:.人:ヘ:::∨./,;' ,;'`: .,,;'`:ツ...
| | ; ;l弋: :.::〉 .゙/,;゙rf⌒ヽ;'ぐ.
|├──‐┬f⌒| || | r‐、
| | : : : : : : | |......| || |¨:|
| |: : : : : : :j |... | || | |
| |: : : : : ィ硃魔露躋纎鷭龕a:
| | _..ィ硃魔鐇櫨曦竇鐇櫨曦..
_..ィ硃魔露躋纎饉辵轗鬮饉鬮
ィ硃魔露躋纎醺I饋躍i護鰛軆_
,驫繼霰鐇櫨曦竇饉辵轗鬮,驫
三三三三三三三三三三三三三三三}二二二二二二二二}ニニニニニニニニニ=========‐‐‐‐‐--------
三三三三三三三三三三三三三三三三}二二二二二二二二}ニニニニニニニニニ=========‐‐‐‐‐--------
三三三三三三三三三三三三三三三三三}二二二二二二二二}ニニニニニニニニニ=========‐‐‐‐‐--------
體轣鑚鑢i鰹髞轣暹乞イ'´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 鷭驪懸靉嚠髓轢邾驚顫饑i露躊i纎i纎i䡄
髞變癰礦躇襷鑠㌢’.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :. :. :. :.`j鷭靂驟鬢鬢鰭饐纏齎麝鶺露I躊纉i輞
變癰礦躇襷鑠㌢’.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :. :. :. :.“嚆纛艷衢纛矗迨癲蠹驟逈
【柳生陣屋跡】
ttp://kie.nu/1zU3
-――‐-
_/::::::::::::::::::::::::::::::::\
/::::-厂/:::::/::::/:::::::::::::::::::\
/:::::::/:::/::: //)イ:::::::::::::/|:::::::::::.
/:::::::/|::/:::::/ ⌒ |:::::::::::/ jハ:::::::::ト
/:::::::/ /::::::::/芹圷 )イ/ `ヽ|::::::::N
/:::::彡' /:::::::::::/ Vツ 芹圷 j:::::::ハj はい、そしてここが柳生陣屋跡ですよ!
_ /::/ /イ::::::Κ | "" Vツ /::/ 宗矩が寛永十九年(1642)に陣屋を建て、
/:::::::::彡 ̄ _И/ 人 r‐、、 "" /イ\ 以後、藩政の中心となった場所です。
/::::/ ̄ /: : : :\ヘ\\ ー ′ _ イ:::::|:::::::\
. _/彡 _/: : : : : : : :ハ: \\ r―<::::::::::人:::::::::ハ 維新後、陣屋が取り壊されてからは、
/⌒ __/: : : \: : : : : :| : : ∨ ト フ:::::/ \:::::| 小学校が建ち、その後、小学校が移転してからは
匸 ーへ⌒\: : : : : : : |: : \: : 芥: :\⌒ }::::| 史跡公園として整備されて今に至ります。
) ⌒\): : : : : :ノ: : : : : : || |\: ハ ノ::ノ
/ ィ ): : : / : : : : : : : し|\): :| _//
(_/ | ハ r ├=彡: : : : : : : : : フノ : l」: | ⌒ ̄
| | し└' |: : |: : : : : : : : : : \: : :.|
└' |: : : : : : : : : : : : :.O: : :.:|
- 839 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 22:07:39 ID:4d7WME3s0
-
/ ̄ ̄\
/ ⌒ ⌒ \
| ( ●)(●) | 本編では次回出てくる予定だな。
. | (__人__) | それまでは別の場所に屋敷があったようだが、
| \_) | .こちらが出来て以降、国許における屋敷はこちらになったようだ。
. | }
. ヽ } 宗矩も陣屋を建ててからは、何度か柳生庄に戻ってるんだぜ?
ヽ ノ
/ く
____
/_ノ ヽ\
/ ( ●) (●)、 といっても、今は遺構しか残ってないから、
/::::::::⌒(__人__)⌒\ 土台を見ながら、かつてあった陣屋を
| |r┬-| | .想像するくらいしか出来ないお。
\ `ー'´ /
⊂⌒ヽ 〉 <´/⌒つ .残念だけど、延享四年(1747)の火事以降、
\ ヽ / ヽ / ずっと仮建築だったらしいから、しょうがないのかお。
\_,,ノ |、_ノ
- 840 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 22:08:36 ID:4d7WME3s0
-
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( 一)(●) …さて、とりあえず、これで
| (__人__) 目立つところは大体見て廻れた感じかな。
| `⌒´ノ
| ,.<))/´二⊃
ヽ / / '‐、ニ⊃
ヽ、l ´ヽ〉
,-/ __人〉
/ ./. / \
| / / i \
|" / | > )
ヽ/ とヽ /
| そ ノ
____
/ \ まだ他にも、
/ _ノ \\ 宗冬が造営した「柳生八坂神社」や、
/ (●) (●) \ 中世史研究上で有名な柳生の徳政碑文が記された「ほうそう地蔵」、
| (__人__) | あと、「柳生花しょうぶ園」なんてのもあるけど、
\ ⊂ ヽ∩ < 今回、行きそびれたから、またいずれ、といったところかお。
| | '、_ \ / )
| |__\ “ / 【参考:柳生ドットコム】
\ ___\_/ ttp://www.yagyu.com/
- 841 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 22:09:50 ID:4d7WME3s0
-
.  ̄ ̄ ̄ ミ .
/ ...:.:.ヽ:.. ヽ:.. :... \
. ' ..:.:{..i ..:. ..:.:.:.ト :_: ..ヽ.. ..:rx.
/.......:.:.:L{:. :: .:.:.|:|´i:.、:.i.` :∨..::|...:ヽ
/.ィ .:/:|∧:..:..:.:.}:| }∧トi:. :.i...:.:| ...:.:: でも、全部廻ろうとすると、
ノ' {.i .:..:ト:{ __ハ :.:/リ,イ笊iy:. :.ト、:.! ...:.:i 何気に時間が掛かりますよ?
从 ..:.:V´iぅ:ミV ヒツ小:..!y}:.} ...:.:| 昼に着くくらいだと、今回廻った場所を
r‐ {\バ ヒツ , ::::.|:..|ノイヽ .:{ 廻り終えると、大体夕方になってますし。
{ | .:.:. 小 :::: --. }:.:..iト..廴:}:ハ
| l }:.人込. ‘ー ’ イ:.:/}:...}.. ≧x} 柳生庄にも宿や食堂がありますから、
__j. { 〈/ム::{i ≧ァ --< ノイ/.. / `ヽ .朝早くに来るか、いっそ一泊するかくらいで
r{ ( \V-ミ.从:.. \入_∧_/`く ..:ノ 考えてもいいかもしれませんね。
/´{ 、 ヽ. ヽミ..丶:..i 〈 /i|トV / ./ .....:イ
ヽ._〉ー'`’ 〉 トi.:i.:}.:{:.. ∨ハl!∧./ .../彡 ...ノ
{ { .ノノ..:.:::人:......《 从...》....::/:.. ≦..∧
乂_ イ//...:/ 〈` `イハト'...:r' ....:ハ:::.',
`ー<ノイ::} }丶../ノ ||≦ノ ...イ .∧::.i
/ ̄ ̄\
/ ヽ_ .\
( ●)( ●) |
(__人__) | 一泊するなら、
l` ⌒´ | いっそ奈良から柳生街道を歩いて一泊、
{ | .翌朝から庄内を散策、というのもありかもな。
{ /
_. -: ´Λ _.へ` 、 まあ、そっちは時間と体力に余裕がないと厳しいかもしれんから、
r<: : : : /:|: :、  ̄r' \ :\_ 今回紹介したくらいの流れが標準ってところじゃないかな。
/: : :l : : : : : :\`IエL>、 >ヘ::Λ
|: : : ト、: : : : : : : : : : : : : `ー/ : : V |
〈: : : :::: _ -¬-−―-、: : く:r 、: : : V }
/: : :_ン´: : : : \ ,___, ィ ): : :`く : : : ヘ|
- 842 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 22:12:15 ID:4d7WME3s0
- ___
/ \ なんにしても、今回は楽しかったお!
/ \ >>1も二度目だったけど、
/ ⌒ ⌒ \ .久しぶりに来たから、かなり楽しめたって言ってたし!
| /// (__人__) /// |
. (⌒) (⌒) 梓ちゃんも案内ありがとうだお!
./ i\ /i ヽ
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ⌒)(⌒) そうだな。
| (__人__) .こんなオッサン二人に付き合ってくれて
| ` ⌒´ノ .ありがとう。
,| }
/ ヽ } 今回、とても助かったよ。
く く ヽ ノ .あと、迷惑掛けてごめんな。
\ `' く
ヽ、 |
| |
o °
○ o
x-─-x . r : . ̄ ̄ ミ : 、 x-─-x
/γ≠ヾ ´:.:. ./:i:. :. : : . . ., .ヾγ≠ヾ ヽ
{ {ハ /:.:./:.:../::.:i:. .: : :.i.:. :ハ : ヽ }}:: :} ◯
〉、ソ:.:.:.:.,':.:../|:.:.:i:. .i. : 从 ∪ : : }. _ え: ハ
{_ :`!:.:.:.:i!:../ !:. |:. .i: / V:../|:. :. |=〈 .ゞ―' 、 え、ええっと…。
/´ ヽ!:.:.: i|:/ ̄i:从:.:.i/ ̄∨、i: : : !::::〈 _ }、 .そんな風に改まって言われると、
厂 ̄ヽ |:.:.:.:i.' ′ ∨ V:. U :|:オ:::〉´ ヽ 。 恥ずかしいです!
. / ヽ:.:.:. i ◯ ◯ i:. :. :.| }!:.ヽ ハ
/ }:.:.:.:.} ////// !:. : : |ノ|::.:〈 ',
. / |:.:.:八 r─ v i:. :.:从r ´/:ゝ _ i
{ |: /:.:.i.ヽ └ ‐┘ィ´.//}ハ / }
ヽ レ ヾ、!ミ `  ̄ ...′彡 ノ、:{ ノ
\ { ヽ ≦/ / | /´
\ ! ` ‐-‐ ´┬‐ ´:| i /
|\ .| ||o |: .:i | /
|:.:.:.ヽ| ||. !:. │ |, イ:| ||
|:.:...:| } ||. ! │ { |::i.:| |i
- 843 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 22:14:07 ID:4d7WME3s0
- . ...........- ―― -...........
,..::::":::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:..
. /::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::\
,':::::::/:::::::j::::::::::::!::::::::::::::::::|::::::::ヽ::::::::::::::ヽ
i:i:::::::j:::::::;'::::::::j::::!::::::::::|:::::::i::::::::::::}:::::::::::ヽ::i
,r'{::|::::::i!::::::{:::::::∧::i:::::::::::i:::::::ト、:::::::!::::::::::::::::!:!':.、
/:::::i::';::::::';::::/!:::⌒ ';:ト:;::::::::!::::::j"⌒ヽト、:::::::::j!:!:::::ヽ.
. /:::::::::::i:::';::::::';/"';:/__、'j '::::::i::::/ ,__V V::::j::i!j::::::::::::ヽ
. !:::::::::;' ';:∧:::::i y'斥ミ、 ';:::レ" ,ィ斥ミ、 i!:/イ;' `ヽ::::::::::i でも、楽しんでもらえてよかったです!
j::::::::i! j_レ\!〈 r:::ハ V r::ハ 〉レレ;_j ';:::::::::i
,':::::::/ ( i!::::::i _Vとノ ヒとノ, !:::::j ) ;::::::::! そして、これを読んでる方にも、
i:::::::j `j:::::::: xxxxx , xxxxx .:::::::!' i::::::::! 柳生庄に興味を持たれたり、
|:::::::i i!:::::∧ ∧:::::i !:::::::! 行ってみたいと思われる方が増えれば、
i:::::::i i!:::::j ` 、 ` ' / j::::::! j:::::::i .嬉しいです!!
|:::::::! !:::::i! >.., __ ,. イ i:::::i !:::::::!
i:::::::j レV,....-−ーr/j iVー−-...,Vj i:::::::i
|::::::i /..:i..:..:..:..:../:j \ / i:\:..:..:..:..i:..ヽ j:::::::|
i:::::::! {..:..:.!..:..:..:.;'..:..:..i y' j.:..:..:';.:..:..:i.:..:..} !::::::i
|:::::::! i..:..:.,.:..:..:..>.:..:.! イij`ヽ !..:..<:..:..:.,.:..:..i |::::::i
i:::::::| j..:..:..:..:..:..:.\.:..:.! ((_八_))i.:..:./.:..:..:..:..:..! !::::::!
|:::::::! }..:..:..:..:ヽ、..:..\ヽ`イj`"ノ/:..:.,/:..:..:..:..{ !::::::|
i:::::::i !..:..:..:..:..:ヘ..:..:..:..\v!ij'/:..:..:..7:..:..:..:..:..i i:::::::i
|:::::::i ';..:..:..:..:...:..V:..:..:..:..:.Y:..:..:..:..:../:..:..:..:..:...;' |:::::::!
i:::::::j i!.:..:..:..:..:..:.ヽ:..:..:..:..:!O:..:..:./~.:..:..:..:..:.j j:::::::|
/ ̄ ̄\ そうだな、まったくだ。
/ _ノ ヽ .____
| ( ⌒)(⌒)/⌒ ⌒\
. | (__人__) .(⌒) ( ⌒)\ 剣豪に興味がある人なら、
| ` ⌒ノ ⌒(__人__)⌒:::::\ 行って損はないと思うお!
. ヽ } . |r┬-| . |
.ゝ_,. ノ____`ー'´___./
-(___.)-(__)___.)─(___)─
- 844 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 22:16:02 ID:4d7WME3s0
-
/ ̄ ̄\ よし、じゃあ帰るか!
/ ⌒ \ そして来年から本編再開だ!
| ( ●) ( ●) ____
| (_人__) / \
| ヽ__/ノ / ⌒ \ メタな台詞はやめるお。
_.. | } ' (●) u \ ていうか、またあの山道を戻るのかお。
( |. ヽ } (l、__) | まあ、いいけど。
(二 ヽ─‐ヽ ノ ⌒´ /
| ) ___ \ `l \
 ̄ | | \ | \
____
. : : .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : .
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|.:.:.:l.:.:.:.l:.:lll:.:.:.|:.:.:ll:.:.l x===ミ、\l | :.:.///... j/ `∨:.:..:.|:.:.:.:.:|
|.:.:ll.:.:.:ハ:lll:.l:.:| :.:lll: 〃〃::○lヽ // /x===ミ、 |:.:.:.:.l.:.:.:.:.ハ
|:.:ll.:.:/| :ll:l:.:.:, :.lハ:、 {{o:::::リ / ll::::○l }} ハ:.:.:.:l.:.:.:.:,'.:.: そろそろ暗くなるから、
|:lll.:.:.:.:| ハl:.:.:.∨:.:.ヽ ゛¨¨´ lb_::::リ /.:|:.:./.:.:.:∧.:.: 気をつけてくださいね?
∨.:l.:.:.| 、l:.:.:l:.:.:.:.:| //// ′ :.:.:|.:/|:.:.:/.:.:∨
/.:.:ll.:.:.| |:.:.:ll, :.:.:.| _ /// |:l:|/:.:|:/:.:.:.:.:| .「おう!梓ちゃんも元気でな!」
.:.:.::ll:.:.:.| |.:.::l:.:, :.:.| 〈 `ヽ/ .:ll..:.:.:.| :.:.:.:.:.:| 「また来る事があったら、その時はよろしくだお!」
:.:.:.:lll.:.:.:| |:l.:.:.:.:, :.:ト、 、_/ /:lll:.:.:.:.:| :.:.:.:.:.:l
:.:.:.l:ll:.:.:.| |:ll:.:.:.:.:, :.l > . |:.:lll.:.:.,':.:.:|:.:.:.:.:.:.:l
|:.:.:l:.ll:.:.:.| |八:.:.:.:.:, :l | ` _,. r< |:ll:.:.:.:ハ:.:.:|l:.:.:.:.:.:.:.
|:.:.l:.:ll:.:.:.| \:.:.:, :lΓ- .,_ ト、 ノl:.:.:./ |:.:| l:.:.:.:.:.:.:.:
|:.:.l:.:.l:.:.:.| \:, リ ´‐ ,_ / ト ,:.:.:/ |.:| l:.:.:.l.:.:.:.:.
|:.:.:.:.:.l :.:.| /「 \:, 〕 ∨,:/ / l:.:.ll:.:.:.:.:,
|:.:.:.:.:. :.:.:| / 」 〈 >〔_〕 \ ∨∧\_ l:ll.:.:.:.:.:.,
:.:.:.:.:.:l:.:.|/ | ∨// / | 「|\\/ ∧ ´' .,_ lll:.:.:.:.:.:.,
|:.:.:.:.:/ | ∨/ / /| | |\\\ ∧ \ l.:.:.:.:.:.:.:.
- 845 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 22:16:42 ID:4d7WME3s0
-
/ ̄\ じゃあ…さらば柳生庄!
,---、 / \ ,----、
| l | | | | ,---、 __ ,----、
゙| l' | | ヽ / | l / \ | |
| | | } l | ゙| / \ヽ / やる夫たちは
| | ヽ } / / | | l | またいつか来るお!
、 \_ ノ / / | \ / /
\ '---´ / 、 \ ´ /
\ ィ \ ィ
| | | |
| | | |
| | / |
| l\ \ / / | |
| | \ | / / | |
| | / / \ ヽ, / /
| | < ヽ \__/〈 ヽ
L______ヽ \_/ `゙‐-‐'"
r‐┐γ77
|||_/ //
| ⊂ニ7
r┤ / j
_j.....\_ ム┐
{:i\j....j... ̄.....j!、
. }::i::i:≧=--=彡リ
r'i:0::i::i::i::i::i::i::i::i} ....-──-
}:i:0::i::i::i::i::i::i::i::i| ...:::::´::::::::::::::::::::::::::::::`:...、
. |::i::i::i::i::i::i::i::i::i::i /:::::::::/:::::::::::::::::::: i::::::::::::::::\
. |::i::i::i::i::i::i::i::i::i::i| / ::/::::::/::::::::::|:::::::::::::|::::::::::::::::::::::ヽ
|:i::i::i::i::i::i::i::i::i::i:| r彳 /:::::: i::::::::::/|:::::::::::::ト、::::::::::::::::ヽ::ハ
|::i::i::i::i::i::i::i::i::i::i:l/:′:|:::::::: |:::::::/ :::::::::::: | 、:::::::::::::::::i:::::
|:i::i::i::i::i::i::i::i::i::i::|::i::::: |:::::::: |::::: '⌒|::::::::::: | ⌒ヾ::::::::::::|::: |
. i::i::i::i::i::i::i::i::i::i::ij|::|\:|:::::::: l:::/ ゝ ::::::: | \::::: |::: |
|::i::i::i::i::i::i::i::i::i::/:|::l :::::|:::::::: |/ __ \::: | __ |:::: l |::| さようならー!
|::i::i::i::i::i::i::i::i::/:i::l::トγ|::::::::::y灯Iぅ、 \ yf磷ヾ :::/:::|/
!i::i::i::i::i::i::i::/i::i八l { |::::::::::ゝVzり ヒzソノ レ::::::|:| 元気でいて下さいねー!
. !i::i::i::i::i::i::/::i::i::i::ハ ヽ|::::::::::| , |: i::: |:|
V::i::i::i::i::i::i::i::i::i::i::i:|⌒} :::::: | ''' ''' 川::: |:|
. V::i::i::i::i::i::i::i::i::i::i:|.....|:::::::: ト、 v::: ァ 仏:::::リ:|
ヽ::i::i::i::i::i::i::i::i::i:|.....ゝ:::::::|.. >.. ィ....|::::: /:::|
V::i::i::i::i::i::i::i::i:l、........\{ ..........i..≧=-=≦.. ヽ |/}/`ヾ!
V::i::i::i::i::i::i::i:|:i\.....\......... |...........................| ..............}!
V::i::i::i::i::i::i::|::i::i:ト、..... `ー=|...........................|=一...../ヽ
V::i::i::i::i::i::i::i::i::l \ ........ |...........................| .... /:i::i:ハ
V:i::i::i::i::i::i::i::i:| \.... |...........................|_/{::i::i:/:i‘.
Y::i::i::i::i::i::i::i:l |i:i\|...........................|i:/:i::i/:i::i::i}
- 846 :名無しのやる夫だお:2013/12/30(月) 22:17:18 ID:tpUBWJ/.0
- さて、なんぞオチがつくかなw
- 847 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 22:17:52 ID:4d7WME3s0
-
=おまけ(翌日)=
:::::::: :: :: ::::: :: :::
:::::: :: / ̄ ̄\ ::::: :::: :::
:::::: :::: / ::: ヽ ::: ::: ::
:::: :::: / ::⌒ ⌒ /:: ::: ::
:::: ::: / (_)(_) :: :: 筋肉痛がどえらいことになっただろ。
::: :: / (__人__) : :::: 体力的に考えて…。
::: i ` ⌒´/: :::
:: ヽ < : :::
/´ ヽ :::
| l \:::
ヽ -‐‐‐--、 -‐‐‐-、.
ヽ _(_)(_)_) (_(_)_)_))
___
/ ヽ / \
/ ;;( ○) (○) だから帰りはバスで帰った方が
| l|lii!:::::(__人__):i 良かったんだおー!
| ::::::u; / / ;::::|
/⌒ヽ `⌒´_/
/ \ ー‐ /`i
/ , ⌒ヽ ヽ / /
r´ / \ ヽ /
{ < : (__ノノ
.;i /\ ヽ ;. | |
; / /; \ i :. | |
(_ ) (_ヽ. | |
【やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6) :「現代の柳生庄観光案内」】 完
- 848 :名無しのやる夫だお:2013/12/30(月) 22:19:24 ID:ocxGOMZk0
- 乙
歳とると筋肉痛が翌日以降くるのよねw
- 849 :名無しのやる夫だお:2013/12/30(月) 22:20:23 ID:tpUBWJ/.0
- 乙でした
梓ちゃんの正体は読者にすら露見せずか。流石だ
- 850 :やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その6):2013/12/30(月) 22:33:25 ID:4d7WME3s0
- てなとこで終了でアリマス。
本日もお付き合いありがとうございました&お疲れ様でした>>ALL
なんとか年内に外伝を終わらせることができて、やれやれと。
試しに軽くやってみてもいいかなー、と思ってた柳生庄観光案内ですが、
いざ、手をつけてみると、存外に書く事が多くて、結構延びましたな。
特に芳徳寺関連は情報が多いので、これはまたいずれまとめねばなーと。
で、次回ですが、本編に戻って、「その66」になります。
内容的には江戸柳生の話に戻りますが、ここからは
今までの登場人物たちが一人ずつ去っていく展開になるので、
また時間食いそうですけど、なんとか来年には本編を完結させたいところ。
(エピローグと外伝と総括は…まあ、なんとかなれば)
なお、次回は再来週の1/12(日)に投下する予定です。
それでは皆様、良いお年をば。
>>785
まあ、長谷川先生なのでキャラは「そういうものだ」というところなのですが、
それよりセキガハラ自体が続くのかどうか不安になってくるものが。
あと、できれば長谷川版宗矩を見たいです喃。
>>791
単に御朱印状の漢字表記が間違ってたようなのですけど、
まがりなりにも公儀の記述が間違ってるというのはいかん、ということで、
御朱印の記載に合わせた、というお話で砂。
いつの時代もお役所仕事というのは面倒臭いものであるなあと。
>あずにゃんについて
諸々の疑念があるようだが、彼女は裏柳生ではない。
ましてやニンジャなどではないのだ。いいね?
- 851 :名無しのやる夫だお:2013/12/30(月) 22:36:29 ID:tpUBWJ/.0
- 改めて乙でした
裏でも忍者でもなく正統柳生の継承者ですね分かります(しつこい)
- 852 :名無しのやる夫だお:2013/12/30(月) 23:37:27 ID:Tv7RB21o0
- おつ
返事もおつ
>>805
>あるべきところに毛がないのは不自然
坊主がいうなw
うぃきだと柳生杖は芳徳寺にあるとなってるな
どっちにもあるのか
- 853 :名無しのやる夫だお:2013/12/31(火) 00:52:15 ID:YXGuhTVc0
- 乙でした!
写真がたくさんあって、非常に興味深かったです。
とくに山岡荘八が住んでいたことや、定芳和尚の件は初耳だったので。
最近、会社に行く以外の理由で外出しないので、こういう旅の紹介はとても心揺さぶられますな。
柳生庄、いつか行ってみたい……
- 854 :名無しのやる夫だお:2013/12/31(火) 01:24:38 ID:LvCVRcVo0
- おつおつ
- 855 :名無しのやる夫だお:2013/12/31(火) 03:06:37 ID:TtMLvU7A0
- しかし雰囲気が実家にそっくり
ちょっと気を抜くと緑の侵略にあいそう
- 856 :アホのせいで大規模規制実施中 詳しくは管理スレ>>469で:2014/01/03(金) 00:22:41 ID:lHeFd7PA0
- テレビ東京系で昨日放送してた「影武者 徳川家康」に宗矩と兵庫助が出てましたね。
宗矩はフィクションだと何かと陰謀家にされますね。
逆に兵庫助は主人公の味方チームでした。
- 857 :アホのせいで大規模規制実施中 詳しくは管理スレ>>469で:2014/01/03(金) 03:36:12 ID:NbtZ7gSE0
- このスレを見て裏柳生に興味を持ちました。
という本末転倒な自体に
- 858 :1:2014/01/07(火) 01:49:04 ID:EN1O4Dfo0
- あけましておめでとうございます。
おくばせながらではありますが、今年もよろしくお願い致します。
前述の通り、今年こそ、せめて本編は最終回まで持っていきたいところ。
(エピローグと外伝と補足と一発ネタと総括とまとめは…まあ、なんとかなれば)
あと、新春ドラマの「影武者徳川家康」を観ました。
トータルとしての出来は悪くないし、俳優さんもなかなかだったのですが、
隆慶テイストが出ていたか、原作を上手く料理できてたか、というと、
いささか微妙だったのがちと残念なところ。
一言で言えば、「尺が足りない」ので砂。
そして、その尺を、物語を消化するのに使わざるを得なかった都合上、
キャラの堀り下げが不十分で、結果、かなり割を食ったキャラもいて、
なんとも惜しいなあと。
で、作中に出た柳生というか、僕らのアイドル、宗矩くんがどうだったかというと、
驚いたことに、なんと作中でもかなり有能な扱いに。隆慶宗矩のくせに!
というか、
「その方、父親は好きか」
「大嫌いにござる」
がなかったので、当方大いにしょんぼりですよ。
当方が一番期待してたシーンだったのに。
まあ、扱いが良い方がいいのは当然であり、有能扱いは悪いことではないのですが、
暗黒へたれでない隆慶宗矩というのは、物寂しいものがありま砂。
あと、兵庫助も尺が足りなくて微妙な感じでした喃。
むう。
とりあえず、気が向いたらまた何か書くかもですが、ひとまずこんな感じで。
ではー。
- 859 :アホのせいで大規模規制実施中 詳しくは管理スレ>>469で:2014/01/07(火) 02:11:31 ID:UbJWfyhQ0
- 別スレ様で 「その方、父親は好きか」 「大嫌いにござる」ってカットすんなよちくしょうって話があって、ここだと思ったら別スレだったw
あけましておめでとうございます。まったりお待ちしております
- 860 :アホのせいで大規模規制実施中 詳しくは管理スレ>>469で:2014/01/07(火) 12:49:00 ID:Y6ZuEMbg0
- なんというか、西田もてもてハーレムものにしすぎた感はあった。
秀忠をすら操って、将軍どうしで争わせ、
幼い竹千代を傀儡将軍にでも仕立てて天下をとろうとしたっぽい宗矩も、
最後の「江戸城に堂々と鉄砲持ち込んで、悠然と将軍に銃突きつける」という大爆笑シーンで、
何故か「私が諫めますからどうか西田様お怒りをお鎮めくだされ」状態で、
それも芝居かと思ったら、最後は本気で秀忠のこと「こいつ器ちっさすぎてアカン」みたいな見捨てる気味のあきれ顔してたし、
どうも時間が少なすぎて、色々はしょりすぎという気がする。
ただ秀忠役の人とか、若い世代にも時代劇を経験させて、次へ伝える意味で重要な番組であったなあと思う
- 861 :アホのせいで大規模規制実施中 詳しくは管理スレ>>469で:2014/01/07(火) 13:25:10 ID:Ke8vILl60
- 秀忠役の人はNHKの陽炎の辻で主役を2-3シーズンほど勤めてるはず
それであの演技なのはまあ、うん
ちなみに殺陣もへたくそだったよ、へっぴり腰の内藤よりもひどかった
- 862 :アホのせいで大規模規制実施中 詳しくは管理スレ>>469で:2014/01/07(火) 22:23:28 ID:d/dF8GNo0
- 隆慶成分は薄めちゃいけないと思うんだ
- 863 :アホのせいで大規模規制実施中 詳しくは管理スレ>>469で:2014/01/09(木) 06:23:05 ID:f0KcWUwY0
- >>861
新選組!でも土方やってたのにな…
- 864 :アホのせいで大規模規制実施中 詳しくは管理スレ>>469で:2014/01/09(木) 21:34:01 ID:xYKRu/e60
- ちょっと前の昼のNHKで松方弘樹が「殺陣の継承」みたいな話をしてた
(飯食いながらでうろ覚えだけど、結局見て覚えろ的な内容)
- 865 :1:2014/01/11(土) 18:42:48 ID:q6lZXi9Y0
- どもどもです。
さて、次回の投下ですが、毎度のように、
明日(1/12)の21時投下を目指して頑張りたいところ。
今回は本編(その66)であり、江戸柳生の話に戻ります。
よろしゅうですー。
- 866 :アホのせいで大規模規制実施中 詳しくは管理スレ>>469で:2014/01/11(土) 18:55:36 ID:VKo7.PGA0
- 超時空剣豪ムネリンは腰巻き(女子用)仮面と化していた
- 867 :アホのせいで大規模規制実施中 詳しくは管理スレ>>469で:2014/01/11(土) 18:58:44 ID:UFO8AuWY0
- 魔界衆全員から廃嫡されかかったのを納得される十兵衛w
- 868 :1:2014/01/12(日) 20:55:29 ID:SFTgCGDY0
- どもどもです。
毎度のような有様ですが、まだ書き終わってないので、明日に延ばさせてください。
時間は21時目処ってのは一緒で。
すみませぬー。
- 869 :名無しのやる夫だお:2014/01/13(月) 00:16:38 ID:GU3e4Ehg0
- おうよ
- 870 :名無しのやる夫だお:2014/01/13(月) 00:40:12 ID://frXsZc0
- 柳生宗厳の直筆書発見
◇おん祭の流鏑馬世話記す
新陰流の剣豪・柳生十兵衛(1607〜1650年)の祖父、宗厳(むねよし)(石舟斎、1529〜1606年)が
戦国時代の1581年、奈良・春日大社の摂社・若宮神社の例祭「春日若宮おん祭」で奉納される流鏑馬(やぶさめ)の世話役として供物に添えた直筆の文書「春日若宮祭(さい)送物(おくりもの)目録」が、奈良市内で見つかった。
宗厳の書は、ほとんど残っておらず、研究者は「宗厳が、大和の国人だった頃の活動を知ることができる貴重な史料だ」と評価している。(有留貴博)
墨書で、縦31センチ、横43・6センチ。「進上 八幡宮」の書き出しで始まり、雉(きじ)、鯉(こい)、鯛(たい)などの供物を列挙。
終わりに、「但馬守」や宗厳の名、花押(かおう)(サイン)を記している。市内の手向山八幡宮に奉納された文書という。
宗厳は奈良・柳生で鍛錬し、徳川家康に見いだされて戦国時代随一の兵法家の地位を築いた。
五男で十兵衛の父・宗矩(むねのり)らも徳川家に仕えている。宗厳の文書としては、ほかに1605年、尾張柳生家に出した新陰流の免許がある。
天理大おやさと研究所の幡鎌(はたかま)一弘教授(歴史学)は「剣豪の印象が強い宗厳が、おん祭の華・流鏑馬を支えていたという知られざる一面がわかる、非常に興味深い内容だ」と話している。
目録は、奈良市の奈良国立博物館で19日まで開催中の特別陳列「おん祭と春日信仰の美術」で公開している。
観覧料は一般500円、大学生250円、高校生以下と70歳以上は無料。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nara/news/20140111-OYT8T01074.htm
- 871 :1:2014/01/13(月) 21:19:10 ID:50nd.dXE0
- どもどもです。
どうもダメっぽいのですが、なんとか書けるところまで書いて、
投下できそうなら投下する所存ー。
なので、何時になるか不明でアリマス。
最近こんなんばっかりで申し訳なし。
>>870
おお、ありがとうございます。
1581年と言えば天正九年、柳生庄に引き篭もってた頃ですが、
その頃の領主としての活動を示す史料というところで砂。
この頃は割と安定してた頃だというところです喃。
- 872 :名無しのやる夫だお:2014/01/13(月) 21:50:51 ID:dIz7pIbc0
- 魔法剣士時代の厨二全開自分主人公ノベルじゃないのか…ちっ
- 873 :名無しのやる夫だお:2014/01/14(火) 14:16:05 ID:qL.JCLqo0
- 新年1発目からの延期謝罪とは
- 874 :1:2014/01/18(土) 23:05:13 ID:PxBTTHR.0
- どもどもです。
結局、先週は更新できないままになってしまったので申し訳なし。
なんとか明日はとうかしたいところ。
毎度のように目標は日曜(1/19)の21時にする所存ですが、さて。
それではでは。
- 875 :1:2014/01/19(日) 21:12:08 ID:hVnTAnV60
- どもどもです。
相変わらず殆ど書けてなくて我ながら参ってるのですが、
でも何とか今日はちょっとでも投下したいところ。
一応、23時目処で頑張ります。
申し訳ない。
- 876 :名無しのやる夫だお:2014/01/19(日) 22:41:07 ID:cDjbF2Jk0
- 23時からの投下乙
できれば張り付いて合いの手を入れたいが
明日早出残業でな……明日の夜に感想をレスするよ!
- 877 :1:2014/01/19(日) 23:10:38 ID:hVnTAnV60
- もうちょいー。
23:30までには投下するですよ。
すいませぬ。
- 878 :1:2014/01/19(日) 23:32:24 ID:hVnTAnV60
- お待たせしました。
では、今から投下します。
- 879 :1:2014/01/19(日) 23:33:24 ID:hVnTAnV60
- このスレは、「柳生新陰流」を担った剣豪の一族「柳生一族」を
史実をベースとしつつ、適当にエピソードを盛り込んでいく形で紹介するスレです。
【今回のメイン柳生 : 柳生但馬守宗矩(やぎゅう たじまのかみ むねのり)
柳生十兵衛三厳(やぎゅう じゅうべえ みつよし)
柳生主膳宗冬(やぎゅう しゅぜん むねふゆ)】
/ ̄ ̄\
/ ノ \ \
| .(●)(●) | 大和柳生藩初代藩主にして柳生家の当主、
. | (__人__) | そして徳川将軍家剣術指南役、柳生但馬守宗矩だろ。
| `⌒´ | ) ;;;;). 常識的に考えて…。
. | | .) ;;;;)
. ヽ } /;;/
ヽ ノ .l;;,´
. / ∩ ノ)━・'
( \ /|_ノ ヽ
. \ "" /_ノ |
\ /___/
,ヘ
____ / /
/\ /\ / /
/( ⌒) (⌒)\/ / 柳生家の嫡男、柳生十兵衛三厳だお!
/ :::::⌒(__人__)⌒:::::\ /
| |r┬-| |
\ ` ー'´ /
/ \
/ \
/ /\ ヽ
/ \ ノ
U ヽ ノ
/ ̄ ̄\
/ ⌒ ⌒\
/ (⌒) (⌒)ヽ 柳生家の三男、柳生主膳宗冬です。
.| (__人__) |
.| `⌒´ |
ヽ /
/ ヽ ノヽ
/ ヾ
- 880 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/01/19(日) 23:35:37 ID:hVnTAnV60
-
■ 基本、史実ベースではありますが、史実においても意見が分かれていたり、
当方の知識不足などにより、若干の創作が入ることもありますので、
「大体こんなもん」程度に捉えて頂ければ重畳ー。
■ 次回の投下告知については、現スレで行います。
最近は土曜の夜にしております。
【現スレ:やる夫で学ぶ柳生一族(やる夫板Ⅱ版9)】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1370184429/l50
■ 以下、過去のまとめを載せて頂いてるサイト様です。
ありがとうございます。
【『やる夫で学ぶ柳生一族』まとめ】
ttp://yagyuo.g.hatena.ne.jp/inugamikoubouathangul/
【やる夫+まとめ -戦国系- 「やる夫で学ぶ柳生一族 まとめ」(※55話以降)】
ttp://yromtm1059.blog117.fc2.com/blog-entry-328.html
【多元 - 「やる夫で学ぶ柳生一族 まとめ」(※現在54話まで)】
ttp://tagenmatome.blogspot.com/2009/07/blog-post_06.html
【やる夫観察日記-「柳生」】(※19話まで)
ttp://yaruokansatu.blog44.fc2.com/?q=%CC%F8%C0%B8
■ あと、以下は>>1が別にやっていたスレであり、こちらもご覧頂ければ重畳ー。
【多元 - 「やる夫で紹介する歴史伝奇 まとめ」
ttp://tagenmatome.blogspot.com/2009/06/blog-post_9780.html
【やる夫短編集 阿修羅編-「やる夫で紹介する歴史伝奇」】
魔岩伝説 : ttp://mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-3203.html
魔界転生 : ttp://mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-4180.html
【やる夫短編集 阿修羅編-「やる夫で紹介する武芸者列伝」】
男谷精一郎 : ttp://mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-3898.html
上泉信綱 : ttp://mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-5056.html
■前回
【やる夫で学ぶ柳生一族(その65)】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1370184429/391-618
では、はじめます。
- 881 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/01/19(日) 23:36:31 ID:hVnTAnV60
-
【>>1からのお願いコーナー】
毎度お馴染み、今回も次回(その67)の解説役を投票で決めたく。
ルールは以下の通りでアリマス。
・ 支援の際、以下の条件を満たすキャラについて名前なりAAなりを挙げて頂いた後、
集計を行い、投票数が最も多かったキャラを次回の解説役にする。
(例:支援。○○(キャラ名)とかでOK。作品名もあると更に吉) ※一応、1人1票でお願いします。
【条件】
・ 女性キャラ。または外観が女性のキャラ(女装美少年込み)
・ AAが複数ある(できれば20行以下のバストアップAAが3種類以上があると嬉しい)
既出キャラ有りなので長門なり翠星石なりも投票数次第で再登場可でアリマス。
でもできれば作中の登場人物に割り振り済みのキャラはややこしいのでご勘弁をば。
ちなみに、票が同数のキャラが複数いた場合、恐縮ですが、その中から>>1が使いやすいキャラを
選ばせていただく所存(AAの使い勝手がいいとか、そのキャラを知ってるとか)。
あと、解説役の相方は>>1が適当にチョイスします。
よろしゅうですー。
【過去、投票で決まった解説役-1】
その13 : マシロくん(舞-乙HiME) ......その32 : 閻魔あい(地獄少女)
その14 : 渡良瀬準(はぴねす!). .. : 輪入道・骨女・一目連・山童・きくり(地獄少女)
その15 : 佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱) .その33 : ドロッセル(ファイヤボール)
その16 : 綾崎ハーマイオニー(ハヤテのごとく!). .. .: ゲデヒトニス(ファイヤボール)&AA色々
その17 : 宮小路瑞穂(乙女はお姉さまに恋してる) ..その34 : ゆの(ひだまりスケッチ)
その18 : 菊地真(THE IDOLM@STER) .... .: 宮子・ヒロ・沙英・吉野家先生(ひだまりスケッチ)
その19 : 木下秀吉(バカとテストと召喚獣). ....その35 : 山口如月(GA 芸術家アートデザインクラス)
その20 : ドリィ&グラァ(うたわれるもの) .. 大道雅 (GA 芸術科アートデザインクラス)
その21 : 祇堂鞠也(まりあ†ほりっく). .その36 : 田中井律(けいおん!)
その22 : 大佛はずむ(かしまし) ...... 秋山澪(けいおん!)
その23 : マコ(みなみけ). ....その37 : イカ娘(侵略!イカ娘)
その24 : 佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱) ※2回目. ..... 諌山黄泉(喰霊-零-)
その25 : 渡良瀬準(はぴねす!) ※2回目 その38 : なし
. : シモン(下妻市非公式マスコット) ..その39 : 羽衣狐(ぬらりひょんの孫)
その26 : 藤岡ハルヒ(桜蘭高校ホスト部) .... 三浦あずさ(THE IDOLM@STER)
. : 須王環(桜蘭高校ホスト部) ......その40 : 神代マヤ(世紀末オカルト学院)
その27 : 宮小路瑞穂(乙女はお姉さまに恋してる) ※2回目 ケンシロウ(北斗の拳)
. : 菊地真(THE IDOLM@STER) ※2回目 ..その41 : インデックス&上条当麻(とある魔術の禁書目録)
その28 : ティエリア・アーデ(機動戦士ガンダム00) .. ナージャ・アップルフィールド(明日のナージャ)
その29 : 草薙素子(攻殻機動隊) .その42 : 佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱) ※4回目.
. : タチコマ(攻殻機動隊) ...... 渡良瀬準(はぴねす!) ※4回目
その30 : 渡良瀬準(はぴねす!) ※3回目 ......その43 : ラミア・ラヴレス(スーパーロボット大戦)
. : 木下秀吉(バカとテストと召喚獣) ※2回目 ... ゆっくり霊夢&魔理沙(東方Project)
その31 : 佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱) ※3回目 .その44 : 嵐山歩鳥(それでも町は廻っている)
. : レベッカ宮本(ぱにぽに) ..... 辰野トシ子(それでも町は廻っている)
- 882 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/01/19(日) 23:37:08 ID:hVnTAnV60
-
【過去、投票で決まった解説役-2(今回含む)】
その45 : イカ娘(侵略!イカ娘) ※2回目 ..... その66 : ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)
キュウべえ(魔法少女まどか☆マギカ) 月影ゆり(ハートキャッチプリキュア)
その46 : 来海えりか(ハートキャッチプリキュア) .
花咲つぼみ(ハートキャッチプリキュア) .
その47 : 佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱) ※5回目 .
泉こなた(らき☆すた)
その48 : 秋月涼(THE IDOLM@STER DearlyStars) .
秋月律子(THE IDOLM@STER) ......
その49 : 泉野明(機動警察パトレイバー) ....
シャーロック・シェリンフォード(ミルキィホームズ)
その50 : 佐倉杏子(魔法少女まどか☆マギカ) ..
巴マミ(魔法少女まどか☆マギカ) ....
その51 : セシリア・オルコット(インフィニット・ストラトス)
やらない夫 ....
その52 : 佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱) ※6回目 .
キョン子(涼宮ハルヒの憂鬱@二次創作) .
その53 : ヘンゼル(BLACK LAGOON) .
グレーテル(BLACK LAGOON)
その54 : イカ娘(侵略!イカ娘) ※3回目 .....
インデックス(とある魔術の禁書目録) ※2回目
その55 : ドラゴンキッド(TIGER&BUNNY)
暁美ほむら(魔法少女まどか☆マギカ) ...
その56 : 佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱) ※7回目 .
セイバー(Fate/stay night) ..
その57 : ニャル子(這い寄れ!ニャル子さん) .....
柳生九兵衛(銀魂) .
その58 : 比良坂初音(アトラク=ナクア) ...
綾崎ハーマイオニー(ハヤテのごとく!) ※2回目 .
その59 : 邪神モッコス(ゼノサーガフィギュア) ......
柏崎星奈(僕は友達が少ない) ......
その60 : 長門有希(涼宮ハルヒの憂鬱) ※2回目 ...
綾波レイ(新世紀エヴァンゲリオン) ..
その61 : みどろさん(涅槃姫みどろ) .....
輿水幸子(アイドルマスター シンデレラガールズ) .
その62 : 藤乃静留(舞-HIME) .
赤セイバー(Fate Extra)
その63 : ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール(ゼロの使い魔)
タバサ(ゼロの使い魔)
その64 : イカ娘(侵略!イカ娘) ※4回目
オリオトライ・真喜子(境界線上のホライゾン)
その65 : 佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱) ※8回目
八雲紫(東方)
外伝6 : 中野梓(けいおん!)
- 883 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/01/19(日) 23:38:59 ID:hVnTAnV60
-
【寛永十九年(1642)時の柳生一族系譜】
大膳長永
:
<柳生家>
:
├─────┐
柳生永珍 中坊源専
:
├─────┐
家厳 重厳
| (七郎左衛門)
| (松吟庵)
├───────────────────────────────────────────┐
宗厳 .妹
(新左衛門) .【江戸柳生】 |
(石舟斎) .(大和柳生藩) <幸徳井家>
├───┬───┬────┬───────┐ |
厳勝 久斎 徳斎 宗章 宗矩 友景
(新次郎) (五郎右衛門). (又右衛門) .|
| (但馬守) |
| 【尾張柳生】 | |
├────┬────┬────┐ ├─────┬─────┬─────┐ .|
純厳 利厳. 妹 厳倚 三厳 友矩 宗冬 .六丸 友種
(久三郎) (兵庫助). (権右衛門) .(十兵衛) .(左門) .(主膳)
| (幼名:七郎) .(刑部少輔) (幼名:又十郎)
|
├────┬────┐
.清厳 .利方 厳包
.(新左衛門) (茂左衛門) .(七郎兵衛)
- 884 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/01/19(日) 23:39:48 ID:hVnTAnV60
- 【第1部(その1〜11)のあらすじ】
時は戦国、乱世の時代。
大和国柳生庄の領主、柳生新左衛門宗厳は、上泉伊勢守秀綱創始の新陰流の正統を継ぎ、
後に名を石舟斎とあらため、その剣名を天下に上げた。
しかし、長男新次郎厳勝の不具廃嫡、豊臣家による所領の没収、
新次郎の長男、久三郎純厳の死など、柳生家に辛く重い苦難が襲い掛かる。
だが、徳川家康の招きに応じ、「無刀取り」を以って家康に指南を請われた際、
末子・又右衛門宗矩を推挙したことで、再び柳生家にも光が差す。
その後、関が原の戦にて徳川家に味方したことにより、柳生家は旧領を回復、
更に家康が幕府を開いたことで、宗矩が将軍家剣術指南役となり、
柳生家、そして柳生家の新陰流…「柳生新陰流」は、一気に繁栄の路を進む。
そして、柳生家の家督を宗矩に、新陰流の正統を兵庫助に継がせた石舟斎は、
慶長六年(1611)、78年の生涯に幕を閉じたのであった…。
【第2部前編(その12〜24)のあらすじ】
石舟斎の死後、宗矩は正式に家督を継ぎ、新たなる柳生家の当主となった。
またその翌年、柳生庄にて宗矩に待望の嫡男・七郎…後の柳生十兵衛三厳が誕生する。
そして、大坂の陣による豊臣家の滅亡、一代の英傑・徳川家康の死を以って、
戦国の世は完全に終りを告げ、新たな時代「江戸時代」が始まる。
その新しき世において、柳生家は将軍家指南役となった宗矩の「江戸柳生」、
尾張徳川家指南役となった兵庫助の「尾張柳生」の二家に分かれ、
宗矩は「坂崎事件」を解決するなど、剣術指南の枠を超えた才を発揮し、柳生家を発展させ、
兵庫助は新たな時代の剣、「直立たる身」の工夫を編み出し、新陰流を発展させる。
その後、時は寛永・三代将軍家光の世に移り、尾張においては後の柳生連也斎厳包こと新六が誕生、
江戸においては十兵衛が小姓を致仕するなどがあったが、その末に、遂に宗矩が諸大夫成を遂げる。
「柳生但馬守宗矩」がここに誕生したのである。
【第2部後編(その25〜65)のあらすじ】
晴れて但馬守となった宗矩だが、知己の禅僧・沢庵が紫衣事件で罪に問われ、
また自身も主君家光より難題を出されるなど、次々と苦難が立ちふさがる。
だが、大御所・秀忠の逝去によって赦免された沢庵より
「剣禅一致」を説いた「不動智神妙録」を受けた宗矩は、
真の大将の剣、『活人剣・治国平天下の剣』を確立することに成功、
これを家光に教授し、信任を確かなものにする。
そして、宗矩の惣目付就任、柳生藩一万石の大名への立身や、
柳生新陰流の全国への広がり、嫡男十兵衛の赦免など好事が続き、
途中、江戸時代最大の一揆「島原の乱」の発生や、次男・刑部少輔友矩が夭折するなど、
暗い影がないわけではなかったが、概ね、江戸柳生家は繁栄の絶頂を謳歌していた。
そして、その頃の尾張柳生家では、兵庫助の三人の息子のうち、
長男であった清厳が島原にて討死するという悲劇があったものの、
末弟である七郎兵衛厳包が、その剣才を発揮し始めていたのであった…。
- 885 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/01/19(日) 23:44:43 ID:hVnTAnV60
-
さて、時は寛永十九年(1642)、七月。
場所は虎ノ門・柳生家上屋敷前…。
(二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ)
//_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__| |_ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽ
二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
//_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===○
| |││││││││││││││││|| .||
| |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| 柳 ||
| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| 生 ||
___________| |││││││││││││││││|| ||____________
\/\/\/\/\/\| |││││││││││││││││|| ||\/\/\/\/\/\/
/\/\/\/\/\/| |││││││││││││││││| ̄ ̄|/\/\/\/\/\/\
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄``````````````````````````````` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
- 886 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/01/19(日) 23:45:20 ID:hVnTAnV60
- } / j! | l /
l , l j!/l l /
| / | ,.'/_.| ! /
{ {_ ィ j! ! | ,' /
l | .! ., 'j!{. ! / /
ヽ. | j,' j!j | / / ザッ
ヽ l/ ,ハ....l / /
. ...::::V' j! ! `l / /
:., ィ´ j! ,ィ { / /
, イ/ , イノ ` 、 _. <
ハ,lf,ニニフ// ´ , 、 ` ┬─ ‐ イ´ `::.
{ヽt_, -彡' `´ ..../ {l ,:
` = ´ {ヽ ィ彡|! . .::: ::'
lト、V/ , iノj..:: ' ´
l{__ハ_jノ'//
` =‐ ´
- 887 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/01/19(日) 23:46:13 ID:hVnTAnV60
- _
/■\||
( ´∀`, || あ、これは主膳様。
( ○ お帰りなさいませモナ。
| | || すぐおどきしますモナ。
(_(__||
/ ̄ ̄\
/ ⌒ ⌒\
/ (⌒) (⌒)ヽ ああ、いいよいいよ。
.| (__人__) | なにかあったのかい?
.| `⌒´ |
ヽ /
/ ヽ ノヽ
/ ヾ
- 888 :名無しのやる夫だお:2014/01/19(日) 23:47:33 ID:XnKSdSJE0
- 待ってました!久々に又っちも!
- 889 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/01/19(日) 23:47:45 ID:hVnTAnV60
- _
/■\|| いえ、尾張様の御家中だという御仁が、
( ´∀`, || 道に迷ったそうで、さっき行き先を案内したんですモナ
( ○
| | ||
(_(__||
/ ̄ ̄\
/─ ─ \
./(●) (●) ヽ ふーん、尾張ねえ。
| (__人__) | .そういや下屋敷ならそんなに遠くないか。
| `⌒´ |
ヽ /
/ヽ /\
/
- 890 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/01/19(日) 23:48:33 ID:hVnTAnV60
-
/ ̄ ̄~\
/ ─ ─\
/ (−) (−)ヽ …尾張と言えば、
.| (__人__) | あちらの柳生家の三男坊が、
.| (_/´ .| .こちらに来たという噂を聞いたけど、どうなのかねえ…。
ヽ /
/ ヽ ノヽ 随分強いらしいけど。
./ / ∩ノ ⊃| |
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
. \ /___ /
- 891 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/01/19(日) 23:49:20 ID:hVnTAnV60
- _. -―――- 、._
/ `ヽ、
/ \
/ \
./ 、
/ _ ',
./ `ー 、. 、 -=´、 ', ま、兄上なら気になさるかもしれないけど、
/ /.,:::::::ヽ , ,:::::::::::、 ', .i 僕には関係のない話かな。
.,' { {:::::::::i i i i::::::::::::} } |
{ ゝ ー ' ゝ -‐ ' ノ | それより、父上の御様子を見に行かないとね。
{ / ヽ |
i { i } |
{ ゝ____ノ ゝ ________ ノ |
ヘ. /
\ /
\ ´
゙> 、_ / ̄  ̄ ヽ、
i / / \
/ / ヽ
- 892 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/01/19(日) 23:50:25 ID:hVnTAnV60
-
=宗矩の寝室=
,---、 :| ::::| |:::::::::|:::::::゙| | | \
)~~~( | ::::| |:::::::l:|:l:::::゙| | | |\
(====) | ::::| |:::::::::|:::::::゙| | | |: \
 ̄ ̄ )__( ̄ ̄\ ::::| |:二二二]| |::: :: :: | |: \
\| |.~ ̄| ̄~.| |艸 0:| |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ゚|゚ | |:: ::艸:::|:0 |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ 艸:|:: 艸 |
\ :|艸:: 艸::|
__( ̄ ̄ ̄ )___ \| ::艸|
( ,-一〜'⌒⌒ヽ〜ー`、 \ ::|
\ ヽ、 ´ , ヽ ヽ、 \ :|
\ ヽ、 ' , 、` ヽ、 \|
\ ヽ、 ヽ、 \
\ ヽ、________,;) \
`ー────────'
- 893 :名無しのやる夫だお:2014/01/19(日) 23:51:32 ID:N4sURBes0
- 転生が近いのか?
- 894 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/01/19(日) 23:51:49 ID:hVnTAnV60
-
あ゛〜。
生き返るのう……。
,-─‐──、
/ u ゚ .\ ;:.
l U ; |_:;:災/⌒ '"⌒ヽ、
| ⌒ ⌒ | 災 ;:. ー \
. ! (=) (=) .| 災. ,; \,rー、
ゝ (__人___)"' i'′⌒ ̄ ̄` ̄ ̄ ̄ヾ`ヽ ヽ
( ヽ `⌒´ _ノ ヽ、____"___,、___ソノ___ノ
´ ´ `゚~゜´^" ´~`゚゜`⌒ ´"´´゚^゚^ ~゜゚`´^゙^ ^´'
___
(⊃ \
(⊃ _ノ ヽ、_ \ 父上、あんまり無理なさっては駄目ですお。
(⊃ (ー) (ー) u.\ もういい歳なんだし…。
/| (__人__) |
/ \____` ⌒´ / 御城で霍乱(※)を起こされた時は、どうなるかと思いましたお。
( \
\_ | \
ヽ| ト、 ヽ ※ おそらく日射病などの暑気あたりの類だったと思われる
ヽ | > )
- 895 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/01/19(日) 23:53:07 ID:hVnTAnV60
-
_,.-'"´ 三ミ、ー-、
/ / ィ /⌒`⌒ヽ\
/ / / / 夢 | ヽ
/ / イ´^ー、 ,.. 、)、 ',
, ' / / //ヽ、. 。ゝ イ 。ノ| |
//イ / /::::、 '´ ` ̄'|| | . しかし、その理由が「能の舞い過ぎ」では、
/ /イ / |::::::| / _┗' ,イ 、| 阿呆らしくて叱る気も起きんわ。
/ / |::::::| ┃r=━┫;:/ | |ヽ
/ / ,イ ,' | ハ:::::| /!ー-、K ;:/ | |\ ほれ、聞いとるか、但馬。
/ / / ! \| | |::::::::::|! /! ! |
, / / / |┐ \ `━彡' | !ヾー-、
/ /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ! `ヽ、
, ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、 ヽ
/ 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ' ヽ _,. ' 〉
沢庵宗彭
(たくあん そうほう)
…面目ない。
,-─‐──‐-、
/ ゚ \ ;:.
l U ; |_:;:災/⌒ '"⌒ヽ、
| u. | 災 ;:. ー \
. ! u. _ノ′ヽ、__ |∪ 災. ,; \ ,rー、
ゝ。((●) (ー-))::。 i'′⌒ ̄ ̄` ̄ ̄ ̄ヾ`ヽ ヽ
( ヽ'"(__人___)"'_ノ ヽ、____"___,、___ソノ___ノ
´ ´ `゚~゜´^" ´~`゚゜`⌒ ´"´´゚^゚^ ~゜゚`´^゙^ ^´'
寛永十九年七月、この頃行われた江戸城二之丸での御能に於いて、
宗矩は霍乱を起こしたという。
その理由は、「能のやり過ぎによる疲れが溜まって」と言われている。
- 896 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/01/19(日) 23:54:45 ID:hVnTAnV60
- ∨> : : \\/::::/::::::::::::::::::::::::::::.. :.:.:.:.:.:.:. \/: : : <∨
∨> : : :.У::::::∨::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. :.:.:.:. ハ \: : <∨
∨>: ./::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ::l:.:.: l:.:.:.... `<∨
∨!;/::7::::/二ニニ=|==: ハ====ニllニl::. ∨ヘ
∨ /:.:7:::::::7:::::::::: l:::::::|::| |:::::::.|::::::|::.:.:リ:::::!:::.. .|:::|
/ ∧ :{:.:.:.7 ::::::: /|:::::::|::|:. |::::::::|: |:从レ'!:::::|.:.:.:.:.. |:::|
|:::/ ::::::::|.:.:ハ::::::: / .|:::::::j::|:. |l::::::il:::|:|ハ:::i|::V.:.:.:.:.:.: !:::|
|:::{:::::::::::|.:.:ト::Nメ、 l::::::リ | |i川斗七~V:|/.:.:.:.:.:.:.:.l::::| まったくじゃ。
|:::|:::::::::::::ⅥリV ̄>-ト_. -リvィチう寸.!:.:.:.:.:.:.:.:l::::| それも、去年からずっと練習しておられたせいで、
∨!:::::::::::::::|ト/才たうァ、 ´V辷rリ ノ !:. |:.:.:. : l ::| 疲れが溜まったなど、恥ずかしいにも程があるでありんす。
∨:::::::::::::::|∧_弋_ク' , ー─'′|:: |::.:.:.:. |:::|
∨ ::::::::::::|  ̄´ l |:: |::.:.:.:. |:::| .御城で倒れたと聞いた時、
∨:!::::::::::ハ , -‐v、 .l::::}::.:.:.:.:.l:::| .わっちがどれだけ心配したと思うておるのじゃ!
|:::l::::::::::::∧ / ハ ./::V::::.::.:.:.:!::|
|:::|::::::::::::|::!:\ / .j/ :|::::リ:::::l.:.:.:..l::|
|:::|::::::::::::|::l::::::`:>ト、 / Ll__j:イ.!:::::|.:.:.:.:|∧
|:::|::::::::::::|::l:::::::::|:::_| ` ー '′ .| ̄7 .|:::: |::.:.:.:|::∧
|:::|::::::::::::|::l:..;-フ/} \∧:.|::::::l:.:.:.:.|::::∧
|:::|::::::::::::|<´./ ,イ ノ ∧ .!:::: | :.:.:.|::::::∧
お藤
むう…す、すまぬ。
,-─‐──‐-、
/ ゚ \ ;:.
l U ; |_:;:災/⌒ '"⌒ヽ、
| u. | 災 ;:. ー \
. ! u. _ノ′ヽ、__ |∪ 災. ,; \ ,rー、
ゝ。((-ー) (ー-))::。 .i'′⌒ ̄ ̄` ̄ ̄ ̄ヾ`ヽ ヽ
( ヽ'"(__人___)"'_ノ ヽ、____"___,、___ソノ___ノ トタトタトタ…>
- 897 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/01/19(日) 23:55:47 ID:hVnTAnV60
- |┃
ガラッ. |┃ . / ̄ ̄\
|┃ ノ// ./ \, ,/.\
|┃三 / (●) (●) ヽ 失礼します。
|┃ .| (__人__) | 主膳、只今戻りました。
|┃ .| `⌒´ u. |
|┃三 ヽ / 父上、お体のお具合は…?
|┃ / \
|┃ 三 / \
,⊆ニ´⌒ ̄ ̄" y r、 ヽ
⊂二、 ,ノ──-‐'´| | l" |
|┠ ' | l/'⌒ヾ
|┃三 | |ヾ___ソ
- 898 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/01/19(日) 23:56:55 ID:hVnTAnV60
-
おお、戻ったか、主膳。
心配をかけたの。
、 .,-─‐──、
- / u ゚ .\ ;:.
′l ⌒ ⌒. |_:;:災/⌒ '"⌒ヽ、
| (●) (=). | 災 ;:. ー \
. ! (__人___)"' | 災. ,; \,rー、
ゝ `⌒´ u. .i'′⌒ ̄ ̄` ̄ ̄ ̄ヾ`ヽ ヽ
( ヽ _ノ ヽ、____"___,、___ソノ___ノ
´ ´ `゚~゜´^" ´~`゚゜`⌒ ´"´´゚^゚^ ~゜゚`´^゙^ ^´'
____
/ _ノ ヽ_\ 見ての通りだお。
. / .(ー) (ー)\ とりあえず落ち着いたから
l^l^ln ⌒(__人__)⌒ \ .今は灸を据えて体調を整えてるところだお。
ヽ L |r┬-| |
ゝ ノ `ー‐' /
/ / \
/ / \
. / / -一'''''''ー-、.
人__ノ (⌒_(⌒)⌒)⌒))
- 899 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/01/19(日) 23:57:34 ID:hVnTAnV60
-
/ ̄ ̄\
/ _ノ ヽ_\
/ (−) (−)ヽ そうですか。
.| (__人__) | .まあ、別状がないなら何よりです。
.| u. `⌒´ |
. ヽ nl^l^l 父上、ホント勘弁してくださいよ、もう。
/ ヽ | ノ
. / ヽ く
わ、わかっておる。
だから.そう責めるでない。
まったく、皆、きついのう…。
,-─‐──‐-、
/ ゚ \ ;:.
l U ; |_:;:災/⌒ '"⌒ヽ、
| u. | 災 ;:. ー \
. ! u. _ノ′ヽ、__ |∪ 災. ,; \ ,rー、
ゝ。((●) (ー-))::。 i'′⌒ ̄ ̄` ̄ ̄ ̄ヾ`ヽ ヽ
( ヽ'"(__人___)"'_ノ ヽ、____"___,、___ソノ___ノ
´ ´ `゚~゜´^" ´~`゚゜`⌒ ´"´´゚^゚^ ~゜゚`´^゙^ ^´'
- 900 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/01/19(日) 23:58:26 ID:hVnTAnV60
- / / / ア⌒⌒Y⌒l | \
/ // / // | |\
/ / / / |\| | ヽ
/ / / / | | |
│ ゙ / / | | | | l │ |
\| : |: /| | | : : │ | │ | │
|/| : : : ト-匕|j : : : |人 | │ | `\ …父上、大丈夫?
|: | : : : Y刀芥八 : ∨:/| /`トrー┘ | \厂
|八: : :从弋_ソ \|/イ刀芥リ /: : : :|│ '.
|\| | 弋__ソイ/|: : 八|/ ト、
八 : 込 ' /: :|/ :丿 _:丿丿
{ \ト、> - u_厶ィ : :/ . : :丿 〈
∧ ' \ Q≧=ャ _爪 : /:|/ :_:___彡゙ニ| 〉
〈 | |ト、__|/ 八 :/ : :_彡'´ |/
∨ │ || 刄乂/: : / _彡'´ ,′
六丸
(ろくまる/むつまる)
.おぉ…六丸は優しいのう…!
大丈夫じゃ、心配するでないぞ。
、 .,-─‐──、
- / u ゚ .\ ;:.
′l ⌒ ⌒. u. |_:;:災/⌒ '"⌒ヽ、
| (⌒) (⌒). | 災 ;:. ー \
. ! (__人___)"' | 災. ,; \,rー、
ゝ `⌒´ u. .i'′⌒ ̄ ̄` ̄ ̄ ̄ヾ`ヽ ヽ
( ヽ _ノ ヽ、____"___,、___ソノ___ノ
´ ´ `゚~゜´^" ´~`゚゜`⌒ ´"´´゚^゚^ ~゜゚`´^゙^ ^´'
この頃、宗矩の末子六丸は、既に数えで七歳になっていた。
- 901 :名無しのやる夫だお:2014/01/19(日) 23:59:44 ID:f3hF.DYs0
- 文字通りお灸をすえられとるw
- 902 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/01/19(日) 23:59:46 ID:hVnTAnV60
-
/ ̄ ̄\
/´ ヽ、_ \
(⌒)(⌒) u |;
(__人__) | よいしょっと…。
(`⌒´ . |;: ほーれ、もう起き上がれるじゃろ?
. { | じきにまた、御城に上がるからのう…!
{ ノ;
ヽ ノ
i 、\ ;
| ! /__} ;
,-| . |ー-、/ ゞノヽ
{_ i、___,l | | ;
)ソ(___i)---| |
ゝ-i--i´ ;
`-゙
/ / , r ' 〃´ | | \
/ / / ' | .| ' ,
,' .,' , ' | | .| \ ',.'.,
,' .,' ,.' /. ,' | .| | \ ',.'.,
,' ,'., ' ., ,''| ',. ', | .| ', ', ', ',
,. .|/ ,' .,' | ', ', | | / |', | ', ',.',
| .| | | ',.', | ,| |',.| ', |', , ', | ', ほんとだ!
| .| ,' .| .| ' ,', | ,'', ,' ',' ',' , ', | ,',.| '., 父上すごーい!
\ | ,' | |, .| ',', , ' ' .|,' | .x===ミ、| ,' ,' | ' ,
\| | .', | ' ,', ' , \ | 〃 |/ | ./ | ' , ̄
', .|.', ', ',| x==ミ、 \ /////,' ','.|/ .| | ' ,
',.| .' , ', 〃 . ,' ,',' ,' ',
' , ',',', , ', //// _ . ,' ,',' ,' ,
'', |\ ', r ´ ,' ,' ',' ,',',' , ' ,'
.|  ̄ ' , , ' .,' ' ,' , ' , '
',', ',',',',` 丶 / | ( / /
',' , ', ', \ ( |  ̄ ' , ,' , <, ',
,' ' , ', \ V / \|/ / ' , ',
,'― ,, r^\_ノ `\ | y / ,' ',´\
,' ', \ ,' ', ',,' / ,' ,' ',
| ', | ,// \\ || // / / ',
| ', ', //// ',',,', ', ', ,' ', / / |
- 903 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/01/20(月) 00:02:20 ID:8sIcpo8c0
- ,.ヘ-v
_x<_,、(
_ -:―一:'´ : : /:ド7
} ̄^Z=:ー―-‐'´: : : : : : : : : : : : -< ;:!│
'. え=-、: : : : : : : -‐: : : : : : : : : : : : \;.i: |
. マ ;. ;>'´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヾ:ト、
∨';/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \: : : :V:ヽ
∨ / : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : '.
ハ/: : : : : : ,': : : : : : : : : : : : : :ヽ : : l : : : :'; |
. | l.: : : : : : :l: : : : :/ : : : j: : : : : :}: : :.|: : : : :l l 殿!
| l:/|: : : : : |: { / :{: : {: :ハ: }: :j小 l: |: : : : :|│ そんな調子に乗っては
l.:|:l |: : : : : |: l {_从: :ハ:{ j仏斗≦k |: : : : :|:! 治るものも治らんじゃろう!
. |: l ! | : : : : :Vレぅテ≧ー ´込zソイi: : : : :|: :| 大人しく寝ておれ!
l: :レ: | : : : : :.|ヘ 込zソ ::::.::: リ : : : :.|:八
. l: : : :│ : : : : |、 :::::::.: :j /: : : : : 厂了ヽ
|: : : : :|.: : : : :.:|丶 - ‐ ,.': : : : : :∧/:::ハ
| : : : : l : : : : : 〈::::介:、_ ´ //: : : : :/::::}:::::::::::::|
. |: : : : :∧ : : : : : Ⅵ「/∧> -</: : : : :/::::: ::::::::::::: |
. |: : : : :.:い : : : : : :Ⅵ| L、 _ /: : : : /::::::/:::::::::::!:::|
|: : : : :.〈∧:l: : : : : |》| l ヽ_ '´__/: : : : /:::/:::::::::::::i::::|
|: : : : : :{::::|:l: : : : :l:|ヾ{{=气==''/: : : :.:,'〃:::::::::::::::::::i ::|
. | : : : : : l::::レ!: : : : l/ 弋不勺 l: : : !: :|:{/:::::::::::/ ̄ ̄
. | : : : : :│::::|: : : : :|::::::〃廿^ヽ| : : | : |ノ:::::::::::/
(⊃ ̄ ̄\
(⊃ _ノ \
(⊃ ( ●)(●) う…わかった、わかった。
| (__人__) まあ、快復するまでは大人しくするだろ。
| .u ` ⌒´ノ 体調的に考えて…。
| } \
/ヽ } \
/ ヽ、____ノ )
/ . | _/
| / ̄ ̄(_)
\ \ /| JJJ (
\ / /⊂_)
- 904 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/01/20(月) 00:04:11 ID:8sIcpo8c0
-
/ ̄ ̄\
/ ⌒ \
| ミィ赱、i .i_r赱 なんせ一年も前から仕込んでおったのじゃ。
. | ::::::⌒ (__人__) さっさと快復して、最後までやるしかないじゃろ…!
. | トエエエイ 稽古の成果の披露的に考えて…!
. ヽ `""´}
ヽ ノ
/ く
/ ̄ ̄\ あ…ありのまま 今 起こった事を話すお!
/ u. \
/ ヽ ノ u \ 『舞い過ぎで霍乱を起こした筈の父上が
/´| fト、_{ル{,ィ'eラ, | もう舞う気満々になっていた』
/' \ .(__人__)⌒` /
,゙ / )ヽ(,`⌒ ´ / ヾ、 . な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
|/_/ /  ̄ ̄ ̄ ヽ 十兵衛も父上が何を言ってるのかわからないお!
// 二二二7 __ `ヽ
/'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ -‐ \ .っていうか、懲りてくださいお!
/ // 广¨´ /' ´ ̄`ヽ ⌒ヽ
ノ ' / ノ `ー- 、___ ヽ }
_/`丶 /  ̄`ー-- {. イ
- 905 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/01/20(月) 00:05:17 ID:8sIcpo8c0
-
/ ̄ ̄\
/ u. ノ \
/ ( −)ヽ …和尚様からも
.| (__人_) なにか言って下さりませんか?
.| u .`⌒ノ
ヽ ./
/ ヽ ノヽ
/ ヾ
_,.-'"´ 三ミ、ー-、
/ / ィ /⌒`⌒ヽ\
/ / / / 夢 | ヽ
/ / イ´^ー、 ,.. 、)、 ',
, ' / / //ヽ、 .-ゝ イ -.ノ| | 諦 め ろ。
//イ / /::::、 '´ ` ̄'|| |
/ /イ / |::::::| / _┗' ,イ 、| まったく、こやつの能狂いばかりは
/ / |::::::| ┃r=━┫;:/ | |ヽ いくら注意しても治らんな…。
/ / ,イ ,' | ハ:::::| /!ー-、K ;:/ | |\
/ / / ! \| | |::::::::::|! /! ! |
, / / / |┐ \ `━彡' | !ヾー-、
/ /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ! `ヽ、
, ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、 ヽ
/ 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ' ヽ _,. ' 〉
- 906 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/01/20(月) 00:11:39 ID:8sIcpo8c0
-
/ ̄ ̄\
/ \
/ ヽ
.| / ─ |
| u (ー) (ー) | こんなことなら、
ヽ (__人__) / 去年、四之宮神社に灯篭を寄進した時、
/ ヽ ` ⌒´ノヽ ついでに父上の能狂いが治る様に
./ / ∩ノ ⊃| | .祈願の依頼をしておけばよかったかな…。
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
. \ /___ /
____
/ _ノ ヽ_\
. / .(ー) (ー)\ いや…いくらなんでも
l^l^ln ⌒(__人__)⌒ \ それは恥ずかしいからやらないで正解だお。
ヽ L |r┬-| u. |
ゝ ノ `ー‐' /
/ / \
/ / \
. / / -一'''''''ー-、.
人__ノ (⌒_(⌒)⌒)⌒))
余談ではあるが、この前年の寛永十八年、
宗冬は柳生庄にある柳生四之宮神社に灯篭を寄進している。
- 907 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/01/20(月) 00:12:14 ID:8sIcpo8c0
- _,.-'"´ 三ミ、ー-、
/ / ィ /⌒`⌒ヽ\
/ / / / 夢 | ヽ
/ / イ´^ー、 ,.. 、)、 ',
, ' / / //ヽ、. 。ゝ イ 。ノ| | まあ、いい機会だ。
//イ / /::::、 '´ ` ̄'|| | 一段落したら、湯治にでも行ってみたらどうだ?
/ /イ / |::::::| / _┗' ,イ 、|
/ / |::::::| ┃r=━┫;:/ | |ヽ ひと月程度なら、
/ / ,イ ,' | ハ:::::| /!ー-、K ;:/ | |\ .こやつらに任せても問題はなかろう。
/ / / ! \| | |::::::::::|! /! ! |
, / / / |┐ \ `━彡' | !ヾー-、
/ /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ! `ヽ、
, ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、 ヽ
/ 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ' ヽ _,. ' 〉
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) ふむ。
. | (__人__) 湯治、のう…。
| ` ⌒´ノ
.l^l^ln }
. ヽ L }
ゝ ノ ノ
/ / \
/ / \
. / / |ヽ、二⌒)━・ = スッ
ヽ__ノ
- 908 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/01/20(月) 00:13:04 ID:8sIcpo8c0
-
/ ̄ ̄\
/ _ノ ヽ_
| (−)(−) …そういえば昔、
. | (__人__) 胃を悪くして倒れた時も、そんな話が出たのう。
| `⌒´ノ ) ;;;;)
. | } .) ;;;;) あの時は、結局行けずじまいじゃったが、
. ヽ } /;;/ 今度は行ってもいいかもしれんな…。
ヽ ノ .l;;,´
. / ∩ ノ)━・'
( \ /|_ノ ヽ
. \ "" /_ノ |
\ /___/
/ ̄ ̄ ̄\
/ _, 、_ \ 父上は働き過ぎなんですお。
/ (●) (●) \ 体調が悪いなら、療養に専念するのも、また勤めですお。
| (__人__) |
\ `⌒´ / その時も、何故休まれなかったんですお?
/ \
- 909 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/01/20(月) 00:15:33 ID:8sIcpo8c0
-
あの時(寛永四年)、
わしが倒れた一番の理由は、お前の致仕じゃあ!
あれを繕うために休んでなどおられんかったのじゃ!
___
/ \ ___
/ノし u; \ ;/(>)^ ヽ\;
| ⌒ ) ;/ (_ (<) \; す、すいませんおっ!
| 、 );/ /rェヾ__)⌒::: ヾ; (や、薮蛇だったお…!)
| ^ | i `⌒´-'´ u; ノ;;
| | \ヽ 、 , /;
| ;j |/ \-^^n ∠ ヾ、
\ / ! 、 / ̄~ノ __/ i;
/ ⌒ヽ ヽ二) /(⌒ ノ
/ r、 \ / ./  ̄ ̄ ̄/
- 910 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/01/20(月) 00:16:54 ID:8sIcpo8c0
-
/ ̄ ̄\ ) ;;;;)
/ _ノヽ_\ ) ;;;;)
| (─)(─) /;;/ まあ、とはいえ、
. | (__人__) l;;,´ 確かに今なら湯治に出ても
| `∩_ノ)━・' .然程大きな問題にはならぬかの。
. | |_ノ
/ヽ | |_ 少し、考えてみるか…。
| \_/ ノ ヽ
\ /_| |
| \ / _/
_______
./ / # ;,; ヽ
: /ノ ;;# ,;.;:: \ : そ、そうしてくださいお…。
/ -==、 '==- ..:::::| その間、十兵衛と主膳で留守を勤めますお。
| :::::: (__人__) :::::.::::| :
: ! #;;:.. l | .::::::/
ヽ.;;;//;;.;`ー‐'ォ ..;;#:::/
>;;;;::.. ..;,.;-\
/ ̄ ̄\
/ _ノ ヽ_\
/ (−) (−)ヽ 和尚様もいてくださいますし、
.| (__人__) | 何かあれば連絡致しますので、
.| u. `⌒´ | 夏を過ぎた頃で調整致しましょう。
. ヽ nl^l^l
/ ヽ | ノ
. / ヽ く
- 911 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/01/20(月) 00:19:21 ID:8sIcpo8c0
-
_,.-'"´ 三ミ、ー-、
/ / ィ /⌒`⌒ヽ\
/ / / / 夢 | ヽ
/ / イ´^ー、 ,.. 、)、 ',
, ' / / //ヽ、 ゚ゝ イ ゚ノ| |
//イ / /::::、 '´ ` ̄'|| | .まあ、こやつらに家中の取り回しを
/ /イ / |::::::| / _┗' ,イ 、| 覚えさせるついでと思えばよかろう。
/ / |::::::| ┃r=━┫;:/ | |ヽ
/ / ,イ ,' | ハ:::::| /!ー-、K ;:/ | |\ これも稽古ということだな。
/ / / ! \| | |::::::::::|! /! ! |
, / / / |┐ \ `━彡' | !ヾー-、
/ /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ! `ヽ、
, ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、 ヽ
/ 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ' ヽ _,. ' 〉
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ー)(●) …そうかもしれんのう。
. | (__人__) 頃合を見て、上様にお許しを頂くとするかの。
| ` ⌒´ノ ,r'゛ヾ
.l^l^ln } `‐= )
. ヽ L } ゝ-´ );;;;;;)
ゝ ノ ノ .) ;;;;)
/ / \ ./;;/
/ / \ .l;;,´
. / / |ヽ、二⌒)━・'
ヽ__ノ
- 912 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/01/20(月) 00:20:17 ID:8sIcpo8c0
- . /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::.
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: / :::::::::::::: |:::::::::::::::::::::::::::::::::::.
じゃあ、解説を始める。 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/|:::::::::::::/::∧:::::::::::::::::::::::::::::::::.
今回の解説役は、 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ .:::::::::: /::/ :::::::::::::::::::::::::::::::::|
私、ミカサ・アッカーマンと…. :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/──::::::::: /:∠ -- ::::::| :::::::::::::::::::: |
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∠斗劣ミ/::::::,../xr斧ミ:::::/ :::::::::::::::::::: |
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::,:::∧,):::/ ..:::::: / i{,):::リ }:/|::::::/::::::::::::::::|
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/|:/ `"´ /::::/ `"7:; ::::/::::::::::::::::: |
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::{ j{ .::::/ l /'" ,: / :::::::::::::::::: |
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ | / /:::/:::::::::/:::::/
::::::::::::::::::::::::」::::::::::::::::\ |ノ 、 , イ:::'::::::::::/::/
── ¬´ {::::ハ√ ̄ > ___ イ.:::::::::::: / /'"
/ ´⌒ヽ |:::V、:{;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i /:::::: イ;iー<
. ∧ {ノ;i;i;i;\;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i; /:::::/;i;i;i;i;i;i;i;i;iノ-、
∧;i;i;i;i;i;i;i;i;i`丶;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i; {::::/;i;i;i;i;i;i;i;i;i/´ ヘ
. -―‐--―- 、
/ \
' \
/ ィ ヽ
/ / | l ',
, / | | | l
| r 、 / '、 卜、ヽ\ |
| \\ / -―=、\ | =\\\
∨ \)' / 、_ 二、ヽ ト_ ニィT广` 私、月影ゆりが担当するわ。
V /ニ〈ー{`Y {::rしi }ー{ トr| 〉
酛 ハ \ ー' 丿 卜 ニ イ では、早速だけど、
| 丶-丶.  ̄ ̄ ' /| 今回の一件について解説するわね。
| : : : : l\ _ イ : |
| : : : : | 丶 ´ // : :/
| : : :/ヽ /`T´∨ : :/
| .:/| X ,/ /: : :/、
_」ノ/ | /ハ / /: : :/ \
r ´ ヽ. | 〃l| l| './ : : : | 丶- 、
| / |《_,八j| 〃: : : : | / |
- 913 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/01/20(月) 00:21:59 ID:8sIcpo8c0
- /:/ : : / |l: : :|: : : : : : : : : :`Z:l,
|.:l: : :/ |l: : :|: : : : l: : :\:_: : ノ 今回の話は、
レ(: :/ ヽ: : :',ヘ: : :ヽ、: : : :フ:| 寛永十九年七月の沢庵和尚の手紙にある
| V! ――- 、 \: ヽ\: : :\フ: : ' .記述が元になっているわ。
.', ヘ /´ ̄ ̄`ヽ _」/` ̄ ̄` V: : / 原文を紹介すると、
{^ト{-{ 丶 _,}´ /l 丶 _/: :/
八 い 丶 __,ノ | ヽ __,/: :/ 『柳生但州、先日者二之丸之御能仕能とて、□に目をまハし被申、
`ト-', l /: :/ 手を引候て入、のり物にて、無性ニ成被歸候ヘ共、霍乱にて候故、
.l: : :ヽ /: :/ やかて快気被申、一昨日も被罷出候、従去年八月、此比迄能を被仕候。
|: : : : :\ ⌒ ⌒ /': ::' 其因積申候て、気も盡申と見え申候』
|: : : : : : :}> 、__ イ: /: : :| 【寛永十九年七月十八日、細川光尚宛て書状】
|: : : : : rく |:/: : : :|
|: : : : :/ \ /'/: : : :| こんな内容になってるわね。
/: : :/ 爪 /: : : : : | (□は漢字が出なかった箇所です。すいません)
/.:/\ /小ヽ.| : : : : : |\
. /.:.:.:.:/.:./:.:/.:./ : .:ハ:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.\
.. /:.:.:.:./.:./:.:/:.:/ : :./:.:i!:.:.:.:.:.:.:.i! .:.:.:.:.:.:..
. ′ .:/.:./:.:/.:./ : ,:イ:.:.ハ:.:.:.:.:.:八:.:ヽ :.:.:.:..
…つまり、 i.:.:i:.:i:.:.:i: :i.:.:.i.ーl‐l-lミ i:.:.:.:./,. -‐:.:i:.:.:.:.:.:\
. | :.l.:.i.:.:.|: :l.:.:.i: 抖ャ芹ミ |: :./ャf斥ミ:.:i: : i:i i⌒ヽ
「年寄りが夏場に踊り過ぎて . | :.l.:.i.:.:.|: :l.:.:.i:i゙ヒzヅ |:.; Vソノ! :i: : i:i |
.倒れたけど、すぐ元気になって | :.l.:.i.:.:.|: :l:.:.:i从 j/ , l:!:i: : i:i |
.また出て行って踊った」 | :.l.:.i:.:.:|: :l.:.:.i:l 八i: : i:i |
. 人 l.:.i:.:.:|: :l.:.:.人 ( ソ /:.:i:.:ヽ从j
ということ? \i:.:.:|: :l.:.:.i.:.:.、 イ:.:.:i!:.:/
. \ト、i.:.:.i!.:.:.:.\ __≧=く:从ハル'
「…そうなるわね」 \ルハヘ(⌒ヽ 二 ̄ ̄ ̄} ハ
{_二ニ=‐ -=ニ二 __}___, / l___
. __ ノ、 ̄ ̄ ̄\二ニ=- } _ ノ ノ ノ
, ´ ̄` 、丶 ∧ ー=ニノ´ ー=彡 /
- 914 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/01/20(月) 00:23:07 ID:8sIcpo8c0
- .. -‐━--
/:::::::::::≠=‐----:......... __
^ヘ:::::::::::::::::::::::::::ヽ :.______
///} / ー----― \ )
/:::::::::::/ 八/ } \
:::::::::::: }/.......\// ../≧=--r-‐ヘ\ 丶
…馬鹿なの? (} :::::::::::::: ::::::::::::^ー /}/:::::::::/}:::::::::::. } }
この人? . :....:::::::::::::::: ::::::::::::∠... /ハ:::::::/ 」::::::::::::
. : ::::::::::::::::::::::::::/ ̄〕/^ }//≦.]::::::::/}
. :::::::::::::::::::::::::勹瓜㌃ヾ/ r ㌻Y : :/ ;
/:::::::::::::::::: :: { { :: //′
_/}八::::::: \: : \ _/ /::〈/′
{r弖三三二ニ=- _ _ __,, ..:::::小:\
. ┌┷=ニ二三三三二ニ=- _/::::::{ { } ヽ
√ ̄ \三三三三三三三人
√ ≪⌒\ -=ニ二三三三 /
|
/l
//
_, -― '.:∠._
, '´. : : : : : : : : : : : :` .、 /|
/: : : ; -‐、: : : : : : : : : : : :`フノ :|
/: : : :/ |: :l: :\: : : : :  ̄´ : : /
/: : / !:.l\:_:`:¬ァ: : : : : / …否定できないのが
,' : / ー- \ヽ-‐ ̄ヽ: : : : ∠⊥, 残念なところね。
|: / \ 丶-----イ
|: | /´  ̄「 ̄`v―v'´ ̄ ̄ 「`ヽ|: : :|
|: | { ノ } { ノ |: : :|
- 915 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/01/20(月) 00:24:59 ID:8sIcpo8c0
- ::::::::::::::::::::::::::::/::::::/ / ⌒メ、7
::::::::/:::::::::::::::/::::::/l! | //
::::::/:::::::::::::::/::::::/八.ノ /´ 沢庵和尚の「不動智神妙録」でも
/:::::::::::::/:::/ / 能のやり過ぎについて注意をされてたけど、
::::::::::::/:::/ / .全然治ってなかったということね。
::::::/:::/ / /
/:::/\/`T" 他に挙げられた注意点は、
::/ ヽ:::| 噂程度のものだったかもしれないけど、
´\ /::l 能に関してだけは、本当に困ったお爺さんだったようね。
-‐-\ ,爪::', .実際、一年も前から練習するとか、
ヽ{l li::', どれだけ楽しみにしてたのよ…。
|l__}|::::',
|`¨lN::l
| l| |::|
. <;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;≧ュ.,
/;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;>、
/;:;:;:;:;:;: /:;:;:;:;:;:;/;:;:;:;:;:;: !;:;:;:;:;:!;:;:;:;:;:;:∧
γ;:;:;:;:;:;:;:;:;:/;:;:;:;:;:;イ;:;:;:;:;:;:;:;:;/;:;:;:;:;:;|;:;:;:;:;:;:;;:;:;ヽ
,/;イ〃;:;:;:;:; j!;:;:;:;:;/:;:;:;:;:;:;:;:; イ;:;:;:;:;:;;j!;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::ハ
…まあ、馬鹿かもしれないけど、. 〃 /;:;:;:;:;:;:;:;:|;:;:;:;:/;:;:;:;:;:;/ ./;:;:;:;:;:;:;i!;:;:;:;:;λ:;:;:;:;:;∧
この件についてだけ言えば、 ..... {' 〃;:;:;:;:;:;:;:;:;酛;:j!;:;:;γ /;:;:;:;:;:;:;::i!;:;:;:;:/ !:;:;:;:;:;:;∧
老い先短い年寄りの道楽と思えば、 i!;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:酛!:;:;:;/ i!;:;:;:;:;:;:;イ;:;:;: / !;:;:;:;:;:;:;:;ハ
笑い話の範疇じゃないかな。 ..... ∧;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:v!;:;/ー -i;:;:;:;/ !;:;:ナ' "´ i!;:;:;:;:;;:;:;:;:;!
. ∧v;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:}';:;;! ,ハ;イ /;:イ __,,. |;:;:;:;:;;:;:;:;: !
この年、もう72歳なんでしょう? 〃 〉;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;j!;:;:i 〒:イ'::テ /;:' て::::フ !;:;:;:;:ト:;:;:;:;|
i;! ,〃;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;i;:;:;j!/¨¨´ ,ィ;: イ ¨´ |;:;:;:;:;! };:;: |
. i:{/;:;:;イ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;i;:;:八 ー=彡;' .;:;:;:;:;ハハ;:;:j!
ハ:v;イ i!;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|;:; i! " /;:;:;:;:j iソ
ハ:;:ゞ、 j!;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;v;ハヽ _ イ;:;:;:;:/ '
{;:;:;{ /;:;:;∧;:!;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: >、 ´ .,イ;:ハ;:;:/
ヾミ、イ; ィ}ニソハ从ソハミ、≧ュ.三三三三 ≧ュ、/
ー=彡 'ヽ , < \ニニニニニニニニニニニ∧>
- 916 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/01/20(月) 00:26:30 ID:8sIcpo8c0
- . -――‐- .
/: : : : : : : : : : : : : :丶
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
/: : : : : : : : : : : ; −-‐} : : : : : ',
.': : : : : : : : : : / ,: : : : : : :|
l: : : r=、l: : / l: : :l: : : 〈_ , そうね。
|: : : ヽ ∨ ―- 、|: : :|:{: :{:_:ノ 実際、現代の感覚で言っても、
|: : :/ニ寸ー-/ィ__示テヽ八 : 乂_彡' .十分お年寄りの範疇だわ。
: : { } { ゞニン r/⌒/_テY!
l: : \_ ー‐ ' ハー'/ノ ようやく十兵衛も落ち着いてきつつあるから、
|: : : : :l:lヽ /:.:/ それまでゆっくり療養できなかった宗矩にも、
l: : : : :l:| \ ⌒ ' /: :/ .ようやく時間が出来始めたというところね。
, : : : : : :!_ /\_. イ: : : /
/: : : : : : l \{: :/ / : : /
. /: : : : : : : |_ \ -‐': : : /
, : : : : : : : : |  ̄` ヽ: : :/
/.: : : : : : : : :| `> -、
::::::::::::::::::::::::::::::::::::....
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...
::::::::::::::::::/::::::::∧::::::::::::.`、
で、湯治…温泉回なのね。 :::::::::::::::/::::::::/ |::::|:::::::::::゙、
::::::::::::/::_::斗-―|:::|::::::x :::.',.
…年寄りの温泉回とか ....:::::::::/'~::::/ __ |::|::::::|ヽ:::::|.
誰が得するのかしら…? ...:::::::::|::::::斗=≠=ー::|::::::| ヤ:|.
:::::::::|:::::/ {:::| |:|::::::| |::|
:::::::::|:::::| i:リ |:ト、:ノ .|:|
「そういうこと言わないの。 ::::::::::|::::| ` |:| ゙:,' |:|
さあ、話を戻すわよ」 ::::::::λ::| ソ ,: .リ
:::::::::| |::| /
:::::::/ .|:| z; ァ /
::::/. ソ  ̄ /
:/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄〉
厶
- 917 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/01/20(月) 00:27:06 ID:8sIcpo8c0
- _
____ 〃 ヾ
,..:::::::::::::::::::::::: .. | 私 |
/:::::::::::::::::::::::::::::::::\ | の |
.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.、 | 特 |
;:::::::::::::::::::::::::::::::::;、::::::::::::::::. | 技 |
___ ′::::::::::::::::::::::::::::八:::::::::::::::::! | は |
〃 ヾ. i::::::::::::从ルハ::::::///ヽ:::::::::::::i ゝ __ ノ
| 肉 | |::::::::::从///j:://///jハ:;::::::::; //
| を | 八:::::::八  ̄ノ'  ̄ ̄ !:::i::::::: ′ //
| 削 : .| メハ:::ハ _`´_ 八::::::メ //
| ぎ. 釻 ! jハミx、`"´ /|ハ八「`ヽ //
| 落 ! ハ: :〃二ニ三ニ二: :∧、 //
| と !. _ -=彡ll入(二ニニニニニ /ヘ{i=ー _ //
| す | カ!: : : : : : {レ,}:|ΞニニニニΞ/ : : {!: : : : :`ヾ //
| こ. !. |l| : : : : ┌‐┘:l `}二ニニ二{´{_: : : : : : : /: :_} //
| と !. |l|: : : : : :|: : : :/___}二ニニ二{__| ̄l: : : /: :|| | //
| で | |’: : : i−!: : :/―‐}二ニニ二{‐!: : |: : : :l! : 汽! //
| す / く: : : : ! : |: : { {二ニニ二} !: : :!===カ: : : :|. //
ゝ __ / }: : : : ! : |: : | 〃二二ニノ !: :/! )X( !: : : :! //
l: : : : :!_/: : :| {ニ二二 〈 |'~ └―┘ : : | //
|: : : : :!: : : : } }二ニニニ} !: : : : : : :!: : : :|____//
|: : : : :!: : : :/ l」L」L」-L」 |: : : : : :_|_/ ̄i}/}"
ソ: : : :i}ー |i| 、_ |゚i! , -‐ L_ry 、 ┬l ノ丿
/: : : : : \__|i| |゚i! ノ=={ { ! ‘_ノ ̄
――――――――― - >=メ:_:{ } } } ヾ、.__、|゚i!ノ´x=―亠--‐ ´: :〉 _
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ミ千===ミ 〉〉ハ〉,l.゚i! {{ |i|:. \_:彡' _´_ _` 、 お、おう…。
/∧ `ー-‐彡' ̄ }}!゚i! }} |i| 廴__ /‘=’ニ ‘=’u‘.
l L/`ー"|i| __{{|゚i!__{{. !i| ,ヽー|i]|| i └‐' ー' u‘. __ __¨ ./
 ̄二二二二二[iニ}}二i]二二二二}〉_|i]|| ヽ ! ._) _) \
- 918 :名無しのやる夫だお:2014/01/20(月) 00:32:07 ID:NKAhQxZU0
- お藤を連れていって、ソッチだけ映してれば誰得問題は解決する
乙
- 919 :名無しのやる夫だお:2014/01/20(月) 00:33:19 ID:Vdd2OmjU0
- 乙
- 920 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/01/20(月) 00:34:47 ID:8sIcpo8c0
- てなとこで、今回はここまでです。
本日もお付き合いくださり、ありがとうございます&お疲れ様でした>ALL
年明け一発目で更新失敗したので、今回、投下だけでもできて、やれやれと。
なんだか今回は日常回的な趣ですが、
次くらいからぼちぼち寛永時代を締め括る話になっていく予定です。
そして、この話も含めて、あと三話で長々と続けた第2部も終わる見込みであり、
なんとか春までには一区切り付けたいところ。
あと、解説役の候補も投票よろしゅうですー。
それではでは。
- 921 :名無しのやる夫だお:2014/01/20(月) 00:36:15 ID:W4sySsfI0
- 乙です
ツインテむねりんでも良いのよ?
- 922 :名無しのやる夫だお:2014/01/20(月) 12:56:18 ID:Mma5q9/g0
- おつ
こういう元気な爺さんは近所の人間からしたら
面白くて尊敬できるが子供たちは大変だろうw
- 923 :名無しのやる夫だお:2014/01/20(月) 19:47:22 ID:0RZyfGho0
- 解説役は(^q^)「くおえうえーーーるえうおおおwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」 に一票
- 924 :名無しのやる夫だお:2014/01/20(月) 20:07:40 ID:6NlktzNg0
- おつおつ
こんなカワイイ六丸が、
「朝鮮妖術師を全部殺そう! できる限り残酷な方法で!」
とか言う将来に育ってしまうかと思うと……(荒山脳)
あとひさびさに恒例の佐々木さん(涼宮ハルヒの憂鬱)にいっぴょ。
- 925 :名無しのやる夫だお:2014/01/20(月) 20:34:46 ID:dtr4n8Uc0
- そういや悪役の義仙と十兵衛が対峙するような創作物ってある?
- 926 :名無しのやる夫だお:2014/01/20(月) 21:06:01 ID:JFmLDdYg0
- >>925
知る限りではないなー。
十兵衛が死んだころ、義仙は20代の若造だし。
- 927 :名無しのやる夫だお:2014/01/20(月) 21:41:41 ID:GgD6vMpA0
- 投下乙
ミカサに解説してもらうとミもフタも無いなwww>年寄りが夏場に踊り過ぎて〜
なんというかこれまで苦労ばかりだったから趣味に全力で傾倒してのんかと
微笑ましい目でみてしまうわ
次回も期待してるぜ
次の解説は久しぶりに佐々木さんがいいと思うな!
- 928 :1:2014/01/26(日) 04:14:03 ID:RJV3zKMc0
- どもどもです。
今週は割と久々に休出になってしまったので、ちと無理そうです。
すみませぬ。
十兵衛と義仙>
十兵衛の敵として義仙が出てくる話ってのは、当方も見たことないですねー。
「剣法正宗遡源」のように、義仙主役で十兵衛が敵になる、というのはありますけど。
やはり、28歳差というのは結構でかいで砂。
解説役>
佐々木さん了解ー。
あと、(^q^)については、申し訳ないのですが、
(多分)女性キャラではないので、別キャラを挙げて頂ければー。
- 929 :1:2014/02/01(土) 21:40:45 ID:fnEQp1Kg0
- どもどもです。
先週は休出で更新できなかったので、今週はどうにかしたいところ。
目標はいつも通り、日曜(2/2)の21時投下というところで。
よろしゅうですー。
あと、昨日こんなのまとめたのでよろしければ。
【2014年版(第4回)剣豪知名度ランキング】
ttp://togetter.com/li/623608
去年の今頃もやりましたけど、1年経ったのでまたやってみました。
順位が変わったり、おまけで年代別順位とか流派別順位とかもやってみたので、
よろしければー。
それではでは。
- 930 :1:2014/02/02(日) 21:15:19 ID:o1S0AIvg0
- どもどもです。
現状まだ全然であり、もうちょい書いてみて、いけそうなら投下する所存ですが、
とりあえず今日は無理そうです。申し訳なし。
ではではー。
- 931 :名無しのやる夫だお:2014/02/02(日) 23:13:03 ID:.Iae0h/E0
- おうよ
- 932 :名無しのやる夫だお:2014/02/03(月) 22:59:08 ID:6CTeHBDE0
- >>930
乙です。togetterの方も楽しく見させてもらってますよ。
- 933 :1:2014/02/08(土) 17:43:23 ID:yE8QVxdM0
- どもども。
なんか雪で外がえらいことになってますが、
これがまだ土日だからマシなのか、余計に悪いのか、
なんとも微妙な感じで砂。
それはそれとして、更新できたら
明日の日曜(2/9)、21時からの投下を目指したくー。
2週連続で止まってますから、歯止めをかけたいところ。
ではではー。
- 934 :名無しのやる夫だお:2014/02/09(日) 04:39:02 ID:y7YWCXSg0
- 久しぶりにスレ読んで追い付きました。
解説役は「黄昏乙女×アムネジア」の庚夕子(と新谷貞一)に一票。
- 935 :名無しのやる夫だお:2014/02/09(日) 19:52:07 ID:HtfDZy8s0
- このスレの列堂滅茶苦茶かわいいな。なんてキャラなんだろ。
- 936 :1:2014/02/09(日) 21:13:02 ID:QswQjOvw0
- のっけから申し訳ないのですが、どうも3連敗のようです。
なんか全然書けなくなってしまい、どうしたものか。
とりあえず、火曜にまた頑張ってみます。
すいませぬ。
なお、現状の次回解説役投票経過はこんな感じ。
【その67解説役投票経過】
2票 : 佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱)
1票 : 庚夕子(黄昏乙女×アムネジア)
あと、六丸(幼年版)のAAはニャル子さんのハス太で砂。
これが来る前は、小公子セディのAAにしようかと思ってたのですけど
まあ、こっちの方が年齢低めに見えたのでこちらに。
それではー。
- 937 :名無しのやる夫だお:2014/02/09(日) 21:55:01 ID:Kulb1vOg0
- おっつおっつ。
あと老婆心やが>>923はガールフレンド(仮)の
クロエ・ルメールじゃないかと思うで。
- 938 :名無しのやる夫だお:2014/02/10(月) 11:09:15 ID:ZqSucvbA0
- 了解です
では夕子さんに一票
- 939 :1:2014/02/11(火) 12:06:24 ID:iD7Jz5XE0
- 更新しようと思ったら、
本日休出になってしまったので3連敗確定であり無念。
なんとも申し訳なし。
>>937
おおうなるほど、ありがとうございます。
てっきり顔文字AAの方かと。
これなら了解でアリマス>>923
- 940 :1:2014/02/16(日) 19:53:21 ID:o.i9bMBY0
- どもどもです。
なんかもうロクでもない有様で申し訳ない限りなのですが4連敗確定です。
もうちょい何とかなるかと思ったのですが、すいませぬ。
代わりにって訳でもないのですが、
昨日、ROM待ちの間にちょっとやってた話をまとめたので、
よろしければ。
【滅私奉公的な「忠義」の発生について】
http://togetter.com/li/630262
あと解説役投票はこんな塩梅に。
【その67解説役投票経過】
2票 : 佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱)、庚夕子(黄昏乙女×アムネジア)
1票 : クロエ・ルメール(ガールフレンド(仮))
では、毎度の如く来週はなんとかしたいと思いつつ、
それではではー。
- 941 :1:2014/02/22(土) 22:48:35 ID:fREFgPP20
- どもですー。
長々と敗北宣言が続く昨今であり、どうしたものかという有様ですが、
明日は上手く行ったらいいなあと思うところ。
すいませぬ。
予定としてはいつも通りであり、
まあ明日の21時は最も理想的としても、
どうにか明日のうちに投下できればいいなあと。
ではではー。
- 942 :名無しのやる夫だお:2014/02/23(日) 22:42:16 ID:ZJZ9lUjY0
- 21時は難しかったか…?
今日中のセンに期待してるぜ
- 943 :名無しのやる夫だお:2014/02/24(月) 01:00:45 ID:cQq7/NHg0
- どどんまい。
解説役は・・・・ハルヒは作中に登場してたっけ。
長門っちで。
- 944 :1:2014/02/24(月) 06:11:07 ID:5xp92GRs0
- こんな時間でなんともはや。
まるで集中力が持続しない有様であり、またダメであり、申し訳なし。
普通の休みでもこの有様で、当方どうすりゃいいのかと途方に暮れ気味でアリマス。
なんとか切り替えていきたいところなのですけど。
ううむ。
あと解説役、長門に1票で了解ー。
【その67解説役投票経過】
2票 : 佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱)、庚夕子(黄昏乙女×アムネジア)
1票 : クロエ・ルメール(ガールフレンド(仮))、長門有希(涼宮ハルヒの憂鬱)
ではでは。
- 945 :名無しのやる夫だお:2014/02/24(月) 08:53:36 ID:1ofP5YG60
- 何だいつものとうりか
- 946 :名無しのやる夫だお:2014/02/25(火) 15:06:46 ID:eXnuqzss0
- スペースダンディのQTに一票
- 947 :名無しのやる夫だお:2014/02/26(水) 18:00:25 ID:SAwf5XSk0
- じゃぁ佐々木さんにいれとこか
- 948 :名無しのやる夫だお:2014/02/26(水) 22:05:03 ID:EHvXB0ag0
- とりあえず、桂ヒナギクに一票
- 949 :名無しのやる夫だお:2014/02/27(木) 10:28:27 ID:3mrELscQ0
- 夕子さんに一票
- 950 :1:2014/03/01(土) 16:50:24 ID:LezkfJn20
- どもどもです。
とうとう3月になってしまい、当初予定では
既に第2部最終章に入ってる筈なのに、どうしてこうなった。
とりあえず連敗をここでストップさせ、今年こそV(完結)を目指したいところ。
そのためには投下であり、即ち明日の21時が目標でアリマス。
ううむ。
あと、現状の解説役投票はこんな感じ。
【その67解説役投票経過】
3票 : 佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱)、庚夕子(黄昏乙女×アムネジア)
1票 : クロエ・ルメール(ガールフレンド(仮))、長門有希(涼宮ハルヒの憂鬱)
.桂ヒナギク(ハヤテのごとく!)
QTについては、AAがなさそうなのと、一応女性ではないので
別キャラで再投票頂ければ。すいませぬ。
ではではー。
- 951 :1:2014/03/02(日) 21:03:58 ID:TJJhilAw0
- どもどもです。
今回もさっぱり書けてないのですが、どうにか投下だけはできそうですので、
23時くらいに投下しようかと。
せめてこのスレを埋められる程度は書きたかったのですが、
まだもうちょいかかりそうです喃…。
ではではー。
- 952 :名無しのやる夫だお:2014/03/02(日) 21:06:35 ID:8nlvnsQg0
- 了解です〜
- 953 :1:2014/03/02(日) 23:00:33 ID:TJJhilAw0
- どもどもです。
それでは今から投下します。
- 954 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/03/02(日) 23:01:33 ID:TJJhilAw0
- ____/´弋ニ_|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ネミ;,、 : : : : : : : : | : : : : ヾ
__寸 ´ `.!:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:x :.`゙ 、 : : : : : : :! : : : : : |
XXXXヤ 冫:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;,:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;丶 : : : : : : : : / : : : : : :| ようやく前回の続きだ!
XXXX| , メ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i゙`゙`ヽ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;'ヾミ.,、 : : : :,ゾ : : : : : : :|
r―え_,--|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ネ;:;:;:;:;:;;:;:;:! \;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;', : : :`゙丶: :,、: : : : : : : : ! 作中では相変わらず
./´ |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:| ヾ;:;:;:;:;:゙, _斗、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:', : : : : : :/. : : : : : : : : :/ 誰も剣を抜かないから、
. |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:| ヽ:;:;:::',.、__,,xクニ_ヽ;:;:,、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ァ、 : : /: : : : : : : : : :/ : せめて私がここで抜いておこう!
|;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:| \:::ヤ~ ,;.仔::::ソ ネ::i ヾ、;;:;:;:;:;:;:;;卞;:;:;:;:;:;:゙, 、:./. : : : : : : : : :/.: :
从;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヌ ,-=ミヾ`゙.刈 ゞ=z孑゙´';:! 刈:;:;:;ネ:;:;:! `゙、;:;:;:;:',:./. : : : : : : : : :/ : : :
リメ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:乢戈::リヽ、 ヌ´`゙ ;' ./マ:;ァ´゙メ : : : : `ヌ', : : : : : : :_/.: : : :
`'' ヌ冫:;:;:;:;:;i刈  ̄´ i:: ヾ、 / !:i:;:;|. |. | |`、: : : :`、 : : : : /´ : : : : : :
`''ー..,、. ,'仆;:;!:;:;:ヤヾ、 |:::.. _ / /:;:|ソ |. | !: : : : : : : : : : _:ネ: : : : : : : :
`'ー..、. ソ `、;:;:;:',\ ``゙ _ / /;:;:ソ. |. !ソ./: : : : :./´/: : : : : : : : : :
`''ー..,、. ヾ:i;:;:;:`:、 rァ孑´- ヺ ァ゙ / /_ ///: : : :./ : : /: : : : : : : : /
`''ー ,,、. |ヾ:;丶 ≧:..._  ̄‐´゜ ..::ネ,、メ 《ヘヾ/: : : : :/: : :_/ : : : : : : /
`''ー、,,, : ``゙ヌ、|ソ`゙;;−/´〜〜彡} 》/´: : : : _/: : :/: : : : : : : :/
`゙'ー ..,_. | ゞ{///////////// : :_ ; ´.: ;ァ‐´ : : : : : : : /
ヾ、: : :.`'''ー ..,_ /////ム ´ : :_ ,/: :__冫: : : : : : : : :/
\: : : : :゙ー‐`゙''ー ..,,、....≠―´__ -‐ー´: :,/
廴_k.ツ-‐ー竺ゑ`゙'''ー ,,,_: ̄: : : : : : :,ィf
\`メ ヾ ̄` =‐ー....`゙'''ー- ..,,_.゙ ̄`゙‐―-マー――
`''-.., \ ヽ `゙㍉_ __ _.`゙"''―- ....,,_、
''ー、,、  ̄´゙゙
`''-.., `''-..,Yー ,, ヽ ヘ `ヾ、゙ミミ `゙廴_ ,,ァ´/´
`''-.., ,~''-、 .`''- ..,,_ ._ ヾ、 ヘ ,ソ ミミ `゙ー、ζ `゙`゙´
.. `'-,,,゙\、 `''ーミi,゙''ー..、 ,,..,,,,_......____
`゙'!・ ` `''‐、、 / ̄ ̄´゙゙''''― ,,,_`ニ"'ー ミ;; 、 .`゙'''ー ,,,、
`''- ,, \ ー..i..,,,y二'′ `" ._ `゙
`゙'''ハi. .`'― .,゙,゙゙';;i_. `''ニ¬
- 955 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/03/02(日) 23:02:47 ID:TJJhilAw0
-
そして時は過ぎ、冬も近づいたある日の某所…
,--、、、._
,/,i´.'゙"ヽ''ー"ヽ;;-、、.,_、
,,/i´ .i゙_,,、、-‐`゙''''``'ヽ,:、、、 ( )
,rぐ.,..,,...、‐''''`.,、、-'''~ヽ`,`,`,丶三:l゙゙`''ヘ--,,,,、 ( )
∠-丶-、!ー──'''''~~~'|:il:|_::、彡'"`..__.:;:;:..,、,,,`>
| l:|ケ~~~''───l:l!:i| ll'lYl'""゙゙~ |:l ( ( )
| l:| l:l!:i| | l:| |:l r'゙''ヽ,,.,,,,_( 丿..,,,,,,,,,,,,,,_
| l:| l:l!:i| | l:| |:l_,,r" ,;;,;;;;;( ,,,,゙,,___.. ゙~゙″
| l:l .,,,,,,,,,,,,,,,,,l,l!:i| | l:|.,,,,_ ,,,, |:.l 丿,, (
.,'⌒ヽr─、w,., | l:| ,ー'゙,:;::;;:;:;: :: ;l:l!:i|~;:;: :; :;ヾ /゙゙゙゙'''ヾ,,|.ヾl゙゙゙゙゙゙''''─── )─、,,,,,,,,,,
,,ll゙;;;;_;;www─l',,,/゙゙゙:;;;::゚ ̄ヽ~~~〜 l:l!:i|~~~~~゚゚゚゚゚〜ー、;;;ll゙l.彡l、 ( )
.,il゜::;;;::;;:::;:;;:;丿〜 .|llll|,,,,、rー-、, 〜 ゙゙'''─、,,,,,,,,_
゙ヽ_;_;_;_r=--'゙,,,''''ノ,','l''゙''''゙′..__,,,,,,ir-、, 〜 `゙゙゚゚''─、,,,
llwww,,,、:;;:.,:;;l゙゙:;;;:;:;:;;::;;:;:;ヽ、 , 〜
`゚゙゙゙゙゙'─ww','_,,,:;:l:;;:),,,,,,_~~: 〜
` :  ゙゙゙̄ヽ 〜
゙゙'ヽ、,,,
- 956 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/03/02(日) 23:03:52 ID:TJJhilAw0
- )
(.
/ ̄ ̄\ ). )
/ ⌒ ⌒ (.
| ( =)(=) ).
. | u. (__人__) あ゛〜…生き返るのう…。
| ` ⌒´ノ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ (
i⌒\ ,__(‐- 、 ) .) カポーン
l \ ( (
=三 =− = 三= 三=
 ̄三  ̄ ̄ニ ̄=-=
// | | ,: | | \ ヽ ∨ ヽ
:′| | ,: | | ::. } : 。 ‘, 〉
/ / │ | ::::. ‘, ゚, :. ゚。 | /
. ′ / 1 , ! \ ::::::: 、__}__}、__} :.. ゚
| ′ | ゚。:: ゚。 \::::::::::||.|リ リ∨ :::. │ト |
| | ー―ヘ\./ い :::::::::}リr云=ミ ∨::::: |│リ 父上、あついよー。
| | |/ヽ|\ ::V:::::::::::/ イ:i:i:ゝ| 》 }:::::: }│ もう出ていいー?
. | ‘。::. l _,ィ㍉\{\::::/ ∨:.ソ ノ:::::: /リ
゚ | :::.. ‘。ヽ/:i:i:しヘ }/ ¨¨゚ j::::;小
゚..| :::::::.. ゚:.《 乂:.ソ:} 、 /|/| 厶イ j i| 「ちゃんと肩まで浸かって、あと十数えてからな」
}V \:::::.. \__\ ¨´ / ‘ リ
| ∨ ::\::::::::‘。 /|/| / } イ ∧ ぶー。
| \:::::{>―ヘ u. 、__ノ /::::}/ :,
: | :::::::゚。 ::::::::\::....... /::::/::: 〉
. ゚。 ト\___{リ、 乂  ̄ ¨ア¨{ イ
. 乂 } >―‐ヘ u. { ∨ 〈∧ ) .) ) .)
/ \ ∨ :.:::/:/ ∨ ̄ ̄ ヽ .( (
三 =− = 三= 三  ̄=三 =− = 三=三 =− = 三
 ̄三  ̄  ̄ニ  ̄=-=.  ̄三  ̄  ̄ニ
寛永十九年の秋、宗矩は湯治に来ていた。
- 957 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/03/02(日) 23:05:17 ID:TJJhilAw0
- ../ /\ / / | | | ヽ ’
./ / _ ̄_二ニ=- | | | _,ノl
./ ,イ/ :| :| | イ | | -=ニ二|_ i
.{/│ | i| | :| ̄ミト、 /-|ミ└──┘ ! `ヽ|
.il | | i| |/|八j八 /| // :jノ|`ト、| | ! | |
{ | | i| :{》芹㍉ ∨: / j/ 、辷__jノ jノ ′ ,| | ひふみよいつむーななやここのつとー!(早口)
| | i| 八{:し':}ヾ ∨ u 》芹゙沁ミ、 } / / | 八{
人人 :l 乂} 乂ソ ノ {{::し'::: } 》 / /} ! \ はい、ちゃんと数えたから出るよ!
} :∧ :|′^¨¨ 乂_彡'ムイ /Y j} .ト、 \
人{ \{ XXX ′ u ^¨¨´_彡':| / イ jリ/ | `⌒ヽ
| 人 XXXX彡' ム-‐─===彡′ .|
lイ \ ヘ. γ⌒ ̄ `Y´-‐─=== .|
人ト、 \ ./⌒ ̄` ≪´ミ -‐=彡′.| _n_n__00 __ 00
. .\|\{ \/⌒ヽミ、 `¨¨`ミ、 ノ .└i_n┌'' . | | r、 [][]「l
\ `ーミ、 >-‐─===彡'´\ く丿 |_| \> くノ
三 =− = 三= 三  ̄=三 =− = 三=三 =− = 三
 ̄三  ̄  ̄ニ  ̄=-=.  ̄三  ̄  ̄ニ
/ ̄ ̄\ て
/ u ノ \ そ
| .u ( ●) |
. | (__人_) これ!そのような数え方があるか!
| ` ⌒ノ もっとしっかり数えぬか…って、ああもう…!
| }
ヽ u }
ヽ ノ (
ノ \_ ) .) トタトタトタ…>
/´ ヽ_( (
=三 =− = 三= 三 三ニ-
 ̄三  ̄ ̄ニ  ̄=-=
- 958 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/03/02(日) 23:07:05 ID:TJJhilAw0
-
/ ̄ ̄\
/ _,ノ `⌒
| ( −) (−)
.| (___人__) まったく、童というのは
| ノ 言うことを聞かぬものじゃなあ…。
.| u. |
人 丿 (
/⌒ \ __ _ / ) .)
/ \ ( (
=三 =− = 三=三= ̄
 ̄三  ̄ ̄ニ ̄=-
- 959 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/03/02(日) 23:08:27 ID:TJJhilAw0
-
/´ ̄ ̄ ̄ ̄ `\.
/ \
/ '.,
| ___ノ'′ ゙ヽ、___ ..|
| .| じゃが、まあ…。
| ;;;( ⌒ ) ノヽ ( ⌒ ) |
| .´"''",. "''"´ | このような平穏な時間も…悪くないの。
|.. ( j ) .l
| `ー-‐´`ー-‐′ /
.丶 ` ⌒ ´ /
ヽ /
ヽ / (
ゝ _ イ ) )
_ -ニ三/ \三ニ-_( (
 ̄三三二三二三二三三三二三二三二三 ̄ ̄
==− = 三= 三  ̄=三 =−
 ̄三  ̄ニ ̄=-=. ̄三  ̄
- 960 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/03/02(日) 23:10:34 ID:TJJhilAw0
-
┌──────┐
│::::::::::::::::::::::::::::::::│
│::::::::::::::::::::::::::::::::│
│::::::::::::::::::::::::::::::::│
│::::::::::::::::::::::::::::::::│
└──────┘
┌───┐
│::::::::::::::::│
│::::::::::::::::│
└───┘
┌─┐
│ :: │
└─┘
┌┐
└┘
□
・
- 961 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/03/02(日) 23:11:26 ID:TJJhilAw0
-
=風呂上り=
/: : /: :.| /: : : : : :/: : : : : : : : : : : \: : : :\
. /: : /: : : ! /: : : : : : :/: : : :/: : : : : : : : : : ヽ: :ヽ: \
. ,': : : : : : : i: /: : : : : : :/:l: : : :|: : : : : : :\: : : : : : :l: :ド:ヽ
i: : : : : : : :i / : : : : : : ,': :|: : : :|: : :l: :ヽ: : : ヽ : : l : |: :| l|
|: : : : : : : :∨ : : : : : : :ハ: :|: : : :|: : :| : ハ : :|_\:l : |: :l ||
|: : : : : : : : | : : : : : : : |: l: |: : : :|: : :|: :| | ;.イ∨从:∧/ リ
|: : : : : : : : | : : : : : : : |: l: |: : : :|: : :|:八 j/Vィて㍉/ : !
. i: : : : : : : :.| : : : : : : : l: :斗七:丁厂⌒` fト::゚リ イ: : :|
l: : : : : : : :l : : : : : : : | ∨ィチてヾ ゞ='^ | : : | 殿、和尚様から手紙じゃ。
. l : : : : : : : i:.: : : : : : :|Y圦iド:;イリ 、 } : : |
l: : : : : : : : : : : : : : : :Vヾゞ辷ン^ 〉 /: : : |
| : : : : : : : : ':, : : : : : : . __ ′: : :|
ハ: : : : : : : :.い : : : : : : '. 、 < _/ イ: :l: : : :|
l : '.: : : : : : : l:ハ : : : : : : ∨> 、_ /::∧: :l : : :|
|: : l : : : : : : /: ∧ : : : : : : '. 丁ヽ::::/::∧ l: : :.|
|: : | : : : : : /: /::∧ : : : : : : : { 八::::/::∧:l: :│
/: : :l : : : : //:::/::∧: : : : : : ∨ ∨ 《Ⅸ:::/:∧: :│
. /: : :/| : : : /ノ :::::::::/::∧: : : : :l: |-─__》 V::/::∧ │
/: : :/│: : 〃::\::::::::/::::|: : : : :l: |:\{{二¨7__V:::::::::ヽ |
./: : / j: : /::::::::::::丶 ::::::::|: : : : :l: | \ {{ ̄ }}ヘ、_::::::::\
/ ̄ ̄\ ) ;;;;)
/ ⌒ ⌒ ) ;;;;)
| (−)(●) /;;/
. | (__人__) l;;,´ ほう、何かあったのかの。
| `∩_ノ)━・' とりあえず、見せてくれい。
. | |_ノ
/ヽ | |_ 「こちらじゃ」
| \_/ ノ ヽ
|\ /_| |
| \ / _/
- 962 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/03/02(日) 23:12:14 ID:TJJhilAw0
-
/ ̄ ̄\
/ ノ ヽ、.\
| (●)(●) | どれどれ…
/ ̄ ̄ ̄ 丶人__). |
/ \ ._|_____
, --'、 / `〉
/ ⌒ ) / /
,′ ノ / /
l T´ .._ ./ r'´ ̄ヽ
ヽ ノ ./丶、 / (  ̄ l
`'ー'´ | .`'ー'――┬― --、/ _.ノ
- 963 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/03/02(日) 23:13:27 ID:TJJhilAw0
-
/⌒ソ/⌒ヽ、
. / // ..\ ._,
/ // .`ヽ,.._,ィ''´ `'ー- 、 /i
/ // \,. _..ノ .|
. / // ⌒´ .|
/ // |
/ // |
. / // .|
/ // . 沢庵和尚からの手紙 |
/ // .|
./ // . |
/ // |
ッ芝ヾシ⌒ヽ、 |
.ヾニジ \ ._,.イ⌒ヽ |
`ヽ,.._,ィ''´ `'ー- 、 . |
.\,. _., 、 . .リ
⌒´ \._,ノ
【以下原文】
『當寺ねまの普請共、八月よりいたし、殊外様子能成候而、
先月御成之時、殊外見事にて候とて、御感共にて候。彼是、御機嫌能候つる。
爰元殊外寒し申候。上方大方大雪降申候由候。當地ハ未降申候。
御状被下、左右承候而満足仕候。湯治相應之由候。自最前如申候。
一段相應可仕候由候なと如存にて候。
自何以珍重存候。公方様殊外御丈夫、彌以被爲成候。先書ニ如申候。
昨月十一日ニ當寺ヘ御成、黄金御巻物共拝領、五六年巳來無御座御機嫌なとゝ、
御供之衆も被申候。殊ニ鷹者無調法仕候。切腹可被仰付ニ相定候へ共、
沢庵へ御成之事候間、御赦免之由。御諚にて諸人悦被申候。
貴殿御うわさまてにて候。但馬は沢庵へ状を越かと、十度も御尋にて候。
私申様ニハ、但馬ハ六ヶ敷ニ不入事にと申て、いつも如此にて候。
私も又但馬と同様ニ、返事も六ヶ敷ニ不入事と存て、私も終様不遣候由申候ヘハ、
但馬と同筆法じゃと被仰。度々御笑にて候。
愚老御目見申候時、貴殿事不被仰出事ハ、一度も無之候。
恐々謹言。
(寛永十九年)十一月十日 東海寺宗彭(花押)
柳生但馬守殿
人々御中』
- 964 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/03/02(日) 23:15:25 ID:TJJhilAw0
-
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ⌒)(⌒) ……ははは。
.| (__人__) これは参ったのう。
| u. ` ⌒´ノ
. | } __
ヽ / ̄ ̄⌒/⌒ /
(⌒ ヽ / / /
. \ \ ,(つ / ⊂)
| \ y(つ__./,__⊆)
| ヽ_ノ |
| |_
ヽ、___  ̄ ヽ ヽ
と_______ノ_ノ
/゙}i
// }} , -z
_/ :/ >'‐ァ―-、_// }}
/:'´//: : 〃: : : : : `く. }/
/: : :./ : : /: j|: :./ : ,'|: : : :∨
,': : : /: : : :|: :八: |: :/ |!: | : :ハ 殿、どうなされたのじゃ?
| : : ,': : : : :|ィテ=k从| リ:_| : :|:| /} 面白い事でも書いてあったのかや。
l : :│: : : : |^Vヒソ ィ圷リ /リ / /
|: : :.| : : : :│ :Vソ/|^/// .,'
|: : : ! : : : :│ t‐_、´ /: | / / {
. |: : : |:l: : : : :ト 、 イ.: :l,' ∧
|: :_:人l : : : :| /`ー 个:|: :/ い
/⌒ヘ::::∧: : : :| {\:_:│:レ:′ ∧
/ \∧: : :.|ヘ_\::_]:∧/{/i/レヘ ,' '.
│ |:∧: : :!:::|≒|::|:| : : : /)')、∨ ;
│ ∨:::∧.: :l:::ト、∧N : / , /: ヘ }
∧ i/::::/::∧:│ト《こ》|:/ //: : : :ヽ八
- 965 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/03/02(日) 23:16:38 ID:TJJhilAw0
-
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ⌒)(⌒) .どうも上様がな、
. | .(__人__) わしからの手紙は来ておらぬかと
| u |r┬|} .和尚に十度も聞かれたそうでな。
| | | |}
. ヽ `ニ} まあ、和尚が上手く取り成してくれたようじゃが。
ヽ ノ
/ く
| \
| |ヽ、二⌒)━・'
. -───- . ,.ィ ´ ̄ ̄彡
ミ ̄ ̄ ̄`': : : : : : : : : : : : : :.` く ⌒∨
Vi⌒ヽ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ /
ヽ ./: : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ.: :.:.Yヽ
|: Y´ ″:i : : : : : : : : |: : : : : : :.i : : |: :|
|: :|: :|: : :| :|: : i!: : : :.:|.i: : :.| : : | : : |: :|
|: :|: :|_ 斗┼-l|: i : : :|.lナ: :T:卞!: : : : :| .なんと。
|: :|: :| | 人|i.__i|:_l_:_i_从l:_:_:|__|_|: : :.|: :| また随分とお気に入られたものじゃの。
|: :|: :| {イ示ミ、 イ示乍ミx| : : |: :|
|: :|: :| 弋こソ 弋こソ !: : .|: :| …紙と硯を用意させようかや?
|: :|: :|: |xxxx , xxxx |: : : : :|
. 八:|: :|:人 ャ―──‐ァ ,イ | : : | :i|
/-‐i|: :|i : 小 . `‐---‐' /.ノ_l|: : i|: l|
' ,小人: : :.}\` ‐-‐ ´r―く ,小. } ̄`ヽ
. /{ ./: :/ ヽ: :|ヽ \__. /=彡./ : : ′ }
/ :| /: :/ } ilミヽ.‐-`rく / : : :/ ,
,: : :イ.: :, i .,ノ リ;`ヽ:::::::::}:::} ′: :/ ′
.′/|{: :{ | ヽ } ......ノノ {i: : イ /|
/ : /: |乂.| { 〉‐--ュ. 八: :,{ /从
- 966 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/03/02(日) 23:17:56 ID:TJJhilAw0
-
(⊃ ̄ ̄\
(⊃ _ノ \
(⊃ ( ⌒)(⌒) .気が廻るの、お藤。
| (__人__) うむ、頼む。
| ` ⌒´ノ
| } \ ついでに和尚の他にも、
/ヽ } \ 十兵衛や主膳にも手紙を出すとするかの。
/ ヽ、____ノ )
/ . | _/
| / ̄ ̄(_)
\ \ /| JJJ (
\ / /⊂_)
/: : /: :.| /: : : : : :/: : : : : : : : : : : \: : : :\
. /: : /: : : ! /: : : : : : :/: : : :/: : : : : : : : : : ヽ: :ヽ: \
. ,': : : : : : : i: /: : : : : : :/:l: : : :|: : : : : : :\: : : : : : :l: :ド:ヽ
i: : : : : : : :i / : : : : : : ,': :|: : : :|: : :l: :ヽ: : : ヽ : : l : |: :| l|
|: : : : : : : :∨ : : : : : : :ハ: :|: : : :|: : :| : ハ : :|_\:l : |: :l ||
|: : : : : : : : | : : : : : : : |: l: |: : : :|: : :|: :| | ;.イ∨从:∧/ リ
|: : : : : : : : | : : : : : : : |: l: |: : : :|: : :|:八 j/Vィて㍉/ : !
. i: : : : : : : :.| : : : : : : : l: :斗七:丁厂⌒` fト::゚リ イ: : :| .うむ。
l: : : : : : : :l : : : : : : : | ∨ィチてヾ ゞ='^ | : : | では、そちらが済んだら、
. l : : : : : : : i:.: : : : : : :|Y圦iド:;イリ 、 } : : | 夕餉になるようにしようかや。
l: : : : : : : : : : : : : : : :Vヾゞ辷ン^ 〉 /: : : |
| : : : : : : : : ':, : : : : : : . __ ′: : :| 「そうじゃの」
ハ: : : : : : : :.い : : : : : : '. 、 < _/ イ: :l: : : :|
l : '.: : : : : : : l:ハ : : : : : : ∨> 、_ /::∧: :l : : :|
|: : l : : : : : : /: ∧ : : : : : : '. 丁ヽ::::/::∧ l: : :.|
|: : | : : : : : /: /::∧ : : : : : : : { 八::::/::∧:l: :│
/: : :l : : : : //:::/::∧: : : : : : ∨ ∨ 《Ⅸ:::/:∧: :│
. /: : :/| : : : /ノ :::::::::/::∧: : : : :l: |-─__》 V::/::∧ │
/: : :/│: : 〃::\::::::::/::::|: : : : :l: |:\{{二¨7__V:::::::::ヽ |
./: : / j: : /::::::::::::丶 ::::::::|: : : : :l: | \ {{ ̄ }}ヘ、_::::::::\
- 967 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/03/02(日) 23:19:35 ID:TJJhilAw0
- .... /: : : : :.|: : : : : : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
: : : : ト ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/ : : : :..:| \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
. /: : : : : :/: : :.:j ,.斗ヘ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
′: : : :.:′: :.孑'y==ミk:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.____
i : : : : : : ::::::::/ j_迅)ィ彡!:i::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::iニニニヽ----
…爺とショタの入浴…。 |:..:.|::::::::::::::: / 三¨¨ l|::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::|=/ニニハニ
酵素入りポリデント…。 .|:::::|:::::::::i::::/ .u l|::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::|/ニニニニ}
…板東英二…。 |:::::|:::::::::|:〈 l| i::::l::::::::::::::::l ::::::::::|::::::::::::::;=ニニ二/ニ
|:::::|:::::::::|::i丶 l| |::::|::::|::::::::::l::::::::::::|::::::::::::/ニ二二/ニニ
…うっ、頭が…。 |:::::|:::::::::|::| r ニニニヽ リ |::::|::::|::::::::::l::::::::::::|:::::::::/ニ二二/ニニ
:::::|:::::::::l八 ゝ- ´ ̄ |::::|::::|:::::::::::::::::::::/! ::::/ニニ二/ニニニ
Vil!::::::::|:::::::.. | :/::::|::::: /::/|:::/ィ|/=ニ二/ニニニニ
Ⅵ 、:: |:::::::::::ヽ / |/ | ::|::::/::/ :|/=ニニニニ/ニニニニニニ
∨:::::|::::::::::ーr―< ,ノイ::/l:::ハ/ /ニ二二/ニニニニニニニニ
∨::ト:::::l∨レニ/__////イ..l/:/ィニニニ二/ニニニニニニニニニニ
∨} リニ二//////.∧: :/=ニニ二/ニニニニニニニニニニニ
|: : :(ハ: : : :/ |: : : : :|: : : : : :|: : : : : : \:_|
|: : : Vハ: :/ l: : : : :|: : : : : :|: : : : :\‐:'´!
|: : : :Vハ{ ―――- 、丶: : : l\: : : :|\: : : : :`:ニア
l: : :/⌒ヾ! x ニ二二三¨丶 \: :yテ示元ミト--‐ '´:|
: : | -、 ヽ|イ ((__,ノ:ハ`ヽ | / ノ〃__):ハ Y|: : : : / .30代以降でしか
',! \ l 弋ミ::Iゝノ r/´ ̄「l 弋::Iゝソノ l: : : :/ 分からないネタはやめなさい。
',:ヽ ヽ、  ̄ _,ノ !ヽ、 ` ̄ ノ: : : / .一応、私達は10代なんだから。
.: : :\ l  ̄ ̄ |  ̄ ̄ /: : : /
l: : : : :`〉. u. /: : : / …最近のポリデントのCMは
l: : : : : : : ゝ /: : : / 歯科医の人が出てるのね。
|: : : : : : : : l \ ∠ニゝ /l : : : |
|: : : : : : : : | \ /: : :| : : : |
- 968 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/03/02(日) 23:21:25 ID:TJJhilAw0
- .′
.| ::::::::: ゚。:::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
. |::::::::::: ∧::::::: |\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
…じゃあ、話を戻すけど、.|::::::::: /-- ::::| -\ :::::::::::::::::::::::::::!
結局、宗矩はこの時期、 ::::: 厶ニ 、{ r屶=ミ.:::::::::::::::::: /;
湯治に行ったのね? ゚。 八刎 \ ]u刎h::::::::::::.///;
゚。 | } \ ノ::::::::/厶厶’
\八 _ フ八/ 八.\
/r个ト ` / /; / ; ; ; 〉 . .
/八| 乂_ 〕iTづ, ; ; ; ; ; ; ; ; /. . . |
. -―‐--―- 、
/ \
' \
/ ィ ヽ
/ / | l ',
, / | | | l ええ、そうね。
| r 、 / '、 卜、ヽ\ | 場所については断言はできないけど、和尚の手紙にある
| \\ / -―=、\ | =\\\ .「上方大方大雪降申候由候。當地(江戸)ハ未降申候」
∨ \)' / 、_ 二、ヽ ト_ ニィT广` という文章から見るに、上方に行ったのかもしれないから、
V /ニ〈ー{`Y {::rしi }ー{ トr| 〉 昔、伊達政宗に薦められた(※1)有馬温泉辺りの可能性もあるかもね。
酛 ハ \ ー' 丿 卜 ニ イ .有馬温泉の記録にも宗矩の名前があるし(※2)
| 丶-丶.  ̄ ̄ ' /|
| : : : : l\ _ イ : | 時期については、
| : : : : | 丶 ´ // : :/ 九月後半〜十月前半の辺りに出発して、
| : : :/ヽ /`T´∨ : :/ 少なくとも翌年三月上旬までには戻ってきているわね。
| .:/| X ,/ /: : :/、 (実紀の記述によると、九月十三日に家光の柳生家への御成があり、
_」ノ/ | /ハ / /: : :/ \ 和尚の書状で翌三月十六日に東海寺に参じている記述があるので)
r ´ ヽ. | 〃l| l| './ : : : | 丶- 、
| / |《_,八j| 〃: : : : | / | 最短でも1ヶ月、最長で半年程の湯治といったところかしら。
| ヽ 〈 ∨ |,/ : : : : : | / | 羨ましいものね。
| ∨ \ | /l: : : : : : :| / |
| | \l / j: : : : : : :j / |
| | ヽ/ j: : : : : : / l / |
【※1:寛永五年:伊達政宗から酒井忠世への書状(「政宗君治家記録引証記」より)】
『又右衛門、此中散々之様子にて、第一食一切成不申候、
其身は御暇可申とも不申候得共、今之体ニ候者、行々大事に存じ候、
永可被召使者、今僅少之御暇被下、有馬之方えも湯治仕候而、機をひろげ候者、可致残命かと存候』
【※2:有馬温泉を訪れた著名人(江戸時代の項に宗矩の名前あり)】
ttp://www.ryuusenkaku.jp/history/05-07.html
- 969 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/03/02(日) 23:23:43 ID:TJJhilAw0
- /::::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V
..:::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V
あと、和尚の手紙だけど、 . ,.::::::::::::::::::::::::::::::: l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V
/:::::::::::::::::::::::::::::::::,':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: V
「但馬は沢庵へ状を越かと、十度も御尋」 . /:::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
「貴殿事不被仰出事ハ、 一度も無之候」 //|:::::::::::::::::::::::::::::/:::/::::::::::/:::::j:::::::::::::::::::::::Ⅴ::::::: ヽ
. 〃 .|:::::::::::::::::::::::::::::/::: イ::/::/ヽ:::::::::::::::::::::::Ⅴ:::::::::::V
とか、少し湯治に行ってる間、 i! /::::::::::::::::::::::::: /::/ ./:/::/ ` ::::::::::::::::::::!::::::::::l:::i
どれだけ宗矩の話をしてるのかしら。.. V:::::::::::::::ィ::::::::: ハ/ /:/::/ ヽ:::::::::::i:::!::::::::::l:::|
l::::::::://::::::::::/'―-- |::::/{ --―― .}::::::::::!::|:::::::::::::::!
ここの文章だけ読むと、 |:::/ニl:::::::: / ーtテ‐'iハ{ ーtテー ,ハ::::::/:::|、::::::::::/
家光の宗矩への信頼というか、 //ニニ/:::::: /{  ̄  ̄ l:::/:::: |ニ`;、:/
好意が強過ぎなんじゃないかと思う。 . / l=ニ/:::::: /ニ\ , ./|;ハ::: |ニ/ \
和尚もそうだけど、好感度MAX過ぎる。 イ .V=|:::::::/ニニニニ=- _ _ -=ニニニニニ }::::|イ ヽ
あと一歩進めばヤンデレ待ったなし。 ./i V|,从{ニ=- _ニニニニニニニニニニニ_/ニニニ,j/ iハ
. ′ \ニニニニニニ=-ニニニニニニニニ/ニニニニ/| i ||
i ∧ l. \ニニニ\ニニニニニニニ=-'ニニニニ./ニ/ .| / .|
, -―…ー- .
/. : : : : : : : : : : . `丶
/. : : : : : : : : : : : : : : : : . \
/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ハ 貴方が言うと説得力があるようなないような…。
, : : : : :u: : : : : : : : : : : : : : : : :l: l
l : : : : : : : : : : : : : : :u: : : :l:|: /l: | まあ、「十度」などの数字は、
| : : : : : : : : : : : : : : : : : r、l:l/ !:‘ァ 「沢山聞かれた」程度と解釈するべきだろうけど、
| : : : : : : : : : : : : : : : : : :\) ノ彡’ 会う度に宗矩の話題が出るくらい、
| : : : : : : : : : : : : : : : : : /7_,/ヘ しょっちゅう聞かれたというのは、まず本当でしょうね。
| : : : : : : : : : : : : : : : ; イ/´ l_ノ
j /: : : : : : :u: : : : : : :/ヘl」 / .同じ手紙の中の鷹者が赦された話も併せると、
/. : : : /: : : : : : : : :/ / 当時の宗矩、沢庵に対する家光の好意が
/. : : : /: : : : : : : ∠. _/ とても高かった事が伺えるわね。
./: : :-‐ '´: : : : : : : : イ/: : :|
/: :/: : : : : :_:_彡 '´ヽ /|: : : |
.://⌒ヽ ̄ヽ /;;;l |: : : |
- 970 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/03/02(日) 23:25:06 ID:TJJhilAw0
- ......::::::::::::::::::::::::::::::::::::....
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...
::::::::::::::::::/::::::::∧::::::::::::.`、
:::::::::::::::/::::::::/ |::::|:::::::::::゙、
ちなみにこの間、 .::::::::::::/::_::斗-―|:::|::::::x :::.',
江戸の柳生屋敷はどうだったの?:::::::::/'~::::/ __ |::|::::::|ヽ:::::|
......:::::::::|::::::斗=≠=ー::|::::::| ヤ:|
十兵衛や宗冬が :::::::::|:::::/ {:::| |:|::::::| |::|
留守を預かってるわけだけど。 :::::::::|:::::| i:リ |:ト、:ノ .|:|
::::::::::|::::| ` |:| ゙:,' |:|
::::::::λ::| ソ ,: .リ
:::::::::| |::| /
:::::::/ .|:| z; ァ /
::::/. ソ  ̄ /
:/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄〉
厶
/ :/l: : :l: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :|
,' :/ : : :|: : : : : : : :l: : : : : : :|: : : : :|
l: :l ',: : ',: : :l: : : : :\:_:_:_:_ |: : : : :| さあ?
|: :| ',: :卜、:\: : : :\ :/.:| : : : /
l: :l ,ニ \ゝァテ云示 Y´: : /: : : :l| 「いや、”さあ?”って」
`トキヘん)- { 弋rン/: : : / : : : : |
丶 :_ ー/ 丶- -‐/: : : / : : : : : | だって特に記録がないんだもの。
八 /: : : / : : : : : : | …まあ、裏を返せば、おそらくごく順調に
\ ー- /: : : 〃: : : : : : :丶 宗矩が帰ってくるまで留守を勤めたのだろう、とも言えるけど。
\_ /: : : /´|: : : : : : : : : :\
/: : : ://!: : : : : : : : : : : :\
_∠: -‐≠"´ /: : : : : : : : : : :\: :
l ̄ - 、 /:/: : : : : : : : : : : : 丶
| \ l :l: : : : : : : : : : : : : : : :
| ', | :| : : : : : : : : : : : : : : :
| ' |:| : : : : :!: : : : : : : : : :
/ , | :| :| : : : : :| : : : : : : : : : :
/ / | :| :| : : : : :| : : : : : : : : : :
- 971 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/03/02(日) 23:26:10 ID:TJJhilAw0
- . -‐- 、
/: : : : : : :.\
{: : : : : : :(]ヘ} 話が動くのは、
|: : : : : : : {{ 〈 .宗矩が江戸に戻ってきてからよ。
', : : : : : : | /
〉: : -、: :/ィ .次は、寛永二十年(1643)の春からの話になるわ。
|:/ 丶-、
/:{ ⌒ ー=¬冖- 、
/: :| l
/: :/Y⌒ヽ |
/: : : : | |:\ l\
/: : : : :.:| |: :| ヽ ',: :.\
/: : :/.: : :| V.:| } ,: : : :.\_
/: : :/: : : ∧ v:| , ',\: :\ ̄
ー-===ニ二´ -‐/: : : :/ ∧ ',|/ ヽ  ̄
/: : : : : :/: ハ ', ',
/: : : : : : : : /ハ ヽ ',
/: : : : : : // /:∧ ', ',
/: : :/: :// /'´ ∧ ', ',
ー=ニ´ -‐'^⌒´ ̄ / ! ! ,
/ 〈 | ',
/ rj 〉 ',
/:::::::::::::::丶
了解。 ..:::::::::::::::::::::::::::::\
/::::::::::::::::::::::::::::::::::小、
じゃあ、話を戻しましょう。 j!:::::::ト、:::::::::::::::::::::::::| \
____ 八:::::圻\:::::::::::::::::八
r=《≧/ ヾ⌒¨¨¨ヽ {::t _\从仆ミト{///⌒ヽ
| ー{_{_/⌒>、 `ー―――---ゞ ヽ__ ィ7//人//////∧
| ¨¨⌒ゞ=彡-=ニニニ=-} } ミl |\////////イ: :|⌒ヽ∧
| -=ニニニ=- ミ l |_:_j ー‐r― |_:_| l 〃\ミ彡
-=ニニニ=- /r=========ミ Y゙ `ー‐┐
、 -=ニニニ=- ぃ ‘,_____, -=ミK¨¨ヽ
\ |ト-=ニニニ=- ij ノ rf彡{_///.ィノ___,ノ
丶 ||:i:i┐ -=ニニニ=-ハ ゞ===- ⌒¨¨ヽ
\ └┬| ij-=ニニニ=- 釗
丶 ィ|| ‖ ′-=ニニニ=- |
` ., //}|| ‖ { -=ニニニ=- 釗
` ハ//ィ| ‖ j -=ニニ\
`ヽ {j}/__,i|___jj____/仁i /⌒ヾ、
__\__ テ ‐┴―┴┴‐┴‐|三} ′
└┬r┘/: : : : : : : : : : : : : : : :ハr┘ .′
r┴f‐/: : : : : :三≧=-: : : : : : :}==rr== j
- 972 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/03/02(日) 23:26:59 ID:TJJhilAw0
- , -―――――- 、
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/:::/!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::
,:::/ |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!::::::
|::|―┼―‐:::::::::::::::::::――┼―
l|:| ヽl\::::::::::l::::::::::::::::::::::\::: という訳で、今回はここまでよ(パクパク
/} \::::| \:::::::\::::::::丶
(__ノ ーfr==〒 ヽ! ーfr==〒ー!:: 今更ではあるし、書いておいてなんだけど、
|:l | 弋_少 |-‐-、| 弋_少 | |:: 『爺が温泉入って、友達から来た手紙読んで終わり』って
// | (| |) | |:: .どの辺りが剣豪の話なのかしらね…(モグモグ
⊂ニ⊃ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄⊂ニ⊃:
/:l| , 、/ o /::::: 次はもう色々話が動くけど、
/::八 o ⌒{ mm ゚ /:::::::: .何とか来週更新できればいいわね(ムシャムシャ
. /::/:::::>。 _____」__) /:::::::::
./イl ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ∧ 〈 |!::::::::::
/´/:/ ̄フMOON |V小V| | |::::::::::: __ __¨ /
l:::{ 〉LIGHT |《.人.》| | |::::::::::: ._) _) \
- 973 :やる夫で学ぶ柳生一族(その66):2014/03/02(日) 23:29:48 ID:TJJhilAw0
- てなとこで今回は終了です。
今回もお付き合いありがとうございました&お疲れ様でした>ALL
結局、2月の投下はできず、前回から1ヶ月以上、間が空いてしまった上、
この分量で申し訳ないところですが、なんとか投下だけはできて、やれやれと。
来週も続けて投下して、ペースを回復させていきたいところでアリマス。
解説役投票の方は特に変化ないですけど、現状これで砂。
【その67解説役投票経過】
3票 : 佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱)、庚夕子(黄昏乙女×アムネジア)
1票 : クロエ・ルメール(ガールフレンド(仮))、長門有希(涼宮ハルヒの憂鬱)
.桂ヒナギク(ハヤテのごとく!)
それではではー。
- 974 :名無しのやる夫だお:2014/03/02(日) 23:52:48 ID:pW6JLo9A0
- 乙です
家光さんムネリン好き過ぎやろ…
- 975 :名無しのやる夫だお:2014/03/02(日) 23:56:43 ID:YPAubUAI0
- 家光の愛って絶対愛が重たいタイプ
乙
- 976 :名無しのやる夫だお:2014/03/04(火) 11:18:42 ID:8Sb.L8Xw0
- おつ
俺の知ってるゲイも粘着質だったな
- 977 :名無しのやる夫だお:2014/03/04(火) 22:59:09 ID:Jb56WvxQ0
- 剣豪の活躍が無くなるなんて平和な時代の証だろ。誇るべき。
- 978 :名無しのやる夫だお:2014/03/05(水) 10:29:17 ID:58NWNdlw0
- 逆じゃない?平和だから剣豪の活躍の余地があるというか
- 979 :名無しのやる夫だお:2014/03/08(土) 01:31:14 ID:8oBHYetg0
- 平和な時:剣豪が対戦するのは主に同業者の剣豪
平和じゃない時:剣豪が対戦するのは脳ミソいかれた荒くれや戦時中の兵士
- 980 :1:2014/03/09(日) 20:30:01 ID:aP4ptNIc0
- どもどもです。
先週いけたので大丈夫かなーと思ってたら、普通に休出だったのでイヤーン。
既に直前ですが今週は断念。すいませぬ。
ううむ。
- 981 :名無しのやる夫だお:2014/03/10(月) 12:03:59 ID:8BTqIbps0
- 次スレはまだですか?
- 982 :名無しのやる夫だお:2014/03/11(火) 21:54:30 ID:op9ecbVo0
- 話題なんて十のツインテ宗矩くらいしかないし
ゆっくり待ってれば良いんじゃないかな?
- 983 :名無しのやる夫だお:2014/03/12(水) 10:24:04 ID:FfxDwaXU0
- しかしなんでムネリンだけ爺のまま転生しているんだろうね?
武蔵はちゃんと若返っているのに
- 984 :名無しのやる夫だお:2014/03/12(水) 10:41:05 ID:YppUREcI0
- 石舟齋リスペクトじゃね?
- 985 :名無しのやる夫だお:2014/03/12(水) 10:53:00 ID:gvsciCGc0
- あの面相で30台の頃説を提唱
- 986 :1:2014/03/15(土) 17:46:16 ID:NwcGEgTs0
- どもどもです。
ぼちぼち今の案件も終わりで、次の案件までは休みかなーとか思ってたら、
速攻で別の案件のヘルプに回されてギャフン。
なんてこったい。
まあ、それはともかく、今日と明日は休みなので、
投下できれば投下はしたいなあと思うのですが、
書けるかどうかは別の物語なので、明日(3/16)の21時になったら
分かるのではなかろうかと思う所存。
うーむ。
あと、今晩と明日はTV朝日でキムタク武蔵で砂。
当方としては金八石舟斎と西田奥蔵院が気になるところですが、さて。
あと、十ですが、転生しても年齢自体は一応同じの筈かと。
生前の姿のまま、という記述もあった筈ですし。
宗矩だけ爺に見えるのは、他の連中の元々のデザインが、
あんまり年寄っぽくないからかなーと。
最期に、次スレについては、
投下する場合は投下前に、投下しなくとも、>>995越えたら次スレ立てます。
まあ、うちのスレのペースならそんなもんで大丈夫でしょう。
それではではー。
- 987 :名無しのやる夫だお:2014/03/15(土) 18:25:52 ID:ezP973Sw0
- 把握
キムタク武蔵かー
- 988 :名無しのやる夫だお:2014/03/15(土) 18:57:31 ID:EaQz6Mlk0
- 香取は座頭市の時に、剣友会の人に褒められるくらい
きっちり殺陣を練習したそうだけど、果たしてキムタクはどうだろう
- 989 :名無しのやる夫だお:2014/03/15(土) 18:59:55 ID:JyS6/J8U0
- なんか評判いいという話をどこかで聞いたような
- 990 :名無しのやる夫だお:2014/03/16(日) 01:03:33 ID:nYJXT07U0
- 低視聴率の代名詞だけど、つまらなくするアラフォードルかつまらない脚本を積極的に仕事にするアラフォードルか
判らない
- 991 :1:2014/03/16(日) 21:16:24 ID:Uq/p9rf20
- どもどもです。
どうにも今日もダメ具合です。
なかなか進まず、すいませぬ。
ぬう…。
- 992 :名無しのやる夫だお:2014/03/17(月) 20:32:39 ID:sEMfSYos0
- おっつおっつ。
気長に行くにぃ。
>>983
柳生宗矩が一番強かったのは
20代の時でも30代の時でもなく、70代の時だった説を提唱w
- 993 :名無しのやる夫だお:2014/03/18(火) 00:04:03 ID:XPl.RaYM0
- 言われてみれば、そうだよな。
和尚のアレで天下の剣に目覚めた訳だし。
肉体の強さより知識と経験の方が宗矩には必要だったのかもしれない。
- 994 :名無しのやる夫だお:2014/03/18(火) 01:59:07 ID:V4d1bZlY0
- 乙です。
佐々木さんに一票
- 995 :名無しのやる夫だお:2014/03/18(火) 10:58:42 ID:kG89nYCg0
- 了解、乙ー
夕子さんに一票
- 996 :名無しのやる夫だお:2014/03/18(火) 20:46:02 ID:3UKI7Jec0
- しかしクロエルメールあっという間に廃れたなぁ・・・w
- 997 :1:2014/03/21(金) 18:15:42 ID:tAGO63DY0
- 【次スレ予告(兼穴埋め)】
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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/..:::::::::::::::::::::::::::..ヽ、
(,、:::::::::::_::::_,、::::::::::::::..゙:、
.l `リ ´ }::::::::::::::::::i
._ 、__,、 〈:::::::_::::::::::| お福、頼む。
!) ヘラヾ´ ゙! /ベ!::::::| 俺の事を思うなら、この薬を飲んでくれ。
.ソ ``` i ソ,iノノ::::::|
ヽ,- u .シ_,イ、:::::l ほら、飲ませてやるから、
i==- イ ヾヘ 口を開けるんだ。
, ゝ. ̄ _,.ィ i
, ´ ゙'ーイシ″ ,
/ 、 \ヾ /
i ` \,メ--─
ハ. y /
/ i ミ
__ __ _
. _ , '"´ ,. _ ___`丶、
/ ` / /´-‐ァー-ヽ \
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, '〈/f`| l ::l`' ゞゾ '´ rャjノ::.l:. | …上様、いいのよ。
| l:l :!:{、| l ::| マソハ: |:: | もういいの。
| l:l::i个| l ::l! .l⌒ヽ′} .:}:.l:: l
| lハ:l::{::', ::::{、 ヽ.ノ /.:/::.l:: l もう、私がいなくとも、
l !:|:::',::',::ヽ:::ヽ\._ /.:/::::/l::;! 上様も、徳川家も大丈夫なんだから。
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- 998 :1:2014/03/21(金) 18:16:13 ID:tAGO63DY0
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/ . '.:.:.:.:.:.:.:. 、,l /r'',二,_,.、ti} .:.:.:.:.、 l 出会いの縁はここだけに限りません。
l :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.v':,(ヾ'、r。ュ;;t,。ッf7:.._.:.:ノ 、ヽ. l| l
{ .: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. し! `゙ラ、_)゙´l|':.:.:.:.:.:.:.:z、 _ ヽ ,トシr' さらに浄土で再会したいものですな。
'、 .: :.:.:.:.:.:.:.:.:.,. - /,ヘ '卞= 'ライ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:} 丶 :.:./
ヽ .: .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:{ヽ` ー-彡イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.ノ-、 / :./
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- 999 :1:2014/03/21(金) 18:20:26 ID:tAGO63DY0
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_,. ri!´i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!ミミミヽ
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ゝ!i≧r=rf´ ̄ ヽ .|ミミミミミハ
{クリ f/ {! ___!'_ !ミミミミミミ',
iⅣ _," ゝ≧V=、` \ミミミミミi
Ⅵ´7`ヽ :::イi ̄ ̄! ヽミミミニi| 俺達みたいな年寄りが何時までも居座ってちゃ、
ヽイf ̄} ヽ__/ ∨ ムヽ 若いのが育たないよ。
| 'ーイ ー r ´ ヽ} i
{ ´| _,.ニ ! r/ / ま、いささか遅過ぎたかもしれないが、
', `ー ` _´,/ .頃合というところさ。
i _ ,. -―=ヤ ’ i |
! `ー ´_ ̄ イ |
ヽ  ̄ /,リ !
', / ! |
!、 ! ,. ≦ ノ .i
≧ー ´ ̄三 彡 ____ヤi
| ̄二`7@ヽ /-\ r‐,ト、
r==r‐f´| ヽ,// ヽ, / \ヽハ `ーf=ヽ
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ー)(ー)
. | (__人__) 大炊様…。
| u. ` ⌒´ノ
. | nl^l^l
. ヽ | ノ
ヽ ヽ く
/ ヽ \
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- 1000 :1:2014/03/21(金) 18:21:36 ID:tAGO63DY0
- 最近、あんまり更新できてなくて恐縮ですが、続きはこんな感じになるかなと。
若干は変わる可能性はありますけど。
次の投下は何とか日曜(3/23)の21時にできればいいなあと思うところ。
なお、宗矩の腕前については、
家伝書での述懐(「漸く知命(50歳)の年を過ぎ、此の道の滋味を得たり」を観るに、
若い頃より、歳を取って、極意を得てからの方が強い可能性はありま砂。
家伝書自体、宗矩が還暦越えた62歳の頃の著作ですし。
最期に、現状の解説役投票結果をば。
【その67解説役投票経過】
4票 : 佐々木(涼宮ハルヒの憂鬱)、庚夕子(黄昏乙女×アムネジア)
1票 : クロエ・ルメール(ガールフレンド(仮))、長門有希(涼宮ハルヒの憂鬱)
.桂ヒナギク(ハヤテのごとく!)
では、次スレによろしゅうですー。
_,........_ _ ........、_
_..彡゙'ゞ7‐">、 ..r彡゙'マ冖 コ 、
ノ l |’ |^'、 `{゙lヽ、 _/ f | ./│ `l Yゝ
___,,......-''´ ゙′ "'′ "ニ.. ゝ、......../ ゙゙ ‐′ `’ ゙ー......,,___
__....一''""` __..-tニ亠''"´ `"''ー-..__
_..-‐"´ __..rfフ''"` "''ゝ、、
_..r'" ___,,..........----;jメ‐" ___............---:ェュ―-rっ--r┬―-----........__ "'- 、
..ィ二....--‐冖 ̄ ̄ 〈"l ,,..二....--‐‐'''''' アナ ''< '、 't '、 L1 ヘ '、 _r''ン ̄"`^'''''っ--....ニゝ、
 ̄⌒ ヽヽ ` ̄ / ノ′ \>、 ヘ_ヘ_ 'l ヘ ヘ_ヽ _..<ン′ _/ ノ  ̄′
ヘ ゝ ,ノ / `ヽニゝ、_ 'l ゙ 、 l、1 ゝヘ_..-''ニr''´ _r' /
`くヽ、 ,,ノ ノ′ `ー ニ心 ゙'くニ┬‐' エ辷"′ _ノ'ン′
`‐こコレ‐ン'´ ´ ゙ヽこ'<二 \ っ __..-‐彡''´
_..-‐彡‐"亠こー 、 `゙コtニ ここニ 二‐''"
__-‐ニ一'"´ ゙ヽ ゙' 、 ヘニゝ ゙゙'匸゙‐-__
''く..r''´ ヘ-′ ゙'-フ `ー..r┘
【次スレ:やる夫で学ぶ柳生一族(やる夫板Ⅱ版10)】
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