やる夫がイスパニアの独裁者になるようです　２

1： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 11:15:42 ID:fuhk3QAY0: 以下のサイトでまとめていただいております。

嗚呼！やる夫道　様
ttp://gokumonan.blog87.fc2.com/
泳ぐやる夫シアター　様
ttp://oyoguyaruo.blog72.fc2.com/
やるやら書庫　様
ttp://yaruyalibrary.blog.fc2.com/

前スレ
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/12973/storage/1346575853.html
2： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 11:16:27 ID:fuhk3QAY0: この度のスレ立てについては、私の無知により
ご迷惑をおかけしました。

第八話は、本日23時より、必ず投下します。
3：安価スレッドはＥＸへ！纏めて落とします：2013/04/08(月) 11:55:32 ID:SoNpWnbo0: 嘘くせぇ
4：安価スレッドはＥＸへ！纏めて落とします：2013/04/08(月) 13:46:34 ID:MIZP.BxY0: ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1362946231/

上の大掃除スレッド見ればわかるけど、投下が時間的に厳しいなら他の板へ移ることも検討したほうがいいと思うよ？
スレが落とされた時とかみんな気が付かないのでやる夫系雑談・避難・投下板とかに避難所があるとうれしい
5：安価スレッドはＥＸへ！纏めて落とします：2013/04/08(月) 14:29:54 ID:ufKF8ESA0: 期待
6：安価スレッドはＥＸへ！纏めて落とします：2013/04/08(月) 22:04:44 ID:bhUci3hQ0: お待ちしております。
7： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 22:55:48 ID:fuhk3QAY0: >>4さんへ
そうですね……
これからは何とか月1くらいのペースで投下できればいいんですが、
それも検討しなければいけませんね。
8： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 22:58:02 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫がイスパニアの独裁者になるようです

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第八話　二つの主権国家

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9： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 22:58:24 ID:fuhk3QAY0: 　1936年8月、やる夫は共和国側艦艇による封鎖を破り、モロッコ軍の輸送に成功する。
　船団は、到着したばかりのサヴォイア・マルケッティ機によって上空を援護されていた。

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10： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 22:59:13 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　,-─ー、
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　また、独伊が供与した輸送機による空輸も始まり、10日のうちに
　1万5千の兵員がスペイン本土に運ばれた。

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11： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 22:59:47 ID:fuhk3QAY0: 　モロッコ軍が本土に上陸し始めたというニュースは、共和国全体に不安を広めた。

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　　　l　　 !:lヽﾊ　　　　　　　　 l.:.:.　　　　 / .!:/　 !
　　 !　　　l:l 　ヽ　　　　　　 /:.:　　　　　／　 !'　　 !

　　　　　　　　　　　　共和国大統領
　　　　　　　　　　マヌエル・アサーニャ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.:.:.:〈_|:.l:.:.:.::.Ｎ=ミ　　＼:.:|　　}:./　|:.ｌ:.:.:.:.:.|-ｲi「:| {:.:.:.:.:|
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　共産党女性闘士
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ドローレス・イバルリ
12： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:00:16 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　　　　　　　　　　__ ．　‐───ミ
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　　　　　　 ∨廴ｲ:..{　芹必ﾄ　　　　匕ツ　　} .ﾊ:.:.:.:.ﾄ . ヽ/l::ｉ　}　　　。o（モロッコ軍がくる…！
　　　　　　　 |　|l　|:.:.ﾄ.｡匕ツ　　　　　　　u　小:.|:.:.:.:.l:.:.∨| |::!　　　　　　　ここからがほんとうの戦いね……）
　　　　　　　 |　|l　|:.::|:.∧　　　 ′　　　　　.ｲ:.:.:.:|:.:.:.:从:.:.:.| リ
　　　　　　　 |　|l　|:.:.|:.:.込、　　 ` ｰ　　 .イ:.l:.:.--彳/: :/⌒〕iト．　　　　　
　　　　　　ヽ.!_∧:.ヾ:.:.:.:.:.〕iト　 -- 　　Ｖ: : : /i:i/: :/　　　　　＞──
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13： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:00:40 ID:fuhk3QAY0: 　8月7日、やる夫はエストゥレマドゥーラ攻略作戦を開始する。

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l,,　　　■ｴｽﾄｩﾚﾏﾄﾞｩｰﾗ地方　　　ﾍ　
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　作戦の目的は、ポルトガル国境地域を確保することにあった。
14： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:01:26 ID:fuhk3QAY0: 　ポルトガルには、すでに権威主義的なサラザール政権が存在していた。

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　　　　／ｨ彡'三三≧､
　　　, 'ィ///ィ彡'三三ミ≧､
　　　 ,!ﾉｲｨﾉﾊf/r''^`ミﾐヾミ'､_'、
　　 /!/fｗﾘ八　　　ヾﾐ'､ﾒﾐ､_ヽ、
　　 {i |l|W小f　　　　l|l｛{ﾄミヾﾐゝ､__,
　　　）!l|l|fﾘfﾓﾘﾐ;ゝ:ｨ'tiﾃ!lﾄﾄﾐｿ}｝ヽ｀`ヽ
　　　 ,川h{i洲{´　l:{:｀~尢',l|l|巛　　＼　'､
　　　ﾘﾉﾉ八ｲ　　 ':,:.:.ﾊﾐﾘ!ﾄ､ﾐヽ、　ヽ
　　ノｨｼｲ卞ミ}＿ｰ_',:./ﾊ｝}l{　ヾミ'、
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,.　'´:/:::::|jﾂﾘ}}iliﾘt洲Wjﾘﾂ}｝ﾘﾄ､',ﾐヽ
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　　　　　アントニオ・サラザール

　サラザール政権は反乱側に好意的であり、したがってエストゥレマドゥーラ地方を制圧すれば、
　外国援助物資の搬入は容易になる。
15： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:02:18 ID:fuhk3QAY0: 　作戦の先鋒は、ファン・ヤグエ大佐が率いる外人部隊二個大隊とモーロ人からなる部隊である。

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ファン・ヤグエ

　ヤグエは反乱軍指揮官のなかで最も攻撃的な性格の持ち主で、
　彼が率いるモーロ兵の獰猛ぶりもまた、常軌を逸していた。
16： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:03:06 ID:fuhk3QAY0: 　セビーリャ出撃後、モロッコ軍は村々を次々と攻め落としていき、
　8月11日には、エストゥレマドゥーラ地方の主要都市メリダを占領する。

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　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　●ｾﾋﾞｰﾘｬ　　　　 _--/
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　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　ノ
　　　　　　　　　　　　　　ﾊ　　　ヽ
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17： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:03:24 ID:fuhk3QAY0: 　ヤグエの軍隊はここから突如として進撃方向をマドリードと
　正反対の西にとり、ポルトガル国境に近い都市バダホスを攻撃した。
　進路の変更はやる夫の下した決定だった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .ノ　､　、
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（人__）　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　.ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝl 　し'
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l,,　　　　●ﾒﾘﾀﾞ　　　　　　　　　　　ﾍ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丿　●ﾊﾞﾀﾞﾎｽ　　　　　　　　　　　　＼　
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　もし典型的なクーデター戦略であるならば、当然に首都制圧を重視するはずである。
　それをあえて無視したのは、このときすでに長期戦となることを想定していたのかもしれない。
18： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:03:44 ID:fuhk3QAY0: 　8月14日、ヤグエの部隊は城壁の外側に陣取った。

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　激しい砲爆撃の後で、町の壁を破って反乱軍が突入、残忍な殺戮が開始された────
19： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:04:01 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ''';;';'';';''';;'';;;,.
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　　　　　｜／⌒ヽ |　__＿（ﾟщﾟ）／⌒ヽ　　＿＿　　　／⌒ヽ
　　　　　　（ﾟщﾟ:::）／-三-＼　　（::: ﾟщﾟ::）／-三-＼　（:::ﾟщﾟ :）
　　　　　＿＿＿／:（◎:=◎）::＼＿＿＿／:（◎=:◎）::::＿＿＿)
　　　　／:::::::::::::::::＼:: ﾄｪｪｪｲ :::／:::::::::::::::::＼::::ﾄｪｪｲ::::／::::::::::::::::＼
　　／─三三─::::::＼`ー'´／:::─三三─:::＼`ー' ／:::::─三三─＼
　／:::（○）三（○）::::::::＼／:::::::（○）三（○）:::::＼／:::::::（○）三（○）:::＼
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　　ヽ::::::::::::::∪:::::::::イ　　　＼::::::::::∪:::::::::／　　　ヽ::::::::::∪:::::::::::::イ
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　　　|＿）＝|三三三三＞　 |＿）＝|三三三三＞　|＿）＝|三三三三＞

　モーロ兵にとって、戦闘員、非戦闘員の区別はなかった。
　一軒一軒が手榴弾で掃討され、多くの無辜の民間人が銃殺された。

　　　,;r────ｰｭ　; |l|　＼｀l::.　　|　 ;γ´　　　　 'ヽ　　 γ´ 　　　 'ヽ　　　　　　　　:,
　　,,　||￣￣||￣￣|| 　 :|l|,､　.:i |::. 　 |　:; ||￣￣||￣￣|| 　　　||￣￣||￣￣||　　　　　;,.:'
,;:.: "　||;;;;;;;;/||ヘ ;;;;||　~;:|l|　＼i |::. 　 |　　||;; ;;;;;;;||从_,_.||　 ,";; ||;;;;;;;; ;||;;;;;;;;/||　,'　　γ´￣￣￣￣｀ヽ
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　,　　'{ﾆニニニニﾆ} ";; |´ヽ＼ﾚ::... 　| 　 |￣￣￣￣￣'|　;. 　|￣￣￣￣￣'|　　　:||＿＿＿||＿＿＿||　;:
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―　ー二　　　　　　　　　　　　　　　　　　ニ　　≡
,=============-'-===========''''…========================='";;＝==- ===…==============
20： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:04:28 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　　　　　　　　　　　 _＿＿__
　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　 ,
　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ　　　　　　　　　　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｊ!　　　　 :
　　　　　　　　　　　　　　　ｌ ,..-､＿,ﾉﾍ,_＿_,ノ }
　　　　　　　　　　　　　　　 |　（ ○ ）　( ○ ) 　|　　　　　死体は片付けるんじゃねえ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　l 　ｒ　　 i 　　､　.!
　　　　　　　　　　　　　　 ∧. ゝ､　人　　ノ ./ｫ､_　　　　見せしめのために、そのままにしておくんだ！
　　　　　　　　　　　 _,,ｲ/,|ヽ　￣´_｀￣　,ｲ////l
　　　　　　　　 _, - ≦////|l! ＼　´ ｀ .／//////ゝ､
　　　　　　　　 ∧,////////{ l 　｀ｰ‐ ´　ﾜマ/////∧
　　　　　　　 /,/∨///////　ｌ　　　　　,'///｀' 'ﾐ,///{｀ミ- ､___
　　　　　　　 }///∨/////＿＿　　　ヽ//////｀ヽ;ﾍ //////≧ｫ、

　街路は血に染まり、死体は山をなした。
　ヤグエは、マドリード市民に、モロッコ軍の到着前に降伏しなければ
　どんな目に遭うかについてのメッセージを送りつつあったのだ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｨ劣王ﾐ::､..___
　　　　　　　　　　　　　　　,...._　　　寸圭圭圭圭圭}
　　　　　　　　　　　　　r:升圭少　　　｀`x圭圭少´
　　　　　　　　　　　　　　｀¨´　　　　　　￣　　　＿__
　　　　　　 <:少　　　　　　　 ,..xｭｭｭｭ､　　　　　〈圭圭心,
　　　　　　　　　　　　　　　　 {圭圭圭圭圭圭ヽ　　￣¨¨¨´
　　　　　　　　　　　　　__........__寸圭圭圭圭圭ﾘ
　　,.......xｭｮｮｭｭ.、,....ｨ升圭圭圭圭圭圭圭圭少
　　`寸圭圭圭}　寸圭圭圭圭圭圭圭圭圭K._
　　　　｀¨¨¨¨´ ,佳圭圭圭圭圭圭圭圭王圭圭}
　　　　　　{少r:ゞミ王王圭圭圭圭少'´￣¨¨¨´
　　　　　　　 {圭圭圭沁　｀¨¨¨´　f壬心
　　　　　　　　寸少'￣ r劣}　　　弋圭ｦ
　　　　　　　　　　　　　￣
21： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:04:49 ID:fuhk3QAY0: 　『シカゴ・トリビューン』と契約を結んでいるアメリカ人記者ジェイ・アレンは、
　数日遅れでバダホスに到着した。
　彼がそこで目撃したのは、反乱軍による残忍な虐殺の様子であった。

　　　　　　　　　　　 ,　--- ､
　　　　　　　,. -一'´　　　　｀ヽ、_
　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　｀＼
　　　　 r'´　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　ﾉ　 ,.ヘ、　　　,. ‐'＾ヽ､　　　　 l
　　（.　 / 　 /'l,ｨi ´　　　　ゝ　　　　 |
　　　ﾉ　,'　　 |l |l ＼､　　　　　ヽ　　　　ヽ
　　（　 |　　 l' ヽ、 `'ｰ　　＿（　　　　　 }
　　　ヽ. |´`==｡､　　ー=＝'｡､　 } ,r‐､　　ﾉ
　　　）|.　　　 }　　　　　　　　{ {,r‐.|　〈
.　　　　ヽ|　　ﾉ　　　　　　　u } } ;,ﾘ　ﾉ
.　　　　 |　　!._　　　　　　　　ﾙ'_ノ <´
　　　　　　ｌ.　　｀＿＿　　　　　 |_,r'´　　　　こ、これは……！
　　　　　ヽ　　ー　　　　／　 |
　　　　　　　　ヽ. 　　 _, ‐'´　　＿|、
　　　　　　　　　｢l`T ｢￣￣￣　　 |
　　　　　　　　　|.||￣|　　　　　　　│

　　　　　　　　　ジェイ・アレン
22： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:05:33 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::ｉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ´ ＼:::::::::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　　 γ´￣￣＞o｡. ＼:::::::::::ーｉ´
　　　　　　　　=====≦　　　　　　ヾ::::｀ヽ廴:::::::ﾉ弋ヽ
　　　　　.｡o＜￣｀ヽ　｀ヽ　　　　 |ｉ／ｉ!三三}|孑´-｡＼
　　 γ´　　　｀ヽ　ｉ!　　ｉ　　　　　ノ::::::ｉ!:::::::::::ｉ!ｰo.｡　|≧ｰ､
　　 ./　　　　　　弋｀ｰ　　　　／―┐:ｉ!:::::::::::ｉ!:::::::::::::|:::::::::::|
　　/　　　　　　　　＞o｡. 　イー―‐|ｉ!ｉ!:::::::::::ｉｉ:::::::::::::|:::::::::::|
　　ｉ　　　　　　　　　　　　＞､:::::::::::::::|ｉ!＿＿__|＿＿__|＿,r====r,､‐‐r ､―-､＿__　　　　　　ﾉｉ!
　　＞o　　　　　　　　　　　弋｡o‐γ三｡三三三＝=＝三三| rxヽ＼ !::|===}三三≧====≦　}
　　　　＞o｡　　　　　　　　＼　ヽ三三三三三三三三三| !::::ｉ!:::::ﾚ::j＝≠￣￣￣￣￣￣´
　　　　　　ｉ!＞o｡　　　　　　　 ./≦三三二二｀j｀ｉﾟｉ::::::::::::ﾄ!孑´:::::::::::::/､
　　　　　　 .ｉ!　　＞o｡　　　　./三三三三〈ー―≦ヾ:::::::::ﾏﾒ::::γ´　／
　　　　　　　´　　　　　＞o｡. /ﾐ三三三三}f　　　　人:::::::::::マx___／

──────────────────────────────────────

　ファランヘ党のパトロール隊が、街路で労働者を停止させ、バダホス防衛戦に
　参加したかどうかを調べている。
　…相手のシャツをめくり、肩にライフル射撃の際の反動による擦り傷があるかを見るのだ。

──────────────────────────────────────
23： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:05:52 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　　　　,,..､._,ii､ -,,..-'';,i'　　　|;;;;;;;;;;;;;.;v―ｰi;;,,v-ｰ'"　　　　　 ,,-- 、
　　　　　　　　ヽ./ 　｀ﾞヽ,;;;;__ゝ,, ..,,lﾞ;;;;;;;;;;./ 　　　　　　　　　　　 _,,iiiﾆｿ一'" : ii、
、　　　　　　　　　　　　 _,,ﾐ/゛　ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ‐'―― .... r;;;;ッr‐'''''"゛　 .y､_
;ヽ、　.,ﾉ７　　　　　　　ヽ‐゛　 ,r''ﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,i‐'"　　　　　　　　ヽ;.|
'''-､ﾞﾞア'"　　　　　　　　 {,ﾞ二､,,-､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;r‐┘ : :lﾆ;;．　　　　゛
　 ...ｌ′　　 :l";二ﾞ''''┐　　　　　 ,l´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ-'''''-、　　　　　　　　　　　［'l、
._..．　　　_.　 ´　,〉;;;;;;ﾞ'ｰ､,　 . _,._..ﾐ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;7　　　　　　　　　　　｀ﾞ"
;;;lﾞ　　　.ヽ;;￣￣;;;;;;;;;;;;;;;;;.!　 .l､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.!　　　　　　　　　　　　　　　 _,,
.､!､　　 .,i┘;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾉ^'''"　　 ,|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,..;＞ｰ'ﾞﾞﾞﾞﾞヽ　　　　　　　　　　　　ﾞ‐'　|.ｌ
..l;;;;ﾞゝy レ;;;;广'L;;_..ｺ　　　　l;;;;ン'ｯ;;;;;;;;;;.,,.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;./ 　｀''､_;;;;;;;;|　　　　　　　 .,,,　　　　 .　ｌ､;ﾞ￢．
. ﾞ'''''″ .ﾐ､;;;;ﾞ''''l:ﾞ'"　 ` .、　｀''" : l.;;;;;;;;;;lﾞﾞ'<;,v､;;;;;;;;;;/'　　　 .｀''''"　　　　　　　 !;;ﾞ''┐　　　　.ﾞ'ｰ'"
　　　　,-シ､;;_ﾉ　　 . _,　｀　　　 .tナ‐'￣″ ∥ .｀'―ｰ!lｌt;;． .'　　　　　　　　　　!､;;;丿
;/　　,r./ 　l;/　　　 '!┘　　　　　　　　　　　ﾘ'i　　　　　　　　　　　　　　　　 ´　　 ,,、　　　,、
,! .／　　,i";;{_ 　　　　　　　　　　　　　　　 =!.!.ｌ　　　　　　　　　　　　　　　,i'''；　　　　 .|;;;;ﾞﾞ''''''";;.ｌ､
! 　　　　ﾞL;;;;;ﾞ＞　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　マ　, ､,,, 　　　　　 `''".ｨ;;-一'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
..,i￢―''>.ｌ..､/ﾞ　　　　i'ﾞﾞ~ﾞﾞﾞ'-|!!ゝ　　　　　　　　　i'''j　　.!､,,;l,ﾞ,,r‐ｰ､　　　　　　　｀''-､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ｨ
: };;;;;;;;;;;'＼_ ゛　　 .〈;;i ゝ､;;;;;;;;;.ア　　　,......、　　　,iﾐ;;/　 ,r'''";;;;;;;;;;;;;｝ ._.. ;;i　　　　　　 .｝;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､
.lﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!　　 .,ﾝ-. : '!''Ｌ,lﾞ　　　　ｌ.;;;;;;ﾞゝ､,i''";;;;; !　!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ｌ!´二..,,,＿,..--'''";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゛
.;;‐;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|　lﾞ;l ,!;;;;/　　　.|'ﾍ,　　　　｀''''''ｉ_;;;;;;;;;i;;,ﾞ　　ｌ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,! ﾞ'―'''''''^ﾞﾞﾞﾞﾞﾞ'l,,_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
..!､_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ!-ﾞ;|,`''″　 .,／;;;;;ゝ..r‐┐　　　i";;;;;;;;i┘　ゝ､;____,,／´　　　　　　　 : ,ii;;,ﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　.ｨ";;;;;;;;;;;;;;;;;,,､;;;;;.! ---'''ﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; !　　 .〔;;;;;;;;;;;;ヽ :lﾆ二'ﾞ'';;．　　　　.,.. -ﾆ＝''"゛　./;/''''i;;;;;;;;;;;;;;;;
.ｰ'ﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;∨;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/　　　　ｌ;;;;;;;;;;;;;;;ヽ,　　ヽ!　　　　　 "'"　　　　　.．　 . l-ｘ,;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.;v ..,,,,､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ'―- -ヘ;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ'---､　　　　　　　　　　　　　　　 "　 .'|ﾞﾞ''､
.ｌ´|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.ﾝ- ／　　　ゝ-..､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;￢';;ナ'　　　　　　　　 l7　　　l
;;;;;;.,,_.;;;;;;;;;;;;;/　　　　　　　 |;;;;;;;;;;i￢ｰ-,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;{´　　　　　　　　　　　　　　　 !

──────────────────────────────────────

　傷のある者は闘牛場に連れて行かれる。
　…機関銃が彼らを待っている。
　ほぼ12時間のうちに女性を含めて1800の人たちが銃殺された。
　1800の死体には、想像を越えた血の分量があるのだ…────

──────────────────────────────────────
24： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:06:26 ID:fuhk3QAY0: 　この虐殺はフランスとポルトガルのジャーナリストによっても目撃されていたが、
　ヤグエ大佐はあざ笑って言った。

　　　／￣￣＼
　　／　　 _ノ　　＼
　　|　　　（ ○）（○）　　　　『もちろんわれわれは彼らを射殺した。
　　|　　　　（__人__）
　　 |　　　　　｀⌒´ﾉ　　　　　ほかにどうしろと言うのだ？
　　 |　　　,.<))／´二⊃
　　ヽ　/ ／　 '‐､ﾆ⊃　　　一刻も早く進まなければならんとき、
　　　ヽ､ｌ　　　　´ヽ〉　　　　赤どもを連れて行軍しろと言うのか？』
''"::l:::::::/　　　 __人〉
:::::::::|_/ヽ. 　 /|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
:::::::/´∨/`ｰ'〉ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
:::ｙ′.: ',ゝ､_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::!
／: :／/: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::::i::|
25： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:06:47 ID:fuhk3QAY0: 　反乱軍による大量殺戮は政府側がひろく宣伝材料として利用するところとなり、
　国際社会でも、「バダホスの虐殺」として非難のまとになった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ィ!´￣｀`i''ー─- ､､､,,_
　　イ三二二ﾆﾆﾆゞ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(　j〉　　　」´￣￣｀`ー-､ヽ　　　　.,.:,..:.. 　　　.,.:,..:..
　　　　　　　　　　　　　　　... ,...　　　　　　　　　　　　　　　｀`ｰ─'"´ ￣￣￣￣
　　　　　　　　　,ィゞ　　　　　　　　　　.,.:,..:.. 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.,.:,..:.. ... ,...
　　　　　　　　　　　　　ー＝==＝-　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー＝==＝-
　　... ,... 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.,.:,..:.. 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　... ,... 　　　.,.:,..:..
　　　　　　　　　＿, 　-─‐- ､ー‐-､ー-､　　;: ;:;: :;:;: ; ;　　　　　　　　　　　,ィゞ
　　　　　　　　,ｲ､,r'⌒ヾ　　　　ヽヾ｀`''ー- -､-‐''"´ヽ;;: :;:; ;:; :;:; 　;: 　.　　　　　　　　　　　.,.:,..:..
　　　　　　 ,r/　 (::;;:;:;;/ー-､　　j　 `,　　　＿ /ィ´　　;:; :;　;:; :　;:　　　　　　　　　　　　　　　,ィゞ
　　　　　　ヽ「i''ー'"´　　 ,r-‐'ー''''"´￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ィ!´￣｀`i''ー─- ､､､,,_
　　　　　　　　　　　　　　　イ三二二ﾆﾆﾆゞ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(　j〉　　　」´￣￣｀`ー-､ヽ　　　　.,.:,..:.. 　　　.,.:,..:..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ... ,...　　　　　　　　　　　　　　　｀`ｰ─'"´ ￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ィゞ　　　　　　　　　　.,.:,..:.. 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.,.:,..:.. ... ,...
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー＝==＝-　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー＝==＝-
　　　　　　　　　　　　　　　 ... ,... 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.,.:,..:.. 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　... ,... 　　　.,.:,..:..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿, 　-─‐- ､ー‐-､ー-､　　;: ;:;: :;:;: ; ;　　　　　　　　　　　,ィゞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｲ､,r'⌒ヾ　　　　ヽヾ｀`''ー- -､-‐''"´ヽ;;: :;:; ;:; :;:; 　;: 　.　　　　　　　　　　　.,.:,..:..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,r/　 (::;;:;:;;/ー-､　　j　 `,　　　＿ /ィ´　　;:; :;　;:; :　;:　　,.-'''"-─ `ー,--─'''''''''''i-､,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ「i''ー'"´　　 ,r-‐'ー''''"´￣
26： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:07:08 ID:fuhk3QAY0: 　一方、北部戦線のエミリオ・モラはナバラからカスティーリャにいたるまで、反乱側地域としてすでに確保していた。
　モラが次になすべきことは、カスティーリャの北位に位置するバスク地方の処理である。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉｰ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , フ__　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ノ＿＿＿__〕
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◎「◎ｰ ,-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | L　冫i　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !,―､!　! ,i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丶一 ´ン丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧巛へ､　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 ___,ｫ冖'+............-,,,,_　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　./"￣　　　　　　　　＾ﾞ''''''""`ｰ冖-‐'‐ｭ
　　　　　　　　　　　　　　　　!ｌ　　　　　　　　　　　　■ﾊﾞｽｸ地方　＾ﾞ''+-.......+-....
　　　　　　　　　　　　　　　　├__　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　冖宀‐"lｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　￣└--－┐　　　　　　　　　　　　　　　　●ﾅﾊﾞﾗ　　　　__ｨ廴,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_フ　　　　　　　　●ｶｽﾃｨｰﾘｬ　　　　　　 __ノ"￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　イ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ''"´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　亅　　　　　　　　○ﾏﾄﾞﾘｰﾄﾞ　　　　　ｨﾚ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l! 　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ’　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _..ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　丿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l,,　　　■ｴｽﾄｩﾚﾏﾄﾞｩｰﾗ地方　　　ﾍ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　 _--/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└ﾍ_　　　　　　　　　　　　　　l'´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　,..---..--..-‐/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ_　ノ'￣
　　 ..､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ'''"

　モラのバスク地方作戦は順調に進み、9月までにはバスク地方をほぼ制圧した。
27： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:07:31 ID:fuhk3QAY0: |　k:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:!　l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,　'"´　｀丶:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
lk　l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;'　　　_n_　　ﾞ;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
l !: .l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;: 　　´{_j}｀　　:;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
l l　 l ､,､_;::::::::::::::::::::::::::::::::ﾞ:、　　_|!_　　 ,ﾞ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
: .!　 !ゞ爻之;::::::::;;;:::::::::::::::::::ﾞ::. .,.,|!,., .: "::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
! :ｌ　ｌ「" l＾゛｀／＿ヽ､::::::::::::::::::::::|!:::::::::::::::::::::::::::::::::t::::::::::::::::::::::ヽく vノ::::j,ｨ:::::::::::Vﾊ /::::::::::::::
j　!:　!ｌ　l＠ | ﾛﾛﾛ l::::::::::::::::::::::|!:::::::::::::∨:::j:::::::::∧::::ゞ＞ヽ`く:::::Y ／,::::Y::ッ:::::jY^ r:::::::::::::
:l　!　l.l 　l了 |_H_l｣｣∠ｰ､::::::::::::|!:::::::べ〈::/イ:::::::ﾊﾊ:::::::::::⌒`ヾ､V/　/::::ﾉく:::::::〈〈　ﾚ' ∠:::::
!l　!　! !　| |' ´ 三二ニ`ヽ､`‐ ､ |!:::::YハYレj::::::::|叮|:::::::::::::::::::::::::〉Lノ∠ﾆｰ＜::::ﾊY::::/ ::::::::
j ! l: .{ ヽ∠アニニエニ　`‐ ､ﾊ -ﾑ__ ヾ〈　￣￣∧ n韭＿＿,ﾉr 匕＿n ＼く::::j ﾚ'⌒::::::::
:l l ヽ,:ゝﾍ､_二二エ　二エ二 |_!ｰ-､_ ￣｀ｰ- ､/ ／　　　　　{ﾚ/'´　　/＼ヽＹ /:::::::::::::::::
,:ゝ''　∠,."　－┴-┬－－-┬ － ‐－=ﾆュ､__ 　￣｀¨ ''￢=∠/　　 /　　＼| |::::::::::::::::::::
　　　＜　─┬ｚュ─ ┬ －┴─ ┬－┴∠＿二_￢ -､＿　　　￣｀¨ ー-ニ⊥L＿:::::::::::::
　 _,.r-‐''｀-┬ － ┬‐ ┴ － ┬－┴-=ニ=r‐┴ -'￢ｚ＿　￣¨''─- ､＿

　8月11日、やる夫がメリダを占領したとき、はじめて北部戦線のモラと電話がつながった。

　　　　　　　　　／￣￣￣＼
　　　　　　　　／　　─　　 ─＼＿
　　　　　　／　　（●）　（●）＼|l(^)
　　　　　　|　　　　　（__人__）　　　l(_ ）
　　　　　　＼　　　　｀ ⌒´ 　　／⊂)
　　　　　　／　　　　　　　　ヽ　ﾉ
28： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:07:56 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　／＼　　／＼　_＿
.　　　　　.／ .（ー）　（ー）'(_）( ﾞヽ　　　　　　　　　ひさしぶりだお、モラ将軍。
　　　　／　　 ⌒（__人__）⌒ |.(　 .',
　　　　|　　　　　|r┬-|　　._|.( 　..ﾄ-a‐-a,　　　　　こっちは順調にいってるが、そっちはどうかお？
　　　　＼　　　　 `ー'´　_（_）(.__.ﾉ　　　　 'a,,
　　　　ノ　　　　　　　　　　　￣／　　　　　　"'a,
　／´　　　　　　　　　　　　.／　　._/「i＿＿「i　 .ﾉ
　|　　　　ｌ　　　　　　　　　　i　　　/　　　　　　Ｙ"
　ヽ　　　 -一''''''"~~｀`'ー--､　　/　　　　　　　i
　　ヽ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒)　) （＿＿＿＿___ﾉ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┏…━…━…━…━…━…━…━…━…━
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【　℡　】
…━…━…━…━…━…━…━…━…┛

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ ⌒ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /―,　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ξノ　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i---- ､､__　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ￣￣'''''''---､､,,__）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ⊂ ――'''''二￣　　　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ヾ）√（ヾ））コ''--､!
　　　まあ、こちらも順調だ。　　　　　　　　　　　　ヽ^.!　　' ⌒　 >''ヽ!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i '-='　　i'' 　i.δl
　　　…それで、今日は何の用だ？　　　　　　　　　!i. -‐‐- ! 　 !　ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !i　"　ﾉ　ノi　.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ-　―'￣ノ___!入
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,,=ﾍヽ '''''　￣､､―''　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ |||└／＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　エミリオ・モラ
29： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:08:18 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　＿＿＿
　　　　／　　　　＼
　　／　　　　　　　＼
　／　　　ノ　ヽ､_　　　＼
　|　　（ ●）　（● ）. 　　 |　　 …ほかでもない、独伊の援助についてだお。
　＼ｌ^l^lｎ__人__)　　　／
　／ヽ　 L⌒ ´
　　　ゝ　ﾉ

　　　　　　＿＿＿_
　　　　　／　　　　＼
　　　　／　　 _ノ　ヽへ＼
　　／　　　（ ―）　（―）ヽ
　　 .l　 .u 　 ⌒（__人__）⌒　|
　　＼　　　　　｀ ⌒r'.二ヽ<　　　　じつはヒトラーから、こんな要求があって…───
　　／　　　　　　ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、
　　/　　　,　　　　　ヽ._Ｈﾞｆﾞﾆ、|
　　{　　　{　　　　　＼｀7ｰ┘!
30： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:08:47 ID:fuhk3QAY0: ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ

　　　　　, '〆.:.:.:.:.〆　　　　｀　､
　　　／｛f7.:.:.:.:〆　　　　　　　　　　＼
　　 / -∠.:.:.∠　 /　　l　　　　＼　＼
　≪_ﾊハ.:V､＼ | |　　 |　　　　　　　l　　ヽ
　/ヾｲ　ｲﾊノ／ | |ヽ　 |＼　　 '　　 !　　l　',
./ /:/／!l l:l∠　 |庁ﾞﾄ､|､　｀ ,　|!　　 ! l　|l　|
　,'l::l/.　!| l:l　＼ | 仆｛!ﾝヽヾ　 { | ／　K/ /
, ' |::| 　ｌ| |:|＼　＼｀￣¨｀　　ﾚrﾃ/ //／
　 l::ｌ　　ｌ| |:|　ｌ＼　＼　　　、｀¨/ ｲﾚ´
　 l/　　ｌ|　　 |.　丶-ー　 ___ 　 /　/　　　　　…ドイツとして、反乱側を援助することに異存はないわ。
　　　　ﾊ　　ト、　　　‘ ‐'´ ｨ　/
　　　／ハ　　 l:＼:＞､　___ ／|／|　　　　　　ただ、援助の窓口を一本化してほしいのよ。
　／　　∧ 　 l:::/:.:7爪::.:7　l　|　/
￣｀ー_＜:::ヽ　Ⅴ::/ 小ヽ::|　l　| /
::::::.ヽ⌒マ}:::::ﾄ、Ⅴ/::||::L::.ﾄ､l　//
:::::::::::::::::::::マ}::::ﾄ､Ⅴ:::l|::ﾍ｀ｰ|　/'ﾍ
:::::::::::::::::::::::::::マ}:::::|<Y⌒Y>:| /::::::ﾍ
:::::::::::::::::::::::::::::::マ}::{ﾍ薔ﾑ}:::l/:::::::::::ﾍ

　　　　　　　アドルフ・ヒトラー

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , -‐-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿／: : : : : : ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧: : ∨//77ｧ: ; :;i!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧7: : :∨///∧ : ;i!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.才ｧ;斗､: ∨//;∧: ilL斗--　､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 } くrｲノﾉ;;;: ∧//;∧/jﾑ`"ｲ''"ﾐヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 j / /,/,ィﾌ////////　,.、　,、　;ミ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Y i '" r'7//////// ィ¨ﾍ　"ヾ､ﾐ;ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　　　 | 　　}ﾝｰ=ﾆ二ﾆｨﾚィ辷厂辷rｰrが
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 j　　 /　　　　　ヾﾐ　 ;j｀,, ´i　〃,i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 jく、　k　　　　　ヽt.〈;"ﾞ`"ﾞゞj} ﾚ’　　　───といいますのは？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧;､｀ヾ≧　　　　　　,ｨ!ﾐ　､.__,　　,ﾄ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /∨/7ゝｲv'´｀¨ﾆ=ﾆ7 1`ｰミニ彡"};八､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ ;厂////::ヽ;////////ﾍ　　大　　ﾊ////７ァｧｭ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::::j/////:::::::};////////∧ /Y::<ヽ///////////ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::::::{;////:::::::::j;'/////////∧/:::::∨////////////}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾑ;、:;///〈::::::::::::ﾚ//////////∧:::::∧//////＼////ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∨ヽ;////∨:::://///////////∧∧//////777'////|
31： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:09:08 ID:fuhk3QAY0: 　／イ::/::ヽ　　　｜ ||　　｜　 |　　　　　　|　 |　ｌ　　　、　ヽ
　|::| /:/l::ハ::. 　　 |　|.|　　 |l　 |　　 |　　　|　 |　 |　　　 ',　　ﾍ
　|::ｌ'::/ |::|_ノ::〉　 / |　| | 　 | |　|l　　 |　　　|　 |　 |　ｌ　　 |　　ハ
. /√l　ﾄr-イ　　 |-ト､|｜　|　l　|ｌ　　｜　　 |　 |　 |　|　　 | 　 |　l
/:/　l　|::|　 |　　｜＼|｀＼ト､|　| |　　|　　/; / |　/l　|　　 | 　 |　|
:/　 |　|::l 　 l　　 |气ｆ＞＜ヽ|、＼　,　l　 ///　|./ ﾉ / 　 /　 .ハ |
　　 |　|::|　　ヽ　 |　ﾞ{　ｌ!　}｀ヾﾐ　　∨／/厶-―<./ 　 / 　 /　| |
　　 |　|::|　　　ﾄ､ｌ　ヾｰ＜　　　　　　　　斗=ミ､_/　／}　 / 　 |ﾉ
　　 |　|::|　　 |　＼　　　　　　　　　　 _（リﾉ ''/／ /ﾉ／　　　　　ｲ　　　　 …だってそうでしょう？
　　｜ヾ　　 |　　　　　　　　　　　　　　　｀￢ /　／イ|　　　　／:/
　　！　　　 |＼　　　　　　　　　　　/　　　∠ イ　　Ｌ|　　／. :/　　　　　外交というのは、お互いの信頼関係の上に成り立つものよ？
　　 |　　　　 |　＼　　　　　　―-;　　　　／　 |　　ィ　　／. : :/
.　　　ｌ　　　　ト､　　＼　　　　　　　　＜　　 |／/　／. : : :/ -―ｧ　　　　交渉相手は常に同じであって然るべきよ！
　　　｜　　　|::::::｀::ー- ＞　 _　　イ　　　｜　　｜: : : : : ＿　-―＜＿
.＿＿∧　　 |::::::::／二二[]二.ヽ　|　　　ｲ　　 |: : : : : : : : : : : : : : : :
――{ｰﾍ　　 |::／／::::::/::ハ:::|＼＼　／. :|　　　ﾄ､: : : : : : : : : : : : :ー-
::::::::::.ヽ〉∧　 |::＼ヽ:／::ｲ　 |::|__/:厶-―‐|　　 |::..＼: : : : : : : : : : : : : :
::::::::::::::..＼ﾍ　∨　`ー' |::|　ゞ--'´ 〉:::::::::::|　　 |::::::::..＼: : : : : : : : : : : :
32： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:09:32 ID:fuhk3QAY0: 　　　 /／/　/　　　ｲ l　 | |　　| |　　　ヽヽヽ、
ィﾆﾆ〔ゝノ_ノ　　　/ ヽ＼ヽヽ　 | l　　　 |l　 |l　ヽ
'´／ /| |７　　　ｒ/'´￣ヽゝﾆヽ-ヽヽ　　│ | |　ヽヽ
ｲ/ /　! | |　　　||-ｬ─-,ﾆ､ﾐ‐`ヽ､ヽヽ　/ / /　 | ヽヽ
/ /　/ j　|　　　l|　`ｰ='-ﾆゝヽ`　　　|ノメ､/l　 │ l | l
./　 / /　ヽ　　 l|　　　　　　　　　　　ｨ_ﾐヽ`ﾘ　ハ　|| |　　　もっといえば、われわれの交渉相手は
'　 / /　　ヽ　　l　　　　　　　　　　l､'rヽj`ｧ' メ　| / ﾘ　　反乱側の首領なんてものじゃなく…
　 `,´l　　　 lヽ　ヽ　　　　　　　　　/ﾉ `'’,イ　　/ｲ
　 /| |　　　|　｀丶ゝ　　　ｰ､ｰ- ､　　　lﾉ　 ,ｲノ　　　　　国家元首としての法的安定性をそなえていて欲しいのだけど…
. /│|　　　|　　　　　　　　　　ﾆ ´　　　ノ　イ |
/　 ! |　　　!　　､　　　　　　　　　　ｨﾆィ |　|lハ　　　　　　ま、それはすこし先の話ねえ。
　　|　!　　 |　　 _`ト_､ _　　　　 , イ　　　 !　|ル'　　　,ｲ
　ハﾍ　　|‐' ￣,.ィ´ヘ` ｰ- イ　 |　　　 |l　|　　　　/│
ノ　ﾍﾍ　 |　<´ｨ´　／介「`ヽヽ│　　　ﾊ　l　　　/　ﾉ　　　　　　_,
ゞ､＿ゝヽ　!　＼ｰ´／ハトﾆﾉノ !　　 / ﾊ　ﾄ、／／,ｨ　＿ ,.-ィ´
　ヾゝヽ.ヽ　lｰ-､￣ 1 |│|ヽハ」　　/　_ﾊ _／ｲィﾆｨ'´　　　　＜
　　　ヾゝヽ. l^ーｨ- ､|│ ! ﾄ､>-ﾘ　　ｲﾆィー '＾ヽ､
　　　　ヾヽヽゝ　　￣! |　| lヽヾ/　 /　　　　　　　ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　｀'＜　　　　　　ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　ミ　　　　　　　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｨ′　　　　　　　　　u　　ヽ　　　　　　　ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　人　　　 <⌒ヽ､　　　　　イ　　　ー=ﾆ辷人
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 { ノ　　　　, ミー-ｿ　　　ﾐ辷ﾆ=ー-　　　　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽﾍ　　　 {　　　　　　　　ヾミ三ﾆ=ｰ-､　　ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r┴y'___　　ﾐ=ー　　 ,,,　--─彡⌒ヽミヽ､. 　小
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{　/　　 Y　ーY彡´　ｧ　　　 /　j.　|从　ヽ.　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀弋　　弋____ノ　　／　r　　ﾊ　　 j　　　　ヽ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Y｀¨¨´　ヽヽ､　　　u |.　ｲ　／／　　.＞'⌒ヾ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 |　ii,　 |.　|　　　|　|　 |ｰイ　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　は、はあ……　　ﾄｲ从从ﾊj　 |　　　|.　　│　 V　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ--　-　小　|　　　ノ　　　Y′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　 j　＜　　　人ﾐヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ｰ-一＜､___. 　　　／　 .〉/人
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／/人____彡＞'''´　　　.////∧___
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_＿＿_ｨｲ////　／ﾊ　　　　　　／/////////ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,-=ﾆ///////////　///∧.　　　　／////////////

⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒
33： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:10:17 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　＿＿__
　　　　　／_ノ　ヽ＼
　　　　／（ ●）　（●）、
　　　／::::::::⌒（__人__）⌒＼　　　 …そんなワケで、今後は外交交渉の窓口を
　　　 |　　　　　|r┬-|　　　 |　　　やる夫に一元化してほしいんだお。
　　　＼　　　 `ー'´　　／
⊂⌒ヽ　〉　　　　　　＜´/⌒つ
　＼　ヽ　 /　　　　　ヽ　/
　　　＼_,,ノ　　　　　　|､＿ノ

　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　　　　／　⌒　　 ⌒　＼　　　　なに、心配には及ばないお。
　　　　　　　　／　（●）　（＜）　＼
　　　　　　 |　　　（__人__）　　　 |　　　やる夫はファランヘ党との付き合いもあって、
　　　　　　　　＼　　　｀⌒´ 　　　,／　　　ファシズムの連中の扱いには慣れたモンだお。
　　　　　　　　　／_∩　　ー‐　　　　＼
　　　　　　　　（＿__＿）　　　　　　　|、　＼
　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　 |/　／
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　⊂　／
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　し'
　　　　　　　　　　　＼　　､／　　／
　　　　　　　　　　　　＼／　　／
　　　　　　　　　　　＿／　　／｀`l
　　　　　　　　　　（＿_＿_／（＿/
34： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:10:37 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　 -─‐ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　＿＿　i　＿」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |＿＿___／　, =ミV_/,r=┤
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚr‐､匚}{__　{（　）r‐､{{__j|
　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ﾊ〈^ Y　 i　ヽ三彳! ﾄ- ｿ
　　　　　　　　　　　　　　　　/　 {　ヽ__ ﾄ　＼　　r'　 _〉 ||　　　　　　。o（忌々しいが、やむを得ん……）
　　　　　　　　　　　　　　　/　　_|　　　 |　　　　　 , ==ｧ　j ＼
　　　　　　　　　　　　　　/　　 ∧ヽ i釗{　　 i　　￣´　/　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　/　　　 |　ヽヽヽ､`ヽ、! 　　　 j　　　　　＼
　　　　　 _　 -──イ　　　　ヽ　　＼＼`ー､｀ニニﾆ1
/￣⌒V　　　　　　　| 　　　　＼　 r--　､ー‐〒r＝|
＼　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　＼|三三| 　 | | | 匕{

　モラは悩みぬいたすえに、同意をあたえた。
　このことはやる夫に反乱側全体の外交代表権をあたえるに等しく、
　やる夫の立場をいやがうえにも強めた。
35： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:10:58 ID:fuhk3QAY0: 　モロッコ軍を指揮するやる夫は、はじめから反乱軍の最高司令官の最右翼であった。
　しかしやる夫は、万事が自分に有利になるまでは動こうとしなかった。

　　　　／.:￣￣￣￣￣＼　　　　　　　　　三__|__
　　／: : :　　　　　　　＼　　　　　　　口　|
　／: : : :　　　　　　　　　　＼
／: : : : : :　　　　　　　　　　＼　　　　 ‐┬‐
: : : : : : : :.._　　　　　　　　_　　　　　＼　　│__田__│
: : : : : : : ´⌒＼,, ;、､､／⌒｀　　　　 l
: : : : ::;;（　● ）::::ﾉヽ::::::（ ●　）;;:::　　　|　　､　マ
: : : : : : ´"''",　　　　　"''"´　　　　　l　　了用
: : : : : : . . （　　　 j　　　）　　　　　／　　　'"`ー‐
＼: : : : : : :.｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′　　　／
／ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : イ＼　　　　　　ﾚ　|
: : : : : : : : : :.｀`ｰ- -‐'"´　　　　　＼　　　　　ノ
: : : : . : : . : : .　　　　　　　　　　＼

　外交代表権の獲得────
　これは、やる夫が初めて行った政治的動きといえよう。
36： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:11:43 ID:fuhk3QAY0: 　8月16日、やる夫はブルゴスに飛んで、モラとの秘密会談にのぞんだ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　－　-　　　　　　　　　　ﾉｰ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　（● ●　　　　　　　　 , フ__　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ　（__人）　　　　　　　,ノ＿＿＿__〕
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊ　　　　'ミ〕　　　　　　　 ◎「◎ｰ ,-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（J人_　┐ﾉ　　　　　　　　　| L　冫i　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ‘ｰ´|___）　　　　　　　　　　!,―､!　! ,i
　　　　　　　　　　　　　　　　 ___,ｫ冖'+............-,,,,_　　　　　　　　　　　　　丶一 ´ン
　　　　　　　　　　　　　　　./"￣　　　　　　　　＾ﾞ''''''""`ｰ冖-‐'‐ｭ　　
　　　　　　　　　　　　　　　　!ｌ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＾ﾞ''+-.......+-....
　　　　　　　　　　　　　　　　├__　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　冖宀‐"lｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　￣└--－┐　　　　　　　　　●ﾌﾞﾙｺﾞｽ　　　　　　　　　__ｨ廴,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_フ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __ノ"￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　イ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ''"´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　亅　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｨﾚ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l! 　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ’　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _..ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　丿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l,,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　 _--/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└ﾍ_　　　　　　　　　　　　　　l'´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　,..---..--..-‐/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ_　ノ'￣
　　 ..､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ'''"
37： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:12:01 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　　　　　　　　 ∩＿
　　　　　　　　　　　　　　〈〈〈　ヽ
　　　　　　＿＿＿_　　　〈⊃　　}
　　　　／⌒　　⌒＼　　 |　　 |
　　　／（ ●）　（●）＼　 !　　 ! 　　独伊もわれわれを援助してくれる……
　／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼|　　 l
　 |　　　　　|r┬-| 　　　 | 　／　　今のところ、作戦は順調に進行しているお。
　＼　　　｀ー'´ 　　／／
　　/　＿＿　　　　　　　/　
　　(＿＿＿）　　　　　　/

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ ⌒ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /―,　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ξノ　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i---- ､､__　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ￣￣'''''''---､､,,__）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ⊂ ――'''''二￣　　　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ヾ）√（ヾ））コ''--､!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ^.!　　' ⌒　 >''ヽ!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i '-='　　i'' 　i.δl
　　　　　　　　　　　　　けっこうなことだな。　　　!i. -‐‐- ! 　 !　ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !i　"　ﾉ　ノi　.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ-　―'￣ノ___!入
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,,=ﾍヽ '''''　￣､､―''　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ |||└／＼
38： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:12:25 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　　　　　　　　　 __＿＿
　　　　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　　　　／　⌒　　ー　　　＼　　　だけど、モラ将軍。
　　　　　　　 |　（●）　（●）　　　　|
　　　　　　　　＼　（__人__）　　　　／　　　やる夫には、大きな懸念があるんだお。
　　　　　　　／　｀⌒ ´　　　イ｀ヽ、
　　　　　　　　　, '　　　｀￣　　　　　＼

　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　／）／ノ '　ヽ､＼
　　　／ .ｲ '（●）　.（●）＼　　　　…この際ハッキリ言うお。
　 . 　/,'才.ﾐ).　（__人__）　　　＼
　 . 　|　≧ｼ'　　 ´ ⌒｀　　　　　|　　それは、軍事指揮権の一元化の問題だお！
　　.　＼　ヽ　　　　　　　　　／
39： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:12:53 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　　　　　/::::::::::::://::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
　　　　　　　　　 /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
　　　　　　　　 /:::::::::::/　　＞＝＜　　＞＝＜::ﾉ
　　　　　　　 /.:::::::::::i　　ｲ　　　　　}＝{　　　　　}
　　　　　　　 (:::::::::::::::ﾚ　ヽ　＿ノ　　ヽ　＿ノi
　　　　　　　　ヽ:::::::::::ﾚ　　　　￣ (　　　)　　￣ﾊ
　　　　　　　　　 /　 1　　　　　　　　　　　　　　i ﾉ
　　　　　　　　　ヽい　U　　　　 ,　ﾆﾆ､　　　ﾘ　　　 ……！
　　　　　　　　　　　´1　　　　　　　´￣`　　　　!
　　　　　　　　　　　　i　　　　　　 ;;;　　　;;;　　ﾉ　　　　それは…！
　　　　　　　　　　　　ﾄ　､､＿＿＿＿＿＿, ｲ
　　　　　　／::::::::::::::::::::)　　　　;　　　　　;　　/
　　.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::〈　　　　 ;　　　　　;　/.:.:.:.........､
　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼　　　;;　　　 ;;　/:::::::::::::::::::::.｀丶､
　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼　　;;　　 ;;　/:::::::::::::::::::::::::::::::::
40： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:13:32 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　　　 __＿＿
　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　／　＼　　／　＼　　　　　 …たしかにデリケートな問題だお！
　　　　／　（●）i!i!（●）　＼
　　　　| 　　 ,　（__人__）　　　 |　　　　誰も火中の栗は拾いたくない…！
　　　　＼　　　 .｀⌒´　　　　〆ヽ
　　　　　/　　　　　　　　　　ヾ_ノ　　　けど、勝利を確実なモノにするためには
　　　　/rｰ､　　　　　　　　　　　|　　　これ以上避けるワケにはいかないんだお！
　　　/,ﾉヾ　,> 　　　　　　　|　/
　　　ヽヽ〆|　　　　　　　　 .|
41： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:14:06 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　　　　　　　　　　_ ＿_ _
　　　　　　　　　　　／　＿　　｀`ヽ､
　　　　　　　　　　/　　 /ﾉゝヽ　　 .: .＼
　　　　　　　　 l　　 ,j　Y　/｀`ヽ､ .:. :.＼
　　　　　　　　　　　 |　　/ ｀ｰ‐'_＿__　＼. :.:. :＼
　　　　　　　　　　　 !　」イ二＿,/ / ＼.ヽ..: .:.:.:.＼
　　　　　　　　　　 ,イ二ﾌr =､二´r＝､.:.;ﾞヾj､ .: .:.: .:.〉
　　　　　　　　　　　￣｀1(◎,)元,(◎,)_j」＼.::ヽ」.:／　　（……ッ！
　　　　　　　　　 ,ｲｰ-‐j⌒ゝ‐-‐'ﾞ^iｰ;:'乍7'´
　　　　　　　　　　　　 i{t､　,ｨﾆ>'ヾ､　　j;:;:,ﾍ;「　　　　　何を言うか、コイツ！
　　　　　　　　　　　　ゝj,'　 _ ＿,,､､　u.::;ﾚ'ｿ;/
　　　　　　　　　　　　　jﾘ　'"￣｀ｰ'ﾞ ,'　,'::;i;:ｲ　　　　　　自分がその地位に最も近づいたことを知って、
　　　　　　　　　ﾞ!　　´￣`　,'　.:j;::;!;:1　　　　　　このタイミングで切り出してきたんだろうが！）
　　　　　　　　　　　　　ﾄ､　　　　　.:,ｲィ;:;:/
　　　　　　　　　　　　 ,ｲ!. `ー一‐''.:´/.:.j:;:;:ﾄ､
　　　　　　　　　　| ﾄﾐt､.: .:. .:_,､-‐''"´ .:.::i
　　　　　　　　　　| | T j 「￣ T　　　.: .:.:.:|
　　　　　　　　＿_, イ」 | ,! |　　 |　　.: .: .::.::L_
　 r77´￣￣　　　　 `ヾj ,! ,! 　　」＿,．-‐'"´.:.:.:`ｰ- ､_
　//j′　　　　　　　　　」 ! 7´￣　　　. :. ..: .: .:. :. :.. :. : :; ￣
42： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:14:25 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　 -─‐ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　＿＿　i　＿」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |＿＿___／　, =ミV_/,r=┤
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚr‐､匚}{__　{（　）r‐､{{__j|　　　　　　　そのアイディアについて、もちろん異論はない。
　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ﾊ〈^ Y　 i　ヽ三彳! ﾄ- ｿ
　　　　　　　　　　　　　　　　/　 {　ヽ__ ﾄ　＼　　r'　 _〉 ||　　　　　　　　ないが、われわれだけで決められる問題でもない。
　　　　　　　　　　　　　　　/　　_|　　　 |　u　　 , ==ｧ　j ＼
　　　　　　　　　　　　　　/　　 ∧ヽ i釗{　　 i　　￣´　/　　｀ヽ　　　　そうだろう？
　　　　　　　　　　　　　/　　　 |　ヽヽヽ､`ヽ、! 　　　 j　　　　　＼
　　　　　 _　 -──イ　　　　ヽ　　＼＼`ー､｀ニニﾆ1
/￣⌒V　　　　　　　| 　　　　＼　 r--　､ー‐〒r＝|
＼　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　＼|三三| 　 | | | 匕{
43： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:14:49 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　　　,. -'"´　　　　　　｀¨ー､
　　　　　　／　　　,,.-'"　　　　　　ヽ　ヽ、
　　　 ,,.-'"_　 r‐'"　　　　　,,.-'"｀　　　　　ヽ、
　　/　　　ヾ (　　　 _,,.-='==-､ヽ　　　　　　ヽ、
　　i へ＿__ ヽゝ=-'"／　　● _,,>　　　　　　　ヽ
　 ./ / 　●＞＝'''"　￣￣￣　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　その通りだお、モラ将軍。
　/ .ヽ-‐´''"　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　i
./　　　 i　　　人＿　　　ノ　　　　　　　　　　　　　　 ,r‐"':,　　　　　　 …であればさっそく候補者全員に声をかけて、
,'　　　　 ' ,_,,ノｴｴｴｪｪ了　　　　　　　　　　　　　　　ヾ;,::::::＼
i　　　　　　じｴ='='='" ',　　　　　　　　　　 ,r- ..,　　　ヽ::::::::ゝ　　　　反乱側首脳会議を開くべきだお。
',　　　　　　 (___,,..----'　　　　　　　　　 (:::::::::::ヽ、　　　ゞ:::　ヾ
　'ヽ、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼:::::::::::＼　　 'l:: -゛ｷ
　　　ヽ､_　　　　　　　　　　　　　　　i,""'::,　　"i,,:::. 　ｷ　 /::　　 |
'ｭ,ノ'",;l ｀ゞ　｀`ｰ- -‐'"´　　　　　　i:::::::ヽ　　'ヾ,"'" .ヽイ　　ｿ ⌒〉
ｼﾆi;∠(ヽ、':.. 　　　　　　　　　;;;'";;_,,_'l:::::::::::i;,　　'l,,　　　l::::　　i　/
ﾐ/::i:i:l'::::::＼:::　　,,,__..　　;;,.::::i;::::::ヽ,,,_ 'ｷ:::-=.::＼　 l::.　　 "'i:::::　）
/:::::/,l:::::::::::;;'i-:..,,_,,r‐‐'"::::::::,;ii;:r⌒ヽ:::::::＼:::.... ＼r'-‐''"　..::::::::/
::::::l':;"';,,::::::::l'　　　l':::::::::::::;;;;ii//ヽ、:::ヽ、:::::＼　　 "' ::::...:::::::::::::l'
i:::::,l;;':::::"'i;;-l-..,,_,,..l;;;:::::r'":://:::::::ヽ,:::::::::,,_:::::::::>= ノ..::::::::::::::::::ﾉl;,
l:::,ll::::ヽ:::l:o;;:::::::::ﾉii;;;.......;;;;//:::::::::::::.'i.::::: ﾉ..""'"-; ...::::::::::::::::;;:/ヽl;,
:::::ll::::::::::l'::ヾ:::::::/:'"::'"::::;//,;.::::::::::::::"''‐- t..,,　/::::::::::::::::::::::../ ﾉ i;;
:::,;ll::ヽ:::l';;:::::::::/::::::::::::;;;;//::::::::::::::::::::::::::::::::::::"'';;":::::::::::::::::::ノ /;;;/;
::;;ll:::::ヽl,::;;;:::::/:::::;;:::::::://::::;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::/〆"''"""￣／;;;//;

　やる夫の気迫におされ、モラは反乱側首脳会議の開催を約する。
44： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:15:16 ID:fuhk3QAY0: ───────────────────────────────────────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

───────────────────────────────────────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　 -─‐ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　＿＿　i　＿」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |＿＿___／　, =ミV_/,r=┤
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚr‐､匚}{__　{（　）r‐､{{__j|
　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ﾊ〈^ Y　 i　ヽ三彳! ﾄ- ｿ　　　　　（われわれのなかで、最も戦果をあげているのは…？
　　　　　　　　　　　　　　　　/　 {　ヽ__ ﾄ　＼　　r'　 _〉 ||
　　　　　　　　　　　　　　　/　　_|　　　 |　　　　　 , ==ｧ　j ＼　　　　最も対外的な評価が高いのは…？）
　　　　　　　　　　　　　　/　　 ∧ヽ i釗{　　 i　　￣´　/　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　/　　　 |　ヽヽヽ､`ヽ、! 　　　 j　　　　　＼
　　　　　 _　 -──イ　　　　ヽ　　＼＼`ー､｀ニニﾆ1
/￣⌒V　　　　　　　| 　　　　＼　 r--　､ー‐〒r＝|
＼　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　＼|三三| 　 | | | 匕{
45： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:15:45 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　,. -'"´　　　　　　｀¨ー､
　　　　　　　　　／　　　,,.-'"　　　　　　ヽ　ヽ、
　　　　　　　 ,,.-'"_　 r‐'"　　　　　,,.-'"｀　　　　　ヽ、
　　　　　　/　　　ヾ (　　　 _,,.-='==-､ヽ　　　　　　　ヽ、
　　　　　　i へ＿__ ヽゝ=-'"／ ● 　 _,,>　　　　　　　　ヽ
　　　　　 ./ / ●　＞＝'''"　￣￣￣　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　/ .ヽ-‐´''"　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　 i
　　　　 /　　　 i　　　人　　　　ノ　　　　　　　　　　　　　　　l
　　　　,'　　　　 ' ,_,,ノ　 `─-‐' ヽ　　　　　　　　　　　　　　　l
　　　　i　　　　　　｀､　 _y──‐ l　　　　　　　　　　　　　　 /
　　　　',　　　　　　　ｉ_/　 / ＿ '　　　　　　　　　　　　　／
　　　　ヽ、　　　　　　￣￣　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　 ━━━━━━━━━━━━━━━━━
　　　　　　ヽ､_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　 ────ほかならない、やる夫だ！
　　　　　　　　｀¨i　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　 ━━━━━━━━━━━━━━━━━
　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
46： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:16:03 ID:fuhk3QAY0: ─────────────────────

　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　 |:
　　　　　　　　　　　　 :|　　　　　　　　 |:
　　　　　　　　　　　　　 :|　　　　　　　　 |:
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　 :}　　　　　　　〉
　　　　　　　　　　　　　 ′　　　　　　　 {
　　　　　　　　　　　 :|　　　　　　　　　　 |:
　　　　　　　　　　 :/　　　　　　　　　　 |:
　　　　　　　　　　　　//　　　　　　　　　　　 |:
　　　　　　　　　//　　　　　　　　　　　　　|:
　　　　　　　　　　　:/　　　　　　　　　　 |i　　　　　　━━━━━━━━━━━━━━
　　　　　　　　ｉ,'　　　　　　　　　　　 ||　　　　　　────どうすればいい…？
　　　　　　　　 l|:　　　　　　　　　　　　　　 |:
　　　　　　　　 :|:　　　　　,::.. 　　　　U　　 |:　　　　　どうすればいいのだ……
　　　　　　　　 :|:　　　／::.:.:.　　　　　　　 |i　　　　　 ━━━━━━━━━━━━━━
　　　　　　　　 i|:　　 /￣｀ヽ::.　　　　　　　 ||
　　　　　　　　 :|:　　| 　 .::ノ:::.　　　　　　　 |:
　　　　　　　　 :|:　　| :／　＼　　 /:　 /:　//:
　　　　　　　　 :ヽ＿人.＿＿＿__／:. ／_／´
　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣

─────────────────────

　モラは、すでに自分のチャンスが失われつつあることに気づかざるを得なかった。
47： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:16:34 ID:fuhk3QAY0: 　1936年9月、サラマンカ郊外において、反乱軍首脳会議が開催された。

　　　　　　　　　　　l　　　　　　　　　ヽ　　＿,　ｌ　　　　　 l /￣￣￣7｀＼　　ｌ｀￣￣￣　　　　　　　　 l|
　　　　　　　　　　　ヽ＿＿,　---─'´　//＿, 　 l　　　　 l 　￣￣´ ｀＼/ｌ　 l　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　＿＿＿＿,-'´ヽ　　ｲ'´　　　　〉---─ 7 l　 _　　　　 |l l 　 l　　　　　　　　　　＿_ 　 |
　　　　　　　　 /´　　　　　　　ヽ　 l　　＿〈＿＿__ /　ｌ_ ヽヽ __l|l　 |l |l 　｀ ─---─ '´￣　　｀l| |
　　　　　　　　/　　　　　　　　〉　 l:　∧　|｀￣￣´l l 　 l　￣　 l| |l　 |l |l　　　　　　　　　　　＿＿ | |
　　　　　　　/　　　　　　　＿＿,-'´　　 l/ /　 |ｌ　　　　｀ｌ　/　　／､ |ｌ -- l´l|　　　　　　　　　　| ＼　 ||l |
　　　　　　/ 　　　 ,-'´￣　　　　　　　　ｌ〈　　 |　　　　|/　　ｲ　　V　　　|　l| ＿＿＿＿＿　 | 、｀ | | |
　　　　　/　　　　　/ 　＿_　　　　　　ヽヽ　　￣￣￣´　　 l　　／　　　l|　|/´￣￣￣￣￣ヽ|　｀‐-| | |
　　　　/　　　　　/　　 |　／ヽ　　　＿＿ / 〉'　/二/　/二/ 　ｌ| ∨ ｌ　　　　l|　 |_　　　　　　　　　|　　 l| | |
　　　/　　　　 /　　　l'´　　　>/´￣￣/ / _　　　　　　　　　 _ｌ|　|l　 |　　　　|　| |l　　　　　　 |　　 l| | |
　　/　　　　　 /　　　　＼　／　丶　 / /　ヽli､　_ 　 _　　／イ　| l|　|　　　　|　| l| | П　　　　 Пl|｀‐-､l| | |
　/　　　　　 /　　　　　丶　　　丶_〈´〈 l |　　｀i[､ヽｌ／／　 l/　l|　|　　　 |　| l| |_￣￣￣￣￣｀ ‐-､l| | |
/　　　　　 /　　　　　　ヽ　　／ >､＼＼＿＿＿_／／　　／　　l| |　　　　|　| l| |　　　　　ｌ　　　　　　 | |l |
　　　　　 /　　　　　　　　＼　／　　｀､────､´ 　／ |、　ｌ|　　　 |　| ｌ|l __________ l _____________l| l　l
＼　　 /　　　　　　　　　　　/　　　　　　ヽ＿＿＿＿ヽ／　　|｀、　 l/ ￣￣Ｙ､l|l｣　　　　　　l　　　　　 | l　l
　＼　/　　　　　　　　 /----‐─ ─‐ ∧　　　　　ヽ　　|l ｀､　l　　＿/　ｌ|　　　　　　 l　　　　　　　| l　l
　　　/　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　 l　ヽヽ　　　　ヽ　|l　｀、〈￣´ｌ__ヽ､ |　　　　　　　l　　　　　　 |｜ |
　　/　　　　　　　　　 /　　　　　　　　」 ´､ヽ＼　　　　ヽ|ｌ　｀、〉二_ ´､＼、　　　＿＿＿＿＿＿_ｌ| l|　|
　/　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　／´,─､､｀､　＼＿＿_ >、＿/l´ / |ｌ　＼l|ｌ　／　| 　　　　　　　　|　| |l|
/　　　　　　　　　　　　ヽ￣￣￣￣/ ／/／// 〉　｀/∧　　 |l 二､_ ｌ| /　|l|　　 l||／　　| 　　　　　　　　|　l||l |
　　　　　　　　　　　　　　｀、　　　 / /　/___// /　 / /　|l ┌ l|ｌ￣　 lL＿｣l|　／ｲl　　　ｌ| 　_　　　 _　 l|　 |　|
　　　　　　　　　　　　　 /｀、 _　〈〈　ヽ＿∨ ／／l　l|､- - |＼、　ヽ--｀'／／　|ｌ　　　ｌ|　冂　　冂 _l|　 l|　|
　　　　　　　　　　　　 ∧　　ヽ_ヽヽヽ＿＿_／／　 l | ｌ　 ,-, ＼｀───´／　ｲ|ｌ|　　／￣￣￣￣￣ｌ| 　 |　|
　　　　　　　　　　　 /　｀､ / ￣　｀───‐ <　　／ >─､､ _ ＼l｢￣￣￣ | ／　l| l ／　　　　　　　　　　| 　 l|　|
　　　　　　　　　　 / 　 _∨　　　　＼＿＿＿／／|　/ ｌ|l､　＼ヽ───'l　　　| l　　　　　　　　　｜　 |　|
　　　　　　　　　　　∧　　//　　　　　｀､　　 /　〉'　 | /　 | |　　 l| |l 　　　 l　　ﾚ　　　　　　　　　　　　|　　 l|　|
　　　　　　　　　　 /　｀、 / 　　　　　｀､　|l　ｌ　　l〉＿〈ｌ|　　/| | ｌ　　　　 l　　/　　　　　　　　　　　 |　　 |　|
　　　　　　　　　 /　　 ∨　　　＿_ 　　｀､ヽ l　　ヽ二_∨ ／ｲ |　l　　　　 l　/　　　＿＿　　　　　l|　　｜
　　　　　　　　　 ∧ 　//　　　 /　＿ヽ　　　｀､ヽ＼＿＿＿_／／〉'　 | ──‐ ´　　／ |　＿ |　　　　 |　　 l|
　　　　　　　　 /　｀、/　　　 /　/､　ヽ　　　､｀────‐< ／ヽ l|　　　　　　／／|　　 |　　　　 | 　　 |
48： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:16:54 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　　　　　　　　　,.　　　'"´￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　,.　'ﾞ´　　　　　　／.::`ヽ＼
　　　　　　　　　／　　　　　,. __´ _＿|.:‐=!=‐!: : :}
　　　　　　　　／　　　　 ,.　´: : : : : : :{ ( ﾉ}:::ﾉ: : :.!
　　　　　　,.　´　　　／. : : : ._ _＿＿＼,. ｲ: : : ;′
　　　　.　´　　　　／ ,.　.:.:::´.:.::::::::::::::.:.｀ヽj: : ./
　　　　ヽ　　　,.　´　´ ￣　＞　==_-===_-- く_
　　　　　ヽイィ´　　　ィ´.:.:.:.:.:(　) `ｰく､､,,「￣
　　　　　　｀Y´ ィ´ ,.　ィ´￣`ｰ===r⌒ヽ(　}
　　　　　　　ﾚ'ハ｀Vﾞ´{;　　　 ,.　'ﾞﾞ´ .; .}`=ｲ
　　　　　　　{！い{: :.:;;;`ゝ　,.　　'´ｰ=_ﾊ, .;}
　　　　　｝ヽ_ 」: : :..:;{　 { ー__--_-､_,.,'′
　　　　　　 i:.:.'､.:i: : : : .;: : :: : : .,ﾆﾆﾆ､ j!　　　　　…今日は遠方より、よく集まってくれた────
　　　　　　 j.:.:.:',:{: : :: : ;: : : ::.'ﾞ´　ﾞﾞﾞﾞ｀.ﾉ
　　　　　 _！.:.:.:',｀丶､: :ﾐヽ､: .　　　ｲ
　　　　　「:::::::.￣｀丶､:::::::;:;:;ヽ::.:...:.:.:.ﾉ
　　　　　 i　　　　　　　｀Tﾆﾆﾆ-_二i´
　　　　！　　　　　　　 |::::::::::::::::TTi
　,. .::´.:::::.L　　　　　　　　|:::::::::::::::::| | L
　.:.:.::::::::::::::.:.:.:｀丶､　　　」::::::::::::::::| | |:::`ヽ
49： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:17:29 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣｀ヽ　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　 |　…フランシスコ･やる夫少将、
　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　 ',　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ 乂_
　　　　　　 i 　　　　　　　　　　　　　　　　!
　　　　　　　　i　　　　　　　　　　 , ィ´j 　ｌ
　　　　　　　ｌ　　　　　　　　､,ィ´ ゝ'ｨ　　ト､
　　　　　　ｌ　　＿＿_,ヾ, ヽｲ､｀ー‐　　ｊ　　ヽ
　　　　　　　　! 　　ゝ､_!ｿｲ　　　　　 )　　　/　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 {　　　)ー‐'　　 /　　　　　ﾊ
　　　　　　　　　ヽ　　　　　｀ー '´　　　ｨ´　　　　　　　ｌ
　　　　　　　　ハミ≧ー　＿＿_　,, ≦　　　　　　　　　ｌ
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｊ
50： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:17:59 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀`''‐､｀`ヽ､.　　 ,.. -─;:-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＼ ll　ヽ.r'　ll ／-─- ､.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　　 ,. ‐''"´ll 　 lll｀`　lll ’ l　"　ll　 -=ﾆ.｀
　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ　　　　　 .　　 ∠ -‐ ; =-─　　 ll　　　 ll　　　 lll　＜`
　　..　　|　ケイポ・デ・リャノ少将、　　　　　　　　　　　　, ‐''´ lll　　 ll　　　 lll　　　 ll　　　 lll　ヽ
　　　　_乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ ノ　　　　　　　　／ ll　_,.　　ll　　lll　　ll　　 ll　　　 lll　　 ll　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, '.,. ‐',´'´ llｌ　　 ll　　ll　　,.ｲ　　 lll　　 ll　　 ll |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　, ' ll ,ィ　. ll　,.ｲll.,.ｲll./::::ヽ.ll ﾄ､ ll 、　 lll 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　 /ll.／!　,ｲ　./_:l /:::!./::::::::::ヽ. |_ヽ |ヽ llｌ　　ll |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /., ' . !ll /ｌ ll/:::::l/ヽl/::::::::,.‐''::ヽ!:::ヽ!::ヽ　ll 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 ! / .ｌ /.l＝==｡=､::::::;;;:==｡==＝＝! r‐:､lll|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l/　 |/　.l :`::ｰ-:/:::::::::::　ｰ-‐ '::´:::|l|r‐､!│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l :::::::/::::::::::::　　　　 :::::::::|.!ﾄ､ﾘ l|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ:::/::::::::::__-，　　 .::::::::::|Lンlｌﾄ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　　　　　　　 l`"----------一::::／ヽｌ!　 |;;;ヽ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ! 　＿＿_　..::::::::／; 　ヽ ll !;;;;;;;;ヽ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ.　￣￣..:::::::／;;:　　　ヽ. |;;;;;;;;;;;;;l`;;ｰ-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,. -‐''7ヽ......::::::::::／;;;:　　　　　ヽ!;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,,. -‐''";;;;;;;;;;;; /;;;;;ヽ:::::::／;;;::　　　　　 /;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;`1;;;;::　　　　　　 /;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;| 　　　　　 , ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ケイポ・デ・リャノ少将
51： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:18:20 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　　　　　　　　　 ____　ji ノl λノlﾍノi--'';＿--__
　　　　　　　　　　　　＿--` `'" `　^, ___　ヽ,`'-- '"-'ー-丿
　　　　　　　　 -,--``　　　　　　, ,j,; ,,ヾ, i ヽ丶'''' ＜ --丿"'-z__
　　　　　　　　＜　,　　,,` ;'　ｿy-'''　　　ヽl＼l,　.j.,` .jヾ ,ゞヽ-`ヽ,,,　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　／"　 'ノ",,　/、i/lﾉ`　　　　　　　　`ヽl＼|`＼jヾ .lヽゞ,_　　　　| そして、ミゲル・カバネリャス少将。
　　　　　丿　ｿ　　＞　,,　丿　　　 ,,　　　　　　　　、`　　　　 lヽ`ゝ　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ 乂_
　　　　ｿ　　　ノ　,,　ソ/　　　　ヽ　　　　　　、ｌ　　　　　　 .lヾ＼
　/ヽ,;;'"　　"'' ソ　,, lj ｿ（　　　,　丿　　　　　　ゞ |　　　　　　 .|`ヾ"
,,.|　ヽ"　　,,　 ''ｿ, " /ノ,丶,　/ヽ　　　　　　　　　.ヽ　　,"　　　lゞ`
`"　ノ,,　　　　''　"丿／ｿノ　| .l;,`- ,__　　　　　　ヾ., , l　　 ,,ノ`!
ﾉヽ　`ｿ ,,　　''ノ,,　''-'"ソﾉ==;l, .l;;;`ー-"二',;;;;;,　,,__ﾉ.>,,ヽ,／;;;'ﾉj
　）　ソ,, `／;,　／`ヽｿｿ　　 .ヽ＼;;;;,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;`丶,`";;;;'',,;";;;'ﾉﾉ
ソ　 /"ノ,　　ﾉ"l ` ,,ヽl;;|　　　　ヽ`_''''';;;;;;;;;;;;;;;;''''''"-" .|ヽ--,j'"
ヽi　l"''"ｿ　　`"t　ヘ|ヽ|　　　　　　￣'`ー--－'"　　　.|　　.l
　j　,,-ｿノ,zソソ"＼ヾヽ,l　　 _　　　　　　　　　　　　　　|　　l　　ノj
,,　,l|" "'"'"　"　　丶 ,, `,　　'i'',"　　　　　　　　　._,,,_　.lr　ﾉ　／ﾉ　　　　　
　,丿　　　　　　　　　　`''ヽ　　 `'tー- _____　　　　　_`','" .i' ／ /-ーｚ　　　　フフ……
丿|　　　　　　　　　　　　 ;;＼　　　 `'ー',,,, `l￣"l￣,,lノ" .i"　ノ／￣-
　||　　　　　　　　　　　　;;;;;;;;;;'＼,　　　　 -￣￣￣,,, -'　/,／／'"
丿|　　　　　　　　　　　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ,,　　　　　￣￣　　.i"___",,
　　　　　　　　　　　　　　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`';;,,,　　　　　　　ﾉ　__,,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　;;;;;;;;;;／''''''|`'ー――''''''"''",／
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ;;;／|;;;;l l;;|　　　 `　,,,.......''",,,,,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /;　.||;l .l;;;|　- ,_ ''"　　,,, - '"

　　　　　　　　　　　　　　ミゲル・カバネリャス少将
52： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:19:07 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　　　 |　　　, -──‐‐- ､　　|
　　　　　　　!　,r'´.:.::::::::::::::::::.::.:.:.:＼ !
　　　　　　　　　ﾚ'.:.::::r'"´￣￣￣｀ヾ､:::.:.!
　　　　　　　　　 |;r'"´-‐`ヽ　 ,/´-ｰ-､`^i
　　　　　　　　　!jィ〔´（◯）｀二´（◯）｀ﾄ､|
　　　　　　　　　ﾊﾚ' ﾞｰ＝'ﾞ´.:;! ' ｀ﾞ＝‐'ﾞ^ﾚj､
　　　　　　　　　l ﾄ､'.., 　 / .::;j,_　｀ヽ　ノｲ !
　　　　　　　　　! ﾘj　i　　　 ^"^　　　 l^iｲｿ　　　　　　諸君の勇戦により、われわれの勝利は
　　　　　　　　　ヾU　',　 ''ｰ＝＝‐''´ ,! |ノi　　　　　　　もはや目前…
　　　　　　　＿ _」^i　 ',　　｀ﾆ二"´　,' ,!　ﾄ､＿ _　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣｀ヽ
　　　,r'"´.:.:.:.:.::::::|　ﾞ､　 Y´　　　｀)　/　 |:::::::::.:.:.｀`ヽ　　　　　　　　 |　よお……
　　 ,!.:.:.:.:::::::::::::::::j　　＼,ゝ‐---‐ 'ﾞ,イ　　」::::::::::.:.:.:.:.:.:!　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿乂_
　　 |/＼.:.:.:.:::::::::|￣￣｀¨`ヾ｀二´イ"´￣ i:::::::::::::::::／|
　　 |.:.::::::＼.:::::::::|　　　　　｀ﾞYi"´ 　　　|:::::::::::::/::.:.:.|
　　 |::::::::::::::i:::::::::| 「***j」　　!l |　「***j」/:::::::::::/:::.:.:.:.:|
＿,ノ.:::::::::::::|:::::::::!　　　　　　 | ||　　　　/::::::::::::/::::::.:.:.:.:L_ ＿
::::::::::::::::::::::::!:::::::::ﾄ､｀`二二ﾆj i |　-ー'/:::::::::::/::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:
53： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:19:25 ID:fuhk3QAY0: 　　　　ｿ　　　ノ　,,　ソ/　　　　ヽ　　　　　　、ｌ　　　　　　 .lヾ＼
　/ヽ,;;'"　　"'' ソ　,, lj ｿ（　　　,　丿　　　　　　ゞ |　　　　　　 .|`ヾ"
,,.|　ヽ"　　,,　 ''ｿ, " /ノ,丶,　/ヽ　　　　　　　　　.ヽ　　,"　　　lゞ`
`"　ノ,,　　　　''　"丿／ｿノ　| .l;,`- ,__　　　　　　ヾ., , l　　 ,,ノ`!
ﾉヽ　`ｿ ,,　　''ノ,,　''-'"ソﾉ==;l, .l;;;`ー-"二',;;;;;,　,,__ﾉ.>,,ヽ,／;;;'ﾉj
　）　ソ,, `／;,　／`ヽｿｿ　　 .ヽ＼;;;;,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;`丶,`";;;;'',,;";;;'ﾉﾉ
ソ　 /"ノ,　　ﾉ"l ` ,,ヽl;;|　　　　ヽ`_''''';;;;;;;;;;;;;;;;''''''"-" .|ヽ--,j'"
ヽi　l"''"ｿ　　`"t　ヘ|ヽ|　　　　　　￣'`ー--－'"　　　.|　　.l
　j　,,-ｿノ,zソソ"＼ヾヽ,l　　 _　　　　　　　　　　　　　　|　　l　　ノj　　　　　 …そんな形式ばった挨拶は抜きにしようぜ。
,,　,l|" "'"'"　"　　丶 ,, `,　　'i'',"　　　　　　　　　._,,,_　.lr　ﾉ　／ﾉ
　,丿　　　　　　　　　　`''ヽ　　 `'tー- _____　　　　　_`','" .i' ／ /-ーｚ　　　なにせ皆、時間がねえんだ。
丿|　　　　　　　　　　　　 ;;＼　　　 `'ー',,,, `l￣"l￣,,lノ" .i"　ノ／￣-
　||　　　　　　　　　　　　;;;;;;;;;;'＼,　　　　 -￣￣￣,,, -'　/,／／'"　　　　　　さっさと本題にうつろうぜ……
丿|　　　　　　　　　　　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ,,　　　　　￣￣　　.i"___",,
　　　　　　　　　　　　　　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`';;,,,　　　　　　　ﾉ　__,,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　;;;;;;;;;;／''''''|`'ー――''''''"''",／
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ;;;／|;;;;l l;;|　　　 `　,,,.......''",,,,,,
54： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:19:47 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　 -─‐ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　＿＿　i　＿」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |＿＿___／　, =ミV_/,r=┤
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚr‐､匚}{__　{（　）r‐､{{__j|　　　　　　……
　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ﾊ〈^ Y　 i　ヽ三彳! ﾄ- ｿ
　　　　　　　　　　　　　　　　/　 {　ヽ__ ﾄ　＼　　r'　 _〉 ||　　　　　　そうだな…
　　　　　　　　　　　　　　　/　　_|　　　 |　　　　　 , ==ｧ　j ＼
　　　　　　　　　　　　　　/　　 ∧ヽ i釗{　　 i　　￣´　/　　｀ヽ　　では、本題にうつろうか。
　　　　　　　　　　　　　/　　　 |　ヽヽヽ､`ヽ、! 　　　 j　　　　　＼
　　　　　 _　 -──イ　　　　ヽ　　＼＼`ー､｀ニニﾆ1
/￣⌒V　　　　　　　| 　　　　＼　 r--　､ー‐〒r＝|
＼　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　＼|三三| 　 | | | 匕{
55： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:20:02 ID:fuhk3QAY0: 　　　　|｀/|　 /〃　　 / 　,/＼　　　　゛　　ﾞ　 }: : :.i
　　　　|/ .|｀/'ｉ　ﾘ〃/ｉ〃/　　＼∧゛:} 　 {＼　゛_.: : : :|
　　　　 |/　|:∧}八} | ./　　　　ヽ＼＼: : : : : : : ､: : |
　　　　　　　　}ﾊ　___　ﾚ′　　　　＞-ヽ丶、: :}: : : : :|
　　　　　　　　 '∧ヽ弋ｩ､　　　　∠ __＿＿_　ｉ: :ｉ⌒ヽ: :|
　　　　　　　　 {ハ　ｰ-/ 　　弋^“´ _. イ　|: :|爪 |: :.|
　　　　　　　　　　 i　　:/　　　　　￣　　　 .|: :|じﾘ: :.|、
　　　　　　　　　　' 　/　　　　　　　　　　　　 }_ﾉ.イ: : : ハ　　　　（……
　　　　　　　　　　 ∨　 .. -‐-　　　　　　　　ﾉ､i: : ' : : }　i
　　　　　　　　 'ﾍ´　‐- ..＿ __,　　　／　:∨: ｉ:.:/　.|　　　　まるで茶番だな……）
　　　　　　　　　　　　＿＿　　　／　　　 ',: :/　　l＼
　　　　　　　　　　　　 ∧　ヽ::::ノ　／　　　　 ∨　　 |　＼
　　　　　　　　　　／ .∧　　　／　　　　　　 /　　 .|
　　　　　　　　／　　 / 丶_ . イ　　　　　　 /　　　 |
　　　　　　／　　　./ 　　　 }　　　　　　 /　　　 .|
　　　　　　／　　　 /　　　　　 |　　　　　　 ./　　　　 |
　　　／　　　　 / 　　　　:|　　　　　　 /　　　　 .|
56： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:20:21 ID:fuhk3QAY0: 　　|　　/ "　"　　　　　　　　　　　　　　　　　　"　　　　|
　　| ./|　　i　　　　/　　/＼　　　　　　　　　　　　　　　.|
　　|/ .!　 /　/!　/|　　/　　ヽ　＼　　　　"　　　"　　" |
　　　　|　ハ/ X　 |　/　　　　＼〈_＼＿、　"　　 !　　　!
　　　　V　ﾊ　　ヽ|/　　　　　,　´＼　　｀＼ー--|､　　 !
　　　　　　| K┬､　　　　　./　　　　｀　　　|　 __　　　 |
　　　　　　 'J ゝ'- ｀ヽ　　　＿＿＿＿　　| ",|､ヽ　" !　　　（俺には『アキレス腱』がある……
　　　　　　　 |　　　/　　　　｀'ｰ'‐―- ´　　|　| ､! |　 !
　　　　　　　 .!　　/　　　　　　　　　　　　　| ヒ //　 l　　　　ハナから俺が選ばれる芽はない……
　　　　　　　 ', ./　　　　　　　　　　　　　　Vﾝ /　" !
　　　　　　　 ./　　,　_ｧ　　　　　　　　　　ﾊ　　 "　l　　　　それでも俺を呼んだのは、
　　　　　　　 ∠　へ＿＿＿　　　　　　　, '　'.　"　 .ﾊ　　　ともかく全員で決めたっていう体裁をととのえるためだ……）
　　　　　　　　／'.　　　　　　￣　　　／　　　',　　,　ヽ
　　　　　　／　　'.　＝=ｧ　　　　　／　　　　 ',　/　　ヽ

　ケイポ少将は、かつて反王制の反乱に参加した経歴があり、
　したがって、彼を推す向きはまったくなかった。
57： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:20:38 ID:fuhk3QAY0: 　やる夫はサラマンカ首脳会議に、腹心のヤグエ大佐を帯同させていた。

　　　　　　　　　　　　　　　　 _＿＿__
　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　 ,
　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ　　　　　　　　　　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｊ!　　　　 :
　　　　　　　　　　　　　　　ｌ ,..-､＿,ﾉﾍ,_＿_,ノ }
　　　　　　　　　　　　　　　 |　（ ● ）　( ● ) 　|　　　　…失礼ながらカバネリャス少将、
　　　　　　　　　　　　　　　　　l 　ｒ　　 i 　　､　.!　　　　あんたはこの場所にいる資格があるのかい？
　　　　　　　　　　　　　　 ∧. ゝ､　人　　ノ ./ｫ､_
　　　　　　　　　　　 _,,ｲ/,|ヽ　￣´_｀￣　,ｲ////l
　　　　　　　　 _, - ≦////|l! ＼　´ ｀ .／//////ゝ､
　　　　　　　　 ∧,////////{ l 　｀ｰ‐ ´　ﾜマ/////∧
　　　　　　　 /,/∨///////　ｌ　　　　　,'///｀' 'ﾐ,///{｀ミ- ､___
　　　　　　　 }///∨/////＿＿　　　ヽ//////｀ヽ;ﾍ //////≧ｫ、
　　　　　　　　,.イ/////ヽ///|　　　｀ヽ　 ,.'´}/////////｀//////////,｀x
　　　　　　／＞ ´/////∨,∧　　　　　　 l//////////////////////＼
　　　　 ,r7///////////∨/》　　　　　　ﾏ,//////////////////////ﾊ
　　　　／//////////////∨,|　　　　　　　 ∨//////////////////////,
　　　 {/////////////////Ⅵ 　　　　　　 ////////////////////////}
58： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:21:04 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l
　/ヽ,;;'"　　"'' ソ　,, lj ｿ（　　　,　丿　　　　　　ゞ |　　　　　　 .|`ヾ"　　 i､_＿,,...／
,,.|　ヽ"　　,,　 ''ｿ, " /ノ,丶,　/ヽ　　　　　　　　　.ヽ　　,"　　　lゞ`　　　　　γ´
`"　ノ,,　　　　''　"丿／ｿノ　| .l;,`- ,__　　　　　　ヾ., , l　　 ,,ノ`!　　　　　　　ゝ..,,＿＿
ﾉヽ　`ｿ ,,　　''ノ,,　''-'"ソﾉ==;l, .l;;;`ー-"二',;;;;;,　,,__ﾉ.>,,ヽ,／;;;'ﾉj　 .　　　　　　 γ´
　）　ソ,, `／;,　／`ヽｿｿ　　 .ヽ＼;;;;,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;`丶,`";;;;'',,;";;;'ﾉﾉ　　　　　　　　　　ゝ、
ソ　 /"ノ,　　ﾉ"l ` ,,ヽl;;|　　　　ヽ`_''''';;;;;;;;;;;;;;;;''''''"-" .|ヽ--,j'"　　　　　　　　　　　　　`
ヽi　l"''"ｿ　　`"t　ヘ|ヽ|　U　　　　￣'`ー--－'"　　　.|　　.l
　j　,,-ｿノ,zソソ"＼ヾヽ,l　　 _　　　　　　　　　　　　　　|　　l　　ノj
,,　,l|" "'"'"　"　　丶 ,, `,　　'i'',"　　　　　　　　　._,,,_　.lr　ﾉ　／ﾉ　
　,丿　　　　　　　　　　`''ヽ　　 `'tー- _____　　　　　_`','" .i' ／ /-ーｚ　　　あぁ？
丿|　　　　　　　　　　　　 ;;＼　　　 `'ー',,,, `l￣"l￣,,lノ" .i"　ノ／￣-
　||　　　　　　　　　　　　;;;;;;;;;;'＼,　　　　 -￣￣￣,,, -'　/,／／'"　　　　　　キサマ、いったい誰に口をきいて…───
丿|　　　　　　　　　　　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ,,　　　　　￣￣　　.i"___",,
　　　　　　　　　　　　　　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`';;,,,　　　　　　　ﾉ　__,,,

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. 　ｊ　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　::　　!　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i ＿＿,ノ　ゝ _,,ｭ=-ｰ'　　　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!(｛:::::｝)、　（　{:::::::} )　　　　　　 ,'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　; 　　　,'　　　　　　　　　 ,'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i´　　,'　　　　　　ヽ　　　　:;; ,'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､__ ,（　　　　　　　　l　　　 /　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　だって、そうだろうが！　　　　 ..;　`,ー----― ¨　　　./ 　 !､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:　'ｰ -―-'　　　　／　　 !ノヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :;　:￣　　　　.,／　　／:::::::::i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :〉､_＿___ , - '"　　　／::::::::::::::::!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／;;;;;;j :::::: :: :　　　,／::::::::::::::::::::::::!
59： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:21:21 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　 _ノ　ヽ､,_　　　＼
　　　　　　　　 (.●）( ●）　ノ（　|　　　あんた、プリモ・デ・リベラ軍事政権に
.　　　　　　　　　（__人＿）　　⌒　|　　　反乱をおこしてるじゃないか！
　　　　　　　　 '､｝r┬ j　　　　｜
　　　　　　　　　 | `￣　　　　　 |　　　都合の悪いことを忘れようったって、
　　　　　　　　　 |　､　　　　　　{　　　そうはいかねえぞ！
　　　　　　　　　　　ヽr ｰ-　＜ .／ﾄ､
　　　　　　　　　　　,/ﾑ _ ,. -／ : :／` 一….、
　　　　　　 _,.-::::／/:::ﾊ　／. : :/ : : : : : : :. - ＼
　　　　　／/ : :/.: i/.:::l　y : : : / : : : : : : :/ : : : : .ヽ
　　　　 j : : : : :} ./.:::::l ./ : : : /.: : : : : : : : : : : : : : : :.
　　　　i :i : : : :| :i ::::::ﾚ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .ヽ

　　　　, r ' ⌒ ヽ､
.　　／　　　　　　ヽ,
　 /　　　　　　,，ヽ､_ヽ
.　|　　　　__,ノ彡（○ ）
　 |　　　（○　）彡　　|
. 　|　　　　　　　　入,__）　　　…そんな奴はとうてい認められないね。
　　|.　　　　　ﾞ'ｰ'´
.　　|　　　　　　ﾞヽ､__ﾉ　　　　・・・・・
　　ヽ､　　　　　　　ﾉ＼.　　　モロッコ軍の指揮官として…！
　　／::ヽ､＿　　／ﾉ:::::|
.　/:::::::,::::＼ゝ､◇ノ::::i:::|
.　|:::::::::|:::::::::＼¶/::::::::|:::|
.　|:::::::::|::::::::::::::::|::::::::::|:::|
.　|:::::::::|::::::::::::::::|::::::::::|:::|

　この時点で候補者リストから、ケイポとカバネリャスは消えた。
60： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:21:53 ID:fuhk3QAY0: 　したがって問題は、やる夫か、モラかということになる。

　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／⌒　　⌒＼　　　　　　　　　　　　　　　　ノ ⌒ ＼
　　　　　／（ ●）　（●）＼　　　　　　　　　　　　　　/―,　　　　＼
　　　　／ ::::⌒（__人__）⌒:::: ＼　　　　　　　　　　　 /ξノ　　　　　　ヽ
　　　　|　　　　　|r┬-|　　　　　|　　　　　　　　　　　i---- ､､__　　　　|
　　　　＼　　　 `ー'´ 　　／　　　　　　　　　　ノ￣￣'''''''---､､,,__）
　　　　　 >　　　　　　　　　<　　　　　　　　　　　⊂ ――'''''二￣　　　i
　　　　　（　|　　　　　　　 / ）　　　　　　　　　　　（ヾ）√（ヾ））コ''--､!
　　　　　　`|　　　　　　　/'　　　　　　　　　　　　　ヽ^.!　　' ⌒　 >''ヽ!
　　　　　|　　　ｒ　　/　　　　　　　　　　　　　　　　i '-='　　i'' 　i.δl
　　　　　　　ヽ　　ヽ／　　　　　　　　　　　　　　　　　!i. -‐‐- ! 　 !　ｲ
　　　　　　　　>__ノ;:::......　　　　　　　　　　　　　　　　 !i　"　ﾉ　ノi　.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ-　―'￣ノ___!入
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,,=ﾍヽ '''''　￣､､―''　＼
61： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:22:15 ID:fuhk3QAY0: 　軍事蜂起以来の功績としては、やる夫の方が評価が高い。
　対外的にも、やる夫はその地位をかためつつある。

　　　　　　　　　　　＊　　＿＿＿＿＿__
　　　　／￣|　　+　　　／　　　　　　　　ヽ　　　+
　　　｜　::｜　　　／⌒　　　　　 ⌒ 　　＼
　　　｜　::｜x　　/ （ ●）　　　　（ ●）　　　|　 .人
　 ,―　　　　＼　 | ::::::⌒（__人__）⌒::::: 　　 |　｀Ｙ´
　| ＿＿_）　::｜　.!　　　　 l/ﾆﾆ|　　　　　　/
　| ＿＿_）　::｜＋ヽ　　　 `ｰ‐' 　　　　　/　　　　　十
　| ＿＿_）　::｜　　.＞　　　　　　　　　　＼
　ヽ＿＿）＿／　　 /　　　　　　　　　　＼

　事実、イタリア軍事使節団団長のロアッタ将軍は、やる夫に信任状を提出している。

　　　　　　　　　　　　／＼_￣｀´￣＞'＾ヽ、
　　　　　　　　　 /｀丶.,､＿￣　　　 _,. -'´｀丶、
　　　　　　　 ,.ｨ'　　,/　＼￣　_ノ',　 ,／ヽ.　 ` 、
.　　　　　　 r' /　　/　　　　　　 Y´ 　　ヽ.　 !
　　　　　　　　 j'´ 　 /　　　　 !　　　　',　 j　　 ` ､|
　　　　　　／　　 /　　 ,.ｲ　ノ!　ｨ　　　〉人.　　　　＼
　　　　　　ヽ　　/　　／ /∠ﾆﾚ__!　／ﾆニ＼）　　 /
　　　　　　 i　　ヽ.　ヽ ∧　ｆzzﾘ |／（ｆzｿ　ｙ　,.イ´}
　　　　　　 |　　ヽ　ヽ　　￣　　　 /￣　イ´|　| /
　　　　　　 |　／　|` ｰ　ゝ　　　　一　　　/　/　Ｎ
　　　　　 /／　　ﾊ.　　ﾄ､　　　　　 /l　/　ﾍ
　　　　　ｲ　　　 i　i　　|　｀丶､　　　ｲ　!/｀丶､ヽ、
　　　　　 r'　　／ﾉ　| 　 l.　　　｀　´　|__/　　ﾉ｀` ゝ
　　　　　 |　　/　/ 　 `､　',　　　　　 _,. - '´ ヽ／＼
　　　　　 |　/j　∧ 　　 >､',　　　　 j　　　　 |￣　 `─-　＿
　　　　　　 ∨/ /|　ヽ.　 / ,､|`　　／　＼　　 !　　　　,／´　　｀ヽ
　　　　　 ,'／│　＼//　|　＿|　　　＼　/　　　 /　　　　　　ﾊ
　　　　　　　　　 ',　,.　'ﾚ　〈　´／　　 ,.　'´∨　　 ,/　　　　　ﾊ

　　　　　　　　　　　　　　　　ロアッタ将軍
62： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:22:39 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　 -─‐ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　＿＿　i　＿」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |＿＿___／　, =ミV_/,r=┤
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚr‐､匚}{__　{（　）r‐､{{__j|
　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ﾊ〈^ Y　 i　ヽ三彳! ﾄ- ｿ　　　　　（このままではまずいぞ…！
　　　　　　　　　　　　　　　　/　 {　ヽ__ ﾄ　＼　　r'　 _〉 ||
　　　　　　　　　　　　　　　/　　_|　　　 |　　　　　 , ==ｧ　j ＼　　　なんとしても、やる夫の独裁だけは阻止せねば！）
　　　　　　　　　　　　　　/　　 ∧ヽ i釗{　　 i　　￣´　/　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　/　　　 |　ヽヽヽ､`ヽ、! 　　　 j　　　　　＼
　　　　　 _　 -──イ　　　　ヽ　　＼＼`ー､｀ニニﾆ1
/￣⌒V　　　　　　　| 　　　　＼　 r--　､ー‐〒r＝|
＼　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　＼|三三| 　 | | | 匕{
63： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:23:07 ID:fuhk3QAY0: 　　　　.　´　　　　／ ,.　.:.:::´.:.::::::::::::::.:.｀ヽj: : ./
　　　　ヽ　　　,.　´　´ ￣　＞　==_-===_-- く_
　　　　　ヽイィ´　　　ィ´.:.:.:.:.:(　) `ｰく､､,,「￣
　　　　　　｀Y´ ィ´ ,.　ィ´￣`ｰ===r⌒ヽ(　}
　　　　　　　ﾚ'ハ｀Vﾞ´{;　　　 ,.　'ﾞﾞ´ .; .}`=ｲ
　　　　　　　{！い{: :.:;;;`ゝ　,.　　'´ｰ=_ﾊ, .;}
　　　　　｝ヽ_ 」: : :..:;{　 { ー__--_-､_,.,'′　　 …このまま話し合っても埒があかん。
　　　　　　 i:.:.'､.:i: : : : .;: : :: : : .,ﾆﾆﾆ､ j!
　　　　　　 j.:.:.:',:{: : :: : ;: : : ::.'ﾞ´　ﾞﾞﾞﾞ｀.ﾉ　　　　　そこで、一つ提案がある。
　　　　　 _！.:.:.:',｀丶､: :ﾐヽ､: .　　　ｲ
　　　　　「:::::::.￣｀丶､:::::::;:;:;ヽ::.:...:.:.:.ﾉ
　　　　　 i　　　　　　　｀Tﾆﾆﾆ-_二i´
　　　　！　　　　　　　 |::::::::::::::::TTi
　,. .::´.:::::.L　　　　　　　　|:::::::::::::::::| | L
　.:.:.::::::::::::::.:.:.:｀丶､　　　」::::::::::::::::| | |:::`ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.．¨￣￣¨丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ ヽ、:::::::::　　　　　ヽ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　 /（ ●）:::::::::::, -‐　　　　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i 　　　:::::　（ ●）　 u　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　(_,､　　　　　　　 /　　　…！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　` ‐'　　　＿_／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　＼
64： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:23:33 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　　　　　　　ヽ. | !.|　　　　 ,' ! ,'/
　　　　　　　　　　　　　ヽ !| !　,- -、 / !,' /
　　　　　　　　　　　　　　ヽ`ヽ.l:`;';;| / ,'／
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ (::___:;;)　/　　　　　　　　モラの『提案』とは、国家元首としての
　　　　　　　　　　　　 _　,'　　　　　',. _
　　　　　　　　　　　　ﾌヽヽ /　／l　　　　　　　　権限はあくまで戦争継続中に限定し、
　　　　　　　　　　　　 ,' ヾゝ　　　ｨﾌ ',
　　　　　　　　　　　　　　 | _ 　　' l 　　 __L＿　　　　　戦争終了後はその地位を
　　　　　　　　　　　 ' ´ﾆt-_　　‥ 　, _メ､_
　　　　　　　　　　 '´　　 _ｨl ｰ┴-'ヽ　　　　　　　　　空位にしておくというものでした。
　　　　　　　　　　　　 _, -':::/lレ'二ヽl:: !`. ‐‐-__
　　　　　　　 ,-‐'´..::::::::/::| | .!|　l .!::.|::::／:::::::: ',
　　　　　　　　　/｜::::::::::::/:::::| ! !|　! l::: |::::::,-::::ヽ:: !
　　　　　　　　　|　', ::::::::::/ ::: | | ||.　.l:,r:l,::'´/::::::.:ノｰ‐‐┐
　　　　　　　　　|　　::::::::::ヽ　| l || ./,r/::＿,-‐'"　　　／
　　　　　　┌ン　: ::::::::::｀〉 l.! ll !:::／　　　　　,-‐'"
　　　　　　　　 l´::::::::::λ::::::::!､:l. lレ !　　　 __, ｲ
　　　　　　　 ./::::::::::::/　!:::::::::.＞'´　￣￣　　 |
　　　　　　　 !::::::::::::/ 　|　／　　　　　　　　丶　ヽ､
　　　　　　 / ::::::::::/ 　丿 ! 　 --‐ 　　　ヽ,|　　　 l
　　　　　 / :::::::::: !　　ゝ ! .__, 　__､　 ,!　　ノ' ､___,/
　　　　　,' 　:::::::/　 _,-‐'´ 　／　　,/ 　 .,'l: !
　　　　 ,' 　:::::::/.／　　_,-ｧ"　　,-７　　., ヽｲ!
　　　 .,! ! 　::::// . ,ィ'´ l / 　／,､ l　　 .|　_/|::!
　　　!. | : ::: !. `'´./ :::: !,′ / / ::::|　　 !:'´::: |:: ',
　　,' :::|　:::/　　 ,' : ::::: !ヽ<´ :::ヽrヽ__ノ:::::: : |:::: ',
　　ヽ　: : ::l　　 / : ::::::: l　::::ヽ:::::: !::::::::::::::::::　!::::: ヽ
65： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:24:10 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿ _
　　　　　　　　　　　,r'"´　　　　　　＼
　　　　　　　　　　/　　　　〈±〉　　　ヽ
　　　　　　　　 |　　　, -──‐‐- ､　　|
　　　　　　　!　,r'´.:.::::::::::::::::::.::.:.:.:＼ !
　　　　　　　　　ﾚ'.:.::::r'"´￣￣￣｀ヾ､:::.:.!　　　　　これまでの実績を鑑みるに、
　　　　　　　　　 |;r'"´-‐`ヽ　 ,/´-ｰ-､`^i
　　　　　　　　　!jィ〔´（◯）｀二´（◯）｀ﾄ､|　　　　　やる夫将軍が総帥に推戴されるのが妥当だろう。
　　　　　　　　　ﾊﾚ' ﾞｰ＝'ﾞ´.:;! ' ｀ﾞ＝‐'ﾞ^ﾚj､
　　　　　　　　　l ﾄ､'.., 　 / .::;j,_　｀ヽ　ノｲ !　　　　 …だが、これが独裁の萌芽となってはいかん。
　　　　　　　　　! ﾘj　i　　　 ^"^　　　 l^iｲｿ
　　　　　　　　　ヾU　',　 ''ｰ＝＝‐''´ ,! |ノi　　　　　そこで、この提案というワケだ。
　　　　　　　＿ _」^i　 ',　　｀ﾆ二"´　,' ,!　ﾄ､＿ _
　　　,r'"´.:.:.:.:.::::::|　ﾞ､　 Y´　　　｀)　/　 |:::::::::.:.:.｀`ヽ
　　 ,!.:.:.:.:::::::::::::::::j　　＼,ゝ‐---‐ 'ﾞ,イ　　」::::::::::.:.:.:.:.:.:!
　　 |/＼.:.:.:.:::::::::|￣￣｀¨`ヾ｀二´イ"´￣ i:::::::::::::::::／|
　　 |.:.::::::＼.:::::::::|　　　　　｀ﾞYi"´ 　　　|:::::::::::::/::.:.:.|
　　 |::::::::::::::i:::::::::| 「***j」　　!l |　「***j」/:::::::::::/:::.:.:.:.:|
＿,ノ.:::::::::::::|:::::::::!　　　　　　 | ||　　　　/::::::::::::/::::::.:.:.:.:L_ ＿
::::::::::::::::::::::::!:::::::::ﾄ､｀`二二ﾆj i |　-ー'/:::::::::::/::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:
66： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:24:35 ID:fuhk3QAY0: ,,.|　ヽ"　　,,　 ''ｿ, " /ノ,丶,　/ヽ　　　　　　　　　.ヽ　　,"　　　lゞ`　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
`"　ノ,,　　　　''　"丿／ｿノ　| .l;,`- ,__　　　　　　ヾ., , l　　 ,,ノ`!　　　 |　…異論はないだろう？
ﾉヽ　`ｿ ,,　　''ノ,,　''-'"ソﾉ==;l, .l;;;`ー-"二',;;;;;,　,,__ﾉ.>,,ヽ,／;;;'ﾉj　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ 乂_
　）　ソ,, `／;,　／`ヽｿｿ　　 .ヽ＼;;;;,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;`丶,`";;;;'',,;";;;'ﾉﾉ
ソ　 /"ノ,　　ﾉ"l ` ,,ヽl;;|　　　　ヽ`_''''';;;;;;;;;;;;;;;;''''''"-" .|ヽ--,j'"
ヽi　l"''"ｿ　　`"t　ヘ|ヽ|　　U　　　￣'`ー--－'"　　　.|　　.l
　j　,,-ｿノ,zソソ"＼ヾヽ,l　　 _　　　　　　　　　　　　　　|　　l　　ノj　
,,　,l|" "'"'"　"　　丶 ,, `,　　'i'',"　　　　　　　　　._,,,_　.lr　ﾉ　／ﾉ
　,丿　　　　　　　　　　`''ヽ　　 `'tー- _____　　　　　_`','" .i' ／ /-ーｚ　　　　クッ…！
丿|　　　　　　　　　　　　 ;;＼　　　 `'ー',,,, `l￣"l￣,,lノ" .i"　ノ／￣-
　||　　　　　　　　　　　　;;;;;;;;;;'＼,　　　　 -￣￣￣,,, -'　/,／／'

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　厶ｲ/　　〃　　〃　　　　　　　　　　　　　　　 :|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　/　　　〃　　　　　　　　　　　　　　　　　　:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〃／　　 ./　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . :l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| / /〃　/〃/. : {: .　　　　　　　　　 r‐x : : ′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　′/∨ . /. :/´＼　、　　　｛＼__ . : /､　}: /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| /　.ｌ. :/:| /〉ｘ=ﾍ: . {＼＼､＼ : |: :八} /: {
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　 |:∧ ///: : : . ＼l: : .＼l ￣　:!:/_ノ/: : |__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-‐ 　￣∨/ : : : : .　　　　 : : : : /_／:. : :八:＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　// : : : :　　:　　　 . : : ／:::::＼_:_/}: :∨ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　〈/ イー-　、　　. : :／:::　　 :::: : :/: : : :. : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ああ、ないよ……　　　／l　　　　 _.. :/-‐／, :ﾍ　ﾆ=‐　　 . :／:::::　　　　　 . : : : : :〉: : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l＿／￣　 |/ 　／: : : : .　　　 :／::::::::　　　　／: : : : : /: : : :
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67： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:24:59 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　　　　／.:￣￣￣￣￣＼
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　　　 |: : : : : :　 ,,,,ノ⌒" '' ``⌒＼,,, 　　　　 l
　　　 |: : : ::;;　（　(・) ）　ﾉヽ　（ (・)　）;;:::　　　 |
　　　 |: : : : :　 ´"''"　　　　　"''"´ 　　　　 l
　　 .　＼ : : : : . .（　　　 j 　　　）　　　　／　　　　……
　　　　　＼: : :: : ＞ｰ-‐'=ｰ-ｰ＜　　　／
　　　　　／ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : イ＼
　　　　　: : : : : : : : :｀`ｰ- -‐'"´　　　　　＼
　　　　　: : : : . : : . : : .　　　　　　　　　＼
68： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:25:17 ID:fuhk3QAY0: IIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII
　　　　　＿＿,,..．-‐'''"´　　　　 .γ´　　　　　　｀ヽ　　　　 ',
　　　.／　　 ,,....,　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l
　　　l　　　（::::0::}　Ｙ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
　　　':, 　　｀ｰ ' 　ﾉ　　　　　　　｀ー――――''´　　　　　 l
　　　　｀ ―――‐／　　｀Y´ 　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　━━━━━━━━━━
　　　　　　　　　/　　　　　i　　　　　 ',　　　　　　　　　　　　 l　　　　　　　────決まりだ。
　　　　　　　　 .{　　　　 .l　　　　　　}　　　　　　　　　　 /　　　　　　━━━━━━━━━━
　　　　　　　　　乂　　　 .人　　　　　ﾉ　　　　　　　　　 ./
IIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII

　モラの提案により、全員がともかく同意するにいたった。
　首脳会議の決定は、この時点ではやる夫に期間限定の独裁を委任するにすぎないものだった。
69： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:25:33 ID:fuhk3QAY0: 　1936年10月1日、やる夫は、ブルゴスで国家元首就任式にのぞんだ。

　､_ 　　､　､　　　 _､-　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-､_　　　,､　　,､
､,　｀'-､　｀'-､ﾞ'-,､-'´　　　　　　　　　　　 ,､- ' ￣｀' -､　　　　　　　　　　　　　｀' -i'ﾞ ,､-'´　 ,､-'´､-
　｀'-､｀'-､　｀i-'　　　　　　　　　　　　／　､ ─ ､　＼　　　　　　　　　　　　　　ﾞ-i 　,､-'´,､ '´
　　　｀'-─ﾞ-┘　　　　　　　　　　　　 iﾞ　／／￣＼＼　ﾞ:　　　　　　　　　　　　　　└-ﾞ─'´
｀' -､　　　　　　　　　　　　　　　 ! 　;　 | ´','','｀ |　 ;　 !　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ ,､-
､　　｀' -､　　　　　　　　　　　　 └-┘　＼＿／ .└-┘　　　　　　　　　　　　　　 ,､- ' ﾞ　　_
　｀' -､.　｀'>　　　　　　　　　　　　　　|￣￣｀!　　　　 i´￣￣|　　　　　　　　　　　　<ﾞ　　 ,､- '´
,-､　　 i｀' Tﾞ　　　　　　　　　　　　　　├─┬''''''''''''''''''┬─┤　　　　　　　　　　　　　　ﾞT '´!_,.,_ ,､.,,
i/ｿi~'）,!-､.i_　　　　　　　　　　　　　　　| ;; 　|￣￣￣￣|　 ;; |　　　　　　　　　　　　 ,...,,.-,!c,=!i_・i.!_;,ﾉ
⌒'｀ヽゝｿ ! '）iﾞ;ゝ　　　　＿＿＿＿ | ;;　 | 　_ O _　.|　 ;; | ＿＿＿＿　　　 (・.)(ﾟﾉﾞゝ ' ' '　´
~｀ ' '　-　､ , _｀ ’　　　＼┌ ─ ─-'';─ ┼ '-'-'-' ┼ ─ -─ ─ ┐／　　　　　｀_ , ､､ - 　' ' ~
￣i ｀ ' '　-,　､ ,｀,'_' '_- ､　,､| i::::::::::::::::::::i i　　￣￣￣　　i i::::::::::::::::::::i |､, _- '_'＿_´､､､､- ' '゛ i ￣
　 i　　　　 !　　 i　;iﾐ,;ヾT´! i i┌ ─ ─ ! i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i i ─ ─ ┐i i ,ﾞ-､,ﾅヽζ!　　 !　　　 !
　 i　　　　 !　　 i　丿く i　i i ! !- ┬ - ┤i- ∩ ┐┌ ∩ -i├ - ┬ -! i !ﾞ(ﾏi iﾞT''ﾞヽi.　　 i　　　　i
　 i　　　　 !　　 i .i~i ﾞ',ﾞ.!　　 ! !　 .i.　　i二二二二二二二二!　　 !　 i .!　!' '/./　　i!.
　 i　　　　 !　　 i (|─´──┬ ' ´　　! !　　　　　　　　　　　　! !. 　｀ ' ┬─ ─ .┤!.　　i　　　　i
┌‐────┐　| i~!　　　 .!i　　　　i└-───────┘!.　　　 !　　　 i~! | i　　　!　　　　!
│ 　　　　　　.|　 | i i.　　　.!i 　　／　　　　　　　　　　　　　　＼.　　i　　　 ! i | i 　　 !　　　　!
70： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:25:59 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　／　￣＼　　　　　｢l「l｢ｈ
　　　　　　　　　　　　　　　／　　-l⌒l 、}　　　__　| |｜| |
　　　　　　　　　　　　／　／　人_ﾉ仏 - └ ､ヽ￣　!
　　　　　　　　　　　　　（_　 / c∠二≦二}つノ　 }　l /　|
　　　　　　　　　　　　　／　　 ─　　　 ― ､　　　ｈ.＿_ｲ
　　　　　　　　　　　　／　　　（ ●）　（●）'　　　| 　　 |
　　　　　　　　　　　　|　　　　　（__人__）　 |　　｜ｰ一.｜
　　　　　　　　　　　　＼　　　　　｀ ⌒´　／　　| 　　　|
　　　　　　　　　　　　/{＼　　　　　ー　　ノ'-､　　 |　　　 |
　　　　　　　　r=ﾆ,二|　＼｀ー-r--イ |　 }}　￣ﾉ!　　　　|
　　　　　　　 /　　|　 ∟ _ ＼　/＾＼ |/_　 }}　 !　　　　　　|
　　　　　人_　 |　　　く　　＼〉-〈/　/　 }}　|　　＿＿／
　　　　 /　　　 l r―― ト　　_ У_／r―‐i} |／
　　　　　/　　／ ! |ー rｰ|　　　 |　| 　 |ーrf ﾘ
　　　／　　　　 /　!　 l|　|　　　 |　|　　l　l| l |
　　｛　　　　／{　　＼／　　　｜ |　　＼/ﾊ}
　　　＼　　 '　　|　　　　　　　 |　|　　　　 |

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾜｰ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾜｰ
　　　　　ﾜｰ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾜｰ
　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾜｰ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f¨ﾞ!　　　ﾜｰ
:┐　　　　　　　　n /〉　　　　　　　　　　　　　　　<ヽ　　　　　　　　　　/^〉'
　!　　　　　　　　　}”/　　　　　　　　　　　　　　,､　 <｀ヽ　　　　　　　 ./:::/.,､
⌒!ｨ　　　　　　　 f¨ﾟ{　　　　　　　　　　　　　<´ 'ヽ　Vハ　 |ヽ　Y¨!　|::::}ｲ { , -ー､　　_ /¨>　 r-‐,､ <⌒!
::〈人_r-ｰ- ､_r＜}|　＞::::￣:｀ヽ__, - ､__r ､r=¨>‐-!　/:::::}＿_Vﾍ　}:::|__}::::{.ィ1.|:.:.:.:.:.:.}_, くﾉ￣!　./;;;;;;;;;}_, ﾍ⌒',
/:.< /::::::::::::::::Y::/|i /::::::::::::::::::::::Y:.:.:.:.:.YVｲ!:::::}::::::::|/::::::/:ァ＜!　V_::|　',く/⌒!}:.:.:.:.:ノ/ /:/^V__〈ヽ;;;;;/_!__ノ::::::ヽ
:.:.:.:}|:::::::::::::::::::|:{:. }:!:::::::::::::::::::::::: l:.:.:.:.:.:.|ィ　ゝx}:::::: |::::::/:.:/　 /　> ¨⌒ヽ:'.　　V¨¨ヒ{_. V==<:::::｀ヾア´:f⌒!ヽ:::::}
＼f':!::::::::::::::::::lﾊ:.:ﾘ'.:::::::::::::::::::::::∧:.:.:.:./　＞ｲ::! :::: |:::::{Y/'　〈　/:::::::::::::::::}:' 　　V::::::::::{ .}　　.}::::::::::|:.:.:.:.|:.:.:|:.:.}-:'
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　　　　｀Yﾟ￣　　＿/VﾚvｲW:::::｀ー-::＿_／:::::::::/:::::::|　ヽ　｀!:::::i:::::::::::|'　　 /:::::::/L_|　　￣⌒¨}＞ﾍ}:.:.:|”::::::::
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71： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:26:30 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　　　　　　＞ ´i
　　　　　　　　＞ ´:::::::::::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞ ´i
　　　　＞ ´:::::.==ﾆ＜l＿.　　　　　　　　　＞ ´i　　　　　　　＞ ´:::::::::::|
　　　　 ¨ヽ＞ ´ｲⅥ　ゞ　　　　 !!......　＞ ´:::::::::::|.　　　　＞ ´:::::.==ﾆ＜l＿
　　　　　 ∧:::::::ｊﾏﾍ　;　　　　　 .|ﾄ.　 ´:::::.==ﾆ＜l＿　　　　¨ヽ＞ ´ｲⅥ　ゞ　　　　 !!
　　　　　　 }::::ノ　ﾏﾍ¨　　　　　　||...ヽ＞ ´ｲⅥ　ゞ　　　　 !!　:::::::ｊﾏﾍ　;　　　　　 .|ﾄ
　　　　　　　　>¨ヘﾞ、i　　　　　　{¨:」.ﾞ∧:::::::ｊﾏﾍ　;　　　　　 .|ﾄ...}::::ノ　ﾏﾍ¨　　　　　　||
　　　　　 ,:::::::ヽ::ヽヽ　　　　　 i::::|. 　 }::::ノ　ﾏﾍ¨　　　　　　||.　>¨ヘﾞ、i　　　　　　{¨:」
　　　　　　 , 7 ¨ ヽ＼::ヽ::＼　　 |::::l　　 >¨ヘﾞ、i　　　　　　{¨:」ﾞ:::::::ヽ::ヽヽ　　　　　 i::::|
　　　　　 ,'７::::::::::::ヾ｀:.、＜ヽ　　 |::::|......,:::::::ヽ::ヽヽ　　　　　 i::::|.　¨ ヽ＼::ヽ::＼　　 |::::l
　　　　　 i::::、::::::::::::::＼ヽ＞} 　 .|::::|..., 7 ¨ ヽ＼::ヽ::＼　　 |::::l ::::::::::::ヾ｀:.、＜ヽ　　 |::::|
　　　　 ∧:::::、:::::::::::ヾヽ::::::iﾊ广iⅣ¨}...::::::::::::ヾ｀:.、＜ヽ　　 |::::| . ::::::::::::::＼ヽ＞} 　 .|::::|
　　　　　　∧:::::::、:::::::::::::Ⅵ:::lハ iヽi彡,:::、::::::::::::::＼ヽ＞} 　 .|::::|::::、:::::::::::ヾヽ::::::iﾊ广iⅣ¨}
.　　　　　　 ∧:::::::::、::::::::::.Ⅵ::::::}トi:::::¨|ﾞ:::::、:::::::::::ヾヽ::::::iﾊ广iⅣ¨} :::、:::::::::::::Ⅵ:::lハ iヽi彡,
　　　　　　 ∧:::::::::＼::::::::. 、::::l　|::::::「　:::::::、:::::::::::::Ⅵ:::lハ iヽi彡,.:::::::::、::::::::::.Ⅵ::::::}トi:::::¨|
　　　　　　 ¨i ￣¨¨∧::::::::::.、ｉ　|::::::ト、ﾞ::::::::、::::::::::.Ⅵ::::::}トi:::::¨|..ﾞ:::::::::＼::::::::. 、::::l　|::::::「
　　　　　　ハ＿＿_.∧::::::::::∨ |::::::| !」 . :::::::::＼::::::::. 、::::l　|::::::「.ﾞi ￣¨¨∧::::::::::.、ｉ　|::::::ト、
　　　　　　　,:::::::::::::::::::::::∧:::::::::::Ⅵ:::::{　 ¨ ー.,.¨¨∧::::::::::.、ｉ　|::::::ト、 . ＿_.∧::::::::::∨ |::::::| !」
　　　　　７:::::::::::::::::::::::::::∧::::::::::i.l¨ﾞﾞ.l＞一＜ﾞ＿_.∧::::::::::∨ |::::::| !」ﾞ:::::::::::::::∧:::::::::::Ⅵ:::::{　 ¨ ー.,
.　　　　　7:::::::::::::::::::::::::::::::::::ゞイ´ ヾ　|..ﾞ,:::::::::::::::::::::::∧:::::::::::Ⅵ:::::{　 ¨ ー., :::::::∧::::::::::i.l¨ﾞﾞ.l＞一＜
　　　　　 ¨i ￣ |||￣ ¨＞、_::ヽ　　∧i..ﾞ:::::::::::::::::::::::::::∧::::::::::i.l¨ﾞﾞ.l＞一＜ ::::::::::::ゞイ´ ヾ　|
.　　　　　 l:::::::.|||:::::::::::::;:::::::::i::∧ 　.∧ヽﾞ:::::::::::::::::::::::::::::ゞイ´ ヾ　|.　|||￣ ¨＞、_::ヽ　　∧i
.　　　　　 |:::::::|||:::::::::::::;:::::::::.l::::::ゝー ´ﾟﾟ.　 |||￣ ¨＞、_::ヽ　　∧iﾞ::.|||:::::::::::::;:::::::::i::∧ 　.∧ヽ
.　　　　　 |:::::::|||:::::::::::::;::::::::::ｊ::::::j　　　l:::::::.|||:::::::::::::;:::::::::i::∧ 　.∧ヽ |:::::::::::::;:::::::::.l::::::ゝー ´ﾟﾟ

　やる夫は、すこしずつ自らの地位を格上げしていく。
　儀仗兵をしたがえ、謁見には相手にモーニングの着用を要求した。
72： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:26:50 ID:fuhk3QAY0: 　そして、仮政府である国家行政事務局を設定した。

　　　　　　　　,. -'"´　　　　　　｀¨ー､
　　　　　　／　　　,,.-'"　　　　　　ヽ　ヽ、
　　　 ,,.-'"_　 r‐'"　　　　　,,.-'"｀　　　　　ヽ、
　　/　　　ヾ (　　　 _,,.-='==-､ヽ　　　　　　ヽ、
　　i へ＿__ ヽゝ=-'"／　　● _,,>　　　　　　　ヽ
　 ./ / 　●＞＝'''"　￣￣￣　　　　　　　　　　ヽ
　/ .ヽ-‐´''"　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　i
./　　　 i　　　人＿　　　ノ　　　　　　　　　　　　　　 ,r‐"':,
,'　　　　 ' ,_,,ノｴｴｴｪｪ了　　　　　　　　　　　　　　　ヾ;,::::::＼
i　　　　　　じｴ='='='" ',　　　　　　　　　　 ,r- ..,　　　ヽ::::::::ゝ
',　　　　　　 (___,,..----'　　　　　　　　　 (:::::::::::ヽ、　　　ゞ:::　ヾ
　'ヽ、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼:::::::::::＼　　 'l:: -゛ｷ
　　　ヽ､_　　　　　　　　　　　　　　　i,""'::,　　"i,,:::. 　ｷ　 /::　　 |
'ｭ,ノ'",;l ｀ゞ　｀`ｰ- -‐'"´　　　　　　i:::::::ヽ　　'ヾ,"'" .ヽイ　　ｿ ⌒〉
ｼﾆi;∠(ヽ、':.. 　　　　　　　　　;;;'";;_,,_'l:::::::::::i;,　　'l,,　　　l::::　　i　/
ﾐ/::i:i:l'::::::＼:::　　,,,__..　　;;,.::::i;::::::ヽ,,,_ 'ｷ:::-=.::＼　 l::.　　 "'i:::::　）
/:::::/,l:::::::::::;;'i-:..,,_,,r‐‐'"::::::::,;ii;:r⌒ヽ:::::::＼:::.... ＼r'-‐''"　..::::::::/
::::::l':;"';,,::::::::l'　　　l':::::::::::::;;;;ii//ヽ、:::ヽ、:::::＼　　 "' ::::...:::::::::::::l'
i:::::,l;;':::::"'i;;-l-..,,_,,..l;;;:::::r'":://:::::::ヽ,:::::::::,,_:::::::::>= ノ..::::::::::::::::::ﾉl;,
l:::,ll::::ヽ:::l:o;;:::::::::ﾉii;;;.......;;;;//:::::::::::::.'i.::::: ﾉ..""'"-; ...::::::::::::::::;;:/ヽl;,
:::::ll::::::::::l'::ヾ:::::::/:'"::'"::::;//,;.::::::::::::::"''‐- t..,,　/::::::::::::::::::::::../ ﾉ i;;
:::,;ll::ヽ:::l';;:::::::::/::::::::::::;;;;//::::::::::::::::::::::::::::::::::::"'';;":::::::::::::::::::ノ /;;;/;
::;;ll:::::ヽl,::;;;:::::/:::::;;:::::::://::::;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::/〆"''"""￣／;;;//;
73： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:27:19 ID:fuhk3QAY0: 　その中枢部には、やる夫の義弟セラノ・スーニェル、
　そして初代の外人部隊指揮官だったミリャン・アストライが入った。

　　　　／.:￣￣￣￣￣＼
　　／: : :　　　　　　　＼
　／: : : :　　　　　　　　　　＼
／: : : : : :　　　　　　　　　　＼
: : : : : : : :.._　　　　　　　　_　　　　　＼
: : : : : : : ´⌒＼,, ;、､､／⌒｀　　　　　 l
: : : : ::;;（　● ）::::ﾉヽ::::::（ ●　）;;:::　　　|
: : : : : : ´"''",　　　　　"''"´　　　　　l
: : : : : : . .　　　　　ゝ　　　　　　　　／
＼: : : : : : :.　　ｰ--- ‐'　　　　　／.
／ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : イ＼
: : : : : : : : : :.｀`ｰ- -‐'"´　　　　　＼
: : : : . : : . : : .　　　　　　　　　　＼

　　　　　セラノ・スーニェル

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,,,..-.ｰ.─.-.-....､._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　二ヽ,,..::"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:..､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／::::::::｀`:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ:::::::::::ヾ:::::＼:::::::::',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:::::::::::::::i:::::i!::::::::::::::::ヾ:::::,,∠,､_:::::＼::::＼:::::',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i::::::::::::::::!:::::i i:::::::::l::::::::イ＼＼＼:::::::::＼:::＼::',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l:::::::i::::::::!::::i,,ゞ;::::::::i:::::::::l　 >≧r､＼::::::ヾ＼_::＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ::::::i!:::i::::l;/i ._,,＼::::!､::::::l 　辻ヾ〉　＼:::ヾ）::::＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i:::::ﾊ::::|::::l:::i〈｀（ﾍ＼! ＼:', 　ゞ-′　　ラ∨/"´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l:::i　l:::|::::lヾ､弋i;）ヽ　＼　　　　┌::ソﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∨　l::::l::::l:::＼　" 　　　　　　　　　　ﾍ::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼|＼!＼　　′　　　　　　　　∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾヾ　､　　　ｰ　´　　　,　　　ゝ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀　､　　　　　 , ′　／　＼＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ｰ　＜　／´ 　　　／:::::￣｀ｰ-

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ミリャン・アストライ
74： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:27:34 ID:fuhk3QAY0: 　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　　＼
　　／　 - 　　　　- ＼
　／　（●）　（一）　＼　　 …国家元首に就任したのはいいですが、
　|　　　　　 __´___　　　　　|
　＼　　　 `ー'´ 　　　／　　いつまでも『やる夫将軍』じゃア、
　/　　　　 ∩ノ ⊃ 　／
　(　＼　／＿ノ　|　 |　　　　締まりが悪いですよ？
.　＼　　　　／＿＿|　 |
　　　＼／＿＿＿／

　　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　　＼
　　／　＼　　　／＼
　／　　（●）　（●）　＼
　|　　　　　 __´___ 　　　 |　　　やはりスペインの国家元首たるもの、
　＼　　　　 `ー'´　　　／
　/　　　　 ∩ノ ⊃ 　／　　　　特別な呼称を考えなければね。
　(　＼　／＿ノ　|　 |
.　＼　　　／＿＿|　 |
　　　＼／＿＿＿／
75： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:27:51 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　〈<三三三三三三三>〉
　　　　　　　　 ||　　　＿＿＿　　　.||
　　　　　　　　 ||　／　　　＼　 ||
　　　　　　　　 ||／　　　　　　　.＼||
　　　　　　　　／　　 _ノ　　 ―　　＼　　　　たしかにそれは一理あるお。
　　　　　　　　|　　　（ー）　（ー）　　　|
　　　　　　　　＼　　　（__人__）　　　ｲ　　　　広報宣伝用にも、
　　　　　　　／´￣　　　　　　　.ｨヽ|
　　　　　　〈　￣　‐- 、　　　　　　i　　　　　もっともらしい呼び名を考えなけりゃいかんお。
　　　　　　 .:｀ｰi‐ -、_ 　ヽ　　　|　l
　　　　　　 || 　ヽ.て　〉　　　..|　l
　　　　　　＿_/´ 　ヽ　　　　　/⌒::|　＼_
　　　　 ||三l　　　 |ノ-‐-‐-|　　 |｀ー´||
　　　　　　￣|.ヽ　　_,l- ､￣￣|　　.|''|''''|"
　　　　　　　 |　|ヽl´　　 |　　　〉　〈..|　|
　　　　　　　 |　|　 `-‐´　　...ヽ_＿ｿ |　|
　　　　　　　￣　　　　　　　　　　　 .￣
76： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:28:20 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　　　　　　　　　 ∩＿
　　　　　　　　　　　　　　〈〈〈　ヽ
　　　　　　＿＿＿_　　　〈⊃　　}
　　　　／⌒　　⌒＼　　 |　　 |
　　　／（ ●）　（●）＼　 !　　 !
　／ :::::　　__´___　　:::::＼|　　 l　　　そういうことでしたら、
　 |　　　　　 `ー'´ 　　　 | 　／
　＼　　　　　　　　　／／　　　　ここは諸外国の先輩にならってみては？
　　/　＿＿　　　　　　　/
　　(＿＿＿）　　　　　　/

　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　／　　―　＼
　　　　　　／　　(● )　　ﾍ＼
　　　　　　　　|　　　（⌒ 　 (● ) ｜
　　　　　　　ﾍ　　　￣｀､__）　　｜　　……？
　　　　　　　ヽ　　　　　　　｜
　　　　　　　　　, へ、　　　＿／
　　　　　　 |　　　　　＾ヽ
　　　　　　 |　　　　　　１　 |
77： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:28:37 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　　　　　　　　ヽ !| !　,- -、 / !,' /
　　　　　　　　　　　　　ヽ`ヽ.l:`;';;| / ,'／
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ (::___:;;)　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　,'　　　　　',.
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾌヽヽ /　／l
　　　　　　　　　　　　　　　 ,' ヾゝ　　　ｨﾌ ',　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｶｳﾃﾞｨｰﾘｮ
　　　　　　　　　　　　　　　 | _ 　　' l 　　 __L＿　　　そこで採用されたのが、『総統』でした。
　　　　　　　　　　　　　' ´ﾆt-_　　‥ 　, _メ､_
　　　　　　　　　　　　　'´　　 _ｨl ｰ┴-'ヽ''i `i- ,,_
　　　　　　　　　　　　　　　 ,:;':' |　|''_　-',/.　 ',　　`'''ｰ--;;､
　　　　　　　　　　　　　　／,'　/,　|ﾞ　 ,:;''-､,.-´　　 .／ ´　｀:､
　　　　　　　　　　　　 _,.:!ヽ!ヽ,! lヽ!／./　　`-,　　/　　　　　 i
　　　　　　　　　　　／ _,iﾞ-, l-:､_i"|　/　　 ,.:'　　i　　　　　 |
　　　　　　　　　　 i ./.| (ヽ Ti　|:i _| ,'　　 ,:' 　　 | 　　　　 |
　　　　　　　　　 |.,'　| .|´'i'ﾞ`,‐／ ,'　　./　　　､i　　　　　　 |
　　　　　　　　 |.|　.| | `､!'／　 .i　　/　　　　　| 　　　　 |
.　　　　　　　　　 | !　.| |　 |O　　 |　 ,'　　　　　　|　　　　　　 i
　　　　　　　　　　| |.　 l !　.|　　　 |　,'　　　　　 ',　　　　　　|
.　　　　　　　　 | | 　 i.|　.|O　　 | ,'　　　　　　　 .i　　　　 |
78： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:28:57 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　　　　　　　 /／.::.::.::.::.::.::.::.:＞三＜::.::.::.::.::.:::.＼＼　 __
　　　　　　　　　　 r=ｖ.::.::.::.::.;　- 　￣　　　￣｀　ｰ　､::.:.ヽﾊ〃l|
　　　　　　　　　　 |Ｌ}:〉.::.:／　　 ,′　 ′　　　ヽ　､　＼::.:.V__j|
　　　　　　　　　　７∧／　　｜ｌ｜　| l　　　　|　| 　 l　　l ＼}又}__
　　　　　　　　　　_/厶√　l　　|　|｜　| |　　　 |　ﾄ､　|　　|　 {(｣ﾉヘｿ
　　　　　　　　 {ﾆイ/|　　　|　|｜｜|　 | |　　　　|　|｜｜ｌ　|　　ﾄヽ
　　　　　　　 //|　　　|　|｜｜|　 | |　　　　|　|｜｜|　|　　 | ＼>
　　　　　　　 </　|　　 |　|｜｜ｌ　|｜　　　,　 |｜ハ　!　　ｌ|　 |
　　　　　　　　　 |　 |ﾍ　　| ⊥Ｌ.｣__ ヽ|　､　　/　丿j_厶⊥|　　∥　|
　　　　　　　 | 　 |∧　ｌ|,,..二三≧ーヽ / ー≦三..,,,_ﾘ　 /|　｜
　　　　　　　　　｜　 |　ヽ　 |ヾ弋ゞソヾ　　　　ﾍ.ゞ'ノ "/　 /　|ｌ　 l
　　　　　　　　 |　　 l　　＼ヽ｀'"´　　　　　　　｀"'´ 〃／　｜|　 |
　　　　　　　ｌ| 　　 |　　 |＼　　　　 i　　　　　 /イ　　　l　|　｜　　　　　l､
　　　　　　　　ｌ|　　　 |　　 |　＼　　　､_＿,.　　　／｜　　｜　l　 |　　　　ﾉ:|　-‐
　｀ヾﾒ､＼、ﾄ､ｌ|　　　 /|ｌ　　｜　　＞　　　　　　イ　　｜　　 | 　 |　 |　／{ イ::ｒ'::::::::
ー-､}:::.＼}ヽ::.＼　　 /　ｌ|　　 |　　 /＾ー-｀_‐_´―ﾍ　　ｌ　　 '　　 |　／.:::::::::::::::::::::::::
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　これは、ヒトラーの『フューラー』、ムッソリーニの『ドゥーチェ』に相当するものである。

　　　　　　　　　　　　　　＿ __＿
　　　　　　　　　　　､=''"´ 　´　￣｀゛''‐-..､
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　　　　　　　,':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾐ　　｀ゞ～ｒｒ ,ｲ
　　　　　　　{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾐ　　　　　　ﾊﾌ
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　　　　　　　;:::::::::::::::::ﾊ /ヽヽ::::{ 　　　゛'‐.,　　ヽ
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　　　　　　　　ﾘ::::::::::::l　　　ｨ　　　　　　ｬ;‐_rｰ'
　　　　　　　　,jゝ:,r;ソ　　 }:ヽ　　　　　　 ..〉
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79： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:29:13 ID:fuhk3QAY0: 　また、やる夫政権のスローガンは、ヒトラーの例にあやかって、
　「一つの祖国、一つの国家、一人の総統」とした。

　　　　　　　　　　　　　　　　　／　￣＼　　　　　｢l「l｢ｈ
　　　　　　　　　　　　　　　／　　-l⌒l 、}　　　__　| |｜| |
　　　　　　　　　　　　／　／　人_ﾉ仏 - └ ､ヽ￣　!
　　　　　　　　　　　　　（_　 / c∠二≦二}つノ　 }　l /　|
　　　　　　　　　　　　　／　　 ─　　　 ― ､　　　ｈ.＿_ｲ
　　　　　　　　　　　　／　　　（ ●）　（●）'　　　| 　　 |
　　　　　　　　　　　　|　　　　　（__人__）　 |　　｜ｰ一.｜
　　　　　　　　　　　　＼　　　　　｀ ⌒´　／　　| 　　　|
　　　　　　　　　　　　/{＼　　　　　ー　　ノ'-､　　 |　　　 |
　　　　　　　　r=ﾆ,二|　＼｀ー-r--イ |　 }}　￣ﾉ!　　　　|
　　　　　　　 /　　|　 ∟ _ ＼　/＾＼ |/_　 }}　 !　　　　　　|
　　　　　人_　 |　　　く　　＼〉-〈/　/　 }}　|　　＿＿／
　　　　 /　　　 l r―― ト　　_ У_／r―‐i} |／
　　　　　/　　／ ! |ー rｰ|　　　 |　| 　 |ーrf ﾘ
　　　／　　　　 /　!　 l|　|　　　 |　|　　l　l| l |
　　｛　　　　／{　　＼／　　　｜ |　　＼/ﾊ}
　　　＼　　 '　　|　　　　　　　 |　|　　　　 |
80： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:29:42 ID:fuhk3QAY0: 　　　 /／/　/　　　ｲ l　 | |　　| |　　　ヽヽヽ、
ィﾆﾆ〔ゝノ_ノ　　　/ ヽ＼ヽヽ　 | l　　　 |l　 |l　ヽ
'´／ /| |７　　　ｒ/'´￣ヽゝﾆヽ-ヽヽ　　│ | |　ヽヽ
ｲ/ /　! | |　　　||-ｬ─-,ﾆ､ﾐ‐`ヽ､ヽヽ　/ / /　 | ヽヽ
/ /　/ j　|　　　l|　`ｰ='-ﾆゝヽ`　　　|ノメ､/l　 │ l | l
./　 / /　ヽ　　 l|　　　　　　　　　　　ｨ_ﾐヽ`ﾘ　ハ　|| |
'　 / /　　ヽ　　l　　　　　　　　　　l､'rヽj`ｧ' メ　| / ﾘ
　 `,´l　　　 lヽ　ヽ　　　　　　　　　/ﾉ `'’,イ　　/ｲ　　　　　やる夫の総統就任に祝意をつたえるわ。
　 /| |　　　|　｀丶ゝ　　　ｰ､ｰ- ､　　　lﾉ　 ,ｲノ
. /│|　　　|　　　　　　　　　　ﾆ ´　　　ノ　イ |　　　　　　　おめでとう。
/　 ! |　　　!　　､　　　　　　　　　　ｨﾆィ |　|lハ
　　|　!　　 |　　 _`ト_､ _　　　　 , イ　　　 !　|ル'　　　,ｲ
　ハﾍ　　|‐' ￣,.ィ´ヘ` ｰ- イ　 |　　　 |l　|　　　　/│
ノ　ﾍﾍ　 |　<´ｨ´　／介「`ヽヽ│　　　ﾊ　l　　　/　ﾉ　　　　　　_,
ゞ､＿ゝヽ　!　＼ｰ´／ハトﾆﾉノ !　　 / ﾊ　ﾄ、／／,ｨ　＿ ,.-ィ´
　ヾゝヽ.ヽ　lｰ-､￣ 1 |│|ヽハ」　　/　_ﾊ _／ｲィﾆｨ'´　　　　＜
　　　ヾゝヽ. l^ーｨ- ､|│ ! ﾄ､>-ﾘ　　ｲﾆィー '＾ヽ､
　　　　ヾヽヽゝ　　￣! |　| lヽヾ/　 /　　　　　　　ヽ

　ヒトラーは、特使を派遣してやる夫に祝意をつたえた。
81： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:29:59 ID:fuhk3QAY0: .　ヽ. | !.|　　　　 ,' ! ,'/
. 　ヽ !| !　,- -、 / !,' /
.　　ヽ`ヽ.l:`;';;| / ,'／
.　　　ヽ (::___:;;)　/ 　　　 . ,-､
.　　 _　,'　　　　　',. _　　 .///
.　　　ﾌヽヽ /　／l　 .∩,///　　　　こうして、スペインには事実上二人の
　　　..,' ヾゝ　　　ｨﾌ ', :...|／二ヽ.　　　　国家元首が並立することになります。
.　　 | _ 　　' l 　　 __Lヽ| | ソ　|
.　' ´ﾆt-_　　‥ 　,　メ　 ;ヽ ( 　 |‐､　　反乱側のやる夫総統と、共和国側のアサーニャ大統領です。
.　'´.,-､.._ｨl ｰ┴-'ヽ':,ヽ、 .ゝ､,,,..|.゛;ヽ
　　..ヽ',　 |::,-.." ." ,/|/　　/ゝ‐'＼ﾉ
　　, ‐'‐'‐'||＿_,,,.' 　 |　　 | |ヽ　　＼
　 |　　／:::::::／　　　|　 //:..ヽ　　　＼
　 | 　/::::::::／　　　　 .ヽ‐::::::::::ヽ　　　　ヽ
　丶　|:::／　　　　　／:::::::::::::::::/＼　　　　|
　/ ゛‐|＿＿＿　／:::::::／::::::::/:::::::|丶､＿ﾉ
./ 　　 |　　　／￣￣::::::::::::/:::;;ﾉ;ﾉ
82： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:30:14 ID:fuhk3QAY0: 　双方とも、相手の存在を認めない。
　たがいに相手を打倒せねばならない立場にある。

. /:.,:.:.／:.:／:.:.:.:.:.: ／:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.: ',:.:.:.l:.:.:.:.:.',:.:.:.:.:',:.:.:.:.:',:.:.:.ヽ　　　　　　　　／.:￣￣￣￣￣＼
/:.ｲ:./:.:.:./:.: ,:.:.:.:.:/:.:.:.:.:ｨ:.:ｨ:.:.ｨ:.:.:.:. ﾊ:.: ﾄ､:.:.:.:.',､:.:.:.',:.:.:.:.:.',:.:.:.:　　　　　　　／: : :　　　　　　　＼
´ .l:/:.:.:./:.:./:.:.:.:./:.:.:／ |:'.l:.:/.l:.:.::.:/ l:.:.'　ヽ:.:.:.l ヽ:.:.!､:.:.:.:.ｉ:.:.:.　　　　　　／: : : :　　　　　　　　　　　　＼
　 |':.ｨ:.:':.:./:.:.:.:ｨ:.:／　　　l:/　l:.:.:./　|/　　ヽ:.:l　ヽl　:.:.:.:.!､:.:　　　　／: : : : : :　　　　　　　　　　　　＼
―|ﾊ:. l:.ｲ:.:.:.ｲ l:/｀ｰ､　　|' 　 !:.:/　 '　　　　 !:'　 _ .－〉:.:.:l‐ヽ　　　　 : : : : : : : :.._　　　　　　　　_　　　　　＼
　 '　ヽ!' l:.:./:l　' ィ＝≧ｪ.､　 |: '　　　　　　 _ｪ≦＝､/:.:',:.'　　　　　　 : : : : : : : ´⌒＼,, ;、､､／⌒｀　　　　|
　　　 {　l:./:.:l　　　 __ヒラ_ ＞- '　ゝ -＜_ヒラ_　　.':.:.:.:' !　　　　　　: : : : ::;;（（　○ ）::::ﾉヽ::::::（ ○　））;;::: 　 |
　　　 !ヽl':.:.:.:!　　　　　　　　　　　,　　　　　　　　　':.:.:./ '　　　　　　 : : : : : : ´"''",　　　　　"''"´　　　　 |
　　　 !　 !:.:.:ﾊ　　　　　　　ｉ:　　　　　　 ':.:.:.ｨ　　　　　　　　: : : : : : . . （　　＼j　／　）/　　　　／
　　　.! 　 l:.:.lｰ:. !j　　　　　　 l.:.　　　　　　 /ｉ:. / l　　　　　　　　＼: : : : : : :.｀∨トエエイ∨　　　／
　　　l　　 !:lヽﾊ　　　　　　　　 l.:.:.　　　　 / .!:/　 !　　　　　　　／ヽ: : : : : : : :∧エエ∧: : : : : イ＼
　　 !　　　l:l 　ヽ　　　　　　 /:.:　　　　　／　 !'　　 !　　　　　　　: : : : : : : : : :.｀`ｰ- -‐'"´ 　　　　＼

　スペインが決定的に、二つに分裂した瞬間であった。
83： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:30:30 ID:fuhk3QAY0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫がイスパニアの独裁者になるようです

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第八話　二つの主権国家

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　終わり

.
84： ◆eZty3vRhsw：2013/04/08(月) 23:31:01 ID:fuhk3QAY0: 本日は以上です。
どうもありがとうございました。
85：安価スレッドはＥＸへ！纏めて落とします：2013/04/08(月) 23:37:25 ID:AvBi42BM0: 乙です、ここのハルヒは何だか哀愁を感じる
次回も期待、おやすみなさい
86：安価スレッドはＥＸへ！纏めて落とします：2013/04/08(月) 23:58:29 ID:AcD22AEs0: 乙ー
配役のキャラのAAの元ネタがわからないものが結構あるけどなんかすげー引き込まれるわ・・・
87：安価スレッドはＥＸへ！纏めて落とします：2013/04/09(火) 04:48:03 ID:4osQHsf20: 乙乙
88：安価スレッドはＥＸへ！纏めて落とします：2013/04/09(火) 06:34:42 ID:iFzORwK.0: 乙
ヒットラーが外交窓口を一本化しろと言ったというのは
やる夫の嘘なのかい？
ヒットラーの要望に応えただけなら
「計画通り」とか「獲得」とか「政治的動き」とは言わないと思うんだが…

> 　ケイポ少将は、かつて反王制の反乱に参加した経歴があり、
> 　したがって、彼を推す向きはまったくなかった。

なんで反王制だと反乱軍に支持されないんだい？
89：安価スレッドはＥＸへ！纏めて落とします：2013/04/09(火) 08:15:55 ID:kJRLWTEU0: 乙

>>88
スペインの王制を廃止したのは現在政権を握っている共和国派（アサーニャたち）であり、
その共和国派に対する反乱だから、反乱軍は主として王党派で構成されているって理由じゃないの？

反乱の計画をメインで立てたモラ自身が王党派軍人として登場していたし。
当然モラが声をかけるのは王党派が中心になるだろう。
反乱軍がモラの人脈で集まったのなら、反王制の立場をとる軍人は少数派とならざるを得ない。
90：安価スレッドはＥＸへ！纏めて落とします：2013/04/09(火) 13:50:46 ID:iFzORwK.0: >>89
しかし王様はもういないじゃないか？
いまさら王党派、反王制派であることが重要とも思えないのだが…
91：安価スレッドはＥＸへ！纏めて落とします：2013/04/09(火) 15:34:14 ID:.drDmhsI0: 乙

>>90
フランスでも革命起きて王と王妃が処刑されて王族が逃亡したのに、国内に王党派というのは残り続けた。
まあ中央が共和派だから、中央が面白くないのが地方で王党派を名乗っているのだが。

ちなみにスペインは「王国」なので、王は全然スペインでは軽くない。
92：安価スレッドはＥＸへ！纏めて落とします：2013/04/09(火) 16:07:29 ID:v.wp90Kk0: >>90
確かに、この時点でスペインから王様は退去したけど、
過去に共和制に移行した後での、王政復古が実現した歴史はあるし（1874）、
現在もファン・カルロス1世はいるし。

1930年代時点で、王様への政治的立場が重要じゃなくなるってのはありえなくないか？
共和国派を打倒した後の路線として王政復古は現実的な選択肢だろう。
93： ◆eZty3vRhsw：2013/04/09(火) 20:27:02 ID:JU5fPhC20: >>88さんへ
外国援助の窓口の一本化は、独伊の要求によるものでした。
対外的地位の向上をはかったやる夫は要求に対し真っ先に
手を挙げ、モラもまた同意します。
モラの重大な誤謬ともいえますが、「対外的地位の向上」という
意図がありますので、政治的動きと呼んで差し支えないのではないでしょうか。

なぜケイポ少将が支持されなかったのかについては、
他の方々の回答が詳しいですね。
94：安価スレッドはＥＸへ！纏めて落とします：2013/04/09(火) 20:44:51 ID:AS6Li8.s0: 乙でしたー
堅実に地位を固めていってるな
95：安価スレッドはＥＸへ！纏めて落とします：2013/04/10(水) 00:08:06 ID:CLR/8/0k0: 乙です！

復活おめでとうございます
楽しみにしてました

いつもながら知識のない自分にも読みやすくて面白いです
96：安価スレッドはＥＸへ！纏めて落とします：2013/04/10(水) 02:02:39 ID:uv1rp7gc0: 乙でした！

AAのせいでモラがざまあとしか思えないです。
あと、サラザール博士怖すぎだろぉ！！
97：安価スレッドはＥＸへ！纏めて落とします：2013/04/10(水) 22:31:18 ID:IJWfIKTY0: 乙
この慎重ながらも着実に政治的基盤を固める所が凄いよな
98： ◆eZty3vRhsw：2013/06/10(月) 19:20:12 ID:0nKX/8nU0: │　 .ヽ　　　.ヽ .ｌ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　 ./　　　　　　从　　ﾘ　　　　　　 .|./
　!　　 .＼、　　ヽ.!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　/ 　　　　　　　　 /　ｌ
　.!　　｛ヽ,＼　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,!　./ 　　　　　　 !　　ｌ
∨　　 l　 `'Λ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　ｌ　　　　　　　　　│　　│　　　　　　　　 i′
　　　　.l　　　ﾞ'レ　　　 |.ｌ　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾘ l　　　　　　　 lr'ﾞ､Х.!　　　　　　　　.il|
　　　　 !　　　｀　　　　从　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ,!　　　　　　　　　　〈`.|ﾘ　　　 /!　 ./ |
　　　　.!　　　　　　　　 l　ｌ　　　　　　　　　　　　　　　　ﾘ　　　　　　　　／＼.　　　　　l |しｲ　{
　　　　ｌ,　　 |.ｌ　　　　 .!　.ｌ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／/.:::.:.::〉　　　 .!　　／
　　　　 .＼　ﾞl　ｌ　　 .、│ . ｌ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〉へ::.:/ﾇ/〉　　　 l　　/
　　　　　　｀''″ﾞヽ　　廴）　 .ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /'个ｙ´￣Lﾑ、　 . │ /
　　　　　　　ｌ　　!　ﾉ⌒i　廴　　　　　　　　　　ノ|　　　　　　 |:.'.;|　[]　. :::.ヒ!　　.│ {
　　　　　　　　　　 l　 ...ｌ .!.　._.、そ　　　　　　　　　 lﾞ .lﾞ　　　　　　|;'.:.|　. : : : :ﾛ.::|.　　ﾉｲ　ilﾞ　　　　　　　ノ/
　　　　　　　　 !　　ヽ|../:/＼..ヽ　　　　　　　　　　　! .,!　　　　　　 |.:::;|.: :.: :.:.::.:.::.:|.　./　し' {　　　　　　 ,ﾉ./
　　　　　　　　 ┌个┐| |　.:_|＿＿＿.　　　　.i　　　|　.ｌ,〃　　　　 |_.' |.::.:..:.[]::.:.::.:|　｀Y　　ｌ　　　　　／./
　　　　　　　　　 | .:|...:|/:/...:.:|..: : : : : :.:｀L..r─┬i. 　/　　て.ﾄ､　 ...//| |.: :.: :.:.:.:.:..::|　　　}　　 .|　　　　　ﾉ ./
＼　　　　　　　 | └┴┬i::::|==========|: : ://__....　 .l.　ノ（.rr┴' | |.:.::.[]:.:: : : :|./　 / 　　 .ヽ,　　 .／ ./
:::...>、　　　　　　　 .|[]..::[]. 〈〈::::|::::::[]::::.:.:[]..r､.､　　,　　　`Y　　 |.]:]:: : | | :.:: ::..::.::.:::.|. ┌::､　　...../〉..／　　{　 /
‐く.:〈　　　　　,、　 |. : : : :.: :＼:|:::::::::::::::::::::/. ,ﾉ） : :〉〉　　.!.|　　人.:: : :| | : :.::.::.:::..::.:|-┘:::L、r‐//┐　,、.廴ｨ
.: ::L└i 　 _　.||＿　| : : : : : :、〉.,./〉::::::;;:.｀Y´（: : :〈 '　　 ..,/　　　く、::..::.::_|:::/Tl::::;二/ﾑ、|　 ||　＿r─.　　｛
::.: :└i:|　//＼| ::::ﾄ､＿_ : : :||＿'/ヽ､　∥::..|　　）､..〉. 　／　　　　　 }.:./rへ/ﾚ.丿）.:>┘/ﾄ┘.//::::.｀L「|-┘ 、.ﾄyｨ
工エ::「 /〈. ::〈|-､_/::::::..＼r':.|.::[,.__,ﾉ）　'　/　(＿,ﾉ）　（::::::::::::::::::::::　＼ﾉ!.＿_./　(.L:冂_|.ﾉ!.　 .::::::ｉr==| |.::,ﾉ）[]:}iｌ|{´
: :∠7ﾍlｺ:::|:.:..|-i_::_r√ソ＼>　（.　 (＿,／　　　（＿＿）　　　 ::::::::::::::::::::::ゝ／　　,）.|＿...|　＼.==ｌ|＿..｀Y´（.─|i|l|
: :|ｪ| .:::::|:.:.|:::..|::::.|＼.::::》: :::L;:..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　　　　　　　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　　　　ﾙﾍ:

　　　　　　━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

　　　　　　　　　やる夫がイスパニアの独裁者になるようです　　　　　　　第九話　マドリード攻略戦

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ただいま鋭意製作中

　　　　.　　━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
99： ◆eZty3vRhsw：2013/06/10(月) 19:20:45 ID:0nKX/8nU0: ご無沙汰しております。
取り急ぎ生存報告です。
100：安価スレッドはＥＸへ！纏めて落とします：2013/06/10(月) 19:33:20 ID:yBPeToeU0: 生存報告乙　楽しみにしてるよ
101：安価スレッドはＥＸへ！纏めて落とします：2013/06/11(火) 00:10:25 ID:EBDfEru20: 生存報告ありがとうございます。楽しみにしています。
102： 7/30の6:00～18:00の間サーバ移転につきしたらば停止だお：2013/07/24(水) 16:37:59 ID:itMuZ8760: フランコの国家元首としての真骨頂は国内では権威を保持しながら
徹底的に土下座外交をして、常識的に考えたら詰んでる筈なのに国際関係を再建して
生き延びた冷戦期だと思う。
103： ◆eZty3vRhsw：2013/07/24(水) 21:27:01 ID:qZW81rcM0: 7月もあとわずかですね・・・
作っては消し、作っては消しを繰り返しています・・・
なんとか今月中には投下できると思います
104： 7/30の6:00～18:00の間サーバ移転につきしたらば停止だお：2013/07/24(水) 22:58:16 ID:irowFGMg0: 生存了解、でいいのかな
ともあれのんびりやってくだされ
105： 怖～い夏のホラー短編祭り、八月二十四日から開催だお ：2013/08/19(月) 23:00:18 ID:ApIKOq1I0: ＠
106：24から短編祭りだお：2013/08/23(金) 16:19:33 ID:EIZPNCLY0: 了解
107：24から短編祭りだお：2013/08/25(日) 20:10:45 ID:l0o9vQOM0: あれ？規制解除されてる？9月になるまでに投下はあるかな？
108：名無しのやる夫だお：2013/09/21(土) 21:35:02 ID:/bJ/zV8o0: ９月末になりました。
忙しいのかな
109：名無しのやる夫だお：2013/09/30(月) 09:09:20 ID:EHJ5whtI0: まだ３～４か月のブランク
再会の可能性はある
気長に待ちましょ
110：名無しのやる夫だお：2013/09/30(月) 15:46:08 ID:VOzrdv6k0: くそうはまったｗ
続きがきになるな
111：名無しのやる夫だお：2013/10/10(木) 21:27:33 ID:JIbaT6vE0: こういう地味だが着実に成果挙げるタイプはもっと評価すべきだ
112：名無しのやる夫だお：2013/10/11(金) 01:42:35 ID:qynUgfSs0: 気長に待ってるからな。
113：名無しのやる夫だお：2013/10/18(金) 21:15:04 ID:jJT1cWAo0: 戦前の日本の場合、長続きした陸士グループのリーダーさえいなかったからなあ
支離滅裂もいいとこだった
114：名無しのやる夫だお：2013/10/19(土) 14:22:49 ID:NGUrzBaA0: 徹底された独裁制に移行しなかったのはむしろ良かった事では
ネタバレになるので避けるが、この後のフランコはアレだから
115：名無しのやる夫だお：2013/10/21(月) 07:29:18 ID:Nq5pbcSc0: やる夫板Ⅱが管理人さんに整理されそうだ
ここが過去ログにされないか心配
116：名無しのやる夫だお：2013/10/21(月) 07:39:43 ID:6ehZxSno0: 最終書き込みが６月だから１２月までは余裕あるんちゃうか、年明けて投下なかったらその保障もないけど。
117：名無しのやる夫だお：2013/10/27(日) 20:48:09 ID:W0OOTLfE0: フランコは、スペイン愛国主義とプライベートなモラルは一級品だったんだよな
118：名無しのやる夫だお：2013/10/27(日) 22:57:54 ID:ehLImlEo0: 乙
119：名無しのやる夫だお：2013/10/28(月) 00:35:56 ID:3jmanb1Y0: いや、フランコはスペイン愛国主義者ではなく
カスティーリャ至上主義者、本人はガリシアの出身なのにな。
彼には郷土愛というものはなかったんだろうか。
120：名無しのやる夫だお：2013/10/28(月) 17:21:17 ID:HqEZhOPs0: 郷土愛で戦車に轢かれないならベルギーは道路にされなかったと思うの。
陸軍の統制やら外交の立ち回りやらでいっぱいっぱいだったろうし
121：名無しのやる夫だお：2013/10/28(月) 17:27:25 ID:LVwF1PXI0: 貧乏国で多言語多文化主義とかいってたら、
アフリカ諸国みたいに外国語で学校教育するしかなくなる

この時代のスペインなら、フランコのやり方でいくしかなかったのかも
前近代なら国民教育なんてなくて各地域ごとに王様にしたがっていても無難だったのかもしれないが
122：名無しのやる夫だお：2013/10/29(火) 00:43:55 ID:2pHnn27I0: もちろん、スペイン第一共和制で連邦主義が盛大に失敗しているから（19世紀）

カスティーリャの出身者がその路線で行くなら理解しやすい。
フランコの場合そうじゃないのに、言語を押し付けるあたりが理解しづらい。
ちょうどガリシア自治
123：名無しのやる夫だお：2013/10/29(火) 00:46:45 ID:2pHnn27I0: 失敗。

もちろん、スペイン第一共和制で連邦主義が盛大に失敗しているから（19世紀）
多言語多文化主義の第二共和制に否定的なのはわかるんだけど。

地元文化を徹底的に抑圧するってのは常人には難しいだろ。
その辺が理解不能。善悪じゃなくて人間的に。
124：名無しのやる夫だお：2013/10/30(水) 23:47:45 ID:by/bthBI0: ガリシア民族主義は現在でもほかの地方ほど強くないというし、
カタルーニャ地方と違って絶対標準語になれない(スペインの辺境でポルトガル語に近い)ので
かえって受け入れやすかったのかと

沖縄県の那覇や首里から離れた島の人々が、琉球語教育運動に冷淡なようなもの
125：名無しのやる夫だお：2013/10/31(木) 08:50:44 ID:hFBSBgxU0: 単に父親の任地がガリシアだったからそこで生まれただけで
ガリシアになんの思い入れも持ってないんじゃないの
帰属主体がまずスペインと
126：名無しのやる夫だお：2013/10/31(木) 09:48:05 ID:/5JXQIwc0: >>124
それって「琉球語」を主張してるのが、戦後に移住した連中がいるとこてことじゃないか
内地もそうだが、教育といえばまず漢文（文語）だよな。
127：名無しのやる夫だお：2013/10/31(木) 19:48:14 ID:b3Wa1P4.0: >>126
島津家に征服されたせいで忘れられがちだが、
琉球王国自体が、三山(沖縄本島)統一の余勢駆って近隣諸島を軍事制圧し、重税を課してた征服者だからね
128：名無しのやる夫だお：2013/11/09(土) 07:18:17 ID:YLbPVznc0: そういえば、屁こきさんらぁって沖縄の絵本で、首里の役人は悪役だった
129：名無しのやる夫だお：2013/11/09(土) 12:23:02 ID:gG3uC7Hg0: バルセロナのないスペインがまともに機能するかというと難しいだろうねえ。
当時は現在以上に偏重だったみたいだし
130：名無しのやる夫だお：2013/11/09(土) 16:58:27 ID:YLbPVznc0: 政治上の首都と経済産業の中心が別

それだけなら、イタリアのローマとミラノのようなもだが
標準語はトスカーナ方言派生で通用してる

スペインではなぜだめかわからん
バスク語みたいにまるでスペイン語とちがえばわかるが
131：名無しのやる夫だお：2013/11/11(月) 07:34:29 ID:.3trLGxA0: イタリアの場合、標準語がローマでもミラノでもないのが大きいのかな？

カナダの首都ももともとの候補2都市の中間地点だから決まったという
132：名無しのやる夫だお：2013/11/11(月) 08:05:35 ID:sRE1q5mI0: 必死にスレ違いの話題にもっていこうとするのは
133：名無しのやる夫だお：2013/11/11(月) 16:02:53 ID:vZ17NdCY0: このスレに刺激を受けていろいろ本を読んだけど

スペインは中央台地（メセータ）や何層にも連なる山脈のため海岸部から内陸へのアクセスが難しいらしい。
19世紀にいたっても高コストの交通のため、なかなか国内市場が成熟しないので、スペインの発展の傷害になっている。
東沿岸部のカタルーニャから内陸のカスティーリャって共通語が生まれるほど交流がなかったのでは？

船を使った交易にしてもカスティーリャのアンダルシア地方（スペイン南部）はナスル朝の時代にはカタルーニャの商売敵のジェノバ商人の独壇場だし、
カスティーリャと直接そんな接触できるとも思えない。

カタルーニャの自治（カタルーニャ視点では独立）が失われて、カスティーリャ語が公用語として強制されたのが1714年と遅すぎたのもあるかも。
1800年代半ばには経済発展に刺激されてカタルーニャ民族主義の時代に入ってしまうし。
134：名無しのやる夫だお：2013/11/11(月) 19:39:32 ID:.3trLGxA0: >>133

スペインの名将ゴンサロ・フェルナンデス・デ・コルドバも、グラナダ陥落当時の山や丘陵地の多いイベリア半島の戦とは、
平地の多いイタリア半島では勝手が違って
フランス軍との戦争では初戦は負けていますな

なるほど、山地が多いせいで同じスペイン国内なのに交流が少なかったと
135：名無しのやる夫だお：2013/11/11(月) 19:44:08 ID:.3trLGxA0: それに加えて、スペインの場合、植民地に独立されたり、アメリカに奪われたりはしても、
本国の領土で奪われたのはジブラルタルくらいですな

分裂状態で外国の君主に領土支配された経験のあるイタリアほど
標準語の必要性を実感できなかったのかもしれない
136：名無しのやる夫だお：2013/11/12(火) 00:45:10 ID:rPpahx6g0: 後はカタルーニャを含むアラゴン連合王国自体、アルビジョワ十字軍に敗れるまで南フランスへの進出に熱心だったし、
南フランスを失った後も、イベリア半島東岸のバレンシア地方を征服してはいるけど、
その後はシチリア、コルシカ、サルデーニヤと地中海への進出に熱心で、イベリア半島内陸部へはそんなに征服しようとしていない。

>>135
カスティーリャの領土ではないが、1659年のピレネー条約（三十年戦争後も継続した西仏戦争西の講和条約）で
スペイン王フェリペ四世は戦争の途中で離反したカタルーニャから北カタルーニャ（仏名：ルシヨン）を没収して
フランスに割譲している。

この辺もカタルーニャが中央に反抗する事情なのかな。
137：名無しのやる夫だお：2013/11/12(火) 22:10:06 ID:7EWNunTw0: >>136
沖縄が米軍統治長引いたことで日本政府につむじ曲げてしまった
といわれていたことあったな
138：名無しのやる夫だお：2013/11/12(火) 22:19:03 ID:bWWRsqcc0: ブルボン家を迎えたスペイン中央に抗ったのがハプスブルク派のカタルーニャだったという経緯もあるし
139：名無しのやる夫だお：2013/11/13(水) 21:12:56 ID:H8YJltN60: バスクの方は、ナバラ王国がもともとのブルボン家の拠点だったけど、
スペイン側はアラゴン・カスティーリャ王に領土の大半をもってかれて
皮肉にも、持ってかれた方にバスク語が残ったんだっけ？

フランス側のガスゴーニュは、歴史上の人物結構輩出しているけど、
文化的独自性はあまり残っていないような
140：名無しのやる夫だお：2013/11/15(金) 12:06:01 ID:umh8Edhc0: ガスコーニュというと、サッカー元イングランド代表のポール・ガスコインが
"Paul Gascoigne"というおよそアングロサクソン系らしからぬスペルなんですが
もしかしたらガスコーニュにルーツがあるんでしょうか
あのあたりは百年戦争当時はイングランド領でしたし
141：名無しのやる夫だお：2013/11/15(金) 15:02:55 ID:UqZSFrP60: ここに書くことかと思うが、広く知られてることを少しも確認せずに書くのはどうかと
142：名無しのやる夫だお：2013/11/18(月) 06:46:17 ID:7UafQ7G60: ＤＮＡからはイングランド人とアイリッシュはバスクと同じ祖先
143：名無しのやる夫だお：2013/11/20(水) 07:31:15 ID:d6o4k7160: イングランドには南欧や東欧の食い詰め者が集まった時代がある
144：名無しのやる夫だお：2013/11/22(金) 21:39:26 ID:yJVMyHPM0: 戦前からイタリア人やスペイン人の血を引くイギリス人はいたのです
145：名無しのやる夫だお：2013/11/23(土) 06:39:54 ID:ceRnit2s0: ロバート・デニーロの父親は
イタリア系なのにアイリッシュの血が入っていた
146：名無しのやる夫だお：2013/11/25(月) 08:57:15 ID:lGxdJknw0: イタリア語の共通語を設定するさい、ダンテの使ったフィレンツェのイタリア語を共通語にしようという主張がそれなりに強かったのですが、
シチリアからヴェネツィアまで個性豊富な都市国家が中世からひしめき合ってきたイタリアで、
「なぜ、そろってフィレンツェの言葉を受け入れなければならないのか」という反感はあったわけです。
各地域で言葉はかなり違っているわけです。ところが、その反対派の雄である大都市ミラノ出身の作家、
このマンゾーニが、フィレンツェの言葉を使ってこの『いいなづけ』を書いたことで、フィレンツェの言葉を共通語とする方向が決定的になりました。
イタリアの言語上の分裂が回避され、当時盛り上がっていたイタリア独立統一運動の支えの一つになったわけです。
ttp://www.amazon.co.jp/%E3%81%84%E3%81%84%E3%81%AA%E3%81%A5%E3%81%91-%E4%B8%8A-%E6%B2%B3%E5%87%BA%E6%96%87%E5%BA%AB-A%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%BE%E3%83%BC%E3%83%8B/dp/4309462677
147：名無しのやる夫だお：2013/11/25(月) 09:05:27 ID:lGxdJknw0: スペインの場合既に一個の王国になっていたせいで言語の統一の問題がこじれたともいえそう
148：名無しのやる夫だお：2013/11/25(月) 16:55:42 ID:pAuodgbY0: スペインがようやく国内の地方の諸特権を廃止して一個の王国になったのは19世紀になってからだよ。（バスク地方の特権の剥奪）
1492年は各王国の王家がトラスタマラ家に統一されたにすぎない。

フェリペ4世に対してオリバレス伯公爵がカスティーリャ王国にスペインは統合されなければならないと言ったのが17世紀だし。
149：名無しのやる夫だお：2013/11/25(月) 22:10:17 ID:lGxdJknw0: フランス革命以前にはフランスでも、北部と南部で法体系まで違うわ
大多数の人の話す言葉にフランス語がなったのもようやく２０世紀に入ってからだわ
だから、
標準語を役所と学校でというのに武力による再統一と対外的な危機意識は不可欠なんでしょうね

ピレネーを越えるとアフリカが始まる
と西欧の人に嘲られても
なお地域間対立がおさまらないのもなあ

欧州の地域独立運動で経済的合理性が期待できるのは
ベルギーのフラマン語地域、イギリスのスコットランド、イタリアのヴェネト州。
言語の系統がスペイン語と異なっていてもバスク地方は無理らしい
150：名無しのやる夫だお：2013/11/25(月) 22:42:45 ID:3cTdjz.I0: あの辺って産業的にはどうなの？＞バスク
鉄砲オタの自分としてはバスク含めたスペイン北部のピレネー沿いあたりは一昔前まで銃器メーカーがいくつかあった
（けど確かアジアに投資してた銀行のせいで通貨危機が飛び火して潰れた）くらいの印象なんだけど
151：名無しのやる夫だお：2013/11/25(月) 22:58:41 ID:lGxdJknw0: 現在、バスク自治州の工業部門で大きな割合を占めているのは、ビスカヤ谷・ギプスコアの工作機械、ビトリア＝ガステイスの航空機械工業、ビルバオのエネルギー業である。

バスク自治州に本拠を持つ大企業としては、金融業のビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行（BBVA、本社ビルバオ）、エネルギー業のイベルドローラ（英語版）（本社ビルバオ）、鉄道車両のCAF（本社ギプスコア県ベアサイン）、風力発電機のガメサ（英語版）（本社ビトリア＝ガステイス）が挙げられる。
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%B9%E3%82%AF%E8%87%AA%E6%B2%BB%E5%B7%9E

21 ：何語で名無しますか？：2012/03/12(月) 00:09:55.86 >>19
頼みの風力発電産業も今はちっともエコじゃなくて
発電効率悪い・騒音障害酷い・建設リスク高いとバレたことだし、
バスク経済はこれからますます破綻へと急降下します。
ttp://awabi.2ch.net/test/read.cgi/gogaku/1329923767/

スペインの中では先進工業地域でも
スペイン経済自体が苦しくて高失業だからなあ
スペインからドイツに就職する人は多いという
152：名無しのやる夫だお：2013/11/26(火) 00:07:48 ID:alDTBPTUO: >>150

やる夫の時代にはスペイン第二の工業地帯だよ。イギリスの投資で造船や金融が栄えてた。
153：名無しのやる夫だお：2013/11/26(火) 01:10:07 ID:m2pNlANM0: >>149

>対外的な危機意識

1930年代まで来てしまうとバスクはむしろスペインを外部、英仏を身内って考えるほど意識が変わってしまう。
GranadaTVのドキュメンタリー’THE SPANISH CIVIL WAR’の書籍版を入手して読んで驚いたんだが・・・。

当時のバスクの人々はイベリア半島の他民族を外人扱いし、彼らとの結婚は国際結婚とされ非難された。
あげく、スペイン南部の人々はアフリカ人呼ばわり。（第二次大戦以前ってことを考えると…）

過激な人々にいたってはバスクは独立し英連邦に加入して、自治を保障してもらうべきなる主張がなされていたという。

どう考えても意識的にはもはやスペインじゃないな。
154：名無しのやる夫だお：2013/11/26(火) 06:32:45 ID:II6ThYp20: バスク人とイングランド人ＤＮＡ同じというし、英仏海峡なんて津軽海峡より狭い
バスクと南イングランドの距離も知れてるな
これは誰かが無理やり武力で再統一するのはしかたがなかったかもね
155：名無しのやる夫だお：2013/11/28(木) 11:47:35 ID:nGr2a0pk0: ジブラルタルの住民はいまだじスペイン復帰に反対だもんな
156：名無しのやる夫だお：2013/11/28(木) 12:20:44 ID:7OWXlbVM0: スペインやアイルランド経済がああいう状況ではな…
157：名無しのやる夫だお：2013/11/29(金) 07:13:46 ID:Qa1BJn7E0: イタリアからのフランスへの移民の話は多いが
スペインからも多いんだろうな

画家のピカソ、ダリ、ミロくらいしか知らないが
158：名無しのやる夫だお：2013/11/29(金) 11:12:50 ID:Bocte6Tc0: >>157
たくさんいたよ。だって・・・やる夫がイスパニアの独裁者になるんだぜ？
共和国政府を支持していた皆さんがどこへ行くかというと・・・。

んで・・・更なる悲運に見舞われるんだが・・・。
159：外付けのネタばれも含みます：2013/11/30(土) 01:26:35 ID:MW3/KfeQ0: >>158
人民戦線側の国際旅団に参加した義勇兵は，社会主義支持派（実情はソ連派）が多かった
から、ってことでしょうか？
当時のソビエト連邦は…、…（以下詳しく書いたら完全なアレなので、もう辞めますm(_ _)m）。
160：名無しのやる夫だお：2013/11/30(土) 02:01:07 ID:LbFL7KmI0: やる夫の話じゃないから語っても大丈夫か。

単純に人民戦線支持者（スペイン人）がやる夫の弾圧を恐れてピレネーを越えてフランスに亡命するケースが結構あった。
（スペイン共産党のお偉いさんとかはソ連まで行けたけど、そこまでできる人はそんなにいないし、反ソの左派だって多かった）

んでフランスは大戦でどうなったかというと・・・。この先はスレでも触れる可能性は大いにあるので・・・。

でも、ソ連まで行っちゃった人についての懸念はほぼ想像通り。（幸いなことに完全にではない）
161：名無しのやる夫だお：2013/12/02(月) 11:58:19 ID:iotOoxRI0: スペイン人なら中南米にいくらでも亡命できそうだが
162：名無しのやる夫だお：2013/12/02(月) 12:23:17 ID:EY7TMV.k0: 半分難民状態だとすると陸続きでないと難しいだろう
163：名無しのやる夫だお：2013/12/02(月) 12:42:25 ID:lbkeB83YO: 内戦末期だと人民戦線の側にはもう船がない。
制海権が国民戦線に移っているし…
164： ◆eZty3vRhsw：2013/12/02(月) 20:20:26 ID:VfhAVtvs0: 今年ももうすぐで終わりですね…
今さらながら生存報告です

色々とトラブルに見舞われ、一時体調を崩したりもしましたが、
今は状況もだいぶ落ち着きました

読んで頂ける方がいるかどうかは分かりませんが、
ぼちぼちと再開したいと思います

よろしくお願い致します
165：名無しのやる夫だお：2013/12/02(月) 20:25:02 ID:V6YJin9k0: 生存了解
のんびり待ってます
166：名無しのやる夫だお：2013/12/02(月) 20:34:02 ID:7N7DmT2Q0: 生存報告ありがとうございます。

このスレのおかげですっかりスペインにはまってしまいました。
今後の展開を楽しみにしています。
167：名無しのやる夫だお：2013/12/02(月) 20:39:34 ID:BNtF3kD20: 生存報告乙
待ってるよー
168：名無しのやる夫だお：2013/12/02(月) 23:57:36 ID:iotOoxRI0: 生存報告乙
169：名無しのやる夫だお：2013/12/03(火) 06:40:53 ID:dm7Ti4yI0: 久しぶりに読んだら>>1が生存報告してうれしいわ

>>153
そいつは面白いな
メキシコ人によるとアメリカ合衆国人がメキシコのようなスペイン系を差別する理由に
正にアフリカとの混血が挙げられていたわ
170：名無しのやる夫だお：2013/12/03(火) 11:20:35 ID:u.8lxbbY0: >>169

フランス人でもガスゴーニュはムーア人の血が入ってる
171：名無しのやる夫だお：2013/12/03(火) 15:09:38 ID:/XgvfDdkO: スペインがアフリカってのはナポレオンの偏見じゃなくてわりと欧米の共通認識？
172：名無しのやる夫だお：2013/12/03(火) 16:19:17 ID:mdhNdcQw0: まってるよー
173：名無しのやる夫だお：2013/12/03(火) 16:27:38 ID:9Fi5B7aQ0: イタリアでも北イタリアの人間は南イタリアの住民をアフリカ人呼ばわりしてるって聞いたことがある
174：名無しのやる夫だお：2013/12/04(水) 00:03:20 ID:s0CAX6po0: 今じゃファッションモデルに黒人多いし、
アフリカ人の男大好きな女いて混血増えてるからなあ

地中海人にしてみれば北アフリカと欧州って、
実はそこまで別世界ではないのかも
175：名無しのやる夫だお：2013/12/04(水) 00:49:59 ID:s0CAX6po0: デュマ親子も黒人との混血だが女にもてたというし、
南欧の人間は帝国主義時代以外肌の色にうるさくなかったのかも
176：名無しのやる夫だお：2013/12/04(水) 08:39:29 ID:bijxjAIE0: スペインの場合、肌の色にはうるさくなかった可能性はあるけど、宗教の問題が・・・。
「血の純潔」（家系に異教徒の血が混じっていないこと）が非常に重視されるお国柄だし。
これは帝国主義以前、グラナダ陥落どころかイスラーム諸勢力に対して優勢になった中世後期からのこと。

でも、これが尊ばれるってことは異教徒との婚姻がある時期までわりと普通だったからだろうね。
キリスト教徒間でしか婚姻してないなら、「血の純潔」はごく普通のことで別に価値なんてなかっただろうし。
177：名無しのやる夫だお：2013/12/04(水) 12:09:44 ID:s0CAX6po0: カストロやフランコはコンベルノ(ユダヤ教からカトリックへの改宗者)の苗字だというブログをみたことある
178：名無しのやる夫だお：2013/12/04(水) 12:12:40 ID:s0CAX6po0: >>177
訂正　コンベルソ
179：名無しのやる夫だお：2013/12/04(水) 12:19:19 ID:s0CAX6po0: >>177
これか
ttp://www.asyura2.com/0505/cult2/msg/365.html
180：名無しのやる夫だお：2013/12/04(水) 12:26:50 ID:WBE6jYUM0: そろそろチラシの裏に書いたほうがいいんじゃないかな
181：名無しのやる夫だお：2013/12/05(木) 07:29:08 ID:ZtXjl/UU0: 本編再開が一番だけど、
>>1さんの本格復活への道が・・・
182：名無しのやる夫だお：2013/12/05(木) 20:10:10 ID:AyXN9xLo0: >>174
古代ギリシャや古代ローマなんてのは
海上交易＞＞＞＞＞＞＞陸上の移動でしたからねえ
陸上の民族的宗教的分布が国家を決定するようになったのは
かなり後になってからのことかと
183：名無しのやる夫だお：2013/12/06(金) 11:59:14 ID:UpOiFWcU0: >>182
レバノン人だとアラビア語話してるのに外見白人
港町が多いことと聖地エルサレムに近いのでフランク人が
大勢来ていたからか
184：名無しのやる夫だお：2013/12/08(日) 17:39:11 ID:LWXI/p3U0: ネズミーとしては、防衛戦は削りで籠城戦で全力で狙うんじゃない？防衛戦は武将分散しないといけないし。
ＤＩＯ側は６部隊で大海魔なしだと死霊兵の強みが生かせないから、籠城して８部隊（大海魔込）＋城壁で全力で潰すのが良いし。
ＤＩＯも自分が不在の間に二が奪われてるわけだし、獣人達の強さ知らなくても、マグノリア舐めたりする理由はないだろうし。

防衛戦は死霊兵中心にして、籠城戦で
死霊精兵×５＋大海魔＋城壁　という形で迎撃態勢整えるんじゃないかなと思う。

逆に防衛戦で死霊精兵出して来たら、ほぼこっちの勝ち確定だと思う。６部隊いても大海魔の補正なしで部隊数も６部隊だけだし、
マグノリア側の侵攻戦で死霊精兵壊滅させて、死霊兵＋大海魔＋城壁なら十分勝てるだろうし。
185：名無しのやる夫だお：2013/12/08(日) 17:39:50 ID:LWXI/p3U0: すいません、誤爆です
186：名無しのやる夫だお：2013/12/09(月) 07:16:09 ID:vAJUqbAE0: >>173
黄色人種の極東国以前に
ドイツがイタリアと枢軸すること自体どうかしてるんだよな

ドイツも、特に南部は金髪碧眼の更新帳にほど遠いけど
187：最中★：＜お茶ーっ！＞: ＜お茶ーっ！＞
188：最中★：＜お茶ーっ！＞: ＜お茶ーっ！＞
189：アホのせいで大規模規制実施中　詳しくは管理スレ>>469で：2014/01/03(金) 18:34:37 ID:fPNQFc/g0: 前スレ、２０１３年３月レスで過去スレ化か
190：アホのせいで大規模規制実施中　詳しくは管理スレ>>469で：2014/01/04(土) 18:18:22 ID:wrQRf/n.0: 亡命した国王はこの時点でパリで死んだんだっけ？
191：アホのせいで大規模規制実施中　詳しくは管理スレ>>469で：2014/01/04(土) 20:26:18 ID:6tyGFDNEO: 国王は内戦終結まで生きているよ。なにげにアサーニャの方が死ぬのは先。
192：アホのせいで大規模規制実施中　詳しくは管理スレ>>469で：2014/01/07(火) 17:00:26 ID:Nbf/tHOo0: >>191

ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%8C%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%A3

ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3%E3%82%BD13%E4%B8%96_(%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%A4%E3%83%B3%E7%8E%8B)

なるほど。それにしても、スペイン内戦までの政情は混迷しまくりだな
193：アホのせいで大規模規制実施中　詳しくは管理スレ>>469で：2014/01/08(水) 14:55:38 ID:iktVXHNk0: >>192
ちょうど20世紀に入ったあたりでそれまでの王政復古体制（外見上の二大政党による議会政治）が行き詰ってしまったんだよ。
それを何とかしようといろいろやったのがプリモ・デ・リベラ独裁体制であり、
アルカラ・サモラ、アサーニャ、プリエト、ラルゴ・カバリェロといったスレで出てきた政治家たちなんだ。

しかし、王政打倒、共和制の導入も解決策とはならず内戦への突入ということになってしまったんだな。
194：アホのせいで大規模規制実施中　詳しくは管理スレ>>469で：2014/01/08(水) 22:18:24 ID:YoYWiDuQ0: >>193
第二次王政復古後、特にゴンサレス政権以降の政情安定ぶりとは、凄いギャップ

ラテンアメリカで内戦のないときでも、コロンビアやメキシコの麻薬戦争が起きてるので、
スペイン語と政情不安、内戦とは特に違和感ないけど。
195：名無しのやる夫だお：2014/01/13(月) 17:12:31 ID:6kZvT8Eo0: フランスが第二帝政境目に経済が成長し世の中の仕組みが確立したように、
スペインもやる夫体制時代に何かあったんだろうな
196：名無しのやる夫だお：2014/01/14(火) 16:17:20 ID:1536r/Fo0: >>195
その辺はこのスレが戦後編も扱うようなら触れるだろう。
フランコ本人は内政能力に乏しいけど…
独裁者に必要なのは実務能力よりもバランス感覚と調整能力という例の一つだと思う。
197：名無しのやる夫だお：2014/01/14(火) 18:14:53 ID:uoM981Sw0: 「僕は経済学に詳しい。」「デフレって何？」とか言い出したり、暴落中の証券取引所へヘリで視察に行く為に到着まで取引中止に
するような干渉好きのキチガイだったら、革命が起きて晒し首になるわな
198：名無しのやる夫だお：2014/01/16(木) 15:30:02 ID:8VWuSr1E0: フランコはなんやかんやでスペインを「高く売る」能力には長けてたから・・・
自国の価値を下げることにしか興味のないどこかのバカ政党とは比べるのも失礼
199：名無しのやる夫だお：2014/01/17(金) 00:10:10 ID:7w.XAjQw0: >>198

日本は戦前からそういった交渉下手な外交官が多いような
200：名無しのやる夫だお：2014/01/17(金) 10:53:40 ID:jmOl2bHk0: 戦前の日本に関しては、外交というか内閣とか無視して軍がどんどん戦闘拡大したりとかしてるんだから
仮に神様が外交やってても外交下手といわれるだろうな
201：名無しのやる夫だお：2014/01/17(金) 11:26:13 ID:t442VNbM0: >>200
近衛文麿「そうそう軍がどんどん戦線拡大しちゃうから困っちゃうよ。
だから盧溝橋が一段落しそうになった段階でつい軍を増派しちゃったり
国民政府を相手とせずとか言っちゃったのも仕方なかったんだよ」
202：名無しのやる夫だお：2014/01/17(金) 20:39:54 ID:yInbgwV.0: 近衛のマトリョーシカを開けると中から尾崎秀実が出てきて、尾崎を割ると中からマオさんが出てくるわけだ。
203：名無しのやる夫だお：2014/01/18(土) 16:01:23 ID:XymwiMZc0: コミンテルンと中国共産党に操られたのか
204：名無しのやる夫だお：2014/01/31(金) 16:39:40 ID:pS1MfqBA0: フランコさんの闘いはこれからだ
205：名無しのやる夫だお：2014/02/10(月) 11:43:39 ID:qFBNZEMQ0: 現在も高失業だが、EUのおかげで欧州諸国で資格が通用する
206：名無しのやる夫だお：2014/02/19(水) 07:09:17 ID:P06aTmVQ0: 日本の防諜能力は昔から低いのな
スペインも、バスク祖国と自由にもオプスデイにも、CIAが糸を引いてる
207：名無しのやる夫だお：2014/02/19(水) 07:10:57 ID:P06aTmVQ0: 日本の防諜能力は昔から低いのな
スペインも、バスク祖国と自由にもオプスデイにも、CIAが糸を引いてる
208：名無しのやる夫だお：2014/02/19(水) 07:11:18 ID:P06aTmVQ0: 日本の防諜能力は昔から低いのな
スペインも、バスク祖国と自由にもオプスデイにも、CIAが糸を引いてる
209：名無しのやる夫だお：2014/02/22(土) 06:47:39 ID:E.rG/gjw0: しょっちゅうデモで荒れてるのは、仕事なしでろくに住処もないからか
210：名無しのやる夫だお：2014/02/23(日) 13:14:46 ID:JEQMyek60: 「衣食足りて礼節を知る」ってのは古今東西不変の真理ですからね
211：名無しのやる夫だお：2014/02/24(月) 12:29:38 ID:rnEpMkHc0: ※引用１
所詮王朝戦争で、ジブラルタル以外はイベリア半島の住民には無関係な土地

所詮王朝戦争で、ジブラルタル以外はイベリア半島の住民には無関係な土地

※引用２
いや、その時代ならカスティーリャには重要な土地の一つ。
フランドル地方（オランダ・ベルギー・フランスの一部）はカスティーリャ特産の羊毛の重要な輸出先。
んで羊の飼育をやらせていたのがカスティーリャの大貴族や教会。
歴代のカスティーリャ王は牧羊会議（メスタ）<羊のオーナーのギルド>や法典の整備で羊の飼育を保護していた。

ちなみにこの羊毛の輸出を担ったのがカスティーリャのブルゴス商人たち。そのブルゴスはこのスレのフランコら国民戦線の拠点でもある。
212：名無しのやる夫だお：2014/02/25(火) 18:09:28 ID:ehfVufno0: 戦前は化学繊維が普及していないから、麻や綿だけでなく羊毛もまだ
広く衣料に使用されていたろうね
213：名無しのやる夫だお：2014/02/25(火) 18:10:07 ID:ehfVufno0: 戦前は化学繊維が普及していないから、麻や綿だけでなく羊毛もまだ
広く衣料に使用されていたろうね
214：名無しのやる夫だお：2014/04/03(木) 16:18:54 ID:0xOkyM4M0: 投下ではないのにsage外れすぎではないか・・・と思う
215： ◆eZty3vRhsw：2014/05/21(水) 22:35:50 ID:ZLLoVP/g0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫がイスパニアの独裁者になるようです

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第九話　ソ連参戦

.
216： ◆eZty3vRhsw：2014/05/21(水) 22:36:26 ID:ZLLoVP/g0: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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　　　　　く< ヾ､　‐　　く< ヾ､　ミ､　　く< ヾ､　‐　　く< ヾ､　ミ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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ゞ　,,彡ミ　　＼＼　　　　　　＼＼　　　　　　＼＼　　　　　　＼＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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217： ◆eZty3vRhsw：2014/05/21(水) 22:38:29 ID:ZLLoVP/g0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ''';;';'';';''';;'';;;,.
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 vymyvwymyvymyvy、
　　　　　　　　　　　　　　　　ｍVvvMvyvｍVvvｍvyvｍVvv、
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　　　　　｜|　　　（ﾟщﾟ::: )／⌒ヽﾟщﾟ )　　( ﾟщﾟ　)　　(　ﾟщﾟ)
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　　　　　　（ﾟщﾟ:::）／-三-＼　　（::: ﾟщﾟ::）／-三-＼　（:::ﾟщﾟ :）
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　　　|＿）＝|三三三三＞　 |＿）＝|三三三三＞　|＿）＝|三三三三＞
218： ◆eZty3vRhsw：2014/05/21(水) 22:40:17 ID:ZLLoVP/g0: 　　　ﾞ'''-､｀'-､　｀'-_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ｀'ﾐ〟　｀'''.ｌｼ､　 .ｌ.;;;;;,i∴;;.″　,-　, ;;ｿ｣彡"　 .,ﾉ".｀--│　　_..-'";;;;;;;
　　　　　　｀'''''≒　 .｀'-､;;;;;;;i..､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ　ﾞ〈ヽ、　　.ﾞ'､"x. l;;;;;|. ..!./ 　/ .,rｼ",il'"　　　　亠　　　 ._iir㍉;;;;;;;;;;;;;;;
...,,、　　　　　　　　　　　｀''-_ヽ｀'-､;;;;;;;;;.;_;;;;;ヽ,　ﾞ'ﾍ　　　. ｌ;;;丶;;;;｝｀　　.,;;ｿ゛　　　　　　　　　 ´　 /ﾞ;;;;;;;; ／
ー二ﾞﾞヽ ,,、　　　　　　　　　｀'!‐　｀'-,;;;{. ｀'-､;ﾞ!、　　　 .l-'､.ｌ.;;;;;;;;;.!　　.,il″　　　　　　　　　 _,,　-'";;;;;;;;;;;｀￢
..,,..........ﾌ;;;;;;;;｀''‐ ,,、　　　　　　　　 ,ﾞli/､　｀'､.ｌ,　　　 .｀'/'./ ;;;;;lﾞﾞ　./　　　　　　　　 , r二-''''"￣￣´ﾞ''y;;;;;
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　　　　　　　　　　　　｀'''｀-ヽ,,　　　　　　　|､｀''ﾆi几　　　　 ″|;;'!
..,......xi，　　　　　　　　　　　｀'''ﾐ;;ｘ、　　　　´　　 .｀ l､　　　　　l､;.ｌz'ｱ　　　.,i;;|lrl!!!!¨'″　　 ,,,
　￣　 ..,,u．.-..、　　　　　　　　　｀''ｽｯ、　 y ..、　　 !li　　　　 `l/ l/　　 ..il′　　　　　　 ,,iｌ'"´
:ﾆﾆ;;;;ｭiｘ..,,,,,_.　.｀'s､　　　　　　　　　　ﾞ''く、 |;,_｝　　　.ゝ　　　 .″,l′.,，　　　　　　　　 .,.″ .＝　　.r!″　'.ｌy
　　　　　 . ｀''-ﾞ二;;;;｀ﾞ''''､　　　　　　　ﾞ" ″　　　　　　　　　 iﾘ.,〃　　　　　 , .｀ j,i′　　　　　　　　 l!
＿__,＿_＿_＿_＿_i;;;;;;;;;;;;"―　..,_　　　　　　　　　　　　　 l;;ﾘ"　 i､　　　　.,ij"　_,/.ｌ_、　,,irｰ　　　　 .∧　._.
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.xｯ----｀-=- ..　　　　　　　　　　 i|'" -｀--ﾐヽ､..,,ノ;フ'"ﾞ'-ぃ〈￣.ｺ;;-､___,.. -";;;;;~ﾞｨ
.,ﾝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,..一'''''''ｰ､,;;;;;;;;｀'ｰ- ..,,、　　　　　　　　　　　　゛　　　　　｀'.ｌﾐ,ﾞ゛　　　　　　＼;;ヽ＼ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;./ 　　　　　　｀くv-￢'''"ﾞﾞ´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!.i''~ｌｭi,,、　　　　ヽ,,,,ﾞ' ＼ ;;;;;;;;;;;;;;;;
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;;;;;;;;;;;;./　　　　　 ,..r/「″ 　　　　 ,,rj″　　　　 Y''フ'´　　.▽　　　　　　　,i";;;;;;;;;;;;;;.ｌ'!ﾐiv ､　　　,.ｌ|x,　　　ﾍ.ｌ.ヽ
;;;;;.／　　　　 .,r彡'" 　　　　　 '!レ'"　　　　　 .//　　 .,r､　　　　　　 f'"｀''./ ;;;;;;;;＼.ﾞ'-､''-..,,,｝;;;;;ヽ　　　ｌ"l,.
／　　　　　　 ´　　　　　　　　　　　、　　　　　,ノ;/　　　 ¨゛　　　　　.,,〟　　　　.ヽ;;;;;;;;.ｌﾞ'!)i、｀＼;;;/'''''-＼,　　∨
　　　　　　　　　　　 ,,、　　　,,〃　　　.,..;;ﾆi /　　　　　　　　 ´　　　　　　ヽ;;;;;;;ﾞ;;､ `　　ﾞ'ﾐ､　　ﾞﾞ'ﾆ;;､
　　　　　　　　　　　　　,i彡　　　/│　　　 ″.,〃　　 .,i;;　　　 .,-、　　　.i;;;;;i　　　　　.ｌ.;;;;;|..ﾞ'|l、　　　ﾞ'li、　　　ﾞ'ﾐ
　　　　　　　　　 ,iｸ゛　　　　l";!I　., ―--ｸﾞ　　.n /゛　　　l/　　　　 .ﾞ‐'"　　　　　.ｌ;;;;;.ｌ　.ﾞ'ｆ、　　　ﾞ.ｌx　　　　ﾞ'
　　　　　.,l　　　　.,ﾝｸﾞ　 ,．　　/ ;;;;ﾞ‐',,､;;;;.;i′　　 :!┤　.lL　 .`　　　　　　　　　　　　ｌ;;;;;.ｌ　　ﾞ|''､　　 . ｌヽ
　　　　 .,l|　　　../ ;/　〃　 ./ ;;;;;;;;ｒ'" !" .lﾞl　　　 : |;;|　　｀　　　　　　　　　ﾞlｭ　　　!;;;;;.!　　ﾞ'ｉ;ヽ　 i､゛
219：名無しのやる夫だお：2014/05/21(水) 22:42:45 ID:DrOSdsmI0: 投下ｷﾀｰ！
220： ◆eZty3vRhsw：2014/05/21(水) 22:43:53 ID:ZLLoVP/g0: 1936年8月21日、ファン・ヤグエ大佐が率いる部隊は首都マドリードに迫る猛進撃をする。

　　　　, r ' ⌒ ヽ､
.　　／　　　　　　ヽ,
　 /　　　　　　,，ヽ､_ヽ　　　ｶｳﾃﾞｨｰﾘｮ
.　|　　　　__,ノ彡（○ ）　　　総　　　統　！
　 |　　　（○　）彡　　|
. 　|　　　　　　　　入,__）　　我々の部隊はマドリードまであと80キロに迫った！
　　|.　　　　　ﾞ'ｰ'´
.　　|　　　　　　ﾞヽ､__ﾉ　　　総攻撃の命令が下れば、一気になだれ込むぜ！
　　ヽ､　　　　　　　ﾉ＼.
　　／::ヽ､＿　　／ﾉ:::::|
.　/:::::::,::::＼ゝ､◇ノ::::i:::|
.　|:::::::::|:::::::::＼¶/::::::::|:::|
.　|:::::::::|::::::::::::::::|::::::::::|:::|
.　|:::::::::|::::::::::::::::|::::::::::|:::|

　　　ファン・ヤグエ
221： ◆eZty3vRhsw：2014/05/21(水) 22:44:35 ID:ZLLoVP/g0: 　　　　　　／￣￣￣＼
　　　　..／＿,　、＿. 　＼
　　　／　（● ）　（● ）　＼　　　…ヤグエ大佐。
　　　|　　　（__人__）　　　　 |
　　　＼　　　｀ ⌒´　　　／　　　では、重大な命令を下したい。
　　〆~＼　　　　　　　／ヽ
　／:::;;;､:::::::i::ヽ`介´/::::i::::::::::ヽ
<:::::::::::<|:::::::ｌ::::ヽ| | i::::::7;;;;;;:ｌ::::}
. ＼::::::::＼:::::＼;;;i,,/:／:::::::::i:::::{

　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　丶
　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　 |　｀ーﾞ　　丶__　-　　|
　　　　　　　　　　　　　　 |　( ⌒ )　　( ⌒ )　　|　　　おお！
　　　　　　　　　　 |　　　　　　ｗW　|
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　 _,ﾉ　　|　　　（いよいよマドリード攻略作戦開始だろ！）
　　　　　　　　　　　　　　　!　　ゝ__ゝ‐ ´　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　7￣｀> ‐―　、
　　　　　　　　　　　　　　　　　〉　ぃ　　　　 /　　/　　　　　｀T.:ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 /l　　〉ﾊ　　　人　V´ ￣￣　　 l.:.:.:.',
　　　　　　　　　　　　　　,. ｲ / ,.ｲ .i l/　／／ﾄ､/ ,　-─‐　　 l::::::::',
　　　　　　　　　　,.　. : : : : //／/ヽV ／／　l: : :〈　　　　　　 jﾄ､:.:.::',
　　　　　　　　 /: : : : : : ://: : :/　「￣`7　　l: : : :(´￣￣　　ﾉl　ヽ:.:ヽ
222： ◆eZty3vRhsw：2014/05/21(水) 22:47:36 ID:ZLLoVP/g0: 　　　　／´￣￣｀ヽ
.　　　　／　　＼　　_ノ' ,
　　　 /　　（ ●）　（●）.!　　 ─── マドリードには直進しない！
　　　 |. 　　　　（__人__）.｜
　　 ,..-'ヽ　　　　|ｒ┬|　　!　　代わりにトレドへ転進せよ！
　 ./::"::::`ヽ､.,＿,｀.ﾆ´_／
　/::i::::::::::::"'弋'!ｰ',イ>|'_ノ´｀ｰ -,,＿ _
. }:::ﾞ|::::::::::::::::::::~ﾞ:_戈;f"　、　　　ｲ/ `i
/:::::::!;:::::::::::::::::::/',r.ﾃ　　　＼xｰ.ｫ､__ノ
::::::::::::ヾ!:::::::::::::l .l r'　　 `　､_冫y"
:::::::::::::::::＼o:::::l .ﾄ、　ヽ,＿ﾉ"ｰ'
:::::::::::::::::{::::{＼代 l>ｰ､,_ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　 ━━┓┃┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　ヽ､_　　＼
　　　 ┃　　　━━━━━━━━　　　　　　　　　（≡）（≡ ）　　　|
　　　 ┃　　　　　　　　　　　　　　　┃┃┃　　　　从,_人__）⌒::::::　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┛　三　≧　　 ',,._.　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. ﾟ　｡ﾟ　三　≧　　　　　　　ﾟ'ゝ､　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-=＝　三　　　　　　　　　≦　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　。　-=≦　　　　　　　　　　,ｧ　　　ノ
　　　　　　　　　　　　.　ﾟ　･　ﾟ｡　　三＜　　　　　　　　　､,Ｊ　>　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　≦　ッ　　　　　　　　ッV´　　　 |　　　　|
　　　　　　　　　　　　　.･｡　ﾟ｡　ミ´　　　　　､､ﾊﾄ･｡　　　　　|　　　　|
223： ◆eZty3vRhsw：2014/05/21(水) 22:48:04 ID:ZLLoVP/g0: 　　　　　　　　　　　　　ヽ !| !　,- -、 / !,' /
　　　　　　　　　　　　　ヽ`ヽ.l:`;';;| / ,'／
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ (::___:;;)　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　,'　　　　　',.
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾌヽヽ /　／l　　　　　　やる夫が下した決断 ───それは、マドリードから
　　　　　　　　　　　　　　　 ,' ヾゝ　　　ｨﾌ ',
　　　　　　　　　　　　　　　 | _ 　　' l 　　 __L＿　　　 40キロ南のトレドへの転進でした。
　　　　　　　　　　　　　' ´ﾆt-_　　‥ 　, _メ､_
　　　　　　　　　　　　　'´　　 _ｨl ｰ┴-'ヽ''i `i- ,,_
　　　　　　　　　　　　　　　 ,:;':' |　|''_　-',/.　 ',　　`'''ｰ--;;､
　　　　　　　　　　　　　　／,'　/,　|ﾞ　 ,:;''-､,.-´　　 .／ ´　｀:､
　　　　　　　　　　　　 _,.:!ヽ!ヽ,! lヽ!／./　　`-,　　/　　　　　 i
　　　　　　　　　　　／ _,iﾞ-, l-:､_i"|　/　　 ,.:'　　i　　　　　 |
　　　　　　　　　　 i ./.| (ヽ Ti　|:i _| ,'　　 ,:' 　　 | 　　　　 |
　　　　　　　　　 |.,'　| .|´'i'ﾞ`,‐／ ,'　　./　　　､i　　　　　　 |
　　　　　　　　 |.|　.| | `､!'／　 .i　　/　　　　　| 　　　　 |
.　　　　　　　　　 | !　.| |　 |O　　 |　 ,'　　　　　　|　　　　　　 i
　　　　　　　　　　| |.　 l !　.|　　　 |　,'　　　　　 ',　　　　　　|
.　　　　　　　　 | | 　 i.|　.|O　　 | ,'　　　　　　　 .i　　　　 |

　　　　　　　　　　　　　　　　 ___,ｫ冖'+............-,,,,_
　　　　　　　　　　　　　　　./"￣　　　　　　　　＾ﾞ''''''""`ｰ冖-‐'‐ｭ
　　　　　　　　　　　　　　　　!ｌ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＾ﾞ''+-.......+-....
　　　　　　　　　　　　　　　　├__　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　冖宀‐"lｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　￣└--－┐　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__ｨ廴,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_フ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __ノ"￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　イ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ''"´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　亅　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｨﾚ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l! 　　　　　　　　○ﾏﾄﾞﾘｰﾄﾞ　　　　　ノ’　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _..ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　丿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l,,　　　　●ﾄﾚﾄﾞ　　　　　　　　　　　ﾍ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　 _--/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└ﾍ_　　　　　　　　　　　　　　l'´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　,..---..--..-‐/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ_　ノ'￣
　　 ..､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ'''"
224： ◆eZty3vRhsw：2014/05/21(水) 22:48:49 ID:ZLLoVP/g0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　／　　　丶　　　 .ふっ、ふざけんじゃねーぞ！
　　　　　　　　　　　　　　ヽ､　､__,ノ　　`
　　　　　　　　　　　　 (○）（○.）ノＬ｜　　常識的に考えるまでもなく、この局面では
　　　　　　　　　　 (_人＿）　 ⌒ ｜
　　　　　　　　　　　　　　 |｝r┬‐|　　　 |　　マドリード攻略を最優先にすべきだろうがっ！
　　　　　　　　　　　　　　 '､｀⌒ ´　　　, ﾄ、　　　　_r┘ ｀ヽ、
　　　　　　　　　　　｜､　　　,ｲ//｀ｰ‐ｰ-r'‐、'ヽ `、{
　　　　　　　　　　　　　　　 `ｫﾆﾆ二´／ｨ : : : : : : {　､｀　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　 _/ /＼　／ : : : : : : : :ヽ,」　　　　|、
　　　　　　　　　　　　／:/|ｲ:::::/∨ : : l : : : : : : :/ :|　　　　|､{
　　　　　　　　　　　　r''/ : :| ./｀Y / : : : 」 : : : : :: | ／ゝ＿,.／ノ:Y
　　　　　　　　　　　ノ/ : : :| ｉ::::::|/ : :／ : : : : : : : ､ : :.〈── ´: : |
　　　　　　　　　　 / |./: : : :|/:::::/ : : : : : : : : : : : : .ヽ : :l : : : : : : : |
　　　　　　　　　__/ :/.: : : : :|::::/ : : : : : : : : : : : : : : : ､ :.| : : : : : : : |
　　　　　／: : : :| : : : : : |:/ : : : : : : : : : : : : : : : : :＼| : : : : : : : |
　　　　　　／: : : : : :| : : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/| : : : : : : : |
　　　　／ : : : : : : : :| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.〈. | : : : : : : : |
225： ◆eZty3vRhsw：2014/05/21(水) 22:49:24 ID:ZLLoVP/g0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　　　　ヽ＿,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　ノ　　＼＼　　　　　ヽ(_／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　（○）（○）　|　　　　　 ) (
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　（__人__）　 |　　　　ノ (｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .| 　　|!i!i!i!i|　　.}　　　　´⌒＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　 |i!i!i!i:|　　}　　　それを、何の理由があって
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　｀ ⌒´ 　 }
　　　　　　　　　　　　　＿__._,r､　　　iヽ　　　　　ノ　　　トレドなんぞに行かなきゃいけねえんだよ！
　　　　　　　　　　　／｀ヽ_j'､_ノ￣l!'´ヾ-｀ ¨¨＿　{　..
　　　　　　　　　　　∧　,ﾉ　 Yヽ　　l　　ヽ　　　 7ヽ~ﾍヽ.､
　　　　　　　　　　/-'´｢　ヽ　ヽｊ＿. l　　　ﾄ､　/〃ﾊ　 | ヽ｀ヾ､_
　　　　　　　　　r'´, イヽ､｀,__,ｨ､__)|　l　ヾヽ∧'〃ﾉﾞヽl　ヽ　ヽj｀ヽ
　　　　　　　　 / '´　ﾄ､　 Yrイ　 ∧l　',　　ヽ　Tﾍ', 　 l _..ノ　　l j　',
　　　　　　　　,′　　.}､二ィ　}　/ 　 l　ヽ　　',　|､､ﾍ.　| ＼　　／ }. ﾍ
　　　　　　　　i 　　　　トz'_ノ,ｲ　　　　| 　 ',.　　', l､ヽﾍ　| 　 | 　　　 j/ l
　　　　　　　　|　　　ノ＼¨7/　　　　　l　　ﾄ､　ヾ､ヽ ',.l 　 lｰ- ／/　 |
　　　　　　　　ゝ─'-- -r-`'　　　　　　ｌ　　',.ヽ　ヽ　ヽヽ!　 |￣　 /j 　 l
226： ◆eZty3vRhsw：2014/05/21(水) 22:50:03 ID:ZLLoVP/g0: 　　　　　　／￣￣￣＼
　　　　..／＿,　、＿. 　＼
　　　／　（● ）　（● ）　＼　　　理由ならあるお、ヤグエ大佐。
　　　|　　　（__人__）　　　　 |
　　　＼　　　｀ ⌒´　　　／　　　トレドの士官学校校舎に籠城する友軍の救出だ。
　　〆~＼　　　　　　　／ヽ
　／:::;;;､:::::::i::ヽ`介´/::::i::::::::::ヽ
<:::::::::::<|:::::::ｌ::::ヽ| | i::::::7;;;;;;:ｌ::::}
. ＼::::::::＼:::::＼;;;i,,/:／:::::::::i:::::{

　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　 _ノ　ヽ､,_　　　＼
　　　　　　　　 (.○）( ○）　ノ（　|
.　　　　　　　　　（__人＿）　　⌒　|
　　　　　　　　 '､｝r┬ j　　　　｜　　…は？
　　　　　　　　　 | `￣　　　　　 |
　　　　　　　　　 |　､　　　　　　{
　　　　　　　　　　　ヽr ｰ-　＜ .／ﾄ､
　　　　　　　　　　　,/ﾑ _ ,. -／ : :／` 一….、
　　　　　　 _,.-::::／/:::ﾊ　／. : :/ : : : : : : :. - ＼
　　　　　／/ : :/.: i/.:::l　y : : : / : : : : : : :/ : : : : .ヽ
　　　　 j : : : : :} ./.:::::l ./ : : : /.: : : : : : : : : : : : : : : :.
　　　　i :i : : : :| :i ::::::ﾚ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .ヽ
227： ◆eZty3vRhsw：2014/05/21(水) 22:50:57 ID:ZLLoVP/g0: .　ヽ. | !.|　　　　 ,' ! ,'/
. 　ヽ !| !　,- -、 / !,' /
.　　ヽ`ヽ.l:`;';;| / ,'／
.　　　ヽ (::___:;;)　/ 　　　 . ,-､
.　　 _　,'　　　　　',. _　　 .///　　　トレドでは、ファランヘ党員などが約千人の規模で
.　　　ﾌヽヽ /　／l　 .∩,///
　　　..,' ヾゝ　　　ｨﾌ ', :...|／二ヽ.　　　士官学校校舎に籠城していました。
.　　 | _ 　　' l 　　 __Lヽ| | ソ　|
.　' ´ﾆt-_　　‥ 　,　メ　 ;ヽ ( 　 |‐､　　やる夫が主張したトレド転進の目的は、彼らの救出でした。
.　'´.,-､.._ｨl ｰ┴-'ヽ':,ヽ、 .ゝ､,,,..|.゛;ヽ
　　..ヽ',　 |::,-.." ." ,/|/　　/ゝ‐'＼ﾉ
　　, ‐'‐'‐'||＿_,,,.' 　 |　　 | |ヽ　　＼
　 |　　／:::::::／　　　|　 //:..ヽ　　　＼
　 | 　/::::::::／　　　　 .ヽ‐::::::::::ヽ　　　　ヽ
　丶　|:::／　　　　　／:::::::::::::::::/＼　　　　|
　/ ゛‐|＿＿＿　／:::::::／::::::::/:::::::|丶､＿ﾉ
./ 　　 |　　　／￣￣::::::::::::/:::;;ﾉ;ﾉ
228： ◆eZty3vRhsw：2014/05/21(水) 22:51:32 ID:ZLLoVP/g0: 当然、ヤグエはトレドへの転進に激しく反対する。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　-─- 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　ノL　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / (＿＿ ⌒　　 ',　　　　　　 …ッ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/::) ヽ::::::::　　 i 　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (_人＿）　　 U 　 |　　　　　　外人部隊指揮官として、俺は断固反対だ！
　　　　　　　　　　　　　　 r,、　　　 '、　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　}　}　　　　 |```　　　　 j 　 |、　　　　　ここで転進なんぞしようものなら、
　　　　　　　　　　　　　　　　}　}　　　　　| 、　　　　／／　 >‐、
　　　　　　　　　　　　　　　　}　レ-､_　　｀-＝ﾆ　７／　／ : : :｀ヽ_　　マドリード攻略は少なく見積もっても10日は遅れるぞ！
　　　　　　　　　　 r´} ／／　}　　　 /}､__／　 / : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 }　　　　{丿_,. ＜〉ﾄ､::Λ　/ : : : : : : : : : : : : : 、
　　　　　　　　　　　　　　　}　　　　} : : : : : / /::::i　y : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　}　　　丿 : : : : | /::::::| / : : : : : : : : : : : : : : : : : :
229： ◆eZty3vRhsw：2014/05/21(水) 22:52:07 ID:ZLLoVP/g0: 　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　 ,　'　　　　　　　　　' ､
　　　　　　　　, '　　　　　　　　　　 ' .
　　　　　　　 ,'　　　　　　　　　　　　 i
　　　　　　　,'　　　　　　　　　　　　　 |
.　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　 |
.　　　　　　 |　　　　　　　　　＿__ ノゝ__,
.　　　　　　 |　　　U　　　　（｛::::::｝ ) ({::})　　　　いいかやる夫 ───
　　　　　　　'.　　　　　　　　　　　　　' . .ｊ
.　　　　　　 '.　　　　　　　（　　　　　 j　)　　　マドリードは首都だぞ？
　　　　　　　　 } 　人　　　　ー――´ｰ
　　　　　　＿_ﾉ　　　＼　　　　　　　」　　　　　首都を失えば、共和国政府は正統性を失うんだ。
　　　　　　}////｀　＜　｀: ..　　　　.,'
　　　　　 /_/////////｀　＜ｒ'´￣￣
.　　　　 //////｀/＜///////ﾊ
　　　　///////////,｀/＜// 丿
.　　　////////////////////ヽ
　　ﾑ///////////////////// ｀ヽ
.　　ﾊ////////////////////////ハ
　　 {///////////////////////////}、
　　 |///////////////////////////iﾑ
.　　ハ//////////////////////////}ハ
230： ◆eZty3vRhsw：2014/05/21(水) 22:52:30 ID:ZLLoVP/g0: 　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼
　／　　─　　 ─＼
／　　（＿）　（＿）＼
|　　　　（__人__）　　 |　　……
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　＼　／＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

　　　　＿＿＿_
　　　　／　　　　　＼
　　／　　─　　 ─＼
　／　　（＿）　（●）　＼
　|　　　　（__人__）　　 |　　　ヤグエ大佐、お前は分かってないお。
　＼　　　　｀ ⌒´　　／　　
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
:　　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
　　＞　　ヽ. ハ　 | 　 |｜
231： ◆eZty3vRhsw：2014/05/21(水) 22:52:55 ID:ZLLoVP/g0: 　　　　／´￣￣｀ヽ
.　　　　／　　＼　　_ノ' ,　　　　　　 ─── この戦争は、もはや首都を制圧すれば
　　　 /　　（ ●）　（●）.!
　　　 |. 　　　　（__人__）.｜　　　　　終わるようなモンじゃないんだお！
　　 ,..-'ヽ　　　　|ｒ┬|　　!
　 ./::"::::`ヽ､.,＿,｀.ﾆ´_／　　　　　　これは、イデオロギーの対決なんだお！
　/::i::::::::::::"'弋'!ｰ',イ>|'_ノ´｀ｰ -,,＿ _
. }:::ﾞ|::::::::::::::::::::~ﾞ:_戈;f"　、　　　ｲ/ `i
/:::::::!;:::::::::::::::::::/',r.ﾃ　　　＼xｰ.ｫ､__ノ
::::::::::::ヾ!:::::::::::::l .l r'　　 `　､_冫y"
:::::::::::::::::＼o:::::l .ﾄ、　ヽ,＿ﾉ"ｰ'
:::::::::::::::::{::::{＼代 l>ｰ､,_ノ

　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　／　　　,ノ　ヽ､_
　　　　　　　　　　　　 | 　　（ ○）（○）
　　　　　　　　　　　　　| 　　　（___人__）
　　　　　　　　　 | 　U　　　　　､'　　　……！？
　　　　　　　　　｜　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　 }._＼　　　 ,　|
　　　　　　　 .__　_＿ ,.〈＼＼＞ニﾆｧ´
　　　　　／: : ＜ : : : : : : ＼　／ﾞｉﾞｉ、
　　　　 , ' .: : : : : : : : : : :l: : : .∨',:::::ﾄ|ﾞｉ＼_
　　　　 .{ : : : : : : : :ﾞｉ : : :」 : : ::', Y´ﾞｉ. |: : : : .＼
　　　　 |: : : : : : : : :＼ : : :＼ : ',|::::::ｉ |: : : : ',: : ｀,
　　　　　', : : : : : : : : : | : : : : : : :.',:::::ﾞｉ|: : : : . ',: : }
　　　　 (,:／:／ニ｀ﾝ---r : : : : : ',::::| : : : : : ',: : ',
　　　　｀: ´ : : : :V　,r'二ヽ_: : : : :',:|: : : : : : ',_,rｰ'､
　　　　　　 {∨ : : :└」_,r' 二ヽ: : : : ',|.: ＞＜￣＼.: ＼
　　　　　　 {: ∨ : : : : :」.ゝ-''ﾞ~￣￣￣￣: : : : ﾞｉ　ム: : : ' ,
　　　　　 l: : ∨: : : .／: : : : : : : : : : : : : : : : ､／: : : : : : }
　　　　　　 }: : : ＼ : : : : : : : : : : : : : : : ／゛￣: : : : : : : :, '
232： ◆eZty3vRhsw：2014/05/21(水) 22:55:17 ID:ZLLoVP/g0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　異なるイデオロギーをもった者同士の対決 ───
　　　　　　　　　　　　　／　　＼,　　　 ,／　　＼
　　　　　　　　／　　／:::::::｀ヽ　　　/´:::::::｀ヽ　　＼　　　　　この意味はすなわち、
　　　　　　　　　　／　　（:::::::::::::・ l 　　l ・::::::::::::::）　　＼
　　　　　　　　　　|　　　　ヽ::::::::::::ノ　　　ヽ:::::::::::ノ　　　　　|　　　　敵地を占領してそこの住民を一人残らず教化するか！
　　　　　　　　　　|　　　 ''"⌒'（　　　　i　　　　）''⌒"'　　　|
　　　　　　　　　　＼　　　　｀┌,─'＾ー,,-┤　　　　　／　　　　あるいは皆殺しにするか！
　　　　　　　　　　　　＼　　　　　｀ー -- -一'　　　　　／
　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　そうしなけりゃ勝利は得られないってことだお！
　　　　　　　　　　　／￣￣ヽ;　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　（｢　　　｀rﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　ヽ　　　ノ　　　　　　　　　　　　　　i　　　|
　　　　　　　　　　　i´￣￣｀i　　　　　　　　　　　　l　　　|
233： ◆eZty3vRhsw：2014/05/21(水) 22:55:41 ID:ZLLoVP/g0: 　　　　　　　　　＿＿＿＿＿
　　　　　 ,..-''"´ 　　　　　｀''-,,
　　　 .／　　　　　　　　　　　　　＼
　　 ./　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　/　　＿＿＿　　　　　＿＿＿＿　　 ',
　 ,'　　＿＿＿_　　　　＿＿＿_　　 ',
　 l　　 l ●　　 l　　　　 .l ●　　 l　　　 l
　 l　　ヽ､＿ノ　　　　　　ヽ､＿ノ　　 .l 　　だから、マドリード制圧を急ぐ必要はないお。
　 ',　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'
　　',　　　　　（＿_人＿＿）　　　　　　/　　　それより重要なのは、我々の領域を確実に拡げていくことだ。
　　ヽ、　　　　　└――┘　　　　／
　　　 ._｀''-..,,_　　　￣￣　　　 _,,..-''"_
,..-''"´　　　　　　　　　　　　　　　　｀"''-..、

　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　 _,.ノ　ヽ､_
　　　　　　　　　　｜　　 ( ○) (○）
　　　　　　　　　　　｜ U　　（___人__）　　　し、しかし…
　　　　　　　　　　　 .|　　　　　　　__ﾉ__
　　　　　　　　　　　　|　　　　 _／ ___＼ヽ_
　　　　　　　　　人､　　'-／____ ヽ　 |
　　　　　　　 _,／(　ヽ､　 __'-〈、ヽ　　|
　　　_, ､ -― ''" :l : :.＼　ヽ,､.ﾞ,/ヽﾉ}　　　ﾄ､
　　/. : : : : : : : : : :|＿: :.ヽ､ ∧:::〈ヽﾄ{　　　〈j)、
　丿: : : : : : : : : : : : ／: : :.∨ |:::::', |: ゞニﾆ彡〉,
. i : : : : : : : : |: : : : : ＼ : : : `､|::::::|,|:〈: : : : : : : ∧
/. : : : : : : : : !: : : : : : : ＼ : : :.'､:::::| : 〈: : : : : : : ∧
: : : : : : : : : : |: : : : : : : : : ＼: : :'.,:::|: ;∧: : : : : : : ∧
: : : : : : : : : 丿: : : : : : : : : : :.＼: :V:./-∧: : : : : : : : v
: : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : ﾚ : : : ∧: : : : : : : :}
234： ◆eZty3vRhsw：2014/05/21(水) 22:56:02 ID:ZLLoVP/g0: 　　　　　　／￣￣￣＼
　　　　..／＿,　、＿. 　＼　　　　　…やる夫も、マドリードの戦略的価値は認めるお。
　　　／　（● ）　（● ）　＼
　　　|　　　（__人__）　　　　 |　　　敵は既に首都機能を移転させたとはいえ、
　　　＼　　　｀ ⌒´　　　／
　　〆~＼　　　　　　　／ヽ　　　　対外的には首都には違いないからお。
　／:::;;;､:::::::i::ヽ`介´/::::i::::::::::ヽ
<:::::::::::<|:::::::ｌ::::ヽ| | i::::::7;;;;;;:ｌ::::}
. ＼::::::::＼:::::＼;;;i,,/:／:::::::::i:::::{

　　　　　＿＿＿_
　　　　／　　　　＼
　　　／　─　　 ─　＼
　　／　（●）　（●）　＼　　だがそれでもトレド転進を優先するのは、
　　.|　　　（__人__）　　　 |
　　＼　　　｀⌒´　　　／　　これが政治判断でもあるからだお。
　　 .／＼　　　　　　／ヽ
　　/:::::::::::i::ヽ`介´/::::i::::::::::ヽ
　　{::::r:::::::ｌ::::ヽ| | i::::::7;;;;;;:ｌ::::}
　　}::::|::::::::::＼;;;i,,/:／:::::::::i:::::{
235： ◆eZty3vRhsw：2014/05/21(水) 22:56:20 ID:ZLLoVP/g0: 　　　＿_＿_　ミ　 ━┓
　／　　～＼　　┏┛
/ 　　ノ　　(●)＼　・
|　　　(.／) 　 ⌒）ヽ
＼　　　（__ノ,.<))／;､
　＼　　　　 / ／　 '‐､>
　　　｀＼＿_ｌ　　　　´ヽ〉
　　　　,ﾉヽ､ﾉ　　　　__人〉
　, ／'"|::::_/ヽ. 　 /:::::ﾂﾞ!:ﾞ､-､_
''":::::::::::/´∨/`ｰ'〉 7:..ヽヽ:.:|:::::ﾞ'ｰ､
::::::::::::ｙ′.: ',ゝ､_/::＼:.:.:| |.ｲ:::::::::|:::!
::::::::／: :／/: : : :|::::::::ヽ::|/:i::::::::::::i::|

　　　　 ,.．¨￣￣¨丶
　　　/　　　　　　　　＼
　　/ ヽ、:::::::::　　　　　ヽ,
.　 /（ ○）:::::::::::, -‐　　　　i　　　「絶望的な状況の同胞を、劇的に救出する」…
　 i 　　　:::::　（ ○）　　　 |
　＼　(_,､　　　　　　　 /　　　対外的にも、これは大きなインパクトじゃないかお？
　　　＼　` ‐'　　　＿_／
　　　 /　　　　　　　　＼
236： ◆eZty3vRhsw：2014/05/21(水) 22:56:37 ID:ZLLoVP/g0: 　　　　　　　　,r== -
　　　　　　　/'´ 　　ヽ、　　　　　　／.:￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　|　　　　ヽ　　　　／: : :　　　　　　　＼
　　　　　　　|　　　　　ﾍ　　／: : : :　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　Ｖ　　　　　 t ／: : : : : :　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　ヽ　　　　　　 !: : : : : : :　.. 　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　ヽ　　　　　 |: : : : :　 ,,,,ノ⌒" '' ``⌒＼,,, 　　　　 l
　　　.　　　　　/ヽ　　　　 ∧: ::;;　（　(・) ）　ﾉヽ　（ (・)　）;;:::　　　 |
　　　.　　ｒ'⌒　　　　　　' 　＼ :　 ´"''"　　　　　"''"´ 　　　　 l
　　　.　　 |　　　　ヽ　　　　　　＼: . .（　　　 j 　　　）　　　　／
　　　　　丿　　　　＜＼　|　　　l:: : ＞ｰ-‐'=ｰ-ｰ＜　　　／
　　　　　（　　､　　　　　ィ_.ﾉ　　 |: : : : : : : : : : : : : : : : : イ＼
　　　　　/ 　　　＼　　 /´　　　　 l: : : : :｀`ｰ- -‐'"´　　　　　＼
　　　　　＼　｀＼　｀ー{,　　 -―｀. : : . : : .　　　　　　　　　＼
　　　　　　＼　｀ー　｀ｰ ´

やる夫は反乱軍幹部の反対を押し切り、トレド転進を決定した。
8月27日、反乱軍はトレド市内に突入する。

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:::|￣|＿:::: ロロ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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:::|＿|::::::::::::::::| 　＿|:::::::::□:::::::／ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|￣|＿:::: ロロ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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　　　　　　　　::::...:　　　　ヽ／　　　　　　　 ''⌒ヽ　　 ;;;::::::|＿|::::::::::::::::| 　＿|:::::::::□:::::::／ヽ:
　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　ヾ　　　　　　　 ,,ｿ　　　　,,）　_ ::::::::::::::|＿|::::::::::::::::::::: ／／:::
::::::...　　　　　　　,,ノ、　　　　　,,ノ　　::::...　　　　　　ヾ ::::...　　　ヾ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ／:::::::::
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　 ::..　　　 ::..　　　　 ,,ﾘ　　::::..　　ｿ::...　　　::..　　　彡..　　　::..　　ヾ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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　　　　　く< ヾ､　‐　　く< ヾ､　ミ､　　く< ヾ､　‐　　く< ヾ､　ミ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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ゞ　,,彡ミ　　＼＼　　　　　　＼＼　　　　　　＼＼　　　　　　＼＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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237： ◆eZty3vRhsw：2014/05/21(水) 22:56:57 ID:ZLLoVP/g0: 翌日には反乱軍はトレド市街地全体を制圧した。
士官学校校舎の籠城反乱軍は、約40日ぶりに救出された。

　　　　　　　,;-、 ,;-、 ,;-、　, ー､　 ;-、 ,;-、
　　　　　　　l'i;;l　l'i;;ｌ　l'i;;l 　i!;l⌒i|　l'i;;l　l'i;;l　　　　__
　　　　　　/l三三三三三三三三三三三三l`ー'";:;;|
　　　　　 //i;:'';':;'';:;:'';':;'';:;:'';'i/:;'';;i/';:;''i/:':;;''i/ ;:;:;: :; "|
　　　　　//;:!'';':;'' 　　';':;'';:;iコ';':;'';:　;:'';[l] ;:' : ;';' ;' :;'';'|
　　　　 //'' |;':;'　;':;'';:;:;':;'';:;:;':;'';:;:　';:;;':;'';:;　　;':;'';: :i!　|　　　 ,,;=‐=,,
　　　　 `i''　|　　　;':;'';　　:;:　';:;;':;'';:;　　;':;'';: ;;:;;' 　i!;:;;| 　　　|∩;:;:;|
　　　　　|;':; |;':;'';:;:　';:;;':;'';:;　[l];':;'';: ;';:;;':;'';:;　　;':; '';;;;: |　　　,|:! i ':;:;|_
　　　　　|;':; |　;':;　　'';:;:　';:;;':;'';:;　　;':;'';: ;:i!i　 ,;':; '';i!;: | 　　i'''"￣~`'i
　　　　　|;':; |;':;'';:;:　';:;;':;';':;'';:;　　;':;'';:;　　';:;　　;':;'';: ;'　|　　|':;'[];:;[]' ;|
　　　,＿,|;:_,,|:__: ＿＿;　'';':;'';:;　[l];':;';':;'';:;　　';:;:i!　';:;;: ;|　　!':;'';:':　;'';:|
　　　|:;'';:;:　'';;／| ;:;: ;:;|　;　　'';:;:　';:;;';'::;'';:;　　;':;'';: ;:i!;:;'l　　!':;'[];:;[]';::|
　　　|:;'';:;:;'／:;'' | ;:;':　|　;':;　　'';:;:　';:;;':;'';:;　　;':;'';: ;:i!i　|　._!':;'';:':　;'';:|
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；;:;:　；'''``､;"'"''､; 　　　　　:`;';___,.,._.,　;:;:'';:'　;:;:'';:;:'';:';: ': ',.,;:;､ ;:';:'';:'';;|
｡:;；.: ;:;:; ;;；'`､;::;；､;｡; ；.:`､, :. ;'';:;:'';:';|__　;:;:'';:'　;:;:'';:;:'' ,,；；､;｡; ;:
';: i!|''"ii''".;:|i'';:；:;:; ;;；'``､;::;；　;'';:;:'';:' ;`i,　　　　　　　"'` Y;:;:
　,i!|　;ii''".;:|i|''"　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i!
238： ◆eZty3vRhsw：2014/05/21(水) 22:57:11 ID:ZLLoVP/g0: 　　　　　　　 ',.::::::!　!　　　 /　/.:::/
　　　　　　　 ',:::::|　| 　　 ./　/:::/
　　　　　　　　 ',:::|　|＿　 /　/.::/
　　　　　　　　ヽ!「 _ __V　./::/
　　　　　　　　　　',」 ___ﾉ　ﾚく
　　　　　　　"´ V　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　!　, '　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　!　' ,.ｨ　　　　　ﾐ　　　　　トレド陥落は、反乱軍の画期的な武勲として世界に喧伝されました。
　　　　　　　　　　　',　 `"　　,.　 -‐┼ '''"
　　　　　　　　　　/　　ィ´,.　 -‐十 ''　　　　やる夫の国際的名声はいやが上にもあがります。
　　　　　　　　〈　　ノ´ 　　,. イL
　　　　　　　　　　　`ｰく_　　 ,.ｲ ,.ｲ.:::::.> ‐- ､､
　　　　　　　　　　　　　　`y'´ イｿ/.:／.:.:.::::::::::::`,
　　　　　　　　　　　　　〃介7.:::!.:.:.:::::::/.::::::::::::::i
　　　　　　　　　　　　　〃,fｼ//.:::!.:.:::::::/.:::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　 ,.ｲ/ ,fｼ//:イ.:.::::::::!.::::::::::::::::::::!
　　　　　　　　　　　 ,'.:.::l.,fｼ//.::/.::::::::::::ﾄ､.::::::::::::::::l
　　　　　　　　　　　 i.::::::!ｼ//.::/.::::::::::::::ﾄ.:ヽ.:::::::::::::〉
　　　　　　　　　　　 l.::::::!//.:. /.:.::::::::::::::.',.::::::::::::::::〈
　　　　　　　　　　　 l.:::::l/.:.:.:::::::::::::::::::::::.',.::::::::::::::::.',
　　　　　　　　　　　 |.::::l..:.:::::::::::::::::::::::::::::',.::::::::::::::::.',
　　　　　　　　　　　 |.:::::::::::::::::::::::::::::::.:.:　ﾊ.::::::::::::::::.',
　　　　　　　　　　　 |.::::::::::::::::::::::::::::::.:.:. ﾉ　',.:::::::::::::::.',
　　　　　　　　　　　 |.::::::::::::::::::::::::::::.:.:. 〈　　',.:::::::::::::::.',
　　　　　　　　　　　 |.:.::::::::::::::::::::::::::::.:.:. L　ﾉ.::::::::::::／
239： ◆eZty3vRhsw：2014/05/21(水) 22:57:26 ID:ZLLoVP/g0: 　　　　　　　　　　　　　ヽ !| !　,- -、 / !,' /
　　　　　　　　　　　　　ヽ`ヽ.l:`;';;| / ,'／
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ (::___:;;)　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　,'　　　　　',.
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾌヽヽ /　／l
　　　　　　　　　　　　　　　 ,' ヾゝ　　　ｨﾌ ',　　　　　　しかし、事後的にみると、戦略上の成果としては疑問が残ります。
　　　　　　　　　　　　　　　 | _ 　　' l 　　 __L＿　　
　　　　　　　　　　　　　' ´ﾆt-_　　‥ 　, _メ､_　　　　このために、マドリード攻略は２週間ほど遅延することになったのです。
　　　　　　　　　　　　　'´　　 _ｨl ｰ┴-'ヽ''i `i- ,,_
　　　　　　　　　　　　　　　 ,:;':' |　|''_　-',/.　 ',　　`'''ｰ--;;､
　　　　　　　　　　　　　　／,'　/,　|ﾞ　 ,:;''-､,.-´　　 .／ ´　｀:､
　　　　　　　　　　　　 _,.:!ヽ!ヽ,! lヽ!／./　　`-,　　/　　　　　 i
　　　　　　　　　　　／ _,iﾞ-, l-:､_i"|　/　　 ,.:'　　i　　　　　 |
　　　　　　　　　　 i ./.| (ヽ Ti　|:i _| ,'　　 ,:' 　　 | 　　　　 |
　　　　　　　　　 |.,'　| .|´'i'ﾞ`,‐／ ,'　　./　　　､i　　　　　　 |
　　　　　　　　 |.|　.| | `､!'／　 .i　　/　　　　　| 　　　　 |
.　　　　　　　　　 | !　.| |　 |O　　 |　 ,'　　　　　　|　　　　　　 i
　　　　　　　　　　| |.　 l !　.|　　　 |　,'　　　　　 ',　　　　　　|
.　　　　　　　　 | | 　 i.|　.|O　　 | ,'　　　　　　　 .i　　　　 |
240： ◆eZty3vRhsw：2014/05/21(水) 22:57:48 ID:ZLLoVP/g0: 　　　　　　　 ',.::::::!　!　　　 /　/.:::/
　　　　　　　 ',:::::|　| 　　 ./　/:::/
　　　　　　　　 ',:::|　|＿　 /　/.::/
　　　　　　　　ヽ!「 _ __V　./::/
　　　　　　　　　　',」 ___,)　ﾚく
　　　　　　　　　"´ V　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　 !　, '　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　 !　' ,.ｨ　　　　　ﾐ　　　　事実、この時間的余裕はマドリードの共和国政府に
　　　　　　　　　　 ',　 `"　　,.　 -‐┼ '
　　　　　　　　 /　　ィ´,.　 -‐十 ''　　　　プラス要因を与えることになるのです ───
　　　　　　　　〈　　ノ´ 　　 ,.／二二二'-‐、
　　　　　　　　　　　`ｰく_　　 ,.ｲ／:::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　i`y'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　／'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
241： ◆eZty3vRhsw：2014/05/21(水) 22:58:13 ID:ZLLoVP/g0: ――― モスクワ

　　　　　　　　　　　　　,__
　　　　　　　　　　　　　l_<
　　　　　　　　　　　　 _|_
＿　　　　　　　　 ,ｪ.＿.ｭ、
,,,,］||　　　　　 ,,.-'"゛　　 ~''ヽ、
ﾆﾆﾆ,,!-ｚ,,,,,,メ--────--丶、　　　　　　　　　 /_|ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　
-､,,,,_ .~"'''ﾆ==ェ,,--'''''''-------ヽ.._　　　　　　　　|iiii|ﾞ|.　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　｀~"'―-,,,,,,|ﾆﾆﾆﾆﾆｴｴｴｪ,l,,,,|,,,,[ ]、　　　　 |;;;;;;|;;|.　　　　　　　　　　　　　　　　　,!!、
　　人　　人　｀ﾟﾞ'''―ｖ,,,,「　 .|~ﾞ---->...ｭ,ｭ__.、　.,i;ﾛ;ﾛ|;;|　　　　　　　　　　　　　　　　　iiiii
　彡ミ　彡ミ　　人　　人ﾞ'''ｰ-...,,,,_|　｀ﾞ''''「ﾞﾞ'''''..|∩-|iil.,,,　　　　　　　　　　　　　　　 |||||
彡彡ミﾐ彡ミﾐ　彡ミ　彡ミ　　人　｀ﾞ"人-i､,,_,,,l;;;;;;;;;;;/;;;/z,,,__.　　　　　　　　　　　　.|　 :|　　　　 i
彡彡ミミ彡ミミ ;;彡ミミ.;彡ミミ ;彡ミ　彡ミ　　人ﾞ'''┐'|　.|''i--zz;;;;;,,,,,.　　　　　　　　　|ＡＡ.|　　　 ∧
彡彡ミミﾐ彡ミミ彡ミミ彡ミミ .彡ミミ彡ミミ彡ミミ:::| .|　.l'''―ｖ,,,,,"'''i　　　＿＿___ .A lﾞ| | |.|.A.　.|ｉｉ|
彡彡ミミﾐ彡ミミﾐ;;;;ミミﾐ彡ミミﾐ彡ミミﾐ彡ミミ彡ミミ:::| .!　,|　　　　｀~"'ﾍ-i､|ﾛﾛﾛﾛi''i_|ii| |ll,,,,,,,||ii|_./ .ヽ
彡彡ミミミ;;;;ミミミ　ミミミ　ミミミ;;ミミミ;;ミミミ;ミミミ::::| |　 |　人人人　r‐┴── ┴┐ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞll-----トL,
ニニﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝=====　　　|..彡ミ .r‐―┴――─┴-┴─--iＬ,、:::::::|ﾞﾞﾞ|-----　
　　ニニニニニニニニニニニニニニﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＝＝＝===ｪｭyy,|jlll」―――---------u,,|_， !.| .!-ト |　　
ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'iゝ-'iゝ-'iゝ-'iゝ-'iゝ-'iゝ-'iゝ-'i　ト-　　　＿　..|.｢[l|__＿＿,,,..|...............
242： ◆eZty3vRhsw：2014/05/21(水) 22:58:34 ID:ZLLoVP/g0: 　　　　 . 　 -──…─-　.
　　／　　　　　　トﾍｨ　ヽ
　 /　　　　　　　　　 <(⌒)>　 .
　.′　　　　　　　　　ﾍ7^　　 |
　|　ｌヨ　　　｡-───‐- ..._ ｣
　|　|ヨ　　（;;;;;;;::::::::::::::...............｀ヽ　　　スペインでの内戦は、反乱軍優位に進んでいる。
　|　ｌヨ　　　￣¨ …─-:::::::::::::;;;ﾉ
　’ ヽ{　　　　　　　 .′　厂　　　　その背景は、共和国軍の無能もあるが、
　}==rﾍ　　　　　　　 /　　 /
／￣丁〉　　　　 / 　　 ′　　　　　独伊の援助もたいぶデカいみたいだな。
　　　;　　＼　　　　′／
　　 { 　　ヾ≧=-　イ
　　鄯　　　　 /　　＼
　　　　　　　　　　＞　 .._
｀￢＝==─----‐=　´　　　　 `ヽ

クリメント・ヴォロシーロフ
243： ◆eZty3vRhsw：2014/05/21(水) 22:59:13 ID:ZLLoVP/g0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -‐…‐- ､-　..
　　　　　　　　　　　　／　　　　　　＼　ヽ
　　　　　　　　　　　　　 /　　　 ,､　　　　　　　ヽ　ハ
　　　　　　　　　　 ′　 {Y⌒Yﾌ.　　　　　 i　 │
　　　　　　　　　　　　　　{　　く弋__ﾉく　　　　　 |　 │
　　　　　　　　　　　　　Y´:丶＿＿＿＿＿＿_　　ｈ　 |　　　.とくにドイツ…
　　　　　　　　　　　ﾏ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::）　}ﾖ　.|
　　　　　　　　　　　　　 ';＞‐-:::r────　'　　}ﾖ　ﾉ　　　ヒトラーの領土的野心たるや、
　　　　　　　　　　　　　　　　 {{　　　　　　　　　ﾉ／|
　　　　　　　　　　　　　　 '　　 {{　　　　　　　　/　 .ﾉ　　　　どうも隠すつもりすらないようだぜ。
　　　　　　　　　　　　ﾞ:､　 {{　　　　　　　厶イ |
　　　　　　　　　　　　　　　　＼ {{　　　　　 ´/　i 　|＼
　　　　　　　　　　　　　　　／/::〉＞-‐＜. 　 /　 .|　 {:::::＼
　　　　　　　　　　　 ,. :＜/::::i:八　　　}　　 /　　　人:::::::ｉ＞. ､
　　　　　　　　_　＜　　 /:::::::|:::/:＼　　　　_　-‐=彡:::ﾊ:::::|　 |　＼

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
　　｛/　　　　 ,. -‐　　　 |　　　　　　￣`丶　　｝:::::::::|
　　　ｉ　,.∠⌒ヽ　　　　 |　　　`丶　　　　　　　| :::::::ﾉ　　　 f´￣￣￣￣｀ヽ
　　　',　｛　　　　　　　　　|　　　　　｀丶、　　　｝::::::,′..　　|　ふむ…
　　　ヽヽ.　　　 ,. -‐＝┴‐- ､　　　　　　｀ヽ　八::/　　　　_乂＿＿＿＿ノ
　　　　＼`ｰ´￣　　　　　　　` "'' ‐- ,,.._　　ﾉ:::/
　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　`　八'
　　　　　　　（三三三三三三三三三三三三三三）
　　　　　　　√`ｰ―∠_⌒ ヽ――丶―――‐一'
　　　　　　｛:::::::/　人 ♀ ヲ　　　　｀ヽ:::::::::::::::∧
　　　　　　　|::γ　　　`ｰ ´　　　　　 ∨::::::::::::::|
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
244： ◆eZty3vRhsw：2014/05/21(水) 22:59:58 ID:ZLLoVP/g0: 　　　　　　　 ,　 ────　　､
　　　　　　／　　 / ⌒ヽ ⌒ヽ　＼
　　　　　/　　 , -|　　・|・　　|- ､　ヽ
　　　 /　／　　｀ー ●ー ´　　＼　ヽ
　　　ｌ　 /　　 ─　　 |　　 ─　　ヽ　 l　　　まあ、共和国の連中も大概いけすかないけど…
. 　　 |　ｌ　　　─　　　|　　 ─　　　ｌ　 |
　　, ─ ､ｌ　　 ─　　 |　　 ─　　　 |　 !　　それでもファシストよりはマシだね。
　ｌ　　　 l　　　　　, ─┴─ ､　　　ｌ /
　ヽ､__ ノヽ　　／　　　　　　＼　　ｌ/
　　ヽ　　　ヽ━━━,－､━━━━く
　　　　＼　　　／　ヽフ　　　＼　　ヽ

　　　　　＿＿＿＿＿
.　　　　／　　 /⌒＼/⌒ヽ
　　　/　　　, －|　　・|・　　|､＼
　　/　　／　　 ` ー　●ｰ ′ヽヽ
　 /　　/　　　　二二　|　二　￣ﾉ
　 l　 /　 /⌒＼ ──　|　 ─　／　　　それに、プロレタリアートの英雄的祖国である
　 |　 |　/　　　　￣￣￣￣/￣
　ｌ　 |　|　　　　　　　　　 /　/⌒ヽ　　　ソビエト連邦が、ここで立ち上がらないわけにもいかない。
　　ｌ　|　ヽ　/⌒ヽ⌒ヽ　 |／ヽ__ ノ
　　ヽヽ　 `ｰ───┴─７　 /
　　　 >━━━━━Ｏ━━　/
245： ◆eZty3vRhsw：2014/05/21(水) 23:00:20 ID:ZLLoVP/g0: 　 ,.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/: : : : : ___.∧_＿ : : : : : : : : : : : :ヽ
　:;　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : : : : : 〉,. ⌒ヽ《: : : : : : : : : : : : : :ﾞ,
　:;　　　　　　　　　　　　　　　　　　/: : : : : :＜.{　　　}: ＞: : : : : : : : : : :.∩
　::　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,': : : : : : : :厶` ｰ ' ハ:: : : : : : : : : : : :.|_|
　;:　　　　　　　　　　　　　　 ,: : : : : : : : : : :.｀Y´:￣ : : : : : : : : : : : :.|_|
.　::　　　　　　　　　　　　　　 {: : ＿＿＿＿＿_＿＿＿＿＿＿__:.:.: :|_|
.　::　　　　　　　　　　　　　　 |／///////////////////(⌒):ﾟ∧:: :l_|
　:::　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ,:////////////////////777/:丿::/ }
　::,　　　　　　　　　　　　　　　　　',.￣￣￣￣￣∥￣￣￣￣￣￣: : : : /　　　……まーた、そんなこと言ってよお。
　 :::　　　　　　　　　　　　　　　　 ,: : : : : : : :.....:∥: : : : : : : : : : : : : : :.;ｲ
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246： ◆eZty3vRhsw：2014/05/21(水) 23:00:38 ID:ZLLoVP/g0: 　　　　　　　　　　　　　　-──…─---
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　　　　　　　　 ∨: : : : : : : : : : : : : : :: : : :.||::::::::::::::::::::::::::::/　　　　　 …本音はどうなんだ？
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　　　　　　　　　　人ヾ　ゝ　　　　／　　　/r⌒￣ゝ￣｀ヽ｀ヽ

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　　　　／　　 / ⌒ヽ./⌒ヽ＼
　　　/ 　　,　-{　　/ ﾊヽ　 } ､ヽ
　　/　　／　　ゝ _ ノ, ‐ヽ-' 　＼ヽ
　 /　‐┼──-　　ゝノ　 - ‐一!|‐
　 |　　 l.､,　-一　　　　|　　ｰ─- ｌL_
　 |　　／＼.／　　　|　　ｰ-.／ !　　　　……
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　　ヽ　Ｘ　　　　￣￣　　　／
　　 /､二二二二二二二二く
　　/　　　　／　　( 〒)＼　ヽ
　　!　　/　 /　　　　　　　 } 　 !
247： ◆eZty3vRhsw：2014/05/21(水) 23:01:15 ID:ZLLoVP/g0: 　　　　　　　　　　　　　 ,......:::-‐=‐- .......
.　　　　　　　　　　　 ,..,'rく⌒ヽ::,r＝､::::::::::::｀::≧ｘ､
　　　　　　　　　　 ,ｘ≦:::/　＼ ,}::{.／　 ',::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　／::::::::::::{　　 ,.-.l|l.-､　　ト-x､:::::::::::::::::::::`､
　　　　　　 /:::x, イ¨´ヽ　 l◎.|.◎! 　ﾉ　　｀ヽ,::::::::::::::::::＼
.　　　　　　　 ,':::/　ヽ､　　ゝ=≦≧= =彡　　, イ　＼:::::::::::::::::',
.　　　　　　 /::＝=‐ 　 _　　ヾ圭彡'　　彡'　　　　　ヽ:::::::::::::::..
　　　　　　　 |/ r=､　￣　　　　 {　　　　 _,,..-‐''"´　　 ,‘,::::::::::::::}　　　そりゃあ、くそったれファシストどもを、
　　　　　　　 {　|! ＿＿＿　　　 {　　　 _＿　　　　 /　.}:::::::::::::}
　　　　　　　 |　ヾ　　　　　　　 {　　　　￣　＝=xｲ __ !:::::::::::::}　　　この地上から殲滅してやるのさ。
.　　　　　　　＼　　　　　 | 　　　　　 _,彡'/　　 !::::::::::::,
.　　　　　　 ',　　`二＝=　 _＿|＿＿＿___, イ　 / 　　 ,:::::::::::,　　　　─── 英雄的ソビエト連邦がね……
　　　　　　ヾ　　｀ﾐ|　　|　　 | 　　　|　　　|_彡'　　　 ,:::::::::,ｲ
　　　　　　　　　ヽ　　､　 |　　 |　　　 |　　ｘ≦　　　　　/:::::::/
　　　　　　　　＼　 `￣　＝＝＝＝彡' 　　　　 /::::／
　　　　　　　　　　　《ヽ=======|==============＝ﾆ二}
　　　　　　　　　　　,::!ヾ三三三,ｲ＝､三三三三二ﾆ＝≦ﾞ∧
　　　　　　　　　　/:::,'::::::, イ　 {￣i￣} ￣｀ヽ:::::::::::::::::::::::::::∧
　　　　　　　 /:::::{::::/.　　　ゝ┴..'　　　　　ヽ::::::::::::::::::::::::∧

　　　　　　　　　　　　　　　ヨシフ・スターリン
248： ◆eZty3vRhsw：2014/05/21(水) 23:01:41 ID:ZLLoVP/g0: 　　　　　　　　　　／彡'∧　}　　 ,'　 |　　/ /
　　　　　　　　　　＼////ﾍﾊ_　 ;　　j　ノ /
　　　　　　　　　　　ヽ>'´　ｊ//ﾊ　〃'　,ｲ
　　　　　　　　　 rｰ-=ﾆ=≦彡'ｲ　/´.／
　　　　　　　／ー-=＝テ'´　　　　｀ヽ
　　　　　 ,.イ　ヽﾊ　}.／!　　　　　.　-‐=ﾐ
　　　　　 } ,へヽ Y./ﾉ　:　 ,　　／　　　 ∨
　　　　　ﾉ　＼/ｰﾂ.,{｀ヽ　{ 　 ', 　　　　 ∨　　　　　独伊の援助に対抗するような形で、
　　　　 ,'　　　 Yﾍノ　 }､　｀　jえｚ　　　　　∨
.　　　_zi.　　　ﾉ,ｲ　　ﾘ　　ﾉ'´　　　　　　ヽ　　　　ソ連が共和国政府の本格的な軍事援助を決定します。
　　 ∧＼＿__ゾ　　　 {ﾉ i　　　　　　　　　 i
.　〃∧　丶 {　　　　〔　　　　　-=＝＝=-　　　;　　　　こうしてスペイン内戦は、より激しさと凄惨さを
　////∧　　ﾉ　　, -=ﾍ'´　　´-=＝＝-　 . 　ノ
〃/////へ/ﾊ　´ ／　 .ｰゝ--'　　　　　　彡'　　　　　増していくのです ───
/////////＼}　 ´　　　　＼　　　ノ　　＞{
///////////〉　　　　　　　ゞwヽ,..＜　　´}-=＝＝ー-
/////////,ノ　　　　　　　／＞介ー＜／/////////
///////／　　　　_＿＿彡'//￣〉ヽ'´／.:://////////
///////　　　　／////////r'　{　　/.:::::///////////
//////　　＿,ｲ////////〃{　 {　 /.:::::////////////
/////　　 {//////////// r'　/　/.::::〃///////////
249： ◆eZty3vRhsw：2014/05/21(水) 23:01:53 ID:ZLLoVP/g0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫がイスパニアの独裁者になるようです

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第九話　ソ連参戦

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　終わり

.
250： ◆eZty3vRhsw：2014/05/21(水) 23:03:10 ID:ZLLoVP/g0: …てなわけで。

これまで申し訳ありませんでした。
またポツポツと書いていければ…
どうぞよろしくお願いします。
251：名無しのやる夫だお：2014/05/21(水) 23:08:34 ID:hzKGpGr20: 乙！お帰りなさい！
帰ってきてくれただけで十分ですよ！
252：名無しのやる夫だお：2014/05/21(水) 23:23:57 ID:l03TGc/g0: 乙
253：名無しのやる夫だお：2014/05/21(水) 23:40:19 ID:poQNg8NQ0: 乙乙！　中ボスの登場だな
254：名無しのやる夫だお：2014/05/22(木) 00:07:14 ID:ist5d3x20: 乙　　待ってた甲斐があった
255：名無しのやる夫だお：2014/05/22(木) 00:40:31 ID:tdUACu8.0: 復っっっっ活っ！

イスパニアの独裁者になるようです復活！
イスパニアの独裁者になるようです復活！
イスパニアの独裁者になるようです復活！
イスパニアの独裁者になるようです復活！
イスパニアの独裁者になるようです復活！

お気に入りから消さないで、待ってた甲斐があったぜ・・・・・・・・・・・！

一年一ヶ月ぶりの、乙ッ！
256：名無しのやる夫だお：2014/05/22(木) 03:06:26 ID:RVuInbow0: もう一年たつのか・・・・・復帰万歳！
257：名無しのやる夫だお：2014/05/22(木) 05:47:59 ID:ist5d3x20: 次には虐殺合戦になりそうな予感
258：名無しのやる夫だお：2014/05/22(木) 17:05:47 ID:dXbbRd360: 乙でしたー
ドラちゃんがスターリンか……あってるようなあってないようなｗ
259： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 20:51:27 ID:07V5a7hI0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫がイスパニアの独裁者になるようです

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第十話　マドリード攻略戦＜前編＞

.
260： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 20:53:19 ID:07V5a7hI0: ─── マドリード

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ｌ::|_r::ｼ:⌒ヾ:|　|:ｌ　｀　　　 |:| 　 :!　 !　　 l ヾ､:|
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261： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 20:54:52 ID:07V5a7hI0: 　　　　　　. ,ｲ　 ,ｲ　　,ｲ,ｲ　　　　 . ,ｲ　 ,ｲ　　,ｲ,ｲ　　　　. ,ｲ　 ,ｲ　　,ｲ,ｲ
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vymy vymyvvvymy vymyvvvymyvwymyvymyvyvymy vymyvvvymy vymyvvymyvy
MVvvMVvvMMVvvMvyvMVvvMvyMVvvMMVvvMVvvMMVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、
Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾Λ＿ﾍΛ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾Λ＿ﾍΛ＿ﾍ＾－＾
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　　　／｀ー‐--‐‐―´＼／｀ー‐- 　／｀ー‐--‐‐―´＼-‐‐ ／｀ー‐--‐‐―´＼／｀ー‐--‐‐―´＼
262： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 20:57:39 ID:07V5a7hI0: :.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:/´ 　 -───＼:.:.:＼
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:.:.:.:.:.:l:.:.:.lゝ _|:.:.:.:.:.:.:.|　　　　　　　冫 .从:.:.l:.:.:.:.|:.:!　　　　─── あれは…
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:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:从:.:.:.:.:.:.:ト　　　　　　 ´/:.:.:.:.:./ :|:.:./ l:ﾘ
:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.､〕ｉト　＿_　ｲ:.:.:.:.:.:′ !:/　/
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､:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.:.:.:.':/　ﾟ，{＼:＼　￣￣　〕iト､
. ヽ:.: !:.:.:.:.:.:.: //　　　＼ヾ:.:＼　　　　　　＼

　　　　　　　　　　スペイン共産党
　　　　　　　　ドローレス・イバルリ
263： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 20:57:57 ID:07V5a7hI0: 　　　　　　　　　　　　　　／　　　　/／　　／‐───- ､　　＼
　　　　　　　　　　　　　 /r‐─‐ｧｰf/　　 /-────-､　＼＼ヽ
　　　　　　　　　　　 / ∨三/'¨７　　　/ 　 / / 　　　　＼厶ハ　',
.　　　　　　　　　　 /　　＼/__,/　　　/ 　,ｲ　l　 | 　　　　 il　V∧ハ
　　　　　　　　　　　 /　　_//〉‐/　　 /＼/ |ｉ　|l　|　丶　　i|　ｌ　ﾄ､ ',
　　　　　　　　　 ,′ f⌒∨ /　　 /ハ {＼!　|ｌ !{　　＼　ｉ|　 |　トく l
　　　　　　　　　　　 / ﾊ.　　V　　 /ｨfテミ､ヽ八　ヽ　　ヽ_|　ｌ　|／ |
　　　　　　　　ｌ l 〈_∧ 　 ',　　ﾊ{_f::j:ﾘヾ　　ヽ∧＞七　j　 !　|_　 |
　　　　　　　　 | l 　 _ﾑ　_ ゝへ|　V;之_　　　　　_ ヽﾊ ,'　/　 | ＼|
　　　　　　　　 | l 　＞'´　　　ヽ　　　　　　ｨ≡气 /　/　　l＼/!
　　　　　　　　 | l 　| 　 -ー―一ﾍ　　 , ､__　ヽ　　〃:／| 　 ∧　|　　　　ついに到着したのね！
　　　　　　　　　　j八　| 　　　＿＿}　　{　　｀ｱ　　 ,ムｲ　/　 ,ｲ__j│
　　　　　　　　　,r≦三ﾍ　　￣　　　　ト､　` ｰ'　 ,. イl│　Ⅳ 　/ |　ｊlﾘ　　　　「国際旅団」が！
　　　　　　　　/　　/　　ﾊ　 _,　 --‐〈.　＞‐r＜　　/l│ 〃　 /　j ／
　　　　　 /／ /　　 | ﾊ　　　　　, ｲ1　　/ 　ヽ./　∧/ 　 / ／'
.　　　　　〆　/　　　い＼　-＜　}}／￣￣｀ヽ＞ーｲ､ /
　　　　　　〈　/　　　　 ∨ 代＼　　ハ､　, -―‐- 丶　/／丁fヽ
　　　　　　∧/　　　　　 ∨　　 `三彡'　＼　　　__　∨´　　|│ l
　　　　　　l　|　　　　　　　＼＝＝彳│　　＼／　　｀ |　　　|│ ｌ
　　　　　　l　|　　　　　　　　 `ー‐ ´　|　　　　＼　　 l|　　　|│ l
264： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 20:59:31 ID:07V5a7hI0: 　　　　　　　　　　／彡'∧　}　　 ,'　 |　　/ /
　　　　　　　　　　＼////ﾍﾊ_　 ;　　j　ノ /
　　　　　　　　　　　ヽ>'´　ｊ//ﾊ　〃'　,ｲ
　　　　　　　　　 rｰ-=ﾆ=≦彡'ｲ　/´.／
　　　　　　　／ー-=＝テ'´　　　　｀ヽ
　　　　　 ,.イ　ヽﾊ　}.／!　　　　　.　-‐=ﾐ
　　　　　 } ,へヽ Y./ﾉ　:　 ,　　／　　　 ∨
　　　　　ﾉ　＼/ｰﾂ.,{｀ヽ　{ 　 ', 　　　　 ∨
　　　　 ,'　　　 Yﾍノ　 }､　｀　jえｚ　　　　　∨
.　　　_zi.　　　ﾉ,ｲ　　ﾘ　　ﾉ'´　　　　　　ヽ
　　 ∧＼＿__ゾ　　　 {ﾉ i　　　　　　　　　 i　　　 1936年10月なかば、いわゆる「国際旅団」の
.　〃∧　丶 {　　　　〔　　　　　-=＝＝=-　　　;
　////∧　　ﾉ　　, -=ﾍ'´　　´-=＝＝-　 . 　ノ　　　第一陣がマドリードに到着しました。
〃/////へ/ﾊ　´ ／　 .ｰゝ--'　　　　　　彡'
/////////＼}　 ´　　　　＼　　　ノ　　＞{
///////////〉　　　　　　　ゞwヽ,..＜　　´}-=＝＝ー-
/////////,ノ　　　　　　　／＞介ー＜／/////////
///////／　　　　_＿＿彡'//￣〉ヽ'´／.:://////////
///////　　　　／////////r'　{　　/.:::::///////////
//////　　＿,ｲ////////〃{　 {　 /.:::::////////////
/////　　 {//////////// r'　/　/.::::〃///////////
265： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 20:59:51 ID:07V5a7hI0: 　　　　　　　　＞－ ' ´￣＞‐|:::::::::::::::::::::::::::ｲ　　ﾉ　／
　　　　＞ ' ´　　　 ,,,xxｚ/::::::::ﾄ:::::::::::::::::::::::/::∨;,/／
　　　／　　　　　／;;:'´,'´l::::::::::>弋:::::::::::::::/::::::::::i　〉
　 , '　　　　 , ' ／　,'　ﾞｘ:::::::::ゝﾆ二ﾆソ::::;;::::ﾉ./
／　　　　 ,,,／ , '　　 ,　　　＼_::::::::::::::I´∨〈｀ｖ'ヽ
　　 ,,,.-‐´　,　'　　＿｛_　　　　'''''====ゝ丶ﾍ＼ｌ　　　　　共和国の窮地を救うべく、およそ60カ国から義勇兵が集まり、
_,,,, - ‐　' ´　　 , ' 　,ｲ｀ヽ、　　　　　　ヽ　ヾｌ、_!
　　　　　　　　　　　ｼ　ﾄ-、　　　　　　 ,- ＼　＼゛、　　　その総数は累計で6万人に達したとされています。
　　　　　　　　　　 ,'　　ゞ_〉、　　　 /〉、｀"ー　Y
　　　　　　　　　　ｨ'　　　　　｀';. 　　 'ﾜ"、￣｀　 " l　　　オーウェル、ヘミングウェイといった著名な知識人が
　　　　　　　　　＿ゝ　　　　　　..　　 / ｲ;ﾄ<-　　　 l
　　　　　　　　　　＿゛ﾆ_‐-　　 "゛　｀´　　ｌ｀　　　_}　　　参加したことでも有名ですね。
　　　　　　　　　＞'´::"ﾞｯ、　ヾ__ノ'　=＝キ{、　　 _L、
　　　　　　　／:::::::::::/::::| ﾃx,,ノゝ- ,,,,,='´:::::∧__　　ｿﾄ
　　　　,　- ' 　: : : :::/::::::| l 一｀ｻ゛´ー〉::::::::／ｋ_／／::::＼
, - '　´　　. . : : :::::::::l:::::::::l　｀―'´! l＞-' 〉:::::ゝー...'..´::::::::::::::
ヽ　　. . : : : : ::::::::::::::l:::::::::::l　,' 　 /／　 /::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::
.｜::::::::::::::::::::::::::::::::::::、::::::::∨ ,l_/ ﾚ-‐./:::::::::::::::::＼::::::::::::::::::
　〉:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::∨_l 〈　７/:::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::
./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::〉 l　〉 /::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::
266： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 21:00:07 ID:07V5a7hI0: 　　　　　　　　　　　　ﾞｉ:::.ﾞｉ　ﾞｉ　　　　!　!::::::.,'
　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ:::ﾞｉ　ﾞｉ　　　|　|:::::,'
　　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ::.ﾞｉ　ﾞｉ＿|　|:::,'
　　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ::ﾞｉ.　V _ 1!,r'
　　　　　　　　　　　　　　　ﾝＪ　(,___ 」,'
　　　　　　　　　　　　　,r'´ 　　　　　V ｀゛
　　　　　　　　　　　,r'　　　　　　' ,　!
　　　　　　　　　　ﾐ　　　　　ｨ、'　!
　　　　　　　　 ' ┼‐- 　.,　　゛` 　,'
　　　　　　　 '' 十‐- 　.,｀ィ　　ﾞｉ　　　　　─── ではついでに、この頃の共和国政府の
　　　　　　　　　　　､　 .,　　｀!､　　〉
　　　　　　　　　'´::::::::::::::: ﾄ、　　_ﾝｰ`　　　　　動向について確認してみましょう。
　　　　　　 ,. '´--､:::::::ヽ:::ﾒ'´`iT〈 ,ｨｼ´
　　　　　 /::::::::::::::ヽ:::::::ヽ::ヽﾉ、ヾ
　　　　　ﾊ、:::＿::::::ﾞ';::::::::ヽ::::ヾ! i ',
　　　　 ,/:::::＿::::,-::::::',::::::::::l__;vﾍl　',
　　　　/::::::::::::::::::::::::::::}::::::::::｀ヽ、:ヽ ',
　　／､:::::ニニ二二ﾌ::::::::::::::::::::ヽ::', l
.　 /::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::ヽlj
　/:::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ll
267： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 21:00:19 ID:07V5a7hI0: 　　　　　　　　　　　　///l |　i　',　 ',ﾄ　', l　 i　i', 　!　',. 　　ヽ',　N,
　　　　　　　　　　　　　　/ /　i ﾚi!　ﾄ､ヾヽい　 !　',　　　i　　　 ',',　い　　　 _､､.._
　　　　　　　　　　 ,' l!　　い　　ｉ lヽ､＼ヽ＼ ',　l ',　　い　　　i 　! ﾞi _..‐'´:r'´
　　　　　　　　　　　　　 i ﾘ!　　|ヽヽ　ﾄ !. ﾄ､_＼､＼i　l　}　　l!　　　 _!-‐'´　　 :::li
　　　　　　　　　　　　 l,'lﾊ　ｉ l', i丶､ｉﾊ　|＼辷_ヽ､|　i l　　 !　,r''´::　　　　　..:::::ゝ_
　　　　　　　　　　　l! !| ヽi|ハ＼､ﾞい､if´`ｰ'ﾞﾝー!l り　　 fヾヽ:　　　.....:::::::::::ミ:::
　　　　　　　　　　|　 !　l lrtｯﾐ､ヽ辷!ゝ=- ' 　　|i! l }.　　 | :::ｰヾ=::::_:::::::r:::::::::::::
　　　　　　　　　　　|i 八 i从､__ゝ｀　　　　　ﾘ.i | !　　 | :::::} .::::::::::::r-､:::::::::::f
　　　　　　　　　　　　　l!　l|ヽ `ｉ　ﾉ　　　　　　　l! ',|.　i 　{=:::::t:::::::::::ﾘ　 /:::::::::i
　　　　　　　　　　　　i　 l! 　 ',　ヽ､ ‐ 　　　　　ﾉ　|i　 |　ﾊ :::::::::::::::::{　 f::::::::r'
...､j‐'´`'r-‐ヽ__..､　,....､_,r心 i! 　 i＼､＿___ 　　　　 |.　 l　ﾘ', ::::...::::::::::|　i:::::::,'-‐‐
:::/　.::::/　.:::/　.::::ｼ .:::ﾘ　ふr:::.､_ .いヽ/:/:::/ﾝｰ　　　ｌ　ｿ. /　',　::::ヾ_:::::ヽl:::::j
ｿ:::::::/>..::::/ .:::::::/.::::::/　_...ﾆｰぅ::ヽ心'=-<"´ 　　　..ｨ' ,ﾘ. '__´,..イﾉ::ｰ/　i::ﾆ::|｀~
::::::/"::::／:::::::／:::::／ヽ､...-　ﾞ'ｰt_ﾄf廴ﾆ::` ｰr :''´　ノンri::::::::::o::i""　,l:::::::::l
::::::ｰ::::1::::::／::::::::::::::`ヽ､ヽ、　 _,,.-_ﾆ}i:::ﾝ'　　',　　　´ _El:::::∂:::ｿ:::::::::::::::::::::',
ｰ-'ｰ､:::::::::::::::::::::::::::::,..r''ﾞjヽ､l',ン'i"）ｰ_|　　　　 }　　 ,fﾒ'ﾝ:::::8::::ン:::::::::::::::::::::::::',
　　　　ヽ､_:,::---‐'´ 　 /::::::::::::::::8ｉこ､､_　　　　　,rﾝ'ン:::8 .: /:j.::::::::::::::::::::::::::::',
ヽ､_　　　　　　　　 /:::::::::::::::::8::::fｌ '　`ヽ　 ,rt'ｼ:´:::" ８ //::,' i::::::::::::::::::::::::::::::',
　　｀`'ｰ､._　　　　 /:::::::::::::::::δ:::F!　　　｀fﾝ:::::::::'´∂ /::::::::j ﾚ""￣/:::::::::::::::::::',
　　　　　｀'ｰ､_. /:::::::::::::::::::8:::::ゞ=､　 /ﾒ:::ﾝ'´ 8ﾟ／::::::::::!i; 　　/:::::::::::::::::::::::::',
　　　　　　　　　ｿ::::iヽ::::::::::::8::::::::::::ヾ､fｿ:::::　σ::::::::::::''" /:: 　　/:::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　`i::i|ヾ::::::::§:::::::::::::::{fﾘ::: ∂:::::::::i'"　／::::!......:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　　　　　　　　　　　　社会党急進左派
　　　　　　　　　　　　　　　　ラルゴ・カバリェーロ

　　　　　　　　 ,-、　　　　　　　　　　　 _
　　　　　　　　 | r、、　　　　　　　　　／ l
　　　　　　　　 l ｌ::::.、、　　　　　／.:: /
　　　　　　　　 | l::::::::、 }r -‐-、／ .::: /
　　　　　　　　ヾ、:::i /lト ---'|/ .:::::./
　　　　　　　　　　', V/::」＝=＝l ::: ／　　　　 1936年9月4日、ホセ・ヒラル内閣が崩壊し、
　　　　　　　　　　 >　ゝ‐----' '<
　　　　　　　　　 /　　ノ　　　＼_、　　　　　ラルゴ・カバリェーロ政権が成立します。
　　　　　　　　　,'　　　●　　　● ;
　　　　　　　　 ≧⊂⊃　（__人._）≦　　　　　この内閣には社会党と共産党の双方が参加しており、
　　　　　　　 i⌒＼　　　（_.ノ　　ﾉ_／⌒)
　　　　　　　　_　　＞　　＿＿　イ::ヽ／　　共和国政府の穏健派は彼らに道を譲ることになります。
　　　　　　　　∧__,ﾍ}:::::::::l＞＜l :::::::::::ﾉ
　　　　　　　　ヾ_:::ッﾘ ::::::::＼／::::::::>''´
268： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 21:00:44 ID:07V5a7hI0: 　　　　　　　　 ,-、　　　　　　　　　　　 _
　　　　　　　　 | r、、　　　　　　　　　／ l
　　　　　　　　 l ｌ::::.、、　　　　　／.:: /
　　　　　　　　 | l::::::::、 }r -‐-、／ .::: /
　　　　　　　　ヾ、:::i /lト ---'|/ .:::::./
　　　　　　　　　　', V/::」＝=＝l ::: ／
　　　　　　　　　　 >　ゝ‐----' '<
　　　　　　　　　 /　　　　　　　、
　　　　　　　　　,'　　ノ　　　＼_ ;
　　　　　　　　 ≧　　　●　　　 ●≦　　　カバリェーロ政権は間もなく、重大な局面に立ちました。
　　　　　　　　　＼⊂⊃（__人._）⊂ﾉ
　　　　　　　　　　＞　　＿＿　l⌒ヽ　　　すなわち、マドリードの防衛をどうするかという問題です。
　　　　　　　　　/:::::::::::::::::l＞＜l ::ｉ　ｉ
　　　　　　　　　|:::::::::::::::::::＼／:::::::l　　|

　　　　　　　　 ,-、　　　　　　　　　　　 _
　　　　　　　　 | r、、　　　　　　　　　／ l
　　　　　　　　 l ｌ::::.、、　　　　　／.:: /
　　　　　　　　 | l::::::::、 }r -‐-、／ .::: /
　　　　　　　　ヾ、:::i /lト ---'|/ .:::::./
　　　　　　　　　　', V/::」＝=＝l ::: ／
　　　　　　　　　　 >　ゝ‐----' '<
　　　　　　　　　 /　　ノ　　　＼_、　　　　　反乱軍は北と南からマドリードに迫り、
　　　　　　　　　,'　　　●　　　● ;
　　　　　　　　 ≧⊂⊃　（__人._）≦　　　　　 10月半ばにはマドリード市内で
　　　　　　　 i⌒＼　　　（_.ノ　　ﾉ_／⌒)
　　　　　　　　_　　＞　　＿＿　イ::ヽ／　　反乱軍の砲声が聞こえてくるほどでした。
　　　　　　　　∧__,ﾍ}:::::::::l＞＜l :::::::::::ﾉ
　　　　　　　　ヾ_:::ッﾘ ::::::::＼／::::::::>''´
269： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 21:01:05 ID:07V5a7hI0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __....､--‐tｪ- ､.._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , ｯ7´/r⌒ヽヽ　　＼　ﾞヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　,.ｨ'´l　| i | 　i ｀Y ヽ　､　＼　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　／7　 i　l {　i ｌ |　い　 ',. ',　　　ヽ　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 ,r'ｲ i　/|　 ',',　いi　 ', ',　 ',　i　　　ヾ　ﾞ､
　　　　　　　　　　　　///l |　i　',　 ',ﾄ　', l　 i　i', 　!　',. 　　ヽ',　N,
　　　　　　　　　　　　　　/ /　i ﾚi!　ﾄ､ヾヽい　 !　',　　　i　　　 ',',　い　　　 _､､.._
　　　　　　　　　　 ,' l!　　い　　ｉ lヽ､＼ヽ＼ ',　l ',　　い　　　i 　! ﾞi _..‐'´:r'´
　　　　　　　　　　　　　 i ﾘ!　　|ヽヽ　ﾄ !. ﾄ､_＼､＼i　l　}　　l!　　　 _!-‐'´　　 :::li
　　　　　　　　　　　　 l,'lﾊ　ｉ l', i丶､ｉﾊ　|＼辷_ヽ､|　i l　　 !　,r''´::　　　　　..:::::ゝ_　　　　 ─── 南からやる夫、北からモラが
　　　　　　　　　　　l! !| ヽi|ハ＼､ﾞい､if´`ｰ'ﾞﾝー!l り　　 fヾヽ:　　　.....:::::::::::ミ:::
　　　　　　　　　　|　 !　l lrtｯﾐ､ヽ辷!ゝ=- ' 　　|i! l }.　　 | :::ｰヾ=::::_:::::::r:::::::::::::　　　　率いる反乱軍が迫ってきている。
　　　　　　　　　　　|i 八 i从､__ゝ｀　　　　　ﾘ.i | !　　 | :::::} .::::::::::::r-､:::::::::::f
　　　　　　　　　　　　　l!　l|ヽ `ｉ　ﾉ　　　　　Ｕ　l! ',|.　i 　{=:::::t:::::::::::ﾘ　 /:::::::::i　　　　奴らはドイツ、イタリアから相当量の
　　　　　　　　　　　　i　 l! 　 ',　ヽ､ ‐ 　　　　　ﾉ　|i　 |　ﾊ :::::::::::::::::{　 f::::::::r'
...､j‐'´`'r-‐ヽ__..､　,....､_,r心 i! 　 i＼､＿___ 　　　　 |.　 l　ﾘ', ::::...::::::::::|　i:::::::,'-‐‐　　　武器の援助を受けていて、
:::/　.::::/　.:::/　.::::ｼ .:::ﾘ　ふr:::.､_ .いヽ/:/:::/ﾝｰ　　　ｌ　ｿ. /　',　::::ヾ_:::::ヽl:::::j
ｿ:::::::/>..::::/ .:::::::/.::::::/　_...ﾆｰぅ::ヽ心'=-<"´ 　　　..ｨ' ,ﾘ. '__´,..イﾉ::ｰ/　i::ﾆ::|｀~　　　　　　　現時点では太刀打ちできない。
::::::/"::::／:::::::／:::::／ヽ､...-　ﾞ'ｰt_ﾄf廴ﾆ::` ｰr :''´　ノンri::::::::::o::i""　,l:::::::::l
::::::ｰ::::1::::::／::::::::::::::`ヽ､ヽ、　 _,,.-_ﾆ}i:::ﾝ'　　',　　　´ _El:::::∂:::ｿ:::::::::::::::::::::',
ｰ-'ｰ､:::::::::::::::::::::::::::::,..r''ﾞjヽ､l',ン'i"）ｰ_|　　　　 }　　 ,fﾒ'ﾝ:::::8::::ン:::::::::::::::::::::::::',
　　　　ヽ､_:,::---‐'´ 　 /::::::::::::::::8ｉこ､､_　　　　　,rﾝ'ン:::8 .: /:j.::::::::::::::::::::::::::::',
ヽ､_　　　　　　　　 /:::::::::::::::::8::::fｌ '　`ヽ　 ,rt'ｼ:´:::" ８ //::,' i::::::::::::::::::::::::::::::',
　　｀`'ｰ､._　　　　 /:::::::::::::::::δ:::F!　　　｀fﾝ:::::::::'´∂ /::::::::j ﾚ""￣/:::::::::::::::::::',
　　　　　｀'ｰ､_. /:::::::::::::::::::8:::::ゞ=､　 /ﾒ:::ﾝ'´ 8ﾟ／::::::::::!i; 　　/:::::::::::::::::::::::::',
　　　　　　　　　ｿ::::iヽ::::::::::::8::::::::::::ヾ､fｿ:::::　σ::::::::::::''" /:: 　　/:::::::::::::::::::::::::::::ヽ
270： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 21:01:22 ID:07V5a7hI0: 　　　　　　　　　　　　.ィ彳'フ从＼ヾ、、
　　　　　　　　　　／／　i　i　ヽヽヽヾ　 'ヽ.
　　　　　　　　　/　//　 . 　ii　 i　i　ヽ＼　'ヽ
　　　　　　　　.'　/ ; i 　l　 li　 '.　ｌ　 ',　ヽ　ハ
　　　　　　　 /　/ i　i　!　　i!　　i 　 ! 　 '　ヾ　ヽ
　　　　　　　 7　7 ∥　!i　　ii 　 i 　 '. 　 i　　i　　 '.
　　　　　　 ' 　 i　l 　∥ 　!i　　l 　 '.　 l　　 l　i 　i
　　　　　　i　i　!　 !　 i　i　i! 　　i 　 .!　 i　 ∥　i 　',
　　　　　 │!　 l| i　ｿ　i ﾝ　　/i　 i 　　i　从　l　 !i
　　　　　　i　i　 |i 　乂　 / 　 /　ｿ　ﾉ　ﾉﾉﾉ |　| 　 i'
　　　　　 ∥ l　| |　　ﾉ　/　　/ﾘ /i　/ / ｿ　|| |ﾘ i 　 i!
　　　　　　!　i　| |　ノ／_＿_/_ｿノ |　ﾉ //ッ''ｿｊﾘ l 　 .li
　　　　　　i　i　| |　　|ヽ, 'ｰ'ヽ、　jﾉ /ノ─ "　ﾘ |　　!i
　　　　　　| !　|│　|i.　￣釤 °　　　　　　j　| 　i ﾄ、
　　　　　イi i　│ 从　　　　　　　　　　　Ｕ　ﾘ.| i 　ｿｿ　ヽ
　　　　／::::::',　t 　人　　　　　、丿　　　/|　| j　ﾘ/　　　ヽ　　　 …マドリード陥落は、時間の問題ってことだ。
　　／　＼:::::',　ヽヾ,i＼　　　、,, ,,_,.ン'　　/:::| ∥　/　　　　 ;
　　　／＼◇:::::ヽヽ　!:::丶、　`' ｰ "　 . ':::jﾉ:ソjノ　　　　　 i
　／＼　＼／＼◇人ゞ::::: ::丶、　／:::::::::::::::::!　　　　　　　i
　　　　＼／＼　＼:::::::::::::::::::::::Ｔへ ::::::::::::::::::::::|　　　　　　　!
　　　　／'、　＼／:。::::::::::::::::/＼〆"''ヾ:::::::::::|　　　　　　 |
　　　　　　　' 、／:::::::ﾟ。::::::√＼ζn....ﾒ｡ヾ:::::::::|　　　　　 i
　　　　　　　／::::::::::::::ﾟo:::: ＼〆::;.....''''',,,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　ζ;:;::.;　:::

　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,ｨ'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀`丶､
　　　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ､
　　　　　　　　　　　　　 ,.イ´:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　 r'´.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.,ｲ:.,ｲ:../i:.:.l:.:.:ヽ:.:ヽ:.:.:.:.:.ヽ､
　　　　　　　　　　　　　/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!/ !:./.|:./ |:./ !:.:..ﾊ:.:.,|:.:.:.:.ト-､ゝ
　　　　　　　　　　　 ,イ.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:/　!ナ-､_ﾚ'　 |ノ　ﾚ'ヽ:.ﾉ!:.!
　　　　　　　　　　　 !:.:.:r‐i:.:.il:.:.:..!　こヒｒ`i｀´　　_ｭ=-.,リ .ﾘ
　　　　　　　　　　　　|,ｲ !i^)ﾚ'l:.:.:./　　　　´　　　 l´ﾋr /:.:.ﾉ
　　　　　　　　　　　　!　!:ﾔヽ､.ヽ/　　　　　　　　　ヽ　.l:.:./
　　　　　　　　　　　　　 k.l,`-ｧi　　　Ｕ　　　　　 '´　 /∨
　　　　　　　　　　　　　　　k_N.l　　　　　　ｰ─‐-　 /　　　　……
　　　　　　　　　　　　　　_,イj　ヽ　　　　　　　 .／
　　　　　　　　　　　　／´r'´＼　　＼. 　　　　／
　　　　　　　　_,.ｨ=''7´;;;;;;;|　　＼　　｀ｰ-ｪ-‐'´
　　　　_,.ｨ='''´;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;!　　　　＼　　　ﾉ＼
-‐'''"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;:;:;:;:;:;:;:;:!　　　／トｭ　ﾔ　Zﾄ､
;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:く;:;:;:;:;:;:;:;:;:;!　　／＼ヽ!　ﾉ　_,,>!.ヾ.､
;:;:;:;:ヾ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼:;:;:;:;:;:;:;ﾄ､/ `ｰ-､>--'''7 ﾄ､|;:;:;:〉;＼
:;:;:;:;:;:;:!;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:／;:;:;:;:;:;:;:;:!　　　　ヽ､_,__ﾉ |;:;:;:;く:;:;:;:;:;:＼

　　　　　　　　　　　　　共和国大統領
　　　　　　　　　　　マヌエル・アサーニャ
271： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 21:01:52 ID:07V5a7hI0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　＿　　,.r' ´　　　￣　｀`　､
.　　　　　　　 ,.r' ´　　　　｀`ヽ: 　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　／　　　　　　＞'´ 　　｀`ヽ.　　　　　　　ヽ
　　　　 /　　　　　／　　　 /＞―――――- ､.、ヽ
.　　　　,′　　　　／　　　　 /´　　＿ -―――- ､jr ､ヽ
　　　　ｌ　　　　 ,.' ﾑｲ　　　ムィ´　　　　　　　ヽ　ヾﾍ} 　',
　　　　ｌ　　　　,.ィォ　　　　ｌ´:｜　　　 !　　　　ヽ　　ヾ〉.　!
　　　　ｌ　　　く,イ升　　　　l 　ハ、　ｌ`ヽ　　　 },ｨ　ﾄ､　l
　　　　l　　　/ ,ｲ　!:　　　　Tヽｌ.､　ヽ｜　ヽ､ィ´ヽ、!.､〉　ｌ
　　　　ｌｌ　　/ ム､Y!.　　　　ト､!　｀`弋ト､　　　ｲ汝}f`!ﾑﾄ、 !
　　　　ｌ!　く,.ｲ ,r.､.}i 　　　　ｌくr'fc＝.､　　　　ｰ-='.ｌ　ﾊ　ｌ
　　　　l!」｜ゝ､込 l!　　　　｜　戈::ﾝj　　　　　　　　ｌ,ｲﾑjﾄ､!
　　　∠_ ｀ヽﾑへ､j　　　　　ﾄ､_ 　　　　　　　　｀,./ｌ. ｌ　,':　}　　　 …ちょっと待ってよ。
　/´ 　　 `ヽヽ:ヽ　ヽ､! 　ハｌ´　ヽ. 　　　　　 ,. '´/ !｜/ｲﾉ
./　　　　ヽ!　',:{　　　'、　　ト､ t_」＿　　　　　 /,ｲﾉ / ,′　　　　じゃあアンタたち、どうするつもり？
′　　　　　 {　 }:ｌ　　　ヽ　｜　　　　｀`ヽ＿,.ｲ/`ｹ∨./
　　　　ヽ　ｌ.　ヾヽヽ　 /ヽ　 !＿＿＿＿_」ハﾊ　ｲ　∨
.　　　　　＼ｌ　　ヽ::､ }/　　ヽﾍ、＿＿_　ヽ　/. ﾄ､l! 　 l
、　　　　　　`、　ヽ/　　　　}r- ､＿＿ヾ/ /　/. / /　ｌ
.ヽ　　　　　　　ヽ　 /　　　／　　　　　　 ∨ / ,.ｲ}/　　 !
272： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 21:02:12 ID:07V5a7hI0: 　　　　　　　　　　　　 |: : ::|: ::/ ,-―-､　　　　､_ 　　＿＿＿ ∨　リ: : : : ::/: : : : :/: : : |: ::i
　　　　　　　　　　　　 |: : ∧/ヽ　＿　丶　　　　｀￣´＿_　　　｀　　 !: : : :/: : : : : :!: : : :| :/
　　　　　　　　　　　　 |: /|: : : :i　､＿__　　　　　　´__＿__　　　　　　|: : :/: : : : / /: : : ｲ|:|
　　　　　　　　　　　　 |/　ヽ: : ヽ. 弋r:）`,　　　　 '弋rﾂ::）｀`　　　 |: :/: : : : ｲ /!: : : / ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　ヾド::! 　￣　　　　　　　｀￣￣　　　　 / /: : : :/ ﾘ　|: : ::/
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾘヾj　　　　 !　　　　　　　　　　　　　　ｿﾘ!: : : /) / 　!: :/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　 /　　　　　　　　　　　　　　 |: : / 　ノ ./: /
　　　　　　　　　　　　　　　 ! 　　/　　　　　　　　　　　　　 |: /￣´／: :/　　　こうなったら、政府機能をマドリードから
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､　　ヽ　　　　　　　　　　Ｕ　　 |/＿／:/;／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　 /´　/: : : /:/　　　　　移転するしかない。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　丶　　､_　＿_　　　　　　　　／　 /: : : :/V
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　､＿　`　　　　　／　　//!: : ::j
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　, イ　　　/　! :/ ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/￣<￣ﾞ｀|ﾞヽ＿ _ 　"　　　　　　　　|,j |
　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　　｀ー‐ヽ、　　　　　　　　　　　　 | ﾘ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　　　　　　　￣｀― ､＿＿＿　　　　|　　　＼

.　　　　　　　　　　　／::::::::::／:＞=＝＝＝=＜::､::::::::::::::::::::ﾍ
　　　　　　　　　　　　 ,:'::::::::::／ '´　　＿＿＿　　　ﾍ:::::::::::､::::::∧
　　　　　　　　　 _/__'::::::/ ,. =ﾆ￣::::::::::::::::::￣ﾆ=ﾄ､ V:::::::::T==-L_
　　　　　　　　　r＜　 /:::::::'´::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V::::::::',　　　〉
.　　　　　　　　　ヽ ,イ:::::::::::::::::/{:::::::::::::::::::::::::::::',:::::::::::::::::::V::::::::!　　ﾊ
.　　　　　　　　　ﾉ　i::::::::::::::::::i　V:::::::::＼:::::::::::::ﾍ:::::::::::::::::::V::::::i　 r':::i
　　　　　　　　　/:>､|:::::::::::::::::i 　 V::::ﾄ､:::::ﾄ､:::::::::ﾊヽ::::i:::::!::::::::::::} ノ::八
.　　　　　　　　 '::::::7i::::::::!:::::::'｀ヽ、＼{　＼:ﾍ＼::::::}ィⅥi:::|V:i::::::::　!::::::::ﾍ
　　　　　　　　 |::::|:| |:::::::{:::::::| x==ミx__/j　ヽト= ,xﾁ示ミrj }::|:::::::|.｜::::::::∧
.　　　　　　　　i:::::|:| |:::::::::V:::《 {辷:刈　　　　　　 {辷:刈 } ,':::}::::: | ﾘ:::::::::ﾄ､:{　　　　　人人人人人人
.　　　　　　　 |:::::|:|`!:::::::::::Vﾑ,弋z少　　　　　　　ゞ=='　,'::::,':::::::ﾚ::::::::::::|　ヾ　　　＜　　　　　　　　　　＞
.　　　　　　　 |:Ⅳ:::::i::::::::::::::ヾ、　　　　　 l　　　　　　 ,':: ,'::::::::::::::::,:::::::}　　　　＜　　　はあ！？　　＞
　　　　　　　 i:! V:::::',:::::::::::::|ﾍ　　　　　　　　　　　Ｕ　 i::::'::::::::::::∠_}:::7　　　　　＜　　　　　　　　　　＞
.　　　　　　ゞ､∨斗:::::::::::|´:ﾍ　　　　L二三」　　／!/::::::::}:::/　　￣ヽ　　　　　Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ`
.　　　　　　　　　／　 ∨{::::::|　ﾘ＞ .　　　　　 . イ　〃::::::::ﾙ'　　　 i　ハ
　　　　　　　 /　　　　ヾV::{　 ,'　!:ハ＞-- ＜　　　{i｜::::/　　　 r----t∧
　　　　　　√￣￣Y |　} 　ヽ!　i　.ト､　　　　　　　　 }／　　　 {　,.:='´　 Y､
　　　　〃　ー-ﾐ, ', T i　　　　i　 {　ー､　　 , -　'´／!　　　　/弌　 ,.-'　　Yﾄ､
　　　ﾉ　ｰ--ﾐ K/{ i　　　　{　 |:＼　　　--　　／: :.,'　　　ヽ .几　_,.-　 {::::::Υ
.　　　　{　　＿__　}./.:::i｝　　　　　 i: : : ＼　　 .／: : : 7　　　　　　个i L__,.　 |::::::::|
　　　从　　　___) }　:::|　　　　　 ∨: : : : : ー': : : : : /　　　　　　　V:::ﾄ､　　　i＼:::i
273： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 21:02:30 ID:07V5a7hI0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -──-ミ __
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`:..､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .ィi〔:v─ ､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ィi〔:.:.:.:.ｲ　/⌒＞┐:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:./:.:.:.:.〈/ 　／ .ィ":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ./:.:イ:.:.:.:.:.:/　　　　' /:.:.:.:.:.:,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:、:.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , ─ｚ──彳i:iヽ　　ｲ:.:.:.:.／ー──‐　、刈
　　　　　　　　　　　　　　　　／／　　　　 {:i:i:i:i:i:i､／:.:.:.:.:./、　　　　　　 7:.ﾊ＼
　　　　　　　　　　　　　　.　-==彡　　　　　　＼:i:i:ｉ:/:.:/:.:.:.:,:.:.:.:〕iト------彳:.:∧ {､　　　　　　.アンタたち、正気なの！？
　　　　　　　　　　 .／　　　　　　　　　　　　　/.ｲ:.:/:.:.:.X/:／ｌ:.ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:. ∧　＼
　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　 /V:. /l:.:ﾊ{＞---≠:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ:.i:.:.:.:.| 　　､　　　首都を捨ててどこに逃げるのよ！
　　　　　　　　　　　′　　　　　　　　　＿__ノ : |:.:i　V　 /: /ｨ’}:.:/V:.i:.:.:./　ﾘ:.:.:.:.|　　　ハ
　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　ィｉ〔　|: i:i: :从:.{ﾆﾆﾆ: : :.i:i|　ﾚ'　川:.イ　　ヽ:/　　　 ′　せっかく国際旅団も到着したのに ───
　　　　　　　　人　　　　ィ´　　　　|: i:i: : : : |　　　|: : i:i| ／　　　　　　　 /　　　／
　　　　　　　　　　　　￣￣￣　│　　　 |: i:i: : : : l　　 /: :/i/´￣￣￣￣`　ー─一
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　､i:iﾄ: : :.:|ffﾊ': :./i/
　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ　　　　　＼:i:ｉト! ｲ: イィ
　　　　　　　　　　　　　　　　　{　　　　　　　辷ヾさ才　{
274： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 21:02:57 ID:07V5a7hI0: 　　　　　　　　　　　　　　　,.-ｧxﾃこ'ｰ-.､
　　　　　　　　　　　　　／7//　 }ヽ＼ヽ｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　,r' / ,' j 　ﾉﾊヽ',ヾ＼ヽヽ
　　　　　　　　　/ //　i |　//! i　ヽｉ　iヽヽ､ '.,
　　　　　　　　 / /i7　/i l,ﾉハ Nヽ i　} i ',ヽ',. ',
　　　　　　　　　ﾊ/リi　,' Nノ'ｏヾ､ゞ､`jﾒﾘl i } ',　i
　　　　　　　　　　i i,' .{ |! i ｲﾄ`ｰ =' '　　､く.ﾟ'_)!ﾊ. i　l　　　…俺たちだって心苦しいさ。
　　　　　　　　　{ i|　i　l !li 　　　　　r　.!　 ´'.i|　!　|
　　　　　　　　| l　 !　',i l　　　　　＿_ 　　　ﾘ j　 i　　だが、マドリードに留まっても結果は目に見えてる。
　　　　　　　　 !lN　　ﾊ !　U　 /-ー'┤　　ｿ! ﾘ　 }
　　　　　　　　　　 liハ ! ',', N 　　´￣-￣　 ,r'ｿﾝ i　l　　大局的見地からの決断だ、理解しろ。
　　　　　　　　 ', ' ゝ,ヾ､_ヾ丶､　　　　／ィﾉ/jｉ l　ﾘ
　　　　　　　　　　　ヽ' ,＼ゞ､`ｰ　::`:::ｰ:'::lン／ﾝrｲノ
　　　　　　　　　ｪftｬ､ヾ=ｪ_ﾆ＝ーｭ　　::::l_-ン' ´'
　　　　　　　　 rえｼf＝‐＜::::::::::::::::'k　　;::fl:`i
　　　　　　　,､'ふ/　::::==､:j￣:):::::::::i:fl　/::ｿ:::}
　　　　, - '　　ｼ ..::::レ'''"￣::)~.:::::::::::K　!.fl:::::ﾟ:`ｰ..､._
　　 /　　　　　i:〉-'...::::::,r‐''':ヽﾟo.::::ヾふﾝ::::｡ﾟ:::::::::::::::i::lｰ- ､.
　　,'　　　　　　K_ ;r‐'´.:::::::ﾝヽ:::ﾟo:::::i}Ｑ::::｡:::::::::::::::::::ｉ::l. 　　ヽ
　　j　　　　　　　 ';`i､..:::;r'´.::::/:::::::::ﾟo::::ｆl::｡::::::::::::::::::::::!:::i 　　　',
　 /　　　　　　　　i::ゞ:`ヾ::::ｼ::::::::::::::::::ﾟol}｡:::::::::::::::::::::::::i:::l　　　　i
275： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 21:03:14 ID:07V5a7hI0: .　ヽマ
　　　ﾍ　＼
.　　　ﾍ　:. ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞ ´j
　　　　ﾍ　ヽ　＼　　　　　　　　　　　　　＞ ´／,　/
　　　　　ﾍ　丶　ヽ　　　　　　　　　　／　　,ｲ　　 '
　　　　　　ﾍ　丶　∨　 Y´￣｀ヽ　 '.　　 / ／／
　　　　　　　ゝ .ヾﾐ:.　ﾏ　ト .三斗　/　　,ｲ , イ
　　　　　　　　　＞､｀ヽ {ﾑｰ=彡､,'　／,ｲ
　　　　　　　　　　　　 /.　ゞミ:_:彡'　'zヂ
　　　　　　　　　　￣｀ヽ　､　　　　　　／
　　　　　　　　　　　 i 　＼:,　　 / ,.イ l　　　　　　　　　　　反乱軍が目前に迫るなか、カバリェーロ政権は
　　　　　　　　　　 /　　　　　　'　ﾞ　　ﾏ
.　　　　　　　　　〈　ヽ.　､　　 ,　 /　∨　　　　　　　　　マドリードの放棄を決意します。
　　　　　　　　　　,ム　　￣　　　￣　　ﾉ.:≧ュ .
　　　　　　　　／.::::}ヘ　　　 j {　　　／.::::::::::::::::::ヽ:.｀ヽ　　移転先としてカバリェーロが選んだのはバレンシアでした。
　　　　　　,. イ.::::::::::|:::::{｀ヽ､_ _,　,.イ,:::::∨.::::::::::::::::i |::::ﾊ
　　　 r≦:::::::::::':::::::::|:::::| ≦≧^≦zjﾑ:::::::.∨.:::::::::::::j l:::::::|
　　 /.:::::｀｀ヽ::::::::::::::|:::::|　 }__{　}＿}　}:::::::. ∨.::::::::::, ,'.:::: j
　　i.:::::::::::::.ヾﾏ::::}､: |:::::∨ {__}　{___{　!:::::::::::.∨.::::://.:::::ｲ

　　　　　　　　　　　　　　　　 ___,ｫ冖'+............-,,,,_
　　　　　　　　　　　　　　　./"￣　　　　　　　　＾ﾞ''''''""`ｰ冖-‐'‐ｭ
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　　　　　　　　　　　　　　　　├__　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　冖宀‐"lｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　￣└--－┐　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__ｨ廴,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_フ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __ノ"￣￣
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丿　　　　　　　　　　　　　　　　　○　＼　　　　○…バレンシア
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　,..---..--..-‐/
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276： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 21:03:39 ID:07V5a7hI0: 　　　　　　　　　　　　　　　　 ___,ｫ冖'+............-,,,,_
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　　　`ｰi;|　　　　' 　,N　　　　　　　　l,,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ　　　　　 ●…バルセロナ
　　　　| `ｰ　￣ , '　　　　　　　　　　丿　　　　　　　　　　　　　　　　　○　＼　　　 ○…バレンシア
　　,,rへ､_　｀〔´__　　　　　　　　　　l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／´　
　／l :ヽ､　ﾞ7'r'Yヽ､ﾞｰ､　　　　　　　 _ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ_　ノ'￣
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　　　　　　　ヽ. | !.|　　　　 ,' ! ,'/
　　　　　　　　ヽ !| !　,- -、 / !,' /
　　　　　　　　　ヽ`ヽ.l:`;';;| / ,'／
　　　　　　　　　　ヽ (::___:;;)　/
　　　　　　　　　_　,'　　　　　',. _　　　　　しかしアサーニャはバレシンアに行くことに乗り気でなく、
　　　　　　　　　　ﾌヽヽ /　／l
　　　　　　　　　 ,' ヾゝ　　　ｨﾌ ',　　　　　一足先にバルセロナへ去ってしまいます。
　　　　　　　　　| _ 　　' l 　　 __L＿
　　　　　　　' ´ﾆt-_　　‥ 　, _メ､_　　　　カバリェーロの回想録によれば、「だれに相談することもなく
　　　　　　　'´　　 _ｨl ｰ┴-'ヽﾄ、
　　　　　　　　／/　　V^ｰく　 ,ｹ:::ヽ、　　　勝手に行ってしまった」とのことですが、真実は定かではありません。
　　　　　 , ィ7::::::ヽ､、{　　 l〃/:::::::ヾ:丶、
　　　, -:':,ｨ':::::::::::::ヽｿ　 ,! ヾｿ:::::::::::::ヽ::::｀丶、
　 r''" ''":｀ヾ‐-v-‐ﾍ!　　li!／`ｰ‐v,ァ''"´:::｀丶丶
　 |:::､::::::::::::::::｀丶､:::ヽ　 f'":::, - '"::::::::::::::::::::::/:::
　〈::::ヾ:::::::::::::::::::::::::｀ヽ>',:ィ:"::::::::::::::::::::::::::::::/:,r::
　,j:::ヾヽ::::::::::::::::::::::::::::: {:▽::::::::::::::::::::::::::::::::/:/'"/
277： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 21:03:55 ID:07V5a7hI0: 　　　　　　　　　　　　　 ',.::::::!　!　　　 /　/.:::/
　　　　　　　　　　　　　 ',:::::|　| 　　 ./　/:::/
　　　　　　　　　　　　　　 ',:::|　|＿　 /　/.::/
　　　　　　　　　　　　　　ヽ!「 _ __V　./::/
　　　　　　　　　　　　　　　　 ',」 ___,)　ﾚく
　　　　　　　　　　　　　　　 "´ V　　　　　｀ヽ　　　　　　何であれ、政府がマドリードを去ったやり方は
　　　　　　　　　　　　　　　　　 !　, '　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 !　' ,.ｨ　　　　　ﾐ　　　　非常にぶざまな印象を内外に与えました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ',　 `"　　,.　 -‐┼ '
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　ィ´,.　 -‐十 ''　　　そして、マドリード防衛においては共産党が主導権を
　　　　　　　　　　　　　　　　　〈　　ノ´ 　　,. 　､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　`ｰく_　　 ,.ｲ　　　　､＿とることとなります。
　　　　　　　　　　　　　　　　　,.;'" ,'　 i`y'´　　　　　　　￣ `''=:､
　　　　　　　　　　　　　　　／/　,'-:､ |-‐フｰ-=ﾆ　　　 ,.;-'"　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　 _,.-',`-i"`i ,' .`i.,.:'/　　./ ,.-,　/　　　　 i
　　　　　　　　　　　　,r'　　i-､!"'､r-'"iﾞ ./ 　　/／,.:'-"　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　,:'　/ r''l__ri"r| i"'､|./ 　 r-"-く_　　　　　　　　.i
　　　　　　　　　／__,,,!__|　|　 i" 7 ／.i　 ,!ﾞ-ﾆ_''‐､'`:､..　　　　　 /
.　　　　　　 _,.-:;'r'ﾞ,.',:-'　 `''―:'-'-'---!-',r‐-,,,`‐:､)‐'　　　　　,,:'
　　　　　　/　-'､_,'/　　　　　　　　　　　　 ` ―`ﾞ´-　　　　 _,:',:'
　　　　 /　　　　i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.-'".,:'
.　　　　 /　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 ,:'
　　　　ヽ　　　　 `''‐‐-､_　　　　　　　　　　　　　／　　/
　　　　　　ヽ　 _,,.-r‐‐''"´｢`''''ｰ-:､＿＿＿＿,.:'ﾞ　　/
　　　　　　　　　　　 |　　　 |　　　　　|　　　　　　　　/
278： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 21:04:16 ID:07V5a7hI0: 　　　　　　　　　　　＿ _
　　　　　　　　　　　 .ィ==ミ:.:.:＼__
　　　　　　　　　／:.:.:.:.:.､:.:ヽ:.:.:.ヒ廴　　　　信じられない！
　　　　　　　 ./:ｲ:.l∧:.ルｘ:.}:.:〈/:.ヽ〕
　　　　　　　′{:.:.≧　 '苙ヽ:.:.V:.∧　　　アサーニャもカバリェーロもとんだ
　　　　　　　 /}:.ﾊ´ rへ　 /}:.:}:.:.}__
　　　　　　　　　//l:':.:.＞ ='.イ　!ヾ「i:i:ハ　　腰ぬけだわ！
　　　　　　　ﾚ'人ト:.:.イ: f─ |: : i:i/ .∧
　　　　　　　　　　　　「|i:i: :|== |: :i:i.′　ヽ
　　　　　　　　　　　　ﾉ |i:i: :| 　 |: i:/｀ヽ. n 「!ﾉ)ﾉ)
　「i /)/)　　　　　 / .人i:i l m |:i/　　ﾄ＼＿ノ
. {l '　' 厶--く￣￣`ヽ　/＼ヾ. lｲ　　　{　ｰ一’
　` ー─l}i:i:i:}　　　　 /　　} 弋ﾑﾍ. ／＼
　　　　　 ⌒ ー─‐一　　　丁ハ:「「: :イ: :ヽ
　　　　　　　　　　　　 /ｲ: : }} : : : l : : ∧_＿
　　　　　　　　　　　　く/ﾉ: : :!〉: : : l: : : : :}: : : }

　　　　　　　　　　　　- ─‐
　　　　　　　　．　´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:..､
.　　　　　　／:.:./:.:／二二二､:.:.:.:＼
.　　　　 ,:':.:.://:.:/:.:.:{!:.:.:.:.:.:.:.:.:. ヽ:.:!:.::ﾟ，
　　　　 /／/Z:.:.:.:.Ｘ/＼:.:.:.:.:.:.ﾄ:.:.:ﾊ|　}:.:.
　　　　':.:Ｖ廴j:.:.:.'　l:|＼＼:.:斗匕:.:|ノ､:.:.!
　　　ｉ:.:.:.| ! l:|:.:.:{ィf心　　　 .ｨ心Y:.l　 {:.:|
　　　 |:.:.:.l_l_(.|:.:.:|弋zﾘ　　 , 弋ﾘ |:.|:Ⅵ:.:|
　　　 |:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:|　　　　　‐v　　 ':.:|:.:.:|:.:|　　こうなったら私たちだけでも、
　　　 |:.:.:i:.:.:从:.込、　　{＿.ﾉ　 .ｲ:.:从:.|:.:l
　　　 |:.:.:|:.:.l:.:.:ヾ:.l:.:〕ト　　イ:.:.!/:.:.:.:.!:ﾘ　　マドリードを守りぬいてみせるわ！
　　　 Ⅵ:ﾄ:.:ﾄ:.:.:.:|/: :ﾉ　　￣ト､:.:.:':./:.:.ﾉ/
　　　　ヾｘ≦＼{: : ヽー　 __≧:〕iド．
　　　／: :｀ヾiﾄ: : : : :＼´　--- |: :i:i:ﾄ.
. 　　 ′⌒ヽ: ヾiﾄ : : : : ∨￣￣|: :i:i:|
　　 { 　　　＼:ヾiﾄ: : : :ﾟ，　　 |: :i:i:|ヽﾟ，
　　 ∨　　　　＼:ヾiﾄ: :∧　　.!: i:iﾘ　Ⅵ
　　　 }/　　　 |　　ヽ: ヾiﾄ:ﾍｍ|: i:/ 　 }　､
　　　 ′　　　釗　　＼: ヾﾊ.　!:ｲ　　 ′　＼
　　 /　　　　　:|､　　　　＼: :Ⅵ{′　/　　　ヽ
279： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 21:04:28 ID:07V5a7hI0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　． ´ -====ミ:.:.:.:.:.:＼
　　　　　／｀ヽ　　　　　　　　　　／:./／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:ﾄヽ
　　　　 ′ 　　　　　　　　 r':.:.:./:.:.:.:.:ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.x:.:.::ヽ　ｽ
　　　　i　　　　　　　　　　　　 /:.:.:.:.':.:.:|:X　ﾄ :.:.:.ト:.／:.:.:.:.:.: ∨:ﾊ
　　　　|　　　　ﾟ，　　　　 {l /:.:i:.:.:.:Ｎ＼{　＼! 芹ミ:.:.:.:.:.:.:ﾄ .ハ
　　　　　　　 ∧　　　　 V:.:.:.|:{:.:.:v芹ﾄ　　　 V/ﾂ:.:.:.: l:.l│:|:.
　　　　　　、　　　　　　　　 |:..:.:.|:.Y:.:| Ｖ/　　　　 ""|:.:.:.:.l:.|/Vｌ:.i
　　　　　　 ∨　　　、　　　　|:.:.l:.|:.:.:.:.| ""　　‐ﾍ　　　|:.:.:.:.l:.|:.:.:.|:.|　　そのためには ───
　　　　　　ヽ　　　＼　　　|:/从:.:.:八　　 {　　 !　　 |:.:.:.:.l:.|:.:.:.|:.|
　　　　　　　　＿、　　　　ヽ.　 |'　 =ﾐ:.:.:.:.〕ト　ー　　イ |:.:.:.:.l:从/j:.'　　　まずは、「防衛委員会」の設置よ！
　　　　　 /　　＼　　　　{￣｀ヽ- ､:＼:.:.!: :}　￣　　| :|:.:.:.:/:.:/ /
　　　　 __.ノ　　釗　　　ゝ　　　　Ⅵi:ヾ ∧　　　 Ⅳ:.: /:.:ｲ
　　　　'　　ｉ　　　 |　　　　　　＞─一　´￣￣｀ヽ ===ﾐl:./}/、
　　丿　 | 　　ハ　　　　　　　　＿＿ノ V´￣|": : i:iト．
　　 .′ | 八　　　 .ﾉヽ　　　　　／￣ Ⅵi:ﾄ: : : : |　　 |: : : i:i| ハ
　　 { 　 !　　＼　　　　}　　　　　イ　 l 　ヾi:i:ﾄ: : : |　　 |: : : i:i|__ノ＼
280： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 21:04:44 ID:07V5a7hI0: 　　　　　　　　　　　　ﾞｉ:::.ﾞｉ　ﾞｉ　　　　!　!::::::.,'
　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ:::ﾞｉ　ﾞｉ　　　|　|:::::,'
　　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ::.ﾞｉ　ﾞｉ＿|　|:::,'
　　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ::ﾞｉ.　V _ 1!,r'
　　　　　　　　　　　　　　　ﾝＪ　(,___ 」,'
　　　　　　　　　　　　　,r'´ 　　　　　V ｀゛
　　　　　　　　　　　,r'　　　　　　' ,　!
　　　　　　　　　　ﾐ　　　　　ｨ、'　!　　　　政府の去ったマドリードでは、
　　　　　　　　 ' ┼‐- 　.,　　゛` 　,'
　　　　　　　 '' 十‐- 　.,｀ィ　　ﾞｉ　　　　「防衛委員会」が設置され、反乱軍を迎え撃つ
　　　　　　　　　　　､　 .,　　｀!､　　〉
　　　　　　　　　'´::::::::::::::: ﾄ、　　_ﾝｰ`　　　　準備を整えます。
　　　　　　 ,. '´--､:::::::ヽ:::ﾒ'´`iT〈 ,ｨｼ´
　　　　　 /::::::::::::::ヽ:::::::ヽ::ヽﾉ、ヾ　　　　　　ホセ・ミアハ将軍が防衛委員会の委員長に選ばれました。
　　　　　ﾊ、:::＿::::::ﾞ';::::::::ヽ::::ヾ! i ',
　　　　 ,/:::::＿::::,-::::::',::::::::::l__;vﾍl　',　
　　　　/::::::::::::::::::::::::::::}::::::::::｀ヽ、:ヽ ',
　　／､:::::ニニ二二ﾌ::::::::::::::::::::ヽ::', l
.　 /::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::ヽlj
　/:::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ll

　　　　　　　　　　 /: : :.:}　　ヾ＼ヾ_: : : :i
　　　　　　　　 i: : :ﾉ/‐--、　二===: :.}_
　　　　　　　　ﾘ: ﾊﾆ芸ﾐ }::: ゞ♀´ifヽ:i
　　　　　　　　　 ∨fi　￣く、　　.i|i)}:i
　　　　　　　　　　　　∨.i. ､_______ --ｲ .iｲ: i
　　　　　　　　　　　　 }: i　ゝ三ﾆ＞´　i: : i
　　　　　　　　　　　 i: :.ヽ　ー-‐　 _ﾉ: :.i
　　　　　　　　　　　　 i: : : : ＞　_　＜i: : : i ヽ　__ -‐‐--
　　　　　　　　　　　　 i: : : i∧__ - ≦: : : / 王三三三三∧
　　　　　　　　　 ______.i: : :.i/f￣∨/: : ／王三/三三三三ﾊ
　　　　　＞≦三三三.∨:.i/| 　 ///´三王三/三三三三三 }
　　　　 /三三三三王ﾆ从〉-f///三王三/三三三三三三i
　　　　 |三三三三王∨//i.　ii// 三王ﾆ/三三三三三三ﾉ
　　　　 |三三三王 ///i　　ﾚ三三王ﾆ/三三三三三三 /
　　　／三三三三王}//i　　/三三王 r‐ー-x三三三三 /
　　　}三三三三王}//i　 /三三王ﾆf￣ﾆ-､三三三三 }
　　　〉三三三三王 }/i　/三三王_ }-‐ゝ-､¨´ 三三三ｆ
.　　 /三､三三三王ﾆ}.i /三三王ﾆ}___rﾆﾆ二三三三三/
　　∧三ヽ三三王ﾚ三三王三ｆ--‐ーゝｲ三三三/
.　 i三三三ヽ､三三三三三三＞≦三三三三三三三/
　 i三三＞´ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆｘ≦三三三三三三三三 /
　 i＞＜三三＝＝＝≦三三三三三三三三三 /
　ｆ　　　　｀￣|/}三三三三三三三三三三三三三/
　i　　　　　 |/}三三三三三三三三三三三三/

　　　　　　　　　　　ホセ・ミアハ
281： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 21:05:05 ID:07V5a7hI0: ドローレス・イバルリは、得意の弁舌で防衛者たちを励ました。

　　　　　　/: : :＼　　　　　 / 、:.:.:.:.:.:.:./:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:`　､　ヽ:.:.:.:.＼
　　　　 |:ｉヽ: : : ＼　　　　 /: : :ヽ:.:.:.:.:/ｉ:.:ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼}:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　 |:i:i:i＼: : : :＼　　　 ’ : : : : ＼/ :|/　ﾟ，:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:.ト、
. 　　　 /:.＼i:i:i:＼: : : :＼　釗: : : : : : : ヽ-ﾐ　　|:.l:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.}:.:.:.:.:.:.:.: |　＼
　　　　　} ＼: ＼i:i:i〕iト: : : ｀: ﾄ: : : : : : : : : ﾟ，＼ |ハ:.:.:.:.:.:}:.:.:ﾊ:.ｌ:.:.:.:.:.:.|＼　》
　　　　　|　　ヽ : ` ＜:i:i:〕iト． : ｀: .､: : : : :}: }　　　　＼:.:厶斗 ┼:.:.:.:.:.|　 ∨:i
　　　　　|　　　＼: : : :ーミ:i:i:iヽ: : : ＼:_:/:./　　　　 x==ミ　 |:.:.:.:.:.:.|　 /:. |　　　　　　ひざまずいて生きるより、
　　　　　{　　　　｀　､: : : : ＼:i:i＼ : : : ／　　　　　んf心 }〉 |:.:.:.:.:.:.lV/:＼!
　　　　　| 　　　　　￣＼: :ヽ:i:i:ヽ／　　　　、　辷うノ/　ｲ:.:.:.:.:. !:{ヽ:.:.:l＼　　　　立ちはだかって死のう！
　　　　　|　　　　　　　　ハ : : V:.i′　/￣｀ヽ　　 ""　／:.:}:.:.:.:.:.:.|:.ヽ　､!　ﾟ，
　　　　　ﾟ,　　　　　　　 /　ヽ:_/:.:|　　　　　 }/　　　 .ｨノ:.:./:.:.:.:.:. 从:.:.＼＼/}
　　　　　 }ヽ　　　　　　　　　 /:.:. ﾄ　　一 ′　　イ/:.:.: /:.:.:.:.:.:/:.:|:.:.:.|:.:|＼＼　　　臆病者の妻になるより、
　　　　 { ！　　　　　　　 .ハ:.:.:|　＞　　 -==≦:.:.:/:.:.: /:.:.:.:.:.:/:.:. |:.:.::|:.:|〈∧　}
　　　　　　　　　　　　　　 ′ }:.ハ＼　 /:.:.:.:.:.:./:.ｲ:.:. ｲ:.:.:.:.:.:/:.:.:.: !:.:.:ﾊ:.!　　∨　　英雄の未亡人となろう！
　　　　 |　　　　　　　　　／　　 |' ＼: : ＼｀: .､:.:.:{/:.:イ:. !:.:.:.: ｲ:.:.:.:./|:.:.'　ﾉ
　　　　 |　　　　　　　　　　　　 |＼: ＼: : ＼--ﾍ:.:.:／}:.:.:.:／　!:.:. / :|/
　　　　　.乂　　　　　　　 ′　　│　ヽ : ＼: : ヽ--ヽ--ミｨ　　 /:.:.ｲ　.′
　　　　　 } 　　　　 /　　　　 |　　　＼: :X : }　　 |: : : 〕ｉト./／
282： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 21:05:20 ID:07V5a7hI0: .　　　　　　　　　　　／::::::::::／:＞=＝＝＝=＜::､::::::::::::::::::::ﾍ
　　　　　　　　　　　　 ,:'::::::::::／ '´　　＿＿＿　　　ﾍ:::::::::::､::::::∧
　　　　　　　　　 _/__'::::::/ ,. =ﾆ￣::::::::::::::::::￣ﾆ=ﾄ､ V:::::::::T==-L_
　　　　　　　　　r＜　 /:::::::'´::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V::::::::',　　　〉
.　　　　　　　　　ヽ ,イ:::::::::::::::::/{:::::::::::::::::::::::::::::',:::::::::::::::::::V::::::::!　　ﾊ
.　　　　　　　　　ﾉ　i::::::::::::::::::i　V:::::::::＼:::::::::::::ﾍ:::::::::::::::::::V::::::i　 r':::i
　　　　　　　　　/:>､|:::::::::::::::::i 　 V::::ﾄ､:::::ﾄ､:::::::::ﾊヽ::::i:::::!::::::::::::} ノ::八
.　　　　　　　　 '::::::7i::::::::!:::::::'｀ヽ、＼{　＼:ﾍ＼::::::}ィⅥi:::|V:i::::::::　!::::::::ﾍ
　　　　　　　　 |::::|:| |:::::::{:::::::| x==ミx__/j　ヽト= ,xﾁ示ミrj }::|:::::::|.｜::::::::∧
.　　　　　　　　i:::::|:| |:::::::::V:::《 {辷:刈　　　　　　 {辷:刈 } ,':::}::::: | ﾘ:::::::::ﾄ､:{
.　　　　　　　 |:::::|:|`!:::::::::::Vﾑ,弋z少　　　　　　　ゞ=='　,'::::,':::::::ﾚ::::::::::::|　ヾ
.　　　　　　　 |:Ⅳ:::::i::::::::::::::ヾ、　　　　　 l　　　　　　 ,':: ,'::::::::::::::::,:::::::}　　　　奴らを通すな！
　　　　　　　 i:! V:::::',:::::::::::::|ﾍ　　　　　　　　　　　　　 i::::'::::::::::::∠_}:::7
.　　　　　　ゞ､∨斗:::::::::::|´:ﾍ　　　　L二三」　　／!/::::::::}:::/　　￣ヽ　　　マドリードをファシズムの墓に！
.　　　　　　　　　／　 ∨{::::::|　ﾘ＞ .　　　　　 . イ　〃::::::::ﾙ'　　　 i　ハ
　　　　　　　 /　　　　ヾV::{　 ,'　!:ハ＞-- ＜　　　{i｜::::/　　　 r----t∧
　　　　　　√￣￣Y |　} 　ヽ!　i　.ト､　　　　　　　　 }／　　　 {　,.:='´　 Y､
　　　　〃　ー-ﾐ, ', T i　　　　i　 {　ー､　　 , -　'´／!　　　　/弌　 ,.-'　　Yﾄ､
　　　ﾉ　ｰ--ﾐ K/{ i　　　　{　 |:＼　　　--　　／: :.,'　　　ヽ .几　_,.-　 {::::::Υ
.　　　　{　　＿__　}./.:::i｝　　　　　 i: : : ＼　　 .／: : : 7　　　　　　个i L__,.　 |::::::::|
　　　从　　　___) }　:::|　　　　　 ∨: : : : : ー': : : : : /　　　　　　　V:::ﾄ､　　　i＼:::i
283： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 21:05:38 ID:07V5a7hI0: 　　 ┌┐
　　｜｜
┌─┼┼─────────────────────┐
│　｜｜　　　　　┌―――――――――――――――┼―┐
└─┼┼─────┼───────────────┘　｜
　　｜｜　　　　　｜　　　　　　　　　 ┌―――┐　　　｜　　　　｜
　　｜｜　　　　　 └―――――――――┼―――┼―――┘　　　　｜
　　｜｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　　｜　　　　　　　　｜
　　｜｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　 ┌┼――――――――┼―┐
　　｜｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　 └┼――――――――┼―┘
　　 └┘　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　　｜　　　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　　｜　　　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　 ―┼――――――――┼―――――――――――
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　　｜　　　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └―――┘　　　　　　　　｜

.
284： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 21:05:52 ID:07V5a7hI0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　／|i三i三i三i三ii］＼　　　　／|i三i三i三i三i三i三i］＼
　　　　　　　　　　　　　　　　／ｉ =| 　　　　|二| 　＼　／|二| 　　　|二|　　　.| 　＼
　　　　　　　　　　　　　　／:　|二| 　　　　|二| 　　／　|二| 　　　|二|　　　.|　　|ﾐ|＼
　　　　　　　　　　　　　.／　　|二| 　　　　|二| 　／　　|二| 　　　|二|　　　.|　　|ﾐ|　 |i＼
　　　　　　　　　／ｉ_________|二|＿＿＿＿|二|／＿＿＿|二|＿＿＿|二|___＿___|　　|ﾐ|.|ii.|i　 |
　　　　　　　　　　／| 　　　　|二| 　　　　|二| 　　　　|二| 　　　|二|　　　.| ヽ |ﾐ| '' |i　 |
　　　　　　　　／ｉ =| 　　　　|二| 　　　　|二| 　　　　|二| 　　　|二|　　　.|　　ヽ､....|i　 |
　　　　　／ｉ　|二| ＿_　＿　|二| ＿_　＿　|二| ＿_　＿　|二|　　　 |二|　＿.　|　　|ﾐ|　ヽ　 |,.;；:｡;：､;
　　　　　／ . 　｜ﾆ| |＼| |ｉヾ|｜ﾆ| |ｉヾ| |ｉヾ|｜ﾆ| |ｉヾ| |ｉヾ|｜ﾆ|　　　 |二|　|＼|　|　　|ﾐ|　 |i　 |｡;:；ii:;;;：､;＿＿＿＿
　　　｜.　　　｜ﾆ| |＿| |＿|｜ﾆ| |＿| |＿|｜ﾆ| |＿| |＿|｜ﾆ|　　　 |二|　|＿|　|　　|ﾐ|.|ii.|i　 | ∠∠∠∠∠∠∠ｉ|
　　＿＿|＿＿＿|二|＿＿＿＿|二|＿＿＿＿|二|＿＿＿＿|二|＿＿＿|二|___＿___|　　|ﾐ|＿＿_.!＿　, ∠∠∠∠／ |
　　| 　　　　|二| 　　　　|二| 　　　　|二|　　　　 |二| 　　　　|二|　　　.|｀ﾞ'' ／＿＿＿/ ＼∠∠∠／　 |
　　| 　　　　|二| 　　 [二二二二二二]｀ﾞ''ｰ､!.　　　　　|二| 　　　　|二|　　　.| : : : |　|ii====||^||　∩ ∩ | 　　:|
　　| ＿_　＿　|二| ＿_　||ﾞ''ｰ､＿＿_＿||二ﾞﾄ-ｉｉ＿_　＿　|二| ＿_　＿　|二|　＿.　|　 _. |　|｀ﾞ' -| || ||: : : : : : : |: : : : :|
　　| |＼| |ｉヾ|｜ﾆ| |＼| .||＼|｜ﾆ| |:::::::||:: | | ﾆ| |＼| |＼|｜ﾆ| |ｉヾ| |ｉヾ|｜ﾆ|　|＼|　|　| | |　|:::: : :| || ||ー----------
　　| |＿| |＿|｜ﾆ| |＿| .||＿|｜ﾆ| |:::::::||:: | | ﾆ| |＿| |＿|｜ﾆ| |＿| |＿|｜ﾆ|　|＿|　|　|_| |　| _,,.-'.ｉ|| !!
　　| 　　　　|二| 　　 || _ 　|二| |:::::::||:: | i二|　　　　 |二| 　　　　|二|　　　.|_,,. -‐ｰ'＝＝-'"　.:.::
　　￣￣￣￣￣￣￣... .||-‐''"￣￣ . ||, - '"　￣￣￣￣￣,:'"':,:'"':￣,:'"':￣,:'"'"':　　 "'' 　　／
　　''"'"' "''' 　_,,.-‐''" 　　￣￣￣￣￣/　　　　''"'　"' "'' 　';.；,,;､.ii:';　;..;;ｲ;;　 ;,ii.;;:'　　　　／　　　　　..:.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　''"'"''.'
285： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 21:06:12 ID:07V5a7hI0: 　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　／　　　　　　　　＼
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　／　 ‐-､　　　　,.-‐　　　＼
　　　　　／　　　., ーヽ　　　,'. ｰ-、　　＼　　　　─── エストゥレマドゥーラ作戦ならびに
　　　／　　　（　● l 　　l　●　）　　　　＼
　　　 | 　　　　｀ｰノ　　　ヽ.ｰ '　　　　　　|　　トレドでの作戦行動は成功裡に終わった。
　　　 |　　　　　"⌒（_＿__人_＿__）⌒ﾞ　　　 |
　　　　＼　　　　　　! ,-ｰ- 、!　　　　　／　　これも諸君らの健闘のおかげである。
　　　　　＼　　　　　｀ーｰ ´　　　　　／
　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　〈
286： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 21:06:41 ID:07V5a7hI0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　／　　＼,　　　 ,／　　＼
　　　　　　　　／　　／´　｀ヽ　　　/´　｀ヽ　　＼
　　　　　　　　　　／　　（　　　● l 　　l ●　　　）　　＼　　　そして我々はいよいよ、重大な作戦に移る。
　　　　　　　　　　|　　　　ヽ_　　_ノ　　　ヽ_　　_ノ　　　　　|
　　　　　　　　　　|　　　 ''"⌒'（　　　　i　　　　）'⌒"'　　　|　　　すなわち、マドリード攻略作戦である！
　　　　　　　　　　＼　　　　｀┌,─'＾ー,,-┤　　　　　／
　　　　　　　　　　　　＼　　　　　｀ー -- -一'　　　　　／
　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　／￣￣ヽ;　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　（｢　　　｀rﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　ヽ　　　ノ　　　　　　　　　　　　　　i　　　|
　　　　　　　　　　　i´￣￣｀i　　　　　　　　　　　　l　　　|
287： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 21:07:00 ID:07V5a7hI0: 　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　／　　　　＼　　　　　　　　　総指揮官はモラ将軍とする。
　　　　　　　／　　 ─　　　 ―
　　　　　　／　　　　（ ●）　（●）', 　　。　　モラ将軍には、やる夫指揮下のモロッコ部隊の
　　　　　　|　　　　　（__人__）　│　　/
　　　　　　＼＿　　　　｀ ⌒´　／　　/　　　　指揮権も与える。
　　　　　 /　￣ヽ　介/;￣ lヽ、　,rE)
.　　　　　 │　 |　ゝヾ, / ７　| 　ｿ◇'
.　　　　　　 |　　| 　＼ﾟ|／　　|＼／
　　　　　＿|＿_|＿_＿ﾟ|＿_＿|＿
　　　　 |＼　　　ヽ⌒ヽ⌒ヽ　　　＼
　　　　 |＼＼　　　 ⌒　 ⌒　甘　　＼
　　　　 | 　＼|￣￣￣￣￣￣￣￣￣|

　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　 |／￣￣　　　　￣｀＜|
　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　／￣＼|
　　　　　　〈_＿＿＿＿＿＿＿／￣＼＿|_
　　　　　　人|　〃⌒Y　　　Ｙ⌒ヽ　 [／ |
　　　　　　｜　＼､___人/⌒ヽ人__,ノ／　　|
　　　　　　人 ∧ ｀¨¨¨´]｜　｢｀¨¨¨´ ／　人
　　　　　／／＼j　｝　　人|　|/　　　.:　|_／、＼　　　　　光栄なことだ。
　　　　 /　　　　/|　|　､＿..ニ　--　|　 |｜　＼　＼
.　　　 / / 　　 |人 |　　　　二、　　 |　 |人　　　　ハ
　　　/　　　　　:[＼＼　　　　　ノ／／|　　 /⌒'　|
.　　/／＼　　　「＼＼＼　　　　_, イ／　/| / /　　凵

　　　　　　　　　　　　エミリオ・モラ
288： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 21:07:13 ID:07V5a7hI0: 　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　／　　　,ノ　ヽ､_
　　　　　　　　　　　　 | 　　（ ●）（●）
　　　　　　　　　　　　　| 　　　（___人__）　　それでいいだろ。
　　　　　　　　　 | 　　　　　　　､'
　　　　　　　　　｜　　　　　　｜　　　じゃあ、何人で攻撃する？
　　　　　　　　　　　 }._＼　　　 ,　|
　　　　　　　 .__　_＿ ,.〈＼＼＞ニﾆｧ´
　　　　　／: : ＜ : : : : : : ＼　／ﾞｉﾞｉ、
　　　　 , ' .: : : : : : : : : : :l: : : .∨',:::::ﾄ|ﾞｉ＼_
　　　　 .{ : : : : : : : :ﾞｉ : : :」 : : ::', Y´ﾞｉ. |: : : : .＼
　　　　 |: : : : : : : : :＼ : : :＼ : ',|::::::ｉ |: : : : ',: : ｀,
　　　　　', : : : : : : : : : | : : : : : : :.',:::::ﾞｉ|: : : : . ',: : }
　　　　 (,:／:／ニ｀ﾝ---r : : : : : ',::::| : : : : : ',: : ',
　　　　｀: ´ : : : :V　,r'二ヽ_: : : : :',:|: : : : : : ',_,rｰ'､
　　　　　　 {∨ : : :└」_,r' 二ヽ: : : : ',|.: ＞＜￣＼.: ＼
　　　　　　 {: ∨ : : : : :」.ゝ-''ﾞ~￣￣￣￣: : : : ﾞｉ　ム: : : ' ,
　　　　　 l: : ∨: : : .／: : : : : : : : : : : : : : : : ､／: : : : : : }
　　　　　　 }: : : ＼ : : : : : : : : : : : : : : : ／゛￣: : : : : : : :, '

　　　　　　　　　　　　　　ファン・ヤグエ

　　　　　　＿＿__
　　　　　／_ノ　ヽ＼
　　　　／（ ●）　（●）、
　　　／::::::::⌒（__人__）⌒＼　　共和国のマドリード防衛軍は2万人らしいお。
　　　 |　　　　　|r┬-|　　　 |
　　　＼　　　 `ー'´　　／　　だから、3万人もいれば十分だお。
⊂⌒ヽ　〉　　　　　　＜´/⌒つ
　＼　ヽ　 /　　　　　ヽ　/
　　　＼_,,ノ　　　　　　|､＿ノ
289： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 21:07:26 ID:07V5a7hI0: 　　　　　　　　＿_
　　　　　　　｀`''‐､｀`ヽ､.　　 ,.. -─;:-
　　　　　　　　　＿＼ ll　ヽ.r'　ll ／-─- ､.
.　　　　 ,. ‐''"´ll 　 lll｀`　lll ’ l　"　ll　 -=ﾆ.｀
.　　　 ∠ -‐ ; =-─　　 ll　　　 ll　　　 lll　＜`
　　　　 , ‐''´ lll　　 ll　　　 lll　　　 ll　　　 lll　ヽ
　　／ ll　_,.　　ll　　lll　　ll　　 ll　　　 lll　　 ll　i
　 , '.,. ‐',´'´ llｌ　　 ll　　ll　　,.ｲ　　 lll　　 ll　　 ll |
　／　, ' ll ,ィ　. ll　,.ｲll.,.ｲll./::::ヽ.ll ﾄ､ ll 、　 lll 　 |
.　　 /ll.／!　,ｲ　./_:l /:::!./::::::::::ヽ. |_ヽ |ヽ llｌ　　ll |
　　/., ' . !ll /ｌ ll/:::::l/ヽl/::::::::,.‐''::ヽ!:::ヽ!::ヽ　ll 　 |
　／　 ! / .ｌ /.l＝==｡=､::::::;;;:==｡==＝＝! r‐:､lll|　　　攻撃側としてはちと少ない気がするが……
　　　　 l/　 |/　.l :`::ｰ-:/:::::::::::　ｰ-‐ '::´:::|l|r‐､!│
　　　　　　　 l :::::::/::::::::::::　　　　 :::::::::|.!ﾄ､ﾘ l|　　　まあいいだろう。
　　　　　　　ｌ:::/::::::::::__-，　　 .::::::::::|Lンlｌﾄ、
.　　　　　　　　　 l`"----------一::::／ヽｌ!　 |;;;ヽ.　それで、作戦開始はいつだ……？
　　　　　　　　　 ! 　＿＿_　..::::::::／; 　ヽ ll !;;;;;;;;ヽ.
　　　　　　　　　　　ヽ.　￣￣..:::::::／;;:　　　ヽ. |;;;;;;;;;;;;;l`;;ｰ-
　　　　　　 _,,. -‐''7ヽ......::::::::::／;;;:　　　　　ヽ!;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;
　　 _,,. -‐''";;;;;;;;;;;; /;;;;;ヽ:::::::／;;;::　　　　　 /;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;
　　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;`1;;;;::　　　　　　 /;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;
　　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;| 　　　　　 , ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;

　　　　　　　　　　　　　ケイポ・デ・リャノ
290： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 21:07:41 ID:07V5a7hI0: 　　　　／´￣￣｀ヽ
.　　　　／　　＼　　_ノ' ,
　　　 /　　（ ●）　（●）.!　　　─── 11月7日！
　　　 |. 　　　　（__人__）.｜
　　 ,..-'ヽ　　　　|ｒ┬|　　!　　　11月7日より作戦行動を開始する！
　 ./::"::::`ヽ､.,＿,｀.ﾆ´_／
　/::i::::::::::::"'弋'!ｰ',イ>|'_ノ´｀ｰ -,,＿ _
. }:::ﾞ|::::::::::::::::::::~ﾞ:_戈;f"　、　　　ｲ/ `i
/:::::::!;:::::::::::::::::::/',r.ﾃ　　　＼xｰ.ｫ､__ノ
::::::::::::ヾ!:::::::::::::l .l r'　　 `　､_冫y"
:::::::::::::::::＼o:::::l .ﾄ、　ヽ,＿ﾉ"ｰ'
:::::::::::::::::{::::{＼代 l>ｰ､,_ノ
291： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 21:07:52 ID:07V5a7hI0: 　　 ┌┐
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│　｜｜　　　　　┌―――――――――――――――┼―┐
└─┼┼─────┼───────────────┘　｜
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292： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 21:08:05 ID:07V5a7hI0: 11月7日、反乱軍部隊はマドリード攻略の作戦行動を開始する。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ''';;';'';';''';;'';;;,.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 vymyvwymyvymyvy、
　　　　　　　　　　　　　　　　ｍVvvMvyvｍVvvｍvyvｍVvv、
　　　　　　rっ━ 　　／⌒ヽ(ﾟvﾟ)／⌒ヽ (ﾟvﾟ)／⌒ヽ(ﾟvﾟ) ／^ヽ
　　　　　｜|　　　（ﾟщﾟ::: )／⌒ヽﾟщﾟ )　　( ﾟщﾟ　)　　(　ﾟщﾟ)
　　　　　｜／⌒ヽ |　__＿（ﾟщﾟ）／⌒ヽ　　＿＿　　　／⌒ヽ
　　　　　　（ﾟщﾟ:::）／-三-＼　　（::: ﾟщﾟ::）／-三-＼　（:::ﾟщﾟ :）
　　　　　＿＿＿／:（◎:=◎）::＼＿＿＿／:（◎=:◎）::::＿＿＿)
　　　　／:::::::::::::::::＼:: ﾄｪｪｪｲ :::／:::::::::::::::::＼::::ﾄｪｪｲ::::／::::::::::::::::＼
　　／─三三─::::::＼`ー'´／:::─三三─:::＼`ー' ／:::::─三三─＼
　／:::（○）三（○）::::::::＼／:::::::（○）三（○）:::::＼／:::::::（○）三（○）:::＼
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　＼::＼ェｪｪｪェ／::::::::／-＼:::::＼ェｪｪｪェ／:::::／＼:::::::＼ェｪｪｪェ／:::／
　　ヽ::::::::::::::∪:::::::::イ　　　＼::::::::::∪:::::::::／　　　ヽ::::::::::∪:::::::::::::イ
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　　　|＿）＝|三三三三＞　 |＿）＝|三三三三＞　|＿）＝|三三三三＞
293： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 21:08:17 ID:07V5a7hI0: 翌日、反乱軍部隊はマドリード南部のカラバンチェル地区を正面攻撃し、
大規模な戦闘が発生する。

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　　　　　く< ヾ､　‐　　く< ヾ､　ミ､　　く< ヾ､　‐　　く< ヾ､　ミ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　＼''ノ､　　ミ､、＼''ノ､　　'ミ､、＼''ノ､　　ミ､、,,＼''ノ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ゞ　,,彡ミ　　＼＼　　　　　　＼＼　　　　　　＼＼　　　　　　＼＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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294： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 21:08:33 ID:07V5a7hI0: 　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　／´　　　｀ヽ　,r'"⌒`' ､
　　　　　 /　　　　　　ヾ￥r　　　　＼
　　　　　 /　　　　　　　　ヾf r　　　　ヽ
　　　　 /　　　　　　　 fﾞﾞﾞ''''"""1　　　　ヽ
　　　　 /　　　　　　　　 |:::u:::::::::::::::|　　　　　ヽ
　　　　ｌ　　　　　　 ,ｲｌ| .ト､:::lj":::::::::::l　 |ｌ　　　ヽ
　　　 |　　　　　ノ:/ﾉｌｌ:::::ヽ::::::::::::::::::| .|:|　　　ヽ
　　　|　　　　　f´r=",､ﾚ::::::::::ヽ::::|j:::::::::ｌ|:::|. r､　　 l
　　 |　　／|　 |釗　　ヾ_､.._:::::ｌ::::::::::::,r'''"ﾚ'｢´l　　　|
　　|　　ｌに|　.|:釗　　　　｀`ヾ::::::::::::;r,=＝=＝ｯ　　 l
　 |　　 | し|　|::::::ミ､◎　　　　:::::::::/´　　　 ,､ﾘ　　ﾉ
. /　　　ヽ､|　|:::::::　`ヾ＝‐='"::u::/◎　 _..ノ:/_. -'´
/　　 /|　　　|::::::　　|j　　　　|j:::::ﾋ≡三=　/
　／:::|　　　|:::::＿__ U　ｕ　　 ::::::`''ｯ　　l
／:::::::||　　 .|　f⊥⊥Ｔ‐r､__　　r'::／ u　/　　　頑張れっ……！
::::::::::::| |　　ﾄ、｀┴'┴±±r干,コ'ェｎ /
:::::::::::|　|　　 |:ヽ　　　＿　　￣｀'┴'‐'ﾘ　　　　 .なんとか持ちこたえろっ……！
::::::::::|　 |　　 |:::::ヽｕ　≡三≡　u　/
:::::::::|ヽ　|　　 |:::::::ヽ　u　　　 _.､ ‐ヘ
:::::::::|　ヽ|　Ｎ　:::::::＼_.. ‐''´ /::::::::::::＼
:::::::::|　　ヽ　|　　 ::::／/　／::::::::::::::::::::::＼

　　/　　　　　　 |::::::::|　　　　　　　　　　　　　　 |
.　/ ,イ　　　ﾉ　l::::::::::!､　　　ヽ　　　　　　　　　|
　ﾚ´/　　　,ｲ　ﾉ:::::::::::::::ヽ.ﾄ､ lヽ　i､　　　　　　　　|
　　/ / / ｨﾌノ ‐-､　　　　>ﾍ｢＼l ＼　l　　　　 |
.　ﾚ'ﾚ'ﾚ'ｷﾞ＝＝=､　　　ｯ=＝＝‐ ﾗ"|ゝ.ゝ　　　　|
　　　　 |丶,,　＠l　　　　_　＠､゛　| |ヽ　　　　 |
.　　　　　 |　　｀フ　　.|ｊ~u　￣　ｕ　|.|う）　　　　|　　　国際旅団も積極的に投入しろ……！
　　　　　　 |　く　､　　　　　　　　　　||じ　　　 |
.　　　　　　 |　r=`=＝＝ニニ二`i 　 l　　　　　　|　　　俺たちには、もう出し惜しみしてる
　　　　　　　|　l　　　　　　　　　 |　 l 　　　　 |
　　　　　 |　!ニ二二と二二二ﾉ　l　　 .∧　　 l　　　余裕なんざ無いんだよ……！
　　　　　　　 l　　　＿＿　ｕ　　　,､ｲ　 / 　',　　 l
　　　　　　　　＼　　 ≡　　　,､-'´ /　 .ム-―l　　 ',
　　　　　　　 l＼　　 ,､-'´　 ,,､/　 /　　 ,.､-ゝ　ヽ
　　　　　　　　　|　｀i''´　|,.､-'´ /　 /,.､-''´　　　ｌ　　ﾄ､
　　　　　　　 | ｌﾚ　 ,<　　 / /./´　　　　　　 .ｌ |ｌ |　＼
　　　　　　ﾚﾚ　　/　ヽ‐７イノ　　　　　　　　リ.リ　　＼
295： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 21:08:48 ID:07V5a7hI0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　─ ─ ───────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　‐‐‐‐　　‐─────　　──　─　　　　　　　　　　　　─ ─ ─
　　　　　＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:::::
　　　／i　｀ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　 , --- ､　　　　　　　　　　　:::
　　　 / ニl ☆　｀､　　　　　　　　　　＿__/___　　ヽ.一　　　　　　　　::::　　:::
　　　,'　ニ!　......... ヽ-------───∠´__||＿_||‐｀>‐→─ ‐.-----.-　､ ::　::
　　　!　ヲ , .............,..:.............___∧＿......:.........￣￣´......:..................:.............:..........}｀ヽ,,,,,,、
　　　ヽ / /　　／´　:　　　ヽ　　 '　　 :......................　:..................:⊇⊇⊇　　j_／￣´
　　　　 '--‐ '´‐-　...:＿_　　 ' ヘゝ　　　:..,　-　'　´　￣　｀丶､_＿ ,, ィ'´:::
　　　　　　　　　　　　　　￣　─ ----＜　　　　　　　　　　　　/´-…''´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀､　　　　　　,-､　l　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀､　　　　　　　 ´　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀､￣ヽ　　　　　 |　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀､　ヽ　　　 l　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　ゝ　　 !　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ー----'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　─ ─ ───────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　‐‐‐‐　　‐─────　　──　─　　　　　　　　　　　　─ ─ ─

　　　　　　ヽ: : : :ー＝三三三三三三三!
　　　　　　　 /: : :　　　　　　　　￣ヽ￣＝三}
　　　　　　　/: :　　　　　　　　　　　　＼　＼
.　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　　　国際旅団に加えて、
　　　　　 ,'　　　　　　　　　　　 _　　　 i
　　　　 i　　　　　　　　　　　　　／;ﾐ､　　 l　　　　　　ソ連からの供与による戦闘機集団も
　　　　　 l ,　　　　　　　　　　ヾー'　　ヽ
　　　　／ ,／l　　　　　　　　　　　　　　　　 'っ　　　　マドリード防衛を大いに助けました。
　　　　< ／!: :/ ／: : ;　,. .-,　／　　　　　　　 j
　　　　　　 L: :´: : : :/／: :　／／　　/　　　　/　　　　　ソ連戦闘機の活躍により、マドリード上空の
　　　　　　 /:, -/: : : : : : ／ :/　　　.! ＿_ ／
　　　　　　 /: ; ﾍ: : . : : :./　　　　　／　　　　　　　制空権は共和国側に有利となります。
　　　　　　　　 ´,ﾍ/ ヽ／: :/　　 /ー ´
　　　　　　　 /三ゝ、　　　　　 i
　　　　　　　 /三三三三二ﾆﾆ＝-､
296： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 21:08:59 ID:07V5a7hI0: 　　 ┌┐
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　　｜　　　　　　　　｜
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.
297： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 21:09:12 ID:07V5a7hI0: 　　　　　,.-''"￣ "''-.、
　　　 .／,-、ﾉ（＿　 .ヽ
　　　/. ,.-‐､　 ,.-.､　　 '.,
　　 .l　　┴　　　┴ ｀　　 ',
　　 .l　　（　　、　　）　　Ｕ　 l　　モラ将軍、戦況はどうだお？
　　　',. 　｀¨´｀¨¨´　　　　/
　　　ヽ._ _,.--､_,,..........,,_／
　　　　/</::::::::|::::::::::_,,-''"ヽ-..,,_
　 ,.-／ ./::::::::::|-‐''"/　　　 ',　　￣ヽ
／/　　,'::::::::::::::|　　,'　　,..-''"
　..＞　l::::::::::::::::|　 ,'　　＼
　 |　　|:::::::::::::::::|　|　　　／
298： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 21:09:32 ID:07V5a7hI0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　 -─‐ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　＿＿　i　＿」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |＿＿___／　, =ミV_/,r=┤
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚr‐､匚}{__　{（　）r‐､{{__j|
　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ﾊ〈^ Y　 i　ヽ三彳! ﾄ- ｿ　　　　正直に申し上げれば、決して芳しくない。
　　　　　　　　　　　　　　　　/　 {　ヽ__ ﾄ　＼　　r'　 _〉 ||
　　　　　　　　　　　　　　　/　　_|　　　 |　Ｕ　　　 , ==ｧ　j ＼　　　予想外の抵抗で、こちらも甚大な被害を被っている。
　　　　　　　　　　　　　　/　　 ∧ヽ i釗{　　 i　　￣´　/　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　/　　　 |　ヽヽヽ､`ヽ、! 　　　 j　　　　　＼
　　　　　 _　 -──イ　　　　ヽ　　＼＼`ー､｀ニニﾆ1
/￣⌒V　　　　　　　| 　　　　＼　 r--　､ー‐〒r＝|
＼　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　＼|三三| 　 | | | 匕{

　　　　　　／￣￣￣＼
　　　　..／＿,　、＿. 　＼
　　　／　（○ ）　（○ ）　＼　　　たしかにあれほど激しい抵抗にあうとは…！
　　　|　　　（__人__）　　Ｕ　 |
　　　＼　　　｀ ⌒´　　　／　　　くそっ！
　　〆~＼　　　　　　　／ヽ
　／:::;;;､:::::::i::ヽ`介´/::::i::::::::::ヽ
<:::::::::::<|:::::::ｌ::::ヽ| | i::::::7;;;;;;:ｌ::::}
. ＼::::::::＼:::::＼;;;i,,/:／:::::::::i:::::{
299： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 21:10:01 ID:07V5a7hI0: 　　　　　　/　　　　　　: : : : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
　　　　 /　　　　　　　__:_: : : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
　　　　 ∧ 　　　／--､｀: : : : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
　　　 /　　　　　 ├＝〉　: : : : : ::::::::::::::::::::::::::::／
　　　./　　＼　　 |i ├‐/　　　: : : : : : :::::::::::::::／　　やむを得ないお…！
　　 / 　　　＼　il　|-｛　　　　　　　　　／
　 ./　　　　　　＼ _,|i__ﾊ、　　　　　　　／　　　　　マドリードの正面攻撃は中止する…！
　/　　　　　　　｀ｰ┴‐=ﾍ、＿／　／
　　　　　　　　　　　　　　　　 `ー一

23日、やる夫はモラと協議の末、マドリードへの攻撃中止を決定した。
300： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 21:10:16 ID:07V5a7hI0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫がイスパニアの独裁者になるようです

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第十話　マドリード攻略戦＜前編＞

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　終わり

.
301： ◆eZty3vRhsw：2014/05/22(木) 21:10:40 ID:07V5a7hI0: 本日の投下は以上です。
また次回、お付き合いくださいませ。
302：名無しのやる夫だお：2014/05/22(木) 21:19:48 ID:uuOZ29Sw0: 復帰＆連日投下乙
303：名無しのやる夫だお：2014/05/22(木) 21:24:03 ID:ist5d3x20: 乙

>>298-299

やる夫は退くときは退く判断力がある
304：名無しのやる夫だお：2014/05/22(木) 23:59:13 ID:yPUuK7XA0: 乙
ここで有りがちな正面突破に固執しないからいい
ま、どこの国でも成功者ってのはそうなんだろうが
305：名無しのやる夫だお：2014/05/23(金) 12:26:02 ID:/5S3.tzg0: 角度を変えて攻めろということか
306：名無しのやる夫だお：2014/05/23(金) 14:55:22 ID:eeneRuWs0: 乙でしたー
307：名無しのやる夫だお：2014/05/23(金) 21:13:45 ID:J8bBV6cI0: 乙

親人民戦線の立場で書かれた本でやる夫の軍事能力を批判する際に、挙げられる失敗の一つだね。
トレド救援を優先してマドリードの早期攻略失敗したのは。
やる夫は石橋を叩いて渡るぐらい慎重な判断を下す傾向があるから評価が難しいんだけど。

このスレだとロホ将軍は出さないのかな。
308： ◆eZty3vRhsw：2014/05/23(金) 23:15:31 ID:yJmTV2Nw0: >>307さん
ロホ将軍については…本作品では出さないことにしました。
理由は、登場人物が増えすぎることで読む方の混乱を招くことを
防ぐため、さらにはAAの登場人物を節約するためです笑
ロホ将軍の名誉のため、彼の功績については別枠で触れるかもしれません。
309： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 18:58:28 ID:AfEx/wBk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫がイスパニアの独裁者になるようです

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第十一話　マドリード攻略戦＜後編＞

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310： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 18:58:48 ID:AfEx/wBk0: ─── マドリード

r:、 |::::|　　＼. 　　 |:|　　　　｀i､: : : :}べﾍ　ｨ
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ｌ::|_r::ｼ:⌒ヾ:|　|:ｌ　｀　　　 |:| 　 :!　 !　　 l ヾ､:|
_｀''ｰ'::_:::::::::}|　ｌ｣　　　｀ヽ　　　 |　 |　　　|　　 |
　　　　"'-::Ｌ　 /::＾ヽl::i　 _ ｀ヽ,::|　 |ｰ:::::: ト,,　_!
　 |｀::､　　　:ヾｌ::::::::::}::|　|:|　　 |　 |:::::::::::|:::::::::|
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　 |::::::|　|::::|　　r:.､　 : ｀ Y::::::::}:|＼|￣￣|｀ヾ:|
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311： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 18:59:04 ID:AfEx/wBk0: ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
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.../ l. :. :. :. :.: .: .:. :. :. :. :. :. :.: .O od .:'`;:; ,.: ;oV"´　　 1　　..」ゝ‐/:`ｰ-､　　　「￣ |　 L_ノｼｼ　 , - ─ ミﾐヽ;:;:;;
/ 　| p'ﾞ;;.:O od .:'`;:; ,.: ;oQ r;;;;;;;;;､p o ..:.,,､､､､',　　　 1 .::.:.:::〈瓜ﾉ:::::::::',〈⌒〕二二ﾆ‐.:::::::::ﾉ　 - ─ ミﾐ _丿;:;;;
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ﾚ彡ﾐ　|:::::l　　,;彡ミﾐヽ　　 },_, ｲ:::::::::ハ;;';';';'';';'';;;!　　　il!.:::::.:.:.:.:,r ‐く　ﾉ　ﾉ__/｡:::.:.　　/. :; :; :;: ;V . :. :ィｲ三三
l彡彡_ﾉ.::ﾉﾐyｲ彡ミミﾐﾐ;:y.:.::::.:.::::::::::.:}‐､i;;:r ,;:;:;:;:;!　　　ll!;:;:;;:;:;;/jjjjjijijﾚ;:;:;;!　 i!　　　　/.: ;: ;: ;: ;:;ニ三三三三
ﾚ.:.:. ﾆ三三〉彡ミﾐﾐﾐﾐﾉｨｲ彡ミﾐヽ.〈　　ソ;:;;;;;:;:;|　　　llll!;:;;;:/jjlijiijijiﾘ;:;:;:;:;!　ﾘ　　,..イ. :; ; ;;;;; ﾆﾆ三三三三三
.:.:.:.:ﾆ三三ハ彡ミﾐﾐﾐ,'ｨｲ彡ミﾐミﾐﾐ',ﾊ　　,r-─ﾉ　　　　ﾉ;:;:;ヾ州州ｼ;:;:;:;;ﾉ　レ'´. :; :;:;;:;: ;;ﾆﾆニ三三三三三
.:.二三三/　ヾ彡ﾐﾐﾐ{ｨｼﾞ jijijijijijijiiiji! ﾌ""´￣7　　　　/iijiijijijijjijijjijijijijiijｨイ; :; :; :;ﾆﾆ二三三三三三三三
　iﾆ,r'"´　　　　ゞ;:;:;:;:;{jijijijijijijiiijijijijijl!　　　 /　　　 .:;1ij1iji1ji1ji1ii1i1l1lj1i1j; :; :ﾆﾆニ三三三三三三三三
　|/　　　 ,. .: :;:;;:;;;;;;;;;;;;:{jj州州州州州　　　/　　　 .:;1jli1jkl1jlk1jil1j1kj1klj1li1jil1kj　ﾆ三三三三三三三
　|　　.:ｨｲ.:;:;:;;:;:;:;;:;:;:;:;:;;:;{州州州州州!　　 /　　　 .:;jl1jil1;k1;1kk1||1||1||1|1||1|1|1|||||三三三三三三三三
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312： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 18:59:21 ID:AfEx/wBk0: 　　　ヽ､_,人_,ノ､_,从,
　　　　）
　 ‐=､´　　ミアハ！
　　　）
　　　, '⌒r‐v'ヽｨ'⌒Ｙｿ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r=:/ミｘ: ､
　　　　　　　　　　　　　　 ,: : :ry:l : : : : :＞,　　　　　　　　　ヽ､_,人_,ノ､_,从,
　　　　　　　　　　　　　　　　 /: :/:{　ﾉ:ﾙ:'ヽ: : :　　　　　　　　　　）
　　　　　　　　　　　　　　　　,: ::/三ミｘ　　　 :,: :,　　　　　　　‐=､´　　ミアハ！
　　　　　　　　　　　　　　　　!{::ﾊこoｱ　ゝ-く: : }　　　　　　　　）
　　　　　　　　　　　　　　　　 y:ﾑ　　 l　　ｨ.}: :{　　　　　　　　 , '⌒r‐v'ヽｨ'⌒Ｙｿ
　　　　　　　　　　　　　　　 :ﾑﾄｪｪｪ≦メ.l: :|
　　　　　　　　　　　　　　　 ::ﾑ:､￣　／,: :;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }: :{ ＞='　./::/ﾆﾆｭ,＿
　　　　　　　　　　　　,　:=ｭﾆﾆﾆﾆゞ:　＼_ _/ノﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧=-. ､
. /{ /{　　　　　　 /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}　 l⌒l　}ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ:ﾑ
/Y { :l　/}　　　　　 { ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ:,　 )　(　,ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ:ﾑ
{ ( .ｌ :|_, ,′　　　　 , ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆA　,　　}.Aﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾑ
､ r　　　{　　　　　 ,:ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆA {　　l.Aﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ:ﾑ
. ＼　　 }　　　　　, ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆA, 　 .Aﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾑ
　　.ゝ　.;lｭ　　　 / ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆA　.Aﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾑ　　　　　ヽ､_,人_,ノ､_,从,
　 /ｌﾑ孑ﾆ >､,__,ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ .V ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾊﾆﾆﾆﾆﾆﾑ　　　　　　）
　ヽ､ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆハﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ .,' ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ /　,ﾆﾆﾆﾆﾆ }　　　‐=､´　　ミアハ！
　　　.＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ /　.}ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ { ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ :{　 Vﾆﾆﾆﾆ: l　　　　　）
　　　　＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ,ｨ　 . |ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ i ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ::| 　 Vﾆﾆﾆ:: |　　　　 , '⌒r‐v'ヽｨ'⌒Ｙｿ
　　　　　 ..＼ﾆﾆﾆﾆ′...　｜ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ | ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.｜　 }ﾆﾆﾆ:: ,
　　　　　　　　＞=ｲ　　　 |　ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ | ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.｜　 /ﾆﾆﾆ /
　　　　　　　　　　　　　　 |　ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ | ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆゞイﾆﾆﾆ :/
313： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:00:07 ID:AfEx/wBk0: 　　　　　　　　　　 ':.{__/:.:.:.:.:.ｉ:.:.:/＿ノⅥ ヽ:.:.､:＿j_:＿:!_:.:.:.:.∨ヽ:.:.:.:.:ヽ
　　　　　　　　 i:.:刈:.:.:.:.:.:.!:..ｨ＝=ﾐ'、ヽ　＼‐≦ミ､ :}:.:.:.:.:.:.|　 ∨:.:.:.:.ﾟ，
　　　　　　　 l/ /{:.:.:.:.:.:.l..{{　んﾊ　　　　　 rぉヾ: ::.:.:.:.:.:.!釗 }:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　《/ /:.:.:.:.:.:.{ `　ﾏ沙　　　　比ﾘ　”ﾞ:.:.:.:.:.:Ⅳイ:.:.:.:.i:.:.:i
　　　　　　　　　 /:.∨:l:.:.:.:.:. ﾊ　　-‐　　 ,　　　‐-　　釗i:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.::|:.:.:!
　　　　　　 /:.:.:/|:从:.:.:.:.圦　　　　　　　　　　 |:.l:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:ﾒ
.　　　　　　　 ,:.:.:./: l:.:.:.＼:.　、　　　　　　　　　　Ｕ　/. l:.:.:.:.:|:.:.:.:.:i:.:.:.|ハ　　　あなたもすっかり
.　　　　　　　 ,:.:.:/:.:. !:.:.:.:.:.|:.:.:.ﾞ＼　　　´￣｀　　　ｲ／:l:.:.:.:.从:.:.:.l:.:.:.|!　}
.　　　　　　　ｉ:./_＿..ﾞ:.:.:.:. !:.:.i:.:ﾞ/:`ト.　　　　 .ィ. ":/:.:j:.:.:/:.:.:l:.:. l:.:.:.li .ﾉ　　　マドリード市民の人気者ねえ…
.　　　　　　　 |´ヾﾄ: : :`く＼＿_/:.:.:.l.　`　--　 ´ .':(￣`'＜ヽ. :/|:.:ﾉ!:.:./
　　　　　　 /.　　ヾﾄ : : : : : : Vﾊ_ノ　　　　　〈:.:.:.ヱ>､ `〈ｰ-､...《:ｲ
　　　　　　ﾉ.　　　　ヾﾄ: : : : : :.Vﾊ＿　　　　　　７ﾉ　＿ `ヾl 　ヽ
　　　　／　　　　　　ヾﾄ.: : : : :.VΛ　`　　　ー／:.｀´〕　.}　 .|　　|

　　　　　　　　　　　　　　　　スペイン共産党
　　　　　　　　　　　　　　　ドローレス・イバルリ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /:.:.j/:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｲ.:.:.:.:.:.: ／ .:／.:.:.:.:.／:イ／∧／｝:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }.:.:.:.:／ .:／:/_＿彡　／／ヾ'"⌒Y:./.:}:.:.:.ｉ:.:.:}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //／ /／ :./｀ﾞ''＜:::彡　　　　　　|/ /|!:.:.:| :/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //ｰ=彡''Ｙ:./､_＿　｀ヽ　　　　＿ﾉ / '|:.:.:ｉ|/
　　　　　　　　 ⌒ヽ　　　　　　　 /.:.:.:.:.:.:| | Ｊ/　　がミメ、} 　 ,ィ⌒Ｙ.:/　 |:. 八
　　　　　　　　　　　ヽ＼､、＿＿彡 .:.:.:.:.:.:.八Ｖ′　｀ー‐ 　　 /がう彡′　|:/
　　　　　＼　　　　　＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.ｲ　　　　　　　　　　Ｖ￣ﾞ /　　　/
　　　　　　　　＼ー＝＝ニニ二￣ .:.:.:.:.: /.:.:.:.: |　　　　　　　　　　　＼,/　　
　　　　　　／´￣￣￣￣￣￣￣￣.:.: /.:.:.:.: 八　　＼＿＿__⌒_ー‐∧　　　
.　　　　　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:./､　ヽ　　｀ー―"´　 ∧::.　　　　まあ…悪い気はしないな……
　　　　　 /:／￣¨¨二二ニ＝＝ー==彡.:.:.:.:.:/:::::＼　＼　　ー=′　／}::ｉ:::ｉ
.　　　　 /'´　　／￣￣二二ニニ＝ー:.:.:.:／ﾞヽ::::::::＼　＼(⌒ー＜::::/ :}:::|
　　　　/ 　　 /´⌒ ー==ニ二__＿＿彡＜ニﾆ∧:::::::::::Y⌒ヽーr､　i/:::/:::八ﾆ=‐- ､
　　　　　　 / 　／ニニニ＞＜ニニニニ|二二∧:::::::::ﾊ　 /⌒¨¨´｀Ｙ.://二ニニニﾍ
.　　　　　　　 /二三三二＼ニニニニニlﾆニニ∧／:ﾊ}　У´￣　　}//ニニニニニ∧
　　　　　　　　 |二二二ニニﾆ＼ニニﾆﾆ∧二二二＼Ｖ　〈　 /￣　 {ﾆﾆ|ニニニニ/ﾆﾊ
　　　　　　　　 |ニニニニニニﾆ∧二ニニ∧ニニニニ7　　 Y　＿_　}ﾆﾆ|二二ニﾆｉニﾆｉ
.　　　　　　　 Vニニニニニニﾆ∧二ニニ∧三＞ニ八　　 У‐'ｰ /-＜ニニニニ|ﾆニ|
.　　　　　　　 ∨二二ニニニﾆﾆ∧二二二二ﾆ／ﾆﾆ∧　 {　　　 |ニニ|二ニニﾆ|ﾆニ|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　防衛委員会委員長
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ホセ・ミアハ
314： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:00:53 ID:AfEx/wBk0: 　　　　　　　　　　／彡'∧　}　　 ,'　 |　　/ /
　　　　　　　　　　＼////ﾍﾊ_　 ;　　j　ノ /
　　　　　　　　　　　ヽ>'´　ｊ//ﾊ　〃'　,ｲ
　　　　　　　　　 rｰ-=ﾆ=≦彡'ｲ　/´.／
　　　　　　　／ー-=＝テ'´　　　　｀ヽ
　　　　　 ,.イ　ヽﾊ　}.／!　　　　　.　-‐=ﾐ
　　　　　 } ,へヽ Y./ﾉ　:　 ,　　／　　　 ∨
　　　　　ﾉ　＼/ｰﾂ.,{｀ヽ　{ 　 ', 　　　　 ∨　　　　　　迫りくる反乱軍を押し返した共和国軍は、
　　　　 ,'　　　 Yﾍノ　 }､　｀　jえｚ　　　　　∨
.　　　_zi.　　　ﾉ,ｲ　　ﾘ　　ﾉ'´　　　　　　ヽ　　　　さしあたってマドリードの防衛に成功しました。
　　 ∧＼＿__ゾ　　　 {ﾉ i　　　　　　　　　 i
.　〃∧　丶 {　　　　〔　　　　　-=＝＝=-　　　;　　　　マドリード防衛を指揮したミアハ将軍は、
　////∧　　ﾉ　　, -=ﾍ'´　　´-=＝＝-　 . 　ノ
〃/////へ/ﾊ　´ ／　 .ｰゝ--'　　　　　　彡'　　　　　たちまち偉大な英雄として民衆に迎えられます。
/////////＼}　 ´　　　　＼　　　ノ　　＞{
///////////〉　　　　　　　ゞwヽ,..＜　　´}-=＝＝ー-
/////////,ノ　　　　　　　／＞介ー＜／/////////
///////／　　　　_＿＿彡'//￣〉ヽ'´／.:://////////
///////　　　　／////////r'　{　　/.:::::///////////
//////　　＿,ｲ////////〃{　 {　 /.:::::////////////
/////　　 {//////////// r'　/　/.::::〃///////////
315： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:01:16 ID:AfEx/wBk0: 　　　　　　　　＿　　　　　＿
　　　　　　　,　-─ゝ｀ヽr'´　　｀＞
　　　　　∠　　 -─- ミ　二　´￣　＞
　　　　, '　　ﾆ-‐ r─ ﾐ　 -‐　　　　､＼
　　　/　／　　　　|　r;ﾆV三､ヽヽ.　 l　＼
.　　 l　/　　　　　　 :|　　　　 |　　 l　 |　ヾ`
　　│　　 /　　 l　|　　　　 :|. ﾄi　　　　　|
　　│　　 /　/　,１ L_　　　　:!│l　ﾄ、ヾ　|
.　　 !　!　　 /　/ ﾚ'　｀ヽ　　ゝ!´ヽ! ＼､|
.　　 |　|　　　ノヾ､二raﾆ　　（'ra二フ"ﾚ′
　　 |　 _,､イ|　　　　　　　 `ｰ-;　　:|　　　　マドリード市民の精神は傷ついていたのさ……
　　　|　ヾﾆ|:|　　　　　　　 -　/　　 |
　　　|　|　|　 |　　ヽｰ----------‐ｧ :|　　　　　反乱軍に追い詰められ、政府には見捨てられ……
　　 |　|　 |　 |　　　` ｰ-------‐´　ﾄ
.　　 |　l／ヽ.　ヽ　　　　　ー一　　　 / |　　　　だから、一人の英雄を必要としてるんだろう……
　　_レ':::;;;;;;;;ﾄ､　l.＼　　　　　 ,.ｲ , l
￣:::::::::::;;;;;;;;;;| ヽ. l l　ヽ､..＿＿.／/ |ﾙ^::ｰ-
:::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;|.　＼! 　　　　 , '　:|;;;;;::::::::::
::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|　　　＼　　　／　　:|;;;;;;;;;:::::::

　　　　　　　　　　　　＿　＿_
　　　　　　　　／´＝:ﾐ´二.ヾ＼
　　　　　　　 / '／ '´rｰ=､ヽ.ヽ､ヽ
　　　　　　　　ｉ / 〃,ｲ|　　 | |_L|　ｌ l
　　　　　　 |.l.l ﾙ'__ﾘヽ　ﾍl_Nヽ!.l |
　　　　　　　　 | |.ﾊﾞ￣o`　 ´o￣,"|l |　　それなら、俺は英雄になってもいい……
.　　　　　　　　ﾚ１　￣　〈|:　￣　 !`|
　　　　　　　　　ド」　､ｰ-----‐ｧ ,lｲ!　　 .それが民衆が望むことならばな……
　　　　　　_,,... -‐| l ト、｀¨二¨´ ,.ｲ.l lｰ-　...._
　　　,ｨ''"´:::::::::::::::| l.l ::::ヽ､__, .::´ :l.l |:::::::::::::::::｀¨lヽ　　　　　　　　　　 r'つ
.　　/:::|:::::::::::::::::::::::W ＼ ::::::::::: ／lﾙ:::::::::::::::::::::::|:::ヽ　　　　　　　 /　∟､-‐''つ
　 /:::::: |::::::::::::::::::::::::l.　　＼／　　.l::::::::::::::::::::::::|::::::ヽ　　　　　　　　 ,.<　　）ヽヾﾆニ⊃
. /:::::::::::|:::::::::::::::::::::::::l　　／＼　　.l::::::::::::::::::::::::|::::::::::ヽ　　　　　　／＼＼　　 i　lﾆ二⊇
/:::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::l／＼_／＼.!::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::ヽ　　　／::::::::::::＼.ゝ-─'ー-- '
:::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::ｌ　　ハ　 /:::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::＼／::::::::::::::::::::／
:::::::::::::::::: l:::::::::::::::::::::::::::! ./　ヽ ./::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::／
ヽ::::::::::::::;ｲ:::::::::::::::::::::::::::V　　 V::::::::::::::::::::::::::::ﾄ､:::::::::::::/::::::::::::::::::::::／
:::::::::::::::/　|::::::::::::::::::::::::::::ヽ　./::::::::::::::::::::::::::::::|　ヽ::::::::::::::::::::::::::::／
::::::::::::/　　| :::::::::::::::::::::::::::::∨::::::::::::::::::::::::::::::::|　　ヽ::::::::::::::::::／
＿:／　　　|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　　　＼＿:／
316： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:01:44 ID:AfEx/wBk0: ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.':.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.::.:.l}:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾟ，
:.: / :.:.:.:.:.:.:.: ｨ:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:./}:.ハ:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.∧
:./:.:.:.:.:.:. ／' |:.:.:.:.:.:.:.l:.:. /　　 |:.:.:.ﾊ|＼／:.:.:ｌ:.:.:.:.:∧
:.:.:.:.:.:.:.:く../ /:.:.:.:.:::.‐|‐/─‐ミ |:.:/　ｌ　ハｌ:.:.ﾘ:.:.:.:.:.:.:.　
:.:.:.:.:.:.:.:.:く_/:.|:.:.:.:.:.:.:.|/ _＿_ヽ　 ′　ィ芯!:.:':.:.:.:.:.:.:.:.!
:.:.:.:.:.:i:.:.:.:/　Ｙ:.:.:.:.:.:.:Ｋ芹芯`　　　込ﾘl/:.:.:.:.:.:. l:.:|　　　…ま、それも一理あるかもね。
:.:.:.:.:..l:.:.::{ 　 |:.:.:.:.:.:.:.l　込刈　　　　　　　|:.:.:.:l:.:.:.:.l:.:|
:.:.:.:.:.:l:.:.:.lゝ _|:.:.:.:.:.:.:.|　　　　　　　冫 .从:.:.l:.:.:.:.|:.:!　　　民衆はいつだって、英雄を欲するものだから。
:.:.:.:.:.:l:.:.:.l_l:l_l|:.:.:.:.:.:.:.|　　　　　　　 _,　ｲ:.:.:.:/|:.:.:.ﾘ:.:|
:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:从:.:.:.:.:.:.:ト　　　　　　 ´/:.:.:.:.:./ :|:.:./ l:ﾘ　　　 γＹ⌒ヽ
:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.､〕ｉト　＿_　ｲ:.:.:.:.:.:′ !:/　/　　ー (　　　ﾉ）
:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:ヽ:.:.:.:.＼/:_:_:.:.:.:.:.:!:.:.:.:/　　./　　　　　　ゝ、＿ノ
､:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.:.:.:.':/　ﾟ，{＼:＼　￣￣　〕iト､
. ヽ:.: !:.:.:.:.:.:.: //　　　＼ヾ:.:＼　　　　　　＼
317： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:02:26 ID:AfEx/wBk0: 　　　　　　　　　　　　 _ ---------------- ､
　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ
　　　　　　　　 x＜: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:∧
　　　　　　　／: : : : : : : : : : :／: : : : : : : : : : : : : :.∧
　　　　　／: : : : : : : : : : :／: : : : : : : : : : : : : : : : : ∧
　　　　 ./: : : : : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : :/ヽ:/i: : : :∧
　　　　/: : : : : : : : : : :/´: : : : : : : : : ,: : : /-‐- i: : : : : :}
.　　　/／: : : : : : : : /: : :｀ﾒ､: ://: :.//: :/　　　 i:: : : : : i
　　　´　i: : : : : : :／: : : :./: : ＞､／/: :/　　　.／: : : : : i
　　　　 i: : : : ／: : ＞´: ／≠＝=x:／　　 ∠==ｧ: : : : i
　　　　　i: :.／:_＞´: :/:ｲ　　　　 O｀ヽ八´ O　　.i: : : : :i
.　　　　　i:.´￣: : :f´¨i: :i　ヽ　　　　,　　　　　　　ﾄ,: : :ﾄ､i　　　（だが……ここからが正念場だぞ……
　　　　　 i: :l: : : : .i んi:.i　　ゝ---'　　　｀==='｀.in}: : i
.　　　　　 i/ i: : : : ヽ__i:.i　 u　　　　　　ゝ　　　 i_∧:/　　　　　.いくら反乱軍を撃退したからといって、
.　　　　　　　i: : : : : : : : i　　　　　　　　　　　　　i　 /
　　　　　 i: : : : : : : : :i　　⊂ﾆﾆ＝＝ー　　 /　　　　　　　　こちらも反攻の余力はない……
　　　　　 i: : : : : : : : :i｀＞　　ー‐‐　　イ
　　　　　　　i: : : : i: : : :i: i　　　　＞　__ .＜: :i　　　　　　　　　　依然として苦しい状況に変わりはないんだ……）
　　　　　　　i: : : : :r: : :.i: i　_____　　　 i: : :i: : i
　　　　　 i: : : : :.i ∨∧ヾ　　 i　　　i: : :i: :/┐
.　　　　　　 i: :_ - ｲ_ ∨∧　　r､i　　　ヽ: i:/ .├-､__
　　　__ -≦ﾆ王三ﾆiヽ∨∧　i､_　　　　 i:}ヽ　 i 王三≧､＿＿
-≦三三三王三三i ｀ー___ i :::＞ｒ---ｲ::,ｲヽ iﾆ王三三三三≧､
三三三三三王三三ﾆi　　￣　｀＜i:::::::::i/ iニ i三王三三三三三
三三三三三王三三三i　　　　　ゝ--ｲ　.i三三三王三三三三三
三三三三三三王三三三 i 　　　 i:::::::::i　.i三三三王三三三三三
三三三三三三王三三三三i　　　i:::::::::::i　i三三三王ﾆ三三三三三
318： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:03:32 ID:AfEx/wBk0: 　　 ┌┐
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┌─┼┼─────────────────────┐
│　｜｜　　　　　┌―――――――――――――――┼―┐
└─┼┼─────┼───────────────┘　｜
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　　｜｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　 ┌┼――――――――┼―┐
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　　 └┘　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　　｜　　　　　　　　｜
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　 ―┼――――――――┼―――――――――――
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └―――┘　　　　　　　　｜

.
319： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:03:48 ID:AfEx/wBk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　 -─‐ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　U　　　＿＿　i　＿」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |＿＿___／　, =ミV_/,r=┤
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚr‐､匚}{__　{（　）r‐､{{__j|
　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ﾊ〈^ Y　 i　ヽ三彳! ﾄ- ｿ　　　半月あまりの戦闘で、わが軍は軽視できない損害を被った。
　　　　　　　　　　　　　　　　/　 {　ヽ__ ﾄ　＼　　r'　 _〉 ||
　　　　　　　　　　　　　　　/　　_|　　　 |　　　　　 , ==ｧ　j ＼　正直なところ、奴らの決意を甘くみていた部分がある。
　　　　　　　　　　　　　　/　　 ∧ヽ i釗{　　 i　　￣´　/　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　/　　　 |　ヽヽヽ､`ヽ、! 　　　 j　　　　　＼
　　　　　 _　 -──イ　　　　ヽ　　＼＼`ー､｀ニニﾆ1
/￣⌒V　　　　　　　| 　　　　＼　 r--　､ー‐〒r＝|
＼　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　＼|三三| 　 | | | 匕{

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　エミリオ・モラ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -　￣￣｀　- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ｰ､　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, -､　　　　ヽ､＿　　　　ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ!o　}　　!､_　　　　　　　　　',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　＞　　　ｏ｀ー--　　　　　　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 { /　　　　ヽー- ＿　　＿　　　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　……　　　ヽ｀ー〈　　 }　　　イ´　　ヽ　ｊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞､　ー'　　　（　 , イ⌒ヽ' |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<　７ヽー-ァー-ヾ/　　　　.ﾊi
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｒ='ﾍ　　　　　　／ヽ!:::{　<´　　　ハo　　　　　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∨l∧　　　　ノ　 / 7::｀->　／　　ｊ　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∨l∧　　_/ ｊ　/　/:;':::〈-イ　　　〈　　　 ..|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,イ )ﾍ}-'　/　ｊ　/:::;:r´　　　　　　 !　　　...|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !　⌒)ﾍ　　ノ　/:::::;/　　　　　　　　}　　　..|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　´ノﾍ／　 /::::::/　　　　　　ヾ　/　　　 |
320： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:05:40 ID:AfEx/wBk0: 　　　　　,.-''"￣ "''-.、
　　　 .／,-、ﾉ（＿　 .ヽ
　　　/. ,.-‐､　 ,.-.､　　 '.,　　　　　たしかに奴らの徹底抗戦は予期せぬことだったお。
　　 .l　　┴　　　┴ ｀　　 ',
　　 .l　　（　　、　　）　　　 l　　　　…だが、それならそれでいい。
　　　',. 　｀¨´｀¨¨´　　　　/
　　　ヽ._ _,.--､_,,..........,,_／　　　　　容易に攻略できないと分かれば、これ以上
　　　　/</::::::::|::::::::::_,,-''"ヽ-..,,_
　 ,.-／ ./::::::::::|-‐''"/　　　 ',　　￣.首都でもない都市に大軍を投入する必要はないお。
／/　　,'::::::::::::::|　　,'　　,..-''"
　..＞　l::::::::::::::::|　 ,'　　＼
　 |　　|:::::::::::::::::|　|　　　／

　　　　　　　　　　　　　　　_ ＿_ _
　　　　　　　　　　　／　＿　　｀`ヽ､
　　　　　　　　　　/　　 /ﾉゝヽ　　 .: .＼
　　　　　　　　 l　　 ,j　Y　/｀`ヽ､ .:. :.＼
　　　　　　　　　　　 |　　/ ｀ｰ‐'_＿__　＼. :.:. :＼
　　　　　　　　　　　 !　」イ二＿,/ / ＼.ヽ..: .:.:.:.＼
　　　　　　　　　　 ,イ二ﾌr =､二´r＝､.:.;ﾞヾj､ .: .:.: .:.〉
　　　　　　　　　　　￣｀1(◎,)元,(◎,)_j」＼.::ヽ」.:／
　　　　　　　　　 ,ｲｰ-‐j⌒ゝ‐-‐'ﾞ^iｰ;:'乍7'´
　　　　　　　　　　　　 i{t､　,ｨﾆ>'ヾ､　　j;:;:,ﾍ;「
　　　　　　　　　　　　ゝj,'　 _ ＿,,､､　U.::;ﾚ'ｿ;/　　.なんだと！？
　　　　　　　　　　　　　jﾘ　'"￣｀ｰ'ﾞ ,'　,'::;i;:ｲ
　　　　　　　　　ﾞ!　　´￣`　,'　.:j;::;!;:1　　　ここまできて諦めるというのか！
　　　　　　　　　　　　　ﾄ､　　　　　.:,ｲィ;:;:/
　　　　　　　　　　　　 ,ｲ!. `ー一‐''.:´/.:.j:;:;:ﾄ､
　　　　　　　　　　| ﾄﾐt､.: .:. .:_,､-‐''"´ .:.::i
　　　　　　　　　　| | T j 「￣ T　　　.: .:.:.:|
　　　　　　　　＿_, イ」 | ,! |　　 |　　.: .: .::.::L_
　 r77´￣￣　　　　 `ヾj ,! ,! 　　」＿,．-‐'"´.:.:.:`ｰ- ､_
　//j′　　　　　　　　　」 ! 7´￣　　　. :. ..: .: .:. :. :.. :. : :; ￣
321： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:07:02 ID:AfEx/wBk0: 　　　　／´￣￣｀ヽ
.　　　　／　　＼　　_ノ' ,
　　　 /　　（ ○）　（○）.!　　黙れっ！
　　　 |. 　　　　（__人__）.｜
　　 ,..-'ヽ　　　　|ｒ┬|　　!　　元はといえば貴様が攻撃を失敗したからだろうが！
　 ./::"::::`ヽ､.,＿,｀.ﾆ´_／
　/::i::::::::::::"'弋'!ｰ',イ>|'_ノ´｀ｰ -,,＿ _
. }:::ﾞ|::::::::::::::::::::~ﾞ:_戈;f"　、　　　ｲ/ `i
/:::::::!;:::::::::::::::::::/',r.ﾃ　　　＼xｰ.ｫ､__ノ
::::::::::::ヾ!:::::::::::::l .l r'　　 `　､_冫y"
:::::::::::::::::＼o:::::l .ﾄ、　ヽ,＿ﾉ"ｰ'
:::::::::::::::::{::::{＼代 l>ｰ､,_ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　 -─‐ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　U　　　＿＿　i　＿」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |＿＿___／　, =ミV_/,r=┤
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚr‐､匚}{__　{（　）r‐､{{__j|
　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ﾊ〈^ Y　 i　ヽ三彳! ﾄ- ｿ　　　　くっ…
　　　　　　　　　　　　　　　　/　 {　ヽ__ ﾄ　＼　　r'　 _〉 ||
　　　　　　　　　　　　　　　/　　_|　　　 |　　　　　 , ==ｧ　j ＼　　　しかし、それは… ───
　　　　　　　　　　　　　　/　　 ∧ヽ i釗{　　 i　　￣´　/　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　/　　　 |　ヽヽヽ､`ヽ、! 　　　 j　　　　　＼
　　　　　 _　 -──イ　　　　ヽ　　＼＼`ー､｀ニニﾆ1
/￣⌒V　　　　　　　| 　　　　＼　 r--　､ー‐〒r＝|
＼　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　＼|三三| 　 | | | 匕{
322： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:08:32 ID:AfEx/wBk0: 　　　　　　　　 ,-、　　　　　　　　　　　 _
　　　　　　　　 | r、、　　　　　　　　　／ l
　　　　　　　　 l ｌ::::.、、　　　　　／.:: /
　　　　　　　　 | l::::::::、 }r -‐-、／ .::: /
　　　　　　　　ヾ、:::i /lト ---'|/ .:::::./
　　　　　　　　　　', V/::」＝=＝l ::: ／
　　　　　　　　　　 >　ゝ‐----' '<
　　　　　　　　　 /　　ノ　　　＼_、
　　　　　　　　　,'　　　●　　　● ;　　　　　　.やる夫はものごとを考えるとき、常に失敗のリスクについて
　　　　　　　　 ≧⊂⊃　（__人._）≦
　　　　　　　 i⌒＼　　　（_.ノ　　ﾉ_／⌒)　　考える人物でした。
　　　　　　　　_　　＞　　＿＿　イ::ヽ／
　　　　　　　　∧__,ﾍ}:::::::::l＞＜l :::::::::::ﾉ
　　　　　　　　ヾ_:::ッﾘ ::::::::＼／::::::::>''´

　　　　　　　　 ,-、　　　　　　　　　　　 _
　　　　　　　　 | r、、　　　　　　　　　／ l
　　　　　　　　 l ｌ::::.、、　　　　　／.:: /
　　　　　　　　 | l::::::::、 }r -‐-、／ .::: /
　　　　　　　　ヾ、:::i /lト ---'|/ .:::::./
　　　　　　　　　　', V/::」＝=＝l ::: ／
　　　　　　　　　　 >　ゝ‐----' '<
　　　　　　　　　 /　　　　　　　、　　　　.モラにマドリード攻撃の指揮権を委ねたのも、
　　　　　　　　　,'　　ノ　　　＼_ ;
　　　　　　　　 ≧　　　●　　　 ●≦　　　うまくいかなかった場合にその責任を押し付けるためであったと
　　　　　　　　　＼⊂⊃（__人._）⊂ﾉ
　　　　　　　　　　＞　　＿＿　l⌒ヽ　　　 .言われています。
　　　　　　　　　/:::::::::::::::::l＞＜l ::ｉ　ｉ
　　　　　　　　　|:::::::::::::::::::＼／:::::::l　　|
323： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:09:44 ID:AfEx/wBk0: 　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼ -、_
　　　　　　　　　　　　　　 _,ノ　ヽ､__ 　 /　/ ,〉、
　　　　　　　　　　　　　　（＝）（＝）／　´／ /)
　　　　　　　　　　　（__人＿） {　　 , ' ´,/　　　あいかわらず見切りが早いというか…
　　　　　　　　　　　　　　'､`⌒ ´　 V　__, ＜´
　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　〈´／::::Λ　　　　現実的だよ、やる夫は。
　　　　　　　　　　　　　　 | 　　　ﾔ::::::::::::::Λ
　　　　　　　　　　　　　　　 `ｭ`ｰ─ｰ V::::::::::::::Λ
　　　　　　　　　　　　　　　 /ﾑ _ , -.／V::::::::::::::Λ、
　　　　　　　　　　 _,. -／:/:::ﾊ ,/´..::/i:::::::::::::::::::Vﾍ
　　　　　　　　　　／/.／.:::/:::l　y .::::::/::::ｉ::::::::::::::::::.∨}
　　　　　　　　　 j ::::::::>.:::/:::::l ./ .::::::::::::::::ｉ::::::::::::::::::::ﾚ;
　　　　　　　　　i :::r :〈 ::::i::::::::ﾚ .::::::::::::::::::::〉､:::::::::::::::::ﾉ
　　　　　　　ｉ :::| :::::'., :i::::::/.:::::::::::::::::::::::::::`::-==::イ
　　　　　　 | :::| ::::::::', :i::/.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/

　　　　　　　　　　　　　　ファン・ヤグエ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,ノヽ､,__　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（●)（● ）　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（_人___）　 U　 |　　攻撃中止の判断は俺も間違っていないと思う。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '､　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　 <二ニヽ　　　　　　　 |　　だけど、国外の連中は納得してくれるかな？
　　　　　　　　　　　　　／-‐ 　｀i ､＿__,.　イ i
　　　　　　　　　　　　 {/´､　　　 ',┐__＞ｰﾒ ┴ｭ
　　　　　　　　　　　　　　　　しrヽ　　　　V:::Λ　／ : : :＞、_
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.＜ﾊ､_／￣ V　∨ : : / : : : : :_＞-.､
　　　　　　　　　　　　「 : : : :〈 : : : : : : ヽ/ : : :/ : : : ／: : : : : `、
　　　　　　　　　　　　　　 /. : : : : ∧ : : : : : : :ヽ : : : : : :/ : : : : : : : : }
　　　　　　　　　　 / y : : : : : Λ : : : : : : : ＼ : : / : : : : : : : : : }
　　　　　　　　　　　 / : :.i : : : : : : Λ : : : : : : : : :ヽ:ﾉ／ : : : : : : : :j
　　　　　　　　　　　　　ﾉ. : : :| : : : : : : :.∧ : : : : : : : : : :ヽ : : : : : : : : :ｨ
324： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:10:15 ID:AfEx/wBk0: .　　　　　　／￣￣￣￣￣￣＼
.　　　　／:.　　　　　　　　＼
　　　　 /: : :　　　　　　　　　　　　＼
. 　　 / : : : 　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　 | : : : : 　 ,.,,,,ノ⌒" '' ``⌒＼,,,　　　l
　　　 |: : : ::;　　（　＿）　　　（　● ） .;::　|　　　　　国外…
　　　 |: : : : :　　 ´"''"　　　 "''"´ 　　 l
　 ,＿ヽ___　　　　（　　　 j　　　）　u　／＿_　　　　ドイツとイタリアか…
／::　r' |　r'￣二ﾕ:｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′ ／ : :: :: :`:､＿_
: : : :::| .|　|　/ 　) ｀)　　　　　　／: :.ﾍ : :: :: :: :: :: :＼＿_
　: :　|.ﾉ. ﾉ /　　⌒ヽ＿　_　 ,　´　|: : : :ﾍ: :: :: : : : : : : : .ハ
　: :: ::＼　　　　　　　　　`ト､　　　/: :､ : : ＼: :: :: : .i i: :/: ::ﾍ
　: :: :: :l: ｀ー┬-､　　　 |ii入　／|:: :: :＼／: : : : {. ﾚ /: :: : ﾍ
　 : :┐|: :: :: :: :＼）　７ ./iiii〈　　 |: :: :: :: :＼: :: :: :Ｖ /: :: :: :: :}
　: :イ .|__/ ,へ/⌒＼　./iiiiiiii｝　　| : : : : : ::/: :: :: : Ｖ: :: :,ｲ: : :!
　イノ: : / /: :: :＼＿￣＼iiii｝　　|: :: :: :: :/----: : .| ／ノ: :: :|
325： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:10:39 ID:AfEx/wBk0: ――― ベルリン

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }ミｖ彡{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(十)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Υ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 vぅ　　мくＫｨм　　ｨv
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Чﾐ＿ハ|ｿﾑﾘﾊ＿_κ7
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (ミﾐ} {ミ(ミ三)ﾐ}　{彡)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿{{ Π丘ミ三彡丘Π }}＿
　　　　　　ｌニニニニニニニﾆニﾆニニニニニT厂|厂|厂|厂厂|厂|厂|厂lTニニニニニニニニニニニニニニl
　　　　　　＼|釤釤釤釤釤釤釤釤釤三三三 |┏━━━━━━━━┓|三三三釤釤釤釤釤釤釤釤釤|／
　　　　　　 ┌|　　　　三三三三三三三三 |┗━━━━━━━━┛|三三三三三三三三　　　　 |┐
　　　　　＼三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三／
　　　　　　＼￣Τ￣Τ￣T￣￣「￣「￣「￣「￣「￣「￣「￣￣「￣￣「￣「￣「￣「￣「￣「ヽ／
　　　　　　　_| Ｌ ζ _|Ｌη |Ｌκ |Lξ |Lщ |Lψ |ＬΩ |Ｌκ |Ｌζ |Ｌχ |Ｌψ _|Lζ |Lπ |LΣ |Lα |Lε |Ｌ|_
　＿　　　　ｒ|＿＿ｚ――― ｚ――ｚ ――― ｚ――z ――――― z――z――――ｚ―‐z ―――― z―┐　　＿
　 || 　　　 Υ⌒Υト＼＿＿Υ⌒Υ＼＿＿_Υ⌒Υ＿＿＿＿＿ Υ⌒Υ＿＿_ ／Υ⌒Υ＿／彡’Υ⌒Y　　　 ||
　 ||　　　　 |ｌｌｌ ll| l　＼ｒ―‐ |ｌl l l |＼ｒ―――|ｌl l l |〉―――――〈| l l l | ――ｔ |l　 |ｌl l l | ―ｔｲl　　 |l l ｌ |　　　 ||
＿||＿＿＿_,,|ｌｌｌ ll| | ﾊ「　　　|ｌl l l |ﾊ |.　　　 |ｌl l l ||　　　　　　　　|| l l l |　　　 | ﾊl|ｌl l l |　　 | ﾊ　l |l l ｌ |＿＿＿||__
彡彡彡彡／,|ｌｌｌ ll| |∪ |ｌ　　 |ｌl l l l∪|.　　　 |ｌl l l ||　　　　　　　　|| l l l |　　　 |∪l!ll l l |　　 | ∪ l |l l ｌ |＼ミミミミﾐ
鬥鬥鬥鬥l圭|ｌｌｌ ll| | 　 |ｌ　　 |ｌl l l l　 |.　　　 |ｌl l l ||　　　　　　　　|| l l l |　　　 |　 l|ll l l |　　 | 　ｔ l |l l ｌ |圭|鬥鬥鬥
二二二二|圭| ｌｌｌ| |「ｒﾐ|ｌ　　 |ｌl l l ｌ「ﾐ|.　　　 |ｌl l l ||　　　　　　　　|| l l l |　　　 |ｒ「ｌjｌl l l |　　 | 彡」 |l l ｌ |圭|二二二
圭圭;Ｔ ;|z|l|「ｌｌｌｔ| |トミ|ｌ　　 |ｌl l l ｌl ﾐ|.　　　 |ｌl l l ||　　　　　　　　|| l l l |　　　 |Ｌﾉ|ｌl l l |　　 | 彡」 |l l ｌ |ｌｌ|z|　|圭圭
圭圭;;|　|z|l|l ｌｌｌｔ| | 　 |ｌ　　 |ｌl l l l l「|.　　　 |ｌl l l ||　　　　　　　　|| l l l |　　　 | zｒ|ｌl l l |　　 | 　z　|l l ｌ |ｌｌ|z|　|圭圭
圭圭;;|　|z|ｌl「「「「「| | l「 |ｌ　　 |ｌl l l l ｌ|;|.　　　 |ｌl l l ||　　　　　　　　|| l l l |　　　 |ｔ「 |ｌl l l |　　 | 「 l l |l l ｌ |ｌｌ|z|　|圭圭
326： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:10:50 ID:AfEx/wBk0: ､.__... ＝'''""＼￣ヽヽ:.:.l＼ヽ:.:.:l. :.|.:.:　　　　　 .:! :|:.: .|:.:
',＼｢　　　　　　 _＼ト､＼:.:.!:.:.|:.:.:　　　 .:.:| :.!:　ｌ.:.:
:.!　ヽ　　　　　 /:,:.! 　ヽヽ＼:.:.!:.:.:　　　..:.:./:./: ./.:.:
ヽ.　ゝ　　　　　　l:.//　　　トゝ.ヽヽ:.:.　..:.:.:.:///l:rｲ':´　 ,:
　ヽ　､ヘ　　　　　ｰ'　　　　　　ヽヽ':.:.:.:／/イ'T, !:.: ..:./:
　　　｀ -丶-_-- ――-_- 　　　ヽ',:／／,ﾘ ,ｲ/:.:.:／／
ヽ　　　｀￣　　　　　　￣｀　　　　　 '′/'　'' //:.:／/´:
ヽ:＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l`￢'イイl:.:./:.:.:
＼ヽヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ',　　,'.: | !:/:.:.:
:.:.. ＼｀`丶　　　　　　　　　　　　　　　／　/:.: .!/:.:.:　　　
丶､:...ヽ､　　　　　　　　　　　　　　　,. '´　 , ':.:.: /:.:　　　 /　　　反乱軍のあの体たらくは何！？
　　｀丶､　,ィﾆ二二.._‐　.._　　　　　　／.: :.:./: 　／／
　　　　　〈､　　　　　丁:.:ア´　　 ,. イ:.:.:.: ／,. ィ"／　　　　　やる夫は何やってるのよ！
　　　　　ヽ二...__‐..二!／　 ,.ィ:´:.:!:.:!:.:-'‐:.´ l　|
　　　　　　　　　　　　　 ,...:.':´:.:.l:.:.:.:l:.:.!:.: 　 :　/ /

　　　　　　　　アドルフ・ヒトラー
327： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:11:08 ID:AfEx/wBk0: ドイツはすでに、軍事援助にとどまらず戦闘部隊の派遣に踏みきっていた。

:::.::.|::.::.::.:　/.::.:/.:: |　ｌ::.::.::.::ｌ | :::|l::.::.:j.::.::.::.::| ::.ヽ ::.::.::ヽ::.::
::.:: |::.::.::　/ |::.:|:.:: |:l　l::.::.::.:l | ::l:|::.::.ハ::ヽ::.:|:.. :|.　::.::.::.:l::.:
:: :｜::.:.　|　|::.:|:.:: |::ｌ　ｌ::.::.::ｌ |::ｌ::|::.:/::.:| |::ｌ:.:|::... |:.　 ::.::.::|::
::. ｜: 　｜｜::|:::. |::ヽ　ヽ:l　| |::|::/ ::.:ｊ |:: | |::.::.:|__　 ::.::.:|::
: .. | ￣丁￢ト: |　::.＼　　| |::|/_,,.. ィ￢厂::.:ﾘ|:ｌ　::.::.:|::
: .. l气==|‐ｧ＝ミﾒドｰ　＼ | | 彡イ斗‐＜==戸|:ｌ　::.::.:|::
::.. ∨ ＼| {　ｌi　} ヾ゛　　　　　ﾞ´ {　ｉｌ　} ／　 |:l　::.::.:l::.　　　　（ドイツはやる夫の勝利に賭けたのよ！
ヽ.　＼￣`ー‐≦=-　　　　　　 -=≧＝''´　　//　　 /.::
: :.ヽ　＼　　　　　　　　i:l　　　　　　　　　　　//　　ｲ::.::　　　　　ここでやる夫が敗北するようなことがあれば、
　 :::l＼　＼　　　　　ﾉ:|　　　　　Ｕ　　 //　／.: |::.::
　　::.l::::｀ヽ、＼　　　　　＿　　　　　　　　／/／..::::::::|::.::　　　　そのときは赤っ恥どころじゃないわあ…！）
　　 :.ヽ::::::::::＼　　　　 ´ー｀　　　　　...:::::::::::::::::::::::::::::|::.::
::..　　::..＼:::::::::::＞　　　釻　　　　イ::::::::::::::::::::::::::::／|::.::
＼:..　　:::..＼:::〈　ﾄ､｀　　__　　´　ノヽ::::::::::::::::::::／　 |::.::
328： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:11:22 ID:AfEx/wBk0: 　　　　　　　　　　　　　 ___r=y＝ｰ＝冖-ｨrｔ=､
　　　　　　　　　　／___ｆ〆::::::::::::::::::::::::::::::Yごｿ＼
　　　　　　　　／__ｆ〆:::::::::::::::::_ｙ＝ｰ￢冖￢―-＼　　　　　／
　　　　　／　.{f7:::::::::　イ厂　　;′　　　　　　｀＼　　　 / /
　　　　 /＿＿{ｆ|:::::／　ｌ　ｌ　　｜　　　　　ヽ　　',　ヽ　 / /
. 　　　 /〈匚／ｲﾄ＼　　 | ｜　　|　　　　　　　',　　ｉ　ヽ∨ / 　／　／／
　　　 /　￣7　|l|___}〉　∥｜　 |　{　　　　　　| 　 | 　　 ∨ ／　 ..::／
. 　　 /　　 //　 |:|￣　 | ||　l　　 | | ﾄ　　　 | ∥　;　　　 ', Ｙ／.::∠
　　 /　　 , / l　 |:|　　 l┼ヽ＼　|｜| ＼　　｜ﾊ　/ ｜　| |: l::.::.::.:／
　／　　　|:|　|　 |:|',　　　|ヽー=≧ｘ、ヽ　ﾞ,　//_｣./ｌ　 |　｜|:ﾘ::.:／／　　　　やる夫に通告しなさい！
／　　　　 |:|　|　 |:| ヽ　　| 　弋_リﾉヾ'ｰ　|/ィ,T7/ ／ｊ　/ /::.::.::.∠ -‐::.::.
　　　　　 |:|　|　 |:|　ﾄ　ヽ　　￣　　　　　　ゝ' /´ |::::／::ｲ::.:／.::.::.:: -―　　　「今後ドイツの作戦指導を受託しないかぎり、
　　　　／　｜　　　|　＼＼　　　　　　　　　/ ／::.::.::.::.:／＿＿　ｰ―
　＼／　　　 ∧　　　|＼　￣　　 _＿_,.　'　／´::.::.::.::.::.::.＜二＿　￣￣　　　　軍事援助については再考する」と！
＿__ ＼　　 / ∧　　ﾄ　＼　　　￣｀　イ　 |::.::.::.＜￣￣￣　　r―一
::.::.::.::＼＼/ /.::.ﾍ　　 ∨＞=＞　　_ ∠::.::.:|　　|::.::.::.::.::.＞　　＿＿￣￣￣
::.::.::.::.::.::.｀＜´＼ﾍ.　　∨::/∧:ﾄ＼く＿＿_|　　|￣￣ｰ―::.::.::.::.:ー- ::.::.::.::.
::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.＼ﾞﾍ　　∨/　|:|:::://::.::.::.::.:|　 ∧＿＿ー＜￣￣￣｀`￣
::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::ヽヽ　　V 　|:|::〈〈::.::.::.::.::.|　/　＼::.::.::＼　＼
329： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:11:41 ID:AfEx/wBk0: イタリアのムッソリーニもまた、同様の不満をもっていた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／..:::::::::::::::::::::::::::..ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (,､:::::::::::_::::＿,､:::::::::┛┗、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .l　｀'＾'´ ..: :.: :. }::::::::┓┏i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ._　　､＿＿,､〈:::::::_::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!）　　ﾍﾗヾ´　ﾞ! /ﾍﾞ!::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .ｿ　　｀｀`　 :.:.: ｿ,iﾉﾉ:::: |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ,-　　　　 .:..:.:ｼ_,ｲ､::::::l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i＝=-　 .:..:.:ｲ　　ヾﾍ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , ゝ...:.　 _,.ィ　 i ,.ィ´ 　ヽ.──────────┐ 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, ´　ﾞ'ーイｼ″／　　／:.:.:.l:.:.`:.:.....///////////////}||ｌｌ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.．'´ 　　　＼ヽ,.イ　　　/:.:.:.:.:.: l .:.:.:.:.:.:.:.:｀　ｰ- ､///////:}||ｌｌ|ｌｌ|}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　ノﾄ_,ﾉ┘.∧　　/､:.:.:.:.:.:.:l.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.ヽ///// }||ｌｌ|ｌｌ|}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /￣￣ヽイ:l: :ｲ!ﾊ///　ヽ./:.: ＼:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,':.:.:.:.:.:.:.:. '/////}||ｌｌ|ｌｌ|}
　　　　　　　　　　　　　　　　 /￣￣｀ヽ/:.:.／:.:.:i:l//i:　　/: : :.:.:.:.＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,':.:.:.:.:.:.:.:.: :.:'////:}||ｌｌ|ｌｌ|}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /.:.:.:.:.:.: : : /iく.:.:.:.:.:.:!l//! 　 /:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ///}||ｌｌ|ｌｌ|}
　　　　　　　　　　　　　　　/:.:.:.:.:.:.:.: : /::!.:.:ヽ.:.:.:.ll//!:　/:.:.:.:.:.:／:.r──ｭ:.:.:.:',::...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.V//}||ｌｌ|ｌｌ|{
　　　　　　　　　　　　　　　　/:.:.:.:.:.:.: : : :'::::i.:.:.:.:.ヽ:.:l!//! /.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧ : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨/||ｌｌ|ｌｌ|{
　　　　　　　　　　　　　　　　/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ' ..:.:{.:.:.:.:.:.:ヽl//!/.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨||ｌｌ|lｌ|{
　　　　　　　　　　　　　 ,.:′:.:.:.:.:.:.:.:.:;:.:.:..:.':...:.:.:.:.:.:.:.li//／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:∧:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: 'l||ｌｌ|lｌ|{
　　　　　　　　　　　　 :′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.j:..:..:/ !:.:.:.:.:.:.:.:.〈:O : .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.//∧.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :l|ｌ|ｌｌ|{
　　　　　　　　　　　　　　　 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;'.:.:; ′}.:.:.:.:.:.:.:.:.:｝.:.:.:.:.:＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : ':.://///ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: 'l||ｌl|{

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ベニート・ムッソリーニ
330： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:11:57 ID:AfEx/wBk0: 　　　　 r（:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
.　　　　　l:::f`''～^ｧrr-''ﾞ`'"´`''´ヽ::::::::::::::|
　　　　　ゞi　　　ﾉﾘ　　　　〈:::::::::::::::!
　　　　　ｨ≡z､　　 _,,ｨf≡=-　ヽ::/_｀ヽ　　　イタリアはすでにやる夫政権を正統なものとして承認した。
　　　　　　ヽｰ_tッ､　　 -‐tﾂ_‐　　i/〉:::〉 l
　　　　　　　 !　　 l　　　　　　　　　〈／／　　　…となれば、負けましたごめんなさいじゃ
　　　　　　　､　 .|　　　　　　　　　i｀´i
　　　　　　 ∧　ゝ‐　　　　　　　/ 　.|　　　　すまされないってことだ。
　　　　　　　　 ∧　`＝=-‐　　　／　　 |ヽ
　　　　　　　 ∧　　　　　　／./　　,ｲ/:::＼
　　　　　　 _,,..-‐''´ヽ＿＿_／　/,,.-''´./:::::::::|::`ｰ
＿,,...-‐''"´:::::::／/ ヽ __,,..-‐''"´　　./::::::::::::|::::::::
::::::::::::::::::::::::／::::/ .,佳ﾐ､　　　　　 /::::::::::::::|::::::::

　　　　　　　　　　　　　　　 , '´ ￣￣ ` ､
　　　　　　　　　　　　　　　　i　r-ｰ-┬-‐､i
　　　　　　　　　　　　　　　|　|,,＿　＿,{|　　　だからイタリアは全力でやる夫を支援する。
　　　　　　　　　　　　　　　　Ｎ| "ﾟ'`　{"ﾟ｀lﾘ
　　　　　　　　　　　　　　ﾄ.i 　 ,__''_　 !　　　 ─── ただし、条件付きだがな。
　　　　　　　　　　　　　　／i/ l＼ー .ｲ|､_
　　　　　　　　　　,.､-..:￣/:::::::|｀＼￣ / |::::';`:┬-､
　　　　　　　　 /::::::ヽ::::/:::::::::::|ﾍ／ヾﾒ∨!::::::';::::l:::::ヽ.
　　　　　　　　/:::::::::::::∨::::::::::::::l,　　l;;;;! 　|:::::::::>::|::::::i
　　　　　　 /:::::::::::::::::|｀二^>::::ｌ　 |;;;;;!　j::::＜::::::l::::::|
　　　　　　　 |:::::::::::::::::::|::::<::::::::::::＼.i;;;;;! /::::::;ｲ￣:l::::::!
　　　　　　　 .|:::::::::::::::::::{:::::::`::-::､:::::ヾ;;l/:::／:::::::::::!:::::|
　　　　　　　 {:::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::｀ヽ∨:/::::::::::::::::|::::::｝
331： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:12:12 ID:AfEx/wBk0: 　　　　　　ヽ: : : :ー＝三三三三三三三!
　　　　　　　 /: : :　　　　　　　　￣ヽ￣＝三}
　　　　　　　/: :　　　　　　　　　　　　＼　＼
.　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　l
　　　　　 ,'　　　　　　　　　　　 _　　　 i
　　　　 i　　　　　　　　　　　　　／;ﾐ､　　 l
　　　　　 l ,　　　　　　　　　　ヾー'　　ヽ　　　ムッソリーニは、やる夫へさらなる軍事援助を提案します。
　　　　／ ,／l　　　　　　　　　　　　　　　　 'っ
　　　　< ／!: :/ ／: : ;　,. .-,　／　　　　　　　 j　　正規部隊およびファシスト党義勇軍 ───いわゆる黒シャツ隊を
　　　　　　 L: :´: : : :/／: :　／／　　/　　　　/
　　　　　　 /:, -/: : : : : : ／ :/　　　.! ＿_ ／　　　 5万人派兵するという、かつてない大規模なものでした。
　　　　　　 /: ; ﾍ: : . : : :./　　　　　／
　　　　　　　　 ´,ﾍ/ ヽ／: :/　　 /ー ´
　　　　　　　 /三ゝ、　　　　　 i
　　　　　　　 /三三三三二ﾆﾆ＝-､
332： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:12:28 ID:AfEx/wBk0: 　　　＼　　ゞ:､　　＼　}ー-＝彡}==ｧﾞ　　/　/
　　　　｀　　　｀ヽ　＞ー-＝=彡"ｲ　 .'　/
　　　　　　　　＞､ﾉゞ＝==＝´　　　　　｀V
　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　 '.　　,
　　　　　　　 ,　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　｀　　　,　　　　ヽ　　/　　　　　／{
　　　　　　ヽ　_.ﾞ　　　　 :i　 ,:　　　　 ,　'"
　　　　　　　　/ ｀ヽ.　　.ﾙ　{　　　ｲ　　 ,　　 '.　　　　　ただし、ムッソリーニは援助の見返りとして、
　　　　　　　　} ゝ _ﾊ　　　　　　 / ＞‐く
　　　　　　　　,　辷ﾊゝ　　　　 ./彳ｰ= '"　　　　:.　　　　イタリア側の排他的指揮権を要求して、
　　　　　 /　　　｀ヽ　 ,　　　　　　　　　　　 '
　　　　　　 ,　　　　　 ′{　　　　　　　　　　 }　　　やる夫と摩擦をおこします。
　　　　　　 }　　　　　　 / 　ﾞ　　　　　　　　　__　ノ
　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　_　 -‐ '" ア￣　　　指揮権問題は、その後もやる夫とイタリアとの間に
　　　　　三二ﾆ=-_　　乂　ノ　　　-― ―毛=＝
　　　　　　￣￣　＼　　　 ;　　　　　　彡´i{　　　　　　　深刻な紛争の原因となります。
　　　　　　　　　　　｀ー- ^ー-　‐=彡"　ハ.､
　　　　　　　　　　　　　i＼　　／イ {　 / {::∧＼
　　　　　　　　　　 /|　从(才" .|./／　 }:. ∧:.:.＼
333： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:12:42 ID:AfEx/wBk0: やる夫は、マドリードの即時攻略は断念したが、その包囲網の圧縮は当然継続する。

　　　　　,.-''"￣ "''-.、
　　　 .／,-、ﾉ（＿　 .ヽ
　　　/. ,.-‐､　 ,.-.､　　 '.,
　　 .l　　┴　　　┴ ｀　　 ',　　マドリード北西部に至る、ラコルーニャ街道を遮断せよ！
　　 .l　　（　　、　　）　　　 l
　　　',. 　｀¨´｀¨¨´　　　　/　　攻撃開始は12月19日とする！
　　　ヽ._ _,.--､_,,..........,,_／
　　　　/</::::::::|::::::::::_,,-''"ヽ-..,,_
　 ,.-／ ./::::::::::|-‐''"/　　　 ',　　￣ヽ
／/　　,'::::::::::::::|　　,'　　,..-''"
　..＞　l::::::::::::::::|　 ,'　　＼
　 |　　|:::::::::::::::::|　|　　　／
334： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:12:56 ID:AfEx/wBk0: だが、ほどなくして反乱軍のバレラ将軍が戦闘で重傷を負い、
兵員にも甚大な損害を出して挫折する。

┌─────────────────────┐
│　　　o　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　...│
│　　　　ゝ;:ヽ-‐―ｒ;;,　　　　　　　　　　　　　　。　　　....│
│,,____＿冫;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼　　　　　　,,,,,,,,　o　　／　　　　　│
│"｀ヽ;:;:;;;:::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:从　　　　（;:;:;:;:ヾ-r　　　　　　　　│
│　　　〈;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:）　０　　ソ;:;:;:;:;:;:;:｝　　　　　　　 .│
│　　,,__);:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ　　　　ゞｲ"ヾ,:;:,ｿ　　　　　　　　.│
│　　(;:;:ノｒ-´^~;;r-ー⌒｀　　　　,.、　　　　　　　　　　　...│
│　　"　　,,,,　　　　　　_;:;:⌒ゝｿ;:/　　　　　　　　　　　　..│
│　　　　（;:;:丿　　　　（;:;:;:;:;:;:;:;:;:)　　　　　　　　　　　　 .│
│　　　　　　　　　　　　ヾ;;;;;;;;;;;;/;　＼　　　　　　　　　　 .│
│　　　　　　　　　　　　´　　/;:ﾉ　。　　。　　　　　　　　...│
│　　　　　　　　　　　　　　　　（）　　　　　　　　　　　　....│
└─────────────────────┘
335： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:13:13 ID:AfEx/wBk0: 年があけて、1937年1月3日、攻撃はいっそうの激烈さでもって再開された。

三三三三三三三三三三三三三三三三
　　　　／´￣￣｀ヽ
.　　　　／　　＼　　_ノ' ,
　　　 /　　（ ○）　（○）.!　
　　　 |. 　Ｕ　　（__人__）.｜
　　 ,..-'ヽ　　　　|ｒ┬|　　!　
　 ./::"::::`ヽ､.,＿,｀.ﾆ´_／
　/::i::::::::::::"'弋'!ｰ',イ>|'_ノ´｀ｰ -,,＿ _
. }:::ﾞ|::::::::::::::::::::~ﾞ:_戈;f"　、　　　ｲ/ `i
/:::::::!;:::::::::::::::::::/',r.ﾃ　　　＼xｰ.ｫ､__ノ
::::::::::::ヾ!:::::::::::::l .l r'　　 `　､_冫y"
:::::::::::::::::＼o:::::l .ﾄ、　ヽ,＿ﾉ"ｰ'
:::::::::::::::::{::::{＼代 l>ｰ､,_ノ
三三三三三三三三三三三三三三三三

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　　　　　　　　::::...:　　　　ヽ／　　　　　　　 ''⌒ヽ　　 ;;;::::::|＿|::::::::::::::::| 　＿|:::::::::□:::::::／ヽ:
　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　ヾ　　　　　　　 ,,ｿ　　　　,,）　_ ::::::::::::::|＿|::::::::::::::::::::: ／／:::
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336： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:13:35 ID:AfEx/wBk0: しかし、ここでも共和国軍の頑強な抵抗に遭い、ついに戦線は膠着する。

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ「i''ー'"´　　 ,r-‐'ー''''"´￣
337： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:14:01 ID:AfEx/wBk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　 ___,ｫ冖'+............-,,,,_
　　　　　　　　　　　　　　　./"￣　　　　　　　　＾ﾞ''''''""`ｰ冖-‐'‐ｭ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _..ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　丿
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　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　 _--/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└ﾍ_　　　　　　　　　　　　　●l'´　　●…マラガ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　,..---..--..-‐/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ_　ノ'￣
　　 ..､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ'''"

反乱軍側は状況を打破すべく、地中海南部に位置するマラガ攻略作戦に乗り出す。
ケイポ・デ・リャノ将軍の南部方面軍とイタリア軍による共同作戦であった。

　　　　　　　　＿_
　　　　　　　｀`''‐､｀`ヽ､.　　 ,.. -─;:-
　　　　　　　　　＿＼ ll　ヽ.r'　ll ／-─- ､.
.　　　　 ,. ‐''"´ll 　 lll｀`　lll ’ l　"　ll　 -=ﾆ.｀
.　　　 ∠ -‐ ; =-─　　 ll　　　 ll　　　 lll　＜`
　　　　 , ‐''´ lll　　 ll　　　 lll　　　 ll　　　 lll　ヽ
　　／ ll　_,.　　ll　　lll　　ll　　 ll　　　 lll　　 ll　i
　 , '.,. ‐',´'´ llｌ　　 ll　　ll　　,.ｲ　　 lll　　 ll　　 ll |
　／　, ' ll ,ィ　. ll　,.ｲll.,.ｲll./::::ヽ.ll ﾄ､ ll 、　 lll 　 |
.　　 /ll.／!　,ｲ　./_:l /:::!./::::::::::ヽ. |_ヽ |ヽ llｌ　　ll |
　　/., ' . !ll /ｌ ll/:::::l/ヽl/::::::::,.‐''::ヽ!:::ヽ!::ヽ　ll 　 |
　／　 ! / .ｌ /.l＝==｡=､::::::;;;:==｡==＝＝! r‐:､lll|
　　　　 l/　 |/　.l :`::ｰ-:/:::::::::::　ｰ-‐ '::´:::|l|r‐､!│
　　　　　　　 l :::::::/::::::::::::　　　　 :::::::::|.!ﾄ､ﾘ l|
　　　　　　　ｌ:::/::::::::::__-，　　 .::::::::::|Lンlｌﾄ、
.　　　　　　　　　 l`"----------一::::／ヽｌ!　 |;;;ヽ.　
　　　　　　　　　 ! 　＿＿_　..::::::::／; 　ヽ ll !;;;;;;;;ヽ.
　　　　　　　　　　　ヽ.　￣￣..:::::::／;;:　　　ヽ. |;;;;;;;;;;;;;l`;;ｰ-
　　　　　　 _,,. -‐''7ヽ......::::::::::／;;;:　　　　　ヽ!;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;
　　 _,,. -‐''";;;;;;;;;;;; /;;;;;ヽ:::::::／;;;::　　　　　 /;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;
　　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;`1;;;;::　　　　　　 /;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;
　　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;| 　　　　　 , ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;

　　　　　　　　　　　　　ケイポ・デ・リャノ
338： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:14:21 ID:AfEx/wBk0: 　　　　　　　,.=,'´ 　　ヽ:: 　　釤＼
　　　　　　　 /　〝　　　　　　釤釤ヽ.
　　　　　 |〝　〝　　　　　　釤釤くヽ!
　　　　　　 |〝〝,〝,　〟､釤釤　､ヽ
　　　　　　　 |,〝　/／! ∧　ﾄ､釤釤ﾄ､|
　　　　　　　｣ _r'7ヘ_ｊ/ 　 >､!‐ヽ釤! .|　!
　　　　　　　 |｢f.ｋ━zxヽ /xz━ｧ冫､! |
　　　　　　　 ||ゞ| ｀￣ '"|.|ヽ￣´/ｊ〃ヽ!
　　　　　　　　ﾞ=ﾍ　　　､|｣,　　 /=″　　　攻撃は空と海、両方からだ……！
　　　　　　　 /| ∧ ﾞ￣￣￣ /
　　　　　 / .l/　ヽ　<7　/ヽ.　　　　　爆撃と艦砲射撃を併用し、敵の戦力を削ぎ落とす……
　　　　　　_/ 　＼　ヽ.釻/|　　＼
　　　　／ |　　/] |　　ヽ'　!　　 ∧
　_,.-‐'´　　|　/ о| 　　　　|ヽ　 /　|`ｰ- ､
　　　　　　 |/ 　　|＼　　　 / Y ＼｣　　＼

　　　　　　､─-　、　＿_
　　　 ,_ -─-ヽ　　 '´ 　 ,∠.._
　　　　,＞　"　"　"　ﾞ　､、＜｀
　　∠＿ "　"　 "　　ヾ　　､、ヾ
　　　／　″,　,ｨ /ﾍ　i､　ヾ　ヾ !　　その後、地上戦で敵を殲滅する……！
.　　/イ ,ｨ ./l/‐K 　 >!ﾍ|＼　ﾞ　|　　　　 __＿__
　　　 |/ ﾚ|＝=a= .　=a=＝ |ｎ. l　　　 r",.-､,　＼
.　　　　　| ｌ　￣ ´|.:　￣　 :|ｆﾘ,'　　　(_.人　ヽ._　ヽ
　　　　　 `ﾍ　　､l.レ　　　 :|"ハ　　　ゝ.　＼　　 /
.　　　　　　/ヽ　iﾆ..二ﾆ7 ／|/　 :!二（　＼　　ノﾊ
　　　　 _/ 　 l＼￣　／　./　　 |　　 ,ﾀｰ　　'",〈　!
-‐ _''.二/　　 l:::::`‐:'´　　/　　　 |　　.l.ﾄ､.　-‐'"/!.ﾄ,
¨´　　　l　　　 ,ヽ:::::　　　/,へ　　 |　　ﾄﾐ､￣￣._ﾉﾉli＼
339： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:14:39 ID:AfEx/wBk0: 　　　　　　　｀ヽミメ、　. -‐,=‐
　　　　 . . .-‐‐ミ i!　Y i! 厶イ_＿
　　 ∠..., =‐-　i!　 i!　 i!　i!　＜´
　　　.ィ´ i! 　 i!　i!　i!　i! 　 i!　i! ヽ
.　 , ′i!　i!　i!　i!　i!　i!　 i!　 i!　i!.!
　/イ i!　i!　i!ｨ i! i./::､ i! ﾄ､　i!　i!　!
　 /i!.／/i!./::iメi/:::::::,ﾒ､「ヽﾄ､ i! i!j
　/イ i!/! /===｡､:::::.===｡＝:i!,...i! |
　　　ｊ/ j/ i::｀:‐:/:::::::: ｰ一.:´:|ir, }.|　　　　　いくぞ……！
　　　　　　 i:::::/.::::::、　　 .::::::|Lﾝii|
　　　　　　　i: ｀r_'ﾆ´‐'ヽ .;.::::ハ /　　　　　マラガ作戦開始だ……！
　　　　　　　､　 'i'-‐_'ノ::: ,_',.-‐;´-ヽ,
　　　　　　　　ヽ　⌒ .イr‐.く´, -‐ ''｀' ､
　　　　　　　　＼／,'./　::: !　　_ヽ＿__｀'_ ､
　　　　　　　　　 /´.,!' /　.:::/-､'´　　　　　　 .＼
　　　　　　　　／.>iﾞ_./　.:::/　 ; ｀ｰ,　　　　　　　 '､
　　　　　　　,.' .,.' ,..,V､ ::::::!　　l　 .l ｀!,.　　　　　　 ',
　　　　　　,.'　/　!ン i ヽrﾉ,　　!　 .!　l.i　　　　　　 !
　　　　 / ./　　!　　ヽ !..::::: /..､ ,'　 !'i　　　　　　 i
.　　　 / /　　,.' ヽ　....｀"ｰく::.／.:ｰﾉ.,'　　　　　　 !
　　　　,' /　 , '　　｀-､-'､_｀ﾉ'ー '７ /　　　　　　,.'i
　　　　　　　　　　　ヽ＼ヽ-,. - '´.,.' .:::::::::::::::::, ' /
340： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:14:55 ID:AfEx/wBk0: 　─ ─ ───────────
　‐‐‐‐　　‐─────　　──　─　　　　　　　　　　　　─ ─ ─
　　　　　　　　　　　　　　　　　(⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 {⌒ヽ　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　ヽ＿}
　　　　　　　　　　　　　／ヽヽ　ト__
　　　　　　　　　　〈　　＼￣ /　l
　　　　　　　　　　　　　＼　　　＼/　　l
　　　　　　　　 =ﾆ;:;:;:;:;:;:; ＼　　　　　/;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
　　　　　　　三;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼　　〈;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
　　　　　‐=＝;:;:;:;:;:;:;:;: '´　　　　＼　　＼` 　 ,;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
　　　　　ﾆ三;:;:;:;:;:;:;:'　　　　　　＼　　〉　　　'　､;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
＿　≦三二＝＝─フ　￣￣二丶　　￣　 __　＿　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
／　／　　　　'´　 //三≠　￣￣　￣￣　〈　ヽ／＼￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　ｉ　三── 　 //三/　Ξ　　　　　　　　＼　　　　ヽ
　　|　二二二ﾐヽ| |三　 ≠　　　　　　　　　r‐' 　 ∧　 l
　　|　三￣Ξ＝i| |三　≡=　　　　　　　　　＼　 {　`ｰ'
　　乂　三三　　ﾍﾍ乂　ヾ　　　　　　　　　　　`ｰ'
＿　三＝─-　　ﾍ人≧　＿＿＿　＿＿＿＿＿＿＿＿＼＼＿＿＿＿＿＿
　　三＝───≧─三二二ラ'　　　￣￣￣￣￣￣,:':;:;:;:;:;＼＼;:;:;:;:;:;≧￣￣￣
　=三三三三;:;:;:;:;:;:'､　　　　　　　　　　　　　　 ,.,.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼＼;;:;:;:;:ニ─
　　　　ニ三;:;:;:;:;:;:;:;:;:` ,,　　　　　　　　　 ,,, ;:;:ﾞ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼＼Ξ=‐
　　　　　＝ﾆ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:　　　　　 ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼＼
　　　　　　　　三　,:,;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:三二＼＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿)/　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　 |
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341： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:15:08 ID:AfEx/wBk0: 　　　　　　　　　　　　　　「ｌ￣!i|　　|!　i!　|
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　　　　　　　　　i!|　＿　　　　　＿ _＿|i|!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿i|￣|i＿　 |!´i!ﾞ｀|
　　　　　　　　　　￣￣｀ﾞ!|i　　i!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i!|￣￣　　　＿￣L__!i__i|
　　　　　　　　　　／｀ﾞ≫|i!　　!|＜´＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣｀ﾞi!|　　|i￣i!　　!|i!
　　　　　　　　　<　／　　|i!＿i|　　ヾ__≫　　　　　　　　　　　　i　　　　　　　　　　　￣￣　　|i!　　i|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!　　　　　　　　　|i!　|　　　　　　　　　　　　　　　￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'　　　　　　　　　|::i　i!|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　iヽ　　　＿　＿ノ从ﾒ#ヾ'人ヾ:;:ー-　．..、
　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　ヽ　　__ﾉ;;;ヾ=二三　:;:;:　:;：;:;；・　　，｀ﾞヾ:;:;:;:;::;:;:ヾ
　　　　　　　　　　　　　　　｀丶　　　　　》:;:;;#ﾉ彡三二三」──　二=≡≡＝ヾ:;:;:．，ゝ　──　─　i!二二二｀７
　　　　　　　　　　　　　　　　　＼丶　ヾ，:;'ﾞ´'人i从'※'iﾐ彡∠ﾞ´　　　　　　　｀ヾ:;:;　；:;:レ'　　　　　　　　/７∠／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ヾ人'ﾞ´;:'´川彡／ｒ-三ﾞ´　　　　　　　　　　　｀ﾞヾ;:;　;:／　　　　　　　〈_/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　>:;:　:;　:;:#i!彡／´ﾞ　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ：;川;;;;;;;;／'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　．:i!|'ﾞ´　　，イ'ﾞ´　　　:　　　　．;:　::.　　　　　　　　　i|!i《:;:;:／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i|#i/／／｀ﾞ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|《巛＜´　ﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　川//｀　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ!|i!i|ヾゝi!二二二｀７
　　　　　　　　　　─　=　二　　て:．》　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|i:;:#i!`i'|!i　/７∠／
　　　　　　　　　　　　　　　　　！iﾞ´i!|　　　　　　　　　　　　　　　　　＼'　　　　人ﾞ-─∠　ﾞ｀　　　　〈_/
　　　　　　　　　＼　　　　　　`i!ﾞ´　　　　　.，人-ｰﾉ:；i|!ヾ　　　　　　>ヾ'ﾞ´　::::::::::::;;;:#i|!　i|ヾ
　　　　　　　　　　　ヾ、　　　　　ゞ'ﾞ´　｀ﾞ　::;:;´　ヾ》::　::;:;ヾ　　　.ｒ'ﾞ´;;;;;;《'ミﾞ´i三二＝ヾ　ﾞヾ
　　　　　　　　＼＼　　,:;'ﾞ´:;:;:.、`・／;;;;;;彡三三三ヾ　丶i|!#　i!iﾞ´　　　　　　　｀ﾞヾ:;　:;て
　　　　　　　　　　　＼ヾﾐミi!#ﾞ─＜#i!`|ﾞ´三二＝─-.，.、＼　;:;!ii　　.::'ﾞ｀　　　ﾞ::.、　i|!ﾐ　　／
　　　　　　　　　　　ヾ:;i!iﾞ´'ﾞ´:::;;;:》i|!iﾞ`　　　　　　　ヾ;:そi|:;：;．，　:　　　　　:　　　　ヾ:;．、て
　　　　　　　　　　 ─＝二て　人从#ヾ|＼/人从/　　／　＼ヾ　／/　#i∧ノ/《ヾノ！　　ノ/人从／
342： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:15:25 ID:AfEx/wBk0: 　　　　　　｀'''''≒　 .｀'-､;;;;;;;i..､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ　ﾞ〈ヽ、　　.ﾞ'､"x. l;;;;;|. ..!./ 　/ .,rｼ",il'"　　　　亠　　　 ._iir㍉;;;;;;;;;;;;;;;
...,,、　　　　　　　　　　　｀''-_ヽ｀'-､;;;;;;;;;.;_;;;;;ヽ,　ﾞ'ﾍ　　　. ｌ;;;丶;;;;｝｀　　.,;;ｿ゛　　　　　　　　　 ´　 /ﾞ;;;;;;;; ／
ー二ﾞﾞヽ ,,、　　　　　　　　　｀'!‐　｀'-,;;;{. ｀'-､;ﾞ!、　　　 .l-'､.ｌ.;;;;;;;;;.!　　.,il″　　　　　　　　　 _,,　-'";;;;;;;;;;;｀￢
..,,..........ﾌ;;;;;;;;｀''‐ ,,、　　　　　　　　 ,ﾞli/､　｀'､.ｌ,　　　 .｀'/'./ ;;;;;lﾞﾞ　./　　　　　　　　 , r二-''''"￣￣´ﾞ''y;;;;;
^ﾞﾞﾞﾞﾞﾞ'''''".'''''.'''ヽ-..;,ﾞﾆ＿　　　　　　　　｀ﾞﾞ''''＞x, ﾞ ll、　　　 .!､/.ｌ;;;,!　i'　　　　　　　　　 ''"　　　　　｀-￢'''
　　　　　　　　　　　　｀'''｀-ヽ,,　　　　　　　|､｀''ﾆi几　　　　 ″|;;'!
..,......xi，　　　　　　　　　　　｀'''ﾐ;;ｘ、　　　　´　　 .｀ l､　　　　　l､;.ｌz'ｱ　　　.,i;;|lrl!!!!¨'″　　 ,,,
　￣　 ..,,u．.-..、　　　　　　　　　｀''ｽｯ、　 y ..、　　 !li　　　　 `l/ l/　　 ..il′　　　　　　 ,,iｌ'"´
:ﾆﾆ;;;;ｭiｘ..,,,,,_.　.｀'s､　　　　　　　　　　ﾞ''く、 |;,_｝　　　.ゝ　　　 .″,l′.,，　　　　　　　　 .,.″ .＝　　.r!″　'.ｌy
　　　　　 . ｀''-ﾞ二;;;;｀ﾞ''''､　　　　　　　ﾞ" ″　　　　　　　　　 iﾘ.,〃　　　　　 , .｀ j,i′　　　　　　　　 l!
＿__,＿_＿_＿_＿_i;;;;;;;;;;;;"―　..,_　　　　　　　　　　　　　 l;;ﾘ"　 i､　　　　.,ij"　_,/.ｌ_、　,,irｰ　　　　 .∧　._.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
　　　　　　　　　　　　　2月7日には、反乱軍・イタリア軍の地上部隊がマラガ市内に突入した。
　　　　　　　　　　　　　そして、情け容赦のない掃討作戦を展開する。
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.,ﾝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,..一'''''''ｰ､,;;;;;;;;｀'ｰ- ..,,、　　　　　　　　　　　　゛　　　　　｀'.ｌﾐ,ﾞ゛　　　　　　＼;;ヽ＼ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
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;;;;;.／　　　　 .,r彡'" 　　　　　 '!レ'"　　　　　 .//　　 .,r､　　　　　　 f'"｀''./ ;;;;;;;;＼.ﾞ'-､''-..,,,｝;;;;;ヽ　　　ｌ"l,.
／　　　　　　 ´　　　　　　　　　　　、　　　　　,ノ;/　　　 ¨゛　　　　　.,,〟　　　　.ヽ;;;;;;;;.ｌﾞ'!)i、｀＼;;;/'''''-＼,　　∨
　　　　　　　　　　　 ,,、　　　,,〃　　　.,..;;ﾆi /　　　　　　　　 ´　　　　　　ヽ;;;;;;;ﾞ;;､ `　　ﾞ'ﾐ､　　ﾞﾞ'ﾆ;;､
　　　　　　　　　　　　　,i彡　　　/│　　　 ″.,〃　　 .,i;;　　　 .,-、　　　.i;;;;;i　　　　　.ｌ.;;;;;|..ﾞ'|l、　　　ﾞ'li、　　　ﾞ'ﾐ
　　　　　　　　　 ,iｸ゛　　　　l";!I　., ―--ｸﾞ　　.n /゛　　　l/　　　　 .ﾞ‐'"　　　　　.ｌ;;;;;.ｌ　.ﾞ'ｆ、　　　ﾞ.ｌx　　　　ﾞ'
　　　　　.,l　　　　.,ﾝｸﾞ　 ,．　　/ ;;;;ﾞ‐',,､;;;;.;i′　　 :!┤　.lL　 .`　　　　　　　　　　　　ｌ;;;;;.ｌ　　ﾞ|''､　　 . ｌヽ
343： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:15:38 ID:AfEx/wBk0: イングランドから国際旅団に参加したある義勇兵の手記が、
マラガの惨状を伝えている ───

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｛',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ':ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ',ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Vﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 V:ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _V_ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　 _,.　　-‐　　¨´￣　　_丶｀丶、
　　　　　 _　　／＾>'´　　　　　　　　　　　、＼　＼
　　,　-‐- 〈_ ｀¨´　　 {　　　　　　　　　　　　　　＼　ヽ.　〉
　〃　　　 /)　　　八　　　　　　　　　　　　＼　＼｜|
./　　　　　/ (__　　　　＼x个'ｰ---------一-､　 ',　〕! |
　　　　 /　　 )　　　,　-‐ '´　　　　　　　　　 }　 |／/:J
　　　　　　　　丶-,　 {　　　　　　　　　　　　 /　/{_∧/ﾊ
　　　　　　　　　〉-'　　　　　　　　　　〔.／　　‘{ ﾍ
　　　　　　　　〃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼',
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀
　　　　／
　　-‐ｧ'´
344： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:15:58 ID:AfEx/wBk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 rt　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //　　　　 ,ｨｭ
　　　　　　　　-tぅｭ､　　　　　　　 }ｶ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /l{'　　　,.ィア´
　　　　　　　　　｀ﾞミ三ﾐt､　　　片　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ﾑ{＿,ｨ彡´ ,ｨｪｧ
. 　　　　＿,ィミt､　｀ﾞﾏﾐ､　　片、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｆ三三ﾆﾆ=彡'´
.　　　　　￣｀ﾞマ三ﾆ=ﾐ三三三ム、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｆ三ミ＝ﾐ彡ﾆ=-
　　　　　　　＿＿＿_,＞三三三ム　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 F三{ ｀ﾞミﾆゝ
　　　　　　　　｀ﾞー=＝‐´＞三三三ﾑ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｆ三{
　　　　　,､　　　　　　 -=ﾆ彡'￣￣｀ﾏﾆム　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｆ三{
　　　　//　　　　 ,ｨｭ　　　　　　　　　ﾏﾆム、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {ﾆ三{
　　　/l{'　　　,.ィア´　　　　　　　ﾏ三ム　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{ﾆ三{
　　/ﾑ{＿,ｨ彡´ ,ｨｪｧ　　　　　　　　ﾏ三ム､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Fﾆﾆﾑ
　　Ｆ三三ﾆﾆ=彡'´ 　　　　　　　　　ﾏﾆニム　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　rt 　　　　　 Fﾆ三ﾑ
　　Ｆ三ミ＝ﾐ彡ﾆ=-　　　　　　　　　　　ﾏニニム　　　　　　　　　　-tぅｭ､　　　　　　　 }ｶ　　　　　 .F三三ﾑ
　　F三{ ｀ﾞミﾆゝ　　　　　　　　　　　　　　ﾏ三三ム　　　　　　　　　　｀ﾞミ三ﾐt､　　　片　　　　　　　　Ｆﾆﾆニﾑ
　　Ｆ三{　　　　　　　　　　　　　　　Ｆ三三ム　　　　　　＿,ィミt､　｀ﾞﾏﾐ､　　片、　　　　　　　 .Fﾆ三三ム
　　Ｆ三{　　　　　　　　　　　　　　　Ｆﾆニ三ム　　　　　　　￣｀ﾞマ三ﾆ=ﾐ三三三ム、　　　　 .F三三三ム
　　{ﾆ三{　　　　　　　　　　　　　　　　Ｆ三三三ム　　　　　　　　　＿＿＿_,＞三三三ム　　　　　　Fﾆニ三三ム
　　{ﾆ三{　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｆﾆニニ三ム　　　　　　　　｀ﾞー=＝‐´＞三三三ﾑ　　　　 Fニ三三三ム
　　Fﾆﾆﾑ　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｆニ三三三ム　　　　　　　　　　-=ﾆ彡'￣￣｀ﾏﾆム　　　　Fﾆﾆ三三三ム
　　Fﾆ三ﾑ　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｆﾆニ三三三ﾑ　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾏﾆム、　　 Fﾆ三三三三ム
　　F三三ﾑ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｆニニニ三三ム　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾏ三ム　　　F三三三三三ム

・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━
─── 逃げてきた人々が道にあふれていた。ほぼ全員が血を流していた。

飢えて、消耗しきった絶望的な人々の流れ…その流れはいっこうに減る兆しがない。
・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━
345： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:16:15 ID:AfEx/wBk0: 　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ﾐ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　゛ｰ-=＝=ｰ―--
　　　　　　　　　　　＿＿____
　　　　　　　　　　　 Zﾆ=＝＝ﾆ三三:=x、
　　　　　　　　　　　 x≠¨¨¨ﾐx　=三:心
　　　　　　　　　　　　〃:::::::::::::::: ヾ，　 .ﾏ_ﾊ
　　　　　　　　　　　　 ,, :::::::::;;;;;;;::::::: }}　　 }.刈
　　　　　ι　　　　 {{ ::::::::::::::::::::::: ﾘ　　.ﾘ//
　　　　　　　　　O。　 }} ::::::::::::::::: ,,"　　 ///
　　　　　　　　　　　〃つ＝=z　,〃　　 //,ｲ
　　　　　　　　　　i{　　　　と⌒~　) ／´
　　　　　　　　　じ　　　　｀ｉ｢"ιﾟ｡
(　　　　　　　　　 υ　 оﾉ (
　ヽ　⌒　　　　　　　　　　　 )ﾉヽ)
　　　　　　　　　　　　　。　ノ,′ (
　　　　　　　　　　　　　　( ｡ﾟ　　oﾟ｡

・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━
声をかぎりに、訴え、泣き叫ぶ顔、顔、顔…失望の涙に濡れている。

それは名状しがたい光景であった ───
・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━
346： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:16:36 ID:AfEx/wBk0: やる夫は、同じ時代の独裁者たち ────ヒトラーやスターリンと比べれば、
いくぶん「まとも」な印象を受ける。

　　　_...-::´::::::::::ｨ　 il　　　 i　 |　　　 :|　　|　　:|　　　　 |　 :|　　 .升　 :ｲ　　　 |　:i::::::＼
　　　ヾ:::::::::＞/∧ﾊ　　　　i　ﾄ　　　:ﾊ　 :|　　:|　　　　　./　 :il　 :/ :|　ｨ'　　　　|　:|ﾍ:::::::
　　　　＞ｲ::/ム/ i　　　 ',　iヽ　　 ilﾊ　,',　　il　　　　 / i　/i　:/　 |　/i　　　 |　:|::::ヾ:::
　　　 /:::/:::/￣| iハ　　　　ﾄ |　＼　ﾊ :Vハ　ﾊ　　　:/ / //∠ -─/マ　　　　ﾉ　|＼:::::::
.　　 /:::/:::/ /　|ﾘ　i　　　 :|-ゞ─弋=-､V_ ＼ハ　 / /／≦ -_ ＿ｨ_ｲ　　　 /　 |　ﾊ::::
　 .ノ::/::::/ /　　ﾘハ　　　:|　ヽ＿＿＿=-≧-'' ヽ:/　 -=ィ弋...:::::ｿ /il　　　 /　　:|　 /::/
ヽ/:::/::::/Y　　/ ヽ　ト､　　ハ　＼ゞﾞ...:::::ﾉ＞､ミ､　　　''ﾐ､￣￣￣//　　　/　　　|　ヾ/
:/V/::::/ノ　　/ 　　 :|　＼　 ∧　　ﾐ-￣￣￣ヾ　　　　　　　　　／ / 　　ｨ　　　　i!
　 i:::::∧　　:/　　　 :∧　　＼　＼　　　　　　　　　 i:　　　　　　─／　／ i　　　ﾊ
　 |:::::|ハ　/　　　　/ :|　　　＞　､＞　　　　　　　 l｝　　　　　／＿イﾊ　ﾉ　　　:∧i
　 |:::::|　 :/　　　　/i　:|　　　　　　|ハ　　　　　　　＿　＿ ,,ィ　￣　／　i:/　　　 /∧
/　￣　:/　　　　/.::|　:|　　　　　　| 　ヽ　　　　　　￣　￣´　　イ　　　i/　　　∧ ハ
　　　 :/ｲ　　　/.:::: |　ﾊ　　　　　:i　　　/i＞　､　　　ー　　　＜　|　　 :/　　　:/　:V/ﾊ
　　／ :/　　／　 :/　　ﾊ　　　　　',　　/ li r-┴　≧ ─ ≦￣ｲ-､ﾊ　:/　　　:/　　　＼
　/　 :/　／ '::´:｀:::､　 :ハ　　　ﾄ　', :/ノ /:::::::／::::::i:::::::i:::::::＼:::::i　:V　　　 /
./　／／:::´::::::::::::::::::ヽ､ム　　　ﾊ :V＞/::::／:::::::::::∧::∧::::::::::＼ﾊ/　　／
　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ　　 ',.ﾊ :V:/／:::::/:::::::/　| .|　V:::::::::ィ´　／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. . : : : : ￣￣: : : : : . _
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. : ´: : : : : : : : : : : : : : : : : : :｀ :. ､
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　　　　　　　　　　　 i: : ー:' _　　　ﾍ　　`ー' ∧`ー ' 　 ./　 ,. -'´ ヽ: :.｜
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　　　　　　　　　　　　V{　 γ⌒　　　　　　　　 |　　　　　_　　　　　　　j:7
　　　　　　　　ハ; 　 ',　_,. -‐ '´　　　　 |　　　　　　｀ z-　__　//
　　　　　　　　　　　　ヾ ‐'´ヽ　＿　　　　　 |　　_　. -‐:':´, '　　〃
　　　　　　　　　　　　　　ﾍ　　　＼ﾏ´: ￣￣￣: : : : : : : : . ｲ　　　∠_
　　　　　　　　　　　　　　_,.Ⅹ　　　　`ヽ､: : : : : : : : : ＞'´　　　 ,ｨ/: : :＼
　　　　　　　　　　　＞'´: : : ＼ヽ､　　　　　￣￣￣　　　　_,. ィ::／:.| : : : :ﾍ
　　　　　　 , : ´￣｀ :.､: : : : |: : :＞-::::::ー::......................:::::::::::＞'´ヽ : .!: : : : :ハ
　　　　　〃　　　　 Y: : :.!: /　　　　　７´===:ｷ ´　　　　　　Ⅵ, --- ､:.}

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヨシフ・スターリン
347： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:16:52 ID:AfEx/wBk0: 　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣｀　、
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　./　　　　　　　　　　　　　　,==ﾆ_-､　丶
　　　　　 /　　　　　　　　　　　〃　　__ ｀ヽ　＼
　　　　 ./　　　　　メ≧､_ノ　　　　ｲ　　　{・} 　|}　　丶
　　　 /　　　　　ｨ彡´三ヽ＼　　/. 丶＿＿／　　　 '
　　　/　　　　　〃￣￣ {・}|　　　　　￣￣　　　　　　　V
　　./　　　　　　廴　＿二´　　　 l　　　　、　　　　　　　'
　 ,'　　　　　　　　￣￣, 　　　人、　　　}　　　　　　　　'
　 |　　　　　　　　　　　ﾍ、　 _／　　｀ｰ-ｪ'　　　　　　 |
　 |　　　　　　　　　　　　￣　　　　　　　　　　　　　　　　∧
　 | 　　　　　　　　　　　　　　　-‐'"´｀`　　　　　　　　　/
　丶　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　｀　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∠
　　　　　｀　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　｀ﾉ｀　‐　- ＿　　　　　　　_ ＿ , ´

しかし本質的には、やる夫も彼らに負けず劣らず冷酷で非人間的な性格の持ち主であり、
軍人であろうが民間人であろうが、人を殺すことに何の躊躇も持たなかった。
348： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:17:06 ID:AfEx/wBk0: それは、同盟国であるイタリアが、「軍事行動に付随する弾圧と残虐行為の自制」を
やる夫に要求するほどであった。

　　　　　　　　　　　＿_
　　　　　　　　 ,.-''";;;;;;;;;;｀`'ヽ､
　　　　　　　／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
　　　　　　/;;;;､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､
　　　　　 ,!;;;!ﾞ`''～^～ｧrr-'ﾞ`'´''ﾗﾍ;;;!
　　　　　 |;;;|　_,,..-''ヽﾉﾘ　へ..,,,_ .ﾐ;;;|
　　　　　_ゞ;!　＿＿　　　＿＿_ .ﾐ;ﾘ
　　　　 !ﾍl;|　　・　　 ,ｨ. 　・　　.｢ヽ
　　　　　!(,ﾍ!　￣￣　　|::. ￣￣　.ﾄﾞﾘ
　　　　　ヽﾞ､!　　　　　　!;　　　　 ,ﾚｿ
　　　　　　 `| 　Ｕ　 ^'='^ 　　　ﾑ'′　　　さすがの俺もひくわ…
　　　　　　 ,rﾄ　　　⊂ニ⊃　　 /|
　　　　_..／ i| ＼　　 ===　　 ,ｲ.:ﾄ､
　　　／　　i|　ﾞ､＼　　; 　／ﾘ.:;!:::＼､＿
　　　　　　　ﾞ!　ﾞ､　`ｰ─''ﾞ:::;:'::::|::::::::::＼
　　　　　　　ﾞ､　　　　　　:::/::::::|::::::
　　　　`ヽ、　ﾞ､　　　　　./　　.|　 ,-､、

しかし、半ば破滅的な妄想や衝動に駆られて虐殺をおこなった
ヒトラー、スターリンに比べて、やる夫のそれはやや性質を異にする。
349： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:17:28 ID:AfEx/wBk0: 　ﾑ｀ヽ｀ヽ　∨|　!
　　.＼　＼::, .∨　r-.､
　　　　＼　ヽ　∨}:::::::j
　　　　　　＞｀　ゞミュ!
　　　　　 ,　　　　＼､ヽ
　　　　　,ﾞ　　　　､_｀ﾊ ∨
　　　　ノ／　　　　　ゞュ.∨　
　　　ｲ　　　　_＿＿＿　　｀ヽ
.　　｜　　　´_　　-―-ﾐ　 )ｒ　　やる夫はアフリカ勤務の経験から、恐怖を通じて
.　　　ゝ　　'´　　　　　｀ー彡ﾘ､
　　　　｀　､　　　　ー-ﾐ　w,ノ　　人をコントロールすることを学んでいました。
　　　　　　ハー―ュ　i´｀ヾ
　　　　　 ,..＜≦￣{三rﾄ､　
　rー.: :´: : : : ﾍ∨ﾊ　{__ﾏ}､
. : : ヾ: :､: : : : :∧∨ﾊ　}__ﾏﾑ
: : : : :.∨ﾏ: : : : ∧∨ム {__ﾏﾑミ : ,
; : : : : :.∨ : : : : ;ハ.トマﾍ }_ﾏﾑ: : ﾏ:､
: : : : : : :.∨: : : ﾉ: : ＞ュﾐヽ {.ﾏﾑ: : :∧
: : : : : : : :.∨: /. : : : : : : / ∨}_ﾏﾄ､: : :}
彡'｀ー -: :}: :, : : : : : : : ＼ゝマハ}: ｜

　　　　　　　　　　　　ﾞｉ:::.ﾞｉ　ﾞｉ　　　　!　!::::::.,'
　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ:::ﾞｉ　ﾞｉ　　　|　|:::::,'
　　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ::.ﾞｉ　ﾞｉ＿|　|:::,'
　　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ::ﾞｉ.　V _ 1!,r'
　　　　　　　　　　　　　　　ﾝＪ　(,___ 」,'
　　　　　　　　　　　　　,r'´ 　　　　　V ｀゛
　　　　　　　　　　　,r'　　　　　　' ,　!
　　　　　　　　　　ﾐ　　　　　ｨ、'　!
　　　　　　　　 ' ┼‐- 　.,　　゛` 　,'　　　やる夫が行った虐殺はいわば見せしめであり、
　　　　　　　 '' 十‐- 　.,｀ィ　　ﾞｉ
　　　　　　　　　　　､　 .,　　｀!､　　〉　　　敵対勢力に対するこれ以上ないメッセージでした。
　　　　　　　　　'´::::::::::::::: ﾄ、　　_ﾝｰ`
　　　　　　 ,. '´--､:::::::ヽ:::ﾒ'´`iT〈 ,ｨｼ´　　　そして、内戦を通じてさらなる悲劇を生むのです ───
　　　　　 /::::::::::::::ヽ:::::::ヽ::ヽﾉ、ヾ
　　　　　ﾊ、:::＿::::::ﾞ';::::::::ヽ::::ヾ! i ',
　　　　 ,/:::::＿::::,-::::::',::::::::::l__;vﾍl　',
　　　　/::::::::::::::::::::::::::::}::::::::::｀ヽ、:ヽ ',
　　／､:::::ニニ二二ﾌ::::::::::::::::::::ヽ::', l
.　 /::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::ヽlj
　/:::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ll
350： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:17:40 ID:AfEx/wBk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　＿_　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　＞　　 `ｖ´　　　＜
　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　i　＼　　ヽ　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　 /　　ノ　　ノ　､　＼.　ﾞ!　　ﾞi
　　　　　　　　　　　　　 i　　ｉ　　,ｨ i＼　 i＼ | ヽ　ﾄ　　l
　　　　　　　　　　　　　 |　ハ /<ﾏ７＼! ｸ　7>i　iヽ　 !
　　　　　　　　　　　　　 i　/　ハ.｀ー' 　i 　ー'´ ﾊﾉ　i∨
　　　　　　　　　　　　　ﾚｲ　 i. ヽ. 　　 __　　　ｲ　ﾞl　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 !　人　i` .、　　. ィi　!　ﾄ､ヽ
　　　　　　　　　　　　　　/ ,ｲ　i　!._ !　￣　 i_l　l　　＼ゝ
　　　　　　　　　　　　　/ノ /　_|ィ´亠 --- 亠ﾚ'｀ｰ-､. ＼
　　　　　　　　　　　　　 _ノ-'´　` ＝ ==== ＝ '´　　　` -'､
　　　　　　　　　　　　ｨｰ＝ = ＿　　　　　　 .＿　= 　'　ﾊ
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　￣＝ == ＝￣　　　　　　ﾍ
　　　　　　　　　　　　 i＝＝ ==　､　＿＿＿　　,　== ＝＝　ヽ
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　￣￣￣￣　　　　　ﾉ　　　入

　　　　　　　　　　　　　　イタリア軍義勇兵団司令官
　　　　　　　　　　　　　　　　　ロアッタ将軍
351： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:17:56 ID:AfEx/wBk0: 　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣｀　、
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　./　　　　　　　　　　　　　　,==ﾆ_-､　丶
　　　　　 /　　　　　　　　　　　〃　　__ ｀ヽ　＼
　　　　 ./　　　　　メ≧､_ノ　　　　ｲ　　　{・} 　|}　　丶
　　　 /　　　　　ｨ彡´三ヽ＼　　/. 丶＿＿／　　　 '
　　　/　　　　　〃￣￣ {・}|　　　　　￣￣　　　　　　　V
　　./　　　　　　廴　＿二´　　　 l　　　　、　　　　　　　'
　 ,'　　　　　　　　￣￣, 　　　人、　　　}　　　　　　　　'
　 |　　　　　　　　　　　ﾍ、　 _／　　｀ｰ-ｪ'　　　　　　 |　　　─── ロアッタ将軍、国民政府はイタリア軍の
　 |　　　　　　　　　　　　￣　　　　　　　　　　　　　　　　∧
　 | 　　　　　　　　　　　　　　　-‐'"´｀`　　　　　　　　　/　　　　協力に深く感謝申し上げる。
　丶　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　｀　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∠
　　　　　｀　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　｀ﾉ｀　‐　- ＿　　　　　　　_ ＿ , ´

　　　　　　　　　　　　／＼_￣｀´￣＞'＾ヽ、
　　　　　　　　　 /｀丶.,､＿￣　　　 _,. -'´｀丶、
　　　　　　　 ,.ｨ'　　,/　＼￣　_ノ',　 ,／ヽ.　 ` 、
.　　　　　　 r' /　　/　　　　　　 Y´ 　　ヽ.　 !
　　　　　　　　 j'´ 　 /　　　　 !　　　　',　 j　　 ` ､|
　　　　　　／　　 /　　 ,.ｲ　ノ!　ｨ　　　〉人.　　　　＼
　　　　　　ヽ　　/　　／ /∠ﾆﾚ__!　／ﾆニ＼）　　 /
　　　　　　 i　　ヽ.　ヽ ∧　ｆzzﾘ |／（ｆzｿ　ｙ　,.イ´}　　　こちらこそだ、やる夫総統。
　　　　　　 |　　ヽ　ヽ　　￣　　　 /￣　イ´|　| /
　　　　　　 |　／　|` ｰ　ゝ　　　　一　　　/　/　Ｎ　　　　ドゥーチェも、一日も早い勝利を望んでいるからね。
　　　　　 /／　　ﾊ.　　ﾄ､　　　　　 /l　/　ﾍ
　　　　　ｲ　　　 i　i　　|　｀丶､　　　ｲ　!/｀丶､ヽ、　　そのための今回の作戦だ。
　　　　　 r'　　／ﾉ　| 　 l.　　　｀　´　|__/　　ﾉ｀` ゝ
　　　　　 |　　/　/ 　 `､　',　　　　　 _,. - '´ ヽ／＼
　　　　　 |　/j　∧ 　　 >､',　　　　 j　　　　 |￣　 `─-　＿
　　　　　　 ∨/ /|　ヽ.　 / ,､|`　　／　＼　　 !　　　　,／´　　｀ヽ
　　　　　 ,'／│　＼//　|　＿|　　　＼　/　　　 /　　　　　　ﾊ
　　　　　　　　　 ',　,.　'ﾚ　〈　´／　　 ,.　'´∨　　 ,/　　　　　ﾊ
　　　　　　　 ,.　'　　　　　 `ｆ　　　／　　　　　 /　　　　　　　　ﾊ
　　　　　　　r'　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　 /　　ｉ　　　　　　　ﾊ
　　　　　　　|＼　ｉ　　　　　　│　　　　　　　 i　/　　 :|　　　　　　　ﾊ
352： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:18:18 ID:AfEx/wBk0: 1937年3月1日、やる夫とロアッタ将軍との間に、「グアダハラ作戦」の
共同実施につき合意が成立した。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　-―
､＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　-‐
　 _ ＞一ー―――-　､＿_　　　　　 , ---―- ､　　　　 _ ..　-‐
￣　　　　　　　　　　　　 }　　_ -‐ｯ'　　　　　　 `ー--､}
　　　　　　　　　　　　　　　「￣　　「　　 ,.-､　　　　　　　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　|　　　 } 　 /　　＼　　　　　　､
　　　　　　　　　　　　　 i　　　ｊﾉノ　　　　｀丶、　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　｜　　　 `ﾞ´　　　　　　　ヽ　　　　 }
　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　｜
:　.　.　.　　　　　　　 /ヽ, -‐-､,ｒ"ヽ　　　　　　　　丶　.ィ´:､　　　　.　:　:　:　:
:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　/　〈 ⌒／ゝ /⌒ヽ　　　　ヽ　　∨　､: ､.　:　:　:　:_ .. -‐ ￣
￣　―-　 __:　:　:　:　/　　 `´{　　／　 ∠、　＼　＼__ﾉ　　＼}_ .. -‐ "
　　　　　　　￣　―┘　　　　｀¨´､　／- /丶、　＞‐'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ﾞ'､__/`－-'￣
353： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:18:38 ID:AfEx/wBk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　 ___,ｫ冖'+............-,,,,_
　　　　　　　　　　　　　　　./"￣　　　　　　　　＾ﾞ''''''""`ｰ冖-‐'‐ｭ
　　　　　　　　　　　　　　　　!ｌ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＾ﾞ''+-.......+-....
　　　　　　　　　　　　　　　　├__　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　冖宀‐"lｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　￣└--－┐　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__ｨ廴,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_フ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __ノ"￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　イ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ''"´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　亅　　　　　　　　○ｸﾞｱﾀﾞﾊﾗ　　　　ｨﾚ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l! 　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ’　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _..ノ　　　　　　　◎ﾏﾄﾞﾘｰﾄﾞ　　　　　丿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l,,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　 _--/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└ﾍ_　　　　　　　　　　　　　　l'´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　,..---..--..-‐/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ_　ノ'￣
　　 ..､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ'''"

　　　　　　　　　　　　ﾞｉ:::.ﾞｉ　ﾞｉ　　　　!　!::::::.,'
　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ:::ﾞｉ　ﾞｉ　　　|　|:::::,'
　　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ::.ﾞｉ　ﾞｉ＿|　|:::,'
　　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ::ﾞｉ.　V _ 1!,r'
　　　　　　　　　　　　　　　ﾝＪ　(,___ 」,'
　　　　　　　　　　　　　,r'´ 　　　　　V ｀゛
　　　　　　　　　　　,r'　　　　　　' ,　!
　　　　　　　　　　ﾐ　　　　　ｨ、'　!
　　　　　　　　 ' ┼‐- 　.,　　゛` 　,'　　　グアダハラはマドリード北東に位置します。
　　　　　　　 '' 十‐- 　.,｀ィ　　ﾞｉ
　　　　　　　　　　　､　 .,　　｀!､　　〉　　　ここを攻略することでマドリード包囲の圧力を強めることが
　　　　　　　　　'´::::::::::::::: ﾄ、　　_ﾝｰ`
　　　　　　 ,. '´--､:::::::ヽ:::ﾒ'´`iT〈 ,ｨｼ´　　　作戦の目的でした。
　　　　　 /::::::::::::::ヽ:::::::ヽ::ヽﾉ、ヾ
　　　　　ﾊ、:::＿::::::ﾞ';::::::::ヽ::::ヾ! i ',
　　　　 ,/:::::＿::::,-::::::',::::::::::l__;vﾍl　',
　　　　/::::::::::::::::::::::::::::}::::::::::｀ヽ、:ヽ ',
　　／､:::::ニニ二二ﾌ::::::::::::::::::::ヽ::', l
.　 /::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::ヽlj
　/:::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ll
354： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:18:51 ID:AfEx/wBk0: 1937年3月8日、イタリア軍は共和国軍の防衛戦を突破し、グアダハラまで
あと20キロの地点まで到達した。

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┃┗┓　 ┃┗┓　 ┃┗┓　 ┃┗┓　 ┃┗┓　 ┃┗┓　
┃┏┛　 ┃┏┛　 ┃┏┛　 ┃┏┛　 ┃┏┛　 ┃┏┛　
┗┛　　 ┗┛　　 ┗┛　　 ┗┛　　 ┗┛　　 ┗┛

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r‐r‐ ┐
　　　　　　　　　　　　　　　,.　-─┴┴-┼┐
　　　　　　　　　　　　8三三}) i　　　　　',.:.l
　　　　　　　　　　　　　　}にｿ」 |　　　　ヽ|
　　　　　　　　　　　　　ﾉにﾆﾆ´_ ＿＿＿」￣__L
　　　　　　　　　　 |¨T¨¨T¨i　　　　i　　__ ＿」_
　　　　　　,.　-‐. -‐=＝L_L___L_} ,. ィﾆﾆﾆﾆ＝===- ｀､
　　　　／_＿／.:::::://　　　 /　／／‐‐//孑ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾐヽ
　　　/_ ＿ /.:.::::::://　__＿/／／´ ￣/.:.:.:弋戒ｼ尨ｼｼﾉﾊ!
　　./ _ ＿/.:.:.::::「「`ー‐‐‐ｲ／ﾆﾆﾆﾆ/ハ.::::::::::::::::.:フ /:ｼﾉ
　 /ﾆﾆﾆ:;′.:.:.:.:l｡! 　　　/.::l　　　　,′ 1.:::::::::::::ｼ'　/:ｼﾉ
　｛ _ ＿,′.:.:.:.:: l｡! .　 . /.:::::l__ ＿___|ヽ_ｿ.:::::::::ｼ'　 /.〃
　｛ _ ＿{.:.{にﾆﾆ!‐‐‐‐〈.::::::::!¨¨¨¨¨ |匁ﾉﾉ／　　/:〃
　ヽ_＿ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.二ﾆﾆ===| 　　　 !.::::／　　／:〃
　　　`ｰ--ヽ弐ｼ'ｼ'"´ ￣￣にﾆﾆﾆﾆ!.:::::::::::ﾌ´.::〃
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ￣￣ `ヽ::::::::::::／
　　　　　　　　　　　　　　　　　`ー＝＝＝‐'
355： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:19:03 ID:AfEx/wBk0: しかしここでイタリア軍に悲劇が起きる。ひとつは、急激な気候の変化である。
激しい雪嵐に見舞われたのだ。

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　　　,:　'　　　　　　　　'　　　,:',　　　'　　　,:'　　'　　　,:'　　　,:　'　　　,:',:　'　　'　　　,:'　　　　,
　　　　　　　　　　　　　　　　,:',:　'　　'　　　,:'　　　　,　　　　'　　　,:',　　　'　　　,:'

イタリア軍はアフリカでの戦闘のための装備が中心だったので、雪への備えが十分ではなかった。
356： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:19:35 ID:AfEx/wBk0: そしてもうひとつの悲劇は ───

　　　/　」、　￣''''　　　　　　　ﾞﾞ''-,,_　/:::::.#＼　　　　
　　 / ./＼''-,,,____　　　__　　　　　　ﾞ'^、.##´´＼　　　　
　　/　.|　＼　　　￣　　ﾞ'''-,,,_┌----ｧy´,r-'二ヽ　　　
　/　_,,|r'''--ゝ　　、　　　　　　|:::　 .災彡-''''　 /∧
　!´￣|　}　　＼　　｀''-,,,__ 　　.|::..ﾉﾉゞ'_￣ヽ　 /　|_
　　　 |　|　　　 }　　　　　￣＼ __V''f;;;(__)、-}　/:::::::|ﾞﾞ'
　　　|　 |　　　　|　　　　　　　 |::ﾌヽ弋::::乂,,>'-:::::::::|　　
　　 |　ﾉ　　　　 !--,,,,_____　　　|:::::::: 　ゞr''ﾞ..:::::::::::: ::::|　
　　|　 /　　　　　　 //ミ=-ヽ＼|　　　　　　　:::::::::　_,,r''ﾞ
　 .|　./　　　　　　/_,r毛ｿ::::::::　　　　　　　　　　　￣'|ﾞ　　　　ど、どうなっている！
　 |　　｀＼　　　　.|、ゝ´　　　　　　　　　　　　　　　i　 |
　|　　　　　}|''-,, 　 Lﾍ＼　　　　_,,,r-- 、　　　　　　U　　　　　やる夫からの援軍はまだか！？
　ヽ　　　　/ヽ　ﾞ''-,,__}、　｀　.-f._,,r---ｿ＼　　　　　　
　　＼　　|　＼　　ヽ||｀　　　.＼J　　,,,r-''}　　　　　　
　　　＼　.|　　　＼　　|＼　　　　ヽ／　　　}
357： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:20:08 ID:AfEx/wBk0: 　　　　　　　　／　￣￣￣￣￣＼
　　　　　　／　　　　　　　　＼
　　　　　／　.,r'´｀、　　　, ´｀ヽ、　＼
　　　　／　　　　　　　,　　　､,,.-='､'､　＼
　　／. 　　`┬;;;:::┬′ﾉヽ..　ﾞ.ﾞ､;;;;::',ﾉ　　　＼
　　|　　　　　⌒ﾞ''''''´"　　　　｀''''''"　　　　 l
　 ..|.　　　　　　.（　　　 j　　　）　　　　　　 .|　　　.救援に行きたいんだおー
　　|.　　　　　　　｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′　　　　　 l
.　　＼.　　　　　　 |,/⌒'⌒ヽ|　　　　　 .／　　　だけど将軍たちがやる夫の命令を無視するんだおー（棒
　　　　＼　　　　　 l　　　　　j　　　　／
　　　　／ヽ　　　　　`ｰ--‐''´　　　　　イ＼
　　／　　　　　　　｀`ｰ- -‐'"´　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼

グアダハラ作戦では、進撃するイタリア軍をやる夫が南方からバックアップするはずだった。
しかし、イタリア軍が救援を求めてもやる夫は動かない。

　　　　　　　　　　　　 j′　　　 ,/ 　　　　／　　　　　　　　　　　　　　＿＿_ハ、
.　　　　　　　　　　　 /　　　　 ,/　　　　　／　　＿,.-‐''"　　　　　　　　　　ﾊ　＼
　　　　　　　　　　 /.　　　　 ,' 　　　 ∠ｚ‐イ｀下ﾝ′　　　　　　　　　i　弋_ﾉ i 　　 `　、
.　　　　　　　　 /　　　　　 ,' 　　 ,／　　|　＼. 又≧ﾒｚ､＿＿＿＿　　､　　ﾊ.　　　　ヽ
.　　　　　　　　　/　　　　　　ｉ　　／　　　│　　｀ｰ｀¨"´`i 〉′　　　　 _＞　　ﾍ､.　　　ﾍ
　　　　　　　　 /　　　　 , 　ｌ　／　　　　 │ 　　　　　 /　　 _,. -‐ﾍ´ 　ｉ　　　　＼　　　ﾊ
.　　　　　　 / 　　 ,／　　,ﾚ' |　　　　　 |　し　　　　　 /-‐ ￣ (下云ﾐ、　ﾉ　　　 /　＼.　　ﾊ
　　　　　 /　　 ,／　　　　　│　　　　 !　u　　　　　　　　 /､¨"∧ ,'`　　　〃　　ヽ.　ﾊ
　　　　　　/ 　／　　　　　 !　　　　 ,'　　　　　　　　　　　 ′ ｀ΤⅤ　　 ,/,'　　　　ヽ. ',
　　　　　/ ,.r''´/　　　　　　　　l　　　　 /　　　　　　　　／￣､>　　　 j　　　 ,/ ｆ　　　　　　ヽi
.　　　／ " 　 /　　　　　／　 l　　　 ,′　　　　　　　〈￣｀∨ 　　／j　　／　:i　　　　　　　ﾒ　　ふざけるなっ！
.　　　　　 /　　　　　／　　 l. 　　 ,′　　　　　　　￣ ′　／　/　,イ　　 |
　　　　　 /　　　　〃　　　　 l.　　　. 　　　　　　　　　／　 /／　ﾊ.　　 |　　　　　　　　　　　話が違うじゃねえか！
.　　　　 /　　　 //　　　　　 ,ﾊ　　 i　　　　　　　　　　　　／　　 /<.　　i　'、　:l　　　 _　-ｧ─- 、
　　　　 /　　　 ,/ /　　　　　 ,'　i. 　 l 　　　　　＿,. イ　　　／　　＼ |　＞┴　￣　／　　　　` ､
　　　 ,'　　　　/　,'　　　　　 .　 l 　 l.　　　／￣　　|/　　 ,／＿＿　　 `＜_　　　 ,／　　　　　　ヽ
　　　　ｆ　　　∠.-┴───‐┤　ｌ　 l.　　　／　　　〃　／＜　　／￣￣￣￣　／　　　　　　　　　　ヽ
　　　_,｣.-‐'´　　　　　　　　　 l 　 l.　!　　ｲ　　　 ,／/　 / 　　／　　　　　 ,.'　　　　　　　　　　　　　､
358： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:20:24 ID:AfEx/wBk0: 　　　　　　　　　　　　 /　　 i f⌒⌒｀ヽ　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　| 　　 | } 　　　 }　　　　i|
　　　　　　　　　　　　　　　|　/　 jﾉ‐- ､　　从　　　　i|
　　　　　　　　　　　　　　　| /　ﾑ= ミ　ヽ　/ `斗ﾃｧⅥ
　　　　　　　　　　　　　　　/　ｲ　　o　Y　　Yo 　 j/　从
　　　　　　　　　　　　　 /　/ ,|　｀=-　　 |:. 　 -=　ﾄ､　〉
　　　　　　　　　　　 {　 { 6|　　　　 !::.　　　 | / /
　　　　　　　　　　 7　ゞ:|　ﾄ､　　　"　　　ｲ　ﾚ /　　　イタリア軍の前進が止まったぞ……！
　　　　　　　　　　　　　　∧　！ゝ. ｴｴｴｴｴｴ,ソ　} '
　　　　　　　　　　　　 /　　从　　　　-＝-　　　 / | 　　　いけっ…反撃開始だ……！
　　　　　　　　　 /　 _」　　ゝ。　　　　。イ　 |
　　　　　　　　　　ムイ从　　ﾊ ≧=-=≦　」　　|
　　　 ,:'" ￣￣￣￣　　　　 L、　 {＼　　　／ |　　|
　　　/／￣￣￣｀ヽ　＿＿＿,ﾊ　ゝ　7'⌒Y 　 |　　ト
.　　/　　　　　　　　　＼　　　　ゝゝ〈　　〉　从jｿj　　≧=-
　 /　　　　　　　　　　　　､　　　　　　 ∧.__/　　　|　　 |　　　　　｀ヽ
. /　　　　　　　　　　　　　ﾊ　　　　　　 ∧　∨ 　 |　　 |　　　　　ﾊ

　　　　　　　　　　　　　　　　防衛委員会委員長
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ホセ・ミアハ
359： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:20:45 ID:AfEx/wBk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_「＝__［　|__＝＝___ρ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ ,/---/　　　″　__｀　　　-　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ 　「　　「/　　　　　＼　ヽ　ヽ　丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/. 　　￣￣　　　　　　　」__│ │⊂二二二二二二二二二⊂0
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/. 　　　　　　　　　　　　/　∥ - |---|
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3月12日、共和国軍は国際旅団とソ連戦車の支援を得て反攻に出た。
イタリア軍の軽戦車は、ソ連製T26戦車に太刀打ちできず、大敗を喫した。

　　　　＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:.:
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　　　　　　　::::::ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:.:.:..:.　　　　＼
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　　　￣　(＿::::ノ
　　　　　　　　　Ο
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360： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:21:16 ID:AfEx/wBk0: 　　　　　　ヽ: : : :ー＝三三三三三三三!
　　　　　　　 /: : :　　　　　　　　￣ヽ￣＝三}
　　　　　　　/: :　　　　　　　　　　　　＼　＼
.　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　l
　　　　　 ,'　　　　　　　　　　　 _　　　 i
　　　　 i　　　　　　　　　　　　　／;ﾐ､　　 l　　　　　やる夫はグアダハラ作戦において、意図的にイタリア軍を
　　　　　 l ,　　　　　　　　　　ヾー'　　ヽ
　　　　／ ,／l　　　　　　　　　　　　　　　　 'っ　　　見殺しにしました。
　　　　< ／!: :/ ／: : ;　,. .-,　／　　　　　　　 j
　　　　　　 L: :´: : : :/／: :　／／　　/　　　　/　　　　その理由は、イタリア軍との間に生じていた指揮権問題が
　　　　　　 /:, -/: : : : : : ／ :/　　　.! ＿_ ／
　　　　　　 /: ; ﾍ: : . : : :./　　　　　／　　　　　　　原因であったとされています。
　　　　　　　　 ´,ﾍ/ ヽ／: :/　　 /ー ´
　　　　　　　 /三ゝ、　　　　　 i
　　　　　　　 /三三三三二ﾆﾆ＝-､

　　　＼　　ゞ:､　　＼　}ー-＝彡}==ｧﾞ　　/　/
　　　　｀　　　｀ヽ　＞ー-＝=彡"ｲ　 .'　/
　　　　　　　　＞､ﾉゞ＝==＝´　　　　　｀V
　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　 '.　　,
　　　　　　　 ,　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　｀　　　,　　　　ヽ　　/　　　　　／{
　　　　　　ヽ　_.ﾞ　　　　 :i　 ,:　　　　 ,　'"
　　　　　　　　/ ｀ヽ.　　.ﾙ　{　　　ｲ　　 ,　　 '.
　　　　　　　　} ゝ _ﾊ　　　　　　 / ＞‐く　　　　　　　　ムッソリーニは莫大な援助の見返りに、
　　　　　　　　,　辷ﾊゝ　　　　 ./彳ｰ= '"　　　　:.
　　　　　 /　　　｀ヽ　 ,　　　　　　　　　　　 '　　　やる夫にイタリア軍の作戦指導に従うよう要求していました。
　　　　　　 ,　　　　　 ′{　　　　　　　　　　 }
　　　　　　 }　　　　　　 / 　ﾞ　　　　　　　　　__　ノ　　　これに不満だったやる夫は、イタリア軍に打撃を与えることで
　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　_　 -‐ '" ア￣
　　　　　三二ﾆ=-_　　乂　ノ　　　-― ―毛=＝　　　　戦線におけるイタリア軍の影響力を低下させようとしたのです。
　　　　　　￣￣　＼　　　 ;　　　　　　彡´i{
　　　　　　　　　　　｀ー- ^ー-　‐=彡"　ハ.､
　　　　　　　　　　　　　i＼　　／イ {　 / {::∧＼
　　　　　　　　　　 /|　从(才" .|./／　 }:. ∧:.:.＼
361： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:21:38 ID:AfEx/wBk0: 　　　　　　　　　　　　　! i　./: : .i i: : : : :: : ;!ii:::i:　　　　　　:i:i　　i
　　　　　　　　　　　　　| i!i/: : : : !l|ｒ"-'"-i| i`i|‐､　　　　　:i'　　 i,
　　　　　　　　　　　　　|,ｲ|,,.．r''"!l|　　i!　　|ヽi　 `i　　　 :,./.　　 ',　　　 /
　　　　　　　　　　　 ,ｒ'''! |i!　　　　　　 ii |　　| |`i　 i:　:／/　',　　ヽ.,.r"/.　　　　　　　　ヽ､_,人_,ノ､_,从,
　　　　　　i､　　　 /　 !　　　　　　 ,,,,.i! l-ー|--i!､ .i:／ ./　:'i,'.,.,,,.r'"　/ 　　　.　　　　　　）
　　＼　　 i ＼　　/i　　　　　,,.．r''"　 i! i. 　 !　 i! l .i　 ./::　;;ir''"　　/ヽ　 .　　　　　‐=､´　　ちくしょうっ！
　　　＼　!　 .＼/ .:i.　　　　　　　　　　　　|　　 i ヾ､./:r''"　　　　/　　ヽ.　　　　　　　）
　　　　　`'　　 / .::/　　　　　　　　　　　　.!|,,.rヾ､,,ノ　　　　　　 /ヽ.　　　ヽ、　　　　 , '⌒r‐v'ヽｨ'⌒Ｙｿ
　　.　　　　　　〈 .::::i　 i　　|　　　　,,.．-‐ ''"|i　　　i　　　　　　　/　　ヽ、　　 .ヽ、
　　　　　　　　　ヾ;::ヽ､i　　!　　　　　　　　　　　　/　　　　　　/,,,,....． -－''' "´
　　　―－―――ヾ;::::i 　 ! 　 !|i　　　　　　　 !|/ヾ;― =＝
　　　　　　　　　　　ヾ:i, 　|i.　 !||　　 i |i　,,.ｒ"!| 　〉
　　　　　　　　　　　　 `i、 ||　　|i　　　i ||'"　　　　/
　　　　　　　　　　　　　 .ヽ||　　　　　　　　　　　i|'
　　.　　　　　　　　　　　　 i'ヽ、　　　　　　,,.r''"!i
　　　　　　　　　　　　　　....:::::::::ヽ|i,,,,,|,,..r''":::::::.......
362： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:22:11 ID:AfEx/wBk0: 　　　　　　　　　　　　_　　-───-　　 _
　　　　　　　 , 　'´　　　　　　　　　　　｀ヽ
　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　/　__, ィ_,-ｧ__,,　,,､　　, ､,,__ -ｧ-=彡ﾍ　ヽ
　　　　　 '　「　　　　　　´　{ハi′　　　　　　 }　 l
　　　　　 |　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 |
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　　　　　 | │　　　　　　:;:;:;:;i:l;:{;:i;:;:;:; 　　　　　〈　 !
　　　　　 |　|/ノ二__‐──',ﾉ:i:::l:ヾﾆニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ
　　　　 /⌒!|　 =彳　o ﾞヽﾐ ::::::::: ﾐ , '´ o　｀ヾ　| i/ ヽ !
　　　　 ! ハ!|　　ー‐‐　'　　i　　!　　 `' 　 '' " 　 ||ヽ　l |
　　　　| | /ヽ! 　　 '''"ﾞ゛　　|　　　゛ﾞ`'''　　　　　 |ヽ i　!
　　　　ヽ { 　|　　　　　　 !　　　　　　　　　　　|ﾉ　 /
　　　　　ヽ　 |　　　　　　　 _ 　 ,､　　　　　　 !　, ′
　　　　　　＼ !　　　　　 '-ﾞ　‐ ﾞ　　　　　U　　レ'　　　　やる夫の野郎…！
　　　　　　　｀!　　　　　　　　　　　　　　　　 /
　　　　　　　　ヽ　　　　　ﾞ　￣　￣｀　　　　 / |　　　　　舐めたマネしやがって…！
　　　　　　 |＼　　　　ー ─‐ 　　　 , ′ !
　　　　　　　 |　＼　　　　　　　　　／　　 |
　　　　　　_ -‐┤ ﾞ､　＼　　　　　／　 ! l　 |`ｰr─-　 _
　_　-‐ '"　　 / |　ﾞ､　　ヽ　＿___　 '´　　 '│　 !　 |　　　　　ﾞ''‐-　､,_

ムッソリーニは当然激怒したが、いまさらやる夫支持の政策を変更するわけにもいかない。
363： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:22:24 ID:AfEx/wBk0: やる夫の意図は百も承知で、イタリア軍の指揮権をやる夫に委ねた。

　　　　／.:￣￣￣￣￣＼　　　　　　　　　三__|__
　　／: : :　　　　　　　＼　　　　　　　口　|
　／: : : :　　　　　　　　　　＼
／: : : : : :　　　　　　　　　　＼　　　　 ‐┬‐
: : : : : : : :.._　　　　　　　　_　　　　　＼　　│__田__│
: : : : : : : ´⌒＼,, ;、､､／⌒｀　　　　 l
: : : : ::;;（　● ）::::ﾉヽ::::::（ ●　）;;:::　　　|　　､　マ
: : : : : : ´"''",　　　　　"''"´　　　　　l　　了用
: : : : : : . . （　　　 j　　　）　　　　　／　　　'"`ー‐
＼: : : : : : :.｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′　　　／
／ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : イ＼　　　　　　ﾚ　|
: : : : : : : : : :.｀`ｰ- -‐'"´　　　　　＼　　　　　ノ
: : : : . : : . : : .　　　　　　　　　　＼
364： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:22:47 ID:AfEx/wBk0: 　　　　　　　　＞－ ' ´￣＞‐|:::::::::::::::::::::::::::ｲ　　ﾉ　／
　　　　＞ ' ´　　　 ,,,xxｚ/::::::::ﾄ:::::::::::::::::::::::/::∨;,/／
　　　／　　　　　／;;:'´,'´l::::::::::>弋:::::::::::::::/::::::::::i　〉
　 , '　　　　 , ' ／　,'　ﾞｘ:::::::::ゝﾆ二ﾆソ::::;;::::ﾉ./
／　　　　 ,,,／ , '　　 ,　　　＼_::::::::::::::I´∨〈｀ｖ'ヽ
　　 ,,,.-‐´　,　'　　＿｛_　　　　'''''====ゝ丶ﾍ＼ｌ
_,,,, - ‐　' ´　　 , ' 　,ｲ｀ヽ、　　　　　　ヽ　ヾｌ、_!
　　　　　　　　　　　ｼ　ﾄ-、　　　　　　 ,- ＼　＼゛、
　　　　　　　　　　 ,'　　ゞ_〉、　　　 /〉、｀"ー　Y　　　グアダハラ作戦の失敗で、
　　　　　　　　　　ｨ'　　　　　｀';. 　　 'ﾜ"、￣｀　 " l
　　　　　　　　　＿ゝ　　　　　　..　　 / ｲ;ﾄ<-　　　 l　　　マドリード攻略戦は完全に挫折しました。
　　　　　　　　　　＿゛ﾆ_‐-　　 "゛　｀´　　ｌ｀　　　_}
　　　　　　　　　＞'´::"ﾞｯ、　ヾ__ノ'　=＝キ{、　　 _L、　　こうして凄惨な内戦は、泥沼化の一途を辿っていくのです ───
　　　　　　　／:::::::::::/::::| ﾃx,,ノゝ- ,,,,,='´:::::∧__　　ｿﾄ
　　　　,　- ' 　: : : :::/::::::| l 一｀ｻ゛´ー〉::::::::／ｋ_／／::::＼
, - '　´　　. . : : :::::::::l:::::::::l　｀―'´! l＞-' 〉:::::ゝー...'..´::::::::::::::
ヽ　　. . : : : : ::::::::::::::l:::::::::::l　,' 　 /／　 /::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::
.｜::::::::::::::::::::::::::::::::::::、::::::::∨ ,l_/ ﾚ-‐./:::::::::::::::::＼::::::::::::::::::
　〉:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::∨_l 〈　７/:::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::
./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::〉 l　〉 /::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::
365： ◆eZty3vRhsw：2014/05/24(土) 19:23:00 ID:AfEx/wBk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫がイスパニアの独裁者になるようです

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第十一話　マドリード攻略戦＜後編＞

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　終わり

.
366：名無しのやる夫だお：2014/05/24(土) 19:23:50 ID:SX5435DQ0: 乙
367：名無しのやる夫だお：2014/05/24(土) 19:44:44 ID:Kn3qMxiI0: 乙でした～。
まとめから来た日に新作が来るとはw

しっかしこのやる夫、冷徹という言葉が形になったような男だな。
368：名無しのやる夫だお：2014/05/24(土) 19:55:08 ID:lOXA7P4s0: 乙
369：名無しのやる夫だお：2014/05/24(土) 20:16:44 ID:I/c.yKjo0: うむう・・・やっぱ恐ろしい男だな、カウディーリョ。
ヒトラーとムッソリーニの両方からもの凄い嫌われたってのも分かる話だ。

乙。
370：名無しのやる夫だお：2014/05/24(土) 21:42:40 ID:NpQHqMNg0: 乙
371：名無しのやる夫だお：2014/05/24(土) 22:14:57 ID:iuiLmVWQ0: 乙

こんな立ち回りやって自分の主導権確保できるやる夫は凄い
372：名無しのやる夫だお：2014/05/24(土) 22:34:19 ID:eoZEQvLI0: 乙です
スペインがイタリアともドイツとも、ましてやソ連とも国境を接していなかったこと
それ以上にやる夫が慎重なリアリストであったこと、それにもまして愛国者だったことが
やる夫にとって有利な材料になったんでしょうね
これらの要素の一つでも欠けてたらやる夫が主導権を握ることはなかったと思うのですが
373：名無しのやる夫だお：2014/05/24(土) 22:37:24 ID:iuiLmVWQ0: >>348

ムソリーニは師範学校出身のジャーナリスト上がりだっけ？
374：名無しのやる夫だお：2014/05/24(土) 22:39:58 ID:3yzEc9Ow0: 乙でした

ドーチェここでもなめられっぱなしだったか～。
375：名無しのやる夫だお：2014/05/25(日) 01:36:19 ID:wT9P2xJY0: >>1
乙カレー。

日時を見ると、ピカソで有名な●○●○爆撃は、まだなんですね。ここまで元駐スペイン領
モロッコ駐留部隊中心の反乱軍に、独伊援助もチグハグな状態で件のバスク地方のゲ●○カの
無差別爆撃が行わなれたのですか…。
（って、本筋の戦闘にほとんど影響しないとは言え、かなりネタばれになってますね。
スミマセンm(_ _)m）
376：名無しのやる夫だお：2014/05/25(日) 02:06:00 ID:9ldFQavk0: なぜ自分でネタばれになるとわかってて書き込むのかな……
377：名無しのやる夫だお：2014/05/25(日) 02:37:58 ID:cyvUx/Lg0: 止められない程度に自己顕示欲が強いのだろう。
そのうちバカッターに写真を上げてくれるさ。
378：名無しのやる夫だお：2014/05/25(日) 21:11:46 ID:y5C7UZVI0: 乙
虐殺が目的ではなく示威行為の手段が虐殺、て訳か

にしても伊軍の指揮権掌握のためとはいえグアダハラ作戦を意図して失敗させたのは
やる夫は首都攻略を重視してなかったのか
だとしたらやる夫が抱いていた内戦における勝利条件って何だったんだろう
379：名無しのやる夫だお：2014/05/25(日) 22:30:53 ID:yoGd9zHs0: 左派がカッコよく書かれているけど、
あのダメダメっぷりも書いてほしかったな

勢力の乱立とか内ゲバとか協力に出た海軍軍人、技官粛清とか

それがあまりにもひどくてソ連は早い内に共和派を見捨てるわけだし
380：名無しのやる夫だお：2014/05/25(日) 22:51:16 ID:Sl0Fx3e20: 乙
>>378
スペイン全土の制圧では
381：名無しのやる夫だお：2014/05/26(月) 01:43:45 ID:ZeG.avLQ0: 乙

>>378

ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12973/1365387342/232

すでにやる夫が作中で答えているよ。結果、恐るべき戦果と引換に味方の膨大な被害を出した。
いわゆる「やる夫軍事的に無能説」はこの点を根拠に主張されている。

しかし、問題はやる夫勝っちゃったんだよね。
だから、これを非難すべきとも軍事的に有効だったと認める立場も両方ありうると思う。やる夫はほんとにどう評価すべきか難しい。
382：名無しのやる夫だお：2014/05/26(月) 01:48:05 ID:ZeG.avLQ0: スペイン全土の制圧ですむなら、きっとスペイン内戦の被害はずっと少なかった。
383：名無しのやる夫だお：2014/05/26(月) 06:20:25 ID:VtKIxN4M0: 抵抗勢力の殲滅かな
全部を殺せたとは思えないが
384：名無しのやる夫だお：2014/05/26(月) 12:53:10 ID:646oXRww0: >>381

敵地を占領してそこの住民を一人残らず教化するか！
あるいは皆殺しにするか！
そうしなけりゃ勝利は得られないってことだお！

実に物騒な勝利条件だ。ヒトラーやスターリンの比較対象になるのもわかるな。
スケール的にはとてもかなわないけど。
385：名無しのやる夫だお：2014/05/26(月) 15:46:05 ID:Zf34lIc20: スペインだけにノリがレコンキスタ
386：名無しのやる夫だお：2014/05/26(月) 17:48:53 ID:PxTlF/S.0: レコンキスタって、商業握ってたユダヤ人とかも追い出して
経済的にボロカスになったんじゃなかったっけ・・・
387：名無しのやる夫だお：2014/05/26(月) 18:08:07 ID:VtKIxN4M0: 原理原則にうるさいお国柄なんかね
388：名無しのやる夫だお：2014/05/26(月) 19:02:04 ID:XLu2zWAk0: 強権的なことやらないと国が分裂しちゃうからなのかもしれん
389：名無しのやる夫だお：2014/05/26(月) 20:03:09 ID:PxTlF/S.0: そう言えば元はカスティリャとアラゴンが合併して、更に他の地方飲み込んで成立した国だったな、スペイン。
バスク以外にもそう言うのはあるんだろうか。
390：名無しのやる夫だお：2014/05/26(月) 20:07:50 ID:4D/aUBiw0: イサベル2世が即位するまで「スペイン王」ではなく「カスティーリャ、アラゴン、うんたらかんたら……の王」だったし
391：名無しのやる夫だお：2014/05/26(月) 20:14:51 ID:PxTlF/S.0: イギリスなんかは今でも連合王国だしなあ。
その辺スペインは無理矢理一つにまとめちゃったってことなんだろうか。
392： ◆eZty3vRhsw：2014/05/26(月) 20:52:30 ID:bIiPZzcI0: 「わたしは領土に関心はない、住民に関心がある。
　領土の再征服は手段であり、住民の贖罪こそが目的なのだ」

やる夫の思想を集約している、やる夫本人の言葉です。
内戦時中、やる夫の語った言葉にはよく「贖罪」というワードが出てきますが、
これは敵対勢力に対する粛清を意味していると推測されます。
393： ◆eZty3vRhsw：2014/05/26(月) 20:53:43 ID:bIiPZzcI0: それと、第十二話を水曜日の20時から投下します。
よろしくお願いします。
394：名無しのやる夫だお：2014/05/26(月) 22:35:17 ID:PxTlF/S.0: はあくー。

やっぱこええわ、カウディーリョ。
395：名無しのやる夫だお：2014/05/26(月) 23:27:49 ID:cQeiFQ8I0: >>389
独立運動ならカタルーニャ（カタロニア）とかも有名
396：名無しのやる夫だお：2014/05/27(火) 01:00:48 ID:A6fk5pyo0: >>391
さらに、王家のスペイン・ボルボン家血が非常にフランス色が濃く、王妃はドイツ系と
カスティーリャもアラゴン色も薄いので（って、大航海時代にカスティーリャ＆アラゴン
両王家の直系が途絶えて、ハプスブルク家のカルロス1世兼ドイツ皇帝カール五世が
即位してから、ほとんどずっとですが…）
これから。考えると純粋なドイツ人だったジョージ１世が現在の王室の源流の英国は
スペインに比べ、よくなじんだものだと思う。
397：名無しのやる夫だお：2014/05/27(火) 01:38:14 ID:/hYN0m560: >>396
それをいうなら大航海時代を迎える前にアラゴン連合王国は王家の血統が途絶えて、
カスティーリャのトラスタマラ家から後継者として王族を迎えている。

せめてもともとのバルセロナ伯爵家（アラゴン連合王国の王家を兼ねる）が続いていたら
カタルーニャの独立志向も幾分マシになっていたのだろうか。
398：名無しのやる夫だお：2014/05/27(火) 06:47:17 ID:r0DRpfnQ0: >>397
ガリシアは地理的にポルトガルに近いし、言葉もスペイン語よりもポルトガル語に近く、
ブラジルへの移民も多い(ブラジルとのコネクションから、８０年代後半～９０年代の社会労働党政権時代、
麻薬組織が盛んだった)けど、地域主義政党の力は他地方ほどじゃないという
フランコもガリシア人

他地方の人々もなバスク以外ラテン系の言葉なのにここまで頑ななのもどうかと思う
399：名無しのやる夫だお：2014/05/27(火) 07:45:03 ID:P6mSoT.A0: カタルーニャ語だってカスティーリャ語がちょっと訛った感じなのにあそこまでアイディンティティ保てるって謎だな
400：名無しのやる夫だお：2014/05/27(火) 12:01:32 ID:r0DRpfnQ0: >>399
隣国のフランスでは、南仏のプロバンス語が廃れて、ブルターニュ語や
ガスゴーニュ語もごくマイナーなものなのに。
401：名無しのやる夫だお：2014/05/27(火) 12:07:42 ID:aW0U6rXs0: カタルーニャもバスクもやる夫に虐げられたという以上に、産業革命以来のスペインの産業の中心で
今のスペインの枠組みだと自分が稼いだ金が他地域に流出するという不満があるんですよね
日本で例えるなら愛知県民が自分の金を高知や青森（高知県民、青森県民の皆様、ごめんなさい）に
使われるのは嫌だと言うようなもの
逆にガリシアはガリシアだけでは経済的にやっていけないから、独立運動が起こらないわけで
402：名無しのやる夫だお：2014/05/27(火) 12:25:52 ID:r0DRpfnQ0: >>401
そういえば、カナダのケベック州も、フランス語圏というだけでなく、資源も豊かだったんでしたっけ
英語圏のはずの太平洋側まで自治意識が強いのも経済がらみらしい
403：名無しのやる夫だお：2014/05/27(火) 14:48:06 ID:JM.tEiO60: 力が強いから自分たちの事を自分たちで決めたくなるというのは自然な流れなのかもしれない。

話は少し違うが、今アメリカだと金持ちが自分たちの住んでる高級住宅地を
「新しい市」として独立させる動きが盛んらしい。
自分たちの払う税金が、貧困地区の警察のパトロールや教育、公共施設に使われてるのが許せんのだと。

実際に独立して新しい市になってしまったところもあって、
そう言うところでは豊潤な税金で公共サービスを充実させ、「理想的な市政を運営できている」そうな。

当然、高額納税者を失った周囲の市では
警察の人員カット、犯罪率の増加、公共施設閉鎖、教育の質の低下が目に見える形で起こり、
そこまで切り詰めてなお財政破綻しかけてるところもあるらしい。
この極端な富の集中と貧富の格差、まるでサイバーパンクの世界みたいだと思ったよ。
404：名無しのやる夫だお：2014/05/27(火) 15:36:51 ID:F3tOSGMA0: あー、オバマケアがおもっくそ叩かれてる理由が分かった気がするわ。
405：名無しのやる夫だお：2014/05/27(火) 15:47:28 ID:P6mSoT.A0: お互い助け合うという「国民」としての一体感が希薄なのかな
406：名無しのやる夫だお：2014/05/27(火) 16:44:54 ID:yPC9Tk9s0: オバマケアは超金持ちとその他の対立というより超貧乏人とその他の対立と考えた方が理解しやすいと思う

アメリカで民間保険に入れないのはたしか国民の15％くらい
逆を言えば残り85％の人間は何かしかの保険に入ってるわけで、そいつらは貧乏人の保険料払わされる分絶対に損をすることになる
407： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:00:02 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　 ,-、　　　　　　　　　　　 _
　　　　　　　　 | r、、　　　　　　　　　／ l
　　　　　　　　 l ｌ::::.、、　　　　　／.:: /
　　　　　　　　 | l::::::::、 }r -‐-、／ .::: /
　　　　　　　　ヾ、:::i /lト ---'|/ .:::::./
　　　　　　　　　　', V/::」＝=＝l ::: ／
　　　　　　　　　　 >　ゝ‐----' '<
　　　　　　　　　 /　　　　　　　、　　　　─── 第十二話を始める前に、
　　　　　　　　　,'　　ノ　　　＼_ ;
　　　　　　　　 ≧　　　●　　　 ●≦　　　今話より、こちら側（解説）にもう一人
　　　　　　　　　＼⊂⊃（__人._）⊂ﾉ
　　　　　　　　　　＞　　＿＿　l⌒ヽ　　　加わって頂くことにしました。
　　　　　　　　　/:::::::::::::::::l＞＜l ::ｉ　ｉ
　　　　　　　　　|:::::::::::::::::::＼／:::::::l　　|
408： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:00:28 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　 ,-、　　　　　　　　　　　 _
　　　　　　　　 | r、、　　　　　　　　　／ l
　　　　　　　　 l ｌ::::.、、　　　　　／.:: /
　　　　　　　　 | l::::::::、 }r -‐-、／ .::: /
　　　　　　　　ヾ、:::i /lト ---'|/ .:::::./
　　　　　　　　　　', V/::」＝=＝l ::: ／
　　　　　　　　　　 >　ゝ‐----' '<
　　　　　　　　　 /　　ノ　　　＼_、
　　　　　　　　　,'　　　●　　　● ;　　　　　　　紹介します！
　　　　　　　　 ≧⊂⊃　（__人._）≦
　　　　　　　 i⌒＼　　　（_.ノ　　ﾉ_／⌒)　　　『ローゼンメイデン』より、金糸雀さんです！
　　　　　　　　_　　＞　　＿＿　イ::ヽ／
　　　　　　　　∧__,ﾍ}:::::::::l＞＜l :::::::::::ﾉ
　　　　　　　　ヾ_:::ッﾘ ::::::::＼／::::::::>''´

　　　　　　　　　　　_,　-―‐,r_j_ｬ、
　　　　　　　　　　　　,〈｀ヽ、　｛l´　ヽiﾕｉｭ
　　　　　　　　　 /　,＼｀ｰ- r―:薔:､ﾂ
　　　　　　　　　,　 /　｀`ｰ､__ゞ´、>ｲﾍ　
　　　　　　　　　 ! ｲー-､　　 , -ー'くヽ !　　　
　　　　　　　　　', l　ｨぅ:ﾐ　　ｨぅ:ﾐ　ﾊＶ　　よろしくかしら～
　　　　　　　　　ゞ　ゞ=″.::!　ゞ=" ﾑﾂ　
　　　　　　　　／｛ﾊ　　 T⌒T　　ﾊｿ＼　　　　/ 　,
　　　　　　　　 l＿- ゝ､　ヽ..ノ　　ィ¨ｰ__,ﾉ-､　　/ ／
　　　　　　　　　!, -=､/＞:.二.:＜lz―-ｲ　、 i_／ /
　　　　　　　,　-‐'´L＿ｿ〈／¨＼〉く, ＝く　　ヽ
　　　　　　 /.　　く＿｣ : : / c ヽ: :l|iー'７　 ,　 , -ー‐､
　　　　　　ｌ i　　　Ｌ.ノ!: :|: :c: :|: :ｌ|｀ヽ.」 '´　 /　　　｀丶､
　　　　　　　〉　‐　＿ト弋:_:_c_:_:_ノ￣ｒ---‐'′　　　　　｀ ' ｰ-
　　　　　　／　／´　｣　　／Ｔ＼　　-Ｌ_
　　　　r‐ '´ ｰ､l/　　／‐'　　　｣!　　　　　　｀ヽ
　　　　! 　　　 | ／　　　　/｣_＼　　　　　＼
　　　｜　　／　　　　／ﾉ: :ゝヽ　　　　　ヽ
409： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:00:46 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　 ,-、　　　　　　　　　　　 _
　　　　　　　　 | r、、　　　　　　　　　／ l
　　　　　　　　 l ｌ::::.、、　　　　　／.:: /
　　　　　　　　 | l::::::::、 }r -‐-、／ .::: /
　　　　　　　　ヾ、:::i /lト ---'|/ .:::::./
　　　　　　　　　　', V/::」＝=＝l ::: ／
　　　　　　　　　　 >　ゝ‐----' '<
　　　　　　　　　 /　　　　　　　、
　　　　　　　　　,'　　ノ　　　＼_ ;
　　　　　　　　 ≧　　　●　　　 ●≦　　金糸雀さんには、第四話にてルイス・コンパニス役として
　　　　　　　　　＼⊂⊃（__人._）⊂ﾉ
　　　　　　　　　　＞　　＿＿　l⌒ヽ　　登場して頂きましたが、出番はそれっきり…
　　　　　　　　　/:::::::::::::::::l＞＜l ::ｉ　ｉ
　　　　　　　　　|:::::::::::::::::::＼／:::::::l　　|

　　　　　　　〃⌒　,､
　　　　　　　 !ｉ　　 ,l　｀ヽく⌒ヽー-- .､
　　　　　　 {ゝ.__/＼. 　＼ヽヽ. ,.- ､＼
　　　　　　｀ｰ'〈　 ,/`ー､＼　 {l　>-､ﾊ
.　　　　　　　　ﾊ /　　　　`ー､{l /ｒ〈l} .}　　　せっかくＡＡも豊富にあるのに、それじゃもったいないかしら。
　　　　　　　　〉 i　＿,.　　 '⌒ヾ::|'1| /
　　　　　　　　　ヽl,.､＿,.　　ィｆ｀ﾐ 7└'ヽ　　　それに解説は二人いた方がいろいろとやり易いことに
　　　　　　　　　／ !｀￣　. 　弋リﾄ/)　└,
　　　　　　　　　/Yi .>､ ∩ｰｰ　 ,.イヾﾄ､ //〉､　　>>1が今さら気がついたみたいかしら。
　　　　　　　〉.ゝﾆ=' .| l>､‐ ﾊ､__ﾉﾉ　＼/_/
　　　　　　〈　〈　　 !　´.>　{｀~´　　 :　　｀￣｀ヽ
　　　　　　　 'ｧ-,rL　ｒ,|/ヽ-ｧ､_ゝ-　　ﾃｰ- ､　　 |
　　　　　　　　（（　 ', ヾ´￣ﾞヾｿ　　　　＼／　　　 !
　　　　　　　　　｀ﾞ.　　', |　　 /ﾊ　　　＜l:i　　　 .|
　　　　　　　　　 | !　　/ / 〉、　　　ﾚiゞ､＿__,ﾉヽ
　　　　　　　　　ゝ _ノ / 〈_,.ﾍ　　　｀＾V_､￣´ﾊ　ヽ.
　　　　　　　　　　／人ﾉ　　 <´＼　　　　ヽl∨ﾞ　ﾊ
410： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:01:03 ID:maoXLEGA0: 　　l　　/ ／　　＼＿＿＿辷＼ l＿,l:::::〉'l
　　l 　 i／　　　　　　　　　く厶＿ｿV　l
　　｜　:|　 - ―- ､　　　　,　-―　- ＼ヽＶ
　　∨ .:l　､. ┴ ､丶　　　 /,. ┴ 、　|ヽV
　　　V‐､!　/ｔｰぃ::i 　　　　　ｔ‐ぃ:::ｉY　lｰY
　　／!´ハ　弋ｔ:::ノ　　　　　　弋ｔ:::ノ　 l￣ﾒ､
　 /　ヽくﾊ　,､,､,､　　 ::i} 　　 ,､,､,､　ﾊ／　|
　 ! _, --- ﾊ　　　　､ _ .. _ , 　　　 /ー-､ /
／＼＿／　＼　　　　　ｰ　　　／.＿_／＼＿　というわけで、今後よろしくかしら！
ヽ　　＿　　　ト　、　　　　ィ ´ゝ-- ､- ､　＼
　 lz:'´二三＞‐ '′｜＞‐＜　|　ｒ‐┴‐-､ヽ.＿／
￣/´　　　｀ヽ　／:::::::/ｰヽ::::::＼l 　　　｀ヽ
　└――-､　 / ＼:::／| 　 |＼:／ゝ､z=＝…┘
　　　　／｀ソ　　 /::::| Ｃ |::::ヽ　「　￣｀ヽ

　　　　　　　　 ,-、　　　　　　　　　　　 _
　　　　　　　　 | r、、　　　　　　　　　／ l
　　　　　　　　 l ｌ::::.、、　　　　　／.:: /
　　　　　　　　 | l::::::::、 }r -‐-、／ .::: /
　　　　　　　　ヾ、:::i /lト ---'|/ .:::::./
　　　　　　　　　　', V/::」＝=＝l ::: ／
　　　　　　　　　　 >　ゝ‐----' '<
　　　　　　　　　 /　　ノ　　　＼_、
　　　　　　　　　,'　　　●　　　● ;
　　　　　　　　 ≧⊂⊃　（__人._）≦　　　　　では紹介も済んだところで、さっそく本編を始めましょう。
　　　　　　　 i⌒＼　　　（_.ノ　　ﾉ_／⌒)
　　　　　　　　_　　＞　　＿＿　イ::ヽ／
　　　　　　　　∧__,ﾍ}:::::::::l＞＜l :::::::::::ﾉ
　　　　　　　　ヾ_:::ッﾘ ::::::::＼／::::::::>''´
411： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:01:28 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫がイスパニアの独裁者になるようです

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第十二話　ファランヘ党の掌握

.
412： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:01:48 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　　　　　ﾞｉ:::.ﾞｉ　ﾞｉ　　　　!　!::::::.,'
　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ:::ﾞｉ　ﾞｉ　　　|　|:::::,'
　　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ::.ﾞｉ　ﾞｉ＿|　|:::,'
　　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ::ﾞｉ.　V _ 1!,r'
　　　　　　　　　　　　　　　ﾝＪ　(,___ 」,'
　　　　　　　　　　　　　,r'´ 　　　　　V ｀゛
　　　　　　　　　　　,r'　　　　　　' ,　!
　　　　　　　　　　ﾐ　　　　　ｨ、'　!
　　　　　　　　 ' ┼‐- 　.,　　゛` 　,'
　　　　　　　 '' 十‐- 　.,｀ィ　　ﾞｉ　　　　やる夫は1937年3月、グアダハラ作戦の失敗をうけて
　　　　　　　　　　　､　 .,　　｀!､　　〉
　　　　　　　　　'´::::::::::::::: ﾄ、　　_ﾝｰ`　　　　マドリード攻略作戦をひとまず断念し、その代案を考えます。
　　　　　　 ,. '´--､:::::::ヽ:::ﾒ'´`iT〈 ,ｨｼ´
　　　　　 /::::::::::::::ヽ:::::::ヽ::ヽﾉ、ヾ
　　　　　ﾊ、:::＿::::::ﾞ';::::::::ヽ::::ヾ! i ',
　　　　 ,/:::::＿::::,-::::::',::::::::::l__;vﾍl　',
　　　　/::::::::::::::::::::::::::::}::::::::::｀ヽ、:ヽ ',
　　／､:::::ニニ二二ﾌ::::::::::::::::::::ヽ::', l
.　 /::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::ヽlj
　/:::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ll
413： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:02:19 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　　 , ´　_ノ　ヽ
　　　　　　　　　　　 | 　（ー ●）
　　　　　　　　　　　 |　　（__人_）　　マドリード周辺は共和国がいまだ有利だ。
　　　　　　　　　　　 |　,!｀i　,. -っ
　　　　　　　　　　　　 !　!　釻　了　　決定的攻勢をかけるには十分な兵力を動員できないだろ。
　　　　　　　　　　_,.ィ'{｀.ﾉ　　 ,-´ー- -､
　　　　　　_,.-‐'´:::/::/｀ヽ､ ./:::＼::::::::::::ｌ
　　　　　/´:::::::::::::く::/..::::::::::::::7::::´::::::::::::::〉
　　　　/ :::::＼::::::::/.::::::::::.::／.:::::::::::::::/.:/
　　　　ヽ､:::...ゞ::i:/...::::::. イ/::::::::::::::::/:::｀7
　　　　　　ｿ.::::::｀i〉::::..::/,.:´::::::::::::::ノ::::::::: l
　　　　　　＼::.:::::::::.:.::ﾚ::::o::::::::::::{ﾍ:::::::::: ｉ

　　　　　　　　　　　ファン・ヤグエ

　　　／￣￣￣＼
　　／　　　　　　　＼
　/　　　 ─　　　─　ヽ
　|　　　（●）　（●）　|　　　ふむ。
　＼　　∩（__人/777／
　／　　（丶＿//// ＼
414： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:02:42 ID:maoXLEGA0: 　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼
　／　　　_ノ　ヽ､_.＼
／　　（●）　（●）＼　　これを改善する唯一の方法は、最初に弱い地区を粉砕した後、
|　　　　（__人__）　　 |
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／　　そこに投入した兵力をマドリード攻撃に投入することだお。
(　＼　／＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／
415： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:03:05 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　　　　　　　　　 ___,ｫ冖'+............-,,,,_
　　　　　　　　　　　　　　　./"￣●ｱｽﾄｩﾘｱｽ　　＾ﾞ''''''●ｻﾝﾀﾝﾃﾞﾙ""`ｰ冖-‐'‐ｭ
　　　　　　　　　　　　　　　　!ｌ　　　　　　　　　　　　　　　　●ﾋﾞﾙﾊﾞｵ　　　　　　....+-....
　　　　　　　　　　　　　　　　├__　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　冖宀‐"lｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　￣└--－┐　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__ｨ廴,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_フ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __ノ"￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　イ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ''"´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　亅　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｨﾚ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l! 　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ’　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _..ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　丿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l,,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　 _--/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└ﾍ_　　　　　　　　　　　　　　l'´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　,..---..--..-‐/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ_　ノ'￣
　　 ..､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ'''"

..　　　　　　＿＿＿_
　　　　　／　―　　-＼
.　　.　／　（●）　（●）　　　　となれば…
　　／　　　　（__人__）　＼
　　|　　　　　　｀ ⌒´　　　|　　孤立している共和国北部領域 ───アストゥリアス地方、
.　　＼　　　　　　　　　／
.　　　ノ　　　　　　　　　＼　　　サンタンデル、ビルバオを攻略するのがベストだお。
　／´　　　　　　　　　　　ヽ
416： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:03:39 ID:maoXLEGA0: 共和国北部領域攻略作戦 ───「北方作戦」は、3月31日、まずビルバオ攻略戦としてはじまった。

　　　　／´￣￣｀ヽ
.　　　　／　　＼　　_ノ' ,
　　　 /　　（ ●）　（●）.!　　敵が降伏するまで徹底的に破壊しろ！
　　　 |. 　　　　（__人__）.｜
　　 ,..-'ヽ　　　　|ｒ┬|　　!　　制空権を活かして、波状爆撃するんだお！
　 ./::"::::`ヽ､.,＿,｀.ﾆ´_／
　/::i::::::::::::"'弋'!ｰ',イ>|'_ノ´｀ｰ -,,＿ _
. }:::ﾞ|::::::::::::::::::::~ﾞ:_戈;f"　、　　　ｲ/ `i
/:::::::!;:::::::::::::::::::/',r.ﾃ　　　＼xｰ.ｫ､__ノ
::::::::::::ヾ!:::::::::::::l .l r'　　 `　､_冫y"
:::::::::::::::::＼o:::::l .ﾄ、　ヽ,＿ﾉ"ｰ'
:::::::::::::::::{::::{＼代 l>ｰ､,_ノ
417： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:05:17 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　　　─ ─ ───────────
　　　　　　　　　　　　‐‐‐‐　　‐─────　　──　─　　　　　　　　　　　　─ ─ ─
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,, ｨヵ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　.|i .|　　　 ,／''/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/'　 il .ﾄ､　 /　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/,'　　i .|　｀>' ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /,'　　 i .|　/ ノ:｀ヽ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/,'　　イ.|　' " Ｘ　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/.,'　　　.i .|　／　イヾＯ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ ,' 　　 i .|／　:／　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / ,'　　　 i　|　:／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　/ ,'　　　イ |／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼_,, ｨ'⌒/ ,'　　　　 i／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／>､ン::/ ,'　　　　,-,ﾆ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／<ヽン　 / ,'　　／／　::ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〉-'"^'　,　/ ,' ／／　 :／　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　, '　/レヘ／　::／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　>､（／ンﾍ<（__;; イ-‐ｧ
　　　　　　　　　　　ﾐ　　　　　　／　／　　　７':::::／'　〉:: 　　ﾉ
　　　　　　　　　　　ヾ　　　／⌒ヽ,ｨﾂ　　／:::／'　,-（　　ノ) ）
　　　　　　　　　　　　ヾ　／／ ,ｨﾂ､__）`ｰ(彳ヽ／　:ノヽ 'ー '　
　　　　　　　　　　　　　／ヽ､ﾂ　.:::）　　　＞､ヽ''／ﾌ
　　　　　　　　　　　/　　　.:>ｰ'" ⌒)ヘ(／:::::〉:::　/
　　　　　　　　　　　（( ヽ--‐'"彡　　　　　'~"（　　ノ)）
　　　　　　　　　　　　　　ヾ'　　　　　　　　　　`ｰ'ー'
　　　　　　　　　　　　　　ヾ
　　　　　　　　　　　　　　..ﾐ　
　　　　　　　　　─ ─ ───────────
　　　　　　　　　　　　　　‐‐‐‐　　‐─────　　──　─　　　　　　　　　　　　─ ─ ─
418： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:05:36 ID:maoXLEGA0: 　　　 .／　　! .ﾞく_./ ﾞ';;./ ＿､　.ﾞiﾘ,、
　　　.ﾉ　　　.!　　._,./ 　　　　　./lﾞ　｀l、
　r-/　 .ﾘ'-./ . ﾉ゛　　　＿i＿/ ,!.,,　 ~ﾞヽ
. {　　＿|　　　　　　　　　　｀L,¨.!　　 ./'ヽ､
. 弋　 .＼　　 ...．　　　　　　　　ﾞ'､　　 . ..二二＝─　　　　　　　　　　ｌ|
─＝二　ﾞl-''''ﾞ‐　　　　　　　　　 '､　　_＿ -./ ﾞ´　　　　　　　　　　　 /.| .i、　/
　／　　 lﾞ　　　　　　　　　　　 "くﾐ,,,＿　│　　　　　　　 i　　　　/　V L//
│　　　 ."　　　　　　　　　　　　＼,,-‐'"゛ .そ　　　　　 l.!　　_.'ﾞ.. -． ,i`l- 、
__＞┐　　.ヽ　 ._　　　　　　　　　　 !ﾞ"''''''　 ,て　　　　　　　 l .ｌ√　″　 ./　! .　＞ヽ
　｀`|ﾞ'''　　　 ´´ ヽ　i　　　.、　　、　 .＿ .,,x./ 　　　　　||　 !　.!　　　　　　.!　　,ｨ　."---ｰ‐フ
　.ノ_..-''''''Ｌ ‐'""i| ‐|.ｌ .''''ﾞヽ　.iｰ/'､ ./　 .｀"　　　　　　 .! ｌ/　　ｌ　.,i　　　　 !_／.!　　　　　 /
〃´　　　゛　　 ."　 ,!.ｌ　　　ﾞ'､|　　ﾞ'　　　　＿____＜　!　　　 .ﾞ‐'＿＿　　　　 ! 　..、　., ‐″
　　　　　　　　　　　 ! .|,　　　 .゛　　　　　 ,,.＞ .,ト　　!　　 ., -′　　'"゛｀ﾞ''．　　　ﾞ'i ! .､
　　　　　　　　　 |　ｌ　　　　　　　　　＼、!、　　:!　　.′　　　　　　　　　 /､　ヽ
　　　　　　　　　 !　　!　＿、　　　　　　　 i　/　　 -〃´. 、　　　　　　　　　　!　　　l　-ｨ′
　　　..　　　　 ..i､　│　　ｌ ',ﾞ....､ヽ、　　　　　ｌ′ .,　/ 　　 .|　　　　　　　 '"──ｰ、.,, i/冖'
　　　ﾞlヽ .i、　 l.ヽ│　　｝,、　ﾞl'"''ヽ,　　.,／　ヽ/　|　　　 .｀　　　　　　　　　　 ‐､、 . ,ﾉ:!　| ,,、　　　.i!
　　　　.ヽﾞ'"ン'^｝｀ﾞ　　　巛,　　　　　,／/　,//.lﾞ　,／´　 .丶　　　　　　　　　　 ,ﾞ;;i./ .ｨ'.二＝─　iﾘ
　　　　　ヽ''"　　ｌ　　　　　.ﾞl ヽ　､／　ﾞ‐r/　,, !'"　＿＿　　 .、　　　i､＿_‐ ｰ＿__＼て”´　　　　 / |
､.　 ..,-‐''"　　,　 .!　　/ 　　　　 __. 　　　　/　＼.,..-'"´　　ﾒ￣Ｌr从;;='ﾞ.- 　-''"´　　｀＞ﾆ＝-,.　iｌｌ /　|
'､"'-|、　　　/ ,,-　ｌ._lﾞ　　　　　　｀ヽ　 / 　　　.ｌ,　　　　　　　″　　　　　　　　　　　　　 .／弋 l ｌﾉ　│
　＼｀''-､　.i′　.lﾞ　　　　　　　　　 |冖|　｀'､　　!　　　　　　　　　　　　　 |ヽ　　 __ ,ir　　.lﾞ　　　 | ｀''､
　 ."＼　 .｀'ｒ'"　　゛　　　　　　　　　　　｀v　 .!　.￣二＝─ 　　　　　　　 │ ヽ／ . ´　　,, l--　　　ヽ‐ て
　│｀'''-　 .{　　　　　　　　　　　　　　゛ . l　　|_　　　　　　　　　　　　　 l　　ヽ　　, .'゛　　　　 - ＿_‐|ﾞ､
　 .ｌ　　 .、 .｀'　　　　　　　　　　　　　　　r‐　_ﾕそ　　　　　　　　　　　　　 ,i┤　　｀'､.,!._,,、　　　　　.／　.l　 .｣i‐
　弋 ,／　　　く　 .'　　　　　　　＜,ﾞ .´　　　　　　　　　　　　　　　　 'ｔ､_/　|　　　 ._/　 .,.. --､、　　　　.ﾞ''"｣ﾞ､
　 ,／　　　._..〟 ,ﾞ二―　 _,＿-┬-l''''―--二;;;;-..,,,、　　　　　　　　　　　　..ｌ､｀″　　/ 　　゛　　 .,y￣´ﾞ'‐　　　." て
-"._,,　‐''"゛.rﾞ‐'゛　　ﾞ‐'´゛　　　　　　　　　　￣'　　　　　　　　　 / 　ｌ,./ '^゛　　　　／ゝ＿-ﾅ　 .‐i
419： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:05:49 ID:maoXLEGA0: 　　　 _　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _.　 _ 　 _
　　　| |　ﾛﾛ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | |　| |　| |
　　　| |＿　　　＿_ﾛﾛ　　　_ 　　　 _　　　　　_　　　　　　_　　　 | |　| |　| |
　　　| ＿_|　　 |　　|.　＿| |_　　＿| |_　　＿| |_　　 l二l | |　　　|_|　|_|　|_|
　　　| |　　　　￣| |　 l_ 　 _l 　 l_ 　 _l　　l_ 　 _l　　　＿_| | 　　 _ 　 _　 _
　　　|_|　　　 |￣　|.　 </|_|　　 </|_| 　　 </|_|　　 |＿＿|　　　|_|　|_|　|_|
　　　　　　　　￣￣
　　　　　　　　　　　　`　　　ヾ　　　､　　　　'　　　,　　　'　　　`　　　．
　　　　　　　　`　　ヾ　　　､　　　　'　　　,　　　'　　　`　　　、　′　。　　　`　　　'　　、
　　　､　　`　　ヾ　　､　`　ヾ　､　　'　,　'　`　、′。　`　　'　、　．　、　′　。　．　,　　　'
　'　 '　ヾ　､　ヾ､　`､　．　'`、′。．・`；　'、．・．　'`、′。．、′。．・`；　'、．　`　　'　、
。． ` ；　 ' 、 '、′' ．　'、′' ・．　'、ヾ､`　;人. /;′。．・"；　'、．・" 、 ′。　`　'、．
'　、　′'、′' 　、`' ． 'ヾ `､ヾ､`､,, 　',．　'`、′。．・`；　'、．`；　'、．・" 、 ′"　。　．　`
．　'`、′。．・`；　'、．、ヾ､`　ヾ・、　',　:　　:　　:,'　,　',　,'　'`、′。．・`；　'、．・。　`　'、．
　'、′' ．　'、′' ・．　'　､,, 　',`　　:　　　::　　:　　　:　　::　　:　/;′。．・"；　'、．・"　`　'、．
'、′' 　、`' ． 'ヾ `､ヾ､`　:　　:　　　:　　　　　　:　　　:　　　:,　:　／．　'`、′。．・`；　'、．・
、′' ・．'、ヾ､`　.＼　､　`　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,"　´,　′(　／:′。．・"；　'
．　'・．．　'・､`ヽ `､　､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　　,'　',　_,. - '．　'`、′。．
　　　`ヾ＼'i,　　`　､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　　',　,ｉ　'／,′",／／
　　＼.`ヾ＼ ,,)`　　　､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　'　,　',　 ´(　／　〃´,. '
　　　　`ヾ＼'i,　　`　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　　',　,ｉ　’／,′",／／
　　　　　＼､ヾ　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／,　〃,　〃／
　　　　　`ヾ＼'i,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　´／,. ',〃／
　　　　　　　＼､ヾ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,／〃´,. '
　　　　　　　　､`ヾ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,〃´／,. '
420： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:06:07 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　ヽ: : : :ー＝三三三三三三三!
　　　　　　　 /: : :　　　　　　　　￣ヽ￣＝三}
　　　　　　　/: :　　　　　　　　　　　　＼　＼
.　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　l
　　　　　 ,'　　　　　　　　　　　 _　　　 i
　　　　 i　　　　　　　　　　　　　／;ﾐ､　　 l
　　　　　 l ,　　　　　　　　　　ヾー'　　ヽ
　　　　／ ,／l　　　　　　　　　　　　　　　　 'っ　　　最初に攻撃目標となったのは、ビスカヤ県のドゥランゴでした。
　　　　< ／!: :/ ／: : ;　,. .-,　／　　　　　　　 j
　　　　　　 L: :´: : : :/／: :　／／　　/　　　　/　　　　ドゥランゴは徹底的に破壊され、多くの非戦闘員が空襲で死にました。
　　　　　　 /:, -/: : : : : : ／ :/　　　.! ＿_ ／
　　　　　　 /: ; ﾍ: : . : : :./　　　　　／　　　　　　いわゆるドゥランゴ空襲です。
　　　　　　　　 ´,ﾍ/ ヽ／: :/　　 /ー ´
　　　　　　　 /三ゝ、　　　　　 i
　　　　　　　 /三三三三二ﾆﾆ＝-､
421： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:06:24 ID:maoXLEGA0: 士気喪失した共和国部隊は、続々と北部の町ゲルニカに後退した。

　　　 ∧∧　　　　 ∧∧　　　　 ∧∧　　　　 ∧∧　　　　 ∧∧　　　　 ∧∧
　　　/⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)
　　　i三 ∪　　　 i三 ∪　　　 i三 ∪　　　 i三 ∪　　　 i三 ∪　　　 i三 ∪
　　〇三 |　　　〇三 |　　　〇三 |　　　〇三 |　　　〇三 |　　　〇三 |
　　　(/~∪　　　　(/~∪　　　　(/~∪　　　　(/~∪　　　　(/~∪　　　　(/~∪
　　三三　　　　三三　　　　三三　　　　三三　　　　三三　　　　三三
　　三三　　　　三三　　　　三三　　　　三三　　　　三三　　　　三三
　三三三　　　三三三　　　三三三　　　三三三　　　三三三　　　三三三

そして、悲劇がおきる ───
422： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:06:45 ID:maoXLEGA0: ─── 4月26日、ゲルニカ

　　　 __/￣/＿_ . 　　　　　　　　　　/￣/　./''７
　　 /__　　__　　/　　＿＿＿_　　　￣　　/　/
　　 _./　 //　 /　　./＿_＿＿/　　　＿__ノ　/
　　 |___ノ.|___,/.　　　　　　　　　　　/＿___,.／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__/￣/＿_ . 　　　　　　　　　　/￣/　./''７
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/__　　__　　/　　＿＿＿_　　　￣　　/　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_./　 //　 /　　./＿_＿＿/　　　＿__ノ　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|___ノ.|___,/.　　　　　　　　　　　/＿___,.／

　　　　　　　 _,r～～～～.､　　　　な、なんだあ？
　　　　　 r' _,r～～～～､ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　＿--､, -ｚ._
　　　　　｛ﾉ　　u ｀ﾆﾆ´　ヽ.)　　　　　 _,-ｰvｰｚ_　　　　　　　＞::::::::::::::::::＜
.　　　　　｛Ｌ_ r=＝=　u.==､l′　　　ｲ ,､,､,､,､,､ヽ　　　　　 /::::::::;:::ﾊ:::､:::::ヾ
　　　　　 {r=ｉ|　r ｡＝　｡=､ |　　　　 | l--､ v,.-ヽ|　　　　　ｲ:::ｨ/K u >ﾍﾄ:::|
　　　　　　{|L||ij ｀ニ7　 lﾆ´v|　　　　 1|⊂･　･⊃|,l　　　　　 .ｈ:｢こ･j=｢･う]:ｎ
　　　　　　{`ｧ| r─' L＿｣ｰ､|　　　　　｛ｆ|L　∪ v」|ｆ）　　　　　|f||:￣,」 L￣:||ｊ.|　　　　空襲警報だぞ！
　　　　_／{/ :| |（二二ニ二）|.　　　　｀|.⊂ニつ l´　　　　　ヽl　‘‐ｕ‐’v:ﾚ'
-‐'''"´::|:::::ﾄ､ヽ_ , , , ,一, , _人　　　　 ,ゝ､.二. ｲヽ_　　　　　 _/l.ヾ二二ﾌ∧
:::::::::::::::|::::::|　＼　￣｀¨ﾌ丁 |:::: ＼-‐''"´|: :|､.＿_,.|: :|: ｀＞ｰ''"´|: :|＼.二.／|: :「｀'''ｰ- .、
::::::::::::: |:::::│　　＼__／　|:::::|::::::::::: ＼ : |,.へ.　　/へ|:/| : : : : :│: |.＼　／| :│: : : : : l:ヽ.
::::::::::::::|::::::::|　　 ,.ｲ:ヽ.　,|::::::|::::::::::::::::::〉、 : : ヽ/: : : /: :|: : : : : :|: : l 　Ｘ.　 |: : |: : : : : :|: ハ
:::::::::::: |::::::: |ヽ／　〉:〈.∨|:::::::|:::::::::::::::/::::| : : : :|ﾟ: : :;ﾊ : :|: : : : : ;＞:|／〉〈＼|:＜; : : : : :|/: : l
423： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:06:59 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　　　─ ─ ───────────
　　　　　　　　　　　　‐‐‐‐　　‐─────　　──　─　　　　　　　　　　　　─ ─ ─
　　　　＼　＼
　　　　　　＼;..　＼
　　　　　　 .＼;. 　＼
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　　　　　　　　　　＼;. 　＼､、
　　　　　　　　　　　　＼;. 　ヾ＼､　　　　,　´i
　　　　　　　　　　　＼;. 　＼＼､_／　 /
　　　　　　　　　　　　　　　＼;. 　＼>､､　 i＿＿_,_＿
　　　　　　　　　　　　　　＼;. 　＼　　 ‐-'"_,,／_ｊヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　＼;. 　＼　　　　｀´ ヽ!、
　　　　　　　　　　　　　　　　　＼;. 　＼　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼;. 　＼　　　　r､　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼;. 　＼.､　｀' r:､　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i::::＼;. 　｀' .　ｒ､｀' r:､　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ:::::::>､;.　i　＼､｀'　 _,,..l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヾ':;;;;;;>':、　ヾr;　/　　ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀´　　＼.　　　l ___,ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀￣ ´､;.＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼;.＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼;.＼
　　　　　　　　　　─ ─ ───────────
　　　　　　　　　　　　‐‐‐‐　　‐─────　　──　─　　　　　　　　　　　　─ ─ ─

　　　　　　　　　　　 , -‐-､　 , -─- ､._
　　　　　　　　 .／　　　　V　　　　　 `‐- ､
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　.／　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　 l
　　　　　 /　　　　　　 /vﾍ　　　　　　　　ヽ、　 i､_＿,,...／
. 　　　 l　　　　　　 /、　-＼　 l＼　.i,　　　　　 l　　　 γ´
　　　　　|　　　　　　　　/､..＼ ‐--＼|-'＼|＼l`､　　 l　　　　ゝ..,,＿＿
　　　　　|　　　　　　／.　＼..＼__　　　　,／.／＼.　　　　　　 γ´
　　　　　|　　 __ 　 /＿＿＿_＼.__|　　　 |.／＿＿__」.　　　　　　　ゝ、
　　　　　| 　 ./‐ヽ┼| 　　====￣ |￣￣|￣====　　|　　　　　　　　　 `
. 　　　 |　　|.|-､|..| | 　（　　 o　 |￣￣|.　o　　） .|
.　　　　 |　　|.|‐､| |..＼__ ` ‐u-__ ｲ:　　　lヽ_ u-‐' ,ノ
.　　　　　|　　|.l_（.|.|　　　￣￣　 l:::　　　 l　￣￣　|
　　　　 |　　ヽ-'/l 　／＿__/　l_:::　　　　_l　l.___ヽ.|
　　　　　 |　　　 /　l /　/　 , -- ､.｀`‐-‐'´_＿＿__ l　　　　　あれはユンカー爆撃機だっ！
　　　　　│　　./　 ::l. /　 /- ､＿_￣￣￣＿＿ｌ/.l
.　　　／| 　 ./. 　 :::l.　　|_＿＿___￣￣￣　＿/ .|　　　　　急いで地下の避難所に逃げるんだ！
　　／ :::::|　 /　　　::::l　　＼_　　￣｀Y´￣　/　.|
. ／ ::::::::::::|. /　　　　::::l　　　￣￣￣￣￣￣　　|＼
:|::::::::::::::::::::|/ 　　　 :::::l.　　 l.　 l　 l. TTT l　l.__,l:l::::::
|:::::::::::::::::::::|＼　　　　 :::::￣￣￣￣￣￣￣l￣:::::::::|::::
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424： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:07:12 ID:maoXLEGA0: 　　　 .／　　! .ﾞく_./ ﾞ';;./ ＿､　.ﾞiﾘ,、
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　│｀'''-　 .{　　　　　　　　　　　　　　゛ . l　　|_　　　　　　　　　　　　　 l　　ヽ　　, .'゛　　　　 - ＿_‐|ﾞ､
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　弋 ,／　　　く　 .'　　　　　　　＜,ﾞ .´　　　　　　　　　　　　　　　　 'ｔ､_/　|　　　 ._/　 .,.. --､、　　　　.ﾞ''"｣ﾞ､
　 ,／　　　._..〟 ,ﾞ二―　 _,＿-┬-l''''―--二;;;;-..,,,、　　　　　　　　　　　　..ｌ､｀″　　/ 　　゛　　 .,y￣´ﾞ'‐　　　." て
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425： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:07:28 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「i
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二ゞ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;,!ｲl　 ,!l´￣　　　　　ﾞ´　　　l/　i':;/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;,//イ , !　´`｀ゞ　　 ,,ノ（　ヾ.,, ..）
426： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:07:45 ID:maoXLEGA0: │　 .ヽ　　　.ヽ .ｌ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　 ./　　　　　　从　　ﾘ　　　　　　 .|./
　!　　 .＼、　　ヽ.!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　/ 　　　　　　　　 /　ｌ
　.!　　｛ヽ,＼　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,!　./ 　　　　　　 !　　ｌ
∨　　 l　 `'Λ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　ｌ　　　　　　　　　│　　│　　　　　　　　 i′
　　　　.l　　　ﾞ'レ　　　 |.ｌ　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾘ l　　　　　　　 lr'ﾞ､Х.!　　　　　　　　.il|
　　　　 !　　　｀　　　　从　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ,!　　　　　　　　　　〈`.|ﾘ　　　 /!　 ./ |
　　　　.!　　　　　　　　 l　ｌ　　　　　　　　　　　　　　　　ﾘ　　　　　　　　／＼.　　　　　l |しｲ　{
　　　　ｌ,　　 |.ｌ　　　　 .!　.ｌ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／/.:::.:.::〉　　　 .!　　／
　　　　 .＼　ﾞl　ｌ　　 .、│ . ｌ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〉へ::.:/ﾇ/〉　　　 l　　/
　　　　　　｀''″ﾞヽ　　廴）　 .ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /'个ｙ´￣Lﾑ、　 . │ /
　　　　　　　ｌ　　!　ﾉ⌒i　廴　　　　　　　　　　ノ|　　　　　　 |:.'.;|　[]　. :::.ヒ!　　.│ {
　　　　　　　　　　 l　 ...ｌ .!.　._.、そ　　　　　　　　　 lﾞ .lﾞ　　　　　　|;'.:.|　. : : : :ﾛ.::|.　　ﾉｲ　ilﾞ　　　　　　　ノ/
　　　　　　　　 !　　ヽ|../:/＼..ヽ　　　　　　　　　　　! .,!　　　　　　 |.:::;|.: :.: :.:.::.:.::.:|.　./　し' {　　　　　　 ,ﾉ./
　　　　　　　　 ┌个┐| |　.:_|＿＿＿.　　　　.i　　　|　.ｌ,〃　　　　 |_.' |.::.:..:.[]::.:.::.:|　｀Y　　ｌ　　　　　／./
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‐く.:〈　　　　　,、　 |. : : : :.: :＼:|:::::::::::::::::::::/. ,ﾉ） : :〉〉　　.!.|　　人.:: : :| | : :.::.::.:::..::.:|-┘:::L、r‐//┐　,、.廴ｨ
.: ::L└i 　 _　.||＿　| : : : : : :、〉.,./〉::::::;;:.｀Y´（: : :〈 '　　 ..,/　　　く、::..::.::_|:::/Tl::::;二/ﾑ、|　 ||　＿r─.　　｛
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工エ::「 /〈. ::〈|-､_/::::::..＼r':.|.::[,.__,ﾉ）　'　/　(＿,ﾉ）　（::::::::::::::::::::::　＼ﾉ!.＿_./　(.L:冂_|.ﾉ!.　 .::::::ｉr==| |.::,ﾉ）[]:}iｌ|{´
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427： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:08:01 ID:maoXLEGA0: :　:　:':⌒　:　:　:　:　:':⌒　:　:　:　:　:　: . . . ':::::::::::::::::::ｒ:::::::::::～::::::⌒
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428： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:08:17 ID:maoXLEGA0: ドイツ・コンドル軍団は、ゲルニカの町を徹底的に絨毯爆撃した。いわゆる「ゲルニカ事件」である。

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工エ::「 /〈. ::〈|-､_/::::::..＼r':.|.::[,/T>.:/ﾛ〃乢.: :: :〈〈　　　　　　￣└─匚|＿_| :| |:L:冂_| :|┐ .::::::ｉr==| |.:::.｢.:[]:}iｌ|{´
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: :|ｪ|_|::|/＜＞｡　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　　　　　　　　　　　.
: :ﾚ|[:::《　　　'　　　　　、　　　　　　　　　　　　　／レ:ﾍ　　　　　　　'　　　　　　　　　　　　　　　.
_〈l〈V＼|コ　　　　　　　　　　　　　　　　　＿,‐|　.: : .:.| 7!＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　、
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／　　　　　　　'　　、　　　　　 `　　　　　 lニニニニニﾆﾆﾆﾆl/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`　　　　　、
429： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:08:30 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　／⌒　　　　＿
　　　　　（　　へ、一'、　　＼ー- 、
　　　　　　 _r⌒ヽ、＼::::＼:::_「ヽ/¨ヽ:＼
　　　　　　／r=ヽ_,::::＼::＼:::くヽ　＿,,ﾉ￣/＼ ,ﾍ、
　　　　／／::::/∧¨＼:::＼＼」ト（:::::::＞ｋー豸〉ｰフ
　　　（_//:::://　＼　＼:::＼辷>ゞーﾄ薔｝::::/てヽ
　　　　 //:::://　　　｀　＼::::く　〈_.／≠'＼::＼_ノ
　　　｛:l:::://一' 　　　｀ｰ--＼弋/:::/ゝ≠ｲ＼:::<
　　　　　ゞ {:/l≧=、　｀≧=ミ、＼＼{＿人ｯ∨}:::｝
　　　　ｒ＝与} Ｖﾉ　　　　廴nﾉヾ　∨＼｝∨∠:シ
　　　ゝ　｀v} ｀¨　　　　　¨¨´ 　　}::}ノ:／//
　　　　　 _人　　｀_　 _　　u、＿ノノ／<／　　　　カナもゲルニカのことは知ってるわ…
　　　　　　（三ﾐ心、　｀　　　　厂￣￣¨ミヽ
　　　　　 /}ﾆニ==ミﾌｰ-...-＜三＝ｰ-≠く　　　　 .たしか町の人口の3分の1…2千人近くの人が亡くなったかしら。
　　　　　/　＞ｰ=-ミ｝¨｀Ｙ´￣｀Ｙ三三三ﾐ人
　　　／　厶∠二三）＞句＜}}｛ー--―〈.　ヽ
　　 /　　　ヾ三三ｦ∨/ 8∨/l ヾ三三ﾐｦ　　｝
　　（　　　　ゞテ /∧_,_,_| |ﾉ　ヽゞテ　　　/
　　　＼　／　　ソ｀ｒ‐--‐,l |　　　ソ　　／
　　　　｛ﾆ, ､二}<　く／ハ＼>　｛ﾆ, 、ニ}〈
　　　　ｌ// | |　＼　/∧ヽ　　 //　＼＼＼

　ﾑ｀ヽ｀ヽ　∨|　!
　　.＼　＼::, .∨　r-.､
　　　　＼　ヽ　∨}:::::::j
　　　　　　＞｀　ゞミュ!
　　　　　 ,　　　　＼､ヽ
　　　　　,ﾞ　　　　､_｀ﾊ ∨
　　　　ノ／　　　　　ゞュ.∨
　　　ｲ　　　　_＿＿＿　　｀ヽ　　　犠牲者の数については諸説ありますが、最近の研究では死者はおよそ
.　　｜　　　´_　　-―-ﾐ　 )ｒ}
.　　　ゝ　　'´　　　　　｀ー彡ﾘ､　　200人から300人のあいだとされています。
　　　　｀　､　　　　ー-ﾐ　w,ノ
　　　　　　ハー―ュ　i´｀ヾ　　　　被害の規模では、前述のドゥランゴ空襲の方が大きかったのです。
　　　　　 ,..＜≦￣{三rﾄ､
　rー.: :´: : : : ﾍ∨ﾊ　{__ﾏ}､
. : : ヾ: :､: : : : :∧∨ﾊ　}__ﾏﾑ
: : : : :.∨ﾏ: : : : ∧∨ム {__ﾏﾑミ : ,
; : : : : :.∨ : : : : ;ハ.トマﾍ }_ﾏﾑ: : ﾏ:､
: : : : : : :.∨: : : ﾉ: : ＞ュﾐヽ {.ﾏﾑ: : :∧
: : : : : : : :.∨: /. : : : : : : / ∨}_ﾏﾄ､: : :}
彡'｀ー -: :}: :, : : : : : : : ＼ゝマハ}: ｜
430： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:08:44 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　＞－ ' ´￣＞‐|:::::::::::::::::::::::::::ｲ　　ﾉ　／
　　　　＞ ' ´　　　 ,,,xxｚ/::::::::ﾄ:::::::::::::::::::::::/::∨;,/／
　　　／　　　　　／;;:'´,'´l::::::::::>弋:::::::::::::::/::::::::::i　〉
　 , '　　　　 , ' ／　,'　ﾞｘ:::::::::ゝﾆ二ﾆソ::::;;::::ﾉ./
／　　　　 ,,,／ , '　　 ,　　　＼_::::::::::::::I´∨〈｀ｖ'ヽ
　　 ,,,.-‐´　,　'　　＿｛_　　　　'''''====ゝ丶ﾍ＼ｌ
_,,,, - ‐　' ´　　 , ' 　,ｲ｀ヽ、　　　　　　ヽ　ヾｌ、_!
　　　　　　　　　　　ｼ　ﾄ-、　　　　　　 ,- ＼　＼゛、　　ですが、たまたまゲルニカ事件が
　　　　　　　　　　 ,'　　ゞ_〉、　　　 /〉、｀"ー　Y
　　　　　　　　　　ｨ'　　　　　｀';. 　　 'ﾜ"、￣｀　 " l　　外国記者たちに知られるところとなり、
　　　　　　　　　＿ゝ　　　　　　..　　 / ｲ;ﾄ<-　　　 l
　　　　　　　　　　＿゛ﾆ_‐-　　 "゛　｀´　　ｌ｀　　　_}　　国際法違反の無差別爆撃だとして喧伝されるところとなります。
　　　　　　　　　＞'´::"ﾞｯ、　ヾ__ノ'　=＝キ{、　　 _L、
　　　　　　　／:::::::::::/::::| ﾃx,,ノゝ- ,,,,,='´:::::∧__　　ｿﾄ
　　　　,　- ' 　: : : :::/::::::| l 一｀ｻ゛´ー〉::::::::／ｋ_／／::::＼
, - '　´　　. . : : :::::::::l:::::::::l　｀―'´! l＞-' 〉:::::ゝー...'..´::::::::::::::
ヽ　　. . : : : : ::::::::::::::l:::::::::::l　,' 　 /／　 /::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::
.｜::::::::::::::::::::::::::::::::::::、::::::::∨ ,l_/ ﾚ-‐./:::::::::::::::::＼::::::::::::::::::
　〉:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::∨_l 〈　７/:::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::
./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::〉 l　〉 /::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::

　　　　　　　　＼　∨:,∨ rく　｀ヽ〃./
　　　　　　　　　　　＼ヾ:, ∨///＞ｲ,' /
　　　　　　　　　　　　　ヽ　ﾄ､ゝ=彡{　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　/　　｀ー ' ´ ヽ
　　　　　　　　　　　　　ー-､　　ヽ　　j　 ∨ノ
　　　　　　　　　　　　　ﾉ　 __　　ﾊ　 ;　／
　　　　　　　　　　 ,´　　ゞtヽ　　　　ﾊ　　　　また、当時パリに居住していた
　　　　　　　　　　　　{　　　　　｀　　 } i ´ ヽ
　　　　　　　　　　　　ゝ　　　　＿　　　　　,'　　　パブロ・ピカソは絵画「ゲルニカ」を描き、
　　　　　　　　　　　　　　＞　彡-　｀Y jノﾐ
　　　　　　　　　　　　／／}＞､ゝ--ムｲ｀ヽ＼　やる夫の非人道的行為を国際世論に訴えました。
　　　　　　　　　　　　　,ｲ{ |ム {: : :>xtj-ﾄ､
　　　　　　　　　　＞.:::::::::| !::∧￣{　}i}　}ハ>､
　　　　　　＞.:::´:::＞.:::::::::! !::::∧　}　{}　{:::∧::::::｀.＜
　　　　　ｲ::::::::ヽ:::::::::::::::::::! !::::::∧ {　{;{　}::::∧:::::::::ﾑﾊ
　　　　 !:::::::::::::ﾑ::::::::::::::{ {:::::::::∧}　}}＞-rュマ:::＞v∨
.　　　　｜::::::::::::::ﾑ:::::::::::ト｀＜::::ﾍ(_く__ﾉ_ノつ＞'　/ ﾉ!
.　　　八:::::::::::::::ハ::::,:::':::::::＞｀Y＞'　ー 'ﾞ　_ 彡.'／ﾑ
　　　　　く:::::::::::::彡'∨.:::::::::::::://　　　　　　　　彡' ∨.::}
　　　　　ト､:::::::::::::::{:::::::::::＞'´ヽ　_＿＿,..＜>.--ｲﾊ､:＼
　　　　　　 !:::::::::::::::::::|!＞.´::::::::ヽﾄ=彡/／ノ.::::::}vｲ.:::::::∨ﾄ､
　　　　　 |::::::::::::::＞'.:::::::::::::::::::::::∨>チ.:´::::::::::::}:::::::::::::: ∨ﾊ
　　　　　　 }::::::::／.::::::::::::::::::::::::::::::::}'.:::::::::::::::::::::::ﾊ::::::::::::::::::＼}､_
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　　　　　　 i.::::::::::::::::::::,.イ.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉﾉ　　　ゝ ::::::::::::ノ
　　　　　　ヾ:_＿_＞´.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,彡ｲ
431： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:08:58 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　_ｒfｦ" 　 i! |　!l　|i　ヾ､＼丶　　　　!}　 ! ﾊ
　　　　ィ{匂　i l 　 | i! |il　|l　トヾ.　ヽヾ:、　 ||　 |　ヽ
　　　　{ ((´i　 l l 　 | i! |il　!|　 i! !|ハ､＼ハ八　ヾ. 　＼
.　　　 | j))il　 !ﾊ　 i! | ﾊ! jﾑ斗ｧト､i! ﾄ､　ヽい、ヽ　＼　　ヽ
.　　　 | ﾊ !|　川　 |! !i!才i|_Lｚｘｊﾊil| i! ヾﾊﾉヾ!i　}i　　ヽ　 }
　　　八 il i! ヾi|　 !i ﾄ! jィｆ乏ヽヾ! | j ﾘ　 N　从ﾉ＼　　ト､`
　　　/ ,ｲi i!ﾊ　lLi_l!ﾊﾘｲ乂ﾟ_ノ ,　 |/,ｨｔ　_! ヾ廴ﾊ＼　ヽヾヽ
　　 { ﾊ.!ﾄ㍉ }}Xヾj)`バ!　　.;;''°o | バ:､{　Ｙヾ､ﾘ　ヾ i　ﾉ　ヾ:、
　　　| ! i!ﾊヾ((fﾁ卞ﾐ:x 　　ﾟ:。　 !{　_｀圦ヽヽヽ　_ ｲヾ､ー､　　　　　ああ、こんな…
　　八ヽヾト:ヾx圦均 }ﾄ､　　 __　　 |i}弋 `Ｙﾊ. ‘，! V　!ヽ. 　＼
　　　　} ハヽ　Ｙﾞ辷彡{　　 r'　）　 }ﾊ. r':､ヽ:}　' 　 i　}　＼　入　　　　ひどい…あまりに酷いわ…
.　　 // 　ヾ人　Ｙヽ.))　　｀ ¨　゜|iﾘｨｿ.:.}　`’　　　人＿__ ヾ　）
　　　{ { 　　廴_） j / Ｙ寸=- ．. _ ｨlｲｒぅ.ｲ　　　　__ ﾑｬｒ'⌒y`1　{!　　　こんなことが許されていいの…！？
　　ヾ:､　　 ‘，いゞ! ﾑ　}、{! Y^Yひ7 {　{　 __　ｒ'　乙.ｲ　 ′ﾊ
　　　　　＼　　}i{　 ilゝ{　ゞ`ー’　ヽ { / r≦´　Ｙﾘ　`　ﾉ　: : :/.∧
　　　　　　　　 i|! __川入　`ｰ''⌒　 Ⅵi_ ＼　 : :}/　　 : : :_;イ r' ヾi
　　　　　　　　 Ⅵ}x乙j⌒r'⌒y'Zｨ^「i７!｀)　ヽ: :{! __．x≦_ / ﾉ、: |ﾄ
　　　　　　　　　∨　　{／　 /　　|　ヾｿく　　/ Ｙヽ_. :ィ´ 　,ｲ　ヾﾘ
　　　　　　　　　〈　　ヽ　.ｲ　　 ' 　〃ﾉ　〈:i ﾊ |、　　　 /.:{ 　 /
　　　　　　　　　 }　　　 }〃　　　　　　"{ 　 {トxⅥﾊ　　 /: : ﾊ　{i
　　　　　　　　　 i 　　ヽ.　　〈::ヽ　、　|　　 }　ヾ、　　′ : : }i! ヾ
　　　　　　　　　ヽ ` ーヘ._　ヾ:ﾊ `　i　　〉　 jく´: : : : : : |ﾊ　)）
　　　　　　　　　　　＼ーァ入　ヾ:、ﾊ　　{ 　 :{: :ヽ: : : .　川《
　　　　　　　　　　　　　）､爪（ヽ　　ﾏ　}::.　ヽ　　: :　　. ;ｲ ;ﾘ　ヾ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　パブロ・ピカソ
432： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:09:16 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　　　　　　　　_　　-― …　　　__
　　　　　　　　　　　　　　´　　　　　＿　　　　　　　｀　、
　　　　　　　　　　／　　　, '　　　　　　　　　`--､　ハ　　　　　　　許さない…
　　　　　　　　　　´　　　　　　　　　　― 　　　　　　`rﾑ、ﾐ､
　　　　　　　　　|i /　　　　　, '　　　　　　　　　＼<Y薔ﾞﾊ　 |、　　　　わたしはやる夫を許さない…
　　　　　　　　 , 　( 　／　　　　　　　　　-　´　　　　てヾv, .| ';
　　　　　　　 /　　ﾊ　　--―　　　　　　　　　　　ヽ　ﾊ )　ﾘ　|丶　　　奴の暴挙を世界に訴えなければ、
　　　　　　　i　,rvｲﾉ.､　　, 　　　　　　 l　　　　丶　| |Y　　 i|　j
　　　　　 |i ﾌ廻リ. 　/　　　　　 |　,　ヾ i　 |　|i　, --､L￣.ヽ　死んだ人々も報われないわ…
　　　　　　 |i、Y ´./　i|　　　　　　　　|　　| .|i　　| .i i´ ｀ｌ　i　|っ.　＼､_ __
　　　　　　　　|i.ノ　i|　 .|　　　 |　|　 )) |　il |　j_＿| (´､｀i　　　Y　　 iｌ. 　　＼ __
　　　　　　　　 |　 i.).li、 .| l　 i| l | | il((　|./li |/ ,;ｨ=- ヽ)'. 　　　/　_f⌒丶r⌒i 　　＼
　　　　　　　　l|　l　＿.|　i |.|　ﾉ~）､r‐及ﾘ　　彳' ´　 /　　　 ./　 i　ヽ　 l|　/ 、　　　ヽ
　　　　　　　丿| .|/ 　 | └／/ .i |{.ﾋj心ﾐ､>　　　　　i　　　 ./　 '⌒　　v. 　　/　　　　　;
　　　　　　／　 | .|l 　ﾉ／/ .<　ヽ丶_彡ﾉ). 　_　 ,-､丶　　.' ＼｀､　_　　　　＼　　　/
　　　　／　/　.l .||　　　＼＼　`　｀　~￣`.、i￣ _. ' ./　＼　　　＼/ .)　　　　　ヽ　 (_
　　／　,／　　.i.∧　　　　.`ー　-- 、　　 |＿￣_／／　＼　　て　＼　　＿　_/_ 　￣｀
　　/　　　　/　ﾉ　∧　_,､_)ヽ　l ヽ　 i ` 　 |＿＿／　 i__l丶　＼　　( ＼＼― ､　　.) 　　　　ヽ
　　|　　　 ./ ／／　そ' 　|　.＼|　>　.|　　　|.　／￣￣　　丿　＼__)　　　　　ヽ　,ゝ　　　 ./
　　ヽ　／ /　/　　　 >　丶ｊ, 　　i|　 |　　 |ノ⌒j_f-'⌒)／ち f´ｰ　　　　　 <　＼　　　 /
　　　i .(　 /　 i. 　　 |i　　　　　　/て_ 　　|　　　　 /　 (　_i 　　　　　　　　　　　 ,ﾉ　　　(
　　ノ　　(　　l　　　 i|　　　　　　>　ふ_ .人ヽ,　　 (　　弋`ー　　　　　　　　　 /　　　　)
433： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:09:35 ID:maoXLEGA0: 反響を危惧したやる夫は、4月29日に声明をだす。

　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣｀　、
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　./　　　　　　　　　　　　　　,==ﾆ_-､　丶
　　　　　 /　　　　　　　　　　　〃　　__ ｀ヽ　＼
　　　　 ./　　　　　メ≧､_ノ　　　　ｲ　　　{・} 　|}　　丶
　　　 /　　　　　ｨ彡´三ヽ＼　　/. 丶＿＿／　　　 '
　　　/　　　　　〃￣￣ {・}|　　　　　￣￣　　　　　　　V
　　./　　　　　　廴　＿二´　　　 l　　　　、　　　　　　　'
　 ,'　　　　　　　　￣￣, 　　　人、　　　}　　　　　　　　'　　　「ゲルニカは、赤の群れによって火とガソリンで焼かれたのだ。
　 |　　　　　　　　　　　ﾍ、　 _／　　｀ｰ-ｪ'　　　　　　 |
　 |　　　　　　　　　　　　￣　　　　　　　　　　　　　　　　∧　　　赤どもは、この残虐行為の罪を、わが高貴で英雄的な
　 | 　　　　　　　　　　　　　　　-‐'"´｀`　　　　　　　　　/
　丶　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　空軍になすりつけた」
　　　｀　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∠
　　　　　｀　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　｀ﾉ｀　‐　- ＿　　　　　　　_ ＿ , ´

だが、当然のことではあるが、このような話を信じる者など誰ひとりとしていなかった。
434： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:09:53 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　＞－ ' ´￣＞‐|:::::::::::::::::::::::::::ｲ　　ﾉ　／
　　　　＞ ' ´　　　 ,,,xxｚ/::::::::ﾄ:::::::::::::::::::::::/::∨;,/／
　　　／　　　　　／;;:'´,'´l::::::::::>弋:::::::::::::::/::::::::::i　〉
　 , '　　　　 , ' ／　,'　ﾞｘ:::::::::ゝﾆ二ﾆソ::::;;::::ﾉ./
／　　　　 ,,,／ , '　　 ,　　　＼_::::::::::::::I´∨〈｀ｖ'ヽ
　　 ,,,.-‐´　,　'　　＿｛_　　　　'''''====ゝ丶ﾍ＼ｌ
_,,,, - ‐　' ´　　 , ' 　,ｲ｀ヽ、　　　　　　ヽ　ヾｌ、_!
　　　　　　　　　　　ｼ　ﾄ-、　　　　　　 ,- ＼　＼゛、　　このように、多くの非戦闘員を巻き込みながらも
　　　　　　　　　　 ,'　　ゞ_〉、　　　 /〉、｀"ー　Y
　　　　　　　　　　ｨ'　　　　　｀';. 　　 'ﾜ"、￣｀　 " l　　反乱軍の北方作戦は順調に進行します。
　　　　　　　　　＿ゝ　　　　　　..　　 / ｲ;ﾄ<-　　　 l
　　　　　　　　　　＿゛ﾆ_‐-　　 "゛　｀´　　ｌ｀　　　_}　　6月19日にはビルバオを占領しました。
　　　　　　　　　＞'´::"ﾞｯ、　ヾ__ノ'　=＝キ{、　　 _L、
　　　　　　　／:::::::::::/::::| ﾃx,,ノゝ- ,,,,,='´:::::∧__　　ｿﾄ
　　　　,　- ' 　: : : :::/::::::| l 一｀ｻ゛´ー〉::::::::／ｋ_／／::::＼
, - '　´　　. . : : :::::::::l:::::::::l　｀―'´! l＞-' 〉:::::ゝー...'..´::::::::::::::
ヽ　　. . : : : : ::::::::::::::l:::::::::::l　,' 　 /／　 /::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::
.｜::::::::::::::::::::::::::::::::::::、::::::::∨ ,l_/ ﾚ-‐./:::::::::::::::::＼::::::::::::::::::
　〉:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::∨_l 〈　７/:::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::
./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::〉 l　〉 /::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::
435： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:10:06 ID:maoXLEGA0: 　ﾑ｀ヽ｀ヽ　∨|　!
　　.＼　＼::, .∨　r-.､
　　　　＼　ヽ　∨}:::::::j
　　　　　　＞｀　ゞミュ!
　　　　　 ,　　　　＼､ヽ
　　　　　,ﾞ　　　　､_｀ﾊ ∨
　　　　ノ／　　　　　ゞュ.∨
　　　ｲ　　　　_＿＿＿　　｀ヽ
.　　｜　　　´_　　-―-ﾐ　 )ｒ}　　ところで、この北方作戦のさなか、
.　　　ゝ　　'´　　　　　｀ー彡ﾘ
　　　　｀　､　　　　ー-ﾐ　w,ノ　　政府側と反乱側の双方に政治的な大事件が起きます。
　　　　　　ハー―ュ　i´｀ヾ
　　　　　 ,..＜≦￣{三rﾄ､
　rー.: :´: : : : ﾍ∨ﾊ　{__ﾏ}､
. : : ヾ: :､: : : : :∧∨ﾊ　}__ﾏﾑ
: : : : :.∨ﾏ: : : : ∧∨ム {__ﾏﾑミ : ,
; : : : : :.∨ : : : : ;ハ.トマﾍ }_ﾏﾑ: : ﾏ:､
: : : : : : :.∨: : : ﾉ: : ＞ュﾐヽ {.ﾏﾑ: : :∧
: : : : : : : :.∨: /. : : : : : : / ∨}_ﾏﾄ､: : :}
彡'｀ー -: :}: :, : : : : : : : ＼ゝマハ}: ｜
436： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:10:20 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　　　　　　 /　 ///　　／　／／
　　　　　　　　　　　　　　′ /// 　／　／／
　　　　　　　　　　　　　 |　ｒ'/:::::＼/　ィ／
　　　　　　　　　　　　 |　|'ヘ::::／／
　　　　　　　　　　 ∠!　へ＼</´
　　　　　　　　　　　/　　＼　　ヾ
　　　　　　　　／　　　　ヽ |!｜　　　政府側は、1937年5月3日におこった
　　　　　　／　　　　}ヽ　〉
　　　　　　｛￣￣　 ‐-　　｀′ i　　　「バルセロナ5月事件」です。
　　　　　　　ヾ- ――-　　　　　〉
　　　　　　＼　　　 (__,.. ｿ　　　政府側の内部でおきたこの騒乱は
　　　　　　　　　_r―　　ｰ;.,.,.　'´
　　　　　　　_／マ＝=|ヽ{、　　　　　　政府にはかりしれない衝撃をあたえました。
　　　 -‐ .:::.:::.::＼::＼└勺!　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. ---，
　　//.:::.:ヽヽ:::.:::.:ヽ:::.＼　ゞヽ、　　　　　　　　　　　　／ ∠二／ﾉ＿
　｜l:::.:::.:::.:ｉ i:::.:::.:::.:i l:::.:ヽヾヽﾄ､　　　　　　　　　　　　 /　´￣＿∠二ニ'
　｜l:::.:::.:::.:ｊ l:::.:::.:::.::|ヽ:::.::ﾍ｀i! l:::ヽ　　　　　　　　　　　ﾍヽ　,. 　´
　亅Ｌ.　イ／.:::.:::.:::.＼＼:::.:Ｙ i! l::.::|　　　　　　／:::.:::.:::ｉ丿
　ｆ―:::　／:::.::l:.:::.:::.:::.:::.＼｀:::Ｙi! |:V| 　　　　　/::.::.::.::.:／
　ヾ　∠:::.:::.:::j.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.∧i!|/::ﾄ　　　　/.::.::.:::／
　 | 　 /:::.:::.:/:.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.＼ｉl!|::;ハ　　　　/::.::.／/
　 |　 i:::.:::.::∧:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::ﾚ/!:＼ヽ　／::／　/
　 |　 l:::.:::.∧ ヽ:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::/:::.:::.ヽ了/:/ 　 /
437： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:10:41 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　　　　　　 .／
　　　　　　　　　　 /:'　　　＿
　　　　　　　　　　　　 /:{＿. ,≦: ＝: :ミ:. .､
　　　　　　　　　 /: :{: : :_: : : : : : : : : : : ＼
　　　　　　　　　ﾊ: : v: : : : : : :＼: : : ＼: ヾ.
　　　　　　　　　　　/: :＼:{: : : : : : : : : : : : :ヽ: : :
　　　　　　　　　　 .: : : : :.|!＼: : : : : : : : : : : : ＼: |!
　　　　　　　　　　 |: :|!: :〃ノ＼: : : :ヽ:_: : : : : :|:l:|!　　　ホントにもう…
　　　　　　　　　　 |: :|!: f'　　　｀　:＿: : : :ヽ : |:l:|!
　　　　　　　　　　ｌ:r ､:.|. rz=ミ　　 r ≠ミヽ:γY!　　　この大変なときに内ゲバやってる場合じゃないかしら…
　　　　　　　＿ヾ　{: c从zツ　　　乂zツ　|〈ﾂ＿_
　　　　　　 /y′r_ﾏ: l｡X　　　　　　　u ﾟX|: f /　　＼
　＿＿＿_ ./_　＜　ヽ:{＼　　　　'　　　／|:ﾘ「￣＼ _j ＿＿＿＿
　　　　　〈　, 　　　, 〉. 　` .-｀ｰ一´- ´　　　}ﾉ / / ,　l
　　　　　　　ヽj_/{ノｰv　　　　　　　　　　　　〈_rｰ'-ﾍノ

　　　　＞ ' ´　　　 ,,,xxｚ/::::::::ﾄ:::::::::::::::::::::::/::∨;,/／
　　　／　　　　　／;;:'´,'´l::::::::::>弋:::::::::::::::/::::::::::i　〉
　 , '　　　　 , ' ／　,'　ﾞｘ:::::::::ゝﾆ二ﾆソ::::;;::::ﾉ./
／　　　　 ,,,／ , '　　 ,　　　＼_::::::::::::::I´∨〈｀ｖ'ヽ
　　 ,,,.-‐´　,　'　　＿｛_　　　　'''''====ゝ丶ﾍ＼ｌ
_,,,, - ‐　' ´　　 , ' 　,ｲ｀ヽ、　　　　　　ヽ　ヾｌ、_!　　　　　　　共和国政府は、もともとは自由共和派、左翼共和派、
　　　　　　　　　　　ｼ　ﾄ-、　　　　　　 ,- ＼　＼゛、
　　　　　　　　　　 ,'　　ゞ_〉、　　　 /〉、｀"ー　Y　　　　　社会党の三党連立政権です。
　　　　　　　　　　ｨ'　　　　　｀';. 　　 'ﾜ"、￣｀　 " l
　　　　　　　　　＿ゝ　　　　　　..　　 / ｲ;ﾄ<-　　　 l　　　　　反ファシズムという点では共闘を誓っていましたが、
　　　　　　　　　　＿゛ﾆ_‐-　　 "゛　｀´　　ｌ｀　　　_}
　　　　　　　　　＞'´::"ﾞｯ、　ヾ__ノ'　=＝キ{、　　 _L、　　　　本質的にはまったく相容れないイデオロギーをそれぞれもっており、
　　　　　　　／:::::::::::/::::| ﾃx,,ノゝ- ,,,,,='´:::::∧__　　ｿﾄ
　　　　,　- ' 　: : : :::/::::::| l 一｀ｻ゛´ー〉::::::::／ｋ_／／::::＼　内戦の最中でもお互いの足を引っ張り合うことがしばしばありました。
, - '　´　　. . : : :::::::::l:::::::::l　｀―'´! l＞-' 〉:::::ゝー...'..´::::::::::::::
ヽ　　. . : : : : ::::::::::::::l:::::::::::l　,' 　 /／　 /::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::
.｜::::::::::::::::::::::::::::::::::::、::::::::∨ ,l_/ ﾚ-‐./:::::::::::::::::＼::::::::::::::::::
　〉:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::∨_l 〈　７/:::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::
438： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:10:58 ID:maoXLEGA0: 5月16日、ラルゴ・カバリェーロ内閣はバルセロナ5月事件の責任をとって辞職した。
同日、フアン・ネグリン内閣が成立する。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ___＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　　　　　, -‐　ﾞ￣￣:.`.:.:.:.:.:.__ ヽ
　　　　　　　　　〆.:.:.:.:,..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:､.:.:.:.:ヽヽ:.ヽ
　　　　　　　　／.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:ヽヽ:.ヽ
　　　　　　　 /.:.:.:.:.:.:./.:.:.:l.:.:.:|:.|ヽヽ:.|..:.:.:',:.:.| |:.:.:ﾞ
　　　　　　　l.:.:.:.:.:.:.:/l.:.:./i:.:.li.l--‐l:.:.|.:.:.:|.:.:.l l.:.:.:.',
.　　　　　　l.:/.:.:.:.:.f‐十ﾌl / l ,ィ宍ヾ.:.:.:i:.:.//.:.:.:.:}
.　　　　　　 l/ l.:.:.:.:.ﾄ〃刃　　　ー-´|.:.:.:Y /.:.:.:.:.:i
.　　　　　　　　 ',.:.λ.',` ´　､　　　　|.:.:.:|/:.:.:.:.:.:.:l
.　　　　　　　　　',/ ',:.ヽ　　　__　　 /i:.:./.:.:.:.:.:.:.:|
.　　　　　　　　　　 ',:.,.`　.、_ ｀,.　'　|:./.:.:.:.:.:.:.:/
.　　　　　　　　　　　　'l:.',|　　 }　　　 |/.､:.:.:.:.:.:/
　　　　　　　　　　　　,-― ´/　　　／　　　` -、
　　　　　　　　　　　ィ |　　i∠=ヽ/　　　　／　>
　　　　　　　　　　　}　|　　 l　　 /　　　　 /　　 |
　　　　　　　　　　　|　l　　 i　　}　　　　/　{　　i
　　　　　　　　　　　|　',　　{ ┳/　　　 /　　}　　l

　　　　　　　　　　　　　フアン・ネグリン

このネグリンは、共和国政府における最後の首相となった。
439：名無しのやる夫だお：2014/05/28(水) 20:11:05 ID:1V1qNT060: 大戦末期の日本やドイツだったらたかが二百ってくらいマヒしているな・・・
440： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:11:21 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　　　　　ﾞｉ:::.ﾞｉ　ﾞｉ　　　　!　!::::::.,'
　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ:::ﾞｉ　ﾞｉ　　　|　|:::::,'
　　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ::.ﾞｉ　ﾞｉ＿|　|:::,'
　　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ::ﾞｉ.　V _ 1!,r'
　　　　　　　　　　　　　　　ﾝＪ　(,___ 」,'
　　　　　　　　　　　　　,r'´ 　　　　　V ｀゛
　　　　　　　　　　　,r'　　　　　　' ,　!
　　　　　　　　　　ﾐ　　　　　ｨ、'　!
　　　　　　　　 ' ┼‐- 　.,　　゛` 　,'
　　　　　　　 '' 十‐- 　.,｀ィ　　ﾞｉ
　　　　　　　　　　　､　 .,　　｀!､　　〉　　　さて、反乱側の事件はファランヘ党の党首選出事件です。
　　　　　　　　　'´::::::::::::::: ﾄ、　　_ﾝｰ`
　　　　　　 ,. '´--､:::::::ヽ:::ﾒ'´`iT〈 ,ｨｼ´
　　　　　 /::::::::::::::ヽ:::::::ヽ::ヽﾉ、ヾ
　　　　　ﾊ、:::＿::::::ﾞ';::::::::ヽ::::ヾ! i ',
　　　　 ,/:::::＿::::,-::::::',::::::::::l__;vﾍl　',
　　　　/::::::::::::::::::::::::::::}::::::::::｀ヽ、:ヽ ',
　　／､:::::ニニ二二ﾌ::::::::::::::::::::ヽ::', l
.　 /::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::ヽlj
　/:::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ll
441： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:11:59 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　 ,．'´　　,rｰ≧~~~｀ヽ
　　　　　　　　　<´: : : : : : :{　(⌒~'⌒ヽ.ﾑ
.　　　　　　　 ,へ : : : : : :{　レ‐{薔}ニ].}　　　うーん、その前に…
　　　　　　　　　l: : :i｀ﾞｰ- ､_ゝ､,く_l::!､∨ﾉ
　　　　　　　　　'; : :!　＿_　｀ﾞ＝‐l::lﾊ:;〉　　　　カナは、この「ファランヘ党」っていうのが
.　　　　　　　 '; :ﾊ,.-ｒ.､｀　　´ゞ' 7/)ヽ
　　　　　　　　〃八. ゞ' 　 ,　　　/'⌒ヽ　　　実は今一つ分かっていないのかしら。
　　　　　　　ﾞ '⌒ヽ､rvy.､＿ｨ_ |＝ｼ
　　　　　　　　　ヾ,-‐{y′　´ｒ‐'ヽ. ラ-､　　　できればここで詳しく説明してほしいかしら。
　　　　　　　　　　 ∧ラヽ、　ヽ.､-.!､　　ヽ
　　　　　　　　　　.ﾊ └' ｒ'7 　 { ヾ;j .!　　ﾊ
　　　　　　　　　　i　　　 {. ヽ　ﾊﾞYヾ!|　　　 }
　　　　　　　　　　:、　　ﾉヽ∨. ', }､. |　　〈-┐
　　　　　　　　　 >介1 　ヽヽ l.}v',.>　　ﾊﾆ.､
　　　　　　　　　　｀1/<　　　ﾞiゝ}´　　　　　,}､}}
　　　　　　　　　　//- {｀て￣￣´　　　　,. へlj｀
　　　　　　　　　｀　　>､　ヽ　　　　／　　　＼
　　　　　　　　　　／ヽj_!､,、＼_ _ ,人　　　　　　＼

　　　　　　　　　　／彡'∧　}　　 ,'　 |　　/ /
　　　　　　　　　　＼////ﾍﾊ_　 ;　　j　ノ /
　　　　　　　　　　　ヽ>'´　ｊ//ﾊ　〃'　,ｲ
　　　　　　　　　 rｰ-=ﾆ=≦彡'ｲ　/´.／
　　　　　　　／ー-=＝テ'´　　　　｀ヽ
　　　　　 ,.イ　ヽﾊ　}.／!　　　　　.　-‐=ﾐ
　　　　　 } ,へヽ Y./ﾉ　:　 ,　　／　　　 ∨
　　　　　ﾉ　＼/ｰﾂ.,{｀ヽ　{ 　 ', 　　　　 ∨
　　　　 ,'　　　 Yﾍノ　 }､　｀　jえｚ　　　　　∨
.　　　_zi.　　　ﾉ,ｲ　　ﾘ　　ﾉ'´　　　　　　ヽ
　　 ∧＼＿__ゾ　　　 {ﾉ i　　　　　　　　　 i
.　〃∧　丶 {　　　　〔　　　　　-=＝＝=-　　　;　　　かしこまりました。
　////∧　　ﾉ　　, -=ﾍ'´　　´-=＝＝-　 . 　ノ
〃/////へ/ﾊ　´ ／　 .ｰゝ--'　　　　　　彡'
/////////＼}　 ´　　　　＼　　　ノ　　＞{
///////////〉　　　　　　　ゞwヽ,..＜　　´}-=＝＝ー-
/////////,ノ　　　　　　　／＞介ー＜／/////////
///////／　　　　_＿＿彡'//￣〉ヽ'´／.:://////////
///////　　　　／////////r'　{　　/.:::::///////////
//////　　＿,ｲ////////〃{　 {　 /.:::::////////////
/////　　 {//////////// r'　/　/.::::〃///////////
442： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:12:18 ID:maoXLEGA0: ファランヘ党は、ホセ・アントニオ・プリモ・デ・リベラによって創立された、暴力主義を信条とする政党である。

　　　　　　　　, ‐ ´. .::::::::::::::::::::::::｀ ‐ 、
.　　　　　　／/ . : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.、
　　　　　／. :/::::::::::::::::::::::::::::::::: i::::::::: : ＼::＼
.　　　 //. :/::::::::::::ｉ :::::::::::::::::://:::::::::::::＼:＼::＼
　　　 //::::::ｌ:::::::/:/{ :::::/:::::::://:/::::!::::ｌ:::::::ﾄ:::::ヽ::::.
.　　　ｌ:l::::::/|:::::ﾊ/∧:V:::/:::/::::/::::/:::/::::::/::ﾍ::::l::::ﾊ
.　　 |:l:::::::::|:::::|::!::::∧:V:::/::::/::::/:::/::::::/|::::::|::::|::|.!|
.　　 |:ｌ:: |: :|:::::l::|::/:::ﾍ::V::／／/:/ ::／:::|:: /!:: | l ||
　　　ｌ::::l:::::ﾊ:::|∠:ィ７:::Y:／::イ::z≦ィ:::/::/::ﾊ/:ﾘ |!
.　　　ｌ::|:::::小:Π:/l/-=彡１ /艾ｧﾃ｀ｼ_:ｨｆﾁ::/:/
　　　　V::ｌ: :!::l:|い小/|:ハl:|/　　｀´　　｛ }ノ´
　　　　 Ⅵ: ｌ:::::｀爪|　　　　　　　　　　　　〈
　　　　 }:!: |::|:::l::|　＼　　　　　　 ‐ _ノ
　　　　ぃ::|::|:::l::|　　丶　　　　__,　，／
　　　　　 |:∧l＼:{　　　　＼　　　 /
　　　　　ｌ′丶　ヽ　　　　　ト､＿,ノ
　　　／　　　　　　　　　 ,′
.　／＼.＿＿＿＿　　　人_
／　　｀－――‐‐- ､｀ ‐ 、　＞､ｘ‐ ､
　　　　　　＼　　｀ヽヽ、　 | | 　＼
　　　　　　　　　＼　　　　＼ ` ┘!　＼＼

　　ホセ・アントニオ・プリモ・デ・リベラ
443： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:12:37 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　ヽ: : : :ー＝三三三三三三三!
　　　　　　　 /: : :　　　　　　　　￣ヽ￣＝三}
　　　　　　　/: :　　　　　　　　　　　　＼　＼
.　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　　ファランヘ党はミニ政党でしたが、
　　　　　 ,'　　　　　　　　　　　 _　　　 i
　　　　 i　　　　　　　　　　　　　／;ﾐ､　　 l　　　　　軍事蜂起に積極的に参加してから
　　　　　 l ,　　　　　　　　　　ヾー'　　ヽ
　　　　／ ,／l　　　　　　　　　　　　　　　　 'っ　　　党員が急増しました。
　　　　< ／!: :/ ／: : ;　,. .-,　／　　　　　　　 j
　　　　　　 L: :´: : : :/／: :　／／　　/　　　　/　　　　しかし、党首ホセ・アントニオ・プリモ・デ・リベラは、
　　　　　　 /:, -/: : : : : : ／ :/　　　.! ＿_ ／
　　　　　　 /: ; ﾍ: : . : : :./　　　　　／　　　　　　　内戦が始まってまもなく、政治犯として共和国政府に
　　　　　　　　 ´,ﾍ/ ヽ／: :/　　 /ー ´
　　　　　　　 /三ゝ、　　　　　 i　　　　　　　　　　　逮捕されていました。
　　　　　　　 /三三三三二ﾆﾆ＝-､

ﾍ　',:::ﾍ|:::::::::l:::ﾍ::ﾊ:::::＼|:::::::::::＼:::::::＼:::::::::::::::::::::/:|:::::::::/:::::::
　',　＼:ﾍ::::::|ヽ:::ﾍﾊヽ:::::｀ヽ_::::::::::＼:::::::＼::::::::::::/::::|::::::/:ﾍ:::::
　 ',　　ヽ',ヽ| ﾍ＼::::ﾍ＼:::ﾍl｀ヽ:::::::l＼::::: l::::::: /｀ヽ|:::/::::::::ﾍ:
＿_ヽ　./ﾍ .ﾊﾍ:l　＼:ﾍ.　＼ﾍ　｀ヽl::::::＼::＼::l＼::::|/:::ﾍ＼:::
｀ヽ￣./　ハ:::',ﾍ..　　｀ヽ.　　＼　　｀ｰ-l:::＼::＼:::＼　　 ',|ヽl
　　 /.　　＼ﾊ　　　　　　　　　　 l:::::::..
. 　 /　　　　　｀ヽ　　　　　　　　　 l:::::::::::...
　 /　　　　　　　　ﾍ　　　　　　　｀ヽ　　_／:::::::::..
. /　　　　　　／'';;＼
　｀''ｰ-=,,,_ 　／　　 ';;;;;＼　　　＿＿_ ＿＿_
　　　　　　'／　　　　 ';;;|　.＼　　　　　　　　　　 /
　　　, r ' ´　　　　　 |.　　＼　　｀￣￣´ 　　　ｲ;;;
　　K　　　　　　　　 | . 　　＼　　　　　　／;;;;;;;;
　　 ∨　　　　　　　　　 |　　　　＼　　　 ,イ''''''''
. 　　 ∨　　　　　　　　 |　　　　,r‐='｀ー― '｀ヽ
　　　 ∨　　　　　　　 |　　　/;;'ﾍ . /　/　/　/＼
　　　　　∨　　　　　　　 |　　/　　 ∨ ./　/　/　　＼
444： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:12:55 ID:maoXLEGA0: 　ﾑ｀ヽ｀ヽ　∨|　!
　　.＼　＼::, .∨　r-.､
　　　　＼　ヽ　∨}:::::::j
　　　　　　＞｀　ゞミュ!
　　　　　 ,　　　　＼､ヽ
　　　　　,ﾞ　　　　､_｀ﾊ ∨
　　　　ノ／　　　　　ゞュ.∨　　　　党首のホセ・アントニオだけでなく、
　　　ｲ　　　　_＿＿＿　　｀ヽ
.　　｜　　　´_　　-―-ﾐ　 )ｒ}　　　ファランヘ党の高級幹部の多くが
.　　　ゝ　　'´　　　　　｀ー彡ﾘ､
　　　　｀　､　　　　ー-ﾐ　w,ノ　　　共和国政府によって逮捕・殺害されてしまいます。
　　　　　　ハー―ュ　i´｀ヾ
　　　　　 ,..＜≦￣{三rﾄ､
　rー.: :´: : : : ﾍ∨ﾊ　{__ﾏ}､
. : : ヾ: :､: : : : :∧∨ﾊ　}__ﾏﾑ
: : : : :.∨ﾏ: : : : ∧∨ム {__ﾏﾑミ : ,
; : : : : :.∨ : : : : ;ハ.トマﾍ }_ﾏﾑ: : ﾏ:､
: : : : : : :.∨: : : ﾉ: : ＞ュﾐヽ {.ﾏﾑ: : :∧
: : : : : : : :.∨: /. : : : : : : / ∨}_ﾏﾄ､: : :}
彡'｀ー -: :}: :, : : : : : : : ＼ゝマハ}: ｜

　　　　　　　　　 l /　/　　　　　　　_.二ﾆYｽ.　　／ｿヽ／　　　 l |
　　　　　　　　 jﾉｲ　 _　　　　 '　　　　ヽﾍイ／_　ヽ　　　 ' :l
　　　　　　　　〈 /｛／　　　　　　 ,　_ﾉ_ノ└'´　＼ヽ　l　　/　j
　　　　　　　　　　　{j:.:i　、_ 、　　　 / 厶こｒ｀Y　　　　V＞-､/　 ,
　　　　　　　　　ヽVY〈ﾊ　　　　 Vしり } '　　　く7ﾞ／ヽ l　/
　　　　　　　　　　　　　ｌ} ﾋｒ」　　　　　　ゞー '´　　　　 l!　ﾉ , / /
　　　　　　　　　　　　_,　|　ゞ'　.　　　　　　　　　　　　　/'＿.／, '　　　　 .反乱側には、ホセ・アントニオを
　　　　　　　　　　　/´　 ',　　　ヽ　　　　　　　＼_f´￣｀¨ヽ／
　　　　　　　　　　 {!　　,.-＼　　ﾏ二) 　　 u 　 |　　　 . : :ヽ, -―- 、　救出するっていう作戦はなかったのかしら？
　　　　　　　　　　ゞ、/　　: .＼　　 ::.　　　　　　Ｌ--　､: :／
　　　　　　　　　入￣ , -_‐≧:. 、　　 _　イ―-ゝ:_／
　　　　　　　　　　　/　＼/´　. : : 〉　￣ｲ⌒ト|　　 : :/
　　　　　　　　　 |　　　| ,_‐'´￣｀ーく.　TT　L --､j
　　　　　　　 __ , -､　　 _/＿｀　　　　ヽﾄ､|　l　￣:.|　　l
　　　　　　/＿)__）,＞＜.｀ヽ　ヽ　　　ﾄ､　 ! |ﾄ､lｰ┬:｣　　{
　　　 /￣ヽヽ.　 //￣ヽV ﾊ　　}　　 |　ヽj/ |　＼／＼　', ハ
445： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:13:21 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　＞－ ' ´￣＞‐|:::::::::::::::::::::::::::ｲ　　ﾉ　／
　　　　＞ ' ´　　　 ,,,xxｚ/::::::::ﾄ:::::::::::::::::::::::/::∨;,/／
　　　／　　　　　／;;:'´,'´l::::::::::>弋:::::::::::::::/::::::::::i　〉
　 , '　　　　 , ' ／　,'　ﾞｘ:::::::::ゝﾆ二ﾆソ::::;;::::ﾉ./
／　　　　 ,,,／ , '　　 ,　　　＼_::::::::::::::I´∨〈｀ｖ'ヽ　　　　　それは当然ありました。
　　 ,,,.-‐´　,　'　　＿｛_　　　　'''''====ゝ丶ﾍ＼ｌ
_,,,, - ‐　' ´　　 , ' 　,ｲ｀ヽ、　　　　　　ヽ　ヾｌ、_!　　　　また政府側と反乱側のあいだには、政治犯を交換するための
　　　　　　　　　　　ｼ　ﾄ-、　　　　　　 ,- ＼　＼゛、
　　　　　　　　　　 ,'　　ゞ_〉、　　　 /〉、｀"ー　Y　　非公式の仕組みができていました。
　　　　　　　　　　ｨ'　　　　　｀';. 　　 'ﾜ"、￣｀　 " l
　　　　　　　　　＿ゝ　　　　　　..　　 / ｲ;ﾄ<-　　　 l　　　ホセ・アントニオの際立った知名度を考えれば彼の解放は容易では
　　　　　　　　　　＿゛ﾆ_‐-　　 "゛　｀´　　ｌ｀　　　_}
　　　　　　　　　＞'´::"ﾞｯ、　ヾ__ノ'　=＝キ{、　　 _L、　無かったでしょうが、決して不可能でもなかったのです。
　　　　　　　／:::::::::::/::::| ﾃx,,ノゝ- ,,,,,='´:::::∧__　　ｿﾄ
　　　　,　- ' 　: : : :::/::::::| l 一｀ｻ゛´ー〉::::::::／ｋ_／／::::＼
, - '　´　　. . : : :::::::::l:::::::::l　｀―'´! l＞-' 〉:::::ゝー...'..´::::::::::::::
ヽ　　. . : : : : ::::::::::::::l:::::::::::l　,' 　 /／　 /::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::
.｜::::::::::::::::::::::::::::::::::::、::::::::∨ ,l_/ ﾚ-‐./:::::::::::::::::＼::::::::::::::::::
　〉:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::∨_l 〈　７/:::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::
./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::〉 l　〉 /::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::
446： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:13:39 ID:maoXLEGA0: ホセ・アントニオの救出を拒んでいたのは、他ならぬやる夫であった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　, -‐　´￣｀　‐- .
　　　　　　　　　　　　　　　,. ‐´　　　　　　　　　　｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : :　　　 'ﾊ
　　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　　　ﾊ
　　　　　　　　　　　 ./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　ﾊ
　　　　　　　　　　　/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　　ﾍ
　　　　　　　　　　 .ｉ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　　　　ﾍ
　　　　　　　　　　 |　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　　　　.}
　　　　　　　　　　　ｉ　 : : : : : : : : : : : : : : : ､. : : : : ＿　　　　/
　　　　　　　　　　 ,.-'´￣￣｀''' : : : : : : : : : : : ｀￣　　￣｀'ヽ'
　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　　　ヽ,
　　　　　　　 /: : : : : , : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　ﾊ
　　　　　　　,ｉ: : : : : |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、: : : :　　　　ﾊ
　　　　　／´: : : : : : }: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : 　　　　ﾊ
　　　　/: : : : : : : : ｉ': : : : : : : 〃: : : : : : : : : : : :　　ヽ､: : : 　　　　ｉ､
　　　/': : : : : : : 　ｉ: : : : : : : '": : : : : : : : : : : : :　　　ﾍ: : : : 　　　　ﾊ
　　 /　: : : : : :　　ｉ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　ﾍ : : : : 　　　　ﾊ
　ノ'　: : : : : :　／ｉ　: : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　　ﾍ: : : : : :　　　ﾊ
447： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:13:58 ID:maoXLEGA0: ホセ・アントニオの従弟、アグスティン・アスナルは、ホセ・アントニオ救出計画に対するやる夫の気乗り薄の
態度に突き当たっている。

　　　　　　　／￣￣￣￣＼
　　　　　　/　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　|　ｨ●ｧ　　ｨ●ｧ　|
　　　　　　|　　　　　　　　　　|
　　　　　　|　u　　c{　っ　　　|
　　　　　　 |　　　＿＿　　　|
　　　　　　ヽ　　　ー　　　／
　　　　　　　　＼　　　　／
　　　　　　　　　 |　　　 |
　　　　　　　　　 |　　　 |
　　　／￣￣￣　　　　￣￣￣＼
　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　 |

　　　　アグスティン・アスナル

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-　￣￣｀　- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　／ｰ､　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　, -､　　　　ヽ､＿　　　　ﾊ
　　　　　　　　　　　　　ﾉ!o　}　　!､_　　　　　　　　　',
　　　　　　　　　　　　　　/　＞　　　ｏ｀ー--　　　　　　}
　　　　　　　　　　　　　　{ /　　　　ヽー- ＿　　＿　　　!
　　　　　　　　　　　　　　ヽ｀ー〈　　 }　　　イ´　　ヽ　ｊ　　　　ホセ・アントニオを解放するために、金銭を支払うべきじゃねーお。
　　　　　　　　　　　　　　　＞､　ー'　　　（　 , イ⌒ヽ' |
　　　　　　　　　　　　　　 <　７ヽー-ァー-ヾ/　　　　.ﾊi　　　 .万一金を支払うとしても、徹底的に値切るんだお。
　　　　　ｒ='ﾍ　　　　　　／ヽ!:::{　<´　　　ハo　　　　　i
　　　　　 ∨l∧　　　　ノ　 / 7::｀->　／　　ｊ　　　 /
　　　　　　 ∨l∧　　_/ ｊ　/　/:;':::〈-イ　　　〈　　　 ..|
　　　　　　　,イ )ﾍ}-'　/　ｊ　/:::;:r´　　　　　　 !　　　...|
　　　　　　　!　⌒)ﾍ　　ノ　/:::::;/　　　　　　　　}　　　..|
　　　　　　　ヽ　´ノﾍ／　 /::::::/　　　　　　ヾ　/　　　 |

それは、成功の可能性をかなりの程度減少させる言い分だった。
448： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:14:21 ID:maoXLEGA0: さらにやる夫は、ホセ・アントニオが救出された場合の処遇について奇妙なことを言い出した。

　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　 ',
　　　　　　 i 　　　　　　　　　　　　　　　　!　　　かりにホセ・アントニオが救出されても、その事実は極秘にするべきだお。
　　　　　　　　i　　　　　　　　　　 , ィ´j 　ｌ
　　　　　　　ｌ　　　　　　　　､,ィ´ ゝ'ｨ　　ト､　　それと、ホセ・アントニオに接触する場合はやる夫の特別の許可を得るように。
　　　　　　ｌ　　＿＿_,ヾ, ヽｲ､｀ー‐　　ｊ　　ヽ
　　　　　　　　! 　　ゝ､_!ｿｲ　　　　　 )　　　/　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 {　　　)ー‐'　　 /　　　　　ﾊ
　　　　　　　　　ヽ　　　　　｀ー '´　　　ｨ´　　　　　　　ｌ
　　　　　　　　ハミ≧ー　＿＿_　,, ≦　　　　　　　　　ｌ
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｊ
449： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:14:40 ID:maoXLEGA0: やる夫は、在スペインのドイツ領事にこんな不気味なことも言っている。

　　　　　　　　　　　　　　　　 .　 -――-　、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　 , '　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　　　＿_,ノ ′' ｰヘ　Y
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　《 ○ 　）　（○　》 !
　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　｀￣ ´　　｀¨ヽ　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　V　　　　ヽ. ＿_人＿丿 /
　　　　　　　　　　　　　　∧￣ﾍ　　　　　ー一　／　　　「どうもホセ・アントニオは、すでに精神に変調をきたしているようだ」
　　　　　　　　　　　／::::::::::ヽ＼　　　＿＿_／
　　　　　　　　　　　　／::::::::::::::::::::ヽ.　＼_, -'´
　　　　　　　　　　　 /:::::.＿:::::::::::::::::::ﾍ　　.>ﾊ
　　　　　　　　　　　/::´:::::::::::::｀:::.､:::::::::ヽ／￣}
　　　　　　　　　　 ,::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::ﾊ　　|
.　　　　　　　　 ,:!:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ:::::::::ﾊ´¨|､
　　　　　　　 /i:::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::i.　| i
　　　　　　　　 ./.:ゝ::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ､_::::::|　} |,
　　　　　　　　 i::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::}::::i / ノ
　　　　　　　 i::::::::::::::V::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽi/
　　　　　　 |:::::::::::::::::V:::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　|:::::::::::::::::::入:::::::::::::::::::::::::::::::::::V'´

この時点でファランヘ党員たちは、ホセ・アントニオ救出計画を断念せざるをえなかった。
450： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:14:57 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　　|　　　　　　_
　　　　　　　　　|　　 .　―ｆ　ヽ￣￣`
　　　　　　　　　|,　　　　 │ 　　　　＼
　　　　　　　　　|　　　　〃}　　　|　　rオミx
　　　　　　　　　|:　　／　　､　　　厂7　　　ゝ≠^,
　　　　　　　　　|　／　　　　　〟　厂j 〔＞《薔〉<〕
　　　　　　　　　| ′￣｀　　　＼厂｛　　〃ﾏ〟
　　　　　　　　｜　- . ヽ　　　　― ､厂＼ }!.／ﾏ〟
　　　　　　　　 │ｨ⌒ヾ　　　 ‐　　　＼ﾉ_Υ_ノ
　　　　　　　　　| 弋tﾂ　　　 .ｨ⌒ヾ　 | 　/
　　　　　　　　　|　　　 ,:　　弋tﾂ　r=-v′
　　　　　　　　　|　　　　　　　　　u　ハ /　　なんでやる夫は、ここまで露骨に救出計画を妨害したのかしら？
　　　　　　　　　|＼　　ﾟ　　　＿ノ-イ　
　　　　　　　　　|ヽ:.＞-z―━くゝ＿_...ﾅ
　　　　　　　　　l′:/ ∧ ヽ : :l -ゝ- =く
　　　　　　　　　|: :〈_/}:|:｝_ｊ: . :〔ミxノﾉ　ヽ
　　　　　　　　　|: . 。 }:|:} : : :/,｝-ｱ　　｜
　　　　　　　　　|: .｡ . }:|:}ｰ≠彡”　　　.ノ

　　　　　　　　＞－ ' ´￣＞‐|:::::::::::::::::::::::::::ｲ　　ﾉ　／
　　　　＞ ' ´　　　 ,,,xxｚ/::::::::ﾄ:::::::::::::::::::::::/::∨;,/／
　　　／　　　　　／;;:'´,'´l::::::::::>弋:::::::::::::::/::::::::::i　〉
　 , '　　　　 , ' ／　,'　ﾞｘ:::::::::ゝﾆ二ﾆソ::::;;::::ﾉ./
／　　　　 ,,,／ , '　　 ,　　　＼_::::::::::::::I´∨〈｀ｖ'ヽ
　　 ,,,.-‐´　,　'　　＿｛_　　　　'''''====ゝ丶ﾍ＼ｌ
_,,,, - ‐　' ´　　 , ' 　,ｲ｀ヽ、　　　　　　ヽ　ヾｌ、_!
　　　　　　　　　　　ｼ　ﾄ-、　　　　　　 ,- ＼　＼゛、　　　　　やる夫の動機は明快です。
　　　　　　　　　　 ,'　　ゞ_〉、　　　 /〉、｀"ー　Y
　　　　　　　　　　ｨ'　　　　　｀';. 　　 'ﾜ"、￣｀　 " l　　　　　民間人を政治的に動員するためのメカニズムとして、
　　　　　　　　　＿ゝ　　　　　　..　　 / ｲ;ﾄ<-　　　 l
　　　　　　　　　　＿゛ﾆ_‐-　　 "゛　｀´　　ｌ｀　　　_}　　　　　また、同盟国ドイツの理想との見せかけの一体化を創出するための手段として、
　　　　　　　　　＞'´::"ﾞｯ、　ヾ__ノ'　=＝キ{、　　 _L、
　　　　　　　／:::::::::::/::::| ﾃx,,ノゝ- ,,,,,='´:::::∧__　　ｿﾄ　　　やる夫にはファランヘ党が必要でした。
　　　　,　- ' 　: : : :::/::::::| l 一｀ｻ゛´ー〉::::::::／ｋ_／／::::＼　
, - '　´　　. . : : :::::::::l:::::::::l　｀―'´! l＞-' 〉:::::ゝー...'..´::::::::::::::　ですが、そのリーダーであるホセ・アントニオは邪魔な存在だったのです。
ヽ　　. . : : : : ::::::::::::::l:::::::::::l　,' 　 /／　 /::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::
.｜::::::::::::::::::::::::::::::::::::、::::::::∨ ,l_/ ﾚ-‐./:::::::::::::::::＼::::::::::::::::::
　〉:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::∨_l 〈　７/:::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::
451： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:15:12 ID:maoXLEGA0: やる夫が総統就任間もなく、ポルトガル駐在ドイツ公使館参事官に述べた言葉がある。

　　　　　,.-''"￣ "''-.、
　　　 .／,-、ﾉ（＿　 .ヽ
　　　/. ,.-‐､　 ,.-.､　　 '.,　　　「自分がもっぱら心を砕いているのは、『思想の統一』である。
　　 .l　　┴　　　┴ ｀　　 ',　　　　　　　　　　　　　　　　ｾﾀﾞ
　　 .l　　（　　、　　）　　　 l　　軍、君主制支持者、CEDA（右翼政党の連合体） ───
　　　',. 　｀¨´｀¨¨´　　　　/
　　　ヽ._ _,.--､_,,..........,,_／　　　彼らの間に『共通のイデオロギー』を確立することだ」
　　　　/</::::::::|::::::::::_,,-''"ヽ-..,,_
　 ,.-／ ./::::::::::|-‐''"/　　　 ',　　￣ヽ
／/　　,'::::::::::::::|　　,'　　,..-''"
　..＞　l::::::::::::::::|　 ,'　　＼
　 |　　|:::::::::::::::::|　|　　　／
452： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:15:36 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　,..-''"´ 　　｀"''-、
　　　　　　　　　　　　／　､＿)　　　　ｰ―＼
　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　.',
　　　　　　　　 ,'　　ｨ::::::{｀　　　　＿＿　',　　　しかしこれらのグループのほとんどは旧秩序と結びついている。
　　　　　　　　　　 l 　　｀¨¨´／　　　.＼ ¨¨´　 l
　　　　　　　　　　 l　　　　　（　　　,、　　）　　　 l　　そのような状況の中で、そういう統一を成し遂げるには、
　　　　　　　　 '.,　　　　　｀¨¨´ ｀¨¨´　　　 /
　　　　　　　　　　　ヽ、　＿＿　　　　　　　／　　　ファランヘ党を政治的に利用するしかない。
　　　　　　　　　 r''"´:::::::/´|　　　 _,,..-''´ヽ
　　　　　　　　　 __|::::::::::::/::::::ヽ、　　　|:::::::〈.、__
　　　　　 _,,..-‐''"´　 |＼.／,::::::::::::|　　　 |:::::／-ヽ、｀''-..,,_
　　　　　|ヽ　　　　　 |　 __　'.,::::::::::＼.　 .l／::::|　＜_　　　.|
　　　　　|　ヽ　　　￣／　 '.,::::::::::::＼,':::::::::::',　　.|　　 .|
　　　　　|　　ヽ　　　　＼　　　ヽ:::::::::::::::::::::::::::::',　　|　　　.|
　　　　　|　　　ヽ　　　　　＼　　ヽ:::::::::::::::::::::::::::',　 | 　　 |
　　　　　|　　　　l　　　　　　＼　 |:::::::::::::::::::::::::::::|　l 　　 .|
　　　　　|　　　　|　　　　　　＼|:::::::::::::::::::::::::::::| ,'　　　 |
453： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:15:55 ID:maoXLEGA0: だが、ホセ・アントニオとやる夫の政治計画は、まったく相容れないものだった。
ホセ・アントニオの生前最後のインタビューが、彼の当惑を伝えている。

　　　　　　　　, ‐ ´. .::::::::::::::::::::::::｀ ‐ 、
.　　　　　　／/ . : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.、
　　　　　／. :/::::::::::::::::::::::::::::::::: i::::::::: : ＼::＼
.　　　 //. :/::::::::::::ｉ :::::::::::::::::://:::::::::::::＼:＼::＼
　　　 //::::::ｌ:::::::/:/{ :::::/:::::::://:/::::!::::ｌ:::::::ﾄ:::::ヽ::::.
.　　　ｌ:l::::::/|:::::ﾊ/∧:V:::/:::/::::/::::/:::/::::::/::ﾍ::::l::::ﾊ
.　　 |:l:::::::::|:::::|::!::::∧:V:::/::::/::::/:::/::::::/|::::::|::::|::|.!|
.　　 |:ｌ:: |: :|:::::l::|::/:::ﾍ::V::／／/:/ ::／:::|:: /!:: | l ||
　　　ｌ::::l:::::ﾊ:::|∠:ィ７:::Y:／::イ::z≦ィ:::/::/::ﾊ/:ﾘ |!
.　　　ｌ::|:::::小:Π:/l/-=彡１ /艾ｧﾃ｀ｼ_:ｨｆﾁ::/:/
　　　　V::ｌ: :!::l:|い小/|:ハl:|/　　｀´　　｛ }ノ´
　　　　 Ⅵ: ｌ:::::｀爪|　　　　　　　　　　　　〈
　　　　 }:!: |::|:::l::|　＼　　　　　　 ‐ _ノ
　　　　ぃ::|::|:::l::|　　丶　　　　__,　，／　　　　「ファランヘ党の綱領は徹底した社会変革を求めるものだが、
　　　　　 |:∧l＼:{　　　　＼　　　 /
　　　　　ｌ′丶　ヽ　　　　　ト､＿,ノ　　　　　　現在のナショナリスト陣営の状況を見ると、伝統的利益の擁護が優先されている」
　　　／　　　　　　　　　 ,′
.　／＼.＿＿＿＿　　　人_
／　　｀－――‐‐- ､｀ ‐ 、　＞､ｘ‐ ､
　　　　　　＼　　｀ヽヽ、　 | | 　＼
　　　　　　　　　＼　　　　＼ ` ┘!　＼＼

カリスマ的なホセ・アントニオが生還してきたら、やる夫は決してファランヘ党を支配し操縦することはできなかっただろう。
454： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:16:12 ID:maoXLEGA0: 1936年11月20日、ホセ・アントニオ・プリモ・デ・リベラは監獄で銃殺された。
目撃者の記録によれば、彼は「大いなる尊厳と勇気を示しつつ」死んだという。

　＿＿＿＿＿＿＿＿
　|　　　　　　　　　　　 |　　 ./:::::::::::::::::::::/.::::::/::::i:/:ﾚ:.::l::::::;ｲ::::::l::/::l:::l:::l:::::l:|::::::N:l::l:::l:::::::;::::::::l::l:::::/:/:.::.:::::::::::::::
　|　　　　　　　　　　　 |　　./::::::::::::::::::::./　:::/:::::ｲ:::::|::::ll:::/::|::::::i/::ｲl:::l:::l::ﾊlヽ::::l::::N::l:|::::::|:::::::l::l:::/:/:.:.::::::::::::::::/
　|　　　母　　　さ　　　| 　./:::::::::::::::::::.. : 　::/::::l:,ll,:::l:::l;:::l,!:::::ll;::::l//;ｲ::ll⊥/l| l::::l::::lヽ:::l::::::|::::::||::://: ..:.:::::::::::::::/
　|　　　な　　　よ　　　|　./:::::::..::.:::..... .　 ::/.,|:l::::/l:l,, ::l::/l::;ﾊl::::/ .〃汐≦,Hl,, l::l::::l::∨l:::::|l::::l::|// ::　:.::::::::::::/
　| 　　る　　　な　　　|　/::::::::..::...::　.::　 |/|:::l:::Й=;Y,〉゛l::l　!::l 　K..〈:::::_ｦl;,〃ヽ::l:l::l::ﾊ:::|:|::::|//　:　. ::::::::::/
　|　　　ス　　　ら　　 .| /:::::...::　.　. :　 ://|:lﾞ:::;ｲi〈::,ｿﾞ　 l:l　ﾚ　　　｀￣｀｀.l 　　ﾊ;:l:l::l:::ﾄ:::::ト//. 　　. ::::::::/
　|　　　ペ　　　　　　　|/:::::..:::　:. 　.:　://::,l:i;:;ll　ｼ'ﾞ　　'　　　　　　　　　　　　/ ﾊll:|:::::ll.:::ﾚ//:　　　 :::::::/
　|　　　イ　　　　　　　|;:.　..　　 :::　:://l::ﾊ , イ　　　　　　　　　　　　　　　　　　〉l:::::i.ﾚll://:　　　: .:::::/
　|　　　ン　　　　　　　 ,＞:.　　　:　 :://∥ilﾞ ` ヽ、　ヽ　　　　　　　　　　　　　　 /:::,ll:::::l|://.　　　:.:::::/
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455： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:16:33 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　　　　　ﾞｉ:::.ﾞｉ　ﾞｉ　　　　!　!::::::.,'
　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ:::ﾞｉ　ﾞｉ　　　|　|:::::,'
　　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ::.ﾞｉ　ﾞｉ＿|　|:::,'
　　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ::ﾞｉ.　V _ 1!,r'
　　　　　　　　　　　　　　　ﾝＪ　(,___ 」,'
　　　　　　　　　　　　　,r'´ 　　　　　V ｀゛
　　　　　　　　　　　,r'　　　　　　' ,　!　　　処刑のニュースに接したやる夫は、
　　　　　　　　　　ﾐ　　　　　ｨ、'　!
　　　　　　　　 ' ┼‐- 　.,　　゛` 　,'　　　ホセ・アントニオを殉教者として神格化するなど
　　　　　　　 '' 十‐- 　.,｀ィ　　ﾞｉ
　　　　　　　　　　　､　 .,　　｀!､　　〉　　表面的には死者を大いに悼みつつ、
　　　　　　　　　'´::::::::::::::: ﾄ、　　_ﾝｰ`
　　　　　　 ,. '´--､:::::::ヽ:::ﾒ'´`iT〈 ,ｨｼ´　　ファランヘ党乗っ取りにとりかかります。
　　　　　 /::::::::::::::ヽ:::::::ヽ::ヽﾉ、ヾ
　　　　　ﾊ、:::＿::::::ﾞ';::::::::ヽ::::ヾ! i ',
　　　　 ,/:::::＿::::,-::::::',::::::::::l__;vﾍl　',
　　　　/::::::::::::::::::::::::::::}::::::::::｀ヽ、:ヽ ',
　　／､:::::ニニ二二ﾌ::::::::::::::::::::ヽ::', l
.　 /::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::ヽlj
　/:::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ll

　　　＼　　ゞ:､　　＼　}ー-＝彡}==ｧﾞ　　/　/
　　　　｀　　　｀ヽ　＞ー-＝=彡"ｲ　 .'　/
　　　　　　　　＞､ﾉゞ＝==＝´　　　　　｀V
　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　 '.　　,
　　　　　　　 ,　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　｀　　　,　　　　ヽ　　/　　　　　／{
　　　　　　ヽ　_.ﾞ　　　　 :i　 ,:　　　　 ,　'"
　　　　　　　　/ ｀ヽ.　　.ﾙ　{　　　ｲ　　 ,　　 '.
　　　　　　　　} ゝ _ﾊ　　　　　　 / ＞‐く
　　　　　　　　,　辷ﾊゝ　　　　 ./彳ｰ= '"　　　　:.　　　　党旗など、ファランヘ党の外見上のシンボルはすべてそのままにする一方で、
　　　　　 /　　　｀ヽ　 ,　　　　　　　　　　　 '
　　　　　　 ,　　　　　 ′{　　　　　　　　　　 }　　　ホセ・アントニオの著書のいくつかを禁書にするなど、
　　　　　　 }　　　　　　 / 　ﾞ　　　　　　　　　__　ノ
　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　_　 -‐ '" ア￣　　　イデオロギーの武装解除を行ったのです。
　　　　　三二ﾆ=-_　　乂　ノ　　　-― ―毛=＝
　　　　　　￣￣　＼　　　 ;　　　　　　彡´i{
　　　　　　　　　　　｀ー- ^ー-　‐=彡"　ハ.､
　　　　　　　　　　　　　i＼　　／イ {　 / {::∧＼
　　　　　　　　　　 /|　从(才" .|./／　 }:. ∧:.:.＼
456： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:17:04 ID:maoXLEGA0: ホセ・アントニオ死後間もなく、ファランヘ党党首の後継者問題が浮上する。
当時、党内の権力闘争で頭一つ抜けていたのは、ホセ・アントニオから後継者指名されていたマヌエル・エディーリャだった。

　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　-‐=ﾆ二:::::::::::::ﾆ=-
　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::≧=‐-
.　　　／::::::::::::::::::::::,..　-‐=ﾆ二三:::::::::::::::::::::::〕iト
　　 /::::::::::::::::::::::／:::::,..　 -‐=ﾆ二三::::::::::::::::::::::::::::＼
. 　 /:::::::::::::::::::／:::::／:::::::::: ,..　 -‐=ﾆニ二三:::::::::::::::｛
　 /:::::::::::::: ／:::::／::::::::::::／::::::／￣￣　三二ニﾆ=-::{
. /:::::::::::::::/:::::／::::::::::::／::::::／::::::::-=ﾆ二:::::::::＞'ﾞ´ :: L
/:::::::::::::::/::: /::::::::::::／::::::／:::: ／::::::／::::＞'´::::::／ / /|
:::::::::::::::/:::::/:::::::::: /::::::／:::::／::::::／::::／::::::::::／／ /:::|
:::::/:::::/:::::/:::::::::::/:::／:::::／::‐-ミ::: ／}::::::::／／/: /:::: |
::/:::::/:::::/:::::::::: /: /::: ／寸rf ＜＼ /:::／}／　/: /:::::: ′
:::::::/:::::/::::::::::::/::/::／::/ 　 ≧=‐- ,/／　斗-/／:::::::/
::: /:::::/::::::／/:::/:/:|: /　　　　　　　　斥ア} ::::::: /
:::::::／:::／:::/:::/:/　|/　　　　　　　　　　 ∨ ,ｲ/:::/ ′
:／:::／::::: /:::/:/{　　　　　　　　　ノ　/:: / ′
::::／:::::::::/:::/:: |::|　　　　　　　　　　　　　 /:::/:/
:/::::::::::::/:::/ ::: |::ト　　　　　　 ―‐　.,,_　／:::/l/
′::::::::/:::/|::∧|::l　　`　　　　　　　ご　／／:/
:::::::::::/: / :l/　リ　　　＼　　　　 /::/|: /
::::::::/:::/ﾆ≧s｡　　　　　　〕iト　　　ｲ / :|/
＿/}::/ニニニﾆ≧s｡　　　/≧s｡:::::::::/
ニﾆ≧=‐-　ニニニニ≧s｡.,_ニニ〕iト
ニニニニニニニ≧=‐-　ニ∧ニニニﾆ〕iトミ
ニニニニニニニニニニニﾆ≧=-　二ニニ= ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　マヌエル・エディーリャ
457： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:17:19 ID:maoXLEGA0: 1937年4月、ファランヘ党はやる夫の総司令部所在地のサラマンカで党大会を開催して、正式に後継者を選出する。

　　　　　　　　　　　l　　　　　　　　　ヽ　　＿,　ｌ　　　　　 l /￣￣￣7｀＼　　ｌ｀￣￣￣　　　　　　　　 l|
　　　　　　　　　　　ヽ＿＿,　---─'´　//＿, 　 l　　　　 l 　￣￣´ ｀＼/ｌ　 l　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　＿＿＿＿,-'´ヽ　　ｲ'´　　　　〉---─ 7 l　 _　　　　 |l l 　 l　　　　　　　　　　＿_ 　 |
　　　　　　　　 /´　　　　　　　ヽ　 l　　＿〈＿＿__ /　ｌ_ ヽヽ __l|l　 |l |l 　｀ ─---─ '´￣　　｀l| |
　　　　　　　　/　　　　　　　　〉　 l:　∧　|｀￣￣´l l 　 l　￣　 l| |l　 |l |l　　　　　　　　　　　＿＿ | |
　　　　　　　/　　　　　　　＿＿,-'´　　 l/ /　 |ｌ　　　　｀ｌ　/　　／､ |ｌ -- l´l|　　　　　　　　　　| ＼　 ||l |
　　　　　　/ 　　　 ,-'´￣　　　　　　　　ｌ〈　　 |　　　　|/　　ｲ　　V　　　|　l| ＿＿＿＿＿　 | 、｀ | | |
　　　　　/　　　　　/ 　＿_　　　　　　ヽヽ　　￣￣￣´　　 l　　／　　　l|　|/´￣￣￣￣￣ヽ|　｀‐-| | |
　　　　/　　　　　/　　 |　／ヽ　　　＿＿ / 〉'　/二/　/二/ 　ｌ| ∨ ｌ　　　　l|　 |_　　　　　　　　　|　　 l| | |
　　　/　　　　 /　　　l'´　　　>/´￣￣/ / _　　　　　　　　　 _ｌ|　|l　 |　　　　|　| |l　　　　　　 |　　 l| | |
　　/　　　　　 /　　　　＼　／　丶　 / /　ヽli､　_ 　 _　　／イ　| l|　|　　　　|　| l| | П　　　　 Пl|｀‐-､l| | |
　/　　　　　 /　　　　　丶　　　丶_〈´〈 l |　　｀i[､ヽｌ／／　 l/　l|　|　　　 |　| l| |_￣￣￣￣￣｀ ‐-､l| | |
/　　　　　 /　　　　　　ヽ　　／ >､＼＼＿＿＿_／／　　／　　l| |　　　　|　| l| |　　　　　ｌ　　　　　　 | |l |
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　＼　/　　　　　　　　 /----‐─ ─‐ ∧　　　　　ヽ　　|l ｀､　l　　＿/　ｌ|　　　　　　 l　　　　　　　| l　l
　　　/　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　 l　ヽヽ　　　　ヽ　|l　｀、〈￣´ｌ__ヽ､ |　　　　　　　l　　　　　　 |｜ |
　　/　　　　　　　　　 /　　　　　　　　」 ´､ヽ＼　　　　ヽ|ｌ　｀、〉二_ ´､＼、　　　＿＿＿＿＿＿_ｌ| l|　|
　/　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　／´,─､､｀､　＼＿＿_ >、＿/l´ / |ｌ　＼l|ｌ　／　| 　　　　　　　　|　| |l|
/　　　　　　　　　　　　ヽ￣￣￣￣/ ／/／// 〉　｀/∧　　 |l 二､_ ｌ| /　|l|　　 l||／　　| 　　　　　　　　|　l||l |
　　　　　　　　　　　　　　｀、　　　 / /　/___// /　 / /　|l ┌ l|ｌ￣　 lL＿｣l|　／ｲl　　　ｌ| 　_　　　 _　 l|　 |　|
　　　　　　　　　　　　　 /｀、 _　〈〈　ヽ＿∨ ／／l　l|､- - |＼、　ヽ--｀'／／　|ｌ　　　ｌ|　冂　　冂 _l|　 l|　|
　　　　　　　　　　　　 ∧　　ヽ_ヽヽヽ＿＿_／／　 l | ｌ　 ,-, ＼｀───´／　ｲ|ｌ|　　／￣￣￣￣￣ｌ| 　 |　|
　　　　　　　　　　　 /　｀､ / ￣　｀───‐ <　　／ >─､､ _ ＼l｢￣￣￣ | ／　l| l ／　　　　　　　　　　| 　 l|　|
　　　　　　　　　　 / 　 _∨　　　　＼＿＿＿／／|　/ ｌ|l､　＼ヽ───'l　　　| l　　　　　　　　　｜　 |　|
　　　　　　　　　　　∧　　//　　　　　｀､　　 /　〉'　 | /　 | |　　 l| |l 　　　 l　　ﾚ　　　　　　　　　　　　|　　 l|　|
　　　　　　　　　　 /　｀、 / 　　　　　｀､　|l　ｌ　　l〉＿〈ｌ|　　/| | ｌ　　　　 l　　/　　　　　　　　　　　 |　　 |　|
　　　　　　　　　 /　　 ∨　　　＿_ 　　｀､ヽ l　　ヽ二_∨ ／ｲ |　l　　　　 l　/　　　＿＿　　　　　l|　　｜
　　　　　　　　　 ∧ 　//　　　 /　＿ヽ　　　｀､ヽ＼＿＿＿_／／〉'　 | ──‐ ´　　／ |　＿ |　　　　 |　　 l|
　　　　　　　　 /　｀、/　　　 /　/､　ヽ　　　､｀────‐< ／ヽ l|　　　　　　／／|　　 |　　　　 | 　　 |
458： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:17:38 ID:maoXLEGA0: その結果、党首に選出されたのはエディーリャだった。

　　　　　　　　　　　　　　 -‐―――――‐-
　　　　　　　　　　　　 ´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ＼
　　　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
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　　　　　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
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　　　　　　l::::::::::::::::::::::::::::: /l:::/|/ﾞ　|::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
　　　　　　|:::::::::::::::::::::/|: / :|/ ,斗＜|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
　　　　　　|::::::::::::::::: /､|/　　≫ゞア|::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l
　　　　　　|::::::::::::::::/ゞ7 　　 ''ﾞ´ 　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |
　　　　 И::::::::::::{　/　　　　　　　 l/|:::: /::::::::::::::::::::::::: |　　　（私にとっての神 ───ホセ・アントニオよ。
.　　　　　　 |/|:::::::∧　､　　　　　　　 |: /| ::::::::::::::::::::::::: |
　　　　　　 |:::::/ ∧　　　　　　　　 |/ :|/㍉ ::::::::::::::::: |　　　あなたの遺志は私が引き継ぎます…必ず！）
　　　　　　 |/|:::/::∧　`ｰ‐-　　　　　　 | ::::::::::::::::: |
　　　　　　　　 |:::::::::: ‘:.、｀　　　　　イ　　｜ ::::::::::::: ∧
　　　　　　　　 |: /＼:::::∧＿_,,..｡s≦　∠二 |: /|::: ∧/ ∧
　　　　　　　　 |/　　丶::::::::::::::::＼　∠二二 |/=|::/=,ﾙﾍ:::{
　　　　　　　　　　＼{＼::::::／ニニニ／ニl/ニニニ‘:,
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ{二ニ= ／二二二二ニニ ‘,
　　　　　　　　　　　　　　　　r=}二ﾆ／二二二ニニニニニ‘,
　　　　　　　　　　　　　　　 //,{ﾆ／ニﾆ／￣￣＼二二ニﾆ‘,
　　　　　　　　　　　　　　 |/,／二ﾆ／ニニニニ丶二二二‘,
　　　　　　　　　　　　　 /,/二ﾆ／二ニニニニニﾆ寸ニニﾆ}
459： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:18:00 ID:maoXLEGA0: エディーリャは、ただちに総司令部におもむいてやる夫に報告した。

―‐--　..,_
:::::::::::::::::::::::::≧=‐-
::::≧=‐-　..,,__::::::::::::::::≧=‐-　..,,＿__
:::::::::::::::::::::::::::::::-‐=ﾆ二:::::::::::::＜￣
:丶三二ニ=‐-:::::::::::::::::::::::≧=‐-ミ
:::::::＼:::::::::::::::≧=‐-　::::::::::::::::::::::::: ＼
::::::::::: ＼::::::::::::::::/≧=‐-　､:::::::::::::::＜
::::::::::::::::::丶 /＼{　|￣ >､　　､::::::::::::::::≧=一
:＼::::::::::::::::::＼　 ,人　｛（{　　　､:::::::::r‐
::::: ＼:::::::: r‐一　　｀ヽｿ　　　　　､::::＼
:::::::::: 丶::::乂　　　　　　　　　　 rミ｛:::::「
:::＼::::::::::＼::乂　　　　　　 ∨)）:: ‘,
::::::::丶:::::::::::≧=一　　　　　　　寸ハ::{
::::::::::::::＼「￣　 r　　　　　　　〉　Ⅵ
トミ::::::::: ハ　　　乂‐-ミ　　　　　イ　　　　　カウディーリョ ───
ニ=＼:/　　:,　　　＼　丶　　 /
二ニ=丶　　　　　　　　､＿ア´/　　　　　　このたびの党大会で、正式に私がファランヘ党党首に
二ニニ ‘:,　　　　　ｰ‐　　 /
二ニニニ‘:,　　　　　　　　／　　　　　　　　選出されたことを報告申し上げる。
二ニニニﾆ‘:,　　　　　　 ,′
二二二二二‘:,≧s｡..,,___,/
ニニニニニニ‘:,
ニニニニニニﾆ‘:,
460： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:18:17 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　, -‐　´￣｀　‐- .
　　　　　　　　　　　　　　　,. ‐´　　　　　　　　　　｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : :　　　 'ﾊ
　　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　　　ﾊ
　　　　　　　　　　　 ./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　ﾊ
　　　　　　　　　　　/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　　ﾍ　　　そうか…
　　　　　　　　　　 .ｉ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　　　　ﾍ
　　　　　　　　　　 |　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　　　　.}　　　それは良かったな。
　　　　　　　　　　　ｉ　 : : : : : : : : : : : : : : : ､. : : : : ＿　　　　/
　　　　　　　　　　 ,.-'´￣￣｀''' : : : : : : : : : : : ｀￣　　￣｀'ヽ'
　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　　　ヽ,
　　　　　　　 /: : : : : , : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　ﾊ
　　　　　　　,ｉ: : : : : |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、: : : :　　　　ﾊ
　　　　　／´: : : : : : }: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : 　　　　ﾊ
　　　　/: : : : : : : : ｉ': : : : : : : 〃: : : : : : : : : : : :　　ヽ､: : : 　　　　ｉ､
　　　/': : : : : : : 　ｉ: : : : : : : '": : : : : : : : : : : : :　　　ﾍ: : : : 　　　　ﾊ
　　 /　: : : : : :　　ｉ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　ﾍ : : : : 　　　　ﾊ
　ノ'　: : : : : :　／ｉ　: : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　　ﾍ: : : : : :　　　ﾊ
461： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:18:50 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　-―　…　-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 , '　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　＿ノ　　ー-　丶
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　〈 ①　〉　〈 ①　〉　〉
　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　￣　　　￣　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　V　　　　　　　　(＿_人＿) /　　　　ではエディーリャ、これから一緒にバルコニーに出て、
　　　　　　　　　　　　　　∧￣ﾍ　　　　　　`ー’　／
　　　　　　　　　　　／::::::::::ヽ＼　　　　＿＿／　　　　　　群衆たちに「重大発表」をしようじゃないか。
　　　　　　　　　　　　／::::::::::::::::::::ヽ.　＼_, -'´
　　　　　　　　　　　 /:::::.＿:::::::::::::::::::ﾍ　　.>ﾊ
　　　　　　　　　　　/::´:::::::::::::｀:::.､:::::::::ヽ／￣}
　　　　　　　　　　 ,::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::ﾊ　　|
.　　　　　　　　 ,:!:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ:::::::::ﾊ´¨|､
　　　　　　　 /i:::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::i.　| i
　　　　　　　　 ./.:ゝ::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ､_::::::|　} |,
　　　　　　　　 i::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::}::::i / ノ
　　　　　　　 i::::::::::::::V::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽi/
　　　　　　 |:::::::::::::::::V:::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　|:::::::::::::::::::入:::::::::::::::::::::::::::::::::::V'´

::::::::::::::::::::::::::/::/:::: /::::/::::::::::::::::::::::‘:,
:::::::::/:::/::::::/::/l::: /::::/::::::/::::::::::::::::::::‘:,
::::::/:::/::::::/／/／|: /|:::::/::::::::::::::/:::::::: |
:::/:::/::::::/ 〕iトミ{, |/ :|: /::::::::: ／::::::::: /
/:: /:::: /寸ミメ、＼　|/l ::: ／｜::::::: /
:: /::::::/ 　＼ゞ' 　　 :|／斗:|::::::::/
:/::::::/　　　　　　　　　　〈≦ ﾉ/: /
:::::::〈　　　　　　　　　　 ∨ /:::/
:::::::∧　　　　　　　　　 __∨／
:::::/ ∧
＼::/ ∧　　‐-　..,,__　 /　　　　　（重大発表…つまり私の党首就任のことか）
　丶:: ∧　　　　　　 /
　　　＼｛　　　　　 /
　〕iト　　　　　　　 /　　　　　　　はい、カウディーリョ…仰せのままに。
　　　　　〕iト　__／
　　,／￣￣｜
＼/:::::::|::::::::::|
　丶 : |::: ∧|
＼__∧:|::/
ニ丶,__j/
ニﾆ/≧ミx
_,／　　　　{{
ﾆ∧　　　　{{
462： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:19:06 ID:maoXLEGA0: 　　 ┌┐
　　｜｜
┌─┼┼─────────────────────┐
│　｜｜　　　　　┌―――――――――――――――┼―┐
└─┼┼─────┼───────────────┘　｜
　　｜｜　　　　　｜　　　　　　　　　 ┌―――┐　　　｜　　　　｜
　　｜｜　　　　　 └―――――――――┼―――┼―――┘　　　　｜
　　｜｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　　｜　　　　　　　　｜
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　　 └┘　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　　｜　　　　　　　　｜
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　 ―┼――――――――┼―――――――――――
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └―――┘　　　　　　　　｜

.
463：名無しのやる夫だお：2014/05/28(水) 20:19:09 ID:kCjE/jNI0: >>453
ホセ・アントニオの思想って「反共産主義的な革命政党」に近かったのかな
464： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:19:23 ID:maoXLEGA0: 　　iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii ／|| 　　　 .､　ノ、　　　　　　　　　　 |:.|.　　.　　.　　.　　.　　,
　　iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii／||.:.||＿.rヤ● ●）ヽ.==============|:.|===========================
　　iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii／||..!||::::::::::::.ヽ.（人__）　ノ:.:: :. :::. ::::. ::.: :.::. ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　iiiiiiiiiiiiiiiii: ／|| .||::::::::::::::::::::::::.|　　　ヽ..:::.::.::.::.:.::.:.::.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　iiiiiiiiiiiiii／||.:.||::::::::::::::::::::::::::::.:|　　　し'.:.:.::.:.::.:.:.::.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　iiiii:: ／|| :||:::::::::::::::::::::::::::::::::::.し　　　Ｊ.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　iii／||＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　 ||￣||　 ||　 ||　 ||　 ||　 ||　 ||　 ||　 ||　 ||　 ||　 ||　 ||　 ||　 ||　 ||　 ||　 ||　 ||　 ||　 ||　 ||　 ||　 |
　　 ||　 ||　 ||　 ||　 ||　 ||　 ||　 ||　 ||　 ||　 ||　 ||　 ||　 ||　 ||　 ||　 ||　 ||,,.;'~`i~`!~`~`~```!~;',.!:||　 |
　　 |三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三￣;'`'゜; ;;; ;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`,"三
┌┴─────────────────────────ﾐ　;;　;;;;;;;;;;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;;;;..ﾐ
　iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii ミ;,.;;;;;;;;;;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;;;;;;;;ミ

　　　ヽ､_,人_,ノ､_,从,　　　　　　　　ヽ､_,人_,ノ､_,从,
　　　　）　　　　　　　　　　　　　　　　）
　 ‐=､´　　ビバやる夫！　　　　‐=､´　　ビバやる夫！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ､_,人_,ノ､_,从,
　　　）　　　　　　　　　　　　　　　　　）　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f¨ﾞ!　　　　　　　　　　　　　）
:┐　, '⌒r‐v'ヽｨ'⌒Ｙｿ　　　　　　　 , '⌒r‐v'ヽｨ'⌒Ｙｿ　　　　　　　　　　/^〉'　　　　　　　　　　‐=､´　　ビバやる夫！
　!　　　　　　　　　}”/　　　　　　　　　　　　　　,､　 <｀ヽ　　　　　　　 ./:::/.,､　　　　　　　　　　　　）
⌒!ｨ　　　　　　　 f¨ﾟ{　　　　　　　　　　　　　<´ 'ヽ　Vハ　 |ヽ　Y¨!　|::::}ｲ { , -ー､　　_ /¨>　 r, '⌒r‐v'ヽｨ'⌒Ｙｿ
::〈人_r-ｰ- ､_r＜}|　＞::::￣:｀ヽ__, - ､__r ､r=¨>‐-!　/:::::}＿_Vﾍ　}:::|__}::::{.ィ1.|:.:.:.:.:.:.}_, くﾉ￣!　./;;;;;;;;;}_, ﾍ⌒',
/:.< /::::::::::::::::Y::/|i /::::::::::::::::::::::Y:.:.:.:.:.YVｲ!:::::}::::::::|/::::::/:ァ＜!　V_::|　',く/⌒!}:.:.:.:.:ノ/ /:/^V__〈ヽ;;;;;/_!__ノ::::::ヽ
:.:.:.:}|:::::::::::::::::::|:{:. }:!:::::::::::::::::::::::: l:.:.:.:.:.:.|ィ　ゝx}:::::: |::::::/:.:/　 /　> ¨⌒ヽ:'.　　V¨¨ヒ{_. V==<:::::｀ヾア´:f⌒!ヽ:::::}
＼f':!::::::::::::::::::lﾊ:.:ﾘ'.:::::::::::::::::::::::∧:.:.:.:./　＞ｲ::! :::: |:::::{Y/'　〈　/:::::::::::::::::}:' 　　V::::::::::{ .}　　.}::::::::::|:.:.:.:.|:.:.:|:.:.}-:'
　ヾ!,､:::::::::__/_／　ヽ::::::::::::::::/|ﾚVWハ/::::::::/:::::: |::::::|ﾊ　　 V!::::::::::::::::::!:/　　./:::::::;:::Y　　/^!:::::::{:ﾄ､: |:.:.:|:./:::::
　　　　｀Yﾟ￣　　＿/VﾚvｲW:::::｀ー-::＿_／:::::::::/:::::::|　ヽ　｀!:::::i:::::::::::|'　　 /:::::::/L_|　　￣⌒¨}＞ﾍ}:.:.:|”::::::::
、　　　　　　f´￣::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|　　ヽ　.|:::::l::::i::::::|　　/:::::::::|　　＞-　._　　}} 　 |:.: |ヽ:::::::
465： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:20:00 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　／　￣＼　　　　　｢l「l｢ｈ
　　　　　　　　　　　　　　　／　　-l⌒l 、}　　　__　| |｜| |
　　　　　　　　　　　　／　／　人_ﾉ仏 - └ ､ヽ￣　!
　　　　　　　　　　　　　（_　 / c∠二≦二}つノ　 }　l /　|
　　　　　　　　　　　　　／　　 ─　　　 ― ､　　　ｈ.＿_ｲ
　　　　　　　　　　　　／　　　（ ●）　（●）'　　　| 　　 |
　　　　　　　　　　　　|　　　　　（__人__）　 |　　｜ｰ一.｜　　　えー、諸君らに重大な発表があるお。
　　　　　　　　　　　　＼　　　　　｀ ⌒´　／　　| 　　　|
　　　　　　　　　　　　/{＼　　　　　ー　　ノ'-､　　 |　　　 |　　　このたび ───
　　　　　　　　r=ﾆ,二|　＼｀ー-r--イ |　 }}　￣ﾉ!　　　　|
　　　　　　　 /　　|　 ∟ _ ＼　/＾＼ |/_　 }}　 !　　　　　　|
　　　　　人_　 |　　　く　　＼〉-〈/　/　 }}　|　　＿＿／
　　　　 /　　　 l r―― ト　　_ У_／r―‐i} |／
　　　　　/　　／ ! |ー rｰ|　　　 |　| 　 |ーrf ﾘ
　　　／　　　　 /　!　 l|　|　　　 |　|　　l　l| l |
　　｛　　　　／{　　＼／　　　｜ |　　＼/ﾊ}
　　　＼　　 '　　|　　　　　　　 |　|　　　　 |

　　　　　　　　　　　　　　　　　　斗-‐――‐‐-
　　　　　　　　　　　｡s≦:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〕iト
　　　　　　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〕iト
　　　　　　　　｡s≦::::::::: ／::::::／::::::::::::::::／／ /::/::::::/:::::: ∧
　　　　　　／:::::::::::::::::: /::::::／:::::::::::::: ／／::／: /:::: /::::::::/::∧
　　　　　　　/::::::::::::::::::::: /::::::/::::::::::::::::::/: /:::::/: ／:::: /::::::::/::/::∧
　　　　　　 |:::::::::::::::::::: /::::::/::::::::::::::::::/::::仏斗七:::::/l:::::::/::/:::::::∧
　　　　　　 | :::: /:::::::::/::::::/:::/::::::::::: /:::::: 寸ツア|／/:::／::: /::::/::::|
　　　　　　 |:::::/::::::::::::::::::/:::/::::::::::::/ :::::: N　　　　 /／　∨::/ ::::: l
　　　　　　 /: /::::::: /:::::::/:::/ ハ:::::/:::::::::: |　　　　　　　 ∨:::::::::,′
.　　　　 /::://::::::/:: /:/:::/:〈ん}|/::::::::::::: |　　　　　　　イ :::::::: |
　　　　 /::://::::::/:: /:/:::/:: ∧　|:::::::::::|:::::|　u　　　　　　　::::::::::|
.　　　 /::://::::::/:: /:/:::/::::/.　ゝ|:::::::::::|:::::| 　　 `ー‐‐く二ｱ:::::::::N
　　　 /::://::::::/:: /:/:::/::::/　　 И::/ｌ |::l∧　　　　　　〉:::::::::|
.　　 /::://::::::/::::/:/:::/::::/　　　　 |/ :| |::|::∧　　　　　　 /:::::::::: |
　　/::://:::／::::::::/:: /:: /　　　　＿_　l∧|/ ∧.　　　　　 | :::::::: /
.　/／/／/::::::: /:: /::::::|　｡s≦二二≧s｡　　　≧=‐-　　ノ:::::::::/
　　　　　｜:::: /:: /｡s≦ニニニニニニﾆ|　　　｡s≦「:::::::::::::::: /
　　　　　｜: /|: /二二二ニニニニニニ|　　 {ニニ≧=‐- ::/
　　　　　｜/=|/ニニニニニニニニニ ∧　　｛ニニニニニニﾆ≧s｡　　ﾄﾞｷﾄﾞｷ
.　　　　　 /ニニニニニニニニニニﾆ/=∧.　｛ニニニニニニニニﾆ｝
　　　　　/ニニニニニニニニニニニﾆ/=∧　{ニニニニニニニﾆ／
466： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:20:34 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　　　 , -―- ,
　　　　　　　　　　／_ ,r=ィ:.::.:＞､
　　　　　　　／.`ー介´:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:　 :.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:＼
　　　　　　/ .:.:.:..;:ｨ¨X¨>'￣＞-､:.:.:.:.:.＼
　　　　　　　　l : .:.:∠ｨ之xrfrｸﾌr=ｨ:＾:.:.:.:.:.:.:.:>,
　　　　　　', .:.:.:.k企nrtttrn企升ﾄ､:.:.:.: l:.:.:ﾑ
　　　　　　　　 ∨:.,<＞'"´￣￣｀　‐-､≧xrﾄ､ ..:l
　　　　　　　　　rｸfﾆ二二ニニニﾆﾆﾆr'￣ﾄ､}:::ﾉ
　　　　　　　　　ーr==、ゝ,_＿__,.　　　　　 }イ
　　　　　　　　　　}{{:::::}}! :.ｲ{:::::::} ｊ.　　　　 |
　　　　　　　　　 iﾞ￣　j 　￣｀¨¨ ` 　　　 |　　　.このたび私は、ファランヘ党とカルロス党の
　　　　　　　　　ゝ＿人　＿＿__,.ﾉ　　　 .ｲ
　　　　　　　　　　 }{　　　　　　ｊ　　　　r´K.　　　合併を発表する！
　　　　　　　　　　ゝ`======='　　　　j　 ,r外､
　　　　　　　　_, イ´ヽ, 　　　　　　　 , イ　 !:.ﾑ
　　_,_,_,,,､__,イ:／.:.:.:.:l:ﾄー――一 ' ´　　 ,ｲ:.:.:.:.:＞､
　　北!ﾋ!j.:.://.:.:.:. : : l !:ﾄ､　＼__ノ　 _／/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞､
　　""＞::://.:.:.:.:.:.:.:. l !:l:.ﾍ　　 AﾆﾆA 　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　∠.:.:.://.:.:.:.:.:.:.:.;斗!:j:.:.:ﾍ　 l__}傘{A_/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　.:.:.:.:.:.l |.:.:,.:,　'":／>.:.:.:.:.:ﾍ/:.:.:》|《:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　.:.:.:.:.:.l_l=イ:.:.／／／>.:.:.:.:ﾍf~ｰ' ｰ'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／／／／:.:.:.:.:.:.:.ﾍフ r/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.

.　 /. .: .:　.:.: .:.: .:. .:.::rｲ:::　::. ::::::::|::::::ﾚ_ノ|:::}Ｌ,xァ≠|::|､}::::!::::::::::::::::::
　 ′　 : :.:.:i:::: : .:::::/　|::､: ::: : :::::{::::::L.,ノ|:::|ﾚ7　 {O}::|ｈ::::l:::::::::::::::::::
　!　:l 　 : !::|:.: 　.::::L...｣:::ﾍ:::::.:.:::::|::::::{　 /}:::lﾀ{ 　 __｣::C|::::ﾄ､:::::::::::::::
　!　:|:　:　!::|:::|　:::::|t气､:::ﾊ:::::::::::ﾄ､:::∀ 7:/_メr≦コ::|: |::::|　ヽ.::::::::::
　!　:|:　:　!::|:::|:. :::::{{}i　 Vﾍ}ﾍ.::::::| : ､:::V:/`ー ´　　l::|: |::::{ :　: }::::::::
　! .:.}:　:　!::{:::{:::.:::::廴r≦7′ !:::::}　: ＼{　　　　　 И: ﾄ､::', : ,:'.::::::::
　! .ｲ:::. : :|::::V::､:::::{　ア　 .　:|∧|i　:　: ｀　　　　　|: :}　ヽV.:::::/.::
　!　{::::::::.:l::::::lN{:::::.',　{　 .　:　‐一ﾄ､:　:　:　.　　　.U: |ノ:　: . |::::/.:::::
　!　、::::::l::::::l::::ﾄ､:::l　ヽ　:　:　_:　:　:ヽ、 :　:　.　:　:　:　: ,:' : }::∧:::::::　　（なっ、なんだと！？）
　',　　',:::::l::::::l::::|　V}　{ ト､_:　{､｀ヽ:　:ノ＼ :　:　.　:　:　/: : //. : ',:::::
　ヽ　 }::::l::::::l::::{　 }′! ｀　}　 :　:　:　:　: : ヽ　:　:　:　/. : ノｲ: : : :}::::
　　　　|::∧::::l:::::.V i { |　厶ノ´￣｀丶: : . . : ヽ、　: / . : : : :! : : : !::::
　　　　l/　ヽﾄ､::::ヽヽ　/＿,rｧ丕≧､＼: : : : : ヽ :{ : : : : : | : : : |::::
467： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:21:11 ID:maoXLEGA0: 　　　 (^　　／く⌒vＹ　　　.／¨¨.,⌒V1
　　　(ヽ　/ / ＼､ ./ ヽ　　./　/ / ＼　 | 　　七　　えーっ、ちょっとちょっと！
　 r　.､　　 v0　　 0､　ﾉ三ｆ1　, 0 　 0Y　　.i （ノ )
　乂_ﾉl |く,ﾍf⌒^~jノＫ１　く乂_ｆ _　｝人　 7|⌒)　　　どういうことかしら！？
　　　｜|くノ≧≦ Ｖ⌒Ｙ　( _ ノ￣￣/_ﾌｿ
　　 ( ノ" ⌒乂ノ / 　 .|　/ 　＼_／＼　　　　　　　　そもそもカルロス党ってなに？

　　　　　　　　 ,-、　　　　　　　　　　　 _
　　　　　　　　 | r、、　　　　　　　　　／ l
　　　　　　　　 l ｌ::::.、、　　　　　／.:: /
　　　　　　　　 | l::::::::、 }r -‐-、／ .::: /
　　　　　　　　ヾ、:::i /lト ---'|/ .:::::./
　　　　　　　　　　', V/::」＝=＝l ::: ／
　　　　　　　　　　 >　ゝ‐----' '<
　　　　　　　　　 /　　　　　　　、
　　　　　　　　　,'　　ノ　　　＼_ ;　　　カルロス党については、またの名を「伝統主義派」といい、
　　　　　　　　 ≧　　　●　　　 ●≦
　　　　　　　　　＼⊂⊃（__人._）⊂ﾉ　　　伝統的なイデオロギーを重んじる政党…という大雑把な理解で結構です。
　　　　　　　　　　＞　　＿＿　l⌒ヽ
　　　　　　　　　/:::::::::::::::::l＞＜l ::ｉ　ｉ
　　　　　　　　　|:::::::::::::::::::＼／:::::::l　　|
468： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:21:29 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　 ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
　　　　　　 (.＿＿_,,,... -ｧァﾌ|　　　　　　　　　　あ…ありのまま今　起こった事を話すぜ！
　　　　　 |i i|　　 }!　}} /／|
　　　　　　 |l､{　　j}　/,,ｨ//｜　　　　　　　『おれはファランヘ党党首に選ばれたと思ったら
　　　　　　　 i|:!ヾ､_ﾉ／ u {:}//ﾍ　　　　　　　　やる夫にその地位を譲っていた』
　　　　　　　 |ﾘ u' }　 ,ﾉ　_,!V,ﾊ |
　　　　／´fト､_{ﾙ{,ィ'ｅﾗ　, ﾀ人　　　　　　　　な…　何を言ってるのか　わからねーと思うが
　　　　 /' 　ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽﾄiゝ　　　　　　　　おれも何をされたのかわからなかった…
　　　　,ﾞ　／ )ヽ iLﾚ　u' |　| ヾｌﾄﾊ〉
　　　 |／_／　ﾊ !ニ⊇　'／:} 　V:::::ヽ　　　　　　　　頭がどうにかなりそうだった…
　　　 /／二二二7'T'' ／u'　__ /:::::::/｀ヽ
　　　/'´r　-―一ｧ‐ﾞＴ´　'"´ ／::::／-‐ 　＼　　　　ファシズムだとか独裁政権だとか
　　 / // 　广¨´ 　/'　　／:::::／´￣｀ヽ ⌒ヽ　　　　そんなチャチなもんじゃあ　断じてねえ
　　ﾉ ' /　ノ:::::`ー-､___／:::::／/ 　　　ヽ　　}
_／｀丶　/::::::::::::::::::::::::::￣`ー-{:::...　　　　　　ｲ　もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…

　　　　　　　↑エディーリャです

　　　　　　　　 ,-、　　　　　　　　　　　 _
　　　　　　　　 | r、、　　　　　　　　　／ l
　　　　　　　　 l ｌ::::.、、　　　　　／.:: /
　　　　　　　　 | l::::::::、 }r -‐-、／ .::: /
　　　　　　　　ヾ、:::i /lト ---'|/ .:::::./　　　　　要するに、やる夫はエディーリャを嵌めたのです。
　　　　　　　　　　', V/::」＝=＝l ::: ／
　　　　　　　　　　 >　ゝ‐----' '<　　　　　　　大群衆の前でやる夫はエディーリャと抱擁する演出をしてみせました。
　　　　　　　　　 /　　ノ　　　＼_、
　　　　　　　　　,'　　　●　　　● ;　　　　　　　すると翌日の新聞やラジオは、
　　　　　　　　 ≧⊂⊃　（__人._）≦
　　　　　　　 i⌒＼　　　（_.ノ　　ﾉ_／⌒)　　「就任したばかりのファランヘ党党首エディーリャは、
　　　　　　　　_　　＞　　＿＿　イ::ヽ／
　　　　　　　　∧__,ﾍ}:::::::::l＞＜l :::::::::::ﾉ　　　　その権限をカウディーリョに委譲した」と報じました。
　　　　　　　　ヾ_:::ッﾘ ::::::::＼／::::::::>''´
469： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:21:56 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　 ,-、　　　　　　　　　　　 _
　　　　　　　　 | r、、　　　　　　　　　／ l
　　　　　　　　 l ｌ::::.、、　　　　　／.:: /
　　　　　　　　 | l::::::::、 }r -‐-、／ .::: /
　　　　　　　　ヾ、:::i /lト ---'|/ .:::::./
　　　　　　　　　　', V/::」＝=＝l ::: ／
　　　　　　　　　　 >　ゝ‐----' '<　
　　　　　　　　　 /　　　　　　　、　　　　すぐに新ファランヘ党の指導部が発表されます。
　　　　　　　　　,'　　ノ　　　＼_ ;　
　　　　　　　　 ≧　　　●　　　 ●≦　　　党首にはやる夫が選出され、前党首エディーリャには
　　　　　　　　　＼⊂⊃（__人._）⊂ﾉ　
　　　　　　　　　　＞　　＿＿　l⌒ヽ　　　単に執行委員会のポストしか与えられませんでした。
　　　　　　　　　/:::::::::::::::::l＞＜l ::ｉ　ｉ
　　　　　　　　　|:::::::::::::::::::＼／:::::::l　　|

　　　　　　　　 ,-、　　　　　　　　　　　 _
　　　　　　　　 | r、、　　　　　　　　　／ l
　　　　　　　　 l ｌ::::.、、　　　　　／.:: /
　　　　　　　　 | l::::::::、 }r -‐-、／ .::: /
　　　　　　　　ヾ、:::i /lト ---'|/ .:::::./
　　　　　　　　　　', V/::」＝=＝l ::: ／
　　　　　　　　　　 >　ゝ‐----' '<　　　　　　ちなみに.新政党の正式名称は
　　　　　　　　　 /　　ノ　　　＼_、
　　　　　　　　　,'　　　●　　　● ;　　　　　「国家組合主義攻勢委員会のスペイン伝統主義ファランヘ党」ですが、
　　　　　　　　 ≧⊂⊃　（__人._）≦　
　　　　　　　 i⌒＼　　　（_.ノ　　ﾉ_／⌒)　面倒なので本作ではファランヘ党で統一したいと思います。
　　　　　　　　_　　＞　　＿＿　イ::ヽ／
　　　　　　　　∧__,ﾍ}:::::::::l＞＜l :::::::::::ﾉ
　　　　　　　　ヾ_:::ッﾘ ::::::::＼／::::::::>''´
470： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:22:20 ID:maoXLEGA0: エディーリャは、この屈辱的な執行委員への就任を拒否する。

.:.:.:.:.:.:.:.:＼:::::::::::::::::::::::::::::i　l:::::::/:::::/!:::::／l::::::::::::i:::::::ヾ、:::::::l
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、:::::::::::::::::::::l　i:::::/::::/ /::/ 　 |:::::::l::::ﾄ::::::ヽ _`,.ゝ!
::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::i:::::::::l /::::l:::/ /／｀! 　l:::::::li::::i l::::::＼ヽ､:i
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.::/l:::ﾊ::ﾚ::::::i/ /'´ﾊ　　l　i:::::::::!l::::l !::::::::::ヽ、:ヽ._
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ::|/　!::::::ﾄ､!　　l　!　 |　ヽ、::::il::::i::li､::::::::::::ヽ、:::＞
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼!　ヽ:::l　ヽ　ﾚｿ!　l　　ﾉ:::::::l::::i:::|l ヽ、::::::::::｀:￣:7
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:>　ヽ!　　　　　　　,.ｒ'::::＼:::ﾚ'::::l:i　　ヽ､::::::::::ノ
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／!　　　ヽ　　　　　 /:::::ヽ､:::ヽ､::::|:l
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ'´ﾄ､::::l　U　　　　　　 /‐-- ､__ヽ:::::｀ﾘ二ﾆ=一
.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ::::i　l:::l　ヽ:ゝ　　　　　　　 i:ヽ、
.:.:.:.:.:.:.:.:ハ i::l　 V　｀ _‐-､　　　丶__ｊ:::ﾄ､ヽ　　　　　冗談じゃないっ！
.:.:.:.:.:.:.:i 　l ﾘ　　　　　｀ヽ_,ゝ-'´￣:ヽ::::i　ヾ:ゝ
::::/l.:.:.:l￣｀ﾍ　　　　｀ﾅ‐′::::::ヽ、::::::ヽ:l、　　　　　　僕はホセ・アントニオから後継指名され、
::/ l.:.:.::l.:.:.:.:.:ヽ.　　　/::ヽ､::::＼:::::::ﾊ、::::ヽゝ、
/,ｲl:::::::i:.:.:.:.:.:.::｀ ‐‐'.:.:.:.:.:.:ﾄ､::::ヽ/.:.:..｀￣ヽ´　　　　　さらには党大会で党首に選ばれたんだぞ！
:://.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i.:.｀ヽi.:.:.:.:.:..:.::.:.ﾒ
//:.:.:.::l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:／
/:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:..:／
471： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:22:46 ID:maoXLEGA0: ─── ほどなくエディーリャはやる夫暗殺を企てたとして逮捕。死刑が宣告される。

　　＼
:::::　　＼
＼:::::　　＼
　＼:::::　＿ヽ＿_ 　＿
　　ヽ／,　／＿ヽ/、　ヽ＿
　　 // ／<　＿＿） l -,|__) >
　　 || ｜ <　＿＿）_ゝJ_)＿>
＼　||.｜　<　＿__）_(＿)_　>
　＼|　|　 <_＿__ノ_(＿)＿ )
　　　ヾヽニニ/ー--'/
　　　 |_|＿t＿|_♀__|
　　　　　９　　∂
　　　　　６　　∂　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿　　　　　 ',
　　　　　　(9_∂　　　　　　　　　　　＿＿,,..．-‐'''"´　　　　 .γ´　　　　　　｀ヽ　　　　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.／　　 ,,....,　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　（::::0::}　Ｙ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　':, 　　｀ｰ ' 　ﾉ　　　　　　　｀ー――――''´　　　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ ―――‐／　　｀Y´ 　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　i　　　　　 ',　　　　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.{　　　　 .l　　　　　　}　　　　　　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂　　　 .人　　　　　ﾉ　　　　　　　　　 ./
472： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:23:02 ID:maoXLEGA0: 　　　　　 , '´　/　　　,'＾丶､　　　丶　　ヽrｖx_rｘ
.　　　　／ /　 ′　　,′　　｀丶､　　＼｛ /了示ｋ
　　　 /　〃　　　 l|　　　　　　　｀丶、　{ﾍ（{_乂X}
.　　　 ,'　 /　　　　ﾘ　　　＿_　　　　＼ {／:7^ﾊ::〉
　　　 ′ {　ｌ　 ,　　 /´￣￣、　　　｀ヽ､ヽく∨r┘
.　　　l　　l　｜ ′／　 >,ﾆ弌xヽ　　　ィニﾝ∨彳
.　　 { ､　|　 l ﾚ'´　　〃{ﾌ癶j}`　　　　 /斤!Ｆﾊ /
.　　！ヽﾚｰ､ｊ　　　ｌ|l ｃゞ＝′ 　　　辷j　ﾙ'＿_
　　　！　{∠、　　　川l　　　　　　　 /　　　∨　 /　　　　　　こ、怖いっ！
　　　　ヽ弋／＿_ ／　　　　　　　＿＿_　　　 } 　ﾚ'´￣ヽ
　　　　厶イ,ゝ-‐￢　　U　　に= ―-′　 , ′ 　　　 /　　　カウディーリョ、怖すぎかしらっ！
,　' ´￣￣｀く　　 _厶　　　　　　　　 ∠--､ヽ､＿／
　　　　　　｀く彡,二ﾌヽ　　　　　／　-‐=厶
　/　　　　　　 ∨　ム=ﾐ＞:-r‐Fマ´イ_￣｀Ｙ　｀丶､
'/　　　　　　　 ∨　＿l::.:::_｣ｰﾄ､::＼うﾆ７´ 　　　ヽ
　　　　　　　　　 |Ｙ乙ィ;::イ::/ o|:::∨ヽ｀了　　　　　　　l
　　　　　　　　 ,　|l て（__/::/　　ヽ::ヽ､∨ /　　　 |　　|
ー- ､　　　　　 /　ヾ、｀７::/　　　o〉:::〉 | ∨　　　　 |l　く
　￣´　　　　／　　　＼∨　　　〈:_/　｝｀、　　　　　　｀丶､
473： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:23:27 ID:maoXLEGA0: 　　　＼　　ゞ:､　　＼　}ー-＝彡}==ｧﾞ　　/　/
　　　　｀　　　｀ヽ　＞ー-＝=彡"ｲ　 .'　/
　　　　　　　　＞､ﾉゞ＝==＝´　　　　　｀V
　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　 '.　　,
　　　　　　　 ,　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　｀　　　,　　　　ヽ　　/　　　　　／{
　　　　　　ヽ　_.ﾞ　　　　 :i　 ,:　　　　 ,　'"
　　　　　　　　/ ｀ヽ.　　.ﾙ　{　　　ｲ　　 ,　　 '.　　　いったん小さな根拠を手に入れると、
　　　　　　　　} ゝ _ﾊ　　　　　　 / ＞‐く
　　　　　　　　,　辷ﾊゝ　　　　 ./彳ｰ= '"　　　　:.　　それを際限もなく拡大解釈して全部をものにする ───
　　　　　 /　　　｀ヽ　 ,　　　　　　　　　　　 '
　　　　　　 ,　　　　　 ′{　　　　　　　　　　 }　やる夫の権力獲得の常套手段ですが、
　　　　　　 }　　　　　　 / 　ﾞ　　　　　　　　　__　ノ
　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　_　 -‐ '" ア￣　この場合は、やる夫の義弟セラノ・スーニェルの入れ知恵もあったと
　　　　　三二ﾆ=-_　　乂　ノ　　　-― ―毛=＝
　　　　　　￣￣　＼　　　 ;　　　　　　彡´i{　　　　　　考えられています。
　　　　　　　　　　　｀ー- ^ー-　‐=彡"　ハ.､
　　　　　　　　　　　　　i＼　　／イ {　 / {::∧＼
　　　　　　　　　　 /|　从(才" .|./／　 }:. ∧:.:.＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿_ ,,, ,,,　＿
　　　　　　　　　　　　　　　 _, - '´￣　　　　　　　　｀＜
　　　　　　　　　　　　 ,.イ　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　／.:　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　／:::::　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ
　　　　　　　　　 / .::::::　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ
　　　　　　　　 /
　　　　　　　　 ,'　::::__､　　　　 _,ィェｪｭ、
.　　　　　　　　 i　,イ･ヽ　　　　´＿从爻
　　　　　　　　　　{ ' -≠:'
　　　　　　　　_．＜~）:::〈
　　　　　 /　／￣つ｀_
. 　　　　 / ／　／／＿）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /
　　　　　　 { .ﾍ　　Y　〈　　　 _　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /
　　　　　〈 .!　ﾍ　｜　ﾍ￣￣　`　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　ﾍ　　　　　　　｀＞､　　　　　　　　　　　　　　　　．´{_
　　　　　　　}　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　_ ．＜　ノ＼
　　　　　 !、　　　　　　　　ﾍ　　　　 __,,..．-＜　　　　／　　｀
　　　　　　＼　　　　　　　ﾞ¨~´￣::::::::::　　　　／
　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　 }:::::::::　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　〈　　　　　　／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　セラノ・スーニェル
474： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:23:55 ID:maoXLEGA0: 　　　　／.:￣￣￣￣￣＼
　　／: : :　　　　　　　＼
　／: : : ＿　　　　　　＿　　＼
／: : : : ´　 , ｀　　　 ´ 　｀　　＼
: : : : :／´ ｀ヽ　　　　 r´　｀ヽ. 　　＼
: : : ::（　f;;;;j　l,　　　l　f;;;;j　）　　　 l
: : : : ヽ_ ｀ _ノ　　　　ヽ_ ´_ ノ;;:::　　　 |
: : : : : : ´"''"　　 '　　　"''"´　　　　 l
: : : : : : . .　　　　`　　　　　　　　　／
＼: : : : : : :.　ー -- - -　　　　　／
／ヽ: : : : : : : : : : : 　　　　　　イ＼
: : : : : : : : : :.｀`ｰ- -‐'"´　　　　　＼
: : : : . : : . : : .　　　　　　　　　　＼

セラノ・スーニェルは、やる夫主義国家の設計者となるべき知性と政治的資格を兼ね備えていた。
また、ホセ・アントニオの生涯の友人であったがゆえに、多くの古株ファランヘ党員に受け入れられやすかった。
475： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:24:30 ID:maoXLEGA0: そしてセラノ・スーニェルは、やる夫の妻カルメンの妹シータの夫である。
やる夫にとって、その家族的結びつきのゆえに、安心できる存在でもあった。

′／　∧:::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー =　　　　　　..　　　　　≧s｡,,: : :.` ぐx,,: : :.,,ｲ}卩厂i n从､: : :. :. :.{乂/
イ　　/:　∨ 　 /　　　　 / l　　′　　　　ヽ　　　‘　　　　　.　　　　　　　 /№: : :. :.゜~,x夕´　　　乂_k 丈x: : : :,xくﾍ}_
/　 :/::　　　　/　　　　 .:′|　 :|　　　　　　 '.　　　 '.　　　　.　　　　　／ ,　　∧.: : : :,ﾀ.　　　 /　　　`k,: :｀≧≪: : :.ﾍ}_
　 .:′　　　 ′　　　　 :|　 |　 :|　 |　　　| 　}　　　　　　　　　　　　　　　 ′.　 ∧: : ,ﾀ　　　 , 　　　 `k,: : : : :. :. :. :.ﾍ}
　　　　　　 {!　　 :l:」 __i :|　 |　 :|　 |　　　|　.:　|　　　　　　　　　　　　　／　　　　∧,ﾀ. !.　　　′.　 ! 　 ! `k,.: :／￣又ア
　　　　　　 .:|　　 .:| |　 i :｢　iﾄ､ :|　 l　'⌒Yヽ!　|　　　 :}　　　.　　　　 / |　　 !.　　 l |.　　　|　　 l　　ﾄ､.`k/. }.　　レ
　　　　　　:八　:! .:l寸芋ミ､八　:|　 | 　ノ|　:!　|　　　　　　　　　　　　 ′l　　 i.　　　| | 　　 !. 　 / . /.|-∨ }　}　 ,xくﾉ
　　/　　 :/ :|:.ゝﾄ从ﾟf ri;/:ﾄﾞ､ヽ{＼{　(‐_」__j　:!　　 ,′　　　　　　　　乂i　　 |.　　 | |.　　　| 　/i　/}/ 　 Ⅵ　}／／:／
　:/　　 :/ : :|: l :!　　乂/ソ　　　　 Y７;r～L从　 /　　　　　　　　　　从..　　|i　　从　　　|. /. }/.彡芋ミ}.　从/　/:/´
.:/　　 :/ : :/|: l :! 　　 ´¨¨`　　　　 {:.V⌒ﾌ:ｧ　　　　　　　　　　　　　く.ノ入　ﾄ､..　　l　＼　 |/　　　乂::_丿ノ//　/:/⌒
:′　.:/ : :/ :|ﾚ从　　　　　　　　　〉 }:.乂彡′イ　　　　　　. 　　　くx=ミ,＼|　＼人　 {＼l{. 　　　／ ´　⌒Y. /／
　..:／ : :/ : :|､::::.　　　　　　　　　　　└y′! 　 :|　　　　　　　　　　　　 x冬ン入　　ト. ＼{ 　 `､　　　　　 ,x冬 /{　／
:／ : : :/⌒f({ヽrヘ:.　　　　　 - ､　 (_,ノ　　|　　:|　　　　　　　　　　　 /. , く.　　＼乂ヽ父s｡　　 -　'　　x冬: : : 乂(.)'⌒
: : : : :/:＞ｲ⌒ヽ. . .）:..　　　｀　ィ　|　　:|　　:|　　　　　　　　　　　　/三二ﾆツテｦ　 / /　 ≧s｡,,__　,ｨ〔.: : :.:. :. :. :.　
: : : :// : : :ヽ: くr～ｧ＞ヘr～＜}: : :!　|　　:|　　:|　　　　　　　　　　　　　　　￣丈{ ( 　ﾉ＞*≦⌒ヾ　 x冬: : : : : : :. :. :.
: : :/ :｀＞=ミ:＼ヽ:廴;_. . ({／.／: : .:!　|　　:|　　:|　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣　　　　／.　,x冬: :: : : : : : :. :. :. :.
￣￣: : :ヽ＼: : :＼: : .:ヽ./⌒フ:: : : :!　|　　:|　　:|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Y´　Y´: : : : : : : : : : : : : :. :..
: : : : :｀ヽ: : : ｀: : : : : : : :ゝ＜¨ﾌ: : : :!　|　　:|　　:|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂(八: : : : : : : : : : : : : : : : :

　　　　　　　　やる夫の妻　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　セラノ・スーニェルの妻
　　　　　　　カルメン・ポーロ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　シータ・ポーロ
476： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:25:03 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　　　　　ﾞｉ:::.ﾞｉ　ﾞｉ　　　　!　!::::::.,'
　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ:::ﾞｉ　ﾞｉ　　　|　|:::::,'
　　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ::.ﾞｉ　ﾞｉ＿|　|:::,'
　　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ::ﾞｉ.　V _ 1!,r'
　　　　　　　　　　　　　　　ﾝＪ　(,___ 」,'
　　　　　　　　　　　　　,r'´ 　　　　　V ｀゛
　　　　　　　　　　　,r'　　　　　　' ,　!
　　　　　　　　　　ﾐ　　　　　ｨ、'　!
　　　　　　　　 ' ┼‐- 　.,　　゛` 　,'
　　　　　　　 '' 十‐- 　.,｀ィ　　ﾞｉ　　　─── さて、反乱側に再び「事件」がおきます。
　　　　　　　　　　　､　 .,　　｀!､　　〉
　　　　　　　　　'´::::::::::::::: ﾄ、　　_ﾝｰ`　　　反乱軍首謀者の一人、エミリオ・モラの死でした。
　　　　　　 ,. '´--､:::::::ヽ:::ﾒ'´`iT〈 ,ｨｼ´
　　　　　 /::::::::::::::ヽ:::::::ヽ::ヽﾉ、ヾ
　　　　　ﾊ、:::＿::::::ﾞ';::::::::ヽ::::ヾ! i ',
　　　　 ,/:::::＿::::,-::::::',::::::::::l__;vﾍl　',
　　　　/::::::::::::::::::::::::::::}::::::::::｀ヽ、:ヽ ',
　　／､:::::ニニ二二ﾌ::::::::::::::::::::ヽ::', l
.　 /::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::ヽlj
　/:::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ll
477： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:25:27 ID:maoXLEGA0: 1937年6月3日、前線視察のために飛び立ったモラを乗せた飛行機が墜落し、搭乗者全員が死亡した。

　　　　　　　　　　　　　　　　　..... ............. ..　.　........　......
　　..... ............. ..　.　........　......　　　　　ノ ⌒ ＼..... ............. ..　.　........　......
　　　　..... ............. ..　.　........　......　　/―,　　　　＼....... ............. ..　.　........　......
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ξノ　　　　　　ヽ..... ............. ..　.　........　......
　　　..... ............. ..　.　........　......　i---- ､､__　　　　|..... ............. ..　.　........　......
　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ￣￣'''''''---､､,,__）..... ............. ..　.　........　......
　　　..... ............. ..　.　........　......⊂ ――'''''二￣　　　i..... ............. ..　.　........　......
　　..... ............. ..　.　........　......　（ヾ）√（ヾ））コ''--､!..... ............. ..　.　........　......
　　　　　..... ............. ..　.　........　.....^.!　　' ⌒　 >''ヽ!..... ............. ..　.　........　......
　　　　 ..... ............. ..　.　........　......　i '-='　　i'' 　i.δl..... ............. ..　.　........　......
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !i. -‐‐- ! 　 !　ｲ..... ............. ..　.　........　..........
　　　　..... ............. ..　.　........　......　!i　"　ﾉ　ノi　.|..... ............. ..　.　........　......
　　　　　..... ............. ..　.　........　......ゝ-　―'￣ノ___!入..... ............. ..　.　........　......
　　　　　　　　　　　　　　　　　,,,=ﾍヽ '''''　￣､､―''　＼..... ............. ..　.　........　......
　　　　 ..... ............. ..　.　........　......　　ヽ |||└／＼..... ............. ..　.　........　......
　　　　　　　　　　　　　　　　..... ............. ..　.　........　........... ............. ..　.　........　......
:.... .... ..:.... .... ..... .... ..　.:.... .... ..　..... .... ..　..... ............. ..　.　........　......
:.... . ∧∧　　∧∧　　∧∧　　∧∧　.... .... ..　.:.... .... ..... .... ..　.
... ..:（　　）ゝ（　　）ゝ（　　）ゝ（　　）ゝ .................. ...........　.
....　 i⌒　/ 　 i⌒　/ 　i⌒　/ 　 i⌒　/　..　..... ................... ..　.　...
.. 　三　 | 　三　 | 　三　 | 　三　|　　... ............. ...........　.　.....
...　 ∪ ∪ 　 ∪ ∪ 　 ∪ ∪ 　∪ ∪　............. ............. ..　........　...
　　三三　　三三　　三三　　　三三
　三三　　三三　　三三　　　三三
478： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:25:48 ID:maoXLEGA0: モラの死の知らせをやる夫は冷淡な態度で受け止めた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-　￣￣｀　- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　／ｰ､　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　, -､　　　　ヽ､＿　　　　ﾊ
　　　　　　　　　　　　　ﾉ!o　}　　!､_　　　　　　　　　',
　　　　　　　　　　　　　　/　＞　　　ｏ｀ー--　　　　　　}　　　「モラは頑迷な男だった。
　　　　　　　　　　　　　　{ /　　　　ヽー- ＿　　＿　　　!
　　　　　　　　　　　　　　ヽ｀ー〈　　 }　　　イ´　　ヽ　ｊ　　　　モラの申し出と異なる指示を与えると、よく彼は、
　　　　　　　　　　　　　　　＞､　ー'　　　（　 , イ⌒ヽ' |
　　　　　　　　　　　　　　 <　７ヽー-ァー-ヾ/　　　　.ﾊi　　　　『お前は俺を信用していないのか』と聞いてきたものだ」
　　　　　ｒ='ﾍ　　　　　　／ヽ!:::{　<´　　　ハo　　　　　i
　　　　　 ∨l∧　　　　ノ　 / 7::｀->　／　　ｊ　　　 /
　　　　　　 ∨l∧　　_/ ｊ　/　/:;':::〈-イ　　　〈　　　 ..|
　　　　　　　,イ )ﾍ}-'　/　ｊ　/:::;:r´　　　　　　 !　　　...|
　　　　　　　!　⌒)ﾍ　　ノ　/:::::;/　　　　　　　　}　　　..|
　　　　　　　ヽ　´ノﾍ／　 /::::::/　　　　　　ヾ　/　　　 |
479： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:26:09 ID:maoXLEGA0: 一方でヒトラーは、次のように語ったといわれる。

　　　　　, '〆.:.:.:.:.〆　　　　｀　､
　　　／｛f7.:.:.:.:〆　　　　　　　　　　＼
　　 / -∠.:.:.∠　 /　　l　　　　＼　＼
　≪_ﾊハ.:V､＼ | |　　 |　　　　　　　l　　ヽ
　/ヾｲ　ｲﾊノ／ | |ヽ　 |＼　　 '　　 !　　l　',
./ /:/／!l l:l∠　 |庁ﾞﾄ､|､　｀ ,　|!　　 ! l　|l　|
　,'l::l/.　!| l:l　＼ | 仆｛!ﾝヽヾ　 { | ／　K/ /
, ' |::| 　ｌ| |:|＼　＼｀￣¨｀　　ﾚrﾃ/ //／
　 l::ｌ　　ｌ| |:|　ｌ＼　＼　　　、｀¨/ ｲﾚ´
　 l/　　ｌ|　　 |.　丶-ー　 ___ 　 /　/　　　　スペインにとって真の悲劇はモラの死よ。
　　　　ﾊ　　ト、　　　‘ ‐'´ ｨ　/
　　　／ハ　　 l:＼:＞､　___ ／|／|　　　　　彼は真の頭脳、真の指導者だったわあ。
　／　　∧ 　 l:::/:.:7爪::.:7　l　|　/
￣｀ー_＜:::ヽ　Ⅴ::/ 小ヽ::|　l　| /
::::::.ヽ⌒マ}:::::ﾄ、Ⅴ/::||::L::.ﾄ､l　//
:::::::::::::::::::::マ}::::ﾄ､Ⅴ:::l|::ﾍ｀ｰ|　/'ﾍ
:::::::::::::::::::::::::::マ}:::::|<Y⌒Y>:| /::::::ﾍ
:::::::::::::::::::::::::::::::マ}::{ﾍ薔ﾑ}:::l/:::::::::::ﾍ

　　　　　　　アドルフ・ヒトラー

モラは、やる夫ほどの政治力はなかったが、高級指揮官としては傑出した人物で、ヒトラーもその点では
やる夫よりも高く評価していた。
480： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:26:37 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　　　／彡'∧　}　　 ,'　 |　　/ /
　　　　　　　　　　＼////ﾍﾊ_　 ;　　j　ノ /
　　　　　　　　　　　ヽ>'´　ｊ//ﾊ　〃'　,ｲ
　　　　　　　　　 rｰ-=ﾆ=≦彡'ｲ　/´.／
　　　　　　　／ー-=＝テ'´　　　　｀ヽ
　　　　　 ,.イ　ヽﾊ　}.／!　　　　　.　-‐=ﾐ
　　　　　 } ,へヽ Y./ﾉ　:　 ,　　／　　　 ∨
　　　　　ﾉ　＼/ｰﾂ.,{｀ヽ　{ 　 ', 　　　　 ∨
　　　　 ,'　　　 Yﾍノ　 }､　｀　jえｚ　　　　　∨　　　モラの事故死については、多くの議論がなされています。
.　　　_zi.　　　ﾉ,ｲ　　ﾘ　　ﾉ'´　　　　　　ヽ
　　 ∧＼＿__ゾ　　　 {ﾉ i　　　　　　　　　 i　　やる夫による陰謀ではないかとも言われていますが、
.　〃∧　丶 {　　　　〔　　　　　-=＝＝=-　　　;
　////∧　　ﾉ　　, -=ﾍ'´　　´-=＝＝-　 . 　ノ　　真実は定かではありません。
〃/////へ/ﾊ　´ ／　 .ｰゝ--'　　　　　　彡'
/////////＼}　 ´　　　　＼　　　ノ　　＞{
///////////〉　　　　　　　ゞwヽ,..＜　　´}-=＝＝ー-
/////////,ノ　　　　　　　／＞介ー＜／/////////
///////／　　　　_＿＿彡'//￣〉ヽ'´／.:://////////
///////　　　　／////////r'　{　　/.:::::///////////
//////　　＿,ｲ////////〃{　 {　 /.:::::////////////
/////　　 {//////////// r'　/　/.::::〃///////////

　　　　　　　　　 ,.　-―‐　ー- ､
　　　　　＿　／　　　　　　　　　＼
　　　／　｀　　　ー- ､　iｿ´ヾl ,､_ ハ
　　 //　　 ,〃　＼　､　 >!<,j- ､__ヽｧ ',
　　 l/　　 l/　　　｀ｰ=(,〉 {薔}-' ﾉｒ' ﾊ
　　丶　　 !i　　　　　　　ゝ'i_ィ､‐､"　　.}
　　　　　 ',　 -'　　　｀ｰ　　 >-、 /　　　やる夫がいまさらモラを殺す必要があるかどうかは
　　　　　　 ! ━　　　 ━　ｒ=っ У
.　　　　　 /ﾊ　　　　　　u　　|l ＿'_　　　　　分からないけど、やる夫ならやりかねないというのが何とも…
　　　　　　ﾞ「､　　 n　　　 ,.ィﾞ＿　i
　　　　　　　´ニﾕ_＞-ｒｒ彡´ﾉt=ｭｧ_´ー､　
　　　　　　　└‐､7（(ﾆｱﾄゝ） 'ーｧ‐'　　ﾊ
　　　　　　　／｀´ /｀ｲll !￣　　テ　　　ﾊ
　　　　　　 i　/　l　　ljl.j　　　/　/　　　ﾊ
　　　　　　く　| 　ヽ _　　　_ノ　 ',　　　　〈
.　　　　　　/　!　i彡ア､＜　　　 /　　　　　ヽ
　　　　　 /　/　｀//!ﾄ--'　　　　ヽ　　　　く
.　　　　 /　/　　　｀/lj　　　　　　　 |　　　ヽ
481： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:26:59 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　　　　　ﾞｉ:::.ﾞｉ　ﾞｉ　　　　!　!::::::.,'
　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ:::ﾞｉ　ﾞｉ　　　|　|:::::,'
　　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ::.ﾞｉ　ﾞｉ＿|　|:::,'
　　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ::ﾞｉ.　V _ 1!,r'
　　　　　　　　　　　　　　　ﾝＪ　(,___ 」,'
　　　　　　　　　　　　　,r'´ 　　　　　V ｀゛
　　　　　　　　　　　,r'　　　　　　' ,　!
　　　　　　　　　　ﾐ　　　　　ｨ、'　!　　　　とにもかくにもモラの偶然の死によって、
　　　　　　　　 ' ┼‐- 　.,　　゛` 　,'
　　　　　　　 '' 十‐- 　.,｀ィ　　ﾞｉ　　　　やる夫の権力闘争において
　　　　　　　　　　　､　 .,　　｀!､　　〉
　　　　　　　　　'´::::::::::::::: ﾄ、　　_ﾝｰ`　　　　競争相手となる人物はすべて排除されました。
　　　　　　 ,. '´--､:::::::ヽ:::ﾒ'´`iT〈 ,ｨｼ´
　　　　　 /::::::::::::::ヽ:::::::ヽ::ヽﾉ、ヾ
　　　　　ﾊ、:::＿::::::ﾞ';::::::::ヽ::::ヾ! i ',
　　　　 ,/:::::＿::::,-::::::',::::::::::l__;vﾍl　',
　　　　/::::::::::::::::::::::::::::}::::::::::｀ヽ、:ヽ ',
　　／､:::::ニニ二二ﾌ::::::::::::::::::::ヽ::', l
.　 /::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::ヽlj
　/:::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ll
482： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:27:13 ID:maoXLEGA0: ─── サラマンカ、コロンブスのアメリカ大陸発見の記念式典にて

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｬ――z
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　／
　　　　　　　　　　　　　　　 lｰ ''''"￣￣"　　￣￣｀'､
　　　　　　　　　　　 ∠,,､ -z　　　 ,r――― ''"
　　　　　　　　　　　　　　　　､ '"´,､ィ　 /
　　　　　　　　　　　､ '" ,､ '":ﾂ　 /　　　　　 |＾l
　　　　　　　　　､-'　,､ '´　　/　　/ 　　 /'''',,,," 彡
　　　　　　　　　　 | ,､ '´　　　 /　　/　　　｀ﾞ＾ _,| │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |＾l
　　　　　　　　 '´　　　　/ ／l/　　　　　.,／,_　|　　　　　　 ;‐i　　　　　　　　　　　　　　　 /'''',,,," 彡
　　　　　　　　　　　　　　 /／　　　　　　 l＿,'" | .|　　　　　　lﾆ　ﾆl　　　　 ;‐i　　　　　　　　　　｀ﾞ＾ _,| │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {_,lﾞ　　　　 .〈/!_|　　　　 lﾆ　ﾆl　　　　　　　　 .,／,_　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈/!_|　　　　　　　　　　　l＿,'" | .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {_,lﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f¨ﾞ!
:┐　　　　　　　　n /〉　　　　　　　　　　　　　　　<ヽ　　　　　　　　　　/^〉'
　!　　　　　　　　　}”/　　　　　　　　　　　　　　,､　 <｀ヽ　　　　　　　 ./:::/.,､
⌒!ｨ　　　　　　　 f¨ﾟ{　　　　　　　　　　　　　<´ 'ヽ　Vハ　 |ヽ　Y¨!　|::::}ｲ { , -ー､　　_ /¨>　 r-‐,､ <⌒!
::〈人_r-ｰ- ､_r＜}|　＞::::￣:｀ヽ__, - ､__r ､r=¨>‐-!　/:::::}＿_Vﾍ　}:::|__}::::{.ィ1.|:.:.:.:.:.:.}_, くﾉ￣!　./;;;;;;;;;}_, ﾍ⌒',
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483： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:27:30 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　　　　-─ ､　 ,　-──- ､
　　　　　　　　　　 , - ─｀＜::::::::::::::::::::::::ヽ
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　　　　　　　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼　　　　　　）
　　　　　 /:.:.:.:.:.::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼　　‐=､´　　ビバ・ムエルテ！（死よ万歳）
　　　　　　/: : : : : : ::::i: ::::ﾊ:: :::::::: : :::ﾄ:::::::: : i: : :::::::::::ヽ　　　）
　　　　 /: : /: /: ::::::|:::/　.V::ﾄ::::::: :::| ＼::: :V: : :::::::::::|　　 , '⌒r‐v'ヽｨ'⌒Ｙｿ_,ノ､_,从,
　　　　 |: :/: /: :/:::::|/ _ノ .V|ヾ:::::::::| 　 ∨::i::::::::::::::::::}
　　　　　ﾚ.|:.::::|:::i:::::/|　　､ﾊi　＼::::|｀^ｰV::ﾄ::::::::::::::::ヽ
.　　　　　 |::::::|:::l::/|::ﾚ'¨￣ヽ　　　ヾ| .ｨｧiｭVﾊ::::::::::::::::ﾊ
　　　　　 |::::::|:::K .V　ｨTj.}　　　　　 { J i ' ﾊ::::::::::::ﾄ;;ゝ　　　　　　　　　　　　　　ヽ､_,人_,ノ､_,从,
　　　　　　　|::::∧:r-､. ┴‐┴　　　　　￣￣　i .ﾋ V:ﾊ::::i::＞　　　　　　　　　　　　　　）
　　　　　　　|::/　|:|ﾚヽ　　　　　　i 　　　､　　レｲ/'ﾘ::::::＞　　　　　　　　　　　 ‐=､´　ビバ・イスパニア！
　　　　　　　ヾ.　 | ヽ∧ 　　＿　　.. -イ　　.r‐ム::ﾊ／　　　　　　　　　　　　　　　　）
　　　　　　　　　　V:::/ ヽ､　　｀ー‐‐ ´　／'´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, '⌒r‐v'ヽｨ'⌒Ｙｿ
　　　　　　　　　　ヾi　　}＞　　　　　, イ　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　 | ｀ - ´_ -┴┐
　　　　　　　　　　　　　　　r‐'V/￣　　　　/::＼　　　　　　　　ヽ､_,人_,ノ､_,从,
　　　　　　　　　　　　　　 / /:::::入　　 ./::::::::::|""＼　　　　　　）
　　　　　　　　　　　　／:/ /:::::::::::∧　　/::::::::::::|::::::::::::" - ､‐=､´　　ビバやる夫！
　　　　　　　　　　／/:::::|V∧::::::/　＼/::::::::::::::|::::::::::::::::::::::　　）
　　　　　　　　／:::/:::::::|　 /:=:::i　　 /::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::　 , '⌒r‐v'ヽｨ'⌒Ｙｿ
　　　　　　　 /:::::::::|::::::::|　/::/::::|　　 /:::::::::::::::::/::::/:::::::::::::::::

　　　　　　　　　ファランヘ党　新聞宣伝部長
　　　　　　　　　　　　ミリャン・アストライ
484： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:27:50 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｬ――z
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　／
　　　　　　　　　　　　　　　 lｰ ''''"￣￣"　　￣￣｀'､
　　　　　　　　　　　 ∠,,､ -z　　　 ,r――― ''"
　　　　　　　　　　　　　　　　､ '"´,､ィ　 /
　　　　　　　　　　　､ '" ,､ '":ﾂ　 /　　　　　 |＾l
　　　　　　　　　､-'　,､ '´　　/　　/ 　　 /'''',,,," 彡
　　　　　　　　　　 | ,､ '´　　　 /　　/　　　｀ﾞ＾ _,| │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |＾l
　　　　　　　　 '´　　　　/ ／l/　　　　　.,／,_　|　　　　　　 ;‐i　　　　　　　　　　　　　　　 /'''',,,," 彡
　　　　　　　　　　　　　　 /／　　　　　　 l＿,'" | .|　　　　　　lﾆ　ﾆl　　　　 ;‐i　　　　　　　　　　｀ﾞ＾ _,| │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {_,lﾞ　　　　 .〈/!_|　　　　 lﾆ　ﾆl　　　　　　　　 .,／,_　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈/!_|　　　　　　　　　　　l＿,'" | .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {_,lﾞ
　　　　　　　　　　　　　＿＿_
　　　　　　　　　　　..::´::::::::::::::::〃⌒ヽ､
　　　　　　　　_　／::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::＼　　　　　　ヽ､_,人_,ノ､_,从,
　　　　　　ｊ/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ　　　　　　）
　　　　　　　 /:::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ　　‐=､´　　ウナ！（単一の）
　　　　　　 i::::::/::::::i::::::::!:::::::::::::､::::::::::::::::::::::::::',　　　）
　　　　　　　 .|:::/::::::::ｉ::::::∧:::::::::::::ﾄ､::::::::::::::::::i､::l　　　, '⌒r‐v'ヽｨ'⌒Ｙｿ
　　　　　　､__Ⅳ::::/:::i:::::ﾒ__!::::::::::::匕ヽ:::::::::::::ハ:|
　　　　　　　ﾌ::l::ｒ'l:::/!::/ｾﾐl::::::ﾊ:::尨_ハ::::::i:::ﾄ､`!
　　　　　　´￣]八!/i」:i ￣ !／ Ⅳ　　　小ハl　　－､_　　　　　　　　　　　　　　　ヽ､_,人_,ノ､_,从,
　　　　　　　　／ｊ､八i　　´　　ｊ〉　　爪i　　　　　ﾊ　　　　　　　　　　　　　　　）
　　　　　　／　ハ　ｊヽ､　ｔ＿ｱ　.ｨ　 !　　　　〉　 ,　!　　　　　　　　　　　　 ‐=､´　　グランデ！（偉大な）
　　　　／　　　　｜　 {　＞　__／ ,! 　 !　　　〈　 /　{　　　　　　　　　　　　　　）
　　　 ,　　　　　〈　l　　ｔ―- 、／ !　　i　　　ｖ /　｛　　　　　　　　　　　　　　, '⌒r‐v'ヽｨ'⌒Ｙｿ
.　　 /　　　　　　 ,　、　＼　　　 '　　 !　　　ﾚﾞ　　 i
　　 {　　　〈｀ヽ　ｊ__ ＼　　ヽ　　/　　　〉　　　 { 　　ヽ
.　　〉　＼ヽ　∨ ) }　 >= ､ ,｀=ｖ　　　/　　　　′　　　ﾞ,
　　　|　　　丶}　;'　厶_/　 //　 /!　　/　　　 ! {　　　　　 !　　　　　ヽ､_,人_,ノ､_,从,人_,ノ､_,从,
　　　|　　　　 ∨　/　 /　 //　 ,　!　 /　　　　}！　　　　鄯　　　　　）
　　　{　　　　 ′/、 /　〃丶,′!　.ﾞ　　　　ヽｊ　　　　｛　　 ‐=､´　　リーブレ・イスパニア！（自由なスペイン）
　　　ヽ　　〈　ﾞ　ｙ　 /　　/､丿ｲ　　　　　　〉　　　ム　　　　）
　　　丿　＿_>、 ′　 ′／／　丿　　　　 ∠　　　　　 }　　　, '⌒r‐v'ヽｨ'⌒Ｙｿ'ヽｨ'⌒Ｙｿ
　　〈＿／┌／ `ー‐ー-ｒ匕ｒ''⌒ヽｚ―‐ｔ　／ヽ　　／　〈
　　く /　　八　　　　 ∧/ ヘ､　く　＼　｀く　　｜／　　｀､
.　　ﾘ　　　 `,　　　 /　〉　 ∧　ぃ　￣ｿ　　ヽ
　　　＼　　　！　　　/、 /　 /　ｊ　｜＼ｲ
485： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:28:08 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　　　　　　￣ヽ､
　　　　　　　　　　_　,-─ ､,〉ゝ－-::...　、
　　　　　　　 ,..::´:::::ヽ:::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::`＼_
　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ
　　　　　, ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　/:::.／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　,/::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ｌ
　　 l::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｌ
　　 |/|:::::::::::::/:::::::::::::::::ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｌ
　　　　|::::::::::::::::::::::::_:::/　ｌ:::::::::::::::::::|＼:::::::::::::::::::::::::::ｌ:::::::::|
　　　　|:::::::::::::::::::::::::/≧､ｌ:::::::::::::::::::| 　＼斗::::::::::::::::ｌ:::::::::ｌ
　　　　|:::::::::|:::::::::/l::/ｲ⌒ﾞ`ﾒ::::::|＼::ｌィ千代`:::::|:::::::::ｌ:::::l〉ﾘ
　　　　|::::::::/|:: /　ﾘ弋､ _ﾉｌ　ヽ|　ヽﾚ; __ｿｌ j|人:::::::ｌ:::::|
.　　　　|::::/　|:::fzlｌ　＾ー‐'´　　　　　＾　‐-'´　jｌノ:::::l::l::て　　　.ファシズムはスペインの治癒者だ！
　　　　|/　　ヽ.:::|ﾍ　　　　　　　i　　　　　　　/ィ<"j ﾒ_／
　　　　　　　　　ゝ;八　　　　/二二ヽ　　　　/ｲ　　　　　　　　国家という体にできた癌を根絶やしにするんだ！
　　　　　　　　　　　x > ､　｛　　　　｝　　　ｲゝ:::｀＞-､
　　　　　　　　　〆::::;//ﾊ`　ヽ--- '′ <´/　ｌ）:::}:::::::::::::::` ､
　　　　　　　／/::::://　　＼　｀‘´　　 /　 /::::7::::::::::::::::::::ﾊ::l
　　　　　　ﾉ::::/::::::《〈ヽ／ﾍヽ　　　／　 /::::/::::::::::::::::::::::/::::l

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f¨ﾞ!
:┐　　　　　　　　n /〉　　　　　　　　　　　　　　　<ヽ　　　　　　　　　　/^〉'
　!　　　　　　　　　}”/　　　　　　　　　　　　　　,､　 <｀ヽ　　　　　　　 ./:::/.,､
⌒!ｨ　　　　　　　 f¨ﾟ{　　　　　　　　　　　　　<´ 'ヽ　Vハ　 |ヽ　Y¨!　|::::}ｲ { , -ー､　　_ /¨>　 r-‐,､ <⌒!
::〈人_r-ｰ- ､_r＜}|　＞::::￣:｀ヽ__, - ､__r ､r=¨>‐-!　/:::::}＿_Vﾍ　}:::|__}::::{.ィ1.|:.:.:.:.:.:.}_, くﾉ￣!　./;;;;;;;;;}_, ﾍ⌒',
/:.< /::::::::::::::::Y::/|i /::::::::::::::::::::::Y:.:.:.:.:.YVｲ!:::::}::::::::|/::::::/:ァ＜!　V_::|　',く/⌒!}:.:.:.:.:ノ/ /:/^V__〈ヽ;;;;;/_!__ノ::::::ヽ
:.:.:.:}|:::::::::::::::::::|:{:. }:!:::::::::::::::::::::::: l:.:.:.:.:.:.|ィ　ゝx}:::::: |::::::/:.:/　 /　> ¨⌒ヽ:'.　　V¨¨ヒ{_. V==<:::::｀ヾア´:f⌒!ヽ:::::}
＼f':!::::::::::::::::::lﾊ:.:ﾘ'.:::::::::::::::::::::::∧:.:.:.:./　＞ｲ::! :::: |:::::{Y/'　〈　/:::::::::::::::::}:' 　　V::::::::::{ .}　　.}::::::::::|:.:.:.:.|:.:.:|:.:.}-:'
　ヾ!,､:::::::::__/_／　ヽ::::::::::::::::/|ﾚVWハ/::::::::/:::::: |::::::|ﾊ　　 V!::::::::::::::::::!:/　　./:::::::;:::Y　　/^!:::::::{:ﾄ､: |:.:.:|:./:::::
　　　　｀Yﾟ￣　　＿/VﾚvｲW:::::｀ー-::＿_／:::::::::/:::::::|　ヽ　｀!:::::i:::::::::::|'　　 /:::::::/L_|　　￣⌒¨}＞ﾍ}:.:.:|”::::::::
、　　　　　　f´￣::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|　　ヽ　.|:::::l::::i::::::|　　/:::::::::|　　＞-　._　　}} 　 |:.: |ヽ:::::::
486： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:28:39 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.　´　　　｀ヽ.
　　　　　　　　　　　　／￣｀ヽ　/　　, ‐ 、　, ‐'.
　　　　　　　　　　　　　/,　⌒ヽ　i ｜　　｀⌒　　⌒ｉ
　　　　　　　　　　 { {　､__ノ ,ﾉ　|^v=｢￣｀H´￣}　　　　　　　愚かな…！
　　　　　　　　　　　　い､　__ノ}:ｰｧ!u　ヽ＿_ハ__,ｲ‐.､
　　　　　　　　　　　　　,ゝ､　　,ｲ.:｜{`┐ ,. -‐～ｰ〈:.:. :.＼　　　　お前さんが血を求めるのは、自分同様傷だらけになった
　　　　　　　　　　　／. .:.:.｀ｉ＿}.: :ヽ｀ｰＶ : : :, へ.:.::',:.:. :. :.ヽ,
　　　　　　　　／ . : .:.:./´ ＿}ヽ : ｀!7 : ／.:.::::,ﾊ.::}.:.:',:.ｌ.:. :.',　　他人を見たいだけだからじゃろうが！※
　　　　　　　　 / :, -‐ァ´| 　＿｣丿: : !{／ｉヽ.:.::/: :ｌ/.:.:.:l/.:. : :′
.　　　　　　　 / :/.:.:.:/　/ 、 ―j.:. .: .:i―┼‐∨.:. .:. .:.:.:l:. : : : :ｉ
　　　　　　　　|: : .:.:.:.i　｜　,ｌ￣l:.:. .: .:|＿_|＿_|:. :. :. .:.:.:|:. : : : :|
　　　　　　　　|: : .:.:.:.ｌ　ｌ／ | 　|.:. .: .:| 　 | 　 |:. :. :. .:.:.:|:. : : .:/　　（※…外人部隊の創設者アストライは、戦傷により隻腕・隻眼だった）
.　　　　　　　＼: .:.:.:＼＼,.| 　l.:. .: .:!＿_!_＿!:. :. :. .:.:.:!: : ／
　　　　　　　　 `ｰ―→一'|　 l:. .: .:| 　 | 　 |:. :. :. .:.:.:|／
　　　　　　　　　　 /: .:.:.:.|　 |: .: :,'―┼―',:. :. : : : :',
.　　　　　　　　　〈: .:.:.:.:.:l　 |: .: '　　∧　　',:. :. : : : :〉
　　　　　　　　　丶、.:.:l　 l: /　　/:::::',　　',:.:. .:.／
　　　　　　　　　　　　丶i　 l/　　/ ::::::::',　　,／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　哲学者
　　　　　　　　　　　　　　　ミゲル・デ・ウナムーノ

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾄ、:::::l
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::! ';:::::i
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::／ヘ|::::::::::::::::::::::::::!　';:::l
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ |:::::／／IIj:|:::::::::::::::::ﾄ::::/ 　 !:!
::::::::::{:/:::::::::/::::::/　　 !::/ ヽ　|;iｊ |::::/ﾚ:::::/ |/ 　　ﾘ
:::::::::::i:::::::::/ |:::/　　　i/ 　　ヽ7 |:∧　|:/　′
:::::::::::::::::::/　|/　　　　　　　　　　ﾞ　ヽｿ
:::::::::::::::::∧　　　　　　　　　　　　　　　＼
:::::::∧:::/　｀ｰ　　u　　　　　　　　　　／
:::::/　∨　　　　　　　　　　 ( ￣ 7 /　　　　　　なんだと貴様！
／ﾍ　　　　　　　　　　　　　￣ , '
＼　＼　　　　　＿　　　　 /　　　　　　　　インテリ風情が偉そうに！
　＼　＼　　　 /　　｀　ー - ′
　　　＼　＼__ /
　　　　　￣＼＼
487： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:28:53 ID:maoXLEGA0: 　　　ヽ､_,人_,ノ､_,从,,人_,ノ､_,从,
　　　　）
　 ‐=､´　くたばれ、インテリが！
　　　）
　　　, '⌒r‐v'ヽｨ'⌒Ｙｿ'ヽｨ'⌒Ｙｿ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ､_,人_,ノ､_,从,,人_,ノ､_,从,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　）
　　　　　　　　　　　　　 , : ´　　　　｀　、　　　　　‐=､´　そうだ、くたばれ！
　　　　　　　　　　　　　　 , '　　　　　　　　　　ﾟ ,　　　　　　）
　　　　　　　　　　　 ,′　　　　　　　　u　　ﾟ,　　　　　 , '⌒r‐v'ヽｨ'⌒Ｙｿ'ヽｨ'⌒Ｙｿ
　　　　　　　　　　　 __　.!　 -- ､､　　　　　-　　i　_
　　　　　　　　 ,'　ﾟ | Y⌒ヽﾍヽ- ' ／x=ミ　ﾚ' ヽ　　　　　　ま、待て！
　　　　　　　　 |　ﾊ｜i/⌒ヽ',　　　, ',. --､i} i,ﾊ　}
　　　　　　　　　ｌ　　,.r=＝＝ｭ､{__j／=＝ミ-'/:..　,　　　　　　ワシの話を最後まで聞かんか！
　　　　　　　 ,　:　´ﾍ　｛:ﾍ:::,'　　 ::}＝:{:,'　　;:::j:ｲi　 /iト .
.　　　__, イ　　　＼　i_｀＝彡:|　｀＝＝' j-'／　　　〕iﾄ､
　　　「　　　　　　　　/ { ト:|｀ --'-､　, ----' ミ´ } !　　　　　　｀ー┐
　　「　ﾍ　　　　　 {　 '／　　　｀′　　　ヽ' }　　　　　 ,:　　}┐
　, '　　　 :ﾟ, 　　　　〃　　　　,. 今x　　　　　ﾐ　　　　　　 /　　　 {
, 　　　　　ﾟ,　　　　 {!　 _,.r　´ー─一｀ヽ　　ﾐ　　　 ,　　/
.　　　　　　 ',　　　　　 | 〃　!　　 ⌒　　 /! ヽ　i　　 /　　'
.　　　　　　 i .|　 ', ',　　　 lﾟ､.　　　　　/｜　ヾ　　/　　i,'　　　　　　ヽ､_,人_,ノ､_,从,,
　　　　　　　 l | 　ヽ＼　　　|　ヾ、　 , '　 !　　　　./　　 {　　　　　　　）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　‐=､´　くたばれ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , '⌒r‐v'ヽｨ'⌒Ｙ
488： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:29:12 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　 ,.　＜,ｨ　/／､､＿＿　　　　　　　　　　　　〃/ |＼
　　　,. ＜　　／/ //　　｀==ニ二´　　　　　　｀二ニ==彳/　仆､＼
　∠ ＿＿_／　/ /,′　　　　　　　　　　ｌ　　　　　 |l /l　|　＼〉
／　　　　　　厶∨　　　 |　　　 l　｜　　 |　l|　、 | 　 |/ l| ∧　ヽ＼
　　　　　　　　/　l　,　　 l　　　　|　　|　　　　l　 |　 |　|　　l　l　l |ヽ.　＼＼
　　　　　　 /　 | /　　　| , |　｀ヽ、　|　　　　ｌ　ｌ　 |　| 　 |　| ｌ| l　|　　　＼＼
.　　　　　 /　　| |l　| ｌ　| | l　　 |l ＼!　　　　|　 l　 |　| 　 !　| ｌ| l　|　　　ヽヽ
　　　　　 /　 /｜|l　| |l ｌ l |　_j.Lゝ‐|＼　　ﾊ ∧ /　l　 /　,　j |l/|　　　　　ｌ　|
‐-　､　　/　 /　 | ﾄ､ | ｌ斗七i !| 」{ ｜l　＼/ 厶斗‐メ､/!l / / /　{　　　　　｜ |　　　　ウナムーノ…
￣ヽ冫, ′, ′　ヽ!　Ｎト|ｨ=＝弐ゞ、　ﾍ　ﾘr￢〒ryfz-{ |/ﾚﾍ j　　＼　　　ｌ　|
　／／　, 　　　/　　ﾚ∧ ヽ {Ч;;'j}　　 ∨ Ｖﾍ｛(f卮}_）〉ト､　　　ヽ　ヽ、　/ /　　　　会場を出て。
´／　／　　　 ,′　八rﾍ.　ゞニ-　　　　　　∨ ゞﾐYｼ／ハ !｀丶、　＼　 ∨ /
　　／　　　　 /　　/＞､_〉　　　　　　　　　　｀ｰ…く　/_／ヽ、　＼　＼　｀ヽ、　　　.ここにいたら危ないわ。
　'′　　　　 /　　/　,　　 ∧　　　　　 i　　　　､＿ﾉ/´ヽ　　｀、　｀､　丶　 l
　　＿＿_　/　　/　,′　 / rへ、　　　　-　-　　　／〉　ｌ|　　　l　　　丶　　}　 |
￣: : : : : :.:￣｀丶､/　　 / /しﾍこ＞､　　　　　r～'⌒r勹ｌ|　　 l|　　　　 / 　 |
: : : : : : : : : : : : : : ＼　/　＼: : : : : : : ＞‐＜/⌒Y´: :／　 | 　　 |　　　　〈　　∧

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫の妻
　　　　　　　　　　　　　　　　　　カルメン・ポーロ

　　　　　　　　　　　　　　／￣ ⌒　　丶　　　　　　おのれ…なんということじゃ…
　　　　_　- 　　　　　　/　　　　　　　　　＼
　　　/::::::::::;;;;;）　　　/ﾍ　　　/⌒＼　u 　丶　　　スペインはどうなってしまうんじゃ…！
　　（:::::/;;::::::;;;;;;)　　　| へ　:　/＿＿＿　　　ト～ー＿
　　⊥::::::(;;::::;;;;;;;;;）　┌～^~ ／ー―ヽー/~） | 　　　/　　丶～
　/:::::::::（;;;:::::);;;::く　　|⌒~/Ｒ;;: 　::::;;;;;リ /∂| ）:～─ ＿　/　＼￣ヽ
（;::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;| 　|＿ｊ| 　丶＿__ノ　　　；/| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`＼/＼:::::::＼
　)::::::;;;;し::::::::::;;;;;;;ﾉ　　|　|　ﾍ　　　丿ｒこノ~ノ⌒ー　＿;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ::Ｙ　　＼
し;:::::::::;;;;;;;;::::）;;;;;;;;;;) 　ｙし～⌒～、/::　ｒ |;;;:　＼　;:: |:| ～　　＿＼　　＼
　＼::::（:::::::::;;;;;;;;:ﾉ　／/　　　　　　　　＼Ｊ　 |;;;::　 ~;;;| |:| 　　　　　フ＼　＼ |
　　（;:(;:::::::;;;;;;;;;;;;ﾉ /　/　　人　　　　　　ヽ:　ﾉ;;;::　　ゝ |:|　　　　　ｒ　　＼　ヽ）
　　　＼::::::;;;;;;/　/ 　| 　/ ∨＼　　　　　|:: /;;;:: 　／　 |:| 　　　　/　　　　丶ヽ
　　　　（::::::::;;/　 /　　|　/　　　　ヽ　　　　| |;:: ／　　　　|:| 　　　/　　　　　　＼
　　　（⌒ ￣　)ヽ　 //|/　　　　　　＼　　|r;:/
　　　ｒ⌒ ￣）し　 // 　　　　　　）＼）

スペインを代表する哲学者ミゲル・デ・ウナムーノは、カルメン・ポーロに助けられて会場を去った。
その後彼は、事実上の自宅軟禁となり、内戦終結を見ることなく死んだ。
489： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:29:36 ID:maoXLEGA0: 死の直前、ミゲル・デ・ウナムーノは友人に宛てて書いた手紙で、次のように書いている。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｛',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ':ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ',ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Vﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 V:ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _V_ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　 _,.　　-‐　　¨´￣　　_丶｀丶、
　　　　　 _　　／＾>'´　　　　　　　　　　　、＼　＼
　　,　-‐- 〈_ ｀¨´　　 {　　　　　　　　　　　　　　＼　ヽ.　〉
　〃　　　 /)　　　八　　　　　　　　　　　　＼　＼｜|
./　　　　　/ (__　　　　＼x个'ｰ---------一-､　 ',　〕! |
　　　　 /　　 )　　　,　-‐ '´　　　　　　　　　 }　 |／/:J
　　　　　　　　丶-,　 {　　　　　　　　　　　　 /　/{_∧/ﾊ
　　　　　　　　　〉-'　　　　　　　　　　〔.／　　‘{ ﾍ
　　　　　　　　〃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼',
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀
　　　　／
　　-‐ｧ'´
490： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:30:05 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣｀　、
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　./　　　　　　　　　　　　　　,==ﾆ_-､　丶
　　　　　 /　　　　　　　　　　　〃　　__ ｀ヽ　＼
　　　　 ./　　　　　メ≧､_ノ　　　　ｲ　　　{・} 　|}　　丶
　　　 /　　　　　ｨ彡´三ヽ＼　　/. 丶＿＿／　　　 '
　　　/　　　　　〃￣￣ {・}|　　　　　￣￣　　　　　　　V
　　./　　　　　　廴　＿二´　　　 l　　　　、　　　　　　　'
　 ,'　　　　　　　　￣￣, 　　　人、　　　}　　　　　　　　'
　 |　　　　　　　　　　　ﾍ、　 _／　　｀ｰ-ｪ'　　　　　　 |
　 |　　　　　　　　　　　　￣　　　　　　　　　　　　　　　　∧
　 | 　　　　　　　　　　　　　　　-‐'"´｀`　　　　　　　　　/
　丶　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　｀　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∠
　　　　　｀　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　｀ﾉ｀　‐　- ＿　　　　　　　_ ＿ , ´

・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━
カウディーリョ───これがあの哀れなやる夫将軍の呼び名らしいが────は、

残酷な弾圧に直接手を染めてはいない。他の者のやるがままにしている。

わたしがそのことを言うと、やる夫は繰り返し述べた。

「スペインにおいて救わなければならないものは、ボリシェヴィズムの脅威の下にある

西欧的キリスト教文明である」、と。
・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━
491： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:30:19 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::ｉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ´ ＼:::::::::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　　 γ´￣￣＞o｡. ＼:::::::::::ーｉ´
　　　　　　　　=====≦　　　　　　ヾ::::｀ヽ廴:::::::ﾉ弋ヽ
　　　　　.｡o＜￣｀ヽ　｀ヽ　　　　 |ｉ／ｉ!三三}|孑´-｡＼
　　 γ´　　　｀ヽ　ｉ!　　ｉ　　　　　ノ::::::ｉ!:::::::::::ｉ!ｰo.｡　|≧ｰ､
　　 ./　　　　　　弋｀ｰ　　　　／―┐:ｉ!:::::::::::ｉ!:::::::::::::|:::::::::::|
　　/　　　　　　　　＞o｡. 　イー―‐|ｉ!ｉ!:::::::::::ｉｉ:::::::::::::|:::::::::::|
　　ｉ　　　　　　　　　　　　＞､:::::::::::::::|ｉ!＿＿__|＿＿__|＿,r====r,､‐‐r ､―-､＿__　　　　　　ﾉｉ!
　　＞o　　　　　　　　　　　弋｡o‐γ三｡三三三＝=＝三三| rxヽ＼ !::|===}三三≧====≦　}
　　　　＞o｡　　　　　　　　＼　ヽ三三三三三三三三三| !::::ｉ!:::::ﾚ::j＝≠￣￣￣￣￣￣´
　　　　　　ｉ!＞o｡　　　　　　　 ./≦三三二二｀j｀ｉﾟｉ::::::::::::ﾄ!孑´:::::::::::::/､
　　　　　　 .ｉ!　　＞o｡　　　　./三三三三〈ー―≦ヾ:::::::::ﾏﾒ::::γ´　／
　　　　　　　´　　　　　＞o｡. /ﾐ三三三三}f　　　　人:::::::::::マx___／

・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━
しかし、やる夫が用いている手段は文明的でなく、西欧的でもなく、むしろアフリカ的だ。

…もちろんキリスト教的でもない。

ここにあるのは異教的帝国主義的アフリカ的軍国主義だ。
・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━
492： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:30:42 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､Х
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈`
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／/.:::.:.::〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〉へ::.:/ﾇ/〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /'个ｙ´￣Lﾑ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:.'.;|　[]　. :::.ヒ!
　　　　　　　　　　　　　　　　_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |;'.:.|　. : : : :ﾛ.::|
　　　　　　　　　　　　 /:/＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |.:::;|.: :.: :.:.::.:.::.:|
　　　　　　　　 ┌个┐| |　.:_|＿＿＿.　　　　　　　　　　　　　 |_.' |.::.:..:.[]::.:.::.:|
　　　　　　　　　 | .:|...:|/:/...:.:|..: : : : : :.:｀L..r─┬i　　　　　　　 .//| |.: :.: :.:.:.:.:..::|
＼　　　　　　　 | └┴┬i::::|==========|: : ://__.　　　　　 rr┴' | |.:.::.[]:.:: : : :|
:::...>、　　　　　 |[]..::[]. 〈〈::::|::::::[]::::.:.:[]..r､]: :.[_[;;::::.}　　　　　　]:]:: : | | :.:: ::..::.::.:::.|. ┌::､　　 /〉
‐く.:〈　　　　　,、　 |. : : : :.: :＼:|:::::::::::::::::::::/. : : : : :〉〉　　　　　　 //:: : :| | : :.::.::.:::..::.:|-┘:::L、r‐//┐　,、
.: ::L└i 　 _　.||＿　| : : : : : :、〉〉/〉::::::;;:::〈 : : : : :〈〈　　　　　　ｒく〈:.;:..::..::.::_|:::/Tl::::;二/ﾑ、|　 ||　＿r─
::.: :└i:|　//＼| ::::ﾄ､＿_ : : :||＿'//､п∥::.:l| : : : : 〉〉　　　　　 |　:.|::|..::./rへ/ﾚYL;/:>┘/ﾄ┘.//::::.｀L「|-┘/:::ﾄyｨ
工エ::「 /〈. ::〈|-､_/::::::..＼r':.|.::[,/T>.:/ﾛ〃乢.: :: :〈〈　　　　　　￣└─匚|＿_| :| |:L:冂_| :|┐ .::::::ｉr==| |.:::.｢.:[]:}iｌ|{´
: :∠7ﾍlｺ:::|:.:..|-i_::_r√ソ＼>へ:| :|:ln| :]:|:П叮￣　　　　　　　　　　　　　　｡ｌ;_|_|ー|＿＿!｣====ｌ|＿<>‐┴─|i|l|
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: :|ｪl:∩ ﾄi:.|::::.l＼|_;;||;;:|L:<)┴‐'''"~　　　　　　　　　　　　　 .
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・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━・・・━
このやり方では決して真の平和は来ない。

やる夫は勝利するだろう。

しかし納得させることはできないだろう。

やる夫は征服するだろう。

しかし人々の心を変えることはないだろう。
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493： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:30:56 ID:maoXLEGA0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫がイスパニアの独裁者になるようです

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第十二話　ファランヘ党の掌握

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　終わり

.
494： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 20:31:12 ID:maoXLEGA0: 本日の投下は以上です。
また次回、お付き合いくださいませ。

6月中にはスペイン内戦編を終わらせることができれば、と考えています。
495：名無しのやる夫だお：2014/05/28(水) 20:33:48 ID:kCjE/jNI0: 乙

>>423の「ユンカー爆撃機」てユンカース（Junkers）のスペイン語発音てことでおｋ？
496：名無しのやる夫だお：2014/05/28(水) 20:37:21 ID:/SPE/Y.A0: >>463
ファランヘ党自体、国民戦線の中では「我々の中のアカ」呼ばわりされるぐらい左派色が強い。
そもそも、国民戦線自体政教一致のカトリック国家を作ろうってぐらい復古色が強いから。（ここで出てきたカルリスタ）
変革を求める政党は左派っぽく見えてしまう。
497：名無しのやる夫だお：2014/05/28(水) 20:37:21 ID:1V1qNT060: 乙
しかしアフリカアフリカってそっちゅう差別的な意味で、スペイン人左派は言うけど、
勝てなかったっていう事実しか残らんかったなあ。
498：名無しのやる夫だお：2014/05/28(水) 20:38:39 ID:/SPE/Y.A0: 乙

しかし、丁寧にスペイン内戦の要所を抑えつつ、コンパクトに仕上げてくるな。
これだけ簡単にできたんだ…
499：名無しのやる夫だお：2014/05/28(水) 20:39:16 ID:hkxRrKmU0: 乙
>>495
Juー87のことだろ。スペイン語発音も何も、どうでもいい揚げ足取りだな
500：名無しのやる夫だお：2014/05/28(水) 20:39:22 ID:HSIljcs60: 乙乙！　野蛮は文明を駆逐する
501：名無しのやる夫だお：2014/05/28(水) 20:45:15 ID:kCjE/jNI0: >>499
単純に「当時のスペインじゃあそう呼称したのか？」と思っただけ
揚げ足を取ってるように見えたら失礼、言い方が悪かった
502：名無しのやる夫だお：2014/05/28(水) 20:49:54 ID:/SPE/Y.A0: 一応、やる夫をアフリカ的と批判したミゲル・デ・ウナムーノの名誉のために…。

彼は第二共和制の初期から国会議員をつとめ、アサーニャら左派を国会で追及し、
スペインとは何かを探求し続けた寧ろ保守派に類する人物だよ。
仮に彼が左派だった場合、あの集会に出席することはできない。

当時、国民戦線支配領域で起きていた恐るべき殺戮に目を背けることが出来なかっただけだ。
そして、彼にとってさらに気の毒なことに人民戦線側でも同様の殺戮が保守派に対して行われていた。
（ウムナーノが人民戦線支配領域にいた場合、それまでの活動から高確率でリンチで殺されていたに違いない）
503： ◆eZty3vRhsw：2014/05/28(水) 21:32:05 ID:maoXLEGA0: >>495さん
参考資料中に「共和国兵士は…ユンカーと呼んでいた」という記述がありましたので、
それに倣いました。

>>502さん
補足ありがとうございます。
そうとうスペイン史に精通している方とお見受けします。
504：名無しのやる夫だお：2014/05/28(水) 21:49:21 ID:7udO.qPU0: 乙

コンパクトにわかりやすく伝わります
505：名無しのやる夫だお：2014/05/29(木) 01:37:29 ID:ykUY32Fw0: 乙でした～。
やる夫の権力掌握上手いなあ。

＜いったん小さな根拠を手に入れると、
＜それを際限もなく拡大解釈して全部をものにする ───
某総理の事かと一瞬思った俺も左派に毒されてるのだろうか、うぅむ。
506：名無しのやる夫だお：2014/05/29(木) 05:49:41 ID:m6n6f5Cs0: >>505
１９世紀の立憲君主制以降のスペイン史で
やる夫以上に独裁的権力もった将軍はいなかったのかな？
507：名無しのやる夫だお：2014/05/29(木) 21:37:35 ID:m6n6f5Cs0: >>505

某総理にそんな力量はないと思う
508：名無しのやる夫だお：2014/05/29(木) 22:29:11 ID:rTvjO0CQ0: >>436-438
このあたりの内ゲバを描いたのがジョージ・オーウェルの「カタロニア讃歌」ですね
似たような略語の組織が多くて、それゆえに理解するのに骨が折れるという
似たような略語だからこそ、一度内ゲバが始まると誰にも止められなくなるんでしょうね

カタルーニャ（カタロニア）では2011年いっぱいで闘牛が禁止されましたが
「カタロニア讃歌」には「闘牛士はほとんどファシストだった」とあるんですよね
おそらく闘牛は元々カタルーニャにはなくて、アンダルシアあたりから来た移民が
始めたんじゃないかと思うんですが
だからイデオロギー的にカタルーニャの多数派と対立するのも仕方なかったのかなと
アンダルシア生まれのピカソはフランスに移住してからも闘牛を好んだそうですし
509：名無しのやる夫だお：2014/05/29(木) 23:25:10 ID:m6n6f5Cs0: >>508
ピカソの絵に闘牛の牛の頭骨のよく登場しますね
アルルカンも

海外から見たスペインのステレオタイプって、
スペイン人から見ればアンダルシアのイメージだといいます
スペイン人だから誰でも闘牛好きというわけでもないんでしょうね
ジプシーのカルメンやフラメンコもアンダルシア？
510：名無しのやる夫だお：2014/05/29(木) 23:30:17 ID:eB7cuHt20: >>509
フラメンコもアンダルシアあたりの南部の文化だよ確か

「海外の掲示板ネタ」的なブログで
「カタロニア人は独立独立というが、金持ちの日本人旅行者がくると闘牛とフラメンコで接待を始めるｗ」
てネタが紹介されてた記憶
511：名無しのやる夫だお：2014/05/30(金) 00:44:17 ID:KjJWt1Cg0: たしかフランコ時代に観光立国の方針を立ち上げて
外国人受けの良いアンダルシアを前面に打ち出して観光客を誘致した。
これを批判した有名な映画が『ようこそ、マーシャルさん』　1952
512：名無しのやる夫だお：2014/05/30(金) 04:15:08 ID:mLKTq3T.0: 殺戮合戦の時代だから、フランコ１人が冷酷だったとは思えないな
なによりミゲル・デ・ウナムーノが野次られて集会からつまみ出されている時点で
513： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 10:24:27 ID:zHokTn5I0: 本日21時から投下する予定です
514：名無しのやる夫だお：2014/06/01(日) 15:41:32 ID:DzM9TzUA0: やったぜ
515：名無しのやる夫だお：2014/06/01(日) 15:58:34 ID:SZFZw2LI0: >>512
フランコ以外は不運かもしかは政治や軍の才能がなかったって程度だもんなあ。
赤い皇帝スレでも同じことが言えるし。
516：名無しのやる夫だお：2014/06/01(日) 16:50:37 ID:jLfmkV920: 数で言えば、植民地のほうがもっとヒドイだろうし
白人に限ったとしても、更に過去の例で言えばフランス革命とか他にもあったろうしなあ
517：名無しのやる夫だお：2014/06/01(日) 18:06:10 ID:fxzFkMGgO: 個々で見ていくと、なかなか魅力的な人物が多いよ。この時代。ただ、絶望的に同僚との協調性がない。
フランコにもないが、彼には他者をねじ伏せる手腕があった。
違いはそこかな。
518：名無しのやる夫だお：2014/06/01(日) 18:17:02 ID:M5eTgOcE0: その他人をねじ伏せる手腕て協調性の一部じゃないかな
519：名無しのやる夫だお：2014/06/01(日) 18:46:08 ID:SZFZw2LI0: フランスは統一した過去が、古代ローマ時代やルイ１３世の時期とか結構あるけど、
スペインは地方色が強すぎて、通史でも地方反乱が多い国なんだよなあ、今でもカタルーニャとか揉めているし。
520：名無しのやる夫だお：2014/06/01(日) 20:15:33 ID:7gcO0MfM0: >>519
バスクとカタルーニャが、政治上の中央じゃないのに、経済や文化で力持ち過ぎたのが
原因なのかな？

イギリスの場合ロンドン、フランスの場合のパリみたいな圧倒的な求心力が、
マドリード、カスティーリャにはないと
521：名無しのやる夫だお：2014/06/01(日) 20:17:36 ID:5p1HsYkE0: バスクとカタルーニャはもともとナバラ王国、アラゴン王国があったからスペイン（当時はカスティリャ）とは別の国だった、ってのがでかいんじゃない？
522：名無しのやる夫だお：2014/06/01(日) 20:20:56 ID:IG7hSig.0: もともと突出した一国が統一したというよりカスティーリャとアラゴンという二つの大国の連合によって統一されたというのもあるかも
523：名無しのやる夫だお：2014/06/01(日) 20:54:38 ID:MsXLrHsQ0: 再開してたんだ　ワクワク　ドキドキ
524： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:00:02 ID:zHokTn5I0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫がイスパニアの独裁者になるようです

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第十三話　共和国の終焉

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525： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:01:06 ID:zHokTn5I0: 1937年夏、共和国陣営は反乱軍の北方作戦により、じわじわと支配領域を削り取られていた。

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　　　　　　　　　　　共和国首相
　　　　　　　　　　フアン・ネグリン
526： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:01:47 ID:zHokTn5I0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿　　＿_
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　　　　　　 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l. 　 |:.ﾄ､ : |　　　　　 '´ `　　ｲ:.: ′　　　　反撃だ！
　　　　　　 |:.:.:.:.:.:.:.ﾄ､{ 　 .|/.Λ:.|　　　　　　　　イ:.:.:./　
　　　　　　 |:.:.:.:.:.:.:.|　}　　rｧ′ .|　　 `　.　　イ　 |:.: /　　　　　　攻撃は最大の防御なんだ！
　　　　　　 Ⅵ:.:.:.:.:.|　 __ノ i.　　 |　　　 /ﾆ´　　 .|:./
　　　　　　　 Ⅵ:.:.＞''´　　　､　　　　　Λ、`ｰ-　｜
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527： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:02:19 ID:zHokTn5I0: 1937年7月6日、共和国軍は反乱軍の北方への圧力を軽減すべく、大胆な反撃に出る。
マドリード西方のブルネテに奇襲をしかける「ブルネテ作戦」である。

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／i 　　　　／　｀ヽヽ　,
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　　　　　　辷､ /　　　　.ブルネテは反乱軍の戦線でも防御が弱い！
　　　＞ ._`ーく
　　／ |:.:.:.:.:T ¨´　　　　大軍で奇襲攻撃をしかければ、突破できるはずだ！
. イ　　|:.:.:.:.:.ﾄ､
　ﾉ　 .|:.:.:.:.:.|　`トｚ､
ｱ[　　/:.:.:.:.: |　 .|:::|　}＼
528：名無しのやる夫だお：2014/06/01(日) 21:03:05 ID:4AhZ1BuU0: 地理的な影響もあるんだろうか？
スペインって山で分断されてる地域多いよね
529： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:03:44 ID:zHokTn5I0: ブルネテ作戦は、作戦の初動においては成功した。5万近い共和国軍が敵の戦線を撃破して前進した。

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530： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:04:21 ID:zHokTn5I0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,ノヽ､,__　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（●)（● ）　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（_人___）　 U　 |　　カウディーリョ、ブルネテで共和国軍が
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '､　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　 <二ニヽ　　　　　　　 |　　大規模な反攻に出てきた。
　　　　　　　　　　　　　／-‐ 　｀i ､＿__,.　イ i
　　　　　　　　　　　　 {/´､　　　 ',┐__＞ｰﾒ ┴ｭ　　
　　　　　　　　　　　　　　　　しrヽ　　　　V:::Λ　／ : : :＞、_
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.＜ﾊ､_／￣ V　∨ : : / : : : : :_＞-.､
　　　　　　　　　　　　「 : : : :〈 : : : : : : ヽ/ : : :/ : : : ／: : : : : `、
　　　　　　　　　　　　　　 /. : : : : ∧ : : : : : : :ヽ : : : : : :/ : : : : : : : : }
　　　　　　　　　　 / y : : : : : Λ : : : : : : : ＼ : : / : : : : : : : : : }
　　　　　　　　　　　 / : :.i : : : : : : Λ : : : : : : : : :ヽ:ﾉ／ : : : : : : : :j
　　　　　　　　　　　　　ﾉ. : : :| : : : : : : :.∧ : : : : : : : : : :ヽ : : : : : : : : :ｨ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ファン・ヤグエ

　　　　　　　　　　＿＿＿_
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　　　　　　　／　　　　　 ― 　　‐　　、
　　　　　　／　　　　　（ ●）　　）
　　　　　　|　　　　　　　　（__ﾉ､_）　　……
　　　　　　＼　　　　　　　　｀_⌒
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531： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:04:50 ID:zHokTn5I0: 　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　__ノ　｀⌒　　＼　　　　　　　だが心配はいらん。
　　　　　　　　　　（●).（● )　　　 |
　　　　　　　　　　　　　（__人___）　　　　|　　　　　　　現地のバレラ将軍によれば、
　　　　　　　　　　　　　　, =二ニﾆヽ､　　 |
　　　　　　　　　　　　　/　　二ヽ､`,┘ 　ﾄ、_____　　　　間もなく戦線を立て直せるとのことだ。
　　　　　　　　　　　　 /　　　-､ }、j┘　ｲ// : : : .｀' ｰ- 、
　　　　　　　　　　 /　　　 /{_/ニニ,´＞/ : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　 _/＿__　ノ : 「r{::::ﾍ　 / : : : : : : : : : : : : : : '､
　　　　　　　　　 / : : : : :ヾﾐ : :.i　r:::',　y : : : : : : : : : :/ : : : : : :'
　　　　　　　　　 : : : : : : : :/ : : ｉ .i:::::i ,i : : : : : : : : : r : : : : : : : :i
　　　　　　　　,' : : : : : : : / : : : :i i::::::ｉi: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|
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　　　　　　　　｜ !　　　　　　　　|　｀ ⌒ ´　　　.|　　北方作戦の進行には何の問題もないだろ！
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532： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:05:38 ID:zHokTn5I0: 　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣｀　、
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　　　　 ./　　　　　メ≧､_ノ　　　　ｲ　　　{・} 　|}　　丶
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　　./　　　　　　廴　＿二´　　　 l　　　　、　　　　　　　'　　　いや…
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　 |　　　　　　　　　　　ﾍ、　 _／　　｀ｰ-ｪ'　　　　　　 |　　北方作戦をいったん中止して、
　 |　　　　　　　　　　　　￣　　　　　　　　　　　　　　　　∧
　 | 　　　　　　　　　　　　　　　-‐'"´｀`　　　　　　　　　/　　　北部戦線から援軍を送って叩き潰せ。
　丶　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
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　　　　　　　ﾄ、
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　　　　　　　ﾄ､j. 　｀¨´ .i　　ﾄ､
　　　　　　　 |　　　　　　ヽ-'
　　　　　ﾄ､j｀
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　　　　 || | | | | | | | | | .|
　　　　 || | | | | | | | |　 |
　　　　 | 　(__人__)　u　|
..　　　　　',　 |::::::::::|　u　.|　　　えーっ！？
　　　　　　',　|::::::::::|　　ﾉ
　　　　　　,ヽ_￣￣_,,-''、
　　　　 /　| ヽ￣／.|　ヽ
　　　　 ./　 .|　/‐<　 |　　ヽ
.　　　 l　　 |/〉-〈ヽ|　　 .l
.　　　 | 　　 |　 .|　　　　 |
533： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:06:21 ID:zHokTn5I0: 　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　 _,.ノ　ヽ､_　　　　　　お、お言葉だがカウディーリョ…
　　　　　　　　　　｜　　 ( ○) (○）
　　　　　　　　　　　｜ U　　（___人__）　　　　　　それには賛同しかねるだろ。
　　　　　　　　　　　 .|　　　　　　　__ﾉ__
　　　　　　　　　　　　|　　　　 _／ ___＼ヽ_　　　ブルネテは戦略的に見ても、それほど重要じゃない。
　　　　　　　　　人､　　'-／____ ヽ　 |
　　　　　　　 _,／(　ヽ､　 __'-〈、ヽ　　|　　　一時的に敵にくれてやってもいいくらいだ。
　　　_, ､ -― ''" :l : :.＼　ヽ,､.ﾞ,/ヽﾉ}　　　ﾄ､
　　/. : : : : : : : : : :|＿: :.ヽ､ ∧:::〈ヽﾄ{　　　〈j)、
　丿: : : : : : : : : : : : ／: : :.∨ |:::::', |: ゞニﾆ彡〉,
. i : : : : : : : : |: : : : : ＼ : : : `､|::::::|,|:〈: : : : : : : ∧
/. : : : : : : : : !: : : : : : : ＼ : : :.'､:::::| : 〈: : : : : : : ∧
: : : : : : : : : : |: : : : : : : : : ＼: : :'.,:::|: ;∧: : : : : : : ∧
: : : : : : : : : 丿: : : : : : : : : : :.＼: :V:./-∧: : : : : : : : v
: : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : ﾚ : : : ∧: : : : : : : :}
534： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:07:42 ID:zHokTn5I0: 　　　　　,.-''"￣ "''-.、
　　　 .／,-、ﾉ（＿　 .ヽ
　　　/. ,.-‐､　 ,.-.､　　 '.,
　　 .l　　┴　　　┴ ｀　　 ',　　　…ダメだ。
　　 .l　　（　　、　　）　　　 l
　　　',. 　｀¨´｀¨¨´　　　　/　　　こちらの領土は1センチといえども敵には渡さん。
　　　ヽ._ _,.--､_,,..........,,_／
　　　　/</::::::::|::::::::::_,,-''"ヽ-..,,_
　 ,.-／ ./::::::::::|-‐''"/　　　 ',　　￣ヽ
／/　　,'::::::::::::::|　　,'　　,..-''"
　..＞　l::::::::::::::::|　 ,'　　＼
　 |　　|:::::::::::::::::|　|　　　／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　______
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　＼-一ヽ､　＿_ｒ‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　__,ノ　ヽ､_,７　　　　7 } : : : :＼__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　（ ─)（─)/｀ ‐　　/ /: : : : : : : : : :｀ '' ‐-､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　U　　（___人__）‐-─≦／.:.:.:.:.: : : : : : : : : : : : : :丶、　　　そこまで言うなら…
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　└‐-､__:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| 　　　　　 | 　　　　　　　　　｀ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : :}　　分かったよ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ト､　　　　　　|　　　　　　　__,. -＜｀丶､.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : :/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハ､.,ヽ., ___ ,__ノ--─一⌒V : : : : : : : : : : : : : .:.:.:.:.:.:.:.:ｒ´
　　　　　　　　　　　　　 _ ,.-=〈:.:'､`ヽ、___ 　ﾍヽ:.＼: : : : : ､: : i:: : : : : : : : : : :.:.:.:.:.:.:.:／
　　　　　　　　　　　 _＜ : : : : ∧ :ヽ　　 /:::ヽ　Vヽ:ﾊ : : : : :ヽ: : : : : : : : : :.:.:.:.:.:.:.／
　　　　　　　 , -‐ '´: : : : : : : : : : :∧､　∧::::::∧ l: : ＜:_: : : : :i: : : : : : .:.:.:.:.:.:.:.:_ｒ'´
　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : ／: : l Ｖ　 !::::{　｀!: : : : : : l: : : i:: : : .:.:.:_､-‐''ﾞ´
　　　　　　ｆ : : ヽ : : : : : : : ／ : : : : l　　 l::::::i　 l: : : : : /. : : :!.:.:.:／
　　　　　　ゝ: : : i: : : : : : :〈: : : : : : : l　　｛::::::i　!: : : : /: : : : :l／
　　　　　ｊ : : : : i: : : : : : : ヽ: : : : : : ﾞ､　!:::::::ｉ l: : : :./ : : : : :!
535： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:08:02 ID:zHokTn5I0: 　　　　　　　　＞－ ' ´￣＞‐|:::::::::::::::::::::::::::ｲ　　ﾉ　／
　　　　＞ ' ´　　　 ,,,xxｚ/::::::::ﾄ:::::::::::::::::::::::/::∨;,/／
　　　／　　　　　／;;:'´,'´l::::::::::>弋:::::::::::::::/::::::::::i　〉
　 , '　　　　 , ' ／　,'　ﾞｘ:::::::::ゝﾆ二ﾆソ::::;;::::ﾉ./
／　　　　 ,,,／ , '　　 ,　　　＼_::::::::::::::I´∨〈｀ｖ'ヽ
　　 ,,,.-‐´　,　'　　＿｛_　　　　'''''====ゝ丶ﾍ＼ｌ
_,,,, - ‐　' ´　　 , ' 　,ｲ｀ヽ、　　　　　　ヽ　ヾｌ、_!　　　　　　　　北方作戦を停滞させてまでブルネテに兵力を割いたのは、
　　　　　　　　　　　ｼ　ﾄ-、　　　　　　 ,- ＼　＼゛、
　　　　　　　　　　 ,'　　ゞ_〉、　　　 /〉、｀"ー　Y　　　　　　戦略的には大きな誤りでした。
　　　　　　　　　　ｨ'　　　　　｀';. 　　 'ﾜ"、￣｀　 " l
　　　　　　　　　＿ゝ　　　　　　..　　 / ｲ;ﾄ<-　　　 l　　　　　　しかしブルネテはやる夫にとって、共和国軍の
　　　　　　　　　　＿゛ﾆ_‐-　　 "゛　｀´　　ｌ｀　　　_}
　　　　　　　　　＞'´::"ﾞｯ、　ヾ__ノ'　=＝キ{、　　 _L、　　　　　兵士多数を抹殺するための抗いがたい
　　　　　　　／:::::::::::/::::| ﾃx,,ノゝ- ,,,,,='´:::::∧__　　ｿﾄ
　　　　,　- ' 　: : : :::/::::::| l 一｀ｻ゛´ー〉::::::::／ｋ_／／::::＼　　魅惑だったのです。
, - '　´　　. . : : :::::::::l:::::::::l　｀―'´! l＞-' 〉:::::ゝー...'..´::::::::::::::
ヽ　　. . : : : : ::::::::::::::l:::::::::::l　,' 　 /／　 /::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::
.｜::::::::::::::::::::::::::::::::::::、::::::::∨ ,l_/ ﾚ-‐./:::::::::::::::::＼::::::::::::::::::
　〉:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::∨_l 〈　７/:::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::

　　　　　　　　　　,.　 '"´「｀ヽー‐‐- ､
　　　　　　　　／　　　 ',　　＼　　　＼
　　　　　／l　　　　　 ',　　　＼＼ r'^^`ヽ
　　　　　　/　 .l　　　　　.:.:∧　　　　　〈〈｀`ヽ
　　　　/　.:.:.l　　　　.:.:./　 `ヽ:.:.:.:.:.:.:.:〉L　「iﾘ
　　　　　l　 .:.:.:.!　　 .:.:.:./　　　　 `ヽ､:.「_ﾌ彡只
　　　　　| .:.:.:.:.:.',　.:.:.:.:/　　　　　　 `ヽ.:L｛　｝
　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.V::／　　　　　　　　　　ヽ.:V
　　　　ヽ.:.:.:.:.「｀7 　　 ´ ￣　　　　 `ー !.:/
　　　　　　ヽ.:.:.:l い　　-‐━　　　　 ━‐!/
　　　　　　　 `ヾﾐヽ、__,u　　,　　　　　　l⌒　　　それによって味方がどれだけ犠牲を払おうが
　　　　　　　　　l.:/´ ￣］　 r‐‐--っ　　ﾉ
　　　　　 ,r ‐〈　 __L 　　￣￣ ,　イヽ　　　　気にしないからこその選択でもあるかしら…
　　　　　／　　 V　´￣］＞=＜ "´　　〉
　　　／　　　　　 `ヽ孑7´1:l l:lﾉ) ___／､
　　　/　　　　　　　　孑7　l.::l l.:l　「孑`ヽ＼
　　〈　　　　　 .::｝　　孑.　 l.::l l.::|　孑ｿ　　 ',
　　　 `ヽ.:. ',　 ./　　　　lL.　l/　l:::|　孑　 l 　〉
　　　　｀1　　　.:/　　＼L　　｡　 /l　　ﾉ　/
　　　　　 i　　 .:.l.:　　　　＼L　　 //　　, ｲ
　　　　　 |　　 .:l　　　　　　　＼L//　　　　!
536： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:09:53 ID:zHokTn5I0: ブルネテの戦いはスペイン内戦中のもっとも苛烈な戦闘の一つだった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　＼｝
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　／/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ヽ　　／/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ヽ　ヽ／/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　ヽ／/
　　　　　　　　　　　　, ‐-､　　　／　　　／ /
　　　　　　　　　　　（　　　＼／　ヽ､　／ /
　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　／　/
　　｛｀`丶､　　　　　　｀>　／　　　／　/
　　ヽヽヽ　　｀丶､　／／　　　　　　　く
　　　　＼　／　　｀く／　　　　　　　　　ゝ
　　　　　＼　　　／　　ヽ　　　 /｀ /､＿fﾉ
　　　　　　　＼　,､-､　／　ヽ　　/　/
　　　　　　　　ヽ/￣＼　　　　ヽ　/
　　　　　ｆ⌒＼/＼　〃ヽ､／　　＼
　　　　　｀､　　 /　ヽf　　ヽ　／　　＼
　　　　　　｀､　/　　　＼___)　ヽ　　＼
　　　　　　）!　ヽ　　　／＞､／ヽ／　＼
　　　　　　　 /　　　ヽ／　く　　＼　ヽ／　＼
　　　　　　　/　ヽ　　,､　　>,　　　＼　ヽ／　＼
　　　　　　/　　 /　/　｀ ┴'　　　　　　＼　　／　＼　　　　　　＿
　　　　　　/　　 / /　　　　　　　　　　　　＼　　　＼ ─ ' ￣　　｀ヽ
　　　　　/ヽ　 //　　　　　　　　　　　　　　　＼ｰ ' ´ヽ　　ヽ／／
　　　　 /　　 //　　　　　　　　　　　　　　　　lヽ　　ヽ　　／／
　　　〈　　 //　　　　　　　　　　　　　　　 l　| 　ヽ　／／
　　　　　｀ヽ､/　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　ヽ　　　ー 'へ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　＼　/ 　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {　ヽ　>､＿／

この戦闘で新しいドイツ戦闘機メッサーシュミットが初めて導入され、反乱軍を大いに支援した。
また、ドイツにとっては貴重な実験ともなった。
537： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:10:24 ID:zHokTn5I0: 凄惨な戦闘の結果、共和国側は反乱軍の北方作戦を一カ月ほど遅らせはしたものの、
多くの貴重な装備と兵員二万を失った。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｨ劣王ﾐ::､..___
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,...._　　　寸圭圭圭圭圭}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r:升圭少　　　｀`x圭圭少´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀¨´　　　　　　￣　　　＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<:少　　イ/////////｀ヾ//////　　〈圭圭心,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _...._　f///////////////∧////圭ヽ　　￣¨¨¨´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_.｡o≦　　　　　｀ヾ≧o｡.//////////∧///ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .｡イ　　　　　　　　　　　ゞ:::::::::｀ﾏ/////////ｉ//少
　　　　　　　　　　　　　　　　　γ´　　　　 }≧彡ｲ　　　 .::::::::γ⌒ヾﾒ/////////ｉ//._
　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ　　　　ｲ　 γ　　　　　　ヾ:::::　　　　ﾏﾑ///////|//圭}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣　　／　　　　　　　　　　　　ﾏﾑ//////|/／´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ζ　　　　　　　　　　　　　刈//////|´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｲ⌒ヽ　　　　　　　　　　　　　 ..:::::/刈/////ﾉ
　　　　　　　　　　　　 ......__　　..｡イ;､　　　从　　　　　　　｀寸::...　.::::::ｲi!i!////／
　　　　　　　　　　 f´　　　｀ヾ;　　辷彡ｲ　　ヽ__　　　　　　　ヾ:::::／i!i!i!/＞
　　　　　　　　　　ゞﾆﾆﾆ≦辷≦彡 ⌒ヽ　　／　　ヾ≧　　　..:::::　ヽー
　　　　　　　　　　　　　　 γ´　　　ヾ､　 }彡'　　　／　　　..::::／

このことにこそ、やる夫は最大の価値を認めたのである。
538： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:11:12 ID:zHokTn5I0: 1937年8月14日、共和国軍の一時的反攻を一蹴した反乱軍は、北方作戦をさらに進める。
8月26日には、サンタンデルを占領した。

　　　　　　　　　　　　　　　　 ___,ｫ冖'+............-,,,,_
　　　　　　　　　　　　　　　./"￣●ｱｽﾄｩﾘｱｽ　　＾ﾞ''''''●ｻﾝﾀﾝﾃﾞﾙ""`ｰ冖-‐'‐ｭ
　　　　　　　　　　　　　　　　!ｌ　　　　　　　　　　　　　　　　●ﾋﾞﾙﾊﾞｵ　　　　　　....+-....
　　　　　　　　　　　　　　　　├__　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　冖宀‐"lｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　￣└--－┐　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__ｨ廴,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_フ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __ノ"￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　イ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ''"´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　亅　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｨﾚ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l! 　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ’　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _..ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　丿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l,,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　 _--/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└ﾍ_　　　　　　　　　　　　　　l'´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　,..---..--..-‐/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ_　ノ'￣
　　 ..､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ'''"

そして10月21日には、アストゥリアス地方を攻略した。
539： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:11:43 ID:zHokTn5I0: 　　　　　　　　　　　_＿＿__
　　　　　　　　　　　 ,r＜　　　　｀¨ｰ- ､
　　　　　　　 ,.-' ´ ヽ. ｀ヽ､＿　　　　ｒﾍ-､_,
　　　　　／　　　ヽ、　ヽ｀ヽ、　 ,}i'⌒'¨ヽ
　　　　　 /　　　　　ト､　　　　　 {l ヽ,_rｪﾉ､
.　　　　 /　　　　　　　　ｉ　｀ー'‐―､　ヾ､彡!薇i〉
.　　　　　l|　　,′ 　　丿　　　　　　｀ヽ、kｿi〉)」
　　　　 |　　/　　/　／　'´￣｀　　　　,.-､ｌ∨ lｊ′
　　　　ｌ　 li　 /　/　､y'ー,ヽ　　　　　 | ii「＾
　　　　　 i ヽ !　r-､ｌ|　　 (if(Jl〉　　 ,r'ｰ､ヾｿ　　　　アストゥリアス地方…
　　　　　ヽ　ヽ | 6.ﾉ　､､,￣　　　 !iﾉ/ /
　　　　　　＼ﾊ｀ゞ、　　　　　　丿￣ l＝=､　　　たしか鉱業のさかんな地域で、石炭や鉄鉱石が豊富なところね。
　　　　　　｀ヽ,.-'⌒!　　　　　　_, 　　ﾉ　　.)）
　　　　　　　　／::.:.. 　ﾄ､　　　　　｀　／　 _,ン　　　　それを反乱軍が入手したというワケかしら。
　　　　　　,.厶--､r‐'彡〉!＞ rｰr‐ ＜
.　　　　／　　　＼ィ!Ｚニソﾊ!二ﾆIｰ'＾ヽ、
　　　〈　　　礀　　　仁二ﾆl / !ヽ、ﾆ!　　　＼
　　　ヽ　　il　　　〉Ⅳ¨´<_」ヽ」¨´i》　.:.::　）
　　　　　＼ヽｌ　ノ／ _K_.　　　　　 ,ｲｌ:　　/
.　　　　 / 　　 /:.:.:.　　｀ヽ、_,・_ ／ | 　ﾉ/
　　　　 / 　　 /;.:.:.. 　　　／仁!ヽ、ｉ　　ｌ

　　　　　　　　　　　　　 /　 ///　　／　／／
　　　　　　　　　　　　　　′ /// 　／　／／
　　　　　　　　　　　　　 |　ｒ'/:::::＼/　ィ／
　　　　　　　　　　　　 |　|'ヘ::::／／
　　　　　　　　　　 ∠!　へ＼</´
　　　　　　　　　　　/　　＼　　ヾ
　　　　　　　　／　　　　ヽ |!｜
　　　　　　／　　　　}ヽ　〉
　　　　　　｛￣￣　 ‐-　　｀′ i
　　　　　　　ヾ- ――-　　　　　〉　　そのとおりです。
　　　　　　＼　　　 (__,.. ｿ
　　　　　　　　　_r―　　ｰ;.,.,.　'´　　　こうして北方作戦は成功裏に終わりました。
　　　　　　　_／マ＝=|ヽ{、
　　　 -‐ .:::.:::.::＼::＼└勺!　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. ---，
　　//.:::.:ヽヽ:::.:::.:ヽ:::.＼　ゞヽ、　　　　　　　　　　　　／ ∠二／ﾉ＿
　｜l:::.:::.:::.:ｉ i:::.:::.:::.:i l:::.:ヽヾヽﾄ､　　　　　　　　　　　　 /　´￣＿∠二ニ'
　｜l:::.:::.:::.:ｊ l:::.:::.:::.::|ヽ:::.::ﾍ｀i! l:::ヽ　　　　　　　　　　　ﾍヽ　,. 　´
　亅Ｌ.　イ／.:::.:::.:::.＼＼:::.:Ｙ i! l::.::|　　　　　　／:::.:::.:::ｉ丿
　ｆ―:::　／:::.::l:.:::.:::.:::.:::.＼｀:::Ｙi! |:V| 　　　　　/::.::.::.::.:／
　ヾ　∠:::.:::.:::j.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.∧i!|/::ﾄ　　　　/.::.::.:::／
　 | 　 /:::.:::.:/:.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.＼ｉl!|::;ハ　　　　/::.::.／/
　 |　 i:::.:::.::∧:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::ﾚ/!:＼ヽ　／::／　/
　 |　 l:::.:::.∧ ヽ:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::/:::.:::.ヽ了/:/ 　 /
540： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:12:26 ID:zHokTn5I0: 　　　　　　　　＞－ ' ´￣＞‐|:::::::::::::::::::::::::::ｲ　　ﾉ　／
　　　　＞ ' ´　　　 ,,,xxｚ/::::::::ﾄ:::::::::::::::::::::::/::∨;,/／
　　　／　　　　　／;;:'´,'´l::::::::::>弋:::::::::::::::/::::::::::i　〉
　 , '　　　　 , ' ／　,'　ﾞｘ:::::::::ゝﾆ二ﾆソ::::;;::::ﾉ./
／　　　　 ,,,／ , '　　 ,　　　＼_::::::::::::::I´∨〈｀ｖ'ヽ　　　　　さて…
　　 ,,,.-‐´　,　'　　＿｛_　　　　'''''====ゝ丶ﾍ＼ｌ
_,,,, - ‐　' ´　　 , ' 　,ｲ｀ヽ、　　　　　　ヽ　ヾｌ、_!　　　　反乱軍の北方作戦の成功で、
　　　　　　　　　　　ｼ　ﾄ-、　　　　　　 ,- ＼　＼゛、
　　　　　　　　　　 ,'　　ゞ_〉、　　　 /〉、｀"ー　Y　　政府軍の北方軍は文字通り壊滅します。
　　　　　　　　　　ｨ'　　　　　｀';. 　　 'ﾜ"、￣｀　 " l
　　　　　　　　　＿ゝ　　　　　　..　　 / ｲ;ﾄ<-　　　 l　　　これで反乱軍は、兵力および装備の点で
　　　　　　　　　　＿゛ﾆ_‐-　　 "゛　｀´　　ｌ｀　　　_}
　　　　　　　　　＞'´::"ﾞｯ、　ヾ__ノ'　=＝キ{、　　 _L、　決定的に優位に立ちます。
　　　　　　　／:::::::::::/::::| ﾃx,,ノゝ- ,,,,,='´:::::∧__　　ｿﾄ
　　　　,　- ' 　: : : :::/::::::| l 一｀ｻ゛´ー〉::::::::／ｋ_／／::::＼
, - '　´　　. . : : :::::::::l:::::::::l　｀―'´! l＞-' 〉:::::ゝー...'..´::::::::::::::
ヽ　　. . : : : : ::::::::::::::l:::::::::::l　,' 　 /／　 /::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::
.｜::::::::::::::::::::::::::::::::::::、::::::::∨ ,l_/ ﾚ-‐./:::::::::::::::::＼::::::::::::::::::
　〉:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::∨_l 〈　７/:::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::
./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::〉 l　〉 /::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::
541： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:12:50 ID:zHokTn5I0: また、イタリアの潜水艦作戦の成果により、政府側艦隊は多数の艦船を喪失し、地中海の制海権を失った。
これで、ソ連の軍事援助は、バルチック海とフランスを経由することになる。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,）:::::::ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（:::::ソ:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ふ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ::ノ　　ﾟ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,:::....　　　　　　　　　　　／ﾞｉ￣￣￣￣￣￣＼　~~'´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　!､:::::::（,　　　　　　　　／　／＼＿＿＿＿＿＿|　　｡
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ソ:::::）　　　　　　／ﾞｉ.／　　／　　　　　　　　　|,ﾞッ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ふ,　　　　　／　：／＼.／　＿＿＿＿＿.＿|
　　∴　　　　　　　　　　　　　　　　　!､::!＿／　ﾞｉ.／　　／　　　　　　　　　／：ﾞッ
　　　　　　　　　∵∴＼＼　　　　／￣／　　／＼　／　　　　　　　　　　／　　　：
　　　　　　　　∴　∵　　＼＼ﾞｉ／　／　ﾞｉ／：　　／　￣￣￣￣￣￣／ﾞッ　　：
　　　　　　　　　　　～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～
542： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:13:37 ID:zHokTn5I0: 10月31日、共和国政府は首都をバレンシアからバルセロナへ移転した。
もはやバレンシアも危ないという雰囲気が生じたからである。

　　　　　　　　　　　　　　　　 ___,ｫ冖'+............-,,,,_
　　　　　　　　　　　　　　　./"￣　　　　　　　　＾ﾞ''''''""`ｰ冖-‐'‐ｭ
　　　　　　　　　　　　　　　　!ｌ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＾ﾞ''+-.......+-....
　　　　　　　　　　　　　　　　├__　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　冖宀‐"lｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　￣└--－┐　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__ｨ廴,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_フ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　○ __ノ"￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　イ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ''"´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　亅　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｨﾚ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l! 　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ’　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _..ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　丿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l,,　　　　　　　　　　　　　　　　　　●ﾍ　　　　　○…バルセロナ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　.●…バレンシア
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　 _--/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└ﾍ_　　　　　　　　　　　　　　l'´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　,..---..--..-‐/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ_　ノ'￣
　　 ..､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ'''"
543： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:14:05 ID:zHokTn5I0: 11月21日には、イギリスがやる夫政権との通商関係開始を宣言し、やる夫政権を事実上承認する。
ちなみに日本は12月1日にやる夫政権をこちらは正式に承認する。

　　 ∩＿＿＿∩
　　 | ノ　　英　ヽ
　　/　　●　　　● |　
　 |　　　　( _●_)　ミ　　　　　　　　　∩＿＿＿∩
　彡､　　　|∪|　　､｀＼　　　　　　　　| ノ　　日　ヽ
/　＿＿　ヽノ　/´>　 )　　　　　　　/　　●　　　● |　
(＿＿＿）　　　/　(_／　　　　　　　|　　　　( _●_)　ミ
　|　　　　　　 /　　　　　　　　　　　彡､　　　|∪|　　､｀＼
　|　　／＼　＼　　　　　　　　　 /　＿＿　ヽノ　/´>　 )
　|　/　　　 )　 )　　　　　　　　　 (＿＿＿）　　　/　(_／
　∪　　　（　＼　　　　　　　　　　|　　　　　　 /
　　　　　　＼＿)　　　　　　　　　 |　　／＼　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　/　　　 )　 )
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∪　　　（　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿)

この時点でスペイン内戦は、一つの山を越えたと言っていいだろう。
544： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:14:22 ID:zHokTn5I0: ::::::::::::::::::::::::::ﾊ::::::::::::::/i/／ i:::::::::::::::::::::::::|::::::|:::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::＼
::::::::::::::::::::::::::::ﾊ;;;;;;;;;/-'´ 　 .|::::::::::::::::::::::::ﾄ::::: ﾄ::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::ヽ
::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ￣　　　　 |::::::ﾊ::::::::::::::|　＼i ＼::::::::::::|:::::::::::::::::::::ﾊ
::::::::::::::::::::::::::::;:::ﾊ　　　　　 |:::/　V::::::::::ﾘ　　　　ｨ=ﾊ:::: |::::::::::::::::::::::::＼
:::::::::::::::::::::::::::::iヽ:ﾍ　　　　　 |:/　　 V::::::/　　　/ｲ＝ﾌi｝ヾ─────'｀
ヽ:::::::::::::::::::::::::|　＼ヽ　　　 |i!　　　｝::/　　　r''´ゞハi l:ヽ
::::＼::::::::::::::::::::|　　＼　　　＿＿ニ三ｲ　　　||r j｝i|　.i lヾ｝　　　　　　　　　　　　　ブルネテ作戦も失敗した！
::::::::::＼::::::::::::: |　　　／::::＿,,,ィ彡=''´i/il_,=＝|.しｿﾊﾉﾉ-､
:::::::::::/ ＼::::::::::ヾ／:- ''´＞''´ -=ｲ｀　 ||r'´｀ﾊ彡　ｙ/: : : :＼ニニミ-､　　　　　　北部戦線でも敗退した！
::::::::/　　　｀ー- xゝ rィ彡''´イッ:::ﾘ　　/i　　　ミー=´i: : : : : : :｀:-:､: : :｝ｿヽ
:::::/::ﾊ＿＿＿＿＿/ /　 /　ﾋ:::..ソﾉ　｛.ﾘ　　　　｝.　 l-､: : : : : : : : i: ://: :ﾊ　　　　これ以上はどうしようもないぞ！
￣ヽ──────､ﾊ　ヾ　　ゞ''´　ノﾉ　　　 ./　 ./: :ﾉ: : : : : : : : l: i l: : : ﾊ
i ヽ　｀ -ゝ　　　　　　ヽヽ　ミ=''´　／／　　　　　 /: : i: : : : : : : : : l: i l: : : : :ヽ､
｛　　ﾊ　　　　　　　　　＼＼＿_／／　　　　, ィ　/: : :/: : : : : : : : : : /: : : : : : : : ＼
　｀　　廴　　　　　し　　　ー─''´　　　 ir'_´'´ ./: : :/: : : : : : : : : : /: : : : : : : : : : /
>､＿　　　ー　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : :/: : : : : : : : ::／: : : : : : : : : : :/
: : : : : ＞-､＿ハ､　　　　　　　　　　　　　　　ハ／: : : : : : : :／: : : : : : : : : : : :/ハ

　　　　　　　　　　　　　　　共和国国防相
　　　　　　　　　　　　　インダレシオ・プリエト
545： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:14:47 ID:zHokTn5I0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,､＿＿_, - 、
　　　　　　　　　　　　　　　　 _.　 -―‐≠=-:.:.:.ミ:.:.:.:.＼
　　　　　　　　　　　　　 ,， '´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`:.:.:、:ヽ
　　　　　　　　　　　,，':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼{
　　　　　　 ,，':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ＼
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　　　　 .／:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. }:.:.:./:.;:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.'，
　　　　 /:.:／〉:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./|:.:.:.:.:.:. ,i:.:.:.:.,{:.:./:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: i
　　　 ./／　.′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: / |:.:.:.:.:.:/.|:.:.:/ ∨:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |
　　　/´　　.′:.:.:.:.:.:.:.:.: i:.: / ｜ :.:. ′|:.:/　　V:.:/i :.:.:.:. i:.:.:.:.:.:.: |
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　　　　　 |:./ |:.:.:.:. ﾑ. 　xｯ=ミ、　　　　 ,ｲ{_:::;;ム :.:.: |　}:. /
　　　　　 }.′|:.:.:.:./:.:〉《ら_:;ﾑ　　　　　 V)-ｧ_ﾘ:.:.:.:.|　j, '　　　まだだ！
　　　　 / 　 |:.:.:./: /ム　寸:ｼ　　　　　　 `ー ':.:.:.:.:ム'
　　　　　　　　 |:.:/:.:/　},ム　　　　　'　　　　Ｕ　/:.:.:.: /'′　　　　まだ共和国軍には反攻する力が残っている！
　　　　　　　　 ∨:/i　　　/.: 、　　　ﾔ　_）　　 /:.;.:.:.:/
　　　　　　　　 ∨:.|　　./:.:.:.:.＞　._　　　　　./イ:.: /　　　　　　　最後まで諦めずに戦うんだ！
　　　　　　　　　 ∨|　 ./:.:.:.:.:.:.:.:.／　ァ　 ´/　.}:.:/＼
　　　　　　　　 `|　/_.　-‐'⌒ r'- '　　　　　/, '　　＼
　　　　　　　　　 r f丁　　　　　厶　￣＼　 ./ｲ　　　 `ｰ､
546： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:15:05 ID:zHokTn5I0: 12月15日、共和国軍は反乱軍の支配領域で防御が手薄な都市テルエルに奇襲をしかける。
気温が零下20度を記録する、過酷な気候での戦闘であった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　'　　　,:'　　　,:　'　　　　　'　　　,:'
　　　　:'　　'　　　,:',:　'　　'　　　,:'　　　　,　　:'
　　　　　　　:'　　'　　　,:',:　'　　'　　　,:'　　　　,　,:　'　　'　　　,:',　　:'　　'　　　,:',:　'　　'
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547： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:15:53 ID:zHokTn5I0: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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ゞ　,,彡ミ　　＼＼　　　　　　＼＼　　　　　　＼＼　　　　　　＼＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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年が明けて1938年1月8日、建物一戸一戸を奪い合う死闘の末に、共和国軍はテルエルを奪取した。

　　　　＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:.:
　　／:::: :::::＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､ /::.:.:.:.
　　　　　　　::::::ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:.:.:..:.　　　　＼
　　　　　　　　.::ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ;.;..:.:　　　 ..:.:）
　　　　　　‐＜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿_て:.:.:＿＿／
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　　 , -=　　　::::ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（:.:.::::　　＿ノ
　 (:::::::::::　　 :::::ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..:.:.::＿,)
　　 >::::　　　　　　::ｊ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..: :.::_
　（_::::　　　　　:::::ｒ'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（＿）
　　　￣　(＿::::ノ
　　　　　　　　　Ο
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548： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:16:15 ID:zHokTn5I0: 　　　　　　　　,r== -
　　　　　　　/'´ 　　ヽ、　　　　　　／.:￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　|　　　　ヽ　　　　／: : :　　　　　　　＼
　　　　　　　|　　　　　ﾍ　　／: : : :　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　Ｖ　　　　　 t ／: : : : : :　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　ヽ　　　　　　 !: : : : : : :　.. 　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　ヽ　　　　　 |: : : : :　 ,,,,ノ⌒" '' ``⌒＼,,, 　　　　 l
　　　.　　　　　/ヽ　　　　 ∧: ::;;　（　(・) ）　ﾉヽ　（ (・)　）;;:::　　　 |　　共和国軍に降伏するなど、もってのほかだ！
　　　.　　ｒ'⌒　　　　　　' 　＼ :　 ´"''"　　　　　"''"´ 　　　　 l
　　　.　　 |　　　　ヽ　　　　　　＼: . .（　　　 j 　　　）　　　　／　　　裏切り者め！
　　　　　丿　　　　＜＼　|　　　l:: : ＞ｰ-‐'=ｰ-ｰ＜　　　／
　　　　　（　　､　　　　　ィ_.ﾉ　　 |: : : : : : : : : : : : : : : : : イ＼
　　　　　/ 　　　＼　　 /´　　　　 l: : : : :｀`ｰ- -‐'"´　　　　　＼
　　　　　＼　｀＼　｀ー{,　　 -―｀. : : . : : .　　　　　　　　　＼
　　　　　　＼　｀ー　｀ｰ ´

やる夫はテルエル守備隊を罵倒すると、ただちに奪回を命じる。
2月21日、反乱軍の猛反攻にさらされた共和国軍はテルエルから撤退した。
549： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:16:42 ID:zHokTn5I0: 双方の被害は甚大だった。
反乱軍は２万近い戦死者を出し、共和国軍は戦死は比較的少なかったが、捕虜は２万２千人にのぼった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ィ!´￣｀`i''ー─- ､､､,,_
　　イ三二二ﾆﾆﾆゞ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(　j〉　　　」´￣￣｀`ー-､ヽ　　　　.,.:,..:.. 　　　.,.:,..:..
　　　　　　　　　　　　　　　... ,...　　　　　　　　　　　　　　　｀`ｰ─'"´ ￣￣￣￣
　　　　　　　　　,ィゞ　　　　　　　　　　.,.:,..:.. 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.,.:,..:.. ... ,...
　　　　　　　　　　　　　ー＝==＝-　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー＝==＝-
　　... ,... 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.,.:,..:.. 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　... ,... 　　　.,.:,..:..
　　　　　　　　　＿, 　-─‐- ､ー‐-､ー-､　　;: ;:;: :;:;: ; ;　　　　　　　　　　　,ィゞ
　　　　　　　　,ｲ､,r'⌒ヾ　　　　ヽヾ｀`''ー- -､-‐''"´ヽ;;: :;:; ;:; :;:; 　;: 　.　　　　　　　　　　　.,.:,..:..
　　　　　　 ,r/　 (::;;:;:;;/ー-､　　j　 `,　　　＿ /ィ´　　;:; :;　;:; :　;:　　　　　　　　　　　　　　　,ィゞ
　　　　　　ヽ「i''ー'"´　　 ,r-‐'ー''''"´￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ィ!´￣｀`i''ー─- ､､､,,_
　　　　　　　　　　　　　　　イ三二二ﾆﾆﾆゞ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(　j〉　　　」´￣￣｀`ー-､ヽ　　　　.,.:,..:.. 　　　.,.:,..:..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ... ,...　　　　　　　　　　　　　　　｀`ｰ─'"´ ￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ィゞ　　　　　　　　　　.,.:,..:.. 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.,.:,..:.. ... ,...
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー＝==＝-　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー＝==＝-
　　　　　　　　　　　　　　　 ... ,... 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.,.:,..:.. 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　... ,... 　　　.,.:,..:..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿, 　-─‐- ､ー‐-､ー-､　　;: ;:;: :;:;: ; ;　　　　　　　　　　　,ィゞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｲ､,r'⌒ヾ　　　　ヽヾ｀`''ー- -､-‐''"´ヽ;;: :;:; ;:; :;:; 　;: 　.　　　　　　　　　　　.,.:,..:..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,r/　 (::;;:;:;;/ー-､　　j　 `,　　　＿ /ィ´　　;:; :;　;:; :　;:　　,.-'''"-─ `ー,--─'''''''''''i-､,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ「i''ー'"´　　 ,r-‐'ー''''"´￣
550： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:17:11 ID:zHokTn5I0: 　　　　　　　　＞－ ' ´￣＞‐|:::::::::::::::::::::::::::ｲ　　ﾉ　／
　　　　＞ ' ´　　　 ,,,xxｚ/::::::::ﾄ:::::::::::::::::::::::/::∨;,/／
　　　／　　　　　／;;:'´,'´l::::::::::>弋:::::::::::::::/::::::::::i　〉
　 , '　　　　 , ' ／　,'　ﾞｘ:::::::::ゝﾆ二ﾆソ::::;;::::ﾉ./
／　　　　 ,,,／ , '　　 ,　　　＼_::::::::::::::I´∨〈｀ｖ'ヽ
　　 ,,,.-‐´　,　'　　＿｛_　　　　'''''====ゝ丶ﾍ＼ｌ
_,,,, - ‐　' ´　　 , ' 　,ｲ｀ヽ、　　　　　　ヽ　ヾｌ、_!　　　　　テルエル奪回作戦が行われる中、
　　　　　　　　　　　ｼ　ﾄ-、　　　　　　 ,- ＼　＼゛、
　　　　　　　　　　 ,'　　ゞ_〉、　　　 /〉、｀"ー　Y　　　やる夫政権は本格的な政府の形態を備えます。
　　　　　　　　　　ｨ'　　　　　｀';. 　　 'ﾜ"、￣｀　 " l
　　　　　　　　　＿ゝ　　　　　　..　　 / ｲ;ﾄ<-　　　 l　　　すなわち、正規内閣を組織したのです。
　　　　　　　　　　＿゛ﾆ_‐-　　 "゛　｀´　　ｌ｀　　　_}
　　　　　　　　　＞'´::"ﾞｯ、　ヾ__ノ'　=＝キ{、　　 _L、
　　　　　　　／:::::::::::/::::| ﾃx,,ノゝ- ,,,,,='´:::::∧__　　ｿﾄ
　　　　,　- ' 　: : : :::/::::::| l 一｀ｻ゛´ー〉::::::::／ｋ_／／::::＼
, - '　´　　. . : : :::::::::l:::::::::l　｀―'´! l＞-' 〉:::::ゝー...'..´::::::::::::::
ヽ　　. . : : : : ::::::::::::::l:::::::::::l　,' 　 /／　 /::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::
.｜::::::::::::::::::::::::::::::::::::、::::::::∨ ,l_/ ﾚ-‐./:::::::::::::::::＼::::::::::::::::::
　〉:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::∨_l 〈　７/:::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::
./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::〉 l　〉 /::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::

　　　　　　　　ﾊ　　　＼　　､　　ヽ!,-‐ﾍ {薔}ｯ､ﾉ }、
　　　　　　　ﾊ　　 / 〃ヽ　＼　ヽ.／ﾞｰ､_メ　,>'.ﾊ
.　　　　　 |　l　〃 /　　　｀ヽ､ヽ　ヾ､　　／v'　　 |
　　　　　 !　!　,'　,' -‐-　　　＼⌒ ヾ／"´　　　 |
.　　　　　　 ',　∨　 !　　　､　　　 ,. ｀＞-､　ヽv―､/
　　　　　　　〉＾ヽ　 | ｙf三ヽ　　　イ fヽiﾐヽ　 }ｰ､ヽ
.　　　　　､! (｀∧. ', ヾﾞｿノ　　　　ゞ_"ﾉ　 ', ﾊｒ, ' /_　　　　これまではたしか、やる夫はあくまで
　　　　　　/｀ヽ､!l､ヽヽ　￣　　　　　　　　　ノｒ!| ノﾉﾊ
　　　　　　}､　ヽl.|ｰ､‐^、　　　ｒ,―,　　　ｒ'く"=_!|‐´　,.ﾍ、　　将軍たちの評議会のトップっていう形だったかしら。
　　　　　ヽ＼　!!,-'―‐＞､　ゝ '　,.＜.|　|ｰ'ｿ､__／　ﾉ
　　　　　へ__／ﾞ　　　 __｀￣ヽニ´二__L ヽ　　＼__／ }
　　　　　　{ ﾄ/　　　　　|　二二ﾆ「Y_{´__　　|　　､ヽｰｲ）
　　　　　 У　　 /　　 .!　}-―‐ｲ .ﾄ+´__　　| ,ﾍ ,､ヽ＼'
　　　　 |　　　 {　　　ゝ､_ｨ７´7｀´ヽヾ ,-　〉､ ∧／ｯ'
　　　　　　＼　ﾉ　ノ　 , 　ｿ　|　ﾟ､‐ﾄ､iｰ'V　　　　〈|
　　　　　　　）´　　｀ ,,.ｧ　__L、l.　ﾟ　|ヽ｀　　　　　　 |
　　　　　 /　　 _／,.-ﾃ´ -､Y＼　/!　＼.　　　　ﾊ
　　　　　　/〃￣　 ´ ∠_　､ﾞﾌ　ヽ' ﾞｰ´　＼　　　 ',
　　　　 ,ノ　　　　　　-＜ , ､7　/二「｀'二|　　iｰ-､＿.ノ
551： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:17:43 ID:zHokTn5I0: 内務大臣にはやる夫の義弟セラノ・スーニェルが選ばれた。

　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿ _
　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　/　　　 _　　　　　　　　　　　丶
　　　　　　　　 l　　　ﾉ }　　　　⌒＼　　 /⌒　l
　　　　　　　　 |　　　/ .ﾊ　::;;（　　●）　　（ ●）|
　　　　　　　　.l　　 // .ﾑ-,..,.　´"''"　　,　"''"´ l
　　　　　　　　＼ヽ!　'　'　! ヽ　　､__ ,_,　　　／
　　　　　　　　　　|ﾌ入　　　　 l　　　　　　／
　　　　　　　　　 ,ヘ　ﾍ　　　ト　､＿､´
　　　　　　　　／　ヽ ',　　　　jｧ /　/ !　ヽ
　　　　　　／　　　　　/ゝ..＿..ﾉ｀Y Y　/ 　 }
　　　　／ ,..........　　　', 　　　　ｌ}_|./　　 j
　　　 /, '´　　　｀ヽ　ﾊ_　　　ノ　ｌ　　/
　　 //　　　　　　　 ∨　｀` ￣　　 l 　./〉
　　j j 　　　　､　　　 l　　　　　　　　l ,._ll′
　　l |　　　　　　｀ヽ　ﾍ　　　　　　　　l! /

　　　　　　　　　　セラノ・スーニェル

他の閣僚ポストは、軍人、君主制支持者、旧カルロス党員、旧ファランヘ党員のそれぞれに
注意深いバランスで振り分けられた。
552： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:18:24 ID:zHokTn5I0: もちろんやる夫が国家主席として閣議を主宰する。やる夫独裁政権の確立である。

　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣｀　、
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　./　　　　　　　　　　　　　　,==ﾆ_-､　丶
　　　　　 /　　　　　　　　　　　〃　　__ ｀ヽ　＼
　　　　 ./　　　　　メ≧､_ノ　　　　ｲ　　　{・} 　|}　　丶
　　　 /　　　　　ｨ彡´三ヽ＼　　/. 丶＿＿／　　　 '
　　　/　　　　　〃￣￣ {・}|　　　　　￣￣　　　　　　　V
　　./　　　　　　廴　＿二´　　　 l　　　　、　　　　　　　'
　 ,'　　　　　　　　￣￣, 　　　人、　　　}　　　　　　　　'
　 |　　　　　　　　　　　ﾍ、　 _／　　｀ｰ-ｪ'　　　　　　 |
　 |　　　　　　　　　　　　￣　　　　　　　　　　　　　　　　∧
　 | 　　　　　　　　　　　　　　　-‐'"´｀`　　　　　　　　　/
　丶　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　｀　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∠
　　　　　｀　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　｀ﾉ｀　‐　- ＿　　　　　　　_ ＿ , ´

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f¨ﾞ!
:┐　　　　　　　　n /〉　　　　　　　　　　　　　　　<ヽ　　　　　　　　　　/^〉'
　!　　　　　　　　　}”/　　　　　　　　　　　　　　,､　 <｀ヽ　　　　　　　 ./:::/.,､
⌒!ｨ　　　　　　　 f¨ﾟ{　　　　　　　　　　　　　<´ 'ヽ　Vハ　 |ヽ　Y¨!　|::::}ｲ { , -ー､　　_ /¨>　 r-‐,､ <⌒!
::〈人_r-ｰ- ､_r＜}|　＞::::￣:｀ヽ__, - ､__r ､r=¨>‐-!　/:::::}＿_Vﾍ　}:::|__}::::{.ィ1.|:.:.:.:.:.:.}_, くﾉ￣!　./;;;;;;;;;}_, ﾍ⌒',
/:.< /::::::::::::::::Y::/|i /::::::::::::::::::::::Y:.:.:.:.:.YVｲ!:::::}::::::::|/::::::/:ァ＜!　V_::|　',く/⌒!}:.:.:.:.:ノ/ /:/^V__〈ヽ;;;;;/_!__ノ::::::ヽ
:.:.:.:}|:::::::::::::::::::|:{:. }:!:::::::::::::::::::::::: l:.:.:.:.:.:.|ィ　ゝx}:::::: |::::::/:.:/　 /　> ¨⌒ヽ:'.　　V¨¨ヒ{_. V==<:::::｀ヾア´:f⌒!ヽ:::::}
＼f':!::::::::::::::::::lﾊ:.:ﾘ'.:::::::::::::::::::::::∧:.:.:.:./　＞ｲ::! :::: |:::::{Y/'　〈　/:::::::::::::::::}:' 　　V::::::::::{ .}　　.}::::::::::|:.:.:.:.|:.:.:|:.:.}-:'
　ヾ!,､:::::::::__/_／　ヽ::::::::::::::::/|ﾚVWハ/::::::::/:::::: |::::::|ﾊ　　 V!::::::::::::::::::!:/　　./:::::::;:::Y　　/^!:::::::{:ﾄ､: |:.:.:|:./:::::
　　　　｀Yﾟ￣　　＿/VﾚvｲW:::::｀ー-::＿_／:::::::::/:::::::|　ヽ　｀!:::::i:::::::::::|'　　 /:::::::/L_|　　￣⌒¨}＞ﾍ}:.:.:|”::::::::
、　　　　　　f´￣::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|　　ヽ　.|:::::l::::i::::::|　　/:::::::::|　　＞-　._　　}} 　 |:.: |ヽ:::::::
553： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:18:53 ID:zHokTn5I0: ─── バルセロナ

r:、 |::::|　　＼. 　　 |:|　　　　｀i､: : : :}べﾍ　ｨ
|::|　|::::|　 |ヽ　＼　　ﾞ　　ﾄ　　ト､,／△ | Y　|　
ｌ::|_r::ｼ:⌒ヾ:|　|:ｌ　｀　　　 |:| 　 :!　 !　　 l ヾ､:|
_｀''ｰ'::_:::::::::}|　ｌ｣　　　｀ヽ　　　 |　 |　　　|　　 |
　　　　"'-::Ｌ　 /::＾ヽl::i　 _ ｀ヽ,::|　 |ｰ:::::: ト,,　_!
　 |｀::､　　　:ヾｌ::::::::::}::|　|:|　　 |　 |:::::::::::|:::::::::|
　 |::::::|　f:ﾍ　　 `ヾ:::ﾄ､!:ィ^７:ヽ::|　 |:::::::::::|:::::::::|
　 |::::::|　|::::|　　r:.､　 : ｀ Y::::::::}:|＼|￣￣|｀ヾ:|
　 |::::::|　|::::|　　|::::|　ﾄ,　　 `ヾ';｣-　`ｉ　　|　　::|
　 |::::::|　|::::|　　|::::|　|:|　 f::　..、|:　　 |　　|　　::|
　 |::::::|　|::::|　　|::::|　|:|　 |::| |:::|:|:　　 |　　|　　::| 　　　 .__ .. -――――-- .. ＿
　 |::::::|　|::::|　　|::::|　|:|　 |::| |:::|:|:　　 |　　|　　::|　　　｢
　Ｌ::::|　|::::|　　|::::|　|:|　 |::| |:::|:|:　　 |　　|　　::|　　　 |
　　　｀::└-, 　 |::::|　|:|　 |::| |:::|:|:＿　|　　|　　::|　　　 {　　　　 ,,.. -―-､､
‐-, ___　　　　　｀ﾞ　 ┘　!::!ｌ|:::|:|: Τ､}　　! 　 ::|　　　 |　　　 /:::::／´　　ヽ
:::::::',: : :￣:":'':-.. _＿　　　`::-､!:!:　|　|　　|　　::|　　　 {　　　 |:::/　　　　 }
:::::::::',: : : : : : : : : :',　￣ "ｰ- ､|''ｰ+,,.｣　 :|　　::|　　　 |　　　 |::|　　　　　 |
--::::::〉: : : : : : : : : ',　　　　　　ヾｰ- .._j　 }　　::|　　　 |　　　 |::|　　　　　 |
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　 |:|　　　　　　　 |:l￣￣￣ "ｌ:ｌ　|　 |　 |　　::|　　　 |　　　 |::|　　　　　 |
　 |:|　　　　　　　 |:ｌ　　　　　 |:|　|　 |　_| ,..　+　　　 } 　　 |::|　　　　　 _ |
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,, -"
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554： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:19:09 ID:zHokTn5I0: 　　　　／::::::::::::/::::ハ::::::/:::|::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞．
　　／:::::::__:::::/::::::{ﾄ::V::}:::::|::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,
...／-=イ::::::／:::::: : |::ハ:|:::::|::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾑ
　　 /:::::::/:::::::::::::::::!ミﾐⅣｿ|:::::::::::::::::',::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::＼
　 . /:::::::::i:::::::::::::::::::|r"￣　 !:::::::::::::i::::V::::::::::::::::ヽ::::::::::::::ハ＞ー
　 /::::::::: :|::::::::::::::::::::|　　　.ﾘ:::::::::::: |::::::V::::::::::::::::::',:::::::::::::::::',
. /::::::::::: ∧:::::::::;:::::: |　　　,'::; ｲ:::::: |ヽ::::ヾ､::::::＿ﾊ:::::::::::::::∧
ｲ:::::::::; ｲ:::∧::::_|ﾑ＝!＿＿/__. V::: | _..≧__,,ｨ≦_:::`:V::::::::::::::::＼
- ' ¨　/:::::::::::>､:{r¨￣￣ ≧ミ}ﾄV:: |r＝″￣￣ } }::::V::}`ー──　　　わが軍の損害は極めて深刻だ。
　　　,'::::::::}:: i r }!{　,,＿＿ｪz .}}==={{　zｪ＿＿,　}i{ Y::rﾊ
　　 /:::,ｨ/ﾄ.人　{i{ ´￣￣￣` }}￣ {{　´￣￣ ` .}i} ﾉｲ　　　　　　　　　精鋭部隊のほとんどは失われ、
　 ./／ノ　＞ミﾄ _ﾊ＝＝＝＝"　i} ゛＝＝＝＝ｲノ_＿
　　　　　 ,/　//￣八　　　　　＿＿　　Ｕ　　/" .ト　}}ハ　　　　　　　今や兵士の多くが老兵か、２０歳にも満たない
　　　　i７　　{ {　　　＞　.　　　　　　　　　ｲ　　 i!　.}}　廴_
　　　ﾉ　　　ヾ;､　　　　　＞　　_　　＜　　　　 /　/　　　ハ　　　　　少年兵だ。
　　 /　　　　　　＼　　　　＼　　　　 /　　　_＿ノ　　　　　 }
　 ./ ＼　　　　　　＼　　　　＼　 .／ ,．＜　　　　　　　　 ..人 _
　/　　　`ー＝ミ､　　＼　　　　N/　/　　　　　　　　　　イ　　　ヽ

　　　　　　　　　　　　　　共和国国防相
　　　　　　　　　　　インダレシオ・プリエト
555： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:19:24 ID:zHokTn5I0: 　　　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.､:.:.:.:.:.:.: ＼
　　　　　　　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ,:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ｉ:.:.:ヽ:.:.:.､:.ヽ
.　　　　　　　 /:.:.:.,:.: /ｉ:.: /:.: /:.:.:.:,:.:.:.ｉ:.:.:.:.ｌ:.:.:.:.ｉ:.:.:.:ｉ:.:.:',
　　　､ _＿.:':.:.:./:.:/:.:ｌ:. ｌ:.:.:.ｉ:.:.:,ｨ:.:.:. ｌ:.:.:.:.!:.:.: ,:!:.:.:.:!:.:ｉ:.ｉ
　　　　　￣ 7: ｉ:. ｉ:.:.:.!:.:ｌ:.:.:ﾊ:.:ｌ !:.:.: ﾊ:.:.:ハ:./ ｉ:.:.:/:.:.ｌ:.ゝ､
　　　　　　ｌ:.:.!:. !:.:.: ', ｌヽ:! ヾ　ヽ/　!/　 !'　 !イ:.:.:/:ｌ: ⌒
　　　　　　　 !.:ハ:ヽ:.:ハ!― - ､ , 　､ , - ―‐　ｌ:イ:. ｌ
　　　　　　　　ﾉ'　ｉ,､:.:.ｉ　弋赱メ　　　弋赱メ　ｌ:.人:.!
　　　　　　　　　　 ! ヽ:.!　　　　　　　　　　　 !:.:Ⅳ
　　　　　　　　ゝ.从　　　　　ｉ:.　　　Ｕ　 ':./
　　　　　　　　　　　　ｉ:.:ﾊ.　　　　　､!:　　　　 /:./　　　……
　　　　　　　　　　　　!ハ:.:..　　－　―‐　　 'Ⅳ
　　　　　　　　　　　　ヾ＼　　　　／ｉ､
　　　　　　　　　　　　　,.ィ　ヽ　､　　／　ﾉ丶
　　　　　　　　　　　／ /　　冫､.　　´　,.〈.　　 ',｀:..､
　　　　　　　　　　／:.:.: ｉ　　/､ oヽ　　/〃､　　ｉ:.:.:. ヽ
　　　　　　　_ ....:/:.:.:.:.:.:.|.　/､　　＞‐＜　ヽ　ｌ:.:.:.:.:.:.',:.... _
　　_ ......-:.:´:.:.: /:.:.:.:.:.:.: ! / 　￣',:::::::::/￣　ヽ.!:.:.:.:.:.:.:.',:.:.:.:.｀:.:-...... _

　　　　　　　　　　　　共和国大統領
　　　　　　　　　　マヌエル・アサーニャ
556： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:19:41 ID:zHokTn5I0: 　　､＿＿／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::/: /::/::::::＼ﾍ
　　＞::::::／::::::::/::::::::::/::::::::::::::::: |:::::::::::::::::::/::::V:::/:i::::::ﾍ:::＼
　　　／:::::::::::::/::::::::::/::::::::::::::::: : |::::::::::::::ﾄ::iト::┴<:::|:::i::::::＼::＼
　　 /:::::::::::::::::/:::::::: /::::::::::::::::::: ::ｲ::::::::::::::ﾊ::|　　 Vﾉ: |:::::::::ﾊ￣
.　 /:::::::ｨ:::::::/::::::::: /::::::::::::::::::::::/-∠ヽ:::::',　ヽ　　.ｲ:::/:::::::::i::ヽ
　/:::／ |::::: {::::::::::::i:::::::::::::::::::／＿＿≧:::::ﾊ　＿∠:/:::::::::人:::::ゝ
./／　　.}::::::i::::::::::::|::::::::::::／ ||' r￣ (:::). Yヾ:::i　 r===ﾚi::::::/:}＼i
　　　　ﾉ::::::|::::::: : |::::::／|　 .||　＼　＿　i　ﾊﾄ=ｲ(::)ヽ{:l:: /:::i
　　　ハ:::/i::::::::::ﾊ／ヽ/　　ヾ＿＿＿ノ　　　}､-　i::./ハ.|
　　　／=＼ﾚﾍ::ﾊヽ　{　　　　￣￣￣　　　ノ　　|'´　　　　誰も言わないのならば、僕が言おう！
　　/'´　　　＼＼::::ヽヽi　　　　　　　　_ ＿　　　 /
　　{　　　　　　￣＼￣｀ー､　　　　　 'ー-' 　／　　　　　　もはや戦争継続は不可能だ！
　ノ｀ー ─　ミ､　　.＼＼　￣}　　　　　｀　／┐
. (　／　　　　　＼　　＼＼　 i　　>──'´　　ヽr-､
　.Y　　　　　　　　＼　　＼＼廴r　＞'´　　　/　　 /
　/　　　　　　　　　　ﾊ　　　　ミ＝V　　　 /／　　イ

　　　　　　　　　　　　　　　　,.イ　 ...::_=-
　　　　　　　　　　　　　　／.:/.::´::::'――:::ｧ=‐'
　　　　　　　　　　 /　　　　　　 ::::::::::.｀:::.―-..､
.　　　　　　＿＿,.....-‐::´ 　　 :. :..　 :.. 　::::::::::::.＼⌒`
　　　　　　 `ーァ.::::::::::　　　　　:.　 :.　::.　 :::::::::.＼＼
.　　　　　　 _,.ｨ;.:::::::　　　　　 :.:. :. ::.　:::..:. :. ::..:::::::.＼::.､
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.　　　　　 _.ムｧ/.::: :|:::|::|　|:::::::l::::::|:::::::.＼:＼｀ゝ::::::::::::::.｀
　　　　　 /ｲ.:/.:::|:::|::|　ヽ:::::|:::::|､:::::ﾄ.::.＼:ヽ ::::::::::::::::|
.　　　　　　ｊｲ:::::::|::ﾊ:|≧‐＼{､::{ｰヾ:≦ヽ:.V.::::::::::::::{､|
　　　　　　　 |:|:l:::l〃{ｭ::::}ヽ　ヽヽ,イｭ::::}㍉:::lヽ:::|::|､| ｀　　これ以上の人命の損失は無意味だ。
　　　　　　　　 }从∧　ゞ-'　}´￣`i　ゞ:ツ　}ヽﾄ|ﾊ:l､| ｀
.　　　　　　　 {´　ﾄ∧＿__ノ　 '　ヽ＿__ノ　ﾑﾄ:{ヽ｀　　　　交渉による和平を提案すべきだ！
　　　　　　　／｀　 |　ヽ　　　 r= ｭ　　　,ｲ〉'　/ ｀ヽ
.　　　　　／　　　 l　　＞.. 　　　. ｨ1　　 / 　　＼
　　　　　ｉ　　　　　ヽ.　　　ヾ｀ ‐ ´　〃　　'　　　　　 {
　　　　　{　＼　　　　　　　ヽ＼　 ´　　　　　　／　ヽ
557： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:20:01 ID:zHokTn5I0: 　　　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:..　　　　　　　　 `
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　　　 /イ:.:.:.:./:.:.: _:/ .|:.:/i:.:.:.:.:/ _.廴:.i :.:..: :.:.ﾊ
　　　　 .|:.:.:./i:.:.:.:.:/￣l/`.l.ｲ:./´＿＿:l:`.:.:. ::.: l
　　　　 .|:. / .|:.:i:.:' ｨ芸才　|/　"らr才:.:.:.:　: . |
　　　　 .|:/ 　|:. ',{，之ン　　　　辷:リ}ｲ:.:.:　:.｜
　　　　 .|' 　 .|:.:.:.:.，　　　　 '　　　 u　/:.:.:./|:. |　　　プリエト！
　　　　　　　 |:.:.:.:.:l　.　　　-=っ　　ｨ/:.:.:/ .|:.:′
　　　　　　 |:./|:./　 `　 .　　　ィ　/:.:.:/　 |/　　　まだ負けると決まったわけじゃないだろう！
　　　　　　　 .'/ .|/　　　 }　` ´　 | ./ｲ:./
　　　　　　／´　.|　_.　イj 　　　 `7 }/
　　　　　　　┌　''´　　「　　　　 ./ /　　`　.
　　　　　　　ハ　　　　　l.　　　　 /　　　　　　ヽ
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　　　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:V:.:ﾚ-=≦￣￣||　i:./i | ゞﾃ=､-､ ||ヾ:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.∧
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　　　￣　　/:.:／/∧　｀== ´　/　　　廴=三三=/　r─､:./￣￣ ´
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　　　　　　　　　　ヽ .|　　　　　　＿＿　　　　Ｕ　 /／/　　　この期に及んでまだそんなことを言うのか！
　　　　　　　　　　　 ∧　　　　　 {=---ｧ}　　　　 /__／
　　　　　　　　　　　　　ヽ､　　　　 ─= ‐　　　　ノ　　　　　　　現実を見てくれ！
　　　　　　　　　　　　　　　｀　､　　　　　　　, イ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|> ､ _ , ィ´　 .|
　　　　　　　　　　　　　　　　r─|　　　　　 ├‐ ､
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558： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:20:20 ID:zHokTn5I0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　,,ィ
　　　　　　　　　　　　　　　　　〃　 ,,ィ;;''´
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　　　　　　　　　＿＿＿＿__iv;/::/r＝=-::...,,,,,_
　　　　　　　　　｀'''- ;;;;: : ィ il: V: ilﾊ: : : : :ミ: : : ｀ﾆ=-...､
　　　　　　　　　　,,ィ彡イ: /llMⅥll ﾊ; ; ;i: :ヾ＼: : ｀ヽ
　　　　　　　　,,ｨ;;''´ﾌ: :/:∧.ll　　ﾊl;;l; ; ;lヾ: :ﾏヾ＞､;; ;｀;-,､
　　　　　　　　／ｲ: :/:/: /il　u ,i jﾊ: :',;l; ; ; ∧: : : ﾊ: ﾄ､￣
　　　　　　　 /　/: 〃::ﾚﾊ　',　　l: 从:ヾ: :::乂::ヾ : ﾊ ';: ﾄ'､
　　　　　　　　　/ｲ: : ://≧=､　 i: ::ﾊ: : ＼: lj: :'; : :';: ::ハ
　　　　　　　　　 /ハﾐ/　(::) ﾉヾ'' ヾ/ ヾﾊt:j i:!: :ヽ: : : ',　＼
　　　　　　　　　　从iヽ """　/　､, z≧＝<ﾊ: : : : ';: : ﾐ;､
　　　　　　　　　　ハ　￣￣- ､　　/ (::) ﾉハ: : :jハ: : il
　　　　　　　　　, -､ﾊ.u　/　　ヽヽ """ /:∧: ﾊjﾘヾﾊ　　　アサーニャ！
　　　　　 r- ､ /　　＼､ .i　　　ﾉ　　ニ／ノﾊヾ',ij 　 'ヾ
　　＿ノ　　 ''::::...　　/　＼｀ー'　／￣ヽ　 _　　　　　　　　君からもなんとか言ってくれ！
／　　,,-　─　　　　 i　ヾ;　￣／　　　　　'ーﾐ､
　　　ヾ､:::::::::...　､　ヽ　　／　　　　　 ,　　　　､ヽニーi＿_＿
　　　　　　｀　　　ヽ　　 rｲ　　　　　／　　　　｀ーﾐヽﾊ　　　　ヽ
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　　　　ヾ...　　　　　　　/ i　　　　 /　　　　／ﾉ　　 ,　ヽ　｝｝　　　/
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559： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:20:48 ID:zHokTn5I0: 　　　　　　　　　　　　　　　＿_
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　　　　　 |:.:.:.:|:.:.:.:./|:.:.|、:.:.:|､:.:.:.ゝ､|':.:.:.|:.:.:.:.:.iゝ
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　　　　　/　 jﾊ|VVｫた示　　　　 `¨ﾟ´}:.:.|iイ/
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560： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:21:16 ID:zHokTn5I0: 　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ＼
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.　Ⅵ:.:.:.:.: |/: |x"厂￣｀ヽ　　　　　　　　ィ'￣￣{ﾐx.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!
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　　!:.:.:.:.:.:.:.:.:|.　ﾟ｡ ::::::: ﾉ　　　　　　ゝ::::::::ﾉ　 l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,′
　　 l :.:.:.:.:.:.:. |　　｀¨¨´　　　　　　　　　　｀¨¨´　 .|:.:.:.:.:.:.:.:.:i{
　　 |∧:.:.:.:.:.:.l!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.ﾘ:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾘ　　　　プリエト、国防相を辞任してくれ。
　　　　l:.:.:.:.:.:.|ヽ、　　　　　　　 '　　　　　　　　　/.ｲ:.:.:.:.:.:.:.:′
　　　 V:.:. 八.　＼　　　　　　＿　　　　　　イ/ .|:.:.:.:.:.:.:.′
　　　　ヽ/:.:∧　　＞　.　　´　　　｀　　イ／´　/:.:.:.:.:. /
　　　　　　＼:.∧　　　　.}＞　.　　　.　':|:.:. {　　　/:.:.:.:.: ｲ
　　　　　　　＼:丶　　　|:|　　｀　´ 　 .!_:.:|　　 /:.:.:.:／
　　　　　　　　　ー .／￣!　　　　　 |、｀丶./　イ
　　　　　　　　　__rｲ　 .厂　　　　　　　｀!　 L_
561： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:21:30 ID:zHokTn5I0: :.:.ト､:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:/|:.:ハ:.:.:| ＼:.:.:.:.:.:.|ヽ:.:.|!:.:.:.:./:.:.:.:＼
:.:.|ヾゞ､:.:.:.:!:.:.:.:.:.l:.:.:/:.:/ .|/　 V:.| ::::::ヽ:.:.ﾊ|::::}:/:|:.ﾊ/:.:.i:.:ﾄ､:.ヽ
:.:.!:.:.:.＼二!:.:.:.:.:.l:.:/／ー- ..＿ヽ! :::::::::V:::_::-‐::´|!:::!:.:.:.}､:} ヽ__＼
:.:.|:.:.:.:.:.:.:ｰ|:.:.:.:.:.!:.}　　　　　　　　 ::::::::::::::::::::::::::::::::::l:.:.: | }l　　　￣
:.:.l:.:.:.:.:.:.:.: |:.:.:.:.:|:.,!　　　ー-　　　　 :::::::::::::::::::::::::::l:.:.:. | ﾘ
:.:.:';.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.: |:.!　x;=＝＝ミヽ　　 ::::::::::::::::::::::::::!:.:.:.:|
:.:.:.ヽ:.r―V!:.:.:.:.!:.|〈ｲ :::r‐､:|　｀^　　　 :::::::::::::::::::::::!:.:.:.:|
:.:.:.:.:.'l　　 !:.:.:.:.|:.!　V´{__,斗　　　　　　:::::::::::::::::::::!:.:.:.:|
:.:.:.:.:.:.ヽ　　|:.:.:.:|:.l.　ゞ==≠"　　　　　 :;::::::::::::::::::l:.:.:.:.|
:.:.:.:.:.:.:.:.ヾー!:.:.:ﾄ」　　　　　　　　　　　　:::::::::::::::::;ﾊ:.:.:ﾘ　　　「共和国政府に悲観主義者を置いておく余裕はない」
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.!:.:.:.ト　、　　　　　　　　 r_，::::::::／/!:.:/
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.'.:.:.l　丶　　　　　　　 ::::／:.:.:.::|:/:.＼
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.丶:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊ:.:.V、　　　　　 | 　　　 V!　':.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.丶
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　　　｀¨¨ア　　　ヽ　＼　　　　 rへ.　　 V!　 {ｒ―――-- ､:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　,　＜　　　　　　　　　＼　 /　　」　　 V!　.!ヽ　　　　　　ヽ:.:.:.:.:.:}
　／＿　　￣｀丶　　　　　　ヽ/　／　ヽ　 N　 |　'.　　　　　　.}:.:.:.／
／´　　　￣｀丶　　丶　　　　　V　　　　}　 N　.|.　＼　　　　 ,|／
　　　　　　　　　　丶　　　丶　　ヽ　　　 |　.N　,|　　　ヽ　　／

ネグリンはプリエトにこう告げ、1938年4月5日、プリエトは国防相を辞任した。
562： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:21:49 ID:zHokTn5I0: ネグリンも実際のところは講和を求めていた。
だが、共和国地域が占領される際にやる夫が行うであろう残酷な弾圧を十分に認識していたのだ。

　　　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:..　　　　　　　　 `
　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.　　　　　　　　，
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　　　　　. ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /i:.:.:./:.:.:.:.:./ |:. .　:.:.　:.: .l
　　　 /イ:.:.:.:./:.:.: _:/ .|:.:/i:.:.:.:.:/ _.廴:.i :.:..: :.:.ﾊ
　　　　 .|:.:.:./i:.:.:.:.:/￣l/`.l.ｲ:./´＿＿:l:`.:.:. ::.: l
　　　　 .|:. / .|:.:i:.:' ｨ芸才　|/　"らr才:.:.:.:　: . |　　　（今やる夫に降伏などしたらどうなる？
　　　　 .|:/ 　|:. ',{，之ン　　　　辷:リ}ｲ:.:.:　:.｜
　　　　 .|' 　 .|:.:.:.:.，　　　　 '　　　 u　/:.:.:./|:. |　　　　やる夫がこれまでしてきたように、
　　　　　　　 |:.:.:.:.:l　.　　　-=っ　　ｨ/:.:.:/ .|:.:′
　　　　　　 |:./|:./　 `　 .　　　ィ　/:.:.:/　 |/　　　　　共和国派のスペイン人が殺されるのは
　　　　　　　 .'/ .|/　　　 }　` ´　 | ./ｲ:./
　　　　　　／´　.|　_.　イj 　　　 `7 }/　　　　　　　　　目に見えているじゃないか！）
　　　　　　　┌　''´　　「　　　　 ./ /　　`　.
　　　　　　　ハ　　　　　l.　　　　 /　　　　　　ヽ
　　　　　　/:::::::、　　　　l＿＿＿/ 　　　　／ヽ
　　　　　ﾉ::::::::::::、　　 l　　　 '　　　　　／::::::::l
　　　　〈:::::::::::::::::::、　　 l　　　/　　　　／::::::::::::::ヽ
563： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:22:04 ID:zHokTn5I0: 　　　　　　　-――-ミ
　　　,，:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ー- ミ、
-､／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:≧=-
:, ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`:､
':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:` .,_
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: {:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. 「
:.:.:.:.、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{:.:.:./:.:./:.:.:.:. /:.:.l
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:{:.:/}:.:/ｧ':.:／}:.ﾊ!
:.:.:、:.:.:.:、:.:.:.:.:/^!:.:.:.:.: {/ .}/¨`i㍉’}//
:.:.:.:、:.:.:.:.:.:.:.: {　.l:.:.:.:.:.:{　　`　.レ　｛/
'､:.:.:.:.、:.:.:`:.yﾍ._|:.:.:i∧{　　　　　　 {　　　　（反乱軍の前進をなんとか押しとどめることができれば…
:.:.:.、:.:.:.:.i､「　　 |:.:.:l　　　　　　　　　、
:.:.:.i`､:.:.:.|　　　 .|:.:.:l　 u　　　　　　_ノ　　　　厭戦的雰囲気に押されて、なんとか妥協を引き出せるかもしれない。
:.:.:.:!　ﾞV{　　　　|:.:.:l 、　　　 -―,ノ
:.:.:.:l.　 ‘.　　　　|:.:.:l　`　　　　　,　　　　　　それまでの辛抱だ！）
:.:.:.:l.　　 } 　　 .|:.:.:l. r―-　　,ノ
:.:.:.:.!　　.'　　　 ‘、:.l ‘.'､:.:.l
:.:.:.:.'.　,厶--―-ミx.'., ‘、､l
:.:.:.:.:.V　　　　　　　　` ､`､__
:.:.:.:.:.:.`　.,_　　　　　　　 `'く ‘:、
ー-r――三二≧ｘ、ミｘ　　`ヾ
　 /　　./:::::::::::::::￣`::､:` 、　　`､
　.'　　 ./:::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::`ヽ、　`､
. ﾉ　　/:::::::::::::::::::::::::::::::::::}:::::::::::` ､ ‘、
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　　､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`､!
　　 `､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}へ、
　　　 }::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`! ‘.
564： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:22:23 ID:zHokTn5I0: しかしやる夫は、無条件降伏以外の何物をも共和国から求める気はなかった。
共和国抹殺のための戦争を推進してきたやる夫にとって、共和国と妥協することなどありえなかったのだ。

　　　　／.:￣￣￣￣￣＼
　　／: : :　　　　　　　＼
　／: : : :　　　　　　　　　　　　＼
／: : : : : :　　　　　　　　　　　　＼
: : : : : : : :.._　　　　　　　　_　　　　　＼
: : : : : : : ´⌒＼,, ;、､､／⌒｀　　　　|　　　　休戦など誰がするものか！
: : : : ::;;（（　○ ）::::ﾉヽ::::::（ ○　））;;::: 　 |
: : : : : : ´"''",　　　　　"''"´　　　　 |　　　　スペインの自由主義、社会主義、共産主義を
: : : : : : . . （　　＼j　／　）/　　　　／
＼: : : : : : :.｀∨トエエイ∨　　　／　　　　　　完全に抹殺するまで戦争は終わらない！
／ヽ: : : : : : : :∧エエ∧: : : : : イ＼
: : : : : : : : : :.｀`ｰ- -‐'"´ 　　　　＼
: : : : . : : . : : .　　　　　　　　　　＼
565： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:22:41 ID:zHokTn5I0: 　　　　　　　　　　　　ﾞｉ:::.ﾞｉ　ﾞｉ　　　　!　!::::::.,'
　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ:::ﾞｉ　ﾞｉ　　　|　|:::::,'
　　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ::.ﾞｉ　ﾞｉ＿|　|:::,'
　　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ::ﾞｉ.　V _ 1!,r'
　　　　　　　　　　　　　　　ﾝＪ　(,___ 」,'
　　　　　　　　　　　　　,r'´ 　　　　　V ｀゛
　　　　　　　　　　　,r'　　　　　　' ,　!
　　　　　　　　　　ﾐ　　　　　ｨ、'　!
　　　　　　　　 ' ┼‐- 　.,　　゛` 　,'　　　　さて、この1938年というのは
　　　　　　　 '' 十‐- 　.,｀ィ　　ﾞｉ
　　　　　　　　　　　､　 .,　　｀!､　　〉　　　欧州情勢が微妙な変化をみせた年でもあります。
　　　　　　　　　'´::::::::::::::: ﾄ、　　_ﾝｰ`
　　　　　　 ,. '´--､:::::::ヽ:::ﾒ'´`iT〈 ,ｨｼ´　　　ここでその動きについて簡単に見てみてましょう。
　　　　　 /::::::::::::::ヽ:::::::ヽ::ヽﾉ、ヾ
　　　　　ﾊ、:::＿::::::ﾞ';::::::::ヽ::::ヾ! i ',
　　　　 ,/:::::＿::::,-::::::',::::::::::l__;vﾍl　',
　　　　/::::::::::::::::::::::::::::}::::::::::｀ヽ、:ヽ ',
　　／､:::::ニニ二二ﾌ::::::::::::::::::::ヽ::', l
.　 /::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::ヽlj
　/:::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ll
566： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:22:56 ID:zHokTn5I0: 　　　　　　　　　_, ィ ´　｀＞､__
　　　　　　 , ィ´　　　　　　　ヽヽ、
.　　　　／/　,.. -‐: ―:―: ‐:- ､_ヽ＼
.　　／ :/イ: : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ　ヽ
　　,ｲ／: : : : :.l: :l: : : : : : : : :i: : : : : : :ヽﾍ
　ム/: : : : : : /､/ヽ: : : : : ／ヽ:l; : :..: : :ﾍノ
. 　 /ﾍ:..: : : :/ ' ,≧ｘヾ: ／_ｘ≦_ﾄ､: :.: : ;ﾊ}
.　　　ヾ.: :/l 〃rＪﾊ　｀　 rＪﾊヾ, ﾄ､: /
　　　　ｌ:∨: l {i 弋::ﾘ　　弋::ﾘ j} l: lY:l
　　　　l:.:{ !: l　　　　　 '　　　　ｌ: ﾚ':.l
　　　 l: : :l: :ﾄ､　　　　_ 　　　　 ,}: :l: : l
.　　　 : : l:.l: :l: へ、　´　｀　 , ィ´l: :.! : :.
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　　/: :/イl: : l {{　ﾍ　｀ ´　〃　}}l:..: lヽ:..: :.
.　/; イ　 ,: : ;' {i　　ヾ　　〃　　i}l: : l　＼ :.
.／　　 ,: : ;´/　　　ヾ〃　　　 {l: : l　　　ヽ、
　　　,.ィ/: :/:.{ 　　　　　　　 }: : lヽ、　　｀ヽ、

　　　　　　エドゥアール・ダラディエ

フランスでは、４月のはじめに第二次ブルム内閣が倒れて、ダラディエ内閣が発足した。
567： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:23:15 ID:zHokTn5I0: ダラディエはスペイン国境を閉鎖する。これで、共和国側政府への外国援助の流れは阻害された。

　　　　　 ,..-..-､,r'"´:::￣::::｀ｰ-､
　　　　 /.:.:.:.／:,::::::::::;::::l:::丶::::;:＼
　　　　　|:.:.:/::::/:::::,:.'/l:/ヽ:l/ヽﾊﾊﾍ
　　　　　|:.:.:|i::::|:::::::|ﾘ'´　　　ヽ}_}ハ
　　　：　.|:.:.:|i::::|:::从 ○　　　 ○ ｌ小N　　　　　なんでだっ！
　　　　　l:::∧（|　⊂⊃　､_,､_, ⊂lｉ|ノ　；
　　　　　|:::| ヾ:|ヽ::j　　　{　 }　ﾉi|　　　　　　フランスは共和国政府を見捨てるのか？
　　　；:　l:::l. 　 iトィ.'´｀)､_￣_(⌒ヽ. 　　　 ;
　　　　　ヾ! 　　i　/三}ﾍ＿__| {:彡ﾍ　　 ;
　　　　　　　　　i　ｌ　 l､ヽニ| |{　　 l
　　　 ; 　　　ヽ!＿_j ヽヽ.i | ゝｰ '

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　‐≠　￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／　　　　　　　ヽ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　/,.　-----　､　　 :i ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　く　／: /: ! : : : : ｌ: : ＼　　|　　〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚ{V 　 |:/ 　十ト}V};ﾊ|: : V　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }:i　ノ　　　｀ヽ ./: /}: : i　
　　　　　　　しかたないじゃなイカ….　　　　　　　　　　|:|　 ●　　　●　 |: /ノ: : |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿/|::とつ､_,､_, ⊂⊃|:_:| ＼_:＼＿＿＿
　　　　　　　これもフランスのためゲソ。　　　 ,／: :____.|: :|｀/⌒l, ___,　イ |: :{ヾ∧: : : : : : : ｀＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／: : :／__/|: :|/　 /::|l＼　 |i |: :| 　ﾊ￣￣￣￣｀ﾊ}
568： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:23:39 ID:zHokTn5I0: 5月11日、ポルトガルのサラザール政権がやる夫政権を正式に承認する。

　　　　　　 .... ,,、＿_
　　　　／ｨ彡'三三≧､
　　　, 'ィ///ィ彡'三三ミ≧､
　　　 ,!ﾉｲｨﾉﾊf/r''^`ミﾐヾミ'､_'、
　　 /!/fｗﾘ八　　　ヾﾐ'､ﾒﾐ､_ヽ、
　　 {i |l|W小f　　　　l|l｛{ﾄミヾﾐゝ､__,
　　　）!l|l|fﾘfﾓﾘﾐ;ゝ:ｨ'tiﾃ!lﾄﾄﾐｿ}｝ヽ｀`ヽ
　　　 ,川h{i洲{´　l:{:｀~尢',l|l|巛　　＼　'､
　　　ﾘﾉﾉ八ｲ　　 ':,:.:.ﾊﾐﾘ!ﾄ､ﾐヽ、　ヽ
　　ノｨｼｲ卞ミ}＿ｰ_',:./ﾊ｝}l{　ヾミ'、
　　 ,.彳｛{/ﾘﾄﾐ'｀ﾆﾆ,´ｨi{l｛lﾄ't'､　｀',ﾘ
,.　'´:/:::::|jﾂﾘ}}iliﾘt洲Wjﾘﾂ}｝ﾘﾄ､',ﾐヽ
::::::::/:o::::|{ヾﾊﾘﾊ{ゞ'､' 'fｼ'､//{｛!ヾﾐミ',
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ヽ::::::::::::::|::::::::∨|｀` ‐::、. :}:..:'､::jﾘoヽ:::::::::::::|
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　　　　　アントニオ・サラザール
569： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:27:07 ID:zHokTn5I0: ソ連では、ブハーリンなど反スターリン派への粛清の嵐が吹き荒れていた。

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;;;!　|";| |;;;;;;.! |;;;;!　 .|;;;;;|　 l;;lﾞ /;;;;;;;]､ﾞ";;;;!　|;;;;;;.!.!;;;l ,!.!!;;｝/;;.!　　!;;;lﾞ''"　 .|;;;｝　!;;! !;;;! |;;;;;｝/.i|;;;;| .!;,ll;､;;_;;;;｝
;;;.!　l;;;;l.!;;;;;;;! |;;;|　 .ﾄ;;;;;.!　 !.! .!;;;;;;;;;! ｌ;;;;;;;!　l;;;;;;ﾞl.|;;;.!l;.!.!;;|.l;;;;;|　　!;;;!　　　l;;;;|　 l;;.!.!;;,! .!;;;;|lﾞ/l;;;;,! :!;.!Ｔ｀ !;;;.!
;;;;.!　!;;;||;;;;;;;| ,!;;l　　l;;;;;;;｝　!;! l;;;;;;;;;;!　ｌ;;;;;lﾞ　ゝ./ .l;;;,!!;! l;;.!|;;;;;.!　 |;;;;|　　　!;;;lﾞ　 .!;;|｀゛ .l;;;;;;/ .!;;;;! .|;;{　　.!;;;;|
;;;､|　l;;;〔;;;;;;;! |;;,!　　|;;;;;;;|　l;,!.!;;;;;;;;;;|　 !;;;;.!　　　　｀. l;｝.|;;;ﾞ;;;;;;｝　.|;;;;!　　 .|;;;;|　　|;;;|　　!;;;;;|　l;;;;,! .|;;.!　 .lﾞ;;;;|
;;;;ﾞ;|　!;;;;;;;;;;;! .!;;l　　.!;;;;;;l　,!,!.|;;;;;;;;;;.!　 !;;;;;.!　　　　　.彳|;;;;;;;;;;;l　 .!; !　　 .|;;;;｝　 .|;;;.!　 .|;;;;;;l　!;;;｝ .|;;｝　 |;;;;;l
､;;;;;| :!;;;;;;;;;;;l .|;;.ｌ　　ヽﾉ゛./.! .l;;;;;;;;;;｝　 |;;;;;|　　　　　 !;| |;;;i.ｌ;;;;;｝　 ″　　 |;;;;|　　l;;;;,!　 |;;;;;;;| .ゞゞ |;;;l　 .|;;;;;|
l;;;;;/　ｌ､;;;;;;;;｝.!;;.!　　　　.lﾞ;.!　|;;;;;;;;;;|　 .|;;;;.!　　　　　 !;| |;;;| ｀'"　　　　　 .|;;;;|　　|;;;;lﾞ　 !;;;;;;.!　　　l;;;,!　 .!;;;;;!
.ﾞ‐'　　ｌ､;;;;;|゛.|;;;.!　　　 .i!;;lﾞ　.|;;;;;;;;;,!　 .|,,/　　　　　 .|;;! l;;;|　　　　　　　　ヽ!　　l;;;;.!　 l;;;;;;;lﾞ　　 /;;;,!　　ﾞｰ'ﾞ
　　　　 !;;;;;l　l;;;;l　　　ｌ;;;lﾞ　 .l.;;;;;;;,!　　　　　　　　　 l;;! .!;/　　　　　　　　　 !;;;;l　 .!;;;;;;｝　　 ,!;;;;l
　　　　 .ﾞ'i;;.!　ｌ;;/　　 .l;;;;l　　｀'''″　　　　　　　　　 !;|　　　　　　　　　　　 |;;;;|　 lﾞ;;;;;;;!　　 .l;;;;,!
　　　　　 `'ﾞ　.!;;.!、　 l;;;;|　　　　　　　　　　　　　　 |;.!　　　　　　　　　　　ﾞ''"　 .!;;;;;;;l　　　｀"
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　　　　　　　　｀'"　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :!;;.!　　　　　　　　　　　　　　　　　｀''"
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !./

　　　　　　　　　　　　　 ,......:::-‐=‐- .......
.　　　　　　　　　　　 ,..,'rく⌒ヽ::,r＝､::::::::::::｀::≧ｘ､
　　　　　　　　　　 ,ｘ≦:::/　＼ ,}::{.／　 ',::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　／::::::::::::{　　 ,.-.l|l.-､　　ト-x､:::::::::::::::::::::`､
　　　　　　 /:::x, イ¨´ヽ　 l◎.|.◎! 　ﾉ　　｀ヽ,::::::::::::::::::＼
.　　　　　　　 ,':::/　ヽ､　　ゝ=≦≧= =彡　　, イ　＼:::::::::::::::::',
.　　　　　　 /::＝=‐ 　 _　　ヾ圭彡'　　彡'　　　　　ヽ:::::::::::::::..
　　　　　　　 |/ r=､　￣　　　　 {　　　　 _,,..-‐''"´　　 ,‘,::::::::::::::}
　　　　　　　 {　|! ＿＿＿　　　 {　　　 _＿　　　　 /　.}:::::::::::::}
　　　　　　　 |　ヾ　　　　　　　 {　　　　￣　＝=xｲ __ !:::::::::::::}
.　　　　　　　＼　　　　　 | 　　　　　 _,彡'/　　 !::::::::::::,
.　　　　　　 ',　　`二＝=　 _＿|＿＿＿___, イ　 / 　　 ,:::::::::::,
　　　　　　ヾ　　｀ﾐ|　　|　　 | 　　　|　　　|_彡'　　　 ,:::::::::,ｲ
　　　　　　　　　ヽ　　､　 |　　 |　　　 |　　ｘ≦　　　　　/:::::::/
　　　　　　　　＼　 `￣　＝＝＝＝彡' 　　　　 /::::／
　　　　　　　　　　　《ヽ=======|==============＝ﾆ二}
　　　　　　　　　　　,::!ヾ三三三,ｲ＝､三三三三二ﾆ＝≦ﾞ∧
　　　　　　　　　　/:::,'::::::, イ　 {￣i￣} ￣｀ヽ:::::::::::::::::::::::::::∧
　　　　　　　 /:::::{::::/.　　　ゝ┴..'　　　　　ヽ::::::::::::::::::::::::∧

　　　　　　　　　　　　　　　　ヨシフ・スターリン
570： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:27:21 ID:zHokTn5I0: そして9月21日、いわゆるミュンヘン協定が成立した。
ヒトラーの前にイギリスもフランスも屈服し、チェコスロヴァキアを事実上進呈したのだ。

　　　　　　　　 ,、,, ,、,, ,,　,,
　　　　　　　_,,;' '" '' ゛''" ゛' ';;,,
　　　　　　（rヽ,;''"""''゛゛゛'';, ﾉｒ）
　　　　　　,;'゛ i ＿　　、＿ iヽ゛';,　
　　　　　 ,;'" ''| ヽ・〉　〈・ノ |ﾞ゛ `';,　　　　ファシズムに屈するなって？
　　　　　 ,;''　"|　　 ▼　　 |ﾞ゛　`';,
　　　　　 ,;''　　ヽ＿人＿ /　　,;'_　　　　お前それヒトラーの前でも同じこと言えんの？
　　　　／ｼ、　ヽ⌒⌒ /　　ﾘ　＼
　　　　|　　　"ｒ,,　｀"'''ﾞ´　　,,ﾐ゛　　 |
　　　　|　　　　ﾘ、　　　　,ﾘ　　　　|
　　　　|　　　i 　　゛ｒ、ﾉ,,ｒ"　i　　　_|
　　　　|　　　｀ー――----┴ ⌒´ ）
　　　　（ヽ　＿＿＿＿＿＿ ,, ＿´）
　　　　（_⌒ ＿＿＿＿＿＿ ,, ィ
　　　　　　丁　　　　　　　　　　 |
　　　　　　 |　　　　　　　　　　　|

　　　　　　　イギリス首相
　　　　ネヴィル・チェンバレン
571： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:27:32 ID:zHokTn5I0: これは、共和国政府にとっては大きな衝撃だった。
チェコスロヴァキア問題をきっかけに全ヨーロッパを巻きこむ戦争が起きれば、共和国政府は民主主義諸国の
同盟者として参加する ───

　　　　　　　　　　　　　,,ﾄ、,, ,,ｨ ,ｨ
　　　　　　　　　　 _,,-;"　'' ゛''" ゛';__
　　　　　　　　　　ヽ／""゛゛''`';, ﾉｒ´）
　　　　　　　　　 ,;'゛/ー　、＿ "iヽ;ﾐ　
　　　　　　　　　 ,,'"|（d 　/ｏノ　ﾄﾞ゛ `ﾐ　　　　民主主義は守るべきだよなー
　　　　　　　　　";,, |　▼　　　　ﾄﾞ゛　`ﾐ
　　　　　　　　　 "';,ヽ_人__ノ　 /　　,,ﾐ゛、
　　　　　　　　　／￣（￣￣￣＼　ﾘ　　ヽ、
　　　　　　　　　/　、＿（＿＿＿　ヽ　　　　|
　　　　　　　　/　　 |　゛ｒ、ﾉ,,ﾄﾘ゛|　｀、　　 |
　　　　　　　 /　　　|　　　　　　|　　ヽ　　|
￣￣￣￣￣i　　　ﾉ￣￣￣￣　| 　　　　/￣￣￣￣￣
　　　　　　　｀ー ´　　　　　　　｀ー－´

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　| 　＼
　　　　　　　　　　　　　　／　――――――――ヽ　　:|　　　＼
　　　　　　　　　　　　　/／　　　|: : : : : :ﾊ: : : :ヽ: : ', :＼:|ニニ＝´
　　　　　　　　　　　　　 !:ｌ＼/￣{: : : : : |￣｀､: : : : : |: :|:|
　　　　　　　　　　　　　ﾉ:|:::/　___ﾚﾍ: : ::|　 ___＼: :'; :ｌ: :|:|
　　　　　　　　　　　　　{从rテ示　＼|　rテ示ｭV: ;: l:::l
　　　　　　／　　　　　　ﾘ　ヒｿ　　　　　ヒソ　/: : :.!: |
　　　　　/　　　　　　／）|′　　　　　　　　　　/: : 「ﾉ::|　　　でもその前に自国を守らなきゃいけないゲソ。
　　　　　　　　／　　／／／）　　　＿　　　　　/: : /: : :|
　　　　　　　/ 　／,.=ﾞ''"／|:丶、　.. _　　　　 .ｲ: : /: :|::::|
　　　　　　　　 i f　,.r='"-‐'つ　|::;i:;;;,;,,勹　　ﾌ/| : :|:: :|: ::|
　　　　　　　 /　　　_,.-‐'~|: : :|:::|,／:|´ 　　//|:::::|‐'-､:: :|
　　　　　　　,i　　　,二ﾆ⊃|: : :|/|　　|　　 // |:::::|　　ヽ:|
　　　　　　　ﾉ　　　 ilﾞフ　|: : :| |　　ヽ､//　 |:::::|　　　|:|
　　　　　　,ｲ｢ﾄ､　　,!,!|　　 |: : :| |　　　　　　　|:::::|　　　|:|

ネグリン首相のナイーブな希望は打ち砕かれた。ヨーロッパはスペインを裏切ったのだ。
572： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:27:44 ID:zHokTn5I0: ─── ミュンヘン協定成立から遡ること数ヵ月

　　　　　　　　 r-‐､
　　　　 .. :.:.⌒¨¨:.⌒:　、
　　　 ,，':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ
.　/ｲ:.:.:.:.:.:./:.;i:.:.:.:.i:.:.､:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ
.　　|:.:.:.:i:. |:./.|､:.:.:ﾄ､:.ヽ:.:.:i:. i:N
.　　|:.i:.:.|i:.iT ‐ ､:. |.ムT丁!:.:|:.:′
.　　Ⅵ:.八Ki:::T ヽ|　T::::ﾊ|:. |/　　　大規模な軍事行動で国際社会の関心を引けば
　　　 Ⅵ:.‘ `¨’　,　 ‘¨”/:.: |!
　　　　 |:.:. i>､.　--　 . ｲ:|:.:ハ　　　共和国は強い立場で交渉できるはずだ！
　　　　 |ﾍr| ンi` -　´ト､:|/:.:.:i
　　　　 _＞'　i┘　　ﾊ　`　＜
　　.ィ´　　　 .|'´￣￣｀i　　　　　〉、
　 .':::',　　　　‘.　　　　.|　　　　./::::'，
　 i:::::ヽ.　　　 ‘.　　　.'　　　 ./::::::::i
　 |:::::::::＼.　　 ‘.　　./　　 .／::::::::: |
　 |:::::::::::::::＼　　'.　/　　／ ::::::::::::: |
　 |:::::::::::::::::::::＼　V　／::::::::::::::::::::: |

　　　　　　　　　　　＿
　　　　　 -ァ⌒ｱ:.:.:.:.:.:.:.:.::ミ、
　　　　　i:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
　　　　 |:':.:.:.:,:.:.:.:.:.: i:.:.:.:、:.:.:.:.:.'.
　　　　　|l:.:.: i:.:.:.:.:.:.Λ:.:.:.ﾄ､:.:.:.: l
　　　　 .|'.:.:_l:.:.:.:+:廴ﾑ､:.|ｨr:/}/
　　　　　.|:.'{ jﾊ{､{' 厂fj　,'‘l'　　　　考えろ…
　　　　 |:.:.`ｰ!:.:l　　　_　ノ!
　　　　　 |:.:／'l:.:.l　┬＜:l:.:|、　　　現状、最良の手は ───
　　　　　／　　|:.:.!_厂ヽ　'.:.l:'.
　　　　 fー- 、l:.:.l‘､ﾉ⌒. ‘.l:::::､
　　　　 l::::::::::::ヾ:.:l　ヽ⌒'. L_::::ヽ
　　　 ‘.:::::::::::::ヾl、　 ‘y'´:::::::Y::'.
　　　　　‘､::::::::::::::::`;≦:::::::::/ノ::::/
　　　　　ヽ:::::::::::::::::::::::::::/:::::::ィ
573： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:28:00 ID:zHokTn5I0: 　　　　　　　　＼　∨:,∨ rく　｀ヽ〃./
　　　　　　　　　　　＼ヾ:, ∨///＞ｲ,' /
　　　　　　　　　　　　　ヽ　ﾄ､ゝ=彡{　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　/　　｀ー ' ´ ヽ
　　　　　　　　　　　　　ー-､　　ヽ　　j　 ∨ノ
　　　　　　　　　　　　　ﾉ　 __　　ﾊ　 ;　／　　　　こうして分断された共和国支配領域をつなぐべく、
　　　　　　　　　　 ,´　　ゞtヽ　　　　ﾊ
　　　　　　　　　　　　{　　　　　｀　　 } i ´ ヽ　　　　「エブロ作戦」が考案されます。
　　　　　　　　　　　　ゝ　　　　＿　　　　　,'
　　　　　　　　　　　　　　＞　彡-　｀Y jノﾐ　　　　共和国政府にとって、最後の大博打でした。
　　　　　　　　　　　　／／}＞､ゝ--ムｲ｀ヽ＼
　　　　　　　　　　　　　,ｲ{ |ム {: : :>xtj-ﾄ､
　　　　　　　　　　＞.:::::::::| !::∧￣{　}i}　}ハ>､
　　　　　　＞.:::´:::＞.:::::::::! !::::∧　}　{}　{:::∧::::::｀.＜
　　　　　ｲ::::::::ヽ:::::::::::::::::::! !::::::∧ {　{;{　}::::∧:::::::::ﾑﾊ
　　　　 !:::::::::::::ﾑ::::::::::::::{ {:::::::::∧}　}}＞-rュマ:::＞v∨
.　　　　｜::::::::::::::ﾑ:::::::::::ト｀＜::::ﾍ(_く__ﾉ_ノつ＞'　/ ﾉ!
.　　　八:::::::::::::::ハ::::,:::':::::::＞｀Y＞'　ー 'ﾞ　_ 彡.'／ﾑ
　　　　　く:::::::::::::彡'∨.:::::::::::::://　　　　　　　　彡' ∨.::}
　　　　　ト､:::::::::::::::{:::::::::::＞'´ヽ　_＿＿,..＜>.--ｲﾊ､:＼
　　　　　　 !:::::::::::::::::::|!＞.´::::::::ヽﾄ=彡/／ノ.::::::}vｲ.:::::::∨ﾄ､
　　　　　 |::::::::::::::＞'.:::::::::::::::::::::::∨>チ.:´::::::::::::}:::::::::::::: ∨ﾊ
　　　　　　 }::::::::／.::::::::::::::::::::::::::::::::}'.:::::::::::::::::::::::ﾊ::::::::::::::::::＼}､_
　　　　　　 |:::::/.:::::::::::::::::::::::::::,.＜.::::::::::::::::::::::::::::j {＼:::::::::::::::::::.､ﾊ
　　　　　　 |::,.ﾞ:::::::::::::::::::::::,.＜.::::::::::::::::::::::::::::::::::,　!　ム:::::::::::::::::∨}
　　　　　　 i.::::::::::::::::::::,.イ.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉﾉ　　　ゝ ::::::::::::ノ
　　　　　　ヾ:_＿_＞´.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,彡ｲ　　　　　　￣
574： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:28:38 ID:zHokTn5I0: この攻勢のためにエブロ方面軍が編成された。
総兵力は約八万人、加えて大砲三百門、高射砲二十七門が集められた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞i　　　　　　　　　　　　　　　　
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　Zﾆ7───────／|＿＿_.∧／二二二二二二艾__艾ﾆ7
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　　　　　　　　　　／／／
　　　　　　 <Yｰ匕乂7
575： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:28:50 ID:zHokTn5I0: 　　　　　　　　　　　　　　 ,,
　　　　　　　　　　ヽ､
　　　　　　　　　　　　　ヽ:､
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ:､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ:.､
　　　　　　　　　　　　　　　＼＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,' ＼＼＼　..／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.ｨ､／＼´'''×,､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　{_ﾌ｀ﾉ''´　'::.,...ノ'＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀´　　　　,' ＼＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.ｨ､／＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {_ﾌ｀ﾉ''´　＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀´　　　　　ヽ:.､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ.､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ

エブロ川対岸の反乱軍は、偵察機によって共和国軍の部隊運動と準備行動を確認した。
情報はただちにヤグエに報告される。

　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　／　　　,ノ　ヽ､_
　　　　　　　　　　　　 | 　　（ ●）（●）　　この川幅の広いエブロ川を渡河して
　　　　　　　　　　　　　| 　　　（___人__）
　　　　　　　　　 | 　　　　　　　､'　　　攻撃してくるつもりか？
　　　　　　　　　｜　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　 }._＼　　　 ,　|　　　ありえないだろ、常識的に考えて…
　　　　　　　 .__　_＿ ,.〈＼＼＞ニﾆｧ´
　　　　　／: : ＜ : : : : : : ＼　／ﾞｉﾞｉ、
　　　　 , ' .: : : : : : : : : : :l: : : .∨',:::::ﾄ|ﾞｉ＼_
　　　　 .{ : : : : : : : :ﾞｉ : : :」 : : ::', Y´ﾞｉ. |: : : : .＼
　　　　 |: : : : : : : : :＼ : : :＼ : ',|::::::ｉ |: : : : ',: : ｀,
　　　　　', : : : : : : : : : | : : : : : : :.',:::::ﾞｉ|: : : : . ',: : }
　　　　 (,:／:／ニ｀ﾝ---r : : : : : ',::::| : : : : : ',: : ',
　　　　｀: ´ : : : :V　,r'二ヽ_: : : : :',:|: : : : : : ',_,rｰ'､
　　　　　　 {∨ : : :└」_,r' 二ヽ: : : : ',|.: ＞＜￣＼.: ＼
　　　　　　 {: ∨ : : : : :」.ゝ-''ﾞ~￣￣￣￣: : : : ﾞｉ　ム: : : ' ,
　　　　　 l: : ∨: : : .／: : : : : : : : : : : : : : : : ､／: : : : : : }
　　　　　　 }: : : ＼ : : : : : : : : : : : : : : : ／゛￣: : : : : : : :, '
576： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:29:06 ID:zHokTn5I0: 　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　 ,　'　　　　　　　　　' ､
　　　　　　　　, '　　　　　　　　　　 ' .
　　　　　　　 ,'　　　　　　　　　　　　 i
　　　　　　　,'　　　　　　　　　　　　　 |
.　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　 |
.　　　　　　 |　　　　　　　　　＿__ ノゝ__,
.　　　　　　 |　　　　　　　　（｛::::::｝ ) ({::})　　　（逆に言えば、そんなありえないことをしなきゃならんほど
　　　　　　　'.　　　　　　　　　　　　　' . .ｊ
.　　　　　　 '.　　　　　　　（　　　　　 j　)　　　　連中は追い詰められてるんだ。
　　　　　　　　 } 　人　　　　ー――´ｰ
　　　　　　＿_ﾉ　　　＼　　　　　　　」　　　　　これは…正念場になるかもしれんぞ）
　　　　　　}////｀　＜　｀: ..　　　　.,'
　　　　　 /_/////////｀　＜ｒ'´￣￣
.　　　　 //////｀/＜///////ﾊ
　　　　///////////,｀/＜// 丿
.　　　////////////////////ヽ
　　ﾑ///////////////////// ｀ヽ
.　　ﾊ////////////////////////ハ
　　 {///////////////////////////}、
　　 |///////////////////////////iﾑ
.　　ハ//////////////////////////}ハ

ヤグエは、配下の部隊に警戒態勢の維持を命じる。
577： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:29:19 ID:zHokTn5I0: ─── 7月25日早朝、共和国軍はエブロ川を渡り、大攻勢を仕掛けた。
いわゆるエブロ川の戦いの始まりである。

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:::|＿|::::::::::::::::| 　＿|:::::::::□:::::::／ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|￣|＿:::: ロロ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　:::::::::::::::::: |＿|::::::::::::::::::::: ／／　　..:..:::::.::::..:.:.:　　::.:::.:::::::::::| 　＿|::::::::|￣|＿::::ロロ::::::::::::::::::::
　　　　　　　　::::...:　　　　ヽ／　　　　　　　 ''⌒ヽ　　 ;;;::::::|＿|::::::::::::::::| 　＿|:::::::::□:::::::／ヽ:
　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　ヾ　　　　　　　 ,,ｿ　　　　,,）　_ ::::::::::::::|＿|::::::::::::::::::::: ／／:::
::::::...　　　　　　　,,ノ、　　　　　,,ノ　　::::...　　　　　　ヾ ::::...　　　ヾ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ／:::::::::
　:.　　:::...　　　　　　ヾ　:::....　　　ヾ　　　::::..　　　　　ﾘ　　::::.　　,,ﾘ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　 ::..　　　 ::..　　　　 ,,ﾘ　　::::..　　ｿ::...　　　::..　　　彡..　　　::..　　ヾ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　:::::...　　,, ､　　　彡　　　,, ､　　　=-　　 ,, ､　　-　::::.. 　 ,, ､　　,,ﾉ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　く< ヾ､　‐　　く< ヾ､　ミ､　　く< ヾ､　‐　　く< ヾ､　ミ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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ゞ　,,彡ミ　　＼＼　　　　　　＼＼　　　　　　＼＼　　　　　　＼＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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　　　　　　　　　　　　　＼＼　　......::::::::::＼＼::::::::::::::::::::::::::＼＼::::::::::::::::::::::＼＼::::::::::::::::::::::::::::::::
578： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:29:34 ID:zHokTn5I0: 　　　　　　　　　　　　ﾞｉ:::.ﾞｉ　ﾞｉ　　　　!　!::::::.,'
　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ:::ﾞｉ　ﾞｉ　　　|　|:::::,'
　　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ::.ﾞｉ　ﾞｉ＿|　|:::,'
　　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ::ﾞｉ.　V _ 1!,r'
　　　　　　　　　　　　　　　ﾝＪ　(,___ 」,'
　　　　　　　　　　　　　,r'´ 　　　　　V ｀゛
　　　　　　　　　　　,r'　　　　　　' ,　!　　　　　エブロ川の戦いは、やる夫がのちに「内戦を通じてもっとも
　　　　　　　　　　ﾐ　　　　　ｨ、'　!
　　　　　　　　 ' ┼‐- 　.,　　゛` 　,'　　　　過酷でもっとも醜悪な戦いだった」と回想するほどの激戦で、
　　　　　　　 '' 十‐- 　.,｀ィ　　ﾞｉ
　　　　　　　　　　　､　 .,　　｀!､　　〉　　　　両軍に甚大な損害をもたらしました。
　　　　　　　　　'´::::::::::::::: ﾄ、　　_ﾝｰ`
　　　　　　 ,. '´--､:::::::ヽ:::ﾒ'´`iT〈 ,ｨｼ´　　　　この地域では、今日に至ってもこのときの戦死者の遺体が
　　　　　 /::::::::::::::ヽ:::::::ヽ::ヽﾉ、ヾ
　　　　　ﾊ、:::＿::::::ﾞ';::::::::ヽ::::ヾ! i ',　　　　　発見されているといいます。
　　　　 ,/:::::＿::::,-::::::',::::::::::l__;vﾍl　',
　　　　/::::::::::::::::::::::::::::}::::::::::｀ヽ、:ヽ ',
　　／､:::::ニニ二二ﾌ::::::::::::::::::::ヽ::', l
.　 /::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::ヽlj
　/:::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ll
579： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:29:45 ID:zHokTn5I0: 凄まじい数の死傷者の犠牲の上に、やる夫はついに決定的勝利をおさめる。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ィ!´￣｀`i''ー─- ､､､,,_
　　イ三二二ﾆﾆﾆゞ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(　j〉　　　」´￣￣｀`ー-､ヽ　　　　.,.:,..:.. 　　　.,.:,..:..
　　　　　　　　　　　　　　　... ,...　　　　　　　　　　　　　　　｀`ｰ─'"´ ￣￣￣￣
　　　　　　　　　,ィゞ　　　　　　　　　　.,.:,..:.. 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.,.:,..:.. ... ,...
　　　　　　　　　　　　　ー＝==＝-　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー＝==＝-
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共和国軍は再起不能なほどの損害を受け、この時点で共和国政府は事実上敗北したのである。
580： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:30:01 ID:zHokTn5I0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫がイスパニアの独裁者になるようです

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第十三話　共和国の終焉

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　終わり

.
581： ◆eZty3vRhsw：2014/06/01(日) 21:30:15 ID:zHokTn5I0: 本日の投下は以上です。
また次回お付き合いくださいませ。

なお、本作はスペイン内戦編をもっていったん完結とさせて頂きます。
したがって次回が最終話となります。

よろしくお願い致します。
582：名無しのやる夫だお：2014/06/01(日) 21:33:22 ID:IG7hSig.0: 乙でしたー
当時はソビエトの共産主義や日本の脅威もあったから、英仏がドイツと妥協するのもわからんでもない
583：名無しのやる夫だお：2014/06/01(日) 21:36:26 ID:M5eTgOcE0: 乙
584：名無しのやる夫だお：2014/06/01(日) 21:37:55 ID:BNPlQoLg0: 乙
血で血を洗う内戦もそろそろ終わりか

しかし講和する気がさらさら無いとか
やる夫のアレっぷりがまたひとつ強調されたなあ……
585：名無しのやる夫だお：2014/06/01(日) 21:42:50 ID:SZFZw2LI0: 乙
このやる夫の徹底ぶりはいかに「スペインには共和主義は無理」という信念でもって動いているのが分かるなあ。
まるで、古代ローマのスッラみたいな殺人マシーンだ。
586：名無しのやる夫だお：2014/06/01(日) 21:45:40 ID:M5eTgOcE0: そりゃやる夫からしたら、国王もカトリックもないがしろにして国荒廃させ続けた
相手と妥協するよりゃ、まとめて切除した方があとの国家運営まともにできると
判断するわな
587：名無しのやる夫だお：2014/06/01(日) 21:48:43 ID:7gcO0MfM0: 乙

この時代って強硬派が大手振って歩いていたんだな
588：名無しのやる夫だお：2014/06/01(日) 21:50:37 ID:4AhZ1BuU0: 乙でした
変なとこにレス挟んじゃってすみません
589：名無しのやる夫だお：2014/06/01(日) 21:54:37 ID:7sUpyMes0: 乙
590：名無しのやる夫だお：2014/06/01(日) 21:55:32 ID:z6vdgpyo0: 乙
591：名無しのやる夫だお：2014/06/01(日) 21:58:08 ID:uKmsiQw.0: 乙でした。崩壊の音が聞こえるぜ。

>>570
言い切れる自信がありませんｗ
592：名無しのやる夫だお：2014/06/01(日) 22:01:01 ID:fxzFkMGgO: 乙
この辺の硬直した判断がやる夫の軍事的評価を人によっては厳しいものにしてるんだよな。
ヤグエ自身この点では批判しているし。
593：名無しのやる夫だお：2014/06/01(日) 22:12:30 ID:082h70iw0: 乙です。

>>570
伍長殿の前なら言えるけど、多分｢戦争狂｣扱いされて次の選挙で負けると思うw
まだ平和主義が蔓延してたはずだから
594：名無しのやる夫だお：2014/06/01(日) 22:43:53 ID:auRIHiqM0: 見方によっては平和主義がWW２を引き起こしたとも言えるんじゃないかと思うけどね
目先の戦争を回避しようとした結果が最悪の大殺戮を生んだとも
少なくともオーストリア併合の時点で何らかの手を打つべきだったんじゃないかと
595：名無しのやる夫だお：2014/06/01(日) 23:04:01 ID:082h70iw0: >>594
実際、そういう見方は結構多い
つか、チャーチルがそう書いてたはず
もっと早めに戦争を決意していれば結果として戦争を続けずに済んだ、と
596：名無しのやる夫だお：2014/06/02(月) 10:18:53 ID:VCrbANwY0: 乙でした～。

やる夫は徹底しとるなあ……。
伍長とも違ってムラっけが感じられんのが逆に怖いわ。
597：名無しのやる夫だお：2014/06/02(月) 11:18:34 ID:mpVOdi/o0: しかし当時の英仏も軍備削減しまくってて、再軍備始まったばっかりのドイツとどっちがマシか状態だから結果的に泥沼になってたような気もする
598：名無しのやる夫だお：2014/06/02(月) 11:27:10 ID:xsPzL4wo0: だからこそ、国際法や条約を遵守するように国際的に圧力をかける必要があるんだよね
安倍内閣が進めてる憲法解釈の見直しも根幹はそこ
特に今の日本は隣に国際法や条約を守る気がさらさらない国があるだけに
599：名無しのやる夫だお：2014/06/02(月) 20:48:13 ID:g.uOhjm60: フアン・カルロス陛下が退位を表明されたね
無事フェリペ王太子殿下に王位継承されることを望む
600：名無しのやる夫だお：2014/06/02(月) 21:40:44 ID:UuY0SrIA0: 王女の婿が金銭がらみのスキャンダル起こしたのが不安材料だが
601：名無しのやる夫だお：2014/06/02(月) 21:45:42 ID:gaA9q2xM0: もしチャーチルが言うタイミングで戦争しようとしても、
準備だけでどれくらいかかるかって問題あるしなあ
602：名無しのやる夫だお：2014/06/02(月) 21:48:31 ID:VLQe1/mY0: >>601
チェンバレンの譲歩の一因に空軍の「まだ準備すんでねえよ、せめて39年後半あたりまで待ってよ」
て見解があった、という話も聞いたことがあるな

人伝に聞いた話だからほんとかどうかは知らないけど
603：名無しのやる夫だお：2014/06/03(火) 00:07:22 ID:sX6YHM3Q0: よく言われるけどドイツ側の準備も整ってなかったから早く戦争始めるべきだったと言われるんだよな
やる夫スターリンも最近ミュンヘン会談のとこやったけどこのスレのやる夫もなかなか凶悪
604：名無しのやる夫だお：2014/06/03(火) 00:27:10 ID:V9wDmAHk0: チェンバレンの対独融和政策ってソビエトへの対抗策としての面もあったと聞くけど
この手の話題であまり言及されないということは実はそんなに重要じゃないのかな
605：名無しのやる夫だお：2014/06/03(火) 02:25:38 ID:mAr9oXts0: 再開していたとは気付かなかったわ、乙

「やる夫主義国家」でワラタww

今まで「王党派vs反王党派」という対立と理解していたが
ここ2回の話からすると「キリスト教vs反キリスト教」という対立もあるみたいだな

反キリスト的人間を殺して回るのがキリスト教なんだし
やる夫のやったことはキリスト教的なんだと思うよ
606：名無しのやる夫だお：2014/06/03(火) 10:45:59 ID:rGZOCMiQ0: >>605
いや、人民戦線側もバスク地方はカトリックを保護しているぞ。
人民戦線は中央政府、カタルーニャ自治政府、バスク自治政府とあって、
中央政府、カタルーニャ自治政府は反カトリック（というよりむしろ殺戮の対象）、バスク自治政府はカトリック保護とあって相互に不信感もってるんだよ。

やる夫はキリスト教の保護をスローガンに掲げちゃいるが、
イスラム教徒のレグラーレス（モロッコ人兵士）を動員している。（イスラムの戒律どおりの略奪許可）
バスク地方の聖職者の殺戮に手を染めている。あげく、バチカンにバスクの聖職者たちを破門しろと要請した（当然却下されたけど）

スペイン内戦は○○VS○○ってのは容易に当てはまらない。人民戦線が人民VS地主、教会、軍ってプロパガンダしたのが全く現実とはちがうように。

国民戦線内部も本来のファランヘ党は反王党派なんだよ。ややこしい。
607：名無しのやる夫だお：2014/06/03(火) 13:30:57 ID:J2WQE/IQ0: ナッちゃん達が保守派からこいつらアカじゃね？って言われてたのと同じか。
長いナイフの夜以前は。
608：名無しのやる夫だお：2014/06/03(火) 21:15:55 ID:FYGLu6yI0: >>606
バスクってイエズス会創設者ロヨラの出身地だ
ザビエルの出身もここ
609：名無しのやる夫だお：2014/06/03(火) 21:26:09 ID:wEgRs8LM0: 本当に狂気の時代だよなあ・・・ここを乗り越えれば穏健化した共産主義者と左旋回した民主主義者の冷戦がはじまるんだ
610：名無しのやる夫だお：2014/06/03(火) 22:25:09 ID:FYGLu6yI0: >>609
西側の労働者にとってはラッキーだったな
アメリカの金持ちが重税を甘受した奇特な時代
611： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 15:01:32 ID:cgTDYCMY0: 本日23時より、最終話「内戦の終結」を投下します。
612：名無しのやる夫だお：2014/06/07(土) 15:05:35 ID:/4RI3L8g0: 最終話か。時間的に見れるかわからないけど了解
613：名無しのやる夫だお：2014/06/07(土) 17:37:41 ID:TVNhqZC60: 結局スペイン内戦だけで終了ですか？

戦後のフランコ総統の政策のかじ取りや大戦中の生き残り術、
ユダヤ人やナチ残党の亡命の手助けとか見たかった
614：名無しのやる夫だお：2014/06/07(土) 17:41:42 ID:lEpmeURA0: あげてまで作者に言うことか。嫌味な人だな
615： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 18:59:53 ID:cgTDYCMY0: >>613さん
当初はやる夫（フランコ）の死までやる予定でしたが、予定を変更しました。
その点については最後、触れたいと思います。
616：名無しのやる夫だお：2014/06/07(土) 19:37:53 ID:d5jg5zD60: 了解
内戦後も見たかったが、>>1の都合とかもあるだろうし投下を待とう
617：名無しのやる夫だお：2014/06/07(土) 20:08:47 ID:hHKEuQEk0: 次回から「やる夫はイスパニアの独裁者になったようです」になるんだろ、そうなんだろ
618：名無しのやる夫だお：2014/06/07(土) 20:18:21 ID:qY4q3q820: スペイン内戦終結の時点じゃフランコは
「のぼりはじめたところだからな・・・スペインの独裁者坂を・・・」ってところでまだまだ先が長いしねえ。
619：名無しのやる夫だお：2014/06/07(土) 20:29:55 ID:1yfW0c0kO: その時点だと王党派を抱え込み、亡命した左派も活発だしな。
620：名無しのやる夫だお：2014/06/07(土) 20:31:14 ID:HUKq/xAg0: ww2終結後ぐらいで大体半分か
621：名無しのやる夫だお：2014/06/07(土) 21:42:34 ID:zDskYi2M0: >>618
ボルボン朝の復活を望む将軍たちが健在だからな。彼らはフランコの独裁を望んじゃいないし。
考えてみたら、フランコの独裁の確立ってだいぶ先の話だな。
622： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:00:11 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫がイスパニアの独裁者になるようです

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　最終話　内戦の終結

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623： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:00:31 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:＼
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　　　　　　　　　　 |:.:.:| '"`寸リ　　　　ﾟ￣　｡|:.:.|_／:.:.:.:.:.:.:′　　　共和国にはもう動員できる兵力がない…
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　　　　　　　　　　　　 ‘:.:|　人o　　　 .／:::::::＼.ィ|:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾄ.　　　　　ヨーロッパにも見捨てられた…
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　共和国首相
　　　　　　　　　　　　　　　　　　フアン・ネグリン
624： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:00:46 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　　　　　　　　　　　´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:i
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　　　　　　　　　　　　　　　:.:.:.:. T^丁J　j廴_Y:/7:::::::::::::`　　　　　　　　　　　　　＼
　　　おしまいだ…　　　　｀￣｀|:.:.:.:.:.iTJ:.:.:.i}/ i::::::::::::::::::::::::::`　　　　　　　_　-‐　く
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:.:.:.:.:.| '.｡:.:. |　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::`　__.. イ:::::::::::::::::::＼
　　　なにもかも…　　　　　　　|:.:.:.:.:.|　}ﾊ:N! 八::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|ｲ:N:.{　。 }. 　　＼::::::::::::::::::::::::::::::::::〈::::::::::::::::::::::::::::__::ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｊ/ }/　 o　　　　　ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::l
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾟ　　　　　〉::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　。　　　　　　 r┴　､::::::::::::::::::::::::〉::::::::::::::::::::::::::::::::l
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾟ　　　　　　　廴＿)__::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　。　　　　　　〈　＿＿_)::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::;′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　廴__ノ:::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::;′

最後まで徹底抗戦を主張していたネグリンだが、ついに敗北の事実を受け入れる。
そして、妥協的平和を可能にする方式を探し始めた。
625： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:01:01 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　　　　　　　　ﾞｉ:::.ﾞｉ　ﾞｉ　　　　!　!::::::.,'
　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ:::ﾞｉ　ﾞｉ　　　|　|:::::,'
　　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ::.ﾞｉ　ﾞｉ＿|　|:::,'
　　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ::ﾞｉ.　V _ 1!,r'
　　　　　　　　　　　　　　　ﾝＪ　(,___ 」,'
　　　　　　　　　　　　　,r'´ 　　　　　V ｀゛
　　　　　　　　　　　,r'　　　　　　' ,　!
　　　　　　　　　　ﾐ　　　　　ｨ、'　!　　　　 1938年10月29日、バルセロナで国際旅団撤収パレードが行われました。
　　　　　　　　 ' ┼‐- 　.,　　゛` 　,'
　　　　　　　 '' 十‐- 　.,｀ィ　　ﾞｉ　　　　国際旅団の撤収はイギリス・フランスの要請に基づくもので、
　　　　　　　　　　　､　 .,　　｀!､　　〉
　　　　　　　　　'´::::::::::::::: ﾄ、　　_ﾝｰ`　　　　ネグリン首相にとっては真摯さの一つのジェスチャーでもありました。
　　　　　　 ,. '´--､:::::::ヽ:::ﾒ'´`iT〈 ,ｨｼ´
　　　　　 /::::::::::::::ヽ:::::::ヽ::ヽﾉ、ヾ
　　　　　ﾊ、:::＿::::::ﾞ';::::::::ヽ::::ヾ! i ',
　　　　 ,/:::::＿::::,-::::::',::::::::::l__;vﾍl　',
　　　　/::::::::::::::::::::::::::::}::::::::::｀ヽ、:ヽ ',
　　／､:::::ニニ二二ﾌ::::::::::::::::::::ヽ::', l
.　 /::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::ヽlj
　/:::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ll
626： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:01:32 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　　　　　　　＞ ´i
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　　　　＞ ´:::::.==ﾆ＜l＿.　　　　　　　　　＞ ´i　　　　　　　＞ ´:::::::::::|
　　　　 ¨ヽ＞ ´ｲⅥ　ゞ　　　　 !!......　＞ ´:::::::::::|.　　　　＞ ´:::::.==ﾆ＜l＿
　　　　　 ∧:::::::ｊﾏﾍ　;　　　　　 .|ﾄ.　 ´:::::.==ﾆ＜l＿　　　　¨ヽ＞ ´ｲⅥ　ゞ　　　　 !!
　　　　　　 }::::ノ　ﾏﾍ¨　　　　　　||...ヽ＞ ´ｲⅥ　ゞ　　　　 !!　:::::::ｊﾏﾍ　;　　　　　 .|ﾄ
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　　　　　　 , 7 ¨ ヽ＼::ヽ::＼　　 |::::l　　 >¨ヘﾞ、i　　　　　　{¨:」ﾞ:::::::ヽ::ヽヽ　　　　　 i::::|
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撤収パレードは盛大に行われた。
民衆の投げかける花を浴びて、国際旅団の義勇兵たちは行進していった。
627： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:01:50 ID:cgTDYCMY0: 涙を流しつつ歓声をあげる数万の民衆を前に、共産党指導者ドローレス・イバルリは演説を行った。

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　　　　　　ｉ::::/::::::::ｌ:芹ｵ　　　匕リ　 |:::::::::::トﾐ　|　〉:.:.:|　　　　 .国際旅団の同志たちよ！
　　　　　　|:ｲ:::::::::::Ｎ.ﾋﾘ　　　 """　|:::::::::::l　}__|./:.:.:.:ﾊ
　　　　　　 |::::::::::::::|　′＿　　　　　|:::::::::::|ノ:::::::::::.:.::.:.|　　　　あなたがたは反ファシズムのために、
　　　　　　 |::::::ｉ::::八　 {/ 　）　　 |::::::::::从::::::::::::.:::::.:!
　　　　　　　ヽ:::|::::::::::ヽ　￣　　　 /::::::::/::::::::/:::::::::::::l|　　　　自らの命を惜しみなく捧げてくださいました。
　　　　　　　　 |:::::::ﾄ::::::＼ __　.イ /:::::／{:::::::/::::::/:::::/j
　　　　　　　＼::!　＼:::::::∧　/:::イ　/::／: 〕iド:／
　　　　　　　　　　　　　ヾ/:ハ "　／:!/: : :ｨ斧: :≧ｘ
　　　　　　　　　　 , ィ≦:／、　-／: : : : ｨ斧ｲ´￣　　ﾟ．
　　　　　　　　 ,ｲ:i:i: : /＿｀／: : : : :/i/: /　　　　　 {
　　　　　　　 ./ :|:i:i: /　　 V: : : : : :/i/: /　　　　　 .∧
　　　　　　　 /　 |:i:i ′　 /: : : : : :/i/: /　　　　　　､__}
　　　　　　 ./ 　 :|:i:ilｍ　/: : : : : :/i/: /　、　　　　　　　＼

　　　　　　　　　　　　ドローレス・イバルリ
628： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:02:15 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿ __
　　　　　　　　　　　　．　´:.:.:.:.:.:.:､:.:.:.`:..､
　　　　　　　　　　　／:.:/　二二二＼:.､:.:.:＼
　　　　　　　 /:.:.:./／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:＼:.:.:ヽ
　　　　　　　　　 /才:.:i:.:.{:.:.:.:.:.:.:.:. ＼:.:.:.|:.:.:.｢ヾ:ﾟ，
　　　　　　　くｲ７:. |:.∧:ﾄ､:.:.:. l斗匕 |:.:.:.K　}:.:.
　　　　　　　　ｉ:.:ｌl |:.:.:Nト {!　＼:.l.イ芯 |:.:.:.| 爪:.:.i　　　─── 誇りをもって去ってください。
　　　　　　　　 |:.:ｌl |:.:. 芹芯　　　ﾋ汐 |:.:.:.|ヽｌ」:.:|
　　　　　　　　 |::.lj |:.:.:| ﾋ汐 ,　　　　　 |:.:.:.|　}:.:.:.|　　　あなたがたは歴史です、伝説です！
　　　　　　　　 |:.:.l_j:.:八　　　y─ ､　　│:.:.lイ:.:.:i:|
　　　　　　　　 |:i:.从:.:.l:.丶　　､＿ﾉ　ｨ|:.:.:从:.:.:.l:|　　　民主主義の団結と普遍性の英雄的模範です！
　　　　　　　　 lﾊ:.:.:.:＼:.:.:.:＞─…　´￣｀ヽ=ミ:ｲﾘ
　　　　　　　　　＼:.l:.:.／　＿　ノ　　　　　　　｀￣｀ヽ
　　　　　　　　／　　　　　　　　　 /＿＿　　　　ﾟ，
　　　　　　　　　　／　／´　/´　　_{　　|/´　　　l:〕iト--
　　　　　　　／　／　　ｲ　 /:i:i:|　　|　　　　 |: :|
　　　　　　　 (__.イ　　.ｨ / 　 /ー‐|　　|　　／　ｌ: :|
　　　　　　　ゝ彡:/i{__ ./ヽ . 人_.丿イ　　 .': :.|
　　　　　　　　　/|:i:|/:/i/　　　　　　　丶　　　/ : : |
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　　　　　　　　　圦:.!:ｲ　　　 i　　　　!　　　 / ￣￣
　　　　　　　　 / ｲ芥ﾄ　　 |　　　　、　　′
629： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:02:35 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　　　　　　　　- ─‐
　　　　　　　　．　´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:..､
.　　　　　　／:.:./:.:／二二二､:.:.:.:＼
.　　　　 ,:':.:.://:.:/:.:.:{!:.:.:.:.:.:.:.:.:. ヽ:.:!:.::ﾟ，
　　　　 /／/Z:.:.:.:.Ｘ/＼:.:.:.:.:.:.ﾄ:.:.:ﾊ|　}:.:.
　　　　':.:Ｖ廴j:.:.:.'　l:|＼＼:.:斗匕:.:|ノ､:.:.!　　　─── 私たちはあなたがたを決して忘れません。
　　　ｉ:.:.:.| ! l:|:.:.:{ィf心　　　 .ｨ心Y:.l　 {:.:|
　　　 |:.:.:.l_l_(.|:.:.:|弋zﾘ　　 , 弋ﾘ |:.|:Ⅵ:.:|　　　スペインが平和のオリーブ樹が葉を茂らせたとき、
　　　 |:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:|　　　　　‐v　　 ':.:|:.:.:|:.:|
　　　 |:.:.:i:.:.:从:.込、　　{＿.ﾉ　 .ｲ:.:从:.|:.:l　　　帰ってきてください。
　　　 |:.:.:|:.:.l:.:.:ヾ:.l:.:〕ト　　イ:.:.!/:.:.:.:.!:ﾘ
　　　 Ⅵ:ﾄ:.:ﾄ:.:.:.:|/: :ﾉ　　￣ト､:.:.:':./:.:.ﾉ/　　　　わたしたちのもとに帰ってきてください！
　　　　ヾｘ≦＼{: : ヽー　 __≧:〕iド．
　　　／: :｀ヾiﾄ: : : : :＼´　--- |: :i:i:ﾄ.
. 　　 ′⌒ヽ: ヾiﾄ : : : : ∨￣￣|: :i:i:|
　　 { 　　　＼:ヾiﾄ: : : :ﾟ，　　 |: :i:i:|ヽﾟ，
　　 ∨　　　　＼:ヾiﾄ: :∧　　.!: i:iﾘ　Ⅵ
　　　 }/　　　 |　　ヽ: ヾiﾄ:ﾍｍ|: i:/ 　 }　､
　　　 ′　　　釗　　＼: ヾﾊ.　!:ｲ　　 ′　＼
　　 /　　　　　:|､　　　　＼: :Ⅵ{′　/　　　ヽ
630： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:02:51 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-----
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 x≦二二、:.:.:.:.:.:.`:..､
　　　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.､＼:.＼:.:.:.:.:＼
　　　　　　　　　　　　　　 ,:':.:.:.:/:.:.:､:.:.:.:.:.:.:×:.:.:.:.ヽ:._:_:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 /:.:.:.:. ｉ:ハ{ ＼:.／爪ヾ:!:.:.:《＼〉:.:ﾟ，
　　　　　　　　　　　　 /:.:/:.:.-|ト､＼ ",ｲf沁､ |:.:.:.:∨/.:.:.:.:.
　　　　　　　　　　　　　　　{:.:.ｉ:.:.:.:.:lｨ心　　込ﾂ　|:.:.:.:.:|ﾐ､:.:ｌ:.:.|
　　　　　　　　　　　　　　刈:.ゝハVﾂ､　　　　　　|:.:.:.:.:|ノl:.:|:.:.|
　　　　　　　　　　　　　　　　 |:.:.:i:.:.:.　　__,　 ´　　 |:.:.:.:.从.〉:|:.:.|
　　　　　　　　　　　　　　　　 |:./|:.:.八　　　　　　 |:.:.:/:.:V:.:.|:.:i|　　　ここは、あなたがたの故国なのです！
　　　　　　　 /⌒ヽ　　　 l:.:.:|:.:.:.:.:.〕ト　　　イ|:.ｲ:.:.:.:ｌ:.:.ﾊ:ﾉ
　　　　　　　 .′／ハ　　　 |:.从:.:.:.:.:/l:.:.:.:｀｝　　,l' /: : :〕iド．_
　　　　　　ｉ　　 _}.ﾉ　　　ヽ:.:.:.＼:.{ハr‐く　　 / /: : : :ｨｉ〔/⌒ヽ
　　　　　　 |　　！　　　＼ﾉ厶イ-- ，￣ /: : :/i/: /　　　＼
　　　　　　从　　ｲ　　　　 /|i:i: : /　　￣／: : :ｲi/: ｲ　／　　　　、
　　　　　　　 }_＿_ハ.　　　 //i:ｉ: :/　　　／: : ｨi〔iｲ／　./
　　　　　　　 |==== ∧　　 ///i/: : ｍイ: ｨi〔i才.イ　　　　　　　　　　〕iト．
　　　　　　厂￣｀　}　　/八i:i: : :|　/: ｨ〔/:／　　　 /　、　　　　　　　　ヽ
　　　　　　 .{　　　　　ヽ /　　ヾ : |./:/i/:イ　　　　　 /　 /｀　＜　　　　　／　　　 }
631： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:03:12 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　＜￣￣￣＞､
　　　　　　　　　　　　　　イ: : : : : : : : : : : : : : ＼
.　　　　　　　　　　　／ : : : : : : : : : : : : : : : : :　　.
　　　　　　　　　　 / ..: : : : / : : : : : :.! : : : :!: : : : :i
.　　　　　　　　　 /: : : : :.:./!: : : ﾊ : :.|: : : : | : : :.:.:|
　　　　　　　　　 /イ : : : :/ Ⅳ∨　＼|＼从{: : : :.:.|
.　　　　　　　　　　|: : : : {- ─-　　　 -─ -}从.:.:.|
.　　　　　　　　　 Ⅳ : : |代公ｿ　　　代公ﾂ/ }::八
.　　　　　　　　　　乂}: :|　　　　　　　　 |　/´
　　　　　　　　　　　　　〉ﾊ　　　　 }　　 u. .′＼　　　……
　　　　　　　　　　　イ {　＼　　　　 .／{ : : ::i｀ー─ - ､
　　　　　　 _　＜ : i : : |.　　|＼　￣_／　 |: : : :| : : : : : : :∧
　　　　 /＼ : : :.:.| : 八　　＼　￣／　 .!: : : :! : : : : : :/: : :.
.　　　　 /: : : ヽ: :.:.| : : .:|　／｀}　 /￣＼ {: : : : 〉: : : : :/ : : : :.
　　　　 /: : : : : | :.:.:L: : .:|／{::＼〉./:::::／　.|: : ::/ : : /: / : : : : ::.
.　　　 ∧ : : : : :| : : : :＼::|　＼:::介／　　 .|::／ : : :.|::/ : : : : : : :.

　　　　　　　　　　　　　共和国大統領
　　　　　　　　　　　マヌエル・アサーニャ

　　　　　 , 　´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:` 　、
.　　　, ´ヾ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:' ,
　　 /:.:.:.:.:.:',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
.　 /:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／:.:.:.:.:.,:.:.:.l
　/:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.,:.:.:.:.:.,|:.:. |
./:.:.:.:.:∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l ,,/:.:.i:.:./l:.:,,:l
′:.:.:/ 　',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,/l i:.:.:.|ヽl.lノ.l/
:.:.:.:./　　丶:.:.:.:.:／　'/:.:.:.l　/
:.:.:.:l　　　　　〕~´　　/:.:.:.:.l, '
:.:.:. l 　__,,.. -'-ｰ‐-,/,,:.:.:.:.l
:.:.:.:.l ´　　　　　 , -ll. ',:.:.:.l
:.:.:.:.:'.,　　　　／／:{l´::',:.:.l
:.:.:.:.:.:丶　／／/::::::::::::::',:.j.',
､:.:.:.:.:.:.:.丶 /!!/:::::::::::::::::'´l. ',
. ` 　,,_:.:.:.:.:.:.:.`.　､::::::::::::/　 l
￣i￣¨７ /` ,､:.:.:.:.,` ､::,' l. 　l

　　共和国首相
　フアン・ネグリン
632： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:03:43 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　　　　＼　∨:,∨ rく　｀ヽ〃./
　　　　　　　　　　　＼ヾ:, ∨///＞ｲ,' /
　　　　　　　　　　　　　ヽ　ﾄ､ゝ=彡{　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　/　　｀ー ' ´ ヽ
　　　　　　　　　　　　　ー-､　　ヽ　　j　 ∨ノ　　　　義勇兵の総数は、四万から六万まで
　　　　　　　　　　　　　ﾉ　 __　　ﾊ　 ;　／
　　　　　　　　　　 ,´　　ゞtヽ　　　　ﾊ　　　　　さまざまな数字が挙げられています。
　　　　　　　　　　　　{　　　　　｀　　 } i ´ ヽ
　　　　　　　　　　　　ゝ　　　　＿　　　　　,'　　　　　ほぼ五十カ国からこれだけの数の人間が
　　　　　　　　　　　　　　＞　彡-　｀Y jノﾐ
　　　　　　　　　　　　／／}＞､ゝ--ムｲ｀ヽ＼　　スペインにやってきたのです。
　　　　　　　　　　　　　,ｲ{ |ム {: : :>xtj-ﾄ､
　　　　　　　　　　＞.:::::::::| !::∧￣{　}i}　}ハ>､
　　　　　　＞.:::´:::＞.:::::::::! !::::∧　}　{}　{:::∧::::::｀.＜
　　　　　ｲ::::::::ヽ:::::::::::::::::::! !::::::∧ {　{;{　}::::∧:::::::::ﾑﾊ
　　　　 !:::::::::::::ﾑ::::::::::::::{ {:::::::::∧}　}}＞-rュマ:::＞v∨
.　　　　｜::::::::::::::ﾑ:::::::::::ト｀＜::::ﾍ(_く__ﾉ_ノつ＞'　/ ﾉ!
.　　　八:::::::::::::::ハ::::,:::':::::::＞｀Y＞'　ー 'ﾞ　_ 彡.'／ﾑ
　　　　　く:::::::::::::彡'∨.:::::::::::::://　　　　　　　　彡' ∨.::}
　　　　　ト､:::::::::::::::{:::::::::::＞'´ヽ　_＿＿,..＜>.--ｲﾊ､:＼
　　　　　　 !:::::::::::::::::::|!＞.´::::::::ヽﾄ=彡/／ノ.::::::}vｲ.:::::::∨ﾄ､
　　　　　 |::::::::::::::＞'.:::::::::::::::::::::::∨>チ.:´::::::::::::}:::::::::::::: ∨ﾊ
　　　　　　 }::::::::／.::::::::::::::::::::::::::::::::}'.:::::::::::::::::::::::ﾊ::::::::::::::::::＼}､_
　　　　　　 |:::::/.:::::::::::::::::::::::::::,.＜.::::::::::::::::::::::::::::j {＼:::::::::::::::::::.､ﾊ
　　　　　　 |::,.ﾞ:::::::::::::::::::::::,.＜.::::::::::::::::::::::::::::::::::,　!　ム:::::::::::::::::∨}
　　　　　　 i.::::::::::::::::::::,.イ.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉﾉ　　　ゝ ::::::::::::ノ
　　　　　　ヾ:_＿_＞´.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,彡ｲ　　　　　　￣
633： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:04:12 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　　　　/　　 ,　　　　 /(　　　　　　＼　　　　　 :.
　　　　　　　　　　 / 　　　 /　　＜　　/:::￣＼　/'⌒Ｙ
　　　　　　　　 ,/　 ,/　　/　　　　　　　／ >:::::::::::V::::::::::j　 !
　　　　　　　 |　　　 /　　/　　　　　　　く／>::::::::::::::::::::::::/　 |
　　　　　　　 |　　　　Ｙ　　　　　　　 <／＼:::: ::::::::::::::/｜｜
　　　　　　　 l　{ 　　 xｆ斧ミ､　　　　　　 xｆ斧ミ､::::::::/　.j
　　　　　　　 |.:Y⌒: .｛爪:::::１　　　　　　 '爪:::::１｝ '⌒Y　.:
　　　　　　　　 r 　　匁_.ツ　　　　　　　匁_.ツ　 r　　,　八
　　　　　　 :.八Vj　　　　　　　　　　　　　　　　　　{ﾂ ./ /
　　　　　　　ヽ＼ヽ　γ 　 . _　 '　_　　つう／￣￣¨Ｙ　　　そのうち二割近くが戦死したとされているかしら。
　　　　 /　　¨￣￣＼　ｙ‐　.　-=　　_ - ¨ 　 'ﾌ　　　-＝
　　　厂　三ニ= 　／／　　 -= ¨ _　 ¨／/Υ
　　　　「　　　　 _ /　　　　　　 _　¨　／ ,八 .し　 -＝ﾆ三 ]
　　　　｛三＝-　 _/　　　　　　　　 _　'　　/　 ∨　　＿　　 j
　　　　　　`Ｙ　　 {　　　　　　　　　　　　/　　　ヽ⌒　 ¨¨ Υ

.　ヽマ
　　　ﾍ　＼
.　　　ﾍ　:. ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞ ´j
　　　　ﾍ　ヽ　＼　　　　　　　　　　　　　＞ ´／,　/
　　　　　ﾍ　丶　ヽ　　　　　　　　　　／　　,ｲ　　 '
　　　　　　ﾍ　丶　∨　 Y´￣｀ヽ　 '.　　 / ／／
　　　　　　　ゝ .ヾﾐ:.　ﾏ　ト .三斗　/　　,ｲ , イ
　　　　　　　　　＞､｀ヽ {ﾑｰ=彡､,'　／,ｲ
　　　　　　　　　　　　 /.　ゞミ:_:彡'　'zヂ
　　　　　　　　　　￣｀ヽ　､　　　　　　／
　　　　　　　　　　　 i 　＼:,　　 / ,.イ l　　　　　 ─── 帰国した彼らを待っていたのは、
　　　　　　　　　　 /　　　　　　'　ﾞ　　ﾏ
.　　　　　　　　　〈　ヽ.　､　　 ,　 /　∨　　　これまでに経験した以上の過酷な運命でした。
　　　　　　　　　　,ム　　￣　　　￣　　ﾉ.:≧ュ .
　　　　　　　　／.::::}ヘ　　　 j {　　　／.::::::::::::::::::ヽ:.｀ヽ
　　　　　　,. イ.::::::::::|:::::{｀ヽ､_ _,　,.イ,:::::∨.::::::::::::::::i |::::ﾊ
　　　 r≦:::::::::::':::::::::|:::::| ≦≧^≦zjﾑ:::::::.∨.:::::::::::::j l:::::::|
　　 /.:::::｀｀ヽ::::::::::::::|:::::|　 }__{　}＿}　}:::::::. ∨.::::::::::, ,'.:::: j
　　i.:::::::::::::.ヾﾏ::::}､: |:::::∨ {__}　{___{　!:::::::::::.∨.::::://.:::::ｲ
634： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:04:40 ID:cgTDYCMY0: フランスからやってきた者は、フランス崩壊のときナチスの手に落ちた。

　　　　　　　　／::::/　　　　　 i　　　　/　 i　　 /　　　　　 |　 :i　　　i　　　　　 |ﾊ＼
　　　　　／:::::: / ｨ　　　　　|　　　:|　　|　　:|　　　　　　|　 :|　　ﾊ　　 i　　　 |ハ:::ﾊ
　　　_...-::´::::::::::ｨ　 il　　　 i　 |　　　 :|　　|　　:|　　　　 |　 :|　　 .升　 :ｲ　　　 |　:i::::::＼
　　　ヾ:::::::::＞/∧ﾊ　　　　i　ﾄ　　　:ﾊ　 :|　　:|　　　　　./　 :il　 :/ :|　ｨ'　　　　|　:|ﾍ:::::::
　　　　＞ｲ::/ム/ i　　　 ',　iヽ　　 ilﾊ　,',　　il　　　　 / i　/i　:/　 |　/i　　　 |　:|::::ヾ:::
　　　 /:::/:::/￣| iハ　　　　ﾄ |　＼　ﾊ :Vハ　ﾊ　　　:/ / //∠ -─/マ　　　　ﾉ　|＼:::::::
.　　 /:::/:::/ /　|ﾘ　i　　　 :|-ゞ─弋=-､V_ ＼ハ　 / /／≦ -_ ＿ｨ_ｲ　　　 /　 |　ﾊ::::
　 .ノ::/::::/ /　　ﾘハ　　　:|　ヽ＿＿＿=-≧-'' ヽ:/　 -=ィ弋...:::::ｿ /il　　　 /　　:|　 /::/
ヽ/:::/::::/Y　　/ ヽ　ト､　　ハ　＼ゞﾞ...:::::ﾉ＞､ミ､　　　''ﾐ､￣￣￣//　　　/　　　|　ヾ/
:/V/::::/ノ　　/ 　　 :|　＼　 ∧　　ﾐ-￣￣￣ヾ　　　　　　　　　／ / 　　ｨ　　　　i!
　 i:::::∧　　:/　　　 :∧　　＼　＼　　　　　　　　　 i:　　　　　　─／　／ i　　　ﾊ
　 |:::::|ハ　/　　　　/ :|　　　＞　､＞　　　　　　　 l｝　　　　　／＿イﾊ　ﾉ　　　:∧i
　 |:::::|　 :/　　　　/i　:|　　　　　　|ハ　　　　　　　＿　＿ ,,ィ　￣　／　i:/　　　 /∧
/　￣　:/　　　　/.::|　:|　　　　　　| 　ヽ　　　　　　￣　￣´　　イ　　　i/　　　∧ ハ
　　　 :/ｲ　　　/.:::: |　ﾊ　　　　　:i　　　/i＞　､　　　ー　　　＜　|　　 :/　　　:/　:V/ﾊ
　　／ :/　　／　 :/　　ﾊ　　　　　',　　/ li r-┴　≧ ─ ≦￣ｲ-､ﾊ　:/　　　:/　　　＼
　/　 :/　／ '::´:｀:::､　 :ハ　　　ﾄ　', :/ノ /:::::::／::::::i:::::::i:::::::＼:::::i　:V　　　 /
./　／／:::´::::::::::::::::::ヽ､ム　　　ﾊ :V＞/::::／:::::::::::∧::∧::::::::::＼ﾊ/　　／
　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ　　 ',.ﾊ :V:/／:::::/:::::::/　| .|　V:::::::::ィ´　／
.:／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>　　ヽ:＼＼:::::::/:::::::/ ノハﾊ　V:::／　／ヽ＿

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　アドルフ・ヒトラー
635： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:05:04 ID:cgTDYCMY0: 東方から来た多くの者は、スターリンによって粛清される。

;;;!　|";| |;;;;;;.! |;;;;!　 .|;;;;;|　 l;;lﾞ /;;;;;;;]､ﾞ";;;;!　|;;;;;;.!.!;;;l ,!.!!;;｝/;;.!　　!;;;lﾞ''"　 .|;;;｝　!;;! !;;;! |;;;;;｝/.i|;;;;| .!;,ll;､;;_;;;;｝
;;;.!　l;;;;l.!;;;;;;;! |;;;|　 .ﾄ;;;;;.!　 !.! .!;;;;;;;;;! ｌ;;;;;;;!　l;;;;;;ﾞl.|;;;.!l;.!.!;;|.l;;;;;|　　!;;;!　　　l;;;;|　 l;;.!.!;;,! .!;;;;|lﾞ/l;;;;,! :!;.!Ｔ｀ !;;;.!
;;;;.!　!;;;||;;;;;;;| ,!;;l　　l;;;;;;;｝　!;! l;;;;;;;;;;!　ｌ;;;;;lﾞ　ゝ./ .l;;;,!!;! l;;.!|;;;;;.!　 |;;;;|　　　!;;;lﾞ　 .!;;|｀゛ .l;;;;;;/ .!;;;;! .|;;{　　.!;;;;|
;;;､|　l;;;〔;;;;;;;! |;;,!　　|;;;;;;;|　l;,!.!;;;;;;;;;;|　 !;;;;.!　　　　｀. l;｝.|;;;ﾞ;;;;;;｝　.|;;;;!　　 .|;;;;|　　|;;;|　　!;;;;;|　l;;;;,! .|;;.!　 .lﾞ;;;;|
;;;;ﾞ;|　!;;;;;;;;;;;! .!;;l　　.!;;;;;;l　,!,!.|;;;;;;;;;;.!　 !;;;;;.!　　　　　.彳|;;;;;;;;;;;l　 .!; !　　 .|;;;;｝　 .|;;;.!　 .|;;;;;;l　!;;;｝ .|;;｝　 |;;;;;l
､;;;;;| :!;;;;;;;;;;;l .|;;.ｌ　　ヽﾉ゛./.! .l;;;;;;;;;;｝　 |;;;;;|　　　　　 !;| |;;;i.ｌ;;;;;｝　 ″　　 |;;;;|　　l;;;;,!　 |;;;;;;;| .ゞゞ |;;;l　 .|;;;;;|
l;;;;;/　ｌ､;;;;;;;;｝.!;;.!　　　　.lﾞ;.!　|;;;;;;;;;;|　 .|;;;;.!　　　　　 !;| |;;;| ｀'"　　　　　 .|;;;;|　　|;;;;lﾞ　 !;;;;;;.!　　　l;;;,!　 .!;;;;;!
.ﾞ‐'　　ｌ､;;;;;|゛.|;;;.!　　　 .i!;;lﾞ　.|;;;;;;;;;,!　 .|,,/　　　　　 .|;;! l;;;|　　　　　　　　ヽ!　　l;;;;.!　 l;;;;;;;lﾞ　　 /;;;,!　　ﾞｰ'ﾞ
　　　　 !;;;;;l　l;;;;l　　　ｌ;;;lﾞ　 .l.;;;;;;;,!　　　　　　　　　 l;;! .!;/　　　　　　　　　 !;;;;l　 .!;;;;;;｝　　 ,!;;;;l
　　　　 .ﾞ'i;;.!　ｌ;;/　　 .l;;;;l　　｀'''″　　　　　　　　　 !;|　　　　　　　　　　　 |;;;;|　 lﾞ;;;;;;;!　　 .l;;;;,!
　　　　　 `'ﾞ　.!;;.!、　 l;;;;|　　　　　　　　　　　　　　 |;.!　　　　　　　　　　　ﾞ''"　 .!;;;;;;;l　　　｀"
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　　　　　　　　　　　《ヽ=======|==============＝ﾆ二}
　　　　　　　　　　　,::!ヾ三三三,ｲ＝､三三三三二ﾆ＝≦ﾞ∧
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　　　　　　　 /:::::{::::/.　　　ゝ┴..'　　　　　ヽ::::::::::::::::::::::::∧

　　　　　　　　　　　　　　　　ヨシフ・スターリン

生き残った者たちも、やる夫の死のあとまでスペインの地を踏むことはなかった。
636： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:05:24 ID:cgTDYCMY0: 国際旅団の撤収は、共和国側の人々に敗北が差し迫っていることを疑いの余地なく認識させるとともに、
敗北のあとに待ち受けているであろう報復への恐怖をいっそう強めた。

　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣｀　、
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　./　　　　　　　　　　　　　　,==ﾆ_-､　丶
　　　　　 /　　　　　　　　　　　〃　　__ ｀ヽ　＼
　　　　 ./　　　　　メ≧､_ノ　　　　ｲ　　　{・} 　|}　　丶　　　　　　「わが方は二百万人以上の人間の名を、
　　　 /　　　　　ｨ彡´三ヽ＼　　/. 丶＿＿／　　　 '
　　　/　　　　　〃￣￣ {・}|　　　　　￣￣　　　　　　　V　　　　　　当人の犯した犯罪の証拠とともにファイリングしている。
　　./　　　　　　廴　＿二´　　　 l　　　　、　　　　　　　'　
　 ,'　　　　　　　　￣￣, 　　　人、　　　}　　　　　　　　'　　　　　…いかなる特赦も調停もあり得ない。
　 |　　　　　　　　　　　ﾍ、　 _／　　｀ｰ-ｪ'　　　　　　 |
　 |　　　　　　　　　　　　￣　　　　　　　　　　　　　　　　∧　　　　犯罪者と被害者は共生できないのだから」
　 | 　　　　　　　　　　　　　　　-‐'"´｀`　　　　　　　　　/
　丶　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　｀　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∠　　　　　　　（─── 1938年11月7日・外国メディアのインタビューより）
　　　　　｀　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　｀ﾉ｀　‐　- ＿　　　　　　　_ ＿ , ´
637： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:05:50 ID:cgTDYCMY0: ドイツ大使フォン・シュトーラー男爵は本国にこう書き送っている。

　 ./三三三三三三三三/
　/三三三三三三三三,'
ｪ´､_　　｀ﾞ''テ㍉三三ﾖ7
三三三≧ェ､　　＼ﾖ7
三三三三三≧=､　.7
:__:::::::/　　'､｀ﾞ''ヾ三≧_
ｨヽij'　　 ●ヽi/､__､三心
! ,　　　　　ヽ● i三三ﾍ　　「交戦する双方を隔てている主要なファクターは、
ｪｭ､_　u　　　　′　i
三ヨ7　　　　　 i　　　　　　　不信、恐怖、そして憎悪である。
三l７　　,- ､　　　从　
三7､　　￣　 . イ､_　　　　　　 …不信はとくにやる夫側に、恐怖は共和国の側に見られる」
三'￣i 7=;:i´三三ヨi
ヨ:::::::ヽ'::/三三三７
ヨ:::,--- ､三三三/ェ､
イ　　　,　ヽﾍヨ/三ヨi
　　 ,イ　`ﾔ.ﾍﾍ三三l|
￣　　弋ﾍ､_ﾉ__,)三ﾖ/
ヽ--ー-､ヽ`--'三l７
638： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:06:09 ID:cgTDYCMY0: 1939年1月15日、バルセロナ爆撃が始まった。

　　　　　　　　　　─ ─ ───────────
　　　　　　　　　　　　‐‐‐‐　　‐─────　　──　─　　　　　　　　　　　　─ ─ ─
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,, ｨヵ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　.|i .|　　　 ,／''/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/'　 il .ﾄ､　 /　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/,'　　i .|　｀>' ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /,'　　 i .|　/ ノ:｀ヽ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/,'　　イ.|　' " Ｘ　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/.,'　　　.i .|　／　イヾＯ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ ,' 　　 i .|／　:／　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / ,'　　　 i　|　:／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　/ ,'　　　イ |／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼_,, ｨ'⌒/ ,'　　　　 i／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／>､ン::/ ,'　　　　,-,ﾆ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／<ヽン　 / ,'　　／／　::ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〉-'"^'　,　/ ,' ／／　 :／　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　, '　/レヘ／　::／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　>､（／ンﾍ<（__;; イ-‐ｧ
　　　　　　　　　　　ﾐ　　　　　　／　／　　　７':::::／'　〉:: 　　ﾉ
　　　　　　　　　　　ヾ　　　／⌒ヽ,ｨﾂ　　／:::／'　,-（　　ノ) ）
　　　　　　　　　　　　ヾ　／／ ,ｨﾂ､__）`ｰ(彳ヽ／　:ノヽ 'ー '　
　　　　　　　　　　　　　／ヽ､ﾂ　.:::）　　　＞､ヽ''／ﾌ
　　　　　　　　　　　/　　　.:>ｰ'" ⌒)ヘ(／:::::〉:::　/
　　　　　　　　　　　（( ヽ--‐'"彡　　　　　'~"（　　ノ)）
　　　　　　　　　　　　　　ヾ'　　　　　　　　　　`ｰ'ー'
　　　　　　　　　　　　　　ヾ
　　　　　　　　　　　　　　..ﾐ　
　　　　　　　　　─ ─ ───────────
　　　　　　　　　　　　　　‐‐‐‐　　‐─────　　──　─　　　　　　　　　　　　─ ─ ─
639： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:06:45 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　ノ　　＼＼　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　（○）（○）　|　　　最終攻撃だろッ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　（__人__）　 |　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .| 　　|!i!i!i!i|　　.　　　敵は寡兵、こっちは十分な兵員を擁している！
　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　 |i!i!i!i:|　　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　｀ ⌒´ 　 }　　　叩き潰せッ！
　　　　　　　　　　　　　＿__._,r､　　　iヽ　　　　　ノ
　　　　　　　　　　　／｀ヽ_j'､_ノ￣l!'´ヾ-｀ ¨¨＿　{　..
　　　　　　　　　　　∧　,ﾉ　 Yヽ　　l　　ヽ　　　 7ヽ~ﾍヽ.､
　　　　　　　　　　/-'´｢　ヽ　ヽｊ＿. l　　　ﾄ､　/〃ﾊ　 | ヽ｀ヾ､_
　　　　　　　　　r'´, イヽ､｀,__,ｨ､__)|　l　ヾヽ∧'〃ﾉﾞヽl　ヽ　ヽj｀ヽ
　　　　　　　　 / '´　ﾄ､　 Yrイ　 ∧l　',　　ヽ　Tﾍ', 　 l _..ノ　　l j　',
　　　　　　　　,′　　.}､二ィ　}　/ 　 l　ヽ　　',　|､､ﾍ.　| ＼　　／ }. ﾍ
　　　　　　　　i 　　　　トz'_ノ,ｲ　　　　| 　 ',.　　', l､ヽﾍ　| 　 | 　　　 j/ l
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　　　　　　　　ゝ─'-- -r-`'　　　　　　ｌ　　',.ヽ　ヽ　ヽヽ!　 |￣　 /j 　 l

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　フアン・ヤグエ

打ち砕かれた共和国軍は、名ばかりの抵抗をしてみせただけだった。
640： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:07:00 ID:cgTDYCMY0: 　　　 ∧∧　　　　 ∧∧　　　　 ∧∧　　　　 ∧∧　　　　 ∧∧　　　　 ∧∧
　　　/⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)
　　　i三 ∪　　　 i三 ∪　　　 i三 ∪　　　 i三 ∪　　　 i三 ∪　　　 i三 ∪
　　〇三 |　　　〇三 |　　　〇三 |　　　〇三 |　　　〇三 |　　　〇三 |
　　　(/~∪　　　　(/~∪　　　　(/~∪　　　　(/~∪　　　　(/~∪　　　　(/~∪
　　三三　　　　三三　　　　三三　　　　三三　　　　三三　　　　三三
　　三三　　　　三三　　　　三三　　　　三三　　　　三三　　　　三三
　三三三　　　三三三　　　三三三　　　三三三　　　三三三　　　三三三

1937年10月からバルセロナに移っていた共和国政府は、1939年1月25日、北方のヘロナに逃れた。
次の日、反乱軍はバルセロナを占領した。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ''';;';'';';''';;'';;;,.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 vymyvwymyvymyvy、
　　　　　　　　　　　　　　　　ｍVvvMvyvｍVvvｍvyvｍVvv、
　　　　　　rっ━ 　　／⌒ヽ(ﾟvﾟ)／⌒ヽ (ﾟvﾟ)／⌒ヽ(ﾟvﾟ) ／^ヽ
　　　　　｜|　　　（ﾟщﾟ::: )／⌒ヽﾟщﾟ )　　( ﾟщﾟ　)　　(　ﾟщﾟ)
　　　　　｜／⌒ヽ |　__＿（ﾟщﾟ）／⌒ヽ　　＿＿　　　／⌒ヽ
　　　　　　（ﾟщﾟ:::）／-三-＼　　（::: ﾟщﾟ::）／-三-＼　（:::ﾟщﾟ :）
　　　　　＿＿＿／:（◎:=◎）::＼＿＿＿／:（◎=:◎）::::＿＿＿)
　　　　／:::::::::::::::::＼:: ﾄｪｪｪｲ :::／:::::::::::::::::＼::::ﾄｪｪｲ::::／::::::::::::::::＼
　　／─三三─::::::＼`ー'´／:::─三三─:::＼`ー' ／:::::─三三─＼
　／:::（○）三（○）::::::::＼／:::::::（○）三（○）:::::＼／:::::::（○）三（○）:::＼
　|::::::ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ)::::::::::::||:::::::::(ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ):::::::||::::::::（ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ::::::::|
　＼::＼ェｪｪｪェ／::::::::／-＼:::::＼ェｪｪｪェ／:::::／＼:::::::＼ェｪｪｪェ／:::／
　　ヽ::::::::::::::∪:::::::::イ　　　＼::::::::::∪:::::::::／　　　ヽ::::::::::∪:::::::::::::イ
　　　|:::::::::::::::::::::::::::::::＼　　／:::::::::::::::::::::::::＼　　　／:::::::::::::::::::::::::::::|
　　　|＿）＝|三三三三＞　 |＿）＝|三三三三＞　|＿）＝|三三三三＞
641： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:07:13 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　　　 ,. -- ､、　　　　__
　　　　　　／, .:'"⌒ヾｰｧty'´::｀ヽ
　　　-‐ァ'／::::::::::,ｨ:､:Y;.::|;､:::::::::::',、
　　　／' /::::::::::／￣｀ﾘ::/`''i::::::::::l ヽ
　　,ｲ ,ィi:.:.:.:.:./_ 　　 l:ﾉ　 !::::::::::l ハ
z彡ｨ'/　!　　/、｀ヽ　/,..-―|::.:.:.:.::!　 |　　　　　　…バルセロナは実に罪深い市だ。
　イ/　,j|:.:.:.ｨ;ﾐiヽ`／/.:,=＝l:　:.: .:!.　 ':､
　/l　,ｲ,'::::/￣´／　,' 　､fti　　 ///　ｒ＼　　　　これから浄化しなければならない。
　´ﾚｲlﾉ:::/　　　　　;.:. 　｀7:.:.:.:/,'./イ :.　ヽ
　彳lﾒ:ノ　　　　　丿:　　/:::::::ｲ//彡| ∧　　　　市内のあらゆる通りに祭壇を設け、絶え間なくミサが
　/l／ｲﾄ､ヽ――-　､_ /:::／l// /ｲﾙ'!ヾ:.
△イ「l/ﾘl>､｀` ﾆﾆ ‐ ｼ／／,ｲイﾊ从 |　ﾘ　　　唱えられるべきだ。
　　▽ /ﾙ'|i＼　ﾞ"ﾞ　/:/,.ィfﾃ八l>/ﾚﾍ !
　　　　▽ ﾘ|　｀ ―△'´／|▽　　　　▽
　　　　＿/　　　 '´_∠　┴z_　　　　'′
　　　 /く彡'´Lr‐ '´　__,、　人
　 ,-‐{/|　　　/_,. - '´　 ,. -'´:.:.:ゝ、
.　| ／/　/　,'＿,. -彡'":.:.:.:.:／:.:.:.:｀￣｀` 丶、
.　ﾘ　,'　/i　 !::::, -'´:.:.:.:.:.:.／､＿:.:.:.:.:.:.:.:.:.,. -‐ヽ
. /　/ ,/::|　,l／:.:.:.:.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:｀＞‐ '"´:.:.:.:.:.:.'、
/　　,'/::::l／:.:.:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:, - '´:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　,:'l::/⌒!:.:.:.:.:.:.:.:/:,. － '´￣）:.:._,. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
　 /:,ﾝ:;:;:;/--―ッ'":;:;:;:;:, －'´ｨｼ'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:､:.:rイ
　,'/:;:;:;:;/'"´>'´:;:;:;,. ‐ '´,ｲｼ'´:.:.,. ´￣）:.:.:.:.:.:.:.:.ヽヾ!
.;ｲ:;:;:;:;'´,.　'":;:;:;／:.:.:.:.:ノ/∠ン:;:;:;／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ|
':;:;:;:;/'":;:;:;:;:;:／:.:.:.:.:,.ｨ彡:'":;:;:;:;／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ､、:.:.ヽ
:;:;／:;:;:;:;:;:;r',. --―:;:'":;:,.　-‐',. '⌒):.:.:.:.:.:.:.:.:丶丶::::::〉
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＿_;:　彡´:.:.:／:;:;:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヾ:〈
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;｀` ‐ ､＿:＿:.ノ:;:;:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾヽ

　　　　バルセロナ占領行政長官
　　　エリセオ・アルバレス・アレナス
642： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:07:26 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　　　　　　　　　 ―――――――― ､
　　　　　　　　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :＼
　　　　　　　　　　　／:::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : : : :　:＼
　　　　　　　　　／::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : : : : :　:　:　:　: ＼
　　　　　　 ./:::::::.:.:.:.:.:. : : : : : : :　:　:　:　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　/::.:.:.:.: : : : :　:　:　　　　　　　　　　　　　　　 :.　　　　バルセロナの腐敗は底なしだ。
　　　　　　　 |.:.: :　　　≧ﾆ=ミ　ノ　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　 |:.　:　　／　__　　｀V,　　　　　　　　　　　　　 |　　　完全にボリシェヴィキ化されている。
　　　　　　　 |:　　 /´　 ( 0 )　　Ⅵ :ｉ|ｉ:ｉ|ｉ: 廴≦幺=ﾆ二¨ 　 .|
　　　　　　　 |　　 i{　　　　　　川　li|il　从　( 0 ) 　　}ｉ　 |　　　 …道徳的にも政治的にも病んでいる。
　　　　　　　 |　　　 ≧=― ‐=彡　　　　　ミ´¨¨｀=≦'ﾞ　　:::|
　　　　　　 .:.　　　　　　　　　　　 ;;l　　　　　　　　　　 /　　　われわれはバルセロナとその市民を
　　　　　　ヽ. 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/
　　　　　　　／＼.　　　　,_,.ｨ≦三三三三≧ｭ､_,　　　／＼　　　病人として扱うつもりだ。
　　　　　　／　　　　　｀~´　　　　　　　　｀~´.: : : : :.:.:.:.:.＼

　　　　　　　　　　　　　国民政府内務大臣
　　　　　　　　　　　　　セラノ・スーニェル

やる夫政権の統治下で、カタルーニャ地方は抑圧の時代が始まることとなる。
643： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:07:40 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　　　　＞－ ' ´￣＞‐|:::::::::::::::::::::::::::ｲ　　ﾉ　／
　　　　＞ ' ´　　　 ,,,xxｚ/::::::::ﾄ:::::::::::::::::::::::/::∨;,/／
　　　／　　　　　／;;:'´,'´l::::::::::>弋:::::::::::::::/::::::::::i　〉
　 , '　　　　 , ' ／　,'　ﾞｘ:::::::::ゝﾆ二ﾆソ::::;;::::ﾉ./
／　　　　 ,,,／ , '　　 ,　　　＼_::::::::::::::I´∨〈｀ｖ'ヽ
　　 ,,,.-‐´　,　'　　＿｛_　　　　'''''====ゝ丶ﾍ＼ｌ
_,,,, - ‐　' ´　　 , ' 　,ｲ｀ヽ、　　　　　　ヽ　ヾｌ、_!　　　　　反乱軍がバルセロナ占領を完了した頃、
　　　　　　　　　　　ｼ　ﾄ-、　　　　　　 ,- ＼　＼゛、
　　　　　　　　　　 ,'　　ゞ_〉、　　　 /〉、｀"ー　Y　　　すでにバルセロナから避難していた
　　　　　　　　　　ｨ'　　　　　｀';. 　　 'ﾜ"、￣｀　 " l
　　　　　　　　　＿ゝ　　　　　　..　　 / ｲ;ﾄ<-　　　 l　　　共和国政府は会議を開き、抵抗継続の可能性を
　　　　　　　　　　＿゛ﾆ_‐-　　 "゛　｀´　　ｌ｀　　　_}
　　　　　　　　　＞'´::"ﾞｯ、　ヾ__ノ'　=＝キ{、　　 _L、　　討議しました。
　　　　　　　／:::::::::::/::::| ﾃx,,ノゝ- ,,,,,='´:::::∧__　　ｿﾄ
　　　　,　- ' 　: : : :::/::::::| l 一｀ｻ゛´ー〉::::::::／ｋ_／／::::＼
, - '　´　　. . : : :::::::::l:::::::::l　｀―'´! l＞-' 〉:::::ゝー...'..´::::::::::::::
ヽ　　. . : : : : ::::::::::::::l:::::::::::l　,' 　 /／　 /::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::
.｜::::::::::::::::::::::::::::::::::::、::::::::∨ ,l_/ ﾚ-‐./:::::::::::::::::＼::::::::::::::::::
　〉:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::∨_l 〈　７/:::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::
./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::〉 l　〉 /::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::
644： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:08:02 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿_
　　　　　　　　 , -―‐'´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 丶
　　　　　　　/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::／＼::::::::::::::::::/::.
　　　　　　/:::::::::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::＼:::::::::/:::::::::.
　　　　　/:::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::ハ |:::::::::::i
　　　　 /:::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::/:::::V│::::::::::!
　　　　/／::::::::::::::::::::／:::::::/ヽ／::::／::::/```"│::::::::::ｌ
　　　　 │:::::::::::::::／:::::::/:::::／＼　／　　　／:::::::::::|
　　　　　{:::::::::::／:::∠　/.ｒ＝=＝=＼ハ　／　|::::::::::::.|
　　　　∧::::／:::::::-　イ　　　　 ◎　　ｒ ◎￣ﾌ:::人:|
　　　　　│::人::::│rT::| ＼　　　,,ｨ　　ゝ＿ｿハ:::::/
　　　　　│/ :::::::∧∨::|　　￣￣　　（　　　.│/∨
　　　　　ﾚ　|::::::::::::::¨:::!　u　　　　　　, ＞　 │
　　　　　 |:::::::::::::::::::ヽ　　　　　　　　　　　/　　　　 …ご存知だろうが、共和国軍に余力はない。
　　　　　 |::::::::::::::::::::::|.丶 ⊂ﾆ＝＝ー　/
　　　　　 |:::::::::::::::::::.│　　｀　　ー　 ∠　　　　　　これ以上の抗戦は不可能だと申し上げざるをえない。
　　　　　 |:::::::.∧:::::::∧.　　　｀＞＜::|
　　　　　 |::::::::::ハ:::::∨￣´│　 │:::::ト _
　　　　　　 /:::::::::ﾍ.∧::│　　.ｈ　　ヽ::::|　.ト
　　　　,,,,∠´´王三 !.∧│　./∧　　∧.ト　.|三!ー--､＿
. 三三三三三王三ﾆi . ヽ／:::::::──:::∧ .|三ﾆ!三三三三ﾆ、
. 三三三三三王三三二　　　　ﾍ::::::::: /　|三三三!三三三三ﾆ
. 三三三三三王三三三ﾆ　　　　 .|:::::::∨ .|三三三ﾆ!三三三三|
. 三三三三三王三三三三 !　　　 |:::::::::∨|三三三三!三三三三i
. 三三三三三/三三三三三! 　　/:::::::::::::∨三三三三!三三三三|

　　　　　　　　　　　　　　ホセ・ミアハ
645： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:08:18 ID:cgTDYCMY0: :.:ﾊ:.:-=:.|:.:.:.:.:.:.:/､/ /:.:./|:.:.:.:/:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.: |
:.l:.{:.:.:.:.: |:.:.:.:.:./ｲ＼:. / .|:.:./|:.:.:./!:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
:.V:.:.:r-┤:.:.:.:ﾊﾆ＝;≧､ }:./ .|:.:./.|:.: i:.:.:.:.:.:.:|
:.:.V:.:l　｜:.:.:.:|　ﾑ'::z:厂 }'　 .}:./__L斗':.:.:. ﾊ|
:.:.:Vﾊ　 |:.:.:.:.:|　ﾞﾟ'气′　　 j/ﾑ示:/:.:.:.:.:.{ .|
:.:.:.ヾﾊ　|:.:.:.:.:|''u'' ''　　　　(::V^ﾘ:.:.:.:.:.j:.|
:.:.:.:.:ヽ:｀}:.:.:.:.:|　　,　-ｚ､　 ′¨ /〉:.:.:{:.:.ﾊ|　　　だが、スペイン領土の30パーセントは
:.:.:.:.:/ヽﾊ:.:.:.:.|　〈　　　｀〉　　 /!':.:.:.:.|:.:′
:.:.:./　./ .}ｲ:.:.| ＼　ー　'　_　ｲ |:.:.:.:.:|/　　　　　まだわれわれの支配領域だろう？
:.:.厂￣｀ヾl:.: |　　＞－ ´ 　　 .|:.:.:.:/
ノ　　　　 V:.|､　〈＼　　　　　 |:.:./
-――ー--V| . ヽi 　＼_　-､　 |:.:′
::::;::-=:￣ア:¨アﾟ¨¨¨ _´　　ﾉ_　|/
:::::::::::::／:::／　　　　　¨　＜　ヽ
::::::::::/::::::/　　　　　zz_..._　　 ¨¨ ヽ
::::::::/::::::/　　　　　　　｀¨　二ー '
::::::/:::::::{　　　　　ｰ　...＿_　　 ¨ ｰ.､
:::::{::::::::::l　　　　　　　￣ー¨'＝=-く
:::::ヽ::::::::ヽ　　　ー　 ..＿＿＿;＿_,ﾊ
:::::::::＼::::::::｀ー-　 _＿;_＿i イ　　}::::::ヽ

　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　／´　　　｀ヽ　,r'"⌒`' ､
　　　　　 /　　　　　　ヾ￥r　　　　＼
　　　　　 /　　　　　　　　ヾf r　　　　ヽ
　　　　 /　　　　　　　 fﾞﾞﾞ''''"""1　　　　ヽ
　　　　 /　　　　　　　　 |:::u:::::::::::::::|　　　　　ヽ
　　　　ｌ　　　　　　 ,ｲｌ| .ト､:::lj":::::::::::l　 |ｌ　　　ヽ
　　　 |　　　　　ノ:/ﾉｌｌ:::::ヽ::::::::::::::::::| .|:|　　　ヽ
　　　|　　　　　f´r=",､ﾚ::::::::::ヽ::::|j:::::::::ｌ|:::|. r､　　 l
　　 |　　／|　 |釗　　ヾ_､.._:::::ｌ::::::::::::,r'''"ﾚ'｢´l　　　|
　　|　　ｌに|　.|:釗　　　　｀`ヾ::::::::::::;r,=＝=＝ｯ　　 l
　 |　　 | し|　|::::::ミ､◎　　　　:::::::::/´　　　 ,､ﾘ　　ﾉ
. /　　　ヽ､|　|:::::::　`ヾ＝‐='"::u::/◎　 _..ノ:/_. -'´
/　　 /|　　　|::::::　　|j　　　　|j:::::ﾋ≡三=　/
　／:::|　　　|:::::＿__ U　ｕ　　 ::::::`''ｯ　　l
／:::::::||　　 .|　f⊥⊥Ｔ‐r､__　　r'::／ u　/　　　だからなんだと言うんだっ…！
::::::::::::| |　　ﾄ、｀┴'┴±±r干,コ'ェｎ /
:::::::::::|　|　　 |:ヽ　　　＿　　￣｀'┴'‐'ﾘ　　　　　それは単に反乱軍がその地域に
::::::::::|　 |　　 |:::::ヽｕ　≡三≡　u　/
:::::::::|ヽ　|　　 |:::::::ヽ　u　　　 _.､ ‐ヘ　　　　　　まだ攻勢をかけていないだけの話だろうがっ…！
:::::::::|　ヽ|　Ｎ　:::::::＼_.. ‐''´ /::::::::::::＼
:::::::::|　　ヽ　|　　 ::::／/　／::::::::::::::::::::::＼
646： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:08:32 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　　　　　　　　　／｀丶
　　　　　　　　　　　　　　　/:.:.:.:.＿＼
　　　　　　　　　　　　　.　''"´:.:.:.:.:.:.:.￣`　 .,
　　　　　　　　 . ;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.丶
　　　　　　　 . ':.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.: i:.:.:｀ヽ:.:.:.:.:.:ヽ
　　　　　　　　 /:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Ｌ:.:.+ミ､ :.:.:.:.:.:.,
　　　　　　　 .':.:i:.:.:斗＜:.:.:.: /:.:.:.:.:.:l､:.:.l:.:ﾊ:.:.:.:.:.:.: i　　　だ、だが…─── いずれヨーロッパで大戦争がおきる！
　　　　　　 i:.:.|:.:.:.:.|:./|:.:.:.Λ:.:.:.Λ| .斗=ﾐ､:.:.:} :.: l
　　　　　　 |:.:ﾊ:.:.: |ｨ斧=ミ､Ｖ}/　ィf:ｆ:_.:|'ﾘ:./}/:.:ﾘ　　　そしたら、民主主義諸国はスペイン共和国が
　　　　　　 |/　|'.:.:|ヾ‘ら:fﾊ　　　之:リ }/:.:.:.}ｲ
　　　　　　　　　 |:.ヽl'.　ゞ- '　　,　　 ,, ,,　.|:.:.:.:.:l.　　　ずっと民主主義のための戦いを戦ってくれていたんだと認識してくれる！
　　　　　　　　　 |:.:.:.:.|ヽ'' ''　　　　　　u.　, |:.:.:.:.ハ
　　　　　　　　　 |:.:.:.:.|ｰ'　.,　　　‘｀　　イ､ﾘ:.:.:.:':.:.:.:,　　それまで頑張るんだ！
　　　　　　　 '.:.:.:.:.,　_.ｨ≧=r-　f〔.?_/:.:.:/:.:.:.:.:.:,
　　　　　　　　　　ﾑ:.:.ヤ　　 { 　　　ﾝ./:.／＞、:.:.:.,
　　　　　　　　　　「::::`「｀　　 l ／⌒ -=彡'　 . '::::::'.:.:.:.:'.
　　　　　　　　　 .}::::::::'，　　 l'　　　.'　　　　ｲ::::::::::l/|:./
　　　　　　　　ﾊ:::::V::、　 ‘.　　 .'　　 . '::::{::::::::::l .|/
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　　　　　　　　　 j::::::::::'.:::::::::､　‘.　' 　 ':::::::::::::l:::::::: l
.r‐ rv_ｎ　_　　_「::::::::::::::l::::::::::＼‘. } ｲl:::::::::::::::'::::::::: l
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　　ーＬj廴__ﾉ:::}:::::::::」 |::::::::::::l /Ｙ{＼‘.::::::::::::V::::::::l
　　　　　ヽ::::::::::::::::::ノ厶::::::::/.'　l|‘.　ヽヽ:::::::::l:::::::::l
　　　　　　廴　　イ　ﾉ::::::::／ .廴ﾘ　L.ィ ‘.::::::::::'.::::::l
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　　　　　　　　　./::::::／　　　 | |　　| | 　‘.:::::::::::::'.::l
647： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:08:47 ID:cgTDYCMY0: : : : : : :/: : : : : /　　/: : :|: : : : : /　　＼: : :∨: /: : : : :l: : |
: : : : :/: : : /: /　　/: : /:|: : : : /　　U　　丶: :.∨ /: : : /＼|
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: :/: : : /: /トミ/: : /　　｜:/　　　　 /〃}}: : : ∧|/
:/: : : /／､__,/: ／トミ　 |/　　＼　　 / 　 /: : :/
: : :／≫'ﾞ´ /／‐-ミ　　トミ　　 }〈{,/ﾂ　/|: ／
Y´　　　　　　　　ツ￣＼　＼,ﾉﾞ〈　　 l´
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:|　　u　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　、　　　　　　　　くっ……！
:l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,..　-‐'′≧ミ
′　　　　　し　　　　　　　　￣　　　イ二ニニﾆ＼　　　（バカが…！
　　　　　　　　　　　　　　　斗-=イ/二二二二ﾆ‘:,
:,　　　　　　　　　_,,..　 -‐r=≦＞''ﾞ´￣　〉二ニニニニ=‘:,　　何を考えている…！？
:.,　　　　　　 /＿_/‐＞'ﾞ´　　　　 /|ニニニニニニﾆ‘,
∧　　　　　　 / | 　,／　　　 -‐=ﾆ　/: |二ニニニニニニ‘,　抵抗しようにも、もう余力がないと言っているんだ…！）
:.∧　　　　　　￣￣　　　　　　　　　/: : |二二二二ニニニ |
:.:.∧≧s｡　　　　　　　　　　　　　 /: : : |二二二二ニニニ |
648： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:09:01 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l.:.:.:.:.:.:.:.ヽ、
　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:| :.;ﾊ.:.:∧ .::.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
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　　　从.:.:.:.:.:., ┐:.:.:.:.:.:. ｲ .:.|:::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::/;;;;;｀,ﾊ/.
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　　　　　　　ﾘ|.:.:.:.:.川＼　　　　　　　　　　　 /
　　　　　　　　Ⅵ.:.:.:,ｲ　＼　　　｀￣二'"/　　　 ……
　　　　　　　　ｲ＾V　　　｀:... 　　　　 /
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　　　　　／',､|　　　　￣￢‐- ､　├- ＿
　　　／','､,',､＼　　　　　　　／L　| 　　礀

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　　　!/:::::::|::::ﾊ::::./|:::::| i　 i　＼::.ﾄ､:::::::::::::::::::::::::::::i
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　　　|::./|::::|ヾ──'　 | '───､　　i::::::::::::::::::::::::::i
　　　|/ .|::::::i　ｨ匕>　　　 K辷!> 　　.i:::::::::/⌒i:::::::i
.　　　　ヽ::::ｌ.i　　　i　　　　　　　　. i'i::::/ ソ i:::::::i
　　　　　　 lﾊi　　　ﾉ　　　　　　　　　i::ﾉ－ /:::::::i　　　　（終わりだな…
　　　　　　　　i　　　｀　　　　　　　　　ｿ､_／:::::::ii'
　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　 / .i:.:ﾉｨ l::::i'　　　　　もうこれまでだ）
　　　　　　　　　＼　´￣￣｀　　　／　ｿ .|人ｿ
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649： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:09:18 ID:cgTDYCMY0: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ: : : :　ｌ　　　 ...:.:´:.:.:.:.:.:.:.＞‐　　l: : : : : : : : : l　　　　ヽ }ヽ: : : :ヽ　　　　＿_ /ヽ : l
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　　　　　　　　　　／彡'∧　}　　 ,'　 |　　/ /
　　　　　　　　　　＼////ﾍﾊ_　 ;　　j　ノ /
　　　　　　　　　　　ヽ>'´　ｊ//ﾊ　〃'　,ｲ
　　　　　　　　　 rｰ-=ﾆ=≦彡'ｲ　/´.／
　　　　　　　／ー-=＝テ'´　　　　｀ヽ
　　　　　 ,.イ　ヽﾊ　}.／!　　　　　.　-‐=ﾐ
　　　　　 } ,へヽ Y./ﾉ　:　 ,　　／　　　 ∨
　　　　　ﾉ　＼/ｰﾂ.,{｀ヽ　{ 　 ', 　　　　 ∨
　　　　 ,'　　　 Yﾍノ　 }､　｀　jえｚ　　　　　∨
.　　　_zi.　　　ﾉ,ｲ　　ﾘ　　ﾉ'´　　　　　　ヽ
　　 ∧＼＿__ゾ　　　 {ﾉ i　　　　　　　　　 i　　2月のはじめには、共和国大統領アサーニャがフランスに亡命。
.　〃∧　丶 {　　　　〔　　　　　-=＝＝=-　　　;
　////∧　　ﾉ　　, -=ﾍ'´　　´-=＝＝-　 . 　ノ　　それに続いて共和国首相ネグリンも亡命します。
〃/////へ/ﾊ　´ ／　 .ｰゝ--'　　　　　　彡'
/////////＼}　 ´　　　　＼　　　ノ　　＞{
///////////〉　　　　　　　ゞwヽ,..＜　　´}-=＝＝ー-
/////////,ノ　　　　　　　／＞介ー＜／/////////
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650：名無しのやる夫だお：2014/06/07(土) 23:09:56 ID:evcKOU0w0: お偉いさんは逃げられても下っ端はそうもいかんだろうにね
651： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:09:32 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　　　　＞－ ' ´￣＞‐|:::::::::::::::::::::::::::ｲ　　ﾉ　／
　　　　＞ ' ´　　　 ,,,xxｚ/::::::::ﾄ:::::::::::::::::::::::/::∨;,/／
　　　／　　　　　／;;:'´,'´l::::::::::>弋:::::::::::::::/::::::::::i　〉
　 , '　　　　 , ' ／　,'　ﾞｘ:::::::::ゝﾆ二ﾆソ::::;;::::ﾉ./
／　　　　 ,,,／ , '　　 ,　　　＼_::::::::::::::I´∨〈｀ｖ'ヽ
　　 ,,,.-‐´　,　'　　＿｛_　　　　'''''====ゝ丶ﾍ＼ｌ
_,,,, - ‐　' ´　　 , ' 　,ｲ｀ヽ、　　　　　　ヽ　ヾｌ、_!
　　　　　　　　　　　ｼ　ﾄ-、　　　　　　 ,- ＼　＼゛、
　　　　　　　　　　 ,'　　ゞ_〉、　　　 /〉、｀"ー　Y
　　　　　　　　　　ｨ'　　　　　｀';. 　　 'ﾜ"、￣｀　 " l　　　　　アサーニャは周囲からスペインに戻るよう説得を受けますが、
　　　　　　　　　＿ゝ　　　　　　..　　 / ｲ;ﾄ<-　　　 l
　　　　　　　　　　＿゛ﾆ_‐-　　 "゛　｀´　　ｌ｀　　　_}　　　　　これを拒みました。
　　　　　　　　　＞'´::"ﾞｯ、　ヾ__ノ'　=＝キ{、　　 _L、
　　　　　　　／:::::::::::/::::| ﾃx,,ノゝ- ,,,,,='´:::::∧__　　ｿﾄ　　　ほどなくアサーニャは大統領を辞任します。
　　　　,　- ' 　: : : :::/::::::| l 一｀ｻ゛´ー〉::::::::／ｋ_／／::::＼
, - '　´　　. . : : :::::::::l:::::::::l　｀―'´! l＞-' 〉:::::ゝー...'..´::::::::::::::
ヽ　　. . : : : : ::::::::::::::l:::::::::::l　,' 　 /／　 /::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::
.｜::::::::::::::::::::::::::::::::::::、::::::::∨ ,l_/ ﾚ-‐./:::::::::::::::::＼::::::::::::::::::
　〉:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::∨_l 〈　７/:::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::
./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::〉 l　〉 /::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::

～'　┘　}／＼＼:.:..',:..V九 ┐
┐_ 「¨／　　　＼＼:.:├ｔ.　└┐
ー彡'{{　　　　　　＼:.:.:.}　Ｌ　厶
ｼｲ　　ゞ= _, _ｧ　　　ヽ:i:Y　く　 /
〃　　　＿_ ,　　　　　〕ﾘ_,ｒ┘,┘
　　　, イ:.￣Y　　　　７¨　r‐┘
　　　　弋ｒｚｿ　　　ｆ/}｢￣
＿　　ｘｘ￣　　　　 {ヽ|ト､
二〕　　　　　　 ,.:/ / |ヽ＼　　　この時点で共和国政府の正統性は
_ 」　-- ､　　　rァ / ∨　｝　|
:.:.:.:.}＞'´　　　 ‐／　　　 {　/　　　完全に消滅したのね…
∨¨ﾏﾆト､＿.／￣{_　　レ'
　∨.:.:.:.｝　 V.:'´.:.:∠
　　V´.:.:.Y⌒Y.:.／.:.:.〉
　　ﾉ.:二ﾌ￣_｣　-i'彳
　V.:彡'　　　 ,. -┴i
652： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:10:54 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　　　　＞－ ' ´￣＞‐|:::::::::::::::::::::::::::ｲ　　ﾉ　／
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　 , '　　　　 , ' ／　,'　ﾞｘ:::::::::ゝﾆ二ﾆソ::::;;::::ﾉ./
／　　　　 ,,,／ , '　　 ,　　　＼_::::::::::::::I´∨〈｀ｖ'ヽ
　　 ,,,.-‐´　,　'　　＿｛_　　　　'''''====ゝ丶ﾍ＼ｌ
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　　　　　　　　　　　ｼ　ﾄ-、　　　　　　 ,- ＼　＼゛、
　　　　　　　　　　 ,'　　ゞ_〉、　　　 /〉、｀"ー　Y
　　　　　　　　　　ｨ'　　　　　｀';. 　　 'ﾜ"、￣｀　 " l　　　　　アサーニャは周囲からスペインに戻るよう説得を受けますが、
　　　　　　　　　＿ゝ　　　　　　..　　 / ｲ;ﾄ<-　　　 l
　　　　　　　　　　＿゛ﾆ_‐-　　 "゛　｀´　　ｌ｀　　　_}　　　　　これを拒みました。
　　　　　　　　　＞'´::"ﾞｯ、　ヾ__ノ'　=＝キ{、　　 _L、
　　　　　　　／:::::::::::/::::| ﾃx,,ノゝ- ,,,,,='´:::::∧__　　ｿﾄ　　　ほどなくアサーニャは大統領を辞任します。
　　　　,　- ' 　: : : :::/::::::| l 一｀ｻ゛´ー〉::::::::／ｋ_／／::::＼
, - '　´　　. . : : :::::::::l:::::::::l　｀―'´! l＞-' 〉:::::ゝー...'..´::::::::::::::
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┐_ 「¨／　　　＼＼:.:├ｔ.　└┐
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ｼｲ　　ゞ= _, _ｧ　　　ヽ:i:Y　く　 /
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二〕　　　　　　 ,.:/ / |ヽ＼　　　この時点で共和国政府の正統性は
_ 」　-- ､　　　rァ / ∨　｝　|
:.:.:.:.}＞'´　　　 ‐／　　　 {　/　　　完全に消滅したのね…
∨¨ﾏﾆト､＿.／￣{_　　レ'
　∨.:.:.:.｝　 V.:'´.:.:∠
　　V´.:.:.Y⌒Y.:.／.:.:.〉
　　ﾉ.:二ﾌ￣_｣　-i'彳
　V.:彡'　　　 ,. -┴i
653： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:11:20 ID:cgTDYCMY0: ─── 1939年3月4日

　　　　　　　 , -‐' ´￣￣｀`
　　　　　∠´＿＿_
　　　　　　　　, -‐'´~
　　　　　 , ‐'´
　　　 .∠-‐', ‐'´　　　　　　　,,
　　　　　.／_,,　　　　　／ .／::|
　　　 .／‐'' / 　　／/／　u ::|　 |　iﾍ
　　　　　 ./／　／　/　　　 _, -| |´| |‐'＼
　　　　　／/／、　　_, -‐'´　 , -|'´:::|::::::::＼
　　　　　　／　　＼　＼_, -‐'´　　:::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　＼ __=====＝＝＝:::::::::::|　 /⌒ヽ
　　　　　　　　　　　／ ''' !　　　　 , ‐'´:::::::::::::|　|/⌒i |
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　　　　　<＿_ 　 ,,,, ｀)　　　　　　 :::::::::::::::::::| `-‐"
.　　　　　　　　__,ノ　　　　　　　　　 ::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　 `ー､──────::::::::::::::::::/|
　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　::::::::::::::::::/: |
　　　　　　　　　　　ー─,　　　 :::::::::::::::::/:　|
　　　　　　　　　　　　　　/　　 U::::::::::::／::　 |
　　　　　　　　　　　　 ./　　　:::::::::::／:::　　 l
　　　　　　　　　　　　./　　　:::::::::／:::::　　　l
　　　　　　　　　　　 /　　　::::::／|:::::　　 ,, /
　　　　　　　　　　　 !、　 __／　 |:::, -‐'´:/
　　　　　　　　　　　　￣　 ,､-‐' ´::::::::::/
　　　　　　　　　　　　　　 /∧::::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　　　 .//0::＼::::::::/

　　　　　　　　　　　　共和国陸軍大佐
　　　　　　　　　　　セヒスムンド・カサド
654： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:11:50 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　　　　＿__　　,.-‐-　、
　　　　　　　＞　　`　　　　　　 `　､
　　　　　∠　　　　　　　　　　　　　` ､
　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　.　　 ./　　　　　 /`ヽ　　　　　　　　ヽ
　　　/,　'　　　/|/|/　　 |. iヽ　　　　　　ヽ
　　　~./ 　　 /`- ._ u　. | |_,| !ヽ　　　　 i
.　　　　 //| /＝= 。_!　 !~,。 = 'ヽ. l^i　　i　　　　（なんだよ…ネグリンの野郎は…！
　　　　　　　||` _ _ /　　=,_ _ . '　 | Fi　　|
　　　　　　　||　 / u 　　u　　u　|.Pi　　|　　　　　徹底抗戦を呼びかけちゃいるが、
　　　　　　　 i||/　　_ 丶　u　　 .||~　　 |
　.　　　　　　| ヽ` 　 ____....--、　/ |　　　|　　　　　自分や自分の家族は国外に逃がしてやがる…！）
　.　　　　　　|　ヽ￣￣￣￣ / 　|　　　 |
　　　　　　　|　　　ヽ　#'　 /　　 |　　　__|_____
　　　　　　//__....../| ヽ_ ./　　u 　|　　　|┬ii.--
　___....-- i.|~　　/ |　/　　u 　　 |　　　|　|　||
　-- ~ ~ i.| 　 /　| / ＞...___....-^ | 　　 |　 |　|

　　　　　 ‐､――-､,,.. -――‐;:‐
　　　　　　　＞　　　　　　　　　￣＜
　　　　 -=ﾆ　　　　　　　　　　　｀ゝ
　　　　 ∠´　　,.ｨ　ﾊ　　　　　　　　 `、
　　　　　/ 　　/　| ./　ヽ　ﾄ､　　　　　 |
　　　　 lイ　/''-ﾆ|/､　r‐＼lﾆ＼!　__　　|
　　　　 'l.ｲ| ＝=｡､i　'"==｡=＝ l. l"ｌ| 　 |　　　　（ふざけろっ…！
　　　　　 |l| `ー'/　 u　ｰ‐''"　| |"ｌ|　｜
　　　　　 l || U/　　　　　ｌj　 |.|ソl　　|　　　　冗談じゃねえっ…！
　　　　　　 ! `|/_,.　- ヽ　v' 　　l!-'′ 　 |
　　　　　,l　ヽヽﾆﾆﾆ二) 　／|　　 |＼. |　　　　どうしてそんな奴の為に血を流さなきゃいけないんだ…！）
　　 _,,..　‐'''"~/lヽ　≡　　／　|　　 |　　|~"''
　　　　| |　　/　| 　＼　／　ｕ　ﾚ! 　|　　 |
　　　 | |　/ 　ﾚw､　 l´　　　　 |　 l　　 |
655： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:12:11 ID:cgTDYCMY0: 日増しに無意味な虐殺となっていくだけの内戦に終止符を打つため、カサドはネグリンに反対する
全国防衛評議会を結成した。

　　|l　　ヽ＼|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＝~_
　　ヽ＼____>　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ~＞
　___,,,ﾆ＝=　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜
　　~二;;;;.=-　　　　　　 /|ｌ.ｌ.| llヾヽ　　　　　　　　　　-=ﾆ,
　　　　　~二ﾆ　　　　 /l;;;;;;||;;l;;;;;;ヽ;＼ヽ　　　　　　　　　　~~'''''Ｚ､
　　　_,,,ニ-=　　　　　/ﾉ;;;;;;;|;;;;l;;;;; ××_ヽ |⌒ ヽ　　　　　　　　_､
　　　　　／／/　　 ./＼＼ ;;;;;u／.×''~ 　 | |⌒ｌ .|　　　　　　_,､‐~　　　共産党の主張する徹底抗戦策なんざ糞喰らえだ！
　　　　/／/// |∥/ ~ ｡ヾ||:.:.:.||／｡　　,ノ　| |⌒| |　　　　ヽ
　　　　　　 //| | |/|ヽ,_,.､／::'''彡ｰu <~u　　|.|ﾆﾉ/　　　　|ヾ＼　　　　　スペインを共産主義から救うべく、
　　　　　　/　　　　 |u／　u　u　　｀'　u　　 ||ｰ ′　　　.ｌ
　　　　　./　　　　　／　_丶u　　u　__,,О 　 /| .|　　　　　　ヽ、　　　　　俺たちは立ちあがった！
　　　　 /　　　　　｀ｌ､,,__,,.､､-;;;二-‐｀l　./　　 l　　　　　　　ヽ、
　　　 /　　　　　＼　 l l''‐-‐'''~　　　 ___| /;;　　u｜
　　　/　　　　　　　＼ヽ|-‐'''┬;;ﾆﾆ゜-‐ /;;０　　　l|ヽ、
　　./　　　　　　　　　＼ヽ￣Ｏ,,,,,,,;;;u　/;;;;;　　u　　u　|ヽ、ーｰ／　,,_　'''''''''　　　 |　|
　 /　　　　　　　　　　　Ｏヽ u　'''''''　/;;;;; u　　　　　　/　　　　（／　,,_　''''''''　　　 | ｜
./　　　　　　　_,,,､､-‐‐-､､,/＼　u　/ヽ、　　　u　u　/　　　　　（ _／　　''''''　　　｜｜
/　　　　　　／　　　　　　　 ~'''‐､､_/　　ヽ、Ｕ　　　ノ　　　　　　　''-＝=ヽ_____,,,,､-ﾉ　|
656： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:12:30 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　　　　　　／/--，
　　　　　　　　／ー-、_　￣´￣´ー,,,
　　　　　　Σ-￣｀ー、.｀￣｀、　　　　ヽ
　　　　　∠-‐'，,,,　　　｀｀ー、　ヽ　　　ヽ
　　　　　　　/´　￣ー-,、　　｀ヽ、ヽ.　　ヽ
　　　　　／¨ー―,,　　　￣｀ー-、、｀ヽ´ヽ
　　　　/　/1　　/Ｔ./ー.、　　　　￣｀ｰ、ｉ.|
　　　　|/　.| ´１　|、´、uヽフーｖ＿.　　｀ヽ、
　　　　　　ﾚ.｜|/=:＼|.　∥,〆=＝::::|｀-,__|りミ｀ヽ　　　　　（これでいい…
　　　　　　　　|、＿゜,.ゝ　K、゜　ノ::::::|　｜.ヽヽ　　＼
　.　　　　　　　|u三／　　　￣´　:::::::|　｜　ヽ＼　　/　　　俺たちが明確に共産主義に反対してるということを
　.　　　　　　/.｜／　ｕ　　　　／´::::|　｜　　ヽ　｀
　.　　　　　ﾑ　　|ゝ　　－)　／´　:::::|　｜　　　ヽ　　　　　　伝えられたら、やる夫からなにがしかの好意的反応を
　.　　　　／　　　ｌ　―――＝:ヽ　:::|川　　　　　＼
　　　　／　　ﾚ　｜　ｕ　　　　　ｕ.::/　/　　　ｊヽ　　＼　　　得られるはずだ…！）
　　　　,,. -‐''　/|　|　　＝三　ｊ::／／|　　　|　　|￣｀ー
　　￣　＿,,-/　l.　｜ｌｊ　　ｕ:／／　｜　　｜　　|―、
　　--´　　/　　ﾚ　　|　:::::／／　　　|　　　|.　　　　|　￣
　　　　　　　、。　｜　｀|´￣　　　　　ｊ　　/　　　　　|
　　　　　　　ー、。|i1.　|　ｌｊ´　　　　｜　/　　＿,－｜
　　　　　　　　　ー　ｌﾙ.|ヽ　　　　　　ﾙﾘｲヽ-,　。ﾟ　　|
　　　　　　　　　　　/ヽ.|　｀ー---―´　∥、＼,..-￣

カサドは個人的には野心がなく有能な軍人だったが、やる夫がいかなるかたちであれ休戦を考慮するなどと
思った時点で許しがたいほどに無知だった。
657： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:12:53 ID:cgTDYCMY0: 　　　┌──────────────────────────────── ──　─
　　　└────────────────────────── ──　─
　　　┌──────────────────── ──　─
　　　└──────────── ──　─
　　　┌──────── ──　─
　　　└── ──　─

　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　|　　　／　　＼　　　|　　カサド大佐ー
　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　／＼　　　　|
.　　　　　　 r─一'´￣`＜ヽ／￣￣＼　／　　　やる夫から、降伏の条件についての手紙でっせー
.　　　　　　　 `ー‐ｧ　　 ,　　 )　　　　, -'~⌒ヽ、
　　　　　　　　　　ノ　　　{. 　 ,ﾍ　　　　,l.　ゝ、_ .'ヽ).
. 　　　　　　／, ､　_　　　/. |　　　.　',　　.　..　 .ヽ、
　　　　　　（／ / // / /　...|　　　 ...|＼..＼＼＼_)
　　　　　　　　 / // / /　　　　　　　 . .　＼_＼_)､_）
　　　　　　　　　ｰ' {_/ノ　　　　　　　　　　　　."´
658： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:13:13 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　　,-‐'￣　　　　　　　　　　　　　　　　　::::::::::::::ゝ
　　　　／_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　::::::::::＼
　　　／.‐'／　　　　　　　ﾍ　　　　　　　　　　　　　　:::::::::ヾ
　　　　／　　　　　　　 /: | 　 |　　　　　　　　　　　　　:::::::ヽ
　　　./....／　　　　／ /::　 |　:|: |　 :∧、　　　　　　　　　:::::ヾ
　　　.／/ 　　　／/ /:: 　　 |　| : |　|:: ::|、　　　　　　　　　:::ヽ
　　　. /　　　／: /./:::　　　　| :| 　 | |: __;:|、　　　　　　　　 :::|
　　　/...／..／＼|/:::　　　　　|:|__, -||'　__,-l、　　　　　　　 :::|
　　　／/／::　＼| ＼　　　　_,- '|　__,-|‐'　::::::＼..　　　　　　:::|
　　　　/ | ＿＿＿＼||　　|||: ＿二＿＿＿_ :::::::|　　　　　　 :::|
　　　..　　| ￣￣￣oﾗ　 ≡ ￣￣￣o￣￣ :::::::|.../⌒i　　　:::|
　　　　　 |　｀ ‐--‐/,::::::: 　　｀ ‐---‐ '´　:::::::::| .|l⌒l:|　　 :::|
　　　.　　｜　　 ::/,:::::::::::　　　　　　　　　:::u:::::|..|l⌒l:|　　 :::|
　　　.　　｜　　:/,:::::::::::::::　　　U　　　　　::::::::::| ||６: |　　::::::|
　　　. 　　 │　/,::::::::::::＿::)　　　　　　　 :::::::::::::|.|__ノ　　　:::::|　　　　　なに、もう来たのか…
　　　..　　　　| .(.:: ' ＿＿＿＿＿＿　　　::::::::::／l　　　　　　::::|
　　　　　　　　|　　（＿＿＿＿＿＿）　:::::::::／:::/　　　　　　　:::|　　　　　やはり共産主義者より、
　　　.　　　　　 |　　　　　　　　　　 :::::::::／:　:::/　　　　　　　　:::l
　　　　　　　　　 l　　　━━　　　::::::::／：:　 ::/　　　　　　:::::　　:::l　　　俺のような職業軍人のほうが話が進むんだろうな…
　　　　　　　　/ｌ　　　　　　 :::::／：：　　::/　　　　　　:::/＼::　:::|
　　　　　　　　 /.　ヽ　　　　::::／：：：　　 :/　　　　　:::::::/　　＼　::|
　　　..　　　　/　　　ヽ　　　::／：：：：　　::;/　　　　　:::::::/　　　　＼ :|
　　　.　　　/　　　　　ヽ :／|：：：：:　,-‐'/　　　　　:::::::/_,‐'　　　　〉:|
　　　.　　 /／　　　　　::／ |, -‐' ￣／/　　　　::::::／　　　　　／::＼
　　　.　／/　　　　:::／|￣　　　　　　/　　　　::::／　_,‐'　　 .／:::::::::::
　　　　　/　　　::::／ /|　　　　　　 _//　　　::／__, ‐'　　／::::::::::::::::
　　　　 /　　:::::／　 / |　　　__, -‐' /　　　／ ‐'　　　　／::::::::::::::::::::::
659： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:13:29 ID:cgTDYCMY0: 　　|l　　ヽ＼|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＝~_
　　ヽ＼____>　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ~＞
　___,,,ﾆ＝=　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜
　　~二;;;;.=-　　　　　　 /|ｌ.ｌ.| llヾヽ　　　　　　　　　　-=ﾆ,
　　　　　~二ﾆ　　　　 /l;;;;;;||;;l;;;;;;ヽ;＼ヽ　　　　　　　　　　~~'''''Ｚ､
　　　_,,,ニ-=　　　　　/ﾉ;;;;;;;|;;;;l;;;;; ××_ヽ |⌒ ヽ　　　　　　　　_､
　　　　　／／/　　 ./＼＼ ;;;;;u／.×''~ 　 | |⌒ｌ .|　　　　　　_,､‐~
　　　　/／/// |∥/ ~ ｡ヾ||:.:.:.||／｡　　,ノ　| |⌒| |　　　　ヽ
　　　　　　 //| | |/|ヽ,_,.､／::'''彡ｰu <~u　　|.|ﾆﾉ/　　　　|ヾ＼
　　　　　　/　　　　 |u／　u　u　　｀'　u　　 ||ｰ ′　　　.ｌ
　　　　　./　　　　　／　_丶u　　u　__,,О 　 /| .|　　　　　　ヽ、　　　　─── って何じゃこりゃあ！
　　　　 /　　　　　｀ｌ､,,__,,.､､-;;;二-‐｀l　./　　 l　　　　　　　ヽ、
　　　 /　　　　　＼　 l l''‐-‐'''~　　　 ___| /;;　　u｜
　　　/　　　　　　　＼ヽ|-‐'''┬;;ﾆﾆ゜-‐ /;;０　　　l|ヽ、
　　./　　　　　　　　　＼ヽ￣Ｏ,,,,,,,;;;u　/;;;;;　　u　　u　|ヽ、ーｰ／　,,_　'''''''''　　　 |　|
　 /　　　　　　　　　　　Ｏヽ u　'''''''　/;;;;; u　　　　　　/　　　　（／　,,_　''''''''　　　 | ｜
./　　　　　　　_,,,､､-‐‐-､､,/＼　u　/ヽ、　　　u　u　/　　　　　（ _／　　''''''　　　｜｜
/　　　　　　／　　　　　　　 ~'''‐､､_/　　ヽ、Ｕ　　　ノ　　　　　　　''-＝=ヽ_____,,,,､-ﾉ　|
660： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:13:47 ID:cgTDYCMY0: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　＼　　　　　　　　「共和派はすでに戦争に負けたのであって、
　　　　　　　　　　　／　　――　　　　 ――　　＼
　　　　　　　　　　／　　　,.-‐-､　　　　 ,.-‐-､　　 .＼　　　　　あらゆる抵抗は犯罪である。
　　　　　　　　／　　　　　 (・) 　　　　 (・)　　　　　＼
　　　　　　 | 　　　　`ｰ一　　　　　ー一′　　　　　|　　　　降伏の遅延、むだな抵抗は重大な犯罪であり、
　　　　　　 |.　　　　　　 /　　　 i　　　ヽ　　　　　　 |
　　　　　　　　＼.　　　　　ヽ.＿＿人＿＿ノ　　　　 .／　　　　われわれは無用に流された血にたいして
　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　＿＿＿＿＿／￣￣￣￣丿　　　　　　　　　　　その責任を厳しく問う」
　　　　　　　　　　　　　　　　丿￣　ヽ─────-

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

　　　／／　 ,　-─;┬:─‐-　､　　　　　　　
.　／／　／　　ヽ　 i　　r'　　＼　　　　　
　／　　 .,'　　　 ,　-─-　､　　　　ヽ　　　　
　　　　 /　　　 /　　　　　　ヽ　　　 .ヽ　　
　　　 |{:　　 l 　　　　　 l　　　 }|　　　　
　 E''ｰ-|{　　 {　 ,ｨﾉl人ﾄヽ、ﾄｉ　　　}l-‐'''ﾖ　　　　　ふざけるな…！
.　Ｅ..三l|　{ 　 l. (ｌ'≧ ll ≦ﾞl) :| | 　ｎ;|三..ヨ　
.　　　 |.!　{　 |!　ﾄ∈ゞ'∋ｲ　| :! 　４!!:　　　　　　　無条件降伏以外認めないのか…！
　　　　| |　'　 ||　|:::::`ｰ'´::::|　|:::|.　　 !:!:　　　
　　　 |. }　　 { W::::::::::::::::::::W:::::}　　 { |::　　　　　　　あんまり…あんまりじゃないかっ…！
　　　ヽ|.　　 |/:::::::::::::::::::::::::＼|.　　 |ﾉ:::／／
.　　　　 |　　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::ｌ　　|／／
　　　　　 !　　|::::::::::::::::::::::::::::::::::::!. ／／
　　　　　 | 　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::／／!、　　　　／
　　　　／, r- ヽ:::::　::::::::::::::::／／　､､＼　　／／
　　　 !L{｣_厂ゝ）:　　:::::::／／:（.{⌒)_},},ﾘ:／／
二二二二二二二二二二二二二二二二二二二
　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　＼　　ヽ￣

こうして、カセドの和平交渉はとん挫した。
661： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:14:05 ID:cgTDYCMY0: 3月26日、やる夫は大規模な攻勢を広い戦線にわたって開始した。
共和国軍の反撃はほとんどなく、28日にはマドリードを占領する。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ''';;';'';';''';;'';;;,.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 vymyvwymyvymyvy、
　　　　　　　　　　　　　　　　ｍVvvMvyvｍVvvｍvyvｍVvv、
　　　　　　rっ━ 　　／⌒ヽ(ﾟvﾟ)／⌒ヽ (ﾟvﾟ)／⌒ヽ(ﾟvﾟ) ／^ヽ
　　　　　｜|　　　（ﾟщﾟ::: )／⌒ヽﾟщﾟ )　　( ﾟщﾟ　)　　(　ﾟщﾟ)
　　　　　｜／⌒ヽ |　__＿（ﾟщﾟ）／⌒ヽ　　＿＿　　　／⌒ヽ
　　　　　　（ﾟщﾟ:::）／-三-＼　　（::: ﾟщﾟ::）／-三-＼　（:::ﾟщﾟ :）
　　　　　＿＿＿／:（◎:=◎）::＼＿＿＿／:（◎=:◎）::::＿＿＿)
　　　　／:::::::::::::::::＼:: ﾄｪｪｪｲ :::／:::::::::::::::::＼::::ﾄｪｪｲ::::／::::::::::::::::＼
　　／─三三─::::::＼`ー'´／:::─三三─:::＼`ー' ／:::::─三三─＼
　／:::（○）三（○）::::::::＼／:::::::（○）三（○）:::::＼／:::::::（○）三（○）:::＼
　|::::::ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ)::::::::::::||:::::::::(ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ):::::::||::::::::（ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ::::::::|
　＼::＼ェｪｪｪェ／::::::::／-＼:::::＼ェｪｪｪェ／:::::／＼:::::::＼ェｪｪｪェ／:::／
　　ヽ::::::::::::::∪:::::::::イ　　　＼::::::::::∪:::::::::／　　　ヽ::::::::::∪:::::::::::::イ
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　　　|＿）＝|三三三三＞　 |＿）＝|三三三三＞　|＿）＝|三三三三＞

そして1939年3月31日、スペイン全土はやる夫の手に落ちた。
662： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:14:26 ID:cgTDYCMY0: ─── 4月1日

　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣｀　、
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　./　　　　　　　　　　　　　　,==ﾆ_-､　丶
　　　　　 /　　　　　　　　　　　〃　　__ ｀ヽ　＼
　　　　 ./　　　　　メ≧､_ノ　　　　ｲ　　　{・} 　|}　　丶　
　　　 /　　　　　ｨ彡´三ヽ＼　　/. 丶＿＿／　　　 '
　　　/　　　　　〃￣￣ {・}|　　　　　￣￣　　　　　　　V
　　./　　　　　　廴　＿二´　　　 l　　　　、　　　　　　　'　
　 ,'　　　　　　　　￣￣, 　　　人、　　　}　　　　　　　　'
　 |　　　　　　　　　　　ﾍ、　 _／　　｀ｰ-ｪ'　　　　　　 |　　　本日、赤の軍隊は投降し武装解除されて、
　 |　　　　　　　　　　　　￣　　　　　　　　　　　　　　　　∧
　 | 　　　　　　　　　　　　　　　-‐'"´｀`　　　　　　　　　/　　　　わが軍はその究極的軍事目的を達成した。
　丶　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　｀　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∠　
　　　　　｀　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　｀ﾉ｀　‐　- ＿　　　　　　　_ ＿ , ´
663： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:14:40 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　　　　　　 , -―- ,
　　　　　　　　　　／_ ,r=ィ:.::.:＞､
　　　　　　　／.`ー介´:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:★:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:＼
　　　　　　/ .:.:.:..;:ｨ¨X¨>'￣＞-､:.:.:.:.:.＼
　　　　　　　　l : .:.:∠ｨ之xrfrｸﾌr=ｨ:＾:.:.:.:.:.:.:.:>,
　　　　　　', .:.:.:.k企nrtttrn企升ﾄ､:.:.:.: l:.:.:ﾑ
　　　　　　　　 ∨:.,<＞'"´￣￣｀　‐-､≧xrﾄ､ ..:l
　　　　　　　　　rｸfﾆ二二ニニニﾆﾆﾆr'￣ﾄ､}:::ﾉ
　　　　　　　　　ーr==、ゝ,_＿__,.　　　　　 }イ
　　　　　　　　　　}{{:::::}}! :.ｲ{:::::::} ｊ.　　　　 |
　　　　　　　　　 iﾞ￣　j 　￣｀¨¨ ` 　　　 |
　　　　　　　　　ゝ＿人　＿＿__,.ﾉ　　　 .ｲ　　　　 ─── 戦争は、終結した。
　　　　　　　　　　 }{　　　　　　ｊ　　　　r´K.
　　　　　　　　　　ゝ`======='　　　　j　 ,r外､
　　　　　　　　_, イ´ヽ, 　　　　　　　 , イ　 !:.ﾑ
　　_,_,_,,,､__,イ:／.:.:.:.:l:ﾄー――一 ' ´　　 ,ｲ:.:.:.:.:＞､
　　北!ﾋ!j.:.://.:.:.:. : : l !:ﾄ､　＼__ノ　 _／/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞､
　　""＞::://.:.:.:.:.:.:.:. l !:l:.ﾍ　　 AﾆﾆA 　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　∠.:.:.://.:.:.:.:.:.:.:.;斗!:j:.:.:ﾍ　 l__}傘{A_/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　.:.:.:.:.:.l |.:.:,.:,　'":／>.:.:.:.:.:ﾍ/:.:.:》|《:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　.:.:.:.:.:.l_l=イ:.:.／／／>.:.:.:.:ﾍf~ｰ' ｰ'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／／／／:.:.:.:.:.:.:.ﾍフ r/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
664： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:14:58 ID:cgTDYCMY0: .
665： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:15:12 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　　　　　　　　ﾞｉ:::.ﾞｉ　ﾞｉ　　　　!　!::::::.,'
　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ:::ﾞｉ　ﾞｉ　　　|　|:::::,'
　　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ::.ﾞｉ　ﾞｉ＿|　|:::,'
　　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ::ﾞｉ.　V _ 1!,r'
　　　　　　　　　　　　　　　ﾝＪ　(,___ 」,'
　　　　　　　　　　　　　,r'´ 　　　　　V ｀゛
　　　　　　　　　　　,r'　　　　　　' ,　!
　　　　　　　　　　ﾐ　　　　　ｨ、'　!　　　 ─── 戦後、敗者に待っていたのは
　　　　　　　　 ' ┼‐- 　.,　　゛` 　,'
　　　　　　　 '' 十‐- 　.,｀ィ　　ﾞｉ　　　やる夫による苛烈な弾圧でありました。
　　　　　　　　　　　､　 .,　　｀!､　　〉
　　　　　　　　　'´::::::::::::::: ﾄ、　　_ﾝｰ`　　　正確な数を把握することは困難ですが、
　　　　　　 ,. '´--､:::::::ヽ:::ﾒ'´`iT〈 ,ｨｼ´
　　　　　 /::::::::::::::ヽ:::::::ヽ::ヽﾉ、ヾ　　　　　少なくとも13万人が処刑されたと言われています。
　　　　　ﾊ、:::＿::::::ﾞ';::::::::ヽ::::ヾ! i ',
　　　　 ,/:::::＿::::,-::::::',::::::::::l__;vﾍl　',
　　　　/::::::::::::::::::::::::::::}::::::::::｀ヽ、:ヽ ',
　　／､:::::ニニ二二ﾌ::::::::::::::::::::ヽ::', l
.　 /::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::ヽlj
　/:::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ll
666： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:15:28 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ !| !　,- -、 / !,' /
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ`ヽ.l:`;';;| / ,'／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ (::___:;;)　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　_　,'　　　　　',. _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾌヽヽ /　／l　　　　　　内戦後の国家再建は、やる夫によって最大の問題でした。
　　　　　　　　　　　　　　　　　,' ヾゝ　　　ｨﾌ ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　| _ 　　' l 　　 __L＿　　　　国土や財政は疲弊し、人心も荒廃しました。
　　　　　　　　　　　　　 ' ´ﾆt-_　　‥ 　, _メ､_､_
　　　　　　　　　　　 '´　　 _ｨl ｰ┴-'ヽ':,ヽ　:::i:::ヽ._
　　　　　　　　 _ ,,､-ｰ／ !/ヘﾍ/ソ∧　　/:::::::::l:::::::::::｀:ｰ:.､
　　　　　　　　　,´:::::::::::::く::::::::/ヽ(⌒ｿ´´ヽ／::::::::::::::!:::::::::::::::::::ゝヽ.
　　　　　　　/::｛::::::::::::::::＞:i 　 l7i　　　/:::::＼:::／::/:::／::::::::::::::::i
　　　　　　　,'::::::i::::::::::／::::::l　 /;;;;l　　/::::::::::::::〉:::::/／::::::::::::::::::::::!
　　　　　　 /:::;::::∨:::::l::::::::::i　/;;;;;;l.　/::::::::::::::/:::::::/:::::::::::::::::::::::::/
　　　　　　 /::::ヽ:::::〉:::::l:::::::::l /;;;;;;;;l. /:::::::::::／;;;;;i:::i::::::::::;;;;::::::::::::::>
　　　　　 <::::::::::ソi::::::::l:::::::::li;;;;;;;;;;;l/:::::::／,､;;,､;;:l!::l_／´::::::::::::::::ｿ
　　　　　　 !:::::::ゝへ､;;;::::!::::::」--‐‐'''""ﾞﾞ｀ヾゞＭソ／::;;;;:::::::::::::::::l
　　　　　　）::::::ゝ彳´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍノ／´￣::::::::::::::::::::l
　　　　　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ﾍへ￣::::￣:::::::::::::::::::::/
　　　　　 l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／´::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::/
　　　　　 l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
　　　　 !::::::::::::::::::::::::;;;;､イ¨;;;;;;`i:::::､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
　　　　　　｀ｰｰ┬'''i"´:::::::::l;;;;;;;;;;;;l:::::::::｀:::::::､:_:::::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　l:::::i:::::::::O::l;;;;;;;;;;;;l::::::::::::::::::::::::::＼｀"''ｰイ
667： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:15:45 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　　　　　　　　　ヽ !| !　,- -、 / !,' /
　　　　　　　　　　　　　ヽ`ヽ.l:`;';;| / ,'／
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ (::___:;;)　/　　　　　まさしくそれは、内戦それ自体よりも
　　　　　　　　　　　　　　　　　,'　　　　　',.
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾌヽヽ /　／l　　　　　はるかに困難な事業となります。
　　　　　　　　　　　　　　　 ,' ヾゝ　　　ｨﾌ ',
　　　　　　　　　　　　　　　 | _ 　　' l 　　 __L＿　　これこそ、やる夫の第二次世界大戦への
　　　　　　　　　　　　　' ´ﾆt-_　　‥ 　, _メ､_
　　　　　　　　　　　　　'´　　 _ｨl ｰ┴-'ヽ''i `i- ,,_　　対処ぶりを決定的に制約する要因となったと言えます。
　　　　　　　　　　　　　　　 ,:;':' |　|''_　-',/.　 ',　　`'''ｰ--;;､
　　　　　　　　　　　　　　／,'　/,　|ﾞ　 ,:;''-､,.-´　　 .／ ´　｀:､
　　　　　　　　　　　　 _,.:!ヽ!ヽ,! lヽ!／./　　`-,　　/　　　　　 i
　　　　　　　　　　　／ _,iﾞ-, l-:､_i"|　/　　 ,.:'　　i　　　　　 |
　　　　　　　　　　 i ./.| (ヽ Ti　|:i _| ,'　　 ,:' 　　 | 　　　　 |
　　　　　　　　　 |.,'　| .|´'i'ﾞ`,‐／ ,'　　./　　　､i　　　　　　 |
　　　　　　　　 |.|　.| | `､!'／　 .i　　/　　　　　| 　　　　 |
.　　　　　　　　　 | !　.| |　 |O　　 |　 ,'　　　　　　|　　　　　　 i
　　　　　　　　　　| |.　 l !　.|　　　 |　,'　　　　　 ',　　　　　　|
.　　　　　　　　 | | 　 i.|　.|O　　 | ,'　　　　　　　 .i　　　　 |
668： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:15:58 ID:cgTDYCMY0: .　ヽマ
　　　ﾍ　＼
.　　　ﾍ　:. ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞ ´j
　　　　ﾍ　ヽ　＼　　　　　　　　　　　　　＞ ´／,　/
　　　　　ﾍ　丶　ヽ　　　　　　　　　　／　　,ｲ　　 '
　　　　　　ﾍ　丶　∨　 Y´￣｀ヽ　 '.　　 / ／／
　　　　　　　ゝ .ヾﾐ:.　ﾏ　ト .三斗　/　　,ｲ , イ
　　　　　　　　　＞､｀ヽ {ﾑｰ=彡､,'　／,ｲ
　　　　　　　　　　　　 /.　ゞミ:_:彡'　'zヂ
　　　　　　　　　　￣｀ヽ　､　　　　　　／
　　　　　　　　　　　 i 　＼:,　　 / ,.イ l
　　　　　　　　　　 /　　　　　　'　ﾞ　　ﾏ
.　　　　　　　　　〈　ヽ.　､　　 ,　 /　∨　　　　　　　　　　 ─── では最後に、スペイン内戦を戦い抜いた人々について、
　　　　　　　　　　,ム　　￣　　　￣　　ﾉ.:≧ュ .
　　　　　　　　／.::::}ヘ　　　 j {　　　／.::::::::::::::::::ヽ:.｀ヽ　　　それぞれの「戦後史」を紹介してお別れといたしましょう。
　　　　　　,. イ.::::::::::|:::::{｀ヽ､_ _,　,.イ,:::::∨.::::::::::::::::i |::::ﾊ
　　　 r≦:::::::::::':::::::::|:::::| ≦≧^≦zjﾑ:::::::.∨.:::::::::::::j l:::::::|
　　 /.:::::｀｀ヽ::::::::::::::|:::::|　 }__{　}＿}　}:::::::. ∨.::::::::::, ,'.:::: j
　　i.:::::::::::::.ヾﾏ::::}､: |:::::∨ {__}　{___{　!:::::::::::.∨.::::://.:::::ｲ
669： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:16:26 ID:cgTDYCMY0: 内戦中の共和国大統領マヌエル・アサーニャは、1940年11月3日、亡命先のフランスで死去した。

　　　　　　　　　　　　　　　　 _._.,,.､.-.ｰ.-..､_
　　　　　　　　　　　　　ゝ＜´:::::::::::::::::::::::::::::`ｰ:.､
　　　　　　　　　　　／::::::::/::::::ヾ::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　 /／::::::/::::/＼!＼_＼::::i:::::::::::::::::＼
　　　　　　　　 /´/:.:l::::ﾚﾍ!　ヽ／__＼::::l::::::::::::i:::::::::｝
　　　　　　　　　　　!l:l::l::へヾ｀´ﾆfｿゝ ∨::::::::l:::!::::::::l
　　　　　　　　　　 |:::ﾚﾍ f_)）　　　　　　ﾚﾍｿﾍ::!::::::!
　　　　　　　　　　ﾚﾍﾊ　く　　　　　　　　|/ )ソ!:::::::!
　　　　　　　　　　　　　　 !　｀　　　　　　　　､／/:::/ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　､　- - ､　　　 ′|/:::／
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　_　´　　ﾉ:::/
　　　　　　　　　　　　　 `ｰ､ ´　　　　　∨_
　　　　　　　　　　　　　　　　_,∧　　 _,､＜´　〉､_
　　　　　　　　　　　　　　　　／/ ∧_／＼　　/::::::i:::ヽ._
　　　　　　　　 _ ,,､-ｰ／ ∨!/（｀ソ＼ .i　 ./:::::::::l:::::::::::｀:ｰ:.､
　　　　　　　　　,´:::::::::::::く:::::::/ 　 .;´; 　　ヽ／:::::::::::::!:::::::::::::::::::ゝヽ.
　　　　　　　/::｛:::::::::＿＞:i 　 .;　.;　　/ノハヽヾゝ:::/／::::::::::::::::i
　　　　　　　,'::::::i:::::＼::::::::::l　 .;　.;　　/ゞ彡"ミゞ､ｿ（:::::::::::::::::::::::!
　　　　　　 /:::;::::∨:::::l::::::::::i　.;　.; 　 /::ゞｆ~（ｒ)）ﾉ;li)）ク(::::::::::::::::/
　　　　　　/::::ヽ:::::〉:::::l:::::::::li､;　 ;／/:::::ﾍ_ゞミ≡彡ｿﾉノ;;;::::::::::::::>
　　　　　 <::::::::::ソi::::::::l:::::::::lﾍ／　./:::::::::人ゞﾐにソ入´::::::::::::::::ｿ
　　　　　　 !:::::::ゝへ､;;;::::!::::::」--‐‐'''""ﾞﾞ｀ヾゞ::::ソ／::;;;;:::::::::::::::::l
　　　　　　）::::::ゝ彳´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍノ／´￣::::::::::::::::::::l
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　　　　　 l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／´::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::/
　　　　　 l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
　　　　 !::::::::::::::::::::::::;;;;､イ¨　｀`i:::::､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
　　　　　　｀ｰｰ┬'''i"´:::::::::l　;:) 　l:::::::::｀:::::::､:_:::::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　l:::::i:::::::::O::l　　　 l::::::::::::::::::::::::::＼｀"''ｰイ
670： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:16:44 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　　　　 _r-------ヵ､_
　　　　　　　　// 　　　|　　∧',
　　　　　　　 //, ,　┌┴┐　∧',
　　　　　 // . 　 └┬┘　 ∧ﾑ
.　　　　　 //,', 　　　　| 　　　.∧;ﾑ
　　　　　 /./, 　　　　　|　　　　.∧;ﾑ
...　　　　/./,' 　　　　 |　　　　 ∧ｉﾑ
.　　　　/;/,' 　　 .r======ヵ　　.∧;;ﾑ
. 　　 /ｌ/,'　　　　i!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i!　　　∧ｉ;ﾑ
　　　/;;/,'　　　　└＝＝＝┘　　 .∧;;;ﾑ
　　 /;;//　　　　　　　　　　　　　　 ∧;;;;ﾑ
.　 /;;/ﾏ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣∨∧
　/;;;;ﾑ─────────────∨∧
..仏ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾏ
　　∨　 r≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡7　/
.　　∨ .∨ ,ｨ＜二二≧≦二二＞､ ./　/
　　　 ∨ .∨　　＿,/　￥　∨＿　　/　/
.　　　 ∨ .ヾ＞_､__二二二__, ｨ＜./　/
.　　　ムニニニニニニニニニニニゝ

葬儀の際、棺をスペイン共和国の三色旗で包んでほしいというアサーニャの遺志は
ヴィシー傀儡政権の不許可によって果たされず、代わりに親共和派であったメキシコの国旗で包まれた。

　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　/ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト.､_
　　　　./　.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::::::|:::::::::ﾞ''ｰ､
　　　　|........　　　:;:::::::::::／.:::::::::／:::::::::::::/:::::::::/::::::::::::|::::i:::::::.. ::|
　　　 .l::/:::::::::l::::/........./....　／..............／........./........　ﾊ:::::|::::::　:|
　　　 l::i::::::::::::|:::|:::::::/.:::::／:::::::::::::::／.:::::::／::::::::/::::/ .|i ...|　､: .|
　　 ./::l::::::::::::::l::|:::::/.::::/::::::::::::::;／..::::;／ /::::::::/,::::/　i.l:::::|:::::|::::|
　　/,:'|:::i:::::::／i|:::::l:::::/:::::::::::;≠‐-:Z._　 /.::::／/:::/　,!::|:::::|:::::|:: l
　ノ　 |::l::::/.斤l::::|::;ｲ:::::::／　 .|／ -､｀ﾒ::／　/::/-''7::::|::::|:::::|ﾍ:l
　　　　|::ﾄ::ヽ,弋l:::|/:|::::;ｲ　､＿＿ _,.`/／　　/,ィ　/ :::::|::::|:::::|　|:!
　　　　.i:| l:::l.:＼,l::::::|::/:|　　￣￣｀゛　　　 /ﾞｰ=ｲ;':::::::l|:::l|::::| 　ヾ
　　　　ｌ|.ﾉ::|::::l:::|i::::|/:::|　　　　　　　　／､　　/:::::::/.|::l.|:: l
　　　　,ｨ''〈 |::::j:::l !:::::::::|　　　　　　　　　　ヽ./:::::::/　ｊﾉ.l::/
　　　/,.;:;:;:;/／ｊﾒ　ヽ:::::|　　　　　　　　　 -‐.T:::::／　　 j/　　　「私は誇りを持って彼をメキシコ国旗で包みます。
　／{,.;.;.;.;.;.;ﾞヽ,　＼.ヽ;::ﾄ､　　　｀ｰ-- -‐ ,:ｲ l::::/
／,.;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;ヽ,　＼N.　`　､　　ー　／|/ .|::/　　　　　　　　これは私たちにとっては名誉であり、
;:;:;:;:;:;:;:l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.ヽ.　　ヾ､／､ﾞー '　　　　 |/
:;:;:;:;:;:;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:ヽ､　　＼__. ヽ､::,＼　　　　　　　　　　　　　共和国派の人々にとっては希望でしょう」
;.;.;.;.;.;.;.;.;.l:;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:;:;:;＼　　　/-､{;:;:;:,.ヽ､

　　　　　　　　駐仏メキシコ大使
　　　　　　　ルイス・ロドリゲス
671： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:17:07 ID:cgTDYCMY0: 最後の共和国首相フアン・ネグリンはフランスに亡命し、ドイツ軍の迫るなか、さらにイギリスに逃れた。
その後メキシコを経てフランスに移住し、1956年11月12日に64歳で死去。

:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
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:.:.: l　　　　　　　　　 ≧ｘ、
:.:.:.l　　　　　　　　　ｘ≦≫''＞、

「ソ連の操り人形」と罵倒され「スペインのチャーチル」と称賛されるなど毀誉褒貶が激しいが、
彼自身は自らを語ろうとせず回想録も残さなかった。
672： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:17:24 ID:cgTDYCMY0: インダレシオ・プリエトは、亡命先のメキシコでジャーナリストとして生計を立てながら、共和国派亡命者の
支援に尽力した。

　　　　 |:.:.:.:.∧:.:|　　　 |:.::∧:.:.:.:.:.| ≧:.:L-＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:ヽ
　　　　 }:.:.:.:.ヾ:.:.:',　　　|:./　.V:.:.:.:|ﾆ-=＝＝=＼:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.∧
　　　　 >:.:.:.:.:.|ヾ:.V=＝/ニ　 V:.:.:i{　ゞテ＝ァ　||＼:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.∧
　　　 /:.::V:.:.:.:ﾚ'´>=ﾆ示ヽ､＿V:.||　 {辷zり　 .||　ﾚr -､V:.:.:.:.:.:∧
.　　/:.:.:.:.:V∧:.r'´ /ひｮリ ||￣ .ヾ∧＿＿＿ //　　／ .}:|:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　/:.:.:.:.:.:.:..:/ヾ::>　ゞ' ´　|| {　　　￣￣￣￣　　入ソ/:.:.:.:._＿／
　　￣￣￣ |:.:.:∧ヽ＿ -=''´ ヽ　　　　　　　　　　/　／:.:ヽ￣
　　　　　　　ﾚ'´ ヽ |　　　　　　　＿　　　　　　 /-'´／￣
　　　　　　　　　　　ヽ　　　　￣_　　　　　　/￣゛゛
　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　_　ィ|
　　　　　　　　　　　　　　｀　､　　　　イ　　　ｙ入
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ニi　´　　　　／　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　／/　}　　　　/　　　　|＼
　　　　　　　　　　　　　　　/　/　ﾉ　　　　/　　　　　|　￣ ' - ､
　　　　　　　　　　　　　　/　　V'´￣￣ ../　　　　 |　　　　　　｀ ' - ､
　　　　　　　　　　　　.／/　　/::::::::::::::／＿＝=-､＿ |　　　　　　　　/ヽ

晩年、車椅子生活になってもしばしばメキシコ国際空港におもむき、スペインから飛来する飛行機を眺めて
郷愁にひたったという。1962年2月11日、死去。
673： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:17:39 ID:cgTDYCMY0: ドローレス・イバルリは、1939年敗戦と同時に亡命し、フランスを経てソ連に移った。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-----
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 x≦二二、:.:.:.:.:.:.`:..､
　　　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.､＼:.＼:.:.:.:.:＼
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　　　　　　　　　　　　 /:.:/:.:.-|ト､＼ ",ｲf沁､ |:.:.:.:∨/.:.:.:.:.
　　　　　　　　　　　　　　　{:.:.ｉ:.:.:.:.:lｨ心　　込ﾂ　|:.:.:.:.:|ﾐ､:.:ｌ:.:.|
　　　　　　　　　　　　　　刈:.ゝハVﾂ､　　　　　　|:.:.:.:.:|ノl:.:|:.:.|
　　　　　　　　　　　　　　　　 |:.:.:i:.:.:.　　__,　 ´　　 |:.:.:.:.从.〉:|:.:.|
　　　　　　　　　　　　　　　　 |:./|:.:.八　　　　　　 |:.:.:/:.:V:.:.|:.:i|
　　　　　　　 /⌒ヽ　　　 l:.:.:|:.:.:.:.:.〕ト　　　イ|:.ｲ:.:.:.:ｌ:.:.ﾊ:ﾉ
　　　　　　　 .′／ハ　　　 |:.从:.:.:.:.:/l:.:.:.:｀｝　　,l' /: : :〕iド．_
　　　　　　ｉ　　 _}.ﾉ　　　ヽ:.:.:.＼:.{ハr‐く　　 / /: : : :ｨｉ〔/⌒ヽ
　　　　　　 |　　！　　　＼ﾉ厶イ-- ，￣ /: : :/i/: /　　　＼
　　　　　　从　　ｲ　　　　 /|i:i: : /　　￣／: : :ｲi/: ｲ　／　　　　、
　　　　　　　 }_＿_ハ.　　　 //i:ｉ: :/　　　／: : ｨi〔iｲ／　./
　　　　　　　 |==== ∧　　 ///i/: : ｍイ: ｨi〔i才.イ　　　　　　　　　　〕iト．
　　　　　　厂￣｀　}　　/八i:i: : :|　/: ｨ〔/:／　　　 /　、　　　　　　　　ヽ
　　　　　　 .{　　　　　ヽ /　　ヾ : |./:/i/:イ　　　　　 /　 /｀　＜　　　　　／　　　 }

1968年のワルシャワ条約機構軍によるチェコスロヴァキア侵攻に対してソ連批判を展開するなど、
ソ連の全面的監視のもとでも精力的に活動を続けた。
674： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:17:57 ID:cgTDYCMY0: そしてやる夫死後の1977年5月に念願の帰国。翌月の総選挙で当選し、国会議長も務めた。

　　　　　　　　　　　　 -──　　、
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　　　　　　 __／:.:.:.:／二二二＼:.:.:.:.ヽ
　　　　 .ィレ' ｵ:.:.:.:.:/:.:.ｲ:.:.:.:.:.:＼}:.:.:.:.∧
.　　　 <／:.＼/:.:.ｘ:/ V :ｉ:.{:.:.:.ｌ:.:.:.l:.:.:「ﾊ:i
　　　　 ./:ｨ:.//:.:ｲ /＼{　|ハ:.:.lＸ:.:|:.:.:| |_ｌ:}
　　　　 ′l〈/:〈ハ笊心、　ィｆ芯:.:.:/ｲ:.:.′
.　　　 {!　 |:.:.:.:l:ゝ　辷ﾂ　　　辷ﾂ:.:/) j:.ﾘ
　　　　　 |:.:.:.:l:./八.　､__′　 /:./:.Lｌl/
　　　　人:.:.:{!ー‐ﾞ〕iト＿｀ ./:./:.:.:.: ′
＿　 ─…／＼》: : : : :ハ　　 }:/}:.ノｲ｀ヽ
　　　　　　 |: i:i: : : : :|´￣｀Ｖ: :.イ:/i: |　＼
　　ヽ＼　 |: i:i: : : : :|￣￣/: : :.:/i: :.′　　　、
＿＿＿__ _八: iﾄ: : : :.|　　 , : : :./i: :/／　　　＼
　　　　　　　ヽ＼iﾄ: : :.| 　./: : :./i: :ｲﾄ､　　　　　＼
　　　　　　　ﾟ，＼ヽ:!ｍ': : 才／　/!　｀￣「￣　　 ′
　　　　　　　　！　＼≠彡　´　　' ﾉ　　 }　　　./

ベルリンの壁崩壊後直後の1989年11月12日、93歳で死去。
675： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:18:09 ID:cgTDYCMY0: セラノ・スーニェルは、やる夫政権のもとで内務大臣、宣伝大臣、外務大臣を歴任した。

　　　　／￣￣￣￣￣￣＼
　　　/　　　　　　　　　　　　＼
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　 l　 '´￣`　　　（ー　）;;:::　　　　ヽ
　l ;::（●　）　　　　"''"´　　　　　　　l
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　l　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　i
　＼　　　､__,＿_,　　　　　　　　　丿
　　　＼　　　　　　　　　　　　　／
676： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:18:24 ID:cgTDYCMY0: 第二次大戦中はナチスとの接近をはかり、そのあまりの親枢軸傾向のゆえに、第二次世界大戦が連合国勝利に
終わる可能性を見たやる夫によって罷免され、以後政治からは遠ざかった。

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　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
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　　　　　　／ヽ　　　　　　　　　　　　　　イ＼
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2003年9月1日、101歳で死去。
677： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:18:37 ID:cgTDYCMY0: .
678： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:18:58 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　スペインの近代史に、一人の独裁者が登場する。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　彼はみずからを「慎重」と称する、ただの面白くもおかしくもない軍人だった。

.
679： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:19:13 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そんな「面白くもおかしくもない軍人」は、巨大な危機の連続をしたたかに生き延び、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ほとんど40年の長い年月にわたって、独裁者として君臨した。

.
680： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:19:28 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　─── 彼の最期の言葉は、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「スペインを一つに」であったと伝えられている。

.
681： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:19:40 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫がイスパニアの独裁者になるようです

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　最終話　内戦の終結

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　終わり

.
682： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:19:56 ID:cgTDYCMY0: やる夫がイスパニアの独裁者になるようです

┌───────────────┐
│第一章　『やる夫の出自』　　　　　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　...│
│第一話　近代スペインの背景　　　....│
│第二話　アフリカ派　　　　　　　　　　.│
│第三話　第二共和制　　　　　　　　 .│
│第四話　アストゥリアス革命　　　　.....│
└───────────────┘

┌─────────────────┐
│第二章　『スペイン内戦』　　　　　　　　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .│
│第五話　動乱の前夜　　　　　　　　　　　....│
│第六話　将軍たちの反乱　　　　　　　　　 │
│第七話　内戦への変貌　　　　　　　　　......│
│第八話　二つの主権国家　　　　　　　　　.│
│第九話　ソ連参戦　　　　　　　　　　　　　...│
│第十話　マドリード攻略戦<前編>　　　　 │
│第十一話　マドリード攻略戦<後編>　　　 │
│第十二話　ファランヘ党の掌握　　　　　　│
│第十三話　共和国の終焉　　　　　　　　 .│
│最終話　内戦の終結　　　　　　　　　　　....│
└─────────────────┘

.
683： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:20:09 ID:cgTDYCMY0: 参考文献

スタンリー・ペイン『ファランヘ党――スペイン・ファシズムの歴史』(れんが書房新社、1982年)
色摩力夫『フランコ――スペイン現代史の迷路』(中央公論新社、2000年)
ジョセフ・ナイ『国際紛争──論理と歴史』（有斐閣、2002年）
バーネット・ボロテン『スペイン内戦(上)――革命と反革命』(晶文社、2008年)
バーネット・ボロテン『スペイン内戦(下)――革命と反革命』(晶文社、2008年)
ポール・プレストン『スペイン内戦――包囲された共和国1936-1939』(明石書店、2009年)
アントニー・ビーヴァー『スペイン内戦――1936-1939(上)』（みすず書房、2011年）
アントニー・ビーヴァー『スペイン内戦――1936-1939(下)』（みすず書房、2011年）

他、論文多数

.
684： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:20:24 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　　　　　　　　ﾞｉ:::.ﾞｉ　ﾞｉ　　　　!　!::::::.,'
　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ:::ﾞｉ　ﾞｉ　　　|　|:::::,'
　　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ::.ﾞｉ　ﾞｉ＿|　|:::,'
　　　　　　　　　　　　　　ﾞｉ::ﾞｉ.　V _ 1!,r'
　　　　　　　　　　　　　　　ﾝＪ　(,___ 」,'
　　　　　　　　　　　　　,r'´ 　　　　　V ｀゛
　　　　　　　　　　　,r'　　　　　　' ,　!
　　　　　　　　　　ﾐ　　　　　ｨ、'　!
　　　　　　　　 ' ┼‐- 　.,　　゛` 　,'　　　ここまでお付き合いくださった読者の皆様、
　　　　　　　 '' 十‐- 　.,｀ィ　　ﾞｉ
　　　　　　　　　　　､　 .,　　｀!､　　〉　　　まとめサイト様、ありがとうございます。
　　　　　　　　　'´::::::::::::::: ﾄ、　　_ﾝｰ`
　　　　　　 ,. '´--､:::::::ヽ:::ﾒ'´`iT〈 ,ｨｼ´　　　『やる夫がイスパニアの独裁者になるようです』、これにて完結でございます。
　　　　　 /::::::::::::::ヽ:::::::ヽ::ヽﾉ、ヾ
　　　　　ﾊ、:::＿::::::ﾞ';::::::::ヽ::::ヾ! i ',
　　　　 ,/:::::＿::::,-::::::',::::::::::l__;vﾍl　',
　　　　/::::::::::::::::::::::::::::}::::::::::｀ヽ、:ヽ ',
　　／､:::::ニニ二二ﾌ::::::::::::::::::::ヽ::', l
.　 /::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::ヽlj
　/:::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ll
685： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:20:50 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　　　　＞－ ' ´￣＞‐|:::::::::::::::::::::::::::ｲ　　ﾉ　／
　　　　＞ ' ´　　　 ,,,xxｚ/::::::::ﾄ:::::::::::::::::::::::/::∨;,/／
　　　／　　　　　／;;:'´,'´l::::::::::>弋:::::::::::::::/::::::::::i　〉
　 , '　　　　 , ' ／　,'　ﾞｘ:::::::::ゝﾆ二ﾆソ::::;;::::ﾉ./　　　　　　　　思えば、名作にして大作『やる夫は赤い皇帝になるようです』（現行ですが）に
／　　　　 ,,,／ , '　　 ,　　　＼_::::::::::::::I´∨〈｀ｖ'ヽ
　　 ,,,.-‐´　,　'　　＿｛_　　　　'''''====ゝ丶ﾍ＼ｌ　　　　　　　　　触発されて始めたこのスレ ───
_,,,, - ‐　' ´　　 , ' 　,ｲ｀ヽ、　　　　　　ヽ　ヾｌ、_!
　　　　　　　　　　　ｼ　ﾄ-、　　　　　　 ,- ＼　＼゛、　　　　　　　当初は、
　　　　　　　　　　 ,'　　ゞ_〉、　　　 /〉、｀"ー　Y
　　　　　　　　　　ｨ'　　　　　｀';. 　　 'ﾜ"、￣｀　 " l　　　　　　　第一章　『やる夫の出自』
　　　　　　　　　＿ゝ　　　　　　..　　 / ｲ;ﾄ<-　　　 l　　　　　　　第二章　『スペイン内戦』
　　　　　　　　　　＿゛ﾆ_‐-　　 "゛　｀´　　ｌ｀　　　_}　　　　　　　第三章　『第二次世界大戦』
　　　　　　　　　＞'´::"ﾞｯ、　ヾ__ノ'　=＝キ{、　　 _L、　　　　　最終章　『ファシズムの亡霊』
　　　　　　　／:::::::::::/::::| ﾃx,,ノゝ- ,,,,,='´:::::∧__　　ｿﾄ
　　　　,　- ' 　: : : :::/::::::| l 一｀ｻ゛´ー〉::::::::／ｋ_／／::::＼　　　…という四部構成を予定しておりました。
, - '　´　　. . : : :::::::::l:::::::::l　｀―'´! l＞-' 〉:::::ゝー...'..´::::::::::::::
ヽ　　. . : : : : ::::::::::::::l:::::::::::l　,' 　 /／　 /::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::　　　それがどうして尻切れトンボの二部編成になったか、最後に少し。
.｜::::::::::::::::::::::::::::::::::::、::::::::∨ ,l_/ ﾚ-‐./:::::::::::::::::＼::::::::::::::::::
　〉:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::∨_l 〈　７/:::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::
./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::〉 l　〉 /::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::
686：名無しのやる夫だお：2014/06/07(土) 23:20:54 ID:evcKOU0w0: 最期の言葉が事実なら現在のスペインみたら嘆きそうだな
ＥＵ入ったことで主権は制限されてしまい、国内は独立運動が起きてしまってるし
687： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:21:21 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　　　　 ,-、　　　　　　　　　　　 _
　　　　　　　　 | r、、　　　　　　　　　／ l
　　　　　　　　 l ｌ::::.、、　　　　　／.:: /
　　　　　　　　 | l::::::::、 }r -‐-、／ .::: /
　　　　　　　　ヾ、:::i /lト ---'|/ .:::::./
　　　　　　　　　　', V/::」＝=＝l ::: ／
　　　　　　　　　　 >　ゝ‐----' '<
　　　　　　　　　 /　　　　　　　、
　　　　　　　　　,'　　ノ　　　＼_ ;　　　　やる夫スレを作成するのは初めてのことでしたが、
　　　　　　　　 ≧　　　●　　　 ●≦
　　　　　　　　　＼⊂⊃（__人._）⊂ﾉ　　　その頃の私ときたら ───
　　　　　　　　　　＞　　＿＿　l⌒ヽ
　　　　　　　　　/:::::::::::::::::l＞＜l ::ｉ　ｉ
　　　　　　　　　|:::::::::::::::::::＼／:::::::l　　|

::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ::::｡○｡ o゜::::::o゜::ﾟ:::::o｡::::::::::::::::゜::::o:::::::○:::::ﾟ::::゜ o::｡:::::::o::｡ ::::::::::::::::::::
:::::｡::::::::::o:::::::::::::::::::::ﾟ::::o:::::::::::::o::::::::::::::::::ﾟ:::::::::::::::o::ﾟ:::::::::::::::::o::::::::::::ﾟ::::::::::｡::::｡:::::::｡::::::::::o:::::::::::::::::::::ﾟ:::::::::o::::::::::::::
　　　　　　＿＿__
　　　　　／_ノ　ヽ＼　　　　　　　楽勝、楽勝！
　　　　／（ ●）　（●）、
　　　／::::::::⌒（__人__）⌒＼　　　　歴史系ってことは言ってみれば原作アリってことだお。
　　　 |　　　　　|r┬-|　　　 |
　　　＼　　　 `ー'´　　／　　　　自分でストーリー考える必要はなくて、
⊂⌒ヽ　〉　　　　　　＜´/⌒つ
　＼　ヽ　 /　　　　　ヽ　/　　　　史実に沿ってテキトーにAA貼り付けてりゃいいんだお。
　　　＼_,,ノ　　　　　　|､＿ノ
::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ::::｡○｡ o゜::::::o゜::ﾟ:::::o｡::::::::::::::::゜::::o:::::::○:::::ﾟ::::゜ o::｡:::::::o::｡ ::::::::::::::::::::
:::::｡::::::::::o:::::::::::::::::::::ﾟ::::o:::::::::::::o::::::::::::::::::ﾟ:::::::::::::::o::ﾟ:::::::::::::::::o::::::::::::ﾟ::::::::::｡::::｡:::::::｡::::::::::o:::::::::::::::::::::ﾟ:::::::::o::::::::::::::

　　　　　　　　 ,-、　　　　　　　　　　　 _
　　　　　　　　 | r、、　　　　　　　　　／ l
　　　　　　　　 l ｌ::::.、、　　　　　／.:: /
　　　　　　　　 | l::::::::、 }r -‐-、／ .::: /
　　　　　　　　ヾ、:::i /lト ---'|/ .:::::./
　　　　　　　　　　', V/::」＝=＝l ::: ／
　　　　　　　　　　 >　ゝ‐----' '<
　　　　　　　　　 /　　ノ　　　＼_、
　　　　　　　　　,'　　　●　　　● ;　　　　 …てな風に考えておりました。
　　　　　　　　 ≧⊂⊃　（__人._）≦
　　　　　　　 i⌒＼　　　（_.ノ　　ﾉ_／⌒)
　　　　　　　　_　　＞　　＿＿　イ::ヽ／
　　　　　　　　∧__,ﾍ}:::::::::l＞＜l :::::::::::ﾉ
　　　　　　　　ヾ_:::ッﾘ ::::::::＼／::::::::>''´
688： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:21:39 ID:cgTDYCMY0: しかしいざやってみると、これが大変で大変で ───

　　　　　　　　　　＿＿＿_
　 .ｎi 7　　　　　／⌒　　⌒＼
l^l | | ｌ ,/) 　／（ﾟ）　（。）＼　　　　　ｎ　　　　　　あ、あれ？
', U ! ﾚ' / ／ ::::::⌒（__人__）⌒:::::＼　　l^l.| | /）
/　　　〈　| 　　　　ﾍ　 / 　　　　| 　 | U ﾚ'/／)　　　思ったより難しいお…
　　　　　ヽっ　　　　｀ ⌒´ 　　／　　ﾉ　　　／
　／´￣￣　ノ　　　　　　　　　＼ｒニ　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `ヽ　　　l

　　　　　　　　　, -─‐──‐-､
　　　　　／　　　　ﾟ　　＼
　　　　　／ ;　　゜　　　　　 °　＼　　　　　　　もうダメだお…
　　　　　 l　　U　　　　 ;　　　　　 l⌒ '"⌒ ヽ、
　　　　|　　　　　　 u. 　　;　　　|ｰ　　　　＼
.　　　　　 !　u.　_ノ′ヽ､__　　 ∪ 　　　　　 ,; 　　＼　,rｰ､
　　　　　ゝ｡(（-‐）　（ｰ-）)::｡　i'′⌒￣￣`￣￣￣ヾ｀ヽ　ヽ
　　　　（　ヽ'"（__人___）"'__ ,ノヽ､_＿＿＿"_＿＿,､___ｿﾉ__ﾉ
　　´ ´ `ﾟ~゜´＾" ´~`ﾟ゜｀⌒ ´"´´ﾟ＾ﾟ＾ ~゜ﾟ`´＾ﾞ＾＾´'

大スランプに陥り、長期のブランクを作ってしまいました。
689： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:21:52 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　　　　＼　∨:,∨ rく　｀ヽ〃./
　　　　　　　　　　　＼ヾ:, ∨///＞ｲ,' /
　　　　　　　　　　　　　ヽ　ﾄ､ゝ=彡{　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　/　　｀ー ' ´ ヽ
　　　　　　　　　　　　　ー-､　　ヽ　　j　 ∨ノ　　　　　そんなこんなで投下していない間も、
　　　　　　　　　　　　　ﾉ　 __　　ﾊ　 ;　／
　　　　　　　　　　 ,´　　ゞtヽ　　　　ﾊ　　　　　　　やる夫スレは読者として読み続けていました。
　　　　　　　　　　　　{　　　　　｀　　 } i ´ ヽ
　　　　　　　　　　　　ゝ　　　　＿　　　　　,'　　　　　　他の方の素晴らしい作品を読んでいるうちに、
　　　　　　　　　　　　　　＞　彡-　｀Y jノﾐ
　　　　　　　　　　　　／／}＞､ゝ--ムｲ｀ヽ＼　　　　またふつふつと「書きたい」という気持ちが湧きあがってきました。
　　　　　　　　　　　　　,ｲ{ |ム {: : :>xtj-ﾄ､
　　　　　　　　　　＞.:::::::::| !::∧￣{　}i}　}ハ>､
　　　　　　＞.:::´:::＞.:::::::::! !::::∧　}　{}　{:::∧::::::｀.＜
　　　　　ｲ::::::::ヽ:::::::::::::::::::! !::::::∧ {　{;{　}::::∧:::::::::ﾑﾊ
　　　　 !:::::::::::::ﾑ::::::::::::::{ {:::::::::∧}　}}＞-rュマ:::＞v∨
.　　　　｜::::::::::::::ﾑ:::::::::::ト｀＜::::ﾍ(_く__ﾉ_ノつ＞'　/ ﾉ!
.　　　八:::::::::::::::ハ::::,:::':::::::＞｀Y＞'　ー 'ﾞ　_ 彡.'／ﾑ
　　　　　く:::::::::::::彡'∨.:::::::::::::://　　　　　　　　彡' ∨.::}
　　　　　ト､:::::::::::::::{:::::::::::＞'´ヽ　_＿＿,..＜>.--ｲﾊ､:＼
　　　　　　 !:::::::::::::::::::|!＞.´::::::::ヽﾄ=彡/／ノ.::::::}vｲ.:::::::∨ﾄ､
　　　　　 |::::::::::::::＞'.:::::::::::::::::::::::∨>チ.:´::::::::::::}:::::::::::::: ∨ﾊ
　　　　　　 }::::::::／.::::::::::::::::::::::::::::::::}'.:::::::::::::::::::::::ﾊ::::::::::::::::::＼}､_
　　　　　　 |:::::/.:::::::::::::::::::::::::::,.＜.::::::::::::::::::::::::::::j {＼:::::::::::::::::::.､ﾊ
　　　　　　 |::,.ﾞ:::::::::::::::::::::::,.＜.::::::::::::::::::::::::::::::::::,　!　ム:::::::::::::::::∨}
　　　　　　 i.::::::::::::::::::::,.イ.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉﾉ　　　ゝ ::::::::::::ノ
　　　　　　ヾ:_＿_＞´.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,彡ｲ　　　　　　￣
690： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:22:07 ID:cgTDYCMY0: 　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼
　／　　─　　　─＼　　　やっぱやる夫スレは面白いお。
／　　（●）　（●）＼
|　　　　（__人__）　　 |　読むのもいいけど、また書いてみたいお。
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　＼　／＿ノ　|　 |　　　「乙」って言われたいし、まとめサイトで自分の作品チェックしたいお。
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼
　／　　　_ノ　ヽ､_.＼　　　でも、またスランプに陥ったらどうしよう…
／　　（●）　（●）＼
|　　　　（__人__）　　 |　　さすがにもう一回こんなにブランクあけたら、
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　＼　／＿ノ　|　 |　　　　誰からも見放されるお。
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／
691： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:22:19 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　　　　　　　　　ヽ !| !　,- -、 / !,' /
　　　　　　　　　　　　　ヽ`ヽ.l:`;';;| / ,'／
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ (::___:;;)　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　,'　　　　　',.　　　　　　　　　　そこで思いきって再開にあたって四部構成→二部構成に変更し、
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾌヽヽ /　／l
　　　　　　　　　　　　　　　 ,' ヾゝ　　　ｨﾌ ',　　　　　　　　　　ゴールを近づけてモチベーションをキープすることにしました。
　　　　　　　　　　　　　　　 | _ 　　' l 　　 __L＿
　　　　　　　　　　　　　' ´ﾆt-_　　‥ 　, _メ､_　　　　　　　　　これは私には大いに効果アリで、それからはスランプに
　　　　　　　　　　　　　'´　　 _ｨl ｰ┴-'ヽ''i `i- ,,_
　　　　　　　　　　　　　　　 ,:;':' |　|''_　-',/.　 ',　　`'''ｰ--;;､　　陥ることはありませんでした。
　　　　　　　　　　　　　　／,'　/,　|ﾞ　 ,:;''-､,.-´　　 .／ ´　｀:､
　　　　　　　　　　　　 _,.:!ヽ!ヽ,! lヽ!／./　　`-,　　/　　　　　 i
　　　　　　　　　　　／ _,iﾞ-, l-:､_i"|　/　　 ,.:'　　i　　　　　 |
　　　　　　　　　　 i ./.| (ヽ Ti　|:i _| ,'　　 ,:' 　　 | 　　　　 |
　　　　　　　　　 |.,'　| .|´'i'ﾞ`,‐／ ,'　　./　　　､i　　　　　　 |
　　　　　　　　 |.|　.| | `､!'／　 .i　　/　　　　　| 　　　　 |
.　　　　　　　　　 | !　.| |　 |O　　 |　 ,'　　　　　　|　　　　　　 i
　　　　　　　　　　| |.　 l !　.|　　　 |　,'　　　　　 ',　　　　　　|
.　　　　　　　　 | | 　 i.|　.|O　　 | ,'　　　　　　　 .i　　　　 |
692： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:22:33 ID:cgTDYCMY0: それと、「なるべくシンプルに書くこと」も意識するようにしました。
─── といえば聞こえはいいですが、要は手抜きです。

.　　　　＿＿＿_　
　　　 .／　　　　＼　
.　　／　　＼　　 ,＿＼　　このことを詳しく描写しようとすると、話が長くなるお…
　 .／　　（●）゛（●）＼　 .＿＿＿＿＿＿＿＿__
＿.|　 ∪　　（__人__）　　 |　 |＾|￣￣￣￣￣￣￣￣!
| | ./　　　　 ∩ノ ⊃　　／　　| |　　　　　　　　 |
| | (　＼　／＿ノ　|　 | 　　 | |　　　　　　　　 |
| | .＼　“　　／＿＿|　 |　　　.| |　　　　　　　　 |
￣　 .＼／＿ . ＿＿＿＿＿|_|_,_,＿＿＿＿＿＿,_,_|
　　　　　　　 .`――――-((」II IIﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆｴ!

　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　／　　─　　 ─＼　　
　　　　／　　 -━-　 -━- ＼　　　しかたない、カットしよっと。
　　　 |　　 U　　（__人__）　　 | 　　＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　＼　　　　｀ ⌒´ 　 ,／　　 //￣￣￣￣￣￣￣ /
＿＿_／　　　　　　　　　　＼　　// 　　　　　　　 /
| |　/　　 ,　　　　　　　　　　ヽ // 　　　　　　　 /
| | /　　 ./ 　　　　　　　　 // 　　　　　　　 /
| | |　⌒ ーnｎｎ . ＿＿＿＿＿//_,_,＿＿＿＿＿_,_,_/
￣＼＿_､("二） .`――――-((」II.IIニニニニニニｴ!

もちろん褒められたことではないのですが…
693： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:22:47 ID:cgTDYCMY0: 　ﾑ｀ヽ｀ヽ　∨|　!
　　.＼　＼::, .∨　r-.､
　　　　＼　ヽ　∨}:::::::j
　　　　　　＞｀　ゞミュ!
　　　　　 ,　　　　＼､ヽ
　　　　　,ﾞ　　　　､_｀ﾊ ∨
　　　　ノ／　　　　　ゞュ.∨　　　　さて、こうして強引ではございますが
　　　ｲ　　　　_＿＿＿　　｀ヽ
.　　｜　　　´_　　-―-ﾐ　 )ｒ}　　こんな形でも何とか完結させることができました。
.　　　ゝ　　'´　　　　　｀ー彡ﾘ､
　　　　｀　､　　　　ー-ﾐ　w,ノ　　　今はとてもホッとしています。
　　　　　　ハー―ュ　i´｀ヾ
　　　　　 ,..＜≦￣{三rﾄ､
　rー.: :´: : : : ﾍ∨ﾊ　{__ﾏ}､
. : : ヾ: :､: : : : :∧∨ﾊ　}__ﾏﾑ
: : : : :.∨ﾏ: : : : ∧∨ム {__ﾏﾑミ : ,
; : : : : :.∨ : : : : ;ハ.トマﾍ }_ﾏﾑ: : ﾏ:､
: : : : : : :.∨: : : ﾉ: : ＞ュﾐヽ {.ﾏﾑ: : :∧
: : : : : : : :.∨: /. : : : : : : / ∨}_ﾏﾄ､: : :}
彡'｀ー -: :}: :, : : : : : : : ＼ゝマハ}: ｜

　　　　　　　　　　　 ∨',　i　＿　　　 /　　　／
　　　　　　　　　　　　 ∨ｿ K´//ヽ..　/　　／
　　　　　　　　　　　　　 ∨ ,}/////{ ./　／
　　　　　　　　　　　　　　k/ヾ===彡.ｼ／　　　　　　　　　初めてやる夫スレを作ってみた感想ですが…
　　　　　　　　　　　､ヽ'´｀ﾞー--―'´ ヽ,:'´
　　　　　　　　　　　〉xﾍ　　　　　　 ,:'x'´　　　　　　　　「楽しい」、この一言に尽きます。
　　　　　　　　 i ｿ=ﾐ　　　　　,xﾁﾐi
　　　　　　　　　　　､} ゞ-'ﾞ｀　　　 ´｀ー'ﾞヽ　　　　　　　　歴史ですからある程度行動の制約はありますが、
　　　,:-､,､　　　￣｀ﾐｰ､　　 '　　　　 z彡孑≦
　　　i 　 ! ﾍ　　　　ﾉ　　　｀;'　　　　　　 Y　　　　　　自分の好きなキャラクターを歴史上の人物に当てはめていく作業は、
　　　}-､　　{　　r-､i　　　　―'.:ﾞー　　　　　 !
　　　| 　j　　∨.1　 !　　　　　ゝﾉ　　　　　ノ＿__　　　　作者ならではの醍醐味でした。
　　　i.　 } 　　∨}　 l/ヽﾍ　　　　　　 ,／￣|//// ￣ミ;,､
　／/!　 j､｀ ' ヽ|　 ∨//ﾄ-ﾐz､r-､彡ﾉ＿__i//////////
////,}　　ヽ '´　゛　　j´＼＼ﾐ､{//,}//////}｀ヽ//////
////∧　　　　　 j,　　ヽr.､＼＼ヽｿー----'　　∨////
//////ヘ　　　__ヽ　　ﾍ　＼＼＼｀＜　　　　　 }////
////////ﾍ　　　　｀ヽ　 >､　ヽ｀　｀ﾞ｀ﾞヽ　　　〃///
/////////ﾊ_　　　　〉　!　＼　｀ヽ　　 ∨　/////
//////////j iﾐ､_＿.ノ.／j 　　ヽ　　　　　 ∨/////
////////〃//////////　　　　ハ　　　　　∨////
694： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:23:00 ID:cgTDYCMY0: 　　　　　　　　　　／彡'∧　}　　 ,'　 |　　/ /
　　　　　　　　　　＼////ﾍﾊ_　 ;　　j　ノ /
　　　　　　　　　　　ヽ>'´　ｊ//ﾊ　〃'　,ｲ
　　　　　　　　　 rｰ-=ﾆ=≦彡'ｲ　/´.／
　　　　　　　／ー-=＝テ'´　　　　｀ヽ
　　　　　 ,.イ　ヽﾊ　}.／!　　　　　.　-‐=ﾐ
　　　　　 } ,へヽ Y./ﾉ　:　 ,　　／　　　 ∨
　　　　　ﾉ　＼/ｰﾂ.,{｀ヽ　{ 　 ', 　　　　 ∨　　　　　そして何より嬉しかったのは、拙作を読んでくださった
　　　　 ,'　　　 Yﾍノ　 }､　｀　jえｚ　　　　　∨
.　　　_zi.　　　ﾉ,ｲ　　ﾘ　　ﾉ'´　　　　　　ヽ　　　読者の皆様からのコメントでした。
　　 ∧＼＿__ゾ　　　 {ﾉ i　　　　　　　　　 i
.　〃∧　丶 {　　　　〔　　　　　-=＝＝=-　　　;　　　これは本当にモチベーションになりました。
　////∧　　ﾉ　　, -=ﾍ'´　　´-=＝＝-　 . 　ノ
〃/////へ/ﾊ　´ ／　 .ｰゝ--'　　　　　　彡'　　　　改めて感謝申し上げます。
/////////＼}　 ´　　　　＼　　　ノ　　＞{
///////////〉　　　　　　　ゞwヽ,..＜　　´}-=＝＝ー-
/////////,ノ　　　　　　　／＞介ー＜／/////////
///////／　　　　_＿＿彡'//￣〉ヽ'´／.:://////////
///////　　　　／////////r'　{　　/.:::::///////////
//////　　＿,ｲ////////〃{　 {　 /.:::::////////////
/////　　 {//////////// r'　/　/.::::〃///////////
695： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:23:15 ID:cgTDYCMY0: .　ヽマ
　　　ﾍ　＼
.　　　ﾍ　:. ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞ ´j
　　　　ﾍ　ヽ　＼　　　　　　　　　　　　　＞ ´／,　/
　　　　　ﾍ　丶　ヽ　　　　　　　　　　／　　,ｲ　　 '
　　　　　　ﾍ　丶　∨　 Y´￣｀ヽ　 '.　　 / ／／
　　　　　　　ゝ .ヾﾐ:.　ﾏ　ト .三斗　/　　,ｲ , イ
　　　　　　　　　＞､｀ヽ {ﾑｰ=彡､,'　／,ｲ
　　　　　　　　　　　　 /.　ゞミ:_:彡'　'zヂ
　　　　　　　　　　￣｀ヽ　､　　　　　　／
　　　　　　　　　　　 i 　＼:,　　 / ,.イ l　　　　　　　　　　　　機会があれば、これからもやる夫スレを作ってみたいと思います。
　　　　　　　　　　 /　　　　　　'　ﾞ　　ﾏ
.　　　　　　　　　〈　ヽ.　､　　 ,　 /　∨　　　　　　　　　　そのときはまた、拙作にお付き合い頂ければ
　　　　　　　　　　,ム　　￣　　　￣　　ﾉ.:≧ュ .
　　　　　　　　／.::::}ヘ　　　 j {　　　／.::::::::::::::::::ヽ:.｀ヽ　　　望外の喜びでございます。
　　　　　　,. イ.::::::::::|:::::{｀ヽ､_ _,　,.イ,:::::∨.::::::::::::::::i |::::ﾊ
　　　 r≦:::::::::::':::::::::|:::::| ≦≧^≦zjﾑ:::::::.∨.:::::::::::::j l:::::::|
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　　i.:::::::::::::.ヾﾏ::::}､: |:::::∨ {__}　{___{　!:::::::::::.∨.::::://.:::::ｲ
696： ◆eZty3vRhsw：2014/06/07(土) 23:23:28 ID:cgTDYCMY0: . :. :. :.: .: .:. i!　　　i.:'; ﾞ.:.:::l;|　　　　　　',.::::::!　!　　　　 /　/.:::/　　　　　　　. :. :. :. :. :.:.:.:.:.:.:::::::::.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::::::::
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. :. :. :.: .: .:. i!　　　i.:'; ﾞ.:.:::l;|　　　　　　　　　　!　' ,.ｨ　　　　　ﾐ　 ..　　|　それではまた、いつかお会いしましょう。
. :. :. :.: .: .:. i!　　　i.:'; ﾞ.:.:::l;|　　　　　　　　　　　',　 `"　　,.　 -‐┼ '''" 　_乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ ノ
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. :. :. :.: .: .:. i!　　　i.:'; ﾞ.:.:::l;|　　.　ヽY 　　　　 |.::::::::::::::::::::::::::::::.:.:. ﾉ　',.:::::::::::::::.',　　　　　　　　　ヽ). :. :. :.::::::::::::::
. :. :. :.: .: .:. i!　　　i.:'; ﾞ.:.:::l;|　　　　　　　　　　　 |.::::::::::::::::::::::::::::.:.:. 〈　　',.:::::::::::::::.',　　　　　　　 . :. :.: .:::¨ヽ).:.::::::::::
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697：名無しのやる夫だお：2014/06/07(土) 23:23:49 ID:evcKOU0w0: 乙でしたー
おもしろかった
698：名無しのやる夫だお：2014/06/07(土) 23:25:12 ID:DlQeb9Xc0: 乙
有能な若手軍人が容赦なき冷徹な独裁者になっていく過程がお見事でした
完結おめでとうございます
とても愉しませていただきました
おつかされ様
699：名無しのやる夫だお：2014/06/07(土) 23:26:52 ID:TVNhqZC60: 乙
700：名無しのやる夫だお：2014/06/07(土) 23:27:33 ID:d5jg5zD60: 乙
壁崩壊以降まで存命だった人物もいるのか

歴史物は好きだし面白かったよ
701：名無しのやる夫だお：2014/06/07(土) 23:32:05 ID:Xjl9aGF60: 乙です。今日追いついて最終話を見れました～
702：名無しのやる夫だお：2014/06/07(土) 23:33:00 ID:ts9hTD1I0: 乙ー
とてもおもしろかったです

次回作があればまた
703：名無しのやる夫だお：2014/06/07(土) 23:34:53 ID:P6fys/Ws0: 乙次回作もぜひ
704：名無しのやる夫だお：2014/06/07(土) 23:35:52 ID:/4RI3L8g0: 乙でしたー
705：名無しのやる夫だお：2014/06/07(土) 23:36:09 ID:lEpmeURA0: 乙
706：名無しのやる夫だお：2014/06/08(日) 00:15:55 ID:27i1CNzs0: 乙
完結オメデトー
スランプからの復帰、スレ完結ができるのも凄いですよ
707：名無しのやる夫だお：2014/06/08(日) 00:19:28 ID:/k7rIJKI0: 途中から戦闘描写や心情描写が減ったのはそういうことだったのか
お疲れ様でした
やる夫系だと「なぜか大戦前に内戦してる国」扱いのスペインの詳細を書いてくれて、不勉強な自分にはとても有り難かったです
708：名無しのやる夫だお：2014/06/08(日) 00:48:49 ID:2pxBoMYM0: >>1
乙でした。
初めての『やる夫』スレ作成だったのですか…。
いろいろ、投稿間のあいの手でそれを知らず勝手なレスをいくつか送ってしまい本当に
申し訳ない。
当初の計画より縮小とはいえ、完結させたのは凄いですよ。
『やる夫』wikiをみれば分かりますが、歴史系やる夫スレは、『やる夫仏陀スレ』で完成作品
のある作者さんですら、エターをだすほどエター率が高い難関ですので・・・。
709：名無しのやる夫だお：2014/06/08(日) 00:57:21 ID:jLXys0MY0: 乙でした。
最近興味を持って読み始めたところだったので、
最終回リアルタイムで読めて嬉しかったです。

ちょうどやる夫の後継者が退位するタイミングになったのがまた何とも。
710：名無しのやる夫だお：2014/06/08(日) 08:05:46 ID:xPH7mh1c0: 乙でしたー
面白かったです
711：名無しのやる夫だお：2014/06/08(日) 08:34:02 ID:HTcNVqNA0: 乙乙！
712：名無しのやる夫だお：2014/06/08(日) 10:25:03 ID:6CoeVMjk0: 乙でした

何はともあれ完結できたことは偉い
書くために調べていくにつれて盛り込みたい人やエピソードが増えて
書ききれなくなって停滞するパターンが多い中
ある程度割り切って進めていくのが重要なのだと思いますよ
713：名無しのやる夫だお：2014/06/08(日) 12:39:15 ID:AM295jSw0: 乙でした
714：名無しのやる夫だお：2014/06/08(日) 12:54:23 ID:/K1y656I0: 乙でした
715：名無しのやる夫だお：2014/06/08(日) 15:53:36 ID:98m9gzWI0: 乙でした

完結おめでとうです。
716：名無しのやる夫だお：2014/06/08(日) 20:38:28 ID:hXQFzs6U0: 乙
たしかに>>1が苦しんでいるのは伝わったのだわ
まあ楽しめるようになって良かった
717：名無しのやる夫だお：2014/06/09(月) 01:24:42 ID:5Eid0oeU0: 乙。

プレッシャーはあるよねえ。
作るのが負担になると、モチベーションが続かなくなる。
出来る範囲でやりとげちゃうのは正解だったと思いますよ。

もし、気が向いたらその後のカウディーリョも書いて下さいですわ。
718：名無しのやる夫だお：2014/06/09(月) 09:04:29 ID:ygcU7mO20: 乙でした。すごく興味深かった。
そしてこの後のやる夫が進む道もすごく興味が湧いた。
続編も気長にお待ちしてます
719： ◆eZty3vRhsw：2014/06/09(月) 20:03:35 ID:qtxkMSKk0: 皆様、たくさんのコメントを頂きありがとうございます。
やはり、どんな形であれ「完結」って良いなあ…としみじみ。

第二次世界大戦以降のやる夫フランコも、実は1話分だけは作成済みです。
何話分も書き溜めて、いつか発表できたらと思っております。

また完結したばかりで気が早い話ですが、別のテーマの
歴史系やる夫スレにも挑戦したいと思っています。

今度はブランクをつくらぬよう計画的に、またAAの演出など技術的なことでも
成長をおみせできれば…。

…文章が全然まとまっていませんが、取り急ぎお礼を。
720：名無しのやる夫だお：2014/06/09(月) 20:23:56 ID:sYWM7jyY0: 歴史系は下調べが大変で初心者向きじゃないと言われてるのに、完結できたのは凄いです。
おつかれ様でした。
721：名無しのやる夫だお：2014/06/11(水) 12:18:52 ID:ZF8ah67Q0: ストーリーが既存とはいえ、AAの選択とさじ加減が難しいんでしょうね
調べるほど新しい逸話が見つかって情報の整理が大変になる

やる夫テレジアの人みたいにwikiですますというのもわかる気がする
722： ◆eZty3vRhsw：2014/06/11(水) 22:28:09 ID:OapifHms0: あれはどなたであったか、別作品の作者さんが仰っていた「あれもこれも書きたくなる症候群」とは
まさに言い得て妙で、私の場合は「あれもこれも書きたくなる症候群」を発症したあと、
それをさらにこじらせて「あれもこれも書けなくなる症候群」に陥りました笑

例えば『モスクワの金』なんかはとても面白い題材で、本作でも触れたいとは思っていのですが、
結局そんなこんなで断念せざるをえませんでした。

AAの選択ということでは、何も考えずに好きなキャラクターを配役していましたが、
今して思えば、多くの先輩諸氏がそうされているように、ローゼン勢は○○派、
ハルヒ勢は○○派と分けたほうが、より分かりやすかったかもしれません。

こうして振り返ると反省ばかりです…笑
723：名無しのやる夫だお：2014/06/12(木) 03:41:25 ID:270V9MiE0: なあに、島本和彦も「まずは失敗だ！　全ては糧になる！」と(泣きながら)断言している！
きっとこの経験が活きる日も来るさ！
724： ◆eZty3vRhsw：2014/06/13(金) 21:20:19 ID:VLQfBBE20: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫がイスパニアの独裁者になるようです

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　番外編

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725： ◆eZty3vRhsw：2014/06/13(金) 21:20:37 ID:VLQfBBE20: ─── モスクワ

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ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'iゝ-'iゝ-'iゝ-'iゝ-'iゝ-'iゝ-'iゝ-'i　ト-　　　＿　..|.｢[l|__＿＿,,,..|...............
726： ◆eZty3vRhsw：2014/06/13(金) 21:20:54 ID:VLQfBBE20: 　　　　　　　　　　　　　／. : : : ｀ヽ: : ／: : : :＼
　　　　　　　　　 / . : : : ｀ヽヽ:l:/／. : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　　 / . : : : : : : : : Y : : : : : : : : : :.
　　　　　　　　　　 .: : :/⌒＼: : : : l: : : :／⌒ヽ: :.:i
　　　　　　　　　　 | : :|　　　 ::....､: l :, .'　　　　 '.: :|
　　　　　　　　　　　: : :|　　　　　::::｀´　　　　　': : |
　　　　　　　　　　　'. : |_　　　 ...:::::::. 　'"￣　　 |: :'
　　　　　　　　〉, { ｰ―u‐ｧ.::ィ　ｒ―u‐ｧ　|/、　　　　　　　　ﾌｭｰﾗｰ
　　　　　　　　　　 {う l　／￣::/　|　ヽ￣｀ヽ　|う}　　 ─── 総統閣下より、裁可を得ました。
　　　　　　　　　Ｖ∧　.:::::::〈　｜　　　　　ﾘ /
　　　　　　　　　　ヽＪ. 　 ::::::ｰ､l_,.　　　　　,ｨ′　　さっそく条約に調印しましょう。
　　　　　　　　　　　Ｙ:.、 ::::::. ＿＿,　　 /｜
　　　　　　　　　　　　　　l　＼:::::.｀こ´　　 /　,|
　　　　　　　　　　　_/|＼　＼::.　l　　ｲ／卜_
　　　　　　　_,. -‐＜_} |::人＞=.≧ー≦=人::::| {_＞‐- .､_
　　 _,. -‐＜_＞　　´ 　乂:::::::三Ｖ} | {Ｖ三:::::乂　｀　　＜_＞‐- .､_

　　　　　　　　　　　　　　　　ドイツ外務大臣
　　　　　　　　　　　　ヨアヒム・リッベントロップ
727： ◆eZty3vRhsw：2014/06/13(金) 21:21:58 ID:VLQfBBE20: 　　　／　　　　　　,_, 　　　　　　　　　　 ',
　　 /　　　　　　　（ l ､　　　　　　　　　　　 ',
　　 l　　　　　,i､/ 〉ヽ!ヽ、ヽヾ　　｀ヽi　　　l
　　 l　　 i　, ノﾊ( ､ ,-‐..'´｀ｿ'｀ヽ　i ﾘ　　 /
　　│　　i、l=‐':´｀"ﾞ:::::::::::::.　　: ﾉノ/､　　/
　　 | i i |/::｀ :: ::::::::,i ヽ ;::::::..　 .:: l l　 l 　ヽ
　　 l ヽゝ l:::　::: :::/ |　　｀' ､::: -'´j l' /　　　）　　　　 …これで晴れて貴国はソ連の友邦だ。
　　ヽ、ヽ｀､､:::/　 !､-　　　　　ゝ,l '　　　/
　　　　ﾞ''- ､ﾐ ',　　　_,　- ‐-　　　/r, ､　｀（ _　　　　　実に喜ばしい。
　　　　　 _ﾉヽ＼　　　 -　　　　, '//　＼　　）
　　　　　　｀ｦ.　＼　　　　／ // 　　　｀''‐'-,
　　　　,　=＝l ,　　l ｀　- ‐ '　　// 　　,---､ /
　 , , ' '´　　　!li　　ｌＬ. 　　, - ' 7/　　 |=000| ）
／/　　　　　　｀ﾞﾞﾞ_)|　｀' '´　　 l（　　　ﾞｰ ' ´く
ヽ.ヽ、　　　　　　　 l　　　　　　ヽ >　　　　　　l
.　　　　　 └

　　　　　　　人民委員会議議長
　　　　　　ヴャチェスラフ・モロトフ

　　　　／　　 / ⌒ヽ./⌒ヽ＼─
　　　/ 　　,　-{　　/ ﾊヽ　 } ､ヽ
　　/　　／　　ゝ _ ノ, ‐ヽ-' 　＼ヽ
　 /　‐┼──-　　ゝノ　 - ‐一!|‐
　 |　　 l.､,　-一　　　　|　　ｰ─- ｌL_
　 |　　／＼.／　　　|　　ｰ-.／ !　　　　……
　､　'　l.　／＼＿　　|　＿／　/＼
　　ヽ　Ｘ　　　　￣￣　　　／
　　 /､二二二二二二二二く
　　/　　　　／　　( 〒)＼　ヽ
　　!　　/　 /　　　　　　　 } 　 !

　　　　　ヨシフ・スターリン
728： ◆eZty3vRhsw：2014/06/13(金) 21:22:22 ID:VLQfBBE20: 　　　　　　　　　　　　　 ,......:::-‐=‐- .......
.　　　　　　　　　　　 ,..,'rく⌒ヽ::,r＝､::::::::::::｀::≧ｘ､
　　　　　　　　　　 ,ｘ≦:::/　＼ ,}::{.／　 ',::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　／::::::::::::{　　 ,.-.l|l.-､　　ト-x､:::::::::::::::::::::`､
　　　　　　 /:::x, イ¨´ヽ　 l◎.|.◎! 　ﾉ　　｀ヽ,::::::::::::::::::＼
.　　　　　　　 ,':::/　ヽ､　　ゝ=≦≧= =彡　　, イ　＼:::::::::::::::::',
.　　　　　　 /::＝=‐ 　 _　　ヾ圭彡'　　彡'　　　　　ヽ:::::::::::::::..
　　　　　　　 |/ r=､　￣　　　　 {　　　　 _,,..-‐''"´　　 ,‘,::::::::::::::}　　　　ああ、実に喜ばしいことだ。
　　　　　　　 {　|! ＿＿＿　　　 {　　　 _＿　　　　 /　.}:::::::::::::}
　　　　　　　 |　ヾ　　　　　　　 {　　　　￣　＝=xｲ __ !:::::::::::::}　　　　我がソ連は決して友邦を裏切らない…
.　　　　　　　＼　　　　　 | 　　　　　 _,彡'/　　 !::::::::::::,
.　　　　　　 ',　　`二＝=　 _＿|＿＿＿___, イ　 / 　　 ,:::::::::::,　　　　　もちろん貴国もそうだろうがね。
　　　　　　ヾ　　｀ﾐ|　　|　　 | 　　　|　　　|_彡'　　　 ,:::::::::,ｲ
　　　　　　　　　ヽ　　､　 |　　 |　　　 |　　ｘ≦　　　　　/:::::::/
　　　　　　　　＼　 `￣　＝＝＝＝彡' 　　　　 /::::／
　　　　　　　　　　　《ヽ=======|==============＝ﾆ二}
　　　　　　　　　　　,::!ヾ三三三,ｲ＝､三三三三二ﾆ＝≦ﾞ∧
　　　　　　　　　　/:::,'::::::, イ　 {￣i￣} ￣｀ヽ:::::::::::::::::::::::::::∧
　　　　　　　 /:::::{::::/.　　　ゝ┴..'　　　　　ヽ::::::::::::::::::::::::∧
729： ◆eZty3vRhsw：2014/06/13(金) 21:22:48 ID:VLQfBBE20: 　　　┌──────────────────────────────── ──　─
　　　└────────────────────────── ──　─
　　　┌──────────────────── ──　─
　　　└──────────── ──　─
　　　┌──────── ──　─
　　　└── ──　─

　ﾑ｀ヽ｀ヽ　∨|　!
　　.＼　＼::, .∨　r-.､
　　　　＼　ヽ　∨}:::::::j
　　　　　　＞｀　ゞミュ!
　　　　　 ,　　　　＼､ヽ　　　　　　　 1939年8月23日、独ソ不可侵条約が締結されて、
　　　　　,ﾞ　　　　､_｀ﾊ ∨
　　　　ノ／　　　　　ゞュ.∨　　　　　国際社会は多大な衝撃をうけました。
　　　ｲ　　　　_＿＿＿　　｀ヽ
.　　｜　　　´_　　-―-ﾐ　 )ｒ}　　　犬猿の仲であるとされてきたヒトラーとスターリンが
.　　　ゝ　　'´　　　　　｀ー彡ﾘ
　　　　｀　､　　　　ー-ﾐ　w,ノ　　　　手を結んだのです。
　　　　　　ハー―ュ　i´｀ヾ
　　　　　 ,..＜≦￣{三rﾄ､
　rー.: :´: : : : ﾍ∨ﾊ　{__ﾏ}､
. : : ヾ: :､: : : : :∧∨ﾊ　}__ﾏﾑ
: : : : :.∨ﾏ: : : : ∧∨ム {__ﾏﾑミ : ,
; : : : : :.∨ : : : : ;ハ.トマﾍ }_ﾏﾑ: : ﾏ:､
: : : : : : :.∨: : : ﾉ: : ＞ュﾐヽ {.ﾏﾑ: : :∧
: : : : : : : :.∨: /. : : : : : : / ∨}_ﾏﾄ､: : :}
彡'｀ー -: :}: :, : : : : : : : ＼ゝマハ}: ｜
730： ◆eZty3vRhsw：2014/06/13(金) 21:23:59 ID:VLQfBBE20: 独ソ不可侵条約は、スペイン軍部に動揺をあたえた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　／　　　丶
　　　　　　　　　　　　　　ヽ､　､__,ノ　　`　　　　　　　　　　　　　　　ふざけるなっ！
　　　　　　　　　　　　 (●）（●.）ノＬ｜
　　　　　　　　　　 (_人＿）　 ⌒ ｜　　　　　　　　　　　　　　ソ連は内戦のとき、共和国政府を支援してたんだぞ！
　　　　　　　　　　　　　　 |｝r┬‐|　　　 |　　　　　　　__
　　　　　　　　　　　　　　 '､｀⌒ ´　　　, ﾄ、　　　　_r┘ ｀ヽ、　　　　そんな連中と手を組むなんて、これはドイツの
　　　　　　　　　　　｜､　　　,ｲ//｀ｰ‐ｰ-r'‐、'ヽ `、{
　　　　　　　　　　　　　　　 `ｫﾆﾆ二´／ｨ : : : : : : {　､｀　　　|　　　　背信行為だろ！
　　　　　　　　　　　　　　　 _/ /＼　／ : : : : : : : :ヽ,」　　　　|、
　　　　　　　　　　　　／:/|ｲ:::::/∨ : : l : : : : : : :/ :|　　　　|､{
　　　　　　　　　　　　r''/ : :| ./｀Y / : : : 」 : : : : :: | ／ゝ＿,.／ノ:Y
　　　　　　　　　　　ノ/ : : :| ｉ::::::|/ : :／ : : : : : : : ､ : :.〈── ´: : |
　　　　　　　　　　 / |./: : : :|/:::::/ : : : : : : : : : : : : .ヽ : :l : : : : : : : |
　　　　　　　　　__/ :/.: : : : :|::::/ : : : : : : : : : : : : : : : ､ :.| : : : : : : : |
　　　　　／: : : :| : : : : : |:/ : : : : : : : : : : : : : : : : :＼| : : : : : : : |
　　　　　　／: : : : : :| : : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/| : : : : : : : |
　　　　／ : : : : : : : :| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.〈. | : : : : : : : |

　　　　　　　　　　　　　　スペイン空軍相
　　　　　　　　　　　　　　フアン・ヤグエ
731： ◆eZty3vRhsw：2014/06/13(金) 21:24:14 ID:VLQfBBE20: 民衆レベルでも反ナチスのデモがおこなわれるなど、その衝撃は深刻であった。

　　　　　||　　|!　　　　　　 /　　　　　　　　　　／
　　　　　||　　|　　　　　　/　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　,-‐-､　　／　　　／
　　　,.　- ─-　、　　　　　　|_!_!ｭ }　　　　／
　　/　ノノノノハヽ　　　　　　　`'}‐┴､
　 i　,-､_{＿＿＿ l'　　,. -─- ､　｛￣｀{　　　　　　　　　　／
　 } | r} ` / -' | |`i ／　　,ﾍr^､ |　}_,　 ,! -‐- ､　　　　／　　　　　　　　　／
　 { 'ｧ'　　`ー'/,_ ）!／ﾘノ二二jﾉノ`i, / 　　＿i　　　　　　　　　　　　　／
　,-ｿ　､　ノ/ﾆ| `i／/　 -　r {⌒ / |＿_∠＿_,へ　／￣￣ヽ　 ,-rrr､
/#＼　､　　`='ノ iﾆij　　,ﾆﾞ | ｀i　/| r､/＿＿,|￣/ 　　ノノﾉij　iっ,!,!,!
＼＃i＼　￣,ﾉ`i ヽ　　　|r┼-､ i'　 v{_　（__ﾊ_! 　|　_ノ^i'_ﾌ'i,! 　`i 　{
　＼i＃|＼==|/`|＼＼`ｰ| ´|ﾆ､ヽ　　|　i ` ,.-ｉ{ 　 }､|- 　　,-'i　　 |＼_|>
　　　＼|ヽ｝ﾉ　　i　＼ |　〉' `ｰ'/　 ,<.j　　二ﾉ　/ｿ　ヽ._`ﾌｧ-ｧr{`ｰ-1
　　　　　Ｏ|/ 　　 |l/　i ﾉ´|　 / /_ノ＼＼　"{ヽ /ｉ｢|i､rr､/|ﾍ!　/ﾉ　　　|
　　　　　　 |　　　　ﾘ　/∧　 V_i/　　　ヽ_|＼ノ|ﾍ !| !|.| | |/　　|-── '
　　　　　　 |０` 　　| /　ヽ＿/|＼　､　　　`|　{| 　 |゛゛|　　 |
　　　　　　 | 　　　 |　　　　/ﾉ |　　＼ﾘ　　 | ﾉ　 ri　ﾉ　　|
732： ◆eZty3vRhsw：2014/06/13(金) 21:24:54 ID:VLQfBBE20: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｶｳﾃﾞｨｰﾘｮ
一方で内戦の勝者、そしてスペインの総統であるやる夫の反応は比較的冷静であった。

　　　　　　＿＿＿_
　　　　　／　　　　＼
　　　　／　　 _ノ　ヽへ＼
　　／　　　（ ―）　（―）ヽ　　　まあ、こうなることは
　　 .l　 .u 　 ⌒（__人__）⌒　|
　　＼　　　　　｀ ⌒r'.二ヽ<　　　全く予想していなかったわけじゃないお。
　　／　　　　　　ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、
　　/　　　,　　　　　ヽ._Ｈﾞｆﾞﾆ、|
　　{　　　{　　　　　＼｀7ｰ┘!

　　　　　　＿＿＿
　　　　／　　　　＼
　　／　　　　　　　＼　　　　ヒトラーはきっと、自国の利益のために
　／　　　ノ　ヽ､_　　　＼
　|　　（ ●）　（● ）. 　　 |　　やむをえずソ連と妥協したんだお。
　＼ｌ^l^lｎ__人__)　　　／
　／ヽ　 L⌒ ´　　　　　　　　それをけしからんとは言えんお。
　　　ゝ　ﾉ
733： ◆eZty3vRhsw：2014/06/13(金) 21:25:18 ID:VLQfBBE20: 　　　　　　　　＼　∨:,∨ rく　｀ヽ〃./
　　　　　　　　　　　＼ヾ:, ∨///＞ｲ,' /
　　　　　　　　　　　　　ヽ　ﾄ､ゝ=彡{　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　/　　｀ー ' ´ ヽ
　　　　　　　　　　　　　ー-､　　ヽ　　j　 ∨ノ
　　　　　　　　　　　　　ﾉ　 __　　ﾊ　 ;　／　　　　　さて、独ソ不可侵条約の締結と同時に、
　　　　　　　　　　 ,´　　ゞtヽ　　　　ﾊ
　　　　　　　　　　　　{　　　　　｀　　 } i ´ ヽ　　　　独ソ間である秘密議定書が締結されました。
　　　　　　　　　　　　ゝ　　　　＿　　　　　,'
　　　　　　　　　　　　　　＞　彡-　｀Y jノﾐ　　　　すなわち、独ソ両国によるポーランドの分割占領です。
　　　　　　　　　　　　／／}＞､ゝ--ムｲ｀ヽ＼
　　　　　　　　　　　　　,ｲ{ |ム {: : :>xtj-ﾄ､
　　　　　　　　　　＞.:::::::::| !::∧￣{　}i}　}ハ>､
　　　　　　＞.:::´:::＞.:::::::::! !::::∧　}　{}　{:::∧::::::｀.＜
　　　　　ｲ::::::::ヽ:::::::::::::::::::! !::::::∧ {　{;{　}::::∧:::::::::ﾑﾊ
　　　　 !:::::::::::::ﾑ::::::::::::::{ {:::::::::∧}　}}＞-rュマ:::＞v∨
.　　　　｜::::::::::::::ﾑ:::::::::::ト｀＜::::ﾍ(_く__ﾉ_ノつ＞'　/ ﾉ!
.　　　八:::::::::::::::ハ::::,:::':::::::＞｀Y＞'　ー 'ﾞ　_ 彡.'／ﾑ
　　　　　く:::::::::::::彡'∨.:::::::::::::://　　　　　　　　彡' ∨.::}
　　　　　ト､:::::::::::::::{:::::::::::＞'´ヽ　_＿＿,..＜>.--ｲﾊ､:＼
　　　　　　 !:::::::::::::::::::|!＞.´::::::::ヽﾄ=彡/／ノ.::::::}vｲ.:::::::∨ﾄ､
　　　　　 |::::::::::::::＞'.:::::::::::::::::::::::∨>チ.:´::::::::::::}:::::::::::::: ∨ﾊ
　　　　　　 }::::::::／.::::::::::::::::::::::::::::::::}'.:::::::::::::::::::::::ﾊ::::::::::::::::::＼}､_
　　　　　　 |:::::/.:::::::::::::::::::::::::::,.＜.::::::::::::::::::::::::::::j {＼:::::::::::::::::::.､ﾊ
　　　　　　 |::,.ﾞ:::::::::::::::::::::::,.＜.::::::::::::::::::::::::::::::::::,　!　ム:::::::::::::::::∨}
　　　　　　 i.::::::::::::::::::::,.イ.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉﾉ　　　ゝ ::::::::::::ノ
　　　　　　ヾ:_＿_＞´.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,彡ｲ　　　　　　￣
734： ◆eZty3vRhsw：2014/06/13(金) 21:25:40 ID:VLQfBBE20: .　ヽマ
　　　ﾍ　＼
.　　　ﾍ　:. ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞ ´j
　　　　ﾍ　ヽ　＼　　　　　　　　　　　　　＞ ´／,　/
　　　　　ﾍ　丶　ヽ　　　　　　　　　　／　　,ｲ　　 '
　　　　　　ﾍ　丶　∨　 Y´￣｀ヽ　 '.　　 / ／／
　　　　　　　ゝ .ヾﾐ:.　ﾏ　ト .三斗　/　　,ｲ , イ
　　　　　　　　　＞､｀ヽ {ﾑｰ=彡､,'　／,ｲ
　　　　　　　　　　　　 /.　ゞミ:_:彡'　'zヂ
　　　　　　　　　　￣｀ヽ　､　　　　　　／
　　　　　　　　　　　 i 　＼:,　　 / ,.イ l　　　　　　　 …これこそ第二次世界大戦勃発の萌芽であり、
　　　　　　　　　　 /　　　　　　'　ﾞ　　ﾏ
.　　　　　　　　　〈　ヽ.　､　　 ,　 /　∨　　　　　さすがのやる夫もそこまでは予想していなかったことでしょう。
　　　　　　　　　　,ム　　￣　　　￣　　ﾉ.:≧ュ .
　　　　　　　　／.::::}ヘ　　　 j {　　　／.::::::::::::::::::ヽ:.｀ヽ
　　　　　　,. イ.::::::::::|:::::{｀ヽ､_ _,　,.イ,:::::∨.::::::::::::::::i |::::ﾊ
　　　 r≦:::::::::::':::::::::|:::::| ≦≧^≦zjﾑ:::::::.∨.:::::::::::::j l:::::::|
　　 /.:::::｀｀ヽ::::::::::::::|:::::|　 }__{　}＿}　}:::::::. ∨.::::::::::, ,'.:::: j
　　i.:::::::::::::.ヾﾏ::::}､: |:::::∨ {__}　{___{　!:::::::::::.∨.::::://.:::::ｲ
735： ◆eZty3vRhsw：2014/06/13(金) 21:26:05 ID:VLQfBBE20: ――― ベルリン

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }ミｖ彡{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(十)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Υ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 vぅ　　мくＫｨм　　ｨv
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Чﾐ＿ハ|ｿﾑﾘﾊ＿_κ7
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (ミﾐ} {ミ(ミ三)ﾐ}　{彡)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿{{ Π丘ミ三彡丘Π }}＿
　　　　　　ｌニニニニニニニﾆニﾆニニニニニT厂|厂|厂|厂厂|厂|厂|厂lTニニニニニニニニニニニニニニl
　　　　　　＼|釤釤釤釤釤釤釤釤釤三三三 |┏━━━━━━━━┓|三三三釤釤釤釤釤釤釤釤釤|／
　　　　　　 ┌|　　　　三三三三三三三三 |┗━━━━━━━━┛|三三三三三三三三　　　　 |┐
　　　　　＼三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三／
　　　　　　＼￣Τ￣Τ￣T￣￣「￣「￣「￣「￣「￣「￣「￣￣「￣￣「￣「￣「￣「￣「￣「ヽ／
　　　　　　　_| Ｌ ζ _|Ｌη |Ｌκ |Lξ |Lщ |Lψ |ＬΩ |Ｌκ |Ｌζ |Ｌχ |Ｌψ _|Lζ |Lπ |LΣ |Lα |Lε |Ｌ|_
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彡彡彡彡／,|ｌｌｌ ll| |∪ |ｌ　　 |ｌl l l l∪|.　　　 |ｌl l l ||　　　　　　　　|| l l l |　　　 |∪l!ll l l |　　 | ∪ l |l l ｌ |＼ミミミミﾐ
鬥鬥鬥鬥l圭|ｌｌｌ ll| | 　 |ｌ　　 |ｌl l l l　 |.　　　 |ｌl l l ||　　　　　　　　|| l l l |　　　 |　 l|ll l l |　　 | 　ｔ l |l l ｌ |圭|鬥鬥鬥
二二二二|圭| ｌｌｌ| |「ｒﾐ|ｌ　　 |ｌl l l ｌ「ﾐ|.　　　 |ｌl l l ||　　　　　　　　|| l l l |　　　 |ｒ「ｌjｌl l l |　　 | 彡」 |l l ｌ |圭|二二二
圭圭;Ｔ ;|z|l|「ｌｌｌｔ| |トミ|ｌ　　 |ｌl l l ｌl ﾐ|.　　　 |ｌl l l ||　　　　　　　　|| l l l |　　　 |Ｌﾉ|ｌl l l |　　 | 彡」 |l l ｌ |ｌｌ|z|　|圭圭
圭圭;;|　|z|l|l ｌｌｌｔ| | 　 |ｌ　　 |ｌl l l l l「|.　　　 |ｌl l l ||　　　　　　　　|| l l l |　　　 | zｒ|ｌl l l |　　 | 　z　|l l ｌ |ｌｌ|z|　|圭圭
圭圭;;|　|z|ｌl「「「「「| | l「 |ｌ　　 |ｌl l l l ｌ|;|.　　　 |ｌl l l ||　　　　　　　　|| l l l |　　　 |ｔ「 |ｌl l l |　　 | 「 l l |l l ｌ |ｌｌ|z|　|圭圭
736： ◆eZty3vRhsw：2014/06/13(金) 21:26:26 ID:VLQfBBE20: 　　　　　　　　／::::/　　　　　 i　　　　/　 i　　 /　　　　　 |　 :i　　　i　　　　　 |ﾊ＼
　　　　　／:::::: / ｨ　　　　　|　　　:|　　|　　:|　　　　　　|　 :|　　ﾊ　　 i　　　 |ハ:::ﾊ
　　　_...-::´::::::::::ｨ　 il　　　 i　 |　　　 :|　　|　　:|　　　　 |　 :|　　 .升　 :ｲ　　　 |　:i::::::＼
　　　ヾ:::::::::＞/∧ﾊ　　　　i　ﾄ　　　:ﾊ　 :|　　:|　　　　　./　 :il　 :/ :|　ｨ'　　　　|　:|ﾍ:::::::
　　　　＞ｲ::/ム/ i　　　 ',　iヽ　　 ilﾊ　,',　　il　　　　 / i　/i　:/　 |　/i　　　 |　:|::::ヾ:::
　　　 /:::/:::/￣| iハ　　　　ﾄ |　＼　ﾊ :Vハ　ﾊ　　　:/ / //∠ -─/マ　　　　ﾉ　|＼:::::::
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　 .ノ::/::::/ /　　ﾘハ　　　:|　ヽ＿＿＿=-≧-'' ヽ:/　 -=ィ弋...:::::ｿ /il　　　 /　　:|　 /::/　　　やったわ…！
ヽ/:::/::::/Y　　/ ヽ　ト､　　ハ　＼ゞﾞ...:::::ﾉ＞､ミ､　　　''ﾐ､￣￣￣//　　　/　　　|　ヾ/
:/V/::::/ノ　　/ 　　 :|　＼　 ∧　　ﾐ-￣￣￣ヾ　　　　　　　　　／ / 　　ｨ　　　　i!　　　　　　これで憂いは何もない…！
　 i:::::∧　　:/　　　 :∧　　＼　＼　　　　　　　　　 i:　　　　　　─／　／ i　　　ﾊ
　 |:::::|ハ　/　　　　/ :|　　　＞　､＞　　　　　　　 l｝　　　　　／＿イﾊ　ﾉ　　　:∧i　　　　　　世界は私のものよ…！
　 |:::::|　 :/　　　　/i　:|　　　　　　|ハ　　　　　　　＿　＿ ,,ィ　￣　／　i:/　　　 /∧
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　　　 :/ｲ　　　/.:::: |　ﾊ　　　　　:i　　　/i＞　､　　　ー　　　＜　|　　 :/　　　:/　:V/ﾊ
　　／ :/　　／　 :/　　ﾊ　　　　　',　　/ li r-┴　≧ ─ ≦￣ｲ-､ﾊ　:/　　　:/　　　＼
　/　 :/　／ '::´:｀:::､　 :ハ　　　ﾄ　', :/ノ /:::::::／::::::i:::::::i:::::::＼:::::i　:V　　　 /
./　／／:::´::::::::::::::::::ヽ､ム　　　ﾊ :V＞/::::／:::::::::::∧::∧::::::::::＼ﾊ/　　／
　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ　　 ',.ﾊ :V:/／:::::/:::::::/　| .|　V:::::::::ィ´　／
.:／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>　　ヽ:＼＼:::::::/:::::::/ ノハﾊ　V:::／　／ヽ＿ｒ..-...-......＝

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　アドルフ・ヒトラー
737： ◆eZty3vRhsw：2014/06/13(金) 21:26:43 ID:VLQfBBE20: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　――‐-　rぇ､
　　　　　　　　　　　　　＿　／...:::::::::::::　　-― ヾ＜
　　　　　　　〈＼＿__|匸》厶::::::::::　イ　/　　＼　、＼
　　　　　　　　　ー―仁アr一ｧY /　|　l　l /＼＼＼　＼
　　　　　　　　　―＝彡イヽニｲ l l　|　l　|' ＿､ヽヽヽハ
　　　　　く／￣　／　／/ / ｌ l|　|、l　|ヽ　c刈 | |l } } ||
＿_＿　 -－／　／　／　/ /　| ||　| ＼ｌ|　｀ﾆ"'' ﾍ从ﾉ川
―‐___　-－　／　／　／ｲ　 | |ﾍ　、　　　　　 _ ゝｲ乂
￣＿　-－　　／　／／｜　 |｜＼ゝ　ヽ--､_　イハ |　　　「白の場合」作戦を発動よお！
￣＿__ 　 -－　／／ /　|　　|l |＼　　　｀ ″　ハ｝|
￣　　-― 　 ――＜　イ┌.|　　|ｌト､　　　　　／　| ﾉﾉ　　　ポーランドをすみやかに粉砕せよ！
￣--－／...::::.:.:.　　＼| /.::|　　|ヽ＼::::＞　 __／　ｌ|　|釗|
- －／...:::::.:　　　　　＼:::l　　ｌ::::＞ｰ、l ｜ｌ |　｜ |人l
　／...:::::::.:　　　　　　　　　ヽﾍ　 ∨イ|:lヾ＼ |　| |　｜ |ヽ＼
〈 ::::::::::::.:.:.　　　　　　　　 |　＼ ∨/ゞニｲ |　| |　｜ |　l ト＼
　｝:::::::::::.:.:...　　　　　　　　　| ／ヘ＼　|:|　｜ | |　｜ |　l | 　｀＼
'´::::::::::::::.:.:....　　　　　　／∠　　｀＼|＼ｊ_ 乂＼| ｜ l |　　　　｝
::::::::::::::::::::::::::.:.:.....　　　　く／　　く丁トヘ厶　:..＼＼＼　jﾉ
:::::::::::::::::::::::::::::　　　／　　　　 ::.ヽ|　〈｛迄〉　::.l ハヽヽ
::::::::::: _　-─┬―＜:::: 　　　　　::.∨ ヾテﾍ　::|′|　｝|
／￣　　　 |::::::::::::.ヽ::::.:.:.:...　　　　 ::| {　l　　ヽヽﾉノノ、
　　　　　　 |::::::::::::::::..＼:::.:.:...　　　　| |　| l　　j　:|　　＼＼
　　　　　　　　ﾍ:::::::::::::::::::..`ー-､ :::: _ノ｜　ﾉ　/　　〉　　　ヽ　'.
　　　　　　　　ヽ:::::::::::::::::: 　　￣ゝ、l　/　/..::／　　　　　'.
　　　　　　　　 l::::::::::::::::::..　　　　..:.:〈〃 /.:. ´　　　　　　ｌ |
　　　　　　　　 |:::::::::::::::::::.:.:...　...:.::::::廴／'´　　　　　　　　 | |
　　　　　　　　 |:::::::::::::::::::::.:　　　　　　|　|　　　　　　　　ｊ人
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::..＼＿　-‐ 二:::::.::.:..:..:..:..:..::.::.::.::.::.::.:.:..../　ﾉ
::.:.:.:.:.:.::.::::::.:... . .　　::.::.::.:.:..:..:...　　　　 /...:｛
:::.:.:..　ー-､::::::.::.:.:.:..　　　::.::.:.:...　　　{::.:..　＼
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1939年9月1日、ドイツ軍のポーランド侵攻が始まる。
738： ◆eZty3vRhsw：2014/06/13(金) 21:27:02 ID:VLQfBBE20: 　　　　　　　　 ,、,, ,、,, ,,　,,
　　　　　　　_,,;' '" '' ゛''" ゛' ';;,,
　　　　　　（rヽ,;''"""''゛゛゛'';, ﾉｒ）
　　　　　　,;'゛ i ＿　　、＿ iヽ゛';,　
　　　　　 ,;'" ''| ヽ・〉　〈・ノ |ﾞ゛ `';,　　　　ドイツに対して宣戦布告？
　　　　　 ,;''　"|　　 ▼　　 |ﾞ゛　`';,
　　　　　 ,;''　　ヽ＿人＿ /　　,;'_　　　　お前それヒトラーの前でも同じ事… ───
　　　　／ｼ、　ヽ⌒⌒ /　　ﾘ　＼
　　　　|　　　"ｒ,,　｀"'''ﾞ´　　,,ﾐ゛　　 |
　　　　|　　　　ﾘ、　　　　,ﾘ　　　　|
　　　　|　　　i 　　゛ｒ、ﾉ,,ｒ"　i　　　_|
　　　　|　　　｀ー――----┴ ⌒´ ）
　　　　（ヽ　＿＿＿＿＿＿ ,, ＿´）
　　　　（_⌒ ＿＿＿＿＿＿ ,, ィ
　　　　　　丁　　　　　　　　　　 |
　　　　　　 |　　　　　　　　　　　|

　　　　　　　イギリス首相
　　　　　ネヴィル・チェンバレン
739： ◆eZty3vRhsw：2014/06/13(金) 21:27:16 ID:VLQfBBE20: 　　　　　　　　 ,、,, ,、,, ,,　,,
　　　　　　　_,,;' '" '' ゛''" ゛' ';;,,
　　　　　　（rヽ,;''"""''゛゛゛'';, ﾉｒ）
　　　　　　,;'゛ i　＿ノヾ＿ iヽ゛';,　
　　　　　 ,;'" ''| ヽ．〉〈．ノ |ﾞ゛ `';,
　　　　　 ,;''　"|　　 ▼　　 |ﾞ゛　`';,　　　…言うしかねーだろ。
　　　　　 ,;''　　ヽ＿人＿ /　　,;'_
　　　　／ｼ、　ヽ⌒⌒ /　　ﾘ　＼
　　　　|　　　"ｒ,,　｀"'''ﾞ´　　,,ﾐ゛　　 |
　　　　|　　　　ﾘ、　　　　,ﾘ　　　　|
　　　　|　　　i 　　゛ｒ、ﾉ,,ｒ"　i　　　_|
　　　　|　　　｀ー――----┴ ⌒´ ）
　　　　（ヽ　＿＿＿＿＿＿ ,, ＿´）
　　　　（_⌒ ＿＿＿＿＿＿ ,, ィ
　　　　　　丁　　　　　　　　　　 |

　　　　　　　　　´￣｀　　､
　　　　　　　ノ　　　　　　　　＼
　　　　　　／ /　　　　　　　　.＼＼
　　　　　／　/ 　＿＿＿＿＿＿＼＼
　　　　<　　./　／ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:..＼/
　　　　　＼/　/ :.u::.ｌ/‐-/　 l.:/ -',ﾊ/
　　　　　　ﾚ.'.:>‐l .:>-o-:::::u::::-o-V 　　
　　　　　　　 {.u |.:./{ ﾄ-j:::::::::::::::ﾄ‐j:|　　　　　ヒトラーの奴、やりやがったゲソォ！
.　　　　＿__八__|:::|_u `´ 　　　u`´j:|　　　　
　　 .＿/　＿/::/:|::::＼　ｒ‐=‐ 　ノ:::|　　　＿
　＿i＿,／::::＿/::|:::::|:_〕　　 r≦ |::::|＼／＿　 > 　
　|:::::::::::／/::/:::::::i:::::i　ヾ　　//　 i::::l＼／＼　
　i＿＿l　/::/:::::/.|:::::|　丶//　　 |::::lヽ　):::::）

　　　　　　　　　フランス首相
　　　　　　エドゥアール・ダラディエ

9月3日、英仏がドイツに宣戦布告 ───
740： ◆eZty3vRhsw：2014/06/13(金) 21:27:32 ID:VLQfBBE20: 　　　　　　｀'''''≒　 .｀'-､;;;;;;;i..､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ　ﾞ〈ヽ、　　.ﾞ'､"x. l;;;;;|. ..!./ 　/ .,rｼ",il'"　　　　亠　　　 ._iir㍉;;;;;;;;;;;;;;;
...,,、　　　　　　　　　　　｀''-_ヽ｀'-､;;;;;;;;;.;_;;;;;ヽ,　ﾞ'ﾍ　　　. ｌ;;;丶;;;;｝｀　　.,;;ｿ゛　　　　　　　　　 ´　 /ﾞ;;;;;;;; ／
ー二ﾞﾞヽ ,,、　　　　　　　　　｀'!‐　｀'-,;;;{. ｀'-､;ﾞ!、　　　 .l-'､.ｌ.;;;;;;;;;.!　　.,il″　　　　　　　　　 _,,　-'";;;;;;;;;;;｀￢
..,,..........ﾌ;;;;;;;;｀''‐ ,,、　　　　　　　　 ,ﾞli/､　｀'､.ｌ,　　　 .｀'/'./ ;;;;;lﾞﾞ　./　　　　　　　　 , r二-''''"￣￣´ﾞ''y;;;;;
^ﾞﾞﾞﾞﾞﾞ'''''".'''''.'''ヽ-..;,ﾞﾆ＿　　　　　　　　｀ﾞﾞ''''＞x, ﾞ ll、　　　 .!､/.ｌ;;;,!　i'　　　　　　　　　 ''"　　　　　｀-￢'''
　　　　　　　　　　　　｀'''｀-ヽ,,　　　　　　　|､｀''ﾆi几　　　　 ″|;;'!
..,......xi，　　　　　　　　　　　｀'''ﾐ;;ｘ、　　　　´　　 .｀ l､　　　　　l､;.ｌz'ｱ　　　.,i;;|lrl!!!!¨'″　　 ,,,
　￣　 ..,,u．.-..、　　　　　　　　　｀''ｽｯ、　 y ..、　　 !li　　　　 `l/ l/　　 ..il′　　　　　　 ,,iｌ'"´
:ﾆﾆ;;;;ｭiｘ..,,,,,_.　.｀'s､　　　　　　　　　　ﾞ''く、 |;,_｝　　　.ゝ　　　 .″,l′.,，　　　　　　　　 .,.″ .＝　　.r!″　'.ｌy
　　　　　 . ｀''-ﾞ二;;;;｀ﾞ''''､　　　　　　　ﾞ" ″　　　　　　　　　 iﾘ.,〃　　　　　 , .｀ j,i′　　　　　　　　 l!
＿__,＿_＿_＿_＿_i;;;;;;;;;;;;"―　..,_　　　　　　　　　　　　　 l;;ﾘ"　 i､　　　　.,ij"　_,/.ｌ_、　,,irｰ　　　　 .∧　._.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

　　　　　　　　　　　　　こうして、人類史上比類なき凄惨な大戦争が幕を開けた ───

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／　　　　　　 ´　　　　　　　　　　　、　　　　　,ノ;/　　　 ¨゛　　　　　.,,〟　　　　.ヽ;;;;;;;;.ｌﾞ'!)i、｀＼;;;/'''''-＼,　　∨
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　　　　　　　　　　　　　,i彡　　　/│　　　 ″.,〃　　 .,i;;　　　 .,-、　　　.i;;;;;i　　　　　.ｌ.;;;;;|..ﾞ'|l、　　　ﾞ'li、　　　ﾞ'ﾐ
　　　　　　　　　 ,iｸ゛　　　　l";!I　., ―--ｸﾞ　　.n /゛　　　l/　　　　 .ﾞ‐'"　　　　　.ｌ;;;;;.ｌ　.ﾞ'ｆ、　　　ﾞ.ｌx　　　　ﾞ'
　　　　　.,l　　　　.,ﾝｸﾞ　 ,．　　/ ;;;;ﾞ‐',,､;;;;.;i′　　 :!┤　.lL　 .`　　　　　　　　　　　　ｌ;;;;;.ｌ　　ﾞ|''､　　 . ｌヽ
741： ◆eZty3vRhsw：2014/06/13(金) 21:29:50 ID:VLQfBBE20: ノリで投下してみました。

いつかこれを本編につなげます！
742：名無しのやる夫だお：2014/06/13(金) 21:35:51 ID:XbefrVws0: 乙ー
743：名無しのやる夫だお：2014/06/13(金) 21:51:59 ID:x0.R6qpo0: 乙ー
744：名無しのやる夫だお：2014/06/13(金) 22:10:38 ID:S5iJKATA0: 乙

ギレンはワイン屋、クワトロはモロトフか
745：名無しのやる夫だお：2014/06/13(金) 22:49:07 ID:fNPbkUn20: 乙。
さすがのカウディーリョもこの二人にゃ負けるわなあ・・・。
特に赤い皇帝。
746：名無しのやる夫だお：2014/06/13(金) 22:57:04 ID:R/SeAoU20: 現時点では嘘予告ですね　わかります

ここからがやる夫・フランコのサバイバルの本領発揮ですもん
ただの冷血な圧制者でなく今度はスペインを守り生き残らせた為政者
747：名無しのやる夫だお：2014/06/14(土) 10:17:22 ID:zbypY0mQ0: 丁度タイミングよく、「赤い皇帝」スレがこの独ソ不可侵条約締結直前の
段階までストーリーが進んでいます。
早ければ明日にでも、独ソ不可侵条約調印の段階までストーリーが
進むでしょう。

>>1も、次回新作に向けて頑張ってください。
748：名無しのやる夫だお：2014/06/14(土) 10:42:59 ID:l3p7cNe60: 乙
でも結局この後、独ソは喧嘩するよね
749：名無しのやる夫だお：2014/06/14(土) 15:55:26 ID:9OUu/bNg0: 乙

これのおかげで仏の収容所内にいる人民戦線派の難民のスペイン人共産主義者がナチスによるパリ陥落を祝うという理解しがたい状況が発生するんだよな。
次はナチスによって弾圧されるのはわかっているだろうに。
750：名無しのやる夫だお：2014/06/16(月) 16:30:28 ID:DrAJJEvQ0: 乙です
うーんヨーロッパの政情の訳分からなさは日本の南北朝期以上ですよね
751：名無しのやる夫だお：2014/06/17(火) 11:44:09 ID:TV8x4grU0: 一対一でなく、常に周辺の複数の国をうかがいながら行動しないといけないから
752：名無しのやる夫だお：2014/07/06(日) 21:43:39 ID:s3YVrNH.0: 遅ればせながら、完結乙でした

タイトル通り、イスパニアの独裁者になるまでを、資料から丹念に描けたスレだと思います
物語にまとめるって大変な作業ですが、完走なさったのですから、やっぱりすごいと思います

次回作も楽しませてもらってます
753：名無しのやる夫だお：2014/07/06(日) 22:25:51 ID:QQGHQKqc0: 第一部完！

　でよかったような

数年後のつづきが楽しみです
754：名無しのやる夫だお：2014/07/08(火) 18:09:45 ID:L9oqTkg.0: サラザールスレを読みながら待機
755： ◆eZty3vRhsw：2014/07/08(火) 19:59:40 ID:3EDiqtZs0: >>752さん
次回作見て頂いているとは…嬉しいです。

第二次世界大戦編ですが…
直面している目下の課題は、配役ですね…
私が好きなローゼンメイデン、ハルヒ、福本作品の主要なキャラクターは
あらかた使ってしまって、たとえばチャーチルなんか誰を当てよう、と。

どなたかお知恵をお貸しください…w
756：名無しのやる夫だお：2014/07/08(火) 20:27:53 ID:J5AzXVRQ0: フューラーと言えば水銀燈が定番キャストなように、
サー・ウィンストンと言えば（ご先祖の初代モールブラ公も）、DIO様が定番キャストですよね？
他の役で登場済みでしたっけ？
757：名無しのやる夫だお：2014/07/08(火) 20:31:18 ID:LxggepsA0: チャーチルかー
チェンバレンとは対照的な好戦派だから、
ライオンに突っ込む「それっておかしくねぇ？だってここ（ｒｙ」の人とかｗ
758：名無しのやる夫だお：2014/07/08(火) 20:56:21 ID:bCAlW.Ng0: トールマンも必要だな
759：名無しのやる夫だお：2014/07/08(火) 22:35:20 ID:XA6a2saE0: スペイン内部の王党派との対立をどう表現するんだろ。
バルセロナ伯のみＡＡでだして、王党派の将軍たちはモブで処理するのかな。
ヤグエ将軍は王党派とは言い難いし。
760：名無しのやる夫だお：2014/07/08(火) 23:50:40 ID:CWtOvqMw0: >>756
赤い皇帝スレでは、
ヒトラー＝涼宮ハルヒ（「雪中の奇跡」スレではスターリン役だった）
チャーチル＝インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング
ですけど。
761：名無しのやる夫だお：2014/07/09(水) 08:05:23 ID:uHLeQ00s0: やる夫藤原純友の作者さんでしたか
762： ◆eZty3vRhsw：2014/07/10(木) 20:38:54 ID:xKLjr7K20: 皆様ありがとうございます。
イメージがいろいろと湧いてきました…！

引き続きキャラクターのアイディアは募集しておりますので
何卒よろしくお願いします。

>>761さん
左様でございます。純友スレもよろしく願いしますです。
763：名無しのやる夫だお：2014/09/10(水) 12:34:55 ID:oiVjC28k0: スコットランドの世論調査で独立派が過半数を占めたそうですが
同じように独立を目指してるカタルーニャでは意外と現状維持派が頑張ってるんですよね
スコットランドは現在も独自にスコットランド・ポンド
（イギリス・ポンドと同価値でイギリス全土で流通可能）を発行してるんですげど
もしカタルーニャがEU加盟できなかったらユーロが使えない
となるとカタルーニャ独自の通貨を発行しなきゃならないわけで
そのへんのコストも考慮されてるのかなと思うんですが
764：名無しのやる夫だお：2014/09/15(月) 04:37:41 ID:LrIlqghg0: 現状維持派が頑張ってるんじゃなくてスペイン側が独立投票認めてないだけだよ
つい最近も１８０万人規模のデモ起きてるしあっちはスコットランドの比じゃない
765：名無しのやる夫だお：2014/09/19(金) 18:15:58 ID:U8vFmDeQ0: 調べてみたら2014年11月9日にカタルーニャ自治政府が独立の賛否を問う住民投票を行うらしいぞ。
スペイン政府は必死に無効だとアピールしているけど、これもどうなるかな。

今年はスペイン継承戦争で敗れてカタルーニャが独立（自治権）を失ってから300周年だからな。盛り上がるのは確かだろう。
766：名無しのやる夫だお：2014/09/19(金) 22:28:22 ID:4qa9Szdo0: >>764
イギリスの人口６４１０万人に対してスコットランド530万人
北海油田とスコッチウイスキー除けばイギリスでの経済的ウェイトは低い

対するカタルーニャとバスクはスペインの経済産業の中心地
767：名無しのやる夫だお：2014/09/19(金) 22:42:36 ID:4qa9Szdo0: >>765
数年前にもバスク州の定めた憲章が無効だと主張していた
768：名無しのやる夫だお：2014/09/22(月) 16:07:34 ID:6I2KzJFA0: カタルーニャ自治州は住民投票をやはり強行するようだ。これは荒れるな。

ttp://news.livedoor.com/article/detail/9278022/
769：名無しのやる夫だお：2014/09/27(土) 18:35:04 ID:xsbAORvo0: そのカタルーニャのバルセロナにもイスラム教徒だけの地区があって揉めてたりもする
いろいろと歴史のツケに悩む国だ
770：名無しのやる夫だお：2014/10/10(金) 18:23:55 ID:yHlw45ik0: ttp://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%A3%E7%8B%AC%E7%AB%8B%E5%95%8F%E3%81%86%E4%BD%8F%E6%B0%91%E6%8A%95%E7%A5%A8%E3%80%81%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%A4%E3%83%B3%E6%86%B2%E6%B3%95%E8%A3%81%E3%81%8C%E5%B7%AE%E3%81%97%E6%AD%A2%E3%82%81%E5%91%BD%E4%BB%A4/ar-BB6s6Ys

拳法裁判所の差し止め命令がでたのか
771：名無しのやる夫だお：2014/10/10(金) 18:39:52 ID:yHlw45ik0: EUも条約改正で加盟国の国民投票の否決が相次ぐと、今度は国民投票避けて議会承認とか
本気で民主主義を信用しちゃいないな
772：名無しのやる夫だお：2014/10/10(金) 18:50:42 ID:Iz2f1FZ60: 民主主義という建前を守ることはとても大事だが、
民主主義を盲信するのはな……www
773：名無しのやる夫だお：2014/10/15(水) 23:45:57 ID:unxFGTn60: 水銀燈がフューラーなんだし真紅でいいんじゃね？
774：名無しのやる夫だお：2014/10/16(木) 00:39:08 ID:kKOZLQMQ0: 沖縄県も県知事選挙の結果いかんでは、
中国や親中派もからんで面倒なことになりそう
安倍総理大丈夫か
775：名無しのやる夫だお：2014/10/16(木) 21:37:21 ID:QzI5s61U0: 誤爆？
776：名無しのやる夫だお：2014/10/17(金) 08:26:11 ID:hsQMlzo20: カタルーニャの話だろう
最近欧州の独立運動を持ってきて沖縄独立とかいう寝言をこく奴が時々いるんだ
777：名無しのやる夫だお：2014/10/18(土) 14:37:29 ID:O/CYJ.4U0: 沖縄が独立しても単独で経済的にやっていけるはずないのに
沖縄独立論者はその点については耳を塞いじゃってるんだよな
カタルーニャやスコットランドは経済的にやっていける
目途があるから独立運動が起きてるのに
778：名無しのやる夫だお：2014/10/18(土) 23:27:57 ID:tNMWJFic0: >>777
バックの人からお小遣い貰うあてがあるんじゃねーの
779： ◆eZty3vRhsw：2014/11/06(木) 19:46:56 ID:ZWESA9xA0: テスト
780： ◆eZty3vRhsw：2014/11/06(木) 19:47:21 ID:ZWESA9xA0: 　　　__　　 __　　　　　　 __　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __
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781： ◆eZty3vRhsw：2014/11/06(木) 19:47:44 ID:ZWESA9xA0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　かつてカンボジアは、人口800万人にも満たない小さな国であった。

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782： ◆eZty3vRhsw：2014/11/06(木) 19:48:21 ID:ZWESA9xA0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　1970年代、この小さな国をある悪夢が襲う。

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783： ◆eZty3vRhsw：2014/11/06(木) 19:48:40 ID:ZWESA9xA0: ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| !;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,|!;;;;| !;";;;;;;iﾞ､;;;;;;.!!;;/.!;;;;;;‐;;;;;;;;;;;;;;;;;;l|;;;;;;;;;;;;l.|;;;;;;|,!;;;;;;;;;;;;;;!.lﾞ;;;;!!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i､;;;;;;
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悪夢は瞬く間にカンボジア全土を覆い尽くし、数え切れない人々の血を吸った……
784： ◆eZty3vRhsw：2014/11/06(木) 19:48:59 ID:ZWESA9xA0: 　　　　　　　　　　 ,- ───´￣￣￣｀ヽ､
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　　　　　ヽ　　｀二二三彡´ ﾞ　　　　　　／／｀￣ ::::ﾞ彡ﾞ　　　　　　　　　　 :::::
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　　　　　　　｀､　　　　　　　　　　　　,-‐ ´　　　　　　　　　　　　　　　　　..:::::::
　　　　　　　　ヽ､　　　　　　　　　,,,彡ﾞ　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　..::::::::::::
　　　　　　　　　　｀＞＿＿　 --=ﾞ´　　　　　　　　　　ヽ､,　　　　　, ...:::::::::::::::
　　　　　　　　　　/ r´　　　｀l,　　　　　　　　　　　　 .　　　｀￣｀＝´￣｀￣｀ヾ
　　　　　　　　　 //　,　　　〈　　　　　　　　　　　　　ﾐ,
　　　　　　　　　 | l　｀l　i´＿〕)　　　　　__　　　　　,ﾉｿﾞ　　　　　　､
　　 r─‐､　　　 | レ　l､＿__ノ｀l　　　/⌒､＼　　　ノ´ﾞ　　　　　　　ヽ　　　　　やる夫がカンボジアの独裁者になるようです
　丿　　 -｀‐ ､,/´　 ,　　　　　ヽ, 　.|i　　ｔ人, _　　　　　　　　　　　ヽ,
　 l,,　　　　｀-､ﾞ｀／　　　　　　　l､,‐へ_　 ,rﾞ　　　　　　　　　　　 li　　　　　　　　　　　　　　近日公開予定
　　＼　 ,-　､｀､　　　　,／て　　　｀　　　り　　　/,　　　　　　　　　　ヾ､,
　　　＼j､＿_）ﾉ＿,､　´ 　|l　　　　　　 ,　ﾉ　 ,ノ,;ﾞ　　　　　　　　　　　　ヽ　,
　　　　　｀|　　-┴〈　｀ヽ　　ヾ､　　　 ,ノ<´ 　ﾉ,ﾞ
　　　　　 l　　　　　　／ヽ　＿＿＿／ﾞ　　　/:;
　　　　　｀‐┬──´　ﾉ ´　　ノ::;ﾞﾞ　　　　ﾚ::;
　　　　　　　ヽ＿＿_／｀─‐ ´ :;i!　　　　　ヾ､;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i!
　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ､
785：名無しのやる夫だお：2014/11/06(木) 19:58:07 ID:O47mFtJ20: マジか！

これは見たい！
786：名無しのやる夫だお：2014/11/06(木) 23:06:04 ID:ji3NyppQ0: 笑ってはいけない生活INカンボジアか！？
マジ楽しみ
787：名無しのやる夫だお：2014/11/18(火) 12:24:03 ID:kxdDtJXY0: ３，４年ほど前カンボジアはタイともめていたな
788：名無しのやる夫だお：2014/11/29(土) 16:58:44 ID:otDGy6OM0: ヒェッ……
789：名無しのやる夫だお：2014/12/05(金) 21:48:22 ID:xTtViOlk0: 自分を振った女性に頭から硫酸ぶっかけるのが一時期流行した国でもある
アメリカ西海岸のカンボジアギャングは抗争相手の心臓を食ったりしていたとも
790：あけましておめでとうございますだお：2015/01/01(木) 19:06:12 ID:5AIpecaw0: >>778
習近平の政治局員時代から沖縄財界人と親交あるって本当かな
791：名無しのやる夫だお：2015/02/08(日) 17:58:11 ID:XXJdqixk0: 今では毛織物工業が盛んで経済成長中かな
792：名無しのやる夫だお：2015/02/26(木) 22:07:39 ID:dKrPdZJM0: 過去の失敗を教訓に>>1は慎重に構想を温めている最中なんだろう

作りながらなおしていけばいいと思うんだけど
793：名無しのやる夫だお：2015/04/27(月) 18:35:17 ID:NgNCz4Sk0: 今年投下されるか

短編や中編の投下はなさらないのか
794： ◆XyUvSIirr.：2015/04/29(水) 22:50:46 ID:4LDSV/cI0: 　　　　　　　　 ,-、　　　　　　　　　　　 _
　　　　　　　　 | r、、　　　　　　　　　／ l
　　　　　　　　 l ｌ::::.、、　　　　　／.:: /
　　　　　　　　 | l::::::::、 }r -‐-、／ .::: /
　　　　　　　　ヾ、:::i /lト ---'|/ .:::::./
　　　　　　　　　　', V/::」＝=＝l ::: ／
　　　　　　　　　　 >　ゝ‐----' '<
　　　　　　　　　 /　　ノ　　　＼_、
　　　　　　　　　,'　u　　○　　　○ ;
　　　　　　　　 ≧⊂⊃　（__人._）≦　　　　　　期待してもらって結構です
　　　　　　　 i⌒＼　　　（_.ノ　　ﾉ_／⌒)
　　　　　　　　_　　＞　　＿＿　イ::ヽ／
　　　　　　　　∧__,ﾍ}:::::::::l＞＜l :::::::::::ﾉ
　　　　　　　　ヾ_:::ッﾘ ::::::::＼／::::::::>''´
795： ◆eZty3vRhsw：2015/04/29(水) 22:52:30 ID:4LDSV/cI0: トリ間違えました・・・
796：名無しのやる夫だお：2015/04/30(木) 18:59:02 ID:Ypzjptr60: ひゃっはー！
797：名無しのやる夫だお：2015/05/01(金) 00:24:06 ID:FN9219aA0: 取り間違えちゃったのかぁトリだけに
798：名無しのやる夫だお：2015/08/06(木) 19:12:55 ID:5vIOQFO20: 最近のカンボジアは悪いニュースきかないな
799：名無しのやる夫だお：2015/09/17(木) 07:02:18 ID:H/i8x6i20: 邦人が強盗かなにかに殺される事件は起きてるけど
800：名無しのやる夫だお：2015/09/17(木) 17:04:53 ID:Soprt3Fw0: フン・センが健在な限りは大丈夫そうだけど、まだ火種は燻ってるから怖いね
801：名無しのやる夫だお：2015/11/17(火) 16:51:36 ID:R97sIPCs0: フンセンも豪邸に住んでるとかであれこれ言われるが
カンボジアの平和と経済成長に貢献している存在
802：最中★：＜お茶ーっ！＞: ＜お茶ーっ！＞
803：最中★：＜お茶ーっ！＞: ＜お茶ーっ！＞
804：名無しのやる夫だお：2015/11/21(土) 20:44:14 ID:LWFKF.9E0: 歴史スレ最悪の鬱ネタキター
805：名無しのやる夫だお：2015/12/28(月) 21:38:23 ID:XC/rWJjs0: １年経過したか
806：名無しのやる夫だお：2016/01/05(火) 15:41:08 ID:iVNIwHMs0: 失敗を気にしすぎてはかどらないようです
807：最中★：＜お茶ーっ！＞: ＜お茶ーっ！＞
808：名無しのやる夫だお：2016/03/26(土) 16:49:09 ID:pXn00v120: 乙
809：名無しのやる夫だお：2016/07/27(水) 20:44:00 ID:ALNazGJs0: >>771-772
イギリスが国民投票でEU離脱
それで安倍首相の世界的経済危機で財政出動の電波扱い主張が的中するとか
国際情勢知るには水面下の情報から裏事情分析できないといかんね
810：名無しのやる夫だお：2016/09/03(土) 22:27:18 ID:.T2D7ZRE0: イギリスは離脱してもわりと経済堅調なようだね
マスメディアのいうほどイギリスがまずいことになるとは思えない
811：名無しのやる夫だお：2016/09/17(土) 16:33:24 ID:ULZD.ELM0: >>778
中国が？

沖縄はむしろ米国の信託統治領か親米政権の独立国くらいしか選択肢ない気が
812：名無しのやる夫だお：2016/09/17(土) 16:33:22 ID:ULZD.ELM0: >>778
中国が？

沖縄はむしろ米国の信託統治領か親米政権の独立国くらいしか選択肢ない気が
813：名無しのやる夫だお：2016/09/24(土) 22:58:26 ID:TvsvFdQo0: >>810
もともと通貨は独立していたもん
経済圏がちかしいだけでそもそも同一ではなかったし
814：名無しのやる夫だお：2016/10/23(日) 07:13:43 ID:L/43GBQ20: ギリシャみたいに固有の通貨ないのと違うからか
815：名無しのやる夫だお：2016/10/23(日) 10:10:52 ID:4LNqdKXE0: むしろギリシャは固有の通貨を取り戻した方がいい
ギリシャ経済が終わってんのに、EUが堅調だから、ユーロが高くて観光客が来ないとかになってるから
経済不調に合わせた通貨安で観光客を呼ばんと死ぬ
816：名無しのやる夫だお：2016/11/02(水) 23:07:57 ID:wUFvkQbo0: >>815
すぐそばのトルコに旅行に行くのかな
817：名無しのやる夫だお：2016/12/03(土) 12:27:57 ID:cPG0mPRU0: 現在のスペインは護民官の制度があるくらい人権にうるさい
同時にギリシャについでデフォルトが心配される経済状態
818：名無しのやる夫だお：2016/12/03(土) 12:46:41 ID:a0nAolkY0: 旧植民地からの移民受け入れで不動産バブル＞崩壊＞その分がまるっと失業者
バブル期間中に売り抜けた奴のスペイン人以外は誰も得をしないバカ丸出しな政策だったな
819：名無しのやる夫だお：2016/12/15(木) 17:45:14 ID:vv0YoUFM0: スペインで移民多い原因ってモロッコと海峡一つ隔ててるだけが原因じゃなかったのか
ポルトガルほどじゃないにせよ本来貧乏国だもんな
820：名無しのやる夫だお：2016/12/17(土) 10:19:33 ID:wMz6P8gw0: メリノ羊の羊毛を独占的に生産できた頃はスペインは豊かな国だぞ。
ただし、戦乱で各国に流失して以降は…

山ばかりの国だからな。
821：最中★：＜お茶ーっ！＞: ＜お茶ーっ！＞
822：名無しのやる夫だお：2017/01/15(日) 13:41:13 ID:2pBXtVGg0: >>820
ユダヤ教徒を追放して、欧州内の宗教戦争に介入して
１９～２０世紀は内戦に明け暮れと
とことん国力すり減らすことしてきたもんな
823：名無しのやる夫だお：2017/03/02(木) 12:59:13 ID:tk4V/5Zo0: 乙
824：名無しのやる夫だお：2017/08/21(月) 18:33:55 ID:kUq6oytY0: カンボジアよりもチトーが良いな。
825：名無しのやる夫だお：2019/10/19(土) 12:11:12 ID:/c.y33PM0: フランコ崇拝が禁止されたのは、カタロニア独立住民投票の弾圧について
ファシスト呼ばわりを回避するためだろう
826：名無しのやる夫だお：2020/03/31(火) 15:38:56 ID:Y3PRluQ60: あれれ？
じゃあ今いるスペイン国王って何者？
827：名無しのやる夫だお：2020/04/01(水) 17:09:11 ID:tj/ZsJgU0: フランコが自分の後継者として元皇太子を指名
そのまま王になった
828：名無しのやる夫だお：2020/04/01(水) 17:10:07 ID:tj/ZsJgU0: つまり自然な形で大政奉還した
829：名無しのやる夫だお：2020/04/08(水) 19:00:00 ID:peA2CIQE0: >>828
民主化への移行がすんなり進んだのはCIAとオプス・デイの工作のおかげかな？
ttps://ja.wikipedia.org/wiki/オプス・デイ

オプス・デイはエリートや金持ちの子弟しか勧誘しないらしいし
一般のカトリック教会からは敬遠されてるようだね
ホセマリア・エクスカリバーにしてもどうやってフランコ政権に食い込んだのやら
バチカンへの発言力の源もどこからくるのか
830：名無しのやる夫だお：2020/04/15(水) 17:16:24 ID:6M7ankQ60: ttp://chikyuza.net/archives/79332
ttp://chikyuza.net/archives/79332

スペインの民主主義もいろいろ危ういな
勝てば民主主義、負ければファシズム・・というだけではない
831：名無しのやる夫だお：2020/04/15(水) 18:00:52 ID:6M7ankQ60: コソボを日本も承認していたのか
ttps://www.nicozon.net/watch/sm36680410
832：名無しのやる夫だお：2020/04/15(水) 18:04:06 ID:6M7ankQ60: ttps://europe.nna.jp/news/show/1954853
ttps://europe.nna.jp/news/show/1674093

欧州検察庁EPPOの設立がEUで決まった
833：名無しのやる夫だお：2020/04/15(水) 19:41:07 ID:6M7ankQ60: >>832
ユーロマフィアというフリーマントルの著書が１９９５年発行だったか
ttps://www.amazon.co.jp/ユーロマフィア〈上〉-新潮文庫-ブライアン-フリーマントル/dp/410216541X

本著でEU全域にまたがる取締当局の必要を説いていた
２０年以上経て実現に近づいている
834：名無しのやる夫だお：2020/04/18(土) 19:04:19 ID:.Ekrgsxo0: >>824
一時期にせよ南スラヴ諸民族とアルバニア人の調整をした
小さな帝国を維持できたのはえらい
当初大量粛清してたのが数年前暴露されたが
そうでもしないと殺し合いする連中がゴロゴロしていて平和なんて無理だったから仕方ない
835：名無しのやる夫だお：2020/05/06(水) 13:24:06 ID:55pthicE0: ttp://agora-web.jp/archives/2035076.html

麻薬密輸は貨物船利用して当局の人間や港湾労働者とぐるが一番だろうね
3割の取り分というのは当局や港湾の麻薬横流しと

マドリードの国際空港に旅客機で観光客が運ぶという手口よりはるかに確実
836：名無しのやる夫だお：2020/05/06(水) 13:37:37 ID:55pthicE0: スペイン、南欧の地下経済
agora-web.jp/archives/2045759.html

勇敢なジャーナリスト、コロナで死亡
ttp://agora-web.jp/archives/2045819.html

ニカラグアの亡命ジャーナリスト
ttp://agora-web.jp/archives/2045452.html

前国王の隠し口座、国王は相続しないと表明
前国王は違法ビジネスをしていた？　司法当局も調査中
ttp://agora-web.jp/archives/2045098.html
837：名無しのやる夫だお：2020/05/09(土) 07:14:56 ID:kw/SKKSQ0: >>835
国際空港のラテンアメリカ発の旅客機の乗客の荷物なんて
空港職員か警察官の協力なければ検査されておしまい
運べる量だって知れてる
838：名無しのやる夫だお：2020/05/26(火) 18:58:15 ID:BkmIi9hk0: ttps://bookmeter.com/books/4727913
ttps://ja.wikipedia.org/wiki/カゴ_(被差別民)
フランス西部とスペイン北東部のガスゴーニュ地方、ナバラ州、要はバスク民族の地に、20世紀初頭までいた被差別民
なぜ彼らが差別されたかは不明
ローマ教皇も、政府、知識人も、彼らへの差別は不当とみていた
839：名無しのやる夫だお：2020/06/06(土) 11:56:32 ID:ekzAhIKc0: スイスのしたたかさ
ttp://ip-edu.org/library/pdf/ipmr/IPMR19_kokusai.pdf#search=%27%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%82%B9+%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%9F%E3%81%8B%27
ttps://ameblo.jp/kevinage/entry-10289597973.html
ttps://bookmeter.com/books/212235
ttps://blog.goo.ne.jp/watashinoshowa/e/8c9140057d0a4ce4dfd9f6484b3104ad
ttp://ip-edu.org/library/pdf/ipmr/IPMR19_kokusai.pdf#search=%27%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%82%B9+%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%9F%E3%81%8B%27
840：名無しのやる夫だお：2020/06/06(土) 12:02:18 ID:ekzAhIKc0: スウェーデン　ちゃっかりした国
ttp://blog.livedoor.jp/tabbata/archives/50666166.html

リヒテンシュタイン
学校
ttps://www.mofa.go.jp/mofaj/kids/kuni/liechtenstein_1.html
叩かれ
ttps://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2014-04-08/N3OUKE6TTDT901
841：名無しのやる夫だお：2020/06/13(土) 19:00:09 ID:tIYe2t1A0: ポーランド軍、誤ってチェコ領侵犯
ttps://news.yahoo.co.jp/articles/6e9537da345755a733677dad228cf946c39a0c7d
842：名無しのやる夫だお：2020/06/17(水) 12:26:22 ID:.KR9BC8k0: フランス　ルノーがエンジニア１５００人リストラということは
自動車需要が当面縮小すると予想しているちうことでは？
テレワークして旅行や遠出もしなければ自家用車不要だからな
ttps://www.msn.com/ja-jp/news/money/仏ルノー、国内でエンジニア1500人削減へ%ef%bc%9d労組筋/ar-BB15AdDR?ocid=spartanntp
843：名無しのやる夫だお：2020/06/18(木) 11:32:09 ID:.QY2mvcE0: ttps://news.yahoo.co.jp/byline/nakamuratomohiko/20200617-00183730/

仏独　次世代自動車支援
844：名無しのやる夫だお：2020/06/18(木) 15:02:54 ID:.QY2mvcE0: ttps://dokurock.exblog.jp/31315114/

しょせん黒人、それも移民2世のためのデモで、すべての人種移民のためのものではない
ドイツの場合、黒人だからと理不尽に殺される危険のあるアメリカとはちがうのに
「ドイツ人あつかいされない」という意見に、疑問を抱くアジア系移民もいるとのこと
845：名無しのやる夫だお：2020/06/20(土) 16:03:25 ID:220wJ6RA0: イギリス　反人種差別
ttps://www.newsweekjapan.jp/joyce/2020/06/post-192.php
846：名無しのやる夫だお：2020/06/20(土) 18:38:51 ID:220wJ6RA0: ttps://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-40971464
　南北戦争時の南部連合の銅像を撤去する動きとそれへの反発
イギリスと違って対立が鮮明
847：名無しのやる夫だお：2020/06/21(日) 16:48:16 ID:l7djXFYE0: >>845
帝国主義の推進者や奴隷商人の銅像撤去はまあした方がいいかな
日本よりも露骨にそういう人の銅像が残っているっぽい
848：名無しのやる夫だお：2020/06/24(水) 16:44:35 ID:jKtCKfD60: ４千万　バッタ　アルゼンチン
ttps://news.yahoo.co.jp/articles/41edb8ac016bb2ae54ca039e3c40b3dbf61aff5e

アフリカ　バッタ　殺虫剤にまけない
ttps://www.asahi.com/articles/ASN5C34TLN57UHBI02N.html?oai=ASN6S3Q6CN6SUHBI00R&ref=yahoo
849：名無しのやる夫だお：2020/06/24(水) 17:54:03 ID:jKtCKfD60: イギリス海軍　惨状
ttps://www.nicozon.net/watch/sm37082442
850：名無しのやる夫だお：2020/06/24(水) 18:41:11 ID:jKtCKfD60: アルデンヌの食人鬼
ttps://news.yahoo.co.jp/articles/a67a921cab1b97a79a5efb4341630afc5ed5616d

昔日本人の佐川一政が騒がれたけど、フランス人でもいるのか
851：名無しのやる夫だお：2020/06/26(金) 22:32:54 ID:AeMFadYM0: イギリスで植民地や奴隷からみの銅像や肖像画次次撤去
ttps://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20200626-00185230/
852：名無しのやる夫だお：2020/06/27(土) 19:11:55 ID:pUL2JRUU0: ttps://passione-roma.com/『イワシ運動』効果が炸裂、投票率が倍になった/

今年2月の記事
地方選挙だが国政選挙並みに盛り上がったという
853：名無しのやる夫だお：2020/06/27(土) 19:33:20 ID:pUL2JRUU0: ttps://news.yahoo.co.jp/articles/1a64fc09f08fa64b78f0b3b25cdcc6c22afb5010
イタリアの質屋は、宝石を担保にすばやく融資してくれるのか
マフィアは、行動を見返りに無利子融資すらしてくれるらしい
854：名無しのやる夫だお：2020/06/27(土) 19:49:31 ID:pUL2JRUU0: ttps://news.yahoo.co.jp/articles/ed7666850ec20e140ae6d8134c54fcd1b9a7d86d

データに照らせば、MLBが主張するような人種差別的傾向は
イギリス警察にはない
855：名無しのやる夫だお：2020/07/01(水) 19:55:02 ID:8GG00YcE0: ttps://www.afpbb.com/articles/-/3282991

ポーランド大統領選挙、コロナ禍で投票数ゼロ
856：名無しのやる夫だお：2020/07/04(土) 12:36:23 ID:0H2FE.fA0: >>844
ベルリン市内電車で事件
ttps://dokurock.exblog.jp/31425613/

2世はともかく直に来た黒人の難民は、電車の中でこういうことをしたりもする

米国みたいに奴隷として連れてきたわけではないし
ドイツの場合アフリカでの植民地にした土地も期間も限られている

それでも、フラストレーションから八つ当たりされるドイツ人がいる
人種差別といわれようが、誰も助けてくれない以上、さっさと逃げるしかない
857：名無しのやる夫だお：2020/07/04(土) 12:44:32 ID:0H2FE.fA0: ルーマニア正教会でクラスタ
ttps://dokurock.exblog.jp/31425613/

ロックダウンの間、すべての宗教行事の接触は禁止されていた
解除後の宗教行事に集まった結果、感染が広がったという
アパート一棟全員に感染
警察が封鎖して、住民に食料など受け渡しをしている
858：名無しのやる夫だお：2020/07/06(月) 18:02:24 ID:lm3AX8FY0: デービッド・スターキー教授、いまいましい黒人発言などで解任、出版もとめられる
ttps://news.yahoo.co.jp/articles/4353d627f3ac68995d1138951a4225075cf2cc8c
859：名無しのやる夫だお：2020/07/17(金) 12:20:14 ID:3sJ.RYvA0: ttps://passione-roma.com/%E9%AB%98%E6%A0%A1%E7%94%9F%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%EF%BC%9Ascomodo-no-0/

ローマの高校生が出すスロー・インフォメーション、月刊誌Scomodo
860：名無しのやる夫だお：2022/10/12(水) 14:13:02 ID:IfOF2jug0: 2013/04/08(月) 11:15:42
861：名無しのやる夫だお：2022/10/14(金) 13:52:24 ID:jHtEPfWc0: 子ども庁
862：名無しのやる夫だお：2022/10/14(金) 14:19:27 ID:jHtEPfWc0: 中国語
863：名無しのやる夫だお：2022/10/14(金) 14:54:28 ID:jHtEPfWc0: 東京都立新宿山吹高等学校
864：名無しのやる夫だお：2022/10/14(金) 18:56:36 ID:jHtEPfWc0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　γ⌒ヽ. 　　　　＿＿_
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀´
865：名無しのやる夫だお：2022/10/16(日) 21:58:14 ID:32YWT/1g0: 九州産業大学
866：名無しのやる夫だお：2022/10/16(日) 22:55:49 ID:32YWT/1g0: 意外と女って顔と金以外もみとるよな
867：名無しのやる夫だお：2022/10/17(月) 22:12:21 ID:9boDWw6w0: 私は糖尿病
868：名無しのやる夫だお：2022/10/21(金) 20:51:57 ID:lpWkNL260: 本当に結婚したいのであれば常識やら謙虚さやら足りないもの沢山あるけど、、なにより危機感が足りてない。
869：名無しのやる夫だお：2022/10/21(金) 21:11:51 ID:lpWkNL260: 派遣時代にも財務省で働いていたけど
あそこでは働くべきじゃない
870：名無しのやる夫だお：2022/10/21(金) 21:14:12 ID:lpWkNL260: 今の職場は辞める
871：名無しのやる夫だお：2022/10/25(火) 21:53:02 ID:gqkCcJNI0: 11/3(木)横浜市2次面接
872：名無しのやる夫だお：2022/10/26(水) 13:29:15 ID:KWLiZU5w0: 理系って全然優秀じゃないよな

評判の高い高専卒も数学や物理はできても優秀さを感じなかった
873：名無しのやる夫だお：2022/10/26(水) 13:41:58 ID:KWLiZU5w0: 博士（不動産学）（明海大学）
博士（政策研究）（千葉商科大学）
取れる可能性のある博士号はこの２つだけ
874：名無しのやる夫だお：2022/10/26(水) 13:48:52 ID:KWLiZU5w0: よく考えたら全く関係のない書き込みをしていて
まるで荒らしみたいだわ
875：名無しのやる夫だお：2022/10/26(水) 15:00:25 ID:KWLiZU5w0: 私はもう全てを諦めました。
876：名無しのやる夫だお：2022/10/26(水) 20:55:56 ID:KWLiZU5w0: 　　　　　 _,,....,,_
　　　-''":::::::::::::｀''-､
　　　ヽ::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　|::::::;ノ´￣＼:::::::::::＼_,. -‐ｧ
　　　　|::::ﾉ　　　ヽ､ヽr-r'"´　　（.__
　　　_,.!イ_　　_,.ﾍｰｧ'二ﾊ二ヽ､へ,_7
_..,,-":::::rｰ''7ｺ-‐'"´　　 ;　 ',　｀ヽ/｀7　　
"-..,,_r-'ｧ'"´/　 /!　ﾊ　ハ　 !　　iヾ_ﾉ
　　`!イ´ ,' |　/__,.!/　V　､!__ﾊ　 ,'　,ゝ　
　　　`! 　!/ﾚi'　(ﾋ_] 　　　ﾋ_ﾝﾚ'i　ﾉ　
　　　,'　ﾉ　 !'"　　 ,＿__,　 "' i .ﾚ'　　　違法、合法問わず、捕まらなきゃＯＫっていうのがまりさの考えだよ。
　　ノﾉ（　　,ﾊ　　　　ヽ _ﾝ　　人!　　　
　（ ,.ﾍ ,）､　　）＞,､ _____,　,.イ　ハ
877：名無しのやる夫だお：2022/10/28(金) 20:05:38 ID:ZQmqg/Nk0: そんななか、1960年代に事態は急展開を迎えることとなる。1960年代に平城京から8世紀の木簡が出土したのを皮切りに、1990年代には全国各地で7～8世紀の木簡や墨書土器（ぼくしょどき）が大量に出土。一方の朝鮮半島でも6～8世紀の木簡や、7世紀以前の石碑が発見されたのだ。そして現在に至るまで、河野氏が立てた仮説を立証すべく、日本および朝鮮半島では木簡による実証研究が進められており、漢字の伝来に関するナゾが解き明かされようとしている。

このように、漢字の伝来について歴史教科書においてあまり語られてこなかった背景には、以上のような事情があったことが推察される。

それにしても、なぜ漢字の受容のカギを握るのが木簡なのか……。
878：名無しのやる夫だお：2022/10/28(金) 20:07:43 ID:ZQmqg/Nk0: 従来、漢字は一般には普及しておらず、読み書きができたのはそれなりの学力を備えていた中国や朝鮮半島からの渡来人と、ほんの一握りの知識人のみであったと考えられてきた。『古事記』や『日本書紀』などの8世紀以前の古典史料のみに目を向けるとそういう結論になるかもしれない。しかし、日本全国からの木簡の大量出土によって、その認識は誤りであることが判明したのだ。
879：名無しのやる夫だお：2022/10/28(金) 20:08:56 ID:ZQmqg/Nk0: 木簡の全国からの大量出土は、奈良時代以前における識字層の広がりについての認識に訂正をもたらした。木簡の存在は文書行政が日常ふだんに行われていたことを示す。それらを日々官人たちが書いたのである。律令制度の規定から計算すると官人の数は万人規模になるが、彼らは多少なりとも漢字が読み書きできなければ職が務まらなかったはずであり、漢字が書けて漢文が読み書きできることが必須の素養だったことになる。こうして、かつての、ひとにぎりの書記専門官と教養貴族層だけが読み書きできたという虚像は否定された。

（犬飼隆『木簡による日本語書記史』）
880：名無しのやる夫だお：2022/10/28(金) 20:10:16 ID:ZQmqg/Nk0: 日本および朝鮮半島において出土した木簡から推察するところによると、天武天皇や持統天皇の飛鳥浄御原宮（あすかきよみがはらのみや）の時代に、漢字が伝わったとされる。

木簡は基本的に漢字を書いて覚えるのに使用されたものであったとされるが、天武天皇や持統天皇以前の時代の木簡の出土点数が数百点程度であったのに対し、天武天皇や持統天皇の時代には1万点を突破。

一方で、その時代には朝鮮半島において高句麗・百済（くだら）と新羅（しんら）間の対立を巻き込んだ白村江（はくそんこう）の戦いが勃発。高句麗は朝鮮半島の大部分を支配下におさめていたが、対立する新羅が高句麗領域を浸食していくなかで、ついに高句麗王朝が滅亡。その後、百済や高句麗の人々（俗に言う渡来人）が大量に流入し、漢字が広まったと考えられている。
881：名無しのやる夫だお：2022/10/30(日) 19:45:30 ID:BaZpQyto0: だがそれでいい
882：名無しのやる夫だお：2022/10/31(月) 10:22:00 ID:Csby/wjs0: うん、所が人間の脳は公式丸暗記タイプ。
思考するのは実は苦手。
883：名無しのやる夫だお：2022/10/31(月) 10:34:50 ID:Csby/wjs0: ┌───────────────────────────────────┐
│コールドリーディングでは病気の場合は腹部に問題がある。　　　　　　　　　　　　　　...│
│胃の辺りが悪そうだという。これは人間の臓器が全て腹に収まっているからだ。　　 .│
└───────────────────────────────────┘
884：名無しのやる夫だお：2022/11/01(火) 22:20:34 ID:ZAXaSK/A0: 東洋大学法学部企業法学科
885：名無しのやる夫だお：2022/11/01(火) 22:21:49 ID:ZAXaSK/A0: 主君に大事があっては、困るのは私達です。しっかりして下さいよ
886：名無しのやる夫だお：2022/11/01(火) 22:23:05 ID:ZAXaSK/A0: まったく困ったものだ。

もう3日程も女の顔を見ておらん…
887：名無しのやる夫だお：2022/11/01(火) 22:24:01 ID:ZAXaSK/A0: 『印』
888：名無しのやる夫だお：2022/11/01(火) 22:25:11 ID:ZAXaSK/A0: 御身の義勇を子孫たる我に貸し賜らんことを
889：名無しのやる夫だお：2022/11/01(火) 22:26:56 ID:ZAXaSK/A0: どう見ても継承者の資格なしです
890：名無しのやる夫だお：2022/11/01(火) 22:30:23 ID:ZAXaSK/A0: 川崎市
891：名無しのやる夫だお：2022/11/02(水) 17:51:41 ID:m6uAD3CI0: 2013/04/08(月) 11:15:42
892：名無しのやる夫だお：2022/11/06(日) 05:51:14 ID:aO8riZOI0: 弁護士にはならない
893：名無しのやる夫だお：2022/11/06(日) 05:51:44 ID:aO8riZOI0: 2013/04/08(月) 11:15:42
894：名無しのやる夫だお：2022/11/06(日) 05:53:03 ID:aO8riZOI0: 【スカッと】クラスを支配するDQN社長令嬢「私に逆らったからお前の親、無職にしといたわｗ」→クラス最弱の陰キャ男子の秘密で大逆転！！！
895：名無しのやる夫だお：2022/11/06(日) 05:53:50 ID:aO8riZOI0: >買収は考え直してください。

まあ、娘と絶縁して寺に預けるという条件なら考え直してくれるかもな。
この父親もそれくらいの頭はないんか…
896：名無しのやる夫だお：2022/11/06(日) 05:54:42 ID:aO8riZOI0: 商法
897：名無しのやる夫だお：2022/11/06(日) 05:55:10 ID:aO8riZOI0: 会社法
898：名無しのやる夫だお：2022/11/06(日) 05:56:08 ID:aO8riZOI0: 中央大学法学部通信教育課程
899：名無しのやる夫だお：2022/11/06(日) 05:56:44 ID:aO8riZOI0: 早稲田大学法学部
900：名無しのやる夫だお：2022/11/06(日) 05:57:18 ID:aO8riZOI0: 早稲田大学人間科学部
901：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:14:07 ID:SJGg6qHE0: 昨日であの女は恋愛や結婚の対象にしてはいけないことが分かった
902：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:15:13 ID:SJGg6qHE0: 昨日であの女は恋愛や結婚の対象にしてはいけないことが分かった
903：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:16:22 ID:SJGg6qHE0: (86
904：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:16:38 ID:SJGg6qHE0: NHKの数年前のインパール作戦の番組でイギリス兵の生き残りにインタビューしてたが
日本兵はみんな恐怖に引きつった顔をしていて、不意に横から攻撃が来れば踏みとどまって戦えばどうにかなる状況でもあっという間に逃走した
無理やり戦わされているのがよく分かったと言われてたのが印象に残ってるわ
まだそのアーカイブあるんちゃうかな
905：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:17:24 ID:SJGg6qHE0: アーカイブもあるしイギリス将兵の回顧録とかに日本兵のそこらへん指摘されてる
906：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:18:13 ID:SJGg6qHE0: 一ノ瀬俊也の日本軍と日本兵のような英米の日本兵分析紹介した本読む限り日本兵の評価はくっそひくいね
なお一昔前の2chでは兵は優秀ということになっていた模様
907：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:18:58 ID:SJGg6qHE0: 「日本兵は命懸けで戦った負傷者や病人を虐待して自殺を強要するのに、死ぬと一転して神格化して丁重に葬式をする」
908：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:19:37 ID:SJGg6qHE0: 「日本兵は命懸けで戦った負傷者や病人を虐待して自殺を強要するのに、死ぬと一転して神格化して丁重に葬式をする」
909：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:20:24 ID:SJGg6qHE0: 旧軍ってやたら批判されてるけど、関東軍に関しては理想の軍隊やろ

独断専行だろうが成功すれば出世も思いのまま
内部で派閥結成すれば無能でも生き残れる
上層部は陸軍省に報告すれば自分たちの指導力が問われるから揉み消す
外務省の判断より現場都合が最優先

こんな理想的な軍隊ないやろ
910：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:21:16 ID:SJGg6qHE0: もしアメリカとの戦争を回避してもそれはそれで今より酷い未来になりそうや
高度経済成長期も来なそうやし
911：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:22:18 ID:SJGg6qHE0: 高度経済成長なんて一定の知能があって最低限のインフラ、輸出入環境の整備と人口増大が伴えばどの国でも起こる
実際世界中至る所で経済成長してる
それが早く発生したかそれとも遅れてかってだけ
912：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:23:26 ID:SJGg6qHE0: 高度経済成長なんて一定の知能があって最低限のインフラ、輸出入環境の整備と人口増大が伴えばどの国でも起こる
実際世界中至る所で経済成長してる
それが早く発生したかそれとも遅れてかってだけ
913：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:24:17 ID:SJGg6qHE0: マルクス「お前らが貨幣は貨幣だと認めて貨幣と商品を交換するから貨幣は貨幣なんだぞ」
914：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:25:04 ID:SJGg6qHE0: マルクス「この人が王であるのは、ただ他の人々が彼に対して臣下としてふるまうからでしかない。ところが彼らは反対に、彼が王だから自分たちは臣下だと思うのである。」
915：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:26:05 ID:SJGg6qHE0: 日本銀行券を貨幣と認めるから日本銀行券は貨幣なのであって、日本銀行券が貨幣だから日本銀行券を貨幣と認めるのではない
ということやな
916：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:26:59 ID:SJGg6qHE0: 男女の分業を前提とした原始的なコミュニティでは、
男用のカネと女用のカネが別々にあったりもしたそうな
コミュニティに於ける経済活動が別けられてた、というよりも、
そのコミュニティへ支払う価値の種類が違っていたんだろうね
917：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:27:51 ID:SJGg6qHE0: そう言えば、結婚相手に次女は求めないな。
918：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:28:48 ID:SJGg6qHE0: 国の信用が落ちると貨幣価値も落ちるから自国に争いの種は呼び込みたくない
でも軍事産業は儲かる
つまり自国に火の粉がかからない程度に他国の戦争を煽るのが一番儲かる
919：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:29:45 ID:SJGg6qHE0: 貨幣だから価値がある
ではなくて
多くの人が価値を見出しているから、貨幣
920：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:30:46 ID:SJGg6qHE0: 【スカッと】貧乏人を見下すディーラー営業マン「汚ないホー○レスが試乗とかふざけんな！」→横の店でスーパーカーを爆買いする所を見せつけてやった結果…
921：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:32:19 ID:SJGg6qHE0: 要はあれだろ、何かで聞いた「神がいるから信仰が生まれるのではなく、みなが信仰しているから神が生まれる」みたいな
神様自体が何もやってくれないのと同じで、貨幣それ自体は何も生み出さない、何の価値もない
仮想通貨バブルもずっと不思議に思っていたのが、無名な草コインすら暴騰してるんだけどそれ使えなきゃ意味ないでしょ、という点は頭の片隅に疑問としてあった
922：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:33:11 ID:SJGg6qHE0: 人類社会における最強の共同幻想が貨幣。
価値を表示・交換・保存する機能がいつしか価値そのものにすり変わった。
923：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:34:03 ID:SJGg6qHE0: 最初の頃の通貨は貝殻なんだよな、だから金に纏わる漢字は貝の付くものが多いって小学生の時習ったわ。ちなみに信用取引もこの頃からあったとか

今でこそどこ行っても通貨が当たり前だけど普及前は米や小麦なんかの日持ちする作物が信用出来る通貨のような扱いされてたしまさにこの通りやと思うわ
国の信用のない一時期のジンバブエや戦後のドイツなんかは貨幣が役に立たなくて皆物々交換で生活してたしな
924：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:35:04 ID:SJGg6qHE0: ウェイストランドでは札束はまさに紙束だからなあ
そして昔の文化に明るければ明るいコミュニティほど少しずつ価値が上がっていく
ていうかfalloutの戦前瓶ジュース飲み過ぎ問題
925：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:36:06 ID:SJGg6qHE0: 無礼な奴にはお仕置きをしなければならない。営業や接客はいつ、どこで誰とどんな話をするかわからないから油断してはいけない。
926：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:37:00 ID:SJGg6qHE0: でもあったけど徴税が貨幣の価値を保証するっていうのはまさにそうやな
昔でも金や銀で税金を払えたから貨幣として価値がある
江戸時代で米が貨幣的に扱われたのも年貢という形で徴税をしたからという説明で理解できる
927：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:38:30 ID:SJGg6qHE0: 三国100万石(実際は70万石)を支配する大大名今川勢45000人(実際は20000)
VS尾張半国(収入45万石相当)しか支配下にない織田勢3000人(動員数は10000とも)
928：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:39:50 ID:SJGg6qHE0: 信長が織田家を継いだ時点で中堅上場企業という人が居たけど
信行派と２つに分裂して継承できたのはその半分。
稲生の戦いで動員できた信長の軍勢が７００人だから
どうみても弱小勢力。
929：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:40:48 ID:SJGg6qHE0: あれは結納金だから・・・決して賄賂じゃないから・・・・
930：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:41:56 ID:SJGg6qHE0: 1万石に付き250人って軍役は江戸期のもの
秀吉は小田原征伐時や朝鮮出兵時に1万石に付き400人～600人の動員命じてるし、戦国期の動員兵力はかなり高い
931：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:43:14 ID:SJGg6qHE0: 結構ローマ字印使ってる大名いるからそれで発音分かるよな

立花宗茂→fida(官位の飛騨守から)
細川忠興→tadauoqui(忠興)
黒田官兵衛→iosui simeon(如水シメオン)
932：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:44:47 ID:SJGg6qHE0: ネトウヨ側の筋の通った反論が無い上に困ったら差別発言に走る辺り
まあろくでなしだわなあ

あと竹槍訓練は対Ｂ29じゃなくて対地上とか言ってる奴
どうやって火器満載の米兵相手に竹槍で勝つ気なのか説明してみろ
沖縄や硫黄島で善戦出来たのは洞窟等の活用が理由
しかしその善戦も無駄に継戦して日本人犠牲者を増やす要因になっている救われなさ
無茶な継戦しなければ原爆投下も無かった可能性あるしな
933：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:45:44 ID:SJGg6qHE0: 大日本帝国は日本の黒歴史なのになんでネトウヨは掘り返すの？
日本が嫌いなの？
934：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:46:52 ID:SJGg6qHE0: 学べば学ぶほど日独伊三国同盟がカス過ぎた模様。全員でイギリスとロシアをボコボコに殴ってアメリカには中間やこっち側について貰えば勝てただろうに……大国に喧嘩売りすぎや的は絞れよ
935：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:47:58 ID:SJGg6qHE0: 多くの人間が嫌々戦っていたのに
勝てるわけがない戦いで無駄死にした
特攻隊を美談にしちゃいかんでしょ
936：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:48:56 ID:SJGg6qHE0: ナチスは正しかった　当時はこの選択しかないｗ　戦争に負けたけど　ドイツに技術と繁栄をもたらした　euというドイツ第三帝国を築けたのもナチスの技術のおかげ
　
日本帝国　ゴミ　　アホみたいに負けてなんの繁栄ももなく　負の遺産だけ残すクッソ無能　おまけに核も落とされるｗｗ　反面教師
937：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:49:45 ID:SJGg6qHE0: 最近廃れ気味の部落差別の代替物なんじゃないかな？って個人的には思ってる。
やっぱり人は他の誰かを差別せずには心の安寧を保てないんでしょうかね？
悲しいなあ・・・
938：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:50:47 ID:SJGg6qHE0: 全然ネトウヨが減っているようには見えないんだよな
むしろ実生活では増えている印象すら感じる

いずれこのネトウヨなる現象をその時代背景とともに研究する、その時代の山本七平が現れるだろうな
その時にまだ日本国が残っていれば、だが
939：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:51:43 ID:SJGg6qHE0: 三韓征伐←ただの妄想、倭高句麗戦争←惨敗、白村江←歴史に残る見るも無残なフルボッコ
元寇←蒙古の高麗棄民政策にまんまと付き合わされただけ
唐入り←明を征服どころか朝鮮すら抜けず（笑）、日清戦争←死にかけの満州人いたぶって悦に浸る
日露戦争←露の革命アシスト＆英猶の支援＆審判アメリカでようやくお情け引き分け
第一次大戦←懸命に闘うドイツの多く離れた植民地に空き巣
シベリア出兵←負け、ノモンハン←フルボッコ、満州事変～日中戦争←無駄死に無駄に恨み買う大敗
太平洋戦争←日本史上最低最悪の大惨敗
ほんと内戦だけ一人前の対外戦糞雑魚、負けを素直に認められないネトウヨみたいな奴がいるから負けまくるんだろうなネトウヨを排除しない限り今度も負けるよむしろもう一回大敗して反省した方がいい
940：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:52:23 ID:SJGg6qHE0: １２月８日。大日本帝国は軍艦、航空機、戦車、大砲等々たくさん持って破産。シナ事変の長期化で「円」というお金の価値も下がって、石油代金も払えない状態だった。大きな家を持ち固定資産税、ローンの支払いで破産したのと同じ。
941：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:53:02 ID:SJGg6qHE0: アホウヨ「朝鮮出兵は圧勝だった、秀吉の死で撤退しただけ」
戦国オールスター16万人ｖｓ弱体しきった明軍9万人で明領に一歩も入れず涙目撤退

アホウヨ「日中戦争は日本勝利、中国は連合に後乗りしただけ」
最初に中国と戦ってたんですがそれは

アホウヨ「大東亜は米国の物量が云々、植民地解放が云々」
こいつらもう一度フルボッコにされないと反省出来ん様だな
942：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:53:30 ID:SJGg6qHE0: その10年前のネトウヨの成れの果てが安倍晋三なワケだけど、ほんとヤバすぎるよなぁ
トランプにも鼻クソみたいな扱いされてるしさ
いい加減ネット部隊やってる人は気付いてほしいよね
有給でやってる人も無給でやってる人も目を覚ましてくれ
943：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:53:53 ID:SJGg6qHE0: それをいうなら日本軍占領時代にベトナムの抗日グループを支援したのがアメリカなんですが
日本軍の食料徴発が原因で200万餓死したとベトナム独立宣言でも明記されてるの上に、当時ベトナムを支援したのはアメリカ
アメリカに責任転嫁は無理です
944：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:54:25 ID:SJGg6qHE0: ベトナム
日本の取った凶悪な手段は、食糧を強制的に安値で徴発したことである。～中略～まさにこの凶悪な手段により、深刻な食糧難が引き起こされ、1944年末～1945年初めにかけて、北部の農民を主とする約200万人の同胞が餓死した。
ファン・ゴクリエン「ベトナムの歴史」（明石書店）
945：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:55:19 ID:SJGg6qHE0: インドネシア
日本は結局独立を与えるどころか、インドネシア民衆を圧迫し、搾取したのだ。その行いは強制栽培と強制労働時代のオランダの行為を超える、非人道的なものだった。
中学校用「社会科学・歴史科第5分冊」1988
946：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:56:04 ID:SJGg6qHE0: マレーシア
日本は、マレー人の解放獲得への期待を裏切った。日本人はマラヤを、まるで自分たちの植民地であるかのように支配した。今度は彼らがイギリス人の座を奪ったのだ。日本人の支配はイギリスよりずっと酷かった。
中学2年生用「歴史の中のマレー」1988
947：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:56:55 ID:SJGg6qHE0: フィリピン
（共和国としての独立を前提とした）準備期間の連邦制10年間は、過剰な人口や工業製品を受け入れる領土を求める日本が太平洋で戦争を始めた時点で、荒々しく中断されてしまった。～略～国民の自由は敵によって抑圧され、経済は日本の戦争需要に対応させられ、
教育もフィリピン人の考え方を日本人に会わせるよう改変させられ、そして日本が後ろ盾になった共和国だけが政治を行った。その間に何千何万ものフィリピン人が処刑・投獄されたが、反抗の精神は占領終結まで日本当局を苦しめ続けた。
ガロテック出版社「フィリピン人民の歴史第8版」
948：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:58:03 ID:SJGg6qHE0: 中国韓国のネット工作部隊が頑張ってるんだろうなあ。
レッドソルジャーは欧米のネットでは有名であるし、逆にアメリカユダヤを過剰に擁護する連中もいるのは確かだしな。
日本政府も日本を擁護するネット戦士を金かけて養うくらいはやってほしいものだ。
949：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 12:59:04 ID:SJGg6qHE0: 少なくとも純粋な軍事力ではアメリカも手を焼くレベルのものがあったのは確かだろう
弱い国では幾らドイツ優先と言ってもあそこまで戦い続けられんし。
ただ、酷使脳はわざわざ善悪論に持ち込んでボコられに行くからね
突っ込みいれると何も答えられないくらいに日本軍の所業についてあまりに無知だし。
現地で日本語教育してた！位で善政だったと主張できたような、
ゴーマニズム宣言が大手を振ってたくらいに情報が無かった時代とは違うのだ
950：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:00:02 ID:SJGg6qHE0: ＞そもそも戦争の後半は、日本vs世界なんだよなあ
まるで枢軸が日本だけで成り立ってるかの如き放言だな

対日戦自体が、対独戦のオマケなのが実際の世界（連合）からの扱いなのに
「日本vs世界なんだよなあ」？あんま笑かすなや
951：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:01:10 ID:SJGg6qHE0: こうだぞ
日本は実は強かった←ん？
日本は植民地を解放した←？？？？

実はも何も、最強国家アメリカとまともに戦ってた時点で間違っても弱いハズが無い

いっぽう植民地を開放した、ってのは謎過ぎ
明らかに資源目当てで分取る為に占領し、
大東亜会議で東亜全面に日の丸の旗立てて悦に浸ってたのをもって「解放」って何ぞと
適当なお題目掲げて「解放」と言えば解放になるならソ連は世界の救世主だわ
952：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:02:20 ID:SJGg6qHE0: 内政のヤバさで言えば、内閣の発言力が尋常でなく低い事だな
大本営において内閣総理大臣の席が無い、と言うのは後世から見れば超ヤバい
これに加えて軍部大臣現役武官制なんてものまで加わると、内閣は陸海軍にまともにモノが言えなくなる。

もとは戦争において政治家が余計な口を挟むと勝てるものも勝てなくなる！と言う
国家生存を優先したプロイセン憲法の流れに沿っているので発想自体は悪く無いが
（この制度の為にＷＷ１でドイツ帝国は他の列強とは一線を画す効率な戦争運営を行えたし、
日本でも日清日露戦争ではまず勝利ありきで戦う事が出来た）
軍が平時から政治に介入するようになると軍事独裁国家になってしまう、と言う問題が露呈した
953：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:03:08 ID:SJGg6qHE0: 音痴以前に首相が「欧州情勢は複雑怪奇」と言って思考停止するからなぁ
しかもその後、日独伊同盟にソ連を加えると言う
ハタから見るとかなりとんでもなく滑稽な事を発案して恥の上塗りをし、
しまいにゃ終戦の仲介をソ連に頼もうとする、と言うトドメ

ピエロ過ぎて涙が出るわ
954：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:04:10 ID:SJGg6qHE0: 外交音痴は昔からだよな。
ビスマルクなきあとのドイツが一気に破滅に向かったあたり、当時の国際情勢の複雑さと戦争そのものもの変化の激しさは推して知るべしだろうけど。
安全保障を求めることが他国の驚異に直結する当時の世相は、歴史の大きな皮肉を感じる

内の話をするなら、開国騒動から始まる強烈なコンプレックスと強引に推し進めた富国強兵策の無理を制御できなかった結果と思う
955：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:06:00 ID:SJGg6qHE0: 冷徹な意味で「他人の事を考える」事だと思う

対外国においては、あくまで利己的に利用する事やその場しのぎに終始し
ギブアンドテイクで信頼を積み重ねて強固な関係を構築する、と言う事が殆ど出来なかった。
だから日本に莫大な恩恵を与え続けた英国に見限られて以降、友邦がほぼ居なくなってしまう
また、他国が日本の行動をどう見るか？にまったく考えが至らず
建前さえ作れば良いと勘違いし、仏印進駐という致命的な行為を何の気なしにやらかす。
（他国から見ればドイツと呼応して東南アジア侵略を開始したようにしか見えなかった）
相手が怒ると踏まえて覚悟して準備し踏み切るなら何やっても良いと思うが、
当時の日本は、仏印進駐で米のみならず欧州までが苛烈な対応を見せる事を
どこまで予測できていたかすら怪しい。

逆に現代は他国の顔色を窺いすぎだけどね
956：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:06:59 ID:SJGg6qHE0: 海軍が本当にダメだったのは戦後の処理やな
こいつら組織図ほぼ変えずに名前だけ変えたから責任とったとらされた奴もほぼおらん　体質も昔そのままで未だに日本郵船からほぼ絶交されてるという
957：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:08:00 ID:SJGg6qHE0: ドイツは言わずもがな共産国家もどこもとち狂ってたけど同様に日本も狂ってたとしか言いようがないじゃん。世界史見ればどの時代でも酷いし、ここ20年で何人虐殺で死んだかわからん。日本のやったことに正式に謝罪しろとかあるけど無視すればええねん。いずれ歴史になるねん。

でもなんでネトウヨは過去の殺戮のことを認めたがらないの？同盟国よしみか知らんけどナチス擁護する人もいるし。
958：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:08:55 ID:SJGg6qHE0: そりゃどこもそんなもんだと思うけど、それを頑なになかった事にしつつ
欧米の残虐性だけを強調して「日本軍は正しかった！」と結びたがるネトウヨが煩いからね

日本も欧米もどっこいだ、って事を共通認識してりゃそれで済む話だが
日本の統治「だけ」は良かった！なんていう痛い奴が居るから一々事例を検証する人が出て余計に痛い腹を突かれる羽目になる。

>大量破壊兵器があるって言って～
同時代以外の事例を持ち出すのは感心しないな。
琉球や北海道を侵略した近代日本だってそうだろ、とか始めてほしい訳じゃあるまい？
959：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:10:09 ID:SJGg6qHE0: ・カラゴン事件
終戦直前に、ビルマのカラゴン村で発生した虐殺事件。
同村に英国空挺部隊が降下し潜伏している、とされ陸軍第33師団所属の大隊と憲兵隊が
カラゴン村に向かい、住民を片っ端から捕まえて拷問を行い、
結果として何人かの村民の協力が判明。協力者のみを処刑したならまだしも
その後同部隊は村民を女子供に至るまで殺戮して回り、
千人弱の村で女性１９５人、子供２６７人を含む６３７人の殺害が確認された。

戦後のＢＣ級戦犯裁判において拷問、虐待及び虐殺を理由とした公判では
同大隊長は「敵対行為に対する合法的な報復であり、上官命令でもあったため責任は無い」
と主張するが、村人数人の武器供与を含まない支援への報復の範疇を明らかに超えている、
と判断され、大隊長以下数名が死刑となった。

日本陸軍のあまりにも軍事的要素を優先し過ぎ、
かつ現地住民の人権を軽視する性格がもたらした、非常に残虐な事件。
960：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:10:59 ID:SJGg6qHE0: じゃけんWW2のアジア民間人死者数を見ましょうねー
中国はワイも盛ってると思うのでスルーするやで

仏領インドシナ　100万～200万
蘭領東インド　270万～430万
フィリピン　　50万
英領ビルマ　25万
英領マラヤ　10万

あれぇ～？おかしいね初期以外碌な戦場になってない上二つがすごい数値になってるね
961：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:11:59 ID:SJGg6qHE0: ・ババル島事件（上に名前が挙がってたので）
インドネシア領ババル島において日本陸軍第五師団所属部隊が起こした事件。
1件の殺人事件をきっかけに現地部隊が「討伐」を行い島民４百人を捕縛、そのすべてを銃殺した事件。
戦争犯罪における問題以外にも、首謀者に当たる中隊長はこの事件を叱責される事を恐れ、中央への報告書を艤装し、「島住民蜂起を鎮圧した結果である」と粉飾して報告した結果発覚が遅れたと言う軍法会議物の行為が判明している。
しかも数度にわたる改ざんを行っていた事も分っており、最終的に白状した４００名と言う数字も過小報告の可能性があり、インドネシア側証言だと７００人が殺された、となっている。
人道的にも、軍人としても愚劣極まりない事件。
962：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:12:59 ID:SJGg6qHE0: ワイ無知欧米の植民地支配の是非に何故インドの古典が出てくるかが分からない
近代化教育施して現地人エリート育てるのが駄目で現地民の文化叩き込めってことなんか？
そしたらたった数年でウン十万の現地人を過酷な徴用労働で死なせ、軍票とかいう便所紙で貧富の差も意味をなさない位現地経済を破壊しつくし、皇民化いいながら宗教施設立て礼拝強制したどっかの国は恐ろしく非道ンゴねぇ・・・
963：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:14:01 ID:SJGg6qHE0: ＞欧米の植民地統治下において高等教育を受けた有色人が居る

ガンジーは秀才ではなかったし、高等教育は受けても近代的教養は身に付かなかった。
それどころか産業の機械化・工業化に反対する始末で、
インドはネルーの代でようやく開発経済体制に移行する。
964：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:14:17 ID:SJGg6qHE0: ９６４
965：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:14:42 ID:SJGg6qHE0: 日本は素晴らしい植民地統治をした！と言いたい人は好意的に解釈すると手間暇かけてインフラ投資をした満州や朝鮮、台湾と、
突発的に占領した東南アジアの統治の区別が付いていないような気がする
966：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:15:41 ID:SJGg6qHE0: まず戦争経営に必要なものを得るために東南アジアを占領したことは
軍事的観点から見れば否定する余地が無い位明らかな話で、この出だしを見失わない限り収奪が前提になっている事は違え様がない
端的に油やボーキサイトと言った戦略物資以外にも兵力から労働力、食料に至るまで勿論利用対象になるのが総力戦、結果深刻な食糧難どころかベトナムのように国ごと飢餓状態になったところすらある。
967：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:16:36 ID:SJGg6qHE0: インドネシアでは統治の手間を減らすため現地フランス当局にそのまま統治をさせると言う二重占領状態になっていた位で、これでは現地人の扱いが良くなる訳もない。
今村将軍のジャワ島統治が非常に寛大で現地人の心を掴んだことは有名だけど、陸軍中央の方針に逆らいまくった結果である事も同時に有名だし
東南アジア植民地の統治方針を記した「南方占領地行政実施要領」を読めば、植民地人のことなど殆ど考えていなかった事が分かるよ。
968：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:17:29 ID:SJGg6qHE0: 「第一　方針」からしてこんな内容。
「占領地に対しては差し当り軍政を実施し治安の恢復、重要国防資源の急速獲得および作戦軍の自活確保に資す」
思いっきり軍と作戦の為の統治優先だよ、と書いてありその後の内容も言うに及ばず。
日ごとに困窮する日本において、軍＞＞＞日本国民＞占領地だった以上、勿論統治は大概な事にならざるをえなかった。
弁護するなら、そうするより他が無かったという話だね
969：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:18:46 ID:SJGg6qHE0: >19世紀以前と20世紀における植民地統治の変化なんてのも一部に過ぎん。
ほら、結局なーんにもわかってないじゃん
日本が東亜で戦った陸軍部隊の大半が、将校クラスまで現地人で組織された
フィリピン軍やらオーストラリア軍だって事すら知らんのだな
970：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:19:45 ID:SJGg6qHE0: そもそも、当時は日本国内でも軍のエライ人ですら下手な事言うと天誅を恐れなきゃならず、
戦局の推移とともに配給制となり、そして配給も減り、物資供出を強制され、動員され…
という、そりゃあ到底良い暮らしとは言えない状況だった事は少し齧れば分かる話だが、
そんな中で占領した東亜植民地人を穏当に統治してた、なんて本気で思える理由が分からない
971：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:20:34 ID:SJGg6qHE0: 仮にウヨってる人の妄想に従うと、東亜植民地人を幸せにする為に国民生活を犠牲にしたのかな？
それって、ウヨってる人が言うところの売国奴じゃないのかな？
それとも、実は日本国内は余裕な生活が出来、更に植民地も幸せに出来るくらい余裕を持て余し
なおかつ、それをろくに生かさずにぼろ負けこいた超絶無能の集まりと言いたいのかな？
疑問は尽きない。
972：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:21:23 ID:SJGg6qHE0: 欧米よりマシというがそんなの比べようがないし仮にマシでも結局欧米に負けてるからどうしようも無い負けない為の帝国主義なのに最終的にアメリカに占領されるし
そもそも戦前の日本は国民に対して最悪だった外交だって戦争を回避する方法は十分にあったし戦争中もバカな軍のせいで無駄に死んだ東京大空襲だって直接の原因はアメリカだが逃げずに消火活動をするように言われてたから多くの人が死んだっていうかそんな戦局になってんならさっさと降伏するべきだが軍の人達の保身の為に無駄に続いた
メディアを操り国民を騙し天皇すら騙した日本を最悪と呼ばすに何というのか
973：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:22:48 ID:SJGg6qHE0: スカルノと今村均みたいなエピソードもあるし、完全な悪みたいに捉えてくれるなって気持ちは分かるけどね
けど、戦争、特に負け戦に綺麗なエピソードを求めるのは失望が大きすぎるから、己を正義と自任するのも変な話なのは確か

こういうスレがあると戦後の思想史の変遷を追ってみたくなるな
日本の歴史学会は思想が混じりすぎててほんと肥溜めだぜ
974：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:23:42 ID:SJGg6qHE0: ネトウヨの親日国観は本当に理解できない。

太平洋戦争で開放してやったから親日（のはず！）ってだけと言うね
明らかに資源目的で攻め込んで、徴発と軍票で現地経済を破壊し
そこら中で現地人虐殺を起こしたりしてるのに、感謝して当たり前みたいな狂った価値観
日本軍が何しでかしたか、ってのも向こうじゃ教科書でガッツリ書かれてるぞ？
975：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:24:23 ID:SJGg6qHE0: 処女
976：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:25:00 ID:SJGg6qHE0: 処女
977：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:25:55 ID:SJGg6qHE0: 「今まで信じていたことは間違いだった」の短絡的な思考どまり故だと思うな、タイトルみたいになるのは。

国防から端を発した奇形国家の有り様とか、当時蔓延っていた帝国主義とその変遷とか、
現代人がその感覚全てを共有するのは難しすぎる。
背景理解さえ覚束ないのに、どうしてそうなったか、どうあるべきであったかなんて、本来正確に語れる話題じゃない。

ただ、思想ありきの浅薄な主張を否定するのはそこまで難しくないし、身近なテーマなので、議論が活発になるのはそうおかしな話じゃない。
部分的な主張が信じたいように信じられて、共通認識が形成されているんじゃなかろうか、と感じる。
ネットの情報発信は前提や論点を共有しにくいから、どこが間違っているかはともかく、何が正しいかは結論が出にくい。
結果、部分部分の反論が飛び交うだけで、体系的な知識が形成されにくいのだと思う。
978：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:26:44 ID:SJGg6qHE0: 日本軍のエリート、八木アンテナを知らないことを連合軍兵士(確か英国)にドンビキされる。
979：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:27:56 ID:SJGg6qHE0: 自衛隊って言っても中身は軍事的なだけで普通の仕事やで。愛国心が～とか右傾化とか蚊帳の外や。わが帝国日本軍は優秀であり、その血統を受け継ぐ我々は最強である！とか叫んでも評価下がるし面接で落とされるで。宣誓にはちゃんと『政治的活動に関与せず』ってあるんや。だから右翼も左翼も自衛隊に関わらんといてくれや。
980：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:29:08 ID:SJGg6qHE0: 何発もミサイル飛んできても厳重注意、中台に領海侵犯されても口だけ勇ましくてほったらかしのネトウヨがなんだって？
自衛権も発動しない、すぐに武力を持って攻撃しろ核を持って威嚇しろ。精神が幼過ぎて北朝鮮と同じ国になるだけ。困ったら、手詰まりになったら武力と核で威嚇するだけ自己解決能力が全く進歩しない。
お前自身が強くなったんじゃない、誰が持っても強くなれる道具を手に入れただけ。ゲームでいうとこのレベル１でラスボス倒せる武器、防具を手に入れて俺TUEEEって言ってるだけやぞ。

子供と一緒。泣いたらこっちの言う事きいてくれる。武力で威嚇したら言う事聞いてくれるだろうにすげ変わっただけ。相手にどう理解してもらおうという努力を初めから放棄して、簡単で楽な道を選ぼうとする奴らだからネトウヨって嫌いなんだよ。精神が幼くて実利よりプライドを優先するから戦前の日本は負けたんだぞ。
981：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:30:09 ID:SJGg6qHE0: 最近インパールの擁護でインドの独立云々持ち出す奴ちらほらいるな。
自衛隊OBの偕行社の本にも載ったとか。
小名木とかいうトンデモが発信源らしいが情け無い話だ。
982：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:31:56 ID:SJGg6qHE0: NTUYの言う親日ってなんかこっちが何もしてないのに向こうが過去のことをいつまでもありがたがって勝手に仲良くしてくれる無償の関係だろ、ファンタジーかよ。ウリナラファンタジーを馬鹿にしてるけどファンタジーブーメランが頭に突き刺さってるぞ。きちんと国益考えた上でようやく良好に関係を持てることを忘れてはいけない(戒め)。これを怠ったのがNTUY並みに考えが足らんかった当時の日本。
983：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:33:24 ID:SJGg6qHE0: 個人的には太平洋戦争の米兵は万歳突撃する日本兵を機銃掃射するか火炎放射器で焼くかするだけの簡単なお仕事をしていただけと思っていたけど、ハクソーリッジやペリリュー・沖縄戦記を見てあんなにしんどい戦いをしていたのは本当に意外だったな。
戦車も随伴歩兵をつけてないとことごとく撃破されていたし、無双のイメージを持つ火炎放射器兵もかなりやられていたらしいし（だから沖縄で装甲車に火炎放射をつけたわけだが）　同じ無双イメージのあるガトー級も米海軍の中で確か一番沈んでいたはず（そもそも第二次大戦の米海軍損失は大体太平洋）
欧州戦線と比べて精神に異常をきたした兵も多いらしいし。大局観で見ればヌルゲーなのかもしれんが、現場の兵士の負担はどこの悲惨な戦場と比較しても見劣りしないんじゃないかな。
自分が米兵で前線に立たなくちゃいけなくなったら文明があって同じ文化を共有している欧州戦線を希望するよ。
984：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:33:41 ID:SJGg6qHE0: 個人的には太平洋戦争の米兵は万歳突撃する日本兵を機銃掃射するか火炎放射器で焼くかするだけの簡単なお仕事をしていただけと思っていたけど、ハクソーリッジやペリリュー・沖縄戦記を見てあんなにしんどい戦いをしていたのは本当に意外だったな。
戦車も随伴歩兵をつけてないとことごとく撃破されていたし、無双のイメージを持つ火炎放射器兵もかなりやられていたらしいし（だから沖縄で装甲車に火炎放射をつけたわけだが）　同じ無双イメージのあるガトー級も米海軍の中で確か一番沈んでいたはず（そもそも第二次大戦の米海軍損失は大体太平洋）
欧州戦線と比べて精神に異常をきたした兵も多いらしいし。大局観で見ればヌルゲーなのかもしれんが、現場の兵士の負担はどこの悲惨な戦場と比較しても見劣りしないんじゃないかな。
自分が米兵で前線に立たなくちゃいけなくなったら文明があって同じ文化を共有している欧州戦線を希望するよ。
985：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:34:43 ID:SJGg6qHE0: #LINE #スカッとLINE #スカッとする話
【スカッと】会社の100人の忘年会を父が営むレストランで無理やり予約…当日、DQN幹事「やっぱキャンセルでw」→大損害を覚悟しているとそこにある人物が現れ予想外の結末にwwwww
986：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:35:44 ID:SJGg6qHE0: 自分の印象では、小林よしのりが『戦争論』を出した98年以降大東亜戦争肯定の声が急激に盛り上がった。
もっとも小林の言いたいのは「あの戦争に道理があった」ということであって、軍部の方針がメチャクチャだったことはハッキリ認めてる。
なのに「日本は正しかった！」がなぜか「日本は勝てるはずだった！」にスライドするへんな思想の人が現れて、ネット上で暴れてた印象がある。
かつて扶桑社教科書を作った/支持した保守オジサン達も「美しい国ニッポン万歳」とは陶酔すれど「勝てたはずのニッポン万歳」とまでは流石に言わないから、リアルで相手にされない分余計ネット弁慶したんだろう。
戦争論熱も冷めて久しい今日、「戦争の評価はともかく、冷静に考えれば勝ち目無いのは当たり前じゃね？」という声が大きいのは自然なことかと。
987：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:36:48 ID:SJGg6qHE0: 今の2ch「大日本帝国はクソザコナメクジ」「中国すら落とせないゴミ陸軍と戦線広げまくったクソ海軍」
「首脳陣は脳筋突撃ガイジ、補給軽視で餓死させまくった無能」

数年後の2ch「大日本帝国最強！アメリカに唯一張り合った国！物量でごり押しされて負けた！」
988：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:37:42 ID:SJGg6qHE0: 大日本帝国とかクソにきまってんじゃねーか
まだ全然自虐がぬるいんだよ
こんなもんじゃないはずだろ？
989：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:38:52 ID:SJGg6qHE0: 船団護衛とかしても決して勝てなくて、物もないからこそ精神論をぶち上げてと、ある意味で合理的な判断をしてるのがほんとに不気味というか、間違った結論のために合理的解法を用いたらこうなった的ですなぁ
990：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:39:53 ID:SJGg6qHE0: なぜか知らんけどエリートと言われる人ほど姑息な真似をして自分の名誉を立てようとするよね。
しかもこういう人って実力もちゃんとあるから余計に厄介
991：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:40:53 ID:SJGg6qHE0: 結局現状に不満のある連中が、そのフラストレーションの捌け口として過激なことを主張するのが大前提で、その上で一時支配的だった価値観にカウンターをかます事が重要なんだ
その過程で愛国主義と自虐史観をいったり来たりしてるだけでしょ
今の俺の状況が悪いのは現代日本社会のせいだ　昔の日本は凄かった　そして俺は日本人　だから今はダメでも本当の俺はすごいはずなんだ
今の俺の状況が悪いのは現代日本社会のせいだ　日本は昔から最低最悪の社会風土の国だった　そんな状況が今も続いてる日本は救いようがない　俺がダメなのは日本の歴史と伝統のせいだ
どっちも碌なもんじゃないよ
992：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:41:43 ID:SJGg6qHE0: 日本がどういうロジックで意思決定したかを探ってたら、日本には日本のロジックがあったんだから間違ってなかったに走り出してしまった印象。
意思決定にあたってなにがしかのロジックがあった事は、必ずしもそれが真の意味で合理的であった事を意味しないんだがなあ。
だから、日本上げの風潮が下火になるにしても、逆に振り切って「日本はガイジだっただけ」に陥ってはあかんのやな。
993：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:42:33 ID:SJGg6qHE0: 岸信介だっけ？
フォードと日産の合弁企業の話を潰したの

技術力がまだまだ列強の末席なのに外資締め出して上手くいくわけないんだよなぁ
994：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:43:25 ID:SJGg6qHE0: 根本的にはフォードシステムを導入しなかった
米国はもとより英独もフォードや系列企業が生産で大活躍
ソ連でさえフォードと共同事業をしてた
日本は国産自動車メーカー育成のためにフォードの日本進出を叩き潰した
保護育成すべき国産メーカーなんて無いも同然だったけどｗｗ
995：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:44:14 ID:SJGg6qHE0: 農地政策だけじゃなく経済も財閥がっちりで格差拡大に経済の流動性のなさによるフラストレーションもあった

スレ内で最近景気よくなったからとか書いてるが現在進行形で日本人どんどん貧乏になってるぞ
996：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:45:00 ID:SJGg6qHE0: 国内で農地改革が出来なかったのが根本的な原因なんだけどね
人口は増えるけど国内は大地主が土地を独占、大地主は天皇制を支える層だから改革出来ないから、国内の矛盾を中国に押し付けて破綻ってのが戦前
そもそも天皇制国家自体が破綻してたから、戦略や戦術ではどうにもならん
997：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:45:53 ID:SJGg6qHE0: ヤフコメ行ってみろよ
未だに日本軍は物量除けば最強でアジアの解放者だって向きが圧倒的マジョリティやぞ

ホンマにジャップは失敗から学ぶのが下手やで
仕事でもそうや
失敗を恥、悪、無駄としか判断できへんアホが多すぎやで
ドイツ人やシナ人を見習うべきやな
998：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:46:45 ID:SJGg6qHE0: 【2ch仕事スレ】ここ最近の氷河期世代の風当たりが強すぎる
999：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:47:10 ID:SJGg6qHE0: そもそも古今東西大衆なんてずっとこんなもんだぞ？極から極に振れるんだよ馬鹿だから。
今映画で関ヶ原やってるけど戦国大名だって全く同じでしょ、〇〇は無能！→いやいや有能！→やっぱ無能だわ...→いや実際は有能だから！→以下ループみたいな。
それに大方の日本人が自嘲自虐自己卑下自己憐憫大好きだからな。心底気持ち悪いことに。それもいくらか作用してると思う。
でもはっきり言ってこういうことに流されることそれ自体がダメなことだし馬鹿げたことだよ。
1000：名無しのやる夫だお：2022/11/07(月) 13:48:05 ID:SJGg6qHE0: 10年以上前のネットで技術は日本が勝ってたが物量で負けたというのを
当時中学生だったワイは信じたンゴねえ・・・
現実に日本が勝ってたのは将兵のコスト(命の安さ)だけという

やる夫がイスパニアの独裁者になるようです ２