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気づいたらパーティーが妊婦でした
59
:
名無しのごんべへ
:2023/04/13(木) 05:10:30 ID:mKow41Oc0
「勇者、こっちは大丈夫だからセーラさんをベッドに!」
「ああ! セーラ、しっかりするんだぞ」
ミキヤは素早くセーラを横抱きにすると、窓際の自分のベッドに移動して優しく寝かせた。
「あぅうっ、い、痛い…っ、はぁはぁ、…陣痛も、ですが、腰が痛くなってきて、辛い、です…、ううーっ」
よほど辛いのか、セーラの目にはうっすらと涙が浮かび、朝日に照らされ光っていた。
「そうか。もしかしたらやっと赤ん坊が下がって来て、骨盤が開き出したのかもしれないな」
ミキヤは、血と羊水に濡れたセーラの右手を綺麗に拭いてやり、腰をさすってやった。
「もう朝だから、エルフの先生も起きてるだろう。診察してもらおうな」
そう言い、セーラの陣痛がおさまったタイミングで、エルフの先生を呼んで来るために、オキのベッドを通り過ぎようとした時だった。
「ちょ、オキ! 息みが強すぎる! もっとゆっくり!」
「んぐぅゔゔゔゔゔっ! …っぐぁあああああ、あ〝あ〝あ〝あ〝ーーーーーっ!!」
オキが顔を真っ赤にしながら、渾身の力で息んでいた。
オキの足を抱えたままの獣医が手を伸ばすが、間に合わない。
「勇者! 受け止めてくれ!」
「え?」
ミキヤに向かって大きく開かれたオキの股間から、まるで砲弾のような勢いで仔犬が飛び出してきた。
「うわわっ! ……あ、っぶな〜〜〜」
血と羊水を撒き散らし臍の緒を引き千切りながらオキの膣から娩出された仔犬は、ベッドで弾み、床に落ちそうになったが、ギリギリのところでミキヤにキャッチされた。
「ミャー!ミャー!」
ミキヤの両手の中で暴れるオキの四番目の仔は、今までで一番大きく、元気だった。
「はあはあはあはあぁ…、やっと、出たぁ…。セーラ、ありがとう…、はあ、はあ…」
「あ〜あ〜全く。…出たのは良いけど、酷い会陰裂傷だよ」
セーラの右手と、横になり膝を抱えた分娩位のおかげで骨盤は胎児の通過を許したが、会陰は耐えられなかったらしい。
だが、獣医に清潔な布を股間に押し付けられ止血されながらも、オキはスッキリとしたやり遂げた顔だった。
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