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コスプレ出産喫茶

1舒龍:2011/12/21(水) 13:51:26 ID:1OugoKQc0
出産小説の館であったのと同じものです。
あっちがちょっと荒れてきたので、こっちでもやってみよかと思います。
荒れたり、大きく路線変更しないため、グラウンドルールを設定させて頂きました。

<グラウンドルール>
・メニューの上からやっていく。とりあえず、追加はナシの方向で(秘密以外すべて終わった後なら、もう一回はOK)。
・主人公が妊娠・出産するのはナシ(最後の「秘密」でやるため)
・男性、男の娘の妊娠・出産はナシ(性転換した後ならOK)
・犯罪行為に類する行為があっても、ヴァーチャルの世界の中なのでOK。
・最初に設定されたもの(胎児の数や難産の程度など)は途中で変更しない。

とりあえずはこんな感じで進めて行きましょう。

(管理人様へ。もし上記グラウンドルールに反する投稿があれば、削除お願いします)

3無明:2011/12/21(水) 14:40:32 ID:6OPov/4I0
((一度に全部書くとメニューを見る場面が冗長になると思うので、ページ式でいいでしょうか?)

ある日、家のポストに封筒が投かんされていた。
「佐伯 祐樹様 コスプレ出産喫茶 招待状」の文字。
地図と説明が同封されており、実際その通りの場所に、それはあった。
赤い屋根の巨大な洋館だった。
喫茶店、なんてもんじゃない。

「えー、当店は軽食を楽しみつつ、VRシステムによってさまざまな出産を自由にご覧いただき、介入することができます。
開店記念として、出産マニアであるあなたに無料で体験していただくこととなりました。」

だって?
嘘くさすぎて反吐が出る。
門の前まで進むと、洋館から一人、ウエイトレス姿の女性が進み出てきた。
その女性のおなかは、制服がパツンパツンになるほどに大きく膨らんでいる。

「案内を担当させていただきます、河野 千夏と申します。あ、私のおなかは本物ですよ?」

千夏さんにエスコートされ、俺は館へと進んでいった。
歩くたびに、彼女の大きな胸とおなかがたぷん、たぷんと揺れる。

「こちらがメニューとなっております。あ、食事は右側のページで、VRのメニューは左側ですよ。」

赤い表紙のメニューを手渡される。
1ページ目はそれぞれドリンクメニューと、比較的オーソドックスな出産のページとなっていた。
しかしアバウトすぎる。

・自宅

・病院

・救急車

・水中1(産院)

・水中2(自宅)

の、5つのメニューから選ぶこととなっていた。

「まずは、自宅だな……ドリンクはアイスミルクティーで。」

幼少時の思い出もあって、俺はどうも手術室というものが苦手だ。ならば、最初は当然自宅で行くべきだろう。
飲み物はアイスミルクティー。
俺の大好きな飲み物だ。

「かしこまりました。では、まずこの先の部屋にあるVRシステムに座ってください。」

千夏さんが扉を開くと、その先にあったのは洋風の部屋。
その中央には、似つかわしくない近未来的なポッド状のメカが置いてある。

「こちらが当店自慢の、VRシステムでございます。あ、それとアイスミルクティーです。」

俺が中央のメカにむいている間に、千夏さんはミルクティーを用意したようだ。
しかし、手渡されたそれはミルクが入っていない。
どうしたものかと思っていると、突然千夏さんは胸元のホックをはずし始めた。

「と、当店自慢の、アイス、母乳ティーで、ございます……」

5舒龍:2011/12/21(水) 14:48:16 ID:1OugoKQc0
(すいません。書き込みがダブっちゃいましたね。無明さんの方で行きましょう。
 管理人様へ。申し訳ありませんが、私の2と4の書き込みは削除してください。)
 
 次の方は、無明さんの母乳ミルクティーから続きお願いします。

6無明:2011/12/21(水) 14:55:47 ID:6OPov/4I0
(了解です)

母乳ミルクティーだって!?
俺は一気にテンションが上がっていた。

「状況説明も含め、私が同伴させていただきますのでご安心ください。」

千夏さんが、俺の隣に座る。
冷たいコップの中には、千夏さんの母乳とアイスティーがマーブル模様を作っていた。

「胎児の数や難産度合い、胎位などはどうなされます?自由に設定可能ですよ?」

最初は普通の出産に限る。
俺がそう伝えると、目の前が一瞬真っ白に光り、視界が晴れるとなぜか、俺の家の前にいた。
片手にはペットボトルのアイスティー。見たことないレーベル。
そして千夏さんの格好も、普通のカジュアルな格好になっていた。
もっとも、おなかが収まりきらずあらわになっているが。

「さあ、最初の人は自宅でしたね。このまま家に入ってください。」

8ルイ:2011/12/26(月) 15:59:38 ID:btvcOEM60
家の中に入るといきなり悲鳴が聞こえてきた。
どうやら陣痛は始まっているようだ。

9無明:2011/12/30(金) 20:34:08 ID:U5JhTQ4A0
少なくとも俺の家だ。
勝手はわかっている。
お腹の大きな千夏さんのサポートを行いつつ、そのまま家に入っていく。
声はリビングの方からだ。
そのまま歩いて行くと、一人の女の子がうずくまっているのが見えた。
あの子だな………
俺は声をかけるため、その子に近づいた。

11熊猫:2012/04/08(日) 08:24:50 ID:hi6OIZH.0
 リビングのソファに女の子が横たわっている。
白いワンピースを着たお腹は、ソファーからはみ出しそうなくらい大きく前に突き出している。
白い手を、その大きく膨らんだお腹に這わせている。
顔は長い髪に隠れて見えないけど、髪の間から、白い肌が覗いている。

「…くぁあっ、…あっ、んんんッ…」
 急いでソファの下に跪く。
「まだ、いきんじゃダメだ…!」
 俺は思わず叫んでいた。
お腹はだいぶ下がっているようだし、陣痛も始まっていたが、
ソファには、シミひとつ無い。まだ破水してない。
 破水してないと、いきんじゃダメだ。
母親学級で習わなかったのか?

 妊婦そして、出産マニアの俺は、
ネットで妊婦を探し、父親のふりをして母親学級に参加したり、出産に立ち会ったりしていた。
「… 郷村 亜依、21歳。初産ですね。設定通り、単胎で比較的安産で産まれます」
 千夏さんが、持っていたファイルを広げ、この女の子のプロフィールを読み上げる。

 さとむら…?
さとむら あい…?

 聞こえた女の子のプロフィールに、耳が反応する。
郷村亜依。それは、高校の時、仄かに憧れていた先輩の名前だった。
しかし、目の前の女の子は、どうみても二十歳を過ぎている風じゃない。
どうみても、高校生ぐらいに見える。

 いや、今はそんな事を気にしてる場合じゃない。
目の前の出産を楽しまなくては。

 胎児のように丸まった身体を、仰向けにさせる。
股を大きく開き、パンティーをはぎ取る。
覗き込むと、子宮口は大体指2本ぐらい開いている。5センチぐらいか。
あと3時間ぐらいで出産かな。

12無明:2012/04/09(月) 00:25:24 ID:VDD6sC/.0
「分かるんですか………?」

俺の行動を見てか、郷村さんが俺に尋ねる。
話しかけるくらいの余裕はまだあるようだな……
でも、問題はその声。
俺の記憶の中に残る、先輩の声と全く一緒だった。
一体何がどういうことに……
でも、今はそれを考えている場合じゃない。

「ええ、まあね……多少勉強してるんですよ。だから信じてください。今は我慢して」

俺も焦っているらしい。
気づけば、ミルクティーを飲み干していた。

13熊猫:2012/05/03(木) 08:24:44 ID:BboQAPzc0

 どうやら、俺の家を完全に再現しているらしい。
赤ちゃんが出てくるまで、まだちょっと時間がある。
俺はキッチンに走り、お湯を沸かし、バスルームからありったけのタオルを持ってきた。
 俺が家を出る前と、まったく同じ状況だった。

 もしかして…。
ひらめいたことがある。
 自分の部屋から、ビデオカメラを取ってきて、リビングにセットする。
ちょうど少し上から少女を見下ろす位置だ。ソファ全体を捉え、何があっても全て記録できる。
 三脚を捜すのに少し戸惑ってしまって、時間がかかってしまった。
ビデオカメラ越しに見る少女は、苦しそうに顔をしかめ、襲ってくる痛みと戦っている。
「…は、ぁあ、ぅんん、ッ…」
 息まないようにしてるんだろうが、痛みに耐えるため、やっぱり力を入れてしまうらしい。
大きく広げた股から、透明な液体が吹き出してきた。破水した…!
「郷村さん。破水したから、もう息んでいいよ。痛みの波が来たら、おもいっきり息め…!」
 頭の辺りにしゃがみ込み、声をかける。
軽く頷いたのを見て、足の方へ周る。
「…ぅう、は、あぁ…。…あッ、うぅうんんn…」
 陣痛の波が来たらしい。白い顔が真っ赤になるまで息む。
「その調子、その調子。力いっぱい息んでいいぞ」
「…はぁ、ッ…ぅんん、は、はぁ、はあ…」
 陣痛の波の合間に息を整える。僕には郷村さんが軽く微笑んだ気がした。
だいたい陣痛の間隔は、5分ぐらいか。間もなく産まれるな。

14無明:2012/05/04(金) 01:21:22 ID:DTyNfEkY0
「んーーーーー!!うんんーーーーーっ!!」
郷村さんがいきむたび、分娩の状況は順調に進んでいく。
胎児の黒い髪の毛が姿を現し、排臨にいたり、そして郷村さんが悲鳴をあげる。
「あ、熱いっ!熱いのっ!!!」
郷村さんのあそこは、大きく広がり胎児の頭部を咥えこんでいる。
発露。
もうすぐだ、もうすぐなのだ。
自分の家で、憧れていた先輩が出産する。
その時が、すぐそこまできてしまっているのだ。
「次のいきみで頭を出しましょう。せーので!」
「は、はぁいっ!!!!んんーーーーーーーーーーーー!!!」
答えた途端に陣痛が来たらしく、郷村さんはいきんだ。
そして、そのいきみで胎内に残る羊水を噴き出し、児頭が娩出された。

15熊猫:2012/05/23(水) 21:55:15 ID:KzI7piKc0
 児頭が娩出されれば後は早い。
すぐに肩が出てきて、後の身体もすぐにズボッと出てきた。

 へその緒を切り、出産した胎児を里村さんの胸の上においてやる。
後産もすんなり済んだ。比較的安産の設定にしておいたからかな。

 とりあえず、終わったのかな。
単胎っていう設定だったし、これで終わりなのだろう。
 確かめたい。この郷村愛が、郷村先輩と同一人物なのだろうか。
はまたま、同姓同名なだけで、まったくの別人なのだろうか。
 後ろ髪を引かれつつ、千夏さんに促され、リビングのドアを開ける。

 ドアを開けると、先ほどの出産喫茶で最初に案内された部屋だった。
どうなってるんだ?
 あっ、ビデオカメラ…。
気付いた時にはもう遅かった。千夏さんが後ろ手でドアを閉めてしまっていた。
ま、いいか。もし、俺の考えがあたったのなら、
家に帰ったら、リビングにあのビデオカメラがあって、郷村さんの出産シーンが収められているはずだ。
帰ったらわかることだ。
 とりあえず、時間的にもあと一つが限界かな。
と思って、ケータイの時計を見るが、数分しか経っていない。部屋にかかっている時計も同じぐらいだ。
「あ、時間ですか。VRシステムを使用しておりますので、数分しか経っていないはずですよ」
 千夏さんが優しく教えてくれた。
そういえば、いつの間にか千夏さんの服装も、カジュアルなものから、最初に見たウェイトレス風の服装に戻っているな。

 ゴクリ。
思わず生唾を飲み込んでしまう。
 黒い古典的なウェイトレスに包まれた胸のあたりはパツンパツンになっており、
その胸のすぐ下からは、はち切れんばかりに膨らんだお腹が続いていた。
 最初着いた時は緊張していたのと、屋敷に注意が入ってしまっていたが、中々のものだ。
たしか、このお腹は本物だって言ってたよな。
しかも、俺は座っているせいで、自然とその膨らんだお腹が目に入ってしまう。
 千夏さんは、そんな俺の気持ちなぞ知らずに、にこやかにお腹をさすりながら、小首を傾げる。
ああっ、もう。たまらん。我慢出来ない。
「あ、あのぅ…。ち、千夏さん…?」
「はい、なんでしょう?」
「そのぅ…。お腹を…、お腹触ってもいいかな」
「ええ、どうぞ。今日だけは私も、このお腹も祐樹様のものですから」
 俺の横に座った千夏さんは、ニッコリとそう言ってくれた。

16無明:2012/05/24(木) 01:44:29 ID:bT8Qb0yk0
優しく触れると、それに応じて返ってくる胎動。
でも、別のもう一箇所が同時に動いた。
「言うのを忘れてましたね。双子、なんです」
こんな、穏やかで線にの細い人に不釣り合いな、大きなお腹。
その中には、2つの命が息づいている。
「あ、えっと、双子だったら、あんまり歩かせないほうが良かったかな?」
しどろもどろになりながら、千夏さんに尋ねる。
「このくらいなら、全然大丈夫ですよ?」
笑顔でそう答えた千夏さんにほっと胸をなでおろし、俺はメニューのページを捲った。
1ページ目はオーソドックスだが、2ページ目はどうなっているのだろう?

・和服
・ドレス
・競泳水着
・体操服
・マタニティ
・普段着
・オフィススーツ
・ナース
・ウェイトレス
・学生服
・車掌
・警察
・軍服
・戦隊スーツ
・宇宙服

こっちは、服装中心のラインナップらしい。
最後3つの現実離れ感が、気にならんでもない。

17舒龍:2012/06/07(木) 18:30:53 ID:3CDtrpIo0

 様々な服装とそのシュチュが気になるが、VRシステムのお陰で、上から全部やっていっても、時間は余りそうだ。
って事は次は、病院か。病院とくれば、手術室…。
この手術室ってのが、苦手なんだよなぁ…。
ま、俺自身が手術されるわけじゃないし、大丈夫かな。
 病院をオーダーする。
ノド乾いたな。アイスミルクティーは好きなので、もう一回注文したいんだが、
母乳じゃなくて、普通のミルクがいいな。でも、千夏さんは「当店自慢の」って言ってたしな。
普通のミルクティーにしてくれとは言い難い。
 しょうがなく、無難にウーロン茶にしておく。
しばらくして、千夏さんがグラスに注がれたウーロン茶を持ってきた。
一口飲んでから、VRシステムが置いてある隣部屋へ向かう。

「双子、比較的難産、双子の内一人は、骨盤位…、全複臀位で」
 近未来的なポッドに座り、オプションをオーダーする。
さっきは、普通の出産だったので、今度はちょっと変化球で行くか。
 骨盤位というのは、いわゆる逆子の事だ。
通常、胎児は子宮の中で頭を下にした状態で出産を迎える。
 しかし数パーセントの確率で、脚やお尻が下になった状態で出産することになる。
これを骨盤位といい、俗に逆子と言われている。
逆子の中でも、脚と尻が同じ高さで一緒に出てくるのを全複臀位と言う。
「かしこまりました」
 千夏さんがそう応えるのを耳で捉えながら、強烈な閃光に思わず目をつぶる。

 視界が次第に晴れ、最初はぼんやりとした景色がはっきりと像を結ぶ。
「おわっ…とっとと…」
 どうやら俺は走っていたらしい。
コケそうになり、思わず側にあったストレッチャーにしがみつく。
「大丈夫ですか、佐伯先生」
 千夏さんの声だ。
ストレッチャーの反対側、白衣を来た千夏さんが見える。
ナース服に包まれたお腹の辺りは、キツそうだ。大きく前に突き出し、今にも破裂しそうに見える。
「川崎依里子さん、36週。陣痛が起こり、緊急搬送。陣痛は10分間隔です」
 左手に抱えたカルテらしきものを広げながら、淀みなくプロフィールを読み上げていく。
ストレッチャーを見やると、白いシーツのお腹のあたりがこんもりと盛り上がった女性が横たわっている。
 双子で36週か。
しかし、千夏さんのお腹のほうがかなり大きい気もするけど、気のせいだろうか。
「廊下の突き当りを左に行った分娩室で、すでに準備は完了しています。急ぎましょう」
 ああ、なるほど。
千夏さんのフォローのおかげで状況がやっと飲み込めた。
俺は医師だ。恐らく産婦人科医。陣痛が起こって緊急搬送されてきたこの妊婦の出産を手伝うわけか。
 ストレッチャーを持ち直し、分娩室へと急ぐ。

18無明:2012/06/07(木) 23:27:50 ID:PPKNICLQ0
言われたとおりに分娩室の方へ、ストレッチャーを二人がかりで押していく。
当の患者もとい産婦のほうは、ひたいに汗を浮かべて相当苦しんでいる。
こういう時は、何から聞けばいいんだっけ。
そうだ。
思い出した。
「千夏さん。産婦の出産経験とか、胎位とかわかる?」
一人は全複殿位と指定こそしたが、最初がそれでは即帝王切開だ。
「えっと…………ありました。産婦は初産。第一子は頭位、第二子は全複殿位ですが、産婦の状況を見るに帝王切開は間に合わないかと」
いかにもナースらしい受け答えで、産婦の情報を次々開示していく千夏さん。
「もう準備はできています。早く始めましょう」
分娩室のドアが開け放たれ、俺と千夏さん以外にも2名の助産師らしき女性が待機していた。

19カンナ:2012/06/23(土) 09:46:49 ID:kLXCzjy60
二人とも大きなお腹だ。
三人同時だったらなぁ…。

20静丸:2012/06/23(土) 10:51:00 ID:02OWdy1.0
 産婦がストレッチャーから分娩台へ移るのを手助けする。
一瞬、自分の号令で、せーのでストレッチャーから移すシーンを想像したのだが、
産婦は意識はあるし、そんな必要もなかった。
ちょっとがっかり…。

 初産ならだいたい破水から二時間程度で娩出が完了すると言われている。
比較的難産の設定だし、双子だし、もうちょっと掛かりそうな気はする。
 そんな事を考えている間に、二人の助産師が、産婦に様々な機器を取り付ける。
心拍計や陣痛の波を測定する機械。
ピ、ピ、ピ… というドラマでもおなじみの甲高い電子音が分娩室を支配する。
「はい、息んで…!」
 分娩台の横に置かれた分娩監視装置の波形が山の頂上辺りをさした頃、思わず叫んでいた。
「…んんっ、はぁっ…ぅんんん〜」
 産婦は、顔を真っ赤にして息むが、なかなか赤ちゃんが降りてくる気配がない。

 その後、数えきれないくらい陣痛の波が来たが、全然赤ちゃんが降りてこず、一時間経過。
実は破水しておらず、陣痛でもないのではと助産師に聞いてみたが、
陣痛で間違いないのだという。
 多少難産の設定にしてあるものの、二子とも自然分娩で産まれてくるハズだ。
さすがの俺も帝王切開までは出来ないし、やりたくもない。
 千夏さんの提案で、エコーが運び込まれる。
エコー検査の結果、驚くべきことがわかった。
なんと、第一子と第二子が産道で詰まっているのだという。
二人とも早く産まれたくて、互いに譲らず産道に殺到した結果、第一子の頭と第二子の足が絡まってしまい、
お互いに身動きが取れなくなっているとのこと。
 これは大変だ。たしかに難産だ。
しょうがない。自分の手を突っ込んで、取り出すしかないな。
やはり、予定通り頭位の子を先に娩出させたほうがよさそうだ。

21無明:2012/06/24(日) 00:42:36 ID:G4mAnlTU0
幸いその直前に破水していたので、どうやって胎児の位置をかえるのか、というところはクリアできた。
次にやるべきことは、一つだ。
「子宮収縮抑制剤を20。そのあとで懸鉤の介助に移る」
自分の中にある医療知識を総動員。
なんとかして、打破する方法を考えるのみだ。

22静丸:2012/07/07(土) 12:23:30 ID:5oW5KG020
これ以上陣痛が起こっても、自然に胎児を排出することは不可能といっても良かった。
産婦の体力消耗を避けるため、抑制剤を投入。
 懸鉤(けんごう)というのは、今この状態。
胎児が産道内でからみ合ってしまい、ロック状態になり、お産が進まないことを言う。
通常、こうなってしまえば帝王切開に切り替えるのが常道だ。
 しかし、俺はお産の知識は人並み以上にあるといっても、帝王切開までは出来ない。
それに、医師でもない俺が執刀するのは違法行為になってしまう。
 考えた末、直接手で調節するしかないとの考えに至った。
迷っているヒマはない。
医療用の手袋をはめた手を、膣口に突っ込んでいく。
「…ぁああ…。ぅ、ぅうん…、ひゃぁあんん…」
 度重なる陣痛でぐったりとしていた産婦が反応を見せる。
手に何か固いものに触れる感触があった。
左右に動かしてみると、もうひとつ。
これが、胎児の頭と足に違いない。
 足と思われる小さな方を押し戻しながら、交互に頭を引っ張ってゆく。
「ふんっ…、ぅんん…。んんんぅぁあああ〜…」
 抑制剤を投入しているといっても、完全に陣痛を止めてしまうことは出来ない。
陣痛の波に合わせ、頭を引っ張る。

 ずっずっずぼぼぼ…
 …おぎゃ、ふぎゃあ、ぉぎゃああ…。

 やっと産まれた…。
数回の陣痛の後、第一子が誕生した。
後残すは、全複臀位(足から産まれる)の第二子のみ。

23無明:2012/07/08(日) 01:37:28 ID:ZbJlbECU0
第一子は男の子だ。
千夏さんがそのことを産婦に伝え、カンガルーケアをさせる。
やがて抑制剤の効果が切れ、反動なのか陣痛が一気に強まったようだ。
悲鳴を上げながらいきむ産婦。
「うぅ………っ、いたぁい!!」
子宮口は十分開いているので、産婦がいきめばそのたびに胎児が下降してくるのが見て取れる。
その股からは、小さな右足が僅かに覗いていた。

24静丸:2012/08/12(日) 21:49:51 ID:vPwNa85M0
 ここまで来たら、帝王切開が一番ベストな選択なんだろうけど、俺は執刀できない。
VRシステムの中の世界だから、法律違反を問われることはないだろうけど、素人が出来る範囲じゃない。
それに俺は、妊婦や出産するのを見るのが好きなだけで、基本的に血を見るのは苦手だ。
 となると、吸引しか無いかな。
すでにかなりの時間を経過しており、産婦の疲労も激しい。
一気に方を付けないと、ひょとするかもしれない…。

 右足を付け根近くまで排出しているが、左足が引っかかっているのか、全く出てこない。
陣痛の波に合わせて、右足を思いっきり引っ張る!
もし、右足だけ極端に長くなったらごめんよ。ってなことを思いながらも、手加減はしない。
 手加減しなかったのが効いたのか、折りたたんだ状態の左足も出てきた。
産婦にもっと力を入れるように指示するが、息も絶え絶えになっていて、かなり苦しそうだ。
だんだん胎児の皮膚が紫色になってきているのがわかる。呼吸困難を起こしているようだ。
総出でケアし、なんとか第二子も産まれた…。

 手術室のドアをくぐると、喫茶店に戻ってきていた。
もうちょっと病院の中を探検したかったんだけどな。
でも、すぐに戻ってきていて正解だったかもしれない。
 部屋の時計を見ると、入店してから30分も経っていなかったが、体感時間で数時間は経ってる。
2つの出産を終えた俺は、疲労困憊だった。
倒れこむようにソファに座り込む。
「ちょっと休憩したほうがよさそうですね」
 千夏さんが優しくそう言ってくれる。俺は力なく頷いた。

 さっき、手術室へ向かう途中で思ったんだが、
千夏さんのお腹の子は本当に双子なのだろうか。
先ほどの、36週目の産婦よりも、千夏さんのお腹は遥かに大きかった気がする。
 横に座った千夏さんをチラリと見やる。
やっぱり大きいな。
座っているからかもしれないが、お腹は大きく張り出し、足丸々隠れるぐらいだ。
郷村さんの出産の後触ってみたが、かなりのものだった。また触ってみたいな。
「ふふ…。どうぞ」
 千夏さんが俺の視線に気づいたのか、優しく微笑みながら、身体を少し俺の方に開く。
据え膳食わぬは…何とかとも言ったな。
よし、休憩がてら、千夏さんのお腹を愛でるとするか。

25無明:2012/08/12(日) 23:39:11 ID:aExUSC/M0
「あ、あの………」
「なんでしょうか?」
そっと触れて、千夏さんに話しかける。
「もうそれだけ大きいと、赤ちゃんの性別とかわかりますよね?」
「いえ、それが検診だといつも隠れちゃってて………どっちかわからないんですよ」
微笑みながら語る千夏さん。
こんな人が身近にいたらお付き合いしたいと思えるほど、魅力的な微笑みだ。
その後も色々と会話は弾み、30分ほど雑談したところで再開することにした。
1ページ目で残っているのは、2つの水中出産だが………
産院と自宅なら、やっぱり見たいのは自宅だろうか。
突発的なものなら、動画も少ないしぜひとも見てみたい。
そのことを千夏さんに伝え、最後に胎児の数と難産度合いを聞かれる。
胎児の数は一人でいいかもしれないが、どうせならここは最大級の難産を見てみたい。
逆子は見た。
なら次はお決まりの肩甲難産に決まり。
でも、それが続くとなると疲れるから、ここは単胎妊娠が一番だろう。
「分かりました。では、ちゃんとセッティングしておきますね」
「お願いします」

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目を開くと、またしても自宅。
ただし今度は玄関からのスタートだった。
ふと足元を見ると、俺と千夏さんの靴以外に、小さい女物の靴がひとつ。
この靴は知っている。
いとこの靴だ。同じのを何足か持ってるから知ってる。
俺の肩くらいまでしかない、ちんちくりんのいとこだ。
そして、ここにいとこの靴があるということは………そういうことだ。
親戚の出産なんて、流石に直視できるかどうか………

26熊猫:2012/09/10(月) 16:32:16 ID:8.m4fm060
 なんで次から次へと、知り合いの出産が続くのか。
たしかに俺は、妊婦マニアで出産マニアだ。
だけれども、VRシステムを使うのだったら、芸能人とか、アニメのキャラとかでもいい気がするんだが。
よりによって、いとことは…。
 ま、いいか。現実には見れそうにないわけだし、お得だと思うしか無いな。

 玄関で靴を脱ぎながら考える。
今回は、自宅での水中出産。
自宅で水のあるところといえば、バスルームしか無い。
金持ちの家ならば、プールがあったりするんだろうけど、あいにくそんな金持ちでもない。
 やっぱりバスルームだな。
そんなことを考えながら、バスルームへと向かう。
自宅と同じ造りだ。眼をつぶっていたとしても、たどり着ける。

 バスルームに近づくにつれ、水音が大きくなる。
やはりいとこは風呂に入っているらしい。
すりガラスの向こう、ちっちゃい肌色が蠢いているのが見て取れる。
「ゆーき、帰ってきたの〜?」
 風呂場の中から、いとこの暢気な声が響く。
どうやら、まだ陣痛は始まっていないらしい。
 おう。と声を返すと、覗くな!と怒りに満ちた声が返ってきた。
ここ俺の家なんすけど…。正確にいえば、親が買った家だけれども、いとこの家ではない。断じて。
裸のまま追い出すわけにも行かないので、しょうがなくはある。

 しょうがないので、千夏さんとリビングへと戻る。
暇つぶしにつけたテレビでは、タレントが馬鹿笑いしていた。
何が面白いのかさっぱりわらないが、千夏さんが手を叩いて大笑いしているので、良しとするか。

 テレビの糞つまらないバラエティが終わり、次の番組の予告が流れる頃――。
いくら女の子でも、遅くないか?
すでに帰宅してから一時間以上が経過していた。
まさか、陣痛が始まったってことないよな。まあ、なかなか始まらなくても、俺的には困ったことになるのだが…。
ちょっと様子を見に行ってみるか。

27無明:2012/09/14(金) 23:24:07 ID:vCFdLJGU0
「大丈夫?」
風呂場の前で声をかけてみる。
返事がない。
というか、シャワー音でかき消されているのかもしれない。
「いくらなんでも長風呂すぎるぞー」
そう言って、バスルームのドアを開く。
すると………
「ふぅー………ふうぅーー……っ勝手に、入って来ないでよ………ふうぅー………」
いかにもないきみ逃しの深呼吸をしながらシャワーを浴び、常識はずれにデカイ腹を抱えて苦しんでいるいとこの姿がそこにあった。

28熊猫:2012/09/26(水) 23:10:27 ID:CjZbANqg0
「何やってんだよ」
 悪態が思わず口をついて出た。
「何って…。ふぅう〜…。母親学級で習ったから…。んんっ…。いきみ逃しの方法…」
 俺は、そんな方法で。って意味だったんだが、いとこは何をやっている。という意味にとったらしい。
「まったくもう。違うって。こうやるんだよ」
 俺が模範を見せてやると、いとこの呼吸はだいぶ楽になったようだった。
シャワーで流れてしまったせいで、すでに破水したかどうかがわからない。いとこに聞いてもわからないという。
いつからお腹痛いか聞いたが、朝から何となく痛かっただってさ。なんてこった。
 とりあえず、すでにお湯が張ってあるバスタブに入るよう促す。せっかくあるんだから使わないと。
その時チラリと見えたんだが、子宮口は明らかに開いていた。これなら、出産まで時間がかからないだろう。

 しかし、肩甲難産に設定してある。
だいたい胎児が大きすぎるのが原因で起こるとされる。
胎児が子宮口に対して成長しすぎて、肩でつっかえてしまうのだ。胎児の呼吸不全や鎖骨骨折、上腕神経麻痺の危険性もある。
 さらにいとこは年齢に対して小さい。小学生に見間違えられるときもあると言っていた。
これはかなりの難産になりそうだぞ。
「何か、お手伝いしましょうか?」
 千夏さんが声を掛けてくれた。
そうだな。せっかくの好意を無碍にする訳にはいかない。千夏さんには何をしてもらおうか。

29無明:2012/09/27(木) 01:50:41 ID:AC6XprwE0
「千夏さん、ある程度の医療知識は?」
「ええ、問題ありませんけど………多少の分娩介助でしたら」
とっさの質問だったけど、なかなかいい答えが得られた。
「この体だと難産かもしれないから、もしもの時をお願いします」
「はい」
軽く会話をかわすと、こんどはいとこの方に向き直る。
こういう難産だけれども、身体が小さい以外にも、もし現実でいとこが妊娠したら難産だろうな、という心当たりがある。
いとこの彼氏は、身長が197もあるどでかいアメリカ人だからだ。
そっちの遺伝子が出たら、そうなるよなあ。
頭に浮かんだことを一旦振り切って、しばらく腰をさすりながらの呼吸を続けた。

「出てぇ、んぐぅぅぅぅ〜〜〜〜〜!!!」
「せーので、せーの!」
「んんんんっ〜〜〜〜〜〜〜!!!」
それからしばらくして「もう息んでもいいだろう」と千夏さんからゴーサインが出たため、そうさせている。
やっぱりいとこにとっては大きいのか、顔を真赤にして全力でいきんでいる。
それを何度も繰り返しているうちに、徐々に頭が見えてきたようだ。
ようやく、排臨か………

30静丸:2012/10/16(火) 12:30:40 ID:Xw2R6Sfc0
 頭が出た!
しかしやはり肩がつっかえているようで、首から先はなかなか出て来なかった。
最大級の肩甲難産に設定してるだけはある。
胎児の頭は、今までに見たどの胎児よりも大きい。

 それから数十分。
いとこが息むけれど、胎児は肩で引っかかってそれ以上は出てこない。
「祐樹さん…!このままでは母体が危険です。引っ張って胎児を取り出しましょう!」
 あ。はじめて千夏さんに名前呼ばれた…。
おっと、そんなこと考えてる場合じゃなかった。
 確かにこのままじゃいとこが危険だ。
どうやら頭を生み出すだけで力を使い果たしてしまったらしく、息む力が弱まっている。
腰をさするのを止め、股間から突き出ている胎児の頭を掴む。
アゴの辺りを持ちながら、陣痛の波に合わせて思いっきり引っ張る。
「…ん゛っ、あ゛あ゛ああぁぁ……」
 いとこは苦しいのか、白目をむいて、背をのけ反らせる。すでに自分で息む力も残ってはいないようだ。
あまりの痛みに我を忘れ、藁にもすがる思いで、手をばたつかせる。
「きゃあぁ…!」
 腰をさすっていた千夏さんに、暴れた いとこの手が当たる。
バランスを崩した千夏さんは尻餅をつき、肩まで浴槽につかってしまった。
 クラシカルなウエイトレス風の服がびしょ濡れになり、身体のラインが顕になっている。
グラビアアイドルのようなおっぱいと、その下にある大きなお腹…。

 いかんいかん、そんな事を考えている場合じゃない。
今は、いとこの出産に専念しなくちゃ。

31無明:2012/10/16(火) 13:40:20 ID:Mc9U0waQ0
このままではいとこの命も危ない。
鉗子もないし、ましてや帝王切開はできるわけがない。
ならどうするのか。
手は一つ。
「千夏さん、足抑えといて下さい。考えがあります」
浴槽から上がったずぶ濡れの千夏さんにそう頼み、俺は考えをまとめた。
まずは、マクロバーツ技法をやるしかない。
産婦の太腿前面を腹部に押し付け、同時に恥骨上部を圧迫する事で胎児の肩を解放させる技法だ。
これでだめなら他にもやり用はあるが、物は試しだ。

32舒龍:2012/11/08(木) 07:12:54 ID:YJGpAh1U0
 マクロバーツ技法はそれなりの効果があったようだ。
胎児の肩が少しずつ出てきた。
しかし陣痛の波が終われば、またすうっといとこの中に戻ってしまう…。
なにかいい方法はないものか…。
一番いいのは、帝王切開することだ。しかしここではそれはできない。
 他の方法といえば、手技によって胎児を回転させ娩出を促すしか無い。

 千夏さんに引き続き恥骨上部を圧迫してもらって、WoodsScrew手技を試してみる。
手の指を内部に入れ、胎児の肩を回転させる方法だ。
これが効果あればいいんだけれど…。

 どうやら効果あったようで、陣痛の波にあわせて、だんだんと胎児の肩が出てきた。
今度は陣痛の波が収まっても、中に戻ったりしない。
自分が胎児の肩を持ち、戻らないようにしているのが功を奏したのだろう。
 胎児の肩が半分ほど出てきたので、胎児の肘辺りを持ち、
胎児の胸部をなでるように前腕を動かしてみる。

 胎児の肩は出たものの、まだ体躯が残っている。
かなり大きな胎児のようで、お腹の辺りもぽっこりしており、まだ油断できない。
また、長時間首の辺りを締め付けられたため、チアノーゼを起こしている。
他にも、上腕や鎖骨骨折、機能不全などの後遺症がある場合がある。
 いとこ自体も危ない。
早く出産を終わらせないと。

33無明:2012/11/09(金) 01:12:40 ID:edzOLv9Q0
いとこの様子を見る。
「ぁ………っ、はぁ………」
弱々しい声を上げるのみ。
ヴァーチャルなのに、ここまで生々しいものとは………
だから、頼む。
無事に、終わってくれ!
そう俺が願った、正にその瞬間。
「っ、あんっ、〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
陣痛に合わせ、いとこが全力のいきみを見せた!
いきみ方もよかったのだろう。
俺たちが不安視していたのと裏腹に、身体がすっと抜けていく。
だが、問題はここからだ。
胎児心拍もわからないし、詳しい様子が全くつかめない。
でも、千夏さんに抱きとめられた赤ちゃんは、3分ほど間をおいてから産声を上げた。
最初の危機は去ったと判断して、俺は119に連絡した………


---------------------------------------------------


全く、なんでこう、疲れるものが続くんだろう。
見応えこそ会ったがそれどころじゃなかった。
またミルクティーを頼んで、次のやつを選ぶ。
産院、はありきたりすぎるからなあ………もうすこし後に回そう。
二ページ目を見ながら、少し考える。
水中出産らしい水中出産も見ていない。
よし。
競泳水着といこう。

34舒龍:2012/11/10(土) 14:23:17 ID:mJ8W57UY0

-------------------------------------------------------------------------------------------------
・グラウンドルール通り、上からが良かったです。出産小説の館で荒れてしまった原因はそこだと思うのです。
・千夏さんとのは、実際に起きたわけではなく、夢のなかの出来事です。エロいシーンもあったほうがいいかと思ったので…
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 メニューを閉じて、千夏さんにオーダーしようと思ったが、どうにも疲れた。
ソファに持たれたまま、そのまま寝てしまいそうになる。
 時計を見やると、入店してから一時間も立っていなかったが、
体感時間では一日以上経っているような感覚がある。

 ふとソファに揺れを感じ、見やると千夏さんが隣に座っていて、
ヒザの辺りをポンポンと叩いていた。手には耳かき棒を持っている。
 なるほど。それもいいかもしれないな。
遠慮無く、千夏さんのヒザに顔を預ける。
といっても大きなお腹が邪魔をして、ほっぺたの半分ぐらいから外に出てるんだけど。
 ダメだ。気持ちいい。
何で女性ってこんなに暖かいんだろうな。疲れもあって、すぐに寝てしまった…。

 しまった!
寝てる場合じゃなかった。
慌てて起き上がると、千夏さんが笑って俺の手を持っておっぱいに導いてくる。
どうしたんだ、一体?なんでこうなってんだ?
 俺も男だ。
一番好きなのは、出産と妊婦だけれども、こういうことは嫌いじゃない。興味もある。
 実際、千夏さんのおっぱいを見て揉んでみたいと思った。
「張ってしまって大変なんです。おっぱい出すの手伝ってくれませんか」
 千夏さんが切なそうにつぶやく。
耳まで真っ赤にし、恥ずかしそうにうつむきながらそう言う姿はとても可愛らしく、またエロかった。
 据え膳食わぬは…、なんとやらって言うしな。
黒の古典的なウエイトレス風の制服に包まれた胸は、生地を押し上げはち切れそうだ。
「…ひやぁ、ぅんん。はっ、ぁああ。…つ、強すぎますぅ」 
 服の上から揉んでいく。おっといけね。強すぎたかな?
数回揉んだだけだというのに、服にはシミができていて、だんだんとそのシミは大きくなっていた。

35無明:2012/11/10(土) 16:11:51 ID:RtSZ8O120
-------------------------------------------------------------------------------------------------
了解しました。じゃあ次は産院での水中出産ですね。
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「よく、出るんですね………」
「はい、たまにこうやって絞ってもらわないと、痛いんです」
まるで牛みたいですよ、と付け加えて笑う千夏さん。
その言い方を聞いて、ちょっとからかってみたくなった。
「牛みたい、ってんなら、直に吸って出しちゃってもいいですか?」
千夏さんはかあっと頬を赤らめて黙りこむと、蚊の鳴くような声で呟いた。
「もう………ちょっとだけ、ですよ………?」
ベタな反応にちょっと吹き出しつつ、胸の周りをはだけさせ、あらわになった千夏さんのおっぱいにそっと口を近づける。

36熊猫:2012/11/19(月) 20:25:47 ID:MpeN839A0
「…あっ、ぁあんんっ…」
 軽く口に含んだだけなのに、千夏さんの反応がなんともエロい。
そして、口中に広がる濃厚なおっぱい。
最初は少ししか出ず、あれって思ったけど、出てくる出てくる。
飲み込むのが追いつかないぐらいに、大激流となって流れこんできた。
 味の方は、なんとも言えない甘くて美味しかった。
味がないだとか、なんか酸っぱいだとか聞いていたのだが、とても美味しかった。
赤ちゃんは毎日こんな美味しい物を飲んでるのか。ちょっとうらやましいな。
 少し出が悪くなったので、おっぱいを刺激してみる。
「…ふぁっ。ちょ、ちょっと。ひゃああんん…!」
 両手で下からすくいあげるようにして、おっぱいを揉み込む。
少し仰け反るようにして、顔を真っ赤にした千夏さんはなんともエロい。
あぁもう。我慢できなくなってきたぞ…。

 乳首を舌で攻めながら、手を次第に下の方へ持っていく。
俺の頭よりもデカいお腹を通り越して、更にその下へ…。
スカートをまさぐってさらにその奥へ…。
 触れたその先は、じっとりと濡れていた。
「千夏さん。こっちからも溢れてますよ。吸ってあげますね」
 そう言いながら、床に直に座り、足を無理やり開かせる。
「え…?ちょ、ふぁああんんン…!!」
 下で刺激してあげると、ビクンと身体が震え、股間からさらにジワッとしみ出してきた。
「ふぁあああッ…! んんぅっ、はぁ、ぁ、はぁッ、イッ…、ダメぇ……」
 源泉を指で弄る。まるで水管が決壊したかのように、奥から水が溢れだす。
言葉とは裏腹に千夏さんの腰は軽く上下し、次のステップを求めているようだった。
 その期待に答えなくちゃいけないな。
俺は、ズボンを下ろし、パンツも脱ぎ去った。
千夏さんを、ソファの上に四つんばいにさせてから、その上に跨る。

37無明:2012/11/23(金) 03:01:26 ID:p82TdZW.0
派手にやり過ぎて破水させてはいけないので、ゆっくりと挿入していく。
「あんっ………」
千夏さんが、甘ったるい声を上げて反応する。
びくん、と体が反応すると、おっぱいもおなかもあわせて揺れる。
「動いて………いいですよね?」
俺の問いに、顔を真赤にして頷く千夏さん。
やっぱり可愛い。
「それじゃ、優しくしますからね………」

38舒龍:2012/12/02(日) 08:20:21 ID:bZKvyx6U0
「んんッ…、はぁ、ぁ、…あっぅんん。ひぃ、ひぃいんんぅ……」
 優しくゆっくり腰を動かす。
上気した千夏さんの頬は真っ赤に染められ、だらしなく開いた口からは絶え間なく喘ぎ声が漏れる。
それに、動きに合わせてたぷたぷと揺れるおっぱいとお腹はとても扇情的だ。
 先ほど吸ったからか、雪のように白い肌とは対照的なピンク色の乳首からは、
まるで火山の噴火のように真白いミルクが溢れ出している。
その真白い溶岩を火山に塗りたくる。
「…ひゃぁあ。ぁ、はぁっ、ひぅんんんッ……!!」
 その動きは更に千夏さんを刺激し、軽くイッてしまったようだ。
「あっ…、ダメ。ふぁああっ、激しいの、んんッ…、ダメェ……」
 いけね。あまりの気持ちよさに、激しく行き過ぎたようだ。
ごめん。と謝ってから、一度引きぬいて、もう一度優しくゆっくり腰を動かす。
「んんんッ…。はぁ、いいィ…イッちゃう。はぁんん」
 無意識なのか、千夏さんの腰も動いてきて、もはやゆっくりなんてもんじゃなくなってきた。
まあでも、千夏さんがいいならいいかな。
少しスピードを上げていく。だめだ。気持ちいい……。
「きゃぅっんんッ…。んはぁッ、ぁああん…。ダメぇ…、ダメェ…。いく、いく、イッちゃう…!!」
 千夏さんの腰の動きもだんだん激しく早くなってくる。
火山の噴火もだんだん激しくなり、顔に掛かりそうになる。
「いく、イくゥゥ。…んうう…ッ! ぁあ、はぁッ、ああああぁッッ…!!!」
 ひときわ大きな嬌声を上げ、身体をびくっと震わせる。イッてしまったようだ。
ズルいよ。千夏さんだけ気持ちよくなるなんて。
でも、俺ももうすぐだ。爆発しそうな予感がある。
「イッちゃったね。俺もイクよ。中に出すよ、千夏さんの…ウッ!!」
 千夏さんの中に…。って言おうとしたのに、言い終わらないうちに射精してしまった。

 そのまま二人は、愛液と精液と汗と母乳が絡み合った液体にまみれて眠ってしまった…。

41熊猫:2012/12/03(月) 21:02:51 ID:3HCJXLO.0

*******************************************************************************
 管理者権限により、上二つの投稿は無効とし、削除しました。

>>39
>>40

 理由としては、舒龍さんが >>34で、「現実ではなく夢のなかの出来事」とおっしゃり、
>>38 のコメントにて、「夢終わり。次から現実モードでお願いします」とおっしゃっているにもかかわらず、
 現実に起こったことと捉えられるような書き方をしていること、重複した内容の書き込み(しかも盛大な誤字有り)があること。
また、旧掲示板時代からアク禁していますユーザとホスト名が同じであること。
などから、緊急的に削除までいたしました。

 まあ、別に管理者権限を振りかざし、削除する程でもなかったかも知れませんが、
(エロ小説板とはいえ)健全な運営と、小説なスムーズな進行のためとご理解いただきますようお願いします。
私としても、あまり権限は使いたくなく、できるだけ自浄作用や
次の方の書き込みによって、リカバリしていくのが最良と考えています。

よろしくお願いいたします。

くまねこ

*******************************************************************************

42蓬莱:2012/12/07(金) 20:00:50 ID:2gPO.k3I0
 次第に意識が覚醒してくる。
起きなきゃ。
そう思うのだけれど、いつまでもこうしていたい。
心地良いまどろみの中、そう思う。
「よくおやすみでしたね」
 キレイな女性の声が上から降ってきた。千夏さんだな。もう起きてたのか。
寝てしまうまでの光景を思い出しながら、思わず赤面してしまう。
 目を開け、頭を起こす。
千夏さんが、耳かきをする姿勢のまま優しげな微笑みを見せていた。
 俺の手をおっぱいに導くこともなければ、その豊満なおっぱいから母乳を迸らせる事もなく、
またその口は、いやらしい嬌声を上げることもなく、微笑みの形を作っている。
いろんな液体でドロドロになってしまったはずだけれど、そんな様子は見当たらない。
どうやら、千夏さんに耳かきをしてもらいながら、いやらしい夢を見てしまっていたようだ。そんな自分に嫌気が差してくる。
千夏さんに内心の動揺を悟らせない様に、次のオーダーをすることにした。
次は……、
最初の一ページ目で残っているのは、救急車と水中(産院)だな。
よし、決めた。
救急車は後回しにして、先に産院での水中出産をしてしまおう。
 そうだな…。
難産続きで、ちょっと疲れが溜まってきた。
次はあっさりしたのがいいな。ってことで、単胎の超安産にすることにした。
 もはやおなじみとなったVRシステムに身体を横たえる。

43無明:2012/12/08(土) 04:00:42 ID:WeCRVvyw0
視界が光に包まれ、それが晴れると俺は見慣れない服を着ていた。
胸には名札もある。
どうやら、俺は助産院の職員ということらしい。
隣には千夏さん。
彼女もまた、同僚のようだ。
「西端あかね、27歳、今回で3人めの出産、胎児は頭位、現在陣痛が5分、以上が産婦の情報です」

44熊猫:2012/12/24(月) 20:51:52 ID:D5XkQyo20
 目の前のドアを開けると、そこは産院だった。
ネットで探して付き添った妊婦と来た産院によく似てる。
中央には、くるぶしぐらいの高さのある水色のプールが設置されていて、
その中には、Tシャツ一枚になった産婦がお腹を抑えて横たわっていた。
 あれが西端あかねさんか。
今度は知り合いではないようだ。
西端という苗字にも、長い髪からのぞき見える顔にも憶えがない。
何となくホッとするような、物足りないようななんとも言えない気持ちを味わいながら、産婦に近づく。
 先ほど千夏さんが読みあげてくれたこの産婦のデータを思い出す。
陣痛の間隔が5分てことは、だいたい子宮口は5〜7cmぐらい開いてるかな。経産婦ということで、今回は少し早いかもしれない。
そう思いながら、時計で時間を図ると、だいたい2分間隔になっていた。
 破水したらしく、股間の水が噴水のようにボコッボコッと沸き立つ。
「西端さん〜。もうちょっとだよ。がんばれ!」
 千夏さんが腰の辺りをさすっているのを横目に見ながら、プールの中に入り、産婦に声をかける。

 おぎゃあ、ほんぎゃああ…!
それからだいたい2時間後ぐらい。
元気な男の子が誕生した。
さすが安産だな。
経産婦ということもあるだろうけど、すんなりと産んでいた。

 ドアを開けると、いつも通り喫茶店へ戻っていた。
ソファに座り、目尻を揉み込む。
おかしいな。休憩もたっぷりしたし、さっきのお産も記録的な安産だった。
疲れが取れない…。
ソファの背もたれにもたれかかると、そのまま寝てしまいそうだ。
 お店の時計では、来店してから数時間しか経っていない。
でも体感時間では一日中お産を手伝っていたような感じがある。
 千夏さんと別れるのは、気が引けるけれど、今日はもう帰ろう。

「だったら、ここで一眠りされてはいかがですか?」
 もう帰りたいと言うと、千夏さんは俺を引き止める。
返事も聞かないで、壁際に設置されて電話で何か言っていたかと思うと、
ドアが開き、二人の女性が入ってきた。
 二人とも、千夏さんと同じような古典的な黒いウエイトレス姿だ。
そして、千夏さんと同じくらいお腹が前に突きだしている。

 二人は、大きなお腹を抱えているとは思えないほどのスピーディーな動きで、
ソファーの背もたれを倒すと、ソファーは忽ちのうちにベッドへと早変わりした。
 ソファーベッドだったのか…。
そんな事を思っている間に、枕と掛け布団が用意され、二人の女性は一礼をして下がっていった。
「ご希望なら、子守唄でもお歌いしましょうか?」
 微笑む千夏さんの言葉をやんわりと断ってから、床につく。
ふかふかの布団が気持ちいい。これどこのメーカーのだろう。あとで聞いてみよう。
そんな事を考えているうちに、あっという間に眠りについた。

45無明:2012/12/29(土) 01:29:57 ID:eqM3o5BU0
俺は夢の中で、胎児になっていた。
暖かな子宮の中で、産まれるその時をまっていた。
優しい母の声が聞こえる。
そう、できることならずっとこのまま………………

目が覚めて最初に見えたのは、千夏さんの寝顔だった。

46舒龍:2013/01/10(木) 12:10:43 ID:oXr2piuY0

 蝋のように白い顔に、赤い唇。その白い顔を覆うように流れる漆黒の長い髪。
呼吸のたびに、上下に揺れるおっぱいと大きなお腹…。
 キレイだな…。
千夏さんの寝顔を見て、つくづくそう思う。
こんな女性が彼女だったらいいのに…。
「…ん、んぅぅう…」
 しばらく見とれていると、小さくうめき声を上げて千夏さんの長い睫毛が痙攣するように動く。
「…あ、おはようございます。よく眠れましたか?」
 ソファーベッドに寝転びながら、自分のほうを見ている俺に気付いたのだろう。
少し恥ずかしそうに顔を赤らめながら、言う千夏さんの声は、少しまだ夢心地のようだった。

 2人で仲良くトイレまで行き、顔を洗った。
こうしてみると、まるで千夏さんと結婚してこの洋館に住んでいるような錯覚に陥る。
こういうのも悪くないな。
 大学を卒業してお金が溜まったら、こういう妊婦さんと擬似結婚生活ができるお店をオープンさせようか。
そんな他愛もないことを考えながら、部屋へと戻る。
 ええっと、まだ一ページ目でやってないのは、救急車だけだな。
よく眠れたので、今日は、二ページ目も一気にやってしまうか。

 千夏さんに救急車。胎児の数は1人。比較的安産で正常位。
陣痛が始まり、救急車を要請。渋滞により、救急車内に搬送された時点で破水。
とオーダーした。こんなに細かくシチュエーションを指定しても大丈夫なんだろうか。
 VRシステムに座り、目の前が一瞬真っ白に光り、視界が晴れると救急車の車内にいた。
俺は千夏さんと一緒に、グレーの救急服を着込んで車内にいた。
 ガコンと衝撃があり、どうやら通報先に着いたようだ。

47無明:2013/01/11(金) 01:45:43 ID:PO47lxSA0
他に男性がいると気が乗らない。
それは言うまでもないのだけれど、実際に一人暮らしなのに、検診をしっかり受けている妊婦なんているのだろうか?
千夏さんから渡された産婦の情報を見ながら思う。
だけど、今はそれを考える時じゃない。
俺はストレッチャーを用意して、即座に室内へ向かった。
床に倒れ込み、脂汗を浮かべ苦しんでいる。
俺は、産婦の鈴島圭さんを抱きかかえて、ストレッチャーに寝かせた

48名無しのごんべへ:2013/01/13(日) 11:05:45 ID:LMd7VRWk0
 千夏さんと2人で救急車に収容する。
ガコンと衝撃があり、ストレッチャーが収容された。
 後ろ手に後部ドアを閉め、運転手に合図を送る。
助手席に座った隊員が無線で受け入れ先を探している中、一番近い病院に向かってとりあえず走りだした。
走りだしたまでは良かったが、最も近い病院は、受け入れられないという。
ちょっと離れた病院が受け入れることになって、急遽そちらへ向かうことにした。
 幹線道路に差し掛かった時、大渋滞に巻き込まれた。
サイレンを鳴らし、道を譲るよう呼びかけるが、前後左右車で埋まってしまい、動けなくなってしまった。
「あぁ…、ぅうんん…!」
 産婦が短く息み始めた。本格的に陣痛が始まってしまったようだ。
お腹に力入れない様、アドバイスしながら、腹部に取り付けられた簡易陣痛測定器を見やる。
まだ破水はしていないようだし、病院に搬送されるまでは産まれないだろう。

 しかし、俺の予想は甘かった。数十分経っても、車列は殆ど動かない。
恨めしげに動かない車列に視線をやったその時、

 バシャバシャバシャー

 まるで蛇口を全開にしたかのような凄まじい勢いで産婦の股間から水が飛び出してきた。
飛び出した水は、俺たちにも少しかかり、ストレッチャーのシーツを濡らした。
無色透明。舐めてみても、味はなし。
破水したのか…!?

49熊猫:2013/01/16(水) 12:33:57 ID:po.BWNN20
「患者、破水!」
 隣で千夏さんが叫んだ。
やばい。破水してしまったということは、もう間もなく産まれるという事だ。
破水してしまうと、平均的な時間で一時間ちょっとで後産が終了する。
初産だとその倍ぐらいと言われているので、あと2時間ほどで出産してしまうことになる。

 それから30分が経った。
陣痛はさらに強くなり、陣痛の間隔もだんだん短くなってきているし、
子宮口も全開に近い。
でも、車は一ミリたりとも動いていなかった。
とりあえずこの救急車を前に進ませようとみんなも協力してくれてるんだけど、ほとんど動いていなかった。
救急車の中で出産するしかないのか…。まあ、元々そういうオーダーだったんだけれど。
装備をチェックしなきゃ。
「千夏さん、出産に関する装備はどれぐらいありますか?」
 俺は千夏さんに声をかけた。

50無明:2013/01/19(土) 03:01:33 ID:a6tGcRZY0
「そうですね………専用の道具となれば、胎児の呼吸を助けるための吸引器具とへその緒を固定する為のクリップ、くらいでしょうか?」
あとは基本的な道具ばかり。
想像以上に、物が少ない。
しかも患者の方はといえば、とうとう息み始めてしまった。
ない頭を捻ってでも考えるしかない。
産湯なんかするはそもそも無理だ。
後必要なもの。
それを考えなければ、母子ともに危険にさらされる。
考えろ、考えろ。
何か、足りないものはないか?

51熊猫:2013/02/01(金) 09:04:50 ID:aQabq5Lg0
 結局足りないものは思いつかなかった。
比較的安産で正常位に設定してあるので、大したことは起こらないだろう。
このまま、この設備のままでやれるはずだ。

 すでに胎児の頭が出ていて、患者の股間から、ワカメのような黒々としたものが見えている。
考えているヒマは無さそうだな。
陣痛計なんてものは救急車にないので、千夏さんに間隔を測ってもらって、
お腹に手を当て、手探りで行くしかない。

52無明:2013/02/01(金) 11:31:50 ID:WPwyBUDg0
陣痛を計ってもらって、出来る限り備えようとしていたが、そうも行かなくなった。
「んんーーーーーーっ!!」
患者の声。
一気に、胎児の頭が出てくる。
間に合わない!
「千夏さん、受け止めて!!」

渋滞の中とはいえかなりの安産だったが、あそこまで早いとスリリングだ。
これで、場所のバリエーションは全て消費した。
ここまできたら、順番にコスチュームもやっていこう。
まずは、和服からだな。

53舒龍:2013/02/07(木) 14:53:45 ID:5VSF662I0
 部屋に戻ってすぐ、千夏さんにオーダーを伝える。
コスチュームは和服。双子で38週目。比較的安産。
前回のオーダーで、かなり細かくオーダーできることがわかったが、
この2ページ目からは、シチュエーションよりコスチュームメインになっているようだった。
そのため、どうも勝手がわからない。
同じではつまらないので双子としてみたが、様子を見るためにも、あっさりとした比較的安産を選ぶ。
 VRシステムのイスに座ると、もはやおなじみとなった白い光で視界がいっぱいになる。

 視界が晴れると、そこは神社だった。どこか見覚えのある…。
ぐるっと見渡してもすべて視界に入るぐらい小さい神社。
 正面には拝殿があり、人影が見える。
着飾った様子は華やかな雰囲気があり、どうやら初詣らしい。
これだけ人が多ければ、妊婦を探すのも大変だな。
どの女性も着物を着ており、前に回ってみないと、妊娠しているかどうかわからない。
さらに、着物というのは体型を隠すようできている。というか、昔の人は寸胴が多かったらしい。
そのためか、誰もが妊娠しているように見えるし、妊娠していないようにも見える。
 あちこち歩いて、さすがに疲れてきた。
鳥居の基礎の所に座って休憩することにしよう。

 しばらく休憩していたら、石段から誰かが上がってくるのが見えた。
見えた瞬間、これだ!と思った。
緑色に矢尻のような白いポイントが有る着物でも隠せないほどの大きいお腹の膨らみ。
他の人とは違い、胸とお腹の境目ぐらい、かなり高い位置で帯を締めていて、帯の下がぽっこりと膨らんでいる。
苦しいのか、ふぅふぅと大きな息をつきながら石段を上がってくる。
やはり重いのか、片手でお腹を支えている。
 すぐに掛けより、手を貸してやる。
間近で観た妊婦さんの顔はどこかで見たような、どことなく見覚えがある。
そんなこともすぐに消え去ってしまう。
帯の下から突き出たお腹は、今にも着物を破って破裂しそうなくらい大きい。
すでに息が上がっていて苦しそうなので、社務所近くのベンチに座らせた。

54無明:2013/02/07(木) 17:11:19 ID:hxmpMmWU0
妊婦さんを社務所のベンチに座らせた、正にその時だった。
「ふぅ、うぅぅぅ………」
小さく呻く声が聞こえたその途端、妊婦さんの股の辺りがじわりと濡れる。
そりゃ、あの高さの石段を登ってきたんだから無理もないだろう。
こうなってはやることは一つだと、千夏さんを呼ぶ。
千夏さんはどうやら、バイトの巫女さんの手伝いをしていたらしかった。
明らかにサイズの合っていない巫女装束で、こっちに向かってくる。

55舒龍:2013/02/23(土) 12:55:02 ID:bAMijELw0
 巫女装束のサイズが千夏さんに明らかに合っていないのはその巨乳のせいだ。
走るたび、ばいんばいんと音がこっちまで聞こえてきそうなくらい左右に揺れる。
 袴の帯に押し上げられたおっぱいは、今にも零れ落ちそうになっている。
その緋袴も、双子を孕み大きく膨らんだお腹のせいで足元まであるはずがふくらはぎの真ん中ぐらいまでずり上がっている。
 ごくり。
思わず生唾を飲み込む。
俺も男だ。こんなのを見て興奮しないわけがない。
「ふぅぅん…。はぁっ……」
 千夏さんに目を奪われていると、傍らの妊婦さんが呻いた。
おっといけない。この妊婦さんの出産を見に来たんだった。
 着物というのは、筒状の布を巻きつけた格好になっている。
そのため脱ぎにくいし、脱がしにくい。
 千夏さんがたどり着き、妊婦さんの横に座ってラマーズ法を教えているのを横目で見ながら、
とりあえず帯を緩めながら裾を広げ、できるだけ足を開かせる。
開かせた足の間からは、水たまりが出来ていた。すでに破水してしまっているようだ。

56無明:2013/03/01(金) 04:24:02 ID:odBc3YPA0
「ふうっ、ふぅ。ふぅ〜〜〜〜〜〜〜んんんーーーーーーーー!!」
「あっ、早く用意を!!」
何度目かの呼吸の最中、突然産婦さんがいきみ始めた。
比較的安産に設定したからだろうか、いきんだその瞬間から、丸いものが着物の布地を押し上げている。
千夏さんの言う通り、受け止める準備をしないとこれは危ない。
しゃがみこんで手を差し出したその途端、第一子がすんなりと生まれて産声を上げた。
こりゃ、かなりあっさりしてるな………

57舒龍:2013/03/09(土) 11:12:50 ID:bWKLhbkc0
 次の出産はけっこう難産にしてもいいかもしれない。
そんなことを思いながら、産まれてきた第一子を千夏さんに渡し、第二子の娩出に備える。
「はぁ、はぁ……。ん…っ、ぅんん、んんんんんン〜」
 また陣痛の波が来たようだ。妊婦さんが息むと、するりと第二子が出てきた。
長い石段を登ってきたのが功を奏したのか、けっこうすんなり出てきたな。
第二子も千夏さんに渡して、出産終了。
 いつも部屋の中とかでドアを通ったら、喫茶店に戻っていることが多かったが、今回はどうしたものか。
だだっ広い神社には、ドアらしきものは見当たらない。
ドアらしきものがあるのは、社務所ぐらいのものだ。どうすれば喫茶店に戻れるのだろう。
「ふふ。こっちです」
 不安げに辺りを見回していると、千夏さんが鳥居の方へ歩き出した。俺も慌ててその後を追う。
鳥居の先には長い石段がある。千夏さんもさっきの妊婦さんみたいに産気づきはしないだろうか。
大きなお腹がジャマして足元は見えないはずである。石段には手すりがあるとはいえ、けっこう危険だ。
 そんなことを思っていたら、鳥居をくぐると喫茶店の部屋の戻っていた。
なるほど。鳥居がゲートになっていたのか。
鳥居自体、神域と人間が住む俗界を区画する結界のようなものと言われている。

 さて、ぐっすり眠ったことで、疲れもすっかりとれている。
2ページ目からは、コスチュームがメインのようだが、コスチュームに合ったシチュエーションになるようだ。
だいたい把握できたので、次に行こう。
次は、ドレスか…。
ドレスを着るシチュエーションってのがよくわからないが、結婚式かパーティーか…。そんくらいのもんだろう。

 千夏さんにドレス。胎児の数は2人、巨大児。正常位だが、膣口で胎児がつっかえて難産になる。
参加者にも妊婦がいて、つられて産気付く。
とオーダーしてみた。初の複数出産をオーダーしてみたが、通るのだろうか?

58無明:2013/03/11(月) 06:19:00 ID:.EilK2HY0
「複数ですか………もう一人の方の出産はどうされます?」
複数は可能だったようだが、肝心なことを忘れていた………
もう一人も設定できるなら、こっちは逆子といこうか。 
胎児数は、おまけと言えばおまけということで一人にとどめておこう。
難産の度合いについてはメインと同程度に。
千夏さんにそれを伝えると、快く了承してくれた。
「では、今から始めますね?」

気づくと、俺はタキシード姿になっていて、隣には赤いドレスを着た千夏さん。
やはり、何かのパーティーらしい。

59熊猫:2013/03/21(木) 10:44:42 ID:l6XIfEss0
 正面の壇上にいる男性は司会者だろうか。
その隣に女性がいるのだが、妊娠はしていないようだ。スラリとしたウエストが強調された服を着ている。
 見たところ、参加者は50人ぐらいいそうだ。
立食のバイキング形式になっていて、ウェイトレスと思しき人らもいてかなりごったがえしている。
どうしたものか…。
 そう思って辺りを見回していると、見つけた!
壇上に近いところ。一番前のテーブルに車椅子に乗った女性がいる。
 シンプルなサーモンピンクのドレスを纏ったお腹はこれでもかってぐらいに大きく前に突きだしている。
ドレスが太もものほとんどを隠している。そこまでがお腹だとすると、臨月か。もう産まれそうだな。
ってことは、これが今回のメイン妊婦か。
「久保村 莉奈。24歳。双子の30週目に入ったばかりですが、育ちすぎたため、明後日帝王切開で出産予定です」
 千夏さんが女性のプロフィールを読み上げる。
 どうやらこの女性は今回のパーティーの主役らしく、女性を囲むように人だかりができているため、今は近づけない。
淡いグリーンの液体が入ったグラスを持ちながら、和やかな感じで談笑している。
まだ陣痛も始まっていないようだし、もう一人の妊婦を探すか。

60無明:2013/03/21(木) 20:12:21 ID:UmeYgvjs0
いかにも「自分の立ち位置を探している」という素振りであたりを見渡す。
すると、1つ空いているテーブルに誘導された。
隣は当然千夏さんのものだが、向かいが空いている。
と、そこに青いパーティードレスをまとった、これまたおおきなお腹の妊婦がきた。
よこでそっと、千夏さんが耳打ちする。
「北山富江。25歳で単胎の36週目ですけど、身長に比して胎児がかなり大きいので、こちらも明後日から帝王切開で出産予定だそうです」
言われてみると、確かにこの人は身長低めだ。
軽く会釈して座ってもらい、とりあえずその時を待つ。
さあ、パーティーの始まりだ。

61くりきんとん:2013/03/26(火) 17:51:10 ID:P.g5uB/c0
そのとき、千夏さんがお腹を押さえた。

62くりきんとん:2013/03/26(火) 18:28:49 ID:P.g5uB/c0
管理人さんへ
これと1つまえの削除しといてください
へんなこと書きました
すみません

63無明:2013/03/26(火) 19:20:31 ID:L8KNOBfQ0
>>62
別に大丈夫だと思いますが……


えっ!?
千夏さんが?
と、俺があわてたその時だった。
ちらりとこっちを見ると、舌を出して悪戯っぽい表情を浮かべる千夏さん。
ようは、俺をからかってきたのだ。
「それよりも、主賓を見てくださいよ」
ケロリとした様子で前を指さす千夏さん。
「おどかさないでくださいよ」
俺はムッとしながら主賓のほうをみた。
しきりに腰に手を当てたり、お腹をさすったりを繰り返している。

64くりきんとん:2013/03/26(火) 21:21:56 ID:P.g5uB/c0
「そろそろですかね」
俺は少し心臓の鼓動が高まる。

65くりきんとん:2013/03/26(火) 21:43:12 ID:P.g5uB/c0
主賓の表情は時間がたつにつれて苦しく険しくなっている。

66無明:2013/03/26(火) 21:49:35 ID:L8KNOBfQ0
>>64
文句を言うようで悪いですが、せめて5行以上はあったほうが、次の人もつなげやすいかな、とは思います。


とうの主賓は挨拶なのか暫くはテーブルをあちこち回っていたが、やがてそれもしなくなって自分の席にじっとし始めた。
深呼吸を何度も繰り返し、お腹をさすっては眉を顰めている。
隣に控えていた男性が何かを耳打ちするも、首を横に振る彼女。
やがて周りも気づきだしたのか、少しづつ騒がしくなっている。

67くりきんとん:2013/03/26(火) 22:37:10 ID:P.g5uB/c0
主賓はとうとう我慢の限界のようだ。
拳を強く握っている。
「そろそろいきますか?」
「もう少しまちましようよ」
などと議論を重ねている俺と千夏さんは主賓に気をとられていて
気づかなかった、
向かいの女性の変化に

68熊猫:2013/03/28(木) 19:33:27 ID:iMzN6mO.0
>>62
無名さんがうまく物語を繋げて頂いたので、削除しないでおきますね。

「祐樹様。あれ…」
 ふと千夏さんがつぶやく。千夏さんの視線の先を追うと、向かいに座った青いパーティードレスをまとった女性。
確か千夏さんが36週目だって言ってたっけ。
通常37週目から正産期といい、お産に適してると言うけれど、胎児が既に育ちすぎているらしい。
でも女性の身長が低いせいか、テーブルに隠れてお腹が全然見えない。
顔をしかめ、お腹をさすっているようだ。
もう産気づいたのか…?

 そう思って思わず立ち上がりかけたが、違ったようだ。
お腹をさすりながら、ドアの方に歩いて行った。
「トイレだったみたいですね。後期になると膀胱が圧迫されて近くなりますから」
 ちょっと顔を赤らめながら千夏さんが解説する。
なるほど。でも千夏さんはまだ一回もトイレに行って無いような気がするぞ…。
「…ぅうんん…、はぁああん…!」
 主賓の女性がこっちにまで聞こえてくるような大声を出した。
顔をしかめ、お腹をさすって、かなり苦しそうだ。
双子の巨大児。正常位だが、膣口で胎児がつっかえて難産になる。ってオーダーしたんだっけ。
そろそろ行くか。
千夏さんと眼で合図して、俺たちは主賓が座るテーブルへと近づいた。

69無明:2013/03/30(土) 13:59:25 ID:f3ACXfmU0
ちょっとの間に、ざわめきが広がっていく。
何事かと思って更に近づくと、すでに主賓はいきみ始めていた。
どうやらこらえきれなくなって半ばパニックを起こしているようだ。
ここはなんとかして、産婦を落ち着かせることが必要だ。
男である自分がアドバイスするのもアレだし、どこかにちょうどいい人物は居ないものだろうか………
千夏さんは周りの人に説明をしてもらっているし、どうすれば………
ちょうどその時だった。
青いパーティードレスの女性が、会場に戻ってきたのは。

70熊猫:2013/04/09(火) 21:53:34 ID:gR6pN3Fw0
青いパーティードレスの女性。
「北山富江。25歳で単胎の36週目ですけど、身長に比して胎児がかなり大きいので、こちらも明後日から帝王切開で出産予定だそうです」
 この女性が千夏さんの向かいの席に座った時、横からそっと千夏さんが耳打ちしてくれたデータを思い出す。
この人に頼むしかないようだな。
「北山さん、お久しぶりです」
 いかにも知り合いのようなふりをして近づく。25歳って言うと、俺より少し年上だな。
「あなたは…?」
 小首を傾げる女性。テーブル越しに見てもかなり身長が低い女性だなと思ったが、俺のみぞおち辺りに頭が来る。
150…ないかもしれないな。そのせいか、
「覚えてませんかね?この前のパーティーで一緒だった…真田です」
 思わず本名を言いかけて、とっさに偽名を使った。なぜだか知らないけど…。
周りの女性を見ても、かなりパーティー慣れしてそうに見える。この北山という女性もだ。
「そうですか…。すいません…。あまり物覚えがいい方ではないので…」
 本当に済まなさそうに眉をひそめる。心根の優しい人なんだな。騙すのが心苦しい。
おっと、そんな事言ってる場合ではなかった。
「久保村さんが産気づいてしまったようで…。落ち着かせたいと思うんですけど…」
「わかりました。ちょっと心得があるので、やってみます」
 どういう心得かわからないけど、北山さんに任せておこう。

71無明:2013/04/10(水) 16:42:36 ID:Ivs/GwVc0
「深呼吸して。大丈夫、落ち着かないと何にもならないから」
久保村さんのところに向かうと、北山さんは声をかけて落ち着かせようとしていた。
だが、当の久保村さんはというと苦しむばかり。
これは本人が苦しんでいるだけじゃない。
見た目以上に、出産が進んでいるとしか思えない。

72ぷに丸:2013/04/12(金) 01:54:57 ID:fK7tAKJ60
「落ち着いて。私は助産師なの。ちゃんと知識があるわ。まずは落ち着いて。」
北村さんは優しく手を握りながら語りかける。
パニックになっている久保村さんが、北山さんのお腹に当たってしまわないかとヒヤヒヤしたが。

「ふぅ…ふぅ…ふぅ…。痛いのォ。怖いのォ!」
久保村さんは優しい北山さんのおかげでやっと落ち着きを取り戻した。
どうやらいきなり襲ってきた強い陣痛に恐怖を感じてパニックになってしまったようだ。
「ありがとう。一緒に頑張りましょう。」
そう言うと北山さんは久保村さんの手を添えて自分のお腹を優しく撫で、同じように久保村さんのお腹を撫でた。
「じゃあ、久保村さん、ちょっと恥ずかしいかもしれないけど、子宮口を見せてね。」

俺があらかじめ用意したテーブルクロスとタオルをカーペット床に敷いた上に久保村さんを寝かせた。
「真田さんはいきみの指導できるかしら?久保村さんはちょっと足を開いてね…」
俺はいきみの方法を教え、北山さんは久保村さんのマタニティパンツをずらして子宮口を確認した。

73無明:2013/04/12(金) 02:07:39 ID:vW.F7QPg0
「破水はしてないし………となると7cmくらい?大丈夫。私にあわせて息をして。せーの、ふーっ、ふーっ」
「へ、え?ふうぅーーっ!ふうぅーーっ!」
「あ、あんまり強くしたら力入っちゃいますから。もう少しゆっくり、ですよね?」
「真田さんの言うとおりだから。今は耐えて」
さすが本職、というべきか。
優しい口調ながらも要点をきちっと押さえ、産婦に耐える手段を伝えている。
ついでにボディーガードとおぼしき男性には、救急車到着まで間に合うか分からないのでここで産ませるということを伝えていた。
いきみの逃し方も安定してきたためか、俺は野次馬を遠ざけてほしいと言われた。
立ち位置さえ工夫すれば見放題だ。

74舒龍:2013/04/15(月) 22:04:55 ID:faEm6HVc0
 男性陣には、周囲のテーブルやイスをどけてもらい、少し離れるように言った。
残った女性には人の壁になってもらう。
そこに素知らぬ顔で紛れ込み、心配そうに事の成り行きを見つめる女性らと共に覗きこむ。
 俺が覗きこんだ瞬間、バシャバシャと水音が聞こえた。
どうやら破水したようだ。
破水したということは子宮口が全開大になり、いよいよお産も本番といった感じだな。
 胎児もだいぶ下がっているらしく、お腹の膨らみの頂点はおヘソの辺りから、下腹部へと移動している。
双子の巨大児に設定したからか、胎児が下がってくる様子がありありと見て取れる。
「破水したわね…。もう、力いっぱい息んでもいいわよ。ほら、ひっ、ひっ、ふぅ〜」
 股間を覗きこむようにして様子を見ていた北山さんもほっとした様子で、久保村さんにアドバイスをしている。
青いパーティードレスに包まれた大きなお腹の辺りをさすりながら、ラマーズ法の実演をしてみせる北山さん。
その北山さんの顔は、苦しそうにゆがんでいる。これじゃどっちが産婦だかわかりゃしないな。
 そう言えば、つられてもう一人の妊婦も産気付くってオーダーしたんだっけ。
ってことは、まさか……。

75ぷに丸:2013/04/22(月) 02:07:09 ID:uxr74MDM0
「んんっ…!!」
北山さんに大きな陣痛の波が襲ってきたのか、ついに声が漏れてしまった。
周囲の人には気づかれてはいないようだ。
久保村さんの方はどうだろう。順調に進んで…いない!
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーーーっ!!」
尋常じゃない叫び声を上げている。
北村さんもそれに気づいてはいるようだが、痛みでうまく言葉を紡げない。
「ぢょっと…、確認…させて」
北山さんは必死になって久保山さんの内診を試みた。

76熊猫:2013/04/24(水) 21:21:08 ID:kTpQFQEg0
「…っ、くぅんッ…ぅうんんん……」
 しかし、北村の陣痛も本格的になってきたのか、かなり辛そうだな。
よし、ここは俺らに任せろ。見るだけもいいが、やっぱり介入したくなる。
「北山さん、大丈夫ですか!?」
 白々しく駆け寄り、北山さんのお腹を触診する。
青いパーティードレスの上からでもハッキリわかるほど、お腹は固く張っていて、だいぶ下がっているようだ。
まだ破水はしていないものの、かなりお産が進んでいるように見える。
「北山さん。まさか、あなたも産気付いたんじゃ…。俺と彼女は、産婦人科専攻の医学生です」
 傍らで心配そうに見ている千夏さんに視線を映しながら言葉を紡ぐ。
医学生に専攻があるのかどうかわからないが、説得力があったようで、北山さんも久保村さんの横に同じような姿勢で座り込んだ。
 ここでちょっと復習しておこう。
久保村さんは、双子の巨大児で膣口で胎児がつっかえているため、難産になっている。
助産師の北村さんも、久保村さんの介助中に産気付いた。胎児は一人だけれど、逆子で難産。

 さて。
北村さんの方は、まだ時間がかかりそうだし、しばらくは放っといても良さそうだな。
久保村さんは、かなりの難産が予想されるし、つっかえている二人の胎児を何とかしなきゃな。

77無明:2013/04/25(木) 05:36:48 ID:UYNyjFTI0
「男ですいませんね。いま様子を見ますから」
声をかけて、子宮口のチェックもかねて様子を見る。
引っかかっているということは、どっちか片方の胎児を押し戻す必要がありそうだ。
そして様子を見たところ、俺から見て右側に位置する胎児を押し戻せそうなことも分かった。
「痛いですけど、我慢して下さいね?」

78舒龍:2013/05/22(水) 07:21:03 ID:J/tUYBy.0
「んああ゛あ゛あ゛あ゛〜!」
 押し戻せそうな右側の胎児を、手を入れて押し戻す。
久保村さんは、断末魔とも言える悲鳴を上げて苦しむ。
こりゃかなりの難産だな…。自分で設定したにもかかわらず、ちょっとかわいそうになってしまった。
手で左側にいた胎児の位置を調整し、娩出を助ける。
でも、久保村さんは荒い息をつき、かなり体力を消耗しているみたいだ。自力で娩出するのは、かなり難しそうだな。
 千夏さんに念のため北山さんの様子を見ておくように言ってから、陣痛の波に合わせ、胎児を引っ張る。
一番大きい陣痛の波が来た時に、一気に引っ張る!
ズボッと大きな音をたてて、胎児が娩出された。
先に産まれた方の赤ちゃんを千夏さんに渡し、さっき産まれた方の赤ちゃんをぐったりした久保村さんに渡す。
そろそろ救急車が来る頃だろう。
千夏さんの誘導で、二人の赤ちゃんのへその緒が切られ、産湯を使った。
 さて、次は北山さんだな。
久保村さんの出産の間も、北山さんの陣痛は順調に進み、もうすぐ娩出されるだろう。
久保村さんの出産が終わったことで、周りの雰囲気も和らいだ。俺も千夏さんもホッと一安心だ。
その和やかになった雰囲気に押され、俺は忘れていた。
北山さんも、単胎ながら久保村さん並みの難産に設定していた事を…。

79無明:2013/05/23(木) 00:31:20 ID:QJ6svCZk0
「痛くなったらいきんでください!」
声をかけながら、時間の経過などもチェックしていく。
そんなことをしていたもんだから、すぐに気づいてしまった。
分娩の進行が、遅い。
いや、遅いなんてもんじゃなかった。
さっきから北山さんは言われたとおりにしているのに、陣痛にだって問題はないのに。
分娩の進行が止まっている。
つまり、「遷延分娩」の状態に陥ってしまっていた・

80蓬莱:2013/06/03(月) 20:08:22 ID:kwP70jOY0
 本来なら帝王切開に移らなきゃ胎児はもちろんのこと、母体にも危険が及ぶ時間帯だ。
しかし、この状況では開刀する訳にはいかないし、俺にはその技術もない。
こうなると、久保村さんの時と同じように手を使い、胎児を吸引するしかないようだ。
 北村さんもぐったりとしてきており、かなり危険な状態であることが伺える。
なるべく早く胎児を娩出してしまわないとちょっとヤバイかもしれない…。
 北村さんに声を掛けてから、千夏さんと一緒に北村さんのお腹を押す。
思わず顔を背けてしまうほど絶叫が漏れる。
それが功を奏したのか、微弱ながらも陣痛が再開したようだ。
陣痛の波に合わせ、胎児を引っ張りだす。

 北村さんの赤ちゃんもかなり大きな赤ちゃんだった。
ハサミを使いへその緒を切った所で、パーティー会場に救急隊員が駆けつけてきた。

 俺達の出番はここまでだな。騒然となる会場を後にした。
メニューをみてみると、順番通りなら次が競泳水着か。
頼んでいたウーロン茶を飲み干してから千夏さんにオーダーした。

81名無しのごんべへ:2013/06/10(月) 23:39:15 ID:01Eary9E0
たまには変化球も悪くない、今回は順番通り競泳水着にするが、次は軍服か戦隊スーツもいいかもなぁ。
おいおい考えるとして。
そんなことを考えながらオーダーをする。
競泳水着、胎児は一人、微弱陣痛。
千夏さんにそれだけをつたえ目を閉じる。

気付いたときには俺は水着でプールサイドに立っていた。
「へぇ、なかなか引き締まった身体ですね。」
そういう言葉に振り向くと千夏さんがいた。
水着は何故かスクール水着だ。紺色の生地と大きくつきだしたお腹が妙にミスマッチでそそる。

「あ、ターゲットが来た見たいですね。」
そういうと千夏さんは入り口を指差した。
そこには髪がそれなりに長く釣り目気味の大きなお腹を抱えている競泳水着の少女がいた。

「神宮寺麗香、38週目の17才。財閥のお嬢様だそうですよ。」
財閥のお嬢様かぁ…学生服でもあり得るシチュエーションだよな。
そんなことを考えながら麗香を見ていた。
飛び込みの練習や泳ぐ練習から、大会が近くて練習をしているような感じを受けた。
飛び込みかぁ…あれだけのお腹を打ち付けて大丈夫かなぁ。
俺の心配は間違いではなかった。
数回ほど飛び込み泳いでいたのだが、何回目かの飛び込みのあと、コースを半分ほど泳いだ彼女が急に動きを止めた。
お腹を抱え、立ち尽くしている。眉間にはシワもよっていた。

いよいよ俺の出番かな?そう考えた俺は隣のコースを泳ぎ彼女に近づいた。

82舒龍:2013/06/15(土) 12:45:05 ID:R58fFZOY0
 彼女に近づくため泳いでいると、あることに気付いた。
すれ違う競泳水着のお腹がぽっこりと膨らんでいるのである。
明らかに産み月が近いのだろう。かなり膨らみが目立つのもいるが、今回のオーダーは一人だけだ。
おそらく次の客が来た時に出産するのだろう。
 そんなことを思っているうちに、彼女の側まで泳ぎ着いた。
水中から顔を出すと、他の水泳部員も心配そうに彼女に近づいて来ている。
 プールサイドを見やると、白いパーカーを着てストップウォッチを持った女性がいた。
この女性がコーチだろうか。かなり目立つお腹をしている。
「佐伯先生。麗香の様子はどうですか?まさか、産まれちゃうんじゃ…」
 心配そうに眉をひそめているが、プールに入ってくる気配はない。
このコーチも、お腹の赤ちゃんが心配でプールサイドから飛び込むことは出来ないようだ。
先生って呼ばれてたな。ってことは、教師役なのか。
…実に、面白い。

 そんなことを言っている場合ではなかった。
確か麗香は38週目だったな。まさに今にも産まれそうっていうか、張り裂けそうなぐらい大きく前に張り出したお腹。
彼女の頭まるごと入りそうなぐらいだ。
 素早く観察してみると、麗香はまだ苦しそうに眉をひそめ、両手でお腹を押さえている。
まだ破水はしていないようだ。
破水するまであまり息まないように伝えてから、コーチに救急車を要請するよう伝える。
 オーダーでは、微弱陣痛になるんだっけ。
通常、陣痛の間隔は短く強くなっていくのに対し、子宮の収縮力が弱く、陣痛の感覚が短く強くもならないのだ。
さあて、どうなるかな…。

83熊猫:2013/06/22(土) 08:35:07 ID:YJcsXfLA0
「ん…っ、ぅんん、ん。くぅぅうう、んん…、くぅあぁッ〜…!!」
 しばらく経ったが、やはり陣痛は進んでいないようだった。
潜って様子を見てみるが、お腹はかなり下がっているものの、胎児が出てくる様子はなかった。
整った麗香の顔が苦痛に歪みっぱなしになる。
あまり長くこの状態が続くと、胎児はもちろんのこと、母親の麗香の命も危ない。
 帝王切開や吸引に切り替えたほうがいいんだろうけど、そんな道具も設備もない。
また、今までの経験から死者が出る事にはならないのだろう。
「ちょっと危険な状態ですね。母体の体力の消耗が激しいです」
 千夏さんが横から状況を報告してくれる。
確かに体力の消耗が激しいそうだ。
時折、目のあたりまでプールの水に浸かるぐらい沈んでいくことがある。
このまま水中にいれば危険だ。
数人の生徒やコーチに手伝ってもらって、ひとまず麗香をプールサイドに上げる。
 どうやらこの学校は女子高なのか、水泳部員は女子しかいないのか、
この場にいるのは自分をのぞき、すべて女性のようだ。
 麗香の水着をちょっとずらし、股を露出させる。
指で測ってみたが、子宮口の開きはだいたい指一本分といったところか。
もうかなり時間が経っているように感じるが、分娩的にはまだ始まったばかりといったところか。

84無明:2013/06/25(火) 21:45:02 ID:ykbYS55s0
諸説あるようだが、陣痛も肉体の疲労に影響されるという話がある。
今回の場合はついさっきまで泳いでいたわけだから、疲労が溜まっており、だから陣痛が強まらないと見るべきか。
とりあえず、微温湯ならともかく、このプールみたいな水温の中では体が冷えてさらに危険だ。
部員数名を呼び、協力して麗華をプールサイドに上げる。
あれだけ派手に飛び込んだというのに、破水はまだしていない。
「誰かハサミを持ってきてください!」
千夏さんは部員に呼びかける。
このタイプの水着は締め付けが強いぶん、どこか一箇所でも切ることが出来れば締め付けは弱まるらしい。
つまり無事に出産できるよう、股のあたりを切り抜くんだそうだ。

85舒龍:2013/07/05(金) 07:47:44 ID:Is5z5HSw0
 千夏さんの声に一人の部員がうなずき、プールの外へ駆けていった。
しばらくしてその部員が手にハサミを持って戻ってきた。
その間も、麗香の様子に変わりはなく、かなりぐったりとしている。
 股のところへハサミを入れ、競泳水着を切り裂いていく。
伸縮性のあるタイプのためか、軽くハサミを入れただけで、スーッと下腹部の辺りまで裂けていった。

 しかし、麗華の出産に進展は見られない。
かなり麗華の体力の消耗が激しく、かなりヤバそうだ。
千夏さんと他の部員たちに手伝ってもらいながら、コーチと俺で麗華のお腹を押す。
かなり苦しいのだろう。持てる力を振り絞って暴れる麗華。
でも、それが良いキッカケになったようで、ハサミで切り裂いた麗華の股から水がボコボコと溢れ出てきた。
破水が始まったのだ。
いよいよこれからが本番だ。

86無明:2013/07/07(日) 16:28:09 ID:mWQMBlbI0
とはいえ、オーダーが微弱陣痛だ。
ここからどれほどの時間がかかるのか、ということについてはまだわからない。
まずは痛がる可能性を考えて、部員たちに体を押さえてもらう。
本人はやはり泳ぎ詰めで疲れているとしか思えない。
つまるところ、その場で一番大事になるものは1つ。
自分たち周囲の介助というわけだ。
問題なのは、微弱陣痛すなわち、「陣痛促進剤」が必要になる可能性が高いということだ………。

87名無しのごんべへ:2013/07/16(火) 16:05:44 ID:g2c7GEKQ0
 陣痛促進剤といえば、オキシトシンとプロスタグランジンがよく知られている。
他にはオロナミンCを飲んだり焼肉を食べるという方法も知られている。
 しかしどれも学校のプールで用意できるものでもない。オロナミンCや焼肉は、医学的根拠はないし、都市伝説の類でしか無い。
としたら、マッサージとかそんなぐらいか。以前ネットで調べた時に記憶が蘇る。
合谷という親指と人差し指の間、骨がぶつかる所のちょっと上にあるくぼみ。
それから、三陰交という内くるぶしから指約4本分上、すねのちょっと後ろ。
このふたつが、陣痛促進によく効くと言われているツボになる。
手分けして、このツボを刺激してもらう。

 それでも効果なかったため、最後の手段に出ることにした。
コーチと千夏さん以外の女性に全員出て行ってもらい、先ほどのハサミで、競泳水着を全て切り裂く。
日焼けしていない真っ白な乳房に俺はむしゃぶりついた。もちろん医療行為としてだ。
乳頭をマッサージすることにより、脳からオキシトシンという子宮収縮を働きかけるホルモンを分泌するのだ。
唇と舌を使い、乳頭を軽くキスするようにタッチしたり、引っ張ったり左右に転がしていく。
「…くぅぅうう。ふぅん、ぁあ、あッ、ぅうんん……」
 蝋のように白かった麗香の肌がうっすらと赤みを帯びてきた。

 しかし、まだ陣痛は起こらないようだ。こうなったら最後の最後のとっておきの手段に出るしかないようだ。
位置を少しずらし、最大サイズまで勃起してしまったペニスを麗香の中に突き立てる。
「精子の中にはプロスタグランジンというホルモン物質が含まれており、このプロスタグランジンは陣痛促進剤にも使われているんです」
 コーチが、顔を真っ赤にしながら止めようとするのを、千夏さんがなだめる。
勃起した乳首をさらに責め立てながら、ペニスを更に奥へと進めていく。
「ん…っ、ぅんん、ん。ふぁっ…、んぅっ。ヒッ、ぁああ…。ッん…んんんッ、はぁあああ…!」
 麗香の肌が更に赤みを帯びていく。だらしなく開いた口からはヨダレが出ている。
あまり妊婦とセックスするのは気が引けるし、そんな趣味はないのだが、身体は正直だ。
「はぁっ、あふっ、ああぁ…。ぁ、あ、くぅぅうう、ぁああん、んん…、くぅああああぁッ〜…!!」
 すぐに麗香の中に射精し、それと同時に麗香もイッてしまったようだ。
体をビクンと震わせ、荒い息をついている。
すぐさま二回戦へと突入。
「…ふぅんっ、ぁああ。んっ、い、イタイ……」
 間もなく二回目の射精が来そうな感覚があった頃、麗香がお腹を抑えて痛みを訴え始めた。
とうとう陣痛が始まったようだ。これで安心だ。
俺のペニスによって子宮口の開きも全開になっているし、すぐにでも産まれるだろう。

88名無しのごんべへ:2013/07/17(水) 00:18:07 ID:iQPQijjA0
行為をしてからの麗華の出産は順調だった。
数回の息みで、頭が見え隠れするようになった。
そして。
「ふぁぁぁぁぁぁぁっ!」
大きな声を出した後、胎児がズルリと産まれる。オギャア、と元気に泣き出した。
元気な男の子だ。
産まれた赤ちゃんを麗華の腕に抱かせてやる。
「わたくしの赤ちゃん…産まれて、ありがとう…」
潤んだ瞳で呟く彼女を見た後、救急車のサイレンが近づくのを確認して俺達は脱衣場への扉をくぐった。

目を開けると、見慣れた天井が見えた。帰ってきたか。
ちょっと疲れたし、メニューを見ながら冷コーでも飲むか。
アイスコーヒーを飲みながらメニューを見ると、学生服の欄に目がいく。
そこにはセーラー服、ブレザーの他にもうひとつ、学ランという項目があった。
…学ラン?珍し過ぎるな。
応援団長の少女か、性同一性障害みたいな感じの少女か、何らかの理由で男装を強いられてるとかか。
何にしても確実に選択肢のひとつになった。
後、気になるのは複数人は大丈夫だけど複数のシチュはどうなのか気になるな。
例えば軍服と戦隊物のスーツ。
敵幹部の軍服の少女と戦隊の一人が戦ってるうちに二人とも陣痛が来て…みたいな。
これも千夏さんに聞いてみるか。

…さて、これでいくつか選択肢は出来たかな?
順番通り体操服にするか、学生服の学ランにするか、複数のシチュにしてみるか。
俺は悩みつつ千夏さんを呼んだ。

89熊猫:2013/07/17(水) 13:01:35 ID:iILQ.xcs0
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>>88

当掲示板管理者の熊猫です。
IP・ドメイン情報から>>81を投稿された方と同一人物だと見受けられるのですが、
>>1で舒龍さんが設定したグラウンドルール・メニューの上からやっていく。に従って投稿するようにお願い致します。
現在は>>16で無明さんが投稿された2ページ目になっています。
このメニューの上からでお願いします。

 今回は、オーダーとして確定していない。前回私が警告をしなかった。などの理由から
削除はしませんが、次回からは警告無く削除いたしますので、気を付けていただくようお願い致します。
ローカルルールや当掲示板のルールに反する投稿が多い場合は、規制させていただくこともあります。
これは、当掲示板を利用する全ての方に当てはまることでもありますので、各位ご注意願います。

 くまねこ
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90熊猫:2013/07/17(水) 13:02:50 ID:iILQ.xcs0
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・体操服(ブルマ)
ttp://ameblo.jp/shigeoh14/image-10759111978-10964642036.html
・体育館、バトミントンの様子(ページ半分ぐらいから下)
ttp://www.959h.kif.ed.jp/blog/2013/01/24000981.html

参考までに……

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 やっぱり最初に決めた上から順番で行こう。初志貫徹。初心忘れるべからず。
うん、大事なことだ。
てことは、体操服か……。学校で体育の授業中とかだろうか。ってなると、複数が自然だな。
 妊婦の数は3人。
1人は41週目で単胎。比較的安産。
2人目は38週目で単胎。胎児は大きめで比較的難産になる。
3人めは36週目で双子だが、胎児の大きさは単胎並みのため、かなり難産になる。
もはやおなじみとなったVRシステムのイスに座り、傍らに侍っている千夏さんにオーダー。

 視界いっぱいに光が広がり、光が収まると体育館にいた。
どうやら体育の授業中らしく、体操服を着た女子生徒がたくさんいる。
40人ほどいる内、8割ほどの生徒のお腹が大きく、見たことある顔もチラホラといる。
どうやら、さっきの競泳水着の時と同じ学校のようだ。
 2グループに分かれており、バトミントンをしているグループと、少し離れて見学しているグループがいる。
「まだ初期の子や、生理中の子は見学しているみたいですね」
 声のした方を見ると、生徒らと同じ袖と襟の所に赤いラインの入ったTシャツに赤いブルマを履いた千夏さんが立っていた。
言われてみれば、見学しているグループの生徒は、どれもお腹が目立たない生徒ばかりだ。
お腹が目立つ生徒は皆楽しそうにバトミントンに興じている。

「あの子が、長谷川 雪菜。41週目で単胎。比較的安産で出産。1人目のオーダーの子です」
 千夏さんが指差す方を見ると、今どき珍しく染めてもいないポニーテールを揺らしながらラケットを振るう、お腹が大きい子がいた。
「あの子が岡島 由貴。38週目で単胎。胎児は大きめで比較的難産。2人めのオーダーですね」
 千夏さんの指が動く。雪菜というさっきの子の隣。雪菜と違って明るく染めたショートカットの子。
そのお腹の大きさは周りに比べても大きめだが、雪菜よりは2回りほど小さい。
「そして、あの子が3人めのオーダー。36週目の双子で、胎児が大きいため、かなり難産になる子ですね」
 さらに動く千夏さんの指を追っていくと、生徒の中でも一際お腹が目立つ子がいた。
腰近くまである黒髪を束ねることもせず、ネット付近に突っ立っている。
 グンと前につきだしたそのお腹は、バーレーボール丸々2つぐらいは入りそうで、重くて大変なんだろう。
動くのもツライといった感じで、審判役を買って出ているようだ。

 さて、誰から出産するのかな。
順番まで決めていなかったから、成り行きに任せるしか無いな。

91名無しのごんべへ:2013/07/20(土) 22:23:03 ID:rLwctciA0
ちなみに俺の格好はジャージだ。多分新米の先生役かなんかだろう。

さて、様子を見ている間適当に考え事でもするか。
ひととおり終わったらどうしようかな。
複数のシチュを組み合わせ出来るのか聞いてみたいし、常連客用の裏メニューなんかもあるかもしれないし…
…ま、なんにせよ順番にやっていって終わってからだよな。シチュも時間もまだいっぱいあるし。
そんな事を考えていると動きに変化がありそうだ。

「オーライオーライ…うわっとと!」
「きゃあっ!」
ラケットを持ってバドミントンの羽(玉?)を追いかけていた長谷川さんと岡島さんが、正面からぶつかる。
お腹とお腹をぶつけ、尻餅をついた。
ちょっと心配だし駆け寄るか。
「長谷川さん、岡島さん。二人とも、大丈夫かい?」
「いてててっ…ボクはなんともないみたいだね。」
岡島さんがそう答える。
「そうか、手をかすよ」
「ありがと、先生。」
右手を差し出すとそれを握り立ち上がる岡島さん。
ブルマについた砂をポンポンと払う。
「さて、君は…」
そう言いながら長谷川さんの方を見ると。
しかめっ面でお腹を抱えている長谷川さんがいた。
ブルマが少しシミになっている。
「…破水したのかな?…ちょっと、そこの君。」
俺は見学していた少女に話しかける。
「は、はい!」
「ちょっと走って保険の先生を呼んできてもらえるかな?出来るだけ急いでね。」
「わ、わかりました!」
そう言うと走っていく少女。双子の妊婦さんを呼ばなかったのは走って転んで陣痛でも起こされないよう念のためだ。
でも双子の妊婦さんってのもなんかなあ。名前を知りたいし、自然に用事を言おう。
「審判をしていた、えっと…」
「た、田中 伊織ですぅ…」
「田中さんだね。えっと、ペットボトルかなんかに水を入れて持ってきて欲しいな。…あまり急がなくて良いから。」
「わかりましたぁ!」
そういうととたとたと歩き始める。…本当に大丈夫かなぁ…
それよりまず長谷川さんだよな。「大丈夫かい?長谷川さん」
「大丈夫じゃないです、お腹が痛くて…」
「もう少ししたら先生も来るし、我慢してね。」
「わ、私…頑張ります…」
うん、長谷川さんはとりあえずこれでいいかな。
あと心配なのは岡島さんだな。あれだけお腹をぶつけて無事じゃないだろうし…
でも今のところ岡島さんに変わった様子はなかった。

92無明:2013/07/30(火) 17:29:42 ID:dOwKKe7M0
5分としないうちに、さっきの少女が保健の先生を連れて戻ってきた。
「ありがとう、状態はどう?」
「あ、もしかするとコレなんで破水したかもしれないです」
とりあえず冷静に状況を伝えておかないと。
「ちょっとまってて………。あった。この試験紙を濡れた場所に触れさせてくれる?私は岡島さんを見てくるから」
どうやら事情はさっきの少女から聞いていたらしい。
となると、まずは言われたとおりにして試験紙を使おう。
この黄色い試験紙は、羊水に反応して青くなるという。
本人に許可をとって、そっと触れさせると………青。
今ので破水してしまったらしい。
俺が声を上げようとしたら、まず先生が来た。
「どうだった?破水してるならハサミとか持ってきて」

93名無しのごんべへ:2013/07/31(水) 20:37:02 ID:FVsSaCaE0
「わかりました…あれ?」
俺は先生の持ってきた救急道具箱を見てみる。
しかしそこにはハサミはなかった。
「…あら。忘れちゃったのかな。悪いけど、取りにいってくれるかしら?」
…先生も少し大きなお腹を抱えているみたいだし、仕方ないか。
俺は呼びにいった生徒に聞いて保険室に向かった。
…田中さんも少し遅いから、ついでに覗いていこう。

保険室へいくと、机にハサミがおいてあった。
見やすい場所にあって良かったな。そう思いながら俺は戻る。
田中さんの様子をみに水道のところを通ると、ペットボトルに水を張りながらも、シンクの様なところにしがみつく田中さんがいた。
「大丈夫かい?」
思わず駆け寄る。
「…す、すみませぇん…お腹がぁ…」
その顔は少し険しい。
「歩ける?先生の所まで行こうか。」
そう話しかけると、コクりと頷く。
肩を貸してやり、一緒に歩いた。
「すみません、田中さんもお腹が痛いみたいで…」
そう先生に言うと
「あらあら、どうしましょう…」
と岡島さんの方を見た。
岡島さんは、お腹を抱えて、撫でていた。その顔には少し汗が浮かんでいる。

94舒龍:2013/08/10(土) 12:40:23 ID:RulYlLvc0

 ここらでちょっと状況を整理しよう。
体育の授業中なのだろうか。バドミントンをやっている途中、
長谷川さんと岡島さんがぶつかり、ふたりとも産気づいてしまった。
審判役に徹していた田中さんを水汲みに行かせたが、田中さんも同じく産気付いたらしく、お腹の痛みを訴えている。
これで、今回出産する3人全員の出産準備が整ったことになる。
医学的には、これから陣痛が進んで10分間隔になったら、陣痛発来、つまり陣痛が始まったという。
 オーダーも確認しておこう。
長谷川さんは、41週目で単胎。比較的安産で出産。
岡島さんは、38週目で単胎。胎児は大きめで比較的難産。
田中さんは、36週目の双子で、胎児が大きいため、かなり難産になる。

 通常、破水するのは子宮口が10cm大つまり、全開になってからだが、ぶつかった衝撃で破水してしまったようだ。
保健の先生の的確で素早い指示により、3人はマットレスを敷き、その上で足を開いている。
 保健の先生もどうやら妊娠しているようで、白衣の下のワンピースの辺りがこんもりと盛り上がっている。
この大きさだと、20週目かそのぐらいに見える。今回のオーダーでは3人だし、この保健の先生も出産することはないだろう。
代わりばんこに3人に声をかけ、子宮口の大きさを図っているようだ。
その肩越しに僕も見てみるが、まだまだ開きが足りないようだ。
 長谷川さん以外は難産になるオーダーだし、これは時間がかかりそうだな。

95無明:2013/08/10(土) 14:47:25 ID:LGdcHToo0
岡島さんと田中さんの二人については、破水したわけではないのでしばらく様子見だと先生は言う。
問題は長谷川さん。
破水しているし、ついさっきまで運動していたせいか、子宮口も徐々に開いてきているという。
「岡島さんと田中さんはどっか楽な所で安静にしてて。いまは長谷川さんのことが最優先よ。どう考えても、ここで産ませるしかないわ。あなたも手伝って」
先生の言葉にはい、としか返事できず、千夏さんと一緒に必要そうな道具を一式、その場に並べる。
とうの長谷川さんも先生の慌てぶりとは対照的に、比較的落ち着き払ってはいる様子。
安産オーダーだから当然かもしれないが、そういうものなんだろう。

こちらは問題ないということにして、ほか二人の様子を見ておいてほしい、と先生に頼まれた俺と千夏さんは二人のところに向かった。
ようは、ココからが本番なのだろう・

96名無しのごんべへ:2013/08/11(日) 08:55:40 ID:A62gNJyQ0
二人の子宮口の開きかたの確認を千夏さんに頼んで(流石に若い男の先生に見られるのは抵抗が有るだろうし)、俺は保健の先生の方を見ていた。

動く度に揺らめく白衣と真剣なその目がそそる。
シチュに女医とか白衣が無いのが実に惜しい。
…ナースの時に頼めないかなぁ。千夏さんに相談しようか。…あ、三ページ以降有るのかも見てなかったし、確認するのもありかな。
「うぅぅぅぅ…」
そんな考えを唸り声が現実に戻してくる。
…そうだな、先ずは二人の介助をしないと。
話をするのは終わってからなり隙をみてなりだよな。
そう考えた俺は二人の様子を見ていた。
千夏さんによると、二人とも子宮口の開きは3分の1から半分くらいの間らしい。
眉間のシワもあって苦しそうだ。マッサージとか出来ないだろうか。
俺は二人の背中を押してみようとした。

97舒龍:2013/08/18(日) 13:50:58 ID:0ocKa8Ck0
 岡島さんと田中さんの二人は、
保健の先生に言われたとおり、マットレスの上で、身体の左半身を下にして、上側にある右脚のひざを曲げ、少しうつ伏せぎみに横たわっている。
いわゆるシムスの体位と呼ばれる体位で、これが一番ラクな姿勢だと思う妊婦さんは多いのだそうだ。
 陣痛の間隔もだんだんと短くなっているらしく、今は10分間隔になっている。
でもまだ子宮口の開きは足りないし、破水もしていない。今息む訳にはいかない。
背中をさすりながら、なるべくお腹に力を入れないようにアドバイスする。
しかし二人とも、陣痛の痛みに耐え切れず息もうとするので、なかなかお産が進まない。
眉間にしわを寄せ、顔を真っ赤にして陣痛の痛みに耐えようとする二人を見ると、なかなか息むなとは言いづらいが、しょうがない。
案の定、一旦陣痛が発来したものの、また間隔が開いてしまっている。偽陣痛だったようだ。
 二人ともかなりの難産になるようオーダーしている。
まだまだかかりそうなので、千夏さんに任せてしまってもいいだろう。
長谷川さんの様子を見に行くことにした。

98熊猫:2013/09/02(月) 11:55:07 ID:uvNAQxKg0

 長谷川さんは、保健室の先生が介助していた。
後の二人と違って、シムスの体位ではなく、足を大きく「くの字」に広げ、仰向けにマットレスに横たわっている。
保健医によると、陣痛は20分間隔で、子宮口は8cm大。まだちょっと足りないな。
比較的安産というオーダーなのに、ちょと苦しそうに見える。
子宮口が開ききる前に破水してしまったので、胎児の下がりが難しいようだ。
まだ子宮口が開ききっていないのに、陣痛の波に合わせて息もうとしている。
保健医が必死に止めようとするのだが、その声は聞こえていないみたいだ。
「長谷川さん。まだ息んじゃダメだ。ほら、ヒッヒッフ〜」
 長谷川さんの横に回りこみ、必死に声をかける。
とりあえず、呼吸が乱れてしまっている。これじゃ、うまく力が入らない。
ラマーズ法をレクチャーし、一旦落ち着かせることにした。

 長谷川さんの手を握り、腰をさすってあげたり、汗を拭いてあげたりしている間に、
陣痛はいよいよ本格的になってきたようだ。ほとんどインターバルが無くなって、常に息んでいる状態だ。
赤ちゃんの頭も出たり引っ込んだりしていたのが、常に見えている状態。
いわゆる発露という状態だ。ここまで来たらあと少し。
「くぅぅううう……。ぅん、んんんン〜〜……!!」
 顔を真赤にして息む長谷川さん。その顔はとても美しく、思わず見入ってしまう。
大きなお腹を抱えた妊婦さんも美しいとは思うけれど、この陣痛に耐えている顔はもっと美しい。
ずっとこの顔を見ていたいとさえ思う。
 赤ちゃんの頭が回転し始めた。
第4回旋といって、肩を出すために最後の回転を行うのだ。
この時、無理に力を加えないようにしなければならない。自然な力に任せるのだ。
「長谷川さん。もう息まないで。赤ちゃん、出てくるよ」
 俺の言葉が終わるか終わらないかのうちにズボッと大きな音をたてて、赤ちゃんの肩が出てきて、
続いて赤ちゃんがズルっと出てきた。

 これで、一人目、長谷川さんの出産は終わった。
あとは岡島さんと田中さんの二人だな。

99無明:2013/09/22(日) 03:17:29 ID:Dqj6ofts0
二人に対するオーダーを改めて確認し、行動を頭のなかで組み立てる。
そのとおりにすすむかどうかはともかく、無意味な行動ではないはずだ
とうの二人はシムス体位から変わって、四つん這いになったり壁に手をついてしゃがんだりと思い思いの体勢になっているようだ。
細かい状況確認は保健の先生と千夏さんの仕事。
さすがにこういうのを、男の自分が尋ねるのは気が引ける。
岡島さんも田中さんも、破水はまだだが子宮口はもう全開大、遅滞破水という状態らしい。
なぜ破膜しないのかと聞くと、衛生環境の問題なのだとか。
たしかに、ココはお世辞にも衛生的ではない。
最低限の環境こそ保っているが、だ。
そしてとうとう、強まる陣痛に耐えられなかったのか、田中さんがいきみはじめた。

100舒龍:2013/10/20(日) 14:55:23 ID:4FT9oY4c0

 この環境が衛生的でないとはいえ、このまま破水せずにお産が進むと、田中さんの体力の低下が懸念される。
母子ともにかなり危ない状況になることが予想された。
素人の俺でもわかるんだ。専門外とはいえ、保険医の表情もかなり険しい。
 ふと、保険医の白衣のポケットにブルーのペンが刺さっているのが視界に入った。
これしかないだろう。意を決して、保険医にそのボールペンを貸して欲しい。とお願いをした。
それだけで伝わったらしく、頷いた保険医は中身を抜き取り、簡易セットで消毒を施してから、俺に手渡してくれた。
 田中さんの陣痛の波が収まったのを見計らって、羊膜にペンを突き立てる。
破水する前のギリギリの状態にあったのか、ペンを突き立てると、バシャッと大きな水音が体育館に響き渡った。
「はぁ…はぁ……は、ぁ、んっ、んんっ……。んッ!んぅッ!んぅぅぅ……ッ!!」
 破水したので、田中さんにおもいっきり息んでいいと伝える。
俺の言葉が届いたのか、顔を真っ赤にして息む田中さん。
お腹の膨らみの頂点がヘソの下から全然動いていない。破水したものの、なかなか赤ちゃんは下がっていないようだった。
 たしか36週目で、いずれも単胎大の双子のオーダーだったよな。
すでに破水前に息んでしまったことにより、田中さんの体力は消耗しかかっている。
急がないとマズイかもな……。

101熊猫:2013/11/03(日) 21:37:21 ID:V5gBXC5E0
 体育館の中は、煌々と明かりで照らされている。
最初は夕方とはいえ明るかったものの、すでに外は真っ暗になっている。
すでに下校時刻をとうに過ぎていたため、殆どの生徒は帰ってしまっている。
 単胎、比較的安産のオーダーだった長谷川さんも救急車で病院に収容されたらしい。
しかし、残るふたりとも、小さな身体で数時間にも及ぶ陣痛に疲れ果ててしまったようで、かなり苦しそうだ。
 岡島さんにも田中さんと同じ方法を使い、破水はさせたが、胎児は全然下がってくる素振りを見せない。
やはり、こんな状況下じゃ衛生的に不安だと胎児が出産を嫌がっているせいだろうか。
しかし、そんなことを言っている場合ではない。
はやく娩出しないと、母体自体が危ないのだ。
岡島さんはいいとしても、田中さんは大きめの双子を妊娠している。一人目が産まれたところで、二人目を出産する体力が残っているのか疑わしい。
 懸垂棒にぶら下がって、胎児が降りてくるのを待っている田中さんに声をかけ、マットレスに横たわってもらう。
足を大きく開かせて、その中に手を突っ込む。
手首がまるまる入ったところで、手に何かが触れた。胎児の頭だろう。
 陣痛の波に合わせて息む田中さんに合わせて、おもいっきり引っ張る!
それが功を奏したのか、ようやく胎児の頭の先だけ出てきた。
しかし、陣痛が収まるとまたすこし引っ込んでしまう。
いわゆる排臨という状態で、一段回進んだというべきだろう。
次の陣痛の波に合わせ、保健医と俺の二人がかりで頭を引っ張る!
ようやく、陣痛の波が収まっても胎児の頭が引っ込まない、発露と言われる状態になった。
ここまでくれば、あとは胎児の身体を出すのみだ。
ちょっとホッとし、保健医の顔にも少し笑みが浮かぶ。

「んッ。くぅっ…、くぅぅんん……。ん…っ、ぅんん、んんんぁあああ゛あ゛〜〜!!」
 ホッとしたのもつかの間、岡島さんが空気を震わせるような悲鳴を上げた。
千夏さんと保健委員の生徒が着いているはずだったが、思わずそっちの方を見やる。
 岡島さんは、身をのけぞるようにして、痛みと闘っていた。
両手を抱えるようにのせたお腹は、ボコボコと波打ち、今にも突き破って何かが出てきそうな勢いだった。
一体何なんだ!?

102無明:2014/01/16(木) 05:26:09 ID:YaWgGpe60
かなり痛みが強いようだ。
声をかけても、返事できる様子とは言えない。
となるとこの動きの激しさ、胎児が暴れている?
考え込んでいる俺の目の前、それは起こった。
「ぅう………んあああっ!!」
岡島さんの悲鳴の直後、羊膜が破け破水。
丸々とふとった、赤ん坊の脚が飛び出してきたのだ。

103熊猫:2014/03/14(金) 16:08:49 ID:eLIwyxTY0
 通常、赤ちゃんは頭から産まれ出る。
それが脚から出たということは、逆子になる。
すでに数時間に及ぶ出産で岡島さんの体力はゼロに近い。息をするのもしんどそうだ。
 次の陣痛の波に合わせ、保健医と俺の二人がかりで赤ちゃんの脚を引っ張る。
岡島さんもだが、俺達の体力も限界だ。
千夏さんも心なしか、ぐったりとしているように見える。
 数回引っ張っていると、やっと赤ちゃんの頭まで抜けた!
おぎゃぁ……、ほぎゃああ。と顔を真っ赤にしてなく赤ちゃんを見て、疲労が吹っ飛ぶような気がする。

 保健医に後始末を任せて、俺と千夏さんは体育館のドアをくぐった。
これまでの経験から、ここが出口なんだろうと思っての事だったが、やっぱり出口だった。
外は夜のはずなのに、明かりに包まれると、いつもの喫茶店の部屋に帰ってきていた。
ふたりして、ソファにどっと座り込む。
「長丁場で疲れちゃったね」
 千夏さんに話しかける。
「そうですね……」
 力なく答える千夏さんは、ぐったりとソファに身体をもたれさせ、目を閉じている。
順番から言えば、次はマタニティになる。
俺は軽いメニューなら行けそうだけれど、千夏さんがダメっぽい。
俺一人で行ってくるといっても、千夏さんはついてくると言うだろう。
双子を宿した大きなお腹を抱えた千夏さんには酷な話といえる。
少し休憩していこう。

104名無しのごんべへ:2014/03/17(月) 16:57:19 ID:OYAdSVD20
アイスミルクティーを頼み、暫く待つ。
ふと横を見ると千夏さんが目を瞑っていた。寝息も立てているようだ。
邪魔するのも悪いし、折角だから珍しい寝顔を見てみよう。
しかし美しいなぁ千夏さん。まさに日本的な美人と言える。
そんなことを考えていたらアイスミルクティーが運ばれてきた。熱いお絞りも付いているようだ。至れり尽くせりだよな。

…そう言えば3頁以降を見ていない。まだ2頁目の途中だし、3頁以降書いてない可能性もあるけど…
どうしよう、気になるなぁ。千夏さんが寝ている間に確認してみようか…

105無明:2014/03/18(火) 19:05:59 ID:cYkzfvCw0
千夏さんがすっかり寝ているのを確認し、三ページ目を開いた。
するとそこには大きく、こう書いてあった。

秘密の特別コース!
当喫茶の全メニューをご利用いただいた方にのみ提供させていただく、特別コースです。
ご利用になりたい場合は、全メニューご利用後にお申し付けください。

特別コースか……。
今までもなかなかの体験だったのだから、特別となるとすごい物なんだろう。
これは是が非でも、全メニューを制覇するしかない。
気持ちを新たにしてメニューを二ページ目に戻す。
次はマタニティだけど、気になることがある。
千夏さんが起きたら、聞いてみるか。

30分くらいしたら千夏さんも目を覚ましてくれたので、早速尋ねてみることにした。
「マタニティと、その次の普段着を一度に、ですか?」
「そうそう、あり得るんじゃないかな、と思ってさ」
アイデアをぶつけると千夏さんは少し考え込み、そして答えた。
「シチュエーションが限定されますが、よろしいですか?」
それは承知の上。
頷くと、千夏さんはすぐに機械に向かった。
ちょっとうたた寝しただけでも、少しはマシだったみたいだ。

106名無しのごんべへ:2014/03/18(火) 21:52:31 ID:I1SXjKik0
目を開けるとそこは少し開けた公園だった。
滑り台やベンチ、ブランコやシーソー。懐かしさも少し感じる公園だ。
俺はベンチの1つに座っている、
そんななか、マタニティーを着た女性が一人、子供をブランコに乗せ背中を押している。
「針須川有栖(はりすがわありす)、32歳。一児の母の専業主婦ですね。」
いつのまにか隣に座っている千夏さんが説明をする。
有栖さんがブランコを押している隣で話しかけている女性が一人。
ゆったりとしたワンピースと麦わら帽子を来ている。
ワンピースの上からでもわかるくらいせりだしたおなかから見て、彼女が「普段着」の女性だろう。
「伊東可奈子(いとうかなこ)、27歳。初産で産休中の事務員です。」
千夏さんが淡々と説明をする。
あの様子だと二人は知り合い、或いは友人と言った感じかな。
動きはまだないから遠くから眺めているか、近づいて話しかけてみるか…迷うところだな。

107無明:2014/03/19(水) 03:21:17 ID:Kdvk5BQA0
怪しまれるようなことがあったら困るしなあ……。
俺が考え込んでいると、千夏さんが自分を指差していた。
成る程!

「河野さんもスゴイですよね。双子なのに入院せずに済んでるとか……」
「私も、てっきり入院必須なのかと思ってたわ」
どうしようかと考える必要も余りなかった。
千夏さんに、二人のママ友役をやってもらい、自分はその付き添いという形で難なく会話に割り込むことができた。
やがて千夏さんを含めた三人はベンチに座り、なおも話に花を咲かせていた。
「それにしても、河野さんも運が良かったのねえ。親戚の祐樹さん、お医者さん目指してらっしゃるのでしょう?」
針須川さんのほうは、口調や物腰から上品さを感じる人だ。
ちょっとお金持ち、と言った雰囲気か。
「でも医学部って難しいんでしょう?私にゃー無理だろなー……」
伊東さんは対照的に明るく快活な感じがある。

針須川さんのオーダーは経産婦と言うのもあって安産でスピード出産にしているはず。
そして、伊東さんは励まして居るうちに産気づいていく、というオーダーだ。

108名無しのごんべへ:2014/03/21(金) 16:52:00 ID:xm2FC7RQ0
暫く話し込んでいると、針須川さんの様子が変わっていた。
お腹を気にする様子を見せ、暑くもないのに汗が浮かんでいる。
…そろそろ始まったかな?
「大丈夫ですか、針須川さん?何だか辛そうですが?」
白々しく演技をする。なにが起きてるかは理解しているけれど。
「え、えぇ…ちょっと、お腹が張るくらいですから…」
そう言いながらも眉間にシワを寄せる針須川さん。
「大変!じゃ、横になる!?」
伊東さんが慌てだし、うろうろあるきだす。
俺はそれを横目にしながら冷静に針須川さんをベンチの上で横にさせた。

109名無しのごんべへ:2014/04/26(土) 17:03:55 ID:Du0NczCs0
針須川さんは、ベンチに横たわったことで幾分か安心したのか、
ちょっと余裕が出てきた表情で、時折痛むのか顔をしかめるぐらいで落ち着いた様子を見せた。
しかし俺は気づいていた。顔をしかめる間隔が徐々に短くなってきていて、痛みもだんだんと増してきているようだ。
公園の時計で確認すると、その間隔はすでに10分をきっている。
もしこれが陣痛だとすると医学的にも陣痛発来といって、医療機関に入院しないといけない頃合いだ。
まあ、ちょっと様子を見てみるか。このことをバラしてしまったら、ここで出産できないし。

「くぅぅうう……。はぁあっ……、ぅうんんん。あッ……!」
ポンッ!ジョワジュワジュワァ〜〜〜

様子を見ていたが、伊東さんや針須川さん自身も異変に気付き、ざわざわとし始めた頃。
ひときわ強い痛みが来たようで、針須川さんが、顔を真っ赤にしながらお腹を押さえていると、
シャンパンでも開けたかのような、軽い発砲音の後、針須川さんの足の間から、水が勢い良く流れてきた!
「破水だ!」
顔を見合わせた俺らの誰からともなく驚きの声が上がる。

110無明:2014/05/26(月) 01:35:19 ID:zT5sy3tI0
大丈夫だから、と針須川さんは余裕を見せる。
彼女なりに周りを落ち着かせようとしているんだろうか。
だが、彼女が一番落ち着かせたいであろう伊東さんはそうはいかないようだ。
握り込んだ手、表情。
緊張しきっているのが、見て取れる。

111名無しのごんべへ:2014/06/05(木) 18:57:16 ID:zWwlnjlo0
「ふぅ…ふぅ…だ、大丈夫よ可奈子ちゃん…、心配しないで…」
「そんなこと言っても心配だよ!…うぅ?」
「はぁ、はぁ、どうしたの可奈子ちゃん?」
「うん、なんか、私もお腹の調子が良くないかも…」
…どうやら彼女も出産が始まってしまったようだな。
「大丈夫ですか?取り合えず、隣のベンチに横になりましょう」
そういって俺は無理矢理彼女を横に寝かせていた。

112無明:2014/06/10(火) 01:33:34 ID:BxGD1.G20
「ゆっくり、ゆっくり深呼吸ですよ。落ち着いて下さいね」
針須川さんは早すぎるくらいのスピードで順調だ。
もう頭が見えている。
対して伊東さんは陣痛が始まったばかり。
ここから長丁場とみて、問題ないだろう。

「針須川さん、そろそろいきむのやめて下さいね。頭、出てきますよ」
声を出す余裕もないのか、針須川さんは無言で頷く。
一件目はあと少しだ。

113名無しのごんべへ:2014/06/10(火) 09:58:55 ID:scvVI8AE0
「おぎゃあ、おぎゃあ」
複数回の息みの後、針須川さんの胎児が産まれる。
「おめでとうございます、男の子ですよ。」
そういいながら俺は彼女に胎児をだかせた。
針須川さんも嬉しそうなかおで胎児を見つめている。

「うぅぅぅう!いたい、痛いよぉ!」
っと、どうやら伊東さんの方にも変化があるみたいだな。
俺は針須川さんを千夏さんに任せ、伊東さんの介助を始めるため伊東さんの横たわるベンチに向かった。

114名無しのごんべへ:2014/06/25(水) 03:37:42 ID:U9U.HEp60
針須川さんを乗せた救急車を背に、俺たちは伊東さんに向き直る。
伊東さんは痛みに耐えかねてか、脚を大きく開き、ベンチのフチを掴んで息んでいる。
子宮口の開きは十分なようで、奥には羊膜に包まれた赤ん坊の頭が少しずつ、陣痛のたびに見えている。
この様子では、もう一台の救急車が来る前に生まれてしまいそうだ。
どうしたものか、と悩んでいると、千夏さんが突然履いていたジャンパースカートを脱ぐと、ベンチに敷き始めた。
「ほら、赤ちゃんをじかにペンキに触れさせるわけには行きませんし」

115名無しのごんべへ:2014/06/25(水) 12:50:51 ID:0vC34rVU0
千夏さんがジャンパースカートを広げ、ベンチに敷く頃には伊東さんの胎児の頭は既に外に出ていた。
「…ほら、もう少しです、頑張ってください」
優しく俺が声をかける。
その声が聞こえたのか、ゆっくり頷きながら腹圧をかけていく伊東さん。
ズルリ、と胎児の体が現れる。

おぎゃあ、おぎゃあと公園に泣き声が響く。
それと同時に救急車も到着したようだ。
伊東さんが運ばれていくのを見て、俺は公園の入り口から一歩踏み出した。


眩しい光が開けると、いつもの喫茶店の部屋に俺はいた。
今回は楽な方だったな。続けて行ってみようか。
順番から言えば次はオフィススーツだな。
俺はオーダーをオフィススーツ、単胎、逆子の難産にして千夏さんに伝え目を閉じる。

目を開ければ、そこは会社のようだ。
パソコンがならび、プリンターやデスク、本棚や道具棚が並んでいる
そんななか、一際目立つ女性が一人。
スーツを着ているのだが、そのスーツはキツそうだ。
大きくせりだしたお腹を抱え、他人に指示を出している。
眼鏡をしていかにも知的と言ったところだ。
「若槻皐月(わかつきさつき)。三十代のキャリアウーマンです。ここの部長で、なかなかやり手みたいですね」
後ろから声がしたので振り向くと、同じようなスーツをきた千夏さんがデスクワークをしていた。
「ちょっと新人くん!はやく仕事しなさい!今日は大事な会議があるのよ!私用とプレゼン用の資料は出来てるの!?」
若槻さんが俺に向かって叫んでいる。
どうやら今回俺はここの新人役のようだ。
会議の話があるから、会議中に出産が始まるって感じかな。
俺は一応仕事をやってみながら若槻さんの仕事っぷりも見ていた。

116無明:2014/06/25(水) 15:13:04 ID:siRMp7P60
し、資料?
そんなものあったか?
慌てて探そうとすると、千夏さんがプリントの束とUSBメモリを差し出してきた。
どうやらこれのようだ。
「全く……あなたが管理するんだからきちんと覚えてなさい」
やれやれ、といった様子で俺をみる皐月さん。
「河野さんにも、無理させないでよ?」
そう付け加えると、一足先に会議室に向かっていった。

「であるからして、この計画の実行によって業績を前年比……」
何事もなく、無事に始まる会議。
資料に目を通す振りをしつつ、俺たちは皐月さんの様子を見ていた。

117名無しのごんべへ:2014/06/25(水) 16:49:21 ID:gTaXlkto0
「というわけで第一四半期の売り上げ目標と達成度は…」
ここまでの様子だと若槻さんは普通に話しているように見える。
しかし、俺は見逃さなかった。
若槻さんのお腹を撫でる回数が、会議開始中より増えてきていることに。

「っつ…と、言うことで…わが社の業績は改善しつつ…」
お、一瞬顔をしかめたな。発言もゆっくりになりつつある。
陣痛が強くなったかもしれない。
偉そうな人が資料にめを通して貰っているあいだにこっそり耳打ちしてみよう。
「それでは…資料の12ページ目一番をごらんください…」
よし、このタイミングだ。
(若槻部長、大丈夫ですか?)
(新人くん…なんだかお腹がおかしいの。陣痛かもしれないわ。)
(なんですって!?大丈夫ですか?)
俺は驚いた振りをする。すっかり慣れたものだ。
(まだたぶん大丈夫だから…)
(いいえ、無理して立つのは良くないです。進行は俺がしますから、部長はサポートをお願いします。)
(そう…ごめんなさい。少し座ったら良くなるかもしれないから…そうさせてもらうわ。よろしくね、新人くん…いえ、祐樹くん。)
そうこうしているうちに偉いさんも資料に目を通したようだ。
「では、以後は私から説明いたします。質問は部長にお願いいたします。宜しいでしょうか。」
一瞬ざわつくが、それもすぐに静まる。
大事な会議だとひしひし感じる。俺には経験がないけれど、何とかしなくちゃいけないな。
俺はとりあえず資料に沿って発言を開始した。

118無明:2014/06/25(水) 17:17:53 ID:siRMp7P60
「二番の項目にもあるように、現状売上を伸ばしているこの商品をメインに別部署とも連携をとりつつ、より一層ブランドイメージを定着させるのが今回の計画目標となっています」
資料を見つつ、俺はできる限り説明を続ける。
「質問」
そこに、明らかに偉そうな、間違いなく上層部の人からの質問がとぶ。
それに、皐月さんが答えようとした、その時だった。
「っ……あああぁぁぁぁ……」
悲鳴とともに、水をぶちまける音。
破水してしまったらしい。

119名無しのごんべへ:2014/06/25(水) 17:44:33 ID:gTaXlkto0
「だ、大丈夫かね!?若槻くん!?」
質問した上層部のお偉いさんも慌てている。周りの偉い人も心配そうだ。
「うぅぅぅ!痛い…た、助けて…」
若槻さんもパニック状態だ。
「佐伯くんは若槻さんを医務室へ!会議は以後私が担当致します。」
「河野くんがか?…わかった、よろしく頼む。佐伯くん、君は若槻さんに付いていてあげなさい。」
社長っぽい人が命令をしてくる。
言われなくてもそのつもりだったけど、千夏さんがいないと少し助産に不安があるな…
(会議が終わったらすぐに向かいます。難産とのリクエストですし、それくらいの時間はかかるかもしれませんしね。)
不安そうな顔を見越してか、千夏さんがそんな風に耳打ちをしてくれた。
正直、嬉しい限りだ。
「それでは退席させていただきます。失礼します。」
俺はそう返事をして、若槻さんを背負った。
扉が閉まると同時に、俺は医務室までの道筋を近くにあった会社の配置図で確認して走り出した。

120無明:2014/06/25(水) 23:42:20 ID:2zBKgo/g0
あまり負担をかけぬよう、最大限急ぎつつも慎重に急ぐ。
医務室は、幸いにもこの会議室からはそこまで遠くなかった。
皐月さんは、陣痛をこらえるのに必死なようでろくな反応がない。
どうやら、かなり激しい陣痛のようだ。
会議中の時点で、無理をしていたんじゃないだろうか?
考え事をしているうちに、医務室に辿り着いた。
やることはまず2つ。
皐月さんをベッドに寝かせることと、子宮口の状態を確認することだ。

121名無しのごんべへ:2014/06/26(木) 00:35:33 ID:5en8wEcE0
皐月さんをベッドに横たわらせた後、俺は皐月さんに確認をとる。
「若槻部長、子宮口の確認をさせてもらいますね…良いですか?」
「はぁ、はぁ…うん…よろしくね、今は貴方だけが頼りなの…祐樹くん…」
苦しそうな声をしながら皐月さんがそう答える。
ここまで言われたら覚悟を決めるしかないな。
俺は子宮口の確認を始めた。
目測では五センチから七センチといった所だろうか。
まだまだ子宮口の開き具合からして小さい。
さらに、難産の逆子というオーダーだ。
まだまだこれからと言った所だろう。

122無明:2014/06/26(木) 22:12:39 ID:u9ttWi920
計測できる道具があればもっと確実なのだが、あいにく使えそうな物はない。
そして、状況を鑑みるに逆子で早期破水。
気をつけないと、臍帯脱出などで赤ん坊の命か危険に晒される事もある。
やるしかないぞ、俺。

励ましたり、出来る限りの準備をしているうちに一時間経った。
皐月さんは苦しみつつも、俺が注意している事などはきっちり従ってくれている。
普段の性分と言うべきか。
子宮口の開きは今一つだが、母体の体力がちゃんとしているのは大きなポイントだ。
自分に言い聞かせ、やるべき事の整理をしていたときだった。
「すいません、やっと会議が終わりました!」
千夏さんが、その大きな胸とお腹を揺らして医務室に駆け込んできた。

123名無しのごんべへ:2014/06/26(木) 23:22:46 ID:5en8wEcE0
「会議は…会議はどうだったの…?」
荒い息をしながら皐月さんが尋ねる。
この状況で会議の心配をする…まさに仕事人間だな。
「大丈夫、無事に成功しましたよ。」
千夏さんが優しく声をかける。
「そう…あとはこの子供を産んであげるだけね…」
一瞬笑顔を見せるがすぐに陣痛に歪む。
だいぶ間隔が短くなってきてるようだな。
俺は子宮口の様子を確認する。
だいぶ広がったようにも見えるな。
胎児の様子は良くわからないが、足から出るというよりはお尻から出るという感じに見える。
この分だと経膣分娩も可能だろう。
これ以上大事な所を見るのも失礼かもしれない。
俺は千夏さんに一言断って、バトンタッチをしてもらった。

124無明:2014/06/30(月) 00:23:08 ID:LwGM.oDk0
それから、どれだけ時間がたっただろうか。
そこそこ順調かと思っていたが、難産のリクエストどおりなのか。
皐月さんと胎児のどちらに原因があるかはしらないが、どうも進みが悪いようだ。
無理をして会議に参加していたからだろうか、皐月さん自身も疲労の色が濃くなっている。
「まだ、なの……?」
「まだ、ですね……でも大丈夫、私達が居ます」
千夏さんも、必死に励ましてくれている。
俺にできることといえば手を握って、声をかけるくらいだ。
でも、それでもやるしかない。

125名無しのごんべへ:2014/06/30(月) 00:45:35 ID:kPfu4S.U0
それから数時間。少しずつ胎児の体が現れる。
膣からお尻が出るようになっていた。
問題は頭が無事に出るかどうかだ。
下手をしたらへその緒が絡まったりしかねない。
俺と千夏さんは慎重に様子を伺っていた。
「体が出てきましたよ、もう少しで赤ちゃんと会えますね。」
俺は不安を隠しながら皐月さんに話しかける。
「そう…もう少しで会えるのね…私の赤ちゃん…」
息も絶え絶えながら皐月さんがそう話す。
その時は少しずつ近づいていた。

126無明:2014/06/30(月) 00:54:10 ID:LwGM.oDk0
「いまですよー、せーのでいきんでください!」
千夏さんが言う。
皐月さんが俺の手を、ぎゅっと握りしめる。
こっちの手が痛くなるくらい、力がこもっている。
そして、ついに。
「時間もかかってるけどこのとおり健康です。おめでとうございます、皐月さん」
生まれた赤ん坊に最低限の処置を施すと、俺達は退出することになった。

次はナース服のはず。
病院なのはわかるが、どんなシチュエーションなんだろうか………。
単胎で急な出産をリクエストして、次のシーンを待った。
すると………。

気づくとそこは病棟の入り口、俺は普段着で、千夏さんは産科病棟の入院患者の格好だった。

127名無しのごんべへ:2014/06/30(月) 01:15:39 ID:94ifqfVw0
「大丈夫ですか、千夏さん?」
思わず尋ねてしまう俺がいた。なんだかんだで働かせ過ぎたのもあって、不安になったからだ。
「大丈夫ですよ、ここでは検査入院てことになってますからね。それより、ターゲットが来たみたいですよ。」
千夏さんがいう通り、ナースセンターからお腹が大きいナースさんが近づいてきた。
「あら、河野さん。すっかり大きなお腹になったわね。」
「はい、おかげさまで…ちょっと、検査入院が必要と言われたんですけどね…」
「ふふふ、私、宮坂がキチンと担当させてもらいますから心配しないでくださいね。」
ニコリ、と笑うとそのままその看護婦さんは立ち去って行った。
「宮坂智美、27才。あの年でここの産婦人科婦長さんも兼任してる人です。あ、ちなみに今回祐樹さんは私の旦那さん役です、よろしくお願いしますね。」
千夏さんの旦那役か、なんだか緊張するな…
そんなことを考えながら宮坂さんの背中も目でおっていた。

128無明:2014/06/30(月) 17:30:27 ID:LwGM.oDk0
急な出産をリクエストしたし、あの雰囲気と言いおそらくは経産婦。
文字通りスピード出産の可能性も高いから、気をつけておかないと。

「よくそのお腹で立ち仕事できるわねえ……双子なんでしょう?」
「いえいえ、宮坂さんほどじゃあないですよ」
ベッドに寝転がり、診察をうける千夏さん。
患者服のお腹のところをまくり上げて、どうやらNSTを受けているようだ。
宮坂さんも確かにこの大きなお腹でナース業というのは、凄いと思う。
そりゃあ千夏さんも、それはそうなんだけど。
やがて、宮坂さんは備え付けの椅子に座り込み、千夏さんと雑談を始めた。

129名無しのごんべへ:2014/06/30(月) 20:34:17 ID:L.o7FCew0
「最近お腹が張るのよねぇ。そろそろ出てきたいー、って言いたいのかしら?」
宮坂さんがそんなことを話す。
「確か宮坂さんはお子さんが一人いるんですよね?」
千夏さんがそう話す。
「そうなのよー!パパも娘ももうはしゃいでて、早く産まれないかー、なんて…うぅ?」
笑顔で話していた宮坂さんの笑顔が曇る。陣痛が始まったのだろう。
「…どうしたんですか、宮坂さん?顔色悪いですよ?」
俺はなに食わぬ顔で聞いてみる。
「うーん…ちょっとお腹が痛みだしたかも…ちょっと、仮眠室で休んで来ますね。」
そう言うと宮坂さんは退室して行った。
いきなりの出産じゃないのか、たぶん次出会った時が勝負だな。
俺は千夏さんを連れて病室へと戻っていった。

130無明:2014/06/30(月) 21:55:39 ID:LwGM.oDk0
病室で、俺と千夏さんはふたりきり。
ベッドに寝る千夏さんと、その傍らで椅子に座る俺、といった格好だ。
しかし、寝転がってもこんなに大きく見える千夏さんのお腹、本当に双子で済むんだろうか?
そんなことを思って彼女のお腹に目をやっていると、突然服をまくり上げてこう言い出した。
「今ならふたりきりで誰も居ませんし……触ってみます?」
そう、きれいな笑顔で言ってきた。

131名無しのごんべへ:2014/06/30(月) 22:08:55 ID:94ifqfVw0
久しぶりに言われたような気もするな。でもそんなに時間はたっていないのに。
まぁ、言われたからには取り合えず触ってみようか。
俺は恐る恐る触ってみる。
ぐるぐると、元気に動いているかんじがする。二人分のせいか狭いのか窮屈そうな感じもする。
俺は生命の神秘を感じていた。
「あらあら、仲がいいわね、二人とも♪」
嬉しそうな声が後ろからする。振り向くと宮坂さんが部屋のなかにいた。
恥ずかしそうにお腹を隠す千夏さん。…ちょっとかわいいな。
「宮坂さん、お腹の調子はどうですか?」
俺は話題を変えるために宮坂さんに訊ねてみた。
「あまり良くはないわね。歩いているうちに良くなるかと思って、患者さんの様子を見てきたの。ここが最期ね。」
という事はそろそろ出産かな?
俺は宮坂さんの様子を伺っていた。

132無明:2014/06/30(月) 23:46:16 ID:LwGM.oDk0
「河野さん、お腹の張りとかはない?」
「ええ、大丈夫ですけど……宮坂さんこそ大丈夫です?」
様子を見るついでに、またしても始まる雑談。
ふたりともおしゃべり好きなようだし、まあいいだろうか……。
出産が始まらないことには、俺の出番もないしね。
そんな感じで、雑談をしていた時だった。
ふいに、宮坂さんの顔がゆがむ。

133名無しのごんべへ:2014/06/30(月) 23:58:36 ID:kPfu4S.U0
「っつぅ…やっぱりこれ、陣痛かも…」
歪んだ顔のまま宮坂さんが呟く。
「た、大変ですね!俺用の簡易ベッド、使ってください!」
個室に備え付けの、付き添い用の簡易ベッド。
それに宮坂さんを横たわらせる。
横になってすぐに、パシャっとなにか弾ける音がした。
破水してしまったようだ。
「そうだ、ナースコール押しますね?」
千夏さんが宮坂さんに話しかける。
宮坂さんは苦痛に歪んだ顔をしながら、コクコクと首を振っていた。

134無明:2014/07/01(火) 01:50:47 ID:pjBOfC5.0
ナースコールを聞きつけて、別のナースが駆け込んできた。
「河野さんどうしました……って婦長!?ちょっと誰か!」
そして宮坂さんの様子を見るや否やおっかなびっくり、人を呼びに飛び出していった。
しかし、急な出産をリクエストした以上、間に合わない可能性も高い。
子宮口の開きも悪くない、というか適切な状態らしく、あまり手助けをする必要もなさそうだ。

135名無しのごんべへ:2014/07/01(火) 16:32:49 ID:VuhoUOHQ0
「ふぅ、ふぅ、ふぅ…ああぁっ!」
息みの具合も悪くない。すぐに発露状態にまで発展していた。
「調子いいみたいですね、さすが経産婦って感じですかね。」
俺は冷静な感じで発言をする。
「はぁ、はぁ…でも、久しぶりの陣痛はやっぱりキツいわね…」
宮坂さんは苦しそうに呟いていた。

136無明:2014/07/01(火) 19:17:44 ID:fA.vnj9s0
「たしか……上のお子さんは五歳、でしたっけ?」
「そうよ、いいお姉ちゃんになってほしいわ……んんぐっ!!」
本職故か、陣痛に合わせていきむのも上手い。
にゅるん、とスムーズに赤ちゃんの頭が出てきた。
たまたま衛生面対策でビニール製の使い捨て手袋が病室にあったので、それを手にはめて赤ん坊の頭を支える。
「ふぅっ、ふぅっ、ふぅっ、ふぅっ、ふぅっ……」
こっちが指示をしなくとも、短促呼吸までバッチリ。
まるでお手本のようだが、こういう安産も悪くない。
あっという間に赤ん坊の全身が抜けたので、ハンカチで鼻と口を拭う。
5秒とせずにその男の子は、元気な産声を上げた。

137名無しのごんべへ:2014/07/01(火) 20:05:33 ID:VuhoUOHQ0
出産後すぐに看護婦さんが来て、宮坂さんが運ばれていく。
それを確認した俺達は、ゆっくりと病室を退出していた。
すぐに、光に包まれていく−
眩しさから瞑った目を開けると、いつもの喫茶店に戻っていた。
今回は楽だったな…千夏さんもベッドに横になっていた時間が長かったからか、疲れがとれてるみたいだ。
俺はウェイトレス、双子、安産でオーダーしてすぐに目を閉じる。


目を開けると、喫茶店は喫茶店だが、いつもの喫茶店とはちがいフリフリでかわいい雰囲気の室内の喫茶店の入口にいた。
「お帰りなさいませ、ご主人様〜!」
お、お帰りなさいませ?ご主人様?
面食らっていると、目の前からフリフリのメイド服を着た少女が現れる。
…あぁ、なるほど。いわゆるメイド喫茶とか言うやつだな。
確かにウェイトレスには違いない。
今回の俺の役はメイド喫茶の客って感じかな?
「こちらの席までどうぞ〜♪」
そう話す少女のお腹は大きい。彼女が今回の相手だろうか。
席に着くと、違う妊婦さんのウェイトレスが来た。
千夏さんだ。メイド服を着た千夏さんはよくにあっていると俺は思う。
「鈴岡菜月(すずおかなつき)、19才。バイト中の女の子ですよ。」
なるほど、アルバイターか短大生、大学生って感じか。
俺は千夏さんにオススメドリンクを注文したあと、菜月ちゃんの様子を伺っていた。

138無明:2014/07/02(水) 00:45:43 ID:tWE3tWVk0
オススメドリンクを持ってきた千夏さんが、耳打ちする。
「今回はいつもの仕様じゃないんですよ、なんたって喫茶ですし。まあ、私の後輩みたいなものだと思っていただければ」
なるほど、これならすんなり受け入れられそうだ。
それにしても、さっきからあっちこっちと、せわしなく動いているなあ………。
千夏さんも別の席に向かっていったし、ちょっと飲み物一つじゃ物足りないし、何か頼むついでに呼び止めてみよう。
「あのー、ちょっといいですか?」
手を上げて尋ねると、元気の良い返事がかえって来て彼女がこっちへ駆けてきた。
とりあえずデザートのパフェプリンを頼むとしようか………。

139名無しのごんべへ:2014/07/02(水) 01:00:25 ID:7uE5lfnw0
「えっと、パフェプリンお願いします。」
俺は近づいてきた菜月ちゃんにオーダーを頼んだ。
「パフェプリンですね、畏まりましたご主人様!あ、こちらのグラスお下げしますね!」
ご主人様って言われるのはちょっと恥ずかしいな、でもなんか心地いいな。
そんなことを考えていると、トレイにグラスを乗せて菜月ちゃんは厨房へ向かった。
足元がなんかぐらついてるな、大丈夫かなぁ?
そう思っていると菜月ちゃんが思いきり転んでしまっていた。
ガシャンと音をたて、グラスが割れてしまう。
お腹もしたたか打ち付けてしまっているようだ。
おっ、これが陣痛発来になるのかな?
そう考えつつ俺は彼女に近づいていった。

140無明:2014/07/02(水) 19:11:06 ID:tWE3tWVk0
「大丈夫?」
声をかけると、彼女はすぐに立ち上がって笑顔を見せた。d
「あ、はい、大丈夫です!」
そしてすぐにトレイを置いて何処かへ行くと、今度は箒とちりとりを持ってきて、割れたグラスを片付け始めた。
凄くキビキビと働く人だが、ちょっと働き過ぎな気がしなくもない。
「菜月ちゃん、頑張るのもほどほどにね?」
千夏さんだってそう言っているわけだし、さ。

しばらくすると仕事も一段落したのか、菜月ちゃんは隣の空席に座って休憩していた。
出産抜きでもこのお腹を抱えて働いているわけだし、そりゃあ疲れるだろう。

141名無しのごんべへ:2014/07/02(水) 19:39:05 ID:7uE5lfnw0
「うーん…疲れたー、でも赤ちゃんのためだもん、頑張らなきゃ、ねー」
お腹を撫でながら話す菜月ちゃん。
事情があるのかもしれないけど、出産には関係ないから聞かなくてもいいかな。
「あれ…?赤ちゃん、どうしたんでちゅかー…?」
お、顔をしかめながらお腹に話しかけている。陣痛、始まったのかな?
俺は話しかけるかかけないか迷いながら様子を伺っていた。

142無明:2014/07/04(金) 00:58:54 ID:j0vJVBC.0
菜月ちゃんはその後もしばらく同じようなことを繰り返していたが。自分の目の前でそれは起こった。
「あっれ……ちゃんと休憩はしてるはずなんだけど……って、わわっ!?」
突如驚きの声を上げた彼女のスカートが、濡れる。
「あれ、えっ、あ、破水しちゃった!?せんぱーい!!!」

143名無しのごんべへ:2014/07/04(金) 01:22:10 ID:TNTqUy/s0
菜月ちゃんに呼ばれてすぐ、千夏さんがやってくる。
「…どうしたの、菜月ちゃん…って、あらあら、破水しちゃったのね。でも慌てないで。ここには私と、出産のスペシャリストさんがいるから。」
スペシャリストさん…誰のことだ?
「あ、このご主人様?スペシャリストなの…?」
菜月ちゃんが不安そうに指さしたのは俺の方だ。
す、スペシャリスト?俺が?た、たしかに今までで経験はかなり詰んでるけど…スペシャリストってほどじゃ…
しかし、菜月ちゃんを不安にさせるのも不憫だ。俺は取り合えず頷くことにする。
「良かった…じゃあ、安心だね!」
菜月ちゃんの顔にも笑顔が戻る。
双子とはいえ、安産のオーダーだ。なんとかなるだろう。
俺はそう考え、取り合えず菜月ちゃんの近くの椅子に座ることにした。

144舒龍:2014/09/17(水) 11:27:17 ID:V.Md4QdU0
 破水しているってことは、すでに娩出期に入っているのだろう。
千夏さんにお願いして一応確認してもらったが、子宮口はやっぱり全開大だった。
ずっとさりげなく時計で陣痛の間隔を計っていたが、安定して5分感覚になっている。
 こうなったら、赤ちゃんの頭が見え隠れする排臨まで待ったなしという感じだ。
ソファの席をひとつ開けてもらって、菜月ちゃんをそこへ横たわせる。
「ぅんん〜〜……。はぁはぁ……、んんんんぅッ〜〜!」
 5分間隔といっても、息を整える時間が少し有るか無いかといったところだ。双子だけに陣痛が強いのだろうか。
顔を真っ赤にして息む菜月ちゃん。
もともと顔が白いので、より顔が赤く見える。
「頭が見えてきました!」
 千夏さんの緊迫した声が静まった喫茶店の中に響く。
いよいよ排臨か……。
「ぅんんんン……!はぁ、あッ。んんんんンンッ!!」
 いくつかの陣痛の後、赤ちゃんのくろぐろした頭が見えたままとなった。
発露と言い、後は肩が出たら娩出完了まであと少しだ。
「いいよ、菜月ちゃん。頭が出てきた!あと少しだ!」
 菜月ちゃんを励ますように声を張る。
それからはスルッと肩が抜けていって、第一子が産まれた。さすが安産のオーダー。すんなりと産まれたな。
「産まれたよ! さぁ、菜月ちゃん。もう一人もスルッと産もうか」
「はぁはぁ……、はぁ……。えっ、もう一人……!?」
 ソファに横たわった菜月ちゃんは驚いた顔で俺を見た。
やっぱり……。「赤ちゃん」って単数形で呼んでたので、まさかとは思ったが、双子だって気づいてなかったのか……。
ありえないとは思うものの、赤ちゃんは待ってくれない。
第一子が産まれたことで膣口が拡がったのか、第二子のほうが進みは早いようだった。

145無明:2014/09/17(水) 12:02:37 ID:Bi6FV6Gs0
「ふーっ、ふーっ……も、もう一人居るなんて……」
声を上げる菜月ちゃんだが、こうやってものが言える余裕があるならなんとかなりそうだ。
「大丈夫、さっきと同じ感じでやればなんとかなる。信じて欲しい」
俺は声をかけて励ますことに徹して、事態を見守る。
「ふぅーっ、ふーっ、んんッ……ふーっ、ふーっぅううぅ!!」
「その調子その調子……そう、それでいい」
「は、はい……」
励ましてもらえると自信がついたのだろうか、彼女の表情も少しだが明るさを感じる。
安産のオーダーとはいえ気が抜けない。
でも、後少しだ。

146六道:2014/09/17(水) 18:13:30 ID:WdnKJ/eo0
「ふぅぅぅん!」
ひときわ大きい息みの後。
おぎゃあ、おぎゃあと胎児が産声を上げる。
カンガルーケアをさせた後、俺は勘定を出して出口に向かう。
「いってらっしゃいませ…ご主人様…」
疲れながらも、幸せそうな菜月ちゃんの声を聞きながら。

目を開ければそこは何時もの場所。
今回も疲れてないし続けていこうかな。
次はちょっとハードでも良いかな…
俺は「学生服、単胎×2、安産と難産、正常位と逆子」とオーダーして目を瞑っていた。


目を開けると俺は白衣を来ていた。
学生服シチュエーションなのに白衣?どういうことだ?
そんなことを考えていると、ガラガラと部屋の入口が開く。
見るとスーツの千夏さんがいた。今回は先生役だろうか。スーツ姿、やっぱり似合うな。

「千夏さん?この服どういうことです?」
俺が訪ねると、
「今回は保健室の先生役ですよ、佐伯先生」
と返ってきた。なるほど、保健室の先生か。女の人のイメージが強いけど、まあいいか。


そんなことを考えていると、またドアがガラガラと開く。
「あー、めんどくせぇー。サボりに来たぜ、佐伯先生ー。」
と、学ランを来た生徒がやってきた。

俺は思わず目を見張る。
学ランを来た生徒が女で、お腹がせりだしているからだ。
まさか、コイツが今回の主役の一人なのか!?そんな驚きからだ。
「こら、清水真ちゃん、またサボりなの?」
「げ、河野の先公かよ!いいじゃん、今日なんかお腹の調子がわりいんだよー」
清水と呼ばれた少女が返事をする。
…うん、やっぱりどうやら彼女が出産する一人らしい。
なんで学ランなんか着ているか、それとなく聞いてみるかな。

147無明:2014/09/17(水) 18:32:49 ID:Bi6FV6Gs0
「っるせぇな……俺はこの格好が良いんだよ……」
そういうと学ランの生徒、清水真はベッドに寝転がった。
やれやれ、少々面倒なタイプか?
そう思っていたところに、ノック音が響く。
「佐伯先生、まこちゃん来てませんか?」
そう言って入ってきたのは、学校指定のブレザーを着こなし、髪の毛を肩の高さでそろえた、清水真とは対照的に清楚そうな少女。
いかにも品行方正な雰囲気だ。 唯一、大きなお腹をしているのを除けば。
「あら、いらっしゃい多嶋さん」
「雪!」
多嶋雪、それが彼女の名前らしい。

148六道:2014/09/18(木) 01:03:29 ID:iIkVoAOg0
「あー、だりー…クラス委員長が何の用ですかー」
「まこっちゃんが心配でね。あと、なんか私もお腹の調子が良くないから、先生に保健室行く許可もらったからね。」
多嶋はクラス委員長か、仲が良いみたいだし一応彼女にも清水の事を聞いてみよう。

「まこっちゃんのお腹と学ランについてですか?学ランは、彼女がこの学校の女番長をしてる証拠ですね。
お腹の赤ちゃんは、私が他校の番長にレイプされてた時に助けに来たんですけど、そのときにまこっちゃんも…」
ああ、なるほど…辛い話だろうに、笑顔で話してるのが辛い。
「でも、まこっちゃんと同じ時期に出産出来るって、なんだか嬉しいんです!」
「雪…なんか恥ずかしいよ」
うん、この二人なら何とかなるんじゃないかな。
「う…」
そんなことを思っていたら、なんだか清水の様子がおかしい。
脂汗を浮かべて、お腹を必死に撫でている。
陣痛が始まったのかな?俺は清水の様子を伺いに保健室のベッドに向かう。

149無明:2014/09/18(木) 01:27:12 ID:JnLFeAZQ0
「んじゃあ、しばらく俺横になってるから……ふぁあ……」
もしや、と思ったが多嶋にそう告げると、清水は再び横になった。
「それじゃあ、私もしばらく休憩しますね?」
もう一つのベッドに、多嶋が腰掛ける。
しばらくすると、ベッドの方から色々と話し声が聞こえてくる。
子供の名前だとかなんだとか、結構盛り上がっているようだ。
見るからに対照的な二人ではあるが、仲はいいらしいな………。

そんな調子で、一時間ほど経過した頃だろうか?
「佐伯先……生………」
ふたりとも寝てしまったのかと思っていたら、多嶋が突然、俺を呼んだ。
直ぐに返事をすると、プログラムどおりとはいえ、お約束とも言える一言が飛んできた。
「赤ちゃん……生まれ、そう、です………」

150六道:2014/09/18(木) 16:12:05 ID:iIkVoAOg0
俺はすぐにベッドのカーテンを開ける。
そこには多嶋がお腹を抱え唸っていた。
「うぅ…お腹、痛いです…」
苦しそうに呟く多嶋。
どうやら破水はまだのようだ。
「間隔はどれくらいだ?」
「20分くらい…です…」
20分ならまだ時間はかかりそうだ。
俺はまだ産まれそうにない事を彼女に伝え、念のため清水の様子も伺う事にした。

151無明:2014/09/18(木) 18:28:29 ID:JnLFeAZQ0
「清水、お前は……」
「あ?大丈夫だっての。雪になんかあったらまた呼ぶからさ。まだかかんだろ?」
さっきの様子が頭をよぎるが、そんな雰囲気は何処へやら、なんともなさそうだ。
最終的にはやむをえないだろうけど、あまり頻繁に覗いたら清水が大暴れしかねない。
仕方ないといえば仕方ないが、ここはおとなしく引き下がっておくことにした。
様子を見るのは……千夏さんにしておいてもらおうか。

しばらく時間が経過していくうちに、こっちに漏れ聞こえる声から、多嶋のほうの陣痛の間隔が短くなっていることがはっきりとわかる。
清水はずっと声をかけたり、励ましたりしているようだ。

152六道:2014/09/18(木) 20:46:30 ID:OwWKWHiU0
しかし、その励ます声もだんだん小さくなり、苦しげになる。
こりゃやっぱり清水にも陣痛が来ているな。
そう判断していた俺は、
「大変だ!雪が破水しちまった!」
という清水の叫びで慌てて多嶋の元へ向かう。

カーテンを開けると、シーツがぐっしょりと濡れ、その中に多嶋がお腹を抱え叫んでいた。
「千夏さん、子宮口の開きはどれくらいですか?」
「丁度10センチくらいですね。」
10センチ。息んでも大丈夫だろう。
俺は千夏さんに多嶋に息みかたを教えて貰うことを頼み、清水の方に向かう。
「清水、大丈夫か?なんだか苦しそうにしてたが…」
「だ、大丈夫だ…お腹、すげぇ痛いけど…俺より、雪を助けてくれよ。…うぅ…」
脂汗はさっきより増えてるみたいだ。やっぱり苦しそうだが、まだ彼女には余裕があるかもしれない。
なにかハプニングが起きない限り、清水は耐えてくれるだろう。取り合えず今は多嶋に集中しよう。
そう思い多嶋の方に向かった。

153無明:2014/09/19(金) 18:18:17 ID:P5V3jn3Y0
向かったはいいが、こちらは千夏さんのサポートもあってか、比較的順調に進んでいるようだ。
多嶋本人も、先ほどと比べると落ち着いてきている。
清水の方はまだ初期段階だから、手出しはできないし、しようもない。
事態の推移を見守ることしか、出来なかった。

「その調子…多嶋さん、その調子よ」
「雪……俺もついてるから、っ……」
二人に励まされながら、多嶋はいよいよその時を迎えようとしていた。

154六道:2014/09/19(金) 18:54:49 ID:DRSTwapM0
安産なのはおそらく多嶋の方だろう。
胎児の頭が既に見え始めていた。
排臨から発露に至るまで、すぐだろう。

という事は逆算的に清水が逆子で難産という事になる。
男勝りの少女が唸る姿はちょっとそそるかもしれない。
そんなことを考えていると、多嶋の胎児の頭が隠れないようになっていた。

155無明:2014/09/19(金) 22:02:39 ID:P5V3jn3Y0
どうなるものかと考えている内に、ベッドから産声が聞こえてきた。
どうやら、多嶋の方は無事に終わったらしい。
「清水、多嶋の方は無事に終わったぞ?」
「まこちゃん……?」
呼びかけるが、清水の反応はなかった。

156六道:2014/09/19(金) 22:18:00 ID:DRSTwapM0
「いてぇ…いてぇよ、助けてくれ、佐伯先生…」
か細い声が清水から発せられる。
そうとう参っているようだ。
「千夏さん、子宮口の開きはどれくらいですか?」
冷静に、焦らずに俺は千夏さんに問いかける。
「まだ五センチくらいですね。まだまだ耐えないといけないみたいです。」

陣痛から大分経っているだろうにまだ開きは鈍い。
微弱陣痛とは言えないが、それに準じたものだろうか。
清水の様子も、だんだん疲れていくように感じられた。

157無明:2014/09/19(金) 22:33:15 ID:P5V3jn3Y0
「は〜ぁぁあ゛ぁぁ〜……うぅぅ〜………」
辛いのか、情けない声を上げながらベッド上をのたうち回る清水。
四つん這いになったり、横になったりといろんな姿勢を試して耐えている。
「まこちゃん……」
多嶋はというと、意識もはっきりしているし問題はなさそうだ。
さて、時間がかかるぞ……。

158六道:2014/09/19(金) 22:49:09 ID:DRSTwapM0
今度は先程とは変わって多嶋が清水の応援をしている。
新生児の相手をしつつ、腰をマッサージしてあげたり、手を握ってあげているようだ。

清水も、マッサージが気持ちいいのか、疲れていた顔が少しだけ元に戻る。

「七センチまで開きましたよ、もうちょっと頑張ってね」
千夏さんが優しく清水に声をかけていた。

159無明:2014/09/19(金) 23:00:59 ID:P5V3jn3Y0
「ふぅう゛ぅぅあぁ〜……出るぅ、ぅ……」
「まこちゃん、まだダメだよ。力抜いて?」
相当苦しそうな清水を、必死に励ましている多嶋。
だが、やはり耐えられるかどうかは本人次第。
「駄目……ガマンできない……ぅう゛ぅぅんんんん゛ん゛ん゛っ!!」
まだ早いが、清水はとうとういきみはじめてしまった。

160六道:2014/09/19(金) 23:11:23 ID:hVWcbzm60
「あらあら、まだ息んじゃ駄目よ。もう、九センチまで開いているわ。だから、もう少しだけ我慢してね。」

千夏さんが、優しく語りかけ、臀部の辺りのツボを強く押してあげている。

「うぅぁぁぁ…き、効くぅ…す、少し息みの衝動が無くなったぜ…」
清水にも少し笑みが浮かぶ。
だがすぐにその笑みも陣痛で歪む。
息みたいのに息めないのは辛いだろう。
多嶋は腰を優しくマッサージしてあげていた。

161無明:2014/09/20(土) 03:11:48 ID:bv9TAnk20
苦しそうに唸ったり、声を上げたり。
とにかく、陣痛に耐えている清水はやかましかった。
ふと思って多嶋に尋ねてみたが、案の定普段はケガしても弱音一つ吐かないらしい。
そんなのがここまでウンウン唸っているのだから、男には到底想像のつかない痛みなのだろう。
「ふぐぅうう゛ぅぅんんんん゛ぅぅんんんん゛っ!!」
千夏さんがあれこれ言う前に、もうこらえきれないと言わんばかりにいきみ出す清水。
羊膜が、徐々に見えつつあった。

162六道:2014/09/20(土) 04:07:47 ID:KXxv7ApA0
案の定、清水の胎児は臀部から出てくる様子をみせていた。
典型的な骨盤位分娩だ。
下手をすると臍の緒が締まり胎児に悪影響を与える。
なるべく早く娩出させなくてはならない。
さあ、忙しくなるぞ…

163無明:2014/09/20(土) 16:48:42 ID:bv9TAnk20
運良くへその緒が先にでているようなことはないが、綺麗にお尻から出てきてしまっている。
脚が引っかかり、難産になりやすい形だ。
そのため、普通は帝王切開が推奨されるが、その準備はもう遅いし、物がないからやりようもない。
とにかく、足が出るまでは母体の頑張りに賭けるしかない、歯がゆい状況だ。

164六道:2014/09/20(土) 17:18:16 ID:sbh8wacc0
「ふぅ、ぅぅぅん…」
懸命に息む清水と、先程とは違い臀部が見え隠れする秘部。
出来れば会陰を切開する補助をしてやりたいが、俺には仕方も分からないし、なにより道具がない。
彼女の頑張りにかけるしかないのだ…

そんなことを考えて暫くして。
お尻が完全に挟まり、太ももも見える。
破水はとっくにしているようだ。シーツが汗と涙と鼻水と羊水でぐしゃぐしゃになっている。
足を引き出すような介助をしたほうがいいのだろうか。
俺は恐る恐る彼女の秘部に手をいれようとしていた。

165無明:2014/09/20(土) 17:36:55 ID:bv9TAnk20
「ぅぅう゛ぅぅんっっ!」
そう思い悩む俺の眼前で、清水の大きないきみ。
一気に赤ん坊の両脚が飛び出る。
「まこちゃん……もう少し、もう少しだよ!」
多嶋がそう声をかけた、その直後。
「んんんぅぅう゛ぅぅんんんんんんんんんんんぁああああっ!?」
残る体力の全てを、と言わんばかりの長いいきみだった。
一気に残りの胴体を、そして頭をひりだす。
裂けてしまったのか、股からは血が流れている。
「へへ……雪ぃ、やったぜ……」
清水はそう言うと、疲れきったのかそのまま気絶してしまった。

166六道:2014/09/20(土) 17:58:17 ID:sbh8wacc0
千夏さんが、清水に応急措置を施す。
多嶋には病院へ電話をかけてもらった。
ここは学校、保健室とはいえ病院よりは不衛生だろう。
清水が急変したりしても困る。
VR世界とはいえ、やっぱりアフターケアは必要だろう。


暫くするとサイレンの音が聞こえてきた。
清水の寝顔を見ながら、俺は保健室のドアをあけた。

光に包まれ、目を開ければ、いつもの喫茶店。
確か次は順番通りなら車掌。
ただ、俺は疲れていないが千夏さんは介助をずっとしていたから疲れているだろう。
案の定、千夏さんは俺の隣で寝顔をさらしていた。

やれやれ、取り合えず俺も休憩するか。
俺はメニューからオレンジジュースを頼みウェイトレスに注文した。

167無明:2014/09/20(土) 18:38:59 ID:bv9TAnk20
しかしだいぶ時間がかかっているなあ………。
小腹もすいてきたし、ウエイトレスさんにもう一つ、ショートケーキを頼んでおいた。
千夏さんはお疲れの様子で、俺に寄りかかってすやすやと寝息を立てている。
やっぱり、美人だな………。
この喫茶のVRシステムも気になるけど、やはり彼女が何者なのか、それも気になる。
考え込んでいた俺のところに、ウエイトレスがオレンジジュースとショートケーキを持ってきていた。
考えるためにも、まずは脳に糖分を補給せねば。

168六道:2014/09/20(土) 22:45:48 ID:vIQN/Gds0
ケーキを食べながら俺は考える。
おそらくVRシステムはヴァーチャル・リアリティシステムの略だ。
千夏さんはその開発者か、それに準じた人、例えば資金提供者だろう。
だが、なぜそれを作り出したかまでは考え付かない。
彼女に直接聞くべきだろうか。

そんな事を考えていると、千夏さんの目が開いた。
「すみません…寝てしまいました。」
ばつの悪そうに話す千夏さん。かわいいなぁ。
良いんですよ、と言いながら俺は「車掌、単体、安産」でリクエストする。

目を開けると、駅のホームに俺は立っていた。

169無明:2014/09/21(日) 00:29:58 ID:NW..qrhw0
隣には普段着姿の千夏さん。
検診の行き帰りといった所だろうか?
先頭車両に乗り込み、千夏さんを優先席に座らせる。
健常者は立ち乗り、これ基本。
運転席には、女性の姿。
後ろから見ても、妊婦だとはっきりわかる。
彼女が、今回のターゲットらしい。

170六道:2014/09/21(日) 00:54:54 ID:DqHrvtAE0
「十六夜真紅、26歳。独身です。生活費稼ぎの為に鉄道で働いてるみたいです。」
お決まりのような千夏さんの説明を受ける。
独身、ということはシングルマザーかな。
恋人と別れたか夫が死んだのか、どちらかだろう。
まぁ、仕事をしているから聞くわけにもいかないけれど。
取り合えず仕事ぶりを眺めていよう。

「次は〜秋葉原〜秋葉原〜降り口は左側です」
取り合えず設定的には東京の駅のようだ。
俺は東京の駅については詳しくないんだよな…どうなるんだろう。

171無明:2014/09/21(日) 14:40:25 ID:NW..qrhw0
「まだですよ?もう二駅くらいですね」
千夏さんはすぐに答えてくれた。
もう二駅か……安産だし、割と穏やかにすむかな。
そう思って流れる景色を眺めて居たとき、ふと違和感に気づいた。
アナウンスが聞こえてこないのだ。

172六道:2014/09/21(日) 18:33:07 ID:DqHrvtAE0
ふと運転席をドア越しに覗きこむと、真紅さんが左手でお腹を抱え右手でレバーを握りうずくまっていた。
このままじゃ電車が危ない。次の駅で止めるか、ここで止めて、無線で本部に連絡しなくてはならないんじゃないか。
俺はそう思い運転席のドアのガラスを割り、鍵を開け運転席のなかに侵入した。

173無明:2014/09/21(日) 18:42:06 ID:NW..qrhw0
(車掌と運転士の関係についてはここを参照で。 ttp://oshiete.goo.ne.jp/qa/8031396.html)
「大丈夫ですか!?」
とにかく、まずは声をかける。
安産のはずだが、状況が状況だ。
緊急停止装置が作動して列車が停まる。
完全に停止したらすぐに、他の乗客に車掌を呼びに行くように伝えた。
いまの彼女の状況では、とても連絡など出来そうにないからだ。

174六道:2014/09/21(日) 21:08:48 ID:DqHrvtAE0
(なるほど、真紅の仕事は運転士に近かったのですね。)

数分後。男性の車掌さんが慌てて運転室に到着する。
車掌さんは無線で運転士に陣痛が起きている事と、付近の封鎖を本部に注文していた。
どうやら、これで出産の準備は整っただろう。
俺は、千夏さんと一緒に真紅さんの出産の介助を開始した。

175無明:2014/09/22(月) 00:20:18 ID:CHPogWBM0
一応、最寄りの踏切の辺りに救急車を呼びつけ、搬送してもらうつもりらしい。
が、駅の間隔が開いているため間に合うかは分からないとか。
つまり、ここにいる人たちで助産をする必要がある。
車掌さんも、そう言っていた。
とりあえずパンツスタイルの制服なので、脱がさなければならない。
ここは女性の千夏さんにやってもらった方が、抵抗感も薄いだろうか。
同時に、体を楽にさせるために上着も脱がせた方がいいだろう。
そして何より、運転席は狭すぎる。
全く、場所が場所とはいえやることが多いぞ!

176六道:2014/09/22(月) 04:00:56 ID:5zgxLvtE0
まずは車掌さんに手伝ってもらい、真紅さんを列車の座席に運ぶ。
座席なら横になれるし出産には最適だろう。
次に千夏さんに頼み真紅さんの上下の制服を脱がせてもらう。
苦しんでいる真紅さんの制服を脱がすのは一苦労だが、なんとか脱がすことは出来た。

これで出産への準備はほぼ整った。
安産というリクエストなので出産については安心なのだが、油断は禁物だ。

177無明:2014/09/22(月) 15:40:51 ID:7HLQEsaE0
千夏さんがぐっしょりと濡れたパンツを脱がせる。
ほんの少しだが、赤ん坊の頭が見えた。
安産とはいえ、進みが早い。
「ひい、ひい、ふうぅ……んんっ!」
静まり返った車内に、自分達の声だけが響く。

178六道:2014/09/22(月) 16:30:32 ID:5zgxLvtE0
排臨状態だった胎児の頭が、みるみるうちに発露に至る。
この分だともうすぐ生まれるだろう。
俺は「いい感じですよ、もうすぐ赤ちゃんと会えますからね」と真紅さんに伝えた。
真紅さんも、コクリ、とうなずいたあと、再び息み始めた。

179無明:2014/09/22(月) 18:02:50 ID:7HLQEsaE0
言ってる内に、赤ん坊がするりと抜け出て、産声を上げた。
陣痛に長期間耐えていたらしく、真紅さんは疲労困憊と言った様子だ。
それでも赤ん坊を抱きかかえ、笑顔を見せる。
ほっとした俺たちに、今度は車掌さんが声をかけてきた。
「当列車はしばらく運行不能ですので、お客様にもここで降りていただくことになるかと……」

180六道:2014/09/22(月) 22:41:36 ID:eRrn0elQ0
取り合えず言われた通り乗降口から降りる俺と千夏さん。
後ろから聞こえる赤ちゃんの泣き声が心地いい。
そんなことを考えていると光に包まれていく−

目を開けるとそこは何時もの喫茶店。ここに戻るのは何度目だろう。
随分VR世界では時間が経っているが、現実ではまだそんなに時間は過ぎていない。
この辺りも不思議だ。なんでだろう。
まぁそんな疑問は置いておいて、次はたしか警察だったはず。疲れていないしさっさと進めるか。

俺は「警察、三つ子、安産」でオーダーする。
目を開けると、そこはオフィスのように机が並んでいた。
俺は警官の服を着ているし、おそらく警察役なのだろう。ここは警察署内かな。
隣には大きなお腹の婦警が二人。一人は千夏さんなので、もう一人が今回のターゲットだろう。
俺はなにやら話をしている二人にこえをかけた。

181無明:2014/09/23(火) 00:00:10 ID:NYc.ACcw0
「あら、ごめんなさい佐伯くん」
「全く高嶋さんったら、佐伯さん、さっきからずっと後ろにいましたよ?」
高嶋というのが、この人の苗字のようだ。
どうやら、彼女は転属してきたばかりらしく、自分に向き直ると軽く自己紹介を始めた。
「南署より転属になりました、高嶋彩乃と申します」

182六道:2014/09/23(火) 01:11:49 ID:4PiNEIzU0
高嶋さんか。ショートカットで美しいな。
それよりも目立つのはお腹だろう。
大きくせりだし、制服のボタンが弾けとびそうだ。
千夏さんのお腹も大きいが、それよりも一回りも二回りも大きい。
さすがは三つ子の母体といえよう。

「部長、では3人でパトロール行ってきますね。」
高嶋さんが偉そうなおじさんに宣言する。
高嶋さんは千夏さんと話していたときからずっとお腹をなでている。お腹が張っているのだろう。
こりゃパトロール中に産気付くな。

そんな事を考えながら警察署を後にし、パトカーに乗る。

183無明:2014/09/23(火) 17:58:19 ID:93/.AMpE0
パトロール、そう、俺はパトロールに出かけたはずだ。
なのに。
「そこの車、止まりなさい!」
逃げる車を追いかけるパトカー。
そう、ただのパトロールのはずなのに、あろうことか逃げ出した車相手にカーチェイスを繰り広げている。
全くもって、予想外の現状だ。

184六道:2014/09/23(火) 18:41:13 ID:e4Bz2Dxc0
それは数分前のこと。
挙動不審な男に事情聴取をしていた時だ。
俺が謎の袋を見つけた。
確認しようとすると、いきなり俺を押し倒し袋を奪い、近くの車に乗り込んだ。
慌てておいかける高嶋さんと千夏さん、それに俺。
運転するのは俺で、無線や拡声器を使うのは助手席の高嶋さんだ。

俺は運転が苦手な上、事情が事情故に粗っぽい運転をせざるを得ない。
ガタガタした道を走ったり、急カーブでお腹が押さえつけられたり。
そのせいか、高嶋さんの無線で応援を呼ぶ声や逃走犯に呼びかける声が、だんだんと苦しげになっていた。

185無明:2014/09/24(水) 00:20:42 ID:eT5nhYhY0
まずいな……応援を呼んでおかないと、めんどくさいことになりそうだ。
「こちら西47,現在車両追跡中。不審車両は黒のセダン車、ナンバーはたの……」
無線は千夏さんがしてくれている。
つまり俺は、高嶋さんの体調を気遣いつつ、あの車を追跡すればいいらしい。
なら手段は一つ………、
安全運転で、飛ばすぞ!

186六道:2014/09/24(水) 00:55:01 ID:VXU6tP3I0
安全運転をしながら数分して、応援が駆けつける。
犯人の車の回りを囲み、逃がさないようにしているが、止まる気配はない。

「佐伯、巡査部長…ぶつけてでもアイツを止めなさい…」
高嶋さんが陣痛に苦しみながらそう話す。
「高嶋警部補、いいんですか?」
千夏さんが高嶋さんに話しかける。高嶋さん、警部補だったんだ…
「良いの!私のことより、犯人逮捕を優先しなさい!」
高嶋さんが鋭い剣幕で話す。
仕事人間って感じで嫌いじゃないな。
俺はスピードをあげ、一気に犯人の車の横につき、ガードレールに押し付ける。
「ぐうぅっ!」
勢いで、ドアに押し付けられる高嶋さんのお腹。
ポン!パシャァ…
破裂した音が聞こえる。破水したのだろう。
車はなんとか止められたが、高嶋さんはお腹を抱え微動だに出来ていない。

取り合えず逮捕は他の人に任せ、俺と千夏さんは高嶋さんの介助をしよう。

187無明:2014/09/24(水) 21:39:58 ID:oIt32DWk0
バランスを崩した容疑車両を、応援のパトカーが追っていったのを確認すると、そのまま路肩に停車。
そしてまずは、高嶋さんのタイトスカートを脱がせる。
しっかり足を広げさせなければならないからだ。
基本はさっきの鉄道と変わらないけれど、状況はさらに緊迫しているから、より手早い行動が求められる。。

188六道:2014/09/24(水) 23:34:45 ID:VXU6tP3I0
タイトスカートとストッキングをなんとか脱がせることに成功した。
高嶋さんの秘部が丸見えだ。
破水したせいかぐっしょり濡れている。
「ぐぅぅ…い、痛いぃ…」
高嶋さんが苦しみながら呟く。
安産とはいえ三つ子のオーダーなので、早く出産させないと問題があるだろう。
千夏さんには無線で救急車の手配を頼み、俺は息み逃しや息みかたを教えることにした。

189無明:2014/09/26(金) 02:11:28 ID:2EugwlnQ0
しかし、教えるよりも事態の展開の方が早かった。
安産に設定したとはいえ、かなりの早さだ。
言う暇もなく、ぐんぐんと赤ん坊の頭が見えてくる。
「あ、ちょ、ま………!!」
「んぅぅぅぅーーーー!」
脱がせたズボンを畳んでおいてよかったと、心から安堵した。
何かをする前に、一人目が柔らかい布地の上に生まれ落ちたのだ。

190六道:2014/09/26(金) 12:40:01 ID:fNka/WoA0
うぎゃあ、うぎゃあ
か細い声で産声を上げる赤ちゃん。
多少小さいのは栄養が他の胎児に行ったのだろうか。

せりだしたお腹はまだ大きい。
二人まだ、お腹の中に留まっているのだ。
高嶋さんは息みを続けていた。
これからは前に産まれた胎児の臍帯に巻き付かないように気を付けて出産させなくてはならない。
俺も気を抜けないぞ…

191舒龍:2014/10/18(土) 11:06:58 ID:zNwB4JEA0
 多胎児出産の場合は、たいていが帝王切開になるし、
自然分娩を選択しても、かなり難しいお産になることが多い。
けど、オーダーは安産だったおかげか、数回のいきみのあと、第二子も無事生まれた。
 残るは後一人だけとなったが、なかなか生まれてこない。
千夏さんと俺の二人がかりで、陣痛の波に合わせ、高嶋さんのお腹を押す。
すると、一番大きな最後の子が生まれ落ちた。
 千夏さんが呼んでくれていたのだろう。救急車のサイレンが近づくのを聞きながら、俺たちは安堵の溜息をついた。

 今までは、ドアや鳥居などをくぐると元の部屋に戻っていたのだが、今回はどうなるんだろう?
千夏さんはパトカーの中にいたが、俺は出産介助のために、車外に出てしまっていた。
後部ドアも開け放たれている。
とりあえず、高島さんと三人の赤ちゃんのことも気になるので、救急車に乗り込んだところで、光りに包まれた。

 光が収まると、いつもの部屋に戻っていた。
現実時間では、ほとんど時間は経っていないような感じだが、仮想現実の世界では、累計で一ヶ月ぐらい過ごしてるんじゃなかろうか。
俺はあまり疲れは感じないけど、双子臨月のはち切れそうなお腹を抱えた千夏さんはかなり疲れているようだ。
さっきも眠ってしまっていたしな。
「とりあえず、休憩しよっか」
 横に座った千夏さんに話しかける。千夏さんはニッコリと微笑んでくれたものの、かなり疲れが顔に出ている。
「じゃあ……。お願いがあります」
 言いにくそうに顔を真っ赤にした千夏さんがこっちに顔を向けてきた。
「だいぶ張ってるようなので、マッサージしてもらえんませんか?」
 千夏さんの手は、しきりにお腹をさすっている。
これはチャンスだ。俺はほくそ笑んだ。
「こっちもだいぶ張っているみたいだね」
 言いながら、手を千夏さんのお腹ではなく、おっぱいに伸ばす。
心なしか、胸のあたりもこの部屋に初めて入った時より、パツンパツン感が増した気がする。
「……くぅっ、はぁあん……・ひ…ぃッ、んく……ふぅん……!」
 パンパンに張ったおっぱいを揉まれた千夏さんは切なそうな声を上げる。
払いのけない辺り、もうちょっと強く揉んでも良さそうだ。

192無明:2014/10/18(土) 11:50:01 ID:j6OAM1kQ0
胸ばかり執拗に揉んでいると、千夏さんに「そこじゃない」と言われてしまった。
もう少し堪能したいけれど、これ以上やって嫌われても困る。
おとなしく、腰のマッサージを始めた。

ここからいちいち注文を付けてあれやこれやとすると、千夏さんの負担が大きそうだ。
今のうちに次の注文を考えておこう。
戦隊ヒーローと軍服は、それこそ悪の女幹部と戦隊という感じで組み合わせられるはずだろう。

193六道:2014/10/18(土) 13:30:56 ID:qbKnX7TU0
俺は軍服と戦隊スーツ、両方一度に出来ないか千夏さんに聞いてみた。
少し考えると、
「ええ、大丈夫ですよ。ただし、今回はシチュエーションは固定になります。
戦隊と、悪の女幹部、って感じですかね。
今まで通りの胎児のデータと戦隊側と悪の秘密結社側の人間、どちらかになるくらいは選べますが、どうしますか?」
と聞いてきた。
思っていたより選べる項目があるな、どうしよう。個別にやるのもありだし。
色々悩んでいたが、俺は決断した。

194無明:2014/10/18(土) 13:54:22 ID:rwGuzGYA0
悪役も魅力的だけど、今ひとつ手助けに入る流れが思い付かない。
武人タイプなんだろうけど、となると他の幹部と揃って出撃というのは……。
ここはやはり、ヒーロー側で行くべきだろう。
そうお願いして、そのときを待つ。

目を開くと、周囲は荒野。
真正面には、いかにもな黒タイツの集団とミノタウロスみたいな怪物。
そしてその後方に控える、お腹の大きな軍服姿の女性。
いかにもな女幹部だ。
対するこちらのメンバーはというと、自分の隣に立っているのは服の色からしてレッド。
昔ながらのリーダータイプっぽいなあ……。
「やいやい、そんな体で何をするつもりだ!」
威勢良く突っかかっているのは……うん、明らかにイエロー。
説明不要のイエローだ。
「私はどうなろうと、おまえたちを倒す!」
そう返す女幹部。
「だとしたら、なおさら見逃すわけには行きませんね……」
優しそうな雰囲気の、俺の一歩後ろに立つ女性。
服からするとグリーンか。
この人は妊婦ではないらしい。
ちょっと残念だが、さらに後ろを振り返ると、クールそうな男性といかにもな女の子一人。
ブルーとピンク。説明不要だ。
となると俺は……うん、この派手なギラギラした色。
間違いなく、俺はシルバーのようだ。
「みんな、気を付けて!アマゾーナ参謀は最後の賭けに出るつもりよ!」
ブレスレットから、聞き覚えのある声。
画面に映るは軍服姿の千夏さん。
ああ、なるほど。千夏さんが司令官なのか。
納得しているところに、リーダーから檄が飛ぶ。
「みんな行くぞ!変身だ!」

195六道:2014/10/18(土) 14:42:57 ID:qbKnX7TU0
「はい!」
それぞれが思い思いの返事をして、腕に着けたブレスレットに触れる。
それぞれが光に包まれ…
「迸る情熱!ガウレッド!」
などと口上を述べていくヒーロー達。
「大きな包容…ガウピンク…」
ガウピンクと名乗る彼女は少し声が小さい。
顔は仮面に隠れているが、お腹を抱えて、小さく震えている。
俺も口上だけ述べて、彼女に近付いてみよう。
「煌めく輝き!ガウシルバー!」
うん、決まった。
全員が口上を述べたところで、アマゾーナ参謀に向かう。
だが、ピンクだけはその場を動いていなかった。

196無明:2014/10/18(土) 15:26:18 ID:rwGuzGYA0
「ピンクにムチャはさせられない。後ろを頼むぞシルバー」
ああ、そういうことか………。
「ああ、任せてくれブルー。お前もお父さんらしくしっかりな!」
「う、うるさい!」
予想通り。だいたい人間関係を掴めてきたぞ。

あっと言う間に雑魚をなぎ倒し、残るはミノタウロスみたいなのとアマゾーナ参謀のみ。
「おのれ……行け!ミノタウラー!!」
「ブモォーー!!」
もうちょっと名前はなんとかならなかったのか?
まあそんなことはどうでもいい。
「フォーメーションアタックだ!」
レッドの号令に合わせ、連続攻撃。
ピンクの代わりに、自分が先鋒。
「シルバーストレイト!」
手に持った、銃型メリケンサックでジャンプしながら思い切りパンチ。
「グリーンスナイプ!」
俺の背後から、グリーンがボウガンを撃つ。
「イエロー……ストライク!どっせーーーい!」
続いてイエローが、ハンマーで怪人をぶっ飛ばし、
「ブルースティング!」
ブルーの槍が貫く。
そして最後は当然……
「真紅、両断斬り!」
レッドが怪人を一刀両断。
ダウンする怪人に、アマゾーナ参謀が駆け寄る。
その時だった。
戦場の両側で、同時に人が倒れたのは。

197六道:2014/10/18(土) 15:40:16 ID:qbKnX7TU0
『ピンク!』
ブルーを先頭に、皆がピンクに駆け寄る。
折角だから俺は、アマゾーナの方に近付いてみよう。
「ふ…フン!裏切り者が、なにようだ…あああっ!」
ふむ、なるほど。元々俺は敵側の人間だったという設定のようだ。
戦隊ものには良く有りそうな展開だな。
「いや、なんだか苦しそうだからな…昔のよしみでなんとなくな」
うん、それっぽい台詞を吐けた。及第点だろう。
アマゾーナは倒された怪物に寄りかかり、苦しそうにお腹を抱えている。
陣痛はかなり来ているようだ。

198名無しのごんべへ:2015/03/14(土) 22:06:56 ID:OgMI0YEc0
「敵の情けは受けない…さっさと倒せ!」
アマゾーナは苦しみながら俺に話しかける。
俺は黙ってアマゾーナを背負っていた。
「な、何をする気だ!」
「なーに、昔のよしみだ。助けてやろうと思ってな。」
そういって俺はピンクの方へと向かっていた。

199名無しのごんべへ:2015/04/23(木) 05:44:54 ID:4nt9bI6c0
 背負ったアマゾーナを、ピンクのそばの小岩に凭れさせた。
離れ離れになっているよりも、二人がそばにいたほうが観察しやすい。
ただ、それだけの理由だった。
陣痛でいっぱいいっぱいなのだろう。ピンク本人はもちろんのこと、他の戦隊メンバーもアマゾーナが近くに来たことに気づいていない。

 ここでオーダーを確認しておこうか。
ピンクが逆子単胎で、ちょっと難産。
軍服悪の幹部・アマゾーナが、双子の巨大児で難産。
だったか。

 ピンクの方にチラッと目をやる。
顔が仮面に隠れているせいで、まったく表情が読めない。
戦隊スーツに変身したままなので、破水しているかどうかもわからない。
でも、だいぶ陣痛が進んでいるようで、息む感覚は短くなっている。
 待てよ。破水していないのに、息んでいたらダメじゃないか。
他のメンバーも、ブルーを筆頭にピンクの腰を擦ったり、励ましたりしてはいるが、戦力にはなっていない。
妊娠・出産に関する知識も皆無と見て取れる。
「ピンク、変身を解くんだ。赤ちゃんが出てこれないぞ」
 思わず叫んでいた。
叫んでしまってから、変身を解いてしまったら、戦隊物の意味が無いじゃないかと思ったが、時すでに遅し。

 ……と思ったが、天は我に味方してくれたようだ。
「ぅうくっ……。そう……、なんだけど。戻れないのよ……。くっぅんん! はぁ、ぁあ……。んッ……!」
 焦ったよな声でピンクが叫び返す。
どうやら、陣痛の痛みと軽くパニック状態になっているせいで、変身が解けないらしい。
とりあえず、表情が見えないと進行状況もわからないので、緊急用の手段を使って、頭の仮面だけを取ることにした。

200六道:2015/04/24(金) 15:40:16 ID:fKVy9fII0
仮面の下からは短髪の少女が現れた。
以外とかわいいな、ピンク…
俺は仮面を脱がせながら考えていた。
スーツが脱げないけれど、事態は急を要する。どうすればいいか…
色々考えて俺はピンクに、「すまんが、股の部分のスーツだけ破かせて貰うぞ」と語りかける。
ピンクは苦しそうに頷いていた。

あとはアマゾーナの方だ。
軍服を脱がせないといけないが、下手に俺が動くと仲間から裏切りと取られかねない。
さてと、どうすっかねぇ…

201名無しのごんべへ:2015/04/27(月) 07:24:23 ID:vnEkDrpY0
脱がせると特徴がなくなってしまうので、できるだけ脱がせない方向で行きたいのですが……
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 一応先に断っといたものの、どうやって戦隊スーツの股の部分だけを破こうか……。
ハサミなんてものはこの場にはないし、あっても特殊な素材を使っているスーツには歯が立たない。
ブルーの槍か、レッドの剣が妥当なところか。
しかし、ふたつとも刃の部分がかなり大きく、ピンク自身も傷つけかねない。
 ……うん。とりあえず、この件は保留にしておこう。
破水もしていないようだし、まだまだ時間はありそうだ。
 アマゾーナの方も、双子の巨大児で難産になっているので、まだもっと時間はかかるだろう。
しばらく放っておいても大丈夫かな。

202六道:2015/04/28(火) 14:27:57 ID:0ggTbE8k0
アマゾーナの方は最悪軍服のズボンを破くなり脱がすなりすればいいからな。
とりあえず上半身の軍服だけは脱がせたくない。コスプレの意味が半減するし。
まずはピンクの出産に集中する。そのうちアマゾーナの方も進むだろう。
そう考え俺はピンクの様子を伺っていた。

203名無しのごんべへ:2015/06/10(水) 07:16:09 ID:5RCSGjJY0
「 はぁ、ぁ、ぁああ〜……。破水したみたい……」
 荒い息の合間にピンクが報告してきた。
股のあたりに手をやると、そこのあたりだけなんとなく湿っているような気もする。
「よし、ピンク。息んでいいぞ」
 顔を真っ赤にして、なるべく息まないように痛みに耐えていたピンクに声をかける。
逆子のちょっと難産だったな。
足から出てくるのかな……。
 オーダーを頭に思い浮かべながら、ふと気がついたことがあった。
変身を解かない限り、もし赤ちゃんが産まれて来ても、外に出れないんじゃないか?
「ピンク! もう一回、変身を解いてみよう。落ち着いて深呼吸してからやってみろ」
「んんっ……! んはぁああ! ぅうう……。出来ないわ! どうしよう!」
 ちょうど陣痛の波が来てしまったこともあるのか、うまくいかないようだ。ちょっとパニック状態にも見える。
これは、やっかいだな。
まだ排臨もしてないし、時間はありそうだ。その間に考えるかな。

204六道:2015/06/10(水) 17:43:58 ID:qsasSUKY0
おっと、アマゾーナの方も注意しねぇとな。
俺はばれないようにゆっくりとピンクの元から離れる。
アマゾーナの方に向かうと、アマゾーナはウンウン唸りながら四つん這いになっていた。
「ガウピンクも…出産してるみたいだな…うぅっ…」
「ああ。だからこっちにはなかなか来れねぇ。すまないな。」
「ふん…裏切り者に指図されるよりはマシだ…そうだ、これをアンタに渡すぞ。」
そう言うとアマゾーナは俺にメスのようなものを渡してきた。
「これは…?」
「ふん…スーツを切るためのナイフだ。本当は武器として使いたかったんだがな…今のお前には必要だろう。持っておけ。」
「すまないな。借りとくぜ。」
よし、これでピンクのスーツを切る道具は用意できた。
あとは二人を出産させるだけだ。
俺は再びピンクの方に向かった。

205舒龍:2015/06/16(火) 06:30:03 ID:rcVjCGYo0
 スーツの股の間から、こんもりと盛り上がっている部分がある。
おそらく赤ちゃんの足が出ているのだろう。足を傷つけないように注意しながら、戦隊スーツを切り裂いていく。
ちょっと興奮してしまったのは内緒だ。
 下腹部まで一気に切込みを入れる。
やはり、股の間から小さな足が見えていた。
しかし、陣痛が収まるとまた引っ込んでしまう。いわゆる排臨というやつだな。
もうしばらくしたら、ずっと出っぱなしになる発露っていう状態になるんだけど、
ピンクは逆子だ。足を引っ張ったほうがいいのだろうか?

206名無しのごんべへ:2015/06/16(火) 17:43:07 ID:iaVhYwBg0
無理に引っ張って首に負担をかけるのもいけないし、引っ張るのは止めておこう。
やや難産とはいうけれど、アマゾーナほどの難産にはならないはずだしな。
そんなことを考えながらピンクの様子を見ていた。
少しずつ足が見えてくる。
足が見えたら次は身体だ。
少しずつ身体が見えるのを俺は眺めていた。

208名無しのごんべへ:2015/09/08(火) 02:02:41 ID:4Hi3ab360
ずるり、と完全に身体が現れる。
残りは頭だけだ。身体を、首をささえながら、ゆっくりと息みに合わせて引っ張り出す。

オギャァ!オギャァ!
赤ちゃんの泣き声が響く。
ガウピンクに赤ちゃんを抱かせて、俺はアマゾーナの方へと向かっていた。

209熊猫:2016/02/15(月) 22:32:25 ID:d2ops5EI0

**********************************************************************************
当掲示板管理者の熊猫です。
直近書き込みである「2015/09/08」から5ヶ月が経過しておりますが、
その後の投稿がない状態が続いております。
今週末、02/22 0:00まで待ちます。
それまでに投稿がないようでしたら、「落ちた」ということで、過去スレに移動させていただきます。

各位よろしくお願いします。

 くまねこ
**********************************************************************************

210名無しのごんべへ:2016/02/16(火) 23:23:53 ID:6nwaMWa20
 アマゾーナは、凭れさせた小岩でまだウンウンと唸っていた。
たしかオーダは、双子の巨大児で難産だったな。
ピンクはすでに出産を終えていたが、アマゾーナはまだまだこれからといった感じだ。
陣痛の間隔は、10分ぐらいだろうか。もちろん破水もまだしていない。
ズボンで見えないけれど、子宮口の開きもまだまだといったところ。
「ピンクは無事出産したよ。今度はお前の番だ。俺が介助してやるよ」
 どう声をかけていいかわからず、当り障りのない言葉となってしまった。
「ふん、そうか……。くっ……ぅう。んぁああ!」
 鼻で笑った後、何かを言おうとしたが、陣痛の痛みに邪魔されたようだった。
陣痛の進みは、まだ始まったところという具合だし、第一回旋があったかどうかというぐらいだが、陣痛はかなり強いようだった。
双子の巨大児で、さらに難産というところが影響しているのか、アマゾーナは痛みに顔をしかめている。

211名無しのごんべへ:2016/02/18(木) 01:30:10 ID:GjkLWkEY0
難産で有名なのは微弱陣痛、肩甲難産、逆子あたりになるだろうか。
陣痛は弱くないようだし、考えられるのは、肩甲難産か逆子。
あるいは双子だから両方、って事になるな。
破水してからじゃないとわからないが、破水してからは時間との戦いにもなる。
破水してからあんまり長引いたら母子ともにヤバイだろうしな。
そんな感じで頭を整理して、俺はアマゾーナの破水をひたすら待ち続けた。

212名無しのごんべへ:2016/04/30(土) 01:57:09 ID:iwhrmk520
あれから数時間が経過した。
彼女の疲労はピークに達し痛みで目を覚ましまた寝るむことを繰り返している

213舒龍:2016/05/20(金) 22:36:18 ID:4r.YkHZo0
 遮るものが何もない見渡すかぎりの荒野。
すでに空全体が茜色に染まっている。
この世界に来た時は、少なくとも太陽がまん中より傾いていたため、すでに10時間近く経過しているのだろう。
すでにピンクたちは、産まれた赤ん坊とともに千夏さんが呼んだ飛行機で基地へと帰っていった。
 体力の限界が近いのか、陣痛の合間に寝ては醒めを繰り返しているアマゾーナはだいぶ苦しそうだ。
これだけ時間が経っているというのに、まだ破水しない。
「なあ、ちょっと提案があるんだけどさ」
 ようやく目が醒め、陣痛に顔を歪ませるアマゾーナに声をかける。
「これだけ時間が経って、破水しないというのもおかしい。お産を進める方法を知っているのだが、試してみるかい?」
 わざと軽い調子で言ってみる。
痛みを逃がすためか、お腹を擦りながら軽く頷くアマゾーナ。
双子の巨大児に設定しているせいか、そのお腹はまるで小山のようだ。
三つ子の臨月といっても、通じるほどだな。
 さて、アマゾーナに提案した、お産を進める方法。
それは、まずおっぱいを揉んで、母乳を出させる。そしてセックスにもちこみ、中出しする。
母乳と精子はどれも子宮を収縮させる作用を持つ。
 両手を伸ばし、まるでグレープフルーツが中に入ってるんじゃないかと思うぐらいのおっぱいを揉みしだいた。

214名無しのごんべへ:2016/06/23(木) 14:12:38 ID:neaKmClQ0
「くっ……、はぁんん……。貴様に触れられるのは久しぶりだな……」
 痛いのか気持ちいいのか、アマゾーナは顔をしかめながら、つぶやいた。
それは、何とか自我を保ちたいというあがきにも感じられた。
まるでグレープフルーツのようなアマゾーナの固く張ったおっぱいを揉みしだく。
最初は顔をしかめ、反応が薄かったアマゾーナだが、次第に吐息にも似た声を漏らし始めた。
「はぁっ、あふっ、ああぁ……。あっあぁん……やらぁ……っ、もっ、やめろ……ぁ、あ、くぅぅううッ〜〜……!!」
 アマゾーナは、体全体をビクンと震わせ、天を仰いだ。
手の中の乳首からは、乳白色の液体が噴水のように噴き出している。
体の震えから少し遅れて、おっぱいとお腹がブルンと揺れる。その様子はとても扇情的で、とても我慢ができるものではなかった。
いまだビクンビクンと小刻みに震えるアマゾーナを無理矢理四つん這いにし、後ろから勃起したペニスを中へ押し込んだ。

215六道:2016/06/28(火) 00:34:37 ID:ELIGeBf.0
「フ…懐かしいな。お前がいた頃はよくこう言うことをしていたな。
恐らく、この子も…ふぁぁっ!」
アマゾーナはそんなことを呟いた後、嬌声を上げていた。
そうか、お腹の子は俺の子、という設定なのか。
なんだか少し嬉しいかもな。
俺は、アマゾーナにかつてやったであろう行為を続けていた。
「うっ、出すぞ、アマゾーナ!」
「いいぞ、出してくれ!私のために、そして赤子のために!」
アマゾーナが叫ぶのと同時に、俺はアマゾーナの膣内に精液を放出していた。

216無明:2016/06/29(水) 04:00:22 ID:jUpXpg4w0
「はぁ……はぁ……っ」
弾かれるように大きく仰け反ったあと、肩で大きく息をするアマゾーナ。
「何とかなりゃあいいがな……」
そうぼやく俺にアマゾーナは疲れた笑顔で言う。
「さあ、どうだろうな……この子らは我々の次代を担う子だ……より、強いな」
より強い?
まさかと思い、尋ねてみる。
もしかして、遺伝子改造を受けた胎児なのかと。
アマゾーナは黙って頷くと、少し申し訳なさそうな顔をして話した。
「貴様の子を勝手に使ったのは確かに私の責任だ……だが、できれば私もここで死にたくはない、な……」
死にたくはない。
つまり、難産は覚悟しているというわけだ。
それに、今の俺は正義のヒーロー。
助けを求める人を救うのが仕事だ。
「安心しろ、俺がいるから死なせはしないさ」

217六道:2016/06/30(木) 18:03:16 ID:I8L7kVLQ0
「フフ…期待しているぞ、『お父さん』…ぐうぅ…」
アマゾーナはそう呟くと陣痛に苦しんでいた。
お父さん、か。初めての感覚かもな、そう言われるのは。
アマゾーナと、子供の為にも、無事に出産させないとな。
俺はアマゾーナの出産に注力する。

それから30分ほど過ぎた頃だろうか。
軍服のズボンが、ぐっしょりと濡れていた。
ようやく破水したようだ。
出産が進んだのを確認した俺は、身構えてアマゾーナの様子を確認していた。

218無明:2016/07/01(金) 03:23:46 ID:YTfcRKUo0
とりあえず様子を確認するために、アマゾーナのタイトな黒いズボンを脱がせる。
白い太ももと、豊満な尻が露わになる。
見たところ、破水はしたが見えてはいない。
「ううっ……ん、くっ!」
そうこうしているうちに陣痛の波が来て、苦しみながらいきむアマゾーナ。
お腹を見てもそうだが、胎児はかなり大きいらしい。
これは、まだまだ時間がかかるだろうな……。
「そ、そばにいてくれ……」
俺の顔を見ると、不意にそんな声を上げる。
いかにも凛々しい軍人タイプっぽいのだが、なんだかんだでこういう部分もあるようだ。
俺は隣にしゃがみ込むと、しっかりと手を握ってやった。

219六道:2016/07/01(金) 21:47:52 ID:puJFunp20
「やはり貴様といると安心する…なぜ、私の下から離れたのだ…」
アマゾーナのその言葉に俺は答える。
「ボスの信念に違和感があったからな」と。
適当に返したつもりだが、ヒーロー物っぽいかもな。
そんなことを話していると、アマゾーナの息みが強くなる。
そして、それに合わせて胎児の頭が現れようとしていた。

220D.D.:2016/09/13(火) 22:14:40 ID:LjfOlS2I0
「んんっ……、くぅぅうう、んはぁあ!」
 強い息みとともに、アマゾーナの股間から、胎児の頭がズボッと出てきた。
臨月時のbpd、児頭大横径はだいたい8cm〜9cm だと言われている。
出生時には胎児の頭の横幅がそれくらいあるということだ。
 しかし、アマゾーナの股間から出てきた胎児の頭は、明らかにそれより大きい。
片手の親指と人差指を伸ばしたぐらいあるから、15cmか16cmはありそうだ。
陣痛の波が収まり、アマゾーナが息むのをやめると、頭はズボッと大きな音を立てて、股間へと吸い込まれていった。
いわゆる排臨という状態で、このまましばらくした後、ずっと頭が出っぱなしの発露と言う状態になる。
数回息むが、まだ発露にはならない。
いいかげんアマゾーナも体力の限界が近づいている。
しかもアマゾーナは、双子難産のオーダーだから、この子が生まれても後一人いるわけだ。
 やれやれ……。前途多難だな。

221名無しのごんべへ:2017/03/26(日) 22:07:21 ID:FKq0U0Mw0
 アマゾーナの残り体力を考えると、なるべく早く一子目を産んでおきたい。
「くぅうう〜〜! はぁっ、は、ぁ、ぁあああンンッ! んぎゃぁああ゛あ゛あ゛!!!」
 次の陣痛の波が来て、また胎児の頭が出た時に、力いっぱい引っ張った。
予告してなかったせいか、アマゾーナはまるで獣のような咆哮を上げ、正直ちょっと怖い。
胎児は、お腹の辺りまで一気に出てきた。
少々強引だがしょうがない。次の陣痛の波を待って、残りの足も目一杯引っ張った。
「おぎゃぁ〜、ふぎゃぁあ〜〜」
 辛かったろうに、顔を真っ赤にしてあらん限りの力で泣いている。
よし、あともう一人。
正直俺の体力も限界に近い。
この出産が終わったら、ちょっと一休みしよう。千夏さんに膝枕してもらうのも悪くないな。

 よし、頑張ろう。
アマゾーナ、お前も頑張れ。もうちょっとだぞ!

222名無しのごんべへ:2017/04/06(木) 01:31:59 ID:6PM59gwg0
アマゾーナは、虚ろな目で天を見ていた。
体力も大分使い疲弊しているのだろう。
その目から、涙が溢れ出していた。
「ぐすっ…もういやだ…こんなに辛いなら、産むんじゃなかった…」
あまりの辛さなのか。今まで威厳のあるように見せていたアマゾーナは、俺に弱みを見せて来た。
それは、妙齢の女性ではなく、乙女が不安を見せているようで…

思わず俺は、手を握り励ます。
「俺が最後まで付いていてやる、最後まで手伝ってやるから…」
そう、アマゾーナに伝えながら。

223名無しのごんべへ:2017/07/17(月) 09:54:25 ID:W.gobMyM0
そう言った瞬間、アマゾーナに次に陣痛が来る。
「あぐっ、ぐあああいやあああ!!」
2人目は1人目より大きいのだろうか。一瞬胎児の頭が見えたが、さっきのやつより2cmほど頭がでかかった。こりゃこっちの方が長くなりそうだ。

224無明:2017/07/17(月) 18:17:00 ID:0zEdVNP60
「んんんぁあああああああ!!」
ひどい絶叫だ。
だが、一人目が生まれて体が慣れているとでも言うのだろうか。
明らかに大きな頭をしていたのに、思ったよりはスムーズだ。
少しずつだが、確実に降りてきている。
オレは、アマゾーナの手をしっかりと握ってやった。

225名無しのごんべへ:2017/07/17(月) 18:27:00 ID:W.gobMyM0
そしてそれから少しして、
「あああああああ!!!いだぁぁぁぁぁぁ!!」
絶叫とともに、頭が出てきた。
「がんばれ!アマゾーナ!」
「うがあああああ!!!」
ようやく発露まで来た。

226名無しのごんべへ:2018/01/26(金) 22:47:34 ID:9SERMGoo0
アマゾーナは一気にお腹に力を振り絞った。
「んがあああああああああああっ!!!!」

やがて、2人目の体がスルリと落ちていったのを感じると…
「やった!産まれたぞ!」
「はぁ…はぁ……マ、マジか……やっと産まれたのね……」
アマゾーナは嬉しくて涙を流している。

227謎の男yuuki:2018/07/08(日) 15:37:23 ID:g2lO4ez20
アマゾーナの出産を終え、光に包まれたかと思うと俺と千夏さんは喫茶店に戻ってきていた... すると、千夏さんがお腹を擦る様子をちょこまか見ていた、そろそろ千夏さんも出産かな?と思い、聞いてみた「千夏さんお腹大丈夫ですか?」と聞くと千夏さんが何かをいった瞬間眠くなり寝てしまったのである

228名無しのごんべへ:2018/09/02(日) 13:21:35 ID:wFJ2bDc.0
 何を行ったのか聞き取れなかっただけに気になるが、
ソファーに座り、すーすーと寝息を立てながら寝ている千夏さん。
呼吸のたびにぷるんぷるんと揺れるおっぱい。
そして少し遅れて揺れる双子を宿した大きなお腹。
自然と目が吸い寄せられ、何も考えられなくなる。
 自然とぷるんぷるんと揺れるおっぱいに手が伸びていた。
ミルクで満たされた臨月おっぱいは、ずしりと中が詰まっているような感触。
柔らかいおっぱいもいいけど、こういうおっぱいもいいな。
そんな事を思いながら、ちょっと力を入れて揉んでいく。
「んっ……、んんっ……」
 それでも千夏さんは起きないものの、顔を少し赤らめて、エロい吐息を漏らした。

229名無しのごんべへ:2019/01/31(木) 19:08:01 ID:v4F6sb9Q0
 とたんに体中の血が下半身に集中したかのような錯覚を覚える。
ズボンの股間は、まるでキュウリでも隠したかのようにパンパンに張っていた。
そういえばここに入ってから、あまりエロい事をしていないな……。
千夏さんも、結構力強くおっぱいを揉んでみるものの、起きる気配がない。
これはチャンスかもしれない。
そう思った瞬間、スカートをたくし上げ、パンティーもずらし始めていた。
ヒクヒクと誘うように蠢く秘所に手を伸ばした。

230名無しのごんべへ:2019/08/13(火) 21:00:41 ID:EqeYgos60
「んっ……。ぅんんっ……」
 千夏さんは呻くような声を上げる。起きてしまったかと思ったが、起きてはいないようだ。
指を動かすたび、千夏さんの体がビクンビクンと小刻みに振動する。
遅れて揺れ動く小山のようなお腹と、2つの大きな膨らみ。
実際に触れてみた感覚も込みで言うと、Fカップはありそうだ。ひょっとしたら、GとかHカップあるかもしれない。
古典的な黒いメイドドレスが可愛そうに思うほどパツンパツンになっている。
そういえば最初の1ページ目の終わりの方、いとこの出産が終わった後に耳かきをしてもらっている時に、
千夏さんとのいやらしい夢を見たのを思い出した。
おっぱいを直接揉んでみようかと思ったが、ワンピースタイプの服のつなぎ目はなく、どうしたらいいかわからない。
結局、千夏さんを起こすことにした。

231名無しのごんべへ:2020/03/04(水) 17:18:33 ID:HZAR8Anc0
「んんっ……。寝ちゃってました?」
 肩を揺すって起こすと、千夏さんは起きてくれたが、まだ寝ぼけているようだ。
焦点の定まらない目をこちらに向けて、恥ずかしそうにつぶやいた。
恥ずかしさからか、耳まで真っ赤になっている千夏さんはとても可愛い。
 見た所、俺より少し歳上な感じだ。20代前半と言ったところか。
それにしては、時折見せる仕草なんかが可愛すぎるな。
双子の臨月って言ってたから、旦那か彼氏さんがいるんだろう。こんな美人で可愛い女性をパートナーにできるって、どんな人なんだろうな。
ちょっとヤキモチ焼いてしまうな……。
 居住まいを正す千夏さんの、ぶるんと揺れるおっぱいと、少し遅れて揺れる大きなお腹を見ながらそんな事を考えていた。
おっと……。感傷に浸っている場合ではなかった。千夏さんに服の継ぎ目のことを聞かないとな。

232ぷに丸:2020/06/20(土) 03:24:23 ID:vVe/x/Lc0
「あれれ...?私、こんな格好で寝ちゃってたなんて...」
服装を正す中で、千夏さんは服の乱れに気が付いてしまったようだ。
・・・・ヤバイ!!
「わたしちょっと寝相悪いんですよね。ごめんなさい」
予想に反して千夏さんは"ニコッ"と屈託のないほほえみで俺に謝ってきた。
なんて可愛い女性なんだろう。と思うと同時に俺は罪悪感をわずかばかり覚えた。
それは、淡い恋心の始まりにも似た心の揺さぶりだった。

パニエ付きのようなふんわりとしたワンピースと
それに丸く覆われている双子入りの大きなお腹のせいでもちろんパンティは見えないが、
千夏さんは慣れたようにパンティを正し、髪や胸の布を整える。
「お疲れじゃないですか?少し水分補給でもしましょう。」
千夏さんはそう言いながら、柔らかくすらっとした手で俺の手を優しく握った。
まったくもって女性的で強くない力だが、心では強く引き寄せられ、
俺は元来の喫茶店然とした椅子に誘導された。

233ジャック:2021/03/02(火) 16:52:47 ID:B7IxzjTI0
 そういえば、最初の頃は、出産のオーダーと一緒に飲み物を頼んでいたが、
ずっと何も頼んでなかった事に今更ながら気付いた。
その事に気付いた瞬間、喉の渇きを覚えた。
シンプルに烏龍茶を頼んで、しばらくして千夏さんが烏龍茶を持って来た。
「素敵な服ですね。今更ですけど」
 思い切って千夏さんに声をかけてみた。そういうルールなのか、横に突っ立ったままだ。
「そうですね。気に入ってます。お腹のあたりがパツパツになってますけど」
 千夏さんは嬉しそうにその場に周ってみせた。スカートの裾がふわりと円を描く。
「そんなお腹だと、着るの大変でしょ。ワンピースみたいになってるのですか?」
 気になる事を聞いてみた。さっき、服のつなぎ目から手を入れておっぱいを直接揉んでみようと思ったけれど失敗したからだった。
「ええ。つなぎ目はないですよ。だから、エロい事には向かないです」
 ニコニコとしたまま、千夏さんは自分が言いたい事を先回りしてくる。でも、嫌そうな素振りは見られない。
まあ仕事上、嫌な素振りは見せられないというプロ根性の現れかもしれない。
「いやいや。そんな下心あって聞いたんじゃないですよ」
 あわてて取り繕った。
「ふふ。ないんですか?」
 上から覗き込むような、ニヤっといたずらっぽく笑った千夏さんにドギマギしてしまう。
「さっ、再開しましょうか。ええっと、次は何にしようかな……」
 慌てて話題を変える。千夏さんには敵わないな。
上から順番にやっていこうとすると、あとは宇宙服だけか……。
その次のページの秘密というのも気にならなくはない。まあ、時間はたっぷりあるんだ。
朝一番に出掛けてきたが、まだ昼前だ。
宇宙服という事は、スペースシャトルとか宇宙ステーションとかが舞台になるんだろうか。
どうせなら、最後にふさわしい、とびっきりの難産にしたいものだな。

234名無しのごんべへ:2021/03/14(日) 13:53:45 ID:ssxXZiyU0
千夏さんに『宇宙服、単胎、比較的巨大児、かなりの難産』とリクエスト。

「いよいよ最後ですね。次は当店の裏メニュー…秘密となっております。
 このシチュエーションが終わった時点で説明していきます。それでは…」

そんな千夏さんの声を聞きながら目を開けると、そこは機械的な場所。
おそらく宇宙船的なやつか…?
それになんだかふわふわ浮いている感覚…無重力ってやつか?

何人か宇宙船の乗組員…クルーって言うのか?そいつらがいるが…
宇宙服ではないが、宇宙開発をしている組織…わかりやすく言うとNASAの制服的な服を着た女性がいる。

金色の単発、透き通るような肌。どこか男性的な雰囲気を出しているが、明らかに大きなお腹をしている。
…しかし、千夏さんは見当たらない。

「聞こえますか、佐伯さん。こちらはオペレーターとして地球からお話している…という設定になります」

千夏さんの声がイヤホン的なものから聞こえる。
ひょっとしたら他には聞こえない回線的なものから伝えているのかも。
千夏さんがサポートしてくれないのは少し気になるが、今までの経験からもなんとかなるはずだ。
とりあえず先ずはシチュエーションの状況を確認しよう。

「はい、聞こえています」
「良かった。今回のシチュエーションを詳しく説明しますね。
 今回の妊産婦の名前は如月キャロル。26歳。日本人とアメリカ人のハーフで、日本語と英語が得意です。
 佐伯さんとキャロルさんは同じ宇宙船のクルー。
 人類が移住できる惑星を発見し、テラフォーミング…つまり住めるようにする、その第2弾で出発しました。
 出発後にキャロルの妊娠が発覚。彼女の意思を尊重し、妊娠の継続を決定。
 予定日は惑星到着とほぼ同時期、そして今は惑星に降り立つ準備をしている…とこういう設定となります」

なるほど…大体理解した気がする。
今着ているのは宇宙服という範疇ではなく、到着前に宇宙服に着替えた辺りから陣痛が強くなる…的なイメージかな。

「佐伯サン、何ボーッとしてるんデスか。
 もう数日したら惑星に着くんデスから、ミーティングしますよ」

っと、そんなことを考えてるとキャロルさんが俺に呼びかける。
真面目な性格だなぁ…例えるなら、『陣痛が来ても着陸の任務を優先する』みたいな?

「すぐ行きます」

お腹の張りを感じるのか、制服の上からお腹を撫でるキャロルさんを気にしながら
俺はミーティングするであろうスペースへと向かうのだった。

235名無しのごんべへ:2021/03/31(水) 00:45:57 ID:Qxq2.Mjo0
「惑星への突入角度なんデスが…」

そう話を切り出しクルーに説明するキャロルさん。
結構テキパキと指示を出したりしているけど、よく見たらお腹を気にするような素振りをする。
それがただの張りか、陣痛の最初期なのかはわからないから、この辺はミーティング後に聞いてみよう。

俺はそう考え、わからないなりにミーティングに参加しているフリをしていた。

「以上デス。皆さんも惑星着陸前までリラックスしてくださいネ」

キャロルさんがそうしめてミーティングが終わった。

(話しかけるならこのタイミングか?)

そう考えた俺はキャロルさんに声をかけた。

「キャロルさん、お腹を気にするような仕草をしてましたが、大丈夫ですか?」

「oh、気づいていたんデスか、佐伯サン。いつもよりお腹の張りが強いんデス。
もうすぐ予定日なので気をつけないといけないデスね」

なるほど、陣痛って感じではなさそうだな。
ただ、口ぶりからだと近いうち始まりそうだ。

まぁ、本格的に始まるのを待つのも面白そうだ。
宇宙服を着たまま着陸前に陣痛が始まって、
惑星の基地に着くまで脱ぐことができない…って可能性もあるからな。

そんなことを考えつつ俺はゆっくり時間が過ぎるのを待っていた。

236名無しのごんべへ:2021/04/13(火) 03:37:22 ID:PHXfc9YI0
惑星に近づく観点から着陸2日前から宇宙服を着陸準備に
着替える。

着替えて不足の事態に備えるため、
乗員が各々の席に着席し、着陸に備えるのだ。

俺は中央で少し高い位置で指揮をとるキャロルさんの左隣でちょうど足元が見える位置だ。

宇宙服に着替えて全員が着席して暫く経つ頃、キャロルさんは顔を赤らめ
少し息が荒くなってることに気づいた。

237名無しのごんべへ:2021/04/13(火) 21:47:35 ID:i2eI6.A20
(キャロルさん、少しずつ陣痛が強くなって来ているのか?)

衝撃を緩和するための宇宙服…
どちらかというとロボットアニメで見るパイロットスーツに近い感じの宇宙服だが、
俺の感覚でも結構ピチッと張り付く感じがする。
大きなお腹を抱えていればさらにキツく感じるだろうし、締め付けられる感覚があるのかもしれない。
となれば、当然陣痛が進みやすくなりかねないわけだから…
はっきりと口に出しそうなタイプじゃないと俺は思ってるから、ちょっと話しかけて様子を伺ってみるか…?
幸い、着陸態勢に入るまでまだ時間はあるからな。

そこまで考えて俺はキャロルさんに近寄るために席を外しドリンクを取りに行った。

「キャロルさん、アイスティー持って来ました」

密封された容器に入ったアイスティーを持ってキャロルさんの隣に立つ。

「oh、佐伯サン。サンキューデス。ちょうど喉が渇いていたんデスよ」

キャロルさんがそう話しながら右手で容器を受け取る。
何口かアイスティーを口に含む様子を確認しながら俺はキャロルさんの様子を観察してみた。
遠くからでは気付かなかったけど、うっすらと汗を浮かべているし、容器を持ってない左手でお腹を何度も気にしているようだ。

「キャロルさん、本格的に陣痛、始まってませんか」

周りに気をつけてかなりの小声で彼女に話しかける。
小声で話した俺の意図を察してか、キャロルは少し躊躇いを見せた後口を開いた。

「佐伯サンには気付かれちゃったデスね。そうデス。でも、他のクルーを不安にさせるわけにはいかないデスよ。」
「そうですか…分かりました。キャロルさんが指示するのが厳しいようにみえたら俺が全力でサポートします。
無事、惑星への着陸を成功させましょう」
「よろしくデース…」

キャロルさんと小声でそんな会話を終え、俺は元の席に戻った。
ヴァーチャル世界だから多少適当でもなんとかなりそうだが、少しはそれっぽい雰囲気を醸し出さなきゃな。
1人のクルーになりきりながら俺はキャロルさんの様子を眺めつつ惑星着陸シーケンスに入るのを今か今かと待ち始めた。

238名無しのごんべへ:2021/04/13(火) 23:49:18 ID:3/SVFF/Q0
「はぁ、はぁ、んぅ、、、」
着陸予定の惑星が見えてきていよいよ着陸準備が本格化し始めた頃、
キャロルさんの陣痛は本格的になってきたようで10分間隔は切っているように見える。
「キャロルさん、大丈夫ですか?」
陣痛で顔を赤らめて陣痛に耐えているキャロルさんに声をかけた。
流石にまわりのクルーも気付き始めている。

239名無しのごんべへ:2021/04/19(月) 00:50:22 ID:y5Yrf.bM0
「大丈夫、デス…デモ、細かい指示は出来ないので佐伯サンにお任せしマス…」
辛そうに話すキャロルさん。俺全力で代理をやらないと…

とは言えバーチャル世界だから着陸自体は問題なく進むだろうと考え、俺はその時を待った。

どれほどの時間が経っただろう。

「これより着陸シーケンスに移行する」

俺がそう宣言すると同時に周りも慌ただしく機械を操作し始める。

(しかし、かなりのGがかかるな)
着陸シーケンスに入ってすぐ俺はそんな感覚を覚えた。
周りから押し付けられる感覚というか…キャロルさん、かなりきついんじゃないか?

そう考えてキャロルさんを見ると必死にお腹を撫で続けている。
この勢いだといつ破水してもおかしくはない。
なるべく早く、慎重に着陸させるぞ!…という意気込みで俺は惑星の大気圏に突入した。

240名無しのごんべへ:2021/04/19(月) 02:37:12 ID:2kcQtygA0
「あ、あか、佐伯、サン、あぁ!!(バシャー)
アタマ、赤チャン、アタマガ!?」
大気圏に入ってスーツを着ているものの圧はかかる。
その圧のせいか出産の進み具合かは不明だが、出産が一気に進んだらしく
破水と共に赤ん坊の頭が一気に出てしまったらしく、
ピチッとしているせいかスーツ越しからでもキャロルさんの股間が膨らんでおり、
赤ん坊の頭が出てしまったことがわかる。
ただ大気圏に入ってしまった今、スーツを脱ぐこともできない。

241名無しのごんべへ:2021/04/20(火) 00:16:03 ID:g9iBMvgU0
「ぐっ…待っててください、キャロルさん!」

俺はというと体にかかる圧力に耐えながら地表へと着陸させるためいろいろと機械の操作を行なっていた。
…とは言えバーチャルなので操作を誤っても無事に着陸出来るハズ、なのだが。

ズゥウン!

…と考えているうちに宇宙船に衝撃が走る。
なんとか無事に惑星に着けたようだ。

「けどここは…予想以上にズレたな」

着陸予定地点よりかなり外れ、少し離れたところに基地が見える。
キャロルさんを何とかそこまで連れていかないと…この船には出産担当のクルーがいないっぽいからな。

「キャロルさん、あと少しの辛抱です。歩けますか」

弱々しく首を縦にふるキャロルさん。
俺は他のクルーにジェスチャーで指示して、キャロルさんの歩きを補助するように肩や腕を支えながら基地へと進むのだった。

242名無しのごんべへ:2021/04/20(火) 01:49:02 ID:n53mweQk0
「ぐっぅ!あぁあ、佐伯、サン、モウ」
既に頭が出てきてることもあり、歩いているうちに肩が出かかっているようだ。

「ウゥううん!!」
キャロルさんは立ち止まるとクルーに支えられてたまま足を開きいきみ出してしまった。

243名無しのごんべへ:2021/04/20(火) 23:28:10 ID:19xkrSWQ0
だが、そこから先はなかなか進まない。
ぴっちりした宇宙服が邪魔をして逆に押し戻されるような状態だからである。

「キャロルさん、ここで産むのは無理です。息み、我慢できないですか」

勢いよく首を縦に振るキャロルさん。息みを続けるキャロルさんを見て、俺は決意した。
キャロルさんをお姫様抱っこのように抱え、基地へと歩みを進めた。
地球より重力がないからか、腕に軽い重さを感じるものの走り出せるほどの余裕はある。
足元に気をつけながら俺は基地へと急いで向かう。

基地につき、キャロルさんを分娩室に送るのを見て一息ついていると、基地の医師が語りかけてきた。

「キャロルさん、貴方に出産に立ち合ってほしいそうです」

分かりましたと伝えて俺は手術着のような物に着替えて中に入る。

「佐伯サン、ありがとうございマース…私1人では不安で、ここに来るまでサポートしてくれた佐伯サンに立会いをお願いしたいのデス」

そう早口で伝えてすぐにいきみ始めたグリップを握る手を、俺は優しく包み励まし始めた。

244名無しのごんべへ:2021/06/28(月) 02:42:23 ID:ML.n6unM0
「次の息みででてきますよ!」
医師はキャロルさんに声をかける。
オレが運んだ時にはもう肩が出掛かっていたが、
もう片方の肩はでており、もう片方の肩も既に出かかっているのだ。

「ぁはぁは、あぁ、キましたー!!!んんんーーーー!!」
キャロルさんは思いっきりいきみでだした。

245名無しのごんべへ:2021/07/04(日) 14:38:27 ID:d7FcPoyg0
「あぁんぁああああああ!!」
ズリュリ
「っゃあ!ふぎゃぁ!」
キャロルさんの叫び声とともにキャロルさんの子は生まれた。

「はぁはぁ、ありがとうございます。佐伯サン。」

そして俺はいつものところに戻ってきた。
いよいよ秘密と書いてあるところだ。

「最後の秘密は佐伯様自身が女性の身体になり、出産を楽しんでいただくものになります.」
千夏さんが最後の秘密について説明していく。

まさか自分自身が出産できるとは。
俺は帝王切開にならない無介助で自力分娩、死なない範囲をきき、以下に設定した。
胎児二卵性の双子 胎児は3500gの正常位、単殿位
出産シュチレーションは日常にした。

「サービスで追加しときました。それでは出産をお楽しみください。」
それを入力してもらい、VRを起動した途端眠気を感じ目を閉じた。
この時千夏さんのサービスが二卵性とは別に甲骨位もう1人不全膝位を孕らせていたことと
最後が4000gのと気づいたのは双子を産み終わった時だった。

——
「おぃ。佐伯!何寝てるんだ、まだ仕事終わってないぞ!顔洗ってこい!」
あれ?今までのは夢?
目が覚めるといつもの仕事場だった。
俺の仕事場は激務な社畜で何日も徹夜なんてザラにある。
社畜だから出産中でも気にせず仕事しろってことか、、、
俺の日常って...
顔を洗いに洗面所へ行くと顔とか見た目には全く変化はないが腹は双子(千夏さんの悪戯で三つ子)だから
でかく突き出ているし、何よりペニスがないし穴があった。
どうやら体格はそのままだけど体の中は女性らしく、胸もないのに出産間近のせいか摘むと母乳が出た。
女性用スカートのスーツではなく普段俺が着てるスーツのサイズをおおきくしただけだな。
ベルトまでしててリアルだな。
パンツもボクサーパンツだし。

とりあえずいつまでもトイレにいると怒られるから業務に戻る。

246名無しのごんべへ:2021/07/08(木) 02:13:47 ID:6I4nbCAY0
「佐伯、トイレ長かったけど、大か?」
同僚の坂田が席に着こうとした時に声かけてきた。
「まーちょっとスマホみてたんだ。」
俺は苦笑いしながら応える。
この時俺は知らなかったが、同僚の坂田がこの招待をうけとって同僚の出産というワードでVR指定していたため、
坂田と俺が同じVR内にいた。
坂田は新卒時代から残ってる唯一の同期でよく泊まってゲームとか合コンしてる中だ。

248熊猫:2022/01/22(土) 08:47:53 ID:kX0jy/yY0
**************************************************************************************
当掲示板管理者の熊猫です。
直近書き込みである「2021/07/08」から6ヶ月以上が経過しておりますが、
その後の投稿がない状態が続いております。
一週間後の01/29 0:00まで待ちます。
それまでに投稿がないようでしたら、「落ちた」ということで、過去スレに移動させていただきます。
(3行以上のストーリー的に何か進展があるような投稿のみとし、それに当たらない投稿はノーカンとします)

各位よろしくお願いします。

 くまねこ
**************************************************************************************

249名無しのごんべへ:2022/01/25(火) 16:13:40 ID:tGbCKZqM0
「佐伯、さっきからずっと腹触ってるけど、やっぱ下したのか?」
俺は陣痛まではいかないが、つより張りを感じ無意識に腹をさすっていたみたいだ。
「そうなんだよ。朝に昨日賞味期限だった牛乳飲んだからな、それかもしれないな」
俺は坂田にバレないようにと、適当に嘘をつくことにした。

250名無しのごんべへ:2022/01/25(火) 17:07:27 ID:yVIsn4960
「まーどうせ今日も終電帰りだろうから、いえでのんびりできねえし、食い物買っといても一人暮らしだとなかなか消費できないよな。」
佐伯が苦笑いでいうがあー今日も残業かー。
ただの前駆陣痛ならいいけど。
というか妊婦に残業させるな、そもそも臨月の妊婦働かせてる会社ってと思ったがVRだからと目をつむることにした。と言うより気にしたら負けな気がした。
昼時になると張りが一定の期間で来るようになった気がする。
やっぱ陣痛始まってるよな?

251名無しのごんべへ:2022/06/29(水) 19:58:02 ID:ZOQ4kG8M0
昼飯を食べ終えて、再び仕事に戻ることにした。
休憩室やトイレへ行くために動いたせいか、張りが痛みに変わりつつあった。
「ふう…ふう…ふぅ…。まだ、大丈夫だよな?頑張れ、俺…」
できる限り他の社員に気づかれないようにお腹を擦りながら仕事を続けた。

252名無しのごんべへ:2022/06/29(水) 21:44:37 ID:Q7lpAK7E0
「ふぅーうぅー...んんー、あ"ーーl」
俺は陣痛が来そうなタイミングでトイレに立ち水の流れる音で声が漏れるのを防ぎ陣痛を逃していく。
まだ序盤な気がするけど結構きつい。
しかもお腹が大きいせいで内診自分出できなさそうだ。
これ、どれくらい進んでるんだろう?

253名無しのごんべへ:2022/07/09(土) 19:45:51 ID:9U73VpBM0
「あ゛ぁぁぁぁぁぁあ!う゛ぅぅぅぅぅ〜〜!」
徐々に陣痛の感覚が短くなっている。
しばらくトイレでやり過ごしているがこれ以上長くいると上司から怒られそうだ。
そんなことを考えながらいつトイレから出るかを考えてると、
「ぁ"ぁ〜....」
微かに誰かの生きみ声が聞こえた。

254名無しのごんべへ:2022/07/09(土) 23:19:00 ID:TLi9auBU0
俺は聞き耳を立てる。
もしかして俺以外にも出産してるやついるのか!
でも少し遠いからトイレじゃないのか?
俺は気になるが社用携帯から「上司が呼んでるぞ」って佐伯からメッセージがきた
から戻ることにした。

255名無しのごんべへ:2022/07/14(木) 00:06:24 ID:/I1e/K9Q0
(微修正)

自分の席に戻る途中、メッセージをくれた坂田と廊下ですれ違う。
そういや、あいつも「昨日焼肉食べすぎたみたいで、腹が痛いんだよ」なんて言ってたっけ?

「あ゛ぁ゛、痛え…」

そう呟く坂田を見ると、俺が陣痛で苦しんでいたから気づいていなかったが、俺みたいな大きな胸とお腹を抱えている。

ひょっとしたら、坂田も開店キャンペーンとやらで出産VRに参加していたのか?…だとしたら、同志みたいなものだ。

『辛いだろうが、互いに頑張ろうな』

そう心で呟き、まだ張りが完全に引かないお腹を撫でながら、おれは上司に呼び出された商談スペースへと足を運んでいた。

256名無しのごんべへ:2022/07/14(木) 01:29:37 ID:8W4FgUpk0
スケジュールを確認してみると今日はこれから商談が入ってたな。
上司と共に顧客を招き、商談スペースでプレゼンを行うことになった。
「こちらの製品についてですがーーーー」
俺は滞りなく製品の説明をしていたが、ちらりと時計をみるとそろそろまた陣痛が来る時間だ。

257名無しのごんべへ:2022/07/16(土) 21:56:08 ID:QRCy5ic20
上手く喋れなくなるだろうと考えた俺は一つ策を講じることにした。

「…続いて、こちらのスライドでメリット、デメリットを…あれ?おかしいな…」

痛み始めたお腹を気にせず、俺は資料を探すフリをする。

「申し訳ございません、資料を共有フォルダに入れ忘れたみたいで…課長、説明の続きお願いできますか?」
「…全く、次はちゃんと確認するんだぞ?…失礼。では、私から続きの説明をいたしますね。…っと、その前に…私のパソコンを画面に接続しますから少しお待ちください」

課長に説明をバトンタッチしてもらい、俺は椅子に腰掛けて自分のメモを開いた。
顔を伏せ、課長と顧客の話を聞いているフリをしながらシャーペンでメモを取り始める。

『痛みが強くなってきて、だんだんいきみたくなってきた。早く、商談終わってくれ』

当然今の状態で課長や顧客の話なんか頭に入ってこない。
俺は今の自分の状況を把握するようなメモを書き、消しゴムで消すと言うことを繰り返す。

「佐伯?商談終わったぞ、自分の席に戻らないのか?」
「…ええ、もう、すこし後、で…後片付けが…ある、ので」

陣痛が続く俺の声に少し首を傾げたが、「わかった」と課長が話して商談ルームのドアを開ける。

少し時間が過ぎて痛みが楽になったタイミングでゆっくりと立ち上がり足速に歩く。

トイレに近づいたタイミングでまた痛みが襲ってきたので、個室の中に入りドアを閉めまた俺は必死にお腹を撫でながら陣痛をやり過ごそうと画策し始めた。

258名無しのごんべへ:2022/07/16(土) 22:21:27 ID:cipW0OsE0
「ふぅーうぅー、これだいぶ進んでる気がする。」
時計をみると陣痛の間隔はまだ10分ありそうだが、
息みたい衝動が走る。
タダまだいきんでも体力使うだけだから
今は深呼吸で痛みを逃していく。
「うぅー、わぁ!?...(バシャー)....やば、まにあわなかった......」
坂田の声が洗面台の近くで聞こえたなって思うとバシャと水音がした。

259名無しのごんべへ:2022/08/02(火) 00:29:07 ID:TQoVeFJc0
とりあえず坂田が破水したんだろう、と考える俺。
不幸なのか幸いなのか、まだ俺の出産は先っぽいし、痛みが少し治まって来た気がする。
足元に気をつけながら、俺は洗面台へと歩き出す。

「うぅっ…いきみたい、出したいっ…でも、まだ子宮口開いてないかも知れないからいきむ勇気がねぇ…」

洗面台の縁に両手を置き、くの字のような姿勢でお尻や腰を動かす坂田がそう小さく呟く。

「大丈夫か、坂田」
「佐伯…?お前、なんでここに…?」
「話は後だ、触診するぞ」

苦しげに唸る坂田に声をかけた俺は、俺の状況を話すことを後回しにして坂田の触診をする。

「ひゃうん」

VRだからか女っぽい声を出す坂田に気にせず俺は指先に集中する。
そして、今までVRで経験した助産から坂田に声を掛けた。

「大丈夫、もう10センチ…全開まで開いてる。いきんでいいぞ」

その言葉を全て聴くことはなく(多分10センチって聴いた辺りか?)、坂田は必死に息み始めた。
よっぽど楽になりたかったんだな…実際、今の俺もだんだんそうなってる。

坂田が息を整えてる間、俺は自分の状況を坂田に伝えた。

『コスプレ出産喫茶』の招待状を受け取ったこと。
全てのメニューを終わらせて『秘密』という裏メニューをやっている最中ということ。
『秘密』ってのが自分が女体化して出産出来るってこと。
そして、その際に坂田が苦しそうにしているのを見て俺みたいに出産してるんじゃないかと思ったということを。

「そうか…俺も大体似たようなもんだな」

坂田から聞いた話だと、開店サービス的なものがきっかけの俺と大体流れが似ているらしい。
ただ数点違うのは、数日前に知った『秘密』のメニューを坂田は一旦保留にしてたらしい。
利用するか迷っている時に俺の『秘密』メニューが開始されたというメールが届いたらしい。
俺とは知らなかったらしいが、坂田は自分一人で出産するのが怖くて『同僚の出産』というオプションを付けたら俺が現れてお腹を気にしている様子からいわゆる「NPC」として認識していたんだと。

まぁ結局俺は「PC」「アバター」みたいなもんだったんだがな。

そんな会話をしていると、少しだけ坂田のお腹にいる赤ちゃんの頭の先が見えてきた。
けど、いきむのをやめるとすぐに戻る。
排臨に近い状態まで坂田の出産は進んでいる。

俺の出産もだんだんと近づいて来ているとは思うが、今は坂田の赤ちゃんを無事に生ませることしか頭に無かった。
陣痛を気にせず、助産することに集中しているせいか、少しずつ俺の陣痛の間隔が狭まってることに、俺は気付くことが出来なかった…

260名無しのごんべへ:2022/08/02(火) 00:58:26 ID:IO3X5JQs0
「ふぅーぅうー、んんんーーー!
はぁはぁ....そういえばお前の腹、でかいけど、どう設定したんだ?」
坂田は陣痛が来たタイミングで息みつつ、合間の時間に聞いてきた。
「あぁ、俺は、双子だ。
正常位と逆子だ。色んなシュチエーションみてたらどっちもやりたくなった。」
俺は腹を擦りながら答える。
「ふぅぅぅう、俺は、怖くて、1人、だ。うぅ、きたぁあああ!うぐぅうううう!!」
坂田は腰を突き出すようにいきんでいる。
ただ排臨まで進んでいるがそこからなかなか進まない。

261名無しのごんべへ:2022/08/21(日) 07:41:34 ID:qnqHHYaA0
「お前、胎児の設定体重いつくにしたんだ?」
「ふぅーぅうー、…んせん…ごひゃく…」
「ん?聞こえない。いくつだって?」
「…っよんせんごひゃく!!!あぁあああーー、いたいぃいい゛っ、」
1人でも巨大児にしたら一緒だろと思いながら甲斐甲斐しく介助を続けた。
その間自分の陣痛の間隔が5分にまで縮まっていることにまだ気づいていなかった。

262名無しのごんべへ:2022/08/21(日) 09:40:20 ID:RQRq0QU20
なかなか排臨から進まないな。
「坂田、お腹押して見るから仰向けになれるか?」
「ふぅーうぅうう、でづだってけえええ!」
坂田は余裕がないようだけど俺はゆっくり仰向けにした。
お腹が押しやすいよう膝をついた体制で坂田に馬乗りになった。
この体制だと俺の股間が坂田に丸見えになっていたことなどこのときは双方気にしていない。

そして俺の方も子宮口がほぼ全開になっていることに気づいてはいなかった。

263名無しのごんべへ:2022/08/30(火) 13:37:47 ID:kWQFKSC20
「はぁ、はぁぁっ……っあ゙あ゙ぁぁっ!!!」
坂田の陣痛が来たタイミングで、お腹を押していく。
何度かそれを繰り返していると…

「「う゛っ!」」
「うわぁぁぁ」
腹を胎児に強く蹴られたかと思ったらその直後に俺の股間から何かがドバッーっとでてきたのだ。

264名無しのごんべへ:2022/08/30(火) 14:21:40 ID:9G2giUys0
「うぶっ!!」
「あ、わりぃ、ふぅーふぅー。破水しちまった。」
思いっきり坂田の顔に羊水をかけてしまった。
「ぅうう、俺の方も、ヤバいかも、ぅぅうう!!」
俺は坂田のお腹を押しつつ俺自身もいきんでいく。
俺の方の胎児はゆっくりだが降りてきてるのがわかる。
坂田より下手したら早いかもしれない。

265名無しのごんべへ:2022/10/09(日) 01:40:11 ID:ijn2o0sY0
「あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!ぐぅおおおっおお!!!」
俺の方の、1人目の胎児は、恐らく破水を機にものすごい勢いで産道を駆け降りている。
それゆえに、常軌を逸した激痛が、下腹部、骨盤、恥部に走る。
坂田の腹を押す手に力が入らない。足も、歯も、ガタガタと震えながら俺は息んだ、そして。
「あ゛ぉ゛ぉ゛っっ、ぐっはあぁあああっ、さっ、えきっ!!頭、みえ…てるぅぐあ゛あ゛あ゛あ゛アア!!!」
陣痛と陣痛の、ほんのわずかの間に、坂田がそう叫んだ。

266名無しのごんべへ:2022/10/09(日) 01:58:39 ID:1iXDw3/E0
「うぅ....ぐぅぅぉおおお!?」
俺は陣痛が来て息む反動で坂田のお腹をグイグイ通した。
「ゔぉぉおお、いでぇええ!」
陣痛とかも関係なく俺のタイミングでお腹を押すため、坂田とはタイミングが合わず、苦しみもがいていた。

267名無しのごんべへ:2022/10/17(月) 02:43:26 ID:1chWfLkI0
「ひぎぃっ!あっ、ぎああああっああああああああ!!」
坂田の出産を待つことなく、俺の腹からは1人目の子供がずるりと抜け出してきた。
1人生み出したことで、一旦陣痛に余裕が出た俺は、坂田の腹を押す力を一層強める。
「ヤ゛ッ…やめ、ヤ゛メ゛デク゛レッッ、ア、イヤダ、イタイ、イタアアアアアア!!!」
坂田は、あまりの激痛に身をのけぞらせ、腕をバタバタと暴れさせた。

268名無しのごんべへ:2022/10/17(月) 03:42:52 ID:mwMDX8QI0
「ぐぅう、うぅ、ギャァあああ!?オオギィい、オオギィいいい!!」
坂田は

269名無しのごんべへ:2022/10/17(月) 03:47:21 ID:mwMDX8QI0
坂田は骨盤を通る痛みにミシミシ痛み苦しんでいた。
「そりゃあ、4500gなんだから大きいわ!」
俺は苦笑いをしながら言った。
「ふぅーうぅーー、ごじ、ごじが、くだけるぅううう!」
俺は坂田のお腹をぐいぐい押しているが一向に息むのを止めると引っ込んでしまう。
「うぅ、俺ももう1人始まった、かも。」
2人目も漸く出てくる気になったのか陣痛が再開したようだ。

270名無しのごんべへ:2022/10/17(月) 15:19:26 ID:1chWfLkI0
「いっ、でえええ!!!」
しばしの間を置いてからの陣痛は、より身体に堪える気がした。次の胎児は逆子なので、さっきよりも進行は遅い。
一方で、坂田の胎児は排臨を終え、発露に入ろうとしている。こりゃあ、俺より坂田が先に出産を終えそうだな。
陣痛の間の短い時間で、そんなことを考えながらお腹を撫でる。
「ん?あれ、なんで…」
そこで俺は、さっき3500gの胎児をひり出したのに、腹部が馬鹿でかいままであることに気づいた。

271名無しのごんべへ:2022/10/17(月) 15:56:47 ID:NMYtXvog0
今まで双子って少しは腹凹んだ気がするけどな。
俺は少し気にかかるものの今はまだ次の破水に備えて陣痛に耐えつつ坂田の方の介助を続ける。
坂田も実際これで終わりではなく、千夏さんがサービスしていることに気づくことはなかった。
「おおぎぃい!おおぎぃい!むりだぁ!!」
坂田会陰は極限まで伸びており、吸い付くように頭を包んでいる。
「はぁはぁ、頭、でてきてる、から、いきめ!」
裂ける恐怖と極限まで伸びた会陰の燃えるような痛さに坂田は先程から強くいきめていない。

272名無しのごんべへ:2022/10/18(火) 01:02:39 ID:I12cr40E0
「いぐ、ふぐぅぅ、うぐぃいいいい!!」
坂田は、顔を真っ赤にして息み始めた。
「う゛あ!!ああ、無理ッッ!!」
「バカ言うな、俺がまだ余裕あるうちに産んじまえっ…!」
剛を煮やした俺は、坂田の腹に全力を込めて力を入れた。
「ギエッ!!!」
グリン!と白目を剥いた坂田の膣からは、胎児の頭が大きく見えていた。発露だ。

273名無しのごんべへ:2022/10/18(火) 09:24:29 ID:VPhh/AWM0
流石に俺の子と1kg差があるだけあって胎児の頭もでかいな。
「ふぅ〜ふぅ〜、ほら、頭、引っ込まなくなったぞ!ほら、もっと息め!(ズルっ)やべっ!?」
坂田のお腹を押す際に汗で滑って腹を床に押し付けるように転けてしまったせいかプチンという音を立てて二人目の羊膜が破れてしまい、バシャーと勢いよく羊水が俺のまたから流れ出る。

274名無しのごんべへ:2022/10/18(火) 19:04:53 ID:Vy/mE7Kw0
坂田は骨盤を通る痛みにミシミシ痛み苦しんでいた。
「そりゃあ、4500gなんだから大きいわ!」
俺は苦笑いをしながら言った。
「ふぅーうぅーー、ごじ、ごじが、くだけるぅううう!」
俺は坂田のお腹をぐいぐい押しているが一向に息むのを止めると引っ込んでしまう。
「うぅ、俺ももう1人始まった、かも。」
2人目も漸く出てくる気になったのか陣痛が再開したようだ。

275名無しのごんべへ:2022/10/18(火) 20:36:03 ID:VPhh/AWM0
破水させてしまったしホントなら早く出さなきゃいけないんだけど。
「ふぅ〜ふぅ〜うぅー!」
俺は腰を揺らしつついきむ体制に入る。
お尻で子宮口がせき止められたのか破水したはずだが羊水は止まっていた。
「その、かっこ、そそる、あ”ぁああああ!」
坂田は陣痛の合間に俺の腰の動きを見て萌えてるようだが、すぐに陣痛で現実に戻されたようだ尻のせいか俺の方も先程とは違いなかなか出てくる気配がなかった。
へその緒が体に絡まっており、進みが遅いとは全く考える余裕がなかった。

276名無しのごんべへ:2023/01/14(土) 05:32:42 ID:WUq89UPU0
ふと陣痛に対する逃避なのか、ある思考が頭にに浮かぶ。
この洋館を訪れてから、ずっと傍らにいて、自分を支えてくれた女性のことだ。
VRでこんなに大変ならば、これから近い将来にリアルでお産を迎えることになる千夏さんは、ホントに大丈夫なのだろうか?
見慣れた彼女のお腹は、同じ双子(と思っている3つ子)でも自分より一回りは大きい・・・。
きっと、母胎から胎盤を通して沢山栄養をもらった子宮内の赤ちゃん達は普通より大きく育っているのだろう。

なってみてわかるが、赤ちゃんをお腹に抱えた体は思いもよらなかったほど負担が大きい。
千夏さんがちょくちょくお腹を気にしていたり、すぐ眠ってしまったのも仕方のないことだ、今更ながら申し訳ないと思う。
そして、そんなの臨月の千夏さんをこんな店で働かせて、そばにもいない旦那か、彼氏には少なくない殺意を覚えた。

もうじきお別れになってしまう自分は、千夏さんの出産に立ち会うことはできないが、せめて彼女と赤ちゃん達が無事に・・・

「ッッッふぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーん!!!!!!」

いまは千夏さんを気にしている余裕はなさそうだ。

277名無しのごんべへ:2023/06/21(水) 12:59:26 ID:U5h8Ukz.0
「ああ゛あ、ああああ!いでぇええ!」
自分のいきむタイミングでその痛みを坂田の腹にぶつけていた。
そのおかげなのか、やっとの思いで坂田の赤子は肩まで出てきた。
「ぐっううううっ、さ、さっかたっ!!肩、みえ…てるぅぞぉぉっ!!!
あと、すこしだぁぁあああ」
陣痛と陣痛の、わずかの間に、坂田にそう伝えた。

278名無しのごんべへ:2024/01/20(土) 12:28:45 ID:ESAf7T5g0
「出るッ、出るッ出るッ、ぅんんっ、ぁあああーーーーーッッ!!!」
バッシャーーン
「っふ、ふぎゃあぁ!」
肩まで出ていた坂田の赤子は、残りの羊水と共に豪快な音を立て出てきた。

279名無しのごんべへ:2024/01/21(日) 02:15:42 ID:IERtGKZA0
「ふぅーふぅー、おつか、れ、休んだら、手伝って、くれ」
出産の余韻で坂田はぼーっと天井をみてるが、
俺の子も手伝ってほしい。
「はぁはぁ、あぁ、ただ、待ってくれ」
さすがにでかい赤ん坊を生み出しただけあるな。
坂田のコンディションが戻るのは少しあとだな。
俺の次の子は単殿位だったな。

280名無しのごんべへ:2024/02/20(火) 19:57:24 ID:EUfMHHIU0
「…っんん゛、はあーっ!…あ゛あ゛あ゛っ、痛い痛いっ、いたぁあああいぃいいっ!!」
坂田の子どもが生まれた安堵感からか一気に陣痛が強くなった。
それと同時に、陰会が張り裂けそうな感覚の痛みが生じた。

281名無しのごんべへ:2024/02/21(水) 09:51:57 ID:iZE4Dw3Q0
胎児は臍の緒を絡ませたせいか暴れてるのだ。
「お前の、こ、足の片方見えててうごいてるz」
少し現実に戻った坂田が実況してくれる。
「げ、げんいん、見てくれ」
俺は暴れる原因がわからず坂田に頼んだ。

282名無しのごんべへ:2024/03/11(月) 19:26:33 ID:HK7oW8P20
「はぁ…、ぁ、、あぐぅううう…っ、いたいぃいい゛!
さかだぁぁ!!見でぇぇえ!!」
陣痛が来る中、坂田にどつなってるかを見てもらおうと必死に叫んだ。
「ああ!!」
坂田に見てもらったところ、どうやら臍の緒が絡まって息苦しい為に暴れている様子であった。

283名無しのごんべへ:2024/03/12(火) 01:34:40 ID:MD0waGNA0
「臍の緒が絡まってるみたいだ。
どうする?」
「ふぅふぅ、うぅう、ほどげぇえ」
俺はどうする?ってきいてくる坂田に解くように言う。
「ちょっと痛いかもだけど、我慢しろよ。後で恨みっこなしだからな」
坂田はそういうと俺の股に指をゆっくり入れた。

284名無しのごんべへ:2024/03/17(日) 20:23:19 ID:V7BVnG8U0
「うぐ…っ、あ、ぐ、ぐ…っ!痛っでぇぇぇ!!」
まるで内蔵を捻られるような強烈な痛みであったが、臍の緒が絡まっているとどうしようもない為何とか耐えた。
「解けたよ!」
その言葉を聞いて、俺は再び息んだ。
「…あ、佐伯!、出てきたぞ!!」
段々と降りていく感覚が自分自身でも分かった。
「つ、次で、出す…っ。…ふっ、ふっ、…ぅぐ、ぐ、ぐ、ぐ、…ぐ、ああああ!!」
最後の力を振り絞り約束どおり赤ちゃんの頭を娩出した

285名無しのごんべへ:2024/03/17(日) 21:55:34 ID:xw7a6AJ60
「ふぁあ、あぁ、はっ、はっ、はぁ。。。」
俺は一気に抜け、脱力する。
こ、これで、終わった?

俺は疲れ果て、子供を佐伯から受け取ってぐったりする。
「さてと、これで俺たち2人とも産み終わったし終わりかな?」
佐伯の言葉に俺も安堵しているが、いつまで経っても終わる気配がない。
それもそもはずで最後のプレゼントの子が残っていたから終わるはずはない。

286名無しのごんべへ:2024/03/19(火) 13:42:14 ID:yItr25ts0
「ぅうう〜、何か〜、…いてぇええ〜…」
先に陣痛が再開したのは坂田だった。
「ん?、どうした?」
先程終わったはずの坂田が再び腹の痛みを訴えだした。
この頃、俺たちはまだ千夏さんがサービスを追加しているとは思ってなかった為、後産まで楽しめるようなシステムにでもなっているのだろうとくらいにしか考えていなかった。

287名無しのごんべへ:2024/03/20(水) 01:18:23 ID:bLdiehTk0
「胎盤引っ張ってくんない?
多分出てくると思う」
坂田は自身から出ている胎盤を引き抜けば終わると思い、俺に頼む。
俺はゆっくり引き抜こうと思ったが全く下がってきてる気配はない。
「これ胎盤まだじゃね??」

288名無しのごんべへ:2024/03/24(日) 21:39:14 ID:bQ5ge90s0
「くっそー、またきたぁぁあ、いてぇぇええ」
坂田は再び痛みを訴えた。
変なところに引っかかってるのではないかと思い、再び胎盤を探したが見つからない。
痛がり方的にまるで陣痛のようだと感じたのは、その痛みが定期的に来ていると気づいたからであった。

289名無しのごんべへ:2024/03/25(月) 15:22:11 ID:gVYV25GQ0
そして確信に変わったのは、俺の方だ。
パシャーっと俺の股から勢いよく水が流れた。
「これ、羊水だよ、、、な?」
「お前もう一人いたのか!?」
「知らない!俺は双子にしてたぞ!」
「ってことは俺の今のこれも、、、うぅううう!!」
漸く坂田も自分のまだ中に胎児がいることを認識した。

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291名無しのごんべへ:2024/05/27(月) 07:29:37 ID:G8/XL46Q0
「あ゛あ゛あ゛っ、痛ってぇぇ!!」
破水とともに骨盤の方にきっちりとハマる感覚があったがそこからビクともしないのだ。
1、2人目は体重や体位を自分で選んでいたが、3人目は千夏さんからのプレゼント。
更なる巨大児でさらに甲骨位まで追加されてるなんて考えもしていなかった。

292名無しのごんべへ:2024/05/27(月) 09:40:49 ID:1jg1h/.M0
「はぁーー!あぁーー!!でねぇーーーー!!」
坂田もさっき巨大児を産んだばかりだから出てくるところは
緩くなってるはずなのに一向に見えてくる気配がない。
「うぅーー俺の方も、降りてくる気配、ないわ、うぅ、きたたぁぁあああ!!」
全開だからさっさと息んでしまって産み落としたいのに出てくる気配がない。

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