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【石川賢】ゲッター線が他作品に出張!! 避難所【クロスSS】
55
:
追い出された名無しさん
:2011/07/05(火) 00:58:47 ID:Y.6HAxV60
千冬の左手から放たれた強烈な貫き手が、瞬の水月に深々と突き刺さった。
完全なる不意打ちの前には鍛えられた肉体も意味をなさず、付きつれられた痛みに対し、ただただもがき苦しむのみであった。
「お前、さっきまでのそこまで痛みを感じていなかったろぅ?」
依然足元で悶絶する瞬を冷たい瞳で見下ろしていた。
「ここでは先生と言え。 …次は無いぞ?」
「はっ、はひ…」
激痛に支配された肉体に苦しむ瞬の目に映ったのは、紛れも無く鬼そのものであった。
「…っと言うわけでだ。 早速実演にうつるか」
千冬は何事も無かったかのように顔を上げ、前に出した代表候補生二人のほうへ向き直る。
先ほどまでの光景を間近で見守っていた二人は、一瞬体をビクつかせる。
「そっ、それで、相手はどちらに?
わたくしは鈴さんとの勝負でも構いませんが」
「ふふん。 こっちの台詞。 返り討ちよ」
二人はお互いに牽制し合い、視線が触れ合う中で火花を散らしす。
「慌てるな馬鹿ども。 対戦相手は―」
キィィィィン…
千冬の言葉を遮るように、遠くから空気を咲くような音が聞こえてくる。
それはだんだんと大きくなり、何かがこちらに近づいてきている事を知らせるものであった。
「ああああーっ! どっ、どいてください〜っ!」
「え? なに、俺?」
誰かの声が聞こえその方向を向いた一夏の目の前には、ISを展開させてこちらに突進してくる山田先生の姿が映っていた。
「って、うわ!?」
「キュィンッ!!!」
ドカーンッ!
真耶の駆るISの突撃に巻き込まれた一夏は、寸でのところでIS【白式】を展開させて身を守るも、その衝撃を全て相殺する事は叶わなかった。
激しい衝突音を響かせ、数メートルを吹っ飛ばされて地面に激突する―ことはなかった。
「ッ? 白式の展開はギリギリ間に合ったけど、衝撃が少ない?」
むにゅ。
「ん?」
なんだろう、この手のひらに感じる感触は。
地面ってこんなに柔らかかったっけ?
ギシギシ…
「お?」
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