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リリカルなのはクロス作品バトルロワイアル13
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バクラは悩んでいた。
本来バクラは悩むという行為をあまりしないのだが、今回は訳が違う。
如何なバクラであろうとも、悩まざるを得ない状況に陥ってしまったのだ。
何故なら、今後の行動方針にも関わる人間の名が、放送で呼ばれてしまったから。
(相棒……本当に死んじまったのか?)
心中で思い浮かべる人物の名は、キャロ・ル・ルシエ。
まだ幼い召喚士。バクラが初めて選んだ、唯一のパートナー。
あいつには、自分がついていないと駄目だ。自分がいなければ、駄目なんだ。
それと同時に、キャロは今バクラがここに存在する唯一の意義。
共に未来へのロードを進んで行くと誓った人間なのだ。
そのキャロの名が、放送で呼ばれた。
たった一人の相棒が、自分の預かり知らぬ所で死んでしまった。
それを知ったバクラを襲ったのは、気の抜けたような虚無感だった。
暫くは、死んでしまったキャロについて考えていた。
だけど、やがてバクラはそれに意味がない事に気付いた。
(まだ相棒が死んだと決まった訳じゃねぇ)
そう。この世界には、平行世界から連れて来られた人間が大勢いる。
自分と同じ世界の人間かと思えば、別の世界の同一人物。そんな例が数え切れない程にある。
だから、死んでしまったキャロが自分の知る相棒だと決めつけるのは、まだ早い。
確かめなければならない。死んだキャロが自分の相棒だったのかどうかを。
すぐに思い付く方法は二つだ。
一つ。キャロと出会った参加者から話を聞くか。
二つ。ゲームに勝ち残って、元の世界に戻って確かめるか。
だけど、それならばあまり考える必要はなかった。
どうせゲームには勝ち残るつもりだったし、行動方針に変わりは無い。
ただ、今し方挙げた前者の方法を今後の行動に組み込めばいいだけだからだ。
一つ問題を挙げるとすれば、それは現在の宿主のかがみだ。
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