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リリカルなのはクロス作品バトルロワイアル13

18Round ZERO 〜KING SILENT ◆HlLdWe.oBM:2010/03/29(月) 23:54:26 ID:lCNO3scI0


「あれは転移魔法陣!? なんで地下に移動を!?」

会場の様子を監視していたリニスがそれに驚いたのも無理はない。
確かに魔法陣は屋上にしかなく、その魔法陣も屋上ごと崩れたはず。
それが今は地下に移動している。
まるで元からそこにあったかのように。

元々リニスは今回から採用されたボーナスシステムを使ってどうにか参加者の助けとなる道具を送りたいと思っていた。
だが誰にも気づかれる事なく道具を仕込むのは簡単な事ではない。
案の定ボーナス用の道具が置かれた場所にも何らかの監視システムが設置されていた。
まずはそれをどうにか掻い潜る方法を考えている時に最初のボーナス適用者である金居が現れたのだ。
その際のボーナスの転送から何かヒントが得られないか注意して監視していた時、金居と同様に魔法陣の存在に気付いた。

(いったい何が……)

そしてその様子をさらに監視している人物がいる事にリニスは気付く事はなかった。


     ▼     ▼     ▼


(あの子は思いもしていないでしょうね。まさか私がこんなに早く休息を終えているなんて)

リニスを監視していたのは休息すると言って一度奥に引っ込んだはずのプレシア。
既にその顔には疲労の色はない。
それも当然だろう。
参加者の何人かには一瞬で体力や魔力を回復してくれる道具が配られている。
その配った張本人がそのような便利道具を全て参加者に渡して手元に残していない訳がない。

(でも地上本部が崩れるなんて……少し甘く見すぎていたようね。これからは一層の注意が必要ね)

さすがにキース・レッドによる内部破壊、E-5エリア全土に放たれたいくつもの砲撃。
まさか短時間で地上本部にここまで攻撃が集中するとは思わなかった。
キース・レッドが手を出すまで本格的な破壊活動がなかっただけに油断がなかったというのは嘘になる。

(それにしても、まさか万が一に備えて付与しておいた機能が役に立つなんて……そのおかげで『要』は無事……。
 ただ、調整のために禁止エリアにせざるを得なかったけど、果たして誰か気づく参加者がいるのかしら。
 ふっ、気づいたところで何もできないでしょうけどね。それよりも今は山猫と――)

そしてプレシアは別画面に映る二人を見て静かに微笑みを浮かべるのだった。

(――馬鹿ね。ここに辿りつけないとも知らずに……)

そこに映っていたのは亡き主の仇を討つために乗りこんできた『風』と『犬』の姿だった。


【全体備考】
※E-5のアレックスの死体に近くに以下の物が放置されています。
 アレックスのデイパック(支給品一式、Lとザフィーラのデイパック(道具①と②)【道具①】支給品一式、首輪探知機(電源が切れたため使用不能)、ガムテープ@オリジナル、ラウズカード(ハートのJ、Q、K)@魔法少女リリカルなのは マスカレード、レリック(刻印ナンバーⅥ、幻術魔法で花に偽装中)@魔法少女リリカルなのはStrikerS、首輪(シグナム)、首輪の考察に関するメモ【道具②】支給品一式、ランダム支給品(ザフィーラ:1〜3))




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