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バトル・ロワイアル Lost Paradise

109一かけらのユウキ ◆vV5.jnbCYw:2021/01/21(木) 01:48:21 ID:FRuF94Io0

「おーーーーい。」
嗅ぎ慣れぬ空気の臭いに困惑していたところで、近くから人の声が聞こえて、炭治郎はその場所に走っていく。

そこにいたのは、草原に不似合いな雪だるまだった。
かつて雪がよく降った自分の故郷、雲取山で今は亡き弟達と、雪だるまを作った記憶が蘇る。
しかし、その雪の塊は溶けかけていた。
冬になると毎年雪が積もる雲取山と違って、むしろ暑いくらいなこの辺りでは、逆に溶けていた方が当たり前かもしれないが。


声の主を探して、雪の塊に近い形状になっていたそれの近くを見回す炭治郎。
「違う違う。キミを呼んだのは、ボクです。」
「え!?」

一瞬驚くが、雪だるまを見つめる。
「俺は鬼殺隊の、竈門炭治郎。君は?」
「ボクは、ゆきだるまです。気が付いたら、こんな暑いところにいました。せかいじゅうを旅したいからって、こんなの、あんまりです。」

こんな所で溶けかけて、大丈夫なのか、と思っていたらその心配は当たっていたようだ。

「し、しっかりしろ!俺が……どうにかするから……。」
どうにかする、と言っても、解決策は見当たらない。
死と隣り合わせな鬼殺隊である以上、最低限の応急処置の技術は身に着けているが、それはあくまで人間のためのものだ。


「キサツタイさん。ボクのからだから、雪をとってください。」
今もなお溶けつつある雪だるまは、自分をバラバラにしてほしいかのような言葉を発した。

「でも……それって……。」
雪ダルマごと入るほど大きな鞄ではないが、欠片なら入る。
だが、それでいいのだろうか。

「いいんです。ボクのかけらを、スノーフルって雪山に返してくれれば。」
「……。」
最早雪の塊になるのも時間の問題な彼から、何も言わずに一掴み体を取る。

「ありがとう。それはきっと、溶けません。
そうだ。きっと彼もこの世界に呼ばれているかもしれないです。」

「彼?」

「紫と青のシャツの男の子です。彼と、友達になれると思いますよ。名前は……。」
最後に、かつて同じように自分のカケラを渡した少年、フリスクの名を告げようとする。

名前を言おうとした瞬間、形が崩れて雪の塊になってしまった。
それもそう長くないうちに溶け切ってしまうはず。


「ありがとうございます。この欠片、大事にします。」
白い塊に祈りを捧げ、心優しい少年は歩き出した。


しかし、忘れてはならない。
噂の相手と、実際の相手が似て非なる存在である可能性も。

【G-8/草原/1日目/深夜】

【竈門炭治郎@鬼滅の刃】
[状態]:健康 フラウィーへの怒り
[道具]:基本支給品一式、兵士の剣@DQ8 雪だるまのカケラ@Undertaleランダム支給品0〜2

[思考・状況]
基本方針:禰豆子・善逸・伊之助・義勇さん・煉獄さんを見つけ、フラウィーを倒す
1:雪だるまが言っていた少年(フリスク@Undertale)も探す
[備考]
参戦時期は半天狗撃破後、無惨襲撃前の間です。


【支給品紹介】
【兵士の剣@ドラゴンクエストVIII 空と大地と呪われし姫君】
竈門炭治郎に支給された剣。
トロデーン城の兵士が城を守るために渡される武器である。
あまり強いとは言えないが、使い方次第で強力な技を使うことができる。

【雪だるまのカケラ@Undertale】
炭治郎に託されたSnowman/雪だるまの一部
食べると体力が大きく回復する。現実の雪と違い、時間経過だけでは溶けない

【NPC紹介】
【雪だるま@Undertale】
G-8に一体だけいた、その名の通りの雪だるま。既に溶けてしまっている。
原作でも、雪だるまのカケラをフリスクに託してくる。
食べるか、ずっと持ち続けるか、さらにカケラを取るかはプレイヤー次第。


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