「音楽が聴こえる」エイラが不思議そうに周りを見渡す。
「サーニャか…?」
リーネも耳を澄ましてみる。
「この曲は…? Come falda di neve…?」
サーニャは熾烈な空中戦を繰り広げながら、悠長な雰囲気でハミングしていた。
曲の旋律に合わせて、踊るようにネウロイの攻撃を回避しながら反撃している。
Dear my best friend
覚えてるよね 壁の落書きを
Dear my best friend
時間が落とした小さな忘れ物
Dear my best friend
幸せそうな写真をふせる
Dear my best friend
元気でいて 見知らぬ空の下
Dear my best friend
泣き虫のあなた 海を飛び越した