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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第118話☆

1名無しさん@魔法少女:2015/07/25(土) 19:53:36 ID:iEXcu.2Q
魔法少女、続いてます。

 ここは、 魔法少女リリカルなのはシリーズ のエロパロスレ避難所です。


『ローカル ルール』
1.他所のサイトの話題は控えましょう。
2.エロは無くても大丈夫です。
3.特殊な嗜好の作品(18禁を含む)は投稿前に必ず確認又は注意書きをお願いします。
  あと可能な限り、カップリングについても投稿前に注意書きをお願いします。
【補記】
1.また、以下の事柄を含む作品の場合も、注意書きまたは事前の相談をした方が無難です。
  ・オリキャラ
  ・原作の設定の改変
2.以下の事柄を含む作品の場合は、特に注意書きを絶対忘れないようにお願いします。
  ・凌辱あるいは鬱エンド(過去に殺人予告があったそうです)

『マナー』
【書き手】
1.割込み等を予防するためにも投稿前のリロードをオススメします。
  投稿前に注意書きも兼ねて、これから投下する旨を予告すると安全です。
2.スレッドに書き込みを行いながらSSを執筆するのはやめましょう。
  SSはワードやメモ帳などできちんと書きあげてから投下してください。
3.名前欄にタイトルまたはハンドルネームを入れましょう。
4.投下終了時に「続く」「ここまでです」などの一言を入れたり、あとがきを入れるか、
   「1/10」「2/10」……「10/10」といった風に全体の投下レス数がわかるような配慮をお願いします。

【読み手 & 全員】
1.書き手側には創作する自由・書きこむ自由があるのと同様に、
  読み手側には読む自由・読まない自由があります。
  読みたくないと感じた場合は、迷わず「読まない自由」を選ぶ事が出来ます。
  書き手側・読み手側は双方の意思を尊重するよう心がけて下さい。
2.粗暴あるいは慇懃無礼な文体のレス、感情的・挑発的なレスは慎みましょう。
3.カプ・シチュ等の希望を出すのは構いませんが、度をわきまえましょう。
  頻度や書き方によっては「乞食」として嫌われます。
4.書き手が作品投下途中に、読み手が割り込んでコメントする事が多発しています。
  読み手もコメントする前に必ずリロードして確認しましょう。

前スレ ☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第117話☆
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42ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/08/28(金) 15:27:14 ID:Frrl0ATE
続きおとしまーす

43ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/08/28(金) 15:28:25 ID:Frrl0ATE
スバル・ナカジマ陵辱5


 地獄はあった、それが今この場所だった、そうゲンヤ・ナカジマは理解した。
 目の前で娘が犯されている、スバルは見ず知らずの男達に組み敷かれ、何度も何度も腰を振られ、女として最も秘すべき部分を晒し、汚穢な白濁を注がれる。
 そして明らかなほどの喜悦の声を上げてよがり泣いた。
 こんなものを見せつけられたら怒らねばならない、現にゲンヤは怒っている。
 だがその怒りを、甘い快楽が硫酸のように溶かしていく。
 
「やめろ、やめろ……くそッ、やめろ」

 叫ぶ、命令する、その実は懇願に近い。
 冷徹冷酷な機人には無意味を極める。
 ぴちゃぴちゃと音を立て、カーマインと呼ばれた桃色の髪の少女は、むき出しになったゲンヤのものを舐め上げる。
 豊満な胸が脚に押し付けられ、ゾクゾクと性欲をくすぐる。
 すっかり大きくなって、成長し、女になったスバルの痴態がゲンヤの理性を蝕む。
 何故あんなにも美しく育ってしまったのか、それさえも憎らしかった。
 機械的かつ効率的なフェラチで責められるゲンヤの傍らで、もう一方の陵辱も高ぶっていた。
 
「ん〜。良い匂いだ、それに、胸すげえな。制服パンパンだぞ? 着痩せするたちかな」

 ジュードはギンガを抱きすくめ、その体を制服の上から好き放題に撫で回す。
 女を扱い慣れているだけに、愛撫は的確だった。
 つぅ、と大きな胸を下から撫で、腰をくすぐり、尻に触れる。
 うなじに押し当てた鼻先で、甘い髪の香りを嗅ぐ。
 おぞましい感触に顔を歪めるギンガ。
 拘束を振りほどいて逃れたい、抵抗したい、この男を……倒したい。
 屈辱、怒り、憎しみ。
 ギンガの麗しく美しい顔に、ありありと浮かぶ負の感情。
 だがそれを制するように、ジュードが視線で促す。
 曇りガラスの向こうで辱められるスバル、目の前で機人に拘束されたゲンヤ。
 もし自分がジュード一人に抵抗して成功したとしても、二人を同時に救出するのは不可能だ。
 物理的抵抗は、完全に封じられていた。

「大人しくしてな。家族が大切なら、な」

「……ッ」

 白銀の光が閃いた、ジュードの握ったナイフの斬光である。
 鋭利な切っ先は完璧な正確さで女の服を断ち切った。
 胸元を縦に裂き、中央から分かたれたギンガの制服は、中から真っ白な、そして凄まじく巨大な乳房を露わにした。

「きゃぁ!」

44ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/08/28(金) 15:28:55 ID:Frrl0ATE
 恥ずかしさに悲鳴を上げる、できれば手で隠したかったが、両手は腰の後ろで縛られていた。
 無論、少女の恥じらいも面白がりつつ、ジュードは現れた乳房の大きさに口笛さえ吹いた。

「うわ、すげえ。なんつうでかさだよ。妹よりさらにでかいな」

「ひゃ、んうッ」

 ざらついた感触、大きな硬い指が乳房を揉んだ。
 素晴らしい、胸だった。
 白く大きい、はち切れんばかりのボリュームで、乳輪はやや大きめ、乳頭はそのくせ少し小さい。
 肌から汗混じりの甘い香りまでする。
 釣鐘型の、柔らかな巨乳。
 ジュードはその胸を下から持ち上げ、オモチャのように揉みしだき、乳首を摘んで、弄り回す。
 途端にギンガの声が湿った。

「や、やめ……やめて……あんッ!」

「良い声だ。乳首、弄られ慣れてんな。彼氏いる? それとも、毎日オナニーしてんのか?」

「……」

「だんまりかよ」

 顔を赤く染めて恥じらうギンガ、押し黙る様が面白くないのか、ジュードの目が細められ、獰猛な輝きを帯びた。
 視線で促し、彼は待機していたもう一人のカーマインに指示を出した。
 冷たく簡潔な声で。

「そいつ殺せ」

 言うが早いか、手首の装甲から瞬時に形成されたエナジーブレードの切っ先が、ゲンヤの首に宛てがわれる。
 一撫で、引けばそれで喉笛が裂ける。
 ギンガは目を見張り、声を大にして叫んだ。

「やめてぇ!」

 その声に、ジュードの小さな声音が重なる。

「やめろ」 

 ギンガの声は無視したが、主の声には従順に応じ、カーマインの出した刃はゲンヤの首の皮を浅く掠めるに終わる。
 一瞬だ、ほんの僅かな遅れでゲンヤは死んでいただろう。
 改めて自分達の命も自由もこの男に握られているという実感が、身魂を凍えさせた。
 
「さて、自分の立場が分かったところで。ちゃんと答えてもらおうかな。ああ、そうそう、俺これでも尋問とか慣れてるからさあ、嘘ついたらすぐ分かるかんね」

 ちろりとギンガの耳を舐め、首筋と髪を弄んで甘い香りを嗅ぎながら、ジュードが囁く。
 ただ犯すだけの遊戯など、この男は飽き果てていた。
 もっと面白く、もっと残酷な遊びを、心を踏みにじり尊厳を砕くような陵辱を、欲している。

「で、どうなのかなぁ、ギンガちゃん。彼氏とかいる?」

「い……いま、せん」

「マジ? うわ、凄いねえ。こんな美人でスタイル抜群なのに。別れたりしたの」

「いえ……一度も、男性とは……」

「へえ、じゃあ処女なんだ」

「……はい」

45ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/08/28(金) 15:29:52 ID:Frrl0ATE
 消え入りそうな声で、顔を真っ赤にして囁くギンガ。
 科の泣くような声音といい、恥じらう姿といい、豊満な肢体を裏切るようなうぶさが余計に淫靡さを飾っていた。
 ジュードはその顔を存分に間近で視姦しつつ、指で乳をまさぐり、硬くしこり始めた乳首を転がして、さらに嬲った。

「あ、んぅ……ッ」

「で、オナニーはしてんの? してるよなあ、この歳になって、こんなエロい体してんだから」

「…………はい」

「週何回」

「さ、いえ……ふぁッ! よ、四回……か、五回くらい……んんッ!」

「多いなあ、やっぱ持て余してんじゃん? それで、おまんこぐちょぐちょ掻き回して、このでかちち揉んで、乳首弄ってんだ」

「あ……あ、ぅぅ……それは……」

 恥ずかしさのあまり、とうとうギンガは涙ぐみ始めた、こんな卑劣漢に、それも父の目の前で自分の性体験や自慰について喋らされるのだ、無理もない。
 だが回答を拒むという選択肢は用意されていない。
 ジュードは氷の眼差しに邪悪な愉悦を滲ませ、片手に握るナイフ型デバイスの切っ先を、静かにゲンヤへと向けた。
 その気になれば何時でも殺せる、彼は人間一人の命を奪う事に微塵の躊躇もなかったし、痛む良心など持ちあわせていなかった。
 ギンガは絶望と、諦観、心の中で湧き上がる羞恥心を飲み込む。

「そう、です……膣、指挿れて……く、クリトリス、とか……乳首、弄って、オナニーしてます……」

「ん〜、良く言えまちたねー。えらいえらい♪ オナニー大好きスケベ女だって言えて♪」

「〜ッ!」

 ジュードは小馬鹿にしたような言葉遣いで揶揄し、ギンガの白い頬を舐め上げる。
 恥じらい、無垢な乙女心を辱められる彼女の様は、堪らなく淫靡だった。
 その艶やかさは、義父であるゲンヤでもぞくりとくるものがある。
 父として怒るべき時に、彼はしかし、二人の娘の痴態、そして体に与えられる残酷なほど強烈な快楽に震えた。

「くそ、ちきしょう……ッ! やめろ、この……」

 ぴちゃぴちゃと、水音が立つ。
 ゲンヤの脚の間に顔を埋めたカーマインは、凄まじい巧みさで彼の剛直をしゃぶり続ける。
 無機質で表情を欠いたその美貌、腿に押し付けられる豊満な果実の感触が、否応なくゲンヤを昂らせた。
 ただでさえ、妻を失って仕事に没頭するようになり、性処理もままならなかった彼は、肉欲を持て余していた。
 心を裏切る肉体の素直さが、恨めしく、憎らしい。
 ジュードはそんな彼もいたぶる。

「娘が犯されて、オモチャにされてる横で、汚えちんこおったてて、まあはしたないお父さんですわね〜。恥ずかしいとおもわないのかな?」

「うるせえ! この……くそやろうが、あ、ぐぁ!」

 強烈な吸引、ぢゅう、と尿道口を啜られ、思わず叫ぶ。
 だが射精する寸前でカーマインの愛撫は止まった。
 寸止めにされたゲンヤは荒く息をつく。
 そんな父の目の前で、銀光が閃き、そして絹擦れの微かな音が続く。
 床に落ちるブラウンの制服、露わになる、輝くような白い肌。

「きゃあ!」

46ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/08/28(金) 15:30:45 ID:Frrl0ATE
 ギンガの服がさらに刻まれた。
 上着もブラウスも形を失い、スカートも剥がされ、身に纏うのは太腿までの黒いストッキングと白いショーツだけ。
 くびれたウエストと張りのある巨大なヒップは、服の上から見つめる以上に淫らな肉付きをしていた。
 むっちりした太腿に食い込んで段差を作るストッキングなど、倒錯的な事極まりない。
 ゲンヤでさえ思わず見惚れて息を飲む。
 
「俺も色々女で遊んできたけど、こんな良い体はそうそうお目にかからねえ」

 後ろから抱きすくめ、なめらかな白い肌を撫でつつ、嬉しそうに嗜虐心を瞳に湛えるジュード。
 ナイフは既になく、諸手は貪るようにギンガの体を求める。

「あぁ……やだ、いやぁ……」

 愛撫は巧みではあったが、処女のギンガにはまだそれを快感として得るだけの経験がない。
 目尻に涙を浮かべ、零す声音は生娘の怯えに染まる。
 それが面白くないのか、ジュードは一瞬思案し、控えていたカーマインに目配せした。

「鳴き叫ぶ声も良いが、やっぱり女はよがり泣くのが一番だよなあ。おい、繋げ」

「仕様はどうなさいますか」

「一通、ゼロセカンドからファーストに。ああ、そうそう、ナンバー56ともだ」

「諒解しました」

 一体どういう意図を含んだ会話なのか、理解できなかった。
 疑問符を浮かべるギンガだったが、憶測するゆとりさえ与えられなかった。
 次の瞬間、彼女の中で何かが爆ぜた。

「あ……あッ! あぁぁああッッ♡♡」

 信じられない、喜悦、甘美濃厚なる白光が、頭の中で明滅する。
 処女と思えぬ雌の声を上げ、ギンガは悶え震えた。
 もし両手が自由でジュードに抱きすくめられていなければ、その場で転げ回っていたかもしれない。
 意識が霞む程の圧倒的快感、未知の快楽。
 あっという間に股はぐしょ濡れになり、太腿を甘酸っぱい蜜が垂れて膝まで達する。
 がくがくと膝を笑わせる姿に、ジュードは優しげに見えるほど微笑み、耳元に囁いた。

「すげえだろ、これが今、犯されてアクメしまくってるスバルの感覚だ」

「す、ば……うそ……あ、ひゃぅう♡ なに、これ……だめ、うそ……やだ、あッ!」

「お前ら戦闘機人が、経験や知識を共用可能なフィードバック機能があるって知ってるか? ナンバーズにもあった機能だけど、こいつらカーマインシリーズはさらにそれを強化してある、リルタイムで全機が視聴覚も触覚も記憶も、任意で重ねられる」

「あ……ひゃぅ、ぅああッ♡ あぁ♡」

 言葉は半分届かない、半分理解できる、蕩けかけた意識で、ギンガがビップ席から妹を見下ろした。
 四つん這いになり、獣のように後ろから男に突き上げられて犯されるスバル。
 ちょうどその腰使いに呼応して、ギンガの中に快感が閃くのだ。

47ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/08/28(金) 15:33:03 ID:Frrl0ATE
「スバルから一方通行で、お前に流れてくるだろ。カーマインのリンク機能は同じ規格ならナンバーズでもお前ら姉妹でも繋げられんだ、便利だなあ。処女なのに、開発されまくった妹の性感を味わえるんだぜ?」

「そんな……そんなの……あッ! おぉぉッ♡ やだ、こんなの……だめ……だめに、なっちゃうぅ!」

「いいぜ、好きなだけだめになっちまいな」

「んぅうッ」

 後ろから顎に指をかけられ、振り向かされて、唇を奪われた。
 舌がねじ込まれ甘美な快感が、生臭い臭気が脳髄を犯す。
 ちょうど今、スバルは突き出された肉棒にしゃぶりついていた。
 ペニスの青臭い風味とキスの快感の二重責め。
 ぴちゃぴちゃと舌を絡ませながら、霞んだ視界で、思い出す。

(あ、わたし……これ、ファーストキスだ)

 自然と自分からも舌を絡める、意識を無視して、スバルの愛撫の感覚に引きずられて体が勝手に動いた。
 その順応ぶりに、ジュードも驚きを隠せない。

「んー、素質あるのか? それとも、下からエロいのか。感覚フィードバックでここまでノッてくるとはな。スケベな体してるだけあんぜ」

「あ、あぁ……はぅ」

「ああ、そうそう、それと。あいつともな、繋げてあんだ。ほら、見ろ」

 顎に手を添え、ジュードが促す。
 視線を向けた先にいるのは、ゲンヤと、彼の股間のものをしゃぶるカーマインだった。
 ナンバー56とは、彼女の事か。
 そういえばさっきから、口の中に青臭い香りと、舌に当たる熱い感触がある。
 父のものにするフェラチオの感触だった。
 
「おい、そろそろだ」

 命じられたカーマインが、口を離す。
 既にゲンヤのものは昂ぶりきって、硬く熱く反り返り、屹立していた。
 爆発寸前なほど張り詰めた剛直を前に、カーマインが立ち上がる。
 すると体に纏っていた、ぴっちりと包み込むボディスーツが、部分的に解除された。
 豊満な乳房と、股間部分だけが割れる。
 白い乳房、桃色の乳首、そしてぴったり閉じた秘裂。
 椅子の上で縛られたゲンヤの上に、カーマインは声もなく、跨ってくる。

「〜ッ!」

 ゲンヤはぞくりとした。
 背筋が寒くなる、恐怖と、そして偽らざる浅ましい期待。
 
「やめろ、やめろ! やめ、やめてくれえ!」

 カーマインナンバー56とギンガの感覚はリンクされている、つまりこれからする事は……
 必死に自分を抑制し、貪欲な体が昂ぶりを冷ましてくれと願う。
 だがそんな心など無視して、あくまで彼の肉体は、雄としての本能に従順だった。
 豊かな肉体、甘い体臭、冷たくも美しい顔立ち、そして、包み込む粘膜の熱と締め付け。

「ん、ふうッ」

 無表情なカーマインも、ゲンヤの太く硬い剛直が奥まで達する感触に、思わず切なげな吐息を零す。
 むっちりした太腿で彼の胴を挟み、たっぷり体重をかけて尻を揺する。
 爆発的ボリュームの乳房は、顔を包んだ。

48ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/08/28(金) 15:33:37 ID:Frrl0ATE
 無論、その感覚は全て、ギンガを陵辱する。

「あ……やだ、おとうさん……あ、くぅ……あぁぁッ♡♡ こ、こんなの、だめ……だめぇッ♡」

 気持ちが良い、気持ち良すぎて気持ち悪くなるほど、快感が脳を侵略していく、抗う気勢が削られていく。
 ギンガは顔をくしゃくしゃにして、涙と唾液で濡らし、しゃっくりをあげて啜り泣く。
 立っているのが辛いほど、腰の芯まで甘美な感覚に震えていた。
 輪姦されるスバルの快感、父が突き上げる剛直の硬さ、それが二重になって脳髄に届くのだ。
 普通ならありえない交合の二重奏に、絶頂は荒波のように訪れた。

「くる……きちゃう……あッ♡ すごいの、くる……きてるぅうッ!!」

 もう下着は用済みの有り様となって、溢れる愛液が足首まで垂れ、失禁したように水たまりを作る。
 切なげに弱々しく自分の腕の中で震えるギンガを抱き、ジュードはくつくつと笑った。

「いけないパパだねぇ。自分の娘と間接セックスしちゃうなんて。少しは勃起我慢できないのかなー?」

 嘲る揶揄、心底楽しそうな声音だった。
 他人の尊厳を八つ裂きにする事ほど彼の好きなものはなかった。
 ゲンヤは反論したがったが、できない、口はカーマインに塞がれ、熱烈なキスの甘美な恍惚感に支配される。
 さすがは戦闘機人なだけあって、腰使いは跨った対面座位の姿勢だろうと激しい、巨大な尻を振りたくり、心地良い乳房の感触をまんべんなく押し付けなあら、膣壁で摩擦し尽くす。
 その快感は全て余さずギンガへと流れ込み、彼女の精神を踏み砕いた。
 やがて最後の下着まで剥がされて、ギンガが身に纏うのはニーストッキングだけになった。
 真っ白な豊満極まる肢体にストッキングだけというのは、限りなく背徳的でエロティックだった。
 女慣れしたジュードもこれには昂ぶりを抑えられない。
 彼はジッパーを下ろし、己の剛直を晒す。
 ゲンヤよりさらに大きく節くれだった、赤黒い肉の塊だ。
 それが、過敏になったギンガの、なめらかな肌、太腿の間に挟まれた。
 くちゅりと触れる、粘膜と粘膜、膣口に触れる幹の硬さ。

「あッ……」

 それだけでギンガは切なげな声を上げた。
 豊かな胸の奥で高鳴る鼓動、悦びが、期待が、淫らな妄想と化して膨れ上がる。
 これを実際に挿れられたら、どうなってしまうのか、どれほど気持ち良いのか。
 ジュードへの怒りと憎しみが、肉体的快感で徐々に摩耗していく。

「挿れて欲しいか」

 冷酷で残酷、そして、甘美な誘惑の声が響く。
 
「あ、それは……いや、わたしは……そんなの」

「素直に答えないとどうなるか、忘れたか」

「……うッ」

 そう、嘘は許されない、偽りはすなわち父やスバルの命を危険に晒す。
 ギンガは長く短い葛藤を経て、屈服した。

49ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/08/28(金) 15:34:17 ID:Frrl0ATE
「ほ、欲しい……です」

「聞こえねえ」

「ほしい……」

「でかい声ではっきり、わかりやすく言え」

「あぁ……」

 ぽろぽろと涙を零して頬を濡らし、羞恥の極まりに身震いするギンガ。
 その細い肩を抱き締め、ジュードはより強く自分のものを秘所に押し付ける。
 これがどれだけ硬く、彼女を確かに貫くか、分からせるように。
 敗北と甘い期待の前に、ギンガは叫んだ。

「したいです! セックス……犯して、ほしい! あなたのもので犯してほしいの!」

 室内に木霊する叫び。
 声の余韻の残る中、ギンガはしゃっくりを上げて啜り泣き、同時に股間もびっしょりと濡らす。
 マゾヒズム、相手に屈服する悦びが、どうしようもなく火照りを生む。
 ジュードはそんな彼女に優しく囁き頷いた。

「おー、よしよし、よく恥ずかしいこと言えたねえ。えらいえらい。じゃあ、えらい子にはご褒美あげないとねえ」

「え、やだ……や、あ! やめ……だめ、あ……おとうさん、見ないで!」

 ジュードがギンガの体を掴む。
 その力は強く、彼女の長身は軽々と持ち上げられた。
 後ろから、太腿を掴んで、脚を大きく広げる格好、まるで小さな子供にトイレをさせるような姿。
 屹立した肉棒が膣口に触れ、ギンガは父の目の前で恥ずかしい部分の全てを魅せつける姿勢にさせられた。
 ゲンヤは息を呑んだ。
 カーマインの肉壷に包まれる肉棒がさらに硬くなった。
 スバルよりさらに豊かで、女性的に成熟した女体、亡き妻に瓜二つの体が、余計に火を注ぐ。
 それがギンガをさらに絶望させ、辱める。
 自分の秘所を目の当たりにした父のものが硬くなる感触を、彼女はカーマインを介して全て理解できたからだ。

「どうだカーマイン」

「ん、はい……あ、んッ。先ほどより、陰茎が膨張しています。明らかに興奮しているようです」

「娘の裸にちんこ硬くしてんの? へえ、ゲンヤパパはまるで畜生ですねー、へんたーい」

「てめえ……この、くそ! ゲス野郎!」

 あまりの悔しさと屈辱にゲンヤは泣きながら叫んだ。
 大の男を徹底的にいたぶりつつ、そんなものに興味もなさそうに、ジュードは掲げ上げた女体に囁く。

「さあ、ギンガちゃん。パパの前で大人になりましょうねえ」

「あ……そんな……あぁ……あああぁッ!!」

 瞬間、声が裏返り、甘美な響きとなって室内を満たした。
 濡れた秘裂を掻き分け粘膜を摩擦する、硬く大きな感触。
 痛みもあったが、それに倍するほどの快感がギンガを侵略した。
 今なお犯され続けるスバルと、父に跨ったカーマインの快感が、ジュードの剛直の感触と重なる。
 彼は持ち上げたギンガの体をこれでもかと上下させた。
 腕力で、腰使いで、揺さぶられるギンガの体。

50ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/08/28(金) 15:34:48 ID:Frrl0ATE
 波打つ爆乳が桃色の乳首の残像まで描いて、長い青い髪が振り乱されて。
 顔はくしゃくしゃに歪んで蕩けていた。

「ぎん、が……」

 跨るカーマインと繋がる快感に苛まれながら、顔を埋めた乳房の間から見つめる、娘の姿。
 なんと豊かに淫らに育ったのか、なぜそれほど、艶やかになってしまったのか。
 自慢の娘の美貌が、この時だけは疎ましかった。
 あまりに美しく淫靡で、父としてあるべき理性と忍耐を蹂躙する。
 ゲンヤの興奮の感じ取ったのか、カーマインの腰使いが素早くなっていく。
 膣が締り、絶頂を促した。

「どうぞ、お好きなだけ出して結構です」

 機械体かつ冷たい声で、美少女が囁く。
 瞬間、ゲンヤはとうとう果てた。
 膣内を満たす精液は、独り身の淋しさを現すように、凄まじい量だった。

「く、ぅああ」

 絶望的な苦鳴、恍惚の声をあげ、ゲンヤは久方ぶりに抱いた女で射精する。
 どくどくと注がれる熱と、その勢いが生む快感。
 余さず伝わったギンガが、連続したアクメに痙攣した。
 
「やだ……い、く……くる……きちゃう、だめ……おとうさん、すばるぅ……イク……イクぅうう!!」

 下から突き上げられる感触、ゲンヤのものの硬さ、スバルの得る快感。
 三重奏となった法悦の荒波に揉まれ、ギンガの意識は散り散りになった。
 痙攣して締まる肉壷の心地に、ジュードも腰使いを荒らげる。
 強烈に下から突き回し、言葉責めを投げかけた。

「良く締まるなあ、さすが初物。じゃあ、俺もそろそろ出すぞ。受け取れよ、新鮮なザーメンでしっかり種付けしてやっからな」

「たね、づけ……え、うそ! だめ……やだ! だめ!」

「そうつれない事言うなよ、それにもう――おせえ」

「――ッ!!」

 瞬間、どっと溢れた、熱が、白濁が。
 勢い良く注がれる精液に、ギンガの意識が沸騰する。
 真っ白に沸き立つ思考は既に形を失い、さらなるアクメが侵食、豊満な肉体を震わせ、泣き叫んだ。

「あ……あぁッ♡ は、ひぃ……おぉぉッ♡ あ゛ぁぁー……」

 涙をぽろぽろと零し、切なげに吐息を上げ、肩を上下させて呼吸する。
 初体験と呼ぶにはあまりにも過剰、酷烈なアクメの連続に、十数年をかけて作られたギンガ・ナカジマという人格を構成する骨組みが、溶かされていく。
 今なお輪姦されるスバルの快感が、余韻に重なって蝕んでいるのだ。
 耐えられる女など、果たして居るかどうか。

51ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/08/28(金) 15:35:24 ID:Frrl0ATE
 しかも、ジュード・マクスウェルの精力は、一度の射精程度で収まるものではない。

「あ〜、出た出た、こりゃマジで孕んだかもな。良かったねー、ゲンヤパパ、これでおじいちゃんにレベルアップだよー♪」

 嘲り辱め、彼は抱えたギンガを横たえる。
 仰向けになると、たぷんと胸が揺れ、長い髪が床に散らばり、乱れる。
 白い肌を上下させて蕩け顔で戦慄く姿は、果てしなく淫らだ。
 彼はそのギンガに覆い被さり、まだ硬いままの剛直を宛がう。

「さあ、まだまだ種付けしてやるからなあ。今夜は家族みんなでイキまくりな」

 声と共に、くちゅりと微かな水音、そして熱く硬いものが、媚肉を掻き分けた。

「……あッ♡」

 いつしか抵抗でも恥辱でも、怒りでも憎しみでもない、喜悦の声音が溢れた。



「連絡、取れないな……」

 携帯端末の通話は、もう聞き飽きた留守電メッセージとなり、スバルは通話ボタンを切る。
 ここ最近、父と姉と連絡が取れない。
 仕事場に問い合わせると、出張任務中だと言われた。
 だがそれなら、いつもは事前にメールをくれるのが普通だった。
 少女の胸に、一抹の不安がよぎる。

「……大丈夫、だよね」

 自分に言い聞かせるように呟く。
 そんなスバルを、背後から抱きすくめ、蛇のように絡め取る腕。

「どうしたスバル。浮かない顔して」

「……」

 無言で、スバルの顔に険が浮かぶ、彼女がめったに見せない敵意と怒り、憎悪の相。
 それを涼し気な微笑で受け流すのは人の姿をした鬼畜だった。

「おいおい、睨むなよ。これから楽しい事するんだからさあ」

 ジュードは気安くそう言いながら、服の上からスバルの腰を撫で、胸を揉み、尻までくすぐって好き放題にした。
 抵抗できないスバルは、肩を震わせて耐えるしかない。
 仕事が終わった後はいつもそうだ、この男に犯されたり、撮影会を称して何人もの男に辱められる。
 今日もまた、何度目か分からない恥辱の宴が待っていた。

「さあ、行こうぜスバルちゃん。今日はひと味ちがう、いつにも増して楽しいイベントが待ってるぜ」

 ジュードは耳元に妖しく囁くと、スバルの肩を抱いて車に乗る。
 運転席にはカーマイン、助手席にも見慣れた顔、眼鏡のスカリエッティが居た。
 どうせ、また今日も良いように自分をオモチャにするのだろう。

52ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/08/28(金) 15:35:59 ID:Frrl0ATE
 覚悟と諦観を決め込んだ少女は、ガラス一枚隔てた街の姿を、遠くを見つめるように眺める。
 その時はまだ、何も知らなかった、知る由もなかった、今日の陵辱が彼の言葉通り、いつもとひと味ちがうものだと。
 

続く

53ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/08/28(金) 15:36:31 ID:Frrl0ATE
投下終了

54ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/08/28(金) 15:45:48 ID:Frrl0ATE
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=5731672

http://www.mai-net.net/bbs/sst/ss t.php?act=dump&cate=18&all=41407&n=5#kiji

55名無しさん@魔法少女:2015/08/28(金) 18:31:24 ID:G8KPRpsk
>>54
キタアアアア!!

56名無しさん@魔法少女:2015/08/29(土) 01:46:36 ID:g046OAJo
無理やりセックスとかゲンヤさん少しうらやましいw
ゲンヤさん責任とってカーマインをお嫁さんにしてしまえ

そして陵辱物で悪人に望まぬ妊娠をしても
スバルとギンガならとても良い母親になれそう

57ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/08/31(月) 20:15:55 ID:FkJ2v5TI
投下します

58ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/08/31(月) 20:16:54 ID:FkJ2v5TI
スバル・ナカジマ陵辱5.5


 薄暗い部屋、壁は剥き出しの金属で寒々しい印象を与え、快適さとは程遠い。
 調度品は最低限、小さなテーブルと椅子が一組、それ以外はテレビも冷蔵庫もなく、後は備え付けのシャワーがあるくらいか。
 分厚い金属扉のノブには鍵がかかっている、内側から開けられない事から、ここがどういう部屋かは言うまでもない。
 空調の効いた室温は常に一定の、過ごしやすい温度に保たれているが、それでもなお色濃く残る性臭、雌の香りが芳しく漂う。

「はぁ……はぁ、あッ、くぅ……あぅッ」

 ベッドの上で寝そべる肢体は、胎児のように丸くなって、切なげな吐息を零す。
 全身が汗みずくになり、真っ白な透き通るような綺麗な肌を、点々と雫を浮かべて火照っていた。
 シーツの上に散る長い青色の髪も濡れ、しっとりと背中に張り付き、得も言われぬ色香を生んで。
 だがそれ以上に、潤んだ眼差しの陶然とした、虚空を力なく泳ぐ視線が、背筋を震わせるような風情を湛えて。

「もう、やぁ……やめて、ゆるして……おねがい」

 甘い吐息の合間から、許しを乞う懇願の声が、ぽつりぽつりと溢れる。
 豊満な女体が、何度も小刻みに痙攣し、震える。
 肉付きの良い尻や太ももの間が、透明な蜜を垂らし、女の匂いを部屋に満たす。
 やがて、まったく突然に、美女の体が大きく跳ねた。

「あ、あぁぁッ!」

 誰も居ない、ベッドの上に彼女は一人だけだが、まるで見えざる雷にでも打たれたように戦慄く。
 己の豊かな胸に前腕を食い込ませ、歪ませ、涙と汗、愛液まみれになって転げまわる。
 やがて放心したように、ぐったりと横たわった。

「かはッ……はぁ、あぁ……ッ」

 蕩けきった声音、とろんと蕩けた目は明らかに気をやっていた。
 一体彼女は何をされているのか、何にそれほど感じ、快楽の泥沼に沈んでいるのか。
 ただその姿を見ただけで理解できるものは居ないだろう。
 監禁した一室を観察する監視カメラで、ジュードとスカリエッティは、ギンガの痴態を見ていた。
 ジュードは女好きなだけあって、顔には好色そうな嗜虐の微笑がある。
 スカリエッティは科学的好奇心以外に何もなく、実験動物を見るそれと同じだった。

「個人差、って言うにはちょっと、過敏だな。試作品だからかね」

「かもしれませんね。でも少し異常ですよ、カーマインシリーズの数百倍の距離と感度です」

「へぇ。インヒューレントスキルを持ってないのと関係してるのかね」

 ジュードは手にした缶ビールを啜りつつ、並んだ他の画面へ目を向けた。
 そこには、幾つもの少女の痴態が浮かんでいた。
 皆が同じ、冷たく硬い表情を僅かに快感に歪めている、同じ容姿、同じ体の美少女達。
 カーマイン、眼鏡のスカリエッティが作成したナンバーズセッテをベースにした戦闘機人である。
 彼女達は一様に、それぞれ客の男を相手に行為の真っ最中だ。
 休んでいる娘も居れば、今正に絶頂を迎える娘が、しゃぶりついて吸い上げる娘、全身に白濁を浴びる娘がいる。
 フィードバックされた性行為の経験を元にしているので、彼女達のテクニックはなかなかのものだ。
 ただしより戦闘兵器として機械的に矯正された精神を持つゆえに、表情の変化や快感への反応が乏しく、抱く側としては少々物足りないかもしれない。
 むしろそれが良いという特殊な嗜好の持ち主も、居る事は居るのだが。
 
「私のカーマインはダッチワイフじゃないんですけどねえ」

 眼鏡のスカリエッティは呆れ顔で苦笑した。
 カーマイン達がセックスしている場所は、ジュードの経営する娼館だった。
 違法兵器や薬物の売買から女衒まで、この男の商売の手は驚くほど長く広い。
 だが何も、カーマインに客を取らせるのは、ただの小銭稼ぎではない。

59ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/08/31(月) 20:17:27 ID:FkJ2v5TI
「そう言うなよ。あんたも興味あったんだろ? あいつの感応性にさ」

「ええ、まあ」

 眼鏡の位置を直しつつ、スカリエッティはメモを取った各種データを、愛おしむように眺めた。
 この間試した、ギンガとカーマイン、スバルとを繋いだ戦闘機人間のフィードバックリンクの結果は、彼の学術的好奇心を実に刺激した。
 ギンガは一度感覚を繋げると、ナンバーズやカーマイン、スカリエッティの作った戦闘機人の何倍もの感度を示したのだ。
 これまでのデータなら、とっくにリンクの切れるような距離を隔てても変わらず繋がっており、試しにリンクする先を増してみても、結果は同じだ。
 現在、一〇人からさらに増やし、二〇人のカーマインとリンクさせて状況を観察してみたが、依然として身体感覚は繋がっている。
 もちろん、効果を確かめる為の行為として売春とセックスを選んだのは、ジュードの趣味だ。
 ギンガはかれこれ二日間、絶え間なく訪れる快感と絶頂に苛まれ、起きている時はおろか、寝ている時も、トイレの時、入浴、食事中まで身悶えしている。
 
「このままじゃ、そのうち発狂するかもしれませんよ」

「かもな。なにせ四六時中、他人の感覚が流れこんでんだ。まあそれはそれでおもしれえ」

 スカリエッティは肩を竦めた。
 
「酷い人だ、まったく」

「その酷いやつとつるんでるあんたも相当酷いんでない?」

「ですね。ああ、そうだ、彼はどうしてます?」

「ん? ああ、ごらんの通り」

 ジュードは空中に投影されたディスプレイを弄り、一つの画面を広げる。
 そこに映されているのもまた、淫靡な情事の一幕だった。



「……」

 ゲンヤ・ナカジマは、歯噛みし、目を瞑り、そして身震いする。
 寝そべる彼の腰の上で、柔らかく重い質量が上下していた。
 さらさらと長い桃色の髪を乱しながら、念入りに舌先を伸ばし、硬くいきりたった肉棒をしゃぶる。
 豊かすぎるほど豊かな谷間に挟まれ、パイズリされる。
 乳が上下に弾むたびなめらかな肌が摩擦し、目も眩むような快感を生む。
 悔しかった。
 こんな目に遭いながら、体はどこかでも男の本能に貪欲に、硬くいきり立ち、甘い痺れに恍惚する。

「気持ち良くありませんか」

 平坦で無機質な声が下から尋ねる。
 カーマイン、ゲンヤの監視と拘束とを任されたナンバー56は、金の瞳で彼を見上げた。
 ゲンヤは無言。
 説得や懇願が通じる相手ではない、されるがままに、流されるしかなかった。
 この部屋に監禁されて二日ほど経つだろうか、窓もなく、時計もなく、時間の感覚が曖昧だ。
 出される食事の回数でかろうじて日付を予測していた。
 同じ部屋で彼を監視するカーマイン56、最初は隙を見て抵抗し、脱出しようとしたが、所詮魔法の使えない人間と戦闘機人とでは、格闘戦など話にもならない。
 無駄に傷を作り、体力を消耗するよりは、黙って機会を待つ事を選んだ。
 しかし、狭い部屋の中、豊満な美少女を二人きりという状況は、まずかった。
 ゲンヤは制服を奪われ、バスローブ一枚の格好である。
 対するカーマインはナンバーズ用ボディスーツだが、乳首の膨らみからへそのくぼみまで分かるほど薄く肌に張り付いた服、それも豊満を極める肉体だ。
 間近から薫る甘い少女の匂いまで、欲求不満の独り身には毒だった。
 そんな彼の変化を目ざとく察したのか、56は無機質な表情とは裏腹に、熱烈に彼の性欲を解消しにかかった。
 どうやら、その種の男の接待に関して、ジュードの教育が施されているらしい。
 
「く、そ……うお!」

 たぷたぷ跳ねる乳房、ぬめるローションの感触、パイズリの摩擦感に敗北し、ゲンヤが射精する。
 大量の白濁を美貌に浴びた少女は、それを残らず舐めとる。
 ゲンヤは息を切らしつつ、顔を背けた。
 
「もう、良いだろ。やめろ」

 もしかしたら、この少女とギンガの感覚はまだ繋がっているかもしれない。
 娘に向けて自分の性欲がぶち撒けられているかもしれないという危機感と恐怖に、ゲンヤは怯える。
 だがそんな彼の理性を裏切るように、相変わらず下半身は硬いままだった。
 この時ばかりは、自分の精力が恨めしい事この上ない。
 カーマイン56は彼のまだ硬いままの剛直に優しく指を這わせると、その先をちろりと舐めた。
 あまりに巧みな舌使いに、ゲンヤは腰を浮かした。

「まだ解消しきっていないようです。良ければ私の体をお使いください」

60ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/08/31(月) 20:18:33 ID:FkJ2v5TI
 事務的な口調だが、微かに、本当に微かに、熱に浮いたような艶やかな響きが秘められていた。
 56は腰を上げると、ごろんとベッドの上に横たわる。
 大きく脚を広げ、むっちりと肉付きの良い太ももを両手で掴み、秘所を晒す。
 スーツのその部分だけが、装着者の意思で生地を広げ、膣口を見せつけた。
 ゲンヤはごくりと生唾を飲む。
 以前強引に結合した時、屈辱の中、与えられた快楽の深さ。
 ナンバーズはそこまで人為的に造形されているかのように、締め付けも絡み付き具合も、堪らなかった。
 してはいけない、そんな事をするのは間違っている。
 理性が脳内で警鐘を鳴らす。
 だがこんな狭い室内で、いつまで続くか分からない監禁生活、抵抗しても無駄という徒労感。
 刺激に飢えた欲求が屈するのに、さほど長い時間はかからなかった。
 
「……」

 無言のままゲンヤはカーマインの上になると、彼女の膝を手で掴んで、一気に腰を打ち付けた。

「あぁぁッ!」

 この時、初めて聞いた、明らかな悲鳴。
 以前した時はここまで乱れた声を上げる事はなかった。
 それを不思議と思うよりなお、自分を屈服させた相手に意趣返しをしたという満足感と、攻撃的性欲が、ゲンヤを激しくさせる。
 
「どうだ! この、どうだ!」

「あ、ん……ふぅ、あぁッ」
 
 正常位で、彼は掴んだ足にぎりぎりと力を込め、指を埋めながら腰を振る。
 ほとんど発情期の獣めいた有り様で、美少女に跨がり突き上げる。
 カーマインはいつになく乱れ、長い髪をベッドの上に広げ、大きな胸を揺さぶって喘いだ。
 彼女自身、どこか自分の感覚に戸惑うようにも見える。

「はぁ、く、うう!」

「あ、あぁッ! そこ……あッ」

 ゲンヤは野太く呻く、カーマインは切なげに喘ぐ、濡れた肉と肉のぶつかる湿った音色が木霊する。
 彼の理性の中に、娘と繋がっているかもしれないという危惧の念は、はたしてどれほど残っているだろうか。
 雄々しい腰使いをみれば知れるだろう。
 抑圧された環境の中にあると、人間は自己を律しきれない、それが根源的な欲求となるとなおさらだ。
 睡眠と食欲、そして性欲。
 ストレスへの反応として過食や異性への劣情が募るのは正常な反応だ。

「だす、だすぞ……ッ!」

 雄叫びが木霊する。
 ゲンヤが身震いし、先程に負けじと大量の白濁を少女の中にぶち撒けた。
 カーマインも微かに震え、心地よさそうにゲンヤを掻き抱く。
 機械的な無表情に浮かぶ、ほんの僅かな恍惚の色。
 金の瞳に写るゲンヤの顔と猛々しい情交の感覚は全て、余さずリンク先へと送られた。



「だめ……おとうさん、やだ……やめッ」

 ギンガはうなされている。
 浅い眠りの中、生々しい夢の中で、父であるゲンヤにキスされ、犯される。
 彼は自分が娘であるにも関わらず、本気で犯す、まるで獣だった。

61ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/08/31(月) 20:19:23 ID:FkJ2v5TI
 そうして被虐と背徳に打ちひしがれる中、どこかで蕩けるような甘美な心地に浸る自分がいた。
 快楽、肉体的な本能に、人としてあるべき理性や尊厳が引き裂かれていくのがわかった。

「おい」
 
 声と共に、ぞんざいに顔を叩かれ、起こされる。
 ギンガはベッドの上に転がり、涙で霞む目を開いた。
 見上げた先にあったのは、見紛う筈もない、ジュード・マクスウェルの笑顔だった。
 そして気付く。
 自分は一糸纏わぬ裸身で、彼もまた全裸だと。
 硬くそり返った剛直が、ぴたりと秘裂に宛てがわれていた。

「やだ……やだ! やめ……あ、んぅぅッ! ふぁああッ♡」

 必死に拒もうとしたが、その思考回路に流れ込む、自分のものでない快楽の波。
 視覚に重なる視覚、カーマインの目が送り込む、ゲンヤの血走った形相。
 胸の先、乳首に吸い付く唇。
 子宮口をこじ開けそうな勢いで叩きつけられる肉棒。
 気持ちが良い、良すぎておかしくなりそうだ。
 必死にシーツを掴んで身をよじるギンガを、ジュードは構わず貫いた。

「あ゛ぁぁぁああ!!!」 

 嬌声、いや、絶叫に近いものだった。
 ギンガはたった一突きで果てた。
 二日前まで処女だったとは思えない。
 だが無理もない、今なお流れこむ他人の快楽、中には父ゲンヤとまぐわうものまでいる。
 そこへ、自分自身の快感まで重なる。
 心の弱いものならとうに廃人になっているかもしれない。
 戦慄くギンガの上に、ジュードが重なる。
 彼はつんと尖った乳首を口に含んで、その綺麗な桃色の乳頭を舌で転がし、念入りに甘咬みする。
 反応は途端に良くなった。

「ひゃぅう! ち、ちくび……だめ、むねだめ……あッ♡ いく……また、イッちゃうから……あぁぁあッ!」

 びくんと背筋がのけぞり、髪が乱れる。
 顔はすっかりくしゃくしゃで、涙と唾液、汗でびっしょりと濡れていた。
 浅く舌先を覗かせ、唇の端から唾液の筋を垂らす様は、蕩けきった雌としか言えない有り様だ。
 
「良く締まるなあ、お前。本当に良い体してるぜ、このまま俺専用のオモチャにしてやりたくなるな」

 数多の女を抱き、落とし、壊してきたジュードだが、これは本音だった。
 スバルと甲乙つけ難いほど瑞々しい極上の体。
 それも、年上な分、ギンガは豊かで美しく、犯すにも力が入る。
 一層激しさを増す腰使い。
 ギンガは快楽の中、恥辱と、あってはならない背徳にさいなまれる。
 自分の上に乗り、正常位で腰を使うジュード。
 その卑劣漢の姿が、カーマインを介して見る父に重なるのだ。
 奇しくも今、ジュードとゲンヤは同じ体位で女を犯している。

「だめ……だめ……やだ、きもちいぃ……きもちいいの、いや……こんなの……お父さんッ! あッ、あぁぁッ♡」

 弱々しい涙声で、ギンガは必死に声を出す、しかしそれは言葉として届くより前に、甘い雌の嬌声になってしまった。
 父への敬愛が、家族としての親愛が、快楽と雌の本能で上書きされ、穢され、刻まれる。
 ギンガは気づいていない、自分の脚が愛おしそうに、ジュードの腰に絡みついているのを。
 手が彼の広い背中を抱き寄せるのを。
 自分の大きな胸を押し付けるのを。
 性交に吹けるカーマイン達の感覚が、神経を蝕む。
 ぎしぎし軋むベッドの振動が、徐々に規則的になっていた。
 強く、より強く、腰がぶつかる。
 最奥にあたる亀頭の衝撃に、頭の中でちかちかと光が明滅した。

「あぁぁッ♡ くる……きちゃ、いく……イクのやだ、こわい……いやぁッ、あああッ♡」

「うるせえ! イッちまえ! ほら、これが好きなんだろ! チンポ好きだろ、淫乱女! おら! 俺も、出すぞ……受け取れ!」

「〜〜ッ!!!」

 声にならない声を上げ、ギンガが震える。
 その瞬間、ギンガと56、ゲンヤとジュードはまったく同時に達した。
 どくどく注がれる白濁の熱と衝撃、それは二重になってギンガのアクメを濃密にした。

「あ……あぁ……はぁ、ひいい!」

 二重の絶頂感、それはさらに、他のカーマインの感覚まで重なり、三重、四重、幾重ともなく連なる。
 
「おとうさん……だめ、おとうさん……たすけて、スバルぅ」

 か細いギンガの声音は、荒い息遣いにかき消され、湿った空気に溶けていく。
 そしてまた流れこむ快楽に、嬌声へと変わっていった。
  
続く

62ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/08/31(月) 20:20:31 ID:FkJ2v5TI
投下終了
たぶん次くらいで終わります

63ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/08/31(月) 20:24:31 ID:FkJ2v5TI
http://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=du mp&cate=18&all=41407&n=6
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=5745726

64名無しさん@魔法少女:2015/09/03(木) 09:11:28 ID:8d2c3wmg
>>63
GJ!
これはまたエロいw
そこはかとなく期待する、ゲンヤさんとカーマインのラブラブなフラグ

やったね!
家族が増えるよ!!

65名無しさん@魔法少女:2015/09/03(木) 17:00:45 ID:GjCxQXjI
乙です

66ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/09/05(土) 19:58:38 ID:gkVXrYKk
投下します
スバル陵辱最終回

67ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/09/05(土) 19:59:29 ID:gkVXrYKk
スバル・ナカジマ陵辱6


 会場はオフィスビルのあるフロアだった。
 倒産寸前の企業を買い取り、絶対に他者の邪魔の入らない自分達だけの遊戯スペースの確保を可能としている。
 かれこれ何年もの間、ジュードはここで様々な顧客への接待を行っていた。
 金があり、社会的な地位を確立し、そして世間には決して露見できない歪んだ欲望を抱えた彼らは、これに狂喜した言って良い。
 もちろんジュードとしても彼らの痴態を記録する事で弱みを握れる上、変態遊びの報酬までもらえるので堪らない収入源だった。
 別世界で誘拐されてきた女がオモチャにされる事があれば、商売女を借金のかたに提供する事もあったし、調教開発した美少年をさらなる恥辱と苦痛に苛む事もあった。
 そして今宵供されるのは、雌犬だ。
 尻尾がふりふりと揺れる。
 大きな尻だ、白く、限りなく豊かで、引き締まった、男の欲望をそそらずにはおかぬ、極上の尻たぶ。
 そこから伸びる肉付きの良い太腿、床に突いた膝。
 手も床の上に突かれ、四つん這いの格好だった。
 艶やかな青い髪の上でふさふさとした獣毛の物体、耳だ、犬の耳。
 瑞々しい潤いと張りの肌、重力に従って垂れる大きな乳房。
 首にハマる厚手の皮で作られた首輪と、そこから伸びるリード。
 美しい顔を半分隠す皮の目隠し、そこかしこに輝くクロムメッキの鋲が、倒錯的な風情をより深めていた。
 ジュードはリードを引いて雌犬をゲスト達の前に引っ立て、爽やかな笑顔で一礼した。

「さてお集まり頂きました皆々様、ご紹介しましょう。本日の可愛いオモチャ、わたくし自慢の逸品、雌の子犬にございます」

 わざとらしいほど慇懃な口調、芝居がかった礼の挙措に、馴染みの客の間から失笑が湧く。
 目隠しと淫靡な犬のコスチュームの少女は、周囲で沸き起こる笑い声に反応はない、だが息を荒らげ、しきりに胸を上下させて呼吸し、白い美しい肌に玉の汗を浮かべる。
 ぐるりと取り囲む男達は皆裸か、あるいはガウン姿だった。
 股間は硬く大きくいきり立ち、濃い雄の香りが漂う。
 スカリエッティの手の改造とジュードの調教で開発し尽くされた少女は、その男の匂いを、正しく犬の如く敏感に嗅ぎ取り、すっかり体を火照らせていた。

「ジュード君、なんでも今日のオモチャは、現役の管理局員だそうじゃないか」

「ええ」

「大丈夫かね? まさか足がついたりはしまいな」

「その辺はご安心を。幾らか頭を弄ってありますので、抵抗する事は不可能です」

「なるほどな、まあ君の事だ、その辺は周到にやってくれていると信頼しよう」

 如何にも淫らで下衆な欲望を蓄えていそうな、小太りの中年の男が、涎まで垂らさん顔で近づく。

「ほう、スバルと言うのか」

 男はしゃがみこみ、少女の首輪に刻まれたネームプレートを見る。
 そして背中を撫で、乳房を掴み、耳元を舐めた。

「ひゃう! あ、ふぅ……!」

「可愛いワンちゃんだ、どうだ、こういう格好が興奮するのか?」

「あッ……はぁ、んぅッ」

「おや?」

 投げかける言葉に、反応がない。
 人語を発さないように言い含められているのか、それとも別の。
 中年がジュードに視線を向ける、彼は鷹揚に頷いた。

「実は聴覚を一時的に遮断してましてね、こっちの声は聞こえませんよ」

「なんじゃ、それじゃあ言葉責めできんのか」

 男達の中にはその種の責めを好む者も少なくない、残念がる顔が幾つかあった。
 しかしジュードは付け加えた。

「ですがその分、肌の感度は一層増してます。元からそこも改造してましてね、ちょっと強めにやってみてください」

 訝しみながら、しゃがんだ中年がスバルの胸を揉み、乳首を抓った。
 瞬間、雌犬の少女の背がのけぞる。

「あ゛ぁぁああ!!」

 凄まじい喘ぎ声、いや、絶叫。
 愛液が潮まで吹き、体中が何度も跳ねて痙攣する。
 見れば明らかだ、少女はほんの少しの、それこそ挨拶代わりのような愛撫一つでアクメした。
 男達の目に、ギラつく欲望、嗜虐の炎が灯る。

「ご覧の通り、これだけでイッちまうわけです。どうです? 面白いでしょう?」

「ああ、これは面白いな」

「一晩でどれだけイケるか、一つ挑戦してみますか」

68ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/09/05(土) 20:01:15 ID:gkVXrYKk

 口元が歪む、邪悪な笑みを浮かべながら、男達がぐるりとスバルを囲み、手を伸ばした。
 無骨な太い指が、あるは枯れ枝のような細くシワを刻んだ指が、瑞々しい柔らかな肉に埋まる。
 吸い付くような年頃の少女の肌と、女として実り豊かな肉を、彼らは嬉々として弄んだ。
 尻を叩く、太腿を撫でる、足先をくすぐる、乳房を揉む、乳首を抓る、尻に挿さる尾を引っ張る、首筋を舐める。
 それは、甘い痺れの怒涛だった。
 
「あッ! や、あぁ……ふぁッ♡ あ゛ぁ♡ いく……イク、イクぅうう!!」

 アイマスクの下から涙の筋をを、唇から唾液の滴りを落とし、スバルは連続して訪れる絶頂に脳髄を焼き尽くされる。
 どこから誰に、どれだけ触られるかまったく予想できないのが、前から改造処置で感度を上げられた肌を、必要以上に責めた。
 しかも今日は聴覚まで封じられている、スカリエッティの施した処置だ。
 軽い愛撫だけでスバルは早くも両手の数を超えるほど果てた。
 もちろん、それも全て始まりに過ぎない。
 髪を掴まれた、そして鼻先をくすぐる匂いに、体が熱くなる。
 自然と少女は鼻を鳴らした。
 分かる、目の前に、何があるのか。
 見えなくても改造された嗅覚と、肌に感じるかすかな熱とが、それの存在を教えた。
 スバルは自然に舌先を伸ばした。
 すると、ぺとりと熱い粘膜に触れた。
 少女の聞こえない聴覚の先で、男が歓喜の声を上げる。

「おぉ、この娘、見えないのに俺のものを舐めたぞ」

 男が腰を突き出すと、スバルは唇に触れたものを飲み込み、しゃぶりだした。
 雌犬の格好と呼応するような、貪欲で激しい舌使い。
 鼻と舌で味わう異性の性器や匂い、味、それら全てに発情するよう改造されたスバルは、朦朧と頭を霞ませながら懸命に奉仕した。
 頭を掴まれる感触すら甘美だ。
 男が腰を振ると、喉を犯される苦しみにさえ身悶えする。
 じゅぷじゅぷと響く水音、白い頬を内側から擦る硬い肉。

「ん、ふぅ……じゅぷ、ちゅッ……んぅぅッ♡」

 微かに漏れる吐息の、なんと切なげで、妖しい事か。
 無理矢理しゃぶらされているというよりは、男の味を求めて自ら食いついている。
 
(やだ……私、嫌な筈なのに……美味しくて、気持ち良くて……)

 甘い痺れに満たされる思考の中、スバルは屈辱を噛みしめる。
 誰とも知れぬ相手の剛直を口に含んで、悔しくて嫌で堪らないのに、気持ち良くて頭が蕩ける。
 青臭く生臭い匂いが脳髄の芯まで浸透し、心地良い。
 もうびっしょりと濡れた膣口は、ヒクヒクと蠢いてさらなる陵辱を待ちわびていた。
 無論、それを逃す男達ではない。
 毛深い指が白い尻肉に埋まり、がっしりと固定した。
 ぴとりと押し付けられる赤黒い肉。
 
「あッ」

 甘い声を上げ、スバルの体が戦慄く。
 自分の零した声音に間違いようのない期待と熱があった事に、絶望が深まる。
 だが次の瞬間、それが押し込まれた時、悔しさも怒りも何もかもが、法悦に飲み込まれた。

「ひゃぉおおッッ♡ お゛ぉぉッ♡」

 野太くて下品、淫猥の極みの雌声が張り上げられる。
 イッた、一突き奥まで当たっただけで、呆気無く。
 しかもその甘美濃厚の大波は幾度となく彼女を打ちのめす。
 豊かな尻たぶに腰がぶつかり、汗と愛液の混ざった飛沫を散らしながら、男は必死に腰を振った、振りたくった。
 よほどスバルの膣壁の締りと起伏が良いらしい。
 フェラチオとバックからの姦通、スバルは奉仕と陵辱に身震いした。
 ごつごつと子宮口をこそげる亀頭の硬さが、口に満ちる青臭い味が、果てしなく自分を狂わせていくのが分かる。

「ん、ん゛ぅ! ふぅ……んッ、はぁッ♡」

 悔しさと歓喜に蕩ける声音、湿った雌の吐息。
 切なげに震える語尾は明らかに男をそそらせる媚態を含んでいた。
 いよいよその姿に我慢ならなくなったのか、別の男達まで加わる。
 両脇から肉棒を突き出し、たぷたぷ揺れ弾む乳房に押し付けた。
 それだけで、またスバルは呆気無く果てる。

「んぅうう!!!」

 白い飛沫、乳頭からシャワーのように出たのは、母乳だった。
 もちろん出産したからではない、乳房まで男を悦ばせる為の玩具にされている証拠だった。
 下品な笑いと野次が飛ぶが、スバルには反論する事さえできない。
 汗と母乳でぬめる乳にぐりぐりと亀頭が押し付けられ、擦られ、そしてイク。
 絶え間ないアクメにスバルの思考は幾度も霞み、白く染まった。

69ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/09/05(土) 20:01:49 ID:gkVXrYKk
 後ろから獣めいた腰使いで犯していた中年が、動きを早め、汗みずくになる。
 いよいよびくりと震えた時、汚穢なる白濁は乙女を内部から侵略した。
 よほど気持ち良かったのか、射精した姿勢のままぐりぐりと名残惜しげに押し付け、奥を擦る。
 荒く息を上げ呼吸を繰り返す男はしかし、一息つくとすぐ腰を引く。
 ねっとりと愛液と精液の混ざった汁が肉棒との間に太いアーチを描いた。
 スバルも強烈なアクメに浸り、切なげに震えていたが、休む暇など与えられるわけがない。
 すぐさま次の男が取って代わり、いきり立つものをぶちこむ。

「あひ、いぃいああぁぁ!!」

 悲鳴、甘美なる絶叫、雌の叫び。
 濡れた尻に腰がぶつかる淫猥なる音色と共に、アナルに刺さった犬の尾まで弄ばれ、スバルはアクメの大波小波にさらわれた。
 口の中でも白濁が溢れた。
 喘いだ瞬間に強く舌を押し当ててしまい、フェラチオされていた男もイッたのだ。
 
「ん! んちゅ……じゅるッ、ぷぁ」

 うっとりとした声で、少女は口に溢れる精液を舐め取り、飲み干す。
 本来ならとうてい美味と思えぬ味が、度重なる改造と調教の末に、今では天上の甘露だった。
 飲むだけで気持ち良い、匂いを吸込めばさらに果てしない。
 嗅覚もまた、目隠しと聴覚封じで一層敏感になっていた。
 体中に押し付けられる硬い肉棒、熱い感触、どんどん理性が削り取られていく。
 群がる男は数えきれず、まだ何人もが順番待ちで控えていた。
 
「あぁ……あッ……ああぁッッ♡」

 終わりなく続く姦通に、スバルの絶望と喜悦の声が響き渡る。
 室内は濃厚な性の香りと音に包まれた。
 その光景を見つめ、興奮しながらも、何人かの男は少しばかり退屈そうな顔をしていた。
 これだけの人数ではいつ自分の番が来るか知れない。
 
「ではわしはこっちで楽しむか」

 立って控えていた人形の美貌に、一人の男が舌を這わせる。
 長い桃色の髪、豊かな肢体を包むボディスーツ。
 もしもの時に備え、護衛の為に控えていたカーマインだった。
 広いフロアには何体ものカーマインが居る。
 今日はこの無機質な少女達も彼らの玩具だ。
 求める男に応じ、スーツは穴が空き、白い肌と桃色の乳首、ぴったり閉じた秘裂まで露わになる。
 ある者は押し倒した、ある者は自分の上に乗せて腰を振らせた、またある者は深い谷間に挟ませ擦った。
 表情に変化が乏しいのが面白みに欠けるが、与えられる肉の悦びは申し分ない。
 閉ざされた室内は、空調の機能を超越した濃厚な淫臭に満たされていく。



 どれくらい交わっていただろうか、どれくらい犯され、穢されただろうあ。

「あ、あッ♡ はぁ……あぁ……」

 スバルは唇から舌先を覗かせた、だらしない顔で、唾液と甘美な吐息を、ひっきりなしに零す。
 下腹が重く感じるくらい中に射精され、体中に浴びせられた精液の熱が、匂いが、思考を掻き乱す。
 何人に犯されたかなど、もう数える余裕もない。
 ぴしゃりと尻を叩かれた。

「ひゃう!」

 言葉は聞こえないが、何を命じられているかは分かった。
 ふらふらと四足立ちで歩き、進む。
 暗闇で閉ざされた目の前から匂いがした。
 濃い、男の匂い、雄の放つ香水だ。
 汗と尿と我慢汁、精液の混ざった、良い香り。
 すんすんと鼻を鳴らし、スバルは闇の中でそれを探り当てた。
 舌を伸ばす、触れる、硬くて大きい、逞しい剛直。
 言われるまでもなく、スバルは舐め始めた。
 ぴちゃぴちゃと幹からカリ、亀頭まで、袋も逃さずくすぐった。
 塩辛い我慢汁が美味しくて下品に音を立てながらしゃぶり頬をすぼめて吸い上げる。
 もはや熟練の技となったフェラチオ、耐えられる男などいない。
 あっというまに膨張し硬くなり、張り詰めた亀頭が、弾けた。
 凄まじい勢いの射精、一滴残らず少女は精液を飲み干す。

「んぅ、んッ……んく、ちゅぱッ♡ はぁ、おいしぃ……」

 鼻を抜ける青臭い風味まで心地良い、濃厚な精液は麻薬のように彼女を溶かす。
 やがて、脳内に声が響いた。
 ジュードの念話だった。

70ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/09/05(土) 20:02:28 ID:gkVXrYKk
『相手のご所望だ、乗っかれ』

 手に何かが当たる、相手の男の膝だった。
 どうやら目の前の男性は横たわっているらしい。
 スバルは手探りで体に触れ、腹筋や腰の位置を確かめ、上に乗って行く。
 結合の方法に関してはジュードに指示された、恥ずかしいと感じはしたが、抵抗できるだけの理性が働かない。
 男の上に跨ると、大きく脚を開き、手を丸めて胸の前にかざす。
 それは人の姿をした犬がチンチンのポーズをする様と言えた、蹲踞の如くがに股になって秘所を晒す雌犬の少女は破廉恥を極める。

「あ、あたる……硬い、おっきいの……あぁ……はいる、あッ! は、はいるぅッ♡ はいります、いれます……あ、ひぁあッ♡」

 スバルは貪欲に腰をくねらせながら、男の上に腰を下ろしていく。
 硬く熱いもので媚肉を広げられ、奥に当たった。
 もちろんそれだけで達し、少女は喜悦に鳴きながら戦慄く。

「イク! イクの……跨ってイク! あぁ……チンポ、チンポぉおッ♡」

 悔しさを感じる心も、羞恥心を感じる心もない、あるのは淫欲のみ。
 スバルは男の腹筋の上に手を添えると、一心不乱に腰をくねらせ上下させ、快楽を求めて突き進んだ。
 その様を見る者の叫びなど、聞こえる筈もない。
 念話の声が、毒を帯びて脳髄に響いた。

『気持ち良いか雌犬ちゃん』

『は、はい……きもちいい……チンポ良い、チンポ好きぃ』

『そうか、それは良かったな。パパそんな良いか』

『え』

 ふいに聴覚が戻る、懐かしい声がした、聞き慣れた声。
 視界に光が満ちる。
 薄明かりだったがすぐに順応し、明瞭な光景を見た。
 あってはならない光景が。
 
「おとうさん」

 声が出た。
 腰の後ろに手を回している、全裸の男、たぶん手首を縛られているのだろう、ゲンヤ・ナカジマ。
 その上に自分は跨っている。
 状況を理解できない、したくない。
 歓喜の甘い感覚が猛毒のように脳髄を侵略した。
 腰が止まらない。

「うそ、やだ、え?」

 腰が勝手に上下した、ゲンヤの叫び、ギンガの叫び。
 視界の端には姉も居た、自分と同じ雌犬のコスチュームで、知らない男に犯されながら叫ぶ。
 
「いや、いやだ……あッ♡ あ゛ぁああああ!!」

 絶望と共に二人は絶頂した。
 痙攣する膣壁へ、濃い精液が満ちていく。



「やめて! スバル……おね、がい……だから、あッ♡ やだ……だめぇ……お父さんのチンポの、硬いの……だめ……だめぇえッ♡」

 青い髪を振り乱し、豊かな爆乳を波打たせ、鳴き叫ぶ姉の声など、聞こえる筈もない。
 もちろん、横たわる父の悲痛な声もまた。

「スバル、やめろ……お、くぁ……やめッ」

 ゲンヤの呻きはしかし、圧倒的な法悦を前に霞んでいた。
 娘の成長した体、そして容赦無い腰使いを前に、妖艶さに、打ち震える。
 最初から全てを彼は見せられていた。
 見知らぬ男達に奉仕し、また犯され、女の声を上げて戦慄く娘を。
 怒りと憎しみの中で確かに感じてしまう、淫らな欲望。
 男としての自分の性をこれほど忌まわしく感じた事はない。
 聴覚と視覚を封じられたスバルにはゲンヤが誰かなど理解できない、だからこそ容赦ない腰使いで、父の上で乱れた。
 たぷたぷと揺れる乳房、白く豊かな肉。
 快楽にくしゃくしゃに歪む美貌。
 何もかもが最上であり、ゲンヤを苛む。
 傍らではギンガの尻へ太った男が腰を叩きつけ、一心不乱に犯していた。
 
「スバル、だめ……やめて、お願いだからぁ……スバル、スバルぅ……あッ♡ やだ……イク……またイクぅうう!!」

 ギンガは鳴き叫びながらも、抵抗一つできず、弱々しく四肢を震わせ痙攣した。
 フロアで犯される女体は、スバルとギンガを含め、総勢二〇以上あった。
 もしもの時に備え警護の為に配置したカーマイン全ての感覚が、ギンガにはリンクされている。
 もちろん、スバルの感覚も。
 自分自身の快感、他人の快感、全てが混ざる。
 視界までも重なり、父の顔を見下ろすギンガ。
 
(やだ……だめ、だめなのに……気持ちいい……おとうさん……おとうさんッ)

71ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/09/05(土) 20:03:51 ID:gkVXrYKk
 目尻に涙を浮かべ、絶え間なく訪れるアクメに浸りながら、ギンガの理性がこそぎ落とされる。
 今日まで何度見ただろう。
 喜悦と欲望に歪む父ゲンヤの顔。
 カーマインにのしかかられ、あるいは馬乗りになり、腰を振る父。
 親としてでなく、男としての彼の顔。
 あってはならない悦びと欲望がギンガを侵食していた。
 父親なのに、気持ちが良い、父親が、気持ち良い。
 家族としての親愛の情が上書きされていく。

(お父さん、お父さん……おとうさんのチンポ、気持ち良い……す、きぃ)

 何度も何度も奥を突き上げて自分をイカせてくれる父の剛直に、娘としてでなく、女として、雌としての本能が疼く。
 ギンガの視線も、体も、今後ろから貫く見知らぬ中年男など意識していなかった。
 姉は確かに、羨望と嫉妬の目で妹を見る。
 自分も欲しい、ああして父の上に乗りたい……いや、獣みたいに犯されたい。
 
「だめ! そんなの、だめ……だめ、スバル……やめて、お願い」

 たぷたぷと爆乳を揺らし、長い髪を振り乱し、ギンガは必死に懇願する。
 分かる、このままでは自分の中の、人として大切な、決して踏み外してはいけない部分が崩壊する。
 そんな些細な理性の抵抗など、鬼畜が許すわけもない。
 それまで傍観していたジュードがスバルに近づく。
 彼は何かを念話でスバルに囁き、視線をちらりとギンガに向けた。
 人を嬲り殺す悪魔の目だった。

「だめ……だめぇえええ!!」

 悲痛な叫び、その一切を無視して、ジュードはスバルの五感を全て戻した。



「おとうさん、あぁ……やだ、うそ……ごめんなさい、ごめんなさい」

 スバルはポロポロ涙を流しながら、何度も謝る。
 今まで感じ、乱れていた自分、流れ込んだ快感全てがおぞましく穢れたものに思えた。
 必死に少女は腰を上げ、父の剛直を抜こうとする。
 だがその瞬間、肩を掴んだ力強い男の指が、強制的に腰を降ろさせた。
 体重の乗った結合、亀頭が子宮口に刺さり、絶叫めいた嬌声が広がる。

「あ゛ぁぁあッ♡ はひぁああッ♡」

 声を上げ、乳房を弾ませて戦慄くスバル。
 少女の肩を掴んだ外道の中の外道は、にこにこと笑いながら、親子の姦通に手を添える。

「おいおい何してんだよ。パパのおちんちんまだ硬いだろ? もっと気持ち良くさせて親孝行しなきゃ」

「やだ、やだやだ! やめて、ゆるして……だめ、だめだからぁ……あ、ひぅ! あぁぁッ♡」

 奥にゴリゴリと当たる亀頭の硬さに声が上ずって、視界に火花が飛んだ。
 気持ちが良い、良すぎる、ダメなのに良い、意思を裏切って、いや……もしかすると、本音を曝け出し、腰が上下に左右に淫らに動く。
 尻尾を揺らして父の上で発情する雌犬に、ジュードが笑う、ゲンヤが叫ぶ。

「スバルやめろ……頼む、やめてくれ」

「ゲンヤパパも気持ち良くてチンポカチカチの癖に何言ってんの? もう中出ししてる癖にさぁ」

「〜ッ!」

 血を吐くような顔で、ありったけの憎しみをこめてジュードを睨むゲンヤ。
 だがすぐに顔は快楽の責め苦に歪み、怒りさえ維持しきれない、スバルの肉体はあまりにも美しく素晴らしかった。
 周囲で親子の行為を見ていた男達は嬉しそうに笑った。
 これも彼らにとってはショーの一環らしい、憐憫の情を見せる者など一人としていない。
 ジュードの傍に、白衣の男が立った。
 眼鏡を掛けたスカリエッティだ。

「そろそろやります?」

「ああ」

 痴態と淫臭を前にまったく動じず感じず、実験を観察する学徒の目で、スカリエッティは好奇心も露わに宙に投影したディスプレイに指を這わせる。
 スバルの中で何かが爆ぜた。

「――ッ」

 声が、出ない。
 息が詰まった。
 出る筈だった絶叫が強すぎる感覚の為、一瞬止まって、掠れた息だけが溢れて。
 すぐ次の瞬間には、声音を刻んだ。

「あ゛あ゛ぁぁぁあッ!!! お゛ッ、おぉぉおおおッ♡♡」

 アクメの大波が常の何倍もの強烈さで休みなく訪れ、声はもはや野獣の如く激しく。
 締め付ける媚肉を前にゲンヤがまた果てて、熱い精が溢れるも、スバルにはもうそれを意識し嫌悪する余裕さえない。
 戦慄き震え、波打つ尻たぶ、汗と母乳に濡れる大きな胸、淫らに歪む顔。
 視線を向けるジュードに、スカリエッティが目を見開いて笑った。

72ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/09/05(土) 20:04:33 ID:gkVXrYKk
「予想以上だ、同じ素体から作られた姉妹だからでしょうか、やはり他の機人シリーズよりずっと感度が良いですよ」

「へえ」

 熱を込めて興奮に声を上げるスカリエッティに、ジュードは素朴な好奇心を浮かべて画面を見た。
 今、姉妹の感覚はとうとうリンクされ、双方は互いの感覚を与え合い、受け合い、高め合う。
 双方向性で繋がる体の感覚、さらにそこへ重ねて流し込まれるカーマイン達の感覚。
 普通の人間ならまず味わう事のできない他者の身体感覚に、脳髄は掻き回された。

「す、ばる……ッ!」

 ゲンヤが涙しながらも、凄まじい腰使いと快感に喉を震わせた。
 スバルはもうゲンヤの上から退こうとしない。
 必死に腰を振って、振りたくって、上下に尻を揺さぶって、彼の剛直を扱き抜く。
  
「おとうさん♡ おとうさんのチンポ良いよ! 硬くて、あひッ♡ お、おっきくて……おく! 奥にあたるの! すき……だいすきぃ!」

「おとうさん……おとうさぁん♡ あぁ……やっぱりおとうさんのチンポ良いぃ♡」

 うっとりと淫らに微笑む、姉妹の顔。
 それはまったく同じ相だった。
 ギンガは知っていた、何度も何度も、カーマインを通して味わった、ゲンヤの剛直。
 嫌だと叫び、やめてと懇願した、その理性の裏にあった真実。
 本当は、自分もしたかった、実際にあの硬く逞しいもので中をえぐり掻き回して欲しかった。
 それが昔からあった欲求なのか、カーマインと繋がった事で生まれたものなのか、今ではもう分からない。
 歪んだ父への愛は姉妹のスバルの心をも侵食した。
 彼女たちは今や一つの生命体だった。
 肉体の感覚も、心の機微さえ合一している。
 スバルがギンガでありギンガはスバルだった。
 豊かで淫らな体をくねらせ、弾ませ、姉妹は父を愛し、愛される。
 膣壁越しに彼の昂ぶりを察したスバルは、一心不乱に腰の動きを早める。 

「出るの? 出るの? わかるよ、んぅ、ふうう! おとうさんのチンポ私の中でおっきくなってる……奥に、あッ♡ ごつごつって当たる、当たってる!」

「いっしょに……みんなで、いっしょに……イこうよ、ね? ひゃぅッ♡ イク……イクぅうう!!」

「やめ、くあ……ぐあああ!」

 苦痛にも似た甲高い悲鳴が重なり合う。
 溢れた白濁がまたスバルの中を満たし、子宮へと注がれていく、それは余さずギンガにも伝わってアクメを生んだ。
 三人は達し、濃密を極める快楽の甘さに溶けていく。
 眼の奥せスパークする閃光、理性は白く染まっていた。

「おうおう、こりゃまあ、ひでえな。まるで獣だぜ」

 ジュードは笑っていた。
 最初は処女だった娘が、今や父親の上で腰を揺すって精液を絞りとっている。
 姉まで堕落して身悶えしていた。
 普通の人間の味わう娯楽など味わい尽くした男には、この種の狂った淫欲の遊戯が数少ない楽しみだった。
 タバコに火を点け紫煙を吸い、考える。

「親父の方は邪魔だな。殺して捨てるか。娘の方はどっかの変態に売るか、それとも一緒に処分しちまうかな」

 いつもの事、ひと通り遊んだ玩具はきちんと綺麗に処理しておかないと害が及ぶ。
 慣れたものだった。
 そう物思いに耽る時だった、変化が起こる。

「あぁぁぁッ♡」

 甲高い雌の声だった、だがスバルでもギンガでもない、機械の女の声。
 ありえない事にジュードが訝しんで眉根を歪める。
 周囲で犯されていたカーマインが声を上げたのだ。
 
「あ?」

 おかしい。
 カーマインシリーズは限りなく機械的な思考で動くよう開発、調整されている。
 例え体に強烈な絶頂を味わっても、あそこまで声を荒らげる事はない。
 それも一回くらいならまだ許容範囲だっただろう。
 だが周囲には、どんどん嬌声の渦が広がっていた。

「ひッ♡ あッ♡ おぉおおッ♡」

「イク……イクぅうッ♡」

73ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/09/05(土) 20:05:23 ID:gkVXrYKk
 ジュードが視線を巡らせる。
 スカリエッティと目があった、彼の顔にも、余裕が消えて困惑があった。

「おいせんせー。どうなってんの」

「いや、それが……その」

 スカリエッティは目の前に広げていたディスプレイを拡大する。
 数値の以上は門外漢のジュードにも明らかだった。
 姉妹は相互に作用するよう繋げていたが、本来は一方通行だった筈のカーマイン達の身体感覚共有まで拡大、影響されていた。
 
「私にも良く分からないんです、カーマインの機能にまで感覚共有が波及して」

「止められねえのか」

「原因不明です、何故こんな」

 いつもは余裕ぶっているスカリエッティの顔が不安げに歪む。
 ジュードはしばし考えると、すぐさま決断した。
 なぜ、どうして、そんな事は些細な問題だ、後で全てが解決した後調べれば良い。
 重要なのは予定外の事態を迅速に収める、その一点に尽きる。

「悪いがこれで終わりだ、あばよ」

 彼は足早にスバルへと近づく、まずは妹から処理する。
 手には一瞬で展開されたデバイスのナイフ。
 売り払うのも殺して処分するのも大差はない、首に添えた刃を引こうと力を込めた。
 それを視界に捉えたギンガが、快楽に苛まれながら、理性を取り戻す。

「だめぇえええ!!!」

 その時、スバルが動く。
 まるで姉の声で呪縛が解き放たれたように。
 少女の拳がジュードの手を打ち付け、立ち上がったと同時に長い脚が円を描いて蹴りを放つ。
 ジュードの美貌が歪み、折れた歯が宙を舞った。

「な、はッ? どうなってる、おい、ありえねえだろ」

 口から血を流しながら、余裕を捨てて困惑した。
 スバルには決して自分に手を出せないよう脳に処置をしていた筈だ。
 だが今それが意味を失い、少女が立ち上がって構える。
 脚を伝い落ちる父の精液も、汗も、何もかも忘れ、最後に残った理性と怒りに瞳を黄金に燃やす。
 手にはデバイスがあった。
 ジュードが最初着替えさせた時、奪ってポケットに入れていたマッハキャリバー、蹴られた拍子に落ちたものを掴んだらしい。
 バリアジャケットを纏うスバル。
 陵辱遊戯に来ていた客が困惑して慌てる。
 カーマインを見た。
 彼女たちは異常事態にまったく反応せず動かない、まるで糸の切れた人形のように。

「おいスカリエッティ!」

「わ、わかりません、動かないんです」

「糞がッ。俺がやるしかねえのかよ」

 高位魔導師として何度も死線をくぐり抜けたジュードは戦闘態勢を取る。
 ナイフを構え、自慢の幻影魔法の準備を整え、スバルを見据えた。
 次の瞬間、その視界を鋼の拳が埋めた。
 
「え」

 打撃、振動、苦痛、そして空白。
 一撃で彼は意識を失い、悪逆の日々と別れを告げた。
 実戦経験豊富な高位魔導師、その自負と増長、前線を離れて久しい腕と勘の衰え、才能豊かなスバルを見下した事が敗因だった。
 


「ギンガのインヒューレントスキル、ですか」

「はい」

 時空管理局本局の一室、医療技術班のフロアで、顔を見合わせた女達が語る。
 マリエル・アテンザ、シャリオ・フィニーノ、そしてシャマル。
 白衣に袖を通した秀麗な女達の目の前には、ギンガ・ナカジマの詳細な身体データ、そしてあの日発動した機能と効果が記されていた。
 かつてギンガがスカリエッティに拉致、洗脳された際、彼女は武装こそ施されたものの、戦闘機人の各個体の持つ筈のインヒューレントスキルに関しては実装されていなかった。
 スカリエッティの調査でも、未実装と判断されたからだ。
 実際は違う、厳重な隠蔽とリミッターで抑えられていたのだ。
 おそらく、制御も有効活用もできないと、彼女を開発したスタッフが判断したのだろう。

74ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/09/05(土) 20:06:11 ID:gkVXrYKk
 名前を付けるならば、身魂共有、マインドリンクとでも呼ぼうか。
 精神から肉体感覚まで、あらゆるものを他の機人と共有し、一糸乱れぬ連携、集団を一つの意識で動かす為の能力だ。
 個体差のある魔導師と違い、数と量産性、性能の統一が可能な戦闘機人ならではの強みと言える。
 だがそれは封印された、戦闘機人といえどあくまでベースは人体、他者との精神の合一は個としての認識を危うくし、心や感覚が破綻してしまう危険性があった。
 機械の心の筈のカーマインが、ゲンヤに好意的感情を覚えていたのがその予兆だったらしい。
 封印されていたマインドリンク機能が、無理矢理他者と感覚を繋げた事でリミッターが外れていき、最終的にスバルの危機を意識したギンガによって呼び起こされた。
 スバルが支配を脱したのも、精神合一した事で、強制力を薄められた事による。
 感覚を二〇分の一にし、支配の強制力も二〇分の一にしたのだ。
 
「お陰で大事件が解決したけど……でも」

 シャマルが沈鬱な顔と声で、視線を虚空に彷徨わす。
 ジュード・マクスウェルの逮捕は、JS事件以来目立った事のなかった世間に、凄まじい波紋を読んだ。
 現役局員による武器密売、人身売買、そして捕縛された二人目のスカリエッティ。
 今世界中で何人ものスカリエッティが逮捕されているが、彼ら全てを捕らえるのは無理だと、眼鏡のスカリエッティは聴取で笑って答えた。
 また、膨大な数存在する彼らを捕らえたとして、犯罪に関与していない者まで含め、どのように対処するべきか、それも法と倫理の果てしない議論を必要とするだろう。
 シャマルは沈鬱な表情で溜息を零す。
 スカリエッティ、カーマイン、ジュードの裁判、管理局へのマスコミや世論の糾弾。
 事件は解決したが事後処理は山を築いている。
 だが何より憂慮すべきは、被害者であるナカジマ一家だろう。

「スバルとギンガ、ナカジマ三佐は、どうなるのかしらね」

 答える者は居なかった、シャマルにも答えなど分からなかった。
 事件の詳細について知るほど憤りと悲しみが胸に募る。
 ナカジマ一家がどんな目に合ったかは、余さず調書で語られた。
 事件捜査を担当したはやての尋問だった、その日はやてが珍しく家で深酒して悪酔いしていたのを覚えている。
 嬉しげに、他人を地獄に貶めた事を語る人間、この世に理由なき悪意が存在する事を知る時ほど、虚しさと怒りを覚える。
 例え犯人が捕まったとしても壊れたものが元に戻るとは限らない。

「せめて、少しでも昔に戻れると良いんだけど」

 小さな呟きに、顔を伏せていたシャリオとマリエルも頷いた。
 それは彼女達を見守る全ての人々の願いだった。
 


 願いは虚しい。
 願うだけならだれでもできる、叶うかどうかは別問題だ。
 むしろ願えば願うほど、どうしようもなく揺るぎない現実に砕かれ、心は淀む。
 
「ぐ、ああ……」

 責め苦受ける虜囚にも似た、肉の喜悦への紛れも無い反応。
 ベッドの上で絡まる裸身は三つ。
 年老いた父の上に乗るのは、柔らかく豊満、妖艶淫靡を極める雌が二匹。
 凄まじいボリュームの乳房を前から重ね合わせ、都合四つの乳肉でゲンヤの剛直を挟み、包みながら、チロチロと亀頭を舌先でくすぐる。
 二人は笑っていた、娘の顔で、娘にあってはならない表情で。

「ギン姉、お父さんのおちんちん、カチカチだよ。ん、ちゅッ♡」

「うん。我慢汁たくさん出てる、気持ちよさそう……美味しいッ♡」

 うっとりと目を潤ませ、本心から嬉しそうに舌を伸ばすギンガ、何度も亀頭にキスをし、愛情たっぷりに頬ずりまでする。
 壊れた理性は戻らなかった。
 快楽、親子でする姦通のあまりにも甘く蕩けるような味を覚えたスバルとギンガは、既に父を父として見ていなかった。
 事件後の療養という名目での長期休暇、ナカジマ家の邸宅の中は、噎せ返るくらい雄と雌の淫臭に満ちていた。
 巨大な白い乳房が跳ね、ゲンヤが呻く。
 汗と母乳にまみれた胸の摩擦は凄まじい快感を生んで彼を破壊していく。
 前髪を揺らし、乳肉を波打たせ、愛欲に潤む眼差しで見上げてくる姉妹。
 そこへ重なる妻の面影が、罪悪感と快楽との二重奏で精神を締めあげた。
 ゲンヤの張り詰めた欲望を察したのか、二人の動きが加速度的に増していく。
 完全な連携だった。
 事件以降、スバルとギンガのリンクは切れていない、厳密に言えば切れない。
 同じ細胞をベースにした姉妹ゆえか、カーマインシリーズとのリンクは切れたというのに、精神と肉体は連動したままだ。
 お互いの、そしてカーマイン達の記憶と経験を蓄積した愛撫は熟練の極みだった。

75ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/09/05(土) 20:07:16 ID:gkVXrYKk
 カリ首をこそげる舌の動き、包み込み、締め上げ、扱き上げる摩擦の加減、全てが絶妙。
 ぶるりと身震いした瞬間、ゲンヤは年甲斐もなく大量の精液をぶち撒けた。
 姉妹は顔と髪にかかった白濁、谷間に零れた一滴々々まで、舌を伸ばして舐める。

「お父さん、とっても濃い……」

「ねえスバル、今日は私が先で」

「うん、良いよ」

 姉妹は決して挿入の順番を争わない。
 ひとしきしパイズリで絞りとった精液を舐め終えると、ギンガがベッドに横たわる。
 張りと柔らかさを併せ持つ爆乳が自重で形を変え、長い髪がベッドに散る。
 顔には期待と愛情、優しさ、本能。
 ゲンヤは生唾を飲んだ、傍らのスバルはギンガと手を繋ぎ、甘く囁く。

「ほら、お父さん。私とギン姉を……」

 感覚の繋がったままの二人は、一人抱けば二人抱くのと同義だ。
 ゲンヤの中の葛藤。
 男として雄として、豊満で美しい女を抱きたいという穢れた本能。
 父親として人として、娘を抱く事への嫌悪と禁忌。
 そこへ重なる亡妻の面影と、もう元に戻らない二人の精神と肉体、そして一度は体を重ねてしまったという揺るがぬ事実が、絶望を超えた諦観となって彼を屈服させた。
 
「……」
 
 声もなく、だが息は荒らげ、肩で呼吸し、ゲンヤは娘の上に覆い被さる。
 硬くなったものははち切れそうなほど膨らんでいた。
 くちゅり、と、微かな粘膜の音、肉と肉が触れ、沈み込む。

「ああぁぁッ♡」

 シーツを掴み、握ったスバルの手を握りしめながら戦慄くギンガ。
 長くむっちりと肉付きの良い脚が腰へと絡みつき、逃すまいと抱き寄せる。
 逃れられない、離れられない。
 ゲンヤは突き上げた、渾身の力を篭めて。
 一心不乱に突いて、突いて、突き上げ、抉る。
 揺れる乳房が胸板に押しつぶされ、極上の肌触りと柔らかさを提供する。
 
「お、とうさん……すごい、おっきい……気持ち良いよ!」

「もっと、奥突いて! 奥の、奥まで……ふぁあッ♡ そう、そこ! そこ気持ち良いの!」

 同じ快楽を味わう二人の姉妹は乱れ、同じように涙ぐんだ喜悦の目で父を見上げる。
 吐息の感覚が短く、切羽詰まった様子になり、締め付けがきつくなった。
 姉妹の肉体は父の射精の間隔にまで順応している、もしかすると、二人を作った開発者はその種の用途も考慮していたのかもしれない。
 三人が絶頂に飲み込まれたのはまったくの同時。
 爆ぜる白濁、締まる膣壁、痙攣する肉体。

「あぁ♡ イク……イクぅうう! おとうさん、おとうさんのチンポで……イクッッ♡」

「私も、一緒に……イクッ♡ あ゛あぁぁッ♡」 

 二人の乙女の声が重なり合う、その響きは天上の音楽のようだった、聞くだけで体中の血液が熱くなる。
 何度も何度も、娘の中で跳ねては精を注ぐゲンヤの剛直。
 ギンガの蜜壺は飢えたように吸い付き残さず飲み干す。
 ようやく射精が終わり、ギンガの四肢からも絶頂後の脱力感でふっと弛緩。
 肩で呼吸しながら離れるゲンヤだが、快楽の残滓に焼かれながらも体力の残るスバルが、今度は体を寄せてきた。
 
「ねえ、お父さん、次は私……」

 豊満な乳房を押し付け、焦らすように指先で濡れた肉棒を撫でられる。
 巧みな指使いと力加減に、射精したばかりだというのに、ゲンヤの欲望はこの上なくそそられた。
 横たわる姉の隣で、スバルが後ろを向く。
 四つん這いの、獣の格好で突き出される尻。
 大きく、豊かで、張りのある、白い尻たぶ。
 膣口はとろとろと愛液を垂らして待ち受けていた。

「ほら……きてぇ」

 耳朶から頭の芯まで蕩かす声音。
 いけない、やってはいけない、してはいけない。
 微かな理性の残り滓が何かを叫ぶ、だが、それがどうした。
 だから何だというのだ。
 二度と戻れない場所まで行ってしまった娘に嘆くにも、そう調教した悪漢に怒り憎しむにも、疲れた。
 諦観の中、ゲンヤ・ナカジマは二人と同じ場所まで堕ちようと、ぼんやり思う。
 着痩せするたちなのか、普段の制服姿やバリアジャケットよりも大きく見える尻に指を埋め、掴み、己自身を宛がう。
 そして、一気に腰を突き出した。

「あッ♡」

 後には、女達の絶え間ない嬌声だけが残された。


終幕

76ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/09/05(土) 20:08:08 ID:gkVXrYKk
投下終了

姉妹丼良いよね

77ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/09/05(土) 20:13:47 ID:gkVXrYKk
http://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=18&all=41407&n=0&count=1
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=5763911

こっちもぺたりんこ

78名無しさん@魔法少女:2015/09/05(土) 23:25:12 ID:xEw9UZ4E
>>77
良かった……ハッピーエンドだ!

79名無しさん@魔法少女:2015/09/07(月) 06:09:27 ID:8a4Qw2y.
いや割とガチでハッピーエンドだと思

80名無しさん@魔法少女:2015/09/13(日) 00:37:26 ID:2Q2isqIA
スバルとギンガは遺伝子的には
クイントの妹みたいなもんだね
やったね!

81ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/09/13(日) 14:59:09 ID:JZaxVn8E
ちょっと番外編投下しますぞー

82ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/09/13(日) 14:59:44 ID:JZaxVn8E
スバル・ナカジマ陵辱 番外編


 第二次戦闘機人事件、ナカジマ家族を巻き込んだ一連の事件より、しばらくの時間が過ぎた。
 スカリエッティシリーズという何万人にも上るスカリエッティと知性と記憶を共有するクローン達、現役局員ジュード・マクスウェルの管理外世界への武器密輸と犯罪組織との繋がり。
 これらの問題は未だに議論と裁判を繰り返しており、収拾には時間がかかるだろう。
 それに比べれば、捕縛された戦闘機人カーマインシリーズへの対処は簡単なものだった。
 彼女達には自我と呼ばれるものが限りなく希薄で、ギンガの持つISマインドリンクの強制介入によりスカリエッティやジュードの支配権はほぼ消滅している。
 主なき人形と化したカーマインは抵抗という言葉を知らなかった。
 摂食、睡眠、排泄、必要最低限の生命維持活動以外は設定された権利者の命令がなければ何もしないのだ。
 ナンバーズセッテをベースにした美しい顔立ちと、豊満な肢体を持つ少女達は今、廃棄された病院を改装した収容施設にて、無為な生活を送っていた。
 行政と管理局側としては更生の後に、社会復帰という名目で法執行機関にねじ込みたい思惑がある。
 しかしプログラムを弄り精神へアクセスする彼女らへのインプリンティングは、もし世間の目に止まれば糾弾されかねない。
 よって、結局カーマイン達は興味もない更生学習課程と共に、ただ寝て、ただ生きるという生活に甘んじていた。
 たった一体を除いて。



 ゲンヤ・ナカジマはこの施設に来るまで、随分と時間をかけた。
 恐れて、何度も足を止め、迷い、結局は訪れた。
 警備はさほど厳重ではなかった、人形の警護も脱走の心配もそれほどされていないという事だろうか。
 ぞんざいな手続きの後、何の問題もなくスムーズに面会を許可された。
 施設内のなんとも言えぬ雰囲気にゲンヤは異世界に迷い込んだような気分になった。
 広い棟の中、ソファに座って漫然と外を見る少女達、木漏れ日の下でぼんやりと過ごす少女たち、そうしているのはあくまで少数であり、大多数の少女は自室のベッドの上に座るか寝るかして糸の切れた人形のようにしていた。
 しかも、少女の顔は全て同じ。
 同じ容姿の少女を抱いた事のあるゲンヤとしては、直視するのもどこか後ろめたい気分になる。 
 通された一室で、彼女は待っていた。
 陽の光の差し込む部屋の中、簡易ベッドに腰掛ける、少女。
 他の娘と同じ容姿であったが、違う部分がある。
 視線だ、何か意思を秘めた瞳が、ちらとこちらを見上げる。
 
「では終わったら受付フロアに戻ってきてください」

 収容所の職員はそれだけ言うと帰って行った。
 出入りの管理以外は施設内ではほぼ自由行動が許可されていた、それだけカーマインの危険性はないと判断されているらしい。
 部屋に残された二人は、しばし無言で過ごした。
 ゲンヤはしばし言葉に迷う、どう切り出せば良いかわからない。
 すると、まるで彼の意思を汲んだかのように、向こうから声をかけてきた。

「お久しぶりです」

 無機質ではあるが、心地良い声音だった、元から良い声なのだろう。
 ゲンヤは一瞬呆気にとられるが、返礼してこちらも挨拶で返す。

「ああ、そうだな……ええと、56と言えば良い、のか」

「どうぞお好きに」

 ナンバー56、それは監禁されていた日々の中、ゲンヤの世話と監視、そして……性処理を担当したカーマインである。
 戦闘機人の腕力で組み敷かれ、強引に契った行為の数々、そしてしまいにはゲンヤ自身も彼女を貪った。
 しかもその知覚は全てギンガへと流れ込んでいた、これは後で知った事だが、悔やんでも悔みきれない。
 結局その為にゲンヤは人として大切な多くのものを失った。
 
「それでお前は、一体なんの用で俺を呼んだんだ」

 単刀直入に問う。
 今日ここへ足を運んだのはゲンヤの意思ではない、それは彼女の求めだった。
 まったく自我や欲求というものに乏しいカーマインシリーズの中で、彼女だけが、ナンバー56だけが発露した意思。
 それはゲンヤ・ナカジマへの面会希望だった。
 最初はもう一度会う事に難色を示したゲンヤだったが、突っぱねても何度も申し込まれる面会希望の要求に、ついに折れた。
 そして今日こうして訪れた。
 渋面を作るゲンヤを、56はじっと見る。
 普通そこまで視線をあからさまに重ねればどこか戸惑うのだが、無機質な彼女にそれはない。
 無表情で、ただ静かに、見る、見続ける。
 静寂。
 それは唐突に破られる。

「最近夢を見ます」

「夢?」

83ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/09/13(日) 15:00:53 ID:JZaxVn8E
「はい」

 彼女は彼女なりに、表情なき顔の裏で言葉を選び考えていたのだろうか。
 一語々々を区切るように告げた。

「それはあなたの夢です、私は夢であなたを見る」

「そんな理由だけで俺を呼んだのか」

 小さく頷いた。
 曲がりなりにも体を重ねた仲だ、確かに夢で相手を見たとしてもおかしくはない。
 だがそんな些細な理由で何度も面会を希望してくるとは。
 訝しむゲンヤだったが、次に出た言葉に、彼は打ちのめされた。

「あなたに、抱かれている夢です。私の知らない部屋で。壁に家族の写真が飾ってある」

 血が凍るような感覚、悪寒。
 言葉は続く。

「子供の頃から過ごした自分の部屋で」

「お、おい」

「いつも使っていたベッドで」

「お前、何を……おい」

「あなたに抱かれて」

「やめろ、おい! やめろ!」
 
 声を荒げるゲンヤ、恐怖に取り憑かれ正気を失いそうになる。
 見上げる56の眼差しは既に機械のそれではなかった。
 色を知り、肉欲の疼きに突き動かされる淫靡な雌、発情期のけだものと化している。
 しなだれかかり、豊満な肉体をこれでもかと押し付けながら、彼女は甘い吐息を零した。
 
「おとうさん……好き」

 娘でない声音で、娘でしかない響きが、父を呼ぶ。
 脳裏に浮かぶ、つい先日腰が抜けそうなくらい犯し尽くしたギンガとスバルの顔。
 その豊満で一度抱けば病みつきになる肢体、押し寄せる官能の欲求。
 気付けば、押し倒したか、押し倒されたか、ゲンヤはベッドの上で56と絡み合っていた。
 キスを貪り、手が乳房を揉みしだく。
 彼女のむっちりと肉付いた脚は淫らに腰を捉えた。
 管理局の科学者はカーマインシリーズとギンガやスバルとのリンクは完全に途絶したと太鼓判を押したが、結局彼らはスカリエッティの科学知識にはまだ遠いのだろう。
 
「ん、んぅッ! すき……すきぃ」

 切なげに喘ぎながら、愛の言葉と熱烈な抱擁、口の中へと滑りこむ舌先。
 驚いた事に、その全てがゲンヤの知る姉妹のものだった。
 違うのは体だけ。
 ならば、攻め方も同じで良いだろうか。
 彼はごつい手で56の肉体をまさぐる。
 大きな尻たぶを揉みしだきつつ、乳房は優しく、同時に乳首へは執拗なほど嗜虐的に。
 痛いくらい乳頭を抓ると56は身悶えしてよがり泣いた。
 服をめくる、既に太腿とショーツはびっしょりと愛液で湿っていた。
 ゲンヤが自分のズボンに手をかけると、張り詰めた股間の凝固が顔を見せる。
 勝手知ったる他人の体に、彼は己自身を埋めた。
 濡れに濡れたヒダはあっという間にまとわりつき、すぐさま柔軟強靭な締め付けで迎えてくれる。
 奥に当たった瞬間、それだけで容易く果てたのか、56は背を大きく仰け反らせて声を上げる。

「あぁぁッ!!」

 機械の声ではない、女の喜悦の響きだった。
 艶めかしく手と脚とでゲンヤに縋り付き、切なげな声と反応で身をよじる。
 感じる場所も、喘ぐ仕草も、どこまでもスバルとギンガに似ていた。
 無であったがゆえに、カーマインは他人の精神とのリンクでの影響が強いのだろうか。
 それとも、これがギンガのインヒューレントスキルの……真の力なのか。
 詮なき思考はすぐさま肉の快楽に流され消える。
 ゲンヤは息を荒げ、一心不乱に腰を振った。
 安物のベッドが二人分の体重と運動に軋みを上げ、あわや壊れるかというほどに揺れる。
 それでもゲンヤの動きは止まらず、56も貪欲に彼を求めた。
 次第にゲンヤの腰使いが素早く、激しく、強く、変わっていく。
 その全てを理解していた56は自分も腰をくねらせ、膣を締めあげて求めた。

84ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/09/13(日) 15:01:33 ID:JZaxVn8E
「だして……おとうさん、だして!」

 娘の声とどこまでも似た響き、そして体の反応が、否応なくゲンヤを果てさせた。
 ぶるりと震えると共に彼は全てを目の前に肉に吐き出した。
 鈍い音を立てて溢れる精液と愛液の混合液。
 狭い部屋の中に木霊する二つの呼吸音。
 
「もっと……もっと」

 甘い声で懇願する少女は、豊満な乳房を彼に押し付け、さらなる愛欲を貪ろうとする。
 ゲンヤは拒む事もせず、受け入れた。
 


「なあ、ちょっと良いか」

「あら、何かしらノーヴェ?」

 ナンバーズ更生組の教育担当、ギンガはにっこりと笑って首を傾げる。
 ちょうど、施設での講義を終えた時、ノーヴェが見計らって声をかけてきたのだ。
 快活で物怖じしない少女はしかし、今日はどこか恥ずかしそうに、視線を泳がせ頬を赤らめ、しばらく言葉に迷う。
 やがてようやく決心がついたのか、口を開いた。

「実はさ、最近ちょっと……変な夢を見る事があって」

「どんな夢かしら」

 一瞬、ほんの一瞬だが、ギンガの目の奥で妖しい輝きが生まれる。
 羞恥心の葛藤に耐えているノーヴェは気づかない。

「その、なんていうか……エッチな、夢っていうか」

 ぎゅっと自らの、身長のわりに豊かに育っている身を掻き抱き。
 ノーヴェはちらと視線を、見学に来ていたゲンヤへ向ける。

「お、おっさんと、する……夢なんだ。それも、この夢……他の皆も見てるみたいでさ」

「ふぅん」

 同じ施設に居るナンバーズ全員が同じ夢を見る、偶然で片付けられる事ではない。
 だがギンガはその事実を欺瞞で糊塗する。

「何かの偶然じゃないかしら。たまたま似たような夢を見たのよ」

「そう、かな」

「ええ、きっとそう。だから、気にする必要はないわ、ね?」

 そっと肩に手を置き、優しく微笑む。
 まだ少し納得いかない顔だが、それ以上食い下がる気も起きなかったのか、ノーヴェは力なく頷いた。

「うん、わかった」

 じゃあ、と振り返り、去っていく少女の背中に、ギンガは目を細める。
 その眼光の色は、淫らな輝きに満ちていた。



85ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/09/13(日) 15:02:42 ID:JZaxVn8E
「はぁッ♡ あの子達も取り籠めそうよ、お父さん」

「あ、んぅ! みんな、一緒になれるんだね、一緒に……ふぁあッ♡」

 ゲンヤの上で、腰を跳ね、くねらせるスバル。
 豊かな胸が弾けるように揺れ、桃色の乳首が残像を作る。
 ギンガは父の上に覆いかぶさり、爆乳を押し付けつつキスに夢中になっている。

「……」

 その肝心のゲンヤといえば、腰を突き上げスバルの奥に亀頭を叩きつけながら、漫然と快楽に耽っていた。
 以前なら少しは理性の抵抗もあったのだが、それが無意味だと知った今は、状況に甘んじている。
 スバルとギンガ、二人の同じ遺伝子をわけあった姉妹の共鳴の効果は、既に近くに居るナンバーズにまで影響している。
 ゲンヤは姉妹を抱きながら、時折56にも会いに行き、ほとんど日常的に彼女らの極上の肉体を好きにしていた。
 やがてその列にノーヴェ、そしてディエチやチンク、ウェンディ、セイン、ディエチ、そしてディードやオットーも加わるだろう。
 スバルとギンガの歪んでしまった精神と愛欲とに蝕まれて。
 自分を父と呼びながら淫魔のように絡みつき求めてくる様を想像し、ゲンヤはその実現するであろう未来に、恐れるどころか、微かな悦びを感じる自分を知った。
 毎日毎日、美しく瑞々しい、そして豊かな女を抱くうちに、あるべき理性と常識が溶けていく。
 スバルの尻を掴み、彼は強烈な力で子宮口に叩きつけた。

「「ひゃぅうう!!」」

 甲高い悲鳴の二重奏。
 感覚を等しく分け合う姉妹はまったく同時に同じ快感を味わい、そして絶頂。
 戦慄くスバルを前に、しかしゲンヤは手を緩めない。
 押し付けられるギンガの胸を揉み、敏感な乳首を捏ねる。

「あぁ!」

「まだお父さんはイッてないぞ」

「ご、ごめんなさい……すぐ、出させてあげる、からぁッ♡」

 まだ絶頂の波の引かないスバルは小刻みに震えながら腰を上げる。
 それ以上腰使いで満足させる事はできないと思ったのだろうか。
 二人は起き上がると体を寄せ合う。
 正面からぶつかり合う、姉妹の乳房。
 スバルの巨乳とギンガの爆乳が押し潰れ合い、調教開発で出るようになった母乳が汗と混ざってぬめる。
 
「さあ、どうぞ♡」
 
「お父さんの大好きな、おっぱいオナホだよ♡」

 うっとり顔を蕩けさせたスバルとギンガが互いの前髪と額をこつんと重ね、上目遣いに迎え入れる。
 ゲンヤは腰を上げると、迷う事なくその乳肉の合間に剛直を突き込んだ。
 張りに満ちてぐいぐい押し寄せるスバルの胸、しっとり吸い付く柔らかなギンガの胸。
 やや感触の異なる姉妹の重ねた乳房に包まれ、ゲンヤは腰を振る。
 正にオナホだ、瑞々しい少女の乳房の作るオナホール。
 本来子育ての為の肉は、今や父の性処理の為のさもしい道具と成り果てる。
 腰を胸にぶつける湿った音色、何度も跳ねて震える白い肉の塊。
 スバルの中で摩擦されていただけあって、限界が訪れるのは早かった。
 必死に娘の胸を犯す彼は、一息に全てをぶち撒ける。
 苦鳴にも似た呻きを上げ、射精するゲンヤ。
 真っ白な乳房の間で弾ける、濁った白が、谷間と少女の顔を汚す。

「ん、すご……あったかぁい」

「お父さんの、濃くて美味しい……おっぱいから、妊娠しちゃいそうね」

 潤んだ瞳で互いの胸の間に溜まった精液を見下ろすスバルとギンガは、舌を伸ばして舐め、指で掬って幸せそうに見つめる。
 この快楽も多幸感も、徐々にナンバーズ達に染み渡ってくのだろう。
 ゲンヤは気づかぬうちに、暗い笑みを浮かべていた。
 
「愛してるぞ、スバル、ギンガ」

 娘へ、子供への愛ではない、淫らで爛れた雄と雌の愛。
 まずスバルとギンガの心が肉の悦びに耽溺し、そしてゲンヤ・ナカジマの中にあった父性は、肉体のもたらす快楽と、極上の女達にかしずかれる喜悦に崩れた。
 精神は肉体の道具に過ぎない、かつてある哲学者の著書にあった言葉である。
 これから続く長い人生の中で、一人の男と幾人もの機人少女達は、身を以てその言葉を噛みしめるだろう。


終幕

86ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/09/13(日) 15:03:16 ID:JZaxVn8E
投下終了 今度こそ終わりです

みんな幸せ! ハッピーエンドだね!!

87ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/09/13(日) 15:06:25 ID:JZaxVn8E
http://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=18&all=41407&n=0&count=1
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=5794330

こっちもぺたり

88名無しさん@魔法少女:2015/09/13(日) 21:54:52 ID:2Q2isqIA
>>86
勝った!第3部・完!!

いやあ、すごいエロエロでたいへん良かった。
これは子沢山になりそうw

89名無しさん@魔法少女:2015/09/17(木) 23:58:03 ID:ENx.z35U
とある漫画家の
「第二次性徴期にホルモンバランスが崩れてちくびがちょっと大きくなる男の子いましたよね。
しこりができて痛いやつ。あの時期って、ちくびだけ女の子なんですよ。すごいですよね。」
という言葉が話題になってた

90ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/09/19(土) 16:06:30 ID:A0y9jtkE
男の娘のホルモンバランス狂った雌化乳とな?

まあそれはともかく投下します リインフォース陵辱

91ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/09/19(土) 16:07:11 ID:A0y9jtkE
奴隷融合騎リインフォース1


「やっぱり、難しいわね……」

 顎先にペンの尻を宛てがい、シャマルは沈鬱な面持ちでテーブルの上の書類の山と、そして目の前に広げた空中投影ディスプレイを見やる。
 そこに羅列するのは医療データ、および、肉体を構築する各種プログラムの状態である。
 一人の女の体と魂の形、とでも言えば良いだろうか。
 神ならぬ人の被造物と思えぬほど、細緻を極める複雑で難解な設計図だった。
 シャマル、そして管理局本局の技術者達でもお手上げというのだから、やはり古代ベルカの魔道士の業はオーバーテクノロジーとしか形容できないだろう。
 検査を終えた当人は、それまで診察の為に晒していた大き過ぎるほど大きな胸をセーターの中に押し込んで、微笑んだ。
 寂寥と達観を湛えた笑み、既に自分の生の限界を見極めた顔だった。
 
「分かっていた事だ、覚悟はできている」

「でも、リインフォース」

 何かを言おうとして、だが口ごもってその先を言えない。
 シャマルはすまなそうな顔をするが、リインフォースは首を振った。
 さらさらと流れる長い艶やかな銀髪、白い肌、豊かなプロポーション。
 美貌に浮かぶ儚げな表情と、真紅の眼差しの淋しげな風情。
 闇の書事件、そしてその後に続いたマテリアル達との事件を経て、季節は春を目前にして、遂にリインフォースの長くも短い生命は終末に差し掛かっていた。
 近頃はとみに体調不良が続き、魔法の行使にも困難を感じている、往時の力の欠片もない。
 それでもリインフォースは満足だった、ほんの少しの時間でも、守護騎士の皆や主と過ごせた事を幸運に思う。

「良いんだ」

「……」

 シャマルは黙って、視線で訴えかける。
 本人がそうと言い張れば、他人がどうこう傲慢な事を言える筋合いではない。
 それは分かっているが、リインフォースの顔に翳る哀切の程を見逃すほど薄情でも鈍感でもなかった。
 リインフォースの口ぶりは、まるで受け入れ難い事実を、無理やり自分に言い聞かせるようでもあったからだ。



「古代遺物特殊研究室?」

「はい」

 確認して問い返すはやての言葉に頷くのは、美しい少年だった。
 金髪に白い肌、それだけの要素を見ればユーノのようであるが、与えられる印象はまったく違う。
 年の頃は十代の半ばくらいでクロノと同年代、切れ長の瞳、座っている佇まいからも漂う何とも言えぬ品、繊細な体に纏う上質な衣服。
 ユーノの印象を素朴な子犬と形容するなら、彼の印象は名家で養われる典雅な血統の猫、といった具合だ。
 事実、彼はやんごとなき血筋の者であった。

「ジャン・メルヴィルと言います。貴女達の事は、スクライア君から」

 少年、ジャンはそう言って、隣に座るもう一人の少年を見る。
 ユーノはこくりと頷いた。

「ごめんねはやて、君達の事をあまり無闇に口外するべきじゃないのは分かっているんだけど、でもメルヴィル博士は古代ベルカ文明の技術に詳しいんだ。たぶん今の次元世界で、一番」

 八神家に訪れたユーノ、その連れとして共にやってきた少年の肩書に、守護騎士もはやても微かな光明を感じざるをえなかった。
 ユーノ曰く、古代遺失文明研究の第一人者、若くして二つの博士号を持つ子供、天才。
 管理局とはまた別の独立した研究所に所属しており、なんでも学会や研究会でユーノと顔見知りになったという。
 彼に事情を明かし、八神家へ招いた理由は明白だった。

「リインフォースを救えるかもしれないと思って」

 ユーノの言葉に、皆が声もなく頷いた。
 問うまでもない、誰も彼女の死など望んでいはいなかった。
 できるだけ、長く傍に居て欲しい、共に同じ時間を生きていたい。
 
「な、なあ! ほんとか、ほんとにあんた……」
 
 それまで抑えていたヴィータが、ジャンに縋り付くように問うた。
 他の守護騎士もはやても、八神家の全員が同じ心境だっただろう。
 少年は微笑んだ、なんと優しく、人の心を惹きつける笑顔か。
 元来のどこか冷たさすら感じさせる美貌に浮かぶ微笑には、見るものに救いと希望、恍惚さえ感じさせる風情があった。

「可能性はゼロではありません。僕も全力で事に取り組むつもりです」

92ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/09/19(土) 16:08:31 ID:A0y9jtkE
 はやて達は視線を見合わせ、色めき立つ。
 最初はあまりの若さと、聞き覚えのない所属に、どこか半信半疑だった。
 しかしユーノの紹介した肩書が真実ならば信用しても良いだろう、それでもしリインフォースが助かるというならば、どんなか細い希望にも縋りたい。

「お願いします! どうか……」

 はやてが小さな体を曲げて、車椅子の上で頭を下げた。
 少年博士は優しく高いソプラノの声で告げた。

「そんな畏まらないでください。人として当然の事をするだけですから」

 八神家の皆が、同席したユーノが、端然とした少年の言葉に感銘した。
 優しく賢く、白く美しい美貌、正に天使のような少年だった。

「あの……」

 おずおずと、その場で押し黙って立っていた当事者である女が、ようやく声を出した。
 麗しくも儚げな美貌、長い銀髪と豊満を極める女体。
 リインフォースは、己を救いえる少年に深々と一礼した。

「よろしく、お願いします」

 下げた頭を上げ、視線を向ける。
 瞬間、リインフォースはぞくりとした。
 細められた少年の眼差しが、一瞬だけ、鋭く酷薄なものに見えたからだ。
 氷結したように青い瞳、針のように鋭く冷たく。
 いや、見間違いだろう、と考えなおす。
 事実既にジャンの目は優しい光を湛えていた。

「はい、こちらこそ。リインフォースさん」



 広大な敷地を占めるのは、青々と茂る木々。
 天から注ぐ日光、清水流れる小川、その中を貫く石畳の道は良く手入れされていた。
 街から続く道の先、小さな森の中心には、大きな屋敷がそびえる。
 ミッドチルダの地上本部で一度手続きを踏んでから、リインフォースは送迎車に乗せられて、この屋敷に訪れた。
 門柱にはメルヴィル家の名と、ジャンの所属するという古代遺物特殊研究室の名が併せて刻まれていた。

「ここが僕の家兼、研究所です」

「立派ですね」

「そう言っていただけると嬉しいです」

 無人自動運転の車からジャンとリインフォースが降りた、車の中に乗っていたのは二人だけ。
 はやても守護騎士も付き添いはない、これは少年博士の申し出でもあった。
 彼の研究室にて、リインフォースの深刻なバグを除去改修する作業を行う際、リインフォース本人以外の来客は控えて欲しい、と。
 集中力を保つ為と、研究所でもある屋敷は老朽化しているので満足に接待できない為だと。
 目の当たりにした屋敷の壮麗さに、リインフォースは目を丸くした。
 老朽化したという割には、貴族然とした屋敷の白さと丁寧に刈り込まれた芝や植木からは、朽ちた気配など微塵もない。
 屋敷を見上げるリインフォースの前に、長身の人影が訪れた。
 声もなく恭しい一礼をするのは細長い体にタキシード、手袋と磨き抜かれた革靴。
 首から上は人間でなかった。
 人の顔のあるべき場所にはカマキリの頭が乗っていた。
 巨大な複眼に思わずぎょっとするリインフォースだが、すぐに相手がどういう存在であるかは理解できた。

「僕の使い魔、執事のピエールです」

「あ、えと、どうもよろしくお願いします」

「――」

 頭を下げて挨拶するリインフォースだが、カマキリは何も言わない。
 発声器官そのものがないようだった。
 リインフォースは視線を周囲に向ける。
 迎えに出たのはピエールという使い魔ただ一人、それ以外には誰一人居ない。
 彼女の疑問を察したジャンは説明を添えた。

「屋敷の雑事は全てピエールが行っています、もちろんあなたのお世話も彼がします」

「そうなんですか。ご家族は?」

「健在ですが、住まいは別です。研究にはその方が何かと都合が良くて」

「では研究室の方と一緒にここで?」

「いえ、僕一人です。研究室と言っても僕一人で設立し、僕一人で運営しているので」

 家族恋しさより自身の知性と探究心を優先する、天才ゆえの早熟だろうか。
 八神家の家族皆で一緒に過ごしたいと思うリインフォースには、想像もできない心境だった。

93ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/09/19(土) 16:09:12 ID:A0y9jtkE
 それとも、もっともっと長い生の時間を得れば、彼女にも孤独を求める心に共感できるのだろうか。
 全てはこの少年の細い双肩に掛かっていた。

「ではどうぞ」

「はい」

 促され、彼の後に続く。
 手荷物は気付かぬうちにピエールが持っていた。
 客室として宛てがわれた部屋は八神家の自室の倍はあった、それも埃一つとして落ちていない整然ぶりである。
 荷物を置いた後は、長い廊下の先、屋敷本館の隣に建てられた別館へと案内された。
 どうやらここが少年の仕事場らしく、古色蒼然たる本館に比べ、近代的な改修が施され、そこかしこに各種魔法術式を用いた計測機器が無機質な姿で屋敷の古雅を乱していた。

「そこへ」

 指で示されたのは、広い研究フロアの中央にある円形のくぼみだった。
 電気や魔力といったエネルギーを通すケーブルが張り巡らせてあるところを見ると、これが解析とプログラム干渉の機械なのだろう。
 リインフォースは頷き、言われるままそこに立った。
 
「早速始めたいと思います」

 輝く線が地面に幾重にも走り、複雑な紋様を刻んでいく、魔法陣だ。
 古代文明、ひいては古代ベルカ式魔法や文化に造詣のあるジャンのマシンが生み出すのは、やはり三角形を中心に構築されるベルカ系だ。
 彼の魔力光なのか鮮血の如き赤色が、薄暗い照明の研究室を下から照らしだす。
 リインフォースは体を服の上から這うような、探査魔法の感覚を覚えた。

「まずは貴女の体をスキャンします。服を脱いでください」

「……え」

「どうかしましたか?」

 唐突な、まったく予想していなかった言葉に、リインフォースは目を丸くして硬直した。
 少年といえば、むしろ何の問題があるのか分からないといった風に、きょとんと首を傾げる。

「着衣があるとアウトフレームとして構築された貴女の体を通して、夜天の魔道書のプログラムへ深いアクセスが出来ないんです。お恥ずかしいかもしれませんが、お願いします」

 金髪の美少年は、心底すまなそうに、その心地良いソプラノで囁く。
 怜悧な子供の願いを前に、リインフォースは顔を真っ赤にする。
 そうだ、これはあくまで自分の修復、治療行為だ。
 それに相手はまだ少年であないか。
 羞恥心や貞節は捨てなければ。

「わ、わかりました……」

 蚊の鳴くような声を出し、彼女は己の着衣に手をかけた。
 まずは上。
 白いセーターをめくり、肉付きと締りを両立させた下腹を晒す。
 くびれた胴の上には凄まじい丘陵、いや、山岳が二つそびえていた。
 釣鐘型の乳房のボリュームは爆発的であり、黒い下着が白雪の如き肌に良く映える。
 次にリインフォースは下半身の脱衣へと移った。
 ぴっちりと豊満なラインを包んでいたジーンズのベルトを外し、上から下へと剥いていく。
 腰から尻への急激なカーブはそのまま腿と膝、くるぶしまで優美を極める曲線を魅せつけた。
 正に女体の神秘だった。
 元来の儚げな美貌と相まって、リインフォースは凄艶な色香に満ちている。
 白い肌を強調する黒い下着がまたそれを引き立てるのだ。

「これで良いですか」

 問いかける声は風が吹けば掻き消えるほどか細い。
 下着姿ですら異性に晒す事に激しい羞恥心を駆り立てられる様子である。
 居並ぶ機械類の隣で鎮座する椅子に腰掛けたジャンは、にこやかな笑顔で宣告した。

「下着もお願いします」

「し、下着もですか?」

「ええ」

「……」

 かっと白い肌が満面赤く染まっていく。
 リインフォースは震える指先で最後の薄布を外していった。
 背中に手を回すと、自然と背を反る形になり、巨大な胸を前に突き出す。
 ぷつんと微かな音を立て、ホックが外された、はらりと落ちる布切れの代わりにまろび出たのは究極的に男の願望を成就した胸である。
 凄まじいサイズを誇りながら形は完璧な造形を保ち、肌は白く、潤いに満ち、薄桃色の乳輪と乳頭が鮮やかな色合を添える。
 少しの身動ぎでも重々しい揺れを起こす様は、視線を吸い寄せる魔法でもあるようだった。
 最後の一枚に手を付けるにはもうしばらく時間がかかった。
 瀟洒なレースの生地の作る三角形を、両端から摘んで歪め、引きずり下ろす。
 尻の巨大な質量を解き放ち、むっちりと肉付きの良い腿を、膝を、下腿を通り越し、ショーツは足首の先から消えた。
 リインフォースはなんとか手で隠すが、それでも脱衣する諸々の動作の中で、髪と同じ色の茂みは確かに少年の目に焼き付いただろう。

94ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/09/19(土) 16:09:59 ID:A0y9jtkE
「ありがとうございます、それで結構ですよ」

「はい……」

「それにしても、お綺麗だ」

「……ッ」

 羞恥心に、リインフォースの白い肌が一気に紅潮し、乳首と茂みを必死に両手で隠し、もじもじと身をよじった。
 体は成熟の極みだが恥じらう仕草はあまりに乙女だ。
 美女を見つめる少年の眼差しは次第に鋭く、そして興奮の熱を帯びる。
 探求の学士ではない、嗜虐的に獲物を追い詰める狩猟者の瞳だった。
 ジャンは革靴の踵を鳴らしてリインフォースの周囲をぐるりと歩き、長身の肢体を上から下まで存分に観察した。
 同時に探査魔法も走っているのか、彼女は白磁の肌にもどかしいこそばゆさを感じる。

「やはり美しい。本で見たより何倍も、比べ物にならないほど」

「え? あの……それはどういう」

 ぽつりと零れた不可思議な言葉に疑問符が浮かぶ。
 ジャンは答えるより先に白く細い指先を宙に踊らせた。

「より仔細に調べさせていただきましょうか」

 魔力光が赤い輝きを生み出し、三角形の魔法陣が幾つも展開、出現する鎖の群が生ある大蛇の如く女の四肢に絡みつく。
 あまりに突然かつ想像を超えた事態にリインフォースは怒りを感じたり自己防衛する事さえ忘れ、ただただ唖然と硬直した。
 そんな彼女をよそに、少年は己の手の上に本を出す、淡い燐光に包まれた白染めの革表紙の本。
 書に保管されていた魔法術式は正確に発動され、十重二十重の円形を織り成してリインフォースを囲んだ。
 円を構築するのは綴られた古代文字で、それが無数に並び土星の輪のように一見して円形を作る。
 ジャンの持つ本から魔力が流れ込み、古代語の魔法陣はリインフォースの肉体に作用し、毒蛇の如く牙を立てて侵食を開始した。

「くッ! あ、ぅああッ!」

 肌から入り込むように感じる冷気、神経を伝わり、悪寒は肉体のみならず彼女と夜天の書、ひいてははやて達とを繋ぐシステムに強制介入してそのリンクを断ち切った。
 リインフォースの白い肌は薄く汗を滲ませ、何度も小刻みに痙攣した。
 荒くなった呼吸を整え、全てが終わるのに要したのは、時間にしてたった数十秒足らずである。
 ようやく意識をはっきりさせたリインフォースは、乱れた長い髪を首を振って払い、少年を見た。

「何を……メルヴィル博士、私に……一体何をしたんです」

「白の書って言うんですよ、これ」

 美女の問いかけに、少年、ジャン・メルヴィルは泰然と答える。
 リインフォースの困惑も怯えも知らぬのか、それとも、知っていてもどうでも良いというのか。
 指先でくるくると回る書の白表紙、薄く浮かぶのは古代ベルカ語だった。
 
「夜天の書、あるいはその系統にある古代ベルカ式魔道書のプログラムへの絶対アクセス権を持つ、まあロストロギアですね。我が家の秘宝です。といっても、これ自体に大した能力はないんですが」

 宙に無造作に放り投げた白の書は消失、おそらくは待機状態と化したのだろう。
 ジャンは両手を自由にすると、鎖で四肢を封じられ大の字を描くリインフォースへと歩み寄る。
 あまりの事態に今まで思い至らなかったが、よくよく考えると自分は隠していた乳首も秘裂も、何もかも晒しているではないか。

「あ、や……み、見ないでください……」

 消え入りそうな声で、リインフォースは自由にならない手足をもどかしく動かし、訴えかける。
 目尻には羞恥のあまり涙まで浮かんでいた。
 いくら子供とはいえ、異性に裸身をまじまじ見られるのは、耐え難い。
 しかし少年はまるで気にする事もなく、感嘆とも恍惚とも言える眼差しで、リインフォースの体中の隅から隅までを見つめた。
 魔法で抵抗しようにも、主との魔力リンクの一切を断たれたリインフォースには、鎖を破壊する力も出せない。
 いや、そもそも、自分を救うという少年に、抵抗して良いものかどうか。
 されど、彼は果たして、本当に自分を救うつもりなのかどうか。
 
「こんな事、治療に必要なのですか? 手足を縛る必要性なんて……」

「ないに決まってるじゃないですか」

「なッ」

95ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/09/19(土) 16:11:29 ID:A0y9jtkE
 リインフォースは絶句した、彼は悪びれる事もなく拘束など不要だと断言したのだ。
 
「貴女と夜天の書を切り離すのは、必要です。これから他の一切のシステムと隔絶してから、白の書で貴女という存在を形作るプログラム一つ一つに干渉し、修正していく」

「では、なぜ……」

「決まっているでしょう。助けてあげる対価ですよ。命を永らえるんだ、少しくらい僕にお返ししてくれたって良いでしょう?」

「それは、そうですが……」

「なら決まりだ。今日から貴女の治療が完了するまでの間、貴女には僕の言う事を聞いてもらいます、どんな命令でも、ね」

 くつくつと少年が笑う。
 それまで薄く微笑んでいた気品ある表情ではない、巣にかかった美しい蝶の翅を一枚ずつ引き毟る毒蜘蛛の笑みだった。
 ジャンはリインフォースの周囲をまた歩き出す。
 舐めるような視線で、今度は手で隠されていない秘所や乳首を、息がかかるほどの間近から観察した。
 吐息がかかるだけでゾクゾクし、リインフォースは身震いして切なげに目を細める。
 玉の汗の浮かぶ白い肌、たわわな乳房、くびれた腰、肉付きの良い尻と太腿。
 そしてかぐわしい甘い香りのする髪と、真紅の瞳の美貌。
 至高芸術を愛でる一流の愛好家のように少年はリインフォースの全身を見つめた。
 
「リインフォースさん。貴女の事は、今まで何度も見てきました、小さいころから何度も」

「どういう事ですか……」

 先ほどの本で見たという言葉といい、妙だった。
 ジャンは自分を知っている、だがおかしいのは、リインフォースははやて達の元で顕現するまでかなりの期間を実体化せずにいる事だ。
 管理局の公式の記録にもそれはほとんど残っていない筈。
 すると少年は手を掲げ、一冊の本を出す。
 先ほどの白の書ではない、別の本だ。
 魔道書の類ではなく、ただの物理書籍で、古代ベルカ語と思わしき文字が切れ切れに綴られている。
 少年は手垢のついたページをめくり、ある部分で止めて、リインフォースへと掲げた。
 そこに載っていたのか、紛れも無いリインフォース自身の姿だった。
 髪の毛一筋まで繊細に描かれたリインフォースの絵、そして彼女についての仔細な紹介だった。

「これは、私!?」

「はい。どうにも僕の先祖は古代ベルカ式魔道書の制作に携わっていたようだ、無限書庫にも保管されていない古代の文献が多くあります。これはその一冊だ」

 ジャンはページをめくり、この日まで幾度も見返し、目と記憶とに焼き付けた箇所を、夢見るように見つめた。
 
「人間の細胞をベースに作られた夜天の書の管制人格、融合騎のアウトフレーム。僕の初恋の相手だ。僕はこの本に描かれた女性に恋し、そして愛しました。叶わないと知りながらもね」

 氷蒼色の双眸に、今や狂おしい邪悪と熱情が揺らめく。
 無垢な初恋と言えば聞こえは良いが、天才少年の早熟な知性と知識に芽生えた恋心は、常人のそれを遥かに逸脱していた。
 
「そんな貴女がどこぞの未開の世界で現出し、魔法文化もない蛮族共の新たな主に仕えていると知った時は驚きました、そして悔しかった……僕以外の人間が貴女の主人に収まるなんて。でも、もう良いんだ、今日から貴女は僕のものだ」

「ひゃッ、あ……や、あぁッ! だめ……んぅッ」

 涼やかな声音に獰猛な欲望を秘めて囁く少年は、その白く細い手を目の前で戦慄く巨大な乳房へと寄せた。
 釣鐘型の真っ白な胸を、谷間の入り口から乳首、下乳までねっとりと絡みつくように撫で回す。
 女など知る筈もない年少者とは思えぬほど、愛撫の手管は淫靡を極めた。
 下から重量級の果実を持ち上げ、指先を埋めていく。
 当然ながらジャンの指では到底リインフォースの爆乳を全て掴みきれるわけがなく、指の間から盛大に柔らかな肉が零れた。
 五指に従って肉を変形させる乳房の、なんと淫らな事か。
 柔軟に弾み、揺れ、加えられる力に従って形を変える、しっとりと吸い付くような触り心地。
 少年は夢中になって極上の爆乳を弄んだ。
 リインフォースは慣れぬむず痒い快感に身をよじり、目尻に涙を溜めて切なげに震える。
 
「嗚呼、とても気持ちが良い、素晴らしい感触だ。柔らかくて触ればそっちから吸い付いてくる」

「やめ……や、やめてください……こんな、事……してはいけませんッ」

「別にやめても構いませんけど、その時は貴女を助けるという話もご破算ですよ」

「そんな……」

96ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/09/19(土) 16:12:08 ID:A0y9jtkE
 生き延びて、これからずっと主や守護騎士の皆と一緒に過ごしたい。
 辱めを受け少年の玩具に甘んじるのに比べれば、確かに比較できぬほど格別の褒章ではある。
 もしも誰かに、助かる為にどんな事でもするのか、と問われれば、迷わず頷いただろう。
 だがしかし、実際に辱めを受ける羞恥心とは別だ。
 それも、相手はこんなにも若く美しい少年である。
 なまじ成人男性にされるよりも屈辱的かつ、背徳的な感慨があった。
 押し黙るリインフォースの様子から、それが承諾と同義であると判断したジャンは、再び彼女の肢体を貪り始めた。
 乳肉全体を揉みしだきつつ、次第に指先は頂上で咲く薄桃色の蕾へと至る。
 乳頭はやや小さめだが乳輪全体は乳房のサイズに比例して少し大きく、それが余計にいやらしさに拍車をかけている。
 縁から焦らすように撫で、つぅ、と指でくすぐるかと思えば、唐突に乳首を痛いほど摘む。
 強弱の緩急にリインフォースは引きつった悲鳴を漏らした。

「あぁぁッ!」

 悲鳴、されど響きに含まれる甘い音色は、彼女の肉体が紛れもない官能に痺れ始めた証左である。
 硬くしこりだした乳首をコリコリと捏ねて、持ち上げると、ジャンは顔を寄せ、そっと口に含んだ。
 小さな唇が吸い付き、舌と歯を起用に使って転がした。
 頬をすぼめてしゃぶりつき、甘噛してコロコロと弄り、たっぷりと愛撫する。
 たちまちリインフォースの顔はくしゃくしゃに歪み、切羽詰まった嬌声で喘いだ。
 
「む、むね……だめ、あッ! そんな、吸っちゃ……ひゃ、はぅうッ!」

 銀髪を振り乱し、常よりも甲高い、上ずった声を上げるリインフォース。
 必死に手足を動かし、拘束を逃れようとするが、鋼の縛鎖は決して緩まない。
 ジャンは金髪を揺らして好き放題にリインフォースの乳房を味わう。
 丁度彼の身長だと長身のリインフォースの胸に顔が当たる位置にあり、吸いやすいのだろうか、くびれた腰に片手を回し、もう一方の手で尻まで撫でる。
 やがて散々吸って乳首を尖らせた片胸から口を離し、唾液の糸を淫らな銀糸と化して伸ばしながら、少年は今度は反対の胸へと吸いついた。
 左右どちらもまんべんなく、執拗かつ熱烈な愛撫の洗礼に、生白い豊満な体が何度も跳ねた。
 次第々々に白磁の肌に浮かぶ玉の汗、全身が紅潮し、感度の良さを主張するように艶やかに濡れた声音が静かな室内に反響、天上音楽の如く狩猟者と化した少年の耳を愉しませた。
 時間をかけて乳首をねぶり尽くした時、ようやくジャンは口を離した。
 
「あぁ……はぁ、くぅッ……」

 朱に染まる頬に涙の筋を作り、リインフォースは聞くも淫らな切ない吐息を零して胸を上下させた。
 すっかり充血し、勃起した乳頭は少年の唾液に濡れ光り、元々の淫らさに拍車がかかっている。
 ジャンは唇についた自身の唾液を、ぺろりと舌を伸ばして舐める。
 その仕草は悪戯子猫のような茶目っ気さえあった、実際は邪悪なチェシャ猫の微笑に等しい。
 すっかり火照ったリインフォースの姿に、少年は指を鳴らす、主の命に呼応して魔法陣より新たな鎖が出現、今度は両膝に巻き付いて捉えた。
 
「ひゃあッ」

 上ずった声で悲鳴を上げ、リインフォースの体が持ち上げられる。
 両手首と両足首の拘束、そして今度は両膝への拘束、都合六つの支点で以って体を支えられたリインフォースは大きく股を開く格好にさせられた。
 まるで妊婦が分娩する時の、あるいは産婦人科医の診察を受けるような、女の秘すべき部分全てを晒す姿勢である。
 当然ながら、見るのは医者ではなく、歪んだ愛と欲にまみれた若き天才学者の青い瞳。
 薄く銀の恥毛の生えた部分を、汗と蜜で湿った豊満な肉の合間を、ジャンはかつてない程の興奮に燃えて見下ろした。
 尋常の感動など感じない達観した少年が、この時ばかりは指先を震わせて触れる。

「ここが、貴女の……こんなに濡れて。とても綺麗ですね、ピンク色だ」

 うっとりと恍惚の熱に美貌を染めた少年は、陰唇を広げ、陰核から尿道口、膣口に至るまでの全てを見つめた。
 興味深そうにつつき、あるいは押し広げて粘膜のてかりと、溢れる愛液とを塗り込めて。
 こそばゆい快感に身震いするリインフォースは、恥ずかしくて死んでしまいそうな心地である。
 必死に手足をばたつかせるが、六つの鎖は無慈悲であり、緩む事は決してない。
 
「やだ……あぁ、やッ、見ないで……そこ、見ちゃ……あッッ!!」

 一段と甲高い声が迸った。
 細い少年の指が、強引に宝珠の皮を剥き、さらに膣口に第一関節まで挿し込んでいた。
 胸への責めですっかり熱く、敏感になった体は、本人の意思とは無関係に快美の痺れを生み出した。

97ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/09/19(土) 16:12:50 ID:A0y9jtkE
 怖い、この時彼女は、未だかつて無い不安に駆られた。
 こんな事はいけない、したいとも思わない、なのに女として熟れに熟れた我が身は、快楽の前にあまりに弱かった。
 既に溢れた蜜は巨大な尻たぶまで伝って落ちて、床に点々と跡を残していた。
 甘酸っぱい雌の香りが満ち、少年は鼻を鳴らして呼吸して吸い込んでいる。
 嗜虐心に満ちた目が、彼女を見上げた。

「ほら、見てくださいよ。指の間で糸引いてますよ? 貴女も気持ち良いんでしょう。縛られて弄られて、こんなに感じて、いやらしい人だ」

「いわないで……違う、そんなの……私……んぅッ、くうううッ!」

 リインフォースが感極まったように唇を噛み、身をよじって髪を振り乱す。
 見れば、ジャンの指はこれでもかとクリトリスを摘んで、抓っていた。
 細められた眼差しは鋭く強く、支配者の視線で眼前の雌を射抜く。

「嘘をつくな、玩具の分際で」

「あ、あああッ! いやぁああ!」

 千切るかと思うほど、強烈な捻りを加えて陰核を責め立てるジャン。
 リインフォースは何度も大きく跳ねて泣き叫んだ。
 痛み、そして快感、相反する電撃が彼女の中を駆け巡り、より一層と肉体を火照らせる。
 もうそこは湯気が立つ程の熱気を帯びて、桃色の粘膜は充血してひくひくと蠢く。
 すっかり準備はできていた。
 彼女の様子に、ジャンはいよいよと理解したか、バックルを外し、ズボンを半分おろして己を取り出した。
 支配者として振る舞っていてもさすがにそこはまだ少年、未成熟な男性器が顔を出す。
 それでもしっかりと勃起して、硬く上を向いて、皮を被った先端をリインフォースへと突きつける。

「……まさか、うそ……うそ、ですよね……そんなの」

 責めに戦慄いていたリインフォースが、ぴたりと添えられた熱い感触にはっと我に返り、見下ろす。
 少年はその小さな体をむっちりとした太腿の間に割り込ませ、硬く屹立したものを、今正にリインフォースへ埋没させようとしていた。
 恐怖、不安、倫理観の危機。
 リインフォースは今度こそ泣き叫んだ。

「やだ、やだ! や、やめてくださいメルヴィル博士! そんな事、だめ……こわい、いや……助けて、みんな……主ぃッ!」
 
 理知的で清楚、淋しげな大人びた雰囲気のあるリインフォースが、この時ばかりは子供のように助けを求めた。
 だが都合のいい助けなど存在しない、鎖の感触は冷たく確かに彼女の四肢を拘束し、少年の屹立は熱く粘膜に触れてくる。
 小さな手が太腿を挟み込み、少年はゆっくりと腰を前に突き出していった。

「僕の初めて、貴女に捧げますね」

 恍惚に声を弾ませ、ジャンはリインフォースの豊満な肉体に抱きつく。
 あっという間に、二つの肉体は繋がった。
 滑りこむようにぬめる蜜壺へ吸い込まれる剛直。
 肉棒は小さくも、しっかりとリインフォースの純潔を奪った。
 
「ああッ! い、いたいぃッ! いや……だめ、こんな……あああぁッ!」

 少年に犯される背徳、強姦される悲痛、肉体に走る痛みと快感。
 リインフォースは巨大な乳房を波打たせ、長い銀髪を掻き乱して喘ぐ。
 少年の腰が一心不乱に前後して、リインフォースのぬめる蜜壺を何度も押し広げる。
 初めての性交に、ジャンは表情から余裕を失って溺れた。
 大人顔負けの知性を持とうと、肉の悦を前には意味を持たないのだろう。
 目の前でたぷたぷと揺れる爆乳の谷間に顔を埋め、むっちりと肉付きの良い太腿を両脇に抱き抱え、ジャンは腰を動かすだけの本能に取り憑かれる。

「すごい、あぁッ! こんな、気持ち良いなんて……リインフォースさん……もう、でる、出します!」

 素早い腰使いが、一段と早くなった。
 濡れた肉と肉のぶつかる淫猥な音色、少年と美女の甲高い鳴き声。
 とうとうその瞬間は、訪れた。
 あまりに呆気無く果てた彼は、ぎゅっと体を押し付け、出せる限りの精を解き放つ。

「ぅあああ!」

「ひゃううう!!」

 熱い精が満ちていく。
 恍惚の極みの声を上げるジャン、被虐に打ちひしがれて喘ぐリインフォース。
 性徴を迎えた頃合いの少年の射精は凄まじく、あっという間に膣内を満たし、子宮口まで粘ったものがかけられる。
 少年は童貞を喪失し、初めて女性の中で果てた感動に満ちて、潤んだ目でリインフォースの乳房の間に顔を埋め、深呼吸を繰り返す。
 汗で湿った肌の匂いは天然の媚香と化して肺腑に満ちた。
 未だ小刻みに震えては射精を繰り返す小さな肉棒に、リインフォースも痺れるような快感を覚えてしまう。

98ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/09/19(土) 16:14:39 ID:A0y9jtkE
「こんな……こんなの……だめ……ゆるしてぇ」

 赤い瞳に涙を滲ませ、首を横に振るリインフォース。
 そんな彼女を離すまいと、小さな手が胸に埋まる。
 指を沈み込ませ、乳房を揉みしだき、浮かんだ汗の雫をちろりと舐めるジャン。
 感動に涙ぐんだ青い瞳は、嗜虐心に満ちて見上げた。
 小さな暴君は、目の前の獲物を逃すまいと、柔らかな肉へこれでもかと指を食い込ませた。
 痛みと快感に顔を歪めるリインフォース。
 そんな反応さえも、彼をこの上なく悦ばせる。

「これからプログラムの異常を治すまでの間、たくさん遊んであげますからね。リインフォースさん」

 甘美な程の少年の涼やかな声音が、優しく残酷に囁く。
 嬲る者と、嬲られる者、細く小さな少年と、長身豊満の美女。
 見守るのは一切の感慨を持たぬ、執事姿の無機質なカマキリの顔だけ。
 これから始まる幾日もの陵辱の、最初の一日目だった。
 
 
続く

99ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/09/19(土) 16:15:52 ID:A0y9jtkE
投下終了
もうちょいしたらいつものまとめあげます

100ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/09/19(土) 16:35:16 ID:A0y9jtkE
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=5816927
http://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=18&all=41567&n=0&count=1

いつもの

101名無しさん@魔法少女:2015/09/21(月) 00:54:58 ID:GjwAJBNc
>>99
ふう……GJ!

102ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/09/25(金) 20:41:26 ID:NBwQ3m46
続きいくよー

103ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/09/25(金) 20:42:45 ID:NBwQ3m46
奴隷融合騎リインフォース2


 かちゃかちゃと金音が鳴る。
 手に持った盆の上で、黄金のスプーンとフォーク、陶製のカップとティーポットが立てる音色だ。
 どれもが雅趣豊かな飾りと細工に匠の業が光る逸品である。
 繊細に扱う執事は、テーブルに座した主にカップを差し出し、紅茶を注ぐ。
 茶葉の蒸らしも温度も申し分なく、添えられたビスケットの焼き具合、ジャムの風味も完璧だ。
 ただし所作をこなす執事は終始無言であり、顔は不気味な黒点の目を持つカマキリだった。
 普通の子供が見れば泣き出しそうだが、主人である少年博士はどこまでも平素である。
 そもそもこの使い魔を作り出したのは彼なのだから、当然か。
 優雅に紅茶を飲みながら、若き天才は窓外を仰ぎ見た。
 広大な敷地に萌える木々の青々とした輝き、良く晴れた青い空は見ていて気持ちが良い。

「良い天気ですね、リインフォースさん」

 さらさらと金髪を揺らし、ジャンは朗らかな笑顔で振り返る。
 室内に居たもう一人の人間に向かって。
 返答はない。

「……ん、ふぐぅッ」

 部屋の奥に彼女は立っていた。
 声にならぬ呻きを零して。
 口は塞がれていた、ギャグボールを噛まされ、皮バンドで固定されている。
 両手は頭上高く掲げられ、皮ベルトとそこから繋がる鋼の鎖で天井のフックから吊るされていた。
 着衣はない、全裸だ。
 真っ白な肌は汗の雫を点々と浮かべ、背中に長い銀髪を貼り付けている。
 切れ長の赤い瞳に涙を滲ませ、ギャグボールの穴から溢れる唾液の筋を顎まで垂らした様は、見ているだけで倒錯的な気分を掻き立てられた。
 股間の茂みも湿っている。
 むっちりと肉付きの良い太腿の内側を、つぅ、と垂れる透明な水。
 出処は、女の最も秘すべき場所だった。
 甘酸っぱい天然の媚香となってかぐわしく匂う愛液。
 全身を湿らせる汗の雫と共に、リインフォースの火照った体温で蒸され、篭った室内で濛々と立ち込めている。
 少年は紅茶を一杯飲むと、カップを執事ピエールに渡し、椅子から立ち上がった。

「どうです、一晩そうしていた感想は。ああ、そうだ、答えられないんでしたね」

 コツコツと革靴の踵を鳴らし、少年はリインフォースの前まで来た。
 
「ふぅ、うう!」

 何かされると察したリインフォースは目を見開き、身をよじって恐怖する。
 だがそんな仕草までも、ジャンの嗜虐心をそそった。
 少年の細い指が膝から腿までくすぐり、ゆっくりと上へと進み、やがて蜜壺へと至る。
 くちゅ、と粘着質な、淫らな音色。
 細い指が媚肉を掻き分ける。
 
「んッ! ん゛ぅう!!」

 濡れた髪を振り乱し、リインフォースが戦慄く。
 苦しげで切なげな声音は、その芯に甘い響きを秘めていた。
 鈍い振動音。
 膣壁を掻き乱した少年の指の間には、小さなたまご型の物体があった。
 ローターだ。
 電源用コードはない、魔力で動くようになっているらしい。
 この玩具で、リインフォースは一晩中苛まれていたのだ。
 すっかり彼女の愛液と体温を浴びたローターは温かく、湯気までくゆらせて女の匂いをかもした。
 ジャンはそれを自分の顔の前まで持ち上げると、ぺろりと赤い舌を妖しく這わせる。

「リインフォースさんの味がします。それに、良い匂いだ」

 鼻を鳴らして愛液の香りを嗅ぐ姿に、リインフォースは耳まで赤くなる。
 恥ずかしくて死んでしまいそうだった。
 止めてくれと懇願しようにも、口は塞がれている、言っても彼は聞く耳持つまい。
 やがてローターを捨てると、細い指は乳房を求めた。
 ずしりと重く、たぷんと揺れる柔らかな肉に、指先を埋めて。
 水風船かゴムボールでも弄ぶように捏ね回す。
 つんと勃起した乳首は特に念入りに摘んで転がした。

104ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/09/25(金) 20:43:20 ID:NBwQ3m46
 強く抓ると、リインフォースの反応も良い。

「ふぅうッ、ううぅ、んぅう〜ッ!!」

 ふーふーとギャグボールから息を吐き、汗みずくだった体がさらに濡れる。
 愛液はもう洪水のようで、くるぶしまで滴り落ちていた。
 少年は乳首を口から離すと、喘ぎ悶えるリインフォースを心から嬉しそうに見上げた。
 
「こうして苛められる姿、とっても似合いますよ。リインフォースさんはやっぱり、マゾ奴隷の素質ありますよね」

「んー! んー!」

 首を振り、否定しようとするリインフォース。
 少年は無論、そんな反応など構う事はない。
 好き放題にリインフォースの真っ白できめ細かい肌を撫で回し、あちこちの豊満でしっとりと吸い付く膨らみを揉みしだく。
 正しく子供が新しい玩具を弄り回すように。
 その時だ、突然、古い電話のベルが鳴る。
 視線を向ければ、そこにはカマキリ頭の執事が持つ、クラシックなデザインに瀟洒な意匠を施した電話が在った。
 古めかしいのはデザインだけで、中身は最新の次元間交信可能の通信デバイスであり、着信相手の名前が表示されていた。
 八神はやて、と。
 ジャンは冷たい眼差しを湛え、リインフォースの乳房から口を離して受話器を取った。
 一瞬リインフォースは恐怖したが、幸運にも映像通信ではなく、音声のみだった。
 自分の痴態は見られずに済む。

「はい、ジャン・メルヴィルです」

『どうも、八神はやてです。あの……実は、ちょっとお伺いしたい事があって』

「ああ、リインフォースさんとのリンクが切れた事、ですか?」

『……はい』

 当然といえば当然だろう、守護騎士や融合騎であるリインフォースとは、書の主であるはやてとのリンク機能がある。
 あまりに仔細な肉体変化や精神状態は伝わらなくとも、重大な危機や変調はある程度伝わる。
 それが、昨日突然切れたのだ、リインフォースだけとなれば、理由はジャンに聞くしかあるまい。
 ジャンはなんら臆することなく、どこまでも平素の涼やかさを崩さずに答えた。

「実はリインフォースさんのシステム内の不具合を調べるのに、一度夜天の書と繋がりを断たねばならなくて。ここに居る間は切らせていただきました、大丈夫、終わればすぐ戻りますよ」

『本当ですか?』

「ええ。もちろん」

 悪魔が笑えばこんな微笑だろうか、どこまでも優しく、それでいて奥底に猛毒の爪を隠し持つ。
 見てくれが美しい少年であるだけ余計に不気味だ。
 すると、突然ジャンは振り返った。
 鋭い視線はリインフォースを肩越しに捉え、唇の端が釣り上がる。

「そうだ。なんならリインフォースさんと代わりましょう」

 少年の目配せ、念話を飛ばしたのか、視線だけで察したのか、ピエールは過たず主の命に応じる。
 手袋をした手が、片手でリインフォースの口のギャグボールを外し、もう一方の手が受話器を受け取って、リインフォースの顔に宛てがった。

「あ、あ……」

 助けを求めれば良いのか、ジャンの行為を訴えれば良いのか。
 頭の中を駆け巡る懊悩。
 ちらと視線を少年へ向けるが、特に何も言わず、強制もしない。
 黙ってこちらを見ているだけだ、好きにしろ、というように。
 
『リインフォース、大丈夫? 具合悪ない?』
 
「え、はい……」

 言えない、言えなかった。
 もし真実を語ればジャンはリインフォースの治療を止めるだろう。
 そうすれば、主と過ごせる時間は絶望的に消える。
 
「何も、ありません。大丈夫です……ひゃッ!」

『どうかした?』

「い、いえ……」

105ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/09/25(金) 20:45:11 ID:NBwQ3m46
 リインフォースは眉尻を下げ、恨めしげに、切なげに、少年をきっと睨んだ。
 しかし潤んだ瞳と赤らんだ頬で睨みつけたところで少しも怖くはない。
 ましてや両手を縛られ釣り上げられた女に、何ができるか。
 彼女の剣幕などどこ吹く風で、好きに柔らかな肢体を貪った。
 電話を顔に添えられたリインフォースの内腿をゆっくりとくすぐるように撫で上げ、汗の雫が浮かぶ背中をちろりと舐める。
 やがて再び、飽きる事なく豊かな白い胸を揉みしだいた。
 指が柔らかな肉に埋まり、たぷん、と下から持ち上げる。
 勃起した乳首を抓りあげれば、途端に声が弾んだ。

「ふぁああ! ん、くぅ……ッ!」

『リインフォース?』

「いえ、なんでも……なんでもありませ、んッ、から……」

 リインフォースはなんとか声を抑えようと、甘い嬌声を上げまいと唇を噛むが、少年の愛撫は的確かつ執拗、そして冷酷だった。
 彼は正面に立ち、口を開けた。
 ぞくりと背筋が凍える。
 持ち上げた乳房の先に、赤い舌を伸ばした唇が近づいていく。
 かかる吐息さえこそばゆい、声を立てず、身をよじって逃れようとするが、無意味だ。
 音もなく口が閉じ、乳首が口内に含まれた。
 ねっとり絡みつく舌、そして乳首にほんの僅かに当てられる歯の感触。
 甘噛みされる心地に、ゾクゾクする。
 
「〜ッ!!」

 快感のあまり目が涙でいっぱいになり、頬まで濡れた。
 下半身まで疼く。
 こんこんと泉のように溢れる蜜が新たな筋を膝まで作り、それを少年は見逃すわけもなく、指を伸ばして掬い取る。
 ぬめりを帯びた白く細い指が、熱く疼いた桃色の粘膜の間に、ぬるりと滑りこむ。
 
「んッ……」

 甘美な痺れが腰から脳天まで駆け上り、リインフォースは必死に抑えようとするが、声は切なげな吐息となった。
 かろうじて電話口のはやてには、その姿が見えず、事態を憶測する術がないのが救いだった。

『リインフォース、声どうしたん?』

「なんでも、なんでもありません……から、あッ……気にしないで、ください……ッ」

 くちゅくちゅ弄られる膣口、さらに勃起したクリトリスまで摘まれ、喉の奥で悲鳴が押し殺される。
 こみ上げる快感を前に、エクスタシーが近づいてくるのが分かる。
 リインフォースの豊かな尻が弾み、膝が笑う。
 それでも彼女は健気に平静を装うとして、声を紡ぐ。

「安心して、ください……すぐ、戻りますから……あッ、くうッ……すぐに、主のところへ……あ〜ッ!」

 人一倍強い力で陰核が抓られ、乳首を吸われた。
 それだけでもう我慢の限界を超えて、リインフォースの脳髄をアクメの波がさらう。
 甘い声を上げ、絶頂に打ち震える白い肌。
 愛液の雫が垂れて足元に水たまりを作る。
 つんと立ち込める甘酸っぱい匂い、発情した雌の媚香。
 切なげに吐息を零しながら、リインフォースは胸を上下させて喘ぐ。
 
『リインフォース、大丈夫?』

「はい……」

『そんなら良いけど、じゃあ、頑張ってな』

 そこでおもむろに受話器はリインフォースの顔を離れ、執事の手によって少年に渡される。
 
「では、後は僕にお任せください八神さん。それでは」

 通信を切り、受話器を元の位置へ戻す。
 少年の顔に邪悪な嘲笑が浮かんだ。

「大好きなご主人様の前でイッた気分はどうかな? 恥ずかしかった? でも、凄く感じただろう? 見てごらんよ、足元、まるで失禁したみたいだ」

 クスクスと笑ってジャンはリインフォースが滴らせた淫水の量を指摘する。
 美女の白い頬が、羞恥心にぱっと赤らんだ。
 裸身を余すところなく隅々まで見られるだけでも恥ずかしい上、犯され、さらには電話越しにはしたなくアクメする声まで出してしまった。
 
「あなたは……さ、最低です……」

「お褒めいただきありがとう」

 肩を竦め、蔑みの言葉を受け流すジャン。
 彼はまた視線で促し、執事に下知を与える。
 ピエールの手袋に包まれた指先から魔法陣が生まれた。
 操作したのは鎖でリインフォースを繋げて吊るす、鈎状のフックだった。
 フックの基部が鈍い金属音を立てて下がっていき、リインフォースは床の上に膝を突く格好となった。
 ようやく吊るされた状態から解放されてほっとするのもつかの間、背後に感じた気配に、寒気が生まれた。

106ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/09/25(金) 20:46:13 ID:NBwQ3m46
「あ、やだ……やぁ」

 リインフォースの白く大きな尻たぶを、少年の手が掴む。
 逃れようにも手首から伸びる鎖をカマキリ頭の執事が短く掴み、逃げ場は与えない。
 肩越しに振り返ると、ベルトのバックルをガチャガチャと外す少年が、硬く反り返ったペニスをリインフォースのびしょ濡れの秘所へと突きつけた。
 ぴたりと触れた粘膜と粘膜の熱、それは二つの肉体をぶるりと震わせる、快美の痺れを生む。

「さあ。今日のご褒美の時間だ。たくさん出してあげるからね」

「だめ……だめ、やめて……いや……あああぁッ!!」

 まだ未成熟な少年の、小さくも熱く硬い剛直がぬるりと中に滑りこむ。
 奥までは届かずとも膣口を掻き回し、腰が前後する度に若々しい激しさがリインフォースを苛んだ。
 最初は尻を掴んでいた手が、腰へと這い昇り、下乳まで揉んだ。
 息を弾ませた少年は狂ったように腰を振りたくり、劣情と歪んだ支配欲を叩きつけた。

「あ、あぁッ! だめ……だめぇ……ふあッ! ひゃううッ!」

 少年の動きに合わせて溢れる、蕩けるような甘い声音。
 その都度揺れる巨大な白い乳房。
 くしゃくしゃに歪んだ表情と、涙を溜めた真紅の眼差し。
 振り乱される髪から薫る果実ような匂いといい、犯され辱められ、喘ぎ悶えるリインフォースの、なんと妖しく艶やかな事か。
 必死に泣訴する上ずった悲鳴さえも、犯す者の嗜虐心をこの上なくそそらせる。
 少年の美貌にはありありと陵辱のサディスティックな喜悦が燃えていた。
 
「だめ? 何がだめだ。こんなに濡らして、締め付けてくる癖に。ほら、大好きな乳首も、一緒に弄ってやるよッ」

「ふぁあああッ!!」

 小さな指が、ぷっくりと膨らんだ乳輪と乳頭を掴み、抓り上げた。
 ピリピリと走る痛みと快感に、膣壁は締り、埋没するペニスをしゃぶり尽くす。
 支配し陵辱する者として余裕を持ちたいジャンだったが、このあまりに素晴らしい締め付けと、満遍なく絡みつくヒダの快感には、さすがに息が上がる。
 肩で呼吸しながら腰を振りたくり、腕が回り切らないリインフォースの胴にかぶりつくように抱きついて、これでもかと突き上げた。

「そろそろ、出すぞ。受け取れ……僕の精液、全部ッ」

「だめ、そんな……あッ! あああぁッ!!」

 長い銀髪を振り乱し、叫ぶリインフォース。
 語尾は裏返り、無駄な贅肉のない背中が仰け反る。
 程なく内部を満たす白濁の脈動が泡を立てて零れ落ちる、さすが若いだけあって量は凄まじかった。
 何度も跳ねて痙攣しては射精し、後から後から注いでいく。
 ようやく終わった時、二人の足元には、広がる愛液の泉に、濁ったシロップを落としたみたいに粘り気が山を築いていた。
 噎せ返るような性臭、重なって響く荒い息遣い。
 少年の唇が濡れた女の背中を、そして肩を舐め、キスをした。

「んッ……ふぅッ」

 絶頂後の敏感な肌を愛撫される心地に、つい恍惚の響きが溢れる。
 少年は彼女の長くきめ細かい髪を指で梳き、満悦気味に囁いた。

「安心して良いですよ、リインフォースさん。こうして僕の玩具にした後は、ちゃんと治療の方もして差し上げますからね」


続く

107ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/09/25(金) 20:48:40 ID:NBwQ3m46
投下終了

いつもの
http://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=18&all=41567&n=0&count=1
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=5844183

108名無しさん@魔法少女:2015/10/07(水) 22:57:20 ID:zM6mMip2
ジャンプ+に連載してる漫画で主人公がヒロインの家に初めて行った際
ヒロインの母が出会い頭に「冲美の母楊子さ」「あの子を出産した場面を想像してもいいのよ」とか挨拶
かましてきたんだけど

桃子「 なのはを出産した場面を想像してもいいのよ」
プレシア「 アリシアを出産した場面を想像してもいいのよ」
リンディ「 クロノを出産した場面を想像してもいいのよ」
どれがいい?

109名無しさん@魔法少女:2015/10/13(火) 22:52:10 ID:1B5FAOwQ
アニメヒロインの画像に目線を入れてAVタイトル風の
煽り文をつけるネタが最近マイブームなので
なのはさん達の出てるAVのタイトルをみんなにも考えて欲しい

110名無しさん@魔法少女:2015/10/14(水) 03:13:35 ID:D2tAtrfE
>>108
全部だ!

111ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/10/16(金) 21:37:54 ID:waeB9t4I
>>108 全部だな・・・全部だ、全部いいわ、最高。 興奮する!


と言ったところで投下しまする
リインフォース陵辱

112ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/10/16(金) 21:38:55 ID:waeB9t4I
奴隷融合騎リインフォース3

 
「早くしろ」

 少年の下知、足元の美女は屈辱感と羞恥心に身悶えし、顔を歪めた。
 しかしその美しさは微塵も翳らず、むしろ恥じらいと快感に紅潮する様は、凄艶でさえあった。
 幼い陵辱の主は興奮に笑みを浮かべ、己の脚の間に座る彼女の、長くなめらかな銀髪を掴む。
 
「奴隷らしく奉仕をするんです、リインフォースさん。命令を聞かなければ、オシオキですよ?」

「うう……」

 少年の股ぐらに顔を近づけ、リインフォースは裸身を震わせた。
 今日もまた、鬼畜の悦びを求める美少年ジャン・メルヴィルによる辱めは行われる。
 彼への奉仕の強要だった。
 ここへ来てから裸に剥かれたままの生白い、きめ細かい肌に浮かぶ玉の汗。
 身じろぎする度にたわわな乳房が揺れ、悩ましく色香を匂わせる。
 逡巡したリインフォースだが、逆らえばより酷い罰が待っている、ようやく手枷から解放された手を伸ばし、彼女は少年のズボンに手をかけた。
 おそるおそるバックルを外しファスナーを下げ、下着をめくる。
 美しい少年の肌は彼女に負けぬほど白く、なめらかだ。
 汗や皮脂の匂いが酷くなかったのは救いだろう。
 それでも、硬くなり反り返ったものが鼻先に突きつけられると、さすがに少しばかり酸味がかった匂いがする。
 
「さあ」

 少年が促した。
 言われた事を脳内で反芻し、リインフォースは耳まで赤くなった。
 男女の交合ではさほど珍しくないと言われはしたが、世間の恋人や夫婦達はみんなこんな事をしているんだろうか。
 羞恥心の強いリインフォースは火が点きそうなくらいに熱を帯びる。
 しかしいつまでも恥じらい、固まっている事も許されない。
 少年の冷ややかで、それでいて熱い眼差しは、上から絶対君主の圧力を加えてくる。
 物理的圧力はなめらかな銀髪を乱暴に掴み、引き寄せる小さな手として現れた。
 
「早くしろ、と言っただろう。この愚図が」

 目を細めたジャンの視線の、なんと冷酷で容赦のない事か。
 同年代の子供はおろか、大人だってここまで他者に容赦のない目はできない。
 リインフォースは諦め、頷いた。
 
「はい……」

 口を開ける、舌を伸ばす。
 おそるおそる、美女はまず最初の一舐めを幹の根元に這わせた。
 薄い塩味、青臭さ、熱く硬い感触。
 
(うう……)

 内心嫌悪感を抱きながらも、彼女は凶悪な主人に虐げられる犬のように、あくまで従順にぎこちないフェラチオを続けた。
 ぴちゃり、ぴちゃり、と控えめな水音。
 奉仕させながら少年の小さな踵が、己の前に跪く美女の太腿の上に乗り、踏みしめた。

「いッ!」

「そうだ、そのまま続けろ」

 走る痛みに顔を歪めるリインフォースだが、舌遣いは続けた。
 根元から半ば皮を被った先端まで、チロチロと舐め上げ、吸う。
 張り詰めたペニスはまだ未成熟で小さいものの、若いだけあって石のように硬い。
 先走るカウパー液を啜り、皮の中に舌先を入れて中まで舐め取る。
 恥后の青臭さが鼻を突く。
 なんという異臭だろう、リインフォースは鼻が曲がりそうに……いや、これは……果たして本当にそうか。
 スンスンと鼻を鳴らす、呼吸する度、配布に染み渡る匂い。
 とても臭く……いや、良い匂いだ。
 リインフォースは次第に呼吸を早め、そして、己の変化に驚き、視線を上げる。
 目を見開いた。
 少年の手にはあの白い本が握られていた、魔力の燐光を煌かせる、白の書。
 それは闇の書のプログラムに干渉可能な古代ベルカのロストロギアだった。
 
「分かるかい? 今貴女の体、感覚器に干渉してるんだ。プログラムの書き換えだ、嫌な匂いだったものが、堪らない、心地良いものになっていくだろう? どうだい? 自分の感覚器を人の好きに弄られる気分は」 

 まるで新しい玩具を好きに弄繰り回すように、嬉々として問いかける。
 天才の知性と技術に無垢な嗜虐性と性欲、好奇心。
 目を輝かせた美しい顔に浮かぶのは、鬼畜のそれだった。
 穢れ無き残虐さ、その奥にはリインフォースへの熱い想いが秘められている。
 愛とは必ずしも慈しみや優しさに現れるばかりでない、狂った熱情は過たず、彼の真なる想いの結実だった。
 
「やだ、うそ……こんな……ん、ちゅる、じゅぷッ……ふう」

113ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/10/16(金) 21:39:31 ID:waeB9t4I
「嘘じゃないさ。美味いか? ふふ、新しいご主人様の味だ、よく覚えておくんだぞ。これから、毎日味わうんだからな」

 少年は右手に書、左手はリインフォースの煌めく銀髪を掴み、強引に引き寄せる。
 硬く熱いものが喉に当たり、噎せ返る。
 リインフォースは目尻に涙を溜め、必死に鼻で呼吸しながら、乱暴なイマラチオの感触に苦鳴を上げた。
 
「ん、んぐぅ! ふう……ううッ!」

 髪を掴まれた頭部が痛いし、喉を蹂躙する肉棒の感触もまた然り。
 だが青臭い少年の屹立の発する香りが、堪らなく甘美で、頭の奥に陶酔感が染みこんでくる。
 苦しみと屈辱、羞恥、悔しさ、それら心身を打ち据える感情の中、何故か肌は火照っていく。
 頭を掴んで前後に震わせるジャンの手はどんどん素早く規則的に動き、喉に叩きつけた。
 終わりの時は唐突に、呆気無く訪れた。
 少年の腰が微かに跳ねた、瞬間、熱く粘ったものが溢れた。

「〜ッ!」

 声もなく、リインフォースは驚愕と苦痛に目を剥いた。
 粘る生臭い精液の奔流、しかし改変されつつある肉体は、濃厚な臭気に歓喜する。
 気付けば自然と喉を鳴らし、嚥下していた。

「んく、ん、こく……ふうッ」

 涙に潤む瞳が、どこか法悦の甘美さを湛え、彼女が元来秘めている儚げな美しさと深く結びつき、その姿は見る者の芯を揺さぶる。
 誰もが想う、この女を嬲りたい、責めたい、欲望の赴くまま辱め、実った肢体も貞淑な心も、全てを苛め抜いてやりたいと。
 それを行える唯一の支配者となったジャン・メルヴィルの心中は、正に天へ昇らんばかりの喜悦に満ちていた。
 射精の快感と支配の悦に耽り、長々続く絶頂の余韻を噛み締めながら、少年はリインフォースを見下ろす。

「そうだ、全部飲め……全部だ」

 恍惚の溜息、リインフォースは言われるまま、頬をすぼめ、舌を這わせ、丁寧に彼のペニスを奉仕する。
 どうせしなければ打擲を受けて強制されるのだ、ならば、自分からした方が罰は少なくて済む。
 
「はふ、ぴちゃ……ちゅ、じゅるッ」

 目尻に溜まった涙が頬を伝い、淫靡で艶やかな水音を唇と舌で奏で、リインフォースの奉仕は続く。
 少年は犬のように仕える美女へ、歪んだ欲望の笑みを深めた。
 
「まるで犬だな。まあ、雌犬奴隷のお前にはお似合いか」

「……」

 言葉責めに募る羞恥心と屈辱感、それでも奉仕は止まらない。
 唾液を絡め、精液も先走りも飲み、丁寧に清掃を成す。
 あっという間にジャンのものは彼女の唾液のみで濡れ、てらてらと濡れ光る。
 顔を離すと、唾液の橋が銀の輝きを照り返して伸び、切れた。
 深い呼吸、鼻を鳴らして息をするリインフォース、それもまた無意識だった、改変されたプログラムの影響で、浅ましく餌を前にした犬のように嗅覚で少年の香りを求める自分が居た。
 
「はぁ……」

 涙の膜を甘く張った瞳が、紅い、妖しい瞳が、じっと見つめる。
 吸い寄せられるように、リインフォースの視線は目の前でまだ硬く屹立している少年のそれを見る。
 熱っぽく、物欲しげに。
 リインフォースはそこではたと気づき、かぶりを振った。

114ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/10/16(金) 21:40:17 ID:waeB9t4I
(違う、私は……ッ)

 慌てて彼女は己を取り戻し、律した。
 そう、全ては自らの肉体を正常に戻し、大切な主や仲間、家族の元へ帰るまでの苦難に他ならない。
 決してこの感覚に引きずられてはいけないのだ。
 意を決し、睨み上げる。
 少年は意外そうな顔をした。

「へえ、なかなか芯が強いんですね。まあ、その方が僕も楽しい、屈服のさせ甲斐がありますよ。リインフォースさん」

 別段怒るわけでもなく、むしろ言葉通り、リインフォースの頑なさに、少年は破顔した。
 彼女の肉体に施した改変は根深い、言うなれば新たに本能を追加したようなものだ。
 例えリインフォースやヴォルケンリッターが魔法によるプログラム生命であったとしても、肉体はあくまで血の通う有機物、恒常性を維持する為の本能の影響は強い。
 ジャンは白い書を別空間に収納、手元から消し去ると、ゆったりと座った椅子の背もたれに我が身を預ける。
 そして美しい奴隷へ新たな下知を与えた。

「上になれ」

 その命令の意味するところが分からぬリインフォースではない。
 今日までの度重なる調教の中、何度もこうした行為を強要された。
 リインフォースは重い腰を上げ、立った。
 巨大な乳房、くびれた柳腰、重量感たっぷりの尻たぶ、太腿。
 煌めく銀髪と美貌と、彼女の裸身全ては余さず晒されている。
 間近から浴びせられる少年の視線が、柔肌の上をチクチクと刺激してくるのが分かる。
 椅子に座る少年の上に、リインフォースはゆっくりと、足を広げて跨った。
 秘部は既に微かに濡れていた、そこへ当たる硬く張り詰めたものもまた、精液と、彼女の唾液に濡れている。
 互いに濡れた粘膜の結合は、あまりに呆気無く、そして速やかに成された。
 ぬるりと入り込む感触に、リインフォースは耐え切れずに声を上げる。

「はあッ!」

 両手が少年の背に回り、背後の背もたれを掴んだ。
 がっしりと固定し、リインフォースはその巨大で淫らな造形の尻を、上下させる。
 できるだけ早く、少年を絶頂させ、終わらせたい。
 そう考え、一心不乱に身をくねらせ、豊満な肉を波打たせる。
 ジャンは美貌を快楽と支配欲に染め、眉を歪めた。
 顔を埋めるのはリインフォースの乳房の谷間だ。
 きっと誰もが、男なら一人残らず願うだろう、この白く豊かな、柔らかい肉の間に溺れる事を。
 その権利をただ一人独占するジャンは深く呼吸して彼女の汗のにじむ体臭を吸い込み、つんと尖った乳首に舌を這わせ、そして吸い付く。

「あ、だめ……そこ、ひゃう!」

 リインフォースは涙を流し、上ずった声を張り上げてよがる。
 少年が聞くわけない。
 彼は必死になって、まるで乳飲み子のようにリインフォースの乳房を吸い、手はリインフォースの巨大な尻肉へ埋めて、腰を微かに上下させる。
 跨る女のダイナミックな腰使い、下になる少年の小刻みな腰使い。
 二つの動きは徐々に噛み合い始め、やがて重く、淫らな水音を奏でる。
 愛液の量がどっと増したのが分かる、既に飛び散った水気で床に点々と跡が残っていた。
 室内に満ちる雌の発情した香り、肺まで犯すような臭気の暴力。

「あ、ん! くぅ……はぁ、ああッ!」

 リインフォースの声音は、どこまでも甘く、蕩け、上ずった響きを奏でた。
 分かる、あと少しで、己の膣内に収めた剛直が果てると。
 今日まで何度も犯され味わった感覚だ、まだ未成熟ながらも硬く張り詰めた少年のものが、その瞬間に僅かに大きくなる。
 そしてたっぷりストロークをつけた上下運動、リインフォースは巨大な尻たぶを振り、そして、落とした。
 
「くう!」

115ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/10/16(金) 21:41:07 ID:waeB9t4I
「あぁああッ!」

 ぶるりと身震いするジャン、体内に溢れる熱と勢い、粘り気に絶叫するリインフォース。
 甘美な波が、果てしなく我が身を溶かす快楽の濁流が、リインフォースの意識を霞ませた。
 
「あ……はぁ、あぁ……」

 涙だけでなく、唾液まで唇の端からだらしなく垂らし、恍惚の呈を晒す。
 白い柔肌に張り付いた銀髪と相まって、その姿はどこまでも凄艶だ。
 見上げる少年の目は射精してもなお尽きる事のない欲望に燃え、輝いた。
 
「ふふ、くはは……ああ、やっぱり、綺麗だ。僕の……僕だけの、奴隷」

 歪み狂った情熱に滾るジャンは、その白く細い指を、豊かな尻たぶへより深く埋めて、谷間に顔を沈める。
 二度の射精など忘れたかのように、剛直は硬く張り詰める。

「さあ、次は犬らしく手を突いて這え。後ろからやってやる」

 冷酷に、そして熱を帯びた声が命じる。
 リインフォースに逆らう権利などなく、彼女はただ黙って応じ、従った。
 この日の宴はまだ始まったばかりだった。


続く

116ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/10/16(金) 21:44:23 ID:waeB9t4I
投下終了

http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=5928255
http://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=18&all=41567

117名無しさん@魔法少女:2015/10/20(火) 12:10:57 ID:wYMTDaR.
漫画で空手家ヒロインが、医学とかに詳しい友人に「最近ク○トリスが大きくなっていってる」って相談して
「男性ホルモンの働きにはクリを大きくするものもあって、主に激しい運動をしている時と
闘争時などの興奮しているときに分泌されやすいと言われていて、実際に実験で十代の若者に
的に向かって銃拳銃撃ちまくらせたら実験前より唾液に含まれるホルモンが数十倍になってた」
とか言われたんだけど

厳しい訓練し犯罪者たちと戦ってるなのはさん達はさぞ立派なクリの持ち主なんだろうな

118ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/10/21(水) 15:54:53 ID:O9MDFwJg
なのはさんのクリチンポか なるほど


あ、投下します

119ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/10/21(水) 15:55:37 ID:O9MDFwJg
奴隷融合騎リインフォース4


 度重なる陵辱と姦通、ほぼ毎日リインフォースは少年と繋がっている。
 もちろん今朝もそうだ、例外はない。
 リインフォース用にと宛てがわれた部屋には眠る為の簡素なベッドと身を清めるシャワー以外何一つない。
 性臭は既にその室内に染み付いていた。
 
「あッ、くう……ああッ! く、ぅうッ!」

 長い銀髪を振り乱し、必死にシーツを掴む。
 豊満な肢体は少年の体重が上下する度に淫靡に揺れ弾んだ。
 その光景の異常な、そして艷やかな事。
 良く実り完成された豊かな女体を、上になって貪る、腰を振りたくる未成熟な少年の肉体。
 双方が共に美しいだけに、一層その姿を淫らに印象付けていた。
 
「どうだ、良い、だろ……もうイキそうか?」

 少年が躁めいた攻撃的嘲笑を浮かべて叫ぶ。
 細い四肢に力を込めて腰を打ち付け、手は存分に目の前に爆乳を弄ぶ。
 正しく言葉通りに、玩具をめちゃくちゃにして遊ぶ子供の指使いだ。
 巧みに性感帯を探るというよりは、乳肉の柔らかい感触、硬くしこった乳首の感触を、それぞれに蹂躙する愛撫。
 普通ならば泣き叫んで痛みを訴えるのだろう。
 だが、度重なる陵辱による成果か、それとも、元来がマゾヒズムへの感受性が高かったのか。
 リインフォースの口から溢れる声音は、どこか甘く、雌の色香に染まっていた。

「や、やめ……くぁッ! いや……ああッ!」

 淡く上気した頬に涙の筋を作り、身も世もない切なげな悲鳴を上げては身をよじる。
 犯され嬲りものになる屈辱感もある、だが何より恐ろしいのは、悲鳴を上げさせるのは、自身が徐々にこの行為へ順応していってしまっている事だ。
 幾度も腰を突き立て、出来る限り奥へ硬くなったものを埋没させる少年。
 やがて、その動きが素早く、一定のリズムを以って繰り返される。
 分かる、それが何を意味するのか、どうなるのか、何をされるのか。
 ゾクゾクとこみ上げる何かがリインフォースの体を熱くした。

「だめ、ああ……だめ、だめぇええッ!」

 語尾は蕩け甲高い響きを生み、室内に木霊した。
 長く尾を引く、絶頂の甘美な恍惚感。
 少年の吐き出した若く濃厚な精、それを受け止め、共に達する女体。

「あ……あぁ……でてる、いっぱい……」

 名残を惜しむように何度も脈動しては体内に注がれる感覚に、思考が霞む。
 荒く呼吸を繰り返し、肩と大きな胸を上下させてリインフォースは酸素を貪る。
 少年もそれは同じで、満面汗まみれになり、やがて弛緩してリインフォースの上に倒れこんだ。

「ひゃ」

 自身の豊かな胸の谷間に顔を埋め、ふーふー、と息に喘ぐ少年。
 顔を極上の乳房に寄せ、汗に濡れた柔肌を満喫し、深呼吸。
 心底嬉しいという顔で、少年は目を細めた。

「良い匂いだ……」

 匂い、柔らかさや大きさを言われる事はあっても、匂いをどうこう言われた事はなかった。
 何故か無性にゾクっとして、リインフォースは恥ずかしさのあまり顔をそむける。
 そんな彼女の様相に、ジャンはより喜悦を深め、口角を釣り上げた。

「だんだん体の相性も合ってきましたね。どうです、僕とするのも、悪くないって思えてきたでしょ」

「そ、そんな事ありません」

 一瞬狼狽し、かぶりを振るリインフォース。
 確かに言われた通り、だんだん彼との交合に慣れている、感じるポイントも把握され、どれくらいのタイミングでイクかも双方理解できるようになっていた。
 だが、断じてそれが良いなどとは言えない、言ってはいけない。
 我が身はあくまで主の、八神はやてのものなのだ。
 未だ折れぬ彼女の心を不快に思うよりなお、少年はその誇り高さを面白がり、邪に微笑した。
 笑顔が美しいだけ、余計に不気味である。

「そう、ですか」

 ジャンは立ち上がると、ベッドの外へ足を下ろし、身支度を整える。
 ベッドサイドに置かれた着衣は彼のものだけだ、リインフォースはここへ来た当初脱がされてから、一度も着衣を許されていない。
 少年は衣類を身につけながら、新しい遊びを考えた時特有の、嗜虐心に満ちた目でリインフォースを振り返る。

「体を洗っておいてください。後でまた来ます」

 指を鳴らす、外に控えていたカマキリ頭の執事が速やかにドアを開け、主に道を開けた。

「では」

120ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/10/21(水) 15:56:22 ID:O9MDFwJg
 そう告げて立ち去る小さな後ろ姿に、リインフォースは底なしの不安感と、そして微かな甘い感覚を覚えた。
 それが紛れもない、期待、と自覚した時、彼女は唇を噛んだ。
 できるだけ早くこの虜囚の日々が終わる事を祈る、それしか出来る事はなかった。



 シャワーを浴びた頃、見計らったかのように突然ドアが開き、執事のピエールが入室してきた。
 相変わらず何も喋らない使い魔は、しかし、手に何かを持っていた。
 差し出されたものを見て、リインフォースは目を丸くする。
 
「服? これを、着ろ、という事ですか」

 首を傾げるリインフォースに、執事は頷く。
 獣のように全裸での生活を強いられてきたリインフォースには、確かにありがたいものだ。
 これまで身につける事を許されたものといえば、首輪や鎖、拘束具の類くらいだ。
 リインフォースはまず下着から身につけた。
 目の前でただただ無言で立ち尽くすカマキリの無機質な視線が気になるといえば気になるが、今更どうこう言える事ではない。
 白いショーツとブラ、そして同じく白で色を統一したストッキングとガーターベルト。
 清楚さの中にどこか淫靡さを醸し出す下着である。
 その上に着るワンピースの服とエプロン、ヘッドドレス。
 一通り身に付けると、ようやくそれが何の衣装か知れた。

「こ、これは……メイド服、ですか?」

 エプロンにヘッドドレス、スカートの丈は長く、どこかフェティッシュな魅力に満ちた侍従の姿。
 紛れも無くメイド衣装である。
 豊満な肢体とミステリアスな美貌のリインフォースが着ると、実に様になる。
 
『ああ、やっぱり、良く似合いますね』

 突然少年の声が響き、リインフォースは慌てて顔を上げる。
 空中に投影されたディスプレイに彼の顔があった。
 彼にしては、直接リインフォースの着替え姿を見に来ないのはどういうわけか、不思議に訝りながら、リインフォースは沈黙する。
 ジャンの微笑、既に見慣れた、邪悪な遊戯を楽しむ小悪魔のものだった。
 少年はくつくつ笑いながら、リインフォースに促す。

「ピエールと一緒に来てください。お客様が来られるので」

 客、一体誰だろう。
 悪い予感を背に冷ややかに感じながら、リインフォースは部屋を出る執事の後ろについて行く。
 どちらにせよ抵抗や反逆の許されない身である事は、既に嫌というほどわかっていた。
 向かった先は、屋敷の玄関だ。
 そこに着いた時、リインフォースは目を見開いた。
 何故なら、そこには見慣れた少女が居た、愛くるしい笑顔の、車椅子に座った主が。

「あ、主はやて!? それに、将!?」

 驚愕に戦慄くリインフォースに、何も知らない主は無垢な笑顔を見せる。
 彼女の後ろには車椅子を押す、ポニーテールの美女、シグナムも控えていた。

「うん。リインフォース、しばらくぶりやね、どう? 元気しとった?」

121ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/10/21(水) 15:56:55 ID:O9MDFwJg
 リインフォースの動揺をよそに、少女へと何かが伸びる。
 腕だ、細い腕、白い指先、妖しい毒蛇のように、しなやかに。
 ジャンは一見何の邪気もなく、はやてに近づくと、親しげにその肩にそっと手を触れた。
 彼の本性を知るリインフォースだけが怖気に身を震わせる。

「ええ。実はリインフォースさんに内緒でお呼びしたんです。貴女の容体が気になられていたようなので」

 にっこりと優しく笑う少年。
 誰が知ろう、この優しく美しい印象を与える笑顔の裏にある邪気を。
 如何にも紳士然とした顔の裏に潜む悪意と嗜虐性を。
 彼の手が愛する主の肩に触れているというだけでリインフォースは生きた心地がしなかった。
 あの手で何度この身が嬲られ辱められたか考えれば、当然だろう。
 何を言えば良いのか分からず硬直し、ぱくぱく口を開けているリインフォースに、はやてはきょとんと小首を傾げる。

「それにしてもリインフォース、随分可愛い服着とるね」

「え、あの、これは」

「ああ。それなんですが、リインフォースさんに、少しお手伝いしてもらっていて。何分、この家には執事のピエール以外誰もおりませんので」

「そうなんですか」

 すげなく説明の言葉を添えるジャン、はやては疑う事なく頷いた。
 
「ね? リインフォースさん」

 ちらと視線を向けられ、リインフォースは内心凍りついた。
 言えない、本当の事など何も。
 彼女に出来る事は、彼の茶番に付き合い、従う事だけだ。

「はい……」

 リインフォースの内心を十全に悟り、少年は微笑む。
 この美しい女が自分の意のままという認識に、素晴らしい満足感を得ているのだろう。

「では、どうぞ。はやてさん」

 促され、はやての車椅子をシグナムが押し、彼らは館の中へと足を踏み入れた。



「……」

 カチャカチャと音が鳴る、手に持った盆の上の食器類の奏でる音だ。
 いつもは執事のピエールが運ぶそれらを、今日はメイドとなったリインフォースが運んでいた。
 少年は少女と語らっていた。
 はやての気にかけていたリインフォースの体調、治療の施されている現状と、今後の予定についてだ。
 
「経過は順調です。プログラムのバグの処理は残すところ半分ほどですよ。この分ならそう遠くないうちに完治するでしょう」

「ほ、本当ですか?」

「ええ」

122ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/10/21(水) 15:57:42 ID:O9MDFwJg
 にっこりと笑う少年の言葉に、はやても涙ぐんだ笑みを浮かべた。
 後ろに控えたシグナムも感嘆しているようだった。
 彼の言葉に嘘はない、だろう、だが真実もない。
 確かにリインフォースは助けられるかもしれないが、その対価として彼は美しい肉体を、高潔な精神を、快楽と陵辱で蹂躙する悦に耽っていたと。
 リインフォースは複雑な面持ちで、盆の上のカップとティーポットを持っていく。

「良かったねリインフォース」

「え、ええ」
 
 そう笑いかける主に、リインフォースはそっとテーブルにカップを乗せていき。
 瞬間、びくりと仰け反った。

「……ッ」

 危うく、声が出るところだった。
 それをすんでのところで抑えられたのは、絶対に少年が何かを仕込んでくると、あらかじめ予期していたからだろう。
 ぬるりとした、粘膜を帯びた感触が、秘所を舐める。
 さらには乳房までまとわりつき、敏感な肌をこれでもかと苛んだ。
 ゾクゾクこみ上げる快感に、リインフォースは思わず下唇を噛み、耐えた。
 もし一瞬でも気を抜けば甘い蕩けた嬌声が溢れただろう。
 か細く肩を震わせながら、彼女は必死にそれを主に悟られまいと、平静を装ってテーブルの上にカップを置き、ポットのお茶を注いだ。
 はやては何も気付かず美味しそうに紅茶を飲む。

「うん、美味しいです」

「ありがとうございます」

 優雅に紅茶の香りを堪能する少年は、横目でリインフォースを見つめる。
 その眼差しに潜む邪悪な愉悦。
 リインフォースはきゅっと唇を噛んだ。
 微かな変化に気づいたシグナムが視線で問うが、リインフォースは小さく首を振っただけだ。

『どうです、良い下着でしょう。これでも作るのに苦労したんですよ』

『……』

 ふと脳裏に響く念話通信、リインフォースは恨めしげな視線を彼に投げた。
 ぬるぬると、ぴちゃぴちゃと、決して人には届かない小さな粘膜音を立ててリインフォースの性感帯を貪る、異形の感触。
 与えられた下着の内側にはびっしりと繊毛状の有機物が発生していた。
 触手、それも魔法で生成し誕生させたものである。
 作成したジャンの命令によって単なる衣類から淫靡な責め具へと変貌し、女体を苛むのだ。
 乳首を締め上げ、陰核を舐め上げ、膣口を弄られ。
 ご丁寧に臭気や愛液は吸収して決して外部にそれと気づかせない。
 分かるのは、仄かに紅潮したリインフォースの頬と、うっすら涙を帯びた目だけだ。
 ゆっくりとはやてやジャン、シグナムが紅茶を飲む間、リインフォースは耐えた、ひたすら耐えた。
 それだけが、彼女に出来る事だった。
 おもむろに、触手の先がぬるりと後ろへ這う。
 不浄の穴、排泄の為の器官に。
 
「……ッッ」
 
 リインフォースはギュッと金属製の盆を握り、硬直した。
 今まで責められていなかった部分まで玩具にされる。
 苦しく恥ずかしい。
 はやての視線がこちらを向く度に恥ずかしくて死んでしまいそうになる。

「リインフォース、顔赤くない?」

「いえ、これは……何も」

 二人のやり取りに、少年の笑みは深まる。
 嗜虐心を満たされ心底楽しいのだろう。
 
「プログラム修復の過程で若干、肉体が熱を生んでいるのかもしれませんね。でも決して重篤な状態ではありませんよ」

「あ。そうなんですか、良かった」

 ほっとするはやて、リインフォースは歯を噛み締めた。
 いけしゃあしゃあと嘘を並べながら、少年は泰然と平素の優雅さを崩さない。
 服の中では、触手の責めがいよいよ加速する。
 クチュクチュと膣を弄り回す長い糸状触手が入り込み、乳首をコリコリを甘噛みされ、クリトリスを吸われ、アナルを舐められる。
 息遣いが荒くなっていく。
 リインフォースは耐えた、耐えようとした。
 だがそれはあまりに無意味だった。

「〜ッ!」

 なんとか声だけは抑えたが、それでも膝が笑って体が痙攣した。
 少年の冷ややかな声が、脳裏に響く。

『ああ、イッたか。結構頑張るじゃないか、もっと早くイクと思ってたよ』

 主の前で、信頼する仲間のシグナムの前で、イッた。
 はしたなく絶頂した。
 リインフォースは目を涙ぐませ、小刻みに震える。
 羞恥心が身を熱く火照らせた。

「す、すいません……少し、お手洗いに」

123ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/10/21(水) 15:59:01 ID:O9MDFwJg
 慌ててそれだけ言うと、彼女はきびすを返して駈け出した。



 トイレに入ると、リインフォースは慌てて服を掻き乱した。
 そして純白のブラとショーツに手をかけ、必死に剥がそうとする。
 だが中に生えた触手は未練がましくリインフォースの豊満な肉に絡みつき、淫らに張り付いて離れない。
 ぴちゃぴちゃ舐められる感触におぞましい快楽。

「い、や……離れて、もう!」

 身をよじるリインフォース。
 背後から少年の冷酷な声。

「おいおい、勝手な事をするなよ」

「あッ」

 振り返る、ドアは開いていた。
 ジャンはいつもの、本性として持つ邪悪な笑みを浮かべ、ずかずかと入ってきた。
 そしてぱちんと指を鳴らす。
 たちどころに触手は消え、下着は床に落ちた。

「どうだった、ご主人様の前でイッた感想は」

「……」

 にやにや笑いの嫌味な質問に、リインフォースはかあと赤くなる。
 聞きたくなかった、彼の言葉など、だが無論、だからといって止める相手ではない。

「感じただろう、熱くなっただろう。恥ずかしくて、だからこそ感じる。お前の本性だよ、マゾ女としての、奴隷としてのね。それを理解してるのは僕だけだ」 

「ち、違う! 違います……私は……ひゃう!」

 慌て、涙ぐむリインフォースだが、秘所に入り込んだ小さな指の感触に戦慄いた。
 少年は手を伸ばし、無遠慮にリインフォースのそこをかき乱す。
 
「あ、やだ……や、ああッ!」

 髪を振り乱し、切なく喘ぐ。
 少年の指先は容赦しなかった。
 秘所をグチャグチャに引っ掻き回し、同時にもう一方の手で巨大な乳房を持ち上げ、丹念に乳頭を捏ねる。

「おい、屈め」

 命令、リインフォースは黙って従う。
 この屋敷に来てから染み付いた習性みたいなものだ、この小さな傍若無人の主人の命に、逍遥と従う。
 近づいた顔に、少年は自身の顔を寄せる。

「ん」

 口付け、甘く蕩けるような、とは遠い。
 暴力的に入り込む舌先がねぶりあげ、快楽を強引に引き上げる。
 二人の間から生まれる粘ついた淫靡な音色。
 舌、乳房、そして秘所、余さず感じるポイントを責める手管に、あっという間にリインフォースの体が燃え上がる。
 膝まで垂れる愛液が濃密な雌の香りを醸し出す。
 少年はそこでようやく離れ、ズボンを脱いだ。

「後ろを向け」

「……」

 何をされるのか、どうなるのか、知りながらも逆らえず、リインフォースは後ろを向いた。
 手は壁につけ、巨大な尻を突き出すような格好で。
 脚を大きく開き腰を落とすのは、彼が挿れやすいようにする配慮だった。
 もうすっかり身に沁みついている。
 挿入は即座に、そして容赦無い。

「くぅうう!」

 声が出た、歓喜の声。
 甘い音色、続くのは濡れた肉を打つ湿った音だ。
 少年は一心不乱に腰を振り、リインフォースを犯す。
 テクニックもクソもない、ケダモノみたいな動きだった。
 
「ははッ! どうだ、感じるだろ? ご主人様が来てるっていうのに、便所で犯されて、感じるだろ!」

「いや……やだ、いわないで……ああぁッ!」

124ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/10/21(水) 15:59:55 ID:O9MDFwJg
 身をよじり、叫び、悶える。
 脱ぎかけのメイド服、乱れた下着、そして美しい肉体と顔立ち。
 そんな美女が少年に犯されるという情景だけでも淫靡だが、主であるはやての居る屋敷でする行為というのも余計に背徳的だ。
 
「この変態め……マゾ、女……それが、お前の本性だよ!」

 興奮に息を荒げ、少年は犯す。
 犯して、犯して、犯し抜く。
 ただ単に肉体が繋がるだけではない、相手の精神までも踏み躙る満足感、それこそが彼の根底にあるどす黒い感情を煮え滾らせる。
 真なる快楽とは、相手の尊厳を奪う事、支配する事だ、だからこそ楽しい、愉快だ。
 
「もっと良く鳴け。あいつに聞こえるかもしれないぞ」

 言葉は刃となりリインフォースの精神を切り刻み、同時に被虐性を刺激して体を熱くさせる。
 
「だめ、だめ……あぁ」

 肩越しに振り返る涙目、潤んだ赤い眼差し。
 ぞくりと震え、少年は囁く。

「出すぞ」

 興奮の熱を帯びた、冷たい声。

「だ、め……や、ああぁ……ふあぁああッ!」

 必死に許しを請いながら、残酷な奔流に奥を叩かれ、リインフォースは絶叫した。
 長々続く射精により強制的に迎えたアクメ、その快楽の歓喜、蕩けるような余さはどこまでも冷酷だった。
 既にリインフォースの肉体は、半ば彼女のものではなかった。
 どうすれば感じ、どうすれば達するか、どう嬲れば燃えるか、知っているのはこの美しい悪魔である。
 ひとしきり射精して身震いすると、少年は体を離す。
 そして、強引に下着を掴むと、リインフォースに着せた。

「あぅう!」

 まだ絶頂の名残が引かぬ身に、重ねて浴びせられる快楽。
 無数の触手を蠢かせる下着が、また胸と秘所に吸い付いた。
 こうしておけば、匂いも汁も漏れない、リインフォースは先ほどと変わらぬ姿となった。

「服を着ろ、すぐ戻るぞ。また見せてやれ、お前のご主人様に、お前のいやらしい姿をな」

「あ……あぁッ」

 絶望、そして諦め。
 リインフォースは涙ぐんだ目で戦慄き、豊満な我が身を掻き抱いた。
 抵抗も許されず、決して容赦される事もない、少年の手による陵辱劇。
 その日、はやてが帰るまで、リインフォースが達した回数は、軽く十指で数えるに余るほどだった。


続く

125ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/10/21(水) 16:03:13 ID:O9MDFwJg
投下終了 

http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=5946580
http://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=18&all=41567&n=0&count=1

126名無しさん@魔法少女:2015/10/22(木) 22:18:30 ID:wmdOPGE2
俺もリインとユニゾン・インしたいです

127名無しさん@魔法少女:2015/10/24(土) 00:57:09 ID:qDoWXZhc
メイドリィンとかメチャシコやろ!

128ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/10/31(土) 15:22:41 ID:AzgKN40I
リインフォースはめちゃしこ 知ってた

投下します続き

129ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/10/31(土) 15:23:55 ID:AzgKN40I
奴隷融合騎リインフォース5


 一体どれだけの月日が経ったのか。
 日付を意識するのも億劫だった。
 ただただ思考は快楽に甘く溶け、霞んでいく。
 室内は濃厚を極める淫臭に染まっていた、汗と愛液、精液、男と女の噎せ返るような香り。
 だがどちらかといえば、濃いのは女の匂いだ。
 彼女を抱く相手はまだ成熟しきっていない少年であり、雄の香りは薄い。
 
「はぁ……はぁッ」

 これで何度目だろう、朦朧とするほど犯され、果て、胸を上下させて呼吸を繰り返す。
 微塵のシミもくすみもない生白い肌を汗で濡らし、焦点を失った赤い瞳を潤ませ、リインフォースはいつまでも引かない快楽の残滓に焼かれる。
 まるで消せども失せぬ実体なき炎のように、性的エクスタシーの名残が心身を苛んだ。
 千々とベッドの上に乱れる銀髪、豊満で完璧なプロポーションを誇る肢体、美貌。
 その全てを支配しほしいままにする支配者は、小さな体で同じように震え、酸素を貪っていた。
 彼女の谷間に顔を埋め、いつものように呼吸するたび柔肌の匂いを嗅ぎ、頬で感触を受け止めて。
 
「……」

 リインフォースはまだ意識朦朧としながら、繋がったまま自分の上に乗る少年を見る。
 同世代から見ても小柄な体躯、艶やかな髪、少女と見紛う美貌は夢見るように目を閉じていた。
 そうして静かにしていれば、行為の時の嗜虐的支配者、サディストの一面など見る影もない。
 かわいい、とさえ思う。
 天使の皮を被った小悪魔、そんな印象が脳裏をよぎった。
 
「どうかしましたか」

 少年の冷たく甘く、美しい声が、湿った大気に響く。
 うっすら開けた目で見上げるジャン・メルヴィル。
 笑いもせず、豊満な乳房を満喫し頬を寄せ、恍惚とするその顔。
 体力的に彼も限界だったのか、萎えかけの肉棒を奮い立たせる事もなく、ただ繋がり、肌を重ねるだけで何もしない。
 体温を分け合うような事後の気だるさ、まるで恋人同士のそれに見えるが、脅迫し陵辱し犯す、支配者と被害者である。

「いえ……」

 一言それだけ呟いて、リインフォースは押し黙った。
 慣れている、否応なくそう感じた。
 犯され虐げられ、体をどんどん、元の自分ではない、何かに変えられていく日々に。
 目を瞑り、出来るだけ早く眠りが訪れてくれるのを待つ。
 だがいつまでも引かない淫熱の甘美さは、消える事なく体の芯に残った。



130ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/10/31(土) 15:24:27 ID:AzgKN40I
 リインフォースはようやく着衣を許可されるようになったが、あくまで衣装の選択肢は少年にあった。
 基本はメイド服、それ以外だとエロティックな下衣のみであったり、エプロンのみであったり。
 フェティッシュで性的、欲望をそそる装束に、元からの艶やかな肉体は、一層と淫靡に変わる。
 少年はそれを楽しみ、存分に犯した。
 巨大な乳房や尻に執拗に擦りつけられる精液、言葉責め、陵辱され姦通する度強制的に迎えるアクメ。
 嗅覚や味覚は少年の体液に発情し、肉体への快感も増すようプログラムも少しずつ弄られていく。
 屈辱的で恥ずかしい、虜囚の日々。
 だがその対価として、得るものは大きいものがある。
 日増しにリインフォースは自分の体調が良くなっているのを実感していた。
 プログラムバグの修復作業、少年の持つ白の書の効力は確かだった。
 完全に修復しきった時、もう彼の陵辱に甘んじる必要はないのだ。
 出来るだけ早くその日が来る事を祈りながら、リインフォースは耐えた。
 どんな恥辱を受ける覚悟もしている筈だったが、その日の言葉には驚きを隠せなかった。

「で、でかける、って……外へですか」

 青ざめて問い返すリインフォースに、少年はいつもの嗜虐的で獰猛な冷笑を浮かべた。

「もちろん」

 言葉尻だけ聞けば優しげにも聞こえる、だが奥底には有無を言わさぬ冷徹さがあった。
 リインフォースの目の前に、カマキリ頭の執事ピエールが置いた服一式が鎮座していた。
 これまで着せられてきたものに比べれば、遥かにまっとうなものである。
 ダークグレーのスーツとエナメルのヒールだ。

「どうしたんですか、早く着替えてください」

「……」

 少年の命令に、戸惑うリインフォースだが、彼女にはそもそも選択の自由はない。
 不承不承ながら、それまで着ていたメイド服を脱ぎ、着替える。
 何度も彼女の裸身を見ている筈のジャンだが、目の前で恥ずかしそうに服を脱ぎ、着替えるリインフォースの姿の鑑賞には楽しげだ。
 着替え終わると、豊満な肢体を強調するように張り付く糊の効いたスーツが、美しい女を飾った。
 前もってリインフォースの体のサイズを正確に測ったのか起伏の激しいラインに張り付いている。
 オフィス街を歩けば立派なキャリアウーマンとして通るだろう。

「うん、やっぱり良く似合いますね。じゃあ行きましょうか」

「行くって、どこへ」

「ミッドチルダ、クラナガン」

 極めて簡潔に言いつけて、少年は踵を返した。
 荷物を既に容易していたピエールに促され、リインフォースはしばしの躊躇の末、諦めてその後をついていった。



131ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/10/31(土) 15:25:32 ID:AzgKN40I
 カマキリ執事の運転する黒い塗装の高級車は、水媒体水素エンジンの普及する管理世界でも珍しい化石燃料車であり、骨董品とも言える古色蒼然のほどは、少年の家名に遜色ない品ある風情だった。
 窓外に見る久方ぶりの外界に、リインフォースは横目で視線を送る。
 ガラス一枚隔てた町並みは、まるで別世界のように見えた。
 この世界へ戻る為、自分はあとどれだけの羞恥と苦痛に耐えねばならないのだろうか。
 豊かな胸の前で手を握り、強く力を込める。

(大丈夫、きっと……耐えてみせる)

 リインフォースは自分の中に芽生えつつある何かを抑えこむように、そう心の中で唱えた。
 
「もうじきですよ」

 そんな彼女を過酷な現実に呼び覚ます声。
 正面に座っていた少年が囁く。
 ジャン・メルヴィル、美しい悪魔は冷たい視線、甘い声、リインフォースの心の内まで見透かすような相手を嘲弄する微笑を浮かべていた。
 リインフォースは気を取り直し、車の向かう先を見る。
 何が待ち受けているかと思えば、そこは明らかに整然とした外観の建物だった。
 ホテルである。
 リインフォースは当然知るまいが、ミッドチルダでも数十年の歴史を持つ由緒正しき、最高級のホテルだ。
 正面で車を止め、ジャンが降りる、リインフォースも続いた。
 執事が駐車場へ車を止めに行く、当然二人はロビーへと入った。
 リインフォースに手荷物を預け、ジャンは悠然と美しい歩みで、目的の場所へ向かった。
 
「あの、一体ここで何を」

 いつものように、あの閉ざされた屋敷の中で恥辱の限りを受けるならまだ分かる、しかしこんな公共の場で、それも極めて品格の高い場所で何をするつもりなのか、まるきり想像できない。
 恐る恐る尋ねるリインフォースに、少年は振り返って微笑む。
 肉食獣の笑みだ。

「別に何もおかしな事はしませんよ。講演会です、学会の」

 少年の向かう先、それは一階の大ホールだった。
 入り口には簡易的な作りながらも看板で、古代魔法術式学研究論文講演会、と長ったらしい文字が記されていた。
 入場者管理をしているらしいスーツ姿の受付の人間が、ジャンの姿を目に留めた。
 まだ十代も半ばの、それも身長も成熟の度合いも幼さを残す少年、普通ならば招待状の有無を確かめるどころの話ですらないだろう。
 が、受付の男性は媚びるような笑顔を浮かべ頭を下げた。

「メルヴィル博士。良くおいでくださいました」

「ええ。今日はよろしくお願いします」

「どうぞこちらへ」

 完全な顔パスだった。
 鷹揚に会釈して挨拶する少年を、彼らはすぐにホール内に通す。
 付き添いのリインフォースに疑問を感じる人間は一人もいなかった。
 なるほど、若くして天才的な学士として名を知られる、と最初に聞いた文言にはまったく誇張はないらしい。
 
「メルヴィル博士」

 ふと、リインフォースも聞いた覚えのある声が少年を呼んだ。
 二人が視線を向けると、そこに一人の少年がいた。
 金髪の、繊細で優しそうな風貌の少年、ユーノ・スクライア。

「あ、スクライア君。お久しぶりです」

「はい。こちらこそ」

 二人は手を差し出し、親しげに握手を交わす。
 当然ながら、ユーノの視線は次にリインフォースへ向けられた。
 
「リインフォース、君もここへ?」

「え、ええ……その」

「彼女に少し付き添ってもらってるんです。色々と、お手伝いをしてくれるんですよ。ね? リインフォースさん?」

「……はい」
  
 話題を振られ、話を合わせて頷く。
 どちらにせよ真実を誰かに告げる事は不可能だった。
 事実を知らぬユーノはぱあっと明るい顔をする。

「そうなんだ。じゃあ、もうそれくらい回復したんだね」

「ええ」

「そうなんですよ。もう随分良くなっています」

 その瞬間だった。
 リインフォースの服の中で何かが蠢いた。

132ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/10/31(土) 15:26:06 ID:AzgKN40I
 ぬるりと這いずる不愉快で、それでいて、女の官能をくすぐる感触。
 湿った繊毛、幾十、幾百、幾千の何かがリインフォースの肌を舐め、愛撫した。

「……ッ」

 甘い声が出そうになるのをすんでのところで堪え、リインフォースは唇を噛んだ。
 視線をジャンに向ける、彼は相変わらずユーノに顔を向けていたが、ちらと横目でこちらを見た。
 冷たく嗜虐的な視線は、明らかなほどの喜悦に、邪悪な色に染まっていた。
 また、魔法で作った触手生物を内蔵した服。
 今度は下着だけでなく、スーツにもまんべんなく内蔵されていた。
 外には匂いも音も漏れぬが、中ではぴちゃぴちゃと執拗にリインフォースの豊満で淫靡な肢体が舐められ責められる。
 リインフォースは震える我が身を掻き抱き、足に力を入れる。
 そうでないと崩折れてしまいそうだった。

「ところで、スクライア君。僕達は年も近いんだし、もう少し砕けた口調でも良いんじゃないかな」

「あ、えっと……そうだね、ジャン君って呼んで良いかな」

「うん。ありがとうユーノ君」

 二人はまるで歳相応の少年のように微笑し、言葉を交わす。
 ユーノはともかく、ジャンの内に歪んだ暗黒の顔が潜んでいるなど、その様子から察する事は不可能だろう。
 
「それじゃあ講演の時間までどこかのテーブルで食事でもしないかな? このホテルのメニューはどれも美味しいんだ。ユーノ君の最近の研究や、無限書庫での仕事の話も聞きたいな」

「うん。そうだね、僕もジャン君の話が聞きたいし」

 二人はホールの中に点在するテーブルの一つへ寄り、用意されていた料理に手を付ける。
 立食形式で、入場者に振る舞われているものだ。
 さすがは高級ホテルだけあって色とりどりの料理は食欲をそそるものばかり。
 だが、リインフォースにそれを意識するゆとりはない。
 ジャンの傍に立ちながら、彼女は必死になって耐え忍ぶ。
 
「……ッ、ふッ……くッ」

 顔が赤い、足元がふらつく。
 滴る汗の雫、その一つ一つを舐める触手の感覚に意識が遠のきそうだった。
 誰も知らない筈なのに、自分を見る視線の全てが、まるで自分の状態を看破しているのではないかという、根拠のない不安感が湧き上がった。
 恥ずかしい、恥ずかしくて死にそうだ。
 目尻に浮かぶ涙。
 リインフォースは膝を笑わせ、何度も押し寄せる波に抗う。
 だが抵抗にあまり意味はない、びっしりと服の裏に生えた触手の動きはどこまでも執拗で、強烈だった。
 ぞわぞわと乳首を撫で、脇の下を舐め、ブツブツした肉の隆起がアナルにも膣口にも、もちろん膣内やクリトリスまで擦っていく。
 挿入される細い肉の幹が、子宮口まで突いてきた。

「んッ……」

 あわや、悲鳴を上げそうになる。
 指より細いくせに、触手の筋は表面に肉粒を備え、うぞうぞと膣内をくすぐってくる。
 気持ち良すぎておかしくなりそうだった。
 それが菊座にまで入った時、リインフォースは裂ける寸前まで唇を噛んだ。

「〜ッ!」

 声こそ出なかった、出なかったが、紛れも無いアクメがリインフォースの脳髄を焼く。
 ガクガクと笑う膝、服の中で噎せ返る熱と雌の匂い。
 よほどこの服が高性能なのか、匂いも湯気も周囲には絶対に漏れない。
 だが中では凄まじい熱気が篭っていた。
 その様子に気づいたのか、ユーノが視線を向けた。

「リインフォース、熱でもあるの? 顔赤いよ」

「そ、その……わたし……」

「ああ。治療の副作用みたいなものです。プログラム修正の影響で、少し熱が」

「へえ」

 さりげないフォローで怪しまれぬよう添えるジャン。
 ユーノもそれ以上追求する事なく視線を、目の前の少年に移す。
 ジャンはちらとリインフォースを見て、口元を歪めた。
 知っている、悟られている。
 リインフォースには分かった、自分がはしたなく公衆の面前でイッた事が、一目で看破された。
 恥ずかしい、恥ずかしくて、恥ずかしくて、死んでしまいそうだった。
 だというのに、それがたまらなく気持ち良い。
 
(なんで……わたし、こんな……うそぉ)

 切なげに息を切らしながら、リインフォースは震える。
 羞恥心が高まるほど感じる体、自分が自分でなくなっていく感覚。
 一体これから、どうなってしまうのか、不安感の中に潜む甘い期待に、胸が張り裂けそうだった。



133ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/10/31(土) 15:26:38 ID:AzgKN40I
 やがてジャンの講演の時間が来て、少年が壇上に上がって、研究した古代文明の魔法や技術について、集まった学会人に説明する。
 スクリーンを用い、投影される映像一つ一つに注釈を添えるジャン。
 もちろん、その間もリインフォースは触手服に責められ続け、何度も何度もイカされた。
 そんな時間が計三時間、並の女なら失神しかねない責め苦である。
 
「さ、リインフォースさん。そろそろ行きましょうか」

「……」

 もはや何も言葉を発する事もできず、ただ茫洋と頷くリインフォース。
 潤んだ瞳が生来の美貌と相まって、凄艶なほどの色気を帯びている。
 立ち会ったユーノも見惚れて、視線を注いでしまった。
 
「じゃあユーノ君。また」

「え、ああ。うん」

「良ければ僕の家に、いつでも遊びに来てちょうだい。君の興味のありそうな書物もたくさんあるから」

「本当かい? ありがとう。そのうち行かせてもらうよ」

 交友を深めた二人の天才少年は、また固く握手を交わして笑顔を浮かべる。
 そうしていれば、ジャンも無害な一美少年のようだった。
 やがて振り返り、別れを告げると、少年はリインフォースを伴ってホテルの玄関へと向かう。
 そこには既に行きに乗ってきた車と、ドアを開けて主人の帰りを待つ執事の姿があった。
 車に乗り込む。
 後部座席になだれ込んだ瞬間、リインフォースは少年に押し倒された。

「あ、あぁ……」

 声に力はない。
 イカされ続け、快楽に茹だる体に、力の入れようがなかった。
 ドアが締まる。
 窓ガラスはミラー仕様であり、外からは絶対に中は窺えないようになっていた。
 
「どうだった? 今日は? 何回くらいイッたのかな」

「ぁぁ……あッ、んぅ!」

「ははッ、もうまともに答えられないか」

 少年は邪悪な微笑を浮かべ、リインフォースの服を剥いでいく。
 ずるずると音を立てて粘液が糸を引き、触手がピチピチと跳ねた。
 主の声なき司令を受けたのか、脱がされた傍から有機的な触手は喪失し、スーツはただの服となる。
 残されたのは、すっかり血の巡りを増し、淡く朱色に染まったリインフォースの豊満な女体のみ。
 下着も剥ぐ、剥き出しの裸身に少年の視線が獰猛な輝きを帯びた。
 伸びた手が、乳房を揉む、膣口を弄る、快感の度合いはいつも以上だった。
 責められ続けた体は、媚薬効果を持つ粘液にまみれ、感度は最高になっている。

「ひゃううう!」

 乳首を軽く抓られ、クリトリスを撫でられただけで、イッた。
 頭の中が霞む。
 ただでさえ敏感になっているというのに、ジャンの愛撫はリインフォースの性感帯を知り尽くしていた。
 
「もうイッたのか。本当に淫乱だな、お前」

「いや……いわ、ないれ……あ、ふぁあ……だめ、あ……あぁぁあッ!」

 涙と涎で顔をぐしゃぐしゃにして喘ぐリインフォース、声は甘く甲高く、車内に響く。
 視線を上げれば窓外の、まともな一般世界が見えてしまう、それが余計に情欲をそそった。
 誰かに見られているかもしれないという不安感が、体を熱くさせる。
 ぴしゃりと平手が胸を叩いた。
 痛みに顔をしかめ、叫ぶ。

「いたッ!」

「何を呆けてる、この雌豚が。体を起こせ、そのでかい尻をこっちに向けろ」

「あ……」

 言われるままに、リインフォースはゆるゆると腰を上げ、体勢を変える。
 車のソファの上に手足を突いた、獣の姿勢に。
 普通の車なら窮屈なのだろうが、この高級車の広い車内ならどんな体位でもできるだろう。
 リインフォースの巨大な尻を掴み、少年は一気に腰を突き出した。
 熱く硬い幹が秘裂を押し割り、蹂躙する。
 圧倒的な、快感。
 リインフォースは長い銀髪を振り乱し、声の限りに喘いだ。

「ふぁああ! あ……ひゃぉおッ! おぉぉッ!」

 野太いほどの嬌声、正しく発情期の獣だった。
 小さな腰を振りたくり、少年はリインフォースの豊満なヒップに我が身をぶつける。
 そして、当然ながら言葉責めも休めるつもりはなかった。

「外を、見ろ! 良いか、お前は外で、車の中でやって、感じてるんだぞ! この変態が……変態! マゾ奴隷が!」

「いや……あぅ! い、言わないで……いやぁ!」

134ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/10/31(土) 15:27:22 ID:AzgKN40I
 いや、と口は言う、だが体は嬉し泣きをやめない。
 愛液はしとどに流れ、体中を甘い痺れが走り抜ける。
 未成熟ながら硬い肉棒で中を擦られる快感が、思考も理性も崩していくのが分かった。
 引きつった悲鳴を上げ、リインフォースは必死に頭に浮かべようとした。
 愛する家族、はやてや守護騎士の皆の顔。
 それは確かに彼女を彼女たらしめるものとして、存在する筈だった……が、快感に霞んで、うまく思い出せない。
 代わりに雌奴隷と蔑まれ、犯されるアクメの恍惚感が、心身を蝕む。
 車内に響く肉と肉の音色。
 汗に湿った尻に少年の腰がぶつかる、弾けるような水音。
 あっという間に満ちる性臭に、噎せ返る。
 
「出す、ぞ」

 呟き一つ。
 そして一気に流し込まれる、大量の熱。
 ぶるりと身震いして、ジャンはありったけの精液をぶち撒けた。

「あ、ああああッ!」

 リインフォースもまた然り、強制的に達するアクメに、甲高い絶叫を上げて戦慄いた。
 豊満な乳房が波打つ、長い銀髪が乱れる、生白い肌は汗に濡れ光る。
 その凄まじい艶と色香、立ち込める体臭まで甘く性欲を誘う。
 正に男の欲望の全てが結実したような、そんな存在。
 長々続く射精に、リインフォースは切なげに掠れた声を絞り出す。

「は、ひぃ……あふぅッ」

 潤んだ瞳はぼんやりとしており、正気の光は半ばまで消えかかっていた。
 度重なる調教、辱められ、なじられ、犯され、開発されていく精神と肉体。
 リインフォース自身、気づいているだろうか、涎まで垂らした自分のはしたない顔つきを、恍惚に満ちたように眉尻を下げた表情を。
 たっぷり中に精液を吐き出した後、少年はやおら腰を引き、己を抜き取る。
 
「あ……」

 甘い、淋しそうな声が溢れた、リインフォースの口からだ。
 少年は腰を下ろすと、自分の膝の上を軽く叩いた。
 何を示しているかは言うまでもない。
 硬く屹立した彼のペニスは、湯気さえ立ちそうなほど熱く滾っている。
 リインフォースはごくりと生唾を飲み込んで、立ち上がる。
 そして少年の腰の上に脚を広げて跨った。
 後ろから見れば、巨大さを極める淫ら尻が細い少年にのしかかる、得も言われぬエロティックな光景であった。
 もちろん前から見上げるジャンの視線からも絶景が広がっていた。
 真っ白な爆乳がたぷたぷと揺れ、乳首の鮮やかなピンク色が目を楽しませる。
 さらりと方から流れ落ちる銀髪は甘やかな香りで肺を満たした。
 リインフォースはシートに腰掛ける少年の両脇に足を置き、慎重に狙いを定め、己の濡れた膣口へ彼を導いた。
 
「ん!」

 少しだけ、本当に少しだけ亀頭が膣に入っただけで甘い声が出る。
 ゾクゾクと背筋を駆け上る快感と、期待。
 自分がどれだけ淫らでさもしい顔をしているか考えただけで、熱くなる。
 リインフォースはやがておもむろに、腰を沈めた。

135ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/10/31(土) 15:28:00 ID:AzgKN40I
「あああッ!」

 甲高い悲鳴、喜悦の鳴き声、雌の喘ぎ。
 気付けば、リインフォースは腰をくねらせ、上下させ、尻肉を波打たせて貪った。
 しっとりと濡れた肌と肌がぶつかる度、タパンッ、タパンッ、と小気味良くも淫らな音が鳴る。
 
「すご……はひぃ! い、ああッ! ちんぽ……ちんぽぉ!」

 理性がどんどん、消えていく、代わりに彼女の中には、ケダモノが生まれていた。
 被虐を悦び、虐げられ支配される事に咽び泣く一匹の雌の獣。
 ジャンはリインフォースの尻たぶに指を埋めて掴み、乳房に顔を埋め、乳首を口に含む。
 カリッ、と口の中で歯を当てた。
 瞬間、リインフォースはのけぞってよがった。

「ひゃうう! ち、ちくび……かんじゃ、だめ……あんぅ!」

「うるさい、このほうが嬉しいだろ、マゾ雌」

「あぁ……ふぁ、おぉおッ!」

 少年は嗜虐の手を休める事はなかった。
 舌先でチロチロと弄った乳頭に、歯を当て、噛んで、吸って、存分に苛む。
 その度に膣壁はうねって彼を締め付けた。
 言葉よりもなお雄弁に、体は責めに嬉し泣きをする。
 愛液で、もう彼の膝はぐしょ濡れだった。
 リインフォースの腰使いも素早く激しく、貪欲さを増していく。

「外を見ろ、お前はこんなところで、車の中でセックスしてるんだぞ。ちゃんと意識しろ、自分が変態だって自覚しろ!」

「や、あぁ……そんな……あふ、んぅう! あぁ……へんたい……わたし、へんたい……お、ぉぉッ!」
 
 腰をくねらせ、体重をたっぷりかけて尻を沈め、肉棒との摩擦に淫靡な水音を奏でるリインフォース。
 鳴き声も野太い発情期のそれに変わり、絶頂の瞬間が近いと知れる。
 主も、守護騎士も、誰も知らない彼女の本性。
 少年の暴いたマゾ奴隷の姿。
 リインフォースが尻を沈める動きに合わせ、少年も下から突く。
 まだ小柄な体では十分な力はないが、それでも必死に腰を上に跳ねれば、リインフォースの深い部分を強烈に刺激した。
 声は一層甲高く、甘くなる。

「はひい! あ、あぁあ! お゛ぉお!」

「出すぞ、もういっかい……中に、だすぞ! ぅあ、うけとれ……孕め! 孕めぇえ!」

 少年の叫びが木霊する。
 果たして本当に孕むかどうかはさておき、その濃さと量は、確かに女に種付けするには十分だった。
 ドクドクと注がれる大量の熱、勢い、リインフォースが一拍遅れて達するに足る刺激だった。

「ひゃううう!!!」

 大きく背をのけぞらせ、彼女はアクメの波にさらわれた。
 頭の中が真っ白になり、体は何度も痙攣する。
 大量の愛液と精液が混ざり合ってシートを、そして床を濡らした。
 これでは掃除が大変だろう。
 そんな感慨を抱けるものは、今はいない。
 
「は……あぁ、はひぃ」

 ギュッとジャンの頭を抱きしめ、乳房の谷間に埋めて、いつまでも引かないアクメの余韻に打ちひしがれるリインフォース。
 とろんと潤んだ瞳は、もう快楽一色に染まっていた。

136ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/10/31(土) 15:29:45 ID:AzgKN40I
 果たして自分が治療の為に彼に支配されていると、理解しているかどうか。
 ジャンも忘我の相で、リインフォースの豊満で美しい肉体に溺れ、谷間に顔を埋める感触、肌の香りに耽り、目を細めている。
 二つの肉体は完全に結合した錯覚さえあった。
 
「はぁ……は、ふ……リインフォース……僕のものだ……お前は、ぼくの」

 うわ言のように囁く少年。
 まだ硬いものは、リインフォースを内側から抉り、擦る。
 結合した二人はそのまま、車が屋敷へ戻るまでの一時間、ずっとそうしていた。


続く

137ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2015/10/31(土) 15:32:21 ID:AzgKN40I
投下終了
もうちょいで終わりかな

http://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=18&all=41567&n=0&count=1
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=5982967

138名無しさん@魔法少女:2015/11/02(月) 11:11:35 ID:1L9vxCeM
>>137
カーセックスアクメえろいw

139名無しさん@魔法少女:2015/11/15(日) 12:54:02 ID:mjuHQB5Y
シガーさんの「ユーノくんは俺の嫁」シリーズは現在8話で止まってますが。
気が向いたら続きを書いてほしいですね。
区切りよく10話まで。

140名無しさん@魔法少女:2015/11/28(土) 23:05:50 ID:Qyr2SwMY
はやゲンもたまには読みたいのう
年の差カプいいよね

141名無しさん@魔法少女:2016/01/09(土) 06:11:43 ID:jR0Tl/4o
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