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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第116話☆

580ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2013/09/28(土) 19:10:12 ID:Kgbdc5pI
 光は三角形を基準にしたベルカ式魔法陣を形成し、魔力を用いた物質の多次元間移動、いわゆる転移魔法の術式を構築した。

「あ……え、や、ちょ!」

 朦朧とした脳細胞がようやく事の流れを察し、リインフォースの口から悲鳴のような声があがる。
 だが弛緩した彼女の体はすぐさま動く事ができなかった。
 そうして、主は帰還する。
 閃光の瞬きが明滅した後、車椅子に座った小柄な少女、八神はやてが。

「あれ? リインフォース、私の部屋で何して――」

 はやては管理局から自分の部屋に帰るなり、そこに居た人物の姿にきょとんと首を傾げた。
 だがその問いかける言葉尻は、ふつりと切れた、リインフォースの姿を見たからだ。
 横たわった肢体、まくれたスカートの裾から見える下着も太腿もてらてらと濡れて光っている、火照った頬は紅く染まり、紛れも無く興奮した状態を示していた。
 いかにはやてが幼くとも、読書家で所々の知識の豊富な彼女には、それが何を意味するか察するに十分だった。

「あ、あの……違うんです主はやて! これは、その……」

 慌てて半身を起こし、必死に言葉を探すリインフォース。
 だがその焦りは余計にはやての確信を深めてしまう。
 
「リインフォース」

「……ッ」

 ぽつりと彼女の名を、何の気もなく呟いた。
 ただそれだけの事で、リインフォースは肩をびくりと震わせて戦慄く。
 美貌の顔には、紛れも無く焦燥と恐怖が滲んでいた。
 主人の前で不埒なまねをし、叱責を受けるという予感に震える様。
 だがその怯えた姿は、はやての中に怒りとはまるで違う感情を生み出す。

(リインフォース……可愛い)

 怯え、眉尻を下げた彼女の、許しを乞うような眼差し。
 美貌と相まって、その表情には堪らぬほどの色香があった。
 同性のはやてでさえ、胸の内を騒がされるような、言い様のない。

「なあリインフォース、私のベッドで何しとったん?」

 気付けば、はやては心の中に生まれた欲求のままに、静かに言葉を告げていた。
 問いかけを受けたリインフォースは、胸元で握った手を震わせて喘ぐ。

「あ、あの……それは……」

 もちろん、はっきりと言えるわけがない。
 羞恥心を煽られ、かぁ、と赤く染まる頬。
 少女の中にあった何かが、より一層、疼いた。
 それは八神はやてという少女が初めて抱くもの、嗜虐という名の悦だった。
 からからと音を立てて車椅子を進め、ベッドに近づくはやて、顔は無表情のまま、問いかけだけを重ねる。

「なあ、リインフォース。私のベッドで何しとったん?」

 声音は優しいほどだったが、それがより問いかけの酷烈さを増していた。
 羞恥心をますます煽られるリインフォースが素直に言えるわけがない。

「だから……あの……」

 言い淀み、逃げるように後ずさって、視線を泳がせる。
 それだけでも色気の香る彼女は、紛れも無く最上の美人だろう。
 思わずはやてはごくりと唾を飲んだ。
 小さな胸の奥でどきどきと鼓動が弾む。
 細い脚に魔力を込めて、車椅子から立ち上がり、はやてはベッドの上に四つん這いなった。




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