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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第115話☆
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テーブルを叩いてつい立ち上がる。
クロノの感情が激してゆく。
冷静さ旨とするクロノが、際限がないように加熱していく
「戯れてなどいません。あなたはそうやって心に鬱屈を抱えてなお、たゆまず理知を振舞う。それは正しすぎて歪んでいる。そんな強さと優しさに惹かれたと、私は言っているだけです」
「黙れ!」
きっと、ただ闇の書に対する恨みを尋ねられたら、いつもの冷静なクロノで受け答えをしただろう。
――ああ恨みはある、だがはやてたちに向けるのはお門違いだ
なんて、むっつりとした仏頂面で返事して終わりだったろう。
好きだと告白された。
一切の虚飾もなく、真っ向から。
そして、その好意の因子こそが己の心の闇だと言う。
なのはの形をして。
クロノの心が千々に乱れてゆく。
闇の書を憎む。
この否定すべき感情は、普通は肯定されるべきだとは理解している。
しかしそのさらに向こう。それに惹かれる誰かなんて、思いもよらなかった。
「…どうしてなのはの格好をして僕に話かけた?」
幾許かの間を置いて、少しだけ激昂を抑えたクロノが着席しなおしながら聞いた。
「あなたは闇の書を憎んでいる。そんなあなたが私に優しさを向けてくれるとは思いませんでした」
「だからなのはのふりをして僕と話したと言うのか?」
「そうです」
真剣に、偽りであろうとも己の優しさに触れたかったのだろうとクロノには信じられる。
だってこんなにもシュテルに対して忌んでいる。
こうして対峙して、語り合うのも嫌悪すべき事。
それを理性を以って続けているのに。
続けているのに、その理知の裏さえもシュテルは踏み込んでくる。
踏み込んで、愛しいと言う。
なんなのだ。
この、なのはの姿かたちをしたものは、なんなのだ。
「嘘でもいいと思いました。理に従って完璧なクロノ・ハラオウンと語るよりも、少しでもナノハたちへ向ける素顔の優しさを分けて欲しいと思いました」
「そんなコミュニケーションに何の意味がある」
「自己満足です。私はあなたに踏み込めずに終わのでしょうと、分かっていましたから」
諦めずに接していれば己がシュテルへ、本当の慈しみを覚えたかと自問する。
答えは否だとすぐに出た。
それが自然だとクロノは思う。
それが不平等だともクロノは思う。
だが、己の心の中だけは、己の心に従わねば、いったい人間である意味があるだろうか。
「そして今日、あなたに偽りをさらす必要がなくなりました」
「どういう意味だ?」
「考えていたんです。あなたへの愛で、何をすべきか。私はあなたを愛したから、あなたからの優しさを欲しました」
「嘘でもか」
「嘘でもです」
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