したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第114話☆

27 悪意よりもおぞましきもの :2012/07/05(木) 16:43:54 ID:.Xdu.syY


 今回、差し出された魔術書にも、何が仕掛けられているのかは、想像がつかない。
 ただ、そうしようと思いついただけで、致死性のウイルスを組み込むことだってありえるのだ。

「…何か仕掛けたのか?」

 この女は決して隠すようなことはしない。そんなことをする理由がない。
 案の定すぐに答えが返ってきた。なんの悪意もない笑顔のままで――

「ええ、認証プログラムの一部を壊して、必ず暴走するように改造したんです」

 当然のように恐ろしいことを口走る。

 事実、この女にしてみれば当然のことなのだろう。
 ただ、思いついたことを実行しただけだ。そこには、何一つ悪意は込められていない。研究の過程で、実際にどのように起動するのかを確かめているだけ。
 自分自身で行わないのは、すでに認証そのものが終わっているから、ただそれだけの理由に違いない。

「他にも、とりあえずいくつか弄ってみました。例えば防衛プログラムなんですけど―」

「すまない、自分では協力できないな。ほかの人物に頼んでくれ」

 ようやく、それだけ言うことができた。女は、残念そうな顔をしながらも強制することは無かった。
 単に、ほかの人間にしてもらえば良いというだけなのだろう。
 男は、そのまま振り向きもせず部屋を出ていった。







 廊下を歩きながら腕時計を見てみると、時間はわずかに5分しか経っていなかった。もっとも、個人的にはその10倍は時間が経っていたように感じていた。

 恐らく…と廊下を歩きながら考える。
 女は次の人物に、あの呪われた魔道書を渡すだろう。
 実際のところ、あの女の本性に気がついている人間はあまり多くない。ゆえに、次に選ばれた者はうかうかと承諾してしまうに違いない。

 被害がどれほどのものになるのか見当もつかない。
 下手をすれば、今代に限らず後世までもその爪痕が残されるかもしれない。
 この一帯が消滅してしまうことぐらいは覚悟しておいたほうが良いだろう。
 
 そこまで考えると、自然とため息が出てきてしまった。



 ただし、それはこれから生まれるであろう被害を悲しんでのものではなく――

(やれやれ、せっかくあそこまで仕上げた「発明品」を捨てていかなければならんとはな)

 あくまで普通の人でなしとしてのため息であったが。




 誰もいなくなった廊下は、ひたすら薄暗く、後に件の魔道書が「闇の書」と呼ばれることを暗示しているかのようであった。




■ したらば のおすすめアイテム ■

装甲騎兵ボトムズ 1/20 スコープドッグ(ペールゼン・ファイルズ版) - バンダイ

むせる

この欄のアイテムは掲示板管理メニューから自由に変更可能です。


掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板