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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第114話☆
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魔法少女、続いてます。
ここは、 魔法少女リリカルなのはシリーズ のエロパロスレ避難所です。
『ローカル ルール』
1.他所のサイトの話題は控えましょう。
2.エロは無くても大丈夫です。
3.特殊な嗜好の作品(18禁を含む)は投稿前に必ず確認又は注意書きをお願いします。
あと可能な限り、カップリングについても投稿前に注意書きをお願いします。
【補記】
1.また、以下の事柄を含む作品の場合も、注意書きまたは事前の相談をした方が無難です。
・オリキャラ
・原作の設定の改変
2.以下の事柄を含む作品の場合は、特に注意書きを絶対忘れないようにお願いします。
・凌辱あるいは鬱エンド(過去に殺人予告があったそうです)
『マナー』
【書き手】
1.割込み等を予防するためにも投稿前のリロードをオススメします。
投稿前に注意書きも兼ねて、これから投下する旨を予告すると安全です。
2.スレッドに書き込みを行いながらSSを執筆するのはやめましょう。
SSはワードやメモ帳などできちんと書きあげてから投下してください。
3.名前欄にタイトルまたはハンドルネームを入れましょう。
4.投下終了時に「続く」「ここまでです」などの一言を入れたり、あとがきを入れるか、
「1/10」「2/10」……「10/10」といった風に全体の投下レス数がわかるような配慮をお願いします。
【読み手 & 全員】
1.書き手側には創作する自由・書きこむ自由があるのと同様に、
読み手側には読む自由・読まない自由があります。
読みたくないと感じた場合は、迷わず「読まない自由」を選ぶ事が出来ます。
書き手側・読み手側は双方の意思を尊重するよう心がけて下さい。
2.粗暴あるいは慇懃無礼な文体のレス、感情的・挑発的なレスは慎みましょう。
3.カプ・シチュ等の希望を出すのは構いませんが、度をわきまえましょう。
頻度や書き方によっては「乞食」として嫌われます。
4.書き手が作品投下途中に、読み手が割り込んでコメントする事が多発しています。
読み手もコメントする前に必ずリロードして確認しましょう。
前スレ ☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第113話☆
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「なのはちゃんは、諦めたんやろか」
「あのなのはさんがですか?」
ベッドに横になりつつ、はやては天井に問いかけた。リインが誰とはなしに、言外に有り得ないというニュアンスを含ませて呟く。
寝返りを打ち、はやてはリインに背を向けた。はやてだって分かっている。なのはが諦めるような人間ではないことは。
諦めなんて言葉が一番似合わない。それが高町なのはという人物だった。不屈のエースオブエース。
その最期が、諦めだった? だからティアナは嘘をついたのだろうか。嘘を、信じたのだろうか。
最期まで自分達を助けようと踏みとどまり、脱出には失敗しただけなのだと、そう思いたかったのだろうか。
分かるはずなどなかった。死に瀕した時に人間がどんな行動をとるかなんて、分かるはずもない。
はやて自身だって、あの時、初代リインフォースに名を与えられなかったかもしれない。
あるいはもっと違う名前を送っていたかもしれない。
最期まで足掻き続け、生きようとする初代リインフォースだって、いたかもしれない。
何もかも受け入れようとせず、ひっそりと自ら消えようとする初代リインフォースだって、いたかも、しれない。
「死人に、口無し……か」
はやては徹夜で最終報告書を書き上げた。僅かに数行の簡素な報告書だった。形式すらない。あえて、ただのメール文同然にした。
だが、徹夜しなければ、書けなかった。
高町なのは一等空尉(当時)は特別救助隊及び要救助者、現場指揮を執っていたティアナ・ランスター執務官補佐を離脱させるため
単身陣地に残りヘリまでのルートを確保、離脱を支援した。その後自身も脱出しようとしたものの、捕捉され殉職。
勇敢なる上記行為を讃え、本官は同二等空佐は表彰されるべき勲功ありと考える。
時空管理局 本局 賞罰監査課長 八神はやて二等陸佐
書き上げた「報告書」を提出する気が起きず、ついうとうとした結果、重役出勤となったはやてはオフィスの前で意外な人物がいるのに気付き足を止めた。
ティアナである。とっさに隠れてしまった物陰から様子を観察すると、しきりに時計を気にしていており、いらいらとつま先を床に打ちつけていた。
「どうしたんや。こんなところに」
「あっ、八神二佐……」
先手必勝とばかりにはやてが声をかけるとばつの悪そうな顔をして口元を歪ませるティアナ。
はやては苦笑しつつ、立場が逆なんじゃないかと思ったが、口にはしなかった。
そして、オフィスへと連れ立って二人は入っていった。今日は二人の部下は有給をとっていた。現役時代の仲間との同窓会である。
戦友を失ったばかりのはやてのことを気遣って二人は気まずそうにしていたが、かえってその方が気にかかると渋る二人をはやては送り出していた。
先に出勤していたリインがいつもの小さい姿ではない、学生くらいの背丈の状態で出迎えた。最近ははやての仕事がないので、余裕ができているのだ。
近場の部署と共同の給湯室へとその後姿が消えた隙に、はやては背伸びしたいお年頃なんよ、と耳打ちし、ティアナも苦笑して肩に入っていた力を抜いた。
ティアナは目の前に置かれたお茶をずっと眺めていた。すっかり入れられた茶が冷めてしまう頃、ようやく、ぽつりぽつりと語り出した。真実を。
「なのはさんは、最期まで不屈でしたよ」
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「なのはさん、右脚が……」
「止血はしたから、大丈夫」
大丈夫なはずはなかった。事件の後遺症がリンカーコアにあると聞いていた。けれども、出力が落ちている程度ではなく
出力そのものが安定せず、時に防御魔法やバリアジャケットまで揺らぐほどだったとシャマルから聞いたのは、救出されてからのことだった。
絶対に、無理は駄目だと何度も念を押したのに、と彼女は泣き崩れていた。患者と医者。彼女にはそれを周囲に伝える権限は、なかった。
できたのは診断書を元に教導任務での飛行魔法行使を禁じること。いつ解除されるか分からない飛行魔法など危険すぎるからだ。
実際、なのはさんは飛ばなかった。地べたを私と一緒に這っていたのだから。
だからこそ、私はなのはさんの同行を許可した。表向きの戦闘飛行がだめだという理由しか知らなかったから。
指揮権は初めからなのはさんが私に譲ってくれていた。「ティアナの指揮なら、大丈夫だよ」今でも、声色、表情まで、思い出せる。
なんとか、スバルと合流したけれど、足の遅い陸戦魔導師や、飛び方を覚え始めたばかりのあたしが殿というのは無理があった。
短距離ならば、大丈夫だとなのはさんは笑って言って、私はそれを信じた。
見つかった要救助者は二人しかいなかった。戦闘力の高いあたしとスバルで運ぶということはすぐに決まった。
スバルが二人を抱えて、あたしは支援しつつ続く。ヘリに到着したらあたしが出来得る限りの制圧射撃をして、その隙になのはさんが離脱する。
そういう、筋書きだった。
でも、予想以上に敵の火力が集中された。あたしたちがヘリの直前で捕捉されそうになったから、なのはさんは制圧射撃をせざるをえなかった。
そして、なんとか辿り着いてあたしは片っ端から手当たり次第に敵を制圧した。その途中でしたよ、念話が届いたのは。
それまでの無理がたたっていたんだと思う。最期に交わした念話でのなのはさんはかなり苦しそうだった。
『ティアナ、わたしは、大丈夫だか……ら……』
多分、あたしだけが聞いていたんだと思います。スバルはただただ泣き崩れていました。あたしは……あたしは、なのはさんを見捨てたんです。
「なのはさんは、間に合わなかった」
飛び立ち、現場から遠ざかるヘリの中でずっとあたしはなのはさんのいたところを見ていました。
桃色の光が……見えた。そんな気がして、ならないんですよ。なのはさんは戦ってたんです。
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はやてはスバルのことを告げた。ティアナはそっと目を伏せる。
「そっか、スバル、あたしのことをかばって……いや、最期の言葉を知らないから、本当に諦めたと思ったのかもしれませんね」
尊敬する師のらしくない最期に納得がいかなかったがゆえの激昂だったのか、それとも……。
スバルの怒りは、なのはに向けたものではなかったのかもしれない。無力な自分に、どうにもならない、“こんなはずじゃなかった現実”に。
はやては、そっとヴァイスから預かったデータチップを懐から取り出した。戸惑うティアナに、ただ中のデータを見るように告げる。
狙撃モードでないストームレイダーはきちんとヘリの後方を見据えていた。
桃色の光は、見当たらなかった。
泣き崩れるティアナをはやては胸で受け止めた。
はやてはその足で、鑑識課に向かった。
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「なのはちゃんは、どこで見つかったんです?」
「ああ、報告されていた陣地よりも随分遠くにいたよ。あちこち擦り傷だらけだった」
「這ってでも、帰りたかったんだろうな」
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「あ、ミッドチルダウェブニュースさん? ええ、そうや」
「最期まで彼女は不屈やった。真実を、報じて欲しい。それだけや」
「……人の噂も七十五日って言うやろ。ああ、こっちじゃ違うんやったか」
「英雄やないんよ。……ただの、母親や」
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八神はやて二等陸佐
辞表を提出。受理を待たずして、高町ヴィヴィオと共に一時行方不明となる。
以後各地を転々とし、目撃談や逸話は数多く存在するが、問われてもヴィヴィオの行方について一切口にすることはなかった。
重要参考人として数度、任意同行による聴取を受けるもやはり彼女は一切を語らず、黙秘を貫いた。
その際、ヴェロッサ・アコース査察官による思考捜査にも何らかの方法にて抵抗、文字通りの沈黙を彼女は護り続けている。
高町なのはの死の真相は彼女のリークによって大きく報じられたが、たった一人の局員の美談はすぐに日々のニュースの中へと消えていった。
時空管理局は高町なのは二等空佐への勲章授与を取りやめた。強行することによってヴィヴィオとはやての件が刺激されるのを嫌ったためといわれる。
尚、彼女の辞表は十年が経つ現在においても受理されておらず、今日まで本局賞罰監査課長として無給で職務に就いており、
実際の業務はリインフォースツヴァイ三等空尉が代行している。
リインやヴォルケンリッターの元にはしばしば現れるものの、待ち構えている他の関係者の前に姿を晒すことはほとんどないという。
フェイト・T・ハラオウン元執務官
時空管理局を依願退職。その後、民間企業に就職した。現在は落ちつきを取り戻しており、笑顔もよく見られるという。
局に残ったティアナやエリオ、キャロとは連絡を取り合い、はやてとヴィヴィオの行方を個人的に追い続けている。
ティアナ・ランスター執務官
補佐官として精力的に職務に励み、念願であった執務官となる。敏腕捜査官として第一線で日々腕を振るっている。
毎年同じ日に休暇をとって管理外世界への渡航を申請している。この渡航にはかつての同僚たちの姿も見られるという。
スバル・ナカジマ防災司令
クラナガン市の防災部隊最高指揮官。自ら陣頭指揮に立ち、全体指揮を部下に任せることもしばしばで、始末書は友達と豪語して
始末書の数よりも多くの命を救い続けていた。しかしながら救助中の事故で後遺症を患って以来、その頻度はめっきり減ったという。
ヴァイス・グランゼニック一等陸尉
ミッドチルダ独立機動輸送中隊指揮官。いついかなる時でも、十全の輸送を提供する。
それをモットーとする部隊の設立を提唱し自らその第一号部隊を率いる。アシの足りない陸士隊を中心にミッド全土を飛び回っている。
故高町なのは二等空佐
皮肉にも八神はやてと高町ヴィヴィオの失踪により、当時の報道は彼女の訃報から瞬く間に塗り替えられており
彼女に関して現在一般向けに公開されている当時の公式資料は八神はやてが辞表と共に提出した“最終報告書”が知られている程度である。
管理外世界の出身ということもあり、彼女に関する調査は本人が殉職し、関係者が一様に口を噤む現在では難しい。
高町ヴィヴィオ
彼女が何を思い、姿を消したのかは全く分かっていない。彼女の残した書き置きにはフェイトママごめんなさい、とだけ記されていた。
高町なのはの遺書を預かったはやてがヴィヴィオを尋ねた直後に行方が分からなくなっていることから
失踪当時の彼女の年齢を考えるとはやてに連れられていったのは間違いないだろう。
聖王教会、時空管理局による必死の捜索にも関わらず、失踪後10年経つ現在においても行方は分かっていない。
はやてとヴィヴィオがともに聖王教会、古代ベルカにゆかりのある人間であったことから、当時は様々な憶測が飛び交ったという。
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「なぁ、ヴィヴィオ。後悔、してないんか」
「してないよ。むしろ、それは私の台詞だよ」
「そっか……ところで」
「なぁに?」
「ヴィヴィオあてのなのはちゃんの遺書、何て書いてあったんや?」
「なんにも。でもね。にじんでた。何度も何度も書いては消して、涙でにじんでた」
「それで結局、白紙にしたんか、なのはちゃん。なんや、らしくないなぁ」
「そうかな。……肝心なときに、肝心なことはいつも、自分の中に隠しちゃう。なのはママらしいよ」
「……そうかも、しれへんな」
――了――
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はやてが、ヴィヴィオが、なのはが、登場人物それぞれがどう思い、行動したかというのは(特に結末部分において)
書き手としての設定上は存在はしますがあえてぼかしており、詳しく描写していません。
はやてによる監査部分でのキーポイントである、解釈の違い、情報量の違いから来る判断の差、思い込みが引き起こした食い違い。
それは結末部分でも形を変えて、はやての解き放った真実に触れたそれぞれの解釈により、その後の彼女達の人生に影を落としています。
そこらを事細やかに描写していると多分倍以上に膨れ上がるので割愛して数行で語るのみとしました。
ヴォルケンズとかユノクロなどといった監査部分で登場していない他の関係者についてはそれすら削りました。
というかStSまで来ると関連登場人物が多過ぎて全部描写とかしたら中篇以上の規模になってしまうので;
ネタは豊富なのに主要キャラを短編であれこれ迂闊にいじれない理由がよく分かりましたorz
欝祭りの時に思いつかない自分に絶望した!
実は欝を吹き飛ばすエンド案もあったりしましたがあまりにもぶち壊しなので没りました。
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追伸、まとめ管理人様
6つ目の後ろの方、リインはそっち目を伏せた→そっと
8つ目冒頭、みんなリインフォースにそっくりやな→初代が抜けました
もしよろしければ修正していただけると幸いです; お目汚し失礼しました
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GJ!
最後きゅんきゅんきたお
遺書は、言われてみれば「らしい」とも「らしくない」ともとれるね
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>>141
図抜けて強くて勇気なんて物まである人物はさっさと引退でもしない限り
早死にしそうだと思っていたので納得の展開でした
「同時多発テロに対する近くて遠い立場の親友」から現れ出る細部の描写や、
設定を削り想像させる方法は物語がくどくならずに
また色々と読む側独自の妄想を付け加えさせてくれる余地があってそこも良かったです
シャマルさんの所だけ引っ掛かりを覚えましたが、
非常に面白く読ませていただきました
今後何度も読み返してしまいそうですGJ
感想が長文になりましたが、ドエロも鬱も甘甘もハピエンも職人様さえ良ければ、どんどん読ませていただきたいです
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>>144 シャマルさんについて補足とフォロー
くどくなるかと思い割愛したのですが、なのはは療養中であり、更には教導隊士官なので
そもそも「戦闘任務」につくことはないのでやりもしないことは禁止していなかった という舞台裏があります
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>>145
Acht様、ありがとうございますと共に理解力不足の自分に補足して貰いたいような感想を書き込みしてしまい申し訳ありませんでした
感想を述べるだけの自分も職人様と共に精進しなくては(*_ _)人ゴメンナサイ
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エロパロ本スレが落ちましたよっと
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たてなおした
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第98話☆
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1342200298/l50
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スレ立て乙!
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>>147
落ちてなくね?
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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第97話☆
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1237292660/
ここだろ
いま書き込めたぞ
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単に鯖落ちしてただけ
ちゃんと確認しようってこった
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>>単なる鯖落ち
(ノ∀`) タハハ、早とちりやなぁ
確認は大事てことやね
さて、なんか欝いSSが連続してるようだが全然毛色の違うの投下するよ
ユーなのいちゃらぶエロ、短編
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ユーなのイチャラブSEX!! パイズリフェラと騎乗位で迸る司書長のザーメン!!!!!
果たしてユーノは目覚めた時、どう反応するべきか判らなかった。
数多の古代書物を解読し、考古学の知識に秀で、魔導師としても優れた彼をしてだ。
その状況とは、一体どれほど怪奇で常軌を逸していたか。
「あ、その……おはよう?」
と、彼女はそう言った。
甘みを帯びた、澄んだ心地良い声音。
高町なのはの声。
声は上から届いた。
彼女はベッドに寝そべるユーノの上にいた。
胸元を肌蹴ていた。
ユーノのズボンのベルトに手を掛けていた。
……
…………
状況を整理しよう。
なのはは眠るユーノの上に跨っている。
そして服をエロいやらしく肌蹴た上でユーノの下半身に手を掛けていた。
以上から推察される現状への理解はたった一つであった。
「あの、なのは……なんで僕を襲ってるのかな」
ようやく出たユーノの言葉はそれだった。
彼の言葉に、ボンッ、と音が出るのではないかと思えるほどの勢いで顔を紅くしたなのはは、文字通り火の付いたような勢いでまくしたてた。
「あの、あのあの……だって最近ユーノくんに会えてなかったし、私合鍵もらってるし、生理直後でムラムラしてエッチしたくなっちゃうし、だからヴィータちゃんに後の仕事任せて来たらユーノくん寝てるし、寝顔がかわいくてじっと見てたら我慢できなくなっちゃうし!!!」
洪水の如く垂れ流される情報から、おおよその事は判った。
とりあえず興奮気味の彼女を落ち着ける事から対話を始めるべきとユーノは冷静に判断する。
「なのは、ええと、落ち着いて。まず深呼吸でもしよう、ね?」
そう、それはさながら熟練のネゴシエーターが興奮した篭城犯をなだめるような手管であった。
だがその結果が、まったく予期せぬ展開になるとは。
「うん、解ったよユーノくん、すーはーすーはー……ふう、落ち着いた……よし! じゃあ落ち着いたところでユーノくん服脱いで!!」
「ひいい!! ちょ、なのは全然落ち着いてないよ!? っていうかそんな血走った目で僕を見ないでぇー!! バインド掛けないでー!! 服を脱がさないでー!!!」
ユーノの悲鳴が夜のしじまに響き渡る。
もはやなのはは人語や理性で御せる相手ではなかった。
さながら獲物に牙を立てる餓狼の如く、桃色の魔力で形成されたバインドの縛鎖がユーノの腕を胴ごと縛って簀巻き状態にする。
身動きの取れぬ憐れなユーノに、なのはは容赦なく襲い掛かる。
強姦魔も真っ青の乱暴さでベルトを外し、ズボンを下ろす。
ついでにパンツも脱がせる技前ときたら職人級であった。
「アハッ、ユーノくんったら……こっちはやる気まんまんだね」
嬉しげに笑うなのはの眼前で、下着から解放されたユーノの男性器がそそり立つ。
性的な興奮というよりは、先ほどまで寝ていたので生理現象としての勃起である。
だがそんな事はなのはにとって関係ない。
白魚のような繊手が、赤黒い竿に絡み付いた。
「うッ!」
ひやりと冷たい感触にユーノは思わず呻いた。
そんな彼の反応を楽しむように、なのははゆっくりと焦らすように手を上下させて、扱き上げていく。
しなやかな指の力加減は絶妙で、強くも弱くもなく、手でしているだけなのにどんどんユーノの性感は高まっていった。
じわりと先から滴り始める先走りの液も絡めて、じっくりと扱き続ける。
「ふふ、最初は嫌がってたのに、もう出ちゃいそうだよユーノくん?」
「……」
弄うような言葉に、ユーノは答える術がなかった。
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強がって拒絶しても、肯定しても、なのはがする事に代わりはない。
か細い息遣いと、にちゃにちゃという手淫の音だけが部屋に響く。
手の中で震えるユーノ自身の感触に、ふっとなのはが笑う。
「そろそろ、出そうだよね」
そう言って、なのはは手を離した。
何をするのかと思えば、自分の服のボタンを外していく。
上着とシャツを肌蹴ると、ブラに包まれた豊満な乳房がぶるんと弾ける。
思わずユーノが息を飲んだ。
淡いブルーの下着に包まれた、お椀型のいやらしい肉の塊。
背中に手を回してホックを外せば、その中に比されていた蕾まで露になった。
真っ白な丘の頂上に、可憐な桜色がぽつんと咲いている。
下着から解放された事で、なのはの肌の匂いまでふわりと香ってきた。
堪らない肉体とその芳香に、寸止めされていたユーノのものがより大きくなる。
焦らされた彼を見下ろしつつ、なのははぐっと胸を左右から持ち上げた。
「大丈夫、すぐ気持ちよくしてあげるからね。ユーノくんの大好きな、オッパイで」
「ちょ……ぅあ!」
何か言おうとしたユーノだが、その声が恍惚に染まる。
硬く隆起したペニスを、全方位から包み込む乳房の感触が素晴らしい快楽を生む。
つんと張りがあり、同時にしっとりとした潤いがあって、堪らない柔らかさを持っている、豊かな胸。
カウパー液に加え、舌を伸ばして垂らすなのはの唾液も絡み合い、ぬめり気を増していく。
その快感を前に、ユーノは息を荒くして喘いだ。
募っていく射精の予感が、ゾクゾクと背筋を駆け上る。
とどめとばかりに、なのはの舌先が亀頭の裏筋を舐め上げた。
その瞬間、濁った白が弾けた。
「〜ッ!」
声にならない声を零し、ユーノは竿を痙攣させて、盛大に射精に達した。
突き抜けた快感に、迸る精液の雫。
それをなのはは一身に浴びた。
顔に、髪に、胸に、粘り気のある汁がたっぷりと。
白濁にデコレーションされた事で、なのはの痴態は一層いやらしさを増す。
恍惚とした表情で、彼女は指で頬の精液を掬うと、そのまま口に運んだ。
ねっとりと舌を蠢かせて舐め取り、嚥下する。
そうすれば、いっそう瞳が蕩けた。
「ユーノくんの、おいしぃ」
声だけで淫蕩さをそそるような響きだった。
息を飲むユーノをよそに、なのはは顔や胸元に付着した彼の子種を丁寧に拭いながら一滴残らず味わう。
まるで至高の美味かのように。
白濁が全てなのはの舌の上に溶けた時、ユーノ自身は再び硬くいきり立っていた。
このような淫らな姿を前にすれば当たり前だろう。
なのはは、目の前ですっかり元気になっていた彼を前に、にっこりと笑う。
そして立ち上がると、スカートのホックを外した。
薄い布切れが落ちた時、ユーノの目は彼女の秘所に釘付けになった。
ニーソックスに包まれた肉感的な太股の間、淡いブルーの下着に覆われた股ぐらの、中央は……湿っていた。
内腿の間を伝ってソックスにしみを作るほど、彼女の蜜の量は多い。
青年はごくりと唾を飲む。
なのはは彼の視線を一身に浴びる事で背筋をぞくぞくさせながら、そのまま下着もおろす。
蜘蛛の巣のように蜜が糸を引いて、むわっ、と発情した雌の匂いが鼻を突く。
たっぷりと水気を滴らせた彼女の秘所は、既に男を待ちわびてひくひくと蠢いていた。
「なのは、凄い……びしょびしょだよ」
ユーノの口から、自然とそんな感想が漏れた。
改めて言葉で指摘されて、なのはの頬に赤みが増す。
「そ、そうだよ……ユーノくんの事考えたら、おなかの下がむずむずしてきて、全然仕事にならなくって、たいへんだったんだからぁ……」
甘えた声と眼差しが、ユーノを責めるように注がれる。
そういえば、最近はあまり彼女を愛していなかった気がする。
性欲を催し、人肌を恋しがるのは男ばかりではない、女にだって爛れた欲望はあるのだ。
特に生理周期を前後した時のなのはは不安定なのだから、もう少しそこを配慮すべきだったかもしれない。
と、ユーノは思う。
「その、ごめん」
どこかすまなそうに謝る彼に、なのははふっと艶然に笑った。
「いいよ。でもその代わり、今日は私がするからね」
言葉と共に、なのはは体を屈めた。
横になったユーノの上に跨るように腰を下ろしていき、濡れそぼる入り口の元へ、彼自身をいざなう。
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竿に手を添えて、ゆっくりと位置を探るように。
くちゅ、とお互いが触れた。
互いの持つ熱に思わず震えてしまう、が、彼女は止まらず。
そのまま一気に腰を下ろした。
「ひああああああ!!!!!」
ずぬるっ、と吸い込まれた。
ユーノは奥歯を噛み締めて耐える。
パイズリされた時も素晴らしい感触が彼を包んだが、蜜壷がもたらすそれは遥かに上だった。
たっぷりと滴る果汁に、縦横無尽に配されたヒダが全方位から絡みつき、ぎゅっと締め付けてくる。
ただ挿入されただけだというのに、堪らない充足感が満ちていく。
それはユーノだけでなく、なのはもまた同じだった。
「あぁ……はぁ、ぅぁ……」
ぶるぶると体を痙攣させ、唇の端から唾液の筋を垂らして、あらぬ方向を見る瞳。
珠の肌に汗の雫がにじみ出て、艶かしく輝いた。
「いれた、だけで……イっちゃったぁ……」
ごりごりと子宮口まで届く感触に蕩然となりながら、なのははろれつが回らなくなった言葉でそう呟いた。
久しく味わっていなかった結合の悦びはひとしおだった。
絶頂の余韻に震えて、恍惚と夢見心地になるなのは。
だが、まだ達していないユーノとしては生殺しのようなものだ。
ゆえに、彼は着々と進行させていた計画を実行に移す。
「良かったねなのは、でも、僕まだイってないんだけど?」
「ちょ、ちょっとまって……もうちょっとこのまま……」
「断る」
「え? なにを……ひゃぅあ!」
突如として下から伸びた手がなのはの腰を掴んだかと思うと、そのまま一気に天地を逆転させる。
気付いた時にはなのはが下に、ユーノが上になっていた。
一体何が起こったのか、今のなのはの蕩けた思考ではまるで理解できない。
実を言うと、ユーノはなのはに弄ばれる中、ずっとバインドの術式解除を行っていたのだ。
時間を掛けられた上、絶頂に達した彼女の脆い術式を解体するのにそう苦労はなかった。
かくして下克上は成る。
「さて、じゃあ反撃と行こうかな」
「ふぇ? や、ちょ、まってユーノく……ぁあああ!!!」
慌てるなのはの声が、一瞬で1オクターブ高くなった。
ごりっ、と、腰を突き出したユーノ自身が最奥を抉りぬいたのだ。
子宮口をこじ開けられ、脳天まで迸る快楽の甘い電気に、痙攣するなのは。
ユーノを止めようと手を伸ばすが、彼女の細い腕に緑色の魔力で作られた縛鎖が絡み付く。
先ほどの意趣返しとばかりに、今度はユーノのバインドがなのはの腕を絡め取る。
もはや彼女に抵抗の術はなかった。
ユーノは腰を叩きつけながら、細腰にあてがっていた手をするすると上に移し、柔らかな双丘を掴んだ。
腰を動かす度に、たぷたぷと揺れていたお椀型の張りのある乳房。
掴めば堪らない柔らかさが彼を受け入れる。
入念に揉みしだきながら先端のしこりを抓ってやると、きゅぅ、と膣の締め付けた増した。
「なのはッ、胸気持ちいい? 乳首さわると、なか凄いしまるよ」
「ひぁ! そんな、つねったらぁ……あぅう! きもち、よすぎるよぉ!」
「そっか、気持ちいいなら、いいよね」
「んはあああああ!!!」
あまりの快楽に涙を流して悶え喘ぐなのはの姿に、ユーノは嗜虐的でさえある微笑を零し、さらに愛撫を強めた。
内臓まで貫くのではないかと思うほど腰を突き上げながら、乳房に深く指を沈める。
緩急をつけて締め付けを増すなのはの媚肉に、ユーノもまた絶頂が近づくのを悟った。
早く出したい、達したい、彼女の中にぶち撒けたい。
欲望のまま一心不乱に腰を動かし、なのはの一番深いところをコツコツと叩く。
その度に栗色の髪を振り乱して甘い声を迸らせる彼女の痴態に、一層快楽が旨みを増した。
「なのは……そろそろ、出すよ。僕もイくよ? いい? なのはの、中に……全部出すよ!?」
眉根を寄せて、問い掛けるユーノ。
彼の言葉に、なのはは精神を完全に法悦と蕩かせながら、首を縦に振って答えた。
「いいよ、きてぇ……ほしいの、ユーノくんの、あついの……ぜんぶちょうだい! なかに、ぜんぶぅ!」
腰に絡めた脚が強く彼に絡み付く。
同時に、媚肉の締め付けが今までにない程増した。
まるで獲物を絞め殺す蛇のように、ぎゅぅ、と竿を締めるヒダの感触。
その瞬間、溜めに溜めたユーノの欲望は限界を迎えた。
「ぐぅあ!!」
呻きと共に、全身がびくりと震える。
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どぷどぷ、と音さえ聞こえそうな勢いでぶち撒けられる白濁。
結合部から泡まで立てて、零れてくる青臭い粘液。
一番深いところでたっぷりと欲望を吐き出しながら、ユーノはその解放感に酔いしれた。
骨の髄まで溶かされていくような快楽、体を支える力を失い、彼はなのはの上に倒れこむ。
倒れた先は、大きく柔らかい乳房だった。
堪らない感触に顔を埋めて、背中に手を回して抱きつく。
なのはもユーノの背中に手を回して抱きついてきた。
バインドはとっくに解除されていた。
彼女の体の柔らかさを堪能していると、再び男の欲望が沸きあがってくる。
「なのは……もっとしていい?」
「うん、いいよ……私も、もっとユーノくんがほしい」
甘い声を傍で囁くなのは。
顔を上げて視線を重ねれば、うっとりと蕩けた眼差しが淫靡な光を輝かせていた。
そして、再び交わる愛の熱に、嬌声が迸る。
甘く、激しく、いつまでも。
終幕
オマケ
「……」
ザフィーラは押し黙った。
何故か。
理由は明白である、目の前のドアの奥から響く声を彼の狼ならではの五感は確かに捉えていたのだ。
『ああぁ! ユーノくん、もっとぉ! おちんぽちょうだい! ついてぇ、つきあげてぇ!!』
『うん、もっとついてあげるよ! なのは、なのはぁあああ!!』
男と女が淫らに激しく、爛れた行為に耽る音であった。
いや、音どころか嗅覚にはすえた男女の体液の臭気まで感じられた。
とてもではないが、ドアを開ける事が出来る状態ではなかった。
「ねえねえ、ザフィーラどうしたの?」
「む? いや、その……」
彼の後ろにいた少女が、不思議そうに首を傾げた。
オッドアイに金髪の女の子、ヴィヴィオである。
ザフィーラは機動六課時代からこの娘の面倒を時折みていて、今日もまた友達の家に遊びに行ったヴィヴィオを迎えに行ったのだった。
なのはが帰りにユーノの元に向かったというから、帰りがてら彼の家に来たのだが。
事態はこの有様である。
おそらくは恋人同士である二人が耐えかねて行為に及び、激しさのあまり前後を見失っているのだろうが、これは困った。
今ヴィヴィオを連れて中に入れば、とてもとても教育上よろしくない光景を見せつけることになってしまいかねない。
「ザフィーラぁ、はやく入ろうよぉ」
「いや、今はダメだ」
「え? なんで?」
「少しばかり具合が良くない、な」
「そんなぁ……」
涙目になるヴィヴィオ。
いけない! このままではヴィヴィオが泣きじゃくってしまう。
ザフィーラは慌てて少女を宥める。
「ま、まて。そうだ、今日は少し主の下へ行こうか」
「え? 八神ぶたいちょうのところに行くの?」
「うむ、主がきっとおいしいおやつを作ってくれるぞ」
「わぁーい! やったー!」
おやつと聞いて、ヴィヴィオの顔にぱっと花が咲き誇る。
少女は笑顔を浮かべて、ザフィーラの上に跨った。
細い脚でふさふさの毛並みをした胴を挟み、はやくはやく、と急かす。
ザフィーラはそんなヴィヴィオを背負って、一路八神家へと向かうのであった。
後日、彼の見事な空気の読みっぷりを知ったなのはとユーノが菓子折りを八神家に送り、その理由を訝ったはやてが首を傾げたのはまた別の話。
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投下終了
もうちょいユーノきゅんをいぢめても良かったかもしれない。
不足分はそのうち、俺の嫁、のほうでいぢめよう。
と、硬く決意するシガーであった。
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……ふぅ
ザッフィーまじ漢前 最後に全部もっていきおった;
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>>158
劇場版見終わって帰宅したらシガー氏きてた━━━━!GJです
いや、ザフィーラの空気読みスキルっぷりに吹いたwまだヴィヴィオには早い事だよな
アインハルトの方は準備OKだろうけど(ボソッ
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>>158
おほっ!いちゃラブGJ!
それにしても最後のザッフィーの漢前度が半端ないw
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>>158
いちゃラブGJ
さすが盾の守護獣、教育上よろしくない光景をナイスブロック
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>>158
あれ?なのははユーノに、ヴィヴィオはモフに跨がり…ザッフィー清廉潔白だ
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劇場版凄い良かったわ
何人かいなくなった職人戻って来るといいな
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劇場版のリインの新しい騎士甲冑はなかなか良いデザインだね
落ち着いた雰囲気しつつスリットから覗く美脚が大変よろしい
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グレアムェ……あれ管理局の検閲入ってるよなw
劇場版は守護騎士のアクションの細部が詰められてて
特にヴィータがラケーテンハンマーとか単なる回転じゃなくなってたりですんばらしい。
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グレアム提督もぬこ姉妹もいないし戦闘シーンも削られまくったから相対的にクロノがスゴい空気化してたな
その一方でヴォルケンと相対するリンディさんの見せ場が増えるというのが何とも…
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>>167
そういう細部のネタバレはここでは控えた方がいいんじゃないのか……?
見てない人もいるだろうに
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おはようございます
>>86
アインスさんはドSというのが私のポリシーです
そして結構いたずらっぽい
おねショタたまりませぬ!
それでは
闇と時と本の旅人 第9話を投下します
今回はいよいよぬこさま姉妹登場です!
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■ 9
時空管理局本局内、遺失物管理部機動一課。
ロストロギア対策を専門とする管理局のタスクフォースの中で、特にこの一課は局内でも独立性の高い遊撃部隊としての性格をそなえ、次元世界各地での情報収集を行っていた。
そして、現在機動一課がその作戦目標とするロストロギア“闇の書”が、第97管理外世界においてついに活動を開始したことが確認され、一課局員が極秘に現地入りした。
管理外世界への渡航には本来厳密な審査が必要であるが、特に遺失物管理部においてはその任務の性格上、審査は優先され超法規的措置もとれる。
「──大丈夫?」
変身魔法の具合を確かめながら、使い魔リーゼアリアは妹のリーゼロッテにささやいた。
彼女たちは機動一課後見人であり今回の闇の書対策作戦を主導しているギル・グレアム提督の使い魔であり、猫を素体にしている。
元々ミッドチルダに生息している大型の猫であるため、第97管理外世界で一般的なイエネコに擬態するために変身魔法を使う。
リーゼ姉妹は、先日の一課施設内での闇の書暴走の際に、管制人格との戦闘によって負傷していた。
アリアは比較的軽傷だったが、ロッテはまだ傷が完治せず、足どりが少々おぼつかない様子である。
「無理しないでね」
「わかってる。今は、まだ守護騎士たちも動いてない……蒐集を始めて、ページが埋まりだしてからが勝負」
闇の書は、主となった人間の魔力を吸い取って活動する。
主の魔力量が多ければ、それだけでしばらく活動できるが、いずれにしろそれだけでは足りなくなる。
そのために、──これまでの歴代の主もそうだった──守護騎士に命じて、あるいは主自ら、リンカーコアを蒐集しなければならない。
今回の“闇の書の主”に選ばれた9歳の少女、八神はやては、おそらくまだこの闇の書の事実を知らない。
守護騎士たちが説明したかもしれないが、現時点でまだ蒐集が始まっていないということは、事情を聞いてなお蒐集を止めさせている可能性が高い。
「アイツが……ヴァイス君からの報告じゃ、クロスケに近づいてるって。
お父様はどうしてアイツを放っておくのよ……アイツ、絶対クロスケを食い物にするつもりだよ。
寵絡して、判断を狂わせて、裏切るつもりなんだ──!」
ロッテは、アインスを信用していない。
前回の闇の書事件、エスティアがアルカンシェルによって闇の書ごと消滅した後、エスティアから脱出した生存者の中に彼女がいたことが判明したとき、グレアムとリーゼ姉妹は驚愕を受けた。
エスティア艦内で、突如暴走を始めた闇の書により、彼女が闇の書の意志へと変身した瞬間を見ていたのだ。
目に焼きついて離れない光景。闇の書に蹂躙され、乗組員たちの阿鼻叫喚に包まれるエスティア。
闇の書は、起動させた防衛プログラムにより艦の制御を奪い、乗組員たちが逃げられないようにしたうえで、艦全体に張り巡らせた触手を使って、文字通り“喰って”いった。
大きな魔力資質を持つめぼしい人間には、闇の書の意志が自ら赴き、その下の口を使って“喰った”。
そしてついにクライドに迫った闇の書の意志は、彼の妻リンディが見ている目の前で、クライドを奪った。グレアムも、リーゼ姉妹も、それを止めることができなかった。
闇の書の意志の圧倒的な攻撃力に太刀打ちできなかった。
斃れて搾り取られ、意識を失ったクライドを小脇に抱え、飛び去ろうとする闇の書の意志の、悪魔のような高笑い。
普通の人間ではありえない、血のように真っ赤でハイライトのない不気味な眼。
あれが、今まで共に過ごしてきた仲間の成れの果てだったなどと。
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かつてアインスだったもの──闇の書の意志の全身を覆う魔導紋章は、触手のように伸ばすことさえできた。
2本ずつの手足以外にも、長く伸びて自在に撓る無数の腕を操り、闇の書はエスティアの乗組員たちを犯し、嬲り殺した。
引き裂かれた子宮、握り潰された睾丸、産卵管を捻じ込まれて咽頭から気道まで破裂した生首が、アルカンシェルを撃たれる直前のエスティアの艦内には散らばっていた。
グレアムが機動一課の後見人に就任し、アインスを再び迎えたとき、リーゼ姉妹は大反対した。あんなことがあったのに、またなにが起こるかわからない、危険だ、と。
ロッテは特に厳しく詰め寄ったが、アインスはのらりくらりと交わした。気づけば脱出艇にいたので、詳しいことは覚えていない、ただ艦長を助けられなかったのは残念だった、と。
ほとんどのエスティア生存者が管理局を退職し遺族年金暮らしを選ぶ中、アインス・ハーヴェイは管理局に残り、無限書庫司書長に就任した。
彼女が、当初から普通の人間を装って管理局に入局し、エスティアに乗り組み、クライドに近づいたことが、闇の書の活動のためだというのはリーゼロッテが真っ先に推理を唱えた。
なぜ、この11年前の事件のとき闇の書を早期に確保できたのか。主ごと逮捕し、次元航行艦に乗せることができたのか。
これまでは、闇の書の活動が確認されてから守護騎士たちの防御を突破して闇の書の主の所在を突き止めるまでにそれなりの時間を要していたが、このときはすぐに闇の書のありかが判明した。
管制人格である彼女が、自身の正体を隠して管理局部隊を引き込み、闇の書をエスティアに積み込ませた。
先代の闇の書の主を捜索するとき、彼女自身が手引きをした。
そして、暴走が起きた。おそらくは、アインスによって人為的に。
ロッテのこの推理には、物的証拠、状況証拠などの裏づけがない。すべて彼女の、いわば女の勘である。
11年前の闇の書事件に遭遇するまでは、アインスも、クライドを慕う管理局員の少女としてグレアムたちと共に働いていた。
リンディと結婚する前はクライドと交際していたのだと、リーゼ姉妹に惚気て見せたこともあった。
それらは、演技だったのか。警戒を解くための、振りだったのか。クライドは、その罠にまんまと掛かってしまったというのか。
彼が、クライド・ハラオウンがそんな姦計に嵌るような人間だったとは思えない。いや、思いたくない。
ハラオウン夫妻は管理局でも稀な、夫婦ともに次元航行艦の艦長を務める、有数の実力者だった。
リーゼ姉妹とクライドとは、彼の息子クロノと同じくグレアム提督の元で共に魔法修行を積んだ仲である。クライドの実力は、アリアもロッテもよく知っている。
そのクライドが、いかに外見が美しい女性のそれであったとしても、闇の書の意志に絆されてしまったなどとは、にわかに信じられない。
「あのまま無限書庫に閉じ込めておけばよかったんだ!どうせあんなとこ、人っこひとりいなくなったってわかりやしないよ」
「ロッテ。気持ちはわかるけど抑えて。いずれにしろ、彼女の情報がなければ私たちはここにたどりつけなかった──
とにかく、今は闇の書を確保することが最優先。彼女をどうこうするのはそれからよ……どのみち闇の書が消滅すれば彼女も消えるわ」
歯軋りをするロッテを、アリアが嗜める。
双子の姉妹ながら、性格は正反対である。冷静で理知的な姉アリアに比べ、妹のロッテはやや熱血で直情的である。
二人がいるのは、第97管理外世界、日本の中部地方沿岸にある海鳴市だ。
つい2ヶ月ほど前、ロストロギア・ジュエルシードをめぐって、高町なのはとフェイト・テスタロッサが激戦を繰り広げた町である。
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闇の書が蒐集を始めた場合、まず高町なのはが狙われる可能性は非常に高い。
そして、PT事件に伴って高町なのはの身辺も管理局が触れたばかりである。
よって、守護騎士または八神はやて本人が、不用意に接触してその存在を察知されることは避けるべきである。
もしこのタイミングで闇の書と管理局が交戦した場合、闇の書がはやてごと他の世界に逃げてしまうおそれがある。そうなれば、追尾はやり直しである。
「今んとこ、リンディ提督もまだ私たちになんか言ってきてはいない……PT事件と今回の件との関連には気づいてない。
身内を騙すようで気分はよくないけど、でも仕方の無いことなんだ」
アインスの行動はもちろんグレアムには全て知らせている。
クロノ、フェイトと共に聖王教会へ向かったことは、ロッテたちも知っている。ただ、アインスとクロノの個人的な付き合いまでは──だ。
とはいっても、クロノがそろそろ年頃だというのはロッテもわかる。そのクロノが、アインスにもし誘われたら、果たして理性を保てるかというのは、師匠としても自信が無い。
もしクロノが、アインスに誑かされ、自分たちに刃向かってきたら……。
想像したくないことだ。
ハラオウン家では、エイミィが下宿を始めたのはクロノがグレアムの元での修行を終え、士官学校に入学してからだ。
リーゼ姉妹は、クロノが生まれる前からの付き合いだった。
クライドが生きていた頃、妊娠・出産によって育児休暇をとっていたリンディの身の回りを世話したり、赤ん坊だった頃のクロノの面倒を見たりしていた。
付き合いの長さでいうなら、母親であるリンディを除けば自分がいちばん長い。
クロノといちばん長く共に過ごした女性は自分であると、ロッテは自負していた。
だからこそ、クロノに悪い虫がつかないよう、自分が見張らなければならないと思っていた。
クロノは、ロッテたちの教育以上に自分を律していた。
幼い子供とは思えないほど、自分に厳しい人間だった。
それはあるいは、父の死によって、自分がその後を継がなくてはならないという思いからだったのか。しかし、クロノは直接父の死に立ち会っていない。
前回の闇の書事件のとき、クロノはまだ3歳。もちろんいかに艦長といえど幼い子供を作戦行動中の自艦に連れてくることはできない。
自宅で、ベビーシッターに世話されていた。
クライドの殉職は、彼女にまず知らされたはずだ。それを、クロノが横で聞いていた可能性はある。
しかし、リーゼ姉妹との修行の間、クロノは父のことをほとんど口に出さなかった。
あるいは強がりだったかもしれない。父の仇をうつために、というある意味青臭い科白を吐くのが恥ずかしかったのかもしれない。
とはいえ、ロッテとしては、せめて修行を終える最後の夜くらいは、ご褒美をあげても良かったと思っていたが──、もう、過ぎてしまったことである。
定時で仕事を切り上げ、帰宅したリンディは、しばらくぶりに戻って静まり返っている自室へ入った。
今日はエイミィは艦船オペレーターの研修に出かけているため、こちらの帰りはもうしばらく遅くなる。
鞄を部屋の床に置き、ため息をつく。
別に今に始まったことではないが、クロノがよそよそしくなってどれくらいになるだろうか。
確かに、実の母親とはいえアースラ艦内では上司と部下という関係であり周囲への示しがある。
しかし家の中でくらいは、甘えてきてほしいし可愛がりたい、と思っていた。
成長するにつれてクライドに似てきたクロノに、微妙な感情を抱いたというのは否定しきれない。
クロノを抱きしめると、まだ結婚する前、付き合い始めた頃のクライドに抱かれているような気分になる。
今はもう、クロノは自分からリンディに触れてはこなくなった。
-
思春期を迎え、女性に対する恥じらいが生まれてくる頃だというのはわかる。だがそれでも、クロノに触れたい。
クロノを抱きたい。クロノに抱かれたい、とさえ思う。
実のところ、今日の仕事中でさえ、執務室の椅子に座りっぱなしではそういった雑念が生まれ、尻の下が疼いてしまっていた。
帰宅したばかりで、他の家事もせずにいきなり何を、と思いながらも、リンディは上着を脱ぎ、管理局制服の夏服を無造作に脱衣かごに放り込みながら、化粧台のいちばん下の引き出しを開けた。
「クロノ……こんなふしだらな母さんでごめんね……」
ありありと思い出せる。幼い頃、赤ん坊のクロノを胸に抱き、授乳した。大きく勃起して張った乳首に吸い付くクロノの表情を今でもあざやかに思い出せる。
その頃の、クロノはまだ面影を残している。
男の子は、いつまでたっても、母親にはその面影がわかる。
引き出しの中に入れていた、男性器を模したソフトシリコン製のバイブレーターとローションのボトルを取り出す。
ストッキングを太もものところまで下ろし、やわらかな陰毛に包まれた秘所をあらわにする。そっと毛を揉んでから、指を鼻に近づけて臭いをかぐ。
帰宅したばかりで洗っていないので、少し蒸れた臭いがする。
やや逡巡し、ブラウスも脱いで、下着だけになる。
着たままやったら汗で濡れてしまうし、どうせ着替えるのだから脱いだまましてみよう、と思った。
よくエアコンの効いた冷涼な空気に、豊かな乳房の肌が気持ちいい。
脱いで、裸になりたい。裸で、クロノと触れ合いたい。エイミィが居ないときなら、クロノと、裸でずっと過ごしてみたい。
裸で寝起きし、裸で食事をし、裸で家事をし、裸でくつろぎたい。
恥ずかしがらないで、母さんだもの、あなたの身体はもう全部知っている。
だから、母さんの身体も全部あなたに知ってほしい。
バイブにローションをまんべんなく塗り、先端を使って股間にも塗り広げる。
もう待ちきれず、よく使い込んで発育したクリトリスが陰唇を押しのけて勃起してしまっている。
同年代の少女の身体を見るだけでは想像もつかないだろう、リンディのような大人の熟女なら、これほどまでに肥大化した性器がこぼれ出るのだ。
しばらく入り口で襞をこね回し、そしてついに意を決してゆっくりと、自らの媚口へ作り物の男を挿入する。
「んっ……あぁっ、ふう……クロノ、クロノ、あなた、こんなに大きくなったの……」
魔法学院の初等部に入ったばかりの頃までは一緒に風呂に入っていたので見たことはあるが、大きくなってからはクロノは恥ずかしがって見せてはくれなかった。
今のクロノは、ペニスはどれくらい発育しているだろう。もう包皮は剥けただろうか。
家に自分しかいないとわかると、声を出したくなる。自分の痴態を、声に出して実感したくなる。
声に出すことで、気持ちが高まる。
「クロノっ、あぁっ、母さん、かあさんさびしいの、クロノ、でもっ、でもこんなことしちゃいけないのよ、クロノぉ……いやぁぁ……
あなたの部屋の鍵、合鍵は私も持ってるのよ、夜、あなたが寝ている間に部屋に忍び込んで、あなたをっ……!
ううん、はぁっ、クロノ、ふぁっ、クロノだめっ……!だめよぉ、母さんとスるなんて!」
もちろんわかっている。
リンディの想像するシチュエーションでは、寝ている間に母の部屋に忍び込み、母の寝姿を見てオナニーするだけでは我慢できず、ついに母に襲い掛かってしまうクロノがいる。
クロノがそんなことをするかといえばだが、そういうシチュエーションは燃える、とリンディは思った。
-
「だめよ、だめよクロノ、私たち親子なのよ!だめっ、そんな、いや、いや、入れちゃあ……!だめっ、ああ、ああ……!
そんなっ、あぁ、あぁ私、わたし、息子のチンポ挿れられちゃう!息子のチンポ挿入されておかしくなっちゃう!
クロノ、あぁ、だめぇ、か、母さんの胸、そんなっいやぁ、だめ、お乳、でるのぉ、吸っちゃいやぁ、あぁぁ……ん!んっ!
いやぁぁあぁっ!!だめクロノ、だめ、駄目、だめぇ抜いて、ぬいてぇっ!出しちゃ、だしちゃだめ、だめよっ!
だめ、クロノ、精子、中で出されたら、わたし、私妊娠しちゃう、種付けされちゃう、実の息子に種付けされちゃうぅぅ!!」
言葉に出しながらも、リンディは自身の膣へのバイブの抽送をやめない。クロノに無理やり中出しされるというシナリオだ。
待ちきれないようにブラジャーを無造作にもぎとり、手のひらを張り付かせるように乳房を揉み、搾る。
ぱんぱんに張った乳首が、空気に触れてひんやりとし、膨れた乳輪の周囲がじっとりと汗ばんでいる。
リンディは今でも、わずかだが母乳が出る。乳首から浮き出た白い滴を指にとり、舐める。わずかな甘味と苦味が混じった、人乳の味。
クロノに吸われたい。自分で搾るだけではもう満足できない。
股間から発せられる、愛液と空気が混ざる粘った音に、低くうなるバイブのモーター音が重なる。
人工的な音。それでも、できるかぎり聴覚を振り絞り、本当に肉棒を入れられているように感じようとする。
ベッドに仰向けに倒れこみ、正常位でするように腰を突き出し、尻を持ち上げて脚を広げたとき、ビリッ、とストッキングとパンティが破れる音がした。
繊維がちぎれる音に、自分の中の何か、道徳的な何かも音を立てて壊れたような気がした。
「いやっ、いやぁ、いやぁクロノ、やめて、母さんなのよ、私、クロノぉっ!
はぁっ、はぁっ、私自分の、実の息子にチンポ挿れられて感じちゃってる、実の息子にチンポ挿れられてイッちゃうぅ!
クロノ、だめ、できちゃうわ、抜いてお願い、外にせめて外にっ、お願い、もう抜いて、抜いてぇああぁ……いやっ、いやあぁ……
いけないのぉ、私たち、近親相姦しちゃってるぅ、いやぁぁ……クロノにぃ、実の息子の、息子の精液だされちゃってるぅ、あぁぁ、クロノ……
私のかわいいクロノ、クロノ、わたし、あぁっ……クロノ、あなたは私のものよ……ずっと、ずっと……」
瞬間的に頭の中の血管が、張り詰めて血圧が上昇したように感じた。
乳首から垂れた母乳が、ぴんと上を向いて張った乳房に白いミルキーウェイをつくり、ベッドに数滴が染みこんでいる。
欲望。
これまでずっと、抑圧していた自分の欲望。それは、クロノとの母子相姦の欲望。
リンディのオナニーのイメージの中でクロノは、嫌がる母を無理やり押さえつけ、いきり立ったペニスを膣へ突きこみ、子宮にぴったり亀頭をめり込ませて射精した。
精液が、直接子宮口へ流れ込むイメージをつくった。そうして、悲鳴を上げて哀願しながら息子に犯される自分を想像してオナニーした。
男の子なら、まず最も身近な女性である母親を意識するはず。
自分で言うのもなんだが、この年齢の割にはスタイルには自信がある。
クロノとて男だ。健康な男子なら、女性の肉体への欲求はあってしかるべきだ。
リンディをして、驚くほどにクロノはそういった欲求をねじ伏せていた。
そんなクロノなら、いざその理性の箍が外れたとき、発散される性欲は凄まじいものになるだろう。想像するだに、子宮が疼いてしまう。
襲われたい。レイプされたい。実の息子に、犯されたい。
そして目くるめく性欲の暴力の奔流を浴びて、自身が孕み産み落とした男と共に、許されざる禁忌に堕ちてしまいたい。
「クロノ……あなたの立派になった姿を見たいわ……そして、私も虜にして……ねえ、クロノ……」
いつもなら、すぐにローションを洗い落とすためにバスルームへ行くが、今夜は、しばらく余韻に浸りたい気分だった。
母と息子の、禁断の関係。せめてわずかなプライベートの時間でも、そんな妄想に耽ることを許してほしい。
次にクロノと会うときは、きちんと普通の家族として母親として接するから──。
-
カリムが教会の仕事に戻っている間、クロノは執務室の奥にあるカリムの私室で待たされていた。
今夜、何かを催すとカリムは言っていた。
どうにも記憶がはっきりしないが、きっと、それは淫靡なものなのだろう。想像すると、股間がむずがゆくなってしまう。
いつもカリムが寝ているベッド。
質素なつくりながら、布団はよく手入れされ、中綿もたっぷりと空気を含んでいる。
そっと手をつくと、含まれていた空気がふわりと舞い上がってくる。
女が寝た布団の匂い。
ごくり、とつばを飲みながら、クロノは浮き上がったような足取りでベッドにうつぶせた。
そのまま、腰を前後させ始める。ズボンの中で、硬くなった自身が、敷布団にこすりつけられる。
「……はぁ……、はぁ……。騎士……カリム……。カリムさん……──」
目を瞑り、カリムの姿を思い浮かべる。
教会で着る騎士服は、古代ベルカの伝統的なデザインで、立体的な縫製のために金属製のプレートが縫いこまれている。
体形を整える機能を持った服は、理想的なシルエットを作りながら、その中で女体を拘束している。
拘束を解かれた、カリムの本当の肉体を見たい。この目で、見たい。
「カリムさん、カリム……さん……」
腰の動きが大きくなり、ベッドがきしみ音を発する。
カリムの、コルセットで固められたウエストと、ロングスカートで隠された脚。
アインスのように素肌を出さず、しかしそれでいてスカートの下には艶かしいガーターベルトの下着とストッキングを穿いている。
「はぁっ、う、か、カリムさん……っ……!」
規則的なきしみ音に、絨毯を打つ音が混じり、クロノは心臓がすくみ上がるような感覚で身体の動きを止めた。
振り返ったらいけない気がする。でも、振り返らずにはいられない。
ベッドにうつぶせたまま部屋の入り口に顔を向けると、参拝客の応対を終えて礼拝堂から戻ってきたカリムが立っていた。
あわててクロノがベッドから身体を起こし立ち上がろうとするのと同時に、カリムは歩みを速めてクロノに向かってきた。
絨毯を打つ、カリムの靴のヒール音が響きを強める。
「っ!」
逃げ出そうとするクロノを駆け足で押さえ、その勢いのままカリムはクロノの顔を叩き、ベッドに再び張り倒した。
身体を横に倒して痛みをこらえるクロノに、さらに左手で胸倉をつかんで引き寄せ、頭の後ろをひっぱたく。
「……なにを……、しているのよ」
「ご……ごめんなさい」
「ごめんなさいじゃないわ!貴方、いったい何を考えてるの!ここをどこだと思ってるの、私の寝床よ!?それを、貴方は……!
そういう人間だったの!?クロノ君、貴方はそういう人間だったの!!」
「ごめんなさい……カリム姉さん……」
目を合わせられない。
本当にいったいどうして、こんなことをしてしまったんだ。頭がおかしくなっていたのか。
性欲の赴くまま、カリムのベッドでオナニーをしてしまうなんて、どういう思考でその行為に至ったのか、クロノは本当に思い出せなかった。
-
「クロノ君……待ちきれなかったの?」
「……え?」
「今夜、言ったでしょ?みんなで、遊びましょうって。そのときになったら、もう何も我慢せず好きなだけできるのに……。
クロノ君、大丈夫?私の声が聞こえる?クロノ君」
「は……、はい、カリムさん」
隣に座り、クロノの身体を抱き起こす。そっと頬をさすり、痛みを和らげる。
しばらくそうしてから、クロノを胸に抱きこみ、静かに、ベッドへ横たえた。
ベッドに仰向けになって手を広げるカリムの姿。
しっかりしろ。クロノは自分にそう言い聞かせ、意識を保とうとした。
また、自分が何をしているのかわからないまま、うつろな行動をしてしまう。
「……クロノ君?」
「……ごめんなさい……カリムさん、僕はできない……」
「クロノ君、どうしたの」
顔を伏せ、クロノはカリムの胸にくずおれた。
このままのしかかってくると思っていたカリムはやや虚をつかれ、顔を起こして胸の上のクロノを見下ろす。
「自分が何をやっているのかわからなくなっちゃう、怖い……自分が何をするかわからなくなって、もしかしたら、みんなにひどいことをしてしまうかもしれない……
僕は、僕はいったい……どうしたらいいんですか……このまま、本局に、帰るのが……怖い……です……」
変わりつつある、とカリムは感じた。
その直接的な引き金はアインスだ。彼女と交わったことで、クロノもまた闇の書に侵食されつつある。
闇の書の力は人間の精神にさえ及ぶ。わずか14歳のクロノには、それに抗うことすらできないだろう。
アインスが何を求めている。
クロノ、そして彼の父、クライド。この二人の男に、アインスはどういう感情を抱いているのだろう。
どちらにしろクロノとアインスの間柄に対してはカリムは無関係である。アインスとはまったくの別に、クロノと関係を結んでいる。
しかし、クロノがカリムの誘いに応えたのがアインスの影響によるものならば、クロノは自分のやっていることに、確たる実感を得られていないだろう。
人の心を狂わせる悪魔のような誘いに乗り、前後不覚のまま女を抱いてしまった。
そういう感覚を得ていても不思議ではない。
カリムは身体を起こしてベッドに座りなおし、泣き伏せるクロノを抱きすくめた。
女の身体に触れることさえ怖がっている。性欲に翻弄される自分が怖くなってしまっている。
そっと、丁寧に、少しずつ、小動物の警戒心を解くように抱きしめていく。
「クロノ君……。男の子はね、大人になると、身体にあたらしい力がつくの。もう何度も出しててわかると思うけど、子供の頃には出なかった、精液が出るようになる。
これが出たら、大人の身体になったってことなのよ。それにしたがって、身体は、色々なホルモンとかでね、精液を出すように働きかけるのよ」
「でも……それだったら、どうしてこんなに……心が、乱れてしまうんですか?周りの、大人の人たちはみんなそんなふうには全然……」
「これはね、人間も自然の中に生きているいのちだっていう証なの。人間だけが特別じゃないのよ?生き物として、命あるものとして当然の本能なの。
だから、無闇に怖がることはない。適切に、処理していけばいいのよ。それは全然恥ずかしいことじゃないのよ。
抑圧からは、何も生まれないってのは──そういうことだと、私は思う。だって、セックスをしなかったら子供は生まれないんだから、命を繋いでいけないわよね?」
-
脳と下半身は別物というのか、クロノはすっかり消沈して項垂れながらも、股間はまだ勢いよく勃起が続いている。
思春期男子の性欲とはこれほど凄まじいものなのだと、おそらくクロノはまだ自身の変化を受け止めきれていない。
アインスの影響もあるのだろうが、だとするならいずれにしろ、クロノは彼女の餌になる運命が待っている。
アインスは、クロノの文字通りの命を欲している。
闇の書が、肥大したシステムを自己増殖させるように分裂させ、新種の生命としての機能を手に入れようとしている。
それはもはや闇の書が人工物の範疇を超越しつつあることだった。
ヒト、すなわち現生人類たるホモ=サピエンスに代わって生態系の頂点に立ち、新たな知的生命として闇の書が次元世界に君臨する。
彼女は、アインスはそのために生まれた。
「セックスは、子供を作るそれだけじゃない、愛を深め合うためにする。クロノ君も、アインスさんと身体を重ねたとき、とても幸せだったでしょう?
幸福感を得ることで、互いに、パートナーへの愛情を深める。それは人間という生き物のありのままの姿だから、何も、恥ずかしがることはないわ。
アインスさんと幸せになりたい、なら、怖がらなくていい。もちろん、私とでも──ね?」
クロノの背中とうなじをゆっくりと撫で、語りかける。
騎士服ごしに、乳房に、静かなクロノの息遣いが当たるのをカリムは感じていた。
大人と子供の境界線上に立っている、不安定な男の子。とても気難しくて、いじらしくて、可愛い。
今、アインスが──闇の書がターゲットにしているのは、クロノとフェイト、リンディ、エイミィ──手近なところでいえばこれくらいだろうか。
闇の書の持つ力は、一種のフェロモンのようにふるまう。
ヒトに対して内分泌かく乱を行い、生命回路に働きかけ、身体能力の向上と、性欲と精力を増進させる。
これらの事実はもちろん、機動一課でさえまだ解明してはいないはずだろう。あるいはグレアムならば、アインスの口から直接聞く機会があったかもしれない。
いずれにしろ、闇の書の目的とはもはや現生人類を餌として喰らい尽くすことである。
リンカーコア蒐集はその一環だ。現生人類の、人間を人間たるものとする最も根源的なメモリーを手に入れ、智恵を集約する。同時に、ヒトをその内部から作り変えていく。
守護騎士システムは、そのプロトタイプの意味合いもある。
自分たち聖王教会も、過去にはこの闇の書に対抗する目的があるにはあった。
今は都市部が広がってきたが、山の奥の森の奥の、古代ベルカの極北の隠れ里で、王たちの血統を濃くしてきた。
カリム以外にも、そういった、インブリードを重ねて超人的な能力を得た者はいる。彼らは古代列強の諸王の子孫として、レアスキルを発現させる形で生まれてきている。
クロノを優しく抱きながら、ごめんね、とカリムは耳元でささやいた。
「辛かったら、いつでも私に言って。貴方の手伝いをしてあげるから──」
そっと騎士服の襟元を開き、胸を出す。
クロノを、包んであげたい。カリムの素直な想い。
「何度でも、出していいから──もしみんなの前に行くのが辛かったら、私のベッドは“使っていい”から、夕餉のスープは持ってきてあげる。
夜にはまた、会いましょう──」
再び、カリムはクロノの熱くなったモノを、乳房で包み、挟んだ。
クロノは浮つく意識で受け入れる。自分の身体に起きた変化を、次第にでも、受け入れていく。
それがカリムや、アインスの想いに応えることだと、思い始めていた。
「騎士カリム──僕は」
「いいの。私たちは心から、貴方に奉仕する──」
出せば出すほど、クロノの精力は成長していく。アインスと数え切れないほどのセックスをし、そして今日だけでも、カリムに何回射精させられたか。
もう後戻りはできないだろう、と思う。
クロノはもう、人間には戻れない。アインスに触れ、溶け合い、闇の書の一部になりつつある。
かすかな寂しさは、誰に対するものなのだろう。そんな思いを飲み下すように、カリムは胸に挟んだクロノのペニスを口に含み、舌でクロノの先走りを舐め取った。
-
クロノの葛藤をよそに、フェイトとアルフもまた、あてがわれた宿泊室でアインスにくっついていた。
カリムからの言伝として、今夜、クロノと一緒に寝ようと聞かされと、フェイトはまさに心躍らせるといった感じでそわそわし始めた。
アルフも最初は迷ったが、フェイトがこれほどまでにいきいきとしているのはここ数週間珍しかったので、なし崩しに同意してしまった。
初めての触れ合いに、フェイトは期待と不安が半々といったところだ。
クロノのことを考えると胸が切なくなってしまうと訴え、アインスがそれは恋だと教えると、フェイトははっきりわかるほどに頬を赤く染め、恥じらっていた。
「その気持ちを、大切にしてくださいね」
「……はい」
フェイトは、アインスの大きな胸に向かい合うようにして、膝の上に座っている。
フェイトの体格では脚を広げないとアインスの腰にしがみつくことができず、無防備な股間を晒してしまう格好になる。
何度も丹念に身体を撫で回され、フェイトはすっかりアインスにしなだれかかっていた。
アルフもまた、そんな幼主人の様子を見て発情し、こちらは背中側から、アインスの髪を抱えて匂いをかいでいる。
「ハーヴェイ執務官補佐」
「アインスさん、でいいですよ」
「──私が、クロノさんに触れるのは、いけないことでしょうか」
第97管理外世界で戦っていたとき、なのはの何気ないしぐさにクロノは動揺をあらわにしていた。
自分が同じようにクロノに接したら、破廉恥な女と思われてしまうかもしれない。
「大丈夫ですよ。気持ちを素直に伝えれば、彼はきっと受け止めてくれます」
「──はい」
フェイトの小さくしかし強い決意をこめた頷きに、アルフはじれったそうにアインスを背中側から抱きしめる。
二人に抱きつかれても、アインスの大きな身体は余裕をもって二人を侍らせることができる。
プレシアには求めても叶わなかった、安心感をもたらしてくれる抱擁。
必要ない、と思いながら生きてきても、少しずつ、思い出していく。
アインスはそっと、フェイトの上着を脱がせた。この聖王教会にはよそ行きの服で来たが、カリムとの謁見以外では室内では普段着で過ごす。
薄手の黒いポロシャツを、ボタンをていねいに外して脱がせる。
髪が引っかからないようにまとめて、襟ぐりを引っ張って持ち上げ、頭を通す。
フェイトを脱がせてから、アインスもブラウスを脱ぐ。スーツの下に着る、シルク素材の通気性の良いものだ。
目前に迫るアインスの大きな胸に、フェイトもさすがに圧倒されていた。アルフもかなりスタイルはいいが、アインスとは比較にならない。
思わず、飛び込みたくなるほどの包容力。アインスはフェイトを受け入れる。
「かあ……さん……」
口をついて出てしまった。アインスは母でもなんでもない他人なのに、思わず声に出してしまった。
それでも、アインスは優しくフェイトを抱いてくれている。
「フェイトさん。もっと素直になっていいんです。騎士カリムのお導きを忘れずに──」
「素直な──気持ち」
腕で胸を寄せ、フェイトの頬を乳房で挟む。アルフにも、こんなふうにしてもらったことはない。
プレシアが、もし元気にしていれば、本当の母親に抱いてもらえただろうか。
もう過ぎてしまったことではあるが、ほんの2ヶ月前のことである。少女にとっては、おそらく一生、胸に抱えて生きていかなければならないことだ。
-
もしジュエルシードが集まり、儀式が成功したとしても、その後自分が生きていられる保証は無かった。
しかし、アリシアの思いはフェイトの中に確かに息づいていた。アリシアは自分だという認識を持てていた。
考えてみれば不思議なことではあるが、目の前の彼女、アインスもまた、同じような意識を持っている人間だった。
遠い世界にいる自分の分身と通じ合えると言っていた。
「抱き、あう……と……気持ち、いいです」
「はい」
「いっぱい、撫でて、触れ合って……触れ合うと、気持ちいいです。触れ合いたい……です」
微笑み。
穏やかで、しかし凛々しい、強い女。
今、抱かれているこの銀髪の女には、抗いがたい不思議な魅力がある。
触れていると、まるでヒーリング魔法をかけ続けられているように心地よい。
自分の身体の中で、芽吹いていた何かがみるみる育って、身体が出来上がっていくように感じられる。
急速な成長と発育とが、フェイトの身体にむずがゆい快感を生み出していた。
ダブルサイズのベッドの大きく高い枕にアインスはゆっくりと身体を横たえていき、アルフを左手側に、フェイトを胸の上に載せて寝そべった。
小さなフェイトの身体は、アインスの胸に完全に包まれている。
頬ずりをし、こねるように乳房に顔を触れ合わせる。
大きな胸に触れる欲望を、フェイトも目覚めさせつつあった。
豊満な女体とは、それだけで人を安心させる力がある。男でも女でも、強い肉体には、強い生命としての魅力がある。
強く育つ。
そのためには、心をしっかり保っていなければならない。病は気からというように、精神が不安定な状態では、神経に不調をきたし結果として身体が弱ってしまう。
触れ合いが快感をもたらすのはそのためだ。気持ちよくなかったら、身体にいい影響もない。
触れ合うと気持ちいいから、その快感が、肉体を強め、成長させていく。
アインスの丁寧で丹念な愛撫を受けて、フェイトは天国のような快感に包まれていた。
背中を撫でられ、髪を梳かれ、手のひらを優しく握ってくれる。
そのひとつひとつのしぐさと触れ合いから、アインスから生命力を分け与えられているように感じられた。
9歳の小ぶりな尻も、アインスによく揉まれると、体内の骨盤はしっかり女性らしさを発揮し、成長して大人になって子供を宿すための準備ができていることがわかる。
胸も、単に肉がふくれているだけではなく、子供にあげる母乳を出すために乳腺が含まれている。
ほのかにふくらみはじめたフェイトの乳房は、フェイトが確かに人間の女性であるという証だ。
「あ……っ」
「フェイトさん?」
思わず声を漏らし、フェイトは頬を赤らめて顔を伏せる。アインスの胸に顔を埋める格好になり、おそらく、さらに真っ赤になっているだろう。
大きな乳房の向こう側に、強靭な大胸筋と、熱い鼓動を感じている。
-
「恥ずかしがらなくていいですよ。フェイトさんのやりたいようにしてください……触ってもいいです。
女の人の身体は、胸には特別な感覚があるんです。胸だけではなく、腰や、お尻、それから──性器にも。それらは、生命として必要な感覚なんです。
快感を得ることで、命は次の世代へつながれていくんです。フェイトさんにも、その感覚はもちろん備わっていますよ」
フェイトの横で、アルフもまた気持ちの高まりから、アインスの胸に触りたくてたまらなくなっていた。
今はフェイトに教えることが大事なので我慢していたが、アインスの大きく深い胸の谷間に顔を埋めるフェイトの姿を見て、いよいよ堪えきれなくなってきていた。
やおら、アインスは左手をシーツの中から抜き、アルフの胸に伸ばした。
いきなり胸を揉まれたアルフは喘ぎを吐いて跳ね上がる。
フェイトもさすがに驚いて顔を上げ、アルフを見上げた。
アルフの、白いキャミソールの中でアインスの手がうごめき、形のよい乳房がうねるように変形しながら揉みしだかれる。
性感を浴びている女の表情。
一昨日の夜に見たアルフの表情、自分の股間を舌を思い切り出して舐めまわしていたアルフの表情を思い出し、フェイトはいっきに股間の湿り気が増えた。
「ひゃあ、ぁ、あぁ……あ、アイン、ス、さん……っ」
「フェイトさん。正しく愛撫すればこんなに気持ちいいんです。気持ちよく、なりたいですか?」
「うあ、あぁいやぁ、フェイト、み、みないで……ぇっ、あた、アタシ、へんだぁ……」
「アルフ……?気持ち、いいんだよね?私も、気持ちよくなりたいよ、アルフと、いっしょに」
「ひあっ、あ、ふぇ、ふぇいとっ……ん!くぅ、あ、アインスさんそんなっ、どうして、すごすぎるぅ……」
右腕でフェイトを抱き、胸の上に載せて寝そべった体勢のままで左手の動きも制限される状態でありながら、アインスは絶妙にアルフの乳房を責め立て、片手だけで両の乳房を的確に愛撫していた。
目くるめく性感。アルフは、人間形態への変身こそ、10代後半の体格の良い女性の姿をとっているが、実際にはミッドチルダの魔狼としてはごく若い個体である。
肉体的には、繁殖期を迎えたばかりの、初々しい娘である。
この年代の生き物は、人間でも動物でも、とにかく性欲の塊である。
アルフももはや堪えきれない。
膝をつき、脚を広げて立ち上がり、上半身をぐっと反らせ、腰を前へ突き出すようにしてアルフは達した。
思わず振り返ったフェイトの顔に、オレンジの茂みから振り撒かれた熱い蜜が散る。
「ひぃっ!い、いぃぁっ、あぁぁぁっ……!」
「フェイトさん、よく見てくださいね……こんなに、気持ちよくなると身体が瑞々しくなるんです」
「アルフ……」
「んっ、あ、ぁっアインスさんっ、や、あ、だめ、あ、あたしっ、アタシっイク……いっ、あぁぁ!」
乳首を指ではじき、間髪いれずに腹を撫で、ぱんぱんに張った縦筋を撫で、指を滑り込ませる。
肉の割れ目と土手のふちをいっきに撫で上げられ、さらにクリトリスを押されたアルフはさらに身体を引き攣らせ、ごく短時間での二度目の絶頂を迎えた。
「アルフっ……は、はあっ……あ、アルフ……」
「いやぁ、だめだよぉ、だめだよふぇいとぉ……こんなっ、あたしのいやらしいとこ、あぁ、みないでぇ……」
「いやらしいことなんてありませんよ。とても、気持ちのいいことなんです」
-
フェイトが、性の戯れに興味を持ってしまう。
アルフには止めることはできない。今夜、カリムが催すという夜遊び。よく知り合った皆で、秘密の逢瀬をする。
互いに恥ずかしがることはない、生まれたままの姿をさらけ出し、交わりあう。
まさに狼の群れの中に放り込まれた羊である。
自分だって狼じゃないか、と、オーガズムに包まれて涙を流しながら、アルフはベッドに倒れこんだ。
左手だけでアルフを堕とし、右手では優しくフェイトを抱き撫でる。幼い、小ぶりな尻は、しかし将来の成長の余地と芽をはっきりと主張している。
もう5年もすれば、見違えるほどグラマーな女に成長するだろう。
フェイトは、殊に自分を押し殺しがちである。
それはプロジェクトFによる故人のクローンであるという自覚──あるいは前世ないし転生と表現することもできるだろう──と、プレシアの願いのためという意識から導かれた仕方のない感情ではあった。
それでも、少しずつではあるが心のしこりはほぐれつつある。
クロノと似ている、と思った。
もちろん境遇は違うが、クロノもフェイトも、幼い時分に既に周囲の人間模様を見て取り、周囲に強制されたのではなくあくまでも自分から、己を引っ込める生き方を選んできたのだ。
それがだめとは言わないが、精神の健全な発育には良くないであろうことは誰もが同意するだろう。
クロノは、少年から青年への境目の時期に差し掛かり、なにかと不安定になりがちな心境である。
そんなクロノにアインスは、クライドの息子であるということ以上に強く惹かれた。
フェイトも、本当はもっと明るく楽しく生きたいと願いながら、その願いを表に出すことはふしだらだと思い込みがちなところがあった。
この世にはもっと楽しいことがあると教えてやる。
アインスとカリムはそれを企てていた。
「ぁっ、アインス、さんっ……なんだか、お尻の、奥のあたり……むずむずします」
丹念に揉みこまれ、それでも、フェイトはやわらかくなった腰の奥の奥に、まだかたく凝った場所があると感じていた。
こうなると、ここをどうにかほぐしたいと思う。こりがたまったように、むずがゆく感じる。
そのためには──、ある、経験が必要である。
「あなたの身体はもう準備が出来ていますよ。クロノさんへ、一緒に思いを伝えましょう。そして、彼と、交わりましょう」
「……──はい。とっても、楽しみです」
はにかみながら、フェイトは笑顔を見せた。アインスも優しく頭を撫でてやる。
フェイトももう知識は持っている。
あとは実践するだけだ。
アインスに愛撫され、自らの女体を意識させられ、そしてはっきりと願いを確かめた。
クロノと、セックスしたい。自分の初めての純潔を、クロノに捧げたい。
それは被告と執務官という社会的な立場の束縛から解き放たれた、男と女の欲望である。
to the next page...
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投下終了です
アインスさんの真実が少しずつ明らかになってきます…
クロノくんはこれから、どうなってしまうのでしょうか!?
そしてリンディさんもこの争奪戦に参戦の機会をうかがっています
あやうしエイミィさん!
カリムさんにビンタされたい(*´Д`)ハァハァ
ではー
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相変わらず更新はええええwww
GJでした
クロノはカリムのパイズリを堪能し、アインスは百合レズ調教に励む、なんという爛れ具合だ。
てか、最終的にクロノを物理的に喰うっぽい示唆が・・・・大丈夫かクロノくん。
まだ二期時間軸が始まってないのにこのカオスフィールド、いったい守護騎士覚醒したらどうなってしまうんだ。
てか下手すると人類滅びそうだなwww
続き待ってますぜ。
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遅くなりましたが、遺書の感想を
魔導師として劣化した自分に絶望して遺書を書いたのか、
戦場に出る魔導師の心得として、遺書を認めて置いたのか分からないのが妄想を書き立てます。
凄く面白かったです。
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>>182
乙です
やっぱりリンディさんは母乳ですよね!
猫姉妹とアインスの激突にクロノが直面したら…
ジワジワと緊張感が増してきますね
次回も待ってます!
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関係ないけど、クイントさんの殉職理由って何だっけ?
局内を調べてたって話聞いたような気もするが…
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>>186
ゼスト隊が戦闘機人の現場を押さえようとして
Ⅳ型に返り討ちに、レリック適正があるゼスト
娘に適正があったメガーヌをスカが回収したから
遺体はお墓の中だと
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映画見たが夜天の書に悪意のある改変が加わえられたって台詞とナハトが暴走してリインにまとわりつくとこ見て
その時の主に改変された時はもしかして嫌がるリインを触手攻めにしたのかなー?って考えるとなかなかそそる光景だと思ったよ
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>>188
リインの過去のエピソード書こうとするとまず名前に苦労するんだよなぁ
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>>188
>>171によると
エスティアのクルーたちをザーメンポンプで搾りまくったらしいな
これがナハトヴァールかな
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今回の映画でついに俺のボエ子さんに名前がついたんだったか
これで友達になることができるぞ
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やめろー来る日の上映会の日のために、まったく情報をしいれていないんだからー
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それならこのスレ来るのもやめといたほうが…
自分もまだだけどある程度は覚悟して来てる
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劇場版ラスボスのナハトさん、どれくらいの強さなんだろう。
というか今回、フルボッコじゃなくて各人が攻撃して追い詰める流れだったんですかね?
①最後の攻撃でナハトさん最後の抵抗とばかりに、猛反撃に移り、ユーノ君が転移魔法発動。
②無人世界で一対一の激闘。
③止めはユーノ君がクトゥグア召喚。
こんなネタを思いついた。BGMはEVILSHINE
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>>194
いあいあロリコン探偵
やっぱ魔を断つ剣はいいなぁ。けど未だに喧しい連中もいるからそういうネタは控えた方がいいかも……
ユーノ×エロぱいリインさんその他(ぉ はいつでも大歓迎ですけどねww
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>>194
前よりももっとロボロボしいというか、実はデウスマキナ的なモノとして召喚可能だったという設定があっても驚かん
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>>194
ネタバレになるから詳細な事は言わないがとりあえずTV版よりは頑張ってる
それに伴い相対的にユーノの評価が上がってる
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クトゥルフネタは読み飛ばす
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つまり、クトゥルフ祭りを開催しろ、と?
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クトゥルフネタかまされてもさっぱり分からんからなあ
たまに混ぜ込むのならともかく
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クトゥルフ大好きだから書いてくれる人いたら俺は大喜びだぜ
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ネタバレにならない程度のネタバレ
劇場版はリンカーコアの収集シーンのなのはさんの悲鳴とフェイトの表情を愉しむアニメ
異論は認める
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何を吐かすか
リンディさんの活躍を楽しむアニメに決まっているだろ
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ネタバレ:なのはちゃんという美少女が大活躍するアニメなの、みんな見るべきなの! 見ないとSLBなの!!
壁|ヮ・)*⌒ わかったら今すぐ劇場に行くの! あ、ただしグッズはなのはちゃんのだけ買えばいいの。
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あえてコテで言ってやる
映画版の見所? はやての可愛さに決まってるじゃないか
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映画の見どころ?
着実にユーノとのフラグを立てていくフェイトとか。
ちなみになのはは、前回の映画からずっとユーノとのフラグが折られたまま。
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フェイト「計画通り!」
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>>206
今回の映画ではやてにもようやくユーノ君とのまともなフラグが立ったし、なのはさん危うしだ
忍「立った、立った、フラグが立った」
なのは「ぐぬぬ」
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なのは「フラグのいくじなし!」
はやて(たった方がええんやろうか……)
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フェイトさん大人になっても男の影が無いのはさすがにやばいと気付いたのかな
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代わりになのはさんが独り身になるのか...
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なのはさんは一人でもたくましく生きていけそうな雰囲気があるからな
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支えられる側の雰囲気がほとんど無いもんななのはさん……
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フェイトは今更ポッと出の男とくっ付けたりしたら相当上手い描写しないとファンがうるさそうだしなぁ
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上手くしても発狂する奴出てくるだろ
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イチッ ニィッ サンシッ
「エリオ君、何を急にアップを始めてるのかな?」
「少し念入りにOHANASHIしようか?」
イヤ ガリューノショクシュホドイテェ
ラメェ フリードノデカ○○デオケチュシャケチャウ〜
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フェイト「なのはにはヴィヴィオっていう娘が出来たんだから私にもユーノっていう旦那様が出来ても良いよね!!」
エリオ「あの・・・」キャロ「私達は…?」
フェイト「マイブラザーあんどマイシス卿!!」
エリオ「あー…」キャロ「シス卿!?」
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はやて「なのはちゃんもフェイトちゃんも子供がおるしここはフリーの私が天国のリインを安心させるためにもユーノ君とくっ付くべきやと思うの。」
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当初はヴェロッサと、と思われてのがな…
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ポッと出とか言われる事もあるけどロッサ×はやてのカップリングは結構好きだな
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ザッフィーの寡黙な後ろ姿に惚れるはやて、というのはどうだろう。
ザッフィーは主従の関係気にしそうだが
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俺は書けないから誰か書いてくれないかなあ
はやてxロッサ
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いい加減ヴェロッシャ(ヴェロッサ×シャッハ)をだな………
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>映画見たが夜天の書に悪意のある改変が加わえられたって台詞とナハトが暴走してリインにまとわりつくとこ見て
その時の主に改変された時はもしかして嫌がるリインを触手攻めにしたのかなー?って考えるとなかなかそそる光景だと思ったよ
というかヴォルケンズ誕生の経緯を妄想したら
ザッフィー→「夜天の書」主が獣人の村狩りをして、捕らえた獣人を薬とかで狂わせてリインとまぐわらせて孕ませて誕生。
守護騎士三人→捕虜の女騎士を捕らえて「夜天の書」の中に取り込ませる。
取り込まれた後、性欲処理用に男達に陵辱される。
こんなのを思いついた。
こういう地獄の日々を送るうち、レイプ目になっていくアインス。
書けたら面白そうですが只書いている方としてもキツイ
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おい! はやくそれを書く作業に移るんだ! はやく! はやく!
書けよおい! いや、書いてくださいお願いしますどうか、どうか……みたいですそれ。
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実は今書いてるんだけど・・・紫天ファミリーの扱いがね。
彼女達が先に取り込まれて、次に防衛プログラム=ナハトさんでいいんだろうか。
多分、ナハトさんの中に彼女達もいる訳で・・・設定のすり合わせが難しいですバイ。
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空白期をマトモにやったら、ヴェロッサってかなり活躍しそうなキャラなんだけどな
それこそ、はやてから見て一番接触の多い男友達でも不思議じゃないし
その辺をすっ飛ばして仲良くなった状態で現れるから、ぽっと出扱いされてしまう
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そういや仮にはやてが結婚したとしてヴォルケン達はどうするんだろ?
新婚の主に気を使って二人っきりの新婚生活の邪魔にならないように家を出るのか
それともそのままなのか・・・
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>>228
小姑になって旦那をいじめる役
そこからかばうはやての好感度を上げる作戦
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>>224の考えたザッフィー誕生経緯から
リインがヴォルケンを孕んでは出産、を繰り返して壊れていく構図が思い浮かんでしまった
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犬状態のザフィーラがシャマル達産むという構図
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ナハトを見てパイルバンカーを思い描いたオレは最低野郎。
触手付きパイルバンカーってなんだよ。何処にぶち込む気だよ。
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触手パイルバンカー……触手を勢いよく撃ち出すんか
完全にひぎぃ要員だな
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>>230
最高だなそれ・・・
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大学で生物系やってるせいで触手=エロ というネタがあんまり理解出来ない俺惨状
だって触手って本来『手』であって、大抵の触手持ってる生き物には『その手』の用途ではない訳で…
ある種のタコにしたってその用途の触手みたいなモノはメスに切り取られる(再度生えてくるけど)運命な訳で…
触手で絞め殺したり引きちぎったり針指して毒注入して麻痺させて食べたり
そういうシチュに脳内変換されてしまう…
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