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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第114話☆

136 遺書 ◆bcRa4HtgDU :2012/07/13(金) 21:13:14 ID:DDpQm4gY




「なのはちゃんは、諦めたんやろか」

「あのなのはさんがですか?」


ベッドに横になりつつ、はやては天井に問いかけた。リインが誰とはなしに、言外に有り得ないというニュアンスを含ませて呟く。
寝返りを打ち、はやてはリインに背を向けた。はやてだって分かっている。なのはが諦めるような人間ではないことは。
諦めなんて言葉が一番似合わない。それが高町なのはという人物だった。不屈のエースオブエース。

その最期が、諦めだった? だからティアナは嘘をついたのだろうか。嘘を、信じたのだろうか。
最期まで自分達を助けようと踏みとどまり、脱出には失敗しただけなのだと、そう思いたかったのだろうか。


分かるはずなどなかった。死に瀕した時に人間がどんな行動をとるかなんて、分かるはずもない。
はやて自身だって、あの時、初代リインフォースに名を与えられなかったかもしれない。
あるいはもっと違う名前を送っていたかもしれない。

最期まで足掻き続け、生きようとする初代リインフォースだって、いたかもしれない。
何もかも受け入れようとせず、ひっそりと自ら消えようとする初代リインフォースだって、いたかも、しれない。


「死人に、口無し……か」




はやては徹夜で最終報告書を書き上げた。僅かに数行の簡素な報告書だった。形式すらない。あえて、ただのメール文同然にした。
だが、徹夜しなければ、書けなかった。




高町なのは一等空尉(当時)は特別救助隊及び要救助者、現場指揮を執っていたティアナ・ランスター執務官補佐を離脱させるため
単身陣地に残りヘリまでのルートを確保、離脱を支援した。その後自身も脱出しようとしたものの、捕捉され殉職。

勇敢なる上記行為を讃え、本官は同二等空佐は表彰されるべき勲功ありと考える。


 時空管理局 本局 賞罰監査課長 八神はやて二等陸佐




書き上げた「報告書」を提出する気が起きず、ついうとうとした結果、重役出勤となったはやてはオフィスの前で意外な人物がいるのに気付き足を止めた。
ティアナである。とっさに隠れてしまった物陰から様子を観察すると、しきりに時計を気にしていており、いらいらとつま先を床に打ちつけていた。


「どうしたんや。こんなところに」

「あっ、八神二佐……」


先手必勝とばかりにはやてが声をかけるとばつの悪そうな顔をして口元を歪ませるティアナ。
はやては苦笑しつつ、立場が逆なんじゃないかと思ったが、口にはしなかった。
そして、オフィスへと連れ立って二人は入っていった。今日は二人の部下は有給をとっていた。現役時代の仲間との同窓会である。
戦友を失ったばかりのはやてのことを気遣って二人は気まずそうにしていたが、かえってその方が気にかかると渋る二人をはやては送り出していた。

先に出勤していたリインがいつもの小さい姿ではない、学生くらいの背丈の状態で出迎えた。最近ははやての仕事がないので、余裕ができているのだ。
近場の部署と共同の給湯室へとその後姿が消えた隙に、はやては背伸びしたいお年頃なんよ、と耳打ちし、ティアナも苦笑して肩に入っていた力を抜いた。



ティアナは目の前に置かれたお茶をずっと眺めていた。すっかり入れられた茶が冷めてしまう頃、ようやく、ぽつりぽつりと語り出した。真実を。



「なのはさんは、最期まで不屈でしたよ」


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