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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第114話☆

135 遺書 ◆bcRa4HtgDU :2012/07/13(金) 21:10:31 ID:DDpQm4gY




そしてその晩、はやてはスバルを我が家に呼び出した。ヴォルケンリッターの面々はこの頃忙しくて滅多に一同に会することは無い。
そもそも、一家の柱であるはやて自身が最も多忙であり、家に帰らぬ日々を送っていたからというのもある。
この日は、誰もいなかった。気を利かせたのかもしれないなと思いながらはやては大食らいであるスバルの分まで用意した夕食を眺めつつ小さく呟いた。
「そういうところは、みんなリインフォースにそっくりやな」と。テーブルの端に用意された席に、いつも“彼女”はついている。
呼び鈴が鳴り、直接はやてはリインと共に玄関でスバルを出迎えた。彼女はやや表情が硬く、ややぎこちなく招かれた礼を告げて晩餐は始まった。


「……聞きたいことが、あるんですよね」

「あかんな。スバルにまでばれるような顔しとったかな」


食事も半ばを過ぎた頃にスバルがぽつりと呟いた。はやてがおどけて苦笑するとスバルも少しだけ表情を和らげた。
けれども、それからスバルが話し出した“真相”はその表情にはそぐわないものであった。


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思えばね。元々強行策過ぎたんですよ。元六課だからって奇襲を受けた状態で、戦闘しながら救助までできるわけがないんです。
たしかに救助隊は一刻も早く現場に辿り着いて救助活動をしなくちゃならない。
でも、だからこそ自分達の安全すら確保できないような救助活動はやっちゃいけないんです。
あたしたちが無理をして怪我をしたら、救えない人が何人出るか。けど、躊躇っていたら助けられるものも助けられない。
戦場ですよ。あたしたちの仕事場は。その見極めは難しいんです。ただ、あれは失敗だったと、あたしは思います。



ヴァイスさんは相変わらずいい腕でしたよ。きっちり予定通りベストポジションに降ろしてくれました。
でも、思えばそれが向こうの思う壺だったんでしょうね。警戒して少し外しておくべきだったんですよ。
ベストなだけに、そこに向こうも罠を仕掛けていたんです。小規模な爆発が連続して、続く襲撃であっという間にバラバラになってしまいました。

これでも腐っても元六課ですから。ウィングロード? こういう時は駄目ですよ。下手に一直線に伸ばそうものなら着地先に撃ち込まれちゃいますね。
そこで待っている隊員ごとやられちゃいます。せいぜい牽制と撹乱くらいかな。遮蔽を意識して、這い回りましたよ。
サーチ系なんて使ったら武器が質量兵器でも逆探知装備はある、なんてこともあるから怖くて使えませんでしたね。
押収装備にありました? ああ、やっぱり。使わなくて正解だったなぁ。

なんとか集結させて、でも救難通信なんて出したら一発でアウトですから、もうあたしが囮になるしかないって思った時、
ティアと……なのはさんが来たんです。ええ、あたしたちみたいに這ってですよ。
空戦魔導師が地を這うなんて本局の魔導師キャリア士官が聞いたら笑い飛ばすでしょうけどね。
……あ、やだなぁ、八神一佐のことじゃないですよ。いじけないでくださいって。

ただ、なのはさんは右脚を……撃たれていました。本調子じゃないところに慣れないことなんてするから……。


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そこまで話して、完全に視線を下に落として黙りこくってしまったスバルに、はやてはややあってから続きを促した。
しばし、沈黙が流れ、ふるふると震え始めたかと思うと……

そして冒頭に戻る。はやては圧倒されていた。スバルは、感情をむき出しにしていた。
悔しさ、自責、そして何よりもどうしようもないまでの怒り。けれどもそれが爆発することはなく、くすぶり続けている。
それはそうだろう。死んでしまった、もういない相手にどうその怒りをぶつけようというのか。
スバルはそれ以上、語ろうとはしなかった。

帰り際に、呟いた一言がはやてには印象的だった。遠ざかっていく後姿は、やけに小さかった。


「まだ、整理がついてないんです。あたしの中でも。すみません……」




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