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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第113話☆

1名無しさん@魔法少女:2012/02/19(日) 18:59:06 ID:zg55/4wg
魔法少女、続いてます。

 ここは、 魔法少女リリカルなのはシリーズ のエロパロスレ避難所です。


『ローカル ルール』
1.他所のサイトの話題は控えましょう。
2.エロは無くても大丈夫です。
3.特殊な嗜好の作品(18禁を含む)は投稿前に必ず確認又は注意書きをお願いします。
  あと可能な限り、カップリングについても投稿前に注意書きをお願いします。
【補記】
1.また、以下の事柄を含む作品の場合も、注意書きまたは事前の相談をした方が無難です。
  ・オリキャラ
  ・原作の設定の改変
2.以下の事柄を含む作品の場合は、特に注意書きを絶対忘れないようにお願いします。
  ・凌辱あるいは鬱エンド(過去に殺人予告があったそうです)

『マナー』
【書き手】
1.割込み等を予防するためにも投稿前のリロードをオススメします。
  投稿前に注意書きも兼ねて、これから投下する旨を予告すると安全です。
2.スレッドに書き込みを行いながらSSを執筆するのはやめましょう。
  SSはワードやメモ帳などできちんと書きあげてから投下してください。
3.名前欄にタイトルまたはハンドルネームを入れましょう。
4.投下終了時に「続く」「ここまでです」などの一言を入れたり、あとがきを入れるか、
   「1/10」「2/10」……「10/10」といった風に全体の投下レス数がわかるような配慮をお願いします。

【読み手 & 全員】
1.書き手側には創作する自由・書きこむ自由があるのと同様に、
  読み手側には読む自由・読まない自由があります。
  読みたくないと感じた場合は、迷わず「読まない自由」を選ぶ事が出来ます。
  書き手側・読み手側は双方の意思を尊重するよう心がけて下さい。
2.粗暴あるいは慇懃無礼な文体のレス、感情的・挑発的なレスは慎みましょう。
3.カプ・シチュ等の希望を出すのは構いませんが、度をわきまえましょう。
  頻度や書き方によっては「乞食」として嫌われます。
4.書き手が作品投下途中に、読み手が割り込んでコメントする事が多発しています。
  読み手もコメントする前に必ずリロードして確認しましょう。

前スレ

520雷帝堕落:2012/04/23(月) 09:30:11 ID:w022koyE

「し、痺れる・・・アソコを突付かれるだけで・・・き、気持ちよく・・・あ、んうぅ・・・」
ヴィクトーリアの肢体はビクビクと震え、麗しい唇からは涎が垂れ落ちている。
先端部が淫肉を突付く度、細い腰が敏感に反応して跳ね上がる。
だが、触手はそれ以上の行為はして来ない。ツンツンと股間を軽く刺激するだけ。
「あ・・・んうぅ、も、もう・・・は、はあぁ・・・身体が疼いてぇ・・・」
女としての芯が燃え上がる程の熱を持つ。
その熱によって理性が麻痺したヴィクトーリアは無意識の内に自分から積極的に股間を触手に押し付け、触手の方は淫壷の中にズボズボと埋没していく。
「あ、あぁ・・・と、止まって、止まって、こ、こんな事駄目ですわ・・・も、戻れなく・・・あ、あぁ・・・わ、私の中に入ってこないでぇ・・・!!」
ヴィクトーリアは首を左右に振って、激しく泣きじゃくり、絶叫していた。
それにお構いなく、触手の侵攻は止まらない。
溢れ出す淫蜜と、触手の粘液が混じりあい、簡単に触手は奥に潜っていく。
下腹部が内部から圧迫され、ヴィクトーリアは陸に打ち上げられた魚の如く、口を開閉させる。そんな彼女の反応を楽しむ様に、触手は奥部に進みーーー

「エ、エドガー、助けてぇ・・・あ、あぐああぁぁ・・・ーーーーーー!!!」
この場所には居ない執事に助けを求めても届くはずは無い。
何かが破れる音が確かにヴィクトーリアの耳に届いた。
今、奪われた。こんな‘蛞蝓’の化物に。
エドガーに捧げたいと思っていた「少女」だった証。
純潔を奪われた。激しく屈辱と怒りが湧き上がる。その一方で心地よさを感じていた。
秘所を犯される事に悦びを覚えていた。尻穴を犯された時よりも遥かに気持ちいぃ。

「あ、あぁっ・・・ぉ、奥をズボズボされて・・・気持ちいぃ、凄く気持ちいぃ・・・駄目なのに・・・恥ずかしいお汁が出ちゃうぅーーー!!」
破瓜の痛みなど、完全に消えうせ、下腹部が更なる快感を求めて疼く。
最奥部が何度も突き上げられ、容赦なく抉られる。
その度にヴィクトーリアの眼前が真っ白になった。
彼女の秘所に何本もの触手が殺到し、我先にと入り込んでいく。
同時に淫核も激しく擦り上げられる。もう何も考えられなくなる程の刺激。

「も、もう・・・イク、イってしまいます・・・わ・・あ、んあぁーーーーーー!!」
絶頂に達したヴィクトーリアの淫壷に、溶岩の様に熱い白濁液が数本の触手から発射された。同時にヴィクトーリアの身体に絡み付いていた触手も射精を始めた。
白濁の下劣な液がヴィクトーリアの身体の内外を穢し、そんな彼女の穴という穴に、触手が突っ込まれる。
「あ、あぁ・・・お尻とあそこに、か、硬い物が押し付けられて・・・じゅる、むぐぅ・・・」
淫蜜に塗れた触手が前後の淫穴をまさぐり、口咥内の触手の匂いがヴィクトーリアを蕩けさせる。茫洋とした快楽の海に溺れ、彼女は反射的に触手を両手で扱いていた。
豊かな胸の谷間にも触手が滑り込み、ズリズリと擦りたててきた。
「ん、気持ちいぃ・・んむじゅる、欲しいですわ・・・臭くて濃いお汁、身体中にかけてぇ、一杯注ぎ込んで欲しいですわ、んん・・・ちゅぱ、れろ・・・」
はしたなくおねだりしながら、ヴィクトーリアは太腿で下半身の触手を挟み込み、何度も腰を振り続ける。秘所も、尻穴も、口も、髪も、胸も、汚らわしい触手で犯されながらヴィクトーリアは快楽の底なし沼にドップリと沈んでいった。

521雷帝堕落:2012/04/23(月) 09:30:55 ID:w022koyE

それから数時間後、‘蛞蝓’は寿命を迎えて朽ち果て、ヴィクトーリアの周りを獣の欲望に支配された、覆面姿の男達がグルリと取り囲んでいた。
「あ、はあぁっ・・・は、離しなさいっ!! わ、私を誰だと・・・」
「鼻っ柱の強いお嬢様だ、さっきまで俺が造った化物に犯されてよがっていた癖に」
「まあ、チンポを突っ込んでやれば、直ぐにエロエロな声を挙げはじめるだろーがな」
彼らの中でもリーダー格と思われる男が、口元に下卑た笑みを浮かべ、四つん這いになったヴィクトーリアの股間に、背後から極太の肉の楔を打ち込んだ。
「や、やめ・・・お、おやめなさい、こ、こんな、ひぐっ・・・あ、んふああぁぁっ・・・」
激しく抵抗していたヴィクトーリアは身体を硬直させた。
淫穴を、男は肉棒で容赦なく抉り、下腹部が盛り上がらんばかりに突き上げる。
「高飛車で可愛げのない女だと思っていたが、中々、いい声で鳴くじゃないか」
「そうだな、割と可愛らしい所もあるもんですな」
「な、あ、貴方達は・・・」
当惑する令嬢の前で、男達が次々と覆面を脱ぎ捨てる。
その中の数名には見覚えがあった。
「くくっ・・・お久しぶりです、お嬢様」
「あ、貴方はブラム、そ、それに他の者達も・・・」
驚きに引き攣ったヴィクトーリアの顔を愉快そうに眺め、男は一気に腰を突きあげた。
ヴィクトーリアの尻穴から、触手が注ぎ込んだ白濁が溢れ出す。

「くくっ・・・覚えていてくれたとは光栄ですな」
「わ、忘れるものですか・・・我が屋敷の調度品を盗み、先祖伝来の家宝まで貴方達は売り飛ばして、それで首にしたのを逆恨みした挙句・・・は、恥を知りなさい!!」
雷帝の末裔である令嬢は苛烈な憎悪の光を宿した瞳で、元使用人だった男達を睨みつける。その表情に興奮を煽られた男はピストンの勢いを一層強める。
「あ、はぐっ・・・や、やめなさい、はあぁっ・・・ひぐっ・・・」
白濁に穢された状態で犯される元雇い主を取り囲んで、下卑た会話を交し合う。
「おい、ブラム、次は俺にさせてくれよ、俺は前から、この生意気なお嬢様をヒイヒイと言わせてやりたかったんだな」
「俺もだぜ、この生意気な顔をドロドロに汚してやりたかったんだ」
「ぁ、貴方達、んぐっ・・・はあぁっ・・・ひ、1人残らず、雷で黒焦げにしてやりますわ」

「あくまでも虚勢を張るつもりですか。おい、次にこの女が反抗的な態度を取ったら、この顔を切り刻んでやれ」
「よーし、わかったぜ。この気位の高いお嬢様の顔がどんな酷い有様になるか、想像しただけで楽しみだぜぇ」
命令を受けた男はギラギラと血走った眼で、懐から小刀を抜き放つ。
短剣は禍々しい気配を放ち、柄の部分には貌の無い獅子の装飾が施されていた。

「へへっ、コイツは元々、やばかったんですが、この『闇黒王の小刀』を手に入れてからは、いよいよ手がつけられなくなりましてね」
「特に女を切り刻むのが大好きでしてね。この短剣で傷付けられると、治癒魔法でも治せない傷が残りますぜ、二目と見られぬ顔にされたくなかったら、おとなしくした方がいいですぜ」
「・・・う、ぐ、ぐうぅ・・・」
ヴィクトーリアの眼から悔し涙がこぼれ、噛み締められた下唇からは鮮血がポタポタ滴り落ちた。やがてヴィクトーリアの身体から力が抜けていく。

522雷帝堕落:2012/04/23(月) 09:31:42 ID:w022koyE

「最初から素直にそうしてればいいんですよ・・・おい、お嬢様の身体にたっぷりと濃厚なザーメンをぶっかけてやろうじゃないか」
「なっ!?・・・や、止めなさい、そ、そんなっ!?」
男達は血に飢えた狼の様に、ヴィクトーリアに群がると、その脅えた顔や髪、乳房など全身の至る所に肉棒を擦りつけ始めた。
「んほおぉ・・・お嬢様のこの唇の感触・・・たまらないぜ」
「胸も張りがあって素晴らしい、やっぱりいいものを食べていると発育が違うねえ」
「この綺麗な髪、俺の精液でドロドロに汚してやるからな・・・」
「こ、こんな汚らわしい物を・・・これ以上、汚さないで・・・あ、はあぁっ・・・」
刃を突きつけられ、群がる男達を振り払う気力も無いヴィクトーリアは弱々しい抗議の声を上げるばかりで、そんな彼女の姿に興奮した男達は夢中になって、己の一物を扱き、彼女の体に射精し始めた。
「はぐうぅ・・・あぁ、いや、汚い、やめて、酷いですわ・・・で、でも身体が火照って・・・」
無数の男達の精液が令嬢の身体に降りかかり、触手の精液と混ざり合い、高貴なる肢体を穢しつくす。悶えるヴィクトーリアの顔や胸、果ては艶やかな金髪からも濃厚な白濁の汁が滴り落ち、迷宮の床に溜まって行く。
「あぁ、熱いですわ・・・くうぅ、はふ、あぁん・・・」
身体を流れる熱い精液の感触がヴィクトーリアの身体を火照らせ、理性を快感の火で蕩かせていく。自らの身体の変調にヴィクトーリアは顔を引き攣らせた。
「随分と甘い声を出して・・・そんなに精液をかけられるのがよかったですか?」
「そ、そんなこと・・・ある訳、あぁん、こ、擦りつけないでぇ・・・熱いのがヌルヌルして・・・こんな、だ、駄目ぇ・・・やめてぇ・・・」
甘い嬌声を漏らすヴィクトーリアの身体を、男達の肉棒が這い回り、ベタベタと精液を塗りたくる。火照り始めた身体の疼きを抑えきれず、ヴィクトーリアの腰が本人の意識を無視して勝手にくねり始める。彼女自身、心のどこかで悟っていた。

もう、この快楽の無間地獄から逃げられないと。

「腰を振るだけじゃなくて、俺達のチンポもしゃぶって下さいよ・・・」
「あぁ・・はい、むぐ・・・ちゅる、れろれろ、あん、生臭くて・・・凄く美味しいですわ・・・」
興奮に眼をぎらつかせる男達に責められ、いつしかヴィクトーリアは壊れた様に腰を振り、眼前に差し出された肉棒にむしゃぶりつき、美味しそうにしゃぶり始めた。
「随分と淫乱になっちまって・・・おら、もっと舌を使えや」
「はぶ、んぶ、れろっ・・・美味しいですわ、たくさん飲ませて、ん、んぶううぅーー!!」
男達の熱い精液を口や身体にぶちまけられ、ヴィクトーリアはビクビクと痙攣しながら、絶頂を迎えた。
「さあ、こっちにもくれてやるぞ!!」
絶頂に達した令嬢の淫筒の中で、男の獣欲の樹液が弾ける。
「あ、はあぁ、ま、また中に出されて・・・き、気持ちよすぎて・・・またいってしまいますわ・・・あ、んああぁぁんーーーー!!」
立て続けに絶頂に達したヴィクトーリアは、完全に理性を失った笑みを浮かべ、自ら股を開き、男達の欲情を煽り立てる。

523雷帝堕落:2012/04/23(月) 09:32:18 ID:w022koyE

「あぁん、凄くエッチな匂いですわ・・・もっと、貴方達のオチンチン、欲しいですわ・・・もう、我慢できないんですの、太くて硬いオチンポで私を苛めてぇっ!!」
「いいぜ、たっぷりとぶちこんでやるぜっ!!」
「淫乱なお嬢様、大好物のチンポをくれてやるぞっ!!」
ヴィクトーリアの前後の穴を塞ぎ、男達は只管欲望の赴くままに、腰を振り続ける。
あられもない嬌声を張りあげ、悶え狂うヴィクトーリアの理性は完全に弾けとび、快楽のみを求める牝に成り下がっていた。
そんな彼女に飽きる事も無く、男達は入れ替わり、ギンギンに勃起した肉棒を突きいれ、卑猥な音を迷宮内に木霊させている。
「あぁん、生臭いおチンポのお汁、もっと私にご馳走してくださいですわぁ・・・たくさん頂戴・・・あむ、じゅるぅ・・・れろぉ、ちゅむ・・・」
口元から涎交じりの精液を吐き出しながら、肉棒をねだるヴィクトーリア。
前後の穴の淫肉を削る肉棒が、腹の中で擦れ合って粘膜を苛めてくる。
触手や男達によって引き出された官能が、甘美な陶酔を生み出し、ヴィクトーリアに被虐的な快感を無尽蔵に送り込んでくる。
「こんなに淫乱になっちまうとはな・・・気高き雷帝の末裔とはいっても、これじゃ、ただの好き者だな、おら、もっと腰を動かせよ!!」
「尻も締め付けるんだよ、お前はもう俺達の精液便所だ、立場を弁えろよ」
「は、はい、んあぁん、私の手の中のオチンチン、凄く熱い・・・んん、あう、はぁん・・・」
男達に口汚く罵られ、それによって快感を得ながらヴィクトーリアは両手に握り締めた肉棒を熱心に扱きたてる。肉棒の先端から立ち昇る異臭が、ヴィクトーリアの牝としての本能を刺激し、実に悩ましい喘ぎが漏れる。
「それにしても、このお嬢様、最高だな、感度はいいし、おっぱいは柔らかいし・・・」
「尻穴の締め付けも凄いぜ、食い千切られそうだ!!」
「いい、いいですわ、私のオマンコとお尻に、濃厚なお汁、吐き出してぇっ!!」

「う、うおおっ・・・し、締まるぞ、く・・・こ、これはっ!!」
「し、尻を激しく動かして・・・な、何て動きだっ!!」
ヴィクトーリアの身体が浮き上がり、床に足が着かない程に激しくピストンされる。
彼女自身も器用に腰を振りまくり、絶頂に向けて上り詰めていく。

「・・・あ、んあぁん、オ、オマンコとお尻にぃ・・・出されてますわ、熱いぃぃ・・・凄く気持ちいですわ、んん・・はふぅ・・・」
「くふぉぉ・・・吸い取られる・・・凄いぞ、これは」
「ぉ、俺もだぁ・・・たまらん」
前後の穴で男達の爛れた欲望を受け止め、自分自身も絶頂を迎えるヴィクトーリア。
握り締めた肉棒を無茶苦茶に扱きたて、更なる陵辱をねだる。
「・・・す、凄い速さで扱いてきやがる・・・だ、駄目だ、出るっ!!」
「ぉ、俺もだ、イ、イク・・・・う、ううっ!!」
「あぁぁん・・・・ぁ、熱い、精液、はあぁん・・・」
手こきをされている男達だけでなく、ヴィクトーリアを取り囲む男達全員が一斉に射精して全身を穢した。素肌を焼く濁った白濁の溶岩の熱さに、ヴィクトーリアは心地良さそうな息を吐き、絶頂の余韻を味わう。
「おい、代われよっ!! 俺の一物でアンアンよがらせてやるっ!!」
「ぐひひっ・・・尻穴をグチョグチョに犯してやるぜっ!!」

524雷帝堕落:2012/04/23(月) 09:32:50 ID:w022koyE

入れ替わった男達が、猛然と前後の穴をズコズコと犯していく。
ただ己の欲求を満たす事を第一に優先させる、本能に忠実な動物的な挿入だった。
しかし、それすらもヴィクトーリアの中では被虐的な快感に直結してしまい、その仄かに色付いた肢体を妖艶にくねらせる。
「あはぁん・・・ん、いい・・・オマンコ、熱い、お尻ももっと・・・んん、はぁっ!!」
腰から下を大胆にくねらせ、ヴィクトーリアは快楽を求め、よがり狂う。
乱暴にされればされる程、身体の奥から熱い痺れがこみ上げてくる。
身体中に降りかかる白濁の感触が気持ちよくてたまらない。
「へへっ・・・出すぞ、お嬢様、穴をしっかりと締めろよ!!」
「・・・おい、尻の方にも力を入れろよっ!!」
「は、はいぃっ!!・・・身体中にかけてぇ、精液で汚して下さい・・・べチョべチョにしてくださいですわ・・・あぁん・・・んぶっ、あぁぅ・・・」
前後の穴を犯していた男達だけでなく、周りの男達も含めて途方も無い量の白濁がヴィクトーリアに降り注ぐ。生臭い粘液を愛おしむ様に、ヴィクトーリアは身体を開いて全てを受け止め、舌なめずりをした。

「まだまだ終わらないぞ、お嬢様。ほら、こっちに来い」
「はい・・・あぁん、犯してぇ・・・」
ヒートアップする男達は、ヴィクトーリアを床に引き倒して次なる陵辱を開始する。
すっかり従順になったヴィクトーリアは白く形のいい尻を掲げ、精液と淫蜜塗れの秘部をさらけ出して、獣の欲望を充満させた肉棒を待ち焦がれる。
「お望みどおり、くれてやるぞ、それっ!!」
「ひいぃ・・・あ、んあぁ、す、凄いですわ、んん、あ、あぁーーーーー!!」
貫かれた瞬間、ヴィクトーリアは絶頂に達していた。
だが絶頂の余韻に浸る間もなく、男達が群がってくる。
そして仰向けに押し倒されたヴィクトーリアの上に男が馬乗りになって、肉棒を胸の間に挟みこませ、左右からも肉棒が突き出されてくる。
「あむ・・・ちゅぱ、美味しいオチンチン、もっとご馳走して下さいですわ・・・私に貴方達のチンポ、しゃぶらせてください、精一杯御奉仕いたしますわ・・・んちゅぅ・・・」
火照りきった肌は、濃厚な匂いの精が振り掛けられ、代わる代わる唇や胸の谷間を熱を孕んだ肉槍が忙しなく出入りしている。
「んんんっ・・・ちゅぱ、れろ、私の胸を堪能なさってくださいですわ・・・先走りのお汁、とても美味しいですわ、はむ・・・ちゅうぅ・・・」
胸を揺らしながら、豊満な乳房を寄せて、肉棒を扱き上げていく。
その間も休み無く喉を貫く肉棒に舌を這わせ、刺激する事も忘れない。
「ふむぅ・・・んちゅ、れろ、ちゅ、ちゅ・・・こういうのは如何ですの?・・・ん、ん・・・はむ、ちゅぱ・・・もっと激しく擦って下さらない・・・ん、んん・・・ちゅぅぅっ!!」
横から突き出された肉棒の先端を丁寧に舐め、皺の1つ1つまで舐めしゃぶっていく。
一方、乳房の間に収まった肉棒はいつ爆発しても可笑しくない程に膨張していた。
柔らかな胸の谷間は夢の様な感触だろう。
何よりも上流階級の貴族令嬢が自ら進んで身体を開き、まるで奴隷の様に、醜悪な肉棒に奉仕しているのだ。男達の興奮は加速する一方だった。

525雷帝堕落:2012/04/23(月) 09:33:30 ID:w022koyE

「くっ・・・そろそろ、お嬢様、出しますよ」
「俺もそろそろ限界でしてね」
「あぁん・・・んん、ちゅる、あ、貴方達、そんな一斉に!?・・・んん、はぁ、んん・・・」
胸の谷間と喉を強く突き上げられ、ヴィクトーリアの乳房が柔らかく形を変える。
挑発的に揺れる乳房や、金糸の様に煌く髪。喉を突かれる苦しさに涙が滲んだ。
「ん・・・くっ、あ、あぁん、はふあぁん・・・こ、こんなに一杯、凄いですわ・・・」
皇かな白い肌や、流麗な金色の髪、口の中や首筋にまで濃厚な白濁液をかけられ、ヴィクトーリアの唇から、とてつもなく甘い声が漏れた。
口中の精を飲み込もうとするが、余りに濃厚すぎた為か、殆どが溢れ出していた。
大きく深呼吸する度に、ヴィクトーリアは胸に挟んだ肉棒を締め上げる。
卑猥な水音が奏でられ、悩ましげに頬を染める令嬢の妖艶な姿と相まって、射精した男達の肉棒が瞬く間に硬度を取り戻す。
「・・・あぁ、まだ、こんなに硬いなんて・・・素敵ですわ、もっと私を犯して、滅茶苦茶にして、オチンチン、突っ込んで、しゃぶらせて欲しいんですのぉ・・・!!」
身体中を白濁塗れになり、ヴィクトーリアはあられもない嬌声を張り上げ、股間に手を這わせてクチュクチュと卑猥な音を響かせながら、肉棒をねだる。
その痴態に男達の興奮は最高潮に達し、ヴィクトーリアに襲い掛かり、彼女の穴という穴に肉棒を突っ込んで、攻め立てる。

迷宮の内部に、蕩けきった女の喘ぎと、卑猥な水音が虚しく木霊した。







その後、深夜のダールグリュン邸。
「あぁん、エドガー、エドガー・・・ふあぁ、はあぁんっ!!」
寝台の上でエドガーの肉棒を騎乗位で咥えこみ、ヴィクトーリアは夢中で腰を振っていた。透かしの多い黒い下着を身につけた身体を懸命に揺すり、快楽を貪る。
「・・・お嬢様」
「あぁっ・・・んはあぁん、か、身体が痺れてぇ・・・はふあぁん、いい、いいですわぁ・・・」
大仰に揺れる乳房を、エドガーは下から鷲掴む。
指に力を入れて、荒々しく揉み、白い柔肉を弄ぶ。
「あ、あぁん・・・はぁ、んあぅん・・・もっと、苛めてぇ、エドガー、大好きですわ・・・」
恍惚とした表情でヴィクトーリアは、エドガーを見下ろしてくる。
虚ろな瞳にエドガーの姿が映りこむ。
「速くぅ・・・エドガー、私を突いてぇ・・・滅茶苦茶に犯して欲しいですわ・・・」
「・・・・・解りました、お嬢様、存分に気持ちよくなられて下さい」
主君の求めに応じて、エドガーは渾身の力を込めて突き上げた。
流麗な金髪を振り乱し、ヴィクトーリアは唇から涎を垂らしながら、いやらしく身悶える。ヴィクトーリアの淫筒が収縮を始め、肉襞が硬い肉棒に吸い付いてくる。


あの迷宮でエドガーが発見した時、男達に嬲られ続けたヴィクトーリアは壊れていた。
高貴な令嬢ではなく、快楽を貪るだけの牝に堕ちていた。
彼女を陵辱した男達は迷宮から姿を消していたが、居場所は直ぐに解った。

リーダー格の男、及びその取り巻きの数名――この屋敷で働いていた同僚達――はエドガー自身がこの手で‘処理’して、近所の山の肥やしにした。
残りの連中は、ダールグリュン家がもつ裏社会の伝手を使って信頼できる職人達――――次元世界を暗躍する‘凶鳥’に任せた。
実際、‘凶鳥’達の仕事の腕前は確かだった。

526雷帝堕落:2012/04/23(月) 09:34:04 ID:w022koyE

『他愛無い仕事だったよ。‘宇宙怪獣’と戦えだの、半魚人の集落を潰すのを手伝えだの、といった仕事に比べれば、赤ン坊の手を捻るみたいなもんさ』とは、年齢不詳の女首領の言葉だが、ともあれヴィクトーリアを辱めた男達の始末はついた。



だが、ヴィクトーリアの精神は正常には戻らなかった。
沈静作用を持つ薬が効いている間は、凛と気高い令嬢を演じられるが、薬が切れると見境無く男を欲しがる、淫らな牝猫に成り下がる。
この分では、インターミドルに出られるかは怪しいものだった。
試合中に薬が切れたら一大事だからだ。

今夜も理性を失った状態でエドガーの肉棒を咥えこんでよがり狂っている
エドガー自身、彼女が求めてくれるのは嬉しい。だが、こんな形では無かった。
彼の想いを知る事無く、淫欲の虜となった令嬢は淫らに腰を振り、自らの手で乳房を揉みしだき始めた。
「・・・あぁ、エドガー、私のオマンコを抉ってぇ・・・貴方のオチンチンは私専用ですのよ
・・・もっと、思い切り、あぁん・・・動きなさい・・・!!」
「・・・はい、お嬢様」
肉感的な尻肉を掴んで、エドガーは渾身の力を込めて肉棒の切っ先をヴィクトーリアの最奥部に突きいれた。その刺激に反応して、ヴィクトーリアは火照った身体を大きく仰け反らせて、果てしなく上り詰めていった。


その後、一晩中、悩ましい嬌声が部屋の中に響き続けた。

527黒天:2012/04/23(月) 09:35:31 ID:w022koyE
これにて終了でござる。
唐突にお嬢様を穢してみたくなった。
触手に犯され、快楽に堕ちていくお嬢様っていいよね。

528名無しさん@魔法少女:2012/04/23(月) 12:55:57 ID:TTWV7vXA
全く関係ないんだが、>何て卑劣な・・!! って台詞が目に入った瞬間「なんと奇遇な!」を思い出して腹筋崩壊した俺

529名無しさん@魔法少女:2012/04/23(月) 23:03:31 ID:UIu0RajY
パツキンお嬢陵辱きた! これでかつる!!


まったく陵辱エロは本当によいね・・・

530名無しさん@魔法少女:2012/04/23(月) 23:15:16 ID:LEKpAsUk
ヴィクターのSSが読めてとても嬉しかったです。
脳裏に彼女の姿が浮かび上がってくるかのようでした。

531名無しさん@魔法少女:2012/04/24(火) 01:41:33 ID:WtCg63aA
カレン姉さん達は何と戦ってるんだよw

532名無しさん@魔法少女:2012/04/26(木) 21:00:08 ID:xYj5bg8U
ナンバーズ更正組はヴィヴィオの固有戦力でいいんじゃね?と思ったけどよく考えたらヴィヴィオは局員じゃなかった

533名無しさん@魔法少女:2012/04/27(金) 12:35:39 ID:AwPEsY1U
>>531
「不利になる情報、局にばら撒かれたくないなら手伝え」と、
フェレット一族にお話されるとこが見えたw

534名無しさん@魔法少女:2012/04/27(金) 14:11:51 ID:lLRwrC1E
陵辱エロはよいですよねー。
あとvivid組みではファビアたんを書きたいけど、まだ登場回数少ないので書きにくいです。

>カレン姉さん達は何と戦ってるんだよw

カレン「金払いはいいし、殺害衝動を抑える薬くれるから付き合ってて損は無いんだけど、依頼が無理難題なものばっかりなのがねえ・・・」

ステラ「しゃめっしゅ、しゃめっしゅ、にゃるらとてっぷつがー」
サイファー「目が・・・無数の目がぁ・・・」
アル「ひぎゃああぁ・・・触手プレイはもう嫌あぁぁ・・・!!」
被害甚大。

535名無しさん@魔法少女:2012/04/27(金) 17:10:42 ID:nxASnrrI
>>534
ファビアは普通に受けが狙えるとは思えん。呪術で男ちびりそうだ。
むしろ14歳の3人組と一緒になったら面白そうだ。
エリオがひどいことになるのは予定調和として。

536名無しさん@魔法少女:2012/04/28(土) 08:33:55 ID:pN3t6MSg
フォビアと聞いて某フリーゲームのエログロアクション思い出した
寄生ナントカとか、月光迷宮とか、市販ゲームになったコープスなんたら

そんな感じでエロ要素アリで話書くとしたら、登場人物は誰になるだろうか

537ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2012/04/29(日) 17:31:35 ID:/GUDWkIA
|3゜) コソ  誰も居ない、投下するなら今のうち……ッ


|〜ヽ(゜3゜)ノ  つうわけで投下するわ。


レジアス中将がおちんぽで全てを解決するキ○チガイ連載ギャグSS、キャラ崩壊、ストーリー崩壊、最終回、『おちんぽ伝説レジアス』

538おちんぽ伝説レジアス:2012/04/29(日) 17:32:12 ID:/GUDWkIA
おちんぽ伝説レジアス 4


「ひぎゅうおおおおおああぼえがっぼえがぼおがばおごぼええッッ!!!!」

 先ほどフェラチオを強制された時に飲み込んだ精液を口から大量に吹き零しながら、子宮から身体の中心まで貫くような衝撃と異常過ぎるほどの快楽に白目を剥いて喘ぎが迸る。
 膣を埋め、子宮を力ずくで犯しぬく超規格外のペニス。
 レジアスの股間のアインヘリアル。
 正に巨砲と形容するしかない逸物の浸入、処女の喪失、激痛から快楽への変遷。
 脳髄が沸騰するような刺激の中で、クアットロはそれまでの経緯を走馬灯さながら、おぼろげに思い出す。
 


「おう、お前がこの船を制御しておるのか」

「ちょ、な! ななな、なんでいきなり私の場所ばれてるのよぉ!?」

「この雌豚オナホカーナビ女に聞いたわい」

「ひぎゅぼげああがばばばああああああ!!! だしゃれてりゅううううう!!! れじあしゅしゃまのおちんぽみるくじゅーしゅまらだしゃれてりゅうううう!!!!! はらみアクメえええええええ!!! こりぇじぇったいにんしんしてりゅううううううう!!! れじあしゅしゃまのたねのこしちゃうううううううう!!!! イぎゅううううううううう!!!!」

 以下ゴーカーン。



 酷すぎる、あまりにも酷すぎる。

「いっぎ、あぐおおひぐああああああッッッ!!!!」

 子宮口をぶちぬかれて子宮に凄まじい粘度を誇るザーメンをバケツ一杯分ほど注がれて白目を剥きながら、クアットロはなけなしの理性でそんな事を思った。
 一体何度目の射精なのか、レジアスの極魔羅は一向に萎える気配もなく彼女の処女喪失したての新鮮マンコをこれでもかと抉りぬく。
 びくびくと痙攣する膣壁を味わうように、ずじゅる! と引き抜かれる硬い剛直。
 栓を抜かれた瓶から溢れるように、膣口から精液が零れた。
 これでやっと終わるのだろうか。
 そう思えたのは一瞬だった。

「ふむ、もうちょい仕置いておくか」

 まるで小用を思い出したかのようなさりげない一言と共に、レジアスはクアットロの身体をごろりとひっくり返す。
 力の抜けた状態でうつ伏せになり、尻たぶにがっしりとした手が添えられた。
 指の背から手の甲まで毛の生えた太い指が押し広げる、不浄の菊座。
 
「ひッ、や、やめ……あぐぅううううッッ!!」

 言葉はすぐに悲鳴に変わった。
 アナルが裂けるかと思う激痛、転じて快楽。
 レジアスは一片の呵責なく魔羅を肛門にねじこんだ。
 とても一児の(少なくとも彼が認知している数であるが)父とは思えない強姦ぶりである。
 さすが中将、今日日そこらに溢れる優男とは一味違った。
 クアットロの大きないやらしい肉付きの尻に、ずぶずぶと超巨根が飲み込まれる。
 今にも裂けてしまいそうな尻穴のきつい感触が、堪らなく心地良い。
 犯すのにも力が入るというものだ。

「そぉれ!」

「ひぎいいいいいいいいいいい!!!!」

 魂切らんばかりの絶叫を吐いて口の端から泡を垂らし、白目を剥くクアットロ。
 あろう事かレジアスはそのあまりにも大きなアインヘリアルを、根本近くまで挿入したのだ。
 子供の腕並みの太さを誇り、長さに至っては四十センチを越す立派な魔羅。
 それをねじこむのが一体どれほど凄まじいか。
 もはや凄惨と言うしかあるまい。
 それでも肛門が裂けなかったのは、流石に戦闘機人のボディなだけあった。
 加えて言うなれば、レジアス汁の影響で最初は拷問のようだった苦痛も、次第に快楽へと変わっていく。
 だがそれは痛みから快感にベクトルの変わった、新しい拷問に過ぎない。

「ようし、小慣れてきたところでそろそろペースを上げていくか」

「オおっぐぎうおおおああひぎううああああああああああああッッッ!!!」

 ばちん! ばちん! ばちん! と、クアットロの悲鳴の伴奏に添えて肉と肉がぶつかり合う凄まじい音が響いた。
 太く長すぎる魔羅を、レジアスが激しい腰の動きで動かし始めたのだ。
 言うまでもなくレジアスの膂力は尋常ではない、その力を以って腰を振るともなれば、速さも強さも人間の範疇ではなかった。

539おちんぽ伝説レジアス:2012/04/29(日) 17:32:42 ID:/GUDWkIA
 なにせ動かす腰が残像を生み出しているのだ。
 ただ挿入されているだけでも気を失いそうな逸物だというのに、斯様な動きまで加わればどうなるか。
 その結果がこれだ。

「ぎ、うごぼ、ぉおおおげっばっばああああああああああああああ!!!!」
 
 絶え間なくぶち込まれる精液の奔流、熱と痛みと快楽が生み出す絶頂の精神を破壊されて白目を剥くクアットロ。
 注がれる精液の量があまりにも多いため、腹が膨れて胃まで昇ってきている。
 口から溢れるまでにそう長い時間は掛からなかった。
 
「げぼ、っごぼ、ぼぼ、ぎぐばぼごごおぉおおおお……」

 舌の上に広がる苦く生臭い濃厚な味。
 どんな女もただの雌に堕ちるフェロモンが、舌粘膜までも侵す。
 苦痛と絶望が歓喜に変わり行く地獄のような天国で、クアットロの叫びが木霊した。



「さて、まあこんなものか」

 レジアスがゆっくり腰を上げる。
 ちゃぷん、と足首のあたりで水音がした。
 そして背後から声。

「うわ! な、なんやこれ!? っていうかイカ臭ッ! ちんぽでかぁ!?」

「む?」

 レジアスが振り返ると、セミロングヘアの剣十字のデバイスを持った少女がそこに居た。
 佇まいから察するに管理局の魔導師らしい。
 そういえばどこかで見た記憶がある、あれだあれ、なんかうざい部隊の。

「お前機動六課の八神なんとかか」

「はやてです。八神はやて。てか、その……なんでレジアス中将裸なんですか、これは一体……」

 顔を引き攣らせたはやての前には、凄まじい光景があった。
 ザーメンである。
 とにかくザーメンなのである。
 かなりの広さを誇るゆりかご管制室で足首まで漬かるほどの精液の海。
 言うまでもなく全てレジアスの魔羅から射精されたものだ。
 クアットロもドゥーエも、散々犯しぬかれた女二人はその中に沈んでいる。
 もう少し深ければ窒息死していたかもしれない。
 幸か不幸か、呼吸する余裕のある深さのお陰で二人は白目を剥いたアクメ面を晒してザーメンプールに浮かぶだけで済んでいる。
 
「む、しかし八神はやて、お前はわしのザーメンスメルを嗅いでも平気なのか」

「はい、まあ、そのようですね」

「出身世界はどこだったかな」

「97管理外ですが」

「97、八神……まさかあの時の……」

「どないしたんですか?」

「いや、なんでもない。とりあえずそこの眼鏡雌豚の面倒を頼む」

 言うや否やレジアスはザーメンの海に沈んでいる、気を失ったクアットロをはやてに投げた。
 勿論の事、雄汁まみれでイカ臭い人間を投げられていい気分などするわけないが、流石に捨ておくわけにもいかず受け取るはやて。

「あ、あの、中将はどないするんですか?」

「ああ、こやつを黙らせれば船が止まるかと思ったがまだ動いておるのでな。ちょっと聖王の器だかなんだかをぶちのめしに行く」

 え、ちょ! と何か言おうとしたはやてだが、彼女が声を発した時には既にレジアスはいなかった。
 旋風の如き素早さでザーメンの水面の上を疾駆し、再び極太ちんぽに肉便器オナホカーナビ機人のドゥーエをセットして行く。
 後にはただイカ臭い空気だけが残された。



「ふんぬ! お前が聖王のなんたらか」

「ひいいい!? いきなり壁をぶち破ってちんちんで女の人をメチャクチャにしてる裸のおじさんが来たぁああ!?」

 玉座の間に到着したレジアスの唐突な登場に、聖王の器ことヴィヴィオが怯えながらまなじりに涙を浮かべたのも仕方があるまい。
 毛深い熊のような体型をした中将は、やはりというべきか、既に妊婦並みにザーメンで腹の膨れたドゥーエを抱えて玉座の間に降り立った。
 アヘ声さえ上げない様子から察するに、間断なく続く絶頂でそろそろ精神が崩壊しかけているようだ。
 もちろんそんな事など歯牙にも掛けずレジアスは抱えていた女体を近くに放り投げると、極大のペニスを構えてヴィヴィオへと近づく。
 びゅく! びゅく! と痙攣する度に小刻みにザーメンを散らせる魔羅。
 漂う青臭い臭気、彼の誇る女殺しのフェロモンだ。
 普通の女ならばこれでもはやまともに立つ事さえ難しかろう。

「む?」

 だがしかし、眼前の少女は怯えはすれど、発情の兆候が現れない。
 聖王の器とは、レジアス汁への耐性があるのか。

540おちんぽ伝説レジアス:2012/04/29(日) 17:33:43 ID:/GUDWkIA
 それとも、まさか……

「時にお前、名前は何と言う」

「え、あ……ヴィヴィオです」

「ヴィヴィオ……ハッ! まさかあの時の」

 と、なにやら見に覚えがあるような中将。
 ん……いや……いやいや! ちょっと待てお前! あの時ってどの時だよ!? つうかヴィヴィオって数百年前の人間のクローンなんすけどぉ!? レジアス中将ッッ!?!?

「仕方あるまい、こうなってはただの戦いで動きを止めるよりないな」

 もはや地の文(わたし)の突っ込みなど意味をなさなかった。
 レジアス中将はまるで我が城へと凱旋を果たす王のように悠然と気高く、むくけき巨体で歩む。
 手をゆるりと上げて、魔羅を正眼に構えた磐石の構え。
 対するヴィヴィオもまた拳を構えた。
 静寂は一瞬とて保たれず、両者はそうすると同時に動く。
 聖王の少女が繰り出す拳、中将の突き出すチンポ。
 二つの超衝撃が空中でぶつかり合い、凄まじい大気の振動を生み出す。
 硬質堅牢を謳うゆりかごの構成素材がそのあまりの破壊力に、槌で打たれたクッキーのように砕けた。
 足場を一時的に失った二人はそれぞれに一度距離を取る。
 レジアスは眼下の崩壊した足場に着地、ヴィヴィオは飛行魔法を行使して空中へ翻った。
 魔法の使えない中将には空中戦が有利である。
 聖王の器として外的を排除しようとするヴィヴィオの戦闘機能の導き出した冷静な判断。
 だがそんな常識が、果たしてこの男を前に通用するか。
 回答はザーメンにて生み出される。
 どぷぁ! と音を立てて溢れる白濁。
 レジアスは着地すると同時、チンポの先端を地面にこすり付けるや射精、その爆発的な精液の反動を利用して跳躍した。
 イカ臭い汁を撒き散らしながら華麗に飛翔するむつけき毛深い巨躯。
 その流麗さ、その身軽さ、まるで水面より飛び立つ白鳥の如し。
 精液の飛沫を纏いながら空中に躍るレジアスは、極太の丸太から削りだしたような太い、脛毛だらけの脚で攻撃を見舞う。
 咄嗟にヴィヴィオは腕を翳して防御する。
 だが聖王の鎧たる無比の防護能力を以ってしても、レジアスの攻撃の重さを全て受け切る事は叶わなかった。
 
「クッ!」

 骨の髄まで響くような威力に苦渋の顔を呈しながら、吹っ飛ぶヴィヴィオ。
 空中で回転したレジアスは再びザーメンを射精した反動で跳び、追撃に突進を敢行した。
 今度は拳、背面まで毛を蓄えた岩石と見紛うばかりの無骨な手が絶大の破壊を秘めて大気を引き裂く。
 しかしヴィヴィオとてやられてばかりもいなかった。
 高出力の魔力の奔流が煌く光と共に解き放たれ、レジアスを飲み込む。
 全身を焦がしながら反対方向に吹っ飛ぶ中将。
 倒れる事無く回転して地を蹴り、体勢を一瞬で整えたのは流石である。
 やはり遠距離攻撃となると、魔法を使えぬ身は不利なのか。
 ヴィヴィオはここで勝負を決めんとばかりに連射の魔法弾を叩き込む。
 熊の如き毛深く逞しい身体からは想像も出来ない素早さで跳躍と側転を行い、回避するレジアス。
 その身軽さを以ってしても、弾幕の激しさは苛烈が過ぎる。
 ゆえに彼は体捌き以外の業を駆使した。
 チンポとザーメンである。
 戦闘の最中、さらに巨大さを増したかに見える魔羅がぶるんと震えたかと思えば、先端の尿道口から、どっばぁ! ぶりゃりゃ!! と音を立てて白濁液が飛び散った。
 否――射出された。
 それは一見してめちゃくちゃに撒き散らしたかに見えて、しかしその一滴一滴が精密な射撃と同義。
 音速を突破した精液の弾丸がヴィヴィオの魔力弾の全てを相殺する。
 弾け飛び、粉砕される魔力と精液の塊。
 交じり合う魔力光と濁ったザーメンのアイボリーが美しく絡み合う。
 射撃と射撃の連撃の勝負、先に弾切れを起こしたのはヴィヴィオだった。
 魔力量はともかく、変換する術式構築に窮したのか、魔力燻る手が白煙を立てて射撃を止める。
 その隙をザーメンは逃さなかった。
 鋭く強烈な精液の塊が、ヴィヴィオの脚を打つ。
 
「きゃあ!」

 乙女の悲鳴に次いで、びちゃあ! びちゃあ! とザーメンが次々にヴィヴィオの手足にぶつかり、そして絡みついた。

541おちんぽ伝説レジアス:2012/04/29(日) 17:34:57 ID:/GUDWkIA
 レジアスの精液は射精するタイミングも打ち出す威力も、そしてその粘度も自在にする。
 とりもちやにかわさえ凌ぐ粘着力を誇る精液がヴィヴィオの手足に纏わりつき、瞬時に硬化、その動きを封じた。

「ようし、これで動きはとれんな。ではトドメとしゃれ込むか」

 言葉と共に、レジアスが魔羅をヴィヴィオに向ける。
 太い己の剛直をしかと握り、ぐっと腰を落とす中将。
 するとどうだろうか。
 子供の腕ほどの太さのペニスが……さらに大きくなっていく。
 大人の腕ほどになり、丸太ほどになり、それでも飽き足りないのか、もっと太く、大きく。
 目の前で起こるあまりにおぞましく恐ろしい光景に、ヴィヴィオは絶句した。
 最終的に至ったその大きさ、それは土管かと見紛うほどに巨大化した超々巨大チンポであった。
 胴回りでも雄に一メートルは超えていよう、全長は五メートルはあろうか。
 人間の顔でも入りそうな鈴口から、とろとろとイカ臭い我慢汁が滴る。
 だが彼がこれから放とうとしているのは、さらに凄まじい汁であった。

「ちょっとだけ痛いの、我慢できるかね」

「え、え……い、いやああああ!! 無理いいいいいい!! やめてやめて、助けてママーーーー!!!」

 泣き叫ぶヴィヴィオ、もちろんレジアスはそんな乙女の悲鳴など聞き止める事はない。
 次の瞬間には必殺技を解き放っていた。

「ふんッ!」

 どっぷばああああ!!! どびゅるぶばばばば、びゅぷびゅぷ、どっぴゅうるるるる、どびゅるるるる、どびゅぶばびゅぶぶぶばばばば!!!! ぶぱ、ぶっぱぁああああ!!!! びゅびゅるるるるる!!!! ぶば、ぶばばばば、ぶびゅるるるる、どっぴゅるううううう!!!
 
 精液の奔流、ザーメンの光条、レジアス汁バスター。
 高町なのはの砲撃でさえ霞むほどの威力を内包した雄汁の迸りが全てを白く染め抜き、ヴィヴィオを包み込む。
 レジアスが誇る最大クラスの攻撃技、人呼んで、雄汁白濁砲(コクマロオチンポミルクブレイカー)である!
 玉座の間の床を易々と貫き砕き、イカ臭い臭いと共に破壊の限りを尽くす極大の精液砲。
 長々とぶち撒ける射精が終わりを告げて、ペニスが元の巨根へと戻っていく。
 射精の砲撃が済んだ後、穿たれた穴の中を、レジアスは見下ろした。

「ふむ、どうやら大丈夫のようだな」

 二十五メートルプールでもいっぱいに出来そうなザーメンの池に、ぷかぷかとヴィヴィオが浮いている。
 衝撃でレリックの機能が停止したのだろう、既にその身体は元の幼女に戻っていた。
 ただしあまりのイカ臭さに意識は失っている。
 
「ひいいい!! ちょ、ヴィヴィオ!? い、イカ臭ッ!!」

「おや、もうここまで来たのか高町くん」

 悲鳴に振り向くとそこになのはが居た。
 なにやら頬が赤く、着衣が乱れているのは、今までディエチの相手をしていたからだろうか。
 しかし気絶しているディエチを抱えているあたり、どうやら相手の意識がなくなるほど攻めたようだ。
 さすがの血統と言えよう。

「ちょ、ちょっとレジアス中将!? あんた人の娘にナニしてくれてるんですか」

「さて、しかしまだ船は止まらんようだな」

「うわ、くそ……この中将、人の話聞いてないし……」 

 ヴィヴィオをザーメンプールから引っ張り出すなのはをよそに、レジアスは状況を冷静に検分していた。
 ゆりかごの操舵を操っていたクアットロ、そして船の機動キーである聖王の器も撃破した。
 それでも動いているという事は、動力も止めねばならないのだろうか、いや、そうしても機動を止めるかどうか。
 
「君、その子らと共に脱出したまえ。そして艦内に居る人間を皆脱出させるのだ」

「は、はあ……えと、それは良いんですけどレジアス中将はどうなさるんですか?」

「うむ。まあなんだ、なんとかするとしよう」

 レジアスに促されるまま、なのははヴィヴィオも抱えて飛んでいく。
 ゆりかごの寿命、残り数分。

542おちんぽ伝説レジアス:2012/04/29(日) 17:35:28 ID:/GUDWkIA


 その日あった事を、当時現場にいたクロノ・ハラオウンはこう語る。

「え? ああ、あの時の事ですか……」

 ―はい、あなたは当時クラウディアの艦長として現場にいらしたんですよね―

「ええ。軌道上に上がるゆりかごを撃墜する為に、ですが。それは知ってのとおり無駄に終わりましたが」

 ―その前にゆりかごは破壊された、そうですよね。当時の事を詳しくお聞きしてもよろしいでしょうか―

「僕の知っている範囲でよければ」

 ―お願いします―

「我々の艦隊は艦載射撃で砲撃を撃つ準備をし、衛星軌道で待機していました。案の定、ゆりかごは来たんですが、ね……」

 ―何が起こったんですか?―

「突如、ゆりかごに亀裂が走ったんです」

 ―亀裂ですか―

「はい、しかも一本や二本じゃない、無数に。そして……」

 ―そして?―

「白い光線が、内側からあふれ出して、ゆりかごを粉砕……いや、爆砕したんです。木っ端微塵に」

 ―そ、それは一体どういう―

「それを見た瞬間、自分はゆりかごが自爆したんだと思いました。ですが真実は違う、その時溢れた白い光は、光でなく液体だったんです」

 ―液体、というと?―

「我々の艦にも到達したそれはもちろん鑑識に回されました。結果は……………………ザーメンでしたよ」

 ―はッ?―

「ですからザーメンです」

 ―ザーメンですか―

「ザーメンです」

 ―そ、そうですか―

「これがゆりかごの消滅原因が未だにはっきりしていない理由ですよ。だってそうでしょう、誰が信じますか、ザーメンで古代ベルカの戦闘戦艦が消滅したなんて」

 そうして彼は、渇いた笑みを零した。



 遥か空の彼方で白い極光が瞬くのを、オーリスは見た。
 父譲りの野性の勘だろうか、それが事件の終焉であると、どことなく理解する。
 
「お、オーリス……レジアスは……」

 先ほどまでシグナムとアギトに絞り尽くされていたゼストが、息も絶え絶えに呻く。
 オーリスはくいと眼鏡の位置を直しつつ、冷静に答えた。

「おそらく、空かと」

「やはり、ゆりかごを止めに行ったか……しかし、あいつでもあれは……」

 ゼストの脳裏に不安が過ぎる。
 レジアスの益荒男ぶりを十分知る彼ではあったが、果たして、大気圏まで登り詰めた船からの脱出などできるのだろうか。
 友への安否に不安を募らせる彼を他所に、オーリスはいつもと変わらぬ冷淡な顔をしていた。
 彼女の視力は既に、上空に煌くそれを知覚していたのだ。

「その心配はないかと」

「なに。あ、あれは」

 ゼストが言葉に詰まる。
 視線を挙げれば、天空に何かが煌いていた。
 徐々に鮮明になっていく輝きは、クラナガン全ての住人たちの目にも肉眼視される。

「あれは、一体……」

「天使……いや、神、なのか」

 口々に囀られる、神々しきもののイメージ。
 果たして天空に眩く光を放つものとは、巨大な翼であった。
 太陽を背に受けて、周囲に黄金の輝きを火の粉のように散らす、あまりにも巨大な双翼。
 地上からもありありと巨大なフォルムが確認できる翼は、一体どれだけのサイズはあるのか。
 少なくとも全長数キロは下るまい。
 常識では在り得ざる大翼を翻すものなど、天使や神しか想像できずとも無理はないだろう。

543おちんぽ伝説レジアス:2012/04/29(日) 17:37:20 ID:/GUDWkIA
 だがオーリスの慧眼は、大翼の付け根にいる者を、しっかりと捉えていた。

「……お父さん」

 彼女の呟きの通り、そこに居たのは――レジアスだった。
 背に翼を翻し、股間の巨根にやはりドゥーエを突き刺した、レジアス中将その人。
 そして何を隠そう、広がる翼とは彼のザーメンだったのである。
 高高度からの落下で大地と激突すればレジアスでも無事では済まない、ゆえに、彼は己の精液を使ったのだ。
 柔剛伸縮形状自在のザーメンを、総量数兆リットルの単位で射精、形状を翼の形に変えて大気を掴む。
 そうすればむつけき毛深い肉体は、鳥よりもなお自由に空を駆ける。
 美しい輝きは、背後に受けた太陽光の反射であった。
 正に黄金神天双翼(ゴールデンスペルマゴッドウイング)!
 見るも鮮やかな金光に包まれながら、ぴちぴちと跳ね回る精子の一匹一匹を操作して翼を羽ばたかせ、チンポでドゥーエを犯す。
 
「っひぎゅううううううううう!!!!! りゃりゃめええええええ!!! おそらでイぐうのおおおおお!!!! みんにゃにみりゃれぢゃううううううう!!! ミッドじゅうにひとにれじあしゅしゃまのおちんぽでおがしゃれてはらみアクメしてりゅとこりょみらりぇりゅううううううううう!!!! んほおおおおおお!!! まらでてりゅううううう!!! もうおなかパンパンなのにこいおちんぽみるくどびゃどびゃだしゃれでりゅうううう!!!! んぼああげえええばあああおおおあああああああああ!!!  ばげぶあああがばあああおおぉぉああぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

 もはや完全に理解不能な叫びを上げて、大人一人が丸々入りそうなほどザーメンで膨らんだ腹を震わせ、白目を剥いたアクメ面を晒してイキ狂うドゥーエ。
 道案内の必要がなくなったのに、なぜ犯すのか。
 それはきっと……そこに雌豚がいるから、ただそれだけだろう。
 すっかり自分の魔羅に形が合うようになった膣の感触を堪能しつつ、無遠慮に精液をぶちこむレジアス。
 泰然自若、いついかなる時も自分のスタイルを崩さないのは流石名にし負う地上本部中将である。
 翼を広げた飛行セックスをしながら、彼は眼下の地上本部へと降り立った。
 自然乾燥したザーメンは全て砕けて風に舞い、まるで雪が空気へ溶け込むような美しい姿を見せて消え去る。
 後には、異常なほど腹の膨らんだ女を犯す、むつけき男が残る。
 
「無事に生還されたようで何よりです、レジアス中将」

「うむ」

 敬礼して出迎えるオーリスに、邪魔になったドゥーエをその辺に放りつつ応えるレジアス。
 視線を上げれば、完全粉砕されたゆりかごの破片が大気圏で燃え尽きる様が、さながら流星雨とばかりに空を彩っていた。
 
「戦果はどうでしたか」

「粗方の事は片付いた。スカリエッティも倒し、ゆりかごも沈めてやったわい。そういえばゼストはどうした」

「病院に搬送しました。中将の汁で興奮した女性局員に襲われて疲弊なさっていたので」

「そうか。これで一件落着だな、オーリス」

「いえ、まだ一つ解決していない懸案があります」

「ん? なんだ?」

 にっこりと、まるで満開と花咲くような笑顔に絶対零度もかくやというばかりに冷ややかな視線を湛えて、オーリスは言った。

「いい加減服を着てくださいこのクソ親父がッ」



おしまい

544おちんぽ伝説レジアス:2012/04/29(日) 17:38:53 ID:/GUDWkIA
おまけ

 余談であるが、後の歴史書にはJS事件の記述はあまり大きく載っていない。
 何故ならば、この時レジアスの撒き散らした彼の体液による影響の方が、遥かに大きかったからだ。
 大気圏で展開されたザーメンウイングによって散布された精液の飛沫は惑星全体に広がり、後に第五次ベビーブームと称される一大出産ピークを迎え、少子化への劇的な対策として後世の歴史家に評価された。
 そして事件はこう呼ばれる…………おちんぽ伝説と。

545ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2012/04/29(日) 17:42:13 ID:/GUDWkIA
投下終了。


なんつうか、その・・・・・・サーセンwwww


次はまともなのを書きますwww

546名無しさん@魔法少女:2012/04/29(日) 17:53:10 ID:65ZxBzPA
どうしてこうなった。

というより、なるべくしてなったと言うべきかwwww



547名無しさん@魔法少女:2012/04/29(日) 19:16:31 ID:nFIv1jlA
乙wwwwwww最後までこのテンションで突き抜けるのは凄かったwwww

548名無しさん@魔法少女:2012/04/29(日) 19:36:43 ID:qJHkaUj2
どうしようもなく狂ってたwwwwこの1編だけで何度頭を抱えさせれば気が済むのwwwwwwww
乙wwww

549名無しさん@魔法少女:2012/04/29(日) 20:58:20 ID:kUYXS2RY
ただただ酷かったwww
乙w

550名無しさん@魔法少女:2012/04/29(日) 21:21:32 ID:jFCOwBFc
アンタは一体なんなんだあああw

551名無しさん@魔法少女:2012/05/04(金) 16:56:04 ID:tT.xIuQE
再放送されてるSTSを見ていて気付いた



ザフィーラってヴィヴィオがお着替えしてる時さりげなく同じ部屋にいたな!?www

さらにマリエルさんに抱きつかれたりしている。
なんちう役得……

552名無しさん@魔法少女:2012/05/04(金) 19:18:50 ID:brsZ5tds
…でもザッフィーって完全に六課のペット扱いだけどな

553名無しさん@魔法少女:2012/05/04(金) 20:16:40 ID:KcyetjC.
>>551
二期のの話SSだが、はやてが聖祥の制服に着替えてるシーンの時も居たよな>ザッフィー

554名無しさん@魔法少女:2012/05/05(土) 08:05:45 ID:vBaefQC.
>>551
抱きつかれたり が 巻きつかれたり に見えた

ロールミー!!ってリリなのじゃ出来んのよね…あんだけ人外盛り沢山で
デバイス?バインド? それは巻きつきとは言わん!!

555名無しさん@魔法少女:2012/05/05(土) 11:25:01 ID:G2ffiOVk
>>551
ザフィーラも未だやかましい連中に淫獣呼ばわりされるのは嫌だな。

>>554
同人でフェレットマフラーネタ見た事あるが、実際猫やフェレットでもできるのか?
季節はもう過ぎたが…。

556名無しさん@魔法少女:2012/05/05(土) 14:45:46 ID:jGlsQxtI
そろそろ「ユーノくんは俺の嫁」の新作を読みたいなぁ、と思う今日この頃(笑)

557名無しさん@魔法少女:2012/05/05(土) 21:34:45 ID:GBqUFxMI
変態とかはもうお腹いっぱいだから、ノマカプが読みたい…

558名無しさん@魔法少女:2012/05/05(土) 22:52:55 ID:YksyzUz6
ノマカプっていってもピンキリだからなぁ…
仮に男女一対をノマカプと呼ぶなら、「司書長は女の子」のクロユノ(♂×♀)みたいな
一見すると変則以外の何物でもないカップルだって、定義上はまごうことないノマカプだ

559名無しさん@魔法少女:2012/05/06(日) 06:31:48 ID:vfcjyjQ2
長年このスレに毒されてきたが、冷静になって考えてみると、
作中で成立したのはクロノ×エイミィだけだというのに気がついた。
というわけで、二人の子作りセックスをフェイトちゃんが扉の隙間から覗いて(ryな展開きぼん。

560名無しさん@魔法少女:2012/05/06(日) 10:32:17 ID:hAQ9d6.k
>>559
何の話題にもなっていないが一応グリフィスとルキノも結婚してるんだぜ…

561名無しさん@魔法少女:2012/05/06(日) 12:42:07 ID:9eyZGHFM
>>558
TSの時点でノーマルには入らんよ

562名無しさん@魔法少女:2012/05/07(月) 00:34:09 ID:0Qt0KnnU
エリオ×キャロもノーマルだな。
一応なのフェもそうなんだろうが、同人誌でもいい加減見飽きた…。

563名無しさん@魔法少女:2012/05/07(月) 01:11:00 ID:XHT9EZM2
なのフェはノーマルなのか?確かに一番広がってる組み合わせではあるが

564名無しさん@魔法少女:2012/05/07(月) 09:03:31 ID:gIKEWL0k
>>563
このアニメだと一番広まってて王道じゃない?

565名無しさん@魔法少女:2012/05/07(月) 14:03:16 ID:.nmShCbo
そういえば、シュテルって「炎熱変換の資質+バトルマニア」という事から考えてシグナムの要素も入ってるんですかね。
アダルトフォームにチェンジしたら物凄いムチムチボディに・・・
シュテル「師匠を倒すために・・・魔力を取り込んで急成長しました」

勝利時「私の勝ちですね。師匠、という訳で勝者の権利を行使します。師匠の汗の匂い、とても芳しくて私を虜にします」(押し倒す)
敗北時「・・・この状態になった私を打ち破るとは・・・流石です。師匠、勝者の権利として敗者の私の体をご賞味ください」

566名無しさん@魔法少女:2012/05/07(月) 20:21:48 ID:yDxo/U/Q
その一方で全然成長していないらしいディアーチェさんであった……

567名無しさん@魔法少女:2012/05/07(月) 22:57:22 ID:Gj85ksx6
トーマ「面白い八神司令がなんだって?」

568名無しさん@魔法少女:2012/05/07(月) 23:45:09 ID:dp6e67Sw
面白い八神司令→はやて
面白くない八神司令→ディアーチェ

569名無しさん@魔法少女:2012/05/08(火) 03:57:57 ID:05SWjL32
逆じゃね?

570名無しさん@魔法少女:2012/05/08(火) 08:17:54 ID:0LLpx3wQ
>>560
名前すら覚えてない人が多そうなレベルのサブキャラ同士だからな
あと、公式監修の入ったパロディ(歳時記)では結婚したと明言されてるけど、
F本編または関連記事等では明言されてない

>>559
息子夫婦の子っ作りしましょ♪を覗き見て、亡き夫とのそれを思い出して……なリンディさんの方がエロイ

571名無しさん@魔法少女:2012/05/08(火) 22:28:55 ID:Q3T4f2s.
>>570

stsではルキノ・リリエだが、F本編ではルキノ・ロウランになってる。

572名無しさん@魔法少女:2012/05/09(水) 01:07:18 ID:dC7zXwsY
>>571
それはそうだが「結婚した」と明言はされてない
グリフィスじゃなくてレティ提督とできあがって養子縁組をしたって可能性もなくはない

573名無しさん@魔法少女:2012/05/09(水) 01:32:07 ID:.Hutd7qs
>>572
どんだけ歪んだ見方してんだよw

574名無しさん@魔法少女:2012/05/09(水) 02:03:27 ID:Rfk7lOKE
それ言い出したら夫婦別姓だから結婚済みかもしれないというわけの分からない議論も出来るんじゃね?

575名無しさん@魔法少女:2012/05/09(水) 04:40:51 ID:H9aODoDI
>>574
逆に考えるんだ。
そうすればいくらでも、どんな組み合わせのカプでも誕生させることができる、と。

576名無しさん@魔法少女:2012/05/09(水) 15:45:09 ID:TYkuDAFI
相変わらずここは頭のおかしいインターネッツですね

577名無しさん@魔法少女:2012/05/09(水) 17:42:47 ID:Ixxa6/Y2
 久しぶりに投稿させていただきます。
 今回は、微ですがエロ展開もあるので、気をつけてください。
 また、欝展開があるので、嫌いな方は飛ばしてくだされば幸いです。

578ざふぃーらならだいじょうぶ:2012/05/09(水) 17:43:45 ID:Ixxa6/Y2
「ただいまー」

 扉を開けて、一人の少女が入ってくる。
 そして、部屋の中で寝ていた一匹の獣に飛びついた。
 まるで向日葵のような笑顔で、幸せそうに毛皮に頬ずりをする光景は、思わず写真に収めたくなるほどに愛くるしい姿である。






 ただ一つ、その部屋が異常なほどの腐臭に覆われてさえいなければ。






 







 その日、ギンガ・ナカジマが、高町なのはの、またほか数名の失踪を知ったのは偶然だった。
 高町なのはにふとしたことを尋ねるために、普段居るはずの教導室に向かったところ、無断欠勤していることを伝えられた。
 急ぎの用事ではない。
 翌日でも良かったのだが、ついでに執務室にも用事があったので、フェイト・テスタロッサに言伝を頼みにいった。
 すると、彼女も出勤していないということが伝えられた。
 ここら辺から、少し疑念が芽生え始めた。そもそもが、この二人は無断欠勤をするような人間ではない。たとえ、何らかの急用でそうなったとしても、二人同時というのはどうもおかしい。
 二人の親友であるはやて司令ならば何か知っているかもしれないと、司令のところへ足を向けてみたが、なんと、司令も出勤をしていないらしい。それだけでなく、ヴォルケンリッターの面々も揃って欠勤している。
 
 あからさまにおかしい。
 もしかしたら、何らかの事件に巻き込まれてしまっているのではないだろうか。
 ロストロギアが起こしたことに巻き込まれている可能性もある。
 いずれにせよ、非常事態が起こったという可能性は非常に高い。

 ここで、彼らの失踪をちゃんと報告していれば、銀河の運命は変わったのかもしれない。
 しかし、ギンガは、あいまいな情報のまま報告することを躊躇ってしまった。
 高町家に行ってみて、失踪を確認してからでも遅くはない。そう判断してしまったのだ。

(これで、集団インフルエンザでしたとかじゃ、赤っ恥だもんね)

 つまるところ、ギンガはあまりに甘く、うかつだったのだ。

579ざふぃーらならだいじょうぶ:2012/05/09(水) 17:44:49 ID:Ixxa6/Y2









(……何…この臭い)

 高町なのはの家にたどり着き、ノックをしようとしたところで、ギンガは家の中から溢れている強烈な異臭に気がついた。鼻が曲がりそうとは、まさにこのときに使う言葉だろう。
 明らかにただ事ではない。

(……まさか……とは…思うけど)

 腐臭から、最悪の連想が導き出される。
 もし、この扉の向こうにこの家の住人の――があったとしたら……。

(駄目!そんなことを考えちゃ!)

 頭を振って、嫌な想像を払う。
 とにかくこんなところでたちんぼうしていてもしょうがない。ギンガは腐臭を吸ってしまわないように、器用に深呼吸をして、扉を叩こうとした。


 その時、扉の向こうから、小さな足音が聞こえた。

(誰か…いる!?)

 こんなひどい臭いの中、いったい誰が居るというのか。ギンガは、扉の向こうの人物に気取られないように、そっと中の様子を伺ってみる。
 そもそも、この中にいる人物は正気なのだろうか。ギンガの感性では、とうてい正気で耐えられる環境とは思えなかった。

 背筋どころか、体中に寒いものが走る。

 そして、畳み掛けるように、ギンガの耳は、信じられない声を捕らえてしまった。

(えっ?…う…そ)

 いや、信じられないというのは間違いだろう。信じられないのではなく、信じたくなかったのだ。




(………ヴィヴィ……オ………ちゃん?)

 確かに、扉の向こうから聞こえてくる声は、ヴィヴィオのものだった。
 聞き慣れた声が、かえって扉の向こうの非現実感を高めていた。

(なん…何で、ヴィヴィオちゃんが!?それに……)

 何より、その声が嬉しそうなのだ。
 まるで、恋人と会っているかのように、時には甘えた、時には哀切のにじんだ雰囲気が、扉越しにでも伝わってくる。


 ギンガは、すでに何も考えられない状態だった。頭が真っ白になり、考えをまとめようとしても、まったくまとまらない。


 そして

 いつの間にか

 自分の手がノブにかかっていて

 なぜだか家の中が見えていて

 さっきよりも臭いもきつくなっていて

 それに声もはっきりと聞こえるようになっていて





 要するに―――




 ―――扉を開いてしまったのだ。

580ざふぃーらならだいじょうぶ:2012/05/09(水) 17:45:39 ID:Ixxa6/Y2




 どうやって動いたのかは、まったく覚えていない。ただ、気がついたら、ヴィヴィオが目の前に座っていた。

 何もおかしなところは無い。いつもどおりのヴィヴィオだ。そう、まったくおかしなところは無い。




 そうヴィヴィオには。



 おかしなものはただ一つ。

 ヴィヴィオが抱きしめている、その青い「何か」。
 そして、ギンガはその「何か」に心当たりがあるような気がした。
 そう、それは―――

「……あ?」

 駄目だ!

 駄目だ、駄目だ、駄目だ!

 気がついてはいけない。思い出してはいけない。考えてはいけない。



 その「何か」が、

 師匠に、

 時おり自分たちの仕事を手伝ってくれていた青い守護獣に似ているなどと。




「いやあああああああああああああああああああああああああ」

 いつの間にか、絶叫していたらしい。気がついたときには、声の出しすぎで咳き込んでいた。


 そんな自分に、ヴィヴィオはいつもどおりに声をかけてくる。

「大丈夫、ギンガさん?どうしたの、いきなり叫んだりして」

 あくまで、ヴィヴィオは笑顔のままだった。なんの含みも持たない、純粋な笑顔。この状況ではそれが一番恐ろしかった。

「おえええぇぇぇ」

 あまりの状況に、体が拒否反応を起こす。知らず、わたしは食べたものを戻していた。

「ギンガさん、ザフィーラを見て、吐くなんて失礼だよ!」

 その時、ヴィヴィオの笑顔が、初めて崩れた。私を睨みつけてくる視線には、憎悪すら宿っている。

「ママもひどいんだよ。ザフィーラが臭いって言うの。はやてさんたちに電話して、わたしとザフィーラを引き離そうとするんだよ」

 違う。

 その目に宿っているのは、憎悪だけではなかった。

 狂気。なにより、そのように呼ばれるものに支配されている。 
 狂ってしまったお姫様は、クルクルと笑いながら、自分のやったことを独白し続ける。

「だから、みんな殺しちゃった。ザフィーラにひどいことするんなら、ママやはやてさんでも許さないんだから」

 ヴィヴィオはそれだけ言うと、あさっての方向に漂わせていた視線を、私の方に合わせてくる。

「ギンガさんはどうかな?ギンガさんもすきだったんでしょ、ザフィーラのこと」

 そして、わたしにその死体を押し付けてくる。
 ベチョッという音とともに、私の顔におぞましい感触のものがくっついてきた。

「ひっ!」

 私はたまらず悲鳴を上げて、顔についているものを引き剥がしてしまう。







「ふーん、ギンガさんもそういうことするんだ。せっかく、ザフィーラと一緒にいるのを許してあげようと思ったのに」

 ヴィヴィオの視線が、限りなく冷めたものになっていることに気がついた。
 そして、ヴィヴィオは死体をもう一度取り上げ、まるで恋人のようにそっと抱きしめると、蛆すら這っているその顔に口づけをした。

「ギンガさんも、本当にザフィーラのこと好きじゃなかったんだね。だって、この姿を愛せないんだもん」

 それだけではない。
 毛皮に顔をうずめ、思いっきり息を吸い込む。常人なら頭が壊れてしまいそうな腐臭で、恍惚の表情を浮かべていた。

「私は違うよ。ザフィーラの匂いなら全部大好き。触り心地も、かっこいい姿も全部変わらない」

 ヴィヴィオの手が、下腹の方をなでている。そこには、死後硬直のせいか勃起状態を保っている、ザフィーラのペニスがあった。

「ザフィーラならなんだって許せるの!だって、私はザフィーラを愛しているんだから」

 手だけではなく、ヴィヴィオの体全体が下に降りていく。
 目を背けたくなるほど無残な、その陰部を、ヴィヴィオは何のためらいも無く、むしろ嬉々として口に含んでいく。




 ヴィヴィオがフェラチオをしている間、ギンガは凍りついたように動くことができなかった。
 どれほど時間が過ぎただろうか。
 AV女優もかくやというような淫猥な光景は、いつの間にか終わっていた。

 ヴィヴィオがこちらに歩いてきた。
 手には凶器が握られているのが分かる。

「ギンガさんもダメだね。ザフィーラのことは渡せない」

 その手が高く振り上げられる。
 次に何が起こるかは分かっているが、体は全く動かなかった。
 まるで、高いところから、この状況を俯瞰している気分だ。
 自分は、壊れてしまったのだろうか。いや、かもしれないではなく、本当に壊れてしまったのだろう。

「バイバイ」

 そして、ゆがんだ笑顔と共にその手が振り下ろされて―――

581ざふぃーらならだいじょうぶ:2012/05/09(水) 17:47:05 ID:Ixxa6/Y2













「キャー!!最高です〜!!!」

 清々しいほどの青空の下、緑が映える芝生の上で、そんな歓声が響き渡った。
 中心にいるのは、シャッハ・ヌエラ。その芝生を所有する建物で働いている人物である。
 その前には、テーブルの上に積み重ねられた本が置かれていた。

「でしょー。自分で言うのもなんだけど、最高傑作だと思うんだよね〜」

 照れるなー、などとのんきなことをつぶやきながら、シャッハは並んでいる人に本を渡す作業に移った。
 列になっている人たちは、本を手渡される前に、シャッハにお金を渡していく。




 要するに、シャッハは教会の片隅で、同人活動を行なっているのだった。



「くれぐれもカリムさんには秘密にしてね。この前バレたときは、かなりやばかったんだから」

 本を渡す時には、そのように言い聞かせておく。
 実のところ、この同人活動は、書いている内容が内容もあって、上司のカリムからは良い顔をされていない。
 今、シャッハたちがいる場所も、死角となるところであり、むしろ気づきづらいだろうと選んだのである。

(それにしても、ヤンデレシリーズがこれほど人気になるとは…)

 本人としては、軽い冗談のつもりで始めたものだったのだが、人気が高くなりすぎて、引くに引けない状況になっていた。

(いい加減、バレるかもしれないし、そろそろ潜るべきかな〜)

 心中はいろいろと揺れているものの、外には見せずに、笑顔で同人誌を売りさばいていく。

「へー、こりゃまたすごい内容やね」

「そりゃあ、もう、今回で一区切り付けるつもりですし」

 さりげなく重大発表がなされ、周囲からはどよめきが起こるも、かまわず続ける。

「色々なジャンルに挑戦したいんです」

 なんとなくネタに詰まった小説家のような言葉だったが、周囲には比較的好意的に受け取られたようだった。

「え〜、私、今回が初めてだったのに、寂しいですよぉ」

 こんなことを言う人もいるが、次回はもっと面白いモノを書いてくると約束する。赤と緑のオッドアイが、嬉しげに細められる。



(…………ん?)



 今は視線を外して、はっきりと姿が見えるわけではないが、自分はこの子を知っている気がする。そう言えば、さっき関西弁が聞こえたような気も……。さらにたった今気がついたのだが、いつの間にか自分の周りには、二人の人しか残っていなかった。

「アノー、ヤガミシレイ?」

 目の前にいる、どことなく狸っぽい(本人には内緒だ)女性に声をかける。口から出た言葉は、カタコトになってしまっていた。

「ん?」



 振り向いた。
 これ以上になくはっきりと八神司令だった。

(え〜と、それじゃあもしかして………)

 下は向きたくなかった。認識しなければ確定はしないと、どこぞの物理学者のような言い訳を脳内で繰り返すも、現実はあまりに非常だった。

「シャッハさんて、絵も文章もとっても上手なんですね」

 聞き慣れた、人懐っこい声が聞こえてくる。

 もう泣きそうだった。

 そして、私の決断は早い。

「すみませんっしたあ!!!!」

 土下座だった。
 これ以上ないほど、綺麗に決まった土下座だった。
 美しさで言えば、今年度最優秀賞を取れるくらいの土下座だった。

「どうか!なにとぞ!カリムさんにはこのことを内密に!!!」

 必死で、目の前の司令に呼びかける。
 その必死さは、たとえ自分が前科百犯の詐欺師であったとしても、許されるのではないかと思うほどである。
 目の前の人も、鬼ではないのだ。なんとかなるはずだ。

 その姿を見て、八神司令は、ポリポリと頭を掻いて、困ったように口を開いた。

「あー、そう言われてもな……」

 そう言って、とある方向に目を向ける。

 嘘であって欲しかった。
 八神司令の視線のむこうにいる人物が、自分の知らない上司であることを願う。

(どうかお願いします!聖王さま!!)

 最後に祈りの言葉を唱え、視線だけそちらに向けてみた。



 カリムさんだった。

582ざふぃーらならだいじょうぶ:2012/05/09(水) 17:48:33 ID:Ixxa6/Y2
 怒っているのかと思えば、さにあらず。完璧な笑顔でこちらを見つめていた。その笑顔はまるで聖母のよう。だれもが、安心してその胸に飛び込んでいくだろう。

 その背中から漂う、どす黒いオーラさえ無ければ。

「シャッハ?」

 自分の名前が呼ばれた瞬間、恐怖で体が震えてしまう。
 極限状態の中どうしたら自分が生き残れるのか、フル回転でシュミレートをし続ける。

「このようなことはやめなさいって、そう言っておいたわよね?」

 顔を上げちゃダメだ。顔を上げちゃダメだ。顔を上げちゃダメだ!
 頭の中で、千の言い訳が生み出され―

 ―そのことごとくが、たった一言で一蹴される。

(「そう、それじゃあ懲罰房へ行きましょうか」)

 もうだめだと、頭の回転も止まり、ただこの天災が過ぎ去るように伏していた。




「はあ、困った人ね。司令の執り成しもあったことですから、懲罰房行きは勘弁しておきます」




 奇跡が起こった。
 耳に届いた言葉が信じられない。果たして、そこにいる人物は本物のカリム・グラシアなのだろうか?

 顔を上げ、感謝と、畏敬に満ちた眼差しを己の上司に差し向ける。

 そして、そのまま私の顔は固まってしまった。

 さっきはチラリと見ただけだったので、気がつかなかったが、カリムさんの後ろには、二人の女性が並んでいた。
 小説の中では、ヴィヴィオに殺された設定にしていた、養母たちが…。

「ただ、この方たちが、あなたに摸擬戦を手伝って欲しいらしいの。今日のあなたは、有給休暇だし、いつまでも付き合ってあげても大丈夫よね」

 笑うしかなかった。
 向こうも、ただただ笑顔だった。

 襟首をつかまれて引きづられていく途中、そう言えば、遺書を書いてなかったと漠然と考えていた。









「大丈夫でしょうか、シャッハさん」

 心配そうに、オッドアイの少女が問いかけてくる。

「んー、まあ、非殺傷設定にはするやろし、間違いはないんやない」

 もっとも、さっき見た、二人の表情から察するに、危険な予感はあるが。
 とりあえず、カリムも傍にいるだろうし、死ぬことはないと思う。

「それにしても、ひどいなあ」

 ヴィヴィオが、小説を手にとって頬を膨らませる。
 当然だろう。なにせこの作品の中では、自分が正気を失った殺人鬼なのだ。
 と言うか、これを平然と手にとっていることが、驚くべき事態である。



「ザフィーラ殺しちゃったら、子供作れないのに」

「………」



(拉致監禁までならありなんか?)



 ヴィヴィオの何気ない一言に、そこはかとない不安を感じる。

(ヴィヴィオとは二人きりにならんように言うとこ)

 ザフィーラに忠告することを決めて、ふと空を仰ぎ見る。
 雲ひとつ無い青空に、燦燦と太陽が輝いていた。

583名無しさん@魔法少女:2012/05/09(水) 17:50:50 ID:Ixxa6/Y2
 以上です。
 改めて読んでみると、エロってほどエロくもないですね。やはり自分には無理なのか!?
 あと、ヴィヴィオならヤンデレでも許せる気がしますが、ロリではありません。健全です。

584名無しさん@魔法少女:2012/05/09(水) 20:16:10 ID:TwSrFqsg
非常に乙。すばらしい!

シャッハ → カリム の呼びかけって、「騎士カリム」でなかった? 勘違いならゴメン


あと、>>580で終わってくださいと祈ったのは内緒だ。いいよね、ド欝

585名無しさん@魔法少女:2012/05/09(水) 20:55:14 ID:Ixxa6/Y2
 感想ありがとうございます。
 シャッハ→カリムは「騎士カリム」か「カリム」でした。
 ご指摘ありがとうございます。
 まあ、今回は状況が状況なので、下手に出てるってことで脳内補完を・・・できないか。すみません!

586名無しさん@魔法少女:2012/05/10(木) 01:37:39 ID:9tpPmvl6
おお! これは・・・おもしろい

ヤンデレヤンデレしてるヴィヴィオかわゆい癖になりそう
個人的にはマジでこんな展開でも良かったですわ

しかし最後の子作り監禁フラグもすげえドキドキするので問題なし!

GJ!

587名無しさん@魔法少女:2012/05/10(木) 14:04:11 ID:CTSqqPJI
>>565
機人02「なのはさんのコピーですらそれなりにフラグがあるのに私には何もないの〜!?
     トーマはリリィとだし、なのはさんよりそっちの気もない筈なのにぃぃ(泣」

588SandyBridge ◆UKXyqFnokA:2012/05/10(木) 21:37:33 ID:AN9gy4xM
どうもですー新作を投下しますー
前回のと、もしかしたら世界観がつながっているかもですー

タイトルは「闇と時と本の旅人」でー

589闇と時と本の旅人 ◆UKXyqFnokA:2012/05/10(木) 21:41:10 ID:AN9gy4xM
■ 1





 暗い部屋。
 衣擦れの音がささやくように伝わり、ベッドのスプリングがきしむ音が時折混じる。
 うなされているのだろうか、呻いているような少年の声が、彼以外誰もいない寝室に流れる。

 少年は、就寝時には明かりをまったく消す習慣があった。何となく、常夜灯を点けるのは暗闇を恐れる子供のようだという意識があった。
 真夜中の寝室は、窓から差し込む光もない。ここは次元航行艦の士官個室であり外を見ることのできる窓はない。

 何も見えない。たとえ目を開けても、暗闇に慣れようとしても目は光を拾えない。
 意識が覚醒しないぎりぎりのところで、少年の眠りは押しとどめられている。
 だが、わかる。
 何も見えないが、何かが彼にのしかかっている。押しつぶすような質量があり、しかしそれは彼の身体全体を包み込むように圧をかけている。
 何者かが、少年を抱きしめている。

 ついに意識が浮かび上がった瞬間、それまで彼を責め続けていた質量は嘘のように消え去った。
 ばたと毛布をはだけさせて跳ね起き、荒く、肩で息をする。

 夢か。
 夢を見ていたのか。

 既に位置を覚えているベッド脇のスタンドライトのスイッチに手を伸ばし、明かりを点ける。
 間違いなく自分の部屋だ。艦隊附き執務官としてこの次元航行艦に乗り組んでいる自分に与えられた個室だ。
 ベッドの上には、誰もいない。自分の姿以外、床に落ちたクリーム色の毛布くらいしか変わったものは見えない。室内の調度品や私物の置いてある位置も、就寝前と何も変わっていない。

 どうやら夢に間違いないと考えを落ち着け、少年は肩を落としてため息をつく。
 そこでふと、寝巻きの下の違和感に気づく。

 少年、クロノ・ハラオウン──弱冠14歳にして管理局執務官として次元航行艦アースラに乗り組む彼は、さらに疲れきったため息をついた。

「参ったな、久しぶりとはいえ出航中にか──定時の洗濯には出せないな」

 若年者の活躍著しいミッドチルダにおいて、10代の管理局員も珍しくはない。しかしそれでもクロノにも年相応の恥じらいはある。
 次元空間を航行する艦内では乗組員の衣類は当番──たいてい最も新任の者の担当だ──がまとめて洗濯を行う。その中に、精液の染み込んだパンツを紛れ込ませるような度胸は、さすがのクロノも持ち合わせてはいなかった。

 気を取り直し、クロノはベッドから降りてクロゼットを開け、着替えをすることにした。





 音のない、静かな無人の要塞。

 時空管理局本局。

 次元空間に配置されたこの巨大要塞には、いくつもの隔離された実験棟が接続されている。
 それは主に、“ロストロギア”と呼ばれる古代遺物の保管に使用されている。
 現代人類の知見をたやすく凌駕するロストロギアは、古来より人類に災厄をもたらすものとして認識され、時空管理局はそれへの対処を専門とする部署を持っている。
 管理局次元航行艦隊提督、ギル・グレアムもまた、その組織の早急なる増強を切望していた。

 ──あのような忌まわしき事件を、二度と起こさせないために。

 そう願いながら、その事件の元凶をどうしても滅することのできないこの状況に、わずかな焦りを持っていることも確かだ。
 管理局上層部はまだ、このロストロギアに対する理解が乏しい。
 幾度となく訴えてきた研究体制の強化も却下され続け、現状、遺失物管理部の隔離フロアに封印したまま何も手出しができないという状況だ。

 もし、封印が破られたら。
 その時こそ、人類は滅亡の危機に直面するだろう。
 外敵の襲来というわかりやすい構図ではない。

 それは淘汰だ。生命力のより強い種族が生き残る。それは自然界の摂理だ。人間よりも生命力の強い種族を、あのロストロギアは生み出してしまったのだ。

 命を、奪う。吸い尽くす。
 闇の書には魔物が潜んでいる。闇の書に立ち向かい、犠牲となった者は数多い。
 グレアムの部下であり親友でもあった提督、クライド・ハラオウンもそのひとりだ。

590闇と時と本の旅人 ◆UKXyqFnokA:2012/05/10(木) 21:42:01 ID:AN9gy4xM
 アースラ艦橋、日次のシステム点検作業を終え、エイミィ・リミエッタは自分の席で大きく伸びをした。
 第97管理外世界での一連の作戦任務を終え、約1ヶ月ぶりに本局へ帰還する。
 緊急の出撃ということもあり、今回の案件では皆慌しかったが、またしばらくはゆっくりできそうだ。
 もっとも、執務官であるクロノには現場だけではなく、本局に戻ってからもたくさんの仕事が待っている。そんなクロノを、労うのはエイミィにとってはもはや当然のことであった。

 今回の作戦では、大魔導師プレシア・テスタロッサと彼女が集めていたロストロギア・ジュエルシードを相手にし、アースラ艦長であるリンディ・ハラオウン提督自らが緊急出撃し魔法戦闘を行った。
 大規模な次元震による周辺世界への被害も懸念されたが、なんとか状況を収拾する事が出来た。
 改めて、ハラオウン親子の実力を垣間見たといったところである。
 執務官として前線に出るクロノだけでなく、次元航行艦の艦長であるリンディも、優れた魔導師としての実力を持っている。

 それ以上に、血のつながった親子ならではの、以心伝心ともいうべき息の合った連携が奇蹟を引き当てたとエイミィは思っていた。
 いつからだろうか、とエイミィは胸に思った。クロノとリンディの語らいの姿に、羨ましさというのか、悔しさにも似た不思議な感情を抱き始めたのはいつの頃からだっただろうか。
 クロノとエイミィは士官学校での同期であり、卒業後に任官するにあたり、リンディはエイミィに、ハラオウン家への下宿を持ちかけた。
 クラナガンの中でも実家が郊外にあり本局まで遠かったエイミィは、新人オペレーターとして仕事に集中するにはなるべく管理局の近くにいたほうがいいと思ってそれを受けた。

 アースラの中では、クロノはリンディを艦長あるいは提督と呼び、あくまでも上司として接している。リンディももちろん、クロノを息子だからといって甘やかすようなことはしない。

「やだな、何考えてるんだろ……私」

 それでも、もしかしたら、と思うことがある。胸の中で、想像を膨らませてみる。
 リンディの目を見上げて話しているはずのクロノの視線が、ふと、彼女の胸元に向けられているときがある。高級士官制服の厚い生地の下にあるはずの、彼女の豊かな乳房を見ている。あるいは、自分が生まれてきた彼女の胎、そしてその入り口の肉の穴。
 もっとも身近な女性である母親の、女の肉体に、興味を持つ。
 クロノもそんな年頃に差し掛かっているのかもしれない。そしてリンディも、そんな息子の胸の内を察し、視姦されていることに気づいているかもしれない。艦長室など、どこでも秘密の場所はある。そんなところで、抱き合う二人。
 容易に想像できてしまうのは、自分の認識がそうだからなのか、それとも本当に、禁じられた母子の関係があるのか。

 身だしなみに気を使う年頃に、同じようにエイミィも差し掛かっている。
 しかしどこか、先輩の女性乗組員たちと比べると、いくらコロンをふっても洗顔フォームを試しても、乳臭さが拭いきれないという気もする。
 確かに思春期はホルモンや皮脂の分泌などから、成人女性に比べて体臭なども特徴的にはなるのかもしれない。
 でも、なんとか、飾り立てて、清潔な香りでクロノを包んであげたい。
 士官学校の同期生たちの間でも、クロノは年齢不相応に背伸びしたがる傾向があった。寮で同室の少年たちともあまりつるまず、一人で黙々と勉強をしていた。
 むっつりなんだとささやかれることもあったが、その頃の彼は本当に自分を押し殺していたのだとエイミィは思っていた。
 彼がなぜそんな性格になっていったのか──それはきっと、自分もまだ幼く何も覚えていないような頃の出来事に原因がある。

591闇と時と本の旅人 ◆UKXyqFnokA:2012/05/10(木) 21:43:06 ID:AN9gy4xM
 管理局本局のドックに入渠したアースラはただちに整備作業にかかり、地上での勤務がない一般乗組員たちはしばらくの休暇となる。
 クロノは今回のPT事件に関する処理を行うため、フェイトを連れて法務部へ赴く事になる。
 今回の件で問題となるのは、生き残った事件の当事者であるフェイト・テスタロッサが、生まれてからずっと時の庭園で過ごし一般社会に触れてこなかったということだ。人間社会の中で過ごさず、母プレシアの言うことが全てだという価値観で育ってきた。
 そのため、フェイトの責任能力を問うことができるか──というのがカギになる。
 第97管理外世界を離れ、アースラで本局に移送されるまでの間、フェイトは特に艦内での行動を制限されなかったがずっと自室にこもり、時折クロノが面会に行ったときだけ一緒についてしばらく歩くといった感じだった。
 まるで妹ができたようだ、とエイミィは思っていた。
 リンディは、天涯孤独であるフェイトの身柄を引き取ることを考えているとエイミィに言っていた。ただしまだ本人には秘密で、とも付け加えていた。
 今回のPT事件では、主犯であるプレシア・テスタロッサが時の庭園と共に虚数空間に沈んだため、事後処理としては被疑者死亡のまま書類送検という形になる。フェイトの身柄はあくまでも参考人程度である。
 フェイトはプレシアの命令に従っただけであり悪意はない──ということは、これまでの管理局の判例からすれば比較的容易に認められるだろうとはクロノは言っていた。

 親にすがりたい子供のしぐさなのだろうか、と思うと同時に、フェイトを同じ女として見てしまっているという意識がエイミィの中にあった。
 フェイトは、クロノやリンディという、時空管理局の中の有力な一族に近づく事で自分の身を守るということを意識せずとも行っている。
 もちろんリンディとて、たとえ幼い子供であってもそのような行動は本能的にとるものだということはわかっているだろう。
 しかし、どこか、フェイトが横から割り込んできた、ぽっと出のメス猫、という認識が、どうしても拭えないとエイミィは思っていた。
 こんなことを考えてしまうのは、嫉妬という感情なのだろうか。

 アースラ艦内から本局法務部の担当官へデータを送信し、向こうでの受け入れ準備ができるまで、クロノとリンディは一緒に、クライドの墓参りに行くことになった。
 次元航行艦隊における殉職者は本局施設内の教会に祀られている。
 その間、艦内に一人で残していくのもどうかということでフェイトも連れて、そしてエイミィも一緒についていくことになった。
 フェイトは、どうやらクロノから離れたくないらしくリンディに手を握られながら、クロノの士官制服の裾をつかんでいる。
 第97管理外世界での高町なのはとの戦い、そして時の庭園でのプレシアとの対峙、それらの場面とはうってかわり、いじらしくさえ思えるほどの幼げな少女の姿を見せている。

「フェイトさん、心配しなくても大丈夫ですからね」

「はい」

 リンディに微笑みかけられ、フェイトはしずしずと二人についていく。4人で横一列に並ぶと通路の幅を取ってしまうので、クロノとエイミィは後ろについている。

「これから行くのは」

「ああ、ちょっと私用だ。僕の父さんは管理局の次元航行艦隊に所属していたんだ。11年前まで……」

「11年前、じゃあ、今は」

 フェイトはそこまで口に出し、やがて察して口をつぐんだ。
 家族を喪った悲しみを、この執務官も知っている。妻も、息子も、プレシアのように、夫を父親を蘇らせようと願う事は無かった。ふと思い浮かんだことはあったかもしれないが、それを封じた。
 喪われた命は戻らないという事を受け止めているのだ。

592闇と時と本の旅人 ◆UKXyqFnokA:2012/05/10(木) 21:44:16 ID:AN9gy4xM
「クライド提督って、どんな人だったんですか?」

 エイミィも質問する。話の輪に入ろうとする。
 やわらかく豊かなポニーテールを揺らし、リンディは微笑んで振り向いた。

「素敵な人だったわ。局員としての仕事に忠実で、とても誠実な。可愛い人だったわ」

「リンディさんよりは年上だったんですよね」

「そうね、でも意外と初心なところもあったのよ」

 そう言ってリンディはクロノの肩に手を置く。クロノは父親似らしいが、顔立ちだけでなく性格も似ているのだろうか。あるいは、リンディは自分の息子に、亡き夫の面影を見ているのだろうか。
 こんなところでも、エイミィはリンディの言葉の裏を勘繰ってしまう。そしておそらくは、リンディもそんな息子のガールフレンドの心境を気づいている。
 同じアースラに乗り組む幹部乗員として、部下として、艦長であるリンディを信頼しなくてはならないというのはわかっているが、その意識を邪魔する感情とでもいうのか、それをどう処理すればいいのかというのはエイミィにとっては胸を苦しくさせるものだ。
 恋愛、なのか。クロノとは、士官学校に入学してから、まだ幼い頃から一緒にいた。
 子供の頃は、普通の友達として一緒にいられた。
 でも次第に、二人きりで一緒にいる事が恥ずかしくなる。
 この気持ちが、恋なのだろうか。

 リンディたちが本局内の教会慰霊堂に入ってきたとき、一人の参拝者が先に来ているのが見えた。
 平日では、局員の遺族でも来る人数は少ない。
 やがて、その参拝者が跪いているのが、クライドの位牌を納めているのと同じ場所だとわかる。

「あれ…?」

 エイミィは並べられた祭壇の横から身体を乗り出すようにして、その参拝者の姿を見やる。
 かがみこんだ姿は大人の女性のようだ。上着は白いセーターで、長いストレートの髪が肩から背中に流れている。
 黒い石造りの墓碑を前に、横顔の整ったラインがシルエットになって浮かび上がり、逆光にきらめく姿は、地上に舞い降りた天使のようだった。

 その女性もリンディたちに気づき、立ち上がりながら振り向く。
 手に携えた弔花の束を墓碑の前に置き、すらりとした白い指が胸の前に組まれる。
 澄んだ、宝石のような瞳。しかしその奥に、闇のような深い輝き──言葉としておかしいが、本当に闇のような光だと思った──が秘められているとクロノは感じ取った。

 瞬間、頭の奥が揺らぐ。脳と眼の間で何かが澱んだ。
 記憶の混乱?あの女性を、どこかで見たことがある?
 管理局入局以来、執務官となり少なくない数の任務をこなしてきたが、その中で彼女を見かけたことがあっただろうか。もしくは、会話をしたことがあっただろうか。それとも、街行く人ごみの中ですれ違ったことがあったのだろうか。

「クロノ、どうしたの」

 横からエイミィがささやく。その声も、まるで耳に入らないようにクロノは立ち尽くし、一瞬、歩みがリンディたちから取り残された。
 リンディとフェイトが振り返り、クロノと、闇のような瞳を持つ女性は数歩ほどの距離を置いて向かい合い、見詰め合った。
 瞳の奥から、もうひとつの視線が向けられ、クロノを射抜いている。そう感じた。

 女性の唇が、潤いとともにきらめきを奏でるように動く。

「艦長……クライド、艦長……なのですか?」

 クロノは、自分の目の前を覆う白い毛糸と、温かさを感じ取った。
 瞬間を置いて、それが大人の女性の胸の柔らかさだと理解する。

 抱きしめられること。今まで、母以外の女性にそのように触れられたことはなかった。グレアム提督の下で学んでいたときも、リーゼ姉妹の、特に妹のほうはかなり積極的だったが、このように正面からハグしてくることはなかった。
 手を握ったり、頬を寄せたり、背中合わせになったり、腕を組んだり。
 成熟した、豊かな胸に触れる。包まれる。セーターの、編まれた毛糸の繊維の向こうに肌色が見えるようだ。柔らかく甘い肌。どこまでも包み込んでくれそうな、大きな乳房。母の胸よりずっと深い──。

593闇と時と本の旅人 ◆UKXyqFnokA:2012/05/10(木) 21:45:15 ID:AN9gy4xM
 それは14歳の少年にとっては強すぎる刺激だった。ズボンの下が盛り上がっていたのは、女性が羽織っていたコートのおかげで幸運にも隠されていた。

「あ、あの」

「あ──、すみません、あんまり似ていたもので……」

 申し訳なさそうに言葉を述べて、名残惜しそうに女性は離れた。
 白い毛糸のセーターに、黒いトレンチコートを羽織っている。長いストレートの髪は、ミッドチルダでも珍しい青みのかった銀髪だ。左の額にやや跳ねたくせ毛を長く伸ばして、しかしわずかの傷みや曲がりもない、なめらかな光沢を放っている。
 年のころはまだ若い。20代だろうか。
 クライドの墓碑の前にいたということは、彼の知り合いだろうか。
 そんなことを思考の中に弄びながら、クロノはゆっくりと彼女の胸の中から離れた。横から、エイミィが重い視線を寄せていたがこのときのクロノには気づく余裕が無かった。

「クライド艦長のご家族の方ですか?」

「ええ、リンディ・ハラオウンと申します。こちらは息子のクロノです」

「息子さんでしたか──本当に、失礼しました……。可愛いお子さんですね」

 やや浮ついたような足取りで後ずさったクロノを抱え、リンディが答えた。
 エイミィは俯いて睨み付けるような視線で、フェイトは目を丸くしてリンディと女性を交互に見上げている。

 その後、リンディがその女性としばらく話していたのだがクロノはほとんど上の空で、覚えていなかった。やがてエイミィが呼びかけてようやく我に返る。

「なによクロノ、ぼけっとしちゃってどうしたの?らしくないじゃない」

「ああ……すまない、でもなんだか、初めて会ったとは思えない感じで」

 クロノの何気ない言葉に、エイミィは目を見開いて耳を赤くし、リンディは悪戯っぽく微笑み、フェイトはきょとんとしている。

「あらあら、クロノったらやるじゃない、男として立派になったところをお父さんに報告できたわね」

「か、母さん、違うそういう意味じゃないんだ」

「そっ、そうですよ、何言ってるんですかリンディさん」

 少年と少女は、それぞれ互いを意識する年頃になっている。今まで、いつも一緒にいるのが自然だった。それが、面と向かって指摘されると、なぜか恥ずかしくなってしまう。

 クロノは、それまで思いもよらなかったことを意識してしまい、柄にも無く取り乱してしまっていた。
 知識としてなら、恋愛をして結ばれるということはわかるが、まだそのような未来の人生を想像できない。
 自分もいずれ夫になり父親になるということが心の中で掴みきれない。

 管理局員として、次元航行艦隊の艦長としての父親ばかりが記憶の中に残っていたが、もちろんクライドにも、そういう、男としての面があったはずなのだ。

 クライドを知りたい。それが、クロノが管理局入りを志した理由だった。

 父の顔も、正直なところ覚えていない。
 クライドが殉職した事件──11年前の闇の書事件の当時、クロノはまだ3歳だった。クライドもリンディも次元航行艦隊の勤務のため、長期にわたって家を空ける事も多く、家政婦を雇ってクロノの世話をさせていた。
 たまの休暇に、家族でくつろぐ事もあったはずだが、クロノはそれをはっきりと覚えていない。

 だから、クロノにとっては父の姿というのは周囲の人間から語って聞かされたことがすべてだった。
 父の仕事場。父がその人生をかけて務めた職。管理局とは、現代の次元世界で最も重要な責任のある組織。
 そう信じていた。そう信じる事が父への悼みだと教えられた。

 フェイトの裁判を引き受けることにしたのは、そんな境遇が自分と重なって見えたからかもしれない。

 慰霊堂を出た直後、リンディの携帯端末が電子音を鳴らし、緊急メッセージの着信を伝えた。
 クロノとエイミィもすぐさま反応する。次元航行艦隊司令部からの、緊急事態発生の連絡である。

「クロノ、エイミィ、フェイトさんを法務局へ送っていって。私は司令部へ行くわ」

「わかった」

 ただならぬ事態と雰囲気を察し、フェイトはぎゅっとクロノの腕にしがみつき、身を寄せている。
 すでに色恋沙汰を考えているような状況ではなくなった事をエイミィも察し、本局司令部へ向かうリンディの後姿を神妙に見つめていた。

594闇と時と本の旅人 ◆UKXyqFnokA:2012/05/10(木) 21:46:17 ID:AN9gy4xM
 アースラを経由して伝えられた連絡で、異常事態は本局内の遺失物管理部センタービルで発生したとの情報がもたらされた。
 ここには管理世界、管理外世界を問わず、各地から回収封印されたロストロギアが保管されている部署である。
 考えられる最悪のケース、それはロストロギアが制御を失い暴走してしまうことである。
 このセンターには、第97管理外世界からアースラが持ち帰った21個のジュエルシードが運び込まれたばかりだ。封印処置に抜かりは無かったはずだとリンディは胸を押さえる。

 現場に到着したリンディは、単なる魔力の暴走では起こり得ないような凄惨な光景を見た。
 通路や、フロアの床や壁には、天井にさえ、夥しい血痕が飛び散っており、その血液を流したであろう管理局員たちの身体が、既に冷たくなった状態でそこかしこに横たわっていた。

 リンディとほぼ同時に、通報を受けた管理局の武装局員が現場に入り、生存者の捜索を開始する。また、フロア内に残っていた遺失物管理部──通称機動一課の局員たちとも合流し状況を確認している。
 精鋭である彼らにも、多数の殉職者が出た。

「闇の書が……闇の書が突然、動き出したんだ」

 慄き震える局員たちの言葉を聞き、リンディは背筋が凍るような感覚を覚えた。
 闇の書。
 かつて11年前、彼女の夫クライドの命を奪ったロストロギア。
 次元破壊魔導砲アルカンシェルにより、次元の彼方へ吹き飛ばされたと思われていたそれは、またしてもこの次元世界に転生を果たし、人類に襲い掛かったというのだ。

「どうして!?なぜ、闇の書が本局内にあったの!?」

 思わず、局員の肩をつかんで問い質すリンディ。
 あのロストロギアの恐ろしさは、尋常ではない。とても人間の手に負えるものではない。そんなものを、いくら封印状態とはいえ重要施設である本局施設内部に保管するというのは危険すぎる。

「以前の事件の後すぐ、転生直後の闇の書が発見されたんだ、それで回収されていたんだが、そいつの中に──中に──」

 惨状を目の当たりにしたであろう局員は唇が震えて、言葉がおぼつかない。

「移送する、はずだったんだ、今日、艦が来て、無人世界に移すはずだったんだ、グレアム提督が指揮をしていた──」

 それはまさに災厄の爪跡であった。闇の書による襲撃をかろうじて生き延びた機動一課局員の話によると、11年前の闇の書事件の直後、ギル・グレアム指揮する残存艦隊に闇の書はただちに捕捉され確保された。
 アルカンシェルを浴びて破壊され、主を失った闇の書は一時的なシステムダウン状態に陥っていた。
 その後、無力化を行うために本局隔離施設に厳重封印されていたのだが、それが覚醒してしまったというのだ。
 これまでの分析から、このタイミングで闇の書が覚醒したのは新たな主となる人間を見つけたことによる可能性が高いとみられた。

 闇の書は蒐集した膨大な量の魔法の制御のために管制人格という人型戦闘端末を生成する能力を持っており、出現した管制人格により警備が突破され、現在、魔導書そのものは施設内に残されたままながら、管制人格が施設外へ脱走してしまった状態であるという。
 この現場も、闇の書の管制人格が本局の武装隊と交戦した結果である。
 何人もの精鋭魔導師が、闇の書の管制人格によって撃破され、死亡した。指揮系統を失うほどに損耗したことで、闇の書から出現した戦闘端末の行方をロストしたのだ。

 つまり逃げられたということだ。このまま放っておけば、いずれリンカーコアの蒐集が行われ、そうして魔力がたまっていけば闇の書はこの隔離施設の拘束を自力で破壊し振りほどいてしまうだろう。

「いけません、提督──もう誰も残っていません」

 施設の奥へ向かって駆け出そうとするリンディを、負傷した局員が力ない腕で引きとめた。
 もう敵はそこを立ち去った後で、救助するべき生存者はひとりも残っていない。
 憤りを堪えるように拳を震わせ、リンディはやがて目を伏せて肩を落とした。

595闇と時と本の旅人 ◆UKXyqFnokA:2012/05/10(木) 21:47:32 ID:AN9gy4xM
 管理局法務部で、フェイトの身柄はひとまず拘置されることになり、書類の引継ぎを済ませたクロノは家路についていた。
 アースラから提出された調書を検察が受け取り起訴を決定するまでは少し時間がかかるので、それまでに裁判に必要な資料をまとめておく。
 その作業も、帰還途中のアースラ艦内であらかた済ませておいたので、これから開廷されるまでの時間はわずかな休憩がとれる。
 ハラオウン家にはエイミィも下宿しているので、久しぶりに二人で羽を伸ばせることになる。
 フェイトの事を考えると、すっぱりと羽目を外してしまうわけにもいかないとは思ってしまうが、それは司法の人間としては仕方の無いことではある。

 今日のクラナガンは小雨模様で、空はかなり低いところまで薄雲が広がっている。春から初夏にかけてのクラナガンは湿り気が増し、雨季を迎える。
 傘をさして通りに出たクロノは、そこで見覚えのある人物が、橋のたもとのテラスに立ち止まっているのを見つけた。

 まるで自分を待っていたかのよう。急激に胸の鼓動が高まるのを感じた。

 彼女は何者なのだろうか?
 あのような感情表現は、いったい何を伝えたかったのだろうか?
 闇の書事件によって、クライドを失ったのは何も自分たち家族だけではない。エスティアの乗組員たちも、艦長を失い、上司を失い、自分を育ててくれた先輩を失ったのだ。管理局の人間たちも、大切な仲間を失った。
 彼女もその一人なのだろうか。

「また、会いましたね」

 心臓が、ひときわ激しく脈打ったように感じた。
 執務官として、滅多なことでは動じない胆力を鍛えているはずのクロノにも、意識を焦らされてしまうことはある。
 彼女は女性として自分に近づこうとしているのか。そのような出来事に自分が遭遇するなど考えた事も無かった。ずっと、執務官としての仕事を勤め上げることだけを考えていた。
 士官学校の同期生でも、早い者はもう将来の家庭を持つ事を計画し始めている者もいる。候補生時代から交際をしていた者もいる。
 クロノは、そういった輪には入らず、思えばいつもエイミィが身の回りの世話を焼いていた記憶ばかりがある。
 早く帰らなければ、またエイミィに小言を貰ってしまうかもしれない。

 それでもなお、彼女には、何かどうしても近づかなければならない、近づいて知らなければならない何かがあるとクロノの心は急かされていた。





 クラナガンの市街地中央部を流れる大きな川を見下ろせるビルの倉庫で、数名の武装局員たちがデバイスを構えて待機していた。
 本局施設より脱走した闇の書の管制人格は、本局とミッドチルダの間に敷かれた次元間航路を突破してクラナガンに潜伏していると考えられた。ごく短距離のため、人ひとりの大きさであればものの数分で移動できてしまう。
 狙撃銃型デバイスの銃身を、わずかに開けた窓から出して構える。
 スナイパーライフルを持つ武装局員の顔はまだ若い。
 覗きこんだスコープのサイトの中に、彼は見知った人間の後姿を認めた。驚きにかすかにまぶたを持ち上げるも、すぐに引き締めて狙撃手の顔になる。
 長距離狙撃を行うには目標に気取られないように探索魔法を発射する必要があるが、こうなると、近くにいる人間にも攻撃の兆候を気づかれてはならない。彼はおそらく、今自分が対面している女の正体を知らない。

「クロノの奴──いったいどうして」

 観測手を務める先輩局員が、言い聞かせるようにヴァイスに声をかける。

「落ち着け、余計なことを考えるな。証拠を残さず、一発で仕留めることだけ考えろ」

「わかってます──しかしこの角度ではクロノが──どうにか動かないか」

「現時点では管制人格といえども魔力不足で戦闘力は低いはずだ──大丈夫だ、お前のストームレイダーならできる」

 デバイスの引き金に指をかけ、ヴァイス・グランセニックは狙撃魔法の術式を起動し、自身の脈拍や呼吸による銃身のぶれを補正する作業にかかる。

596闇と時と本の旅人 ◆UKXyqFnokA:2012/05/10(木) 21:48:59 ID:AN9gy4xM
 雨は小さな水の粒子となって空中を漂い、銀色の髪をほのかに濡らしている。
 クロノは背の高い彼女を見上げるようにして、橋の欄干に向かい、隣に並んで立っていた。

「どうして僕を?」

「──探して、いたんです。ずっと」

 手をとり、そっと握る。
 やわらかい女の手のひらの感触に、クロノはしばし頭の中がとろけるような感覚を味わう。

「クライド艦長が亡くなられてから、私はずっと探していたんです。あの方の思いを、どうしたら救うことができるか──」

「父さんの──それは、闇の書を」

「あの方は闇の書に選ばれていたんです」

「──どういうことです?」

「エスティアでは、闇の書と同時に先代の主をも一緒に移送していました。その主が、エスティア乗員の目を盗んで自害したのが──暴走の原因だったんです。
主が失われれば、闇の書はすぐに次の主を探し始めます。──それが、クライド艦長だったんです」

「そんな……グレアム提督は、それを知っていて」

「私たち、エスティアの生存者から報告はしました。それに基づいて解析を進めているはずです──」

 管理局員を目指すことをクロノが決めたとき、士官学校での勉強と同時に、ギル・グレアム提督と彼の使い魔、リーゼ姉妹の下で魔法戦闘の訓練を受けていた。
 そのときに、グレアムから、昔話ということで聞いたことがあった。
 クライドが死んだ原因となった、過去の闇の書事件。
 家では、リンディはそのことを語ることはなかった。同じ艦隊勤務として事件の顛末は伝わっていたはずである。
 今更、過ぎたことばかりを振り返っていてもどうしようもない、大切なのはこれからどうするかだ──そう、クロノも思うようにしていたはずだった。

 女性は、名前をアインスと名乗った。旧ベルカ系の名前である。
 アインスの語ったことを頭の中で整理するうち、クロノはかすかな引っかかりから、背筋がぞくりとするような予測を思い浮かべた。

「待ってください、アインスさん──グレアム提督は、解析を進めていると言いましたよね?それはつまり、闇の書は今も──」

 うつむいて考え込んでいた姿勢からクロノが面を上げたとき、アインスの視線がふっと逸らされるのを見た。
 つられるようにクロノも視線を上空へ移す。クラナガンの高層ビルが見える。

「──ッ!!」

 閃光が空に走るのが見えた。





 ストームレイダーの照準の中央に、闇の書の管制人格のシルエットをとらえる。
 ヴァイスから見て手前側にクロノの身体があるので、それを避けるようにすると頭部を狙わなくてはならない。このストームレイダーの破壊力なら、人間を胴体中央から真っ二つにできるほどの威力があるが、近くに別の人間がいては巻き添えの危険が高まる。
 今日のクラナガンは雨雲がたれこめ、湿度が高い。弾道の低下を考慮して、管制人格の頭部から7メートル上方を狙う。

 スコープの中では声は聞こえないので、二人が何を話しているのかはわからない。だが、クロノが何かを逡巡するように、管制人格から離れた瞬間をヴァイスは見逃さなかった。

「今です!」

 観測手にも伝え、射撃を決行する。
 あらかじめビルの管理会社には伝えてあるので、弾道に悪影響を与えるサプレッサーは装着していない。空気を割る雷鳴のような魔導弾の発砲音を轟かせ、ストームレイダーが大口径銃弾を発射する。

 目線が合った。
 スコープの解像度では表情を読めるほど拡大はできないが、管制人格がこちらを見た。

 まさか、気づかれた?ヴァイスは頭の奥から血の気が引くのを感じた。この距離では発射から着弾まで、コンマ数秒のタイムラグがある。

「いかん、読まれた!」

 観測手が叫ぶ。同時に、ストームレイダーのスコープが白い魔力光で埋め尽くされるのをヴァイスは見た。

597闇と時と本の旅人 ◆UKXyqFnokA:2012/05/10(木) 21:50:24 ID:AN9gy4xM
 2本の傘を持ち、エイミィは管理局地上本部庁舎への道を早足で歩いていた。

「クロノったら、今から帰るって言ってたのにどこで道草食ってんだか……」

 彼は仕事だけでなく私生活でもまめな人間である。特に時間に遅れるということは考えられない。
 それだけに、万が一事故にでも巻き込まれているのではないか、という恐れもある。

 事故、あるいは事件、と考えて、エイミィもある引っかかりが頭の中ではっきりとした形になった。

「待ってよ……クロノのお父さんが亡くなったのって、11年前なんだよね」

 思わず立ち止まる。
 前回の闇の書事件があったのは11年前。つまり、その当時に管理局員としてエスティアに乗り組んでいたのであれば、当時20歳なら今は31歳というわけだ。アースラでも、クロノとエイミィが特別に若いだけで乗組員の平均年齢はずっと高い。
 あの本局慰霊堂にいた銀髪の女、アインスと名乗っていた彼女が、本当にエスティアの生存者であるのならば、当時どんなに新人局員であったとしても現在は30近いはずだ。
 少なくとも彼女はもっとずっと若く見えた。

 彼女は本当にエスティアの乗組員だったのか?
 そう考えると、恐ろしい想像が浮かび上がる。
 いくらクロノが実力のある執務官だといっても、14歳の少年である。最初から正面切って戦うのならともかく、搦め手を使われたら、色気を使われたら。もし彼女が、クロノを狙っていたら。
 ある意味、エイミィの女の勘だった。

 それを証明するかのように、ビル街の向こうで、激しい魔力弾の閃光がきらめいた。

「クロノ!!」

 傘を投げ捨て、エイミィは全力で走り出す。
 光ったのはおそらく500メートルほど離れた高層ビルの壁面、直後に感じた衝撃は魔力弾が地面に当たったときのもの。
 大きな橋が見えてきて、そこを曲がれば本部庁舎の前だ。ビルの屋上越しに一瞬だけ見えた魔法陣は白いベルカ式だった。市街地で、魔法を用いた戦闘が起きた。それだけでも事件だ。
 クロノが、巻き込まれていたら──!

「──そんな……うそ、でしょ……?」

 エイミィの目の前には、誰もいなかった。
 騒ぎを聞きつけた通行人が遠巻きに現場を見ていたが、その場には、誰も残っていなかった。
 プロテクションで防御したのか、魔力弾の弾痕は扇形に散らばって道路の石畳に穴を開けている。
 開いたまま捨てられた傘が近くに転がり、そのうちの1本は、間違いなくクロノが使っていたものだった。

 立ち尽くしたまま、エイミィの耳には駆けつける警察のサイレンの音も届いていなかった。





 クロノが意識を取り戻したとき、薄暗い部屋の中で剥がれかかった天井の壁紙が見えた。
 幸い、部屋には窓があり、カーテン越しに外の様子が見えたことで、気を失ってからそう長い時間が経っていないことがわかる。
 天気は相変わらず雨模様で、まだ昼間である。着ていた服もそのままで、雨粒の乾き具合からするとおそらく数分程度しか経っていない。
 ゆっくりと身体を起こし、寝かされていたベッドの上に座りなおす。
 場所はおそらくクラナガン市内だろうが、どれほど移動したか。

「気がついたか」

 声がして、振り向く。こちらも、よく見覚えのある姿──しかし、その雰囲気が大きく変わっている。

「われわれを狙撃した者がいた──大丈夫だ。ここは安全だ」

 コートを脱いだアインスは、ブラウスにミニスカートという普段着姿で、冷蔵庫から持ってきたフルーツソーダをクロノに出した。

「──ここはあなたの住まいですか?」

「仮のベッドだ──特定の本拠はない」

「──アインスさん、あなたはいったい何者なんですか」

 単刀直入にクロノは質問した。思考が途中で止められたため、記憶が少々混乱している。橋の上で語り合っていたとき、何をどこまで話して何を考えている途中だったか思い出せない。

598闇と時と本の旅人 ◆UKXyqFnokA:2012/05/10(木) 21:52:13 ID:AN9gy4xM
 アインスはクロノに並んでベッドの端に座り、クロノにソーダの缶を持たせる。そして、クロノの管理局制服のコートに手をかける。

「濡れたままでは身体を冷やす。乾かしておこう」

 クロノも上着を脱ぎ、アインスはクロノの上着をハンガーに吊るす。
 ベッドの上に戻ってきて、隣に座ると、クロノはごくりと喉を鳴らした。外では厚い服を着ていたのでわからなかった、彼女の肌の露出、身体のラインが、すぐそばにある。

「クロノ・ハラオウン──だったな。私は、お前を選んだ。われわれは、お前の協力がほしい」

「われわれ、とは」

 ベッドの上に両手をつき、アインスはクロノに顔を近づける。クロノもさすがに身体を引く。

「ギル・グレアム提督だ。提督は局内で秘密のプロジェクトを進めている、それに協力してくれる者を探している──」

 クロノはソーダの缶を取りおとし、缶はベッドの上を転がって、床のカーペットの上に落ちた。
 目の前に、アインスの顔、そしてブラウスの胸元から、乳房の谷間が見える。こういった状況に、クロノは慣れていなかった。彼女のされるがままになってしまう。

 やがてアインスはまぶたを閉じ、そっと、クロノに口付けた。

 初めての、唇。
 唇を合わせ、揉みあい、吸う。アインスの唇が、ゆっくりと艶かしく動き、ぎこちないクロノの唇をほぐしていく。
 静かに鼻で息をし、唇を密着させる。軽く触れて終わりではない、深く深く吸いあうディープキスだ。それを理解すると、クロノもアインスの肩に手を置く。
 求められて、それに応じる。
 罠とか、そういうのを考えている余裕はない。
 こぼれそうになる唾液を吸い、飲み込む。初めて、他人の体液が自分の中に入った。キス。唇を重ね、そして、互いに求め合うこと。
 片手で倒れそうな上半身を支え、アインスの胸が押し付けられるのを感じる。大きな乳房の重みが、クロノの上にのしかかってくる。ブラウスの下にはブラジャーをつけていないのか、硬い感触が、クロノの胸をこすっている。

「クロノ──本当に、お前は父親に良く似ている──
──クライドの生き写しのように──」

 うつろな意識でベッドに押し倒されながら、その声を聞いたが、まどろんだ意識はそれを言葉として解釈しなかった。





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599SandyBridge ◆UKXyqFnokA:2012/05/10(木) 21:55:31 ID:AN9gy4xM
投下終了です

っと連載なので次回に続きますー
なかなか、シリアスストーリーだと得ろシーンまでもっていくのが大変ですのお(;´Д`)

ではー

600名無しさん@魔法少女:2012/05/10(木) 23:38:25 ID:kIFSufzs
黒乃にくっついてるフェイトちゃん可愛いよチュッチュ

601名無しさん@魔法少女:2012/05/11(金) 00:43:53 ID:igWUut3M
まさかの続きktkr!

いいねいいねぇ、この何ともいえない空気、妖しさ。
実に堪らん。
闇の書がはやての元に行かず、そのままアインスが起動しちゃったというパターンか。
しかもクロノを篭絡しようとか、凄く俺得です。


次回も凄く楽しみにしておりますでよ。

602黒天:2012/05/11(金) 11:05:21 ID:Lu3MKEq6
アインスとクロノメインでシリアス物。
妖気すら感じるこの雰囲気が実にたまらんです。
私の方も投稿します。但し、こっちはアインスとユーノがメインです。

603とあるバカップルの日常:2012/05/11(金) 11:08:02 ID:Lu3MKEq6
黒天です。ユーノ×リインフォース物です。
時系列的には『とある黒翼の天使の恋の歌』の続きです。


無限書庫はーー少なくとも一般区画はーー基本的に無重力である。
だが、一般区画とは別位相に存在する禁書区画には、人工的な重力が生み出され、部屋ごとに区分され、本のジャンル毎に分類されている。

特殊な金属製の書架には異界の禁断の知識を記した本、『死霊秘法』『屍食教典儀』といった地球産の強大な魔導書だけではなく、次元世界の裏側で蠢く怪異について記した書物――例えば『海の祟り神、デイゴン信仰について』『抹殺された闇黒王朝』
『黒の碑に見入られた村』なども存在する。
ちなみにこれ等、禁書の類は一般人は閲覧不可である。



それらの禁断の書物が収められた書架が、所狭しと立ち並ぶ広大な禁書区画の中の1つ、第15禁書区画。そこで本の整理に勤しむ男女が一組。
男は緑のスーツにネクタイ。女は白のブラウスに黒いスカートだ。
男の方は無限書庫司書長ユーノ・スクライア。
女の方はその補佐役兼恋人の『夜天の書』の管制人格リインフォースである。

時空管理局の本局内にある無限書庫だが、民間からの司書も多数居るので、服装についてはかなり自由で私服で勤務している者も多い。
特に禁書区画で働く司書は個性的な連中が多い。
「ユーノ、『金枝篇』全13巻は何処になおしておけばいい?」
「そっちの方になおしておいて、それと『地球皇帝の壮大なる野望』はその側に」
「解った」


「あと『異次元の悪魔及び宇宙忍者共著、光の一族打倒に向けての執念の日々』は第78禁書区画に移しておくよ」
「了解した」



「それから『ある元帥の回顧碌。嗚呼、愛しのジャンヌよ』は、えーと、第20禁書区画、『ルルイエ異本』や『水神クタアト』と同じ区画だよ」
「承知した」



「さ・・・さっきから気になっているのだが、段々、私に近付いてきていないか?」
「うん、君の顔をもっとよく見たくて」
やがて禁書区画の整理が一段落して、ユーノはそのままリインフォースを抱きしめ、その片脚を持ち上げる。その反動でリインフォースの身体が書架に寄りかかる。
「でも見てるだけじゃ物足りなくなって来たよ」
「あっ・・・ば、ばか、よせ、そ、そんな所を・・・」
リインフォースの弱々しい抵抗もなんのその、ユーノは彼女の白いブラウスのボタンを外して、その隙間に素早く手を滑り込ませる。
「き、気持ちは解るが・・・こ、こんな所で・・・」
「気持ちは解ってくれてるんだ、嬉しいね」
「だ、誰が来るか解らないぞ・・・」
そんな事を言いながらリインフォースは積極的にユーノの首筋に手を回してくる。
ユーノも彼女の背に手を回し、その背骨を腰に向けて指で軽く愛撫する。
僅かにリインフォースの腰がピクリと動いた。
「・・・ふーん、感じてる?」
「ば、馬鹿を言うな、こ、こんな場所で・・・」
「そうかな?」
ゆっくりと指を背筋に向かって上昇させていく。
「んあ・・・んふあぁっ・・・あふぁん・・・」
思わず出てしまったリインフォースの声。彼女自身も「しまった」と思ったらしい。
ユーノはその悩ましい声を大きくしたくて、指を肩甲骨にまで回す。
手で彼女の肩を抱え込んだ格好だ。同時に腰を擦りつけ、硬くなり始めている股間の肉棒で、彼女の‘魅惑の三角形’の辺りをスカート越しに刺激した。

604とあるバカップルの日常:2012/05/11(金) 11:08:53 ID:Lu3MKEq6
「んあ・・・んふぅ・・・あ、はあぁっ・・・ん、んん・・」
更にユーノは、リインフォースのブラウスの前を肌蹴けさせる。
お洒落な黒紫のブラジャーに包まれた乳房がこぼれ出てきた。
一方、リインフォースの方も甘い吐息を漏らしながら、ユーノの肩から首筋へ細い指を走らせた。たおやかな指の感触にユーノは思わず身震いした。
「ふふっ・・・可愛い・・・」
蕩ける様なリインフォースの微笑み。
僅かに小首を傾げ、滅多に誰にも見せないリインフォースの魅惑的な笑み。
彼女がこんなーー‘1人の女’――としての表情をする事を知る者は少ない。
やや潤んだリインフォースの紅い瞳が、天より堕ちた堕天使の如くユーノを幻惑する。
胸の奥にこみ上げて来る甘酸っぱい感情。
ユーノはゆっくりと愛撫の手を前に回す。
邪魔なブラジャーをズリ上げると、実に魅惑的な曲線を描くリインフォースの豊麗な乳房が剥き出しになった。
「・・・あ、ふぁ、ここまでするか?」
「うん、だって大好きな君とだから、途中でなんて止まれないよ」
そう言ってユーノは、うなじから肩口に軽く口付けた。
リインフォースが身体を震わせる様子が首に回した腕から伝わってくる。
ユーノは片膝をあげ、もっと直接的にリインフォースの秘部を愛撫した。
スカートやショーツ越しとはいえ、その上から膝でグリグリとやられたら淫核も随分と刺激されているに違いない。
「・・・あ、あ・・・ん、んん・・・・」
無理矢理口を閉じる様な声を漏らし、リインフォースは魅惑的な身体を、くの字に折り曲げた。その余りの可愛らしさにユーノの中のSな部分は刺激された。
ユーノは下から掬い上げる様に豊かな膨らみを掴むと、ゆっくりと揉み解し始めた。
「あっ・・・んあ、ふあぁっ・・・む、胸が感じるぅ・・・こ、このおっぱいフェレット・・・」
「凄く感度がいいね。興奮してる?」
「そ、それはお前もだろう? ズボン越しに股間のモノが硬くなっているじゃないか」
「ま、まあ・・・そうだね」
図星を差されて、ユーノは少し焦る。
「ふふっ・・・どうだ、入れたいか?」
リインフォースは恋人の心情を見透かした様な目でユーノを見た。
潤んではいるが、同時にユーノを誘惑する様な挑発的な目付きだ。
「そ、それほどには・・・」
ユーノは虚勢を張ろうとした。
だがリインフォースはニヤリと口の端だけで笑い、正面からユーノを見た。
「ほう、それだけ硬くしているのに・・・か?」
「・・・・・」
確かにリインフォースに指摘された通り、ユーノの股間のそれは勃起して、ズキズキと疼いている。全体が煮える様に熱くなり、疼く様な感覚に包まれ、何かに突っ込みたくて仕方が無い。いや、『何か』じゃない。
食い千切る程にグイグイ締め付けてくる目の前の彼女の『アソコ』に入れたいのだ。
鳩尾辺りに熱い物がドロドロと渦巻き、ユーノの下半身が疼いていた。

605とあるバカップルの日常:2012/05/11(金) 11:09:24 ID:Lu3MKEq6
「どうだ? 入りたいだろう?」
「う・・・うぅ・・・」
ユーノは自らのプライドと、下半身から湧き出る欲望の板挟みになる。
ここが職場の無限書庫で、その中でも禁断の危険極まりない書物を収めた区画だという事はまるで問題にならなかった。問題なのは明らかにリインフォースに誘惑されているというのに、あっさりとそれに乗ってしまっていいのかという事だ。
何故か負けた様な気分になって口惜しい。
数秒の逡巡の後、リインフォースの黒いストッキングを破き、たっぷりと淫蜜を吸い込んで、グショグショになった黒紫のショーツを横にずらした。
「ふふっ・・・赤くなって凄く可愛い」
愉快そうなリインフォースの小さな囁き声が耳元で聞こえ、ユーノは耳元まで真っ赤になる。それでも挿入を止めようとは思わなかった。
リインフォースは片脚をユーノの手に絡ませる様に上げた。
「何だ、君だって入れて欲しいんじゃないか」
「馬鹿を言え、私はお前を手伝っているだけだぞ」
あくまでもリインフォースは澄ましたものだ。
その割には頬が薄っすらと朱に染まり、黒紫のショーツはグッショリと濡れているが。
ユーノは淫蜜をしとどに垂れ流す淫穴に、熱く滾る肉棒の先端を押し付ける。
そしてリインフォースの体重を利用して、ゆっくりと肉棒を彼女の中に埋没させていく。
相変わらず、彼女の淫筒は狭くてキツイ。
挿入するだけで肉幹が削り取られそうだったが、それが物凄く気持ちがいい。
「あ・・・あぁん、んふあぁっ・・・ひあぁん・・・」
異物が侵入してくる感覚に、リインフォースが喘ぎを漏らす。
ユーノに捕まったリインフォースの手が僅かに震えた。
「あふ、あぁん・・・あひぃ・・・うっ、んうぅっ!!」
リインフォースの表情は恍惚に潤み、息を荒くしていた。
熱い淫蜜が肉棒を回りこんで、床の石畳にポタポタと滴り落ちた。
「どうする・・・リインフォース、このまま、此処でイってしまいたい?」
「くぅ、お、おのれ・・・な、生意気な・・・」
およそ情事の最中らしからぬ言葉を漏らしながらリインフォースは上目遣いにユーノを睨んだ。潤んだ瞳での上目遣いは、ゾクゾクする程に可愛らしく愛らしかった。
ユーノは腰を回転させて、彼女の内部をズボズボと掻き回した。
肉襞は肉棒の動きに敏感に反応して食い殺さんばかりの勢いで擦り、ギュウギュウと締め上げてくる。まるで無数の蛇が肉棒に絡みついてくる様な快感を味わいながら、ユーノは腰を円を描く様に動かした。
挿入角度のせいで普段あまり触れられない様な場所が擦り上げられて、その何処かが性感帯なのだろう。時折、リインフォースは火照った身体をビクビクと震わせた。

606とあるバカップルの日常:2012/05/11(金) 11:10:01 ID:Lu3MKEq6

「・・・ん、んむっ、ちゅ、ちゅる・・・ん、はむぅ・・・」
不意にリインフォースは抱きつく様にして口付けてきた。
縋りつく様な、貪る様な口付けだった。
柔らかく、甘く、例えられない程の極上の快感がユーノの唇を塞いだ。
「ん・・・んちゅ、れろ・・・ちゅぷ、んむ・・・れろぉ・・・」
対抗する様にユーノは、リインフォースの腰を強く引き寄せ、胸を強く揉みしだく。
手の中でツンと尖った突起が転がる。コリコリとした独特の感触が実に楽しい。
「あひっ・・・ん、んっ・・・あぁ、んふあぁっ・・・」
送り込まれる快感に耐え切れず、リインフォースがユーノの唇から離れた。
魂を抜き取られそうな程の快感が、ユーノの唇を中心に広がっていた。
抵抗する気力が根こそぎ奪われてしまう寸前だった。
「ひ、卑怯だぞ・・・そ、そんな反撃は・・・はうんっ!?」
文句を言いかけたリインフォースは、ユーノの腰の一撃で、また快感の甘い喘ぎ声を漏らす。その様子に気をよくしたユーノは、断続的に突き込んだ。
反射的にリインフォースは眼を閉じて顎を引いた。
どうやら軽い絶頂を繰り返し味わっているらしい。
意思的には出来ない、不規則な肉襞の動きがそれを証明していた。
「・・・くぅぅ、ん、うぅ、あ、はぁん・・・ん、んはぁ・・・」
雪の様に白い肌を朱に染め、リインフォースが首を左右に捻る。
彼女の流麗な銀髪が振り乱され、粉雪の様にキラキラと煌く。
ユーノは彼女の髪や体から立ち昇る甘い匂いを吸い込みながら、攻勢を緩めない。
肉付きのいい太腿をしっかりと抱え、グリグリと腰を押し付ける。
無論、肌蹴た乳房への刺激も忘れない。
ユーノの胸板で、乳房の頂点を擦り上げられる度に悩ましく喘ぎ、豊満な肢体を妖艶に色づかせてリインフォースは身悶える。
「そろそろイってしまいそうなんじゃないの、リインフォース?」
「こ、こんな所で・・・こんな所でイってしまったら、あぁん・・・」
口を開けば、漏れでてしまいそうになる喘ぎ声を必死に抑え、リインフォースは豊麗な肢体を押し付けてくる。全身が小刻みにピクピクと震えている。
ユーノはリインフォースの右足を後ろにやや引き、腰を深々と突き刺した。
「はぅん、い、いい・・・そ、そんなに深く突かれたら、あぁっ、す、凄く気持ちいい・・・」
「もう、イっちゃうかな?」
意地悪にユーノは、彼女の耳元で囁きかけた。
「・・・ん、んくっ、はふぅ・・・う、うぅ・・・」
歯を食いしばり、何度も何度も縦に頭を振って、リインフォースは身体を揺すった。
髪の毛が辺りの禁書を叩き、唸り声ともつかぬ音を立てた。
巻き起こる風には、魔導書が孕む異次元の瘴気とリインフォースの甘い匂いが混ざり合っていた。瘴気の匂いすらも打ち消す、淫らで甘い香り。

607とあるバカップルの日常:2012/05/11(金) 11:10:33 ID:Lu3MKEq6

「・・・ん、んくっ、ひぃん・・・あ、んふあぁっ、はふあぁん・・・ぃ、いく・・・」
職場での情事の果てに絶頂に達するのが恥ずかしいのか、喘ぎを出すまいと堪えるリインフォースだったが、遂に限界が訪れた。肉襞の蠕動で彼女が絶頂に達したのだという事が、肉棒を通してユーノにも感じ取れた。
肉襞が精液を搾り取ろうとするかの様に震え、入口から奥に向かって小刻みな動きを繰り返す。肉棒の裏から合わせ目まで、ユーノの肉棒の最も敏感な部分をこれ以上無い程に的確に愛撫してくる。ユーノ自身の下半身も限界だった。
ユーノはそのまま、リインフォースの内部に自らの精を解放する。
剥き出しの結合部で大きく肉棒が震えて、肉棒が消滅したかの様な大きな開放感がユーノの脳髄に暴風雨の如く襲い掛かった。
「・・・はぁんっ!!」
短く、しかし少々大きめの声でリインフォースは絶頂の声を上げた。
その体内には、ユーノの精液が暴れ狂っているだろう。
「んく、ふあぁっ・・・」
心地良さそうな声を漏らしながらリインフォースは身体全体を大きく震わせた。
そのまま彼女はユーノを引き寄せると、強く抱きしめた。
彼女の肘や太腿がガクガクと痙攣していた。
想像以上に興奮したのか、或いはこの体位での結合が身体に負担をかけたのか。
「・・・あ、んあぁん・・・凄く気持ちよかったぁ・・・」
熱い息を漏らしながらリインフォースは、そのまま体重を全部ユーノに預けてきた。
そしてユーノの耳に舌を這わせ、囁きかけてくる。
「・・・まだまだ、出来そうだな。この続きは・・・私の家でしないか?」
「えっ?」
「だ、だから私の家に来ないかと・・・」
確かに今日の無限書庫の仕事はこれーー第15禁書区画の整理――で終わり。
昔程、ハードな職場では無くなったから、こうして定時前に上がれる日もある。

「な、何度も言わせるな、来るのか、来ないのか」
「う、うん、喜んで行きます」
明日は休日なので、八神家に泊まっていってもいい。
フェレットになったユーノを大事そうに抱きかかえ、身嗜みを整えたリインフォースは唸りとも悲鳴ともつかぬ音が絶えず漏れる無限書庫の禁書区画を後にした。



無限書庫からリインフォースの家、つまりミッドチルダ南部の八神家へ。
どうやら今日は皆、それぞれの用事があって外出しているらしい。
その為、リインフォースの部屋――正確には寝台の上で2人っきり。
相思相愛の男女2人が人目につかない部屋で行う事等、相場は決まっている。

リインフォースの柔らかい乳房が、硬くなった肉棒を両脇から締め上げる。
そしてリインフォースは、いきなり肉棒の鈴口に口付けた。
強烈な電撃が走った様な快感に、ユーノは思わず声を上げていた。

608とあるバカップルの日常:2012/05/11(金) 11:11:44 ID:Lu3MKEq6

「ふふっ、敏感だな。お前のここは」
「そう言う君だって、ここがこんなに・・・」
硬く尖り始めている乳房の突起を、ユーノは指先で弄くった。
甘く切なそうな声を上げて、リインフォースが身悶えた。
仕返しとばかりに、リインフォースが肉棒の先端に啄ばむ様に口付けた。
敏感な粘膜に刺激を受けて肉棒がビクンと跳ねた。
「ふふっ、ビクビクと反応して・・・」
2つの乳房で挟んでリインフォースは再び肉棒を扱き始めた。
胸の柔肉の張り、乳房越しに伝わる手の動き、胸の谷間から覗く肉棒の先端、複数の要素が絡み合って、説明できない程の快楽を与えてくれる。
「本当に気持ち良さそうだな、それでは両方、同時にやってみるか」
リインフォースは肉棒を乳房で挟みこみながら、緩急をつけて前後させた。
同時にチロチロと舌を出し、飛び出た肉棒の先端部に触れてきた。
それは触感だけでなく、視覚的効果も絶大だった。
形のいい唇から伸びる舌が、白い胸の谷間から飛び出してくる赤黒い肉棒の先端部をペロペロと舐める。肉棒が熱く蕩けて、崩れていってしまいそうな錯覚を覚える。
実際には硬く、リインフォースの柔らかい胸の中を貫かんばかりに震えているのに。
「・・・んっ、んちゅ、ちゅぱ・・・れろ、んむぅ・・・」
リインフォースもまた、顎を引いて、思い切り肉棒の先に近付こうとしている。
出来る限り舌先が触れる部分を増やしたいのだろう。
そしてカリの裏筋の敏感な部分が丁度、リインフォースの乳房の裾野に当たり、痺れる様な快感を絶え間なく与えてくる。
肉棒全体は柔らかい乳房に包まれ、先端を舌先で刺激され、肉棒裏の敏感な部分は豊かな胸の谷間に擦られる。淫筒で味わうのとは異質な快感が一気に襲い掛かる。
ユーノの意思とは無関係に肉棒はビクビクと震え続け、脈動している。
「ヒクヒクと動いて・・・気持ちいいんだな、それではこういうのはどうだ?」
自分の整った頤を、リインフォースは肉棒の先端に押し付け、緩やかに動かした。
それは舌の様な粘膜の快感は無かったが、もっとはっきりとした刺激をもたらした。
先端部の裏の合わせ目を擦られ、脳天を貫く様な快感がユーノの背筋を走った。

609とあるバカップルの日常:2012/05/11(金) 11:12:15 ID:Lu3MKEq6

「お前の喘ぐ顔が凄く可愛い・・・ふぅ、私も身体が火照るぞ、ん、ふあぁん・・・」
妖艶に笑いながら上目遣いでリインフォースは、ユーノを見上げた。
肉棒を擦り上げる為に割と激しく動いてるせいか、或いはパイズリという行為自体に興奮しているのか、リインフォースの頬がかなり上気している。
その赤らめた顔と、半眼の潤んだ紅瞳がとてつもなく色っぽい。
そこへ彼女の熱い吐息がかかると、肉棒が蕩けてしまいそうな感覚に襲われる。
爆発してしまいそうな程に肉棒全体が熱い。
「どうだ・・・感じるか?」
「うん、感じるよ。君こそ、頬が染まって凄く色っぽいよ」
「い、色っぽい・・・そうか、色っぽいか・・・」
照れているのか、パイズリ行為の興奮とは違った体温の上昇でリインフォースの肌の赤みが更に増した。雪の様に白い肌が朱に染まり、実に淫蕩な色香を振りまく。
「そんなに色っぽいなら、私の胸と口でイってくれ、お前の熱い精液を飲ませてくれ」
そういうと、リインフォースはパイズリの速度を上げた。同時に、その大きな乳房全体を使って、熱を持った肉棒の根元からカリ首まで丹念に揉み上げてくる。
「う、あぅ・・・ふぅ・・・」
「どうだ、感じるか?」
そう言ってリインフォースは、肉棒の先端部の割れ目に舌を這わせた。
敏感な場所に、粘液の生暖かい感触が触れ、快感のボルテージが上がる。
「・・・あ、も、もう駄目、イきそう・・・」
「イっていいんだ・・・私にお前の熱い精液をご馳走してくれ、お願い・・・」
上目遣いの潤んだ瞳に、最後の一言で、ユーノの興奮は臨界点を超えた。
肉棒が脈打ち、白い粘液が勢いよく飛び出す。
「・・・きゃっ!?」
リインフォースは小さな叫び声をあげたが、白い粘液はべったりと彼女の顔や銀髪に張り付いた。両側から乳房に押さえられているにも関わらず、肉棒は暴れ馬の如く、奔放に跳ねまわり、粘液を撒き散らした。
当然、リインフォースの口の中にも。彼女はその粘液をコクンと飲み干した。
「あ、んむ・・・これがお前の精液の味、相変わらず濃厚で少し飲みにくいな」
口の端についた白い粘液を、小さく舌を出して舐め取った。
その仕草はゾクゾクする程に色っぽく、ユーノは再び肉棒が硬くなるのを感じた。
「・・・ふふっ、まだまだ元気そうだな、物足りないんだな・・・私の中に入りたいか?」
「うーん、そうだな」
「どうする・・・私の方はもうこんなに・・・」
リインフォースはスカートの中に手を突っ込み―――

「・・・濡れているぞ」

――――引き抜いた指先には、透明な淫蜜の糸が纏わりついていた。

「じゃあ仕方ない、入れよう」
「何が仕方ない、だ。本当はお前の方が私に入れたくて仕方ないくせに」
ユーノの軽口にリインフォースは愉快そうに笑い、ユーノを床に寝転ばせ、スカートの下からショーツを下ろした。
グッショリと濡れた黒紫の布が太腿に纏わりつきながら降りてくる。
「お前のせいでこんなに濡れてしまったぞ、キッチリ責任は取って貰うからな」
悪戯っぽく笑ってリインフォースは、ユーノの上に乗り、ゆっくりと腰を落とし始めた。内部のざらついた肉襞がまるで、飢えた獣の様に肉棒に食らいついてくる。

610とあるバカップルの日常:2012/05/11(金) 11:13:03 ID:Lu3MKEq6

「ん・・・あぁん、ふうぅ、は、入ってきてる、奥にまで入ってきてるぅ・・・あぁ、んあぁ・・・」
甲高い嬌声をあげてリインフォースは腰を完全にユーノの上に乗せた。
肉棒の根元までが、リインフォースの中に飲み込まれた事になる。
「な、何だか入れているだけで・・・感じて・・・ぁ、んあぁっ・・・た、たまらない・・・」
「に、肉襞が動いて・・・凄く気持ちいぃ・・・あ、ふあぁっ・・・」
ユーノとリインフォースは繋がったまま、お互いの感触を感じあう。
2人の結合部から溢れる様に、淫蜜が垂れ、ユーノの股を濡らして滴り落ちる。
「君が上だから、君が気持ちよくなる様に動いてみてよ」
「よし解った」
ユーノの言葉に、リインフォースはゆっくりと前屈みになり、腰を前後に動かし始めた。
挿入したままの肉棒が前後に角度を変えながら肉襞に扱かれ、絞られる。
ヌチョヌチョと粘着質の音がスカートの下で鳴り響き、実に卑猥な気分にさせられる。
「・・・んく、ふあぁん・・・あぁっ、ん、んん・・・はあぁん、ユーノ、凄く気持ちいぃ・・・」
ユーノの腰の上で動くリインフォースは、全身を激しく動かしているせいか、それとも身体が火照っているせいか、肩で息をする程に荒い息を吐いている。
肌蹴けた、形のいい豊かな乳房がユサユサと揺れ、興奮を煽る。
「・・・ん、あぁん・・・ふ、ふあぁ、い、いい・・・んん、くふあぁん・・・ひあぁん・・・」
リインフォースは魅惑的な太腿でユーノの腰を挟み、自分の下腹部を密着させた。
そのまま身体を伸ばす様に何度か腰を動かす。
快感はそれ程でも無いのだが、リインフォースが一生懸命、自分を気持ちよくさせようとしてくれている気持ちが伝わってきて、ユーノは嬉しくなった。
「・・・お、お前の方も突いてくれっ!!・・・わ、私の一番深い場所を・・・ふあぁん・・・」
誘う言葉に応じて、下からゴリゴリと力の限り突き上げる。
リインフォースの細く流麗な銀髪が広がって、跳ねる。
「こ、このままではイってしまいそうだ・・・あ、あぁ、はあぁぁっ・・・1!」
「うん、いいよ、イってしまっていいよっ!!」
リインフォースが痙攣した拍子に、淫筒が締まってユーノを駆り立てる。
ザワザワと股間に蟠っていた熱は一気に、吹き上げていった。
「・・・あ、んあぁっ・・・あぁ、んうぅ・・・ふあぁ・・・・ひぃん・・・」
感極まった喘ぎを漏らしながら、リインフォースは大きく息をついた。
そんなリインフォースの姿を眺めながら、ユーノは心地よい疲労感に意識を手放していく。その眼を閉じる瞬間、リインフォースが穏やかに微笑んだ気がした。

611とあるバカップルの日常:2012/05/11(金) 11:13:52 ID:Lu3MKEq6

その頃―――居酒屋『ユイドラン』
その一角の席はやたらと賑やかだった。
「女の魅力は即ち胸だ、乳房だ、おっぱいだっ!! 見るがいい・・・主はやてに‘至宝’と言われた、これを!!」
いい具合に酒の入ったシグナムが突然立ち上がると、首都航空隊の制服の前を肌蹴けた。赤紫のブラジャーに包まれた、豊かな膨らみがこぼれ出た。
更にシグナムは向かい側で呑んでいたヴァイスに突き出す様にして、左右に振ってみせる。その度に魅惑的な胸部の‘至宝’も挑発的に揺れる。
「どうだ・・・ヴァイス、これの魅力にお前は抗えまい・・・?」
「は、はい・・・姐さん、凄いっす。これは反則っす・・・」
コクコクとそれしか出来ない機械の様に頷くヴァイス。
恋人の魅惑的なおっぱいに抗う術などあろうか。

「何を戯言言ってるんだい、女の魅力は尻だよ、尻っ!!」
シグナムの横で酒をぐびぐび呑んでいたアルフが唐突に立ち上がり、着ていたGパンを脱ぎ捨て、テーブルの上に乗った。
上はタンクトップ、下は桃色のショーツという格好で尻を振ってみせる。
「どうだい・・・ザフィーラ、アタシの尻は凶器だろう? 反則だろう?」
「そうだな、私もそう思う。だから、テーブルの上から降りてGパンをはけ、はしたない」
完全に出来上がっている恋人の様子に頭を抱えながら、ザフィーラはチビチビと酒を口にする。幸い、閉店間際の店内は殆ど客の姿は無いが、恥ずかしい。
「まあ・・・アタシは尻だけじゃなくて、胸も完璧だけどねえ・・・ヒック、剋目して存分に見るがいいさね、このおっぱい!!」
ザフィーラの苦言を聞き流したアルフは、黒のタンクトップを勢いよく脱ぎ捨てた。
桃色のブラジャーに覆われた、白く豊かな膨らみが露になった。
「ほう・・・確かに見事な胸だが、大きさは私の方が上だな」
「はっ・・・大きさだけで胸の優劣が決まると思ってんのかい、随分とお目出度いねえ、烈火の将、張りや柔らかさも重要な要素さ」
「ふん、そんな事は先刻承知・・・私の胸は大きいだけではなく、張りや柔らかさも備えているぞ、そこに居るヴァイスや主はやての保証付きだっ!!」
「でも、大きさではリインフォースに負けてるんだろう? 張りや柔らかさではアタシの方が上だというのは、変わらないけどねえ・・・」
「昔は、そうアイツが意識や人格を別の本に移し変える前は、私の方が大きかったんだぞ、主はやてがアイツの身体データを移し変える時に弄くったからで・・・」

最早、酒の味など楽しむ事を忘れた様に、彼女達は暫くの間、喧々諤々の言い争いを続けていたが、最後を制したのは、店主のゼストから連絡を受けて来たシャマルであった。具体的にはリンカーコアぶち抜きで。

「それじゃ、ザフィーラ、アルフを背負って。このまま家に連れて行きましょう。それとヴァイス君、シグナムの方はお持ち帰りしていいから」
「了解した」
「了解っス」
こうして彼らはゼストに見送られながら『ユイドラン』を後にしたのだった。

612とあるバカップルの日常:2012/05/11(金) 11:14:23 ID:Lu3MKEq6

身体を包み込むのは、柔らかい布の感触。
そして芳しい香り、穏やかな吐息。ここは何処だろうと眠りの覚醒の境目で思う。
ゆっくりと湖の底から浮かび上がる様に、目が覚めていく。
ふと、自分が何処に居るのだろうと、ぼんやりとした視線でユーノは辺りを見渡した。
柔らかく沈み込む様な、敷布。甘い匂い。
夢すらも見ない、深い眠りの中で感じていたものは、これだったのだろうか。
「・・・お目覚めだな、ユーノ」
「あ・・・リインフォース?」
「此処が何処か、解るか? 私の部屋だ。私も先程起きたばかりだが」
一糸纏わぬ姿のリインフォースが側に横たわっている。
そうだった、彼女の部屋で情事に及び、その後、眠ってしまったのだろう。
力を抜いてユーノは横たわる。たった今、眠りから醒めたというのに、また眠りの国に旅立ってしまいそうな心地だった。
「まだ、眠いだろう? ゆっくりと休むといい。この頃、働き詰めだったからな」
「うん・・・もう少し寝かせて貰うよ・・・」
大きく息を吐きながら、身体の力を抜く。
フェレットモードになれば、回復も早いのだが、それは情緒に欠けるだろう。
「さあ、来るといい・・・眠るならば、私の胸の中で」
「んん・・・リインフォース・・・」
優しく囁いてくる彼女の柔らかな肌に、ユーノは頬を寄せる。
微かな月明かりが差し込んでくる静かな一室で、眠りに落ちる。




心地よさそうに寝息を立てるユーノを腕の中に収め、リインフォースは微笑んだ。
一階の方では、ザフィーラやアルフ、シャマルの話し声がする。
「そういえば今日はザフィーラ達も休みだったな。まあいい・・・私も寝よう」
彼の温もりを堪能しながら、やがて彼女自身も眠りに落ちていった。

613黒天:2012/05/11(金) 11:19:23 ID:Lu3MKEq6
これにて終了でござる。
ユーノとリインフォース、バカップル。
禁断の魔導書が並んでる場所でエッチするなんて・・・いや、させてるのは私ですけど。

614名無しさん@魔法少女:2012/05/11(金) 13:22:59 ID:ZMI36a0c
>>613
投下GJ銀髪巨乳バンザイw
この後ザフィーラとアルフに見られて4Pになるのか(ぉ

>>『異次元の悪魔及び宇宙忍者共著、光の一族打倒に向けての執念の日々』
あいつら、ある意味なのはさんより不屈=しぶといからな…

>>禁断の魔導書が並んでる場所でエッチ
「おのれおのれおのれぇぇぇ邪神や性職者どもの如き妾への当て付けかぁぁぁ!!」
などという怨嗟が『死霊秘法』から漂ってそうな気がw

615名無しさん@魔法少女:2012/05/11(金) 19:42:44 ID:a05p7csE
>>613
毎度毎度GJ! そして本編そっちのけに気になる小ネタ
>>『地球皇帝の壮大なる野望』
凄い ヘタレスメル
>>「あと『異次元の悪魔及び宇宙忍者共著、光の一族打倒に向けての執念の日々』
あんた達、連中が太陽作った時に滅ぼせば済んだよね?
>>「さあ、来るといい・・・眠るならば、私の胸の中で」
ドラクエなのか北斗なのか…

616名無しさん@魔法少女:2012/05/11(金) 19:46:54 ID:a05p7csE
ごめんsage忘れ

617名無しさん@魔法少女:2012/05/11(金) 21:54:53 ID:oHD1alsg
Stsを見てるとVのノーヴェとルーテシアが別人に思えてくるな

618名無しさん@魔法少女:2012/05/11(金) 21:57:35 ID:GswZXE.A
やだなぁ、ViVidにルーテシアなんていませんよ

619名無しさん@魔法少女:2012/05/12(土) 14:32:03 ID:AvJBIERY
まさか連続でアインスSSがくるとは、なんというスーパーアインスタイム・・・

こうやってもっとアインスのSSが増えるといいね




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