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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第113話☆
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――― 回想 ―――
「ねぇちょっと、見たシュテるん!?
今のヒト、あ〜んなにいっぱいキャンディあったのに、僕にはこれっぽっちしかくれなかったんだよっ!」
「お菓子は1日3個までというのが、王とユーリの立会いの下で取り決められた厳然たる律令です。
これに対して不服を唱えるのは紫天の主と闇統べる王、その両者に刃を向けることになりますよ」
アースラのスタッフから受け取ったキャンティーを見ながら、レヴィは、開口一番、恩知らずにもそんなことを言ってのけた。
ミッドにはもちろん、ホワイトデーなる習慣は存在しない。
レヴィが小耳に挟んだ管理外世界のイベントに付き合い、艦内のお菓子を振舞ってくれた親切なスタッフが居ただけだ。
キャンディは簡素だが手作りの包装で小分けにされており、作った者の心配りが感じられる贈り物である。
しかし『キャンディーがもらえる日!』と叫びまくった少女の期待と欲望を満たす量ではなく、おかんむりの様子だった。
ちなみに―――今のレヴィの髪は金色、纏うバリアジャケットの色は黒地に赤の縁取り。
黙っていれば、遠目にはまるっきりフェイトである。
自らの外見色彩を変調させる、魔力運用の基礎訓練を兼ねたシュテル発案の『オリジナルごっこ』の最中なのだ。
「違うってば。いくら僕でも、食べるのはユーリと王様の言うこと聞いて3個までだよ。
でもあんなにいっぱいあるんだから、1ヵ月後までとか1年後までとかの分もいっぺんにもらえていいと思わないかい!?」
「今のあなたのように皆が望めば、収拾がつかなくなるからですよ。それゆえの取り決め、すなわち法の制定です。
いい機会ですから、王やユーリの名を地に落とさぬためにも、我欲を抑えることを学びなさい」
「う〜。水色のまんまるのだけでも僕の臣下ってことで、全部僕のところに保護できないのかな。
あ、もちろん赤いのはシュテるんので、紫のは王様のだから、ひとりじめはしないよ?」
「聞き分けなさい。ここは我らの居た艶やかな闇の中と異なり、法と資本が治める世界です。
より以上を望むならば腕力での解決は許されず、飴の持ち主が納得しうる対価を支払わねばなりません」
「たいか……って?」
「管理・管理外を問わず、ほとんどの世界では貨幣がその役割を担っているようですが、当然、我らに手持ちはありません。
いずこかで労働を行い、対価としてまず貨幣を受け取って、飴と交換するか。
もしくは直に飴の持ち主と交渉して、その者の願望を満たす代わりに飴をもらうという契約を成すか。
つまりは……」
「あーもぅ、難し説明はいいからさ、どんなことすればいいのか手っ取り早く教えてよ。
僕にも出来て、すぐに・いっぱいもらえそうなヤツをさ!」
「そうですね、さしあたっては飴の持ち主の欲求を満たすことです。
貨幣経済の浸透した世界において、元手なく短時間で行え、かつ普遍的な要望のある対価の支払い。
単純に考えて、『性欲』を満たす事ですかね」
「せいよく?」
「実体化して間もない我らには無縁のものでしたが、これから先、関わらぬわけには行かぬものです。
いずれ通らねばならぬ道、この機会にあなたも学んでおきなさい。
幸いここに、性欲とその満たし方を理解するために某執務官(15歳)の部屋から失敬してきた書と道具があります。
ここで実践して飴の持ち主に施し、対価として受け取ればよいのですよ」
「だからもうちょっと……」
「わかりやすく言い換えましょう。それが出来れば飴がもらえます。
『目の前にいる飴の持ち主を、どんな手を使ってもいいから悦ばせなさい。全力全開で』ですね」
「さっすがシュテるん、わっかりやすい!」
「えっへん。もっと褒めてもいのですよ?
……では実践です。今からその身に成された事を、経験として刻みなさい」
それまで変わらぬすまし顔で語ってきたシュテルが薄く―――嗜虐の笑みを浮かべたように見えたのは気のせいか。
某執務官(15歳)秘蔵の指南書を片手に、荒縄や革ベルト、はては電動音を発する器具を手にしてレヴィへと向き直った。
―― 回想終了 ――
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