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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第109話☆

77それぞれの聖夜 2/3:2010/12/26(日) 02:23:59 ID:pDThWrzU
ヴィヴィオも半分手伝ったけど、クリームをデコレートする段階で「ダメ! わたしがパパのためにやるの!」と、
どう考えても園児並みの拒絶を受けたので仕方なく諦めた。
そこがなのはの可愛いところでもあって、ユーノが惚れたのも分かるのだが……
「何かもういいや。アインハルト、手、繋ご?」
「はいっ」

頭を切り替えて、いちゃいちゃモードに突入することにした。
まだまだ両親みたいには思い切れないけど、大好きなアインハルトと一緒にクリスマスを過ごすのは、
嬉しすぎて飛び上がりそうだった。
「リオ、あーん」
「あーん」
隣で、二人もすっかり自分たちの世界にのめり込んでいる。
料理を取ったり、口移ししてみたりと、ひたすら甘い空気に浸り続けていた。
「アインハルト、だーいすき!」
「私もですよ、ヴィヴィオ」
そして静かに、クリスマスパーティーの夜は更けていった。
その外では、真っ白な牡丹雪が音も立てずに降り積もっていった。

***

その頃、海鳴のハラオウン邸では、フェイトが玄関口で心底驚いていた。
海鳴にも雪が降っていて、景色を白く染めていた。
「お兄ちゃん! エイミィ姉さんも!? 出張じゃなかったの?」
「いや、急遽キャンセルにした。ありとあらゆる理由を思いつくのに、艦のメンバー全員で会議をしてね」
休暇をリンディとカレル、リエラと一緒に過ごすはずだったが、思いがけず兄夫婦が帰って来たのだ。
ニヤリと笑ったクロノ。その後ろを小突いたのは、すっかり背を追い抜かれたエイミィ。
後ろから抱きついて、うにうにとほっぺたを捏ね回す。
「いつの間にそんなに偉くなったのよ? ねぇ、クロノ艦長?」
「う、うるさい! 大体僕はもう二十も後半だぞ! いつまでも子供扱いしないでくれ!」
「いくつになっても、あたしより年下でしょ。生意気な子だね、えいっ」
ぽかんと見上げているカレルとリエラ。ようやく両親が帰ってきたことを実感すると、それぞれの胸に抱かれていた。
「クロノは羨ましいね。私も早く結婚したいなぁ」
でも、まだ仕事が忙しすぎる。もう少し落ち着いてからでないと、彼氏の一人でもできたところで会えそうにない。
そうこうしているうちに、エリオとキャロがルーテシアを連れて部屋に入ってきた。
「お世話になりますー!」
「お久しぶりです、クロノさん、エイミィさん」
「あの、これ、やっぱり私は場違いじゃないかしら……?」
ルーテシアが家族の空間にいる中、リンディがそっと寄ってきた。
そしてその手を優しく引いて、部屋の中へと誘う。
「せっかくのパーティーだもの、あなたも楽しみなさい。さ、料理もできてるから」
「……はい!」
元気よく返事をして、エリオとキャロを両腕で抱くルーテシア。
それを見ていたフェイトは微笑みながら、ぱたぱたとキッチンまで駆けていった。
その後……

「なーんでエリオはキャロとばっかりいちゃいちゃするのよぉ……私ともいちゃいちゃしなさいよぉ……
私はもう準備おっけーなんだからねぇ……」
「なのは、なのは、なのはぁ……お幸せにねええええええええええええええええ!
ユーノ、私と代わってええええええええええええええええええ」
女二人で壮絶に絡み合っていたフェイトとルーテシアだった。


バニングス家では、アリサがすずかを招いて、二人だけのクリスマスパーティーを開いていた。
すっかり大人になった二人はビンテージのワインを傾けて、ちびちびと飲む。
忍は恭也と一緒に香港へ旅行へ出ていた。
ノエルとファリンもタイミングよく休暇を取らせて、今すずかはアリサの部屋で半分同棲している。
「ねぇ、あたし達って他に過ごす相手いないのかしら……そりゃ確かに女二人ってのは気楽だし、
すずかと一緒にいるのは楽しいけどさ」
「楽しいなら、それだけでいいと思うよ? 私は充分幸せだし」
ぴとり。寄り添ったすずかの温かさに、アリサはドキリとする。




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