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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第102話☆

561八神はやての爛れた日常 7/8:2010/02/20(土) 11:52:14 ID:scIZnjKg
つっけんどんな気持ちがどんどん前に出てくる。本当に、なるようになれと感じ始めていた。
なのはは腕をぶるぶる震わせていた。次に何が来るのか、簡単に予想が出来た。

パシッ!!

頬に強烈な痛みを感じた。それは心まで沁みる痛さで、謝罪をしようという意識さえ萎んでどこかへ飛んでいってしまった。
なのはが黒いオーラを纏っている。本気で怒っているのを見るのは、生まれて初めてだった。
『お話』すらせずに、イの一番に引っ叩くなんて、今までのなのはではありえないことだ。
「どうして? どうしてなの? わたしとユーノ君が付き合ってるの、知ってるよね!?」
今、ここにナイフがあったら、間違いなく刺されていただろう。
はやては突き刺さる感覚を噛み締めながら、ようやく頭を下げた。
いや、いつか必ず謝らなければいけない時が来るのは分かっていたのだ。
「なのはちゃん……ごめん。ごめんなさい。私も、ユーノ君のことが好きだったんや。我慢、できなくなってしもたんや……
ユーノ君となのはちゃんが付き始めはって、二人とも、遠くに行ってしまいそうな気がして……
でも、出来心やないんや、私は本気で、ユーノ君が好きやった。だから、悪いのは頭から尻尾まで全部私。
許してくれとは言わへん。だけど、これだけはお願いや、ユーノ君を責めんといて……」
なのはは何も答えず、踵を返した。思わず声を掛けたが、空しく壁から返ってきただけだった。
ようやく押し寄せてきた後悔の波に、破局の瞬間に、はやては大粒の涙を流して泣いた。
声は、微塵も出なかった。

***

翌日。
はやては沈んだ気持ちで車椅子を押していた。学校に行くのがこんなに辛い日が、今までに一度だってあっただろうか。
途中でアリサやすずか、フェイトに会ったが、言葉少なく挨拶だけをしてその場を去った。
そして果たして教室には、既になのはがいた。
昨日と違ってまったく静かな物腰、雰囲気だったが、いつどこで導火線に火が付くか分からない。
そろそろと、気配を殺して席に着く。だが、同じ教室内のこと、すぐに見つけられてなのはが寄ってきた。
はやては目を閉じた。絶縁宣告だったらどうしよう。
トントン。肩を叩かれて、ビクリと身体が震える。
最も回避したい結末を思い浮かべて頭を抱えていると、一番想定外の口調で話しかけてきた。
「はやてちゃん。昨日のことは、もう、いいから」
「……えっ?」
優しい声。怒気もなければ悲しみもない。はやては一瞬、時間が昨日の朝に巻き戻ったような気がした。
だって、ありえない。あれだけのことをして、それでなのはが何ともないような顔をしているなんて、絶対にありえない。
──そのはずなのに、なのはは飽くまで穏やかな調子だった。何故? どうして?
「ユーノ君とは、たっぷり『お話』したよ。それで、お互い納得のいく結論が出たから、もういいの」
ニコリと笑って、少女はまっすぐはやてを見つめてきた。その視線へ釘付けにされていると、突然念話が飛び込んできた。
なのはのものだ。




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