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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第102話☆
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ナカジマ家第三女・ディエチと、第四女・スバル。
この組み合わせで2人きりになるというのは、実はとても珍しい。
まず、スバルの方に問題がある。彼女は他の姉妹達と違い、職場近くのマンションで独り別居中の身だ。
レスキューの仕事は滅多に休みが取れないため、ここで他の5人と顔を合わせる機会が激減する。
もちろんたまの休みの日には、家族と一緒に過ごすことも多いのだが、ディエチは大体、他のN2R姉妹と行動を共にしている。
おまけにスバルも大体ノーヴェの方にくっついていくため、たまに顔を合わせることはあっても、2人きりになることはないのだ。
故にこの日のように、ひとつ屋根の下に2人だけがいるというシチュエーションは、極めて稀なことなのである。
ご飯もトンカツも好きなのでカツ丼を作ろうと思ったら、何をどう間違ったのかご飯フライとでも言うべき微妙な料理ができてしまったでござるの巻
ひた、ひた、ひた。
軟質な足音がフローリングを叩く。靴下すら履いていない、素足のリズム。
剥き出しになった太ももが、歩を進めるたびにしなやかに伸びる。
すっと伸ばした右の指先が、冷蔵庫の扉を開けると同時に、左手が冷気を受けながら中へと入った。
手探りで取り出したオレンジジュースを、テーブルの上に置いたコップに注いでいく。
とく、とく、とく、と。
窓から注ぐ陽光を反射し、きらきらと煌く透明ガラスが、鮮やかな橙色に染まった。
「もうちょっとちゃんとした格好をしなよ」
そんな休日の光景を、ディエチはソファにうつ伏せで寝そべりながら、憮然とした表情で見つめていた。
「えー? いいじゃん、どうせ部屋着なんだし」
悪びれた様子もなく、笑みを浮かべてコップを取るスバル。
にやついた口元にそれを当て、中身をぐいっと飲み干した。
「それはまぁ、そうなんだけどさ」
すっ、と。
傍らの雑誌を手に取って、所在なさげに呟く。
姉妹の誰かが買ったファッション誌のページを開いたが、それでもその黄金の視線は、青色の髪の義妹の方へと向けられていた。
今日は珍しく、スバルと彼女の2人きりだ。
彼女やギンガに比べれば、幾分か暇をもてあましているはずの3姉妹も、それぞれに事情があって家にいない。
チンクは訓練校の特別授業を受けに行き、ノーヴェは急のバイトが入ってお仕事中。
ウェンディもウェンディで、バイト先でできた友達と一緒に遠出をしていた。
ギンガとゲンヤは言わずもがなで、どちらも108部隊で勤務中である。
現在時刻にして午前11時。少なくとも午後にでもならなければ、誰かが帰ってくることはあるまい。
(どう接したらいいものか……)
ふぅ、と。
トレンドのワンピースの写真が載せられた、紙面の奥でため息をついた。
正直な話、少々やりづらい。
元々面と向かって話をしたことの少ない相手だし、おまけにウェンディ同様、テンションが高い方の人間である。
根が大人しめなだけあって、このような相手と話すのは、苦手だ。
いきなり一対一という状況に放り込まれては、何からどう話していいものか分からない。
情けないことだ。
自分がまともに人間社会でやっていくには、もう少し時間がかかりそうだな、と実感する。
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