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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第102話☆
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「なんで、とか思ってるんだろう? 答えてあげようか」
訳が分からない、信じられないようなものを見たなのはに優しく微笑みかけながら、彼は訳を話す。
曰く、連絡を入れた直後にトラブルを起こしていた艦が復旧した。このためアースラは出港しなくて済んだこと。
曰く、その後の点検でアースラにも老朽化が著しい箇所が見つかり急遽ドック入りしたこと。
曰く、一連の流れを連絡しようと思ったらなのははもう出ていたこと。
「案外そそっかしいんだね、君は」
「だ、だって、チョコ、渡したかったんだし……」
「それでそんな格好で来たんだ」
もじもじと恥ずかしそうに俯くなのは、クロノの「そんな格好」と言う言葉を聞いて、えっと視線を下げる。
腕まくりしたブラウスに、翠屋のエプロン、スリッパ――なるほど、「そんな格好」である。これで本局内を走って来たのだから。しかも彼女の場合、エースオブエースとして有名人。
「え、あ、だ、う、あ」
「こりゃ明日には局内に話が出回ってるね」
エースオブエース、エプロンとスリッパで本局内を爆走、しかも途中でコケた――何の冗談だ、三流ゴシップ記事でももう少しまともな見出しを書くだろう。
湯気が昇りそうなほどに顔を真っ赤にするなのはを見て、彼は愉快そうに笑った。笑ってから、そっと優しく、彼女を抱き寄せた。
ありがとう、と耳元で囁く。わざわざ渡しに来てくれて。うん、と力の抜けた頷きが返ってきて、クロノは彼女の頭を撫でてやった。
「で、肝心のチョコは?」
「え、ええと……あっ」
しまった、となのはが気付いた時にはもう遅く。飛び出したはいいが、肝心のチョコ、ただのチョコではなくて丹精込めて作ったチョコレートケーキ、現在の所在地は高町家のキッチンにあり。
泣きそうになった恋人を、慌ててクロノは慰めた。だけども、彼女の表情はなかなか変わらない。どうするべきか、迷った挙句に彼はふと思いつく。
「なのは、ほら、泣かない泣かない。顔を上げて」
「うぅ、だって……」
ぐい、と少し強引に。頑固に泣き止もうとしないなのはの顔を上げて、自分のそれに引き寄せた。重なる唇、チョコなど比較にならない甘さ。
「……ほら、さ。チョコの代わりってことで」
「く、クロノくん……不意打ちなんて、そんな」
いいだろう、別に。してやったりな笑顔のクロノに、彼女は結局何も言えず。そのまま涙は消え去って、代わりに浮かべた表情は、花の咲いたような笑顔。
チョコの代わりは、愛しい人のキスでした。
後日
「聞いたで聞いたでなのはちゃん、本局内でクロノくんとアツアツやったんやてな?」
「……私は何にも言わないよ。うん。でも場所は選ぶべきだと思うよ、なのは?」
「ち、違うの違うの。あれはクロノくんの方から……」
親友二人の視線が妙に痛かったなのはちゃんでした。
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