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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第101話☆

986 ちいさなまほう 1/2 :2010/01/28(木) 06:46:52 ID:cFEMACEs
「わたし……いつも思うんだ」
「どうしたの、なのは、改まって?」
穏やかな風が吹く屋上。
フェイトはフェンス越しに海鳴りの街並みを眺めながら、ぽつんと呟いた。
隣には、なのは。友達になってから、もう次の春が巡ってこようとしている。
暖かくなりかけた、弱々しくも一生懸命な太陽の下、二人は街を見下ろしていた。

「フェイトちゃんと友達になれて、本当に良かったな、って思ってるの。
あんなにいっぱいぶつかりあって、それでいっぱいお話をしたのは、初めてだったから」
「えっ……」
かぁっ。顔が赤くなる。
なるべくなのはの方を見ないように、顔をあさっての方向にそらしながら、ぼそりと喋る。
「えっ、えっと、私なんかのどこがいい、のかな?」
誰かに認められた、それよりも嬉しいことがこの世にあるだろうか。
何度も何度も、対話を試みてきてくれた。こちらがいくら拒絶し、刄を向け続けても。
それは、簡単にできることではない。怖いとか、やっぱりやめようとか、そんなことは露ほども考えない。
フェイトは、そんななのはを不思議に思うところがあった。
「……んもぅ」

最初になのはが口を開いた時、出てきたのはため息だった。
ぐいっ、と両頬を手で押さえられ、無理矢理に顔を向き合わされた。
フェイトより少し背の低いなのはが、背伸びをして目線を合わせてくる。
その目は、いつもよりちょっぴり真剣で、いつもよりちょっぴり怒っていた。
「フェイトちゃん。『私なんか』じゃないよ。フェイトちゃんは、もっと自分を誇っていいんだよ!」
なのはの透き通るような、真ん丸の瞳は、思わず吸い込まれていきそう。
栗色の髪に結わえられたリボンは、かつて渡した黒い色。
ほのかに、ミルクみたいな甘い匂いが漂ってくる。
「それに、わたし言ったよね? 『ちゃんと相手の目を見ること』って」
「あ、ご……ごめんなさい、なのは」
気迫に押されていると、なのははにっこりと微笑んだ。
それはまるで天使のようで、見た人の心を柔らかく解してしまいそうだった。
「……羨ましいな」
そんな言葉が口を突いて出たのは、なのはが一瞬、眩しく見えてしまったからだった。
自分にはそんな笑顔はできない。一抹の寂しさが、胸を掠めた。
今まで、戦うことしか知らなかった。排除することばかり考えていた。
だから、どうやって笑えばいいのか、分からなかった――そう、なのはに出会うまでは。
少しずつ、一歩ずつ、笑みを浮かべられるようになってきた。
でも、なのはみたいに笑えない。見た人をほんわかな気持ちにできる、温かい表情を、作れない。
「ねぇ、フェイトちゃん。わたしもね、フェイトちゃんが羨ましいんだよ?」
「……え?」

突然、羨ましいといわれ、フェイトは面食らった。
ゆっくりと目を閉じて、なのはは自らの胸に手を当てた。
「背もわたしより高いし、髪もサラサラできれいな金髪だし」
「そんなことないよ。なのはは可愛いし、髪だって」
目を細めて、なのはが語る。
フェイトが口を開きかけた時、なのはは先に言った。




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