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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第101話☆

964 Lyrical StrikerS 第9話その2③ :2010/01/27(水) 22:03:11 ID:rFRoD3QI
「はい、わかりました………………わがまま言って、すみません」

納得できないながらも、エリオはフェイトの言葉に頷いて一歩だけ、後ろに下がる。
言葉では到底、表現し切れない葛藤がエリオの胸中で渦巻いているのだろう。
渡り廊下を駆けながら、フェイトはこれで良かったのかと自問する。
エリオは戦いたがっていた。その思いが示す形は、結果を残したがっていたティアナと似ているように思える。
なのはに聞いた話では、ティアナは殉職した兄の無念を晴らすために執務官を目指しているらしい。
普通の少女として過ごしていたティアナは、死んだ兄を兄の上官から侮辱されたことで
今までに築いてきた平凡な人生を全て捨て、魔導師として生きる道を選んだ。
だが、思いとは裏腹に現実は空回りばかり。
士官学校には入ることができず、職場では自分と同等かそれ以上に優秀な人間に囲まれて過ごす日々。
自分を周りと比較すればするほど、焦りは増していったはずだ。
このままではいけない、もっと頑張らなければと。
その結果が、きっとホテル・アグスタでの誤射であり、今朝の訓練での暴走なのだろう。
さながらコインが裏返る様に、エリオもまた暴走してしまうかもしれない。
職務とはいえ彼の思いを抑え込むことは、果たして正しかったのであろうか?
歯痒い思いに駆られながら、フェイトは渡り廊下を駆ける。
自問の答えが返ってくることは、決してない。







何故、こんなところに立っているのかとティアナは自問する。
半日以上眠っていた体はすこぶる調子が良い。体力・魔力ともに有り余るほど全身を漲っていて、
思考もいつになく冴え渡っている。元々、余り重さを感じないクロスミラージュも、いつも以上に軽く感じてしまう。
だというのに、吐く息は重く心情は明るくない。
横顔を殴る夜風の冷たさも不快で、気持ちは一向に高揚してこなかった。
自分が立っているのは、普段から訓練に使っている海上訓練施設だ。
夜間訓練の時間も過ぎているため、広い空間は真っ暗な夜の闇に包まれている。
それでも、ここに立つと毎日の辛い訓練の内容を克明に思い出す事ができた。

「少し、待っていてね」

先を歩いていたなのはが立ち止まり、仮想ディスプレイに指を走らせる。
すると、周囲の空間が蜃気楼のように歪んで夜の闇が朽ち果てた廃墟の街へと変化する。
昼間の訓練で、比較的多用される風景。
クラナガンの郊外を模して造られた仮想現実は、ティアナにとって苦い思い出である。
ここは、今朝の訓練で撃墜された街だ。
病み上がりの自分がどうして、なのはと共にここを訪れているのか。
事情を知らない者が見れば、撃墜された自分が師にリベンジを挑もうとしているように見えるかもしれない。
だが、意外にも誘ってきたのはなのはの方だった。彼女は医務室のベッドで悶々としていた自分を
半ば強引に引っ張りだし、人目を避けながらここまで連れ出してきたのである。

『模擬戦をしよう』

ただそれだけ、その言葉にどんな意味が込められているのかもわからぬまま、ティアナは訓練施設へと連れて来られた。
緊急出動がかかったのか、隊舎の中は慌ただしく自分達を気に止める者もいない。
断ることもできたはずであった。だが、拒絶の言葉を口にしようとすると、医務室で語り合った名前も知らない局員の言葉が脳裏を掠め、
舌が思うように動いてくれない。
自分はきちんと、彼女と向き合っていなかったのではないのだろうか?
図星とも言えるその問いかけを思い出すと、ティアナの思考は淀んだ泥の底へと沈んでしまい、沈黙したままなのはの背中を追うことしかできなかった。

「ルールはいつもと同じ。ティアナはわたしに一発でも入れることができたら勝ちだよ。
けれど、今日はいつもと違って被弾してもやり直しはなし。時間無制限、勝利条件を収めるか、
わたしが納得しない限りこの戦いは終わらない。そして……………………」

まるで死刑を宣告する裁判官のように、なのはは仄暗い光の宿った瞳でこちらを見据える。




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