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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第101話☆

797“マリアージュ”の戦争:2010/01/20(水) 00:54:22 ID:n5Stv/0M
「なぁに、お安いご用ッスよ。しかしエリオも中々やるもんッスね。ちょっと見直したッスよ」
「あ、ありがとうございます・・・でも、まだまだですよ」
「ったり前ぇだ。このアタシらがお前みたいなチビに負けるかよ」

火事場の真っ直中だというのに、いつものお気楽な笑みを崩さないウェンディに、ぶすっ面で嘯くノーヴェ
二人共、スバルと同じ身の上・・・戦闘機人という特殊な存在である。現在は管理局の、「N2R」という部隊名の特務小隊に籍を置いている
平たく言えば、決まった任務を持たない何でも屋稼業で、今回は災害特例という名目でチームの責任者である108部隊隊長:ゲンヤ・ナカジマが出動命令を出していた
突入役だったノーヴェとウェンディは、マリアージュと交戦中だったエリオと合流し、現在に至っているようだ

「エリオ君ゴメン、お待たせ!」

そう呼び掛けられて振り返ると、白いバリアジャケットを自分達と同じく煤けさせた少女、キャロが通路を駆けてくる所だった
必死に走って来たのだろう。肩で息をしている相棒を安心させるようにエリオは小さく微笑みながら、彼女に声を掛けた

「こっちは大丈夫。もう全部片付いたよ」
「はぁ、はぁっ・・・良かったぁ・・・あ、ノーヴェさん。ウェンディさん!お久しぶりです!」
「よ、よぉ」
「うぃーッス!久しぶりッスね、キャロ!」

思わぬ再会に、華やいだ声を上げてしまうキャロとウェンディだが、水を差すように通信ウィンドウが開かれた
そこに映っているのは、精悍な火傷顔を厳しく引き締めた男・・・防災司令:ヴォルツ・スターンである

『おい、赤毛コンビ!悪ぃが同窓会なら後にしてくれ!要救助者を抱えた別働隊がマリアージュに攻撃されてる!援護を頼む!』
「っと、そりゃ大ピンチッスね」
「おぅ、急ぐぞ!」
「僕も同行します!」
『スマン。えっと、お前さんは確かナカジマが連れてた・・・まぁ、名前なんざ今は良いか。頼むぞ!赤毛3号!』

赤毛3号→エリオの事らしい
当人を除く一同は思わず、揃って噴き出してしまい、彼の少年はがっくり肩を落としていたそうな

「・・・おい、いつまでも落ち込んでるなよ。とっとと行くぞ」
「キャロは、後方に控えてて欲しいッスよ。ディエチの砲撃で中央フロアは完全消火が完了してるから、フリードを呼んで待ってて欲しいッス。
エリオは、ホレ。後ろに乗ってくッス」
「了解です。ウェンディさん!」

話は纏まった。4人はそれぞれ顔を見合わせて頷き合う
敵はまだ居る。助けを求めている者もまだ居る ――― 炎の奥を睨み据え、各々、頬を叩いたり拳と掌を打ち合わせたりして己を鼓舞し、

「それじゃ、赤毛トリオ出陣ッス!!」

そんなウェンディの言葉に、ライディングボードの上で彼女の腰にしがみついていたエリオは、思わず気合が抜けてしまうのであった





「ぜぇ・・・はぁっ・・・ッ!!」

荒い息を吐き出しながら、スバルは横合いから繰り出されてきた刀の穂先を身を躱す
身体を翻し、腕を振り回すような裏拳で21体目のマリアージュを沈め、彼女は眼前に残る最後の一体を睨み付けた




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