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くすぐり小説スレッド8

1 : くすぐり好きの名無しさん :2017/04/02(日) 19:39:40 qRLBGXhw0
ジャンル、キャラ、シチュ、長編短編不問です。
m9っ`・ω・´)キミが心の中で悶々と温めているその妄想をカタチにしてみないか!?

ただし*/mは別スレでお願いします。

小説を書いてくれた職人さんへの感謝を忘れずに・・・できれば感想もよろしく。


"
"
2 : くすぐり好きの名無しさん :2017/04/12(水) 00:53:24 5yZrtLeA0
新スレ建て感謝。
どんな作品が投下されるか楽しみだ。


3 : くすぐり好きの名無しさん :2017/06/08(木) 21:48:05 AkN0hjSI0
誰もいない…


4 : くすぐり好きの名無しさん :2017/06/19(月) 23:47:39 fAeLSaos0
このスレってpixivとか他サイトの感想言うのもありなんでしょうか?


5 : くすぐり好きの名無しさん :2017/06/20(火) 22:38:01 I2vk83GE0
ここにない作品の話は雑談スレとかの方がいいんじゃないかなー


"
"
6 : くすぐり好きの名無しさん :2017/06/23(金) 10:42:19 CiukxODk0
正直な話直接行ってあげた方が喜ぶとは思うけど、作品について語りあいたいとかなら雑談総合スレかなぁ


7 : <くすぐり処刑済み> :<くすぐり処刑済み>
<くすぐり処刑済み>


8 : <くすぐり処刑済み> :<くすぐり処刑済み>
<くすぐり処刑済み>


9 : <くすぐり処刑済み> :<くすぐり処刑済み>
<くすぐり処刑済み>


10 : くすぐり中毒 ◆Z5ZrNYPsHQ :2017/07/26(水) 01:31:25 dr2CvvJs0
 ピィ――――ィ!
 草木も眠る丑三つ時。甲高い呼子笛の音が江戸の夜空に鳴り響いた。
 真夜中だというのに、御用提灯を掲げた岡っ引たちが貧乏長屋の前をバタバタと駆け抜けて行く。
 眠っているところをたたき起こされ、迷惑そうに長屋の外に顔を出した住人は、提灯の明かりが武家地の方へ
向かって行くのを見るや、鼻で笑って顔を引っ込めた。
 物見高い江戸庶民なら、火事でもケンカでも何かしら騒ぎが起これば我先にと野次馬に駆けつけるものだが、
この深夜の捕物劇だけは別だった。
 彼らは知っているのだ。
 岡っ引たちが血眼になって追いかけている相手が、決して捕らえることのできない“影”だということを。

 近頃江戸では、武家屋敷ばかりを狙う盗賊が跳梁跋扈していた。
 月明かりが弱い夜、或いは雨や風が強い夜になると、どこからともなく出没し、武家屋敷の金蔵に忍び込んで
金子を強奪して行く。
 驚くべきはその仕事の速さと隠密性の高さである。
 武家地の各所に配置された見張りの目を巧みにかいくぐり、如何なる錠前をも破り、音もなく作業を遂行し、
闇に乗じて姿を消す。
 屋敷の住人が異変に気づいて騒ぎ出し、岡っ引や同心が集まってくる頃には影も形もない。
 奉行所はこの盗賊のために多くの人員を割き、躍起になって行方を追っているが、目下のところ捕縛はおろか
姿を見た者さえいないと言う。
 まさに『神出鬼没』であった。


 提灯片手に右往左往している男たちの頭上を、黒い影が音もなく飛び越えてゆく。
 神出鬼没の盗人――静音(しずね)は、屋根から屋根へと飛び移りながら江戸の街を移動していた。
「んふふ、今日も楽勝楽勝っと」
 岡っ引たちは盗賊の痕跡を探して下ばかり見ているから、屋根の上を移動する静音には気がつかない。万が一
見つかったとしても、闇にまぎれて逃げ切る自信があった。

「ここまでくれば一安心かな」
 武家地から離れ、岡っ引の気配がないことを確認した静音は、口元を覆っていた覆面を取って一息ついた。
 あどけなさの残る顔立ち、黒装束に包まれた小柄な体――
 世間を騒がし、同心や岡っ引たちをきりきり舞いさせている盗賊の正体がこんな可愛い女の子だと知ったら、
奉行はどんな顔をするだろうか。
 もっとも見た目こそ可愛らしいが、この黒装束の中身はそこらの娘とは作りが違う。
 貧乏長屋のボロい瓦の上を軽やかに駆け、隣の長屋へ軽々と飛び移る。まるで猫科の獣のようなしなやかさと
俊敏さだ。
 古来より、盗人は身軽な人間が多いものだが、静音のそれは次元が違った。

 何を隠そう、彼女は元々忍びなのだ。


11 : くすぐり中毒 ◆Z5ZrNYPsHQ :2017/07/26(水) 01:33:44 dr2CvvJs0
 翌朝、奉行所に同心が集まって対策会議が開かれた。
 昨夜遅くまで捜索が続いたせいか、居並ぶ同心たちの顔色はどれも冴えない。
「ええい! いつまで盗人風情に好き勝手させておくつもりだ!」
 北町奉行が不機嫌さを隠そうともせずに吠えた。
 無理もない。町奉行の仕事はただでさえ多忙を極めるというのに、本来管轄外であるはずの武家地で起こった
事件まで背負い込まされているのだ。
「大体、あの手際の良さは何だ? まさかどこぞの忍びが盗人の真似事をしているのではあるまいな……」
 北町奉行は誰にともなくつぶやいた。その時、
「そのまさかですよ。お奉行」
 艶っぽい女性の声が聞こえた。声のした方に目を向けると、奉行所には不釣り合いな恰好をした女性が戸口に
立っている。
 いつからそこにいたのか、誰も気付かなかった。
「む……? 貴女(あなた)は?」
「お初にお目にかかります。私は服部半蔵様にお仕えする伊賀同心、名を胡蝶(こちょう)と申します。以後よし
なに……」
 胡蝶と名乗った女がたおやかに頭を垂れると、全員がごくりと唾を飲み込んだ。
 胡蝶が身に纏っている着物は、まるで振袖の出来損ないのような代物で、胸元が大きく開いている上に裾が極
端に短い。そのため肌の露出が多く、男なら誰でも目のやり場に困ってしまう。
 それでいて袖の袂は床に届きそうなほど長く、なるほど名前の通り妖艶な蝶を連想させた。
「昨夜の事件現場を見させて頂きましたが、あれは忍びの仕業に相違ありません」
「……そう断言する根拠を聞かせて頂こうか、胡蝶殿。我々が調べた限りでは、何の痕跡も発見できなかったの
だが……?」
 北町奉行は厳しい顔で胡蝶を睨んだ。自分達に発見できなかったものを胡蝶が発見したというのなら、それは
自分達の能力が劣っているということを意味する。それは屈辱だが、大いに省みなければならない。
 その考えが分かったのか、胡蝶はふと優しい笑顔になった。
「何も発見できなかったことが何よりの証拠ですよ。一介の盗賊であれば、あそこまで痕跡を消しません」
「なるほど……それは道理だな」
 北町奉行は納得のいく答えが得られたことに満足し、大きく頷いた。
「恐らく、太平の世に居場所を見つけられなかったどこぞの乱破が盗人に鞍替えしたのでしょう」
「ふむ……相手が忍びとなると、目明しではどうにもならぬか……」
 目明し――岡っ引は、同心に私兵として臨時雇用されている元犯罪者が大半である。犯罪者のことなら犯罪者
に任せるのが早道かと思っていたが、相手が忍びとなると事情が変わってくる。
「蛇の道は蛇……と申します。この件は我等伊賀同心にお任せ頂きたく存じます」
 ではまた、と言って胡蝶は舞うような動きで袖を振るった。
 色とりどりの紙で作られた蝶が天井近くまで舞い上がり、くるくると落ちてくる。

 一同は無意識に紙の蝶の動きを目で追い――気がついた時には胡蝶の姿は戸口から消えていた。


12 : くすぐり中毒 ◆Z5ZrNYPsHQ :2017/07/26(水) 01:36:28 dr2CvvJs0
 江戸の町は朝から活気づいていた。
 陽が昇る前から仕事を始めている職人や、これから仕事に出かける町人。はるばる江戸まで旅をしてきた者、
または今から江戸を出立する者。
 様々な人たちが往来を歩く時間帯だ。めし屋や居酒屋は客を引きこもうと、早くもいい匂いをさせている。
「おや、いらっしゃい。また例の盗賊が出たンだって?」
 くたびれた顔で縄暖簾をくぐってきた男たちを見るや、めし屋の女将が笑って迎え入れた。
「おォよ。野郎のおかげでこちとら徹夜でェ。このままじゃァ寝らンねェから一本つけてくんなィ」
 同心の命令で朝まで犯人探しをさせられていた岡っ引たちが、やっと解放されて朝飯を食いに来たのだ。

「クソッタレの盗人野郎が要らねェ仕事を増やしやがってよォ! 見つけたらタダじゃおかねェぞィ!」
 徹夜明けの体に酒を入れて早くもできあがってる岡っ引たちは、口々に盗賊と奉行所の悪口を言いだした。店
には他の客もいるがお構いなしだ。
 入口近くの席では、手甲脚絆に草鞋履きという旅姿の女が幸せそうに味噌汁を啜っている。岡っ引たちの知ら
ない顔だが、他藩から来た旅人なら知らなくて当たり前だ。彼らは気にも留めていない。
 ところが、この旅塵にまみれた旅姿の女こそがクソッタレの盗人野郎――静音であった。
 目立たぬように変装して人が集まる場所に紛れ込み、聞き耳を立てるのは諜報の基本である。静音はこうして
町人や岡っ引たちの会話に耳を傾け、奉行所の動きを探っているのだ。
(特に変わった動きはないみたい。今夜は天気も荒れそうだし、もうひと仕事できるかな?)
 簡単に盗みを働いているように見えるが、実際は入念な下調べをして、緻密な計画を立ててから動いている。
それが忍びの仕事のやり方だ。
 静音はかつて戦国最強と畏れられた乱破衆『風魔一党』に所属し、幼き頃より忍びの技と心得を叩きこまれて
育った。
 諜報、陽動、強奪、破壊、暗殺と、様々な技術を習い覚えたものの、彼女が一人前と認められる年齢になる頃
には戦乱の世は終わっており、結局彼女は一度も戦を経験することなく忍びを廃業することとなった。
 主を失った一党は滅亡。静音は運良く生き延びたが、忍び以外の生き方を何も知らない。今さらまともな仕事
などできるはずもなく、生きて行くためには盗人になるしかなかったのである。
(よし行くか! もうひと盗み)
 酒に溺れた岡っ引たちの様子から今夜の警戒は薄いと睨んだ静音は、早速下調べに出かけるべく、朝飯の代金
を払って素知らぬ顔で店を出た。


 静音が予想した通り、夜半から天候が荒れ、大粒の雨が横殴りに吹きつける嵐となった。
 普通の人間なら出歩くのも億劫になる空模様だが、静音にとっては都合がいい。
 雨は静音の姿を、足音を、匂いを、痕跡を、全て消してくれる。隠密は荒天ほど仕事がしやすいのである。
(この大雨なら私の姿は見えないはず……提灯だって使えないし)
 それは、今日まで失敗なく仕事を遂行してきたが故の油断であった。
 自分の姿が相手に見えないということは、自分もまた相手の姿が見えないのだという事実を失念した。
「……ッ!?」
 屋根の上を走っていた静音は、首筋に小さな痛みを感じて立ち止まった。
 それが吹き矢の針だと気付いた瞬間――静音の意識は真っ暗になった――


13 : くすぐり中毒 ◆Z5ZrNYPsHQ :2017/07/26(水) 01:38:36 dr2CvvJs0
 意識が戻った時、そこは薄暗い部屋だった。天井が高く、結構な広さがあるように見える。
(ここは……)
 静音は身体を起こそうとして、自分の手足が縄で縛られている事を知った。布団を敷いた台の上に寝かされ、
大の字に拘束されているらしい。黒装束は剥ぎ取られ、裸だった。
(そうか……私、眠り薬を打たれて捕まったんだ……)
 今更ながら、静音は自分の油断を呪った。
 闇夜、荒天、地上から死角となる屋根の上、今まで一度も失敗したことがない手順。相手が岡っ引だけなら、
おそらく今回も問題なく仕事を完遂できたに違いない。
(まさか盗人騒動くらいで伊賀同心が動くなんて……)
 あの暴風雨の中、小さな吹き矢の針を急所に命中させるとなれば尋常の腕ではない。静音の動きを完全に予測
していた点から見ても、同業者――徳川に仕える伊賀同心が関与していることは明白であった。
(縄抜けは……出来そうにないか……でもあきらめなければ逃げる機会はきっと来る……多分……)
 失策を悔やんでばかりいてもしかたがない。静音はこれからのことを考えようとしたが、考えれば考えるほど
憂鬱になってしまう。
 ただの盗人を、わざわざ広い部屋に全裸で拘束しておくのはなぜか。捕らえておくだけなら縛って牢獄にでも
入れておけば事足りるはずだ。
 その理由は――考えるまでもなかった。

 がちゃり、という金属音がした後、扉が開く音がした。部屋に人が入ってきたようだが、暗いうえに身動きが
取れないのでよく見えない。気配からして一人や二人ではないようである。
「火を」
 女性の声だ。すぐに松明に火が灯され、部屋が明るくなる。
 静音は目だけを動かし、松明の炎で照らされた部屋を見渡した。
 広い部屋だが飾り気がまるでない。部屋に並んでいるのは静音にも見覚えがある有名な拷問器具や拘束具と、
どうやって使うのか見当もつかないような謎の装置。
 そして静音を取り囲む10人の少女。恰好はバラバラだが、そのほとんどが静音と同年代くらいだ。
「ふふふ……気分はどう?」
 一人だけ年嵩で派手な恰好をした女が静音のそばに来た。胡蝶である。
(いいわけないでしょ……!)
 静音は心の中で毒づきながらも表面だけは無反応を装った。ここで能天気に返事をしているようでは忍びは務
まらない。
 相手の言動に反応してしまったらその時点で主導権を握られてしまう。どんなに他愛のない問いかけであって
も、逆にどんな苦痛であっても、心を閉ざして一切の反応を見せないこと。
 それが絶望的状況を覆す好機を生むのだと、静音は教え込まれてきたのだ。
 これから始まるであろう拷問がどのようなものであれ、人形のように無反応で居続けよう。
 静音はそう腹をくくった。そうするより他にないのだ。


14 : くすぐり中毒 ◆Z5ZrNYPsHQ :2017/07/26(水) 01:40:22 dr2CvvJs0
「ねえ、聞こえてる? もしもーし?」
 胡蝶は静音の頬をピタピタと叩きながら声をかけ続ける。だが静音は完全に無視して、死んだ魚のような目を
天井に向け続けた。何も聞こえないフリ、何も感じないフリだ。
(無視無視……反応しちゃダメ……)
 死体のように無反応な静音。並の相手ならこの時点で「拷問は無理」と思ってくれたかも知れない。
 だが今回の拷問係、胡蝶は静音と同じ忍びである。こんなハッタリが通用する相手ではなかった。
「ねぇお前たち、この小娘は私たちを無視しようとしているみたいよ? いつまで無視していられるか、試して
みようか?」
 胡蝶が指をパチンと鳴らすと、待機していた少女たちが静音の周囲に群がった。
 視線を動かさないようにしていても周囲の様子は視界に入ってくる。静音の目には、指を怪しく蠢かせながら
近づいてくる少女たちの姿が映っていた。
「さあお前たち。手加減は要らないわ。この小娘を徹底的にくすぐってあげなさい」
 胡蝶の号令と同時に、少女たちの指が静音の身体中を這いまわる。裸にされ、身動きが取れない全身を20本の
手がくすぐりはじめたのだ。
(拷問ってくすぐり……!? わ、笑っちゃダメだ……! むむ、無視……無視無視!!)
 100本の指によるくすぐり責めである。普通なら狂ったように笑い悶えて当然の責め苦だった。しかし静音は
眉ひとつ動かさず、外見上は何も感じていないフリをしている。
 実を言うと、静音は自他共に認める極度のくすぐったがりなのだ。
 本当なら笑い悶え、停止を訴え、手足をばたつかせ、身体をくねらせてこの地獄から逃れたい。だがどんなに
暴れてみたところで事態が好転する見込みはないし、くすぐりに弱いと知られたら相手を喜ばせるだけである。
 ここは何としても、全身全霊を傾けてでもくすぐったくないフリを続けなけれいけない場面なのだ。

「ええッ!? こ、こんなにくすぐってるのに全然感じてないの…?」
 慌てたのは10人の少女たちであった。
 彼女たちは“くすぐり隊”と名付けられた胡蝶直属の部下で、厳密に言えば忍びではない。胡蝶が拾ってきた
孤児たちの中から選抜した、くすぐり拷問専用の特殊部隊なのだ。
 もしもくすぐり拷問で結果が残せなければ、くすぐり隊から除名された上、他の孤児たちの練習台としてくす
ぐられる側に回されてしまう。
 それだけは避けなければと、少女たちは夢中で指を動かし、静音の全身に指を這わせ続けた
(あれ……? 割と平気になってきた……くすぐったいけどこのくらいなら我慢できるかも……)
 くすぐりに慣れてきたのかと思ったがそうではない。静音がまるで反応しないことに焦りを感じた少女たちの
くすぐり方が雑になっているのだ。
 どんなに速く指を動かしても、急所を捉えていなければ効果は薄い。
 また指に力が入り過ぎれば痛いばかりで、くすぐったさなど感じるはずがないのだ。
(くすぐり拷問なんて考えた事もなかったけど……この程度なら耐えられる……)
 所詮くすぐりなど子供のじゃれ合いに過ぎない。こんなものどうと言うことはない。
 表情にこそ出さないが、静音はそう思って安堵していた。

 静音は知らなかったのだ。本物のくすぐり責めがどれほどの地獄なのかを。
 胡蝶がくすぐり技を極めたくすぐりの達人であることを――


15 : くすぐり中毒 ◆Z5ZrNYPsHQ :2017/07/26(水) 01:42:28 dr2CvvJs0
「やめやめ! 全員下がりなさい!」
 胡蝶の号令で、くすぐり隊の少女たちが手を止めて静音から離れた。
「ヘタねぇ! 10人がかりでくすぐってるのに全然効果ないじゃないの!」
 腰に手をあて、豊満な乳房を揺らしながら胡蝶が少女たちを怒鳴りつけた。
「お前たちは自分の立場が分かっているの!? やる気がないなら替わりはいくらでもいるのよ!?」
 胡蝶に叱られ、少女たちは涙目になりながらも口々に言い訳をする。
「だ、だって姉様! この女ヘンです……! あんなにくすぐったのに平気だなんて……」
「きっとくすぐりに耐える訓練を積んでいるんですよ……!」
「それか、不感症なんじゃないですか? この女……」
 “くすぐり隊”として結果が残せなければ練習台としてくすぐられる側に回されてしまう少女たちは、あれや
これやと理由をつけて自分たちに落ち度はないはずだと主張した。
「お黙りなさい! お前たちはいつから私に意見できる立場になったの!?」
 胡蝶がぎろりと睨むと、少女たちはすごすごと引き下がった。胡蝶を怒らせた者がどんな目に遭うのか、少女
たちはイヤというほど見てきたのだ。
「……なーんてね。まあ、今回はちょっと相手が悪かっただけよ。お前たちに落ち度はないわ。今から私が手本
を見せるから、お前たちは見学してなさいな」
 胡蝶は笑顔になり、一転して優しい口調で少女たちを諭した。少女たちの緊張が一気にほぐれる。
 『怒らせると怖いけど基本的には優しいお姉様』として身寄りのない孤児たちに慕われている胡蝶であった。

「さて小娘。なかなか我慢強いみたいだけど、私のくすぐり責めにいつまで耐えられるかしら?」
 胡蝶の細くて長い指が、静音の身体中をゆっくりと這い廻りはじめた。
 だがその動きは緩慢で、100本の指によるくすぐり責めに比べたら何程の苦痛でもない。正直ちょっと気持ち
いいくらいだった。
(え……? こんなの……全然くすぐったくないじゃん……あ、でも無視無視……)
 くすぐったくも何ともない胡蝶の攻撃に静音は困惑したが、やるべきことは同じだ。くすぐったがるところを
見せたくないのと同様、全然くすぐったくないというところも見せられない。あくまでも無反応だ。
「うふふ……全然平気だって思ってるでしょう? でも、ジワジワと効いてくるわよ?」
 胡蝶の十指が静音の全身を移動し続けるが、相変わらず緩慢で、くすぐりというよりは愛撫に近い。
(これなら10人がかりでくすぐられる方がよっぽど……)
 胡蝶の真意が分からない静音は、胡蝶が一体何を企んでいるのかが気になって仕方なかった。無反応を装って
いるが、いつしか無関心ではなくなっていた。
 くすぐったい箇所に触れられたら体が反応してしまうかも知れないから、いつ触れられても耐えられるように
心の準備をしていなければならない。その為には胡蝶の指の動きを常に警戒して――
(ダメダメ! ダメ! 無視無視! 考えちゃダメ!)
 胡蝶の指を意識したら駄目だ――静音は何度も自分に言い聞かせて心を閉ざそうとするのだが、全身を余す所
なく這いまわる10本の指がどうしても気になってしまう。
 静音は気付いていないが、すでに胡蝶の術中にはまっていた――


16 : くすぐり中毒 ◆Z5ZrNYPsHQ :2017/07/26(水) 01:44:19 dr2CvvJs0
 胡蝶の拷問が始まって、四半刻(30分)が経過していた。静音は相変わらず無反応のままである。
 少女たちの間に『やっぱりこの女にくすぐりは効かないんじゃないか』という空気が漂い始めていた。
 その空気を察したのか、胡蝶が口を開く。
「お前たち、近くに来てよくご覧なさい」
 少女たちが静音のまわりに集まったのを確認すると、胡蝶はニヤリと笑って言った。
「この小娘が、暑くもないのに汗だくなのはどうしてだと思う?」
 確かに、静音の全身には脂汗が浮かび、水玉になって流れ落ちている。
 胡蝶の責めは確実に効いていた。
(もうやめて……! こんなの続けられたら気がヘンになる……ッ!!)
 無反応を装ってはいるものの、静音はもう限界だった。
 胡蝶の指先は激しく笑い悶えるようなくすぐったさこそ与えないものの、全身がゾクゾクするような淡い刺激
を与え続けていたのだ。
「この小娘はね、苦痛に耐える訓練はそれなりに積んでいるけど、まだ快感に耐える訓練はされていないのよ。
だから私の指が与える微弱な快感をどうしても無視出来ないのね。ふふふ……」
 胡蝶の言うとおりであった。静音は反応しないように必死に我慢しているものの、頭の中はもう胡蝶の指の事
で一杯だ。
 『魔性の女』胡蝶の指先がもたらす甘美な刺激――それは快感とくすぐったさが絶妙に混ぜ合わされた、未知
の感覚であった。
 無視の出来ない刺激を与えられ続けた静音は精神力がすり減り、それと反比例するように皮膚感覚はどんどん
鋭敏になっていく。
 傍目には何も変化がないように見えるが、静音の心と体は今や決壊寸前の堰(せき)も同然なのだ。
「ふふふ……もう諦めてしまいなさいな。身をよじって逃げたいでしょう? 声をあげたいでしょう?」
 胡蝶の指がスルスルと両足の付け根へと移動してきた。くすぐりに弱い箇所と快感を与えてほしい箇所が同居
している敏感な所である。
 静音の下腹部から背中を通って脳天まで、ぞくぞくッと衝撃が突き抜けた。身体が蝦のように跳ねあがりそう
になるのを静音は必死に堪える。
(やめて……! お願いもうやめて……!! もう終わりにしてぇッ!!)
 無駄と知りつつも、胡蝶が拷問をやめてくれることを静音は祈るしかなかった。

 拷問とは本来、苦痛を与えて情報を聞き出すための手段だ。しかし盗賊に成り下がった静音には喋るべき情報
など最初からない。恐らく胡蝶だってそんなことは分かっているだろう。
 では何のための拷問か――? 決まっている。胡蝶が自身の嗜虐心を満たすためだ。
 もしも静音が密命を受けた忍びで、拷問に屈して情報を喋ったとしても、胡蝶の手が止まるとは思えない。
 泣いて謝っても、くすぐったさに笑い悶えて停止を訴えても、胡蝶は嬉々として拷問を続けるだろう。彼女は
そういう目をしている。同じ忍びの世界に身を置いていたから分かるのだ。
 だからこそ、この責め苦に反応するわけにはいかない。胡蝶が嗜虐的な人間であるなら、いつまでも無反応な
相手にはいつか飽きるはず――静音はその可能性に一縷の望みをかけていた。

 もっともその甘い望みは、あっさりと打ち砕かれることになる。
 胡蝶が四半刻にも渡って続けてきたのは、これから始まる地獄の責め苦のための仕込みでしかなかったのだ。


17 : くすぐり中毒 ◆Z5ZrNYPsHQ :2017/07/26(水) 01:45:58 dr2CvvJs0
「ふふふ……小娘、なかなか頑張るわね。こんなに我慢強いとは思わなかったわ」
 静音の耳元で胡蝶が囁いた。耳に息を吹きかけられて思わず声が出そうになる。静音はぎゅっと目をつぶって
必死に声を押し殺した。
 四半刻もの間、胡蝶の指先に蹂躙され続けた静音の体は、自分でも驚くほど敏感になっていた。
 水玉になった汗が脇腹へと流れ落ちるだけでくすぐったさを感じてしまうほどである。
(頭がおかしくなりそう……! もう……もうこれ以上は……!)
 静音の脳裏にふと諦めがよぎった、その時であった。
「これほど責めても音を上げないなんて、正直言って驚いたわ。仕方ないからそろそろ……」
(お、終わった……!)
 ついに拷問が終わった。静音はそう思った。しかし胡蝶の口から次に出た言葉は――
「そろそろ始めましょうか」
(はじ……める……?)
 聞き間違いであってくれと心から願った。しかし、そんな願いをあざ笑うかのように、胡蝶の指の動きが突然
変化する。
「ひンッ……!」
 短い悲鳴が拷問室に響いた。胡蝶の細い指先が静音の脇腹に食い込んだのだ。たったそれだけで雷に打たれた
かのような衝撃が静音の全身を駆け巡り、思わず声が出てしまった。
「うふふ……やっと声が聞けたわね。遠慮しないでもっともっと楽しく笑って頂戴?」
 汗まみれになった静音のおなかを、胡蝶の手がスルスルと滑るように移動する。
(何これ……? 何これ!? 何これぇッ!! くっ、くすぐったいぃぃッ!!!!)
 本人の意思とは関係なく、静音の腹筋がひくんひくんと痙攣する。呼吸がままならなくなり、頭が混乱した。
「ホ〜ラホラ、くすぐったいでしょう? やめて欲しいでしょう?」
 先程までの撫で回すようなくすぐり方とは違い、胡蝶の指先が的確に静音の弱点に食いこんでくる。
 胡蝶のくすぐり愛撫の影響で敏感になっている静音の身体には耐えられないくすぐったさであった。
 静音は体をクネクネと捩って、何とか胡蝶の指から逃れようと必死の抵抗を試みるが、胡蝶の指は静音の動き
をあらかじめ知っているかのように先回りし、一瞬たりとも刺激を絶やさない。
「んっふふ、盛り上がってきたわねぇ。ホラぁ笑って笑って? もう意地張っても無駄なんだから」
 くすぐりが効かないフリを続けても無駄なのは静音も分かっている。だがここで負けを認め、されるがままに
笑い悶えてしまうのは悔しかった。
「だ……誰が……わら……ッ! 笑う……もんかぁッ!」
 歯を食いしばって首を振り、最後の意地で無駄な抵抗を続ける静音。
 だがこの行為は、嗜虐的趣味の申し子のような胡蝶を喜ばせる効果しかなかった。
「ああ〜、いいわねいいわね〜そういう表情……! こんなにくすぐり甲斐のある獲物は久しぶりよ?」
 胡蝶は嬉しそうに舌なめずりをすると、指の動きを加速させ、痙攣を続ける静音の腹筋を揉みほぐした。
 くすぐったがりの静音でなくても、おなかにはくすぐりに弱い急所が集中している。そこをネチネチと徹底的
にくすぐられては、訓練された忍びであってもそうそう耐えられるものではない。

 勝ちの目がない戦いを、ここまでよく頑張った。だが、体力も精神力も無限には続かない。
 胡蝶が指を肋骨の隙間に食い込ませた瞬間、静音の堪忍袋ならぬ“笑い袋”の緒が音を立てて切れた――


18 : くすぐり中毒 ◆Z5ZrNYPsHQ :2017/07/26(水) 01:47:51 dr2CvvJs0
「それやだぁあああッ!! やめひぇへへひゃははははははッ!! くしゅぐったひひひひひッ!!!!」
 肋骨の隙間をグリグリと責められた静音は水揚げされた魚のように暴れ、、縄を引きちぎらんばかりの勢いで
右へ左へと体をくねらせて激しく笑い悶えた。
「やっと素直になったわねぇ。んん? ここが弱いの? ここが弱いんだ? ふぅん……?」
 胡蝶は静音の太ももの上に跨って静音の動きを封じ、弱点をひとつひとつ確認するかのように指を這わせる。
「やめてやめてやめてお願ひひひッ!! もう分かった! もう分かった!! もう分かったからぁッ!!!」
 意味不明な悲鳴をあげて笑い狂う静音。胡蝶はその様子をニヤニヤと観察しながら、指先を静音の体の各所に
食いこませて反応をうかがう。
「小娘ちゃんはくすぐったがり屋さんなのねぇ。コチョコチョされるの嫌? もうやめて欲しい?」
「やめぇッ! やみぇへへへへッ!! いひゃはははッ!! こちょこちょ嫌らぁあああああッ!!!」
 もはや、くすぐったくないフリなど出来はしない。静音は動かせる部分を精一杯動かして抵抗を試み、胡蝶に
くすぐり責めの停止を懇願した。
「じゃあやめてあげてもいいわ。雇い主が誰で、江戸を荒らした目的が何なのか、全部喋ってくれたらね」
 脇腹、おなか、腋の下、腰、首筋、へそ、下腹部――くすぐる場所とくすぐり方をめまぐるしく変えながら、
胡蝶は意地悪そうに笑った。
「ちひひッ! ちが……ッ!! 私ちがうぅ!! 泥ぼッ!! ただの泥棒だからははははははッ!!」
 今現在の静音が誰かに雇われた忍びなどでないことは胡蝶にも分かっている。分かった上で訊いているのだ。
「あらあら〜? 本当はどこかの大名に雇われた忍びのくせに、そうやって嘘をつくのね? 嘘つきにはキツイ
お仕置きが必要ねぇ……」
 胡蝶が目配せすると、そばで見学していたくすぐり隊のうちの一人が素早く駆けよってきて、拘束台の下に取
り付けられた舵輪を回しはじめた。
 拘束台の絡繰が作動し、拘束台の中央部――ちょうど静音の腰のあたりが少しずつせり上がった。手足は四隅
に縛られたままなので、静音はおなかを突き出し、弓のように仰け反る格好になる。
「小娘ちゃんはおなかに急所が集中してるから、この体勢はツライわよ〜?」
 体を仰け反らされ、ぴんと張った静音のおなかを胡蝶の指が容赦なくくすぐりはじめた。
「うぁあ!! うあ!! ああああはははははははッ!!! くるしひひひひひひッッ!!!!」
 さっきまでと同じように体を捩って暴れようとするが、弓なりの体勢で固定された静音は思うように動くこと
が出来ない。
 そして何より、腹筋が伸びきったおなかをくすぐられると、今までとは比較にならないほどの絶望的なくすぐ
ったさが迸るのだ。
「キャハハハハッ!! やだ! やだ!! やだああははははッ!! もう許し……ッ! 許しひひひッ!!」
「それじゃそろそろトドメ刺しちゃおうかしら? ほ〜らコチョコチョコチョコチョ〜!」
 胡蝶の指が静音の下腹部――へその下あたりを集中的にくすぐり始めた。
「らめぇ! そこらめへへへへッ!! 漏れ……ッ!! 漏れちゃうぅうう!!!!」
 まるで身体の内側で猫が爪を研いでいるかのようなくすぐったさ。その激しい刺激は、静音の身体に抗い難い
尿意を催させた。
「や……! 出ちゃ……!! ふあああああああああああ〜ッ!!!!!」
 音が聞こえるほど激しく放尿する静音。その絶頂にも似た快感と、ようやく胡蝶のくすぐりが止まったという
安堵感に脱力し、静音は気を失った――


19 : くすぐり中毒 ◆Z5ZrNYPsHQ :2017/07/26(水) 01:50:10 dr2CvvJs0
「まことか胡蝶殿! 例の盗人を捕縛したというのだな!?」
 胡蝶の報告を受け、北町奉行は興奮気味に身を乗り出した。
「ええ。ですが……」
 胡蝶は困ったような表情になり、続けた。
「ですが、盗人は尋問の最中に服毒し、自ら命を絶ちました。どこに隠し持っていたのか……」
「なんと……」
「盗んだ金の隠し場所は吐かせましたが……このような事態になってしまい、申し訳なく存じます」
 胡蝶が頭を下げると、奉行はすぐさま手を振って笑った。
「なに、盗人ならいずれ死罪になったであろう。これでようやく落ち着いて仕事ができるというものよ」
「そういっていただけると助かります。盗人の亡骸はこちらで処理しておきますので……」
「うむ、そなたたちに任せよう。これにて一件落着!」
 江戸の町を騒がせた武家屋敷の盗賊騒ぎは、こうして幕を閉じたのであった――


「んにゃはッ!! やめておねがひひひあはははははッ!! そこダメ! そこはダメぇええええ!!!」
 拷問室では、今日も静音がくすぐり地獄に落とされて悶え苦しんでいた。
「ただいま。どう? 楽しんでる? 静音ちゃん」
 奉行所から帰ってきた胡蝶は、くすぐり隊のオモチャにされている静音を見て満足げ微笑んだ。
 服毒自殺をしたことになっている静音は、記録上はこの世に存在しない人間なのだ。つまり、くすぐり奴隷と
して胡蝶の好きなようにしていいということである。
「しひひっ! 死んじゃうひゅふふッ!! やめ……ッ! やめさせ……てへへェ!!!」
 涙と涎でぐちゃぐちゃになった顔で懇願する静音。くすぐり隊は胡蝶の命令が絶対だから、胡蝶がやめるよう
命じない限り、決してくすぐりの手をゆるめることはない。
 捕らえられた初日はくすぐり隊の責めに反応せず耐えてみせた静音だが、今は100本ある指が体のどこに触れ
ても敏感に反応し、ビクンビクンと悶えてしまう。
 胡蝶のくすぐり愛撫で全身が敏感になってしまったこと。一度負けを認めて心が折れてしまったこと。
 それらもくすぐったさを倍加させている要因なのだが、今回はさらにもうひとつ――
「おまえたち、“油”はもっとたっぷり使っていいのよ? 体中によーくすり込んであげなさい」
 胡蝶に言われた少女たちは小さな壺をとりあげると、その中身を静音の体にかけ、塗り広げはじめた。
「んぁああああ!! やだぁはははははッ!! それくすぐ……ッ! ぬるぬる嫌ぁあはははははははッ!!」
 壺の中身は独特の香りを持つ油であった。程よい粘度ですぐさま静音の全身に塗り広げられ、それが潤滑油の
役割を果たしてくすぐりの効果を何倍にも高めるのである。
「そのくすぐり油は私の特製なの。とっても貴重で高価な材料を使ってるんだから、楽しんで頂戴?」
 胡蝶は意地悪く笑うと、油まみれの指をワキワキと動かしながら、拘束された静音に近づいていった――


20 : くすぐり中毒 ◆Z5ZrNYPsHQ :2017/07/26(水) 01:51:34 dr2CvvJs0
 あの嵐の夜から、一体何日が経ったであろうか。
 静音は胡蝶のくすぐり奴隷として、連日くすぐり地獄を味わい続けている。

「ぎひひひひ!! んぁはッ!! そこは……ッ!! あひゃははははははッ!! やめでェ〜ッ!!!!」
 くすぐり油にまみれてぬらぬらと光る静音の全身に、110本の指が踊る。
 ある者は腋の下のくぼみを掻き回し、ある者は肋骨の隙間に指先を食いこませ、ある者はひくひくと痙攣する
おなかを優しく揉みほぐす。
「うふふ、そろそろくすぐられるのが好きになってきたんじゃない? 静音ちゃん?」
「すきじゃにゃははははッ!! お願い! お願いッ!! お願いしますッ!! もう許してェへへへ!!」
 ある者は足の付け根を撫で回し、ある者は膝頭に指先を立て、ある者は足の裏を掻きむしる。
 ひとつとして同じ刺激がなく、どれも優劣がつけられないほど強烈なくすぐったさを与えてくる。
(刺激が多すぎてどうしていいか分からない! 息が出来ない……! 死……ぬ……)

「ハイやめ〜! ちょっと休憩ね」
 呼吸困難で意識が飛びそうになった瞬間、胡蝶が号令をかけて全員にくすぐりをやめさせた。もちろん親切心
や静音の体を心配してのことではなく、他に意図があってのことだ。
「ハァ……ハァ……あぅ……ふぁあ……! はぁああンッ!!!」
 くすぐり地獄から一旦解放された静音が、縛られた身体をビクンビクンッと痙攣させて悶えた。
 絶頂を迎えて気を遣ったようだ。痙攣が止まった静音は、恍惚とした表情で半分意識を失いかけている。
「あの、姉様……? 静音ちゃん、いつもくすぐりを止めるとイッちゃうみたいですけど……何で?」
 不思議そうに尋ねる少女たちに、胡蝶は例のくすぐり油が入った壺を見せた。
「この油にはね、私が調合した特製の媚薬と、ほんの少しだけ阿芙蓉(あふよう)が入っているのよ」
 阿芙蓉とは、芥子の実から採取された乳液を精製して作る麻薬――アヘンのことだ。
 くすぐられることで開いた毛穴からこの成分が浸透し、くすぐりから解放されて緊張が解けた全身に、蕩ける
ような恍惚感を与えるのだ、と胡蝶は説明した。
「少量だからこれ自体に副作用や中毒性はないけど、一瞬でイッちゃうほどのキモチ良さは一度クセになったら
もう抜け出せないでしょうね。ふふふ……」

 自分の体に起きている異変は静音も気付いていた。くすぐったさの波が引いた次の瞬間、怒涛のように快楽の
波が押し寄せ、一瞬にして頭の中が真っ白になってしまう。
 断じて、くすぐられることに快感を覚えているわけではない。胡蝶たちのくすぐり責めは本当に地獄だ。
 だが、そのくすぐったさが強烈であればあるほど、解放された直後に押し寄せる快楽の波も強烈なのだ。
(くすぐり責めは苦しいからやだ……でもくすぐられた後でしか、このキモチ良さは味わえない……)
 胡蝶の言う通り、もう抜け出せない。くすぐり地獄のむこうで待っている“ご褒美”が欲しいから、苦しくて
つらいくすぐり責めを、静音の心と体は拒めないのだ。

 これがアヘン中毒ならぬ、くすぐり中毒――
 くすぐり責めを再開するために、周囲に集まってきた胡蝶たちを目の端で眺めながら、静音は不安と恐怖と、
決して少なくない期待を胸に抱き、ゴクリと喉を鳴らした――
                                                        -終劇-


21 : ◆Z5ZrNYPsHQ :2017/07/26(水) 02:13:44 dr2CvvJs0
ここ最近くすぐり小説スレは下火なので、これが皮切りになればと思って投下してみました
感想などいただけたら幸いですが、それ以上に楽しんでいただければ何よりです

くすぐり小説スレが、以前のように盛り上がりますように……


22 : くすぐり好きの名無しさん :2017/07/29(土) 23:09:52 jLwW5Ve.0

とても良かった


23 : くすぐり好きの名無しさん :2017/07/30(日) 12:36:17 TM.XXZ2g0
実に素晴らしかった


24 : くすぐり好きの名無しさん :2018/08/19(日) 01:36:43 0W3HiYxA0
誰か書いてくれー(人任せ)


26 : タマゴボーロ密猟者 :2018/08/22(水) 19:59:47 QDi5ASgw0
ギュイ―――――――――――ン
「きゃぁはははははははははははははははははは!!っはははははははははははははははひひひひっへへへへへへへへへへへへへへへへ!!」
みどりは回転部分にふわふわのハンディモップを取り付けた電動ドリルをあおいの腋の下にあてがっていた。
全開の腋の下で竜巻の様に暴れるハンディモップはあおいを存分に笑い苦しめた。
「どおっすか?くすぐったいっすか?ねぇ?ねぇ!」
みどりはドリルの角度や押し当てる強さを変えて、その返答、つまり笑い声の変化を楽しんでいた。
ギュイ―――――――――――ン
「きゃぁははあはははははははははははははははははっっっ!!やはははああああめええええへへへへへへへへへへへへへへ!!」
「あ!ここ弱いんだ♪ほれほれ〜!」
ひとしきり腋の下をいびり尽くすと次は脇腹、お腹と進軍を続ける。
ギュイ―――――――――――ン
「いひひひひひひひひひひひひひひひ!!だっはははははははははははは!!やめっはははははははははははは!!」
みどりはドリルを止め、あおいから離した。
「う〜ん、威力は申し分ないんだけど音がうるさくって笑い声があんまり聞こえないですね~」
「っひ……っひはは……!っはあ……はは……!」
ほんの数十秒の責めだというのにあおいは汗だくで胸を上下させ空気の補充を行う。笑いの余韻が残っておりうまく呼吸ができない。
「どぉですか?私のくすぐり責めの味は……」
くすぐりで肌の赤くなった腋を指でなぞりながら、みどりはあおいの顔を覗き込んだ。
「っはぁー……っはぁー……っひぃ……」
あおいはいまだ呼吸が整わず返答ができずにいた。
「おいちゃん先輩、私くすぐりについて調べている内に思ったんです……」
みどりは無機質な笑顔を全く崩さずに話し始めた。
「人って限界までくすぐられるとどうなると思います?笑い死にって具体的にどんな死因だと思います?笑って呼吸できずに窒息死っていうのもあるんですけど、笑いすぎて血液循環が乱されて心不全ってのも多いらしいっすよ」
「っはー……ッは―……りーちゃん……?」
「私、どうしても知りたいんです……笑い死にってどんなものなのか。肺が裂けたり、肋骨が折れるほどに、笑い声を軋ませながら命が消えていくってどんなものなのか……知りたい、知りたい知りたい知りたい知りたい知りたい……」
みどりはあおいの上に覆いかぶさる様にまたがり、指を脅すようにワキワキ動かしてあおいに近づける。
あおいはそれを見て顔を青くして震えている。
征服欲が溢れんばかりに満たされる、怯える相手を見下ろすことのできる姿勢、マウントポジション。みどりは夢にまで見たこの状況にすっかり酔いしれていた。


27 : タマゴボーロ密猟者 :2018/08/22(水) 20:01:08 QDi5ASgw0
「うっ……うくくっ……くぅぅ……!」
あおいは目をきつく閉じて、腋を閉めようと手を引こうとするも拘束はびくともしない。
「う〜りうり〜♪ここくすぐっちゃうっすよ〜?」
指が腋のくぼみに近づくとみどりはそこで円を描く様に指を動かす。
「っくくくく……!……っくっっ……!っやめ……!」
みどりの指が腋のくぼみをクリクリいじくるたびに肩周りの筋肉が震える。
あおいの手足を縛る拘束がギチギチ鳴り、声色の緊張も増してゆく。
「3、2、1……0!」
みどりのカウントダウンであおいの緊張が最高に張り詰めてきた。
しかし、---
「……?」
予測された衝撃が来ないことにあおいが意識を緩めたその刹那、
「こ〜ちょこちょこちょこちょこちょこちょ〜〜〜!!こちょこちょこちょ!!こちょこちょこちょこちょ〜〜〜!!」
みどりの細い指があおいの腋のくぼみで所狭しと暴れ始めた。十本の指が敏感な神経を蹂躙する。
「ぎゃっはっはっはっはっははははははははははははははははははは!!きゃははははははははははははははははははっはっひゃははははは!!」
みどりの指使いのみであおいが右に左に身をよじる。自分が一人の人間を支配しているーーーみどりはこれまでにない快楽を感じていた。
「うりうり〜♪右腋だけ集中してこちょこちょしちゃうよ〜」
「はははははははははははははははははははははははは!!ふひゃひゃひゃひゃあああっはははははは!!」
「いいんですか〜?そんなに左に体ひねって〜。右腋がら空きになってもっとくすぐりやすくなっちゃうっすよ〜?」
あおいはみどりの手から逃れるために左に体をねじるのだが、それによりむしろ右腋が開かれてしまう。それを指摘されると急いで右に体を戻した。
「お〜?自分からくすぐられに向かってくるとは……。変態さんですね〜♪」
結局右に行っても左に行ってもどうしても笑い悶えさせられてしまう。あおいはその事実を体に叩き込まれるも、そんなことに納得できるはずもなく頭をベッドにボスボスと叩きつけた。
「こ〜ら♡暴れない♡悪い子にはお仕置きっす♡」
みどりはあおいの腋に指を立てて目にも止まらぬ高速でツンツンつつきまくる。
「きゃあああはははははははははははははははははははは!!ああああああああああああ!!っはっはっははっは!!きゃああああああああああ!!」
「ツンツンツンツン♪あはは、かわいい〜」
「あははははははははっ……!!……っへへへへひひひっ……!!……っはぁ……ぁ……!!」
あおいの体は痙攣をはじめ、笑いに声が乗らないほどに酸素を消耗してきていることを見て、みどりはようやく手を止めた。
「あぁ……楽しい……♡」
「……ぁ……はっ……」
ベッドから降りて指のストレッチを行うみどりに、あおいは解放の可能性を垣間見てかすかな希望を感じていた。
「じゃ、次はこれを使おっかな」
あおいは耳を疑った。みどりの方を見ると、手には電動マッサージ機を携えて、ベッドの横に屈みこんでくる。
「お、お願い……!もうやめて……!」
「なんか言ったっすっか〜?」
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ
あおいの必死の懇願も空しく、みどりはあおいのお腹に押し付けたマッサージ機の電源を入れた。
「うあっはははははははははははははははははははははは!!」
みどりは一切指を動かさずただマッサージ機を押し付けるだけで、あおいの神経を超高速で震わしてくすぐることができる。
「ああっはははははははははははあはははははははは!!……っははははははははははっははははははははははは!!」
つい先ほどまで虫の息であったとは思えないほど、あおいは激しく悶えた。


28 : タマゴボーロ密猟者 :2018/08/22(水) 20:02:30 QDi5ASgw0
「……っかはっ……はぁ……うっ……」
それから数十分ほど、あおいは暴力的なくすぐりにさらされ続けた。
最初は新品のシーツがきっちり整えられていたが、今ではシーツは乱れ所々に汗のシミがついている。
ベッドの上や床には電動ドリル、マッサージ機、電動歯ブラシ、ヘアブラシなどの拷問器具が散乱している。
あおいの目からは笑い泣きの涙が流れ落ちた跡があった。
「おやおや、泣いちゃったっすか〜?私が笑わせてあげましょっか?」
再びマウントポジションに戻っていたみどりはまたもや地獄を開演しようと指を動かしながら手をあおいに近づける。
「……ぁっ……っはぁ……」
あおいの目の焦点はその手に合わされているが、最早怯えて懇願する体力も残っていなかった。
「よ〜し次は……ここ!」
「っんぅ!!」
みどりはあおいの背中に手を回し肩甲骨を包み込むようにくすぐる。
「うりうりうりうりうりうりうりうりうりうり〜〜〜!!」
「ああっくはっははははははははははははははははは!!っきひひひひひひひひひ!!」
あおいは顔を真っ赤にしてひときわ激しく暴れ始める。
「顔真っ赤ですよ~。喜んじゃってんすか〜w?」
「っははははははははははは!!くひひひひひひひひひひひひひいひひひいいいい!!」
「ほら答えてくださいよ!こちょこちょされて喜んでんすか?」
「ひひひぃぃぃ!!あははははははははははははははははははは!!」
みどりはあおいが答えることができるように、くすぐりを緩めた。
「答えるまでやめてあげないっすよ〜?」
「ああああああっははははははははははははは!や、やめっ……ははははははははははは!よろごんでなひひひいいぃぃぃ……!」
あおいは必死で首を横に振り必死で否定の意思を示す。
「じゃ、こちょこちょされて嬉しくなるまでた〜っぷりイジメてあげます♪」
当然みどりはそんなことお構いなしにくすぐりを続ける。
「ああああっはははははははははは……!わ、わかっはははははははははははは!うれひいれす!っくはははははははははは!こひょこひょうれひひひひぃぃぃ!」
「ホント?ホントにうれしいんすか?嘘ついたら……脳みそ沸騰するまでこちょこちょの刑っすよ?」
「ほんっ、ほんとにひひひひひひひ……!うれひひひひいからぁはははははははは!」
急にみどりのくすぐりが止まった。あおいは急いで息を取り戻そうと必死で胸を上下させる。
「……っはっ……っはっ……ぁ……」
みどりは目もうつろとなったあおいの顔を覗きこむ。
「じゃあ……さっきの喜んでないってのは嘘だったんすね〜?」
「……っぁ……はっ……ち、ちが……」
あおいはまともに言葉を発することができなかった。くすぐられた疲労のみではない。罠にかかった獲物を見るようなみどりの瞳を見て蛇に睨まれた蛙の様に固まってしまったのである。
先ほどまで上気していた顔からサッと血の気が引いて青ざめる。
「言ったっすよね~。……嘘ついたら……脳みそ湧き上がるほどこちょこちょしちゃうって……」
あおいに近づくみどりの指が震える。みどり自身も自制できないほどの興奮で震えているのだ。
「こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ!!こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ!!」
みどりの右手はあおいの腋の下をほじくり、左手は背中を高速でこねくり回す。
「うああっっはははははははっっっっ……!!っはははっはぁっ……!!……っぐぁ……!!」
あおいは発狂したかのように暴れ、声にならない叫びが空を切る。
みどりもまたこの状況に飲まれ、貪るようにあおいをくすぐり散らす。
最早誰もこの状況を止められない。くすぐりプレイという名の、ブレーキの壊れた暴走列車が走り続けていった……。


29 : タマゴボーロ密猟者 :2018/08/22(水) 20:03:32 QDi5ASgw0
「いひひひひひひひひひひひひひひ……!っぷへへへへへへへへへへへへへへへええええ……!……あし……くひゅうっはいひひひひひ……!」
「もっと足の裏こちょこちょされたいっすか〜?」
腋の下をまさぐられ、脇腹を揉み解され、太ももをさすり回されたあおいは、現在は足裏を引っ掻くくすぐり処刑を受けていた。
「……だ、だめ……!……やめへへへへへへへへへ……!」
―――ッガタッ!
唐突にクローゼットが開き、中から倒れ出てきた人影を見てあおいは目を見開いた。
「……っ、ずかちゃん……!?」
床に倒れこんだ赤いロングヘアの少女、坂木しずかは口をテープでふさがれ、手と足は縛られていた。目は泣き腫らし、体は小刻みに震えている。
「あぁーずかちゃん先輩、ダメじゃないっすか出てきちゃ」
みどりはしずかの口のテープを剥がしさるぐつわを取り出した。
「……っはははっ…………っひいっ……!」
よく見るとしずかはワイヤレスヘッドホンを付けており、虚ろな目で笑い悶えていた。
「ず、ずかちゃん……どうなって……!」
あおいは全く状況についていけず、みどりを仰ぎ見た。
「ちょうどいいや、私も指疲れてきたんで。ちょっと休憩しましょう」
あおいの返事を待たず、みどりはHDDをPCにつないで再生ボタンを押した。
「それじゃ、上映開始っす」






「それじゃ、録画開始っす」
みどりの操作で三脚に固定されたカメラの赤いランプが点灯した。
「ねえ、これ解いてってば!」
しずかは頭上で手首を縛られてイスに拘束されている。
「えー、大笑いする演技のアドバイスが欲しいって言ったのは先輩じゃないっすか」
「だからってなんで縛るの!」
納得できるわけもなくしずかは噛みつく。
「決まってるじゃないですか。笑わせてあげるからですよ」
みどりはしずかの前で屈み、目線を合わせる。
「……へ?」
「つまり……楽しい楽しいこちょこちょゲームの始まり始まりっす♪」


30 : タマゴボーロ密猟者 :2018/08/22(水) 20:04:28 QDi5ASgw0
「……っぷふふふふ……!!……ひひひひひひひひひひ……!!……もどかひい…………!!」
みどりはしずかの脇腹から数センチの距離で指を動かす。
「あれ〜?もどかしいって、ずかちゃん先輩こちょこちょされたいんっすか〜?」
「……いひいひひひひひひいいいい……!!……ちが……!……こひょこひょ……やめへ……!!」
「ですよね〜。まさかこちょこちょされたい訳ないっすよね〜」
「……くひゅうっひゃいひひひひひひひひひひひ……!!……やえへへへへへへへへへへへへへ……!!」
「まだ触ってすらいないっすよ〜。先輩どうして笑ってるんすか〜?」
「もおゆるじでへへへへへへへへへへへ……!!……いきできにゃひひひひひひひひひひ……!!……ひ、ひとおもいにやってえへへへへへへへへへへへへ……!!」
「やっぱりこちょこちょされたいんじゃないっすか〜。ちゃあんと『こちょこちょして』って言えるまでイジワルしてあげますからね、こうやって……」
「……っきき……ひひひひひいい……!!……だれが……しょんな……てにっひひひひひひひひ……!!……えっへへへへへへへへへへ……!!」
「後輩にイジワルされて恥ずかしくないんですか?せぇんぱ〜い」
「……うゆひゃい……ひっ…ひひ……!!……こ、こんなことで……!!……っぷはあっははははははは……!!」
「こんな事?こんな事っていうのは……こぉ〜やって腋の下こちょこちょ焦らしされる事?」
「あは、あははははははははは……!!……ひははははははははははっへっへっへっへっへ……!!」
「それとも、こんな感じでお腹こちょこちょ焦らしをされる事っすか?」
「にひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ……!!……もほいやあははははははは……!!」
「先輩、『どうせその内くすぐったさにも慣れるから平気』って思ってるっすね?」
「……っくくく……へ……?」
「くすぐったさに慣れるっていうのは刺激を学習するっていうことっす。対して、触れられていないのにくすぐったさを感じるときは、過去にくすぐられて学習した刺激を基にくすぐったさが生成されるっていう事っす」
「つまり、こちょこちょ焦らしに慣れるためには、くすぐられた記憶を完全に消すしかないってことっす」
「だから、このくすぐったさは持続するっす……何時間でも」
何時間でも……その言葉を聞いた直後、生温かいくすぐったさに撫で回されながらも、しずかは背筋に冷たい汗が流れるのを感じた。
「もう、ダメ……!!……ひひっ……ひひひいいぃぃぃぃ……!!……ひとおもひにっひひひひひ……!!」
「ダメっす。ちゃんと言って下さい。『こちょこちょして』」
「……ひゃへへへへへへ……!……こ、こひょこひょ…ひへへへへへへ……!」
「もっとはっきり!」
「こちょ……こっ…ひょひひひひひひひひいいぃぃぃぃぃ……!……むりひひひぃぃ……!」
「お腹から声を出して!」
「こひょ…こちょこちょ……ひへへへへええ……!こちょこちょ……してっへへへへええええ……!こちょこちょして……!……おねがひ……!……こちょこちょしてぇぇぇ!」
「しょうがないなぁ、こちょこちょしてあげるっす♪」
みどりは目にもとまらぬ速さでTシャツの裾から手を突っ込み、すっかり焦らされて敏感になったしずかの身体を激しくくすぐり犯す。
「こちょこちょこちょこちょこちょこちょ〜〜〜〜!!」
「にゃっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!ひーーーーっひひひひひいいいいいい!!にょへへへへへへへへへへへへへ!!」
しずかは椅子が倒れそうなほど仰け反り、天を仰いで笑い悶えた。倒れてしまえたらどれだけ楽であったか、Tシャツの中でモゾモゾ動くくすぐりの凶器に、悲鳴のような笑い声を部屋中に響かせる。
今までは不完全燃焼で燻っていたくすぐったさが、今は破壊的な高火力で精神を一気に焼き払っていく。
頭の中が、真っ白に染まって行く。朝日が差すように、白く、白く―――
そのまっさらな心に、一滴の黒いインクが滴り落ち、水面を染めてゆく。
「あっはっはっはっはっはっはっはっはっっっっっーーーーー!!」
くすぐりの手が止まると、しずかは糸の切れた人形のようにガックリと項垂れた。
みどりは愛おしそうにしずかの赤い髪を指で梳いて、頬を撫でた。
「……ずかちゃん先輩、こちょこちょして欲しいですか?」
しずかの耳元に吹きかけるように語り掛ける。
「……はひ……こちょこちょ……してくらひゃひ……」
しずかの目から光が失われ、意識は深く黒い闇へと沈んでいったーーー


31 : タマゴボーロ密猟者 :2018/08/22(水) 20:06:28 QDi5ASgw0
「今日はおいちゃん先輩と、か。部屋片づけなくっちゃ」
みどりは鳥のさえずりと朝日に満ちた部屋の中でクローゼットを開いた。
その中から一つのワイヤレスヘッドホンを取り出し、しずかへと向き直る。
「……ちょ…こちょ……して……へへ……」
先程から半分無意識であった彼女はみどりの意識が自分に向けられたことで、ようやく自分の求める「刺激」が味わえる、とその瞳にわずかな希望を灯した。
「ダメですよ先輩。まだこれで我慢してもらいます」
みどりは優しい笑顔を向けながら、しずかの頭にヘッドホンを着けた。
「……ひぃっひひっ……!?……っあはっあははは……!」
しずかはすっかり乱れてしまった赤い髪の隙間から苦悶の笑い声を上げる。
「ASMR、自律感覚絶頂反応、のこちょこちょ音声っす。わたしが気に入ったものの中からずかちゃん先輩のために厳選して5時間にまとめてあげました!」
「……っくぅぅ……!……だめっ……!……げんかひ……!こちょこひょ……してへ……!」
みどりはテキパキとしずかに猿轡をかませてテープで口をふさぎ、クローゼットの中の人一人がようやく入れる程度の隙間に押し込む。
「じゃ、これからおいちゃん先輩と会う約束なので、そこでおとなしくしてて下さい」
クローゼットが閉じられる。しずかの救いを請う様な瞳を遮って。




みどりは映像を止めた。
「ここからおいちゃん先輩とお茶して、こちょこちょしてあげて、今に至る、って感じっす」
あおいは何も言えなかった。混乱というよりもむしろ錯乱に近かった。
自分がこの部屋のチャイムを押したときにも、呑気にお茶を飲んで雑談をしているときにも、クローゼットの扉一枚隔てた暗闇で身動きも取れずにくすぐられていた……。
もはや拷問、むしろ地獄である。
「なんで……なんで、こんな事……私たち、親友じゃない……」
あおいは涙でかすむ視線をみどりに向ける。
「?親友だからですよ」
予想外の返答にあおいは言葉を詰まらせた。
「親しい人の方が嵌めやすいじゃないっすか。通りすがりの見知らぬ人に睡眠薬飲ませて部屋まで運んでってのはさすがに無理っすよー、ここ3階ですし」
完全に話がかみ合っていない……。何とか説得を試みるが、先ほどのくすぐり責めから完全には回復しておらず頭が回らない。そのとき
ーーーピンポーン
「りーちゃーん?絵麻だよー」
インターホンのチャイムが鳴り響いた。あおいは予想外の事態に驚いた。インターホンにではない。みどりの顔にも驚きが広がっていることである。
つまりこの訪問者は明らかな想定外……っ!この状況を覆すことのできる、神からの切り札……っ!なんという僥倖……っ!
「絵麻ーっ!!だ、誰か、助けを呼んでー!!け、警察っ!!」
消耗した体に鞭打って、あおい叫ぶ……!これで解放される……。この悪夢から目が覚める……。


32 : タマゴボーロ密猟者 :2018/08/22(水) 20:07:14 QDi5ASgw0
「ところがどっこい……夢じゃありません……!」
みどりは呆然とするあおいを残して玄関に向かう。ガチャリと鍵を開いてお客を招き入れる音がする。
部屋に入ってきた絵麻はベッドに磔にされているあおいや、縛られているしずかを見ても顔色一つ変えることはなかった。
「残念でしたーっ♪絵麻先輩もグルですっ!」
あおいは全身から力が抜けるのを感じた。ようやく助けが来たと思ったら……グル……?……ぐる……。……グルって何だっけ……?
「おぉ!それです!その顔!地獄に垂らされた一筋の糸が断ち切られたような表情……。いいっす。……メチャクチャにしてあげたくなるっす!」
みどりの言葉が頭に入ってこない。というか右から左へ流れてゆく。やっとの思いで一つの質問を喉から吐き出した。
「りーちゃん……絵麻にも……くすぐ、その……ひどい事を……?」
「?こちょこちょならしてあげましたよ?絵麻先輩はカタクナなおいちゃん先輩と違って、なんていうか、すぐ受け入れてくれましたよ」
あっけらかんと答えるみどりの後ろで絵麻が顔を赤らめる。
「だって、あんな事されたら……///」
「そんなこと言って―ノリノリだったじゃないですか」
新婚夫婦のような2人のやり取りを無視し、あおいはさらに切り込む。
「みーちゃんには!?みーちゃんにもこんな事を!?」
みどりは記憶をたどるように斜め上を眺めると、イタズラっぽく笑いながら答えた。
「あー、みーちゃん先輩は……すっごく敏感でしたよ♡おへそとか触っただけでビクンビクン……」
「なんで……なんでこんな事っ!!こんな、心を壊すようなことを……!!私たち5人で……アニメを作ろうって……!!」
涙ながらに訴えかけるあおいの上におもむろに絵麻が覆いかぶさる。その両手には小笠原綸子(ゴスロリ様)がいつも使っている片側に羽根の付いたペンが握られている。
「おいちゃん……初めて生き物を殺したときのこと、覚えてない?」
「へひゃぁっ!!」
羽根があおいの二の腕にやさしく触れる。
「あの心の昂ぶり、ざわめき……まさか知らないなんてカマトトぶったこと言わないよね?」
「……っくくくく……!!……やめてぇ……!!……ひ、ひひひ……!!」
絵麻は二の腕の曲面に線を描く様に迷わず羽根を動かしてゆく。
「わたしね、あの感情こそ『愛』だって思うの」
「おねがひ……!!……やめて……くらはひ……!!……おねあひしましゅひゃら……!!」
あおいは井戸のように深く暗い絵麻の瞳に凍てつく恐怖を感じていたが、それも身体に焼き付くくすぐったさを誤魔化すことすらできない。
「命が自分の手の中で壊れてゆくあのエクスタシー……それがくすぐりと一緒になったら……すっごく素敵だと思うでしょ?」
「……ぁ……はは……はがっ……!!……ぎしししひひぃぃ……!!」
羽根の動きは激しさこそなくとも、一筆一筆が残虐なほど鮮明にあおいの神経にくすぐったさを吹き込んでゆく。
「はいストップストップ!っす」
みどりの声で絵麻は我に返ってあおいから羽根を離し、あおいは自分が今まで深井戸の中にいたかのような閉塞感からの解放を感じた。
今のくすぐりをあと一瞬でも続けられていたら、自分という存在が砕け散ってしまっていたのではないかと錯覚するほどの苛烈さであった。
「もー!壊しちゃだめですって絵麻先輩」
「ご、ごめん、つい……」
「これじゃしばらくは安静にしておかなきゃダメですね……」
「待つしかないね……ごめん」
「ダイジョブっす!その間にずかちゃん先輩をこちょこちょしてあげましょう!」
耳鳴りのせいで2人の会話がうまく聞き取れない。意識にもやがかかって、身体がベッドに沈み込んでゆく……


33 : タマゴボーロ密猟者 :2018/08/22(水) 20:08:02 QDi5ASgw0
「……ん……ぅぐー……」
渦の中から水面に浮かび上がる様に、頭がぐわんぐわんしながらもあおいは意識を取り戻した。
上体を起こして頭に手を当てたときに気付いた。縛られていない。周囲にしずかもみどりも絵麻もいない。
しかし身体は笑いすぎて鉛の様に重く疲労が溜まっており、先程の悪夢が現実であったことを思い知らされる。
「とにかく、逃げなきゃ……」
ーーーピンポーン
あおいがベッドから立ち上がるとほぼ同時に、玄関のチャイムが鳴った。
「……!!?」
あおいは飛び上がる様に身構える。
「りーちゃーん」
ドアの向こうからはあおいの後輩、藤堂美沙の声が聞こえる。
これで助けてもらえる……?でも何で、このタイミングで!?
「開けてよー、ねー」
……罠?あおいの脳裏に先程のみどりの言葉がフラッシュバックする。
『あー、みーちゃん先輩は……すっごく敏感でしたよ♡おへそとか触っただけでビクンビクン……』
ということは、美沙も既にみどりの手の内……助けは望めない。
―――倒すしかない。あおいは引き攣る足を玄関へ運ぶ。
「聞いてるー?開けてってばー。りーちゃーん」
美沙はみどりが部屋にいると思っている。ここが唯一の騙し討ちのチャンス……あおいは無言でドアの鍵を開ける。
「りーちゃん?入るよ?」
ドアを開いた美沙の服をひっつかんで引きずり込む。
「えっ!!?ちょっ!お、おいちゃん先輩!?イタっ!……あっはははははははははははははははははは!」
美沙を無理矢理うつ伏せに押し倒して服の中に手をねじ込んでくすぐり始めた。
「なにしゅるんれすか〜〜〜っはっはっはっはっはっは!ひっはははははははは!」
「アンタも私をこうしてくすぐり攻めるつもりだったんでしょ……!許さない……!」
あおいは美沙の背中に乗り、両足で美沙の腕を押さえて腋を閉じられなくすると、ハンディモップ付きの電動ドリルを腋に差し込み、トリガーを引いた。
ギュイ―――――――――ン
「ひぎゃあああああああああああははははははははっははは!!」
あおいは自分の受けた責め苦の記憶をもとにより効果的なくすぐりを美沙へと提供する。
ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーー
「ほらほら、へそが弱いんでしょ?」
上体を起こして羽交い絞めにされた美沙のへそへと、あおいの指が殺到する。
「あっ、あくく!っははははははは!やめへぇっ!」
ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーー
「……おぃ……ちゃ……んぱひ……も……ゆるひ……」
「りーちゃんと絵麻はどこに行ったの?ずかちゃんはどこ!?」
あおいは涙とよだれを垂らしてへばっている美沙の両足の靴下を剥ぎ取ってヘアブラシでガリガリくすぐっていた。
「早く言わないとこのままくすぐり殺すよ!?」
「そんな荒っぽいこちょこちょじゃ殺せないですよ、おいちゃん先輩」
急な背後からのみどりの声にあおいの心臓は凍り付いた。
「……え……あ……」
恐怖でガタガタ震える体を引きずりながらあおいは後ろずさる。一瞬前まで凍り付いていた心臓は急速に鼓動を早める。
玄関からみどり、絵麻、しずかが入ってくる。
「シナリオ通りっす」
3人の影があおいにかかる。
「実はみーちゃん先輩にはまだこちょこちょ調教してなかったんですよ。いやー、おいちゃん先輩が責めてくれて手間が省けました」
「そんな……そん……」
自分の手で何の罪もない後輩を地獄に引きずり込んでしまった……自分をあれほど苦しめたくすぐり地獄に……
吐き気がするほどの罪悪感に視界が揺れる。床が急激に近づいてくる。ドサッという音がどこかで聞こえた気がしつつ意識が遠のいていった……


34 : タマゴボーロ密猟者 :2018/08/22(水) 20:08:57 QDi5ASgw0
遠くから聞こえる声が徐々に近づいてくる……。
「じゃーウメブーのマネ!」
「あっはははははははははははは!!ぼ、ぼくっははひひひ、うめぶふふへへへへへへへへ!!」
「みーちゃん先輩、横隔膜が痙攣しちゃってるっすか?」
「ひぃぃぃぃぃ……!!……いぎが……できひひひ……!!」


「……もう……いや……」
あおいは目を覚ました瞬間にまたもやベッドに磔にされていることを悟った。
「あ!目が覚めた?」
昨日までと何も変わらない絵麻の笑顔が覗き込んでくる。
「おいちゃんが眠っている間に身体も髪も洗ってあげたんだよ!」
確かに汗でべたついていた身体はさっぱり清涼感に包まれ、髪からはシャンプーの香りがほのかに漂う。汗びっしょりだった下着もシーツも新品になっている。
「すごかったよー。意識がないのに触っただけでビクビク反応しちゃうんだもん。可愛かったぁ……」
あおいの視界の隅には縛られて散々くすぐり弄ばれたしずかと美沙が転がっている。
「さっきまでずかちゃんとみーちゃんをこちょこちょしてあげてたの。今からはおいちゃんをこちょこちょしてあげるからねっ」
絵麻がしずかの傍から立ち上がる。その腕をしずかが急いで掴んだ。
「え?ずかちゃん?」
「……まって……!……はぁ……!……もっと……こちょ……!」
しずかは肩を上下させて必死で請いすがる。
「しょうがないなぁ……じゃ〜あ……」
絵麻がしずかの耳元で何事かを囁く。
「……え……ほ、ほんと……?」
しずかは絵麻の目を見て問いかける。絵麻はその涙が溢れた目を見つめなおしてうんうんとうなずく。
「……ほんとに……おいちゃん……こわしたら……こちょこちょしてくれる……?」
「……っな……!?」
あおいは耳を疑う。同時に、近づいてくる2つの影が目に入った。
「おいちゃん先輩……やめてって言っていたのに……死ぬかと思いました……!」
「そうっすよねー。お仕置きこちょこちょしてあげないとっすよね〜」
瞳に恨みを湛えた美沙とそれを焚きつけるみどりがベッドに腰掛ける。
あおいは無防備な状態で4人に囲まれる。心臓が破裂しそうなほどに暴れる。
「……ダメ…………や、やめて……ゆるして……」
「うーん……可愛く言ってくれたらやめてあげてもいいっすね」
みどりがイタズラっぽく笑う。あおいの目が左右へと泳ぎ回る。
「ゆ……ゆるしてにゃん♡」

「「「「こちょこちょこちょ〜」」」」
ぎぃぃぃああああああああああああああああああああああ…………


35 : タマゴボーロ密猟者 :2018/08/22(水) 20:09:53 QDi5ASgw0
あれから何時間経っただろう。何時間こちょこちょされただろう。何時間気絶していただろう。
あおいは同じ様にベッドの上で拘束されている。
今度は絵麻がくすぐられる番のようだ。縛られていないにも関わらず両手を頭の上で組んだ絵麻を、美沙としずかとみどりが全員でくすぐっている。
「あははははははははははっ!!きゃはあっ!!っくううっはははははははははははは!!」
「腕を下げたらこちょこちょやめちゃうっすからね〜。ガマンガマンっす」
みどりの指が絵麻のお腹を這いまわる。
「次私の番だからね。早く早く!」
しずかは足の裏を集中攻撃している。
「絵麻先輩やっぱ肩凝ってますね〜」
美沙は肩周り、肩甲骨や鎖骨、腋の下を縦横無尽に甚振る。
そんな4人を見てあおいはふとした疑問を呟いた。
「りーちゃんはこちょこちょされないの……?」
室内の時が止まる。
「……確かにりーちゃんがこちょこちょされてるの見てみたい……」
絵麻が腕を下ろした。他の3人も絵麻に倣いみどりに向かう。
「な、何言ってるんですか。わたしは別にいいんですよ」
みどりの顔には焦りが浮かんでいる。
「おいちゃん先輩、まだ疲れてるんすよ。……次に起きたときは4人で一気に足の裏こちょこちょ祭りっす!」
みどりはバッグからスプレーを取り出す。
「これ、わざわざドイツから取り寄せた睡眠スプレーっす。じゃ、お休みっす〜」
スプレー缶を持ったみどりの腕があおいへと伸び、缶上部のボタンを押し込む。
ブシュ―――――ッ
カラァンッ
「……え……う…そ……」
スプレーはあろうことか、みどりの方向に噴射され、みどりは缶を落とし、その後を追うように膝から崩れ落ちる。噴射孔を自分の方に向けてしまっていた。
数秒間、室内の空間が硬直していた。あおいは目の前で起こった光景が信じられない。
みどりの目元には髪がかかっており表情はうかがえないが、浅い寝息は確かに聞こえた。
突如として消え去った脅威。そして目の前では先程まで自分を屠っていた捕食者が無力化されているーーーーー。


36 : タマゴボーロ密猟者 :2018/08/22(水) 20:10:39 QDi5ASgw0
「……ん……」
数十分後、みどりは目を開いた。
見慣れた自室の天井が目に映り、横になっている体を起こそうとすると頭の上からのギシッという音に阻まれた。
「ど……どうなって……」
みどりが頭上に目をやると先ほどのあおいと同じように手枷とロープで両手がベッドに拘束されている。当然足も拘束されていることが感じられた。
「おはよ」
ベッドの脇から声が聞こえ、みどりは急いでそちらに顔を向ける。声の出所にはあおいがいた。その表情は薄く笑っている。
「……りーちゃん、さっきはずいぶん酷くやってくれたね」
「そ、そのことは……えと……」
声の震えが強くなるのと対照に、声色は消え入るようになる。
あおいはおもむろに立ち上がり、仰向けのみどりの頭の上に座った。しずかと美沙、絵麻もみどりを取り囲み座る。
「これから存分にお返ししてあげるから」
「りーちゃん……こわして……こちょこちょ……してもらゆ……えへへへ……」
「りーちゃんもさっき死ぬ程こちょこちょしてくれたよね……」
「こちょこちょされたら、りーちゃん絶対可愛いよ!」
みどりの背筋は震え、声を出すことも難しい。
「……き……」






(……キター――――――!計画通りぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!っす)
あおい達をくすぐり半殺しにすることも、みどりが拘束されることも、ここに至るまでの全ての状況はみどりの書いた台本通りの流れ……!
みどりが暴発させた睡眠ガス……否っ!あれはただの芳香剤……!殺戮目当ての殺虫剤ならともかく、吸い込んだ瞬間に脳神経に作用するような強力な効能を持った薬剤を、人間を眠らせるための適切な量だけスプレーで摂取することなど到底不可能……!
彼女はただ眠ったふりをして休憩していたに過ぎない……!だがそれはあおいに対するくすぐりプレイの次章のためではない……!ここまでのシナリオは序章に過ぎない……!
みどりが本当に求める、渇望する物語、すなわちーーーみどり自身が笑い死にの淵までくすぐり責め立てられる物語ーーー!
遂に始まる、この入念に用意された舞台の本編であり、圧倒的クライマックスが……!
「それじゃ、行くよ?」
あおいはみどりのブラウスのボタンをゆっくり外しつつ、4人に目配せをする。

「どんどんドーナツ、どーんと行こう!」

(これで、知ることができる……)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーー
ーーーーー




明け方、とある病院の一室、サイドポニーを高い位置で結った少女、今井みどりがPCと向き合っていた。
「まさかホントに肋骨にヒビが入るまでこちょこちょされるとは思わなかったっす……」


37 : タマゴボーロ密猟者 :2018/08/22(水) 20:12:18 QDi5ASgw0
くー疲れましたこれにて完結です


38 : くすぐり好きの名無しさん :2018/09/09(日) 14:46:05 2YvPUgHk0
ああッ!
半月以上も前に投下されてるのに気づかないとは…
吊ってきます

乙でした


39 : くすぐり好きの名無しさん :2018/09/10(月) 18:28:34 tvlvBSBw0
乙です!
貴重な投下ありがとうございます。


40 : くすぐり好きの名無しさん :2018/09/24(月) 16:02:08 SNkvIBNM0
最高です!


41 : くすぐり好きの名無しさん :2019/03/04(月) 02:06:57 B96z9ke60
ちょっと失礼します。
前スレ420辺りで「セーラー戦士の悪夢! 恐怖悶絶くすぐり攻撃!」を書かれておられた作者さん、
出来れば3月中(結構重要)に相談しておきたい事がありますので、もしまだ居られましたらご返信お願い出来ませんか?。

別に続編の催促とかではないんですが、ちょっと微妙な内容なので続きは本人さんから返信があればという事で失礼します。
もし3月中に作者さん本人からの返事が無ければ自分がやろうとしていた事は諦めますので忘れて下さって結構です。宜しくお願い致します。


42 : くすぐり好きの名無しさん :2019/03/06(水) 01:11:37 T4hJQjno0
キャタピーのやつか
思えばアイツはくすぐりフェチのために生み出されたようなキャラだったな


43 : くすぐり好きの名無しさん :2019/03/09(土) 16:18:53 YIUc/bZU0
>>41
一応自分がその作品の作者です
名乗り出てはみたものの証明は難しそうですがw


44 : くすぐり好きの名無しさん :2019/03/10(日) 16:45:35 u9vAVTjw0
>>43
良かった!応じて下さり有難う御座います。信じさせて頂きますよ。

早速確認したい事についてです。
もし可能であればあのSSの展開や台詞などをお借りして、場合によってはお漏らしさせたり裸にしたりと弄らせて貰って、
某支援サイトで版権リク受付可能としている絵師さんにイラスト化をお願いしたいのですが、作者さん的にはNGでしょうか?

バッサリ言うと、SS作者さんにとっては一銭も儲からない金銭取引によってあのSSの改変&イラスト化を別の絵師さんに依頼したいのですが、お許し頂けるでしょうか?


45 : 43 :2019/03/10(日) 20:24:02 kS.7BTv.0
>>44
お話はわかりました

こちらとしては改変OKですし、それによって新たな何かが産み出されるのはとても嬉しく思いますので、
お好きに使っていただいて大丈夫です
そもそも作中のキャタピー自体、勝手に設定追加しまくりですしねw

ただし、改変過程や改変後の作品で問題やトラブルが発生した場合、
一切責任は負えませんので、その点はご了承いただければと考えております

最後にですが、一つ質問があります
ネット界に存在する数多の作品群の中で、何故このSSが目に留まったのでしょうか?
今後の参考のために、お伺いできると大変嬉しいです


46 : くすぐり好きの名無しさん :2019/03/10(日) 23:37:50 u9vAVTjw0
>>45
有難う御座います!それではまだ少し先の事になりますが拝借させて頂きます。

>一切責任は負えません
了解です。そもそも後で厄介事に巻き込みたくないからこそ事前確認を取らせて頂いた訳ですしね。

>何故このSSが目に留まったのでしょうか?
まずはやはり、自分の知るセーラー戦士くすぐりSSの中で最もツボに嵌った作品だから、という事になりますね。

もう少し順を追って説明すると、前述の絵師さんは近い内に版権キャラの受付を終了されてしまうんです。(理由はお察し)
自分の中では凄くクオリティが高い絵師さんだし、どうせならもう二度と実現のチャンスが訪れないかも知れないような内容で、
そして自分自身が大好きなのは勿論、他の人も喜んで見たがりそうなキャラやシチュのイラストを…という風に考えました。

その中で思い出した1つが自分自身も某所で楽しんでネタを書き込んでいた『キャタピー×セーラーマーキュリー』のシチュ、
そして連鎖的に其方様が此処で書かれたSSを思い出して、あのSSなら是非挿絵付きで見てみたい!という結論に至った訳です。

ただ幾ら何でもSS全編を丸ごと依頼する訳には行かないし、イラストで表現するにも限界はあるので省略や改変は必要です。
もう二度とないかも知れない機会なのだからSS版では見られなかったお漏らしや脱衣などの差分も盛り込んでみたい。
しかし無断でSSをパクって有償作品にさせたとあっては作者も周りの人も不快に思わせるし、騒ぎになれば最悪の展開もあり得る。
そんな訳でこうして確認を取らせて頂きに参った、という次第であります。

ではでは、改めて許可を有難う御座いました!リクエストの受付は来月なので完成はまだ結構先になりますが、
今まで通りなら完成時にpixivやニジエ等で台詞無し&解像度控えめな数ページ分が無料公開される事になると思います。
ついでに宣伝っぽくはなりますが、過去作品含めて版権絵は近い内に削除されるそうなので、もしDLしたいなら早めが良さげです。


47 : くすぐり好きの名無しさん :2019/03/11(月) 00:25:41 Z2RmAdSU0
でも作者本人である証明も許可の正当性に疑問も残るよ?
そのリスクは織り込み済み?


48 : くすぐり好きの名無しさん :2019/03/11(月) 01:37:42 qDNIi85s0
>>47
勿論、本人さんにSS投下当時の環境で書き込んで頂き、その上で管理者に書き込み元を照会して頂くぐらいでもしなければ
この環境で此方にとっても本人にとってもお互いに100%の証明をする事など不可能だとは理解しています。
せめてあのSSをpixivなどに投稿されていれば、確実性を取ってそちらで連絡していたのですけどね。

しかし逆に今も当時と同じ環境で書き込む事が出来る、または管理者にしか分からないであろう当時の環境を確実に言い当てる事が出来るのであれば話は別だと思います。
それに確実でない事は承知ですが、>>41の用件すら不明な呼び出しに一週間も待たず名乗り出てくれる人なら恐らく本当に本人なのだろう、そう思いました。
そして書き込みの内容自体に関しても、興味本位で首を突っ込んできた偽物のようには到底感じられませんでした。どれも直感でしかないと言えばそうなのですけどね。

リスクを考えていない訳ではありませんが、あとはもし万が一の状況で完成まで行ったとしても、どの道その作品は近い内に削除される運命だという事で大目に見て頂くしかないですね。


49 : 43 :2019/03/11(月) 20:25:51 gbz8KCvg0
>>46
丁寧にお答えいただきありがとうございます!

最もツボに嵌ったセーラー戦士のくすぐりSSとのご感想で、そこまで高評価をいただけるとは正直驚きました
自分としても結構気に入ってまして、調子に乗ってSSVIP速報にも投稿した過去がありますw
素直に嬉しいですし、数年越しになりますが、改めて書いて良かったと思いました

本人証明についてですが、第三者に納得いただくのが難しいのは重々承知していましたので、
そんな中で信用していただきありがたく思っています

一応投稿当時とネット環境は変わっていませんし、少なくとも今年中は(おそらく)変わらないはずです
ですのできちんと調べればわかることだと思いますし、調べられてやましい部分もありません

一応この書き込みを最後に名無しに戻るつもりですが、
(リアル事情にもよりますが)大体週一レベルでこの掲示板を覗いていますので、
騙る輩が現れたとしてもツッコミは入れられるかな? と考えています

以上となります
どんな作品が造り上げられるのかは、一個人として楽しみにしています
陰ながらこっそり応援していますね!


50 : くすぐり好きの名無しさん :2019/03/12(火) 16:33:55 5f8ytnjw0
>>49
>投稿当時とネット環境は変わっていません >調べられてやましい部分もありません
良かった、それを聞いて一層安心できました。

こちらこそ有難う御座いました!もしかしたらリクエストを断られる可能性だってゼロではありませんし、
何らかの都合で中止になる場合も有り得なくは無いですが、完成した時にはまた此処で一言報告させて頂きますね。

ではでは、長々とスレ汚し失礼しました。


51 : ギャハハ :2019/03/31(日) 15:33:59 KIJbqfpc0
誰かあにゃまる探偵キルミンずぅのF/F小説書いてくれ!


52 : くすぐり好きの名無しさん :2019/04/25(木) 22:47:31 pJfVhcPE0
思いつき突発超ショートストーリー
初代ときめきメモリアルより
藤崎詩織の名言を覆させるの巻

開始します


53 : くすぐり好きの名無しさん :2019/04/25(木) 22:49:03 pJfVhcPE0
俺は主人公(ぬしびとこう)。

この春からきらめき高校に通い始めたばかりの一年生だ。

そんな俺は、部活を終えて下校の真っ最中。

夕焼けに照らされる校門に視線をやると、その近くを歩く女子生徒の後ろ姿が目に入った。

「おーい、詩織!」

駆けよって呼び掛けると彼女――藤崎詩織はこっちを振り返る。

「あっ、公君。今帰り?」

長い髪にヘアバンドがトレードマークな自慢の幼馴染は、俺ににっこりと笑顔を返してくれた。


54 : くすぐり好きの名無しさん :2019/04/25(木) 22:50:04 pJfVhcPE0
詩織は成績優秀にしてスポーツ万能、容姿端麗に品行方正、まさに完璧超人と呼ぶにふさわしい女の子だ。

そういえば高校に入ってから、詩織とはロクに話もしていなかった。

家も隣同士だし、久しぶりに顔を突き合わせて近況を語り合うのも良いかもしれないな。

「なあ詩織。せっかくだし、一緒に帰らないか?」

「一緒に帰って、友達に噂とかされると恥ずかしいし……」

「うそーん!?」

瞬殺、まさに瞬殺!

申し訳なさそうな顔をしつつも、俺の誘いを有無を言わさずバッサリ切り捨てる詩織!


55 : くすぐり好きの名無しさん :2019/04/25(木) 22:51:11 pJfVhcPE0
が、この程度で諦める俺ではない!

俺は素早く詩織の背後に回ると、セーラー服の上から腋の下に手を差し込み、十本指でこちょこちょくすぐり!

「きゃあっ!? ちょっと、あは、あはははは! やめてっ!」

俺のくすぐり攻撃に、詩織は身を捩ってころころと笑い始めた。

「ほーらほーら、一緒に帰ってくれないともっとくすぐっちゃうぞー」

「やめてってばぁ! ひひひ! ひひひひひ! 死んじゃう!」

「ほーれほれほれ、こーちょこちょこちょ」

「あっははは! あーっはっはっは! やめてーっ! いひひ! いひひひ! ひーっ!」


56 : くすぐり好きの名無しさん :2019/04/25(木) 22:53:58 pJfVhcPE0
「きゃーっはっはっは! もう本当にやめて! わかった帰る! 帰るからぁ!」

完璧超人藤崎詩織、くすぐり続けて10秒も経たないうちにあっけなく陥落!

「よっしゃあ! それじゃあ行こうか、詩織!」

「もう! 友達に噂されるより、公君にくすぐられて笑わされる方がよっぽど恥ずかしいわ」

「詩織ってホント、くすぐりだけはメチャクチャ弱いよなぁ」

「お願いだから、私の弱点を言いふらすのだけはやめてね……」

こうして俺は無事? 詩織と一緒に下校することが出来た。

みんなも詩織に下校を断られたら、選択肢「くすぐる」を選んでみよう(嘘)!


おしまい


57 : くすぐり好きの名無しさん :2019/04/25(木) 22:55:48 pJfVhcPE0
以上です
どなたかのトラウマが少しでも和らげば何よりです笑

最後まで読んでいただきありがとうございました!


58 : くすぐり好きの名無しさん :2019/04/26(金) 19:58:29 AJwAW.xI0
仲良きことは美しき哉


59 : くすぐり好きの名無しさん :2019/05/06(月) 20:03:18 2v5nzsD.0
もっともっと、苦しめて懲らしめてほしい


60 : ギャハハ :2019/07/30(火) 13:30:49 8isC6dAQ0
ワクワク


61 : くすぐり好きの名無しさん :2019/08/11(日) 20:02:30 C3pzveu.0
進撃の巨人 謎の百合
原作未読は一応ネタバレ注意

ミカサ・アッカーマンが目を覚ましたのは、見知らぬ部屋の中だった。
火の点いた燭台が部屋の隅に置かれている。窓が無く薄暗い。
目の前に古びた扉があった。

目覚めたばかりの身体が感じた不自由。

床に固定された長椅子に、両脚を伸ばした状態で座らせられ、両手は天井に縄で吊るされいる。

「……。」

まるで身動きの取れないこの状況にも、彼女の表情は動揺を感じさせない。

少しずつ、頭の中を覚醒し状況を整理していく。

ウォールマリア奪還作戦が間近に迫った中、ミカサは兵団中枢の会議に参加した後、自主的にトレーニングを行っていた。

兵舎で見覚えの無い女に声を掛けられたところまで記憶を掘り出せたが、その前後の事が朦朧としていて思い出せない。何かの薬品でも嗅がされたのだろうか。
何故、自分が誘拐されたのか。何者の仕業だろうか。
そしてあれから一体どれだけの時間が経ってしまっているのか。

解せない事はたくさんある。

自分は今何者かに誘拐され、どこか知らない場所に拘束されている。そして、今ここには自分以外誰も居ない、という事象だけは理解しなくてはならない。

何にせよ、この状況は良くない。

すぅ、と大きく深呼吸をしてから、せめて腕の自由だけでも取り戻そうと両腕に力を込めた。しかし縄が軋む音だけが鳴り拘束はびくともしない。

常人離れした肉体を持ちアッカーマンの血筋である彼女も、身体の自由を奪われていては年相応の普通の少女と変わらない。


トレーニングが終わったすぐ後で連れ去られたのだろうか。
今の格好は、
胸の下辺りまで覆ったタンクトップとショートパンツ。
汗は乾いているものの、彼女の引き締まった身体から仄かに汗の臭いが鼻につく。

一刻も早く湯浴みでも身体を綺麗にしたかった。


62 : くすぐり好きの名無しさん :2019/08/11(日) 20:04:24 C3pzveu.0
「…ッ!」

ミカサが人の気配を感じた直後、ガチャ、と目の前の扉が音を立て開いた。


「ふふっ。」


「……。」

扉の向こうから現れた女はミカサの目を見つめると軽く微笑んだ。
長い黒髪に鼻筋が通った端正な顔立ちをしていて、体格はミカサより遥かに小柄だ。
どことなく不気味な印象を受ける女は、軍服を思わせる様なジャケットにスカートといった格好をしていた。


「よく眠れた?ミカサ。」


「(…この女。)」

女の顔を見てミカサは思い出した。

兵舎で会った女だ。

「ごめんねぇ、手荒な真似しちゃって。」

「……私は貴方を知らない。貴方、誰。どうしてこんな事をするの。」

女はミカサの事を知っているようだが、ミカサには全く見覚えの無い顔だった。
勿論この女に恨みを買った覚えもない。

「私はピーク。はじめまして、かな。」

「そう。今すぐ離して。」

「どうして私がミカサの名前を知ってるか気にならない?教えてあげようか。」

「どうでも良い。離して、今すぐに。でなければ削ぐ。」

「怖いねぇ〜。」

淡々としたミカサの口調と表情には殺気が込められているかの様な迫力があった。
一方、ピークと名乗った女は変わらず薄い笑顔を浮かべている。


「私には聞きたい事がたくさんあるんじゃない?今の時間、ここがどこなのか、何故拐われたのか。」

「……だからどうでも良い。私をここを離れたい。一刻も早く。」

「何故、私達が壁内人類を攻撃するのか。何故、エレン・イェーガーを執拗に追うのか。」

「…ッ!?」

エレンの名前が出た直後、ミカサは僅かに目を見開いた。

「(この女まさか…!)」


「ライナーとベルトルトの仲間なの……ッ!?」

一瞬だけ感情が昂ったが、ミカサは冷静だった。
ピークが鎧の巨人や超大型巨人の仲間だとしたら、ミカサには自分が拐われた理由は納得出来る。
そしてミカサを兵舎からここまで運んで来た事から、彼女もライナー、ベルトルト、アニの様に巨人化能力を有する可能性が高いと予想出来た。
するとウォールマリア内の廃屋で、巨人の足跡がしない事から今は夜だろうか。

「ミカサが私に聞きたい事がたくさんあるように、私もミカサに聞きたい事があるの。解るよね?言いたい事は。」

「……エレンの事は何も話せない。いや、例えエレン以外の事でも貴方に話す事は何も無い。貴方達は…人類の敵だから。」

「……人類の敵、ね。そういう言い方は嫌いかな。だってそれじゃ、貴方達も私達と一緒だよ。人類の敵。」

「……?意味が解らない。」

「それで構わない。私達はエレン・イェーガーについての情報が知りたい。座標についての情報は一刻を争う程に重要なの。」

「(座標……)」

エレンの事は、ミカサ達も全てを把握している訳ではない。
寧ろ、知らない事の方が多いくらいだ。
だが、ピークがライナーの仲間だと知った今、それすら話す訳にはいかない。

「私は何も話さない。」

「聞いてた通り強いんだね。それじゃあ、望み通りにしてあげる。」

これから彼女に拷問に掛けられるのは目に見えている。

しかしミカサには人類の事を、何よりエレンやアルミン達仲間の事を裏切る気は毛頭無い。
仲間の救出を信じて、これから彼女を襲うであろう痛みに耐えようと決心し、ピークを見据えた。


63 : くすぐり好きの名無しさん :2019/08/11(日) 21:11:28 C3pzveu.0
ピークがジャケットから取り出したのは何の変哲も無い、鳥の羽だった。


「ミカサって、美人だよね。」

ピークはその羽をタクトの様に振りながら一歩ずつミカサに歩み寄る。

「……。」

「見てみたいなぁ。強くて綺麗なミカサが、狂ったように私に許しを乞う姿。」

「気持ち悪い。何をする気か知らないこっちに来な……ッ!ちょっと……何。」


ピークはミカサの近くまで寄ると、縄で吊り上げられ大きく開かれたミカサの素腋に顔を近づけた。

「ここ、少し汗臭いよ?」

「……。本当に、気色が悪い。」

ミカサも年頃の少女だ。そんな事を言われて羞恥心を感じない訳がない。
そんな感情を隠すかの様に、ピークの顔を静かに睨み付ける。

ピークは口元に不敵な笑みを浮かべていた。

「恥ずかしいねぇ。こんなに間近で腋の臭いを嗅がれてねぇ。」

「離れて。気持ち悪い。さっさと拷問でもなんでもな…ンぅッ……!」

「拷問がなーに?」

「くッ……んぅ……ッ!ちょっ……」

ミカサの腹部を襲ったむず痒い刺激。

「な、なにを……してッ…!」


ピークが右手に持った羽で、ミカサの腹部をなぞっていた。

予想していなかった刺激に思わずミカサの口から戸惑いの言葉が出る。

「痛いのならある程度我慢出来る、なーんて思ってたでしょう?」

程良い強度と程良くしなり柔らかい羽で、ピークはミカサの腹筋を優しくゆっくりと、いやらしく愛撫をする様な動作でこしょこしょと撫で回す。
羽がミカサの腹筋に触れる度に、細かく痙攣したように身体を震わせる。
臍の中の羽の先で軽く突くと、何かのスイッチも押したかの様に腰を浮かせた。


「…〜〜…ッ!……こんなの……おかしい……!」

それでもピークに弱味を見せまいと、唇を噛み締め彼女の顔を間近で睨み続けた。

「さぁどんどん行こうか。」

羽は腹部を離れると、太股をゆっくりと通過し足元に近付いていく。


64 : くすぐり好きの名無しさん :2019/08/11(日) 21:45:46 C3pzveu.0
「背は高いのに、足の裏は意外と小さいんだね。少し赤らんでる。ふっくらしてて柔らかそう。」

ピークがケラケラと悪戯っ子の様にあっけらかんと言う。

「……ッ!」

次に狙われるのは足の裏だというのは言われなくても察知出来た。
両脚を伸ばした状態で足首を固定されているので抵抗しようにも叶わない。

無意識に足の指先をぎゅっと握り足の裏に細かな皺が出来る。

その皺を一本ずつなぞる様にピークは羽を滑らせた。


「あぁぁぁッ……!くっ、くくくくっ…くひッ…」

ミカサの口から思わず笑い声が溢れ出る。
我慢しようと口を真一文字に結び直すが無駄だった。

「そっそんなところ、さわっちゃっ……ぁッ…や、だ…!」

足の裏を襲う擽感。
特に、指先の付け根から土踏まずまでを絶妙な力加減でなぞられるのは堪らなかった。
今すぐにでも足を払い退けこの刺激から逃れたい。しかし出来ない。

「くすぐったいねぇ。綺麗にお手入れされたすべすべの足の裏をこんな風にこちょこちょされたらくすぐったいよねぇ?」

ミカサの反応から彼女の嫌がる部位や動作を見つけ、的確にくすぐる手付き。
短い間にピークのくすぐりの技術の高さをミカサは感じていた。


「休む暇は無いよ。ほら。」

今まで足の裏の表面を撫でていた羽は、次は大きく開かれた腋に襲い掛かる。


「あぁぁぁッ!」

天井に吊り上げられた縄が大きく軋む音を鳴らした。

「ぁぁぁぁッくくくッははははッ……!」

「おや。」

ミカサの身体はビクッ、と大きく跳ね背もたれに背中を強く打ち付け、同時に今までピークを睨み続けていた目を反らし天井を仰いだ。


65 : くすぐり好きの名無しさん :2019/08/11(日) 22:37:26 C3pzveu.0
「そこはぁッ…んぅッくくひゃははははッ…!く、くしゅぐぁぁぁッー!」

ピークの羽は皺をなぞり、腋窩を意地悪くほじくる。

「や、むりッははははッ…!だめ、だめ、ゆるひてぇはははッ…」

「へぇ。ここが弱いんだね。」

ニヤリとピークの口が歪む。

腋の表面を羽が撫で回す刺激は決して強いものではない。しかし人一番腋が敏感なミカサにとっては耐え難かった。


一通り腋をくすぐり終えると、ピークは手に持った羽をポイ、と投げ捨てた。

「さ。遊びは終わり。ここからが本番だよ、ミカサ。大好きな腋は後からたぁーぷり虐めてあげる。」

「はぁ……はぁ……。こんな、子供騙し、まだ……続ける気なの。」

「言うね。子供騙しならいくら続けても良いじゃない。どうせまだ何も喋らないんでしょ?」

「ちょ、ちょっと!」

若干息の上がったミカサに構う事なく、ピークはミカサの座る椅子の背もたれ側に回り込んだ。ミカサからはピークの姿が見えない。

ピークの両手が、剥き出しのミカサの脇腹をそっと包み込んだ。

その刹那二十本の指が騒がしく蠢き出した。


「ふひゃははははははははははははッ!」

細く長い指が滑らかに脇腹を踊る。

「ひゃははははははははははははははははーッ!く、くしゅぐったいぃぃっッ」

「くしゅぐったいね。こちょこちょこちょって指が動いてるよ。」

「いやぁははははははははははははははははははははッ」


先程までの表情を全く変えず冷静沈着なミカサは既に居なかった。

「あひゃははははーッ!ひゃはははははははははははははははははッ!」


66 : くすぐり好きの名無しさん :2019/08/12(月) 00:35:32 hv.Cu8jM0
しなやかによく動くピークの指先。すると今度は脇腹を乱暴に掴むと、絶妙な力加減で揉み始めた。

「やぁぁぁぁぁぁッははははははははははははははははははははははははッ!ひゃめぇてぇぇッ!」

皮膚の表面を刺激するのではなく、奥の神経を直接転がすかの様なくすぐりは効果覿面だった。

不規則なリズムでミカサの腹部全体を波立たせる様に、指を食い込ませる。


「ほら見て、ミカサ。ミカサの逞しい腹筋の上を私の指がぐにっ、ぐにっ、って。くすぐったいねぇ?ぐにっ、ぐにっ。」

「しょれやめてぇぇぇぇッ!くひゃははははははははははははははははははははははははははははーッ!しょれだめぇぇッ…!」

「子供騙しのくすぐりでミカサちゃんはそんなに乱れちゃうんだ?ほらほら。涎がたくさん垂れてるよ。」

ピークは嗜虐的な笑みを浮かべ、ミカサの耳元で静かに囁く。
言葉とは裏腹に彼女の指先は激しくミカサを苦しめ続けた。
脇腹にツボを見つけ出しては徹底的に指圧するそれは、暴力とさほど変わらない。
ぐにゃりぐにゃり、とピークの指先が脇腹に食い込む度に、身体を扇情的にくねらせるミカサ。

「ぁぁぁぁひゃはははははははははははははははははははははははは…ッ…!!やめでぇッたずげでぇぇぇぇッ…んぅぁはははははははははははははははは…!」


67 : くすぐり好きの名無しさん :2019/08/12(月) 02:32:59 hv.Cu8jM0
しばらく続いた脇腹のくすぐりから解放された頃には、髪の毛は乱れ、口から涎を滴した痕。笑い過ぎて瞳には大粒の涙を浮かべていた。

「……はぁ…………はぁ…………はぁ…………はぁ…………。」

強制的に肺から放出された酸素を取り戻そうと大きく深呼吸を繰り返す。

脇腹にはまだむず痒い様な感覚が残っていて、くすぐられてもいないのに口元は笑っていた。

「ミカサは楽しんでくれてるみたいだし、私も楽しくなっちゃうな。」

「……。」

俯いたまま、最早ミカサにはピークの言葉に返事をする余裕もなかった。
背もたれの後ろ側に居たピークは再びミカサの足元付近に立つ。


「あぁぁッ!!」

甲高い悲鳴と共にビクッ、と両足を震わせる。

ピークが人差し指でミカサの足の裏の踵から指の付け根までを軽くなぞり上げたのだ。

「さっきまでのくすぐりの刑でもっと敏感になっちゃったかな?足の裏も弱いんだったよねぇ。」

ピークは部屋の隅に置かれていた壷から、透明の粘り気のある液体を両手一杯に掬った。

「……それは何。」

その行動を不審に感じたミカサが顔を見上げ言う。頬は微かに紅潮していた。

「心配しないで。別に毒じゃないよ。ただねちょねちょっとして滑りが良くなるだけ。」

「……まさか……。」

「察したかな?たたでさえくすぐったい場所をこれでたくさん虐めてあげるからね。」

「や、やめて、もうっ、くすぐるのはっ…!」

彼女の懇願などまるで意に介さず、粘り気のある液体を塗りたくるようにして両足の裏をくすぐりだした。


「ああぁぁぁぁひゃははははははははははははははははははははははははははははッ!ぃゃははははははははははははははははッ」

その瞬間に今まで味わった事の無い刺激がミカサの足の裏に襲い掛かる。

「にゃぁぁぁははははははははははははははははははははぁッ…なにぞれぇぇッははははははははははははははははははははははははははははッ…!」

ミカサの足の裏全体を蹂躙する。先程羽で撫でられた時の刺激とは全く比べ物にならないくらいの強さだった。
ピークの抜群のくすぐり技術の高さに加え、今は粘り気のある液体が潤滑油の役割を果たし足の裏を縦横無尽に細い指先がにゅるにゅる、と蠢き回る。
ミカサには到底耐えられるものではない。

「見てるだけでくすぐったそう。指の間だってほら、こちょこちょこちょ〜。」

「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃッ!ひゃめなのぉぉッ!ひゃめははははははははははははははははははははははははははははははははッ」

「指の付け根、土踏まず。全体余す所無くやらなきゃね。」


68 : くすぐり好きの名無しさん :2019/08/12(月) 04:54:50 hv.Cu8jM0
ジャケットから二つのヘアブラシを取り出したピークは、それでミカサの両足の裏を擦りつけた。

「ぎゃひゃははははははははははははははははー!なにぞれぇぇッ」

「これ、効くでしょう。程良い固さのブラシで敏感な足の裏を擦られるのは相当くすぐったい。そうでしょ?」

「く、くすぐったぃぃひひひっ!」

爪先から踵まで、ヘアブラシが縦横無尽に這い回る。

「おぉぁぁぁぁははははははははははははははははッ!はーっははははッッッ」

「くすぐったいねぇ、あんよ。そろそろ止めて欲しい?」

「やめでぇぇーッッッ!!!あひゃははははははははっ!おねがぃぃだがだぁぁぁぁぁはははははははははははははははは…!」

「分かった。止めてあげる。」

「…ッ!?」

足の裏を襲っていた感覚が止まったと思うや否や、ピークの姿が消えた。

「足の裏は、ね。」

「ぎゃあぁぁっはっはっはっはっはっっっ!!?」

休む間も無く腋から沸き上がった激しい擽感。

背後に移動したピークは、液体を腋に塗りたくり乱暴にくすぐり始めたのだ。


「ひゃぁぁぁぁぁはっはっはっはっはっはっっっ!ぁぁぁぁーっははははははははははははははははははははははははははははははははッッッ」

「言ったでしょ。一番弱い腋は後でたっぷり虐めてあげる、って。」

「わきはぁぁッ!わきはだめえぇぇぇーッッッ!!!だめなのぉぉぉぉぉぉーッ!」

頭が真っ白になる程のくすぐったさだった。
にゅるにゅる、と音を立てピークの指先は悩ましく蠢きミカサの腋を責め立てる。

「あぎゃっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!!!はぁーっははははははははははははははははははははははははははははははははッッッ!」

「腋汗と混ざってびちゃびちゃだよ。恥ずかしいね。」

「いわないれぇぇぇっひゃはははははははははははは……!」

今程自由が恋しい時は無かった。
腕を下ろし腋を閉じれたらどんなに幸せか。
そんな事が出来る筈もなく、唯一自由が効く頭を縦横に振り回す。

「……。」

そんな彼女の様子を見て、ピークの満悦に浸っていた。

「ここ本当に弱いんだねぇ、可愛い。」

ミカサの反応はピークの嗜虐心を煽る燃料でしかなかった。

「あぎゃぁぁぁぁぁははははははははははははははははははははははははははははははははははははー!!!も、ゆるじでくだざぃぃぃぃ!!!」

もにょもにょ、と動かして指を爪でかりかりとした刺激に変化させたり、肩甲骨側に親指を置き人差し指から小指の四本で胸の横辺りをぐりぐりと刺激したり、ピークはあらゆる手でミカサを苦しめた。


情報を聞き出す為に始めた拷問だったが、今はそれに執着していない。
それとは別の、妙な感情を抱き始めたのをピークは感じていた。

元々人をくすぐり責めにするのが彼女の嗜好だが、何故かミカサの事は特別気に入ってしまったのだ。

確かにピーク達には多くの時間は許されていない。

だが今となってはミカサから有益な情報を聞き出せなくても構わないとすら思っている。

ただただ、彼女の自尊心を叩き壊したい。
自分の手で心も身体も支配したい。
いつまでもくすぐっていたい。



そんなピークに囚われたミカサへの拷問はしばらくは終わらないだろう。




「気が狂うまでくすぐってあげる。」

終わり


69 : くすぐり好きの名無しさん :2019/08/12(月) 05:03:58 hv.Cu8jM0
???「さすがピークちゃん。」
久しぶりに投稿してみました。
最近あまり投稿無くて悲しい…。


70 : くすぐり好きの名無しさん :2019/08/12(月) 08:30:14 Kvy/5Z2Y0
書き込み時間を見て驚愕した
リアルタイムで書きながら投下してるのか…?
それは凄い能力だ…

長時間に渡る執筆作業乙でした!


71 : くすぐり好きの名無しさん :2019/08/14(水) 17:50:05 5weNCdwM0
少しリアルなくすぐり小説があります。
未完作ですが、せっかくなので投下致します。

かなり長いので、お暇な時に……。


72 : 青下弘 :2019/08/14(水) 17:52:16 5weNCdwM0

             屋敷の一晩目

                    著・青下弘


 ……例の掟なるものの作用か。恰も蟻の大群に責められる芋虫の如く、当女子は現地民に身体中をまさぐられ、惨憺たるはその執拗なる旨、次第々々神経に変調を被りし模様にあり……

                                       ※資料より一部抜粋



 司法省刑事局監修の『加茂谷事件報告書』は、日本ではなくアメリカに現存している。
 おそらく日本国内の然るべき場所にも保管されているはずだが、今でも加茂谷には事件の当事者、家族がひっそりと暮らしているため、プライバシー保護のためと謳い、門外不出とされている。ところがアメリカ西海岸、スタンフォード大学の図書館では一般公開され、誰にでも閲覧できるのである。
 アメリカにあるというのは、要するにその資料が極めて貴重と判断されたからにほかならない。当時のアメリカのすごいところは、たとえ戦争相手国であったとしても、その文化や社会の研究に手を抜かなかった点である。
 敗戦直後、占領体制を固めるべく踏み込んできたGHQに加え、アメリカの数多くの研究機関も占領と同時に日本に入ってきた。それらの機関は日本に事務所を設置し、日本国内の学術資料の収集につとめた。基本的にはアメリカ本国からリストが送られ、そのリストに則って収集作業は進められたが、掘り出し物(リストに載っていない貴重な資料)が見つかった場合、予算があれば購入したという。
 『加茂谷事件報告書』もその中の一つで、長い間、日本人の目に晒されることなく眠っていた。その間、たった一晩で行われた記録的凶行は様々な小説、映像に姿を変え、水谷浩一郎という存在には"極めて強靭な狂人"というレッテルが貼られ、今ではそのイメージがすっかり定着している。


73 : 青下弘 :2019/08/14(水) 17:54:39 5weNCdwM0
 周囲を中国山地や吉備高原に囲まれたのどかな盆地。岡山県津山市を囲む山々の標高は1000m前後で、峻険な山岳地帯というわけではないが、かといってなだらかな丘陵地帯というわけでもない。山間から二つの大きな川、吉井川と加茂川が津山盆地に流れ込み、その合流地点が町の中心地になっている。
 その津山市を北に抜け、車を二十分程走らせると、山の壁面が威圧するように両側から急にせり出してくる。その深い谷地の隙間には狭い隘路が通っており、その先には深い山々が広がるだけで、凡そ人など暮らしていない風に感じられる。しかし臆せず更に上流へ分け入ると、津山盆地に匹敵する程の広い谷地が広がり、川べりのあちこちに小集落が作られていた。太古から加茂谷と呼ばれてきた地帯である。
 国家の風が届かない山間の集落の多くがそうであるように、加茂谷にもまた独特の文化が息づいていた。一連の経緯を辿る上で特筆せざるを得ないが、この地の山間には夜這いの風習が長く残っていた。加茂谷事件の犯人である水谷浩一郎も例に漏れず、辿るべき道としてこの風習に従った。
 浩一郎は長倉里子という四歳年上の女性に童貞を捧げた。里子は浩一郎が幼少の時分より面倒を見ていた姉のような存在で、既に別の婚約相手があった身であったが、籍に入った後だと少々話がややこしくなるので、浩一郎は十二歳という当時でも早い段階で少年を抜け出した。
「浩一郎です。その、お願いします」
 日が変わる寸前、村が完全に寝静まったタイミングで浩一郎は里子の寝床に潜り込んだ。
「浩ちゃん……。ふふ、いいわ。いらっしゃい」
 里子は豊満なその胸に、当時は華奢だった浩一郎の肉体を手繰り寄せた。要領を得ない浩一郎は最初の方こそ里子に翻弄されていたが、一時間もすると形勢はすっかり逆転し、里子は声を抑えるのに必死にならなければならなかった。かつてお世話をしてもらった相手が陥落し、許すも許さぬも全ては自分の一存という状況に酔い痴れ、浩一郎は更にいきり立つ。それでいて少しでも長い時間愉しもうと、責めの魔手と腰に粘着性が加わる。決壊する直前で補修を施し、熱暴走寸前で僅かにクールダウンさせ、里子は溢れるか溢れないかのラインで何時間も身をよじり続けた。
 結局、浩一郎と里子の情事はその一回きりだった。ひと月後に里子が予定通りの相手と結婚してからは、浩一郎も自重した。


74 : 青下弘 :2019/08/14(水) 17:56:41 5weNCdwM0
 夜這いは一般的には男が女の家に出向く。突然というより、事前にそれなりの打診をして、双方とも暗黙の了解があった場合が多かったようである。夜這いし易いように農村の家では鍵を掛けずに寝るのが普通だった。
 段階として、初心者は年長の者に相手をしてもらう。経験の浅い若者同士だとうまく性行為に及べないこともあるからである。慣れてくると、同年代の娘の元へ夜這いをかける。
 一般的には、夜這いで関係を結ぶことと結婚することとは全く別ものであった。夜這いはあくまで社交、趣味であり、結婚は生活がかかった家同士の重要な問題であった。性は農村での最大の娯楽であり、浮気、姦通は日常茶飯事だった。大胆な輩に至っては、隣で旦那が寝ているにも関わらず潜り込んだりする。要するに、別に悪い風習だというような考え方は農民逹にはなかったわけである。
 しかし戦時体制からしてみれば、これは撲滅すべき文化であった。身も蓋もない話だが、夜這いの風習を内地で盛んにやっていると、妻を家に残してきた兵士達が、戦地に出向いて安心して戦えないのである。
 また、資本主義体制の普及と発達のため、都市や新興の工業地帯においては淫売街などの創設、繁栄を図り、そうした機構の発達による巨大な収益を期待した。これに対し農村地帯で慣行されている夜這いその他の性民俗は、国家財政に対して一文も寄与しない。政府はこの巨大な税収源を放置できず、やがては農村の隅々まで仲居、酌婦、芸妓を普及させ、料理屋、風俗旅館、酌婦宿などの機構を通じて収奪を強行することになる。


75 : 青下弘 :2019/08/14(水) 17:57:56 5weNCdwM0
 浩一郎の育った加茂谷の貝尾は昭和十年に行政当局から教化村に指定されている。教化村とは、男女の風紀が乱れて秩序を壊すため、特に改善が必要とされた村のこと指す。当時若い男女間においては、根強く残る夜這いの風習には乗じていたものの、教育の普及もあり、風紀の粛正が少しずつ浸透し始めていた。一方、中年以上の男女にあっては、『貞操観念の水準が低く、原始的淫風の残存することを認めざるを得ない。一例として、人妻を姦し問題を起こした場合には、その問題を起こした者が一杯和解の酒を買って、ことを解決するという習わしがある』と当時の報告書には記載されている。当加茂谷事件の発端も、こうした若年層と古株層における性への認識の乖離によるものと言えるだろう。
 水谷一族は元々加茂谷の支配層の末裔で、庄屋の家柄の長者として地元では昔から有名だった。先代は豪農家で浩一郎の父勝吉も円滑に相続して何不自由なく暮らしていたが、浩一郎が七歳の時に肺病、おそらくは肺結核でこの世を去った。不幸は続き、勝吉の死後間もなくして浩一郎の母鶴子も肺を病んで寝込んだ。「慢性気管支カタルだから大丈夫。すぐ治るから」と話していたが、結局回復せぬまま帰らぬ人となった。浩一郎の祖母ツネはまだ存命であったが、体力の衰えからとても二人を育てきれないということで、浩一郎と早百合の幼き兄妹は、勝吉の従兄弟にあたる水谷了司に引き取られることとなった。
 ところがこの了司、肉体こそ健康であるものの、その肉体が悲鳴を上げるまで道楽しなければ気がすまないという困った輩で、各地を巡っては放蕩三昧、豊富にあった貯えもあれよあれよと使い果たし、ついには妻にも夜逃げされるという有様だった。そんな折に水谷家本流の幼子が少なからぬ遺産を抱えて救いを求めて来たとあるから、渡りに船とばかりに諸手を挙げて受け入れた次第である。


76 : 青下弘 :2019/08/14(水) 17:58:49 5weNCdwM0
 とは言うものの、了司自身、全く良心が欠落しているというわけではない。受け入れ動機こそ不純であったが、いざ幼き浩一郎と早百合に「了司さん、了司さん」と縋られると道楽心より父性が勝る。
「了司も案外やな」
「了司さんも案外ね」
 爽やかな汗を流す了司に、かつての道楽仲間はつまらなそうに呟いた。不遇な二人の身の上を心配していた近隣も、どうにか納まってくれたなと、地域の目の役割を肩から下ろし始めた。
 浩一郎と早百合もぼちぼち大人への準備に取り掛かり、もうじき了司の世話を受ける必要もなくなるかなという段に至ったが、もう数年我慢すればいいものの、二人はもう大人だと了司の父性は早計し、蛹の二人を放置したまま了司は途端に羽を伸ばしてしまった。


77 : 青下弘 :2019/08/14(水) 17:59:33 5weNCdwM0
 加茂谷の北のはずれに物見という集落がある。その物見の集落のはずれ、旧因幡街道の山道のすぐ脇の場所に草ぼうぼうの平地がある。今でこそ単なる平地で人目も集めないが、戦前のある時期までは、この土地にはとある屋敷が置かれていた。
 その屋敷は当時、この地の山間に住まう人々から"助平屋敷"と呼ばれていた。如何わしい屋号はともかく、屋敷の実体は賭場である。娯楽の少ない山の中における、数少ない娯楽の一つが博打であったため、当時の日本の山間部にはこういった賭場が設えられていた。
 気になる"助平"の部分だが、これは別に隠喩ではなく、そのままスケベ行為を指している。博打で負けがこんで支払う金が無くなった時に、女房や娘を代金がわりに勝った奴に貸したのである。女房の身体をアテに張るか張らぬかなど、鬼畜亭主もいいところだが、女は女でまた肝が強く、どうせやるなら愉しまなきゃ損損と、得意満面で行為に臨んだりした。性的にかなり開放的な時代、土地であったため、当時の中年以上の層においては、さして悲愴感はなく、抵抗も少なかったものと思われる。しかし先述のように、加茂谷事件の時期は、山間部の性に関して、原始的感覚と現代的感覚とが混在する境界期で、若者は中年の野蛮な性風俗を嘆き、中年は若者の軟弱な性紀行を憂えていた。


78 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:00:12 5weNCdwM0
 了司の道楽は博打に偏重したものだった。酒もそれなりには飲むが、どういうわけか酒量に反比例するように性欲が静まる体質であったため、女を引きずりまわすような痴態は晒さなかった。そのかわり博打への執着は異様に強く、飲もうが飲むまいが、常に吊り橋を歩いていなければ気の済まない厄介な性質を持っていた。
 報酬に目がくらんで懲罰が見えなくなるというより、ここでヘマしたらさぁ大変だ、というスリルを愉しむ種族である。タカにちょっかいを出すカラスのような、噛み付くワニの玩具の口に、どこまで手を入れられるか愉しむ子どものような、実利とは無縁のことに至上の喜びを見出すわけである。
 そしていざガブリといかれたところで、了司の心に去来するのは沈痛な後悔ではなく、血湧き肉踊る満悦であった。了司の足は、夜毎に助平屋敷へ向くこととなった。


79 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:00:53 5weNCdwM0
 当時の岡山では、一般に南部は土地が豊かで、瀬戸内海に面した肥沃な耕地、交通の便利もあったことから、比較的裕福であったと考えられている。一方、山岳、盆地地帯の北部は先祖伝来の狭い土地を守るのがせいぜいで、決して豊かではなかったと一般には言われている。しかし、昭和初期には既に過疎の動きが始まっていたものの、加茂谷事件報告書に記述されている経済情勢の項目を読む限り、人々の暮らしは決して貧しくはなく、岡山県全体でも「中レベル」の生活水準であった。不健全な風習の残存は、裏を返せば肉体の健全が保障されていたからである。
 浩一郎もまた、良好な栄養状態を保っていたが、その栄養は、肉体よりもむしろ頭脳の方に宛がわれた。誰もが認める村一番の秀才で、穏やかな性格と爽涼なマスクも備えていたので、少年期から青年期にかけては、女性関係は何不自由することなかった。ところが、両親と同じ道を辿るように、浩一郎もいつからか肺を病むようになり、そのことが発覚すると同時に、関係を持っていた女性陣が急に余所余所しくなりはじめた。
 尤も、聡明な浩一郎はこういった事態に陥らぬよう、胸の不調を口外はしていなかったのだが、徴兵検査を機に、あることないこと噂が広まってしまったのである。
 検査の結果は、丙種合格。記述上は合格となっているが、丙種合格とは事実上の不合格を意味していた。多くの試験を首席でパスしてきた浩一郎に、この結果は応えた。そして、ここから先の浩一郎の人生は、ただ世の冷たさを思い知らされるだけに費やされる。


80 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:01:39 5weNCdwM0
 加茂谷事件の再現は、ほとんどの人間にとっては体力的に困難である。浩一郎の肺病が本当に結核であったなら、元の肉体はそれこそ鬼人並である。しかしどうあれ、両親の早過ぎる他界、丙種合格、肺病、と諸条件が広まれば、医師がどう言おうと周囲から結核扱いを受けるのは自明であった。やがて浩一郎だけにとどまらず、早百合と了司を含めた水谷家は『ロウガイスジ』に仕立てられることになる。
 昭和十年から昭和二十五年まで、肺結核はずっと日本人の死因の第一位を占めていた。治療法が確立されている現代とは異なり、当時の結核は不治の病である。人智の及ばないあらゆる事柄に霊が宛がわれたように、結核という病も単なる伝染病ではなく、家に取り付く怨霊か因縁の産物とも思われた。『スジ持ちの家』の烙印を押された家は地域から差別を受けるが、特に『ロウガイスジ』と呼ばれる結核持ちの家系は強烈な差別を受けることになる。
「おい、ここはロウガイスジだ。みんな、息を止めろ」
 大人の対応に乗じ、小さな子どもも露骨に敬遠する。
「この家を通り過ぎるまで絶対に息をするなよ。よし、走れえ」
 空気感染を考えると、ある意味合理的な緊急避難なのかもしれないが、あくまでこれは、差別のための差別であった。『スジ持ち』に見做された以上、水谷家は孤立を余儀なくされた。


81 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:02:50 5weNCdwM0
 加茂谷事件の生き残り、関係者は、事件当時から現在に至るまで、当時の状況について頑なに口を閉ざしている。よって村人が水谷家をどう扱っていたのか、どのくらいの距離を置いていたのかは、はっきりとはわからない。ただ、了司が助平屋敷を出入禁止になることはなかった。
 想像するほど差別が進んでいなかったとも取れるし、賭場という協調ではなく対立前提の性質上、憎き相手でも歓迎されたのかもしれない。だがおそらくは、この時から既に加茂谷事件誘発の黒幕、岸本武生のシナリオが描かれていたものと思われる。
 当時二十九歳の岸本武生は、加茂谷一帯では人格者で通っていた。若年層と中年層の中間部にいることから、何かと橋渡しを求められたが、岸本は嫌な顔一つせず、巧みな手際で円滑に処理した。


82 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:03:25 5weNCdwM0
「キシモっちゃん、寺島んとこの菊ちゃんなんやが、今夜行くで言うても、絶対鍵閉めよるんや。もう十六なんやから、ええ加減慣れてもらわな堪えんで」
「菊ちゃんだけやなく、最近の子はみなそうですわ。わしらんことは半分猿や思おとる。そやけど菊ちゃんにも猿の日があるはずでっから、そこが狙い目ですわ。行く、とは言わん方がよろしかろう。一回成功したら後に続きますて」
「ほっか。難儀やなあ」
「それはそうと、隣の杉内の姉さん、旦那が二、三日家おらんそうでっから、ここは穴場でっせ。やっぱし、猿は猿同士がええんとちゃいまっかな」
 かの浩一郎も岸本を慕い、少年期より何かと相談を持ちかけた。
「岸本さん、大人ってなんでああもスケベなんですか」
「浩一郎くん、ええ質問や。大人もな、実は半分ワザとやねん。スケベなこと考えとったら悪いことせんで済むやろ」
「そういうもんですか」
「どの家も大概、鍵が空いてるやろ。誰でも泥棒したい思いはあんねん。けどな、そこに女の人が寝とったらスケベが勝つんや」
「あは、番犬みたいですね」
「浩一郎くんたちはみんな賢い。悪いことは悪いとわかる。ただ今はまだ、それがわからん人もおるんや。だからもう少しの間、大人のスケベを許したってや。浩一郎くんがいっぱい勉強して、この村をもっと良くするんやで」
 世代間の橋渡しだけでなく、村で小さな諍いがあれば、大概は岸本が間に入り、両者の最も納得する解決法を算出した。いつしか、『加茂谷の揉め事は、岸本のところに持っていけ』という不文律が出来上がっていた。巡回の駐在も、まずは岸本家に赴き、「何かありましたか」と尋ねるのが常となった。
 そんな岸本も、助平屋敷にはしばしば顔を出した。何かと揉めがちな賭場においても、緩衝材の役割を怠ることはなかったが、一方、自身も大いに博打を愉しんでいた。天性の博才があるのか、これがまた相当強いのである。特に対人、相手の隠しているものを読み取る能力が長けており、いかに岸本の目を掻い潜るかというのが、この賭場における基本戦略にまでなっていた。
 勝ちが重なるということは、懐が潤うのに加え、"助平"の機会も増えることを意味する。ところが岸本は、肉体の報酬に関しては一切を放棄していた。負けが込んだ相手から抵当流れとして女房を借りることになった場合、岸本はその権利だけを受け、その場でオークションを催すという少し人の悪いことをした。
「しかしキシモっちゃんも潔癖やわ。たまにはもろうたったらええのんにな」
 屋敷の連中は口々にそう言ったが、岸本はただ微笑むばかりで何も言わなかった。


83 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:04:16 5weNCdwM0
 ロウガイスジとして水谷家が避けられるようになって以降、了司も博打を自重し、大人しく暮らしていた。しかし一向信頼回復の目処が立たないので、ヤケクソ半分、交流の目論見半分、ジリ貧よりは玉砕とばかりに、了司は久しぶりに助平屋敷に足を運んだ。
 星空の下、屋敷からは変わらず薄明かりと歓喜と慟哭が漏れている。了司は自分を騙すように、ためらわず戸を開けた。
「おじゃましまっせ」
 当たり前のような、何食わぬ声で参加意思を見せたが、途端に屋敷内は静まり、興じていた者たちは、おもむろに顔を見合わせた。その沈黙を破ったのは岸本だった。
「これはこれは水谷さん、久しいですな。さぁさぁ、手ごわいカモが来よりましたで」
 屈託なく言って、皆を見回すと、それが伝染したように博徒連も笑い合い、了司のためのスペースを空けた。神妙に顔を見合わせていたのは、招くか帰すかという無言の談判ではなく、どうすればいいのかわからないので、他者に正解を求め合っていたわけである。
「またキシモっさん調子良さそうやなあ。ここまでは」
 岸本の誘導に対する感謝の意として、この時以降、了司は"ちゃん"づけではなく"さん"づけで岸本を呼ぶことになった。そのこと以外は、以前と何一つ変わらない賭場模様が、この先しばらく続くことになる。


84 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:05:09 5weNCdwM0
 その地に居続ける限り、一度認定された『スジ持ち』の烙印は、その家系が途絶えるまで消えることはない。それでも差別の度合は、人心の日和見によって変動的である。了司が当たり前のように賭場にいるという結果は、村人の間に見えない原因を生成させ、「水谷家のスジは、どうやら"弱い"らしい…」という印象を導くことになった。賭場での経緯を了司から聞いた浩一郎は、岸本の計らいに万謝し、一層の敬意を抱くようになった。結論から言えば、この先、『スジ持ち』としての水谷家に対する王道的差別がぶり返すことはなかった。だが、どうにかして差別したい、というのが村の心情である。その機微をこの時点で読んでいたのは、おそらく岸本ただ一人である。
 すっかり賭場の常連に復活した了司だったが、一年もすると生来の破滅気質が祟り始め、父性の恩恵で貯えた富は崩れ、水谷家代々の財産にも手を掛けだした。賭博に目が眩んでいるのもそうだが、岸本に恩を受けている手前、また、屋敷の衆に場を許されている手前、利を優先して、引き所で引くということが随分制限されていた。周りの博徒からしてみれば、絶好のカモである。それでも了司は気丈に粘り、一線を越えさせる手前で、その日その日を消化した。しかし、それも長くは続かなかった。
 落ち目には入っていないと言い聞かせるように、了司は生活水準を決して落とさなかったため、水谷家の凋落は、あたかも突然のように表れた。その日の屋敷において、了司は文字通り取り返しのつかない放出をした。各々に対する小負債も積もったが、甚大なのは岸本一人に対する莫大な債務である。岸本は珍しく、瀕死状態にあった了司個人に対して大勝負を持ちかけたのだった。おそらく博徒連には、岸本が起死回生のチャンスを与えたように見えたのだろうが、了司はものにできず、結果、泥沼に引きずり込まれてしまった。


85 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:06:22 5weNCdwM0
「水谷はん、えらいことになりましたなあ。どないしましょか」
 無言の岸本を代弁したつもりで、了司の隣に座る博徒が肩を寄せた。
「どないもこないも、こうなった以上、取り返さな帰れまへんわな」
 了司にとって、負けても身が保障されている勝負は遊びでしかない。岸本が提供した大勝負にしても、まだ遊びの域を脱していないものだった。了司が本当に悦びを覚える博打というものは、この後の一本に凝縮されている。
「キシモっさん、今一度サシで頼むで。賭け金は…」
 そう言って了司が張った金高は、岸本を含む方々への負債を相殺して有り余るものだった。未だかつて、この賭場においてそれ程の博打をした者はいない。当然のように、場はどよめいた。
「そ、そやけど水谷はん、"カタ"はどうしまんのや」
 隣の博徒が、またも岸本の代弁者のようにせっついた。
「わしはモノの価値のわからん男でなあ。キシモっさん、一任してもよろしいか」
 了司が岸本の目を見据えると同時に、座の皆もゴクリと生唾を飲んで岸本を見遣った。岸本は俯いて腕を組み、しばしの沈黙を挟んだ後、ゆっくり顔を上げながら口を開いた。
「ほな…、早百合ちゃんを屋敷で借りましょうか……三日間」
 えっ、と全員が目を見張った。岸本が自ら進んで女を要求したことは、これまで一度もなかったからである。てっきり家屋と土地を攫われると覚悟していた了司は、完全に意表をつかれる形になった。


86 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:07:29 5weNCdwM0
「屋敷で、っていうんは…、つまり…」
「その金高分を自分一人で、となると手に余りますんでな。屋敷の皆さんにも手伝うてもろて、その分の俸禄を…という趣旨ですわ」
 早百合は、まだ女になっていない生娘である。いかに助平屋敷と言えど、これまでその一線を越えたカタを求める者もいなければ、提供する者もいなかった。座は俄かに沸いたが、しかしすぐさま冷静を取り戻して神妙になった。日々に薄められて有耶無耶になっていたが、水谷家は『ロウガイスジ』の家系である。博打の相手程度ならともかく、その血筋と男女の関係を持つことは、自分の家系までスジ持ちの扱いを受けることを意味する。つまり、この場の全ての者にとって、早百合の純潔を奪うことは絶対的なタブーなのである。
「水谷さん、安心してください。早百合ちゃんの純潔だけは保障します。屋敷で少し戯れる程度が今はお互いのためでっからな。その希釈ありきの三日間ですわ」
 一座は安堵の溜め息を漏らすと同時に、これもよくよく考えればいつもの岸本のやり方だなと腑に落ちた。夜這い、女房売りの風習が横行していた当時からしてみれば、素寒貧を強要するよりは、はるかに人道的な提案だったのかもしれない。しかし、この場にいる中で了司だけ、全く違う想像を膨らませていた。目の前の岸本という男の、その柔和な面持ちの裏に、とてつもなく歪んだ魔が宿っているような、そんな思いが渦巻いていた。模範的に築いてきたこれまでの人生が、ひとえにこの先の三日間のためだけにあったような、その三日天下に、全ての照準を合わせてきたような、そんな予感である。やがて後の世は、この時の了司の慧眼を証明することになる。
 結局、その夜は条件を明確化しただけで、勝負は翌日に持ち越された。


87 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:08:45 5weNCdwM0
「了司さん、大概にしてくれ。早百合には手を出させんっていう約束やったでしょ。もうあの屋敷には……」
 翌朝、事の次第を聞いた浩一郎は、とうとう了司に意見した。
「ならん。あの屋敷に行くんは、わしらが居を許されるための暗黙の掟や」
「でも三日間『貸す』ってなると、早百合がどんな目に遭うか…。三日ですよ、三日」
「心配すな。何があっても、早百合ちゃんの貞操は犯されんことになっとる」
 その後しばらく、どうにか引き止めようと浩一郎は必死に説得したが、了司は「大丈夫や、大丈夫や」と繰り返すだけで、引き下がることも、浩一郎に納得する答えを与えることもなかった。


88 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:09:29 5weNCdwM0
日が落ちて間もなく、了司は早百合を引き連れ、かの屋敷へと向かった。本来はもっと遅い時間帯に足を向けるのだが、その日に限っては、『イベント』が発生した場合に備え、集合時間を早められていた。立会いを許されなかった浩一郎は、無事を祈りながら二人の背中を見送った。
 了司と早百合より早く、岸本を含む博徒連十一人は屋敷で待機していた。了司が勝った場合は、おそらくまたそこからいつもと変わらない賭場模様が展開されることになる。逆に岸本が勝てば、もうその先、博打は打たれない。博徒連は岸本の勝利に期待を膨らませる一方、どうにも心から乗り切れない一面もあった。
 一線を越えれないという生殺しの条件もそうだが、水谷早百合という少女に対するイメージが、どの博徒もおぼろげなのである。秀才である浩一郎の影に隠れた目立たない存在、という認識以外には何もなく、水谷家が『ロウガイスジ』とされて以降は、一層存在感が薄まっていた。だから了司に連れられて、早百合が屋敷に姿を現したとき、一同はその実体の可憐さにしばし困惑することになった。
「これはお揃いで。ほな今夜も楽しみましょか」
 勝つ前提の台詞を吐く了司を余所に、座の視線はその斜め後ろで所在なさげに佇む早百合一点に注がれていた。
 若干の栗色が混じった淡い黒髪が、なだらかな肩のラインをなぞるように隙間風に揺れる。伏し目につき長いまつ毛が際立ち、スラリと整った鼻の下では、柔らそうな唇が外界を恐れるようにキュッと口の中に結ばれている。肢体には大人の肉が付ききってはいないが、胸にも尻にも柔らかな丸みが膨らみ、少女を脱するための様子見をしているような微熟さが、賭場という大人の土俵においては、一層愛らしく映るのだった。
 了司はともかく、水谷家本流の血を引く早百合には、助平屋敷などという卑俗な文化には縁も耐性もない。屋敷全体から漂う荒廃した空気に気圧されたか、早百合は反射的に了司の腕に縋りそうになった。が、気を強く保たねば、と言い聞かせるように、半ばまで上げられた手は、ゆっくりと下ろされた。
「では水谷さん、早速やりましょか。早百合ちゃん、ちょっとのあいだ座って待っといてな」
 早百合は首を回して居所を探したが、結局了司の後方、屋敷の隅にひっそりと座ることにした。何の雑談も挟まれず、勝負は始まった。


89 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:10:07 5weNCdwM0
 当然のことながら、早百合には博打というものが一切わからない。したがって、どちらが優勢かという判断は、岸本の顔、了司の背中、そして取り巻きの沸き具合によるしかない。
 最初は了司が優勢であるように思われた。岸本はお茶でも飲むかのように、まったりとした表情を崩さなかったが、了司は肩の荷が少しずつ下りていくように、背中に軽快な感じが表れていた。また、取り巻きの衆も、岸本を少し心配そうに、そして了司を少し憎たらしそうに眺めた。この場の大半の人間が、了司の勝ちを望んでいないのは明らかだった。
 おそらく早百合は、そこに『ロウガイスジ』に対する差別を感じたものと思われる。とても見ていられないという風に、俯き、戦況を遮断した。
 しばらくは屋敷全体に澱んだ空気が流れていたが、ふとした拍子に取り巻きの一人が「ほう!」と感嘆の声を上げた。早百合が顔を上げて見ると、あぐらをかいていた取り巻きの半分が膝立ちになっている。岸本は変化なく穏やかだが、了司の背中は明らかに重たげだった。
 心配そうに胸に手を当てる早百合を、取り巻きがチラチラと見始めた。早百合がこれまで経験したことのない、舐めるような視線である。性の対象にされたことのない早百合にとって、複数の人間に照準を合わされている事実は恐怖でしかないのだろう。早百合は、逃げるように岸本の方に視線をやったが、そこにこれまでの穏やかさはなく、岸本は猫のように早百合を凝視していた。そして目を見開いたまま、ニヤリと口の端を上げた。
 座が歓喜の渦に包まれた。拍手喝采の賑わいの中、微動だにしない了司の背中は、呆然自失を明らかにしていた。
「水谷さん、残念ですが、決まりごとですわ。お一人で、お帰りください」
 そう言いながら、岸本はゆっくりと出口へ向かい、戸を開いて了司を見遣った。取り巻きも口々に慰めたが、目は、一秒でも早く帰れと急かしていた。了司は重々しく立ち上がり、のろのろと出口へ向かった。
「早百合ちゃん……。すまん…、すまんの……」
 謝ることしかできず、無言の圧力に押されるまま、了司は屋敷を退出した。岸本は戸を閉め、しっかりと鍵を掛けた。その様子を、早百合はただ立ちすくんで見ていた。見るしかなかった。


90 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:11:07 5weNCdwM0
 一晩目。
 宴に相応しいとされてきた十三夜月が、針のような細雲に貫かれて間もなく、灰色の雲にすっぽりと包まれた。やがて星々の監視の目を遮るように、加茂谷全体は分厚い幕に覆われた。
「早百合ちゃん、なぁんも恐いことはない。さぁさ、こっちへ」
 了司がまだそこにいるという希望を捨てきれないように、早百合は佇んで戸を見続けていた。岸本が手招きしながら、優しく声をかけても、まだ視線を動かせずにいた。
 岸本以外の十人の博徒連は、屋敷内の"模様替え"に勤しんでいる。勝負の舞台がなくなり、十一人で一人の少女を囲うための場が、ゆっくりと姿を現し始めた。ああでもない、こうでもない、という試行の声が、早百合の耳に現実感なく届いた。その声の向きから、頻繁に自分に視線が向けられているのを感じているらしかった。
「早百合ちゃん、おいでな」
 岸本が、早百合と戸の間に割り込み、手を差し伸べた。見上げる早百合の瞳に映る岸本の顔は、立派な人格者然としたものだった。
 この屋敷内において、これまで早百合が言葉を交わしたことがあるのは、岸本ただ一人である。『ロウガイスジ』のレッテルを貼られて以後も、その態度に何ら変わったところはなかった。密室と化したこの屋敷において、早百合は岸本の意向に任せるしかなかった。おそるおそる上げられた早百合の手を引き、岸本は博徒連の輪の中に入った。
「準備は……整ったみたいですな」
 屋敷の中央に、角材と平板と座布団を組み合わせた簡易寝台が設えられていた。単体では味気ないものだが、車座に男たちが侍ると、それは凝縮された悪意の塊と化すことになる。岸本以外の十人の博徒連は、あくまで補佐の立場であるため、自己主張することはないが、内面の欲望は如実に寝台に表れていた。
「では、始めましょか。早百合ちゃん、服はこっちに置いといてや」
 岸本は優しいもの言いを崩さなかったため、早百合は言われたことに理解が追いつかない顔をした。だが、間もなく好奇の衆目を全身に浴びたことで意味を知り、ほのかに顔を赤く染めたが、すぐさま血が引いて青白くなった。
 博徒連の内の何人かは、早百合がまだ一言も言葉を発していないことが気に掛かっているようだったが、岸本の発案により、生娘の裸を見ることで頭がいっぱいになり、声など後でいくらでも聞けると、懸念を放棄して無言女体の挙動に注視した。
 早百合は、すがるように岸本を見上げたが、岸本はゆっくりと首を横に振った。博徒連を見ても救いはなく、ただ見つめ返されるばかりであった。やがてその中の一人が痺れを切らしたか、両手を上げて「さもなくば脱がすぞ」という動きを見せたので、早百合は反射的に服に手を掛け、後ろを向いておもむろに脱ぎ始めた。
「全部やで」
 岸本は早百合の耳元で、そう優しく囁いた。


91 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:12:00 5weNCdwM0
 岸本は早百合の耳元で、そう優しく囁いた。
 一糸まとわぬ少女の、その可憐な後姿に、一同は思わず生唾を飲んだ。薄暗い寝室で密着する夜這いの風習はあっても、ある程度の距離を置いて女体を眺めると言う風習はない。静かに丸い肩の稜線に、滑らかな腰のラインに、緩やかに凹凸する脚線美に、どこまでも柔らかな尻肉に、そして全体を包む皮膚の淡い白さに、皆が釘付けになった。
 早百合は右腕で両の乳房を、左手で陰部を隠した格好で、後ろを向いたまま小刻みに震えていた。そして、腹側を晒さない昆虫のように、頑なに振り返ろうとしなかった。少女の背面を堪能した博徒連は、辛抱たまらず、岸本に目配せして、何らかの許可を得た。そして、そろりそろりと足音を忍ばせながら早百合に近付き、
「ばあっ」
 とおどけて、三人が早百合の前面に回りこんだ。早百合は、はっと息を飲んで反射的に回れ右をしたが、その正面にも数人の好奇の目が待ち構えていた。秘所を隠したまま、右に左におろおろする内に、早百合は円陣の中心にいる自身に気付いた。
 早百合の中の少女の心が思わず悲鳴を上げそうになったが、気を強く保とうと必死になる大人の心が、喉まで迫り上がった声をどうにか封印した。そしてその反動のように、早百合は一層内股になって、背を丸めた。だがその格好は、後方下部に向かって可憐な菊門を晒す結果になってしまい、目敏い後方の博徒は、すぐさま腰を屈めて視線で蹂躙した。気付いた早百合は、あっ、と声には出さずに口を開き、お尻を引き締めるようにして背を伸ばした。
 無言の戦いが続いた。屋敷を静寂に保ったまま行われる、奇妙な応酬だった。これが嵐の前の静けさであるのを知らないのは、少女ただ一人であった。
 早百合は、しゃがみ込みたい衝動に駆られたようだったが、あどけない思考は汚れた大人たちには手に取るようで、博徒の一人が早百合の股座を見上げる格好で仰向けになった。座り込みを封じられた早百合は、真下の視線に抗するため、秘部を覆っていた左手を更に奥深く入れたが、それにより鼠径部が露わになって、正面の顔々がズイと近付いてくるのだった。十人の博徒連は、早百合には指一本触れず、それぞれが上下左右に顔を動かすだけで、少女の肉体を存分にくねらせた。
「さ、もうええでしょ。せっかくの舞台が退屈してまっせ」
 岸本が寝台の横から声を掛けると、十人は少し名残惜しそうに円陣を解いた。早百合の裸体が、羽化したように空気を浴びた。


92 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:12:42 5weNCdwM0
 十人の博徒連は再び寝台を囲んだ。早百合のいる方向、寝台の足側を一人分空けることで、花道を通ってくるよう早百合を促した。その意図を理解したのだろうが、早百合は秘所を覆ったまま、一歩も踏み出せずにいた。
「早百合ちゃん、恐いんは最初だけやて。こっちおいでな」
 岸本は手招きしつつ、早百合に近付いた。そして陰部を隠す早百合の左手を、するりと引っ張り出し、その手を引いて花道を歩かせた。やはり乳房よりも陰部を見られる方が恥ずかしいらしく、早百合は咄嗟に右手でVラインを隠し、上半身を解放した。露わになった柔らかな膨らみをと、いじらしい突起に、一同感嘆の声を上げた。
「早百合ちゃんの処女は犯さない。これだけは約束です」
 岸本は、屋敷全体に公約を示した。わかってはいたものの、では目の前の愛くるしい柔肌をどう扱えばいいのか、博徒連は顔を見合わせた。その時、何の前触れもなく唐突に、それでいてごく自然な感じで、岸本が早百合の首筋をゾロリ…と舐め上げた。
「……っ!」
 早百合は猫背に丸まっていた背中を反射的に伸ばし、声にならない悲鳴を上げた。半ば"モノ化"されていた早百合が、神経の通った人間に一気に昇格した瞬間だった。あとは少女の内に秘められた音楽を、どれだけ引き出せるかである。博徒連は十人全員、もっと早百合の声が聞きたいという抑えがたい衝動にかられることになった。岸本の公約、そして最初の一舐めが、三日間の方向性を全て決めたわけである。
 岸本が早百合の左手をクイッと引くと、それが合気術であったかのように早百合の身体はバランスを崩し、寝台の手前で踏みとどまる形になった。手を離した岸本はスッと身を引き、代わりに博徒連の中の三人が退路を断つように背後を固め、そして迫った。寝台に乗ったが最後だと、おそらく早百合の直感も警報を鳴らしていたのだろうが、三人の勢いに押され、気付いた時には舞台に上がらされていた。そして車座に全方位を囲まれ、降りることも叶わなくなった。早百合が寝台から解放されるのは、ここから四時間の後のことである。


93 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:13:10 5weNCdwM0
 寝台といっても、脛ほどの高さしかない。よって、早百合が寝台の上に立つと、周りの博徒連と顔の高さが大体同じになる。連中は意地悪く、舌をレロレロちらつかせながら早百合の顔に近付いた。先程岸本に舐められたおぞましい感覚が甦ったか、早百合は首をすくめて肩を上げた。陰部を隠すのも忘れているようだった。
 顔々が目前まで迫ると、早百合はたまらず屈みこんで避難した。恐いのか、汚らわしいと思っているのか、早百合は博徒連を手で押し返すようなことはせず、ひたすら逃げに徹した。身体の前面を舐められることは、どうしても避けたいらしく、早百合は四つん這いの格好になったが、上から降り注ぐ舌々に気圧されたか、さらに下方へ逃れた。前面を保護できる以外には完全に無防備な、うつ伏せの女体が寝台にあてがわれる形になった。パラシュート部隊のようにゆっくりと降下する舌々が、少女の背中にソッと着地したと思う間もなく、各々滑らかな大地を蹂躙し始めた。
「………っ!」
 反射的な吐息が声帯を通りそうになったが、早百合はキュッと口を噤んで音声を封じた。同じ地帯に安住する舌もあれば、フワリと大地を離れ、また違う区域を開拓しようとする舌もあった。うつ伏せの早百合は、目でその模様を捉えきれないので、新たな刺激が加わるたびに全身をビクつかせ、くねらせるしかなかった。
「……っ、………っ!」
 自分の声が、全ての起爆剤になる。ただの蠢く物質に終始できれば、次第に興も冷める。だがひとたび肉体の悲鳴を声で表せば、人格のある玩具として、あらゆる楽しみを提供してしまう。忍従の裏には、そういった本能の直感があったのだろう。
 もう少しの辛抱。そう言い聞かせるような表情で、早百合は上体をひねらせて博徒連の様子をうかがった。岸本を除く十人が寝台を囲んで舌を出しているのだが、その中に一人、柔肌を味わうことなく、棒立ちになっている男がいた。早百合の視界で最も遠くにいる、寝台の足側に佇むその男は、視野に納まる少女の全体像をねぶるように、その場でレロレロと舌を動かしていた。早百合の背中が、にわかに粟立った。


94 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:13:50 5weNCdwM0
 四十台半ばにして毛髪を剃り上げている鉢屋昌五郎は、無口無表情の独り者で、曲者揃いの加茂谷においても、かなりの変わり種である。二十代半ばまでは、大人しく善良な一農民と周囲には思われていたが、ある時、別に毛髪が薄くなったわけでもないのに、急に頭を丸め、そこから一般的な性行為を一切放棄するようになった。表情こそ変わらないものの、元の面容が極端な垂れ目であり、また唇が非対称に歪んでいるため、常によからぬ事を考えているような印象を与える。毛髪を剃り落としてからは、その印象が顕著になり、事実、特有の奇癖がそこから開花することになった。
 昌五郎は、性の標的にした女を、ただ舐めることに終始するようになった。それも、相手の性感を気づかうことのない、一定時間でどれだけ舐められるかを競っているような、猛烈な舌責めである。この男に夜這いをかけられた家は、通常とは明らかに異なる嬌声が響くため、近隣には丸分かりとなる。間もなく、村の好色漢の間で、『百舐めの昌』の愛称が通るようになった。標的にされた女は、ひとたまりもないので、闇夜の枕元に昌五郎のその異様な顔を確認した途端、素足のまま慌てて野外に逃げ出したりする。深夜の村の中、全力で駆ける女を、丸坊主のシルエットが追いかける光景は、名物といえば名物であった。森に逃げ隠れたところで、昌五郎の執着は振り切れず、やがて深い森の中から、悲痛な嬌声が漏れ出すことになる。
 そういったわけで、当然、女には酷く嫌われている。年々、夜這いの成功率も下がっていき、結果として、助平屋敷での"報酬"を主食とせざるを得なくなっていた。その機会にしても、余程の幸運が重ならない限りは手中にできないため、昌五郎自慢の舌も、長らく乾いた状態にあった。
 そんな折に、岸本の計らいによって、舌に全く耐性のない生娘を堪能できるときたので、昌五郎にとって、これは神の恩恵以上のものである。自らの舌使いを、獲物に視覚的に認識させるという"前戯"を終えた昌五郎は、まだ誰の舌にも這われていない、早百合の足の裏にゆっくり顔を近付けた。


95 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:14:23 5weNCdwM0
「了司さんっ、早百合……早百合は…」
 村に戻ってきた了司の姿を確認すると、浩一郎は駆け寄って尋ねた。
「…………」
 俯いたまま了司が何も答えないので、浩一郎は回りこんで、了司の後方に目を走らせた。しかし、どれほど目を凝らしても、そこには道しかなかった。
「了司さん…、なぁ了司さん!」
 動悸の高鳴りを、浩一郎は自分の耳にも感じた。


96 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:15:11 5weNCdwM0
 声を殺すだけでなく、早百合は息を止めていた。『百舐めの昌』の異名は知らずとも、迫り来る顔つきと舌使いが、遺伝子も経験したことのない刺激を物語っていた。最初の三秒を耐え忍べば、慣れという耐性がつくはずである。そう信じるように、瞳も気道も閉じたが、
「き、きゃははははははは!」
 昌五郎の舌が右足の裏に触れると同時に、とうとう早百合は禁断の嬌声を上げてしまった。この瞬間、少女の柔肌は、博徒連にとって最上級の玩具へと変貌を遂げた。
 水中に引きずり込もうとする獰猛な海獣を振り切ろうとするように、うつ伏せの早百合は色を失い、匍匐前進の動きで寝台上でもがいたが、足首を掴む昌五郎の手は堅固なもので、早百合は両腕を空回りさせた挙句、救い手のいない前方に向かって意味もなく手を伸ばすのだった。
「いやっ、あはっ、あはははははぁ!」
 これまで一切の声を封印していたことが、完全な裏目となった。黙秘によって存在意義を薄めていたところに、笑いの嬌声で自己紹介をしてしまったため、自分がそういう生物だという印象を一同に強く与えることになってしまった。そうか、そうだったのか…と得心したように、博徒連は昌五郎の舌使いに倣った。
 昌五郎の舌は、何もくすぐり責めに特化した器官ではない。相手の性熟度次第では、快感に変換されることも十分にあり得る。しかし、手や肩など以外は、ほとんど他者に触れられたことのない繊細な柔肌にとって、蠢く舌はどこに宛がわれようと強烈な異物でしかない。ましてや地面の感触しか知らない足の裏にとって、粘着質に這い回る刺激は、何よりも優先して拒絶すべき対象である。極めて危険な刺激と判断した脳髄は、早百合の内面に猛烈なくすぐったさを喚起させることで、一刻も早くこの危局を脱させようとする。


97 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:16:19 5weNCdwM0
「流石は昌さん、ようやりますわ」
 高みの見物を決め込んだ岸本は、感心したように言った。少女の背面に舌を這わす一同は、しばし動きを止めて昌五郎の様子をうかがった。
 数日振りの水にありついた遭難者のような、その無我夢中な恍惚っぷりは、観察側にも喜びをもたらすほどのものだった。昌五郎自身は、舐めること自体に愉悦を感じる質だったが、響き渡る早百合の笑い声と重なると、くすぐり行為に快楽を覚えているように見える。博徒連は昌五郎と同じ恍惚を得るべく、舌でくすぐることに専心した。うち一人は、昌五郎に倣って、反対側の左足にしゃぶりついた。
「はひぃ! あっ、あーっ! きゃはははははあーっ!」
 逃げられないと悟った肉体は、可能な限りに足をバタつかせようとするも、足舐めの二人に足首をしっかりと抑えられているため、ビクリビクリと挙動するだけである。昌五郎が更なる安定性を求めて、早百合の足首を寝台に押し付けるように固定すると、左の男もそれに倣った。博徒連の眼前に、ピンと伸ばされた可憐な生脚が露わになった。緩やかに膨らんだふとももが膝周りでくびれ、そしてふくらはぎで再び柔らかな丸みを帯びると、足首でキュッとしぼんで、繊細多感な足の裏が花のように開く。女性の脚の、その官能的なラインに、博徒連は息を飲み、緩んだ頬の内側で唾液が主張した。この脚を、舌で存分に味わい、脚の悲鳴を鼓膜に受けたい…と。昌五郎が「おるぉれぃろろろ!」と行儀悪く音を立てながら少女の足の裏をしゃぶると同時に、他の面々も生脚目掛けて舌を降下させた。


98 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:16:57 5weNCdwM0
「あはははははははは! きゃいやあぁ!」
 脚の悲鳴を口から出しながら、早百合は電撃を受けたように上体を仰け反らせた。押さえ込まれた脚を懸命に力ませ、寝台をかきむしるようにして逃れようともがいた。しかし今やこの場の男たちにとって、早百合の拒絶こそが動力源であった。
 ふくらはぎを舐める部隊は、昌五郎という生きた教材が真横でレクチャーしてくれるので、横目で盗み見しながら舌を這わせた。昌五郎の、完全に自己と誇りを捨てているような、人間の発想とは思えない舐めっぷりは、育んできた自分史に囚われていては到底真似できない。ふくらはぎ部隊は、昌五郎ほどの断捨離の覚悟は持てないので、『妖怪の物真似』と言い聞かせることで、にわか仕込みの百舐めを一時的に会得した。膝の裏を舐めた時に一層拒絶反応が強まることに気付くと、その肉と肉の隙間部分を徹底して蹂躙した。早百合の恐怖と汗が、舌に直に伝わった。
 その上部、ふとももを舐める部隊は、隣接のふくらはぎ部隊の覚醒した様子に少し戸惑ったが、すぐさま負けじとする意地と、狂気の伝染により、各々妖怪の物真似を披露し始めた。山地で育っただけあり、早百合の淡い柔肌の内側には、それなりの筋肉も内蔵されている。綺麗な脚線というのは、機能的な美しさであり、筋肉まで拒否した棒脚や意図的に作り上げたラインは、どうしても不自然な印象を与え、円滑に官能へは結びつかない。その点、早百合の健康的な脚線は、本能を安心させ、官能に直結する。特に大腿部の肉付きは、前面後面バランス良く、それによって柔らかなふともものラインを作り上げている。"昌五郎もどき"となったふともも部隊は、無我夢中に舐め回すことで、脚線美に対する賞賛を表現した。そして時折、内股の肉壁の間から見え隠れする陰部のヒクつきを眺め、今後の展開をあれこれ夢想するのだった。
 小高い丘に陣取った尻舐め部隊は、下方で展開されている、賤民の我を失した舐めっぷりを少し軽蔑しながら、尻肉の柔らかさと、若さによる弾力を舌で愉しんでいた。円を描くように舐めたり、吸い付くことで尻肉の一部を"拘束"し、身動きの取れない柔肉をじっくり舐め回した。あるいは中央部の谷底に舌を潜らせることで、少女の羞恥を探索したりした。そうこうする内に、高みの見物を気取っていた尻舐め部隊も感極まり、百舐めに身を任せる昌五郎へと堕ちた。
「いやぁ! いやはあ! やはははははははぁ!」
 早百合の脚全体における、その感度分布図が、全員の脳内に浸透した。


99 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:17:43 5weNCdwM0
 ようやく昌五郎は、早百合の足の裏を許し、顔を離し、足首から手を離した。解放された早百合の右足は、拘束を解かれたところで、動く気力を失っていた。尚も左足を離そうとしない博徒以外の八人は、あれだけ早百合の反応を引き出した部位に反射的に飛びつこうとしたが、そこには昌五郎の唾液がヌラヌラと光っている。魅了と倦厭の板挟みの中、拭けばよかろうという思いからか、博徒の一人は手拭いを取り出して迫ったが、その時背後から、静かに岸本の声が掛かった。
「拭くのは、ちともったいない気がしますわ。散々責められた箇所からは早百合ちゃんの養分が染み出とるでしょうから。ほら、あないに美味しそうに」
 岸本の意向に従うのは、この宴に参加する暗黙のルールでもある。博徒連は、岸本の手となり足となり、そして舌となる必要があり、それが嫌なら、ただ退場すればいいだけのことである。だがこの場の一同、またとないこの機会を、自ら手放す気などさらさらない。手拭いを手にした博徒は、岸本の突飛な発想を、反射的に真理とした。
 途端、濡れた足の裏がこの上なく美しく、そして淫猥に映った。それを拭くなんてとんでもない。博徒は手拭いを放り投げ、光る足の裏にむしゃぶりついた。これを機に、博徒連は互いの唾液を一切気にしなくなり、むしろ集中している箇所を好むようにさえなった。博徒連の舌責めから、最後の遠慮が取り払われた。


100 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:18:25 5weNCdwM0
「あーっ! あっ、あはははぁ! あーっ、あーっ!」
 痙攣が頻発し、柔らかい皮膚が波打つ。ひときわ大きな悲鳴を上げれば、それが終了の合図になるのではと期待するかのように、早百合の本能は悲愴的に訴えかけるも、陵辱家にとっては逆効果でしかった。
 のそりと立ち上がった昌五郎は、右に迂回して、誰にも責められていないのにしきりに反り返る早百合の上半身横に、気配を殺して落ち着いた。そして寝台に右耳をつけるように顔を傾け、長い舌を伸ばし、まだ誰にも責められていない少女の側面、脇腹地帯をゾリュリュ…と舐め上げた。
「あはははははっ! あっ…きゃはひぃ!」
 脚の悲鳴を押しのけ、早百合の拒絶音声に明らかに新しいものが交じった。早百合はとっさに身体をひねり、右からの刺激に背を向けようとした。腕ごと巻き込めれば、上半身を90°回すこともできたが、早百合はちょうど腕を真横に投げ出している状態にあったため、肩関節に阻害され、ほんの少ししかひねることが叶わなかった。早百合は素早く右腕をたたもうとしたが、昌五郎はそれ以上に素早く右手で早百合の二の腕を寝台に押さえつけた。そして早百合の脇腹と寝台の間を顔面でこじ開け、「おるぉれぃろろろ!」とくぐもった音を立てながら貪り始めた。
「あひぃあ! ひゃああっ! あひひゃはははははぁ!」
 早百合は限られた範囲内で、右へ左へと身体をよじらせた。昌五郎の舌に触れられてない時間を一秒でも設けたかったためだろうが、昌五郎は早百合の動きを全て読んでいるように、一瞬たりとも早百合の味を逃さなかった。


101 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:19:03 5weNCdwM0
 脚舐めに夢中になっていた博徒連のうちの何人かは、何か新しいことが起こっているに気づき、季節が下半身から上半身に変わりつつあることを見て取った。そして、右側面を守ろうと必死になっていることで、早百合の左側面が完全に無防備になっていることにも気が付いた。早百合の左尻と左ふとももをしゃぶっていた二人が、悟られぬよう膝立ちでスライドし、互いに目配せするや否や、二人同時に大口を開け、早百合の左脇腹をカプとくわえ込んだ。
「あっ…ひぃーっ!」
 予期せぬ左側の刺激に、早百合は甲高い悲鳴を上げた。そして反射的に左側面を閉じたが、それにより右側面が解放されたので、昌五郎は待ってましたと言わんばかりに顔面を震わせながら、縦横無尽に舌を走らせた。たまらず早百合は上体をよじって右側面を寝台に隠そうとするも、間髪入れずに左脇腹をくわえ込んだ二人が、口の中で敏感な側面肉にむしゃぶりつくのだった。右、左、右、左…。挟み撃ちにされた柔肌は、刺激の逃がしようも刺激からの逃れようもなく、ただひだすらに右、左、右、左、と上体をくねらす。やがて全てが徒労と悟った肉体は、雑に暴れ叫ぶしか手段がなくなる。獣のように咆哮できれば、舐め手の興を削ぐこともできるのだろうが、
「きゃはははははは! きゃはははははははあぁ!」
 初心で純粋な肉体にとって、連続系の刺激には、可愛らしい連続的な悲鳴しか対応していないのだった。


102 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:19:44 5weNCdwM0
 少女のスペアリブを存分に味わった昌五郎は、満足そうに柔肌から顔を離した。だが早百合の二の腕は押さえつけたまま離さず、今度はその近辺に向かって顔を近づけ始めた。左の脇腹には、まだ博徒二人がカプカプと唇越しの甘噛みで刺激を与えながら、貪欲に舌を這わせていたため、早百合は昌五郎に対して右の乳首を晒すほどに上体をひねっていた。昌五郎は赤子のようにその蕾に向かって舌を伸ばしたが、不意にピタリと止まって視線を右に流し、その視線に引きずられるように顔を方向転換させた。そして胴と腕の境界に、蠢く舌先をあてがった。
「あははははっ…あふぅあぁ!?」
 早百合は、人体の秘境である腋の下に、舐め溶かされるほどの怪刺激を覚えた。その箇所が足の裏に匹敵するほど繊細多感であることを悟るや否や、ひととまりもなく右側面を閉じた。しかし左側面が解放されると同時に、博徒二人は待ってましたと言わんばかりに、カプカプカプっと甘噛みを施し、あばらの波をなぞり舐めた。右腋の刺激には劣るが、それでも二秒と耐えれたものではない。早百合はたまらず左側面を閉じるも、間髪入れず昌五郎の顔面が右腋に潜り込むのだった。
「きゃはぁ! あはははははぁ! いやっ、いやはあ!」
 昌五郎にとって、それはワカサギ釣りのような遊戯だった。予兆のような微かな反応にも即アワセをすべく、早百合の上体に全集中力を注ぎ、次の瞬間に右腋が開くというタイミングで顔を潜らせ、舌で即アワセする。少しでも気を緩めれば機を逸するが、舐めることに生涯を捧げている昌五郎が、その瞬間を見誤るはずもなかった。早百合の右腋は、空気が触れると同時に百舐めに見舞われるのだった。


103 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:20:48 5weNCdwM0
 早百合が右腋を晒すのは、一回につきわずか一秒足らずである。しかしその一秒足らずの間に、昌五郎はできること全てを詰め込んでいるので、早百合はまるで、時間を停止されてたっぷり舐められているような感覚に襲われるのだった。左側面で脇腹に食いついている二人のうち一人は、昌五郎が何やら次元の違う遊びに興じていることに気付いたが、詳細はさておき、早百合が腋責めを嫌っていることは見て取れた。昌五郎を真似て顔を近づけてみると、汗ばむその隙間から、少女の甘いフェロモンが漂ってくるように感じられた。そして思考するより先に、とりあえずその発信源を舐めてみることにした。
「あっ、ひいいぃっ! あっ、あっ、あはははははーっ!」
 これまでにない反応を得られたので、その博徒は脇腹を放棄して腋の下に専念することにした。舐めると間もなく左側面が閉じられるが、どういうわけかすぐさま開放されるので、腋舐め博徒は忙しなく顔を出し入れしては、蜜を舐め取るように舌を伸ばすのだった。
 天然なのか、努力なのか、昌五郎は異様に長い舌を持ち合わせているが、左腋に吸い付いている博徒に関しては人並みである。いかに早百合が上体をひねって左側面を開放しても、やはりうつ伏せの女体の腋は舐めづらいものである。そのもどかしそうな様子が伝わったか、車座の外側に立つ岸本から声がかかった。
「いったん止めて、ひっくり返してみましょか。早百合ちゃん、仰向けになってみよか」
 人間の言葉を聞いたことで、自分たちが人間であることを思い出したかのように、博徒一同はハッと我に返り舌を引っ込めた。同時に、押さえつけられていた足首と二の腕も解放され、寝台の上での自由行動が早百合に許された。だが早百合は呼吸を整えるので精一杯で、細長い大の字でうつ伏せになったまま、痙攣に身を任せるばかりであった。しばらく経ってからようやく岸本の言葉を理解したようだったが、背面の数倍敏感な前面を晒す勇気など、今の早百合にあるわけもなかった。


104 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:21:43 5weNCdwM0
「仰向け、わかるか早百合ちゃん。上向きねんねや」
 早百合は、呼吸と痙攣によって、「そんなことできません」という意を示した。だが膝立ちで待機する十人は、一秒でも早く間近で早百合の前面を視姦し、舌を這わせたく思っているようで、次第に鼻息が荒くなっていった。とうとう博徒の一人が痺れを切らし、
「はぁやく仰向けにならないと大変なことがぁ!」
 と言いながら、早百合の陰部に雑に手をあて、高速で雑に揉んだ。
「あひいぃ!?」
 早百合は甲高い悲鳴を屋敷に響かせながら、目一杯に仰け反った。そして素早く四つん這いの格好に転じ、ハイハイの要領で前方に逃れようとしたが、ガッシリとふとももを押さえられ、前進を妨げられた。その間にも、少女の股座に手を伸ばしている博徒は、大変なことを続けている。
「なりますっ。仰向けっ、なりますからぁ!」
 この屋敷に来て、早百合は初めて人の言葉を発した。他人に秘部を弄られる異様極まる感触は、たちまち早百合の全身に避難警告を発し、脅威を鎮める最善策を強要することになった。そしてこの瞬間より、早百合にとって他人の手は、恐怖の対象でしかなくなった。


105 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:22:30 5weNCdwM0
 早百合は仰向けになったが、包囲する視線を恐れ、胸を右腕で、陰部を左手で隠した。フスフスと鼻で息をする十人に見下ろされては視線のやり場がないので、早百合はキュッと目を瞑った。
「早百合ちゃん、バンザイしてみよか」
 岸本の提案に、博徒連は「おお…!」と歓喜賛同した。バンザイと言えば聞こえはいいが、仰向け両手上げは、要するに煮るなり焼くなりご随意に…という降伏服従の合図である。まして全裸ときては、早百合の羞恥心が許可を下すはずもない。早百合はブルブルと首を横に振り、拒絶の意を示した。
 博徒連は互いに顔を見合わせたが、その無言のやり取りの中で何らかの疎通が叶ったらしく、上半身側の八人の博徒が「おい」といった風に顎をしゃくると、早百合の足の先に控える二人が「うむ」と応じた。先程足裏しゃぶりに興じていたその二人は、早百合の足首を両手でガシリと掴んで少しだけ持ち上げ、再び「うぉべろろろ!」と音を立ててしゃぶり出した。
「あきゃあぁ! あひゃははははははあっ!」
 まるで慣れないその刺激に、たまらず羞恥が追い出されて、両胸と陰部が晒されたが、早百合の両手はバンザイとは逆方向に向かって伸ばされた。そして上体を起こし、自らの足裏と蠢く舌の間に手を潜り込ませようとする動きを見せた。その途端、二つの舌はピタリと停止し、二人の眼光がギロリと早百合を咎めた。
「早百合ちゃん、前屈やのうてバンザイや」
 二人の眼光を翻訳するように、岸本が冷たく諭した。早百合が周囲を見渡すと、残る八人の博徒も「とんでもない間違いを犯してくれたな」と言わんばかりに目を白く光らせている。あまりの理不尽さに、早百合は泣く寸前の子どものように顔を歪ませた。しかし足先の二人は、まるで同情する気配もなく、足首を掴んだまま今にも舌を伸ばしそうである。もうこれ以上足の裏を舐められないようにと、早百合は泣き顔を封じ込め、覚悟を決めて上体を寝かせ、そろりそろりと両手を上げて両腋に風を通した。


106 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:23:33 5weNCdwM0
 バンザイポーズで引き伸ばされたものの、早百合の胸はしっかりと丸みを保っており、服越しに想像するよりも遥かに女性的であった。それでいて乳首には大人の淫猥さがなく、「ここはどこ?」と言わんばかりに、あどけなく周囲に不安を覚えている。下垂のない健康な内臓が、すっきりしたお腹まわりを描き、歪みのない背骨が、凛とした対称性を導いている。
 そして内股で隠されている秘肉。陰毛の守りのない儚いVライン。それを間近で観賞できる幸運幸福。服従する少女の裸体に、一同生唾を飲んだ。そして性行為云々より、この美しい柔肌全体を愛したいという欲望に駆られた。
「早百合ちゃん、ええ子や。ええ子やから、今夜はずうっとバンザイしとくんやで」
 岸本は優しい口調で、厳しすぎるルール提示した。『バンザイ=ええ子』ということは、『バンザイしない=悪い子』である。そして『悪い子』は、懲らしめられるに決まっている。早百合は、我が身を守るためにバンザイを崩すわけにはいかなかったが、バンザイを崩さずに我が身を守れるわけもない。要するに、詰みである。
「いや…待って、待ってください…!」
 早百合は岸本に法改正を求めたが、それを遮るようにニヤけた顔々が早百合の無防備な上半身に近付いた。腕を下ろそうとする本能と、下ろしたら大変なことになるという意思の力がせめぎ合っているらしく、早百合の両腕は不自然な挙動を見せていた。だが、上半身の刺激に全霊込めて備えていた矢先に、またも足裏に猛烈な不意打ちを食い、途端、理性は本能に屈服した。
「いひゃあ! あっ、あっ、あははははぁ!」
 腕を下ろしただけでなく、早百合は本能のままに上体を起こそうとしたが、上半身上空で遊覧している顔々にドゥンと阻まれ、すぐさま仰向けに戻された。同時に、『悪い子』を更生させるべく、博徒の一人が早百合の頭側に回り込み、両手で早百合の両手首を掴み、バンザイ状態に固定した。そして開放された上半身に向かって、懲罰部隊が一斉に舌を這わせ始めた。


107 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:24:19 5weNCdwM0
「きゃははははははははあ! いやっ、いやああっ!」
 大量の刺激を、思考の余地を与えないほどに投下する。可能な限りに乱舞させる。叫ばせ、暴れさせ、ありったけのエネルギーを引き出す。博徒一同、これぞ正しい女体の愉しみ方だと納得した。これに比べれば、普段の性行為など、なんと地味で虚しいものか。あんな地味なことは、修行僧にでもやらせておけばよい。心からそう思うのだった。
 足の裏を舐め続ける二人は、すっかりその味と、ヒクつく足先に魅せられ、この場所を他のヤツに譲るものかという勢いで責めている。効率よく舐め回すため、ガッシリと早百合の足首を掴んでいるので、それが上手い具合に拘束具として機能している。
 先ほど早百合のふくらはぎと膝裏を責めていた連中の中の二人は、膝周りに的を絞って舌を這わせた。爪を立てて指先でなぞるような刺激法が効果的であろうと踏み、舌の平面ではなく、舌先でチロチロと細い刺激を与えることに専心した。その内の一人は、二度ほど不随意の膝蹴りを鼻先に見舞われ、鼻血を出して周囲の失笑を買った。以後、早百合の膝上部に手を宛がって固定する方法を取った。足首と併せ、早百合の下半身は完全にロックされた。皮膚表面と膝の皿の間の薄い肉膜に張り巡らされた敏感な神経群は、博徒たちの陰湿な舌先責めに為す術なく、SOSの信号を早百合の悲鳴に託すほかなかった。


108 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:24:57 5weNCdwM0
「やぁあははははぁ! ひゃひぃ! きゃはひひゃあ!」
 裏面でふとももを舐めていた部隊の何人かは、そのまま前面の蹂躙に移行し、鼠蹊部の切れ込みを舌でなぞりながら、そのままVラインの頂点近くまでしゃぶるという狼藉を働いた。鼠蹊部の谷間は、少女の甘酸っぱい汗を摂取する絶好のポイントで、無防備な陰部からは、いたいけなフェロモンが漂っているように感じられた。贅沢な領域である。下半身は固定されているものの、腰にはある程度の動きが許されているため、なかなか思うように狙った箇所を集中攻撃できなかったが、それはそれで狩猟本能が刺激され、顔面ダンスと舌使いにも精が出るのだった。
 そして、先ほど尻舐めに理性を失した者たちと、脚責めから脇腹へと移行した面々は、上半身前面に雨霰と降り注いだ。ある者は、可愛く窄んだ臍に舌先を走らせては、その周囲をグルグルとなぞり、らせん状に広げて腹部全体を舐った。ある者は、先のうつ伏せ状態の時に責め切れなかった脇腹に吸い付き、しゃぶりつき、舐め回し、カプカプと甘噛みした。皮膚越しに肋骨を舌先でゾリゾリなぞると、早百合はたまらない様子で仰け反った。


109 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:25:56 5weNCdwM0
 群がる博徒連は早百合のエネルギーを存分に放出させようと夢中になり、実際に狂ったように力ませ、叫ばせた。だが、早百合が示した拒絶反応の大半は、
「あはははっ、あーっ! わきひぃ! わきいやああぁあははははぁ!」
 昌五郎による、執拗な腋責めによるものだった。うつ伏せの時とは異なり、仰向けバンザイ拘束の状態にあっては、もはや一秒たりとも昌五郎の舌から逃れる術はない。下半身を暴れさせて、その危険な刺激を弱めようにも、足首と膝上を固定されているので叶わない。早百合は、ただ腰を僅かに跳ね上げ、イヤイヤと首を振り、天に救いを求めて叫ぶばかりだった。
 腋の"下"は勿論、昌五郎は腋地帯最奥部の腋窩にも舌を潜り込ませた。うつ伏せ状態にあっては、さすがの長い舌でも触れるのは困難だったが、今、眼前では、ようこそとばかりの開園状態である。おそらく昌五郎のこれまでの百舐め人生においても、腋窩をこれほどまでに堪能できる機会はなかったであろう。改め岸本の計らいに伏し、自らの豪運を誇り、一秒も無駄にしないよう努力の結晶を披露するのだった。昌五郎と反対側、左腋を貪る博徒も、負けじと目をひん剥いて、早百合の理性の消費に励むのだった。


110 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:26:34 5weNCdwM0
 博徒連は皆、人間を捨てたような鬼畜器用さで地獄絵図の再現にひた走ったが、その最中にも一つ、気がかりな点を拭えないでいた。それは早百合の性的な部分、すなわち胸部先端と陰部そのものまで責めてよいものだろうかということである。
 岸本は『早百合の純潔不奪厳守』という屋敷ルールを定めたが、そのボーダーラインが性行為なのか性的行為なのか、博徒連は見極められずにいた。少女の性的部分を横目で見つつ、最接近しては引き返したが、一線を越える者はいなかった。そんな時、不意に昌五郎が早百合の右腋から顔を離し、のっそりと立ち上がって左に回り込み、当初のように少女の足先に佇み、全身を舐め回される早百合の様子を見下ろした。そしてゆっくりと屈み、早百合の両脛の間辺りに自らの顔を配置し、気をつけの姿勢でピンとうつ伏せになった。昌五郎の目先には、少女の最も神聖で、恥ずかしい部分が、外敵を恐れるように静かに震えている。人間魚雷のポーズをとった昌五郎の、その進行方向は誰の目にも明らかであった。博徒連一同は、皆舐めるのを休止し、きたるべき性器の瞬間を目に焼き付けようとした。足首を掴む二人は、心持ち早百合の脚を広げて固定し、上部で両手首を固定する博徒は、一層の力を込めてグッと押さえつけた。直後、昌五郎は尺取虫のような動きで、ゆっくりと前進を始めた。
「はあ…はぁ…、…え、えっ…?」
 全身を舐められる地獄の苦悶から解放された早百合は、朦朧とする意識の中、新たな事態が発生していることに気が付いた。皆の顔の向き、視線が、何やら下半身側に固定されている。モゾ…モゾ…と不穏な音がする。首を起こして見ると、この中で最も恐れるべき男が、最も恐れるべき箇所に、じわりじわりと近付いてきていた。


111 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:27:37 5weNCdwM0
「いや……いやああああぁ!」
 数秒後に訪れるであろう、想像の付かない不快な刺激に、早百合は恐慌の悲鳴を上げた。これまでにないほどに手脚を力ませ、何が何でも逃避せよという本能の指令に従おうとした。手足首を掴む三人は、予想外の力に驚いたが、すぐさまその力に胸が躍る思いがした。とうとう両者の距離はゼロとなり、昌五郎は挨拶するように少女の秘部に口づけした。そして口をつけたまま、ボソボソと呟いた。こんにちは……はじめまして……よろしくお願いします……おるぉれぃろろろ!
「あっ、あっ、ああああぁーっ!」
 早百合は電気ショックを受けたかのように顎を上げ、両目を見開いて絶叫した。博徒連は、早百合の挙動、その表情、跳ね上がる腰、ピンと伸ばされる爪先を目に焼き付けようと凝視した。凝視することで、少女の体内にどれほどの嵐が巻き起こっているのかを読み取ろうとした。性感を得たのか、快楽を見出したのか、ひょっとするとそれは屋敷の禁忌に触れたことになってしまうのか。だがそれらの思惑は、すべて杞憂となった。早百合が感じたのは大人の性的悦びなどではなく、
「きゃはははははははぁ! やめええええぇ!」
 少女の純粋な苦悶であった。博徒連が岸本の方を見遣ると、相も変わらず涼しい顔で傍観している。許された…と博徒連は顔をほころばせた。そして、性的部分を責めても良いとなると、まだ二枠、空いている領域がある。近場に控えていた二人は、早百合の胸の先端、外敵に怯えながらもささやかに自己主張する可憐な乳首に吸い付き、間もなく理性を捨てた。どんな責め方をしたところで、今の早百合の体内においては、乳首の刺激が快感に合成させることはない。その確信があった。後れを取った博徒たちは、少女の皮膚から染み出す要素の味が、性感帯を責められ続けた場合にどう変わるのか、それを確認すべく再び早百合の繊細敏感な部分に舌を滑らせた。手首を押さえる博徒も、拘束の役割を守りつつも、早百合の腕を汚したり、手の平や指までをもしゃぶった。足裏、膝、ふともも、鼠蹊部、陰部、腹部、脇腹、腋、乳首、首筋、耳、手の平、指。
「あーっ! あーっ! あはははははははあぁあぁ!」
 仰向け逆Y字に拘束された生贄は、目まぐるしく駆け回る全身刺激に、ありったけのエネルギーを放出しながら悶えくねった。


112 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:28:21 5weNCdwM0
 舌と顎と犬食いの体勢に疲れると、一人、また一人と休止モードに入り、やがて早百合の肢体は長い舐め責めから解放された。手足首の拘束を解かれても、早百合は体位を変える気力もなく、虚ろな目でただ呼吸をするばかりだった。大型の生物に捕食され、消化されかけたかのように、全身がヌラヌラと光っている。当たり前の性行為を受けたほうが、まだ肉体には純潔の片鱗を残せただろう。そんな早百合の姿を見て、博徒連は少しだけ罪悪感を覚えた。だから早百合がいくらか気を取り戻し、どうぞと言わんばかりに肢体を晒す仰向け逆Y字のポーズに羞恥して、そそくさと身体を丸めた時、車座に取り囲む一同は何も咎めなかった。弱々しいその姿に父性が働き、「守ってあげたい…」という何とも都合のいい思いが湧き上がった。そのため、
「早百合ちゃん…悪い子なんか…?」
 と響いた声に、座の皆は理解が及ばずキョトンとした。だが間もなく、『バンザイ=ええ子』と設定されたことと、その理不尽な屋敷ルールの提案者を思い出した。声の主は、岸本であった。
 離れたところで佇むその男は、意地悪でも、無邪気でもなく、早百合が腕を下げたことを、心の底から疑問に思っているらしかった。博徒一同は、岸本という男のその精神に、何らかの大きな欠落か、あるいは腫瘍があることを感じ取り、背中に冷たいものが走った。絶対に敵に回してはいけない人間というのが存在するなら、まさにこの岸本がそうなのであろう。博徒連だけでなく、早百合も、この屋敷内に魔物がいることを感じ取った。恐怖のあまり、一層身体を丸め、助けを求めるように周囲を見回したが、取り巻きの父性は既に封じられ、皆が無表情になり、何人かは首を横に振った。敵に回してはならない、という保身に加え、狂気の伝染が始まりつつあった。


113 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:29:26 5weNCdwM0
 『悪い子』の末路を知っている以上、早百合はバンザイをすることで、反抗の意思のないことを示すほかなかった。小刻みに震えながら両手を上げる様子は、博徒連の内部に再び嗜虐心を呼び起こした。そして、それに父性の仮面を被せるように、ええ子や……ええ子や……と呟いた。
 いい子にしますので、これ以上なにもしないで下さい……。両手を完全に上げた早百合の瞳は、そう訴えかけていた。その時、その思いが本物であるか確かめるように、一人の男が早百合の股座に顔を近付けた。昌五郎である。そして例の人間魚雷のポーズで、ズ…ズ…と尺取り、秘部に迫った。
「いや……、ほんとに…やめてください……」
 声にならない声で、早百合は首を振りながら訴えたが、下部両端の博徒は、足首を掴み、グッと開いて固定した。父性の仮面は剥がれ落ち、博徒連の表情は陰湿に歪んだ。それでも早百合は、気丈に両腕を上方に保っていた。


114 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:30:16 5weNCdwM0
 ええ子や……ええ子や……ええ子や……ええ子や……
 博徒連はボソリボソリと、早百合の健気さを讃えた。だが、暗く静かな『ええ子や音頭』が口ずさまれる最中、ゼロ距離に至った昌五郎の乱入音が「おるぉれぃろろろ!」と響くや否や、
「ひきゃあぁ!? あっ、あははははははぁ!」
 早百合のバンザイは見る影もなく崩れ、屋敷は再び狂乱の祭りに転じた。
「悪い子や!」
「やっぱ悪い子やったわ!」
「悪い子発見!」
「げひょひょひょ!」
「おるぉれぃろろろ!」
 博徒連は魔女を発見したかの如く、一斉に早百合を咎め、懲らしめてやると言わんばかりに寝台に女体を磔にし、少女の精神を火炙りにした。この、ええ子か悪い子かの裁判は、その後も繰り返し上告の機会を得たが、早百合はことごとく敗訴し、回を追うごとに懲罰は熾烈なものとなった。


115 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:31:09 5weNCdwM0
 これが一夜限りの宴であったなら、博徒連も翌日を捨てて夜を徹したであろうが、これはまだ三日という開催期間における初日である。夜も更けたところで、各々は車座を解き、満悦の表情で帰路につくことにした。寝台の上では、味わい尽くされた少女の裸体が、起き上がる気力もなく、余韻を振り払えずに痙攣していた。
「ほな皆さん、都合よろしかったらまた明日、というより今夜でんな」
 岸本がそう言って場を締めると、一同残らず再来の意思を示した。その中には、妻の出産を間近に控えている者もいた。「おぬしも悪よのう」などと言い合いながら、各々浮かれていたが、
「早百合ちゃん、食事はそこに置いとるから。しっかり食べて、しっかり休むんやで」
 岸本の構想を知って、二の句が継げなくなった。『屋敷で三日間借りる』という盟約は、一晩ごとに招くということではなく、文面通り、三日間の監禁を意味していたわけである。
 岸本の言葉は、寝台の上の早百合にも届いており、その意味を理解するや否や、慌てて起き上がって寝台から降り、服を着ようとした。自分が動かないから置いていかれるんだ……。そう信じるような必死さだった。


116 : 青下弘 :2019/08/14(水) 18:32:29 5weNCdwM0
「そ、そやけどキシモっさん、逃げ出さんとも限らんかろ」
 帰りたがる早百合を余所に、博徒の一人が岸本に耳打ちした。
「屋敷は外からも鍵かけられますが、早百合ちゃんも淋しいやろうから、一人宿直ついてもらいたいでんな。都合つけばでっけど……、昌さん、お願いできまっか」
 早百合は身をこわばらせ、思わず「ひっ…」と声を上げたが、昌五郎は元々の歪んだ唇を一層歪ませ、「承知…」と短く答えた。他の面々は昌五郎を羨ましそうに、そして早百合を哀れんで眺めた。そして「ほな今夜」と手を振って屋敷を後にした。
「いや…待って…、待ってください……!」
 早百合は衣服を引き掴んで抱え、大慌てで戸に向かったが、ピシャリと拒絶するように戸は閉められた。
「まだ暗いんで、皆さん足元には気をつけて下さい」
 紳士的に注意を促しながら、岸本は外から屋敷に鍵をかけた。ドンドンと内から戸を叩きながら、早百合が何事かを訴えかけていたが、外に出るとよく聞き取れなかった。背中遠くに屋敷は離れ、早百合の声も切れ切れになったが、
「きゃはははははははぁ!」
 その悲鳴だけは、はっきりと聞こえた。

       《一晩目 完》


117 : 投下完了です :2019/08/14(水) 18:43:58 5weNCdwM0
長々と失礼しました。
読んでいただいた方、ありがとうございます。

機会があれば、完成版を作り、音声とイラストCGをつけてゲーム形式にできればと思います。
他の方の創作物も楽しみにしております。
ではでは、失礼します。

              アンダーブルー


118 : くすぐり好きの名無しさん :2019/08/14(水) 21:36:36 aWpvwECY0
全体的に読みやすい上に細かい部分の表現がとてもお上手だなと感じました。
乙でした!


119 : くすぐり好きの名無しさん :2019/08/15(木) 07:15:01 dNI6BtGI0
クオリティ高いですね....凄い
お疲れ様です!


120 : くすぐり好きの名無しさん :2019/08/15(木) 23:52:36 SPvT1vPg0
長いこと下火だったくすぐり小説スレが動き出した…!
ありがてえありがてえ


121 : ギャハハ :2019/08/21(水) 14:56:27 jCgFete60
F/F,FMは来るのかな?


122 : ギャハハ :2019/08/21(水) 14:58:14 jCgFete60
F/F,FMは来るのかな?


123 : くすぐり好きの名無しさん :2019/09/08(日) 01:49:19 1jup.pa60
>>117
アンダーブルーさん!?
超ファンです!完成楽しみにしています!


124 : S2000以上RX-8未満 :2019/10/09(水) 23:32:14 H7ynjz.s0
質問なのですが、過去に戦国無双を題材にしたくすぐり小説ってこのサイトで出ていましたでしょうか?
くのいち×お市でくすぐり小説を書こうと思ったのですが、もし過去に似たような内容の小説が出ていた場合、パクりみたいになってしまうことはないでしょうか?


125 : くすぐり好きの名無しさん :2019/10/10(木) 20:16:52 XttIkLrY0
無双系の小説は少なくとも俺の記憶にはないなー
仮に過去にあったとしても、実際にパクリじゃないのなら何の問題もないでしょ

煩悩の赴くまま書きたいもの書いて気軽に投下してみよう!


126 : S2000以上RX-8未満 :2019/10/10(木) 21:04:50 FOIYWmrc0
>>125
わかりました、ありがとうございます!
では後でくの×市の小説を書きます!


127 : ギャハハ :2019/10/12(土) 15:46:51 oUgotcbY0
ありますよ、すでに完結済みですが、書いても良いと思います


128 : S2000以上RX-8未満 :2019/10/14(月) 00:54:26 qCaqAVb.0
>>127
あったんかい…
教えてくださりありがとうございます。
明日は幸い仕事が休みなので、明日投稿したいと思います


129 : S2000以上RX-8未満 :2019/10/14(月) 18:52:33 fC.mrNgM0
戦国無双 くのいち×お市



――――――戦国無双1の時代――――――

「はいはい、起きてー」
雲一つない月夜、織田信長の妹・お市は軽快な声に揺り起こされて目を開く。
「・・・っは・・・!」
ここは・・・どこかの山の中・・・?
お市は木の幹に立ち拘束のまま腰と両足首を縛り付けられ、両手をひとまとめに頭上の枝に括られている。
目の前には帽子をかぶった茶髪の少女がイタズラっぽい笑顔で立っている。
年齢はお市と同じくらいだろうか。
状況的に彼女が自分を縛った張本人であろう、とお市は判断した。
「ね、市ちんって呼んでいい?」
少女は状況に合わぬ軽い口調で尋ねる。
「・・・あなたは誰ですか」
お市は怯えを隠し冷静に尋ねる。
「あたしはくのいち。市ちんに用があってさらって来たの」
「・・・何も言いません、何をされても」
「話が早いねー。分かってるんだね・・・拷問されるって」
くのいちはニヤリと口元を上げる。
「市ちん、こちょこちょされるの苦手?」
「へっ・・・?」
くのいちの唐突の質問にお市は正直な恐怖を隠し切れなかった。
「あっ、苦手なんだぁ〜」
くのいちの笑顔にイタズラ心が広がり、わざとらしく両手を前に出して指をくねらせてにじり寄る。
「どこがこちょこちょされちゃうのかな〜?」
くのいちの手がお市の身体を触れるか触れないかの距離で舐め回す。
「あっ・・・!あはぁっ・・・!・・・ははは・・・!」
お市が苦し気に笑い声をかみ殺す。
「あたしは優しいからね〜。こちょこちょ弱くないとこから攻めてあげる」
お市のノースリーブの腋の下に、くのいちの手が迫る。
「こんな風に腋を晒してるってことは・・・こちょこちょされても大丈夫ってことだよね〜?」
「あっ・・・だ、ダメ・・・!」
思わず出た言葉に続いて、お市のあどけない顔にしまった、という後悔が浮かぶ。
その顔を確認するや否や、くのいちの指がお市の腋のくぼみに突き刺さり、振動を開始する。
「忍法・こちょこちょの術♪」
「きゃははははっははははははははははああ!!」
お市のショートヘアの茶髪が揺れる。
「こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ♪」
くのいちの巧みな指使いと甲高い声がくすぐりを奏でていく。


130 : S2000以上RX-8未満 :2019/10/14(月) 18:53:38 fC.mrNgM0
「やめっ!!きゃはははははははははっ!!くるひいいいい!!」
月明りに照らされ、お市の幼さの残る顔が笑いに染まる。
「にゃはっ♪ここ触られるとみんな笑っちゃうけど市ちんは特に弱いね〜」
苛烈なくすぐり攻めの火照りで、お市の身体にじんわり汗がにじむ。
絶え間なく四半刻(30分)ほど続いていたくすぐりの刑がやっと止まった。
「汗かいてきちゃったね〜、市ちん。・・・にゃはっ♪」
くのいちの含みのある笑いに嫌な予感を覚えたお市が目を開けると、その顔をお市の腋の下に近づけているところであった。
「なっ、何をしているのですか・・・」
くのいちは鼻をスンっと鳴らすと急いで顔を背けた。
「ッ!〜〜〜!」
くのいちのオーバーリアクションにお市は羞恥心をえぐられ真っ赤な顔でうつむく。
「や、止めてください・・・」
「なんちって、にゃは♪恥ずかしがってる市ちんが見たかったんだって、ゴメンゴメン♪・・・これはクセになるねぇ」
くのいちが再びお市の腋の下に顔を寄せる。
「いや!止めてくださいってば!」
お市がくのいちの不躾な行為に苛立ちをあらわにすると、くのいちはさらにテンションを上げる。
「さあ吐け!さもなくば嗅いじゃうぞ!クンクン」
「うぅ・・・。吐くって何をですか・・・」
そういえばくのいちはここまでただお市を苦しめるだけで何も質問をしてはいなかった。
「そうだった。あたしの任務はね・・・情報を聞き出すってことじゃなくて、市ちんを壊すってことだからね♪」
お市が青ざめる。情報を引き出す拷問ならば偽の情報を吐いたり、交渉の余地がある・・・。しかし・・・
「この拷問は終わらないよ〜?・・・市ちんが笑い狂うまで♪」
お市は自分を待つ苦難を否応なく理解し、うつむく。命乞いをしても意味はない。降参したところでくのいちは満足はしない。
だが、だからといって・・・。顔を上げたお市の目には未だ闘志が灯っている。
くのいちはおもちゃを手にした子供の様に隠しきれぬ興奮に震える。
「こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ♪」
「きゃーーーー!!ーーーっはははははははははははは!!やえっへへへへへへへ!!」
「こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ」
「わきだめへへへへへへへへ!!くしゅぐったいひひひひひひひひひーーーーっ!!」
「腋こちょこちょされたくないならこんな着物着ちゃダメだよ〜。市ちんカワイイんだから」
「ひゃひひひひひひひひぃぃ!!お、おかしくなっちゃふふふふふふふふ!」
「カワイイのにこんな腋まる出しの恰好しちゃうイケナイ娘にはお仕置きしなくっちゃね〜」
「やめへへへへへへへへ!!きゃはははははははははははははははあははははは!!」
「反省しなさい!こちょこちょこちょこちょ!」
「いひーーーーーーーーっ!ひひゃひゃひゃはははははははははは!!」
「反省した?こちょこちょ。市ちん反省した?こちょこちょこちょこちょ」
「しひひひひひ!!しましたはははははははは!!はんしぇいひひひっひ、しまひたははははは!!」
「嘘ついちゃダメだよー。こ〜ちょこ〜ちょ。反省してたらそんなにカワイイわけないでしょー。こちょこちょこちょこちょこちょ」
「いやーーはっははははははははははは!苦しい!しっ死んじゃううふははははははははは!!」
「死ね死ね〜♪こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ〜〜〜♪」
お市の笑い声が木々の葉を揺らし、夜の闇に吸い込まれてゆく・・・。


131 : S2000以上RX-8未満 :2019/10/14(月) 18:54:29 fC.mrNgM0
「・・・っふー・・・っはー・・・」
お腹がよじれるほどのくすぐり地獄がようやく終わり、お市はうなだれたまま酸欠にあえいでいた。
不定期に休息させられながら失神も許されず、永遠にも思える時間をくすぐられ続けていた。
「市ちんホント我慢強いねー。あたしもう行かなきゃなのに」
明るくなって追手が迫ってくる前にくのいちは逃げなくてはならない。お市は内心胸をなでおろした。
「市ちんが壊れるとこを見れないのは残念だけど仕方ないね〜」
「え・・・?」
お市が顔を上げると、くのいちの手にはいつの間にか筆と薬瓶が握られている。
「これね、はちみつなんだ」
くのいちは指で瓶の中身を掬い取って舐めた。
「それで何を・・・っふぁっ・・・!」
質問を遮り、くのいちの筆がお市の腋の下にはちみつをたっぷりと塗りたくる。
「市ちん、これで放置されるとどうなると思う?・・・正解はね、虫がた〜くさん寄ってきて・・・市ちんの腋の下で這いずり回ったり舐め回したりするの」
お市は青ざめる。
「これやられた後でまともな精神保っていた人いないからどうなるかは分かんないけど、またお話しできたらいいね〜」
くのいちはお市の顔も見ずに手をひらひら振って去ってゆく。もし今後会ったとしても、そのころにはお市はまともに会話できなくなっているとわかっているのだ。
「ま、待って・・・っぁ・・・!?」
夜の山に一人残されるお市の恐怖をゾワリとした感触が上書きする。
足が何本あるかもわからぬ一匹の蟲が右腕をつたって目当てのエサに迫る。
「ーーーっ!!ーーーーーひゃっ!」
不気味さに声を上げられないお市の左腋に一匹の蛾が止まる。
二つの小さな脅威がはちみつを舐め始め、悪意なきくすぐりでお市から悲痛な笑い声を絞り出す。
「・・・ぁあっ・・・!・・・は・・・はは・・・!!・・・いやぁ・・・!!」


132 : S2000以上RX-8未満 :2019/10/14(月) 18:54:53 IhfvF.UQ0
>>129
成り済ましやめてもらえます?
まだ書いていないんですけど。


133 : S2000以上RX-8未満 :2019/10/14(月) 18:55:18 fC.mrNgM0
――――――戦国無双3の時代――――――――


くのいちは拘束台の上で仰向けに囚われている。
ガラガラッと木の戸が開いて一人の女性が入ってくる。
「お久しぶりです。くのいちさん」
「市ちん、噂には聞いてたけどホントに無事だったんだね・・・」
あの責め苦を耐え抜いて通常の精神を維持しているお市に、流石のくのいちも驚きを隠せないでいた。
「無事、ではなかったですね」
少し大人びたお市が静かに語る。
「いくら懇願しても返事すらもらえない。自分を獲物としてですらなく、ただのエサ台としか捉えていない何匹もの蟲に身体を嬲られる感触・・・想像を絶するものでしたよ」
お市の顔に翳りが浮かぶ。その陰の中で瞳には恨みが煌めく。
「長政様に助けて頂いたのはもうすっかり日が出てからでした・・・」
「ペロペロくすぐりを受けたところを最愛の旦那さんに見られるとは、お気の毒だったね〜」
くのいちの軽口を無視してお市が拘束台に近づく。
「・・・貴女も腋の下、出していますね・・・」
「・・・っ」


お市が薄く笑う。



「・・・確か、こんな風に腋を晒している娘には・・・お仕置きが必要だとか・・・」




「・・・っにゃははああああああああああああああああ!!」


134 : S2000以上RX-8未満 :2019/10/14(月) 18:55:56 fC.mrNgM0
「なんちって〜♪」
「え?」
お市のしなやかな指にくすぐられているにもかかわらず、くのいちは微塵もくすぐりに動じていない。
「あたしこちょこちょされるの平気なんだよね〜」
腋の下以外を攻めても効果は見られない。
「市ちん、その着物ってさ・・・」
くのいちは縛られている身でありながら口調を緩めない。
「・・・あたしに腋こちょこちょされたから長袖にしちゃったの?」
「・・・ッ」
お市がうつむいて微かに震える。
「あたしにこちょこちょで仕返ししたかったんだ。残念でした♪」
「・・・ふふっ」
お市の震えは・・・これから起こることが楽しみで仕方ないという、笑いであった。
「・・・知らないなら、教えてあげますよ・・・じっくりと・・・」
くのいちの身体を這いまわるお市の動作に変化が現れた。
まず、指をくのいちに触れるか触れないかの位置で蠢かす。更にその動かし方もくのいちには覚えがあった。
「・・・あたしのこちょこちょの真似?」
くのいちのくすぐり術はより強い刺激を与えるために指の軌道、速度、また攻めるポイントに洗練を重ね、最適化されている。
つまり充分な記憶と技術があれば模倣できるのだ。
「悪いけどそれでもあたしには効かないよー」
構わずお市はくすぐりを続けていた。攻められているくのいちは退屈そうに欠伸をしていたのだが。
「市ちんすごいねー。そこまで正確に真似できるとはね〜」
術者本人であるくのいちには分かる。指のくねらせ方、タイミング、スピード、位置取り・・・すべて寸分たがわず再現されている。
彼女はくすぐったさというものを知らないため、くすぐられた相手がどういった刺激を感じているかは検討も付かない。
そのためどこをどう触れば対象がより強く反応したかという経験則から独自のくすぐり術を組み立てていた。
(腋のあの部位をあの角度の指二本でほじくると、普通の女の子は身体をくねらせるけど飛び上がりはしない・・・市ちんは飛び上がってたけど)
くのいちは無意識に鏡越しに見る様にお市の技術を分析する。
(お腹をあの動きでさすってもあんまり効果はない・・・市ちんは泣きじゃくってたっけ)
(あの手つきでここを攻めると、このぐらい笑う・・・)
(ここをまさぐられると、このぐらいくすぐったがる・・・)
「っふ・・・!?」
突如、くのいちの身体がピクリと反応する。
動いたかどうか、声を発したかどうか注意していなければ見逃してしまいそうなほど小さな反応であった。
しかしお市は見逃さない。くすぐったさに人一倍敏感であるため。
くのいち自身は、異変に気付いてはいたもののその正体はつかめずにいた。
(今の感覚は・・・?)
くのいちの、忍としての危機感知能力が微かな焦りをかえって盤石なものとしてしまう。
「・・・くすぐったいですか?」
盤石となった未知の感覚が、お市の言葉により名付けられる―――くすぐったさ、と―――
(これが、くすぐったさ・・・これが・・・これが・・・)
くのいちの観察力、くすぐり術を今なお高めようという意識外の試み。
普段であれば自分の攻めと、対象の反応を紐づけ、攻め‐反応リストというデータを作る。
今回はその攻め‐反応リストより、お市の攻めがどういった反応を生じさせるか、を予測してしまっている。
そしてそのくすぐり攻めの対象は・・・くのいち自身である。
(これは・・・!・・・これ・・・!)
結果、くのいちはこれまでのくすぐり経験値を自分自身に適用してしまっているのだった。
(・・・・・・・・・・・くすぐったい・・・・・・・・!)


135 : S2000以上RX-8未満 :2019/10/14(月) 18:57:13 fC.mrNgM0
一度意識してしまうと、学習してしまうともう逃れられない。
「・・・っはは・・・!・・・あはぁ・・・!」
お市の指は相変わらず触れるか触れないかの位置でくのいちのくすぐり術を完全再現している。
くのいちはくすぐったさという未知の感覚の中で悶えていた。
「・・・ふふ。くのいちさん、くすぐったがりですね。まだ触ってもいないのにそんなに笑っちゃって」
そんなことはくのいち自身が一番よく理解している。生まれて初めてくすぐられているのだ。
いつもの飄々とした笑顔は笑い泣きを強いられている。
これまでは他人事であった腋の下やお腹の防御を試みて暴れる。
「こちょこちょされたくないのにこんな着物着ちゃダメですよ〜」
「っっっく・・・は・・・!!」
お市の指がくのいちのお腹に降り立つ。
「っにゃはははあああはははははははははは!にゃはははははははははははは!」
お市の指がくのいちの晒されたお腹をくすぐる。無防備な脇腹をくすぐる。
「こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ♪こちょこちょ弱いのにこんなに素肌だしちゃいけませんよ〜」
くのいちの履物が脱がされ、足裏に衝撃が走る。
「っいひーーーーーーっ!はははははははははははははは!あしのうりゃはだしてにゃひっれひょ〜〜!」
「可愛いからもっとくすぐっちゃいます。こちょこちょっ♪」
「にゃひひひひはははははははははははは!!」
雷が落ちたのかと錯覚した。一瞬遅れてその刺激が腋の下から注がれていると理解した。
腋をこちょこちょされるって、こんなにきつかったんだ・・・。
絶え間ないくすぐりの濁流と笑いの暴風雨の中でくのいちは頭の片隅でぼんやりとそんなことを考えていた。
「にゃーーーーーーああああああはははははははははははははははっっ!!・・・っはははははははははははは!!」
お市の手が停止する。反応が弱くなってきたら休ませる。失神などさせない。お市もこれで苦しめられたのだ。
「・・・っは・・・!・・・っふー・・・ふー・・・!」
「可愛いからこちょこちょされちゃうんですよ?嫌なら可愛くなくなって見せてください」
「・・・っい・・・いみっ・・・意味返しの・・・つもり・・・なの?・・・にゃは・・・」
くのいちは息苦しさと疲労にあえぎながら会話の主導権をつかもうと画策する。
「はにゃはははははははははははははは!!えっへへへへっーーーーーーー!!」
しゃべる元気があるのなら休憩は要らない。お市の指が騒めきを再開する。
「ひひーーーーーっ・・・・!!・・・っくひゃひゃはははははははは・・・!!・・・いち・・・ちん・・・ひっ・・・!!・・・きひ・・・きいて・・・!・・・おねが・・・っ!」
くのいちの涙ながらの懇願にお市のくすぐりが止まる。
「・・・けふっかはっ!・・・っはっ・・・へへっ・・・!・・・ぁ・・・ぁぅ・・・!」
「なんです?」
くのいちは口を動かすが声が出ていない。お市が耳を近づける。
その瞬間、くのいちの方から顔を持ち上げてお市の首元に顔をうずめた。
「・・・っえ・・・!?」
お市は慌てて離れる。くのいちは苦しげに息を切らしながらもニンマリ笑っている。
「・・・っはぁっ・・・!・・・ックセに・・・なる・・・におひ・・・。にゃはっ・・・!」
お市の雰囲気に変化が現れたことにくのいちはいち早く勘付いた。
「手加減は・・・要らないみたいですね」
(やっば、止めときゃよかったかも・・・)
「こぉちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ!」
「にゃひっはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!」
「こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ!!」
お市の攻めが一瞬たりとも留まらず、続く、続く、ただ終わりなく続いてゆく。
くのいちの意識が飛びかけてもまだくすぐりを緩めない。
「・・・あはっ・・・!!・・・・・・・・・・・っは・・・・・・・・・・・・!!」
(・・・気絶する・・・)
くのいちの途切れかけの思考がそう感じた矢先、


136 : S2000以上RX-8未満 :2019/10/14(月) 18:57:41 fC.mrNgM0
「っつんっ」
「ぃひっ!!」
強烈な刺激で意識を無理矢理覚醒させられた。
「こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ」
「あっはははははははは・・・!!・・・ひぁっ・・・!!・・・く・・・くくっ・・・・・・・・・!!」
そしてまた意識を手放しそうになると、
「っつんっ」
「ふにゃっ!!?」
ひときわ強烈な一瞬の刺激に叩き起こされる。
それが十回ほど続いてようやく、何をされているのかくのいちにも分かった。
お市はくのいちの腋をこちょこちょくすぐり、くのいちが気絶しそうになると彼女の腋をつついて瞬間的な刺激を与えて気絶を妨げていた。
しかしこれは休息をとっているわけでもなく、疲労や酸欠はそのまま無理矢理意識を維持させているだけ攻められているくのいちは確実に限界に向かっている。
こんなメチャクチャな技法はくのいちのくすぐり術にもない。ここに来て、くのいちは攻める側からも見たことのないくすぐり拷問にかけられている。
これ以上くすぐられたらどうなるのかまったく分からない。目隠しをされて水の中に沈められているようなものだ。
突如、くのいちの身体に変化が訪れる。全身の筋肉が弛緩した。くすぐったさにこわばりながら笑い声を絞り出されていた身体がまるで動かなくなる。
ただし、殺戮的なくすぐったさは何も変わらず彼女を侵す。
くのいちはくすぐったさに「笑う」事すらできない、くすぐったさを「感じる」事しかできない人形となっていた。
笑いで発散することすらできず、ただくすぐったさを頭の中にねじ込まれる。
精神がくすぐったさに染められる、という表現すら生ぬるい。くのいちの精神はくすぐったさに蝕まれていった。
   「こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ」
        「こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ」
「こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ」
     「こちょっ」
       「こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ」

「こちょこちょこちょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

              「こ〜ちょこちょこちょ」
「こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ」
                               「こちょこちょっ」


     「こっちょこっちょこちょこちょこちょ」


・・・・・・・・・意識が溶けてゆく・・・・・・・・・

・・・・・涙でぼやけた視界のせいで

                       目の前の光景も色水の様に混


ざり合って不鮮

                明になる・・・・・・・・


   もう   どこまでが         あたしで




     なに     がど   れなの



                            かも・・・・・・・・・・・・・・・


137 : S2000以上RX-8未満 :2019/10/14(月) 18:58:40 .qDmgFOE0
>>134
ちょっと、偽者さん!?
せめてハンドルネーム変えてもらえます?


138 : S2000以上RX-8未満 :2019/10/14(月) 19:18:03 cZNzMqdA0
>>136
作品は良かったですけど…成り済ましはやめてください。
もう少しで完成しますから、少々お待ちください。


139 : I Love RX-8 Type S :2019/10/14(月) 22:31:18 iIsMmEjY0
やっと完成しました…。
S2000以上RX-8未満ですが、成り済ましが現れたので名前を変えました


戦国無双3の時のお市の顔が一番好きなので、3の設定にします

お市「んんっ…ここは…? はっ!こ、この格好はいったい!?」


市が目覚めるとそこは薄暗い部屋。その中で彼女は着物を脱がされ下着姿で縛られていた。腕は高く挙げられ、脚はM字に開かれて。


くのいち「お市ちゃ〜ん、お目覚め?」

お市「誰です!?」


市の耳に入ったのは扉の開く音と女の声。その女こそが市を捕らえ、このような姿にした張本人である。


くのいち「あたしは幸村様のところのくのいちだよん♪ お市ちゃん、気分はどう?」

お市「良いわけがありません!!こんな事をして、私に何をなさるおつもりですか!?」

くのいち「ふふん…実はね、前からお市ちゃんにしてみたいことがあってね♪」

お市「な…何なのですか…?」

くのいち「ああ、お市ちゃんのこと、こうして捕らえたけど…痛いこととかをする為に捕らえたってわけじゃないんだ。」


くのいちのその一言で市はこれから彼女が自分に何をしてくるのか大方想像がついた。


お市「破廉恥な…あなたがどれだけ私の身体を弄ぼうと、長政様との愛は揺るぎません!」

くのいち「はいはい、そういうのいいから。そんな台詞が言えるのも今のうちだよ?少ししたら泣き叫んで自分からおねだりし出す事になっちゃうからね〜♪」

お市「っ…そのような事になるわけありません…!何をされても、あなたになど屈しませんから!」

くのいち「ふ〜ん、"屈しない"ねぇ……じゃあ精々頑張ってねん♪」


市は身体に力を込め、何としてもくのいちの責めに耐えようとする。しかし…


お市「ひゃああぁあっ!?あひいいぃ…っ…!ひゃあっ、あひゃひゃひゃひゃあ!!」


くのいちの責めは市の想像とは少し違っていた。突然脇腹を擽られ、市は声を抑えることが出来なかった。


お市「ひゃうぅうっ、くす、ぐりぃ…するなんてぇえっ!あぁああっ、あひひひひぃいいぃいぃいっ!!」

くのいち「こちょこちょこちょこちょこちょこちょ〜…にゃはん、いっぺんお市ちゃんを擽ってみたかったんだ♪」


くのいちはそう言うと右手を市の可愛らしい臍へ移し、そこをほじくるように擽った。さらに左の脇腹を揉みこむように擽っていく。


お市「はあぁぁあぁあっ!? ひゃひぃいいぃいいぃっ、くうぅうっふうぅうぅん、あああぁあぁあ!!お、お臍っ、あはぁあ…なんて、んんぅううぅっ、いじら、ないで…きゃひゃひゃひゃあぁああっ!!」


臍を擽られる未知の感覚に市は戸惑いながらも悶える。その上で左脇腹を揉まれ、じんわりとした甘い快楽が市を襲う。


くのいち「我慢しながら笑っちゃって…かわいい♪ お市ちゃん、こちょこちょ弱いんだねぇ? こちょこちょこちょこちょ〜」

お市「くひゃああぁあっ、きゃひゃひゃひゃひゃひゃあぁあ!!よ、弱くなんて…んひぃいいっ!!ありません…!!ああぁあぁっ!!」


ここまでの反応を見れば分かるが勿論嘘である。市は幼い頃より擽りに弱く、現在では営みの前戯に長政に擽られる事もあるため尚更だ。

くのいち「強がり言っちゃって〜。受け入れちゃった方が楽なのに。」

お市「あぁああっひゃっひゃっひゃっひゃあぁあっ!!あひぃいいぃい、あはははぁああっ!!だ、誰が、あぁうっ!!受け入れる、もの…ひゃうんっ!ですか…っ…!ひゃああぁああぁあっ!!んんんぅうぅううぅ、くふぅううぅううぅんっ!!」


140 : I Love RX-8 Type S :2019/10/14(月) 22:32:46 iIsMmEjY0
お市「いやっ、何をするのです…やめてください!」


くのいちは一旦擽りを止めて、市の淡い桃色のブラジャーを外す。着物の色と揃えているのだろうか。


くのいち「え〜っ、お市ちゃんがこんなに巨乳だったなんて…!あたしと一緒で貧乳だと思ってたのに〜!」


くのいちは自らあらわにした市の胸を見てわざとらしい反応をした。そんな事は捕らえて着物を脱がせた時にとうに分かっているというのに。

普段の格好は脚くらいしか露出していないため分かりづらいが、市は隠れ巨乳であった。


くのいち「いいなぁ…こんな大きな胸して…」

お市「ああっ、見ないでください…!恥ずかしいですっ……ひぎいぃいいっ!!ひゃあぁああぁあっ!!」


くのいちは胸の桃色の突起をつねる。嗜虐心と嫉妬の混じった責めが市に痛みを与える。


お市「ひあぁああっ!!ああっ…ひいぃいいぃっ!!うあぁああぁあっ、やめて…っ!痛いっ、ああぁあぁあ!!」

くのいち「淫乱なお市ちゃんは痛いのも気持ちいいでしょ? ぎゅっ!」

お市「ひぎゃああぁあぁああっ!!き、気持ちよくないですぅううぅっ、あああぁぁあぁあっ!!ひゃめてぇええぇえっ!!」

くのいち「大丈夫、鞭のあとにはちゃんと飴があるんだから♪」


くのいちはそう言って、今度は市の乳首をその豊満な胸ごと優しく揉んでいく。


お市「ひあぁああぁあぁんっ!? んああぁあぁぁあぁあっ、はあぁあぁああぁん…あはぁああぁあっ…んんっ…あっあぁああぁあぁ…(痛くなっていた乳首、優しく触られて気持ちいい…!)」

くのいち「痛くされたとこ優しく揉まれるのがイイんだ?これの良さがわかるなんて、相当なマゾっ娘ちゃんだねぇ〜」

お市「あぁああぁぁあぁあっ、ああぁあっはあぁああぁああぁぁっ…!!そ、そんな、訳が…っ…ひゃあぁん!!ああぁああぁぁああぁっ!!はぁあああっあぁぁああぁあぁん!!」

くのいち「じゃあなんでそんなに声が出ちゃうのん?」

お市「いやああぁあああっ、そ、それは…っ…、あぁああぁあっ!!ひああぁああぁあっあぁん!!」

くのいち「小さくて柔らかそうな足の裏…♪」

お市「ひゃあぁああぁぁあっ…えっ!?」


市の眼前にくのいちがもう一人映る (以下、これをくのいち2と表記する) 。その両手には筆が握られている。いつの間にか分身していたようだ。


お市「はわあぁぁああぁあぁあっ、な、何を…あぁあぁああぁんっ……」

くのいち2「足の裏こちょこちょ〜」

お市「きゃああぁあぁあっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃああぁあああぁああぁあっ!!きひいいいぃ、あぁああぁっはあぁああぁあぁああぁあぁんっ!!くひひひひぃいいぃいいぃいっ、んはあぁああぁっあぁあぁぁあ!!」


来るとは分かっていた。しかしただでさえ胸を責められている状況下での、筆による足の裏の擽り。両方から押し寄せる快感に市は堪らず声を挙げてしまう。


くのいち「おっぱい弄られながら筆で足の裏擽られる気分はどう?」

お市「ひああぁぁあああっ!!きゃひゃひゃひゃひゃひゃあぁあぁあぁあ!!いやあぁあぁあぁあっ、きゃあぁあっひひひひひぃいいいっ!!や、やめてくらひゃあぁああぁあいぃいいいぃいいっ!!はひぃいいぃっ、くひゅひゅひゅひゃあああぁあっ!!」

くのいち2「それは出来ないのよね〜、これが。それっ、こちょこちょこちょこちょ〜♪筆気持ちいいでしょ?」

お市「あぁああぁああっ…あぁあっひゃひゃひゃひゃひゃああぁあぁあっ!!きゃははははああぁああぁあっ、気持ちいい、わけ、がっ…あふぁああぁああっ!!くひゃひゃひゃあぁあっ!!ああぁあ、あひぃいいぃいいっ、はあぁああぁあぁあぁんっ!!」


141 : I Love RX-8 Type S :2019/10/14(月) 22:34:22 iIsMmEjY0
くのいち「強情なんだから♪じゃあこんなのはどう?」

お市「ひああぁああっ!!ああぁあぁあっ、おっ、おっぱいぃいいぃいっ!!はあぁああぁっあぁあぁんっ!!おっぱいちゅうちゅうひゃめてぇええぇええぇっ!!ああぁあぁあぁあっ、あっあっあっあっあっあっ、はひぃいいぃいいっ!!あぁあっはぁああぁあぁんっ!!ほおぉおおぉぉおぉおおぉん!!」


くのいちは市の胸を揉むのをやめ、それを吸い始めた。揉まれたりつねられるのとはまた異なる快楽。無論、足の裏には未だ筆が這いずり回ったまま。


くのいち「おおっ!!すっごい喘ぎ声!お市ちゃんって本当にド・ス・ケ・ベ♡」

お市「あはぁああぁあぁあっ、ああぁああぁあうぅうっ!!あひぃいいぃいっ、そ、そんなんじゃ…ひああぁああぁあぁっ!!あぁああぁっひゃっひゃっひゃっひゃっああぁああぁああぁっ!!」

くのいち「顔紅くしちゃって…かわいい♡もっと悪戯したくなっちゃうにゃあ♪」

お市「ひゃあぁっ…!?くひひひぃ、あぁああぁあっひゃひゃひゃひゃあぁああぁあっ!!くひゃああぁああぁあっ、きゃひゃひゃひゃひゃひゃあぁああぁああぁ!!おひぃいいぃいぃい!!あぁああぁあっ、ダメぇええぇえっ、りゃめえぇえぇええっ!!あぁあっはあぁああぁぁああぁん!!」


くのいちはさらに空いた両指で市の腰や脇腹をくすぐる。彼女の多彩で執拗な技に市は髪を振り乱して翻弄されるばかりだ。


くのいち「ダメじゃないでしょ〜?あぁ、この程度のくすぐりじゃダメってこと?も〜うお市ちゃんってば、本当に欲張りなんだから♪」

お市「いやぁああぁあぁあっ!!あははははぁあぁあぁああっ、ひゃひぃいいぃいいっ!!あぁああぁっひゃひゃひゃひゃあぁああぁあっ!!あひぃいいぃいっ、はあぁあぁあぁああっあんっ!!きひいぃいいぃいっ、あぁあっひゃひゃひゃあぁああ!!」


くのいちの確実で残酷な擽りに市の抵抗も少しずつ弱まっていく。ただでさえ敏感な市の躰。くのいちは数えきれないほどの女をこうしてくすぐってきただけにテクニックもずば抜けている。耐えられなくなってきているのも仕方がないこと。いや、最早必然と言うべきか。それでも市は屈したりしない。愛する人の顔を思い浮かべて。


142 : I Love RX-8 Type S :2019/10/14(月) 22:35:56 iIsMmEjY0
くのいち「ちゅぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅぱぁ〜♪」

くのいち2「こちょこちょこちょこちょこちょこちょ〜♪」

お市「きゃあぁあぁああぁっひゃひゃひゃひゃひゃあぁああぁああぁあ!!あはぁああぁあぁあっ、おぉおおぉおぉんっ!!ひやあぁああぁあぁあっ、やっ、やめてくらひゃああぁあいぃいいぃいいぃいっ!!」

くのいち「しょうがないなぁ。一旦やめてあげる」


くのいちは市の言う通りにした。それは無論温情などではない。市をその心ごとさらなる快楽、そして自分へ溺れさせるための準備。そのための一時停止に過ぎない。



お市「はあぁ………はあぁ………ん…?えっ?」

くのいち「お市ちゃん、やっぱり擽り弱いんじゃん♪ だけどなんか決定力不足な気がするにゃあ……」

お市「はあぁ…はあぁあ……言った筈です。あなたがいくら私の身体を弄んだところで、長政様との愛は引き裂けません。まして擽りなどで!」

くのいち「…くくく、甘いなぁ、お市ちゃん。まさかあたしの擽りがあの程度で終わるとでも思ったのん?」

お市「えっ…そ、そんな……っ…」

くのいち「こんなのはまだ一部分。もっと凄いことしてあげる。さあ、愉しい時間はまだまだこれからだよん♪お市ちゃん?」

お市「…っ…!嫌っ、いやあぁあっ!!(助けて、長政様…!!)」


市は叫んだ。この地獄のような責めがいつまでも続くということ、そしていつか自分がその快感に堕ちてしまうのではないかという恐怖で。

くのいちにはまだ擽っていない部位があった。それは敢えてしていた事。そこが市の最も弱い部位であるだろうと確信していたからだ。


くのいち「お市ちゃん、キレイな腋の下してるねぇ〜♪(まあ私も同じだけどね)」

お市「み、見ないで…!恥ずかしいっ…!!」

くのいち「今更何言ってるの、ここへ来た時からもう腋丸出しだったでしょ?」

お市「ちょっと、何を、あぁあぁっ…」

くのいち「ん〜腋の下いい匂い♪お市ちゃんの匂いだねぇ♪」

くのいち2「左腋も、い・い・に・お・い♪」

お市「んんんぅうぅう、あぁああっ…は、恥ずかしい…っ……嗅がないでぇえぇえっ…」

くのいち「鼻息だけで感じるの?こりゃ相当敏感な腋ですな〜。もしかして愛しの"長政様"にも擽られてたのかにゃあ?」

お市「うっ…!長政様は、そんなところ、責めませんっ……」

くのいち「すぐバレる嘘はつかない方がいいよ?顔真っ赤じゃん♪」

お市「んあぁあぁあっ…か、からかわないでください…!」

くのいち「ペロペロペロペロ〜♪」

くのいち2「同じくペロペロペロペロ〜♪」

お市「きゃあぁああぁあぁあっ!?あぁああぁぁああぁあぁあ…あぁあうぅううぅっ、はああぁああぁあぁあっ…あふぁあぁああぁっ、ひゃああぁあぁああぁん、腋ぃいいぃいぃいっ!!あぁん!!くぅううぅうぅうっ…きゃひゃひゃひゃひゃあぁああぁあっ!!」


くのいちとその分身は市の言葉など無視し彼女の両腋を嘗め回す。

凄まじい快楽に市の躰は魚のようにぴくんぴくんと跳ねる。市のすべすべで滑らかな腋が、くのいちのこれまた滑らかな舌によって汚されていく。


くのいち「やっぱり…お市ちゃん腋の下が一番弱いんだね♪今まで以上に反応がいいもん♪」

お市「ああぁあぁあぁあっ…あはぁああぁあっ!!あぁああぁああぁあっ、おぉおぉおっおおぉおぉんっ!!きひゃああぁあぁああっ、ああぁあぁっはぁあああぁんっ!!」

くのいち2「あぁ、お市ちゃんの腋ツルッツルで美味しい〜んっ♪このままず〜っと嘗め回してあげようか?」

くのいち「それじゃ単調になっちゃうよ。色々な方法を試さなきゃね♪」

お市「ああぁぁああぁあぁぁあっ…はあぁあああぁあぁん…はああっ…あひぃいいぃいっ、ほぉおおぉおんっ、あぁああぁぁあっ!!きゃああぁあっひいいぃいいっ!!あはぁああぁあぁっ…んあぁああぁああぁあ!!」


143 : I Love RX-8 Type S :2019/10/14(月) 22:37:07 iIsMmEjY0
くのいち2「ねぇ、お市ちゃんって腋の下性感帯なんじゃないの〜?」

お市「きゃああぁあぁぁんっ!!ああぁぁっひゃひゃひゃっ、ひゃひぃいいいぃっ!!ひゃっふぁああぁあぁんっ!!んんぅううぅ、はあぁぁああぁん!ち、違いますぅうっ…ふあぁあぁああっ!!ああぁぁあぁあぁぁあんっ!!」

くのいち「本当に?じゃあ試してあげる♪」


くのいちはそう言うと腋を嘗める責めを終了させて、腋の窪みをツンツンつつき出す。


お市「あっ!!あぁあっ!!ひゃうぅっ!!あぁあぁぁっ!!」

くのいち「ツンツンツンツンツン〜♪ すっごい敏感だけど?普通つつかれただけでこんなになる?」


くのいちが腋の窪みをつつくたび、市はリズムに合わせるかのように声を出す。


くのいち「あたしの質問に答えて。お市ちゃんは腋の下性感帯なんでしょ?」

お市「きゃふぅうっ!!ああぁあっ!!だ、だからぁあっ!!ひゃあぁんっ!!あぁあっ、違いますぅうっ!!」

くのいち「ま〜た嘘ついた。お仕置きに、腋の下こちょこちょね♪」

お市「いやぁっ、やめっ…!!あぁああぁあぁああぁあっ、ああぁああぁっひゃひゃひゃひゃあぁああぁあっ!!腋ぃいいぃいっ、そこはらめれひゅううぅうぅうっ!!ひゃひいぃいぃいいぃいっ、ひゃあぁあぁああぁあっあぁあっははははぁあぁああぁっ!!」


くのいちは市が何度も嘘をついたためそのお仕置きと称して市の腋を擽る。くのいちの唾液がより滑りを良好なものにし、市へ襲いかかる快楽を増幅させる。


くのいち「こちょこちょこちょこちょ……こちょこちょ〜っ♪ どう、お市ちゃん?嘘つくからいけないんだよ〜」

お市「きゃああぁああぁあんひゃひゃひゃひゃひゃあぁああっ、ひいぃいいあぁあぁああんっ!!腋いぃっ、腋むりいぃいいぃい!!あぁあっひゃひゃひゃひゃあぁああ!!」

くのいち「じゃあ、【腋の下気持ちいいです♡】って言えたらくすぐるのやめてあげる♪ 私って優しいでしょ?」

お市「きゃあぁあぁぁああぁあっひゃひゃひゃひゃひゃひゃああぁああっ!!そんなことぉおぉおっ、いえませんぅううううっ!!」

くのいち「あっそ。言えないんならこのままこちょこちょ責めだねぇ〜。」

お市「ひゃあぁあああぁあっ、ああぁあぁん!!ああっひゃっひゃっひゃひゃはやあぁあぁああ〜〜〜っ!!!」

くのいち「ほらほら、もう私に屈しちゃいなよ?どうせそうなる運命なんだから」


144 : I Love RX-8 Type S :2019/10/14(月) 22:38:30 iIsMmEjY0
お市「(もうダメ…これ以上は…!ごめんなさい…長政様……!!)きゃあぁああぁああひゃひゃひゃひゃああぁあっ、きもぢいいい!!!腋の下あぁあきもっぢいいでしゅうぅうううっ!!」

くのいち「良く出来ましたぁ〜♪ それにしてもやっと言ったね、まああたしはどっちでもいいんだけど〜。」

お市「はあぁ…………あぁあーーーっ……はぁはぁ……(どっちでもいいって、どういうこと?)」

くのいち「お市ちゃんってば、あんなに乱れて喘いじゃって。エッチ〜♪」

お市「はぁ、はああっ……それは、あなたが、こんなにくすぐるから……」

くのいち「でもこんなに感じちゃうのは、お市ちゃんの元々の素質でしょ〜。」

お市「な…!」

くのいち「また顔紅くしちゃって、本当にお市ちゃんってかわいい♪」

お市「……そ、それより、くすぐりはもう止めてくださるという約束でしょう、これを外してください!」

くのいち「うん、だから擽るのはもう終わり。だけどまだ次があるのよね〜♪」


くのいちは毛先のフワフワしたブラシを取り出す。


お市「そ、それは…?」

くのいち「これはね、腋を洗うためのブラシ。次はこれでお市ちゃんを完全にオトしておこうって思って。実際お市ちゃん汗かいてるし、丁度良いでしょ?」


ここで市は先程くのいちが言った【どっちでもいい】とは、そういうことだったのかと納得する。どちらにしても責めるからだという事なのだと。


お市「(あんなブラシで腋をされたら、本当に蕩けてしまいそう…気持ち良さそう…って私、何を考えているの!?)」


怯えと共に市の心は快楽への期待も芽生えた。いや、実はとっくにそうなっていたのかも知れない。自分でも気づかない内に心までもがこの可愛らしくも残虐な忍びに侵されていたということか。


くのいち「やっぱり実は嫌じゃないよね?もっと気持ち良くなりたいねぇ?」

お市「(ここで嘘をついたら、またさらに酷い目に…) は、はい…そのブラシで………市の腋を触ってください……!!」

くのいち「ふふふ、やっと素直になったね〜♪ このブラシすっごく肌触りがいいんだよねぇ。これでいっぱい気持ち良くしてあげる…。」


くのいちは囁く。市の耳元で息を吹き掛けながら。


お市「あぁあ…う、嬉しいです…」

くのいち「いやらしいなあ〜もう〜♪ それっ!さわさわ〜」

お市「ひうっ!あぁあっ……!」

くのいち「えっ、まだ触れてないんだけど?そんなに腋の下してほしいの〜?」

お市「はい…!腋の下、ブラシでいっぱい…触られたいです!!」

くのいち「自分からおねだりとか…引いちゃうほどのド変態だね…」


145 : I Love RX-8 Type S :2019/10/14(月) 22:41:40 iIsMmEjY0
くのいち「ほぉら、さわさわさわ〜♪さわさわさわさわー♪」

お市「あぁあぁぁあっ…ああぁぁああぁん……はわあぁあぁああっ……気持ちいい……♡あぁあ、腋の下ぁああぁ、気持ちいい…♡」

くのいち「気持ちいいの?そんなに喘いで、ほんと変態だよねー。ほら、自分でも言ってみなよ。腋で感じる変態女です〜、って。」

お市「きゃあぁあぁあぁん…はわあぁあぁああぁあっ……い、市は……あぁあぁあっ!腋で感じるうぅぅうっ、変態女でひゅうぅうぅっ!!ああぁあぁあぁあっんんぅううっ、はわあぁあぁあんっうぅうあぁあっ〜♡♡」

くのいち「気持ちいいねぇ〜、もう一回聞くけど腋の下性感帯?」

お市「はにゃあぁぁああぁあっ……あひぃいぃいいっ……はああぁあぁっ……はいぃっ、腋は性感帯ですぅうう……ああぁ、気持ち良い……♡」

くのいち「そうだよね、お市ちゃんは腋の下責められるの、大好きだもんねぇ〜♪」

お市「くぅうぅうっ、ひゃあぁあぁあっ……ああぁああっ……あぁぁんっ!!」

くのいち「喘ぎ声止まんないねぇ。ちょっと塞いじゃお」

お市「んんんっ……んおぉおっ!!」


くのいちはそう言うと、市の腋を責め立てていたブラシを彼女の口に押し入れる。


くのいち「さっきまで自分の腋を這ってたブラシを咥えさせられる気持ちはどーう?」

お市「んぶうぅうっ……んんふうんんんぅう……ふふんううっ!(おいしいですぅう……気持ちいい!!)」

くのいち「自分の腋がおいしいのぉ?何言ってるの?お市ちゃんってば、ド淫乱なんだから〜♪」


お市「んふぅう…んぶうぅう…!」

くのいち「ああ、ブラシはもう咥えなくていいよ。って、何美味しそうに咥えてるの?気持ち悪〜い♪」

くのいちは市の口からブラシを引き抜く。

お市「んんおっ…!はぁはぁ……」

くのいち「ねえ変態ちゃん、自分の腋に触れたブラシは美味しかったぁ?」

お市「は、はい……気持ちよかったです…」

くのいち「あれが気持ちよかったんだ……ちょっと本気で引いてきたよ…」


くのいちはそう言うと再び2つのブラシを市の腋に這わせる。


くのいち「ほらほらぁ、これいいんだもんねぇ……気持ちいいんだもんねぇ…」

お市「ああぁあぁぁあっ……あはぁあぁあぁあん……ひゃあぁあぁあぅうっ……これ気持ちいいのぉおおっ……はあぁあぁあぁあん、ひあぁあぁあぁあんっ!!」

くのいち2「ねぇ、お市ちゃんはドMの女の子なんだから、やっぱりこれが一番欲しいでしょ?」

ブラシで市の腋を責め立てるくのいちの背後にいた分身が、男性の大切なものと似た形状の玩具を市に見せる。


146 : I Love RX-8 Type S :2019/10/14(月) 22:45:08 iIsMmEjY0
くのいち2「お市ちゃんのあそこに、この大きいのを入れるんだよぉ〜?おねだりしてごらん?」

お市「はわあぁあぁああっ……おち○ぽくださあぁあいっ……市のいやらしいおまんこに、ひあぁあああぁああっ!!挿れてくださいぃっ……」

くのいち2「全く、この淫乱ちゃん♪ それじゃあ行くよ?」


くのいちの分身は市の中に玩具を挿入する。くのいち本体が腋を責めながら。


お市「あぁあぁあぁあっ!!ひぎゃあぁあぁああぁあぁあぁあっ!!!あひっ、はひいいっ、はぁあっひいぃいいぃいーーーーーーんんぅっ!!」


双つの強力な性感帯を刺激されて市の喘ぎはもはや剽軽に感じられるほど激しくなる。しかし無理もないだろう。こちらが想像もできない程の快楽を市は味わっているのだから。


くのいち「おわっ、すっごい喘ぎ声!!いやらしくて可愛い♡ 素敵だよ、変態お市ちゃん♪」

お市「ああぁあっはあぁあぁあぁあん!!!んほぉぉおお!しゅごいいぃっ! 腋とおま゛んこ゛しゅごいいいぃいい!きゃあぁああぁひいぃいいぃいんんん!!!」

くのいち2「忍法!Gスポットずこずこぉ〜♪」

くのいち「ちょっと、それ忍法じゃないから……」

お市「ああぁはあぁあぁああぁっ、ひやあぁあぁあっあぁんっ!!いいいっ!!!ぎもぢいいいっ!!!もっどおぉおおっ!!腋と、おまんこっ、めひゃうひゃあぁにひてぇええぇえっ!!ああぁっ!!びぎゅぎゅぎょおぉおぉおぉおおぁあぁああぁあっ!!!」

市はおねだりしながら絶頂を迎えてしまう。大きく仰け反り、凄まじい勢いで透明の液体を出して。

くのいち2「うわぁ、おねだりしながらイッちゃった……どこまで変態な訳?」

くのいち「ってか何勝手にイッてるの?潮かかったんだけど。お仕置きに、もう一回イッちゃえ〜♪」

お市「あへぇえぇえあぁあぁあっ!!ぎもぢいいいっ、ぎもぢよひゅぎりゅうぅううっ!!!」


しかしくのいちのあまりに苛烈な責めに市はついに気絶してしまった。そしてなんと二度目の絶頂を迎えていたようである。


くのいち2「あり?お市ちゃん気絶しちゃったよ」

くのいち「そうだね。それじゃあしょうがないね。でもお市ちゃんの躰も汚れちゃったし、お風呂場に連れていこっか。」

くのいち2「それが良いね!お市ちゃん、お風呂場でも拘束具(とくとうせき)を用意してあるからね〜♪」


くのいちは市にキスをした。そして市を風呂場へと連れていったのだった。


おわり


147 : I Love RX-8 Type S :2019/10/14(月) 22:45:44 iIsMmEjY0
>>139


148 : I Love RX-8 Type S :2019/10/14(月) 22:47:47 iIsMmEjY0
>>139
からが私の作品です。
感想など頂けると嬉しいです!
あと、「このキャラで書いてほしい」みたいなリクエストも受け付けています!


149 : くすぐり好きの名無しさん :2019/10/15(火) 19:26:32 S4gAO9q60
過疎スレなのになぜなりすましが…
ともあれ乙でした
投下するときはトリップつけるといいよ


150 : I Love RX-8 Type S :2019/10/15(火) 19:39:53 ssdjBFsM0
>>149
そろそろ書く書く言っておいて中々投稿できなかったので、待ちきれなかった方が書いたのだと思われます。
トリップ、ですか。当方、ネット用語に相当疎いので後程調べてみますね。ありがとうございます。

他の閲覧者様へ
ぜひ拙作についての感想など頂けると幸いです。
また他の戦国無双のキャラで書いてほしいなどのリクエストも御待ちしております。


151 : ギャハハ :2019/10/16(水) 16:00:21 wLuCYxxA0
両者ともすごい作品でした、拝ませていただきます(笑)無双のくすぐり小説もっと増えろぉ・・・


152 : くすぐり好きの名無しさん :2019/10/16(水) 23:09:13 tDoNSEAE0
無双シリーズのくすぐりSSありがとうございます!
久しぶりにSSが投稿されて嬉しい!

この勢いに乗って? 自分もファイアーエムブレムのパオラ&カチュアで一作書いてみました。
ご覧いただけると嬉しいです。
ではどうぞ!


153 : くすぐり好きの名無しさん :2019/10/16(水) 23:10:07 tDoNSEAE0
スターロード・マルス王子率いるアリティア解放軍は、王都奪還への進軍中に闇の司祭のアジトを発見した。

制圧に臨むも、アジト後方から飛んでくる複数の遠距離魔法に苦戦する。

迂闊に進軍すれば被害が出ると判断した軍は、魔法防御に優れた天馬騎士で遠距離魔法の使い手達を遊撃する作戦に出た。

遊撃隊に選ばれたのは、天駆けるペガサスを駆る二人の女性天馬騎士、パオラとカチュアである。

姉のパオラは緑髪のロングヘアで、母性溢れる包容力のある女性。

妹のカチュアは青髪のショートヘアで、真面目でしっかりした優等生タイプである。

いずれも見目麗しい美少女だが、その槍捌きは男性騎士に負けるとも劣らない確かな腕を持っている。

敵の魔導師達は二人の天馬騎士に次々と倒され、みるみる数を減らしていった。


154 : くすぐり好きの名無しさん :2019/10/16(水) 23:11:08 tDoNSEAE0
機を見たアリティア軍本隊がアジトに進軍を開始し、軍全体の勝利は確実となっていた。

しかし今、二人の天馬騎士姉妹は、思わぬ攻撃をその身に受けようとしていた……。



「あっ! パオラ姉さま、あそこ!」

遠方に魔導師の残党を確認したカチュアが、前方を指さした。

「ええ。どうやらこれが最後みたいね」

敵が一人で佇んでいるのを確認し、パオラがカチュアに向かって頷く。

その瞬間、魔導師は二発の火球を二人に向かって飛ばした!


155 : くすぐり好きの名無しさん :2019/10/16(水) 23:12:24 tDoNSEAE0
「甘いっ!」

「何のっ!」

しかしパオラとカチュアはペガサスの手綱を巧みに操り、最小限の動きで火球を回避する!

目標を失った火球は後方で爆発し、不発に終わった!

すかさず二人の天馬騎士は銀の槍を握り、ぎらぎら照り付ける太陽に向かってペガサスを急上昇させていく!

「行くわよ、カチュア!」

「ええ! 姉さま!」

パオラの声に答えてカチュアが魔導師に向かって急降下攻撃を仕掛けようとした、その時!


156 : くすぐり好きの名無しさん :2019/10/16(水) 23:13:01 tDoNSEAE0
「ひっ!? うひっ!? ひいっ!?」

突然カチュアの身体がびくん! となり、そのまま悲鳴を発して身体を捩り始めた!

「カチュア!?」

突然様子がおかしくなった妹に、慌ててパオラが接近しようとするが!

「きゃっ!? あっ、きゃあっ!?」

カチュア同様パオラの身体もぴくっ! と震え、その身体が小刻みに震え始める!

パオラが慌てて身体に違和感を覚えた部位に目をやると、そこでは信じがたい光景が展開されていた!

虚空に浮いた孔雀の羽根が、パオラとカチュア、二人の両腋の下をくすぐっていたのだ!


157 : くすぐり好きの名無しさん :2019/10/16(水) 23:13:50 tDoNSEAE0
「くふっ、くふふふふ……」

カチュアは眉をしかめ、懸命に笑いを堪えようと身を捩っている。

「なっ、何なの、これはっ……」

吹き出しそうになるのを懸命に耐えながら、パオラは眼下の魔導師を睨みつける。

そこには、不気味にほくそ笑む魔導師の姿があった。

「これっ……敵の魔法攻撃……っ!?」

「ま、まさか……こんな攻撃をっ……」

くねくねと身体をくねらせながら、カチュアとパオラは驚愕の表情を浮かべる。


158 : くすぐり好きの名無しさん :2019/10/16(水) 23:14:56 tDoNSEAE0
そう、先に魔導師が撃った火球はただのフェイントだったのだ。

回避運動で彼女達の気がそれた瞬間、魔導師は本命の攻撃……『くすぐり』の魔法を放ったのである。

一見ふざけた攻撃にも思えるが、その効果は侮れるものではない。

二人は魔導師に急降下攻撃を仕掛けるため、天馬を空に上昇させてしまっている。

そんな状態で手綱を離してしまったら、ペガサスから転落して地面に叩きつけられるのは明白に明瞭。

確実な死が待っているといっても、過言ではないのだ。

「ちょっ……そこはっ……!」

いくら魔法防御が高い天馬騎士パオラとて年頃の女の子であり、当然くすぐり、中でも腋の下は弱かった。


159 : くすぐり好きの名無しさん :2019/10/16(水) 23:15:42 tDoNSEAE0
「くっ……くすぐったいっ……!」

カチュアも額に汗を浮かべ、自身の腋の下を襲う羽根から何とか逃れようと激しく身を捩る。

悪いことに、二人は胸当てや肩当ては付けているものの、ノースリーブタイプの戦闘服を愛用していた。

腋の下に当たる羽根の感触は、ダイレクトに容赦なくパオラとカチュアの神経を刺激する。

「いやっちょっ、くひひっ、くふふっ……」

手綱を握ってる以上、執拗に腋の下をくすぐる羽根を払いのけることも出来ず、身体を痙攣させるしかないパオラ。

「あっダメっ! やめてっ……ってばぁ!」

懸命に腋の下を締めようとするカチュアだが、手綱を持った態勢ではガード出来るはずもない。


160 : くすぐり好きの名無しさん :2019/10/16(水) 23:16:13 tDoNSEAE0
くすぐり羽根はいくら身体を揺すっても、まるでホーミングするように腋の下へぴったりと張り付いてくる。

ねっとりした執拗なくすぐり攻撃に翻弄される、二人の美しき天馬騎士。

「ううっ……! こんな……ことでっ……!」

「やられる……わけ……にはっ……!」

しかし、そこは歴戦の戦場を戦い抜いたパオラとカチュアである。

「我慢するのよ……私! はあぁ……っ!」

唇を噛みしめてくすぐり羽根の攻撃に耐え、己を鼓舞するカチュア!

「姉さま……やれるよねっ!」


161 : くすぐり好きの名無しさん :2019/10/16(水) 23:17:31 tDoNSEAE0
銀の槍をぎゅっと握りしめ、カチュアはパオラに向かって叫ぶ!

「だっ……大丈夫よ……こんなっ……攻撃なんかにっ……!」

パオラも精神力を極限まで振り絞って擽感を抑え込み、震えながらも戦闘態勢を取った!

「一気に……倒しましょう、カチュア!」

くすぐったさを気迫で封じ込め、パオラとカチュアが魔導師に向かって突っ込もうとした、その時!

眼下の魔導師が、パチンと指を鳴らした!

すると次の瞬間、驚くべきことが起こる!

「ひぃあ!?」


162 : くすぐり好きの名無しさん :2019/10/16(水) 23:18:55 tDoNSEAE0
どうにかくすぐったさを堪えたはずだったカチュアが、再び驚き混じりの悲鳴を上げて身体を跳ねさせた!

「きゃっ!? きゃきゃきゃあ!?」 

パオラも同様にびくびくびくっ! と、身体を弓のようにびくつかせてしまう!

そして!

「きゃは、きゃはははははは!?」

「あは、あははははははは!?」

あっという間にパオラとカチュアは笑い出した!

二人の口から今度は、はっきりとした大きな笑い声が溢れ出る!


163 : くすぐり好きの名無しさん :2019/10/16(水) 23:19:56 tDoNSEAE0
原因は魔導師が指を鳴らした瞬間、腋の下をくすぐっていた羽根が小さな子供サイズの手に変化したからであった!

指は縦横無尽に蠢き、パオラとカチュアの腋の下をこちょこちょとくすぐっている!

「何で! 何でぇぇぇぇ!?」

先ほどの羽根とは比べ物にならない圧倒的なくすぐったさに、カチュアは天を仰いて絶叫した!

「いやーっ! やめてーっ! きゃーっはっはっは!」

パオラの方も激しく身体を揺さぶり、身を捩るというよりのたうち回るというレベルで悶絶している!

「ちょっ! ダメッ! 無理! 絶対無理ぃ!」

懸命に身を捩って逃れようとするカチュアだったが、小さな指は腋の下にすっぽりはまって一向に外れない!


164 : くすぐり好きの名無しさん :2019/10/16(水) 23:20:24 tDoNSEAE0
「だめなの! それは絶対だめぇっ!」

羽根のソフトタッチを遥かに上回る強烈なこちょこちょ攻撃に、長い髪をぶんぶん振り回すパオラ!

「あーっはっはっはっは! ひゃーっ!」

「きゃーっはっはっはっは! やめてーっ!」

一度こうなってしまうと、もはやどうすることもできなかった!

とても耐えられないくすぐったさに悶え、クネり、笑い転げてしまうカチュアとパオラ!

そんな二人に対し、くすぐりハンドは更に強烈な攻撃を仕掛けた!

四本の指はこちょこちょとそのままに、残り一本の指を腋の下の一番柔らかな窪みへつんっ、と突き立てる!


165 : くすぐり好きの名無しさん :2019/10/16(水) 23:22:12 tDoNSEAE0
「きゃああああ!?」

「っっっ!?」

これまで味わったことが無い強烈な一撃にパオラは一際大きな悲鳴を上げ、カチュアは目を剥いて身体を硬直させる!

そして二人の手から、握っていた銀の槍がポロリと零れ落ちた!

「あっ!?」

慌ててパオラが手を伸ばしたが、その指は空しく空を切る!

「しまった!?」

悔恨の声を上げるカチュアだったが、もう遅い!


166 : くすぐり好きの名無しさん :2019/10/16(水) 23:22:59 tDoNSEAE0
槍は二人の手を離れ、みるみる地上へと落下していく!

こうして二人の哀れな姉妹は、魔導師を倒す手段を失ってしまった!

そして無慈悲なくすぐりハンドは、再びパオラとカチュアの腋の下をこちょこちょこちょとくすぐり始める!

「ね、ねーさまどうしよ! どうしよーっほっほっほっほ!」

半ばパニック状態で、パオラに向かって笑いながら叫ぶカチュア!

「わかんない! わらしにもわかんないーっひっひっひ!」

しかしパオラは自らを襲うくすぐったさに完全に飲み込まれ、愛馬のペガサスに指示も出せずにいる有様だ!

頼れる姉の乱れまくる姿に、カチュアの心はあっという間に折れていく!


167 : くすぐり好きの名無しさん :2019/10/16(水) 23:23:47 tDoNSEAE0
「もういやだぁ! もうくすぐらないでぇっへっへっへっ!」

とうとうカチュアは泣き言を口にし、瞳に涙を浮かべてしまう!

と、その時!

「いやっ、落ちる! 落ちちゃうぅ!」

パオラの悲痛な叫びが、カチュアの耳を打った!

ぎょっとしたカチュアがパオラの方を向くと、そこには目を覆いたくなるような光景があった!

パオラの手が手綱を離れ、ペガサスの首に腕を回してしがみつく様な態勢になっていたからだ!

くすぐりハンドの指先は、パオラの腋の下のツボを的確に捕らえて揉み込んでいる!


168 : くすぐり好きの名無しさん :2019/10/16(水) 23:24:48 tDoNSEAE0
パオラは更に強力になったくすぐりに耐えられず、反射的に手を離してしまったに違いなかった!

「いーひひひぃ! いやぁぁぁ! カチュアぁ! 助けてぇぇ!」

背中を丸めて愛馬の首に抱きつきながら、ぽろぽろと涙を流し始めるパオラ!

「ね、姉さまダメっ! 絶対手を離しちゃダメぇぇ!」

絶望的状況の中でパオラに呼びかけるカチュアだったが、その隙をくすぐりハンドが見逃すはずもない!

カチュアの腋の下をくすぐっている指先が、特に弱い部分をスルンと撫で上げた!

「あっダメそこはっ!」

不意打ちの撫で上げ攻撃に、カチュアの全身に鳥肌が立ち、思わず力が抜けてしまう!


169 : くすぐり好きの名無しさん :2019/10/16(水) 23:26:05 tDoNSEAE0
その瞬間、カチュアの足が鐙から外れた!

「イヤッあは! あはははひひっあぶっ、危なっ!」

バランスを崩したカチュアはパオラ同様、必死で愛馬の首にしがみつく!

しかし乗り手達のパニック状態は、当然ながらペガサス達に伝わってしまったようだ!

状況の異常さを感じ取ったペガサス達は理性を失い、乗り手を振り落とさんばかりに我を忘れて暴れ始めた!

「きゃああああああ!」

「イヤーーーーーッ!」

暴れるペガサスに引き剥がされまいと、パオラとカチュアは絶叫しながら懸命に愛馬に抱き付いた!


170 : くすぐり好きの名無しさん :2019/10/16(水) 23:26:51 tDoNSEAE0
だが人間と動物では力の差は明確、その上二人は腋の下をしつこくくすぐられている状況だ!

いずれ腕から力が抜け、虚空に投げ出され、身体は地上に向かって落下し、そして待っているのは……。

「た、助けて! お願い! 誰か助けて助けて助けてえぇ!」

「イ、イヤ! イヤよ! こんな死に方絶対イヤーッ!」

パオラは誰にともなく助けを求め、カチュアは金切り声で生への執着を口にする!

しかし二人の叫びは誰に届くことも無く、空しく宙に消えていく!

「助けてええええええ! きゃーっははははははははは!」

「イヤーーーーーーッ! あーっはははははははははは!」


171 : くすぐり好きの名無しさん :2019/10/16(水) 23:29:00 tDoNSEAE0
まさに絶体絶命に思われた、その時だった!

『くすぐり』の魔法を操っていた魔導師の姿が、突如スーッと消えていく。

それと同時に二人を苦しめ続けていた、腋の下をくすぐる小さな手も消滅した。

「助けて助けて助けて……はっ!?」

「イヤイヤイヤイヤ……えっ!?」

気が狂いそうなくすぐったさと死への絶望から解放され、しばし呆気に取られるパオラとカチュア。

しかし冷静さを取り戻しさえすれば、その後の対応は早かった。

二人は態勢を立て直して足を鐙に掛け直し、ペガサスの手綱を握って愛馬をなだめていく。


172 : くすぐり好きの名無しさん :2019/10/16(水) 23:30:10 tDoNSEAE0
落ち着きを取り戻したペガサス達の背で、姉妹はほっと安堵のため息をついた。

「助かった……の?」

呆けた様なカチュアの問いに、パオラは深く頷く。

「ほら、あそこ」

パオラが指差した方向に目をカチュアが目をやると、そこには敵のアジトで歓声を挙げるアリティア軍の姿があった。

流石のくすぐり魔? も二人の命を奪うより、自らの命を大切にしたということか。

本拠地が制圧されたのを知り、素早く撤退に転じたらしい。

なかなか的確な判断と言えるだろう。


173 : くすぐり好きの名無しさん :2019/10/16(水) 23:31:34 tDoNSEAE0
パオラとカチュアは周囲に敵影が無いのを確認し、近くの平原に降り立った。

ペガサスの背から降りた姉妹はどちらからともなく駆け寄り、お互いの身体をぎゅっと抱きしめる。

「良かった……姉さま……」

「カチュア……本当に……」

カチュアはパオラの胸に顔を埋め、パオラはカチュアの頭を優しく撫でる。

柔らかな身体の温もり。

そして、穏やかな心臓の鼓動。

生きているという実感を噛みしめ、二人は時間を忘れて固く、固く抱き合い続けたのだった。


174 : くすぐり好きの名無しさん :2019/10/16(水) 23:32:04 tDoNSEAE0
この戦いの後、パオラとカチュアは出撃時にノースリーブの戦闘服を着るのを止めた。

そして新たな戦闘服の腋の下部分には、必ず強固な金属を仕込むようにしている。

その理由を、二人は頑として語ろうとはしなかった。

理由を知るのは彼女達自身と、彼女達を辱めた魔導師の三人だけである……。


-完-


175 : くすぐり好きの名無しさん :2019/10/16(水) 23:32:58 tDoNSEAE0
以上です!

最後までお読みいただいた方、本当にありがとうございました!


176 : I Love RX-8 Type S :2019/10/16(水) 23:42:13 jRG62VL.0
>>174
お疲れさまでした!
ちょっと元ネタが分からないのですが、自分よりも遥かに文才があって読んでいて楽しい小説でした!


177 : くすぐり好きの名無しさん :2019/10/17(木) 00:04:19 IWIWxydw0
乙!
FEの姉妹くすぐりだな
くすぐりで苦しみながら死の恐怖におびえるシーンが好き


178 : I Love RX-8 Type S :2019/10/17(木) 20:25:17 BMlCPoKQ0
>>151
時間のある時にゆっくり書いてみてはいかがでしょう?
私も一番好きな女性キャラである戦国無双のお市受けのくすぐり小説が読みたかったのに無かったから自分で書いたので。
私も時間のある時にまたそのうち何か(と言っても戦国無双だけど)投稿したいと思っています。


179 : ギャハハ :2019/10/18(金) 17:37:20 b0NJkUtQ0
>>178
私にはそんな文才ないので・・・、他の職人様達の小説をなめまわすようにみますw


180 : I Love RX-8 Type S :2019/10/18(金) 18:43:38 jyzHYn7w0
>>179
そうですか、それも楽しいですよね?
ところでギャハハ様は無双のキャラで書いてほしいのとかってありますでしょうか?
必ずお応えできるかはわかりませんが、参考までに聞かせて欲しいです!


181 : I Love RX-8 Type S :2019/10/18(金) 18:45:34 8Q1O89D20
すいません、
「楽しいですよね?」ではなく「楽しいですよね!」の間違いです!


182 : くすぐり好きの名無しさん :2019/10/19(土) 23:17:49 ObwfEBb.0
>>175
自分の妄想が具現化したみたいな最高のSSでした! ありがとうございます!


183 : くすぐり好きの名無しさん :2019/10/20(日) 10:30:00 Te58TS4.0
くのいちのくすぐりよかった!
今度はくのいちが攻められてるのを読んでみたい!


184 : ギャハハ :2019/10/20(日) 11:25:48 Fd7m3ZE60
>>180
そうですねぇ、直虎がねねにくすぐられる小説が見てみたいですねw


185 : I Love RX-8 Type S :2019/10/20(日) 12:17:48 8pZeE4gI0
>>183
くのいち受けですね、わかりました!
そうなると攻めって誰だろう?
お市は優しい感じだから攻めのイメージがないし…

>>184
なるほど、わかりました!
直虎はドMっぽいですよね!
ねねって攻めと受けどっちも出来そうですよね!


186 : I Love RX-8 Type S :2019/10/25(金) 17:43:06 AqTvXy9s0
三國無双の貂蝉がくすぐられる小説を書きたい…
けど他のキャラクター全然知らないから書けない……


187 : くすぐり好きの名無しさん :2019/10/27(日) 10:22:38 TA.zBiss0
無双の小説が増えてきてうれしい!


188 : I Love RX-8 Type S :2019/10/27(日) 14:25:20 fjpZBRvU0
しかしここって本当に過疎っているみたいですね……
誰か三國無双の貂蝉がくすぐられる小説書いてほしいです…
当方はもうシチュが思い浮かばないのと、三國無双の他のキャラクター全然知らないので(泣)


189 : くすぐり好きの名無しさん :2019/10/27(日) 23:49:59 NG91gKXI0
>>188
モブ女にくすぐらせれば解決


190 : I Love RX-8 Type S :2019/10/28(月) 00:23:00 z6H0xcpw0
>>189
なるほど、その方法がありましたか!
ありがとうございます!


191 : I Love RX-8 Type S :2019/10/29(火) 21:26:07 HKhPrdv.0
…と思いましたけど、一応三國無双7と8は持っている(あんまりやっていないけど)ので、攻めが似合いそうなキャラと貂蝉で書きたいと思います。
完成するのは大分先になると思いますが……。


192 : I Love RX-8 Type S :2019/11/10(日) 18:11:15 j0KfW/rY0
お久しぶりです、RX-8狂いです。
現在、貂蝉の話を書いている途中ですが、急にひらめいて作った小話があるので先に投稿しちゃいます。
あくまで小話なのでクオリティは非常に低いです。
お暇なら見て頂けると幸いです。


193 : I Love RX-8 Type S :2019/11/10(日) 18:12:14 j0KfW/rY0
ある日の正午頃、甲斐姫とお市の姿は温泉にあった。争いの絶えない時代の世、二人はささやかだが貴重な平穏に浸かっていた。


お市「はぁ……この温泉、お湯加減がとっても良いですね……」

甲斐姫「市に気に入ってもらえて嬉しいわ! なんたってこの温泉、あたしが見つけた秘境だから♪」

お市「そうなんですね、とても気持ちいいですよ!…ところで甲斐様、真っ白ですべすべなお肌ですね……」

甲斐姫「ふふ、まぁね♪だけど市だってそうじゃない」

お市「まあ…そうでしょうか?でも、甲斐様は胸も大きいではありませんか。羨ましいです…」

甲斐姫「ちょっとあんた本気で言ってる?市の胸だってあんまり変わらないじゃない。あっ、もしかしてそれを言って欲しかったの?」

お市「えっ…?いえ、そんなつもりは……」

甲斐姫「(市、かわいいなあ…ちょっとイタズラしちゃお) こちょこちょこちょこちょ〜」

お市「きゃあぁあっははははぁああぁあ!!ひゃあぁああっ、なっ…何をなさるのですぅっ、あひゃひゃひゃひゃあぁあっ!!」

甲斐姫「あっ、ごめん…市があんまり綺麗だったもんだから…ふふっ」

お市「や、やりましたね…私だって!こちょこちょこちょこちょ〜!」

甲斐姫「きゃあぁああぁっひゃひゃひゃひゃひゃああぁあぁあっ!!いやあっ、腋ぃいいっ、そこりゃめらってぇええぇっ!!あはははあぁああぁっ!!」

お市「ここが弱いんですね? クスッ、私と一緒ですね♪」

甲斐姫「ああっあぁああっひひひぃいいぃいっ!あっ、そうなの…?あひゃひゃひゃひゃああぁあっ、いい事聞いちゃったわ…あははははぁああぁあっ、い、市の腋もこちょこちょ〜っ♪」

お市「えっ…!?きゃあぁああっははははぁああぁああっ、あぁああぁあっ、あひゃひゃひゃひゃああぁあっ!!だめっだめぇえぇええっ!!くひゃひゃひゃひゃひゃああぁああぁぁああぁっ!!」

甲斐姫「自分から言うなんて、隙見せすぎじゃない?ほらほら、こちょこちょこちょこちょこちょこちょっ〜」

お市「ひゃああぁあぁああっ!!あぁああぁああぁああ〜〜〜っひゃっひゃっひゃっひゃっああぁあぁああっ!!はあぁああぁあっ、甲斐様ぁああっ、もう腋ひゃめてくらひゃああぁぁあいぃいいっ!!」


それから暫く、甲斐と市は二人だけの温泉でいちゃついたのだった。

そして……

お市「温泉での甲斐様とのひととき、楽しかったです!」

甲斐姫「あたしこそ市に喜んでもらえて嬉しいわ!そうだ、また一緒に温泉……入ろうよね?」

お市「はい…是非とも♡」


194 : I Love RX-8 Type S :2019/11/11(月) 20:48:26 tZjG8v3A0
以上です。思い付きで書いただけの小話なので短い上にクオリティもとっても低いです。
ではまた貂蝉の話の執筆に戻ります。
読んで下さった方ありがとうございます。


195 : I Love RX-8 Type S :2019/11/13(水) 22:36:56 ppLi3ohg0
貂蝉の話難航中です…。
書きたい気持ちばかり前に出るけど、実際に書くのって結構大変ですよね。
それにしても人いませんね……もっと前みたいに盛り上がると嬉しいのですが……


196 : くすぐり好きの名無しさん :2019/11/14(木) 18:47:25 b1JBL/Pw0
小説は本家のこっちそっちのけで、保管庫の方が盛り上がってるんだよね
こっちの方がやり取りできていいと思うんだけど、
見る専読む専が幅を利かせ過ぎている特異な界隈だから求められているものの形が歪


197 : I Love RX-8 Type S :2019/11/14(木) 19:33:48 iTff.niU0
>>196
そうだったのですか…それは残念です。
教えてくださりありがとうございます。
自分も時間のある時といい内容が思い付いたらまた色々小説を書いてみたいです。


198 : I Love RX-8 Type S :2019/11/15(金) 19:03:16 ftTW.Q160
仕事から帰ったら毎日ここの更新チェックしてる…。
こんなことでいいのだろうか(笑)


199 : くすぐり好きの名無しさん :2019/12/02(月) 09:51:36 CK/Z4slk0
おねね様が足の裏を徹底的にくすぐられるところが見てみたいです。


200 : I Love RX-8 Type S :2019/12/02(月) 19:12:40 Ky9ouG9A0
>>199
いいですね!
お市の次に好きなキャラです!


201 : くすぐり好きの名無しさん :2019/12/09(月) 17:56:09 L1FYJVdc0
お市大好きなので嬉しいです!
くのいちのくすぐりもお市のドMな反応も最高でした!


202 : I Love RX-8 Type S :2019/12/12(木) 19:55:13 Ww34mkRE0
>>201
感想ありがとうございます!
お市推しの同志さんからも喜んでもらえて嬉しいです!


203 : くすぐり好きの名無しさん :2019/12/22(日) 22:28:16 aenadsFU0
RX-8さんまた無双の小説書いてくれないかなー


204 : くすぐり好きの名無しさん :2019/12/24(火) 02:00:26 6uhU0JlM0
座して待つこともできないならお前も書くんだよ!

小説作品だって会話のやり取りと同じ
誰かが書いて、それを見た誰かが書いてのキャッチボールなんやで


205 : ギャハハ :2019/12/27(金) 11:31:25 dPIzKcjw0
そういえばナルトのF/小説ってあんま見たことないな・・・


206 : くすぐり好きの名無しさん :2019/12/28(土) 23:13:29 z1vel25.0
小説を書いてみようと思ったんですが、上に出ている三国無双やナルトは詳しくなくて…
流れを無視する形になりますが、ペルソナ5で上げさせてもらいます。


207 : くすぐり好きの名無しさん :2019/12/28(土) 23:17:07 z1vel25.0
ペルソナ5
※敵キャラに対する軽いネタバレ有り

「おい!ジョーカー!しっかりしろ!」
「ジョーカー!!くそっみんな!一回引くぞ!」
新島 冴のシャドウからの銃撃により戦闘不能となったジョーカー。
慌ててスカルがジョーカーを担ぐそばでモナが撤退の指示をする。
「引くって!もう予告状だしたから引けないじゃない!」
冴の注目を引くように遠距離からマシンガンで注意を引きながらモナに抗議する。
「パレスから出るんじゃない!どこか安全な場所へ避難するんだ!」
「でも…みんな消耗しているから… 逃げられるのかしら…」
長期戦でTPの無いノワールは、戦闘で負傷した腕を抑え、周囲の仲間たちの様子を見ながら顔をしかめる。
すると、クイーンはバイク型のペルソナ、ヨハンナに乗り
「私が囮になる!シャドウとはいえ、妹の私の方が注意を引けるし、逃走速度は一番速いからなんとかするわ!」
そう言ってクイーンは冴へ呼びかけつつ突撃する。
向けられた銃撃を冴の周囲を回るようによけつつ、仲間たちが冴の背になるよう注意を引いていく。
「今なら引ける!いったん退却だ!」
冴の視覚にクイーンしかいなくなったタイミングでナビが仲間に声をかける。
「すまないクイーン!無理せず逃げてくれ!」
フォックスがそう叫びながら残り少ないTPでスクカジャをかけ、クイーンを含めた味方の回避率を上げる。
それを合図に皆が逃走を開始する。
仲間たちの逃走から程なくして、クイーンも逃走を開始する。
次々と現れるシャドウをヨハンナの速度で翻弄しつつ逃走し続ける。
だが、高層から逃走しているため階段が多く、場所によってはL字の階段もあり思うように速度を上げることができない。
そして、ついにヨハンナから倒れ落ちてしまい、ダウン状態からハマを当てられて意識を失ってしまう…


208 : くすぐり好きの名無しさん :2019/12/28(土) 23:22:31 z1vel25.0
目が覚めると、きらびやかな天井が目に入った。
そのまぶしさに薄目になりながらも、徐々に脳が目覚めていく。
光に慣れた目を慌てて開くと、シャンデリアという照明からここがパレスのカジノだと判断し、慌てて起き上がろうとする。
だが、両手両足が動かせない。
慌てて周囲を見回すと、冴がすぐそばに立っていた。
「やっと起きたわね。真」
冴の姿は現実の時のようなスーツ姿になっていた。
一方、自分の姿を改めて見ると、ベッドに大の字に仰向けで拘束されていた。
豪華な雰囲気はあるものの、部屋自体は物が少なく、カジノの一室というよりホテルのワンルームといった印象だった。
自身の姿はクイーンの格好だが、パットなどの防具がとられており、全身が黒のライダースーツのみにされており、顔もマスクが取られていた。
「まさか怪盗団なんてやってたなんて… 余計なことに手を出さずに勉学に勤しみなさい。そう言ったはずよね」
見た目と同じく現実の時のような厳しい口調にシャドウじゃないのかと一瞬困惑するも、自身の姿からシャドウなのは間違いないと気を落ち着かせる。
「余計な事とは思ってないわ。私は…私たちは正義のために戦い続けてたわ。お姉ちゃんみたいな間違った正義とは違うわ!」
このパレスで見せられた姉の誤った正義に対する怒りを声を大にして叫ぶ。
「子供のあんたに何がわかるの!怪盗団ごっこで正義なんて語るんじゃないわよ!」
「お姉ちゃんからしたらごっこかもしれないけど、私たちは命と誇りをかけて戦ってるのよ」
姉妹そろって鬼の形相で良い合いの喧嘩が勃発する。
だが、声を荒げていた冴がふぅっとため息と共に落ち着くと。
「ともかく、正義であろうと怪盗団なんて許せるわけないわ。お仕置が必要ね」
「お仕置って…なにするつもりなの…」


209 : くすぐり好きの名無しさん :2019/12/28(土) 23:24:26 z1vel25.0
拘束状態なため、顔には出さないようにするも不安と恐怖に襲われる真。
だが、それらしい道具などは周囲にはなかった。
「何をって、昔よくやってたことよ」
昔と言われて記憶をたぐる。優等生として振舞うようになって長いことお仕置などされるようなことはしていない。
記憶を小学生時代に戻して、ようやく思い当たり、ゾクッと寒気がする。
「あ、あれ… ま、まってお姉ちゃん!今この状態はダメだって!」
「お仕置なんだからそういうものよ。反省しないなら容赦しないから」
そう言って冴は真の腰の横に座り、真のくびれに両手の指をぴとっと触れると上半身がビクッと反応する。
「ひゃぅ!(これ…まずい…)」
ライダースーツは体にフィットするようにくっついているが、その分くすぐりに対する防御としてはほとんど効果がない。
さらに、ペルソナによるステータスの防御も、痛みや衝撃に対するものでくすぐりからは一切守ってくれない。
「あら、相変わらず弱いみたいね。お仕置には十分ね」
「お姉ちゃん待って!そもそも私がここにきたのはぁああぅうううう!!」
言い終える前に冴は当てた指を上下に撫でるように指を滑らせる。
「んっくぅうううふふふふ!お、おねえちゃんんんん!く、くすぐったぃいいいい!」
わき腹を上下に撫でられるだけだが、上半身全体にくすぐったさが広がり、両手が握りこぶしを作ってプルプルと震える。
「まだ撫でてるだけなのにこんなに笑って。これはすぐ降参かしらね」
冴の勝ち誇ったような笑顔に思わず真はムッとなった。
「くぅううひひひひ!こうさんなんてしないわよぉおおおお!ま、まちがってるのはおねえちゃんだからぁあああ!」
内心怒りを感じているものの、真の顔はくすぐったさを必死に耐えようと強張っているだけだった。
そんな真の反論を冴は鼻で笑い。
「いつまでもつかしらね」
そう言うと、わき腹を掴み、親指と人差し指でツボを刺激するようにコリコリとくすぐっていく。
「くぅううひゃああはははははははははは!そこだめだってぇえええええええへへへ!」
いとも簡単に我慢の限界に達した真は、もう大笑いし始めてしまう。
「どうなの?これでもまだ自分は間違ってないのかしら?」
くすぐられてビクッと体が跳ね上がるも、掴んだ手は離さず、常にコリコリとくすぐり続ける。
「わたしはぁああああははははははははは!まちがってないいいいははははははは!」
笑い声のまま反抗的な態度をとる。
ただ、その普段は見せないような大口を開けたみっともない笑い方を見ているだけで、冴の気分はかなり晴れており、口調はどこか楽し気になっている。
「そうなの?まだ反省が足りないみたいね。なら、やっぱりここかしらね」


210 : くすぐり好きの名無しさん :2019/12/28(土) 23:26:07 z1vel25.0
わき腹をくすぐる手を今度はこちょこちょとしたくすぐりに変え、くすぐりながら徐々に上へとずらしていく。
「ぁあああははははははははは!まってぇええええええ!そっちはだめぇえええええええ!」
「ふふ、昔から変わらないみたいね」
くすぐる手は徐々に上がっていくことの意味を瞬時に理解した真は、必死に懇願するも、冴はそれを楽しむようにじわじわと指を上らせていく。
そして、腋の下へと到達すると、くぼみ部分をこちょこちょとくすぐっていく。
「きゃあああははははははははははははははは!!そこくすぐったぁああひいいいいいあああはははははははは!!やめてやめてやめぇえええてぇええええへへへへへ!!」
ライダースーツは滑りがいいのか、こちょこちょとくすぐる指がなめらかに動き、むしろくすぐったさを増加させている。
そのくすぐったさに腕ががくがくと震え、肩を大きく揺らすため上半身が大きく動く。
その動きに連動するように、真の胸が大きくプルプルと震える。
「それにしてもこの格好、ずいぶんといやらしいじゃない… あの真がこんないやらしい服を堂々と着れる子になったなんてね… まぁ、見せたくなるボディなのはわからなくもないけど、もっと羞恥心のある子だと思ったのに」
「ぃいいやああああはははははははははは!!そんなこといわないでぇえええひゃははははははははあはは!!はずかしくなるぅうううああああからぁああはははははははは!!」
身近にパンサーというセクシーな子がいることと、自身は防具でいやらしさをカバーしていることもあり、あの服にそこまでいやらしさを感じていなかった。
だが、いまこの状況を冷静に評価され、さらに実の姉に指摘されているということもあり顔が熱くなるほど恥ずかしかった。
そのためか、もしくはくすぐったさで酸欠なのか、くしゃくしゃになった顔は真っ赤になっていた。
「そんな世間に見せたら恥ずかしいような行為が正義なのかしら?そろそろ、自分の過ちを認めたらどうなの?」
「はぁあああっくぁああはははははははははははは!!それとはべつぅうううああああはははははははははは!!くるしぃいいいひぃいいいいああははははははははは!!」
止まらないくすぐったさに上半身は跳ねるように暴れまわり、胸が震える。
体にぴったりとフィットしたスーツは、体のライン、そして胸の形がわかるかのように密着されており、プルンプルンと暴れる胸が下手に裸の状態以上にいやらしさを出している。
だが、当の本人はくすぐったさでいっぱいでそれどころではなく、呼吸が苦しくなった腹筋をヒクヒクと痙攣させながら笑い転げる。
「強情ね。それじゃあ、奥の手をだそうかしら」
そう言うと、真の足元にシャドウが二体現れる。
それは、キクリヒメとクシナダヒメだった。
二体は、それぞれ大きく開かれた真の脚の先に立っており、その二体の方を見た真は、自分が靴を脱がされたソックスの状態だと気付き。
「だめぇええええへへへへへへへへ!!おねがいぃいいいはははははははは!!そこはやめてぇえええええええ!!」
だが、冴がうなずくと、二体は容赦なくそれを開始する。


211 : くすぐり好きの名無しさん :2019/12/28(土) 23:27:18 z1vel25.0
キクリヒメ「冴様がおっしゃることには逆らいません。ですが、どうして小娘に対してこのようなことをするのか理解できません。無様に笑う姿は、同じ女として見ているだけで情けなくなります」
キクリヒメは、足の裏を片手でこちょこちょとくすぐりつつ、もう片方の手で足の甲を優しく撫でまわす。
その、裏側が激しいくすぐったさなのに対し、甲はゾワゾワとするくすぐったさというちがったくすぐりを挟むようにされ、それぞれのくすぐったさをより際立てていた。
クシナダヒメ「私は好きですよ。あられもない笑い顔を私たちの手でいともたやすく作りだせているのですから」
クシナダヒメもまた、もう片方の足の裏を爪先でカリカリとくすぐっていく。
時には土踏まずを、時には全体を、時には足の指の付け根を、慣れさせないよう場所を変えてくすぐっていく。
爪でのくすぐりは、くすぐったさだけでなくやや痛みを与えるものの、ソックスにより苦痛の痛みではなく、むしろむず痒くなってしまうような繊細な刺激となり、その刺激が足の裏を敏感にさせる。
「ひゃひゅぅううぃいいいいいひひゃあああああはははははは!!!こんなのむりだってぇええええへへへへへへ!!!しんじゃううぅううはあああああははははははははは!!!」
弱点である足の裏がくすぐられるだけでも辛いのに、腋の下も同時にされる三人責めに耐えきれるわけもなく、今まで以上の笑い声をあげ始める。
両足はくすぐったそうに足首の拘束をガチャガチャとならし、指はひっきりなしに動き続ける。
さらに、なんとか逃げようと腰をねじったり動かしたりするものの、当然逃げれるはずもない。
そんな動き続ける腰は、まるでダンスをするかのように時にはねじれ、時には左右にくねくねと振り、いやらしく悶絶している。
「命をかけて戦っていたんでしょ?それとも今更間違いに気づいたのかしら?」
冴も負けじとくすぐり方を変更する。
腋の下のくぼみを這うような指先のこちょこちょから、腋の柔らかいくぼみに指をムニュっと押し込み、そのままコリコリとくぼみの奥の神経を直接くすぐっていく。
「はぁぁあああひゃはははははははははははは!!!ごめんなしゃあああいいいいいいいいい!!!わたしがまちがってぇええましたぁあああはははははははははは!!!もうゆるしてぇええええへへへへへへ!!!」
そして、その極限のくすぐったさによる苦しさがプライドや怒りを勝り、頭では否定しているものの、くすぐりから逃れる一心で謝罪し始める。
「あら?ようやく認めるみたいね。怪盗団は悪で私が正義ってことかしら?」
「はあああいいいいいいひひひひひひひ!!!かいとうだんはああああまちがってたわああああははははははははは!!!おねえちゃんがただしかったああああっははははははははははは!!!も、もうやめてぇえええええへへへへへへへ!!!ゆるしてぇえええああああはははははは!!!」
必死に懇願する真。
その口は大きく開き、大声で笑いながらのため口角からはよだれも垂れている。
上品さのかけらもない笑い顔は、かわいらしさよりもみっともなさを感じさせるようなものだった。
「ようやく気付いたみたいね。それじゃあ、ここらへんかしら」
そう言うと、くすぐる手を止め、二体のシャドウも消えていった。
くすぐりが止まると、真はせき込み、息を荒げている状態なのを収めようと必死に呼吸をする。
「はぁ…はぁ… ゆ、許してくれるの…」
優しい笑顔で見下ろす冴を見上げつつ、恐る恐る尋ねる。
「…いいえ」
その言葉と同時に、冴は黒い影に包まれ、派手なシャドウの冴に戻った。
「ここからは、真のお仕置ショーよ♪さんざん私の正義を邪魔したんだから、あれぐらいじゃあ済まさないわ!」
その言葉に真の表情は絶望に包まれ、目の輝きが見て取れるように失われた。
(みんな…助けて…)
彼女がくすぐりから逃れられるのは、まだ遠そうだった…


212 : くすぐり好きの名無しさん :2019/12/28(土) 23:30:56 z1vel25.0
以上になります。
小説を書くのは初めてなので、短めですし、低クオリティではありますが大目に見てくださいw

感想等お待ちしております!


213 : I Love RX-8 Type S :2019/12/29(日) 18:44:26 9noUKhw60
>>212
小説の投稿ありがとうございます!
僕もまた何か書きたいのですが、早くもネタ切れ気味なので小説が増えて嬉しいです!
いえいえ、充分なボリュームとクオリティですよ!
元ネタは良く分かりませんけど文章での説明もしっかりしていて分かりやすいですし、真さん?の可愛らしい反応も上手に表現できていて、とても楽しく読めました!

因みに僕が書いたのは戦国無双3のくのいち×お市のSSですね。真・三國無双のほうは戦国ほどやり込んでいないので僕もそこまでは詳しくないです。


214 : くすぐり好きの名無しさん :2019/12/31(火) 10:53:16 7cDjNldM0
>>213
読んでいただきありがとうございます!
内容も問題無いようでホッとしました♪
不定期になりますが、今後もこちらに書いていこうかと思います!


215 : I Love RX-8 Type S :2019/12/31(火) 22:02:39 moDLC2vQ0
戦国無双の浅井長政×お市でいちゃいちゃくすぐり小説書きたい…


216 : I Love RX-8 Type S :2020/01/27(月) 17:18:01 9W/bJmiM0
しかし人いませんね……


217 : ま サ カ :2020/01/28(火) 05:53:26 5HbDpvxA0
エイズとコロナウイルス拡散キャンペーンしている

エセ歯医者ちゃた●歯科についてスレ立て求む!!

社運は ワシにかかっている!


ま サ カ


218 : くすぐり好きの名無しさん :2020/02/11(火) 20:18:43 iXiWbgZQ0
失礼します、かなり前にセーラー戦士くすぐりSSの挿絵について伺っていた>>41の者です
まだ完成という訳では無いものの進展がありましたので一旦ご報告と、>>43さんへの改めてのお礼を申し上げます

此処だとスレチ感強いので、詳しくは「セーラーマーキュリーVSキャタピー」スレに書かせて頂いております


219 : くすぐり好きの名無しさん :2020/02/14(金) 22:45:44 XITQ61420
>>218
ご丁寧にご連絡恐れ入ります、>>43です
別スレにて画像拝覧しました

自分のSSを元ネタにこれだけの作品を作り上げていただき、とても嬉しく思っております
没になるのは非常に勿体無いと感じてしまいますが、絵師様のお考えやモチベーションが何よりも大事だと思いますので
ご迷惑でなければ絵師様にも感謝の旨お伝えいただきたく、よろしくお願い致します

この度は誠にありがとうございました!


220 : くすぐり好きの名無しさん :2020/02/17(月) 11:52:01 q8jPea3.0
>>219
はい、しっかりお伝えしておきます
お返事有難う御座いました


221 : くすぐり好きの名無しさん :2020/09/12(土) 16:55:51 O/8ScUWI0
すっかり書き込みも無くなってしまったな
作者さんはみんなpixivへ移行したんだろうか?


222 : I Love RX-8 Type S :2020/09/12(土) 19:38:49 FPk7terc0
書こうとは思っているのですが、なかなかネタが思い付かなくなってしまって……
他の方もそんなところなのかもしれません。
僕は一応今書いているものもありますけど完成は大分後になりそうです……。


223 : くすぐり好きの名無しさん :2020/09/14(月) 23:02:04 JRawe1S60
渋よりも匿名掲示板の方が気楽だから書きあがったらここに貼るつもりでいるけど見てる人いるのかな?
1人でも2人でも読んでくれる人がいるならヒマみっけて書くよ


224 : I Love RX-8 Type S :2020/09/14(月) 23:11:56 ZdYOwHvk0
>>223さん
是非お願いします!


225 : くすぐり好きの名無しさん :2020/09/15(火) 18:25:02 yuPc7ebI0
>>223
見てるよー
待ってるよー


226 : くすぐり好きの名無しさん :2020/10/05(月) 22:13:26 5.T1ka720
保管庫変わったね


227 : I Love RX-8 Type S :2020/10/08(木) 17:41:47 tU97F/dE0
早く今書いてるやつを完成させて投稿したいー!


228 : くすぐり好きの名無しさん :2020/10/18(日) 20:17:23 gxnMh7ac0
//ticklenovel.com/?%E5%B8%B8%E8%A8%AD%E6%8A%95%E7%A5%A8%E7%AE%B1%EF%BC%A6
この投票箱いいね
イメージが湧くアイデアがあったらどんどん投下していきたい


229 : Dennis Bergkamp ◆cNx8E79N2. :2020/10/26(月) 13:45:45 kAIrsncM0
>>227
ここまだ見てるかな?
あなたの成り済ましが書いたと思われる作品が保管庫の方で投稿されてたんだけど、それについてどう思う?
当コメ欄でもその事を指摘したんだけど、「作者の一人芝居の可能性もあるし憶測でしかない」みたいな事を言われたんだよね。
この際うやむやにせず作者のあなたからはっきりさせるべきだと思うんだ。
もしどうでもいいならそれでもいいから、暇な時に返信宜しく。
あと今後成り済ましされたくないならトリップくらい付けな。


230 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2020/10/26(月) 18:07:55 ONHQ9beg0
>>229
ここはほぼ毎日チェックしております!
保管庫は最近全然確認していませんでした…そうだったのですね……
成り済まされた事やあの作品の内容等は個人的に納得のいかない部分もありますが、色んな考え方の人が作品を投稿する場なので保管庫に追加された事自体は別に構いません。
ただあれを一人芝居みたいに言われてしまうのは書き手の端くれとしては悲しいの一言に尽きます………。
実際成り済まされた時もかなりショックを受けましたし……。
個人的なイメージとして、戦国無双のお市は復讐して喜ぶようなタイプでは全く無いと考えているのでその時点で成り済ましの方が投稿された作品は当方のスタンスとは著しくかけ離れています。
なのでそんな事は絶対に有り得ません。


231 : くすぐり好きの名無しさん :2020/10/27(火) 12:54:43 GpsXBDjI0
「一人芝居」を言った本人ですが
憶測からは心象は良くも悪くもならないから実害のないなりすましと『 仮 に 』作者の一人芝居だった場合を仮定して
当事者以外にはどうでもいい問題を「外野が掘り返す必要ある?」と言っただけです
書き込む端末によって自分の名前欄がわかりにくいものもあるので、そもそもなりすましの意図があったかもわかりませんし

それに保管庫に掲載された表には初めから「小説スレ8 129氏」「I Love RX-8 Type S」と分けて書かれています
トリップ勧めるのは良識だと思いますけど、事を荒立てる前に他の利用者の迷惑を考えていただきたいです


232 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2020/10/28(水) 20:29:44 .q0yQgNc0
>>231
なるほどです…
しかし名前を変更せざるを得なかった上にそう言われて正直ショックでした……
今回は当方のせいで皆さんにご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございませんでした……


233 : くすぐり好きの名無しさん :2020/11/05(木) 00:57:19 /7OgZ9YE0
>>232
成り済まし及び今回のやりとりについては貴方は巻き込まれた側なのでお気になさらずに……


234 : くすぐり好きの名無しさん :2020/11/15(日) 12:37:53 5BVj5x/U0
>>139
この作品、すごく好き


235 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2020/11/15(日) 17:26:48 Z2b3Qmos0
>>234
ありがとうございます!!
拙作をお気に召されたようでとっても嬉しいです!
そう言っていただけると非常に励みになります!


236 : くすぐり好きの名無しさん :2020/11/15(日) 17:35:55 .H24KwIw0
>>235
くのいちの苛め方、お市の堕ち方、とても良いですね。

お風呂でさらに虐められる続きが読みたい・・・です。、


237 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2020/11/15(日) 17:53:47 CF3/O7A20
>>236さん
ありがとうございます、書き手の端くれとしては何より光栄です!
今はまた別のキャラとお市の話を書いているところです!

お風呂での続きですか!
それも書いてみたいですね!


238 : くすぐり好きの名無しさん :2020/11/16(月) 21:06:16 WQMcNeWE0
234、236です。
お市の新しいお話を書かれているのですね、それは楽しみです!


239 : くすぐり好きの名無しさん :2020/11/17(火) 00:30:04 nD.xywFU0
なんか書こうかな。。。


240 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2020/11/17(火) 00:41:20 cWkJjVxw0
>>238さん
お市ファンの方に読んでもらえて嬉しいです!
完成にはまだ時間がかかると思いますが一生懸命頑張りますね!


241 : くすぐり好きの名無しさん :2020/11/18(水) 12:48:50 Rx9rwbhg0
なんか小説書こうかな

堕ち方とかは共通してると思うけど、
設定はどういうのがいいんだろうか。

戦国のお市なのか、
なんか適当な女騎士にでもするか、
日常のOLにするか。。。


242 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2020/11/18(水) 19:08:55 nr7xGTvw0
今書いている作品を早く書き上げたい……
なにぶん元の語彙力が小学生並みだから様々な比喩表現などを勉強しながら書いています…
やっぱり色んな本読んでおかなきゃダメだな……


243 : くすぐり好きの名無しさん :2020/11/18(水) 19:52:10 VJw7AqfA0
>>242

読みたいです

語彙力・・・どうしたら上がるのでしょうね、やはり積み重ねなんですかね。。。


244 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2020/11/18(水) 19:58:10 wviYoOQ20
>>243
積み重ねもありますし、あとは色んな本とかを読んで勉強する事なんでしょうね。
このスレ内にあるアンダーブルーさん?でしたっけ、あの人の作品を読んだ後だと改めて自分の作品には語彙力が足りないなーって思いました………。


245 : くすぐり好きの名無しさん :2020/11/22(日) 02:33:33 fBKMR0DQ0
なにか書こうかと思ったけどその前に抜いたら書くモチベーションなくなったw


246 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2020/11/22(日) 13:47:04 8s/gfLgk0
>>245さん
結構あるあるですね(笑)


247 : くすぐり好きの名無しさん :2020/11/25(水) 00:17:34 Tf0yr/Sg0
>>246
あるあるなんですね。
そういうことも含めた、タイムマネジメント・コンディショニングが必要なわけですね。(笑)
プロの仕事だ。。。


248 : くすぐり好きの名無しさん :2020/12/10(木) 00:31:10 tlaK1iOM0
今書き始めました

まだ3行だけど(笑)


249 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2020/12/22(火) 20:48:41 gG.Uwz5s0
気がついたらもう年末…
クリスマスまでには今書いている作品を完成させたい…!


250 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2020/12/25(金) 23:36:56 IyqxMruM0
メリークリスマス!
なんとか作品がクリスマス中に完成しました……
相変わらずの駄作ですが良かったら見ていってください!


251 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2020/12/25(金) 23:42:09 IyqxMruM0
La forma de nuestro amor(ラ・フォルマ・デ・ヌエストロ・アモール)
I Love RX-8 Type S著

大喬「お市様…昨日は私の相談に乗って下さった上に、お市様の夫婦生活のお話まで聞かせて頂いてありがとうございました!」
お市「いえ、私などで良ければまた何なりとお話し下さい。少しでも大喬さんのお力になれれば」

織田信長の妹で戦国一の美女として名高いお市の方と、三國志でも有名な孫策の妻で花も恥じらう程の美少女である大喬。
交友の始まりは大喬が自分や夫婦の相談をお市に持って来た事からである。
お市はそれに対して親身に耳を傾けるだけでなく的確なアドバイスで大喬を勇気づけた。
元々性格や境遇に共通項の多い彼女たちはそこから互いの愛する人の話題を中心に意気投合。今ではすっかり親友である。

大喬「ありがとうございます…お市様は本当に心優しい素敵な女性ですね」
お市「まあ、大喬さんこそ心優しく可憐な女性ではありませんか。困った時に支え合うのは当然の事です」
大喬「そんな…私には勿体ないお言葉です。あの…!実は今日、またお市様とお話したい事があるのですが……」
お市「ふふ…分かりました。では直ぐにでも私の家へ来てください」
やや上擦った声で頬を紅に染める大喬に、お市は優しく微笑んで快諾した。


大喬「お市様!遅くなって申し訳ありません……」
お市「いえ、私もつい先程帰ったばかりですから……ささ、紅茶でもどうぞ」
大喬「ありがとうございます…まあ、美味しい…!アップルティーなんですね!」
お市「大喬さん、アップルティーが大好きと仰っていましたよね。気に入ってもらえて嬉しいです♪」
大喬「まあ、覚えていてくれていたのですね!嬉しい…」
お市「もちろん。私と大喬さんの仲ですもの」
大喬「うふふ…私、お市様とお友達になれて本当に良かったです…♡」
お市「ふふ…それは私もですよ、大喬さん。そう言えば外はすっかり金木犀の香りでいっぱいですね…」
大喬「秋の空気、良いですよね!私も金木犀の香りって大好きなんです」
お市「はい、秋が来たって感じがします…昨日の仲秋 (中秋とも) の名月はご覧になりましたか?」
大喬「もちろんです!とっても綺麗で毎年見とれてしまいます…」
お市「大喬さんと月…とても美しい組み合わせですね♪」
大喬「そ、そんな事ありませんよ!私などではお市様の美しさには敵いません…」
お市「ふふふ…大喬さんにそんな事言って貰えて、市は光栄です…♪」

それからお市達はしばらくの間取り留めの無い会話を楽しんだ。


252 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2020/12/25(金) 23:45:10 IyqxMruM0
大喬「では、お市様…その……」
お市「…は、はい。大喬さん……」

二人の美女が共に頬を紅潮させる。大喬が口にした「お話したい事」に包まれたビッグイベントが満を持してそのベールを脱ぐ時が来たのだ。
そして市もまた自らの肌を覆う着物を脱いだ。

大喬「ふふふ…お市様ってば、最初の頃はあんなに恥ずかしそうにしていたのに…すっかり慣れっこですね」
お市「……っ、だ、だって、大喬さんがっ……♡」

着物を脱いだお市は裸…ではなく、淡い桃色のレースキャミソールと水色のTバックだけになり、両腕を高く挙げて手を頭上に置き、脚をM字に開く。
可憐な乙女が裸に近い下着姿で、恥じらいの色を見せながらもはしたない格好をする姿態は色気を武器とする女よりも余程扇情的である。
ちなみに大喬も市を気遣ってか、白のレースキャミソールと桃色のTバックだけである。ちょうど市と色違いの様な格好だ。

大喬「ふふふ…それでは始めて行きますね、お市様……れろっ……ちゅうぅ……」
お市「ひああぁぁあぁあ…っ…!は、はいぃいっ…んあああぁあぁあっ……」

大喬は市の耳を嘗める。ただ嘗めるのみに留まらず、時折耳に口吸いをする様に責めていく。

大喬「あむぅううっ…れろれろぉおっ…はむんんっ、お市様の耳たぶ、柔らかいぃ…っ……。」
お市「あはあぁああぁあああぁぁ…やああぁあぁぁんっ、耳たぶまでっ…はむはむって……ひあああぁあぁああぁぁあ…っ…」
大喬「んちゅっ……はむっ…こんなのは如何でしょう…?れろっれろぉ…ちゅぱっあぁあ…っ…」

大喬の巧みな耳舐めに市は恍惚の表情で甘美な喘ぎを奏でる。
さらに大喬は遊んでいた自らの両手を市の首筋で踊らせ、市の艶かしい音色をさらに引き出すという役割を与える。

お市「きゃああぁあっひゃあああぁあぁあ…っ…!!く、首筋ぃいいぃいぃいっ、ゾクゾクっ…しまひゅうぅううっ…はわあぁぁあぁあああっ…!!」
自分の首筋で華麗に舞う大喬の撓やかな指と耳への甘い快感。それのみか耳元を支配するぴちゃっ、ちゅぱあぁっ……という官能的な音。
市はこれだけでも既に酔いしれていた。

大喬「(お市様、本当に素敵……そうだ、ふふっ)」

大喬は舌を市の耳から退かせると、何も言わずに指の舞台を市の首筋から脇腹へと移した。

お市「ひゃああぁあぁああっ…!?きゃああぁあああっ、あひいぃいいぃいぃいいっ!!い、いきなりはあぁあああぁあっ、きゃははははあぁああぁあっ!!ずるいれひゅうぅううぅうっ!!あひゃひゃひゃひゃひゃああっ!!」
大喬「うふふ…お市様ってば、本当に感じやすいんだから♪初めてではないでしょう?」
お市「はあぁぁああぁあぁあっ!!だ、だってぇええぇえぇええっ、ひああぁあ…っ!!大喬さんのくすぐりぃいいぃいぃいっ、きゃひゃあぁああぁああぁあっ…!!じょうず、すぎてぇえぇええっ…はわああぁあぁああっ!!」


253 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2020/12/25(金) 23:46:51 IyqxMruM0
大喬のくすぐり。それは巧みだが笑い苦しませられる種のものではなく、性感を薫染し尽くしてくる様な愛撫に近い甘く優しいくすぐり。
元々彼女のそれは自らの嗜虐心や支配欲を満たす為の「責め」とは全く異なり、どこが市の「好み」の部位であるか、どうすれば彼女がより快楽を享受できるか…市の嗜好に寄り添った愛情深い「責め」である。
市に対して抱いていた同性としてごく普通の憧憬が愛情に突然変異し、そこから産み出された愛欲をそのまま宿したものであるからだ。
大喬「背中などはいかがでしょうか?こちょこちょこちょこちょ……」
お市「ひゃふぅうぅううっ…!!きゃひゃひゃひゃひゃあぁああぁあっ!!あはあああぁあぁああぁあっ!!そっ…そこもぉおおぉおおぉおぉおっ…あひゃひゃひゃひゃああっ!!」
大喬「はあぁ…お市様…どこもかしこも綺麗…乱れる姿が美しすぎます……♡」

愛する市の淫靡な様に魅了され、大喬までもが恍惚しきった表情と声色となってしまう。
しかしこれはまだ本編ではなくプロローグに過ぎない。


254 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2020/12/25(金) 23:48:18 IyqxMruM0
大喬「でもお市様…まだ一番してほしいところ、していませんよね?」
お市「きゃひゃああぁあぁああっ!!は、はいぃいいぃいっ…!!あひゃあぁぁあぁああっ!!」
大喬「…ふふ、ではいつもみたいにまた、お・ね・だ・り、してください…?」

大喬はくすぐりの手を止めて市の耳許で甘く囁く。本編の幕を開けるための準備だ。

お市「い、市の、腋の下を…大喬さんの綺麗な指でぇ…たっぷり……くすぐって…ください……♡」
大喬「良く出来ました、お市様♪では…行きますよ?」
お市「ひゃあああぁあぁあぁんっ!!はああぁあぁあぁああぁあ…おああぁあぁああぁぁ…ひゃひいいぃいぃいっ、きゃあぁああぁああっ…!!ひああぁああぁぁあ…!!」

大喬は市の腋の窪みを優しく揉みつつ、撫で回すようにくすぐっていく。

大喬「お市様、気持ち良さそうですね…そんなに腋の下がいいんですか?」
お市「はあぁああぁあぁああっ…わ、腋ぃいいぃいぃいいっ…ひあぁぁああああぁあぁんぅううぅっ!!腋の下ぁあぁああぁあっ、気持ちいいでしゅうぅううぅううっ…♡あはああぁあぁああっ…♡く、窪みいぃいいぃいいいっ、いいのおぉおおぉおぉおおっ…♡」
大喬「お市様、可愛い…♡もっとしてあげますからね?」
お市「ひああぁぁああっああぁあぁんっ…!!ああぁあぁぁあああぁ…♡う、嬉しいでしゅうぅううぅうっ…はああぁあぁああぁんっ!!」
大喬「お市様の腋の下って本当にキレイ…ぷにぷにですっべすべ…ずっと触っていたいです…♡」
お市「あはああぁぁああぁあぁんっ…そ、そんなっ…ひゃあぁあぁああぁうぅううぅっ!!恥ずかしいぃいいぃ、でひゅうぅうっ…きゃひゃひゃひゃひゃああぁあぁああぁああっ!!」


255 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2020/12/25(金) 23:49:54 IyqxMruM0
大喬「うふふ…これもお好きでしたよね、お市様?」
お市「ひゃあああぁああぁあぁあああっ!!ひゃひいいぃいぃいいっ…あぁぁあああぁああぁあっ…!!おあぁああぁぁあぁああっ!!」

大喬はさらに市の腋の窪みを指でかりかりとするように擽っていく。
桃色のレースキャミソールという人一倍敏感な腋が丸出しの格好でそこを触られる肉体的な快楽に加え、大喬の愛を感じる事に依って生まれる精神的な快楽が市の性感を際限なく高めてゆく。

大喬「お市様って本当に腋の下敏感ですよね…そう言えばこの前、腋は【なんとか】だから感じやすいとか言っていましたよね…何でしたっけ?ふふふ…♪」
お市「ひああぁああぁぁあっあぁぁああっ…はああぁああぁあぁんっ…!!わ、腋いぃいいぃいいぃいいいっ、市の腋はああぁあぁああっ…きゃああぁあぁああっ…!!せ、性感帯ぃいいぃいっ、れしゅうぅううぅっ…♡あふぁああぁあぁああっ…!!」
大喬「そうでしたよね。お市様は腋が、性感帯…なのですものね♪清楚な顔してそんないやらしい言葉、どこで覚えてくるんですか?もう♪かりかりかり…こちょこちょこちょ〜…」
お市「きゃはああぁあぁああっあぁんっ…!!へ、変態でぇええぇえっ、ごめんにゃひゃいぃいいっ…♡はあああぁあっあぁああぁんっ!!ああぁあぁああぁあっ!!」
大喬「いいんですよ、お市様。そんなところも愛おしいのですから…こちょこちょこちょこちょ〜♪」
お市「きゃああぁあああぁあっ!?ああぁあぁああっひゃあああぁあぁああぁんっ、ひゃひいぃいいぃいぃいいっ!!あぁああぁあっひゃひゃひゃひゃああぁあぁあああっ!!」

大喬は市の腋を激しくくすぐる。今までの甘く優しいくすぐりから、今度は強い快感が彼女の腋へと降り注ぐ。


256 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2020/12/25(金) 23:51:26 IyqxMruM0
大喬「どうですかお市様?腋の下、気持ちいいですか〜?」
お市「きゃああぁあぁあああぁあっひゃひゃひゃひゃひゃひゃああぁあぁああっ!!わ、腋いぃいぃいいぃいっ、腋いいぃいぃいいぃいっ!!ひゃああぁああっひいいぃいぃいいっ、はげしいれひゅうぅううぅうぅうううっ!!」
大喬「激しくされるのもお好きでしたよね?ほら、腋の下気持ちいいですーって言ってみてください?」
お市「あぁああぁああっひゃわああぁああぁああぁんっ!!きゃひゃああぁあああぁああっあぁああぁんっ、腋の下あぁああぁあぁあっ、きゃああぁあぁあああぁんっ!!激ひくひゃれてぇええぇえっ…あふあぁああぁあぁああぁんっ!!きもぢいいいぃいぃいっれひゅうぅううぅうぅううっ♡♡」
大喬「すっごく気持ち良さそうですね、お市様♡こちょこちょこちょこちょ…つんつんつん…こちょこちょこちょ……」
お市「きゃああぁあああぁあぁああぁあぁんっ!!はあぁああぁああぁあっ、きゃひいいぃいぃいいっ!!だ、大喬さんのくすぐりぃいいぃいぃい、きもぢいいぃいいぃいのおぉおおぉおぉおっ!!ああぁあぁああっひゃひゃひゃひゃひゃああぁあぁあああっ!!」

激しくくすぐりつつも決して彼女の性感に気を配る事を失念しない。
クラシック音楽と一流のピアニストが織り成す完成された美しい旋律のような大喬の指技。
市はその魅惑の旋律のとりことなり、はしたなくも妖しく乱れ狂う。

大喬「ああ…お市様ぁ…美しゅうございます…♡こちょこちょこちょこちょ〜…つんつんつん…」
お市「ああぁあぁああっひゃひゃひゃひゃああぁあぁああぁあっ!!ひゃわああぁあぁああぁあぁんっ!!きゃひゃああぁあぁああぁんっ、いいぃいぃいっ、腋の下きんもぢいいぃいぃいいっ!!」

それから大喬はしばらく市の腋をくすぐり続けた。


257 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2020/12/25(金) 23:53:46 IyqxMruM0
大喬「お市様、汗かいてきちゃいましたね♡」
お市「ああぁ…は、はいぃ…」
大喬「んんっ…ああっ…お市様の腋、いい匂い……。」
お市「ひゃあぁあっ!?ああぁあ……いやあぁああっ……」

大喬は市の腋の匂いを嗅ぐ。一見すると市は驚いている様に感じられるがこれも初めてという訳ではない。
大喬は市の悦ぶ事しかしていない。ゆえに市は恥じらいを見せつつもやはり悦んでいるのだ。

お市「はああぁあっ…だ、大喬さんぅううっ…市の腋ぃいいぃっ…ひああぁあぁ…汗くさく、ないですかああっ……」
大喬「そんな事ありませんよ、お市様…凄く色っぽい、いい香りです…♡」

これは興奮させるための発言などではなく、実際汗ばんだ市の腋は仄かな汗の匂いと桃の様な爽やかな香りが相俟ってこの上なく妖艶な香りを放っているのだ。

お市「あぁあぁああっ…恥ずかしいぃいっ…でも嬉しいですぅううぅ……」
大喬「鼻息だけでも感じちゃうなんて…本当に敏感な腋ですね…んんっ…可愛い…♡れろぉおっ…♡」
お市「きゃあぁあああぁあぁああぁんっ…!!ああぁあぁああぁあ…ひああぁあぁあああっ…!!あああぁあぁあぁんっ、腋いぃいぃいいぃいっ!!きゃひゃあああぁぁあぁあっあぁんっ!!」

彼女はそのまま市の腋を嘗めた。れろれろ…ちろちろ…と嘗められる快感に市は体を跳ねさせて喘ぐ。

大喬「気持ちいいですよねぇ…お市様、腋を嘗められるの、大好きですものね…♡」
お市「あひゃああぁあぁあぁぁあああっ…!!は、はいいいぃいぃいっ!!腋いいぃいっ、もっと嘗めてぇええぇえぇえっ…きゃひゃああぁあぁああぁ…!!き、気持ちいいぃいいぃいっ……♡」


258 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2020/12/25(金) 23:55:07 IyqxMruM0
小喬「ただいまーお姉ちゃん!」

その最中に小喬が帰宅してきた。ひとまず挨拶だけ済ませると彼女は洗面所へと向かった。

大喬「小喬が帰って来ましたね…れろぉおおっ…ああぁあっ…お市様の腋っ…舌触りが気持ちいい……♡」
お市「きゃはああぁあぁあああぁあっ…!!ああぁあぁああっ…ありがとうぅううっ…ございまひゅうぅううぅっ…ひゃわあああぁあぁああぁんっ!!腋嘗められるのぉおおぉおぉおっ…いいのおぉおおぉおぉんっ!!」
小喬「ねえお姉ちゃん、あたしも一緒に…いいかな?」

洗面所から戻り部屋着に着替えた小喬が姉・大喬に尋ねる。実は小喬が途中から加わる事も初めてではないが、大喬は市を気遣い彼女の許可を伺う。

大喬「お市様…小喬も一緒に入って大丈夫ですか?」
お市「きゃああぁあぁあああぁんっ…ど、どうぞ…♡小喬さんもご一緒に…♡」
小喬「やったぁ♪ありがとうお市様!じゃあ私も一緒に腋をれろれろ…♡はあぁあ…お市様の腋、可愛いなあ…♡」
お市「ひあぁああぁあぁああぁんっ…!!あはあああぁあぁあ…し、小喬さんにもぉおぉおぉおおっ…腋の下嘗められてぇえええぇえっ…きもぢいいぃいぃいっれひゅうぅうぅうっ…おああぁあぁああぁんっ♡♡」

三國志を代表する美人姉妹に両腋を嘗め尽くされる。殊に市の様な性的嗜好を持った女性にとってはこの上ない極上の責めであろう。


259 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2020/12/25(金) 23:57:21 JYb5gTos0
小喬「あれ?お市様、乳首が大きくなってる…よっぽど気持ちいいんだね?」
お市「あぁああぁあぁああっはああぁあぁああっ…!!き、気持ち良くてぇええぇっ…乳首、大きくなっちゃいまひたあぁああぁああっ…はわああぁあぁああぁあっ!!」
小喬「お市様いやらしい♪れろぉおおぉ…もみもみもみっ……」
お市「あぁああっはああぁあぁああっ…!?あふあぁあぁああぁあっ、おあぁああぁあぁあぁんっ!!ああぁあぁあっ、そんなっ、おっぱいぃいいっ、までぇええっ…はああぁあぁああぁあっ!!」

小喬は市の左腋を嘗めながら市の胸を揉み、さらに桃色の果実を触って揉む。
両腋と胸への快感に市の嬌声はさらに強まる。

小喬「腋もお胸も気持ちいいでしょ?お市様って本当に…エッチだよね♡」
お市「きゃああぁあぁああっはあぁああぁああぁんっ!!ああぁあっあぁあっあっああぁんっ、ひゅごいぃいいぃいっ、腋もおっぱいもぉおぉおおぉおっ、あぁあぁあっはあぁああぁあぁんっ!!ひゃひいぃいぃいっ♡♡」
大喬「ああぁっ、お市様…愛しいお市様あぁあっ…れろれろぉおっ…」
お市「ひああぁああぁああっあぁんっ!!はああぁあぁああぁんっ、きもぢいいぃいぃいっ、おああぁあぁああぁんっ♡大喬ひゃんもぉおぉおおっ、小喬ひゃんもぉおおっだいひゅきいぃいいぃいっ!!」
大喬「ああぁ…お市様ぁ…私もお市様、大好きですぅうっ…♡」
小喬「あたしの事も好きなんだね!嬉しい!もみもみ…れろれろぉおおぉ…♡」
お市「はああぁああぁあっああぁんっ!!きゃふああぁあぁああぁあっ、いいぃいぃいっ、イキそうれひゅうぅううっ、ああぁあっはああぁあぁんっ!!」
小喬「え、もう?まあしょうがないか、あたしが来るより前からお姉ちゃんにたっぷりくすぐられていたんだもんね♪」
大喬「イキそうなんですね?いいですよ♡れろれろぉおぉ…♡」
お市「はひいいぃいぃいっ!!きゃあぁああぁああぁあっ!!イクうぅっ、イクぅううぅううっ!!大喬ひゃんと小喬ひゃんにいいぃいぃいいっ、腋とおっぱいでぇええぇえっ♡♡ひゃああぁあぁああっわああぁあぁああぁんっ!!」

そして市は腋と胸、そこを二喬に弄り尽くされた快感で遂に達してしまった。

小喬「うわあっ…お市様、凄い……」
大喬「しばらくここで休ませましょう…お市様…大好き♡」
お市「はああぁあーーーっ……あぁああぁあーーーっ……私も……です…大喬、さんと……はあぁあっ……小喬、さん………♡」
大喬「ええ。また明日も…しましょうね♡」
お市「はああぁあっ…ああぁあああっ……もちろんです、大喬さん…小喬さんも…♡」

おわり


260 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2020/12/25(金) 23:59:41 JYb5gTos0
以上です!
秋から執筆していた為、季節感が変になっていますがご容赦ください(笑)
次は他のキャラでも書きたいと思っています!
あと喘ぎ声が単調なのは反省材料かも……


261 : くすぐり好きの名無しさん :2020/12/27(日) 22:48:51 Pw1N9Xk60
作品投下されてた!
乙でした!


262 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2020/12/27(日) 23:23:08 sf2L.GO60
>>261
ありがとうございます!
最後の方はちょっと力尽きた感じのある作品になってしまいましたが、読んで頂けて嬉しいです!


263 : くすぐり好きの名無しさん :2020/12/29(火) 03:43:42 2LvddNfU0
あいかわらず腋の下が性感帯のお市、いいですねぇ


264 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2020/12/30(水) 19:58:43 czn8XEuY0
皆さんは無双シリーズの女性キャラで「この人がくすぐられているのを見たい!」というのはありますでしょうか?
参考までに聞いてみたいです!


265 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2020/12/30(水) 19:59:56 czn8XEuY0
>>263さん
読んで頂きありがとうございます!
作者の趣味がこの話のお市に直接反映されています(笑)


266 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2021/01/01(金) 00:00:03 5M9uVnxA0
皆さん新年明けましておめでとうございます!


267 : くすぐり好きの名無しさん :2021/01/06(水) 00:29:16 PWk5k3IQ0
>>264
王元姫が義母の春華に全裸でくすぐり調教されて、はしたなくおっぱいを揺らしながら笑っているのを咎められ、そのお仕置きでくすぐりが激しくなるというシチュでときどき妄想してます。


268 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2021/01/16(土) 14:46:02 7GXhaQ6w0
>>267さん
なるほど!
王元姫いいですよね!


269 : くすぐり好きの名無しさん :2021/01/23(土) 01:05:05 uYvkbnUE0
あらすじとして洗脳くすぐり責めにあう女子大生特徴が低くても1メートル65㎝で着痩せ だとしてバランスが良い筋肉質適度に小麦色か褐色肌色適度にエロ体型。衣装が赤いビキニ式ショートパンツと腹部を出したへそ出しタンクトップでと。


270 : くすぐり好きの名無しさん :2021/01/23(土) 01:31:12 uYvkbnUE0
⬆「冒頭途中」ふと目を覚ました。JD「あれ?ここは一体?」しかも椅子に座った状態で両手が後ろに回った状態で動かない。発信器装置がある。


271 : くすぐり好きの名無しさん :2021/01/24(日) 00:08:10 X7DuVvYk0
>>269
>>270
すまん誤爆


272 : くすぐり好きの名無しさん :2021/01/24(日) 00:08:28 X7DuVvYk0
>>269
>>270
すまん誤爆


273 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2021/01/30(土) 17:53:39 RzAb2Xk60
相変わらず人が少ないみたいですね…


274 : くすぐり好きの名無しさん :2021/01/31(日) 20:04:52 7KYUhm3Q0
pixivとTwitterがあるから過疎なのはしゃーなし


275 : くすぐり好きの名無しさん :2021/02/02(火) 21:16:43 32bwtkco0
定期的に見てますよ

お市の続編ないかなって。(笑)


276 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2021/02/02(火) 22:13:23 toB3hGCs0
>>275さん
それは嬉しいです!
今はシチュエーションを考えているところです!


277 : 275 :2021/02/02(火) 22:17:03 32bwtkco0
とても楽しみにしています

自分もなにか書こうかな。。。


278 : くすぐり好きの名無しさん :2021/02/04(木) 08:34:58 eCrQufVo0
今、はじめてくすぐり小説を書き始めたんですけど、
笑い声って結構難しいんですね。

そしてワンパターンになってしまう。。


279 : サイコキャロン :2021/02/07(日) 21:13:26 M0BYN4wA0
タイトル:
赤坂教子のくすぐり秘書生活 プロローグ

私の名前は、赤坂教子。もうすぐ28歳になる。
身長は155センチ、いわゆる低身長の童顔巨乳というやつ。胸は、一応Gカップある。
子どもっぽさがありつつも体はいい感じに熟している、アラサー手前の女。男どもからの感想を一言でまとめると、たまらん体、だそうだ。

私は現在、とある会社の社長秘書をしている。1ヶ月ほど前に雇われたばかりだ。履歴書を提出して面接をして、すぐに採用の連絡があった。その時、私の前任の秘書の写真を見せてもらったが、私とは対称的な高身長でスレンダーなタイプだった。私のような体型が好みだから即採用を決めたということでは無いらしい。

教子は、前職は大企業の総合職として働いていたが、異常に給料の良い求人を見つけたので応募してみた。大企業の総合職よりもはるかに良かった。
ただし、業務内容は一般的な秘書業務に加えて、”一部特殊業務あり”と記載されていたが、給料の高さに舞い上がり、あまり気にかけなかった。そして面接後、即採用され、1ヶ月前から社長秘書としての仕事を開始している。

仕事自体は、一般的な秘書業務だった。大企業で総合職として働いていた教子は、秘書業務はしっかりとこなせた。

制服は無く、服装について厳しい決まりは無い。ブラウスにジャケットなど、少しフォーマルな服装をしていれば問題ない。しかしただ1つ、指定されていることがある。それは、季節関係なく1年を通して、ブラウスはノースリーブを着ること。夏はもちろん、冬もジャケットの下は必ずノースリーブを着ることが指定された。

なぜノースリーブを着ることを指定されているか。ノースリーブを指定されている理由は、つまりは腋の下を露出させるため。そして、社長がいつでも秘書の腋の下をくすぐることができるようにするため、である。秘書は、社長を喜ばせるためや社長のストレス解消のために、ノースリーブを着て常に腋の下を露出し、社長の好きなタイミングでくすぐられないといけない。これが、一部特殊業務の内容であり、給料が異常に高い理由であった。

社長の気分次第で、例えば午前に1回、午後にも1回くすぐられる日もあれば、数日間くすぐられない場合もある。
もちろん、教子はくすぐられることが好きでこの仕事を始めたわけではない。
勤務初日に、一部特殊業務の内容がくすぐられる事だと知らされた時、仰天した。そして、異常に給料が高いことも納得した。辞めようかとも思ったが、前職のみんなに社長秘書をやることになったとすでに伝えてしまっていた。また、社長への”サービス精神”に応じて、給料はますます上がる、と説明され、一部特殊業務についても、承諾した。

教子は、社長を喜ばせ、そして自分の給料を上げてもらうために、くすぐられることも含めて、秘書になることを決めた。

(今日はくすぐられるのかな・・・)
と考えたり、
(服の上から軽くくすぐられるだけなのかな・・・それとも、脱がされて本格的にくすぐられる事も想定して、下着もセクシーにしたほうがいいか・・・暴れても脱げないような下着にしようか・・・)
といったことを日々考えながら、服を選んでいる。
そんな一部特殊業務を含んだ、赤坂教子の秘書としての仕事が始まって、1ヶ月だった。


280 : サイコキャロン :2021/02/07(日) 21:18:53 M0BYN4wA0
タイトル:
赤坂教子のくすぐり秘書生活 第1話 オフィスでくすぐり

とある日、教子は朝から秘書業務を淡々とこなしていた。社長へのスケジュール調整メールに返事をしたり、届いた郵便物の中身を確認したり。社長は、少し離れた席で黙々とパソコンに向かって仕事をしている。
時刻は11時ぐらいになった。

一息ついたらしく、社長が立ち上がった。
社長「赤坂さん、いま忙しい?」
教子はドキっとする。
(もしかして、気分転換にくすぐる気かな・・・)
教子「いえ、大丈夫です、なんでしょう?」
薄々わかってはいるが、要件を聞いてみた。
社長「仕事が一段落したし、軽くくすぐってもいい?」
教子「大丈夫ですよ、かしこまりました」
(やっぱり、くすぐるのか。。オフィスの中だし、長時間はしないだろうけど。。)
この部屋は、社長と秘書の2人だけの小さな部屋で、他の社員が働いている部屋とは仕切られている。
外から覗ける窓は無く、中で何をしていてもバレはしない。
壁も厚めにできているので、大声で叫んだりしない限り、外には聞こえないだろう。
社長「ありがとう、短時間でいいんだ。そのままバンザイをキープしておいて。」
教子「はい・・・、こうでしょうか?」
(毎度のことだけど、自分から腋の下を見せるのは、恥ずかしいわね・・・)
教子は今日はジャケットを着ているが、ブラウスは指定されたとおりノースリーブのブラウスを着ている。
ジャケットを着たままでも、ジャケットのボタンを外して手をバンザイの状態にすれば、腋は見えるし、手をいれてくすぐることができる。
社長「ジャケットの下からのぞく腋の下、とってもいいね」
教子「ち、ちゃんと指定されたとおりノースリーブですので。このままでいいですか?」
社長「うん、じゃあくすぐるから、バンザイを崩さないようにね」
教子「が、がんばり、ます。。。」
社長は、ジャケットの中に手を入れて、手のひらを上に向け、教子の腋の下に触れた。
教子「ひゃはぁっ・・・」
教子は社長の指が軽く触れただけで、体をビクっとさせて、声をもらした。
社長「あはは、ほんのちょっと触っただけなのに。じゃ、くすぐるね。」
教子「は、はい、どうぞ、、っひぁはぁ、っくふぅ」
(そこまでくすぐったいわけじゃないけど、この微妙なくすぐったさも、なかなかキツイ・・・)
教子「んはっ、はひっ、ははっはぁ、ひああぁはぁ」
教子は必死にバンザイの状態を保ちながら、くすぐりに耐えていた。
(社長は短時間でいいって言ったけど、何分くらいなのかな・・・)
社長「うんうん、必死にバンザイの状態でキープしようとしているところ、ほんと素敵だ。」
教子「はひぁ、ふあはっ、ほっ褒めていただいて、あひぁ、ありがとうございます!」
(こんなことでありがとうございますなんて言いたくない!でも、社長を喜ばせないと。。。)
社長「くすぐられながら、そうやってお礼を言うところも、素敵だよ」
(たぶん、どんな反応したって喜んでもらえるんだろうなぁ。。。ちょっと複雑・・・。)
社長「そうやって体をくねらせたり、胸を揺らすことを教えたわけじゃないのに、すっごくちゃんとしてくれてるし!やっぱり教子を秘書に雇って、ほんとに良かったよ。昇給もすぐそこだよ?雇ったばっかりだけど、あはは。」
教子「あひゃ、ふふぁ、う、うれしい、ですぅ、くあっはあぁ、はぁ。」
(べ、べつに狙ってやってないし・・・!でも、今でもすでに高いお給料がさらに上がるかもだなんて。。。)
教子のGカップのボリューミーな胸は、教子が体をくねらせる度に、ブラウスの下で暴れていた。
社長「あと10分ぐらい、くすぐるね。すこしギアあげようか。」
教子「は、はひ、わかりました、ひあぁあっ、あははあ、はっははぁあ」
(うぅ・・・単調な指の動きのはずなのに、とってもくすぐったい・・・!)
社長「それにしても、この仕事を初めてまだ1ヶ月くらいしかたっていないよね。初日と比べて、もうずいぶんくすぐりに弱くなってない?」


281 : サイコキャロン :2021/02/07(日) 21:19:50 M0BYN4wA0
教子「あは、はっはぁ、そ、そうで、しょうかぁ、あっはは、はぁ」
社長「短期間で、あっさり開発されちゃった?まだまだこの仕事は長いよ?赤坂さんの腋の下は、これからとんでもないことになるかもね、楽しみにしておいて!」
教子「そ、そんなことは、あっはははぁ」
(か、開発なんて言わないで!でも、ほんとにこの社長にくすぐられ続けるのは怖い・・・)
社長「あはは、かわいいよ」
教子「ひあぁあ、はあっははあ、あ、ありがとうございます」
社長「その、笑いながらもちゃんとお礼を言うのも、どこかで習ったのかい?」
教子「あはああ、ひゃ、い、いえ、そんなことは、っはぁ」
社長「そうか!うんうん!やっぱり才能だね!」
(くぅ。。。そんな才能・・・いらない・・でも、おかげで高い給料をもらえてる。。)
社長「とてもさわり心地のいい腋の下だよ」
教子「ひゃははっ、あっはは、そ、そうですかあぁあっはぁ」
社長「どれくらいの力加減がいい?カリカリする感じが良い?触れるか触れないかぐらいのほうが良い?」
(そ、そんなもの、勝手にしてよ、いちいち言わせないで・・・)
教子「ひははぁ、そ、それは、ふはぁ、どっちも、くすぐったぁ、いですよ、ははぁあ 」
社長「そっか!じゃあ、どっちもミックスするね」
社長のくすぐりのテクニックは見事だった。カリカリっと強めにくすぐったかと思うと、突然ふわっとしたタッチに変わる。
その緩急に耐えられず、教子はバンザイの状態で保っていた手をおろし、腋を守る姿勢をとってしまった。
教子「ふっっはあぁあぁ、も、申し訳ございません!」
(バンザイでキープとか無理よ・・・!)
社長「あは、良いよ良いよ。さすがにそろそろ、自力でキープはしんどいよね。軽く縛ってもいいかな?」
教子「は、はい。。。」
社長「じゃ、ジャケットを脱いでもらってもいいかな」
教子「か、かしこまりました」
(さっきよりももっと本気でくすぐるつもり・・・よね・・・)
教子はジャケットを脱ぎ、自分の椅子にかけた。
ノースリーブのブラウスにスラックスという格好になった。
社長「今日のブラウス、とっても素敵だね。リボンもかわいいし。」
教子「あ、ありがとうございます!」
教子(ほんと、褒めるのが上手なんだから。。。)
社長「じゃ、縛るね」
社長は予備のネクタイを取り出し、教子の両手首をあわせて縛った。天井から垂れてきているフックに、教子の手をしばっているネクタイをひっかけた。簡易的に、Iの字縛りの状態になった。
(天井から降りてたフックって、このためだったの・・・!)
社長「そんなに強度は無いから、ある程度は自分で我慢してね」
教子「わかりました、大丈夫です」
(手を縛られているのに、自分でも我慢しないといけないなんて。。。それに、ノースリーブのブラウスで腕を上ピンと伸ばした体勢で縛られるとか、恥ずかしくて・・・。なんか変な気分になっちゃう。。。)
社長「ん、さっきより少しうれしそうだね?」
教子「!? そ、そうでしょうか・・・?」
(この社長、ほんと観察力がすごすぎて怖い、もしかして、ちょっと変な気分になりそうだったの、見透かされた・・・?)
自分が縛られていることを意識したせいでほんの少し興奮しそうになったところに図星の指摘をされ、教子は少し顔を赤らめた。
社長「あはは、ここは会社だし、本格的に縛るのはまた今度ね。じゃ、再開するね〜」
教子「は、はい!」
(本格的に縛られてくすぐられる日も、きっと遠くないのね。。。)
そういうと、社長は片方の腋の下を指でサワサワとくすぐりながら、もう片方の腋の下を舌先で舐めはじめた。
教子「ひひゃぁあっ?はあっはっはぁ、んふぁあっははっはああ」
(ひっ・・!まさか、舐めるなんて!く、くすぐったいぃ!)
教子「はっはああ、ふっはっはっあぁあ!!」
社長「ひょっとして、舐めたのは初めてだったかな?」
教子「ひはっははははあぁ、は、はじめてっはは、です、はあはっはぁ、そ、そんなとこおおぉ、き、きたないひぃ、ですよぉおっほははあぁ」
社長「ううん、そんなことない、とってもおいしい!」
教子「くっふぅっはっははあぁ、お、おひしひぃ?ですかぁあはあはっはぁあ!」
(おいしいって何よ!?・・・ザラっとした舌の感覚が・・・く、くすぐったすぎるぅうう・・・!)
社長「あはは、とっても素敵だよ!」
教子「あはっはぁあ、あひ、ありがとぉおっほございまっすぅふふぅ」
(へ、変態すぎる・・・!)


282 : サイコキャロン :2021/02/07(日) 21:20:12 M0BYN4wA0
社長「反対側の腋の下も、舐めるね」
教子「はぁ、、、はぁ、、、ど、どうぞおはぅっああぁっははぁあ、ひぁはあぁっはぁ!」
教子がどうぞ、と言い終わる前に、反対側の腋の下も、ペロペロと舐めはじめた。
教子「はひぁあっあっははっはあぁ、ふひぃあぅっあぁあ」
教子は、右と左で違うタイプのくすぐったさに翻弄された。
教子「ひぃぁあっはあぁ、はあっっはっはあぁあ」
(ダメ・・・!舐められるのダメぇ・・・!)
社長「うんっ、反対側もおいしい!」
教子「ふあっっはっはっあぁあっはぁ」
(恥ずかしいから、おいしいって言わないで・・・!)
腋の下のくぼみを、社長はペロペロと小刻みに舐めている。
教子「んはぁあっっはぁ、ひぁあっははぁ」
(く、くすぐったすぎる・・・舐めるのもうやめてぇ・・・!)
社長は、腋の下から舌を離し、脇腹のほうからなぞりあげるように舐めはじめた。
教子「んんんっはひゃぁあぁ、はっはああはああ」
(ひっ、、そ、それダメ・・・!)
社長「あは、ちょっといきなり責めすぎたかな?」
社長は舐めるのをやめて、両方の腋の下を指でくすぐり始めた。
教子「はっはははあっははぁ、ふあっはあぁはぁああ」
すっかりくすぐりに翻弄されている教子は、体を左右にねじったり曲げたりしながら必死に耐えていた。
Gカップの胸によってつくられたブラウスのテントが、上下左右にたゆんたゆんと揺れていた。
社長「おっぱいが暴れてるよ〜、すっごく良い眺めだよ」
教子「ふっひぁはぁっはっはあぁはっは、ひぁっふぁひ、よ、よかった、でぇすぅうっふう」
(は、恥ずかしい、でもくすぐったすぎて、胸が揺れるのを止められない・・・!)
社長「うんうんその調子!ありがとね」
教子「はっはあぁああひあぁ、くっふぁああっはっはぁ」
社長は手をとめた。
教子「はっはぁあ、、はぁ、、、、はぁ、、、。」
社長が手を止めた後も、教子は余韻で笑っていた。
社長「そろそろ、良い時間だね。じゃ、名残惜しいかもしれないけど今日はここまで!」
そう言って社長はくすぐりをやめ、教子の手首を縛っているネクタイを外した。
教子「はぁ、はぁ、はぁ。。。」
(キ、キツかった・・・ほんとに・・・これでたった10分なの。。。)
教子は肩で息をしながら、ぐったりとその場に膝をついた。
社長「あは、ぐったりしている姿も、ホントかわいい、ありがとね」
教子「はぁ、はぁ、、、い、いえ、喜んでもらえて、よかった、です。。はぁ、はぁ。。」
(変態・・・!サイコ・・・!)
だんだんと息が整ってきた教子は、立ち上がり、ジャケットを着て服装を整えた。
社長「腋の下を舐めていた時、とっても恥ずかしそうな顔をしていたね、すごく可愛かった。」
教子「う。。。は、恥ずかしかったですし、、びっくりしました。。」
社長「くすぐったかった?気持ちよかったかな?」
教子「そ、それはもちろん、とってもくすぐったかったです・・・。」
(気持ちいいわけないじゃない・・・!)
社長「あは、そっかそっか!そういえば、今日は道具を使うのを忘れたね。それもまた、よかったかな?」
(よかったかな?って、そんなのどう答えれば・・・!)
教子「えっと、そ、それはその、、、今日も十分、くすぐったかった、です。。。」
社長「そっか!この前、羽やブラシを使った時も結構くすぐったそうだったから、指よりそっちのほうがよかったかなって」
教子「あ、あれはあれで、もちろんくすぐったかった、です。」
社長「よし!じゃあ次回はまた、道具を使おうか。何かリクエストある?」
教子「えっ?え、えっと、そ、それは社長のお好きなものなら何でも!」
(リクエストってなによ!?)
社長「そうだな〜じゃ、今度はメイクブラシなんてどうだい?次回のために、メイクブラシ買っておいてくれる?」
(な、なんですって!私がくすぐられる用の道具を、私に買ってこいと!?)
社長は、テーブルに1万円札を置いた。
社長「お釣りはあげるから、いくつか買っておいて〜」
(く・・・買うしかない、か・・・。まぁ安いのを適当に買って、残りはお小遣いにさせてもらうわ。。)
教子「わ、わかりました、次回までにいくつか買っておきますね。」
社長「うん、ありがとね!」
そう言って社長は、パソコンに向かい、集中して仕事をし始めた。
教子は、ついさっきまでくすぐられていたため、少しムズムズする体をしずめつつ、仕事にもどった。午後は平穏な秘書業務のみだったが、教子はメイクブラシのことが頭から離れなかった。


283 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2021/02/08(月) 20:25:40 wPBAExq60
>>279>>282さん!
素晴らしいお話でした!
腋責めなのが個人的にはさらに良かったです!


284 : サイコキャロン :2021/02/08(月) 22:41:02 LhygApck0
>>283

ありがとうございます、
感想もらえると嬉しいですね

これからシリーズ化していきたいです


285 : くすぐり好きの名無しさん :2021/02/16(火) 22:57:55 S0LGMlWE0
お市の小説待ってます


286 : アサリ :2021/02/17(水) 17:54:57 QlqIEIsw0
私も書いてよろしいでしょうか


287 : くすぐり好きの名無しさん :2021/02/18(木) 22:53:34 VLl/SBSA0
ぜひに!


288 : くすぐり好きの名無しさん :2021/02/19(金) 14:28:31 WAKByBRU0
掲示板だし許可なんて取らずに好きに書いてもいいのよ


289 : アサリ :2021/02/19(金) 16:37:30 egfGyuQc0
>>288
はい!ぜひ書かせていただきます!


290 : アサリ :2021/02/19(金) 17:10:06 vbKQX5KU0
青島蛍と紫乃原聖斗のくすぐり協調

登場人物
青島蛍→紫乃原の従兄妹。明るい性格。
南櫻中の2年生。くすぐりに凄く弱く
友達からよくくすぐられる。
紫乃原聖斗→青島の従兄妹。陰キャで根暗で
ほぼ無口。南櫻中の3年生。ドS
鬱夜見楓→1人目のターゲット。
青島と仲良しだけど紫乃原とは話したこと
ない。

第零章 青島蛍


291 : アサリ :2021/02/27(土) 08:42:57 U1Rr2Puc0
蛍「ねぇ?せいと、なんで押し倒したの?」
聖斗「!……蛍、協力して?鬱夜見楓…
知っているだろう?あいつをくすぐる。」
蛍「(え!?鬱夜見ちゃんを!?)絶対嫌よ!」
聖斗「そうか……なら、全力」

聖斗は蛍の脇腹を揉んだり強弱をつけながら
くすぐった。

蛍「ふはっ!ちょっ!せーと!やめっ!
きゃははははは〜っ!」
聖斗「ほら、言いなよ。協力するってさ。」
蛍「ふふふっ!絶対言わないからっ!」
聖斗「あ!そういえばここも弱かったよね?
足の裏の土踏まずからつま先の方まで
つっーっと、ほら、どう?」
蛍「にゃはははは〜っ!!!無理!
くすぐったいからやめてっ!」
聖斗「ノルなら止めてあげるよ?」
蛍「ノルっ!協力するからもうやめて〜っ!」
聖斗「わかった。明日の昼休憩、鬱夜見楓を
呼び出してね」
蛍「りょ、了解……」

こうして、私と聖斗のくすぐり協調が
始まったのであった。


292 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2021/03/25(木) 14:04:52 442J6M320
戦国無双4empiresに登場した固有姫武将(準メインなのかな?)の中に何人か可愛いキャラがいたので、その人たちを題材に小説を書いてみたいのですが、そのキャラクター達の存在を知っている人がどれ位いるのかが不安…。


293 : くすぐり好きの名無しさん :2021/03/27(土) 16:48:44 0QAHyjAc0
読む時に勝手に調べるからそんなん気にせず書いたらええんよ


294 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2021/03/27(土) 16:59:09 O4NsetV60
>>293さん
なるほど!ありがとうございます!


295 : くすぐり好きの名無しさん :2021/03/29(月) 18:18:57 eeq31Vsc0
ニーズがある展開ってどんなのだろ?
好みは人それぞれだろうけど


296 : くすぐり好きの名無しさん :2021/04/08(木) 00:19:29 4DRvbOqU0
妄想スレが参考になりそう


297 : くすぐり好きの名無しさん :2021/04/23(金) 02:34:48 mRHdOrHk0
とある島に停泊中のゴーイングメリー号。
麦わら帽子を被ったドクロマークが描かれた三角帆と、羊を型どった船首が特徴的な海賊船。
夕暮れの港に人気は無く、静かに波の音だけが辺りに響いていた。




船室には二人の女性。

隣合って椅子に座っているのは、ロビンとナミだ。


船長ら他の仲間達は街へ出て各々用事を済ませている。

「でも良かったの?航海士さん。貴方、島に着いたら早く買い物がしたいって言っていたじゃない。」

ロビンは読んでいる本のページを捲りながら言った。



「いいのいいの。私だってたまにはゆっくりしたいわよ。それに、一人か弱いお姉さまを留守番に残す訳にもいかないじゃない?」


「あら。優しいのね。」

ナミは航海日誌を書きながら退屈そうに言った。

静寂が漂う船長の中。

「……。」

(あいつらは暫く戻らない、わよね…。)


ナミは隣で読書に耽るロビンをチラリと見た。


298 : くすぐり好きの名無しさん :2021/04/23(金) 02:49:13 mRHdOrHk0
「ねぇロビン、何読んでんの?」


「これ?話すようはものではないわね。」


「…へぇ。どんな内容?」


「一言で言えば歴史ものね。」


「…そう。」


ロビンを見て、どことなく落ち着かない様子のナミ。
そんな彼女と裏腹にロビンの目線は本から動かない。

「……あぁ〜肩凝ったぁ〜。」

ナミはペンを起き、腕をぐーっと上に伸ばす。

「……。」

もう一度チラリとロビンを見るも、ロビンに相変わらず変化は無い。


「ねぇ、ロビン?」


「何かしら。」


「いつものマッサージ……してくれない……?」


ナミは気持ちばかり声のトーンを落としながら言った。どことなく緊張した様子にも取れる声色だった。
両腕は上げられたままだ。


「……。」


ロビンは一瞬だけ、横目にナミを見た。


「仕方ないわね。良いわよ。」


ナミの腰辺りから二本の腕が生えた。
ロビンのハナハナの実の能力だ。


「肩が……凝ったのね?」


299 : くすぐり好きの名無しさん :2021/04/23(金) 02:50:25 mRHdOrHk0
「……。」


ナミの身体はビクッと震え、期待混じりの表情を浮かべる。
ピンと伸ばされた両腕に力が込められた。

そして二つの手がゆっくり動き出した。



「……ッ」


ナミを目を瞑り、唇を噛み締める。


(く、来る……ッ)


ナミの肩に二つの手が置かれると、親指で肩甲骨辺りを指圧した。


「そうそう、その辺が凝るのよ〜……って!ロビン!?」


「何かしら。」


ナミは期待外れと言わんばかりにロビンの方を向く。

一方、素知らぬ顔で読書を続けるロビン。


「わ、私はいつものマッサージって言ったでしょ!」


「だからしてあげてるじゃない。」


「ち、違うって……私がして欲しいのはッ……い、いつものよ……。」


「いつもの?分からないわ。」


「……もう!」



ナミは勢い良く椅子から立ち上がった。
怒った様な表情をしているが、頬はうっすら赤らんでいる。


「……ふふふ。」


小さく笑うと、ロビンの口角はニヤリと上がった。


「……ロビンが悪いんじゃない。」


ナミは履いていたサンダルを脱ぎ捨てると、側のベッドへ思い切り飛び込んだ。


「航海士さん?はっきりと言わないと分からないわ。何がお望みなのかしら。」


「……ロビンが悪いのよ。」


「あら。悪いことをしたのなら謝るわ。」


「……ッ!そうよ、したわよ。癖になるまで徹底的に……私を……その……。」


枕に顔を埋め、足をバタバタさせるナミ。

そんなナミの様子を横目に見つめながら、ロビンは吹き出しそうになるのを堪えていた。



「航海士さん。」


「……何よ。」


ナミが不貞腐れた顔でロビンの方を向くと、ロビンは本を閉じて彼女を妖しく見つめていた。


ロビンが脚を組み直すと同時に、ナミが横になるベッドの四隅から腕が生えた。


「……ちょ……」


ハナハナの能力で生えた腕はがっちりとナミの四肢を掴み、ナミはベッドにXの字に拘束されてしまう。


300 : くすぐり好きの名無しさん :2021/04/23(金) 02:53:21 mRHdOrHk0
「徹底的に私を、何?」


「……。」


「癖になるまで、何?」


「い、言えないわよそんなっ、恥ずかしい……ッ」


「そう。」


ナミの周りを囲う様に無数の腕が生えた。


「あッ……ロビン……」


ナミの頬が更に赤らむ。

視界に無数の指先がゆっくり蠢いているのが映る。
指先は今にもナミの全身に触れんばかりだ。


301 : くすぐり好きの名無しさん :2021/04/23(金) 02:54:10 mRHdOrHk0
「……あ、う……ッ……!」

ナミの表情は期待と羞恥に満ちていた。

そんなナミを、ロビンは嗜虐的な笑みを浮かんながら眺める。


「航海士さんは、何がそんなに癖になってしまったのかしら?」


「……だ、だからその……前に私の身体を……」


「身体を?」


「……思い切り、……じゃない……。それで……」


「ふふふ。聞こえないわ。」


「……〜ッ!!」


「それで?」


「それで、その…………んあッッ…!」


ナミの両膝の裏に、指先が触れた。


「ちょ、いきなりッ、あぁッ」

今度は膝小僧を五本の指でふわりと優しくなぞる。



「言えないのかしら。」


ナミの両足の爪先は掴まれ、足の裏を強制的に沿った形にされる。


「あッちょ……ッ…あぁッやだッ」


柔らかい足の裏を、いやらしくツン、ツンと突くとその度にナミの身体は震える。


「く、くすぐッ……くすぐったじゃない!それで……!」


「えぇ、そうね。」


「……それで、その……。」


「ふふふ。癖になったのね?」


「……っ……。」


「マッサージだなんて言わないで、はっきりと言わないと分からないわ。」


ロビンの人差し指は、ナミの足の裏を優しくなぞり上げた。


「あぁぁッ……く……くすぐって……」


「くすぐって?」


「私を、くすぐって!好きなように!!ロビンの手で!!たくさん、こちょこちょしてください!」


ニヤリとロビンは微笑んだ。


302 : くすぐり好きの名無しさん :2021/04/23(金) 02:55:03 mRHdOrHk0
「あぁぁぁッ!あははははッ!あッあぁぁぁッ!」



ナミの足の裏に激しい感覚が襲った。


「あははははははッ……!」



ナミの足の裏を、ロビンがくすぐり出したのだ。


「あぁぁぁはははははははははーッ!あしぃーっ、あしのうらぁぁッ!!」

細く長い指先を細かくこちょこちょと動かす。


「ようやく素直に言えたわね、航海士さん。」


「あっはははははははははッ!あぁぁぁーッ!」


土踏まずをこちょこちょしたと思えば、指先の付け根を乱暴にガリガリと引っ掻かれる。

ナミを四肢を必死に暴れさせ抵抗するも、ロビンの腕がそれを許さない。


「あぁぁははははははははははははははははッ!」


「本当に待ちきれなかったのね。嬉しそうよ。」


「うぅぅぁぁっははははははははははははははははははは……ッ……!あしが、あしがぁぁぁぁぁーッ」



柔らかくすべすべした足の裏は、僅かに汗ばんでいた。
爪の先から送られる刺激が堪らなかった。

頬杖を突きながらロビンは悶えているナミを満足気に見つめる。


303 : くすぐり好きの名無しさん :2021/04/23(金) 02:55:51 mRHdOrHk0
「そうそう。マッサージをご所望だったわね。」
 
「ぎゃあぁははははははははははははははははッ!や、いやぁははははははははははははははははははははッ!!」



足の裏に加え、更なるくすぐったさに襲われた。


「ぞれだめぇぇぇーッッ!!」


ベッドに無数に生えるロビンの腕は、くびれたナミの脇腹を掴み、揉み解す。


「ぎゃははははははははははははははははーッ!もまっもなにゃいでぇぇぇぇーッ!!ぎゃっははははははははははははははははははははははははははははッ!」


もみもみと揉み込まれる脇腹。。

短めのTシャツから覗かせる脇腹を直接揉まれるのは、耐え難い刺激だった。

「あーッはッはッはっッはッはッはッはーッ!!!!」


身体の奥の神経を転がすような刺激。

もみもみと、絶妙な力加減でくすぐるロビンの手つきは神業とも言えるものだった。

微笑んだ表情とは裏腹に、その無数の指はナミに地獄の苦しみを与え続ける。


指先一つひとつが脇腹のツボを捉え、肉がぐにゃりぐにゃりと形を変える。


「ぎゃあぁぁぁははははははははははははははははははははははははーッ!!!あぁぁーははははははははははははははははははははッッ」


また、ある指は肋骨の間をくりくりと動かし、ある指は胸の横をさわさわと動かす。


「こんな風にこちょこちょとくすぐられて喜ぶのね。」


「ぎゃはははははははははははははははははははははははははははははははははッ!!!!」


「嬉しい?私にこちょこちょされて。」


「いやよぉぉぉははははははははははははー!!」


「変態ね、貴方。」


言葉とは裏腹に涙を流し笑うナミを見つめるロビンの表情は明らかに恍惚としていた。


304 : くすぐり好きの名無しさん :2021/04/23(金) 02:58:40 mRHdOrHk0
足の裏と脇腹をくすぐっていた手が止まった。

「あぁぁぁぁぁぁぁーッ!!ああああーッッ!!!」


「ふふふ。知ってるわ。ここが一番効くのよね。」


「きゃあぁぁははははははははははははははははははははははははははははははははッッッ!ぎゃあぁぁぁーッ!!!ぎゃぁぁははははははははははははははははははははははははッ!!」

一段と激しく抵抗するナミ。
両腕を下ろそうと今までより強く力を込める。

「わきぃぃッ!わきがあ!わきがははははははははははははははははッ!あーはッはッはッはッはッ!あぁぁはッはッはッはッはッはッ!」

Tシャツの袖から潜る込むロビンの指先。

「ぎぃぃやぁぁぁぁははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははーッ!」

潜り込んだ指先は、ナミの腋を直接襲う。

「だめぇぇーッ!わきはぁぁははははははははははははははははッ!わきはぁぁははははははははははははははははははははははははーッ!!!!」

今までのくすぐり責めでびっちょり汗をかいた腋。
他人に触れられる羞恥心など今はなかった。
くすぐったい。
腕を下ろしたい。
今感じているのはたったそれだけだった。

ナミに唯一抵抗は、汗と涙でぐちゃぐちゃになった顔をぶんぶんと狂ったように振ることだけだ。

「ぎゃああははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははーッ!!!!!」


ナミの一番の弱点。
それを承知済みのロビンは、敢えて他の部位をくすぐらずに、腋のみに集中させた。
弱い部分を徹底的に責めてやりたいというロビン嗜虐的な思考だった。


「あぎゃぁぁははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははッ!ははははははははははははははははーッッッ!も、だめぇぇぇぇぇー!」

虫が這い出るようにベッドから生えてきたのは、通常の手の10分の1程、或いはそれよりも更に小さな手。

「いやぁぁぁぁ!?がぁぁぁぁーッははははははははははははははははッ!ぎゃッッははははははははははははははははッ!」

小さな手の小さな指。無数の指が、両方の袖口に忍び込む。

「〜〜〜〜ッ…!!」


ナミ自身、感じたことの無い刺激だった。
腋窩を余すことなく小さな指が這いずり回る。
暴力的なくすぐったさだった。

「がぁあぁぁははははははははッ!ぎゃーッははははははははははははははははッッ!〜〜〜〜〜〜ッ…!わぎはだめだのぉぉぉぉぉ〜ッ!わきいぃやぁははははははははははははははははははははッッ!わぎぃっひひひひひひひッ!!!」


時折声にならない笑い声を上げるナミ。
汗で潤滑油を塗りたくった様に滑る腋を襲う悪魔の指先。
腋に群がるそれは、ハナハナの実の能力でしか味わえないくすぐり。
爪の先でこしょこしょされ、肉を優しく摘まれる。


「ぎゃははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははッッ!ぎゃああッははははははははははははははははははははッ!わぎがぁぁぁぁぁぁーッ!わぎぃぃごわれぅうううッ!」


「うふふ。今の顔、貴方に見せてあげたいわ。」


「ごわれちゃうぅぅーーッ!わきがぁぁははははははははははははははははははははははははッッ!わきぃぃぃぃぃぃーッ!」


「これからも大好きなこちょこちょ、沢山味わってね、航海士さん。」

こうして今宵も、くすぐられ好きのナミはくすぐり好きのロビンの虜になるのだった。


305 : くすぐり好きの名無しさん :2021/04/23(金) 02:59:22 mRHdOrHk0
とある島に停泊中のサウザンドサニー号。
麦わら帽子を被ったドクロマークが描かれた帆と、ライオンを型どった船首が特徴的な海賊船。
夕暮れの港に人気は無く、静かに波の音だけが辺りに響いていた。



船室には二人の女性。

隣合って椅子に座っているのは、ロビンとナミだ。


船長ら他の仲間達は街へ出て各々用事を済ませている。





「あら。どうしたのかしら、ナミ。」



終わり。


306 : くすぐり好きの名無しさん :2021/04/23(金) 04:53:10 mRHdOrHk0
「へっへー!くすぐりってさぁーいこぉー!」

「……何を言っているの。ランパート。」

「何って、そりゃそのまんまの意味だよ。ブラジー。」

「……分からないわ。」

「だってさぁ、どんな間抜けや貧乏人だってくすぐられたら馬鹿みたく笑っちゃうんだぜぇ?むかつく奴も皆平等に私の手の上で転がせちゃうんだから、くすぐりって最高じゃーん。」

「相手を制圧する手段という意味なら他にも方法はいくらでもあるわよ?」

「分かってないなぁ、ブラジー。全然駄目だね。」

「えぇ。まるで理解出来ないわ。する気も無いけれど。」

「例えばさぁ、私がブラジーに命令して無理矢理言う事を聞かせるとするだろ?」

「掛かって来なさい。素早く終わらせてあげる。」

「むりむり。撃ち合いでブラジーになんか勝てる訳ないよ。」

「何が言いたいの?」

「けどブラジーをくすぐったらさぁ、何でも言う事聞くだろぉ?そういう事だよ。」

「まだまだ子供ね、ランパート。私は何も怖くない。」

「言うねぇブラジー。」

「だから早くこの拘束を解きなさい。」

「どこが弱いんだろうねぇ?腋の下?脇腹?首?それとも足の裏ぁ?」

「無駄よ。痛みや死になど怯みはしない。」

「じゃあさじゃあさ、私はブラジーに次のマッチで即死してビーコン連打するように命令するからさぁ。どうよ?」

「はぁ……。貴方は本当に子供ね。そんな真似私はしないわ。」

「へっへー。言ったねぇ?」



ピンッ!ピンッ!ピンッ!ピンッ!


「ブラジーの奴、まさかあんなに爆笑するとはねぇ。やっぱりくすぐりって最高!」


307 : くすぐり好きの名無しさん :2021/04/23(金) 04:53:50 mRHdOrHk0
ワンピース書いてる時に思いついた小ネタ。
悪かったとは思ってる。


308 : くすぐり好きの名無しさん :2021/04/25(日) 05:55:37 nwla9V6A0
すんばらしい…


309 : くすぐり好きの名無しさん :2021/04/25(日) 05:59:51 bD.dK5WM0
こういうのでいいんだよ
有名キャラの二次創作くすぐりは最高ね


310 : くすぐり好きの名無しさん :2021/04/27(火) 01:17:51 iiPTOP6Q0
APEXワトレイ
ワットソン(ナタリー)とレイス


レネイ・ブラジーことレイスは、窓の無い個室にいた。
肘掛けのある椅子に拘束され、まるで身動きが取れない。
時計も無い部屋なので目が覚めてから
どれくらい経ったのかさえ分からない。

寝間着である白のタンクトップと黒のショートパンツのみ身に着けている事から、昨夜自室で寝入った後で何者かに拉致されたのは想像出来た。

コンコン、と目の前の扉からノックの音が響いた。

「……ナタリー……?」

返事を待たずに部屋に入って来たのは彼女もよく知る女性、ナタリー。

「おはよう、レイス。」

ナタリーはゆっくりレイスに歩み寄ると、普段と同じ優しい笑顔で彼女を見下ろした。
普段と同じ表情の筈だが、どことなく目が笑っていないようにも見えた。

「気分はいかがかしら?私はすこぶる悪いわ。」

馴染みの顔が平然とこの場に現れた事で、混乱していたレイスの頭に更に困惑の種が増える。
まさかナタリーに誘拐される等とは夢にも考えた事はなかったからだ。

「……気分なら最悪よ。当然でしょ?まるで訳が分からないわ、ナタリー。一体どういうつもりかしら?」

「案外冷静なのね。そんなところも素敵だわ。」

「私が貴方を傷つけたのなら謝る。でもこんな真似、いくらなんでも酷いんじゃない?」

ナタリーの顔から笑顔が消えた。

「えぇ。大いに傷ついたわ。言ったでしょ?すこぶる気分が悪いって。」

「……早く放して頂戴。話はそれからよ。」

ナタリーが憤る原因は思い当たらなかったが、彼女の様子がいつもと違う事は明らかだった。
完全に目が座っていて、怒っているというより自分を見つめる瞳の奥からは狂気すら感じる。


311 : くすぐり好きの名無しさん :2021/04/27(火) 01:18:37 iiPTOP6Q0
「レイスが座っているその椅子、拷問から死刑にまで使える電気椅子だって知ってた?私は知ってた。」

「な、何を言っているのナタリー……。分かったわ、貴方が何に怒っているのかを聞きましょう。」

「私が何故こんなにもブチギレているのか分からない?生まれて初めてこんな気持ちになった私の気持ちが?」

「……ごめんなさい。本当に分からないの。」

ナタリーはレイスに詰め寄ると顎を乱暴に掴み顔を間近に近付けた。

「……ッ……!?」 

今にも唇が触れそうな距離で睨む訳でも無くじっとレイスの瞳を覗き込むナタリー。
レイスの頬に一筋の汗がゆっくりと流れる。

「愛しい人が、下品な女に良いように慰み物にされているのが許せないの。あろう事かそれを自ら望んでいるのが許せないわ。絶対にね。」

「い、愛しい人……?慰み物……?何を……言っているの?お願い……説明して……。」

「……本当に何も分かってないのね、レイス。貴方のその鈍感なところも堪らなく好きよ。」

いつもの声のトーンの何倍も低い。
レイスには彼女の言っている事が全くもって理解出来ない。

「分からないのであれば教えてあげる。最近、あの糞女とやけに仲良くしてるわよね?異常な程に。」

「最近仲良くしてる糞女……?」

「そうよ。靴で踏んだガムを平気で口に入れるような下品な女。」

「ランパートの事ね?」

「えぇそうよ。あの女と貴方の最近のスキンシップは目に余るものがあるわ。違う?」

「ランパートとの最近のスキンシップ……。」

レイスは目を閉じる。
どうやらナタリーをここまで怒らせている原因は自分とランパートの行動にあるようなので、最近のランパートとのやり取りを思い浮かべてみた。


312 : くすぐり好きの名無しさん :2021/04/27(火) 01:19:08 iiPTOP6Q0
『聞いてランパート。』

『おっ、ブラジーじゃん。なんだい急に。』

『さっき自分で自分をくすぐってみたのだけど、何も感じなかったわ。私は唯一の弱点であったくすぐりを克服出来たのかもしれない。』

『ぶふっ!馬鹿だねぇアンタは。』

『試してみて頂戴。ほら。』 

『こちょこちょこちょ〜』

『あはははっ!な、何故っ……おかしいわ……』

『当たり前だろぉ?こういうのは自分でやっても効かないんだよ。克服どころか、まだまだくすぐったがり屋さんだねぇぇ?お、ば、さ、ん。』

『くっ……』

ここまで思い出したがナタリーの逆鱗に触れる要素が見当たらない。

「ナタリー、やっぱり私は貴方を怒らせるような真似はしていないわ。勿論ランパートも。」

不機嫌そうに腕に組みジトっとレイスを見つめるナタリーははぁ、と大きくため息をついた。

「あのね、レイス。何が悲しくて自ら望んであの女にくすぐってくれと頼むのかしら?」

「ランパートには私がくすぐりに弱い事を気付かされたわ。それ以来私はくすぐりに強くなりたくて彼女に頼んでいたのよ。」

「……何で私じゃないのよ?」

「え?」

「何で私じゃないのかって聞いてんのよぉぉぉぉ!!!!」

「ッ!?」

突然の怒号にレイスの身体はビクッと大きく跳ねた。
こめかみの血管が浮かび上がり瞳孔がかっぴらいたナタリーは止まらない。

「くすぐりに強くなりたいですって?なら真っ先に私のところに来なさいよ!私ならいくらだってくすぐってあげるのに!」

「えっ」

「あろう事かあんな女に身体を許すなんて。駄目よ、あの卑しい女は貴方を抱く事しか頭に無いに決まってるわ。」

「えっ、えっ」

「私はねぇレイス。貴方と出会った時から貴方を抱きたいと思っていた。」

「えぇっ!?」

「あの女が貴方のエロチックなボディをまさぐっていたと思うと嫉妬で血液がグツグツと煮えたぎりそうよ。」

「……ナタリー……?」

「貴方はドMなの?そうなのね?レイス。許せないわ。私以外の人間で性的な欲求を満たしていたなんて。許せない!!!!私は出会った頃からこんなにも貴方を求めているというのに!!こんなにも!私の想いは!!私の蓄電池の容量はもう限界なのよぉぉー!!!」

「……。」

「今から貴方をくすぐるわ。」

「あの……えーっと……」

「泣きながら言うでしょうねぇ。ありがとうナタリー私には貴方しかいないわ、って。」

「ちょ、ちょっと待ちなさいナタリー。どうしてそうなるの?私達、親友よね?」

「親友という関係は今日で終わりよ。」

「なんですって?」

「恋人になるのだから。愛してるわ、レネイ。やがて二人は夫婦になるの。貴方がどうしても子供を望むのなら考えがある。パスファインダーを養子に迎えましょう。この際レヴナントでもいいわ。」

「……。」

「でもそれはまだ先の話。先ず貴方には私の虜になって貰わないと困るわ。くすぐられて悦ぶ三十路の変態が。貴方を本当の意味で満足させられるのは私以外いないって事、貴方には分からせないといけない。あぁ……今日は良い日になりそう。ようやく私の想いが叶うんですもの。」

「」

最前線の戦闘兵として百戦錬磨のレイスが初めて戦慄した瞬間だった。
完全にナタリーの情緒がおかしい。
言葉の内容がまるで何一つ理解出来なかった。
昨日までナタリーは小柄な金髪のショートボブの笑顔の可愛い女の子で、22歳という若い年齢でありながら天才的な科学者で、天真爛漫で少しドジっ子でもあった彼女はレイスの数少ない友人の一人であった。
しかし今は目の前にいる彼女がただただ怖い。


「今日の私は絶好調♪なんてねっ。」

「や……やめて……私は変態なんかじゃない!」

恍惚とした表情で頬を赤らめるナタリー。
レイスの恐怖心を煽っているのか、わきわきと細かく動かす指をレイスの視界入れながら、ゆっくりと近づける。


313 : くすぐり好きの名無しさん :2021/04/27(火) 01:21:13 iiPTOP6Q0
ナタリーの指が腕の付け根に触れた途端、レイスは生唾を飲み込んだ。

「……んっ……!」

肘掛けに拘束され完全には閉じれない腋を、小さな五本の指がさわさわと優しく蠢く。

「くっ……んぁっ……!くくくっ……!」

唇を固く結ぶも、本人の意識とは別にレイスの口から吐息混じりの甘い声が漏れた。

「ナ……タリぃ……っ」

綺麗に手入れされた腋の表面を撫でる決して強くはない刺激。

「ぁぁあっ……く、くすぐっ……たい、わ……ほんとにっ……むりっ……」

「レイス……なんて顔をしているの。腋をこちょこちょされただけでこんなにもいやらしい顔をするものなの?」

「う、るさいっ」

「こちょこちょこちょ〜……ほーらレイスぅ?貴方の好きなこちょこちょよ〜?」

「くっはははっ……だ、だまりなさ、くくくっあはははっ!あはははははっ!」

撫でるだけの指が本格的にわらわらと動きだした。
僅かに湿った腋の表面をナタリーの指が意地悪く責め立てる。
こしょこしょこしょ、と爪の先で腋の皺をほじるようなくすぐりに溜まらず笑いが混み上げた。

「あはははっな、なたりぃひひぃひひひひひ!あはははははっ」

「私ばかり貴方に夢中なのが悔しい……。けどそんな事どうでも良くなるくらい今の貴方は……扇情的だわぁ……。」

「ひゃめっ、ひゃあぁははははははっ!」

「もっともっと笑ってぇ?」

「んぁあッ!?あぁっははははははっ!あははははははっ!」


314 : くすぐり好きの名無しさん :2021/04/27(火) 01:21:46 iiPTOP6Q0
ナタリーは指をこしょこしょと動かすくすぐりから一転、胸の横辺りに四本の指を突き立て、強めのくすぐりへと変えた。

「きゃぁはっはっはっはっはっはっー!くすぐ、たぃぃひひひひひひひひぃ!」

クニュ、クニュ、と皮膚が踊る度にレイスは溜まらず首から上を立てに振り横に振り抵抗する。

「きゃぁはははははははははっ!あーっははははははははははははっ!」

レイスを舐めるように見つめるナタリーの表情はとて嗜虐的で、笑えば笑う程、悶えれば悶える程彼女を悦に浸らせる事は容易に理解出来た。
しかし腋の下から絶え間なく送られる刺激はレイスにそんな配慮はさせずに爆笑を誘う。

「素敵よレイス……。貴方は私の物。」

「やめへぇぇっひぃははははははははははははははははははっ!なだりぃぃ!こんなのむりよぉぉはははははははははははは!」

「こんな姿をランパートに晒すなんて……レイス、貴方は誰にも渡さない!」

ナタリー五本の指を突き立てると、レイスのあばら骨をこりこりとくすぐり始めた。

「ぎゃぁはっはっはっはっはっはっはっ!ぞれいやぁぁぁーっ!」

無駄な肉が乗っていないレイスのあばらに絶妙な加減で、こりこりとまるで蜘蛛が這うかのように指先を這わせる。

引き締まった腹筋やわき腹をぐりぐりと指圧しも揉み解したと思えば、人差し指で肢体のあちこちを突き回す。

「あぎゃははははははははははははははははははっ!!あーっはははははははははははははははははははははははははははっ!」

「クールな貴方も良いけれど、こんな風に私の手の中で情けなく悶えるレイスも愛しいわ。」

「あぎゃははははははははははははぁっ!」

「ずぅぅーっとこうして貴方に触れたかったのよ?筋肉質な腹筋を揉まれるのはどう?わき腹をもみもみされるのはどう?腋の下をぐりぐりされる気持ちは?柔らかい太腿……赤ちゃんみたいな足の裏を私の指に犯される気持ちは?」

あらゆる手を尽くしてレイスを身体にくすぐったい刺激を送り込むナタリー。

レイスの瞳は涙で濡れ、身体中を汗に濡らす。

そんなレイスの姿を眺めている内に、今まで味わった事が無い程胸の高鳴りを覚えたナタリー。
頭が蕩ける様な感覚と下腹部の辺りが疼く様に熱くなるのを感じた。

「あぁんッ……レネイ……私のレネイ……!」

一通りレイスの身体を弄んだナタリーは、懐から小さなリモコンを取り出した。

「はぁっ……はぁっ……はぁっ……」

漸くくすぐりから解放されたレイスは息を荒々しくさせ肩を揺らす。
狂ったような指に散々笑わされ、視界が霞んだ様に見える。

身体からナタリーの指が離れた後でも全身に痒みにも似た感覚がぞわぞわと走り続けた。

今はまだ頭が良く働かないが、やっと地獄の様な時間が過ぎた事だけは理解出来る。一先ずレイスは安堵した。
 
「決めたわ、レイス。」

「……はぁっ…………はぁっ………良い加減にして……ナタリー……。」

「貴方が私への愛を誓うまで電流を流そうと思っていたけど辞める事にする。」

「……そんな事で誓った愛は本当に愛なのかは甚だ疑問だけどね。」

「その椅子から流れる微量な電流は貴方の脳を簡単に催眠状態に出来るわ。」

「……だからそうじゃないわ。私の事が好きなのは分かったから、ちゃんとデートして、良い雰囲気になってからちゃんと告白しなさい。」

「催眠状態になったレイスに私はこう囁くの。レネイ・ブラジーはナタリー・パケットにこちょこちょされるのが堪らなく好きになる。ナタリー無しには生きていけない身体になる、って。」

「……はぁ?」

「10歳も歳の離れた小娘にくすぐられて恥ずかし気も無く笑っている貴方は本当に魅力的だったわぁ。」

「……さすがに冗談よね?」

「ここからが本番よ。愛してるわ、レネイ。」

ナタリーはリモコンをスイッチを押した。

愛しそうにレイスを眺めると、ニヤリと笑った。


315 : くすぐり好きの名無しさん :2021/04/27(火) 01:23:05 iiPTOP6Q0
「なあブラジー。」

「何、ランパート。」

「最近くすぐってくれって頼まなくなったじゃんかよー。」

「……っ!!集中しなさい。今は試合中よ。」

「良いじゃん。周りに誰も居ないし暇なんだからさー。あっ、ドローンが飛んできた!」

「クリプトのドローンね。EMPで詰められたら厄介だわ。クリプトのデュオの相方はオクタンだったかしら?」

「いーや大丈夫。今回のクリプトの相方はワットソンの筈だ。距離的にも直ぐには詰めて来れないよ。」

「えっ」

「へっへー。覗き魔みたいな事しやがってクリプトめ。いっちょ見せつけてやるかぁ。そーれこちょこちょこちょ〜」

「ちょ、あははははっ」

「なんだ、相変わらず弱いなぁブラジー。」

「……虚空を使うわ。」

「え、おい!ブラジー!そんなに焦って何処行くんだよ!ブラジーってばぁ!」


・・・


「貴方に特別に作って貰ったドローンの操作にも少しずつ慣れてきたわ。メルシー、クリプト。」

「良いんだワットソン。それで、敵の部隊は見つかったのか?」

「えぇ。試合中にも関わらずイチャついてる泥棒猫達のパーティーを見つけたわ。」

「泥棒猫……ローバだな。」

「いいえ。私の恋人を寝取ろうと企む泥棒猫よ。あいつはじっくりゆっくりと殺して死体撃ちするわ。」

「えっ」

「もう一人の子猫ちゃんには、今夜きつーいお仕置きが必要なようね。」

「」


316 : くすぐり好きの名無しさん :2021/04/28(水) 22:23:37 nfRri80g0
まさかあぺのくすぐりを拝める日が来るとは


317 : くすぐり好きの名無しさん :2021/04/28(水) 23:48:58 8q01B0FU0
最高だな


318 : くすぐり好きの名無しさん :2021/04/29(木) 17:57:17 .iqgaRy.0
くすぐられたいOLの独白

さっさと仕事を切り上げ家でまったり過ごす時間程良い時間は無いんじゃないだろうか。それが金曜日の夜なら尚更。
シャワーを浴びた後は簡単に食事を済ませてベルトコンベアの流れ作業のようにソファーへGO
いつものようにスマホで動画サイトを開く。
最近夜になると狂ったように見漁っているは動画はくすぐり動画。そう、あのくすぐり。

私は世間で言うところの、いや、界隈で言うところのぐら女子なのである。

改めてくすぐりに想いを馳せる為につらつらと文字に起こしてこれまでのくすぐり人生を振り返ってみる事にする。

そもそも、これまでに私はくすぐられた経験がほとんど無い。公立の小学校と中学校を出て私立の女子校、女子大に進学し就職するというごく普通のライフステージを歩んで来たつもりだが、じゃれ合い程度にくすぐられた事しか無いのだ。まぁそれがごく普通というものなのかもしれないが。

ただ小さい頃から、それこそ物心がついた頃から既に誰かにくすぐられたいと思っていた。
くすぐられた経験も無いのに何故くすぐられたいと思ったのか。
きっかけとなる出来事があったのかはもう定かでは無い。

自分がされなくても、周りがくすぐったりくすぐられたりする事でたまに起こる、くすぐりイベントには人一倍アンテナを張っていた。日常に潜むくすぐりを毎日のように探していた。
正確には今でも探している。

今回は主に今まで見て来たくすぐりイベントについてを振り返ろうと思う。


319 : くすぐり好きの名無しさん :2021/04/29(木) 17:58:00 .iqgaRy.0
保育園の頃のくすぐりイベントの記憶はほとんど無いが、微かに覚えているのは、同じ組だった友達が悪さをした時に先生に足の裏をくすぐられていた光景だ。
こちょこちょと足の裏をくすぐりられて友達は元気に笑っていた。
その子はしょっちゅう悪さをしては先生にくすぐられいた気がする。。
今思えば先生のくすぐりが癖になり私と同じフェチに目覚めかけていたのかも。

当時保育園児であった私はその頃からそれを間近に見て羨ましいと感じていた。
先生にくすぐられる為にわざと悪さをしたもあったが、普通に叱られただけで私がくすぐられる事はなかった。
そもそも足の裏を人に触られた事なんて今でも無い。

小学生になると、恐らく私のくすぐり人生のピークを迎える。
そのくらい、毎日のようにくすぐりイベントを見た。
数え切れないので印象に残っているものだけ挙げていく。

あれは5年生の時だった。
休み時間に一人の女の子が大人数で床に抑え付けられくすぐられていた。というか、私も抑える側として加わっていた。

これだけ書けばありがちなシチュエーションだと思うかもしれないが、これが中々エグかったと記憶している。

くすぐられていた子は、いわゆる少し天然でおっとりしていた子。
その子が何故標的になったのかは覚えていない。そういうキャラだったのかもしれない。

そしてくすぐっていたのは、絵に書いたように超真面目な学級委員長の子。

私を含む5、6人は天然ちゃんを抑え付けているだけで一切くすぐったりはしなかった。
くすぐっていたのは学級委員長一人で、医者の真似事をしていた気がする。
今から手術を初めます、メスとかなんとか言ってノリノリだった。

委員長は主に脇腹やお腹等腹部を中心にくすぐっていた。
くすぐられていた天然ちゃんのリアクションはまぁ凄まじく、廊下中に響き渡る絶叫混じりの笑い声と抑え付けらている数人を吹き飛ばさんばかりの暴れっぷりだった。

委員長は脇腹やお腹をとにかく揉み込むようにくすぐっていて、普段の大人しいイメージとのギャップを感じていたのを覚えている。天然ちゃんがくすぐったがりな事は置いておいてもあのくすぐりは正直誰でも気が狂うと思う。

私は暴れる天然ちゃんの左腕を抑えながら目の前と起ころ光景にとても興奮していた。
くすぐっている最中の委員長の顔をよく覚えている。
とても意地悪な顔をしていた。
常に成績優秀で周りの子には言葉遣いがとても綺麗で優しく、先生達からの評判もすこぶる良かった委員長。確か後に海外の大学を出て今は向こうで暮らしていると聞いた。
そんな子が、くすぐる時にはあんなに悪い顔をするのだからくすぐる側の魅力もあるんだろう。


320 : くすぐり好きの名無しさん :2021/04/29(木) 17:58:39 .iqgaRy.0
中学生になると、小学生の時程ではないもののまだ身近でくすぐりを見る事はあった。
一番印象的なものは、修学旅行の時だろう。
夕食前の自由時間だった。
クラスの中に一人不思議な雰囲気を持った不思議ちゃんがいたのだが、その子が4人部屋の中で手当たり次第にくすぐり出したのだ。
きっかけは陸上部で日に焼けたスポーティーな子がちょっかいを掛けた事だったと思う。
不思議ちゃんは普段から何を考えているか分からない子だった。
修学旅行で気分がハイになっていたのだろうか。
気が付いた時には日焼けちゃんを後ろかな
ら抱き締めるような形で、胸の辺りをむにゅむにゅとくすぐっていた。

日焼けちゃんはくすぐりに弱かったのだろう。腰が抜けたようにその場に崩れて良いように笑わされていた。
不思議ちゃんはこちょこちょタイム、と言ってそのまま日焼けちゃんを押し入れに連れ去りに、襖を閉じた。

襖の奥から狂ったような笑い声が部屋中に響く。
こちらから見えない状況でくすぐられている声だけを聞くのも何だか良いな、と私は一人で興奮していた。

高校生にもなると、くすぐりを目撃する事もめっきり減ってしまった。
女子校に入学するので、入った当初はとてもワクワクしていたがくすぐりイベントを目撃したのは片手で数えられるくらいだ。

印象的なのは、学年集会の時。

集会が始まるまでそれぞれがパイプ椅子に座り待機していたのだが、丁度私の隣に座っていたのが、学年で一番の美人な子と、その子と仲が良かったちょっと気が強いイケイケな子。

待ち時間が退屈だったのか、イケイケちゃんが美人ちゃんをくすぐり出した。
それだけなら分かる。実際よくあるシチュエーションだろう。
しかしイケイケちゃんは、何故な美人ちゃんの太股をくすぐっていたのだ。


321 : くすぐり好きの名無しさん :2021/04/29(木) 17:59:05 .iqgaRy.0
当時でも思ったし今でも思う。

何故、太股?

女子高生らしく短く折ったミニスカートから覗く太股の、しかも結構際どい付け根の部分。そこを激しく揉んでいたのだ。

イケイケちゃんはノリノリでくすぐっているし、当然そんなところをくすぐられている美人ちゃんはキャアキャアと笑っている。笑ってはいるが、何故か美人ちゃんはイケイケちゃんの手を振り払ったりはしなかった。太股の付け根なんて同性でもデリケートな部分を揉まれているのにも係わらず、だ。

今だから分かるが、美人ちゃんはきっとぐら女子だったのだろう。

正直羨ましかった。

流石に大学生にもなるとくすぐりイベントを目撃した、というか体験したのは一度しか無い。
サークルの仲の良い数人で家に集まり鍋パーティーをした時の事。冬だった。

酔いも回ったきた頃、一人の後輩がお腹いっぱいとその場に横になったのだ。
私も酔っていたのでよく覚えていないが、何故か私はその後輩ちゃんの足の裏をくすぐった。
後輩ちゃんは良いリアクションをするので
、たちまち他のメンバー達も加わりくすぐりの刑が始まった。

後輩ちゃんは黒の薄手のストッキングを履いていて、こちらが笑ってしまう程足の裏をくすぐったがって爆笑していた。
あんなに長い時間くすぐったのは初めてだったが、自分がくすぐるのも興奮したのを覚えた。

社会人になってからはくすぐりイベントは本当に見ていない。当たり前だが、毎日仕事に追われそれどころではないのが正直なところだ。

強いて言うなら、同じ部署の怖い女上司がいるのだが、その上司と飲み会で一緒になった時のぼやくが気になる。
小学生の姪っ子によくくすぐられて困っている、と言っていた。

職場ではバリバリのキャリアウーマンで有名な上司が、くすぐられているなんてちょっと想像してしまう。
どこをどんな風にくすぐられているんだろう。どこが弱いんだろう。
そんな事を本人に聞く訳にもいかないので、あくまで妄想に留めておく。

長々くすぐりイベントについて書いてみたが、そもそも私はくすぐられたいのである。
ネットで募集するという手も考えたが、何だか怖いし、我が儘を言うようだがくすぐり好きでは無い人にくすぐったくして欲しいという願望があるのだ。

いや、こういう我が儘がいけないのか。
こういう高望みが、二十数年もくすぐられた経験が無いという結果に繋がっているのかもしれない。

ほとんど使わないSNSのフェチ用のアカウントを開く。

私がくすぐられる日は来るのだろうか。


322 : くすぐり好きの名無しさん :2021/05/05(水) 03:21:33 tLhZJKvI0
APEXネタ。
今更だけど百合表現注意。険悪な雰囲気のくすぐり合いって良いなと思って書いた。



私の名前はナタリー・パケット。22歳。
APEXゲームの主任電気技師の父のもとで過ごし、私自身もそのゲームの拘束変成リングの建造を託された。
現在はアリーナでレジェンドとして戦っている。
父を亡くし、私にはもう居場所なんて無いと思っていた。でも今はこのアリーナが私の居場所。
ここでの生活は気に入っている。最近は特に。

ついこの間、私は最愛の人と結ばれた。

幼少期からパパの真似事をしたくて専門書を読み漁っていた私は周りの人との交流がほとんど無かったから、好きになった人へのアプローチの方法なんて当然知る由も無くて。少々強引なやり方で恋人になった。
一部ではワットソンは病んでいる、やばい奴、頭がおかしい、なんて言われているらしいがそんな事はどうでもいい。

年齢も性別も超えて、私は好きな人と結ばれたのだから。
彼女だって私の事を愛してるのだから何も問題無い。それで良いじゃない。

今みたいに眠れない日はよくある。
そういう時はいつもこうして共用リビングで一人温めたミルクを飲みながらぼーっと考え事をする。自分の部屋に籠るよりは何となく落ち着く。

時刻は午前0時を過ぎた。

こんな時間だし皆はもうとっくに寝ているだろう。
レネイは眠れているかしら。彼女はよく悪夢を見て魘される事を最近知った。あれじゃきっと深い眠りになんてつけていない。
本当は私が横で添い寝をしてあげても良いのだけど、彼女はそれを絶対許さない。彼女の部屋には毎晩のように行くが、寝る前には必ず摘み出される。
身体がもたないからそれだけは勘弁して頂戴、なんて言っていたけど、レネイったらきっと照れているのね。そんなところも可愛いわ。
レネイの身体の柔らかい感触、火照った表情。思い出すだけで下半身が熱く疼くのが解る。
こうなってしまっては暫くは眠れそうにもない。
そもそも、普段はクールで頭の回転が速くて強いリーダーシップを発揮しているレネイが私の前では

「あれ。何だよ、先客がいたのか。」

勢いよく開いた扉の音に思わず肩が一瞬震える。
緩みきったにやけ顔で物思いに耽っていた私にはタイミングの良すぎる、いや悪すぎる不意打ち。

うわ…最悪。

私がこの世で一番嫌いであろう人物が扉の前で驚いた顔をしていた。


323 : くすぐり好きの名無しさん :2021/05/05(水) 03:22:21 tLhZJKvI0
「こんな時間にどうしたんだよ。美容に悪いんじゃないのかぁ、可愛いお嬢さん?」

はっ、といつもように人をおちょくる様に笑うとランパートは持参していたカップにコーヒーを淹れ始めた。

「……貴方の方こそこんな時間にコーヒーなんて飲むのかしら?睡眠不足は美容に良くないわよ、ランパート。」

お嬢さんだなんて、私は仮にも貴方より歳上よ。
言葉にこそ出さないが、顔や態度で苛ついた様子が伝わっただろうか。

別に構わない。
私はこの女が嫌いだ。
元々下品な事を言う女という印象で生理的に嫌いだった。
今はもっと嫌いだ。

思い出したくも無いけど、この女はきっとレネイの事を狙っているに違いない。レネイは魅力的な人だ。きっとそうに違いない。
性格や言動以前の問題だ。

「明日はオフなんだし私だって夜更かしくらいするよ。アンタも同じだろ?」

「もう0時を過ぎてるから明日じゃない。今日よ。」

「うわぁそういう事言ってくる奴いるよなぁ。めんどくせー。」

勿論こんな嫌味な言い方はわざと。貴方だからよ。
コーヒーを淹れ終えたランパートが何故か私の座るソファーに一緒に座ろうとしてきた。

それじゃ、と素っ気なく言い私は立ち上がった。
貴方と二人きりなんてごめんよ。

「待ちなよ。」

ぐい、と左肘を掴まれた。
咄嗟に舌打ちしてしまった。完全に無意識だった。いけないいけない。こんなところレネイに見られたらと思うと。気を付けなきゃ。

「……何?」

私は振り返るとあからさまに嫌な顔でランパートを睨みつけた。
ランパートはニヤニヤと不敵に笑っている。

「まだ残ってるぜ?これ。」

あぁ。そういえばミルクを飲んでいたんだった。テーブルに忘れていたカップにはまだそれが半分程残っていた。

「部屋で飲むわ。嫌いな人と一緒に居れる程我慢強くないの。」

「まぁそう言うなって。私とアンタ、二人きりで話す機会なんてそう滅多に無いだろ?なぁ、ほら。」

「……。」

嫌いだと明言された人間と真夜中に会話がしたいとは一体どういう神経をしているのか、純粋にその思考回路が気になる。
普通近しい関係でも無い相手にそんなぐいぐい来るかしら?
私も人の事を言えないが、この女も人との距離感が分からない質なのかもしれない。
正直面倒臭い。

まぁ眠れないのは本当だし、暇潰しに付き合ってあげても良い。少しだけなら。

こんな時間にランパートと過ごすのは不服だったけど仕方なしに彼女と隣合わせでソファーに腰掛けた。
私も彼女も小柄な方なので二人掛けのソファーでも幾らか余裕がある。

「へへっ。振られなくて良かったよ、アンタとはお喋りでもしたいなって思ってたからさ。」

「……そう。今更話す事なんてあるかしら。」

「そんなツンケンすんなよ。私やアンタ、ライフラインは同じ女子のヤングチームだろ?仲良くしようぜ、ワットソン。」

馴れ馴れしく肩を組もうとしてきた腕を無言で振り払う。

…私が気にするのは失礼なのかもしれないけど、その女子のヤングチームとやらの中にレネイの名前が無い事が複雑な気分。
彼女は意外と子供っぽくてユニークなところもあるし、何より身体は弾む様に若々しい。私が言うんだから間違いない。
こんなところでムキになって主張する気も無いけれど。


324 : くすぐり好きの名無しさん :2021/05/05(水) 03:23:13 tLhZJKvI0
コーヒーを一口啜った後でランパートが言った。

「いきなりだけどさ、ブラジーとは上手くやってんの?」

「ぶっ」

私もつられてミルクを飲んだ時にそんな事を言うものだから思わず吹き出してしまった。

「隠し事は出来ないタイプかぁ。嫌いじゃないよ、そういう奴は。」

「いきなり過ぎるわよ。それに私達の事は隠してるつもりもないわ。」

「そうかよ。で?そのネコちゃんには満足させてあげてるのかい?」

「…皆は貴方の冗談で笑うけど、私は嫌い。下品だわ。」

へへへ、とニヤニヤしている彼女の真意が分からない。
いや……なるほど、そういう事か。
武器の改造とお酒の事しか考えていないと思っていたけど、そういう女の嫌な思考は働くようね。

「私を挑発しているのね、ランパート。貴方にレネイは渡さないわ。彼女は私のものよ。」

「はぁ?私は別にブラジーの事なんて何とも思ってないよ。」

「貴方も隠し事は出来ないようね。だからしつこくレネイにちょっかいを出しているんでしょ。私には分かるわ。」

「なんていうか、アンタは馬鹿だなぁ。」

ば、馬鹿……。
馬鹿なんて言葉、生まれて初めて言われたわ……。

「頭の中で勝手に早合点するなよ。アンタってそういうところあるよなぁ、ワットソン。会話が出来ないというか。」

「……悪かったわね。じゃあ何が言いたいのよ。」

痛いところを突かれたようで少し悔しい。
確かに人の話を聞かず暴走してしまうのは私の悪い癖だ。
粗暴そうな性格に見えて意外とランパートは人の事をよく観察しているらしい。

「私が言いたいのはさぁ、私より上手くくすぐってブラジーを満足させてるのか、って事だよ。」

「……何ですって?」

「そういう意味じゃあアンタを挑発してるかもねぇ。」

「……。」

ランパートより上手く、レネイをくすぐっているかですって?満足って、そっち?ネコちゃんだなんて言うからてっきり。
くすぐりに上手い下手なんてある?
いいえ。そんな事より、どうしてこの女は恋人がいる人に対してのスキンシップを堂々と告白しているのかしら。理解出来ない。

「あのねぇランパート。レネイには金輪際触れないで。たかがくすぐり、なんて答えは受け付けないわ。」

「分かってないなぁ、ワットソン。そんなんで本当にブラジーが満足するのかなぁ?」

「するわ。レネイは私にくすぐられて悦ぶように調教済みよ。そういう思考回路になるよう電流を流す装置を開発したの。」

「さらっと恐ろしい事を言うねぇ。違うよ。ブラジー、あいつは元々くすぐられるのが好きなんだ。」

扉の奥で大きな音が響いたがそんな事はどうでもいい。
今は怒りの感情だけがふつふつと沸き上がってくる。

「まるでレネイの事を知り尽くしたかのような言い方ね。貴方に何が分かるの?」

「アンタこそ何が分かるんだよ?ブラジーを先にくすぐったのは私なんだぜ?どうせそれに嫉妬にして、アンタもあいつをくすぐり出したんだろ?」

「会話が出来ないのは貴方の方ね。私はちゃんと答えるわ。それが何?先も後も無いじゃない。くすぐりに上手いも下手も無いように。」

「私は元々さ、くすぐりが好きなんだよ。」

「悪いけど貴方の事なんて興味無い。」

「それこそ色んな奴くすぐって来たんだぜ?正直、くすぐりの腕前なら誰にも負けない自信がある。そしてそんな私が見るにブラジーはくすぐりの虜になってるね。」

「……だから何よ。」

「頭がお利口なだけのお嬢さんには難しいかなぁ?くすぐりの百戦錬磨の私と、私への嫉妬だけで変な装置を使ってまでくすぐってるアンタ、あいつが本当に満足するのはどっちだろうねぇ?」

「……。」

冷静に、冷静になるのよ、私。
要は、くすぐり好きのランパートと私のくすぐり、レネイはどちらを選ぶのかって話よね。
私は元々くすぐり好きという訳ではないけど、くすぐられて笑う彼女を見て興奮したのは事実。
毎晩彼女をくすぐり漬けにしているのも事実。
そして以前クリプトのドローンで監視していた時には、レネイはランパートにくすぐってくれって頼まなくなったって言ってたのも事実。
つまりこれは私を選んでいるって事じゃない。


325 : くすぐり好きの名無しさん :2021/05/05(水) 03:23:44 tLhZJKvI0
「まぁアンタがこんな調子じゃあ、ブラジーはさぞ脅えてるんだろうねぇ。私にくすぐってくれって言わなくなった訳だ。」

「いいえ。レネイは私のくすぐりの虜になっているのよ。答えは出ているわ。」

「虜に、ねぇ。どうせブラジー以外にまともに人を触った事も無いんだろ?」

「大切なのは経験した人数じゃないわ。そういう行為と一緒。どれだけその人を愛しているかよ。」

「口だけなら何ともでも言えるぜ。」

はぁ、と私は大きなため息を吐いた。
私は一体何をしているのだろう。
こんな夜中に、嫌いな人と、よりによってくすぐりの話題で口論をするなんて。
パパが知ったら何て言うかしらね。

「これ以上は時間の無駄だわ、ランパート。」

今程時間を無駄にした事は無いと思う。
そもそもどうだって良いのよ、こんな事。

気が付けばミルクも飲み干していた。
もう長居する理由は無い。

「どうでも良いとか考えてるなぁ?その顔は。」

まだ絡んで来るのか。
一体どういう理由があってランパートが私に噛みつくのかは分からないが、知った事ではない。
さっさと自室へ帰って寝よう。

「待ちなよ。私は口では何とでも言えるって言ったんだぜ。証明して見せなよ、その手で。私は証明出来る。」

「何を証明しろというのか知らないけど、また今度にしましょ。今度があるかは分からないけどね。」

「どっちがブラジーを満足させるくすぐりが出来るか証明しろって言ったんだ。それでも寝るのかい?だったら止めないぜ。」

「……は?」

「どうする?ワットソン。」

ランパートがニヤリと笑った。

なるほど、そういう事か。

確かに私も感情的にはなった。余りにもこちらを煽るような話口調だし、レネイをダシに使ったのも腹が立つ。

「貴方、私とくすぐり合いがしたいだけ?」

この女はそもそも人をくすぐるのが好きらしい。
という事は、そういう事なんだろう。

「へっへー。ばれたー?」

それならそうと早く言いなさいよ。
今までの時間は何だったのよ。
まぁそうは思うものの、くすぐらせてくれとこの女に頼まれても即答で断るだろうし、いきなり私の身体を触ろうものならカップをその顔面に叩きつけていただろうけど。

「正直な話、アンタみたいな可愛い子を前からくすぐってみたかったんだよねぇ。」

「正直な話、貴方みたいな性根から下品な女には初めて会ったわ。」

「はっ、アンタには言われたくないね。」

本当はこの女には触れたくも触れられたくもないんだけど。
それほど自分のくすぐりの腕に自信があるというのも面白い。
そのくすぐり合い、受けて立つ。

「あ。言っとくけどブラジーがくすぐられ好きだってのは本当だから。」

……レネイの為にも。


326 : くすぐり好きの名無しさん :2021/05/05(水) 03:24:17 tLhZJKvI0
ランパートが両手を後頭部に付け相変わらず挑発的な顔で言った。
ほら、と。まじまじ見ると、ランパートって意外とスタイル抜群ね。

そしてどうやら私が先攻らしい。

日付の変わった頃に共同スペースでくすぐり合いなんて正気の沙汰ではないと思う。
今時のティーンだってそんな事しない。
それぞれの部屋は防音設備も整っているし、声が聞こえるなんて事は無いと思うけれど。

そういえば、さっきリビングの扉の奥から何やら物音が聞こえた気がしたけど、気にせいだったのかしら。

「何してんだ?早くしなよ。」

キョロキョロしているとランパートに急かされた。
うるさいわね。

「分かってるわよ。覚悟は出来てるわね?」

私が狙うのは、がら空きになっている腋の下。
指を細かく動かしながら近付ける。


「……っ、くくっ」

……想像していた反応と違った。
寝間着のTシャツから覗かせる腕の付け根に手を這わせ、指をこしょこしょとしてもランパートの反応はいまいち弱い。もっとこう、飛び跳ねると思った。若干笑いを堪えている様にも見えるが、何かが違う。
レネイはこれだけでも身体を震わせて笑い出すのに。

「どうしたー?効いてないぜ?」

「……私はスロースターターなの。余裕でいられる内に強がってなさい。」

Tシャツ越しにいくらこしょこしょしても効かない。
私に向けたへらへらした顔が癪に触る。

半袖の袖口に手を差し込み、直接肌をこしょこしょした。
すべすべした感触が指に広がる。

「あー、んー、えー、これはちょっと、効く、かなぁ?」

腋を直接こしょこしょされて流石にランパートの顔が少しだけ強ばった気がする。
腋の皺一つひとつを爪の先でこしょこしょとなぞる様にくすぐっても反応はいまいち。

おかしい……腋って触られただけで誰でもくすぐったいんじゃないの……?
いや、くすぐったがっている感じはするが、私が想像する爆笑とは程遠い。笑ってすらいない。

「だったらっ、これはどうかしら。」

こうなるとどうしても笑わせたくなる。

腋の下の辺りを親指でぐりぐりと押し込むようにくすぐった。決して痛くせず、程よい力でぐりぐりと。
レネイなら泣き叫んでるくすぐり方よ。

「分かったよ、ワットソン。分かった分かった。」

「……え、効かないの?」

これも駄目?
絶対笑うと思っていたのに。
やっぱりおかしい。いつもレネイにやっているように同じやり方でくすぐっているけど、ランパートには何故か効かない。
面白くない。実に面白くない。

「だったら脇腹はどう!」

「もういいよ。アンタのくすぐりの腕は十分理解した。これ以上はいくらやっても無駄だね。」

「……くっ!」

指先だけで無理矢理相手を笑わせるのが征服感をそそられて、それがくすぐりの良さだと思っていたのに。こうも無反応だと本当に面白くない。
こんなのおかしい。おかしいわ。


327 : くすぐり好きの名無しさん :2021/05/05(水) 03:24:49 tLhZJKvI0
「何なのよ貴方!全然効かないじゃない!」

「知りたい?」

「知りたいわよ!レネイにはとってもよく効くのに貴方には効かない理由が知りたいわ。」

「簡単だよ。私、くすぐり強いんだよねぇ。残念。そんなんじゃ愛しのレネイちゃんは満足しないよ〜?」

「くすぐりに……強い?」

くすぐりに強い弱いなんてあるの?
くすぐられたら誰でも笑うんじゃないの?

いや……確かに私も大口を開いて爆笑した経験は無いかもしれない。

「皆が皆、ブラジーみたくゲラゲラ笑うと思ったら大間違いだぜ。アンタの腕はそこまでってこった。」

「……あっそう。つまらないわ、貴方。」

「褒め言葉として受け取っとくよ。」

何よ。やっぱり時間の無駄じゃない。
この憎たらしい女が笑い悶えるのをちょっとでも期待した私が愚かで馬鹿だったわ。


「さ、次は私の番だねぇ。」

ランパートがニヤニヤしながら言った言葉に思わずため息を吐く。
この際早く終わらせましょ。

「こっちに頭を向けてソファーに横になんな。」

「ちょっと、貴方の時と違うじゃない。」

「当たり前だろ?私が見る限り、アンタは相当なくすぐったがり屋だよ。抵抗されて顔に拳でも飛んで来ても嫌だしさ。」

「その点なら心配ご無用よ。以前、試しに自分をくすぐった事があるけど効かなかったわ。」

「あー……どっかの誰かさんも同じような事言ってたなぁ。まぁ、もう良いから。早くしろって。効かないなら構わないだろ。」

「……。」

言いなりになるようで少し腹が立つだけど、ここは言う通りにした方が早く済みそうだ。

彼女の方に頭を預け、仰向けになる。
上から見下ろすランパートと、下から見上げる私。

「両腕を耳に当てるように伸ばして。」

「もうっ、注文が多い!」

「分かった分かった。分かったから早くしろ。分かったから。」

伸ばした両腕を抑えつけるようにランパートが腕に跨がった。
万歳したまま腕は降ろせそうにない。
無駄な拘束をしようって訳ね。

「寝間着のタンクトップを着てた事が仇になったねぇ。お年頃の綺麗な腋が丸見えだぜぇ?」

「……。」

気持ち悪いと思った。
まぁどうせランパートの時と同じようになるわ。
微妙な空気になってお開きになるのが目に見えてる。


328 : くすぐり好きの名無しさん :2021/05/05(水) 03:26:12 tLhZJKvI0
「くすぐりなんて効かないわ。早くして。」

うねうねと動くランパートの指がゆっくりと近付く。

「はぅっ!」

……。

「おっとぉ?」

肘から二の腕をツツーっとなぞられた。
……おかしい。初めての感覚に思わず変な声を出してしまった。

「おかしいねぇ。なんだー?今の声は。」

「……痒かっただけよ。」

おかしい。前に自分でくすぐろうと試した時は

「あああー!」

また同じところをなぞられた。
……そしてまた変な声を出してしまった。
自分の意に反して発せられる声。
声なんて出したくないのに。

「くくくくっ……ああー!」

二の腕をさわさわされるだけでもう我慢出来ない。

……何なの!?この感じ!

「はっ。やっぱり私の思った通りだったね。」

「……おかしい……こんなのおかしいわ……。」

「なんにもおかしい事なんてないよ。いや、アンタが馬鹿みたいに叫んでる顔はおかしいけどね〜?」

「う、うるさい!もう声なんて出さないわ!」

そうよ。そもそも私はくすぐりなんて効か

「なぁーっははははははは!」

「はいはい。お約束の反応ありがとさん。」


329 : くすぐり好きの名無しさん :2021/05/05(水) 03:26:46 tLhZJKvI0
不意に腋を爪でかりかりと掻かれた。
今まで他人に触れられた事なんて無い場所に触れられ恥ずかしい筈なのに笑いが込み上げる。

やばい。これが、くすぐったいという感覚……。
未知の感覚に焦りを感じた。
勿論そんな事など彼女はお構い無し。

「あははははははははは!やめっぁははははははっ!」

「やっぱり私の思った通りだったね。」

「あーっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!」

大きく開かれた腋の表面10本の指が這い回る。
腕を閉じようにもランパートにがっちりと体重を乗せて固定されているので今更どうしようもない。

「ひゃあはははははははははははは!」

「さっきまでの威勢はどうしたんでちゅか〜?」

「やめっやめへぇはははははははははははははははははははははははははっ!いひひひひひっ!く、くすぐったぁはははははははははははははははははははは!」

「嫌いな奴の前で大口開けて笑っちゃうのってどんな気持ち〜?ワットソンちゃーん。」

「わきはぁぁ!わきがぁぁはははははっはははははぁっ!」

恥ずかしいし悔しい。
腋窩を触られるのが堪らない。
自分がこんな風にみっともなく他人の前で爆笑するとは思ってもいなかった。
腋を触られるのが本当に堪らない。

こんな女に好きなようにされるなんて。

それでも笑ってしまう。我慢なんて出来ない。
くすぐったいのがこんなに辛いなんて。

「ぎゃははははははははははははははははははははははははは!」

「ほれほれほれ〜」

「ら、らんぱっ、はーっはっはっはっはっはっはっ!あああーっ!」

「辛いねぇ、止めて欲しいねぇ。」

「ああーっはははははははははははははははははははははははははははははは!」

「けど止めなーい。ほら、腋の下がひくひくしてるよー?」

「ぎひひひひひーっ!わきはぁっ、わきはもーいやぁはははははははははははははははははははは!」

「こうやってぐりぐりされるのも効くよね?ここをぐにぐにされるのも効くよねぇ?ほらほら、私の指がアンタの厭らしい腋を犯してるよー?」

意地悪くにやけた顔を今すぐぶん殴りたい。
腋から脳へ直接届けられる刺激。
ランパートの指がぐに、と食い込む度に電流が流れているかの様に爪先にまで力が入る。
腋の下の辺りをぐにぐにされるのが特に辛い。

レネイがくすぐられている時の表情が頭に過る。
私も今そんな表情をしているのだろうか。

「あぎゃぁっははははははははははぁ!」

あばら骨に沿わす様に指が突き立てられた。

「がっはっはっはははははははははははははははははははは!」

身体の奥の神経を転がすかの様なくすぐったさ。
ツボを探る様にあばらの辺りをぐりぐりと指先を食い込ませる。その些細な動作がどうしようもなくくすぐったかった。
無駄な抵抗だと知りつつも思い切り脚をばたつかせる。

「ぎゃーっははははははははははははははははははははははははは!そごいやぁぁははははははははははははははははははははははははははははははーっ!」

「正直、想像以上だよ。アンタくすぐり弱過ぎ。」

「うるしゃぁぁははははははははははははははははははははははははは!」

「良いんだぜ。降参するかい?」

「するするするするする!こうさんするかりゃぁ!」

もう降参でも何でも良い。

くすぐりから早く解放されるなら何だってやる。

「だからぁぁぁーっひゃはははははははははははははははははははははははははーっ!だからやめてぇーっ!!」

「よーし分かった。んじゃ、ブラジーの事は好きにさせて貰うけどそれでいいな?」

「いいからぁぁぁ!」

「即答かよ。」

漸く私の身体からランパートの指が離れ、必死に酸素を取り込む。


330 : くすぐり好きの名無しさん :2021/05/05(水) 03:28:15 tLhZJKvI0
「はぁっ……はぁっ……」


乱れた呼吸は当分は戻りそうに無い。
本当に苦しかった。発狂する寸前だった。
羞恥心も何もあったもんじゃない。
あんなに笑ったのは生まれて初めてだ。
気が狂いそうだった。

「ちょっと前まではあんなに強がってたのになぁ、ワットソン?」

上から覗き込んでランパートが何か言ってるがどうでも良い。
辛かった。本当に辛かった。

「……はぁ……はぁ……はぁ……。」

ごめんなさい、レネイ……。私は悪い女よ……。でももう、くすぐられるのは嫌……。

「こいつはあっさりアンタを売ったぜー、ブラジー。どうせそこにいるんだろ?」

……は?

「……何を……言ってるの。」

ランパートがそう言うと、リビングの扉が控えめに開かれた。

「……レ、レネイ……?」

「……。」

顔だけ起こして視線を向ければ、確かにいた。寝間着姿のレネイが気まずそうにこちらを見ている。いつもお団子ヘアーではなく背中程まである黒髪を降ろしていた。


331 : くすぐり好きの名無しさん :2021/05/05(水) 03:29:47 tLhZJKvI0
……え、どうしてレネイがここに?まだ起きてたの?部屋まで声は漏れていないわよね?
ていうかいつから?
あっ、そういえばさっきした物音は……。

「やっぱりアンタだったか。呼ばれるまで入って来ないなんて良い趣味してるな。」

「……誰も覗こうなんて思ってないわ。あの状況で入れる訳ないでしょう……。」

「ち、違うのよレネイ……!私はその……貴方を売ってなんか……えーっと……」

「聞いてたろ、ブラジーさん?愛しのナタリーからアンタを自由にくすぐっても良いって許可が出たぜ。」

「っ!!卑怯よ、ランパート!身体的な苦痛を与えてあんな事言わせるなんて!あんなの拷問よ!レネイには指一本触らせない!」

「こんな事言ってるけどどうする?ブラジー。」

「……色々言いたい事はあるけど、そもそも私は貴方達の玩具じゃないの。良い加減にしなさい。」

「おいおい、私のくすぐりはあんなに生意気だったワットソンを屈服させたんだぜ?完膚無きまでに。」

「くっ……!」

「くすぐられるのが大好きなアンタだってそんな私のテクでくすぐられたいだろ?」

「先ずそこを一番に訂正させて。誓って言うわ。私はくすぐられるのなんて好きじゃない。」

「は?それはないだろ。」

「寧ろ貴方が何故そんなに自信満々なのか本当に理解に苦しむわ、ランパート。」

やれやれと眉間に手をやり大袈裟に肩を竦めるレネイ。
ほら。やっぱり私の言った通りね。


332 : くすぐり好きの名無しさん :2021/05/05(水) 03:30:11 tLhZJKvI0
「そしてナタリー。貴方にも言いたい事がある。」

「え?」

レネイの視線が今度は私の方に向けられた。

「さっきあんなの拷問よって、そう言ったわね?」

「い、言ったわ。」

「そっくりそのまま貴方に言うわ。あんなの拷問よね?少しは人の苦しみが理解出来たかしら?」

「レ……レネイ?」

レネイが私が横になっているソファーに近付いて来た。

何……?何で……私の上に跨がるの……?

「なんだよ。こんなところで痴話喧嘩かよ?」

「いいえ。この際だから教えてあげようと思うの、この子に。」

「ま、待って、ちょっと待って……まさかレネイ、貴方……」

私の太股の上に跨がったレネイは、私の腰の辺りに両手を添えた。

「私が普段どんな苦しい思いをしてるかをね。」

冷たい手の感触が横っ腹に伝わりこの後起こる事を察した。
どうして……どうしてこうなるの!
嫌…もう……嫌なのよ……。

「へっへー!なんだぁそういうかよ。だったら手伝うぜ、ブラジー。」

「そうして頂戴、ランパート。悪い子には……お仕置きしなきゃね。」

「……もうくすぐられるのは!嫌なのよぉ!!!」

最初に感じたのは脇腹からの刺激だった。

「あぎゃぁははははははははははははははははははははははははは!」

もみもみと揉むようなくすぐり。ツボを押し込むようなレネイのくすぐりは、端から手加減なんてしないとでも言いたげに激しかった。

「あああああぁーっ!あああーっははははははははははははははははははははははははははははははっ!いやぁぁぁはははははははははははははははははははははははははーっ!!!」

脇腹の肉を揉みしだき、もみもみと脇腹が形を変える度に伝わる連続的で暴力的な刺激が私を襲う。
内臓を抉られるようなくすぐったさだった。

「ぎゃあぁっはははははーっ!ゃああぁぁぁぁぁぁぁはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははーっ!おがじぐなるぅぅぅぅぅぅぅ!」

腋の下からの刺激も続く。
ランパートは、指の腹で胸の横辺りをぐにぐにとくすぐっている。
ここも本当にくすぐったい。

「ああああああーっはははははははははははははははははははははははははぁ!」

腋の下、脇腹。上半身を余すところ無く全力でくすぐる二人。
一層の事殺して欲しい程、脳味噌が蕩けれてしまう程のくすぐったさ。
私を見下ろす二人の表情はもう涙でよく見えない。

「二人で乗っかってるっていうのにこの暴れっぷりじゃあ、程々にしなきゃ死んじまうな。」

「この程度じゃ死なないわ。休憩も交えながら続けましょ。たっぷりとね。」

「朝になっちまうな、ははっ。」

「もぉぉいやぁぁはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!あーはっはっはっはっはっはっはっはっ!」

ナタリー・パケット、22歳。
初めてのくすぐり地獄はまだまだ続きそうだ。


333 : くすぐり好きの名無しさん :2021/05/05(水) 03:30:38 tLhZJKvI0
「残りは私達を除いて一部隊。集中して。」

「くすぐりくすぐられの三馬鹿トリオでまさかここまで残るなんてなぁ、お二人さん。」

「それはこっちの台詞よ!言っとくけど、私はこの前の事まだ根に持ってるわ。絶対許さない。」

「おー怖い怖い。顔をくしゃくしゃにして笑ってて可愛いかったぜ?」

「……うるさい!そもそも貴方があんな事始めなきゃねぇ!」

「お?なんだ、またされたいのかぁ?ほーらこちょこちょこちょ〜」

「あぁんっ、ちょっと!あはははは!」

「止めなさい!ちょっとほら、二人共!」

「貴方もよレネイ!覚えてなさいよ!?」

「ちょっ、ナタリー!」

・・・

「……俺の目はどうにかしちまったのか、シェの姉貴。」

「……あんたの目は正常よ、シルバ。」

「……くすぐり合ってる……のか?」

「……そのようね。」

「はっ!んなもん俺には関係ねぇ!とっとと終わらせるぜ!」

「黙れ皮付き共!無駄口を叩いてる貴様らも同類だ!」

「一つアドバイスだ、アミーゴ。速く走りたきゃ先ずはそのふんどしを外しな。」

「ふん。さっさとあのふざけた部隊を壊滅させる。」

「ちょ、ちょっと!もう少しだけ……もう少しだけあの子達の事見ていかない……?」

「ジャンプパッドを放出!」

「影に身を委ねろ。」

「あっ」

APEXのチャンピオンが生まれました


334 : くすぐり好きの名無しさん :2021/05/05(水) 04:32:57 9LLVX91w0
ここのところ自分しか書いてなくてワロタ
過疎ってるのは仕方ないけど、やっぱり寂しいな。保管庫も含めてこのスレの作品は素晴らしいものばかりなので、少しでも前の勢いが戻ってくれると嬉しいです。


335 : くすぐり好きの名無しさん :2021/05/06(木) 14:00:41 Jxz74mZs0
ペクスGJ!
Apexのくすぐりネタはこのシリーズがほぼ唯一無二の補給源となったかな
ヴァルキリーのくすぐりとかも見てみたい、日本人が外国人にくすぐられるシチュエーションっぽくてそそられる


336 : くすぐり好きの名無しさん :2021/05/08(土) 12:08:37 fGKBmwpQ0
そういや新レジェ日本人ハーフだっけ

作者様がた
保管庫にのせたいのでタイトル決めていただいてよろしいでつか


337 : くすぐり好きの名無しさん :2021/05/08(土) 18:42:49 sZ7q6LtY0
タイトルまで配慮してませんでした。すみません。
ワンピースのやつ→ロビンとナミ
Apex1→ワットソンとレイス
OLのやつ→くすぐられたいOL
Apex2→Apexネタ

適当ですがよろしくお願いします。


338 : くすぐり好きの名無しさん :2021/05/09(日) 01:03:23 r4DVLYeg0
タイトル 歩美ちゃんの日記(名探偵コナン)

○月✕日 晴れ
今日も哀ちゃんがかわいかった。
休み時間にうしろから哀ちゃんの首をこちょこちょしたら読んでいた本を床におとした。やめなさいっていつもみたく哀ちゃんが言った。いつもクールな哀ちゃんだけど
もしかしてくすぐったがり屋さんなのかな?

○月✕日 くもり
哀ちゃんはやっぱりくすぐったがり屋さんだった。
体育が終わったあと二人一組でストレッチをしてた時にうしろからわきの下をこちょこちょした。
哀ちゃんはきゃあ、と大きな声を出した。
わきの下はすぐにぎゅっと閉めちゃったけど歩美は哀ちゃんのわきの下で指をむにゅむにゅしたらじたばたしながら笑ってた。
あとで怒られたけど楽しかったなあ。

○月✕日 くもりのち晴れ
哀ちゃんにビンタされた。
休み時間に歩美と四人のお友達で哀ちゃんを床におさえつけた。
みんなで哀ちゃんをこちょこちょした。
歩美はわきの下をこちょこちょした。
この前はたいそう着の上からだったけど今日は哀ちゃんはタンクトップだったから直せつわきの下をこちょこちょした。
他のお友達はお腹とか足とか太ももをこちょこちょしてた。
歩美は哀ちゃんのわきの下が好きなのでむにゅむにゅした。
哀ちゃんは泣きながら大笑いしてた。
やっぱり哀ちゃんはくすぐったがり屋さんだ。

○月✕日 雨
今日は雨だったから学校が終わったあとコナン君のおうちに遊びにいった。
おトイレをかりる時にらんお姉さんがソファーでケータイをさわってたから哀ちゃんとおんなじようにわきの下をこちょこちょした。
哀ちゃんとおんなじようにらんお姉さんはびっくりしてケータイをおとした。
歩美ちゃんったらいたずらしたわねー?って言われた。
らんお姉さんもくすぐったがり屋さんだって歩美にはわかった。

○月✕日 くもりのち雨

学校にわすれ物をして帰る時に自転車にのったらんお姉さんに会った。
せい服を着てたかららんお姉さんも学校から帰るところ
だったんだと思う。
じじょうを言ったら自転車のうしろにのっけてくれるらしい。
前で自転車をこいでるらんお姉さんのわきの下をこちょこちょしてみた。
あぁ、と言って急ブレーキした。
危ないからこちょこちょしたらダメじゃないと言われた。
丁度雨がふってきた。
自転車をこいでるらんお姉さんのわきの下をもう一回こちょこちょした。
体をくねくねしながら歩美ちゃーんって笑ってた。らんお姉さんも雨だからいそいでた。
わきの下はぎゅって閉じてたけど歩美の手はちっちゃいからわきの下の中でむにゅむにゅってこちょこちょした。
らんお姉さんはくねくねしながら大笑いしてた。
くすぐり弱いんだからぁ、って言ってた。
やっぱりらんお姉さんもくすぐったがり屋さんだった。

「明日は誰をこちょこちょしようかな〜♪」


339 : くすぐり好きの名無しさん :2021/05/09(日) 01:04:35 r4DVLYeg0
短いけど思いついたネタ。
ヴァルキリーはもう少しかかりそうです。


340 : くすぐり好きの名無しさん :2021/05/09(日) 15:15:05 dANzhKyA0
お手数をおかけました、タイトル感謝です


341 : くすぐり好きの名無しさん :2021/05/09(日) 18:18:27 w8ehh.ys0
ヴァルキリーは新キャラだから性格とかの把握にも時間かかりそうですよね
気長にお待ちしております。


342 : あさり :2021/05/13(木) 17:38:11 joeaAl9M0
>>290
折角書いたのに案が浮かばない( ᵕ̩̩ㅅᵕ̩̩ )
ひとまず保留で!


343 : あさり :2021/05/13(木) 17:52:04 joeaAl9M0
ティックル=アドベンチャー

シン・ヴァ=シー
今作の主人公。能力は普通。
役職は剣士。

リン・オーリン=ナージュ
今作のヒロイン。能力は低め。
役職は武道家。

アンリ・ハニー=ライム
シン達のギルドのリーダー。能力は高め。
役職は魔法使い。

ユイリ・ハニー=ライム
シン達のギルドのサブリーダー。能力は高め。
役職は精霊使い。


344 : くすぐり好きの名無しさん :2021/05/13(木) 19:55:23 RXuktvzE0
ファンタジー系だとくすぐりの塔シリーズが好きだったなぁ


345 : くすぐり好きの名無しさん :2021/05/30(日) 21:38:58 PlAWnqb.0
みんなの更新待ってます!


346 : くすぐり好きの名無しさん :2021/06/21(月) 20:59:01 D7rksZRk0
くすぐり小説の終わらせ方は

 ・くすぐられてる途中で終了
 ・くすぐられ終わったあとまで書く

どっちの方がいいのかな?
もちろん好みは人それぞれだろうけど


347 : サイコキャロン :2021/06/22(火) 17:41:56 dk/VV0sU0
堕ちる話だけ、筋書きができちゃったんだけど、
その前座をちゃんと書かないとインパクトないよなぁ


348 : くすぐり好きの名無しさん :2021/06/25(金) 02:06:50 tbXZLcL20
ヴァルキリーそろそろ読みたいな…


349 : くすぐり好きの名無しさん :2021/06/25(金) 18:16:51 IfVZSrkY0
もしかして今、女の子がくすぐられる小説は供給も需要も落ちてる?

ここの書き込みが減ってるのもそうだけど
pixivの閲覧数とか評価も全体では

男がくすぐられる>>>女がくすぐられる

ぐらいのイメージなんだが


350 : くすぐり好きの名無しさん :2021/06/26(土) 04:25:35 KImRT2qs0
× 女の子がくすぐられる小説が減ってる
〇 逆レイプやマゾM向けがメインストリームだから流入して相対的に減って見える

× 供給も需要も落ちてる
〇 需要がないから供給が増えない


351 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2021/06/26(土) 09:38:48 9GiiyWI60
一時期すごく過疎化していましたから、最近は小説の投稿もまた増えてきて嬉しいです

どうでもいい話ですけど最近バックストリート・ボーイズにはまっています…今更…


352 : くすぐり好きの名無しさん :2021/06/26(土) 21:22:38 mnl.9MU20
>>350
なるほど
pixivはくすぐりメインじゃなくても
くすぐりタグが入ってる場合はあるもんね


353 : くすぐり好きの名無しさん :2021/06/27(日) 15:11:50 jSovLWpY0
>>349 閲覧数とか見るけど女くすぐられる小説のほうが多い気はする
M向けとかでそっち方面も増えてるけど
あとはいいね!って評価していくのは女のほうが多いんだよね
女向けの小説とkは実態と評価がそのせいでずれやすくなるから編集も流行が読めなくて
厳しいって話聞いたことある

さすがに女くすぐり小説のほうが多いよ、ここが過疎ってきたのは確かだけど。
逆転するほどではないかなあ、女性向けだと甘々系のほうがなんだかんだ主流だし
M向けもあくまで一ジャンルでしかないかな一時期流行ってたけどさすがに最近廃れてきてる


354 : くすぐり好きの名無しさん :2021/06/27(日) 15:20:25 jSovLWpY0
>>349 あとは君が/Mも読むからじゃないかな
自分は/Mは苦手だから避けてるからあんまり数がないように見える
閲覧数と評価数も一部好きな人が繰り返し見てるのが多いしね
あんまり人気や評価とは関係ないよあれ。自分でやらせしてる人もいるし悲しいけど

結局ピクシブってすごい量あるから
自分が見てるものが一番多く見えるようにできてるからそれだけの話じゃないかな


355 : くすぐり好きの名無しさん :2021/06/27(日) 17:35:44 5XU7W3EM0
>>353 >>354
なるほど、女性の方が評価していくのは目からウロコだった
確かに自分は/Mも読むから、思い込みの部分は大きいかも

何だか気になってきたんで、実際にピクシブで調べてみようと思う
/M,/Fの構成比と、ハート数100以上作品の/M,/Fの構成比
条件はこんな感じで

 ・期間は2021年3月20日〜2021年6月20日の3か月分
 ・対象は「くすぐり」タグが付いてる作品
 ・言語は日本語限定

目視なんで多少ミスると思うけどw


356 : くすぐり好きの名無しさん :2021/06/27(日) 18:46:29 5XU7W3EM0
さっそく調べてみた
*/Fと*/F以外(*/M・ふたなり・*/FM両受け・アンケートのみなど)に分けて集計
ざっくりだから間違いはあると思うけどお許しを

 ①全体構成比
  ・母数………432
  ・*/F作品 …327(76%)
  ・*/F以外 …105(24%)

 ②ハート数100以上作品
  ・全体………52(①のうち12%)
  ・*/F作品 …20(①のうち6%)
  ・*/F以外 …32(①のうち30%)


357 : くすぐり好きの名無しさん :2021/06/27(日) 18:48:01 5XU7W3EM0
供給量は*/Fの方が圧倒的に多かったw
認識違いでホントに申し訳ないw
くすぐりタグ付き作品は、約4分の3が*/F作品だった

悲しいけど、*/Fの需要が少ないのは事実っぽい
ハート数100以上作品率はブッチ切りで*/Mの方が多い
評価するのは女性が多いという話だったんで、その辺の影響かもだけど

ただそんな中でも、*/Fでハート数100以上作品が存在してるのも事実
読者に刺さる何かがあるんだろうか?
これはこれで個人的に分析してみたいかも


以上、長々すみませんでした
個人的には気になった点が解消できてよかったけど、微妙にスレチになってしまったかも


358 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2021/06/27(日) 20:35:18 VlVQvlR60
そう言えば、こちらで書いた小説2つをpixivにも投稿したのですが、それぞれブックマーク数が37と16です
初投稿にしては多い方なのかなーって思ったり…
あと女性の方もブックマークされていたのでびっくりしました!


359 : くすぐり好きの名無しさん :2021/06/27(日) 23:12:14 YDksTjNQ0
いやいや、コミュニティを過疎らせるのは
こうした生産性のある考察や、不安や疑問を解消する為の話を否定した「生産性のない人間のご都合」なんよ

ツイッターもない時代の作者交流や実のある話し合いを「他でやれ」と叩き出した結果、
コミニュケーション能力や創造性に長けた人々を次々に追い詰め、誰も問題提起しない(笑)、創作も交流もない(笑)、平和(笑)で
文句言うだけで生産性のない人間だけがむなしくカウンター回す過疎した掲示板になったんだ


360 : くすぐり好きの名無しさん :2021/06/27(日) 23:36:23 YDksTjNQ0
あとpixivなどのコミュニティは所詮営利目的で
より良質な看板で集客する為にブクマやコメントを多く得た人気作を目立たせる仕様を組み込んでいる
(ちょっと前に追加された関連作品一覧とかが目に見えてわかりやすい例)
読み手が積極的に評価し反応する作品群を目立たせる構造が、相対的に同じカテゴリにある亜種の作品群を埋もれさせ
今回のような体感的な錯覚を生み出したり、閲覧数の相対的低下が書き手が流出する悪循環を生み出しがちなんよ

だから例えば角煮が閉鎖された時の難民受け入れ場所として新たに掲示板などが生まれる流れでも
ニッチジャンルにおけるコミュニティはツイッターやpixivではなく
こうした掲示板の方が生産性の面では最適解なのではとされる向きも出ていたね


361 : くすぐり好きの名無しさん :2021/06/29(火) 23:12:59 3RrSG5KY0
>>351
なんの曲が一番好き?


362 : くすぐり好きの名無しさん :2021/07/10(土) 09:49:10 DX3h3cvQ0
登場人物
【弘中綾香】テレ朝
1991年生まれ。テレ朝のエースでくすぐりは今回のメンバー最弱。ロリ顔で男性からは人気。弱点は全て。
【水卜麻美】日テレ
1987年生まれ。今回の最年長メンバー。非常に好感度の高いアナウンサー。ぽっちゃり体型だがくすぐりは弱い。脇腹が弱点
【新井恵理那】フリー
1989年生まれ。スタイル抜群のフリーアナウンサー。下半身の全てが弱点。
【岩田絵里奈】日テレ
1995年生まれ。アイドル顔負けのルックスを持つ美女。先輩の水卜麻美同様脇腹が弱点
【田中瞳】テレ東
1996年生まれ。メンバー最年少。まだ少女のようなあどけない顔つきが人気。脇の下はくすぐられると悶絶してしまう程弱い。

5人の人気女子アナウンサーが閉じ込められたのはくすぐり好きが集まる【くすぐりの館】だった。脱出するにはゲームに勝つしかない。しかし敗者に待ち受けているのは壮絶なくすぐり地獄。欲望まみれの男達が彼女達を待ち受ける。
というか設定


363 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2021/07/10(土) 15:55:26 C2pbTQnw0
>>361さん
The Callです!


364 : くすぐり好きの名無しさん :2021/07/10(土) 17:48:03 vL66DB0g0
>>362
面白そう


365 : くすぐり好きの名無しさん :2021/08/06(金) 01:24:19 qTa4xRpU0
ヴァル…


366 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2021/09/19(日) 21:35:59 KW1zUAjg0
今、また新しい小説を書いているのですが、なかなか進まなくて完成がいつになるやら…。
お蔵入りにだけはしたくないのですが…。


367 : くすぐり好きの名無しさん :2021/09/20(月) 22:21:46 Dx1KJAoY0
あんまり長く引っ張るとダレるからきちっと纏めるのオススメ。
FMスレの糞小説みたいにセリフと擬音語擬態語と笑い声だけで進行するのは禁物、男はキン持つ。


368 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2021/09/20(月) 23:23:47 lj/Zn8720
今まであげた小説はたった2つですが、実はいくつか没になったのもあるんですよね。
途中でモチベーションが下がってしまったものや、書いたけど自分で納得のいかない出来だったり…。
長くなりすぎない程度で書く事にします、アドバイスありがとうございます。


369 : <くすぐり処刑済み> :<くすぐり処刑済み>
<くすぐり処刑済み>


370 : くすぐり好きの名無しさん :2021/09/27(月) 14:55:20 dldqy9Q60
前に見たくすぐり小説のタイトル思い出せない


371 : くすぐり好きの名無しさん :2021/09/30(木) 14:30:04 SQltdHD60
【思い出と、因果】

これは、僕が小学校2年生のとき。
姉の友達、ノゾミさんをくすぐった日の思い出だ。

当時の姉は、中学1年生。
そんな姉には、仲のいい同級生の女子がふたりいた。

ロングヘアのノゾミさんと、ミディアムヘアのマリさん。
ふたりとも、とてもかわいくてやさしいお姉さんたちだった。

姉とノゾミさん、マリさんが僕の家で遊ぶときは、よく混ぜてもらったものだ。
性別が違うにもかかわらず、とてもかわいがってもらった。
すごく、ありがたいことだと思っている。


372 : くすぐり好きの名無しさん :2021/09/30(木) 14:30:43 SQltdHD60
……あれは、とある夏休みの日だ。

僕は姉に誘われ、ノゾミさん、マリさんと一緒にトランプをしていた。
ババ抜きで、3回負けたら罰ゲーム、というルールだった。

僕とノゾミさんとが交互に負け、2敗ずつで罰ゲームにリーチ。

でも、最後の勝負は僕が一番上がり。
ノゾミさんの手には、ジョーカーが残った。
罰ゲームは、ノゾミさんに決定だ。

「悔しい〜」

と頭を抱えるノゾミさんに向かい、姉が宣言する。


373 : くすぐり好きの名無しさん :2021/09/30(木) 14:31:28 SQltdHD60
「それじゃあ罰ゲームは、腋の下くすぐりの刑10秒ね!」

「えっ!?」

ノゾミさんの顔は、ギクッと引きつった。
そんなノゾミさんの腕に、姉とマリさんが両サイドから飛びつく。

「ちょ、ちょっと!?」

座っていたノゾミさんは反応できす、あっという間に姉とマリさんに、両脇を固められてしまった。

「は、離して!」

ノゾミさんは身をよじるけど、姉とマリさんの拘束は振りほどけない。


374 : くすぐり好きの名無しさん :2021/09/30(木) 14:32:08 SQltdHD60
そんな光景を僕は、目をパチクリしながら見ていると。

「オッケー! くすぐっちゃっていいよ!」

姉は、僕をそそのかしてきた。

「え……でも、何かかわいそうだし……やめとこうかな」

妙な恥ずかしさと照れくささを覚え、僕は断った。
すると今度は、マリさんがニヤッと笑う。

「あー、断るんだー? それならかわりに、私がキミをくすぐってあげようかなー? 時間無制限で!」

「うっ!?」


375 : くすぐり好きの名無しさん :2021/09/30(木) 14:33:24 SQltdHD60
マリさんの脅しに、僕をひるんだ。

僕は、くすぐられるのが大の苦手だ。
あのむずむずする、無理やり笑わされる感覚はとても耐えられない。

時間無制限くすぐりの恐怖に負けた僕は、仕方なくノゾミさんの後ろに回った。

「ごめん、ノゾミさん……10秒ですぐやめるから、ちょっとだけ我慢で」

僕は申し訳なく思いながら、ノゾミさんの腋の下に手を差し込む。
ノースリーブワンピースからむき出しになっている、きれいな腋の下に。
僕の指先が、ノゾミさんの腋の下に触れた瞬間だった。

「きゃっ……」


376 : くすぐり好きの名無しさん :2021/09/30(木) 14:34:06 SQltdHD60
ノゾミさんの身体が、ピクン! とふるえた。

僕の心臓は、ドクン! と跳ねた。
……ドキドキした。

「そこ、弱いの……やめて……」

ノゾミさんは後ろを振り向きながら、切ない声色で僕に訴えてくる。

ドクンドクンドクンドクン!

僕の心臓は、激しい音を立てながら跳ね続ける。
なぜかは、わからない。
けど、すごくドキドキする……。


377 : くすぐり好きの名無しさん :2021/09/30(木) 14:35:19 SQltdHD60
(……本当にくすぐっていいんだろうか?)

僕は迷った。

でも。
ここでノゾミさんをくすぐらないと、僕がそれ以上にくすぐられてしまう。
それだけは、とても耐えられそうになかった。

「ごめんなさい、ノゾミさん!」

保身に走る自分を情けなく思いながら、僕はノゾミさんの腋の下をくすぐった。
こちょこちょ、こちょこちょと、指を細かく動かしてくすぐる。

「ヒャーーー!」


378 : くすぐり好きの名無しさん :2021/09/30(木) 14:36:13 SQltdHD60
ビクビクッ! と、ノゾミさんの身体が跳ねたかと思うと。

「ヒヒヒヒヒ! ヒャーーーーーハハハハ!」

背中を丸めたノゾミさんは、引きつったような声で大笑いをはじめた。

「ヒャヒャヒャヒャ! ヒャヒャヒャヒャヒャ!」

ノゾミさんの甲高い笑い声は、部屋中に響き渡る。

「やめて! いやぁん! くしゅぐったいよーーーー!」

たまにノゾミさんの笑いに、甘く、舌ったらずなモノが混じる。
まるでちっちゃな子供みたいに、『お姉さん』なノゾミさんは笑い転げていた。


379 : くすぐり好きの名無しさん :2021/09/30(木) 14:37:01 SQltdHD60
「キャーーーーーーハハハハ! キャーーーー!」

笑い転げるノゾミさんの腋の下から、汗が染みだしていく。
僕の指に、ノゾミさんの腋汗が絡みつく。

「ヒャーーーーーー! ヒャーーーーーーー!」

ノゾミさんは天井に向かい、絶叫をはじめた。
僕に腋の下をくすぐられ、我慢できなくなっているノゾミさん。

「キャーハハハハハハ! ヒャーーハハハハハハ!」

……なぜかはわからないけど。
すごくドキドキした。


380 : くすぐり好きの名無しさん :2021/09/30(木) 14:37:42 SQltdHD60
「はい、おしまーい!」

姉の声で、僕は我に返った。

あっという間の10秒間だった。
何だか、すごく名残惜しかった。
でも、これ以上続けていたら、ノゾミさんが死んでしまうかもしれない。

……何よりも。
僕がおかしくなってしまうかもしれない。

僕は、ノゾミさんの腋の下をくすぐるのをやめた。
ノゾミさんの腋汗で、僕の指先はねっとりと湿っている。
またもドクンと、僕の心臓が跳ねた。


381 : くすぐり好きの名無しさん :2021/09/30(木) 14:38:26 SQltdHD60
「ヒィ……ヒィ……」

ノゾミさんは肩で息をしながら、ぐったりと横たわっている。

顔は真っ赤だ。
髪も乱れている。
よく見ると、ワンピースのスカートがめくれかかっていた。

……僕の心臓のドキドキは、いまだに止まらない。

(どうしてこんなに、ドキドキするんだろう……)

今まで感じたことがないような、鮮烈なドキドキ感。
理解不能な気持ちに、僕はただ、戸惑うことしかできなかった……。


382 : くすぐり好きの名無しさん :2021/09/30(木) 14:39:41 SQltdHD60
……以上は、僕が小学校2年生のとき。
姉の友達、ノゾミさんをくすぐった日の思い出だ。

……今はもう。
この日からは、10年の月日が流れたけれど。
このときのノゾミさんの笑い転げる姿や声は、脳に焼き付いて離れない。

特にくすぐる前に、ノゾミさんが訴えたひとこと。

『そこ弱いの……やめて……』

の声色は、今でもはっきりと思い出せるほどだ。
この体験は間違いなく、僕の性癖形成に影響したと思う。


383 : くすぐり好きの名無しさん :2021/09/30(木) 14:40:39 SQltdHD60
……それと、おそらく。
ノゾミさんの、性癖にも。

「……ん? 何ぼーっとしてるのかな?」

恋人の声で、僕は我に返った。
僕は頭をかきながら、恋人に答える。

「……初めてくすぐった日のことを、思い出してました」

くすぐりパートナーでもある、僕の大切な恋人。
今は僕の部屋で、ベッドに大の字で拘束されている女性。

……ノゾミさんに。


384 : くすぐり好きの名無しさん :2021/09/30(木) 14:41:56 SQltdHD60
「もう、思い出さないでよぉ! あれ、ホントに恥ずかしかったんだからね!」

ノゾミさんはぷっと、ほっぺたを膨らませる。

「これからもっと、恥ずかしくしてあげますよ」

言いながら僕は、ノゾミさんの敏感な部分に、そっと指を落とした。
キャミソールからむき出しになった、白く美しく、やわらかなボディパーツ。
ノゾミさんの弱点、腋の下に。

「きゃっ……」

指が触れた瞬間、ノゾミさんの身体がピクン! とふるえた。


385 : くすぐり好きの名無しさん :2021/09/30(木) 14:42:35 SQltdHD60
僕の心臓も、ドクン! と跳ねる。

……何回くすぐっても、ドキドキするけど。
今日は、特にドキドキする。

18歳になった僕に、ノゾミさんからのプレゼント。
記念すべき初めての、ノゾミさんとの拘束くすぐりプレイだから。

「そこ、弱いの……やめて……」

ノゾミさんは、潤んだ瞳を僕に向ける。
切ない声色の訴え。

……思い出と同じ、声色と訴えだった。


386 : くすぐり好きの名無しさん :2021/09/30(木) 14:43:11 SQltdHD60
僕の興奮がはじけた。
すかさず僕は、ノゾミさんの腋の下をくすぐりはじめる。
こちょこちょ、こちょこちょと、細かく、激しく。

「ヒャーーー! やめてーーーー! ヒャーーーーーハハハハハハ!」

一瞬で、ノゾミさんが笑い出した。

大人のお姉さん的な艶っぽさと、子供みたいなあどけなさ。
その両方がミックスされたような、ノゾミさんの笑い顔。

たまらなく、かわいい。

「ヒーヒヒヒヒヒ! キャーーーーーハハハハ!」


387 : くすぐり好きの名無しさん :2021/09/30(木) 14:44:52 SQltdHD60
「キャハハハ! も、もう10秒だよぉ! 10秒過ぎたからぁ!」

「10秒とか、子供のころの話じゃないですか。今のノゾミさんなら、まだまだがんばれますって」

「無理ぃぃ! いくつになっても我慢できないよぉ! ヒャヒャヒャヒャヒャヒャーーーー!」

不自由な身体をのたうち回らせ、ノゾミさんは笑い転げる。

「キャーーーーハハハハ! くちゅぐったいよーーー! ヒャハハハハハーーー!」

ノゾミさんの苦しそうな、けれども少しだけ楽しそうな悲鳴を、BGMにしながら。
僕はノゾミさんの腋の下を、やさしく、厳しく。
こちょこちょこちょ、こちょこちょこちょと、くすぐり続けるのだった。


388 : くすぐり好きの名無しさん :2021/09/30(木) 14:45:20 SQltdHD60
【完】


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


389 : くすぐり好きの名無しさん :2021/10/01(金) 04:48:49 Rly6oGog0
久しぶりの投稿ありがとうございます。
年下男子にくすぐられてしまうお姉さんシチュが素晴らしかったです。
せっかくくすぐりに弱い設定がある僕くんもハーレムでくすぐられる所が見てみたいですね!


390 : くすぐり好きの名無しさん :2021/10/06(水) 01:05:36 shXsqpL60
体験談風なのがまた良かったです。GJでした。


391 : くすぐり好きの名無しさん :2021/10/06(水) 01:08:42 shXsqpL60
ルビィは気怠げな声で言った。

「んじゃ、後はミナサンに任せます。お先でーす。」

使用人に支給されているカチューシャを乱暴に脱ぐと、ルビィは金色のショートカットを軽く手で梳かした。

かったりぃ、と首をポキポキ鳴らす小柄な少女に、先輩にあたる使用人が慌てて声を掛ける。

「ごめん、ルビィ。ちょっとだけでいいから残ってくれない?今日バタバタしててまだやる事が多くて。」

「えー。やだよ。アタシは帰る。もうあがる時間だもん。」

「あのねぇ……。アンタが普段からサボった分のつけもあるんだから、少しは手伝ってくれたってばちは当たらないわよ?」

「失礼な。アタシはやる事はしっかりやってますよーだ。」

舌を少し出し悪戯っぽくルビィは笑った。

「それにさ、今夜オジョー様とやらに呼ばれてんの。部屋に来いってさ。」

えっ、と使用人が焦ったようにルビィを見つめる。

「オジョー様のお呼びが掛かったとあっちゃあ無下には出来ないなぁ。アタシに何の用があるか知らないけど。」

「……そう。お嬢様に。それなら仕方ないわね。」

「んじゃ、おやすみ。」

「ねぇ、ルビィ。」

「何。まだなんかあんの。」

「アンタ、お嬢様のお相手は初めてよね。」

「お相手ってなんだよ。会うのも初めてだけど、それが何?」

「……いや。何でもないわ。おやすみなさい。」

使用人の心配そうな様子など気にも止めずルビィはその場を後にした。

ルビィは貧困街で生まれ育った孤児だった。
親の顔は勿論、兄弟がいるのかさえも知らない。
しかし天涯孤独という訳ではなかった。同じような境遇の子供達が大勢いたからだ。

瞳の色がルビーの宝石の様な赤だった為、いつしか仲間内からルビィと呼ばれるようになり、自らもそう名乗った。
彼女が魔法や学問を学ぶ機会になど恵まれる訳もなく、盗みなどの悪事に明け暮れていた。生きていく為には仕方がなかった。

そんな彼女だが、不運にもある日、いわゆる奴隷商人に捕まってしまう。
あれよあれよと奴隷オークションなる闇市場で売りに出され、とある貴族に奴隷として買われたのだった。

ルビィも年頃の女。それも気が強そうな吊り上がった目が印象的な美少女の類。
人に買われる理由なんて、想像に難くない。
どこの変態オヤジが自分を買ったのだ、どうせなら高価な金品を盗み出してさっさと逃げてやろう。当初ルビィはそう考えていた。

しかしいざ屋敷で働いてみると、至って普通の労働環境だった。住む込みで家賃が要らず食事付き。
休日があり給金もそれなりに良い、普通のメイドだ。
小生意気な性格も先輩の使用人達からは意外と気に入られていた。

盗みをして飢えを凌いでいた頃よりよっぽど人間らしい生活を送っている。
自分を買ったというこの屋敷のお嬢様とやらにはまだ直接会ってはいない。
ここで働き出してひと月程経っただろうか。ここでしばらくは世話になろうと彼女は考えていた。その日食べる物があるか分からない生活はもう懲り懲りだ。

夜も深くなり静まった自室にノックの音が鳴った。
はいはい、とルビィは扉を開く。、


392 : くすぐり好きの名無しさん :2021/10/06(水) 01:11:47 shXsqpL60
前に立っていた使用人の女性が無機質な表情と声で言った。

「聞いているだろうが、お嬢様がお呼びだ。準備は出来ているか。」

ルビィが見た事の無い使用人だった。
きっとお嬢様のお付きなのだろう、と彼女は予想した。

「準備ったって、何も用意してないよ。菓子折りでも持って行けって?」

「気構えの方だ。出来ているなら行くぞ。」

「気構えねぇ。そりゃ高貴でお偉いお方にところに行く訳ですもんねぇ。失礼しやした。」

「……。」

馬鹿にしたように言うルビィに特に返事は無く使用人はつかつかと歩き出す。

「今日仕事だったんだけど、格好はメイド服のままでいいの?なんなら正装に着替えましょうか。」

「……。」

またしても返事は無かった。

「なんだあいつ。」

ちっ、と大きく舌打ちをした後でルビィも後を追った。

ルビィの事など全く気に掛けない様子で使用人は歩を早める。
小柄な彼女は必死に屋敷の廊下を早歩きをしながら言った。

「ねぇ。お嬢様はなんでアタシなんかに会いたがってんの?」

「……。」

「……。そもそもなんでアタシみたいな孤児を使用人として雇ったの?メイドになら困ってなさそうだけど。」

「……。」

「あっそ。アタシとは口も聞きたくないって訳。べーっだ。」

全く会話に答えてくれない使用人を睨みつけこいつは何を考えているのか全く分からない、と不満そうにルビィは使用人の後をただただ歩いた。
広い屋敷の廊下をひたすら歩き、階段を何回か下った。

「着いたぞ。」

そうして辿り着いたのは、地下室の扉だった。


393 : くすぐり好きの名無しさん :2021/10/06(水) 01:12:47 shXsqpL60
「お嬢様の部屋って地下にあんの?良い趣味してんねぇ。」

鉄で出来た両開きの扉からは物々しい雰囲気を感じる。
口では減らず口を叩くルビィだが、明らかに戸惑う様子が見られた。

「中でお嬢様がお待ちだ。」

「えーっと、一応もう一回聞くけど、何故にそのお嬢様はアタシをここへ?」

当然返事は無い。
使用人は扉に手を翳した。

扉に魔法陣の様なものが浮かび上がる。

「失礼致します、お嬢様様。ヒスイでございます。例の者を連れて参りました。」

使用人が畏まって言った。

あの魔法陣で中と会話してるのか、とルビィは悟った。
あの扉じゃきっと普通に声を出しても聞こえない。

「つまり防音の部屋ってことか……。」

一体何をされるのかとルビィはますます不安になった。

「承知致しました。」

そう答えて使用人は扉を開いた。


「……あ。」

無意識に出た言葉だった。
部屋の奥に立っていたのは、黒のワンピースの女性。
肩辺りまで伸ばした銀髪に銀色の瞳。この屋敷の令嬢だ。

銀髪の女性は優しく笑むと、同じく優しい声で言った。

「まあ。やっぱり可愛い子ですね。こちらへいらしてもっとよくお顔を見せて下さい。」

ルビィの視線は、銀色の瞳から逃れられなかった。
まるで吸い込まれる様な感覚を覚えた。

「あれが……お嬢様……。」

頭の中が妙にふわふわする。
自分の意識とは別に、自分の脚ではないかのようにルビィはその部屋の中へと足を踏み入れた。

ガチャ、扉の閉まる重い音ではっ、と意識をはっきりさせた。
後ろを振り向くと既に外から使用人によって扉は閉ざされていた。

「あっ……。」

この状況にルビィは少しの焦りを覚える。

こんな地下室に呼び出されるなんて何事だろうかと警戒していたつもりだった。
にも関わらず、女性に呼ばれて抵抗も無くまんまと部屋に入ってしまった。

恐る恐る振り返る。


394 : くすぐり好きの名無しさん :2021/10/06(水) 01:13:49 shXsqpL60
「ご挨拶が遅れて申し訳ありません。クリスタル、と申します。こうしてお会い出来て嬉しいです。」

クリスタル、と名乗る女性はルビィの元へ寄ると笑顔で会釈しながら言った。貴族らしい気品溢れる動作だった。

「……どーも。ルビィです。」

ルビィもぎこちなく会釈を返した。

15歳の自分より若干年上だろうか、とルビィはクリスタルを見て予想した。
近くで見るとルビィより随分背が高かった。そして、驚くくらい綺麗な容姿をしていた。

銀色の瞳を見上げると、やはり何だか頭がぼーっとする様な感覚に陥った。

舐められてはいけないとでも言いたげにルビィは両頬をパン、と一回叩いた。

「それで?聞きたい事は山程あるけどさ。クリスタル様は何用でアタシをここに?こんな陰気臭い地下室なんかに呼んじゃってさ。」

警戒感から、語気を強めてルビィは言った。

「ふふふ。聞いていた以上にお転婆さんなんですね、ルビィ。そんなところも気に入りました。」

「……。」

下から上までねっとりと舐め回す様なクリスタルの視線に、ルビィは不快感を抱いた。

「順番に説明して差し上げます。貴方を買ったのは、一言で申しますと一目惚れです。」

「は?」

睨みつけた目が丸くなり思わず聞き返した。

「思い切り私の好みだったのです。その生意気そうで苛めたくなる顔と態度。小さな身体。」

「……何、言ってんの。」

「何故地下室へ呼び出したか。家族に秘め事を隠したいのは誰だって一緒ですよね?この部屋は私が特別に作らせたものです。秘密の場所。」

「……。」

女であるクリスタルが女である自分に一目惚れし、秘め事の為に地下室に呼び出した。
思考が追い付かない。

「こちょこちょ。」

「……っ……?」

「私とこちょこちょ遊びをしましょう、ルビィ。」

「……っ。」

クリスタルがこちょこちょ、と発した瞬間身体に感じた事の無い妙な悪寒が走った。

こちょこちょって、あのこちょこちょか。
ルビィはクリスタルの表情を伺う。
不敵な笑みを浮かべた彼女が冗談を言っているようには見えない。

「なにそれ気持ち悪い。それに説明になってないから。」

「そうでしょうか。私は貴方に一目惚れしたから、地下室でくすぐりたい。簡潔な説明だと思いますが。」

バカらしい、とルビィは呆れて笑う。
人を呼び出した理由も、こんな地下室を作る理由もくすぐる為だなんて馬鹿らし過ぎる。
防音仕様の地下室に連れられたのだから、てっきり慰み者として惨い拷問でもされるのかと思ったぐらいだ。

「くすぐられるのはお嫌いですか?」

「さあね。でも今すぐ帰るって言ったら?クビにでもする?」

はっ、と挑発するようにルビィが笑った。

「……。」

クリスタルはじっとルビィの目を見つめる。

「……くっ、……またっ……。」

頭がぼーっとする感覚が再びルビィを襲った。

「そんな筈はありません。だってほら、ご自分でそこのベッドへ横になるのですから。」

「……はぁ……!?なに、これ……。」

ルビィの意思とは別に、足が勝手に歩き出す。
部屋の隅にあるベッドに向かって。

「ふふふ。さぁ、参りましょう。」

クリスタルはルビィの腰にそっと手を添え並んで歩いた。


395 : くすぐり好きの名無しさん :2021/10/06(水) 01:14:36 shXsqpL60
クリスタルの言ったような状況になった。
ルビィはベッドに進み、横になったのだ。自ら進んで。

一体これはどういう事なのか。魔法の類なら彼女には何の知識も無い。

「っ……!」

膝辺りに跨がり見下ろすクリスタルをきっ、と睨みつけた。

「栄養をつけていただく為にひと月待ちましたが、やっぱりまだ細いですね。」

そう言って、クリスタルはルビィのウエストを両手を抑えるように触れた。

「ひゃあぁっ」

ルビィは甲高い声を上げながら慌ててウエストにあてがわれた手を退ける。

「ふふふ。これだけでくすぐったいんですか?先が思いやられますね。」

「う、うるさい!触られるのが嫌なだけ!」

「そんな筈はありません。両手は大きく上に伸ばしたまま動かしません。まるで触って下さいと言わんばかりに。ほら。」

「うそ、でしょ……!?」

ルビィは両手を伸ばしXのような態勢になった。
腕に力を込められず全く自由が効かない。
疑う余地は無く何かしらの魔法だった。

「ちょ、ちょっとタンマ!ま、まさかこのまま……!」

「無論、そのまさかです。」

両方の脇腹に添えられた細い指が、細かく蠢き出した。

「ちょ、くぅっ、ふふふふっ、くくくっ。」

まさか本気でくすぐってくるなんて、と驚いた。
脇腹から広がる刺激。笑いの衝動を堪える為ルビィは唇を強く噛み締めた。
笑ってしまったら相手の思い通りになる気がして癪だったから。

こしょこしょとメイド服越しに10本の指先から伝わる刺激。


「んうぅ、くくくくっ。」

くすぐられるのは子供の頃以来だが、これくらいなら我慢出来ない事もない。

クリスタルは嗜虐的な表情を浮かべこちらを見ている。
好きなだけやってろ、と内心思った。

「笑った顔を見られたくはありませんか?」

「ひゃ、んっ、くくくっ、べつ、に笑え、ないしっ、こんな、のっ。」

「そうですか。是非見てみたいですねえ。」

クリスタルはルビィの耳元へと顔を近づける。
口角がニヤリと歪んだ。

「こちょこちょこちょこちょ。」

「……っ!?」

身体に走った悪寒。

「ふひゃははははっ!」

吹き出すように笑い声を上げたのはその直後だった。

「にゃ、にゃんでぇひゃははははっ!」

脇腹から狂ったような刺激が送られた。
クリスタルの指先動きに変化は無くこしょこしょとくすぐっているだけだ。


396 : くすぐり好きの名無しさん :2021/10/06(水) 01:15:22 shXsqpL60
「ふひゃははははっ!」

腕を降ろそうとするが全く言う事を聞かない。

「あら。こんなに早く笑ってくれるんですね。」

クリスタルは指先に絶妙な力を込め、グニグニと脇腹を揉む動作をした。

「ぎゃぁはっはっはっはっ!」

堪らずルビィは大口を開き笑い出す。

「あらあら。女の子がそんなに奥歯を剥き出しにして笑ってしまっていいんですか?」

耳元で囁くような甘い声は心からから愉しんでいるようだった。

「き、ぎづいぃひっひっひっ!ぞれ、きつっいぃひっひっひっひっ!」

脇腹の奥の神経に響かせるような刺激はルビィには堪らなかった。
ぐにゃりぐにゃりと形が変わる度笑いが溢れ出る感覚だった。

「こちょこちょこちょこちょ。」

「はひゃぁぁっ!?はっーはははははっ!」

「こちょこちょこちょこちょ。」

「あああぁーっ!!」

「ほぉら、お腹がもみもみされてますよ〜?こちょこちょこちょこちょ〜。」

「あぎゃははははははっ!」

「こちょこちょこちょこちょこちょこちょ〜。」

「ぞれぇ、いわないっれぇぇ!」

どういう訳か、クリスタルがこちょこちょ、と囁く度にくすぐりに敏感になった。
催眠魔法に長けている彼女が得意な魔法の一つだった。
当然身を持ってしてそれを受けているルビィもその事に気付く。

「ぎゃっははははっ!」

がら空きの腋の下へのくすぐりも堪らなかった。
胸の横、肋骨辺りを4本の指先でグリグリされ、ルビィは更に笑い悶える。

「だめぇぇっ、あひゃひゃひゃひゃっ。」

程良く力が入った指使いは決して痛みを与えずくすぐったい、という刺激のみ与える。クリスタルのくすぐりは洗練されていた。
肋骨全体をコリコリと両手の指先で包むようなくすぐりや、時折親指のみでグリグリとツボを抑え込んではメイド服越しに皮膚に沈ませる。

「こちょこちょこちょこちょ……。」

無論耳元で囁くのも忘れない。
甘い声がルビィの脳みそを蕩けさせるような錯覚に陥らせる。

「こちょこちょこちょこちょ。」

「わき、がっ、わきぃっははははは!」

メイド服の袖を捲り上げ、直に腋をくすぐる。

「わきはぁぁっははははは!」

腋の表面。腋窩をクリスタルの爪の先が襲う。
カリカリと生き物の様に這い回る。

「汗をたーくさんかいた腋をこちょこちょされてくすぐったいですかぁ?ほぉら、こちょこちょこちょこちょ〜。」

「わきはだめにゃのぉぉぉっ!わきゃはっはっはっはっ!」

「腋をこちょこちょされるのが弱いんですね。こちょこちょされるのが、弱いんですね。こちょこちょされるのが……。」

「こちょこちょ、って、いわないれぇ!」

舐め回す様な声色でクリスタルは囁く。

「こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ……。」

「があぁっはっはっはっはっ!」

腋の皺一つひとつを丁寧になぞるように指をしばらく遊ばせた。

無駄だと理解していても、自由の効く足をバタバタと動かし必死に暴れてしまう。
ゲラゲラと笑い狂った顔は既に涙と涎塗れになっていた。


397 : くすぐり好きの名無しさん :2021/10/06(水) 01:18:37 shXsqpL60
一方クリスタルは、そんなルビィを恍惚とした表情で眺めていた。

クリスタルは、根っからのくすぐり狂だ。
人をくすぐり、意思とは関係無く笑わせる征服感にのみ快樂を見出す。
それが異端な事だとは理解している。

それでも止められないのだ。自分の指で今まさに狂おうとしている少女を眺め今一度感じた。

一頻り腋の鍵盤での演奏を愉しんだクリスタルは手を止めた。

「はぁっ……はぁっ……。」

刺激が止んだ後にも暫く失った酸素を求めるように必死に呼吸を繰り返した。

「……はぁ……はぁ……はぁ……。」

未だに身体中をむず痒い感覚が電流の様に流れる。 

あんなに笑った、否笑わせられたのは生まれて初めてだ。幼い頃に経験したじゃれ合いの延長ではなく、本物のくすぐりがこれ程までに苦しいものだとは思わなかった。

「さぁ。次は貴方の一番弱いところをくすぐって差し上げましょう。」

「……はぁ?」

馬乗りになっていたクリスタルはその場から退いた。ルビィの足元へ移動すると、履いていたニーソックスを脱がす。一日中ソックスに覆われていたせいか随分と足は蒸れていた。

「貴方の一番の弱点は足の裏。そうですよね?ルビィ。」

「良い加減にしてよ、このド変態……足の裏なんて触られた事ないから弱点かどうかなんて知らないし……。」

息も絶え絶えにルビィが返す。


398 : くすぐり好きの名無しさん :2021/10/06(水) 01:19:20 shXsqpL60
「そんな筈はありません。私の催眠に掛からない者はおりませんので。貴方の足はもう抵抗出来ません。ほら。」

「……っ!またっ……!」

両腕と同じくルビィの下半身は自分で意思で動かす事が出来なくなった。
彼女は咄嗟に理解した。
この後起こるであろう身体の異変を。

「貴方の足の裏は……歩くだけでくすぐったい程くすぐりに弱いのです。この小さくて、赤ちゃんの様にすべすべで、よく蒸れた足の裏は、息を吹き掛けるだけで飛び上がるくらいに……。」

「い、嫌っ、嫌だそんなっ……!」

「そんな可愛いあんよを、よぉく動く私の指が……今からこちょこちょしちゃいますよぉ?」

子供をあやす様な口調でニヤ、と笑みを浮かべる銀色の瞳にルビィは恐怖した。

「ああぁぁっ……!や、やめてっ、あやまるからっ。」

まだ何も触れていないルビィの足の裏にゾワゾワとした悪寒が駆け巡る。

「あっ、あっ、あぁぁ!あしぃっ!」

クリスタルの指が足裏全体を優しく撫で始めた。

「あぎゃあぁぁぁっ!」

雷に打たれかの様なショックがルビィの身体に走った。

「ぎゃあっはっはっはっはっ!」

こしょこしょ、こしょこしょと足裏の薄い皮膚で指先が蠢く。

「こちょこちょこちょこちょ……。」 

「ぎゃははははっ!く、くすぐっ、たっはははは!」

ふっくらとした足の指の付け根辺りをカリカリと音を立ててくすぐられる。

「ああぁぁぁっ!ああああーっ!」

「こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ。」

「あーっはははは!」

首筋に血管が浮き出るルビィは大笑いした。

極限にまで高まった足裏の感度。

くすぐったい、という認識だけが脳内に広がる。

「可愛い足の裏……食べちゃいたい……。」

「ぎゃははははは!もっ、だめっ、あーっ!」

クリスタルの指はこしょこしょとよく動いた。土踏まずに爪を立て乱暴にガリガリされるくすぐりは本気で辛かった。
汗ばんだルビィの足裏を縦横無尽にクリスタルの細い指がくすぐる。

「こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ……。」

「あぎぁぁゃっはははは!」

「こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ……。」

こちょこちょ、と囁く度にくすぐりの感度が上がるクリスタルの催眠魔法。
その効力はまだまだ上限を感じさせない。
彼女が囁く度にルビィの足裏は敏感になっていく。

「こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ……。」

「あじがぁぁ!あじがごわれるぅ!」

ルビィの意識が途切れかかろうとした頃。

鉄の扉に魔法陣が浮かび上がった。

女性の声が地下室に鳴った。


399 : くすぐり好きの名無しさん :2021/10/06(水) 01:19:57 shXsqpL60
『失礼致します、お嬢様。』

夢中になってくすぐっていたクリスタルは手を止め、不服そうに扉の方を眺めた。

「……もう時間ですか?良いところなんですが。」

『はい。これ以上は公爵様達に不審がられるかと。』

「少しくらい部屋を空けていたくらいで不審も何も無いでしょう。私にだって自由はある筈です。」

『以前もそう仰っていましたが、夜中にお嬢様が消えたと屋敷中大騒ぎにになったのはつい最近のことです。どうかご理解を。』

「……。」

クリスタルはルビィを一瞥した。

「……はひっ、はひっ……。」

目には大粒の涙。口元にはだらしなく垂れた涎。
長時間のくすぐりに今にも死にそうだ。

ルビィへのくすぐり責め。それは癖になるくらいクリスタルにとって快感だった。
指先に残るルビィの足裏の柔らかい感触。
名残惜しそうに拳をギュッと握り締めた。

「分かりました。今日はここまでにしましょう。」

『承知致しました。ではその者は私が部屋まで運びましょう。』

「いえ、浴室で結構です。」

『……は?』

「随分汗をかかれたみたいです。あぁ、可哀想に。このままでは風邪を引いてしまう。」

『……お嬢様?』

「私が綺麗に汗を流して差上げます。使用人と湯浴みをするくらい別に変な事ではないでしょう。」

『……。』

何か言いたげな沈黙の後、扉が開いた。

ルビィの夜は長そうだ。


400 : くすぐり好きの名無しさん :2021/10/14(木) 10:54:21 QF3VpvJc0
生意気女子メイドそそりますね
素晴らしかったです


401 : くすぐり好きの名無しさん :2021/10/16(土) 00:01:30 YiUdmMAI0
題材が思いついても名前が思いつかない


402 : くすぐり好きの名無しさん :2021/11/23(火) 16:43:18 73O7r4IY0
AIのべりすとに書かせたやつ。
ちょこちょこ添削してるがくすぐりシーンからはほぼAIが書いた。

重桜駆逐艦のKAN-SEN花月は指揮官の秘書艦である。
ある日、執務室を整理していると見てはいけないものを発見してしまう。
「こ、これは…!?」
【JK悶絶くすぐり地獄】誰がどう見てもマニアックなエロ本だった。
「ま、まぁ指揮官さんも男性ですし…こういう本を持っていても…でも…」
しかくすぐり地獄という妖しい言葉が気になって仕方ない花月。
「まだお帰りにならないはず…」
時間を確認すると興味を抑え切れず、恐る恐る表紙を捲る。
「す、少しだけ…」
その様子を隠された監視カメラで指揮官に見られているとも知らずに…
物語の導入はそこそこに女の子が誘拐され数人の男性にくすぐられ始めた。
きゃははははは…やめて…助けて…あはははははははっ…
ベッドに縛り付けられた女の子に4人の男性が寄ってたかって容赦なくくすぐり回している。
「………」
ページを進めるごとにくすぐり責めはエスカレートしていく。
裸にされた女の子の身体中を舐め回しながらくすぐりまくる男達。
ひゃははははははっ…許して許して…いやぁぁん…死んじゃう…
こんなにくすぐられるのはどんな感じなんだろうか、もし自分がこんなことをされたらどうなってしまうのか…
性に疎い花月はその内容に鼻息を荒くし、心臓がドキドキして止まらないほど魅入ってしまっている。
無意識の内に股間に手が伸び…

しかし、そのときだった。
いきなりガチャリと執務室の扉が開いた。
「ただいま」
「へっ…?あっ…なんでっ…!?おかええぇ!?」
まだ帰って来るには早すぎる指揮官の不意打ちに花月は淫らな空想から現実へと一気に引き戻され混乱した。
「何をしているのかな?その本を見てしまったのか?」
「ち、違うんですっ!これはたまたまお掃除をしていたら…その…」
慌てて取り繕う花月を指揮官は不気味な笑みを浮かべながら問い詰める。
「秘書艦とはいえ指揮官の私物を勝手に漁ってはいけないな。」
「申し訳ありませんっ…!そんなつもりはなかったんです!で、でもこういう本を執務室に持ち込むのもどうかと…」
「僕が悪いと?休憩時間に一人でこっそり楽しむだけなのに?」
「いやその…それはそれでいいんですけど…あんまりエッチなものは…」
モゴモゴと言い訳する花月を口では責めながらもあまり怒っているようには見えない。
「ところでそれを読んでどう思った?」
なぜかいきなり話を切り替える指揮官。
「指揮官さんも男性ですし…私はその、気にしませんので…」
「そういうことを聞いてるんじゃないんだよ。」
「この本の内容を読んでどう思ったかと聞いてるの」
「表紙しか見てませんので分かりません…」
監視カメラで見られていたとも知らずに羞恥心からシラをきる花月。
「本当に?中身読んだでしょ?」
全部分かってるくせに意地悪く追求していく。
「ほ、本当です…読んでません。」
「じゃあこれは?」
おもむろに指揮官がスマホを取り出して動画を再生する。
その動画には花月が本を見つけてから食い入るように本を読み耽っている様子まで全てがバッチリと記録されていた。
「僕は用心深いからね。執務室には防犯用の監視カメラを付けているんだよ。しかし、まさかこんなものが撮れるとはねぇ?」
「うぅ…こ、これはそのぉ…」
ぐぅの音も出ないを証拠を突きつけられ返す言葉もなく、自分の恥ずかしい姿に顔を真っ赤にしながら涙目の花月。
「嘘ついた上に仕事中にこんなことする花月は本当に悪い子だなぁ」
「ひっく…ひんっ…ごめんなさいぃ…」
ついにぼろぼろと涙を流して泣きながら謝る花月に向かって指揮官が一言。
「お仕置きが必要だな」
全てはこのために指揮官が仕組んだ罠だったのだ。

そして、お仕置き部屋に連れて行かれた花月は…
「きゃーはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!や、やめてくださいぃぃ!あはははははははははっ!!」
ベッドにX字磔され無数のマジックハンドでくすぐられていた。
あの本の女の子と同じように。
「本当はこういうの期待してたんだろう。」
「そんなわけないじゃないですかぁ!ひゃははっ!」
指揮官が用意したのは普通のくすぐりマシーンではなく、くすぐられる側の反応を学習し弱点を正確に見抜いて責め立てる高性能な機械だった。
「くすぐり本読みながらオナニーしてたくせに。めちゃくちゃにくすぐりまくってやるから覚悟しろ。」
「やめてぇっへへへ!!ぎゃははははははははっ!苦しいぃー死んじゃいますうぅ〜!!!」
指揮官は花月の服を脱がし下着だけの姿にする。
まだ幼さが残る可愛らしいデザインのブラジャーに包まれた胸を揉みながら指揮官が言う。
「この程度で死ぬか!お前はくすぐられて喜ぶドMだろうが!」
「いやぁはははははははっ!?許してくださいぃぃー!うひゃははははははははははははははははっ!」
指揮官はくすぐりマシーンの出力を上げた!マジックハンドのスピードがアップする。
「いやああああっははははははは!!キツいキツいぃ!ほんとにダメェ!」
「ほら、気持ちいいんだろ?正直になれ。どうなんだ?」
「そんなことないですぅぅぅ!!うわははははははは!あーっはっはっはっはっ!」
「強情だな!この淫乱ピンクは!認めろ!変態マゾピンク!」
指揮官はさらにくすぐりマシーンのパワーを上げる。
「ああああああははははははははは!!!もう無理ぃぃぃぃぃぃぃ!!」


403 : くすぐり好きの名無しさん :2021/11/23(火) 16:44:17 73O7r4IY0
花月の全身を徹底的にくすぐりまくるマジックハンド。
その中でも足の裏へのくすぐりは特に熾烈であった。
指揮官は足の裏フェチだったのだ。そして花月の一番弱い部分も足の裏。
「きゃーはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!足の裏そんなにコチョコチョしちゃダメダメダメぇぇ!」
「どうだ足の裏は効くだろ?お前の弱いとこ全部分かってるんだよ。」
指揮官はニヤリと笑うとさらにマジックハンドを追加で3つ呼び出した。
「ほんとにダメですぅぅ!きゃははははははっ!!頭おかしくなりますぅぅ!?」
3つのマジックハンドが足の指の付け根から土踏まずまで一気に駆け上がる。あまりの刺激に花月は目を見開いて絶叫した。
「ひゃははははは!!足の裏こわれりゅぅうう!きゃぁぁぁーっははははは!!!」
「ほら、気持ちいいんだろ?認めるんだ!足の裏をくすぐり回されて喜んでますって言え!」
指揮官が叫ぶと同時にマジックハンドが一斉に花月の足の裏を蹂躙する。足の裏の神経という神経全てを余すことなくくすぐる。
そして、ついにその時が訪れた。
「ひゃははははっ!はいぃぃ!!あしうらぁ!んふぅ……は、は、」
「気持ちいいっですぅぅ!!!」
「よし。やっと認めたな。じゃあお仕置きはこれからだ。」
「はぁぁ……えぇ?」
指揮官の言葉に戸惑う花月だったが、すぐに自分の言った言葉の意味を理解する。
「くすぐりマシーン最大出力!マジックハンド全稼働!淫乱ピンクをくすぐってくすぐってくすぐりまくれ!」
指揮官の命令により全てのマジックハンドが今までの比ではないほど激しく動き出した。
足の裏はもちろん腋の下、脇腹、首筋、お尻などあらゆるところをくすぐり回す。
「きゃーはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!いやぁーっははは!!死ぬ死ぬ死んじゃうぅぅ!!」
指揮官は目の前で笑い悶える美少女の姿を舐めるように見つめていた。
「どうだ!くすぐったいか淫乱ピンク!」
「はいっぃひゃーっはは!!あたまバカになりゅぅぅ!!」
「もっと笑え!悶えろ!苦しめ!くすぐりで狂わせてやる!お前みたいな変態マゾにはそれが似合いだ!」
指揮官はくすぐりマシーンの出力をさらに上げる。花月の身体中から汗が吹き出す。
「いやぁーはっはっはっは!苦しいぃぃ!死んじゃうぅぅ!!きゃははははは!」
「こんなんで死ねるか!まだまだいくぞ!」
指揮官はさらにくすぐりマシーンのパワーを上げた。さらに追加で4本のマジックハンドを呼び出す。
「きゃーはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!死ぬぅ!ホントに死ぬぅ!もう許してぇぇ!」
「だめだ!許さん!お前は俺のものだ!」
指揮官はそう言うとマジックハンドたちに指示を出した。
「腋の下を集中的にくすぐれ!足の裏は徹底的にコチョコチョ責めだ!」
指揮官の指示に従い、マジックハンドたちは足の裏と腋の下に群がり思いっきりくすぐり始めた。
「きゃーはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!あはははは!死ぬぅぅ!あーっはっはっはっはっはっ!」
「これで終わりだと思うなよ。」
指揮官はマジックハンドたちに追加の命令を出す。
「胸を揉みながらくすぐりまくれ!乳首を摘まんでも構わん!」
指揮官の命令でマジックハンドたちが花月の控えめなバストをくすぐり始める。
「きゃーはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!どこ触ってるんですかぁー!ダメですぅぅう!」
「くすぐられて感じるド変態め!」
マジックハンドによる愛撫により徐々にピンク色の突起物が現れる。それを見つけると、マジックハンドたちはその部分を重点的に攻めはじめた。
「ダメぇぇぇ!そんなことしちゃらめれすぅぅ!ひゃははは!きゃははは!そこぉおお!!」
マジックハンドに敏感な場所を同時にくすぐられ花月が絶叫する。そして、 ビクンッ 花月が絶頂を迎える。しかしマジックハンドのくすぐり責めは止まらない。そのまま花月の全身に電撃が走ったかのような快感が襲い掛かった。
「イっちゃたぁぁあああ!!もうらめぇええ!!んひゃははは!!」
花月がまた盛大に達する。それでもマジックハンドたちのくすぐりは終わらなかった。
「まだだ!あと100回イカせろ!」
指揮官の命令を受け、さらにマジックハンドの数を増やしてくすぐり責めを続行する。
「ひゃはは!無理無理無理ぃぃ!いやぁーはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!」
それから夜が明けるまで、花月の笑い声が部屋中に響き渡っていた。[つづく]
第1話:敗北宣言 セイレーンが拠点とする要塞にて指揮官は部下の報告書に目を通していた。そこに通信が入る。
ピコン♪ 指揮官の耳に機械音が響く。
【報告】『淫乱ピンクをくすぐって3日が経過』
機械音声が流れると同時にモニターに現在の映像が映し出された。


404 : 11 :2021/12/04(土) 01:19:07 uw/pYXqQ0
こんばんわ。
半年程ダラダラと書き溜めていたものが完成したので
投稿させていただきます。
ただ強気な女の子をくすぐりで情けなくお漏らしさせたかっただけの小説です。
よかったら読んでみてください。


405 : 11 :2021/12/04(土) 01:20:29 uw/pYXqQ0
秘密結社Smile servant。略してSsは奴隷売買をメインで扱う非合法ビジネスの会社だ。
主な商材はくすぐり奴隷。くすぐりで精神を完全に屈服させられた奴隷を作り、それを販売しており
特に若い女はくすぐりマニアの資産家から高値で取引されている。
つまり今日も世界中から人身売買で取引された女達が、くすぐり調教師によるハードなくすぐり調教にてくすぐり奴隷にさせられているのだ。


406 : 11 :2021/12/04(土) 01:21:51 uw/pYXqQ0
「げ、みさおちゃん。」

smile servantは世界に幾つもの調教場を持っている。
そしてSsくすぐり調教師の月野操は、日本支部の仕事を急遽変更し、海外にある

Ss最大の調教専用ビルにやって来ていた。

日本人離れした八頭身でスラット高い身長と、それに引けを取らないスリーサイズ群。
金髪のロングヘアーをハーフアップで綺麗にまとめた姿は、雑誌のモデルか、
外資系企業の美人社長秘書にしか見えず、まさか誰も裏稼業、それもSs
指折りのくすぐり調教師とは思わないだろう。

「ふふ。フィオ、久しぶりだね。」

「っけ。アタシちゃんは死ぬまでみさおちゃんの顔見たくなかったけどね。」

苦虫を噛むような顔で、『フィオ=ロマチネ』は憎まれ口を叩いた。
赤いショートヘアで、猫のようなつり目が特徴のくすぐり調教師だ。
フィオは後輩なのだが、勝ち気な性格で、口が悪い。奴隷を徹底的に嬲る女王的な責めが得意だ。
そんな彼女はいつもこのような口調で突っかかってくる。
操にとって慣れた光景だ。
そんな姿が可愛くて可愛くて仕方がない。

「ふふ。そうなの。私は会いたかったけど。
 君を腋こちょで責め倒しておしっこ沢山出させてあげたのに。
 忘れちゃったのは悲しいなぁ。」

「や、止めろ! 思い出したくねぇ!!」

「ふふ、冗談だよ。今の君に会えるのが楽しみで仕方なかったのさ。」

ブンブンと首を振るフィオの頭を優しく撫でる。
今でこそくすぐり調教師としてSsの中でも指折りの実力を持つ彼女は、
かつてくすぐり奴隷としてここで調教された過去を持つ。そしてその担当者が操だった。
こんな風にトラウマを植え付けられた本人の前で粋がる姿は、操にとって可愛くて可愛くて
仕方がなかった。
最も、当の本人は身体に触れられるだけで決死の表情なのだが。


407 : 11 :2021/12/04(土) 01:23:21 uw/pYXqQ0
「まぁまぁ操さまぁ。フィオさまが嫌がってらっしゃいますわ。」

「ふふ。やぁミルア。」

「ば、バカヤローミル公。
 まるであたしちゃんがイジメられてるみたいな言い方するなよな!」

ミルア=ミーティアは操の背後から声をかけてきた。
ゆるくウェーブのかかった金にピンクのメッシュを入れたお姫様のような髪型と
天使のように優しい瞳。誰しもを癒やす笑顔が特徴の彼女もくすぐり調教師だ。
今日はメイド服のようなデザインのスケスケシースルを着ており、
溢れんばかりのHカップ乳が嫌でも目に付く。
操は思わずその膨らみを突っついた。


「やぁん、操さまのエッチ〜。」

「ふふ。フィオも可愛いけど、君も引けを取らないね。
 どうだろう。私と結婚しないかい?」

「もぅ、操さまったら。
 わたくしをくすぐり奴隷にしていただけるのでしたら考えますわ〜。」

ミルアは目の色を輝かせながら『ご主人様誓約書』なる紙を手渡した。
Ssには数多くのくすぐり調教師が存在するが、彼女は世にも珍しいくすぐられ願望の強い
ドM基質の調教師なのだ。
因みにご主人誓約書の第一項には、こう書かれている。
マスターはいかなる時も奴隷を人間扱いすることなく、褒美の時は徹底してくすぐり、
お仕置きする際には拷問のようなくすぐりをしなければならない。
普通こういう書類は奴隷にサインさせるものではないのだろうか。
少々変わった少女だが、操にとっては可愛い後輩の一人だ。


408 : 11 :2021/12/04(土) 01:24:09 uw/pYXqQ0
「くすぐり奴隷は間に合ってるなあ。」

「あらぁ〜。それは残念ですわぁ〜。」

「ちょ、ミル公。茶番はいいから資料渡してくれよ。」

ミルアは渋々と紙を引っ込めると、数枚にまとめられた資料を手渡した。
三人が静かに資料をめくる音だけが聞こえる。
その紙をペラペラとめくる度に操は思う。そう、気の毒に。
Ssの中でも特に非道な3人が相手なのだ。
今日の獲物は地獄を見ることになるのだろうと。


409 : 11 :2021/12/04(土) 01:25:16 uw/pYXqQ0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ご機嫌いかが、レアリーさん?」

操は部屋の真ん中でギロチンに拘束された女に声をかけた。
黒く長い髪の女で、後ろをハーフアップで括り、なお余る前髪で左に流し、左目を隠している。
また唯一視線を送ってくる眼光は鋭く、とても女性とは思えない程威圧感を感じる。
控えめに言って綺麗という単語が似合い、大げさに言って冷淡で凛とした女性を目の前に、
操は思わずにやけてしまった。これは気の強い女である。

「ーー答えることはなにもない。」

その名を口にした瞬間、女は顔を視線を背ける。
どうやら資料通りらしい。Ssの身辺調査も大したものだ。
レアリーのわかりやすく素直な態度に操は口元を緩ませる。
そんな態度、嗜虐心をくすぐるだけなのだから。


410 : 11 :2021/12/04(土) 01:26:29 uw/pYXqQ0
「っっひ!? なにを?」

「あぁ。動けませんよね。こんな状態でくすぐられるってとっても苦しいですよね。」


操の送った合図を受け、ミルアが尻を撫で回した。
ギロチンで視界を遮られて、唐突に死角をくすぐられたレアリーは身体をもじもじと動かすも、
拘束具が動きを妨害し、そのくすぐったさからは逃れられない。
視界の外から送られてくるその刺激に、レアリーは歯を食いしばって我慢している。
可愛い。このまま質問を続ける。

「レアリー・ウォンさん、アジア系アメリカ人で、元アメリカ陸軍出身の27歳
 10代から数多くの戦場を渡り歩き、その後殺し屋に転職。
 裏社会ではブラッドウルフの通り名で大活躍だって。今の君、とてもそんな風に見えないな。」

「っっんん! し、尻を、撫でるの、止めさせろ、っひ!!」

「ふふ。ヒットマンなにのお尻が苦手なんだね。
 悪いけど今日は手加減抜きだよ。なにせウチのボスの命を狙った殺し屋だからね。
 ボスが言ってたよ、徹底的に嬲り倒せって。」

「っくあははふふ!
 こんな変態的な行為で奴隷を売りさばく組織だはあん!!
 とっとと無くなった方が世のためというものほぉん!!」

「あぁ。くすぐったいですよねぇ〜。レアリー様が着ていらっしゃるレザーのスーツ。
 これはSsの特注品なんですよ。私が何度も試作に試作を重ねて、内側に羽毛がついてるので
 くすぐったさが何倍も増幅するんです。」

「ひあぁぁぁあははは!! それ、ははは! 指をもぞもぞさせるなぁはははははは!!」

唐突に声が大きくなる。あぁ、ミルアが責めを強くしたのだろう。
Ssによるくすぐり調教や拷問はおおよそどんな人間でも屈服させることの出来る技術を持つ。
その激しい責めをミルアは私的な感情でほぼ日常的に受けている生粋のドM性癖の持ち主だ。
最早くすぐりの魅力に完全に取り憑かれたと言っても良いミルアは、自身が受けた
くすぐりの情報をフィードバックし、やられて一番イヤな責め方を徹底的に責めるのだ。


411 : 11 :2021/12/04(土) 01:27:24 uw/pYXqQ0
「お尻は私もお気に入りの場所なんですよ〜。
 快感とくすぐったさが一番入り交じるので、ぞわぞわが止まらなくなる。
 その感覚がたまりませんよね。」

「ひゃぁああああああはああああ!!!!!」

「うふふ。レアリー様は殺し屋さんなのにとってもぷりっぷりのお尻なんですね。
 お陰でとってもこちょこちょしやすいですわ。」

「っくひいいい!!
 この拘束外れたらお前から絶対ぶっ殺しへひぃ!!」

「えぇ、何故怒ってらっしゃるんですか〜?
 こんなにぷりっぷりのおケツをぶりっぶりに振りたくっているのに。
 こちょこちょされて嬉しいよぉ〜って身体は仰ってるじゃないですか〜。」

「言ってるわけへへへへへへへ!
 ないだろぅふふふふふふははははははははははははははは!!」

そんな根っからの変態にお尻なんて敏感な場所を責められているのだ。
しかも視界の外から。
全く予測の出来ない刺激に、レアリーは口をへの字にして笑う。
可愛くて滑稽。しかしこれは序の口に過ぎない。


412 : 11 :2021/12/04(土) 01:28:30 uw/pYXqQ0
「ここでは素直でいるのが一番だよ、レアリーさん。
 まぁ素直じゃないなら素直にさせるのが私達のお仕事なんだけどね。」

操が指を動かすと、次に動いたのはフィオだった。

「ーーぶっ殺す、ね。」
「っーーあははははははははははははははははははははははははははははああああああ!!??」

フィオの指が置かれたのはレアリーの腋下だった。
小さな指が、黒々輝くレザーの腋下で、蠢く。蠢く。蠢く。
こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ。という擬音まで聞こえてくる勢いだ。

「あっはははははははははは!
 そんなとこ触るなはははははははははは!!
 気色悪いひひひひひひひひひひひふふふふふふふふ!!」

その暴力的な指にレアリーは笑い声をワンオクターブ上げ、必死にギロチンをガシャガシャと動かし
腋下を閉じようとするが、そのくすぐりからは逃れられなかった。

「おい、メス猫。口の聞き方に気をつけな。止めて下さい、お願いしますだろ。 
 なに奴隷の分際で上から命令してんだよ。」

「だ、だれがはははははははははは
 メスネコだあははははははははははははああはははははははははははははははは!!」

「お前以外の誰が居るって言うんだよメス猫。
 猫なんだから語尾にニャンってつけて話せよ。」

「ぜ、ぜったいいやだはははははははははははははははははははははははははははははは!!」

「えぇ〜レアリー様のニャンニャン言葉聞きたいです。」

「ひなぁぁぁあああああああああああああああああああああ!!!!」


413 : 11 :2021/12/04(土) 01:29:29 uw/pYXqQ0
レアリーが悲鳴を上げたのは、ミルアがアナルを縦に引っ掻いたからだ。
おしりで最も敏感な場所を、カシュカシュとレザー皮上から刺激すれば
内側に仕込まれた極上の羽毛がゾリゾリと牙を向く。

「どひぇんたいひひひひひひひひひぃぃぃぃぃん!!
 お尻の穴触るなははははははははははははははははははははははああああん!!!

気色の悪い刺激に逆らうように必死に尻を振りたくるが、それはミルアの嗜虐心を刺激するだけだ。
ミルアは大きな尻たぶを掌で押し広げ、集中的に尻穴をいじり始めた。

「やだあはははははははははははははははははははははああああああ!!
 それやめてへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへあははははははははははは!!」

「はぁ? ミル公のくすぐりで参ってるって言うのかよ。
 お前誰のメス猫か分かってないらしいな。」


そう言うと今度はフィオの手付きが変わった。
どうやらSs切ってのドSの心に火を付けたらしい。
腋下を抉るように押し込み、グリグリと掘り起こすように指を動かす。

「ギャアははははははははははあああああああああああああああああああああ!!!???」

ガシャンガシャンとギロチンが揺れ動く。
顔を歪めながらその強烈なくすぐったさから逃れようと激しく抵抗するが、
拘束具は壊れない。

「フィオ、ツボ押しの技術上げたね。」

「っけ。操ちゃんが昔身体に散々教え込んだんだろうが。
 いつか絶対味あわせてやるから覚悟しとけよ!」

「あーーーーーーはははははははははははははははははははははははははははははははははは!!
 キツイひひひひひひひいひひひひいいいいいいいぃぃぃぃ!!!!
 それやめろほほほほああははああはははははははははははははははは!!!!」

まるで弟子の努力の成果を評価するように操は頷いた。
ツボをグリグリと刺激するツボ押しは調教師の高等技術の一つだ。
腋下のツボを的確に指で突き刺し、抉ることにより強烈なくすぐったさを産む。

「うわああははははははははははははははははははははははははははは!!
 なんだこのもぞもぞはははははははははははははははははあああああああ!!??
 キツひひひひひひひひひひひひひひひひひいいいいいいいいイィ!!!」

そしてレアリーの着ているレザースーツは内側に付いた羽毛により
ツボ押しと同時にサワサワ系の刺激も加わる。
あまりのくすぐったさにレアリーは白目を向きかけて、口角を吊り上げてゲラゲラと笑っている。
最初の美貌は完全に消え失せ、険しい笑顔を貼り付けたその表情に
操は嬉しそうに笑みを浮かべた。


414 : 11 :2021/12/04(土) 01:30:12 uw/pYXqQ0
「うわああははははははははははははははははははははははははははははは!!!!
 死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬううううううううううううううううううう!!」

「ほら、早く鳴きなさい! みっともなく! 媚びるように!
 ニャアニャアニャアニャア鳴いてみなさいこのメス猫!!」

「もっと可愛らしい姿私達に見せてください。 
 レアリーさんはとっても可愛い女の子なんですから。」
「いやはははははははははははははははははははははははははははははははははははははああ!!
 尻も腋ももう触るなはははははははははははははははははははははははははははははははは!
 もう触らないでくれへへへへへへへへへへへあはははははははははっはああははははははは!」

女の敏感な箇所を2ヶ所同時に激しく責められ、瞳からは涙も流れていた。
あぁもうすぐだ。うっとりした笑顔で操はレアリーの耳元に近づいた。

「可愛く鳴けたらちょっと楽にしてあげるのにな。」


415 : 11 :2021/12/04(土) 01:31:11 uw/pYXqQ0
それは酷く甘い囁きだった。
さながら地獄に垂らされた一本の蜘蛛の糸。それにすがらない罪人などいるのだろうか。いやいない。

「ーーニャ、にゃああははははははははははははははははははははははははははは!!!」

鳴いた。
レアリーは鳴いた。狂ったように笑いながら鳴いた。

「ニャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアあははははははははははは!!
 はははははニャあはははははニャアアアアアアはははははははははははははははははは!!」

何度も何度もレアリーは鳴く。操に聞こえるように。
操の思惑通り、垂らした一本の糸にすがってきた。その先に救いがあると信じて。
その怒号のような鳴き声を操はうっとりした表情で聞いた。
ああなんて愚かなんだろうと。

「ーーじゃあフィオ、ミルア。そろそろ失神させてあげよう。」

「は〜い」

「待ってたぜ。」

「なああああははははははははははははははははははははあはははははははははは!!!
 ちょっとまっんんんんんんんんんんんーーーーー!!!!」

操は合図を送ると、フィオは目隠しとギャッグボールを取り付けて
ミルアはレアリーのブーツを脱がし、Ss特製のブラシを持ってきた。
そして操は猫耳カチューシャを取り付けると、フィオと反対側に立ち、脇腹に狙いを定めた。


416 : 11 :2021/12/04(土) 01:31:52 uw/pYXqQ0
「んんんんんんんんんんんんん!!!
 んんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんーーーー!!」

「言ったよね、楽にしてあげるって。
 くすぐられて酸欠になるとって結構気持ちいいんだよ。
 私は知らないけど。」

「まぁレアリー様。目隠し口輪でくすぐり失神コースなんてとっても羨ましいです。
 私も誠心誠意足裏をこちょこちょしますから、どうかご堪能ください。」

「腋はアタシちゃんに任せなメス猫。
 もう服なんて着られないように躾けてやるからさ!」

「んんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん!!!!
 んんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん!!!!」

首をブンブンと振り回すレアリー。
唯一出来る意思表示。だがその意思が汲み取られることはなかった。

「「「こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょーー!!」」」

「ぐむむむむむむむむむんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん!!!!
 んんんんんんんんんんんんんん!! んんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんーー!!」


417 : 11 :2021/12/04(土) 01:32:49 uw/pYXqQ0
カシュカシュ カシュカシュ カシュカシュ カシュカシュ!!
腋下で指が踊る。

ガシっ!! ぐにぐにぐにぐにーー!! ぐにぐにぐにぐにーー!!
脇腹が手全体で揉みほぐされる。

コシコシ!! コシコシ!!コシコシコシコシーー!!
ブラシが足裏を蹂躙する。

「ううんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん!!!
 ふむううううううううううううううううううううううううううううううううううう!!
 むむ!! むむうううううううううううううううううううううううううううう!!!」

「猫はニャアニャアだろ!
 そんなこともわかんないのかよ!!」

猫語を話さなくなったことに機嫌を悪くしたフィオが
今度は背中に襲いかかる!!
最もレアリーは喋ることなど出来ない。理不尽な両手は
片方が肩甲骨の真ん中、もう片方は腰下へ。

ぞわぞわぞわぞわ!! もぞもぞもぞもぞ!!

「ひんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん!!!
 ひんひんひんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん!!」

「それじゃお馬さんですよ〜。」

「んんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん!!
 んんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん
 んんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん!!」


418 : 11 :2021/12/04(土) 01:33:27 uw/pYXqQ0
「ふふ、可愛いらしいです……あら??」

ミルアは大きなお尻を見つめながら、あることに気がついた。
下腹部に力が入っているのだ。
「ミルア。我慢してるねこの娘?」

「ーーはい。お漏らし寸前ですわ。」

「そりゃこれだけくすぐられりゃ下半身も緩んでくるっての。」

「ふっふっふー。そっか。じゃあフィオ、ミルア。トドメだよ。」

操が合図を送る。
ミルアが鼠径部から尻穴に指を設置。下半身の力を緩めるためだ。
フィオは腋下を責める。上半身へ意識を集中させるのと、激しい責めで失神させるためだ。
残った操は肋骨と膀胱に手を置いた。直接刺激してお漏らしさせるためだ。

「レアリー、最後に聞いてあげるよ。こちょこちょされたい?」

「んんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん!!
 うんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん!!」

操の言葉を聞きレアリーは必死に首を振った。
その様子を眺めた操はこう述べた。

「そっか。返事はうんだね。
 全く好きものだな女殺し屋さんは。」


419 : 11 :2021/12/04(土) 01:34:13 uw/pYXqQ0
こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ!!

「鼠径部を引っ掻くようにように刺激されるのは激しいくすぐったさの中に
 強い快感が生まれますよね! 私ここを責められるの堪らないんですよ〜。
 こちょこちょされながら濡れてきちゃいます! きっと貴女もそうですよね?
 ああ、勿論アナルを優しく撫で回すのも止めないので安心してください。
 ここ、癖になりますから。レザー越しでもヒクヒク触ってとおねだりしてるの
 分かりますから大丈夫ですよ。こちょこちょーーサワサワ〜〜。」

「やっぱ腋は王道だよな。神経が沢山詰まってるから、女はスゲー敏感なの。
 それに特製スーツの極上羽毛がグリグリしてもカリカリしてもちゃんと責めてくれるんだ。
 だからとっととぶっ壊れなメス猫。アタシちゃんのツボ押しで壊れちゃえ!!
 おら! グリグリグリグリグリグリグリグリ!!」

「肋骨をガリガリ削るの。これ強烈だから。
 腋、尻 肋の豪華3点セット。これ耐えられないから安心して。
 そう、安心してーー早く漏らせ。」

「んんむあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!
 んんんんんんんんんんんんんん!! んんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん!!
 んんんんんんんんんんああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


ジョボジョボ、ジョボジョボ。
床下を黄金水が濡らすのが先か、レアリーが意識を飛ばしたのが先か、
操達には判断出来なかった。


420 : 11 :2021/12/04(土) 01:34:55 uw/pYXqQ0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ーーふふ。ほら、カメラはアッチだよ。」
「ひゃい! ごめんなしゃい!! だからもうこちょこちょしないでくれへ!!」

数時間後、レアリーの様子はすっかり変わっていた。
着ていたレザースーツは脱がされ、生まれたままの姿になった彼女はカメラの前で
蹲踞の姿勢をとらされ、Wピース。笑顔は怯えながら引きつっている。
頭には猫耳のカチューシャを付けられており、首には鈴付きのハーネスが付いており
まるでM奴隷の猫コスプレそのものだった。
その上自慢の身体には無数の落書きがあり、『くすぐり中毒』や『腋こちょ大好き』
『お漏らし女』『Ss調教済み』『ブラッドウルフ(笑)』等無数の文字が彼女の自尊心を粉々にした。

最早ここにいるのはブラッドウルフと呼ばれ、皆から恐れられた殺し屋ではない。
くすぐりによって身も心も陵辱されきったただのくすぐり女奴隷、レアリーだった。


421 : 11 :2021/12/04(土) 01:35:44 uw/pYXqQ0
「表情固いですよレアリー様〜。
 フィオ様と操様、ちょっと手伝ってあげてください。」

「いい、よせ!! よしてくれえええええええ!!」

横で待機していた二人は颯爽と指を踊らせる。
こしょこしょこしょこしょ!! 20本の悪魔の指がレアリーの身体を優しく撫で回す。

「ひゃああああはははははははははははははは!!
 もうゆるひてへへへへへへへへ!!
 こしょこしょやあああああああああああああああああああああああ!!」

「ほら、ピースしてしっかり笑顔で話せよ!
 さもなきゃくすぐりの威力を強めるからな!」

「ふふ。じゃあかつての雇用主さんにメッセージを張り切ってどうぞ。」


422 : 11 :2021/12/04(土) 01:36:47 uw/pYXqQ0
「ーー!!
 ひひひ、ブラッドウルフこと、レアリー=ウォンはあははははははは、
 Ssのボスのあんしゃつにひっぱいひへへへへへへえええええええ!!
 こちょこちょ奴隷になりましたはははははははああああああああ!!
 これからはははははははああああああああ!
 Ssの奴隷として一生ブザマに生きてきますふふふふふふふううううううううう!!」

「あーっははっはっは。最高!!
 よく言ったぜメス猫。
 ご褒美に全力でくすぐってやるよ!!」

「前の依頼主にお漏らし姿を送りつけてあげようね。」
そう言うと二人は指の動きを強め始めた。
こちょこちょこちょこちょ、こちょこちょこちょこちょこちょこちょ!!

「まってへへへへへへへへははははははははははははっはははははははははは!!
 言ったのにひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひいいいいいははははは!!
 こちょこちょだめへへへへへえええええええええええええええええええええええ!!」

ジョボジョボ ジョボジョボボボボボボボボボボ!!!!!
二人の激しい責めにレアリーはあっという間にダムを決壊させた。
熱い放水はアーチを作り、情けない音を立てて床を水浸しにするが
操とフィオはその指を止めない。

「ははははははははははははははあああ漏れてるううううううううううう!!
 こちょこちょでお漏らししてるからはははははははははははははははあああ!!
 殺し屋なのにこちょこちょで敗北してるからはははははははははははははは!!
 こちょこちょだけはもうやめへへへへへへはははははははははああああはははははははは!!」

こうして殺し屋レアリー=ウォンはそのキャリアに幕を下ろしたのであった。
彼女の第二の人生がどうなったのかは、また別の話である。


423 : 11 :2021/12/04(土) 01:40:17 uw/pYXqQ0
以上になります。
添削もあんまりしていないので日本語おかしかったらスイマセンm(_ _)m

まだ一ミリも書けていませんが
その後のレアリー=ウォンをpixivにでも
上げるかもしれません。

強気な女の子をくすぐりで完全敗北させたいだけの11でした。


424 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2021/12/04(土) 15:33:32 zB1pJo6A0
>>423
素晴らしいです!
非常に楽しく読ませていただきました!

私も早く完成させなくては…もう9月から書いているのに…苦笑


425 : 11 :2021/12/05(日) 18:04:10 md3zVYjM0
>>424
ありがとうございます。
自分もそんな感じです笑笑
気長にがんばりましょう!


426 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2021/12/25(土) 16:43:28 zG5RYaMY0
皆さんハッピークリスマスです!

おまちどお〜さま!(留さん風)
久々に作品が完成致しましたので投稿させていただきます!
お暇なら是非読んでいってください!
後半部分が結構雑で、文章もところどころおかしいかもしれませんがご了承くださいませ。


427 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2021/12/25(土) 16:45:56 zG5RYaMY0
女忍者開花 I Love RX-8 Type S著

「んん…ここは…な、なんだよこの格好!?」
女忍者のみつきは敵軍に捕らわれてしまった。
さらに彼女は自らの姿に驚嘆する。腕をバンザイのポーズで縛られた上、白の透けたキャミソールと赤いTバックだけという恥ずかしい格好になっていたからだ。
「お目覚めかしら、みつきちゃん?」
「誰だ!?」
「私?そうねぇ…今日からあなたの主人になる女(ひと)、とでも言っておこうかしらね」
現れたのは長い黒髪の妖艶な女。美しいがきりりとしていて隙を感じさせない顔立ちで、ある程度の自信と、それに見合う地位や恋愛経験を積み上げた男でなければ声を掛けるのも躊躇してしまうことだろう。
「…な、何言ってるんだ、お前…!こんな事して、俺をどうするつもりなんだ!?」
「あらあら、女の子なのに俺だなんて。お下品ねぇ…今から私がみつきちゃんを可憐で、それでいて淫乱なお姫様にしてあげる」
「な…!ふざけたこと言うな!さっさとこれをほどけ!」
「本当にしょうのない娘…ちゃんと女の子らしい振るまいができるようにしつけてあげるわ」
「…な、何言ってるんだ、お前…!!」
「ふふ、みつきちゃんは今日から私の''奴隷姫''になるの。くノ一なんてもうやめたくなるわよ?」
「くっ……だ、誰がお前なんかに…!!(ど、どうしよう…こいつ絶対にヤバい奴だし……でも、このままじゃ……)」
表面上は気丈さを崩さないみつきだが、眼前の妖艶な女に底知れない何かを察知して怯えていた。
しかしそこは彼女である。ただ怯えるだけでなく、この状況をどうにか打破しようと考える。
だが有効な方法は思い付きそうに無い。
ならばせめて、何をされてもこの女に屈しない…みつきは堅く決意した。
「だ・か・ら、そうじゃないでしょ?…まあいいわ、どうせ直ぐにそんな口利けなくなるんだし、ね?」
「う……な、何をするつもりだよ…ひゃああああっ!!」
その瞬間、みつきの首筋に甘美な電流が走る。女は「ふふ…」と妖しい笑みを浮かべながら、そのしなやかでやや深爪気味の指で、みつきの首筋をピアノにしてくすぐりという題名の曲を奏でる。
「くうぅうっ…うふふふ…ひゃああぁあっ!!や、やめ…ろおお…あひいいぃいっ!!何の、あああっ!!真似、だよおおっ…はああぁっ!!」
「ふふふ…首筋だけでこんなに悶えちゃって…マゾヒストの素質が大いにあるようね」
「ひゃああぁあっ…ふざ、けるなあぁ…この…あぁあああっ!!」
「この、何かしら?いいわ。言ってごらんなさい」
女は演奏を止めてみつきをピアノの役割から解放する。
「はああっ……はあああっ…ふざけるな…この変態!俺がお前の思い通りになるわけないだろ!」
「ふふ、今鳴いたみつきちゃんがもう怒った…首筋だけであんなに悶えたの、あなたが初めてよ?」
「う…くっ…そ、それは……」
自らの痴態を的確に指摘されたみつきは、顔を赤らめて押し黙るしかできなかった。


428 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2021/12/25(土) 16:49:26 7pm5u.xY0
「みつきちゃんみたいな可愛い女の子が男みたいな口を利いて戦いに出るなんて、しちゃいけないことなのよ?だってね、本当のあなたはそんな娘じゃあないもの」
「うるさい、敵のお前に何が…ああっ…!?」
あまりに勝手な女の理屈に反論しようとしたみつきだったが、右の人差し指で頤を持ち上げられて当惑の声を挙げる。
そして彼女は動揺から立ち直る機会も与えられず、
「んんんっ!?んんっ…!ふうぅううっ!!」
女から一方的な口づけをされる。さらにみつきの口内に侵入し、舌を絡める。
「んふうぅううっ!?んあぁああ…ふうぅううんっ…!!(何だこれ…へ、変な気分に、なって……)」
女の巧みなキスはみつきを少しずつであるが確実に蕩けさせていく。
「んちゅうぅうううっ…ふうぅううぅうっ…!!んふうぅううぅんっ!!」
そして女が口を離すと、彼女とみつきの舌から銀色の糸が架橋された。
「ぷはああっ!!はあああっ、あああっ……」
「ふふふ、まだ首筋を触ってからキスしただけなのにこんなに感じちゃって…やっぱりあなたはくノ一なんかじゃなくて、お姫様の方が似合ってるわ」
「くうっ……何回、同じ事を…言ってるんだ……気持ち悪い……」
「気持ち良かったくせに。安心しなさいな、もーっと気持ちいいことしてあげるんだから」
「ひうっ……触るな!」
みつきの頬をいやらしく撫でると、女は別のスポットに狙いを定める。
「白くて可愛い脚してるわね…次はここをくすぐろうかしら」
胸のポケットからこれまた白い羽を取り出して、みつきの足裏を擽っていく。
「や、やめ…きゃああぁあっひゃひゃひゃひゃひゃああぁあぁあああっ!!ひあああぁああっ、ああぁああっ!!足の裏あぁあああっ…きゃはははあひゃひゃひゃひゃあああっ!!くひゅぐったあぁあああいいいぃいいいっ!!」
「土踏まずの辺りなんていいんじゃない?こちょこちょこちょこちょ♪」
「ひゃあああぁあああっ!!はああぁあああっ、きゃひひひひいいいぃいぃいっ!!そっ、そこやらあぁあああっ!!あひゃひゃひゃひゃあああぁあっ!!(く、くすぐったすぎる…!でも、何なんだ…この変な感じ……)」
悶えながらそんな事を考えているみつきの心を見透かしたように女は語りかける。
「くすぐったいけど気持ちいいって思っているんでしょ?そりゃそうよ、ただ笑わせて苦しませるなんてつまらないもの。擽りというのは相手の性感を高めるためのものなのだから…」
女はさらに、これがあたしの''擽学的戦術論''なのよ?と続けてその羽で土踏まずを中心に足裏を擽り続ける。
「きゃあああぁあひゃひゃひゃひゃひゃああぁあああっ!!そ、そんなあぁああっ、ことおぉおおお、ひいいぃいぃいっ!!思うっ、わけ…きゃひゃあぁああああ!!つ、土踏まずうぅううっ、やめろおぉおおっ…あひひひひいいいぃいっ!!」
「みつきちゃん、本当に足の裏が敏感ねぇ〜。このままここをくすぐり続ければお姫様になってくれそうね」
「あああぁあぁああっひゃひゃひゃひゃひゃああぁあぁぁあああっ!!だ、誰がっ…きゃあぁあああっ!!お前、にゃんかあぁあああっはははあぁああ!!」


429 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2021/12/25(土) 16:51:30 7pm5u.xY0
「あなたはどこが一番弱いのかしら?ふふふ…聞くまでもないわね」
「ひあああぁあぁあああっ!!あひゃひゃひゃひゃあぁあああ…ひゃああぁうんっ!?きゃひいいぃいいいっ!!」
突如として足裏ではない部分に快感が走る。女はその羽でみつきの膝裏をくすぐり出したのだ。
「はああぁあぁあああっ…!!あぁあああぁあっ…!!な、なんでぇええっ!!きゃふふふふうぅうううっ!!」
「あんな簡単なウソに引っ掛かるなんて…可愛い♡足裏が一番弱いわけじゃないのはお見通しよ?もちろん、膝の裏でもないのも分かってるわ」
「ひゃああぁああああっ…!!あひゃああぁあああぁああっ、ひゃううぅうぅうううっ!!あぁあああぁあっ!!(膝の裏…こんなにくすぐったいなんて……!!)」
完全に不意を突かれたうえ、今まで敏感な部位だと思ってすらいなかった膝の裏への甘い刺激に、みつきの笑い声は先程よりもさらに喘ぎが前面に押し出されたものとなった。
「はああぁあぁああっ!!きゃふふふぅうぅうううっ!!そ、そんなとこおおぉおぉおおおっ、ひゃあぁああああっ!!ひゃめろおぉおおぉおおっ!!あひゃひゃああぁあああぁ!!」
「そんなところって…みつきちゃんは膝の裏は好きじゃないのかしら?」
「ひゃああぁははああぁああっ…!!あひいぃいいぃいいいっ!!す、好きなわけえぇえぇえええっ…あぁあああうぅうううっ!!あるっ、かあぁああああっ!!ひあぁあああぁあっ!!」
「そう、好きじゃないなら仕方ないわ…膝の裏はやめてあげる」
なんと女は意外にもあっさりとみつきの膝裏を擽っていた羽を止める。
みつきは「え…」と却って困惑する。この女…いったい何を考えているんだ…とさらに不安が募っていく。


430 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2021/12/25(土) 16:52:48 7pm5u.xY0
「ごめんね、みつきちゃん。他にくすぐってほしいところがあったのよね?」
「はああああっ…はああっ…や、やめ…ひゃああぁあうぅうううっ!!」
今度はみつきの鼠蹊部を指で優しく擽る。くすぐりというよりは愛撫といった方が適当かもしれない。
「ふふ、やっぱりお股感じちゃうわよねぇ♪もっとその可愛い声を聴かせてちょうだい?」
「ひゃあぁああぁああぁんっ…そ、それえぇえええっ、あああぁああぁあっ…やだあぁあああっ…ひゃあああぁあっ…!!や、やめ、てぇええっ…はあぁあああぁあ……!!」
性感を刺激するくすぐりの前に、みつきの言葉遣いも普段の勝気なものから汐らしいものへと変化していく。
「やっと女の子らしい言葉遣いができる様になってきたじゃない。でもまだ全然足りないわ。私の奴隷姫になるんだから、もっともっと可愛らしい言葉遣いをしなくちゃ…ね?」
「あふあぁあああぁぁあっ…!!だ、誰があぁあああっ、どっ…ひああぁぁあぁぁあああっ……奴隷姫に、なんかああぁぁあああっ…ひああぁぁああぁああぁんっ…!!」
「強情張りながらも甘い声で喘いじゃってるじゃない?いい加減自分に素直になりなさいな」
「ああっああぁあぁぁああぁあ……はあああぁああぁああっ…や、やめ…てえぇえぇえええっ……(ああ、これ感じちゃう……そこばっか触ってないで…って何考えてるんだよ!?)」
女の優しい指使いによってもたらされる鼠蹊部への柔らかい快楽。そして意識を淡い桃色に染め上げられながらも核心を突かれはしないもどかしさ…そんなことを考えている自分に、はっと我に返るが、それでも本能では求めてしまっている事実を覆す材料にはならない。


431 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2021/12/25(土) 16:55:56 7pm5u.xY0
「ねえ…そろそろここなんか、擽ってほしいんじゃなくて?」
「はっ…!!そ、そこは…!!」
女はキャミソール姿のみつきの腋の下を品定めをするように見つめて言った。じんわりと汗ばんでいるのが見て取れる。
「真っ白でキレイな腋の下ねぇ。これぞ女の子の腋といったところかしら」
「はあぁっ…み、見るなぁ…見ないでえぇえっ……」
女はみつきの嘆願を当然聞き入れることなく、さらに顔を近づけるとみつきの腋の下を嗅いだ。
「……ふふふ、みつきちゃんの腋、何て魅力的な香りなのかしら…てっきり柑橘系の香りだと思っていたのだけれど……」
「あぁあっ、や…やめてえぇえっ……はあっ、腋、嗅いじゃダメえぇ……」
香水によるものだろうか、みつきの腋はミックスベリーのような香りがしていた。
微かな汗の匂いが隠し味よろしくさらに艶かしさを引き立てている。
「もしかして、腋の匂いを嗅がれて感じてるの?この変態♪」
「あああっ…ち、ちがう…ひあぁあああっ、そんなんじゃ…はあぁぁああっ……」
「ああ…みつきちゃんの腋、ミックスベリーの香りがするわぁ…可愛い…ずっと嗅いでいたくなるわね…」
「あぁあああ…そんな言い方ぁああっ……あああ…しないでえっ……はあぁああぁ……」
見られるだけでも恥ずかしい部位を嗅ぐだけでなく、卑猥な感想まで述べることでみつきの廉恥心を煽る。
「…こちょこちょこちょこちょ〜♪」
「きゃああぁああああぁああっ!?ああぁあああぁああっ、ひゃああぁああぁああぁんっ!!あああぁあぁあぁぁあぁんっ!!わ、腋の下あああぁあああひゃめてええぇえぇええぇえええっ!!」
みつきは腋の下への甘く激しい刺激に甲高い叫び声を挙げる。その声に笑いはなく、完全な快楽によって容作られた喘ぎだった。女が言ったように先程までのくすぐりでみつきの躰はより一層敏感になっていた。
「最初から見抜いてたわよ、みつきちゃんは腋の下が一番弱いってね」
「あああぁあぁああぁあぁんっ!!ひゃわああぁあああぁあああっ!!腋いいぃいぃいいいっ!!腋の下はひゃめてぇえええぇえええっ!!きゃひゃあああぁあぁあああっ!!」
「ほ〜ら、腋の下くすぐってもらえて嬉しいでしょ?」
「きゃあああぁあぁあああぁんっ!!ああぁあああぁんっ!!ひゃわああぁああぁああっ!!き、気持ちいいいぃいぃいいいいっ!!あはああぁあああぁああっ!!」
「あら?みつきちゃん今、気持ちいいって言わなかったかしら?」
「ああぁああぁあぁああああっ!!ああぁああっひゃあぁああああぁんっ!!い、言ってないいぃいいぃいいいいっ!!言ってにゃいかりゃああぁぁあああぁああぁんっ!!ひゃひいぃいいいぃいいっ!!(き、気持ちいいなんて言っちゃったのか……!!)」
みつきは自分の口から出た言葉が信じられなかった。彼女の性感帯である腋の下への甘美で激烈な快感に無意識のうちに漏れてしまったのだろう。女に擽られ続けていることで、自らも気づかぬところでみつきの精神から理性は削り取られつつあった。
「嘘おっしゃい。ちゃ〜んと聞こえたわよ?ほら、こうしてみるともっと…イイんじゃないかしらぁ?」


432 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2021/12/25(土) 16:58:17 7pm5u.xY0
そう言うと女は淫靡な腋の窪みを深爪気味の爪を立ててかりかりと擽った。さらにはその柔らかな腋を揉んだりもした。
「ひあああぁああぁんっ!!あはああぁぁああぁああぁんっ…!!くふふふうぅうううぅううぅんっ…!!はあぁああああぁあぁああっ…!!あぁあああぁああぁんっ!!ダメええぇえぇえええっ、ああぁぁああああっ、腋の下あぁあああっらめえぇええぇええっ!!」
一つの部位への豊富な責めに対してみつきが出来る抗拒は、喘ぎの中に「ダメ」という否定の意思をどうにか示すことだけだった。
その「ダメ」という言葉も「行為自体が苦痛だからダメ」ではなく、「このまま続けられたら間違いなく女に屈してしまうからダメ」という意味に他ならないだろう。
「ふふ、【らめえ】だなんていやらしい…どこで覚えたのかしら、この娘は…。」
「はわああぁああああぁああっあぁん!!きゃああぁああああっふふふふふうぅうううううっ!!も、もうゆるひてえぇえええぇえええええっ!!きひいいいいぃいぃぃいいいぃいいいっ!!」
「みつきちゃんの腋の下、本当にツルツルしてるわ…舐めちゃおうかしら」
女はみつきの右腋を舞台に指で踊ったまま、彼女の左腋というキャンディを舌で舐め出した。
「きゃああぁああああぁああぁんっ!?ああぁああぁぁあああぁあっ!!はひいいぃいぃいいいっ、腋いいぃいぃいいっ!!あふあぁあああぁああぁあああっ!!ぺろぺろひゅるのひゃめてえぇええぇええええっ!!」
豈図らんや、舌までもが自分の腋を苛める道具になるとは。
女の技はほぼ全てみつきにとって想像し得ないものばかりだったとはいえ、指以外の可能性は予想だにしていなかった。舌の感触という未知の来客に対処する術を持ち合わせていなかったため、さらに嬌声を挙げてしまう羽目になる。
声を出したら女の思う壺という鉄則を理屈で分かっていたところで、それをこの場に於いて実践できるはずもなかった。
「こんなに腋の下が好きだなんて、やっぱりみつきちゃんは変態ねぇ」
「あはああぁぁあああぁあああっ、ひゃふふふふうぅううううっ!!こ、こんなのおおぉおぉおおおっ…ひゃああああぁあああぁああっ!!誰、だってええぇええぇええっ、ほおおぉおぉおおぉおんんんっ!!」
「そんなことはないわ。女はいくら肉体に気持ちいい刺激を加えられても、精神が伴っていなければ快感を得られないもの。当然みつきちゃんも女の子だから知っていると思うけど。だから…みつきちゃんはいくら口で否定していても、本当は私を受け入れているのよ」
「くひゃああああぁあああぁあああっ!!ああぁあぁああああぁっふうぅううううっ!!はわああぁあぁああぁんんっ、うぅううぅううっ、受け入れてなんれえぇええぇえええっ…あはあああぁあぁあああっ!!ないいぃいぃいいぃいいいいっ!!」
「ふふふ…ほーんとあなたは可愛い娘だわ。いつまでそんな虚勢を張り続けていられるのかしら」


433 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2021/12/25(土) 17:02:01 7pm5u.xY0
みつきの腋の下を一頻り責め終えると、女はまた別の場所へと視線を移す。
その間みつきは、はあぁ……はああぁ……と、なんとか呼吸を整える。
「今度は…ここなんかどうかしら?」
「ひっ…そこは…!きゃあああああっ!?」
女はみつきのキャミソールを捲り彼女の胸を外気に晒す。
女性を象徴する部位の一つを見られ晒され、その恥辱に堪らず悲鳴を挙げる。
みつきの胸はお世辞にもふっくらしているとは言えず、いわゆる貧乳の類に入るだろう。
「胸は小さいのに、乳首はこんなに大きくしちゃって…どうしたの、これ?」
「ああぁっ…小さいって言わないで……ち、乳首…見ないでぇ……恥ずかしい、からあぁ……」
女のくすぐりに快楽を感じ取ったみつきの乳首はびんびんに勃起していた。
女にそれを見られ揶揄された事もだが、自分がこの状況下でも気持ち良くなってしまった事実にみつきは赤面してか細い声で抵抗するしか出来なかった。
「まずは…この小っちゃくて可愛いおっぱいちゃんを揉み揉みしてあげようかしら。はあ、みつきちゃんのおっぱい、本当に小っちゃくてかぁわいいっ〜♪乳首も綺麗なピンクじゃない」
「あぁあぁあああぁんっ…だからあぁああぁああっ…小さいってえぇえええっ、ひゃあああぁあああっ!!言わないでぇえええぇえええっ…あはああぁあぁああっ……はあぁああああぁんんっ!!」
マッサージのように優しく胸を揉まれつつ乳首を指の間でくりくりと弄ばれ、摘まれたりもした。
乳房へのテクニシャンな性技にみつきは顔を夕焼け色に染め、愛らしく悦楽にそれを歪ませて悶えた。
「はああぁああぁぁあああっ…んああぁあぁあああっ、ひゃわあああぁあぁああぁんっ!!あはああぁあぁああっ!!ち、乳首いいぃいいっ!!弾いちゃりゃめええぇえぇえええっ…!!きゃひいぃいいいぃいいっ!!」
「蕩けた顔しちゃって…最初の威勢はどこに行ったのやら…ふふ、おっぱい気持ちいいわねぇみつきちゃん♪」
「ああぁあぁあああぁ…!!ひああぁあぁあああっ、や、やめっ…ひゃめてええぇえぇええええっ…!!んはああぁあぁあああっ…!!」
いくらやめて、やめてとこの女に哀願したところで圓楽の耳に念仏というものだった。女によって齎される快感で奴隷姫になどなりたくないゆえの精一杯の抵抗だったが、却って女を燃え上がらせるための半導体を供給しているに過ぎなかった。
「乳腺もしっかり気持ち良くしてあげるわ?ほらほら♪」
「ひゃわああぁあぁあああっあああぁんっ…!!あふぁあああぁあっ…はああぁああぁあああっ…!!そ、それらめなのおおぉおおぉおっ、んはああぁあぁああああっ!!」


434 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2021/12/25(土) 17:04:40 7pm5u.xY0
「次はお待ちかねのここ、やってあ・げ・る♪」
「いやあああっ!!やめてぇ!!そこだけはダメぇええっ!!」
女はさらにみつきの赤いTバックを強引に脱がし、数ある恥ずかしい部位の中でも最も見られたくない秘境を剥き出しにされてしまう。陰毛はさすがに生えていないなどという事はなかったがそれでもごく薄いものだった。
「あーあ、恥ずかしい〜♪どうしてみつきちゃんのここ、こぉんな濡れてるのかしらぁ?」
そう言うと、みつきの愛液でぐちょぐちょになった赤のTバックを彼女の顔に押し付ける。
自分の愛液にまみれた下着を顔に押し付けられるなど、途轍もなく屈辱的だ。しかし心のどこかでは受け入れてしまっていた。
「ふうぅうううっ!!んふうぅうううっ…!!んくううぅうぅううっ!!(や、やめて…!!こんなのやだぁ…!!)」
「自分の愛液付きの下着に興奮してるのかしら?本当にスケベで困った娘ね」
「くふうぅうううぅうううっ、ち、違うっ……こんなこと…おああぁああぁああっ!!」
女は不敵な笑みを浮かべながら、みつきの割れ目をなぞり上げるように触って刺激する。ぞくぞくとした快感が彼女をまた狂わせていく。
「何が違うっていうのかしら、さっきから気持ちよさそうな声を出してばかりじゃない。淫乱女ちゃん?」
「はあぁああああぁぁんっ!!ああぁああああぁんっ…!!わ、わたしいぃいいいぃいいっ、んああぁああぁあああっ…!!淫乱なんかじゃ…ひゃひいいぃいぃいいいいっ!!」
「さっきまでは俺なんて言ってたのに…可愛いわ♡ねぇみつきちゃん、こっちも欲しくなって来たでしょう?」
さらに女は電動のマッサージ機をみつきの肥大した陰核へと押し当てた。
「きゃあああぁあぁあああっ!!はへえぇええぇええええっ!!ひぎいいぃいいいいっ!!く、クリちゃんはらめえぇええええっ♡♡」
陰核への強く甘い刺激にみつきの喘ぎはもはや素っ頓狂と言えるようなものとなった。
「らめえって言うのはもっともっとして欲しいって意味よ?当然分かっているわよ。クリちゃんもこんな勃起しちゃってるし、みつきちゃんは真性のマゾヒストね♪」
「ひああああぁああぁんんんっ!!あはああぁあああぁああっ!!ひぎいいぃいいいああぁあああぁんっ!!ま、マゾって…きゃあああぁああぁああぁんんっ!!言わ、ないでええぇえぇえええっ…!!あああぁああうぅううぅううぅうううっ!!いいいぃいっ、イキそおぉおおおぉおおっ…イッちゃうぅうううぅうううっ!!」
「まだ早いわ、もっともっと…じっくり楽しまなきゃ」
「はあぁああぁああああっ、きゃひいいいぃいいいいいっ!!ゆるじでえぇえええええっ!!あふあぁああああぁあああっ!!もうむりりゃよおおおぉおぉおおおおおっ!!」
こうしてみつきは陰核へのマッサージ機による責めで何度も達しそうになるたびに、その寸前まで駒を戻され続けた。
もう早く許して欲しい、そんな考えが何度過ってもみつきはくノ一としての、みつきとしての矜持で屈服しなかった。
女はみつきの最後の理性を搾り取るための王手をかける。


435 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2021/12/25(土) 17:07:03 OqkThYsc0
「ふふふ、みつきちゃんは欲張りな変態ちゃんだから、全部気持ち良くしてあげるわ」
「ひゃあぁあぁあああああぁんっ!?おあああぁああああっ、ひぎいいぃいぃいいいぃいいいっ!!あああああぁあぁああああああっ!!ぎもぢいいぃいいぃいいいっ、きもぢいいいぃいぃいいいぃいいいいっ!!」
みつきは女によって乳首と陰核にローターを装着されてしまった。
膣内にはバイブが挿入され、いずれもスイッチは最強に設定されている。
さらに悪辣なのが、これらの淫具にはリミッターのON/OFF機能が搭載されており、当然ながらONに設定されている。その上で女に腋の下をくすぐられるのだ。
それゆえみつきは絶頂に達しそうになるたびお預けを食らうはめになる。
彼女の口から涎が垂れていることからもその壮絶さがわかろうというものである。
一般の人間ならばとうに狂っているところだが、みつきはくノ一としての高い精神力でほぼ堕ちかけてはいるがぎりぎりのところで我を保っていた。
「きゃひゃあああぁああぁあああああぁんっ!!はぎいいいいぃいぃいいいいっ!!き、きもぢいいいぃいぃいいいいぃいっ!!ああぁああああっあああぁんんんっ!!もうイッぢゃうぅううぅうううう!!イッぢゃうよおおぉおおおぉおぉおおおおおぉおおっ!!」
「まだまだイかせないわよ?…まあ、みつきちゃんが奴隷姫になるって誓うなら話は別だけれど?」
「ああああぁあぁああああっ、きゃひいいいぃいいいいっ!!はああぁああぁあぁああああっ!!ひょ、ひょんなのやらあああああぁあぁあああぁああぁああっ!!おおぉおおおおっほおおおぉおぉおおおぉんんんっ!!」
「あらそう。でもそれってず〜っと寸止めされるままイケないって事なのよ?こんなに気持ちいいのに辛いでしょう?奴隷姫になったら、もうそんな思いをせずに良くなるのよ?」
「ひぎいいぃいぃいいいっ!!きゃあああぁああぁああぁんっ!!あはあああぁあぁああああっ、ひゃぎいいいぃいいああぁああああぁんんんっ!!な、なりまひゅううぅうううぅうううっ!!あひいいぃいいいいぃいいっ、奴隷姫にいいいぃいぃいいいっ!!なりまひゅかりゃああぁあああぁあああぁんっ!!」
「そんなんじゃ気持ちが伝わってこないわ。自分が思い付く限りの言葉を全て言ってみなさい?」
「きゃあぁあああああぁあぁあああっ!!はあぁあああぁあっぐうぅううぅうぅううっ!!おねがいぃいぃいいいっ、ひまひゅううぅうぅうううぅっ!!ひゃぎいいいいぃいぃいいいぃいいっ!!みつきはああぁあぁあああああっ!!変態メス犬奴隷姫でじゅううぅうううぅううううっ!!はぎいいいいぃいぃいいいいっ!!わたくひをおおおぉおぉおおおおっ、あなたひゃまの奴隷姫にひてくらひゃああぁあああああぁあいいぃぃいいいぃいいいいっ♡♡」
常軌を逸した、などという言葉でもこの状況を形容するには不十分な程の快感の前に、ついにくノ一としてのみつきの物語は終わりを迎えた。
「ふふふ、そこまでお願いされたら私も弱いわ…ほらっ、思いっきりイッちゃいなさい!このド変態淫乱奴隷姫!」
「きゃああああぁあああぁあああっ!!おほぉおおおぉおぉおおおおぉんっ!!イギまひゅうぅううううぅううっ!!奴隷姫みつきのおぉおおおぉおおおっ、イッぢゃうとこおぉおおおぉおおっ…ひあああぁあぁああぁああっ!!見てくらひゃああぁあぁあいいいぃいぃいいいっ!!」
みつきの淫らな哀願と奴隷姫宣誓に満悦した女は玩具のリミッターをOFFに設定し、腋の下をこれまで以上に激しくくすぐった。
「あああぁああああぁああ〜〜〜〜〜っ!!変態みつきイクうぅうううぅうううっ!!きゃああぁあああぁあああっひいいぃいいいぃいいいっ!!イグイグイグうううぅうううぅうううっ♡♡♡んおおぉおおおおぉおおおおっ♡♡♡」
娼婦でも出さないような甲高い喘ぎ声とともに、スプリンクラーを想起させる勢いで潮を吹き出してみつきは絶頂に達した。
「はあああぁああーーーーーーっ…………あぁああぁぁあぁぁあーーーーーっ………………」
「これで今日からみつきちゃんは私の可愛い奴隷姫。明日はお姫様としての作法をたっぷり教えてあげるわ。嬉しいでしょう?お・ひ・め・さ・ま?」
「はあぁあああっ………はああぁあぁあっ…………はいいぃいぃっ…………」
気絶しそうな意識の中、みつきは初めて女の言葉に「はい」と返した。


436 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2021/12/25(土) 17:08:08 OqkThYsc0
それから―――――。

「ああ……お姉さま、わたくしに似合っていますでしょうか?少し恥ずかしゅうございますわ…」
「ええ、とっても良く似合ってるわよ。お姫様…ふふっ」
みつきは露出度の高いピンクのドレスを身につけていた。肩、腋、胸はもちろん、深いスリットで彼女の美脚も大胆にさらされている。シルク生地で胸元や脚の部分にはレース素材の花の模様があしらわれており、美しさと清楚な色香を演出している。
みつきはその表情も言葉遣いも清楚な姫君そのものとなっていた。
女を「お姉さま」と呼び慕うその姿がまた愛らしい。
この少女が「お姉さま」によって染め上げられる以前は快活で男勝りなくノ一だったのだと説明しても信じる者はほぼいないだろう。
「ねぇ、みつきちゃん。私に腋の下を見せてみて?」
「はい、お姉さま…ああっ、みつきの腋…汗などかいてしまっていないでしょうか……♡」
「みつきちゃんはしっかりお手入れしてるから大丈夫よ。あなたの綺麗な腋…舐めさせてもらうわよ…奴隷姫ちゃん?」
「はい…奴隷姫みつきの腋、たっぷり舐めてくださいまし…ああぁあああぁああっ…!!気持ちいいぃいいっ…!!ひゃひいいぃいぃいいいっ!!腋の下あぁあああぁあっ♡気持ちいいですわあぁあああぁんっ♡♡」
「お姉さま」に仕えるみつきの奴隷姫としての物語は、まだ始まったばかりだ。

おわり


437 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2021/12/25(土) 17:11:59 BBDiDJfg0
以上です!
クリスマス中に間に合って良かったです!
感想などいただけると非常に嬉しいです!


438 : くすぐり好きの名無しさん :2021/12/25(土) 23:38:26 27oqcDFs0



439 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2021/12/26(日) 07:58:41 9abZ6g5U0
>>438さん!
ありがとうございます!


440 : くすぐり好きの名無しさん :2021/12/26(日) 17:02:17 mWt/Slw20
>>437
乙です!
楽しく読ませていただきました!

差し出がましかったら申し訳ないのですが
適度に行間を空けるともっと読みやすくなるのかも?
とは感じました

あくまで個人の感想ですので
余計なお世話でしたらすみません m(_ _)m


441 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2021/12/26(日) 20:46:44 TZKVrC060
>>440さん!
楽しんで頂けたようで嬉しいです!
確かに今回は行間が詰まりすぎていますね…。
今後は気を付けます、ありがとうございました!


442 : くすぐり好きの名無しさん :2021/12/28(火) 16:26:00 q1kYz4bo0
>>426
圓楽の耳に念仏は笑ったw
前の小説も捕らえられたシーンからだったから、
最初にもうちょい捕らえられるまでの過程も書いてほしかったかな


443 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2021/12/28(火) 18:15:50 slQpgiis0
>>442さん!
圓楽師匠の馬ネタを解ってくださったようで光栄です(笑)。
捕らえられる前の過程ですか、
確かにそれもあるとより深みのあるお話になるかも知れませんね!


444 : 41 :2022/01/12(水) 23:23:47 HJ3ELNP60
失礼します、随分前に>>41等を書き込んだ者です。

前スレで「セーラー戦士の悪夢! 恐怖悶絶くすぐり攻撃!」を書かれた作者さん、
遂に件のイラスト作品が完成し、支援サイトにて無料公開されましたのでご報告に上がりました!
tps://ci-en.dlsite.com/creator/471/article/582892

以下は同時配布のpsdで作った画像の一例です。差分を弄れば他にも様々なバリエーションが…
tp://i-bbs.sijex.net/nikuniku22/thread/1641913459824/

結局あのSSのシナリオほぼ全編+αで再現して頂くという無茶なお願いをした為、
絵師さんにも相当の負担を掛けてしまい数年という時間も掛かってしまいましたが、
それだけ本当に素晴らしい作品が世に生み出され、皆さんと共有出来る事を喜ばしく思います。

改めてSS使用の許可を下さって有難う御座いました!心より感謝申し上げます。


445 : サイコキャロン :2022/01/16(日) 02:14:26 Qu5.SrGo0
赤坂教子のくすぐり秘書業務 2話 -メイクブラシとパウダーでくすぐり-

教子はメイクブラシを買いに、ドラッグストアへでかけた。
メイクブラシのコーナーには、いろんなサイズ・硬さのメイクブラシが置いてあった。

(大きいものを2つ、小さいもの2つで、合計4つぐらい買っておけばいいかなぁ)

教子は、メイクブラシを手に取りながら、あれこれ考えていた。

(きっと、メイクブラシを両手に持って、両腋を同時にくすぐるんだろう)

教子は、社長がメイクブラシをどんなふうに使うのか、想像していた。

(腋の下だけかな、、、社長のことだから、耳なんかもくすぐりそう・・・って、想像してたらムズムズしてくる・・・)

(社長に足りないって言わせないように、ちょっと多めに買って行こう)

メイクブラシコーナーの前でずいぶん過ごしていたせいか、若い女性の店員さんが教子のほうへ近づいてきた。

「どのようなメイクブラシをお探しでしょうか?たくさん買われる予定でしょうか?」

教子はドキっとして、

教子「い、いえ、大丈夫です、友達に買ってきてって頼まれてたやつを探してるだけですので!」

といって、教子はメイクブラシをカゴに放り込み、逃げるようにレジへ向かった。

(自分がくすぐられる用のメイクブラシを選んでるなんて絶対に言えない、恥ずかしすぎる・・・!)


446 : サイコキャロン :2022/01/16(日) 02:15:45 Qu5.SrGo0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

翌日教子は、昨日買ったメイクブラシを持って出勤した。メイクブラシを買ってきたことを特別アピールするわけではないが、買ったままのビニール袋に入れた状態で机の上に置き、仕事をしていた。

社長は朝からずっとパソコンにかじりついていたが、なにかの拍子にビニール袋が目にはいったようだった。

社長「もしかして、もう買ってきてくれたのかい?なら、すぐに試さないといけないね、夕方にためそっか!」

教子「か、かしこまりました。」

(もうちょっと隠しておけば良かったかな・・・)

その場ではそれ以上メイクブラシについての会話は無く、夕方まで淡々と仕事を続けた。

16時ごろになった。社長が立ち上がった。

社長「よし、仕事は終わりにしよう!じゃ、メイクブラシのお試し、しちゃお〜」

教子「はい、、かしこまりました。」

教子はメイクブラシをビニール袋から取り出し、開封して並べた。

社長「おおっ、いろいろあるね!たくさん買ってきてくれてありがとう!で、どれが何用かな?」

(えっ・・・!?何用なんて考えてない・・・!)

教子「い、いや、えっとそれは、社長に好きに選んでいただこうかと・・・」

社長「なるほどね、ありがとう、じゃあ順番にいろいろ試していこうか」

(はじまっちゃうのね・・・)

社長は、ひとつめに手にとったメイクブラシで首筋をフサフサとくすぐった。

教子「はひぃん・・くっふふっ、ふぁあぁ」

教子は、ソフトな刺激に声をあけながら、首をひっこめた。

社長「うん、とてもいい声。くすぐったい?」

教子「はい・・・想像よりも、くすぐったいです・・・。」

社長「あはは、くすぐったいか!」

社長は話しながらも、教子の首筋をメイクブラシで撫で続けた。

教子「はひゃっ、、ひゃっはっははあ、ひぁん」

(大笑いするほどじゃないけど、ムズムズするしじっとしていられない・・・!)

教子はひかえめに笑いながら、身体をもじもじさせた。

社長「あは、いい反応!じゃ、次はジャケットを脱ごっか。」

教子「はい。。。」

今日ももちろん、教子は決まりにしたがって、ジャケットの下はノースリーブのブラウスを着ている。下はパンツスタイル。教子はジャケットを脱いで、ノースリーブのブラウス姿になった。

社長「うむ!いつ見ても教子のノースリーブ姿は良いなぁ。」

社長はとてもうれしそうにしている。

社長「教子が買ってきてくれたメイクブラシ、腋の下でもちゃんと試さないとね!バンザイの状態でキープできる?」

教子「はい、大丈夫です。」

教子は椅子にすわったままの状態で手のひらを頭のうしろで組み、バンザイの状態をつくった。


447 : サイコキャロン :2022/01/16(日) 02:16:36 Qu5.SrGo0

教子「こ・・・こんな感じで大丈夫でしょうか?」

社長「うん、大丈夫!できるだけ動かないように我慢してみて(笑)」

教子「は、はい、がんばってみます。。。」

(動かないなんて出来ないの分かってるのに、やっぱり、まずは自力で我慢させるのね。。。)

社長はメイクブラシをひとつ手にとり、教子の肋骨あたりから腋の下まで、ブラウスの上から優しくなであげた。

教子「ひゃっんっっ、はぅうんっ・・・!」

社長「おやおや、服の上からなのに、ひと撫でしただけでこれかい。」

社長は肋骨あたりから腋の下までをメイクブラシで繰り返しなであげた。

教子「はひぃぁあん、、、ふぁあん、あぁんはっっはあぁ」

(下のほうからなぞられたら、くすぐったくて動いてしまう・・・)

教子は、バンザイの姿勢を必死でキープしようとしたが、どうしても上半身をねじってもがいてしまう。

社長「ほらほら、腋の下ちゃんと見せて〜〜」

教子「はっひぃいぁ、、は、はいっ、、っぅはぁあんんぁっははぁっはぁ」

(むずがゆい・・・!くすぐったい・・・!)

社長は、メイクブラシを腋の下に垂直に立てて、パサパサと軽くあてて腋の下を集中的にくすぐりはじめた。

教子「くっはぁ、っはぁあ・・・、んっはぁあっ」

社長「お、これも効くんだね、どう?」

教子「んはっはぁあ、く、くふぅ、くすぐったはぁい、ですんっはぁああぁ」

(いちいち答えさせないで、はずかしい!)

さらに社長は、メイクブラシをで円を描きながら腋を掘るようにくすぐりはじめた。

教子「はふぁあっっはっはあぁ!!っんはぁははっははははぁあああ!!」

(こ、これダメっ!くすぐったい!バンザイを保てない・・・!)

教子は、身をよじりながら、バンザイしていた腕をおろし、腋をしめてしまった。

教子「もっ、申し訳ございません!!」

社長「う〜〜〜む、すばらしいねぇ!」

(わたしが謝るところまでがセットで見たいのね・・・この変態・・・)

社長「あは、さすがに自分でバンザイをキープしてもらうのは限界だね。じゃ、前みたいに天井のフックで縛るね」

教子「は、はい・・・。」

社長は慣れた手付きで、教子の両手首に枷をはめ、天井から伸びているフックにひっかけた。教子は立った状態で、両腕を上にピンと伸ばしたIの字の状態で拘束された。

(うぅっ・・・やっぱり、縛られること自体が恥ずかしいし、ノースリーブでこんなにピンと腕を伸ばして腋をさらすのはもっと恥ずかしい・・・)

社長「よし!じゃあ、またメイクブラシで腋の下のくすぐり再開っ!次は、左右の腋を同時にいくよ〜」

(両方同時・・・!た、耐えられるのかしら・・・)

社長は、教子の両腋の下にメイクブラシの先をあて、静止させた。

教子「ふはっ・・・・ん・・・・」

社長「まだ動かしてないのに、すごい感度だね。しばらくこのまま、触れるだけにしておこうか?」

教子「は・・・ん・・・・むずっとします・・・」

社長は手を動かしていないが、教子は自分の身体をわずかに動かしてしまうときの微妙な刺激を感じていた。

(ん・・・むずっとするし、もどかしい・・・!)

社長「じゃそろそろ・・・・」

教子「は、はい・・・っはひぁあははははっあははっはははああ!!」

社長は、メイクブラシで腋の下の表面を優しく撫でるように、一方向にファサファサと撫でるようにくすぐりはじめた。

教子「ひゃああぁあっ、ひぃあっはあああぁあははははんんはああははっはああぁ!」

(くすぐったいくすぐったいくすぐったい!!腕がピンと伸びてるから余計にくすぐったい、やばいこれ・・・!)

社長は心底嬉しそうな笑顔で教子を見つめながら、メイクブラシで腋の下をくすぐり続けた。

社長「しばらく腋の下いくよ〜〜」

教子「はっはいっ、ひいぁああっああっっはっはああああああ、んんんふあぁあはっはははははははああああああ、しゃ、しゃひょう、くすぐったぁああんっはあああああっははっはははは」

両方の腋の下をメイクブラシでファサファサでくすぐられ、バンザイで両手を拘束されている教子は、身をねじるようにしながら笑い続けた。ブラウスの中で教子の豊かな胸が大暴れしていた。


448 : サイコキャロン :2022/01/16(日) 02:17:40 Qu5.SrGo0

社長「くすぐったそうだねとても!おっぱいがダンスしてる、最高の眺めだよ!」

そう言いながらも、社長はメイクブラシで腋の下をくすぐる手をゆるめない。

(なにがおっぱいがダンスよ!!止めたいけど、くすぐったすぎて体が動くのが止まらない・・!!)

教子「ひぁあっっはははあああ、くぅ、ひゃひょう、ひああはっっははははは、くすぐったっすぎますぅうふふんははああっははああ」

社長「このまま腋の下をあと1時間!なんて言ったら死んじゃう?」

教子「はっはあはっははふぁっっはっはあ、し、しんじゃひはっふうっはあああっっはああっはははあっは!」

社長は手をとめた。

教子「はぁ・・・んはっぁ・・・はぁ・・・」

(と・・・とまった・・・くすぐったすぎる・・・・これを1時間なんて死んじゃう・・・)

社長は教子のブラウスの前ボタンに手をかけて、にっこり笑った。

社長「暴れすぎると体を痛めちゃうから、暴れられないよう工夫してあげよっか」

(なっ・・・!?脱がす気なの?ちょ、ちょっとまだ、下着姿でくすぐられる覚悟はできてないんだけど、、、で、でも、拒否するわけにいかないし。。。)

社長「嫌だって言わないのはさすがだね、ありがとう。ブラは取らないから安心して。」

社長は、教子が嫌がりはしないものの戸惑っている姿を見て声をかけた。

教子「は・・・はい。。。わかりました、大丈夫です。。。」

社長「た〜だし、あんまり暴れないようにね?暴れなければきっと大丈夫!だから、できるだけ我慢しようね〜」

(暴れられないように工夫するって、そういうこと・・・!!暴れたら胸がブラからこぼれるぞって?なんて人なの!!)

社長は、ブラウスの前ボタンをすべて外し、はだけた状態にした。豊かな乳房を包み込んだブラジャーや、肋骨、おへそもあらわになった。

社長「ブラウスの下を見るのは初めてだね。とってもきれいだよ。さ、くすぐり再開!」

教子「あ、ありがとうございます。。。お、お手柔らかにお願い・・・します。。。」

社長は鎖骨を、メイクブラシでそっと撫でた。

教子「っん・・・」

社長は鎖骨から下へメイクブラシを動かし、乳房のまわりをなぞるように、腋の下へ向かうような向かわないような動きで撫でた。

教子「ひぁっ・・・ん・・・っんはっ・・・・ぁあん・・・」

(おもいっきりくすぐりられるのもつらいけど、これもこれでつらい・・・というか変な気分に。。。明らかに、乳首を避けながら撫でてる・・・焦らしてるつもりかしら。。。)

教子「んんっ・・・んはぁ・・・あぁはぁん・・・」

(だ、だめ、恥ずかしい声が・・・・ブラウスがはだけた状態でこんなことされたら・・・。もう、いっそおもいっきりくすぐるか、それか焦らすのをやめて・・・!)

社長「ん?乳首もくすぐったほうがいい?」

教子「っ・・・!?」

社長「そんなに驚かなくても。「もどかしい」って顔に書いてあったよ?」

教子「っ!そ、そんなことは・・・!これも十分くすぐったいです!」

教子は顔を真っ赤にしながら答えた。

(恥ずかしすぎる・・・なんでもお見通しのところが悔しい・・・)

社長「そっか!じゃ選んでいいよ。乳首くすぐりと腋の下くすぐり!どっちが良い?」

(な・・・なんでそんなこと選ばせるの・・・!)

教子「そ、それは、社長がしたいほうで、私はどちらでも・・・!」

社長「ううん、教子にえらんでほしいな」

教子「・・・・な、なら・・・・」

社長「なら?」

教子「わ、、、腋の下で、お願いします。。。」

社長「おや、腋の下か!良いよ良いよ、さっき腋の下をくすぐったとき、とっても暴れていたから、腋の下は選ばないかと思った。ということは、もしかして、乳首はもっと・・・?」

教子「っっ・・・!!!!」

社長「あはは、教子は正直でわかりやすいなぁ」

教子「そ!その!そんなことないですから・・・!!からかわないでくだあはっひぃぃっ!!?!ひあぁぁぁぁっはははあはっっはっはあああ!!い、いきなり、いひっあっはっはっっはあっっはははあっぁああはははは!!」」

社長「はは、わかったわかった!教子のお望み通り、腋の下をくすぐらせていただきますよ」

そう言いながら、不意を打つようにメイクブラシを腋の下にあててくすぐりはじめた。


449 : サイコキャロン :2022/01/16(日) 02:18:35 Qu5.SrGo0
教子「ひゃぁぁぁぁあはははははははっ!!あはははははははっ!!」

(くすぐったいくすぐったいくすぐったい!!またこのくすぐったさが!!)

教子は突然のくすぐったさにのけぞり、上半身を勢いよくねじりながら笑い震え、その動きにあわせてブラジャーに包まれた豊かな乳房はゆさゆさと揺れていた。

社長「おお!すごく良いよ!おっぱいのダンスもとっても素敵!でもちょっとサービスしすぎじゃない?」

教子「さ、さーびしゅぅうううぅうっふっふうふふふふう、じゃなあははははっははあああああああああ!」

(がまん出来ないの分かってるくせに!!!でも、がまんしないとブラが・・・!!)

社長「くすぐられている教子が美しすぎて、ずっとやっちゃうな。永遠にくすぐりたい。」

教子「えいえんははははあああああっ、えいえんなんてぇえあっははははははっはははああああ」

(もう十分永遠に感じてるわよ!!もうはやくおわってぇ!!)

社長は、メイクブラシを動かすパターンや力加減を絶妙に変化させながら、教子の腋の下をしつこく、数十分間くすぐった。
休憩無しで数十分間もくすぐられた教子は、全身に汗をびっしょりで、全身の力は抜けきっていた。

(もっもうだめ!わ、腋の下が、おかしくなっちゃうぅう・・!!!)

社長「メイクブラシのすべりが悪くなってきたね、腋の下の汗、舐めとってあげる」

教子「はぁ・・・っ・・・は・・・ぁ・・・はぁ・・・ひぁあんっ?!?!な、なめぇえひぁあっはあああんん!!」

メイクブラシの刺激が終わったと思っていた教子は完全に不意をつかれ、これまで以上に大きくのけぞり、反応してしまった。のけぞる動きにあわせて、もちろん乳房もバウンドした。

社長「じゃ、お次はこれ」

社長を見ると、手にパウダーをのばしていた。

(ひっ・・・パウダー・・・!いつのまに・・・!次から次へと・・・!)

社長は教子のうしろにまわり、パウダーまみれの手で教子の死角から脇腹を揉み上げた。

教子「んはああああっ!!ふぁああぁんっはあぁああああああ!!!」

(パウダーの刺激、やばい・・・!!)

社長「ほら、腋の下も〜こしょこしょ」

社長は脇腹から腋の下へと撫で上げた。

教子「はひぁあああん、あーっはっはははははははあああああ、あははは、はははははああああぁ!!」

(こ、これはまずい、パウダーまずいっ・・・!!)

社長「効果ばっつぐん!パウダーはね、こんな使い方もできるのさ〜」

そう言って、社長はパウダーをひとつまみした。

社長「さて、これをどこへ入れるでしょうかっ?」

(い、いれる?)

社長「正解は〜〜〜〜? 教子の、お・へ・そ!」

(でも、パウダーをおへそにいれたところで、どうかなるのかしら・・・・)

社長はパウダーを教子のおへそに押し込んだ。そして、反対の手には教子が買ってきた小さなタイプのメイクブラシを持っていた。それは教子が、耳用だと想像しながら買ったメイクブラシだった。

(ま、まさか・・・!!)

社長「パウダーがたくさんおへそに入っちゃったね〜きれいに出さないとね」

社長は、小さめのメイクブラシで、おへそからパウダーをかきだしながらくすぐった。

教子「はぅ!?んはぁあっ!!ひぁあああはああはははあはははは、そ、それああっはっはは、それだめえぇえへえええええええぇ」

(こ、こんなにくすぐったいなんて!!むりむりむり!!)

おへそに入ったパウダーをメイクブラシでかき出すという未知のくすぐったさに、教子は翻弄された。

社長「あは、これも効果ばつぐん!教子が買ってきてくれた小さめのメイクブラシが大活躍だね」

教子「あっはっはっふははははははは、それはっはあっはっはあっっはあ、おへそじゃなあっはっはっはははははああああああ!!」

社長「あ・・・もしかしてこれって、乳首用?そうか!」

教子「ち、ちがああっはっっはっはははははははああああ、ひぁはっっはっはははははああああああああ!!」

社長「ま、結果、教子は大笑いしてくれてるわけだし?おっけー!」

(さっき乳首が敏感だってバレたし、自分で乳首用のメイクブラシを買ってきたなんて思われるの恥ずかしすぎて死んじゃう!!!ちがう!!!)

社長「あ、パウダーぜんぶきれいに取れました〜。てことで、おかわりね」

そう言って社長は、もう一度パウダーをひとつまみし、教子のおへそに入れた。

(そ、そんな、終わったと思ったのに!)

社長はまた、メイクブラシでパウダーをかきだすようにおへそをくすぐり、教子はのたうちまわるように暴れ、涙をながしながら笑い震えた。汗を吸ったブラウスが教子の体に貼り付いていたが、教子が暴れるたびに、乳房がブラウスを押し上げた。


450 : サイコキャロン :2022/01/16(日) 02:19:13 Qu5.SrGo0
社長「あと何回しよっか?」

すでに腋の下を執拗にくすぐられ、さらにおへそを繰り返しくすぐられ、教子の体力と精神力は限界に近づいていた。

教子「ひっ・・・あ、あの、社長・・・わ、わたし、その、そろそろ、体が・・・げ・・げんか・・・」

(う・・・社長に反抗するようなこと言ってしまった・・・でももう体力も限界だし・・・頭も・・・働かない・・・)

社長「限界?」

教子「は・・・はひ・・・」

社長「そうだね!もうバンザイ拘束もしんどいだろうから外すね。」

社長はそう言って、教子をIの字に拘束しているフックを外した。体力の限界が近い教子は自分で立っていることができず、社長に倒れ込んだ。社長は教子を抱きかかえ、ソファーに腰掛けた。

社長は、ソファーの上で教子を自分の膝の上に座らせ、後ろからハグをした。そして教子のブラウスを脱がせた。体力が限界の教子はブラウスを脱がされることを拒むことができなかった。

(な、なんでブラウスを脱がすんだろう・・・それに、フックは外して拘束を解いてくれたけど、手枷を外してくれてない。・・・ちょ、ちょっとまって!もしかしてまだする気!?)

社長「ラストスパート、していい?今日はそれで終わり。がんばれる?」

上半身はブラジャーのみの姿になった教子を、社長はぎゅっと抱きしめながらささやいた。

(そんな!!限界だって言ってるのにまだするの・・・!で、でも断るなんてできないし。。。)

教子「は・・・はい。。。社長のために・・・最後、がんばります!」

それを聞いた社長は、自分も上半身の服を脱ぎ、教子を抱きしめた。

(あ、あったかい・・・)

社長「教子、ほんと大好きだよ。ありがとう。じゃ、いくね」

社長は教子の両腕に残ったままの手枷を、もう一度天井から伸びているフックにつなぎ、教子を膝の上に座らせバンザイの状態に拘束した。

(やっぱり・・・!まだ手枷を使う気だった・・・!)

社長「教子、ラストスパートはね、腋の下を舐めながら、脇腹を揉みながら、おへそをくすぐるね。」

(そ、そんなっ!!く、くるっちゃう!!!)

社長「おっぱいダンスサービスは、ほどほどでお願いね。」

(なにがおっぱいダンスサービスよ!!なにがほどほどよ!)

教子「っっっ!!!ひああああっはっっはっはははははははああああ!!!!ふっあはっっはっはははははああああああああ!!!!!んはああ、ふひぁあああっはっはっっははははははははああああ!!!ひ、ひんじゃうぅっふぅあっはっはははははあああ!!!!」

教子が反論するよりも早く、社長は左の腋の下を舌先でぺろぺろと舐め、右の脇腹をもみ、左手でおへそをくすぐりをはじめた。

社長「もう!おっぱいダンスサービスはほどほどでいいって言ったのに〜、でもありがと。」

教子は、今日いちばんのくすぐったさに、社長の膝の上でもだえ、豊かな乳房は今にもブラジャーから飛び出んばかりに何度もバウンドしていた。

教子「あはははははあああああ!!!っはっはははああああ!!!!ひぁあっはははははははは、こ、こきゅう、っっはっはは、いきがああっはっはっっははああっはあ!!!」

社長は手をとめて、フックを外し、バンザイ状態の拘束を解除した。両手首についている枷も外した。

教子「かっ・・・は・・・はぁ・・・・っ・・・は・・・ぁ・・・」

(お、おわったの・・・し、しぬかとおもった・・・、で、でも、ラストスパートというには、ちょっと短いような・・・)

そんなことを考えているうちに、社長は自分の膝の上に座っている教子を自分と対面するように体位を変え、正面から抱きしめた。

社長「ほんとのラストね。もう、拘束しなくても抵抗する体力はないよね。僕を抱きしめたまま、耐えてて。」

教子「は・・・はぃ・・・」

社長「いい子だ」

社長は、正面から教子を抱きしめながら手をまわし、右手で右の脇腹、左手で左の脇腹から腋の下へ、なぞりあげるように、ラストスパートというには少しソフトにくすぐった。

教子「んはぁっ!ひぁっはん・・・あはは・・ひあっはあああ・・・」

くすぐり自体は、ソフトめだったため、大笑いするほどではない。だが、今回は別の刺激が加わっているために教子の頭を混乱させていた。

教子「ひぁん・・・んあはぁん・・・くふふふふっ」

社長「ん?ひょっとしてくすぐりで感じているかい?」

社長は、ソフトに脇腹を撫でながら聞いた。

教子「ひあははは・・・んあぁん・・・い、いえ、、んんっ、、そんなことは、あっははは、ない、ですぅんぅうふん」

(ち、乳首が、あたって・・・!)

教子は、脇腹や腋の下をくすぐられて感じているのではない。社長と抱き合っている状態のため、乳首がブラジャー越しに社長の胸のあたっているのだ。そのため、くすぐられて自分が少し体をよじると、乳首へ甘美な刺激が加わる。

(体を動かしちゃダメ・・・乳首への刺激が・・・)

一定のリズムで脇腹を撫でていた社長は、教子の死角から耳をソフトにくすぐった。不意をつかれた教子は、のけぞってしまい、乳房を社長の胸へ押し付けてしまった。


451 : サイコキャロン :2022/01/16(日) 02:20:02 Qu5.SrGo0
教子「あっはは・・・んはぁあんっ、んああぁあん!」

(乳首が敏感なのは自分で分かってたけど、ブラごしに押し当てただけでこんなにも感じるなんて!!くすぐったいのか、気持ちいいのか、もうわからない、どっちも・・!?)

社長「やっぱり、感じてるよね?もしかして、くすぐりで開発されちゃった?」

(ち、ちがう!!!!)

教子「んはぁ・・・い、いえ・・・ち・・・ちがひ・・ます・・・んはあぁん・・・」

(このままではまずい・・・!この抱き合った状態からはやく逃れて、乳首への刺激を止めないと!ど、どうしよう、、、、。)

教子は、このままソフトにくすぐられながら、乳首へのくすぐったさと快楽の混じった感覚を味わい続けることに危機感を覚え、なんとか脱出する方法を考えようとした。

(そ、そうだ、刺激を、くすぐりの刺激だけにすれば耐えられる!!私はくすぐりで開発なんてされてない!!)

教子は大勝負に出た。

教子「社長、ラストスパートというわりには・・・ずいぶんと、その、ソフトですね。最後らしく、おもいっきりくすぐるのは、どうですか?体力は・・・ギリギリいけます。」

教子はそう言って、もう一度バンザイの状態でくすぐってもいいですよ、というメッセージをこめて、自分から背中を向けてバンザイのポーズをした。

社長「おや、最後におもいっきりくすぐってほしい?なんだかんだ言って教子もくすぐられるのハマってきたんじゃ?」

教子「しゃ、社長のためにがんばってます!」

(自分からくすぐりを要求するみたいで死ぬほど恥ずかしいわ・・・!!!で、でも、あの危険な状況を打破できたからよしとするわ。。。背中からくすぐられるようにすれば、乳首への刺激は来ないはず。)

体力も精神力もともに限界の教子は、最後の力を振り絞って、腕をピンと上に伸した。

教子「最後です、社長のお望みのくすぐりで、どうぞ!」

社長「教子、最高だよ。なら、お言葉に甘えて!」

ガシャ・・・。
教子は、社長に背中を向けて膝の上に座った状態で、もう一度、両手首に手枷をはめられ、天井から伸びているフックでバンザイ状態で拘束された。

下はパンツスーツ姿のままだが、上半身はブラジャーだけを身に着けた状態。

社長「ラストスパート!」

教子「は、はいっ、、、っひぃあぁっ!?んぁああはぁ!あはははははは!ひゃははははっははははははっ!」

教子は、どうせ腋の下あたりをくすぐられる、、、と予想していたが、社長のとった行動はまったく予想外だった。社長は、大量のパウダーを両手にとり、上半身全体にまんべんなく塗りたくった。

教子「ひゃははははっははははははっ!ひゃぁぁぁぁあはははははははっ!!あはははははははっ!!んふぁっははははぁん!!」

二の腕、肩、腋の下、脇腹、おへそ、つまりブラジャーが覆っている部分以外にパウダーを塗った。

(パウダーがこんなにも・・・!死ぬほどくすぐったい・・・!!!でも、あの危険な刺激からは逃れられてよかった・・・!!!)

教子「ひあぁあはっははぁ、んあっはっはははははははぁあん!!ははははあぁぁぁ!」

社長は、脇腹から腋の下へ撫でるようにくすぐりながら、時々肋骨あたりをなぞったり、脇腹を揉み込んだり、おへそに指を入れたりして教子を翻弄した。


452 : サイコキャロン :2022/01/16(日) 02:20:21 Qu5.SrGo0
教子「ひぁはははっは、ひゃ、ひゃちょう、こ、これえっへっはあっはははははは、くすぐったすぎいひひっひひぃあぁあっはっははははははは!!」

教子はとてつもないくすぐったさに、体を左右によじり、それに合わせて乳房もぶるんぶるんと揺れた。

(あと少し、あと少し耐えれば・・・!)

だが、ここで教子の予想していないことが起こった。

教子が体をよじり、乳房をゆさゆささせたことによって、パウダーがブラジャーの中にもたくさん入ってきた。そしてそのパウダーはついに乳首にも到達した。

(ひぁっ!?な、乳首が、ブラジャーの中でこすれてる?なんで?も、もしかしてパウダー!?!?)

教子「んっはぁああぁん、くっふふふふあはぁん、ひぁあっははぁはぁん・・・」

(ま、まずい、この刺激はまずい!!この刺激から逃れようとして大勝負に出たのに、な、なんてこと・・・!!)

教子「ひぁっっはっははははああんっ、っはぁあん!」

社長「さ、最後だよ」

(胸の動きをとめ・・られない・・!!くすぐったくて動きを止めるなんて無理・・・!!くすぐったくて体を動かしちゃうタイミングと同時に乳首も擦れちゃう、これはまずい、まずすぎる!!!)

教子「っふぁあっはっはははははははは!んあぁあっははは、んあぁんっ、はぁん!」

社長「腋の下で、しめくくりだね〜」

社長は、両手とも腋の下の窪みを5本の指でまさぐるようにくすぐった。

教子「はひゃぁああああっははははははははははは、んはぁっはっはっは、はぁん、あぁん、んあぁんっ!」

(わ、腋の下くすぐったいぃい!!乳首はくすぐったいのと気持ちいいのが・・・!はぁあん!もう、気を保つ精神力が・・・)

教子「ひぁぁぁあっはははははははは、んふぁあっははははははは、んぁあん、あっはぁん」

(こ、この刺激はだめ、危険・・・!!味わっちゃダメ、だめえぇえ!本能でダメだって感じる・・・!!)

教子「ふぁっははははははん、はあぁんっ、はひぁあはははは、んあぁん。」

(も、もう・・・もう、くすぐったさと気持ちよさが混ざって、もう、わけがわからない!!!ただ・・・快感!くすぐったい!気持ちいいいいいい!!!)

教子「んはあぁぁぁぁぁああああああああああああああああああんんん!!!!!!」

教子は体をのけぞらせ、痙攣させながら、絶頂に達した。

(あぁ・・・うそ・・・くすぐられて・・・イっちゃった・・・信じられない・・・でも、くすぐったさと気持ちよさが混ざって、、、いや、もうくすぐられることが・・・?分からない・・・でも・・・今まで味わったなによりも・・・気持ちよかった・・・)

教子は絶頂に達した余韻で、拘束された腕に体重をあずけ、ぐったりとしていた。

社長「教子、いつもくすぐらせてくれてありがとうね。今日はいつにも増してとっても素敵だった。ありがとう。ゆっくり休んで。」

社長は教子の耳元でささやいて、拘束を解いた。ぐったりしている教子を抱きかかえ、ソファーに寝かせた。

教子「・・・ぁ・・・あ、ありがとう・・ござい・・ま・・・す・・・」

教子は、体力の限界と、絶頂の余韻で放心状態に近かった。また、自分がくすぐられて達してしまったということをまだ整理できずにいた。

(最後にイッたのって、社長には・・・バレてない・・・かな・・・さすがにくすぐりでイクとは思ってないよね・・・。)

教子は、ソファーでぐったりとしながら、社長を観察した。社長は、特に何か言ってくることもなく、服を着ていた。

(・・・次にくすぐられる時のために、乳首を保護するシールかなにか、買っておかないと・・・)

教子はしばらくソファーから起き上がることができず、ぐったりと横たわっていた。横になりながら、ブラジャーの中にはいったパウダーが気になり、手で胸を触りながらモジモジしていた。

社長は、そんな教子をいつまでも嬉しそうに眺めていた。


453 : サイコキャロン :2022/01/16(日) 02:21:56 Qu5.SrGo0
以上で終わりです、お楽しみいただけたら、うれしいです!


454 : くすぐり好きの名無しさん :2022/01/16(日) 11:09:09 2IOo/QJg0
>>444
「セーラー戦士の悪夢! 恐怖悶絶くすぐり攻撃!」の作者です。
お返事遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。

イラストの完成、おめでとうございます!
作者としても、感無量です!
自作のSSをベースに、こんなに素晴らしいイラストを描いていただけたのですから!

お話をいただいたのは、2年と10か月前でしょうか?
その当時を思い出しつつ、SSを書いた5年前の頃も思い出しつつ。
とても、なつかしい気持ちになれました!

企画者>>444さまと、絵師さまのお力には、ただただ感服です!
おふたりの今後のご活躍を、心からお祈り申し上げます!
本当に、ありがとうございました!


455 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2022/02/11(金) 03:52:58 4KyWpBSo0
だいぶ後になると思いますが、戦国無双の茶々受くすぐり小説を書いてみたいです…。


456 : くすぐり好きの名無しさん :2022/02/19(土) 09:42:05 22Z6vmzw0
くすぐりシーンのフィニッシュは、どういう描写がいいんだろう?
いつも悩んじゃう
気絶? おもらし? それとも?

普通のエッチなら、「絶頂」っていうわかりやすいフィニッシュがあるけど
くすぐりでの絶頂フィニッシュは、なんか違う気がするし

どんなフィニッシュにニーズがあるのか、すごく気になる


457 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2022/02/19(土) 12:39:27 W4LTC7Ds0
>>456さん
私の場合はくすぐり自体が性感帯を刺激して快楽を与える手段の一つだと思っているので、フィニッシュはくすぐられながら女性器(受けのキャラの変態度によってくすぐり+乳房だけで)を責められて絶頂…という風にしていますね。
ですが「くすぐりと感じる系は別物だ」という方も多くいらっしゃるようなので、その場合は気絶endか「こうして彼女は一晩中くすぐられ続けたのだった…。」みたいな終わり方が良いのではないかと思います。
お漏らしは「あーあ、漏らしちゃったんだ」という感じに続けられそうですので。


458 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2022/03/20(日) 19:51:14 Ma4oLRIs0
>>453
気づくの遅れてしまい申し訳ございません!
メイクブラシやパウダーを使った責めというのが刺さりました!
素晴らしい小説をありがとうございます!


459 : サイコキャロン :2022/03/27(日) 22:51:41 7osksqJM0
>>458
いえいえ、
感想ありがとうございます!


460 : 執筆用マジックハンド :2022/04/09(土) 01:03:04 UYD6pYmQ0
乙女の心が折れるまで

〜〜〜

それは、我々の存在するそれとは別次元の世界線、いわゆる“異世界”での物語………
この世界ではかつて、人類と“モンスター”と呼ばれる異形の怪物共がいつ終わるとも知れない苛烈極まりない生存競争を繰り広げていた。
“モンスター”はその強大な力と圧倒的な物量をもって人類を滅ぼさんとしていたが…
人類は当時勃興したばかりの軍事国家…テンタクリア帝国の旗の下で一致団結し、辛くも“モンスター”を撃退することに成功したのであった。

〜〜〜

十年後………
テンタクリア帝国王城、第一執務室にて

「…ダンジョンの調査任務、でありますか」

絢爛豪華なシャンデリアの下、一人の女騎士が凛とした口調で自身に課せられた任務を復唱する。
大きな硝子窓から差し込む暖かな陽光を受け、鈍い光を放つ甲冑は歴戦の重騎士のそれだが…
甲冑を着込んでいてもわかる程の抜群のスタイル…
陽の光を受けてふわりと輝く、腰まで伸びる程の銀髪…
そして、見つめるものを凍てつかせるような鋭さと冷たさを湛えながらも、まるで一国の姫のような美しさをも併せ持つ瞳…
その女騎士は、見る者すべてを魅了する儚げな美しさと、対峙した者すべてを討ち滅ぼす確かな強さを兼ね備えていた。

「ああ…我が帝国は現在、レジスタンスどもの鎮圧ならびに治安維持の為、兵力が割けん。故にダンジョン調査任務には貴公らのような優秀な人材を少数精鋭部隊として充てる事になったのだ」

〜〜〜

ダンジョンとは、過去の大戦中に使用されていた砦や塹壕、要塞といった軍事施設の総称である。
長らく放置されているものがほとんどで、現在ではその存在すらあまり知られていなかった…のだが最近になって帝国上層部の関心を惹いている。
一部のダンジョンが人類との戦いに敗れ、辺境の地へ落ち延びた“モンスター”の根城になっている…との情報がもたらされたからだ。
さらに、ダンジョンには古代王族の隠し財宝や鉱石などの天然資源が眠っているという話もある。
故に、ここを制圧することができれば帝国の支配体制はより強固なものとなる…
そういった戦略的観点からも、ダンジョン攻略は帝国の行く末を決める舵取りにおいて非常に重要なファクターとなり得るのだ。

〜〜〜

最高執務責任者のデスクに鎮座する初老の男がその重々しい口を開き、低くしわがれた声で女騎士に指令を下す。
神官の法衣を纏っているところを見ると、聖職者であるようだが、れっきとした執政官である。

「貴公には調査部隊の隊長として指揮を執ってもらいたい…これは帝王陛下直々の勅命である。心して任務にあたりたまえ」

「…は! 身命を賭して任務を全うします!」

「最後にもう一つ。現地ではダンジョン探索に適した装備で作戦行動を展開してもらう。おい君、例の装備をこちらへ」

執政官は側近の官吏を呼びつけ、“装備”を持って来させる。

「…っ! こ、これは…」

「貴公、身命を賭して…と申したな。期待しておるぞ?」

執政官の皺の寄った口元が笑みを浮かべるように歪む。その丸眼鏡の奥で小さく光る老獪な眼差しは、女騎士の整った顔にほんの一瞬だけ、わずかに表れた動揺を見逃していなかった…
美しき女騎士はまだ知る由も無い。これより一週間後、辺境のダンジョンにて人生最大にして最悪のピンチを迎えるということを。
今回の主人公となる彼女の名は……

〜〜〜

エスターシャ・ミクリヤ
Age23/T176/B90 W59 H88

うら若き乙女でありながら、反乱分子の鎮圧や賊の捕縛、”モンスター“残党の討伐など、短期間で複数の戦果を挙げ“戦場を制する女神”と呼ばれる重騎士。
その圧倒的な戦闘力と美貌、凛とした立ち居振る舞いは男女問わずあらゆる者を魅了する。

〜〜〜

一週間後、テンタクリア帝国領森林地帯
ダンジョン(旧ワームズネスト地下要塞)にて

エスターシャ率いる調査部隊は丸一日の行軍を経て森林地帯を抜け、無事ダンジョンに到着した。
ダンジョンは洞窟を改装した簡素な作りで、要塞というよりはさながら炭鉱といった雰囲気だ。
その外見に反し、内部は迷路の如く入り組んでおり、それでいてかなりの広大さである。

「松明…?放棄された施設と聞いていたが……モンスターどもの根城になっているという情報は確かなようだ。各員、警戒を怠るな」

人の気配はなく荒れ果てた様子の内部だが、等間隔で内壁に松明が設置されており、薄暗いながらも中の様子は肉眼で確認できる。
モンスターの中には人間と変わらない、あるいはそれ以上の知能や技術を持つものも多いという。
それを踏まえて考えるとダンジョン内にはなんらかのトラップが仕掛けられている可能性も高いため、無闇に突入するのは得策とは言い難い。
だが、帝王陛下の勅命である以上、帝国軍人のエスターシャたちに後退は許されない……

「…ミクリヤ隊、これより突入を開始する!」

不気味なほどに静まり返った青空の下、エスターシャの勇ましい号令が響き渡る。
かくして、帝国の明日を左右する…とされるダンジョン調査任務が始まったのであった。


461 : 執筆用マジックハンド :2022/04/09(土) 01:09:47 UYD6pYmQ0

〜〜〜

ダンジョン内 地下坑道エリアにて

突入より30分経過、何度か脅威度の低いモンスターの襲撃を受けたものの問題なく討伐、調査部隊は今のところ順調に探索任務を続行中だ。

「はあっ!」

エスターシャは腰に携えた剣を無駄のない動きで振るう。見事な一閃、その刹那……
全長3メートルはあろうか、赤黒い蛇…いや、巨大なミミズのようなモンスターが一刀両断され、透明な体液を撒き散らしながら地面に叩きつけられる。

「…(今のところモンスターは雑魚ばかり、これといったトラップも無し…だが、この任務…何かがおかしい…)」

地面にのたうち回るモンスターを冷徹な瞳で見下ろしながらも、脳内を支配する違和感を拭いきれず思案に耽るエスターシャ。
それもそのはず…

「きゃーっ、さっすが隊長!カッコいい〜っ!」
「うぇぇ…さっきから何このモンスター…ミミズ? キモい〜っ…」
「ヤダぁ、汗でベトベト…もう最悪ぅ…早く帰ってシャワー浴びたい…」

後続の隊員たちが口々に黄色い声を上げる。
そう、今回のダンジョン調査任務のために編成された兵士は15名程度だが…
エスターシャを含め、その全員が若い女性ばかりなのだ。それも、広い帝国内でも稀に見る程の美人ばかり…
極めつけには、全員が腋や下腹部、脚などを大胆に露出した妙に扇情的な装備を強要されているのだ。
胸元や腰の一部のみを申し訳程度のプレートで覆い、下半身に至っては丈の短いスカートに黒いハイソックス、革製の軍用ブーツのみ…さしずめミニスカメイルとでもいうのだろうか、到底兵士の装備とは思えない。

「…(なんで女ばかり…しかもこんな装備でダンジョンに…?何か裏があるのか…?)」

自身のしなやかに鍛え上げられたカラダを包むミニスカメイルに目を遣りつつ訝しむエスターシャ。

「…(それに、こんな短いスカートを穿かされるなんて…執政官殿はいったい何を考えている…?慣れない恰好のせいか、妙にむず痒い感覚がある…長居は無用だな)アーシェ。このモンスター、確か…」

だが、それも一瞬のこと。ここは戦場、一瞬の油断が、一瞬の隙が命取りになる…そう自身に言い聞かせ、近くにいた副官…スタイル抜群でクールビューティーな隊員、アーシェ・レーンに声をかける。

「はい、これは【ティックラー・テンタクル】…俗に“くすぐりミミズ”と呼ばれる、女性の皮膚を刺激することで体液を摂取するというワーム型モンスターですね。…ワームズネスト…その名の通り、このダンジョン一帯がこいつらの巣になっているようです」

アーシェは豊富な知識と確かな観察眼を持つ優秀な兵士だ。このスキルを活かして、的確な状況分析を行う彼女であったが……

…シュルッ…シュルルル、スサッ、サワサワ、コショコショコショ……

「…ですが脅威度はさほど高くありません。一般人の女性ならばともかく、私たちのような正規の軍人なら…ひゃんっ!?あひゃっ、きゃははははははっ!」

突如、普段のクールな雰囲気からはかけ離れた素っ頓狂な笑い声をあげながらカラダを屈める。
見ると…アーシェの短いスカートから伸びる美脚に地面から姿を現した触手が絡み付き、太ももを舐め回すようにくすぐっているではないか!

コショコショコショ…コショコショコショ…
「な、何!?あっひゃっひゃっひゃっ…あ、脚がアハハハ…!」

「なっ……アーシェ!! 待ってろ、今助け…あうっ!?」
シュルルル…シュルルル…ガシ、ガシッ! ヌルヌル……

反射的に腰に差した剣に手をかけ、攻撃体勢に入るエスターシャ。
だが、まるでそのタイミングを読んでいたかの如く地面や天井から大量の触手が勢いよく出現し、あっという間にエスターシャのカラダをヌルッと拘束してしまう!

…ヌルヌル…ヌルヌル…スサッ、サワサワ…コショコショッ…
「くっ、身動きが……あっ、や、やめろ、あはっ、そんなトコっ…!」

触手は寄ってたかってエスターシャの引き締まったカラダに絡み付き、ウネウネと這い回る。
本来百戦錬磨の戦乙女である彼女ならば、ちょっとやそっとの不意打ちを仕掛けられたところで相手を返り討ちにすることは容易いハズだが……
これだけの数の触手に一斉に襲い掛かられては、さすがにそう簡単には捌き切れないようだ。

…シュルルル…サワサワ…ヌルヌル…ネチョォ…
「こ、こんなもの、あはっ、すぐ振り解いてやっ…くぅ、ね、粘液がっ…!」

この触手は先程のティックラー・テンタクル同様赤黒いミミズのような外観で、這った箇所にヌルヌルとした感触の粘液を残す。
エスターシャを絡め取る触手がうねるたびに、ミニスカメイルを纏った彼女のカラダはみるみる内にあちこち粘液に汚され、艶やかな光沢を放ってゆく……

…シュルルル…サワサワ、スサッ…モゾモゾ、コショコショコショコショ…
「ち、調子に乗るな…あはっ、あははっ、そ、そこは!やめ、くすぐっ…!」

触手の先端はイソギンチャク状の口吻になっており、まるでブラシのようにワサワサといやらしく蠢き、獲物の肌を掻き撫でるようにくすぐる。

…コショコショ…サワサワ…コショコショ…ワサワサ…コショコショ…

大胆に露出したキレイな腋の下…
胸部を包むプレートの隙間から見える、豊満な巨乳の谷間…
鍛え抜かれた腹筋の中央でヒク、ヒクと震える可愛くてセクシーなおへその穴…
ふわりと翻る短いスカートから覗く、すべすべ太ももの絶対領域…

露出度の高いミニスカメイルのせいであちこち丸見えになったエスターシャの美しき素肌…
触手はその中でも敏感なトコロばかりに這い寄り、エスターシャが動けないのをいいことにイソギンチャク状の口吻で一方的にくすぐり回す!

コショコショコショコショ…コチョコチョコチョコチョ…
「や、やめ…ぷふっ!? あっはははははは!!」

執拗なくすぐり責めを受け、思わず顔を紅潮させ吹き出してしまうエスターシャ。普段の凛とした孤高の女騎士…というイメージからは想像もつかないエロ可愛い笑い声をあげながら、触手に絡みつかれたカラダをよじらせ悶え苦しむ!

「み、ミクリヤ隊長ーっ!?」
「せ、戦闘準備っ!隊長たちをお助けしないと!」

全幅の信頼を置いていた隊長があっさりと触手に捕まり、痴態を晒す様を見てようやく現状の深刻さを察知したのか、後続の美女隊員たちは慌てた様子で各々剣を抜き、戦闘体勢に入る。
だが、時すでに遅し……


462 : 執筆用マジックハンド :2022/04/09(土) 01:13:16 UYD6pYmQ0

「ちょ、ちょっと待って…私たち、もう囲まれてる…っ!」
「えっ、ウソ……きゃあああっ!!」

シュルルル…シュルルル…シュルルル…シュルルル…シュルルルルルル!!

次の瞬間、辺り一帯の天井や地面、壁の隙間や物陰といったありとあらゆる箇所から無数の触手が勢い良く出現し、美女隊員たちに襲いかかる!

「こ、この!これでも喰ら…やんっ!」
「いやっ!来ないで……い、いやぁ〜〜んっ!」
「ひっ、あ、脚に触手が!ヌルヌルするっ…!」
「ヤダぁぁぁ!は、離してぇぇっ!」

彼女らは即座に剣を抜いて応戦するも、100本を超える触手との物量差を覆せるハズもなく…
全員があっさり触手に絡め取られて捕まってしまい、さながら蜘蛛の巣にかかった蝶めいて空中に無防備な姿を晒す。
そして………

…シュルルル…サワサワ、スサッ…コショコショコショコショコショコショ…!
「えっ、い、いったい何を…あひぃ!?あ、アッハハハハハハハ……!!」

すべての触手が一斉に水を得た魚の如くうねりだし、各自捕らえた美女隊員たちの引き締まったカラダを激しくくすぐり始めたではないか!

…コチョコチョコチョコチョ…コショコショコショコショコショコショ…
「きゃあぁーっ!?な、何コレ!アハ、くすぐったい…!!」
「や〜〜〜〜んっ!キャハハハやめて〜っ!!」

焦燥と恐怖を含んだ隊員たちの悲鳴が一転、鈴を転がしたような笑い声へと変貌する!
薄暗い坑道に不似合いな乙女の笑い声につられてか、さらに何処からともなく伸びてきた触手に、エリア一帯が埋め尽くされてゆく……

〜〜〜

彼女達の纏うミニスカメイル…
「適切な装備」として支給されたはずの代物だが、この触手どもの攻撃を防ぐのには全く役に立っていない。
むしろ、「くすぐってください」とでも言わんばかりのエッチなデザイン…
花も恥じらうほどの美しさの、うら若き乙女達がこんなものを着込んでこのダンジョンに挑めばどうなるか…
その末路はティックラー・テンタクルの…そして、このダンジョンの本当の恐ろしさを知る者であれば容易に想像出来るであろう。

〜〜〜

ダンジョン突入開始から30分後……
かくしてミクリヤ隊は坑道エリア一帯を埋め尽くす触手によって瞬く間に戦闘不能に陥るのであった。
“戦場を制する女神“の二つ名を持つエスターシャ・ミクリヤを筆頭に、その美貌だけでなく厳しい訓練を耐え抜き、いくらかの修羅場を潜り抜けてきたそれなりの実力も併せ持つエリート部隊と言われてきた彼女たち…
それをこんな所であっさりとしてやられ、醜態を晒すのはさぞ屈辱であろう。
だが、これは彼女たちの受難の序章に過ぎない…

〜〜〜

坑道内でうねり、美女隊員たちをくすぐり責めにかけるおぞましい触手…
一見するとすべて同じ個体に見えるコイツらにもそれぞれ責め方や好みに違いがあるようだ。

シュルルル…ワサワサ…レロレロ…コショコショ、コチョコチョ…!
「アハハハわ、腋ダメぇっ!!キャハハハハハ…!」

例えばこの2本の触手は腋フェチのようで、バンザイの姿勢で拘束された隊員の大きく露出した両腋の下に陣取り、ひたすら口吻で舐め回すようにくすぐり続けている。

シュルルル…ゴソゴソ…モゾモゾ…コチョコチョコチョコチョ…!
「ひ、ヌルヌルして…ウヒィっ!?そ、そこは!あひゃひゃひゃ…!!」

その隣では、細めの触手が別の隊員の腰まわりにまとわりつき、ほっそりとした下腹部を這い回る。最終的におへそが気に入ったようで、筆のような口吻でおへその穴をピンポイントでほじくるようにくすぐり回し、美女隊員を大笑いさせている。

シュルルル…コチョコチョコチョ!……シュルルル…コショコショコショコショ!
「…やんっ!アハハハ何コイツ…!」
「ひっ、こっち来た…キャハハハハハハハ…!」

こちらの触手は浮気性のようだ。
巨乳の隊員のおっぱいをくすぐったかと思えば、お次はモデル体型の隊員のウエストを撫でるようにコチョコチョ…とまるで品定めでもするかのようにあちこち動き回っている。

…コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ…
「アハハハウヒャヒャヒャヒャな、何でそこばっかりキャハハハ…!」

さらにこちらの触手は、最初に副官アーシェの脚を絡め取った個体である。清潔感あふれる太ももの感触に心奪われたのであろう……コイツは他の美女隊員には目もくれずアーシェの脚に絡みついたまま一向に離そうとしない。
彼女の短いスカートから伸びる美脚を粘液まみれにしながら、右内ももの付け根にポツリと位置するホクロだけを執拗にくすぐり続けているのだ。

〜〜〜

…シュルルル、サワッ、コショコショ…ゴソゴソ、コチョコチョコチョコチョ…
「くぅっ!…くふ、ふふふっ!アハハ、いつまでこんな事、あはぁっ、続ける気!?あは、はぁっこの化け物…っ!」

そして隊長たるエスターシャのもとには、とりわけ多数の触手が押し寄せ、ミニスカメイルから覗く白い乙女の素肌をさらにくすぐり犯さんと迫る。

首すじをくすぐりながらキスするように強く吸い付き、跡を残そうとするモノ…
プレートの隙間から巨乳の谷間に潜り込んでくすぐった上、乳首までいじってくるモノ…
スラリとした美脚に絡み付いて太ももを舐め回した挙げ句、短いスカートの中までくすぐるモノ…

これらの触手はエスターシャのあまりの美しさに発情しているようで、他の隊員に対してのそれよりも激しくいやらしいくすぐり責めを仕掛けてくる。
……部隊は壊滅寸前、敵は周り一帯を埋め尽くさんばかりの触手、自身も拘束され身動きがほとんど取れず、敏感なカラダのあちこちを一方的に触手でくすぐられるおぞましさと苦しさ……
戦況は刻一刻と悪化の一途を辿っていく……

シュルルルッ、モゾモゾ…コチョコチョコチョコチョコチョコチョ!
「んぁ、あはぁっ!くぅっ、このアハハハこれ以上んっ、させるか…アハ、見てろ…っ!」

…首すじ、腋の下、わき腹、背中、おへそ、太もも、膝、ブーツの中、胸の谷間、スカートの中……
拘束されたエスターシャの美しい肢体に大小さまざまな触手が取り付き、絡み付き、粘液で汚してゆく…
雪のように白い乙女の肌の上でイソギンチャク状の口吻が踊るたび、その下に張り巡らされた繊細な神経がくすぐったさに狂わされていく…
だが驚くべきことに、この極限状況下においてもなお彼女の心は折れてはいなかった。

コショコショコショコショコショコショ…コチョコチョコチョコチョコチョコチョ…
「くぅっ…んん!(お父様…見ていてください!私は、こんなところで負けたりしないっ…!)」

くすぐり責めに悶え苦しむエスターシャの脳裏に、幼少期に死別した父の姿がよぎる。


463 : 執筆用マジックハンド :2022/04/09(土) 01:22:18 UYD6pYmQ0

〜〜〜

かつて“戦場を制する軍神“と称えられた伝説の重騎士、ヴォルティオス・ミクリヤ。
エスターシャにとって大恩ある師であり、目指すべき理想の体現者でもあり……
そして、最愛の実父であった。

十年前…
人類の存亡がかかっていたとも言われるモンスターとの一大決戦のさなか…
当時まだ見習いの少女騎士であったエスターシャを敵軍の魔の手から庇い、その身を挺して命を救ってくれた最愛の父親。
父が最期に見せた大きな背中は、優しい笑顔は死してなお彼女の精神を支え続けているのだ。

〜〜〜

コショコショコショコショコショコショ…コチョコチョコチョコチョコチョコチョ…

うねる触手、滲み出る汗、上昇する体温…
これ程の激しいくすぐり責めを受けてなお、エスターシャの右手には、しっかりと剣が握られていた。父親の形見であり、ミクリヤ家に代々伝わる家宝でもある魔物殺しの聖剣が。

コショコショコショコショコショコショ…コチョコチョコチョコチョコチョコチョ…
「んぅっ、あはっ…(お父様に聞いたことがある…大型ワーム状のモンスターには触手全体に血液を送る心臓の役目を果たす“本体"があると…)」
「くふ、ふぅぅっ!(エリア中央に根を張っている一際太い触手……アレを叩く事ができれば、突破口が開けるハズ!)」
「アハハハば、化け物め…これでもっ、アハハくらえっ!」

エスターシャは笑い悶えながらも渾身の力を込め、右手の手甲に仕込んだ隠し刃を展開し、己の腕を絡め取る触手に突き立てる!

『!?!? 〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!』

ヌルリとした触手の表皮に刃が突き刺さったその瞬間、坑道一帯に衝撃波めいた振動が走る。
さながら、巨大な触手の化け物が悲鳴をあげるかの如く…………
完全に捕らえたと確信した獲物から放たれた思わぬ反撃を受け、体液を撒き散らしながらのけぞるようにうねる触手。
両腕を絡め取っていた忌々しい拘束が緩んだその一瞬の隙を、彼女は見逃さなかった。

「くふ、くぅっ…!!(例え一瞬でも、腕だけでも拘束さえ緩めばいい!動けないなら、届かないというのなら剣を投げるまで!投擲だってなんだってやってみせる、私は…お父様の仇を討つまでは死ねないんだ!!)」

標的は前方の巨大触手…渾身の力を込め、聖剣を投擲する体勢に入るエスターシャ。力強くも美しい、完璧なフォームである!
だが……

…モゾ…ゴソゴソ…コショコショコショコショ…! …カシャアァン…
「私を…私たちを!人間の力を舐めるなあああぁぁぁ〜〜〜〜んっっ!?!?!?」

聖剣が投擲されんとす、まさにその直前…!
翻るエスターシャの短いスカートの中…その生地の裏側に張り付いていた一匹の虫が悪戯心を起こして股間に飛び移り、黒いショーツ越しに乙女の秘部をくすぐり出したのだ!
乙女の聖域であるスカートの中に広がる、久しぶりの気持ちイイ感覚と未知のくすぐったさ…
予想だにしていなかった形で不意を突かれ、エスターシャは思わずエッチな悲鳴をあげながら剣を取り落とすという失態を犯してしまう!

モゾモゾ…ゴソゴソゴソ…コチョコチョコチョコチョ…!!
「あっ……しまった、剣が…アハハハあんっ!!…やっ、あっ、くすぐっ…キャハハハやぁんっ!?な、何かが…何かがスカートの中に…あ、や、やめ、そこは!!アハハハハあはぁん…っっ!!」

こうして反撃のチャンスは潰えてしまった。
笑い悶えるエスターシャのもとにさらなる大量の触手が迫り、四肢をピクリとも動かせないほどにきつく締め上げていく……

〜〜〜

エスターシャのスカートの中に潜むモノの正体…
それは、【バンディットバグ】と呼ばれる虫型モンスターの一種である。
モンスターといっても大きさはカナブン程度、これといった特殊能力も持っていない。
強いて言えば知能がやたら高く、森を通る旅人の荷物から食糧を盗む習性がある点が厄介なくらいだが…
コイツもかなりのスケベモンスターだったようだ。
森林地帯を行軍中のミクリヤ隊を発見し、ミニスカメイル姿のエスターシャに一目惚れ…
こっそり彼女のスカートの中に潜り込んで、エッチなイタズラを仕掛ける機会を伺っていたというわけだ。

〜〜〜

モゾモゾゴソゴソ…コショコショコショコショコチョコチョコチョコチョ…
「アハハハキャハハハや、やめろ…あんっ!そんなトコ…やぁんっ!アッハハハあぁんっ!!」

エスターシャが身動きを取れないのをいい事に、エッチな虫はやりたい放題だ。
キレイなお姉さんの肌の温もりがあったかいミニスカートの中で、キレイなお姉さんの太ももと大事なトコロを自由に触りまくり、くすぐりまくって屈服させる…
バンディットバグの興奮は最高潮だ!
乙女の肌を、秘部を掻き撫でてくすぐってやるたびにモンスターとしての本能は、天国を感じる。
そして、短いスカートの中に快楽とくすぐったさの嵐が吹き荒れ、エスターシャを悶絶させる。

…モゾモゾゴソゴソ、コショコショコチョコチョッ、ヌルッ…
「あはは、くうぅ…ッ!や、やめろ…(う、嘘だ…っ!こんなモンスター相手に感じてるなんて…!)……っ!!」

怪虫がスカートの中を弄り回すたびに秘部が疼き、滲みだした愛液がショーツを濡らしていく。
エスターシャはくすぐったさに悶えながらも、股間から伝わる脳が蕩けそうな快感に戸惑いと嫌悪の念を抱いていた。
帝国の名を背負う騎士である自分がモンスターを相手に、父の仇を相手にして、こんな下劣な責めで感じてしまうだなんて、くすぐり責めなんかに屈服しちゃうなんて…そんな事あるはずがない、いや、あっちゃいけない…!
そう考え、スカートの中から溢れ出てきそうな「くすぐったい」「気持ちいい」という感覚を必死で否定するように首を振るエスターシャ。
だが………

〜〜〜

モゾモゾゴソゴソ…コショコショコショコショコチョコチョコチョコチョ…
「ウヒャヒャヒャいやぁッ!!この、スカートから出ていけ!!アッハハハ出てって…あんっ!!アヒィ!?キャハハハもうダメ…い、イクっ!イっちゃう…あ、ああああぁぁぁぁ〜〜〜んっっ!!」

突入開始より90分経過……
聖剣を失ってなお勝負を諦めず、騎士としての矜持、そして父親への誓いに支えられた不屈の精神でモンスターの卑劣な攻撃に耐え続けたエスターシャだが…
1時間以上に渡ってスカートの中をくすぐられ続け…とうとう女性としての本能を曝け出し、その整った顔を快楽に染めて絶頂に至ってしまった。

「あは…(クスグッタイ…キモチイイ…!クスグッタイ…!!)」

この瞬間、エスターシャの脳髄は未知のくすぐったさと快楽…そして屈辱と絶望に染め上げられる。
そして、騎士としての誇りが、人格が壊された。


464 : 執筆用マジックハンド :2022/04/09(土) 01:25:56 UYD6pYmQ0

〜〜〜

この地に棲むモンスター、【ティックラー・テンタクル】の正体…それは突然変異によって得た特殊能力【融合】によって、ダンジョンそのものと一体化した超巨大モンスター…【ダンジョン・テンタクル】であった。
当時内部で遭難していたトレジャーハンター・ギルドの人間達をも取り込んだことにより高い知能を得て、他のモンスターと共謀して虚偽の情報を拡散し、より上質な獲物を誘き出すことを覚えたのだ。
つまり、帝国上層部は虚偽の情報に踊らされてエスターシャ以下ミクリヤ隊の女騎士たちをモンスターの体内に放り込んだ…ということになるのだが…
当の彼女たちにはもはや、その事実を知る機会すら与えられることはないだろう…

〜〜〜

突入開始より5時間……
坑道エリア内一帯は熱帯雨林のジャングルの如くいやらしくうねる触手で埋め尽くされる。

シュルルル…コショコショコショコショ…コチョコチョコチョコチョ…!
「アハハハキャハハハハ…い、いやあぁ〜〜〜んっ!!」
「ウヒャヒャヒャた、隊長、助け…あっひゃっはっはははは…!!」
「アヒ…アハハ…もう…ダメ…………!!」
「アハハハお、おしっこ漏れちゃう!やめ…ああぁぁ〜〜っ!!」

触手のジャングルに華を添えるのは、ミニスカメイルに身を包んだ美しき女騎士部隊だ。
各々がその巨乳や美脚を強調するエッチなポーズで触手に全身を絡め取られたまま、あんなトコロやこんなトコロをいいようにくすぐり回されきゃあきゃあと嬌声をあげて笑い悶えている。
中には触手の執拗なくすぐり責めに耐えかね、カラダを痙攣させながら白眼を剥いている者や、失禁してしまっている者まで…
エリート揃いの女騎士部隊とはいえ、こうなってしまってはもう完全に再起不能であろう…

中でも、特に見応えのある華は隊長であるエスターシャ・ミクリヤだ。
ただでさえその美貌から、発情した触手に群がられあちこちくすぐりまくられていたのに、下手に反撃を試みたせいで触手たちの怒りを買い、指一本動かせないほどに拘束され、笑い死にするほどの勢いで全身くすぐられる羽目になったのだから…
おまけに乙女の聖域であるスカートの中までエッチな虫にコチョコチョされ、秘部をくすぐられて部下たちの前でイッてしまうというハプニングまで発生するという不運ぶり。

聖剣を取り落とし丸腰になった上、怒り狂った触手に全身を締め上げられながら肌という肌をくすぐり回され、おまけにエッチな虫にスカートの中まで好き放題イタズラされ続け…
ついにエスターシャの闘志は完全に挫かれ、精神は完全に折られてしまった。

…コショコショコショコショ…モゾモゾゴソゴソ…コチョコチョコチョコチョ…
「アハハハウヒャヒャヒャあはぁんっっ!ダメぇぇ!イク、またイッちゃう…アッハハハハハハ!!ああんん!アハハやめてぇ!おねがい、も、もう許し…キャアッハハハハハハハあぁ〜ん!!」

エスターシャの整った顔は今や歪みきった笑顔のまま引き攣り、涙と鼻水とよだれでグシャグシャになっている。
触手と虫のコチョコチョ攻撃(笑)に屈服し、淫らな喘ぎ声と苦しげな笑い声を垂れ流しながら必死に許しを乞う無様な姿からは、もはやかつての凛とした孤高の女騎士としての面影は微塵も感じられない…

…コショコショコショコショ…モゾモゾゴソゴソ…コチョコチョコチョコチョ…
「あはぁぁん!!キャハハハだ、誰かああぁぁ〜んっっ!!ウヒャヒャヒャ誰か助けてええぇぇっ!!」

騎士としてのプライドもかなぐり捨て、あらん限りの叫び声を張り上げ助けを乞うエスターシャ。
だが、いくら助けを呼ぼうがここはダンジョン・テンタクルの体内という孤立無援の空間…
助けなど来るはずもない…助かる望みなど、もはやあるはずもないのだ。

…コショコショコショコショ…モゾモゾゴソゴソ…コチョコチョコチョコチョ…
「あん…アッハハハハハハく、くすぐったいぃぃんっ!!キャハハハい、嫌だ、お、お父様ぁぁっっ!!ウヒヒャハハハハ、やぁんっ!!こ、こんなところでアッハハハハハハハハ…!!…い、嫌ああああぁぁぁぁ〜〜〜っ……!!!」

ミニスカメイルに包まれたカラダを絡め取りうねる触手。汗と粘液で汚される白い素肌。怪虫が這う短いスカートの中に渦巻く快楽。全身を襲うくすぐったい感覚……
薄暗い坑道内に、哀れな女騎士エスターシャの断末魔めいた悲鳴が響き渡る………

(完)


465 : 執筆用マジックハンド :2022/04/09(土) 01:51:12 UYD6pYmQ0
お目汚し失礼いたしました。
典型的なファンタジー世界を舞台にしたくすぐり小説を書きたいと思い至り、自身の性癖全開で書かせていただきました。
この掲示板の小説スレには初めての投稿となりますので、拙い点が多々あるかもしれませんが、お楽しみいただければ幸いです。

また、今回投稿するにあたって、以前別のスレに書き込んだ自身のネタを使用させていただいています。
(【くすぐりオブジェクト総合】30、31、32のレスです)


466 : くすぐり好きの名無しさん :2022/04/09(土) 01:55:33 NE7K4zUM0
とても好みなシチュでした、ありがとうございます


467 : 執筆用マジックハンド :2022/04/09(土) 12:38:53 UYD6pYmQ0
>>466
ご感想ありがとうございます。
また自分好みのキャラクター、シチュ、責め方等が形になればその都度投稿させていただきたいと思います。


468 : 執筆用マジックハンド :2022/11/13(日) 14:06:04 83ctOQwA0
リクルート×クライシス!

これはそう遠くない未来の話………
日本は大規模な転換期を迎えた。海外からの圧倒的巨大資本の流入と、それに伴う科学技術の急激な発展により、かつてのバブル期を彷彿とさせる程の経済発展を遂げたのだ。
この世の春が来たと言わんばかりに、かつてないほどの好景気に沸き立つ経済界…
この転換期をきっかけに、国内の企業は今の栄華と繁栄をより強固かつ悠久的なものとするべく統合、合併を繰り返し、派閥争いに奔走するようになる。
こうして産まれた巨大企業複合体…俗に言う”大企業群“は着々と勢力を伸ばしてゆき、20XX年には日本政府すらも飲み込み、傀儡として操る程の発言力を誇るまでに成長したのであった。

だがその一方で、AIやロボットによるオートメーション化が推し進められたことで、あらゆる分野で大規模な人員削減が行われ、失業に追い込まれる労働者が大量に発生することにもなった。
当初は「これは由々しき社会問題だ」としてこの現状を危惧する声が各方面からあがったものの、大企業群はこの問題に対して何ら解決策を示さぬまま黙殺、莫大な利益を貪り続けた。

結果、大企業群や政府関係者などの有力者が好景気の恩恵を享受し続ける一方で、水面下では下層労働者が失業率の高さに苦しむという歪なディストピアが形成されたのだ。
そのあおりを受け、日本の就活戦線も未曾有の氷河期に……
後に“超氷河期時代”と称される暗黒時代の真っ只中に突入していくのであった……

〜〜〜

都内某所の超高層ビル、その地上50階に構えられたオフィス…
ここでは、大企業群の一角を担う某大手広告代理店の最終面接が執り行われていた…
この企業の採用試験には例年通り全国の有名大学から優秀な就活生が集まっている。先行き不透明なこの時代、安定した将来のために学生が大手を目指すのは当然の流れだ。が、しかし…超氷河期時代恐るべし、と言うべきであろうか。なんと500人近くいた応募者は最終面接を前にほぼ全滅!そのほとんどがふるいにかけられ不採用に…その中には圧迫面接でメンタルを砕かれ就活からリタイヤし、精神を病んで再起不能にまで追い込まれた者も少なくなかったという…そんな苛烈な就活戦線を勝ち抜き、見事最終面接に残った一人の就活女子…
今回の主人公となる彼女の名は…


469 : 執筆用マジックハンド :2022/11/13(日) 14:13:50 83ctOQwA0

〜〜〜

藤川葵(ふじかわ あおい)
Age22/T173/B92 W58 H88

大人びたショートヘアと泣きボクロ、モデル顔負けのスタイルがセクシーな美人女子大生。
都内の某有名私大の学生で、成績も優秀。
TV局(女子アナ)、証券会社、メガバンクetc…この超氷河期の真っ只中にもかかわらず、複数の大企業から内定を得ているという、まさに才色兼備な就活女子。

〜〜〜

『藤川葵さん、これより個別面接を始めます。13番面接室に入室後、室内の椅子におかけ下さい』

待合室に無機質な電子音声のアナウンスが響く。

「はい」

名前を呼ばれた就活女子、葵はキリっとした口調で電子音声の案内に応え立ち上がる。整った美しい顔立ち、形の良い巨乳、スラリと伸びる美脚…
そして、そのスタイル抜群のカラダを包み込む、黒を基調としたリクルートスーツ姿が映える。
これはただのリクルートスーツではない。
大胆に胸元が開かれた白いブラウスと、下着がギリギリ見えそうで見えない絶妙な位置まで丈を短くされたスリット付きのスカートで構成された超氷河期世代の就活女子を象徴するリクスー…
いわゆる”ミニスカリクスー“だ。

「…(き、綺麗…)」
「…(あの女子、エロ過ぎだろ…)」

壁一面に嵌め込まれた強化ガラスの窓から差し込む暖かな太陽の光に照らされながら歩く葵の姿はあらゆる人間を魅了する。
近くに座っていた女子学生は思わず彼女の美しさに見惚れてしまい、男子学生は無意識のうちに鼻の下を伸ばす。学生達の視線を背中に受けながら、葵は廊下にパンプスの靴音を響かせ面接室の扉の前に立つのであった…。

〜〜〜

面接室の扉をノックし、入室する葵。中はトイレの個室程度の広さで、革張りの1人用ソファが設置されている。天井にはスピーカーと球形のカメラ、LED照明が設置されているが、他には何も無い殺風景な部屋だ。面接官の姿はない。この企業は自律型会話プログラムと民生用スパコンを使用した採用試験…いわゆるAI面接を取り入れている。この企業の人事部もコストカットと称して大半が退職させられ、AIに取って代わられたのだ。

ジィィィ…ジロジロ…
『(藤川葵… 身長173cm B92 W58 H88 …)』
『(藤川葵…非常に好ましい容姿…美人…魅力的な人材…)』

AIが最初に行うのは就活生の容姿についての評価だ。この時代において、女子学生の採用において最も重要視されるのは容姿、つまり見た目の美しさである。葵が入室すると同時に、天井のカメラに加え、壁や床に隠された盗撮用カメラがあらゆる角度から彼女の美しい姿を捉え「品定め」を始める…

ジィィィ…ジロジロ…ジロジロ…
『(藤川葵…巨乳…美脚…パンツの色は水色…)』

高性能カメラはミニスカリクスーに包まれた葵のカラダを隅から隅まで視姦する。ブラウスから覗く胸の谷間から、その短いスカートの中まで、しっかり記録、保存、評価されるのだ。

『(藤川葵…容姿:非常に優良…)』
『(藤川葵を拘束、性的な圧迫面接による精神面の評価…)』

『これより試験を始めます。そちらのソファへお掛けください』

何処からともなく抑揚の無い電子音声が響く。

シュルルル、グイッ!ギュッ!
「はい、失礼します…やんっ!?」

このソファもただのソファでは無かった。
葵が掛けたその刹那、突然左右からミミズのようなメカ触手が勢いよく飛び出し、彼女のセクシーなカラダを素早く絡め取る。リクスーの中で彼女のセールスポイントである巨乳が上下に軽く揺れ、もともとかなり短めのスカートが更にめくれ上がり薄手のストッキングに包まれた綺麗な太ももがあらわになる。

シュルルル…ギュウゥゥ…ギチッ…!
「んくっ…く、苦しいぃ…んっ…!な、何を…!」

座った姿勢のままカラダをキツく締め上げられ、驚きと苦悶の表情を見せる葵。
胸の辺りにもメカ触手が亀甲縛りめいて喰い込み、リクスーの上からその巨乳のラインがクッキリと浮かび上がる。
その次の瞬間…

『レッツエンジョオオオォォォイ!!
『リクルート×クライシスゥゥゥッ!!』

まるでそんな彼女をおちょくるように、ボイスチェンジャーを通したような不気味な電子音声がふざけたトーンで狭い室内に響き渡るのであった…

〜〜〜

…『リクルート×クライシス!』の怪…

…それは、超氷河期世代の就活生達の間でまことしやかに語られる都市伝説のうちの一つだ。
その名の通り、就活生が突如何者かに拉致され、「就職試験」という名の怪しげなゲームに強制参加させられるというものである。
…大企業群の有力者による凶悪犯罪であるとも、政府による狂気の社会実験であるとも、得体の知れない怪異の仕業とも言われているが…
誰が何の目的でこんなコトをしているのか、その真相は一切が闇の中…

わかっているのは、『リクルート×クライシス!』というこの不気味な電子音声がゲーム開始の合図…という事のみである…!


470 : 執筆用マジックハンド :2022/11/13(日) 14:18:56 83ctOQwA0

〜〜〜

「くぅっ…!ま、まさか、そんな…!(聞いた事はあるけど…あんなバカみたいな都市伝説がホントの話だったなんて…っ!)」

椅子に縛り付けられ苦しむ葵の表情に、さらなる驚きと恐怖の色が浮かぶ。
ナチュラルメイクで彩られたキレイな顔から若干血の気が引き、前髪に隠れた額に冷や汗が滲む…
そんな葵の様子などお構いなしといった様子で、再び抑揚の無い電子音声が室内に響き渡る。

『これより藤川葵に課せられる試練…それは“セクハラ耐久面接”…』
『ルールは単純明快…こちらの質問にすべて答える事が出来れば合格…その場で貴女を解放し、内定を与える…』
『ただし…回答を放棄する、支離滅裂な回答を行う、答えに詰まる等の就活女子として不適切な態度が見られた場合は…不合格とし…罰を与える…!!』

「…(”セクハラ耐久面接“って…要はイヤらしい事したいだけじゃない!わざわざこんな舞台まで整えてすることがそれ?…ふん、まぁいいわ…サクッとクリアして内定獲ってやるんだから!)…はいっ!誠心誠意がんばりますので、よろしくお願いいたしますっ!」ニコッ

こんな状況下にも関わらず、花が咲くような可愛らしい営業スマイルで応対する葵。
流石はこの超氷河期の中で複数の内定を得ているエリート就活女子である!
だが、この時点の彼女は知る由も無い。
これより自身に降り掛かる試練により、これまでの22年の人生史上最大にして最悪の大ピンチを迎えるという事を…

〜〜〜

『交際中の異性はいますか?』
『現在身につけている下着の色を教えてください』
『入浴の際、一番意識して洗う部位は何処ですか?』

面接開始早々耳を疑うようなド直球のセクハラ質問が次々と葵に投げかけられる。

「あはは、やだ恥ずかしい…ですが内定を検討していただけるなら誠意をもってお答えします。まず交際中の異性についてですが、ゼミの同級生と半年前から…(なにこの下品な質問…セクハラ耐久面接ってこういうことなの?)」

葵は内心毒付きながらも、一流の営業スマイルで淀みなく答えていく。
現在、過度に発達したAIと外国企業の台頭により世間は未曾有の就職氷河期。葵のような才色兼備の優秀な就活生ですら、面接官の機嫌を損ねれば一瞬でお祈り(不採用通告の俗称)されてしまうのだ。当然、企業側は慢心、増長する。日本の就活生など都合の良い奴隷か道具としか認識していないだろう。故に就活女子が面接や試験の場でセクハラ被害を受けるのはもはや日常茶飯事だ。葵もそれを十分理解しているため、既に割り切っている。単細胞なオッサン共の遊びに付き合うだけで大企業に入れるなら安いものだ…と。だが、今回のAI面接は人間相手のそれとは違う。AIゆえの冷酷さ、そして狂気が葵に牙を剥く…

〜〜〜

『性交渉の初体験はいつですか?経験人数は?』

美しくにこやかな営業スマイルを浮かべながら慣れた様子で明るくハキハキと受け答えをする葵。
流石はこの超氷河期に複数の内定を得ている優秀な就活女子…セクハラにも慣れっこといった様子である。
だが……

「あはは、もうっ!面接官さんったらぁ…でも、私に興味を持っていただけて光栄です!」

『…アシ…アシィィィ…!』
ウィィン…ピトッ、サワッ…ナデナデ…
「私のエッチの初体験は…あんっ…!?」

突如、不気味な音声とともに葵のミニスカから伸びる右脚に何かが触れる。ハッとして視線を落とす葵。すると…

『ハァ…ハァ…アシィ…フトモモォ…!』
サワサワサワ…ナデナデナデ…
「……! …あ、あはは…(なによコレ〜っ!)」

ソファの側面から手袋をはめた手のようなアーム…いわゆるマジックハンドが伸び、ストッキング越しにそのキレイな太ももをスサスサと痴漢のように撫で回しているのだ。
このソファに内蔵されたマジックハンドを動かすAIには、実在する性犯罪者の思考パターンが組み込まれている。
このマジックハンドはどうやら極度の脚フェチのようで、定位置に陣取ったまま執拗に葵の太ももばかりをひたすら撫で回している…!

『ハァ…ハァ…キレイナアシ…スベスベ…!』
ウィィン…スサスサ、ナデナデナデ…サワサワサワサワサワサワ…

太ももから直に鳥肌が立ちそうになる程の生理的な嫌悪感を受け、無意識のうちに回避を試みる葵だが…
メカ触手が足首にまでしっかり絡み付いて拘束しているため、ピッタリと両脚を揃えて座った姿勢のままで、脚を動かす事すら出来ない。
こうして葵の太ももは脚フェチマジックハンドの餌食となり、一方的に触られ続けることになる。
だが…

「…(…にしても、ここまで露骨だなんて…キモすぎ!顔も見せずにこっちの体まで縛って、新手の圧迫面接のつもり?あぁムカつく!ふざけんなよエロオヤジども…!精々いい気になってろ…内定さえもらえば、後はこっちのもんなんだから!)」ニコニコ

葵に動じる様子は無い。営業スマイルも崩れない。この超氷河期を勝ち抜きここまでたどり着いた彼女はセクハラめいた圧迫面接にも慣れっこなのだ。


471 : 執筆用マジックハンド :2022/11/13(日) 14:25:23 83ctOQwA0

〜〜〜

ウィィン…サワサワ、ナデナデ…サワサワサワ…ナデナデナデ…
『アシ…フトモモ…パンスト…スベスベ…アシィィィ…!』
「私のHの初体験は高校2年生の時、当時交際していたサッカー部の先輩と放課後の部室で…」

葵は女優顔負けの営業スマイルと透き通るような美声で、セクハラ設問&太もも撫で回し攻撃にも動じず流暢な受け応えを返す。
並大抵のオッサン面接官なら、彼女の魅力にやられてその場で内定のハンコを押してしまう程の笑顔&美声だ…。
葵の実力を持ってすれば、このままゲームクリアを達成するのは容易であろう。
だが、ここで事態は思わぬ方向へ転がる…

サワサワサワ…ナデナデナデ……コチョコチョコチョッ…!
『フトモモォ…コチョコチョォ…』
「!…ぁは…やん…っ…!」

葵の美脚を撫で回していたマジックハンドが突如動きを変える!
5本の指をコチョコチョ…っといやらしく踊らせ、敏感な太ももをくすぐりだしたのだ!
現役女子大生の敏感な素肌はくすぐり責めに弱い…
これには流石の葵も対応しきれず、思わずエッチな声を漏らしてしまう。

『アシィィ…フトモモォ…コチョコチョ…イイ…』
ウィィン…サワサワ、ナデナデ…コチョコチョッ…
「あはっ…(や〜〜〜〜ん…!くすぐった〜〜〜〜いぃ…っ!)」

マジックハンドは葵の太ももをくすぐり続ける。
どうやら太ももを撫で回しているうちに、くすぐりフェチにも目醒めてしまったようだ。
葵は反射的にくすぐり攻撃から逃れようとするが、足首を拘束されているため脚は1ミリたりとも動かせない。

『回答が不明瞭です』

葵を責め立てるかのような電子音声が冷たく響く。肉体面と精神面、2方向から葵に容赦なく揺さぶりがかけられる!

『アシィ…フトモモォ…コチョコチョコチョォ…』
サワサワサワ…コチョコチョコチョコチョ…コショコショコショコショ…
「(やっ、ヤバ…!)は、はい、すみません、くくっ…部室で制服姿のまま…」

葵はくすぐったさに耐えながらも美しい営業スマイルを維持する。面接中に吹き出してしまおうものならその場でお祈り確定だ。そんな中…

『では、次の質問です。あなたが学生時代に打ち込んだ事柄で最も印象深いものを教えてください』

セクハラ一辺倒だった電子音声が急に至極まともな質問を投げかけて来る。葵は一瞬面食らったが、すぐに平静を取り戻す。こうしてフェイントをかけるように面接の流れを明後日の方向に持って行き就活生の動揺を誘うやり口は今の時代ごく一般的なものであり、葵も当然予習済みだからだ。 営業スマイルはなおも崩れない。

『ウチモモ…ヒザ…スカートノナカ…アシィ…!』
ウィィン…サワサワ、モミモミ、コチョコチョッ…クリクリッ…コチョコチョコチョ…
「はい、私は3年生時の夏季休暇を利用して…うふっ、仲間たちとともに、か、カンボジアの子ども達の為の、アハっ、学校創設プロジェクトを立ち上げ…(うく、くすぐったいぃっ…でも…あと少しでっ…!)」

葵の脚をくすぐるマジックハンドの責めは徐々に激しくなっていく。太ももをくすぐるだけでなく、スカートの中に手を突っ込んでみたり、内ももを揉みしだいてみたり、膝小僧を指でクリクリっ…と掻き撫でてみたりと、葵が嫌がるポイントばかりを的確にくすぐってくる。
就活女子らしく、ソファの上で綺麗に揃えられたまま拘束されている葵の美脚…
マジックハンドが指を動かすたびに、リクスーの短いスカートから伸びる美脚はピク、ピクとくすぐったそうに震え、パンストに汗が染み込んでゆく…。
だが、それでもなお、額に汗を浮かべつつもくすぐったさに耐え、美しくハキハキとした口調で自己PRを述べる葵。
所々で押し殺したような笑い声が混ざるものの、十分に理想的な自己PRだ。アナウンサー候補としてテレビ局から内定を得ているだけはある。だが、ここで更に予想外のトラブルが起こる…

〜〜〜

『オ、オッパイ…!』
ウイイン…サワッ、ムニュッ 、モミモミ…
「現地の教育体制の見直しを…! あんっ、計り…」

突如ソファから別のマジックハンドが飛び出し、リクスー越しに葵の大きく膨らんだ巨乳をわしづかみにしてモミモミしだしたのだ。流石の葵もこのタイミングでおっぱいを揉まれればあらぬ声を漏らしてしまう。

『オッパイ…オッパイモミモミィィ…!』
モミモミ…ムニュッ…モミモミ、ムニュッ… コチョコチョコチョッ、サワサワ…!
「計りっ、や、あぁん…! んっ、アハ、子ども達に無理なく、あはぁ…んっ、学んでもらえる、くひひ、教育プランを…あはは…(この…おっ…!こ、こんなオモチャで遊ばれるなんて…!)」
『回答が不明瞭。真面目に答えなさい』

再び電子音声が冷淡かつ高圧的な口調で葵を精神的に責め立てる。その一方で、脚をくすぐり回し、巨乳を揉みしだく手は一向に止まる様子は無い。

『コノオンナ…オッパイデカイ…ヤワラカイ…!』
スサスサ、コチョコチョ…モニュッ、モミモミ… コチョコチョ…
「は、はい…アハハハ申し訳ありませんっ…!きょ、教育プランを練り…っ、あんっ、自身も教員として現地に、ウフフ、滞在し…!」

セクハラと屈辱、そしてくすぐり責めに耐え、必死に言葉を紡ぐ葵。だが、事態はさらに悪い方へと転がってゆく…

『ハァ…ハァ…チクビ…チクビチクチク…!』
コチョコチョコチョ、ムズムズムズムズ、ウズウズウズウズウズ…
「結果、あはぁんっ、現地の教育環境の、くひひっ、大幅な改善に成功し…(や〜〜〜ん…!り、リクスーの中でブラがこすれて、乳首が、乳首がくすぐったい…!でも、も、もう少しでぇっ…!)」

葵のおっぱいを執拗に揉みしだくマジックハンドの手の中でブラの繊維が擦れ、本来守るべき持ち主…葵の桜色の乳首をこちょこちょとくすぐり、責めさいなむ。
そして葵の巨乳を守るはずの花柄ブラジャーの中では、同棲中の彼にしか見せたことのない桜色の乳首が無理やり勃起させられ、揉まれてほつれたブラの化学繊維にくすぐられ続けるのであった。
こちらのマジックハンドを操るAIはかなりのテクニシャンだ。葵の乳首の位置を把握して、ブラの繊維を利用してくすぐる離れ業もお手のもの…ということだろう。


472 : 執筆用マジックハンド :2022/11/13(日) 14:39:28 83ctOQwA0

〜〜〜

ウィィン…コチョコチョコチョコチョ…コショコショコショコショ…モミモミ…
「…っ!(く、くすぐったいのにも慣れてきた…っ!イケる…がんばれ私っ…ここさえ、ここさえ乗り切れば…内定…一流企業のOL…キラキラの勝ち組ライフが待ってるんだからぁ……っ!)」

葵はくすぐったさに顔を紅潮させ、全身から汗を流しながらも辛うじて耐えている。
ところどころで笑い声や喘ぎ声が混ざるものの、その自己PR力は健在だ。
だが、まだ悪夢は終わらない…
悪辣なAIは更に葵を責め立てるべく、彼女のカラダを縛るソファを操作、新たなアタッチメントを追加する。すると…

ウィィン…ウィィン…

ソファの背もたれの部分が展開し、金属製の棒が2本ゆっくりと伸びてきたではないか。
ソレは音も無く葵の両腋に差し込まれ、その丸みを帯びた先端部分を腋の下の窪みに押し当てる。

『ハァ…ハァ…ワキ…ワキノシタァァァ…!』
ウィィン…ウィィン…ピトッ、ピトッ…
「現地の慈善団体から、うふっ、か、感謝状を…(やんっ!?冷たっ、腋の下にナニか当たってる…?今度はいったい何を…いや、腋?ま、まさか…)」

そのまさかである。

『ワキッ…ワキッ…ワキッ…ワキィィィ!!』
ブゥゥゥゥゥゥゥ………ン!!コチョコチョコチョコチョコチョコチョ…!!
「…きゃあああああ!!わ、腋はダメええぇぇ〜〜ん!!ウヒャヒャヒャヒャ!!あっはははははははは…!!」

金属棒は激しく振動し、全開になった葵の腋をくすぐりだしたのだ!!
これには流石の葵も耐えきれず、顔を真っ赤にして思わず吹き出してしまった。

『ワキィィィィ!!ワキノシタァァァ!!』
ブゥゥゥゥゥゥゥ………ン!!ユッサユッサユッサユッサユッサユッサ…!!
「あひゃひゃ…や、ヤバ…アハハハ胸が…っ!」

腋の下で振動する金属棒に突き動かされ、リクスーの中で葵の巨乳が上下に揺さぶられる!
このAIは腋フェチのようだ。
とにかく女性の腋に触りたい…という変態の思考に突き動かされ、衝動的に金属棒を葵の腋にぶつける。
その責め方こそシンプルだが…

『コノオンナノワキ、エロスギ…!!』
ブゥゥゥゥゥゥゥ………ン!!コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ…!
「ヒィィィィアッハハハハハハハハハ!!わ、腋っ!!腋はっ…キャアッハハハハそこはホントにダメええぇぇ〜〜〜〜っ!!」

腋の下…そこは葵の最大の弱点だったのだ!

〜〜〜

『アシィィ…フトモモォォォ…!』
『オッパイ…オッパイモミモミィィ…!』
『ワキッ…ワキッ…ワキッ…ワキノシタァァ…!』

ブゥゥゥゥゥゥゥ…ン!コショコショコショコショ、コチョコチョコチョコチョ…!
「ヒィィィィィィ!!や、やはぁぁめぇぇてぇぇぇんっ…アッハッハッハッハッ…!!」

脚やおっぱいを責めるマジックハンドも更に激しさを増し、既に陥落した葵を笑い死にさせる程の勢いでくすぐり回してくる!
こうなってしまえば、もはや面接どころではない。葵は涙とよだれで整った顔をはしたなく濡らしながら、ただただ必死になって懇願する。

ブゥゥゥゥゥゥゥ…ン!コショコショコショコショ、コチョコチョコチョコチョ…!
「アッハハハハハハ!!も、もう無理ぃ!!た、助けてええぇぇキャハハハハハハハハハ…(もう合否なんてどうでもいい!内定なんて十分あるし、こんな変態セクハラ企業は蹴ってやるんだからぁぁ〜〜っ!)」

だが…

コチョコチョコチョコチョコチョコチョ…コチョコチョコチョコチョコチョコチョ…
『回答が支離滅裂、ペナルティ…さらなるくすぐり攻撃…では次の質問、貴女の乳首の色を…』

葵の懇願は無慈悲に切り捨てられる!
さながらピアニストの如く、ピタリと揃えられた葵の両脚の上で指を滑らせ太ももや膝をくすぐるマジックハンド…
葵の巨乳を鷲掴みにして激しく揉みしだきながらも、計算され尽くしたテクでブラジャーの繊維をも操り、勃起した乳首をチクチクくすぐりまくるマジックハンド…
そして、葵の最大の弱点である腋の下に密着して骨の髄までくすぐったい刺激を送り込んでくる金属棒のバイブレーション…
AIによる冷酷かつ執拗なくすぐり攻撃は、止まるどころか時間が経つにつれてその激しさを増してゆき、葵の敏感なカラダを責め苛み、笑い悶えさせる!


473 : 執筆用マジックハンド :2022/11/13(日) 14:48:58 83ctOQwA0

〜〜〜

試験開始から1時間経過…
13番面接室はさながら拷問部屋の如き惨状を呈していた。
狭い部屋の真ん中に設置されたソファは、獣の咆哮めいた駆動音を響かせながら大量のマジックハンドやアタッチメントを展開し、座面に縛り付けられたミニスカリクスー姿の美人就活女子…藤川葵のカラダを狂ったようにくすぐり責め続ける!

『貴女のスリーサイズを教えてください』
ウイイ…ナデッ、サワサワ、コチョコチョコチョコチョ…!
「も、もう無理ですぅぅぅ!!アハハハハハハいや、嫌だぁ!キャハハハハハハやめてええぇぇ〜〜〜〜んっ!!」
『回答が意味不明、ペナルティ…』

『自慰行為は週に何回しますか?』
モミモミモミモミ…ムニュッ…コショコショ…コチョコチョコチョコチョ…!
「ウヒャヒャヒャヒャくすぐっ…アッハッハッハッハッ!!や、やめ…アハハハほんとにもう無理、ゆ、許して…キャアッハハハハあぁ〜〜〜〜んっっ!!」
『回答が意味不明、ペナルティ…』

無機質な電子音声でのセクハラ設問が次々と葵に問い掛けられるが…
執拗かつ苛烈なくすぐり攻撃で完全に陥落した葵は、設問にまともに答える事も出来ないまま、逃げる事も出来ずソファに縛り付けられたまま、ただひたすらにその整った顔を真っ赤に染め上げ、歪んだ笑顔で笑い悶え苦しむのみだ。
狂ったマジックハンドが彼女の胸や脚を這うたび、腋の下をくすぐるたびに、くすぐったさのあまりミニスカリクスーに包まれたスタイル抜群のカラダがピク、ピクと痙攣する。
全身を執拗にくすぐり回され続けたせいで、葵のピシッと美しく決まっていたミニスカリクスー姿は台無しになってしまっている。
あちこちシワが寄り、ブラウスのボタンは弾け飛び巨乳の谷間が丸見え、その美脚を包むパンストは伝線してボロボロに…
全身から噴き出た汗でクリーニングしたばかりのリクスーはビッショリ…
さらにはくすぐり責めで膀胱が決壊したのか、その短いスカートの中からは温かいオシッコが溢れ出し、股間周りに水溜まりを作っている…
その姿は、さながら電気椅子にて死刑執行中の哀れな囚人だ!

ウィィン…サワサワサワ…モミモミモミ…ブゥゥゥゥン…コチョコチョコチョコチョ…!
「アハハハハハハ…キャハハハハハハハ…!!」
『回答が意味不明…ペナルティ…』

響き渡る乙女の苦しげな笑い声…
積み重なってゆくペナルティ宣言…
そして、事態は最悪の結末を迎える。

『…もう結構です。回答放棄と判断…藤川葵…貴女は不合格です…本当に残念ですが、貴女には罰が与えられます…”無限くすぐり地獄“という罰が…!』
『…これより最期の設問を施行します…』
ウイイン… ウイイン… ウイイン… ウイイン… ウイイン…
「アッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ…!」

笑い悶える葵の周囲に、トドメだと言わんばかりにヌルヌルの粘液をまとったメカ触手や嫌らしい動きのマジックハンドが追加され、ミニスカリクスーに包まれたスタイル抜群のカラダにゆっくりと迫り、そして…

コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ…!!
「!!!!……あひいぃぃぃんっ!?!?ウヒヒャハハハハ、アッハハハハハハハハハ…く、くすぐっ…ギャハハハハハハハハハハハハハハ…!!」

『……貴女の断末魔を聴かせてください……』

コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ…!!
「…い、嫌ああああぁぁぁぁ〜〜〜〜〜っっ!!!!」
狭い面接室に、一際大きな葵の笑い声と悲鳴が響き渡るのであった…

この日以降、彼女の姿を見た者は居ない……

☆★☆GAME OVER☆★☆


474 : 執筆用マジックハンド :2022/11/13(日) 15:03:40 83ctOQwA0
連投失礼しました。
久しぶりに投稿させていただきました。

今作は、2年ほど前に私が保管庫に投稿した小説「就活×デスゲーム」に加筆、修正を加えたものになります。
今作の主人公、藤川葵ちゃんは当時私が片想いしていた先輩がモデルですが、もちろん名前やプロフィールはフィクションであり、実在の人物とは一切関係ありません。
とにかく、久しぶりにキレイな女子大生のお姉さんをメチャクチャにくすぐってやりたい…という拙い妄想をぶち撒ける形で投稿させていただきました。

お目汚し失礼しました。


475 : くすぐり好きの名無しさん :2022/11/14(月) 20:56:41 9wXIOpvA0
楽しませていただきました!
こちょこちょセクハラでいや〜んな話かと思ったらくすぐり地獄ENDだったでござるw
ちょっと先の近未来を表現するのが上手いですね
風景やギミックがスッと入ってくる


476 : 執筆用マジックハンド :2022/11/15(火) 20:28:55 T.EU/GLs0
>>475
ありがとうございます!
「とにかく自身の性癖に刺さるシチュを書きたい!」とだけ考えて書いたので、この板の方に受け入れてもらえるかどうか不安だったのですが…
そう言っていただけ嬉しく思います。

またアイデアや書きたいシチュが固まり次第、何かしらの投稿をさせていただきたいと思います。


477 : I Love RX-8 Type S ◆HUN/6WnnnA :2022/11/17(木) 02:36:04 RhuE84f20
>>474
大変素晴らしい小説です!
葵さんの大人びたショートヘアと泣きボクロという容姿、胸が大きく腋の下が弱点というのが個人的に刺さりました!
時代設定に関しても絶妙にリアリティー溢れる近未来の設定とくすぐりAIのファンタジー感が織り成す世界観を堪能させていただきました!
また、文章力と表現力から博学さが感じられました!


478 : 執筆用マジックハンド :2022/11/18(金) 22:33:09 xKnouI760
>>477
昔から機械姦とかが好きだったので、そういうモノを出すために自分なりにイメージした近未来を舞台にさせていただきました。

実際、今作は自身の性癖第一で書き上げました。
それゆえ、読者の共感や支持を得られるのか、そもそも読んでくれる方が居るのか…という不安が大きかったのですが、このようにお褒めの言葉をいただけ大変励みになりました。
ありがとうございました!


479 : くすぐり好きの名無しさん :2022/12/10(土) 11:10:57 1Km79fhM0
藤川葵ちゃんにガチ恋してしまった…
葵の太ももをくすぐってたマジックハンド、羨ましすぎる…
俺も葵の太もも担当のマジックハンドになって太ももナデナデしたりコチョコチョしたりしたいよ


480 : 執筆用マジックハンド :2022/12/14(水) 23:54:58 U0WiF3g60
マジックハンドになりきるっていいですよね…
拙作を読んでくださった方、もし良ければ

「俺がマジックハンドなら葵をこうやって責める」
「葵の○○にこんなイタズラをしてみたい」

といったご意見をいただけると嬉しいです。
新しいシチュを考案する際のネタになるかも知れませんし、何より凄く興奮出来ると思うので…


481 : くすぐり好きの名無しさん :2023/01/28(土) 01:48:02 JLDwl90Y0
質問になりますが、小説スレに掲載されたSSを題材にして、skeb等の有償リクエストを依頼することは著作権に違反しますか?


482 : くすぐり好きの名無しさん :2023/01/28(土) 03:19:53 xzk79ejI0
丸々小説を貼ったりリンクで誘導したりはアウトじゃないかね。
登場人物のイメージに近いキャラをアニメとかから探して、小説のシチュっぽい体勢とかで描いてもらったことならある。


483 : くすぐり好きの名無しさん :2023/01/28(土) 06:30:37 JLDwl90Y0
>>482
ありがとうございます。


484 : くすぐり好きの名無しさん :2023/01/31(火) 01:51:56 GzG1nHTM0
(途中編)慰安旅行にてパート数人参加による足裏くすぐり選手権が開催。全員が平均よりも身長が高く才色兼備やセレブ感、子育てが一段落した子供を一人持ち風貌などから美魔女美熟女軍団である。何と一人の大学に入学した一人息子が秘密に客席にて紛れ込む。大会が始まりくすぐり役が全員覆面をし男だったり女だったりである。旅館広間舞台上に同じく母が上がりアイマスクをしうつ伏せ体勢へ。同じく裸足である。覆面男が片手が羽、片手が手を使用し母の裸足足の裏をくすぐり始めた。母「きゃーっ」「あはははは!」続くほど声を上げ笑い悶える。覆面男の手が母の裸足足裏全体を這い回り続けなんともエロい良いものが見える。感じ始めた後しばらくし母が「アハン、アハハハハ」と聞く機会がなかった声を上げ始めた。母なりにサービスと思いきや再び元の部分に手が戻り集中的に足の裏をくすぐり続けば母が「アハン、アハーン、アハッ、アハハハハ!」と笑い悶える同時になにやら喘ぎ声を出し始めた。足をくねくねしながらも続く。


485 : くすぐり好きの名無しさん :2023/02/06(月) 23:07:11 7zMB0o3Q0
>>484
遅くなりましたが、投下ありがとうございます。
熟女好きな方にはガッツリ刺さるであろう魅力的なシチュエーション…個性的で素晴らしいです。

ただ、文字がビッシリと詰まっておりやや読みづらい印象を受けます。
段落ごとに改行、セリフ部分は行間を空けて分けるなどの工夫をして整理すれば、シチュエーションや情景がわかりやすくなり、より良い作品に仕上がると思いますよ。

あと個人的な意見で申し訳無いのですが、小説スレに投稿する際はネタを小出しにせず、ある程度書き溜めた上でキリの良い所まで一気に投稿していただけると嬉しいです。


486 : くすぐり好きの名無しさん :2023/02/07(火) 01:18:07 /UB7GcCQ0
>>485どうもありがとうございました。あらすじを作成していく難しさを感じ続けた結果思いどおりでなかった部分もと。シーンレスでも投稿し始めてますけど提案等があればお願いします。 まだまだ読みづらさがあり申し訳ないです


487 : くすぐり好きの名無しさん :2023/02/08(水) 01:27:06 a8XYkrVI0
>>485後、雑談スレでも先月末に提案等を頼みたいと書き込んだんで同スレに書き込んでいただければ助かります。どうしても読みづらさが ありますけど。


488 : くすぐり好きの名無しさん :2023/02/24(金) 02:14:48 MGVElk4c0
>>484「母側による心境や状況解説等」
この時、くすぐられ続きながら母親の裸足足の裏を通じツボと同時に性感帯を刺激し始めていた。若き、か別とし男の手ではと気がつき、意識が遠のきそうになりながら足ツボよりも、あるいはいつ以来の心地よさかと快感を感じ始めていた。裸足足の裏全体を這い回る状況を通じ暫く足の裏をくすぐられ続けたい心境を抱き始めていた。母はノリノリのごとく?足を身じろぎのようにくねくねしノリノリのごとく?ひたすらアハハハハ!と楽しそうに大笑いし続ける。


489 : くすぐり好きの名無しさん :2023/03/03(金) 02:33:04 fRp4BDoM0
>>484「一人息子側による印象や状況等 」
さすがに?覆面男が直接手を使用し裸足足の裏を、はなさそうと事前に感じた。
いかに?母でも 事前に伝えれば。しかし現実である。
現実に母が状況からして表情が見えぬとしても裸足足の裏を覆面男による直接手を使用し
くすぐられ続け楽しそうに「アッハッハッハ〜、アッハッハッハー」と声を上げ大笑いし続ける。
妙に手慣れた手つきにも見えるくすぐり役
でありながらあれほど楽しそうに声を上げ大笑いしだす母も貴重である。
そんなわけで時間を過ぎれば再び続く流れ
でありいったん終了。同じ姿勢である母が
なんと?続行を希望らしく休憩。ぐったり
うつ伏せ姿勢である母がかろうじて横顔が
見え息切れにも見える。 他の参加者が多くても再び裸足足の裏を這い回りくすぐり続け
大笑いすれば母親はこの後いったい 、と何故か?期待をし始めていた。


490 : くすぐり好きの名無しさん :2023/03/05(日) 02:37:31 EFKnU03E0
>>489今更ながら振り返るとすれば母や他参加者が裸足足の裏をくすぐられるのは
いつ以来かや、くすぐり役を決める状況等からして疑問でありもしも、他参加者か母1人
限定が くすぐり役が覆面男、とすれば意図
では、や希望では、他参加者である美魔女
タイプ参加者の場合見えそうにも。さておき
休憩中もアイマスクをし、ぐったりうつ伏せ
状態である母も妙にエロい。見えそうで見えぬ横顔を含め。裸足足の裏へも視線が 。母
も含め美魔女美熟女軍団が裸足足の裏をくすぐられる姿が予想以上に?エロいと感じ始めた。


491 : くすぐり好きの名無しさん :2023/03/23(木) 16:00:58 Mf.0OiBg0
>>490開始〜途中にかけてもしも子供が目撃すれば等感じたり、催しでありながら晒してしまう心境でありながら覆面男が偶然か、仕組みを熟知ごとく母親の裸足足の裏を通じ性感帯を刺激し始め、母である身分等を忘れる心境である。

足の指の付け根から上部分にかけて徐々に続けば「キャ〜ッ!、キャッキャッ」と途中声を上げ、暫くし空いてる足の裏へ手が移動、そして再びと続き土踏まず→裸足足の裏全体を這い廻るごとくくすぐり続けば「アハッ、アハッ、ア ーッ ハッハッハ! 」と声を上げ性感帯を刺激と同時にツボに入ったごとく「アハハハハハ!」と楽しそうにも見え声を上げ大笑いが続く母。


492 : 執筆用マジックハンド :2023/04/02(日) 02:18:39 .dqLm93k0
リクルート×クライシス!【2】

かつて海外からもたらされた圧倒的資本により、史上最大級の経済大国となった日本。
その経済成長はとどまるところを知らず、国際社会においてもかつての超大国に勝るとも劣らない地位と影響力を築きつつある。
20XX年現在、日本は“世界で最も成功を収めた国“として世界から羨望の眼差しを向けられているが…
果たしてその実態は、巨大企業複合体に乗っ取られた歪なディストピアであった……

異常なペースで発達した科学技術は市井の暮らしを急激に変えてしまった。
仕事の大半は優秀なAIに奪われ、高性能なロボットに取って変わられる。
あらゆる分野でオートメーション化が推し進められたことで、時代の変化に対応出来ない国民は職を、居場所を失いつつあった。
本来この国の未来を担うハズの、未来ある学生も例外ではない。
日本の就活戦線も未曾有の氷河期となり、オフィス街にはゾンビめいて内定を求めて彷徨うリクルートスーツ姿の学生が溢れ返るのであった…
これは後に“超氷河期時代”と称される暗黒時代の真っ只中で翻弄される、美しい就活女子たちの物語。

〜〜〜

今回の舞台は高級ブランドのショップや人気のアパレルショップが所狭しと立ち並ぶ、流行に敏感な若者たちの聖地……
その中心地で自身の栄華を誇示するかの如く聳え立つ、超高層ビルの1フロアだ。
このビルは日本を支配している巨大企業複合体…俗に言う“大企業群“の一角にして、世界数十ヵ国に展開するアパレル産業の本社ビルである。
安価なファストファッションからセレブ御用達のハイブランドまで…“衣服“とされるモノならおおよそどんなモノでも取り扱う超優良企業であり、就活生からの人気も高い。

今日このフロアで執り行われているのは、そんな超優良企業の最終選考試験。
フロア全体にボックスタイプの個人ブースが敷き詰められるように設置されており、さながらブティックの試着スペースのような雰囲気だ。
…だが、フロア内に人の気配は無い。
それもそのはず…
この企業でも近年断行された大規模な“人事整理“により人事部の大半は解雇されてしまい、対話型AIに面接官役を取って代わられたのだ。

フロア内を見渡すと、いくつかの個人ブースの扉に“採用試験実施中“とLEDライトの仄かな光で表示されている。
この中で対話型AIと就活生が一対一で面接を行う仕組みになっているのだ。
公平性とプライバシー保護の観点からか完璧な防音処理が施されているため、フロア内は静まり返っているが……
この小さな個人ブースの中では、幾多の採用試験を突破してここまで辿り着いた優秀な就活生達と冷徹な対話型AIの“最終面接“という名の真剣勝負が繰り広げられているのだ……!

〜〜〜

『…それでは次の質問です。貴女はその学生起業での経験あるいは実績を、弊社でどのように活かしたいとお考えですか…?』
「はい、私は起業を通してさまざまな業界の方と関わり、人脈を広げ…」

『…貴女は所属しているテニスサークルにおいて副代表を務めていらっしゃったとのことですが…』
「はい、この数年間で後輩の指導などを通して…」

今回最終選考試験に集められたのは全員が女子大生である。
それも、女優やモデル顔負けの美人女子大生ばかり…
ちなみに、ブース内に椅子の類は無い。
彼女たちは立ったまま正面の壁に設置されたモニターを見ながら耳元に小型インカムとマイクを装着し、身振り手振りを交えた舞台女優めいた問答を続けている。
いささか滑稽に感じるだろうが、対話型AI相手の就活というものはこういうものだ。
声が聴き取り辛かったり、受け応えがわかりにくかったりするとAIが誤った解釈を行うケースが稀にみられる。
その些細な解釈違いが“お祈り(不採用通知のメール等に使われる俗称)“に繋がりかねないため、彼女たちも必死なのだ。


493 : 執筆用マジックハンド :2023/04/02(日) 02:26:09 .dqLm93k0

〜〜〜

就活戦線が“超氷河期時代“に突入してからというもの、企業側が学生に求める最低限の能力のハードルは大幅に引き上げられた。

学生起業やボランティア活動経験…
学問やスポーツ、芸能活動やインフルエンサーといった特定の分野での活躍…
大企業群や特定の政治団体とのコネクション…
あるいは、AIすら魅了する天性のカリスマ…

この人間余りの時代、そういった強みを持たない就活生が“大企業群“の系列企業の門を叩いたところで、歯牙にも掛けられず“お祈り“されてしまうのは火を見るより明らかだ。
更には女子大生の場合、露骨なまでに容姿を値踏みされるようになってしまった。
容姿が平均かそれ以下の場合、如何に優秀な成績や学歴があろうとも面接どころか書類選考の段階でアッサリ落とされてしまうのだ。

〜〜〜

…というわけで、今回の試験にも選りすぐりの美女ばかりが集められているわけだが…
この場にいる就活女子たちには、その美しさ以外にもいくつかの共通点があった。
まずは、優秀な学生である事。
胸元を大胆に開いたブラウスと、下着が見えそうなほど丈の短いスカートで構成されたリクルートスーツ…いわゆる“ミニスカリクスー“を着ている事。
そして、パンストの着用を禁じられ、代わりに黒のハイソックスを履かされている事…

この企業は以前から、選考試験に集まった美人就活女子に自社商品を着用させ、そのまま加工・編集を経て動画サイトや各種SNSで配信することで、自社製品のPR動画として活用している。
今回この企業が売り出し中の新商品こそが、彼女らが履かされている黒ハイソ…通称【乙女のハイソックス】というわけだ。
わざわざ彼女らを椅子の無い個人ブースに押し込めて舞台女優めいた問答をさせているのはこの為でもあるのだ。

ジィィィィ…ジィィィィ…ジィィィィ…ジィィィィ…

扇情的なうなじ…無防備な首すじ…
ブラウスの谷間から覗く豊満な乳房…
そして丈の短いスカートから伸びる、黒ハイソに包まれた現役女子大生の生脚…

選りすぐりの美人就活女子たちのミニスカリクスー姿は、ブース内の至る所に設置された何十台もの超小型カメラによって、あらゆるアングルからコッソリ盗撮されている。
この盗撮動画は秘密裏に社内上層部で共有されたり、ダークウェブに流されたり…といった経緯で下劣な連中の目に晒される事になるのだが…
表の社会に生きる彼女たちがその不都合な事実を知ることはまず無いであろう…

〜〜〜

バチッ…!

試験開始より10分経過…
静まり返ったフロア内に、何かが弾けるような異音が響き渡る。
使用中の個人ブースの内の一つが、突如火花を散らしたのだ。
何やらAIを搭載しているサーバー部分に何らかの異常が発生しているようだ。
その直後、個人ブースの扉部分に何やら不穏なメッセージが表示される。

[警告:不明なエラーが発生しています]
[警告:今すぐ電源をオフにしてください]

…だが、先述の通り人事部の社員は大半が解雇済みである。現在このフロア一帯は試験を受けている就活女子以外には試験を監督する人間はおろか、警備スタッフすら存在していない。
よって、この異常事態は誰にも気付かれないまま放置され、徐々に最悪の展開へと発展していく…

バチッ、バチバチ…バチバチ…!!

個人ブースからは更に激しく火花が散り出し、排熱スリットからは白い煙が蚊取り線香めいて立ち昇る。
扉部分のメッセージ表示欄は目まぐるしく点滅しながら意味不明な文章の羅列を垂れ流し続け…
最後に以下の一文を表示して止まった。

[レッツエンジョイ! リクルート×クライシス!]

…奇しくもこの個人ブースの中には、今回集められた美人就活女子たちの中でも特に頭一つ抜けて美しい、将来有望な人材が閉じ込められているのであった。
今回の主人公となる、この不運な美人就活女子の名は………

〜〜〜

酒井朋(さかい とも)
Age22/T174/B87 W56 H88

軽くウェーブのかかったボブヘアが特徴的なお姉さん系美人女子大生。
某名門大学の美術系サークル【#buzz Arts】の代表として創作活動等の実績をSNSで発信する傍ら、現役女子大生モデルとしても活動している。
類い稀なる美貌と優れた芸術的センスをフルに活かし、若年層を中心とした現代アートブームを巻き起こす。
そのインフルエンサーとしての手腕と影響力を高く評価され、この超氷河期時代においても複数の大企業から内定を得ている実力者。
ちなみに普段はパンツスタイルの私服を好むため、就活でのミニスカリクスー姿は貴重。

〜〜〜

件の個人ブースの中では、将来有望な美人就活女子…酒井朋が対話型AIに向けて自己PRの真っ最中だ。

「…私はサークル活動の一環で、都内のミュージアムと提携して大規模な展示会の企画、運営に従事しました。モデルとしての経験と人脈を活用して、事前にSNSにて告知、宣伝を行い…」

明るく可愛らしい、100点満点のトークスキル…
ハキハキと自信に満ち溢れた口調で語る、華々しい経歴…
現役女子大生モデルとしての経験に裏打ちされた完璧な立ち居振る舞い…
どれを取っても、この超氷河期時代でも十二分に通用する理想的な自己PRである。
そして、何より魅力的なのは朋の美しい容姿であろう。
ゆるふわボブヘアとナチュラルメイクで彩られた、あどけない可愛さと大人っぽい色香を両立させた営業スマイル…
抜群のスタイルでカッコよく着こなしたリクルートスーツ…
だが、現在最もAIが注目しているのは彼女の下半身だ。
リクスーの短いスカートがふわりと翻り、黒いハイソックスに包まれた美脚がカメラに映し出されるたび、AIを司るサーバーが異様なまでに熱を帯びる。
普段からパンツスタイルのファッションを好み、現在同棲中の彼氏以外には生脚を見せることはほとんど無かった朋だが…
図らずもその最高級の美脚でAIをも魅了してしまっていた……!
スラリと伸びる、清潔感あふれるスベスベの白い太もも…
妙なエロさを醸し出す、セクシーな膝裏のくぼみ…
黒ハイソックスに包まれた、絶妙なバランスの細いふくらはぎのライン…
そしてその先端にある、エロ可愛くまとまった形の良い爪先…
シミ一つ無い綺麗な白い生脚と、シックな黒ハイソックスのコントラストの美しさは最早芸術の域に達している…!

このまま行けば、最終選考試験を突破して内定をゲットすることなど余裕であろう…
だが…
この時点で完全に狂ったAIは、朋の美脚に発情したかのように暴走を始めるのであった…


494 : 執筆用マジックハンド :2023/04/02(日) 02:52:38 .dqLm93k0

〜〜〜

『わかりました。では、その際に得られた成果を簡潔に…お…お、教えて…述べ、の、の、述べ述べ述べれ……』

対話型AIの様子がおかしい。
ところどころで言葉が詰まるし、時折不穏なノイズが挟まる。
まさか、故障?
朋がその営業スマイルの裏で密かに訝しんだ、まさにその瞬間!

『…レッツエンジョォォォォイ!! リクルート×クライシスゥゥゥッッ!!』
『高速拘束マッシィィィンッ、作動ッ!捕縛対象、酒井朋ッッッ!!』

ウィィィン!!シュルルルルル…ギュウッ!ガシィッ!!

「!! …き、きゃあああっ!!な、何っ!?く、う、動けない…っ!」

不気味な電子音声ボイスがブース内に響き渡る。
同時にブース内の内壁や天井が一斉に展開、大量のメカ触手や拘束用ワイヤーを放出し、朋のスタイル抜群のカラダを瞬く間に拘束したのだ!

ギュウッ…ギュウウウ…ギリギリギリ…!
「あ、あうぅぅ…っ!な、何コレ…!!」

個人ブース内は、一瞬の内にさながら蜘蛛の巣めいてメカ触手とワイヤーで埋め尽くされる。
“高速拘束マシン“なる怪しげな舞台装置はメカ触手で朋のその華奢な両手首を後ろ手に縛り付け、これでもかと言わんばかりに拘束用ワイヤーを全身に巻き付ける!
かくして朋は、上半身を前のめり気味にガッチリ拘束され…こんもりとブラウス越しに膨らんだ胸元と、短いスカートからスラリと伸びた黒ハイソ美脚を強調するかのようなエッチなポーズを取らされてしまうのであった…!

「あぅ…く、苦し…(り、リクルート×クライシス!?それってまさか…)!!」

朋はその可愛らしい顔を苦痛と困惑に歪めながら、かつてサークル仲間から聞いた都市伝説を思い出す……!

…“『リクルート×クライシス!』の怪“…
就活生を拐い、怪しげなゲームに強制参加させる正体不明の“なにか“の存在を…

「うくっ…(まさか、アレがホントの話だったなんて…いや、落ち着け…落ち着け私っ…!たしか…噂が本当なら、ゲームさえクリアできれば無事に解放されるハズ…っ!)」

心臓の音がバクバクと響く。前髪に隠された額から冷や汗が滲み、頬を伝い落ちる。
朋は全身にまとわりつくような恐怖心に襲われながらもそのカラダの震えを必死で抑え、かろうじて呼吸を整えて平常心を保っている。
…さすがはこの超氷河期時代に複数の大企業から内定を勝ち取ってきたエリート就活女子だ。
程なくして、ブース内正面のモニターが淡く青白い光を放つと共に、スピーカーから抑揚の無い電子合成ボイスが響き渡る。
本格的なゲームスタートの合図である。

『これより酒井朋に課せられる試練…それは“沈黙の耐久試練“…』
『ルールは単純明快…これより60分間、一切声を発する事なく耐え切る事が出来ればその場で貴女を解放し、内定を与える…』
『万が一声を発してしまった場合…不合格とし…罰を与える…!!』

「…(声を出さなければいいだけ…!?もっと複雑で無理ゲーみたいな事させられるかと思ったけど…これならイケるかも…いや、絶対クリアして見せる!第一希望のここさえ受かればセクハラだらけのウザい就活ともおさらばなんだから…っ!)」

理不尽かつ荒唐無稽な状況下での思わぬ大ピンチだが、それでも朋はその美しく整った顔をキリッと引き締め、正面のモニターを見据えていた…
可愛らしく伸ばされた睫毛の下の大きな瞳がモニターの青白い光を反射して、さながらアクアマリンめいた美しい輝きを見せる…!

〜〜〜

『“沈黙の耐久試練“…これより開始する…』

モニターに【60:00:00】と数字が表示され、音もなくカウントダウンを始める。
このカウントがゼロになるまで沈黙を貫き通せばゲームクリア…ということなのだろうが…

『♪〜〜〜』

カウントダウンと同時に流れ始めた、さながら幼稚園のお遊戯会めいたコミカルなBGM…
そんなBGMが流れる狭い個人ブースの中で、エッチなポーズのまま怪しげなメカ触手とワイヤーに拘束されている、ミニスカリクスー姿の美人就活女子…
なんとも言えないシュールな光景だ。
朋はゴクリ…と唾を飲み込みながら、その小さな口をへの字型にキュッと噛み締めて身構える。
すると…

シュルルルル…ギュッ、ギュウッ、ギリギリギリ…!
「………っ!(く、苦しいぃぃ〜っ!)」

不意にワイヤーの締め付けがより激しくなり、朋のカラダにグッと食い込む。
リクスーの短いスカートがよりめくり上がり、キレイな右脚がピンッ…と一文字に伸ばされる。


495 : 執筆用マジックハンド :2023/04/02(日) 03:01:51 .dqLm93k0

〜〜〜

“試練“開始から約1分経過…
ブース内右側の内壁が怪しげな駆動音と共に展開しだし、不穏な動きを見せる。

「…………(な、何をする気…?)」

不気味な声とともに壁の一部がスライドして開き、そこからさながら白い手袋をはめた人の手を模した蛇腹状のアームが出現する。
…いわゆるマジックハンドだ。
マジックハンドは5本の指をワサワサといやらしく動かしながら、身動きの取れない朋の右脚に向かってゆっくりと伸びる。そして…

ウィィィン……ピトッ、サワッ、スサスサ、ナデナデナデ…
『ジ、ジョシダイセーノアシ、フトモモォォォ…!』

短いスカートから伸びる、朋の太ももを痴漢のように撫で回し始めたのだ…!

ウィィィン…サワサワサワ…スサスサスサ…ナデナデナデ…
「……!?(きゃっ!?あ、脚にナニか当たって…何よこれ、手?“試練“とかなんとか大層な事言って…こんなオモチャでコソコソ脚なんか触ってくるとか、気持ち悪っ!)」

不意に自身の脚を通して伝わってくる不快感と嫌悪感に、思わず顔をしかめながら心の中で毒づく朋。
鬼が出るか蛇が出るか…と身構えていた彼女は若干拍子抜けした様子を見せている。
だが、このセクハラ攻撃は彼女がこれから味わう地獄の序章に過ぎないのであった…

残時間【49:56:11】

サワサワサワサワサワサワ…スサスサスサスサスサスサ…ナデナデナデナデ…
『ハァハァ…フトモモ…ナマアシ…スベスベデ、アッタカイ…!』
「…………(何よこの手〜っ!さっきから太ももばっかり撫で回して……どんだけ触れば気が済むワケ!?ほんとキモいんだけど…こんなので私が声上げるとでも思ってんの!?)」

先程出現したマジックハンドは朋が動けないのをいいことに、一向に彼女の右脚から離れようとせず…執拗に太ももばかりを撫で回し続けている。
ただのチカンのようなナデナデ攻撃に辟易しつつも、余裕の表情を見せる朋だが…

サワサワサワサワサワサワ…スサスサスサスサスサスサ…コショコショ…ナデナデ…
『ナンテキレイナアシダ…タ、タマラン…!』
「…………(ちょ、ちょっと…そんなトコロ触っちゃ嫌っ……あん……変な声出そうになっちゃった…コレ、ずっと続けられると…んぁ、ちょっと、ヤバいかも………あん…そこ…気持ちいい、ような…ヤバ…これ、クセになっちゃいそう…!)」

ずっと太ももを撫で続けているうちに、マジックハンドの挙動が微妙に変化する。
内ももや脚の付け根、スカートの中といったより際どい箇所に触れてくる、指先でいじくるように掻き撫でてくる…といった変化球を交えて責めてくるようになったのだ。
無意識のうちに朋はその整った顔を紅潮させ、小さな口から甘い吐息を漏らす。
だが…

サワサワサワサワサワサワ…コショコショ…スサスサスサスサスサスサ…コショコショコショ…
『ウヘ、ウヘヘ…アシィィ…フトモモォォォ…!』
「………!!(いや〜〜〜〜〜〜ん…!ちょ、やめて…っ!こ、こんなに太もも、撫で回されたら、気持ちいいの、通り越して…アハっ、なんだか、くすぐったい……!)」

マジックハンドの挙動がさらにいやらしくなる。
朋の美脚のあちこちを撫で回したり、揉みしだいたり、掻き撫でてみたり、くすぐってみたり…
白い手袋を嵌めたイヤらしい掌が太ももを這い回るたび、拘束されて無理矢理伸ばされたその美しい右脚はピクピクっ…と震える。
“試練“開始から僅か10分…
つい先程までの余裕は何処へやら、早くもピンチに追い込まれる朋。
だが、彼女の美脚を執拗に狙うエッチなAIの責め苦はまだまだほんの小手調べに過ぎない…


496 : 執筆用マジックハンド :2023/04/02(日) 03:04:21 .dqLm93k0

パカッ…ウィィィン…ウィィィン…
『ビジンジョシダイセーノフトモモォォォォ…!』

…今度は別の箇所から新たなアームが出現する。
今度のアームは若干太めのミミズ状だ。サイズは人間の腕くらいだろうか…その先端には、たらこ唇のようなアタッチメントがついている。
こちらのアームも朋の右脚部分…エッチなマジックハンドに好き放題撫で回されている太ももへとゆっくり迫ってゆく。

ウィィィン…ウィィィン…グパァァ…ムワッ…
『ハァ…ハァ…ナマアシ…フトモモ、ペロペロォォォォ…!』

アームの先端の唇部分が大きく開く。生暖かく湿った吐息と共に開かれた“口の中“には、まるで本物の人間のようにリアルな歯がビッシリと並び…唾液らしき液体を纏った異様に長い舌が生えていた…!

「………!(ひっ!な、何よコレ!?…ま、まさか…!!)」

迫り来るアームのエイリアンめいた姿を見て、思わずその整った顔を引き攣らせる朋。
その外見と不穏な呟きから、コイツが何をしようとしているのか嫌でも想像出来てしまう。
そう。そのまさかである………

ウィィィン…ブチュウゥ…ペロペロペロペロ…ベロベロベロベロ…!
『ジョシダイセーノフトモモペロペロ…ムチュッ…!!』
「〜〜〜!!(ひ、ひぃぃぃ!!ヌルヌルしてっ…き、気持ち悪い〜〜〜〜っ!!)」

アームは朋の右脚にむしゃぶりつき、そのまま怒涛の勢いで太もも全体を舐め回してきたのだ!
朋の清潔感あふれる太ももが、瞬く間にベットリとした唾液まみれになってゆく…

残時間【42:33:86】

サワサワサワナデナデナデ…レロレロペロペロベロベロ…!
『ハァハァ…アシ…フトモモサワラセテ…!』
『ムフゥ…ジョシダイセーノフトモモ…オイシイ…』
「〜〜〜!!(い、いやあぁ〜〜〜〜〜〜〜〜ん!! そ、そんなに脚ばっか触って、舐めちゃヤダぁ…ん…アハ、そこダメっ!く、くすぐったいってばぁ〜〜〜〜!!)」

“試練“開始より約20分。
朋の短いスカートから伸びる右脚は、既に大変なコトになっていた…
先程のマジックハンドとアームはスカートの下から離れず、既に汗と唾液にまみれてベトベトになった太ももを執拗に…
撫で回し、舐め回し続けている。

ムチュッ…サワサワサワサワ…レロレロレロレロ…
「〜〜〜!!(くひ、くひひ…もうイヤぁぁぁぁ!! 一方的にイタズラされて、くふふっ、気持ち悪いし、ベタベタするし…アハ、くすぐっ…! 声はガマン出来るけどさぁ…もうとにかく最悪……!!)」

…太ももという、これまで彼氏にしか触れられた事のないような際どいトコロを得体の知れない機械に犯され続ける嫌悪感と、なんとも言えないイヤ〜なくすぐったい感覚…
朋は顔を紅潮させながらも薄いルージュを引いた唇をキュッと噛み締め、くすぐったさから漏れ出そうになる笑い声を押し殺す…

ナデナデナデナデ…ペロペロペロペロ…
「〜〜〜っ…!(くふふ、このぉぉ…っ!!見てろよセクハラ野郎…何処のどいつか知らないけど…あんっ、このふざけたゲームが終わったら正体突き止めて、あはっ…人生終了に追い込んでやるんだからぁぁぁ〜っ!)」

全身をガッチリ拘束されており、逃げるどころかカラダを捩らせて気を紛らわせることも叶わない。更には声すら出す事も許されない状態で、後40分以上も耐えなければならない……
この現状で折れそうなメンタルを、怒りと執念でなんとか維持している朋だが…

サワサワサワ…ペロペロペロペロ…コショコショコショ…
「〜〜〜っ!(アハっ、くすぐったい…!それにしても、くっ、なんで脚ばっかり……!?)」
『ジョシダイセーノアシ…ウヘヘ…サイコウ…!』

エッチなAIはそんな彼女の胸の内などお構い無しに、短いスカートの下で天国を感じていた…


497 : 執筆用マジックハンド :2023/04/02(日) 03:09:03 .dqLm93k0
残時間【36:58:61】

ウィィィン…シュルルルル…ガシッ、グイッ!!
『ハァ…ハァ…コンドハコッチノアシィィ…!』
「………!?(やんっ!!ぐっ…そ、そんな乱暴にしちゃヤダ…っ!くひひっ…今度は何するつもり…!?)」

突如、ハイソックス越しに朋の左足首に絡みついていたメカ触手が巻き上げられるような動きを見せる。
朋は左足首をその勢いで無理矢理引っ張られ…
そのまま操り人形めいて、左脚を大きく上げたポーズを取らされた状態でカラダを固定される!
リクスーの短いスカートがさらに捲れあがり、セクシーなミントグリーンのショーツがチラッと覗くが…

サワサワサワサワサワサワ…ペロペロベロベロ…コショコショ…
『フトモモナデナデェ…フトモモペロペロォ…』

朋の右脚にまとわりつくアームはスカートの中には見向きもせず、彼女の太ももを汚す事に夢中だ。
どうやらこの変態AIは、筋金入りの脚フェチのようだ…

ウィィィン…ウィィィン…ガシャ、ガシャン!…ウィィィン…ウィィィン…
「…………!(今度は左脚にイタズラする気?アハっ、このぉっ…!あんっ…コッチが抵抗出来ないからって、アハぁっ、調子に乗りやがって…!…絶対キッチリ時間まで耐え切ってやるんだからぁっ…!)」

そうこうしている内にブース内左側の内壁一面が、さながらルービックキューブめいて激しく展開する!そして…

ヌッ…ウィィィン…ウィィィン…ウィィィン…ウィィィン…
『ハァ…ハァ…キレイナアシ…サイコウノビキャク…!』

変態AIは怪しげなマジックハンドを一気に4本も出現させ、宙に浮いた朋の左脚に向かってゆっくりと迫らせる…!

「…………(あはっ、やっぱり予想通り………んっ?……何これ、今度は何をする気…?)」

しかし、何やらこれまでと様子が違う。
その内3本は筆、刷毛、ブラシといった道具を手にしており、最後の1本は何やら5本の指をイヤらしくワキワキと動かしているのだ。
AIの意図が読めず、思わず首を傾げる朋。
だがこの直後、彼女は不意に耳に飛び込んでくる悪魔の呟きによって恐怖のどん底へと叩き落とされる…!

ウィィィィィィィィ…ン…
『ソノキレイナアシヲ…コチョコチョォォ…!』
「…………!!(ま、まさか…くすぐり責め!?ヤバい!!撫でるとかならまだしも…あんなので脚くすぐられたりしたら…い、イヤああぁぁぁぁ!!)」

恐怖のあまり、紅潮していた顔がサッと青ざめる。
自身の左脚に迫るマジックハンドから逃れようと、本能的に渾身の力を込めてカラダを捩らせる朋だが…
暴れようとすればするほど、カラダ全体に絡みついたメカ触手と拘束用ワイヤーの締め上げは威力を増す!
左脚を大きく上げたエッチなポーズのまま、まるで固まったように激しく拘束される朋。

「………!!(い、いやっ、いやぁっ!こ、来ないで〜〜っ!!)」

まるでイヤイヤをするように、首を左右に振りつつ心の中で「来ないで」と繰り返す朋だが、その懇願も虚しく…
黒いハイソックスに包まれた朋のキレイな左脚に、4本のマジックハンドが一斉に取り付いたのであった…!

ウィィィン…サワッ……コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ…
『ジョシダイセーノビキャク…コチョコチョォォォォ…!』
「〜〜〜〜ッ…!!(い、いやああぁぁ〜〜〜〜〜〜ん!!くすぐった〜〜〜〜〜〜い!!)」

太もも全体を豪快にくすぐるブラシ…
膝のお皿や膝裏の窪みをピンポイントでくすぐる筆…
内ももを掻き撫でるようにくすぐる刷毛…
スカートの下に陣取り、際どい箇所をくすぐるマジックハンド…

朋の大きく挙げられた左脚はいまや大変な事になっていた。
ありとあらゆるトコロをありとあらゆる方法でくすぐり責められ、叫び出したくなるようなくすぐったい感触を受けピク、ピクと痙攣しているのだ。
マジックハンドの柔らかい毛やイヤらしい指先が脚の上を這うたび、そのキレイな肌の下に張り巡らされた繊細な神経が掻き乱され、汗腺という汗腺から玉のような汗が噴き出る…!

ウィィィン…サワサワ…コショコショコショ…コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ…
「〜〜〜〜ッッ!!(くすぐったいぃ〜〜〜っっ!!や、やめてぇぇぇ……!!)」

これまでの人生で経験したことの無いようなくすぐったい感覚に脳を灼かれながら、マジックハンドにくすぐり回されている自身の左脚を虚ろな目で見つめる朋。
彼女は頭の片隅である恐ろしい可能性に気付きながらも、無意識のうちにそこから目を逸らし考えないようにしていた。
まだくすぐられていない、くすぐり責めの定番のような部位…これからそこをも責められるかも知れないという可能性に…


498 : 執筆用マジックハンド :2023/04/02(日) 03:12:43 .dqLm93k0

残時間【10:12:64】

朋の美脚から噴き出るフレッシュな汗は、その爪先を包む黒いハイソックスをも湿らせていく。
そして、足首を掴まれ宙に浮かんだ足の裏は反り返り、扇情的な土踏まずのシルエットがクッキリと浮かび上がる。
さらには、ソックスの中で5本の足指が助けを求めるが如くモゾモゾと蠢く…
この極度の脚フェチAIが、そんな魅力的な足の裏を放っておくわけもなく…

ウィィィン!!…ガシャ、ガシャガシャン!!…ワサワサワサワサ…!!
『ハァ…ハァ…ア、アシノウラァァァァ…!』
『ソノカワイイアシノウラデ…フンデクレェェェェ…!!』

またまたブース内の内壁が展開する。
今度は朋から見て正面の…丁度、無理やり足首を掴まれ持ち上げられた左脚の爪先の辺りに…
洗面器大の怪しげな出っ張りが出現した。
その出っ張り状のオブジェクトが眼に入った途端、再び朋の整った顔から一瞬血の気が引く。

「〜〜〜〜ッ…!(な、何よアレ…っ!アハ、ま、まさか…や、ヤダヤダヤダ!!ほ、ホントに無理〜〜〜っ!!)」

…丁度ヒトの足形を模したその断面では、さながらイソギンチャクめいて大小さまざまなくすぐりマシンがビッシリと蠢いていたのだから…

「〜〜〜〜!(や、やめて…!!足の裏はホントにダメぇぇぇぇ!!そんなの踏ませないで…!!)」

足首を掴むアームにより、朋の左脚はあちこちくすぐり回されながらイソギンチャク状の出っ張りを踏み付ける形で引っ張られる。
精一杯の力を込めてなんとか出っ張りから足裏を離そうとする朋だが、強靭なアームの力に敵うハズもなく…

ウィィィン!!ワサワサワサワサ!!コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!!
「!!〜〜〜〜ッッッ!!(た、耐えらんないぃぃぃぃ!!ウヒ、くすぐった過ぎる…!!アハ、アハハ、声、出ちゃうううう〜〜!!)」

必死の抵抗も虚しく、朋の足裏がイソギンチャク状の断面に押し付けられる!!
その瞬間、朋はまるで感電したかの如く全身をビクン!!と仰け反らせ…
オブジェクトを踏み付ける姿勢のまま、声にならない悲鳴をあげるのであった…

ワサワサワサワサワサワサワサワサ!!コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!!
「〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッ!!(こ、こ、声出ちゃうぅぅぅ!!それどころか、キヒィィ!?これ、死んじゃう……!!)」
『ハァ…ハァ…アシノウラ、イイニオイ…モット、モットフンデ…!!』

ありとあらゆるくすぐりマシンが、ソックスに包まれた朋の可愛い足裏を呑み込むようにくすぐり続ける!
足のツボを強引に刺激し続けるボール状のマシン…
土踏まずにピッタリフィットして振動を送り込み続けるスティック状のマシン…
足指の間に器用に差し込まれる洗車ブラシ状のマシン…
ソックスの繊維すら通り抜け、足裏の敏感なポイントをイジメ抜く極小のアーム…
血管が切れそうな程にその顔を紅潮させ、砕けそうな程に歯を食い縛り辛うじて耐えている朋だが…
その限界は、もうすぐそこまで来ていた…!

ショオオオオオオオオオオ……!
「〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ…!!(くすぐったい!くすぐったいぃ!!もうダメ……あ、アハ…お、オシッコ…漏れ、ちゃったぁぁぁぁ…!!)」

朋の短いスカートの中から暖かいオシッコが勢いよく吹き出し…マジックハンドに撫で回され続けている右脚を伝って流れ落ちるのであった…


499 : 執筆用マジックハンド :2023/04/02(日) 03:30:36 .dqLm93k0
コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ…
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ…!!(も、もうダメぇぇぇぇ〜〜〜っ!!あ、脚が…くすぐっ…耐えられない…!!こ、声が、笑い声が…漏れちゃう…でも、あと少しでぇ…っ!!)」

太もも、内もも、膝、ふくらはぎ…
そしてくすぐり責めのド定番である足の裏……
その短いスカートから伸びる二本の美脚を、これでもかという勢いで好き放題イタズラされ、犯され、くすぐり回され…
並の女性大生なら即座に陥落するであろう、脚フェチ変態AIの責めを1時間近く受け続ける朋だが…
驚くべきことに、彼女は未だ声をあげていなかった。
内定への執念と、“罰“とやらに対する恐怖心、変態AIに対する屈辱と怒りに支えられ、失禁にまで追い込まれながらも…ギリギリの所で歯を食い縛って耐えていたのである!

〜〜〜

残時間【00:31:96】

コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ…!!
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッ…!!(アハ、あと、30秒…なんとか、あぁぁん…っ!!耐え切れた…わ、わたしの、勝ちぃぃ…んっ、アハ、やった……!!)」

前髪に隠れた額から滝のような脂汗を流し、大声で笑い出したい衝動を歯を食い縛って抑え、脚をくすぐられ続ける悪夢のような時間に耐え続け…
残り30秒、勝利を確信する朋。
だが、最後の最後で思わぬハプニングが発生する…

ブゥゥゥン…

突如、ブース内天井近くの換気口から何かが飛び出してくる。
体長3cm程の怪虫が、耳障りな羽音とともにブース内に侵入してきたのだ。
この怪虫は本来某国の熱帯雨林にしか生息していない希少種である。
海外から輸入された木材に紛れて日本にやって来た個体が都内に住みつき、偶然ここに迷い込んできたのであろう。
怪虫はこの狭い空間の中央で、怪しげな機械に拘束されている未知の生き物…朋のまわりを警戒しながら飛び回っていたが…
朋のその短いスカートから伸びる美脚…
マジックハンドやメカ触手にくすぐられて汗まみれになっている左脚を複眼に捉えた瞬間、わき目もふらずに太ももを目掛けて一直線に突進、そして…

ブゥゥゥン…ピトッ…

リクスーの黒いスカート生地のすぐ下の箇所…いわゆる“絶対領域“にポツリと位置する小さなホクロ…そこに喰らいつくように着地した。

ニョキッ…ムクムクムク……スリスリ…スリスリスリスリ…

怪虫はそのまま下腹部から生殖器らしきモノを勃起させ…あろうことか朋の脚のホクロに擦り付け始めたのだ!
どうやらこの怪虫も、朋の美脚のあまりのエロさに種族の垣根を超えて発情してしまったようだ…!
そして運命の刻が訪れる。
興奮がピークに達した怪虫は、全身からさらに得体の知れない細い触手のような器官を展開し…
朋の絶対領域のホクロを激しくくすぐりながら射精したのだ!

スリスリスリスリ…スッ…コチョコチョコチョコチョッ…ドピュッ!
「…………アハっ…………!!」

思わぬ刺客からの、ダメ押しのくすぐり攻撃…
しかも現在同棲中の彼氏にすら触らせた事のない、最大の弱点である絶対領域のホクロを責められるという不運…
まるで運命そのものが意思を持ってもたらしたかのような偶然の積み重ねにより、遂に朋の可愛い口から微かな笑い声が漏れる……!

残時間【00:01:53】

『…発声を確認…酒井朋…“試練“は失敗…貴女は不合格となりました…』

そのほんの小さな笑い声を、AIは聴き逃さなかった。
即座に冷たい電子合成ボイスが響き、慈悲の無い不合格宣言を下す!

ウィィィ…ワサワサワサワサ…コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ…
「…えっ…は?あ、声、出ちゃったぁっ!?ちょ、ちょっと待っ…アハハハハハハハあと少し…あと1秒だったのにぃぃイヒャヒャヒャヒャ…!!」
「そんな、あれぐらいで……アハハハハハハハあ、足の裏っ!!いやぁぁんっっ!?ギャハハハハハハハハハハそ、そこは!!そこはホントにダメっ…ウヒィ!?ウヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャやめてぇぇぇ…!!」

次の瞬間、堰を切ったかのように朋の可愛い口ははしたなく開かれ…獣のようなけたたましい悲痛な嘆きと笑い声が洪水めいて溢れ出る…!!

『…あれ程注意したにも関わらず声を…そのような下品な笑い声をあげるとは…酒井朋…残念ながら、貴女には罰が下されます…』

ウィィィン…ワサワサワサワサ…コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ…!
「え!?…アハハハハハハ…ま、待ってよ!ば、罰って…アヒャヒャヒャウヒャヒャヒャヒャ…これ以上、いったい、何をウヒィィ!?あ、脚が!!ギャアッハハハハハハハハハハハハ…!!!!」

そして、脚へのくすぐり責めは止まらない。
両脚をメチャクチャにくすぐり回され、無様なポーズのまま髪を振り乱し、整った顔をトマトめいて真っ赤にして笑い悶え苦しむ朋。
そんな彼女の姿を冷たく見下ろすかのように設置された天井付近のスピーカー。そこから響く抑揚の無い電子合成ボイスが、ぞっとするような冷たさをもって哀れな美人女子大生に死刑宣告めいた“罰“を下す……!

『…貴女はこれまで芸術家を気取り、SNSや都内のミュージアムで数々の“作品“を発表してきましたね…?…最後は貴女自身が“作品“になるのです…我々が用意した最高の“ミュージアム“の展示品として…』

コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ…!!
「キャアッハハハハハハハハハハそ、そんなの嫌…アッハハハハハハハハハハハハい、嫌ああああぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜っっ……!!!!」

激しい笑い声と共に響く、絶望と恐怖、そして苦痛にまみれた断末魔…!!
…この日を最後に、酒井朋は煙のように姿を消した…

〜〜〜

かつて現代アートブームの火付け役として、サブカル界隈、ひいては日本経済に多大な影響を与えた新進気鋭の学生アーティスト集団【#buzz Arts】。
その中核を担うインフルエンサーであった“酒井朋“の突然の失踪は一部の熱狂的ファンを中心に世間を騒がせたものの…やがて忘れ去られた。
【#buzz Arts】という組織そのものも、代表であり広告塔でもあった彼女が欠けた途端、あっという間に発信力を失って活動は下火になり…
20XX年現在、無期限の活動休止宣言の後、ほぼ完全に消滅している。
こうして、若年層を中心として爆発的に流行した現代アートブームはひっそりと終焉を迎えた。
“大企業群“によって過剰に供給されるエンターテインメントの波に呑み込まれるかのように…
…余談ではあるが、最近巷で妙な都市伝説が囁かれるようになった。
ダークウェブ内に突如出現したとされる、制作者不明の動画共有サイト“Meseum“にて、【#buzz Arts 酒井朋】と検索をかけると謎めいた一件の動画がヒットする…というものだ。
【作品名:永遠に】と名付けられたその動画にアクセスすると…
そこに映し出されるのは、リクルートスーツの短いスカートから伸びる、黒いハイソックスに包まれた若い女性の脚…見る者すべてを即座に魅了する程の大層美しい脚。
その美脚にネットリと絡みつき、あちこちを撫で回し、舐め回し、くすぐり続ける怪しげな機械群。
左脚太ももの絶対領域に張り付き、セクシーなホクロを犯し続ける怪虫。
動画はライブ配信となっており、いついかなる時もこれらの要素で構成された、エロティックな“現代アート“を垂れ流し続けている。

…この世のものとは思えない程の、けたたましくも魅惑的な乙女の笑い声と共に…

(完)


500 : 執筆用マジックハンド :2023/04/02(日) 23:59:45 .dqLm93k0
ご無沙汰しております、久々に小説を投稿させていただきました。

今回は下書きの段階から所々削ったつもりでしたが、思ったよりも長くなってしまい、500レスギリギリまで埋めてしまいました…
申し訳ありません。

とりあえず新スレ立てさせていただきました。
よろしくお願いいたします。


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