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【Aイベント】逆巻け、我が復讐の黒炎――【禁忌の17番目】

1名も無き邪気眼使い:2009/06/07(日) 21:53:16 ID:vAxwik5I
<< 邪規約 〜 争いの契約 〜 >>

【必読 初めてきた方は、一度「邪気眼大学事務室」のスレを訪れてください。】

・ここは、イベント・クエスト・戦闘などに使います。
 雑談も可能ですが、日常の範囲で済むかどうかは各自で判断してください。
・age/sage進行は各自の判断で決め、使い終わったら一発ageておきましょう
・誰も使用していない状態で沈んでいたら、勝手にブチageてください
・イベントスレはA・B・Cの3つがあります。開いている場所ならどこでも使って構いません。
・逆に、使用中の場合は混乱の元になりますので、同じイベントスレで2つのクエストを進行させることはやめてください。
 別のイベントスレを必ず使ってください。
・クエストで使われている場所を、ここ以外のスレで使うことは『構いません』。
 時間軸が異なる・平行世界である、など解釈は自由です。
・またイベントスレと他のなりきりスレに、同時に現れることは『構いません』。
 ただしそれによって起こり得る弊害は自力でなんとかしてください。
・GM役をあらかじめ決めておくとスムースにことが運ぶかもしれません。
・コテは「可能」です。強制ではありません。名無しのまま参加してくださって構いません。
 識別をしやすくするために、トリップをつけることも良いでしょう。

◆前スレ◆
【Aクエスト】闇の時代を告げる―鐘が遠く鳴り響く【第16戦線】
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/11129/1241436540/

Wiki        ttp://www8.atwiki.jp/jakigaku/

2名も無き邪気眼使い:2009/06/07(日) 21:56:38 ID:vAxwik5I
※このスレは、議論スレにて決定されたスレタイ変更により、
 クエストスレ→イベントスレとなったため、早々と立てられました。
 前スレが埋まってから使いましょう

3名も無き邪気眼使い:2009/10/08(木) 21:07:57 ID:QFqhgR4s
リンゴーン…リンゴーン…

(今日も時計塔の鐘は、学園都市全域へと時の来訪を告げる)
(果たしていつからあったのか、
都市の何処からでも姿を確認できるそれは、恋愛成就のおまじないから校舎ロボの武器説まで、学園のシンボルとして広く認知されていた)

リンゴーン…リンゴーン…
(そんな聳える時の塔に、一人の男がいた)
(背にはギリシャ数字の巨大な文字盤、腰掛けるのは横向く短針の膨らんだ先端)
(文字盤の強烈な魔力光の逆光で、辛うじて性別は判る程度にしか視認できないだろう)
(しかし珍しいことではない。時計塔は時に生徒の語らいの場として活躍しているのだ)

リンゴーン…リンゴーン…
(――ただし、1つ不審点を挙げるとするならば)
(『こんな中途半端な時間に時計塔の鐘が鳴っている』のは、いささか不可思議であった)

(男は股に乗せていたシルクハットをくるりと頭に被り、彫りの深い顔に笑みを浮かべた……)


リンゴーン…リンゴーン…

4シン ◆WT7na.QNUo:2009/10/08(木) 22:54:20 ID:UYTTjF8k
>>3
「時計塔に異変、調査報告および対応すべし…か。」
いつものように中央事務所からの飛び込みの依頼を携帯で確認しつつ、
男は時計塔へむけて歩いていた。

「なにやら後光を背負った人影のようなものが見えますが…。」
五月流発動前の普通の視覚で時計塔の様子を確認。

5名も無き邪気眼使い:2009/10/08(木) 23:00:04 ID:QFqhgR4s
リンゴーン…リンゴーン…
(時計塔の大鐘楼は未だにその身を震わせ、荘厳な音を夜に打ち響かせている)

(白く光る文字盤の短針の上に、黒い人影が映っている)
(余程視力に自信があるのでもないかぎり、そのぐらいが目視の限界だろう)

リンゴーン…リンゴーン…

6シン ◆WT7na.QNUo:2009/10/08(木) 23:03:23 ID:UYTTjF8k
>>5
何処からか拡声器を持ち出してきて、
それで喋る。
『すいませーん、そこの短針に乗っている方ー。』

『時計塔が壊れているみたいなんですけど、
原因わかりますかねー?』
時計塔へと歩みつつ。

7名も無き邪気眼使い:2009/10/08(木) 23:13:34 ID:QFqhgR4s
リンゴーン…リンゴーン…

(人影に、動きが生じた――
2.0の視力優良児が僅かにそう認識できる距離)
(夜の彼方、ギリシャ数字と針のシルエット色濃く光る文字盤)
(……何やら人影の周囲を、光の粒子が旋回した、その直後)

リンゴーン…リンゴーン…
(まるで細かい無数の泡が破裂していくような音と共に)
(極彩色に煌めく巨大な魔法陣が、闇を切り裂き現れる……)
(その大きさは、円の直径が時計塔の高さとほぼ同値
模様はまるで時計の文字盤……本来分を刻む長針が、毎秒右回転を刻む)

(……時計の文字盤そのものを模した、動く未知の魔法陣)
(どうやら原因はアレで間違いないようだ)

8シン ◆WT7na.QNUo:2009/10/08(木) 23:18:27 ID:UYTTjF8k
>>7
「あれが原因か…。」
ぽつりと呟く。

「そうなるとアレをどうにかすれば時計塔が直るのだろうか。」
しかし、どうすればいいのかわかろうはずもない。

再び、拡声器を持って人影にむけて声をかける。
『すいませーん、あの魔方陣どうにかできませんかー?』
ようやく時計塔の扉の前に到着。

9名も無き邪気眼使い:2009/10/08(木) 23:18:41 ID:s4VDrwAU
…おぉ、おぉ。よう壊れておるのう…

(巨大な杖を携え、歩いてくる青年)
(白い生地に金色の唐草模様の縁取りが入ったローブに身を包み、
紫色の眼で時計塔を見やる)

(どうやら街の方から此処が壊れているのを見掛け、来たようだ)

10シン ◆WT7na.QNUo:2009/10/08(木) 23:23:19 ID:UYTTjF8k
>>9
「おや、見かけない人ですね。」

『こんばんはー。』
拡声器をつかって挨拶した。

11名も無き邪気眼使い:2009/10/08(木) 23:26:15 ID:QFqhgR4s
リンゴーン…リンゴーン…
(時計塔の丈ほどもある巨大な魔法陣は、まるで時を刻むように)
(模した文字盤の長針を毎秒動かしながら、極彩色に光輝く)

リンゴーン…リンゴーン…
(人影は、時計塔の短針の上に立っていた)
(高所ゆえの強風に燕尾服をはためかせながら、頭のシルクハットを手で抑え)
(シワを刻む口元には、確かな、笑み)

リンゴーン…リンゴーン…
(そして、白手袋をした両手を、腕いっぱいに水平に広げる)
(それは、まるで、ショーの司会のような――)

レディースッ
エーンッッ
ジェントルメェーンッッ
(うさんくさい声で、夜空ごと貫いた)
ようこそ諸君…
私の"ショー"へ

12名も無き邪気眼使い:2009/10/08(木) 23:29:16 ID:s4VDrwAU
>>10
やかましいのう
そんなモン使わんでも聞こえておるわ
(拡声器を杖で指している)

大学の人間ではないからの…
たまたま壊れているのが見えたので来たのだが…ふーむ…
(まじまじと時計塔を見ている)

>>11
…うぅむ…コレはどうにも。
(ジャリ、と足音を立て一歩後ずさる)
どうも”招かれて”しまったようじゃのう
何事も無く帰してくれるなら問題は無いのだが…とんだ観光になってしもたわ

13シン ◆WT7na.QNUo:2009/10/08(木) 23:34:58 ID:UYTTjF8k
>>12
「それは失礼しました。」
ぺこりと頭を下げた。

「とりあえず、お気をつけて。」

>>11
その一連の言動を見て、今宵の騒動の原因が彼にあることを確信した。
いや、例えそうでなくとも彼はこの騒動の原因が自分であると主張した…たぶん。

「風の精霊ウィンドよ…。」
ポツリと呟くお約束。
渦巻く風の魔術の力を借りて男の体は上空高く飛んでいく。

そして、最高点に達したところで。
「守護方陣。」
足場となる物質化した魔方陣を空中に展開し、その上に着地した。

「さて、できうることなら貴方のショーとやらを見学したいところですが
それが学校に被害を与えるものだとしたら大変なのでね。」
シルクハットの人物とシンの間にある距離は十数メートルだろうか。

14名も無き邪気眼使い:2009/10/08(木) 23:40:37 ID:QFqhgR4s
リンゴーン…リンゴーン…
(その何処か気持ち悪くも魅力的な声は、天高らかに響く)
(絶えず鳴る大鐘楼、時計塔を覆う大魔法陣)
(異様な光景だった)

さてさて私が描きましたこの魔法陣『クロノスシステム』
一度発動したならば、世界中の時を止めちゃう優れもの
しかしひとたび時を止めてしまえば、解除する手だてもなし

正真正銘、一撃必殺、"終末級(ピリオド)"の大魔法でございます!
さぁ諸君

(短針の上、地上よりはるか上、シルクハットを深く被り)
阻止してみたまえ

(つまり)
(倒してみろ…そういうことらしい)

15名も無き邪気眼使い:2009/10/08(木) 23:44:46 ID:s4VDrwAU
>>13
なぁに、構わんよ
(軽く手を振る)

…ふむ、此処は彼…大学の人間に任せておくのが一番かの

>>14
ほう、時を…!
(青年の眼の色が変わる)
其れは是非ともお目にかかりたい、と言いたい所じゃがの
其れが発動してしもうたら”時”が静止する
つまり確認する”時”も何もかも無くなってしまうということじゃな?
さて、どうした物か……

(青年は、その危機に動じない)
(動じないと言うよりは、真剣に「悩んでいる」様子だ)

16シン ◆WT7na.QNUo:2009/10/08(木) 23:50:33 ID:UYTTjF8k
>>14
終末の言葉を聴いて顔を手で覆う。
「なんてこった…虚無科が取り組むべき課題が目の前にいるとは…。」
しかも聞くところによると巨大魔方陣は時属性のようだった。

「解除する手立てがない…嘘か真かは発動後に判明しますが…。」
死ぬことはないだろうとたかをくくっている男に動揺の色は見えない。

「阻止しろと言われましてもね…。」
その手にする得物の名は邪気銃。
大気中の邪気を吸収して銃弾として撃ちだすものだ。

その銃口をむける。
「貴方はこの程度の攻撃ではたして倒せますかね?」
刹那、撃ちだされる邪気の塊。
その撃ちだす塊の全てが鉄壁をも貫通する威力を持った銃弾である。

>>15
目の前の相手に意識を集中しているようだ。

17名も無き邪気眼使い:2009/10/08(木) 23:56:38 ID:QFqhgR4s
>>15
その通り……時を止められたことにすら気づかないまま
やがて歴史から忘れ去られるのです……世界の終わり、"終末級"!
(魔法陣は時計の文字盤を模し、長針は毎秒動いている)
(時限式、ということだろうか)
ガチンコでブツかってくるも良し
頭を捻って魔法陣に直接攻撃でも良し
ご自由にお立ち向かってください!

>>16
『クロノスシステム』!
(巨大魔法陣の極彩色の輝きが増したと思うと)
(弾丸の色が褪せ、空中で静止してしまう)

『クロノスシステム』の本質は、時属性"結界"
すなわち攻撃の絶対防御……【いちいち名前を呼ばねば発動しない】のですがね
自動防御だとさすがに反則ですからねえ……バランスですよ、バランス

18名も無き邪気眼使い:2009/10/09(金) 00:04:40 ID:Bb6qM6F2
>>17
(コツ、コツと杖を突いて歩き出す)

世界が止まるのなら、歴史も止まるだろうに…
詰る所、止まる場所とそうでない所があると言った所かのう?
そうでなくては主ごと全てが”終焉”になってしまうのではないか?

…すまんが、ここは彼一人でも何とかなるじゃろう
時計塔が壊れている事を”確認”したかっただけでな

(フラリと歩き出し、地面に何かを描き出す)
(其れは紫色の光を発する魔方陣の様だ。…其の上に乗り、魔方陣ごと姿を消す)
(どうやら転移陣の類のようだ)

//済みません、落ちますね…

19シン ◆WT7na.QNUo:2009/10/09(金) 00:08:14 ID:SBv2OI9Y
>>17
「厄介ですね…。」
運のいい事に頭が冴えたのか目の前で起こったことを理解できた。

「叫ばれると終わりですか…。」
五月流はほとんど自動だなぁ等の言葉が脳裏を過ぎる。

ぶつぶつと詠唱し。
「反逆者――。」
アンチスペルの一つを邪気銃に施す。

「これで届くとは思えませんが…。」
目の前の相手に素早く2、3発の邪気弾を放ち
続けざまに魔法陣へむけて邪気弾をありったけ撃ち込んだ。
それら全てが魔術を打ち消す力『反逆者』を纏った邪気の塊である。
ただし、アンチスペルといっても一般に広まっている魔術である。
よって魔術的なレベルはさほどではない。

>>18
第六感がその者がその場から去ったことを察知した。
が、反応している余裕はなさそうだ。

//お疲れ様でした。
またの機会がありましたらロールしましょう。

20名も無き邪気眼使い:2009/10/09(金) 00:11:59 ID:QWsqOsao
>>18
//この時間にクエストとかないですねごめんなさい!乙ノシ!
>>19
おおっと、アンチスペルですね?
(魔法陣の規模が大きすぎるのか、消滅にはいたらない)
(しかし魔法陣の大きさが、僅かに、縮んだ気がした)
(……つまり【魔法陣への直接攻撃は有効】!)


(グルン、と反転する魔法陣)
(それは先程時止めされた攻撃の矛先が逆転することを意味する)
(つまり、『対象は術者へ変更される』)

さぁさお立ち会い、ここからが面白い!
時魔法の加速補助魔法をちょちょいとかけてあげると
あら不思議! 【速度も威力も倍加してしまった】!

(それはつまり、『カウンターアタック』)

それ行け!
(弾丸は真っ直ぐにシンへ帰ってくる)
(より速く、より強く)

21シン ◆WT7na.QNUo:2009/10/09(金) 00:21:27 ID:SBv2OI9Y
>>20
反応速度も運動能力も人並みであるシンが
通常の弾速より加速した邪気弾へ反応できるはずもなく
全弾命中と相成るはずだった。

しかし、邪気弾はシンに到達するより前に
彼の周りに発生した淡く光る防御幕に全て防がれて、空中で粉砕した。

「…助かりましたよアイギス。」
人工精霊『アイギス』、
それは光の球体に闇の羽を生やしたシンプルな姿をしていた。
アイギスはシンの体に流れる光と闇の魔力を動力源としている。
よって…。

「はぁ…いやはや。」

シンの魔力は確実に削がれている。
ましてや凡人であるシンの魔力がそう長く続くことはないだろう。

「撃てるだけ撃ち込みますよ。」

今回も相手へのけん制に2、3発邪気弾を撃った後、
魔方陣へむけてありったけの邪気弾を撃ち込んだ。

22名も無き邪気眼使い:2009/10/09(金) 00:31:42 ID:QWsqOsao
>>21
…ほう、『アーティフィシャルファミリア』ですか
これはなかなか希少なものをお持ちで、羨ましいものです
(まるで次の一手を楽しみにしているような言い方であった)
("終末級"の大魔法陣でさえ、『エサ』と見做しているような)

(アンチスペルを受ける度、魔法陣は縮小を続ける……が、微小)
(僅かに縮んだだけで、総合的な大きさはやはりあまり変わりない)
(相手は"終末級"、ならば【決定的なアンチスペル】が必要だ…)

23シン ◆WT7na.QNUo:2009/10/09(金) 00:38:46 ID:SBv2OI9Y
>>22
「アーティフィシャルファミリア…?」
目の前に浮かんでいる相棒が
本来そういうものであることを彼は初めて耳にした。

相手が望んでいることがまるで手に取るようにわかった。
それは相手の誘いであり、罠である可能性が高い。

…が、五月流や蘇生眼を使わないつもりでいる自分が
このまま戦えばいずれジリ貧になるのは目に見えて明らかだった。

「やるしかないようですね。」
かつて、脱出不可能だと言われた封印空間から脱出する際に手にした
紫の光を称えた槍が彼の手の中に『あった』。

「消え果ろ!!」
魔法陣を貫き消滅させる、
それを邪魔する物全てを切り裂いて、
そのつもりで紫の槍を投げた。

24名も無き邪気眼使い:2009/10/09(金) 00:49:53 ID:QWsqOsao
>>23
ああ、お気になさらず。【我が国における人工精霊の呼び名】です。
(国によって言語も違う、よって呼び名も違う――そんな理屈だ)

(凄まじい光量を四散させ、槍と魔法陣はお互いを打ち消し合う)
(魔法陣はみるみる収縮し、サイズはおよそ半分といったところか)

(……しかし、恐ろしいことに)
(半分まで行ったところで、縮小化が急に停滞してしまった)
("終末級"――そのポテンシャルは莫大、世界を滅ぼしうる大魔法)

(しかしそれは、『後半分までに追い詰めた』ということに同じ)
(完全消滅には後もう一押しが必要だ…つまり【とどめのアンチスペル】が)

25シン ◆WT7na.QNUo:2009/10/09(金) 00:55:18 ID:SBv2OI9Y
>>24
槍には思いを込めてある。

後はその思いを貫くエネルギーがあればいい。

「うおおおおおォォォッ!!」
普段の貧弱な男の様子からしておよそ予想できないだろう声で叫ぶ。
それと共に、彼の中にあるありとあらゆるエネルギーが紫の槍に注がれる。

魔力、霊力、妖力、邪力、聖力、生命力…エトセトラ。

それら全てのエネルギーの後押しを受けて槍は突き進む。

こうなると、魔方陣が消滅するか、男のエネルギーが先に枯渇するかの戦いであった。

26名も無き邪気眼使い:2009/10/09(金) 01:04:21 ID:QWsqOsao
>>25
(極彩色の閃光を撒き散らす魔法陣は、底無沼のようにシンの魔力を食らう)
(動脈に牙を突き立て吹き出す血を呑むかのような、尋常じゃない勢いで)
("終末級"の大魔法は、通常手に負えるようなものではないことが多い)
(世界丸ごとを災禍に見舞うほどの強大な魔法は、もはや天災と言って良い)

(……やがて、魔法陣に、ひびが入る)
(それは瞬く間に全体へと拡散して広がっていき)
(ついに、莫大な量の魔力を喰らった末に――魔法陣は、砕け散る)

……ブラボー、ブラボー

27シン ◆WT7na.QNUo:2009/10/09(金) 01:08:56 ID:SBv2OI9Y
>>26
魔法陣が砕け散ると同時に、
シンは足場となっている守護方陣に膝をついた。

同時に彼の傍を漂っていた人工精霊アイギスは姿を消し、
役目を終えた紫の槍は何処へと消えた。

「…ぜぇ、ぜぇ……。」
膝をつきながら肩で息をする。
もはや守護方陣を維持するだけで精一杯のようだ。

28名も無き邪気眼使い:2009/10/09(金) 01:18:44 ID:QWsqOsao
>>27
……『クロノスシステム』は、"終末級"の中では"低コスト"の魔法です
"低コスト"といっても莫大は莫大なのですが……"終末級"の中では、ということで
(シルクハットの男は空中を闊歩する…靴裏に魔法をかけているのか)
(狂ったように鳴っていた時計塔の鐘は、すっかり止んでいる)

あなたの戦う相手、真なる終末、その一端にございます
ゆめゆめ油断なされぬよう……干からびて死なないように
くっくくくく……

(――気がつけば、男の姿は消えていた)
(時計塔も普段通り……終末は回避できたようだ)



//完ッ!
//実験クエストでしたw 最後までありがとうございました!

29シン ◆WT7na.QNUo:2009/10/09(金) 01:25:02 ID:SBv2OI9Y
>>28
「…またの機会があれば、会いましょう…。」
消えていった男を見送る言葉を紡ぎ。
彼が足場にしている守護方陣はゆっくりと下降していった。

そして、地面に到達すると守護方陣は消滅。
男は地面に倒れこんだ。

「しばらく、眠ります…。」
男は静かに目を閉じた。


//お疲れ様でした!
いえいえ、こちらこそありがとうございました。

30黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2009/10/17(土) 17:17:32 ID:oOY.Oy5A
 KUNREN内部。
 無限に広がる平原。
 佇む男。

「“左腕”の調整は終わった。バグも大方取った。調子も良好。
 あとは実地試験って所だが……」

 と言い、辺りを見回す。

「……誰もいねーのかこの時間帯…」
 はぁ、と溜息を吐く。

31未来人・特徴なし:2009/10/17(土) 19:03:34 ID:norCA1fc
っと……到着
【文字通り、上の方から落ちてきて】

しっかしここ、凄いところだな……この時代にこんな物がね
【あたりを見回している】

32黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2009/10/17(土) 19:10:06 ID:oOY.Oy5A
「よう未来人」
 突然背後から声をかける。まだ居たのか。

「正直この時代で一番進んでる施設なんじゃねーの?
 いや、適当だけど」

33未来人・特徴なし:2009/10/17(土) 19:14:15 ID:norCA1fc
>>32
お、まだいたのか。良かったぜ……
【今日も相変わらずの特徴なし】

だろうな……こんな物、未来でも特別な場所でしか見れないな

34黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2009/10/17(土) 19:15:36 ID:oOY.Oy5A
>>33
「nknhtが偶然通りかかったそうな」
 メタな話。

「未来だとなんか機能増えてそうだな……
 ゲーム感覚のこう…な?」

35未来人・特徴なし:2009/10/17(土) 19:19:14 ID:norCA1fc
>>34
それは良かった、せっかくの実験が無しになると困るだろうと思ってな

いや、そうでもない。まだ低いレベルの物ならいくらでもあるが、ここまで出来ているのは珍しい
【空を見て、次に自分の手を見て二度ほど握って見たり】

36黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2009/10/17(土) 19:21:06 ID:oOY.Oy5A
>>35
「なんだ。実地試験の相手にでもなってくれんのか?」
 シャドーボクシング的な動きをする。

「ふーん…想像が膨らむな未来……」
 wktkしている。

37未来人・特徴なし:2009/10/17(土) 19:26:53 ID:norCA1fc
>>36
その為に来たんだぜ? 俺は
やっぱり、困るだろ?
【ニヤリと笑う特徴なし】

そうか? まあ、俺が何年後から来たか解らないから実際いつの話になるのかよく解らないしな……
【ダメだコイツ】

38黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2009/10/17(土) 19:33:15 ID:oOY.Oy5A
>>37
「!そうだな……
 俺が生きてるかどうかすら不明だしな……
 近未来だといいな…」

「…よし。んじゃ、実地試験開始、と行くか」
 と言い、長袖のシャツを脱ぎ捨て、手袋を外す。
 露になった左腕には、機械のような無数の回路。
 そして手の甲には赤い宝玉がはめ込まれている。
「先手は譲るぜ?」
 自信に溢れた笑みを浮かべる。

39未来人・特徴無し:2009/10/17(土) 19:40:52 ID:T9qfG.V.
>>38
まあ、気を落とすな。案外近いかも知れねぇぜ?

さって、戦闘か……準備させてもらうぜ!
【携帯電話の様な者を取りだし、ボタンをいくつか押す】

【暫くして――爆☆発】

さて、これが俺の先手だッ!!
【まだ治まらない爆風から飛んでくるミサイルの軍団】

40黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2009/10/17(土) 19:47:46 ID:oOY.Oy5A
>>39
「うお…どうみても兵器じゃねーか……よッ!!」
 ミサイルの群れが、黒金に“直撃”し、辺りが砂煙に包まれる。

 しかし。

「――しかしまだまだ余裕、って所だな」
 煙が晴れ、そこに居たのは。
 “ほぼ無傷”の黒金鋼。

「次はこっちから行くぜ?」
 ダンッ!と地面を蹴り、凄まじい速度で未来人の方目掛け飛んでいく。
「くらえ…ッ!!」
 右に握られる拳。
 直撃すればひとたまりもない、かも知れない。

41未来人・特徴無し:2009/10/17(土) 19:54:54 ID:T9qfG.V.
>>40
【この煙には利点以上の弱点が合った】

【この煙は自らの姿と攻撃を捉えにくくするもの】

【但し……】

え、ちょっ! 何来んだよ!?
【自分からも見えなくなるのだった】

【咄嗟のガードで防ぎ、何とか致命傷は回避。と言ったところだろうか……】

【暫くして煙は晴れ、青年の姿が現れる】
【機械を身に纏った青年。アーマー装備】
【左目には某漫画の戦闘力測定装置の様な物】
次は、これだ!!
【青年の左手の重火器からは火炎が暴れ出る!】

42黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2009/10/17(土) 20:06:43 ID:oOY.Oy5A
>>41
 戦闘力測定装置を見て、
「それスカウt…いや、なんでもない…」

「なッ…!?」
 跳躍し、火炎を回避しようとする、が。
 重火器から襲い掛かる火炎が左腕に直撃。
 義手に仕組まれた回路が幾つか焼ききれ、機能がある程度使えなくなったようだ。
「制御野がある程度やられたか……だが…!」

 空中にいる体勢から再び拳を握る。
「この技を試すのに支障は、無いッ!!
 ―――鋼身眼、一点集中!」
 黒金の身体から滲み出る邪気が、“身体を硬化させる邪気”が、握り締められた右拳に集結していく。
 数mの高さから落下する重力と合わさり、破壊力は増加する……!

43未来人・特徴なし:2009/10/17(土) 20:10:37 ID:norCA1fc
>>42
てめっ! あぶねぇっての!!
【ダッシュブーツを起動し、全力後退で回避】

ふむ……敵との距離。約1200(単位m)か……行けるな!
【戦闘力計測装置で距離を確認。しゃがんで大砲のような何かを構える】

44黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2009/10/17(土) 20:15:39 ID:oOY.Oy5A
>>43
「やっべ…外しちまった……!
 隙だらけなのが弱点だなこれ…」
 冷静に分析。
 それでこそ実地訓練である。

 大砲のようなものを視界に捉え、回避行動を取ろうとする、が。
「……わー…拳が埋まって抜けねーやー…
 ただ威力はスゲーのなこれ」
 どうみても素敵な的である。

「くっそ、こうなったら意地でも耐えるしかねーな…
 ――鋼身眼、フル稼働…ッ!!」
 地面に右拳を埋めたままの体勢の黒金を、灰色の邪気が包み込む。
 果たして防御力はいかほどか。

45未来人・特徴なし:2009/10/17(土) 20:22:29 ID:norCA1fc
>>44
硬度を高める能力……か
【鋼の様子を見ながらつぶやき】

よっし、チャージ完了!
【青年の戦闘力(以下略が光り】

喰らえッ……
博士特製レーザ砲の威力をォ!!
【大砲が蒼く光り、次に砲身からはレーザーが放たれる!】
【砲身同様の大きさを持つそれは真っ直ぐに鋼へ飛ぶ】

46黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2009/10/17(土) 20:27:13 ID:oOY.Oy5A
>>45
「能力バレは今後の戦闘に響くのよなー…」
 ぽつりと言う。

「ちょっ…想像以上って言うレベルj」
 最後まで言いきれず、ビームが直撃。

 ビームが通り過ぎた後、数十m先に、黒金が仰向けに転がっていた。
「痛ってー…威力半端無いな今の……
 何メートル飛んだよ俺…」
 一応喋れる程度には生命力が残っているようだ。
 やはり並の防御力ではないようである。
「(…しかし今ので邪気使い果たしたな……
  さて、ここからどうする…)」

47未来人・特徴なし:2009/10/17(土) 20:32:50 ID:norCA1fc
>>46
スゲー! アホ博士つえー!!
【何と言う他力本願】
【因みに、このレーザー砲に限らず、装備はすべてアホ博士製】

まだ戦えるかー?
【打ったままの地点から声をかけ】
【巨大大砲の姿は無い、転移術で消したようだ】

48黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2009/10/17(土) 20:34:29 ID:oOY.Oy5A
>>47
「ぜひお会いしてみたいよアホ博士とやら」
 ゆっくりと立ち上がる。

「あー、邪気使い果たしたから無理っぽいー
 しかし凄げぇなさっきのレーザー…普通だったら消し飛んでたぞ俺」

49未来人・特徴なし:2009/10/17(土) 20:42:01 ID:norCA1fc
>>48
案外、どっかほっつき歩いていたりする……と思うんだがなぁ……
【残念、博士は引きこもりだ!】

そか……なんかすまんな、余り実験にならなかったろ?

まあ、あのナルシストなアホ博士の作ったやつだしなぁ……

50黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2009/10/17(土) 20:45:47 ID:oOY.Oy5A
>>49
「こっちの時代に来てたりしてなはっはっは」

「ん?いやいや、結構短所長所掴めたし助かったよ。
 サンキューなー」

「(つーとさっきのミサイルもアホ博士とやらの製作物なんだろうか)」


「さて、んじゃ俺はこの辺で帰るよ。
 じゃーなー」
 手を振ると、ヒュンッ、と姿を消す。

//おつおつ
//楽しかったですぜノシ

51未来人・特徴なし:2009/10/17(土) 20:52:14 ID:norCA1fc
>>50
ここに過去のアホ博士がいるみたいなんだが……
【引きこもりなので見つからない】

そうか、それなら良いぜ。どういたしましてだ
【無論、ミサイルもそう】

ああ……じゃ、俺も帰るか……
【同じく、消えて行った……】

//こちらこそありがとうございました!

52ダレカ:2009/10/20(火) 20:57:38 ID:Fw4vNVtE
(『邪気眼大学の地下には巨大で広大な迷宮がある』――)
(興味本位で入り口を見つけ、踏み込んだのが間違いだった)

…迷った…予想外の広さだわ……
("好奇心猫を殺す"とはよく言ったもの)
(まだモンスターが出現する階層でないのが幸いであるが)

…たっけてー……

53名も無き邪気眼使い:2009/10/20(火) 21:03:21 ID:bD34clzY
(カツ…カツ…と石畳の床を歩む、規則的、時折不規則的な音)
(薄暗く、広大な迷宮に響くその音は一体どの方角から迫っているのか、いまいち判断がつきにくい)
(反響が反響を呼び大きくなっているのか―――)
(それとも、既に―――間近に)

54ダレカ:2009/10/20(火) 21:06:31 ID:Fw4vNVtE
>>53
…!
(硬質感のある足音に気づき、じっと粋を潜め耳を澄ます)
…これ逃したらダメよな、やっぱ……一か、八か
博打売ってみるしかねーな
(スッと息を吸い込み)

たっけてー!
(それは所在地を知らせる発煙筒のようなもので)

55名も無き邪気眼使い:2009/10/20(火) 21:16:33 ID:bD34clzY
>>54
(突如、彼の立つ地面に幾何学模様のような巨大な紋章が描かれると同時に)

―――カッ…!!!

(彼の周囲に天を貫くような巨大な光の柱が立ち上がり―――円を描くように地面、空を奔る)
(光の柱…否、もはや光の壁となったそれは、彼をぐるりと取り囲んでいる)
(…確かにこの中にいればモンスターは来ない)
(だが…出られないかもしれない。この光の壁を破らぬ限りは)

56ダレカ:2009/10/20(火) 21:20:15 ID:Fw4vNVtE
>>55
(瞬く間に現れた光輝く円柱に閉じこめられてしまい)
…バチだー!!
(頭を抱えて上を仰ぎ叫んだ)

っつか…これどうすんだオイ
飢え死にの選択肢が新たに追加されちまったぞ……
(軽くきょどりながらしかし慣れた手つきで、左手で壁を軽く小突いてみる)

57名も無き邪気眼使い:2009/10/20(火) 21:24:30 ID:Uts6wDWI
>>56
――バシンッ!!

(光の壁から静電気の様な痛みと、弾かれるような感触)
……
(カツカツ、と歩み寄る足音は近付いてきたのが解る)
(ぼんやりと光の向こうに見える影は、巨大な杖を携えた、大きな三角帽子を被った人影である)
(どうやら、人型のモンスターではない限りモンスターの類では無さそうだが…)

58ダレカ:2009/10/20(火) 21:29:41 ID:Fw4vNVtE
>>57
ッ! 静電気!?
(感覚的にはそれが一番近いショックだった)
(確認の為、今度は衝撃に備えて腰を据えて腕を伸ばす)

…魔女?
(絵本でよく見るような魔女の典型とも思えるシルエット)
(少なくとも良いイメージはない…)
誰かー! いないのかー!?

59名も無き邪気眼使い:2009/10/20(火) 21:34:43 ID:Uts6wDWI
>>58
(更なる衝撃――今度は静電気どころでは済まず、
まるで電流でも流れるかのようなショックと、
炎が体内を駆け巡り身体を内側から焦がす様なとんでもない感触が同時に彼を襲う――!!)

――っ!?

(だが、それもすぐに収まり、フッと目の前の壁が姿を消す)
た、助けを求めたのなら大人しくしていろ…!!死にたいのか!
(…何故か、初対面の怪しい人物に説教されそうな勢いである)

60ダレカ:2009/10/20(火) 21:40:20 ID:Fw4vNVtE
>>59
ぐっ、お――!?
(神経を焦がし尽くす痛みの奔流が激しく暴れて肉体を突き刺す)
おっ、…ぉおおおおッ!!
(叫び、目を剥いてゆっくり一歩踏み出そうとしたその矢先)

…あり?
(壁が消えると同時に、身を焦がしていた激痛も収まる)
ってて…閉じこめられたら脱出したくなるんだよ
つーか誰よアンタ…明らかに"魔女"だけど

61ラピス ◆Utm3teRUd2:2009/10/20(火) 21:45:06 ID:Uts6wDWI
>>60
……助けてって言うから…
てっきりモンスターにでも囲まれていたのかと思ってな…
(周囲を見渡し、一息吐く)

…私はラピス。この大学の卒業生…
……お前はどうしてこんな所に?興味本位か…奥に用事でも?

(モンスターが出没しない所から見ると恐らく、距離にしてはえらく中途半端な場所である)

62ダレカ:2009/10/20(火) 21:50:20 ID:Fw4vNVtE
>>61
はあ…単に道順で迷っただけだ悪かったな
つーか声あげただけなのによく正確な位置が割り出せたな
(さすが魔女、と頭の悪い感想をいだき)

卒業生…よく五体満足で卒業できたな。俺はダレカ、よろしく
……果てなき冒険スピリッツがうずいたんだ

63ラピス ◆Utm3teRUd2:2009/10/20(火) 21:54:20 ID:Uts6wDWI
>>62
……そうか、冒険……。
お前もこの迷宮に眠ると言われる莫大な財宝を探しに?
それともこの世に存在しては成らないとされているS級の禁書を?

幸い、運が良かったのだろう。
私は近接系統の学科では無かったからな。
寝惚けながら授業でも受けない限り危ない事は無かった

64ダレカ:2009/10/20(火) 22:01:02 ID:Fw4vNVtE
>>63
これはとんだ宝島だな…残念ながら貴重品目当てじゃない
探検してみたくなったんだよ、実際は手に負える規模じゃなかったが…
(はあ〜、と悔いるようなため息をつき)

…? はあ
(言っていることの大半が理解できなかったらしい)
まあそれよりさっさと帰ろうぜ、一晩ここで過ごすのはごめんだ

65ラピス ◆Utm3teRUd2:2009/10/20(火) 22:07:11 ID:Uts6wDWI
>>64
…解った。
地上までは送ろう。寮までは帰れるだろう?
(くるりと踵を返し、彼の隣――より少し前を歩き出す)
(巨大な帽子に隠れ、其の顔は出会った時からずっと見える事が無い)
(ボロボロなローブに、見るからに怪しい其の格好。それに長く伸びる蒼い髪――)
(巨大な杖の中心には「眼」がついており、ソレはジッと彼を見ている)

(――本当に、目の前を歩く其の人物は信用に足る人物か否かは…判断するに難しい)

……一応言っておくけど、別に此処には莫大な財宝も禁書も無いからな
(ジョークのつもりだったようだ)

66ダレカ:2009/10/20(火) 22:10:21 ID:Fw4vNVtE
>>65
なんだよ、盗窟者かどうかのテストだったりした?
(洋画にありそうなジョークの応酬をかます)

…仕方ねーやな、もう時間は遅いはずだろうし
今日のところはひとまず退散としますか…

67ラピス ◆Utm3teRUd2:2009/10/20(火) 22:16:48 ID:Uts6wDWI
>>66
まさか
(軽く苦笑する)
別に此処で何かを見つけたのなら、取っていっても誰も咎めはしない
財宝や禁書とまではいかなくても、それなりに魔石はあるし「良い材料」は沢山落ちているからな

…そうだな、そろそろ夜は冷える季節だ…
あまり夜に出歩くのは良くない…冷える。
(ダレカを見据える視線はいつまでも続いている)
(前を歩く魔女は彼の方を向いては居ないが)

68ダレカ:2009/10/20(火) 22:20:19 ID:Fw4vNVtE
>>67
おいおいそりゃ…何だ? つまり管理はされてない…いや
まさかこの迷宮は、"学園公認のダンジョン"ってことかよ……

…冷えるのはいいんだが…なんか、視線みてーなの感じないか
ずーっと見られてる気が…バトルでも勃発しちゃうのか?

69ラピス ◆Utm3teRUd2:2009/10/20(火) 22:27:24 ID:Uts6wDWI
>>68
…そういう事になるかな。
どういう理由で此処があるのかは私も良く知らない。
私が此処の大学に通っていた頃にも、此処は存在していた
其の時は主に訓練施設のように扱われていた事もあったが、…未知数な場所だからな。
私が在学していた時だけでも、此処で姿を消した生徒も少なくは無い。

いや、ダメ、絶対ダメ!だって寒いだろう!
……視線?
(ピタリと止まり、周囲を見渡しているが)
…モンスターや敵意と言った気配は…特に無いと思うんだけど…

(その間も、其の視線はジッとダレカを見ている)
(そう、ちょうど…目の前の魔女の持つ、杖の辺りから)

70ダレカ:2009/10/20(火) 22:32:12 ID:Fw4vNVtE
>>69
…それでも放置ってことは、
"生死の如何は挑戦者に委ねられる"ってことかよ
迷子のわんこが迷い込んだとして、悲惨は最期を辿る訳だ
(バカにしやがって、と唾棄するように言い捨てる)

(視線の主を確認して顔をひきつらせる)
…おい、まだか? それとも何かイベント待ちだったりする?

71ラピス ◆Utm3teRUd2:2009/10/20(火) 22:41:15 ID:Uts6wDWI
>>70
(漸く――湿ったような、古臭い、何処か苔臭いようなその巨大な迷宮特有の空気から、
涼しくも開放的な夜風が身を包む)
(眼前に広がるは巨大な中庭――見慣れた光景)
「入るな」といっても入る者は入るし、入らない者は入らないさ
此処を敢て開放しているのには何らかの理由があるのかもしれないな。
…お前はまたここに入ろうと思うか?
此処には、何かが在るかもしれないし、何も無いかもしれない。

……
…………
(杖の先に付いた、巨大な眼がダレカを見ている)
(ただ、其れだけなのだが―――其処に意図はある様で無さそうでもある)

72ダレカ:2009/10/20(火) 22:47:28 ID:Fw4vNVtE
>>71
…ファンタジー初心者の太刀打ちできる場所じゃないだろ
腕試しするには難易度高そうだし、ひとまずはお預けだな
(肩をすくめ、歩いていく)
道案内ありがとな、おかげで無事地上に生還できた

73ラピス ◆Utm3teRUd2:2009/10/20(火) 22:51:47 ID:Uts6wDWI
>>72
…そうだな
次があるなら…一人で行くよりは誰かを誘って行った方が良いかも知れないな

あぁ、此処からなら寮に戻る事ができるだろう。
それじゃ…

(くるりとその身を反転させ、再度地下迷宮へと歩んで行く)
(どうやら地下迷宮に足を踏み入れていた理由は助けを求める声があったから、では無く、
偶々通りすがっただけだったようだ)

74名も無き邪気眼使い:2009/10/26(月) 21:12:44 ID:3LmPkWv6
(邪気眼大学に張られた結界は、隕石をも阻む強度を誇る)
(真正面から破壊するような正攻法では、まず破られることはない)

それも『正攻法』やったら、ちゅう話や

(肉眼では決して分からないが――結界の壁面が、水アメのように溶け出す)
(そうして空いた風穴を潜りように身を屈め、1人の少女が、侵入に成功した)

今頃、《警邏機関》は大騒ぎやろうなあ…ざまあ見いや。
"異能"が集うんは『ここだけやあらへん』ねんで、ひーははは!
(白衣に茶髪を腰まで靡かせる猫目の少女は、勝利宣言の高笑いを上げた…)

75 ◆Utm3teRUd2:2009/11/03(火) 20:06:33 ID:rQfa1x/g
(―――???)

(”其処”は、酷く寒々しい場所であった)
(石畳の冷え冷えとした床、ゆらゆらと風に揺れる蝋燭の灯火、無機質な石の壁)
(其の床も壁も、まるで氷のように冷たい)
(恐らくは屋内、だが気温は屋外と変わりないか…寧ろそれ以上に冷たく)
(寒冷とした夜風が吹き込み、室内を駆け巡る度に灯火がパチパチと音を鳴らして燃える)
(雪が吹き込まないのが不思議な程である。外では雪が積もっているのではないかと思わせる程に、寒い)

(そんな室内に、無機質な声が響く)
(藍色の長いローブに、手には巨大な杖―――魔力の媒介)
(身体には幾つかの魔力をコントロールする独特なアクセサリーを身に付けている)
(頭には、顔を覆い隠すほどの巨大な三角帽子が被られている)
(ターコイズブルーの長い髪が凍て付く風に靡く)

『我が呪われし声は楔と成りて』
"Wedge ari an guth an mhuir charib"

(白い吐息を呪文に変える)
(恐らく、この場に居ては身体の芯まで凍て付くような、そんな薄着である。足に至っては裸足なのだから)
(最早其れは寒いを通り越して”痛い”に変わっているだろう)
(それでも彼女は”其れ”を止める事はない)

『我が呪われし血を以て、声を以て、全てを奉げん』
"Mare go leiry a chaitheamh gach"

(ポタリ…ポタリと赤い液体が、彼女の影を埋め尽くすように小さな水溜りを形成する)
(まだ、動くには無茶であったのだ。怨念の傷口は簡単に塞がる物ではない)
(だが彼女は”其れ”を止める事は無い)

『我が声に応えし時、我が血を受け入れる時』
"Glac nuair a chuala me guth"

(赤いナニカで描かれた魔方陣は赤黒い光を放つ)
(放つ光は魔力の飽和。魔方陣は光を放ち、風を巻き起こし、術者をも喰らわんとす勢いである)

(ジャリ、と床を踏み鳴らす音が呪文を遮るように石畳の部屋に響く)
(彼女の纏う藍色のローブが風に靡き、切り裂かれ、最早見るも無慚である。だが彼女自身へ傷は一つも付いていない。
其の胸部から腹部に掛けた傷を除いての話だが)

『その身を、其の力を繋ぎ止める者へ貸し与えたまえ』
"Tabhair dom a fhoghlaim go leir"

(スッと一度、手に携えた巨大な杖を横薙ぎに振るう)
(同時に光が爆発するかのように拡がり、彼女をも容易く…最早部屋ごと飲み尽さんとばかりに肥大化してゆく)

(恐らく、彼女の現段階で出せる全魔力を全て放出したのだろう―――)
(其の内部に居れば唯では済まない。無論…其の魔力を放出した当人であろうと)
(だが、其れでも彼女は…この”儀式”を止めるわけにはいかないのだ)

(此処でこれを失敗すれば其処までの命、だが―――)

76名も無き邪気眼使い:2009/11/03(火) 20:36:34 ID:pFgB9atY
(魔力の飽和を警告する血色の閃光が、視界を塗り潰す光量で石窟を赤黒い光に溶かす)
(周辺の邪気の濃度が急激に低下していく。魔法陣が対価として吸収していっているのだ)
(高すぎる濃度の邪気はしばしば「瘴気」と呼ばれ、防護術式を編んである人体にさえ害を及ぼす)

(まして魔法陣のある『神殿』に居座ったままであれば、そのリスクはとても計り知れない)
(もし儀式に失敗してこれだけの邪気が暴走すれば、肉片や血潮はおろか遺伝子すら消し飛ぶ)
(それだけの邪気とリスクを必要とする魔法はそう多くなく、種類はおのずと限られてくる)
(例えば『掃討級[スイープ]』術式や、効果範囲が巨大規模のもの、撃竜[ドラゴンスレアヤー]用の武具錬成)


(後は、存在格が恐ろしく高い、"神格"を有する『神話属』の召還)


(石窟を埋め尽くす赤黒い光に、鐘楼の音と共に刻まれる、白き光輝の文字)

L U X F E R


(LUXは光、FERは帯びている)
(光を帯びし者と呼ばれ、そして明けの明星とも呼ばれた、バビロン王ネブカトネザルに名を与えし天使にして悪魔)


(光が晴れ、赤黒の閃光を消し飛ばす真白の光輝)
(聖なる金髪を肩まで下ろし、しかしその碧眼に慈悲はなく、白の翼を広げる傲慢の罪)
(すなわち)


…ニンゲン如きめ
暴走による死も寝覚めが悪い為応じた、感謝せよ


(ルシフェル)

77 ◆Utm3teRUd2:2009/11/03(火) 20:49:30 ID:rQfa1x/g
>>76
…くっ……
(僅かに、声を漏らす)
(高濃度の邪気、幾ら己の魔力から生じた物と言えど害が無い訳がない。況してや身体状態が万全ではない状態)
(耐え切れなければ――痛みを感じる暇すらなく一瞬で消し飛ぶ)
(足を地に着け、それでも耐える)

(―――痛みは、生きている証拠。其れが未だ”在る”と言う事は、未だ其の命は潰えていないと言うことだ)

―――……

(やがて、其れも止み、フッと力が抜ける)
(そのまま崩れ落ちそうな身体に鞭打つように起き上がらせ、魔方陣を描いた方を見る)

(此処まで行っても尚、魔力が全く足りない場合は失敗に終わる事もある)
(彼女は魔女ではあるものの”召喚師”ではない。”誰”を呼び出したかまでは解らないのだ)

(光の中に薄ら見える、人影)
……はぁ……
(誰かを呼び出すことには成功した、のだろう。だが―――誰を?)
(息も絶え絶えに、然し真っ直ぐに其の人影を見据える)

……眩しい……
(光の中に見た、其の姿は)

……え?

(背中に冷水でも当てられたかのような感覚)

(あの時、自身の命を救った”彼”が、あろうことかこの場に”来”てしまったのだから)

78名も無き邪気眼使い:2009/11/03(火) 20:59:51 ID:pFgB9atY
ふん
(余裕ある緩慢な動作で辺りの状況確認をすると、つまらなそうに鼻を鳴らし)
ろくに魔術的意味も配置されていない即興の『神殿』で、よく我を喚び出そうとしたな
これなら失敗に終わった確率の方が高かった……命でも賭せば何でも出来ると思ったか?

(語る口は傲慢そのもの。神格高きことを鼻にかけ、人を下に見、軽んじる態度)
(神話においてもアダムとイヴの下に仕えるようにとの"主"の命に逆らっただけはある)
(数日前に、ルシフェルはほんの気紛れで瀕死の彼女を助けたことがあったが)

では……用件を言うが良い
回り諄(くど)い言葉遊びは我は好かぬ

(馴れ合いを拒んでいるのか、もはやすでに記憶にないのか、おくびにも出さずに彼女を急かす)

79 ◆Utm3teRUd2:2009/11/03(火) 21:05:02 ID:rQfa1x/g
>>78
(もし、召喚師のように選択肢があるのなら)
(自分と同じ姿”人型”の”其れ”は召喚しなかっただろう)

(―――余りに、辛すぎる)
(だが、今ならばそのような感情も捨てる事ができるだろう)
(幸い、相手も気紛れ程度にしか考えては居ない)

(成れば)

……力を、貸してほしい。
今は、”籠”と呼ばせてくれ。其れを壊す力を。

80名も無き邪気眼使い:2009/11/03(火) 21:18:19 ID:pFgB9atY
…ニンゲンが
たかが幾つか魔術を使える程度で、我をたばかる腹づもりか?

(微笑というより失笑、失笑というより嘲笑、心根から見下したような声色を叩き付け)
(彼我の間に横たわる圧倒的絶対的格差を、口元を歪ますこともなく無慈悲に見せ付ける)

思い上がるな
我こそはルシフェル……魔に身を置くならばその意味を解せる筈よ
頼める者の言は弁えよ、何を以て何を成すのかを明らかにするが良い

(ルシフェル自身が識る通り、彼/彼女の持つ力とは人知というものを粉砕する威力を誇る)
(長き時間を経て作り上げた世界の土台を揺るがしかねないそれは、振るうにも易々とはままならない)
(それを知っているからこそ、明確にしろと告げた。無闇に使えば、世界の崩壊さえ可能なのだから)

81 ◆Utm3teRUd2:2009/11/03(火) 21:26:25 ID:rQfa1x/g
>>80
……っ…
(言葉には、出来なかった)
(今この時、この場所では、誰が見ているかも解らない。聞いているかも解らない)
(だが、伝えられなくては当然納得させる事も、益々失望させる事も、どちらも出来ないだろう)

(然し、「今」は出来ない)
(今は口に出しては成らぬ”時”なのだ。これを誤れば一貫の終焉(オワリ)である)

(――…矢張り、無理か)

(召喚した所で、力を借りれるとも思っていなかった。だが心の何処かで甘えは在ったと思う)
(力のみを振るうことが目的の獣ならば、説明も不要だろう。
無論自身が召喚に「掛けた」レベルにそのような者は殆ど居ないが)


(―――…言える、訳がない)

82名も無き邪気眼使い:2009/11/03(火) 21:43:15 ID:pFgB9atY
(言葉に詰まる様子を、大した興味もない紺碧の瞳で眺めていたが)
(しばらくの沈黙を挟んだ後、やがてその天使は歌うように口を開いた)

その表情で大体は把握しうる――今まで何人が同じ目的で呼び出したことか。
魔術全盛期の中世には特に多かった……魔術結社など組みおってからに、ニンゲンめ。

(嘲る、というよりは、呆れるように、つまらなそうな顔で溜めた息を吐く)
(呆れる、というよりは、飽きたように……本当に、本当に何度も同じ目的で召喚があったのだろう)
(そして恐らくは、それらの全てを、否み、拒み、退け、はねのけてきたのだ)

……何故、"籠"を壊そうと決意した?

(ルシフェルが話すのは、あくまでも"籠"と呼ばれるものについての話である)
(いかにも婉曲的な比喩でも、その真意など口を閉ざせば他人に分かるべくもない)
(あくまでも、"籠"の話なのだ。ルシフェルなりの配慮でもあった)

83 ◆Utm3teRUd2:2009/11/03(火) 21:54:16 ID:rQfa1x/g
>>82
…有難う……
(其の配慮に、唯感謝の言葉を述べるしか出来なかったが)

きっと、幾度も繰り返された事だろう。これは。
そして、今も尚籠が其処に”在る”と言う事は…大概が語られる事も無く潰えたかしたのだろうと…思う
…私も、そうならないと言う保証は無い。

(それでも)
永久に籠の中で安寧と引き換えに自由をもがれるのなら
外に希望など無くてもその籠を脱したいと思うのは…矢張りおかしい事だろうか

……再び、籠が造られるとしても。
一時でも良い、支配から解き放たれる時があっても良いだろう

其の為に、一度籠の中が壊滅しようとも。

84名も無き邪気眼使い:2009/11/03(火) 22:18:07 ID:pFgB9atY
ふん
我に見返りの一つも寄越す気が無い、その上ただの独善と来たか
変に嘘八百並べ立て諂う輩よりは良いということにしておこう
(ルシフェルは歌う)

支配から脱したい、一時でもいいから自由になりたい、だから籠を壊したい……ふん
ならば戦うが良い、我は一向に構わないぞ。ただし我の力は抜きでやれ、汝の問題だ
ただ……これは知り合いの無口の悪魔から耳に挟んだ話だが、一応教えておこうか
(布団の中の仔に絵本でも読み聞かせるように)


かつて、今の汝と全く同じことを願った者が、この檻にいた

85 ◆Utm3teRUd2:2009/11/03(火) 22:31:07 ID:qjQCUUTU
>>84
……望む物が私に差し出せる物なら幾らでも、と言いたいところではあるが。
(…一度吐息を吐く。それは諦めにも似た何か)
私に差し出せるようなものは、貴方なら簡単に得られるだろう

(……やはり、か)
(何と無くそうではないか、とも思っていた)
(だが一筋の光があるのならしがみつきたくもなる)

(…私は、決して強い存在ではないのだから)

…そう。
(過去にいた、と言われようが成ればその人に任せようとも思えない)
でも、その人はその人。
結果として今があるのなら何も成さなかったのだろう

(愚かだと、悟ったか)
(―――だが)
私は酷く…馬鹿な方だ。
こんな私に付き従え等、言える訳がない
(…眼を合わせ、初めて微笑む)
…話を聞いてくれてありがとう。ルシフェル。

(共には徃けないだろう。ならば)

……気まぐれでいい。
貴方が見て来た歴史の中で…また一人愚か事に挑戦しようとする者が居た事を覚えていて欲しい

(きっとそれが)

(それだけが、私の生きた"証"になるだろう)

86名も無き邪気眼使い:2009/11/03(火) 22:49:52 ID:pFgB9atY
(傲慢な天使には、ニンゲンの決意の価値など分からない)
(何より、知ろうとも思わない。これが傲慢の罪を冠したる所以)
(だから、決意とやらを尊重しようとも思わなければ、応援しようとも思わない)

断る。

(射殺すような冷徹なる視)
(このまま話を終わらせては、何の為に彼女を救ったというのか)
(このようなことをさせる為に、死に体の命を甦らせたのではない)

再度通告す。思い上がるなよ、ニンゲン
汝、何様のつもりか。決意に酩酊でもしているのか
弁えよ、その身勝手な振舞いでは犠牲など湯水のように湧き出ずる

少しでも大いなる魔女の賢き能が残っているならば
そして、少しでも昨晩の体温と鼓動が刻まれているならその耳を傾けよ


その者とは
汝の体に残る体温と鼓動の主だ

87 ◆Utm3teRUd2:2009/11/03(火) 22:58:34 ID:rQfa1x/g
>>86
…そうか…
貴方には、過ぎたる願いをした。…其れは謝罪する
(スッと頭を下げる)

そして、貴方に救ってもらったモノを、恐らく貴方は無為にすると思うだろう。
だけど、私にとっては…今を惰性に生きる事と其れは変わりない。
寧ろ…何もしないでこのまま時を過ごす方が…無為にすると、思っている。
勿論、それは私の考えに基づいた事。周囲から見れば…そうは見えないのだろうな

(かつて同じ事を考えた者が居た)
(かつて、同じ事を考えた者と、触れ合った)
(――だが、彼と自身の道が交わるのなら、恐らくそこで”終り”だ)
彼には彼の考えがあるように…
私には私の考えがある。

偶々同じ事を考え、同じ目標を掲げていたとしても。

辿る結末は、……同一ではない。

(彼の姿は、もう見ない)

88名も無き邪気眼使い:2009/11/03(火) 23:39:24 ID:pFgB9atY
嘯くなよ、ニンゲン
我が救ったのは、何も汝だけではない
(石窟は真昼のような光輝に満ち満ち、松明はその役目を果たせず無為に燃える)
(それでもこの狭き室が、まるで天界とでも言うように、神々しい光に溢れていた)

我は言ったはず
汝を喪い、哀しむ者がいるのだと
我は汝を救うことで、その者たちをも救ったのだ
(哀しませない、それこそが救いの意味ならば)
(このままでは救いなど何もない)

汝は今、己しか見えていない
籠の中はどうだった
冷たかったか、惨かったか、救いなど何も無かったか

汝の戦う理由は、汝の感じた温かみより尊いものか
それを壊してまで戦うほどに崇高なものだったのか
魔女なら分かるはずだ、一体どちらこそに価値があるのかを

(蘇える光景、石畳の西欧)
(燃える十字架、くべられる老若男女)

15世紀、魔女は辛酸を舐めさせられてきた。魔女狩りというやつだ
周囲の人間が密告し、教会と言う名の処刑機関に殺され続けた
そんな憂き目を味わった魔女の一端ならば、果たして何が本当に大事なのか分かるはずだ

(――一旦、息をつき)

……かつて、汝と同じことを願った男がいた
身勝手な望みを振りかざし、"檻"を破壊しようとしていた男がいた
男は"檻"に囚われながら、表面上は周りと仲良くし、虎視眈々と機を狙った

(彼にはただ自分だけが大切だった)
(他の存在は単なるゲームの手駒に過ぎなかった)

やがて長い年月が経ち、男は様々なものを目にしてきた
人が人を憎み合い、人が人と傷つけ合っていた姿だけではない
人が人の為に戦い、人が人と愛し合う姿をも見てきたのだ

(共に戦い、共に怒り、共に涙し、共に生きた)
(その一年は、彼にとって代え難い宝となった)

男はやがてこう感じるようになった
『もし自分が"檻"を壊したら、こいつらはどうなるんだ』と

(耐え難い苦痛)
(冷徹なエゴとの呵責)
(過去は容赦なく責め立てる)

その"檻"は、冷たく惨いだけじゃない、とても暖かかったのだ
男はそれを知ってしまった
天秤にかけるまでもなかった。自分の願いより、大事なものを見つけたのだ。おしまい
(長々とした話をして、はあ、とつまらなさそうな溜め息をつくと)

…しがみつき続けるつもりか、その願いに

89 ◆Utm3teRUd2:2009/11/04(水) 00:00:37 ID:YwnoE9oY
>>88
……
(再度、頷く)
私が行おうとしている事は…恐らく。
(恐らくではなく、最早確実に)
現状の全てが崩壊する、さすれば……
(言うまでもない。今まで苦楽を共に過ごした、其れこそ生涯をともに過ごした者は居ないけれど)
(それでも一時を共にした者、一瞬でも心を許した者全てに)
(―――其れは、耐えがたい苦痛を与える事になる)

解っている。私が行なおうとしているのは…私だけの為のエゴに過ぎないと。
だけど……私は…

(其処まで、人の心に踏み入った事はない)
(踏み入りたいと願った事もあった)
(だが、何時からか其れは諦めになった)
(所詮私は、私の為だけに支えを探しているだけなのだと)
(―――そんな苦行を押し付けて、何になると)

(それでも、この籠から脱したかったのだ)
(何のために?……自由を得る為に?)
(―――……違う)

……私は……


(……いつの間にか)
(”全てを壊してしまいたい”と言う果てしない欲に取り憑かれていた)

(其の欲が、願いがいつの間にか)
(自身の存在理由へと変わっていた)

(孤独がいつの間にか温もりへの羨望を生み出した)
(何時しかそれは、…果てしない”籠”への憎しみへと変わっていた)

(これを打破すれば、きっと―――)

私は、解放されるって………

(―――信じていた。否、今でも何処かで、信じている)

そうでなくてはもう………

(私は、私を保てないから)

90名も無き邪気眼使い:2009/11/04(水) 00:27:44 ID:L30PlRbM
(傲慢なる大天使は眼を閉じる)
(ニンゲンは脆い生き物だ。精神的な支えがなければ前に進むこともできない)
(しかし、だからこそ、ルシフェルは、再度"傲慢"になることにした)

ふん
多少の慈悲はあれど我を呼び出した魔女が、斯様な弱音を吐くか
15世紀の災難を経てまだ血脈を絶やさぬ魔女が、斯様な弱音を

繰り返す。嘯くなよ、ニンゲン

(傲慢の大罪をもって、否定した)
(大いなる魔女から洩れだした弱音を)
(運命めいたステレオタイプな結末を)

結局汝は、恐れただけだ
異端の集まりであるこの地で、今更異端が排される確率は非常に低い
少し考えれば分かるはずだ、聡明な魔女ならば

温もりから逃げ出して、逃げ込んだ墓穴が破壊衝動だった
そしてそれに、汝は支えとして頼った
ならば憎しみも生まれようものだ、破壊衝動が正当化されるからな

だが――それももう、おしまいだ

(大天使は、魔女を苛む悪夢に粛清宣告を告げる)

温もりから逃げるのはおしまいだ
罰するべきは人ではなく罪ならば、汝はまだ罪を犯してはいない


まだ、間に合う
神が見捨てても、我が見捨てぬ
さあ、お祈りの時間だ。目を閉じ、手を組みなさい

(貴き者も)
(卑しき者も)
(清らかな者も)
(穢れある者も)

(全てが主の前に平等となるならば)
(救いの光は、彼女にも差すのだろう)

(願わくは、彼女を苛む悪夢が晴れんことを)
(大天使の姿が、眩き天の光に溶けていく――)

資格などいらない
温もりはもうすぐ汝を抱きに来る
汝は何も考えず受け入れよ、さすれば悪夢は溶けてなくなるだろう……

91 ◆Utm3teRUd2:2009/11/04(水) 00:39:05 ID:YwnoE9oY
>>90
…魔女と謳われようと、私は……
(ヒトであり、ヒト在らざるもの。成らばヒトでもある)

(叶わぬ憧れが、羨望となり)
(そして何時しか憎しみに変わる、其れは永劫を蝕む悪夢)
(闇に墜ちるとは、そういう事だろう)

…後一歩……なのに、どうして、いつも。
(―――届かない…?憎しみまでの後一歩が、墜ちるまでの後一歩が)

(眩い大天使の姿に、眼を逸らす様に伏せる)
(祈る方法すら、最早忘れた)

(届かなかった遥か昔の願いは、何時しか)
(…耐え難い、恐怖にもなっていた)

(いっそ、自我など無くしてしまえば良いのに)

(祝福のように眩い光の中、彼女は唯苦しそうに眼を伏せる)
(――光は、似つかわない)

92名も無き邪気眼使い:2009/11/04(水) 00:47:42 ID:L30PlRbM
お前には、無理だよ
(視界を塗り潰す光が晴れて、残ったのは静寂だけで)
(それでも、現れたものがあった)
(おそらくは、ルシフェルの置き土産。神に比べると少ししょぼい奇跡)

……お前に、闇へ堕ちるのは、無理だ

(かつての闇から這い出るように、松明の灯りが届かぬ暗がりから)
(青年が、現れた)

闇へ堕ちるには、いまいち冷酷になりきれない
お前ってばそういうやつだからさ
だから……お前は、闇にはなれないよ

(かつての"闇"だった青年は語る)

93 ◆Utm3teRUd2:2009/11/04(水) 00:53:29 ID:YwnoE9oY
>>92
……お前を…召喚した覚えは無い

(眼も合わせず、声だけを聞いて)
(だが、誰だか位は…解る)

(かつては、彼に縋った事も在った)
(其の頃の彼は、恐らく自分と同じ”理想”を抱いていた)
(だからこそ、縋っていたのかもしれない)
(だが、今の彼は”変わって”しまったのだから)

94名も無き邪気眼使い:2009/11/04(水) 01:06:30 ID:L30PlRbM
召還されてないからな、当たり前だろ
(苦笑のような、そうでないような、あいまいな笑みをくしゃりと広げ)
(闇から抜け出すように、松明の光へと入った)

開き直ればさ、闇に堕ちるなんて簡単なんだ
自分の良心をぐっちゃぐちゃにすれば、後は堕ちるだけだし
(俺にはそもそもなかったんだけど、と寂しそうに付け加え)
闇は、皆の…周囲の姿を全て覆い隠してしまう
自分しか確認できないから、周りのことが分からなくなる
(きっとそれはまばゆすぎる光でも一緒のことだ)
(高潔すぎる正義を掲げたところで、独善的になってしまえば意味もない)

…ひどく、寂しい場所だった
自分しかいなくなるんだ。正真、正銘
ますます周りが分からなくなって、最終的には……独善的な結論に至る
(周りを手駒と錯覚していた時のように)

…きっとお前は、温もりをまだ求めてる
闇に堕ちきれないのは、そういうことだ
お前は、孤独を、恐れてる

95 ◆Utm3teRUd2:2009/11/04(水) 01:16:49 ID:YwnoE9oY
>>94
……だけど、今更……

(永きに渡る迫害、追放を教科書に世の中を渡る術を得た)
(己の身を守る術はそれなりに身に付けてはいる)
(今更、異能が集うこの地は、この場は安全だと言われようと其れは今のこの場所の現状を示す言葉でしかない)

(そうじゃない、今更―――どうやって光の中に戻れと言うのか)
(最早闇に、孤独に慣れかけた、温もりに憧れながらも既に得るには遠すぎるこの場所で)
(どう引き戻れと言うのか)

…私は、お前が思う程優しく無い
(例え、己のエゴで周囲の人間を失おうと)
(考えるだけで身震いすると言う事は…無い)

だって、私には…大切に思う人も守りたいと思う人も…居ないから
(邪気眼大学の生徒は、結局ただ、少し会話を交わすだけの友人に過ぎない)

お前も、…元上司、と言うだけだ…今の私には唯の、他人に過ぎない

96名も無き邪気眼使い:2009/11/04(水) 01:28:07 ID:L30PlRbM
闇に堕ちる人間は、もっと簡単に堕ちる
お前がいるのは闇に近い場所であって…闇ではない
お前にはわからないかもだけど……結構でかい違いなんだぜ
(右手を、差し伸べる)
(青年の泣き笑いのような顔が、揺れる炎の橙に照らされる)

お前じゃダメなら……俺が引き戻す
俺はお前が大切だから、お前は俺が守りたい人だからだ
お前にとっての俺なんか知らない、俺にとってのお前がかけがえのない存在なんだ

…お前を、失いたくない
お前という存在をだ! お前の代わりは、全次元探したっていないんだ!!

97 ◆Utm3teRUd2:2009/11/04(水) 01:38:10 ID:YwnoE9oY
>>96
……
(其の手を握る事は、出来なかった)
やっぱり、変わらないで居て欲しかったかもしれないな…
(ニッコリと、笑い返す)

優しくなったね…シュロム
(目を瞑り、静かに言葉を紡ぐ)

でも、私は…優しい人間が一番嫌いだ。

(今まで、どれほど)
(其の優しい言葉に嘘を隠して近付いてきた人間が居ただろう)
(何時しか、人は信用できなくなった)

(言葉だけで、目的が明確な人間のほうが幾分かマシだ)

(―――眼を開く。藍色の眼ではなく、金色の眼を)
……私は、お前を信用しない。…出来ない。
今まで私を手駒として利用していたお前の言葉を、どうして信用すれば良い?

それなら、最初から最後まで手駒としてだけ、見てくれれば良い物を。
そうすれば私は、手駒として最後まで力を…この命をも賭したのに。

98 ◆Utm3teRUd2:2009/11/04(水) 01:39:24 ID:YwnoE9oY
>>97
//げ…ちょっと訂正。
//「何時しか、人は信用できなくなった」→「何時しか、優しいだけの人は信用できなくなった」

99名も無き邪気眼使い:2009/11/04(水) 01:57:20 ID:L30PlRbM
……
(金色の目が青年の心臓を凍らせる)
(湧き上がる罪悪感に胸を食い潰されているような錯覚)
(粘ついた汗が全身を伝い、熱を無慈悲に奪っていく)

(闇が逃さない)
(光に這い上がってもなお、背中を舐めるように追いかける)
(――しかし、ここでくじける訳にはいかない)

(引き下がれば、大事なものを失うことを許してしまうことになる)
(どれだけ傷ついても、それだけは認めない)

……ダメなんだ
あいつらにとっては、"檻"でも"籠"でもないんだよ
俺達に、それを壊す権利があるのか? ないはずだ、ある訳ない

そう気付いたら……
身勝手な理想の為に手駒扱いなんて、できるわけないだろ…!
なあ、俺は信じなくていい、憎んで構わないから……やめてくれよ

奪わないでやってくれよ……
俺達の身勝手なエゴで、手つけていい場所じゃないんだよ……!!
遅くねえよまだ、いくらでもやり直せるよお前は! だから…!

100 ◆Utm3teRUd2:2009/11/04(水) 02:09:22 ID:YwnoE9oY
>>99
……シュロム……
(恐らくは、きっと彼が変わらなければ見せる事が無かったような表情を彼はしている)
(其れは驚愕でもあったが)

(湧き上がるのは、罪悪感か、失望感か)
(それとも嫉妬なのだろうか、言い知れぬ、怒りなのだろうか)

(グッと、頭を抑える)

権利など、誰も持ち得ては居ない
そんなもの、神とやらにでもくれてしまえ

権利が無くても、…行動には起こせる……
(例え一人だろうと、出来ない事ではないのだ)

(つ、と一筋だけ、眼から光が落ちる)

―――…シュロム……私…もう、手遅れだよ…

(苦しげに、一言だけ吐く)


(戻る道が、無い―――)


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