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孤空の月〜崩れゆく廃坑〜

766/12@gone the past!(後編):2011/03/04(金) 18:28:18
■■■10分前

暗い廃坑の片隅で、消えたカンテラを囲み3人の少女が話していた。
唯一の灯りはアイリの帽子のライト。
「……まず聞くけど、あなた達の戦い方を簡潔に言って」
「おいおい、人に聞くときはまず自分から言えよ」
「いいわよ、……私は短剣と格闘をメインに戦うわ。
 格闘技はシステマとかを混ぜてアレンジした独自の物。あと、存在感を薄くする術も心得てる」
「システマって何だ」
「詳しい説明は後。次はセイスイさん言って」
セイスイはごほん、と息を吐くと
「俺は基本的に水中心だな。水を使って色々出来る。
 格闘技も結構使うぜ。空手と柔道と合気道」
「合気道……システマとちょっと似てるわ」
「マジ?」
二人の掛け合いを玲がじっと見てる。
「……玲さんは?」
「え、私?(少し考えるように)……主に魔法ね。ダンスの踊り方が呪文代わりになってるんです。
 天候とか元素とか……幅広い種類の魔法が使えるけど、メインは炎と風かな」
「ありがとう」
アイリは先程二人から教わった事を反芻しながら考え込む。
しばらく経つと口を開いた。
「セイスイさん、水を使える力って攻撃中心?」
「まぁ、そうだな」
「……じゃああなたは今回の主力。エゴが暴れた時率先して戦って。
 玲さんは離れた位置から魔法を使ってセイスイさんを援護。
 私はあなた達が暴れてる間に、短剣でエゴのクロスの糸を切るわ」
「あの子、糸が弱点だったの?」
「そう。エゴは胴体の糸を切ると動けなくなるみたい。
 多分あの子の中枢はクロスにあって、体に信号を送っているんだと思う」
「案外脆いじゃねーか」
だが、セイスイの言葉にアイリは首を振る。
「けどあの子、凄い力を持ってるわ。……私一人じゃ太刀打ちできないような」
アイリはエゴの持つ力を説明し始める。
そんな彼女の顔を見てセイスイが呟いた。

「……お前、顔怖いぞ」


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