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咲夜と迷い込んできた蜻蛉

1 さすらいの物書き :2004/04/28(水) 01:25
時間は流れ続ける
あたかも川の流れのように
ほら、目を凝らしてみて御覧
同じ場所を見ているのに
流れている水は決して一緒ではないんだ
そう貴方が見ている水は
上流から来てそして下流に流れていく
そして流れてしまった水は決して戻ってくる事はない
当たり前の事かもしれないけど・・・
だからこそ今一瞬の時間を大事に出来るのかもしれない

2 さすらいの物書き :2004/04/28(水) 01:26
私の部屋にはお嬢様の部屋と決定的に違う場所がある
私の部屋は日当たりが良く、そして窓が開いているの
ある日そんな私の部屋に蜻蛉が迷い込んできたの
「しばしの間ここで休ませてもらっても良いかな」
この小さな訪問者は私に向かってそういった
「別に良いわよ、私は忙しいから休んだら勝手に出ていってね」
別に気にとめることなく私はいつものように仕事を済ませ
そして部屋に帰っていく
・・・訪問者はまだ私の部屋に居るではないか
「ここはよい部屋だね、風通しも良いし日当たりも良い」
「そう・・・ありがとう」
流石にいつも通りの仕事とは言え広い紅魔館の掃除、洗濯、炊事etc・・・
疲れが溜まっているせいか少し素っ気ない口調で私は答える

3 さすらいの物書き :2004/04/28(水) 01:26
そんな私を見て蜻蛉が
「少し疲れているようだね、ちょっと失礼するよ」
と私の手を羽で優しく撫でた

不思議な感覚だった、心が安らぎ、そして疲れが取れていく
「ありがとう、だいぶ楽になったわ」
今度はほんとに感謝して私は優しく言った

「あのさ・・・もし良かったらしばらくの間ここにいても良いかな?」
と蜻蛉が私に聞いてくる

「別にかまわないわ、まぁ自分の世話を自分でしてくれればね」
と私は快く了承してあげたのだった

4 さすらいの物書き :2004/04/28(水) 01:27
次の日
私はまたメイド長としての仕事に勤しんでそして部屋に帰ってみると
とても良い香りが部屋を包んでいた
見ると花瓶に綺麗な花が挿してある
「どうしたの?これ」
「ちょっと山まで行って取ってきたんだ、気に入ったかい?」
「ええ、もちろんよ」
蜻蛉は嬉しそうに微笑んでいる、私も優しく微笑む事でそれに答えた

5 さすらいの物書き :2004/04/28(水) 01:27
その日の夜、蜻蛉が深刻な顔で私に話しかけた
「もう少しここにいたかったんだけど、もう行かなくちゃいけないみたい・・・」
私はちょっと残念に思ったけど
「そっかぁ・・・じゃあまた来たくなったらいつでもいらっしゃい」
と言ってあげた
「ああ、きっと・・・これるさ・・・」
月が彼の体を照らす
青白く光る彼の体はとても美しく・・・
でも美しすぎる反面、儚さがあって
まるで燃え尽きる前の蝋燭の輝きのようだった
「最期に、君に会えて・・・・・・」
ぼそりといった最期の言葉・・・良く聞こえなかった

6 さすらいの物書き :2004/04/28(水) 01:27
月の光に誘われるように蜻蛉は空高く飛んでいく、
そして咲夜がその姿を見る事が出来なくなった頃
全ての力を使い果たし土へと帰っていく
本来なら1時間しか生きられなかった存在
十分長く生きれたと思う・・・

7 さすらいの物書き :2004/04/28(水) 01:27
数年後・・・
いまだに彼が帰ってくる事はない
花瓶の中に入っていた花は
今はドライフラワーになって
彼女の本の栞に使われている

本を開きその栞を見るたびに咲夜は短い時間だったけど
自分を癒してくれた同居人のことを思い出すのだった・・・


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