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幼女を崇めるスレ

73ケーン:2014/08/20(水) 19:02:23
やがてゴクリと喉を鳴らした彼女はさも美味しいものに感激したように満面の笑みを浮かべていた。
一方、それを目撃してしまった僕の表情は能面と化す。
様々な思いが僕の頭を反芻する、気持ち悪くないのか、どうして食べたのか、美味しいのか、そもそも君だれだよ。
混乱の最中、ふと彼女を眺める僕の視線と彼女の視線が交差する。
パッチリとした大きな瞳を向けられて、僕の身体は途端に硬直してしまう。
しかし、それは彼女の怪行動を見ていたことがばれてしまったことでの緊張感ではなかった。
もっと根源的な、本能に近い部分が彼女の視線に恐怖しているかのようだった。

不意に、塩素の香りが鼻孔をかすめる。

かつて僕は同じような状態に陥ったことがなかっただろうか、そう、一年前の夏の日に。

テトラポット型の宇宙船の扉が開いて、現れた「アイツ」が向けてきた視線の恐怖が窓ガラスを隔てた先の彼女の視線と重なった。


原案:遺作  著:ケーン


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