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『年寄りのGID・続編』

464名無しさん:2007/06/30(土) 13:35:00 ID:v2c.Zb7k
>>459の記事は、ADHDに対するリタリンの処方の事を言っているようです。子供時代にこれを処方されると、成人後もこれを求める傾向があります。ADHDはドーパミン神経の先天的な異常を疑う人もいますが、リタリンが抗鬱剤として使用されることからもわかるように、ドーパミンの再取り込みを阻害して、神経伝達物質としてのドーパミンの量を増やすことで、ADHDの治療薬として使われます。
統合失調症の陽性症状では、ドーパミンを減らせば効果がありますが、陰性症状という厄介なものがあり、これがしばしば鬱病と見まちがわれます。統合失調症発病として最初に発見されるのは陽性症状ですが、子供時代にADHDに似た様子が観察されることがあります。
ADHDの子供を見ると、動き回る、衝動的に行動する、持続的な注意をそそげない、整理整頓ができないなどの印象を受けますが、子供の3〜5%という発生率からして、人それぞれの性格の内ではないかとも思えます。
一見、これらは統合失調症の陽性症状を希釈したイメージに似ていますが、統合失調症の陽性症状は、現在では急性の一時的な発作的症状と言ってもいいほど、ドーパミンを減らす薬でよく抑えられます。有効な薬剤のなかった時代には、この発作的症状が長期間持続しましたし、現在でも薬の服用をやめると、そのうちに陽性症状に転じます。また服用中でも薬に対する耐性ができてくると陽性症状に転じます。
問題は陰性症状で、薬の副作用による見まちがいもありますが、陽性症状で発病が発見される以前には陰性症状を長期間経験しているのが普通です。薬剤のなかった時代にもありましたので、陽性症状よりも、むしろ陰性症状のほうが統合失調症の本体で、症状の程度が一定の限界値を超えると耐えきれずに陽性症状に転ずる可能性があり、陽性症状だけしか説明できないドーパミン仮説よりも、最近は他の仮説を求めるのが流行です。
ADHDの子供の様子を極端にすると、統合失調症の陰性症状になるはずで、多動という側面に捕らわれて統合失調症の陽性症状の希釈液ではないかと見たのは早計だったのではないという考え方も出てきて、最近ではADHDの治療薬としてリタリンを使いドーパミンを増やして様子を見るのがお決まりのコースになっています。
ADHDやアスペルガーなどの子供の発達障害と、思春期後期以後の統合失調症との関係は微妙です。一般に統合失調症の診断は、過去も現在も陽性症状を確認できなければ不可能ですので、まだ陽性症状を発症したことがなく、陰性症状だけの状態では、ほとんど自動的に統合失調症以外の精神障害に振り当てざるを得ません。
統合失調症の人の子供時代には、ADHDやアスペルガーなどの発達障害と診断できるようなものは少なく、けっして落ちこぼれでなく真面目で優秀な人が目立ちます。明確な発達障害が統合失調症に進行する可能性はほとんどなく、多くの性同一性障害のように、子供時代に発達障害よりも一層華々しい落ちこぼれに類似した非行を体験している人が統合失調症を発病することも、けっして多いものではありません。一部の研究者は子供の性同一性障害にアスペルガーが多いとしていますが、成人の性同一性障害や家族の話から、子供時代のアスペルガーを推定できる例はほとんどなく、ADHDと推定できる例さえも多くありません。




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