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避難所作りました

87劉 磊夫:2019/01/30(水) 08:49:48 ID:r9Foevso
福祉社会の実現とその結果

福祉社会の実現方法はその歴史的経緯から見れば、様々あった。
要するに、無福祉⇔福祉の矛盾する両極から着手しているのが特徴だ。

西欧福祉国家の形態を見ると、資本主義つまり資本蓄積の歴史が長く、福祉のレベルもその資本蓄積の程度に比例して改善されている。
その中で、仕事をちゃんと働けばお給料がたっぷり入ると言う働きの良し悪しで判断する勤労意識が培われている。
所謂自然発生的福祉社会の実現だ。
植民地支配は市場拡大及び資源確保の目的から経済自体が要求する行為であり、しかも、植民地支配の手法により、植民地の景気も大きく左右される。
漸進的な進化の中で少しづつ制度や法律の充実を図り、日本の民法だけでも六法全書の字数及び枚数、熱さが優に新華大辞典を上回っている。
実践で積み重ねてきた経験で改訂や修正を経て今の法律制度があり、何をしても根拠に出来る法律や条例がある。


逆にいきなり完全福祉方式から着手する手法も有る。
東西を問わず、革命が起こると、新政権は民衆に追従させるために飴を与える手法だ。
極端な例を取り上げると、新中国成立に伴う土豪を批判し、田地を分け合うという運動だった。
本来は没収された土地などは国家資産で、国家により管理、運営するはずが、農民個人に与えるとは、資産流失だけではなく、
愚昧な植民地封建社会から高度な福祉を抱える社会主義社会に飛び込んできた農民に経営させるのは間違いなく自殺行為に等しい。
その後の集団所有制の公私合営も否定され、不作の原因を三年自然災害のせいにしていた。
しかし、近代農業に必要な灌漑水路、蓄水池、水源の確保など、整備されていたのか、不作に代替する作物等予備案が有ったのか。
農民がダメなら、政府役員に責任が無いのか。
封建時代の諸外国でも、そのような事態はインフラ整備等により回避されているが、餓死者が大量に出たとはな。
そんな中で、全てが上様が考えてくれるから何とかなる。収入所得が少ないのも役人政府のせいだ。
端的に言えば、生産力レベルに比例しない完全福祉サービスを導入すると、必ずしも良い結果を招くとは限らない。
しかも、庶民の政府への依頼性が養成され、自分の責務を忘れて気に食わなければ不満が噴出すると言う事態を招きかねない。

無教養なモノが高級ホテルに入ると、何が待ってるかが見当が付くだろう。自分が無知なのに、ホテル側に責任を擦り付ける。
無教養から少しづつマナーやルールを身に付けたモノは、自ずからフォークやナイフのを使いこなせる。しくじったら素直に賠償なり謝罪する。
その辺の違いかな。極端な例を取り上げているが、理屈の説明には分り易いかと思う。

本文では大まか一般的現象について論評するもので、特定の階層や個人を対象にするものではないことをご了承ください。


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