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29名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/10/14(月) 11:32:35

 「もう良い頃合いだ。
 お互い手の内を隠すのも、やめにしよう」

30名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/11/01(金) 10:30:56

 妖刀を宙に放り浮かせば、“逆手”に持ち替えて次々と攻撃を躱すのでは無く弾き逸らす。
 激しく飛び散らす火花すら目に捉える隙も無く只管、神の御業の如く丁寧かつ大胆に軌道を逸らしていく。ーーー不意に出る鼻血さえも気付かずに。

 「中々やるな。ーーーだがもっとやれるだろう。」

 久々の強者相手に胸を踊らせ、不敵に微笑めば自らの領域の扉に近しい者への称賛と傲り。再び宙へ浮かせ逆手に持つ刀を順手に替えれば、緩やかだが隙の無い上段の構えで、出方を伺う様に摺り足で後方に下がる。

 空気が振動し、妖刀の刃先に淀んだ形容し難い雰囲気が見る者全てに伝わる。

 「岩轢───〝礫〟」

 刀を振り下ろす動作は瞬きでもしたら、見失う程に流れる水の如く。 視認が遅れたら抉れた地面と岩の礫が飛来し襲い掛かるだろう。

31名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/11/01(金) 19:27:57


 「ーーー加減はするつもりだ。」

 地を伝って届く耳を擽る様な足音。接近を感じさせる足取りに妙な高揚感を覚え、ゆっくりと片目を閉じ、その様子を観察する様に眺める。

 着物の女は、構え、予備動作や呼吸など様々な要因を『目視』による〝予知〟と持ち前の〝反射神経〟だけで見える前に躱し、カウンターを狙うスタイルを好み。ーーー 此度も例外無くそれは発揮される。
 静観を決め込み、無表情のまま閉じた片方の瞳を邂逅させれば、絢爛と輝く灼眼の眼(まなこ)がお披露目となる。

32名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/11/15(金) 08:02:18

 「腕一本で止まる訳ッーー」

 「無ェだろがァッ!!!」

33名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/11/15(金) 11:56:15


 路地裏に音を鳴り響かせ、紫電が疾走る。
 翡翠色の燐光を身に纏い、血のにおいを辿って地に足を着けたのは、
 手に小太刀を握り締めた黄金色のショート髪の少女。
 その黒真珠のようなまん丸の目は男を見ていた。

「……。」

 淡い燐光を周りに漂わせた少女は、顔を引き締め無言で男の足元に広がる赤い水溜りを見る。

「これは、お前が?」

 射るように細めた目が、再度男を見る。

34名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/11/15(金) 13:05:05

 「いいだろう。」
 「組織に必要なのは”規則”ーー
 規律に縛られて始めて秩序は護られる。 お前の様な雑音はいらない。」

35名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/11/23(土) 08:48:22

 「奇跡など証明できるか」
 「大海でも割ってみせるか…? 或いは、卑金属を貴金属に錬成でもするか?」


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