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7565：(´･●･`∩：2024/12/31(火) 22:08:06 ID:8M32ohtQ: ２０２４年読書記録より
よかった(^^)/リスト

ジョン・ル・カレ
スマイリー三部作
『ティンカー・テイラー・ソルジャー・スパイ』
『スクールボーイ閣下』
『スマイリーと仲間たち』
ズタボロになった英国情報部を描くスパイ小説
登場人物それぞれの個性が際立つ
東側対西側、国対国というよりも人間同士の戦い
お話の周辺部から細かく描写していくのがル・カレのスタイルらしい
そのため途中で投げ出してしまう読者も多いと思われる
しかしそれに耐えて最後まで読むとなんともいえない満足感が味わえる
完結編『スマイリーと仲間たち』のベルリン、チェックポイントチャーリーにおける宿敵カーラとの場面の緊張感、その後に残る深い余韻・・・

角地幸男『私説ドナルド・キーン』
キーン先生には「ひたむきに」という言葉がふさわしい。
天才なのだろうが、想像を絶する努力の人である。
研究対象となる日本文学はすべて原文で読み、数か国語に通じる。
戦時中は情報将校としてその語学の才を発揮。戦後も日本語から遠ざかることなくそれどころかどんどんのめりこんでいった。
年少のころより秀才であったため、両親離婚後の学費調達は奨学金ですべてまかなったらしい。キーンは自分の勉強（研究ではなく、本人が勉強と称した）のためには他人からなにを言われようが意に介さずそれを成就させるために合理的な行動をした。
そのため誤解を受けたこともあったようだが釈明もせず、ひょうひょうとしていたようだ。苦労の人である。
日本の学界（日本文学史）からは無視に近い扱いを受けたとのこと（キーンに対抗できる学者が居なかったのならば恥ずかしい・・・）。
司馬、三島、川端、谷崎、大江、吉田などと交友を結んだ。元文部大臣の永井道雄氏とは親友だった。
角地氏によるとキーンの仕事の本質は「日本語がわからない外国人に英語で日本のことを伝えること、自分が興味惹かれた日本の文学、文化、歴史、人物を英語で原稿を書いて、世界中の人々に読んでもらうこと。研究者であるが教育者でもある」
キーン『思い出の作家たち』、司馬遼太郎との対談２冊も読んだ
いずれも面白かった

キーンつながりで吉田健一へ(^^)/
吉田健一『本が語ってくれること』『酒談義』
吉田茂の息子にして麻生さんの叔父貴
読み手を選ぶ文体と聞き及んでいたので長年遠巻きに眺めていたのだが・・・
これが噂の吉田健一・・・
『本が語ってくれること』
脳内がぐにゃにゃしそうになりながらも、不思議なことに嫌じゃないのである
親近感すら湧いてくるのはなぜ？
私が英文解釈するときに頭の中に浮かばせている日本語文の構成に似ているからかも？
関係代名詞や接続詞でつながっていく英文の語順を変えずに日本語にしているような印象だ。吉田氏は酔っぱらったときに英語でくだをまく人とのことなので、頭の中にまず浮かぶ文章は英語なのかもしれない(^^)
ところがである！
『酒談義』
こんな面白く読みやすい文章も書けるじゃないの( ﾟДﾟ)
酒にまつわるあれこれのエッセイ集　飲酒に関する言い訳、チャーミングでくすっとくる
おすすめです(^^)

それでは皆様、よいお年をお迎えください
7566：快便１００面相：2025/01/01(水) 08:35:53 ID:mNSSarfY: |＿,,∧
|工°=)　＜あけおめことよろ～！
|× 　)∂
|ω ∪
https://i.imgur.com/fyRker2.jpeg
7567：快便１００面相：2025/02/04(火) 16:15:36 ID:mNSSarfY: |＿,,∧
|工°=)　＜ウォンちゃん～！
|× 　)∂
|ω ∪
https://i.imgur.com/1vqarLa.jpeg
7568：(´･●･`∩：2025/07/12(土) 11:27:03 ID:iwI/ngr.: ブルーインパルス展示飛行で大阪全停止の予感（プリンセストヨトミ風）
7569：(´･●･`∩：2025/07/15(火) 15:47:27 ID:iwI/ngr.: 大屋根リングでは今、トンボとツバメが我が物顔で飛び交っているらしい
マスコミご心配のユスリカもトンボが食べてくれているだろう
ブルーインパルス飛来時はツバメがぴたっと飛ぶのをやめたらしい
きっと空気の異常な振動を感じたのだろう
7570：快便１００面相：2025/07/29(火) 20:46:51 ID:mNSSarfY: |＿,,∧
|工°=)　＜お久～！ツバメもびびる音圧～！
|× 　)∂
|ω ∪