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77 名無しさん@おーぷん :2015/05/12(火) 11:01:36 ID:ORiTd2es
181 名前: イザベル :2015/05/05(火) 19:17:21 ID:ea22da348 [sage]
《R barにて》第二夜 オークの扉のそれぞれの向こう側

「あぶないところだった。勘の良い女性だな」
「だから言ったじゃありませんか。もっと外観に偽装を凝らしたほうがいいって」
「きょうはもう閉店にしよう。読みたい本もあるし」
「じゃあスペイン風オムレツの残り、みんなで食べてもいいですか?」
「いいよ。お疲れさま」
「お先に奥でくつろがせてもらいます」
「フクロウとキツツキも連れていくの忘れないで」


週末に双眼鏡を買いに行こう。まずは近くの公園からはじめるといいらしい。
さらさらの砂のグラウンドの端っこにある、楕円のお椀形のような窪みを探しに行こう。

「鳥見に興味ありますか」
「トリミ?」
「あ、すみません。野鳥観察のことです」
「特に興味ないですけど。まあ、スズメはときどきながめたりしますね。歩いてると自然に目に飛び込んできますし」

彼は満面の笑顔になって言った。
「自然に目に飛び込んでくるというのは、とても、素晴らしいことです。道を歩くほとんどの人は小鳥の存在なんて気にもしていませんからね」

「鳥の名前を聞いたことがあっても実物がどんなものだかは知らないことがほとんどです。残念ながら」
「鳥の立場からすれば名前なんて人間が勝手に付けたものだけど、やはり知ると楽しいものですよ。分類して名前をつけたがるのが人間のクセですね」
「“ものさし鳥”という鳥がありまして、まあだいたいスズメ・ハト・カラスの3種類が基本かな。この地域だとムクドリなんかも加えたらいいかなあ。この鳥たちを観察して、鳥の見分けをするときのヒントにします。スズメよりは大きいがムクドリよりは小さいとかいうふうにね」
「なるほど、ものさし、ですか」
「歩き方も鳥によってちがいますよ。ハトはウォーキングタイプ。ハトがぴょんぴょん跳ねているところ見たことないでしょ?スズメはホッピングタイプ。スズメがのこのこ歩いてませんよね。カラスは器用なやつらで、両方できるんだよなあ。ムクドリもセキレイものこのこタイプだな。ヒヨドリなんかは滅多に地上に降りませんね」

いわれてみると確かにその通りだ。

「足の長い小鳥は地上生活が多く、短い鳥は樹上生活が多い。一般的にですが」
「飛び方もハトは直線的だし、カラスはふわふわ上下にゆれる。セキレイは波型です」

えっと、つまんないですか。
いえ、とんでもない。ワインのおかわりをお願いします。
あ、これは気がつかなくてすみません。赤?白?
白で。オルビエート以外にありますか?3杯も飲むなんてめずらしいわ。

「観察方法の説明ばかりするのもなんですし、とっておきのをお見せしましょう」
そう言って彼はカウンターの下からファイルのようなものを取り出した。
「これひょっとして、ご自分で撮影なさったのですか」
「そうです」くいっとメガネを直しながら彼は答えた。
「どの鳥もみなそれぞれに美しいと僕は思っているけれど、まずは女性に人気の青い鳥」
「綺麗ですね!オオルリという名前は聞いたことありますが、意外に顔が黒い。
ルリビタキには黄色い部分があるのですね。コルリは白い部分が多くて青色とのコントラストが美しいです」
彼は、じゃあ赤い鳥、次は黄色い鳥、と次々にページ繰って見せてくれた。

「派手な色に目がいきがちですけど、これはどうですか」
といって最後にみせてくれたのはスズメが翼を広げて羽づくろいをしているところ。その美しい茶色のグラデーションにしばしみとれた。
野生のものはすべて美しいのです、と彼は微笑んだ。

ごちそうさまでした。とても楽しかったです。
それはよかった。ところでスズメの水浴びはみたことありますか?
あ、ときどき道にできた水溜りでやってますね。
じゃあ、砂浴びは?
砂浴び?
公園の、さらさらした砂のあるところでこんな形の窪みを見つけて、ときどき通うといいことあるかもしれません、そう言って彼は両手の親指と人差し指で楕円形をつくった。
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