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石田敏高日記を読むスレッド

190カマヤン:2004/05/07(金) 23:10 ID:UsvC3KWs
>民主・小沢一郎氏、菅代表に“辞任勧告”
http://www.nikkansports.com/ns/general/f-so-tp0-040506-0026.html
> 民主党の小沢一郎代表代行が6日、国民年金保険料未納が発覚した菅直人代表に対して
>「毅然(きぜん)とした対応を期待したい」と“辞任勧告”した。
> 6日発行の「夕刊フジ」の「小沢一郎の剛腕コラム」に書いたもので、一時党内に衝撃が走ったが、
>菅氏は記者会見で辞任を強く否定、小沢氏も事務所を通じ「菅代表は国民にきちんと説明する責任が
>ある」と真意を説明するコメントを発表した。取りあえず動揺は収まりつつあるが執行部内の亀裂を
>露呈した形で、今後の党運営に影響を及ぼすのは必至の情勢。菅氏に批判的なグループが小沢氏と
>連動し、“菅おろし”を活発化させる可能性もある。
> コラムの中で小沢氏はまず「強制加入である(国民)年金の保険料は税金に近いものであり、
>年金未納は脱税に匹敵する。単に事情を説明して『ゴメンなさい』で済まされるような問題ではない」と強調。
> 未納、未加入が発覚した7閣僚に対して「国民の年金不信を助長したのは間違いない。『信用できない。
>即刻辞職すべきだ』といった声は至極当然だ」と引責辞任を要求。「これは野党党首として未納閣僚たちに
>辞職を迫っていた菅代表も同じだ」と指摘した。
> 一方、菅氏は記者会見で、コラムに対する感想を求められたが、「先ほど小沢さんに電話で帰国の
>報告をしたが、そういう話はなかった」と述べるにとどまった。[2004/5/6/21:28]

夕刊フジは産経系列か… あの辺でまた痙攣が起きているのか…  [,@∇@]ノ

>>189
 政界情報は、記者クラブを牛耳っている勢力によって、野党と国民の相互不信を煽るように
工作されるものだから、なるべく自分の持つ直接のルートで情報確認するのが賢明かと。
 個々のアクシデントは、謀略したがりな勢力によって変な方向に情報誘導されて
「マスコミ世論(国民世論とは別物)」が「自作自演的に(つまりマスコミが洪水のように
連呼して、その連呼を前提としてしか対話不可能な状態を作る)」作られがちだから。
 無党派が政党政治を見捨てるほうが都合のいい人たちっているしね。

 カウンタージャーナリズム、インディーズジャーナリズムが必要だなあ、と思う。
 石田さんの日記はある程度カウンタージャーナリズムとしての機能を果してくれていると思う。

191。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/05/07(金) 23:43 ID:KtmGIqWU
そういえば産経は鳩山氏関係の記事をよく乗せるよね。ほかのマスコミは見向きもしないのに。
ところで菅さんが代表を辞任した場合は、代表選ってやるのかしら?小沢氏あたりが繰上げで就任?

192。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/05/08(土) 12:32 ID:nIqL6LX.
5月8日(土) 「茅ヶ崎に背を向けて」
 菅代表の年金未納問題で、前からスタッフの薄さが気になっていたことを思い出した。代表なのに
M政策担当秘書、国のかたち研究会のスタッフ少々、代表室など党スタッフ少々と一部の学者、民間の
方など・・・、イギリスのブレア首相なんかと比べると圧倒的に少ない。
 代表というだけでなく党としてスタッフの層が薄いんだろうけど。大体、イギリス労働党なんてメディア
対策室にTV局の編集室ぐらいTVモニターがあって、あらゆる新聞・雑誌・インターネットでの敵方(保守党)・
自分方(労働党)の報道を24時間体制で監視している。それに比べたら日本の政党なんてアマチュア以下。
 マニフェストなんかも党本部のSさんらの努力によって取り入れられてバカ当たりしたけど、本当は
二大政党のマニフェスト論争合戦があって初めて、マニフェスト選挙といえる。とにかく相手の政策を
マスメディアを通じて叩き合うのだ。その為に労働党が導入したのが反論マシン(rubuttal machine)。
要は金持ちの労働党支持者のコンピューター会社の社長か何かに寄付してもらってつくったコンピューターで、
過去の保守党の主張や発言などが全部入っていて、政策論争で何か突かれるたびに、そのコンピューターを
操作すると過去の保守党側の発言や文書がでてきて矛盾をつける、という優れもの(選挙の後半では
反論マシンがなくてもスタッフは反論を出せるようになっていたらしいが)。アメリカ大統領のTV討論なんか
でもそう。相手側の発言を、スタッフが瞬間的にコンピューターを駆使して反論を探し、候補者に伝える。
それぐらいシステマティックだ。
 菅代表だって「未納三兄弟」って言う前に自分の脇を固めていれば、こんな事態にならなかったのに・・・・・
(菅代表の場合、未納自体が問題というより、あれだけ非難していたのに自分もそうだったなんて
「なんでだろ〜なんでだろ〜」という側面が強いのではないか)。
 大体、日本の政界は「議員様主義(議員にあらねば人にあらず)」が強すぎて、スタッフを軽視しすぎている。
反論マシンまで入れなくて良いけど、何か言う前に脇を固めるスタッフぐらいそろえとかないと(その為には
良い人材が繋ぎとめられる、来るぐらい待遇を改善しないと・・・)。
 99年の代表選の時だったか、菅代表とサシで話する機会があって、「官僚機構と戦っていくには議員だけ
ではダメでスタッフや民間など外部の人とも協力してやっていく体制をつくることが大事ではないか」という
かねてからの質問をぶつけてみた。その時、代表は「いや、学者の人の力などを一部借りながらやって
いけば十分出来る」という答えだった。まあ、確かに厚生省でやってきた経験があるからそう言えたんだと
思うけど、僕は「あ、こりゃ世代が違うんだ」と強く感じた(つまり議員中心主義VSチーム・集団主義)。
そして「いずれか失敗する時が来なければいいが・・・」と思っていたのだ。
http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html

193。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/05/10(月) 23:49 ID:eCZRUWf6
5月9日(日) 「菅直人的なるもの」
 菅代表辞任決定的か。大体、代表とはいえ、それを支える自分の派閥も少人数かつ新人が多い
なんていう弱点を抱えていたから、こうした結果は不可避ともいえる。それに対して、小沢さんというのは
(色んな雑誌や新聞に書いてあるから、書いてもいいだろうけど)当選したての新人連中と飲んだり、
実に細かいというか日本人的というか、心をつむのがうまい(イコール選挙もうまい)。大自民党の
全盛時代に幹事長を務めた人が新人と飲んだって面白くもなんともないんだろうけどね。いまさらながら
「政治は数」であり、危機の時に支える人間が少ないのは致命的だ。
 しかし、それが菅直人のよさでもあるわけで、選挙の時だって自分の系列かどうかにかかわらず
応援に行くし、代表選の時だって一度だって「自分に投票してくれ」といわずに政策論争をする。
反田中角栄で初出馬した時からの姿勢を貫いているといえば、そうともいえるのだ。
 それを選挙が終わって、マニフェスト・ブームや自由党との合併効果などに基本的には今の執行部の
戦略に多くを負って勝ってきたのに、選挙が終わるとポイ捨てというのも心情的にはどうかな、と思う所もある。
 はっきり対応もまずかったし、仲間を作れない菅直人の限界でもあるし、システム的に党首をサポート
できない民主党の限界でもあるから仕方ないんだけど、それでも「菅直人的なるもの」というのは捨てがたい
ものがあるのではないか。
 今の民主党の議会座席の最後部を見れば、羽田元首相に小沢代表代行、渡部恒三元副議長に
田中眞紀子、さらには奥田敬和代議士のご子息の奥田代議士などなど・・・旧竹下派7奉行がかなりそろう。
はっきり言って(旧)田中派である。旧田中派で首相へのメイン・コースに残った人が自民党に残って、
それ以外の人は党を出たと。
 田中派的なものが(日本)人の心をつかみやすいし、政治は数であることも分かるのだけど(というか
僕の旧ライバルのM浪はまさにそういう人だった)「菅直人的なるもの」=「民主党的なるもの」の一部、
だったのではないだろうか。あえて今言わせて貰うと。
http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html

194。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/05/10(月) 23:50 ID:eCZRUWf6
 (追論)
 TVでちょこっと「次の代表に田中(康夫)さんを推す声もあるようですが」といっていたが、はっきり言って
絶対にない。党規約改定で議員じゃない人は代表になれなくなったし、やれたとしても民主党は北川正恭
までである。なぜなら民主党は今や保守政党だから(前回の選挙で替わった後のメンバーを見ても分かる)。
ここで思うのは、基本的に間違いなのは多くの議員が「保守中道よりの方が票がはいりやすい(=当選
しやすい)」ということを前提にしていることだ。
 保守中道寄りが支持を集めやすいならば、長野県で田中康夫が支持されている理由も小泉内閣の
高支持率も説明できない。国民は左右(リベラルか保守か)の対立で物を見ているのではなくて、
「過激かどうか」あるいは「本当にやってくれるのか」どうかで物を見ていると知るべきだ。
 *(前日のタイトルからつながっている所が微妙に渋い)
http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html

195。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/05/10(月) 23:50 ID:eCZRUWf6
5月10日(月) 「ファルージャ」
 菅代表辞任。後継は誰になるのか、三党合意は?今や民主党ファルージャ状態。突然、後継者の
目処も立っていない間にフセインがいなくなった混沌の中。小沢CPA(暫定政権機構)が9月の政権移譲
まで統治するのか?それとも武装蜂起か?各地の部族は部族長を中心に固まり始めている。
 捕虜虐待だけはやめてくれ。
http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html

196。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/05/12(水) 13:57 ID:WOsSI7sw
5月12日(水) 「笑ってる場合ですよ」
 代表選びはまだ行方が分からないようだが、無視して自分の仕事続行。手の届かない所でやっている
ことをあれこれ心配しても仕様がない。
 今日、内閣委員会理事会で自民党の議員立法の 「コンテンツの創造、保護及び活用の促進に関する
法律案」 が協議され、一部修正のうえ、民主党も入って議長提案される見込みだ。この法律、理念法
みたいなもので、漠と「国は保護すべし・・・」とか「配慮すべし・・・」とか書いてあって、それ自体は結構な
内容で反対しにくいものなんだけど、疑うと怪しい所もあるんだよなぁ(「 青少年の健全な育成 に配慮し」
とか「自治体の責務」とか「外国における著作権の保護」とか)。こういうのをあまり審議せずに通して
いいのかいな。理念法に沿って具体的な法が作られてくると、もう後戻りできなくなるような気がするの
だが・・・・。
 これに限らず、衆院を通過してしまった特許法の改正や、輸入版が壊滅するであろう著作権法改定など、
国民が知らない間に法案が作成され、関係団体、政治家に根回しが終わっており、与野党の審議でも
委員会で審議する前に賛否を役員クラスで決めて、一般の人の目にみえる委員会審議のときは単なる
セレモニーになってるというのは如何なものだろうか。
 それを避ける為には、党や各議員がこれからでそうな法案とかホームページなりに公開して、ついでに
意見も貰うとか工夫しないといけないのでは。組織・団体に集約されてない意見を政治にどうやって反映
させるのかは永遠の課題だ。

 ところで、月曜日から10日間連続(土日を除く)の安全保障に関する連続基礎講座に通ってます。
http://www.tkfd.or.jp/events/dojo/index.shtml
虎ノ門にある東京財団が主催で、18:30〜20:00か20:30までで全10回で受講費10,000円。何しろ講師陣と
タイトルがすごい。一回目から「守るべき日本の領土」 元陸上自衛隊東北方面総監 長谷川重孝氏ですから。
 そのほかにもお馴染みの軍事アナリスト 小川和久氏 、軍事評論家 江畑謙介氏など。どちらかと
いえば保守よりの日本の安全保障論の水準というのが一望できる好企画ではないでしょうか。実は、
憲法論争になった時、やっぱりキーポイントは安全保障じゃないかと思って新しい本を書く準備をしています。
http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html

197。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/05/14(金) 00:18 ID:zIpp2D0I
5月13日(木) 「民主一新?」
 新代表が決まらないまま宙ぶらりん状態。部会も行われているのだが、NC(ネクストキャビネット)大臣も
副大臣も辞任して今の役職全部が暫定状態なので、聞いている方もイマイチ気が入らない。
どうも小沢代表で執行部一新みたいだし、次の人事がどうなるかもわからないのにやってられるかという
気になるわな。
 小沢代表代行も代表就任の要請に対して色々条件を出しているが、某前幹部によると「いずれバーを
下げる」ということだから、代表引き受けは確定か。後は幹事長人事だけど、どうなるかね。これだけは
全く分からん。
 そういえば代表に関して「波になりきれなかった」某女性議員の名前がでていたが、この動きを誰が
したのかとマスコミが探っていたら、なんと・・・自分だったと・・・いう噂。自ら他の議員のところへ電話を
かけてたらしい。やっぱりそれぐらいしないとね。
 そういえば「どんとこい政局」、「総理を狙う男」、「気さくな54歳」、河村たかし先生は今何を・・・・?
 いまだに明日の両議院懇談会が決定しない。このまま来週にもちこし? そんな馬鹿な、来週18日(火)は
東京で党のパーティーがあるのに代表や執行部が決まってないなんて・・・。
http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html

198。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/05/23(日) 09:06 ID:7ftoc0yo
5月18日(火) 「代表選&政治資金パーティー」
 昨日、マーケット関係者のH.S君に「小沢代表辞退」の知らせを貰った時には、代表選の受付がも
終わっているものだと勘違いして焦ったが、代表選の受付は今日だった(受付時間は8時から9時
だったのが、11時半まで延長された)。だって、もしも仮に小沢氏と河村たかし氏しか出馬してなくて、
小沢氏が辞退したら・・・・。あ、河村先生に失礼か。
 今日は夜に党の政治資金パーティーがあるんだよなぁ。近年珍しいことに秘書にも動員がかかっていた。
人手が足りないのか、お客さんが少ないのか、新代表を年金問題で激昂した民衆の手から守るためか?
 もちろん、私は紫のイブニングドレスで行くわ・・・・ティアラ付きで・・・・なんて嘘。いずみちゃんが出ます
http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html

5月19日(水) 「メカゴジラVSメカガメラ」
 NHK・ニュース10で岡田代表を見たけど結構いいのでは。まじめだし何よりも(融通は利かないが)
公正だし。HPの秘書のコーナー http://www.katsuya.net/hisyo.html を見ても「僕は足が速いんだ」話や
「コンビニで自分で弁当を買う」話は泣ける。華は無いかもしれないけど、トニー・ブレア(英首相)だって
出てきた時は「カリスマ性が無い」とか「こんな若造に何ができる」とか言われてたんだし、ポジションが
人を造るところはあるだろう。
 ま、とにかくまじめな人で1・2回生の時は毎日宿舎から議員会館に直行するバス(7:30、8:30、9:30に出発)
に乗って、帰るバス(5:00、6:00)で直帰して本を読んでたらしい(最近の楽しみは移動中に
小型DVDプレイヤーでDVDを見ること)。岡田代表になると「代議士会にタイムカードが導入される」という
ジョークも飛び交い、不真面目派(?)議員は戦々恐々としているらしい(?)。
 年齢的にも自民党でいうと安部幹事長が総裁になったようなものだからフレッシュはフレッシュだ。
頭がいいから喋れるし。小沢さんもいいけど、ちょっと時代が逆行するというか小泉VS小沢では
ゴジラVSガメラのリメーク版というか、メカゴジラVSメカガメラを見ているような気がちょとしないですか?
http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html

199。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/05/23(日) 09:06 ID:7ftoc0yo
5月20日(木) 「最近の発見」
 今週も東京財団の安全保障に関する連続基礎講座に通っている。今週は
月:「アメリカの世界戦略・軍事戦略」 元中央大学教授 坂本正弘氏
  「国際政治における核兵器」 神保謙氏
火:「中国の軍事的脅威」 立教大学教授 高原明生氏
水:「日米安全保障同盟」 国際政治・軍事アナリスト 小川和久氏
木:「軍事技術と戦争・安全保障の変化」 軍事評論家 江畑謙介氏
金:「北朝鮮をめぐる国際関係」 岡崎研究所研究員 阿久津博康氏  ジャーナリスト 恵谷 治氏
  元航空総隊司令官・元大韓民国防衛駐在官 大串康夫氏
 と濃いメニュー。
 それぞれ興味深くて、特に神保氏や高原氏のような若い学者の方の研究には驚かされた。江畑氏の
軍事オタッキーな解説も驚きがいっぱい。技術が戦術や外交を規定するところは大いにある。リベラルの
連中が論争に弱いのはスペックをあまり知らないからなんだな、と改めて思う。これからミリオタになります。
 毎日、飲みに行くよりも何するよりも楽しみでした。こんな年になってこんなに知的に興奮できる自分が
不思議。
 それと音楽のほうでも段々、ロックの名盤で聞いてないのが少なくなってきて、ジャズに手を出して、
それも少なくなってきて、クラシックに手をだしたら、これがまた素晴らしくて、行き着くとこまで行き着いたかと
思ってたら坂本龍一の「キューバ音楽のミュージシャンにとってジャズは易し過ぎる」という発言を読んで、
キューバ音楽の借りれるCDを探しまくったのだが全然ない。困ってたら、昔もらったCDで聞いてないのが
あるのを思い出した。
 発見したら、このCDが
 LOS VAN VAN
 だった。
 キューバ1のグループで、そういえばロンドンにいたときに見に行こうと誘われていて、何か予定があって
行けなかったんだった。
 聞いてみたら、もちろん・・・・・・・・
 それ以来、ラテンです。
http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html

200。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/05/23(日) 09:06 ID:7ftoc0yo
5月21日(金) 「ダイナマイトが25万屯」
 今日の東京財団の安全保障講座は「北朝鮮をめぐる国際関係」についてで、当然明日の小泉訪朝の話に
なりました。気になったことがいくつかあったので書きます。
 まず、25万トンの米援助のについては、当初専門家の間では「40万トン渡す密約じゃないか」と噂されて
いたが、日テレの25万の報道に対して、政府が随行禁止を出したことでかえって本当だったということと
その量が分かったと。
 25万トンに関しては全部軍事備蓄に回るのではないかと予想されている。北朝鮮のほしいものは金・
エネルギー・食糧。うち金とエネルギーを贈ることはまず無理だが、食料なら人道支援という名目がつき
与えることができる。もちろんアメリカも人道支援で8万トンぐらいは用意しているが(前年前半4万トン、
後半6万トン)、日本の25万屯という数字はやっぱり多い。韓国の援助量(40万トン)には及ばないが
中国(20万トン)を上回っている。
 それでも、拉致被害者の家族が帰ってくるかは謎だそうで、一つには前回の小泉訪朝の時は、田中均
審議官がすべてお膳立てしたところへ首相が訪朝したわけだが、今回の場合、田中均も「え、訪朝するの?」
といったぐらい唐突だったという準備不足が不安材料。
 もう一つには、キム・ジョンウィルが小泉には2回だまされたと思っているということ(1回目:謝罪したら
経済援助をくれる→無かった。2回目:拉致被害者を帰したら経済援助くれる→無かった)。専門家が何人も
言ってるから確かなんだろうと思うんだけどキム・ジョンウィルというのは単純な男ではない。よく見ないと
何か落とし穴があるはずだ、ということだ。
 一体、明日どういうことが起こるのだろうか。迎えに来た小泉に対して「やっぱり将軍様の国に残る」という
パフォーマンスか、子供たちが乗る予定の専用機の出発を遅らせるのか。
 いずれにせよ、狙いは6カ国協議で唯一敵に回っている日−米関係に楔を打ち込むことではないだろうか、
ということです。
 選挙目当ての勇み足で、いろんなことを無茶苦茶にするような首相でないことを祈ります。
http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html

201カマヤン:2004/05/23(日) 09:10 ID:7ftoc0yo
>>198
民主党パーティーは盛況でした。5000人来てたそうな。
彼女が、小沢一郎と握手して喜んでました。
枝野さんと彼女とカマヤンで3ショットの写真撮らせてもらいました。
斎藤淳さんの元秘書さんを見かけたけど、声かけそこなったのがちょっと後悔。

202。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/05/29(土) 00:08 ID:76L6swFc
5月22日(土) 「ピョンヤン」
http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 小泉訪朝。5人帰国。前日書いていたようにコメ25万トンは予想範囲内だったけど、医薬品1000万ドル分の
援助はちょっと驚き。もっと驚いたのは、日朝宣言どおりならば経済封鎖などの対外政策発動せずとまで
明言した点。そこまで政策の選択の範囲を狭める必要があったのだろうか。キム・ジョンウィル予想してた
よりいい条件が出てきたので、会談1時間半で早々に妥結したのでは。
 日本が出している150項目の質問にも答えてない国に、そこまで譲歩する必要があるのかは疑問だ。
「一切妥協せず」という当初の方針がなし崩しになっていく所は、小泉政権の最初バーンとぶち上げて、
最後妥協で終わるといういつものパターンなので、ま、そんなものかという感じだけど、対外政策もそれって
いうのはどうなのか。
 もちろん小泉でなればここまで進まなかったという点は大いに認めているんですが・・・・・。家族会も
怒るんであれば小泉首相ではなく、代々拉致の問題をほったらかしておいた歴代首相と外務省ではない
のだろうか。

5月23日(日) 「戦争の犬達」
http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 アメリカ軍のイラクにおける捕虜虐待について、先週の安全保障基礎講座の中で聴いた話(又聞き)。
 とある米軍軍人は「あんなの虐待じゃない。ちゃんと耳も指もついてるじゃないか」と言ったらしいです。
 ベースには米軍の人員削減が効いていて、予備役を投入したり民間で雇ったりしてしのいでいるが、
戦闘員の訓練が行き届いていないということが、今回の虐待事件の背景(だから技術兵などが、捕虜の
監督をしたりしている)。

203。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/05/29(土) 00:08 ID:76L6swFc
5月25日(火) 「国会前歌謡ショー」
http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 年金なんとか会の国会前座り込み行動が朝からあって、結社の自由があるからいんだけど、とにかく
うるさい。議員会館前でスピーカーで喋ってるんだが、窓を開けたら大音量。締めても言葉まで入ってくる。
気にしないようにすればするほど気になる。会館で仕事している人だっているんだから、ちょっとは気を
つかって欲しい。
 大音量の演説はともかく、昼近くになるとなんと始まったのが歌。当然アカペラで最初はなんだか
分からない歌、次に「僕らはみんな生きている」(あれ、タイトルは「手のひらを太陽に」か?)「ふるさと」
など・・・。何故、「僕らはみんな生きている」(あれ、タイトルは「手のひらを太陽に」か?)やねん。
 午後2時過ぎには気分が悪くなってしまった。

5月26日(水) 「I guarantee」
http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 ワシントンDCに行ってきた人の話だと、曾我ひとみさんの夫ジェンキンスさんの帰国に関して、もし
そういうことがあればアメリカは絶対に引渡しを要求する様子。何でも脱走だけでなく仲間のそそのかし
などいくつかの利敵行為があったそうで、訴追しないという雰囲気は皆無らしい。そうすると小泉首相の
「I guarantee(私が保証します)」と書いたというのは何が根拠だったんだろう?

5月28日(金) 「黄昏」
http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 経済産業委員会。今日で審議はほぼすべて終わり。輸入レコード禁止になるかもの著作権法改正案も
今日文部科学委員会で審議されているはずだが・・。参議院選挙があるので、今国会は6月19日で
予定通り終了する(はず)。法案のほとんどは参議院に送られているので衆議院はすでに終了モード。

204。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/06/02(水) 13:21 ID:7xdKYmQg
5月29日(土) 「論理の力」
社会科学理論の論理性というか、リサーチの方法を書いた本をよんでいるのだけど、これが面白い。
面白いって言ったところでどうなるわけでもないのですが、とりあえず紹介。
 Designing Social Inquiry (King/Keohane/Verba)
 同書邦訳:社会科学のリサーチデザイン(刎草書房)
 この前から安全保障に関する国会論戦の勉強会に出ていて、最近、特に小泉時代になって過去の答弁が
全く変わっていたことに気づいた(恥ずかしながら)。自衛隊は軍隊ではない、といってたのが軍隊になったり。
 野党に近い側に身を置いていてこういうのもなんだが、野党が変質して、見逃していたという側面もあるの
ではないだろうか。
 辺見庸と坂本龍一の対談本(『反定義』朝日新聞社、2002年)でも、ベトナム戦争の時は反戦の言論を
取れる人がスウェーデンのパルメ首相とかバートランド・ラッセルとかサルトルといたけれども、今や
チョムスキーぐらいしかいない、という悲惨な状況(哲学の死?)を嘆いていた。
 やっぱり論理力というのは大切です。
http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/200405.htm

6月1日(火) 「スーパー・セッション」
 しばらく見過ごしていたら、今日午後一時から文部科学委員会で「著作権法の一部を改正する法律案」の
参考人質疑が行われるようだ。参考人質疑がセットされるということは、次の委員会で採決されるという
ことか。輸入盤課徴金についてはどうなったんだ? 河野太郎がメルマガで報じていたように、随分ネゴして
いて、やっぱいざとなると50人の野党より1人の与党やのぅ、と思っていたのだが、米国からの輸入禁止条項
はなくなったのだろうか?(審議の様子はこちら衆議院TVhttp://www.shugiintv.go.jp/top.cfm
 最近JAZZを聞くようになって改めて思うけど、歌詞カードも付いてないJAZZやクラシックで国内盤3000円
超というのはボッタくりすぎと違うか。国際標準並みにしたらもっと売れると思うよ。
 昔LPが2500円だった時代に(1970年代)SONYの名盤シリーズ1500円というのがあって、お小遣いの少ない
小学生はそっちを買ったのだ。それが実に良くて生涯の出会いになったりするんだけどね。
 もう一つ、青少年問題に関する特別委員会は「児童買春、児童ポルノに係わる行為等の処罰ならびに
児童の保護等に関する法律の一部を改正する法律案起草の件」だった。こちらは山花郁夫議員が頑張って
おられたようだが。http://www5a.biglobe.ne.jp/~yamahana/
http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html

205。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/06/03(木) 22:38 ID:U8/nluKU
6月2日(水) 「かっちゃん」
http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 決算行政監視員会で、おそらく参議院選前の唯一の小泉首相との質疑(討論)。イラク、北朝鮮、年金で
論点を際立たせて、明日、明後日の年金法案、国民保護法案の採決で激突(与党単独採決)という流れ
だが、どうなるかな? 北朝鮮も外交技術的には失敗だけど、とりあえず5人が帰ってきているので世論的
には支持されてるし攻めにくい。話は予想通りかみ合わず。さて、どういう評価が下るのか。
 ところで、もうすでに良く知られてると思うが、岡田代表の趣味はカエルの置物集め。
 日本ケロケロ党、結党!

206。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/06/03(木) 22:38 ID:U8/nluKU
6月3日(木) 「決戦?」
http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 いよいよ年金法案の参議院・委員会での採決、参院本会議での採決など、いわゆる”山場”を今日明日で
迎えることになるのだが、展開が読めない。ニュースでは「明日の深夜、未明までずれこむことも予想される」
などといっておった。ま、麗しいフライデー・ナイトの予定とかないからいいんだけど(おっとAさんの送別会が
あった)。
 川端国対委員長は「秘策は?」と問われて「秘策は言わないから秘策」と答えていたけど、厚生労働委員長
の解任動議とか不信任案とか、それぐらいしか手はないのではないだろうか?? 憲政史上前例のない方法
って何だ? 誰も思いつなかいような秘策があるのだろうか、UFOを呼んで光線で皆の足を動けなくするとか。
 12:30、通常の代議士会より10分早く一期生議員は呼び出されて、これは何事! と思って行ってみると、
「禁足(呼び出されて20分以内に戻れる場所にいること)」と書いた紙が貼ってあっただけだそうな・・・・・・。
一体どうなるのだろうか。
 ちなみに「禁足」の文字は田嶋先生の筆になるという話だが、田嶋先生って書道の達人だったのか。
←正しくは田島一成先生でした。
 15:15から参議院厚生労働委員会での採決阻止の為に一期生が集められている最中に、それを察知した
与党側によって質疑打ち切りの緊急動議・採決。与党側がせこいと写るのか、野党側が間抜けに写るのか、
果たしてどっちだろう。これが憲政史上例のない方法だったのだろうか?? わからない
***************************************************************
 参議院本会議で成立を阻止する憲政史上に例のない戦術、牛歩でもないし、馬歩でもないしいろいろ
考えていたのだが、あるところから情報があった(真偽の所は不明)。
 その秘策とは、どうやら

 ムーン・ウォークらしい。

 うまくムーン・ウォークが出来なかった場合は懲罰があるようで、一部の議員は必死で練習しているという
噂だ。その証拠写真がこれらしいのだが・・・・俄かには信じられない話だ。
http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/live040522_211.jpg

 あ、参議院は押しボタン式に変わってたんだった。

207。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/06/04(金) 21:57 ID:iX8j4RAU
6月4日(金) 「ムーン・ウォークじゃなかったね」
http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 外出していて部屋にもどると院内TVで信じられない光景が・・・・牛歩・・・・・。過去のVTRの再放送で
あってくれぇぇぇと心の中と世界の真ん中で叫んだが、やっぱり現在の映像だった。この2004年に
牛歩が見られるというのは幸運なのか何なのか。
 参議院では森裕子先生が3時間コースの演説。「私の実家は亀田のあられで有名な亀田製菓から
自転車に乗ってすぐの所にありまして・・・」という所では、思わず拍手。これって、映画の『スミス都へ
行く』のパターンですね。アメリカの憲法か法律では演説している限りは質問を遮られないという
ルールがあって、それを使ってボウーイスカウトの隊長だった実直な青年が、ぶっ倒れるまで演説して、
ダム汚職をしようとする悪議員に対して勝利を勝ち取るという話。今、大塚康平先生が行っているが、
大塚先生は5時間コースなのだそうである。仕事とはいえ大変です。(2時間で終わっちゃった・・・訂正。)
 実はこれが、前にも行われたことがあって、それは実は社民連時代の菅直人。92年のPKO協力法
だったかの時に延々と演説して演壇から引きずり降ろされた。そのVTRがどっかにあるはずだが、
持っている人がいたら求む! 見てみたい。
 源ちゃんがたまたま会館の部屋に来られたので、聞いたら、ありました。衆議院の演台ごと引き摺り
下ろされる姿が写ってます。http://www.n-kan.jp/20th-slide/1991-1.html
 身震いするような憲政史上例のない方法というのは最後にでるそうだが、その出現はやはり日を
超える辺りになりそう。国会内の売店、周辺のコンビにはすでに食料が品薄状態となっている。

208。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/06/05(土) 23:32 ID:RyT9y4/o
6月5日(土) 「妄想代理人」
http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 昨夜21:30に経過説明の代議士会があり衆議院は一応解散だが、1・2期生は午前4:00まで
引き続き禁足。
 民主主義の為に眠ってはいかん。眠ってはいかん、と抵抗を試みてたのだが、ふと気を緩めた
隙に机の上で眠ってしまい。気が付いたら部屋に帰ってシャワーをあびて、朝飯を食ってしまって
いた。いかん、いかん。
 机の上で目を覚ますと、「11時に閉館いたします」のアナウンスが・・・・。警備さんや職員さんも
昨日から、この燦燦と太陽の輝く昼近くまでお疲れ様でした。民主主義に栄光あれ!
 後で聞いたのだが、秘策が成功しなかったら坊主にするとまで宣誓されていたその秘策とは
 何と

 欽ちゃん走り

 だったそうである。これにはさすがの私も全く気が付かなかった・・・・・。

209。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/06/12(土) 10:52 ID:Rk.7BtBc
6月10日(木) 「1.29」
http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 突如、経済産業の部門会議が開催されて、何かと思ったら厚生労働部門がつくった「パート労働者の
均等待遇推進法案」(議員立法)の説明。経済産業部門はどちらかといえば企業よりなので、パート・
アルバイトの待遇が正社員に近くなることには不満がでていた。
 厚生労働部門の城島先生からはオランダ・モデルが根底にあるんだ、という説明。9時から5時まで
月から金(土)まで働くのが普通の生き方でなくて、夫が週4日働いて。奥さんが3日働いて、交互で
子供の面倒を見るとか、色々なライフスタイルがあっていいんじゃないか、というのがオランダモデルで、
僕も実際に見たわけではないが、あの北欧に近い土地柄とか人の性質を考えると、オランダという国に
あってるような気がする。
 日本の高度成長において、特に女性が低賃金で働いて、結婚して子供が出来たら辞めて、子育てが
一段落ついたら低賃金のパートに移っていったという搾取的な慣行が果たした役割は大きいと思うんだ
けど、そういったやり方はもう続かなんだと、そういうことなんだろうと思う。
 折りしも、厚生労働省から出生率が1.32から1.29へと最低を更新したという発表があった(年金法案が
通ってから発表するところがセコイ)。自分も独身・子無しなので説得力は全然ないが、少子化がすすむ
と年金にしても税金にしても公共事業にしてもすべての前提がくずれる。
 何とかしようとするんだけど、少子化の原因が特定できない。教育費が高いせいなのか、保育施設が
不足しているのか、住宅が狭いせいなのか、アダルトビデオが悪いのか、いい男(女)がいないから
なのか、何だか分からないけど、政策として「打てる手は打とう」というのが、パート均等法案の考え方
にも影響しているのではないだろうか。
 よく考えたら社会科学ってほんと無力だよね。少子化の原因すら特定できないんだものね。

210。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/06/12(土) 10:53 ID:Rk.7BtBc
6月11日(金) 「okinawa」
http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 沖縄県・宜野湾市の伊波洋一市長が外交・安保部門会議に来られる。「ぎのわん」って入力すると
一発で変換できるんだね。普天間基地のある市です。
 その後、長島昭久議員より日米地位協定についてヒヤリング。石原のぶてるの秘書だった時代に
議員対抗(?)野球大会にでていて、「議員よりかっこよくてスマートな秘書がいるなぁ」と思われていた
という話を聞いて以来、長島議員をみるとユニフォーム姿を想像してしまう。
 安保問題といえば、小泉首相、サミットで国会や国民に報告する前に早々に新・国連決議に基づく
多国籍軍参加を明言しちゃったけど、いいのかいな。イラク特別措置法でイラクへ行った自衛隊を
そのまま多国籍軍に参加させるのは法的に無理があると思うが(政府見解は政令の変更で可)。
 いよいよ多国籍軍参加(!)だからねぇ。イラク特別措置法などの法的措置をしてるといっても、
今までの政府見解からいっても明らかに憲法違反だろう。小泉政権というのは、タブーになっていたこと、
慎重に法律を遵守していこうと先人達がしていたことをあっさり破ってしまうことが多くて、その意味でも
エポック・メイキングな(メチャクチャな)政権であるのは確かだ。
 16日に国会の会期が終わるし、15日に不信任案を出すしで、多国籍軍への参加の是非について
審議する場はほとんどなさそうだ。

211。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/06/20(日) 16:28 ID:xJ8prrYg
6月19日(土) 「赦されるもの」
http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 ルソーの『市民契約論』の最終章に「市民的宗教」というのが唐突にあるらしくて、それを佐伯啓思が
『国家についての考察』で語っている。どうも読む限りではルソーは国民と国家の契約という概念で話を
進めてきたのが、それだけでは成り立たなくなって、「ナショナリズム=市民的宗教」という概念を持ち
だしたのではないかと推測した。つまり、国とかって、「契約」という冷たいものだけで成り立つのでは
なくて、共通の歌とか歴史的経験とか旗とかヒーローとか、非論理的ないわゆるナショナリズム(愛国心)
がないとないたたないのではないか、と。
 近代国家の持つ「ナショナリズム」の大部分が、近代国家を作ったエリート達の国民に対する「教育」を
通じた結果であると言ったのがゲルナー先生で、彼の傑作『民族とナショナリズム』という本はロンドン・
スクール・オブ・エコノミクス在学中は何度も読まされたものです。
 前置きが長くなったが、佐伯啓思の本のその部分から刺激を受けて、五十嵐教授が新しい国家と
市民の関係として単なる(冷たい)「契約」概念だけでなく、「市民的宗教」的なものを考えなければ
ならないのではないかという発案をして、弟子達は困っている。
 もう少し具体的に言うと、近代の市民社会理論は理性的で合理的な市民を想定しすぎている、酒を
飲んで酔っ払って、たまに犯罪も犯すような不完全な市民を単位として考えなおした方がいいのでは
ないか、という提案だと僕は受け取った。
 今日、用事があって海浜幕張まで京葉線でいってたんだけど、途中に東京ディズニー・ランド(親子連れ・
カップル)はあるわ、船橋オートレース(親父)はあるは千葉マリンスタジアム(日に焼けたマリナーズファン)
はあるわ、セガのイベントはあるわ(何故かお母さんのみと子供連れがわんさか)、ホンと色々な人が
乗っては降りていく電車だなぁ、色々な人が色々な「楽しみ」とか「思い」を持って生きてるんだなと改めて
感じてました。上のようなことを考えながら。
 (ま、人間は間違いを犯すものだと・・・だからタイトルが「マクガバンの囚人」になってたっていいじゃない
・・・(訂正済み))
 ルソーというか古典の個人的な翻訳http://www.geocities.jp/hgonzaemon/intro_rousseau_intro.html
掲載している方の面白いHP。これを読むと佐伯啓思の言っていることもちょっと違うと思うのだが。

212。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/06/25(金) 16:24 ID:qkFu9J4U
6月22日(火)「医療」http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 銀行時代の同期で、KPMGヘルスケアジャパンhttp://www.kpmg.or.jp/hcj/で医療関係の
コンサルタントをやっている松田淳くんや医療現場の取材をしている記者さんらと会食。
病院って医師でないと経営できなかったり、農業と似たような規制があるんですね。
外資による病院の買収(転売)、医師の偏在、医局制度の問題、自由診療などなど
問題山積。しっかり勉強しないと。
 いや政治には何も期待されてないか・・・・。

6月23日(水)「FACT」http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 マイケル・ムーアhttp://www.michaelmoore.com/の『おい、ブッシュ、世界を返せ!
(原題:Dude,where's my country?)』はやはり面白い。チョムスキーにも共通するのだけど
(というかムーアがパクった)事実を積み上げていって政府の言っている嘘をあばいていく
という手法は有効だ。
 言説とか思想とかに頼った思想家や知識人(みたいな人)は皆、「テロの脅威」の前に
沈黙し自滅した。国民をペテンにかけることについては杜撰なブッシュ−ブレア−小泉政権
に対する対抗思想が言語学者のチョムスキー(とその思想的弟子のムーア
http://www.michaelmoorejapan.com/)ぐらいしかいないとは・・・・・。しっかりせねば。
 誘拐されていた韓国人、イラクで殺害される。

213。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/06/25(金) 16:25 ID:qkFu9J4U
6月24日(木)「参院選」http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 いよいよはじまった参議院選。世間で盛り上がってるのか盛り上がってないのか全然分から
ないんだけど(多分盛り上がってないんだろう)。
 本当こんなこといっちゃまずいんだろうけど、参議院選挙って政権交代があるわけでなし、
選挙区が広すぎて個人の戦略が云々というより、党vs党、もっといえば小泉内閣の信任・
不信任投票みたいなところがあるものね。
 新宿東口アルタ前。岡田代表の第一声は「みなさん、こんにちは」でした。

  新宿点景
 何故か喜納昌吉車が2台周りに居た。ボランティア・スタッフ募集と車体に書いてあった。
 新宿西口は公明党。すげー人、すげー、三色旗振ってる!
 上田哲先生は交差点で出陣式。ほとんど辻説法状態。
 党本部の前で連なって出発を待つ共産党車。ウグイスさん達のバイト代ってどなっている
のだろうか。

215カマヤン:2004/06/25(金) 16:36 ID:qkFu9J4U
>>212からの連想
GTの常連たちはチョムスキーとウォーラーステインを頭から否定しているけど、
どういう思想集団なんだろうなあ。厚生利権に食い込みたがっているのはなんとなく
判るんだが。
鳥山さんなんて、ウォーラーステインを読んだことすらないだろうに。恥を知らないのかしら。

鳥山さんと松代さんに共通する、「戦争・経済」相関についての異様な(あまり他に聞いたこと
のない、総体の不明な)言説って、ネタ元はなんなんだろ? ネタ元をなぜ非公開にしたまま
webで他の言説を叩いてるんだろ?

石田敏高さんから私への間接的応援メーセージだと理解してみるテスト。

216鳥山仁:2004/06/26(土) 04:15 ID:2aPS5QRE
カマヤンさん>
 何度言っても分からないみたいですね。思想(イデア)が優先するんじゃなくて、事実が優先するんです。だから、思想集団などは存在しません。そして、事実よりも思想を優先するのは頭がおかしい人達だけです。
 ウォーラースティンで反応が鈍かったのは、私が思い出すのに時間がかかったからです。今でも『与太話』以上の価値は認めていません。これは、脱マルクス系の社会主義学者の間でも、おおむねそうですので再確認したら良いのでは? チョムスキーに関しては、http://cruel.org/books/cataclysm/を参考にどうぞ。『After the Cataclysm』を読んだ後に、チョムスキーを擁護できるのは相当勇気のいる事だと思います(チョムスキーのファンサイトの住人はやってますが)。
 それと、戦争経済起因説の否定根拠についてですが、松代氏が以前掲示板に載せていた書籍を再掲載しますので、今度こそタイトルだけでも目を通しておいてください。

日本経済評論社 柴田善雅(著)
戦時日本の特別会計
本体価格 6,200円

日本経済評論社 黒瀬郁二
東洋拓殖会社 日本帝国主義とアジア太平洋
本体価格 3,800円

日本経済評論社 柴田善雅(著)
占領地通貨金融政策の展開
本体価格 8,500円
 申し訳ないが、禁を破って書き込みさせていただきました。
 しつこいようですが、最低でも『After the Cataclysm』の翻訳には目を通してください。話はその後にしましょう。石田氏が何を言おうが、チョムスキーがカンボジア虐殺でポルポト政権に有利なように情報操作をしたことは明白です。というか、この程度の情報も知らないカマヤンさんの常識を疑います。
 最後になりますが、私は別にブッシュを支持してませんよ。

217>>216:2004/06/26(土) 05:43 ID:8mhuxUwk
事実よりも思想を優先するのは頭がおかしい人達だけです。

こんな事言い切っちゃっていいのかな?
そう言うあなたの方が端から見れば「おかしい人」だと思いますが。

どうも自己正当化があなたの方が行きすぎている感があるのが否めませんね。

チョムスキーにしても「ポル・ポト」擁護はダメだけれど、
他の批判は的を射ている、ということもあるんじゃないでしょうか。

結局、鳥山さんにしても松代さんにしても自分の意見と違う人を否定しようとする姿勢がここの管理人さんよりも数倍目立つような気がします。

218217:2004/06/26(土) 05:48 ID:8mhuxUwk
それと鳥山さんの態度には、「折伏」というような姿勢が感じられて、
なんかいらだちます。

219。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/06/26(土) 17:51 ID:TKLblW7Q
>>215
ネタ元をひた隠しにしてるのはカマヤンの方にゃ
どうせ広瀬隆でしょ

220。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/06/27(日) 00:48 ID:JarPxkCo
>自分の意見と違う人を否定しようとする姿勢

217氏も解っていると思うけど、相手の意見を否定するのと人格を否定することは別だからね。

ていうか「議論」はそういうお約束の上に成り立っている喧嘩なわけだ。自分が間違っている
と思えば認めればいいし、納得がいかなければ反論すればいいだけでしょ?でなければ議論する
意味がない。だから

>「折伏」というような姿勢が感じられて、なんかいらだちます。

というのはちょっと感傷的な発想で、カマヤン氏の方がその辺はよく理解してるんじゃないかな。
よくいう「説得術」というのもあるけど、その手のワザを使うと論点がボケやすくなるからね。

どうせ突っ込むなら議論の内容にツッコミ入れるほうが閲覧者にとってもいいと思うよ。
俺は突っ込めるほど知識がなくて指をくわえているより手がないわけだが(w

221松代[TRACKBACK]:2004/06/27(日) 12:01 ID:bETmOHnc
>>217-218

既に>>220氏が丁寧に指摘していますが、217さんは「議論」と「私闘」を混同しているように見受けられます。
以下にカマヤンさんの発言を転載しますから、感情的(カマヤンさんによれば情緒的)に受け止めることなく、掲示板における「言論の自由」競争を冷静に受け止めてください。

http://jbbs.shitaraba.com/bbs/read.cgi/news/410/1041345270/r10

2;「言論の自由」競争自体を軽蔑する。
「ムラ社会」マナーでは「いいこと」は「対立しないこと」なので、異なる意見により
対立してしまうこと自体を罪悪だと考える。
異なる意見が互いに「正当性」を「競争」するのが「言論の自由」競争であり
人の知性はこれによって増大しより高度な次元へ上る。
が、ムラ社会視点では「対立」「論争」はそれ自体罪悪で非道徳的だと感じるので
「敵」は殲滅するべきだ、という発想にのみ囚われ、言説が高度化しない。
結果、人の知性の増大に寄与しない。
3;正誤判定・正当性の問題と、情緒の区別がつかない。
「ムラ社会」マナーでは、「自分に気遣いしてくれるかどうか」「自分をヨシヨシと肯定
してくれるかどうか」だけが全ての基準なので、言説が正しいか正しくないかではなく、
「自分に気遣いしてくれるかどうか」「自分をヨシヨシと肯定してくれるかどうか」だけ
で物事を測ろうとする。
「自分に気遣いしてくれるかどうか」「自分をヨシヨシと肯定してくれるかどうか」は
正しいか正しくないかとは全く関係ない。
政治的に誤ったことを継続すれば政治的に敗北するし、事実と異なることを異なっている
と自認できなくなれば、精神失調をきたす。

222マックロ:2004/06/28(月) 00:50 ID:SGUteygw
なるほどッ。
Y弁護士から「(自称)独自改正案」wwとやらを否定されたり、「運動から撤退したければすればいい、誰も困らないから」と言い放たれ、そのことにダラダラ泣きごとを並べ続けた誰かさんは、「精神失調をきたした」状態と言うわけだねッ。うまいことをいうなあ。
その際に「庇ってくれなかった」などとAMI八的氏にまで文句を言い出したあたり、まさに「自分に気遣いしてくれるかどうか」「自分をヨシヨシと肯定してくれるかどうか」に拘泥する人間の典型的な姿だったね。
うーん、なんッともはや、ビューウチホーウ!

223。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/06/28(月) 01:45 ID:5HJF4Qfs
>運動から撤退したければすればいい、誰も困らないから」と言い放たれ

あれは成りすましです。山口先生を侮辱するのですか。
http://jbbs.shitaraba.com/news/bbs/read.cgi?BBS=648&KEY=1054930982&START=80&END=81&NOFIRST=TRUE

224。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/06/28(月) 01:53 ID:uyHEgeWw
>>222
 ギャグネタなのか、「敵は殲滅すべき」と言う発想に囚われた意見なのか、単なる煽りなのかが分かりにくいですね。両方なのかな?

自分としては、カマヤンさんの仰った

>異なる意見が互いに「正当性」を「競争」するのが「言論の自由」競争であり
>人の知性はこれによって増大しより高度な次元へ上る。

と言う意見は正しいと思うので、>>222氏も煽りまがいの手法をとるのではなく「正当性」を「競争」すると良いのになぁ……と思います。

さておき>>215からずっとスレ違いぽいですが、これ以上続けたいなら別スレ立てたほうがいいんじゃないかなぁ……と、管理人でもないのに言ってみるテスト。

225松代:2004/06/29(火) 00:37 ID:/iFTKh3g
>>222さん
発言の主旨を理解していただけなかったようで、困惑しております。

また、我々の活動を全く理解しておられない事については、極めて残念かつ遺憾であると申させていただきます。
ただ、問題にしておられる「独自案」については規制反対派内での理論構築に役立った他、ロビイング活動においてカマヤンさんにも活用していただくなど、一定の効果があったと自負しております。私たちの活動に対して問題点を感じておられるのであれば、Зона板もしくはメールにて具体的に指摘していただければ嬉しく思います。

最後に、山本夜羽音氏の発言を引用しておきます。
>意見の違うものにレッテルを貼り、攻撃することは簡単だ。
>しかし、それだけでは、もっと多くの「どっちでもない」人々の賛同を得るのは難しいと考える。
はじめましてスレッド(過去ログ倉庫内)
http://jbbs.shitaraba.com/news/648/storage/1033640676.html

226。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/07/01(木) 12:51 ID:65ofwRuM
6月25日(金) 「岡山」 http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 昨日のNHKニュースの「注目の選挙区」でも取り上げられていたが、今回の参議院選の天王山は岡山。
2議席が1に減る中で、副代表で菅グループの重鎮江田五月と総理を狙う平沼赳夫らが担ぐ自民候補との
戦い。さてどうなるか。

6月26日(土) 「サタデー行動」 http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 湿気が高いなか気温が上がり、相当蒸し暑い。

6月27日(日) 「潮目」
 TVで党首討論やら何やら。その後岡田代表は銀座歩行者天国へ(代表ともなると大変だ)。今日、
各マスコミの第一回目の週末の世論調査が入っている。各選挙区でも意外な人が上位に来ていたり
するが、前回の参議院選の世論調査の外れぶりからすると(というか投票日に遠いので今の時点では
知名度調査的になる)この時点の結果は参考程度にしかならない。
 ムードは橋本内閣で自民党が大敗した98年になんとなく似ているという人が多い。さすがの小泉にも
飽きがきたのか、あまりにも傍若無人なやり方に呆れがきたのか。参議院選の結果は潮目で変わって
しまうから恐ろしい。

6月28日(月) 「語学勉強法」 http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 野口悠紀雄の『超英語法』に推薦文献として挙げられていたのがシュリーマンの『古代への情熱』。
10数ヶ国語をマスターしたシュリーマンの秘伝とは
 ・意味がわからなくとも音読する。そして暗記する。
 ・その言語を使って作文して、添削してもらい、それを暗記する
 ・シャドウイング(相手の言ってるのにあわせて自分も口に出す)
 ・文法も単語も文章暗記の中で覚える
 らしいです。本当かいな。でもシュリーマンは英語はおろか、仏語は6ヶ月、はてはラテン語、
古代ギリシャ語までマスターした。昔、寺子屋でやっていた素読(丸暗記)は実は効果的なのか。

227。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/07/01(木) 12:51 ID:65ofwRuM
6月30日(水) 「引き裂かれぬ仲」 http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 小泉首相の「51議席でも首相交代ない」とか「参議院選は政権選択の選挙じゃないから」という発言を見て、
お、予防線引き出したなと。多分、先週末の同じデータをみているんだろうけど、51議席の最低ラインは
確保して、下手したら60に届く勢いで強いんだけど、意外と民主も(特に比例で)強い。比例だけで言うと
自民を数議席上回る可能性が高くなってきた。一人区でもほとんどのところで優勢だが、ひょとしてひょっと
することもあるので予防線を引いたのだろう。
 今週までは幹部の応援も基本的に満遍なくだが、来週は激戦区に集中する。激戦区に住んでいる方は
いっぱいいろんな政治家が見れていいなぁ、ってそんなのん気な事いってる場合ではないか。
 本当はもうちょっと実名をあげて書きたいんだけど、最近またアクセス数が多くなっていろんな配慮を
してしまう(菅代表辞任の時は一日にトップ・ページで300件ぐらいあった。一体誰が見てるんだ)。というか、
自主規制している自分が嫌なんだけど(自主規制する理由もない)。ま、ボチボチやります。こんな人が
当選したら6年間も国民の税金でぬくぬくとやっていくのかと思うと、国民の義務として知らせるべきでは
ないかという義務感に引き裂かれそうになるのだが・・・・。

228。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/07/05(月) 04:00 ID:yfuuBPc.
7月1日(木) 「恐怖の大安売り」http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 今日からバーゲンが始まったところが多いせいか街に人が多い。政治なんていう妙に隔絶された
ところにいると世間的な感覚とずれてくるような感じがして怖い。

7月2日(金) 「俺はブッシュ」http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 気になる記事があった。
 現在、ホワイトハウス内部では、ブッシュ大統領の個人的「精神状態」が深刻な懸念材料となっている。
このところスタッフの間からも、「自分の決定すべてを『神の意思』と呼び、異論を唱えるとヒステリー状態
になる」「まったく意味不明のとりとめもない言葉を突然口走る」といった症状が頻発している現状がもれ
始めている。
 オニール前財務長官も回想録で大統領が会議でふさぎこみ、話が脱線しがちだったと記述しているが、
ジョージ・ワシントン大学の精神医学者であるJ・フランク博士はこのほど刊行した著作『カウチに横たわった
ブッシュ』で大統領の言動を分析し、「パラノイアと誇大妄想の傾向がある未回復のアルコール中毒者」と診断。
 また精神分析医のC・ウィリアムズ博士も共和党員ながらフランク博士の著作に同意し、「大統領は
典型的なパラノイア症状を示しており、執務から離れた方が良い」とまで発言。
 やっぱりというか、ほんまかいなというか・・・・。

229。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/07/05(月) 04:00 ID:yfuuBPc.
7月3日(土) 「欲望という名の電車」http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 マーロン・ブランド死去。『欲望という名の電車』での演技はすごかったなぁと思い出していたら、この人の
若い時のブロードウェーの舞台での当たり役だったようだ。『欲望という名の電車』は共演のビビアン・リー
の怪演とともにかなり印象にのこる作品。
 最近また図書館で借りてちょこちょこ映画を見出しているんだけど、面白かったのが『荒野の7人』
『MASH』。図書館においてあるやつなので古いのが多い。けど、古い奴の方が面白いのが多い気がする。
時のふるいに残っているからともいえるが。

7月4日(日) 「小泉崩れ」http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 この週末で各社、参議院選に関する世論調査を行っているはず。どんな結果がでてくるのか。どうも
これまでの調査は自民党アゲインストででているようで、急遽「曽我さん家族再会」とかセットしている
ようだが、効くかな? いよいよ「小泉崩れ」が始まるのか、意外とこじっかりするのか。世間の反応は
いま二つぐらい鈍い気がする。

230。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/07/05(月) 15:45 ID:zzpLCqgU
7月5日(月) 「世論調査」 http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 各社世論調査の結果がでてきてるけど、本当に「小泉崩れ」がおきそうなんだな・・・。公明党の
支持者の人は世論調査に協力的でないらしいから、これがそのまま結果になるとは思えないけれども。
 原因は年金問題で政府案が止血措置(赤字の水準をとりあえず抑える)にしかならないのがバレて
きたこと、「人生色々、会社も色々」みたいなワン・フレーズ・ポリティックスが滑り始めてきたこと
(サラリーマンは普通あれ聞いたら怒るだろう)、個人的には結構大きいと思っているのが、「イラク・
多国籍軍派遣問題」(外交は得点にはならないけど、大敗の原因になる。ユーロ問題で大敗した
イギリス保守党の例など)などが考えられるのではないかな。
 そもそも参議院選って衆議院選にくらべて、ツー・ティアー・エレクションと呼ばれ、衆院選より有権者
にとってのランク付けが低く、現政権に対する批判が出やすい選挙ではあるんだが。
 というか、80年代に鬼才ジョバンニ・サルトーリ教授が予言していたように自民党の一党優位多党制
は崩れる運命なのか(というか、今までが強すぎたか)。海外の文献で「自民党が今でも政権にいるの
はゲリマンダーのお陰」とはっきり書いている文献があって結構びっくりした覚えがある(日本語の文献
でそこまで言い切ってるのはみたことがない)。
 ゲリマンダーというのは、選挙区の範囲を政権党の有利なように恣意的に確定することで、アメリカで
ゲリーさんだったか誰だったかが、自党に有利なように選挙区の境界線をひいたのだが、それが
ギザギザぐちゃぐちゃで恐竜の形みたいに見えたことからこう呼ばれるようになった。
 日本でいうと、農村部の票が過大に評価されているのがポイント。今回の参院選も終わった後に
違憲訴訟が起こされて、恐らく国が負けるとおもうんだけど(一票の格差があまりに広がりすぎている)、
参院選、衆院選で議員一人当たりの有権者数が農村部と都会とで最大1:5、1:4ぐらい違う。これを
当然ながら一票の価値が同じようにすると都市部の議員が増えて、政権交代が起こってしまうと。
 元々、自民党というのは農村部の政党だから、日本が都市型社会になってくると弱ってくるのは自明
の理。もうすでに公明党なくしては過半数を制せないぐらいに弱ってきてるわけだし、思いかえせば
3年前の異常な小泉フィーバーというのも、「アンチ自民」のヒーローとしての小泉への期待だった。

231。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/07/11(日) 23:09 ID:9P5azRag
7月6日(火) 「LIVE in KYOTO」 何故か楽しそうな福岡先生と私
http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 行って来ました、京都・立命館大学。渡辺周事務所の梅田政策担当秘書の母校でもあり、学生運動の
メッカとしても有名であったところ(梅田氏が活動家出身というわけではない)。
 授業のあった存心館は、2階の教室の番号が701〜3階が801〜4階が901〜となっている。学生運動の
ときに、場所の特定をしにくくさせる為にこんな教室番号を付けたという噂もあったらしい。民青系の本学
がどういう闘争をやっていたかについては、「二十歳の原点」という文庫に詳しいらしいです(当時の
キャンパスは衣笠とは違う)。
 などという予備知識はさておき、前日36度まで気温が上がったという京都。やたら暑くて湿気が多い。
盆地だから夏暑くて冬寒いんだけど、この湿気ぐあいが京都の夏を感じさせてたまらない。
 そんな暑さの中、広めの教室に受講生が続々と入ってくる。まずは学生が行った討論会の様子やら、
行った世論調査の報告やら。厳しい愛の鞭が学生に飛び、なかなかいい感じ。京都や奈良、大阪、東京
などでとった世論調査の結果とそれについての推測は面白かった。学生の人も若いのによく考えてる。
参院選投票日を週末に控えたこのタイミングで福岡教授の授業に出るというのはタイムリーか。
 そんなこんなで教授が30分ほど話した後に、元逢沢一郎衆議院議員の政策担当秘書で現・岡山政経塾
の事務局長をされておられる小山さんが、「私は頭のいい方の政策秘書じゃないですよ(試験組ではなくて
転換組みの意味)」と言いながら、話はじめたのだが、これが凄い迫力。各種団体や市などと地道な勉強会
をしたり、保守の地を這うような野太い政策形成(だと思う)の話をする。ここは一つのポイントで、試験で
政策担当秘書になったとかいっても、実地の経験と感覚がないので、頭で考える「政策」に流れがちなのだ
(これは頭の切れる民主党の若手議員にもいえることだが)。
 その後、僕が30分ほど喋って、後は質問コーナー。受講生の方の鋭い質問が飛びまくって、政治を考える
時に非常に面白いヒントになると思うので、余力があれば一部ここに載せたいです。
 その後、受講生の方と飲み。良く勉強してるし熱心だし頭もいいし、感心しました。
 終わってから、小山さんが福山哲郎事務所に行くということなのでついて行かせてもらう。福山さんは
今日は県北部を回っていて会えなかったのだが、替わりに巨大な福山人形と写真。
 某メーリングリストで名前だけ知っていた松下政経塾生の松下玲子さんがスタッフに入っていて、
名刺交換してびっくり。勝利のガッツポーズ。
 福山さんの泣きの演説を聞いてみたかった・・・

233。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/07/11(日) 23:12 ID:9P5azRag
7月7日(水) 「星に願いを」 http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 参議院選、予測どおり自民党が40代前半の議席で負けるのだろうか。なんだかそうでもないような気が
する。前の統一地方選でも最後に公明党が動いて何箇所かひっくり返したが、それと同じようなことが
起こるのではないだろうか。神崎代表がインタビューを受けてるところを偶然通りかかったんだけど、
なんだか余裕があるみたいだったんだよなぁ。勘だけど。
 本当にこれで小泉退陣なら、日本の為には大慶か。ある時期までは、実は支持してたんだけど、特に
イラク派遣のころから、「深い信念に基づいてやっているんではなくて、単にアメリカの言うことを反射的に
きいてるだけちゃうか」というのが目立つようになった。福田官房長官をはじめ、周りを固めていた人間が
一人去り、二人去りしていったことで、今までボロをださずに済んでいたのが表面化しただけかもしれんが。
権力ってはかないですね。まだ、投票が終わってみないとわからないけど。

234。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/07/11(日) 23:12 ID:9P5azRag
7月8日(木) 「難しい問題」 http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 先日の立命館での講義のときに、「政策というのはそんなに難しいんですか?」という質問をいただいて、
思わず遠い所を見るような目をして、「難しいですね。僕は日本とイギリスで二つも大学院でて、毎日の
ように勉強してるけどそれでもわからない。安全保障をどうすればいいのか、年金をどうすればいいのか、
(ジャンルが)幅広いこともあるし、それぞれに奥が深い」と、要領を得ない答えをしたので補足。
 誰かが書いてた意見で、なるほど、そうだなと思ったのが、「小学校から大学ぐらいまで、やってきた問題
にはすべて答えが一つある。しかも、全問正解しなくてもいい。難しい問題を見分けて、それを捨てて80%
正解すればたいていの試験に合格する。しかし、社会にでて直面する問題は、大抵はその解かなかった
20%の難しい方の問題である。受験エリートが社会に出て失敗するのはそのため」という文。
 まさしくその通りで、付け加えるなら試験問題の80%は過去問からでる(自分でも驚くけど、この法則は
結構当てはまる)。1+1=2、ブラジルの首都はブラジリアと覚えれば終わりである。しかし、現実の問題
というのは、国際貢献はするべきだと思うけど、憲法を無視して自衛隊をどんどん海外に出すのはどう
なんだろうか、とか、年金を沢山もらえて誰もが安心して暮らせればいいけど、その為には払い込みも
多くしないといけない、じゃあ、掛け金を増やせばいいのか消費税をあげればいいのか、とか大体答えが
無い(いや一つの正解が無いといったほうが正確だな)という状態にある。
 だから難しいんだし、挑戦する価値があるんだと思う。
 講義のときに福岡先生が、政策科学学部がはやりで沢山出来たけど、うまくいっていない。教えられない
からだ。という趣旨のことをおっしゃっていたが、確かに政策を作るなんて事は官僚の他にはほとんど誰も
やったことがないし、これまで法学部なんかで教えてきたことは「すでにある法律の解釈」であって「法律を
作ること」ではない。
 それでも、「政策」をなんとか「科学」にしようと、頑張っております。

7月9日(金) 「ラスト2日」 http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 いよいよ明日で長い参議院選挙も終わる。東京は14:00〜15:00数寄屋橋交差点で、小川・連舫両候補、
鳩山元代表、菅前代表、19:00〜20:00新宿西口で藤井幹事長、海江田都連会長、笹森連合会長、
円・小川・連舫候補による打ち上げ集会。
 岡田代表は熊本、宮崎、高知、香川。確か3年前は代表は新宿で終わりだったんだと思ったが、変わったね。

235。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/07/12(月) 14:06 ID:aNH2cdmQ
7月10日(土) 「昔の名前ででています」http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 14:00〜15:00銀座数寄屋橋で民主党。16:00〜小泉首相、銀座三越前。19:00〜20:00新宿西口 民主党。
 さすがに立ち止まって聞いている人は多いんだけど、3年前と比べると3分の2から半分ぐらいの感じがする。
 午後、強烈な雨が降った。

7月11日(日) 「サマー・タイム・ブルース」http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 参議院選、結果からいくと微妙ーーなバランスではないかな。自民49に民主50と、小泉自民党を
大負けさせなかったものの、第一党は民主党に持ってくると。
 それより気になるのが、九州・四国・中国・東北など、今まで民主党が弱いとされていた所での頑張り。
個別にどんな戦いだったのか詳細はまだ不明だけど、普通自民にいくでしょ、という土地で候補者も
それほど有名人でもないのにあれだけ迫るというのは、地方経済がよっぽど疲弊していることの表れ
なんではないか。役所しか職場が無いような町で、公共事業が減り、いままで諾々と従ってきた公共
事業関係者が動かなくなったのか、本当に経済どんづまりのどうしようもない怒りが浸透しているのか、
それとも戦争体験世代がイラク多国籍軍派遣に反発したか。いずれにせよ都市部以外であれだけ
伸びたのは驚きだ。
 かといって民主党支持が伸びたということではないはず。だって岡田代表なんて、なんだか真面目そう
というだけで、キャラクターが浸透する時間もなかったんだもんね。どんな政党なのか色がはっきりして
ないのに支持に結びつくわけもない。批判としての受け皿であってほとんど、「(ピンクレディーの)
ミーちゃん、ケイちゃんのうちどっちが好き?」の世界。
 いろいろな人が新たに国会に来られたのは良いけれど、また一から議論をやり直さないとならないのか
と思うと少し憂鬱。3年前を思い出した。
 江田五月議員のHPすごい。もう活動日誌が上がってる・・・・
 http://www.eda-jp.com/katudo/2004/7/11.html

236。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/07/16(金) 18:09 ID:WWkZNEvI
7月14日(水) 「Lost in Flood(洪水に流されて)」http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 UFJ、東京三菱合併へ。なんだかUFJがお上(金融庁)に逆らった報復のようにも思えるし、元々
不良債権で立ち行かないという噂は出回っていたので当然とも思えるんだけど、いずれにせよ中で
働いている人達はまた大変だろう。
 銀行なんかは、最近利益が出てきたので退職金に回せるお金ができ、逆に早期退職などで首を
大量に切ってるらしい。一方、新しい分野で若い人をどんどん採用してるという結構エグイ状態。
30半ばとかで肩を叩かれたらどんな気持ちがするのだろうか。
 話は飛ぶが新潟の洪水。実家のある高石市もこの前集中豪雨で床上浸水したらしいが、気象異常
が起こってるとしか考えようがない。国連総会のスピーチでコフィ・アナン事務総長が「新しい脅威」の
一つとして「ソフトな脅威」を挙げている。ソフトな脅威とは環境破壊、伝染病、気候の変化、極端な
貧困の持続、社会内外の所得格差のことで、まさに気候の問題なんか真剣に取り組まないと相当マズイ。

7月15日(木) 「骨肉」http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 橋本派が日歯連から闇で一億円献金をうけていたことが、明るみにでた。しかし、こんな事件になるまで
「領収書もない。知らなかった」っていうのもスゴイ。1億円はいって忘れてられるっていうんだから・・・。
それにしても橋本派は選挙で沢山落とすし災難続き。いざという時の喧嘩強さがなくなっているような
気がする。やっぱり政治はいざという時の凄みが必要な部分はある。民主党の若手とリベラル系は
そういう政局に弱い。
 とか考えていたら、「リベラルの会」(仮称)*入会のお誘い、という紙が来ていた。リベ系ってどう考えても
今の民主党じゃ人数が少ないので、こう表立って集団になるより、中間派っぽい顔していて勢力拡大を
目指した方がいいと思うんだが、どうなんだろうか。それとも、今お遍路さんにでいてるあの方の後継者
争いが始まったということなのか・・・・。http://www.sikoku88.net/kiso/index.html
 *「リベラルの会」(仮称)発起人(アイウエオ順):石毛えい子、稲見哲男、生方幸夫、大出彰、
小林千代美、近藤昭一、今野東、島田久、辻恵、中川治、楢崎欣弥、西村智奈美、平岡秀夫、
藤田一枝、本多平直、松野信夫、水島広子

237。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/07/16(金) 18:09 ID:WWkZNEvI
7月16日(金) 「命の重み」 http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 誕生日から明日で一ヵ月後だが、免許の切り替えを忘れてたのに気づき試験場へ。軽微な違反後
三ヶ月で点数が元に戻っているので、優良ドライバー講習の30分で済むと思っていたら、点数は復活
しても記録は残るんだそうで、2時間の違反者講習コースへ。
 事故で人を死なせて、交通刑務所に入ってる受刑者のビデオを見せられたのだが、これがキッつい。
刑罰で刑期を勤めても、民事上の責任(賠償)が残り、それでも遺族の方は「どんなことがあっても償えない」
というし、本人もどこまでいったら償いが終わるんだろうかという、もう思わず涙がでてくるような(単純やな)
話。ナビゲーターで楠田理恵子がでてくるのだけが笑わせるが。
 これを見て、本当に人の命を奪うことは重いことなんだとしみじみ思うが、何故か戦争になるとメチャ
クチャ軽い。先日から安全保障の本を書くためにNATO軍のコソボ爆撃の資料とか読んだんだけど、
もうメチャクチャ。
 ・・・。5月20日未明、NATO軍がベオグラード市内の住宅地などを大規模爆撃、病院がミサイルに直撃
され病棟の三分の一が崩壊、患者が死亡、近くの産婦人科病院も被害を受け闇の中で看護婦の悲鳴
が病院内に響く。「ここは病院だ。これが人間のすることか」と病院副院長。30日にはユーゴ全土で
セルビア正教の聖なる祭りが行われる中、中部バルバリンの橋がミサイルで破壊され、祭りの参加者や
助けようとした司祭たち市民が死亡、多数の子供が殺され、司祭らの首が吹き飛ぶ現場は地獄の様相。
中部ヤシケ村の祝祭でも空爆で市民が大量死、南ニシュ近郊の村でも市民死亡。セルビア全土が爆撃
される翌日にはユーゴ南東部の都市スルドゥリツァの老人ホームと結核療養所に5発のミサイルが命中、
高齢者と病人などが大量に死亡。・・・

238カマヤン:2004/07/17(土) 06:43 ID:b4BDQybU
>>215-225関連

『チョムスキーにまつわる流言飛語』
http://rootless.org/chomsky/falserumor.html

上記サイト、文章は読みにくいが、「チョムスキーはポル・ポトを擁護したよ」説は、
一部イデオロギッシュな集団によるプロパガンダっぽい。

アメリカからのスパイとして一部に超有名な、産経新聞・古森義久も
プロパガンダに一枚噛んでいるっぽい。
http://rootless.org/chomsky/komori.html

239。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/07/21(水) 15:52 ID:nMfTs1Sg
7月12日(月) 「用済みの男」 http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 もしかしたら、小泉ってもう用無しになったから、おっぱらわれようとしてるんでは?
 小泉内閣って特に経済とか行政の改革で進んだところはなくて、軍事的なものだけが妙に進展した。
以前から、「何故経済が悪いのに、「今」、有事法制なんかいな」という疑問はあったのだが、やっぱり
9・11テロの後の集団ショック状態が続いているうちに、大衆人気のある小泉純一郎を利用してどんどん
アブナイ法律を通してしまおうと。
 気がついたらテロ特別措置法(01)、有事法制(02)、イラク特別措置法(03)自衛隊多国籍軍に参加(04)
とすごい所まで一挙に進んで、あとはもう憲法改正ぐらいしかない。憲法改正はさすがに小泉内閣では
無理だから、用済みになった・・・・というシナリオはありえないかな。

7月17日(土) 「ロング・ホット・サマー」 http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 朝9時半から午後1時半まで原稿書き。2時から4時まで市民憲法調査会で打ち合わせ。こちらの
プロジェクトの出版の話もいよいよ具体化しつつあり、8月の最初の一週間に主要メンバーは合宿。
五十嵐教授に「アンタも来なさい」と言われるが、臨時国会が2週間になりそうで予定がバッティングする。
 臨時国会は当初、7月30日から5日間程度で見込まれていたのだが、民主党が年金法やイラク派遣の
問題を審議する為に1ヶ月要求したものだから間を取って2週間。お盆直前までの長く暑い夏になりそう。
本当は先生方も外遊の予定などがあり「オイオイ」と思っているのだが、建前上やらないと仕方がない。
 五十嵐先生によると、「どうせアンタところの先生は大質問とかするわけじゃないんだろ。こっちに
来なさい」とのこと。

240。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/07/23(金) 22:35 ID:AI3Y4xmw
7月13日(火) 「年金問題」 http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 年金問題の本当の問題って、一元化するかどうかではなく、90年代初めに政府が年金基金の一部を
株式に投資することを認めて、その後の市場暴落で、支給額がカットされ負担が増えてることじゃない
のか? これを指摘しているものをほとんど見かけないのだが・・・・。
 大体、老後の生活を、株式市場なんかに依存させるというのがマトモな考え方か?
 軍事研究とかエネルギー開発とか薬品開発とか、そういうのをちょっと調べてておもったのだが、
こういうパターンが多い。
 リスクは国民がとりましょう(つまり、開発費は税金もち)、成功したら私企業が儲けます。
 年金基金の一部株式投資も、それを扱った株屋さんは何のリスクも無しに手数料で大儲け、損した分
は全部国民に、という図式にされてるんじゃないのか。
 何か民営化、民営化、自己責任、自己責任というといいことのように誘導されているが、絶対にそれは
違う。情報もない、年金以外に自分の老後のリスクをヘッジ(減少)させるすべのない人を、さらに危険な
状態に追い込むだけだ。

7月14日(水) 「Lost in Flood(洪水に流されて)」 http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 UFJ、東京三菱合併へ。なんだかUFJがお上(金融庁)に逆らった報復のようにも思えるし、元々
不良債権で立ち行かないという噂は出回っていたので当然とも思えるんだけど、いずれにせよ中で
働いている人達はまた大変だろう。
 銀行なんかは、最近利益が出てきたので退職金に回せるお金ができ、逆に早期退職などで首を大量
に切ってるらしい。一方、新しい分野で若い人をどんどん採用してるという結構エグイ状態。30半ばとか
で肩を叩かれたらどんな気持ちがするのだろうか。
 話は飛ぶが新潟の洪水。実家のある高石市もこの前集中豪雨で床上浸水したらしいが、気象異常が
起こってるとしか考えようがない。国連総会のスピーチでコフィ・アナン事務総長が「新しい脅威」の一つ
として「ソフトな脅威」を挙げている。ソフトな脅威とは環境破壊、伝染病、気候の変化、極端な貧困の
持続、社会内外の所得格差のことで、まさに気候の問題なんか真剣に取り組まないと相当マズイ。

241。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/07/23(金) 22:36 ID:AI3Y4xmw
7月21日(水) 「そうかな」 http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 岡田代表が以前(政調会長代理だったとき)中心になってまとめた、東アジア非核化構想とか
北東アジアフォーラムを提唱した文書があって、これをみると岡田さんが、あらゆる分野を一応
抑えてるんことに感心する。
 前の代表選の時、若手が岡田さんを担ごうとしたら、「いやまだ自分は早い。順番からいくと次は
(自分は)幹事長」と言ったとか言わなかったとかで、それを聞いて「なんだか慎重と言うか段階主義
というか、勤め人みたいだなぁ。政治家というのは『おりゃぁ、こりゃぁ、やったろうかい』みたいな所が
あるのが普通じゃないのか」と思ってたのだが、徐々にキチンと色んな分野を学んで、トップに上って
いくというのもマトモな考え方ではある。
 小泉首相みたいにダークホースでいきなり首相になってしまうと、何度も指摘しているが(郵政とかの)
得意分野以外は穴だらけという(国民にとって)悲惨な状態になってしまう。
 安全保障に関して言うと、結構硬いんだね。今の憲法解釈では「集団的自衛権は違憲」とはっきりと
言ってる。ただ、誰かが「岡田さんは左」といっていたが、どちらかというと信条云々より、「条文の解釈
として不可能」というそういうノリなのではないかな、あの人の場合。
 ま、「政治家っていうのは、『今どうなってる、こうなってる』よりも『こうしたい、ああしたい』というのを
語るのが本筋じゃないのか」という意見もあるのだけど、後ろの思いが強すぎてルールを無視して
突っ走ってしまう某首相にくらべて、絶対変なことはしないという安心感はあるのではないか。
 テロ特だったか有事法制だったかの山場の時に、本部の会議室で夜10時ぐらいから会議をしていて、
話の流れとして議員さんというのは、「自民党はこうでてくる」とか状況論とか戦略論に傾きがちで、
皆が大体そういう方向の話で盛り上がっていた時に、岡田さんが、法解釈を中心にした非常にマトモな
意見を言った為に坐が真っ白になったことがある。
 皆が「○○って△△だよな〜」「だよね〜」「ね〜」と盛り上がっている時に「そうかな」と水をさしてしまう
昔の友人を思い出した。

7月22日(木) 「イフ・ノット・フォー・ユー」 http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 両院議員懇談会。両院議員総会のように出席が義務ではないが、参議院選で新しく当選した人の
紹介も兼ねての会合。衆議院議員もひさしぶりに多く上京してくる。この機会に会館でのスタッフを
決める面接などを行った議員さんもあり、そういった関係で来た人やらで賑わう。
 夜、選挙区選挙をスタッフで戦った人達と飲みに行く。選挙話は一歩引いて聞くと面白い。

242。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/07/24(土) 09:42 ID:QMU/Ykkg
>>236関連

集団的自衛権行使に反対の民主党若手、勉強会発足へ
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20040723ia25.htm
 集団的自衛権の行使反対を「旗印」に、民主党の若手議員が政策勉強会「リベラルの会」(仮称)を
発足させることが23日、明らかになった。8月2日に国会内で設立総会を開く。
 旧社会党出身の横路孝弘・前副代表に近い生方幸夫、大出彰両衆院議員や、近藤昭一、
平岡秀夫、西村智奈美各衆院議員らが発起人となり、衆院当選3回以下、参院当選2回以下の
議員に参加を呼び掛けている。
 設立趣意書では、〈1〉憲法9条の精神を世界に広め、生かす〈2〉自衛隊は専守防衛に徹する
〈3〉日本は集団的自衛権は行使せず、国連を中心とした集団安全保障の確立を目指す――などを
目的に掲げている。党内では、「憲法改正の議論に向けて、9条改正慎重派が動き出した」との
見方も出ている。 (2004/7/24/01:20 読売新聞)

243。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/07/28(水) 08:35 ID:Xvg3idIA
7月26日(月) 「プリュツェル・ロジック」
http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 菅源太郎さんが上京していて、尋ねて来てくれたので少し話をする。その後、人数が増えて何故か、
今日参議院議員議員会長になったばかりの江田五月先生の部屋に訪問。久しぶりに江田先生にも
お会いする。
 参議院の議員会長と副代表を同時になれるのか、という話がでてるという。つまり、基本的に参議院
の独自性というものを尊重すれば、参議院の議員会長は、(党の)代表(岡田さん)が何かの拍子に
辞任するようなことがあれば、参院の代表として党の代表になりうべき位置づけではないか、それが
現代表をサポートする副代表ではおかしいのではないか、というロジックらしい。うーむ、そうなのか。
 その後、また増えた人数で少し飲む。防衛に詳しい方がいたので、最近読んだ『イラクがサマワに
行った本当の理由』(森哲志、情報センター出版局、2004.6)という本の話をする。この本によると、
サマワはフセインが協力的だったずいぶん以前に、日本の商社などが拠点としていたところで、
開発利権を取る為に自衛隊のサマワ派遣は規定路線だった。現地では自衛隊と日本の会社は
ワンセットで考えられている。現在の国際的な開発利権争いの様子(もちろんチェイニー副大統領が
統率していたハリバートンは大口受注先)。など一々腑に落ちることばかり。
 最近、リアルなお金の動きとか武器の動きとか見ないと物事に納得しなくなって。これは物事の
見方が深くなったのか、関西人化がすすんでいるのか。

244。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/08/02(月) 00:26 ID:XBPm4r9o
7月23日(金) 「Downsize This!」 http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/200407.htm
 マイケル・ムーアの『アホの壁 in USA』の原題って何だっけと思ってみたら、(確か)第一作目の
「Downsize This!」だった。第一作目で有名でもないし、面白くないかな、と思っていたら過激さでは一番、
主張の基本ラインも同じでちょっとびっくり。しかしこのシリーズ、第二作目のSutupid White Manが
『アホでマヌケなアメリカ白人』なのはいいとして、三作目もDude,where's my country? が
『おいブッシュ、世界を返せ!』と、全然原題と違うんだけど、商業的に成功しているんだろうか?
ま、いいが。
 とにかく、この一作目の原題の意味は、企業がリストラで何千人もの生活と家庭とコミュニティを破壊
していることを、ニューヨークタイムスとか、その手のお上品なマス・メディアはDownsize(規模縮小)とかRighysized(規模適正化)とか Redundancy elimination(余剰労働力削減)とか
Workforce imbalance correction(労働力不均衡是正)とかResource reallocation(資産再配置)とか
呼んでることを皮肉っている。
 確かに、70億の利益を上げている企業が利益を71億にする為に、新たにミシガン州フリントで新たに
工場閉鎖して3万人の失業者を生みだした、なんて現実が許されるのだろうか。
 以前は僕も、「この企業は、この不採算部門を分離して、収益率を上げれば株主価値も上がって
云々・・・」みたいなことを、ダイアモンド社からでてるような本読みながら考えてたものだが、それは
明らかな間違いだった。
 時々、メールを頂いている方々からもお話を聞かせていただいてるのだが、50台になっていきなり
リストラされたら、どうやっていけばいいのか、って本当に切実かつ重要な問題だ。そんな経済の論理
だけを優先させていいってもんじゃないだろう。
 参院選で自民党が地方で負けたというのは、こうした状況に地方が疲弊しきってしまったと言う所が
あるのではないか。それにしても、日本人の怒りが少ないのって、高度成長時代の「会社が繁栄すれば、
個人の生活も良くなる」っていう成功体験が強すぎて、幻想を抱き続けてるんじゃないのかな。
 日本の資料は手元に無いんだけど、アメリカでは実はGDPの上昇と人々の生活指標が60年代から
70年代半ばまで、ほぼ並行して上がっていたが、70年半ばを境にして、反対方向を取るようになった。
 今の日本の現状もそうで、いくら我慢して「景気が良くなったら」と思っていても、景気が良くなっても、
雇用も生まれないし、平均賃金も上昇しない。構造が全く違ってきたのだ。
 あまりに行き過ぎた経済一本やり、利益追求は社会や政治で、その行き過ぎを是正する必要があるはずだ。

245。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/08/02(月) 21:55 ID:0N6NB0QM
>>242 続報

“民主左派”が勉強会 集団自衛権反対の若手46人
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040802-00000164-kyodo-pol
 民主党の若手、中堅の衆参両院議員46人が2日午後、憲法を改正し集団的自衛権行使を認める
ことに反対する勉強会「リベラルの会」を発足させ、代表世話人に生方幸夫衆院議員ら10人を選んだ。
 メンバーは“党内左派”に色分けされる旧社会党系グループや、菅直人前代表主宰の「国のかたち
研究会」所属議員が中心。「9条堅持」の護憲派も含まれているが、発足に当たって取りまとめた
「基本的考え方」では(1)憲法9条の精神を世界に広め、生かしていく(2)国連を中心とした集団的
安全保障の確立を目指す−−と、国連の下での積極的な国際貢献も打ち出した。
 衆院議員会館で開いた設立総会で、生方氏は「憲法9条を『一言一句変えるな』という主張ではないが、
9条の精神を生かした日本の平和外交は21世紀も続け、世界に広めていくのが政治家の役割だ」と
強調した。(共同通信)[8月2日19時10分更新

246。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/08/02(月) 22:36 ID:0N6NB0QM
7月29日(木) 「亜米利加」 http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/200407.htm
 岡田代表のアメリカでの発言が問題視されているようだけど、本人不思議だろう。
党の政策どおり話しているだけだと思うが・・・・。民主党安全保障基本政策の文章もある部分、
岡田代表が中心になってまとめたので、詳しいはずだ。
 アメリカ民主党はケリー指名。入場制限するほどの盛り上がりだったそう。

7月30日(金) 「退職」
 突然ですが、今の事務所を辞める事になりました。思えば昨年11月の衆院選が終わった
直後に立ち上がりのお手伝いということで入り、参院選までぐらいということでしたので。
樽井議員、事務所の皆さん、関係者の皆さんには大変お世話になりました。
樽井議員のますますのご発展、ご活躍をお祈りします。

7月31日(土) 「7月終わり」
 原稿書き、片付けなど。暑いです。

247。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/08/09(月) 15:31 ID:gZhyOnDY
8月3日(火) 「男達の熱い合宿」 http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 五十嵐研究室合宿。何故か伊豆長岡。三島から踊り子号に乗り換えて数駅。平日だからか少し寂れた
感じはするが・・・頑張れ細野豪士先生(選挙区のはず)!やっぱり射的場とかスマート・ボールとかもある。
 そんな遊んでる時間もなく、討論につぐ討論、勉強。順天堂大の柔道部や名古屋工大の何か分からない
運動部と一緒の宿に、PCやらダンボールに詰めた本やらを持ち込み、外出せずに一日中やっているの
だが、宿の人に危ない団体だと思われてるのではないだろうか。
 今日は憲法全体像、国際関係。
 夜は隣駅の韮山で花火大会があり、体育会系”オッス”のお兄様方とともに、男同士の熱い花火鑑賞会を
挟みながら、深夜まで。

8月4日(水) 「沼津」 http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
  合宿、安全保障と教育について討議。安全保障についてはミリオタ的に資料や本を読みまくった結果、
前の『市民の憲法』の時からちょっと変わっていて、そりゃまずいんじゃないか、という声もあり土日の皆が
きた時に討議してもらうことに。
 教育については、実は巷で言われているように、学校運営にNPO・NGOが係わったり地域が係わったり
するのが解決策ではなくて国がしっかり面倒みろ!というのが正解じゃないかと思ってきた。
 というのは、公立の学校の荒廃がひどくて、これはもちろん予算の削減によるわけで、今の政府はわざと
教育を破壊しようとしてるんじゃないだろうか、とさえ思う。
 公立学校が衰退して、金を出さないと良い教育が受けれないというのは、民主主義の根本にも係わる
大問題だ。昔は貧乏でも勉強ができて立身出世というパターンは少ないながらもあったように思う。
 所が今や、例えば東大生の親の平均年収1000万円超(平均だよ平均)とか、まあ学習塾へいってるのが
普通、とか例をあがなくてもわかるぐらい、経済的格差が教育の格差に繋がっている。こんな状況では、
経済的に恵まれない家庭に生まれれば、一生そのままで、これから良くなるという希望が生まれない。
これじゃ、若者が荒れてもしようがない。
 教育というのは、一人一人がものを考え、正しい判断ができるという民主主義の根本なんだから、国は
予算をもっとつけてしっかりやるべきだ。まあ、ある種の為政者達は国民が皆アホであってくれ、とおもって
いるのかもしれないが。
 伊豆長岡から沼津へ行き、渡辺周議員の事務所を訪問。仕事を辞めて微妙な時期に微妙な行動を
取るな、という気もするが・・・・。
 10月に沼津市長選があります。

248。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/08/09(月) 15:32 ID:gZhyOnDY
8月5日(木) 「成長するってこと」 http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 10時から在日米軍について、18時から田岡俊次氏を招いて安全保障の勉強会。ついでに朝8時からの
党の外交・安保部会にもでる。
 部会では総理の諮問機関である「防衛懇談会で議論されている論点について」と「防衛大綱の見直しに
ついて」。内閣府と防衛庁のあまりの公式見解、あまりのありきたりな説明に議員側が激昂、一次騒然と
なった。
 ベースには最近特に、新聞報道で「1000人から600人に」とか具体的な数字を含めて重大な内容が報道
(リーク)されているのに、議員や国会で説明されていないという苛立ちがある。
 議員という職自体がなめられてるのもあるし、向こう側の言い分としたら議員に先に言ったら情報の機密
を保てない、リークは非公式に新聞等に載せて世間の反応を見るため、中途半端な段階で野党に言ったら
攻撃材料に使われる、とこんな所だろうか。
 大体、民主党のタカ派は防衛庁ではバカ派と呼ばれて、結構評判が悪いらしい(田岡さんの本にその
エピソードがでている)。自民党の代議士によると、「確かに俺達も一回生のころはああだった。何かあると
『すぐ報復しろ!』とか怒鳴ってた。しかし、政権にいて情報に接してくるとそうした事はいえなくなってくる。
民主党は2回生になっても、3回生になってもそのままだ」なのだそうである。
 僕も最近の軍事のハード部分を勉強して、随分為になった。右も左もなく、よく現実を知っている人は大体
同じ結論になるようだ。軍人がハト派なんていうこともよくある。そういえば、イラク戦争前に米軍部のトップ
が「占領を含めたらものすごいコストがかかる(事実上戦争は不可能)」というごく当たり前なレポートを
出してクビになった。
 政権交代可能な野党というのはイデオロギーがタカ派に近くなることではなくて、現実性(リアリティ)を
持つことではないでしょうか。

8月6日(金) 「懇親会」 http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 今日で臨時国会終わり。議員さん達も国へ帰るし、しばらく閉める事務所もあるので挨拶回り。
 夜、(菅さんを中心とするグループである)「国のかたち研究会」の懇親会に出席させてたいだく。菅さんを
はさんで吉納昌吉議員、藤末健三議員。吉納さんに「僕、学生時代に吉納さんのバンドの機材運んで
東京−大阪往復したり、コンサート手伝ったりしてたんですよー(これ全部本当)」といったら、「あなた何年
(生まれ)?」と質問された。藤末先生とは、共通の知人の話題。

249。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/08/09(月) 15:33 ID:gZhyOnDY
8月7日(土) 「コスモポリタン・デモクラシー」 http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 アジア杯の決勝戦で中国と日本が対戦。いつも思うけど、サッカーの試合って、ナショナリズムが
思いっきり高揚するね。何か呼び覚ますものがあるのだろうか。一方、冬ソナ・ブームでロケ地の村に
行く日本人が年間8000人、韓国語や文化を学ぶことがブームとか聞くと、自分が思ってるよりはるかに
人々が易々と国境を越えるようになってるんだと驚く。
 コスモポリタンなつもりでいても、まだまだ僕なんか韓国・中国・日本とかなり高い壁があるように感じてる。
恐らく、自分が感じているよりも早い速度で文化のミックスは進んでいるのだろう。
 イギリスで一年前に自分も勉強して、向こうでも主流の話題になっていたのがグローバリゼーションで、
これは各国・各地の物や情報やお金などの交流が人類史上ないスケールと速度で行われているときに、
どういった変化が起こるかというものだ。
 国という概念はまだこの100年ぐらいはなくならいんだろうけど、かなり変容(トランスフォーメーション)して
きている。重要な決定事項が、国ではなく国際機関や協定で決まってしまう。国の専決事項と思われていた
権限が超国家レベルにうつってしまっている。例えば、国が自由に農産物の価格を決める範囲も狭まって
いるし、民間だけど国際商工会議所(ICC)で国際商取引のルールが決まって、それが普段の我々の生活
に影響する。
 そうした国の変容に応じて問題になるのが民主主義の変容で、誰の信任も受けてない国際エリート達が
重要な規則を決めている不自然な姿に対する反発がWTO会議に暴れ込む国際NGOの姿だったりする
わけで、最終的には国際機関に対応する国を超えた選挙を通じた選択肢が有権者に与えられなければ
ならない。これはEU議会選挙に対する議論の中で煮詰まりつつあり、非現実的な問題ではない。
 これらに対応する為に、民主主義の再先鋭化が必要だ、というのが僕の最近のテーマ(主張)です。
 全然関係ないけど、「冬のソナタ」と「世界の中心で愛を叫ぶ」って、純愛がテーマで高校生が舞台など、
似ていないですか?

250。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/08/09(月) 15:34 ID:gZhyOnDY
8月8日(日) 「美の基準」 http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 真鶴町の住民投票結果。総数5248 合併賛成2576 合併反対2604 無効68 28票差で反対が上回った。
 合併すると真鶴町が作った「美の条例」がチャラになる所だった。これはリゾート・マンション開発ブームの
時に、このままでは町の景観がメチャクチャになるということで、こういうのが美しい町でこれ以外は作らせ
ない、とアレグサンダーのパタンランゲージに影響を受けて作った絵入り・写真入りの条例。国の作った
建築基準法に対抗するもので、自治体が国に対決した例(色々議論がある)として先駆的なもの。一時、
自治体の視察といえば真鶴町だったものだが、この機会に改めて、「美の条例」の意義を見直して欲しい
ものです。

251。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/08/11(水) 23:15 ID:Dn7aQdZI
8月9日(月) 「相談」http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 岡田−小沢会談は朝日新聞が詳しく報じていたとおり、安保問題は全く出ず、新潟県連から視察の要請
について党本部紙(要請書)を出してくれといったという件が取り上げられたらしい。党が官僚的になるのも
良くないけど、一職員の対応について語ることに重要な意味があるのかどうかよく分からない。
 在京、今後のことについて相談など。

8月10日(火) 「ノー・サプライズ」http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 党の自治体議員フォーラムで石川県から七尾市市議会議員の伊藤正喜さんが上京。2000年の選挙の
時に色々アドバイスしていただいていらいの親交。セミナーでは枝野議員が「創憲」について講演される
そうで、枝野さんが憲法について話されるのは、めずらしいので聞いてみたかった。(仙谷政調会長の
間違いでした。すみません)
 伊藤さんは自分の現場(フィールド)を持ってるから論点が具体的。あと、どこの市長がユニークなことを
しているという情報交換など。
 そういえば、小泉首相が北方領土視察+ロシアン・サプライズ(プーチンとの密約有り)を計画中との噂
が・・・。

252。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/08/14(土) 00:28 ID:6NpjvIXs
8月13日(金) 「平和の真実」
http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 『イラクがサマワに行った本当の理由』(森哲志、情報センター出版局、2004.6)という本と、
アフガニスタンで医療活動を続けている中村医師の『空爆と復興』(中村哲、ペシャワール会編著 
石風社、2004年5月)という本は衝撃的で、日本で思い込まされている事と、現地での事実がこれほど
ちがっているのかと驚く。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4795842426/qid=1092410829/249-6052641-6590759
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4883441075/qid=1092410863/249-6052641-6590759
 両方の記述で共通するのは、今まで、日露戦争でロシアに勝った国でもあり現地での対日感情は
良かったのだが、アメリカにくっついて自衛隊を派遣したことで現地での日本への感情が大幅に悪化
しているという点だ。そして、日本へのテロの可能性も高まっていると警告している。
 イラクの佐藤隊長に向かって石が投げつけられたという話なんか、日本ではほとんど報道されない。
復興ビジネスの先遣隊としての姿が見破られている。
 大体、国際協調といいながら、全世界の国のほんの一部(しかもスペインが撤退し、スペイン語圏の
4国も引き上げた)しか派兵してない所に乗っかっていくなんて矛盾している。「アメリカの同盟国として
行動をともにしなければ」というなら、アメリカと緊密な関係にあるカナダが派兵していないのはどう説明
するのだ。極東アジアの安全をアメリカに守ってもらっているというのなら、日本のみならず韓国軍から
引き抜いて米兵を連れて行ったときに、政府は反対するべきではないんだろうか。
 イラクの自衛隊が守ってもらっているオランダ軍の敷地にミサイルが打ち込まれ、つい先日には
自衛隊の敷地内にも打ち込まれた。今日は、ラムズフェルドが視察した時に「すぐに移転しろ、こんな
住宅地に囲まれた所で飛行機でも墜落したら日米安保が吹っ飛ぶ」と言ったという普天間基地の近辺で
ヘリコプターが大学敷地内に墜落。最後のは事故だけど、段々まずい状況が近づいてきているのでは
ないかという嫌な感じがする。
 調べれば調べるほど、外交・安全保障に関しては小泉内閣のやってきたことは間違っているという
確信が強まる。広島、長崎と慰霊祭に出席して帰ってきた人の話を聞くと、小泉首相のスピーチに
かなりのブーイングが起きたそうだ。本人も分かっていたのか、段々声も小さくなり最後は聞き取れない
ほどだったと言う。人々は直感的に分かっているのではないか。

253。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/08/14(土) 00:28 ID:6NpjvIXs
http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 にもかかわらず、このところ現地では、米軍に対してだけではなく、国連組織や国際赤十字、外国NGO
への襲撃事件が盛んにつたえられています。「アフガン人は恩知らずだ」と言って撤退した国際団体も
少なくありません。
 しかし、現地側が当惑するのは、そもそも「復興」が「破壊」とセットで行われ、それも外国人の満足が
優先するからです。結局、軍事的干渉は取り返しのつかぬ結果を生み出しました。人々が生きる為の
無私の支援なら、どうして武力が必要でしょうか。そのような活動は皆こぞって守ってくれます。私たちは
少なくとも地上で、一度も攻撃を受けたことがありません。以前には歓迎された日章旗ですが、
「日本政府とは無関係だ」と明言せざるを得ない事情に至りましたが、それでも日本人の誇りというもの
があります。
 平和とは消極的なものではありません。それは戦争以上に忍耐と努力、強さが要ります。「平和」は
私たちの祖先が血を流して得た結論のはずです。弱いものに拳を振り上げて絶叫するのは、人として
卑怯かつ下品な行為です。ひとつの国が軍隊(自衛隊)を動かすことがどんな重大事なのか、おそらく、
この愚かさと無関心は、近い将来、より大きなツケを払うことになるでしょう。「日本は既に米国の一州と
なった」と言われて是非もなく、尊敬されるどころか、攻撃の対象となるのは時間の問題でしょう。
ひしひしと迫る破局の予感の中で、アフガニスタンの現状を見て、「この償いをどうしてくれる」と言いたい
のが実感です。(『空爆と復興』、P99)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4883441075/qid=1092410863/249-6052641-6590759

254。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/08/21(土) 22:30 ID:DmeGlUP.
8月15日(日) 「韓流スター」http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 韓国の俳優が大人気なそうで、TVでボヤーっと見ているとやっぱりカッコイイというかすがすがしい。
よく考えたら、これまで韓国の人が日本名にして日本のスターになっている例は山ほどあるわけで、
それを考えると韓国名でそのまま日本でスターになっただけで、余り不思議な現象でもない。
 もともと顔がかっこいいのと、何と言うか、「儒教倫理に支えられた男の顔」という点も日本の(特に
ミドルの)女性のハートをくすぐるのではないだろうか。そういえば、ロンドンで友達だったジン君を
はじめ、皆礼儀正しかった。今はそれほどでもなくなってきているといってたけど、年上の人の前では
煙草を吸わない、年上の人と飲む時は顔をそらして杯をあける、握手やお辞儀の仕方も相手によって
三種類以上あるなど、日本が高度成長・バブル以降失った「礼」とか「義」とかいうものが、まだ存在
しているのが顔に影響しているのではないだろうか。
 やっぱり失ってはいけないものもあるのでは。

255。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/08/21(土) 22:30 ID:DmeGlUP.
8月16日(月) 「野球ファンは斧を取れ」http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 プロ野球の合併問題で色々揉めているようで、一リーグ制がいいか、2リーグ制がいいかはさておき、
大きな問題は日本のプロ野球はつまらない、ことじゃないのか。
 象徴的にはドーム球場をつくったことか。近鉄はそもそも藤井寺球場から移転したのが転落の始まり。
駅にも近くて、ボロくていい球場だったんだぞ藤井寺。ドーム球場のお陰で、雨の日も試合ができるように
なって、興行的にはプラスだろうが、風は吹かない、人工芝でイレギュラー・バウンドはしないと、
強いチームが勝ちやすいつまらない野球になったのではないかな。
 例えば、オリンピックでアメリカが金に物言わせてメチャメチャ強いチームを作ってしまったら面白くない
だろう。絶対弱小と思われたチームや個人が、その予想を裏切って勝つところに、人はドラマツルギーを
感じて盛り上がるのであって、柔道でも小さい選手や怪我をしている選手がでかい選手を投げ飛ばす
ところに、えもいわれぬ快感と共感があるでしょう。
 ドーム球場を見ていると、どうも箱物だけ立派で、客がどんどん少なくなっていく地方の公営施設を
思い出す。公共事業依存型で利益配分型の日本の典型! 野球の復活はドームを壊すことから
始めよう。ファンは署名なんてしてないで、ベルリンの壁の周りのドイツ人みたいに斧を握れ!
 それと、日本の球場は観客との仕切りが高い。アメリカへ行って思ったのだが、向こうの球場は塀を
乗り越えてグランドに入れるぐらい近い。金網もないし。内野に座ると打った打撃の音まで聞こえる。
日本の球場だと野球を楽しみにいってるんだか、管理されにいってるんだかわからない。会社で管理
されて、アフター5でも管理されるなんてつまらない(日本のコンサートもそうだ)。オンボロの広島市民球場
は野球通の間では見やすくて近いと評価が高かったりする。
 アメリカの野球は地域との密着という点で日本のJリーグに近い。試合前のセレモニーに地元のボーイ・
スカウト、ガール・スカウトを招待したり、抽選で来場した親子に始球式をさせるとか、地域と一体感がある。
飛んできたファール・ボールをキャッチしたらもらえるので、グラブをもった親子が手をつないで球場に
向かってる姿なんて、これぞアメリカ! という感じでとても素敵だ。日本で横浜だ巨人だといったって、
野球ファンにアピールするのが大部分で、地元のパブにチームの野球帽をかぶったおっさんがゾロゾロ
なんて一体感なないでしょ? やっぱりそれは、地元ローカルを大事にしてきた経営(運営)努力の結晶
だと思う。日本のプロ野球は今までスポーツの王者独占状態で、そういった地道な努力を忘れてたから
客離れが起こったんじゃないのだろうか。
 ところで、署名したファンは球場に足を運ぶように。

256。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/08/21(土) 22:31 ID:DmeGlUP.
8月17日(火) 「Watching the Wheels」http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 最近、『DOUBLE FANTASY』を出した頃のジョン・レノンのことをよく考える。彼は40歳の誕生日に
自宅前で射殺されて生涯を閉じるわけだから、『DOUBLE FANTASY』を製作していた頃か、発表した頃が
ちょうど僕の今の歳になる。
 前作『心の壁、愛の橋』から5年間、沈黙を守って主夫をしていたが、その時の気持ちはどうだったん
だろう。『心の壁、愛の橋』も前作『マインド・ゲームス』も、それほど悪くなく個人的には好きなのだが、
常に「あのジョン・レノンが」と語られるレノンにすれば、満足できる水準ではなかったのかもしれない
(セールス的にも)。そのあたりの心境が収録曲 「Watching the Wheels」にでているように思う。

 人々は僕が「僕はうまくやってるよ」というと僕がおかしいという。そして僕を没落から救う為に警告を
与えてくれる。
 人々は僕が「僕はOKだよ」というと、奇妙な眼で僕を見る。「君がハッピーなわけないじゃないか。
だって君はゲームを降りちまったんだろ?」
 人々は僕のことを怠け者だと言う。夢を見て一生を無駄に過ごしていると。そして僕を導くアドバイスを
山のように与えてくれる。
 でも僕はここに座って車輪が回っているのを眺めている。僕はそれが回っているのを眺めるのが好き
なんだ。
 もう、僕はメリーゴーランドには乗らないよ。絶対に。

257。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/08/21(土) 22:31 ID:DmeGlUP.
http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 僕も1999年に政治の世界に入って早5年。一作目のアルバムを出した後、契約が切れて宙ぶらりん
みたいな状態が続いている。作曲家が発表の場をなくしたり、ダンサーが踊る場所がなくなったら辛い
ように、ポリティシャンがそれをできる場所がないというのも結構辛いものなのだ。
 大体、アーティストでも一作目は、突如デビューでこれまで溜め込んだ自分の素材をとにかくメチャクチャ
に散りばめて統一感のないアルバムを作る(佐野元春の『Back to the Street』や『レッド・ツエッペリンⅠ』)。
で、一作目と二作目の間にはツアーがあって、そこで観客とコミュニケートすることによって、より観客が
求めているものを知り、いいアルバムを作る(佐野元春の『Heart Beat』『レッド・ツエッペリンⅡ』)。
だがまだ、そこではそういうジャンルが好きな人の中でポピュラーになる。そこで、さらに色んな人の力を
借りながら、一般の人にも幅広くアピールするアルバムを作る(佐野元春の『Some Day』
『レッド・ツエッペリンⅣ』)と、こういうパターンなのではないだろうか。
 5年以上発表の場がないのも厳しい(今やエピック・ソニーと東芝EMIしかないようなもんだし)が、政治に
携われることの喜び、日々生を得ていることの喜びを、原点にもどって噛み締めながらやっていこうと
思います。平和の鐘の音から始まる一曲目「Starting Over」のように。
 僕らが出会ってから長い時が経った。誰も責めることはできない。
 時間は矢のように過ぎ去っていく。
 でも、ダーリン、君を見るとき
 再び恋に落ちたような気持ちになる。
 それは、まるで、まるでStarting Overのようなんだ。

258。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/08/21(土) 22:32 ID:DmeGlUP.
8月18日(水) 「だから」http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 確かに最近、ぶったまげる本と出合うことも多いのだけど、このオランダ人の女性ジャーナリストが
書いた『だから、国連はなにもできない(We did nothing)』という本には驚いた。日本によくある日本人の
国連信仰を馬鹿にしたような本っぽいタイトルだが、中身は違う。
 実際に、国連軍が敵視されて街中を通過できず、近所へいくにもヘリに乗って移動するソマリア、
経済封鎖のお陰で逆に庶民が困り、上流階級が潤うハイチ、15万人もの難民がサッカー場三つ分ほどの
台地に三日三晩立ちっ放しでぎゅうぎゅう詰めに押し込まれ、政府軍の虐殺が始まっても見ている
しかない国連軍というルワンダと現地に行ってるから、書いてることが生生しいというか、絶句ものというか。
 ソマリアでは基地の中心部は先進国が陣取り(安全だから)、日光浴しながらバーで酒を飲んでいる。
その周りを段々貧しい国の兵隊が取り囲んでいく。国連軍での出兵は貴重な外貨稼ぎになるのだ。
そうして一番危険な街中の警備はパキスタン兵が行う。
 また、最近は話題に上るようになったが、軍の仕事を請け負う、ブラウン&ルートなどの商人の姿も
書かれている。
 最後の方にでてくる、15万のルワンダ難民に囲まれた国連軍の陣地の中で、政府軍の乱射で暴徒化し、
傷ついた人々を助けようとするところは、読んでいて気持ち悪くなるぐらい圧巻。
 結局、国連自体は加盟国の集合体なのだから、国連が何もできないのではなくて、加盟国が何もしよう
としないから、人を救うことができないのだという。

8月19日(木) 「共産党宣言」http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 高輪台の駅のすぐそばに「共産党の八百屋さん」と呼ばれているところがあって(本当にそうなのかは
分からない)、異様に野菜類が安くて、いつも涙ながらに「安い!」といいながら買っている。今日は
とうもろこし2本で105円、ゴーヤ一本69円とか。そんなわけで今日はポテトサラダ作り。(メチャメチャ
小さい話題やな)

259。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/08/21(土) 22:32 ID:DmeGlUP.
8月20日(金) 「期限」http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 今年の公募合格者の選挙区希望調査の締め切りが今日。

8月21日(土) 「政府乗っ取り」
 『華氏911』のマイケル・ムーアが来日して、小泉首相がこの映画を見ないと宣言していることについて
「それは見る前から決め付けている。考える前に自衛隊をイラクに出したようにね。見て判断すればいい」
といってたのは正論では。大統領選について、「向こうには金があるが、こちらには人がいる」という発言
をしていた。
 この言葉の意味を分かるにはチョムスキーの『秘密と嘘と民主主義』がわかりやすい。普段難しいん
だけど、ラジオで放送されたインタビューを再構成したものなので平易。つまり政府も政治家も企業に
乗っ取られているということだ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4880861669/qid=1093071702/250-3678639-7441034

260。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/08/24(火) 23:27 ID:DxGwWbMY
8月22日(日) 「マラソン」 http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 女子マラソンの30分10kmペースってかなり速い。僕が普段走るペースが30分/5〜6kmだから
(別にゆっくりではない)、ほとんど倍の速さ。しかも42km走るのだからすごいものである。
 さらに、ジムのマシンで「これがアテネ角度」とかいって角度を付けられると、辛いのなんのって。
2〜3度角度がつくだけで疲れかたが1.5倍くらい違う。15度とかつくと体がずり落ちそうになる。

8月23日(月) 「Chasing your Dream」 http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 秋田からメールで知り合いの某さん来る。メールでは2年くらいやりとりがあって、今日始めてお会いした。
僕は秋田に行ったことがない。
 夜、ブリティッシュ・カウンシルで英国留学経験者のKeepInTouchUKのパーティーがあり顔を出す。
留学前に知り合い、日記でも一度紹介したことのあるリバプールにサッカー・チーム運営の勉強をしに
大学院に行かれていた方とも再会する(しかし、イギリスには本当に色んな学科がある)。サッカー・
チーム運営の学科ってすごいな〜、そんなのがあるんだな〜と思っていたのだが、現在レアル・マドリード
の日本の代理店? プロモーター? のようなことをされているとのこと。先日の来日の準備の為に
2ヶ月マドリードに滞在し、一緒に専用機で日本に戻って来られたらしい。
 他にも、音楽関係の仕事をしていてイギリスに留学して著作権関係を学び、今はそうしたコンテンツ・
ビジネスに係わっている方など様々な人がいて、リスクをとって(留学して)も、自分の夢を実現しようと
している、している、清清しさ・美しさに打たれる。
 本来、どの道をいっても苦労は同じ、できたら自分の好きな道を行きたいのが人間の本音。
でも周りの環境やら何やらで思うとおりに行かないことが多いのも事実(その前にやりたいことが
絞りきれない人も多い)。
 仮に思うように行動したとしても、留学とかも注意しないと最低一年間キャリアが空くわけだし
失敗するケースだって多い。それを乗り越えて、自分のやりたいことに近づけている人というのは
顔が綺麗だ。中々、皆そういうわけにはいかないんだけど。

261。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/08/26(木) 03:17 ID:jdsovn5k
8月24日(火) 「Ocean」http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 昨日、英国留学経験者の集まりにでていて不思議なことがあった。
 それは自己紹介して、「(国会議員の)政策担当秘書秘書」というと、明らかに相手が当惑していて、
一拍おいて、「で、何党の?」と聞いてこられる。「いや、(ごめんなさい政権党じゃなくて)民主党です」と
答えると
 「あぁ、よかった」
 という反応が返ってくるのだ。それも何人も。
 一体何なんだろう。こんな反応はいままで無かった。
 あそこで会った人たちは、都会のホワイトカラーで日本国民の平均ではないんだけど、それにしても
随分自民党の評価が落ちたのではないだろうか。参議院選での衰退と橋本派の1億円献金事件とかが
とどめになっているか?
 家に帰ってTVをつけたら「TVタックル」で今にも公明党が民主側に連立を組み替えるかのようなイスの
配置だったし、今朝の産経新聞に古賀誠先生などが「一度、政権の座から降りて、その後のシナリオまで
考えないといけないかもしれない」と発言してたなどの記事が載っていて、ますます???だ。そんなに
自民党は弱っているのだろうか。
 自分の感覚では政権交代は簡単に起こるものではないように思う。イギリス労働党みたいに相当仕掛け
をつくって努力するか、スペインみたいにテロで大事故がおきたりしないと、政権側は政府の資源も使えるし、
業界団体に締め付けも効くし、予算で裁量を働かすことだってできる。実績だってあるし、政権に居ることの
ありがたみだって知っているわけだから、イデオロギーがどうのこうのよりもとりあえずまとまれる。
 しかし、業界外の方の反応を聞いていると、底流で大きな変化が起きているのかも。

262。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/08/26(木) 03:18 ID:jdsovn5k
8月25日(水)「韓国の軍隊」http://member.nifty.ne.jp/toshitakaishida/diary.html
 2年ほど前、五十嵐教授の講義に来て、韓国の自治などについて話された韓国の尹載善先生の著作
(中公新書『韓国の軍隊――徴兵制は社会に何をもたらしているか』)が今日発売になった。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4121017625/qid=1093407943/249-2940761-5428349
 尹先生は1954年生まれ。朴軍事政権下で苦学をして陸軍士官学校に進み、韓国軍の幹部となり、
軍人として朴政権の崩壊とその後の韓国の民主化を体験した人で、現在は春川市の翰林大学の教授
として地方自治法などを教えている。韓国の地方自治は日本から学ぶべきだという考え方から、2年前の春、
五十嵐先生を講演会に招聘したことが本書のきっかけ。
 これまでも、韓国の徴兵制や軍隊生活について、徴兵を体験した一兵士の体験談が語られることは
あったが、おそらく韓国軍の内部にいて、徴兵した兵士を指導したり、軍事政権下で治安維持の現場に
いた人が、韓国軍や徴兵制について語った本は初めてだということです。
 ソウルから北朝鮮国境まではわずか48キロ、番組にはまったくでてきませんが、「冬のソナタ」で有名に
なった春川市は、徴兵された兵士が韓国軍の最前線である38度ラインに送られる前の集結地で、
在韓米軍基地のある要衝の一つです。
 ちなみに、本書を書くにあたって尹先生が、軍に残る同僚に相談したところ、みなから「なぜそんな本を
日本人のために書かなければならないのか?」といわれたそうです。
 ぐぐってて気になったことが・・・
 韓国軍隊がモー娘。「恋愛レボリューション21」PV忠実再現。
http://ch.kitaguni.tv/u/1021/忘備禄/0000012524.html
 見たい・・・・・。

263。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/09/01(水) 21:17 ID:dRCb9f5w

石田敏高サイト 新URL http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/
石田敏高日記 新URL http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html

264。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/09/03(金) 00:25 ID:hrrcWn1s
突如、アドレスが変わって申し訳ありません。閉鎖期限(8・31)ぎりぎりまで移転の手続きを取って
なかった私が悪いのです・・・、許して。 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/200408.htm

8月26日(木) 「Unit by Unit」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/200408.htm
 総合研究開発機構(NIRA)(国の認可法人?かな)という所の公共政策研究セミナーに応募して、
昨夜が一回目の集まり。受講生も、色々な研究機関や会社の方が24名ほど集まっていて、なかなか
ハイレベルな勉強になりそう(政策担当秘書が僕以外に二人いた)。半年ぐらいかけて講義を聴いたり
ヒヤリングをしたりして、最終的に来年の春に報告書をまとめる。
 「しかし、3万円も払って勉強しにいくか」(噂に聞くところでは前2回はトライアルということで無料
だったらしい)という気も少ししたが、よく考えたらこれだけのプログラムをやろうとしたら割安ですね。
皆さんについていけるように頑張ります。
 そういえば、コンサルティング会社に居た時にI君というハーフと見まごうばかりのハンサムな奴が
いたのだが、彼はお金の話をすると「えー、それだけあったら○回ヘルスへ行けますよ!」とすぐ金額
を(ファッション)ヘルスの代金で換算していた。ちなみに、それより小さい単位はレンタル・ビデオ代
らしくて「えー、それだけあったら△回ビデオが借りれますよ!」とよく言っていた(全部本当)。
彼にとっては大きい金額の単位が1ヘルス、2ヘルス、小さい単位は1ビデオ、2ビデオだったのか。
 皆さんはお金を何で換算しますか?私の場合、昔は「むむ、これでレコードが○枚買える・・・・」、
イギリス時代は「むむ、これで△日分の食糧代になる・・・」でした。

8月27日(金) 「秘書会」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/200408.htm
 党の秘書会の懇親会があり、ご挨拶を兼ねて出る。知らない秘書さんが一杯いて、政党がでかく
なったんだなと驚く。皆に「これからどうされるんですか?」と聞かれて「いや、まだ全然決まってません」
とか答えてると自分がアホみたいに思えてくる。

265。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/09/03(金) 00:26 ID:hrrcWn1s
8月30日(月) 「転居」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/200408.htm
 ニフティのメンバーズホームページというのを使ってたんだけど、どうも三つぐらいあるニフティ関係の
サイトを統合するらしくて、強制的に引越しさせられることになりました。使い慣れたアドレスも変わります。
皆さんにはお手数をおかけいたしますが、もし「お気に入り」などに入れていただいている心温かい方が
いらっしゃいましたら、ブックマークの変更をお願いいたします。前アドレスでは明日までしかアクセス
できないそうです。涙・・・・

8月31日(火) 「山形」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/200408.htm
 今日の午後遅くから山形に行くことになりました。恐怖の合宿第二弾が(一応)目的なのだが、
こうなったら魂のお遍路さん、「みちのく一人旅」、みちのく修行である。
 正直に言って関西人は東北の地理が分からない。東京の隣が千葉だということまでは分かるのだが、
それから上は未知の世界。茨城とか群馬とかの位置関係まで分かる人がいたらそれはもう「通」である。
秋田・山形・宮城・青森の位置関係を並べよと言われたら、その場に座り込んで泣くしかないといった
感じである(逆もまた真で、関東・東北の人は近畿・中国・四国の地理関係が分からない人が多い)。
 というわけで地図を付けておきます。集合場所は「さくらんぼ東根駅」と書いてあって、冗談かと思ったら
本当にあった。

9月1日(水) 「なんだ山形、いいじゃないか」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 さくらんぼ東根駅というのは本当にあって、その辺りはりんごの木やさんくらんぼの木などが確かに多い。
市長がそれを町の売りにして村おこしをしたそうで有名なのだそうだ。本当にさくらんぼの木の間に
人家があるという感じのところもある。最近、さんくらんぼ泥棒がでたらしくて、町は警戒しているのだが
垣根なんかないし、盗ろうとおもったら誰でも盗めそう。りんごなんかボタボタ落ちてるし。いや、さくらんぼ
といっても高級なのは一箱5万円もするものもあり、泥棒にあったら結構な被害なのだそうだ。
 町には公営の温泉(250円)あり、空気はうきれいだし、景色はいいし、野菜はうまいし、果物はうまいし、
厳しい合宿を除けば言うことなしである。金沢に居た時もそう思ってたんだけど、都会よりもこういった
ところの生活のほうが断然豊かだ。
 ま、商店街とか思いっきりシャッター通りになっていて、仕事の面が問題なのだけど

266。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/09/07(火) 17:31 ID:tuG3eTGA
9月2日(木) 「紅花」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 朝も夜もこりこりと作業と討論。今朝は9時から河北町の町議会を傍聴するということで、ついていく。
カヌーでオリンピックにでて決勝9位まで残った竹屋美紀子選手が河北町の出身でかつ、地元の高校の
先生ということで大きな横断幕がかかっていた。
 人口2万人の町なのだが、役場は結構大きい。泉南市役所か阪南市役所ぐらいある(といっても泉州の
人以外分からないよね)。何故か役場の隣に動物園がある。
 実は河北町、昔は紅花の栽培で大いに栄えていたそうで、確かに今でも旅館とかあるし蔵のある大きな
家が異様に多い。紅花は染料として使われていて高価なものだったそうだ。そのせいで京都との交流が
盛んで、ここは京雛が有名であり、言葉も京言葉がかなり入っている。
 とくに名主をつとめた掘米四郎兵衛家というのが大きく、江戸末期には兵隊を持っていたり、まるで大名
である。子孫が有名な東大の歴史学者だそうです。現在はその屋敷は紅花資料館になっている。
 議会は町長の予算提案と提案理由説明。提案理由説明だけで結構時間をとるので、事前に資料渡して
おいて、いきなり質疑にはいる方法は無いものかと思う。しかし、議員歳費で1億円かかっているらしく、
財政が苦しくなると結構大変だ。自治体の議会は一体どうなるのだろう。
 昼は名物の餅とラーメン。そば街道の起点になっていることもあり、有名な蕎麦屋が多い。 
 研究の方は、五十嵐先生が明治憲法制定時の資料を丹念に調べていて、これまでの常識を覆すような
ものが色々でてきた。うまくいけば、すごい『新・市民の憲法』(案)ができるはずだが・・・。
 それにしても、明治憲法の起草者達(伊藤博文、井上毅など)は、めちゃくちゃ勉強している。ホッブス、
ルソーいうに及ばず海外の文献、日本の古典と読みまくりまさに博覧強記。天皇ご臨席での憲法会議
でも、内容は現在でも全く通用するレベルの高い議論を行っている。
 憲法制定というのは、命がけの大事業だったのがわかる。

267。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/09/07(火) 17:31 ID:tuG3eTGA
9月4日(土) 「水」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 安全保障の方も一山超えたので、この前から気になっていた「水」のことを調べ始める。21世紀の
資源問題で「水」っていうのはかなり重要になってくるのではないかという気が随分していて気になって
いたのです。実際ガソリンより高いしね。
 人間が最低限度の生活をするのに必要な水は一日50リットル、北米ではトイレ一回で、その約半分の
23リットルを使う。
 全人口の60%は安全な水にアクセスできない。
 第三次中東戦争は水をめぐって戦われた。
 サダム・フセインはクウェートから撤退する際にクウェートの淡水化プラントを破壊して去った。今回の
イラク攻撃では米軍が真っ先にイラクの水インフラを破壊した。それで自衛隊が水補給・・・・。
 自然災害で一番死傷者数が多いのは洪水
 などなど
 きっかけは最近の洪水や集中豪雨で、それらの理由の一つは山の保水力が落ちていることと、
世界的な異常気象だろう。どちらも短期的な利益計算からは取り組みにくい問題だけど、このまま
放置しておくと何度でも同じような災害が起こる。
 アフガニスタンで医療活動を続けているペシャワール会が何故、井戸を掘っているのか不思議だった
のだが、温暖化でヒンドゥークシ山脈の雪が消えて、水不足が起こり、死者が続出したと。食糧は無くても
水があれば生き延びられる。病気の治療よりも水の確保!ということで井戸を掘っているのということだった。
 自然への侮りは、人類の中の弱いところを直撃し、それがさらに他の地域を襲う。

9月5日(日) 「Heaven and Earth」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 午後7時5分頃と11時55分ごろ、震度4の地震。一回目は外に居て全く気づかなかったが、深夜の方は
寝ていてので思いっきり体感。普段は地震なんて珍しいので地震を100%体感する為にわざわざ寝転んだ
りするのだが、さすがに震度4というのは(徐々にではあるが)、電灯は思いっきり揺れるわ、家は壊れる
んじゃないかと思うぐらい揺れるわで、恐ろしいものである。阪神大震災を体験していないので、初めて
大型地震の恐怖を味わう。
 今日は夕方からにわか雨と雷の繰り返しで、雨がやんでもピカピカと雷が光っていた。阪神大震災の
ときも放電で山が光っていたらしいので、何か関係があるのかな。
 山形へいったら浅間山は噴火するし、大阪へ帰ってきたら地震・雷。うぅ・・・・・・。

268。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/09/13(月) 02:07 ID:cvY.QZHk
9月6日(月) 「バジョット、バーク」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 イギリス保守政治の代表バジョットの『イギリス憲政論』、フランス革命を批判したエドマンド・バークの
『フランス革命の省察』、伊藤博文『明治憲法・皇室典範義解』など、暇を見つけては読む。
 バジョットはイギリスの田舎の銀行家の一族だったのだが、いろいろあって初期の「エコノミスト」紙の
編集者兼経営者で論評家。政治家にも4回挑戦しているが4回とも失敗。『イギリス憲政論』はイギリスの
(象徴的)君主制と議会制の仕組みを非常に人間臭く正直に書いている。議院内閣制と大統領制の
比較など見事。皇室礼賛ではなくて、「何代も続いて明君が生まれるとは限らない」とか、醒めた現実感覚
で考えているのが面白い。今でも十分通用する議論だ。但し、ジャーナリストの文章で理論的ではない
らしく(というか主題の人間の行動が理論的でないからだが)、学問的評価がすごいというわけではない。
 バークも保守系論客がよく引用する思想家で、フランス革命を実際体験して、「これはイカン」と書いた
本書が革命の波及をおそれる保守階級に大うけしたと。もともとは、リベラルな野党の党首の側近だった
のだが、党首が失脚し、20歳年下の新党首の下で不遇を囲っていた時に書いたもので、その為、旧友や
仲間からは裏切り者扱いされたらしい。読んでみるとそれほど過激な書物という感じはしないが。

9月7日(火) 「風の中のマリー」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 朝、地震。夕方から暴風。記憶にあるうちで一番が激しい風。
 風はびゅーびゅーいうし、雨戸はガタガタいうし、物が壊れる音はするし、気味悪いです。
 明日、東京に戻る予定で、地震と台風のどちらがリスクが高いか考えて、飛行機にしたんだけど、
果たして大丈夫かな。

269。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/09/13(月) 02:08 ID:cvY.QZHk
9月8日(水) 「ハゲクイワシとシロシロナガスクジラ」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 いろいろトラブルに見舞われながらも、東京に戻り、早稲田大学マニフェスト研究所主催の第一回
ローカル・マニフェスト検証大会へ。http://www.waseda.jp/prj-manifesto/
 マニフェストなんて、ハゲクイワシの絶滅に関する研究学会ぐらいしか人が集まらないだろうと思って
いたら、なんと、大きな教室に人人人・・・。
 民主、自民の議員の方の顔もチラホラ。党関係、秘書の人も見覚えのある顔が沢山。自治体の
市長さんなんかも来られていたそうだ。
 しかし、ローカル・マニフェスト検証大会へ来ていうのもなんだけど、マニフェスト自体は手段である
はずなのに、目的化してるというか、人類の進化の過程を調査しているのに突然変異で真っ白に
なったシロナガスクジラを調査しているような気がしないでもない。
 内容はいろいろヒントに富んでいたので、明日時間があれば報告します。

9月9日(木) 「ハゲクイワシとシロシロナガスクジラ続き」 
http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 昨夜、ローカル・マニフェスト大会の後にNIRA(総合研究開発機構)のセミナー第一回目にでたのだが、
これが最近珍しいぐらいつまらない。
 まず、NIRAの理事長が挨拶をされて(多分経企庁のOBの方だと思うのだけど)、「石油ショック以降の
国際情勢から、先例主義の官僚制では状況に対応できなくなり、官が政策を独占している状況を改める
為にNGOや民間シンクタンクなどの多元的なアクターがうんちゃらかんちゃら・・」と、おっしゃっている
時はごもっともなんだけど、今やそのようなことは常識で、いまさら改めて話されることなのか。
 官僚制が戦後、天皇の官吏でなくなってからモラルが消滅しよけいに悪くなって、大蔵省ノーパン
しゃぶしゃぶ接待まで行き着いたと。一時期、官に替わって政治主導が特効薬みたいにもてはやされた
けど、二大政党制に近くなって現実感が増してくると、政党に大して差があるわけでもなく、政治家だって
よく見たら金儲けと地盤維持に走り回ってるだけで大した事をやりそうにない、民間シンクタンクだって
財閥系は地方自治体の開発案件を受注して、「先に開発ありき」で、開発にOKを出す為の報告書を
作成して日銭を稼いでいる有様だし、独立系のシンクタンクは方向転換するか、青息吐息の経営を
してるかだ。民間NGOは期待ばかりで金もなければ人材も無い、ノウハウもない。いつまでたっても
アマチュアの集まり。

270。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/09/13(月) 02:08 ID:cvY.QZHk
 こういった、すべて手詰まり、不毛の荒野でどうやってやっていくのか真剣に悩んでいるのが今の
政策関係者ではないだろうか。そこに、ウォルフレンがはやった80年代(懐かしい。ボーイ・ジョージ・・・)
みたいな話をされてもどうなのか。まあ、参加者のレベルが分からなかったので基礎的な話をされた
んだと好意的に解釈するけど・・・。
 その後に、早稲田大学大学院公共経営研究科の縣公一郎教授の講義があったのだが、これがまた
正直辛かった。http://organization.web.waseda.ac.jp/wospm/
 ここのホームページでは「人の悪口を書かない」というのがポリシーの一つだが、公にされているもの、
公人の行動などについての評価は書く。ましてNIRAセミナーは自分でお金を払ってるんだし、それが
良かったか悪かったかは書いてもいいだろうと思う。しかも、中傷目的ではなく学問的議論の為は
積極的にやっていいと思う。
 縣教授は政策に関する基礎モデル(循環モデル、ネットワーク理論、ゲーム理論、ゴミ箱モデルなど・・)
を説明されようとしていたんだけど、問題はそういったもので現代の大問題が一向に解決されないこと
にあると思う。
 ODAの評価でJICAの政策評価のモデルの話をされていたが、今の政策評価(と呼ばれてるもの)では、
外務省が決めた方針に従ってJICAがどのように効率的に政策を実行したかは分かるかもしれないが、
ODAが世界二位に落ちたことがいいのかどうかなど、政策そのものが正しいかどうかは分からない。
 つまり、高速道路建設が費用/便益の観点から効率的かどうか政策評価されても、高速道路建設を
するかどうかは検証されない。政策評価の仕組みも仕組み自体は一杯あって日本でも沢山実行されて
いる。しかし、誰が見たって無駄になる高速道路建設の一本も止められなかったではないか。
誰が考えたって破綻する年金のシステムを変えられてないではないか。
 独立行政法人などがやっているのは自治体でいう事務事業評価に近いものじゃないかな。
 マニフェストも同じ。

271。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/09/13(月) 02:09 ID:cvY.QZHk
 「警察官3000人増やします」「駅前保育所1000箇所増やします」。
 はい、年度末までに88%達成しました。僕よくやったでしょ
 それだけである。なんじゃそりゃ。
 その政策が正しいかどうかなどという観点は無い。数字だけパラパラと振りまいて「マニフェストです。
県民との公約です」なんていう風潮はどうにかした方がいい。
 昨日のマニフェスト大会で呼ばれた知事さんは恐らく全国でも先進的な知事ということで呼ばれたん
だろうけど、それどもバラつきが結構ある。「公共事業−あれもこれもから、あれかこれかへ」そんなの
誰でも書けるだろ。
 北川前知事がやってたのも、事務事業評価で政策評価とはいえないと思うんだが。まあ、問題意識は
政治家が当選するまでは「あれもしますこれもします有権者は神様です」と言っていたのが、当選すると
専制君主みたいに振舞うのがよくないという点で、それを選挙の間も有権者が王にとどまっておく為に
「マニフェスト」で縛るということなんだろうと思う。それを五十嵐グループはレファレンダムなどの
「直接民主制」でやろうとしているわけだけど、いずれにしても、「選挙前は王様、選挙後は奴隷」という
のは民主主義の大きな欠陥なのだ。

272。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/09/13(月) 02:10 ID:cvY.QZHk
9月11日(土) 「あれから3年」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 あれから3年か・・・・。
 あの日は前日が凄い雨ですぐに上がって見たことも無いような綺麗な夕日がでていた。当日は、
何故か表参道のカフェでやたらハイになる変なものがはいってるんじゃないかと思うぐらいの変なビール
を飲んでたんだった。一年後はアメリカで迎え、二年目はギリシャで迎えた。
 ものすごく色んなことがあったけど、まだ3年なんだね。あれ以降、世界は一変といっていいぐらい
変わった。イギリスでは反テロ法、アメリカでは愛国者法、日本では自衛隊法改正、自衛隊海外派遣・・・・。
一挙にジョージ・オーウェル化がすすんだ。
 確かに9.11は衝撃的で、なんの留保もなく被害にあわれた方に同情する。しかし、我々が知らなかった
だけで第三世界(うわっ、差別的な言い方)に対して9.11級のことを延々と西側はやり続けていたのだ。
米国は1998年にスーダンの薬品工場を爆撃しているし、ニカラグラへの攻撃なんて国際法廷で有罪判決
を受けて、さらに安保理に提訴され、勿論拒否権を使い、さらに国連総会でアメリカ、イスラエル、
エルサルバドル以外の圧倒的多数で非難決議を採択されてるぐらいなのだ。
 人数の問題ではないけど、9.11では民間人が約3000人亡くなったが、その後のアフガニスタン攻撃では
3000人〜5000人、イラク攻撃ではイラクボディカウントによれば約1万2000人の民間人が殺されている。
http://www.iraqbodycount.net/

273。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/09/14(火) 14:23 ID:JUzCP2no
9月12日(日) 「ソロス・オン・ソロス」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 ジョージ・ソロスの『ブッシュへの宣戦布告(原題:アメリカ単独覇権のバブル)』を読んだが、非常に
面白かった。彼は僕の行っていたLSE(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス)の卒業生で、何と
哲学者のカール・ポパーに師事していたという。カール・ポパーといえば、可謬性(fallibility)要は
科学で正しいとされても、それは一時正しいだけで、将来それに反する証拠がでてこないともかぎらない、
という考えや、自分の考えや行動は状況に含まれているのだから、必ず状況に反映されて自分に
帰ってくるという再帰性(reflexivity)、開かれた社会(オープン・ソサイティ)などという考えで科学・哲学に
おいて偉大な功績を残したおっさんだ。そういえば、調査手法(リサーチ・メソッド)の授業で、
いきなりポパーを読まされて、さすがLSEだと驚いたことがある。
 そんな哲学を投資に(マジに)生かしているんだから、ソロスというのは訳が分からない。自らの財産で
オープン・ソサエティ財団を旧ソ連各国に作り民主化を援助していたりする。そんなソロスが、
共和党過激派(ネオコン)に乗っ取られたアメリカを憂慮して、ブッシュと戦っている本。
分析も冴えてるし、世界をどうしていくかという対応策も具体的だ。

274。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/09/16(木) 14:38 ID:fP3nj6FQ
9月13日(月) 「人事」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 東京プリンスで臨時大会。ネクスト大臣や党の役職が替わったり、会社の人事異動とほぼ同じ。
ネクスト大臣や副大臣のポスト、委員会の委員長や理事のポストの電話がかかってくるか、
こないかで一喜一憂。人事の解説と予想が関心を引くのは何処の世界でも変わらない。

9月14日(火) 「山口二郎」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 安保勉強会で北海道大学の山口二郎先生に来ていただく。以前、ポスト公共事業委員会や
市民版憲法調査会などでお会いしているので、2回目か3回目かな。週間金曜日とか生活経済政策とか
に書かれた最近のものを読むと、「民主党は第二保守政党」と決め付けるのではなく、とりあえず
政権交代させるために盛り立てていくべきだ、ということを盛んに書いている。
 「民主党は第二保守政党」というと、平和・民主主義者が支援しなくなり、自己実現的予言になって
しまうという。何処の国の政党だって一枚岩ではないのだから、ヨーロッパの社会民主主義政党の
ような中道左派を広げていくことが肝心だ、と。
 確かに、アメリカの自由競争モデルとヨーロッパの社会民主主義モデルがあって、日本は
ヨーロッパモデルの方に土壌として近いんじゃないかという感じは僕ももっている。特に、ブッシュに
なってから共和党が極右(ネオコン+宗教)に乗っ取られて、内政でも外交でも「むき出しの競争原理」
に振れ過ぎているので、距離が必要だ。

275。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/09/16(木) 14:38 ID:fP3nj6FQ
9月15日(水) 「Show the Black」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 東京財団・虎ノ門道場でゴラン・スヴィラノヴィッチ、セルビア・モンテネグロ前外相の話を聞く。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/yugoslavia/data.html
この方、1963年生まれで、年齢は僕と二つしか違わない。36か37でミロシェビッチ政権崩壊後の
外相になって、最近まで勤めていた(2000〜2004)。現在、セルビア民主野党連合・セルビア市民同盟党首。
 セルビア・モンテネグロは去年改名されたが、以前はユーゴスラビア連邦で、名前が示すとおり
セルビア人(940万人)モンテネグロ人(65万人)からなる連邦国家というか共同体というか、
イマイチ不明な国家である。何せセルビアとモンテネグロそれぞれに首相がいて議会があって政府がある。
 その上に、ゴラン・スヴィラノヴィッチ氏のいたセルビア・モンテネグロの大統領がいて、閣僚が5人いて、
議会があって行政府があるという非常にややこしい体制だ。
 外相というとなかなか凄い役職に見えるが、実際は権限や予算の問題で実権がなく、苦労したという
話もチラっとしていた。そうだとしても、この若さで世界中から袋叩きにされた新・ユーゴスラビアを
背負ってきたというのはたいしたもんだね。役職や仕事が人を作るという面はあるからか、
プレゼンテーションも良かった。
 実は、紛争と国連の介入などを調べていたので、コソボ紛争で有名なセルビア・モンテネグロの旅行
しようと思っていた(いる)のもあって、講演を聞きに行ったのだけど、飛行機が取れずに断念するか
検討中。マケドニア方面などアルカイダ系のテロリストが現在もいる地域から入るのは結構危ない
らしいし、治安のよくなったクロアチアやスロベニア方面は実は人気のリゾート地だったりするので席が
取れないのかもしれない。
 夜、大川興業の本公演「Show the Black」。http://www.okw.co.jp/flash.html
90分間真っ暗闇の中で行われる芝居で一体どうなるのかと思ったが、非常ーーに面白い
(よく見たら再上演だった。なるほど)。東京は20日まで、神戸・名古屋方面もあるらしいので気になる
方は是非。

276。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/09/18(土) 22:44 ID:IxSokHOw
9月16日(木) 「リヴ・フォーエヴァー」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 憲法辞典プロジェクトの担当部分(安全保障)が、ようやく(一次)脱稿。早朝に前夜直した文章を
修正し、また夜に赤ペンをもって見直す。また朝になったらそれを直し・・・の繰り返し。見直すたびに
修正点が見つかって、「この作業一体終わるんだろうか・・・・」と半泣きになっていた。
 理屈は分からないけれど、人間の脳というのは潜在意識下で動いているらしく(忘れていた人の
名前を後で思い出す、など)、一度書いたものでもしばらく時間を置いて読むと色々発見する。
 明日で終わる映画「リヴ・フォーエヴァー」をレイト・ショーで観にいく。
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD5223/
 90年代半ばの「クール・ブリタニア」としてブームになった頃を、オアシスやブラーやマッシブ・アタック
やデザイナーのオズワルド・ボーディングらのインタビューで振り返るというもの。
 一度、飛行機の中で見たことがあるんだけど、あまりにも強いイギリス訛りで内容が理解できずに
早々に眠ってしまった。今見直してみると意外なことに政治が沢山出てきたり、結構面白い。
 サッチャー時代11年間の封鎖的な重苦しい雰囲気が、メジャー政権になって徐々に薄れ、新しい
才能や文化が花開いていった。それにあわせて、労働党政権に替わり雰囲気の変化が決定的になる。
労働党=トニー・ブレアがロック/ポップカルチャーをうまく取り込もうとした所も描写されている。
 ただ、今から考えると、これらのブームはオアシスのギャラガー兄弟という才能に寄っていた部分が
大きかったように思う。オアシスの三枚目のアルバムがポシャったことによりこのブームは終息する。
何故あんな才能が出来てきたのか分からないけど確かにオアシスの一枚目二枚目(特に二枚目)は
素晴らしい。
 隣でイギリス人(かな?いや、絶対そうだ)が、全然「何でここで笑うの?」という所で爆笑しまくって
いた。やはりイギリス人にしかわからないユーモアがあるのだろう。

277。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/09/18(土) 22:45 ID:IxSokHOw
9月17日(金) 「新たな階級闘争(クラス・コンフリクト)」 
http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 山口二郎先生はマイケル・ムーアの「華氏911」をみて、「新たな階級闘争だ」と思ったらしい。
ムーアの故郷であるミシガン州フリントで自動車工場が封鎖されて、失業者が何万人とでる。
当然街は一気に不景気になり、そこに軍隊の隊員募集がくる。失業者の中でも特に貧しい黒人層が
応募し、イラクに行き、チェイニー副大統領が取締役をしていたハリバートンみたいな軍需産業を儲けさせる。
 1900年代初めに3対1だった貧しい国と豊かな国の所得格差は現在120対1になっている。
国VS国だけでなく、国の中でも貧富の差が拡大している。
 昨日の「リヴ・フォーエヴァー」でも中産階級出身のブラーに対抗して、労働者階級出身のオアシスが
「爪の間に泥が詰まってるか詰まってないかの差だ。バカ」みたいなことを言っていたが、そういった
階級というのは健在だし、新たな階級というのが生み出されている。
 経済原理だけだと「富める者はますます富み、貧しき者はますます貧しく」になってしまうので、それを
ストップさせるのが政治とか正義なのだが、それがうまく働いてない。政党は企業献金に乗っ取られ、
政府は天下りや癒着で企業に乗っ取られ、企業に対する税金は国際標準化の名の下どんどん
引き下がられ、足りない分は消費者から取ろうと画策されている。

278。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/09/20(月) 04:28 ID:H0N3lEJo
9月18日(土) 「フォッグ・オブ・ウォー」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 プロ野球のストを見て、「スト」って久しぶりの言葉だなぁ、と思う。プロ野球選手は人気があるから
ストを打てるけど、今、一般の企業でそれをやったらすぐに誰かと取り替えられそうだ。それを考えると、
ここ数十年でいかに労働者の立場が弱くなったことか。
 NHKの不祥事に関する総務委員会の中継を院内TVでチラっとみた。あまりの答弁の木で鼻を
くくったような冷淡さに、「これは数十年前の官僚答弁のパロディなのか?」と思ったのだが、これも
NHKの内部体制とか組合とかがしっかりしていたら、あそこまでひどい答弁にならなかったんではないかな。
 ま、読売のナベツネもNHKの海老ジョンウィルも、今まで激しい競争にさらされてこなかったので
60年代的な「生な(洗練されていない)」従業員管理をやるから、事件が目立ってしまうだけなんだろう
けどね。
 60年代といえば、そう、マクナマラ(ちょっと無理やりか)。ハーバード大で統計管理学を教えていて、
第二次世界大戦で爆弾投下の効率化などの作戦を立て、戦後はそのチームごとフォードに移籍し、
社長にまでなる。その後ジョン・F・ケネディに見出され、国防長官として、ケネディ、ジョンソンに仕え、
キューバ危機、ベトナム戦争という冷戦期のアメリカの舵取りをする。
 その彼が、85歳になって過去を振り返るとという淡々とした映画が「フォッグ・オブ・ウォー」。
http://moviessearch.yahoo.co.jp/detail?ty=mv&id=320388
某候補者や元秘書の方など政界関係者が結構みてるので、楽しみにして観にいった。
 分析は冷静だが、衝撃の告白とかはでてこない。「85歳になっても守るものがあるんかいな」、という
気もするが、まぁそんなものなんだろう。彼の場合、政治家ではなくて超優秀な官僚なので、命令された
ことは100%完璧に仕上げる。その命令がいいか悪いかという価値判断はしない。だからベトナム戦争の
責任を問われて、「責任は(ジョンソン)大統領にある。ケネディだったら違っていただろう」という答えに
なるのだろう。
 昔は物事がむき出しで分かりやすかった。

279。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/09/21(火) 15:54 ID:CE9pUavc
9月19日(日) 「頭休め」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 安保の小さい方の原稿は終わったけど、まだ大小色々原稿が残っているので、また一から丹念に
資料読み。
 一つ終わって疲れているのか、集中力が落ちてる。というわけで映画を見る。「ゴーストバスターズ2」
(何で?)「サブウェイ」(リック・ベンソン監督、ピーター・セラの音楽が良い。傑作ではないけど、
いいんじゃないでしょうか)「カプリコン1」(よく出来てる)「無防備都市」(第二次世界大戦中のドイツ
占領下のローマを撮った半ドキュメンタリー。胸に迫る)

280。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/09/21(火) 15:54 ID:CE9pUavc
9月20日(月) 「労働」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 プロ野球のストでは、マスコミは当初かなり批判的だった。「ファンのことを考えない選手の身勝手。
子供達の夢をつぶすな」みたいな論調でやっつけられると踏んでいたのだろう。ところが、誰が
知恵者だったのか、選手側のファンへの対応がよかったこともあり、ファンと一般人が選手側についた。
一般の人も経営者側のうそ臭さに気づいたのだ。そして、マスコミはその態度を反転させた。
 もし、プロ野球でなかったら、もし選手側の対応がファンの共感を呼ぶものでなければ、このストは
あっさりと潰されていただろう。それほど今の日本ではストを打つことが難しくなっている。以前の
選挙区で何社か倒産した会社の組合に何度か行かせてもらったが、会社が潰れる(ている)のに、
ストも何もないという感じだ。
 特に産業のハイテク化に伴って、必要とされる労働力はInterchangeable(相互交換可能)な労働力に
なっている。「アンタが嫌なら中国へ行くよ、沿岸部の人が嫌がるなら、内陸部からいくらでも人は
くるんだよ」とまあ、そういうことである。最近回りで聞く、ホワイトカラー系も凄い状況だ。3ヶ月ごとに
契約更改がある(クビが繋がる)条件で働いているという話を聞いてびっくりしていたのだが、それを
上回る一週間毎というのが某外資系投資銀行(証券会社)であるという話を聞いた。週末に携帯電話に
人事部から電話がかかってきて、クビを切られたら月曜日に担当者が来て机の中をダンボールに
詰めて本人に送るのだそうだ。
 そういう労働は人間性を破壊する。
 長い年月をかけて積み上げてきた人間の基本的権利は、ここへ来て全く無視されるようになった。
ある意味では、9条よりも形骸化が激しいのが労働基本権じゃないか。現代的な危機ていうのは、
資本が巨大化・加速化し、人間がまるでロボットの部品の一つのように扱われることだ。
これは歴史への逆行であり、その勢いは経済のグローバル化に伴ってますます強大化している。

281。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/09/22(水) 15:44 ID:dypT6cVA
9月21日(火) 「日本の政治」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 Mさんに誘われて某国大使館政治部の方と飲む。当然、日本の政治の話や民主党の話を
期待されいてる部分もあるのだろう。一○会がフカヒレやスッチー合コンやを使って新人を
勧誘している話みたいな話は当然せずにマジな話に終始。
岡田体制は次の選挙までまとまるか? 岡田民主党の外交安全保障政策は? など。

282。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/09/25(土) 02:23 ID:hkcQ3AnM
9月22日(水) 「しるす」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 NIRAセミナーの方が前三重県知事の北川正恭氏で、多分NIRAセミナーの「売り」の一つの
講座の日だったが、法政大大学院で五十嵐教授が、この前から研究していた明治憲法関連の
話をされるので、そちらへ出席。
 確かに、今まで戦後の日本国憲法だけしか見てなかったのだが、日本国民が独力で作りあげた
明治憲法の制定史からは学ぶことが多い。日本国憲法も法的には明治憲法(大日本帝国憲法)の
改正という形で成立しているし。
 版籍奉還やら西南戦争やら学校制度の確立やら徴兵制やらいろんな事をやりながら、首相級
の伊藤博文http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Bull/6515/zinbutsu/i.htmが一年半も日本を
空けてヨーロッパに憲法研究にいっていたりするのだから、明治の創世期のエネルギーがいかに
すさまじいかわかる。
 伊藤の部下というか一緒に作っていった主なメンバーが、今でいう内閣法制局長官の井上毅
(宮内庁図書頭)、伊藤巳代治http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Bull/6515/zinbutsu/i.htm
金子堅太郎で、最後は神奈川県八景島に近い夏島という無人島を借り切って、大喧嘩したり、
芸者をあげてドンチャン騒ぎをしたりしながら明治憲法の原案を作る。
 特に井上毅http://www.tabiken.com/history/doc/B/B119L200.HTMというのが、天才というか
異常な努力家で、日の昇らぬうちから深夜まで片時も本を手放すことなし、欧米の思想書から
古事記にはじまる日本の書まで、読み体得しているという怪物だ。その彼が、大日本帝国憲法
草案(甲、乙)、教育勅語、軍人勅諭、皇室典範を作っていのだから、もっと井上毅は注目
されていいはず。
 彼が、明治日本の国の中心と考えた(にした)のは天皇で、そこで
 第一条 日本帝国は万世一系の天皇の治(しる)す所なり
 と書くわけだが、
 この治(しる)すとするのが彼の学識で、日本の政体は統治ではない、といっている。日本の
国体は天皇と国民が一体化していて、統治という西洋流の対立構造ではなくて、治(しる)す
という形で自然に収まっているのだということを、古事記やら何やらを出してきて例証している。

283。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/09/25(土) 02:24 ID:hkcQ3AnM
http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 結局、井上毅の治(しる)すは西洋流の対立構造でなければ近代憲法と言えないだろうという
意見に押されて、統治ということばに換えられる。
  戦前: 天皇(国王) VS 臣民  −−−− Govern 統治
 から
  戦後: 国民主権(国会?)  VS  国民 −−−− Govern 統治
 という形に替わったが、国民主権という訳の分からないものにとって替わられただけで、明治憲法
も昭和憲法も実は官僚機構が牛耳っていることに変わりは無い。
 憲法の教科書などには、必ず「統治機構」という形で国会や行政を説明しているが、本当の
国民主権ならば誰が誰を統治するのだ?
 今も昔も、一部の権力者達が「奴隷どもや市民どもには何も知らせてはならん。あの愚か者どもに
権利など余り与えてはならん。闘技場で見世物でも与えておけばよい」という構造は余り変わらない。
今も「生きた戸(livedoor)」と「オポチュニスト(楽天)」の闘技場(野球界)での争いに人民の注意が
行っているのを、権力者は喜んでいる。
 「新・市民の憲法」では、今まで統治されてきた市民と統治するものが一体になる。そういう意味で
井上毅の構想に近いところがある。

版籍奉還 http://db.gakken.co.jp/jiten/ha/506240.htm

284。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/09/25(土) 02:26 ID:hkcQ3AnM
9月23日(祝) 「あ」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 前日の授業の後、久しぶりに憲法辞典執筆メンバーと会ったこともあり、午前2時すぎまで飲む。
学部生の祐二くんが翌日9時半から○○△△省バイトがあるし、もう電車の無い時間になってるので、
ウチに泊まって、3時に寝て8時に起き、間に合わないといけないのでタクシーで霞ヶ関へ。
(霞ヶ関に着いて)
 「さすが休みの日の霞ヶ関って、誰も歩いてないな」
 「・・・・・・・・。今日、もしかして休みですか?」
 「えっ、・・・・・・・(絶句)・・・・」
 よく考えたら○○△△省が祝日にバイトを使って仕事をしているはずもなく、休日の朝9時半、
霞ヶ関の中心で叫ぶ言葉も無く呆然とする二人であった。

285。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/09/25(土) 20:30 ID:zm7zBTcQ
9月24日(金) 「スト破り」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 プロ野球のスト。球団増加が認められて、何となく選手側が勝ったように見えるけど、中身を見ると
どうなのか。
 新聞によると、近鉄がそのまま新加盟の球団に身売りすればいいところを、近鉄・オリックスの
合併球団が先に二つの球団の選手のうち上位25名を取る。それから近オリ・ブレーウェーブと
新加盟球団とが10名ずつ取る。実際は、最初にNo1〜25を取られた時点でプロ球団としては
成立せんのではないか。
 年棒の高い中村とかは新球団に出されるという噂もあるようだが、つまり新規参入者は高い金を
出して選手を引き抜き移籍料を既存球団に払わなければ、実質的に新規参入できない。
 球団の数では選手側に譲歩したように見えるが、既得権益を持っている集団は「名を捨てて実を
取った」というところか。売り上げ140億とか104億とかの楽天とかライブドアが高い金額を出して
選手を引き抜いてこれるのかは疑問で、結局選手の年棒自体が大幅ダウンということになるの
ではないだろうか。これぞ、ソフィスティケイト(洗練された)スト破り(労務管理)だ。

286。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/09/29(水) 02:30 ID:zgaHW/hU
9月28日(月) 「改造」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 2〜3日前から、どこにこれだけ居たのかと思うほどの記者さん達。もちろん内閣改造の
取材である。小泉以外には分かってないんだから議員に取材してもしようがないような気も
するのだが・・・。
 顔ぶれをみて、誰も書いてないので僕の勘違いかもしれないが、「選挙を考えた裏の組閣」
のような気がした。まず小選挙区で落選している伊藤達也金融庁長官(東京22)や勝っている
人でも島村農林水産大臣(東京16)、中山文部科学大臣(宮崎1)など小選挙区で対戦相手の
復活を許したり、村田国家公安委員長(岡山5)のように意外と迫られた人がいて、意外と
選挙弱い人が多いのではないかな。
 参院枠では看護協会代表が法務大臣、自民党の支援団体としては第二位の日本遺族会代表
が厚生労働大臣とちゃんと団体への目配りも押さえている。
 こうして実力を蓄えておいて、2年後以降の選挙の時には見栄えのいい大臣に替えてGO!と。
 ともあれ、もともと小泉首相は各大臣に自分と異なる意見も個性も求めない大統領的運営
の人なので、一次二次の改造で人材を消耗した後はこういう地味めの人選になるのだろう。
 (某所での会話)
「しかし、今度の内閣地味だねぇ〜」
「いや、うち(民主党)も地味ですから」
「・・・・・」

287カマヤン:2004/09/29(水) 02:38 ID:zgaHW/hU
>意外と選挙弱い人が多いのではないかな。

落選している山崎拓が入閣したりしているし、そうなんだろうなあ。

http://www.asahi.com/politics/update/0927/004.html
第二次小泉改造内閣の顔ぶれ
 総務 麻生太郎  法務 南野知恵子  外務 町村信孝  財務 谷垣禎一  文部科学 中山成彬
 厚生労働 尾辻秀久(そーか、こいつ ← が日本遺族会代表なのか…)
 農水 島村宜伸  経済産業 中川昭一  国土交通 北側一雄  環境・沖縄北方 小池百合子
 官房 細田博之  国家公安委員長・防災・有事法制 村田吉隆  防衛 大野功統
 金融 伊藤達也  経済財政・郵政民営化 竹中平蔵  行政改革・規制改革 村上誠一郎
 科学技術・食品安全・IT 棚橋泰文

288カマヤン:2004/09/29(水) 04:41 ID:zgaHW/hU
>>286-287
頭のよい高校生の日記ブログ読んでいたら、靖国神社が話題で出ていて、
靖国を考えている間に高校生の脳味噌がパンクしていたけど、
靖国神社は機能としては、「遺族会」という票田の釣り餌で、古賀誠など
道路族議員たちの集票装置として存在する。
「遺族会」は「国家神道」という「新興宗教団」の下部団体で、
「遺族会」の票とバーターに、「首相の参拝」という「政教分離違反」
行為を「遺族会」が要求し、
首相がそれを行うと自動的に中国が反応し、反応した中国に対して
野中など橋本派が「謝罪」し中国へのODA予算をちと増やし、
中国へのODA予算の一部が橋本派に手数料として・賄賂として
キックバックし、
それが自民党運営資金になる、
というそこまでトータルでできあがっている、ちょっと東アジア世界規模
な自作自演資金&票還流装置の一部だ
と考えるのが妥当かと私は思う。
まあ高校あたりでそうレポート書いてもどういう成績がつくか知らないけど。
つーか大人でもそう理解している人はマニアだよね。本当のことを隠蔽
することでこの還流装置は廻っているわけで、還流装置のあっちこっちに
暴力団など暴力装置が組み込まれているから、死にたくない人はあまり語らず、
結果として事実隠蔽に加担する、というところまでセット。
思考するための基礎情報を故意に欠落させて流通することで、情報操作する
その典型ではあります。政治家関係は殺されやすいからな。

289。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/10/01(金) 03:09 ID:.KNuJiaw
9月28日(火) 「祝・メジャー」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 『市民の憲法』の第二段というか、新しい本の出版が前の早川書房以上にメジャーな出版社で
決まりそう(いつもメジャーがいいわけではないけれど)。来年は自民党結党50年で自民党憲法改正案
がでてきた一つの節目になる年。来年の5月に出版を間に合わせて大ヒット作にしたいそうで(そこが
また不安なんだけど)、原稿など忙しくなりそう。

9月29日(水) 「嵐の中で」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 夜間大学院で五十嵐教授の立法学講義。明治憲法の後半。台風襲来で出席者が少なかったのだが、
明治憲法制定史からの発見や土地所有権や宗教と美の話など、五十嵐憲法体系の全般に話が飛び、
すごくエキサイティングな授業だった。さらにパワーアップした『新・市民の憲法』が出来ることを確信。
 10月中には憲法調査会でEU視察に行かれた枝野幸男議員をお迎えして講義と討議していただく
こともほぼ決まり、楽しみです。

290。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/10/01(金) 03:10 ID:.KNuJiaw
9月30日(木) 「プライベート・アイズ」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 実は来月からある議員の事務所で政策担当秘書をすることが決まったのだが、名前を公開するか
どうか悩んでいる。悪い風潮だと思うのだけど、秘書をしながらこうしてホームページで日記を公開
していると、何だかんだとクレームをつけてくる人がいて、本人に言ってくれれば、「あ、そうですか、
すみません訂正しておきます」とかその辺りは柔軟なんだけど、議員に言ってくる人が時たま居る。
 そもそもベースには秘書に人格が無いという考えがあるんだろうけど、秘書とは、親分に言われれば
「はい、そうです。言うとおりにします」という存在だと世間では思われているのだろう。個人が個人の
資格で意見を公開しているのに、何故別の所に行くのか。表現の自由とか個人の人格とかいう考えは
ないのだろうか。しかも、そういう人に限って、「どう読んだらそんな悪意に読めるのだろうか」という
ような驚異の読み方をしてくる。
 根本的に、世間の皆さんに、秘書は議員の個人所有物ではない、と分かってもらいたい。
 昔みたいに(昔本当にいたかどうか分からないけど)、親分(議員)が子分(秘書)を一生面倒見て
やるというような時代ではなく、議員だっていつまで当選し続けるかなんて分からない、何で突然
失職するかもしれない、中田市長や松沢知事、上田知事のように突如、首長選に転出するかも
しれない。お互い不安定な関係の中、限られた時間の中で何処まで精一杯やれるかというだけである。
 私はプロだからプロの仕事をする。仕事の上のクレームは仕事の場で言ってもらいたいし、
プライベートなことは本人(私)に言ってもらいたいとと思うんだけど無理かな。

http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 3時半ごろ議員会館に戻ってきたらヘリと消防車とパトカーが凄い勢いで集まってきている。
当然、電話をして聞くと煙のようなものが上がっていると。当然カメラをもって現場に急行。
右翼系の人が車に火をつけて参議院の面会所の前から首相官邸の前まで走ったらしい。
車は黒こげ、辺りは煙の匂い。変な生物兵器だとマズイなと思ったが単なる火の車でまだよかった。
意外と周りは平静。
 委員会の所属の発表があり、それについての論評しきり。臨時国会は10月12日から12月3日までの
50数日間。短い会期になりそう。色々と新しいポジションで不安もありますが、頑張ります。

291。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/10/02(土) 05:48 ID:B1NkCM7o
10月1日(金) 「胡蝶蘭」
 臨時国会を控えている為か、今日付けで秘書の移動(事務所の移動)が結構あった。
大臣・副大臣・政務官に新しくなった人たちも挨拶で議員会館内を動き回りバタバタとした雰囲気。
与党で新しく役に就いた議員の事務所の前には胡蝶蘭がいっぱい。あんなに一杯あって後は
どうなるのだろうか。保存の効くハムとか缶詰とかを送りあう習慣に変えたほうがよくはないか。

292カマヤン:2004/10/02(土) 05:49 ID:B1NkCM7o
>>291
そーか、臨時国会近いのか…
「敵」はまた激しく動くかもなあ…

293カマヤン:2004/10/02(土) 05:54 ID:B1NkCM7o
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/1274/1084553993/85
統一協会が9月に激しく「集客」してたのは、臨時国会開催中に
なんか活動するための資金集めだったのかなあ?
まあわかんないんだけど。「敵」で連想したから書いておく。

295。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/10/07(木) 01:16 ID:bldbZlQE
10月6日(水) 「紛争調停」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 3日目。色々な土地を回ると、土地土地に応じた色々な問題があることがわかる。
 今日行った土地では人間族と魚族、鳥族の争いがあるようで、さすがに両生類族には、
多少の顔が効く私でも、この問題を解決するには、多少時間がかかるのではと、
自分の力不足を痛感させられた。
 世の中は広いものである。

***********
  町役場に寄せられた苦情

 告 川を使用する人間族へ
 最近、川を使用する人間族のモラルが大変低下しています。
 川に住む魚族や鳥族などから町役場に多くの苦情がよせられています。
 この状態が続くと人間族を対象としたキャンプを禁止します。
***********

296カマヤン:2004/10/07(木) 01:16 ID:bldbZlQE
>>295
この町役場からの警告、センスいいなあ…

297カマヤン:2004/10/08(金) 07:49 ID:iuuk9OcE
10月7日(木) 「海編」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 4日目。海編。
 魚は美味いんだけど、そろそろ東京も心配。部屋に洗濯物干しっぱなしにしてきたし。
 こうして地回りをしていると、改めて「政策担当秘書の仕事って理解されていないんだな」と実感する。
政治の世界に係わっている人でさえそうなのだから一般の人の理解は?と考えると恐ろしくなるので、
こりゃ何度でも主張しておいた方がいいなと思う。
 たぶん、議員会館で鼻から提灯ぶらさげて居眠りしてて、陳情がきたらハッと起きて、役所やなんか
にゴネゴネ言う、みたいな怪しいイメージに取られているんじゃないだろうか。
 僕の理解では、政策担当秘書の仕事はSE(システム・エンジニア)に似ている。
法という「プログラム言語」を扱うエンジニア。こちらで法律(ソフト)を作る時には、法=プログラミング言語
を理解して、まぁ大体結果としてこういう現象(ソフトを走らせた結果)ができてくるな、と想像して作る。
 実際圧倒的に多いのは政府法案(ソフト)の問題点を指摘することで、向こうが作ってきた法律の
体系(プログラム)を、一度分解して、「現実に適用するとこんな問題点があるんじゃないの」ということを
指摘して相手に打ち返す、と。
 そういう意味で法律(プログラム言語)に通じている専門職だし、しかしそれだけではダメで、現実に
適用した時の問題点が分かるような想像力と現場を持ってないとダメだし、さらに「このソフト問題点が
ここにありますよ」と放っておいてもダメなので、政局をみて、誰がこの主張に賛同してくれるか、
そしてどうやって修正・廃案を勝ち取るか考えないといけない。
 何せ数でいったら、政府側の方が議員の数が多く、「俺達は国民の信任がある」という論理で
責めてくるわけだから、修正させるのは圧倒的に難しい。そして、政府側の法案というのは、
一部の人の利益になっていたり問題点がある場合が多い。
 政策担当秘書というのは、法律の専門家であり、現実が分かっていて、政局を読むことが出来ない
といけないという、意外と、真面目にやれば大変な仕事なんです・・・・。どうせ理解されないだろうけど。

298。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/10/15(金) 02:54 ID:39.6OAu2
10月10日(日) 「調整の一日」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 〔略〕松本清張『象徴の創造』、軍人勅諭を作った時の山県有朋を中心にした話。軍人に明治政府への
忠誠を行わせる為に天皇を神格化していった経緯など明治憲法制定時期の時代背景が分かって面白い。

10月13日(水) 「グローバル化時代の多文化社会」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 3万円払って申し込んだはいいけど、大学院と重なっていてほとんど出席できていないNIRAセミナーへ。
今日は「グローバル化時代の多文化社会」、講師は東京都立大人文学部講師の丹野清人さん。
 どうも半政府系のシンクタンクと相性が悪いのか、自分が反政府系だからか、(途中まで)講義が
つまらない。どうも当たり前のことを、難しい言葉で言い換えたり、分析のフレームワークを話してる
だけのように感じてしまう。
 政策担当秘書や政治家のように現場で、どっちか判断を下さねばならない立場にいる人間にとっては
学者さんの見解というのはまどろっこしいことが多い。
 今日のテーマも要は、外国人移民をどうするのか、という非常に難しい問題で、人口は減ってくるわ、
3K仕事など外国人労働力に依存する割合は上がる一方だわ、不法移民(就労)は増えるわ、産業界
は安い労働力受け入れを要求するわ、それでいて隣には住んで欲しくないわ、色々大変である。
 愛知県豊田市保見団地では1万人うち3千5百人が外国人で日本人住民とのトラブルがあったり、
右翼が殴り込みをかけてきたり問題が持ち上がっている。東京のコンビニ、マクドナルドの店員さんって
かなり中国系の人に替わっていて、オーダーが伝わらなかったりしてビックリすることがある。
 果たしてどう解決をつければいいのか。「正解」が存在しないところで、答えを出していかなければ
ならないというのが省庁も含めて政策担当者の辛いところだ。
 海外でも北欧のように労働力として積極的に移民を受け入れて地方参政権まで与えている所もあれば、
英仏のように旧植民地出身と新規移民を分けて徹底的に管理している国もあり、様々である。しかも
最近、EU市民というカテゴリーができて「シチズンシップ・市民権」という概念は非常に揺れている。
 グローバル化の反作用として、フランスの国民戦線やオーストリアの右翼政党に代表されるように
移民排阻の動きも世界的なものだ。いろんな文化がまじってくると、一体何がフランス人なのか、
ドイツ人なのか、そういう定義があやふやになる。
 例えば、日本語を話さず、日本の文化と全くなじまず、姿かたちも違う、だけど日本国籍の日本人、
というのがどこまで成り立つかだ。
 ある程度日本人化を帰化の要件とすると、多文化の共生とは異なり、同化政策になる。その辺りの
兼ね合いが難しい。

299。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/10/20(水) 06:05 ID:wEeMDjR2
10月14日(木) 「What?Who?Why?」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 新しい代議士のところで新しい委員会になって、新しい党の調査会などの役職もあって、レクもあって、
すべてが始まりだからめちゃくちゃ忙しい。国会って普段何してるんだ、と世間では思われているだろう
けど、一体何してるんでしょうね?

10月15日(金) 「世事の政治」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 いきなり予算委員会の質問が回ってきた。えらい事になった。新しい事務所に移ったばかりなのと、
しばらく世事の政治から離れていたので質問する手持ちの材料がない。うう・・・。

300。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/10/20(水) 06:05 ID:wEeMDjR2
10月16日(土) 「情報時代と恋の門」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 議員会館で質問に関係する作業をした後、11時から六本木ヒルズで行われている松井孝治参議院
議員がナビゲーターを務めるアカデミーヒルズ・ポリシースクール・統治構造研究会を覗く。テーマは
「情報社会におけるガバナンスと憲法改正」、ゲストスピーカーは鈴木寛参議院議員。
 問題認識が共通するところもあり、回答(解決法)が不満なところもあり。やばいな、最近、人の講演を
聴いて文句ばっかり言ってるような気がする。同じ党内だしあまり書かないようにしよう。何言われるか
わからないし。
 IT化の進展などによって、新しい人権などを作る要求がでてきている、という点は同じ。個人がバラバラ
になり、孤独になり、何かで寄るすべを見つけなければならない、という所は同じ。鈴木先生はそれがNGO
であったりコミュニティ(コミュニティ・スクール)であるとおっしゃっていたが、僕は地域(コミュニティ)の
再生は無理だと考えている。近所に住んでいる人よりネットで繋がった遠隔地の趣味が同じ人の方が
繋がりが強い次代だもの。
 IT化の進展によって、直接民主主義の可能性がでてきたという点は同じ。しかし認め方は違うような
気がする。鈴木先生の言われるソーシャル・ラーニング・コミュニティ・ネットワークというのは、ある種の
貴族政、ある程度の知的レベルの高い人による直接民主制を想定しているような気がする。例として、
サイバー空間での民主主義として、藤沢市の電子会議室の例を挙げられていたが、問題は何故、藤沢で
出来たことが、全国で出来ないのか?だと思う。それを考えるのが政策の仕事であり、実行するのが
政治の仕事だと思うが、それに関する答えは今回(時間の関係だと思うが)無かった。
 吉野川の住民投票など、全国の住民投票の結果を議会の決定より上位と本当に認めているのだろうか。
 もっと現実の市民というのは、泥臭く、アホ臭く、間違いもおかす、存在と愛をもって考えたほうが良いの
ではないかな。うまくいえないけれど。何故だか、「恋の門」(石でマンガを描く芸術家とコスプレイヤーの
アマチュア漫画家らが織り成すシュールで真面目な松尾スズキの初監督映画)みたいな世界とは違うん
だよなー。http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=4713

301。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/10/20(水) 06:05 ID:wEeMDjR2
10月17日(日) 「モーターサイクルダイヤリーズ」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 議員会館で質問準備。とりあえず月曜日の朝9時以降にならないとこれ以上の資料が手に入らない所
まできたので、これ幸いと散髪と映画に行く。
 映画はキューバ革命の英雄、チェ・ゲバラが23歳の時に行った南米大陸縦断バイク旅行を描く、
モーターサイクルダイヤリーズ。http://www.herald.co.jp/official/m_cycle_diaries/index.shtml
 バイクの出てる映画だから一応観とくか、という感じだったのだけど(もちろんゲバラは読んでる)、
観ると「なんじゃ、こりゃぁぁぁ」と、驚くほど面白かった。
 23歳のハンセン氏病を専門にしている医学生のエルネスト(チェ・ゲバラ)が、南米各国を旅行している
中で、追い出される原住民や借金に負われて逃げている共産主義者夫婦、鉱山で奴隷のように働いて
いる人、ハンセン氏病患者や病院で働く人などと出会い、自然な感情として「何とかしなければ」と思い、
後の革命家としての下地が作られていく。
 ある程度の正義感を持った人が、真面目に悲惨な現実と向き合う時、人は革命家にならざるを得ない。
 イスラム過激派というのも恐らくそういうものだろう。共産主義国が崩壊して、資本主義VS共産主義と
いう図式が成り立たなくなって、でも旱魃や戦争で何百万人、何千万人と人が虫けらのように死んでいく
という現実に直面した時、救いはイスラム教の中にしかなかったのではないだろうか。共産主義がかつて、
貧困した希望の無い人々にもたらした役割を、今イスラム教が担っているのではないだろうか。
 それはそれとして、23歳のゲバラの心の揺れがまぶしいぐらい美しい。

302。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/10/20(水) 06:06 ID:wEeMDjR2
10月18日(月) 「恥」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 予算委員会の質問の前日なのに国会見学やら色々用事があっておおわらわ。忙しさは忙しさを呼ぶ。
何だか訳の分からない夕食をはさみ午前1時まで。いや、遅くまで仕事をしていることを誇る考えは僕には
なくて、逆にこのぐらいの仕事でこんなに時間を消費しているのを恥だと思っているのですが・・・。

10月19日(火) 「憲法バトル」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 明日は法政大学大学院の立法学の講義に枝野幸男衆議院議員http://www.edano.gr.jp/に来て
いただく。この前衆議院の憲法調査会がEU諸国に憲法調査にいったが、同行していた記者さんの
話しによると、「国会議員で憲法が分かっているのは枝野と仙谷だけ、あとは皆○○」だそうで、
その枝野議員と五十嵐教授のレベルの高い議論が聞けるかと思うと非常に楽しみだ。
 何故か、同じ顔合わせで23日(土)に鈴木淑夫先生がやっている世田谷フォーラムというイベントで
同じ顔合わせで講演するようだが・・・・。http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Stock/9517/

303。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/10/22(金) 02:33 ID:V6svCKjY
10月19日(火) 「憲法バトル」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 委員会質問終了。こっちの論も少し乱れたが、相手の大臣がこちらをなめてレクを受けていなかった
のか、何も分かっていないのか、そもそも適性に欠けるのかメチャクチャな返答。結果的にはもう一歩
だったが、相当追い詰めた(と思う)。ささやかな勝利。コーラかなんかで乾杯したい気分だったが、
しばらく行ってなかったジムへ。
 早めに上がって図書館で借りてきた本を読む。
 『証言 改革を支えるメカニズム』(増島俊之/小林秀徳、ぎょうせい、2004)、橋本行革の立役者であった
水野清や長年官房副長官を勤めた石原信雄など、政策決定者の生の講演/インタビューで構成した本。
皆、いいお歳の立派な方なのだが、すごいことを言ってる(事実を暴露している)。全然関係ないけど、
石原信雄氏の菅直人に対する憎しみがあからさまで面白い。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4324074461/qid=1098379732/250-9033835-1344248
 『道路公団改革 偽りの民営化』(田中一昭、ワック社、2004)すでに記憶は薄らいでいるが、道路公団
改革の時の民営化委員会の”七人の侍”の一人。あの内幕がいかにすさまじいか。国土交通省の反撃、
小泉首相の腰抜けぶり、石原ノブテル大臣については、「そもそも議員としての資質さえ疑問」みたいに
書いていて、スゲーという感じ。猪瀬直樹のフィクサー振りとか、関係者が全部生きていて物事が進行中
なだけに、これを出した勇気というか、怒りがよく分かる。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4898310729/qid=1098379766/250-9033835-1344248
 『Goodluck』(アレックス/フェルデナンド、ポプラ社、2004)よく売れている薄い本。面白い。けど、1000円
で買うとなると、すぐ読めすぎるかな。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4591081451/qid=1098379850/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/250-9033835-1344248
 『プラダを着た悪魔』(ローレン・ライズバーガー、早川書房、2003)恵比寿のスターバックスで若い女性
が熱心に読んでいた。少し読んだけど面白そう。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152085371/qid=1098379920/250-9033835-1344248

304。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/10/22(金) 02:34 ID:V6svCKjY
10月20日(水) 「激しい雨が降る」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 台風のため大学院自体が休みになりました。現職若手議員やスタッフ達も多数参加しようとしていた
のに残念です。

10月21日(木) 「たまには真面目に」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 法務省の案件ヒヤリング。しかし、今回の国会にかかっている法案はひどいものが多い。
一体どうしたんだろう。
 実際に犯罪を行う準備行為に着手する前、共謀の段階で犯罪になる共謀罪。裁判で負けたほうが
相手の弁護士費用まで含めて負担する敗訴者負担。裁判以外での紛争解決をめざして裁判外調停を
すすめる、しかし実効性に疑問のあるADR。ロースクールに行っている友人達もいるので、切実に
可哀想な司法修習生の給費打ち切り。
 ロースクールに2〜3年行って、司法試験に合格して、待機期間が7,8ヶ月あって、司法修習の期間が
1年間。その間、現状は生活費がでていたのだが、これを打ち切ってしまうというもの(H18から)。しかも、
専念義務とかで、バイトなども一切出来ない。そうなると弁護士になるには5年近く無収入の状態が続く。
ロースクール自体が学費がバカ高いのに、5年間も収入なしじゃ、一体いくらかかるのか? 2〜4千万
ぐらいか? つまり、金持ちしか弁護士になれんってことだ。
 その替わりに生活費を貸し付ける制度を作るとか言ってるが、弁護士になったはいいけど借金漬け
じゃ、手っ取り早く借金を返そうと金目の案件に目が向くのは当然。社会派(死語か)弁護士なんか
できっこない。

305カマヤン:2004/10/22(金) 02:42 ID:V6svCKjY
>>303
「石原信雄」って誰だろう?

http://www.koho.or.jp/series/ishihara/
> 1926年生まれ。52年、東京大学法学部卒業後、地方自治庁(現総務省)入庁。82年財政局長、
> 84年事務次官、87年(〜95年)内閣官房副長官(竹下、宇野、海部、宮澤、細川、羽田、村山の各内閣)を
>務める。現在、社団法人日本広報協会会長、財団法人地方自治研究機構理事長。

306カマヤン:2004/10/22(金) 02:43 ID:V6svCKjY
直接関係ないけど、こんなの↓もあった。
http://www.nc4.gr.jp/y-watch/jp.comfortwomen4-2.html
 〔以下、引用〕
 ここに、興味深いインタビューがあります。
 櫻井よしこ氏(薬害エイズ事件を明かした日本で最も有名なジャーナリスト)が、【石原信雄】元副官房長官
に国策として慰安婦を拉致したと証明する日本軍並びに日本政府の証拠があるかどうか、聞きました。
石原信雄元副官房長官は、「国策として慰安婦を拉致したと証明する日本軍並びに日本政府の書類は
まったくない」と答えました。そして櫻井氏が、敗戦時、日本の官庁が役所に都合悪い書類を積み重ねて
焼いていった事実を説明しました。
 すると、石原氏はこう答えたのです。
 「敗戦時、慰安婦問題はまったく認識されていなかったので、理論的に言えば、全ての慰安婦に関する
証拠が消失しているとは考えられない。米軍が特に狙っていた証拠は、特別高等警察や政治思想犯に
関する書類であった。朝鮮人労働者を炭坑に連行していったという一部の書類は焼かれたが、地方の
役所や厚生省、労働省から、朝鮮人労働者を炭坑に連行していったという書類がいまだに発見されている。
私は、慰安婦に関する強制連行や強制的な徴集を意味する一部分の書類だけを徹底的に処理することは
ありえないと思う」
 櫻井氏は続けて、石原氏に、薬害エイズ訴訟の際に厚生省は重要な証拠を隠していたので、慰安婦の
場合でも、関係省庁が証拠をかくし続けている可能性があるのでは、と訪ねました。
 石原氏は、続けてこう答えました。「薬害エイズ訴訟の際には、総理大臣、厚生大臣が関係省庁に、
その重要な書類を明かすように命じたところ、厚生省は、その重要な書類を隠しませんでした。もし、
関係省庁が慰安婦に関する重要な証拠をかくしているなら、日本は国家と機能していないことになるだろう」
 当初、厚生省は、薬害エイズ訴訟が起きた1989年から厚生省と被害者が和解に達する1995年に至るまで
都合が悪い書類を隠していました。いくら弁護士が要求しても、厚生省はその重要な書類を明かしません
でした。しかし、【菅直人】厚生大臣が厚生省の官僚にその重要な証拠を明かすように命じたところ、すぐに、
厚生省が薬品会社と一緒にエイズが入っている非加熱血液製剤を放置したことに加担したという多くの
書類が明かされました。
 慰安婦の場合、宮沢喜一首相が関係省庁の官僚に慰安婦に関する書類をかき集め明かすように命令
していました。だから、石原氏は、関係省庁が慰安婦に関する重要な書類をかくしているのはありえないと
主張しているのです。〔以上、引用〕

307。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/10/28(木) 06:34 ID:VQtVc/LM
10月23日(土) 「世田谷フォーラム」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 元自由党の鈴木淑夫先生が主催されている世田谷フォーラムで、五十嵐教授と民主党政調会長
代理で党・憲法調査会長の枝野幸男衆議院議員が講演と対談。
 水曜日に大学院で予定していた組み合わせだが、台風で流れたので、楽しみにして聞きにいく。
各々30分の講演と休憩を挟んで対談と質問。
 五十嵐教授の話がすごく面白い。分かりやすい例をだして、EU憲法の制定過程から学ぶべきもの
など、高度な話しをカラフルに話す。前に座っているお年寄りが「んだ、んだ」「そうだ、そうだ」と頷き
ながら聞いている姿が楽しい。それでも学部生の公太郎くんと祐二くんの話によると「出来のよくない
ほう」なのだそうだ。
 対して枝野議員はシャープでストレート。相変わらず切れるという感じだけど、理論だけじゃなくて、
やっぱり政治家というか政局を考えて物事を動かすという視点が加わっていて、以前日本新党の頃
に話しを聞いた時とは当然ながら違うな、政治家としてポジションを登り、厚みがついたんだな、という
印象を持った。 
 政治(政策)は知れば知るほど面白い。
 おっと、地震だ。

308。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/10/28(木) 06:34 ID:VQtVc/LM
10月24日(日) 「地震」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 地震といえば思い出すことが色々あって、その一番は当然、阪神大震災。確か一月の三連休で
最終日は京都にいた。東京に帰って翌朝会社に行ったら神戸が大変なことになっている、らしい
(その時点では被害がどのくらいかわからなかった)。
 神戸といえば、大学・就職を通じて6年間住んでいた場所だし、友人も親戚も多い。いてもたっても
いられず、翌々日大阪の実家へ帰り、兄貴のオフロード・バイクで食糧と水を持って神戸へ。
 交通網が壊滅し、あの壊れた阪神高速の下を蚊かハエの大群みたいに大型ダンプの間をわずか
数センチですり抜けていくバイクの大群。あの光景は一緒忘れることができないだろう。
 確かに、被害にあった土地とかかわりのあるなしで、災害に対する感じ方は違う。新潟の災害は
ひどいと思うが僕にとって神戸の時のような切迫感とは違う。
 神戸から東京にもどってきた後で、TVを見ていたらアナウンサーが「これが東京じゃなくてよかった
ですね」「そうですね」。まあ、そうかなと一瞬思ったが、
 ちょっと待てと。
 東京じゃなくて神戸でよかったというのはどういうことなんじゃい、と怒ったね。東京みたいな都市計画
もなされてないゴチャゴチャした街よりきれいだし、住民のレベルは高いし、いい所なんだぞ。金の亡者
しか住んでない東京こそ一度壊れた方が美しい都市が出来るんじゃないかと思ったが、いずれにせよ
都市に上下はない。

309。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/10/28(木) 06:35 ID:VQtVc/LM
10月25日(月) 「皿のソース」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 『野中広務 差別と権力』(魚住昭、講談社、2004)を読んで、その内容の面白さから一気読みして
しまう。タイトルから受ける印象とは違って、政治家論と政治史の本という感じを受ける。政治家を
目指す人は必読では。
 この前読んだ、『証言 改革を支えるメカニズム』という本も、貴重な発言が載っており読んだあとから
すぐ再読したが、これらの本は何がすごいかというと政権内部の意思決定のメカニズムが描かれて
いるという点だ。野党にいたりすると、そういった内部の大きな決定がどういう風になされたかほとんど
分からない。
 省庁半減というアイディアは橋本元総理からでてきたとか、小泉総理は最後に言った言葉しか頭に
残らないとか、関係者が証言しているのを読むと驚きの連続だ。
 野党にいるものはそういった意思決定を実際に行っている現場に立ち合えることはまずないので、
見習いコックが食べ終わった後の下げてきた皿に残ったソースをなめて料理長の味を覚えるように、
こういうところからメカニズムを学ぶしかない。

310。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/10/28(木) 06:35 ID:VQtVc/LM
10月26日(火) 「政治家のタイプ」 http://www.globalwatchonline.com/static_intro.htm
 う、気になって確認したら、明日、法政大の大学院で発表の担当にあたってた。内容は安全保障で
大学院棟304号教室18:30(実際は19:00ごろ)から行います。ご興味のある方はどうぞいらしてください。
 しかし、この安全保障の原稿書くのに、少なくとも40冊は本読んだな。
 野中広務の本を読んでいて思ったんだけど、戦後の日本の政治家というのは、3パターンに変わって
きているのではないだろうか。まず、戦後すぐの官僚政治家。吉田茂とか池田隼人とかが代表で、
安全保障との絡みでいうと、安保はアメリカに任せて経済を重視し、アメリカに何か言われても「いや、
うちは9条がありますから」とかなんとかいいつつ、ひたすら経済発展に力を注いだタイプ。彼らは敗戦も
経験しているし、海外もよく知っているので安全保障に関して無茶はしない。
 次がたたき上げの党人政治家の時代。田中角栄とか中曽根康弘が代表。叩き上げで、いわゆる
ドメな人々なので、思い込みというかイデオロギー色が濃い(中曽根の不沈空母発言など)。良い点は
官僚政治家にない発想をする(田中角栄のガソリン税で道路を作るなんている発想は官僚は皆驚いた
そうである)。この時点で日米の安全保障関係は接近する。
 その次が、二世三世四世政治家の時代。橋本龍太郎と小泉純一郎が代表。早い時期から政治家を
やっているので、はっきりいって世間をしらないが、発想は純な所があり、一転突破型である。小泉首相
の何の留保も無くアメリカべったりというのは、そういうバックグランド無しに理解するのは難しいのではないか。
 意外と以前の自民党というのは、ハト派というか経済重視派というか安保合理派がいて、アメリカの
注文を「まあまあ」となだめながら、「いや、日本の領海より外には行けませんよ」とか節度を守って
きたのだが、まず93年の政界再編で、そいういった人々が「さきげけ」で抜け、「加藤の乱」で宮澤派・
宏池会系が没落したと。そいういう所が影響しているのではないかな。そして、最後の官僚政治家が
後藤田正晴で最後の党人政治家が野中広務だったと。
 どうでしょうか。

311。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/10/28(木) 06:35 ID:VQtVc/LM
10月27日(水) 「ホンマかいな!?」 http://www.globalwatchonline.com/static_intro.htm
 昼に図書館へ行って面白そうな本を何冊かピックアップしてもどってきて、食堂でTVを見ながら昼を
食べてたら、またイラクで人質事件が。
 その中に、『日本政府よ!嘘をつくな!』(グローバルウォッチ編、作品社、2004)
http://www.globalwatchonline.com/static_intro.htm というのがあり、チラっと読むと、何と、前回の
3人人質事件開放に関して日本政府は何ら関与していないばかりか、妨害的な動きまでしたというのだ。
 あの3人を解放するのに実質的に役立ったのは、NGOなどのグローバルネットワークで、あの三人が
イラク人の為に働いていたこと、自衛隊などとは関係ないことをイラク人団体などを通じて、拉致グループ
に接触して説得したということである。その間、家族などの要請にもかかわらず、政府は「自衛隊も
このために派遣しているのです」などというビデオ・メッセージを流し、三人の生命の危険を増したという。
 これが本当なら、エライことだ。

312。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/10/30(土) 03:11 ID:ehyseJuY
10月27日(水) http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 河村たかし先生、名古屋市長選出馬表明。当選4回なのに委員会の理事でもなく平委員だったし、
党の役職もついてなかったしで党内で浮き上がっていたのか、それとも以前から出たいとおっしゃって
いたので役職につかないようにしていたのか謎だけど、まあ当選そこそこして議員としてトップを
目指せないのならば、出来ることの少ない野党よりも、首長をめざすというのは考え方としてあるん
だろうと思う。
 法政大大学院で発表。安全保障に関してで、内容的に新しい視点が出せたようで、皆さんに了承
いただき一安心。

313。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/10/30(土) 03:12 ID:ehyseJuY
10月28日(木) 「枯葉」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 法務部門会議で法科大学院学生の方からヒヤリング。司法修習期間の給付廃止について。司法試験に
合格しても、1年間(これまでは1年半)裁判所や検察で研修させられる制度だが、この期間は費用が
でていたのが、平成18年から突如廃止されるという話。
 そもそも法科大学院(ロースクール)に3年いて(法学部卒業生は2年)、合格してさらに1年研修しなければ
ならないというのがよくわからないが(会計士など他の資格でそんなのない)、要はロースクールが教育
しきれる自信がなかったのでこういう制度が残ったということだ。
 しかも、最近法務省からでたデータによると、ロースクールの卒業生の合格率は1年度が34%、2年度が
22%、しかも3回落ちたら受けれないので、ロースクールの学生のうち、半分は合格できない計算になる。
バカ高い学費をとってこりゃ詐欺ではないか。
 これを受けて、ロースクールの志願者が激減、(早稲田で50%減、全体で60%減)すでに定員割れの
学校もでてきているという。開始1年目でなんというざまだ。一体誰の為の司法改革だったのか(誰かが
財務省による財務省の為の司法改革といっていたが)。全国5000人の学生はムシロ旗を立てて国会に
攻め上って来るべきではないか。
 安全保障勉強会で、東京大学大学院教授の藤原帰一教授に来ていただく。安全保障を憲法論から
切り離して、政策面から光を当てて新しい側面を開くといった方向や、歴史の再解釈など、自分のやって
いる方法論との類似性も感じるが、安全保障ってハード部分のスペックの話がないと今ひとつリアリティに
欠ける。「今度の例のミサイルってこんな精度で命中するんだぜ」「ぐえー」みたいな。それでも勉強になる
ところはありました。
 風邪気味でボーっとしているのだが、さらにNIRAのセミナーへ。NIRAのセミナーに関しては、面白くない
面白くないとしか書いてないような気がして申し訳なのだが、今日も今ひとつピンとこない講義だった。
今日のテーマは『地域協力と東アジア』東洋大学 金子彰教授。
 家に帰って音楽をゆっくり聞く間もなく、すぐに激寝。最近のお気に入りはキャノンボール・アダレイの
『サムシン・エルス』の中の「枯葉」。

314。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/10/31(日) 03:07 ID:lDwM0.NQ
10月29日(金) 「世間冷たい?暖かい?2」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 新潟中越地震の被災者の方のための義捐金を集める為に、東急田園都市線の青葉台へ。
昨日、思いっきり風邪引いてたので不安だったのだけど街頭に立つ。
 行く前に、「どれくらい集まるかな?」という話しをしていて、僕は1万5千円から3万円いかないくらい、
と予想していた。そんな簡単に募金に応じてくれるわけないと思って。
 ところが
 小銭を入れてくれる小学生・中学生から、千円札を入れてくれるOLさん、サラリーマンの方、5千円札を
入れてくれる主婦の方、などなど、もちろん全体の比率からいえば少ないんだろうけど、次々と募金に
応じてくれる。正直、ちょっと感動した。横浜・青葉台の駅前で、新潟の暗く寒い夜をすごそうとしている
人の事を考えられるなんて、やっぱり偉くないか。
  以前、五十嵐教授が「市民」の定義で、「少しでも他人のために、何かをする、しようとする、考える人
がすなわち『市民』だ」といっていたが、新潟で震災にあった他人の痛みを自分のことのように感じられる
というのは、やはり「市民」であり、日本は市民社会が成熟しているといっていいのではないだろうか。

315。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/11/04(木) 03:18 ID:8pfkkiRo
10月30日(土) 「フラッシュ」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/200410.htm
 冷たい雨、から激しい雨へ。他のメンバーから引き継いだ「直接民主主義」「主権」「事務次官会議」の
原稿に苦しむ。特に、「主権」の問題は何気なく使っている言葉だが、調べると深い。ホッブス、ロック、
ルソーの思想も意外なことに中途半端なもので終わっていて、現代の社会にうまく適用できない。
 16:30から市谷の市民憲法調査会で打ち合わせ。その後、杉並区の山田区長のお宅にお邪魔する。
 新潟の震災で小千谷町の救援で、何故か杉並区の救援隊が第一に入ったという情報がTVなどで
流れていたが、実はこの5月に杉並区と小千谷町は相互救援協定を結んでいたのだという。それ自体は、
杉並が大災害に見舞われたときに小千谷町から米などを送ってもらう想定だったのが、逆になった。
 東京の地震で区長がTVをつけ、小千谷町が震源地であることを確認、即座に区長室長に電話し指示、
区の備蓄をありったけのトラック車にのせて出発させた。こういう場合、組織だと「まず情報収集してから」
ということになるから対応が遅い。「まず、行くことが大事だ。そこから情報収集すればいい」こういう即決の
判断は政治家首長しかできない。よって、杉並が最も早く現地に着いた部隊の一つとなり、おばあさんなど
は涙をながして喜んでくれたという。
 現地にいくと、日曜日の夕方になると携帯電話の電池が切れてきて困ってきた、という。そこで、日曜日
に区の金庫などあいてないから区長が金を銀行からひきだしたりクレジットカードで借りたりして、そこら
じゅうのコンビニから電池式充電器を1000個かって即座に送ったという。
 災害ではいくらりっぱな対応をやったとしても、それが2日や3日後では意味がない。救急車で病院に
運ばれても、家に帰る金がない場合だってあるのだ。
 こういう話を聞いて、いつでも「皆で決めましょう」の民主主義だけではダメなんだなとか、色々発見し、
久々に頭の中にピカッと閃いた。
 山田区長の話は歴史観や哲学に裏付けられているせいか、いくら聞いても飽きない。全身耳のようにして
聞く。
 が、次のスケジュールがあるので22時前に退出。一緒に退出したT君に「これから仕事ですか?」と
聞かれ、「いや、これから原宿で外人主催のハロウィンパーティーがあるんや。200人ぐらい集まって、
外人とチュ-し放題らしい」といったら「こころざし低くーーー」と呆れられた。
 外人とチューはしませんでしたが、行ってみると予想以上の人人人。酸欠になって早々に退席しました。

316。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/11/04(木) 03:21 ID:8pfkkiRo
11月2日(火) 「風邪ひきさん、いらっしゃい」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 神野直彦東大教授から、「三位一体」の改革について。どういう理論でどの税を国税にするか、地方税
にするか解説した後、地方消費税を2.5%にし地方所得税10%で所得比例型にした場合(増税なし)、
各県の配分はどうなるかという試算をだされていた。シャウプ勧告やヨーロッパ自治憲章、世界地方
自治憲章の話などもでて、いつもながら刺激的だ。
 そういえば、民主党のスウェーデン型年金法案も元は神野さんのアイディアだったと思う。あの時、
会議にでていて、議員さんたちが話しを聞いて「おぉっ、なんだ、そうか」という雰囲気に、無言で場が
変わっていくのを感じた。政党の政策形成というのは、こういう場所でおこなわれるのかも。
 もう一つ、地方に財源と権限を移す「三位一体改革」について増田・岩手県知事から。小泉首相じきじき
に地方六団体に対して「案を出してくれ、政府全体で対応する」と求めたのに、答申を出したら、各省
バラバラの対応で、首相が「3兆円移す」といっているのに各省からの回答を積み上げると9千億円。
一体、どうなっているのか。
 最後に話した仙谷政調会長の「これは民主党のめざす地方分権ができるかどうかの、胸突き八丁」と
真剣に語っていたのが印象的。
 東京財団で「インドの戦略的重要性とわが国の安全保障との関わりについて」、斉藤剛1等陸佐より
話を伺う。たまにこうしたリアルな話を聞いて情報収集しないと、まともな政策形成はできない。
 う、風邪がぶり返してきた。

317。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/11/11(木) 05:47 ID:mlVrsRPI
11月9日(火) 「グラフの嘘」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 刑法の重罰化の法案がでていて、明日参考人招致(ということは、すぐに採決される)をする。
スーフリの事件や新潟少女監禁事件などから、強姦や監禁に対する罪が軽いのではないか、という
話からはじまったはずが、刑法全般に例えば、有期の上限が15年→20年(スーフリの奴は15年です)、
死刑から減刑された場合15年→30年、傷害の上限が10年以下→15年、時効が(死刑相当で)
15年→25年などなど、全般的にガラっと変わってしまう。
 法律で刑期何年というのは、あんまり根拠はないらしく比較で決めていくそうなのだが、この重罰化には、
そんなもの犯罪の抑止効果があるのか(殺人を犯したら死刑になると知っていても殺人は無くならない)
という予防の観点、刑務所がそれでなくても満杯なのにこれ以上長期化したらパンクするという実務的
問題、超長期刑務所に入ると人格が崩壊し再犯に走る確率が高いなど問題が多いといわれている。
 どうやら、国民感情におもねってポイントを上げたい与党議員が「議員立法でやるぞ」と法務省に迫って、
法務省の別の思惑もあり、実現させようとしているらしい。
 誰に聞いても、「犯罪者に厳罰を与えろ!」というに決まっているのだが、そういうポピュリズムみたいな
ものに、法を作る人間が踊らされていいものかな。
 明日は、少年刑法の重罰化を推進する【前田雅英】東京都立大法学部長(実は、司法試験委員だった
こともある)とかも参考人で来られるのだが、この先生のインターネット上の解説が面白い。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/前田雅英
 この先生が書かれた日経新聞の記事があって、少年凶悪犯罪は近年うなぎのぼりに急増している
(事実は逆)、という主張でグラフを使われていて、「あれ、そうなんだ」と思って見ていたのだが、
よく見ると【左右でグラフの目盛りを変えて】、ミスリーディングを誘うという古典的な手法だった・・・・。
おいおい。
 よくみると「犯罪白書」http://www.moj.go.jp/HOUSO/2003/hk1_1.htmlで使われているグラフなんかも、
面白いぐらい古典的手法のオンパレード。法律を作ったりする基礎(立法事実)となるんだから、
ちゃんとしたものを作ってくれ。

318。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/11/11(木) 16:04 ID:FNBsVapg
>>317
確かに前田氏はアレなグラフを良く使いますが、今回に限って言えば、石田さんはちょっと勘違いしてると思われます。

一般的に左右でグラフの目盛りを変えるのは、グラフの節約や2つのグラフの対比の為に使われるケースが多く、それだけでは「ミスリーディングを誘ってる」とは言えません。
で、石田さんの日記で問題とされいる前田グラフですが、結論から言うと、「左右でグラフの目盛りを変える事によって、ミスリーディングを誘っている」という主張は、誤りだと思われます。

日記で紹介されているグラフから察するに、「日経新聞の記事」とは、2000年9月9日 日本経済新聞の朝刊記事「少年凶悪犯罪 深刻さ認識を」(ttp://www.jca.apc.org/toudai-shokuren/dekigoto/000909n.html)であると思われますが、その記事における前田氏の主張は「確かに殺人は減ってるかもしれれないが、強盗はこんなに増えてる」というものでした。

仮に、この主張を補強する為に、グラフによるミスリーディングを誘うならば、強盗のグラフ上の変化をより大きく見せるような加工を行なうと思われます。が、グラフの目盛りを読むと実際はその逆「強盗のグラフ上の変化が殺人にくらべてより小さく見えるように」なっております。これならば、むしろグラフの縦軸を合わせる方が、より強盗の増加具合を多く見せられる事が出来てしまいます。

従って、「左右でグラフの目盛りを変える事によって、ミスリーディングを誘っている」とは考えられませんです。

319。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/11/12(金) 16:29 ID:ZeGmLhdA
11月9日(火) 「グラフの嘘」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
(追加)
 「グラフの目盛りを変えて・・」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/000909n111.jpgというのは、
左右同じ目盛りにすると殺人罪の方は、強盗罪のグラフの下のほうに非常に小さくでてくるということです。
しかも、95年以前と比べると確かに「増加」しているが、60年代と比べたら「減少」している。いずれにせよ、
動きが微細なので「最近、青少年の凶暴な犯罪が増加しているとまで言っていいものか」という疑問がでます。
 右のグラフhttp://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/455331.jpgは同じ人口10万人あたりの
少年凶悪犯罪のグラフ(別の人が作ったもの。元データは同じ)ですが、これをみると確かに強盗はU字型に
上昇していますが、それでも40年代と比べたら「減ってる」、殺人罪については動きが微小すぎて読み
取れないのではないでしょうか。要はどの期間をどれぐらい比較するのかだということと、縮尺を変えるときは
注意が必要だということだと思います。

320。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/11/12(金) 16:29 ID:ZeGmLhdA
11月10日(水) 「国民幻想論」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 国民主権というと、(資質はどうあれ)選挙で選ばれた議員や国民が行政をコントロールするものだと
思っていたが、最近、ちょっと様相が違う。
 法案を作るときには審議会というのをよく作って、学者や団体の代表やマスコミの代表や一般受けする
文化人などを、いれて、答申をださせて、一応有識者の話を聞きましたという形を整えるのが普通で、
教科書には「反対派が過半数にならないように反対派を入れて、マスコミも入れて答申にかかわったことで
反対できないようにして、反対意見も議事録に載せといて、でも結果は予定通り」というのが普通なのだが、
最近話しを聞くと違っているらしい。
 ほとんどが法案に賛成する委員で占め、審議時間も10数時間、議事録も発言者の分からない要旨だけ
公表するという形で拙速に押し通してしまおうという形になっているらしい。教科書は書き直されなければ。
しかし、貧すれば鈍すということか。
 これに類似して、最近変なことがあった。衆議院の調査部というのは国立国会図書館とならんで、議員の
立法活動をたすける立法府の機関で、政府から法案がでてくると、一応「法案の問題点」みたいな冊子を
作ってくれて、「軽い」問題点を指摘してくれたり、党の部会で説明してくれたりするのだが、この前
○○調査室に議員の集まりで冊子の説明と問題点をしゃべってくれとお願いしたら、なんと、断られた。
個々の議員に話すのはいいのだが、集団の前では話せないんだそうだ。そんなバカな。△△◇◇部会
なんかでは何度も来てもらってるぞ。
 調査室もこういっちゃなんだが、怪しい所があって、部長とかのクラスに省庁からの出向者が多く、
そういう意図が反映しているのかもしれない。こちらが情報を聞きたいのに、妙に党内の情勢を
聞きたがったりして不思議な行動があったりする。「問題点の冊子」にも、如何かと思うところがあって、
要は大きな問題点は指摘しないのだ。「まあ大体この法案は素晴らしいですよ。でもあえて言うとすれば、
もっと良くするということを将来考えるのであれば、こういう問題点がありますよ」と、大げさに言えばそういう
問題点の指摘の仕方なのだ。それを見て「おぉ、これは良く出来てる。質問で使おう」なんて言ってる
新人議員さんがいるが、相手の思う壺である。
 情報公開とか省庁改革とか、何か良くなっているような幻想があるが、実態はますます悪くなり、
国民主権から離れていっている。

321。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/11/12(金) 16:30 ID:ZeGmLhdA
11月11日(木) 「政策評価」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 夜、恵比寿ガーデンタワーでNIRAのセミナー。今日は政策評価についてで東京電機大学の阿部一知
先生。NIRAのセミナーで初めて(失礼)面白かった。経企庁の出身の方でアジア開銀に出向して
プロジェクト評価に携わったり、初代の政策評価課長をやったり、地域振興券の政策評価をやったり
されたそうだ。法政大でも政策評価の講座をもっていらしゃったらしい。う、知らなかった。
 スタンダードな政策評価の技法を説明されて、このあたりは昔はやっていたので勉強していたのだが、
面白いのが実際の経験の話。
 中国でダムを作るプロジェクトを評価したのだが、その時使ったのが、費用便益分析。費用便益分析とは、
その政策をやることによる費用と便益を分析し、便益が費用を上回っていればプロジェクトがGOであると
いう方法。
 その便益は電気などが通じることによる付近住民の利便性や経済効果を金銭で換算する。費用は
建設費や土地の収容費用などである。
 そこで、質問。
 「先生、例えば『美しい自然』とか『生態系』とか、失われたら元に戻らなくて、金銭に換算しにくいものは
どういう方法で金銭換算するのですか?」
 そうすると、スタンダードな方法としては、景観が損なわれることによる国民の「気分料」を計算することが
考えられているそうだが、実際ほとんど適用された例はない、つまりゼロとのこと。
 やっぱり、ダムなどの計画の評価の時には、自然とか生態系とかそもそも計算に入っていないのだ。

11月12日(木) 「啖呵イッショウ」
 連日出歩いているせいか体調がすぐれないんだけど、郵政改革に関して、田中一昭氏の話しがあった
ので出席。この人には随分「皿をなめ」させてもらった(10月25日日記)もので、体調悪くても出かけていて
聞く価値はある。
 総務庁の出身で、啖呵イッショウ(田中一昭)と呼ばれていただけあって、話の筋が通っていて小気味良い。
道路公団改革の本の中に、政治的プレッシャーが相当かけられることが予想される改革推進委員会の
メンバーに選ばれた時、奥さんが「あなたは田中一昭なんだから、晩節を汚さないように」と言ったという
話がでていて、この奥さんあってこの人あり、というか感動しましたね。

322。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/11/12(金) 16:30 ID:ZeGmLhdA
>>317 補足
> 明日は、少年刑法の重罰化を推進する前田雅英東京都立大法学部長(実は、司法試験委員だった
>こともある)とかも参考人で来られるのだが、この先生のインターネット上の解説が面白い。

インターネット上の解説↓
http://d.hatena.ne.jp/keyword/前田雅英
刑法総論講義 刑法各論講義 最新重要判例250 刑法
前田雅英
刑法学者。東京都立大学法学部長。(2003年現在)
著作の刑法関連の教科書・判例集は司法試験受験者に定評があるが、一般の刑法学者からの
評価は高くは無い。
他に、刑法的な観点から犯罪問題について言及した著作もある。特に少年犯罪については一貫して
厳罰化を主張しており、著作も多数。またロビイングも活発に行っているが、東京都情報公開審査会
の委員などの公務にも就いていることもあり、都民からはすこぶる不評である。
かつてはリベラル刑法学者として名を馳せたが、転向後は行政機関の委員を渡り歩いている。
その主張の是非は二つ目のURLなども参照しつつ、各自判断して頂きたい。
* ふりがな:まえだまさひで
* カテゴリー:一般
* URL: http://home.h07.itscom.net/maedam/index.htm
* URL:http://www.math.tohoku.ac.jp/~kuroki/ShonenHanzai/
* 検索:「前田雅英」を楽天で検索

323。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/11/15(月) 14:25 ID:OoeDc6R6
11月9日(火) 「グラフの嘘」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
(追加の追補)

 グラフの目盛りを左右で変えてトレンドを見る手法は、一方の数値が微細なときに一般的に使われる手法なので、「左右でグラフの目盛りを変えて、ミスリーディングを誘う」とまでいうのは言いすぎでした。すみません。

 さらに、二つのグラフの「元データは同じ」としていたのですが、左は年少少年犯罪(14歳−15歳)、右は少年犯罪(14歳−19歳)を対象としていました。これも大間違いです。すみません。但し、前田先生も本文では「少年犯罪」が増えているということを書きながら、グラフは年少少年犯罪を使っているという不思議なことをされています。

 そもそも、1980年以降に殺人で検挙された年少少年は年間10人前後(警察白書)で、1998年は16人。これぐらい少ない数字で統計的に有意な傾向を読み取ろろうとするのはそもそも無理があると思います。

 この点を含めた前田教授の記事の問題点は、宮崎哲弥氏と藤井誠二氏の共著『少年の「罪と罰」論』(春秋社)に詳しいということです。

 また、青少年犯罪に関する問題点についてはグリーントライアングルのHPに詳しくでてます。ご興味のある方はごらんになってください。

324。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/11/16(火) 03:04 ID:2gJDBMro
石田さんここ読んでるのかな?

325。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/11/20(土) 01:53 ID:QmDhqFiU
11月18日(木) 「事例調査の技法」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 〔略〕夜、NIRAセミナー。もう毎回のようにつまらないと書くのが申し訳ないんだけど、早稲田大学大学院
公共経営研究科の先生と食い合わせが悪いのか、本当に面白くない。このセミナーでもケーススタディを
やるので、実際の進め方とかアンケートの作り方とかインタビューの仕方とかを教えてもらえるのかと
思っていたが、技法の分類の話だった。数量的分析と定性的分析の違いを教えてもらっても何にもならない。
 イギリスの大学院ではこの辺りもキッチリ押さえていたし、洋書ならいいテキストもあるので、翻訳でも
いいから日本の大学とか少なくとも大学院ではちゃんと教えるべきだろう。
 まあ、そもそも政策科学とか社会科学は、実地の体験がないとなかなか教えられない分野ではある。
一時期、政策科学学部とか雨後のたけのこのように出てきた学部が軒並み不振なのも頷ける。
政策研究大学大学院では、経済学でしか政策を教えられない教授陣に腹を立てた省庁からの出向で
来ている学生が、授業をボイコット、一時期学級崩壊に陥っていたらしい。
 確かに法政の夜間大学院でも社会人学生の発表で先生が勉強しているというノリも一部にはあったが、
学者オンリーの先生でも岡田彰先生とか中野勝郎先生とか三人で民法をやらされた何とかいう先生とか、
ぶったまげるような人もいたんだけどなぁ。

326。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/11/24(水) 14:55 ID:Cek/nSAk
11月19日(金) 「サイバー空間は電子羊の夢を見るか?」
http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 テロ防止条約の国内法制化の一環で法務省が提案してきた法案の中の共謀罪というのに取り組んでいる。
 共謀罪というのは、構成要件から行くと「テロをやろうぜ」とか「小泉を殺っちまおうぜ」と言っただけで
罪にできるというもので、元々はテロを取り締まるのに犯行が始まってからでは遅いのでそういう法律を
世界的に整備しようぜということだったのだろうけど、日本の国内法の案としてでてきたものは随分範囲
が広い。
 組織的犯罪をやる団体つまり、テロ集団とかギャング、やくざなどを対象としていたのに、いつの間にか
単なる二人以上の「団体」になっていたり、「組織的犯罪をたくらむ」や「国境を越えて」という限定が抜けて
いたり、しかも、犯罪を起こしていないのに罪になるというのは、例外的に国家転覆の罪など重大な罪に
関して10罪ほどあるだけで、しかも爆弾の材料を買ったとか何らかの準備行為が必要なのだが、この
共謀罪ではその準備行為すら必要でないという。これをあの保守的な内閣法制局がよく許可したな、
という代物だ。
 しかし、
 どうもこれはダミーじゃないかと思えてきた
 ここで騒がせて置いて法案の他の所をそのまま通す。
 そういうやりかたはよくあって、テロ特措法の時だって、自衛隊法の改正と海上保安庁法の改正と三本
一緒にでてきたんだけど、一番注意を払ってなかった海上保安庁法の改正が、不審船に対して銃を
ぶっ放せたりと一番キモイ法案だったりした。
 今回の法案自体は随分、条文のある分厚いもので共謀罪に関しては一部の条文が該当するだけで、
後は結構変なものがまじっている。【「わいせつ物頒布等罪の構成要件の拡充」】なんて必要なのか。
組織的犯罪集団(=テロ集団?)の資金源になっているからその根を絶つ、という理由なんだろうけど。

327。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/11/24(水) 14:55 ID:Cek/nSAk
http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 一番気になるのが、【「電磁的記録に係わる記録媒体に関する証拠収集手続きの整備」】という奴で、
電子メールのやり取りの記録などをプロバイダーから差し押さえしたり、提出を要請したりできるというもの。
つまり、これが通ると電子空間は政府の監視下に事実上置かれるということだ。
 アメリカでは、捜査令状の後発行で(つまり令状なしで)、家にFBIなりCAIなりが侵入でき、自宅のPCに
マジックランタンというソフトをこっそり置いてきて、それ以降のキーボードでどんな文字を叩いたか全部
記録される、という捜査手法が実際に行われている。
 反テロ法などで可能になった方法で、作家のナット・ヘントフなんかが反対しているので、詳しく知りたい
方は『消え行く自由』ナット・ヘントフ、綜合社刊、2004.9で。
 どうやら権力というのは、自分の目の届かないサイバー空間でなにやら起こっているのが気に入らない
らしい。

328。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/11/25(木) 03:17 ID:Ft3wVMYc
11月22日(月) 「WAR not WAR」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 夜遅くに「ハウルの動く城」観にいって、評判では随分分かりにくい分かりにくいと書かれていたんだけど、
単に今回、大人向きに作ったんではないだろうか、という気がする。
 間違いを承知でいうと、テーマは「婆くさい少女と体は大人だが子どもっぽい心を持った青年の恋」では
ないだろうか。帽子屋の長女ソフィーは派手なお母さんとは全く逆に外見も中身も地味。魔法で90歳に
されてからの方が本人がしっくりしているぐらいババくさい。
 対して、ハウル君の方は魔法で強力な力を持ち、怪鳥に変身して、戦争を(止めさせる為に?)戦ったり
するのだけど、時々つまらないことで落ち込んで体がドロドロになったり、家に帰ってくると必ず穢れを払う
ように風呂に入る。凶暴な力と純真さの間で揺れ動く。
 他にも色々なテーマが裏で色々流れていて、一つは戦争。途中に空爆のシーンとかが入るんだけど結構
リアルで怖い。「戦争」の時代に戦争を風化させないためにも、子どもにも見てもらいたい気がする。
その他、戦争を止めさせるために戦うという矛盾も描き出している。

329。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/11/27(土) 03:55 ID:F7pEsrhY
11月25日(木) 「ポップグループの告白」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 次期マニフェストに向けての中間報告があるので、来週水曜日までに少年犯罪対策(の法律部分を
除いたもの)をまとめるように言われる。少年犯罪、少年犯罪・・・・・・、安全保障のミサイルが
ドバババーンとか行政とかそういう話なら多少専門性はあるが少年犯罪なんてほとんど素人やぞ、俺。
 しかも、木曜に言われて水曜日までに意見取りまとめとは。こんな短期間で政策を決めていいのか
という気がしないでもないが、まあ中間報告のたたき台だからいいのか。
 改めてサイトや資料や本を読み出すと、先日書いたがやっぱり少年犯罪が減っているというのは
重罰化を主張している方でも言っているんだなと発見。
(少年犯罪特集 http://pine.zero.ad.jp/~zac81405/juvenile.htm
少年犯罪データベース http://kangaeru.s59.xrea.com/
 事実は事実だからしょうがないという事なのか。マスコミで言われているような、少年犯罪の(長期的な)
増加も、低年齢化も、凶悪化もないやん。ここ数年、経済犯罪を中心に犯罪は増えているが、水準自体
は戦後の中ではまだ低水準にあるといっていい。
 しかし、少年犯罪がなくなっているわけではないので、さらに良くする施策を考える。
 海外の事例を見ていて、重視している点で、確かにそうだなと思うのがいくつかあって、一つはやはり
非行化や犯罪の防止には声かけが大事だということ。とにかく仲間や学校や家庭から疎外されて孤立化
し、自分に対する自尊心も失った子どもは、非行に走りやすい。誰からも気にかけられていない、必要と
されていないと感じることは、ものすごく辛いことだ。「元気か?」「最近どうや?」という何でもない声がけは
子どもにとって命綱となりうる。
 もう一つは、アメリカなどでそうなのだけれど、とにかく学校へ行かすこと。フリー・スクールでもなんでも
いい、どんな形の学校でもいいから学校へ行って仲間と生活することが、犯罪の防止にも更正にも重要
だという。確かに、虐待児童でも外国人労働者の子女でも、学校に来ないと実態がどうなっているのか
皆目わからないとボランティア活動をしている人たちが嘆いていた。
 この辺りは海外も日本も同じだ。

330。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/11/27(土) 03:55 ID:F7pEsrhY
http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 しかし、今の日本の政策はどうだろか? 「効率化」の名の下に一般の学校になじめない子どもの最後の
拠り所となっていた定時制高校をつぶし、学校を統廃合し、費用を削減する。愚かとしかいいようがない。
そういう子ども達は、当然コストがかかるのだ。先生一人でそういう子どもを見ようとすれば10人前後が
限界だろう。手間も要るし金も要る。それを費用がかかるといって切り捨てていたら、そのツケはいつか
社会全体が払うことになる。
 問題のある子どもを一人一人みれば、本当にド悪い奴というのは少ない。大抵、家庭に問題があって、
仲間とうまく行かずに社会から孤立している時に悪い仲間に引き入れられて悪事を働く。
 僕は、そういう問題を抱えた子どもというのは人生で「悪い目」が初期にでてきただけなのではないかと
思うことがある。人生にはいい事も悪いこともある。親の死別や離婚、貧困など、どんな幸福な人の人生
でも「悪い目」を避けることはできない(おそらく誰にとっても半々だろう)。その「悪い目」が抵抗力のない
子どもの時期に来たら、誰だってぐれたくもなる。子どもの時、少年院に入っている子どもと自分の違い
はなんなのだろうと時々考えていた。
 そういうことが無かった人は「たまたま自分はそういう『悪い目』が自分の人生の初期にこなかったのだ。
ありがとう」と感謝して、コストを負担すべきだとおもうがどうだろうか。

331。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/12/02(木) 01:29 ID:KRTvNZqI
11月26日(金) 「Road to Babylon」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 昨日の日記に対して、いくつか肯定的なメールを頂いた(ありがとうございます)。中でも印象的だった
のは自由教育校(今で言うフリースクール)や青生舎(後述)で育った人から見れば、子どもを一定自立
したものとみなしてドライにつきあう夜間高校や夜間中学がまぶしく映ったという話で、そうなのかという
発見と共に分かっている人は世の中に沢山いるんだという安心を得た。 定時制中学・高校の廃止・
統廃合なんていう世紀の愚策は即刻中止、フリースクールもバンバン認めて若者の居場所を作ろう。
 学生の時に大阪で、よりみち倶楽部という東京で教科書裁判の保坂展人がやっていた青生舎の
大阪版みたいなものにしばらく係わったことがある。多分、当時の社会党かそのシンパの人がお金を
出して作ったスペースで、学校などになじめない感受性の豊かな中高生とかが来ていた。あのスペースで、
同じように悩みを抱えている同世代を発見して助かった中高生は随分いるんじゃないだろうか。
尾崎豊の「失くした1/2」とか「Forget-me-not」とかを思いつめるように聞いていた彼らの姿が忘れられない。
 ついでながら、よりみち倶楽部に係わったのは、吉納昌吉を呼んでコンサートをしたいと考えていたら、
よりみち倶楽部が主催で大阪でコンサートをするという記事を見た。こりゃ、キナさんの連絡先を教えて
もらおうと思って電話をしたら、今日大阪に来ているので来たらどうだという。そこで、すぐに飛んで行って
会って、気がついたら大正区の沖縄県人会の皆さんとエイサーを踊っていたと。
 そのコンサートから派生して、当時ホンヨンウンという韓国人ロッカーのマネージャーをやっていた舞台
監督さんと知り合い、「俺は被差別部落の出身者や」と言われたり、キナ昌吉のバンドの機材を運んで
東京の日比谷音楽堂でデビュー直前のブルーハーツを見たり、よみうりランドの反核コンサートを手伝って、
ロッキング・オンのライターをしていた森内淳さんのところに泊めて貰ったり、いろいろ転がってたな。
 僕の場合、犯罪少年にならなかったのは家族や友人などの周りのお陰もあるけれど、ロックミュージック
の影響も強い。ロックが経典みたいなもので、別の人生への鍵というか扉を開いてくれるものだった。
そして、それは心を強くしてくれただけでなく、実際にも色々な方向に自分を導いてくれたのだ。

332。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/12/02(木) 01:29 ID:KRTvNZqI
11月29日(月) 「RealLife」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 ロンドン・ビジネス・スクールの卒業生でやっている勉強会に参加。イギリスで弁護士の資格を取り、
バリスター(法廷弁護士)として活躍していたヤザワさんのお話を聞く。歴史や制度など法律以外にも博学
な知識をお持ちの方で随分面白かった。一つ、弁護士の数について、日本は10万人で19人に対して、
アメリカは360人のは別としても、イギリスで190人と非常に多いのはどうしてかと質問した。
 ストレートな答えではなかったのだが、例えば彼が日本人と仕事をするとすぐに「契約書の雛形をください」
といわれるそうである。契約書の雛形なんていうのは弁護士のメシの種なんだからおいそれと渡すもので
はないのだが、日本ではそれを言ってもおかしくないような文化があると。つまり、役人の天下りしている
業界団体が雛形をつくって標準化してしまうので、弁護士などが少なく済んでいるのではないかということだ。
 これは気付かなかった全く新しい視点で、他の分野にも広げられる視点なのではないか。
 やっぱり、無駄になるかもしれないけれど、面白そうなシグナルが出てる時は、足を運んでも話を聞きに
行かなければならないと改めて思ったね。

333。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/12/02(木) 01:29 ID:KRTvNZqI
11月30日(火) 「母と子の絆」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 公的債務管理WTでみずほ総研の中島厚志専務執行役員チーフエコノミストの話を聞く。最近、日本
経済のリスクシナリオという本を出されたで、その本の内容に沿ったものだが、随分すっきりと頭に入る
いい話だった。
 昼に東京財団のセミナーへ行き「子どもに何が起きているか」という話を学校法人菅原学園 江戸川
双葉幼稚園の園長をされている菅原久子さんから聞く。子ども政策も係わる様になったのでちょっと
勉強しないとね。
 この方どういう人かと思ったら、安全保障の研究者で密かに大注目している菅原出さんのお母さんだった。
この人にこの母ありというか、話は内容の凄さもさることながら、会場の誰もが感動せずにはいられない
素晴らしい話で昼の日中から涙がでそうになって苦労した。
 分かっているつもりではいたけど子どもを取り巻く環境というのは想像を超えて悪化しているようで、
今や学級崩壊は3歳児から始まっているという。菅原さんが近所の小学校に授業参観に行ったときも、
いつまで休み時間が続いているのか、と思ったら授業中だったという。
 それ以外にも、人の話が聞けない子ども、授業中に立って走り回る子ども、突然暴力を振るう子どもが
多発し、毎日のように怪我をする子どもがでる。最近では、それらを避ける為に、お受験の為ではなくて
私学に入れる親が増えているという。もう教育制度崩壊や。
 それは小学生になった時から始まるのではなくて、もっと早くから始まっている。もっと言えば子どもが
生まれた時からの育て方に問題がある。ある研究者の研究では3日間保育器に入った子どもは目を
合わせなくなるという。

334。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/12/02(木) 01:29 ID:KRTvNZqI
http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 子どもが泣くのは誰かの反応を求めているためで、それを無視していると子どもは反応を拒否するよう
になるというのだ。オムツでも最近は紙おむつが出来て、おしっこがでてようが決められた時間に取り
替える。昔はおむつが濡れてないかどうか、一日十回も手を入れてみていた。泣くとその度に親が抱いて
やることで子どもは安心する。そうして知能が発達していく。子どもは言葉を理解しないからと、子どもに
話しかけなかったインテリのお母さんがいたそうだが、ある日突然「この子は喋らない」と気付いたそうだ。
 このように子どもを育てるのはとてつもなく手間がかかるものだが、最近のお母さんはTVで育っていたり
するので子どもをTVの前に何時間もおいておいたりする。それが実は発育に悪い影響を及ぼしている。
 現代は子育てが大変難しい時代で、専業主婦だと「専業主婦なのに何をやってるのか」と言われるし、
仕事をしていると、これまた何をやってるのかと言われる。子育てに専念している女性は何だか「遅れてる・
古い」ように思われる。お母さんの手間を省く便利な商品や施設が山のようにあり、その為に子どもと
親の接触は少なくなっていく。
 そう考えると、働くお母さんの為の、駅前保育の充実とか、預かり時間(そもそも子どもは荷物か)の
延長とかは、非常に悪い政策なのかもしれん。
 菅原さんもおっしゃってたが、子育てを大事にする世の中の認識が大事で、あずかり時間を延長するより、
会社を2時3時ぐらいで帰れるようにした方がよっぽど良い。
 僕もこれは前から思っていて、少子化(といっちゃダメなんだよね)の切り札は、育児休暇の義務化と、
育児の為に仕事を離れた場合の差別禁止と罰則付与だと思っている。
 社会全体で子どもの育つ環境を改善せねば。

335克森 淳:2004/12/02(木) 09:10 ID:1KhmwOWY
>>333に名前が出た菅原出さん、オランダの学者「ハンス=ボーム」氏が
みなもと太郎氏を尋ねた時、通訳を務めたとか。

 そのあたりは少年画報社の「挑戦者たち」に収録されているけれど、
菅原氏が誰かと言う事は同人誌版(書名「蘭学者たち」)の方に書いてい
ても少年画報社版にはその解説ページはなし(おかげで両方持ってるけれ
ど損したとは思えない)。

少年画報社「挑戦者たち」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4785924497/qid=1101945409/sr=1-7/ref=sr_1_10_7/249-1164364-6465159

>>333-334雑感。

>社会全体で子どもの育つ環境を改善せねば。

 「健全育成」推進派と違って、石田議員は見逃されがちな点に取り組も
うとしているので納得が行きます。
 ところでカマヤンさんは「なんちゃって街宣活動」で流行歌の作られる
メカニズムについて触れていたけれど、20年前に「子供達を責めないで」
なんて歌流行らせたマスコミは、子どもを取り巻く環境の改善に今こそ真
剣に取り組むべきだと思う…。

336カマヤン:2004/12/03(金) 12:36 ID:W38BGm.Y
>335
>菅原出さん、オランダの学者「ハンス=ボーム」氏が
>みなもと太郎氏を尋ねた時、通訳を務めたとか。

私もそれで菅原出知って、『アメリカはなぜヒトラーを必要としたのか』
読みました。ごっつ面白い本だった。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794211538/qid%3D1072379470/sr%3D1-5/ref%3Dsr%5F1%5F2%5F5/249-4762671-8157166

>なんて歌流行らせたマスコミは、子どもを取り巻く環境の改善に今こそ真
>剣に取り組むべきだと思う…。

「有害環境」をなくすためにマンガ規制とかインターネット規制とか?(冗談です)

337。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/12/03(金) 12:38 ID:W38BGm.Y
12月1日(水) 「オルタナ系」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 大学院で学習院女子大学の畠山助教授に来ていただき話を伺う。専門は国際関係論ということです。
スタンダードな(多分)国際関係論を聞き、逆に、いかに自分がオルタナティブ路線に行っているのかを
知る。

12月2日(木) 「特捜最前線」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 災害対策特別委員会で民主・社民・共産共同提出の議員立法「被災者生活再建支援法案の改正案」
について質疑。野党の議員立法なので、野党議員が答弁席に立つという中々新鮮な光景が見られる。
 提案者で華やかな中にも哀愁を感じさせる鎌田さゆり先生、妙に低く渋い声で答弁する松原仁先生、
この国会で議員立法4本提出して3本通したというツワモノ、泉房穂先生と三者三様。野党議員なんで
経験が無いので大丈夫かというような言い方をされるが、この答弁見てるとすぐ大臣でも勤まるのでは
ないかという感じがする。特に何故か明石やさんまに似ているような気がする泉先生は大注目では。
 内容は今年の夏の台風や新潟の震災にあわれた方の住宅の再建支援に300万円だせるようにすると
いうもの。現在は、憲法との関係もあって、壊れた住宅の撤去の費用は出せるが、建設費用は出せない。
つまり憲法14条(平等の原則)と29条(財産権)の規定と引っかかって、住宅の建設費用を出すと国家が
国民の財産の形成に手を貸すことになる、ひるがえっていえば国家の介入を許すことになるという理由で
撤去費用はいいが建設費用は支出できないとなっている。
 ま、国家の介入という点ではそんな気もするが、一方で国会議員が道路をひっぱってきたり利権誘導
していたりするのはよくて、例えば新潟で住宅全壊3000余軒、半壊1万6千軒という被災者の人に支出
できないなんておかしな気がする。(世論調査でも8割が支援ok)
 いずれにせよ野党立法なので明日の採決で否決されるのは火を見るよりあきらか。
 普段、追及型の質問をすることのない与党議員も、心情的には分かるだけにか、攻めにくかったようだ。
 最後の方で民主党議員が社民党の横光克彦先生(提案者の一人)に質問したが、横光先生が「ここに
いる議員の皆さんは心の中ではこの法案に賛成していらっしゃると思いますが・・」といったら与党議員
から「勝手なこと言うな!」という野次が飛び、横光先生が気色ばんで「あなた反対なんですかっ!」と
発言された瞬間が見もの。欲をいえば「○○先生反対なんですか」と議事録に載せれば良かったのでは
ないか。ちなみにその先生とは○○○○先生です。(伏字ばっかりやな)

338克森 淳:2004/12/04(土) 15:17 ID:pfNbLBw6
 http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/news/535/1073351019/255
「なんぼレスが続いてもかまいません」と言われましたので、改めて
石田日記にレス。

>>329-330

 定時性学校の統廃合推進派には、「なんで落ちこぼれた奴に愛の手を
さしのべなければいかんのだ」とまでのたまったのがいます(大阪府の
教育委員会の誰かだったかな)。

 この件に限らず最近は、「あんな奴ら顧みなくてもいい」とされる層
を増やそうとしているように思えます。「顧みなくてもいいとされる層」
が増えれば、そう決め付けられた層に対する社会のコストは掛けずに済
むかもしれないけれど、決め付けられ、顧みられなくなった者達が消え
てなくなるわけではないですからねェ(そう言われる事で、消える事が
出来るならどんなにか…)。

 そういや数年前見た「ここがヘンだよ日本人」で死刑の是非が話し合
われた時、死刑否定派は「冤罪で死刑が執行された時に取り返しがつか
なくなる」と論じていたのに対し、死刑肯定派は「国家は間違わない」
と言うか冤罪と言うものを理解できていないままに発言していたり、
「(罪人のために使う)税金がもったいない」とか言うてたなぁ。

339克森 淳:2004/12/04(土) 15:22 ID:pfNbLBw6
 本当は>>338に書いた事をブログに書きたかったのですが、まだ自分
のなかで上手くまとまっていない部分があるのと、こう言う話題が出る
と「暗い」「ネガティブ」「自虐的」と言って拒否反応する友人がい
るため難しいのよね……。

340。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/12/06(月) 01:08 ID:bvAODEyw
12月3日(金) 「臨時国会・閉会」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 臨時国会が閉会。役所の方や委員会の委員部の方、関係団体の方など次々と「この国会では
お世話になりました」とご挨拶に来られる。ちょっと年末のような雰囲気。
 「普段秘書って何やってるんですか?」と最近良く聞かれますが、国会の開かれている時は、
委員会での質問作りや政策(法案)作り、党の会議に勉強会とまあ結構忙しく、国会の無い時は
その準備というか、もうちょっと時間をかけてそれらの課題に取り組んでおくということです。
 基本的に国会は年中会議をやっているわけでなく、1月から150日間、基本的には六月の半ば
までだが、大体は延長されて7月か8月までが通常国会。1ヵ月半か2ヶ月ほど休んで(というか
偉い先生方は海外視察にいったりして)、9月か10月から臨時国会が始まり12月ぐらいで終わる
という年間のスケジュールです。
 会議だけみると冬休みと夏休みがある学校見みたいな感じですが、やってることはフルタイム。
それにしても、今回新しい事務所に移って質問や政策のストックのないままに、臨時国会に突入
したのでキツかった。ほっとしたのもあり、金曜日なのに家に帰って12時間ぐらい寝る。

341。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/12/07(火) 11:12 ID:1IyhMPmA
12月6日(月)「Love for Sale」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 民主党秘書会の勉強会で、今日は予算編成についてだというのが回ってきたので出席。例の本の
執筆で、予算というか経済財政諮問会議の評価について書こうとして苦労していたので、何かヒントが
見つかればというすがる思い。
 橋本行政改革よ小泉内閣の予算編成における目玉は経済財政諮問会議の活用なんだけど、これが
まだ評価が定まっていないというか、資料もあまりでてこないし、学者の研究もほとんどない。日本の
予算や改革のキーポイントなのにね。だから大変だ。
 前半は衆議院調査部の方から聞く。やっぱり出席しただけのことはあって、ヒントを掴んで満足。
 後半は参議院議員の佐藤雄平先生http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/profile/702.htmから
「予算編成において秘書に望むこと」というテーマでお話を聞く。佐藤先生は渡部恒三先生の秘書を30年
近く勤められて、7年前の参議院選で初当選された方です。
 ということで、話しの内容が20年前の、しかも与党の秘書の仕事の話で、内々には「これ予算編成の
話じゃないやん」と当惑も広がっていたのだが、個人的には(予算編成とは離れた観点で)大爆笑、
面白かった。
 というのは数十年前の秘書の姿と言うのが分かって、逆に何故僕がそういう昔の秘書のイメージを
持っている人から(一部)非難されるのかが分かったと。

342。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/12/07(火) 11:13 ID:1IyhMPmA
http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 昔の秘書の仕事と言うのは、
 春:①予算が採決される少し前に箇所付けという、何処の場所の道路や崖や橋に予算が付くのかが
わかるのだが、それをいち早く役所から教えてもらって、関係者に知らせるのが役目。同じ自民党の
選挙区の先生の中で誰の葉書が一番先に付くかで、誰が大物なのかという印象を持つので、速さは
死活問題。選挙区に秘書が葉書の束を抱えて投函しにいくというのが裏技。
 ②修学旅行は大票田。国会見学には代議士の紹介が必要だが、その紹介議員になる為に、秘書は
学校を回って営業活動する。
 夏:コメの食管制度があったので、「米価夏の陣」ということで地元から農業関係者が上京してくる。
その接待。役所に回ったり、目白の将軍様(田中角栄)に会わせたり、その為の人間関係をつくったり。
夜は一生一度の東京上京の皆さんのために接待。
 秋:①予算要望の全国大会が東京で開かれるので、役所回りや接待
   ②就職の斡旋
 冬:予算要望の為の官官接待。町村長と官僚の懇親会のセット。 
 などなどである。

 こういうのを見ていると、政策なんてカケラもでてこないし、まさに「胃と肝臓と足」の世界であることが
わかる。僕みたいに、「官以外での政策形成の可能性をさぐる」なんて言ってるアホな秘書なんていない
わけだ。
 しかし、当時はよかったんだなぁ、というか前提条件が随分違ってきた。
 まずコメの食管制度は無くなったし、国に金がなくなった。陳情して予算分配してもらうというより、
予算の削減を翌年に延ばしてもらうというのじゃ、政治家の迫力は無い。官官接待や官民接待も
大蔵省のノーパンしゃぶしゃぶ事件やら以降ほとんど(表立っては)無し。各種団体も組織率が低下など
集票力が低下し、団体サービスするよりも浮動票対策が重要になってきた。おまけに自−社55年体制が
崩れ、小選挙区制になりもたれあいというより二大政党のガチンコ対決になってきた。その中で有権者の
陳情処理の件数より、マニフェストの出来不出来や党首のインパクトの方が重要になってきた。などなど
 ベタな政治の有用性替わらないだろうけど、今や政治家の当落を握っているのは陳情処理の数では
なくて党官僚だというのが僕のかねてからの主張。そうした状況の中で秘書の役割も変わるし、求められ
ている資質も変わる。

343。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/12/10(金) 02:02 ID:IK5Jf/sI
12月8日(水) 「NEETな午後3時」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 人権・消費者問題調査会で、サリル・シェティ、国連ミレニアム開発目標キャンペーン局長よりヒヤリング。
 国連では2000年9月に21世紀の国際社会の目標として国連ミレニアム宣言を採択した。それは21世紀の
国連の役割を宣言したもので、平和と安全,開発と貧困,環境保護,人権とグッド-ガバナンス(良い統治),
弱者保護,アフリカの特別なニーズへの対応,国連の強化などを課題として掲げている。それに付随して
国連はミレニアム開発目標を掲げ、2015年までに1日1ドル未満で生活する人の人口比率を半減させる、
2015年までに安全な飲料水を継続的に利用できない人々の割合を半減するなどの具体的な8目標
18ターゲットを課している(詳しくはこちらを見てちょ→UNDPのページhttp://www.undp.or.jp/mdg/mdgs.html
 ミレニアムキャンペーンのページ(英語)
http://www.millenniumcampaign.org/site/pp.asp?c=grKVL2NLE&b=138312
  1億2千万人の子どもが教育を受けられず、毎日3万人が死に(多くは子ども)、年に50万人の女性が
死亡、世界の6分の1の人口が次の食事にありつけるかどうかもわからない状態に置かれている。
これらを解決する為の費用は2015年までに1000億ドルあればいい。去年、世界で戦争や武器のため
に使われたお金は9000億ドル。決して捻出が難しい金額ではない。
 しかし各国政府、特に先進国の動きは鈍い。その中でも日本は中間報告もださず消極的な姿勢をとり
続けている。もちろん、例えば援助額をGDPの0.2〜0.3%を0.7%に上げるというのは、不況の日本にとって
抵抗のある政策かもしれないが、日本の経済規模からすれば大きな問題ではなく、政治的決断の問題
である、さらにいえばこれが実現できないのは世論の差である、という。それに比較して、イギリスは2015年
までまたずに2005年に0.39という中間目標を設定するし、フランス、スペインなどは中間報告をだすなど
積極的な姿勢だ。
 イギリスなどは、実は前の多重債務国の債務取り消し運動ジュビリー2000の時から実績があって、
特に政府と人々を動かした原動力になったのは教会の力だ。実は宗教に関しても原稿を書いていたので、
ふと日本での市民の活力が弱いのは宗教の力の差でもあるのではないかと思った。
 2005年、全世界的に2つの行動が計画されている。一つはG8の会議の一週間前、もう一つは国連で
ミレニアム宣言が討議される会議が開かれる一週間前に世界の各国で白いバンドを腕につける、あるいは
何か白いものを体につけて世論の喚起を促そうという計画だ。先進国でも、例えばイギリスではセントポール
寺院を白い帯で巻いてしまう、アメリカでは自由の女神の腕に白い布を巻くイベントが予定されている。
この時、日本の宗教界はどう反応するのか。本願寺は、高野山は、延暦寺は? その姿を白い布で覆うの
だろうか。

344。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/12/10(金) 02:03 ID:IK5Jf/sI
http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 午後3時からではなかったのだが(このギャグほとんど通じないだろうな・・・。昔松原みきという通好みの
女性シンガーが歌っていたのが「ニートな午後3時」)ニート対策検討プロジェクトチーム会合。ニートといえば
この人(らしい)東京大学社会科学研究所の玄田有史助教授に来ていただく。ニートというのは
Not in Education, Empolyment,or Trainingの略で、働きも学びもしない若者を指す。
 当初、働きも学びもせん無気力な奴のことか、ええ身分やなと思っていたのだが、話を聞くと随分違う。
 NEETの若者は働く気がないのではなく、働けない、まじめすぎるのだという。最近の大学生は非常に
まじめに勉強する。入学した直後から、英語、資格、授業とこの就職難を乗り切るためにありとあらゆる
スキルをつけようとする。
 しかし、それでもダメだった場合、「こんなに準備したのにダメなのか」「もう社会に必要とされてないんで
はないだろうか」とNEET化する。
 NEETはパラサイトではない。皆親がいつまでもいるとは思ってなくどちらかというと経済的に豊かでない
家庭が多い。しかし、セルフ・コンフィデンスを失ってしまったら、働けない、人とコミュニケーションをとるのが
重荷になる。若者の「いっぱいいっぱい」と言う言葉はその表れだ。社会経験に穴が開いていて、人に
「ありがとう」ということがしんどい。社会は「やりたいことを見つけろ」というやりたいこと症候群だが、
やりたいことなんてそう簡単にみつかるものでもない。世間はオンリー・ワンになれ、即戦力になれ、
コミュニケーション・スキルを磨け、と言う。「無理だよ」逆に焦りが強すぎて働けなくなってしまう。
いい加減さが足りないのだ。
 話し聞いていてこの前の少年犯罪に対して感じたと同じように、あ、これは自分もなっていたかもしれない
とマジに思った。こりゃ、苦しいだろうと。
 世間では誤解も随分あるし、政府の実態把握も、当然ながら対策もまだまだだ。しかし、中学時代とか
まっすぐ家に帰って部屋でラジオやレコードばかり聞いていた不安定な自分を思い出すと、上の途上国
への援助の問題にしてもそうだけど、誰かを助けたいなんていう偉そうなことではなくて、もしかしたら
そこにいたかもしれない自分を助ける為に、何かをしたいと心から思う。

345。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/12/11(土) 03:08 ID:NiST196g
12月10日(金)「マネー・アンド・チルドレン」
http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 朝8時から党本部でハーバード大学経営大学院キム・クラーク学長を囲む朝食懇談会。テーマは
「成功するリーダーとしての資質/仕事と人生での成功の法則」というもの。ハーバード・ビジネススクール
の学長だから絶対、「人生で成功するコツはなぁ、回りの奴を出し抜いて、裏切って、利用して、少しでも
儲けるのさベイビー」とか言ってくれるのだと思ってたら(ハーバードMBAの皆さんごめんなさい)「人生で
一番大切なものは『誠実さIntegrity』で正しい価値観を伝えら得れるリーダーは組織の潜在能力を引き
出すことができる」とか「子どもに十分な時間を与えられなかったら、家族に対して不誠実なら、従業員は
リーダーのことを信用しない」とか「家庭で失敗したらビジネスで成功しても、その失敗を補うことはできない。
これは毎年900名の卒業生と家族に卒業式で言う言葉だ」とか全然違った話だったなぁ。
 アメリカのビジネス界も汚職やら会計虚偽報告やら、いろんな倫理観の欠如が表面化したので、やっぱり
こういうことをちゃんと言わなければならない風潮になってきたのだろうか。それでも、ハーバード・ビジネス
スクールの学長がこういう倫理の話をするというのにはちょっと感銘したね。
 少し時間を空けて次世代育成PT(プロジェクトチーム)要は少子化対策PT。スウェーデンの状況に詳しい
竹崎孜常盤大学教授に来ていただく。
 これはなかなか示唆に富む話しなので、明日か明後日に追加して書きます。

346。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/12/14(火) 10:41 ID:Jjd9lgWM
12月11日(土) 「星影のステラ」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 竹崎孜常盤大学教授の話。スウェーデンでは1998年に1.5まで落ち込んでいた出生率が2004年末に
1.75まで回復、ベビーブームなんだという。この理由は政府が発表しているのでは、最大の理由は景気の
波をかぶったということらしい。景気も悪いし、雇用も不安定だから子どもを持つのはしばらく控えようかと
いう意識が働いたという。こうアッサリ言われるとなんとも言いようがないんだけど、日本みたいに他の
悪影響を及ぼす原因があまりないので、こうアッサリといえるんだろうか。
 スェーデンでは子ども六歳未満の母親の就労率が80%、育児休暇中の母親も含んでいるので実は
90%ぐらいが働いていて、働くのが当然という社会意識なのだそうだ。そうはいっても「専業主婦も悪くない
よね・・・」という気持ちもあるようで、中々複雑ではあるらしい。
 子育ての環境としては、出産費用がまず全部タダ。権利ス妊産婦保健所と県立児童保育所が地区ごとに
あって、利用は無料。99%の人はこの施設を利用する。そこにはデンとベテラン保健婦さんが座っていて、
子育ての相談にのっている。これのいい所は情報が錯綜しないところで、スウェーデンには子育ての
ノウハウ本がほとんどないそうだ。余計な「あれがいい、これがいい」という情報に惑わされずに子育てが
できるので、育児ノイローゼも無し。
 子どもに関するカルテはそのまま小学校に引き継がれるので、幼時のときからの情報が伝わる。
場所はショッピングセンターの近所みたいな、お母さんがやっぱり行きやすいところにあるらしい。
 強力なのは育児休暇制度、全長480日、うち父親に60日強制。390日間の80%の所得保障。子どもが
病気になった時の看護休暇は子どもが12歳以下で年間60日(父)+60日(母)。なんだかこの休暇を父親が
喜んで取っていて鹿撃ちのシーズンになると子どもが病気になる父親が続出するという噂もあるのだが、
まあいいじゃん、というのが社会の認識らしい。その他、出産の時の父親休暇10日とか休暇を取ったことが
年金に響かない制度とか16歳までの教育手当てとか色々充実している。
 児童手当は子ども一人につき月1万5千円ぐらいで、三人目からは割り増しがある。これには所得制限が
なく、どんなお金持ちでももらえる。日本の所得保障みたいな考え方とは一線を画し、それは社会は子ども
に対して平等に扱うという根拠になっていて、政策というのは思想を表すものだなと改めて思う。
 この他、プレスクール(旧保育施設)や学校教育の費用(基本的にすべてタダ)など、全体的に社会全体
で子どもを大事にしよう、育てようという意識がすべてに感じられる。

347。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/12/22(水) 03:36 ID:s2xWljPk
12月17日(金) 「対話だった!」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 もうすぐ20万件ヒットなのに、ここしばらく更新していないなんてまずいと思い、慌ててアップします。
 言い訳をするとここしばらく憲法本の第一稿の大詰めを迎えてまして、仕事でも文章を書き、その後
プライベートで憲法本(商業用)を書いていると、もうそれこそ一日中書き続けになるので、商業用でない
ホームページを書く気力までなくなってしまうというか(一応、お金出して買ってもらう文章にいては普段の
文章以上に気を使うので、7〜10回ぐらい書き直すので時間がかかる)、一日中焼きそばを食べた後に
夜食に焼きそば定食を出される感じと言うか・・・・。あ、これは例が悪いな、焼きそばならOKか(伊賀の
カバ丸と同程度の焼きそば好き)。
 昨日(というより今日)の午前3時ごろようやく目処がついてホッとしてます。全然関係ないんですが、
今日は民主党秘書会のクリスマスパーティーです。
 (もし20万件いったら)皆様、本当にありがとうございました。当初の一桁のアクセス数の頃「お、誰かが
見てくれてる」と驚いていた時代から、多くの方に支えられてここまで続けてこれました。本当に感謝してます。
 安倍フェローシップ・コロキアムhttp://www.jpf.go.jp/j/cgp_j/global/event/colloquium041203.html
セミナーというものがあるのを教えてもらい話を聞きにいく。講師は山口 一男 シカゴ大学社会学部教授で
結構有名な人なのだそうである。テーマは「少子化対策を考える:夫、職場、政府、社会の役割とは」
  その筋(どの筋だ)では話題になっているようで、楽しみにしていた。結論的には育児休暇制度の有無
が重要、夫婦の役割分担の重要性も高い。これは、解説すると妻一人で子育てをしなければならない家庭
は女性が子どもを持ちたくてももてないとなるので、夫婦の家事分担とか子育てに対する取り組み、
つまり「夫婦の対話が全然ない」ということが問題だという。
 晩婚化と非婚化の影響は過去は説明できても将来は説明できないと論文で名指しで反論されていた
国立人口問題研究所の岩澤さんがお隣に座っていて、「でも山口先生の研究結果ってあたりまえのこと
ばかりじゃないですか?」とか言ってたら「やはり、国のお金をつかって政策を行うんだから、当然かなと
思うことでもちゃんと知らべないといけないんです。社会科学の分野なんて皆、当然と思うことを調べるの
ですよ」と厳しくご指導いただき、恐縮。

348。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/12/22(水) 03:37 ID:s2xWljPk
12月18日(土) 「涙のパーティー」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 昨日ネタで恐縮ですが・・・・。どうしても書きたいことがあるので。
 昨日の秘書会クリスマスパーティー、なんと僕のホームページの20万件目を取ったのが秘書の大先輩で
いつも指導いただいている渡辺さんでした。証拠の印刷したページもあるのですが、記念品は・・・・無し。
 その後、なぜか借り物競争で優勝してしまったり(何でやねん)しながら、後半、色んな議員さんからの
チャリティーオークションがあった。岡田代表、川端幹事長ともども出品物はなぜかカエル(岡田代表は
趣味がカエルの置物集め)。「なんで皆カエルやねん。どないなっとんねん、この党は」とブツブツいったの
だが(写真参照)、いよいよ最後の岡田代表の供出物、カエルのぬいぐるみと愛ちゃんのサイン入り帽子に。
 一万円!一万五千円!一万7千円!と競りあがっていく中、突如、隣に居た泉健太事務所の前田さんが
ハッスル。「石田さん、二人で一万円ずつ出して分けあいませんか!」というやいなや「二万円!」の掛け声。
 というわけで、愛ちゃん帽子とカエルぬいさんを二万円で共同落札することになってしまった。
 皆は「あの愛ちゃん帽子は1万円では買えないよなー、価値あるよなー」とか言ってるのだが、僕のカエル
は「これ、私だったら200円でも買わないわ」とか言われる始末。
 超珍しいカエルコレクションをもっている岡田代表の品だからどこか違うのじゃないかと調べたが、羽が
付いてる他はかわった所もなし。岡田代表のサインが入っているわけでも無く、この年末にケロちゃん
かかえて、どうしろっていうんじゃい!!!ほんじょぉ(岡田代表の政策秘書)こら、代表のサインぐらい
もらってこい!!
 ま、チャリティで困っている新潟の人のところへいくんだからいいのか・・・・(涙)。

349。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/12/22(水) 13:50 ID:FERhVa5s
長崎みたいなケースで実名報道が抑止になるとはおもえんがなぁ
親父狩りなんかには効果あるかも知れんけど。

それに実名報道しない今でも親族は地元で村八分にされとると思うが。

12月12日(日)http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
「恋のポイズン・アロー」

 少年犯罪のマニフェスト中間報告案では、これは民主党飲めるかな?でもおそらく多分効果があるぞ、という毒矢を3つ、いや5つほど入れておいたんだけど、「まあ中間報告だから」とあっさりと流され、「おょょ」という感じだったのだけど、意外とこういう組織って「あのときの報告書ではこうなっている」とか「マニフェストでこう言っている」とか(これは本当によくあるケース)で、既成事実が積み重なるということもあるので今後の展開を見守っていこう。この辺りは議員ではないのでどうしようもない。僕の立場では限界があるのだ。

 そのポイズン・アローとは
 ①少年犯罪の実名報道(但し条件付で)
 ②ティーン・コート(十代裁判)
 ③元犯罪者を兄貴分として雇う

 などだ。①については「えっ」と思うのだが、実名報道が少年の更正に妨げになるということは、凶悪事件に限ってはアメリカの例で言うとあまり無いらしい。犯罪者が更正するかどうかは、自分の犯した罪を後悔するかどうかという点が重要で、その為には公開した方がいいという意見さえある。もちろん軽い万引きとかで公表すると地域に溶け込めなくなるので、重大な犯罪に限って、さらに裁判所の許可をとってからとかでいいが、公開を考えてもいいのではないか。

 犯罪の防止という観点からも、刑罰の下限が2年から3年になったとかそんなことより、「今度から名前がでるらしいぜ」という方が効果があるのではないだろうか。親兄弟に迷惑がかかるということも本人にとっての抑止力になりうるし、親も「名前がでるんだからそんなことやめてくれ」と抑止力になる。

 大体、長崎の小六少女刺殺事件をみても、ころされた被害者の方は実名で家族も含めて書かれ放題なのに、加害者だけ保護されるというのも(容疑者の段階ではもちろんいいが)腑に落ちないところがあるのではないか。さらに今では規制してもインターネットで名前も顔写真も出回ってるし・・・・。

 ②のテーン・コートというのはアメリカで行われている十代の軽い犯罪(万引きなど)を十代が裁くというもの、勿論大人の裁判官も一人はいるのだが、後は高校生とかが陪審員の形式で行う。再犯率は3分の一になるらしい。NEETのところでも聞いたんだけど、なぜか同年代が同年代に向き合うといい結果がでるらしい。何故かは分からないが。日本でも裁判員制度が始まるんだから、効果が上がっているものは取り入れたらいいのではないか。

 ③ 犯罪に走りがちな少年には、それ相応の気配りというかケアをする人が必要だ。ギャングから足をあらったような人物ならそれはうってつけで、悪事に走りそうになる少年をケアしていくことができるだろう。それに犯罪を犯した人も再就職が無いと困るだろうし、本当に更正した人物なら、そこで後輩の少年達の指導にあたってもらうのはいいのではないか。

  神奈川県平塚市や新潟市などの取り組みは結構効果を挙げていて評判なのだけど、それも聞くとやっぱり「近所の怖いおやじ」とか「兄貴」がちゃんと少年に声かけて、道を踏み外さないようにしているように思う。怖い兄貴とか近所の親父っているのはやっぱり必要なのでは。

350。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2004/12/23(木) 04:33 ID:fIaHD9T2
12月22日(水) 「動乱−野獣を野に放て」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 実家を出て東京に帰る間際に、高石市長、辞表提出。野党多数で議会運営が行き詰っていたの
だが、消防法の特例の問題か何かで対立が爆発したらしい。辞職となると50日以内に選挙だ。
年末年始にえらいこっちゃ。
 新幹線に乗ってると、長野でも田中知事と議会が何か対立した様子(いつも対立しているが)。
前日、徹夜議会で、教育委員の再任否決、知事が拒否している越県合併が議員提案で可決したようだ。
 いよいよあちこちで動乱か。
 更にニュース、菅直人前代表が法政大大学院で客員教授として教壇に立つことに。半年で全12回。
テーマは「国民主権論」。この話は実は以前から知っていたがとうとう出たかという感じ。

351。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/01/02(日) 22:15 ID:4PU22JbM
12月24日(金) 「リバー」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/200412.htm
 政府予算案の確定を待って残業。野党だからあんまり関係ないといえば関係ないんだけど、
地元サービスの一環で資料つくりなど。
 クリスマスといえばアリーmyラブで毎年クリスマスになるとアリーが不安定になって騒動が起こる
のをみて、キリスト教国人にとっていかに大変なイベントなのかと思いました。そういえば、チャリティー
の広告でクリスマスの飾りが写っている窓の部屋の中に老婆が一人でいるものがあったが、こういう
クリスマスなのに家族もいなくて一人ぼっちというのが、欧米人にはメチャクチャこたえるんだそうである。
どちらかというと日本の正月に近い感覚か。
 アリーのクリスマス関連編の中で、一番好きなのがロバート・ダウニーJr扮するラリー・ポールが
クリスマスにシカゴに離れ離れになっている息子のことを思い出してブルーになって歌うジョニ・ミッチェル
のリバー。元歌を聞きかえしてみたけどやっぱり素晴らしい。
 町ではクリスマス、もみの木を切り倒したり、喜びの歌を歌ったり、バカみたいな騒ぎ
 もし川があったなら、その上をスケートで滑ってどこかへいってしまうのに
 ここには雪もないし、緑のまま。もしお金がいっぱいあったら、こんなバカげたことをやめてしまいたい
 もし川があったなら、スケートで滑ってどこかへいってしまうのに
 僕はあの娘を泣かしてしまった

12月25日(土) 「ホリエモンとKさん」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/200412.htm
 昨夜、遅くにマスコミ関係の人が中心のハッピー・シングルス・パーティーというはっきりいって負け犬の
遠吠えのようなヤケクソのパーティーに出席。予定の時間(それ自体かなり遅い)を1時間遅れて行った
のに、誰も来てない。さすがマスコミ関係者・・・・。
 途中で何故か、都庁にお勤めのKさんとホリエモン(堀江貴文ライブドア社長)の話題に。さすがマスコミ、
「お前ら友達かっ」と言いたくなるぐらい(ホリエモンは高校・大学同級生の役所の人がいた)良くいろんな
情報をお持ちで・・・・。堀江社長の大学時代の写真を見て、「なんだ、黒Tシャツ着てないじゃないか」と
言ってたのには笑った。しかし、Kさんの銀行員時代のあだ名が「ブキミ」だとかやっぱり書けんな・・・。
 早々に退席。

352。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/01/02(日) 22:16 ID:4PU22JbM
12月27日(月) 「スマトラ地震」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/200412.htm
 スマトラ島沖の地震・大津波でえらいことになってるなと思っていたら、関係者が一人その方面に行って
いることが分かり大慌て。
 色々手を尽くすが、外務省に問い合わせても殺気立ってて、そりゃそうだろうなと。日本中で色んな人が
探しているんだろうから。
 結局、消息を探している時に先方から連絡が入り一安心。しかし、今も知り合いの消息がつかめず
心配している人がいると思うと、良かったとばかりもいってられない。

353。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/01/02(日) 22:16 ID:4PU22JbM
12月29日(水) 「White Snow」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/200412.htm
 朝から東京は珍しく雪。通常通り、議員会館に来て見ると(通常の入り口が)閉館している。
「なんだ、昨日で終わりか。それで昨日あんなに年末の挨拶に来たんだな」とようやく納得(お間抜け)。
 自殺や死についての調べものをする。そもそも発端は、日本では平成10年辺りから自殺者が、
それまでの平均の2万人を突破して3万4千人程度になっているのだが、平均を超えた分の1万4千人と
いうのは政策の失敗で生み出されたものではないかという考えだ。
 しかし、始めたのはいいけど「死」というテーマは深くて重くて、デュルケームの『自殺論』なんて読むと、
昔から社会的自殺と私的な自殺の区別ってちゃんと行われていたり、研究の積み上げが結構ある。
哲学なんかも、言ってしまえば「『死』をどう考えるか」がテーマみたいなところがあって、調べだすとキリが
無い。
 宗教にとっての「死」も幅広い。面白いのは哲学者の梅原猛や宗教界の人が脳死を考える諮問委員会
の時に、「脳死は人の死であるということは学問的に証明できない」として、連盟で意見書まで出している
ことだ。人間は壊れたらどこかを取り替えられる機械(日本の医学界が立っているデカルトの人間機械論)
ではなく、有機体だという。梅原は、仏教が日本に持ち込んだ思想で大きなものは二つあって、一つは
「平等」でもう一つは「自利利他」の思想だという。そうすると死は誰にでも訪れるんだから、財力や機会に
よって臓器移植を受けられたり受けられなかったりするのはおかしいのではないかと。
 個人的に雪が降ってるのを見るのが好きで、それはその時だけ(世の中は平等ではないが)世界が
平等に思えるからだ。
 どんな人の上にも白い雪は降り積もる。
 どんな金持ちだろうが、地位があろうが、コネがあろうが、死は平等に訪れる。
 しかし、タイなどの津波の被害で多くの人が亡くなって、海岸に打ち上げられていたり、共同の穴に
埋葬されていたりするのを見ると、一体、「生」と「死」というのはなんなのだろうかと思う。

354。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/01/02(日) 22:17 ID:4PU22JbM
12月30日(木) 「Shock me」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/200412.htm
 昨日夕方から、大雪の東京で女性敏腕編集者と打ち合わせ。憲法本のプロジェクトとは関係のない方
なのだが、個人的にアドバイスをお願いした。話してみて、これまでの本は一緒になって本のタイトルを
考えてくれたり読者の立場から見てアドバイスをくれたりするタイプの編集者がいなかったのでびっくりした。
これほど凄いのかと。一々指摘されることが的を得ている。
 自分でかなり客観的に見ているつもりでも、自分の文章であり、自分の頭に入っていることだから読者が
読んで分かりやすいとか面白いとは限らない。そこで編集者というかプロデューサーが要る。
 そういえばキッスもボブ・エリツィンという名プロデューサーが「Destroyer(地獄の軍団)」というアルバムを
作って大ブレイクしたし、U2だってブライアン・イーノになって世界一のカルト・バンドから世界一の
ロックバンドになった(「ヨシュア・ツリー」)。もっと言えばビートルズだって、普通に演奏してれば、
はっきりいって普通のバンドだが、これがジョージ・マーティンという元飛行気乗りのクラシック専門の
プロデューサー(とエンジニアのジェフ・エマリック)と組むとあの魔法のようなビートルズ・サウンドになる。
不思議なものだ。
 故松田優作がARBの石橋凌によく言っていたそうであるが、「日本にはプロデューサーがいない。
だから自分でこつこつと積み上げていくしかない」。
 アメリカで言えば、ジョン・ハモンドみたいな大金持ちでCBSの重役で音楽的センスのある人物が、
ベニーグッドマンやらチャーリー・クリスチャンやらアレサフランクリンやらボブ・ディランやらブルース・
スプリングスティーンを見出して育てたみたいな、映画界で今スピルバーグが担っているような役割を
する人があまり日本には居ない。
 セルフ・プロデュースで、自分で見せ方からお金の手当てから何でもやってしまうと結構疲れてしまう。
松田優作みたいな才能のある俳優だって、世界的に認められたのは没する直前のブラック・レインだったり
する。そういえば、大阪13区でやっていた岡本準一郎がHPで「つんくのようなプロデューサー募集!」と
やっていたが、政治の世界にはもっとプロデューサーがいない。

355。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/01/02(日) 22:17 ID:4PU22JbM
12月31日(金) 「Light my fire」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/200412.htm
 いよいよ大晦日。クリスマス前後から大晦日・正月までの展開というのは、毎年のことだけど、早いですね。
 東京は予想通り大荒れの天で。昼過ぎから一昨日に負けないくらいの雪が降る。今年は実家に帰らずに
東京で年越しをするからいいんだけど、今日移動する人は大変だろう。一方、憲法本の山形合宿は僕が
中途半端に書いた原稿のせいで、何だか分からないけれどえらいことになっているようで心配だ。
 今年を振り返って、1年前ロンドンから帰ってきてようやくすべてが整備されたというか、いい人達との出会い
もあったし非常に充実した年でした。来年はさらにこれを発展させ、欲を言うなら最近活動が地味なので、
ハートに火をつけてドカーンとしたことをやりたいです。
 皆様、本当に一年間ありがとうございました。

356。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/01/13(木) 12:29 ID:kXNBMP5c
1月11日(火) 「Crossroad Blues」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 議員秘書セミナー第二弾は、慶応大学商学部吉川肇子助教授による「体験型防災トレーニング
クロスロード紹介」。
 なんだろう、カードゲームかいな?と思っていたが、神戸の震災時に実際にあったケースから取材
したジレンマをゲーム化したものだった。
 例えば、
 「あなたは市の職員、各避難所との連絡でてんやわんや。そんなときに援助物資のトラックが次々と
到着、上司は積み下ろしを手伝えという。あなたは上司の命令に従う?YesかNoか?」
 「あなたは市の課長、部下が震災の様子をカメラに撮りたいといっている。許可するか?」
 「あなたは市の広報課。赤十字が義捐金1000万円を配る容易ができつつあるといっている。すぐに
アナウンスするか?」
 「ボランティアが集まってきているが、それに対応する職員がいない。帰ってもらうか?」
 など、確かに災害などでは予想も付かない事態が色々起こるんだと改めて思う。こうした場合、いつも
ジレンマが存在し、意思決定は非常に難しい。実際、新潟の震災でも人口500人の村に1000人の
ボランティアがきて大混乱したらしいし、新潟県とやりとりした際も、各地からの援助の申し出や
ボランティアの対応でパニックに近い状態だったように思う。
 ジレンマといえば、あまり大きな声ではいえないが、スマトラ沖地震に対する無償援助5億ドル(510億円)
ってどの予算からだすのだろう?それ自体は結構なことだが、破産状態の日本政府としては結構おおきい
んじゃないか510億円?
 平成17年度の本予算は年末に決まってしまったし(正式には今日の閣議決定)、新潟地震に対する
予算を組み込んだ補正予算も同時に決定しているので、補正の補正予算案をだすのか?
 とおもって、政界のスナフキンこと物知りのUさんに聞いたら、政府は予備費
http://www.kyoto-su.ac.jp/~kazyoshi/constitution/kaisetsu/yobihi.html からの支出の「方向」で
検討しているとのこと。やはり本予算も補正も通ってないのに補正の補正といいうのはタイミング的に
まずいのか。
 で、「予備費」とは、平成17年度予算案82兆円でいうと3500億円が計上されているものです。急な災害の
為の費用や、衆議院選挙の費用(前回760億円)なんかも支出している。
 あれ、予備費ってなんか不明朗な部分があって問題があったような気がする・・・。あれは公共事業
予備費だったっけ・・・。それと昭和憲法制定時に官僚が細工したのも「予備費」だったけ、あれ「継続費」
だっけ??(勉強不足)

357。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/01/16(日) 02:36 ID:CQ5/4izY
1月12日(水) 「攻・守・走」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 マスコミ、大使館、企業関係の方の不思議な飲み会に誘っていただいて初参加。
 よく野球選手で「攻・守・走揃ったいい選手」という言われ方がするが、政治の場合「政策・政局・選挙」
といわれる。この三つのうちの一つでも誤れば、政治生命にかかわる。
 究極の目的のベースは選挙になるのだが、大体地元事務所は「選挙」、国会事務所は「政策」と「政局」
が担当だ。いざという時に情報がつかめないようでは、東京の秘書は勤まらない。だから人脈づくりも
重要だ。

1月13日(木) 「アメリカの立法過程」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 今日は残念だが秘書セミナー(「政策形成における市民の役割」、気候ネットワーク代表、浅岡美恵弁護士)
をさぼって、政策大学院大学の立法問題プロジェクト公開セミナーに参加する予定。米国上院議員スタッフ
として経験の長いマイケル・シルファー氏から、米国議会における立法過程について紹介していただくという
もの。どちらも面白そうだが・・・。
 というわけでいってきました政策大学院大学。曙橋というか大江戸線若松河田というか女子医大の側と
いうかそういうところにあります。税務大学校の校舎の一部を多分転用したのではないかな。校舎に入ると
残っているのはほとんど留学生。
 マイケルさんはカリフォルニア州選出の民主党上院議員ダイアン・フェインシュタインさんなど上院議員の
スタッフを10年ほど勤められたベテラン。何故か1年ほど日本に滞在されるそう(おそらく研究でしょう)。
よく「お知らせ」を見ていなかったのだが、スピーチ&質疑応答は通訳なしの2時間英語づけ。久しぶりだから
あせった。
 教科書的に読んで分かっているアメリカ政治の仕組みでも、当事者の口から聞くと生生しい実感がある。
「平日、議員がワシントンに居る時はお金集めの為の昼食会で3時間ぐらいとられて、一般有権者の意見を
聞く機会よりは、特定の会社や団体の意見のほうが耳に入りやすくなってる」とか「議員の委員会の割り
振りを決めるのは、・・・科学的な方法ではないんです。地盤やその人の得意分野、また党の利益を考えて
割り振ることもあります」とか「あまりに法案が多いので、他の議員と票を交換することもあります。
この法案を通す代わりにこっちを通せと」
 などなど。
 いつまでも聞いていたい話だったが、自分のアメリカ政治の知識のなさも痛感。

358。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/01/16(日) 02:37 ID:CQ5/4izY
1月14日(金) 「打ち合わせ」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 通常国会開会(1/21)も近くなってきたので久しぶりに議員と打ち合わせ。一応会期は6/19までの150日間。
さてどうなるやら。
 この通常国会のポイントの一つは郵政民営化だが、ある記者さんの予測によると、衆院は通過しても
(自民)参院は団体出身の議員が多いのでそうすんなりと通らない(法案が可決しない)だろう、へたすると
審議未了・継続になるのではないかということだった。この件は基本的には与党内の綱引きの話なので、
残念ながら野党には余り関係ない。
 会期も今年の夏は都議選を控えているので延長するのか、そのまま終わるのかわからない。4年前は
6月29日まで延長したのだが、都議選の投票日は6月25日だった。そのころはまだ小泉ブームだったし、
今の小泉政権はそのころより公明党傾斜を強めているので、公明党が重要視する都議選に配慮して、
アッサリ期限どおりに終わるのではないだろうか。まだ全然分からないけれど。
 また、社会党マドンナブームや日本新党ブームなど、意外と都議選の結果は、その後のブームの
さきがけとなる要素があるので要注目か。

359。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/01/18(火) 02:06 ID:ef2UfRzs
1月15日(土) 「My Life」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 第42代・アメリカ合衆国大統領ウィリアム・ジェファーソン・”ビル”クリントンの回想録『マイライフ』を
読んでて、面白いんだけど上下巻あわせて1600ページあるのでとにかく長い。
 確かに、生まれる前に放浪癖のある親父が田んぼに車ごと突っ込んで死に、自動車屋をやってる
継父(結局、お母さんは3回結婚する)に育てられたアーカンソーなんていう田舎の男の子が大統領に
なるんだから、そりゃ話も長くなるというものだ。さすがにアメリカン・ドリームのアメリカとはいえ、
クリントンhttp://www.j-area2.com/world/USA/Clinton.htmlみたいな奴なんて空前絶後、これからも
出てこないんではないかな。
 功罪は相半ばしていてまだ評価は難しいけど、大統領って時間が経つと評価が変わることが多いが、
クリントンの場合在任中より評価が上がるほうの大統領ではないだろうか(反対がレーガン。在任中は
「こんな素晴らしい大統領はない」と思われていたが、しばらく経つと”財政赤字と貿易赤字の双子の
赤字を手に負えないぐらい膨張させたとんでもない野郎”になった)。
 僕も夜中に就任式を見て、46歳の大統領が誕生し何か新しいことを訴えかけているという衝撃に全身
に電気が走り、TVに釘付けになっていた。
 この本は政治に係わる人にとってはマストアイテムでは。長いけど。

360。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/01/18(火) 02:06 ID:ef2UfRzs
1月16日(日) 「二分化する世界」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 クリントンの本にも良く出てくるんだけど、反動保守というか極右というか、世界にはびこるそういう勢力
の強力なやり口がある。「われわれ」ではなくてとにかく「やつら」。
 「黒人の奴ら」「生活保護などを受けて俺達の税金を食いつぶしている奴ら」「ヒスパニックの奴ら」
「奴らが俺達の仕事を奪う」「仕事もしない政府の役人の奴ら」・・・・。憎悪を煽るやり方に人々は弱い。
 彼らのやり口はいつもどこかに敵を作り上げて、それが自分達を脅かそうとしているように見せかける。
そして二項対立で人々に迫り、理性的な意見はすべて弱腰として攻撃する。攻撃された理性的な人は、
敵に味方しているあるいは弱腰と思われないために口をつぐむ。
 有名な「テロの側につくか我々の側につくか」だってそうだ。極端な二項分類で、人々の頭を思考停止に
追い込む。第三の道や条件付きや「いやちょっとまてよ」よいう意見は通用しない。
 自衛隊のイラク派遣のときもそうだった、アメリカの高官が「日本がイラクに派遣しようがしまいが、
北朝鮮政策に影響を与えない」といってるのに、それを報道したものはわずかで、「アメリカに協力しないと、
北朝鮮問題でアメリカが手伝ってくれない」とか、事情を知るものには大笑いの話だが、結構説得力を
もってメディアに流されてた。
 今の世界では、理性VS煽動の戦いは、「煽動」が優位を占めているように見える。

1月17日(月) 「通常国会のみどころ」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 通常国会開会に向けて、党の秘書会勉強会は鉢呂国対委員長を招いて、通常国会のみどころ・・・
じゃなかった「通常国会の課題」について。
 記者さんもドア耳されていたりするのであまりはっきりした話はされなかったが。
 僕も、通常国会で公明党が容認方向に転じたことで提出される見込みの高くなった「国民投票法案」
について質問。今まで憲法改正については憲法96条に国民投票で決めると書かれていたのだが、
具体的な手続きを定めた法律がなかった。これが制定されると、いよいよ改憲が現実的なスケジュール
にのってくる。「それは、ここ2日ばかり記者さんに聞かれ続けている質問と同じです・・・」とあっさりかわされ。

361。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/01/21(金) 03:36 ID:OFEAymy2
1月19日(水) 「Hope」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 元民主党の事務局長だった伊藤惇夫さんの『永田町「悪魔の辞典」』(文春新書、2004)を読んで、
まあこれだけよく書けたなと驚き。実名もバンバンでてくるし(特に菅直人)、書かれていることも
(残念なことに)当たっている事が多い。永田町内幕モノを期待する人にはうってつけ。但し、読んでると
気持ち悪くなってくる。アメリカのことわざ「政策とソーセージは出来上がる過程を見ないほうがいい」
にあるように、政治の世界が醜悪なんだからだけど。
 年末に新しい憲法の本の原稿を知り合いの編集者に見せた所、「大人は汚いといってるだけの本に
見えるよ」と言われた。発行元の依頼で、「行政・立法・司法のこんな所が悪いというのを存分に
抉り出してくれ」というリクエストに忠実に応えすぎた。
 やっぱり希望に繋がるような改革案を打ち出さねばと大反省、書き直す。皆、希望の話を読みたい
だろうしね。

362。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/01/22(土) 01:28 ID:QomE.jaQ
1月20日(木) 「それぞれの生き方」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 財務省から平成16年度の補正予算の説明を受ける。税収が2.3兆円ほど、前年度剰余金が1.5兆円
ほど予想外に多く入ってきて、その内1.3兆を災害対策費に、1.1兆円を地方に増額配分、1.3兆円を
小渕時代に出した国債の大量償還(2008年)に備えて整理基金へ繰り入れるというのが大まかな構図。
 昨今の経済情勢により生活保護関連費用が予想より2000億円増えている一方、金利が予想より低く
とどまったので国債の利払い等の費用で7000億円浮いたりしていて、今の日本ってほんとうに公債管理
(借金の管理)が大きく予算を左右するんだと再認識。
 しかし、野党には予算案の説明を頼まないとしてくれない財務省も財務省だけど、やたらとどやしつける
野党議員というのもどうかな。お、昔みたいと思ってしまう。財務省の人も、東大でて同期の中のレースで
上位にきて、どういう動機か確かめようも無いが、まあ国民の為に懸命に予算作って、ずっこける様な
的外れの質問されるのって結構きついのではないだろうか。それも人生か。
 東京財団でアジア関係の講演があった。アジア関係政策も視野にいれるようになると興味の対象範囲
が広くなってカバーする記事や講演会などが広がりすぎてちょっとつらい。
 羅福全亜東関係協会会長と林成蔚台湾国家安全会議諮問委員から特別講演:「両岸関係と
東アジアの戦略環境」
 石井明東京大学大学院総合文化研究科教授から「『日華断交』と日台関係」
 国分良成慶應義塾大学東アジア研究所教授から「ポスト江澤民時代の日中台関係」
 司会は柿沢未来さん。
 三つ目の議題は聞けずに、NIRAセミナーの専門家ヒヤリングに出席する為に、恵比寿に移動。
 専門家ヒヤリングと言っても、仕事でお話しを聞いたことのある方で、個人的には仕事の延長みたいな感じ。
 「人身売買被害者の実態と保護の必要性−世界の潮流と日本の政策課題」
 吉田容子弁護士、武藤かおり女性の家サーラー
 3時間に渡ってとっくりと。この問題も奥が深いので別の機会に。

363。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/01/23(日) 00:04 ID:QwA/1Vhw
1月21日(金) 「世界の動きについていけない」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 いよいよ国会が開会。今までこの人たち何処に居たんだろうと思うぐらい人がいっぱい。
 夕方、昨日に引き続き、虎ノ門の東京財団。
 第1部:若林正丈東京大学大学院総合文化研究科教授 「陳水扁政権第二期の台湾政治と日台関係」
 第2部:五百旗頭眞神戸大学大学院法学研究科教授  「第二期ブッシュ政権とアジア」
 李登輝(前総統)が陳水偏(現総裁)を評して、「あいつは真面目でなかなかいいけど、惜しむらくは
仕事ばっかりしてきたので人間に幅が無い。もっと哲学とかを勉強すればいい政治家になれるかもしれん」
というようなことを言っていて、さすが李登輝というか、評する方も評される方もなかなかの人物のように
思える。台湾の政治は、ひょっとしたら日本よりも(断然)面白い。
 2部は母校神戸大学の五百旗頭(いおきべ)先生、「ごひゃくはたがしら」じゃないよ。長年に渡って看板
教授であり続けるわけが良く分かる、アメリカ政治とアメリカ外交(日本外交)の歴史と現在ををわかり
やすく分析し、未来を予測するぴっしりとした講演。
 五百旗頭先生が薦めていた最近のアメリカ分析の本は『ウルカヌスの群像― ブッシュ政権とイラク戦争』。
http://www.skysoft.co.jp/Newskysoft/GetTitleDetail.asp?Userid=24583979&ISBN=4764105446
久しぶりに司馬遼太郎の本を読んだような感じを受けたとおっしゃっていたが、ブッシュ政権の主要6人の
経歴と絡み合いを書いたものだ。
 今のブッシュ政権はチェイニー、ラムズフェルド、ウォルフヴィッツの超保守三人組を残して、ベトナム戦争
を経験して考え方の少し違うパウエル、アーミテージを切った(去った?)ことによって、非常に身内の
「すっきりした」布陣になるようだ。
 現副大統領のチェイニーはフォード時代はラムズフェルドの秘書をしていた。ウォルフヴィッツは
『アメリカン・マインドの終焉』で大リベラル批判を繰り広げたアラン・ブルームのいた理念型超保守派の
松下村塾ともいえるコーネル大学に学び、さらにその師匠のシカゴ大のレオ・ストラウスの下でも学んで
いるという人物。 
 「自由、民主主義、世界中に広めて何が悪い?武力、その大義のために使って何が悪い?」という
かの人たちの思想はこの辺りから理解しないと分かりづらい。

364。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/01/26(水) 04:22:10 ID:obgDW8zk
1月23日(日) 「Children's Crusade」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 朝(10:30)から、子ども、NEET関係のフォーラムに参加。
  『少子化・ニートを解く鍵は子ども参加にある!?』 「子どもの参画」連続 フォーラム
 子どもとともに社会を楽しく変えていく 〜ヨーロッパと日本の子ども参加へのまなざし〜
 第1部・基調講演 「知られざるヨーロッパの新しい青年政策のながれ」 〜主体的な社会への参加経験と"NEET"〜
  宮本みち子氏  千葉大学教授・社会学博士
 第2部・分 散 会: (A):行政の施策・事業+子どもの参加=??? 〜行政マンに「子どもの参加」を
提案する理由〜
  荒牧 重人 氏 山梨学院大学・法科大学院 教授、 松崎 頼行 氏 埼玉県鶴ヶ島市教育委員会 教育長
  (B):子ども参加失敗学のススメ〜サンバ☆ビバ☆参加
VOICE・ユースメンバー、 安部 芳絵氏 早稲田大学・第一文学部・教育学専攻助手
 
 知人に薦められていってみる気になったのだが、(第一部しか居られなかったが)非常に興味深かった。
 NEETという言葉は90年代のイギリスで出てきた言葉らしくて、最近の日本で使われているような主に
労働(失業)の観点からだけみているものではなくて、「景気がよくなって若年失業が減っても、それでも
社会にかかわれない若者が居るだろう」というSocial Exclusion(社会的排除)の問題として捉えている
ところがに日本とEUでえらく違う。
 Social Exclusion(社会的排除)という言葉はヨーロッパの社会や政策、これからの世界を考える場合
キーワードになる言葉だ。
 そして、「若者の意思決定への参画(シティズンシップ政策)」ということを真面目に考えている点がまた
特徴的だ。
 日本の政策が高齢者に偏っていて、子ども・若者への政策がまるでなってないのは、極端に言って
「票をもっていないから」。子どもは保護されるものとされ、誰もその言うことなんて聞いちゃいない。
 これをヨーロッパでは「保護の対象」から「対等の関係」に変えつつある。スェーデンでは青年大臣を
おき、任命されたときは20歳台の人がなっているようだ(多分この人http://www.sweden.gov.se/sb/d/1272;jsessionid=atWa4RwGTDc6)。イギリスでも最近、青年大臣を
置いたそうだし、それに比べると、制度や政治だけじゃないけど日本では若者や子どもに対してやる
べきことはいっぱいあるなぁ。
 宮本教授が放送大学大学院の「比較文化研究」でスェーデンなどを訪問して作ったプログラム
(編集中のもの)を見せてもらいましたが、スェーデンの実験や関係者の話など非常に面白かったです。
今後放送されるようですが、若者問題に関心のある方は是非ご覧になってください。

365。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/01/26(水) 04:22:31 ID:obgDW8zk
1月24日(月) 「今日から、明日から」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 おっと通常国会、代表質問一発目から止まった。
 個人的には議員間の人間関係が透けて見えるというか、生方議員が一回目の話し合いを終わって
帰ってきたら、岡田代表らが「違うよ、再質問じゃない、首相の再答弁だよっ!」といって(いるように
見えた)もう一回話し合いに行かせたり、小沢先生が「やれっやれっ」とけしかけていたり「違うよ
この野郎」といっていたり(セリフは想像です)、鉢呂国対委員長が菅前代表になんか言われて
困っていたり、力関係が見えて興味深かった。
 小泉首相の答弁も答弁だけど、あれで退出したのが良かったのかどうかはわからない。TVのニュース
なんかでは退出したところがかなり写っていたようだし、あれがなければもっと首相の「えーーっ」という
ような答弁に時間が割かれていただろうし。
 ま、去年が年金未納問題がでてくるまで「ベタ凪国会」であったみたいに、これが最初で最後の国会の
対決山場になるかもしれんしな・・・・。
 とにかく議会の中に入ると、ちょっと異常な精神状態になるのは確かだ。世間からどう見られているか
よりも、目の前の敵を倒すということに必死になる。これは動物的な本能なのかもしれん。普段は温厚な
議員だってやじりだしたりするものね。
 一般の感じ方や感情からはややもすると離れてしまう。これで余計に世間から、「国会は分かりにくい」、
「何やってんだ」とみられることになる。
 今回だって民主党が議場を後にしたことで、何か異常な事態が起こっているかはわかるけど、
「小泉さんの答弁がひど過ぎるから」と一般の人が思い至るまで、ワンクッションあり、印象にのこるのは
議場をでるシーンだけになるのではないか。
 議会内での温度と世間の見方を調整する人、それをスムーズに通訳・翻訳する役割っていうのは
必要だと思うんだけど。

366。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/01/29(土) 23:47:18 ID:vYf8YHMw
1月26日(水) 「お仕事です」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 平成16年度の補正予算を審議する予算委員会が始まる。今日は主旨を政府側が説明、5分で終了。
明日と明後日の二日間衆議院で審議が行われる。二日間しかないから、絶対質問にあたらないと
思っていたのにあたってしまった・・・・。質問作りに励む。
 補正予算は総額4兆円あまり、平成16年度の予算を組んだ時に想定してなかった歳入があったり
歳出があったものに対して、平たく言うと訂正を行うもの。20日の日記にも書いたけど、主なものは
税収が予想外に上がった為の歳入増と新潟地震などの災害による歳出増。
 まあ結構なことかとその時は思ったのだけど、中身を詳細に調べると何だか変なものもいっぱい
あるんだよな。
 震災が起こって随分たった今頃、15億でヘリを買ったり、2億で赤外線スコープを買ったり、関東近辺
に配備するベンツ製緊急車両を買ったり、オートバイ310台買ったり、噂に聞く所によると災害が
起こらないと装備が新しくならないそうで、震災を奇禍として日ごろ欲しかった装備を新しくしようとして
いるようにも見える。というか、普段の通常予算で手当てしてなかったのかよ、という逆の怖さもある。
作業服なんか神戸の震災以来買ってもらえてなくてボロボロでつぎはぎをして使っているものもある
そうだ・・・・。

367。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/01/29(土) 23:47:35 ID:vYf8YHMw
1月27日(木) 「真実は何処に?」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 法務部門会議でクルド系トルコ人で難民認定を求めていた人を国外退去にする判決がでた件で
法務省からヒヤリング。国連難民高等弁務官事務所が難民と認定したのを日本が国外退去を
命ずると言うんだから穏当ではないんだけど、法務省側の言い分を聞いてると、それもそうかなという
所もある。
 もう一件。大分県佐伯市の大入島での埋め立てhttp://mytown.asahi.com/oita/news02.asp?kiji=5315
に関して、25日に県側が工事を強制着工、反対する漁民側がクレーンのワイヤに掴まるなど流血騒ぎ
直前の緊迫した状況になっている。どうも工事自体は、工事による少しの地元に対する経済効果と
多大な環境破壊とトータルでみる経済合理性のなさなど諫早湾干拓とかなり似た話だ。新聞によると
反対運動で工事着工が2年も3年も延びているので、国のほうから「期末までに着工できなければ
補助金を返還せよ」と言われた為に強行したということだが、政府側は行政手続法の問題で県側が
自主的に着工したんだろうという。
 いずれにしても、両方言い分があって双方聞いてると、独自の調査機関を持たない政治部門は
どちらが正しいのかわかりづらい。ただ、双方の件に関して大きいのは、行政訴訟で国側が勝ち、
個人・住民側が負けていることだ。
 日本では行政訴訟の数が、フランス12万、ドイツ19万、アメリカ3万、少ないイギリスは4千比べても
年間2014件(2000年度)と極端に少ないうえに、勝訴率が10%とこれまた行政に勝てる見込みが極端に
少ない。これをみてると、「おいおい、本当に日本って行政にそんな誤りがないのかよ」と思うが、
どうなんだろうか。真実をある程度判断する裁判所が信頼できないとなると、真実は何処に?

368。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/01/29(土) 23:47:53 ID:vYf8YHMw
1月28日(金) 「ダーク・サイド・オブ・ザ・ムーン」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 予算委員会終了。17:30からの本会議で補正予算が衆議院通過。
 よくTVでみる委員会質問の時に議員が持っているパネル。党で作ってくれるのかと思ってたら全部
自前で、余裕のあるところは業者さんに出して作っているのだそうだ。昨日、ウチでも夕方遅くなって
使うことになり、業者さんに出してる時間もお金も無いので、台になるようなプラスチック板を求めて走る。
 予想通り有楽町のビッグ・カメラの写真機材売り場に数枚置いてあって助かったのだが、TV見ている
人はこんな原始的な苦労をしているとは思ってないだろうな。

369。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/02/03(木) 15:59:05 ID:/jDi59AQ
2月2日(水) 「波乱の幕の内」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 17年度予算の基本的質疑は金曜日まで行われ、その後一般質疑が去年は他に
年金の集中審議が1日あったり、北朝鮮問題や食の安全に関する審議があったり
したが、9日間行われた。そうすると後2週間ぐらい一般質疑をして、2月の最終週に
公聴会、分科会とやって少し波乱があったとしても、2月中に衆議院を予算が通過
して参議院に送られるという感じかな。
 どっかに波乱はあるのか?
 そういえば東京新聞にちょこっとでていたが、昨日有罪判決のでた、元検事で検察の
特別調査費の裏金つくりを告発しようとしてTV出演の3時間前に汚職で逮捕された
三井環氏の裁判に関して、河村たかし議員の所に内部告発(?)があった。
三井氏の逮捕は口封じで、裁判も高裁や検察ぐるみの先に結論ありき裁判だったという。
 問題は二つあって、
 ①判決が出る前に、判決が漏れているとみられること(告発文と判決がかなり似ている)
 ②裁判でも検察の裏金つくりについてはさらに調査が必要といっているが、
本当に口封じの逮捕だったのかどうか
 僕もこの内部告発文書を読んだけど、先入観と違ってかなり抑制の効いた知性的な
文章で単なる怪文書とは思えない雰囲気がある。

370。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/02/03(木) 15:59:25 ID:/jDi59AQ
2月3日(木) 「ゆっきーハウス」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 政権交代を実現する会という鳩山グループ主催の勉強会があって、今日は
2月5日か7日に本を出す鳩山元代表の憲法改正案について聞くというテーマだった。
今回はグループのメンバーだけでなく、幅広く呼びかけてマスコミも入場可という形式。
「憲法」というテーマはやはり関心が高いのか盛況。
 鳩山案の内容について、詳しくは出版される本に譲るとして、大きなポイントは
  自衛権の明記(自衛軍の保持) 天皇条項は2項へ。元首化。女帝容認。
  人口20万人程度の市を中心に、市・圏(県ではなく)・国の三段階。基本的には「補完性の原則」
  一院制。行政権は内閣ではく内閣総理大臣に帰属させ権限の明確化
  憲法裁判所 解散権の制限 財政健全化条項(努力規定) 
  環境権、プライバシー権、投票の義務 環太平洋共同体の設立をにらんだ展開
 など
 憲法裁判所や国民投票、補完性の原則、東アジア共同体など、市民憲法調査会案と
近い所もあるんだけど、よくみると結構違う。説明の力点もやはり「自衛権」にあったように
思う(どこが違うかはおいおい)。
 補完性の原則とか環境権とか東アジア共同体とかは、いまや対立点ではなくなっている。
というのも、EUの統合の進展と憲法化の影響が大きいのだろうな。
 EUへの注目も東アジア共同体への注目も市民憲法調査会(五十嵐教授のグループ)は
かなり早くて、僕も参加したEU視察が2003年で、その報告を聞いて仙谷(当時)憲法調査会
副会長が2004年の委員会視察をEUにした経緯がある。
 参加者から質問が色々でていたが、憲法はカバーする範囲が本当に広いので、
かなり勉強しないとすべての質問に的確に答えるのは難しいんではないかな。
 こうして色々試案がててくると、世論も盛り上がってくるのでこちらも頑張らねば。

371。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/02/06(日) 22:10:21 ID:GlokK8dI
2月5日(土) 「限りなき戦い〜Battle of Evermore」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 昨日は午後4時過ぎに月曜日の予算委員会の質疑が回ってくることが判明。それから準備をし始めたので大変だった(とはいえ、今回はほとんど質問の中身にタッチしていない)。
 予算委員会に所属している議員に付いたことがなかったので、予算委員がこれほど忙しいとは知らなかったが、かなりバタバタする。委員会の開催日程を一々理事会で協議することもあり、翌日に委員会が開催されるのか、質疑をする議員が誰なのか前日の遅い時間にならないと決まらない。
 質問に立つことが決まると、各省庁から「レク」と呼ばれる、質問の内容を聞きにくる。役人としては、とにかく大臣に質問者が何を聞いてくるかわからない状態&答弁が用意されてない状態で答弁席に立たせるわけにはいかないから、議員から早く・詳しく質問の内容を聞いて答弁をつくる。遅い時間に議員が質問要旨を出すと徹夜作業で答弁をつくったりするので、議会のあり方というか国費の使い方としても、議員・役所の双方に問題なしとはいえないなぁ。
 そんなわけで、質疑がまわってくることが分かった時点でこちらも徹夜を覚悟、食料を買いに行ったが、結局、委員部や各省とのやりとり自体は意外と早く、22:30頃終わった。
 可笑しいのは各省が自分の省庁が質問に答えるのが嫌なのか、他の省庁に質問を振りたがること。例えば、財務省の人が「あー、この質問は農水省さんから答えたほうがいいですね、そういうことで向こうと話がついてますから」というので農水省の人に振ると、「げぇっ、そんな話聞いてない・・・」と落胆するという。
 それと法務省の人が異様に「政府参考人(大臣ではなく役人の答弁)の登録をお願いします」と強調していたのが涙を誘う。よっぽど大臣(南野大臣)の答弁が心配なんだろうね。

372。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/02/11(金) 01:10:47 ID:iVpyndC6
2月8日(火) 「ナウなヤングのガバメント」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 予算委員会は「政治と金」(なんか古いな)の集中審議。非難の応酬で、なんとなく子どもには見せたくないような光景。
 内閣府、文部科学省、厚生労働省、経済産業省などからNEET対策予算について聞く。NEET対策予算679億円といっても、中身をみると随分違う。
 子どもとか青少年の立場に立った政策というより、「人口が減るんだから若い人にもしっかりはたらいてもらわなきゃならん」的な産業政策の一環としての面が強いように思う。
 しかし「若者フォーラム(仮称)」とか「若者チャレンジキャラバン(仮称)」とか名前を聞いただけでも、若者が目を向けなさそうなこのセンス、どうにかならんのか。

373。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/02/11(金) 01:11:22 ID:iVpyndC6
2月9日(水) 「旅の終わりはおまえ」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 朝8:00、厚生労働・地方分権WT合同部門会議で浅野史郎宮城県知事から三位一体改革、国民健康保険に関するヒヤリング。
 浅野知事といえば、任期付採用で宮城県にいっている法政大学大学院の先輩が、「やっぱり知事というのは偉い。何でもわかるスーパーマンでないとできない」と評していたので、やはり偉い人なんだろうと思っていたが、実際にそんな感じのする方だ。
 今日まで知らなかったのだけど、毎週メルマガをだしていて、今回のテーマの国民健康保険についても歯切れのいい意見を載せている。
 三位一体の改革で国から地方への税源移譲の額は3兆円と約束されていたが、実際にでてきたのは1兆7千億円。そのうち、8500億円の義務教育費国庫負担金の部分は内容が固まっておらず(秋以降の審議会に先送り)、のこりの大部分が国民健康保険の約7000億円である。「移譲」の中身はこれでよくなるとも悪くなるともいえないような、意味不明のもの。
 これ一発を移譲(?)したために、厚生労働省分で地方が移譲すべしと主張していた45項目が肩代わりされてしまった。厚生労働省の他の部局は国民健康保険課に手をあわせて拝んでいるだろう。これは「こういう案だけは受け入れられないと、あらかじめ地方が明記していた案」だ。
 これをみるといかに「三位一体の改革」がでたらめかわかる。
 10:00から国連大学のホールで行われた外務省・国際移住機関共催シンポジウム 「外国人問題にどう対処すべきか」に参加。
 ドイツ、アイルランド、韓国からも政策担当者が来ていて、どのように取り組んだかを発表されていたりして、かなり興味深かった。現在、日本国内には200万人近くの外国人が滞在しているといわれ、中でも1990年代以降増加している日系人など「ニューカマー」と呼ばれる在日外国人に関して、不安定な雇用状況、一定しない住居、子どもの不就学、社会保険への未加入など様々な問題が顕在化している。 最近、この分野も取り組んでいます。

374。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/02/11(金) 01:11:48 ID:iVpyndC6
http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 最後、松下政経塾主催の「東アジア共同体フォーラム」http://www.mskj.or.jp/seminar/gaiyou/20050209_tokyo.htmlで六本木ヒルズ。自民党の塩崎議員や民主党の前原議員、大谷議員、天児早稲田大学教授など。前に講演を聞いてぶっ飛び楽しみにしていた神保謙さんは司会だった。
 正直にいって、安保関連は知識量がモノをいう分野で、知ってる量が多い方が議論に勝つ確率が高い。そういうわけかどうかわからないけど、前原議員は「松下政経塾の白眉」とよばれるだけあって、議論がしっかりしている。
 全然関係ないけど、前にスピーカーがずらっと並ばれると、靴下の色と靴の色のミスマッチが妙に気になった。そういうことってありませんか?

375。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/02/18(金) 22:38:00 ID:eNrlIslI
2月18日(金) 「燃える欲望」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 法務・内閣部門合同会議で、【東京都から青少年の健全育成策について聞いた】後、精神科医
の先生から話を聞く。遠山高史というペンネームで文章を書いておられて、なんと雑誌『選択』で
「不養生のすすめ」というコラムを書かれているのがこの人だった(「不養生のすすめ」ははっきり
いってあの雑誌の中で一番面白い)。
 精神障害の方などの治療にあたっていて、その現場からの、また医学的な見地からの話。
精神の病は大体前思春期(11〜12歳ごろ)に発生し、17歳と26歳でピークを迎える。
 麻原彰晃も宮崎勤も柏崎の女性監禁男も奈良の幼女殺害男も医学的な見地からみれば明らか
に病気で、適当な治療をしていればある程度改善(予防)することも出来たであろうという。
 法律との関係で言えば、人間には108つの煩悩と呼ばれるような色々な種類の欲望があって、
それを抑えるフィルターの役割をしているのが理性。心に病のある人はこのフィルターのどこかに
穴があいているので、普通の人がやらないような行為を行ってしまう。
 そのもう一つ上の段階に薄くあるのが教育というフィルターで、さらに上にあるのが法律という
フィルター。理性の力が低下してくると教育や法律というフィルターを厚くしなければならないという
話が起きるのであろう。他人とのコミュニケーションが理性(もしくは自我)というフィルターを形成
するのだが、現代はコミュニケーションが希薄で人は孤立化しがちだ(インターネットなどが良い
はずがない)。
 精神病者関連の犯罪は、心身喪失で無罪になり病院に送られた人が再度犯罪を犯すケースや、
逆に心の病気なのだが少年院に入って再犯を繰り返すケースなど、司法と医療の狭間で落ちる
ようなケースが増えているらしい。また、司法と医師の間で犯罪者(患者)を押し付けあうような
ケースもあったりして、なかなか根の深い問題だ。

376カマヤン:2005/02/18(金) 22:39:01 ID:eNrlIslI
>>375
東京都が国会にロビーしているのか…
つらいなあ…

377。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/02/20(日) 18:10:47 ID:FTP3vgxk
2月20日(日)「勇者」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 先日受けた面接の結果が分かり、意外なことに不合格。よく人から「すごいですねー、
いろいろ奨学金とか大学院とか受かって。優秀ですねー」とか言われるが、そんなのは
嘘とは言わないまでもトリックがある。大体、皆そうだが、成功した時は人に言うけれど
失敗した時は人に言ってないだけ。いろんなところで賞を受けたり奨学金を受けたり
している人は、成功した例の十倍は落っこちていると思った方が良い。
 受験のシーズンやらで色々複雑な思いを抱えている人もいらっしゃるでしょうが、
あんまり気にしなくていいと思う。クリントンのかみさんも言っているが、
「本当の勇者とは倒れないことではなく、倒れても何度も立ち上がる者のことである」
 今週は、イギリス労働党の前党首ニール・キノックと少人数で会える会合やクリントン
前アメリカ合衆国大統領の講演会(ハガキ出して当たった)など、一体何じゃこりゃという
スケジュールですが、張り切ってまいります。

378。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/02/22(火) 08:25:02 ID:2MwbFX7k
2月21日(月) 「God Must Be A Boogie Man」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 お昼の時間に衆参議員の秘書セミナーで「論文の書き方」。配られたレジメを見た瞬間に”これはいい!”と思ったのだが、案の定、講師の樋口裕一氏は樋口式小論文で有名な人で、最近では『頭のいい人、悪い人の話し方』(PHP新書)がバカ売れしている方であった。
 ノウハウは僕が英作文やら何やらで苦労して発見(?)したポイントと大体同じだ。
 短く言うと、①小論文はイエス・ノーで答える形にもっていくこと、②小論文の展開には型があって、4段落ぐらいでまとめること、というものです。詳しくは本を読んでみてください。
 突如、配られていた原稿用紙に、「ではこれから30分で書いてみてください」と言われてびっくりしたが。
 夜、六本木ヒルズ・ヒルズクラブでイギリス絡みのレクチャー。石油で有名なシェルの戦略責任者が「シェルの世界戦略」みたいなことを話すというのでPRぽい話かと思ったら、シェルが戦略を立てる過程を聴衆参加型で再現するものだった。
 社会のアクターとして、政府と企業と市民社会があり、それぞれが規制と効率化と公平という概念を体現している。未来はこの三者の力の綱引きの中にあって、それぞれの中間点のどこかにシナリオが考えられるというもの。
 突如、「ではこれから15分で、この分析手法を日本にあてはめたシナリオをテーブル毎に話し合ってみてください」と言われ皆戸惑う。
 省庁の方も多く来られていて、「日本では『官の力が強い』と言われるが、『民でできることは民で』の流れは定着しているし、どこが『官が強い』のか」と反論され思わず僕と政−官対立になったり、別の方は「日本では三つのうち『市民社会』っていうのがほとんどないですよね〜」と嘆かれていたり、色々話が聞けて勉強になる。
 国会の場とかでは、政治側は「政府はなんだこりゃ、え、しっかりしろ」と責め立てるだけだし、官側は、「先生(委員ともいう)ご指摘のとおり・・」と枕詞のように付けて答えるものの絶対方針を変えないという、「言いっぱなし、やりっぱなし」になり、相互交通の実のある話合いにはほとんどならない。
 予算委員会はほぼ終盤。23・24日に採決の前提となる公聴会がセットされて、予算案の衆議院通過は3月2日ごろか。

379。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/02/24(木) 05:04:36 ID:myf/M7J2
2月22日(火)「シエラレオネで完敗」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 昼休みの時間に東京財団・虎ノ門DOJOで伊勢崎賢治氏
http://www.rikkyo.ne.jp/grp/isezaki/profile.html(立教大学大学院、
日本紛争予防センター理事)から「平和介入とは?:アフガン武装解除を中心に」という話を聞く。
 伊勢崎氏は国際NGOに身を置き、東チモールやシエラレオーネ
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/s_leone/index.html
やアフガニスタンで紛争処理を指揮してきた方。東チモールの県知事などもやられたのが
この人(後で調べると情熱大陸http://mbs.jp/jyonetsu/2003/20031214/profile.htmlなどにも出ていた)。
 シエラレオーネというのはダイヤモンドが採れるにも係わらず、いや、その為に
内乱・紛争の絶えない世界の最貧国。フォディ・サンコーという反乱軍の長が何十万
という人を殺し、何千という子どもの手足を切り取った後(本当)、国際社会が介入に
乗り出したといういわくつきのところ(彼はその後、アメリカの粋な計らいで副大統領になった)。
 和平プロセスの中の武装解除って、聞いただけでもゾッとするような大変な任務だ。
軍などが崩壊して盗賊のようになっている所へ、「戦争は終わった。武器を差し出せ」と
やっていくわけだから命がけだ。武装解除させる部隊の所へ行く時はヘリで行くのだが、
着陸の時に襲われる可能性が高いので国連軍が前もって陣地を確保しておくのだそう。
シエラレオーネでは国連部隊が一個大隊全部捕虜になって、兵士が惨殺されるという
事件までおきている。
 そういう世界の紛争に係わってきた伊勢崎氏が著書『武装解除 紛争屋が見た世界』
(講談社現代新書)の最後で書いているのが、「今の浮遊な憲法改正論議」「憲法9条と
前文は絶対に変えてはならない」というのが興味深い。
 今の縛りでも武装解除や人々の為になる軍事的関与はいくらでも出来る。もっといえば
ODAを使った近隣諸国の軍事力削減や外交努力などなどまだまだ日本はやれていないことが
沢山あるという。ある種の人々の「普通の国」みたいな論議は現場の人の感覚と違うようだ。
 というのは現場での日本の国際感覚のなさを嫌というほど見ているからだろう。例えば、
アフガニスタンの戦後処理では、アメリカが国軍育成、イギリスが警察、ドイツが司法など
各国分担して行っているのだが、一つだけ超重要だが担当の決まっていない任務があった。
それは「武装解除」。

380。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/02/24(木) 05:04:54 ID:myf/M7J2
http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 前提として話しておくと、アフガニスタンではタリバン政府を倒し、残党を掃討するために
地方の軍閥に武器や資金を与えてきた。その為、カルザイ大統領の中央政府ができても
その勢力の及ぶ範囲は首都近辺に限られ、いつまでたっても国内統一ができないという
問題を抱えている。これはアフガン統治のごく初期から指摘されていた問題だ。
 地方の軍閥の所へ行って、これまで与えてきた武器を取り上げないといけない任務に
うっかりと乗ってしまったのが日本。「軍人復員庁」担当ということで、もっと別の任務を
想定していたのだが、実際はこの危険きわまりない、アメリカの統治政策の大矛盾を
押し付けられるようなことを行っている。取り上げる武器の大半は安保理事国5大国の
中国製かソ連製。この矛盾しきった仕事を不完全な武器でやっているのが日本。
それも日本の国民の税金で。
 そういうことを現場で見ていると、今の政府や民間でもズレきった机上の安全保障論しか
しないマスコミ、それを許している一般の人からなる日本が海外に軍隊を派遣するなんて
危なっかしくてしょうがないということなのだろう。イデオロギーからではなく現場から出てきた
提言は強烈だ。
 伊勢崎氏も言っていたが、「私は自衛隊にも何人も知り合いも親友もいるし、よく知っている
けれども、武器を持った軍隊というのは本質的に『殺人者』なんですよ。それを海外に
送り出すということは、ものすごい責任をともなう行為なんです」

381。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/03/01(火) 19:24:25 ID:mX07vc.I
2月24日(木) 「キノック」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 イギリス労働党の前党首で昨年10月までEU委員会の副委員長(機構改革担当)を勤めていたニール・キノック氏が来日していて、少人数でお会いできる機会があった。
 キノック氏はウェールズで炭鉱夫の父と看護婦の母の間に生まれ、労働者学校の教師などを経て28歳で初当選。以降、そのしゃべりとユーモアのセンスでTVなどで活躍。影の内閣の文部科学大臣などを務めて1983年から92年まで労働党の党首。選挙基盤は炭鉱町で支持母体も労働組合であったにもかかわらず、有名な党の国有化条項(綱領4条)を削除する為に努力したり、党の近代化を始めた。ブレアの選挙での大勝利もこのキノックが始めた党改革路線の最後の所にうまく乗っかったという側面が強い。92年の「絶対に勝つ」といわれた総選挙に負けて党首を辞任。後任のジョン・スミスが突如死亡し、ブレアという若い改革派が党首につき、これまでの党改革の成果とあわせて、一挙に労働党はイメージの転換に成功した。
 その後はEU副委員長になり、無駄が多いといわれていたEUの機構改革を担当。その有能さは各国に高く評価されている。

382。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/03/01(火) 19:24:48 ID:mX07vc.I
http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 そういった彼に対しての質問は二つ。「”良い”政治家になる秘訣は?」というのと「あなたは出身母体が炭鉱町で組合にも強い支援を受けていて、それでも党改革を始めた時はどんな心境だったの?」というもの。
 答えは「あのな、政治家はその地域の代表者でもあるんだけど、それだけじゃないぜ。こんちくしょうめ。自分が"こう”と思ったらまっすぐにやり通さなきゃならねぇこともあるってんだ」というもの。さすが労働者階級のヒーロー、EU副委員長にまでなった今でも、言葉の中に”bloody(ひどい、べらぼうな、くそなどの意味)”とか、労働者言葉が随所にでてくる。
  若いときにTVで名を売っただけあって、全部の話しがユーモラスで面白い。「いいか、政治家になって国会へ行っても、党首だけにはなるなよ。ハウスキーパーに家を掃除させて、後から堂々と入っていけばいいのさ。ハッハッハ」とかね(彼は党首時代に散々苦労した)。
 とにかく62歳の今でも、声はでかいわ、身振り手振りをつけてノンストップで話しまくるわ、とにかくパワフル。お付の大使館の人によると午後2時からこの調子で話しまくりらしい。
 願わくばキノックのパワフルさにあやからんことを。

383。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/03/01(火) 19:26:37 ID:mX07vc.I
2月25日(金) 「社会の底」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 前日の話になるが法務部門会議で保護監察官、保護司の方から「性犯罪・少年非行の現場の状況について」ヒヤリング。
 保護司は犯罪を犯した人の更正保護の為に、定期的に面談したり報告書を書いたりする非常勤の一般職の公務員。といっても給与はゼロ。完全なボランティアベースである。それで難しい犯罪を犯した少年や大人をケアしていくのだから大変だ。しかも平成11年に定年制が導入されてから、人数は減り続け5万人を切り補充もままならない。社会的にもやって行きにくい状況で以前は犯罪少年の為に、知り合いの経営者に頼んで就職を見つけてあげたりしていたのだが、最近では協力してくれる雇用主も少なく大変だとおっしゃっていた。そもそも、社会保障に関係する民生委員にくらべて、犯罪に関係する保護司は地域社会の理解が低い。
 個別のケースを聞いてると本当に涙ぐましくて、よくこれだけのことを無償でされてるなと思う。というか、驚いたのだが保護司をサポートするプロとしての公務員である保護監察官は全国で630人しかいず、一人当たり130人ぐらいのケースを抱えていて、保護司が相談しようにも忙しくて中々相談もできないような状態なのだという。
 犯罪を犯す人も非常に複雑化していて、性犯罪のケースなど心の病が係わっていて(61歳の男性が6歳の幼女に猥褻行為をしたケースなどがある)、専門家でなくてはなかなか対応できないのじゃないかと思うんだけど、それを考えると改めて日本の更生保護の対応の薄さに驚く。
 はっきり言って、犯罪を起こす人は再犯が多くて数は限られている。街角ごとに警官を配置するより、それらの人を助けて更正してもらったほうがよっぽど本人の為にもなるし、社会も安全ではないか。
 無給で頼んでいる保護司の方や数少ない保護監察官など、こんなに数少ない人の善意だけに頼り、政治も含めて地域社会が理解しなければ、いつか社会の底が抜けてしまう。

384。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/03/01(火) 19:28:37 ID:mX07vc.I
2月26日(土)「生クリントン」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 今日はホテルオークラでビル・クリントン前米大統領の講演会。ビル・クリントンといえば僕がイギリスに留学する少し前にLSEでも講演したが、その時は9.11テロから1年余りということもあり、安全の為に広いホールにクリントン一人で座ってしゃべり、学生は他の部屋で映像を通して見ていたそうだ。それから考えると生クリを見れるというのはすごい。
 7時からの講演で開場は5時半。いい席を取りたくてとりあえず2時に会場にいくとまだ前の催し物をやっていたので安心して5時に行くと既に長蛇の列。早速並ぶ。まるでロックスターを楽屋で待つファンみたいなもの。
 30分遅れてクリントン登場。思っていたより数段カッコいい。長身でやせてますますハンサムだし、何より登場した時に人目をひく華がある。
 講演は船橋洋一氏が一問一答のような形で質問されることに答えていくというもの。机の上に水と共にダイエット・コークが置いてあったのがコーラ好きのクリントンらしい。やっぱり講演の契約書には「講演時にはダイエット・コーク一缶用意すること」とか契約書に書かれてあるのだろうか。水もコークも両方全部のんでいた。
 声はしわがれ声で、話し方もシンプル。一昨日のキノックのようなユーモアとかしゃべりの天才っぽい雰囲気は感じられない。しかし、話を聞いていてヒラリーが「共感の天才」と呼んだ(しかし「すぐ忘れる」という説もある)彼の個性・良い点がまざまざと感じられた。
 最後に三人の学生が質問し、上智大の女性が質問した「人々との人間関係をどう考えているか?」という質問に対して
 「私は著書の一ページ目にも書いたが『友人達の支援によって選ばれた』唯一の大統領だ。ニューハンプシャーの予備選の時に敵陣営やマスコミから大叩きに叩かれ窮地に陥っていた時に、救ってくれたのは私の中学・高校時代の友人、アーカンソーの友人達だ。一番の親友は共和党員で私の党の仲間でもない。しかし、アーカンソーからニューハンプシャーまでずっと車を運転して応援に駆けつけてくれた。友人達がニューハンプシャーの家のドアを一軒一軒ノックして歩いてくれなかったら、私は大統領にはなっていない。
 皆、人の事をカテゴリーで捉えようとする。それが問題なんだ。黒人・白人、若い人・年取った人、会社に勤めている人・農業をやっている人・・・・。それらは人々を枠にはめてしまうことだ。その人の本質的なものを見逃してしまう。そういう考え方をすると友達をなくしてしまう」
 と答えていたのが、よく彼の考え方をあらわしている。

385。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/03/03(木) 03:20:57 ID:qfwZxixQ
3月1日(火)「生きる力」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 (知らなかったのだが)百枡計算で有名な尾道市土堂小学校校長の陰山英男先生を迎えて文部科学部門会議。
 日本の子どもの学力が落ちた落ちたといっているが、一体何のことなのか?実は中位にいた子どもの学力が下位に落ちた。そしてこの問題は単なる教育問題ではないという。
 教育論議が迷走する理由:①事実が認識されていない②批判から入る③対応が対処療法的になる。(納得)
 ここ10年ほどのデータを見ると確かに学力は落ちている。しかし、この学力低下問題の震源地はどこか?
 実は西村和雄の『分数ができない大学生』と上野健爾の『学力が危ない』が元になっている。お気づきの通り、この二人京都大学の先生である。しかも教育学の先生ではない。つまり、学力低下論争は京大の学生を見て論じられたのだ。そして、これは勉強しなくなったのではなく勉強して学力が落ちたことを示している。(納得)
 データをみると落ちているのは学力だけでなく体力も気力(校内暴力の増加など)も落ちている。そしてそれが始まった(増加した)分節点になっているのが、昭和60年前後と平成5〜7年。確かにグラフ上では奇妙に一致している。
 陰山氏の説では、実はこれらの年、特に昭和60年に安い東南アジア産のテレビが普及しだした。これが端的に現れているのが紅白の視聴率である。テレビが一人一台の時代に入った為に急激に85年から視聴率が急に落ちた。
 さらに昭和63年にはドラクエⅢの大ヒット(380万本)、レンタルビデオの普及などが追い討ちし、子どもがTV画面の前にいる時間が長くなり、それに比して睡眠時間が減っていく。実際、東京都教育庁の調べで昭和61年に夜10時半以降に眠る少3男子の割合は16.2%だったのが、平成10年には36.2%になっている。
 学力・体力・気力を向上させるポイントは、睡眠・(早起き)・食事・(朝食)・(家庭の団欒)であることがデータから分かった。理由は良く分からないけれども画面はよくないようだ。実は東大京大生が一番よく言われた言葉は「勉強しなさい」ではなく「早く寝なさい」だという。データでも睡眠時間が長くなるほど成績が向上する(ただし9時間以上になると下がる)。
 データを見せられると迫力あるな・・・。
 子どもの為に、TVは二時間以内にして、品目の多い食事をして(品目と成績は正比例する)、朝食をしっかりとって家族でご飯を食べるのがいいらしいです。

386。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/03/03(木) 03:21:15 ID:qfwZxixQ
http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 その後、東京財団で「日本のテロリズム対策」神保謙氏、高橋杉雄氏、古賀慶氏。いつもながらうらやむばかりの頭脳の切れ。  
 午後3時から(おっと、ようやく3時になったか。「ニートな午後三時」12月8日参照のこと。しつこい)、ニート対策ワーキングチームの会合。ニートといえば東大の玄田先生とセットでというぐらいお呼びがかかるのがこの方。NPO法人育て上げネット理事長の工藤啓氏。
 これについて書きたいことは色々あるけど、一番驚いたのが育て上げネットでは、ウェッブサイトとかチラシとかは完全にニートの若者を対象とせずにその親をターゲットにしているという話。ニートの若者はPCもっていないし、友達がいないから携帯ももっていないんだそうだ。そうか。
 というかパソコン見れてるってことは皆さんニートじゃないですよ〜、良かったですね〜(良かったか?)
 そういう意味で役所がやってるニート対策って全然ずれているんだな・・・。

387。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/03/06(日) 08:54:45 ID:AVf9fd2s
3月3日(木)「監獄ロック」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 驚くことに97年ぶりの監獄法の改正(制定1908年明治41年)というのが上がっていて、それもあって山本譲司元議員に来ていただいた。
 話を聞いて驚いたことはいっぱいあるのだが、特に、障害者の方が多いという点にはびっくり。
 ・知能テストする受けることのできない受刑者たち−字の読み書きができない以前の問題として、自分が今何処にいて何をしているのかさえ理解できない受刑者もいる。
 ・黒羽刑務所での実感。約50名中、5,6名の受刑者とは日常会話を交わすことすら困難。
 ・日常的に失禁者が後を絶たず、奇声が飛び交う所   (レジメより)
 つまり本当は精神障害で病院での治療(医務刑)などが適当なのに、刑務所に送られているケースが多い。実際、データをみるとIQ70以下の受刑者が約25%いる。つまり4人に一人だ。
 そうした障害をもった受刑者が外に出ると、福祉との繋がりが完全に切れてしまって(刑務所に入った時点で障害者年金の受給がなくなる)福祉・保護との接点がなくなり、誰もケアせず(働くところすらない)再犯にいたるケースが多い。
 レッサーパンダ帽の青年もそう。24歳で逮捕されて福祉との繋がりがきれ、27歳で再逮捕されて出所して2週間であの事件を起こした。出所後の更正などがうまく出来ていればあの女子大生は死なずにすんだかもしれない。
 これに限らず、とにかく日本の制度というのは、保護司のところでも書いたが更正(立ち直り、社会復帰)に対して、非常に手当てが薄い。更生保護施設だって無いに等しい。
 ヨーロッパなんかだと選挙のときに争点になって、例えばドイツではキリスト教民主同盟が政権をとると厳罰化の方向へ、社会民主党が政権をとると更正に力点を置いた罰になるなど、世間をまきこんだ議論になるのに、日本では100年近くほったらかしていたとうことからわかるとおり、こうした問題に関心が薄い。

388カマヤン:2005/03/06(日) 08:59:23 ID:AVf9fd2s
>>387
> つまり本当は精神障害で病院での治療(医務刑)などが適当なのに、
>刑務所に送られているケースが多い。実際、データをみるとIQ70以下の
>受刑者が約25%いる。つまり4人に一人だ。

性犯罪者の再犯率が二割、というのと、数値が近いなあ。
1;性犯罪者以外の犯罪の再犯率って、どうなんだろうね。
2;精神治療が必要な受刑者と、再犯する受刑者って重ならないかな。

> そうした障害をもった受刑者が外に出ると、福祉との繋がりが完全に切れてしまって
>(刑務所に入った時点で障害者年金の受給がなくなる)福祉・保護との接点がなくなり、
>誰もケアせず(働くところすらない)再犯にいたるケースが多い。

再犯を増やして、警察予算を増やす、というのが警察官僚どもの計画かな。

389。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/03/10(木) 04:08:42 ID:JTfY8082
3月8日(火) 「人に嫌がられる奴」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 東京財団で「憲法改正をどう考えるか〜世界平和研究所の憲法改正試案とは」。(財)世界平和研究所 主任研究員の西垣敦子さんより。つまり中曽根試案であり、その中身をまとめたのがこの方。平成3年、東大法学部から通産省キャリアへという経歴の方で、一体どこで憲法案をつくる方向になったのだろうかという、同じような境遇にあり不幸(関心が薄い割りに叩かれる。難しい仕事の割りに報われない)を一身に集めている身としては思うのだけど・・・。
 しかし、中曽根案って一章が天皇ではなくて国民主権になっていて、「おおっ」と思ったのだけど、良く見ると一章の前に一条があって、それが天皇。・・・・・・苦労してるなー。
 何故か、首相公選制を取り下げて、それでも完全に取り下げるのはあれだったのか「各政党は首相候補を掲げて選挙を戦う」みたいな項目があったり、これも工夫の跡があって泣ける。
 突込みどころ満載なのだけども、憲法の話ばかりしてると人に嫌がられるのでこの辺で。

390。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/03/10(木) 04:08:59 ID:JTfY8082
3月9日(水) 「私、ホリエモンを支持します(か?)」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 法務・経済産業・財務金融・財政調査会合同会議で早稲田大学の上村達男教授。議題は「ライブドア問題から見た企業法制と資本市場規制」面白そうでしょ。
 あいわからず家にTVがないので時事ネタに疎いんだけど、こういう仕事をやってると何でも知ってると思われて、ライブドア=フジテレビ問題とか良く聞かれるんだけど、銀行にいいたのはもう年ぐらい前だからなぁ。TOBって何だっけとか(株式の公開買い付けです)思い出して答える(あってた)。
 それにしても、普通の会社員とかOLさんとかがTOBとかM&Aとか下方修正条項つき転換社債とかについて語ってる日本というのは改めて凄い国だ。
 植村教授によるとライブドアは違法取引の塊。但し、これは皆やっていた。
 日本の証券取引法では、株式を大量に売買する時は「5%ルール」に従って、情報を公開しながら買い上げるか。「3分の1ルール」に従ってTOB(公開買い付け)で売買するしかない(はず)。
 だから、ライブドアのように35%もの株主が突如現れるはずがない。だって、少数の株を持ってる株主、特に個人株主が困るでしょ。会社の性格そのものが変わってしまう変化が起こっているに、株を売るチャンスも買うチャンスもないんだから。
 ところが時間外取引ではあるが市場内取引である、つまり「3分の1ルール」を回避できるトストネットhttp://allabout.co.jp/finance/assetmanagement/closeup/CU20050225A/を使って大量の株を取得した。
 但し、フジが対抗手段としてやっている一部株主にたいする新株発行も、既存株主の利益を損なうので違法性が強い。
 さらに、ライブドアが資金調達の為にやっているのは下方修正条項つき転換社債http://allabout.co.jp/finance/moneyplan/closeup/CU20050214B/index2.htm。株価が下がると転換価格をどんどん下げて、ようはこの証券を割り当てられた人は、株価が下がっても損をしない(関係ないけど孫さんもこれを使っているという話がある)。一方で私募ファンドという、情報公開をほとんどしなくてすむ違法ギリギリの資金ファンドを、企業株主から株を借りて売り投資をしておく、詳しい説明ははぶくけど、こうしておくと株価が下がると儲かる。なんと、この仕組みに係わった人は皆儲ける。
 先の市場外取引は、あまり巨額の株式取引が市場で行われると、健全な株価形成に影響を与えるので、株式市場とは別のところで公正な株価形成をするためのルールだが、これを悪用したもの。悪用というか、法的には適法なのだけど、理念からいえば悪用以外の何者でもない。

391。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/03/10(木) 04:09:27 ID:JTfY8082
http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 これらのスキームはベルシステム21やUFJの時も行われて、個人株主の利益を無視して、皆ウハウハしていたのだ。そういうケースに係わったM&A弁護士やアナリストや、これまでその実態を放置してきた金融庁などが、マスコミで「これは適法です」といって世論を作っている。金融庁は「適法だけど、問題だから改正します」といっている(なんでやねん)。
 話を聞いていると欧米では株式市場と民主主義というのが同じ理念で運用されているように思った。
 日本は急速に、アメリカ型の「自由」を取り入れたが、アメリカが自由を守る為に取り入れている保安官とライフルとジョンウェイン(SEC、司法取引、おとり捜査、民事制裁、利益の吐き出し、業界永久追放)がない。ヨーロッパはもともとそんなに自由にしない。自己株の買い入れだってないし、最低資本金だって高い。自由あれども守らせる仕組みなしという日本はインサイダー天国だ。
 また教授は、こういう個人や社会の公正を守る為の法律を発案する仕組みが日本にないと指摘していた。省庁からの法案は大臣から法制制度審議会などに下命されてつくられるもの、民間のシンクタンクはほとんど企業のお抱えだ。問題の根は深い。

392とはずがたり:2005/03/20(日) 20:31:34 ID:IRmnSrqs
石田敏高氏がインタビュー受けてますヽ(´ー`)/

http://money.msn.co.jp/msn/newlife/freshers/interview2.htm

393。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/03/22(火) 00:37:12 ID:AP0q5tfg
3月20日(日) 「地面が割れる」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 九州で地震。発生時にたまたま福岡市内にいた知人は「地面が割れるかと思った」という。
 それからかなりの時間、携帯もメールも通じなかったようで、こういう所は国が金を出しても改善した方がいいんじゃないか。災害でまず第一は身内や知人の安否だろう。こういう時に連絡網がパンクしているのではどうしようもない。
 連絡が通じないというのはものすごく不安だということを今回しみじみ思い出した。
 さらに、崩壊した家屋の映像を見ていると、昨年から何度も政府とやりあっている被災者生活再建支援法のことを思いだす。今の法律では、「特定の個人に対する資産形成に資する」為に憲法違反となり、住宅の「再建」に支援金はでない。でるのは半壊・全壊の家屋の「撤去」資金である。
 住宅資金の補助を出してあげればいいじゃないかと思うのだが、おそらく政府は予想外の災害が起きた時に前例となって予想外の費用負担が起こるのを恐れているんだろう。しかし、じゃ何のために税金払ってるんだという気がしなくもない。
 この前の補正予算でも、税収が予想を上回って新潟地震や台風被害の為の補正予算を組みましたという名目で聞いていたのに、中身を見ると防衛庁が皇室用のヘリコプターを買ったり、災害用のバイクの買い替えをしたりしている。
 おいおい。こんな時でないと予算が付きにくいのもわかるけど、家が壊れて屋外生活している人の事も考えてあげなよ。
 もう一つ変なのがあって、これは東海地方の議員さんと住民の人の利益と反するのであまり大きな声ではいえないんだけど、地震財特法という東海地震を想定した「地震対策緊急整備事業計画」にもとづく、学校などの耐震補強に対する補助金等の優遇措置がある。
 これが、緊急計画のわりに出来たのは昭和55年。それ以降5年毎に見直して、継続、継続できて、つまり25年間も緊急事業をやっている。
 おいおい。早く東海地方の地震対策を完成させないと危ないだろ。
 さらにいえば、早く終わって、今回の九州のような地震があると思われてないような地域だって整備しないと危ないだろ。
 もう何処に住んでたって地震の心配ないなどとはいえないんだから、早急な対策を頼む。
(追加情報)
 これまでの住宅の耐震政策と一線を画す提案をしている本がでているようです。評判がよく、発売1週間たたずに増刷が決定。書店では品切れかもしれませんが、29日には2刷りができる予定とのことです。「凶器になる家、ならない家」http://bpstore.nikkeibp.co.jp/item/main/148222444310.html

394カマヤン:2005/03/22(火) 00:38:08 ID:AP0q5tfg
>>392
おひさ (´ー`)ノ 情報ありがとです

395とはずがたり:2005/03/25(金) 12:04:30 ID:zskYyeVU
>>394
ご無沙汰っす。
でもちょくちょくROM専はさせて貰ってますよん。

396。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/04/05(火) 14:43:27 ID:lZOqY6Bk
http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
4月3日(日) 「品のある法律」
 最近、法律案の修正案作りが割と多い。思うに法律用語って「決め」が色々あって、プログラミング言語に良く似ていると思う。例えば、今やっているサイバー条約の国内法化(正式には「犯罪の国際化及び組織化ならびに情報処理の高度化に対処するための刑法等の一部を改正する法律案」)でも、
  (168条の2、新設)不正指令電磁的記録等作成等について
    人の電子計算機における実行の用に供する目的で・・・
 の「人の」って「犯人以外の他人」っていう意味で電磁的記録不正作出及び供用罪(刑法161条の2)とかと用語を統一しているなど、気をつけてないと法律を扱うのはなかなか難しい。
 しかし、このサイバー犯罪法、何で皆騒がないのかねという内容なんだけど、あまり注目されてない。マスコミはマスコミ規制のかかる人権擁護法案、各種団体は「○○を殺ってしまおう」というだけで犯罪になる共謀罪に注意を取られているからなのか。議員の先生方も自分でパソコンを叩かないのか余り関心が無い(同様に会社法もかなりキツイようだ)。
 何しろプロバイダーから通信記録は差し押さえできるわ、内容は見れるわ、プロバイダーに記録を義務付けられるわ、要は電子通信が丸裸になる法律。
 これの関係で昔の破壊活動防止法(破防法)とか見直してたんだけど、改めて昔の法律っていうのは品があったように思う。
 国家と個人があれば、絶対国家の力のほうが強いから、国家による権力の乱用で個人の自由や権利が侵害されないようにという配慮が昔の法律にはあった。
 今は国家の自由裁量を幅広に取ろうとする法律ばっかりで、911テロ以降の狂乱の中でこんな風潮になってるのだろうけど、いつまでもこんなことばかりやっててはいかんで。

397。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/04/09(土) 16:14:29 ID:udA5kHX6
http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
4月8日(金) 「Rover(流れ者)」
〔略〕
 経営者といえば、経団連幹部と民主党幹部の初の懇談会があった。冒頭出てきたのが会社法の改正についてだけど、この会社法の改正案、有限会社と株式会社を一緒にして、経営の柔軟性を高める組織変更を簡単にするなど、案文を積み上げると60cmに近くなるという大改正。
 内容的には、株主代表訴訟で「会社に多額の損害を与える可能性のあるときは株主は訴訟できない」など、経営者寄り、反一般株主の法案になっているような気がするのだが(だから経団連は100%そのままでの成立を民主党に要請した)、行くえはどうなるんだろう。15日から審議入りの見通し。
 しかし、こういう時に一般の株主と経団連みたいな団体との政治への影響力の違いを感じる。経団連はものすごい資金力の献金再開という餌もあり、政治力を行使するのはたやすいが、一般の株主はこうした改正が議題になっていることすら知らないし、資金力も影響力も無い(数は多いが)。
 経済学でも、少人数のグループの方が資金も集めやすく、活動も活発になり政治的影響力が大きいという法則(農業団体などを想起)があるということだが、一人一票の民主主義の原則からは離れていく。

398。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/04/17(日) 02:49:45 ID:/GLfaxU.
4月14日(木) 「会社法」 16.5cmの厚さの会社法案 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 いよいよ会社法案の審議入り。条文で1000条以上、案文の厚さだけでも16.5cmになるという
大改正です。法曹を目指している人は早く合格した方がいいですよー。
 もちろんこれを通常の委員会所属のメンバーで審議できるはずも無く、関係各議員に割り振って
総がかりで、大体30時間ぐらいの審議スケジュールで審議していきく。しかし、多い・・・。
 しかも、議員って会社と関係ない世界で生きてきた人が多いので、結構苦労しているようだ。
実感の無い法律を審議するのは大変だ。というか政党も、多様なジャンルに対応できるように
人材を揃えておいた方がいいんじゃないかとちょっと思った。

4月15日(金) 「チャイナ・クライシス」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 中国での反日デモが話題になってるけど、事情通に聞いたら中国では年間10万件のデモが
行われてるらしく、つまり毎日100件ぐらいデモが起こっていて、その中での2件の反日デモを
取り上げて「反日感情が高まっている」というマスコミの報道は偏ってるんじゃないかということだった。
 大体、デモの煽動屋みたいな人がいるらしく、あちこちで騒ぎを起こしてメシの種にしているらしい。

399カマヤン:2005/04/17(日) 04:36:48 ID:/GLfaxU.
>大体、デモの煽動屋みたいな人がいるらしく、あちこちで騒ぎを
>起こしてメシの種にしているらしい。

そりゃあまあいるだろうけど、そういう扇動屋がいるということ自体は、
ことの本質じゃないように思う。
…遠からず、中国はぶっ壊れるだろうけど、アメリカがぶっ壊れるのと、
現日本政府がぶっ壊れるのと、どれが先かな。

400。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/04/26(火) 12:44:30 ID:LmzNLCX6
4月24日(日) 「群馬・もう一つの戦い」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 秘書の兄貴分で、議員にさえ直談判でネジを巻きに行くという熱血漢、角倉邦良(元金田誠一政策秘書)さんが、群馬で次期衆議院選の公認を争っており、公認へ勢いをつける為に地元吉井町で大集会を開くことになった。
 場所はJR高崎駅から上信電鉄に乗る。この上信電鉄、鉄道マニアの前原誠司先生に写真を撮って帰ったら喜ばれそうなローカル鉄道で駅員のいないところでは車掌が切符を切るといういわゆるワンマンカー。
第二会場にやってきた岡トミさん、菅さん、本多さん、村越さん、角倉さん
 その鉄道に乗ること20分。だんだん田んぼや廃屋が多くなり、「いつか見た日本の風景」みたいになってきたあたりが吉井町。駅から10分弱ほど歩いていくと会場の産業文化会館が見えてくる。
 ガランとした町なのに、そこだけ人と車で大混雑しているのが遠目でも見える。会場も第一会場では入りきれずに第二会場にテレビスクリーンをセットしてそこで見るようになっていた。
 もちろんゲストの菅直人のネームバリューもあるのだろうが、昨年12月に秘書を辞め、歩きに歩いてわずか数ヶ月で7つの後援会をつくり、この1000人規模の集会を大成功させるとは大したもんだ。公認がすでに出ている候補者や、いや、現職でさえもここまでやれる人はなかなかいない。
 中曽根、小渕、福田を輩出した保守王国と呼ばれる群馬県で、それも対抗馬が福田康夫のところで、公認の争いをするような状況なんだからある意味凄いね民主党。
 岡崎トミコ参議院議員http://www.n-kan.jp/や議員になってめっきり喋りが上手くなった本多平直さんhttp://www.hiranao.com/index.html、30歳に見えない堂々とした喋りの村越祐民さんhttp://www.hirotami.jp/の応援も効いて、キリっと締まったいい集会となった。
 角倉さんに公認が早くおりることを願います。

401。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/04/26(火) 12:44:55 ID:LmzNLCX6
4月26日(火) 「内と外」 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 午後2時より、民主党憲法調査会総会。衆院、参院の憲法調査会でまとまった報告書の報告(正式には26,27日の本会議で報告)と国民投票法制に対する考え方について。
 衆議院の憲法調査会報告は単純に委員の3分の2以上の賛成があった事項について「多数」と表記、参議院は政党ごとで3分の2以上の賛成があった事項について「多数」と表記しているもので、後はこれまで議論してきたことの事実を分野ごとに分けて記載しているものだ。
 つまりかなり客観的なもので、マスコミ報道にあるような「憲法調査会、改憲を明記」みたいな、なんらかの意思を伴ったものではない。この辺りは、「改憲」を推進したい新聞社の意向などもあり、なかなか一般の人に伝わりにくい。記事を読むと、もうここ1,2年で改憲するような印象を与える。先日も「民主党は改憲するって新聞にかいていあるぞ」というクレームの電話があったりした。
 昨夜は菅さんの講義の三回目。著書『大臣』の最後の方で松下圭一教授と五十嵐敬喜教授との鼎談で「行政権」について語っている部分だ。社会人博士課程の方が発表だったが、政治と行政の関係で、小泉政権の評価が妙に高いのが奇妙に思った。
 族議員との対立や閣僚の任期、北朝鮮問題、三位一体、特区などこれまでの官僚主導から官邸(総理大臣)主導に、官僚内閣制がある程度是正されたのではという意見だったが、僕はそう思わない。
 確かに多少は政治主導になったが、昨夜決着がついた郵政にしろ、道路公団にしろ三位一体にしろ、「改革する、改革する」という前段階が随分報道されて、結果的にズブズブの骨抜きになってもそのときは地味な報道しかしないので、世間では「何か改革したような気がする」というのが真相ではないか。
 事実、小泉政権になって復権したのは財務省だと思う。
 内側と外側でギャップがあるので、分かっているつもりでもしつこく発信していった方がいいんだろうな。

403。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/04/29(金) 13:57:51 ID:sNpc6hKA
4月27日(水)「官僚制の何が問題か」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 菅さんの講義の中で事務次官会議がでてきて、内閣が政策を決定する閣議が単なる法案に
サインするサイン会になっていて、実質的に前日に行われている各官庁のトップの会議=
事務次官会議で決まったことの追認になっていると言う話なんだが、これに関して思い出した話がある。
 行政監察庁出身で元総務事務次官である中央大学大学院総合政策研究科教授の増島俊之
の授業にゲストが来て、話したり学生と質疑したものが本としてでていて(『改革をさせるメカニズム』
ぎょうせい)、その中に元内閣官房副長官の石原信雄氏が話している回があるのだけど、まぁ、
この人本当に元官僚かいな?と思うぐらい激しい言葉で菅直人を非難している。
 「事務次官会議で閣議にかける案件を最終調整しますが、あくまで最終の確認的な会議ですよね。
実質の政策の議論、政策決定はやらないのです。」
 「実質的な調整は事務次官会議にかける前に関係省庁で行って、話がつかなければ、
官房副長官が間に入って全部話をつけてから、事務次官会議で確認するわけですね」
 「だから、事務次官会議をやめてしまって、いきなりいろいろな案件を調整しないままで閣議で
本質的な議論をやったらいいじゃないか、と菅さんはいうけれども、そのなことやったらとても
ではないが今の閣議は・・・終わらないですよ。一つの法案に一時間かかってしまう」
 菅さんの言ってるのは官僚が全てを取り仕切っているのが日本の政治の現実で、それの
象徴的なものとして事務次官会議を出しているわけで、石原信雄氏のいうように「なくなったら
まとまりが無くなって困るじゃないか」というのも分かが、論点がかみ合ってない気がするが・・・。
 ただ、実際、菅さんの言うように事務次官会議を無くしても、どこかで調整の場はいる訳で、
全部細かいことまで政治家が決められるわけではない。
 問題が複雑化した現代では必ず、専門家や官僚というのは必要だ。だとすると何が問題なのか。
 要は組織の硬直化・派閥化だと思う。日本海海戦の東郷平八郎と太平洋戦争の山本五十六の
違いで、明治初期はまだ元勲が生きていて、時代も混沌としていて人事にダイナミックさがあった。
だから下級武士出身の東郷が連合艦隊の司令官になれた。しかし、陸軍・海軍兵学校ができて、
教育で人物をつくろうとするようになると、陸軍兵学校○期生やら何やら、派閥みたいなものができ、
人事も実力主義から年功序列的なものになった。だから実戦の経験の乏しい山本が司令官に
なるようなことが起きる。
 軍人の学校だけじゃなくて、一般の学校だってそうだ。○大△年卒、××省。これで繰上がって
いって才能のある人物をつぶしていき、組織も硬直化する。
 他にもあるがまずこういうところが問題なのではないか(この話また続く)。

404。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/04/29(金) 13:58:09 ID:sNpc6hKA
4月28日(木)「風の男」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 現憲法制定時のことを調べていた時、日本側でGHQと丁々発止とやりあった重要人物
白洲次郎のことが気になっていたので、『文藝別冊 白洲次郎』『風の男 白洲次郎』を読み始める。
 格好いいとは思っていたがトコトン格好いい。インタビューなんてこんな調子。
 −あなたのモットーは?
 白洲 死んだらクサルということだ。キリスト教徒が聞いたら怒るかも知らんが・・・。ボクは
生まれつき、座右の銘とか、モットーとかを、どうこういうほど人間が高尚でもなければ、ヒマでもない。
 −一番きらいな人間のタイプは?
 白洲 ウソをつく奴。
 −尊敬する人物は?
 白洲 この鶴川の百姓部落にもたくさんいる。「農林一号」ははじめて作った人、並河さんとか
いったかな。あの人なんかもエライと思うね、クリエート(創造)したんだもの。ああいう人には
文化勲章をやったらいい。
 等々。
 時代が困難な時を迎えるときは、こうした人物がでてくる。

405。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/12(木) 03:14:39 ID:o.M6D3CM
5月2日(月) 「明日は憲法記念日」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 明日、憲政記念館で憲法関係のイベントがあります。市民版憲法調査会の最近の動きが
平和運動に偏ってきて左翼先祖帰りみたいな感じがするので遠ざかってましたが、憲法問題が
国会でだけ盛り上がっているのに対し国民/市民の議論の受け皿がほとんどないという現状を
考えると、貴重/重要なポジションにあるのではないでしょうか。
 残念ながら私自身は所用のため、明日はいけませんが・・・。
主催 市民版憲法調査会 フォーラム平和・人権・環境
日時: 2005年5月3日(祝日、火) 午後1:00〜5:00
場所: 憲政記念館
■講演■(1:05〜1:55)
①「『アジア憲法』策定を構想するために」(30分) 五十嵐敬喜(法政大学教授・立法学)
②「憲法改正と国民投票」(20分)枝野幸男(衆議院議員・民主党憲法調査会長)
■パネルディスカッション1■(2:00〜3:40) 「『平和基本法』を再考する」(100分)
提案:「安全保障基本法"私案"」(15分)平岡秀夫(衆議院議員・元内閣法制局参事官)
進行: 五百蔵洋一(「市民版憲法調査会」世話人・弁護士)
パネラー: 前田哲男(東京国際大学教授) 阿部知子(衆議院議員・社民党政審会長) 平岡秀夫
― 休憩(10分)―
■パネルディスカッション2■(3:50〜4:50) 「"平和を希求する"道を探るために」(60分)
進行: 高野孟(「インサイダー」編集長)
パネラー:> 筑紫哲也(ジャーナリスト) 斉藤駿(「カタログハウス」・代表) 下村満子(経済同友会・憲法問題調査会副委員長)
■閉会挨拶■ 江橋崇(「フォーラム平和・人権・環境」代表・法政大学教授)

406。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/12(木) 03:15:01 ID:o.M6D3CM
5月4日(木) 「マニアック・ラヴ」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 北博昭、『二・二六事件全検証』(朝日新聞社)http://www.yomiuri.co.jp/bookstand/syohyou/20030223ii14.htm
大杉一雄、『真珠湾への道』(講談社)http://www.yomiuri.co.jp/bookstand/syohyou/20030810ii04.htm読む。
どちらも資料がしっかりしていて為になる。最近の中国の反日暴動とか居留民保護の名目で動いた
当時の世相と似ていて改めて色々考えさせられる。EUや東アジア共同体構想だって、戦前の
ブロック経済体制とどうしても似ているしね。

5月5日(木)「官僚制part2」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 日中や日米戦争に突入していった経緯をみると、軍人と政治家の迷走が主役だが、官僚は
表立って出てこない。官僚は権限の拡大ぐらいはするかもしれないが、国を滅ぼすような大誤算を
やってしまうのはやっぱり政治家ではないだろうか(近衛とか)。来週の菅さんの講義は「政治任用」
がテーマだが、本当に官僚制が悪いのか疑問がある。
 某官僚のKさんも、「組織の長として大臣が、立法機関として国会がどのようなことができるのかを
あわせて整理しないといけないのでは」と指摘されていたが、全くそのとおりだと思う。
 イギリス労働党だと、政権をとった途端に政策部門も含めて党の組織がまるごと首相官邸に
移動するような感じだが、果たして日本の政党がそれをできるだけのものになっているかというと
疑問を持たざるを得ない。
 イギリスの場合、党が伝統もありしかっりしているし、それをサポートするシンクタンクなんかも充実
しているので議員が100人ぐらい官僚機構の中に入っていっても十分やっていけるんだろうけど、
日本のように伝統もなければ規律もイマイチ、経験も浅い議員が機構の中に入っていって、
国民主権を実現できるようにコントロールすることができるのだろうか。
 具体的にどういう人を政治任用するのか。どのように活用するのか。そういうことをある程度、
わかるように提示しなければ政権は遠い。

407。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/12(木) 03:15:23 ID:o.M6D3CM
5月6日(金)「ブレア三連勝」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 英労働党ブレア三選。労働党のホームページhttp://www.labour.org.uk/fileadmin/splash/day3splash.php
やマニフェストって、個人の属性を入力するとそれに関係したマニフェストの部分がでてきたり、
郵便番号を入れると地域の労働党の情報が出てきたり、工夫されてるね。
 英総選挙は5日午後10時(日本時間6日午前6時)に投票が終了した。
 英BBC放送は投票終了直後、与党・労働党が全野党に66議席の差をつけ、総選挙3連勝を
達成するとの出口調査の見通しを報じた。
 解散時の与野党の議席差は161だった。
 これもすばらしい。カーディガンじゃなかったガーディアンのHPhttp://politics.guardian.co.uk/election2005/(Thanks toKT)

408。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/12(木) 03:15:43 ID:o.M6D3CM
5月8日(日)「天皇の戦争責任」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 先日、大杉一雄『真珠湾への道』(講談社)http://www.yomiuri.co.jp/bookstand/syohyou/20030810ii04.htm
を読んでいて憲法に関して驚いたことがいくつかあった。一つは明治憲法は立憲君主制の憲法だと
思っていたが、実は(法文上も実態的にも)天皇親政だったということ。
大日本国憲法
 第一条 大日本帝国は万世一系の天皇之を統治す
 第三条 天皇は神聖にして侵すべからず
 第四条 天皇は国家の元首にして統治権を総攬しこの憲法の条規により之を行う
 第十一条 天皇は陸海軍を統帥す
 こんなに明確に書いてあるのに何故わからなかったのだろう。教科書で教えられた観念が頭に
染み付いていたのか。
 実質的に昭和天皇が親政的に行動した顕著な例だけでも、田中義一内閣更迭、2・26事件鎮圧、
張鼓峰事件出兵阻止、阿部内閣の陸相指名、ポツダム宣言受諾などが挙げられる。さらには
主要閣僚の念書を徴したり、阿部内閣の外務省東亜局長更迭を指示したこともある。
 と、いうことは、首相や側近が輔弼していたとはいえ、実質的な決定権があり、会社でいうと
「大日本帝国株式会社の代表権のない名誉会長」というより、「しっかりと代表権のある実質的な
社長」だった。つまり戦争について責任アリとしか考えられない。
 戦後、天皇の戦争責任を回避する為に、学問的にも報道的にも、この辺りの事実がウヤムヤに
されたに違いない(ついでながら、天皇=無罪とするために憲法9条とバーターしたという説も有力である)。
 たまたま、このことを考えていたら菅直人の「天皇は退位すべきだった」発言がニュースで
報じられたが、歴史を知っている人なら当然の事をいっているにすぎないのに、何故これが
大々的に報じられるのか分からない。事情をよく知らない記者が飛びついたのか。
 これらを考えると、去年からやり始めた明治憲法の理解はちょっと間違っていた。
 これまで明治憲法の条文と生成期に注目していたけれども、明治憲法は、明治初期の元勲が
取り仕切っていた時期、明治憲法下でも議院内閣制的運用がされていた大正デモクラシーの時期、
軍部が台頭し戦争に突入していった昭和期と少なくとも三つの時期に分けて見なければ、その実態が
分からないようだ。

409。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/12(木) 03:16:07 ID:o.M6D3CM
5月9日(月)「After Quake」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 先の補選の反省をする1〜3回生を集めた総会が開かれた(出てない)。国会運営や政策も含んだ
熱い意見(批判)が噴出したようだ。なんだか発言した人の名前を聞いていると、あれも自由党系、
この人も自由党系という感じで、これって示し合わせて発言するようになってるのとちゃうかという気が
しなくもないが、・・・勘違いだろうか。 
 側近M先生の、(年金に関する)特別委員会をつくって与野党で話し合ってるのは地元(選挙区)で
評判が悪く、あれでは戦えないという趣旨の発言も、親分の意見に近すぎて奇妙な感じがする。
 菅さんの授業は4週目。内容は「政治任用」の予定だったが、発表者のレジメがかなりテーマから
ずれていたので、もっと後でやる予定になっていた「情報公開」の話に急遽変更。
 大学院生の授業での発表のやり方、特に指定文献があるときの発表の仕方が違っているで、
でしゃばりかと思ったが途中で演壇を奪って説明。日本の大学とか大学院とかは勉強の仕方や
発表のやり方を実はほとんど教えない。
 もともと大学教授なんていいうのは多かれ少なかれ天才肌(かオタクの)人が多いから、その教え方と
きたら長嶋や王が少年に野球を教えるようなもので、「え、打ち方?来たボールに向かってまっすぐ
バットを振るんだよ、いいかい坊や」みたいな(天才にしか分からない)いい加減なものだ。
 それじゃまずいだろということで、欧米の大学院は1年や2年なりで、フツーの学生でもある程度
スキルを身につけられるように、研究方法(メソッド)や研究手法などに熱心な所が多い。それに
比べたら日本の高等教育は無いに等しい。学生もせっかくお金を払って勉強しに来ているのだから、
「早く、安く、よく身に付く」教育を求めるのは当然だと思う。
 授業は、今回から質問や討議の時間を長くしたのでより緊張感のある面白い展開に。菅さんの
「しゃべるすぎると昨日の報道みたいにそこだけ取り上げられるんだけどね」と言ったところで学生皆爆笑。

410。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/12(木) 03:16:33 ID:o.M6D3CM
5月11日(水)「警察の裏は知事室」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 党の規制改革調査会で浅野史郎宮城県知事に来ていただく。テーマは「地方自治体からみた
規制改革について」。
 補助金と法定受託事務の話も非常に面白かったのだが(浅野知事の話はいつも面白い)、ホット
なのは警察の裏金疑惑の話で、今日話を聞くまで知らなかったのだが、各都道府県の警察の長って
国家公務員なんだってね。それ以外にもトップから4〜5人が国家公安委員長から任命される
国家公務員で、彼らが職員の採用権を持っていて、人件費は県が持つという構造になっているらしい。
それで知事と県警トップが喧嘩になったりするわけだ。
 浅野知事が元北海道警察職員で実名告発した原田さんと会って聞いた話では、「警察には金で
情報を買う文化はない。情報は被害者から取るのがほとんど」だそうで捜査報償費はほぼ100%
裏金つくりに使われているという。しかも現場の職員には回ってさえいない。トップが大嘘をついていて、
第一線で働いている金も回ってこずにウソの伝票を書かされたりしている職員の気持ちはどういう
ものだろうか。
 行政のトップの話っていうのはやっぱり面白いな。明日は4年間で勇退する穂坂邦夫・志木市長が
来られる。小学校での小人数クラスの導入や、一般市民へ業務委託など、アイデア市長として知られ、
市職員の大幅削減にも着手した人。楽しみです。

411。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/15(日) 04:23:24 ID:1i1XbQCk
5月12日(木)「役所の地下は仮眠室」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 今朝も、厚生労働との合同部会で怒鳴りつけられていたけど、まぁそれはそれなりの
理由があるんだが、それはそれとして、こうした場所に出てきて政治家の集中砲火を浴びて、
基本的にはうまく切り返さなければならない官僚というのは大変だと思う。
 「官僚と医師はなぜ同じ過ちを犯すのか」河辺 啓二.(主婦の友社)http://www.kawabekeiji.com/ojisangakusei.htmという農林省に10年勤めた後、東大理Ⅲに
入りなおして医師になった人の本があり、医師と官僚の類似点を書いていて面白い。
 「東大医学部からは、ときどき行政に進むものがいる。しかし、私の同期には一人もいない。
私が『役人なんて、バカな政治家にアゴで使われてツマラナイものだ、だから私は官僚を
辞めたんだ』と宣伝(?)したためだろうか。」
 この辺りは本音でしょうね。これは何も政治家がバカだといってるのではなく、選挙で当選して
政治家になることとその人が優秀であるかどうかは、実はあまり関連性がないからだ
(同様に国家公務員試験に合格するのとその人が優秀であるかということも、思っているほどは
関連性がない)。
 本当に考えてみたら、セクショナリズムとか硬直性とかはあるにしろ、官僚の仕事の大きな
部分は国会対応だったりする。延々と庁舎内での国会待機や深夜に及ぶ答弁つくり・・・・。
 今や天下り先も減ってきて、仕事に付随するうまみも減ってきて、訳の分からない政治家に
付き合って、残業は多いわ、仕事に意義は見出せないわで、やっている人はかなり可哀想な面もある。
 昨日の浅野宮城県知事の話の中でも、「補助金の廃止に対して霞ヶ関の官僚達は「失業する」
という恐怖をもっている。そうじゃなくて、そんなくだらないことをやり理続けるんじゃなくて、
国際化の中で新しい仕事にもっと移っていかないといけない、という風に説得しなければならない
のではないか」と言っていた。
 確かに菅直人の「大臣」や水野清の著作で、「官僚ってこんなひどいのか」と僕らは大ショックを
受けた。しかし、今はそれより先に進まなければならないのじゃないか。

412。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/15(日) 04:23:40 ID:1i1XbQCk
5月13日(金)「荒れる五十代−いま国会は」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 会社法の質疑の受け持分が終わった。与党側は今日で採決したかったのだが、17日も審議する
ことになり延期。但し、午前中の委員会で可決し、その日1時からの本会議に緊急上程する。
 とにかく、ややこしい法案は18日までに終わらせることというのが自民党側の至上命題らしくて、
お陰で(?)900条、関連条文などを入れると5000ページという会社法が30時間ばかりの審議で
通過してしまった。1時間当たり30条という世界にも例を見ないスピード審議。その代わりと言っては
なんだけど、要求していた修正項目の7つぐらいのうち、根本的なところで3つ修正させたので、
これは最近にないヒットといえる。というか、こんな修正ができるということは、ちゃんと考えて法律を
出してないのか・・・・不安だ。
 与党が18日までにややこしい法案を終わらせるのを至上命題としているというのは、18日から
国会が荒れる、つまりいよいよ郵政の議論が始まるから。審議時間も前の公社化の審議時間を
考えると衆議院50時間、参議院30時間以上は取るだろうから会期延長は必至(延長が無ければ
会期は6月19日まで)。与党議員は「盆まで予定入れるな」と言われているらしい。おえー、8月の
クソ暑いときまで郵政の訳の分からない議論するのかー。
 もはや骨抜き骨抜きで新聞記者でさえ内容が理解できない、分かっているのは荒井広幸らの
民営化反対議員だけというような、単に小泉のメンツだけでやっているような法案に皆付き合う
ことになるのか。

413。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/05/15(日) 04:23:56 ID:1i1XbQCk
5月14日(土)「二人のしんちゃん」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 聞くところによると自民党議員って本音では小泉首相の次は安倍しんちゃんでいいと思っているらしい。
考えてみれば支持率一桁の森政権でも選挙に負けなかったんだから誰でもいいようなもんだが、
選挙を控えた議員心理というのは少しでも有利な条件で戦いたいものらしい。
 石原しんちゃんの中西一善の選挙区で首相含みで出馬説も亀○氏がこのままでは影響力が
なくなることを懸念しての彼一流のブラフだという解説をする人がいる。
 次はしんちゃんか。民主党はどうなるんだろうね。
 そういえば、金丸信を「金くれよんしんちゃん」として書いていた小林よしのりの漫画があったなぁ。
今の人は金丸信なんてしらないかもしれないけど。一時は影の総理、名宰相と呼ばれていたんだよー。

414。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/06/12(日) 02:50:57 ID:F2zyYG9M
6月10日(金) 「闘争の日々」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 法務委員会では少年法改正と共謀罪というどちらも筋の良くない法案(と、色々揉めている
人権擁護法案)が残っていて、共謀罪→少年法改正の順に審議するのかと思っていたら、
野党側の要求が通って少年法から先にやることになった。意外だ。火曜日の本会議で
提案趣旨説明が行われる予定。
 まあ50日程度の大幅会期延長という説がでているので、余裕で成立という読みがあるの
かもしれないが・・・・。
 以前も書きましたが、法律案は国会の会期中に、衆院趣旨説明→委員会質疑→(参考人)
→(公聴会)→委員会可決→衆議院本会議可決→参議院本会議→委員会質疑→(参考人)
→(公聴会)→委員会可決→参議院本会議可決と、ここまでいけば⇒法案成立で、
この途中で会期が終われば廃案(次回の国会に出しなおし?)になるので常に日程闘争を
やっているのです。

415。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/06/23(木) 06:24:48 ID:mP2Qf9z.
6月20日(月) 「靖国!靖国!」
http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 菅教授の国民主権論、今日は明治シリーズの最後「明治という時代」について。二人発表で
一つはKさんの「明治憲法と自由」。もう一つはドクター課程のOさんの「靖国(神社参拝)問題」。
 ちょっとテーマの出し方が幅広すぎたので、発表2本やって討議しようとすると1時間半では短すぎる。
短時間授業の時は特にテーマを「こことここ」と決めておかないとまとまりがつかなくなってしまうのでは
ないかな。
 Kさんの「明治憲法と自由」は丸山真男の『日本の思想』をベースにした考察だったんだけど、
今改めて丸山真男を見直すと、随分古いなぁというかこの時代ではしょうがなかったのかなぁ
という気がする。
 日本が戦争に突っ込んでいった背景を戦前の日本に自由権や自由権的な発想がなかったこと、
もっとたどれば市民革命が日本になかったことに求めている(ような気がする)のけど、色々な
歴史的資料が出てきている現代からみると、思想や法律に偏りすぎている。
 どうして日本が勝てるわけも無い(そしてそれを軍部もしっていた)日米戦争なんかに突っ込んで
行ったかを解明する著作がでてきているけど、それをよむと日本なんて全体主義とかファシズムと
いうより、今でもまいられような保身主義・派閥主義・無責任主義、一言でいうとおっさん主義みたいな
ドタバタで日米開戦した。
 大体、1900年ごろに成立した国家で「市民の抵抗権」とか「自由権」なんて概念があるか? 
戦前の日本も軍部の思想統制が隅々までいきわたっていたというより、石川淳の『マルスの歌』とかに
でてくるように、随分人々はノーマルな精神状態じゃなかったのだろうか。
 なんだか小林秀雄の文章がでてから、モオッアルトを聞く時に、多くの日本人が小林秀雄の文章を
思い浮かべながらモーツアルトを聞くようになったように、丸山真男というのが戦後の思想界で巨人で
あった為に、丸山真男的な見方で歴史をみるようになったのではないか。戦前はとても暗い、天皇を
あらびと神として皆が奉り、軍部の一部の悪い人達のお陰で国民は悲惨な目にいあいました・・・みたいな。
それは当たってるんだけど一面違う所もないかい?

416。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/06/23(木) 06:25:13 ID:mP2Qf9z.
http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 靖国問題はそもそも「A級戦犯が祀られているから悪い」というのはどうかと思う。ABC級戦犯の
位の付け方って随分いい加減だし、しかも刑の重さもマチマチ。なんで広田弘毅が絞首刑なのに、
この人これだけで済んでるの?とかなんでこの人B級なの?とか突っ込みどころ満載だ。
 東京裁判が違法だったかどうかは別として(サンフランシスコ条約で日本国政府が受け入れてる
んだから合法化しているとは思うが)、A級だからどうしたという議論はおかしいのではないか。
それよりちゃんと戦争の原因を解明して、日本国民(と世界)に広めた方がいい。東京裁判を
やり直すなんて非現実的だがこれなら出来る。軍務局長の無責任ぶりなんて、調べてていまだに
腹が立つよ。そしてこうした研究・解明は未来にもものすごく役に立つと思う。大体、近現代史を
学校で教えないし、書いた本も少ない!
 さらに靖国参拝について付け加えると、「小泉が靖国参拝で突っ張っているお陰で中国に他の
問題で突っ込まれないですんでいる」という説が気になっている。それもそうかなと
(但し、「それって岡崎久彦が言ってたんじゃないですか」と昨日言われて、それじゃダメかと反省中)。
 島(領土)の問題でも中国は結構そういうことをやる国で、ちょっとずつ進出していって抵抗しないと
領土化するというか、フィリピンなんてそれで取られた部分もあるんだけど、そういうことをする体質が
ある気がする。まあ、あれだけ世界中から簒奪されたんだからそういう考え方になるのも分からなくは
ないが。
 靖国神社参拝だって、中曽根が取りやめる前は、ほとんどの首相が参拝してる。中曽根が
取りやめたから「これはカードとして使える」と思われたところがあるんじゃないのかな。
 中国よりの福田、山崎に言われて8月15日に参拝せずに、日にちをずらしたのに中国側の
抗議が一向にやまないことに業を煮やして、今年は15日参拝するという噂があるが・・・・さて。

417。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/06/23(木) 06:25:44 ID:mP2Qf9z.
6月21日(火) 「酒よ」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 某地方紙を見ていたら、「首相、新追悼施設を検討」なんて一面で書いてあるから、
へー日韓首脳会談でそんな風に言ったんだと意外に思っていたら、よく聞くと首脳会談では全く
そんな内容を話せる雰囲気ではなくて、外務省の人が向こうの事務方と「まあ『検討』ということで」と
合意したということらしい(文書無し)。
 TVではすごい反小泉、反日運動の場面が写っていたが実際はどうなんでしょう?韓国は実は
一度も行ってないので行ってみたいものです。
 ところで酒気帯び運転(笑)、小泉首相は秘書官達とカレーを食っていたそうで、「コックも証人に
連れてくる!」とたいそうお冠な様子。小泉があれだけ言うんだから飲んでないように気がするの
だが・・・・・。後の人達は真っ赤になっていた秋葉先生はともかく、1回目と2回目の本会議の間に
経団連のパーティーがあり、そこに出ていた議員は乾杯でビールを飲んでいただろう・・・というのが
ランダムな懲罰合戦の推測の元という噂があります。

418カマヤン:2005/06/23(木) 06:33:16 ID:mP2Qf9z.
>日本なんて全体主義とかファシズムと
>いうより、今でもまいられような保身主義・派閥主義・無責任主義、一言でいうとおっさん主義みたいな
>ドタバタで日米開戦した。

つまり丸山真男の言う、「無責任の体系」というやつですね。
丸山の論は「軍部」(戦争責任者)がいかにドイツファシズムと違うか、
という点に焦点があると思うのだが。

419。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/06/28(火) 14:47:21 ID:JakqGXqc
6月23日(木)「In Your Honor」
 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 いよいよ明日から共謀罪の審議入り。もともと越境犯罪防止条約の為の国内法制化なんだけど、テロ対策と勘違いしている議員が結構いて面白い。元々はイタリアのマフィアが首相を暗殺しようとしたり証人を脅したり殺したりしていたことに対抗して1994年に条約の策定に着手したもの。長期4年以上の刑につき、実行を共謀しただけで罪になる共謀罪をはじめ、インターネットのプロバイダに通信記録の保全命令をだせたり、かなりキモイ法案。頑張ります。

6月24日(金)「人口減少社会」
 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 今日から都議選。争点は見えないし、イマイチ。国会もあいかわらず酒気帯びの話や公社と民営化でそんなに変わるのかいなという郵政の話。もっと重要なテーマがあるだろ。例えば少子化とか。
 というわけで、結局、NHKの「日本のこれから」人口減少社会特集を見るために夜10時過ぎまで事務所に残ってしまった・・・(家にTVが無いので)。
 番組の構成は①少子化社会が良いか悪いか②未婚が増えているのは良いか悪いか③子供を持ちたくてももてない夫婦がいるのではないか(結婚していても持ちたい子供の数が2.5人なのに実際の数が1.7人)④男性の育児休業を増やすべきか⑤行政はもっと支援すべきか⑥その為に税金が増えてもいいか
 というような流れだったと思う。しかし、スタジオにきている一般参加者のきっちりと良く喋ること・・・・、生(放送)なのに・・・。もし出てたら相当カッチリと喋らないと印象に残らんかっただろうね。都議選の関係で政党関係者はダメということだったが、何故か【野田聖子】先生(自民)だけ出演。しかも、ビッグブラザーのような巨大スクリーンで・・・。ま、意外とクリアな人でないことが分かって、本人にとって良かったのかどうかわからないけど。

 アナウンサー 「野田さん、何故少子化は悪いと思うのですか」
 野田 「1990年の1.57ショックというのがあって、それから国会が何も手を打てなかったことがよくなったと思います」
 アナウンサー「・・・・・」
 問いの答えになってないだろ(アナウンサーが苦笑いしながらフォローを入れていた)。

420。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/06/28(火) 14:47:49 ID:JakqGXqc
 http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 「結婚しないシングル女性は身勝手だ」と決め付ける60台団体役員の男性がいたり、遥洋子が「結婚しない、子供生まないということだけで責められているような気がする」とか反論していたり、和民の社長が「子育てが大変だというけど終戦後とか、もっと大変な時にもっと多くの子供を育ててきたんじゃないの」と発言していたり、独身キャリア女性に「結局、あなたは男よりアロマテラピーがいいんだよ」みたいな生放送でしか聞けないような発言があったり結構面白い。
 見てて思ったのだが、人は立場でモノをいうんだなぁ〜ということ。男性は自分で(一般的には)子育ての負担が少ないので、「何故子供を生まんのだ、コラ」みたいな意見だし、女性は「いや、子育て大変だ」と。女性の中にも、子育てとキャリアを両立させた女性は「あなた、そういわないで一度やってみなさい」だし、未婚の女性は「そうはいっても、結婚してもいいことなさそうだし、給料は下がるし、子育て大変だし」と。
 意見を統合していく必要があるな。
 一致できそうなのが、子育ての補助の為なら税を含む負担が増えてもいいと思っている人が多いこと。そもそも、慶応の教授が言っていたように、「フランスでは公共事業と子育ての予算がGDPの2.9%で同じぐらい。日本は公共事業5.9%、子育て0.6%」という事態が異常なんだけどね。
 でもそうしたいびつな日本を作ってきたのも有権者。少子化の解決策は簡単だ。地域の選出の議員の事務所に月曜日電話かFAXかメールか手紙を書いて、「少子化について、あなたはどう思っているのか。どういう対策をとるのか。積極的に取り組まないなら次の選挙ではあなたに投票しません」これだけでOKだ。一通二通なら動かないかもしれないが、同じような思いの人が何十人何百人とでてくれば変わる。絶対に変わる。
 そういう意味では都議選も大事なのかなぁ。

421。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/07/14(木) 02:32:35 ID:oQSaPfP.
7月11日(月) 「働きやすい会社」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 国民主権論は「少子化について」で白藤さんの「働き方が少子化に与える影響」と松永さんの「次世代育成支援対策推進法の地域行動策定計画における住民参加について」。
 白藤さんの方は週刊朝日とかにでている「女性が働きやすい100社」みたいな一応女性が働きやすい会社で通っている会社の女性管理職(といっても管理職が少なすぎるのでその下のランクも含む)60人ほどに聞き取り調査を行ったものをベースにして。
 まとめて言うと、働く女性がいうには「会社が忙しすぎて、子供を持ったり育てたりするどころではない」。日本の企業は仕事の範囲(ジョブディスクリプション)が明確でないので、いつまでも残業したり仕事中毒的な感じになってしまう。
 僕もその意見にあらかた賛成で、どうして日本の企業での働き方ってお互いお互いの首を絞めるような働きかたをするのだろうかと思う。とにかく仕事の質ではなくどれだけ長く働いているかが基準にされたりする。
 西欧諸国の人を見ると金額的には日本よりもらってないかもしれないが、大企業のCEOとか投資銀行の人とかは別として、意外とゆったりと仕事をしてる場合が多い。それでいてデカイ家をもってたり、自然が残っていたり、福祉が充実していたり。そういうのを見ると日本人の生き方というのはどこか歪んでいるのではないかと疑う。
 松永さんの「次世代対策」の話も示唆に富んでいた。自治体は行動計画を義務付けられるようになったのだが、その行動計画の作り方自体が、コンサルタント会社に丸投げの自治体もあれば、市民委員会を丁寧にやっている自治体(立川市)など、自治体ごとに差がある。さらに、その計画数値も、達成率を考えて元々 1000箇所の保育施設が必要なのに500ぐらいにしておいたり、そもそも低めの数字にしたりしている。
 というような話で、いつも以上に議論百出して講義は盛り上がった。

422。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/07/14(木) 02:32:58 ID:oQSaPfP.
http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 少子化の問題については、色々な原因が複雑に絡み合っているので、切り分けて考えないと議論の入り口をぐるぐる回るばかりになる。
 まず①少子化がいいのか悪いのか②少子化なのか、高齢化なのか
さらに③非婚化・晩婚化が原因なのか④結婚しているが子供を持てないのか
さらに他のテーマとして⑤中絶が悪いのか⑥婚外カップルを認めてないのが悪いのか⑦不妊治療をすすめるべきか
さらに元に戻って⑧移民を認めるべきか
など非常に多岐にわたって分析していかないといけない。
 どうも、このテーマは各自が自分の立場で意見を言う傾向が強いのでまとめにくいのかもしれない。もう子育ても終わっている高齢の方は「何が経済的に不安だ、わしらは戦後の焼け野原で子供を5人も6人も育てたんじゃわい」というし、そんなこと言っても価値観の違っている20台30台の人には通じないし。
 政治家の中でも政策として合意をとるのが難しい分野であるんだけど、一つ「これはいいのでは」という法案をいま考案中。
 引き続いて皆さん、議論していきましょう。

423。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/07/14(木) 02:33:16 ID:oQSaPfP.
7月12日(火) 「国会の本来の姿」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 共謀罪審議(実質)一日目。前半の与党の質問も、「この法案どうかな?」という感じの質問だったのだが、政府参考人(役所の方)の答えてるんだか答えてないんだかわからない答弁と南野法務大臣のこれも答えてるんだか答えてないんだかわからない答弁でなんとなく過ぎてしまう。
 午後の民主党の質疑は、打ち合わせどおり政府参考人なしで政治家だけの答弁に限ったので(というかこの前の小沢自由党が旗を振った国会改革でそうなったはずなのだが)、なかなか見ごたえがあった(予定通り審議がとまったしね)。
 国会は本来、選挙で選ばれた議員同士が討議する場所なんだよなと改めて思った次第であります。

424。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/07/14(木) 02:34:06 ID:oQSaPfP.
7月13日(水) 「政治は素敵なSHOW売」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 昨日から「○○署の△△です。捜査の件で至急石田さんに話を伺いたい」と最初は前の事務所に電話がかかってきて、今の事務所に回って何回か電話があった。「石田さん、何やったんですか?」と周りにかなり怪しまれる。
 外出中や何かでたまたま電話に出れなかったのだが、今日繋がり、話しを聞くと衆議院議員の公認候補をある人と最終局面で激しく争っている某氏の件だという。
 ××総連の不正経理事件で容疑者を挙げてみると某氏の名前が出てきたので、調べる必要があるとのこと。それでプライベートな噂話や何やかやと微に入り細に入り聞かれる。朝鮮総連関係って公安が担当じゃないのか?ということも頭をかすめたが、知ってることは知ってることで協力する。
 しかしどうもこの捜査員の人、政治に詳しい。いや詳しすぎる。そして、そもそも折り返し電話をしようとしても「今、聞き込み中なので」などの理由で電話番号を言わない(らしい)。???なんだ?
 後で調べると○町署に二課はなく、△△という署員もいるけど全然違う部署。
 これって公認争いがらみか、それとも公認になった後の対立候補のジャブ?
 いずれにしても政治のおドロドロしいところを垣間見ました。
 いやー、政治って本当に素晴らしい商売ですね(私もその一員として誇りに思います)。

425。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/07/27(水) 00:15:37 ID:ciQjlF8M
7月15日(金)「孤高の天才」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 共謀罪の審議は止まっていて、ザマミローといった感じなんだけど、次の審議に向けて答弁の整理や論点の整理など何やかやと忙しい。〔略〕

7月16日(土)「取調べの可視化」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 お休みなのに日弁連「取調べの可視化(録画・録音)シンポジウム」へ。
僕もこの話が出てくるまで知らなかったのだけど、シンガポールや韓国や台湾も含めて先進国では取り調べの様子を記録していたり弁護士の立会いが普通。日本は取調べが密室で行われるので自白の強要や威圧など冤罪を生む原因となっている。日本はなんでもかんでも先進国だと思っていたら意外と後進国的なところが残っている。
 実際に犯人扱いされて取調べをうけた方から話を聞いたりすると、昼・夜飯抜きで取調べをうけたり、連日深夜まで長時間の取調べをしたり、家族のにプレッシャーをかけたり、腰がくだけるというかビックリする話の連続だ。

7月18日(祝) 「賢者の石」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 司馬遷の『史記列伝』はかなり面白く、かつ含蓄のある話が沢山ある。
 これを読むと(司馬遷の書く)歴史には共通する所があり、身分にとらわれず賢人を用いた王は栄え、奸臣の讒言で賢人や忠臣を斬った王は滅びている。〔略〕
 歴史を見ると延々とこういうことの繰り返しだ。富貴の身分にありながら、貧賤のものにもへりくだり、賢明な資質を持ちながら、愚鈍なものにも頭を下げる。そのため各国の食客があらそって身を寄せる。賢人の知恵を使うことにより、その王は栄え、国も平和が保たれる。
 日本の政治の世界はこれとは逆で、歴史を見れば自明なのに人を余り用いようとはしない。上を狙うような人でも周りはスカスカだったりする。田中角栄や小泉純一郎などちょっと、スタッフ・参謀みたいなのをつかっただけで目立った存在になっている例もあるのに、やり方を変えないというのは不思議な気がする。

426。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/07/27(水) 00:15:57 ID:ciQjlF8M
7月22日(金) 「世界文明フォーラム2005」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 国連大学にて、「世界文明フォーラム2005」というコンファレンスが行われた。主催は、国際交流基金、総合研究開発機構、国際連合大学。
 タイトルだけだと怪しげだが、サブタイトルは「世界の新たな枠組みを目指して−いかにして世界の若者の心を一つにし、対立を乗り越えるか−」というもの。
 三部構成になっていて、一部がどちらかというとグローバル・ガバナンス(世界統治?)の問題、二部が人材開発、三部が文化といったテーマで分かれている。
 開会挨拶がノーベル賞経済学者での平等・開発などで有名なアマルティア・センハーバード大学教授。
 最初、ヨボヨボと喋っている感じがしたので、「この人、書くのは上手だけど喋るのは下手なタイプの教授なのかな」と思っていたら大間違い。多様性や民主主義、自由と正義について語りだすと、静かだけど熱い。うーーむ、これは驚き。学問とは情熱だと改めて思った。

 世界の指導者の8割はキリスト教徒かイスラム教シーア派だったりするし、インドの様な多くの人口を持つ国が、国際社会でそれなりの存在感を得ているとはいえない。世界は多様性を受け入れているとはいえない状態だ。
 色々な多様性というものは受け入れていくことが出来る。自分の中にもアメリカ人、インド系、テニスが好き、・・・など色々な要素があるだろう。他人の多様性を受け入れないということはできない。
 民主主義に目を向けると、日本で最初の憲法であるプリンス聖徳の17条憲法には、「皆で相談して決めよう(17条)」と言うことが書いてある。他の民z 区を見ても同じようなルールがある。民主主義というのは普遍的なものだ。ネルソンマンデラによると民主主義とは「言論の自由(Freedon of Speach)」だ。
 我々は自由(Freedom)と正義(JUstice)を実現していく為に努力せねばならない。もちろん、世界政府なんていうのはまだできそうに無い。世界中で使われている銃器の85%はG8の国で作られている。
 しかし、世界政府が無くとも私達は参加(Participation)したり批判(Criticize)することはできるのだ。ボブ・ゲルドフをみて下さい。彼のような方法でだって参加することはできるのです。

427。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/07/27(水) 00:16:26 ID:ciQjlF8M
http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 というような話で、ボブ・ゲルドフまで出てきたのはたまげたなぁ。ちなみにボブ・ゲルドフというのはイギリスのロックバンド、ブームタウンラッツのヴォーカリストで20数年前に、アフリカの貧困を救う為にチャリティーレコードやライブ・エイドを企画した人です。
 その次にプログラムには無かったのでビックリしたんだけど、小泉首相がやってきて挨拶。原稿無しでこういったテーマについて 10分近くも語れると言うことは、ある程度関心があるからだろう。見直したぜ、純ちゃん。なんだか小泉政権もそろそろ終わり近くになって客観的にみれるせいか、意外といいな小泉純一郎。これまでの総理で、自分の言葉でこういった世界の平和や共存について語った首相なんてそういなかったし。この前はエイズ基金に5億ドルぽんと出したしな。
 第一部は、神戸大学の五百旗頭教授をモデレーターに、セイエド・モハンマド・アリ・アブダビ(イラン大統領顧問)、フランシス・フクヤマ(ジョンズ・ホプキンス大教授)、オリヴィエ・ジスカール・デスタン(前INSEAD経営学院長、元大統領の弟)、サーリ・ヌセイベ(アル・コドゥス大教授)、小野晋也衆議院議員など。
 『歴史の終わり』で有名なフランシス・フクヤマ教授はもっとゴッツイ人かと思ったら、もろ日本人だった。後でアメリカン・エンタープライズ・インティチュートのクリストファー君に聞いたら、「そりゃ日系三世だもの」とのこと。「でも、フランシスって何だよ、フランス人みたいじゃん!」と抗議すると「フランス系の名前はiとeで男女使い分けるんだよ。でも周りはフランクって呼んでるよ」とのことでした。
 夜は、中国大使館の政治部の方に招かれて、大使館で懇親会。
 今、中国と日本とは色々と緊張関係にあり世間で騒がれているけれど、偏狭なナショナリズムの原因としてはお互いよく知らないということがある。
 近場にいると日本人だ韓国人だ中国人だと、お互いえらく違うように思えるけど、例えばロンドンなんかにいて世界各国の人の中にいると、ほとんど同じと言うか黙ってても通じるメンタリティというのはかなり近い。
 熊参事官も、靖国問題で中国が問題としているのは参拝がどうことというより、靖国参拝を契機として軍事的なものを美化していこうという傾向なのだというような話をしていて、結構はっきりものを言う。
 日本にとって恐れるべきは、中国のエリート層というのはどんどん米英などで勉強してきて、とてつもなくグローバル化しているということだ。人材で負けてしまうのが一番の心配です。

428。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/07/27(水) 00:16:54 ID:ciQjlF8M
7月25日(月)  「最終講義」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 菅さんの講義の最終日。半年とはいえ色々準備したりするから緊張した期間だったから、とうとう終わりかと思うとほっとする。が、8月1日にもう一回講義をするとのこと・・・。タイトルは「政党政治は官僚政治を超えられるか」。自分の喋りのみで40分ほど。
 追加の一回は出れないので、今日が僕にとっての最終。E-mail講座の受講生の方は9月にオフ会&特別講義があるそうです。
 今日の発表は修士2年のAさんから、「憲法と集団的措置」。安全保障は面白いテーマなのだけど用語がややこしいので注意していないと話がうまく進まない(例えば、国連憲章42条の集団的措置(もしくは集団自衛)と国同士が約束を結んで一国が攻められたら他の国も自衛権を発動するという集団的自衛など)。
 ポイントは憲法9条の理念は守っていきたいが、世界の紛争で人が殺されている時に何もしなくてよいのかという二つの思いの間をどうするかということだと思う。具体的にはその中間のPKOの辺りをどのぐらいまで、どのようにやるかというのがポイントになるのではないかな。
 講義終了後、菅先生、平岡先生らとこじんまり飲み。酒の上だけど、「いしだくん、山口4区ででるか?」と言われる。山口4区って安倍晋三じゃん・・・。周り的には面白いだろうけどね、石田VS安倍・・・・・・・・・。

429。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/07/29(金) 02:52:35 ID:kOrUa3lQ
7月26日(火) 「ビザなし渡航」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 愛知万博の期間の特例だった台湾からのビザなし渡航が9月25日に切れるので、議員立法で恒久的に免除するかどうかについて法務部門会議。

430。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/08/06(土) 21:44:42 ID:Wjnf8jXc
8月4日(木) 「鯉の滝登り」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 一日ごとに情勢がめまぐるしく変わる。報道によると5日の参議院委員会採決は翌週に持ち越しだという。しかしまだ国会内には5日採決、いきなり解散という読みもある。過去をしらべると本会議を開かないで解散した例も3回あるのだそうだ。色んな前例があるね。
 郵政法案自体の賛否は昨日の小泉答弁で反対派が二人賛成に寝返ったらしいが、それでも否決されるというのがほぼ前提となりつつあるのか。小泉も完全に、郵政法案自体が問題ではなくて、単なる「小泉下ろし」「小泉包囲網」と読みきっているから強気なんだろうな。さて明日はどうなることやら。
 と書いていたら、採決は8日に持ち越しとのこと。自民党の議員さんも解散するかどうか分からないというんだから本当に小泉さん以外分からない。

431。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/08/06(土) 21:45:03 ID:Wjnf8jXc
8月5日(金) 「100%片思い」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 郵政法案が参議院本会議で否決される可能性が非常に高まってきた(僕が見たある文書では100%と書いてあった)ことで、完全に選挙モード突入。議員会館の会館課は備品の調査にくるし、国会図書館からは本返してくれと督促がくるし、秘書会費は集めにくるし、ウチはないけど食堂の集金なんかもきてるんだろうな。
 自民党の先生が民主党の先生とエレベーター待ちで一緒になって、「これからはアンタらの時代やなぁ」と言っていて、マジにいってるわけではないだろうけど、よく考えたら民主党が、「あー、選挙か、嫌だなぁ。まあ、でも政権交代する日が近くなるからいいか」という幾分前向きな空気を含んでいるのに対して、自民党の方は「これで政権から転げ落ちるかもしれん」あるいは「自分が落ちるかもしれん」という微妙な暗いムードがあるんだろうなぁ。
 郵政の反対派も、もし小泉降ろしをした後の自民党中枢を乗っ取っても、過半数割れをして政権を取れない可能性がある(かつての河野洋平のようになってもしょうがない)。それならここで一発勝負に出た方がいいという判断もあるようだ。
 先日の『自民党を壊した男−小泉政権1500日の真実』を読むと、いかに郵政改革をめぐって長い暗闘があるかがわかるが、それだけに双方引けないところなのだろう。
 しかし、こんな自民党内の権力闘争で選挙をやらされる国民というのはどうなのか。それとも文字通り政権選択の選挙だからいいのか。小泉政権がいいのか、綿貫?平沼?野田??政権がいいのか、はたまた民主党政権がいいのか。小泉に反する側は統一した政権の構想(だれが小泉後の首相になるのか)がないのが痛いか。
 まあ、この戦い、自民党内のこれまでの構造を続けて行きたい派(亀井など)とこれまでの構造を壊していく派(小泉。というより橋本派の基盤を壊していく派か)の党内の構造改革路線をめぐる戦いのように見える。しかし、公共事業減少=建設・土木業の衰退、特定郵便局長会=大樹会、遺族会などの組織が弱体していってるのは間違いのないところで、これまでの構造を続けたい派は、そもそも存続が難しいように思う。

433。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/09/15(木) 03:21:45 ID:3FCBJfE6
http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
9月13日(火) 「敗因分析」
 民主党の敗因としては色々あるだろうけど、まず、(8月16日の日記で既に書いているけど)直接民主主義VS間接民主主義の対決ということがあるんだと思う。
 「郵政民営化、是か非か?あなたが決めることです」という国民投票に近いものだと主役は有権者だが、民主党の「私たちに政権を任せてください。きっと年金の問題も郵政の問題もうまくやってみせます」だと、主役は政党とか政治家であって有権者は二次的な役割しか果たさない。
 直接民主主義と間接民主主義をくらべたら、圧倒的に有権者が直接に政策をえらぶ前者の方が、とにかく快感がある。
 当初から小泉首相が、「郵政民営化の信任投票」といった時に、「こりゃまずいな」と思っていた。「有権者のあなたが決めてください」と言われた方が、有権者は信頼されてると感じるし、一票で動く実感を与えられる。「我々(民主党)に任せてください」と言われても、今まで政治家には散々騙されてきているわけだし、民主党政権が自公政権よりよっぽど優れているということを予感させなければ、直接民主主義の快感に勝てない。
 吉野川可動堰の住民投票や、ちょっと形は違うが長野県議会VS田中康夫などの構造と同じで、「反対する・古い議会」の役割を民主党が演じて(演じさせられて)しまった。
 さらに、(これも8月15日の日記で既出だけど)広報宣伝戦略のチグハグさがあるだろう。一例だが、正直言うと「日本を、あきらめない」という選挙キャッチ・コピーが来た時、「一体、誰が『あきらめる』って言ってるんだ?」と一人突っ込みを入れてしまった。もともとあきらめかけている人がいっぱいいる時に「私はあきらめない」という使い方をするんじゃないのか。
 現場では、中小企業の親父だって商店街の親父だって、苦しいけど元気だ。キャッチ・コピーとか宣伝は受け取り方は人によりけりなので、なんともいえないんだけども。そもそも広報宣伝の担当している方が無党派層の影響を余り受けない労組の方だったり、不思議な所もある。そういう人事をしていた代表の責任なんだろうけど。
 イギリス、アメリカの二大政党制を見てて思うのは、選挙の最終盤は各選挙区での地上戦なんだけど、選挙前からそれ以前までは圧倒的に、広報・宣伝というかメディア戦が中心だ。それで、今回のように票が大きく振れるのが小選挙区制ではないか。どうして日本の政党はこの分野に余り力をいれないのか分からない。
 まず、大づかみで思いついた点だけ。

434平生優:2005/09/15(木) 23:54:53 ID:8BD3xThU
>>433直接民主主義VS間接民主主義の対決ということがあるんだと思う。
>「郵政民営化、是か非か?あなたが決めることです」という国民投票に近いものだと主役は有権者だが、民主党の「私たちに政権を任せてください。きっと年金の問題も郵政の問題もうまくやってみせます」だと、主役は政党とか政治家であって有権者は二次的な役割しか果たさない。

このお方は今回落ちられた民主党議員さんですか? けっこう鋭い視点だと思います。
だとするとこの方が落ちたのはすごくもったいない。いろんな所にコピペすると良いかも。

私は支持者と言っても選挙で1票というか2票(小選挙区と比例区)入れているだけの者なんですが(^^;;
民主党のMLも取ってません、Web廻りもあまりしてないし、もっぱらテレビの報道系の番組とアニメが好きなだけの者ですw
次の民主党党首が良ければ、2chに参戦ぐらいはするようにしたいと思います。
(バックがはっきりしない2chより民主支持者の方(ワンクッションおいてリスク回避)できたらIT業界の人で良い掲示板作ってくれる方はいないのかな?)

435カマヤン:2005/09/16(金) 02:27:25 ID:qzwlfqjI
>>434
リンク先辿るとわかるけど、石田敏高さんは、以前松浪健四郎の選挙区で
松浪と戦って惜敗し、後、政策秘書となった方です。
物凄く有能な人なのですが、なぜか今まで民主党はこの人材を「遊ばせて」います。
今まで水脹れしていた民主党が今回縮小したので、石田敏高さんのような
有能な人材は今後日の目を見ることになると思います。

民主党で掲示板設置できないか、というアイデアは以前民主党に持っていった
ことがありますが、また練り直して持っていこうと思います。

平生さんは随分と以前から私の板の定連さんなかたですよね?
ごぶさたでした。今後も宜しくです。

436。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/09/16(金) 07:45:22 ID:qzwlfqjI
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1393725/detail
落選議員の東京事務所、撤収急ぐ
休む間もなく 127事務所がきょうまで明け渡し
 【ライブドア・ニュース 09月14日】−自民圧勝に終わった第44回衆院選の開票日から3日後の14日、国会議事堂周辺では、落選した前議員127人が議員会館から退去する作業が大詰めを迎えている。新たな当選組を受け入れるための明け渡し期限が同日夕に迫った2棟の衆議院議員会館では、廊下に書類や本を入れた段ボール箱が身の丈ほどの高さに積まれ、ごみ置き場にはまだ使えそうな食器や文具などが捨てられていた。会館周辺では、配送業者のトラックが行き来し、各事務所の秘書らが慌ただしく荷物を搬送する姿が見られた。
 14日昼、民主前職で静岡2区に出馬し、惜敗した津川祥吾さん(33)の東京事務所でも、政策担当秘書の石田敏高さん(40)と女性秘書の2人が選挙の疲れも癒えぬ中、作業に追われていた。国会議事堂や民主党本部が一望できる第2衆議院議員会館7階で、黙々と書類や食器などのこん包作業を続けながら、机や家電、プリンターなど国会に返却が必要な備品の確認に訪れる会館職員に応対。時折、あいさつに訪れる同僚秘書にファイルや封筒などの文具や備品を譲ったり、今後の身の振りについて語り合ったりしていた。
 2人は、選挙終了直後の12日に選挙区から東京に戻り、休む間もなく残務整理にあたった。石田さんは「負けたらこの手の書類は要らんかなあ」と、候補者と選挙区を駆け回って真っ黒に日焼けした顔に苦笑を浮かべながら、段ボール箱に封をした。
 国会議員は、政策担当を含む公設秘書を3人まで雇うことが認められており、公費によって給与が支払われる。公設秘書は議員同様、解散と同時に失職。今回、前議員127人が落選したことで、300人を超える公設秘書が失業した。
  “超難関”とされる国家試験で取得した政策秘書資格を持つ石田さんは、政府系金融機関や外資系コンサルティング会社などを経て、01年に民主党若手議員の秘書として入職。これまで3議員の政策立案を支えた。今後、秘書稼業を続けるには、新たに当選した議員からのオファーを待たねばならない。石田さんは「明日から“永遠の夏休み”に入ります」と冗談を交えながらも、「民主党は議席が減ったから、民主の秘書から自民に流れる人もいるでしょうね」と複雑な心境を表した。
 衆院によると、落選した前議員の撤収が完了した後、徐々に新たな当選組が入居し、東京事務所を構える。各部屋の割り当ては、衆院から各会派に委ねられ、選挙区が近い議員同士ができるだけ近くなるよう各党の国会対策委員らが配置を決めるという。【了】
2005年09月14日16時33分

437。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/09/21(水) 06:15:20 ID:LNCnWF9k
9月15日(木) 「両院議員総会」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 今日は13時から、当選した(生き残った)議員による両院議員総会が行われる。代表が辞任表明して、承認される見通し。一部グループが選挙総括とか代表選にも触れるとの話もあり、荒れるとの噂も。
 17日に東京プリンスで代表選の立候補受付。当日15時には新代表が誕生する。ちゃんとした手続き(デュー・プロセス)に乗っ取ってやってほしいな。
 政局は休むことなく動いている。

9月16日(金) 「Time waits for no one」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 また秘書の行く末、身の振り方について取材を受けた。まるで業界のスポークスマンだな・・・。まぁこんなとき誰も受けないのだろうけど、言うべきところはきちんといわないと。これも運命かと思って話す。
 大阪から、たまたま別の仕事で、私の選挙の先生ヤブイさん来る。初台で選挙話。帰ろうとしたら山手線で人身事故。新宿駅で足止め。
 明日の代表選は、あまり情報をとってないんだけど菅直人で決まりか。自分も含めて皆の身の振り方でそれどころではなく余りフォローしてないので、すみません。
 職場を失って、ついでに通信環境も失ったので携帯につないで通信していますが、これの遅いこと遅いこと。しばらくの間、メールのお返事、日記の更新が遅れがちになるこもしれませんが、許してください。

9月17日(土) 「96VS94で前原」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
「96VS94で前原」
 特別両院議員総会で東京プリンスにいた秘書のお仲間からメールが入る。この短さが驚きを伝えて余りある。ほんの一人寝返ればイーブンだったんだな・・・、それにしても事前予想を覆す結果だ
 会場にいた別の人によると、菅さんの演説がやや後ろ向き・疲れた感じを与えたのは否めないようで、逆に前原さんの方は出色の出来だったそうだ。「演説で人の心なんて動くのかいな」と言葉の力を信じながらも懐疑的になってしまいがちな業界ずれてた私にとって、この点は嬉しい裏切り。

438。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/09/21(水) 06:16:10 ID:LNCnWF9k
9月18日(日) 「民主党顔?」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 やたらと人に前原誠司に似てると言われるんだけど・・・。後、民主党顔だとか。そんなに似てるかな?似てないと思うんだけど。
 前原さんもTVに出てる印象はあまり良くない様で、聞こえてくるのは「目に光がない」とか「疲れた感じがする」とか諸々諸々・・・。睫毛が長いのでそれがじゃまして目に光が入りにくいんだろうけど、前原さんの後に出ていた評論家の方が「目がギラギラしていた」らしく、これはやっぱり上向きの「まつげパーマ」を薦めるしかない。

9月19日(祝) 「メンバー発表」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 鳩山幹事長・・・。新前原体制どうなんだろう。意外な人事だ。鳩山さんは代表としてはともかく、幹事長という職には余りあってなかったというのが、大方の評だったように覚えてるんだけど・・・確か二回ぐらい幹事長職をやってるよね?まあ、野党の幹事長が何をするものなのかというのは長い議論のあるところで、民主党も岡田幹事長になって始めて「幹事長が幹事長として機能した」と言われたぐらいだから、どうともいえないけれど。
 野田国対委員長、松本剛明政調会長・・・・、あれ枝野さんは?
 前原新体制が何を目指しているのかの全体的な評価は、まだNC(ネクスト・キャビネット)のメンバーを見てみないとわからないか。

9月20日(火) 「ケーキ屋けんちゃん」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 また出ちゃった・・・・今度は新聞(毎日)。こういう「民主秘書 大量失業」みたいな記事が出ると友人が心配して、「何か別の仕事聞いてみようか・・」とか言ってくれたりして(涙)。このHPも一週間ぶりぐらいに開いたら全然変わってたりしてね。「○月×日 今日でホテルの客室清掃係りになって三日目。ようやくシワができずにベッド・メークができるようになりました」とか。
 ついでにどんどん仕事を変わっていくと。そういえば、「ケーキ屋けんちゃん」とか「散髪屋けんちゃん」とか「クリーニング屋けんちゃん」とか「洗濯屋けんちゃん」とか(あ、これは違うか)、TV番組があったけど、あれはどういう筋の話だったのだろう。全然思いだせん。

439カマヤン:2005/09/21(水) 06:20:03 ID:LNCnWF9k
>>438
「民主党顔」ってのは、面長な瓜実顔、長州顔・弥生顔のことを言うのかな。
民主党って、なんとなく細面なタイプが多いように思う。

440。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/09/26(月) 03:48:18 ID:IZhyQGz6
9月23日(金) 「Working on TV(働けロックバンド)」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 テレビ放送。結構皆見てるんだね。メールや電話が入ってくる。しかも今日祝日だしな・・・。
 どうやらえらく暗く、みじめに写ってたようで、テロップに「失業中の民主秘書 石田敏高」ってドカーンとでるわ、「自民党にいけるならいったほうがいい」「メシが食べれないよりいい」みたいな発言が繰り返し流されたり、単なる「失業して自民党に行きたい元秘書」みたいなキャラクターだ。インタビューも 15分〜20分ぐらいやってたんだけど、そういうキャラに合わせて編集したんだな。
 大体、政策秘書っていうのはこういう状況になっても人材不足なんだよ!試験組なんて46人しか働いていないし。余裕が少しでもあるからインタビューにでれるんだろうが。「家族があって仕事に困ってる人を紹介してください」なんてインタビューされる側に頼むなよ!そんな人がでれるわけないじゃん。まさに「○○子〜、頼むから帰って来てくれ〜」っていうアレを撮りたいんだろうな。
 一番困ってるのは、私設秘書でこれが一番、何の保証もなくて数も多い。それから公設第一、第二秘書。特に高齢で家族もちの方や女性。だから、「自民党でも取ってくれ」という発言になるわけだけど、今のところ聞いている範囲では「0」らしい。別にいいじゃないか、取ってくれよと思うのだが。やっぱり、○○ 幹事長のお達しが効いてるのか。
 本当、自分もそうだが、政治の世界で働いている人らは、安月給でまじめに人の為に働いている人が多いんだから、何とかなって欲しい。「他の仕事を考えたりしないんですか?」とか聞かれるが、この仕事が好きで、この仕事に関してノウハウがあって、能力を生かしたいんだから、当然この業界に残りたいと思うのは当然だろう。マスコミでも会社が潰れたからといって、突然ペンキ屋になったりしないだろう。

441。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/09/26(月) 03:50:20 ID:IZhyQGz6
9月24日(土) 「無党派の嵐」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 神奈川県に住む政治とほとんど関係ない知人と話をしていて、自分の想像とほとんど一緒だったのでびっくりした。
 実は選挙の途中から、「これは大敗する。えらい(逆)風が吹いている」と感じていた。遊説車でいろんなところを回るが、山間部の反応はまあまあなのだが、都市部になると、いわくいいがたいけど「冷っとした」感じがするのだ。これでもう絶対やばいと。おそらく、選挙をやってる側からすれば、どうしても接触できない人々、朝早く起きて仕事に出かけて、夜遅く帰って来てTVのニュースで小泉さんを見るといった人達が完全に向こうにいってると。
 これは後で話を聞くと、各地の選挙区でもそうだったようで、眼に見える反応は五分五分だったが、なんだか嫌な雰囲気だったというのは共通している。ただ眼に見える反応(=いつも選挙で顔を合わす層の反応)はまずまずだったので、選挙運動の方針転換ができなかったのだという。
 これは僕にとっても事情は同じで、選挙最終日にウグイスさんに「今度の選挙の感想はどうでしたか?」と聞かれ、「らちもない戦をした」と答えたら、変な顔をされていたけど、僕の頭にあったのは三方ヶ原で武田軍に突っ込んでいって惨敗した徳川家康のことだった。
 そうして、9月11日、まったくこれまで接触できなかった人達が投票所に行って、完全に打ち負かしたのだ。

442。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/09/29(木) 05:00:30 ID:muyJ9.Ec
〔渡辺周日記〕◆平成17年9月26日http://www.watanabeshu.org/hitokoto.html#170926
がんばれイシダクン
大量に落選した民主党議員の秘書等が新たな職探しをしている。元ウチ〔渡辺周〕の政策秘書だったイシダクンもそのひとり。連日、新聞記者やらテレビクルーに“落選秘書の悲哀”みたいな形で追いかけられ、いまやそんじょそこらの議員よりもメディア露出の多い有名人。
 今日も、なんでかしらんがフジテレビの番組スタッフが私の部屋にいる(待機場所?)。イシダクンを取材していた。
 落選の憂き目をみた秘書を党本部に採用することも考えているようだが、まだそのシステムは出来ていない。試験組の政策秘書はそれぞれ専門性を持ち、立法過程や政治のなまなましい現場を知った貴重な経験は余人に変えがたく、民間シンクタンクが手を差し伸べてもよさそうなものだが。。。イシダくん頑張って。

443。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/09/29(木) 05:00:51 ID:muyJ9.Ec
9月27日(火)「内向き」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 ぼちぼち周りで仕事(新しい事務所)が決まった人がでてくる。9月もそろそろ終わり。そろそろまずい、本気で就職活動せねば。といは言っても、こちらは履歴書を秘書会か党本部に預けて、それをみた議員からの連絡を待つだけ。
 多少議員さんともお会いしたが、「政策」担当秘書よりも、地元で「選挙」をやる秘書が欲しいのが実情のようで、ニーズが合わない。そりゃ、あれだけの逆風選挙を経験したら、「俺もよく生き残ったよなぁ、やっぱり政策なんかより選挙(対策)だよね、選挙」と思われるのも無理ないところか。
 逆に、僕の感想は、「やっぱり小選挙区制って、議員の個別の努力とかもあるけど、党全体のイメージ戦略とかテーマ設定とかで一挙に雪崩現象(地すべり的勝利・敗北)の起きる制度何だな」というもので、ますます候補者個別の努力・個性よりも党全体の戦略が大切になってきているように感じた。
 イギリスのような完全に小選挙区制が根付いている所では、極論すれば、議員は政党の政策やマニフェストの代理人であって、差し替えがあろうが誰であろうが余り変わらない。今度の日本の選挙だって、聞いてみれば「○○党に入れたけど候補者が誰だったかは覚えてない」という無党派の方はいっぱいいる。そういう意味では、良いか悪いかは別として、小選挙区制の主役は党官僚といっても良いだろう。
 あまり内向きになっている政党に伸びがあるのかな。

9月28日(水)「変化への恐れ」http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
 生活の基盤を失ってみると(つまり無職)、いかに変化というものが不安定で人が嫌うのか良く分かる。
 先の選挙のときは、日本中が「改革!」「改革!」と突如、全員が改革派になったようだったけど、本当は人は変化を嫌う(予測可能性が減るから)。
 イギリス労働党が政権を取った時の戦略が書いてあるフィリップ・グールドの『未完の革命』には、逆に労働党が政権をとっても「いかに変化しないか」という安心感を有権者に植え付けるのに苦労している様子が書かれてある。だから野党の戦略としては、「変えます」じゃなくて「変わりません」ということだったのではないかと思う。
 僕のマスコット・キャラクターはカエルで、民主党も今回は「政権カエル」だったが、実は民社党が昔、カエルをキャラクターにして大敗したこともあり、選挙的にはあまり縁起の良くないキャラクターなのだ(かわいいけどね)。これもやっぱり変化を嫌う人間の本性の表れなのか。

444。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2005/10/21(金) 03:34:11 ID:K11wB31c
http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
10月17日(月) 「協調関係」
 共謀罪の対応や、明日の質問のレクなど。共謀罪も段々とニュースになったりして世間の注目を集めてきているが、まだマイナー。活動をやっている人も担当の議員のところばかりに「何とか頑張ってくれ」と言いに来ないで、選挙で応援してくれたり、少なくとも世間に向けてアピールして欲しいなぁ。頼みに来るばかりで選挙のときに全くといっていいほど応援してくれなかったが、こういうことから(例えば)公共事業関係との政策関与能力の差がでるんだと思う。解散前に共謀罪の成立反対で頑張った議員の大部分は落ちてしまった。

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10月18日(火) 「国民投票法制」
 17時から党憲法調査会総会。国民投票法について。憲法改正については憲法で発議ができることは定められているが、どのように実施するのかという手続法が定められていたなかった。これを制定しようとしうのが最近の動き。
 民主党対案として、投票年齢を18歳に引き下げ、できるだけ規制なしに自由にすること(全国民を買収できる奴はいない)などを盛り込んだものを総会で了承。
 憲法そのものの内容については20日17:10からの党憲法調査会総会で議論(激論?)。
 夜、英国大使館でチーブニング奨学生の帰国歓迎会。先日、前原代表がフライ駐日大使と会った時のことを大使館の人に聞いたりした。

http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
10月20日(木) 「エキゾチックJapan」
 昨日の党首討論はマスコミの方からは評価が高かったらしい。個人的には僕がやる前原代表の真似に非常に本人が似ていたらしい(?)
 17:10から党の憲法調査会総会。安全保障部分。
 共謀罪の攻防も山場。今国会は通過を阻めそうだ。

447。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2006/10/31(火) 13:36:40 ID:LGqLG5as
http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
10月20日(金)
「選挙」
 いやに事務所に「共謀罪反対」のメールやFAXがくるなと思ったら、海渡弁護士が
どこかのウエッブで、「24日(火)法務委員会の冒頭で共謀罪強行採決の可能性大」
みたいなことを書かれているのが大本のようだと発見。
 いや、ないでしょ。さすがに。というか火曜日法務委員会入ってないし。
与党からどの法案を先に審議するのか提案もされてないし・・・。
 しかし、メールとか便利なものができてきたけど、メールで大量の人(?)から
送られてくるのって、ネット社会の無責任さの一面のような気がするな。
メール送っただけで反対の活動をしてるような気になってもらっちゃこまるな。
大量のFAXも困ってますが。どちらが敵か味方かも分からない人が、誰かの指示で
送ってるってことだよね、これって・・・。
 議員のところに送っている時間があるんだったら神奈川16区・大阪9区の知り合いの
ところに一つでもメールを送って欲しいものだ。政治は結果だし、結果というのは
選挙のことですぜ。

448。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2006/10/31(火) 13:36:58 ID:LGqLG5as
http://homepage2.nifty.com/ishidatoshitaka/diary.html
10月24日(火)
「サイバーパンク時代のサイババ」
 ぶわーーーーーーっと共謀罪反対のメール(とfax)が来まくってるとおもったら、
元はグリーンピースの投稿フォームのようだった。
 しかしなー、今時一般にメールアドレスを晒している事務所もどうかという気はするが、
業務に必要なメールが探せないぐらい一杯くるぞ。これは民意の反映なのか、単なる
業務妨害なのか。というか、反対で戦っているほうに妨害してどうするんじゃという気もする。
 それと、先にも書いたけど、こういう風にイージーに行動できるのって、
一体政治的意味がどれくらいあるんだろう?
 ま、イージーにできるものはイージーに消去とかできるんだけど。
 メールは連絡用のメールが見えなくなったり間違って消えたりするだけだけど、
FAXは受信の為に1枚10円ぐらいかかるから辛い。その分、皆で募金でもしてくれたほうが
千倍助かるんだが。
 サイバー時代の民意の表し方って一体なんなんだろうと色々考えてしまいます。

449。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2010/07/17(土) 03:49:36 ID:QIJhliZY
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